あきる野市議会 > 2019-12-05 >
令和元年第1回定例会12月定例会議(第5日目)  議事日程・名簿
令和元年第1回定例会12月定例会議(第5日目)  本文(採決)

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  1. あきる野市議会 2019-12-05
    令和元年第1回定例会12月定例会議(第5日目)  本文(採決)


    取得元: あきる野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-27
    1:  12月19日(木曜日)                    午前 9時30分  開議 ◯議長(天野正昭議員) 皆さん、おはようございます。  本日、12月定例会議の最終日を迎えました。議員各位並びに市長初め、執行部の皆様には、円滑な議事運営に御協力を賜り、まことにありがとうございます。  また、本日の議会運営が円滑に進みますよう、御理解と御協力をお願いいたします。  また、傍聴席の皆様には、議会に関心をお寄せいただき、まことにありがとうございます。  ただいまの出席議員は20人であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。           ────────── ◇ ────────── 2: ◯議長(天野正昭議員) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第89条の規定により、議長において、             13番    窪 島 成 一議員             14番    村 野 栄 一議員 を指名いたします。           ────────── ◇ ────────── 3: ◯議長(天野正昭議員) 日程第2 諸般の報告を行います。  初めに、議会運営委員会委員長より報告をお願いします。議会運営委員会委員長中嶋博幸議員。          〔 議会運営委員長  中嶋博幸議員  登壇 〕 4: ◯議会運営委員長中嶋博幸議員) おはようございます。  昨日、議会運営委員会を開催いたしましたので、その結果について、報告いたします。  まず、市長から追加議案として議案第94号令和元年度あきる野一般会計補正予算(第5号)の送付がありました。この追加議案につきましては、本日の議事日程に追加し、審議することに決定しております。
     また、議員提出議案につきましては、議員提出議案第元(31)-4号令和元年台風19号等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書が提出されております。この議員提出議案につきましても、本日の議事日程に追加し、審議することに決定しております。  議事日程につきましては、お手元に配付してあるとおりであります。  本日の議会運営が円滑に行われますよう、議員各位並びに理事者の御協力をお願い申し上げ、本委員会での協議結果の報告といたします。 5: ◯議長(天野正昭議員) 次に、市長より諸般の報告に関する申し出がありますので、許可いたします。市長。             〔 市長  村木英幸君  登壇 〕 6: ◯市長(村木英幸君) おはようございます。12月定例会議も最終日を迎えました。  会期中、皆様からいただきました御意見等につきましては、十分に検討し、市政運営に生かしてまいりますので、今後とも御協力のほど、お願い申し上げます。  さて、今会期中も、市内ではさまざまな活動が行われました。  11月30日には、防災コンクール、12月8日には町内会・自治会連合会、防災・安心地域委員会合同での避難所開設運営訓練が行われました。災害時における共助の意識は大変重要でありますので、地域の皆様のこのような取り組みを心強く感じております。また、12月7日には、あきる野市中学生の主張大会小学生人権メッセージ発表、12月14日には、秋川流域小中学生駅伝大会が行われ、あきる野市の未来を担う児童・生徒が健やかに成長している姿を拝見することができました。  本日、追加議案として、予算案件1件を提出いたしましたので、よろしく御審議くださいますよう、お願い申し上げます。  次に、諸般の報告をさせていただきます。  東京都が実施したみんなでラジオ体操プロジェクト動画コンクールにおいて、このたび本市が制作した空からラジオ体操が優秀賞を受賞いたしました。東京都では東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会への気運醸成と都民・国民の健康増進に取り組んでおり、市といたしましても、市民の皆様がスポーツに親しんでいただけるよう、より一層取り組んでまいります。  ことしも残すところ、わずかとなりましたが、皆様方におかれましては、どうぞ、御健康に留意され、新年をお迎えいただきたいと思います。  以上で報告を終わらせていただきます。  大変貴重な時間をいただきまして、ありがとうございました。 7: ◯議長(天野正昭議員) 以上で諸般の報告を終わります。  ここで市長から発言の申し出がありますので、許可いたします。             〔 市長  村木英幸君  登壇 〕 8: ◯市長(村木英幸君) 12月5日、本会議4日目の一般質問において、ひはら議員と村野議員の質問に対する私の発言の中で、公用車の運転手について一部不適切な発言がありましたので、これについて発言の取り消しをしたいので、申し出ます。  まことに申しわけございませんでした。 9: ◯議長(天野正昭議員) ただいま市長から発言取り消しの申し出がありました。  お諮りいたします。この取り消しを許可することに御異議ございませんか。中嶋議員。 10: ◯15番(中嶋博幸議員) きのう、市長は、環境建設委員会でも同じように訂正とおわびの発言がありました。それで、私たちはそれに賛成いたしました。しかし、その後、そもそも市長が訂正して、おわびをするというのが頻繁にあっては、これはあり得ないことなので、ぜひ気をつけていただきたいというふうに御意見を申し上げたところ、私は、皆さんにわかりやすいように説明しただけだとか、全く反省している様子はないのですよね。きのうは賛成してしまったので、私はそれ以上言いませんでしたけれども、きょう、また同じような訂正とおわびの発言がありましたけれども、市長は本当に反省しているつもりがあるのでしょうか。それと、きょう、訂正して、おわびしているその内容とか、意味がわかっていらっしゃるのでしょうか。それをお聞かせください。そうしないと、私は賛成できません。 11: ◯市長(村木英幸君) 先般の私の発言につきましては、近年、高齢ドライバーによります交通事故がテレビ、マスコミ等で取り上げられておりますので、そのことについて一般的な見方として、高齢ドライバーに対する運転における注意といいますか、そのようなことを申し上げた次第でありまして、特定のことを申し上げるために発言をしたわけではありません。 12: ◯15番(中嶋博幸議員) 弁解していて、反省していないのですよ。私が言ったことは間違っていないということをまた言っているのですよ。これでは、訂正して、おわびしますと言われても私たちは賛成できないのですけれども。反省しているのですか。 13: ◯市長(村木英幸君) 一般的な見方を申し上げた次第でありまして、特定の方を指したものではありません。誤解を与えてしまいましたことは、おわびを申し上げたいと存じます。 14: ◯15番(中嶋博幸議員) 今の発言は全く反省していないと思います。自分がしたことを理解していないと思います。こんなことで私たちは取り消しに賛同することはできません。 15: ◯議長(天野正昭議員) 市長、いかがでしょう。 16: ◯市長(村木英幸君) 一般的な見方を言ったことです。高齢者の事故に対する近年の報道について申し上げたことでありまして、特定のことを指したわけではありません。したがって、私の言い方が大変不適切なところがありましたので、おわびを申し上げるところでございます。 17: ◯議長(天野正昭議員) 村野議員。 18: ◯14番(村野栄一議員) それでは、私から質問させてください。  当初、ひはら議員の質問の中に、市長車の運転に関しての質問をしたときの答弁だと私の中では記憶しているのですが、そうすると、市長の中では、その質問に対してちゃんとした答弁をしたつもりはないということでよろしいのですか。 19: ◯議長(天野正昭議員) 済みません、議長から、今の質問がよくわかりません。もう一度お願いいたします。 20: ◯14番(村野栄一議員) そのときに、市長車の運転をした、その事実と職員が運転をして、安全だということを、職員のほうが若いから安全だというようなお話をしました。それはあくまでも市長車を運転している、その事実と、それと比べて職員が運転をしていることに対して安全だということを答えられたということではないのですか。そうではないと、質問と答えのつじつま合わないことをわかっていて、そういうような答えをされたということですか。 21: ◯市長(村木英幸君) 今日、マスコミやテレビ等で報道されております高齢者の交通事故が多くなっているということ。それに対して一般的な見方としてそのような傾向があるので、申し上げた次第でございまして、特定の方を、特定のことを指して申し上げたわけではありません。 22: ◯議長(天野正昭議員) 中嶋議員。 23: ◯15番(中嶋博幸議員) 口では謝っているのですけれども、言っている説明がちっとも謝罪している内容とかみ合っていません。ですので、私たちはこれを反省しているとは思えません。 24: ◯議長(天野正昭議員) 村野議員もよろしいですか。どうぞ。 25: ◯14番(村野栄一議員) 私も同様です。基本的には、高齢ドライバーのことを指しているというのは、そもそも質問に対しての答弁自体も全然違う内容を話していたのではないかというような気がいたします。なので、これに対しては何の反省も感じておりません。私の中でも、私の一般質問が今回もしこれをすることで訂正されてしまうということは非常におかしいなというふうに思っておりましたので、本当にこの辺、市長が反省をしていただいているかどうかしっかり確認をしたいなと思っていましたので、今の発言を聞く限りでは、何も反省していないと思っております。 26: ◯議長(天野正昭議員) 子籠議員。 27: ◯21番(子籠敏人議員) 今のやりとりを伺っていると、私もそうなのですけれども、うちの会派も特にそうだと思います。ほかの会派の議員もひょっとしたらそうかもしれません。このままだと諮ることができないと思いますよ。それに納得するような御答弁をいただいていないですから。ですから、ぜひ休憩を求めます。 28: ◯議長(天野正昭議員) 暫時休憩といたします。                               午前 9時45分  休憩           ────────── ◇ ──────────                               午前11時05分  再開 29: ◯議長(天野正昭議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいまの休憩中に議会運営委員会を開催いたしましたので、その結果について、委員長より報告を求めます。議会運営委員会委員長中嶋博幸議員。          〔 議会運営委員長  中嶋博幸議員  登壇 〕 30: ◯議会運営委員長中嶋博幸議員) ただいま議会運営委員会を開催いたしましたので、その結果について、報告いたします。  今後、市長には、不適切な発言がないように反省をしてもらうことで、再度発言を求めます。その上で、12月5日の本会議4日目の発言取り消しを認めることで了承いたしました。  本委員会での協議結果の報告といたします。 31: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告は、今後不適切な発言がないように反省してもらうことで、再度発言を求めます。その上で、12月5日の本会議4日目の発言取り消しを認めることといたします。  それでは、市長、お願いします。             〔 市長  村木英幸君  登壇 〕 32: ◯市長(村木英幸君) 今回の私の発言は、差別に受け取られる不適切な発言でありました。ここに深くおわび申し上げます。  また、今後、こうした不適切な発言をすることがないように十分気をつけてまいります。  大変申しわけございませんでした。 33: ◯議長(天野正昭議員) 辻議員。 34: ◯2番(辻よし子議員) 市長から今、改めて謝罪のお言葉をいただきましたけれども、これまでの発言のやりとりを考えますと、やはりまだ納得のいかない議員が多いことも確かです。また、傍聴をされている市民の中でも、市長の発言に対して不快な思いをしたり、あるいは不安に思ったりしていらっしゃる市民も少なくないと思います。ただ、議会としては、こうした差別につながる発言を認めることはできない。そのために議事録からこうした言葉を削除するということが最も重要なことではないかと、そういう結論に至ったことだということを、ここで改めて申し上げたいと思います。市長の今後に期待いたします。  以上です。 35: ◯議長(天野正昭議員) ほかにありませんね。              (「なし」と発言する者あり) 36: ◯議長(天野正昭議員) ただいま市長から発言がありました。  お諮りいたします。12月5日本会議4日目の取り消しを許可することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 37: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、市長からの発言取り消しを許可することに決定いたしました。  なお、取り消し部分の詳細については、後日、議長の責任において会議録を処理いたします。           ────────── ◇ ────────── 38: ◯議長(天野正昭議員) 続きまして、日程第3 議案第77号あきる野生産緑地地区に定めることができる区域の規模に関する条例の件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。環境建設委員会委員長山根トミ江議員。         〔 環境建設委員長  山根トミ江議員  登壇 〕 39: ◯環境建設委員長山根トミ江議員) 改めまして、おはようございます。  それでは、環境建設委員会審査報告を申し上げます。  当委員会には、議案8件、陳情1件が11月27日に付託され、去る12月11日に委員会を開催し、開会後、武蔵引田駅北口土地区画整理事業地内を視察した後、審査をいたしました。  ただいま上程されました議案第77号あきる野生産緑地地区に定めることができる区域の規模に関する条例の件につきまして、審査報告をいたします。  質疑としては、都市計画課のほうで、面積要件引き下げ意向調査を行いますという話がありましたが、今回その調査の結果も要件緩和に反映されていると思いますので、意向調査の結果が出て、どういうふうに反映されているのか教えてくださいとの質問に、本年5月にアンケートを実施しております。分析の中で、かなり500平米未満の方が多かったということで、300平米から500平米未満で指定されている農地所有者の方に意向調査を実施しております。総数といたしますと、172人の方が対象となっておりまして、109人からの回答を得ています。約63%の回答率になっております。結果といたしますと、規模引き下げの合意形成につきましては約83%の方が引き下げに賛同いただき、90人です。面積欠如後に、そのまま生産緑地として残したい、営農したいという方の意見としては約54%。500平米未満の都市農地をお持ちになっている方がいて、その方々が今回引き下げに伴って追加指定をしたいかどうかということに関しましては16人、15%でございますけれども、追加指定をしたいというような希望がございましたので、これを踏まえつつ、その前にJAあきがわさん、農業委員会さんからも農業者の方々の小規模農地への生産緑地の指定という要望が非常に強いという要請もありましたので、あわせて農業者の方々の御意向が確認できましたので、今回の条例の制定という形で提案をさせていただいたところですとの答弁でした。  また、今回の引き下げ状況とかは、26市ではどういう状況になっていますかとの質問に、多摩26市が生産緑地の指定をしている状況です。今回の法改正に伴う規模引き下げでございますが、300平米以上というふうに引き下げしているところについては、平成30年度までに、24市がもう既に引き下げの条例を制定しております。残る本市と青梅市ですが、青梅市につきましては、先月11日に条例が施行され、引き下げをするということです。あきる野市といたしましては、今回、御承認いただければ、来年から運用を開始していくとの状況でございますとの答弁でした。  意見としては、今回要望が多かったから面積要件を緩和するというだけではなくて、積極的に新しくできたいろいろな法律とか、補助金とかを使って農地、あるいは緑地として生かしていくということに、ぜひ頑張っていただきたいと思います。今、農業をやっている方だけにそれを任せるというのはとても、年齢的なこととか、後継者がいないとか、無理なので、厳しいなというのは今回のアンケートからも逆に浮かび上がってきています。どういった方を活用してやっていくのかというあたりも問題になってくると思いますけれども、ぜひ頑張っていただきたいと期待を込めて、賛成いたしますという意見などがありました。  本議案審査の結果につきましては、全員の賛成により、原案を可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 40: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 41: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより議案第77号あきる野生産緑地地区に定めることができる区域の規模に関する条例の件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 42: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議案第77号あきる野生産緑地地区に定めることができる区域の規模に関する条例の件は、委員長報告のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 43: ◯議長(天野正昭議員) 日程第4 議案第78号あきる野下水道事業の設置等に関する条例の件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。環境建設委員会委員長山根トミ江議員。         〔 環境建設委員長  山根トミ江議員  登壇 〕 44: ◯環境建設委員長山根トミ江議員) ただいま上程されました議案第78号あきる野下水道事業の設置等に関する条例の件につきまして、審査報告いたします。  質疑としては、下水道事業財務会計に関する規定について、地方公営企業法を適用すると具体的には何が変わるのか教えていただきたいと思いますとの質問に、今回の適用に関しまして、従来の現金主義から発生主義に基づく企業会計に移行するため大きく変わる点が3つございます。まず1つ目につきましては、出納整理期間がなくなります。企業会計に移行すると、一般会計特別会計にある出納整理期間がなくなります。2点目に、維持管理に係る予算、これが3条予算と呼ばれているものと、建設改良費に係る予算、こちらは4条予算というものになります。この2つに分かれることとなります。下水道使用料維持管理経費地方債支払利息など、収益的収支を記載する3条予算と、地方債や建設改良費地方債償還元金など、資本的収支を記載する4条予算に分かれます。3つ目に、現金の収支を伴わない項目が記載されることとなります。発生主義に基づく企業会計ですので、減価償却費や職員の賞与引当金など、現金の収支を伴わない項目が加わることとなりますとの答弁でした。  また、公営企業会計へ移行すると、移行後に使用料の値上げとかは発生するのでしょうかとの質問に、現在のところは値上げは考えておりません。今後の会計の状況を見ながら、検討に踏み切るか判断したいと思いますとの答弁でした。  また、地方公営企業法の第24条を見ると、業務のために直接必要な経費にもし不足が生じた場合には、その分に充てる収入の増加があれば、議会を通すことなく、その不足分に充てることができるというふうにされているのです。もちろんその後、次の議会で報告する必要があるということですが、足りなくなったときに収入があれば、それを予算にはなかったけれども、充てるということが、補正予算をかけずにできるようになるということだと思います。こういうことを考えて、やりやすくなる面というか、そういうことで想定されるものがあれば教えてくださいとの質問に、現状の運用に照らし合わせたときに、これといって大きく取り扱いが楽になるというものは特に見当たりません。今後、例えばみらかホールディングス等が開業したときに、使用料の収入が格段にふえるような状況が発生したときに今、おっしゃったような弾力的な利用というのができる可能性は出てくると思われますとの答弁でした。  意見としては、公営企業会計に移行するということは必要だと思いますので、この条例制定には反対はいたしません。ただ、繰り返し言っているように、経営の健全化ということでするわけですから、そちらの努力をしっかりしていただきたいということを申し上げて、賛成いたしますという意見がありました。  本議案審査の結果につきましては、全員の賛成により、原案を可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 45: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 46: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。
     これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより議案第78号あきる野下水道事業の設置等に関する条例の件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 47: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議案第78号あきる野下水道事業の設置等に関する条例の件は、委員長報告のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 48: ◯議長(天野正昭議員) 日程第5 議案第83号あきる野下水道条例の一部を改正する条例の件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。環境建設委員会委員長山根トミ江議員。         〔 環境建設委員長  山根トミ江議員  登壇 〕 49: ◯環境建設委員長山根トミ江議員) ただいま上程されました議案第83号あきる野下水道条例の一部を改正する条例の件につきまして、審査報告いたします。  質疑としては、必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができない者ではないという宣誓を自分がするということですが、その後、いろいろ認知症とかが出てきたという話になって、同居の親族とかが申し入れて、誰かが申請から外しましょうとか、認定から外しましょうとか、外すか外さないかを判断しなければいけないときに、それをどなたがするのですかとの質問に、こちらにつきましては、医師の診断等を受けて、今回該当するということになると、登記されることになります。登記所に登記された後に、まずその通知が各自治体のほうへ行くようになります。そこの証明書について登記し、現在は登記していない旨の証明を出しておりますが、そこから成年被後見人として登記をしていない証明の条項から外されるというふうに聞いておりますとの答弁でした。  意見としては、成年被後見人を一律に排除するのではないということで、基本的な考え方には賛成です。ただ、誰が、適切ではないというふうに判断するのかとか、家族の責任というのはどうなるのかとか、その辺はグレーゾーンと思います。恐らくこれはどこの自治体も運用していく中で考えていくという気もしますので、その辺は十分、そういうケースが出てきたときに、御本人の人権をしっかり尊重していただいて、整備を進めていただきたいと思いますという意見がありました。  本議案審査の結果につきましては、全員の賛成により、原案を可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 50: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 51: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより議案第83号あきる野下水道条例の一部を改正する条例の件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 52: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議案第83号あきる野下水道条例の一部を改正する条例の件は、委員長報告のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 53: ◯議長(天野正昭議員) この際、日程第6 議案第85号から日程第8 議案第87号までの市道路線の廃止についての3件を一括議題といたします。  本件3件に対する委員長の報告を求めます。環境建設委員会委員長山根トミ江議員。         〔 環境建設委員長  山根トミ江議員  登壇 〕 54: ◯環境建設委員長山根トミ江議員) ただいま上程されました議案第85号から議案第87号までの市道路線の廃止についての3件につきまして、審査報告いたします。  議案第85号に対する質疑としては、今回の廃止の道路を見ると結構、山の中なのですが、これは、買い取ってもらうわけですが売買するとなると、普通そういったものは、今だと、確定測量というか境界確定していないと売買できないと思いますが、恐らく山の中なので、なかなか境界確定されていないと思います。そうすると、境界確定するのに多少費用がかかると思いますが、それは誰が負担するのでしょうかとの質問に、費用のことですが、払い下げ要望等に伴うものにつきましては、原因者負担ということでお願いしております。また、今回は境界確定というところですが、そのほか、土地の分筆等にかかる費用等もございます。その辺につきましても原因者の負担ということでお願いしているところですとの答弁でした。  また、今までは廃道になると、時間はかかっても普通財産になって、契約管財課のほうに移っていたものが、今回のようなケースに関しては行政財産として管理課が引き続き管理するという理解でよろしいですかとの質問に、開始の手続をとると普通財産ということになりますが、残った部分、これは線状の公共物、公共物普通財産ですと用途的には、例えばそれを払い下げたり、貸し付けをしたり、また所管がえをしていくという手続をとっていくと思いますが、今回は線状の公共物ということで、普通財産に引き継ぐよりも、担当課のほうで条例管理をして、必要に応じて、例えば隣接地のほうから払い下げ要望が出たときに、普通財産としての引き継ぎを行っていくというようなことを考えているところですとの答弁でした。  本議案の審査は、一括して行いましたが、採決については、個別に行いました。  議案第85号から議案第87号までの審査結果につきましては、全員の賛成により、原案3件を可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 55: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑がある方は、議案番号を述べてから質疑願います。  質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 56: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  本件3件を一括議題といたしましたが、採決については個別に行います。  本件3件に対する委員長の報告は可決であります。  これより議案第85号市道路線の廃止についての件を採決いたします。  本件は委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 57: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議案第85号市道路線の廃止についての件は、委員長報告のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 58: ◯議長(天野正昭議員) 次に、議案第86号市道路線の廃止についての件を採決いたします。  本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 59: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議案第86号市道路線の廃止についての件は、委員長報告のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 60: ◯議長(天野正昭議員) 次に、議案第87号市道路線の廃止についての件を採決いたします。  本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 61: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議案第87号市道路線の廃止についての件は、委員長報告のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 62: ◯議長(天野正昭議員) 日程第9 議案第88号あきる野市観光施設に係る指定管理者の指定についての件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。環境建設委員会委員長山根トミ江議員。         〔 環境建設委員長  山根トミ江議員  登壇 〕 63: ◯環境建設委員長山根トミ江議員) ただいま上程されました議案第88号あきる野市観光施設に係る指定管理者の指定についての件につきまして、審査報告いたします。  質疑としては、この指定管理者を観光協会さんにまた引き続き行っていただくということには、異論はないのですが、今回、台風で施設3カ所ともかなり被害を受けていると思います。市としても一生懸命、復興に向けて何か支援はしているのですか、そこをお聞かせいただきたいとの質問に、あきる野市観光施設は、市の観光拠点としまして大変重要な施設であり、一日も早い復旧を目指しております。市としても、観光協会と協議を事前に行っており、そちらで出てきた内容を踏まえて、都の観光復興振興事業補助金の活用も含めた検討を行っております。こちらにつきましては、指定管理上で基本協定書において、災害等により、管理施設の修繕等が生じた場合の費用負担は委任者、受任者で協議の上、決定することとなっておりまして、こちらに基づいた協議検討となっておりますとの答弁でした。  本議案審査の結果につきましては、全員の賛成により、原案を可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 64: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 65: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより議案第88号あきる野市観光施設に係る指定管理者の指定についての件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 66: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議案第88号あきる野市観光施設に係る指定管理者の指定についての件は、委員長報告のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 67: ◯議長(天野正昭議員) 日程第10 議案第90号あきる野市十里木・長岳観光施設に係る指定管理者の指定についての件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。環境建設委員会委員長山根トミ江議員。         〔 環境建設委員長  山根トミ江議員  登壇 〕 68: ◯環境建設委員長山根トミ江議員) ただいま上程されました議案第90号あきる野市十里木・長岳観光施設に係る指定管理者の指定についての件につきまして、審査報告いたします。  質疑としては、瀬音の湯の関係に関しましては、内部事情もいろいろ調査した結果を確認をして、意見を吸い上げられるように箱を設けたというお話がありました。それで、従業員の部屋に置いてあるということですが、その箱には鍵がついているのか。その管理はどなたがやっているのでしょうかとの質問に、支配人が管理しているということで聞いています。鍵つきですとの答弁でした。  また、これは、全議員に手紙が届いていたり、市長のところにも届いているというようなことで、内部で管理するということは管理にならないと思います。中で誰が見るかわからない。まして、支配人が管理するというところでは、今回はやはり信頼関係ができていないのかなということを感じました。信頼関係ができていない内部の中で鍵を管理しているということは、そこに意見を出そうという人は絶対やらないなというふうに思いました。この管理体制はちょっと考えていただいたほうがいいのではないかなと思います。その辺はどうでしょうかとの質問に、確かに封書に入れているとはいうものの、同じ内部の現地の支配人が管理しているというのは若干の抵抗があるのかなというふうに、今、聞いていて思いました。場合によっては、市長は社長でありますし、私も立場から言えば取締役の一人でありますので、私のほうで直接管理して、定期的に回収に行くということも一つの案かなというふうに思っているところでございますとの答弁でした。  また、いろいろと新四季創造株式会社のほうでもやられていると思いますし、観光まちづくり推進課のほうでも手は打たれていると思いますが、これからどういう形で、減ってきている入浴者数、宿泊者数、それに伴って減ってきているレストランの利用、直売につきまして、そんなに変わらない状況であると思いますが、こういう数字、いきなりV字回復というのは厳しいですが、どういうことを来年度以降考えているのか教えていただきたいとの質問に、平成30年度につきましては、酷暑、それから台風の影響で迂回路がなくなってしまったというようなところもあり、そういった原因がありました。やはり平日の人をふやすという課題があります。また、閑散期対策というところで、冬季の閑散期をどのようにふやしていくかというようなことが課題となっております。現在、観光プロモーション、それから温泉総選挙等の効果が大分出始めているところでありますので、そういったものを継続しながら、利益率、それから客単価の向上も図りながら進めていきたいと考えておりますとの答弁でした。  また、特に今回は匿名の手紙も来たりしているので、新四季創造株式会社の中でハラスメントの問題に関して、どういう管理体制が整えられているのか、あるいは今回のことに基づいて整えられたのか。例えば外部でそういう相談を受ける人が入っているとか、よくわかりませんが、今、起きているのか起きていないのか、グレーの部分があります。今後そういうことが起きたときに対処できるような管理体制ができているのかどうかチェックしないといけないと思います。それは、今の段階でできていますかとの質問に、具体的に、人の数をふやしたとか、チェック体制、相談窓口をつくったということはまだないです。なるべく多くの回数、時間をつくって現地のほうに出向いて、従業員の皆さん、当然、社員、契約社員、パートさん関係なく、いろいろな方の御意見を伺うような形はとっていきたいと思っております。その結果、何らか改善すべきで、こうしたほうがいいとか、組織体制を改編したほうがいいとか、そういったものが今後出てくるようであれば、そういった取り組みを含めて考えていきたいというふうに思っておりますとの答弁でした。  意見としては、今のいろいろな答弁を聞いて、私も、市がそういうふうに頑張ってやりそうだからいいのではないかというふうに、ここで賛成したい気持ちはあります。ただ、ちょっとそれにはまだ早過ぎると思います。これからどうやっていきますという姿勢は見えましたが、何しろ、グレーな形のまま、ここでいいのではないかという結論は余りにも無責任かなと思います。市にしっかり答弁していただいているので、それを検証した上でゴーサインを出すという形が一番よいのではないかなということで、前向きな継続審議というか、2カ月間の市や、それから、新四季創造株式会社の努力を確認した上で、私たちとしては自信を持って委託できるようにしましょうということで、継続審議という形をぜひとりたいと思いますという意見があった一方で、副市長たちも一生懸命そういったものを改善してやっていきますということを言ってくれているのと、先ほど部長から、例えば四半期ごとぐらいに議員全員協議会とか、そういうところで状況をちゃんと細かく、進行状況を説明してくれるということも約束してくれましたので、そういったところを見守りながら、私は賛成したいと思いますという意見や、グレーというところは決めつけられないものだろうなと思います。危惧しているところも本当にわかります。もし、今後の展開に、よっては議会に本当に責めを負うようなこともあり得るかもしれないようなことだと思います。ただ、副市長初め、市の方々を本当に信頼しています。ぜひしっかりチェック等をしていただいて、議会にもしっかり御報告いただくということなので、ここは、市の本気度を感じましたので、今回は認めていきたいというふうに思っていますという意見がありました。  また、継続審議の場合は全員が賛成しないと同意がとれないということで非常に残念です。正直なところ、市の答弁をいろいろお伺いして、頑張っていただきたいなと思います。賛成したい気持ちは本当にありますが、何回も繰り返し言っているように、自分としての責任として、今の段階では申しわけないですが、継続審議ができないので、残念ですけれども、反対ということにさせていただきますという意見がありました。  また、瀬音の湯の匿名の手紙に関する発言について、発言取り消しの申し出があったため、昨日、委員会を開催し、発言取り消しが許可されました。  本議案審査につきましては、起立採決の結果、起立多数により、可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 69: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 70: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。  委員長の報告は可決でありますので、まず、本件に対する反対討論の発言を許します。たばたあずみ議員。           〔 10番  たばたあずみ議員  登壇 〕 71: ◯10番(たばたあずみ議員) 議席10番、たばたあずみです。  日本共産党あきる野市議団を代表して、議案第90号あきる野市十里木・長岳観光施設に係る指定管理者の指定についてに対し、反対の立場から討論いたします。  本議案については、定例会初日の本会議で、パワハラ等があったとの情報が指定管理者選定委員会で審議されていないことが判明していました。指定管理の指定に際して、この問題は非常に重要です。場合によっては、今定例会議では指定を見送り、選定委員会で十分な審議をしていただいた上で、臨時会議なり、3月定例会議なりで再上程を考えてほしいと意見を申し上げていました。  委員会では、十分な調査が行われていないこと、また意見箱のようなものはつくったものの、その鍵は支配人が管理していたなど、本気でハラスメントに向き合い、調査をする気はあるのか、問題を訴えようとしている人を本気で守る気はあるのか、疑問に感じられる状況がわかりました。  こうした状況では、現在、指定管理を行っている新四季創造株式会社に、議会として責任を持って引き続き指定管理を任せるとは申し上げられません。  次の指定期間は来年4月からであり、指定を延期することで支障が出るとは考えられません。問題があったのか、なかったのか、あったとすればその解決のために何をしたのか、あるいはこれから何をするのか、なかったとすればなぜそのような告発が出るに至ったのかなど、明らかにされるべき問題に正面から向き合い、改善を図ることが先決です。その上で、再度、指定管理者選定委員会で十分な審議を行うべきでしょう。  本来であれば継続審議を求めるところですが、申し合わせにより、継続審議は全会一致をもってしか認められないことになっております。今定例会議での指定には情報が不足し、時期尚早であることを理由に、本議案については反対いたします。 72: ◯議長(天野正昭議員) 次に、本件に対する賛成討論の発言を許します。大久保昌代議員。            〔 8番  大久保昌代議員  登壇 〕 73: ◯8番(大久保昌代議員) 議席番号8番、公明党の大久保昌代でございます。  議案第90号あきる野市十里木・長岳観光施設に係る指定管理者の指定について、公明党を代表しまして賛成の立場から討論をさせていただきます。  秋川渓谷瀬音の湯は、平成19年4月にオープンして以来、12年間に延べ295万4000人の温泉利用者数があり、年平均で24万7000人と当初想定の19万人を大きく上回っており、本市の観光拠点として重要な役割を担っています。  指定管理者の新四季創造株式会社は、秋川渓谷瀬音の湯及び秋川渓谷戸倉体験研修センターの、地域雇用及び資材調達、地域物産販売などのほか、観光プロモーションへの参画や温泉総選挙への参加など、本市の観光まちづくり施策に呼応した取り組みを積極的に進めており、安定した運営を続けています。  指定管理者選定委員会における審査の評価もおおむね良好で、その実績が高く評価されているものと認識しております。  しかしながら、今回、常任委員会ではハラスメントの管理体制についての指摘がありました。このような職場内で業務の適正な範囲を超えて、精神的苦痛を与える現状があったということについては、市の執行部も真摯に受けとめており、市長からは、職員のヒアリングを行うとともに意見箱を設置し、職場環境の改善に努めるとの答弁がありました。
     その際、我が会派の田中千代子委員からは、意見箱の鍵の管理についてなど、現場の声がきちんと届く体制への対策を求めたことに対し、執行部からは、鍵の管理は市側がすることや、高い頻度の職場巡視などの対策を講じるとの答弁がありました。  また、指定の期間が5年間ではありますが、四半期ごとに状況を報告することや、指定管理者選定委員会における評価項目を見直すなど、ハラスメント対策についても確認ができました。  あきる野市の観光まちづくりを推進する中で、重要な観光拠点である秋川渓谷瀬音の湯は、これまでの実績を踏まえ、指定管理者として新四季創造株式会社が適任であること、ハラスメントの管理体制については、市の執行部が現状を真摯に受けとめている姿勢が感じられました。会派としましては、指定管理者として認めるべきか非常に悩みましたが、市民や観光客の期待を裏切ることなく、今後、ハラスメント防止のための適切な措置が講じられ、適正に管理運営されることを強く要望いたしまして、賛成討論といたします。 74: ◯議長(天野正昭議員) 次に、本件に対する反対討論の発言を許します。辻よし子議員。             〔 2番  辻よし子議員  登壇 〕 75: ◯2番(辻よし子議員) 議席番号2番、会派くさしぎの辻よし子です。  議案第90号あきる野市十里木・長岳観光施設に係る指定管理者の指定について、反対の立場から討論いたします。  御存じのとおり、ことし9月、私たち議員のもとに、指定管理者社内におけるハラスメントを訴える匿名の手紙が届きました。  本議案は、当指定管理者に今後5年間の施設管理を行わせることが妥当かどうか、議会の判断が求められているものです。  匿名の一人からの訴えであり、施設の性質上、営業への影響も考え、慎重に対応すべきと考えますが、議会として責任ある判断を下すためには、次の2点の確認が不可欠です。  1点目は、しかるべき調査がされ、事実関係の確認がされていること。  2点目は、社内におけるハラスメント防止対策が適切であったか検証し、改善すべき点があれば、改善計画を示すこと。  しかし、委員会審査の中で、市から事実関係の明確な説明はなく、今後の調査についても、具体的な方法や予定は示されませんでした。  社内のハラスメント防止対策については、幾つかの改善策は既に講じられていることがわかりましたが、これまでの防止対策に対する総合的な検証や、それに基づく改善計画などは示されませんでした。  また、先ほど委員長報告にありましたが、改善策の一つである提案箱の設置についても、委員からの質問によって、提案箱の鍵を、ハラスメントの加害者となり得る立場の役職が管理していることが明らかになりました。今後、鍵の管理は副市長が行うことになりましたが、このこと一つをとっても、社内のハラスメント防止対策がいまだ発展途上にあるということが、浮き彫りになりました。  こうした状況では、今後5年間の施設管理を当指定管理者に行わせることが妥当かどうか、責任を持って判断することはできません。  そのため、継続審議にすることを提案いたしましたが、1名の委員の同意しか得られず、選択肢から外されてしまいました。  本指定管理者は第三セクターであるため、市長、副市長は社の取締役としての責任と、あきる野市のトップとしての責任と、二足のわらじを履いて、この問題に立ち向かわなければなりません。委員会の審議を通じて、市長、副市長の真摯な姿勢は十分理解できました。そして、本議案に賛成する委員からは、市の本気度が確認できたので、市を信頼して賛成するとの賛成理由が述べられました。  しかし、ハラスメントという人権にかかわる重大な問題について、本気度や信頼などといった抽象的な判断理由でよしとすることが、許されるのでしょうか。  もし、被害者が実在するとしたら、継続審議にさえせず、市を信頼して賛成するという議会に絶望するほかないでしょう。賛成した委員の一人から、今後の展開によっては議会に責めを負うようなこともあり得るかもしれないとの発言もありました。まさにそのとおりであり、それだけの責任が議会の議決にはあるからこそ、拙速に、賛成すべき議案ではないのです。  以上、本議案に対する反対討論といたします。 76: ◯議長(天野正昭議員) 以上で通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。  これより議案第90号あきる野市十里木・長岳観光施設に係る指定管理者の指定についての件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                  (賛成者起立) 77: ◯議長(天野正昭議員) 起立多数と認めます。よって、議案第90号あきる野市十里木・長岳観光施設に係る指定管理者の指定についての件は、委員長報告のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 78: ◯議長(天野正昭議員) 日程第11 議案第84号あきる野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。福祉文教委員会委員長、堀江武史議員。          〔 福祉文教委員長  堀江武史議員  登壇 〕 79: ◯福祉文教委員長(堀江武史議員) 福祉文教委員会の審査報告を申し上げます。  当委員会には、議案2件、陳情2件が11月27日に付託され、去る12月12日に委員会を開催し、審査をいたしました。  ただいま上程されました議案第84号あきる野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件につきまして、審査報告いたします。  質疑といたしましては、今回の条例改正のポイントになるところを教えてくださいとの質問に、大きく2点の改正があります。本年10月からの幼児教育・保育無償化に際し、保育料は無償となりましたが、無償化の対象外とされた保育園や認定こども園を利用する3歳から5歳までの保育を必要とする子ども、いわゆる2号認定子どもの副食費について、園が徴収することができるようにすること、これが第1点になります。2点目は、幼稚園や認証保育所などが無償化の対象施設になったことによりまして、運営の基準を定めることの改正になりますとの答弁がありました。  また、現場からは事務負担がふえたことがありましたが、園長会等、横の連携などが図られて、混乱とか、なくなっていく方向でいけそうだと市は思っていますかとの質問に、まだ、制度が始まったばかりで、今後新たにいろいろ相談等をいただくことがありますが、毎月開催している園長会に出席していますので、そういったところで話し合い、意見を伺っていきたいと思いますとの答弁でありました。  意見としては、この条例は、非常に複雑で苦労されたと思います。幼児教育・保育無償化とともに、副食費を保護者から徴収することができるようになるわけですけれども、またその上に、市町村民税所得割額の一定額未満の世帯からは、徴収しない仕組みであるようです。子育て世代の経済的負担の軽減が図られるとのことなので、この条例改正には賛成しますという意見がありました。  また、給食費のことが気になっています。話を聞くと逆転していないし、負担も保育料より、軽くなっているなと思いました。それから、認定こども園、子育て支援施設等に対して無償化ということがどうかと考えました。ですが、子どもたちを預かっているところ、預かっていただく方たちのことを考えますと、やはり無償化は大切なことだと思いましたので、この条例につきましては賛成したいと思いますなどの意見がありました。  本議案審査の結果につきましては、全員の賛成により、原案を可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 80: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 81: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。  本件に対する反対討論の発言を許します。辻よし子議員。             〔 2番  辻よし子議員  登壇 〕 82: ◯2番(辻よし子議員) 議席番号2番、会派くさしぎの辻よし子です。  議案第84号あきる野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例に反対の立場から討論いたします。  本条例改正は、ことし10月から始まった幼児教育・保育の無償化に伴い、規定を整備するものです。  幼保無償化は、2017年の衆議院選挙において安倍首相率いる自民党が急遽公約の柱に掲げた政策です。無償化そのものに反対する人は少ないでしょうが、子育て支援には多くの課題があり、無償化の前に待機児童対策を講じるべきではないか、そのためには保育士の配置基準の見直しや処遇改善から取り組むベきではないかといった多くの声が、保育現場を中心に上がりました。  しかし、幼保無償化は、そのまま安倍政権のもとで、人づくり政策に位置づけられ、ことし10月の消費税引き上げに間に合わせるべく、タイトなタイムスケジュールで準備され、強引にスタートを切りました。  急ごしらえの制度設計であったためか、あるいは、そもそも何のための無償化かという、理念が曖味だったのか、でき上がった制度は欠陥だらけと言わざるを得ません。  その一つは、無償化の対象施設の問題です。政府は無償化の趣旨として、人格形成の基礎を培う幼児期の教育の重要性を掲げています。そうであれば、質の高い教育及び保育を保障することが不可欠なはずです。ところが、質の担保が保障できない無認可の保育施設を無償化の対象に入れる一方、教育の質を評価することなく、幼稚園類似施設を無償化の対象から外しました。  2つ目は、保育の必要性にかかわる公平性の問題です。幼稚園及び認定こども園については保育の必要性が問われることなく、全て無償化の対象になります。ところが、東京都認証保育所、家庭的保育事業、院内保育施設、ベビーシッター等については、保育の必要性の認定を受けなければ、無償化の対象にはなりません。働く意思はあってもさまざまな理由で働けなくなったり、あるいは、限られた時間しか働けないまま、これらの施設を利用している保護者の子どもは、無償化の対象から外されます。  その一方、幼稚園や認定こども園の子どもは、保護者が働いていなくても無償化の対象になります。同じ3歳から5歳の子どもに対して、このような合理性のない扱いの違いが許されるのでしょうか。  3つ目は、そもそも幼児教育と保育とでは所管省庁が異なり、それぞれの制度の成立過程や背景には、違いがあります。異なる2つの制度をどのように融合するか、十分調整することなく、無償化という一つの枠に、はめ込んだために、整合性を欠く制度になりました。  その一例が委員会審議においても指摘されました。幼稚園及び認定こども園に通う子どもは、満3歳の誕生日を迎えた翌月から無償化の対象になりますが、保育園に通う子どもは満3歳の誕生日を迎えた翌年の4月にならないと無償化の対象になりません。  また、副食費が免除される基準が、幼稚園及び認定こども園に比べ、保育園のほうが厳しく設定されています。  本来、幼保無償化は、全ての子どもが等しく幼児期の教育及び保育を受けられる制度であるべきです。公平性の面でこのように欠陥の多い制度を認めるわけにはいきません。  幼保無償化自体には反対ではありませんが、国の制度に問題があるため、その制度に基づく本条例改正には賛成できません。  以上、反対討論といたします。 83: ◯議長(天野正昭議員) 以上で通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。  これより議案第84号あきる野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                  (賛成者起立) 84: ◯議長(天野正昭議員) 起立多数と認めます。よって、議案第84号あきる野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件は、委員長報告のとおり可決されました。  ここで昼食のため休憩といたします。  なお、再開は午後1時5分といたします。                               午後 0時02分  休憩           ────────── ◇ ──────────                               午後 1時05分  再開 85: ◯議長(天野正昭議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第12 議案第89号あきる野市体育施設に係る指定管理者の指定についての件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。福祉文教委員会委員長、堀江武史議員。          〔 福祉文教委員長  堀江武史議員  登壇 〕 86: ◯福祉文教委員長(堀江武史議員) ただいま上程されました議案第89号あきる野市体育施設に係る指定管理者の指定についての件につきまして、審査報告いたします。  質疑といたしまして、今回指定の期間が2年となっています。これまでは5年できましたが、あえて2年になっていることを疑問に思っている議員もいますので、その理由を教えてくださいとの質問に、あきる野市公の施設に係る指定管理制度の運用指針に、非公募による指定管理者の選定は、公募により指定した日から10年間と規定されています。現在の指定管理者は公募によって平成24年から指定管理者となり、今年度で8年目となっています。現在の指定管理者は、大変良好な運営をしており、最長の10年までのあと2年を引き続き、管理運営させたいというのが第一の理由です。そして、この判断をした背景には、現在屋外プールが開設から38年経過し、大変老朽化している状況です。このため、この期間に施設の在り方を検討していきたいということもありましたとの答弁であります。  意見としては、アズビル共同事業体の中身を見ますと、積極的に地元雇用もしているし、事業の展開もアイデアもかなり入れた事業をしていることを見ますとかなり進めているなと理解できますので、この提案には賛成しますという意見がありました。  また、賛成の立場から意見を述べさせていただきます。アズビル共同企業体は物すごく親切丁寧、使用している方々、市民の方々を見ると、本当に明るく元気にやっていただいているというのが実際見てわかっているつもりです。今後も引き続き市民の健康のために、笑顔のために頑張っていただければという希望を持って賛成したいと思いますという意見がありました。  本議案審査の結果につきましては、全員の賛成により、原案を可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 87: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 88: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより議案第89号あきる野市体育施設に係る指定管理者の指定についての件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は可決であります。本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 89: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議案第89号あきる野市体育施設に係る指定管理者の指定についての件は、委員長報告のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 90: ◯議長(天野正昭議員) 日程第13 請願第元(31)-1号中村自治会第4ブロック地区の台風被害対策を早急に求める請願書の件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。総務委員会委員長、村野栄一議員。           〔 総務委員長  村野栄一議員  登壇 〕 91: ◯総務委員長(村野栄一議員) それでは、総務委員会の審査報告を申し上げます。  当委員会には請願1件が11月27日に付託され、去る12月10日に委員会を開催し、開会後、中村自治会第4ブロック地区の台風被害箇所を視察した後、審査をいたしました。  上程されました請願第元(31)-1号中村自治会第4ブロック地区の台風被害対策を早急に求める請願書の件につきまして、審査報告をいたします。なお、本請願審査の前に紹介議員から説明があり、その後、審査を行いました。  紹介議員に対する質疑としましては、ポンプが先か、側溝を中心にしていくのかその点はどう考えていますかとの質問には、これは、同時にやっていただかないと効果は出ないのかなというふうに思いますとの答弁がございました。  また、水はけがよくないため、流出するための対策は外側掘り下げという提案でよろしいですかとの質問には、河川敷の中なので、あそこは台風でなくても多くの水が来るとすぐ砂利が動いてしまったりする場所なので、あそこは多くの水が来るたびに、できたら見ていただいて、水はけがよい状態をキープしていただきたいという要望ですとの答弁がございました。  ほかに市側への質疑といたしまして、今回、台風19号の被害を受けたのは、中村自治会の部分だけではないです。大きな被害が出ているところは他にもありますけれども、請願が出た出ないで、対策に差異が出るということがあってはおかしいと思います。その点については、市としてどう考えていますかとの質問には、当然、市のほうでも幾つか被害状況も確認して、すぐに東京都のほうへも補助金等の要望もしております。その中には当然中村のポンプに限らず、その他の部分も対応中であるということで御理解いただきたいと思いますとの答弁がございました。  意見としては、請願につきましては、採択し早く皆さんが安心して住めるような状況になったらいいだろうなと思います。ただし、御自宅を直されるときに、基礎は確実に上げていただくとか自分たちでできることはやってもらうとか、開発をされるような場所は、基礎の高さの制限とかルールをつくっていただければいいかなと思います。また、たまっている土砂を取らなければいけないと思います。東京都へは要望していただけたらと思いますという意見や、この中村自治会のところで進めていると同時に、ほかとの平等、公平にやっていかなければという話で、他の被害の大きかった地域についても対策が進むことも期待しつつ、しっかりやれたらと思いますという意見や、趣旨に説明があるように、この地域では過去何度も床上床下浸水の被害が起きており、本年では床上浸水22世帯、床下浸水12世帯という多大な被害がありました。37年間の中で3度もあるということは、毎年、豪雨のたびに怖い、恐ろしい思いをされ、とても切実な思いがあろうかと思います。市民の命と財産を守るためにも6項目にわたる請願項目が出ていますので、全力を挙げて取り組んでいただきたく、これに賛成をいたしますという意見などがありました。  本請願審査につきましては、全員の賛成により、採択すべきものと決定いたしました。  なお、採択されました請願は地方自治法第125条及びあきる野市議会会議規則第146条の規定により、執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求することに決定いたしました。 92: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。
                 (「なし」と発言する者あり) 93: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより請願第元(31)-1号中村自治会第4ブロック地区の台風被害対策を早急に求める請願書の件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 94: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、請願第元(31)-1号中村自治会第4ブロック地区の台風被害対策を早急に求める請願書の件は、委員長報告のとおり採択されました。  お諮りいたします。ただいま採択されました請願につきましては、地方自治法第125条及びあきる野市議会会議規則第146条の規定により、執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求することにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 95: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、本請願については執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求することに決定いたしました。           ────────── ◇ ────────── 96: ◯議長(天野正昭議員) 日程第14 陳情第元(31)-9号武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情の件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。環境建設委員会委員長山根トミ江議員。         〔 環境建設委員長  山根トミ江議員  登壇 〕 97: ◯環境建設委員長山根トミ江議員) ただいま上程されました陳情第元(31)-9号武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情の件につきまして、審査報告いたします。なお、本陳情審査の前に提出者から、意見陳述があり、その後審査を行いました。  質疑としては、地権者のほうから一日も早く移りたいという強い思いの陳述がありました。それで、最初にその観点から確認します。もともと市のほうは11月に全域を仮換地指定する予定だったと思います。仮換地指定には使用収益の開始日を明記する1号指定と開始日は、明記しない後で通知するという5号指定があると思います。どちらかの指定をする予定だったのか教えてくださいとの質問に、仮換地指定の方法につきましては、仮換地指定の使用収益を停止し、開始する時期をおくらせる5号指定を行う予定でおりますとの答弁でした。  また、過度な経費をかけ過ぎているか。それとも、それが適正なのか、その辺の判断がとても難しいなと思っております。例えば財政面でどの辺に線引きをして、財政負担の判断をされているのかなという部分をちょっとお聞かせいただければと思いますとの質問に、ただいまの質問は、なかなか明確なお答えといいますか、どこに線を引くかというのは非常に難しい問題で、道路をつくる上での事業費を無駄なく計上させていただいて、その中で事業費を定めていきたいと考えております。また、それに見合う効果といったところもいろいろな見方があり、区画整理事業もいろいろな計算式があって、評価が難しいところです。なので、事業を幾ら削減してという線引きは、今の段階では明確にお答えできないという状況でございますとの答弁でした。  また、一般質問でスケジュールに関して改めてお伺いしたいのですが、12月中に検討会議をまず立ち上げるというようなお話だったのですが、今の進捗状況を教えてくださいとの質問に、検討会議設立、立ち上げに向けての状況とですが、基本的には学識経験者の方、それから区画整理事業に精通された方々で構成していただきたいということで、現在、内諾をいただいているのが2名いらっしゃいます。お一人が大学の教授、もう一人が都市づくり公社の方です。今後また事業に精通した方々と一度お会いして、内諾がいただけるかどうかというところです。計画としましては、今のところ5名ほどの委員の参画をいただければありがたいというふうに思っています。月内に委員のほうは確定させていきたいと考えていますとの答弁でした。  意見としては、本事業の見直しについては、居住者の納得いく説明と協議を尽くすこと。これは今まで言ってきたことで、これをしっかりやっていただきたいと思っております。この陳情書を読むと、これに賛成したということは見直さないのかというふうに見られてしまうと非常にそれは心外というか、一般的にはそういうふうに受け取られてしまうのではないかという不安がありますが、あくまで、ここに書いてあるとおり、事業を早期に再開し、計画どおりに開始した後、見直しを検討するということを前提にこの陳情に賛成いたしますという意見や、地元の地権者の方も19年という長い年月を、生活がかかってきたのだというお話もありました。また、高齢化が進んでいる状況もよく理解するところで、全体を見させていただいても、計画どおりにとにかく早く進めてほしいと、そういう気持ちは賛同させていただきます。また、見直しに関してのところで、地権者の納得のいく説明というのは、市長も所信表明で、みずから説明責任を果たしていくというお話もありましたので、これらのことをしっかり考えますと、本陳情は賛成すべきと思いますという意見や、市の財政負担を軽減するという事業の見直しに関しては、否定する立場にはありません。しかし、陳情者の置かれた状況を見ると、見直しに多くの時間を費やす余裕はないように思われます。市長も本年度末までに、事業見直しの検討を終えると言われております。本陳情の早期の事業再開、計画どおりの換地移転の開始は、これに即した内容で地権者においても全く当然の要求であります。また、地権者の納得のいく説明による見直しも、もっともな意見であります。したがって、本陳情に関しては賛成、採択としたいと考えますという意見などがありました。  また、審査の中で、立体交差にした場合の費用についての質疑に対し、誤った答弁があったため、昨日、委員会を開催し、立体交差としてオーバーパスとした場合は約10億円の経費がかかると訂正が許可されました。  本陳情審査につきましては、全員の賛成により、採択すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 98: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 99: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。  本件に対する賛成討論の発言を許します。堀江武史議員。            〔 22番  堀江武史議員  登壇 〕 100: ◯22番(堀江武史議員) 議席番号22番、堀江武史でございます。  ただいま上程されました陳情第元(31)-9号武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情について、自由民主党志清会を代表いたしまして、賛成の立場から討論させていただきます。  本件の陳情要旨は、本事業の早期再開と、計画どおりの換地移転を求めるとともに、事業の見直しに当たって、地権者の納得のいく過程を踏むことを求めるものであります。  本事業は、都市基盤の整備による安心・安全で快適なまちづくり、企業の誘致による活力あるまちづくりを目指して、市の政策のもと進められてきたと認識しております。  政策的な事業ではありますが、これを進める上では、地権者の貴重な御理解や御協力を得ることが何よりも欠かせません。  本陳情書で述べられている数々の御意見は、こうした地権者の生の声であります。また、駅前の危険な状況も早期に改善しなければなりません。  事業が地元に示されてから、既に19年も経過しております。  これまで、市を信頼し、早期の事業開始を期待していたからこそ、換地の申し出も98%という高い率で提出され、地権者一丸となって事業の推進を目指してきているさなかの突然の事業の停止。  何の落ち度もない地権者にとって、その動揺は、計り知れません。  事業を契機に土地を買い足した地権者の方もいらっしゃいます。こうした地権者にとっては、事業の見直し、事業の一時停止は、生活設計、人生の設計に直接かかわる、大きな出来事です。  高齢化が進む本地区では、事業の再開が待ったなしの状況であることは、疑う余地もありません。先日も地権者の方が亡くなりました。本当に悲しい出来事であります。  陳情者の置かれた状況を鑑みると、見直しに多くの時間を費やす余裕はありません。  市長も、本年度末までには事業見直しの検討を終えると一般質問中にも答えました。本陳情の早期の事業再開、計画どおりの換地移転の開始は、これに即した内容で、地権者においても、全く当然の要求です。  また、地権者の納得のいく説明による見直しも、もっともな意見であります。  否定する理由は、全くございません。  我が会派といたしましては、地権者のためにも、一日も早い再開を切にお願いし、武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情に対しまして、賛成討論といたします。 101: ◯議長(天野正昭議員) 次に、本件に対する賛成討論の発言を許します。田中千代子議員。            〔 17番  田中千代子議員  登壇 〕 102: ◯17番(田中千代子議員) 議席17番、公明党の田中千代子でございます。  ただいま上程されました陳情第元(31)-9号武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情について、公明党を代表いたしまして、賛成の立場から討論をさせていただきます。  本陳情の趣旨には、事業の早期再開、計画どおりの換地及び移転、地権者の納得いく見直し作業、この3点を求めているものと理解します。  陳情理由にも述べられておりますが、地元の地権者の方々が19年間という長い年月を待たされ、高齢化も進んでいる状況がよく伝わってまいります。  本事業の開始当初のころは反対の立場であった方が、市が進める事業ということで協力の立場へ変わられたケースも少なくないと聞いております。  現在の計画は、こうした地権者の理解のもと、市との協議を重ねてつくり上げられたもので、大変に重みのある計画と理解しております。  地権者の高齢化が進む中、本事業の開始から約3年半が経過し、残りが約6年半であることを考えると、できる限り早く事業を進めることを優先すべきと考えます。  また、換地申出の提出が98%という高い賛同をいただき、今月には換地指定、来年4月からようやく家屋の移転開始が始まろうとしている目前で、突然の事業の見直しと、それに伴う事業の一時停止に直面する状況に地権者は置かれています。市を信頼し、土地の買い増しを済ませた地権者の戸惑いは察して余りあるものであり、一日でも早い事業の再開が望まれます。  本事業は、遠い将来を見据えてのまちづくりであり、利便性の高い駅前広場や、区画道路、公園等の基盤整備とともに、住宅、商業、工業、そして集合農地と、バランスのとれた複合市街地の形成を目指し、西側には市立全小・中学校の給食を担う給食センターの設置も予定されております。  都内で一番安い総事業費と言われておりますが、立ちどまっている時間が長くなれば、その間の損失も大きくなることが懸念されます。市負担約34億円で総事業費約71億円のまちづくりができ、将来にわたり地域住民を初め、多くの方々に安心して利用していただける公共サービスの提供と考えます。  本事業の計画変更は、今後、検討委員の選考、数回にわたる検討会議、そして、市の最終決定まで、年度内に結論を出す覚悟を持って進めていただき、事業の早期再開と、計画どおりの換地移転を開始し、地権者の方々の切実な願いに応えるべきと考えます。  また、見直しに関して、市長は所信表明において、本事業の見直しについてはみずから説明責任を果たしていくと明言されており、地権者の納得のいく説明を行うことは当然のことです。これらのことを考慮し、市長には、誠実かつ迅速な対応をしていただくことを強く要望し、本陳情の賛成討論といたします。 103: ◯議長(天野正昭議員) 次に、本件に対する賛成討論の発言を許します。たばたあずみ議員。           〔 10番  たばたあずみ議員  登壇 〕 104: ◯10番(たばたあずみ議員) 議席10番、たばたあずみです。  日本共産党あきる野市議団を代表して、陳情第元(31)-9号武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情に対し、賛成の立場から討論をいたします。  本陳情の趣旨は、事業を早期に再開し、計画どおり換地移転を開始すること、見直しについては居住者の納得のいく説明と協議を尽くすことの2点です。  本定例会議から意見陳述が公開で実施されるようになりました。陳述者代理は、区画整理事業について変更を加えてはいけないということではなく、移転を急ぐ居住者の換地は先に実施し、道路など住宅ゾーンと分割して見直しができるところは分割するのもよいとの考えだということがわかりました。  私たち日本共産党あきる野市議団は、以前よりこの事業について公平性の観点から問題がある、見直すべきだと訴えてまいりました。これまでもさまざまな提案をしてまいりましたが、現段階で可能性のある見直し案として、以下のように考えています。  1、現段階で居住者が移転を決めている住宅ゾーンと産業ゾーンについては、先行し、これまでの計画どおりに進めること。  2、生産緑地指定を受けている地権者の意向を再度確かめ、可能な限り農業ゾーンを拡大すること。  3、沿道ゾーンのあり方を見直し、大規模なスーパーマーケットの誘致を取りやめ、現在の居住者の現位置換地も認めること。  4、駅前広場を必要最小限の大きさにまで縮小すること。  5、道路の必要性を再検討し、特に3・4・13号線を今後も平面交差のままにする計画に見直し、あわせて3・4・18号線の広さを見直すこと。ほかにも、住宅の中を東西に走る12メートル道路を狭くすること。  6、オオバとの契約を見直し、一つ一つの契約を市民の納得が得られる内容と金額に抑えること。  7、換地を公開にして透明性を上げ、誰もが納得できる換地にすること。  以上の提案は、陳情者の求めている計画どおりの換地移転とも矛盾しない内容であると考えます。  これまで下水道整備だけでも早くと訴え続けてきた居住者の皆さんに対し、区画整理で解決すると説明してきた市には、居住者の願いに応える義務があります。早期の再開の努力は絶対に必要です。  ただし、陳情の中では、来年4月から移転開始の予定と述べられています。居住者の中には来年4月には引っ越せると考えている方もいるようですが、市の説明では、移転開始とは、道路や下水道などのインフラ工事が終わり、移転先の住宅建設が始められるという意味であり、引っ越しが行えるという意味ではないとのことです。  これまでも、こうした居住者・地権者の誤解を、市は都合よく利用しているのではないかという指摘をしてまいりました。  区画整理は個人の財産を扱う、非常にデリケートな問題です。市は誤解を招くことのないよう、また、招いている誤解があれば必ず解決していくよう、居住者・地権者に丁寧に説明し、理解を求めていく必要があります。  一方、見直しについては、さまざまな提案を受け、今後市長が約束している検討会議で検討された上で、居住者・地権者・市民に説明、協議の上で決められるべきだと考えます。こうした過程には一定の期間が必要です。  陳述によると、もともとスーパーマーケットは居住者から出た希望ではないとのことでした。個人の資産運用のために市の税金を使うということには、公平性の観点から疑問がありますし、もともとはコンビニでもあったらいいと思っていたが、スーパーが来るならそのほうが便利だという話は、希望しない人に飛び換地をさせてまでスーパーをつくる理由としては根拠に乏しいのではないでしょうか。希望する方はなるべく現位置換地にできるように見直すことで、補償費なども抑えることができます。  また、3・4・13号線のオーバーパス化には、区画整理以外の費用として10億円がかかるとの説明がありました。国や東京都の補助金が入れば市の負担は2億5000万円ほどとのことですが、それらの補助金ももとをただせば私たちの税金です。オーバーパスの計画自体が25年も前のものだとのことです。1時間に2本しか通らない五日市線、睦橋通りに接続するだけの3・4・13号線にそこまでの費用をかける必要が本当にあるとは思えません。区画整理を急ぐ余りに不要なオーバーパスをつくらざるを得なくなったというのでは、将来の市民に納得してもらえる説明にはなりません。  こうした見直しを決め、実施することに関しては、すぐにというわけにはいかないでしょう。可能な限り居住者に影響を及ぼさないように行うためには、住宅ゾーンの一部と産業ゾーンは部分的に先行して仮換地を行いつつ、道路などはそれらと分けて考える必要があります。そうした手続は簡単ではないでしょう。しかし、市民の税金を使って行う事業であり、市民全体の公平性を考えざるを得ないということ、そのために時間がかかることは、陳情者にも御理解いただけると思います。  以上、私たちの考えと本陳情に矛盾はないと考え、本陳情については賛成いたします。 105: ◯議長(天野正昭議員) 次に、本件に対する賛成討論の発言を許します。辻よし子議員。             〔 2番  辻よし子議員  登壇 〕 106: ◯2番(辻よし子議員) 議席番号2番、会派くさしぎの辻よし子です。  陳情第元(31)-9号武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情に、賛成の立場から討論いたします。  陳情審査の前に行われた陳述では、冒頭に、当事業地内の居住者は、土地区画整理事業に人生を振り回されてきた19年間だったとの訴えがありました。また、この開発事業は居住者が求めたものではなく、居住者の願いは下水道の布設であったこと。そして、市街化調整区域から市街化区域に編入される際、税金は上がるけれども区画整理をするから我慢してくれと協力を求められたことなどが語られました。19年間、下水道整備を待たされ、迷いながらも区画整理事業を受け入れることにした居住者が、ここに来て事業中断となれば、強い憤りや不安を持つことは、確かに理解できる面もあります。  これまで事業の見直しを訴えてきた一人として、その思いを受けとめた上で、どのような見直しが可能なのかを考えなければなりません。本定例会の一般質問では、考え抜いた結果の見直し案として、まずは換地を希望する居住者の仮換地指定を優先し、その後、都市計画道路や駅前広場などを縮小するという変更案を提案しました。  そこで、この案に対する陳述者の意見をお伺いしたところ、居住者の仮換地指定が希望どおり早期にできるのであれば、その後、都市計画道路などを変更することについては、議会に委ねるとの回答を得ることができました。  また、陳情の2点目として、見直しに当たっては、居住者の納得のいく説明と協議を尽くすことが掲げられています。この要望については、私が再三、市に求めてきた地権者の十分な理解と合意に基づく事業という主張と一致します。また、現行の計画やこれまでの進め方について、今も納得できずにいる地権者の存在も忘れてはなりません。本陳情が求める納得のいく説明と協議は、市の果たすべき当然の責務です。  以上のことから、本陳情には賛成いたします。  ただし、委員会審査の中で明らかになった以下の点について、疑問を呈しておきます。  本陳情には、来年4月から移転開始の予定という文言があり、陳述の中でも、来年4月に移転するつもりで居住者は準備を進めているとの発言がありました。  しかし、この11月に予定されていた仮換地指定では、住宅を先行して整備する街区の仮換地指定が、使用収益の開始時期を明記しない5号指定であったことが明らかになりました。来年4月から移転を開始するのであれば、なぜ、使用収益の時期を明記した1号指定でなかったのか不思議です。  また、住宅を建築するために必要な指定道路の申請について、市では建築基準法に基づく申請をまだ行っていないことも明らかになりました。4月から移転を開始するためには、その前に指定道路を公示し、道路を築造し始めるのが常識と思われますが、それが行われていません。これでは、住居の建築確認は認められず、たとえ新市長による工事の中断がなかったにせよ、4月の移転は不可能です。  なぜ、居住者の方々は、来年4月から移転を開始できると思われていたのでしょうか。これまでの市の説明に、誤解を招くような説明はなかったのか、陳述審査を通じて大きな疑問が生じました。  最後にもう一点、委員会審議で明らかになった問題をつけ加えておきます。  都市計画道路3・4・13号線については、いつ建設されるか見通しのない立体交差のために、本事業で側道用地も含めて整備されます。この、当分必要のない側道部分も、公共減歩として地権者に負担させる計画であることが確認されました。また、立体交差の事業主体はあきる野市であり、経費は、現在予定しているオーバーパスであれば約10億円、仮にアンダーパスになれば約26億円もかかることが明らかにされました。なお、この金額は25年前に試算した値とのことです。  立体交差が決められたのは昭和44年であり、その後、50年間、立体交差の必要性について検討されたことはありませんでした。  あきる野市は、本事業における道路計画について、東京都や警察と何回も協議を重ねてきましたが、その中においても、立体交差の必要性について協議されたことは、ただの一度もなかったことが明らかになりました。今回の見直しの中で、平面交差に変更すれば、地権者の負担は軽減され、今後必要となる多額の築造費に対する市の出費も回避できます。  半世紀も前の計画に縛られることなく、今の地点から未来を見通し、計画変更の是非を判断することが、次世代に対する私たちの責任ではないでしょうか。
     来年1月から予定されている検討会議では、本陳情の要望も踏まえつつ、公共施設の縮減による事業費の圧縮と、公平・公正な換地の道筋が示されることを切に願い、本陳情の賛成討論といたします。 107: ◯議長(天野正昭議員) 以上で通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。  これより陳情第元(31)-9号武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情の件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                  (賛成者起立) 108: ◯議長(天野正昭議員) 起立全員であります。よって、陳情第元(31)-9号武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情の件は、委員長報告のとおり採択されました。           ────────── ◇ ────────── 109: ◯議長(天野正昭議員) 日程第15 陳情第元(31)-10号市長の独断で特別養護老人ホームを増やすことに反対を求める陳情書の件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。福祉文教委員会委員長、堀江武史議員。          〔 福祉文教委員長  堀江武史議員  登壇 〕 110: ◯福祉文教委員長(堀江武史議員) 陳情第元(31)-10号市長の独断で特別養護老人ホームを増やすことに反対を求める陳情書の件につきまして、審査報告いたします。本陳情審査の前に提出者から、意見陳述があり、その後審査を行いました。  質疑としては、理由の中で、当市の施設には、比較的短期間での入所ができている状況であるということが理由としてありますが、その辺の現状、市の認識を伺いますとの質問には、市内に13施設ある特別養護老人ホームの入所待ちですが、西多摩地域の特別養護老人ホームの施設長さんたちが声を上げて作成しましたインターネット上のサイト、西多摩特養ガイドの状況になりますが、各施設ごとの入所までの期間が掲載されておりまして、平均になりますが、11月1日現在、男性が3.6月、女性が3.2月となっておりますとの答弁がありました。  また、市長が以前に、特養を誘致すれば、雇用の創出効果があるというようなことを言っておりましたが、秋川高校跡地に施設を誘致した場合、どのくらいの市民の雇用創出がありますかとの質問には、介護職員不足はどこの施設もあると思います。介護職員の処遇改善の交付金が国から出ていて、毎月数万の加算というのが実施されていますが、それでも不足するというのが現状です。やはり外国人材を受け入れる必要がこれから出てこようかと思います。介護人材は、確かに不足しておりますので、新しい施設をつくるに当たりましても、どの程度の雇用ができるか想像つきませんけれども、なるべく多くの市民の方が介護事業に携わっていただければ大変ありがたいと思っておりますとの答弁がありました。  また、市民としての利用者のことが話題になっております。広域的な特養ということから考えますと市民だけではなく東京都の計画的というか、方針があきる野市に対しても説明されていると思いますが、何年度までに何人ぐらい東京都全体でやりたいというような、その辺の説明をお願いいたしますとの質問には、東京都高齢者保健福祉計画では、特別養護老人ホームの整備の目標については、令和7年度末までに定員6万2000人を確保することとしておりますとの答弁がありました。  また、傍聴されている関係者の方もいらっしゃいますが、やはり積み重ねがあって、皆さんのこの地域で必要だという声があり、今後を考えたら必要であるというのだったら提案していくというのはわかります。でも、それが欠けていたのではないかと思います。ですから、改めてまた提案することがあるのだとしても、そのときは合意形成や、関係者の皆さんの意見を伺うとか、きめ細やかにやっていくべきだと思いますがとの質問には、すぐにやるということではありません。これから、第8期の事業計画の中でどのように位置づけるかということで、要介護3から5の方、それを支える家族の方にアンケート調査も実施して、実際に選ぶのは要介護3以上の方と支える家族の方ですので、その意向が重要です。契約制度になりましたので、あくまで要介護者、家族の意向が一番大切だと思いますとの答弁がありました。  意見としては、私も介護人材の不足という確保の問題というのは、やはり非常に大きいものがありますし、現状、やはり厳しいというお話も伺っておりますので、特養をふやすということは、私もどうかなと思っています。丁寧に進めていただくということをまずはやっていただくということで、この陳情には賛成したいと思いますという意見や、改めて陳情理由を見ると最後のところでも、やはりいろいろな関係者の御理解を得ながら進めていくというふうに言っているにもかかわらず、市長が走っているとの御指摘です。だからこそ、この陳情が出てきたのだろうと思います。この陳情の思いは全くそのとおりだと思いますので、賛成させていただきますという意見があった一方、本陳情書は反対すべきと考えています。それは、特養の整備は東京都全体で考えるべきだと思っています。単にあきる野市、西多摩だけから言うと、地価の安いこちらが余計ありまして、足りなくなるのは当然ですが、社会生活というのはあきる野市だけのことを考えて、できるわけではありません。財政のことから言えば、あきる野市は交付金の交付団体でありますので、そのお金の面倒を見てもらうかわりにほかのことで協力しなければならないと考えていますという意見や、この陳情の最初の文、市長独断で特別養護老人ホームをふやすということに反対を求める陳情書。反対を求めるということにひっかかりました。なぜかというと特養は特養、人材不足は人材不足で別に考えるべきだと思うからです。広域的に考えますと、やはり再考しなければいけないのではないかと思いますし、人材確保はこれから考えていくということであると思いますという意見がありました。  本陳情審査の結果につきましては、可否同数のため、委員会条例第16条第1項の委員長裁決により、採択すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 111: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 112: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。  本件に対する賛成討論の発言を許します。中嶋博幸議員。            〔 15番  中嶋博幸議員  登壇 〕 113: ◯15番(中嶋博幸議員) 議席番号15番、志清会の中嶋です。  ただいま上程されました陳情第元(31)-10号市長の独断で特別養護老人ホームを増やすことに反対を求める陳情書について、自由民主党志清会を代表し、賛成の立場から討論いたします。  この陳情は、市長の所信表明にて、市有地及び秋川高校跡地へ特別養護老人ホーム施設の誘致が記されていること、また都知事にそれを要望したことについて、危機感を抱き、反対を求めるものであります。  その事由として、待機者については、あきる野市内の特養のみで1,320床のベッド数の中で77名の待機であり比率的にも施設整備が優先されるべきではないということや、市民の受け入れ割合も半分以下でもあり、市民サービスとしては充足しています。  各施設の相談員は待機者の減少を肌で感じており、もし不足であるならばまずは稼働率が伸び悩むショートステイのベッドを特養ベッドに転換するなど検討の余地もあることなど、まずは今ある施設を有効に活用することが先決ではないかとの提言もありました。  また、人材不足についても、高齢者福祉にかかわる有効求人倍率は非常に高く、日々職員の確保に頭を悩ませると同時に、採用に向けた活動努力は経営戦略の優先テーマであり、これ以上の施設整備をすることは、結果的に市内の特養施設だけでなく介護業界でのサービスの低下を招くリスクも起こり得ます。  施設運営や誘致は自由競争であるべきという声もあるようですが、公金を受けて運営している福祉施設は福祉計画や介護保険計画などに沿った計画が必要であり、自由競争が優先されるものではないと考えます。  今やるべきことは、施設誘致を進めることではなく、包括圏域における社会資源の現状をしっかり精査することから始め、人材の課題への取り組みと両輪で検討し、介護福祉推進委員を初め、関係団体等との意見交換、検討が先決であるとも述べられており、私たちも全く同感であります。  市長の所信表明では、あきる野市議会の皆様を初め、関係者の皆様に御理解と御協力をいただきながら、東京都に働きかけをしてまいりますと述べていながら、議会どころか、陳情者である関係者の方たちの理解を全く得ないまま、独断で話を進めており明らかに市長の暴走行為であります。  当市の第7期高齢者保健福祉計画並びに介護保険事業計画でも、新たな整備は行わないとしているにもかかわらず、それを無視して市長が独断で行っている行為であり、市長としてあるまじき行為であります。  委員会審査の中の市長答弁では、今すぐやるということではないと発言するなど、陳情者の意図もよく理解していないようでありますが、今後はしっかり関係者の声に耳を傾け、合意形成を得られないことを勝手に行動したりすることのないようにしていただきたいと思います。  私たち自由民主党志清会としては、陳情者からの切実な声に賛同するとともに、市長の暴走行為に警笛を鳴らし、この陳情への賛成討論といたします。 114: ◯議長(天野正昭議員) 次に、本件に対する賛成討論の発言を許します。辻よし子議員。             〔 2番  辻よし子議員  登壇 〕 115: ◯2番(辻よし子議員) 議席番号2番、会派くさしぎの辻よし子です。  陳情第元(31)-10号市長の独断で特別養護老人ホームを増やすことに反対を求める陳情書に賛成の立場から討論いたします。  11月1日に行われた村木市長の所信表明では、少子化に対する取り組みに続き、2つ目の柱として高齢化に対する取り組みが掲げられました。そこでは、まず、高齢者が住みなれた地域で元気に過ごせるよう、介護予防と健康づくりを推進していく方針が示され、それに加えて、御堂中学校西側の市有地及び秋川高校跡地への福祉施設の誘致の方針が掲げられました。  本陳情は、この福祉施設の誘致に対して反対を求めるものです。  市長の提案する特別養護老人ホーム(以下、特養といたします)の誘致に対して、本陳情では、断固反対との表現が使われ、また、陳情者ほか、市内及び周辺自治体の23の特養の施設長が署名をしています。  なぜ、そこまで強い反対の声が上がったのでしょうか。  その理由の一つは、今回誘致しようとする特養が、広域的な利用を前提にしているという肝心な説明が欠けていたからではないでしょうか。市民の間では、特養は希望してもなかなか入所できないという印象が強く、特養を誘致すると言えば、市内の高齢者を対象にした施設と考えるのが普通でしょう。しかし、今回の陳情審議を通じ、西多摩地域における特養の待機者の状況は以前に比べて大きく変わり、待機期間が大幅に短縮されていることが明らかにされました。つまり、市民に誤解を与えたまま、市民の意図しない誘致計画が進められることに、現場から待ったの声がかかったということです。  一方、区部では、行き場のない高齢者の問題が深刻化していることも事実です。地域包括支援センターへのヒアリング調査では、リスクがありながらも在宅介護で対応しているケース、長期間の宿泊デイサービスでしのいでいるケース、不本意ながらもやむを得ず無認可の施設を利用しているケースなど、待機者の置かれた厳しい状況が報告されています。  東京都は2018年から2020年までの高齢者保健福祉計画において、特養の入所申込者は高どまりをしていると分析し、2018年3月1日現在で4万6623床あるベッド数を、2025年度末までに6万2000床へ増設する計画を打ち出しています。そのための方策の一つとして打ち出された制度が、広域的に利用する特別養護老人ホームの整備に伴う地域福祉推進交付金です。この制度は、自治体みずからが必要とするベッド数を整備した上で、他地域からの利用者を受け入れるために、さらに整備を進める場合は、1床当たり250万円の交付金を出すというものです。  都内全体で特養が不足し、多くの高齢者が入所できずに困っているのであれば、特養を誘致できる地理的環境にあるあきる野市が協力し、その結果、あきる野市の地域福祉に役立つ交付金が得られるのであれば、それはそれでよいではないかとも思えます。  しかし、この点についても、強い反対の声が上がりました。その理由は介護人材の不足です。100床規模の新たな特養ができれば、人材不足はさらに深刻化し、ベッドはあいていても介護職員が不足しているために受け入れができないという施設が出てくるかもしれません。  さらに、特養だけではなく訪問介護やデイサービスなど介護福祉事業者全体に影響が及ぶ可能性もあります。  この地域にこれ以上の特養を建設することはさまざまな弊害が生じるために断固反対を求めるという陳情書の文章を文字どおり受け取れば、今後一切の建設を認めないということになりますが、この表現は、介護人材不足に対する現場の強い危機感から発せられたものと理解いたしました。市長からは外国人材の登用を考えていくとの答弁がありましたが、具体的な方策が示されない以上、陳情者の不安に応えたことにはなりません。  また、本陳情では、東京都の待機者調査の数値に対しても、実態との乖離があるとの指摘がされています。  実際、介護現場からは、特養以外の多様な受け皿が整備されてきていることや、特養については、重度化した入所者がふえ、短期間で退所するケースがふえているとの声も聞かれます。また、東京近郊の千葉県や埼玉県の施設のほうが場所によっては交通アクセスがよく、かつ、介護報酬の違いから利用料金が安くなるため、待機者が西多摩地域よりも近隣県に流れる傾向があるとも聞きます。  行き場がない高齢者の問題はあるにせよ、果たして東京都が目標に掲げる6万2000床という数字が妥当なのかどうか。東京都に対して最新の分析結果と数値の根拠を求め、市においても広域型特養の必要性について十分精査するべきでしょう。  最後に、陳情の題名にもある市長の独断という点について一言申し述べます。市長は、言うまでもなくあきる野市のトップリーダーであり、みずからの掲げた選挙公約に基づき、政策の実現に向けて、あきる野市を牽引していかなければなりません。  11月の小池都知事との意見交換の場で、市長が特養の誘致について要望したことは、時期尚早と批判されることはあっても、独断で進めたと批判されるべきことか、表現自体には疑問があります。しかし、特養の現場で働く人々の窮状や危機感を考えれば、このような強い言い回しになったことは理解できます。  私たち議員は、さまざまな意見を持った市民の代表であり、多様性のある合議体として活動しています。しかし、同じく選挙で選ばれる市長は、議会とは異なり、わずか一人。市長に投票しなかった市民の代表でもある、ということです。  元我孫子市長の福嶋浩彦さんは、市長になった後は、自分を応援した人々よりも、むしろ、自分を選ばなかった人々の意見を丁寧に聞くことに努めたといいます。政策の最終的な判断は市長が毅然と下すべきですが、民主主義においては、そこに至るまでの過程が重要であり、特に意見を異にする市民に対する合意形成には最善を尽くすのが、トップリーダーの責任ではないでしょうか。  この陳情を貴重な機会と捉え、市長の高齢者福祉に対する熱い思いを、多くの現場関係者に伝え、語り合い、よりよい福祉政策として実を結ぶことを願って、本陳情の賛成討論といたします。 116: ◯議長(天野正昭議員) 以上で通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。  これより陳情第元(31)-10号市長の独断で特別養護老人ホームを増やすことに反対を求める陳情書の件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                  (賛成者起立) 117: ◯議長(天野正昭議員) 起立多数と認めます。よって、陳情第元(31)-10号市長の独断で特別養護老人ホームを増やすことに反対を求める陳情書の件は、委員長報告のとおり採択されました。  ここで休憩といたします。  なお、再開は午後2時20分といたします。                               午後 2時05分  休憩           ────────── ◇ ──────────                               午後 2時20分  再開 118: ◯議長(天野正昭議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ここでたばたあずみ議員から発言の申し出があります。発言を許可します。たばた議員。 119: ◯10番(たばたあずみ議員) 先ほどの陳情第元(31)-9号武蔵引田駅北口土地区画整理事業の早期再開を求める陳情に対する賛成討論の中で、私、3・4・13号線、オーバーパスの計画を25年前というふうに申し上げてしまいましたが、50年前の間違いでした。おわびして、訂正いたします。 120: ◯議長(天野正昭議員) そういうことですので、皆さん、よろしくお願いいたします。  日程第16 陳情第元(31)-11号御堂中学校西側市有地および秋川高校跡地への福祉施設の誘致の再考を求める陳情の件を議題といたします。  本件に対する委員長の報告を求めます。福祉文教委員会委員長、堀江武史議員。          〔 福祉文教委員長  堀江武史議員  登壇 〕 121: ◯福祉文教委員長(堀江武史議員) 陳情第元(31)-11号御堂中学校西側市有地および秋川高校跡地への福祉施設の誘致の再考を求める陳情の件につきまして、審査報告いたします。本陳情審査の前に提出者から、意見陳述があり、その後審査を行いました。  質疑といたしまして、陳情書の理由の中に、区部で整備がされているので、本市や近隣市町村の特別養護老人ホームでは、他の市区町村からの申し込みが減少することが予想されるとありますが、市の見解はとの質問には、今後、東京都との協議を予定しておりますので、そういった状況を把握していきたいと考えています。現時点では詳細については把握できていませんとの答弁がありました。  また、陳情の趣旨のところには、市民の理解は浸透するようにという文言があります。確かに今、市民の皆さんの中で特養にすぐ入れるのか、特養って今どんな状況なのか、つかめていないからこその誤解、勘違いというか理解が進められていない実態があると思います。改めて確認しますが、市民の皆さんへの情報提供の状況はどうなっていますかとの質問には、確かに負のイメージが持たれている方が多いと思いますが、現時点では市としては特に周知していません。今後、事業者の方々と相談をしまして、必要に応じて対応してまいりたいと考えていますとの答弁がありました。  意見としては、広域的に考えていけば、東京都は2025年までに6万2000床を確保する。現在は4万6000床余りで、あと6年半のうちに1万5300床か400床を確保したいということですので、この辺を考えれば設置したほうがよいと思います。先ほど市長が言っておられたように、第8期の福祉計画に基づいてやるのですから、すぐに市長の御意見だけでやることはできないと思いますので、その辺も考えて本陳情には反対でありますという意見や、また、陳情者の方の御意見もよく理解できますが、やはり、執行部、市長側としては、将来的な展望に立って、物事を提案するということも一つの大事なことだろうというふうに考えたときに、この陳情書には反対せざるを得ないというところですといった意見があった一方、やはり、地域包括ケアシステムをこれから構築していく中で、これだけの事業者さんがこういった陳情を出されているわけですから、ここはやはり再考を求めていくべきなのではないかというふうにも思いますので、本陳情には賛成したいと思いますという意見や、また、人材確保や市の財政、あるいは地域包括ケアシステムのあり方など陳情を聞かせていただきました。今回の陳情の中に同業者の方の、これだけの賛同の事業者がいる中で、こういう福祉に関するプロの方たちの意見を無視できないと思います。陳情者の方の賛同を得ているという内容を踏まえまして、採択するものとして賛成したいと思いますなどの意見がありました。  本陳情審査につきましては、起立採決の結果、起立多数により採択すべきものと決しましたので、御報告いたします。 122: ◯議長(天野正昭議員) ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 123: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。  本件に対する賛成討論の発言を許します。臼井建議員。             〔 5番  臼井 建議員  登壇 〕 124: ◯5番(臼井 建議員) 議席番号5番、志清会の臼井建です。  ただいま上程されました陳情第元(31)-11号御堂中学校西側市有地及び秋川高校跡地への福祉施設の誘致の再考を求める陳情について、自由民主党志清会を代表し、賛成の立場から討論をさせていただきます。  本陳情は、居宅や訪問、通所の介護事業、リハビリや短期入所などのサービスの提供を行う事業所、いわば市内の在宅サービスの最前線を担う方々を構成員としている介護事業者連絡協議会から提出されました。117の全事業所のうち、85事業所が呼びかけをしてから、時間が短い中で、この陳情の趣旨に同意をしました。実は、提出後にも、賛意を示した団体もあると伺っています。  市長が独断で進めようとした特別養護老人ホーム、以下、特養といいますが、特養の誘致に強い危機感を抱いたあらわれだと思っています。  この陳情の趣旨は、人材確保や在宅サービス基盤などの実態の把握、2040年以降を見据えた将来予測をしっかり分析した上で、市民や事業者と一緒にあきる野の将来像をどうすべきか、これをしっかり検討して、その結果を市民へ浸透させてほしいというものであります。このことについて、強く同意するとともに、先ほどの第元(31)-10号の陳情とあわせて、よく勇気を持って陳情していただいた。敬意を表する次第であります。こういった、あきる野の将来を憂える市民の方々の思いに私たちはしっかりと応えなくてはいけません。  陳情にもありますとおり、今、介護業界で一番深刻な問題は人材不足です。有効求人倍率では、介護求人の倍率は、職種全体平均の3倍から5倍以上となっています。とりわけ、訪問介護を担うホームヘルパーさんの人材不足は顕著であって、今後ますます人材の確保が厳しい。そういったことが確実視されている状況であります。  また、あきる野や西多摩、ここでは、特養については全国屈指の整備率である一方、在宅サービス基盤は全国平均を下回っています。さらに、多くの都民、市民は、できる限り住みなれた我が家で、在宅で暮らしたいということを望んでいるという陳情者の分析、これは東京都の調査結果からも適切だと思います。だとすれば、今やるべきことは、特養を拙速に誘致するということではなくて、あきる野の現状、将来予測をしっかり分析した上で、あきる野らしい、あきる野の実情を踏まえた在宅サービス基盤を充実することではないでしょうか。そういう陳情者の御意見は、私たちはもっともだと思っております。  思うに、例えば五日市の山間部の方々、低所得者の方々、そういった方々が訪問サービスを利用しやすくするようにはどうしたらいいか。そういったことを深く深く検討して、あきる野に住まう人々の気持ちにもっともっと寄り添う、それがこのあきる野の事情を踏まえた地域包括ケアシステムをまさに推進することになるのではないでしょうか。  さて、私が思うに、この本陳情の本旨は、現状では、誘致を進める合理的な根拠が見当たらない。待機者解消などの市民が期待する効果は、この特養の整備では得られず、かえって弊害を生む可能性が高いという認識があるということです。ですから、特養の誘致を最優先に進めるべきではない。ほかに進めるべきことがあるではないか。だから、現状、特養の誘致に反対であるということだと思っています。さきに可決された第元(31)-10号の陳情とこの陳情は、思いは一緒であるということ、これを明確に御理解いただきたいということを申し上げておきます。  また、85以上の賛同した介護事業者の方々、これらの方々は、既得権益を守るためのエゴで主張しているわけではないと理解をしています。彼らの収入のほとんどが介護保険から、いわゆる公のもので占めています。純然たる営利企業であれば、自由競争ということは否定しませんが、特養や介護事業者の方々は、いわゆる準公共財的な性格ではないのかというふうにも思います。だとすれば、自由競争世界に位置づけ、淘汰されるのを放置する、そういったことは、結果的にはサービス受益者である要介護高齢者にツケが回ることになります。  ですので、特養の整備には完全なる自由競争ではない、一定の配慮が必要だと思っています。  以上、我が会派といたしましては、市長に秋川高校跡地などへの特別養護老人ホーム誘致を再考していただくこと、これを切に要望し、本陳情に対する賛成討論といたします。 125: ◯議長(天野正昭議員) 次に、本件に対する賛成討論の発言を許します。増崎俊宏議員。             〔 9番  増崎俊宏議員  登壇 〕
    126: ◯9番(増崎俊宏議員) 議席9番、公明党の増崎俊宏でございます。  ただいま上程されました陳情第元(31)-11号御堂中学校西側市有地および秋川高校跡地への福祉施設の誘致の再考を求める陳情について、公明党を代表いたしまして、賛成の立場から討論をさせていただきます。  本陳情は、市長が所信表明において言及した福祉施設の誘致に対して、本市における介護需要や介護人材の確保、サービス提供基盤等の実態及び将来予測を精査し、再考すること。そして、地域包括ケアシステムの、あきる野モデル構築や人材確保のあり方、育成の仕組みづくりについて、市民、行政、事業者等が一体となって検討していくことを求めていらっしゃいます。  言うまでもなく、介護人材の確保は全国的な課題となっており、その対策は急務となっております。そういった中で、本市に新たな福祉施設を誘致すると、さらに人材の取り合いとなり、人材の獲得競争に陥ってしまうことは容易に想像ができ、ひいては各施設の介護サービスの質の低下を招きかねないとの陳情者のお気持ちは十分に理解できます。  今定例会議には、同様の趣旨の陳情が2件出され、本陳情では全事業所の7割を超える事業所が賛同していることから、新たな福祉施設の誘致を市長が表明されたことは余りに唐突で、事業者の皆様を困惑させ、混乱させてしまっていることがうかがえます。事業者の方々からすれば、自分たちに意見を求められることもなく、いきなり市長から福祉施設誘致の話が飛び出してしまったので、当然の結果だと思います。所信表明で市長は、市民の皆さんとのさらなる協働が不可欠であると述べられていますが、市長は本当に市民との協働が不可欠とお考えなのでしょうか。  市長という立場での発言は非常に重いです。行政トップの発言により、副市長以下はその意向にできるだけ沿うように動き始めるからです。市長の発言にはそういう力があります。しかしながら、委員会の中で市長は何度も、私は提案しただけとおっしゃいました。御自分が所信表明したにもかかわらず、どこか他人事のような話しぶりに耳を疑いました。極めて無責任な態度であると思います。市長は御自分の発言が原因で、事業者の皆様を不安にさせていると深く深く認識すべきであります。  まずは、所信表明で言及した誘致については白紙に戻した上で、実態把握と将来予測の精査に努めるべきではないでしょうか。そして、根拠に基づき、市長御自身が本当に福祉施設の誘致を進めるべきと判断するのであれば、しかるべき場を設けて、事業者への理解と協力を求めていくべきです。事業者の理解と協力が得られない限りは、安易に進めるべきではないと考えますし、このままでは本市における地域包括ケアシステムの構築に悪影響を及ぼしかねないと危惧いたします。  最後に、市長には、事業者の声や周囲の意見に、謙虚に、耳を傾けていただくことを切にお願い申し上げ、本陳情の賛成討論といたします。 127: ◯議長(天野正昭議員) 以上で通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。  これより陳情第元(31)-11号御堂中学校西側市有地および秋川高校跡地への福祉施設の誘致の再考を求める陳情の件を採決いたします。  本件に対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                  (賛成者起立) 128: ◯議長(天野正昭議員) 起立多数と認めます。よって、陳情第元(31)-11号御堂中学校西側市有地および秋川高校跡地への福祉施設の誘致の再考を求める陳情の件は、委員長報告のとおり採択されました。           ────────── ◇ ────────── 129: ◯議長(天野正昭議員) 日程第17 議案第94号令和元年度あきる野一般会計補正予算(第5号)の件を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。市長。             〔 市長  村木英幸君  登壇 〕 130: ◯市長(村木英幸君) ただいま上程されました議案第94号について、御説明申し上げます。  本議案につきましては、歳入歳出予算の補正でございます。  内容につきましては、企画政策部長から説明をさせますので、よろしく御審議のほど、お願いいたします。 131: ◯議長(天野正昭議員) 企画政策部長。           〔 企画政策部長  田野倉裕二君  登壇 〕 132: ◯企画政策部長(田野倉裕二君) それでは、令和元年度あきる野一般会計補正予算(第5号)について、御説明いたします。  補正予算書の1ページをお開きください。歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ23万円を追加し、補正後の予算総額を320億6969万5000円とするものです。  8ページ、9ページをお開きください。歳入予算になります。第19款繰入金、説明欄の01財政調整基金繰入金追加23万円は、今回の補正予算の財源として繰り入れるものでございます。  10ページ、11ページをお開きください。歳出になります。第8款土木費、説明欄の58武蔵引田駅北口土地区画整理事業経費23万円は、区画整理事業の見直しに関する検討会議の設置に当たり、委員への謝礼を支払うため、計上するものでございます。  以上が令和元年度あきる野一般会計補正予算(第5号)でございます。よろしく御審議のほど、お願いいたします。 133: ◯議長(天野正昭議員) これをもって提案理由の説明を終わります。  これより質疑に入ります。質疑ありませんか。堀江議員。 134: ◯22番(堀江武史議員) 御説明ありがとうございます。委員6名、委員長1人にあとは5名、もう決まっていらっしゃるのでしょうか。 135: ◯議長(天野正昭議員) 副市長。             〔 副市長  尾崎喜己君  登壇 〕 136: ◯副市長(尾崎喜己君) 堀江議員の御質問にお答えしたいと思います。  6名の方でありますけれども、最終決定ではありません。6名の方の内諾をいただいたという段階でありまして、今月中には1月の第1回開催に向けて御連絡を取り合っていきたいと思っております。 137: ◯22番(堀江武史議員) やり方等は決めていくのだと思うのですけれども、傍聴とか、そういうことも規定をどうしていくのかというのも検討中なのでしょうか。 138: ◯副市長(尾崎喜己君) 検討会議の進め方でありますけれども、当然、座長というか、会長の1名を決めて、その方の進行のもと、市のほうで作成した縮減案について御議論いただければと思っておりまして、それから、会議につきましては、原則として公開という方向で考えているところであります。 139: ◯22番(堀江武史議員) わかりました。日にちと場所等が決まりましたら、ぜひ早く教えていただければと思いますし、多分、傍聴の方も多いと思いますので、多くの方が入れるような場所でやっていただきたいなと思います。本日出た陳情も議会として全会一致だったということも、ぜひ委員の皆さんにもお知らせいただいて、しっかり御検討いただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上で終わります。 140: ◯議長(天野正昭議員) ほかに質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 141: ◯議長(天野正昭議員) これをもって質疑を終了いたします。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第94号は会議規則第38条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 142: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議案第94号につきましては、委員会付託を省略することに決しました。  これより議案第94号令和元年度あきる野一般会計補正予算(第5号)の件を採決いたします。本件は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                  (賛成者起立) 143: ◯議長(天野正昭議員) 起立全員であります。よって、議案第94号令和元年度あきる野一般会計補正予算(第5号)の件は原案のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 144: ◯議長(天野正昭議員) 日程第18 議員提出議案第元(31)-4号令和元年台風19号等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書の件を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。増崎俊宏議員。             〔 9番  増崎俊宏議員  登壇 〕 145: ◯9番(増崎俊宏議員) 議員提出議案第元(31)-4号令和元年台風19号等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書について、提案理由の説明をさせていただきます。  これは、提出者が私、増崎でございまして、各会派の代表者に賛成者として連名とさせていただいております。  提案理由としましては、裏面をごらんいただいて、これの朗読をもってかえさせていただきます。  令和元年台風19号等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書。  台風19号等の影響により東北、甲信越、関東、東海にかけて、河川の堤防が決壊した他、越水などによる浸水被害、土砂災害などが広範囲にわたり多数発生し、各地に甚大な被害をもたらした。  政府においては、被災直後から迅速な救助・救出活動、避難支援などの応急対応とともに、早期復旧に向けた様々な取組に総力を挙げてきたところであるが、どこまでも、被災者第一で、今後の生活支援、早期の住まいの確保、産業・生業の支援など、被災者に寄り添った支援が求められる。  また、決壊した河川の堤防等では、二度と災害を起こさない改良復旧を積極的に推進するとともに、ソフト・ハード両面にわたる復旧・復興に向けた総合的な支援策を強力に講じることを下記のとおり強く求めるものである。  1 被災者の1日も早い生活再建のため、地方自治体に対する迅速な支援を実行するとともに、既存制度の対象拡大や要件緩和など弾力的な運用を行うこと。  2 決壊や崩落した河川・護岸の早期復旧を行うこと。更に再度の災害発生を防ぐため、護岸の原形復旧だけでなく、改良復旧を積極的に実施し、河川の改修など氾濫防止対策を一層推進すること。  3 被災地の切れ目ない復旧・復興の推進のため、復旧作業の進捗を見極めつつ、補正予算の編成について適切に判断すること。  4 防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策の計画通りの遂行と、期間終了後も引き続き必要となる対策が講じられるよう、継続して予算を確保すること。  5 流域全体で備える総合的な水害対策を計画的かつ着実に推進するとともに、防災・減災に不可欠な河川氾濫情報の発信を、中小河川においても充実させること。  以上、地方自治法第99条の規定により提出する。  令和元年12月19日、東京都あきる野市議会議長、天野正昭。  提出先、内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣、国土交通大臣、国土強靱化担当大臣、内閣府特命担当大臣(防災)、東京都知事。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 146: ◯議長(天野正昭議員) これをもって提案理由の説明を終わります。  これより質疑に入ります。質疑ありませんか。              (「なし」と発言する者あり) 147: ◯議長(天野正昭議員) 質疑なしと認めます。  これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより議員提出議案第元(31)-4号令和元年台風19号等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書の件を採決いたします。本件は原案のとおり決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 148: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第元(31)-4号令和元年台風19号等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書の件は、原案のとおり可決されました。           ────────── ◇ ────────── 149: ◯議長(天野正昭議員) 日程第19 議員派遣の件を議題といたします。  お諮りいたします。地方自治法第100条第13項及び会議規則第170条の規定に基づき、閉会中において議員派遣を行う必要が生じた場合、その日時、場所、目的及び派遣議員などについては、議長に一任願いたいと思います。これに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 150: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、本件については、議長に一任することに決しました。           ────────── ◇ ────────── 151: ◯議長(天野正昭議員) 日程第20 特定事件継続調査事項を議題といたします。  本件については、議会運営委員会委員長より、会議規則第112条の規定により、お手元に配付の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中に調査をしたい旨の申し出がありました。  お諮りいたします。議会運営委員会委員長から申し出のとおり、閉会中の特定事件継続調査をすることに御異議ございませんか。             (「異議なし」と発言する者あり) 152: ◯議長(天野正昭議員) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会委員長から申し出のとおり、閉会中の特定事件継続調査をすることに決しました。  以上をもちまして本定例会議に付議された案件の審議は全て終了いたしました。  暑い日、寒い日が繰り返し来ておりまして、皆さん、体調を崩しやすくなっているかと思います。年も押し迫ってまいりましたので、体に御自愛され、来年、新年にはまたすがすがしい顔でこの議席についていただくように議長からお願い申し上げます。  これをもって、令和元年あきる野市議会第1回定例会12月定例会議を閉会いたします。  ありがとうございました。大変お疲れさまでした。                               午前 2時51分  閉会           ────────── ◇ ──────────  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。    あきる野市議会議長   天 野 正 昭    あきる野市議会議員   窪 島 成 一    あきる野市議会議員   村 野 栄 一...