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平成 5年第380回定例会(第2号 3月 9日)

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  1. 米子市議会 1993-03-09
    平成 5年第380回定例会(第2号 3月 9日)


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    平成 5年第380回定例会(第2号 3月 9日)               第 2 号 (3月9日)           第380回米子市議会定例会会議録(第2号) 平成5年3月9日(火曜日)              ~~~~~~~~~~~~~~~                          平成5年3月9日午前10時開議  第1 市政一般に対する質問              ~~~~~~~~~~~~~~~                本日の会議に付した事件  第1 市政一般に対する質問              ~~~~~~~~~~~~~~~
                    出席議員(35名)      1番  湯 原 俊 二 君    2番  八 幡 美 博 君      3番  中 川 健 作 君    4番  竹 内 利 友 君      5番  大 谷 輝 子 君    6番  矢 倉   強 君      7番  井 上 千恵子 君    8番  佐 藤 正 夫 君      9番  斎 木 正 一 君   10番  長 岡 和 好 君     11番  梅 林 稔 史 君   12番  友 森   宏 君     13番  藤 田 栄 治 君   14番  藤 尾 信 之 君     15番  山 形 周 弘 君   16番  中 本 実 夫 君     17番  松 田   宏 君   18番  浦 木 修 一 君     19番  本 池 篤 美 君   20番  遠 藤   通 君     21番  中 村 和 夫 君   22番  足 立 智 恵 君     23番  近 藤 純 造 君   24番  足 芝 孝 幸 君     25番  山 口 政 淑 君   26番  間 瀬 庄 作 君     27番  芝 岡   要 君   28番  中 原 修 治 君     30番  戸 田 重 治 君   31番  平 田   賢 君     32番  生 田   薫 君   33番  塚 田 喜 美 君     34番  種 原 敏 彦 君   35番  安 達 昭 男 君     36番  福 谷   清 君              ~~~~~~~~~~~~~~~                 欠席議員(1名)     29番  実 繁 一 男 君              ~~~~~~~~~~~~~~~                説明のため出席した者  市     長     森田 隆朝 君 助     役    小坂 道弘 君  収  入  役     田中 俊長 君 教  育  長    山岡  宏 君  総 務 部 長     武本 光弘 君 企 画 部 長    田沢 善雄 君  市民生活部長      亀山  良 君 環 境 部 長    吉川 義光 君  福祉事務所長      佐々木 亮 君 経 済 部 長    田中 是明 君  建 設 部 長     足立 修三 君 都市開発部長     松岡 泰則 君  下水道部長       安田 祐次 君 水 道 局 長    真壁 誠一 君  参     事     岩佐 弘志 君 農業委員会事務局長  秋里 昭夫 君  選挙管理委員会事務局長 足立  良 君 総務部次長兼財政課長 永見 俊介 君              ~~~~~~~~~~~~~~~                 出席した事務局職員  事 務 局 長     中村 治夫  事務局次長       吉川 亘晃  主査兼庶務係長     田中 勝彦  調 査 係 長     松本 洋司  議 事 係 長     亀井 紀成  主     事     先灘  匡              ~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時11分 開議 ○議長(福谷 清君) これより本日の会議を開きます。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(福谷 清君) この際、御報告を申し上げます。  実繁一男君から都合により、本日の会議を欠席する旨の届け出がありましたので、御報告いたします。  次に、本日の会議に説明のため出席を求めた者の職氏名は、先日のとおりでありますので、御了承願います。  なお、本日の議事日程は、市政一般に対する質問であります。              ~~~~~~~~~~~~~~~               第1 市政一般に対する質問 ○議長(福谷 清君) それでは、日程第1、市政一般に対する質問を行います。  本日は、会派による代表質問を行っていただきます。  14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君)(登壇)(拍手) 第380回米子市議会定例会に当たり、私は新政会を代表いたしまして、市行政の各般にわたり質問をいたしますので、市長並びに関係者の明快にして的確なる答弁を求めるものであります。  現在、我が国を取り巻く内外の情勢は非常に厳しく、国内におけるバブル崩壊後の冷え切った消費マインドや設備投資等複合不況が続く中で、平成5年度米子市の予算総額は、448億8,800万円と初めて400億円の大台を突破し、前年度比で1 6. 1%増の高い伸び率を示した積極型予算となっており、景気対策としての投資単独事業やお年寄りや乳幼児など社会的弱者のための福祉諸施策など数多く盛り込まれており、健康保養都市構想を掲げる市長のカラ―を打ち出され、いよいよ森田カラ―事業化の年を迎えると言ってもいいと思います。日ごろ市長が健やかに、幸せに、みんなで豊かなまちづくりを将来都市像として掲げられ、健康保養都市の実現を目指し努力をしておられる姿に対し、改めて敬意を表する次第であります。  そこでお尋ねいたします。市長が市政に携われましてからはや2年が経過したわけでありますが、御自身、この2年間の市政運営を振り返られてどのように思っておられるのか、また今後どのような理念と基本姿勢でこれからの市政を推進されようとしておられるのかお聞きしたいと思います。  次に、第5次米子市総合計画は、将来の米子をつくり上げる上で非常に大切な上位計画、構想ですが、5次総に取り組む市長の決意のほどをお示しいただきたいと思います。  近年、米子市近郊の町村への人口流出の傾向がある中、急激な人口増加は望めないと思われ、個人所得の伸びも余り期待できないのではないかと思われます。米子市の活力は何と言っても人口増加によるところが大であります。人口増加を図る対策についてどのように考えておられるかお伺いいたします。  またこの10年間、米子市の産業別就業者数は年々増加を続けていますが、農業を主体とした第1次産業、農業、漁業、林業はわずかずつ減少し、第2次産業人口、建設業、製造業などは余り変わらず、第3次産業人口、卸小売業、金融業、サ―ビス業が増加をしております。現在は68%でありますが、この傾向は今後も続くことが予想されますが、この傾向についてどのような御所見をお持ちかお尋ねいたします。本市でも21世紀には第3次産業の就業比率が70%に達すると考えられます。つまり、米子市で就業する約70%の人が第3次産業につき就業し、納税義務者となるわけです。  そこでお尋ねいたします。この第3次産業に対するビジョンや役割について市長はどのようにお考えなのか、市長の御所見を承りたいと思います。  大きな2番目として、新政会が平成5年度に要望いたしました主要な施策の提言項目について、順次質問をいたします。  1点目は、地方拠点都市整備法に基づく地方拠点都市の指定についてお尋ねいたします。  昨年11月、新聞紙上で知事1次指定を断念との記事が出たときは、知事は一体何を考えているのだろうか。鳥取県は全国でも一番おくれをとっている過疎の県なのに、本来なら一番先に手を挙げてポテンシャル可能性のあるこの西部地域に指定していただきたかったと、本当に遺憾の思いでいっぱいでございました。  県内においては、東部、中部、西部地域が地域指定への選定を求めて西尾知事への陳情合戦を繰り広げましたが、結局12月中旬、県は2次指定において地域選定を東部地域に決定をいたしました。またまたショックで嫌になってしまったのは市長初め関係者各位も同じ気持ちであったろうと思います。もともと人、物、金、情報の東京一極集中を是正する切り札として昨年国会で成立した法律であり、県内の均衡ある発展を重視するより国土の均衡ある発展を主眼にした政策であります。  この拠点法の成立経緯を考え、県内の3地区を比較したとき、都市とのアクセスの弱い航空、鉄道、高速道、港湾などある程度の人口集積、米子市、境港市、近隣町村と産業集積があり、情報体系の整備が進んでいる地域となると西部地域しかないはずだと思っていたわけでございます。しかし結果として選考から漏れ、その後鳥取県、島根県両県の中海圏域4市22町村による中海地域拠点都市推進協議会が発足し、会長に森田市長が就任され今日に至り、残る指定枠をねらっての精力的な展開がなされておりますが、中海圏域指定獲得に向かっての今後の見通しと市長の決意のほどをお聞かせしたいと思います。  また、鳥取県西部地区は日本海沿岸でもまれな人口集中地であり、それぞれの市町村が持つ特性や個性を尊重しながら、お互いに不足する部分を補うより効果的な行政運営を進める上からも広域行政の推進また今後の課題として合併問題への積極的な取り組みが重要だと思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。  2点目は、仮称西部経済文化会館の建設についてお尋ねいたします。  既に県の6次総の中にもうたわれ西部圏域住民待望の施設であり、西部の経済活動、芸術文化活動の拠点施設として、内容、設備等将来を見越したすばらしい施設にしていただきたいと念願するものでありますが、西部市町村長会議及び建設推進委員会のその後の経過と今後の着工の見通しについてお伺いいたします。また、関係市町村がお互いの共有物として広域行政の立場からも、土地代、維持管理、運営費を含めて公平な負担をすることが大切なことであり、そこにまた同会館建設の意義があると思われますけども、いかがお考えか市長の御所見を承りたいと思います。  3点目は、ふるさと大山ふれあいリゾ―ト構想についてお尋ねいたします。  ゆとりある国民生活の実現と地域の振興を図る目的でリゾ―ト法が6年前に施行されて以来、各自治体が競ってリゾ―ト法の承認申請を出し、現在全国で35都道府県が承認を受けておりますが、バブル経済の崩壊や開発規制強化、自然環境保護意識の高まりの中で、計画中止や縮小、見直しをするリゾ―ト開発計画が見受けられますが、その現状と企業側シャロンの進出意欲に対する見解をお伺いいたします。  また、一昨年12月、国の承認を受けスタ―トして以来、県及び大山山ろくエリアリゾト推進協議会の関係18市町村との連携のもとに、自然環境との調和を大切にしながら、環境、公害、治水等の問題に適切に対応し、地域の御理解を得るとのことですが、地元及び地権者の方々に対しての説明、合意形成は十分行われているのかお尋ねいたします。  次に、各重点整備地区の現時点での進捗状況と今後の整備見通しを明らかに願います。  4点目は、市長の選挙公約の一つでもあります総合福祉センタ―の建設についてであります。  市長は、本年度当初予算説明の中で、総合福祉センタ―の建設について、現在建設構想懇談会で審議中であるとし、平成6年度の着工に向け、本年度基本設計、地質調査委託費ということで3,700万円予算計上され、調査設計費を措置されておりますけれど、その立地場所、規模、内容等をお伺いいたします。  5点目は、海岸保全対策事業についてであります。
     本市は、地勢や気象条件に恵まれ、最近では大規模な自然災害が発生した例は見受けられませんが、台風や豪雨時における浸水やがけ崩れ、また依然として両三柳、夜見、富益海岸の浸食が進んでいますが、その対策についてはどのようにお考えか御所見をお伺いいたします。  6点目は、中海の浄化対策についててであります。  中海の汚濁負荷量の5割以上が生活雑排水からの汚濁によるものであるわけですが、平成3年度より生活排水対策推進指導員制度を創設され、水質の汚濁防止を図られているわけですけど、その現状と成果についてお伺いいたします。  また、水質汚濁防止法の一部改正が行われ、旧加茂川、大沢川の流域が生活排水対策重点地域として県知事に指定され、昨年度は生活排水対策推進計画の策定が行われたわけですけれど、その経過と今後の見通しについてお伺いいたします。  7点目は、水鳥公園についてお尋ねいたします。  多くの市民の方々が待ち望んでいる彦名水鳥公園、仮称でありました名称も米子水鳥公園と決定され、平成6年度、完成に向けて鋭意整備中とのことですが、その整備状況と完成時期についてお伺いいたします。  8点目は、国際化への対応についてであります。  国際化への対応に関しましては、環日本海諸国都市との交流を模索中と聞いておりますので、対外的な国際交流は割愛するとしまして、国際都市化の観点から質問を行いたいと存じます。  国際化の進展には、中央の大都市にとまらず地方都市へも波及してきているのが実情であります。本市におきましても、現在外国人登録をされている方は21カ国、942人にのぼっており、町で外国の方に出会う機会も飛躍的にふえてきております。現在の推定では、本米子市に居住しておられる外国の方は1,200人を超えると言われております。このように本市に滞在される外国の方々が急増してる現実に対応する本市の施策についてお伺いしたいと存じます。  まず、外国の方々への生活相談窓口の開設についてお伺いいたします。  滞在されます外国の方々は住居探しや育児、教育、病気等我々以上に大きな苦労を伴って生活しておられます。第5次米子市総合計画に盛り込まれております豊かな社会、住みよい社会の形成は、外国の方々が安心して生活できる社会形成がなされてこそ達成されるものと考えます。現在の状況下にあってよりよい生活条件を享受できるよう、外国の方々専用の生活相談窓口を開設されるお考えはないかお伺いいたします。  次に、本市の街路、公共建造物の外国語による表示についてお伺いいたします。  居住される外国の方々が市内を自由に行動でき公共施設等を有効に利用できるように、街路、公共建造物の表示を外国語併記のものにし、利便の向上を図られるお考えはないかお伺いいたします。  次に、本市の国際化を促進するため、自治省の補助制度であります国際交流のまち推進プロジェクトの指定を受けられるお考えはないかお伺いいたします。  既に日南町、中山町など鳥取県西部の町村は指定を受け、語学教室等が開設され、外国文化への理解が促進されていると伺っております。本市におきましても、日々外国の方々と接触でき、外国文化への理解を深める機会が創造される必要があると考えますが、この制度の指定問題とからめて外国文化への理解を深める機会の創造についてのお考えをお伺いいたします。  9点目は、崎津工業団地事業についてであります。  同事業計画は1980年、今から13年前に公社化と同時に事業を開始し、当初、1984年の5カ年間で事業の完了を目指しながら、その後の経済情勢の変化を理由に事業延長が行われ、今日まで延々と9年間、公募から始まって数社よりの選定、そして平成3年12月、株式会社サンマリ―ナと公社との覚書交換、契約締結直前になっての昨年、経済情勢の変化を理由に突然の買い受け申し込みの取り下げによる進出断念ということで、遅々として進展を見ておりません。一体崎津工業団地事業はどうなっているのか。市役所は何をしているのかと多くの市民の皆さんは心配いたしております。  そこでお尋ねいたします。現在、鳥取県、米子市、財団法人米子崎津地区開発促進公社間の資金調達と運用はどのようになっていますでしょうか、お尋ねいたします。また、平成5年度予算において一般会計より再度30億円の貸付金を措置されておりますが、その金利動向についてもお尋ねいたします。早急に土地利用計画を作成し、一日も早い解決が望まれるところですが、市長の御所見をお伺いいたします。  大きな3番目として、効率的な行財政の運営についてお尋ねいたします。  本市においては昭和63年12月に米子市行政改革大綱を策定され、事務事業の見直しと組織機構の適正化、OA化の推進等市民サ―ビスの向上を図るべく努力をいたしておられますが、職員の資質の向上や適正配置に対してどのように取り組まれようとしているのかお伺いいたします。また、財源の確保を図る一方、行財政全般の見直しによる経費の節減及び重点的な配分による効率的で健全な運営を図られる必要があると思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。  大きな4番目として、交通体系の整備についてお尋ねいたします。  1点目は、広域幹線道路の整備についてであります。  古来、米子市は陸、海、空、陸海空にわたる交通の要衝たる地の利を生かし、発展してまいったことは周知のとおりでございます。  昨年12月には、中国横断自動車道岡山米子線中国縦貫自動車道につながり、鳥取県でも本格的な高速交通時代になり、西部圏域の経済、文化、観光面の発展に大きく寄与するものと確信しているところでありますが、米子市の経済、文化は京阪神、四国、九州等の各都市との密接な結びつきがあり、これらの都市と連絡する道路網の整備強化は潤いと豊かさに満ちた地域社会をつくっていくためにはぜひとも必要であり、急を要すると考えます。中国横断道岡山北房間、山陰自動車道、国道9号線米子道路等高規格自動車専用道路、また国道180号線、国道181号線、国道431号線の延伸に対する整備計画及び進捗状況についてお答えをいただきたい。  2点目は、中海架橋についての現状と今後の見通しについてお知らせいただきたい。  3点目は、都市計画道路の整備についてであります。  都市計画街路整備事業は、策定当時に比べて大きくずれ込んでいるのが実情であり、その肋骨機能のおくれはモ―タリゼ―ションの今日、致命的なものがあります。幹線道路として都市計画街路、米子境港線、安倍三柳線、富士見町東町線、米子駅福生線、車尾目久美線等の整備状況と見通しについてお伺いいたしたい。  4点目、今回新たに流通拠点機能等調査事業として580万予算措置しておられる内容についてお伺いいたしたいと思います。  5点目、JR伯備線複線化及び山陰本線複線電化の促進及び新幹線化等の高速化は、地域の活性化のために大変重要であると考えるが、整備促進についての対応策について、市の姿勢についてお伺いいたしたい。また、東山公園駅が3月18日にオ―プンすると聞いていますが、内容をお伺いいたしたいと思います。  6点目、米子空港の整備促進についてであります。  長年の懸案であった米子空港の滑走路延長工事も平成7年度完成に向けて順調に工事が進められているところでありますが、2,000メ―トル滑走路の完成は地域の経済効果に大きく寄与するものと確信しておりますので、一日も早い完成に向けて一層の努力をお願いしたいと思います。また一昨年、開設された名古屋便が昨年から通年運航となり、中京圏との結びつきが強まり、東京、大阪、福岡、名古屋の大都市との航空路線が確立されたことは喜ばしいことであります。  1つ、既設路線の充実と新規路線の開設、また国際チャ―タ―便の今後の予定などお伺いいたしたいと思います。  大きな5番目として、生活環境の整備についてお尋ねいたします。  1点目は、上水道についてであります。  我が市の水資源は、現在戸上水源地を初め車尾、日下、河岡、日吉津、水浜、二本木の7カ所の水源地で日量9万3,000トンの取水能力を有し、一応水資源の安定供給が図られていますが、今後の人口増加、水需要の増加に備え、米子市、境港市及び日吉津村の給水の安定確立を図る必要があると思われますけど、今後の見通しについて、水源地、取水地点の問題も含めてお伺いいたします。  2点目は、下水道事業についてであります。  下水道は、市民が衛生的で文化的な生活を営む上で必要なのは言うまでもありません。我が市における平成4年度下水道普及率は2 8. 3%であり、県平均の二十数パ―セントを上回っているものの、全国平均45%を大きく下回っています。下水道事業の拡張には、多大な経費と日時を要することは理解できますが、これを待望する市民の要望は強く、環境の改善、河川、中海の浄化にも大きく貢献するものであり、認可区域の拡大、普及率の向上に一層積極的な対応を図られる必要があると考えますが、御所見をお伺いいたします。また、下水汚泥の有効利用についてもお知らせいただきたい。  3点目は、アメニティタウン計画とうるおい・緑・景観事業との整合性についてお尋ねいたします。また、平成3年12月、建設省のうるおい・緑・景観まちづくりモデル市町村に選定され、整備計画の承認を受けたところであり、一応10年を目標として立てられた240ヘクタ―ルに及ぶ遠大な計画でありますが、どのような手法で実施に移されるのかお伺いいたします。  4点目、都市環境の改善についてお尋ねいたします。  第5次米子市総合計画の要旨の中で、中心市街地を核とする商店街は商業都市米子を支える原動力として古くから本市の発展に寄与してきましたが、現在では都市基盤整備のおくれ、夜間人口の減少、市街地周辺地域や労働サイドでの大型店の立地など商業機能の拡散により立地条件が年々不利になってきている地区です。中心市街地が都市の魅力を増し、地域の核となる新たな都市拠点として発展していくためには、建物の共同化による土地の高度利用や都市環境の改善に加え、人が集まる魅力ある空間の創出が必要です。本市ではこの地域の個性と独自性を生かし、民間活力を導入しながら魅力ある市街地の再開発、公共公益的施設の整備等を総合的、一体的に推進しますとありますが、どのような事業主体、どのような事業手法が最適とお考えなのか、現状と今後の見通しについてお伺いいたします。  次に、土地区画整理事業についてお伺いいたします。  現在、13地区で事業展開がなされておりますが、米子駅前西土地区画整理事業等の公共団体施行と現在計画中であります観音寺地区等3地区の組合施行とでは地元の人にとって内容がどのように違うのか。また、都市計画区域内には今後も整備を必要とする地区が多く残っていますが、米子市における区画整理事業の現況と今後の見通しについて、またその優先度、プライオリティの問題についての判断基準とはいかなるものかお尋ねいたしたいと思います。  5点目は、交通安全施設についてであります。  車社会が進行する中で交通事故が多発し、市内各地からカ―ブミラ―、信号機等の設置の要望が出されていますが、なかなか要望がかなえられない現状であります。早急に対応されるとともに、県公安委員会にも強力に要請されたいと思います。さらに歩道についても、従来の狭いままで自転車との共用がなされているのが現状であります。お年寄り、障害者等交通弱者の方々が安心して通れる歩道、自転車道の確保、整備を図られたいと思いますが、いかがでしょうか。  6点目は、救急医療体制緊急情報システムについてであります。  人口と車の増加に伴い、救急処理を要する交通事故や疾病が年々ふえる傾向にあると思われるが、救急医療体制緊急情報システムの確立についてどのようにお考えかお伺いいたします。  7点目、ごみ処理対策についてであります。  ひところ、日本では消費は美徳、ごみは文化のバロメ―タ―などという愚にもつかない言葉がもてはやされたことがあります。いわゆる使い捨て時代の到来でごみの量と文化のレベルが比例すると錯覚された時代でもありました。しかし、今やごみ問題は、世界中で考えなくてはならない避けて通れない問題になっています。  さきの地球サミット利用宣言の第8項の中でも次のようにうたわれました。各国は、すべての人々のために持続可能な開発及び質の高い生活を達成するために持続可能でない生産及び消費の様式を減らし、取り除き、そして適切な人口政策を維持すべきである。これは今までの大量生産、大量消費、大量廃棄という路線変更を迫るものであり、もっと消費を抑え、ごみを出さず、リサイクル体制を完備してもって地球環境を保全しようという宣言にほかならないわけです。  我が米子市においても、ごみは年ごとに増加の一途をたどり、ごみ質も複雑多様化していると聞き及んでおります。昭和54年に建設され現在稼働中の清掃工場もほぼ耐用年数15年に達し、老朽化し、岸本で中間処理をし、淀江町で埋め立て処理をしている不燃物処理場も満ぱい状態だとお聞きしていますが、その状況と今後の対応策についてお伺いいたします。また、現在米子市内で4カ所モデル地区をつくり紙ごみ、資源ごみ等公民館などで集めて分別収集しておられますが、それらの現状と今後の取り組みについてお伺いいたします。  大きな6番目は、農業とりわけ水田営農活性化対策についてお尋ねいたします。  昨年、92年正月早々、ブッシュ大統領の来日にあわせて全中、全国農業協同組合中央会の会長名で発せられた、拝啓 ブッシュ米国大統領殿に始まる新聞、日本経済新聞の1ペ―ジ大意見広告の中に次のように記されてありました。  御承知のとおり、我が国は貴国の農産物輸出額の20%以上も購入する世界最大の農産物の輸入国として、世界貿易の安定的な拡大に多大な貢献をしてまいりました。また、農産物貿易の新しいル―ルづくりの作業が完了していない中で、私たちはみずからの生活を犠牲にしながら牛肉、かんきつの自由化等を受け入れるという苦しい選択をしたのであります。中略、アメリカの国民が中西部の農村を心のふるさと、ハ―トランドとして大切に思っていることを私は承知しております。中略、私たち日本の社会にとっては2,000年以上にわたって続けられてきた水田農業がまさにこのハ―トランドなのです。雨の量が貴国よりも2倍も3倍も多く、平地の少ないこの国では水田は主食である米を生産するだけでなく、洪水の被害を抑えるダムの機能や都市住民のふるさとの維持、環境保全など外国から輸入できない役割をたくさん果たしています。中略、各国の農業を取り巻く自然や社会の違いを互いに尊重しながらそれぞれの国の農業が共存できる方向でウルグアイラウンドの農業交渉が合意するよう大統領がリ―ダ―シップを発揮されることを私どもは強く望んでおります。以上、一部抜粋ですが、このように日本の農業が率直に意見広告を出したことは大変評価できると思います。  そこで市長にお伺いいたしますが、市長は今日の農業をどのように見ておられるのか。  日本農業はいかなる未来ビジョンをつくるべきかお伺いいたします。  米子市においても、水田農業の振興を図り、農家の方々に夢と希望を与える施策が今こそ望まれるのでありますが、市長の御所見をお伺いしたいと思います。  いま1つは、農産物の振興と育成についてどのようにお考えなのか。また、バイオ技術の導入については、ウイルスフリ―苗の供給、成長点培養、葯培養、胚培養、メリクロ―ン法等の先端技術の導入、普及促進に努めたいということですが、具体的に承りたいと存じます。  大きな7番目は、水産業の振興についてであります。  現在、栽培漁業、とる漁業から育てる漁業へということで特定海域栽培漁業定着強化事業としてのバイの産卵場の造成が行われ、またバイオ技術を導入をしてヒラメの養殖試験研究事業、淡水魚育成放流事業等を振興されておりますが、その状況と展望についてお伺いいたします。  大きな8番目は、工業の振興についてお尋ねいたします。  1点目は、米子富士通とホシデンの現状についてであります。  株式会社米子富士通が平成3年3月設立され、昨年、平成4年6月の操業開始の予定が見送られ、バブル崩壊後の複合不況の続く中、製造品目を変更し、来年、平成6年の3月に操業を開始される予定とお聞きしております。また、星電器につきましても、平成5年度中の操業予定と伺っておりますが、どのような内容でスタ―トをされるのか、雇用関係も含めて具体的にお聞かせいただきたい。  2点目は、企業誘致と地場産業の振興についてであります。  企業誘致をした石洲府工業団地に進出の日本酸素株式会社、東京プロセスサ―ビス株式会社や和田浜工業団地に進出した株式会社広野鉄工所等のその後の経過と状況を雇用関係も含めてお知らせいただきたい。  また、ヘッドの連携を密にして今後も引き続き企業誘致促進のため、工業用地の確保、交通基盤の整備を図られる必要があると思われるが、どのようにお考えなのか。また、誘致企業と地元企業との調和、地場産業の振興についてはどのようにお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。  3点目は、米子工業高等専門学校が設置を予定している産、学、官の共同研究事業について、市として積極的に支援をするとのことですが、その内容をお知らせください。  大きな9番目は、商業の振興についてお尋ねいたします。  小売業界においては、車社会の到来による移動手段の変化や相次ぐ大型店の出店、郊外への人口移動、またそれに伴う新商業集積の発生などにより、中心商店街の来客数が減少し、あわせて店主の高齢化、後継者不足、商店街自身の魅力低下などもあって閉店や移転する店舗が数多くあり、また高速交通体系の整備による購買力の県外流出など、商圏の広域化による新たな弊害が予想され、警戒感が強まってきております。こうした状況にある商店街が魅力ある商店街として再生するためには、商店街を単なる買物の場から地域の人々が生活上のさまざまのニ―ズを満たすために、集い、交流する場へとその社会的、文化的機能を高めていくことが必要だと考えられますが、商業の振興について市長の御所見をお伺いいたします。  大きな10番目は、観光事業の振興についてお尋ねいたします。  中国自動車米子道の開通によって関西経済圏が近くなり、また米子空港の整備が着々と進む中、観光客受け入れの態勢が急務となっています。とりわけ観光客がこの地を訪れようとする動機づけの中で、国立公園大山や日本海に代表される自然景観はもとより神社仏閣、史跡、伝統芸能、地方文化、スポ―ツ、イベント、レジャ―施設など多様化した観光客のニ―ズにこたえる魅力ある観光資源の工夫が必要だと思いますが、今後、皆生温泉を含め施設の整備をどのように進めるお考えか。特に最近山陰を訪れる観光客が米子市を素通りする傾向にあると言われておりますが、この実をどのように受けとめ、停滞を図るお考えか、対策について御所見を伺いたいと存じます。  次に、大きな11番目として、米子駅の周辺整備についてお尋ねいたします。  現在、米子駅前西土地区画整理が行われ、米子駅周辺市街地の個性的で魅力あるまちづくりが行われ、本年度からいよいよ米子駅前地下駐車場及び駐輪場の整備に着手されることとなりました。その内容と見通しについてお聞かせいただきたい。また、駅南地区の整備計画についてどのようにお考えかお伺いいたします。  大きな12番目として、福祉行政についてお尋ねいたします。  1点目は、健康対策についてであります。  健康は幸せで充実した市民生活を送るための基本的条件です。本市は昭和62年に健康都市宣言を行い、単に疾病の予防や治療対策にとどまらず、肉体的、精神的、社会的に健康な生活が送れることを目標としています。健康づくり対策については格段の努力が払わねばならないと考えますが、以下、市長の御所見をお伺いいたします。  1つは、ゼロ歳よりの健康増進対策と成人病対策の推進について、いま1つは、自分の健康は自分で守るという意識の高揚が必要だと思いますが、どのようにお考えかお尋ねいたします。  2点目は、高齢者福祉対策についてであります。  本市の65歳以上の人口は、昭和55年には1万3,093人、構成比1 0. 3%であったものが、平成2年には1万8,410人、同1 4. 0%と増加し、さらに平成12年には2万5,000人以上になると見込まれています。  また、平成2年度に実施した在宅老人の実態調査によると、ひとり暮らし老人、寝たきり老人、高齢者だけの世帯、痴呆性老人など日常生活上養護を必要とする老人が非常に多く、今後ますます増加する傾向にあり、高齢者を取り巻く昨今の社会環境は今後ますます厳しさを増すことが予想されますが、生きがいを持って豊かな老後を送ることができるような施策についてお伺いいたします。  3点目は、心身障害者の福祉対策についてであります。  本市の心身障害者・児は年々増加し、平成元年度末では4,554人になっており、うち精神薄弱者は311人となっています。近時、精神障害者は先天的な要因に加え、交通事故などの後天的な要因によるものが増加していますが、心身障害者の方々が将来社会人として自立でき、社会参加、生活できるような対策についてどのようにお考えなのかお伺いいたします。  4点目は、母子福祉対策についてであります。  現在、市内の母子世帯数は1,095世帯で 2. 5%、寡婦世帯は751世帯で 1. 7%、父子家庭は101世帯で 0. 2%を占めています。母子、父子家庭は、社会が複雑化、多様化する中で、交通事故等による死別のほか父母の離別による増加が進んでいます。母子、父子家庭は子供を養育しながら、経済的、社会的自立を図らなければならなく精神的にも経済的にも不安定で社会的に弱い立場にあります。母子、父子家庭の生活基盤を確立し、安心して生活ができるようになるための施策を進めていく必要があると思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。  5点目は、エイズ対策についてであります。  昨年よりテレビ、週刊誌、新聞などのマスコミをにぎわしているエイズについてですが、今世紀最大の人類の共通の敵とも言われていますが、残念ながらエイズに対する確実な治療法がなく、今世紀中には有効なワクチンの発見は無理だと言われております。諸外国、アメリカやタイの例が示すとおり、初期の対応を誤ればまたたく間に広がり、多くのとうとい生命を奪うばかりでなく、エイズ対策に要する社会全体の負担するコストははかり知れないものになります。今、日本人のエイズに対する認識や対応は決して進んでいるとは言いがたく、いたずらにこの病気を恐れ忌避する傾向が強い反面、エイズに対する正しい認識不足から無策、無防備であることに加えて、感染原因の中で次第に男女間の通常の性行為のウエ―トが高まってきたことであります。  鳥取県ではエイズ患者、エイズ感染者ともゼロとのことですが、県内の保健所で検査を受けた人は、平成3年度に214人、平成4年度は12月末までに494人と、合計で708名にすぎません。  厚生省のエイズサ―ベイランス委員会の発表、血液製剤による感染者は除きますが、ではエイズ患者、感染者数は、昨年は493人にものぼり、前年の 2. 1倍を記録し、累計でも1,046人にものぼっています。この数字から見てもわかるように、今、日本は感染爆発するかしないかの瀬戸際にいるわけです。今一番大切なことは、エイズをいたずらに恐れたり、軽視したりせずに、エイズのワクチンが今世紀中に発明されない今、唯一のワクチンはエイズに対する正しい認識、知識であると言われているように、我々が正しい知識を身につけ、冷静な判断でこの病気に向かっていくことこそが最も重要なことであると言われています。  しかるに我々米子市民に対して米子市は、エイズに対する正しい知識を一人ひとりが身につけるような施策がなされてきたのでありましょうか。確かに広報よなごの3月号の半ペ―ジの半分程度、わずかです。記事が載っておりました。3回ほど連載されるとは聞いておりましたが、果たしてこれで小学生、中学生、高校生、20代の若者や各年代の市民一人ひとりに正しい知識が身につくものでありましょうか。米子市としての今後の取り組みについてお考えを聞きたいと思います。  大きな13番目として、同和対策についてお尋ねいたします。  同和問題は人間の自由と平等に関する基本的人権にかかわる全市民的な課題であり、特に就労、教育や結婚等日常生活への心理的差別が根強く残っていると思われますが、同和対策についての御所見をお伺いいたします。  大きな14番目として、教育問題について市長並びに教育長にお尋ねをいたします。  1点目は、学校教育についてであります。  最近の児童生徒の体位の向上は目覚ましいものがありますが、逆に体力の低下という現象が見られることについてどのようにお考えか御所見を承りたいと思います。  次に、中学校給食についてお尋ねいたします。  本市においては、現在検討委員会を設置され、中学校給食の必要性について検討されておられるわけですけれど、メンバ―構成、その検討内容と現況についてお伺いいたします。  次に、本市には県立高等学校が5校、市立高等学校が3校設置されており、約8,000人が教育を受けています。有名校志向の加熱化による多くの弊害が見られますが、この実態について教育長はいかがお考えか御所見をお伺いいたします。  2点目は、高等教育機関の設置の見通しについてお尋ねいたします。  錦海町に進出予定の学校法人広島YMCA学園による米子医療福祉専門学校の規模、内容と時期についてお伺いいたします。なお、学生募集要綱案についてもお知らせいただきたい。また、今後の高等教育機関の設置見通しについてお伺いいたします。  3点目は、社会教育についてであります。  社会の情報化、国際化、高齢化が進む中で、生涯学習に対する意欲、要望はますます高まっていく情勢にありますが、その具体的な推進体制についてお伺いいたします。
     次に、明日の郷土を担う青少年がたくましく幅広い視野を持ち、心豊かに成長することは社会全体の願いであり、青少年が社会の一員としての役割と責任を自覚して自発的に地域活動に参加できるように体験学習の機会を拡充することが大切だと思いますが、具体的にどのような取り組みをなされるのかお伺いいたします。  次に、市立図書館の充実についてであります。  市長は、生涯学習時代に見合った市立図書館として、引き続き新刊図書等の充実に努めるほかコンピュ―タ―システム導入のための諸準備等図書館機能の充実を図ってまいりたいということですが、具体的な今後のスケジュ―ルについてお伺いいたします。  5点目は、文化行政のあり方と対応についてであります。  市長は、豊かな人間性と文化をはぐくむ都市づくりを施策の目標の1つとされ、教育や芸術文化は社会のあらゆる分野の発展基盤であり、21世紀に向けての創造性と活力ある若者の育成、長寿社会に対応した生涯教育の充実、芸術文化の振興など、生きがいに満ちた心豊かな市民をはぐくむ教育、文化行政に努めてまいりたいと述べておられます。文化行政が時代の価値観、変化に後押しされて新たな概念として提起されたのは昭和50年代前半のことであり、この時期高度経済成長のかげりが生じ、一方では物質的な生活の豊かさが達成された反面、もう一方ではその質的充足や精神的な豊かさを求める声が人々の間で次第に高まってきたわけですが、これは要するに人間らしさや生きがいへの希求であり、個々人の生活での広範囲な文化享受と創造への欲求を意味するものであると思います。  本市においても、いろいろな文化活動サ―クルや文化団体が誕生し、こうした文化への志向が社会的ニ―ズとして高まりを見せてきていると思いますが、それらへの具体的な行政対応、つまり今後の文化行政のあり方について御所見を承りたいと思います。  大きな15番目として、米子城の再建についてお尋ねいたします。  かねてより観光資源開発の一環として検討がなされてきた経過がありますが、最近また米子城再建の話が再燃しております。私もかねてより米子城の再建はぜひやるべきだと思っている一人でありますが、市長の御所見をお伺いいたします。  以上で私の質問を終わらせていただきますが、答弁により再質問をしていきたいと存じます。(拍手) ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君)(登壇) 初めに、私の市政に取り組む基本姿勢と基本理念についての御質問にお答えをいたします。  市長に就任して2年近くなったところでございますが、振り返ってみますと、行政経験のなかった私が今日を迎えることができたのは、議員各位を初め多くの方々の御指導、御支援のたまものであると考えております。  市の行政は市民に密着し、広範多岐にわたっているところを再認識したところでございますが、今後はこの2年間の行政経験を生かし、健やかに、幸せに、みんなで豊かなまちづくりを基本理念に、第5次総合計画で掲げた緑とうるおいのある快適な都市づくりを初めとする5項目の諸施策の実現を目指すとともに、重要課題、懸案事項の解決に全力を傾注し、21世紀への基盤づくりに取り組んでまいる所存でございます。  次に、人口増加対策と就業構造人口の変化に対応したビジョン、役割についてでございますが、まず人口問題でございます。  平成2年に実施されました国勢調査結果では、鳥取県内におきまして人口増加が見られたのは鳥取市ほか8町村で、そのうち、県西部は4町村でございます。御承知のとおり、米子市では、わずかではございますが人口減になりました。隣接する周辺市町村で考えた場合、増加しております。人口の増加は都市の活力、活性化に欠かせない要因の1つとなるものでございまして、とりわけ若年層の人口構成の増、他地域からの人口流入を促す施策が必要でございます。  このため、若者を定着させるような優良な雇用の場の確保や魅力ある都市づくりを進めなければならないと考えております。米子市を中心とする県西部地域は人口増加を促す恵まれた条件を持っておりますので、これを生かして米子市の人口増を図るのはもとより、広域的な観点から取り組んでまいりたいと存じます。  就業構造人口につきましては、社会経済情勢の変化に伴い、全国的にも第1次産業が減少し、第2次及び第3次産業が増加する傾向にあります。その中で第3次産業のウエ―トが高いのは経済の高度成長から安定成長への移行とともに、いわゆる経済のサ―ビス化が進んだことによるものと考えられます。第1次産業の就業者の高齢化、就業構造割合の変化は、鳥取県においてもまた米子市においても同様でございます。  第5次総合計画では、産業別就業者人口を平成12年には、第1次産業 6. 1%、第2次産業26%、第3次産業6 7. 8%と予測いたしており、これらを織り込んだ諸施策を推進する構想計画といたしておりますほか、今後の社会経済情勢の変化には適切に対応してまいりたいと存じます。  次に、地方拠点都市地域の制定についてでございますが、鳥取県における東部地域との選定、それまでの県西部地域の取り組み等につきましては、私の考えも含め12月市議会定例会の最終日に御報告をしたところでございます。  しかし、結果は結果として、県西部地域の振興を考えたとき、県境の問題はございますが、以前からの課題でもございました中海圏域の持つすぐれた諸条件を最大限に生かした地域整備を図り、地方拠点都市の次の指定に向け取り組むため、両県の関係市町村で中海地域拠点都市推進協議会を設立したところでございます。県境を越えた地域指定は、制度的には両県知事がそれぞれの地域を指定することになっておりますので、鳥取県側は米子市、島根県側は松江市が中心となり、今まで取り組んできた計画等をベ―スに中海圏域をにらんだ振興計画を策定すべく現在作業中でございます。国の1次指定において鳥取、島根両県の事情が違う点はありますが、関係市町村連携のもとに次の指定に向け努力してまいりたいと存じます。  また、広域行政の推進につきましては、今日、市民の日常生活空間が市町村境界、県境を越え拡大している現状の中で、広域的な地域の総合的魅力を創出していくような施策が必要でございます。  広域行政の推進や市町村合併は、効率的な行財政運営の上から有効な手段であることは十分認識いたしておりますが、関係市町村の連携、協調と信頼関係が不可欠であることも考えております。その意味におきまして、地方拠点都市地域の指定に向けて県西部市町村が一致団結できたことは大きな意義があり、今後は米子市が中心となり、県西部市町村振興協議会の活動等を通じさらに連携を強め、広域行政の推進はもとより合併の機運の盛り上がりに努力してまいる所存でございます。  次に、西部市町村長会議並びに仮称鳥取県西部経済文化会館推進委員会の経過と今後の着工の見通しについてのお尋ねでございますが、御案内のとおり、鳥取県西部経済文化会館仮称の建設につきましては、西部圏域の産業経済活動、文化芸術活動の拠点施設として、西部圏域住民の待望の施設であると考えております。  その後の経過でございますが、現在鳥取県西部経済文化会館仮称建設推進委員会で施設内容を検討していただいているところであり、着工の見通しにつきましては、県の第6次総合計画ではその計画期間内での着工となっておるところでございますが、当面の見通しとしましては、平成5年度には、県は基本構想策定費として2,000万円計上されており、また4月には、組織強化のため、機構改革をされるように伺っておりますので、5年度早々には県と協議し、施設内容等を固めてまいりたいと存じます。  また、関係市町村が共有の建物として土地代、維持管理費について公平な負担をするのが同会館建設の意義であるのではなかろうかということですが、土地にかかる負担につきましては、立地市町村に多大な経済的、文化的影響と効果が期待されますので、それなりの負担は覚悟をしなければならないものと考えております。また、維持管理費につきましては、今後県並びに西部市町村と十分協議してまいりたいと存じます。  次に、ふるさと大山ふれあいリゾ―ト構想の推進についてでございますが、開発事業者シャロンの進出意欲に対する見解についてのお尋ねでございますが、全国各地で最近の経済社会情勢の変化等により、開発事業者が撤退もしくは当初の計画どおり準備が進んでいない事例もありますが、御案内のとおり、大山国際村リゾ―ト構想整備の構想変更につきましては、平成4年6月、市議会全員協議会において御説明申し上げたところでございますが、開発事業者でありますシャロンと協議をした中では、進出意欲は十分でございます。  次に、ふるさと大山ふれあいリゾ―ト構想の西大山地区大山国際村リゾ―ト構想の地元及び地権者の方々に対しての説明と合意形成についてのお尋ねでございますが、環境公害、治水等につきまして、森林法等関係法令及び鳥取県開発事業指導要綱に基づいて実施されるものでありますが、地元大山国際村リゾ―ト開発事業対策協議会の水利部会及び環境部会等の御意見を十分配慮し、最終的には開発事業者と同協議会とで開発協定を締結した上で事業を進めてまいりたいと存じます。また、地元及び地権者につきましては、構想変更後の説明を昨年8月から、大山国際村リゾ―ト開発事業対策協議会及び地元自治会並びに地権者の方々に説明会を実施し、開発事業者のシャロンにおきましては、現在事業の認定申請に向けて地元調整等に積極的に取り組んでおり、地権者から基本的同意書を一部の方々からいただいているところでございます。  次に、各重点整備地区の進捗状況と今後の整備見通しについてのお尋ねでございますが、この構想の中には8地区、30施設であります。事業規模、事業内容等さまざまでございまして、進捗状況を一律に数字でお示しすることは困難でございますが、施設数で見ますと、供用開始したものが6カ所、一部供用を開始したものが2カ所、現在着工しているものが5カ所となっておる状況でございます。なお、今後の整備見通しについては、現在手続中のものが2カ所あり、西大山地区の大山国際村につきましては、先ほど申し上げましたとおり、地権者及び地元関係者に御理解をいただくよう鋭意努力をしているところでございます。  次に、総合福祉センタ―の建設につきましては、平成6年度の着工を目指し、新年度当初予算で基本設計費等関係予算の計上をいたしておりますが、現在福祉関係者等で構成する米子市総合福祉センタ建設構想懇談会におきまして、他の福祉施設等の関連も考慮しながら、施設の規模、機能等について御検討をいただいているところでございます。今後、検討結果に基づく懇談会の御提言を十分尊重しまして、建設場所、施設の規模、内容等について市議会にも御相談申し上げ、早い時期に基本構想を策定したいと考えておりますので、いましばらく時間をいただきたいと存じます。  弓ケ浜海岸の美しい砂浜が環境の変化により浸食されていることはまことに憂慮される事態であり、浸食対策は、市民の生命、財産を波浪や浸食などの災害から守る重要な事業であると考えております。両三柳工区については、建設省倉吉工事事務所において平成5年度に、大水落川の突堤を沖合に50メ―トルないしは60メ―トル延長して砂の着きぐあいを見たいということでございますし、夜見、富益地内につきましては、鳥取県の海岸災害復旧工事として、樋口川から長兵衛川の間約600メ―トルについて査定を受け、突堤2基に採択され、現在鳥取県が工事着手に向けて関係機関と市を交えて協議中でございます。また、両三柳工区以西の米子海岸全域を建設省に対し、直轄工事区間への編入とともに、海岸保全事業の促進方を強く要望してまいりたいと存じます。  中海の水質浄化対策についてのお尋ねでございますが、この対策につきましては、平成元年1月に中海が湖沼水質保全特別措置法の指定湖沼となり、平成2年3月に鳥取、島根両県で中海に係る湖沼水質保全計画を策定されたところでございます。  本市といたしましても、中海水質保全計画を策定し、公共下水道事業、農業集落排水事業、合併処理浄化槽設置整備事業等各種の浄化対策に全市、全庁を挙げて取り組んでいるところでございます。  生活排水対策推進指導員につきましては、生活排水対策講習会、さらには地域で独自の活動をしていただき、生活排水対策実践活動の啓発を行っていただいております。  中海水質保全計画に係る事業の実施状況につきましては、平成3年度までに事業費は113億900万円で7 7. 6%の進捗率となっております。中海の水質につきましては、米子湾中央部の状況を申し上げますと、昭和63年度のCOD値 7. 0ミリグラムパ―リットルが平成3年度では 6. 1ミリグラムパ―リットルと、平成5年度目標値の 5. 9ミリグラムパ―リットルに近づいている現状でございます。  次に、生活排水対策推進計画の策定についてのお尋ねでございますが、平成2年6月、水質汚濁防止法の改正が行われたことに伴いまして、平成4年3月、県知事より米子市の区域のうち加茂川、旧加茂川流域、大沢川流域が生活排水対策重点地域に指定されたところであります。したがいまして、この流域の生活排水対策推進計画を策定するために生活排水対策推進計画策定協議会及び幹事会を設立いたしまして、広く市民の方々の御意見をいただくとともに、関係機関の御協力を得ながら推進計画を策定しているところでございます。今後につきましては、この推進計画に基づきまして、加茂川、旧加茂川流域、大沢川流域の浄化対策を図ってまいる所存でございます。  米子水鳥公園の整備状況並びに完成の見通しについてでございますが、御承知のように、平成4年度に一部盛り土工事を行いましたところ、土砂の重圧によって予想以上のヘドロの盛り上がりがあったことは既に御承知のとおりでございます。このため、実施計画を見直し、工事内容を一部変更し、着工する予定でございましたが、鳥への影響を配慮し、本年度事業としては、駐車場及び屋外トイレの工事のみとすることとし、他の工事は5年度以降に繰り延べることといたしました。平成5年度及び6年度工事として、公園の造成工事、施設整備、ネ―チャ―センタ―建設工事を実施する予定でございまして、平成6年度中に全工事が完了することといたしております。  次に、本市の国際化についてのお尋ねでございますが、まず外国人専用の生活相談窓口の開設でありますが、居住しておられます外国人の国籍も21カ国にのぼり、生活相談窓口の開設にも言葉の問題が大きな障害となっております。このため、現在は米子国際交流協会にお願いし、日常生活の相談を受けていただいてる状況であります。  本市といたしましては、通訳ボランティアの方々を中心に活動しておられます米子国際交流協会の協力を得て、今後とも外国人居住者に対する生活相談業務を実施してまいりたいと考えております  次に、街路、公共建造物に対する外国語表記の問題でございますが、街路につきましては、本市の所管外のものが多く、今後関係機関と協議を進め外国語表記を図っていく必要があると考えています。また、本市の公共建造物に対しましては、新設するものにつきましては、外国語表記を行ってまいりたいと考えておりますし、既存の建造物につきましては、外国人居住者の意見を参考に必要度の高いものから対処してまいりたいと考えております。  次に、自治省の国際交流のまち推進プロジェクトの指定につきましては、現在既指定市町村の事業効果を調査研究しているところでございますので、その結果に基づきまして、本市の方針を定めた上で鳥取県当関係機関と協議を進めてまいりたいと考えています。  また、外国文化への理解を深める機会の創造についてでありますが、米子国際交流協会の企画を支援する中で、多くの市民の方々が参加されます機会を創造してまいっておりますし、さらに生涯学習課におきまして新たなプランを策定中であり、新年度には実施できるものと考えております。  崎津工業団地事業について、現在の県、市、公社間の資金調達と運用についてでございますが、平成5年2月末日現在の債務額は約95億6,000万円であります。その内訳として、県貸付金30億円と金融機関からの借入金約65億6,000万円でありますが、平成4年度については、県貸付金は無利子貸し付けでございまして、市といたしましては、30億円の借入金に対する利子相当額約1億7,000万円を今回の市議会に補正予算で御提案し、お願いしているところでございます。  次に、平成5年度において一般会計より30億円の貸付金につきましては、県、市それぞれ30億円が無利子貸し付けとなりますが、この30億円に対する利息相当額は、現在の借り入れ利率 5. 13%で試算いたしますと、年間約1億5,390万円になります。  次に、早急に土地利用を作成し、早い解決をとのお尋ねでございますが、平成5年1月12日、崎津公社に米子市崎津地区中核工業団地の土地利用計画を調査検討するために崎津工業団地検討委員会を設置しまして、同委員会において、さきの12月議会で各議員さんからの御提言も含め、検討中でございます。市にとりましても重要課題と考えておりますので、できる限り早い時期に有効な土地利用計画が策定できるよう鋭意努力してまいりたい所存でございます。  次に、行財政運営における職員の資質向上及び職員の適正配置の取り組みについての御質問にお答えをいたします。  最近における社会経済情勢の急速な進歩や変化に伴う行政需要は複雑多様化しておりますが、これらの行政を効率的に運営する上には、職員の養成と職員の適正配置を行うことは極めて重要と考えております。このため、職員に対しては、ますます多様化する行政需要に対応していくため、研修を初め先進都市視察、海外への派遣及び各種講習会等に積極的に参加させるようにしております。特に国際化時代に対応するため、4月に発足します全国市町村国際文化研修所にも派遣いたしまして、職員の人材育成並びに職員の資質向上を図り、活力ある職場づくりに取り組むようにしております。  また、職員の適正配置につきましては、業務量に応じた適正な人員確保と成績主義あるいは能力主義に基づく職員配置を行い、効率的な行財政運営を図りまして、より一層住民福祉の増進に努めてまいる所存でございます。  また、財源の確保につきましては、まず市税の適正な徴収の確保に努めてまいるのはもとより、使用料、手数料についてもたえず適正化を図って自主財源の確保に努めるとともに、経費効率の向上、つまり最小の費用で最大の効果を上げることが基本原則であると考えております。したがって、国、県等の依存財源をより多く確保することも肝要であり、このことにより限られた自主財源をより多く生かすことができると認識いたしております。とりわけ現在の厳しい環境の中におきましては、管理経費の徹底した節減を図りながら、事務事業について不断の見直しを行いますとともに、施策の実施に当たっては、緊急性、重要性等を考慮しながら、あわせて最も効率有効な事業手法を選択することが必要であります。  このような観点に立ち、新年度予算編成に当たっては、国と同一の基調により消費的経費において削減努力を行う中で、行政相互間の調整をとりながら、財源の効率的、重点的な配分に意を用いたところでございます。今後とも行政改革大綱の本旨にのっとり健全な行財政運営に向かって取り組んでまいる所存でございます。  次に、広域幹線道路網の整備についてのお尋ねでございますが、幹線道路網の整備は都市づくりの骨格として地域経済、文化圏及び生活領域の拡大が図られ、将来における市政の発展に重要な役割を果たすことは御案内のとおりでございます。  初めに、中国横断自動車道岡山米子線でございますが、昨年12月に落合ジャンクションまで6 6. 5キロメ―トルが供用開始され、中国縦貫自動車道と接続いたしましたが、北房ジャンクションから岡山総社インタ―チェンジ間4 1. 2キロメ―トルについて、また国道9号バイパスの米子道路は高規格自動車専用道路として淀江岸本線から陰田までの 8. 3キロメ―トルは既に供用開始されており、淀江岸本線から淀江町今津の間 5. 4キロメ―トルにつきましては、ツボカメ山トンネルを中心にいずれの道路も平成5年度を初年度とする第11次道路整備5カ年計画期間内完成に向けて工事が進行中でございます。 次に、山陰自動車道につきましては、昭和62年に鳥取市から山口県美祢市の間が国土開発幹線自動車道の予定路線に決定されたわけでございますが、工事着手までには相当の年数を要するため、現在建設中及び調査中の国道9号バイパスを高規格自動車専用道路として建設を進め、実質的な山陰自動車道を早期に実現しようということで計画が進められているところでございまして、早期実現に向けて一層努力してまいりたいと存じます。  次に、国道180号バイパスにつきましては、第1期工事として米子市吉谷の県道米子広瀬線から国道9号米子道路の間2キロメ―トルが事業化されておりまして、用地取得については平成5年度に完了の予定であり、工事につきましては、埋蔵文化財調査の進捗にあわせて、平成2年度から吉谷側の土工工事に着手されており、平成5年度にはトンネル坑口まで2車線の暫定断面までを施工し、平成9年度までに第1期工事完成に向けて工事が進行中でございます。  次に、国道181号につきましては、昭和町から国道9号バイパスの間1,340メ―トルにつきましては、昭和62年度に事業認可を受け、同年度に着工され、平成10年度に完成予定であり、9号バイパスから永江団地入り口の2,880メ―トルにつきましては、昭和49年度に着工され、平成4年度中に1,280メ―トルが完成見込みであり、未完成部分の1,600メ―トルにつきましては、平成9年度の完成予定と承っております。  次に、国道431号線につきましては、御案内のとおり、昭和48年度から改築事業が進められてまいりました米子自動車道の米子インタ―チェンジから河崎の間 9. 8キロメ―トルにつきまして計画区間の整備が完了し、本年2月10日に供用開始されたことに伴い、境港市まで全線4車線として整備されており、現時点では事業計画の予定はないと承っております。  以上、主要道路の今後の見通しについて御説明を申し上げましたが、各路線とも米子市を中心とした西部経済圏の重要路線でありますので、今後とも早期完成に向けて関係機関に要請してまいる所存でございます。  次に、中海架橋についてお答えをいたします。  中海架橋建設につきましては、現在鳥取、島根両県が共同で平成2年度から3カ年の計画で調査が実施されておりますが、道路交通センサスのOD調査分析のおくれに伴い、最終的に調査結果がまとまるのは平成5年度になる見込みでございます。この調査は、地域や道路の現況、ル―ト選定に関する基礎調査、環境調査等を行い、社会経済情勢や将来交通量推計と配分を踏まえ、将来の幹線道路として中海架橋の位置づけの検討を行い、ル―ト検討を含めた概略設計、整備手法等について調査検討されるものでございます。ル―ト選定に当たっては、調査結果を十分考慮の上決定されるものと理解しておりますが、中海圏域の活性化を図るため、引き続き米子、安来両市の行政、議会、各種団体の代表で組織しております中海架橋建設促進協議会を中心として建設促進に努力してまいりたいと存じます。  都市計画道路の整備状況は約61%の進捗となっておりますが、これは国道、県道の整備が中心であり、今後は市街地を中心に地域に密着した道路の整備を図ってまいりたいと考えております。  初めに、県道米子境港線でございますが、現在市道大崎西2号線まで供用されており、それ以西の未供用区間については用地買収が進められており、国の第11次道路整備5カ年計画の最終年であります平成9年度内の完成目標とうかがっております。また、国道9号から灘町橋の間については、沿道土地区画整理事業と整合させて平成7年度の完成目標とうかがっております。市道安倍三柳線につきましては、平成4年度で内浜産業道路から市道外浜街道線までの延長1,360メ―トルを供用開始させ、外浜産業道路までは第5次総合計画において年次的に整備促進したいと考えております。市道富士見町東町線の富士見町1丁目地内につきましては、現在用地買収を進めており、平成7年度で完成させる計画でございます。また、通称土橋周辺につきましては、土橋土地区画整理事業と整合を図りながら整備したいと考えております。市道車尾目久美町線につきましては、国道180号から1級河川米川までを平成9年度を目標に現在整備を行っておりまして、国道180号から国道181号の間については、引き続き平成10年から整備したいと考えております。米子駅福生線につきましては、第5次総合計画の期間内に着工できるよう検討してまいりたいと考えております。  次に、流通拠点機能等の調査についてでございますが、中国横断自動車道米子落合間の開通と高速交通体系の整備を本市の発展にとって効果あるものとして地域経済の発展を図るためには、広域流通拠点機能の充実も重要な地域政策課題の1つであるとの認識に立って、流通拠点機能としての新流通団地及び新工業団地の造成の可能性の検討と開発の方向性を見定めることを目的に検査、調査するものでございます。  JR伯備線複線化及び山陰本線複線電化の促進及び新幹線化への整備促進についての対応でございますが、JR伯備線及び山陰本線の高速化につきましては、全国主要都市とのアクセス交通体系として、地域の経済活動及び観光、文化等の発展を図る上で重要であると考えております。したがいまして、伯備線及び山陰本線の高速化を図るためにはどのような方法がよいのか、広く情報収集を行うとともに、関係機関との連携を図りながら対応をいたしたいと考えております。  次に、東山公園駅の内容についてでございますが、現在JRおいて、3月18日の開業を目指し、東山総合運動公園のスポ―ツ広場横駐車場に隣接して新駅を建設中でございます。  施設の概要といたしましては、6両対応のプラットホ―ム2面とこ線橋を主体とした無人駅でございまして、開業後は普通列車63本、快速列車2本が停車し、1日平均425人の利用が見込まれております。また、この開業に関連し、市といたしましても、駅に隣接した公園敷地内に公園休憩舎を設けまして簡単な物品販売等を行うよう計画しているほか、米川沿い堤防の公園整備を行いまして、駐輪場のスペ―スを確保するなど公園利用者や駅利用者の利便を図ってまいる所存でございます。  米子空港についてでございますが、既設路線の充実につきましては一昨年の4月、名古屋便が就航し、昨年12月から通年運航となりました。東京便につきましても、4便通年運航が実現したところでございます。大阪便につきましては、本年4月からMD87の就航が決まり、MD87が2往復、YS11が1往復となり、便数は減りましたが提供座席数については増えております。さらに夏休みとか年始年末につきましては、増便していただくよう航空会社の方にお願いをいたしております。  また、新規路線の開設につきましては、需要が大きな要件となりますが、2,000メ―トル滑走路完成に向けて可能性について検討するとともに、航空会社に打診を行っているところでございます。  次に、国際チャ―タ―便の運航につきましては、昨年の5月に初の外国籍の就航から、今年度既に8往復の国際チャ―タ―便が実現しており、さらに今月の19日には、韓国と香港へのチャ―タ―便がそれぞれ計画されております。平成5年度の計画につきましては、現在31往復の国際チャ―タ―便計画があると把握しております。本市といたしましても、実現に向けて努力してまいりたいと考えております。  次に、上水道についてでございますが、御承知のように、慢性的水不足を解消するため昭和57年、第7期拡張計画を策定しその事業を推進しておりますが、既に水浜、二本木で新しい水源を開発し取水いたしており、残された事業は、賀祥ダム参画による取水を残すのみとなっております。  取水に当たりましては、以前にも御答弁申し上げておりますように、きれいで豊富な水を安くとりたいということを基本にしておりますが、国の方針といたしましては、ダム参加によるものであるので、法勝寺川で表流水をとるべきだということであり、今日までいろいろと協議し、検討を続けておりましたが、ようやく最近になりまして、どうやら日野川本線での伏流水取水ができるのではないかという感触を強めておりますので、是が非でもこれが実現できるよう、皆様方の御支援をいただきながら努力する覚悟でございます。 取水に当たりましては、何と申しましてもその水質と量が最も問題でございまして、ボ―リング調査をお願いして取水地点の特定と取水方法の検討に役立てたいと考えております。  下水道の認可区域の拡大と普及促進についてでございますが、平成4年3月に内浜及び外浜処理区合わせまして355ヘクタ―ルの区域拡大の事業認可を得たところでございます。新たに拡大いたしました区域及び認可区域を含めまして、当面本市の財政計画、投資効果、執行体制を勘案しながら整備に努めてまいる所存でございます。なお、この区域の整備がおおむね70ないし80%完了した時点で次期認可区域の拡大を図りたいと考えております。  次に、普及率向上対策でございますが、御案内のとおり、平成4年度末現在での人口普及率見込みは2 8. 3%でございますが、第5次総合計画の枠組みに沿って整備促進を図り、最終年度の平成7年度には、人口普及率35%を目標に努力してまいりたいと考えております。  また、下水処理により発生いたします汚泥の有効利用を図るため、本市では昭和61年度より、民間会社に対しまして企業製造用として、一部ではございますが、処分を委託しているところでございます。今年度におきましては、発生汚泥の約21%を委託処分することといたしております。なお、委託先の民間会社に対しまして肥料の製造の増量を図るよう指導を続けてまいりますとともに、肥料以外の有効利用の方法につきましては、現在研究機関において開発されつつありますので、本市におきましても、これらの成果を見ながらさらに有効利用について長期的課題として取り組んでまいりたいと考えております。 次に、アメニティタウン計画とうるおい・緑・景観まちづくり整備計画との整合についてでございますが、アメニティタウン計画は米子市全体のまちづくりについて基本的な考えをまとめた計画でございます。また、うるおい・緑・景観まちづくり整備計画は、その考え方に基づきまして、さらに具体性を持たせた計画でございます。したがいまして、御指摘の点につきましては、当然整合が図られております。  また、お尋ねのうるおい・緑・景観まちづくり整備計画の整備手法等についてでございますが、御案内のとおり、当整備計画では対象地域約240ヘクタ―ルを定めまして計画目標をおおむね10年に置き、建設省所管の事業を行うこととなっております。今後は、街路事業、河川事業、公園事業、土地区画整理事業、市街地再開発事業などを活用して、心豊かなまちづくりを基本理念に、うるおいのある空間、豊かな緑、美しい景観を創出することを柱として体系的に都市景観の形成を図ってまいりたいと存じます。  土地区画整理事業における公共団体施行と組合施行での地権者にとっての内容の違いについてでございますが、公共団体施行は、都市計画区域内の土地について施行地区の面積が5ヘクタ―ル以上で、都市計画道路、河川事業等の重要な公共施設の新設または改築とあわせ整備を必要とする地区について都市計画事業として行うものでございます。なお、現在行ってる事業は米子駅前西土地区画整理事業でございます。  また、組合施行につきましては、都市計画区域内の土地について土地所有者または借地権を有する者が景観及び事業計画を定め、組合設立について知事の認可を受け、地区内の関係者全員が組合員となって行う事業でございます。現在行っている事業は、両三柳と車尾宮の前と福原土地区画整理事業の3地区でございます。  なお、米子駅前土地区画整理事業の公共団体施行と現在計画中である観音寺土地区画整理事業との相違についてのお尋ねでございますが、観音寺地区につきましては、組合施行であり、都市計画道路とあわせて整備を必要とする地区であり、国から補助金を受けて行う事業のため、地権者の方々にとりましては公共団体施行との違いはございません。  次に、土地区画整理事業の施行優先順位の決定の考え方でございますが、公共団体施行につきましては、緊急度や財政状況など勘案して優先順位を決定いたしております。また、組合施行につきましては、関係権利者の同意が得られ、組合設立が可能な地区から事業を行っているところでございます。  すべてのドライバ―、自転車利用者、歩行者が交通安全、あるいは交通モラルを一人ひとりが自分のこととして考えていただくことが事故防止上極めて重要でありますが、交通安全施設の整備につきましては、事故を防ぐ大きな要素となっております。御質問のカ―ブミラ―につきましては、緊急度の高いものから順次設置をいたしておりますが、場所等の問題もあり、要望にこたえられない箇所もあり苦慮しているところでございます。御要望にこたえるべく一層の努力をいたしたいと思います。  交通信号機等規制にかかるものにつきましては、関係地区住民の方と十分協議しながら、米子警察署を通じ鳥取県公安委員会へ強力に要請いたします。  また、歩道整備につきましては、県策定の鳥取県ふれあいまちづくり整備指針と整合を図りながら、お年寄り、障害者等交通弱者の方も安心して通れる歩道等の整備を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(福谷 清君) 暫時休憩をいたします。                午前11時50分 休憩                午後 1時03分 再開 ○議長(福谷 清君) 休憩前に引き続き会議を開き、市政一般に対する質問を続行いたします。  森田市長。 ○市長(森田隆朝君)(登壇) 再開に当たりまして、若干順序は違いますが、お尋ねの都市環境の改善についてお答えを申し上げます。  本市の中心市街地の再開発につきましては、昭和63年から進めております紺屋町周辺地区の市街地再開発事業による商業再開発でございます。本再開発は組合施行の再開発として紺屋町商店街の皆様が中心になり取り組んでおられることは御承知のことと思います。再開発計画には商業ビルを中心に中心市街地に潤いを与える空間としてシビックパ―クや旧加茂川沿いの緑道を計画しており、それらの公共施設と商業ビルを一体的に整備する計画であります。また、施行者としましては、本再開発事業は商業再開発であり、権利者である商業者の皆様が中心となった組合施行の市街地再開発事業が最適であると考えております。  なお、今後の事業の見通しにつきましては、地元組織であります再開発準備組合とともに協力しながら事業を推進してまいりたいと考えております。  次に、救急医療体制緊急情報システムについてお答えをいたします。  交通事故等救急事象は年々増加の傾向にありますことは御指摘のとおりでございます。救急現場を迅速的確に把握し、応急処置を行いながら適切な医療機関に搬入して医療がなされ、救急患者の社会復帰を図ることが大切であります。そのために消防本部としては救急高度化事業として、救急救命士の養成、高度応急処置資格者の育成、高規格救急車と資器材等の整備を推進しているところでありまして、医療機関の救急隊との密接な連携を図ることがより重要であると考えます。  新しい消防本部庁舎に緊急情報システムを導入して、緊急通報がありますと発信地表示装置及び地図探索装置を活用して緊急現場の早期位置確認をするとともに、コンピュ―タ―に入力してある病院情報を活用して的確な医療機関を選定し、高度な応急処置を実施して搬入することにより、現体制より一層の救命効果が図れるものと考えております。  次に、清掃工場の今後の対策につきまして、平成5年度に長期展望に立った一般廃棄物処理基本計画策定を予定しているところでございまして、これに基づいた清掃工場の整備計画を早期に立案したいと考えているところでございます。  次に、不燃物最終処理場につきましては、西部広域行政管理組合におきまして、引き続き民間委託の方向で現在地の隣接地に新処分場用地を確保することができ、平成5年度中の完成をめどに去る1月27日、建設に着手したところでございます。  分別収集につきましては、可燃物、不燃物、焼却不適物、発泡スチロ―ルの分別収集に加えて、昨年11月から廃プラスチック類の分別収集を行い、清掃工場の延命化に向けて努力をしているところでございます。さらに昨年12月からは、モデル地区を設定して紙ごみの分別収集を行い、減量化、資源化に向けて努力しているところでございますが、平成5年度には、これを全市に拡大して分別収集を行うことといたしておるところでございます。また、リサイクルセンタ―の建設に先行して新年度から缶類の分別収集を予定し、実施方向につきまして検討を進めているところでございます。  我が国の農業ビジョンにつきましては、昨年6月、農林水産省により新しい食糧、農業、農村政策の方向が示され、今後この方向に沿って所要の制度、施策が見直されることになっております。  本市としましては、基本的には、この新農政プランの方針を踏まえて、本市の地域の実情に合った農業の振興を図っていきたいと考えております。今日の農業は、農産物の貿易自由化の外圧が強まる中で、農業後継者不足等厳しい環境にありますが、食糧の確保及び農業の持つ多面的機能等重要な産業でありますので、その振興に努めたいと考えております。  また、本市の水田農業の振興についてでございますが、このたび国が新農政プランを踏まえて提示しました水田営農活性化対策事業に沿って、この地域に合った稲作と転作作物、稲作と果樹、あるいは畜産等との複合経営を推進していきたいと考えております。そのため、大豆、白ネギ、花卉、飼料作物の振興、転作団地、集落営農組織、農作業受託組織の育成に力を入れていきたいと考えているところでありまして、市としましても、国、県及び農業団体ともよく協議して積極的に取り組んでいきたいと考えております。  特産物の振興と育成についてのお尋ねでございますが、従来から本市の特産物として育成してまいりました白ネギ、葉たばこ、ニンジン、カンショは、彦名干拓農地の完成によってその生産基盤の拡大に期待しているところでありますが、他産地との競合に負けない産地づくりに関係機関の御指導をいただいて努めてまいりたいと考えております。  なお、白ネギにつきましては、鳥取県西部13農業協同組合で鳥取県白ネギ改良協会を組織し、平成3年度、延べ513ヘクタ―ルの耕作面積を確保し、大阪市場でのシェアは60%と承知いたしております。この中心産地が本市であることは御案内のとおりでございます。また、最近需要の多い花卉栽培につきましては、生産組織の育成強化と施設整備を進め、地域の特性を生かした産地形成を図ってまいりたいと考えております。  次に、バイオ技術の導入についてでございますが、鳥取県園芸試験場において水稲を初めナシ、リンゴ、ブドウ、ネギ、カンショなど多くの作物で研究が進み、一部実用化されておりまして、本市の場合、カンショとイチゴの生産にウイルスフリ―苗を利用し、良品質、高生産栽培に効果を上げてると承知いたしております。今後、農業団体と協議しながら普及に努めてまいりたいと考えています。  次に、水産業の振興対策についてでございますが、近年、沿岸漁業の不振に伴い、とる漁業からつくり育てる栽培漁業の振興策が必要となっております。したがいまして、増養殖漁業、いわゆる資源管理型漁業への振興策を図る必要があります。平成4年度におきましては、漁場整備のために並型魚礁、岩石魚礁を設置し、バイ50万尾、ガザミ30万匹の稚魚、稚貝等の放流が行われたところでございます。
     また、ヒラメ養殖事業としましては、平成3年度にヒラメ8,000尾の養殖可能な育成施設が完成しましたので、平成4年度において、米子市漁業協同組合では7,000尾のバイオヒラメの育成が行われているところでございます。内水面におきましては、淡水魚育成放流事業としてアユ200万尾、コイ8万尾、イワナ、ヤマメ、ニジマス8万尾、ウグイ20万尾、サケ40万尾、モクズガニ1万尾が育成放流され、日野川水系における水産資源維持に成果を上げたものと考えております。平成5年度におきましても、引き続き海面、内水面の漁業振興対策として栽培漁業の振興を図ってまいりたい所存でございます。特にヒラメ養殖事業につきましては、バイオヒラメの育成と今後の事業化へ向けて、先進地の事例調査を行いながら、飼育数、事業体制、出荷体制、市場性、地場消費等の調査研究を行い、関係団体等とも連携し、その振興を図ってまいりたいと考えております。  米子富士通とホシデンの現状についてのお尋ねでございますが、株式会社米子富士通につきましては、セラミック配線盤の製造から液晶表示装置の製造に転換され、平成6年3月の操業開始に向けて現在準備が進められております。操業当初は、現在長野工場等で研修中の約200名で操業され、平成9年には約600名に増員される計画とうかがっております。  ホシデン株式会社につきましては、平成5年1月に現地法人ホシデン米子株式会社が設立され、平成6年秋の操業開始に向けて現在準備が進められております。  事業内容は、液晶表示装置の検査組み立て工程で当初は約100名で操業し、順次増員され、約300名規模の計画とうかがっております。  石洲府工業団地に進出予定の日本酸素株式会社につきましては、株式会社米子富士通の操業後、工場を建設される計画で雇用人員は約10名とうかがっております。  東京プロセスサ―ビス株式会社につきましては、株式会社米子富士通の事業内容の変更によりまして進出は困難ではないかと危惧いたしております。  株式会社広野鉄工所につきましては、平成5年度中の操業に向けて準備が進められており、雇用人員は約40名とうかがっております。今後、引き続き本市の経済活性化、雇用の拡大のため、一日も早い操業を要請してまいりたいと考えております。  次に、企業誘致でございますが、中国横断自動車道の全線開通に伴いまして、今後景気が回復してまいりますと進出希望企業が増加してくることが予想されます。誘致に当たりましては、地元企業との調和、連携がとれ、波及効果が期待でき、公害がなく付加価値の高い技術先端型企業並びに研究所等の誘致を積極的に進めていきたいと考えております。  また、その受け皿となります工場用地の確保、交通基盤の整備につきましては、今後誘致する企業の動向を見ながら取り組んでまいりたいと考えております。  地場産業の振興につきましては、県及び商工会議所等の関係機関と連携し、設備の近代化、技術力の向上、経営の合理化を図りながら地場産業の振興に努めてまいりたいと考えております。  次に、お尋ねの米子工業高等専門学校が設置を予定しておりますシステム化技術教育開発センタ―につきましては、学生の総合化、技術教育の充実、教職員等の研究活動の活性化、あわせて地域社会への貢献を目的に設置されるもので、実現により教育機能の活性化、教職員の技術研究、開発能力のさらなる向上が期待でき、地域社会への要請等を踏まえて新たな観点に立って、産、学、官がそれぞれの有する特徴を生かしながら、全地域的な努力と英知を結集し、発展的交流を目指す拠点として期待されております。本市といたしましても、国、県に対し積極的に要望し、支援してまいりたいと考えております。  次に、魅力ある商店街づくりでございますが、御指摘のとおり、最近の商店街を取り巻く経済環境は消費者ニ―ズの多様化、モ―タリゼ―ションの進展による相次ぐ大型店の出店、郊外型商業集積の発生、さらに店主の高齢化、後継者不足等により閉店や移転する店舗があり、魅力ある商店街づくりを進めていくためには、商店街の皆様方の御努力と相まって事業を展開していかなければならないと考えておるところでございます。  魅力ある商店街づくりとしましては、米子市うるおい・緑・景観まちづくり整備計画及び米子市特定商業集積整備基本構想に基づきまして、今後都市計画との整合性を図りながら、関係機関、商工会議所並びに地元関係者等と連携をとり積極的に取り組んでいきたいと考えております。  観光事業の振興策についてでございますが、今日の高速交通体系の整備に対応した観光客誘致を図るため、従来の京阪神地域はもとより、中京、北九州地域においても、関係団体等と協調した宣伝活動を展開しているところでございます。また、誘客につながるイベントについても、引き続き育成に努めてまいりたいと存じます。  観光客の市内滞留策につきましては、本年夏にはアジア民芸館、井上靖記念館が開館しますし、平成6年度には米子水鳥公園も完成の予定です。またあわせて既存観光地の保全整備を進め、市内及び広域の観光ル―トを確立し、市内滞留策を図ってまいりたいと存じます。  この市内滞留の拠点となるべき皆生温泉の整備につきましては、地域住民の方々や関係団体等と協調しながら、皆生地域の特性を生かした健康保養都市にふさわしい温泉地としての整備を図ってまいりたいと存じます。  米子駅前の地下駐車場及び駐輪場についてでございますが、商業地区における駐車場整備基本計画に基づき、米子駅前西土地区画整理事業にかかる駅前広場に地下駐車場とあわせ地下駐輪場を有効かつ一体的に整備を図るものでございます。  整備内容についてでございますが、駐車場は鉄筋コンクリ―トづくり、地下2階2層式、延べ面積5,622平方メ―トルで、地下1階に51台、地下2階に149台の合計200台を、駐輪場は、地下1階に延べ面積1,044平方メ―トル、機械式で1,000台でございます。次に、施行時期でございますが、平成5年度に着手し、平成7年度に完成を目指して取り組んでいるところでございます。  また、駅南地区の整備計画につきましては、本市のまちづくりを考える上で重要な課題であります。この地区は現在都市計画法による住居地域と準工業地域として位置づけており、この用途にあわせて都市基盤の整備に努めているところでございます。今後の整備計画につきましては、本年度、丘陵地を含むおよそ68ヘクタ―ルの区域について測量調査を実施し、計画策定に取り組むことといたしております。また、駅前の開発計画と連携を図るために橋上駅構想についてJRと協議を進めてまいりたいと存じます。  健康対策についてでございますが、市民と行政が一体となって市民の一人ひとりが心身ともに健康で幸せな生活が営めるような豊かなまちづくりを目指しながら、健康保養都市構想実現に向け努力をしてまいりたいと考えております。  まず、ゼロ歳からの健康増進対策についてでございますが、母子保健法に基づく新生児、妊産婦に対する家庭訪問及び乳幼児健診等を実施し、適切な保健指導を実施してまいりますとともに、各種予防接種を実施し、乳幼児の健康増進に努めているところでございますが、さらに3種混合予防接種につきまして、従来の2歳児以上を対象した集団接種に加え、今年度から特に発症率の高い3カ月児から3歳未満児を対象に個別接種を実施するようにいたしております。  医療費の助成につきましても、従来1歳未満児を対象としていましたが、21世紀を担う子供たちが、健やかに生まれ育つための環境づくりの一環として、新たに1歳以上3歳未満児を対象に入院医療費を助成することといたしております。  次に、成人病対策の推進についてでございますが、脳卒中、心臓病、がん等の3大成人病を中心として、早期発見、早期治療を図る目的で各種健康診査を実施するとともに、受診者の利便を図るため、平成6年度をめどにチケット方式を導入するよう検討してまいりたいと考えております。また、脳卒中の後遺症等により寝たきりにならないよう家庭で生活ができるように施設による機能訓練、訪問指導を通して健康的な生活習慣の確立と疾病予防を推進してまいりたいと考えております。  次に、自分の健康は自分で守るという意識の高揚についてでございますが、医師会、栄養士会等の協力を得て、各種教室の開催、市報、食生活改善推進委員による健康の維持増進に必要な知識の普及活動、地区保健推進委員による保健衛生思想の啓蒙普及活動を通じて自分の健康は自分で守るという意識の高揚を図りながら、各種保健事業の充実に努めたいと考えております。  次に、高齢者が生きがいを持って豊かな老後を送ることができる施策についてのお尋ねでございますが、だれもが年をとって高齢者となってからは地域あるいは家庭から疎外されることなく、今まで培った知識、経験を頼りにされ、高齢者としての存在価値があってこそ生きがいは生まれるものでございます。したがいまして、本市が策定いたしております高齢者対策10カ年計画におきましても、まず第1に高齢者の生きがい対策を掲げ、その推進に努力しているところでございます。  本市が現在行っております高齢者の生きがい対策としましては、皆生憩の家の趣味の作業所におきまして、だるまづくり、木彫、陶芸の各講習会を定期的に開設し、高齢者の方々に楽しんでいただいているところでございます。なお、だるまづくりの講習が終了した方の中では、米子だるま振興会に入り、米子だるまの製作に携わっておられる方もございます。また、このほかにシルバ―人材センタ―への加入、各老人クラブでのさまざまな活動、あるいは人生大学における学習会、公民館等での各種の講座、学級の開設などを行っているところでございます。また、平成5年度から、新しく高齢者が家庭、地域、企業と社会の各分野で豊かな経験と技術を生かし、生涯を健康でかつ生きがいを持って社会活動ができるよう、地域の各種団体の参加と協力のもとに、高齢者の生きがいと健康づくり推進事業が鳥取県のモデル指定を受け実施するよう計画いたしているところでございます。なお、今後も高齢者が生きがいをもって健康で明るく暮らせる長寿社会の実現に向けて努力してまいりたいと考えております。  次に、心身障害者対策でございますが、想定しております第2次障害者対策長期10カ年事業計画は、ノ―マライゼ―ションと障害者のリハビリテ―ションを基本理念とし、障害者の社会参加の促進、啓発活動、広報活動の促進、障害者雇用の促進を基本施策といたしております。これらの基本施策に基づき、障害者が軽作業を通じ、自立更生を図るための小規模作業所の支援、在宅就労支援事業の育成、あるいは障害者のための施設の点検整備等の各種施策に取り組みますとともに、関係機関との連携のもとに障害者雇用の促進にも努力をいたしているところでございます。  いずれにいたしましても、障害者対策長期10カ年事業計画の着実な推進が障害者の自立を促進することになると確信いたしております。障害を持つ人が社会の一員として、地域社会の中で安定して日常生活を営むことができる福祉のまちづくりのため、今後とも一層努力してまいりたいと考えております。  次に、母子、父子の福祉対策についてでございますが、母子家庭の経済的自立と生活の安定を図るため、母子及び寡婦福祉資金の貸付金制度や母子相談業務、あるいは母子会活動の支援等積極的に取り組んでいるところでございます。また、父子家庭につきましても、介護人派遣制度を実施しているところでございます。今後におきましても、県等関係機関と連携しながら、困窮の状況に適切に対応できる施策の充実を図っていきたいと考えております。  次に、エイズ対策についてでございますが、現在国を挙げて総合的、集中的にエイズ対策が行われており、各保健所において啓発活動、相談及び検査等が実施されるとともに、感染者、患者の発生に備え、治療も含めた医療機関の受け入れやカウンセリングの体制も整備されている旨聞き及んでおります。幸い県内での感染者は確認されておりませんが、イズの蔓延を予防する最善の方法は、正しい知識を身につけてそれを実践することであると考えております。  本市といたしましては、啓発活動として、県の指導のもとにポスタ―の掲示、パンフレットの配布、広報よなごへの掲載等知識の普及に努めているところでございますが、今後の取り組みといたしまして、広報よなご及び健康カレンダ―への掲載、パンフレットの配布を行うとともに、各地区で開催しております健康講座や健康相談、保健推進委員合同研修会等機会をとらえての知識の普及、さらには健康フェスティバルにおけるエイズキャンペ―ン等の実施について検討しながら、今後とも県、保健所と連携を密にし、情報収集と正しい知識の普及に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、同和対策についてのお尋ねでございますが、同和問題の解決は国及び地方公共団体の責務であると同時に市民的課題であるとの認識に立ち、本市では同和対策事業特別措置法制定以来、市政の重要な柱として同和問題の早期解決に向け鋭意努め、環境改善を初め教育、生活水準の向上などに努めてまいったところでございます。御案内のように、第5次米子市総合計画を策定し、すべての住民が平等で差別のない社会を願い、人間の等しき幸せを目指すための行政施策の総合的な推進に努めることといたしております。  また、地域改善対策特定事業にかかる国の財政上の特別措置に関する法律も一部改正され、平成4年3月31に公布、施行されました。したがいまして、地域改善対策新5カ年総合計画を策定し、市政全般にわたって具体的な施策の確立を図り、総合的に対策を推進しているところでございます。今後とも、同和対策審議会答申の精神を尊重して、各般の施策を積極的に推進してまいる所存でございます。  YMCA米子医療福祉専門学校についての御質問にお答えいたします。  本年1月25日に開かれました高等教育機関設置調査特別委員会で御報告し、御理解を得ましたように、広島YMCAでは、平成6年4月に開校がなされるよう全力で作業を進めておられ、今までのところ順調に平成6年4月の開校がなされる見込みでございます。 規模につきましては、錦海町3丁目の米子市からの無償貸し付け地約7,100平方メ―トルに、建坪約5,000平方メ―トルの校舎並びに寄宿舎を建設し、4年制の理学療法士科及び作業療法士科、2年制の介護福祉士科が設けられます。それぞれが1学年の定員が40人でございますので、入学定員は120人、総定員は400人となります。  その内容でございますが、理学療法士科は、身体に障害のある人に対し、治療体操、電気刺激、マッサ―ジなどを行って回復を促す治療を行う人を養成します。作業療法士科は、木工や陶芸などの作業を通じて回復を促す治療を行う人を養成します。介護福祉士科は、日常生活を営むことが困難な人の介護を行ったり、介護を行う人の指導をしたりする人を養成いたします。いずれも今後の高齢化社会、福祉社会において必要な人材でございますので、その養成が急務となっている分野でありまして、健康保養都市の充実を目指す米子市にとって非常に有意義なものと信じております。  学生募集につきましては、新年度になると広島YMCAが市内に現地事務所を設けて準備を進め、本年の秋に募集を開始する予定だと聞いております。今後、一層御理解、御協力いただきますようお願いいたします。  次に、今後の高等教育機関の設置対策についての御質問にお答えします。  18歳人口が減少する中で大学短大設置には困難性が伴いますが、米子市にとっての必要性はあると思いますので、市議会の高等教育機関設置調査特別委員会及び市役所内部に設置いたしております大学短大誘致等推進委員会、本年1月27日に市内の有識者の皆様にお集まりいただいて発足した米子市大学、短大誘致等検討委員会の皆様ともよく相談し、今後の米子市の高等教育機関のあり方についてじっくり検討してまいりたいと存じます。  次に、文化行政のあり方についてでございますが、市民の文化志向は生活意識の変化や高齢化社会の進行によって広がった趣味や生きがいを求める動きと重なり、非常な高まりを見せておりますことは御承知のとおりでございます。こうした文化志向と期待にこたえ、市民生活を真に実り豊かなものにしていくために芸術文化の振興が強く求められているところでございます。こうした背景のもとに文化振興の基盤となるべき文化施設の整備充実に努めますほか、市民がみずから芸術文化活動に参加し、文化を享受できるよう芸術の鑑賞機会の充実、幅広い芸術文化活動の推進に努めてまいりたいと存じております。  また、本市には長い歴史の中で、先人から引き続いた貴重な有形、無形の文化財がありますが、これらは本市の文化や歴史を正しく理解するために欠くことのできないものでありまして、新しい文化を創造するための基礎として、その保存と活用に努めてまいりたいと考えております。  次に、米子城再建についてでございますが、再建問題につきましては以前にも御提案いただいたところでございまして、市民の皆様からも再建の声を聞いておるところでございます。本件に対します基本的な考え方といたしましては、その都度お答えしてまいったとおり、市民の指向性をさらに確かめた上で、再建をする上での問題点に対して勉強をしたいと思いますので、しばらく御猶予賜りたいと存じます。 ○議長(福谷 清君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君)(登壇) 教育問題につきまして、学校教育、社会教育の順にお答え申し上げたいと思います。  まず、学校教育についての第1点目でございますが、児童生徒の体位の向上と体力の低下について逆の現象が起きているではないかという御質問でございますが、本市の児童生徒の体力につきましては、平成3年度統計で全国、県平均値と大きな差異はなく低下とは考えておりません。しかし、今後体力低下は予想されるところであります。したがいまして、平成4年度、米子市教育委員会指定体力づくり推進事業といたしまして、児童生徒の体力、運動能力向上のための研究推進を行ってきたところでございます。この報告を教育指導資料として活用し、小、中、養護学校へ配布の上、児童生徒の体力維持向上のための指導に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。  2点目の米子市立中学校給食検討委員会の委員のメンバ―構成、あるいは検討内容の現況についてでございますが、学識経験のある方、各種市民団体の代表者、市立小中学校の児童生徒の保護者、市立小中学校の教職員によります15名で構成いたし、現在まで9回の検討委員会を開催していたただいております。  内容につきましては、設置要綱にもございますように、健康教育の一環として中学校給食の教育的役割、中学校給食が学校運営に及ぼす影響、中学校給食にかかわる学校での生徒指導と家庭教育の関連についてなど鋭意検討いたしていただいているところでございます。また、県内4カ所、県外2カ所の学校なり給食センタ―を視察していただいており、今月末までには、活動状況並びに検討内容を概括した中間報告をしていただけるようにうかがっておるところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。  3点目の有名校志向への加熱化による弊害についてのお尋ねでございますが、各中学校におきましては、進路指導資料等から各高等学校の特色、教科編成、学校生活などの情報を知らせるとともに、夏休みに高等学校体験学習に参加するなど生徒にそれぞれの高等学校を直接体験させることにより、各高等学校への理解を深めさせているところであります。  これらのことにより、各高等学校への知識、理解を深めた上で、生徒個々の興味、関心、意欲、適性、能力等を十分把握しながら進路指導を行っているところでございます。御指摘のように、本市においては一部有名校への志向が強過ぎるきらいはございますが、各中学校におきましては、保護者、生徒に対し、啓発するなど適切な進路指導を行ってまいっているところでございますので、御理解賜りたいと存じます。  次に、社会教育についての第1点目でございますが、生涯学習推進体制の取り組みについてでありますが、我が国の所得水準の向上、自由時間の増大、情報化、国際化、高齢化が進む中で、生涯の各時期において、人々の学習やスポ―ツ、文化活動などに対する意欲が高まり、学習を通じて人生の充実感を求めるなど学習の多様化を迎えております。  本市におきましても、このような生涯学習社会に対応するため、早急に生涯学習推進体制を確立する必要がございますので、その推進体制の基本となります米子市生涯学習基本構想の構築について現在鋭意作業を進めているところでございます。新年度におきましては、市民参加のもとにこの基本構想を確立いたしまして、その推進を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解と御支援を賜りたいと存じます。  2点目の青少年の体験学習の機会拡充についてでございますが、青少年が自然のかかわりの中で、さまざまな体験を通して、近年失われつつある感謝の気持ち、思いやりの心、生命のとっとさなど人間形成に必要なことを身につけるため、従来から宿泊訓練、ウォ―クラリ―、しめ縄づくりなど地区子供会を単位として実施いたしたり、ふるさとわんぱく体験塾として子供会活動を積極的に支援いたしているところでございます。さらに新年度は、新たに外国人との国際交流を図ることとし、中高生を国際交流体験事業を実施し、体験学習の機会の拡充に努めたいと考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。 3点目に、市立図書館の充実とコンピュ―タ―システム導入についてでございますが、図書館機能の充実を図るため、引き続き新刊図書や視聴覚機器の導入を初めコンピュ―タ―の早期導入に向け、蔵書の整理など努力を重ねてまいる所存でございます。また、新年度は、コンピュ―タ―機種の選定委員会を設置し、機種を決定いたしますとともに、平成6年度中には稼働する計画でおりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 午前中の質問に対しまして市長並びに関係部長より答弁いただきまして、順次追及質問をいたしたいと思いますので、具体的に御回答をお願いいたしたいと思います。  まず、最初に市長の市政に取り組む基本姿勢と基本理念についてでございますが、市長は、2年間の行政体験を生かし、健やかに、幸せに、みんな豊かなまちづくりを基本理念に第5次総合計画で掲げた緑と潤いのある快適な都市づくりを初めとする5項目の諸施策の実現に向かって全力で取り組むということですので、ぜひ今後ともリ―ダ―シップを発揮されまして、先見性、決断力のある前向きな行政をしていただくことを熱望しておきたいと思います。  次に、人口増加対策と就業構造人口の変化についてでありますけれども、やはり高校を卒業して進学する場所がなかったりあるいは就職する場所がなければ、当然のことながら進学先、就職先を求めて優秀な若者が県外流出をするわけでございまして、今後とも若者を定着させることができるような優秀な雇用の場の確保や魅力ある都市づくりをぜひ進めていただきまして、人口増加を図るような対策を今後も立てていくよう、これも要望をいたしておきます。  なお、就業構造人口の変化に対応したビジョン、役割につきましては、これらを織り込んで今後の社会経済情勢の変化に適切に対応してまいりたいということですので、ぜひそのようにお願いしたい、そういうふうに思います。  地方拠点都市の整備法の指定に漏れたということで非常に残念なことでございます。この時点で批判をしたり、責任者探しをすることはたやすいことでございますけども、問題は将来の米子市にとって禍根を残さないよう手段を尽くさなければならないということだと私は思います。災い転じて福となす、ぜひこの機会を逃さずに実りのあるものにしていただくよう強く要望をいたしておきます。  広域行政の推進、合併についての問題は、昨年私が伺いましたので、今回は割愛さしていただきます。  次は、総合福祉センタ―の建設についてでございますが、答弁によりますと、現在米子市総合福祉センタ建設構想懇談会で審議中であり、早い時期に基本構想を作成したいということで、いましばらく猶予をいただきたいということでございますが、じゃあなぜ今期、建設調査建設費として3,700万計上されたんでございましょうか。普通我々が考える常識としまして、家を建てる場合、あるいは建物を建てる場合、場所があって土地を決めてから設計士さんに設計を依頼をして土地の形状、例えば丸い土地もあるでしょう、四角い土地もあるでしょう、あるいは三角の土地もあるでしょう、それに合わせて設計するのが常識だと思いますけども、順序が市長、逆じゃないですか。再度御答弁をお願いします。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 総合福祉センタ―の建設に関しましては、私の市政にかける執念とも言えるようなもんでございまして、ぜひともそれを実現させたいと考えておりますけど、現在のところ、米子市総合福祉センタ建設構想懇談会におきましていろいろと検討をされておるところでございまして、私の胸の中にはいろいろ構想はでき上がっておりますけど、まだこれを皆様にお諮りするところまでまいっておりませんので、強く進めてはおりますけど、どうぞこういうことで考えておりますので、よろしくお願いいたします。○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 市長、どうも納得できません。納得できませんけども、恐らくここで話しても平行線だと思いますので、結論から言いますと、これ以上は、この問題は次回に回します、今回は。以上です。  次に、水鳥公園についてでございますけども、多くの市民の皆さん方、本当に待ち望んでいる米子水鳥公園が平成6年度に全工事が完了するとのことですが、あわせて粟島神社の周りの整備をすれば、歴史性とか、あるいはフィクション性に照らしたより一層すばらしい公園が私はでき上がると思うんですけども、いかがお考えか、市長の方で御見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 粟島神社周辺の整備についてのお尋ねでございますが、米子水鳥公園整備事業としましては、第1駐車場、第2駐車場、それからトンボ池、屋外トイレ等々の整備を行うようにしております。本来ならば駐車場等々にあてがうためにいま少し土地の確保ということも考えられますけど、当面予算の都合で今後の検討課題として対処してまいるようにいたしておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 今後の検討課題として粟島神社の周辺整備も考えたいと、こういうことでございます。ぜひ前向きに今後の検討課題として考えていただきたいと、そういうふうに思っております。市長さんが以前、不可能と知りつつ見る夢ということで、その著書の中でそういうふうに書いておられるわけですね。  その第1、国道9号線で隔てられた城山と飯山とに大橋をかけて長い散策路をつくりたい。忠霊塔がひっそり立って訪れる人とてない飯山は、若木の成長で今や市内唯一の桜の園になっている。かなり厳しい9号線からの石段をゆっくりのぼって休憩がてら花見をし、その橋を渡って城山の緑をじっくり目でやおら湊山公園におりる。親子の触れ合いに満ちたりた大小の姿が、折からの夕日に影を引いて、それこそ平和な一幅の絵であり得る。問題はその2番目です。  その2として、粟島神社の周辺整備について記されております。粟島神社も周りを整備すれば近在団地族の格好な行楽地になる。以下、省略、ですけども、だとされ夢を語っておられますけども、現在どのようにお考えか、再度お伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 粟島周辺の整備につきましては、今も私の胸の中では一体化して公園にしたいという考えは持っております。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) ぜひ米子水鳥公園、そして粟島神社周辺を含めての市長の以前申された夢を現実のものにして整備をしていただきますよう要望に付しておきたいというふうに思います。  次に、国際化の対応でございますけども、将来米子市が国際都市として発展していくためには諸外国との交流を促進する一方で、本市に滞在する外国人との日常的な交流にも努める必要があるのは私が言うまでもございません。外国の方々の専用の生活相談窓口の開設、あるいは街路、公共建造物への外国語併記による表示、順次していただけるということでございますから、一日も早い対応を強くこれも要望しておきたいというふうに思います。  また、国際交流のまち推進プロジェクトでございますけども、鳥取県でも既に指定をされてやっておられるところが何カ所かあるわけでございますし、本市もぜひその指定に向けて早期実現を図られますよう、これも要望しておきたいというふうに思います。  次に、崎津工業団地についてでございます。  さて、この財団法人崎津開発促進公社の経営でございますけども、先ほどお聞きしましたように、非常に巨額の債務を抱えて今や行き詰った状態に陥っております。米子市にとって非常にこれは大きな問題だと言わざるを得ません。売却予定地が7 5. 2ヘクタ―ル、アクセス道路や水路等の用地1 8. 6ヘクタ―ル、合わせて94ヘクタ―ルに対して、この用地を買収した資金その他の借入金の総額が、平成4年度10月末現在で約95億円に達し、その年間利息は3億6,800万円、1日に支払う利息は1日当たり100万8,000円と、ただただ本当に驚くような数字でございます。当初42億円であった土地代と金利や管理費、承水路工事費などで膨らんだ53億円、合わせて95億円となったわけでございますけども、米子市にとっても本当に一日も早い解決が望まれる緊急のそれこそ緊急の政治課題でございます。  市長は、市長の表現、言葉を借りますと、背に腹はかえられん、こうおっしゃっとるわけでございます。早急にプロジェクトチ―ムで検討し、土地利用計画を作成し、問題解決を図りたいということですが、再度市長の決意のほどをお伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) この件につきましては、本年の1月12日に崎津工業団地検討委員会を設置しまして鋭意解決策について努力中でございますが、私の気持ちとしましても、とにかく一日も早く解決して皆様の御不安を取り除くこと、そして市の財政を立て直すことが大切であると認識いたしております。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 再度市長の決意のほどを伺いましたけども、ほんとこの企業会計は大赤字でございます。人間だったら当然出血をして大出血でしかもとうの昔に死んでおるわけでございます。それを皆さん方のとうとい血税で賄っておるんだと言っても私は過言じゃないと思います。  多くの米子市の市民の皆さんは、お医者さんとしての市長ではなくて、政治家としての市長のリ―ダ―シップを求めておられる。先見性と決断力を求めていらっしゃると思うんです。米子市の緊急政治課題として早急に解決を図られんことを特に強く要望をして、次の質問に移りたいと思います。  次に、米子空港についてでございますけども、空港のアクセス等の関係で米子空港へのアクセスは自家用車のほか、バスとかタクシ―とかそうしかないわけでございますけども、現在空港前の駐車場には乗用車が296台、バスが6台分のスペ―スしかございません。出張等で車を置いていく場合にとめるのに苦労をするし、出るときにも苦労するわけです。一方通行になっておりますが、例えば出口をちょっと切ってふやすとか、あるいは駐車場を確保できるようにしていただきたいという声が非常に多くの方々から上がっております。この件に関してどのような対応策をとられるのか1点お聞きしたいのと。  いま1つは、JR米子駅でございますけども、米子市の陸の玄関であるわけですけども、駅のトイレの場所が非常にわかりにくくて、端の方にあるので汚いという評判ですが、これ何とか市長ならないもんでしょうか、お尋ねいたしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 米子空港の整備につきましてでございますが、空港へのアクセスにつきましては、昨年12月に県道米子空港線が開通して国道431からJR境線との立体交差によって時間短縮が図られております。この開通に伴いまして、バス路線も空港直行バスのほか路線バスにつきまして空港経由するようになっております。また県道米子境港線から直接空港へ入れる道路の新設についても要望しております。  次に、空港前の駐車場の問題でございますが、現在進行中の空港整備事業の中で駐車場の増設工事が平成7年度に計画されておりますが、現状でも満車状態でございますので、運輸省に対しまして、駐車場増設工事の早期工事着工について要望をしてまいりたいと存じます。  それから、JR米子駅のトイレについてのお尋ねでございますが、御指摘のトイレの表示、清掃管理等につきましては、早急にJR米子支社にお願いをいたして、その解決を図りたいと存じております。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) ぜひそのようにお願いしたいというふうに思います。  先日、昨年の夏でございましたけど、ある方からこういうお手紙をいただきました。駅のトイレでございます。駅のトイレについてということで、旅行者が必ず一度は行く駅のトイレについて、これは米子駅のことで実はございますが、人間は美しいところは汚せないものです。汚いとつい自分くらいといって汚してしう。特にトイレはその傾向が強いところです。日本はどこでもこのことが問題になりますが、気持ちのよいトイレに入って出てきたとききっと人々は米子市へのよい思い出を持ってくれると思います。  ということは、この方は女性の方なんです。女性トイレは3つしかなく、非常に余裕を持って用を足せないもんですから、余計汚すということなんです。場所が少ないし、だから急ぐし、遠いところに、一番へりにあるから、隅っこに、だめじゃないかということなんですけども、逆に明るく目立つところに置けばきれいにだんだんなっていく。汚いということは隠すという方向になりますし、余計汚くなっていくわけです。だから隠すということでなくて前に出せば隠さないということですから、きれいになっていくわけです。だからへりに行くんじゃくなて、もっと真ん中といいますか、中央の方に出していただくよう、これはJRさんともぜひ要望の方を詰めていただきたいなと、そういうふうに思って要望にかえておきます。  次でございますけども、職員の資質向上対策についてでございますけども、研修体制の強化と内容の整備充実を図り、積極的に職員研修を行いということですが、やはり地域の国際化に伴いまして幅広い知識と見聞がこれは必要だと思うんです。百聞は一見にしかずと申します。積極的に米子市の職員の係長クラス、私は35歳か45歳くらいがいいんじゃないかと思うんですけども、海外視察研修を実施されてはいかがと思いますけども、市長、どう思われるでしょうか。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 職員の研修につきましては、先ほど申し述べましたとおり、あらゆる機会を通じて研修をさして市職員としてふさわしい実力をつけさすように努力したいと思いますし、同時に適正な配置ということも十分に念頭に置きまして処置したいと思っております。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) ぜひ職員の資質向上に向けて今後もいろんな面で努力をしていただきたい、かように思います。  次に、上水道の改良事業としてお伺いしたいと思いますけども、平成4年度より、将来の3階以上の建物への直結給水システム導入のための調査を実施されたわけでございますけども、その経過と今後の見通しについて、局長の方にお伺いいたしたいと思います。
    ○議長(福谷 清君) 真壁水道局長。 ○水道局長(真壁誠一君) そういたしますと、3階への直轄給水の問題についてお答えいたします。  今、全国で水道水につきまして、においとか味とかで問題意識と申しますか、被害者意識を持っておられる方は1,900万人というふうに言われております。その原因といたしましては、原水の汚れもありますけれども、3階以上の建物で受水槽、降下水槽方式をとっておられる施設の管理が不十分になりがちだということが挙げられております。  そのため、厚生省といたしましては、できる範囲内において3階以上の建物に直轄給水をするように指導しておるところでございます。本市におきましても、おいしい水ということで自負しておりますけども、殊のほか浄水器やボルトウォ―タ―が売れておるようでございます。  先ほどおっしゃいましたように、そのため、本年度給水区域内で196カ所の水道水圧について消火栓を利用して調査いたしたわけでございますが、その調査結果を踏まえまして、水圧が 2. 5キログラムパ―平方センチ以上の地域で、原則として新しく建つものの方が、工事の方が見やすうございますんで、そういったふうな3階建ての建物から、いろいろな条件は設けておりますけれども、段階的に直轄給水システムを導入して給水サ―ビスを図ろうというふうに考えておるところでございます。  以上でございます。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 納得しましたんで、次の質問に移りたいと思います。  墓地の件でございます。だれもが人生一度は必ず行くところ、お世話になる墓地の件でございますけども、現在南公園の墓地では何十倍もの希望がございまして、いっぱいの状態でございます。市内には墓地を持たないで困っておられる人がたくさんおられる現状でございます。米子市としてこれらの方々のために新たなる墓地、公園墓地でもよかろうかと思いますけども、の造成について造成されるお考えはないか、市長の御見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 墓地の造成に関しましては、お説のとおり人生最後の赴くところとしてだれもが熱望しておるところでございますが、米子市では確かに不足しておるように思います。このことに関しましても、何とか皆様の御満足のいただけるような適正な配置で造成ということを考えておりますが、詳しいことにつきましては、担当部長の方から概略を説明させますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(福谷 清君) 松岡都市開発部長。 ○都市開発部長(松岡泰則君) 墓地についてお尋ねでございますが、現在南公園の分譲につきましては既に完売しておりまして、返還分がときどきあるというふうな状態でございまして、不足しておるのは十分承知しております。5次総の中で新たなる公園墓地についての位置を選定してまいるという位置づけをしておりますので、都市公園施設としての位置づけをしてまいりたいと、5次総の中で確定してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 現在、本当に寺町の方にも若干残ってるそうでございますけども、これは100万から150万1区画がするそうでございまして、非常に高い墓地でございます。先日も河崎の方で今やっておりますのが、1区画が 3. 3平米がこれが30万か40万というふうにお聞きしております。ぜひだれもが手に届くあたりで市民の皆さん方が必要とされている墓地について、だれもが一生のうち一度はお世話になる場所でございますので、5次総で位置を今明確にすべく検討をしておられるようでございますけども、できるだけ早い時期での実現に向けて対処をお願いしたい。これは要望に付しておきます。  次にでございますけども、いろいろと都市改造をしていただいておるわけでございますけども、市長も前に触れられたこともありますけども、街路事業の電柱のキャブ化について、地中化についてちょっとお尋ねしてみたいというふうに思います。やはり町の景観がこの電柱があるかないか、あるいは地下に埋めてあるかないかによりまして町の景観が随分と違ってまいります。区画整理とか再開発とか、あるいは街路事業とか下水道事業とのこれは当然連携が必要になってこようかと思いますけども、計画的なまちづくり、効率的な支出という面からも、この電柱のキャブ化についてどのようにお考えなのかお伺いしたいというふうに思います。今後の見通しと考え方についてお伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 電柱というものは日本の都市形態ではかつてからずっとあるがままの状態でございまして、それが自然の風物のように思われておりましたが、確かに景観上、非常に困りますし、しかも危険ということでもどうしても地下に埋蔵した方がいいということはよく承知しております。ただし、現在その工事をするにつきましても、新しい街路ができるときに考慮するようにしないと、現在のままの状態の町並みでは不可能に近い状態ではないかと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 今、米子市における電柱のキャブ化は駅前で実は行われております。恐らく駅前が、あれが国際ホテルの前まで延長されるであろうと思いますけども、それはいつごろまでに完成するでしょうか。それともその後こういう米子市において、電柱のキャブ化に対しての今後の計画があるんでございましょうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) ただいまの件につきましては、担当部長の方から答弁をさせます。 ○議長(福谷 清君) 足立建設部長。 ○建設部長(足立修三君) ただいまのキャブ化の件でございますが、駅前はさっき話がありましたように一部終わっているわけでございますが、引き続いて5年度の、6年度をかけて完成をするようにうかがっております。  それから、次の計画でございますが、これは米子市のまちづくりの中で、まだこれははっきりはしておりませんけど、現在の国道9号線、それから生協の前の通り等を候補に挙げまして、建設省とか電力会社と協議中でございます。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 今後のやはりまちづくりの中で電柱のキャブ化、あるいは街路というのは避けて通らない米子市にとっての大きな1つの課題だと思いますので、今後とも適切なる対応をしていただくことを、これは要望をいたしておきます。  次に、ごみ処理対策についてお伺いしてみたいと思います。  ごみ処理対策についてでございますけども、いろいろございましたけども、やはりまず第1に、紙ごみについてでございますけども、やっぱりごみの半数を占めているのは紙ごみだと思いますし、資源ごみを利用して、再生紙を活用して何とかならないもんだろうかというふうに考えておるわけでございます。確かに紙をつくるために日本の半分の森林面積が使われておるという現状でございますし、このことによって空気中に二酸化炭素がたまって、ひいては地球の温暖化につながったり、あるいは森林が少ないために土地が荒れて洪水を引き起こしたりするということで、そういう現状があるわけでごいますけども、この資源ごみの有効に使うということで再生紙、まず庁舎で再生紙の使用をこれはしたらいいんじゃないかというふうに思いますし、実を言うとこの前、環境部長さんとお会いして名刺をいただきました。これは普通の名刺でございます。環境部の環境課長さんにいただきました。これは牛乳パックを再利用した名刺でございます。もちろん環境部長さんも再利用した再生紙でつくった名刺を持っておられます。市長さん初め関係部長さん、市庁舎の方がこの再生紙を利用した名刺をまずみずからつくって市民の範を、我々議員もそうでございますけども、示されるお気持ちはないのか、まずお聞きしいたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 再生紙につきましては、市役所庁内でも使用してはおります。ただし、市長の名刺は再生紙ではないので、今後相談して、もし再生紙にしてもらえたらそのようにさしていただくつもりでございます。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 確かに、再生紙は普通の名刺より高いわけでございます。でも、ぜひ資源を大切にする、ひいては地球を守るということからも、ぜひ再生紙の利用を率先して進めていただきたいと、そういうふうに、これは要望をいたしておきます。  それと、市内各地で分別収集をされるわけですけども、これはリサイクルの回数を当然場所によって対応してふやしていただきたいということは、これは部長に要望しておきたいと思います。  それから、リサイクルの日に関してでございますけども、ぜひこの分別収集の日を木曜日にしていただきたいという、これは1つの提案でございます。木曜日という字は木という字を書きますので、木を救う日、地球の環境を守る日という意味合いを込めてその分別収集の日を木曜日にされたらどうか、これが1つの提案でございます。  いま1つは、全市一斉のごみ収集体制をスタ―トされるというふうにお聞きしましたけども、現在4カ所で行われておりますけども、このスタ―トの日を本年度、93年度の5月30日をもってスタ―トをしていただきたい。すなわちごみゼロの日でございます。このことを、これは提案でございますので、ぜひお願いしたい。後で環境部長の答弁を求めたいというふうに思います。  それと、いま1つの提案は、過剰包装の自粛キャンペ―ンについてでございます。  最終的にはごみとなる過剰包装を追放しようというキャンペ―ンでございますけども、この種のキャンペ―ンを成功に導くコツというのは売る側と買う側の双方に意識改革を迫ることに私はあると思うんです。一方通行ではいずれ息切れしてしまう。  例えば、商工会議所を通じて、むだな包装はやめましょうという趣旨に賛同してくれるス―パ―や商店に過剰包装自粛協力店のステッカ―を張ってその意思を明確にしていただくようお願いします。ショッピングの主役である女性や女性団体には、皆さん、買物はぜひ過剰包装自粛協力店のステッカ―が張ってあるお店でお願いします。近くになかったら、少し面倒でもステッカ―の張ってあるお店を探してそこで買物をしてください。むだな包装には多少なりとも時間とお金がかかります。お店のコストが下がり、その分皆さんも安く買え、さらにごみの減量につながるとすれば市も大助かりだと思います。この三方一挙両得といいますか、ぜひ御協力くださいというふうにやられるお考えはないか、このこともあとで部長にお聞きしたいと思います。このやり方は実は全国数カ所で実証済みでございまして、ごみの減量に大成功をおさめておりますけども、当局の御見解をお伺いしたいと思います。  次にもう1点、ごみヘルパ―ボランティアの募集についてでございますが、このごみヘルパ―ボランティアの募集をされるお考えはないのか。これをお尋ねしたい、そういうふうに思います。ごみヘルパ―、言ってみればごみのPKOでございます。このPKOの任務は、ごみの出し方の指導、あるいは不法投棄の監視などが主な任務でございまして、若い主婦層からおじいちゃん、おばあちゃんまでが、クリ―ン米子ということを合言葉にしていただきまして、ワッペンでも腕章でもつけていただいてそれぞれ町内で活動していただく、そうすれば随分ありがたい限りでございますし、市としても大助かりだというふうに私は思うんでございますけども、どのようにお考えかお伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 吉川環境部長。 ○環境部長(吉川義光君) 藤尾議員の質問にお答えいたします。  まず、第1点の紙ごみについてでございますが、紙ごみの全市収集につきましては、地区によりまして大体4月に自治会長さんやら、それから公民館等の役員の改選が予定されておるそうでございます。そういったことを踏まえまして、大体6月には実施できるんじゃないかという見通しを立てておりますが、御提案の5月30日でございますか、ごみゼロの日ということで、非常に私どもも昨年課長以上がこの弓ケ浜半島を5月30日、ごみゼロの日を期して一斉清掃をやった経過もございます。そういったことを踏まえまして、一日のことでございますんで、5月30日にできるように努力をしてみたいというぐあいに考えております。  それから、第2点目の過剰包装の自粛についてでございますが、過剰包装につきましては、私ども機会あるごとに企業の方、それから市民の方にお願いを申し上げておるところでございますが、御質問のこのポスタ―等そういったものにつきましても、一応私の方でよく勉強さしていただきたいいうぐあいに考えております。  それから、最後のごみヘルパ―の件でございますが、これにつきましては、廃棄物処理減量等推進委員、そういったものを今いろいろ勉強をしとるところでございまして、今後そういったものにあわせまして、研究調査をしていただきたいいうぐあいに考えておりますので、よろしくお願いします。  以上でございます。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 今、環境部長にお答えいただきましたけども、ぜひ5月30日、ごみゼロの日をもってスタ―トしていただきたいというのと、これ木曜日に、毎週ですね、その収集の日に木曜日を選んでいただきたい。そうすることによって、これは非常に木を大切にするという意味から、あるいは森林資源を大切にするという意味から、市民のそういうモラルとかイメ―ジにも、米子市のたえず持ってる対するそういう考え方というのが市民に伝わっていくと思いますので、そういうようなことで前向きに検討していただくよう、これは要望をしておきます。  次に、商業の振興についてでございます。  御承知のとおりでございますけども、本通り元町商店街は、時代の変遷により中心商店街としての活力が低下していると言われて久しいわけですけども、いろいろこのような状況を踏まえて、将来の商都米子の商業活性化を目指した計画として特定商業集積整備基本計画が策定されというふうに考えるわけですけども、この構想をもとに、さらに今後中心商業地の活性化をどのように取り組んでいくのか、再度市長の御答弁をお願いしたいと思います。また、商工業の振興資金の融資枠の拡大と金利軽減対策についてもあわせてお伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 米子市特定商業集積整備基本構想におきましては、紺屋町市街地再開発事業等の商業施設及び駐車場、ポケットパ―ク等々の商業基盤施設並びに公共施設の整備を図っていくことにしておりまして、既に事業としましては、米子駅前西地区の多目的広場の整備、都市計画道路富士見町東町線道路の改良事業に着手しておるところでございます。大型店等の増床計画が進む中で魅力のある商店街づくりを進めていくためには、商店街の皆様方の御努力と相まって事業を展開していかねばならないものと考えております。  商工業を取り巻く環境は極めて厳しい現況でございますが、商工業振興対策としまして、融資制度の枠の拡大につきましては、今後も県と連携をとりながら取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 次に、移りたいと思います。  福祉行政についてでございますけども、いろいろ御答弁をいただきましてので、納得いたしております。2点ほどちょっとお聞きしたいと思いますけども、西伯町西伯病院に建設予定の福祉法人祥和会、市が7億1,400万補助金を支払っておられますが、その内容についてお尋ねしたいのが1点でございます。  いま1つは、本年度より始まった高度障害者に対するタクシ―の助成金400円でございますけども、非常に評判がいいわけでございます。ところが運転手によっては余りよい顔をしない者がある等の声を聞いておるのも事実でございます。せっかくの施策が台なしになります。この件に関して、担当部長さんの御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 佐々木福祉事務所長。 ○福祉事務所長(佐々木 亮君) まず第1点の祥和会祥福園に対します補助金でございますが、このことにつきましては、来年、5年度から民間社会福祉施設に対します補助金の基準なるものを設けるということにいたしております。その基準等に基づきまして支出いたしていくということに相なりますが、この祥福園につきましては、地元の西伯町並びに近隣市町村すべて何らかのかかわりがあるということで助成をいたすということにいたしておるものでございます。もちろん県助成もございます。  それから、タクシ―の件でございますが、御指摘のような話も私の耳に入っております。近くタクシ―協会の役員さん等ともそこらあたりについて十分話し合って徹底いたして、気持ちよく御乗車いただくということにしようということにいたしております。  以上でございます。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) ぜひそのようにいろいろと連携をとられましてお願いしたいというふうに思います。  次に、エイズの問題に移りたいと思います。  いろいろと御答弁をいただきましたので納得いたしますけども、やはりその正しい知識を持って実践することが一番だということで、いろいろな対策をしているということでございます。しかし、私が考えますに、何か国や県の出方を待ちながら対応を米子市がしておるんじゃないかと。余りにもこの問題に関して、いま少し消極的じゃあないだろうか、そうふうに考えておるわけです。最初に申しましたように、エイズというこの恐ろしい病魔は本当に爆発前夜の状況にあるわけでございまして、早急に知識の普及に努めないと危険な状態であるわけでございます。正しい知識の普及啓発によって感染の拡大を防がないと、正確な知識の不足から生じる社会的な混乱や理解不足による不当な差別を生み出すわけでございますけど、例えば、エイズウイルス感染者のいる企業の商品、サ―ビスにお客が近づかなくなって経営が困難になる。倒産をすればこれは大きな社会問題になります。多くの従業員と家族が被害を受けます。とりわけその業種に当たるのはホテルであり、レストランであり、食品メ―カ―等が当たると思います。またこういう場合も想定されるでありましょう。エイズウイルス感染者が住むアパ―ト、マンション等で同居住民がパニックを起こせば、そのアパ―ト、マンションの居住者全員が地域社会から差別を受ける可能性もあります。また、実際これはアメリカで起こったことなんですけども、エイズウイルス感染従業員の同僚が一緒に働くことを拒否して職場が維持できなくなったという現実のアメリカの例もございます。また、病院に関してもそうでございます。エイズウイルス感染者を診療している医療機関を一般患者が敬遠する結果、その医療機関が経営難に陥ることが予想をされます。PTAや教師が、学校でもそうです。エイズウイルス感染者の子供の登校を拒否するかもしれません。これらのことは現実にエイズ先進国では現実の問題として起こっておるんです。やはりこれはエイズに対する正しい認識不足からくるものと言わざるを得ない、そういうふうに思います。  さらに、経済的効果見てもそうでございます。例えば、エイズウイルスに感染した人が発病してから死亡するまでに大体10年かかる、そういうふうに言われております。この10年間に必要とする医療費は、1人当たり約1,500万が要ると言われております。先ほど申しましたように、昨年末のエイズ感染者1,046名が1,500万を使ったとすれば157億円になります。さらにエイズの延命、医療技術の急速な進歩が期待されておりますが、その分医療費が当然かさんでまいります。エイズの治療は、保険がこれは適用されます。感染者が大幅にふえると社会保険や健康保険制度が崩壊することにもなりかねません。  そういう意味においてできるだけ早い時期にエイズに対する正しい知識の普及と啓発が必要であり、あらゆる層にできるだけ早くお願いしたい、そういうふうに申し上げておるわけでございます。これから、秋から始めるとか、あるいは夏からぼちぼちやるとかいうことでなくて、今すぐ緊急の課題として取り組んでいただきたい。  既に厚生省は、百数億円この予算として上程をいたしました。県もその体制で今動きつつあります。米子市として、早々に対策を講じていただきたいと思うけども、いま一度市長のお考えをお聞きしたいと思います。  もう1点は、やはりエイズの知識を普及啓発していくためには、各部署でそれぞれにばらばらにやっているのでなくて、例えば、プロジェクトチ―ムみたいな会議を鳥取大学のウイルス学教室の先生、専門家や米子商工会議所、企業側の協力をやはり得て総合的な見地から知識を普及啓発する必要があろうかと思いますけども、再度お伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) エイズにつきましては、確かに今世紀最大の驚異の疾病でございますが、これはフリ―セックスとあるいは家庭の崩壊、そういう社会的な構造も大いに原因となっておるわけでございます。  米子市としましては、正しい知識を早くそういう組織をつくって啓蒙普及していきて予防を図るとともに、現実にエイズにかかった人はまだ届け出はありませんけど、エイズにかかった人に対しても、正しい認識で理解をできような啓蒙も同時に行っていきたいと考えております。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 一刻も早い、緊急課題だと思いますので、ぜひそのように対応をお願いしたいと思います。  先日、鳥取大学医学部のウイルス学教授の日野茂男教授、釜洞俊雄助教授さんとお会いする機会が委員会としてございました。その中でこういうふうにおっしゃっておりました。単発でしても効果がない。各部署が連携をとりながら総合的な見地からやらないと効果は出ないのではないかと、こういうふうにおっしゃっておるわけでございます。  だから、庁舎内では健康対策課あるいは生涯学習課、あるいは学校教育の面でいろいろそれぞれ連携をとられる必要もあるし、企業側では商工会議所との連携、あるいは専門的な分野では医大のウイルス学の教授なりいろいろ教えを請う、あるいは上位機関の県、国の指導も仰ぐというようなことで、総合的に、早急にこのプロジェクトチ―ムをつくっていただいて具体的な対応をぜひお願いしたい、積極的な対応をお願いしたい。これは特に要望をいたしておきます。  それといま1つは、体育施設の整備充実に関してでございますけども、最近の児童の体位の向上についてでございますけども、確かに体力の低下、今教育長がお答えいただきましたけども、全国平均値と大差がないという、今後予想されるということはお伺いいたしましたけども、やはり体育施設のスポ―ツの振興という観点から見れば、いろんな意味での体育施設の充実と指導者の育成ということが大きな課題になってまいります。特にその体育施設の充実の面で1つ、これ要望に付しておきますけども、今度東山の方に合宿の施設をつくられるということでございます。それを有効に使うためにも、あそこの市民体育館の裏側といいますか、あそこに広場がございますけども、あそこの広場を多目的なスポ―ツ広場にぜひしていただきたい、そういうふうに思います。縦があそこ80メ―トルございます。横が100メ―トルございます。臨時の場合には駐車場等でも、市民運動会等では駐車場等で使っておりますけども、80メ―トル、100メ―トルあれば正規のサッカ―なり、ラグビ―なり、野球なり幾らでもできます。ただ単にあそこを遊ばせておくのはもったいない。少なくとも合宿施設をつくられてこれと連携する運動施設といえばあそこが一番近いわけでございますから、実際土地があるわけでございますから、それを有効に使うためにもスポ―ツ施設と多目的広場として使われるよう整備充実をお願いしたい。これは特に要望をいたしておきます。  米子城の再建についてでございますけども、市長の御答弁の中で、市民の指向性をさらに確かめた上で再建をする。この問題に対してはいましばらく御猶予を願いたい、こういうことでございます。  昨年、同僚議員の質問に答えて市長は、もし幸いにして何十億円という余剰金が出るようなとてもうれしい皮算用があれば、1に福祉、2に教育、3、4がなくて5にお城というふうに理解していただきたいとおっしゃったわけでございますけど、もしそのような資金の調達が可能なら米子城の再建をやるということでしょうか。再度お伺いいたします。○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) お城に関しては私も非常に興味を持っておりますし、米子市にとってはいいシンボルになるんじゃないかと考えておりますが、財政的にそれほどの余裕が考えられませんけど、仮に生じたとすれば、この前の議会で申し上げたとおりに夢としてぜひつくっていきたいと考えております。 ○議長(福谷 清君) 14番藤尾信之君。 ○14番(藤尾信之君) 今、市長の御所見を伺いましたので、今度は市長が今まで城について記された散文を紹介さしていただきます。  あらかたの都市では城を中心に町が栄えている。市民一同は青葉の上にそびえるお城を仰ぎ、何となくホッとして勤めに向かうのだ。市役所とか公会堂、美術館などもほどよく付近に配置され、朝夕にはテニスやランニングを楽しむ老若の姿が樹間に散見されて、旅人までが平和な風景に足をとめ憩うとの記述とかでございますね、また新緑に映える米子城趾の登頂を試みた。国道9号線の何とか門をくぐってエッチラホッチラ山路をのぼる。下のテニスコ―トから屈託のない若者たちの笑顔がはずみ、汗ばむ私の肌を涼風がやしくなぜてくれる。中略、ついに頂上を極めた。眼下にみはるかす町また町、水また水の何て美しいこと。この風景には、地図にやたらと引いてある人間エゴの境界線がないから、殊のほかせいせいしい。個人的利害やイデオロギ―だけのために大声でわめき合い、人々の真の幸福なんてとかく忘れがちな社会機構のばかばかしさを痛感するのもおいしい山の空気のせいであろう。そうだ、市長さん以下みんながのぼって、澄みきった青空のもとで視界なり、しかいというのはこれは見渡す視界です、これは。詩会、このしかいというのは歌をうたう詩会でございますけども、を楽しく開いたらどうだろう。久米というお城のくせに、寝転びて、空に座れし15プラス40のころと、盗作と書いてありますけども、と記されてありますけども、市長の城に対する思いが描かれていて、私は本当に興味深く承りましたけど、そのうちぜひ市長に招集していただきまして、この澄みきった青空のもとで、視界のよい久米城において、市議会なり詩会、歌の会を楽しく開いていただくことを思いつつ、以上で私の質問を終わりたいと思いますけれど、本日質問をいたしました懸案の諸問題はほんの一端であり、米子市にはなおかつ多くの問題が山積しております。我々議員も、市長だけに責任を負わせるのでなく、議会ともども市政推進の手法を総合的に見直してをして、熟し柿が落ちてくる待つような市政から脱皮をし、将来の米子市に禍根を残さないよう手段を尽くさなければならないことを改めて肝に銘じ、決意をしている次第であります。  私の質問はこの程度にとどめて、後は同僚議員の関連質問に譲りたいと思いますので、明確なる御答弁をいただきますよう要望して、終わりたいと思います。  以上です。 ○議長(福谷 清君) 暫時休憩いたします。                午後2時43分 休憩                午後3時14分 再開 ○議長(福谷 清君) 休憩前に引き続き会議を開き、市政一般に対する質問を続行いたします。  27番芝岡 要君。 ○27番(芝岡 要君) 同僚議員の関連質問にいたしまして、日本海海岸保全対策についての大綱1点に絞って市長に質問を申し上げます。  この海岸保全の件につきましては、去る昭和59年6月に加茂校区の自治連合会をもって、対策を早く実行してほしいという陳情を議会で採択していだきながら今日まで経過をしてまいったわけでございますが、遅々として直轄海岸のことでございます工事は進まないということで、去る昨年、平成4年の11月18日に再び加茂校区の自治連合会を筆頭として、各種団体からの市長に対しての促進方の申し入れをした経過がございます。そのような経過の過程で、本来なら建設省も即刻工事にかかるであろうという判断をしておりましたが、これには海岸浸食の要因をなす案件が2つだけ横たわっておるわけでございます。  1つは、宍道湖と中海の因果関係でございますが、出雲地方の開発当時、何百年か前、恐らく紀元前からのことであろうと思いますが、宍道湖の公有水面の面積一向に変わっておりませんが、大橋川を通じて宍道湖の水を受けます中海の公有水面が著しく減少いたしております。御承知のとおり揖屋の干拓を初め安来、島田、吉佐また米子市分におきましては、錦海町の埋め立て、そして公園地先食品団地、彦名、崎津、そして弓浜工区の干拓と非常に目まぐるしいほど中海を埋め立てまして、今までの宍道湖と中海との保有水面のバランスを著しく崩してしまったということが1つの要因でございますが、とりわけその宍道湖の水を中海に受け、受けた水をあの幅員の狭い中浦水門の受け皿として境水道に流れておるわけでございますが、御承知のとおり干潮時になりますと日野川の流れ以上にせせらぎとなって、あるいは船も航行も不可能になるほど流れを呈しております。そして境水道は、この干拓事業が進む中浦水門の設定に伴って、非常に境水道の底は荒れ果ててしまった。魚一本吊りを業としておられる漁師の方に聞きますと、魚の住める状態ではないということを申しておられるわけでございますが、長い距離の間に、しかも中浦水門から境港市を一巡するような円形を呈して美保湾に流れてくるわけでございます。その流れてくる潮の流れをいかにしてとめるかということの工法はいまだかつてとられていないわけでございます。そういう観点から十二分に市長さんも調査をされながら今後の各関係機関に話を持っていってもらいたいと、このように考えるものでございます。  第2点は、市長さんも御承知のとおり竹内の工業団地の造成でございます。  竹内の工業団地の造成によって、かつては日本海の夏場のキス、セイゴその他のほんの日本海でなくてはとれない魚の繁殖地であったワダグリという瀬を竹内の団地造成の荷役として吸い上げてしまって、池をつくってしまったということのより一層強固な渦巻き状態になる現況を呈してしまったということでございます。それにあわせて、助役さんもその時点にも米子市の企画部長として在職中でございましたが、県の施行した竹内工業団地の護岸擁壁を通じて美保関を直撃し、美保関に県は多額の補償を出しいったという経過がございます。美保関の海岸にはそれだけの補償をしながら、なぜ地元の海岸がこれだけなくなっていくのに早期着工されないかということの理論をつけていろいろ話し合ってまいったわけでございますが、遅々として、先ほど話しますように工事が進まないということもございまして、再度同僚議員の代表質問に関連してこのような発言を求めたような次第でございます。いずれにしましても、自然が自然を破壊すると、いわゆる激甚の災害様相を呈しておるのは事実でございますし、とりわけ三柳海岸、団地地先から大水落川の東側までは何も海岸浸食防止対策は施されておりません。一朝有事の際には我が市営住宅もほど近いところにおりますし、住民の民家、相当数の民家が張りついておるわけでございますが、住民の方々は戦々恐々として日夜を過ごしておるというのが現状でございます。  さて市長さん、これだけ皆生海岸からはじめて三柳海岸、夜見、富益の海岸まで浸食されておるわけでございますが、何としても行政の一本化を図られる意思はないか。なぜなら、三柳海岸、河崎、大水落川までは建設省の直轄海岸でございますけれども、夜見、富益は県管理の海岸でございます。  先ほど来、藤尾議員の質問に対して、大水落川の地先に突堤を出してそして海岸保全を図ると。いま1つは、夜見地先海岸に突堤を2本を出すと、このように市長さんは御答弁なされましたが、果たしてその突堤だけで保全対策がとられたというものでございましょうか。ひとつそれだけ激甚災害でも起こしかねない美保湾の潮流の中にあって、より一層行政サイドでの一本化をし、そして日本海のど真ん中に夢の島でもつくる、そして潮流を緩和する方法は考えられたことございませんでしょうか。  さきに福谷議長が皆生温泉地先に夢の島をつくれという発言もなされたのはつい最近のように考えておりますけれども、月日のたつのは早いものでございます。再度夢の島を提言申し上げて、市長さん、国県に対しての陳情行程の中で、本議場で芝岡がそのような話をしたがということを十分記憶に残していただいて、日本海海岸の所管の区域を一本化するべく御努力をしていただきたい。そして、先ほど来市長さんがお話しになりました突堤2本で済むことであるならば、私もかつてはヘッドランド方式の海岸保全をした現場も見させていただきました。昨今、生田議員も単独でヘッドランド方式の現場を確認されたように漏れ聞いております。それだけ皆が海岸保全、そしてその地を愛したかということを十分御理解いただきまして、今後の十分なる建設省に直轄海岸としてのまとめを市長さん働きかける意思の表示をしてやっていただきたい。  以上をもって、答弁によってまた再質問をいたしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。
    ○市長(森田隆朝君) 弓ケ浜海岸の浸食対策につきましては、私も直接建設省とか県とかに対しましてお願いをしております。突堤の工事に関しましても、建設省とか県がそれぞれ一応施行としてやるということのようでございます。また、夜見地区以西につきましては、さきに答弁いたしましたとおり建設省に対して直轄工事区間の編入とともに、事業促進を強く要望してまいる所存でございます。  それから、夢の島の御提言はありがたく受けとめてまいります。 ○議長(福谷 清君) 27番芝岡 要君。 ○27番(芝岡 要君) 市長さん、その心意気を十二分に地元の者に反映せしめるように御努力のほどを要望いたしまして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 9番斎木正一君。 ○9番(斎木正一君) 代表質問に関連して、中海の浄化対策とそれに伴う諸施策について質問いたします。  いよいよ弥生3月で春もすぐ近くに来ておりまして、水ぬるむ非常によい季節になるわけですが、暖かくなると毎年水質汚濁が話題になるわけであります。近年の社会経済の発展や生活文化の向上などにより、中小河川を初めとする公共用水域の水質が大変悪化してきております。その中でもとりわけ河川の水の流れつく中海の浄化対策については、当局におかれましては日々御努力されていることでございますが、さてその中海の浄化対策でありますが、代表質問での答弁にもありましたが、全国で9番目に中海が湖沼法に指定されたということを受けまして県の水質保全計画が作成され、これを受けて当米子市も中海水質の保全計画をつくり、来年度、平成5年までの5年間にわたり、ハ―ド事業やソフト事業の各種の浄化対策に取り組まれておるのが現状でございます。  先ほどの答弁で来年度末までの米子湾の水質がCODで7ppmを 5. 9ppmにすると、今大体の見通しがあるということでございますが、環境基準であります3ppmが最終目標なんですが、これを下回るためにも、新たなる5年度が終わればさらなる水質管理計画が策定されるわけなんですけど、その中でどのような浄化対策が必要と思われるのか、またその達成の見通しがありましたらお伺いしたいと思います。  また、中海の水質汚濁の原因は家庭からの雑排水などの生活系が6割近くを占めておるということでございます。そのためにも家庭排水対策を重点的に進める必要があります。特に昨年は、加茂川ほか2河川が生活排水対策重点地域に指定されましたが、その対象者の意識調査の中でも、市民は水質浄化に対する関心は非常にあるわけですが、しかしいざ実践ということになるとなかなか難しいとの調査結果が出ておりますが、家庭での浄化に対する取り組みを生活排水対策推進計画の中でどのように生かされようとしているのかお伺いをいたします。  次に、浄化対策で一番効果があらわれるのは、また重要な施策は下水道整備等のハ―ド事業ではなかろうかと思います。本市においては、現在中海の浄化対象区域において、公共下水道においては内浜処理区を中心に進められており、農業集落排水事業も、現在対象地域において鋭意施行中であります。また本年度より、合併処理浄化槽設置の補助対象区域を拡大して普及促進を図っておられますが、これらの効果を大いに期待するものであります。  市長も先日の施政方針の中で述べられておりましたが、効果的なところから重点的に取り組むとのことでありますが、中海の浄化の早期達成のためにも、今後浄化対象区域を中心に諸施策を進める必要があると思いますが、この点について市長の所信を伺いたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 中海にかかる湖沼水質保全計画は、平成元年度から平成5年度までの第1期計画でございますので、さらに中海の水質改善をするために平成6年度からの第2期計画に向けて、鳥取、島根両県で準備中でございます。  昭和63年に 7. 0ppmであったのが平成3年は 6. 1ppmとなりまして、一応の平成5年の目標値であります 5. 9ppmに近づいてきてまいっておりますので、さらに環境基準の3ppmに向けてこれからも取り組んでいく所存でございます。  湖沼法の指定地域及び生活排水対策重点地域に対して、公共下水道事業、農業集落排水事業、合併処理浄化槽設置整備事業を重点的に推進する考えについてでございますが、公共下水道の整備に当たりましては、基本的には、従来から施行しております公共下水道事業を積極的に進めてまいりたいという考えでございます。  生活排水対策重点地域につきましては、公共下水道事業との調整を図りながら積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  さらに、農業集落排水事業につきましては、平成3年度から事業に着手しております尚徳地区及び今後事業を予定しております生活排水対策重点地域につきましては、中海の水質浄化対策を図るために積極的に取り組んでまいる所存でございます。  次に、合併処理浄化槽設置整備事業につきましては、平成2年度から事業を実施し、その後補助対象地域の拡大を図りながら促進をいたしてまいっておりますが、さらに生活排水対策重点地域に対しましては、関係機関と協議しながら補助対象地域の拡大を図ってまいりたいと存じております。  次に、事業推進に当たっての庁内体制につきまして、中海水質保全推進委員会及び幹事会を設置いたしまして浄化対策を推進いたしております。また、生活排水対策推進計画策定協議会の幹事会を設置いたしまして、実効ある推進計画になるよう協議を重ねていっております。特に関係のある部課とは連携を密にしながら推進いたしておる状態でございます。 ○議長(福谷 清君) 9番斎木正一君。 ○9番(斎木正一君) 先ほどの御答弁で、各部署におかれまして鋭意御努力はされているということでございます。  新たな6年度以降の3ppmに向けての具体的な策定はまだないようでございますけど、ぜひ 5. 9は通過地点だと。そのためには、中海浄化のためには米子市としては一番身近にあるわけなんですので、その方に向かってできる体制でやっていただきたいということを、これは要望しておきます。  それと、公共下水道ですけど、御案内のとおり、普及するには多額の投資と長い年月がかかるわけですけど、中海の浄化のためにも一刻も早い整備を望むものですが、周辺地域は、今のペ―スでいくと、お聞きしますと50年から上かかるような話の気の遠くなるような年月を要するということでございます。よく現在の公共下水道の建設省のやり方でやっていきますと、今までのペ―スが大体1年に2%ぐらいな普及率で伸びていくんではなかろうかと思っております。今はそういうペ―スで待っておりますと中海浄化のためにおくれるわけなんですが、よく部分的に、以前も申しましたように下水道の拠点拠点ができないかと。特にこういう中海浄化というニ―ズに対応して柔軟的に、機動的にあるいは対応できる方式といって、鳥取では湖山池の浄化対策にフレックスプランという方式を取り入れまして、部分的下水道を始めるというのが去年度からやっておりますが、本市においてもこういう弓浜部あるいは対象地域の下水道は早く及ばない地域に対しては、新たなこういう手法を取り入れてでも整備される考えはないのか、再度伺っておきたいと思います。 それと、農業集落排水事業でありますが、先ほど本市においても鋭意努力されておりますが、御存じのようにたくさんの要望地区が出ております。希望地区の事業の完了までにはかなりの年月を要するわけですが、中海の浄化対象区域の実施にも相当な期間を要します。浄化のための早期実施の必要から、来年度より県においては、採択されております予定の農業集落排水緊急整備事業という新たな手法をもって、特に東部の2地区ぐらいから来年度からやっていくというお話を聞いておりますが、当市においてもこういう新しい方向を取り入れまして、たくさん希望は出ておるわけなんですので、この希望に沿う方向で、特に中海浄化が第一優先的に考えて取り入れていく考えはないか伺います。  それと、合併浄化槽設置による浄化対象区域の中で拡大に努められているわけですが、設置後は個々の責任において維持管理が必要になってくるわけなんです。特にそうしますと、管理に対して非常に個々の考え方が違いますんでばらつきが出てくるということが出てくると思いますが、市として費用の例えばこういう合併浄化槽の振り込みや、あるいは業者の契約をあるいは一括して維持管理システムをつくって費用の軽減や管理の統一を図る必要があるが、この点いかがお考えかお伺いいたします。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 中海をめぐる部分的な浄化対策、あるいは合併浄化槽の維持管理システムにつきまして、担当部長の方より答弁をさせます。 ○議長(福谷 清君) 田中経済部長。 ○経済部長(田中是明君) 農業集落排水事業につきましてお答え申し上げたいと存じますが、御指摘のように、農業集落排水緊急整備事業が創設されまして、なるべく多くの地域が実施されるような事業として行われるようになっておるわけでございますが、本市におきましても、この事業を認めてもらうと申しますか、要望を出しておりまして、現在、平成5年度におきましては、五千石地区、その次成実地区というような展望を持ってやっておるわけでございますが、そういった展望の中で、この農業集落排水緊急整備事業につきましても、こういった事業の認定をいただきまして、なるべく多くの地域がスム―ズに実施されるように努力をいたしてまいりたいと考えております。 ○議長(福谷 清君) 吉川環境部長。 ○環境部長(吉川義光君) 斎木議員の質問にお答えします。  合併浄化槽の管理についてでございますが、この合併浄化槽につきましては、本来この法のあれからいたしますと、県の方の届け出等になろうかと思いますが、所管になろうと思いますが、管理につきましては、先ほど斎木議員もおっしゃっておりましたように、設置者の責務ということでございますが、私どもといたしましても、この中海浄化のための合併浄化槽の設置事業を推進しております立場上、特にこの管理等につきましては、積極的に取り組んでまいりたいというぐあいに考えております。  以上でございます。 ○議長(福谷 清君) 安田下水道部長。 ○下水道部長(安田祐次君) ただいま斎木議員さんの方から、鳥取市がフレックスプランを取り入れているが、そのような手法を取り入れる気はないかというお尋ねでございますが、本市の下水道整備は、長期的展望に立ちまして、当然中海浄化を意識しながら整備をしてまいっているところでございます。近年フレックスプランという手法が制度化されたわけでございますが、これはいずれにいたしましても、同一補助内、いわゆるモデル事業ではございませんので、同じ公共事業費の中で行うものでございますので、現在本市が計画実施いたしております手法、いわゆる公共下水道は施行順序からもあるいは効率的、あるいは効果的であるというふうに理解しておりますので、先ほど市長が申し上げました手法で引き続き進めてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(福谷 清君) 9番斎木正一君。  先ほど農業集落排水事業にしても公共下水道にしても、新たな手法もいろいろあるわけですんで、中海浄化といういえばひとつの財源があるわけなんです。中海浄化のために新たな施策をやっていくめたにはいい浄化のための目的をする、そういうことをやるという1つの目的があるわけなんですので、ぜひそれを関係する特にこの当市においては、そういう浄化をまず第一に考えるということで、先ほど申しました新たな手法を検討していただきまして、前向きに浄化のために一つずつ御努力いただきたいと思っております。  それと、最後になりましたけど、中海の浄化のためには、本市のみならず中海を取り巻く関係市町村のやはり連絡協調が一番大事じゃなかろうかと思っております。本市においても、特に1つの部や課で物事ができる問題ではありませんので、ぜひ横の連絡をとっていただいて、各部のやはり英知を結集していただきまして中海浄化に取り組んでいただきたいと思いますが、市長に再度そのお考えをお聞きいたしたいと思いますし、非常に浄化というと一度汚してしまうと莫大な費用や年月をかけてもとに戻さないけないという大変なものでございますんで、ぜひ中海の浄化のために、まず同じ手法をしないで使うなら浄化のためにはこちらの方、その地域を重点的にやるんだというやはり考えに基づいて、同じまずお金を使うからには浄化もできるやり方でやるんだというやはり考えに立っていただきたいと思いますが、その辺の市長の考えを伺っておきたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 中海の浄化問題は米子市にとっても非常に大切な要件でございますので、関係ある部課その他とは連携を密にしながら協力一致して推進してまいる所存でございます。そのためには、できるだけ中海浄化を優先しながら事業をそれぞれ進めてまいりたいと思っております。 ○議長(福谷 清君) 7番井上千恵子君。 ○7番(井上千恵子君) 代表質問に関連いたしまして、組織機構の適正化について、特に女性職員の登用、各種審議会、委員会への女性の参加について質問申し上げます。  昨年の12月、我が国では初めて婦人問題担当大臣のポストがつくられ、女性行政の新しい展開を進めようとしていることは市長も御承知のところだと思います。婦人問題が国連婦人の10年をきっかけにして法制度では確かに改革が進んでまいりましたが、具体的な取り組みが伴わないでいる地域が多いのではなかろうかと思います。  この問題解決のネックは、我が国で長い間習慣化してまいりました男は外、女は内という性別による役割分担意識によると言われております。そうした中で、男女共同参加型社会の実現と言われてまいりましてもう久しくなりますが、一向に進展が見られないのが現実であります。問題は実現のためにどう取り組むかが、私はまず大切ではなかろうかと思っております。  行政機構の中で、人材の適正配置、特に女性職員の登用が挙げられるのではないかと思いますが、そうした視点で米子市における女性の職員の登用の実態また各種委員会、審議会における女性の参加の比率をお伺いいたします。  2点目には、国の方では現在審議会、委員会の女性の率は10%だが、95年度までには15%に引き上げると言っております。ちなみに国際レベルでは30%になっておるわけでございますが、米子市の将来の展望についてお伺いいたします。  3番目に、そうした機構整備についてもし問題があるとするならば、そのことについても一緒に伺いたいと思います。  以上でございます。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 女性職員の登用についてのお尋ねにつきましてお答えをいたしますが、職員の管理職等への登用につきましては、基本的には、御案内のとおり地方公務員法に規定されているところの成績主義、あるいは能力主義に基づく任用が最も優先されておるところでございます。  しかし、以前にも本会議で申し上げましたが、女性職員を広く登用していくために、従事する事務及び役職の拡大について努力はしてまいっておるところでございます。本年度におきましては、前年度に比べ係長職以上の役職に5名を増員登用いたしまして、現状におきましては、全体的に女性職員を31名登用いたしております。今後におきましても、女性職員の登用には十分配慮してまいりたいと存じます。  なお、審議会等の女性委員の登用についてでございますが、米子市における審議会等の女性の登用の状況は、平成4年におきましては、審議会等の数は47でありまして、委員数は1,210人で、そのうち、女性委員数は113人で全体の 9. 3%となっております。ちなみに県の女性登用割合は 9. 1%、国においては 9. 6%となっております。米子市におきましては、平成3年には 8. 0%でしたので、わずかですが増加しておりますが、いずれにしても1割に満たない状況であることは申しわけございません。審議会等の委員には、どうしても各種団体の役職者の方をお願いいたさざるを得ないこともありまして、その人選には難しい面もありますが、今後積極的に女性委員を登用し、市政に反映させるとともに、国及び県の婦人基本計画の趣旨を尊重しながら、婦人行政の総合的な推進のために努力してまいる所存でございます。 ○議長(福谷 清君) 7番井上千恵子君。 ○7番(井上千恵子君) ただいま米子市の状況を御説明いただいたわけでございますけれど、その数としてはやはり国のレベルまではいってないというような状況でございますが、それにいろいろと課題はあると思うんですけれど、何がネックになって当局の方は婦人の登用が難しいと思われるのか。先ほど私は私なりにちょっと触れましたけれど、そこの辺をもう一度お願いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 例えば、審議会等の場合には、各種団体から出ていただくようになります場合、女性グル―プの団体というのが全体の団体数の中ではごく少ない数でございますので、そういうことでどうしても女性の委員ということがお願いする場合に男性に比べて少ないんではないかと私は思っております。 ○議長(福谷 清君) 7番井上千恵子君。 ○7番(井上千恵子君) 女性の団体の数が少ない、それが1つの原因だというようなお話でございますけれど、まず私はその中で、これは団体代表ではなくていろいろの立場でその道に通ずる女性もいるわけでございまして、そういう人材の登用、発掘、それから育成ということも、行政では私は大きな役割ではないかと思っておりますけれど、そこの辺を市の方ではこれからもっともっと勉強していただいて女性の登用ということを確実なものにしていただきたいと思います。  それともう1つ、先ほど出しておりました職員の登用でございますけれど、これはやはり職員の中で女性の登用ということは、性別をこえた能力評価の社会の実現ということでは、やはり行政の中でそれをモデル的にやっていただくということが私は民間、地域、家庭への大きな波及効果があるではないかと思っておりますけれど、そういう中で、やはり男女平等の精神にこういうことが近づいていくのではないかと思います。今私は求められているのは、やはり啓蒙活動ではなくて何をやるかということではないかと思っておりますけれど、そういう意味で、市の方でこれからどういうふうな取り組みをやっていただけるか、それを伺いたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 先ほど女性の発掘、育成という話が出ましたが、確かに民間でも、有能な人がそのまま埋もれたような状態でおられる場合がありますので、これは鋭意努力してまいりたいと存じますし、それから市職におきまして女性の登用につきましては、先ほど数字を挙げましたが、係長級にもかなりの増加を見ておりますので、これは女性だからということでなしに人間としてきちんとできる人はそれなりの職について働いていただくように頑張っていきたいと考えております。 ○議長(福谷 清君) 7番井上千恵子君。 ○7番(井上千恵子君) 今、市長の答弁で努力するということでございますが、その言葉をお忘れにならないように一層の努力をお願いしまして、私の質問終わります。(拍手) ○議長(福谷 清君) 8番佐藤正夫君。 ○8番(佐藤正夫君) 代表質問に関連いたしまして、再度米子空港についてお伺いいたします。  米子空港国際化を目指して、平成4年10月19日に米子におきまして、鳥取県西部の県議、米子、境港両市長、商工会議所会頭、県企画部長の方々が、政界、経済界の代表者が集まって米子空港国際化促進協議会を設立されました。当面は滑走路を陸地側に500メ―トル延長して2,500メ―トルとする場合の問題点の調査研究と、防衛庁など関連省庁への働きかけなど国際化へ早期実現を目指して活動を展開されましたが、その後どのように進展しておりますか、森田市長にお伺いいたします。  2点といたしましては、米子空港は、御案内のように平成7年春、6年末でございますが、完成を目指して滑走路の2,000メ―トル延長工事が順調に進んでいると聞きますが、進行の現状はどうでございますか、お伺いいたします。  次に、鳥取空港は、国際線専用タ―ミナルビルを21億円で平成7年春までに完成されると言いますが、米子空港の7年度運用開始しますので、鳥取空港と同様以上の国際線専用タ―ミナルが必要であると思います。どのようにお考えですか、お伺いいたします。  3点目といたしまして、出雲空港と福岡、米子と隠岐が日本エア―システムから日本エアコミュニ―タ―へ委譲され、36人乗りのサ―ブ34B型機導入になったそうでございますが、現在福岡に支社を置く予定になっております。ぜひ米子空港に小型機の日常点検も可能な整備工場つきの支社を設置していただくように運動すべきだと思います。パイロット、整備員、スチュワ―デス等の乗員も常駐しますので人口増に大きなメリットがあると思いますが、市長の所見をお願いいたします。そしてまた、乗務員養成所のセンタ―の進出にもつながるものと思いますが、この点特に運動を展開すべきだと思いますが、森田市長の所信をお伺いいたします。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 米子空港についてでございますが、2,000メ―トルへの滑走路延長工事は、平成7年度完成に向けて順調に進捗しておりまして、現在護岸の増築工事が終り、しゅんせつ埋め立て工事が施工されております。完成の後には地域の発展に大きく寄与するものと期待をしているところでありまして、今後とも早期完成に向けて関係機関に要請してまいりたいと存じます。  再延長の問題につきましては、2,500メ―トル滑走路になればジャンボ機の就航が可能になり、輸送力を増し、さらに3,000メ―トル滑走路となれば長距離の国際線の就航も可能となります。  しかしながら、再延長につきましては、その可能性について県で調査されるやに伺っております。米子市としては、仮に再延長ということになれば空港周辺住民の皆様の理解を得ながら進めてまいりたいと考えております。また、滑走路を延長すれば国際空港となるわけではなく、今後国内線、国内チャ―タ―便の実績を重ねていくことが必要であると考えております。  専用タ―ミナルにつきましては、これもそれぞれ関係機関とよく相談をしながら進めてまいりたいと存じます。  なお、小型機整備施設、あるいは乗務員養成所等につきましては、どういう動向にあるのかよく把握しておりませんので、担当部長の方から答弁をさせます。 ○議長(福谷 清君) 田沢企画部長。 ○企画部長(田沢善雄君) 小型機の整備工場等の誘致の問題でございますが、これにつきましても、今後そういう動向をにらんで陳情を重ねていきたいというふうに思っておりますので、御理解願いたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 8番佐藤正夫君。 ○8番(佐藤正夫君) 今、小型機の問題については、部長の説明でございますが、今、当初おっしゃいました米子市も人口が減りつつあるときにこうした大きな人口増の問題でございますから、御案内のように、せんだっての新聞では鳥取県西部が一番倒産が多いと、ちなみにそうだと思います。1月から2月の2カ月間で倒産が11社、そしてまた17社の不渡りが出ております。恐らく歴史にないような鳥取県米子市は、そうした環境の中で何か1つでもこういうことが起爆剤になるだなかろうかと思います。ぜひこの福岡支社に置くじゃなくして米子に置いていただきまして、1名でも多く来ていただければ活性化につながると思います。  そして、要望にいたしますが、タ―ミナルビルの問題でございますが、本年5月に申請しなかったら平成7年にはできないと。5月を過ぎたら平成8年になるということを聞いておりますが、どうか5月までには申請されるように要望して、終わります。 ○議長(福谷 清君) 26番間瀬庄作君。 ○26番(間瀬庄作君) 先ほどの我が新政会の代表に質問に関連をいたしまして、観光問題を中心に4点ほどお尋ねいたしますので、明快なる御答弁を求めます。  観光問題に取り組む姿勢については、先ほどまことにざっとした御答弁でございましたけども、また所信表明でうかがっておりますので、概要については理解をいたしておりますが、具体的な取り組みについてこれから伺ってまいりたいと思います。  最近の状況については、申し上げるまでもなく経済の低迷が観光業界に深刻な影響を与えておりますことは御承知のとおり。この中で、特にことしは英仏海峡、ユ―ロトンネルの完成、韓国テジョン市の万国博覧会など円高による海外旅行が低迷といいながらかなりふえてくるんじゃないかという予想がされる一方、国内では、今世紀最後となる伊勢神宮の遷宮、それから二見町では伊勢戦国村のオ―プン、ディズニ―ランドの人気に加えまして東京レインボ―ブリッジの完成、江戸博物館、船橋の屋内スキ―場完成等で東京志向がますます加速されるような状況であります。九州ではハウステンボスに次いで福岡ド―ム、宮崎ウォ―タ―ド―ムの完成、神戸でのリゾ―ト博覧会、信州博覧会等々全国で大きなイベントが開催をされ、誘致合戦が展開されておるわけですが、近くには、小型ではありますが松江シマネスク、倉吉農業博が開催されようとしておりますが、このような厳しい環境の中で本市に観光客を誘致するには大変困難であり、ありとあらゆる努力と工夫が大切であるわけでございますが、何よりもまずハ―ド面、ソフト面から将来を見据えたビジョンづくりが必要ではないかと、このように思うわけでございます。ビジョンがあって初めていろんな施策ができるわけでございますので、そのビジョンの策定についてどのようにお考えなのか、市長の御所見を承りたいと思います。  次に、先ほど来、何回も出ております国際化の問題でございますが、環日本海時代に対応して国際交流を進めたいということで、当市でも韓国市場開発計画もあったように記憶をいたしております。そしてまた、外国向けのパンフレット等もでき上がったように理解をいたしておりますが、これらの推進、韓国観光客誘致宣伝対策はどのようになっておるのか。島根県では、既に積極的な誘致活動を行っておりますし、鳥取県でも誘致に乗り出すようにうかがっておりますが、米子市はどのようなにされるのか。今期の当初予算見てもその計上がないようでございますが、どのように対処されるのか、伺っておきたいと思います。  特に市制70周年記念のジャパンエキスポ計画もあるわけですが、この際、テジョンの世界博覧会を見学したり、あるいは関連一連の事業に参加し、友好親善と観光客誘致に乗り出す考えがないか、重ねて伺っておきます。  次に、イベントの関係ですが、特にスポ―ツイベントに関してお尋ねをいたしたいと思いますが、旅客、観光客を誘致する上にイベントが必要なことはいまさら申し上げるまでもございませんが、最近は特にスポ―ツイベントが盛んになって全国で人を集めておるわけでございますが、最近とみにサッカ―熱が高まり、野球と並んで多くのファンの人気を集め、全国でプロチ―ムが結成されておりますが、本市でもプロチ―ムを招致し、青少年のスポ―ツの振興と外来者誘致対策のために本格的なサッカ―場を設置されてはいかがでしょうか、お考えを承りたいと思います。  最後に、来る4月1日から隠岐超高速船レインボ―が就航することになっておりますが、これは単に隠岐と境港、七類間が近くなったということでなくして、米子から直行のアクセスを運航することによって米子市に人が集まり、経済の波及効果が出ると思うわけでございますが、広域観光の立場から米子境港レインボ―直行バスを米子駅から発着させるような考えはないか、あるいは御指導する考えがないか、お尋ねをいたします。  以上、4点について伺っておきます。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 米子市観光振興ビジョンにつきましては、県の観光振興ビジョンとの整合性を図りながら、米子市観光レクリエ―ション基本計画の策定に向けて努力してまいりたいと存じます。  平成9年のジャパンエキスポにつきましては、ちょうど境港市がその前年に開港100周年ということがありますし、平成9年には、米子市も市制70周年を迎えるわけでございまして、両市が手を組んで鋭意進めてまいるようにしております。  県が実施します韓国での観光客誘致活動への参加は予定しておりませんけれど、近々、米子市の外国人観光客向けの英文観光パンフレットが完成する予定でございますので、県での観光客誘致活動にこの英文観光パンフレットを活用していただくことにより、本市の観光客誘致を図ってまいる所存でございます。  スポ―ツに関してですが、Jリ―グ公式戦の実施可能な本格的なサッカ―競技場の建設についての御質問でございますが、確かにお尋ねのような経過はございましたが、また鳥取市に建設が決まっておりますサッカ―競技場は、平成7年に鳥取県を中心に開催されます全国高等学校総合体育大会のサッカ―競技主会場となるための市による会場整備と聞いております。  本市体育施設の設置につきましては、地区体育館を最優先といたしまして、各中学校区に年次計画で設置してまいっておりますが、平成4年度でこの事業も完成しまして、本格的なサッカ―競技場も長期的には考えられますが、当面は老人の生きがい対策としてのゲ―トボ―ルその他等に力を入れていきたいと考えております。  次に、隠岐航路の超高速船レインボ―と米子のアクセスについてのお尋ねでございますが、関係機関に確認いたしましたところ、現在日本交通株式会社において、外浜産業道路経由の急行境港行きのバス路線をレインボ―の就航時間に合わせてダイヤ改正を検討中とうかがっております。また、JRにつきましては、接続時間が若干短い場合があるようでございますが、今後微調整をしていくことは可能であるとうかがっておりますので、働きかけをしてまいりたいと存じます。また、境港市の区画整理事業の中で、JR境港駅を隠岐汽船乗り場側に移動するよう計画中とのことでございます。  いずれにいたしましても、レインボ―とのアクセス改善は本市の活性化に深くかかわっておりますので、今後も関係機関に働きかけをしてまいりたいと考えております。 ○議長(福谷 清君) 26番間瀬庄作君。 ○26番(間瀬庄作君) ただいまの市長の御答弁で大体理解をしたわけでございますけども、ただ先ほどはっきり御答弁がなかったのは、韓国に鳥取県の視察団というか、誘致団が行くのにそれに参加するんですかしないんですか、その辺はっきりしておいていただきたいと思います。
    ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 参加は予定しておりません。 ○議長(福谷 清君) 26番間瀬庄作君。 ○26番(間瀬庄作君) 今、予定がしてないということですので、これ以上言ってもどうにもならんと思いますが、現在の米子空港から韓国に向けてのチャ―タ―便で、去年日本から渡った人が1,464人、出雲は7,950人、非常に出雲の方は熱心にやっておられるわけでして、これくらい差があるわけです。滑走路の問題もありましょうけども、熱の入れ方というものが非常に違っておるわけでして、この1つをとって見ても力の入れようが少ないんじゃないかなというふうに思うわけです。せっかくチャ―タ―便というのは片道が空で運航するわけですから、その分を外国から、韓国の人に来てもらえばそれだけ収入がふえるというか、費用も安く上がるということもありますので、その辺も考えながら、ぜひ、まだ6月のようですので、今から再検討していただいて、行かないということでなしに検討していただきたいということを要望いたしておきます。  それから、サッカ―場の建設計画については、これは私提言でございますので今すぐということじゃございませんけども、いずれ将来にはこうしたものがあってもいいんじゃないかということで提言をしたわけでございますので、長期計画で結構でございますので、ぜひ計画の中に入れていただきたいということを要望しておきます。  あとは理解いたしましたので、私の質問はこれで終わります。 ○議長(福谷 清君) 18番浦木修一君。 ○18番(浦木修一君) 新政会藤尾議員の代表質問に関連いたしまして、福祉問題の中で痴呆性老人に限定いたしまして、質問いたしたいと思います。  昨年、平成2年に障害者、あるいは高齢者等の一斉調査が民生委員によって行われたわけでありますが、その際の米子市の在宅の寝たきり老人は何人おられるのか。また、今までの寝たきり老人で関連しまして、福祉事務所に対応をお願いにまいられた方があると思いますが、そういった痴呆性老人の対応はどのように取り組まれておったのかお知らせを願いたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) ただいまの件につきましては、福祉事務所長の方から答弁をさせます。 ○議長(福谷 清君) 佐々木福祉事務所長。 ○福祉事務所長(佐々木 亮君) ただいま手元に数字を持っておりませんので、ちょっと今お時間いただきたいと思いますが、ただ、昨年の8月に実調をいたしました際には、寝たきり老人というのは334ということでございます。そのうち、今痴呆性老人についての対応ということの御質問でございましたが、痴呆性老人につきましても、相談があればショ―トステイ、デイサ―ビスと、一応在宅介護の場合と同じような取り扱いをやっておるということでございます。 ○議長(福谷 清君) 小坂助役。 ○助役(小坂道弘君) 補足答弁させていただきます。  平成4年8月1日現在でございますが、寝たきり老人、在宅の老人数でございますが、327人、要介護の痴呆性老人45人、虚弱老人338人という実態でございます。  痴呆性老人対策につきましては、市長の方から御答弁申し上げますので。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 痴呆性老人対策につきましては、現在痴呆性老人対策といたしましては、専門的医療の相談、治療方針の選定などを行う老人性痴呆疾患センタ―が西部地区には西伯病院に設置されておりまして、夜間、休日の緊急対応も行われております。また入所施設としましては特別養護老人ホ―ムがありますが、特に徘回を伴う痴呆性老人であっても、従来から境港幸朋苑では対応を行ってまいっております。今後は市内にできる米子幸朋苑でも対応していただくことになっております。  本市におきます痴呆性老人対策といたしましては、痴呆性老人の実態の把握に努めるとともに、老人性痴呆疾患センタ―、保健所、専門医師等関係機関との連携強化を図って、平成5年度から配置いたします高齢者相談員、保健婦などによる相談業務の充実に努め、また在宅での介護者の負担の軽減を図るために老人デイサ―ビスの有効的利用及びショ―トステイ、ナイトケア等の事業の充実を図ってまいりたいと存じております。 ○議長(福谷 清君) 18番浦木修一君。 ○18番(浦木修一君) ただいま平成4年8月1日現在で、寝たきり老人のうち痴呆性老人が45人というふうに発表されたわけでございますが、この数字につきましては、皆さんも意外に少ない数字であろうというふうに感じておられると思います。平成2年度の敬老の日に厚生省の痴呆性老人対策推進本部の報告の資料によりますと、痴呆性老人は、全国でですが、約80万人となっており、寝たきり老人60万人よりも数が多くなっております。また、今後の予定では、西暦2000年では112万人、西暦2015年では185万人になると推定をしております。これは非常に大きな数字でありまして、老人問題が今後急速に発達する中においていわゆる寝たきり老人、これ以上に大変大きな問題になってくるものだと思います。家庭においても、これが非常に悩み事の大きな要素になると考えられます。ただいまのところでは、特にそういった人を収容するベットが足らないとかあるいは場所がないとかいうような緊急性はどうもないようですが、必ず近いうちにこれが急に脹れ上がってくるという事態が起こるのではないかと予想されるわけでございます。  そうしてその対応につきましても、ただ一般の特別老人ホ―ムに入れておくというような考え方でなくて専門的な施設を持ってそれに対応して、しかも施設に入ったら再び家庭に戻っていかれるというような対応をやっていかねばならないと思いますが、その辺に関しまして、市長の御見解を伺いたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 専門的に治療のできるそして設備、その他家族が安心して送れる施設、そういうものについては私も非常に必要であると存じておりますが、今のところでは、西伯病院に設置されております老人性痴呆疾患センタ―が、これは急患でも引き受けるという状況でございますので、とりあえずはそういうところに委託して、先々また考えていきたいと思っております。 ○議長(福谷 清君) 18番浦木修一君。 ○18番(浦木修一君) 先般、宮崎県の延岡市に参りまして、これの専門的な特別老人施設を見学したわけですが、その施設の斬新さ、またこれに対する施設の所長等の物の考え方の進歩しとることに非常に敬服して帰ったわけでございます。今治療を要しませんからただいまの市長の答弁であろうと思いますが、近い将来を見越しまして、今からいろいろ検討を重ねられるよう要望して、終わります。 ○議長(福谷 清君) 25番山口政淑君。 ○25番(山口政淑君) 藤尾議員の新政会の代表質問の農業のビジョンと特産物の振興についての関連で質問をいたします。  藤尾議員も代表質問の中で言っておりましたように、我が国の農業は、戦後最大の危機的状況を深めつつあります。21世紀に向けて新たな展望を切り開くことができるかどうか、まさに正念場を迎えているところでございます。  1つには、ウルグアイランド農業交渉は7年を経過した今日、大きな山場を迎え、この決着いかんが我が国農業と農村の存立そのものを左右しかねないことは言うまでもありません。  2つには、我が国で最も憂慮しているものは何といっても農業の後継者問題であり、若い担い手をどのように確保するかということであります。農水省の発表によれば、新規学卒就農青年が、昭和50年には1万人を数えていましたが、平成3年には1,700人に減少したと報道いたしております。これは2市町村で1人弱を確保しているにすぎないとのことであります。また、農業従事者の6割は昭和一けた生まれであり、このまま高齢化が進み、この世代の引退後はだれが農業経営を引き継ぐのか、後継者不足が深刻になり、地域農業や地域社会の維持が困難になるのではないかと心配をされているところであります。  市長は、農業後継者の確保、育成を図るため、引き続き鳥取県担い手育成基金に出捐し、農業及び農村の魅力の啓発等農業後継者の質的向上等の対策の推進に努めるとのことでありますが、本市の後継者の最近の状況はどのようになっているのか。また、農業の粗生産額はどのように推移をしているのか。  次に、都市化によって農地の減少はどのようになっているのか。  また、彦名干拓地の農業用水が非常に悪化をしているとのことでありますが、この問題に対してどのような対策をされるのか。  次に、今年度予算で計上されている彦名干拓地農業農村活性化農業構造改善事業の管理運営はどのようになさるのか。水鳥公園建設問題で農作物には水鳥の被害はないとの調査結果の報告でありましたが、現実大きな被害を与えておりますが、この対策についてお伺いをいたします。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 農業後継者の問題でございますが、その推移につきましては、米子市内の専従農業後継者は、平成2年の農業センサスによりますと88人でありまして、5年前の調査では105人となっており、これは17%の減少でありまして、若者の都市への流出、他産業への流出で農業従事者の減少、高齢化が進行しております。今後、農業後継者の確保、育成を図るため、引き続き農業後継者奨学金の助成とか農村青年会議の助成並びに地域農政推進対策事業にかかる担い手育成研修会の実施及び鳥取県農業担い手育成基金に出捐し、元気な村づくり事業、農業担い手結婚対策事業を進めているところでございます。  次に、都市化による本市の農地減少の推移でございますが、農業委員会の資料によりますと、公共事業及び宅地への転用などで10年間で合わせて404ヘクタ―ルの農地が転用されておりまして、年平均しますと、4 0. 4ヘクタ―ルの農地の減少が生じておりまして、今後さらに都市化が進むものと予想がされます。  次に、農業粗生産額の推移でございますが、昨年度と10年前とはほぼ同額の87億円でありますが、野菜の生産が伸びておりまして、特に白ネギは3倍の額でありますが、米を初めとする穀物、畜産、工芸、農作物は減少しております。今後生産者、生産者団体及び農業関係機関と行政が一体となって農業の振興を図ってまいりたいと考えております。 次に、彦名干拓農地の農業用水のことでございますが、現在関係団体と協議をしまして貯水池の貯水を放出しており、底にたまっている泥のしゅんせつを行うことになっております。また、藻の発生も含め、貯水池の水の変色原因を究明するため、取水井、送水管及び取水口で水を採取しまして、米子市と県とでそれぞれ水質検査を実施しているところでありまして、近いうちにその結果が出てくる予定であります。なお、日本たばこ産業株式会社において独自に水質検査を実施された結果によりますと、葉たばこ栽培のかん水にこの貯水池の水を使用しても何ら問題はないものとうかがっております。  続きまして、彦名干拓地農業農村活性化農業構造改善事業の管理運営についてでございますが、この事業は、彦名干拓地入植者が早く安定した営農基盤の確立を図るよう、また農業機械等の設備投資が過剰にならないよう、米子市農協を事業主体としまして、平成5年度から2カ年計画により事業実施されるものでございます。  その主な内容は、1年目に農機具格納庫1棟、農機具洗車機、大型トラクタ―各1台、その他大型農機具4台、第2年目は農機具格納庫1棟、農作業管理休養施設1棟、大型トラクタ―2台ほか、共同大型機械の導入を図る計画になっております。その管理運営については、米子市農協と干拓営業組合が今後協議して決定することになります。  次に、御指摘の彦名干拓農地の鳥害対策のことでございますが、昨年から入植農家でたばこ、白ネギ等の栽培が始まっており、この冬には予期しない鳥害が発生しましたが、現在その防除策として、爆音機、防鳥網を試みているところでございます。なお、水鳥公園設置に伴う鳥害につきましては、その補償制度を創設することになっており、現在検討中でございます。 ○議長(福谷 清君) 25番山口政淑君。 ○25番(山口政淑君) 後継者の問題ですが、私は農業後継者が年々減少しているということに対して、これは農業経営として成り立つ魅力がないのではないかということでございます。農民だって、そらサラリ―マンと同じように土曜、日曜は休みたいのは当然でありますが、最大の要因は労働力に対する対価の問題でございます。その時間内に得られる対価の大小によって労働力は移動いたします。農業から他産業に移動したのは他産業の方が対価が高いからでありまして、つまり農業だけでは暮らしていけなくなった。しかも、一方では値上げ、一方では農産物の価格の据え置きないしは引き下げが同時的に行われたため、担い手不足の大きな原因となっているものと思います。  労働省の調査によりますと、昨年1年間の1,000人以上の大企業では605万円、5人から29人の中小企業で353万円、農業法人では月10万円。また、日本農業の基幹である生産者米価は、60キロ1万6,000円、他用途米9,000円。大学卒の初任給が19万円とのことであります。今後どのようにすれば農業経営が成り立ち、人間としての充実感、生活面での充足感など農家の社会的な位置づけができるのかどうか、非常に大きな問題でございます。この問題についてお答えをいただきたいとは思いますが、要望いたしておきます。今後こういう問題に対して、後継者問題に対して十分御検討をしていただきますように要望いたしておきます。  次に、彦名干拓地の貯水池の問題ですが、検査をして非常に水は安全だということですが、私も現地を行きて十分調査をしておりますが、鳥のふんの被害は弓浜工区の方がはるかに倍以上の鳥のふんは見受けられますが、彦名の方のが鳥のふんは少ないようです。しかし非常に弓浜工区は透明度があります。米子の貯水池の場合は透明度が非常に少なく、そして藻が生えると、そういう状態になっております。これは弓浜工区ともいろいろ話をしたわけですが、弓浜工区は竜ケ山から水をとってそのまま池までパイプで入れてあります。米子の彦名工区の場合は、米川の頭首工いわゆる夜見新田ですが、あそこの頭首工からヒュ―ム管の中に入れてありまして、その水を今度水鳥公園のところのポンプ場で吸い上げておると。そこでその間に水が古くなって腐るではないかというようなことを言っておられますが、そういう問題を解決するにはあの間をパイプでずっと送ってしまって、絶えず新鮮な水を送ってやればいいではないかということを言っております。これが藻が生えたりどうかいたして、そしてスプリンクラ―等が破損したら大変なことでありますので、この点についてもう一度お伺いをしたいと思います。  それから、この事業の管理運営ですが、農協と干拓組合とで協議をしてやれということのようですけども、これ非常に難しい問題でして、私も干拓組合長と農協の責任ある方との相談も聞いておったわけですけれども、なかなかあそこに1人張りつけて、そうしてそのオペレ―タ―をつくるのか、それとも借りたい人が適宜に借りてやるのか、非常に問題があると。米子市がだれか嘱託でも置いて、そうして干拓組合との連絡をとりながらその機械の使用をするのが一番いいのかどうかということで、非常に干拓組合も農協もそこまでなかなか出すことは困難だと言っておりますし、その点のことを伺っておきたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 彦名干拓地の農業用水の汚濁につきましての原因とか対策等につきまして、また彦名干拓地組合の管理運営の問題につきましては、担当部長の方から説明をさせます。 ○議長(福谷 清君) 田中経済部長。 ○経済部長(田中是明君) ただいまの件につきましてお答え申し上げたいと存じますが、初めの米川の頭首工のところが開渠と申しますか開いておりまして、そのことであろうかと思いますが、市長の答弁にもございましたように、あそこからもとそれから暫定水源のとこからもいろんなところから水をとって検査をしております。それはどこでどういう原因で水がそういうことになるかということをまず突きとめたいと思って、そういった場所で採取しておるわけでございまして、もしあそこが最も大きな原因であるということであれば、また必要になろうかと思いますが、いずれにいたしまても、原因がはっきりいたしましてから対策は講じなければならないと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。  それから、例の彦名干拓地の構造改善事業の件でございますが、これも先ほど市長の答弁にもございましたように、今の段階では農協と干拓組合とで協議をしていただくようにお願いをしておるわけでございますが、御指摘のようなこともございますので、そういった協議の推移を見ながら皆さん方と相談をさせていただきたいと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 25番山口政淑君。 ○25番(山口政淑君) 貯水槽その他用水の問題と今の管理運営の問題は、よろしく御検討をいただきたいと思います。  水鳥の被害についてですけども、いろいろ網を張ったり、ガス鉄砲をやったりということでやっておりますが、なかなかそういうことでは解決ができないようです。麦にいたしまても3回もやられておりますし、大根なんかも相当な被害を受けております。それでこれについて、網を張るとかいろいろな方法があると思いますが、そういうことについて御検討をいただいておることがあるのかどうか。それから、網をやれば風の害も防げるような状況にもありますし、そういうものに助成をして被害を最少限度にとどめるべきなのか。それから、補償の問題が非常に問題になると思います。幾らの金額だれが補償するかということですけども、こら米子市が出されるわけですか。どういう条例をつくってこうするのか、だれが補償の額を決めるのか、その点をお伺いしたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) お尋ねの鳥害対策、あるいは補償の問題につきましても、担当部長の方から答弁をさせます。 ○議長(福谷 清君) 田中経済部長。 ○経済部長(田中是明君) お答え申し上げます。  初めの鳥害対策についてでございますが、御指摘のように、たばこの間に植える麦に被害が生じまして、おっしゃいますように、ガス鉄砲と申しますか、音で逃げるようにしたりしておりますが、これはあくまでも暫定措置として、私もいろいろお話をうかがったり現地を見たりして、何分伸びかけるとそれが食われるということで伸びないわけですから、何とか暫定的な方法としてああいう方法でやってみてくださいということでお願いしましたら、音の方はかなり効果があるようでございますが、糸を張ったりされておりましたけどなかなか効果がないようでございまして、網を用意いたしまして、これも試験的にやったりしております。何分こういったケ―スというのはなかなか珍しいケ―スのようでございまして、いろいろ専門家等にも尋ねたりしておるわけでございますが、これといった方策がまだ見い出せない状況でございますので、関係機関、普及所等そういったとこでの御指導をいただきながら有効な方策を考えなければならないと思っております。  それから、鳥害に伴う補償条例でございますが、これは御案内のように補償条例をつくるということで水鳥公園が進んでいったわけでございまして、現在検討をしておるわけでございますが、先進地の例等もよく調査をいたしまして、今後補償についての仕方等も固めてまいりたいと存じますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 25番山口政淑君。 ○25番(山口政淑君) 現在大きな被害が出ておりますので、これを早く解決をしないと農民も非常に困ると思います。条例をつくって補償額をどうのこうのということでこれから検討するということですが、早急にひとつこれを検討していただいてこの問題を解決していただきように要望して、終わります。 ○議長(福谷 清君) 本日の会議時間は、議事の都合によりこれを延長いたします。  32番生田 薫君。 ○32番(生田 薫君) 議員の皆さんもかなり長時間で大変お疲れのようであります。  私は簡潔に代表質問に関連をいたしまして、高齢者福祉対策について質問をいたしたいと思います。  老人福祉対策につきましては、先ほどの関連質問でも本市で平成12年、つまり21世紀には2万5,000人以上の65歳以上の方がおられるようになるというふうに言われておるわけであります。まさにこれこそ福祉の大きな目玉でなければならない。これに対応していくことこそが、今森田市政が求められている大きな施策であるというふうに私は思うのであります。既に総合福祉センタ―建設が明確になりました今日、私はただそれだけではだめだと、さらにそれを中心に地域に枝を広げて福祉施策を充実していく必要があるだろうと、このように私は強く感じるのであります。  既に先ほど申し上げましたように、招来をしておりますところの老齢者社会、それに対応して心豊かで生き生き老いるためにも、私は地域にデイサ―ビスセンタ―等の設置が早く望まれるところでありますが、これに取り組む市長の基本的な姿勢を伺いたい。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) デイサ―ビスセンタ―の設置についてでございますが、本市では、高齢者の方々が21世紀に向けて心身とも豊かな老後を迎えるために平成3年3月に米子市高齢者対策10カ年計画を策定して、平成3年から平成12年にわたる向こう10カ年の目標を掲げて高齢者対策の施策の実現に向けて取り組んでいるところでございます。  中でも、高齢者の方々が住みなれた地域で老後を健康で安心して暮らせるように、在宅老人福祉対策の一層の充実に向けて努力をしたいと考えております。  10カ年計画で目標として掲げておりますデイサ―ビスセンタ―の設置は、平成7年度までに4カ所、12年度までに7カ所としております。現在デイサ―ビスセンタ―は、境港市の幸朋苑デイサ―ビスセンタ―と市内福生東地区に本市が建設し、平成4年度から運営を行っております皆生デイサ―ビスセンタ―の2カ所があります。また、本年4月からは、住吉地区に特別養護老人ホ―ムに併設の米子幸朋苑デイサ―ビスセンタ―が運営を開始する予定となっております。  今後につきましては、財政的な事情とか市全体の利用状況、あるいは利用者の距離的利便性など考慮しながら、平成5年度に策定を予定しております老人保健福祉計画の中でデイサ―ビスセンタ―の設置等につきましても、明らかにしてまいりたいと考えております。 ○議長(福谷 清君) 32番生田 薫君。 ○32番(生田 薫君) デイサ―ビスセンタ―でございますけども、これは先ほど市長が言われますように米子市高齢者対策10カ年計画、21世紀に向けて心身ともに豊かな老後を迎えるためにというのが、平成2年に本市は答申がなされているわけであります。その中に、先ほど言われましたこの平成7年度ですね、7年度に4カ所、そして12年度には7カ所つくると、こういう計画はなされております。  既に御案内のごとく国の方でも福祉10カ年戦略をいち早く打ち立てておりまして、その中では、全国の中学校サイドで1カ所ずつ、こういう福祉施設をつくれということを言っておるわけであります。それに倣って本市もこのような10カ年計画が策定をされておるわけであります。  先ほど市長は、総合福祉センタ―を設置するのは市長として自分は執念だと、こういうことをおっしゃっておられるわけでありますが、この地域に福祉を伸ばすということは名実ともに福祉都市ということに相なるわけでありますが、やはりこの総合福祉センタ―と同じくやはり地域のつくられたこの総合計画、あなたはやはりこれも執念だというふうにお考えになられますか、その点を1点だけ。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 総合福祉センタ―を中心として、米子市全域にわたるデイサ―ビスセンタ―その他を含めた福祉施設の配置ということは私の執念でございます。 ○議長(福谷 清君) 32番生田 薫君。 ○32番(生田 薫君) 市長が執念だとおっしゃるわけでありますので、私もその執念だということをまともに受けとめて積極的にひとつ対応してやっていただきたい、強く要望して、質問を終わります。 ○議長(福谷 清君) 34番種原敏彦君。 ○34番(種原敏彦君) 大分時間も経過したわけですけれども、我が新政会の代表で藤尾議員が質問いたしましたが、崎津の工業団地について、私は聞いておりますが、はがいやな面がありましたので、関連で質問をいたします。  特に市長はこの問題につきまして答弁をいたしましたが、いろいろ検討会とか、いろいろ検討検討ということでございますので、私はあえて県の方から来ておられる助役にも2年になりましたので、助役に質問をいたします。  当初予算が30億というふうに組んでおりますし、補正の方でも約利息分1億7,000万ばかりしておるわけでございますが、まず1点は、当初県と市と折半ということでそれぞれ負担をしておったですけれども、相当な年月もたったので、私は県の財政と市の財政では相当違うと。1つの会社ならとの昔にもうこれは倒産しとるわけでございます。したがって、この辺の負担率を県の方に申して、この折半を県の方に若干持っていただくような考えはないかということでございます。  それと、検討委員会で検討しておる検討しておるということですが、検討委員会のメンバ―をお知らせ願いたいと思います。  さらに、検討委員会で検討しておるけれども、企業でなかなか言われないと思いますけれども、何言いましても3月の予算委員ということでそれぞれの各派で代表質問というようなことがありますので、やはりある程度は本議場で、どれくらい進んでおるか、この前やったけどもしくじったわけですので、どれくらいな進みぐあいか、どういう考えだか、もうちょっと具体的に本議場で明らかにしていただきたいと思うわけでございます。  終わり。(笑声)答弁を求めます。 ○議長(福谷 清君) 小坂助役。 ○助役(小坂道弘君) 突然の御質問でいささか戸惑っておりますが、まず負担の関係でございます。詳しくは申し上げませんが、過去からの経緯がございます。これを余り詳しく述べる必要はない、議員御承知のことだろうと思います。当然のことながら、ひとつ米子市の負担を軽減していただきたいということはたびたび申してまいったところでございます。しかしながら、詳しくは申し上げませんが、過去の経緯を踏まえた場合にどうもそういうわけにはいかんと、こういうことでございます。ひとつ御理解を賜りたいと思います。  それから、検討委員会云々ということでまずメンバ―を知らせえと、こういうことでございます。  それなりの要綱はつくっておりますが省きまして、鳥取県では、ちょっと長くなりますが、商工労働部次長、企画課長、漁港課長、都市計画課長、河川課長、港湾課長、企業立地課長が委員として、参入と申しますか、入っております。米子市といたしましては、総務部長、企画部長、経済部長、都市開発部長、建設部長、公社側が常務理事、事務局長ということで、委員会には商工労働部長及び米子市助役が出席し、必要な意見を述べることができるということに要綱上なっております。  そこで、スキ―ムと申しますが、一応の姿でございますが、現在コンサルタント会社の方に21世紀を見越して物事を考えたときに、本当にどういう土地利用のあり方があるかという前提で今調査をしていただいておるところでございます。せんだっても米子市の方にコンサルの方がお見えなりまして、いろいろ関係部長等集まりまして米子市の現状なり、5次総絡みについてお話し等したところでございます。  いずれにいたしましても、私個人的にもいら立つ気持ちはございますが、昨今の経済情勢でもございますので、県、公社とも十分協議しながら、ある程度長期的な物の見方をし、どう活用したらよろしいかということを検討してまいりたいというふうに思っておりますので、ひとつ御理解を賜りたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 34番種原敏彦君。 ○34番(種原敏彦君) 助役は助役なりで県の方に負担率云々ということを言ったということですが、前のことを言ったり何かはということで若干私もわからんでもないんですけれども、この時世で米子の財政と県の財政は違うということを私は本議場で当局に言いたいということなんで、助役は助役の立場で、当局は。議員としては納得できないというふうな気持ちであります。  それから、検討委員会のメンバ―もこら県も、あなたは今早口で言われましたが、歴々したメンバ―であるし、うちの方もそれぞれな部長級で歴々だけども、前向きはしないということに、あなたもいら立ちだが米子市民もいら立っとるということを強く言いたいわけで関連したような次第でございます。  この程度で終わります。(笑声)
    ○議長(福谷 清君) 33番塚田喜美君。 ○33番(塚田喜美君) では、最後になるようございますが、きょうの藤尾議員の代表質問に関連いたしまして、本来は行政、財政と考えておりましたけれども、米子市民にとって大変重要な水問題が案外さらりと押し流されたということで、真壁局長を見るといささか退屈気味な顔でございますので、若干賀祥ダムの水利権獲得の問題に絡んで、経過なり考えも加えて質問いたしたいと思います。  最初に、これは水道局長にお尋ねいたしますが、皆さん議員の方も御承知のように、昭和あれ57年でございますが、賀祥ダムから水利権2万2,500トンを獲得するということでダムのかさ上げ問題、それに伴う西伯町への莫大な補償金が支払われております。それから、取水の関係で日野川漁協にも当時、世論としては目ん玉をむくような実は手厚い補償費が支払われたというふうに考えておりますが、合わせてみますと、恐らく10億を超しておるんじゃないかと思います。その後私の方の地区の水浜、それから隣りの種原議員の二本木、こういう地区の地下水がうまくあてられまして、現在米子市の水道行政の大きな中核をなしておるということで、実は水不足問題というのはそう騒ぎ立てられておりません。これが実情でございます。  しかしながら、10年間にわたって米子市が、これはまさに一般会計からの投資でございますが、投資されたものがいまだに取水地もはっきりしないというのはいささかおかしいではないかと。事実昨年の決算委員会でございましたが、まず3月ごろまでにははっきりしたいという当局の実はお考えお聞きしております。非常にこれは建設省の厳しい規制の中で、しかも助役も市長も言われますように、おいしい水をどこからとるかということはこれは大変な事業だと思います。思いますが、いつも説明を聞いた中身にいわゆる日進月歩のあとが見えないといういらだちが我々もあるわけでございますので、この点についてひとつ局長の方から、御苦労の節をも交えながら経過をお話いただきたい。これが局長に対する関連質問でございます。  それから、財政問題でございますが、ここに財政計画書をいただきまして、この中に今期の予算の策定、それから6年以降の長期計画の血のにじむような思いが出ております。確かに客観情勢は非常に厳しいと。平成5年度予算の組み方を見ても、これは当然地方交付税問題にもはね返ってくるじゃないかという今懸念もあるわけでございます。  そういった面で、ここに米子市の財政投資の実績とした発行市債残高が増高している。まさに市債残高は三百数十億、これは平成5年度末でございますが、市民1人にすると二十四、五万円ぐらいになると思います。市債残高も増高しておると。しかも施設の維持管理費にも相当金がかかると。経常経費も増加の傾向にあると。こういう中において健全財政を維持するためには、事業の重要性、緊急性を考慮しながら、行財政全般の見直しによる経費の節減、財源の重点的配分による財政運用を図る必要があるという、大変な御苦労だと思いますが、策定されたものが本年度の予算であり、それから長期計画ではないかと思います。  では、そういう面からひとつお尋ねいたしますが、きょうの藤尾議員の質問に対して、市長も極力国県からできるだけの御支援、援助を仰ぎたいということを話しておられました。また事実、我々といたしましても、地域から国会議員を送り、あるいは県会議員を出す場合には、国からできるだけ太いパイプでしっかり支援、協力してもらいたいと。県の方の指導も仰ぎたいという実は念願もあるわけでございます。それで、ことしの予算を見ますと、市税は、市民税の方は余りこれは増高は認められない。固定資産税はふえますけれども、いわゆる市民税の方はある程度低めに見られて、そのかわり地方交付税なり、国庫支出金、それから市債の増額、それで最後には基金の取り崩しという形で、先ほど種原議員も申しましたけれども、崎津公社の問題がありますから、30億という余分のものを加えて四百約50億の予算を計上したという姿でございます。積極的な予算の組み方というふうに見ればそれでいいわけでございますけれども、先ほども言いましたように、財政から述べられておる不要不急のものを極力減らすと、できるだけスリムな形でひとつ頑張るという意気込みが具体的にどういう方面にあらわれておるかということが若干実は私は気にかかるわけでございます。  昨年のこれは決算の際だったと思いますけれども、市から提出された資料を見ますと、例えば補助金1つとりましても、平成これは2年度でございますが、2年度は8億円、一般会計でございます。8億円の補助金、それが平成3年度には10億7,000万円になっております。きょう、同僚議員のちょっと資料をいただいたわけですが、平成3年度の公債費比率は現在1 3. 7%という状況になっております。私は補助金というのは、一事が万事と言いますけれども、御承知のように、一度出しますとこれを削るということは大変難しい性格でございます。しかしながら、この財政計画に述べておられますような決意、行財政全般の見直しによる経費の節減及び財源の重点的配分による効率的な財政運営を図る必要があると。言葉だけ、文字だけでは私は意味ないと思います。  そういった意味で当局のお考えを聞かねばなりませんが、1つは、皆さんも御承知のように、ことしから議会運営委員会の考え方で、常任委員会は市長も助役も御出席願わんでも部課長の皆さんでひとつ処理してもらうと、答弁はそちらの方で責任を持っていただくと。そのかわり市長、助役は体をあけていただくという中には、いろいろ構想なりまた勉強なり、対外的なそういう行政官としてのアプロ―チもあると思います。そういう面でひとつ活用していただきたいという思いも実はこの常任委員会はひとつ部課長で責任持ってやってくださいということの中にはあったんじゃないかと思います。そういったような面を実はとらえましてお尋ねいたしますが、現在のこの平成3年度の公債比率から考えて平成4年度、それから平成5年度には、推定どの程度の公債比率になるか。これをお聞かせいただきたいと思います。  それから、やはり財政というのは、まず歳入をはかり歳出をはかると。あるいは当局の説明のように、歳出を最初説明して歳入を説明ということもあるかもしれませんが、例えば、国のしっかり補助をとるということになれば、歳出の款においては地方交付税、それから国庫支出金、ここらに当たる問題をひとつ政治に働きかけてその中身をふやしてもらうということがやはり財政上大事な問題じゃないかと思います。もちろん市民税の徴収率を上げるということは当然でございます。地方税の効率化というのは当然でございますが、国県に対してもそういう問題があるのではないか。  そうすると、例えば特別交付税、これは法律では100分の6になっておりますけれども、大体米子市では、調べてみますと十四、五%、交付税の十四、五%は特交になっておるようでございます。例えば、平成5年度の特交について米子市が県を経由して自治省へ出されますいわゆる資料、これお話しいただけたらひとつ発表していただきたい。  なお、あわせて米子市も新産都に組み込まれまれましたのが昭和41年でございます。あわせて基地を持つ都市として、全国の議長会におきましても基地周辺対策の議長会にも加入しとるわけでございます。この基地問題というのがともすれば公平を欠く見方になっては困ります。そういった意味であえて過去において、この米子市に迷惑いわゆる迷惑料、迷惑をかける対価として累積どの程度の貢献がなされたかということもちょっとお聞きしておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  意味はわかりましたかいな。意味が。いわゆる私が言う意味わかりましたかいな。議員の皆さんに聞いとるんじゃない、当局に聞いとる。(笑声) ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) わかったところについてだけ私から答弁さしていただきまして、(笑声)他につきましては、担当の部長から答弁をさせます。  特別交付税につきましては、まず交付事由につきましては、普通交付税の基準財政需要額の算定方法によっては捕捉されなかった特別の財政需要があることとか、普通交付税の基準財政収入額のうち、著しく過大に算定された財政収入があるとか、あるいは災害等のために特別の財政需要があること、または財政収入の減少があること、その他特別な事由、そういうことによりまして、普通交付税の算定の際にその画一性やあるいは時期的な理由によって財政収入額及び需要額に反映されなかった具体的な事情を考慮して交付されるようになっております。  特別交付税の算定対象となる事項はその性格から極めて多岐にわたっておりまして、ル―ル項目及び準ル―ル項目等細かくは特別交付税に関する省令に定められておりまして、その算定に当たっては、普通交付税におけると同様できる限り客観的かつ合理的な基礎に基づいて算出されるようになっておりまして、配分交付額については自治省が決定するものでございますが、このことにつきましても、地元選出の国会の諸先生にはいろいろ御心配をおかけしております。  なお、本市の平成4年度の要望額は、ル―ル及び準ル―ル項目では、基地対策、中小企業対策等17項目で7,984万1,000円で、その他特別財政需要の基礎デ―タは事務的にはありませんが、総額としまして、県と調整を図った上で前年度を下回らない額で要望しております。  基地対策にかかる国の助成等の交付額でありますが、調整交付金及び各種事業費補助金との各年度、その他公債比率あるいは特交に関しては、担当の部長の方から答弁をさせます。 ○議長(福谷 清君) 武本総務部長。 ○総務部長(武本光弘君) ただいま前段の部分につきまして、考え方について、特交の、市長が御答弁申し上げましたが、いろいろ先ほど内容について難しい質問いただいておりまして、私も全部お答えできるかどうか不安でございますが、できるだけ沿うように回答さしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  初めに、公債費比率でございますけども、4年度見込みでございますが、1 3. 4でございます。それから5年度1 4. 6、6年度1 4. 2、それから7年度1 4. 3、8年度1 4. 6でございます。このように一応平成8年度までの推計をさせていただいておるところでございまして、先般財政計画のロ―リングいたしましたもので説明申し上げましたときに、一応諸事業を各担当部課から集計いたしまして積み上げたもので試算しておりますので、あくまでも推計でございますので、御理解いただきたいと思います。  それから、前後しますが、補助金関係でございますけれども、平成2年度8億円、3年度10億7,000万というような話がございました。我々も補助金につきましては、いろいろ精査して、各担当部課で整理できるものは整理するという方針に基づいて以前から取り組んでまいっておりますが、先ほど議員さんもおっしゃいましたように、いろいろな長い歴史といいますか、流れの中で補助制度が動いております関係でなかなか難しい面もございます。今後ともこの問題につきましては、鋭意努力していきたいというぐあいに思っておるところでございます。  それから、特交関係で若干先ほどお話がございましたが、特別交付税につきましては、先ほど市長が4つほど項目申し上げましたけれども、特別交付税の交付につきましては、特別交付税に関します省令、規定等がございまして、国の総予算枠の中で配分されるものでございます。したがいまして、事務的には自治大臣の定めます様式によって特別交付税の額が決まるわけでございますが、そのほか自治大臣の定めます資料を県知事に作成して提出いたしております。その段階でいろいろヒヤリング等もございますけれども、その結果、最終的には年度末に配分決定を受けておるところでございまして、ちなみに5年度の特交の県に対する、これはあくまでも要望という形でこれは提出さしていただいておりますが、前年並みの7億3,000万ということでお願いしておるところでございます。  それから、基地対策について若干先ほどお話がありましたので、御説明させていただきますが、基地対策にかかわります国の助成金等に関係する交付税でございますが、その交付金につきましては、平成元年度9,156万3,000円でございます。それから2年度が3億2,442万3,000円でございます。それから3年度が2億5,658万2,000円、4年度は、まだ見込みでございますが、4億2,999万2,000円、それから5年度、当初予算計上いたしておりますのは、1億5,924万1,000円ということでございますが、特に5年度が少のうございますけれども、これは4年度は学校関係の校舎の改造、これがございましたし、防音工事等の大きな事業がございました。5年度につきましては、弓ケ浜小学校の講堂の改築に伴います設計とか、それから弓ケ浜中学校の防音機能の、これも設計委託とかいうようなものでございまして、ちょっと数字が少なくなっておるところでございます。これが防衛関係の交付金の内訳でございます。  前後いたしますが、地方税におきましては 1. 1という5年度の伸びを見込ましていただいておりますが、何分にもこういう経済情勢の中で税に対する期待感が非常に乏しいわけでございますけれども、徴収はもちろんのこと職員一同、税収確保に向かって、手数料等も含めまして努力してまいる所存でございますけれども、法人税の伸びは米子の場合、約2割程度ございますけれども、個人市民税につきましては、やはりそれなりに伸びを見ておりますし、それから固定資産税も、特に家屋が結構米子の場合、新築がございますのでその辺の増を見ておりまして、 1. 1といいながら気持ちの中ではもうちょっと出てきてくれたらなあという期待感は持っているところでございます。  漏れがあるかもしれませんけれども、以上、簡単でございますが、説明にかえさせていただきます。 ○議長(福谷 清君) 真壁水道局長。 ○水道局長(真壁誠一君) 水問題の経過につきまして、とりとめない話になるかしりませんけれども、お話さしていただきます。  私どもの方は、きょう藤尾議員の方から質問がございましたように、現在の取水能力、公称でございますけども、9万3,000トンでございます。平成3年度におきます1日平均の給水量は6万6,705トンでございまして、施設の稼働率といたしましては7 1. 7%でございますんで、まだまだ余裕があるように見えますけども、過去におきまして、1日最高8万6,600トンの給水をやっております。いつそういったふうな事態が出てくるかわかりませんので、実は冷や冷やしとるような次第でございます。私自身といたしましても、先ほどもおっしゃいましたように、非常に多額な経費を費やしてこの計画を遂行しておりますんで、一日も早く取水地点だけは確保しなければということで非常にはがゆく感じておるような次第でございます。  御案内のとおり、昭和57年に第7期の拡張計画を起こしております。このときの取水地点といたしましては、日野川と法勝寺川の合流点付近でございますが、1万700トン、あとの1万1,800トンを戸上地先の法勝寺川で表流水を取水するという計画でございました。  その後、59年に行いました合流点付近での水質調査の結果に基づきまして、61年に市議会の議決をいただきまして第1次の第7期拡張計画の変更をしております。このときの取水地点は、戸上地先の法勝寺川伏流水でございます。当初からこの計画におきましては、表面はともあれ実質的には日野川本線で伏流水を取水するんだということが暗黙の了解事項と申しますか、そういったふうな希望があったことも事実でございます。  62年7月でございますが、私、水道管理者として就任さしていただきまして、まず窓口でございます倉吉工事事務所の方を訪れておりますけども、最初の1年間は門前払いでございます。と申しますのは、建設省におきます取水の方法といたしましては、賀祥ダムにのっかったんだから、きょう市長も申しましたけども、その水系である法勝寺川で取るべきであるという考え方でございます。  それから、道路構造令と同じように河川施設等構造令がございまして、取水する方法を一々規定しておるわけでございますが、このときにおきましては伏流水の取水はございませんで、表流水ということでございましたが、水道事業者といたしましては、当然のことでございますけども、いい水を安く取りたいというのが本音でございまして、特に米子のように、1つの水源地の両側に、悪い水という表現はちょっと悪うございますけども、いい水と悪い水が流れておれば当然いい水がほしいというのは当たり前のことでございます。  そういったふうなことで、パイプをあけるのに1年ばかりかかっております。たまたまそういったふうなときに建設省本省の方である人を、河川行政のベテランでございますけれども、御紹介いただきまして喜んでまいりました。そのときにどうすれば日野川本線で伏流水が取らしてもらえるのかということをざっくばらんにお聞きしたわけでございますが、そんなことは見やすいことだないかというふうなことがございまして、いろいろと案を出していただきました。そのときの表現といたしましては、今まで伏流水を取らせんということの方がおかしいんではないかと。川におきましては当然いい川もあれば悪い川もあるんで、いわゆるロ―カル性があるわけでございますんで、その地方地方において、何と申しますか、考えればいいんではないかというふうなことを言われたわけでございまして、まさに目の前のうろこが落ちたような感じがいたしまして喜んで帰ってまいりまして、それから倉吉の工事事務所の方とのそういったふうなことで御指導をいただきながら持っていったわけでございますが、その案と申しますのは、賀祥ダムにのっかって補助金とか起債をもらっておりますんで、これを今さら返すわけにはいきません。そうなりますと、法勝寺川から一たん取った水を日野川で落として、そのかわり日野川の方から伏流水を取水するというふうな方法でございました。  これが非常にいろいろと倉吉から地建、本省と上がる際にいろいろ問題になりまして押したり引いたりしたわけですが、何かそんなことは例がないことだと、そういったふうなことが一番大きいわけでございますが、どうもうまくいかんと。どうすればいいかというふうなことがございまして、なら堤内、陸地の方でございますけども、古豊千とか八幡の方とかそういったふうな陸地で取ることはどうだというふうなことも出てまいりました。前後で大体9つか10ぐらいな案が出したり落としたりしたわけでございますが、ときには、まだ日本ではだれもやったことのないような人工地下水、バイオ方式と申しますか、一たん法勝寺川へ取った水を池を掘りまして、底なしの池を、そこへ入れますと、当然下の方にいくとろ過されるわけですから、そのろ過された水を取ってはどうかというふうな案も出てまいりました。しかしこれも私の方が戸上の地下水との関係がございますんで駄目だというふうなこともございまして、いろいろとすったもんだしたわけですが、ようやく昨年の9月末でございますか、この方法ではどうだという案が2つ出てまいったわけでございます。  1つは、既得水利権者と水利権を交換してできました日野川の上流で取るという案が1点でございます。  いま1点は、いわゆる最初出ました合流点付近でフリ―ハンドで伏流水を取れと。この場合には、現在私ども持っております車尾の水源地の1万9,000トンの取水権利をその川の中で上乗せして取ってもいいというふうな案が出てまいったわけでございます。  いろいろ検討いたしました。まず初めに合流点付近におきましては、過去の経過もございます。それから現実問題として水がマンガンが多うございます。それで12月から水質基準が変わるわけでございまして、その際のマンガンの基準といたしましては、 0. 05ppmでございます。以前調べました私どものデ―タで見ましても、 0. 036でございます。これはクリアするわけでございますが、対岸にございます宇部セメントでございますか、そこでの井戸が2つございまして、1つは30メ―タ―の深さのものがございます。これも 0. 036ppmです。それで実際にボイラ―等に使い物にならないというふうなことで、60メ―タ―掘っておられるわけですが、そういったふうな現状でございます。  それで、新しい水質基準の中で、もう1つ今度はおいしい水としての要件の基準がございます。これは 0. 01ppmでございます。そうなりますと、現在の8メ―タ―とか、30メ―タ―の水では3倍からのやはり基準に合わない水だということになりまして、その量の問題もございますけども、それから金額の工事費の問題がございますが、そうなりますと、どうしても上流の方で取らざるを得んだろうというふうな考え方に……。             (「もう少し簡単に」と呼ぶ者あり)  もう終わります。  そういったふうなことで検討いたしました結果、予算化もいたしておりますけども、戸上地先、それから大川上流部でございますが、2カ所のボ―リング調査をやってどちらかに決めたいというふうな考え方で現在おるわけでございまして、その点につきましては、関係機関の方にいろいろとお願いを申し上げておるというふうな実態でございます。御理解いただきたいと思います。 ○議長(福谷 清君) 33番塚田喜美君。 ○33番(塚田喜美君) また詳しい議論はそれぞれ所管の委員会もございますので、あとは1、2点だけ申し上げておきます。  水道局長のお話は大体わかりました。  ことし拠点都市がいわゆる指名をはずれた時点で、新聞紙報道等によりますと、西部圏域の皆さんは大変一生懸命に努力されたけれども、指定からはずして申しわけないと。今後できるだけ西部の皆様方の御要望にかなえるような措置をとりたいというようなことを知事が言われたというようなことをたしかちらっと記事で読んだことがあります。  国県にやはり詰めるということは、今さらここで私が申し上げる必要もないと思いますけれども、いろいろ戦略、手段を考え凝視されまして、ひとつ米子市にいただけるものはしっかりいただけるような、歳入増加に見合うような形の御尽力をお願いしたいということが1点と。  それから、いま1つはこの補助金問題でございます。  これ補助金というのを調べてみると、本来監査対象になるはずでございます。民間のいろいろ運動、それから事業、そういうものに補助金を出すというのはこれは非常に行政としては大切なことでございますけれども、果たして現在その補助金というのは全面的に機能しているかどうか。以前、国が行政改革大綱を発表した当時にはサンセット方式ということが、これは国の段階でございましたが、言われたことがございました。やはり必要でないものはカットしていくと。そのかわり新しいそういう事業に対しては、的確にこれをそういう制度に乗せて行政効果を生かすというのが私は大切ではないかと思います。そういった意味におきまして、いま一度当局の御回答をお願いしたい。 ○議長(福谷 清君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 国県につきましても、お説のとおり、いただけるものは何とかいただくよう努力して少しでも市の財政を潤わしていきたいと思いますし、補助金の問題につきましても、行政効果の上がるように努力をしていきたいと考えております。 ○議長(福谷 清君) 33番塚田喜美君。 ○33番(塚田喜美君) 大変長時間、御丁寧に御返事いただいてありがとうございました。  昨今、上杉鷹山が読まれておるというのを恐らく皆さん御存じだろうと思います。かつて我々が小学生のころには、米沢藩主の上杉鷹山公が藩財政を立て直しをしたというのは確か教科書にあったと思いますけれども、今この経済不振をもとに非常にこの上杉鷹山が読まれておるということでございます。実は私も一番簡単な要約的なものを先般目を通してみましたが、ジョンケネディも、もし上杉鷹山さんが同じ歴史をともにする時代の方であったらぜひ教えを受けたいということを語ったそうでございます。こういうのがはっきり出ておりますが、ひとつこの上杉鷹山の思想というのはあくまでも節約の思想でございます。  それから、きょうちょうど日経を見ておりましたらコラムで、松下幸之助の言葉として、よい会社悪い会社、よい会社というのは、社員の心が躍っていると、こう表現されております。このおどるいうのは手足身振りの踊りじゃございません。活躍の躍のおどりでございますけれども、そういった意味で、ひとつ米子市はやっぱり職員の皆さんが本当に意気に燃えてしっかり頑張って平成5年度以降の米子市の立派な行政に参画されるように、何分の御指導方をお願いしまして、終わりにさせていただきます。失礼しました。 ○議長(福谷 清君) 以上で本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  本日は、これをもって散会し、明10日午前10時から会議を開きたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福谷 清君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  本日は、これをもって散会いたします。                午後5時36分 散会...