それでは、
議案第2号及び第4号から第7号までの5件について、各
委員会の
審査報告を求めます。
初めに、
産業経済委員長の
報告を求めます。
6番
影山英雄君。
○6番(
影山英雄君)
(登壇)
産業経済委員会の
審査報告をいたします。
先ほどの本
会議において当
委員会に付託されました
議案1件について、休憩中に
委員会を開き審査いたしました結果、
議案第7
号平成9年度
米子市
農業集落排水事業特別会計補正予算補正第1回については、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、
報告を終わります。
○
議長(
間瀬庄作君) 次に、
建設水道委員長の
報告を求めます。
4番
松井義夫君。
○4番(
松井義夫君)
(登壇)
建設水道委員会の
審査報告をいたします。
先ほどの本
会議において当
委員会に付託されました
議案4件について、休憩中に
委員会を開き審査いたしました結果、
議案第2
号専決処分について
平成9年度
米子市
一般会計補正予算補正第5回、
議案第4
号工事請負契約の締結についての議決の一部
変更について、
議案第5
号平成9年度
米子市
一般会計補正予算補正第6回、
議案第6
号平成9年度
米子市
下水道事業特別会計補正予算補正第4回、以上4件の
議案については、いずれも原案のとおり承認及び可決するものと決しました。
以上、
報告を終わります。
○
議長(
間瀬庄作君) 以上で
委員長の
報告は終わりました。
それでは、ただいまの
委員長の
報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
間瀬庄作君) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
間瀬庄作君) 別にないものと認め、討論を終結いたします。
これより5件の
議案を採決いたします。
5件に対する
委員長の
報告は、それぞれ原案承認及び原案可決であります。
5件については、
委員長の
報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
間瀬庄作君) 御異議なしと認めます。よって、5件の
議案はいずれも原案のとおり承認及び可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~
第6
議案第8
号~議案第55号
第7
報告第1号・
報告第2号
○
議長(
間瀬庄作君) 次に、日程第6、
議案第8号から第55号までの48件及び日程第7、
報告第1号、第2号の2件、以上50件を一括して議題といたします。
50件について、
提案理由の説明及び
報告を求めます。
森田市長。
○市長(
森田隆朝君)
(登壇) 本日、ここに
平成10年度の当初予算を初め関係諸
議案の御審議をお願いするに当たり、新年度における市政の方向と予算に関する総括的な御説明を申し上げまして、議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
御承知のとおり、我が国は、少子・高齢化の進展、経済構造の変化、国民の価値観や生活様式の多様化等、さまざまな分野における構造的な変化に直面しており、地域の行政主体であります地方公共団体が、21世紀に向け、活力ある豊かな地域社会づくりのため、ますますその役割が重要となってきております。
そのためには、地方分権を推進し、地方公共団体の自主性・自立性を高めるため、国と地方の役割分担の見直し、自主財源のより一層の充実・確保等について積極的に取り組むとともに、行財政改革を推進し、新たな時代に対応するための意識変革を図る必要があります。
また、経済面でも、バブル期の後、いまだ力強い景気回復の軌道に乗っておらず、企業や消費者の我が国経済の先行きに対する信頼感の低下から景気は依然として足踏み状態となっています。そうした中で、新年度の地方財政は、引き続き大幅な財源不足の状態にあり、地方財政の借入金残高は、
平成10年度末には156兆円に達する見込みとなっており、今後、その償還により公債費の一層の増加が見込まれるところであり、これにより将来の財政運営が圧迫されることが強く懸念されています。そのためにも、国・地方双方の歳出抑制につながる施策の見直し等により財政体質の健全化に努めることが急務となっております。
このような状況のもと、
平成10年度の国の予算は、財政構造改革の推進に関する特別措置法で定められた各歳出分野における改革の基本方針、主要な経費に係る量的縮減目標に沿い、歳出全般について聖域を設けることなく徹底した見直しに取り組むとし、特に政策的経費である一般歳出については、前年度当初予算比1.3%減の規模となっております。
また、国の地方財政計画におきましても、厳しい現状にかんがみ、おおむね国と同一の基調により、経費全般について徹底した節減合理化を図るとともに、節度ある財政運営を行うことを基本として策定され、その規模は前年度と同額、また、歳出のうち公債費等を除く地方一般歳出の伸び率は、マイナス1.6%と財政構造改革推進特別措置法に沿って、厳しく抑制されたものとなっています。
本市におきましても、財政状況はとりわけ厳しいものがありますが、国と同一の基調に立ちながら、高齢化社会に向けた総合的な地域福祉施策や生活関連社会資本の整備等の地域の課題に積極的に取り組み、諸課題を着実に解決していくことが不可欠であると考えております。
市民の皆様方の御協力をいただきながら、「健康保養都市
米子」のさらなる飛躍を目指して取り組むこととし、市民一人ひとりが心身ともにいつも健康で幸せな生活を営むことができるとともに、人・物・情報などの多種・多様な交流を通じて、それぞれの持つ夢と未来をはぐくんでいくことができるような将来都市像「健やかに 幸せに みんなで豊かなまちづくり」の実現に向けて全力を傾注してまいる所存であります。
新年度の予算編成に当たりましては、21世紀へのかけ橋となる第6次
米子市総合計画の折り返し地点であることを認識し、将来都市像を実現するための施策目標に基づき、
1、人が集い、未来を築く都市づくり
2、生活環境の整った快適でやさしい都市づくり
3、安心して暮らすことのできるゆとりある都市づくり
4、豊かな人間性と文化をはぐくむ都市づくり
5、新しい時代を支える活力に満ちた都市づくり
を重点とする諸施策を積極的かつ計画的に推進するための通年予算とし、経費全般について可能な限りの節減合理化を図り、財源の重点的、効率的な配分に努めながら、地域の生活に関連した社会資本の整備に努めるとともに、環境と調和した地域社会の形成、福祉、教育の充実向上に配慮したところでございます。
予算編成にはかなりの困難が伴いましたが、このような考えに基づき編成いたしました
平成10年度の
一般会計予算規模は、481億600万円で、前年度当初予算に比べ、3億6,400万円の増加となり、0.8%の伸びとなっております。
以下、第6次
米子市総合計画に掲げる項目に沿って、順次、予算の概要について御説明いたします。
第1に、人が集い、未来を築く都市づくりでございます。
高次な都市機能の集積や総合的な交通体系の整備等により、国内外の地域との活発な交流を推進し、環日本海時代における日本海沿岸地域の発展の拠点としての役割を果たすことができる都市づくりを目指したいと存じます。
まず、土地利用についてでございますが、市民生活や経済活動の舞台となる土地は、市民共有の財産であり、新たにつくり出すことのできない貴重な資源であります。都市としての健全な発展を実現するため、国土利用計画及び
米子市都市計画マスタープランとの整合を図りながら、効率的で計画的な土地利用に努めたいと存じます。
次に、幹線交通網の整備でございますが、日本海国土軸と西日本中央連携軸の交差する本市にとりまして、山陽・四国地区及び京阪神地区、さらには首都圏と本市を結ぶ道路網、鉄道網、航空路線の整備拡充は、必要不可欠なものであります。
道路網の整備につきましては、山陰道、
米子東・淀江大山インターチェンジ間が今月、全線開通の運びとなる予定でございますが、引き続き
米子・鳥取間を1時間で結ぶ高規格幹線道路としての早期実現について、また、国道9号
米子道路の4車線化及び国道9号新日野橋並びに八幡橋の歩道橋新設につきましても、事業促進を強く要望してまいりたいと存じます。
都市計画街路の整備事業につきましては、加茂町沿道土地区画整理事業の施行完了に引き続き、
車尾目久美町線の第1工区の今
年度内完成を目指すことといたしております。
皆生温泉環状線につきましては、早期完成に向け、引き続き整備促進に努めてまいりたいと存じます。
日々の市民生活に密着した生活道路の整備につきましては、より緊急度の高いものから計画的に実施してまいりますほか、維持管理につきましては、専任パトロール要員を配置し、市道管理に万全を期すことといたしております。
市町村道整備事業につきましては、安倍三柳線、日原加茂川石井線、流通団地中央線、箕下郷線、安倍南旗ケ崎団地線改良事業並びに弓ケ浜中央線舗装新設事業を引き続き実施いたしますとともに、仮称崎津団地環状線改良事業に着手いたしたいと存じます。
基地周辺整備事業につきましては、下和田東3号線、大篠津西16号線、葭津14号線の改良舗装事業を実施し、緊急時の避難道路として整備してまいりたいと存じます。
さらに、水鳥公園の進入路であります上彦名西9号線の拡幅改良事業を継続施行し、早期完成を目指すことといたしております。
次に、鉄道輸送の充実についてでございますが、山陰本線には未電化及び単線の区間が多く、より一層の機能強化を促進していく必要があります。また、地域を飛躍的に活性化させるプロジェクトとして、中国横断新幹線及び山陰新幹線について、整備計画線への編入を促進する必要があります。
航空輸送につきましては、引き続き航空需要の増大に対応した
米子空港の既存路線の充実、新規路線の開拓、空港機能の整備・充実を図るとともに、国際化へ向けての基盤整備と路線の開拓に取り組んでまいりたいと存じます。
幸いにも、東京便につきましては、本年4月1日から1往復増の5往復に増便となることとなり、これにより合計座席数は30%強増加いたしますので、航空需要に対応できるものと喜んでいる次第でございます。
公共交通機関の1つとして、路線バスは地域住民の生活に密着にかかわっております。
米子駅前バスターミナルの完成により、利用者の利便の向上を図ったところでございますが、車社会の進行とともに、利用者は減少傾向にあります。関係機関と連携しながら、引き続き生活路線の確保に努めたいと存じます。
米子コンベンションセンターの完成及び
米子駅前西土地区画整理事業の進展により、
米子駅前を中心とした都市機能の集積は、ますます高まっていくことが予想されます。
米子駅南北の一体化を念頭に、山陰地方の玄関としてふさわしい都市環境の整備を、また、駅南地区も含めた経済、文化等の都市機能の一層の集積を図る所存でございます。
組合施行の土地区画整理事業につきましては、観音寺地区の早期完成を目指しますとともに、堀川北地区の事業の進展を図りたいと存じます。今年度は、新たに河崎北地区及び河崎南地区の土地区画整理事業を手がけたいと存じます。
都市再開発事業につきましても、紺屋町を中心とした旧市街地の都市環境整備及び中心市街地の活性化を図るため、引き続き住民合意によるよりよいまちづくりを推進したいと存じます。
住居表示整備事業につきましては、第10次第1期として、新たに車尾、中島地区の地番調査等を実施する予定でございます。
次に、人と自然の共存できる環境づくりについてでございますが、まちづくりに対する市民の意識は、都市機能を中心とした考え方から、より快適な環境や自然、歴史、文化等との触れ合いを求める方向へと変化してきています。
米子市景観形成基本計画の基本理念に基づき、都市景観形成に対する意識の啓発を行い、行政と市民が一体となったまちづくりを推進しますとともに、引き続き「彫刻のあるまちづくり」等による文化の薫り高い景観の創出に努めたいと存じます。
都市に潤いを創出する役割、都市の防災機能としての役割、高齢化社会や住民の屋外活動への対応など、公園の果たす役割は一層重要になってきています。
都市基幹公園として、東山公園につきましては、引き続き拡張整備を図りますほか、東山陸上競技場の第2種公認施設整備事業及び東山テニスコートの全面改修整備事業につきまして、今
年度内完成を目指したいと存じます。
また、弓ケ浜公園につきましては、引き続き誘客能力のあるリゾート・パークとして整備いたすこととしておりますが、整備区域の一部につきまして、年度内供用開始を行うこととしております。
老朽化しております湊山公園内のトイレ整備等、既存公園の改修及び維持管理につきましても、効率的に対応し、万全を期したいと存じます。
河川・排水路対策でございますが、準用河川の整備につきましては、四反田川改修事業を引き続き実施いたしますとともに、休工中の堀川改修事業を再開することとしております。
また、河川環境整備として、
大沢川水辺のふれあい整備事業を引き続き実施するとともに、排水路の整備につきましては、より緊急度の高いものから計画的に整備することとしております。そのほか、浸水対策として継続施行してまいりました鉄工センター周辺の排水路整備事業が今年度、完了いたしますとともに、和田浜工業団地基盤整備事業につきましても、引き続き対応してまいる所存でございます。
水質保全対策でございますが、中海につきましては、「湖沼水質保全計画」に基づき、また、鳥取県の生活排水対策重点地域に指定された加茂川・旧加茂川流域及び大沢川流域につきましては、「
米子市生活排水対策推進計画」に基づいて、官民一体となった水質浄化対策の推進を図っていくことが必要であると認識いたしております。
次に、地域情報化推進事業についてでございます。
高度情報化社会の円滑な実現に向け、高齢化社会への積極的な対応を図るための「ニューメディア・コミュニティ構想」とケーブルテレビの特性を生かした公共性の高いシステムの構築を図る「テレトピア計画」に取り組んできたところですが、今年度から、新たに光ファイバー敷設による「新世代地域ケーブルテレビ施設整備事業」に着手し、ケーブルテレビ回線未整備地域の解消を図り、市域の情報格差を是正することといたしております。
次に、まちづくりの柱となるコンベンションについてでございますが、御案内のとおり、長年の懸案でありました
米子コンベンションセンターが完成の運びとなり、今後は、人・物・情報の交流を通じ、本市はもとより県西部地域経済に多大な波及効果をもたらすものと大いに期待しているところでございます。
本年度は、各種のオープン記念行事が予定されておりますが、その中でも、特に「北東アジア経済フォーラム
米子会議」の開催につきましては、「山陰・夢みなと博覧会」のテーマでありました「翔け、交流新時代」の理念に立脚したイベントであり、国内及び北東アジアを中心とした諸外国に本市の魅力をアピールする絶好の機会であると考えております。
我が国の社会・経済全般にわたる国際化の進展に伴い、地域レベルの国際交流の果たす役割が増大しております。多様化する国際化に的確に対応できる人材の育成を図るため、昨年度に引き続き束草市との職員相互派遣事業を実施しますほか、
平成11年に開催されます江原道国際観光博覧会出展準備に係ります事前協議団の派遣及び受け入れを行いたいと存じます。
また、市民交流の一環として、今年度は、小学校5、6年生を主体としたサッカーチームを束草市に派遣し、スポーツを通じた子供同士の友好がさらに深まればと考えております。
第2は、生活環境の整った快適でやさしい都市づくりでございます。
市民が健康で文化的な生活を営んでいくための基礎的な条件整備は、行政が果たすべき重要な役割であると認識いたしております。
まず、住環境の整備でございますが、昨年度から着手しております市営陰田住宅建替事業につきましては、
平成11年度完成を目指し、引き続き事業の促進に努めたいと存じます。身体障害者・高齢者向け住宅につきましても、本事業の中で対応いたす考えでございます。東町の再開発住宅につきましても、建設最終年度として予算計上いたしたところでございます。また、今年度、新たに老朽化しております市営加茂住宅の建て替えに係る調査設計費を措置いたしております。
建築確認事務につきましては、建築基準法に適合した良質な住宅等の建設に対する指導・助言を行ってきたところですが、本年度は、新たに住宅金融公庫の貸し付け対象住宅の工事審査業務を開始し、市民サービスの向上を図ることといたしております。
核家族化の進行に伴って、市民の墓地需要は今後ますます増加することが予想されます。市営南公園墓地にかわる新たな公営墓地の供給に向け、鋭意、適地の選定等、作業を進めてまいりたいと存じます。
上水道の整備につきましては、安全で良質な水、安定した給水の確保を図ることを目的として、継続して実施しております第7期拡張事業の年次計画に基づき、排水管網の整備と宅地開発等に伴う今後の水需要の増大に対処するため、水源相互の連携強化と新規水源の整備拡充を図りたいと存じます。今年度は、「
米子市水道事業基本計画」を策定し、国の指針に基づいた基本給水人口の算定による水需要を検討し、水源確保策に資することといたしております。
また、水資源確保と水質保全対策として、新たに水源涵養林の
取得計画を進める考えでございます。
次に、下水道事業についてでございます。
本市の下水道普及率は、約35.8%と全国平均を下回っているのが現状であります。昨年度の認可拡大区域の整備促進を図るためにも、「第8次下水道整備5カ年計画」に基づき、内浜処理区及び外浜処理区の幹線、枝線の整備推進に努める所存でございます。
また、水洗化率の向上を図るため、水洗便所改造資金の融資枠の拡大等、制度の充実に努めてきたところでございますが、今後も、創意工夫をした普及啓発活動等を実施し、水洗化率の一層の向上に努めてまいりたいと存じます。。
公共水域の水質保全と農村地区の生活環境の改善を図るための農業集落排水事業につきましては年次、事業区域の拡大を図っているところでございますが、今年度は、現在施行中の4地区のうち、「成実第1地区」「成実第2地区」及び「尚徳第2地区」について供用を開始したいと存じます。また、新たに「春日第2地区」及び「巌地区」の事業化に向けた調査設計を実施することといたしております。そのほか、発生汚泥の処分につきましても、今後、資源としての有効利用を図る観点から調査、研究してまいりたいと存じます。
次に、
廃棄物処理対策でございますが、昨年度スタートしましたごみの新分別収集は、市民の皆様方の多大なる御協力により順調に推移してきたところでございますが、今後におきましては、「
米子市ごみ減量化・資源化推進本部」の主要課題として、事業所ごみの排出の抑制、資源化の促進に取り組んでまいりたいと存じます。積極的な指導、啓発により、より一層のごみの減量化の推進を図る所存でございます。
長年の懸案でありました新清掃工場の建設についてでございますが、いよいよ本年度から4カ年間の継続事業として予算計上をいたすこととなりました。新工場の建設に当たりましては、発電設備を初めとした余熱利用を積極的に検討するとともに、ダイオキシン除去対策及び地球温暖化防止対策としてのCO2の削減等、循環型社会に適合した経済的で投資効果の高い施設となるよう最大限の努力をいたす所存でございます。
災害に強い地域社会づくりについてでございます。
あの阪神・淡路大震災から3年が経過いたしました。常に災害を意識した地域社会づくりを心がけねばならないと考えているところでございます。
消防体制の充実対策としまして、各種の災害から市民の生命・身体及び財産を守るため、消防力の近代化と消防体制の確立に努めてまいりたいと存じます。大規模災害にも対応できる大型の耐震性貯水槽を市内の避難場所に3基新設するとともに、消火栓の新設、改修を今年度も引き続き実施し、消防水利の充実を図ることとしております。
また、消防施設の整備として、耐用年数の到来した富益分団の消防ポンプ自動車を更新いたしますほか、新たに消防団員に災害用手袋を貸与する等、安全装備品の充実と消防団の活性化を図りたいと存じます。
防災基盤の整備、拡充につきましては、昨年度に引き続き、備蓄倉庫の建設及び公共施設の耐震調査を実施いたしますとともに、市民の防災意識の普及を図る観点からも、自主防災組織の結成を促進し、防災思想の普及に努めたいと存じます。
また、全市域の整備が完了した無線放送施設につきまして、その機能が有効的に発揮できるよう活用していきたいと考えております。
交通安全対策につきましては、死傷事故の減少を目指し、春、夏、秋及び年末年始の交通安全運動を実施しているところですが、特に市内の自動車学校を活用した高齢者の交通安全教室、女性ドライバー安全運転学校の開催等を積極的に実施し、交通安全教育意識啓発に努力してまいりたいと存じます。
施設整備の面では、引き続き、絹屋尾高線自転車歩行者道整備事業、弓ケ浜新開線歩道設置事業及び青木団地内の屋根つきバス停留所設置事業を実施しますとともに、カーブミラー、ガードレール、照明灯の増設等、関係機関と連携を取りながら、交通弱者の安全対策の確保に努めることといたしております。
地球規模での環境保全が叫ばれる今日、環境にやさしい社会の構築が地域の課題となってきています。特に事業活動や家庭生活から生じる二酸化炭素、メタン、フロンなどの温室効果ガスの増加に起因する地球の温暖化は、地球規模の環境問題の中での最も大きな課題の1つであります。
本市といたしましては、地球環境保全検討
会議及び市民、企業で構成する
起草委員会を設置し、鳥取県の行動指針を踏まえた「(仮称)よなごしローカルアジェンダ21」の策定を目指したいと考えております。また、環境の保全に関する
条例制定に向け、市民団体等を対象とした研修会及び公聴会等を実施することといたしております。内部的には、「
米子市庁内グリーンオフィス活動推進計画」を策定し、点検、指導を徹底しますとともに、市民、事業者の活動支援、環境学習等を総合的に推進し、地球サミットの理念を生かすよう努力いたす所存でございます。
第3は、安心して暮らすことのできるゆとりある都市づくりございます。
我が国にとって有史以来初めて迎えようとしている人口減少時代、4人に1人が高齢者という本格的な高齢化社会の到来、女性や高齢者の社会進出の増加など、我々を取り巻く昨今の社会状況は大きく変化し始めています。
本市は、健康都市宣言、健康保養都市構想の策定、厚生省の健康文化都市の指定など、積極的に健康施策を展開してまいったところでございますが、今後は、拠点施設であります「ふれあいの里」での保健・医療・福祉の連携の充実及びきめの細かいサービス体制の確立に特に配慮したいと存じます。
健康診査による疾病の早期発見、早期治療はもとより、母子保健としての「3歳児健康診査」「乳児健康診査」「妊婦健康診査」を実施しますとともに、母子の健康相談等の一層の充実を図ります。
成人病対策につきましても、鳥取大学医学部、医師会と連携を密にし、がん、心疾患、脳血管疾患等、生活習慣病の予防を図るため、健康教育、健康相談、各種健康診査を実施いたしますとともに、今後は、栄養、運動、休養を基調とした健康的な生活習慣の確立を推進いたしたいと存じます。
また、リハビリテーションセンターでの機能回復訓練、リフトバスによる送迎、在宅機能訓練につきましても、引き続き実施してまいります。
在宅で寝たきりのお年寄りを対象に実施いたしております訪問指導も各医療機関、YMCA
米子医療福祉専門学校等の協力を得て、保健婦、看護婦、理学療法士の同伴訪問により、充実した活動を続けることとしております。
歯科対策事業につきましては、寝たきりのお年寄りへの訪問歯科診療等、従前の施策に加え、幼稚園、保育園における6歳臼歯保護推進事業の拡大推進を図ることといたしております。
精神障害者の社会復帰対策として、小規模作業所への運営費助成をいたしておるところですが、今年度から、新たに制度の谷間に置かれていました精神障害者に対する通所費補助事業を開始することといたしております。
次に、高齢者福祉対策事業についてでございます。
本市の65歳以上人口は、7年後は2万8,800人と20%近くの高齢化率に達することが予想されています。地域福祉、在宅福祉の充実発展を進め、本市老人保健福祉計画の推進を図ることが重要となっております。
現在、老人ホーム委託事業として10施設、デイサービス事業は4施設、老人介護支援センター事業は5施設で対応いたしておりますが、今年度は、なんぶ幸朋苑に併設されますケアハウス建設事業に対しまして、補助要綱による助成をいたしますとともに、新たな施策として、痴呆性老人向けグループホーム運営事業を開始したいと存じます。
急がれます美保・弓ケ浜中学校区の拠点づくりにつきましても、現在整備計画を進めているところでございます。
ホームヘルパー派遣事業につきましては、計画に従い8人増員いたしますほか、マンパワーの確保の観点から一部、委託に係る雇用条件を改善することといたしております。
高齢者の社会参加を促進するためのバス利用助成、外国人高齢者等特別給付金支給事業、在宅寝たきり老人等介護者慰労金支給事業、日常生活用具貸与事業、住宅改良費助成事業等引き続き実施してまいりますが、外国人の特別給付金につきましては、支給年齢を引き下げる等、制度の改善を考えてまいりたいと存じます。
また、福祉全般の諸施策につきまして、より一層の周知徹底を図るため、新たに制度をわかりやすくまとめた広報を作成し、全世帯に配布することといたしております。
平成12年度実施の介護保険制度に対応するための準備経費でございますが、今年度は、まず市町村介護保険事業計画を策定するための高齢者実態調査を実施し、介護保険の対象となるサービスに対する需要、希望等を把握することといたしております。また、要介護認定モデル事業及び介護サービス計画作成モデル事業を実施し、制度導入に備えたいと存じます。
次に、障害者福祉対策でございますが、昨年度策定した「
米子市障害者計画」等に基づき、ノーマライゼーションの推進のためのきめ細かな施策の推進を図りたいと存じます。
在宅障害者福祉対策といたしまして、タクシー料金助成事業、小規模作業所運営費補助事業等引き続き実施し、在宅障害者の自立と社会参加の促進を図りたいと存じます。
また、ストマ用装具使用者に対する自己負担の軽減策及びホームヘルパー、ガイドヘルパーの派遣事業等を実施いたしますとともに、心身障害者福祉センターでは、リフトバスの運行を初め各種機能訓練講座の開設、更生相談等の一層の充実を図ってまいりたいと存じます。心身障害者福祉センターの施設修繕等、維持管理経費につきましても、配慮してまいりたいと存じます。
施設の老朽化に伴い、整備が急がれていましたあかしや学園につきましては、今年度、夜見町地内に移転新築いたすこととしております。
そのほか、定員30名の法定認可施設になります障害者共同作業所「吾亦紅」の施設建設費に対します補助金を今回、措置いたしております。
昨年度、施設整備が完了しました母子寮につきましては、職員配置を充実し、夜間での相談指導体制の充実を図ることとしております。
特別医療費助成事業につきましては、乳幼児に係る通院医療費の助成対象を2歳未満児まで拡大いたし、制度の充実を図りたいと存じます。
次に、子育て支援対策についてでございますが、核家族化の進行や女性の社会進出などを背景として、児童を取り巻く環境が大きく変化してきていますが、とりわけ出生率の低下による少子化の進行は、社会の安定的な発展や子供の成長に及ぼす影響が大きく、早急に対応していかなければならない課題です。
保育の多様化の1つとして、今年度から公立3保育園での延長保育実施を予定し、保護者の子育てと就労の両立支援を図りたいと存じます。なお、乳児保育、障害児保育、開所時間延長促進事業、休日保育、乳幼児健康支援デイサービス事業及び第3子以降3歳未満児保育料軽減事業につきましては、引き続き推進いたしますとともに、地域子育て支援センター事業の充実を図り、子育て不安の解消に努めたいと存じます。私立保育園の健全運営に資するため、運営費助成を継続しますとともに、今年度は、仁慈保幼園の移転改築に伴い、建設事業に対する助成措置を講じることとしております。
消費生活の安定及びコミュニティづくりにつきましては、複雑多様化し、また、増加傾向にあります消費者問題に対応するため、消費生活相談や主体性のある消費者の育成、情報提供等、積極的な施策の推進に努めてまいりたいと存じます。
また、コミュニティー活動の推進の一環として、地域ボランティア活動を促進いたしますとともに、引き続き地区集会所建設に対し、助成措置を講じたいと存じます。
第4は、豊かな人間性と文化をはぐくむ都市づくりについてでございます。
人間一人ひとりの個人の尊厳と個性の尊重を基調としながら、情操豊かな教育を通じて、次代の地域社会を担っていく青少年を育成し、また、活発な文化活動や生涯学習の推進、女性の社会参画や人権意識の啓発などにより、豊かな人間性と文化をはぐくんでいくことのできる都市づくりに努めたいと存じます。
まず、学校教育についてでございますが、不登校やいじめ、また低年齢層による犯罪の多発等が全国的に社会問題化しております。社会が変動し、子供が歩く道を見失いがちな中、学校はもちろん、地域社会や保護者もたゆまず努力を重ね、子供に正しい道を照らす努力を重ね続ける必要があると存じます。
昨年度開設しました福生西小学校内の「
米子フレンドリールーム」につきましては、女性指導員を1名増員し、一層の充実を図りますとともに、いじめに対する情報収集を図るため、全中学校にパソコン通信機器を配備し、県教育
委員会等と連携を取りながら、その解消に向けて全力で取り組んでまいる所存でございます。
また、市内の小学校高学年、中学校低学年生を対象とした青少年活動組織「
米子こどもクラブ」を創設し、学校週5日制を活用した異年齢間での仲間づくり、文化活動等、幅広い分野での活動体験機会をつくり、青少年活動の推進を図りたいと存じます。
そのほか、今年度、本市において、「新しい時代を創造し、国際社会に貢献する日本人の育成を目指す教育」をテーマとした中国地区小学校長教育研究大会を開催することとしており、研究の成果を本市の教育施策に反映させ、社会の変化に主体的に対応し、心豊かに自己実現できるたくましい人間の育成に努めてまいりたいと存じます。
学校施設の整備につきましては、重点事業として取り組んでおります老朽校舎の改造事業を初めとして、校舎の増築、その他部室、プール等の附属施設の整備充実及び通学路の照明対策につきましても、引き続き対応してまいりたいと存じます。
本年度の主要事業として、弓ケ浜中学校校舎大規模改造事業、大篠津小学校校舎増築事業、湊山中学校部室改築事業、加茂小学校プール改築事業を実施することにしており、さらに、単市事業として、グラウンド整備、家庭科室の新設などを計画しております。
また、学校運営に必要な経費につきましても、引き続き増額し、保護者負担の軽減に努めますほか、市費により、学校図書職員を配置して、図書教育の推進を図ります。
そのほか、本年度から、新たに
平成15年度に予定される教育課程の改訂への対応として、中学校の教育用パソコンを時代に即応した機種に再整備して情報教育の充実に努めるとともに、学校環境を保全するため、小型焼却炉の廃止に向けて取り組むことにしております。
学校給食につきましては、当面、現行の小学校における給食施設改善を最優先とし、学校給食衛生管理の基準に基づいた施設整備促進のための調査研究に着手したいと考えております。本年度は、新たに給食センターに真空冷却機を設置する等、衛生管理の徹底を図りたいと存じます。
幼児教育につきましては、人間形成の基礎をはぐくむ大切な時期でございますので、保護者負担の軽減を図るため、私立幼稚園就園奨励費の助成額を引き上げますとともに、補助対象範囲を拡大することといたしております。また、引き続き、私立幼稚園運営費につきましても、助成を実施し、幼稚園教育の充実に努めたいと存じます。
高等教育機関の充実につきましては、「学園都市・地区基本計画策定調査結果」に立脚し、まず既存の医療・福祉系専門学校を充実・発展させることとしておりますが、特にYMCA
米子医療福祉専門学校から示された地域への貢献度に配慮した中期発展計画の実現に向け、可能な限りの協力を行いたいと考えております。
次に、総合的な生涯学習の推進についてでございます。
市民が生涯を通じて、その自発的な意思に基づき、自己に適した手段、方法を選んで学習できるよう、情報の提供、内容の充実に努め、いつでも、どこでも、だれでも気軽に参加できる体制づくりに努めてまいります。
また、市民の多様な学習要求にこたえるため、計画的に学習拠点施設の整備充実を行い、学習機会の拡大に努め、生涯学習の推進を図ってまいりたいと存じます。
特に公民館における「公民館大学」を初め、「よなごアカデミー」・「人生大学」や幼児教育等の社会教育講座の一層の充実を図りますほか、社会教育団体の育成・支援、指導者の養成、ボランティア活動の促進についても、支援してまいりたいと存じます。
施設整備面でも、公民館の空調設備、調理室、トイレ等の改修及び専用電話回線の開設など、予算措置を講じ、学習条件のより一層の充実を図ることといたしております。
児童文化センターにおきましては、進入路、駐車場の整備を実施いたします。
成人式のあり方が昨今問題になっております。今年度から、会場を公会堂から文化ホール及びコンベンションセンターに移し、交歓会方式の導入等、式典の形態を見直したいと考えております。
芸術文化の振興についてですが、情報化、高齢化の進む中で、余暇時間の増大により、芸術文化に対する関心は高まり、多様化する傾向にあります。鳥取県では、本年8月に「全国高等学校総合文化祭」が開催され、本市では8,000人の高校生を迎え、吹奏楽、郷土芸能、写真等、全7部門での文化活動を繰り広げることとなっています。さらに、
平成14年には、「国民文化祭」の開催が予定されています。
こうした文化活動の機運の高まりにこたえ、ゆとりと豊かさを実現し、地域の活性化を図るためにも、文化創造の機会の提供が強く求められています。
このような背景のもとに、すぐれた芸術文化の鑑賞機会の充実や文化活動の振興を図りますとともに、公会堂の音響設備改修等、文化施設の整備充実についても、対応してまいりたいと考えております。
文化ホール、公会堂では、「森 公美子」オペラ公演、童謡講座、オーケストラ公演等、自主企画事業を予定いたしております。
また、引き続き小中学校で芸術巡回公演を行います。
市立美術館では、東京都現代美術館等、全国の4美術館で開催されます「イタリア美術展」を、開館15周年記念として、本市美術館で34日間開催することといたしておりますほか、常設展示の充実を図るため、「横尾 忠則」版画作品38点を購入したいと存じます。
文化財保護では、名勝深田庭園の保存修理事業に着手し、貴重な
米子の文化財の1つとして保護してまいりたいと存じます。
「
米子市史」編さん事業につきましては、第4回配本新修
米子市史第7巻資料編「原始、古代、中世」の発刊を行うことといたしております。
山陰歴史館につきましては、
米子の文化発信の拠点となるよう施設機能の充実を図るための整備計画の策定に取り組んでまいりたいと存じます。
次に、スポーツ活動の推進についてであります。
健康で明るく豊かな市民生活を営むための「生涯スポーツ」の振興を図るため、引き続き各種スポーツ教室の開催及び
米子市民体育祭を実施いたしたいと存じます。また、4回目になりました「
米子市健康白鳥マラソン」につきましても、継続開催いたしますほか、今年度は、本市で開催されます「全国高等学校体操・新体操競技選抜大会」及び「全日本ジュニアヨット選手権大会」に対し、運営助成いたすこととしております。
女性の地位向上と社会参画についてでございますが、家族形態やライフスタイルの変化に伴って、女性みずからが社会的に自立しようとする意識が高まっています。今後、女性の積極的な社会参画が地域社会に果たす役割は非常に重要になってくることが予想されます。昨年度から着手しております「女性プラン」を今年度策定し、男女平等の理念に基づいた諸施策が総合的に推進できる条件整備を図っていきたいと存じます。
市民一人ひとりが、いつも自由に生き生きとして生活するため、人権問題に対する正しい認識を深め、お互いの人権を尊重し合うことができる社会を築くことが強く求められていますが、人権侵害の問題は、依然として解消されないまま、今日に至っております。同和問題を初め、女性、障害者、子供、高齢者、在日外国人等、それぞれの問題について啓発・教育を通じて、正しい認識と理解を深めるとともに、就労、教育の問題など、解決すべき課題に向けて積極的に取り組む必要があります。
部落差別を初めとするあらゆる差別のない明るい地域社会を形成するため、「
米子市人権施策推進指針」に基づいて、啓発活動、研修会、講演会、地域懇談会等の施策の展開をいたすのはもちろんのこと、前田、下福万隣保館の改造等、施設機能の充実についても、配慮してまいりたいと存じます。
特に本年は、本市における人権情報センター設置に向けた事前準備として、書籍等の資料収集を行いたいと考えております。同和地区の児童生徒の学力と人権意識の高揚を図るためのたくましくはばたく力育成事業及び人権教育総合推進事業につきましても、引き続き実施してまいる所存でございます。
第5は、新しい時代を支える活力に満ちた都市づくりでございます。
本市を中心とする中海圏域の地域経済を支えていくべき確固たる産業基盤を確立し、都市が成長するための活力となる若年層に対して、良質で多様な就業機会を確保し、人口の定住と地域経済の活性化を促進することができるような都市づくりに努めてまいりたいと存じます。
まず、活力ある農業・農村づくりでございますが、農業を取り巻く情勢は、労働力の高齢化、後継者不足など大変厳しい状況でございますが、農業は、単に食糧の生産のみならず、国土・自然環境の保全など、重要な役割を果たしているところでございます。引き続き、基盤整備の促進並びに栽培等の省力化対策を実施し、農業の維持発展に努めてまいります。
初めに、米の生産調整についてでございますが、備蓄の適正化とともに、米の需給と価格の安定を図るため、今年度から緊急生産調整推進対策が実施されますので、鳥取西部農業協同組合を初め、関係機関と連携しながら推進してまいりたいと存じます。
推進に当たりましては、国、県の助成制度の有効活用を図るとともに、市といたしましても、集落営農組織育成事業、水田転作高度化奨励事業等を実施し、新たな米政策大綱の趣旨に基づいた、稲作と転作を組み合わせた、生産性の高い水田営農の実現に努めたいと存じます。
農業の担い手並びに後継者の育成対策といたしましては、農業の中核的な担い手である認定農業者の育成支援のため、引き続き農業経営基盤強化促進対策事業の実施や農業経営基盤強化資金に対する利子助成をいたしますほか、経営感覚にすぐれた効率的かつ安定的な経営体の育成を図るとともに、農村青年
会議の支援、農業後継者育成資金の支給等により、農業後継者の育成に努めてまいりたいと存じます。
農地の流動化の推進と育成すべき農業経営体への農用地の利用集積を図るため、農用地利用改善団体等の利用調整活動を推進する先導的利用集積事業に取り組みますほか、弓浜地区の遊休農地解消対策のための弓浜地区遊休農地対策事業を引き続き実施し、地元関係者と有効な対策を検討、実施してまいりたいと存じます。
特産物の育成につきましては、ニンジンの振興を図るため、ニンジン選果施設の設置に取り組む鳥取西部農協に対して、野菜産地生産システム確立事業及びニンジン共同選果施設整備事業を実施いたします。
また、需要に見合った野菜の生産及び計画出荷を行うための野菜価格安定対策事業のほか、葉たばこ黄斑えそ病防除対策事業、花卉消費拡大事業等に引き続き取り組み、本市特産物の一層の振興を図ってまいりたいと存じます。
環境保全型農業の推進でございますが、クリーンプラン21実践モデル事業を引き続き実施するほか、畜産経営における環境保全を図りつつ安定的な経営の発展に資するため、堆肥舎等の整備と堆肥の利用促進を図るためのさわやか畜産環境整備事業並びに一般農家小集団畜産環境整備事業に取り組むこととしております。
そのほか、今年度の
米子地方農業共済組合と日野地方農業共済組合の合併に伴う事務所増改築事業に対し、関係市町村とともに助成し、農業災害補償制度の充実に資することといたしております。
農業基盤の整備につきましては、単県かんがい排水事業として富益地区を実施しますとともに、箕蚊屋地区基幹水利施設補修事業、彦名地区県営土地改良総合整備事業及び団体営四ケ村堰かんがい排水事業を今年度終了させることといたしております。また、新たに団体営和田地区農道整備事業に着手いたします。
市行造林事業につきましては、市制70周年記念事業に位置づけています市民の森造成事業につきまして、計画策定費を計上いたしております。また、全国育樹祭にあわせ、市内の小学生による森林体験学習会を実施することとしております。
漁業振興対策でございますが、昨年度の皆生沖に引き続き、今年度は、夜見海岸沖合に並型魚礁を設置し、資源管理型漁業の推進を図りますとともに、引き続き皆生漁港改修事業及び崎津漁港整備事業を実施し、漁船の安全操業と漁業の効率化を図ってまいりたいと存じます。
次に、商工業の振興についてでございます。
大規模チェーン店の新規出店や増床など、消費者ニーズや購買行動の変化にあわせて、「商都よなご」を取り巻く環境は大きく変化してきています。小売業界においては、郊外における新たな商業集積の影響により、市街地中心部における商店街の地盤沈下の傾向が継続しており、商店街の社会的・文化的機能を高め、地域の人々がさまざまなニーズを満たすためのコミュニティの場へと変化させていくことが必要です。
本市としても、今通常国会に提出される「中心市街地活性化法案」における活性化総合対策に対応すべく、基本計画策定事業に取り組むことといたしております。特定商業集積整備基本構想と合わせ、より一層の基盤整備促進に向けた努力を重ねる所存でございます。
また、新たに鳥取県と協調して創設した「中心市街地活性化対策事業」による空き店舗対策等を推進することといたしております。昨年は、市制70周年記念事業の一環として日曜街路市を開催したところ、市民の好評を得て、中心市街地のにぎわいにも寄与したものと考えておりますが、今後は、出店者が中心となって、継続開催されるよう支援してまいりたいと考えております。
中小企業の経営の安定を図るための融資制度につきましては、必要な融資枠を確保し、資金需要に対応してまいりたいと存じます。
工業の振興対策でございますが、
米子工業高等専門学校の「システム化技術教育開発センター」の設置を促進する等、技術力の向上を図り、21世紀に対応できる地場産業の振興、発展を図ってまいります。
また、県が推進しております工業試験場生産技術科と食品加工研究所の統合に対し、協力体制をもって当たり、食品加工業、金属加工業等の地元産業への技術支援体制を強化するとともに、産・学・官の試験研究機関の連携を強化し、新しい技術の開発に努めるなど、地域経済を支える産業の育成に努めてまいりたいと存じます。
企業誘致につきましては、低迷する経済情勢の中で企業誘致を取り巻く環境は依然として厳しい状況にありますが、雇用の増大と本市産業・経済への波及効果が期待できる企業誘致の推進に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
本年度は、地方進出の計画や可能性の高い企業の情報を早期に、かつ正確に収集するために企業誘致推進委員制度を創設したいと存じます。既存企業における生産設備の増設の促進にも対応してまいる考えでございます。
流通業務の効率化と都市機能の充実を図るため取り組んでおります
米子流通業務団地整備事業につきましては、中海圏域の広域物流拠点として、
平成11年度の第1期分譲を目指して造成工事を進めますとともに、進出企業の誘致広報活動を積極的に展開してまいりたいと存じます。
雇用対策につきましては、景気回復のおくれから厳しい企業経営が続き、雇用情勢は依然厳しい状況でございますが、関係機関と連携を取りながら、若者の地元定着の促進、U・J・Iターンの促進、さらには女性就業の促進、障害者雇用の拡大、高齢者雇用の確保に努めてまいる考えでございます。
観光の振興につきましては、中国横断自動車道の全線開通、
米子空港滑走路の整備に伴い、交通の利便性は飛躍的に向上し、より一層の観光客の増加が期待されているところでございます。一方で、近隣観光地への通過点になるおそれも多分にあり、観光資源の活用や周辺市町村との連携を強め、滞在型観光地としての魅力づくりに努める必要があります。引き続き、山陽・四国地域、京阪神・中京地域及び首都圏に向けての宣伝活動に努めてまいりたいと存じます。また、より近くなりました高知市との連携を深めるため、昨年に引き続き、高知よさこい祭に県と協調して踊り子隊を派遣しますほか、南国土佐皿鉢祭に観光物産コーナーを設置し、当地域への誘客に努めることといたしております。
崎津工業団地の土地利用につきましては、現在、その一部をJRAのウインズ用地として活用することとしておりますが、残る用地につきましても、アミューズメント施設用地として処分するよう最大限の努力をいたす覚悟でございます。
最後に、市民参加の市政の推進と行政改革及び地方分権の推進についてであります。
市民が誇りと愛情を持って暮らすことができるような魅力のある郷土をつくるため、市民みずからの積極的・自主的な参加による地域づくりを推進していくことが求められています。
そのためには、市政に対する市民の理解や情報を深めるため、市民が必要とする情報を正確に伝えることが必要です。
本市では、市の保有する情報を請求に応じて公開することのできる情報公開制度の創設に取り組んでいます。情報公開制度を円滑に運用するためには、個人情報の適正な保護と効率的な文書管理が不可欠であり、当面、その整備を急ぎ、情報公開制度を早期に実施することができるよう取り組んでいきたいと存じます。
広域行政の推進についてでございますが、多極分散型国土の形成や地方分権の推進が今日的な課題として論議される中で、行政区域を超えて共通の課題を効率的に処理することは、今後一層重要になってきます。
地方拠点都市地域構成市町村及び周辺の市町村との連携のもとに、地方拠点都市地域基本計画に掲げる地域づくりの実現に向けて鋭意努力いたしますとともに、周辺市町村との合併問題について模索し、機運の盛り上がりに努めたいと存じます。
地方分権の推進が実行の段階を迎えた今日、地方公共団体には、地方自治の新時代にふさわしい体質の強化を図っていくことが求められております。このため、本市行政改革大綱の基本方針に基づき、社会経済情勢の変化に対応した簡素で効率的な行政運営の確立を目指して、行政改革の推進に取り組んでまいります。
住民の身近な行政は、身近な地方公共団体で行うという地方分権の基本理念に立ち、地域の実情に応じた行政を積極的に展開するため、都市計画法の規定に基づく市街化区域内の開発行為の許可事務など13項目にわたる事務について、本年度、鳥取県から委譲を受けることとしております。
また、地方分権の推進目的である自主的・自立的な地域づくりの担い手として、職員の自由な発想による提案を広く求め、意欲を持って職務を遂行できるよう職員提案制度を導入いたしますほか、引き続き研修内容の充実を図り、積極的に職員を研修機関等に派遣するなど、能力の育成、向上を図ってまいりたいと存じます。
行政サービス向上のため、今後とも、職場を活性化させ、創造力に富む新鮮な発想、幅広い視野、バランスの取れた感性などを備えた職員の養成に努めてまいりたいと存じます。また、さまざまな機会をとらえ、職員の綱紀粛正を徹底し、市民の信頼にこたえていきたいと存じます。
以上、歳出予算として計上いたしました主な諸施策の概要について御説明申し上げましたが、次に
一般会計における歳入について、簡単に御説明させていただきます。
まず、市税につきましては、厳しい経済情勢の動向、市民税の減税及び
平成9年度の決算見込み等を勘案いたしまして、181億8,173万円を計上いたしております。地方交付税につきましては、地方財政計画等をもとに、46億4,500万円といたしております。市債につきましては、通常債、減税補てん債等、55億8,170万円を計上いたしております。
その他の財源につきましては、過去の実績等を勘案し、それぞれ計上し、収支の均衡を図ったところでございます。
次に、14件の特別会計及び企業会計の予算につきましては、それぞれの会計の機能を考慮し、編成いたしたものでございます。
なお、詳細につきましては、お手元に配付しております予算説明書を御参照いただき、説明を省略させていただきますので、御了承を賜りたいと存じます。
次に、先ほど総括的な御説明を申し上げました
議案第41号から
議案第55号までの
平成10年度
一般会計、特別会計及び企業会計の15
議案を除く
議案第8号から
議案第40号までの33
議案及び
報告2件について御説明を申し上げます。
議案第8号は、
米子市
市税条例の一部改正でございまして、地方税法の一部が改正されたことに伴い、
平成10年度の市民税の特別減税の実施について所要の整備をするとともに、原動機付自転車等の標識の再交付に係る弁償金を200円から300円に引き上げますほか、入湯税を課さない範囲の明確化を図ろうとするものでございます。
議案第9号は、
米子市
行政手続条例の一部改正でございまして、
平成10年度から、県知事の事務の一部が市長に委任されることに伴い、委任される事務の根拠となる県の
条例または規則による処分、行政指導及び届け出についても、本市の
行政手続条例を適用させようとするものでございます。
議案第10号は、
米子市
同和対策審議会条例の一部改正でございまして、同和問題に対する教育及び啓発の充実を図るため、同和対策審議会委員の定数を15名から17名に増員しようとするものでございます。
議案第11号は、
米子市
消防団員等公務災害補償条例の一部改正でございまして、条文中において引用している法律名が改正されたことに伴い、所要の整備をしようとするものでございます。
議案第12号は、
米子市営葬儀条例の一部改正でございまして、市民の要望に合った新規祭壇を購入し、市営葬儀事業の充実を図るとともに、市外利用者の葬具使用料の割り増し料金を引き下げ、祭壇の効率的運用及び事業の健全な運営を図ろうとするものでございます。
議案第13号は、
米子市
廃棄物の処理及び清掃に関する
条例の一部改正でございまして、
廃棄物の処理及び清掃に関する法律等の一部改正により、一般
廃棄物収集運搬業、一般
廃棄物処分業及び浄化槽清掃業の許可期間が1年から2年に延長されたことに伴い、許可手数料等を引き上げようとするものでございます。許可手数料及び更新許可手数料については、3,000円を6,000円に、許可証の再発行手数料については、1,000円を2,000円にそれぞれ改定しようとするものでございます。
議案第14号は、
米子市
児童福祉施設条例の一部改正でございまして、児童福祉法の一部改正により母子寮の法律上の呼称を母子生活支援施設に改正するとともに、
米子市母子寮の名称を「コスモス」に
変更しようとするものでございます。
議案第15号は、
保育所入所措置に関する
条例の一部改正でございまして、
議案第14号と同様、児童福祉法の一部改正により、保育所への入所に関する表現を保育所への入所措置から保育の実施に
変更するとともに、夜間に労働する保護者についても、その児童の保育所への申し込みができるよう保育の実施の基準の緩和を図ろうとするものでございます。
議案第16号は、
米子市
国民健康保険条例の一部改正でございまして、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、国民健康保険料の賦課限度額を52万円から53万円に引き上げるとともに、低所得者に対する減額賦課基準額を引き上げようとするものでございます。
議案第17号は、
米子市
特別医療費の助成に関する
条例の一部改正でございまして、乳幼児の健康の保持を図るとともに、経済的負担を軽減するため、乳幼児に係る通院医療費の助成対象を1歳未満から2歳未満に拡大しようとするものでございます。また、
議案第11号と同様に、条文中に引用している法律名を改正しようとするものでございます。
議案第18号は、
米子市
崎津漁業者研修施設条例の
制定でございまして、漁業者の学習、休養及び集会の用に供し、福祉の増進を図るため建設してまいりました
米子市崎津漁業者研修施設が完成することに伴いまして、同研修施設を公の施設として設置し、供用開始しようとするものでございます。
議案第19号は、
米子市
景観形成条例の
制定でございまして、すぐれた景観を有する美しい市土をつくり上げるため、豊かな自然と歴史にはぐくまれてきた本市の景観を守り、つくり、育てていくために、県の
景観形成条例との整合を図りながら、必要な事項を定めようとするものでございます。
議案第20号は、
米子市
下水道条例の一部改正でございまして、下水道排水設備工事を施工する指定工事店の営業所の所在要件を
米子市内から鳥取県内に拡大するとともに、排水設備工事責任技術者となる資格について、県が統一試験を実施することに伴い、本市で実施していた技術者試験及び更新講習を行わないこととするため、所要の整備をしようとするものでございます。
議案第21号は、
米子市
都市下水路条例の一部改正でございまして、福米新田川都市下水路が公共下水道の認可区域に編入されたことに伴い、これを廃止しようとするものでございます。なお、廃止後は、公共下水道の雨水幹線として管理することといたしております。
議案第22号は、
米子市
水道事業給水条例の一部改正でございまして、水道法の一部改正により、給水装置の工事事業者の指定要件の統一化、明確化が行われたことに伴い、給水装置工事の施行に関し、所要の整備をしようとするものでございます。
議案第23号及び
議案第24号の2
議案は、いずれも財産の
取得についての議決の一部
変更についてでございまして、
平成9年12月市議会
定例会において議決を経ました
米子流通業務団地造成事業用地及び流通業務団地北公園整備事業用地につきまして、用地交渉の進展に伴い、取得面積、
取得価額等を
変更しようとするものでございます。
議案第23号の
米子流通業務団地造成事業用地については、取得面積を3万192.81平方メートル追加し、14万6,405.1平方メートルに、また
取得価額を5億9,818万7,415円増額し、28億7,798万9,381円に、
議案第24号の流通業務団地北公園整備事業用地については、取得面積を2,584.43平方メートル追加し、8,409.52平方メートルに、また
取得価額を5,819万7,593円増額し、1億8,640万3,554円にそれぞれ
変更しようとするものでございます。
議案第25号は、
工事請負契約の締結についての議決の一部
変更についてでございまして、
平成9年6月市議会
定例会において議決を経ました直川雨水幹線その7工事につきまして、家屋防護のため、必要工事を追加したことに伴い、
契約金額2億475万円を、170万1,000円増額し、2億645万1,000円に
変更しようとするものでございます。
議案第26号は、市道の路線の
変更についてでございまして、国道181号の拡幅工事の完了に伴い起点を
変更します市道道笑町4丁目陽田町線ほか3路線につきまして、路線の
変更をしようとするものでございます。
議案第27号は、市道の路線の認定についてでございまして、山陰道の整備完了に伴い、その側道の管理を引き継ぎます市道山陰道陰田南側道2号線ほか49路線につきまして、新たに市道として認定しようとするものでございます。
議案第28号は、市道の路線の廃止についてでございまして、弓ケ浜公園の整備に伴い、公園区域に編入されます市道両三柳海岸3号線ほか1路線につきまして、路線を廃止しようとするものでございます。
議案第29号は、
平成9年度
米子市
一般会計の第7回
補正予算でございまして、今回の
補正は、
平成9年度の最終予算として国、県の支出金及び市債の決定にあわせて
事業費を調整いたしたのを初め、他の経費につきましても、年度内の所要見込み額を勘案し、調整いたしたものでございます。
第1条歳入歳出予算の
補正のうち、歳出の主なものについて御説明を申し上げます。
総務費につきましては、職員退職手当の決定額を、また地域の生活路線を確保するため、第2種及び第3種の国県補助制度等による路線について助成するための地方バス路線維持対策費補助金を計上いたしております。
そのほか、通常防災チャイムと区別を図るため、防災時緊急用としての防災情報専用チャイム装置の購入費を計上いたしております。
民生費につきましては、国における基準改定及び措置人員の変動に伴いまして、身体障害者、精神薄弱者及び老人の各施設委託料を調整いたしておりますとともに、基準改定により私立保育所委託料を増額いたしております。
また、
平成10年分所得税等の特別減税に関連し、昨年度に引き続き、今年度も国から委託を受けました臨時福祉特別給付金支給事務に係る必要経費を措置いたしております。
農林水産業費につきましては、野菜価格安定対策
事業費補助金等、各農業振興対策費補助金を事業実績にあわせおのおの調整いたしておりますとともに、単県土地改良
事業費、県営土地改良
事業費等につきまして、補助決定及び事業実績にあわせ
事業費を増減いたしております。
商工費につきましては、企業立地促進資金貸付金等の貸し付け実績により、商工業振興資金貸付金を減額しておりますほか、歳出予算の実績見込みにあわせ、流通業務団地整備事業特別会計に対する繰出金を減額いたしております。
土木費につきましては、国庫補助金及び市債の決定により準用河川
改修事業費及び公園
事業費等をそれぞれ調整いたしておりますとともに、歳出予算の実績見込みにあわせ
下水道事業特別会計に対する繰出金を減額いたしております。
また、県営事業で施行の道路、橋梁、急傾斜地崩壊対策及び街路事業に対する受益者としての
公共事業負担金を計上いたしております。
そのほか、3月15日に開催される国道9号
米子道路全線開通記念
事業費につきまして、関係町村とともに負担することといたしております。
教育費につきましては、補助決定及び入札結果により、福生東小学校大規模改造事業、義方小学校屋内運動場改築事業及び湊山中学校プール改築事業等の
事業費をそれぞれ調整いたしております。
そのほか、借入利率の変動等により公債費を、また6月梅雨前線豪雨等の災害復旧費をそれぞれ調整いたしております。
以上、歳出について御説明を申し上げましたが、これに対します
補正予算の財源といたしましては、市税、分担金及び負担金、使用料及び手数料、国・県支出金、財産収入、寄附金、繰入金、諸収入及び市債をもって収支の均衡を図っております。その結果、1,171万8,000円を追加し、
補正後の予算総額を493億2,641万2,000円といたしております。
第2条
繰越明許費につきましては、地元協議に不測の日時を要した皆生漁港
改修事業費ほか3
事業費につきまして、それぞれ当該
事業費の一部を翌年度に繰り越して使用することといたしております。
第3条
債務負担行為の
補正につきましては、組合施行で実施いたします
米子市堀川北土地区画整理
事業費について、新たに債務を負担することといたしております。
第4条地方債の
補正につきましては、緊急防災基盤整備
事業費ほか11
事業費について、事業実績にあわせそれぞれ限度額を増減いたしておりますとともに、新たに減収補てん債を計上し、財源振りかえいたしております。
議案第30号から
議案第40号までの11
議案は、いずれも
平成9年度の各特別会計及び各企業会計の
補正予算でございまして、そのうち、主な会計について御説明を申し上げます。
議案第31号は、
米子市国民健康保険事業特別会計の第3回
補正予算でございまして、保険給付費及び医療費の年度末所要見込み額にあわせ、葬祭費及び老人保健医療費拠出金を増額いたしておりますほか、医療費適正化特別対策
事業費等、実績見込みにあわせ調整した結果、2,179万5,000円を追加し、
補正後の予算総額を80億6,948万4,000円といたしております。
議案第33号は、
米子市
下水道事業特別会計の第5回
補正予算でございまして、水洗便所改造資金貸付金及び中小企業者下水道設備設置促進資金貸付金をそれぞれ貸し付け実績に基づき、減額いたしておりますとともに、キャブ工事の減に伴い、補修工事費等施設維持管理費を調整いたしております。その結果、9,477万5,000円を減額し、
補正後の予算総額を87億2,415万2,000円といたしております。
議案第34号は、
米子市高齢者住宅整備資金貸付事業特別会計の第2回
補正予算でございまして、貸し付け実績にあわせ2,964万5,000円を減額し、
補正後の予算総額を2,087万7,000円といたしております。
議案第36号は、
米子市
農業集落排水事業特別会計の第2回
補正予算でございまして、国の承認、市債の決定により建設費を減額いたしておりますほか、水洗便所改造資金貸付金についても、貸し付け実績に基づいて減額いたしております。その結果、3億5,481万7,000円を減額し、
補正後の予算総額を16億4,140万4,000円といたしております。
議案第38号は、
米子市流通業務団地整備事業特別会計の第1回
補正予算でございまして、事業認可の遅延に伴い、下水道処理場建設、下水道管布設の基盤整備の着手に支障を来し、減額
補正するものでございまして、その結果、19億6,658万4,000円を減額し、
補正後の予算総額を34億8,240万4,000円といたしております。
議案第39号は、
米子市水道事業会計の第2回
補正予算でございまして、収益的収支につきましては、下水道関連の配水管及び配水細管負担金工事により増額いたしておりますとともに、配水及び給水費に係る維持、修繕費を実績に基づき減額いたしております。また、資本的収支につきましては、配水管布設工事費の増加に伴い、建設改良費を増額いたしております。その結果、収益的支出では、1,492万8,000円を追加し、
補正後の支出予定額を33億3,027万8,000円に、また資本的支出では、1億3,479万2,000円を追加し、
補正後の支出予定額を31億665万5,000円といたしております。
議案第40号は、
米子市工業用水道事業会計の第1回
補正予算でございまして、収益的支出において、職員給与費等営業費用805万4,000円を減額し、
補正後の支出予定額を1,145万2,000円といたしております。
なお、
一般会計、各特別会計及び各企業会計の
補正予算の詳細につきましては、お手元に配付いたしております予算説明書を御参照いただきたいと存じます。
次に、
報告2件について御説明を申し上げます。
報告第1号は、本市市営住宅の管理に関する訴えの提起について、2月13日付で
専決処分いたしたものでございます。
加茂住宅の長期家賃滞納者に対して、当該住宅の明け渡し等を求めるものでございまして、訴えの要旨等詳細につきましては、別紙
専決処分書を御参照賜りたいと存じます。
報告第2号は、法律上、市の義務に属する道路の管理の瑕疵による
損害賠償の額の決定について、2月24日付で
専決処分いたしたものでございます。
損害賠償額及び相手方等は、別紙
専決処分書のとおりでございますので、説明を省略さしていただきますので、御了承を賜りたいと存じます。
以上、各
議案及び
報告について御説明を申し上げましたが、何とぞ御審議の上、御賛同を賜りたいと存じます。
○
議長(
間瀬庄作君) これより2件の
報告について質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
間瀬庄作君) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
以上で本日の日程は、全部終了いたしました。
お諮りいたします。
本日は、これをもって散会し、明7日から9日までの3日間を休会とし、10日午前10時から
会議を開きたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
間瀬庄作君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
本日は、これをもって散会いたします。
午後0時20分 散会...