米子市議会 1993-06-18
平成 5年第381回定例会(第3号 6月18日)
市 長 森田 隆朝 君 助 役 小坂 道弘 君
収 入 役 田中 俊長 君 教 育 長 山岡 宏 君
総 務 部 長 武本 光弘 君 企 画 部 長 田沢 善雄 君
市民生活部長 亀山 良 君 環 境 部 長 永見 俊介 君
福祉事務所長 佐々木 亮 君 経 済 部 長 中原 弘志 君
建 設 部 長 足立 修三 君
都市開発部長 松岡 泰則 君
下水道部長 安田 祐次 君 水 道 局 長 真壁 誠一 君
参 事 岩佐 弘志 君
選挙管理委員会事務局長 足立 良 君
農業委員会事務局長 秋里 昭夫 君
総務部次長兼財政課長 鳥越 省三 君
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出席した
事務局職員
事 務 局 長 中村 治夫
事務局次長 吉川 亘晃
庶 務 係 長 松本 洋司 議 事 係 長 亀井 紀成
調 査 係 長 湯原 収 主 事 先灘 匡
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午前10時39分 開議
○議長(福谷 清君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(福谷 清君) この際、御報告申し上げます。
生田 薫君から都合により、本日の会議を欠席する旨の届け出がありましたので、御報告いたします。
次に、本日の会議に説明のため出席を求めた者の職氏名は、昨日のとおりでありますので、御了承願います。
なお、本日の議事日程は、お手元に配付しております日程書のとおり行いたいと思います。
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第1
市政一般に対する質問
○議長(福谷 清君) それでは、日程第1、
市政一般に対する質問を行います。
順次発言を許します。
初めに、1番湯原俊二君。
○1番(湯原俊二君)(登壇) 私は第381回
市議会定例会に当たり、
市政一般について、大要3点について市長並びに当局に質問をいたします。
1点目は、市長の市政における
基本姿勢についてであります。
現在、
地方自治体を取り巻く環境は非常に厳しく、社会の高齢化、若者の流出、過疎化、東京及び
県庁所在地への一極集中の中で
都市間競争がますます激しくなってきております。そうした状況の中で、市長は市長に就任されて2年間がたちました。市長は、公約に掲げた
健康保養都市構想の実現を目指した第5次米子市総合計画を策定され、市民の健康対策、
高齢者福祉、
ごみリサイクル問題等に政策の重点を置いた市政をしてこられましたと私は理解しております。
しかしながら、
都市間競争が激しくなっているこういう状況の中で、米子市の政策の重点が対外的なものでなく、対内的つまり内向的に置かれていることに、私は大変危惧をしております。
そこで、米子市が
都市間競争に勝つための武器の1つとして観光が挙げられると思いますが、
中国横断自動車道米子落合線が開通になって半年がたったわけでありますが、開通後の影響は多方面に及ぶと思いますが、その中で特に観光面で車とか人の流れについてでありますが、大山から国道431号線境港といったラインと、
米子バイパスを通り松江、出雲へのラインが多く見受けられますが、当局はこの点についてどのように把握され、どのような所見を持っておられるのかお尋ねします。
また、先ほど申し上げましたように、厳しい状況の中で、
地方自治体の当面する課題を克服するためには何といっても若者の定着ができる
基盤づくりがぜひ必要であると私は思います。
森田市長の
健康保養都市構想は、この点でどのような効果があったのかお尋ねいたします。
2点目は、県と米子市との関係についてであります。
まず、県による文化、
運動施設の配置における
地域バランスについてであります。
この問題は、本来県議会で知事にお尋ねすべき問題であるかもしれませんが、
西部経済文化会館等の問題もありますので、ぜひ
西部地域のリ―ダ―である米子市の市長にお尋ねいたしたいと思います。
鳥取県人口の地域別な分布としまして、
東部地域に4割の人口、中部に2割、
西部地域に4割の人口であります。
そこで、
東部地域においては大きい施設だけでも、
県民会館がこのほどできましたし、
布勢運動公園、
県立博物館、
県立図書館、県立生涯
学習センタ―等
東部地域に集中しております。これらの施設の建設費と年間予算を上げてみますと、
県立博物館、平成5年度当初予算における運営費は3億3,000万円、建設費は、昭和47年当時でありますけども、11億3,000万円、
県立図書館、運営費が1億8,000万円で、建設費が平成2年で37億2,000万円。
布勢運動公園は、運営費が1億5,000万円、総事業費が186億7,000万円。生涯
学習センタ―、ふれあい会館ですけども、運営費が1億円、建設費が昭和54年当時で10億4,000万円。
県民会館が、建設費が129億7,000万円で、本年度の当初予算が3億9,000万円であります。
また、こうした大きな施設の利用状況を見ますと、担当者に伺いますと、そのほとんどが
東部地域の方だと認めておられます。こうした県の不公平な行政サ―ビスに対して、市長はどのような所見を持っておられるのかお伺いいたします。
次に、各地域、市の
機能分担についてであります。
私は、先ほど来から申し上げますように、米子市また
県西部地域において、その特性を最大限に生かした将来像をつくり、そしてそのビジョンに基づき、鳥取県内においても、県政、つまり県の施設設置も含めた財政支援を強く求め、また環中海圏においても、この地域の特性を生かした役割、
機能分担が必要であると思っております。
また、これは
中国ブロックあるいは国、環日本海の対岸諸国においても、この地域の特性の存在を知ってもらわなければならないと思っております。これなくしては
都市間競争には勝てないでしょうし、本当の意味で米子市の特性を生かした
まちづくりはできないのではないでしょうか。市長の所見をお尋ねいたします。
次に3点目でありますが、図書館、美術館の事業の広域化についてであります。
以前より市長は、米子市と
近隣市町村との広域合併については、機運を盛り上げるような努力をすると答弁されています。私はこの点で文化、
運動施設において広域化がしやすいのではないかと考えているところであります。
そこで、図書館の事業について幾つかお尋ねいたします。
まず、
図書館事業の電算化についてであります。
電算化とは本にバ―コ―ドを張り、
コンピュ―タ―により
貸し出し等を管理するものであります。
コンピュ―タ―の導入により手作業と比べて貸し出し、返却作業の迅速化、蔵書の管理、資料の容易な検索等のメリットがあると思われます。また、
米子市立図書館報で見る限り、全国の
公共図書館で
コンピュ―タ―化している館は50%を超えております。兵庫県伊丹市、静岡県焼津市、島根県出雲市においても、電算化により市民へのサ―ビスが向上されていると報告されてあります。
そこで、現在進められている電算化は
予定どおり平成6年度導入について間違いなくできるのかどうか確認したいと思います。
次に、平成2年の県から市への移管後の
市立図書館の図書費の推移であります。
御案内のように、図書館の業務は大きく分けて2つあるわけであります。
1つが、米子市
等行政資料等の
郷土関係資料の図書館での収集、整理保存すること。
もう1つが、生涯学習の一環として、小さなお子さんから年配の方まで本になれ親しんでもらうことだと思われます。
そこで
図書館費の推移でありますが、移管直後の平成2年度、3年度は3,000万円、平成4年度、5年度と2,000万円と減ってきているわけであります。当局はこの点についてどのように考えておられるかお尋ねします。
また、
児童図書も子供に小さいころから本に親しんでもらうために、
児童文化センタ―の関係もありますが、より一層の充実が必要かと思われますが、この点についてお尋ねいたします。また、本館以外での
移動図書館車や
貸し出し文庫の利用はふえているわけでありますが、本館に来られずなかなか利用できない人たちのためにも、
移動図書館や
貸し出し文庫の充実が必要だと思われますが、所見をお伺いいたします。
次に、図書館の広域的なネットワ―ク化についてであります。
現在、
県西部地域には、米子市、境港市、西伯町、日野町、江府町に
図書館施設があります。またその他の町村は、
中央公民館に図書室を設け、その機能を持っております。県からの月1回の巡回を受けているところであります。
そこで、
米子市立図書館とこれらの図書館のネットワ―ク化ができれば、蔵書の検索が短時間でできるため、蔵書数が単館の数ではなく全体的なト―タル数になり、また郷土資料、新聞、雑誌等の分担収集、保存が可能になります。電算化の次は
広域ネットワ―ク化をすべきだと思いますが、当局の所見をお尋ねいたします。
次に、
美術館運営の広域化についてでありますが、現在、
県西部地域には美術館は1つしかなく、地域住民は
米子市立美術館を利用されていると思われます。
入場者利用者数の割合で米子市民とそれ以外の
近隣市町村との割合はどの程度かお尋ねいたします。
また、美術館は、条例でもありますように、第1に主として、郷土にゆかりのあるすぐれた作家の美術作品及び近代以降の
版画作品等の収集、保管、展示であると挙げられております。ここにある郷土の作家とは、米子市だけでなく山陰地方という広い地域の出身者のことであるそうでありますが、私としては、
美術品取得費に関しては決して満足するものでありません。市の財政を考えたとき、
西部地域の
近隣市町村に応分の負担を求め、運営も広域化すべきではないかと思われますが、当局の所見を求めます。
以上質問を終わりますが、答弁によっては再質問いたします。
○議長(福谷 清君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君)(登壇)
米子自動車道開通による
本市観光面への影響についてでございますが、
皆生温泉地区におきましては、
開通記念キャンペ―ン等の地元の御努力もありまして、開通後6カ月を経過した現時点では、前年を上回る観光客にお越しをいただいているところでございます。この状況からして、
米子自動車道の開通は本市観光によい影響を与えているものと認識しております。
この開通によりまして山陰全体への観光客は増加してきておりますが、各観光地間の競争はますます激しくなっていくことが予想されます。本市といたしましても、宿泊、滞在客の一層の増加を図るために、
観光拠点施設や観光ル―トの整備は必要であると考えております。
本年4月には、お菓子の城城がオ―プンし、各方面から注目を集めているところでございますが、本市においても、9月には
アジア博物館、井上 靖記念館が、平成6年度中には
米子水鳥公園が完成の予定でございます。また近隣においても、
上淀廃寺跡やフラワ―パ―クの
整備計画等が進められておりますし、将来的には、大高の浅山遺跡、福市遺跡を結ぶ文化ル―トも考えられます。これら観光資源の持つ特徴を最大限に生かして市内及び広域の観光ル―トを確立し、
観光客誘致を図ってまいりたいと存じます。
次に、
健康保養都市構想が若者定着の
基盤整備や経済面に及ぼす効果についてでございますが、
健康保養都市構想は、再三御答弁申し上げますとおり、人生80年時代を迎えた今日、
市民一人ひとりが心身ともに健康で心の豊かさと生きがいを実感することができるのはもちろん、本市の持つ
地域特性を生かし、老若男女を問わず全国各地から
健康保養のために人が訪れるような
まちづくりを目指すものでございます。この
健康保養都市構想が内政的な面に比重が置かれているのではないかという御指摘でございますが、決して内政面のみに比重を置いているわけではございません。人口の集積を促進するためには、人が生活するのに適した環境を確保することが必須条件でございます。
そういう意味におきまして、
健康保養都市構想に掲げております個々の施策、そしてそこに貫かれております基本方針は、若者が定着できる
基盤づくりの
基礎的条件になるものであると考えております。この構想の実現に向けて一歩一歩着実に前進することが、若者の雇用機会の確保、
高等教育機関の設置促進など、若者定着の
基盤整備の積極的な推進の布石になるのはもちろん、観光リゾ―トの振興などによる直接的な経済効果を及ぼす要因になるものであると確信をいたしております。
続きまして、県内における文化、
運動施設のバランスについてでございます。
この種の県営施設は
東部地域に集中の傾向があるかとも存じますが、道路整備とか
公園整備など他の施策を含め総合的に判断いたしますと、ほぼ均衡のとれた県政であると認識いたしております。しかしながら、県民はだれしも等しく県の行政サ―ビスを受ける権利を有しておりますので、今後も、文化、
運動施設の整備につきまして、県に対し、強く要望してまいりたいと存じます。
次に、県内各市の
機能分担について申し上げますと、本市の市政運営の
基本姿勢は、本市の特性を十分に生かしたものでございますが、決して
周辺市町村の
地域特性を無視したものでなく、それぞれの相互関係によりまして、圏域全体の発展のため、より一層の効果を生み出すことのできるものであると認識いたしております。今後も、これらの市町村との連携を一層密にし、圏域の発展のために努力してまいりますとともに、本市の持つ
地域特性を背景とした施策の円滑な推進を図るための県の財政支援につきまして、積極的に働きかけてまいりたいと存じます。
○議長(福谷 清君)
山岡教育長。
○教育長(山岡 宏君)(登壇) 図書館並びに美術館の事業についてのお尋ねにお答えいたします。
図書館の広域化について、まず第1点の
コンピュ―タ―の導入についてでございますが、現在図書館の
コンピュ―タ―化に向けてバ―コ―ド整理等の作業を鋭意取り組んでいるところでございまして、平成6年度には、図書館における
コンピュ―タ―システムの導入が可能となるよう準備を進めておるところでございます。
次に、図書費の減額についてでございますが、図書館は生涯学習の
中核的施設として重要な役割を果たすものと認識いたしており、引き続き新刊書や
視聴覚器材の購入など資料の充実に努めてまいりたいと存じますが、一方では、
図書館機能を十分に発揮するため、平成6年度中に
コンピュ―タ―の導入を計画するなど、毎年予算の増額をいたし、市民一人2冊の蔵書を目途に鋭意努力してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
また、
児童図書の整備充実の必要性につきましては、十分認識いたしており、引き続き新刊図書の購入に努めてまいりますとともに、子供のときから読書に親しむことが大切でございますので、図書館及び
児童文化センタ―における親子読書活動等を実施しているところでございますので、御理解賜りたいと存じます。
次に、
移動図書館や
貸し出し文庫の充実についてでございますが、現在地区公民館、あるいは米子市農協など市内20カ所を巡回し、貸し出しを行っているところでございます。御指摘のとおり、年々利用人員、あるいは貸し出し冊数もふえてまいっております。住民の方の要望もあり、今後における巡回図書の充実と効果的利用を図るため、団体貸し出しの増加と
移動図書館車の巡回場所についても、引き続き検討してまいる所存でございますので、御理解賜りたいと存じます。
また、広域図書館のネットワ―ク化についてでございますが、市民の方に対する図書館サ―ビスの充実を図る上からも大変必要なことであると考えておりますので、
コンピュ―タ―の機種選定に当たりましては、
広域ネットワ―ク化が可能なシステム化が図られるよう検討してまいりたいと存じますので、御理解いただきたいと思います。
次に、美術館の運営広域化についてでございますが、まず美術館利用者の地域別入場者の割合についてのお尋ねでございますが、展覧会により入場者の割合には変動がございますが、最近の例で、特別展素朴派の画家たちと西洋近代美術の流れのアンケ―ト調査結果によりますと、市内の方が約42%、市外の方が30%、県外の方が28%の割合でお越しいただいておるところでございます。
次に、
近隣市町村からの負担についてのお尋ねでございますが、御承知のとおり、通常の催しでは入場者から拝観料をいただき、運営いたしておるところでございまして、現在のところ
近隣市町村からの負担を求めることは考えておりませんので、御理解いただきたいと存じます。
また、
美術品取得費につきましては、十分ではございませんが、企画展などでは県の博物館あるいは倉吉の博物館、あるいは全国の公立美術館、博物館等から貸し借りしながら、今後も市民のニ―ズにこたえるべき努力をしてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。
○議長(福谷 清君) 1番湯原俊二君。
○1番(湯原俊二君) 最初に再度ちょっと質問さしていただきますけども、自動車道の影響の関係ですけど、観光面についてですけども、市長みずからおっしゃってますように、結局山陰全体の中で、先ほど話がありましたように、影響はもちろんいい影響ですけども、観光面においては出てきていると。ただその中で
都市間競争がやっぱりどうしても激しくなっているということをさっき市長おっしゃったわけでありますけども、ここは僕は問題であると思いまして、先ほど2点目の質問のときに、
健康保養都市構想云々のところで、全国各地から保養のため来てもらうと、米子市にということをおっしゃったわけですけども、先ほど質問のときで申し上げましたように、この地域全体に来てもらうならいいですけども、その中で特に米子市に来てもらわなきゃいけないということを
健康保養都市構想ではうたっているわけですけども、実際のところ、結局山陰には来てもらうけども、はっきり申し上げますと、境とか松江、出雲の方に、温泉でいうと皆生温泉よりも玉造とかの方にお客さんといいますか、観光客が逃げてしまっているということですね。こういう現状を再度把握して、もし
健康保養都市構想で観光面で立地するんだったらより一層の充実を図っていかなきゃいけないと思うんですけども、ただ市長がおっしゃってたように、先ほど例として挙げてたように、お菓子のお城とか
アジア博物館なんかはこれはあくまでも民間の施設でやっておられるわけでして、その辺について行政サイドとしてもっと積極的にやっていく必要があると思われますけどどう思われますか、お伺いします。
○議長(福谷 清君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) お答えします。
確かに横断道が開通しましてから非常に観光客はふえてまいりましたけど、それに伴って皆生温泉に宿泊される方もふえております。ただ、お互いの
都市間競争ではこざいますけど、観光地同士は手を結んで、お互いに一緒になって観光案内宣伝をやっておりまして、特に競争という感じよりもみんなで一緒に生きていこうという感覚で、山陰が一体となってやってきております。そうしまして、確かに壽城とかあるいは
アジア博物館等々民営による施設が主であることは認めます。しかし、これから先、皆生温泉を含めて市の方も御援助申し上げて何か活性化できることがあれば、お手伝いをさしていただいたりして、これからの相談でいろいろとまた施設のことも考えていかねばならないと思っております。
○議長(福谷 清君) 1番湯原俊二君。
○1番(湯原俊二君) それで、関連してくるのがその次のことだと思うんですけども、こういったらあれですけど、2年私が見ていまして、
健康保養都市構想について若干の疑問をだんだん僕自身がちょっと持ち始めてきたわけでありますけども、結局、その住みやすさというふうに、さっき人生80年ということで、若者定着するためにその
基盤づくりである雇用機会をふやしたりとか、そのためのもっとベ―スになる住みやすさを
健康保養都市構想で実現していくんだということを市長はおっしゃったわけだと思いますけども、そこで私お伺いしたいんですけども、鳥取県の資料がないんであれなんですけども、先ほど出された21世紀の島根委員会が出された報告書を見ますと、若者が本当は定着したいんだけどもなぜできないかという理由の1つに、というか一番の問題として、結局就職口がないと、経済的な安定がないということを一番挙げているわけであります。
そういうことを考えますと、やはり福祉の問題でもそうですけども、若者が定着しない限りにはこれからの
高齢者福祉は行政サイドだけではとてもじゃないけど補えないと思うんですね、はっきり言って。行政の今までシステム等でやってきてましたけども、そういうことを考えますと、やはり住みやすさの前に若者が定着できるような企業誘致とか、そういった面の雇用の機会の確保が一番大切じゃないかと私は考えるわけでありますけども、例えば、住みやすさでこの米子市が
健康保養都市構想を挙げて全国でもトップクラスなところになればまだいいんですけども、昨日来の質問等でもありましたけども、結局福祉においてもまだまだ全国でトップクラスまでいってないと。先進地はもっと進んでもまだ追随する位置だと。ごみリサイクルの問題でもそういうことが言えると。
そういう状況の中で、とてもじゃないけど僕はその住みやすさが米子として雇用の機会を確保をできるほどの状態にはなってないと私は思うわけでありますけども、その点について市長はどのように考えていらっしゃるかお伺いします。
○議長(福谷 清君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) お説のとおりでございますが、住みやすさということで福祉問題もごみ問題も完全に達成しておって住みやすいということになれば何もすることはないんでありまして、現実には、そうでないからこそ福祉問題にも一生懸命力を入れて、ごみ問題にも一生懸命力を入れて、今までもですが、これから先も努力していってなるべく住みやすい町に近づくようにみんなで力を合わしていこうというのが現在の状況でございます。
確かに、日本中大抵の都市が今、若者定着で悩んでおることは事実でございます。現実に大都会、あるいはそれに近い地域の様子を見ますと、企業離れをしましてUタ―ン希望というのが非常に多くなっておる。ということは、大都会に住みたくないという意識が目覚めてきております。そのためにも、ふるさとで仕事をしていただくのが一番いいとは思っておりますが、やはり社会のこういう不況時代でございますので、富士通とかホシデンとか、いろいろ私どもも走り回ってお願いをしておりまして、これはやがて実を結んで、そして米子市にもUタ―ン希望の方がこちらで楽しんで生活できるようになる時代がくると確信しております。
〔議長退席、副議長着席〕
○副議長(山口政淑君) 1番湯原俊二君。
○1番(湯原俊二君) 次の
機能分担といいますか、役割分担についてのちょっと再質問さしていただきますけども、
健康保養都市構想ということで市長やってこられまして、昨日来の、その前からですけども、議会において、経済文化会館をつくるときに、そのときにどういった目的で持ってくるかということで話し合われている中で、昨日来も出てましたけども、国際コンベンションシティ―ということをおっしゃってたわけです。その位置づけとして中四国の環日本海に対する玄関口と、そういうことをおっしゃってたわけです。それで国際交流と。
私は思いますに、先ほどからしつこいようですけど、
都市間競争が激しくなっているときに、それで市の財政も厳しいと。前回の議会で僕もちょっと指摘しましたけども、結局ある一定の方向性を整えてコンセンサスとっていかないととてもじゃないけどやっていけないような気がするんです、僕は。片一方で
健康保養都市構想を挙げてて片一方で県のそういう施設を引っ張るときには結局コンベンションシティ―といいますか、そういう施設を持ってくると。それで位置づけとして国際交流とかそういう施設で持っていくと。私はこういうんじゃなくて、機能の面でも出ましたけど、
健康保養都市構想があったらこの施設を持ってくるときでも、国際交流の面はわかりますけども、そういった
健康保養都市構想とからめたそういう施設にしてほしいと。ですから、市が例えば
健康保養都市構想をやったら県の米子市における位置づけもそういった面と整合性を持ったもの。そして、なおかつ前回の議会でも指摘しましたけども、中海圏においても、そういう米子市の
健康保養都市構想を考慮した役割でぜひ進めてほしいと思うわけであります。
それでもう1つ、これは要望になりますけども、もし国際交流とかそういうことでこの西部経済文化会館もしやるにしても、ぜひとも境港との関係をやはりこれから将来においては、僕自身思うのは、積極的に提携していく必要があるではないかと思うわけでありまして、これは要望しておきます。
それから最後になりましたけども、幾つか前向きな答弁といいますか、積極的にやっていただくという御返事をいただいてますんでありがたいんですけども、最後の美術館の負担の件でありますけども、拝観料で取っているからということでおっしゃってましたけども、もちろん拝観料は個人的な負担があるわけですけども、結局それ以外に運営費といいますか、文化事業団自体の運営費があると思うんですね。そういった面で拝観料だけで全ぶ賄ってないわけでありますんで、先ほどありましたように、市内の方42%で近隣のところが30%も来られているという状況で、その拝観料だけで賄ってない部分が絶対出てくるわけであります。
そういうことで考えますと、再度お伺いしますけども、やはり運営の方でもぜひ応分の負担を求める必要があると思うわけであります。これは他市の状況を見ますと、例えば、福山市の美術館なんかは広域でやっていらっしゃるところもあるわけですんで、再度お伺いしますけども、そういったぜひ前向きに検討していただきたいと思うわけでありますけども、もう一度お伺いいたします。
○副議長(山口政淑君)
山岡教育長。
○教育長(山岡 宏君) 広域による美術館の
近隣市町村の負担金でございますけども、おっしゃるとおり拝観料だけで賄っておるわけではございません。市の予算でもって負担もいたしておるわけでございますけれども、なるたけいい作品を、多くの市民のニ―ズにこたえるべき努力はやはり企業内努力でいたしたいなというぐあいに思いますけども、したがいまして、他市町村の負担金までをという考えは今のところ持っておりませんので、御理解いただきたいいうぐあいに思います。
○議長(福谷 清君) 1番湯原俊二君。
○1番(湯原俊二君) 最後に、市長にちょっとお尋ねしたいんですけども、市長、先ほどの質問でも僕申し上げましたけども、広域合併についてやはりできる範囲内のところから僕はすべきだと思うし、市長も機運を盛り上げるというふうにおっしゃっているわけですんで、図書館とか美術館とか西部圏域で大きいところで1つしかないような施設に関してはやっぱり何とかしても、機運を盛り上げる最初の第一段階として広域的な方策はできないものかということを思うわけでありますけども、市長に最後、その辺質問さしていただきたいと思います。
○副議長(山口政淑君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 広域合併ということにつきましては、その地域の住民の幸せのためにも非常に大切なことだと思いますが、図書館、美術館に関しましては、これを広域的な考え方でということよりも、皆さんに見ていただく、読んでいただくということに普及させることの方が先決であろうかと考えております。
○副議長(山口政淑君) 次に、20番遠藤 通君。
○20番(遠藤 通君)(登壇) 第381回の定例会に当たり、
市政一般につき、大要3点について質問いたします。
初めに、仮称西部経済文化会館建設と市長の政治姿勢についてお尋ねいたします。
同会館建設予定地が市街地の山陰金属跡地に借地方式で事業を進めることが確定したのは、昨年の11月28日の西部市町村長会議であります。それから5カ月後、ことしの4月6日に、市長は県の指導という理由によって、建設地の白紙を表明されました。寝耳に水のこの政変に議会はもとより市民、県民からは厳しい行政批判が起こっています。同時に市民の各団体、西部の行政機関等で、同会館の建設位置をめぐって新たに激しい誘致合戦が再浮上してきています。その要因と責任は一体どこにあるのか、批判をせざるを得ません。
つまり、昨年の11月の西部市町村長会議で確定していた建設用地は、本物でなかったということ以外何物でもないということであります。昨年の第3回西部市町村長会議で合意を得たものが、県の段階では十分に了解されておらず、西部市町村長会議の場のみの建設地の確定にすぎなかったいうことではありませんか。その際に、最終的な判断は県の裁量にゆだねるというようなことがどこかに残っていたのではないかと思料いたします。そうでないとすれば、建設地は地元で建物は県でという知事の姿勢からも、西部市町村長会議の確定が覆がえるのは極めて疑問であります。
また、本年7月以降の地方紙の報道によれば、同会館の建設地の白紙について県の総務部長は、財源処置が新しい展開を見せたと表明し、市長も県の指導のもとにこれを了解したとあります。市長は、同会館建設地の用地確保に当たって、昨年の9月定例会で一貫して借地方式を強調され、その理由に、借金をして金利を払うことを考えれば、金がない市の現状では投資効果も大であると確信していると答弁されましたが、県の指導によるふるさとづくり事業に乗れば、市長が主張されてきた金がないことが解消されてきたのか。また投資効果にどんな変化が起こってきたと考えればよいのか、市長の見解をただすものであります。
さらに、市議会でも強硬な姿勢で建設地の確定に自信を持って臨まれた市長が、なぜ議会の総意も得ず建設地の白紙という方針転換を図られたのか、市長のあいまいな市政運営の責任を問わざるを得ません。
また、今月7日の西部町村連絡協議会の席上で、市長は、西部経済文化会館の場所は、県と協議中で未定だが、米子市は米子製鋼所跡地がいいと思うので、御理解をいただきたいと出席した関係市町村長に協力依頼されたと報道されていますが、この米子市の方針なるものはどんな意味を持っているのか。少なくとも議会の総意を得た方針とはなり得ていないのではないかと考えます。
さらに、県の矢野企画部長の新聞談話によれば、県が建設主体になる以上、建設位置についても積極的にかかわっていくとありますが、ふるさと事業を適用した場合、事業主体はどのようになるのか。また、県の片山総務部長は、施設内容と建設位置は連動の関係にあるとの報道談話がありますが、この意味は、施設の性格、建物の形、大きさ等によって建設地を選択するという内容にも受けとめられるのですが、県の方針、考え方について市長の見解を求めるものであります。
さらに、市長の言われる同会館の建設地の建設における事業の事業費の米子市負担額と負担部分はどのような見通しか、あわせて市長の御答弁を求めるものであります。
次に、93年度国の地方財政対策と、市政施策の推進についてであります。
国の財源不足から国と地方との行財政運営に大きな変化が生じつつあります。その1つに交付税の性格の変化があります。米子市の交付税の歳入状況を見ると、毎年かなりの伸びをもって増額の傾向にあります。この内容は、国の補助事業の補助金が削られ、あるいは投資的経費を地方債の発行をもって交付税に補てんするという国の財政対策によるものであると言われております。
この交付税の性格変化の主なものを取り上げてみると、環境保全対策経費の企画振興費と清掃費が93年度で1億2,500万円、地域福祉基金が約2億円、その他福祉職員の増員と単位費用のアップ、さらに地域文化の推進で企画振興費の1,700万円、自治体の国際化推進で1,700万円、ふるさと事業で1億2,200万円、この主なものだけの合計で約5億円を超える財源が93年度の交付税に含まれていることになります。これらの性格を持つ交付税財源が93年度でどのように施策に生かされているのか。特にそれぞれの事業費が今までの平年度、前年度と比較してどんな変化になっているのか明らかにしていただきたいのであります。
さらに、3月議会で、ことしから個人住民税の寄附金控除制度が設立され、それとのからみでふるさと基金の活用を含め、博物館建設基金の事業計画の提起をいたしましたが、その後どのような取り組みが積み上げられていますか。市長並びに教育長に御答弁を求めます。
次に、公共施設の空調施設整備についてであります。
政府は、景気対策の骨格に新社会資本整備を目玉とした公共事業の追加を図りました。本定例会にも、小中学校、養護学校等の冷暖房施設整備の予算案が上程されています。昨年の12月定例会でこの問題を取り上げたとき、市長は、真夏に学校に行っていないので、冷房施設化については確かめてみないと判断しかねると御答弁されましたが、今回の予算計上に当たって、真夏の時期ではありませんが、現場に行って確認されての予算計上か、それとも県の指導によって予算計上されたのか、市長にただすものであります。
さらに、予算説明によれば、小中学校の場合、図書館、音楽室を対象にし、職員室、保健室は対象外で現状のものとのことですが、設置基準の判断と職員室等の対応はどのように認識されているのか。また、公立福祉法人の保育園について空調施設整備が急がれると認識するものですが、市長はどのような認識でおられるのか、あわせて御見解を求めるものであります。
○副議長(山口政淑君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君)(登壇) 仮称経済文化会館建設と市長の政治姿勢についてお答えをいたします。
まず、ふるさとづくり事業を適用した場合、財源不足が解消されるかとのことでございますが、ふるさとづくり事業を活用した場合には、箱物の底地などの用地取得費が普通交付税により財源措置されることから、借地方式による借地料よりも当面は多額の財源を必要とするものの、負担にたえ得る範囲の一般財源で対応できるものと思っております。
投資効果につきましては、当然、仮称西部経済文化会館を建設すれば、西部圏域の経済、文化などあらゆる面で多大な効果を及ぼすものと考えております。
また、6月7日の西部市町村連絡協議会での発言につきましては、コンベンションシティ―という方向で考えたところ、私としては、米子製鋼所跡地が適地であるという考えを発言さしていただいたものでございます。
事業主体についてでございますが、基本的には、第6次鳥取県総合計画にもありますように、県及び市町村と理解しておりますが、ふるさとづくり事業を適用する場合にはどのように対応するか、今後県と協議していく過程で決まるものと考えております。
県の建設地選択についての方針でございますが、県は施設の規模、内容、機能その他性格づけが明らかになった時点で西部市町村の意見を集約して建設場所を決めるものと理解しておりますが、私としましては、諸般の事情を勘案して、先ほど申し上げました場所を希望しております。
事業の総事業費と米子市負担分についてでございますが、現段階では、仮称西部経済文化会館のコンセプト、規模、内容に関して検討しているところでございまして、その後において検討することになろうかと存じます。
次に、交付税についてでございますが、本市の今年度当初予算計上額は49億8,000万円であり、一般会計の歳入全体に占める割合は1 8. 6%となっております。市税に次ぐ貴重な一般財源でございますので、地方財政計画における交付税制度の動向には、重大な関心を払ってきたところでございます。国庫補助負担率が恒久化されて地方財政対策における地方財源補償機能を有する地方交付税の算入方法等その性格が変化したことは御指摘のとおりでございます。
御質問の環境保全対策経費等のそれぞれの事業費についてでございますが、まず環境保全対策経費は、交付税算入見込み額1億2,500万円に対しまして、本市の今年度予算額は、対前年度比 6. 5%増の約1億3,800万円で、平年度と比較しますと約3,600万円程度上回っております。
地域福祉基金費につきましては、交付税算入予定額と同額を長寿社会福祉基金に積み立てることとしておりまして、当初予算に2億円の予算を計上いたしておるところでございます。
文化振興対策費につきましては、交付税算入見込み額1,735万2,000円に対し、本市の予算計上額は、対前年度比3 4. 6%増の8,330万円、平年度比較で約2,200万円の増でございます。国際化関連費は、交付税算入見込み額1,236万4,000円に対し、本市の予算額は、対前年度比3 6. 8%増の4,030万円となっております。平年度に比べますと400万円程度増加しております。
ふるさとづくり事業費につきましては、平成2年度以降、算入額の1億2,200万円と同額の実績でございまして、各費目の本市の予算合計額は5億8,360万円となっております。
福祉職員の増員についてでございますが、在宅福祉等分及び措置権委譲に伴う増員等交付税上の見直しがなされております。在宅福祉事業等分といたしまして、本市はホ―ムヘルパ―を3名増員し、本年度41名とすることといたしております。福祉事務所にかかわります職員数は、本年度4月1日現在、前年度より5名増の147名でございます。
交付税算入経費による博物館対応についてでございますが、さきの3月定例会でも御答弁申し上げましたとおり、5次総に位置づけております将来構想であります博物館的施設の建設問題につきましては、いずれ本格浮上してくるものと考えております。
総合福祉センタ―等大型事業を控えている現時点では、直接的なそれの予算化は考えておりませんが、今後、御提言の財政手法等財政の可能な範囲で検討を加えてまいりたいと存じております。
次に、保育所の冷房施設についてのお尋ねでございますが、保育所の冷房設備につきましては、園児の心身ともに健やかに保育していく上から必ずしも好ましいものとは思っておりませんが、特に配慮が必要な環境や状況にある保育所については、一部設備してまいっているところでございます。また、今年度は職員の休憩時間等について配慮し、全園について休憩室に冷房設備を設置する予定にいたしております。
なお、社会福祉法人福祉会の保育所につきましても、市の保育所と同様の保育環境の整備を図る必要があると思っております。
○副議長(山口政淑君)
山岡教育長。
○教育長(山岡 宏君)(登壇) まず、博物館基金の積み立てについてでございますけども、御案内のとおり、博物館的施設の建設につきましては、第5次総計画の中で将来構想として位置づけておるところでございますが、博物館的施設の建設を検討する中で、御提案のありました財政手法等を含めて研究してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
次に、公共施設の空調関係の御質問の中に、小中、養護学校の冷房関係がございましたので、教育委員会の方からお答えいたしたいと思います。
学校施設の改善対策につきましては、補助事業の適用を受け効率的な運用に配慮しながら施設の改善に努めておるところでございますが、このたび新総合経済対策として、空調施設整備について補助事業として措置されることになりました。つきましては、本市においてもこの制度を積極的に取り組み、図書室、音楽室に空調施設を設置し、快適な学習環境に整備しようと計画いたしたところでございます。
御指摘の職員室の空調施設を設置する考えについてでございますが、このたびの補助事業は対象教室を限定しており、職員室は含まれておりませんでした。しかし、学校現場からの強い要望もありますので、今後財政事情等を考慮しながら検討いたしてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
○副議長(山口政淑君) 20番遠藤 通君。
○20番(遠藤 通君) 経済文化会館から再質問に入りますけども、市長に昨日の答弁を含めて少しただしていきたいと思うんでありますが、あなたは昨日、この本会議場で借地方式による米子製鋼所跡地の予定地は、あくまでも候補地であって決定ではなかったと。だから、それが今度新たに白紙に戻ったからといって市長の責任はない、こういうような御答弁を昨日はされましたけれども、今でもそのお考えは変わらないのか、お尋ねをしておきたいと思うのであります。
少なくとも市長たる人が、森田や遠藤という人間という立場での話ではなしにその職にあるわけでありますから、その職にあって発言をされたということは、少なくとも13万市民の総意に基づく発言であり、ひいては13万市民に向けて責任を持って対応するという姿勢である、これが一般常識の考え方ではないかと思うのであります。
この大きな大事業がいとも簡単に、単に候補地は候補地であって予定地ではなかった、確定ではなかったというようなことが何ら責任を問われないというような考え方は、私は極めて憂慮すべきことだと思っております。これについて、再度市長の見解をお尋ねしておきたいと思うのであります。
それから、昨年の議会の段階では、借地方式が最善の策だといって財政上からも検討されました。財政計画でも、平成8年までに1億円の同会館事業の予算が計画されていました。これが変わるということになれば、おのずから財政計画を含めて根本的な財政計画の検討が必要じゃないですか。そうすると、この費用にかかる財政計画の予算はいかほど検討するお考えなんですか。こういう問題を抜きにして会館の構想だけの議論をしとったって、それはしょせん夢に終わるんじゃありませんか。そこの辺の考え方について市長にお答えをしていただきたいと思うのであります。まずそれを伺っておきましょう。
○副議長(山口政淑君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) まず、第1点の借地方式を買い上げ方式に変えるということでございますが、先ほど遠藤議員さんは、借地方式のところで米子製鋼所と申されましたけど、多分これは山陰金属跡地だろうと思いますけど、それを借地方式を買い上げ方式に変えるということについて、私は当然のことであって、それについて責任を負えと言われる方がむしろおかしいんじゃないかと考えております。これは米子市の財政上、借地方式に頼らざるを得ないんじゃないかと思っておりましたけど、よりよい方式があれば潔くその市民のためになる方式に変えるのは当然のことだと私は信じております。
なお、その後の2点目の財政計画その他につきましては、担当部長の方から答弁をさせます。
○副議長(山口政淑君) 田沢企画部長。
○企画部長(田沢善雄君) 財政計画についてでございますが、一応前回の借地方式ということで財政計画を立てた中でそういった予算というものを組んだわけでございますが、今回の買い取り方式ということにつきましても、やはりそれに合ったような計画でならないと財政計画というものもなっていかないということで、大体同程度ぐらいなものでいけるんじゃなかろうかなということで今のところ買い取り方式で計画しているという現状でございます。
○副議長(山口政淑君) 20番遠藤 通君。
○20番(遠藤 通君) 市長ですね、よりよい方式があれば借地方式が変わって何で悪いかと、そのことによって場所が変わって何で悪いか、こういう一見聞き取りようによっては開き直りのように見える御発言でございましたけども、このふるさと事業というのが市長の耳に入ったのはいつごろだったんですか。
私は同じように議会に参画する者として国の予算を見詰めておりましたけども、このふるさと事業というのは4月1日から始動したわけではありませんよ。国会で確定したのは、国会の予算を通過して確定したことは間違いありませんが、この政府原案が固まっていたのは4月以前に固まっていましたよ。
一体、市長はよい制度があるもんなら変わってもいいという御発言ですが、国会のこれらの動きっていうものは通常の行政運営の中では全く無視して行われているんですか。私でさえ、このふるさと事業というものは昨年の段階で把握してましたよ。そういうものがあるから、借地方式だけでなくもっといろんな検討が必要だないかという市民の声が起こっていったんじゃないですか。どこの時点でこのふるさと事業というのは情報収集されたんですか。私はそういうことを含めて今の御答弁では納得できません、正直なところ。
それからもう1点、今企画部長は、買い取り方式に合った計画で財政計画に組んでいる1億円の範囲でやれるというふうな御発言ですが、総事業費は、用地費を含めて、アクセス道路を含めて、今の製鋼所跡地の場合、幾らかかるんですか。これを明らかにしてください。
○副議長(山口政淑君) 小坂助役。
○助役(小坂道弘君) 制度の関係につきまして、御答弁申し上げます。
実は、私が県の総務部長の方から、ぜひ忙しいだろうが県の方に参ってくれと、できれば来てくれというお話がありまして、参りましたのが1月の21日でございます。そのときに新しい制度ができることになっておるので、そちらに乗りかえたらいかがですかと。あるいはこういう制度ができた以上、借り上げというのはいかがなもんであろうかというお話があったわけでございます。
1年間かかりまして、ようようと市議会の議員の皆様方にもお世話になって、ようようと決めたものを、いまさらそういう制度ができたからということでということは申し上げましたけども、しかし、先ほど市長が申し上げましたように、いい制度ができれば、それにその制度を導入するということも当然ながら1つの決断だろうという理解の仕方をしてまいったわけでございます。帰りまして早速、市長にこういうことを県の総務部長から話がありましたということを申し上げたのが、その翌日か翌々日だったというふうに理解いたしております。
その点につきましては、以上でございます。
○副議長(山口政淑君) 田沢企画部長。
○企画部長(田沢善雄君) 財政計画の御質問でございますが、3月の5日、全協の中で財政計画の御説明を申し上げた段階で借地方式による予算というものを打ち出しておったわけでございますが、それと比較して、今度買い取り方式をやった場合に、概算ではございますが、ほぼ同じような予算の中でできるんじゃないかというような判断を現在しているということでございます。
以上でございます。
○副議長(山口政淑君) 20番遠藤 通君。
○20番(遠藤 通君) 今のは答弁にならんじゃないかな。財政計画では1億円でしょ。同程度だといったら用地費を含めて総事業費は幾らになるか。それを明確にしてもらわなきゃ、同程度という抽象的な議論ではいかんじゃないですか。
そういうことも含めて事業というのは十分把握した上で、市長というものが方針なり明確な態度を示す、これが行政運営の基本じゃないですか。そこの辺について市長にもう一遍、具体的な数字を含めて我々に説明をしていただきたい。そうしない限り我々は13万市民にこたえようがない。それについて、再度答弁を求めます。
それから、市長、今助役の御答弁があって事務的な話は聞きましたが、市町村長会議で確定した方式が県の段階で覆されるということについてどうお考えになります。少なくとも2市2郡の行政の長でお決めになったことですよ。その皆さん方の英知の中にこの事業手法はどうすべきかということの議論が片時も今まで出なかったんですか。そういうたぐいの市町村長会議なんですか。少なくとも民に選ばれ、主権者の多くに選ばれてすぐれた皆さん方寄っている最高のスタッフの会議で、財政問題やその事業方式が討議の中に前段としてお互いが腹の中で考えられなかったんですか。私は、極めてそういうこの考え方に対して納得できません。
それから、私はこの経済文化会館の物事の進め方というのは、米子市で決めるのか、どこの行政区に決めるのか、そういうことをまず関係市町村会議で決めてかかることが前提じゃないですか。そういう話し合いが基本になっていかないところに、今回の経済文化会館のごたごたした問題が起きてくるんじゃないですか。そのあげくに、米子市なら米子市で任せましょうと、そういう市町村関係の合意が出たときに、それなら米子市ではどこに置くかということを決めるのがその次の段階でありませんか。それが逆さまになっとるところにその市町村長会議の混乱が起き、相手は七転八倒をするような、そういう事態になっとるんじゃないですか。そういう点を含めて御答弁いただきたい。
○副議長(山口政淑君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 県の言うことによって一転するというお話ですけど、こういう話を持ち出してこられたのは、県の方がこういうふうに買い取り方式にしたらどうだろうという相談はされました。それにつきまして、4月の初旬に県西部町村会がありました席に出向きまして、私と助役で、こういう制度ができましてこうこうなりますが、こういうふうにしたらいかがなもんでしょうかという御相談を申し上げて、その場ではもちろん話を聞き置く程度でしたけど、るる説明を申し上げて、そうして帰ったわけでございます。
それで、今度は7月の6日にまた出向いて町村長会でお話をしまして、市としましては、とにかく私個人は今の場所を希望するということを述べたわけでございまして、こっちが勝手にどんどんどんどん決めてしまって、一方的に進んでおるということではございません。
○副議長(山口政淑君) 田沢企画部長。
○企画部長(田沢善雄君) 財政計画についてでございますが、先ほどから遠藤議員の方では1億円という数字が出ておるようでございますけども、再度その辺を調査していただきたいというふうに思います。3月5日の財政計画御説明申し上げた時点の何を、再度見ていただきたいというふうに思います。
○副議長(山口政淑君) 20番遠藤 通君。
○20番(遠藤 通君) 議長、もうちょっと議事進行で、答弁を整理さしてくださいよ。
私は空審議することは大嫌いですからね。この本会議という席上では。
市長、私は、あなたが反省をされるかされないかは今後の市民が判断することにゆだねますがね。ただ、この経済文化会館を積極的な立場で私は議論していきますと、私はあなたが今希望されている製鋼所というものにあくまでも固執をされるようなことになりますと、これは私は大変なことになると思ってますよ。仮に、あなたがお決めになっても主権者である市民が、財政負担を含めて適地でないという判断をもって直接請求に出たらどうされます。受けて立たれますか、あなたは。
つまり、それほど市民の合意なり、議会の総意が取れてないんですよ。米子の駅前問題というのは。そうじゃないんですか。それともあなたは議会の総意なり、市民の総意が取れているという御判断であくまでも希望されるんですか。しかも、関係市町村の声を聞いてみても、どこに、どこの行政区にそれを置くかという、大筋で米子がいいじゃないかというところを持ってこなければ希望地を先言う段階ではないですか。そこの辺のところをもう一度御答弁をいただきたい。
しかも、県の方針なり考え方というものについて御答弁がありませんが、例えば、新聞で見る限り、施設の性格なり、規模なり、形なり、そういうものを考えたときには、米子市の駅前も1つの候補かもしれないが、他にかわる要素があるんじゃないんですか、最終的には。それが県のかかわり合いということが含まれとるんじゃないんですか。そういうことになってくれば、第1希望は、米子市の
森田市長としては駅前ということを言われるかもしれないが、最終的な段階は、県を含めて関係市町村で最終的な場所を決めらざるを得ない場合があり得るという、そういう含みがあってこそ現時点の現状じゃないんですか。そういうことはどうなんです。もう一遍御答弁いただきましょう。
○副議長(山口政淑君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 先ほど議会とか市民とか、あるいは関係市町村の合意が得られない云々ということですけど、私の判断では、あらかたの方は場所として不適当な場所だと認定はしておられないと思います。しかも、いろいろな場所が確かにこの陳情その他で出てはまいってはおりますが、これは最終的にはもちろん県にゆだねるものでなくて、我々西部市町村、そして市民並びに議会の皆さんに合意を得て、そして最終的な場所を決めるものでありまして、私が今云々する問題ではございません。
○副議長(山口政淑君) 20番遠藤 通君。
○20番(遠藤 通君) 最終的には場所はまだ未定だと。あくまでも県なり関係市町村と協議をして決まると、こういう御答弁ですね。そういうふうに理解してよろしいですな。じゃあ、そういうふうに理解いたします。
そこで、市長にもう一度私は見解なり、この問題を取り組むに当たってお考えいただきたいと思うんですが、経済文化会館というのは、確かに今日の社会情勢、都市の機能等を含めて
まちづくりにとって必要な施設になっていることは事実です。これは私も認めます。
だが同時に、自治体が持つ固有の権限、地方自治法に定める事務というのがあります。この中には、これだけの大きな事業を必ずしなさいという法的な義務はありません。
しかし、そうかといって社会の要請を含めてつくらざるを得ないという現状であるとするならば、少なくともこの事業によって、固有の事務が財政圧迫を受けたり、住民のニ―ズにこたえきれないという、そういう市政運営にならないように私は配慮されなきゃならん。その範疇にあって最大限のものをつくっていくという、そういう基本の行政運営というのがなくてはならんというふうに私は思うんでありますが、その辺について市長の見解を伺っておきたいと思います。
○副議長(山口政淑君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 法的義務はないと申されますが、確かにそうかもしれませんけど、しかし、西部圏域の者が等しく希求しておる建物でございます。これが将来にはかり知れない効果をもたらすということを考えると、現在いろいろなことを言われますけど、確かに財政的なことではかなり考えないといけん面もあるでしょうけど、しかしそれをできる範囲で乗り越えていく決意でございますので、その点は御理解を賜りたいと存じます。
○副議長(山口政淑君) 20番遠藤 通君。
○20番(遠藤 通君) とことん突き詰めた議論はしたくありませんけども、よく私の申し上げたことを考えていただいて、一生懸命乗り越えるその気持ちはわかりますが、しかしものをやるには金がなくてはできません。しかし、固有の事務というのは避けて通れない市長の絶対的な使命ですから。そういうことを含めてこの事業の影響によって他の事業に影響が出ないように、住民のニ―ズがこれによって反り削られることがないように最善の努力をしていただきたい、このことをあわせて要望しておきます。
次の質問に入りますが、地方財政対策の問題でありますけども、確かに御説明のあった前年度なり、あるいは平年度の比較をそういうふうになっておると思っておりますが、私がここで御指摘申し上げたいのは、今までもそういういろんな文化振興とかいろいろ含めて標準経費として交付税が算定してあったと思っています。何も新しく本年度でそういうことをあえて質問したから出たわけじゃないいうふうに思っておりますが、今までの標準経費以上にこれだけの性格を持った交付税の性格の変化が起こってきているということについて、これをどう生かすかが、今後の米子市の特色ある
まちづくりの基本になると私は思っておるわけです。
そこで、例えばお聞きいたしますけども、福祉基金の2億円の運用益の活用は一体、今日どういう現状になっていますか。
これは国会議論の背景を見ると、この2億円の基金の運用益をもって、民間の団体の活動費助成に見立てるというのが国会審議の経過でありますが、米子市としては、今日そういう国会議論の背景を含めてそういう方針になっておるのか、具体的な説明を賜りたいと思うのであります。
それから、環境保全経費の問題ですが、1億2,500万。今までの清掃環境事業を含めて新たにそういう性格を持って上積みをしているわけです。そうなってくると、今市民の中では、1つの例を挙げますけれども、発泡スチロ―ルの回収の効果を求めるために、月1回の回収ではなくして週1回に変更をしてほしい。そうでなければ現状から脱却できないで単なる形式に終わる、こういう批判と要望が出ておるわけであります。
例えば、これをすることによって5,000万から6,000万かかるというのが現場の声でありますが、そういうものに対応するためにこの環境保全経費というものの使い道があるんじゃないですか。そういうふうな使い方をしていけば住民ニ―ズにこたえられるんじゃないですか。
そういう2つの点、これをまず伺っておきたいと思います。
○副議長(山口政淑君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) ただいまの御質問につきましては、担当の方から答弁をさせます。
○副議長(山口政淑君) 佐々木
福祉事務所長。
○
福祉事務所長(佐々木 亮君) 地域福祉基金の使途等についてのお尋ねでございますが、地域福祉基金につきましては、平成3年度の交付税制度の改正の中で地域福祉基金費が算入されたことに伴いまして、米子市では米子市長寿社会福祉基金を新たに設置し、現在まで運用いたしておるところでございます。
益金等によります今年度の事業といたしましては、在宅老人福祉サ―ビス事業のうち、国県の補助対象とならない単市事業を推進するための経費に充てることといたしておりまして、具体的には高齢者専門相談事業、在宅寝たきり老人等介護慰労金の事業、あるいは高齢者ふれあいの家運営助成等に充当いたすことにいたしているところでございます。
以上でございます。
○副議長(山口政淑君) 永見環境部長。
○環境部長(永見俊介君) ただいまの交付税に関しまして、発泡スチロ―ルの月1回の回収を住民の方の要望が非常に週1回ということでの要望が多いと、そういう交付税が上積みされた部分はそういう方に充てるべきではないかという御質問でございますが、確かに発泡スチロ―ルの回収につきましては、他の議員さんの方からも御質問もありました。そういう要望もあるのは承知いたしておりますが、その後紙ごみ分別収集等に取り組んでおりまして、1週間の回収のロ―テ―ション等から即、直ちに今、月1回を編成がえをするということは実務上、まだ難しい面がございます。当然そのあたりは今後の課題として取り組むように内部検討をいたしておりますが、交付税の上積みが即そういった面にというわけにはまたならないのではないかと。例えば、生活排水対策も今後進めていきますし、ごみ処理経費につきましても年々逓増しておるわけでございますので、当然そういったものに充てられているというふうに御理解いただいたらと思います。
○副議長(山口政淑君) 20番遠藤 通君。
○20番(遠藤 通君) 交付税の性格が変わったという前提に立って私は財政運営を聞いとるわけなんですよ。今での標準経費の範囲だったら先ほど皆さん方の御答弁で結構でしょう。交付税の性格がそういうふうに財政対策上変わってきて、しかもそういう特色ある
まちづくり、住民のニ―ズにこたえていかなければならない。しかし地方分権、財政分権というわけにはなかなかいかん。だから前段としてはそういう形でやっていこうというのが国の考え方でしょう。標準経費でやっとれば、なかなか今おっしゃるように今のレ―ルからはずれるわけにいかんけれども、そういう交付税の性格が国会の意思を酌んで変わってきているということになれば、おのずからそれを受けてレ―ルから少し余分な複線化を含めてやっていくということを取り組むことが、交付税の性格の変質に対する行政運営じゃございませんか。もう一度伺っておきたいと思うんです。この基本的な部分を忘れ、単なる枝葉の論議をしたくない。そう思います。しかもそのニ―ズというのは極めて必要じゃないですか。必要ないとお考えなんですか。そういうことを含めて、再度伺います。 それから、博物館建設についてですが、これは議会で趣旨採択した経過があるんですよ。これは議員の皆さんの古い方よく御存じです。そういうことを考えて、これがいつの間かお蔵入りになってしまっている。議会の権威というものもあるし、面子というものもあります。そういうことを考えてくると、5次総の中には計画として入っていますけども、これを具体的にやっぱり歩を進めなければならん、そういう使命が議会や行政にあるんじゃないですか、過去の経過から見て。
そうなってくると、金ができた時点で考えるとおっしゃるけれども、金はその意識がない限りいくらたってもこの博物館建設基金というのは出てこないと思うんです。意識があって初めて金がついてくる、こういうもんじゃないかと思うんです。そうなってくると、ふるさと基金という1億円、今年も1億2,000万も入る。これを単純なる経費にぼかしてしまうんじゃなくして、積み立てていけば目に見えた基金が市民にうつるようになるんです。そうなれば個人住民税の控除制度を含めて連結する、そのことによって新しい住民参加の博物館建設運動が起こってくる、いわゆる文化の伝統が米子市でようやく動き始める、こういうことにもなるんじゃないでしょうか。
そういう点では教育長の答弁を含めて、研究であるとか、金ができたら考えるとか、そういう消極論じゃなしに、もっと議会の決議を含めて本当に米子市の特色ある、米子市の文化、伝統というものを将来にわたって残すという、そういう一種の
まちづくりをするならばですね、私は今すぐ事業にかかれとは言いませんが、そういう事務の土台を含めて早急に検討に入られて整備されることではないかと、こういうふうに思いますが、重ねて御答弁賜りたいと思います。
○副議長(山口政淑君) 小坂助役。
○助役(小坂道弘君) 交付税制度の改正等に伴う方向づけを持った予算編成を行うべきではないかという御説でございます。全くそのとおりだろうと思います。しかしながら、限られた財源の中で多種多様な行政需要に対応するためには、本市の財政基盤無理な面もあろうかということも考えなければなりません。しかしながら、極力、御指摘の面を踏まえ、時代の流れに沿った予算編成及び財政運営に努めるべき筋合いのもんだというふうに考えておりますので、御理解賜りたいと思います。
博物館につきましては、やはり皆様市民の非常に要望が強く、また議会の方でもいろいろ今後御審議願うことに相なっております総合福祉センタ―という本市にとりましては大事業がございます。それの目鼻がつきました段階でそれなりのことを考えさしていただきたいということでございます。
以上でございます。
○副議長(山口政淑君) 20番遠藤 通君。
○20番(遠藤 通君) 助役の誠意ある御答弁を心にとめて、次の質問にして締めくくりたいと思っておりますが、小中学校の空調施設整備、御答弁ございました。あえて市長さんに皮肉を申し上げようと思いませんけども、12月の段階でこのことを聞いていただいとけば、タイミングよくことしの夏には最初から小中学校でこの施設整備のもとに、先生方を含めて児童たちにもよい環境がつくれたと私は今でも思っております。
ただ、そういう季節的な施設でありますから、執行に当たられてはぜひその成果があらわれるように、最善の事務的対応をとっていただきたい、このことをひとつ御要望としておきたいと思うのであります。
同時に、職員室の問題やあるいは、全校でありませんが、なかよし学級との学校の日常的な現状のことを考えてみると、他にも同様の施設の整備充足ということが残されていくんではないか、このようにも考えております。したがって、国の補助金がつくからやるということも大事でありますが、行政のバランス感覚というものを保っていただいて、財政運営に当たっては、それらのことも頭に入れて次年度から十分検討を賜りたい、このこともあわせて要望しておきたいと思います。
さらに、保育園の施設に関しても、本年度から職員室等については、公立をまず手がけていきたいという御答弁がございましたからぜひ実施を賜りたいと思いますが、あわせて市長が同様に管轄されている法人の問題についても、公立同様の施設充足をされるように要望して、私の質問を終わります。
○副議長(山口政淑君) 暫時休憩します。
午後0時05分 休憩
午後1時19分 再開
○議長(福谷 清君) 休憩前に引き続き会議を開き、
市政一般に対する質問を続行いたします。
それでは、11番梅林稔史君。
○11番(梅林稔史君)(登壇) 第381回
市議会定例会に当たり、
市政一般により2点についてお伺いいたします。
1点目は、ぼかしによる生ごみ減量対策についてお伺いいたします。
ごみ処理対策は、全国各自治体で英知を結集した真剣な取り組みが図られている最重要課題であります。米子市でもここの1年、急速に伸展し始めたものの、年々増加している処理費の実質的な減少を果たすためには不十分であり、あらゆる取り組みが必要であります。
そこで、生ごみの減量対策に成功した先進地の例を引いて質問いたします。
岐阜県可児市では、米ぬかやもみ殻、糖密などにEM菌という菌を混入し、これを醗酵乾燥したものをぼかしというのでありますが、このぼかしの使用により1年間に全可燃物の9%が減量できたというのであります。ぼかしの使用方法は、ビニ―ル袋かタッパ―のような密封できるものに家庭で出る生ごみを入れて小さじ1杯、約10グラム程度を振りかけ、入れ物がいっぱいになるまで毎日繰り返し、いっぱいになった時点で1週間から10日程度日陰に投げておけば生ごみは半分以下となり、入れものの底には水分がたまっている状態となります。このような状態をぼかしあえというのだそうですが、ぼかしあえから出た水分は、組み取り式のトイレに原液コップ1杯程度入れると臭いが消える。また下水道処理の施されているトイレや台所の流しに500倍に薄めて流せば臭いも消えるとともにパイプの目詰まりの解消にもなり、池、河川、溝などに流れ出ればきれいな水に浄化されるというものであります。
さらに、半分以下となった生ごみは良質の有機肥料として畑、庭木、盆栽などに使用でき、一石三鳥にも四鳥にもなるということで、可児市が昨年5月18日に実施して以来、活気的な方法として過去、新聞、雑誌の掲載等数十回、NHK、ほかのテレビ放映5回、ラジオ放送3回、視察を受けられた市町村が124、国外からは、ハワイ州を初め台湾、韓国の3カ国という状況で、既に取り入れた市もあり、実施方向で検討されているところもあるとうかがっております。
費用の説明をいたしますと、300グラムが1袋で100円、四、五人の家族で月450グラムといいますから金額にして150円、年間では1,800円程度で済むわけであります。今、米子市の可燃物に対する処理費が約8億4,000万かけられており、4人の家庭で計算すれば、年間約2万5,600円の費用となり、生ごみの比率は17%、金額で年4,400円程度の処理費が必要という実態からいえば、補助金を出してでも十分賄える計算になります。
庭などの土地のあるところに使用できるコンポストの助成制度に対して、住宅事情で土地のない家庭はごみの減量もできず、補助制度もなく不公平感がありました。この点で土地のない家庭でもリサイクルに取り組めるぼかしを使用すれば双方とも処理することができ、また双方とも補助金制度にすれば公平感が保てることにもなり、着実なごみの減量対策に効果は大であろうと推察いたしますが、市長の真剣に取り組まれる熱意と英断を期待したお考えをお伺いいたします。
2点目に、私立幼稚園就園奨励費の助成についてお伺いいたします。
出生率の低下現象にはさまざまな問題点がありますが、昨年2月に公明党鳥取県本部で全県を対象とした3歳児未満の意識調査の項目に、現代は子供はつくらない、または子供は少なくてもよいと考える人がふえていると言われます。そのような理由は何とお考えですかという設問に対し、一番多かったのが経済的に不安があるからと回答した人が6 2. 9%あり、出生率の最大の原因は金銭的な問題であります。経済的な理由の1つに、教育費の問題が重要であり、一般的に収入の少ない若い夫婦にとって、義務教育を受ける前の幼稚園の保育料は生活費に大きなウエ―トを占める当面の問題となっているのが実情と推察いたします。
このような問題に対して、私立幼稚園就園奨励費減免措置という制度があり、3分の1の国庫補助と、残りの3分の2を市が見る制度であります。米子市の現状は、市民税の所得割課税額1万円以下の世帯に対しては、国の基準に倣い何らかの助成はされているものの、3、4歳児対象の8万2,000円以下の世帯や5歳児の9万800円以下の世帯には、それぞれ減免対象がされていません。県内4市のうち、国の基準に沿って5万700円の助成を実施している市は倉吉と境港市であり、鳥取、米子市はいまだ対応をされていません。
現在、私立の園児数約2,100人の中で、所得割課税額の9万800円以下の人たちが推定七、八割あり、約千五、六百人が対象のためか減免措置に向けられないのが実情ではないでしょうか。
しかし、他市と比べ園児数が多いといっても、それだけに将来を見通しての取り組みが必要であり、子供を産める環境づくりの一環として、保育料に対する父母負担の軽減を図られるお考えはないかお伺いいたします。
以上、答弁によっては再質問さしていただきます。
○議長(福谷 清君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君)(登壇) ぼかしによるなごみの減量対策は、これについて補助金制度を取り入れる考えはないかとの御質問にお答えいたします。
先ほど先進地の例をお聞きしましたが、畑や庭を持たないマンションやアパ―ト、また公営住宅にお住いの方々の生ごみ減量対策には効果的とは思いますし、最近のテレビや新聞で拝見し、承知はしております。また、聞くところによりますと、米子市の近郊でも、かにの殻を混ぜて同様なものをつくっている会社があると承ってもおります。いずれにいたしましても調査研究の必要があると思いますので、今後専門家の意見を聞いたり、先進地の調査等をしてみたいと思います。
次に、私立幼稚園就園奨励費について国による基準どおりの助成を図る考えはないかというお尋ねでございますが、米子市におきましては、市民税非課税世帯及び市民税所得割非課税世帯につきましては、国の要綱どおり助成し、市民税所得割課税世帯につきましては、1万円以下の世帯を対象にして助成を続けてまいっているところでございます。
国の補助金交付要綱は、国が市町村に示したあくまでも目安でございますので、全市町村が国の要綱どおり実施しているものではございません。今年度におきましては、市民税所得割課税世帯1万円以下の世帯について、若干ではございますが増額いたしたところでございまして、今後におきましても、補助対象の範囲及び補助対象金額につきましては、関係課に検討させたいと考えております。
○議長(福谷 清君) 11番梅林稔史君。
○11番(梅林稔史君) 質問の第1点、ぼかしについてお伺いいたします。
先ほど調査研究の必要ありとうかがったところでありますが、1点だけ、可児市で実際これを取り入れるまでには、各自治会への説明会等を行いまして協力態勢をつくって現在があるとうかがっています。したがいまして、この可児市への職員の派遣をされまして、現地のノウハウと申しますか、そういうものを調べられてはと思うのですが、この点についてお伺いいたします。
○議長(福谷 清君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 可児市に職員を派遣して勉強をさせたいと思っております。
○議長(福谷 清君) 11番梅林稔史君。
○11番(梅林稔史君) ぜひ取り入れられる方向で検討していただくよう要望に付しておきます。
次に、幼稚園の就園奨励費についてお伺いいたします。
先ほど他市で、もちろん台所事情によるわけですが、行っている市もあれば行ってない市もあるとお答えになったようでございますけれども、先ほどの本文の中にも申し上げました倉吉市、境港市では既に実施していると。国の要綱もそのように5万700円という金額を提示して奨励するように取り組みがなされているわけでございます。
したがいまして、多少の取り組みをなされるということでございますが、あえて申し上げますと、できる限りこの5万700円に近づくような取り組みをぜひお願いをしたいと思うわけであります。と申しますのが、平成2年度の調査を見ますと、15歳未満の方が1 8. 8%いらっしゃいました。これが平成10年度になりますと1 5. 9%になると推測されております。その差がマイナス 2. 9%減少していくものと見られております。このような実態を踏まえて、少しでも若年の人口増加につながる問題でありますので、年次的でも結構でありますが、5万700円になるように努力していただくお考えはないものか再度お伺いいたします。
○議長(福谷 清君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 先ほど御説明申し上げましたが、本年度も多少ではございますが増額をさしていただいておりますし、年次的にいろいろ考慮しながら少しでも近づけるようにという配慮はいたしたいと思います。
○議長(福谷 清君) 11番梅林稔史君。
○11番(梅林稔史君) ぜひそういう方向で、人口増加につながる問題でもありますので、広い観点から考えていただきまして、先ほどごみ問題も取り上げました。なるたけ費用がかからないように当方の方も考えて財政を圧迫しないように考えております。したがいまして、教育費問題についてはできる限りの配慮を図っていただくことを強く要望に付して、私の質問は終わります。
以上であります。
○議長(福谷 清君) 次に、6番矢倉 強君。
○6番(矢倉 強君)(登壇) 私は第381回米子
市議会定例会に当たり、次の2点について質問いたしますので、市長及び関係部長の明快なる答弁を求めるものであります。 まず第1点目は、職員に支給する給与の支払方法についてお伺いいたします。
この件につきましては、今までにも本会議であるいは委員会で何人もの議員の方々が質問をされてまいった経過がございます。特に第376回の定例会におきまして、当局の1番議員への答弁の中にありました銀行口座振り込みは昭和62年の労働基準法の改正を機に、職員の同意を得たときには振り込みができるようになった。今後はメリット、デメリットはあるが、その点を職員組合と十分に協議してまいりたい。また6月と12月のボ―ナスのときの口座振り込みについては、早期に内部検討し、職員組合とも相談しながら協議をするという内容の答弁がありましたが、その後の経過でどのような取り扱いがされるようになったかお答え願います。
2点目といたしまして、産業廃棄物の処理に関する問題についてお伺いいたします。
近ごろの新聞紙上では必ずといっていいほど各地でのごみ問題、特に産業廃棄物に関する記事を目にいたすわけでありますが、我が鳥取県内もその例に漏れず産業廃棄物に関する記事が飛躍的に増加してまいっている昨今であります。
昨日も本会議で泉地区の問題が取り上げられ、当局は、今後も県の指導を受けながらやってまいるという答弁をいたされたわけでありますが、産業廃棄物処理場等の建設は、県が許認可権を持っている事業である以上、やむを得ない答弁ではなかったかと思うのであります。
私がここで特に問題にしたいのは、今までの産業廃棄物処理問題に対する県の姿勢についてであります。
県の産業廃棄物処理に関する指導要綱の目的として、次のように記されています。
生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的とするとあります。実際には県内あちこちで起きている処分場建設計画でのトラブル、管理、運営面でのずさんさ、あいまいな態度といい、逃げ腰といい、どれをとっても県の住民不在の対応は住民から厳しく非難されてもいたし方ないと私は思うのであります。人が生活する上で、ごみはすべての人、すべての施設が排出するもので、どこかで処理しなければならないのは私も十分理解できますが、そのやり方に対して、私は義憤を感じるのであります。
県は、みずからは産業廃棄物処分に関する指導要綱をつくり、この要綱をうまくくぐり抜けた民間業者に建設許可を与えるといったような姿勢をとっております。建設場所については、天然記念物がいようが、農振であろうが、住宅の隣接地であろうがおかまいなしであります。その証拠に、昨日もこの本会議での質問の中で、地元の同意書が完全でなかったというくだりがありましたが、県はあちこちでそのような事態に陥ると必ずといっていいほど、私たちは書類を確認するだけですので詳しいことは、人をばかにするにもほどがあります。まさに住民不在の行政、その結果、環境を悪化させ住民を窮地に陥れ、業者を泣かせ、私は悪くありませんと責任逃れするばかりなのであります。
市長、あなたは
健康保養都市構想を打ち出されている身として、県のこのような産業廃棄物処理に取り組む姿勢に対して、当然不安を感じておられることと思います。なぜなら、今までの例として、どんな場所に建設許可を出すかわかったものではないからであります。県としては、施設が足りなくてのどから手が出るほどほしがっているんです。生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図るために、市長はこの問題をどのように乗り切られるお考えなのかお聞きいたしたいと思います。
以上で私の質問は終わりますが、答弁によりましては、再質問さしていただきます。
○議長(福谷 清君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君)(登壇) 職員の給与振り込み制度の導入について、その後どうなっているかということでございますが、給与の支給につきましては、御案内のとおり、昭和62年に労働基準法の一部改正が行われまして、職員の同意を得た場合等には口座振り込みをすることも可能となったこと等から、鳥取、島根の両県内においても、既に実施されている市もございます。本市といたしましても、比較的デメリット部分が少ないと考えられるいわゆるボ―ナスと言われるところの期末勤勉手当から導入についての内部検討をしていくよう、昨年9月議会においてお答えをしたところでございます。
この制度を実施する場合においては、口座振り込みがまず職員の意思に基づいているものであること。それから次に、職員が指定する本人名義の預金または貯金の口座に振り込まれること。さらに、振り込まれた給与の全額が所定の給与の支払日に払い出し得ること等の要件が必要とされておりまして、既に制度を導入している市におきましても、その利用率が低い市も見受けられます。
現在、本市におきましては、その制度の実施に伴う場合の支給事務の軽減等安全性の確保、さらに職員の利便性の向上について検討を重ねているところでございます。いずれにいたしましても、口座振り込み制度にかかるそれらの課題が整理できた時点で、職員組合及び金融機関とも協議をしてまいりたいと存じます。
次に、産業廃棄物の処理についてお答えをいたしますが、産業廃棄物の取り扱いにつきましては、許可権限を有し、指導する立場にある県に対しまして、第三セクタ―等による産廃の処理施設をつくるようなことも考えられますが、御存じのように、県におきましては、鳥取県産業廃棄物の処理に関する指導要綱及び鳥取県産業廃棄物処理施設等の立地環境に関する指針が制定され、この要綱と指針の中において産業廃棄物処理施設等の設置について規定されているところでございます。
また、第3次鳥取県産業廃棄物処理計画の中において、産業廃棄物処理施設の確保に関し、事業者及び処理業者に対して、適切な指導、助言を行うものとしておりまして、また公共関与に対する検討が規定されているところでございます。
また、仮に第三セクタ―等による産業廃棄物処理施設の確保につきましては、県において、鳥取県産業廃棄物処理公共関与等検討委員会の最終報告を踏まえて、同検討委員会を衣がえして近いうちに公共関与事業推進計画策定委員会を設置し、公共機関が関与して建設する施設の内容、また事業主体をどういう形のものにするのかなどの検討に着手される予定でありますので、いましばらく状況をまちたいと考えております。
○議長(福谷 清君) 6番矢倉 強君。
○6番(矢倉 強君) 再質問をさしていただきますが、まず給与振り込みについてでありますが、昨年の9月議会で早期に内部検討をするということでありましたので、その間半年以上が経過しておるのであります。今までにどのような内部検討が行われてまいったのか、具体的にお答え願いたいと思います。
○議長(福谷 清君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) ただいまの御質問につきましては、総務部長の方から答弁をさせます。
○議長(福谷 清君) 武本総務部長。
○総務部長(武本光弘君) 口座振りかえ制度につきましてどのように検討を重ねたかというお尋ねでございますが、御案内のとおり、口座振りかえ制度につきましては、そのメリット、それから支給事務の軽減、安全性の確保、職員の利便性の向上が挙げられると思います。しかし、他市では、この職員が給与の支給日におきまして現金払いをした際にCDコ―ナ―等に殺到したといういろいろな問題点も出ておったというのが調査の現状でございました。
したがいまして、本市におきましても、現金支給と振り込み制度との併用、あるいはキャッシュコ―ナ―の増設、またこれに関連します振り込み口座の金融機関及び口数等、そういうものも踏まえまして、他市の状況を勘案しながら現在検討を重ねているところでございますので、もうしばらく時間をいただきたいと思います。
○議長(福谷 清君) 6番矢倉 強君。
○6番(矢倉 強君) 今、答弁ですと、市長からもあったんですが、特にその後検討はしておらんと、余りしてないというような答弁ではなかったかと私は今お聞きいたしたわけですが、しかし、特に私も早急にしろということは本当は言いたいんですが、これは職員の皆さん方の一人ひとりの同意がなきゃならんわけでして、そのことは十分に、お互い感情を害してもいけませんので、細心の注意を払って交渉はしていただいて結構だと思いますが、しかしながら、一般市民といたしましてはこの問題はとっくにクリアして事務の合理化は進んで、ちょっと今総務部長さんがおっしゃったこととはかなりのギャップがあるんですね。できたらそのギャップを一日も早く埋めるように努力をしていただきたいと、要望をいたしておきます。
そして第2点目として、産業廃棄物の問題について再質問さしていただきますが、第三セクタ―等でやるのにはまだちょっとというような返答でありましたけど、私は特に一般のごみ、このごみに対しましては市町村がやってまいっておるわけです。そしてこれはリサイクルですとか、あるいは減量ですとか、あるいは分別収集とかいろんな意味で全国的に市町村のレベルでは効果を上げてきておるわけです。
しかし、産業廃棄物の処理の問題については、きょうの新聞に出ておりましたけど、全国的に減量化もリサイクル化も進んでないということなんですね。その原因は何かというと、設備投資、建設費に金がかかり過ぎるんだというふうに書いてありますが、私はさっきも言いましたように、そのほかのもう1つの大きな要因として、全国の都道府県は市町村に比べて努力が少し足らないじゃないかというふうに考えとるわけです。やはり、今紙とか、一般ごみについては、市民の非常の盛り上がりがありまして大変効果を上げておりますが、産業廃棄物については、私はまだまだ我々が考えていったら勉強不足だし、効果は鳥取県内でも上げてきてないというふうに思っています。
市長もう一回伺いますが、やはりこの問題を解決していくためには第三セクタ―、いわゆる民間の能力とですね、ノウハウとお金とそして行政の世間に対する責任と一緒になってこれをやっていかなければ、環境を守った、そして将来のためにちゃんとしたいい環境で住めるような住環境で、将来子孫に引き渡されるようになってくるんだと思うんです。もう1回、第三セクタ―でやるように県に進言するつもりはないかお伺いいたします。
○議長(福谷 清君)
森田市長。
○市長(
森田隆朝君) 産業廃棄物につきましては、県も立場上つらいところもあるんじゃないかと推測しておりますけど、おっしゃるとおり民間能力と行政の責任、あわせて第三セクタ―としてこういうどうしても必要なことを強力に進めていくための方策を県と図っていきたいと考えております。
○議長(福谷 清君) 6番矢倉 強君。
○6番(矢倉 強君) 市長が第三セクタ―についても検討したいという前向きな意見を、お答えを言われたので、私もここでこれ以上、県のことですので突っ込まないようにしますが、最後に、ごみは人はだれもが出すわけです。そのごみの中には大した公害のないものと、産業廃棄物、医療廃棄物のように有害なものとがあるわけです。しかし、これを本当にちゃんとした形で処理するには、先ほども言いましたように住民とそして業者と行政とが一体となって、困難な問題ですけどこれを処理していかなきゃならんというふうに思うわけであります。
私は、今の住んでおる我々だけでなくてこの地球は、そして我々の住んでいる環境は先祖からいただいたもんではないと思っております。子孫から借り受けたものでありまして、そして借り受けたものは、今まで借り受けたときよりもいい状態で子孫にお返ししていかなきゃならんと、私はそういうふうに考えていかなきゃならんというふうに思っておるわけであります。そういう意味からいたしましても、重ねて県の方に第三セクタ―で公害が出ないような、いい住環境で、いい環境で将来子孫に渡せるように、市長からも県に強く要望していただきたいと思います。
以上で終わります。
○議長(福谷 清君) 以上で
市政一般に対する質問は終わりました。
~~~~~~~~~~~~~~~
第2 議案第58号~議案第80号
○議長(福谷 清君) 次に、日程第2、議案第58号から第80号までの23件を一括して議題といたします。
これより23件について質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、発言を許します。
初めに、4番竹内利友君。
○4番(竹内利友君) 私は議案第77号
一般会計補正予算関連いたしまして、質問いたします。
第1点は、農業振興費の中にあります農業農村活性化研究会事業というもんについてお聞きしたいと思います。
昨年の秋の日本の米の在庫というのは10日分に足らないような状況であったようです。ところが、政府はことしの主食米の作付を昨年に比べて1万1,000ヘクタ―ル減らしました。米子の状況をちょっと聞いてみたんですが、予約限度数量で見ますと、昨年が4,692トン、これがことしは4,344トンと348トンも少ないことになっております。もしことしが少しでも不作、減収になれば来年夏、端境期は一体どうなるんか、米を輸入しなければならないというふうな事態が起こりかねないと思います。
こうした農業の実態が進んでいる中で、今回提案されております研究会というもんがどんな構成で何を研究をして米子市の農業に貢献しようとしているのか。政府が言っております新政策のかかわりについてはどういうふうに考えていく研究会なのか。これをお尋ねをいたします。
第2点目の問題は、街路事業費の中にあります車尾目久美町線道路改良事業に関連してであります。
この線は御承知のように明道小学校の前を通る路線になります。国道の181号等も交差をするわけであります。ちょうど明道校の小学校の子供たちというのは大変多くの部分がこの道笑町の4丁目の交差点のところを通って明道校に通うというふうなことが実態でありまして、この路線の工事が進みまして、その工事の途中は一体子供たちの通学路としてみた場合にどのようなことをもって安全性を確保するのか、あるいは完成された暁はあの明道校のいよいよ校庭なり校門ですね、ここに入って行くのについて十分安全な対策が立てられなければならないと思いますが、そういう点で明道校ができたときの直後にあの通学路をどうするかちゅうんで大分問題になって、田んぼの中に1本通してもらって活用しとるんですが、対応がかなりおくれまして、私の経験でも再三教育委員会にも要請に行くというようなこともあったもんですから、今回の場合は、早々とこの通学路の安全を確保するという点についての市の側の対策をしていただきたいという立場から今の内容をお聞きしたいと思います。恐らく学校の方にはいろいろと連絡があったかと思いますが、地域や父兄の皆さんの御意見もよく聞いてもらって、やはり工事の専門家と同時に地域や父兄の子供を通学させるという点での実態にあった、そういったものをやはり十分加味して安全を確保してほしいと、こういう点でお聞きします。
○議長(福谷 清君) 中原経済部長。
○経済部長(中原弘志君) 農業農村活性化研究会についてでございますけれども、この研究会は、いろいろ深刻になっております農業労働力の不足の問題とか、それから後継者不足、荒廃農地の問題、それから消費者の意向に沿った農産物の生産対策、そういったもろもろのことにつきまして調査研究するために、先ほど言われました新農政策とは直接関係はございますせんけれども、市単独で、市独自で市の施策として研究会を実施するものでございます。
この研究会は、市内の農業関係者の意見を聞きながら調査研究して、それらを参考にしながら今後米子市の農業の活性化策、そういったものを考えていこうという目的のものでございまして、事業内容といたしましては、研究会の開催とか、大学の先生との懇談会を開いたり、それから先進都市の視察をしたり、そういったことを考えとるわけでございまして、構成メンバ―といたしましては、農業者の代表、県、農協等の関係機関、そういったもので構成して大体15名程度で構成メンバ―として組織して予定しておるところでございます。
以上でございます。
○議長(福谷 清君) 松岡
都市開発部長。
○
都市開発部長(松岡泰則君) 市道車尾目久美町線の改良工事に伴う通学路の確保と安全対策についてのお尋ねでございますが、この路線につきましては、平成3年度に用地買収に着手したところでございまして、4年度からは工事に着工しておるところでございます。工事に当たりましては、学校並びに地元の関係者の皆さんと連絡を密にし、交通安全対策について十分配慮しておるというふうに考えておるところでございますが、なお今後とも、適宜このような会を持ちながら交通安全に十分努めてまいりたいというふうに考えております。
さらに、国道の工事につきましても、同時進行しておりますので、県の方々と一緒になりまして十分な対策を講じてまいりたいというふうに考えております。
さらに、完成後はどうかということでございますが、県の方にも非常に御配慮いただきまして、国道の横断につきましては、地下横断歩道ということで現在設計が進められておるというふうにうかがっておるところでございます。
○議長(福谷 清君) 4番竹内利友君。
○4番(竹内利友君) 研究会の方ですけども、今回特にこうしたものをつくってやられると。積極的な面はわかるんですが、これが本当に耕作農民の方々の実態、きのう大谷議員が災害の問題で質問しておりますが、本当に農家の経営がやっていける、立ち入った研究をして日本農業、それと米子市の農業を発展させるというふうな方向でのものになるべきじゃないかと。それで、構成メンバ―がそうしますとかなりやはり重要なことになると思いますんで、その辺をやはり本当に耕作農民の方の実態、感情、苦しみ、そういった者からのという点での構成をどのように考えておられるのか、再度聞きたいと思います。
それから、道路の問題につきましては、ぜひ要望なんですけども、やはり子供さん持っとられます家庭は、話に聞いてあそこが工事があるそうだと、ここはわかるんだが、その知らせることが大切じゃないかと思うんで、その点、特にされる工事との関係では必要じゃないかと思いますんで、お尋ねします。
○議長(福谷 清君) 中原経済部長。
○経済部長(中原弘志君) 構成メンバ―の件でございますけれども、農業者の先ほど言いましたように意見を聞くということでございますので、現状等を把握するわけでございますけれども、構成の中には、15名程度の組織するわけですが、指導的な立場の人、それから婦人の方、青年の方、そういったもの大体15名のうち6名程度は考えております。
以上でございます。
○議長(福谷 清君) 以上で通告による質疑は終わりました。
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷 清君) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案のうち下水道特別委員会、中海問題調査特別委員会及び開発問題調査特別委員会の所管事項については、お手元に配付しております付託区分表のとおり、各特別委員会にそれぞれ付託いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷 清君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
なお、その他の議案については、お手元に配付しております付託区分表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
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第3 議案第81号~議案第82号
○議長(福谷 清君) 次に、日程第3、議案第81号及び第82号の2件を一括して議題といたします。
地方自治法第117条の規定より、31番平田 賢君の退席を求めます。
(31番平田 賢君 退席)
○議長(福谷 清君) 提案理由の説明を求めます。
森田市長。
○市長(
森田隆朝君)(登壇) ただいま御上程をいただきました議案第81号と議案第82号の2議案について御説明を申し上げます。
いずれも
工事請負契約の締結についてお願いをするものでございます。
初めに、議案第81号は、老朽化いたしております日新小学校校舎の大規模改造建築主体工事につきまして、8業者を指名し、競争入札に付しました結果、株式会社平田組と1億6,459万4,000円をもって
工事請負契約を締結しようとするものでございます。
議案第82号は、今後2カ年で継続施行いたします
米子水鳥公園ネイチャ―センタ―新築建築主体工事につきまして、8業者を指名し、競争入札に付しました結果、株式会社竹田組と2億3,690万円をもって
工事請負契約を締結しようとするものでございます。
何とぞ御審議の末、御承認を賜りたいと存じます。
○議長(福谷 清君) これより質疑に入ります。
5番大谷輝子君。
○5番(大谷輝子君) まず、81号について質問したいと思います。
日新小学校大規模改造建築主体工事なんですけれども、平田組が落札されたということなんですけれども、指名業者と、入札回数とそれぞれの最低入札者についてお聞きしたいと思います。
それと、ただいま提案にありましたように、老朽化ということで大規模改修するわけですけれども、せっかくの機会なので本当に徹底してやれるようにすべきだというふうに思います。でそれは学校の授業等にも影響することでありますので、そういう点では何回もこういう工事をしなくても住むようにすべきだという立場から、十分学校の意見を聞かれていると思うんですけれども、こういう要求のほかに出なかったかということをこの際、お聞きしておきたいと思います。
82号についてなんですれども、指名業者と指名の条件ですね、業者の。それについてまずお聞きしたい。
2つ目は、入札回数とそれぞれの最低入札者とですね。
3番目は、鳥に対する配慮の非常に必要な事業であります。そういう点でどういうことをこの2カ年にわたる工事に当たって配慮すべき点なのかということです。
それから4つ目は、そういう立場からの工事の監視の問題です。そういう点で監視体制、それから監視はどういう方がするのかということについてお聞きしたいと思います。
○議長(福谷 清君)
山岡教育長。
○教育長(山岡 宏君) まず、81号の日新小学校大規模改造事業の工事請負締結についてでございますが、去る6月15日に8社を指名いたしました。美保土建、平田組、フイディア、金田工務店、先本、小野工務店、中山、茅野組の8社でございますが、先ほども市長が申し上げてましたように、平田組が1億6,459万4,000円で落札をいたしております。
入札回数は、1回で落札いたしております。
また、工事に当たっての学校長の意見についてでございますが、おっしゃるとおり、子供もおりますことですし、非常に大切なことだということで学校長と数回にわたり協議いたしまして学校の要望も十分に取り入れた工事内容といたしておりますので、御理解いただきたいいうぐあいに思います。
○議長(福谷 清君) 中原経済部長。
○経済部長(中原弘志君) 議案第82号の水鳥公園の関連の工事の請け負いについてでございますけれども、まず第1点目の指名業者と指名条件でございますが、指名業者の選定に当たりましては、米子市に指名競争入札参加願が提出されております業者のうちから、技術力、施工管理能力等を勘案いたしまして、8業者を指名したところでございます。
指名業者は、谷口組、栗林組、美保土建、フイディア、荒浜建築工務店、竹田組、松本組、大松建設でございます。
入札回数につきましては3回でございまして、最低入札者は、いずれも竹田組でございます。
それから、鳥に対する配慮の問題でございますけれども、コハクチョウ等水鳥に影響が与えないように、工程につきましては、10月から3月まではしないということで、そういったことで配慮すると。その工事期間中についても、そういった面で配慮しながら施工するという考え方でございます。
それから、工事の監視、監督体制の問題でございますけれども、これにつきましては、米子市建設工事施行規則第30条に基づきまして、市長が建築技術職員に命じて適正な施工管理、そういったことをしていく考え方でございます。
以上でございます。
○議長(福谷 清君) 5番大谷輝子君。
○5番(大谷輝子君) 学校の件については、校長と数回にわたってということですが、私はぜひ、校長先生は学校を代表されるということでは管理者として代表されているわけですけれども、本当に啓成校の場合でも思いましたけれども、やはり父母の意見も、PTAの意見なども聞かれるようにして万全を期していくべきだと思いますのと、それと子供たちの授業に差しさわりのないように業者にも徹底してその点を注意して工事を行ってもらうよう要望してほしいと思っております。
82号の件なんですけれども、これは前に問題のあったような基礎工事ではありませんので、そういう点では後で困るというようなことはないと思いますけれども、やっぱりその時期の、休憩する時期がこれだけあるということですから、多分差しさわりはないと思いますけれども、ぜひとも鳥に対する配慮の問題っていうのは徹底して行っていただきたいということを要望しておきたいと思います。
○議長(福谷 清君) 大谷議員、要望や意見は討論のときやってください。質問だけにして。
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷 清君) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第82号については、中海問題調査特別委員会に付託いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷 清君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
なお、議案第81号については、教育民生委員会に付託いたします。
お諮りいたします。
先ほど近藤純造君ほか8人から議案第83号、政治改革の実現を求める意見書についてが提出されました。
この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷 清君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、議案第83号を日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。
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日程追加 議案第83号
○議長(福谷 清君) 議案第83号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
23番近藤純造君。
○23番(近藤純造君)(登壇) ただいま御上程をいただきました議案第83号について、提案者を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。
議案第83号は、政治改革の実現を求める意見書でございますが、昨今の相次ぐ政治腐敗により国民の政治不信は局限に達しており、抜本的な政治改革を期待する世論が高まっております。選挙制度を含む政治改革をめぐる国会の動きも最終局面を迎えておりますが、政治改革実現への局面は大変厳しいものとなっております。今国会で政治改革が先送りされるようなことがあれば国民に一層の政治不信を増大させ、重大な背信行為となり、決して許されるべきことではありません。
よって、今国会で政治改革を行うとの原点に立ち返り、政治改革実現のため、最大の努力をされるようお手元の意見書を提出しようとするものであります。
何とぞ全議員の皆さんの御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして説明といたします。
○議長(福谷 清君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷 清君) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております本件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷 清君) 御異議なしと認め、委員会付託を省略いたします。
これより討論に入ります。
4番竹内利友君。
○4番(竹内利友君)(登壇)(拍手) 私は日本共産党議員団を代表して、ただいま上程されました議案83号、政治改革の実現を求めるという意見書提出に反対する討論いたします。
意見書は、今国会で選挙制度を含む政治改革を望んだものです。今国会で国民が求めていた政治改革は、佐川、金丸事件に見られる金権腐敗の政治をやめさせることでありました。米子市議会もこうした市民の願いを受けて昨年3月、議会での意見書では、金権腐敗の根源である企業、団体からの献金を禁止するよう求めたのであります。
ところが、自民党はこうした市議会や国民の願いを選挙法の改悪にすりかえて、事もあろうに単純小選挙区制導入の関連法案を出してきました。これに対して社会、公明両党は、小選挙区比例代表併用制を持ち出し、今では連用制の修正案まで自民党出しております。これは自民党が今の支持率を1割失っても衆議院で多数派になれることを保障しようとしているものと言っても過言ではありません。そして、金権腐敗政治をなくせということからの企業、団体献金の禁止を先送りをいたしました。
意見書案によると、選挙制度を含む政治改革といい、今国会で政治改革の実現のため、最大の努力をされるよう強く要請するとありますが、今国会で議案となっているのは、自民党案の単純小選挙区制案と、社公両党の小選挙区比例代表併用制の2案であります。その他あるとすれば、この2案の妥協案になることにほかなりません。
こうした自民党、社会、公明両党案またはその妥協案を見い出せというのは、国民の願いにも反し、民主主義の根本であります有権者の投票が国会の議席に正しく反映する、こういうことにならない反民主的なものです。毎日、朝日新聞社などの世論調査では、政治改革の中で、選挙法を変えよというのは10%台でます。圧倒的多数は、腐敗防止をやめてくれというものです。自民党が今国会での断念を表明せざるを得なくなったのは国民の良識の勝利です。現時点でせめて国会が果たさなければならないことは、会期延長でもなく、20日の会期切れまでに小選挙区制導入の火だねを残さず、上程されている関連法案を廃案にすべきです。
以上の理由で政治改革の実現を求める意見書は、この内容からして提出はやめるべきであり、反対の討論をいたします。
○議長(福谷 清君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷 清君) ほかにないものと認め、討論を終結いたします。
これより本件を採決いたします。
本件については、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(福谷 清君) 起立多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
なお、ただいま可決されました議案第83号につきましては、本日の会議終了後、直ちに関係先に送付いたしたいと思っておりますので、御了承願います。
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第4 陳情第69号~陳情第77号
○議長(福谷 清君) 次に、日程第4、陳情第69号から第77号までの9件を一括して議題といたします。
ただいま議題となっております9件の陳情については、お手元に配付しております付託区分表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
お諮りいたします。
本日は、これをもって散会し、明19日、20日及び24日の3日間は休会、21日から23日までの間に委員会審査を行い、25日午前10時から会議を開きたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷 清君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
本日は、これをもって散会いたします。
午後2時21分 散会...