世田谷区議会 2019-09-17 令和 元年 9月 定例会-09月17日-01号
一九六〇年代を中心とした高度経済成長期には、メイド・イン・ジャパンの工業製品輸出国として期待される人間像が要望されました。工場で働く労働者が素早く、正確に、また決められたとおりに物を仕上げていく力、すなわち高い処理能力が求められました。
一九六〇年代を中心とした高度経済成長期には、メイド・イン・ジャパンの工業製品輸出国として期待される人間像が要望されました。工場で働く労働者が素早く、正確に、また決められたとおりに物を仕上げていく力、すなわち高い処理能力が求められました。
この年、我が国は当時の西ドイツを抜いて世界最大の工業製品輸出国、同時に世界最大の債権国でもありました。しかし、十年たった現在、我が国は先進諸国の金融市場においてジャパン・プレミアムが定着するなど世界の病人扱い、まさに陽沈む国。そこに過去の栄光の影さえ見出せません。その原因には、円高や我が国のさまざまな規制を嫌う産業、金融の空洞化等があります。