本事業は、
遊休施設を改修し、
地域活性化拠点として活用する
取り組みに対して支援する制度で、中
山間地域を多く抱える本市にとっては効果的な事業であると考えます。しかしながら、利用件数が少なく、事業の活用が十分に図られているとは言えません。そこで、
地域住民への事業の周知に努めていただき、積極的な活用が図られるよう要望します。
2点目は、
新規就農推進事業費についてであります。
とっとり
ふるさと就農舎は、本市における農業の担い手の育成や確保を図ることを目的に設置されています。しかしながら、就農を希望する研修生の実績がない状況が続いています。令和2年度より、
運営形態を委託から本市の直営に変えられるとのことでありました。これを契機と捉え、魅力のある研修の構築や積極的なPRを行うなど、
新規就農者の確保に向けてこれまで以上に
取り組みを強化されるよう求めます。また、
農業従事者の高齢化や
担い手不足の中、新たな農業の担い手の確保につながる
取り組みとして、
スマート農業が有効であると考えます。
スマート農業にはある程度の初期投資が必要であるため、
新規就農者が参入しやすくなるよう、補助の充実を図られるよう要望します。
3点目は、
空き家対策事業についてであります。
危険空き家対策として、令和2年度は
解体補助事業の見直しを行い、補助率を3分の1から2分の1へ、また上限額を30万円から60万円へ増額するとのことであります。さらに、
空き家相続人調査において、複数で時間を要する案件の調査を専門知識の豊富な司法書士へ委託する予算も計上されています。これらは
危険空き家対策を一歩進める
取り組みであり、効果に期待するところであります。このように、本市は
危険空き家対策を積極的に進め、令和2年度の新たな
取り組みも評価いたしますが、調査において、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある空き家と判定されたものは147件にも及ぶと説明がありました。本来、建築物は個人の財産であり、所有者には管理する義務がありますが、もはや
危険空き家の問題は、特定の地域だけでなく本市全域にわたって存在する問題であると考えます。本市の将来を見据え、有利な財源を模索するなどしてさらなる事業の充実を図るとともに、
空き家所有者の理解と協力のもと、早い段階での解消を目指し、安心・安全な
まちづくりに取り組まれますよう要望します。
4点目は、旧本庁舎・第二
庁舎跡地活用検討事業費についてであります。
本事業は、旧本庁舎・第二
庁舎跡地の活用について、新年度より新たな
有識者会議を組織して議論を進めるとともに、市民の意見を広く伺う
アンケート等の事業を実施する予算であります。新たな
有識者会議の人選については、各分野の
専門的知見を有する方を選び、広い視野と高い観点を持って意見をいただくことができる県外の人材の参画も検討いただいた上で議論を進められる体制を整えられるよう求めます。また、本庁舎、第二庁舎の
解体撤去が完了するころまでに活用策の方向性を示されるとのことでした。それを踏まえ、
活用策検討プロセスと
解体撤去のスケジュールとを連動させた形で早期に提示されるとともに、市民の活発な議論が進められるよう、わかりやすい形で適切に情報提供されることを要望いたします。
最後に、議案第20号令和2
年度鳥取市
病院事業会計予算についてであります。
令和2年度予算は患者数の減少等により、平成28年度から5年連続の
赤字予算となり、大変厳しい編成となっています。しかし、高齢化が進む中、高齢者に多い疾病を診療する
循環器内科、眼科の
ドクターを増員できたことで外来、入院について患者数がふえ、あわせて、麻酔科の
ドクターが中心となって新しく
麻酔蘇生センターをつくり、
循環器内科や外科の
ドクターとチームを組んで積極的に
救急医療に取り組まれるということで、
医療収益の増加が期待されるとの説明を受けました。引き続き、
地域包括ケア病棟の
稼働率向上のため、ほかの
総合病院や地域の開業医との
連携強化に取り組まれること、そして接遇等も含め職員の質を高める研修を充実させ、市民から信頼される病院となるよう一層努力されることを求めます。
それでは、審査の結果を御報告いたします。
議案第2号令和2
年度鳥取市
土地区画整理費特別会計予算、議案第3号令和2
年度鳥取市
公設地方卸売市場事業費特別会計予算、議案第5号令和2
年度鳥取市高齢者・
障害者住宅整備資金貸付事業費特別会計予算、議案第6号令和2
年度鳥取市
住宅新築資金等貸付事業費特別会計予算、議案第7号令和2
年度鳥取市
土地取得費特別会計予算、議案第8号令和2
年度鳥取市
墓苑事業費特別会計予算、議案第9号令和2
年度鳥取市
介護保険費特別会計予算、議案第10号令和2
年度鳥取市財産区
管理事業費特別会計予算、議案第11号令和2
年度鳥取市
温泉事業費特別会計予算、議案第12号令和2
年度鳥取市
観光施設運営事業費特別会計予算、議案第13号令和2
年度鳥取市
介護老人保健施設事業費特別会計予算、議案第14号令和2
年度鳥取市
後期高齢者医療費特別会計予算、議案第15号令和2
年度鳥取市
電気事業費特別会計予算、議案第16号令和2
年度鳥取市
母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算、議案第18号令和2
年度鳥取市
工業用水道事業会計予算、議案第19号令和2
年度鳥取市
下水道等事業会計予算、議案第20号令和2
年度鳥取市
病院事業会計予算、以上17案は、いずれも適切な措置と認め、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第1号令和2
年度鳥取市
一般会計予算、議案第4号令和2
年度鳥取市
国民健康保険費特別会計予算、議案第17号令和2
年度鳥取市
水道事業会計予算、以上3案は、一部委員の反対がありましたが、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
最後に、執行部におかれましては、令和2年度当初予算の執行に当たり、費用対効果、市民への説明責任などを念頭に置きながら、
市民生活、福祉の向上に鋭意取り組まれるよう要望するとともに、各分科会からの報告に対して適切に対応されることを求めて、
予算審査特別委員会の
委員長報告を終わります。
◯山田延孝議長 総務企画委員長魚崎勇議員。
〔魚崎 勇議員 登壇〕
◯魚崎 勇議員
総務企画委員会に付託されました議案につきまして、本委員会での審査の結果を御報告いたします。
議案第40
号市長等の
損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について、議案第41号鳥取市
男女共同参画センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について、議案第42号職員の服務の宣誓に関する条例等の一部改正について、議案第43号鳥取市
印鑑条例の一部改正について、議案第47号鳥取市
墓地条例の一部改正について、議案第56号鳥取市
被災者住宅再建等支援条例の一部改正について、議案第57号鳥取市
消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部改正について、議案第60
号包括外部監査契約の締結について、議案第61号鳥取市
総合計画基本構想の変更について、議案第62号辺地に係る
公共的施設の
総合整備計画の策定について、議案第63号鳥取市
過疎地域自立促進計画の変更について、議案第64
号新生公立鳥取環境大学運営協議会規約の変更について、議案第66号財産の
無償譲渡について、議案第75号鳥取市及び美方郡香美町における
連携中枢都市圏の形成に係る
連携協約の締結について、議案第76号鳥取市及び岩美郡岩美町における
連携中枢都市圏の形成に係る
連携協約の変更について、議案第77号鳥取市及び八頭郡若桜町における
連携中枢都市圏の形成に係る
連携協約の変更について、議案第78号鳥取市及び八頭郡智頭町における
連携中枢都市圏の形成に係る
連携協約の変更について、議案第79号鳥取市及び八頭郡八頭町における
連携中枢都市圏の形成に係る
連携協約の変更について、議案第80号鳥取市及び美方郡新温泉町における
連携中枢都市圏の形成に係る
連携協約の変更について、以上19案は、いずれも適切な措置と認め、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、報告を終わります。
◯山田延孝議長 福祉保健委員長星見健蔵議員。
〔
星見健蔵議員 登壇〕
◯星見健蔵議員 福祉保健委員会に付託されました議案につきまして、本委員会での審査の結果を御報告いたします。
議案第39号鳥取市
無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について、議案第45号鳥取市
保健センター条例及び鳥取市
用瀬保健福祉総合施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について、議案第46号鳥取市
食品衛生条例の一部改正について、議案第48号鳥取市動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正について、議案第50号鳥取市
災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正について、議案第58号鳥取市
病院事業の設置等に関する条例及び
鳥取市立病院使用料及び
手数料条例の一部改正について、議案第59号鳥取市
保健所条例の一部改正について、議案第67号財産の
無償譲渡について、議案第85号令和元
年度鳥取市
一般会計補正予算のうち、本委員会の所管に属する部分、以上9案は、いずれも適切な措置と認め、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第51号鳥取市
国民健康保険条例の一部改正について、本案は、一部委員の反対がありましたが、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上、報告を終わります。
◯山田延孝議長 文教経済委員長前田伸一議員。
〔
前田伸一議員 登壇〕
◯前田伸一議員 文教経済委員会に付託されました議案につきまして、本委員会での審査の結果を御報告いたします。
議案第49号鳥取市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、議案第52号鳥取市
公設地方卸売市場条例の一部改正について、議案第53号鳥取市
温泉事業配湯条例の一部改正について、議案第54号鳥取市
新規就農者技術習得支援施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について、議案第55号鳥取市
公民館条例の一部改正について、議案第68
号事業契約の締結について、議案第69
号工事請負契約の締結について、議案第85号令和元
年度鳥取市
一般会計補正予算のうち、本委員会の所管に属する部分、以上8案は、いずれも適切な措置と認め、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第65号財産の処分について、本案は、一部委員の反対がありましたが、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、報告を終わります。
◯山田延孝議長 建設水道委員長
長坂則翁議員。
〔
長坂則翁議員 登壇〕
◯長坂則翁議員 建設水道委員会に付託されました議案につきまして、本委員会での審査の結果を御報告いたします。
議案第44号鳥取市
自家用有償バス条例の一部改正について、議案第73号市道の路線の認定について、議案第74号市道の路線の変更について、議案第81号訴えの提起について、以上4案は、いずれも適切な措置と認め、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、報告を終わります。
◯山田延孝議長 以上で
委員長報告を終わります。
これより、
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
通告により、順次発言を許可します。
伊藤幾子議員。
〔
伊藤幾子議員 登壇〕(拍手)
◯伊藤幾子議員 私は、
日本共産党市議団を代表して、議案第1
号一般会計予算、議案第4
号国民健康保険費特別会計予算、議案第17
号水道事業会計予算、議案第51
号国民健康保険条例の一部改正について、議案第65号財産の処分について、以上5議案に反対する討論を行います。
初めに、
新型コロナウイルス対応のことで一言述べさせていただきます。
新年度の歳入では、
名目賃金指数が回復傾向にあることに加え
有効求人倍率が高水準を維持しており、
納税義務者も順調に増加していることから、
個人市民税では対前年度で1億3,045万円の増が見込まれた予算となっています。本市では、
個人市民税の減免実績が平成29年度10件、平成30年度10件、令和元年度22件と、3年間で42件あります。そのうち40件が生活保護の利用となったことによる減免ですが、条例では、特別な事由があるものに対しても減免できることになっています。今、市民の暮らしや営業が、
新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明な中で新年度を迎えるという状況です。ぜひとも住民税の
減免制度や納税猶予など、適切かつ柔軟な対応をしていただくよう求めます。
さて、新年度は
市政改革プランの初年度となります。質の高い
市民サービスの提供と効率的な
行政経営の両立を目的とし、さまざまな
取り組みが計画されています。障がい
者雇用率の拡大や女性活躍の推進など、積極的に進めていただきたいものはありますが、さらなる外部委託や民営化などが含まれており、その流れには賛成できません。
また、
個人番号カード関連事務費として約1億1,600万円が計上されています。そもそも
マイナンバー制度は所得や資産、税や
社会保障給付などの
個人データを政府が一括して把握することで
社会保障給付の削減などを進めようとする狙いがあります。これを本格的に行おうとすれば、
行政機関だけではなく
金融機関等にも利用を広げることになり、所得や資産にとどまらず、戸籍や病歴など、多くの
個人情報が本人の同意なしに広がってしまうリスクが高まります。国は新年度末には40%まで
個人番号カードの交付率を高めたいようですが、積極的に交付率を上げる必要はありません。
それから、4月から
会計年度任用職員制度が導入されますが、全て短時間勤務の
会計年度任用職員となっています。現在
フルタイム勤務の人は、引き続き
フルタイムにするべきです。
次に、
GIGAスクール構想事業費では3,600台の
タブレットが整備されますが、国が出すお金はハードだけです。あとは自治体の持ち出しです。
活用計画の検討はこれからということも、本来の順序から言えば、導入ありきと言わざるを得ません。しかも、ただ単に1人1台に
タブレットを整備するという話ではありません。この事業がSociety 5.0時代を担う人材投資ということからも、教育の目的がまさに
人材育成とされていることに問題があると考えます。
個別最適化と言いながら、結局は能力主義に基づく学習が進められるということにつながるおそれがあります。一人一人の子供たちの成長を願い、日々教育に携わっている教職員の方々の思いや願いを生かす教育にはならないと思います。そのことは指摘をしておきます。
続いて、国保に関する議案第4号及び第51号です。
まず、国保料の
賦課限度額の上限が、医療分2万円の
引き上げで200世帯420万円の負担増、そして介護分1万円の
引き上げで120世帯130万円の負担増となる予算となっています。
賦課限度額を
引き上げるかどうかは自治体の判断で決めることができ、本市には16億円の基金があります。国に倣う必要はありません。
それから、今年度に続き、新年度も基金から3億円を繰り入れて
保険料率を据え置くという予算案ですが、平成30年度2月議会では
基金繰入金1億円の
減額補正、今議会でも
基金繰入金3億円の
減額補正です。だから16億円もたまるのではないでしょうか。使うはずだった基金を活用しての
保険料引き下げを求めます。
なお、
新型コロナウイルスの対応について、国保の
短期保険証の対象者に通常の保険証と同じく7月31日までの有効期限の保険証を送付していただけるということで、これは市民の立場に立った対応です。新年度においても
短期保険証の郵送を望みます。
議案第17
号水道事業会計は、
生計費非課税の立場から、飲み水に消費税が転嫁されており反対です。なお、上水道と
簡易水道料金の一本化に伴い、
福祉施設などの料金が大きくはね上がります。市長部局でも構いません、
減免制度をつくることを求めます。
議案第65号は、砂丘西側に
ハイクラスのホテルを建てることを前提とし1億2,000万円で市有地を売却する議案です。この土地の活用が長年の懸案事項だということでしょうが、
ハイクラスの
ホテル建設のために市有地を処分する必要が本当にあるのでしょうか。国を挙げての
インバウンド政策ですが、一たび何かあれば大きなダメージとなることは現在の状況を見ればわかります。懸命な判断ではないと考えます。
以上、反対の主な理由を述べて、討論といたします。
◯山田延孝議長 吉野恭介議員。
〔
吉野恭介議員 登壇〕(拍手)
◯
吉野恭介議員 会派新生、
吉野恭介でございます。議案第1号令和2
年度鳥取市
一般会計予算、議案第17号令和2
年度鳥取市
水道事業会計予算について、
会派を代表し、賛成の立場で討論いたします。
まず、
一般会計当初予算965億円、前年度比36億円の減の予算であります。
新本庁舎の整備も完了し、いよいよ令和の時代がスタートいたしました。本
定例議会冒頭の提案説明から、市長の新年度にかける意気込みを感じました。令和2年度は第10次鳥取市
総合計画の
最終年度であり、第11次の
総合計画へとつなげていく基礎固めの年でもあります。
重点施策として説明された11の施策は、いずれも先送りできない重要な課題であります。新
可燃物処理施設は、令和4年度の供用開始に向かい順調に工事が進んでおります。
健康づくりと
子育て支援の拠点となる保健所は5月、
駅南庁舎に関係部署が集約され、窓口の一本化、
ワンストップの
行政サービスが期待されます。旧本庁舎、第二庁舎の跡地は解体設計と
跡地活用策の
検討プロセスが同時に進行することとなり、活用策を検討する
専門家会議の推進力が鍵となり、鋭意推進を期待しております。防災・減災、
国土強靭化の
関連事業として、災害時に自動で起動し緊急情報を発信できる
防災ラジオの整備は、家の中にいると聞こえづらい
防災行政無線をカバーできるツールとして期待できます。他の
取り組みもありますが、略させていただきます。
私が本予算で特に注目している1つに教育の施策があります。その1つ、
GIGAスクール構想事業は、児童・生徒一人一人が
ICTツールを持って
個別最適を目指して行う事業となり、児童・生徒と先生の距離が縮まり、1対1で向き合うことができるのではないか。また、魅力と徹底の
学力向上推進事業は、鳥取市と米子市がモデルとなり、学力調査の問題を先生みずから作成し、個々の生徒の伸び率や到達度に着目した
取り組みであり、児童・生徒の主体性や
自己肯定感の醸成につなげていきたい
取り組みであります。今までどこもやっていない
取り組みなので、修正、改善すべき点も出てくると思いますが、前向きに大きな気持ちで取り組んでいただくことを要望しておきます。あわせて、いじめや不登校児童・生徒の減少につながるような効果も期待しております。また、教員の時間外労働の縮減にもつながる事業であり、検証が必要な事業と考えております。
もう1つは、数値にこだわる事業への展開に期待しているということであります。その1つが行財政改革大綱事業であり、新年度から始まる
市政改革プランの推進であります。今まで以上に財政効果に着目し、試算した効果額を各実施計画に目標値として示し、毎年ローリングしていくことを推進していく
取り組みであります。また、事業には上程されておりませんが、特に経済対策につながる事業においては、地域経済の好循環を図り、事業の質を高めるため、地域経済分析ツールを事業推進のステップに組み込んでいただく検討を執行部に要望しておきたいと思います。地域経済の循環を意識し、見える化させていくことが、誰からも意見がもらえ、さまざまな視点や角度からの発想を生むとも考えます。さらには、客観的な指標として、誰でも効果試算や投資限度額が計算できるような仕組みに高めることも希望いたします。
昨日、地元紙でうれしい記事を目にしました。それは、鳥取市内に移住する若手教員を退職した校長先生方に支援していただく仕組みとして、本市教育委員会が県退職校長会鳥取・気高両支部と覚書を結んだという記事でありました。教職員の過重労働が広く知られるようになったからこそ、広報は大切であり、今回のようなことにつながったのだと推察しております。
最後に、本市の施策事業が国際社会の共通目標でありますSDGsの精神で取り組まれていることに敬意を表しますとともに、全ての施策、事業の過程や結果、問題点等を見える化できれば、思わぬ支援がいただけることにもつながりますので、執行部にはこの点を強く要望いたします。
次に、議案第17号令和2
年度鳥取市
水道事業会計予算についてであります。
新年度、簡易水道と上水道が料金統一になります。このことは平成29年度4月からの簡易水道を上水道に段階的に統合してきた経過があり、使用料金がふえたところもあれば、減ったところもあります。旧簡易水道は統合前から料金収入のみで経営することは難しく、起債や
一般会計から繰り入れに頼っているという現実は変わっておらず、国への要望を継続していくべきと考えますし、そのような管理者の答弁もありました。負担の公平性の観点からも、料金格差を補填等で対応することには反対です。また、水道料金に消費税を賦課することについてですが、消費税法では
納税義務者を事業者(法人及び個人事業者)と定義しており、法人組織であります鳥取市が行う水道事業は、法的に消費税は賦課されるものと考えます。
以上、議案第1号、17号の賛成討論といたします。議員各位の御賛同をお願いいたします。
◯山田延孝議長 西村紳一郎議員。
〔西村紳一郎議員 登壇〕(拍手)
◯西村紳一郎議員
会派新生の西村紳一郎です。
会派を代表して、議案第4号令和2
年度鳥取市
国民健康保険費特別会計予算と議案第51号鳥取市
国民健康保険条例の一部改正について、賛成の立場で討論をいたします。
我が国は、誰もが安心して医療を受けることができる世界に誇るべき国民皆保険を実現し、世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきました。しかし、急速な少子・高齢化など、大きな環境変化に直面している中、将来にわたり医療保健制度を持続可能なものとし国民皆保険を堅持していくためには、たゆまぬ制度改革に
取り組み、財源を確保する必要があります。
まず、議案第4号令和2
年度鳥取市
国民健康保険費特別会計予算についてでありますが、国保の都道府県化移行以後、本市の国保料は、県への納付額が多かったり少なかったりすることにより大きく影響されているようになっております。しかしながら、県への納付額が短期間で著しく変動し、計画的に保険料を設定するための先行きの見通しができない状況を勘案して、基金を活用することで支出に必要な歳入を確保できることに加え、被保険者の保険料負担の年度間平準化を図られた本年度、令和2
年度鳥取市
国民健康保険費特別会計予算は適切と考えます。
次に、議案第51号鳥取市
国民健康保険条例の一部改正についてでありますが、賦課金限度額の見直しについては、現在の制度を維持していくためにも、国の政令の改正に応じた対応は必要と考えます。保険料負担は負担能力に応じた公平なものである必要がありますが、制度及び事業の円滑な運営を確保する観点から、被保険者の保険料負担に一定の限度を設けることとされております。高齢化の進展等により医療給付費等が増加する一方で、被保険者の所得が十分に伸びない現状にあります。本来は、医療費が上がれば
保険料率を上げていくことが必要となります。また、
賦課限度額を
引き上げないこととすると、その分の減収分を全体の保険料の
引き上げで対応せざるを得ない状況になることも考えられます。国民健康保険は、国民のセーフティーネットとして安心安全を担保する大切な制度であります。将来を見据えて算定されたこのたびの保険料は適切であると考えます。
よって、議案第4号令和2
年度鳥取市
国民健康保険費特別会計予算、議案第51号鳥取市
国民健康保険条例の一部改正について賛成をいたします。多くの議員の賛同をお願いして、賛成討論といたします。
◯山田延孝議長 秋山智博議員。
〔秋山智博議員 登壇〕(拍手)
◯秋山智博議員
会派未来ネットの秋山智博です。
会派を代表して、議案第65号の財産の処分について賛成討論をします。
鳥取砂丘西側整備は、本市にとって長い間の懸案事項です。市町村合併前の2004年3月に鳥取砂丘西側整備構想が策定され、旧国民宿舎砂丘荘と青年の家の跡地に県外企業が
ホテル建設を計画しましたが、リーマンショックの影響で中止、その後、鳥取県立美術館を誘致しましたが、選定に至りませんでした。そして2019年2月には、本市の包括外部監査で有効活用するように指摘を受けました。このように15年の間にはさまざまな変遷がありましたが、未利用の状態が続いてきました。そして今日、鳥取砂丘の保全と利活用の両立を進める方向が示されたのです。サイクリングターミナルを拠点にして学びと遊びを通じた砂丘体験ができる浜坂側利用拠点ゾーンと、リゾートホテルを拠点にした主に長期滞在と眺望を楽しめる多鯰ヶ池側利用拠点ゾーンの2つのゾーンを設定して、砂丘西側の市有地と市有施設を活用した整備を行う内容です。
そこで、国内外から多くの人を呼び込むにぎわい拠点施設を整備する事業者を公募型プロポーザルにより募集し、審査の結果、最優秀提案が選定されました。そして4つ星リゾートホテルの開業や10年間の開業期間の履行、また土地の売買代金は1億2,000万円とするなど、優先交渉権者と基本協定及び市有財産売買仮契約が調印されました。それを受けて、当該市有財産を売り払うための本議案、財産の処分についてが提案されています。
このように、鳥取砂丘西側市有地を活用したにぎわい拠点ゾーンができることは、砂丘全体の観光地としての魅力を高めるとともに、山陰海岸ジオパークの一角であるこの地をさらに輝かせ、今まで以上に誘客や地域への波及効果を高めることができると考えます。
議員各位の賛同をお願いして、賛成討論とします。
◯山田延孝議長 岩永安子議員。
〔岩永安子議員 登壇〕(拍手)
◯岩永安子議員 私は
日本共産党市議団を代表して、議案第85号
一般会計補正予算に賛成の立場で討論します。
今回、
新型コロナウイルス感染が拡大する中、緊急一律休校に際し、自宅で世話することができない子供たちを預かっていただいた放課後児童クラブの開所に伴う経費を初め、消毒薬の配備、市内全ての保育園にマスクや消毒液を配備するほか、障がい福祉サービス事業者におけるテレワークの導入への助成など、総額5,450万3,000円、必要な予算と認めます。
放課後児童クラブ開設費用は、朝から開設したクラブ60カ所、長期休養日数を16日ふやして委託料金を、朝から開設していないクラブ7カ所は、平日16日をふやして委託料金の支払いを早速3月24日に振り込むなど、年度末のお金の少ない時期ということを理解していただいた対応と考えます。
保育所や学童クラブへの消毒薬やマスク支給については、手に入りにくい時期であります。現物支給など、くれぐれも物が行き渡ったことを確認していただき、長期化すると見られておりますだけに、次の支給時期を見落とすことなく、国への要望をしていただきますようお願いいたします。また、今回全額国庫補助金ですが、クラブの要望に沿うための消毒薬やマスク支給には十分な額ではないようです。今後も補正予算の増額をされますよう望みます。
また、国保の傷病手当制度をつくることの報告があったようです。安心して療養できるような休業補償制度を求めます。コロナ対策に終わらせることなく、一般の病気休業にも対応できるよう検討していただきますようお願いいたします。
先日、商工会議所が行った企業活動の影響調査によりますと、9割がマイナスの影響が出ている、または今後影響が出る可能性があると回答されています。1月、3月期の売上減少が4割とあります。市民団体が商工業者に行った聞き取り調査では、お客さんが来ない、お客が来なくても経費、電気、家賃がかかる、また中国から衛生機器が入らないため新築工事が延期、リフォームなどもストップしているなど、切実な声を聞いております。
引き続き市民に寄り添った対応をお願いして、賛成討論とします。
◯山田延孝議長 以上で討論を終わります。
これより採決します。
まず、議案第1号令和2
年度鳥取市
一般会計予算及び議案第65号財産の処分について、以上2案を一括して電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
2案に対する委員長の報告は原案可決です。
2案について、
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯山田延孝議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。したがって、2案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第4号令和2
年度鳥取市
国民健康保険費特別会計予算、議案第17号令和2
年度鳥取市
水道事業会計予算及び議案第51号鳥取市
国民健康保険条例の一部改正について、以上3案を一括して電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
3案に対する委員長の報告は原案可決です。
3案について、
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯山田延孝議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。したがって、3案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第68
号事業契約の締結についてを電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本案に対する委員長の報告は原案可決です。
本案について、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯山田延孝議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。したがって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第85号令和元
年度鳥取市
一般会計補正予算を電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本案に対する委員長の報告は原案可決です。
本案について、
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯山田延孝議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。したがって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第2号令和2
年度鳥取市
土地区画整理費特別会計予算、議案第3号令和2
年度鳥取市
公設地方卸売市場事業費特別会計予算、議案第5号令和2
年度鳥取市高齢者・
障害者住宅整備資金貸付事業費特別会計予算から議案第16号令和2
年度鳥取市
母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算まで、議案第18号令和2
年度鳥取市
工業用水道事業会計予算から議案第20号令和2
年度鳥取市
病院事業会計予算まで、議案第39号鳥取市
無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定についてから議案第50号鳥取市
災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正についてまで、議案第52号鳥取市
公設地方卸売市場条例の一部改正についてから議案第64
号新生公立鳥取環境大学運営協議会規約の変更についてまで、議案第66号財産の
無償譲渡について、議案第67号財産の
無償譲渡について、議案第69
号工事請負契約の締結について及び議案第73号市道の路線の認定についてから議案第81号訴えの提起についてまで、以上54案を一括して採決します。
お諮りします。
54案に対する委員長の報告は原案可決です。
54案について、
委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 御異議なしと認めます。したがって、54案は原案のとおり可決されました。
日程第2 議案第82号鳥取市監査委員の選任についてから議案第84号人権擁護委員候補者の推薦についてま
で(討論・採決)
◯山田延孝議長 日程第2、議案第82号鳥取市監査委員の選任についてから議案第84号人権擁護委員候補者の推薦についてまで、以上3案を一括して議題とします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 討論なしと認めます。
これより採決します。
まず、議案第82号鳥取市監査委員の選任についてを電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本案について、同意することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯山田延孝議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。したがって、本案は同意することに決定されました。
次に、議案第83号人権擁護委員候補者の推薦について及び議案第84号人権擁護委員候補者の推薦について、以上2案を一括して電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
2案について、同意することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯山田延孝議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。したがって、2案は同意することに決定されました。
日程第3 委員会提出議案第1号公定価格の改善、待機児童解消、保育士の処遇改善のための必要な措置を
求める意見書の提出について(質疑・討論・採決)
◯山田延孝議長 日程第3、委員会提出議案第1号公定価格の改善、待機児童解消、保育士の処遇改善のための必要な措置を求める意見書の提出についてを議題とします。
お諮りします。
本案に対する提出者の説明は省略したいと思います。御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 御異議なしと認めます。したがって、提出者の説明は省略することに決定しました。
これより質疑に入ります。
通告により、順次発言を許可します。
伊藤幾子議員。
◯伊藤幾子議員 伊藤です。では、質疑をさせていただきます。
委員会提出議案第1号、この議案は、
福祉保健委員会で陳情が採択されたことによって、このたび提案をされた意見書であると認識しています。そしてこの意見書の表題にあります公定価格の改善、待機児童解消、保育士の処遇改善それぞれについて、国に必要な措置を求めることが委員会の共通認識となったと受けとめております。まず、その点についての委員長の御認識をお尋ねいたします。
◯山田延孝議長 福祉保健委員長星見健蔵議員。
◯星見健蔵議員 お答えいたします。
委員の方々から文面に対する多くの意見が出されましたが、採決を行った結果、採択されるものであると認識しています。
◯山田延孝議長 伊藤幾子議員。
◯伊藤幾子議員 表題にあります公定価格の改善、待機児童解消、保育士の処遇改善それぞれについて、国に必要な措置を求めることが委員会の共通認識となったと私は受けとめておりますけれども、その点についてどうですかということを再度お答えくださいね。
それと、先ほど御答弁がありました、多くの意見があったけれども、陳情が採択されたということでした。賛否がいろいろ分かれた中でのこの陳情の採択というふうに私も聞いておりますが、その後、今回提案をされております意見書案については、委員会でいろいろと議論されて今回提案をされている内容になったと私は認識しておりますが、委員会ではどのような点が論点となって今回提案をされている意見書の内容となったのか、お尋ねします。
◯山田延孝議長 福祉保健委員長星見健蔵議員。
◯星見健蔵議員 1回目の質問に補足をさせていただきたいと思います。公定価格の改善、待機児童解消、保育士の処遇改善それぞれについて賛成、反対の意見が多く出されて、最終的に、採決をいたした結果、採択されたものと認識いたしております。
次に、2件目の質問に対しての答弁を行いたいと思います。国の実情に合わせて出すのか、鳥取市の実情に合わせて出すのか。提出者の願意に沿ったものにすべきだ。鳥取市の実情を踏まえたものを出せばいい。文面審査をして賛成された文面から外れるような意見書にしたら、何のための採択だったのか。修正できるところは修正するけど、出されたものと大きく変わらぬものにすべきだ。最低限、最大公約数の文面にして出すのが委員会としての責任だと思うなど、多くの意見が出されましたが、最終的に鳥取市の実情を踏まえた意見書にすることといたしました。
以上です。
◯山田延孝議長 伊藤幾子議員。
◯伊藤幾子議員 それでは最後、3回目ですけれども、いろいろ御答弁をいただきました。とにかく、今回提案をされておりますこの意見書のきっかけとなったのが陳情だと。この陳情の審査については賛否両論、いろいろ議論がされて、その結果、意見が分かれたんでしょうけれども、委員会で採択をされたということで今回の意見書提案につながっていると。その文面についても、またこれもいろんな意見があり、委員会の中で議論をされて、今回、鳥取市の実情に合わせたものにしようということで提案されたんだというような委員長の御説明だったと思います。
そこで、確認をさせていただきます。いろいろ議論はあった中で、市の実情に照らして、合わせて意見書の文案をつくろうと、そういうことで委員会が
全会一致といいますか、委員の皆さんが合意をされて出されたという理解でいいのかどうか、その点、端的にお答えください。
◯山田延孝議長 福祉保健委員長星見健蔵議員。
◯星見健蔵議員 お答えします。
本市の実情に応じたものであると思います。
以上です。
◯山田延孝議長 田村繁已議員。
◯田村繁已議員 それでは、委員会提出議案第1号について、委員長に伺います。
陳情審査に当たっては、多くの意見が出されたことと思います。討論では賛成、反対の討論が出たことと思いますが、具体的にどのような討論があったのかお伺いいたします。
◯山田延孝議長 福祉保健委員長星見健蔵議員。
◯星見健蔵議員 お答えいたします。
公定価格の改善を上げるべきとの賛成討論、また文面審査という点で、現実と違うことが書かれているので反対するとの討論がなされました。
以上です。
◯山田延孝議長 田村繁已議員。
◯田村繁已議員 じゃ、2回目の質疑です。
意見書提出について、どのような御意見があったのか伺います。
また、常任委員会から出された意見書を見ますと、提出者から出されている意見書案と大きく変わっております。多くの部分が削除されておりますけれども、提出者から出された意見書案については提出者の願意が盛り込まれていると思いますが、削除をされたことについて、どのような議論があったのかお伺いいたします。
◯山田延孝議長 福祉保健委員長星見健蔵議員。
◯星見健蔵議員 多くの意見が出されたところでございますが、大きく分けて言えば、文面審査で採択しているわけだから、原案のまま意見書として提出すべきだといった意見、また、提出された陳情書の文面が大きく変わっても、鳥取市の状態を踏まえて削除したり修正をすればいいなどの意見が出され、最終的に、本市の実情に合った意見書にすべきとの議論がございました。
以上です。
◯山田延孝議長 以上で質疑を終わります。
これより討論に入ります。
通告により、順次発言を許可します。
田村繁已議員。
〔田村繁已議員 登壇〕(拍手)
◯田村繁已議員 公明党の田村繁已です。公明党市議団を代表して、委員会提出議案第1号公定価格の改善、待機児童解消、保育士の処遇改善のための必要な措置を求める意見書の提出についてに反対の立場で討論を行います。
常任委員会から出された意見書案は、陳情審査の採択を受け提出されました。陳情提出者は、幼児教育・保育の無償化により、保育需要が増大し新たな負担がふえるなどの問題が生じ、喫緊の課題である待機児童解消や保育士の処遇改善が停滞、後退するという事態が引き起こされようとしているとの認識を示されております。また、無償化で財源がとられることにより、土曜・午後保育にかかわる公定価格の減算を行うことから、施設の安定的な運営や地方自治体や保護者への負担増、子供へのしわ寄せが危惧されると認識を持たれておりますが、多くの部分が本市の実情と異なっており、保育需要の増大や保育士の処遇改善、待機児童解消は、無償化に伴って出てきた課題ではありません。
国では保育士の処遇改善に全力で取り組んでおり、平成24年度と比べると10%の処遇改善を実施し、平成29年度からは技能、経験に着目したさらなる処遇改善を創設し、最大4万円の処遇改善を実現されております。また、公定価格における処遇改善の加算におきましても、加算額を設定する際の基礎となる職員の人件費や職員数について、非常勤職員も含めて算出されております。保育士等の処遇改善の推移は、平成24年度に比べて来年度は14%にふえております。提出者が述べているような処遇改善が停滞、後退するという事態が引き起こされようとしているとの認識は間違いであり、保護者や施設に負担を強いる公定価格の減算につながっておりません。
委員会では陳情書が承認され、委員会としての意見書が提出されましたが、提出者から出されている意見書案の趣旨と異なっており、多くの部分が削減されています。このたびの意見書は本来、文面審査において不採択とされるべき陳情に基づく意見書であり、賛成することはできません。
議員各位の賛同をお願いし、反対討論といたします。
◯山田延孝議長 金田靖典議員。
〔金田靖典議員 登壇〕(拍手)
◯金田靖典議員 日本共産党の金田です。私は、委員会提出議案第1号公定価格の改善、待機児童解消、保育士の処遇改善のための必要な措置を求める意見書の提出について、賛成の立場で討論を行います。
この意見書は、令和2年度陳情第1号の委員会での採択を受けてのものです。陳情の採択には、先ほど委員長からもありましたように、賛否の議論がありました。ただ、採択された後、鳥取市の現状を考え、委員がそれぞれの意見を出し合い、最大公約数としてまとめ上げたのがこの意見書案であります。意見書の文案は委員会が決めるものであり、願意は公定価格の改善、待機児童解消、保育士の処遇改善、この3つ、そのことであることをまず申し上げておきます。
平成27年、2015年4月から国において子ども・
子育て支援新制度が始まり、同時に本市においても第1期鳥取市子ども・
子育て支援事業計画策定を行い、この間いろいろな
取り組みをしてこられました。また、昨年10月からは幼児教育・保育の無償化も始まり、子供たちに質の高い幼児教育・保育の機会を保障する施策も実施されるようになりました。
しかし、皆さんが御承知のとおり、急速な少子化の進行や家庭、地域での社会環境の変化に伴い、子ども・子育てを取り巻く状況はますます厳しいものとなっています。そのために、昨年1月、全国市長会の社会文教委員会においては、待機児童の解消に向けて、さらなる処遇改善や研修の充実などによる幅広い保育の人材の育成確保、施設整備費などに対する財政措置を求める意見書を国に提出しています。公定価格の
引き上げについては、今議会において、当初予算案の総括質疑で福祉部長から、全国市長会を通じて国に求めていく、こういう答弁があったとおりです。
この間、国も保育士の処遇改善において、少しずつですが、取り組まれてはきました。しかし、現実には、現場で働く正規の保育士は、鳥取県内においても30代までの離職率はなんと55%です。経験の積み重ねができにくい職場となっています。鳥取での求人倍率を見ても、26年10月が1.62ポイントでした。ところが、この新制度が始まって、27年の10月においては2.31ポイントとなり、新制度後に倍率はさらに高くなり、人材の確保がますます厳しい実態となっています。厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査においても、鳥取県での保育士の平均勤続年数は9.5年、平均給与は21万8,500円で、年収320万円です。全職種比較においても平均勤続年数は5年も短く、給与月額は11万円の差があります。
鳥取県社会福祉協議会が平成30年2月に行った県内1,600人、対象は4,000人ありましたが、回答は1,600人の保育士に実態調査を行いました。それによりますと、賃金実態はさらに低く、保育士調査では月収平均15万6,043円、正規が19万855円、非正規では12万747円です。こういうのが実態なんです。これでは人材確保が難しいのは当たり前ではないでしょうか。さらに、その保育士実態調査においても、保育士さんの仕事の悩み、不安を聞くと、第1位は給与、賞与等の改善、これが59.3%です。第2位は人手が足りない、これが32.9%、ところが、第3位の悩みは責任の重さがある、これが26.8%となります。こうした実態を見ても、陳情の趣旨であるまさに公定価格の改善、鳥取市においても年度途中では発生する待機児童の解消、そして保育士の処遇改善、このために必要な措置を国に求めることは当然なことと考えます。
保育士さんたちが経験を積み、またその労苦が報われ、職場環境においても処遇がさらに改善され、誰もが誇りを持って子供たちに笑顔で接することができる、そのことを願い、議会の総意として意見書の提出に賛同いただけますよう訴えまして、賛成の討論を終わります。
◯山田延孝議長 以上で討論を終わります。
これより委員会提出議案第1号公定価格の改善、待機児童解消、保育士の処遇改善のための必要な措置を求める意見書の提出についてを電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本案について、原案のとおり決定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯山田延孝議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。したがって、本案は否決されました。
日程第4 新たな過疎対策法の制定に関する意見書の提出について及び議員提出議案第3号中高年のひきこ
もりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書の提出について(質疑・討論・採決)
◯山田延孝議長 日程第4、議員提出議案第2号新たな過疎対策法の制定に関する意見書の提出について及び議員提出議案第3号中高年のひきこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書の提出について、以上2案を一括して議題とします。
お諮りします。
2案に対する提出者の説明、委員会付託は省略したいと思います。御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 御異議なしと認めます。したがって、提出者の説明、委員会付託は省略することに決定しました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 討論なしと認めます。
これより議員提出議案第2号新たな過疎対策法の制定に関する意見書の提出について及び議員提出議案第3号中高年のひきこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書の提出について、以上2案を一括して採決します。
お諮りします。
2案について、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 御異議なしと認めます。したがって、2案は原案のとおり可決されました。
日程第5 請願の閉会中継続審査について
◯山田延孝議長 日程第5、請願の閉会中継続審査についてを議題とします。
お手元に配付してありますとおり、会議規則第111条の規定に基づき、福祉保健委員長から令和2年請願第1号厚生労働省による公立・公的病院名の公表の白紙撤回と地域医療の充実を求める意見書の提出を求める請願について、閉会中の継続審査申出書が議長に提出されております。
これより、令和2年請願第1号厚生労働省による公立・公的病院名の公表の白紙撤回と地域医療の充実を求める意見書の提出を求める請願について、閉会中の継続審査とすることを起立により採決します。
お諮りします。
令和2年請願第1号厚生労働省による公立・公的病院名の公表の白紙撤回と地域医療の充実を求める意見書の提出を求める請願について、閉会中の継続審査とすることに賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
◯山田延孝議長 起立多数であります。したがって、本請願は委員長からの申し出のとおり閉会中の継続審査とすることに決定しました。
日程第6 各常任委員会の閉会中継続調査について
◯山田延孝議長 日程第6、各常任委員会の閉会中継続調査についてを議題とします。
お手元に配付してありますとおり、各常任委員長から会議規則第111条の規定に基づき、閉会中の継続調査の申出書が議長に提出されております。
お諮りします。
各常任委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯山田延孝議長 御異議なしと認めます。したがって、各常任委員長からの申し出のとおり閉会中の継続調査とすることに決定しました。
以上で、本定例会に付議されました案件の審議は全て終了しました。
これで、令和2年2月鳥取市議会定例会を閉会します。
午前11時25分 閉会
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