米子市議会 1997-12-12
平成 9年第406回定例会(第4号12月12日)
欠席議員(2名)
3番 佐々木 康 子 君 24番 足 芝 孝 幸 君
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説明のため出席した者
市 長 森田 隆朝 君 助 役 小坂 道弘 君
収 入 役 中村 治夫 君 教 育 長 山岡 宏 君
水 道 局 長 田沢 善雄 君 総 務 部 長 中原 弘志 君
企 画 部 長 松岡 泰則 君
市民環境部長 鳥越 省三 君
福祉保健部長 吉持 武平 君 経 済 部 長 小林 道正 君
建 設 部 長 多城 建春 君
都市開発部長 高橋 精一 君
下水道部長 米原 寛 君 参 事 石上 洋二 君
農業委員会事務局長 明里 朝弘 君
選挙管理委員会事務局長 古前 勝茂 君
財 政 課 長 角 博明 君
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出席した
事務局職員
事 務 局 長 谷口 善治
事務局次長 松本 洋司
事務局長補佐兼庶務係長 山本 茂樹
事務局長補佐兼議事係長 亀井 紀成
調 査 係 長 浜田 一郎 主 任 田子 仁
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午前10時02分 開議
○議長(間瀬庄作君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(間瀬庄作君) この際、御報告申し上げます。
足芝孝幸君及び
佐々木康子君から都合により、本日の会議を欠席する旨の届け出がありましたので、御報告いたします。
次に、本日の会議に説明のため出席を求めた者の職氏名は、昨日のとおりでありますので、御了承願います。
なお、本日の議事日程は、お手元に配付しております日程書のとおり行いたいと思います。
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第1
市政一般に対する質問
○議長(間瀬庄作君) それでは、日程第1、
市政一般に対する質問を行います。
順次発言を許します。
初めに、10番中川健作君。
○10番(中川健作君)
(登壇) 第406回
市議会定例会に当たり、私は3点の問題について質問をいたします。
まず最初は、
場外馬券売り場誘致をめぐる問題についてであります。
この問題については先日来、幾つか出ておりますので、ダブる部分については省略をさしていただきます。
先日、ある
自治会婦人部の研修会で市政報告をする機会がありました。その場で
馬券売り場問題に対する関心が一番高く、本当にできるのか、つくってほしくないという意見がほとんどでありました。
崎津工業団地への
馬券売り場誘致は詳しい情報が市民に知らされないままに進められており、決して市民合意は得られていないと改めて確認いたしました。今からでも遅くないので、全市民的に議論し、米子
市の将来にとってマイナスにならない選択をすべきという立場で質問を行います。
まず1つは、
場外馬券売り場開設による
住民生活への影響についてどのような調査をされたのか、2点について質問をいたします。
1つは、暴力団などによるのみ行為についての見解をお尋ねいたします。
馬券売り場問題をめぐる陳情の
委員会審議の過程で、市長は
場外馬券売り場ができればのみ行為がかえって減るというような説明をされておられますけれども、これが調査された上での発言なのか、改めて見解をお尋ねいたします。
2つ目は、
場外馬券売り場が周辺住民の生活にどのように影響を及ぼしているのか、先例地を調査したのかどうか伺います。
11月1日に
高松場外馬券所阻止期成同盟の方を招いてシンポジウムが米子で開催されました。その中で、高松の方の話によりますと、高校生が堂々と馬券を買っているということや、
馬券売り場がある校区の公営住宅は子供が学齢期になったら出て行っているという事実、あるいは交通事故が増加した、周囲に競艇の大きな看板が立ったり、キャッシングセンターが乱立して、ギャンブルの町に変わっていったなどの生々しい状況が詳しく報告されました。
市長は、高松など先例地の
馬券売り場周辺の
住民生活への影響調査をしたのかお尋ねいたします。また、先ほど申したような高松であらわれている状況に対する見解をお尋ねいたします。
馬券売り場の2番目の問題は、9月議会以後のJRAとの協議状況についてお尋ねいたします。
まず最初に、9月議会後、JRAと何度、どういう内容で協議したのか、詳しく説明していただきたいと思います。
次に、おとといの質問に対して、団地外の
基盤整備はJRAに応分の負担をしてもらうと答弁されております。団地外の
基盤整備としてどういうものを考えておられるのか、整備費はどのくらいになると見込んでおられるのかお尋ねいたします。
また、9月議会で私の質問に対して、あくまで原則的には団地外については、
市は財政負担をしないつもりでございますというふうに答弁されております。9月議会での市長答弁はJRAに対して伝えてあるのか、9月議会の答弁とおとといの答弁とは整合性に欠けると思いますけれども、再度市長の立場を明確にされたいと思います。
3番目の問題は、
用途地域変更手続の問題です。
まず、
馬券売り場に18ヘクタール売ったとしてもなお残る20.9ヘクタールの利用案についてお尋ねいたします。
決算審査特別委員会で残り20.9ヘクタールについては、博物館、美術館などの絵をかき、
アミューズメント施設の幅を持たせた
用途変更になるように
市としてお願いしているという説明が担当の方からなされております。おとといの答弁では、ウインズとの相乗効果が出ると期待しながらいろいろと検討しているというふうに説明されておられます。この20.9ヘクタールの利用案についてオープンな議論をすべきだと思いますので、検討している内容を詳しく明らかにされたいと思います。
さらに、
用途変更の問題で言えば、
地区計画の網をかぶせることについてお尋ねいたします。
先日来の議論を聞いていても、
用途変更に伴ってなぜ38.9ヘクタール全体に定住住宅が建たないように
地区計画の網をかぶせなければいけないのか納得できません。さらに詳しく説明をお願いしたいと思います。
質問の2番目は、環境政策についてであります。
まず、
地球温暖化を初め
地球環境問題についての市長の見解をお尋ねいたします。
わずか百数十年の間に、人類が大量のエネルギーを消費したために今、
地球環境が存続できるかどうかの瀬戸際に立たされております。
二酸化炭素の濃度を現在のままで安定化させるためには
二酸化炭素の排出量を今より50%から70%削減しなければならないともいわれております。12月1日から昨日まで、
地球温暖化防止のための国際会議が京都で開かれて、初めて
法的拘束力を持つ議定書が採択されましたが、残念ながら自国経済を犠牲にできないとする各国の
政治的駆け引きでEUのCO215%削減案から大幅に後退したものになっております。NGOは、これでは何も変わらないというふうな批判をしております。国益が対立する国同士の取り組みでは
地球環境を守ることは難しく、住民に最も近い政府である
自治体レベルの取り組みが重要であることが明らかになったのではないかというふうに私は思っております。
地球温暖化を初め
地球環境問題に対する市長の認識と自治体の果たすべき役割についての見解をお尋ねいたします。
環境政策の2番目は、
環境基本条例、
環境基本計画、
ローカルアジェンダについてお尋ねいたします。
1993年に
地球環境問題を含めた施策の展開を内容とする
環境基本法が制定されて、自治体も、
環境基本条例や
環境基本計画、さらには
具体的指針を定めた
ローカルアジェンダを策定することになりました。米子
市でも、昨年度に米子
市環境問題を考える懇話会を設置して、検討が始まっております。これらの策定に当たって、市民参加の原則や行動指針における数値目標の設定などを内容として盛り込む必要があると考えておりますけれども、市長は盛り込むべき内容としてどのようなものをお考えなのかお尋ねいたします。また、検討はどのように行われており、制定時期の見込みはいつなのかお尋ねいたします。
最後の問題は、
米子富士通との
公害防止協定の改定についてお尋ねいたします。
去る10月に
東芝愛知工場で地下水から基準値の800倍もの発がん性のある有機溶剤が検出されていたことが判明いたしました。
ハイテク機器の洗浄剤として使われる有機溶剤の危険性、とりわけ
地下水汚染の危険性については、この間、言われ続けてきたことであります。
米子富士通も、
コンピューター部品の製造に多数の有機溶剤を初め
化学物質を使っているわけですけれども、どういう物質が使われているのか、どう処理されているのか、環境への影響を正しく測定しているのか大変不安であります。
そこで、次の4点について質問しますので、明快な答弁をお願いいたします。
1つは、
米子富士通で使用する
化学物質、薬品はすべて
市に報告されているのか、使用物質の数は幾らなのかお尋ねします。
2つ目は、使用する
化学物質、薬品すべてについて
水質汚濁防止法や
大気汚染防止法などの関係法令に基づく測定が行われているのか、法令で規制されていない物質はないのか、あるとすれば数は幾らか、測定結果はすべて
市に報告されているのかお尋ねします。
3つ目は、
地下水調査、
土壌汚染調査は行われているのか、行われているとすればどういう物質について測定されているのか、測定結果は
市に報告されているのかお尋ねします。
4番目の問題は、現在
米子富士通と米子
市との間で
環境保全協定が結ばれておりますけれども、
市として環境保全に万全の責任を持てる内容と言い切れるのか、市長の見解をお尋ねします。
以上で私の質問を終わります。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君)
(登壇) まず、
ウインズ開設による
住民生活への影響についての御質問にお答えをいたします。
のみ行為についてでございますが、農林水産省の監督下にあるJRAのウインズの開設により、違法なのみ行為を防止する効果があるとうかがっております。調査したかとのことでございますが、のみ行為の実態が不明であり、調査は不可能であります。
高松等の先進地の周辺住民の影響調査についてでございますが、環境が類似した郊外型の
ウインズ八幡への地元住民の皆さんによる
先進地視察を実施しているところでございます。
高松の状況についての見解でございますが、住民実態は調査しておりませんが、
ウインズ高松は国道32号と国道11号の交差する交通の要衝に立地しているとうかがっており、崎津の場合とは立地条件がかなり違っておると思っております。
次に、9月議会後のJRAとの協議並びに
基盤整備についてでございますが、9月議会以降の協議は、施設計画や工程について3回の意見交換を行っております。
団地外の
基盤整備については、道路、上・下水道、
電力供給施設等の
基盤整備を考えておりますが、今後、具体的な協議をしてまいりたいと存じております。
基盤整備費についての9月議会と今議会の答弁の整合性の件でございますが、9月議会でも、団地外の
基盤整備費については今後の協議によるものとお答えをいたしましたし、今議会においても、同様な趣旨でお答えをいたしております。
続きまして、
用途変更手続で20.9ヘクタールの土地利用を具体的にせよとのことでございますが、議員御指摘のとおり、
崎津工業団地の債務を解決する重要な課題であろうと認識をしております。一日も早く
アミューズメント施設の実現に向けて努力したいと考えており、今後その方向が見出された段階でお諮りしたいと考えております。
地区計画につきましては、
用途変更手続の中で、目的に沿った良好な土地利用を図る上からも必要なものと考えております。
次に、
地球環境問題についてでございますが、御承知のように、京都
市において
地球温暖化防止対策会議が開催されましたが、まず現在の環境問題は、主に工場等を発生源とした個々の公害問題から廃棄物、生活排水、近隣騒音などの
都市生活型公害や快適環境問題といったように、複雑多様化しているだけでなく、温暖化などの地球規模の問題まで広まり、その影響は我々現世代にとどまらず、次世代に及ぶような深刻さを増している問題であると認識をしております。
このような環境問題の中で、行政としては、近年問題になっています
地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨など地球規模の環境問題、すなわち
地球環境問題にも配慮しつつ、本市の良好な環境を確保する観点から、行政のあらゆる施策の整合性を図りながら総合的に進めることが必要であろうかと考えております。
環境基本条例、
環境基本計画、
ローカルアジェンダ策定に当たっての内容、検討状況などについてでございますが、本市といたしましては、条例、
基本計画の検討、策定につきましては、広く市民参加のもとに実施することが重要であると考えておりますので、現在、広範な市民団体の代表者、市民、
事業者等の参画を得て組織をしております米子
市環境問題を考える懇話会におきまして、鋭意検討中でございます。
国の
環境基本法、
環境基本計画について、そして鳥取県が新しく策定された
環境基本条例、鳥取県
ローカルアジェンダなどについて、研修会の設定など、さまざまな機会を通じ、調査、学習などを精力的に進めているところでございます。
また、現在のところでは、まだ鳥取県内には
環境基本条例、
環境基本計画、
ローカルアジェンダなどを制定、策定した
市はございませんので、本市といたしましては、米子
市環境問題を考える懇話会と合同で既に
環境基本条例を制定され、現在、
環境基本計画、
ローカルアジェンダ策定に取り組まれている最中であり、全国的にも先進地として注目されております大阪府
豊中市への視察を先月、行ったところでございます。
条例、
基本計画などの具体的な制定、策定時期などについては、今後の
関係機関等との調整、懇話会の進捗状況などがありますので、現在のところはっきりとは申し上げられません。いずれにいたしましても、現在、市民の皆様方と検討作業を進めておりますので、御理解ください。
次に、
米子富士通との
公害防止協定の改定についてでございますが、まず同工場で使用される
化学物質の処理についてですが、工場排水は
生物処理等の
排水処理施設で処理された後、
水質監視槽を経由して排出をされております。また、工場からの排気は、有機排気につきましては、
繊維状活性炭吸着処理の後に酸、
アルカリ等については
スクラバー処理の後に排気されております。なお、処理工程から発生する産業廃棄物につきましては、専門業者に委託して適正に処理されております。
同工場で使用されている
化学物質につきましては、
米子富士通から報告を受けており、その数は97種類でございます。
なお、御指摘の
東芝愛知工場での
地下水汚染にかかわるトリクロロエチレン等のいわゆる有機塩素系溶剤は、操業当初から使用されておりません。
米子富士通で使用される
化学物質にかかわる関係法令に基づく測定についてでございますが、
米子富士通には同工場で使用される
化学物質に関して、
大気汚染防止法で規制される施設はありません。同工場が規制を受ける関係法令としては
水質汚濁防止法がありますが、当然同法に基づく測定は行われております。
なお、
米子富士通で使用される
化学物質でこの法律で規定されていないものは82種類ありますが、冒頭に申し上げましたとおり、適正に処理されているところでございます。
米子富士通では、
環境保全協定に基づき、年4回専門業者に委託し、水質検査を実施されており、その都度、検査結果の報告を受けております。また、米子
市でも水質検査を年4回実施しております。現行の検査体制、検査結果からも、工場排水に問題はないものと判断をいたしております。
地下水検査、土壌検査につきましては、地下水検査は実施されておりませんが、土壌検査につきましては、
米子富士通で自主的に実施されております。検査項目は、土壌の汚染に係る環境基準に規定された中の24項目で、検査結果は全項目とも環境基準以下であることを確認しております。
環境保全に万全の責任が持てるかとのお尋ねでございますが、現
環境保全協定は公害防止関係法令を遵守し、積極的に公害防止に努める旨を約し、
米子富士通と
市が締結した紳士協定でございます。
協定値につきましても、
水質汚濁防止法で定める基準値より低い数値で締結しておりますし、
米子富士通におかれましても、これに誠意を持って取り組んでいただいておりますので、
市としての環境保全については万全の責任を持てるものと考えております。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) では、順次再質問を行います。
まず最初に、
馬券売り場の問題ですけれども、
住民生活の影響ということでのみ行為については調査してないけれども、そういう事態はないとうかがっていると、多分これはJRAの方からそのような話を聞いておられるんじゃないかと思うんです。
実は私が調べたところによりますと、これは11月ですけれども、先月、ある業界の暴力追放協議会というのが開かれまして、そこで崎津に
場外馬券売り場ができた場合にその暴力団ののみ行為はどうなるだろうかという質問が出たそうです。それに対して、米子署の刑事2課長、名前も聞いておりますけど名前は言いませんが、が見解を述べられておられます。そこで、のみ行為は暴力団の重要な資金源になっていると。最近摘発した例でも、1つの胴元が月に200万円もうけとったと。大体1つの組が3つから4つの胴元を持っているそうです。
のみ行為がなぜ要するにすたれないかといいますと、どうも米子あたりでは馬券を1枚、JRAは100円ですけど、80円で、週1回の現金精算ということで現金がなくても買えるという、そこからやっぱりのみ行為に走る人が多いようですけども、結局
馬券売り場が崎津にできると暴力団がそこに行って、いわばのみ行為に勧誘できる機会が非常にふえるということで、減るどころかかえってふえることを心配しているというふうにその担当の方が明確に言われております。
そういう事態について市長は、先ほどの答弁と全く逆のことなわけですけれども、どのように思われるか、改めて見解をお尋ねしたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) のみ行為につきまして、先ほどうかがった傾向というのは初めてでございますが、従来からの社会的な通念でいきますと、先ほど申し上げましたように、JRAの開設によってのみ行為が防がれていくというふうなとおりに、先ほど申し上げました従来の社会通念ではそういうふうになっております。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) 従来の社会通念を市長がどっから持ってこられたのかわかりませんけれども、少なくとも責任持って市長がつくるというのであれば、言ってみれば詳しい警察あたりに私は当然問い合わした上での説明だと思ってたわけです。けども全くやっていないということで非常にいわば無責任な言い方だと思うんです。そういう従来の社会通念というそういうことじゃなしに、改めてやっぱり警察に
市として、市長として問い合せなりして調査をして、自分のやっぱり認識についてもう一度整理すべきじゃないかと思うわけですけど、そういうことをやられるかどうか、再度お尋ねしておきます。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 先ほどのどこから持ってきた通念か知らんけどというお言葉でございますが、どこからも持ってきたわけではございません。七十数年生きておる間の社会的な通念がこの身に固まっただけでございまして、それについてお答えをしたんです。
これから先、申されますとおり、いろいろと調べてはみます。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) そういう非常に市民が心配していることについて私は無責任なやっぱりそんな発言は許されないと思うんです。だからちゃんと調査して、改めてそれは市民に発表していただきたいと。調査すると言われましたので、ぜひやっていただきたいと思います。
それから、先ほどの高松の例ですけれども、立地条件がかなり違うと言われましたけれども、心配しておりますのは、どこもギャンブルに行って負けた腹いせにいろんなことが行われたりすることについてはどういう立地条件であれ変わらないと思うんです。
先ほどちょっと言いませんでしたけれども、例えば、高松のその植木をけ飛ばして行ったり、それから新聞やたばこを投げ入れたりとか、庭にですね、あるいはもっと怖かったのは、全部すってしまって帰りの交通費がないから貸してくれというふうに知らない人が玄関に入って来たりとか、そういうことまで起こっているという、いろんな話がされておりました。高松の方は、こういう施設を市長みずからが誘致するなんてとても信じられないと。ましてや地元の自治会が誘致に同意したというのはますます信じられないというふうにあきれておられました。
で、このような事態が絶対に起こり得ないというふうに市長は言い切れるのかどうか、もしこの高松のような事態が生じたら市長として責任が取れるのかどうか、その点について改めて伺っておきたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 不測な事態を考えれば切りがありませんので、それはこのJRAにかかわらずいろいろな施設を誘致する場合にも大なり小なり起こり得ることであろうかと存じております。したがいまして、一々それについて責任を持てと言われても、それは持ちかねます。
高松市民の方で一部の方が仮に議員さんにそうおっしゃられたからといって、私自身は高松
市の市長でありませんので、米子
市の市長として、米子
市をどうすべきかに一生懸命命をかけておりますので、その点は御理解をいただきたいと存じます。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) 責任を持てと言っても持ちかねるという、そんな無責任なことはないと思うんですよ。市長がこれを誘致してその結果生じるとすればやっぱり責任があると思うんです。そういう姿勢で、じゃ自分はつくった、あと市長をやめた、でその施設は将来ずっと残る、でも自分は知らない、責任は持てないと、そんなことは許されないと思うんです。
ですから、私はあらゆることを調べてもっと議論すべきだと。これはほかの議員も議場でも何回も言われてます。そういうことをやらずに責任回避を今からするような、そういうやり方が許されると思ったら私は間違いだと思うんです。
さらにお尋ねしますけれども、早速、この
馬券売り場誘致の問題は米子
市の子供たちに影響を与えているということが出てきております。ことしの秋に福米中学校で行われた文化祭で、子供が、2年生だったそうですけど、将来の夢という発表をしてたそうです。その中で、将来の夢は、崎津の
馬券売り場で大穴を当て、一生楽にして暮らすというのを2人もこういうことを発表したそうです。これが市長が今まで言ってこられた、無菌化した中で育てるのではなく、免疫を与えることが大事だという成果が早速あらわれたのかもわかりませんけれども、私はこのことを聞いて大変な思いがしました。この子供たちのことを市長はどう思うのか、改めてお尋ねしたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 先ほどの暴力のことについて触れますと、議員さんのおっしゃられる何か物を投げたりどうこうとかで、そういう派生的な暴力のことについて責任が持てないと言ったんでありまして、JRAを誘致したことに関する責任は当然負うのが当たり前であり、私自身、それを責任を持つと思っております。お間違いのないようにお願いいたします。
なお、子供に関することでございますが、これも子供にはたくさんの数の中でいろんな事をふざけ半分で、あるいはおもしろ半分ですることも例えば仮にあろうかとも思います。しかし、それを一々取り上げて大きなことにそれを対処すべき指針としてあてがうことは私はできないと思っております。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) 教育長にも申しわけないですが、改めてこういう中学生が書いていたということについてちょっと御見解をお尋ねしたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 山岡教育長。
○教育長(山岡 宏君) どういうことでそういうことになったかは聞いてはおりませんけども、しかし、将来の夢として子供たちが言ったということであれば、夢はでっかいのがいいわけでして、ただその反対側も考えなければいけないということはあろうかと思いますけども、ただ自分の希望としていい方にいい方にしかとってないということではなかろうかというぐあいに思いました。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) 私はちょっととらえ方がそれでいいのかなという思いがします。僕がこれ聞いて一番思いましたのは、大人に対する痛切な批判ではなかったかというふうに思うんです。今の金融破綻もそうですけど、バブル、さらにこういう賭博で
馬券売り場、そんな大人なら自分たちもまじめに生活するのはばからしいというような1つの大人に対するメッセージ、批判として僕は真っ先にこのことを聞いたときに受け取りました。
そういう子供たちを言ってみればアナーキーな気持ちに追い込むような、そういう効果を早速この
馬券売り場の誘致の問題が生じさしているということだと思うんですよ。将来の米子を担う子供たちをこういう思いにさしてる、そんな
馬券売り場だということを私たち深刻にとらえなければいけないんじゃないかと思います。そういう点で、今からでも私はこれは見直すということを本気で考える必要があるということを指摘しておきたいと思います。
時間の関係がありますから次に移りますけれども、まずJRAとの協議の問題で先ほど御説明がありました。ただその私に対する原則的には団地外については財政負担をしないつもりでございますという9月議会の答弁と、今議会の答弁との整合性の問題でちょっとあいまいでしたので、再度お尋ねします。
例えば、市長はこのウインズへの売却は財政的な要因が一番大きいということを議会でも言っておられるわけですけれども、
基盤整備として、道路、上・下水道、電力供給などという先ほど説明がありました。そのほかで考えられるのでは、交通安全施設とかいろいろあると思うんです。道路でも橋も入ると思いますし、私が単純にちょっと考えて、崎津の2号橋なり取りつけ道路が10年前で約1億4,000万円ぐらいかかっていますので、今の金にしますと2億近いだろうと。いろんな
基盤整備すると多分10億円は軽く超えるんじゃないかというふうに思っております。
あの18ヘクタールを今の簿価で売却したとしても27億円です。平米1万5,000円ですから。そうすると27億収入を得るために10億以上持ち出すようなことがあれば、市長の言ってきた売却理由は成り立たなくなってくるわけです。ですから仮に、私は認めませんけど、売るとしても、原則として負担しないというのが当然
市の立場でないとおかしなことになるし、市民理解は得られないだろうと思うんです。
そういう点で、この負担の問題について応分の負担というあいまいな言い方ではなしに、
市としてどう考えるのかと、財政的に、いうことを9月議会での答弁にさかのぼって再度明確にしていただきたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) この件につきましては、先ほどもお答えしましたとおり、団地外の
基盤整備費につきましては、今後の協議によるものということを9月議会で申し上げましたそのとおりのことを今議会でも申し上げておりますし、
基盤整備費につきましては、JRAの方にいろいろと相談して協議をしてまいりたいと存じておりますけど、これは、例えば、長い将来にわたって
崎津工業団地がそのままで永久に置かれておくということはあり得んことでございまして、どんな場合にも将来には基盤を整備をしないといけない時代が必ず来るわけでございます。そういうことも御認識をいただきたいと存じます。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) そういう一般的な話をお聞きしているんじゃなしにJRAのことについて、それに絡む
基盤整備ということでお尋ねしておりますので、そこはもう一度、9月議会の議事録を読み直していただきたいというふうに思います。
それと、先ほどの
用途変更の問題です。
きょうの答弁聞いても、20.9ヘクタールについては実現に向けて努力していくと、方向が見えた段階で諮りたいということで、言葉変えれば全くないということだろうと思うんです。それなのになぜ38.9ヘクタール全体についてそういう
地区計画の網をかぶせるのかという、先ほどの答弁ではまだ納得できません。何回も言ってますけれども、別に網をかぶせなくても
アミューズメント施設としてできるわけです。できるわけですから、将来の選択肢を広げておくという意味では別に網をかぶせる必要はないんじゃないかと、そこのあたりの納得できる説明をしてほしいと思うんです。
○議長(間瀬庄作君) 松岡企画部長。
○企画部長(松岡泰則君) 昨日の答弁との関連性がありますので、私の方からお答えしたいと思いますが、上乗せ規制をかける必要はないではないかという御質問でございますけど、現在この工業団地は工業専用地域であるということは御承知のとおりでございますが、これを
用途変更する場合に
アミューズメント施設を立地さすための用途は都市計画法上、12用途のうち工業専用地域を除く準工業あるいは商業系の用途であれば立地できるわけでございます。しかしながら、この工業、準工業あるいは商業系の中にはさまざまなどういいますでしょうか、特に準工業におきますと、規制されるのは個室つきの浴場、これ以外はすべて何でも建てれるというふうな用途でございますし、商業系でいけば、劇場の規制等、そういうものが入ります。
したがいまして、
アミューズメント施設であろうとも、何でも建てられるということになりますと、例えば、個人住宅が
アミューズメント施設の中に入った場合どうなるかということを想像していただければわかりますが、モーターの音が激しいすぐ横に住宅があっても、これは法律上建てれるということになりますから、必ずや将来、その住宅からは苦情が出てくる、住環境が守れないということはもう目に見えてわかっております。したがいまして、現在工業専用地域であるところを
用途変更しようとすれば、その目的に合った用途に特化さすべきであるというのがやはり有効な土地利用であるという建て前から、そういう工業専用地域以外の用途につきましては個人住宅が建てられます、共同住宅も建てられますから、そういうものを排除して逆に言うと住環境を守るという立場もございます。
したがいまして、先ほど申し上げましたように、
アミューズメント施設に特化さす用途をきちんと位置づけていくという立場からそういう上乗せ規制が入ってくるということでございます。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) じゃ部長に再度お尋ねしますけども、民間であれば意味はわかります、その用地が。ただここは公社が持ってますし、利用計画については
市が決めていくわけですから、あえてそれをやらなくても、別にそれは個人住宅が今建つということではないでしょ。
○議長(間瀬庄作君) 松岡企画部長。
○企画部長(松岡泰則君) 用途地区を決める場合に個人の所有であるか、公の所有であるかということは全く関係ございません。これは地域に対して、地区に対して、用途を制限していくということでございますから、例えば、極端なことを申し上げますと、現在は
市公社であるかもしれませんけど、何年か先に個人所有に、これは現在ではあり得んと思うんですが、もしなった場合に個人に渡れば大変なことになるということは御推察のいただけるというふうに思いますが。
以上でございます。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) 何かはぐらかすような答弁で、時間がないですから、私が言ってますのは、仮に個人にいったらというそういう話じゃなしに、今利用案をどうするかという段階で、あそこになるべく選択の幅が広いようなそういう土地の用途もしてた方が将来いろいろな切りかえができるじゃないかと、それが今選択すべき道じゃないかと。そのようなことによって、かえって20.9ヘクタールが売れなければ、今の割合から言うと、年々6,500万円があそこ利子がずっと積み重なっていくわけです。18ヘクタール売ったって、割合からすると5,500万円しか利子が下がらないわけですから、そのことを心配してるから言ってるわけです。そのことは十分理解できると思うんですよね。
そこのところはもう一度、ですから考えて検討していただきたいということを強く言いたいと思います。
時間がありませんから、次に移ります。
2番目の環境政策の問題です。
市長が、行政として、
地球環境問題を視点にあらゆる施策に整合性を図りつつ環境問題に取り組んでいきたいという御答弁がありました。そういう点で米子
市として積極的に環境問題に取り組むという立場ははっきり持っておられるということを表明されたと思うんですけれども、であるならば、1つ提案です。この点について御答弁いただきたいと思うわけですが、今、環境政策を重視する各地の自治体の首長が呼びかけて、6年前から環境自治体会議というのが開かれております。この中では、自治体の
環境基本条例と運用など、そういうテーマに討議や交流を行って、環境政策を前進さしていこうという、そういう議論が共同でなされているわけです。今後は、日本の環境政策変える上で大きな役割を私は果たすだろうというふうに思っております。
そういう場に米子
市も積極的に、自治体の役割が今から高まっていくわけですから、国からおりてくる方針を待つのではなしにみずから環境政策を前進さしていくという意味で、連携を深めるためにこういう環境自治体会議などに参加していくべきではないかと思うんですが、その点についてお考えをお尋ねします。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) ただいま申されました全国環境自治体会議でございますが、これは北は斜里から帯広、釧路、そして南は水俣の方に至るまでのかなりの自治体が参加して一生懸命この問題について討議をしておられることはよく承知しておりますが、今後、現在参加している自治体などからその内容をよく聴取しまして、情報を得ましてから検討してまいりたいと思っております。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) ぜひ参加して、米子
市は環境自治体なんだという、それぐらいの心意気でやっていただきたいというふうに思います。
それから、
環境基本条例、
基本計画、
ローカルアジェンダの関係ですけれども、時間の関係で一、二点だけ市長の考え方をお尋ねしておきたいと思います。
1つは、鳥取県がアジェンダを先ほど言われたようにつくられたわけですけれども、これは非常に抽象的な努力目標に私はなってしまってて、実効性がどうかなというふうに思っております。
そういう点で言えば、神奈川県、埼玉県、群馬県、あるいは
市で言えば鎌倉、熊本とか、数値目標を実際に挙げて、例えば、市内でのエネルギー消費を20%削減を目指すんだとか、そのためにどうするという、そういう数値目標を挙げてやっておられるところもふえてきております。やはり米子
市としてこういう行動計画つくる上で数値目標を挙げることについて市長はどう思うのか、その点をお尋ねしたいと思いますし、それからもう1つ、市民参加で進めることが大切だというふうに言われたわけですけれども、懇話会が検討を始めて1年以上たつのに、今市民からすれば何をやられているかわからないという状況だろうと思うんです。やっぱり作成段階から市民に見えるようにして市民がかかわれるようにする必要があると思うわけです。
そういう点で、例えば、
環境基本条例、
基本計画、
ローカルアジェンダの意義について、
市報に掲載して市民から意見を求めるなどのことを行って全市民的な関心を盛り上げる必要があると思うわけですけれども、その点についてやられる意思があるかどうかお尋ねしたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 鳥越
市民環境部長。
○
市民環境部長(鳥越省三君)
環境基本条例とか
環境基本計画、それから
ローカルアジェンダ、ここら辺の策定に当たりましては、広く市民の参加につきまして今後考えていきたいというぐあいに思うわけでございます。
ローカルアジェンダの策定に当たっての数値目標、これらの挙げることにつきましても、この環境条例とか
環境基本計画、それから
ローカルアジェンダ策定に当たっては、現在米子
市環境問題を考える懇話会、この場所でいろいろ検討もいただいております。いうことでございますので、その数値目標等につきましても、そちらのところでも提案いたしまして御検討いただきたいというぐあいに考えております。
以上でございます。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) 僕は首長の指導力、考え方がこの条例なり計画、アジェンダの内容を決めていくんじゃないかと思うんです。そういう点では、懇話会の方で検討してもらっていますけども、市長としてこういう考えでやりたいんだというところを強く出される必要があると思います。その点で、ぜひ数値目標なり、そのほか事前にいろいろ提案しておりますので、そのあたりは内容をいいものをつくっていただきたいと思います。
それでこの問題の最後に、昨日、
市民環境部長が、
ローカルアジェンダについてできれば新年度に策定したいが、まだ予算要求していないのでという非常に心細い答弁をなされておりましたが、今年度、実際この計画策定に当たっての予算がゼロなんです、昨年度はありましたけれども。で本気で内容のあるものを策定するためには財政的な措置を取る必要があると思います。
市長は、先ほどの決意に踏まえて、来年度については財政的にも形にしてこれを現実化していきたいという心構えがあるのかどうか、改めてお尋ねしたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 先ほど申されましたように、形にしてこれを実現するということにつきましては、鋭意その方向で努力をさしていただきます。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) 財政的にいろいろ努力するって非常にまだこれも心もとないんですけれども、具体的なやっぱりアジェンダなんかの内容をつくる上で、例えば、有識者に対してそういう知恵も求めなければいけないでしょうし、財政的にもかなりかかると思いますので、財政をきちっと確立して取り組んでいただきたいということを強く要望しておきたいと思います。
最後の問題で、富士通との関係です。
結論的に言いますと、市長は、現在の協定で十分であるというような御答弁がありましたが、例えば、これも1つ、2つ、さらにお聞きしておきたいと思います。
環境庁は今、環境汚染物質排出移動登録制度というのを検討しております。どういう内容かといいますと、有害物質が大気や水、土壌へ排出した量、あるいは廃棄物として処理した量を企業が自治体に報告して公表する制度です。
これはどういうものをどれだけ使い、そのうち幾ら環境に放出されたかということをちゃんと把握しておかないと公害防止ができないということでこういう制度が検討されているわけです。国でさえこういうことを検討を始めているわけですから、当然自治体が企業と結ぶ
公害防止協定の中に、例えば、
米子富士通がどれだけの薬剤を幾ら使っているか、それが幾ら回収されて、幾ら水や大気に出されたかという、最低限そういうことを米子
市は把握する必要があると思うんです。そうしないと完全にチェックできないと思うわけですけれども、そういう点について市長はそういうものが必要と思うかどうか、あった方がいいと思うかどうかお答えいただきたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) そのような数値その他の提出についてはあったにこしたことはございません。しかし、この協定につきましては、あくまでも米子
市とそれから
米子富士通との間で交わされた紳士協定でございまして、
米子富士通の誠意ある態度を信用しております。それにつきまして、この数値のことも許される範囲に限られると存じております。
○議長(間瀬庄作君) 10番中川健作君。
○10番(中川健作君) 今、企業も地域社会の構成員として、情報を公開してともに環境汚染に取り組むという時代です。富士通も多分、ISO、国際標準化機構の中でその認定目指して頑張っておられると思うんです。その点で言えば、今までのように、誘致企業だから遠慮してとかそういう時代じゃなくなっていますので、先ほど私が言ったようなことを含めて富士通側と一度、こういう意見も議会から出ていると、その辺で状況も変わってきているので、改めてちょっと相談しませんかということで持ちかけられてはどうでしょうか。私はそれは富士通も受け入れてくれるというふうに思っております。それがやはり富士通が米子の中で存在していくことになってくると思いますので、その点について市長の考えを最後にお尋ねします。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) ただいまおっしゃられましたことにつきましては、何かの機会を見つけてなるべく早く向こうの方にも、議会でこういうお話があったということを伝えます。
○議長(間瀬庄作君) 次に、25番友森 宏君。
○25番(友森 宏君)
(登壇) 私は交通安全施設の整備、介護保険法の問題点の2点について質問をいたします。
初めに、交通安全施設の整備についてであります。
新聞報道によりますと、12月10日現在の鳥取県内の交通事故発生件数は2,567件で、昨年同期を上回っており、既に64名の方がお亡くなりになっておられます。悲惨な死亡事故が続いていることから鳥取県安全協会は、ことし4回目の交通事故多発警報を発令、関係機関と協力し、広報活動を行い、安全運転を呼びかけられています。交通事故をなくすには、まず一人ひとりが交通ルールを守り、安全運転を心がけることは言うまでもありません。しかし、安全運転を心がけているつもりでも、思わぬ要素が加わり、悲惨な交通事故を避けられない場合もあります。
そこで、事故防止に大きな役割を果たしている交通安全施設の設置問題についてお伺いいたします。
1点目は、道路新設に当たっての信号機設置の対応について、市長の御所見をお伺いします。
厳しい財政事情にもかかわらず、関係者の御努力で道路整備が進み、立派な道路が完成、交通の利便が向上することは市民にとって大変喜ばしいことでありますが、残念なことにどうしても信号機等の交通安全施設が後追いになってしまう傾向があります。道路が開通、交通量が増加すればどうしても交差点事故が起きやすく、不思議と事故が続く場合があります。そこで信号機の設置を要望する、しかし簡単に実現しない、その間、また事故が発生するという事態が見受けられます。とかく車社会の今日、忘れがちなのが人間優先の道路行政であります。事故が何度か起きて初めて対応するといったことでは市民からの行政不信を招きかねません。そうした後追いの交通安全行政では困りますので、道路建設の際、事業主体者、いわゆる
市、公安委員会、地域代表3者からなる検討委員会を設置し、事業の計画段階から交通安全施設のチェック機能を持たせるなど、事故防止、交通安全を先取りし、信号機及び交通安全設置箇所を決定し、予算化するなどの万全な配慮をすることも必要ではないかと思いますが、市長の御所見をお伺いします。
2点目は、地区住民から要望のあった信号機、カーブミラー等の設置要望はどのように対処されているのかお聞かせください。
次に、介護保険法の問題点について伺います。
公的介護保険制度の導入を目指す介護保険法案が衆・参の本会議で可決し、2000年4月の実施に向けてスタートすることになりました。高齢化、核家族が急速に進み、各家庭の介護能力が低下している今日、お年寄りの介護をどのようにするのかという問題は深刻であり、だれもが安心して老後を過ごすためには介護制度の早期導入は必要不可欠であります。しかし、同法案は高齢の低所得者層からも保険料と1割の利用料を徴収するなど、年金生活者など低所得者の方には極めて重い負担になるために、制度にかかわる財政負担のしわ寄せを市町村がかぶる第2の国保になる危険性が強い、さらに65歳未満の要介護者には保険が適用されないなど、問題点が数多く指摘されています。
現に、参議院平成会が昨年11月初旬から実施してきた高齢者アンケートの最終報告の取りまとめを見ますと、調査対象3,255自治体のうち、1,498自治体、回答率46%でございますが、その中で注目すべきは、政府提出の介護保険法案について早急に成立させるべきだとした自治体はわずか128自治体、8.5%にとどまり、さまざまな理由で早期成立を望まない自治体が90%にも達しております。
また、1999年度を目標にした新ゴールドプランに沿って進められている介護供給体制の進捗状況について、保険アップで介護なしの心配が若干あると、保険あって介護なしの心配が多分にあるが、合わせて91.3%に上り、各自治体は政府案に危惧を示しているとのアンケート結果を公表しております。
まず、米子
市は介護保険法の成立をどのように受けとめていらっしゃるのかお伺いした上で、何点か具体的な問題をお尋ねしてまいりたいと存じます。
1点目は、これまでの
基盤整備の進捗状況で在宅介護のサポートができるのか、御所見をお聞かせください。
2点目は、新しい介護保険システムによりますと第2号被保険者の保険料は医療保険と一緒に徴収されることになっております。国民健康保険加入者は1人当たり月額2,500円を家族分を含めて世帯主が支払うことになりますが、高負担に耐えかね、今以上に国保料もあわせ滞納が進み、収納率が低下することが予想されます。そうなれば、必然的にも一般会計から繰り入れざるを得なくなることも考えられ、
市財政を一層圧迫する要因にもなりかねません。その対策はどのようにされるお考えでしょうかお伺いします。
3点目は、65歳以上は保険料を年金から天引きし、年金額が少ない場合は市町村が個別に徴収することになっていますが、滞納者や低所得者で1割負担のできない人は介護を受けられないという事態が発生するのではと思われます。本当に介護の必要な人がこのような理由で介護を受けられなくなれば福祉の後退と言わざるを得ません。このような対処をどのように考えておられるのか、市長の御所見をお伺いします。
4点目は、介護を必要とする人は市町村に置かれる介護認定審査会に申請、6段階の認定ランクにおいて介護サービスを受けることになり、各自治体の
基盤整備の状況によっては全国一律な介護を受けられないおそれもありますが、この点について問題がないのかお聞かせください。
5点目は、市町村を保険者としていることから、保険料の賦課、徴収、滞納者対策、給付等の新たな事務が発生してまいります。栃木県の大田原市長がこの介護保険に対して疑問を投げかけられていますが、この大田原
市が介護保険制度発足に伴う人材費の増見込みという試算を出しています。それによりますと、平成12年度の導入時点で、人件費、事務費等で1億5,000万と見積もっています。大田原
市は人口5万5,000人ですから、米子
市はそれ以上に膨大な経費が予想されます。
この事務的負担をどの程度に見積もっておられるのでしょうか。実際に制度が導入されるのは平成12年ですが、それまでに財政面や体制を整備しておく必要があるのではないでしょうか。
以上、5点について、市長のお考えをお尋ねいたします。
なお、答弁によりまして、再質問をさしていただきます。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君)
(登壇) まず、交通安全施設整備についてでございますが、新設道路の供用開始に当たりましては、事前に公安委員会と協議をし、公安委員会が適正な交通規制を行っております。
また、交通信号機の設置につきましても事前に協議を行っておりますが、重要度や緊急度を公安委員会で判断され、設置されているのが現状であります。
御提案のありました道路整備に際し、計画段階から
市、公安委員会、地域代表による検討委員会を設置することについてでございますが、御提案の趣旨を公安委員会に伝えたいと考えております。
次に、地区住民からの交通信号機、カーブミラーの設置要望の対処につきましては、信号機の設置につきましては、地域からの要望を受けて県並びに公安委員会へ設置要望をしているところでございます。県全体の中で、緊急度の高い箇所からの設置という性質上、地域からの要望に十分こたえられない場合もありますが、できるだけ要望に沿うよう努力してまいりたいと考えております。
また、カーブミラーの設置につきましては、要望箇所の現地を確認し、緊急度の高いところから計画的に整備を進めているところでございます。
介護保険法につきましてはさまざまな疑問点が指摘されておりますけれど、法案が通過した現在としましては、
市は周到に準備をしてこれを実行せざるを得ません。
基盤整備と在宅介護のサポートについてでございますが、介護保険の導入に伴う各サービスの提供体制につきましては、各市町村が策定しております老人保健福祉計画の目標量の達成が不可欠でございますので、本市といたしましても、施設整備、人材確保に向け、最大限の努力をしてまいりたいと考えております。
次に、保険料収納対策についてでございますが、保険料収納率の悪化により介護保険財政に不足が生じる場合は、介護保険財政の安定化を図り、一般会計からの繰り入れを回避するため、県に財政安定化基金が設置され、不足額の一部が交付されます。
また、給付率の見誤り、収納率の悪化等のため、財政収支の不均衡が生じた場合には、必要な資金の貸し付けが行われ、安定的な保険財政の運営が図られるよううかがっております。
次に、滞納者や1割負担のできない方の対応についてでございますが、公平の負担の原則から、給付率の引き下げ、現物給付の償還払い化、保険給付の支払いの一時差しとめ、差しとめ額からの滞納保険料の控除等の措置が講じられることとなっております。
また、低所得者の方の利用時における一部負担につきましては、一部負担額に限度を設け、負担を頭打ちすることにより、自己負担の軽減が図られるとうかがっております。
次に、
基盤整備の状況によっては全国一律の介護が受けられないおそれがあるのではないかということにつきましては、高齢者がどの程度のサービスを受けられるかは各自治体の整備状況によって異なってくるものと考えられます。本市におきましては
基盤整備がおくれることのないよう、老人保健福祉計画の推進に努めてまいりたいと存じます。
新たな事務負担の見積もりにつきましては、現在のところ試算はいたしておりませんが、事業等を検討し、総事業費の試算をする必要があると考えております。今後必要となる予算なども含め、検討してまいりたいと存じております。
財政並びに事務量の増加対策につきましては、今後、財政問題、職員体制についても早急な整備を図り、十分な体制で取り組みたいと考えております。
○議長(間瀬庄作君) 25番友森 宏君。
○25番(友森 宏君) それでは、先ほどの答弁を受けまして、順次再質問をさせていただきたいと思います。
まず、交通安全施設の整備についてでございますが、なぜこのような質問をさせていただきましたかといいますと、先ほど開通しました市道内浜中央線、これと河崎上彦名線の交差点、9月に信号機が設置されたわけですが、それまでに開通と同時に事故が頻発すると、こういった現実がございました。河崎の自治会の方からも多分要望があったと思いますが、なかなかそれが実現できなくて、新聞等にも2回にもわたり、できるだけ早く設置をするようにというような投書もあったことは皆さんも御承知のことだと思いますし、また通称内浜産業道路には4人も死亡者が出て、初めて信号機が設置されたと、こういった現実もございます。
人の命は地球より重いと言われるとおり何物にもかえることができません。提言の趣旨を公安委員会に伝えるとのことでございますが、ぜひそのようにしていただくように要望しておきたいと思います。
次は、介護保険法の問題点についてであります。
まず、参議院厚生委員会に全国市長会が行った申入書を見ますと、現行の介護保険法案については、重大な問題を含んでおり、そのまま施行された場合には地域に混乱と不信をもたらすものと懸念していると、このように慎重論が出されておりますが、市長はこの法案成立をどのように受けとめておられるのか、まずそこらあたりをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) これは先ほども冒頭に申し上げましたように、さまざまな問題を抱えたままの法案成立でございますが、成立した今となっては万やむを得ないわけでございますので、次善の措置として周到に準備をしながら確実にこれを実行する体制を整えていかないといけないと思っておりますけど、この不備な状態と思われるままでの法案通過でありますが、実施をするまでの段階、それから実施してからの段階でいろいろとそごが生じた場合にはその都度改正をしていくよう、これは強く国にも要望しますけど、全国市長会あたりでも、もしでき上がってもどうしても不備な面があったら、そういうふうな強く要望をその都度行っていって立派な法制に改めていくようにするということがいわれておりますので、成立した現時点はそのようにするしかないと私は思っております。
○議長(間瀬庄作君) 25番友森 宏君。
○25番(友森 宏君) ぜひそのように御努力をいただきたいと思います。
それでは、順番に沿って、暫時本文の再質問をさしていただきたいと思いますが、まず
基盤整備の進捗状況についての質問でございますが、
市としても、施設整備あるいは人材確保に最大限の努力をしていくと、このような決意を披瀝されましたが、2000年3月までに
基盤整備を行う高齢者福祉推進計画、いわゆる新ゴールドプランでございますが、これを100%達成しても介護保険スタート時点では需要の40%しか満たされないのではないかといわれておりますが、米子
市ではその点どのように判断をしておられるのか、まずお聞かせいただきたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 吉持
福祉保健部長。
○
福祉保健部長(吉持武平君) 先ほどの新ゴールドプランによります目標値を着実に行ったとしても40%程度の介護サービスができないではないかということでございますけれども、米子
市の方も、この新ゴールドプランというのは各全国の市町村の老人保健福祉計画をもとに策定されたものでございます。
米子
市の方も現在、平成7年から11年度を計画期間といたしまして、米子
市老人保健福祉計画を策定いたしております。その中で、現在その目標値に向けて努力をしてまいっておるわけでございまして、これはやはり要介護者がどういう推移をするかということもある程度推測しながら計画を立てております。最終的には介護保険が施行された時点でどうなるかということもある程度不安な面もございます。そうした場合には、やはり12年度の計画の見直しというものも当然生じてまいります。そうしたときにどういう方法で見直すかということも十分検討したいと思います。介護サービスに支障のないような形でできるだけ進めたいというぐあいに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 25番友森 宏君。
○25番(友森 宏君) 先ほども御説明がありましたように、この高齢者福祉計画に示されたその要介護者の目標数値、これはあくまでも推定の係数を掛けたものであるわけですね。実際にこの保険制度が導入されますと、高い保険料も払っており、当然の権利として、これまで自分を生み、育ててくれた父、母をそうした特別養護老人ホームにはどうしても入れたくない、あるいは嫁の立場として、そういうところに入れたくないというふうに、仕事をやめてまで介護していらっしゃる方も非常に多いじゃないかというふうに思っているわけですけど、ところがこの保険制度ができますと、これは国民の当然の権利として一斉にそうした介護申請が出てくるということも考えられるわけですが、そうなりますと、今の目標数字では当面処理できないと、こういったことで現場が混乱するおそれもあるんじゃないかと、こういうふうに私思うんですが、その点はいかがでしょうか。確かに12年度にはそれを見直すということもさっきおっしゃっておりましたけど、こうしたことが一番心配に思われるわけですので、その点についてお考えを聞かせてください。
○議長(間瀬庄作君) 吉持
福祉保健部長。
○
福祉保健部長(吉持武平君) やはり一番心配になりますのは、施設入所の待機者の問題ということが一番大きな問題になろうと思っております。それで入所待機者を解消するということが1つの問題が生ずるということで、じゃどうしてそれを回避するかということになりますと、施設ができるまではやはり在宅サービスを充実しながら、家庭介護の方々の身体的、肉体的なその不安を取り除くというような形で、まずもって在宅サービスの方の充実が先になるんではなかろうかと思っております。
それを見ながら、最終的には12年度以降の見直し等で施設整備等の計画も立てる必要が生じてまいると考えております。
○議長(間瀬庄作君) 25番友森 宏君。
○25番(友森 宏君) それでは、次に保険料の滞納による徴収率の低下の対応についてお伺いしたいと思います。
これまで国保料の滞納対策として、短期保険証の発行あるいは徴収員が日夜家庭訪問をされるなどさまざまな対応がなされてきているにもかかわらず、支払いが困難な家庭が多数見受けられるわけです。まして介護保険料と同時に支払うということになれば今以上に支払いが困難な状況になるのは火を見るより明らかではないかと、このように思うわけですが、参考までに国保料の延滞の実態をちょっとお聞かせいただけませんでしょうか。
○議長(間瀬庄作君) 吉持
福祉保健部長。
○
福祉保健部長(吉持武平君) 平成8年度末の滞納額でございますけれども、5億4,399万7,300円と相なっております。
○議長(間瀬庄作君) 25番友森 宏君。
○25番(友森 宏君) 先ほど五億四千数百万というようなお話がございましたが、これに家族1人当たり2,500円の介護保険料が上乗せになりますと、これ以上な延滞が出ることを予想されるわけです。こうなればひたすら徴収率アップに努力するしかないわけですが、先ほどおっしゃったように、収納率の悪化が予想されれば必要な資金の貸し付けも受けられるということでございましたが、貸し付けを受ければ必ず返さなくちゃいけないものですので、こういったことも事前に対応を考えていく必要があるじゃないかというふうなことがありまして、こういった質問をさせていただきました。
次に、滞納者や1割負担のできない人の対応についてでございますが、公平負担の原則から滞納者には給付率の引き下げ、あるいは現物給付の償還払い、保険給付の一時差しとめなどの処置が講じられると、そういうような答弁であったわけですが、悪質な滞納者は別としまして、事業の不振、失業、あるいは本人、家族の不慮の事故などやむを得ない状況で払いたくても払えない人たちまで、あなたは保険料が滞っているので、給付を一時差しとめますよということは死ねということに等しいのではないかというふうに私思うんですが、こうした人たちの救済措置というものは考えられないものでしょうか、その点について御所見を伺いたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 吉持
福祉保健部長。
○
福祉保健部長(吉持武平君) 低所得者の方の滞納の場合でございますけれども、先ほど市長が御答弁申し上げましたように、所得に応じた一定の限度額というものが設定されるように今の段階ではうかがっております。これも政令、省令等で明らかになった場合でないと明言はできませんけれども、そういうぐあいに設定されていくということをうかがっております。
それで、一部負担の超過分についても、その高額介護サービス費という費目をもって、一部負担の部分を補てんするという考えも国の方では考えておられるようでございます。 そうしたことで、最終的に支払いが事実できないということの実態が明らかであれば、その世帯の方々の状況も含めながら最終的ないろいろな法的な手段というものを講じてまいる必要が生じる場合があるかもわかりません。
○議長(間瀬庄作君) 25番友森 宏君。
○25番(友森 宏君) 所得に応じて限度額があって、低所得者には低所得者なりの保険料を支払うようになっている、だから心配ないというようなお考えだと思うんですが、国保料もやっぱり所得に応じて段階的に支払っているわけですから、これで同じことじゃないかというふうに私は思うんです。いずれにしても、そういった方々が困らないような措置ということも考えていただきたいということを、これは要望しておきます。
次に、
基盤整備の状況によっては全国一律の介護を受けられないのではないかと、このことについては、
基盤整備がおくれることがないように老人福祉計画の推進に努めるということでありますが、米子
市では、2つの中学校区を1つのサービスエリアとした保健福祉地域を設定し、きめ細かで効果的な福祉サービスを提供する体制の充実を図ると、このように計画を進められております。平成11年度中には弓ケ浜地区に建設が予定されておりますが、これで十分な対応が可能かどうなのか、そのあたりを御所見をお伺いします。
○議長(間瀬庄作君) 吉持
福祉保健部長。
○
福祉保健部長(吉持武平君) せんだっての佐々木議員さんのときにも答弁いたしましたように、平成10年度、11年度にかけまして、医療法人の建設予定がございます。それが完成しますと、まだこれは国の協議の段階でございますけれども、ベッド数がどの程度になるか最終的には確定いたしておりません。それを大体建設していただきますと、待機者の方は大体クリアできるんじゃなかろうかと思っております。
その100名程度の待機者の中には、前日に申し上げましたように、指定された施設でないと入所できないというお方もございますので、大体ほぼ今の待機者は解消できるんではなかろうかと思っております。それ以降につきましては、状況を見ながら整備も必要になってくることは考えられると考えております。
○議長(間瀬庄作君) 25番友森 宏君。
○25番(友森 宏君) 最後に、事務量の増加対策についてお伺いしたいと思います。
これは財政問題を含めて職員体制の早急な整備を図っていくというお答えでございましたが、全国の自治体の中には、栃木県大田原
市のように、人員、事務経費の確保、事務処理体制の確保等々、介護保険制度の導入を前提にシミュレーションをして対応策に今真剣に取り組んでおられるところも数あるというふうに仄聞をしております。
もう2000年3月といいましてもその1年あるいは1年半前からは準備体制に入らなくちゃいけないというふうに考えるわけですが、当面、この介護保険はどの課が所管されるというふうに考えておられるのか、そのあたりがわかればお聞かせいただきたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 小坂助役。
○助役(小坂道弘君) 今ここで何課がということは明言できませんが、福祉保健部の中のどこかにということになるのではなかろうかと思います。
以上でございます。
○議長(間瀬庄作君) 25番友森 宏君。
○25番(友森 宏君) つい先日、法案が通過したばかりですので、心構えもまだ十分にできてないじゃないかと、こういうふうに思うわけですが、いずれにしても大きな事業でありますので、この法案施行に向けて、米子
市でも介護保険準備室等つくって十分な対応を図る必要があるんじゃないかというふうに思いますが、その点についてはどのようにお考えかお聞きいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 小坂助役。
○助役(小坂道弘君) それらも含めて、検討してまいりたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 次に、8番佐藤正夫君。
○8番(佐藤正夫君)
(登壇) 私は第406回定例市議会におきまして、3点についてお尋ねいたします。
第1点は、市街化区域内での開発行為についてでございますが、その中で小さい1点としまして、弓ケ浜地区のような住宅の連檐した場所及びその周辺の農地を含めた市街化区域の編入についてと、第2点は、権限委譲後の市街化調整区域内の開発許可運用についてお尋ねいたします。
都市計画法は都市の健全な発展と秩序ある整備を図り、もって国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進を図る目的に昭和44年に施行され、米子
市におきましても、昭和46年に市街化区域及び市街化調整区域の決定がなされたところでございますが、以後、数回にわたりまして見直しをしながら運用され、一定の成果はあったと思っております。
しかし、道路、水路、地下下水などの都市施設の整備は市街化区域が主体となっておりますため、市街化調整区域内においては、道路等施設の建築が進まず、何年もそのままの地域もあります。農家の次男、三男の住宅建築にも適地を探すのに苦労している次第でございますが、建築できても個々ばらばらの開発になるため、乱開発になりかねないところでございます。最近、特に市街地と農業地帯の地域間の住生活環境の格差が大きくなりまして、地域格差をできるだけ少なくすることが米子
市全体の均衡ある発展につながると思うところであります。
そこでお尋ねします。
都市計画の見直しは5年に一度見直されますが、今後見直しに当たっては、規模の大きな集落、例えば弓ケ浜地区のような住宅の連檐した場所については、その周辺の農地を含め、市街化区域に編入すべきと思います。市長の御所見をお伺いいたします。
また、県は来年4月から、市町村へ権限委譲について市街化調整区域内の開発行為許可事務を見合わせましたが、少子化社会を迎え、今後この問題は弾力的に運用していかないと地域格差はますます広がっていくと思います。市街化調整区域内の開発行為についてどのように思われますか。権限委譲後の市街化調整区域内の開発許可の運用についても、あわせて市長の御所見をお願いいたします。
第2点、簡単な言葉でございますが、もったいないという言葉の意識改革についてお尋ねいたします。
最近、家庭でも、職場でももったいないという言葉を耳にすることが少なくなりました。昭和30年半ばから、我が国は大量生産、大量消費を前提とした経済政策のもと経済運営をしてまいりましたが、それによって世界に類のない早さで高い経済の成長を続けて、昭和60年代に入りますと、土地、株式を初めとして、需給のバランスを欠いた投資、つまりバブル期を迎えたのでありますが、平成2年についにバブルが崩壊し、またあわせて
地球環境での環境問題が論じられるようになりました。使い捨て文化時代はようやく終えんを迎えようとしています。
さて、狭い意味の経済、つまり家庭、職場等はいつの時代でももったいないと考えてきたはずでございますが、いつの間にかこの言葉が死語になりつつあるように思います。特に若い者にはその傾向を感じられますが、市長は、身近なところで行政の中でどのようにこのことを感じられますか。また、教育長は、学校教育の中で、道徳教育の中でどのように指導され、この受けとめ方をどのようにされましたかお尋ねいたします。
また、市庁舎などの各施設の清掃は現在どのように行われておりますか。例えば、群馬県太田
市では、庁舎の清掃については従来清掃業者に任せてあったのが、行政改革の一環として、職員が朝、夕、身近なところを清掃するようになったそうでございますが、年間この節約が3,500万円もできたと報告されております。
米子
市は、庁舎清掃だけで2,500万円そこそこでございますが、それは太田
市は米子
市と人口がやや同じでございますので、これを考えますときに、太田
市のように年間3,500万円の経費の節減になるではなかろうかと思います。このことは本
市に直接当てはまらないとは思いますが、最近よくこの議場でも効率性のことが指摘され、議会でもたびたび問題になりますが、私はここに指摘したのは、仏教の言葉で却下、照、顧という言葉がございます。却下、照、顧とは、足元を照らしてみるという言葉でございます。大きい事業を推進するときには当然としましても、行政の日常活動においては必ずしももったいないということが意識されていないのではないかと思います。要は物の考え方について、関係者全員が、厳しい財政状況に照らしながら再考をしてみることが大切ではないかと思います。そしてそのことが最終的には市民の負託にこたえることになるのではないかと思います。
次に、日曜街路
市についてお尋ねいたします。
特にもう1点、日曜街路
市とともに観光資源の少ない中で行政のアイデアを生かすべきじゃないかと思いまして、新しい清掃工場の余熱利用についてもお伺いいたします。
本年10月12日から開催されました市制70周年記念事業の日曜街路
市は、本当に晴天に恵まれまして毎回、3,000人から4,000人が来場されて、にぎわっています。市長の精進がいいと思いまして、土曜日雨が降って日曜は晴れて、そして月曜日は雨が降るというのがきょう現在でございます。本当に敬意を表します。
私も6月定例議会で提案した関係上、この市長の英断によって実施されました。そういう経緯もございますので、毎週、日曜日には必ず訪れまして買物客の動向を見ておりますが、当初のお祭り気分から朝市に定着しつつある雰囲気でございます。ここに至るまで事務局として面倒を見られた経済部長を初め職員の献身的な協力に多くの市民は高く評価しております。改めて敬意を表する次第でございますが、この日曜街路
市について本年6月本議会において、継続的な事業にされるよう強く要望したところでございます。
出店者や買物客に意見を伺ってみますと、ほとんどの方、全員と思いますが、来年も継続してほしいとおっしゃっています。私はこの状況から判断しまして、街路
市の開催目的である中心市街地のにぎわいの創出や新たな観光資源の創出並びに地場産品の発掘を図る上から来年以降も継続すべきと考えますが、市長の御所見を伺います。
また、本年度は、市制70周年記念事業ということで
市主導の実行委員会が主催者となって事業費を負担したわけでございますが、来年このような事業は出店者が事業費を負担して自主運営するのが望ましいと考えております。
しかし、当初の目的を達成するためには当分の間、事務局を市役所内部に置くなど、ある程度の予算をつけて支援していただきたいと思います。できることなら、現在45店舗から50店舗出店しておられまして、今まで9回ですかやりましたが、ほとんど3,000人以上あるいは4,000人の来客でございます。最後の9回目は雨が降りましてちょっと落ちまして、2,000人が来られまして、市長さん、議場でお願いしますが、こういうほかに米子
市でやったことがいろいろありますけど、これだけの人をやるのは何がありますか。なかなか自主的に集まって来るとこは難しいと思います。今これが話題になって、私のところにも、高梁とか総社とかの経済人が電話を二、三かけてきました。米子はえらい話題性のある日曜
市をしているようだがどのようにされたかというようなことで電話もかかってきました。今度の日曜日には、連携軸の各商工会議所の方18人がこの日曜
市を見に来るではありませんか。それは話題性があるがこそ勉強に来ると思います。そういうことから、市長さん、予算の厳しい中で、今テントが50張りを張っていただいていますが、あと30店舗は可能のようでございますので、80店舗は可能のようでございますので、ぜひまた応援方をお願いして、私の質問を終わります。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君)
(登壇) 弓浜地区のような住宅の連檐したところを市街化区域に編入すべきとのお尋ねでございましたが、都市計画区域は無秩序な市街化を防止し、計画的な市街化を図り、住みやすい都市づくりをしていくために市街化区域と市街化調整区域とに分けられております。これらの市街化区域、市街化調整区域は人口密度や市街化の状況などの種々の条件を考慮した上で決定されていますので、現段階におきましては、既に決定されている市街化調整区域などについて根本的な変更を行うことはできないものと考えております。しかし、将来の社会情勢の変化などにより検討することもあり得ると考えられますので、将来的課題として念頭に置かしていただきたいと存じます。
また、市街化調整区域内の開発行為は、都市計画法第34条に規定されている項目に該当していなければ知事は開発行為の許可をしてはならないということになっております。したがいまして、権限委譲後の開発許可の運用も同様に取り扱いたいと考えております。
次に、もったいないという意識改革についての御提案でございますが、確かに高度経済成長期の大量生産、大量消費の一つの弊害点かとは存じております。
庁内清掃につきましても、過去には本
市も職員で一部対応していた時期もありましたが、時代の変化とともに限られた職員定数内での多様な行政需要への対応、またビル管理上の問題点等により現在の体制になっております。個々の事例に対し、その場で即答しかねますが、近年、資源のリサイクルという観点から、エネルギー等の効率的利用、見直しが求められております。本市におきましても、市民及び市内の業者の模範となるよう、率先して庁舎等における資源リサイクル、省エネルギー、環境美化の推進を図るため、米子市庁内グリーンオフィス活動推進委員会を設置し、鋭意取り組んでいるところでございます。
御指摘の点につきましても、当委員会及び幹事会に諮りながら可能な限り対応してまいりたいと存じますが、意識改革というものは、なろうことなら指示して変革させるものでなく、みずから改革認識して初めて価値があるものだと思います。現在自発的に職員が対処するということで活動を始めておりますので、見守ってやっていただきたいと存じます。
次に、日曜街路
市についてでございますが、先週の日曜日は思わぬことに雨降りになったにもかかわらず2,000人もの買物客が訪れ、普段と変わらないにぎわいを見せておりました。佐藤議員の御賢察のとおり、定着した感を強くしたところでございます。
来年以降の継続開催につきましては、先般の実行委員会におきましても、継続開催の方向でまとまったところですが、年内に出店者全員の会議を開催し、今後の事業費は基本的に出店者負担になることなど、事業の内容を十分に御理解いただいた上で正式決定したいと思っております。
また、この事業に対する米子
市の支援につきましては、来年開催が確定すれば、将来に向けてどのような支援が望ましいのか出店者の皆様に御相談申し上げ、よりよい方策を立てたいと考えております。
○議長(間瀬庄作君) 山岡教育長。
○教育長(山岡 宏君)
(登壇) もったいないという意識を学校教育の中でどのように育てておるかということについてお答えいたします。
比較的簡単に自分のほしいものが手に入る物に恵まれた時代に生まれ育った現在の児童生徒は、もったいないとか、節約する、物を大切にする、倹約するという意識が低いことは、議員さん御指摘のとおりだというぐあいに認識いたしております。
そこで、学校教育におきましては、これらの意識を高め、習慣化するために、例えばでございますけども、教室を移動するときには教室の電灯を消して移動するとか、あるいはノートとか鉛筆とかについては、金を出せば幾らでもあるわけですけども、使えるまでしっかり使いこなすといった指導、あるいは繕ったり洗濯をしたりして着るものを着ていくとか、身近な問題を取り上げながら指導をしておるところでございます。
もったいないとか、倹約する、節約する、物を大切にするという価値観は、時代の変化にかかわらずいつの時代でも、そういった気持ち、心がけは大切だろうというぐあいに思っております。そういった気持ちを育てるために環境教育を初め、学校の教育活動全体の中で体験を通して実践力を育成することが大切だろうというぐあいに考えております。
また、学校だけでなくして、家庭においてももったいない意識を認識していただき、生活の中に生かしていく努力もあわせて御協力をしていただきたいものだというぐあいに考えております。
○議長(間瀬庄作君) 8番佐藤正夫君。
○8番(佐藤正夫君) 市長さんの好意的な発言でございましたが、1点ずつ簡単に再質問さしていただきます。
市街化調整区域や開発行為については、市長さんのお考えのように今後推進していただきたいと思います。特に長年にわたって弓浜部にセイタカアワダチソウが生え茂らないように、できるだけそのことを、私この問題に対しては要望しておきます。
次に、もったいないという言葉について、これは教育長さんにお聞きします。今、児童がもったいないという言葉を、これは家庭内教育から始まったことではないかと思いますが、ひな壇におられる方は全部そのことは家庭で教わった言葉じゃないかと思いますが、私、子供の対応を聞いてみますと、ほとんどの子供はもったいないという言葉は使っていないのではないかと思います。そのかわりに今の流行語としてはむかづくという言葉はよく使いますね。ちょっとのことでむかづく、これは大人が聞けば非常に悪いような言葉に見えますが、子供はそれを平然と、何気なく超むかづくとか、むかづくという言葉を使っていますが、その言葉にかえてもったいないという言葉を使えるように、教育長さん、指導をお願いします。これは要望しておきます。
次に、もったいないという言葉はこの庁舎の中でも、市長さんいろいろおっしゃったように、あると思います。それは意識の改革と思いますが、今米子
市では職員の給料なり、議員の報酬は手渡しですね。これは境港
市とか平成6年からしてますが、松江
市とか銀行振り込みでします。ほとんどの企業は銀行振り込みです、給料は。これはお互いに労使の話だと思いますが、法律では現金を渡すようになっていますのでこれをあえて申しませんが、これに対しての時間のむだとお金が要りますので、多くのメリットがあるから銀行振り込みにしておるじゃないかなと思います。
ですから、総務部長さんに特にお願いしますが、調査しながら、どれだけのメリットがあるか、あるいは意識改革の中でアンケートもとって希望者には銀行振り込みにした方がいいじゃないかと思います。これはこの場では要望しておきます。ぜひ次の議会か次の議会にはまた聞いてみますので、どのようにされたかお願い申し上げます。
それから、最後にお願いいたしました焼却場の余熱利用ですが、これも熱を使わなかったらもったいないですから、何かいい方法がないかなということで今の日曜街路
市のように、アイデアを皆さんが生かして最高な効果があるようにされたらと思います。いろいろ聞いてみますと、余熱利用については地元の自治会からは温水プールをつくったらどうかと、弓ケ浜のリゾート計画の中でいろいろ計画されておりますが、それを含めて、指宿
市で砂蒸しというのがございますが、御案内だと思います。あそこのふろに入ったら、米子
市が訴えています健康保養都市にふさわしい、その砂蒸しに入ったら健康になるそうでございます。それを訴えて、今多くの観光客が指宿に行きているようでございますが、日本海側にはそうした砂蒸しというのがございませんので、これは一躍、日曜
市を超した好評があるじゃないかと思いますので、今ちょうど環境部長さんの話を聞きますと、余り余らないということでございますが、皆生温泉の湯量を聞きますと、もう足らなくて困っておるというので皆生温泉の方がベターだと思いますけど、できたら余熱が余ったらそういうことも考えていただいてリゾートの関係、特に弓浜の公園とともに1つの観光地になるように、余り市長さんお金がかからないようですから、あれは、ぜひ御協力をお願いして、私の質問を終わります。
○議長(間瀬庄作君) 暫時休憩いたします。
午前11時52分 休憩
午後 1時02分 再開
○議長(間瀬庄作君) 休憩前に引き続き会議を開き、
市政一般に対する質問を続行いたします。
9番矢倉 強君。
○9番(矢倉 強君)
(登壇) 私は第406回米子
市議会定例会に当たり、次の大要3点について質問いたしますので、市長並びに関係部長の明快なる答弁を求めるものであります。
まず第1点目は、山陰市長サミットの開催を米子市長みずからが他
市の市長に呼びかけられるお考えはないかお尋ねをいたします。
さて今、アセアン、韓国、中国などのアジア諸国は、相次ぐ金融破綻や通貨の下落などによって経済が失速状態にあり、既にIMFからの金融支援を韓国、タイ、インドネシアの3国が受ける事態となっており、世界の成長センターといわれ、高度成長を続けてきたアジアの奇跡は既に過去のこととなったという声さえ聞かれます。
我が国も相次ぐ金融破綻による金融不安やバブル崩壊後の事業の再構築に伴う解雇等により、完全失業率は3.5%と過去、最悪になり、ジャパンアズナンバーワンといわれた当時の自信を既に国民は失ってしまったのではないかという声も聞かれます。幸い今のところ、山陰地方にはバブル崩壊や金融破綻の影響は少なく、市民生活にもさほど変化は見受けられませんが、今後、行財政改革による国からの交付金等の減額や公共事業の減少は経済のファンダメンタルズの弱い山陰地方には激震となって地域経済に悪影響を与える事態も予測されます。
さて今、地域活性化の1つとして西日本中央連携軸形成に向けての戦略が始まっております。御存じのことと思いますが、西日本連携軸とは、高知、香川、岡山、島根、鳥取の5県にまたがる変化に富んだ豊かな自然、固有の文化、科学技術を生かし、交通通信体系を初め、国際交流、生活産業、研究機能の充実を図り、アジア太平洋地域を中心とした活発な交流連携を推進する地域活性化のための戦略であります。これを縦の軸とするならば大きな日本海国土軸でもなく、局地的な中海拠点都市でもない鳥取、島根両県を横の軸として、連携強化を図るべきであります。隣同士で同じような悩みを持つ両県の市長が一堂に会してのサミットが今まで行われなかったことの方が不思議でなりません。
環日本海時代を迎えた今、対岸アジア諸国の不況、我が国の行革、リストラ、高齢化社会の到来等々、山陰地方には今後しばらくは厳しい冬の時代を迎えようとしている今こそ連携を強化し、一致協力しながら地方分権時代の到来を間近に控え、それぞれが自立の道を歩まなければなりません。
以上のようなことからも、山陰市長サミットを市長が提唱されるべきだと思いますが、お考えをお聞かせ願いたいと思います。
第2点目は、米子流通業務団地についてであります。
米子
市は周辺の市町村を含めて山陰地方で最も人口の集積と高速交通体系の整備が進行しており、今後、特に卸売業、倉庫業、運送業における県外資本の流入が予想されることから、恵まれた交通環境と周辺の市町村との特性を生かすことのできる米子インターチェンジ周辺地区を中海圏域における広域的な物流の拠点となる米子流通業務団地を整備しようとするものであります。
造成面積は31.4ヘクタール、整備事業費は、公園、道路の関連事業費15億6,800万円を含めると102億400万円と、米子
市清掃工場に次ぐ巨費を投じる事業であります。
崎津工業団地より坪当たりの購入金額がはるかに高額なだけに、対応を誤れば
市財政の破綻を招く事態も十分予測されます。
したがって、さまざまな角度から練りに練って、決して失敗のない事業運営をしていかなければなりません。特に景気の動向には注意を払っていく必要があります。現在の景気認識は足踏みとも後退局面ともいわれていますが、エコノミストの中には、今後5年ぐらいは景気はよくならないのではないかと予測をなさる方もおられるほどであります。たとえ今後景気が回復基調に入ったといわれたとしても、政府が構造改革を進める中では、今までのように即、設備投資に結びつくと考えるのは危険であります。
今、そのような厳しい状況であることを認識し、十分対策を練る必要があると思われます。もちろんのことですが、地元企業や既に市内で営業している支店を集めるだけでは余り意味がありません。新たな雇用を生み出す意味合いからも、大阪事務所やさまざまな会議を活用して県外企業の誘致を積極的に図る必要があると思います。そのためにも、魅力ある優遇制度を創設し、PRしていくことが肝要かと存じます。決して失敗があってはならないこの種の事業は、販売開始とともに、進出希望者に抽せんしていただくぐらいの営業実績を上げておかなければなりません。そのためにも、我々特別職はもちろんのこと、全職員がセールスするぐらいの覚悟が必要だと思います。
そこでお伺いいたします。
現在の進出予定企業の状況について、詳しくお知らせを願いたいと思います。
第3点目は、弓浜部の緑化対策についてであります。
弓浜半島の大部分は、流砂によって形成されており、土地はやせ、水不足や飛び砂の害で水田や畑作には不向きな地域でありました。しかし、その後米川によって慢性的な水不足は解消され、日本海沿岸部には松が植林され、暴風と塩害を防ぎ、畑作や水田が盛んに行われるようになり、各地から集まった人々によって開墾され、その間も人々は屋敷に暴風よけの松などを植えたり、保水や飛び砂を防ぐための植林をし、今日まで発展してまいりました。
しかし、かつて至るところに点在し、多くの緑と強い浜風を防ぐ役割もあった砂山もほとんど姿を消し、日本海側の幅数百メートルもあった防風林も多くが住宅地や工場にかわり、屋敷等に植えられていた松は松くい虫等によって枯れ、今や弓浜半島では屋根より高い木を見ることはまれとなってしまいました。
西は中海、東は日本海に挟まれた吹きさらしのこの地は、このままでは暴風等によって今後、農業を営むだけでなく、一般の市民生活にも支障を来すおそれが出てきております。防風になる松は各地の状況から成長するまでに枯れるおそれがあり、日本海沿岸部は松にかわる潮風にも負けない樹木を植えていく必要があり、他の地域には、根が張り、大木になる樹木の植林を奨励し、防風、緑化、保水を図る必要があります。
また、休耕田の一部を買い取り放置することによって本当の自然の雑木林をつくり、昆虫や小動物のすみかを与えてやることは、子供たちに本当の自然に触れながら、遊び、学ばせる場所を与えることとなるだけでなく、大人にとっても心から疲れをいやす場所となり、21世紀の貴重な財産となると思います。土地買収予算や周辺農地への被害が出たときのことなどを想定して、国とも相談され、今までのような公園でなく、住民が本物の自然に身近に接せられるようにしていただきたいと思います。市長の御所見をお伺いいたします。
以上で私の質問は終わりますが、答弁によっては再質問さしていただきます。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君)
(登壇) まず、山陰首長会議の提唱についてでございますが、周辺市町村との意見調整や協議の場につきましては、これまで鳥取県市長会を初めといたしまして、鳥取県西部地域振興協議会、中海圏域4
市連絡協議会、西日本中央連携軸沿線都市連携推進協議会、出雲・宍道湖・中海地域両県協議会など、圏域市町村を取り巻く状況や設置の機運というものを的確に見きわめながら、それぞれ目的に応じた組織を設置いたしまして、共通課題の整理や共同事業の実施に努めてまいっているところでございます。
御提案のありました山陰12
市の市長の協議の場につきましても、具体的な共通課題や緊急に整理すべき案件の発生状況等を見ながら、既存の組織の活用等も含めまして、今後の検討課題にしたいと存じております。
次に、米子流通業務団地の企業進出についてお答えをいたします。
現在、問い合わせをいただいている企業は合計33社、業種の内訳は、運輸業13社、卸売業12社、倉庫業1社、その他が7社でございます。問い合わせをいただいている合計面積は分譲予定面積とほぼ同面積でございますが、そのうち、ある程度具体的な御検討をいただいている企業は22社で、現在、分譲予定面積の約60%が分譲の見込みがあると考えております。
今後、用地買収と造成工事を急ピッチで進めながら、来年のできるだけ早い時期に分譲価格等具体的な分譲条件を確定し、精力的に誘致活動を進めてまいりたいと思います。
これまで地方紙に新聞広告を掲載するなど、地元企業を中心に誘致活動を行ってまいりましたが、今後は、県外企業にも積極的にPRしたいと存じます。
ただいま御提案をいただいたように、大阪事務所、関西方面の各県人会、郷土出身者などにも協力を呼びかけてまいりたいと存じます。
また、企業誘致のための優遇制度も検討し、積極的なPR活動、誘致活動を行ってまいりたいと考えております。
次に、弓浜部の緑化対策についてでございますが、御承知のとおり、本市においても松くい虫被害が蔓延して、その防除に懸命な努力を払っておるところでございます。弓浜部におきましては、国道431号線沿いの松は、景観にすぐれ、本
市としてもこれまで特別伐倒駆除を毎年度行い、現場に枯松を残さず、全量をチップにして防風林の緑化保全に努めております。
御指摘の松にかわる防風林ということですが、防風、潮害に強いという機能をあわせ持つ木の種類は松以外になく、現在、県林業試験場において、松くい虫被害激甚地で生き残った松同士の交配による育種を行っており、さらに数年間のマツノザイセンチュウの注入検定試験を経て、耐性にすぐれた松を選定するとうかがっております。
また、休耕田の一部を買い取り自然と触れ合う公園ができないかとの御提案につきましては、御指摘の自然林を主体とした公園とするには数ヘクタールが必要と考えられます。点在する休耕地では公園適正規模にならず、かつ周辺が優良農地のこともありまして、御提案にもありましたように、昆虫や小動物による農業への被害も想定されるところから、弓浜部の優良農地が隣接するところに自然林的な公園を整備することは困難ではなかろうかと思っております。
自然環境の重要性が叫ばれている現在、公園整備のあり方の1つとして、人工的な公園でなく、自然状態に近い公園も今後は大いに研究していく必要があろうかと考えております。
○議長(間瀬庄作君) 9番矢倉 強君。
○9番(矢倉 強君) それでは、追及をしていきたいと思います。
まず、山陰市長サミットについて、再度お伺いをいたします。
米子は西日本中央連携軸、そして日本海国土軸、そこの接点になる重要なとこであります。そして、中海拠点都市、それから宍道湖・出雲、そこまで含めますと60万から70万という都市に匹敵するといわれるほどの人口の集積地であります。米子はその中心にほぼ位置するといわれておるわけであります。ですから、米子市長は、好むと好まざるともにかかわらず、ある意味の山陰の12
市をまとめてリーダーとなっていく、そういう責務が私はあるのではないかというふうに思っております。
今までこの山陰地方でもろもろの問題について話し合うそういう市長サミットがなかったということの方が驚きでありまして、近年、中海問題に代表されるように、鳥取、島根は決して仲のいい状況ではなかったと思います。しかし、かつて鳥取、島根は1つであったときもあるくらいいろいろと共通点が多いわけであります。ですから、さまざまな山積している問題が、鳥取、島根県には共通する問題があるわけです。
例えば、山陰新幹線の問題ですとか、山陰高速の問題ですとか、あるいは産業、観光、さまざまな話し合いをする重要な問題が山積しとるわけです。そういうものを1つになってまず話し合って機軸を固めていくということが私は大事じゃないかと思います。改めて市長にその点から山陰市長サミットをより前向きにするための御答弁をいただきたいと思いますが。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 山陰12
市のリーダーになれとのありがたいお言葉をちょうだいして、もったいないと思っております。
現時点において、この地域非常に東西に長い地域になりますけど、既に生じております共通課題に対しましては、日本海沿岸地帯振興連盟、あるいは山陰新幹線建設促進期成同盟会、山陰自動車道建設促進期成同盟会など、それぞれ目的に応じて組織が設置されて、山陰地方のみならず関係する地域への連携して実現に努力をしておるところでございますが、山陰の中心であるという自覚を持ちまして、これからもこういう方面に働きかけていきたいと考えております。
○議長(間瀬庄作君) 9番矢倉 強君。
○9番(矢倉 強君) 今、市長から非常に前向きな答弁が出たわけでありますが、まさにこれが1つになって表日本とも交流する、そして対岸諸国とも交流していく、そのことが今まではばらばらでめいめいがやってた。これがお互いの協力し合って、短所を補い、長所を伸ばしていく、そういう方向でいきますならば今まで以上の私は成果があらわれてくるんじゃないかというふうに思います。
また、環日本海時代を迎えまして、昔出雲地方から北前船で北陸、そして東北に行ってたわけです。ですから、物流あるいは人的交流も非常に盛んだったわけです。しかし現在は、交通のアクセスも非常に悪くて人的交流も、産業の交流もほとんどないんです。今、環日本海時代が到来した今こそ、それをもっともっと身近に引き寄せてこれをもっともっと力強いものにするためには、山陰が1つになって、そして行政も、民間も一緒になって、山陰と北陸、山陰と東北と交渉していくようにいかないと私はなかなかこの環日本海時代が本物にならないというふうに思っているわけであります。
そういう意味合いからも、山陰市長サミットを現実のものにしていただきますように、重ねて要望にして付しておきたいと思います。
次に、米子流通業務団地についてお伺いをいたしたいと思います。
第1期の分譲は平成の11年の4月からということでございますが、運送、卸売、倉庫というものが中心になるわけでありますけども、これの分譲開始というときには少なくとも2倍以上の方々が抽せんに押しかけるというぐらいにしておかないと、次の第2分譲の約9ヘクタールを分譲するときには、これは売れなかったという事態も予測されるわけです。ですから、心してこれかかっていかなきゃならんと思うんです。
私の調査によりますと、運送業ですと、地元の業者はほとんど進出の意欲はありません。そして大手で米子周辺に支店を構えておる業者は、農地でありますとかいろんなところに出せる、そういう法的なメリットがありますから、今どういう団地をつくるのか、メリットでつくるのか、それ様子で眺めておるという状況でございます。
本来の目的でありました県外の優良な企業を誘致するというようなことは、先ほども答弁ございましたけど、ほとんど手つかずの状態であります。今後どんどんPRしていただきまして、例えば、ローソンが山陰に来る前には、もうどんどんどんどん宣伝して、店出したらすぐ人が集まるような、そういうふうにしております。そういうところを見習って我々行政もやっていかなきゃならんと思います。大阪事務所や今言われたようないろんな会議をPRの場にして、本当に私たち議員も同じように頑張っていかなきゃならんというふうに考えております。
しかし、ただそれだけでは、ほかの地区にも団地はいっぱいあるわけですから、この米子の流通団地がこれだけ魅力的ですから来てくださいよと、こういう時代に来ていただくためには、やはり先ほど言いましたような特典がなきゃいけない。
例えば、融資制度の中で、例えばいろんな特典を加えるとか、あるいは法人税、固定資産税を減免するとかいろんな方法でやっていかなきゃならんと思います。そういう企画を今立てておられますかどうか、再度お尋ねをいたしたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 御指摘のとおり、この事業は絶対に失敗の許されない事業でございますので、積極的な誘致活動に取り組み、早期に分譲を完了したいと考えております。 ただいま御提案いただいた進出企業に対する優遇制度につきましては、有利な融資制度を含めて検討中でございます。
○議長(間瀬庄作君) 9番矢倉 強君。
○9番(矢倉 強君) その中身については、まだどういうことを具体的にやるというようなことは決まっておられるかどうか、再度お伺いいたします。
○議長(間瀬庄作君) 小林経済部長。
○経済部長(小林道正君) 中身につきましては、そういった税制につきましても、あるいは融資制度につきましても、今検討中であるということでございます。
○議長(間瀬庄作君) 9番矢倉 強君。
○9番(矢倉 強君) 今、検討中ということでなかなか話せないということでございますが、十分に練っていただいて、大変巨費を要する事業でございますので、先ほど市長が申されましたように、絶対失敗が許されない、そういう事業でございますので、心して今後とも当たっていただきますように要望に付しておきたいと思います。
次に、弓浜部の緑化、防風対策についてお伺いをいたしたいと思います。
自然公園については今後研究をしていくというような御答弁ございましたが、既にヨーロッパの一部ではニューネーチャーという物の考え方が今定着をしております。
例えば、休耕田をそのままに放置しておいて、草が生えあるいは花が咲き、木が生えると、そういうところに子供たちが探検したり、大人が行って、ああツクシが生えたなとか、ああ花が咲いた、鳥が来たとか、そういう身近で自然に親しみ、あすの英気を養うという、そういう公園が今後主流になろうとしております。
先ほども言いましたけども、しかし周辺の農地にはやっぱり迷惑をかけるということは避けられないと思うんです。そういうことについての手当てということがやっぱり必要であると思います。今後とも、国ともそういう点に十分連絡をとられまして、そういう方向で一層の推進を図っていただきますようにお願いをいたしておきたいと思います。1つの例として、成功例として米子の水鳥公園があります。これを陸につくったらどうかということでございますので、今後とも一層の努力を払っていただきますようお願いを申し上げときます。
最後に、431号線の陸側の松について御質問をいたしたいと思います。
今、県から431号線沿いに歩道を設置したいということが御相談がまいっております。その中で、松を切るとか切らないとかいろいろと議論もございます。私はその工事をするということについても賛成ですし、松を残すということについてももちろん賛成であります。しかし、これを大局的に物を考えていかなきゃならんと思います。専門家の人に伺いますと、今の内側にある松を残そうとするならば、いい松だけ残してほかはほとんどを間引きしなきゃいかんと。そして大きいのだけ残さなきゃいかんと言われております。皆さん方も御存じのように、昨年から、弓浜部の国道沿いの松は松くい虫等で枯れまして大分切っていただきました、そして駆除もしていただきました。しかし、今もまた松がところどころで赤くなって、切らなきゃならん松がふえてきておるわけであります。たとえ松を残しても、弓浜部の松は、夜見の神社も富益の神社も大きな松ももうほとんどが枯れてしまいました。大きな松は聞くところによりますと、やにがなくなるのですぐ松くい虫がついて枯れるんだそうです。そしてずんずん大きくなったところへ移っていくんだそうです。ですから、大きな松を弓浜部の431に残したとしても、おそらく空中散布もできないところの松ですから枯れていくと思います。
先日の新聞でも、広島大学の教授が、国道沿いの公害の多いようなところの松は排ガスから物質が出てそれが気孔をとめてしまうんだと。そうすれば松が弱って松くい虫がつきやすいと。ですから、国道沿い等の松は枯れやすいんだというふうに言っておられました。
そういうことからしましても、残そうと思った松がおそらく枯れていくというのは皆さん方も判断されることではないかと思います。私は松も残せばいいと思います。しかし、ここで言いますのは、松にかわる新しい今後の浜の百年の大計を考えて、歩道をつくるときにも、この浜の風を防ぐためにも松にかわる大木になる防風林を植えてくれって言ってるんです。
これに対して、県は余り乗り気でないわけであります。市長、このことについてどう思われますか、再度お伺いをいたします。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 国道431号線の歩道工事の話が出まして、私は原則として松は残すべきであるというふうに感じておりますが、ただし大局的な見地からどうしても処理をしないといけない、これは病に冒された松とか、あるいはどうしても道路工事上、絶対にこれがあったら工事ができない、そういうような特殊な場合は当然これは必要に応じて処理することが要ると思っておりますが、その際、松にかわる木として何か適当なものがあればこれをよく相談しながら進言して、もしできれば、やはり緑に囲まれた道ということでつくっていきたいというふうに考えております。
○議長(間瀬庄作君) 9番矢倉 強君。
○9番(矢倉 強君) 先ほども市長が答弁ございましたけど、県の林業試験場も今交配して松くい虫に強い松をつくろうとしておるわけなんです。しかし、これが5年あるいは10年先になるかわかりません。できたとしてもこれを植えて防風林になる松になるには50年、60年かかる。その間、この海からの周辺の民家は吹きさらしになるわけです。そういう事態が今、起ころうとしているわけです。
今、この431から内側にある松林は50年ぐらい前に、私たちが子供のときに小松小松と言った植林された松でありまして、決して自然のものじゃないんですね。しかし、これも残すということはいいわけですけども、本来はこの後ろにあった数百メートルもあった立派な松を切ってしまって、今は防風林もほとんどなくなってしまっているわけです。そういう中での松を残す残さんの今議論になっておるわけです。
しかし、もう1つ私は言いたいのは、431は今あるところを準高速にしようと、そして手前を歩道にしようと、そしてその中にある程度松を残すという考えもありますけども、内側に11メートルぐらいの副道をつくろうという計画がもう示されているわけです。となれば、松を残す残さんじゃなくて、例えば、夜見の方ですと、もうほとんど副道をつくっていきますと、松林はほどんど切ってしまわないけんと、ほとんどがそうなると思います。そういう全体案を示された上で地元の住民に、松はこうなりますよと、こうなりますよということを伺った上でやはり意見を聞かなきゃならんと思います。
私はこの道路を拡幅することも松を残すことも反対ではありません。しかし、そのためにはまず防風になる木を歩道のとこに植えていき、あるいは副道になるとこにも何重にも植えていって、周辺の民家の方に塩害や暴風で困っておられるその皆さん方に今後これ以上苦しませないように私はしていかなきゃならんと思うわけですが、再度市長にお伺いをいたしたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) この工事につきましての処置としましては、地元の住民との話し合いはあくまで県がされることでございますので、
市の方が直接介入はできないものと思っておりますが、しかし地域の住民の方には県の説明についていろいろと御理解をいただくようなことも
市の方で手当てもせねばいけないんじゃないかというふうにも考えております。
○議長(間瀬庄作君) 9番矢倉 強君。
○9番(矢倉 強君) うるおい・緑・健康保養都市を標榜される米子市長として、また住民の生命、財産を守るそういう責務がある市長として、私は市民が安心して暮らせるまちづくりのために、ぜひ県にそういう防風林をつくってそれから道路をつくってくれと、歩道をつくってくれというふうに要望していただきますように、重ねてお願いをして、私の質問を終わらしていただきます。
○議長(間瀬庄作君) 次に、15番藤尾信之君。
○15番(藤尾信之君)
(登壇) 私は本406回
市議会定例会に当たり、
市政一般につき、以下4点について質問いたしますので、市長並びに関係部長の明快なる答弁を求めるものであります。
1点目は、ノーマイカー運動について伺います。
一昨日まで京都で温暖化防止国際会議が開かれていたのは御承知のとおりだと思います。
地球環境問題が切実となり、カラスの鳴かない日はあっても、新聞紙上にオゾン層破壊、温暖化あるいは酸性雨、あるいは砂漠化、消え行く熱帯雨林など、環境キーワードが載らない日はほとんどありません。地球の未来を話し合うため、約160もの国と地域の首脳、環境担当の閣僚たちが国立京都国際会館に集まり協議するこの国際会議は、地球の文明病とされる温暖化の防止に取り組むべき現実的で達成可能な拘束力を持った温室効果ガス排出削減目標の設定にあると聞き及んでいます。
すべての英知の結集をと呼びかける橋本龍太郎首相、できないことを約束するのではなく、約束を実施することが必要だと説くのはアメリカのゴア副大統領。我が政府案では、2008年から2012年の平均を目標に1990年比で5%削減することを基本とし、各国の事情に応じて削減率を軽減できるとし、これを適用すると日本は実質2.5%程度削減、米国は同2%台半ばの削減となる。しかし、15%削減を主張する欧州連合EUなどから後退との批判が出るのは必至で、妥協案の調整が必要であると聞き及んでいました。
ところが一昨日の基本合意で、日本が6%、米国7%、EU8%の削減目標が決定しましたが、いずれにしても、21世紀は環境問題が今以上に問われ、政治の争点となるのは疑う余地はありません。
地球温暖化の原因となる
二酸化炭素CO2について、都道府県、政令都市の8割以上が排出抑制、削減対策を盛り込んだ計画を定め、うち、7自治体が国の
地球温暖化防止行動計画、1990年より厳しい目標を掲げていることが9月5日付の朝日新聞のアンケート調査に載っていましたが、当市、米子
市として、この種の環境問題に今後どのように対応、取り組んでいかれるのかお伺いいたします。
また、本市では、市街地を中心として通勤等による朝夕の慢性的な交通渋滞が発生し、CO2の発生源の1つとなっており、他
市では交通渋滞の緩和やCO2削減等環境問題への対応として
市職員が率先してノーマイカーデーを実施していますが、米子
市でも実施されるお考えはないのかお伺いいたします。
また、
地球温暖化防止の面からも、アイドリング、エンジンのつけっ放し抑制策やノーマイカー運動、ノーマイカーデーなどの市民にも協力を呼びかけるなど積極的に啓発すべきと考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。
2点目は、皆生温泉活性化策についてお尋ねいたします。
本年9月の定例県議会において、西尾邑次知事は答弁の中で、山陰・夢みなと博覧会後の県西部の観光振興策について、博覧会成功の効果を今後観光客の誘致につないでいきたいと答弁され、ポスト博覧会として、大山、皆生温泉などを核とした観光振興策を強力に推進していく考えを明らかにされるとともに、今後この効果をつないでいくため、温泉、スキー、カニなど、冬の鳥取の魅力をPRするキャンペーンをこの冬から早速展開したいと述べられ、皆生温泉の活性化策については、米子
市が年度内にまとめる
基本計画をもとに協議していきたいと答えておられますけど、この中で、特に平成10年度末に廃止が決まっている皆生温泉会館の跡地利用に注目が集まっています。
市は本年度中に策定しようとしている観光レクリエーション
基本計画の中で利用計画を打ち出すことにしていますが、この皆生温泉会館の跡地利用は、皆生温泉の旅館街の中の好立地に位置し、地域の活性化、観光振興の起爆剤として期待は高いわけですが、その後の跡地の目玉づくりとしての検討状況についてお尋ねいたします。
また、皆生温泉会館の跡地利用が打ち出される観光レクリエーション
基本計画について
市は、ことし7月に策定を東京のコンサルタント会社に委託されたわけですけど、その際の仕様書の具体的な内容、主な点はどのようなものなのか、また東京のコンサルタント会社とはどこを指すのかお尋ねいたします。
3点目は、敬老会についてお伺いいたします。
本市の65歳以上の人口は、平成2年には1万8,410人、構成比は14.0%であったものが、平成9年には2万3,759人、同17%と増加し、さらに平成12年には2万5,000人以上になると見込まれています。
本
市における在宅老人の実態調査によりますと、ひとり暮らし老人、寝たきり老人、高齢者だけの世帯、痴呆老人など、日常生活上、養護を必要とする老人が非常に多く、今後ますます増加する傾向にあり、高齢者を取り巻く昨今の社会環境は今後ますます厳しさを増すことが予想されます。
その中にあって、高齢者がいつも健康でその知識と経験を生かすことができ、生きがいのある老後を過ごせるよう、本市においても、老人の生きがい敬老対策の1つとして、敬老会関係事業を昭和39年4月より実施され、今日に至っています。
平成8年度の事務報告を見ますと、75歳以上の老人、本市に1万512人いらっしゃいますけども、に対し、
市としては、祝い金として1人当たり2,100円の助成、これを掛けますと、総額約2,207万5,200円になりますが、を行うとともに、新しく75歳になられた方1,037人に対し、祝い品として米子だまる等、100歳になられた方6人に対し、祝い品として高級毛布を贈っておられるわけです。敬老会を実行される各校区の役員、関係者の皆様方は、この
市よりの1人当たり2,100円の祝い金と米子
市社会福祉協議会からの助成金及び各校区町内負担金等合算して、毎年その運営に当たっておられます。
まず、日にち決めに始まりまして、多くの方々を一堂に収容できる会場、場所探しや、多くの方々を限られた時間の中で移動していただく輸送の件、あるいは毎年上がっていく経費、費用のことなどに頭を痛めておられるのが実情だと思いますが、各校区、各地区の社会福祉協議会または敬老会に対し、米子
市及び米子
市社会福祉協議会の祝い金、助成金等の増額はできないものかお伺いいたします。
4点目は、内浜下水処理場沖ヘドロ処理地の活用についてお伺いいたします。
現在、埋め立て中の内浜下水処理場沖ヘドロしゅんせつ処理地は、近くに住宅地を控えているにもかかわらず何ら用途も決まらず、多くの雑草が茂り、夏には蚊やブヨなど昆虫、秋にはカヤ等の花粉が飛び、地域住民は大変困っておられると聞いています。
私も本年3月議会で質問いたしましたが、その後の現状と取り組みについてお伺いいたします。また、土地の有効的利用についてどのようにお考えかお尋ねいたします。
以上で質問を終わり、答弁によっては再質問をいたします。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君)
(登壇)
地球温暖化を初め
地球環境問題についてでございますが、御指摘のように、昨日まで
地球温暖化防止対策会議が京都
市で開催されましたが、その成果と限界などにつきましては、それぞれの国、地域においてその評価が次第に定まっているものと考えます。
御承知のように、現在の環境問題は地域限定できない一過性的な公害から国境を越えて地球規模の問題にまで拡大をして、地球的規模で対応すべき問題が顕在化しておりまして、その影響は現世代にとどまらず、次世代、子々孫々に及ぶような重大な問題であると認識をしております。その代表的なものが
地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨などであると考えております。
本市の環境行政を進める上で、今後も、
地球温暖化問題など
地球環境問題に配慮しつつ、本市の環境行政を進めてまいる考えでございます。
次に、
市職員のノーマイカーデーにつきましては、他
市の状況等について調査研究をしてまいりたいと考えますし、アイドリングストップ運動は、排気ガス、省エネの観点から、またノーマイカーデーの市民啓発につきましては、主に交通渋滞の緩和、交通事故の防止、交通公害の防止等の観点からの課題であると認識しており、研究をしてまいりたいと存じます。
次に、皆生温泉の活性化策についてでございますが、まず観光レクリエーション
基本計画の検討状況につきましては、一昨日の八幡議員の質問にお答えをしたとおり、
市の総合計画、都市計画、環境保全などの面から、庁内関連部局へのヒアリングを行ったり、アンケート方式による市民の観光に対する意識調査を500名の方々を対象に実施したところでございます。今後は、これらの調査結果を踏まえ、市民代表14名で組織する
基本計画策定検討委員会を設置して、皆生温泉会館関連も含めまして、
基本計画の内容を検討することといたしておるところでございます。
次に、仕様書の具体的な内容につきましては、1 全国的な観光旅行の動向と観光地の動向、2 米子
市の観光レクリエーションの現状と課題、3 広域的な山陰観光における米子
市観光の位置づけ、4 米子
市観光レクリエーション
基本計画としての提案、5 拠点地区整備計画及び皆生温泉活性化方策の策定、6 滞在型観光振興策と健康保養都市構想の将来像などでございまして、これを基本として行っております。
次に、コンサルタント会社につきましては、基本的には、昭和60年に策定いたしました現行の
基本計画の見直しを図ることに重点を置きまして、前回計画との整合性、継続性を図ることからも、前回の策定業務を請け負った際に調査収集した各種の情報やデータを保有しているコンサルタントに委託した方が有利であるとの考えから、財団法人日本交通公社に委託したところでございます。
次に、敬老祝い金の増額についてでございますが、本市では数え年75歳以上の高齢者を対象に敬老祝い金として、地区社会福祉協議会を通じ、1人当たり2,100円を交付さしていただいております。この祝い金につきましては使途を限定しておりませんが、各地区の社会福祉協議会におかれましては、敬老会に充てられておりますのが実態であるとうかがっております。現在のところ、敬老祝い金の増額については特に考えておりません。
なお、敬老会は各地区社会福祉協議会の主催により実施されておるところでございまして、近年は、年々敬老会の対象者の増加により、会場の確保とか輸送の問題、運営費等についていろいろ苦慮されているとうかがっておりますことから、今後、敬老会の全体的なあり方について相談をしてみたいと存じます。
なお、御提言の敬老事業費の増額につきましては、
市社会福祉協議会にお伝えしたいと存じます。
最後に、ヘドロ処理地の活用について、平成9年3月議会において質問したがその後の現状と取り組みはどうなっているかというお尋ねにつきましては、昨日の議会で申し上げましたとおり、第2処理地につきましては、利用計画案を作成し、建設省へ地盤改良などの要望をしてまいりたいと考えております。
害虫や花粉等による環境公害につきましても、管理者である建設省に善処していただくよう要望してまいりたいと考えております。
第1処理地は、平成10年度からでも地盤の支持力調査をしたい考えでいるとうかがっております。第1処理地の土地利用につきましては、スポーツなどもできる多目的広場等の利用計画案を今年度中に策定し、建設省と引き続き協議を重ねていきたいと考えております。
○議長(間瀬庄作君) 15番藤尾信之君。
○15番(藤尾信之君) まず、1点目の
地球温暖化を初め
地球環境問題についての市長の御見解ですけども、昨日と本日、市長さんにはこの問題で御答弁をいただいておるところだと思います。本当に
地球環境の21世紀に向けての大変な私は大きな問題であろうというふうに思っております。
その中で、市長さんの表現を借りれば、現世代にとどまらず次世代、子孫累々に及ぶような重大な問題であると認識しておるという御答弁をいただき、昨日、本日、その決意のほどは御答弁いただいておるわけでございます。
きょうも10番議員が、財政的な措置でどうなっているのかということでお聞きしております。といいますのが、きのうの
市民環境部長さんの答弁の中で、実際に
ローカルアジェンダといいますか実践行動の手引書を作成するという分野で、できれば新年度やりたいけども今のところ予算要求はしてないと、こういう御答弁だったと思います。きょうの市長の答弁は、財政的な措置は形にする方向で鋭意その方向で努力したいと、こういうふうに市長さんは御答弁をなさったわけです。
そこで、再度
市民環境部長にお伺いしたいと思いますけども、予算措置についてどのようにお考えか、来年度のですね、再度御答弁いただきたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 鳥越
市民環境部長。
○
市民環境部長(鳥越省三君) 予算要求時期は既に過ぎておりまして、その件につきましては要求しております。要求しとりますが、ただこの
地球環境問題、地域環境のこういう問題につきましては3点大きな問題がございます。といいますのが、基本条例の策定、
基本計画書の策定、それからアジェンダと、こういう方向でございますんで、私どもといたしましては条例制定あわせアジェンダ、できれば基本行動計画も一緒に策定したいと、こういうことで取り組むようにいたしております。
○議長(間瀬庄作君) 15番藤尾信之君。
○15番(藤尾信之君) 環境問題を考える懇話会等鋭意検討中だということで、この条例、計画そして
ローカルアジェンダ作成を一体化してやっていきたいということです。ぜひ早期に来年の予算化をしていただきまして、できるだけ早い機会に、言われてからあとでやるんじゃなくて、まず米子
市として率先垂範してぜひやっていただきたいと、そういうふうに要望いたしておきます。
それと
市職員のノーマイカーデーの実施についてでございますけども、他
市の状況を調査研究をしてまいりたいと考えているという、非常に消極的な御答弁だったように思っております。
松江
市は2年前の9月より毎月20日、実際今もうやっております。そして、ことしの8月からは毎月、1日と20日、2回、これは松江
市だけじゃなくて全市でこのノーマイカーデー運動に取り組んでおられます。倉吉
市は本年の4月から
市の職員に対して、ノーマイカーデー運動をやっておられます。また岡山
市と職員は毎月、1日にやっておられます。全市的にもこれはさわやか通勤運動ということで市民向けでこのノーマイカーデー運動をやっておられる。
ちなみに、松江
市の職員の協力状況を見ますと、マイカー通勤者が950人いらっしゃる。そのうちの56%の533人の方がこのノーマイカーデー運動に対して、協力をなさっておられると、こういうふうにお聞きいたしております。
ノーマイカーデー運動をやるということは、先ほど市長の御答弁にありましたように、交通渋滞の緩和あるいは交通事故の防止、あるいは交通公害、騒音や排気ガスの抑制につながりますし、ひいては地球の温暖化の防止にもつながる、省エネルギーの問題にもなります、当然。そしてまた歩く運動あるいは自転車で来れば、健康のためにも体のためにもいいということで一石二鳥も一石三鳥にもなるんじゃないかと、そういうふうに思っております。調査研究ということではなくして今ぜひ早急にこれは、庁内でいろいろ組合の方との対応があろうかと思いますけど、実施をしていただくよう、速やかにやっていただきたい、こういうふうに思っております。
当初2.5%を目標にした日本もこの削減目標を6%という非常に高い目標になったわけです。本当に私たち一人ひとりができること、いろんなことがあると思いますけども、エアコンの冷暖房を適正に保つとか、あるいは掃除機のフィルターなどの手入れとか、あるいは冷蔵庫に適当な量のものを入れるとか、あるいはふろの追いだきをしないとか、自家用車で通勤する人は相乗りや公共交通機関を利用するとか、近くの買物等は自転車や徒歩で出かけるとか、不要なアイドリングはしないとか、空吹かしはしないとか、燃費のよい車を選ぶとか、いろいろな私たち一人ひとりでもできることはたくさんあろうかと思います。
そういうようなことをぜひ今後も、まず
市が率先をして模範を示して、
市の職員から、そして大きな1つの市民運動としていく、これが今非常に問われているんじゃないかと思いますので、できるだけ早い機会に早期実現に向けて御努力いただきますよう、これは特に強く要望をしたいと、こういうふうに思います。
それから、温泉会館の跡地利用についてでございますけども、検討状況については
基本計画にいろいろと盛り込むということで、先ほど仕様書等いろいろお聞きしました。東京の財団法人日本交通公社さんにもう依頼してあるというふうにお聞きしておりますけども、この市民向けの500人の意識調査のアンケートをされたということですけども、自治会や婦人会や旅館業者とかあるいは交通関係者に、主な点で結構ですけど、どういう内容をアンケート調査の中に盛り込まれたのかちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 小林経済部長。
○経済部長(小林道正君) アンケートのまずその項目でございますが、大項目大体4項目設けております。それに細目を設けとるわけでございます。
内容といたしましては、米子のよさ、米子らしさ、米子の特色を市民の方々はどういうふうにとらえられておるかという観点から調査したものでございます。
まず、項目といたしましては、先ほど言いましたように、米子らしさ、米子のよさについてお伺いいたしますというところから入りまして、米子の生活環境、都市施設に対する感想について、それから米子
市の産業と観光振興のあり方について、それから最後に皆生温泉についてという内容でございます。
以上でございます。
○議長(間瀬庄作君) 15番藤尾信之君。
○15番(藤尾信之君) 私もその第1項目の米子のよさ、米子らしさを出すという、特色を出すということは非常に大切なことじゃないかなというふうに思っております。
現在挙がっている跡地利用の候補リストでございますけども、私がお聞きしているとこによりますと、水族館構想、あるいは温泉を利用したエステティックサロン、あるいは森田市長さんが提唱しておられますふるさと活動写真館、これ仮称でございますけども、
市出身の映画監督の岡本喜八さんあるいは女優の乙羽信子さん、司 葉子さん等の地元のそういう女優さんをもとにしていろいろとそういうゆかりのあるそういう活動写真館をつくったらどうかということですけども、またリトルハリウッド構想、皆生温泉を訪れた俳優の皆さん方の手形、足形を集めて展示したらどうかという案があります。また旅館組合さんの方からは、塩湯を使ったタラソテラピー施設、海洋療法といいますけども、これは健康増進やダイエットに役立つそうでございます。そういうのとか、塩分濃度が濃いために体が浮くアラビア半島の湖死海をイメージした施設を建設してはどうかと、いろいろなこういう案が出ておるように聞いております。
そこで1つの提案でございますけども、先日、指宿というところに行きました。きょう、佐藤議員もちょっとそのことに触れられましたけども、この指宿という町は人口3万1,000人の米子から見れば小さな町ですけども、年間に観光客の方が350万人いらっしゃる。片や米子は13万5,000人、年間で150万人ぐらいの観光客の方がいらっしゃる。なぜこんなに350万人も観光客の方がいらっしゃるかなというその大きな1つの特徴が、これは天然の砂浴場にあるわけであります。世界に類例のない砂浜からわき出る温泉を利用した天然の砂浴場でございます。これによって年間それぐらいの人が来ます。私も日本旅行の野口社長さんが、いつか話ししたときに、何と藤尾さん、皆生に指宿みたいなこういう施設持ってこられたらええでというようなことを言われたことを思い出しました。皆生小唄の歌の中にも、海に湯がわく米子の皆生とあります。波の音さえ寝て聞く、やれさほいほいというくだりがございますけども、まさに海に湯がわくんです。そういう皆生はそういう地名だと思います。また米子
市の歌でもそうです。2番の出だしは、弓ケ浜湯のわくところ、新潮は絶えず寄せうちと、こう最初の出だしがあるわけでございます。
そこでもってこの温泉会館の跡地は泉源の権利を持っています。この財団法人が、県がこの泉源の権利を持っている、これも1つの僕は大きな点だと思います。先ほど小林部長もおっしゃいました。まちづくり、活性化をするためにまず持ちごまを生かすといいますか、全国金太郎あめの開発じゃなくて、その持っている持ちごまを生かしたそのよさを生かしたまちづくりをせんといかんじゃないかというふうなことをおっしゃったと思いますけども、私もプロジェクトメーキングといいますか、その中にいろんな手法があると思いますけども、その中に特に大きなことは5つのものが大切じゃないかなというふうに常日ごろ思っております。その1つは歴史、1つはフィクションといいますかその物語がその場所にないといけない、あるいはミュージックと味、あるいは…………………、最後に残るのはサイトシーイング、風光明媚ということですけども、今日本全国どこ行っても大体風光明媚なんです。
そうするとどこで差をつけるかというふうなことが私は非常に問われてくると思うんですけども、その中、皆生らしさ、米子らしさ、ここだと思うんです。このことについて、ぜひこの砂浴場を提案したいと思いますけども、どのようにお考えか市長の御答弁をお願いします。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 砂浴場が米子らしさを出すとすれば検討に値するものと思っておりますが、ただ砂浴場をつくる際には、指宿と全く違いまして、ぬくもりの地熱の状況等々かなり制約を受けるものではないかというふうに考えておりますが、いずれにしましてもよく検討してみたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 15番藤尾信之君。
○15番(藤尾信之君) ぜひ検討していただければいいんじゃないかというふうに思います。
市長の書かれた艶筆タマ談義の中でも、皆生のことを書かれた文章が非常に多く載っております。その1つを紹介しますと、地元選出の某市議が、家族行楽と海浜利用の必要性を強調しておられたが、全く同感だと。これが1つあります。もう1つは、やはり皆生の記事です。ほかに4つか5つぐらいありますけども、そのほかにも。ちょっと気になったとこだけ抜粋します。年末近くになって、ホットな冬をうたい文句で皆生温泉のコマーシャルがテレビ画面に流れ出した。まあまあ美女2人が踊ったり、脱いだりして宣伝に大わらわだが、なろうことならもう少しべっぴんだとうれしい。他県から米子方面に向かう街道筋で皆生の旅館名を書いた立て看板を見かけるけれど、あれは原則的に意味がない。予約者はもう旅館を選択しないし、風来坊は館名なんかどうでもいい。聖子ちゃんや明菜ちゃんみたいのが招いている吉田御殿を選んで迷わず(迷って?)だから旅館名をやたら売るより皆生温泉の4文字を日本人全部の頭にしっかり記憶させる方がよろしいと、これ皆生温泉というイメージのことを言っていらっしゃると思うんです。だから、看板書くよりそういうイメージを売った方がいいよということをおっしゃっていたと思うんです。
もう1つは、最後に温かいお湯と人情にどっぷりつかって、安く楽しむ庶民の皆生を自慢できるのはいつの日のことやらということで、そういう表現になっておりますけども、ぜひ、この砂ぶろも1つの検討材料にしていだたくよう要望しときます。
それと敬老会についてですけども、平成3年までは1,800円、現在、2,100円
市の方から祝い金として出していただいているということですけど、これ香典返しですね、本当に社会福祉協議会の話になるんですけども、今現在米子社会福祉協議会で平成8年度の香典返しの寄附額が2,852万6,000円集めておられるんです。それでちなみに啓成校区377万8,000円、義方が266万円、就将が221万8,000円、明道が162万円ですね。これに対しまして、巌が80万5,000円、春日が76万円、五千石が85万円、尚徳が72万円、こういうふうに今ちょっと言いましたけども、何が問題かといいますと、結局旧市内の4校区は香典返しを全部米子
市の社会福祉協議会に出しておられる、それに対して、地区ごとの方は地域の社福に半額、そして米子
市に半額出しておられる、こういう実態だと思うんです。
そうするとどういうことが起こるかというと、ある校区は資金が潤沢にある、ある校区は米子
市に全部出しちゃうもんですから潤沢じゃないと、こういうことが起こるんですけども、そのことに対してどのように思われているか市長の御答弁をお願いしたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 社会福祉協議会に関することにつきましては、この場で甚だ返答しにくい一面もございますが、香典返しがそれにあてがわれるというようなことで全額あるいは半額地元いろいろあろうと思います。こういうことにつきましても、社会福祉協議会の方ともよくそのことをお伝えしましていろいろと図っていきたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 15番藤尾信之君。
○15番(藤尾信之君) どういうふうなやり方、あり方がいいのかいうことを、米子
市あるいは米子
市の社会福祉協議会、ここに会長さんもいらっしゃいますので、よく相談をしていただいて、できるだけ公平性、公共性、平等性があるようなやり方をやっていただきたい、これは強く要望をいたしておきます。
それと、内浜下水処理場沖のヘドロ処理地の活用についてですけども、現在までの固化処理の状況ですね、これについてちょっと第1処理区と第2処理区どのようなのかということを、要するに人が入れる程度とかあるいはまだ湿地の状態だよというところを、どの程度かということを再度お教え願いたいと思います。
○議長(間瀬庄作君) 多城建設部長。
○建設部長(多城建春君) まず第1の方でございますが、これは人が入れる程度にはなっております。第2の方は、現在まだそういう状態ではございません。
○議長(間瀬庄作君) 15番藤尾信之君。
○15番(藤尾信之君) ぜひ早い時期に土地利用計画をつくっていただきますよう、よろしくお願いします。
以上です。
○議長(間瀬庄作君) 以上で
市政一般に対する質問は終わります。
~~~~~~~~~~~~~~~
第2 議案第110号~議案第123号
○議長(間瀬庄作君) 次に、日程第2、議案第110号から第123号までの14件を一括して議題といたします。
これより14件について質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(間瀬庄作君) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております14件の議案については、お手元に配付しております付託区分表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~
第3 陳情第73号~陳情第88号
○議長(間瀬庄作君) 次に、日程第3、陳情第73号から第88号までの16件を一括して議題といたします。
ただいま議題となっております16件については、お手元に配付しております付託区分表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
以上で本日の日程は、全部終了いたしました。
お諮りいたします。
本日はこれをもって散会し、明13日、14日及び19日から21日までの5日間は休会とし、15日から18日までの4日間は委員会審査を行い、22日午前10時から会議を開きたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(間瀬庄作君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
本日は、これをもって散会いたします。
午後2時20分 散会...