日程第4 議案第3号平成10年度鳥取市
一般会計予算から議案第70
号損害賠償の
額及ぴ和解についてまで
(提案説明)
日程第5 報告第1
号専決処分事項の報告について(報告)
◯議長(
岡本善徳君) 日程第4、議案第3号平成10年度鳥取市
一般会計予算から議案第70
号損害賠償の額及び和解についてまで、以上68案、及び日程第5、報告第1
号専決処分事項の報告についてを一括して議題といたします。
提出者の説明を求めます。
西尾市長。
〔市長
西尾迢富君 登壇〕
◯市長(
西尾迢富君) 本定例会に提案いたしました平成10年度鳥取市
一般会計予算をはじめとする諸議案の説明に先立ちまして、平成10年度に対応いたします所信の一端を申し述べさせていただきます。
私の市長といたしましての2期目の任期は、余すところわずか1ヵ月となりました。平成2年4月に、多くの市民の皆様のご支持をいただき市長に就任させていただき、現在まで市勢の発展と
市民生活の安定、福祉の向上を願い、市民の幸せのため、「
市民参加による心のかよう明るく住みよい
まちづくり」を目指し、渾身の力を傾注して、時代の要請に呼応しながら諸施策を展開し、取り組んでまいったところでございます。
この間、人にも恵まれ、時にも恵まれ、良好な環境の中で多くの課題に対処できたものと思っております。具体的に申し上げますと、100億円単位の
大型事業でありました
市立病院の建設をはじめ、なごみ苑の
移転新築、
鳥取世界おもちゃ館、
市営サッカー場バードスタジアムの完成や、
都市基盤の整備としては、
公共下水道、
農業集落排水事業の促進等々を積極的に推進してまいりました。
また、現在では、折からの景気低迷の厳しい
財政環境の中ではございますが、本市のさらなる活性化を図るため、かねてから実現を目指しておりました地域にふさわしい新しい大学につきましては、県と共同で
公設民営方式により、環境をテーマとした大学を設置することで、現在、平成13年春の開学を目途に着々と準備を進めているところでございます。
さらに、昨年12月には
中国横断自動車道姫路鳥取線の智頭町~鳥取市間に施行命令が出され、念願でありました県東部の
高速交通網の整備につきまして、新たな局面へ大きく前進が図られ、経済・
観光面等はかり知れない効果が期待されるところであり、早期開通に向けて今後一層の努力をしてまいりたいと考えております。
そのほか、第6次
総合計画に盛り込みました
博物館建設、
湖山池周辺整備等の
大型事業や保育所と
小・中学校の新改築、
地域施設としての
地区公民館・
地区体育館の
計画的設置、さらには
高齢者保健福祉計画に基づく諸施策につきましても、所期の目的に向かっておおむね順調な進展を見ているところでございまして、これもひとえに議員各位をはじめ、市民の皆様の温かいご支援、ご協力のたまものと深く感謝を申し上げる次第でございます。
私は、1期、2期の経験を生かし、間近に迫った21世紀に向けて、鳥取市のさらなる発展のため、三度市長に立候補をさせていただき、微力ながら市民の幸せのために全力を尽くしてまいりたいと考えているところでございます。
本議会に提案いたしております平成10年度の当初予算は、
市長選挙を控えておりますので、
骨格予算で編成いたしたところでございまして、編成に当たりましては、市政の執行にいささかも空白や支障が生ずることのないよう、義務的な経費のほか、既に着手しております
大型事業の一部や
年次計画として実施中の
継続事業、県からの権限移譲への対応など、年度当初に必要とする経費等につきましては予算を計上いたした次第でございます、したがいまして、
新規事業等の
政策的経費につきましては、新市長のもとで編成し、
次期定例市議会に提案することとなりますので、ご了承賜りますようお願い申し上げます。
なお、
特別会計及び
企業会計につきましては、一部の経費を除き、それぞれ事業の特殊性にかんがみまして、
年間予算として編成いたしております。
さて、景気の動向につきましては、国が発表した2月の
月例経済報告において「景気は停滞している」とされ、従来の「景気は
足踏み状態」という表現から大幅に下方修正され、不安定な
横ばい状況が続いております。こうした
経済環境を一日も早く立て直すため、国は2兆円の
特別減税や
公共事業の追加などを盛り込んだ
補正予算を編成され、去る2月4日に成立を見たところでございまして、本市におきましても所要の措置を計上いたしております。
それでは、平成10年度予算案からご説明申し上げます。
まず、国の予算は、さきに成立しました
財政構造改革の推進に関する
特別措置法で定められた各
歳出分野における改革の
基本方針と主要な経費に係る
量的縮減目標に従い、
歳出全般について聖域を設けることなく徹底した見直しに取り組み、
社会経済情勢の変化に即応した簡素にして効率的な行政の実現を目指し、所要の
改革合理化措置を着実に実施することなどを
基本的方針として編成され、
一般会計では、前年度当初比0.4%の伸びとなっております。
また、
地方財政計画も、財政の健全化と
行財政改革の推進が現下の最重要課題であるとの観点に立って、
財政構造改革の推進に関する
特別措置法等を踏まえ、
歳出全般について徹底した
節減合理化を推進し、
地方一般歳出を抑制することを基本として策定され、前年度と変わらない緊縮型となっております。
一方、本市の平成10年度の当初予算は、さきに申し述べましたように、
骨格予算として編成いたしたところでございますが、国の予算及び
地方財政計画の基調に配慮しつつ、また、
財政健全化への対応として、事務・事業の見直しや
食糧費等の
経常経費の大幅な見直しを行ったほか、市債の借入期間について、施設の
耐用年数等を考慮し、世代間の
公債費負担の平準化を図るため、金融機関から借り入れている市債の
借り入れ条件の変更を行い、
公債管理の適正化を図るなどして予算を編成したところでございまして、
一般会計の
予算規模は503億1,800万円で、前年度の当初予算比で13.1%の減となったところでございます。
それでは、主要な施策につきまして、第6次
総合計画の施策の柱に沿って、その概要をご説明申し上げます。
柱の第1は、「文化の薫りが高く、豊かな心がふれあう
まちづくり」についてであります。
まず、生涯学習の推進でありますが、特色ある
公民館活動事業の
実施地区を増やすなどして充実を図るとともに、キャプテンでの
情報提供、各地区に配置する生涯
学習推進員の養成、
市民大学講座を
ケーブルテレビで放送する生涯
学習放送活用事業などを引き続き実施いたします。
また、施設の整備といたしましては、
大正地区公民館の
駐車場用地を取得するとともに、各
地区公民館の
事務機器を引き続き整備するよういたしております。
次に、次代を担う子供たちの育成についてでありますが、
教育内容の充実につきましては、国際化に向けて
中学校教育の充実を図るため、引き続き、
語学指導等を行う
外国青年を3人招致するとともに、
情報化社会の進展に対応した
マルチメディア環境の整備を図るため、小学校では児童2人に1台、中学校では生徒1人に1台を配置する
教育用コンピューターの整備について、
計画年次を2カ年短縮することといたしました。
また、
読書教育の充実を図るため、年次的に配置しております小学校の
図書館専任職員を、本年度は6人増員し18人とし、その充実を図るよういたしております。
施設の整備といたしましては、
年次計画で取り組んでおります各
小・中学校の図書室や
保健室等の管理諸室への
冷暖房設備の設置、
通学路除雪用除雪機の購入などの
教育環境の整備にきめ細かく取り組むよう措置しております。
大学教育等の充実につきましては、新大学の平成13年4月の開学に向けて、本年度はカリキュラムの検討や教員の確保はもとより、
大学設立準備財団の
設立準備経費や
基本財産の出捐金を措置するなど、
大学設立準備委員会の法人化に取り組んでまいりますし、市民の皆様のご理解とご支援をいただき、魅力ある新大学をつくるため、
大学設立準備委員会を通じて講演会の開催、
パンフレットの作成などの普及・
啓発事業を実施いたします。
次に、
スポーツ・
レクリエーション活動の振興についてでありますが、市民総
スポーツ運動の推進につきましては、
市民体育祭や
各種スポーツ教室、
スポーツ・
レクリエーション祭などの諸行事を継続実施することにしております。また、
市営サッカー場バードスタジアムで2試合予定されております
Jリーグ公式戦の
開催運営に
助成措置をすることにしております。
スポーツ施設の整備につきましては、
市民体育館と
海洋センターの管理を
財団法人鳥取市公園・
スポーツ施設協会に委託し、現在委託している
バードスタジアム、
千代テニス場などの
体育施設との
一体管理により、一層の
効率的運営を図り、
市民サービスを向上させることにいたしております。
次に、女性の能力発揮についてでありますが、
女性団体指導者研修、
女性フェスタの開催などを引き続き実施するとともに、本年度、市長部局に
女性政策担当係を設置し、「
男女共同参画社会」の実現のための施策のさらなる充実を図るよういたしております。
生活に根差した
市民文化の振興についてでありますが、芸術・
文化事業の推進につきましては、小・中学生を対象に、生のすぐれた芸術を鑑賞する機会を提供する
青少年劇場巡回公演、
中学校芸術鑑賞教室公演を開催いたしますし、
市民文化祭、
市民音楽祭、菊花展などの開催に対し、引き続き
助成措置をするよういたしております。
文化財の保存につきましては、
鳥取城跡保存修理として、引き続き
太鼓御門の
復元修理と
中ノ御門の
発掘調査をいたします。
また、郷土の歴史や文化を内外にアピールするとともに、
参加体験や
情報発信等の機能を備えた憩いと触れ合いの場として、平成12年の開館を目指しております、(仮称)博物館は、引き続き
建設工事を進めるとともに、本年度は
駐車場用地の取得も行います。
また、
ボランティア活動の振興につきましては、市民の
ボランティア活動の
総合的窓口となる
ボランティアセンターで、引き続き
ボランティアに関する相談や
活動紹介など、その推進を図るとともに、新たに
市民活動等の保険制度を創設し、
ボランティア活動の
支援体制の充実に努めてまいります。
次に、
人権尊重の
社会づくりについてでありますが、
人権意識の高揚につきましては、「
人権教育のための国連10年」への対応など、我が国の
人権政策も国際化の進展に伴い、急展開の様相を呈しており、また、昨年施行された
人権擁護施策推進法による審議会の設置に伴い、今後の
人権教育・
人権啓発のあり方などが示されることとなりますが、本市としても、これらに対応するため、
人権啓発行政の
総合調整を行う
人権啓発室及び
人権施策を効果的に推進する
人権文化センターを設置し、さらなる
同和教育の推進に努めてまいりますし、また、
企業訪問により企業みずからの同和問題に係る
推進計画の
策定指導等に努めますとともに、企業を対象とした
同和問題研修会の充実や
企業啓発活動を推進いたします。
次に、柱の第2は、「人々が安心していきいきと暮らせる明るい
まちづくり」についてであります。
まず、安全で安心できる
まちづくりについてでありますが、消防・
防災対策の充実につきましては、
地域防災計画に基づき総合的な
防災対策を積極的に推進してまいりますが、本年度は、昨年に引き続き震災に強い
まちづくりを促進するため、民間の
特定建築物の
耐震診断について助成するよういたしております。また、橋梁の
震災対策として、
鋳物師橋、花見橋、大学橋について、
落下防止工事を実施いたします。
さらに、
自主防災組織の育成強化につきましては、地域の
防災活動を組織的・効果的に行うため、全町内会の
自主防災会結成の促進を図るとともに、災害時の各地区での
拠点体制の充実を図るため、各
地区自主防災会連合会単位に年次的に整備を進めております
防災用資機材につきましては、本年度は
サイレン付の
緊急用ハンドマイクを配備し、市民の皆様のご協力をいただく中で、一体となって災害に強い
まちづくりを目指してまいります。
また、
防災施設の整備につきましては、
賀露地区の
消防ポンプ自動車格納庫建設や
消火栓等の整備・充実に努めるとともに、年次的に防火水槽や
消防ポンプ自動車を整備してまいります。
次に、生きがいと思いやりのある
福祉社会づくりについてでありますが、児童・
母子福祉の推進につきましては、仕事と育児の両立を目指す働く女性のニーズに対応するため、保育所で新たに日曜日と祝日にも保育する休日
保育事業を実施するとともに、一時
的保育事業、低
年齢児保育推進事業を継続実施するよう措置いたしております。
障害者福祉の推進につきましては、
日常生活の利便と
社会参加の拡大を図るため、
重度障害者の方々への
タクシー料金の助成を引き続き実施するとともに、
精神薄弱者福祉ホーム等の建設に伴う借入金の
利子助成なども措置いたしております。
地域保健・
医療体制の充実につきましては、昨年度から
東部医師会で平日のみ開設していた
夜間急患診療所を、
年間無休で運営していただくよう措置いたしておりますし、引き続き、休日
歯科急患診療所も
東部歯科医師会で運営していただくよう措置いたしております。
市立病院につきましては、
移転新築以来3カ年を経過しようしており、患者数も大幅に増加いたしておりますが、さらに、より高度で特殊な
医療ニーズに十分こたえられるよう、万全の努力をいたしてまいります。
健康づくりの推進につきましては、引き続き3歳児
健康診査、
妊婦健康診査、
乳児健康診査等を実施するほか、幼児期の6歳永久歯の保護のため、市内の全幼稚園と保育所で6歳
臼歯保護推進事業を実施いたします。
次に、
長寿社会への対応についてでありますが、まず、
住宅保健・福祉の充実といたしましては、
社会福祉法人が建設を進めております
北デイサービスセンターは、
ヘルパーステーションを併設し、
訪問入浴と
訪問給食も行う
デイサービスセンターとして本年4月にオープンいたしますし、本年10月には、高草地区に
特別養護老人ホームに
介護支援センターとともに併設された
デイサービスセンターがオープンする予定となっております。また、本年度から
痴呆性高齢者を対象とする
デイサービス事業も新たに開始いたします。
ホームヘルプ
サービスにつきましても、本年4月には北と東の
ヘルパーステーションが、10月からは高
草ヘルパーステーションがそれぞれ
サービスを開始するなどにより、
ヘルパーの人数を16人増員して126人体制とし、さらに、
在宅老人短期入所事業の枠の拡大を図るなど、
サービスの充実を図ってまいります。
施設福祉の充実につきましては、高草地区に
社会福祉法人が建設を進めております
特別養護老人ホームが、本年10月にオープンいたします。
特別医療助成につきましては、通院に係る
医療助成の対象を、1歳未満児から2歳未満児までに拡大するよう措置いたしております。
次に、ゆとりとうるおいのある
生活基盤の整備についてでありますが、緑豊かな公園等の整備につきましては、
ニュータウン中央公園、
湖山池周辺整備事業を継続実施いたしますし、本年度から
年次計画で、老朽化した公園の遊具を更新していくよう措置いたしております。
良好な住環境の整備につきましては、平成8年度から
建て替えに着手いたしました
市営住宅湖山団地は、昨年度から2カ年計画で着手しております24戸の
建て替えが完成いたします。また、
賀露団地では、本年度から2カ年計画で34戸の
建て替えに着手いたしますし、浴槽の設置されていない
市営住宅には、年次的に整備するよう措置いたしております。
上水道の整備につきましては、
安定給水の確保に努め、有収率の向上と
配水施設の
維持管理に万全を期すため、布勢系、米里系及び吉岡系の
配水管整備や
漏水調査等を実施していくほか、
水道施設の耐震化に向けて、老朽管の耐震管への布設替えを推進してまいります。
また、
水道局庁舎の建設につきましては、本年9月の完成を目指して
建設工事を進めており、10月から新庁舎で業務を開始する予定にいたしております。
簡易水道等の整備につきましては、昨年度から
林業地域総合整備事業により着手いたしております
矢矯地区の
簡易水道施設が完成いたしますし、また、昨年度から着手しております
上水道給水区域に編入する
統合簡易水道整備事業等により、本年度は三山口、長柄、堤見、大畑の4地区の整備を進めてまいります。
さらに、安全な給水の確保のため、昨年度から年次的に進めております
残留塩素モニタリングシステムの整備も実施いたしてまいります。
次に、
公共下水道の整備につきましては、国の
財政構造改革に伴う計画の見直しにより、本市も第8次
下水道整備5カ年計画を2カ年延長し、最終年度となる平成14年度に
人口普及率の目標値を70%とすることとし、事業を計画的に推進してまいります。本年度は、昨年一部供用開始いたしました
千代川左岸地域の
千代水処理区の
普及拡大に向けて、賀露、湖山地内の
汚水幹線の整備等を促進してまいります。
また、
吉岡処理区につきましては、平成8年度に一部供用開始いたしておりますが、さらに平成12年度末の
全面供用開始に向けて、
汚水管等の整備を推進いたします。
千代川右岸地域におきましては、
区域拡大等に伴う
流入汚水量の増大に対応するため、
秋里下水終末処理場の
増設工事に着手いたしますし、吉成、大杙地内の
汚水幹線等の整備を進めてまいります。
また、
農業集落排水施設の整備につきましては、継続実施しております4地区のうち、
西円通寺地区につきましては本年度で事業が完了いたします。また、汚泥のリサイクルを効果的・安定的に進めるため、1市14町村で発生する汚泥を一括処理する
コンポスト化施設の建設を継続して進めてまいります。さらに、昨年度から年次的に進めております既設の
処理場等の適正な管理のための
集中監視システムの整備も、継続して整備してまいります。
次に、廃棄物の
処理対策等の充実についてでございますが、町内会や
PTA等が実施する古紙類やアルミ缶などの回収に対する助成を引き続き実施し、再資源化の推進を図るとともに、市民の皆様のご協力をいただき、昨年4月から実施しております不燃物の分別収集のさらなる推進のため、回収容器を追加設置するよう措置をいたしております。
地球環境への対応につきましては、昨年度から、市民一人一人が
地球環境に負荷の少ない
生活様式を身につけ、地域に根差した
環境保全活動を進めるための
具体的指針となる、
ローカルアジェンダ21(
地域環境行動計画)の策定に向けて、
環境保全審議会のご意見をお聞きするなどして計画の策定を進めておりますが、本年度はいよいよ計画書の冊子を企業や学校等に、また、啓発用の概要版を全戸に配布するよう措置いたしております。
また、
環境保全に配慮するため、全
小・中学校と保育所では、ダイオキシンが発生しやすい
小型焼却炉での
ごみ焼却を取りやめ、業者にごみの
回収処理を委託をするよう措置いたしております。
柱の第3は、「交流が活発で活力に満ちた、にぎわいのある
まちづくり」についてであります。まず、開かれた
まちづくりについてでありますが、
姉妹都市交流につきましては、平成7年に
姉妹都市提携をいたしました岩国市とは、しゃんしゃん
傘踊り団の派遣や岩国市からの
伝統芸能団の受け入れなどを継続実施するとともに、
女性交流につきましては、本年度は岩国市を訪問し、両市の交流をさらに深めてまいります。また、姫路市とは、
親善スポーツ交歓大会、しゃんしゃん
傘踊り団の派遣などを実施いたします。
次に、
国際交流の促進につきましては、
国際交流を行う
外国青年を、昨年からのドイツの青年に加えて、本年度は韓国から青年を招致することにいたしております。
また、韓国・清州市との交流では、清州市で開催される
特産飲食展への参加と清州市職員の
研修生受け入れを計画し、両市の友好関係を一層深めてまいります。
さらに、本年が
ブラジル移民90周年に当たることから、
ブラジル鳥取県人会が
ブラジル県人会連合会芸能大会でしゃんしゃん傘踊りを計画されておりますので、昨年度はこれに対ししゃんしゃん傘を寄贈いたしましたが、本年度は傘踊りと傘の作成の指導者を派遣するよう措置いたしております。
また、本市に在住される外国人の方々の生活を支援するために、4カ国語の
外国人向けの鳥取市を紹介する
パンフレットを改訂するほか、
留学生向けの自転車の
無償貸与等の事業を継続実施してまいります。
次に、
高速交通網の整備についてでありますが、先ほど申し述べました
中国横断自動車道姫路鳥取線につきましては、本年2月には日本道路公団鳥取調査事務所が工事事務所に格上げになるなど着工に向けて本格的に動き出しており、今後は一日も早い整備に向けて努力してまいります。
また、当面姫路鳥取線の機能を代替する志戸坂峠道路の駒帰~尾見間も昨年供用開始され、残りの尾見~智頭間の工事促進を、また、山陰自動車道鳥取~青谷間につきましては整備計画路線への格上げについて、さらに、鳥取豊岡宮津自動車道につきましては整備区間に指定され、事業着手されている駟馳山バイパスの早期整備について、引き続き努力をしてまいりたいと考えております。
次に、安全で効率的な総合交通体系の整備についてでありますが、国道の整備といたしましては、国道29号津ノ井バイパスでは、先日、的場地内の区間が供用開始され、今後は残りの南栄町~西大路間の整備、国道53号では河原道路の整備、また、県道の整備といたしましては鳥取鹿野倉吉線、奥谷正蓮寺線、上町松並線等の整備が促進される予定でございます。さらに、地域高規格道路鳥取環状線につきましては、事業が促進されるよう協力することとしております。
市道に整備につきましては、まず、都市の骨格となります都市計画街路でございますが、西品治田園線、南町富桑線、富安掛出線、停車場卯垣線は用地取得とともに整備を継続し、出合橋松並線は調査設計等を行います。さらに、このほかの市道の整備につきましては、晩稲飛行場線、覚寺北園線、滝山幹線ほかを継続し、出合いの森線、大樹荘線は6月ごろには完成する計画となっております。
空港機能の充実につきましては、沖縄便の定期便化、東京便の4便化に向けての活動を推進するとともに、広島便コミューター路線の利用促進のためのPR経費等も措置いたしております。
次に、市街地空間の整備・再編についてでありますが、旧
市立病院跡地につきましては、本市の都市機能が一層向上するような利用計画を策定するため、昨年度、市政懇話会において意見をお聞きし、本年度は、庁内に設置した跡地利用検討委員会で利用構想の策定作業を進めるとともに、学識経験者や文化・経済等の各分野の代表者で構成する跡地利用構想懇談会のご意見をいただきながら、利用構想を策定することといたしております。
また、現在指定されている都市計画区域、市街化区域及び市街化調整区域、用途地域を、おおむね5年に1回、定期的に見直しを行うための調査を実施いたします。
土地区画整理事業につきましては、千代水第2地区では昨年度から本格的に工事着手しており、引き続き道路の築造、水道管の布設等を進めてまいります。南安長地区では清算事務に入っており、秋里地区では一部工事が残っておりますが、ほぼ完了し、清算事務に入ってまいります。
次に、魅力あふれる観光の振興についてでありますが、本年度も観光客の誘致促進を図るため、テレビ等のCM放映、各種
パンフレット、ポスター、ガイドブックの作成、しゃんしゃん祭の充実などを引き続き措置いたしております。
観光基盤の整備につきましては、新たに平成10年度から12年度までの鳥取砂丘景観保全計画を策定し、除草対策に取り組むとともに、モニタリング調査等の景観保全のための調査を実施いたします。
次に、にぎわいのある商業・
サービス業の振興についてでございますが、商店街の空き店舗対策として、商工会議所が取り組む商店街空き店舗対策モデル事業に対して、継続して助成をするよう措置いたしております。また、商店の若手経営者や後継者等を対象とした商店街後継者等養成研修事業「鳥取商人塾」に対し、新たに助成をするよう措置いたしております。
また、活力に満ちた工業の振興につきましては、企業立地促進や雇用の拡大、若者の地元定着を図るため、昨年度創設いたしました企業立地促進補助金制度の基づき、一定規模以上の設備投資をする誘致企業や地元企業に対し助成するよう措置いたしております。
次に、地域の特性を生かした農林水産業の促進についてでありますが、まず、新しいむらづくりの推進については、昨年度から新たな事業体系のもとで取り組んでおります、むらづくり活性化特別対策事業を引き続き実施いたします。ふるさと村推進事業、とっとりイモコンフェスティバル、有機無農薬農産物需給促進事業などを継続実施し、活力に満ちた農山漁村のむらづくりを促進してまいります。
また、
環境保全型農業実践支援事業、施設園芸産地戦略的整備事業などを継続実施するとともに、農業振興基金の果実を活用した地域農業を担う人材育成、農業情報収集調査研究、女性・高齢者活き活き野菜等生産対策事業も継続して取り組むことといたしております。また、畜産農家の経営安定を図るため、さわやか畜産環境整備事業、畜産基盤再編総合整備事業に引き続き取り組むよう措置いたしております。
林業の振興につきましては、県とともに整備を進めております森林公園「とっとり出合いの森」は、順調に整備が進んでおり、本年10月4日に開催されます全国育樹祭の会場として使用されることとなっております。また、林道基盤の整備のため、県が施行する広域林道安蔵線開設事業の負担金についても、引き続き措置いたしております。
水産業の振興につきましては、本年4月1日に県東中部地区の5漁協が合併することに伴い、漁協経営基盤の強化を図るため、合併漁協が導入する電算システムに対し助成するよう措置いたしておりますし、賀露西浜地区に、県東中部地域の水産物流通加工拠点として、総合管理施設、共同集配施設等を整備する水産物流通加工基盤強化対策事業及び地域漁業活性化構造改善事業を継続して実施いたします。
次に、足腰の強い中小企業の育成についてでありますが、経営の安定化を図るため、景気の動向を見きわめながら関係機関と協議し、各種融資制度の活用促進を図ってまいります。このほか、新技術や新製品の開発研究等を促進するため、中小企業新分野進出等の助成事業を引き続き実施してまいります。
また、優秀な人材の確保と勤労者福祉の充実につきましては、昨年度に引き続き、市内中小企業の従業員を対象に中小企業高度化人材育成事業を実施いたしますし、また、中小企業勤労者福祉
サービスセンターに対し、所要の運営助成を行うよう措置いたしております。
次に、情報感度の高い
まちづくりについてでありますが、本市のイメージアップや地域の活性化を図っていくため、インターネットのホームページを近く開設いたしますが、今後とも、その内容充実を図りながら運用するとともに、鳥取テレトピアのファクス情報
サービスも充実し、観光・商工情報をはじめ、市民に身近な情報を提供するよう措置いたしております。
このほか市政の推進についてでありますが、市民の行政への参加や市政の透明性の向上を図るため、平成11年度の実施に向けて情報公開制度の導入の準備を進めてまいりますし、地方分権の推進に対応するため、情報収集や調査研究などを行ってまいります。
以上が、当初予算として計上いたしました主な事業の概要でございまして、
一般会計、
特別会計及び
企業会計を合わせた総
予算規模は1,006億1,385万6,000円となり、前年度に対し4.1%の減となった次第でございます。
それでは、提案いたしました議案につきましてご説明いたします。
議案第3号から議案第18号までは、
一般会計、
特別会計、
企業会計の予算でございまして、ただいま申し述べました諸施策に基づいて編成いたしたものでございます。
次に、議案第19号から議案第30号までは、いずれも平成9年度に係る
補正予算の案件でございまして、国の
補正予算に関連いたします投資的経費、除雪関係費、国及び県の承認に係る事務・事業や、その他の義務的経費等の決算見込みに基づき計上いたしております。
次は、条例等に関する案件でございまして、議案第31号は、
簡易水道等の建設に伴う分担金を徴収するため、議案第32号は、児童福祉法の一部改正により関係条例を整備するため、議案第33号は、千代水
スポーツ広場の整備に伴い、その設置及び管理について必要な事項を定めるため、それぞれ条例を制定するものでございます。
議案第34号は、
市民体育館等の委託及び大学設立準備等の業務量の見直しに伴い職員定数を見直すため、議案第35号は、県知事からの権限移譲に伴い条文の整理を行うため、議案第36号は、国及び県に準じ次長級以上の特定の管理職員に対する期末手当及び勤勉手当の支給割合を見直すため、議案第37号は、地方税法等の一部改正に伴い平成10年度に限り個人の市民税について定額の
特別減税を実施する等のため、それぞれ条例を整備しようとするものでございます。
議案第38号は、住民票等の証明手数料を改定するため、議案第39号は、水道法の一部改正に伴う所要の整備と手数料の見直し等を行うため、議案第40号は、乳幼児に係る通院医療費の助成対象者を1歳未満児から2歳未満児に拡大するため、議案第41号は、国民健康保険料の賦課限度額の引き上げ及び国民健康保険法施行令の一部改正に伴い関係条文の整備を行うため、それぞれ条例を整備しようとするものでございます。
議案第42号は、町の区域の新設に伴い農業委員会委員の第2選挙区に若葉台北2丁目を追加するため、議案第43号は、自然休養村施設つづらを荘を管理受託者が利用料金の設定及び収受をする承認利用料金制とするなど管理に関する規定の整備をするため、議案第44号は、建設を進めておりました本高及び豊実両地区の
農業集落排水施設の完成に伴い、その設置及び管理について定めるため、議案第45号は、市民
スポーツ広場野球場、青島野外活動施設及び千代川倉田
スポーツ広場を公園施設として設置するため、それぞれ条例を整備しようとするものでございます。
議案第46号は、排水設備工事に係る確認手数料及び排水設備配管工制度の廃止等を行うため、議案第47号は、私立学校教職員共済組合法改正に伴い条文の整理を行うため、議案第48号は、勤労青少年ホームの管理を
財団法人鳥取市教育福祉振興会に委託するため、それぞれ条例の整備をしようとするものでございます。
議案第49号は、湖山西体育館、湖南体育館、海洋の家体育館、久松会館体育館及び津ノ井体育館について、その設置及び管理について定めるとともに、山の手体育館及び
市民体育館の管理の見直しを行うため、議案第50号及び議案第51号は、
海洋センター及び市民プールの管理を
財団法人鳥取市公園・
スポーツ施設協会へ委託するため、それぞれ条例の整備をしようとするものでございます。
議案第52号は、こども科学館及び文化ホールの管理を
財団法人鳥取市教育福祉振興会に委託するため、議案第53号は、大畑、長柄、三山口及び妙徳寺の一部を水道事業給水区域に編入するため、議案第54号は、水道法の一部改正に伴い条文の整備を行うため、それぞれ条例の整備をしようとするものでございます。
議案第55号及び議案第56号は、鳥取新都市土地区画整理事業の換地処分に伴い若葉台北3丁目等の町の区域を変更するため、議案第57号は、同じく鳥取新都市土地区画整理事業の換地処分に伴い若葉台北2丁目の町の区域の新設等をするため、議案第58号は、大寺屋北方土地区画整理事業の換地処分に伴い湖山町西1丁目等の町の区域の変更等をするため、それぞれ議決を得ようとするものでございます。
議案第59号及び議案第60号は、若葉台北1丁目、北2丁目、北5丁目及び賀露町の住居表示の実施に先立ち、その区域と住居表示の方法を決定するため、議案第61号は、道路法の規定に基づき若葉台北21号線をはじめ21路線の市道を認定するため、それぞれ議決を得ようとするものでございます。