あきる野市議会 2001-12-06
平成13年第4回定例会(第3日目) 本文(一般質問) 2001-12-06
1: 12月6日(木曜日) 午前9時30分 開議
◯議長(田中良一君) おはようございます。
昨日に引き続き大変御苦労さまでございます。
なお、中嶋昭七君から遅刻の届け出がありましたので御報告いたします。
ただいまの出席議員は23名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
────────── ◇ ──────────
2: ◯議長(田中良一君) 日程第1
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第82条の規定により、議長において、
19番 田野倉 由 男君
21番 黒 山 儀一郎君
を指名いたします。
────────── ◇ ──────────
3: ◯議長(田中良一君) 日程第2 昨日に引き続き一般質問を行います。
それでは、順次発言を許します。
なお、撮影の届けをしている方、極力顔を上げて早急に撮影を済ましていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
それでは、順次発言を許します。質問者、14番目、奥秋利郎君どうぞ。
〔 22番 奥秋利郎君 登壇 〕
4: ◯22番(奥秋利郎君) 22番、奥秋利郎でございます。
私は、教育環境ほか2件につきお尋ねいたします。
さきの第3回定例議会におきまして、
小規模学校対策検討委員会についてお尋ねし、
遠藤学校教育部長から御答弁いただきました。検討内容につきましては、1.小学校の適正規模に関すること、2.
小規模学校の教育的効果に関すること、3.その他
小規模学校に関して
教育委員会が必要と認めること、などで、できるだけ地域の意見を広く伺うために、
小宮小学校区、
戸倉小学校区ごとに部会を設置して、平成13年度末に報告書をまとめるとのことでありました。
その後、
検討委員会のメンバーの方からお電話をいただきました。「複式学級になることを心配しているようだが、それを回避する方策がある。
五日市地区からこちらへ通わせればよい」とのことでありました。確かに
小宮小学校や
戸倉小学校のような小規模校の教育方針がすばらしいと考え、
五日市小学校の生徒でも
戸倉小学校や
小宮小学校へ通学を許可し、
五日市小学校のようなある程度生徒数のまとまった学校へ通いたいなら、
戸倉小学校や
小宮小学校の生徒を通わせることができるというような自由な学校区制度を取り入れることができるかどうかお尋ねいたします。
さらに、
地域懇談会の席上、「小学校は地域の中心的な役割を果たしており、小学校がなくなると過疎化を早めるとの理由により、仮に生徒の数がたとえ1人になっても小学校を統合すべきではない」との御意見もあったとお聞きいたします。
私は、「もし統合された場合には、あいた校舎をNPO等を設立し、地域の方々が運営して文化活動や
地域活性化の拠点として利用したらどうか」と申し上げてまいりました。
また、社会的弱者のお年寄りや子供たちの足としての路線バスの確保の問題との絡みなどは問題に上がっているのでしょうか。
続いて、教職員の資質向上についてお尋ねいたします。
当市には、いわゆる「M教師」、指導力不足とはっきり認定されてはいないが、それに近い教師がいると思われることから、教師の研修についてお尋ねし、開かれた学校運営を図るべく、社会全体で教育を見直したらどうかと、たびたび申し上げてまいりました。
先日、PTA役員のOBの集まりに出席し、席上、教員は一たん教員になると、いまだ社会的には全く未熟であるにもかかわらず先生と呼ばれ、定年まで安泰という仕組みでよいものかどうかとの考えから、
橋本大二郎高知県知事が提案し取り入れたという、教職1年を過ぎて行う半年間の「
企業研修制度」のお話をいたしました。
高知県は大学進学率が全国で30位以下に低迷しており、県民の教育に対する不安や不満を解消するため、まず教員の
指導力向上をねらったものであり、研修先もホテルや百貨店、マスコミなど学校とは直接関係ない業種が多く、受け入れ先の社員と同じように勤務し、時として残業もするというものであります。
あきる野市でも、ぜひ取り入れるべきと申し上げたのでありますが、
学校関係者のお一人から、「教員の人事権は東京都が持っているので、そんなことはできません」と笑われてしまいました。
私は、教員は、いわゆる県費職員と呼ばれ、東京都の経費で働いていることは承知をいたしております。教員を一たん当市で採用すると問題があるからといってやめさせることもできず、市独特の研修をすることができないと言うなら、教育改革などできるはずがないのであります。
そこで、市独自の研修など行うことができるよう強く東京都
教育委員会に訴えるべきと考えますが、いかがでしょうか。
また、学校では「自宅研修」という名称の休日がまかり通っていると聞くところであります。
教育公務員特例法第20条2項には、「授業には支障のない限り本属長の承認を受けて勤務場所を離れて研修を行うことができる」と、定められておりますが、自宅という文字は見当たらないのであります。
教育委員会は、自宅研修に際して事前に研修承認証を出させ、終了後には報告書を出すよう指導しているとのことですが、きちっと手続きされているのでしょうか。
私は、不登校や学力低下など困難な教育問題が山積している現在、教員は組織的に協力態勢をつくらなければ円滑な教育の実施は困難であり、来年から始まる完全週休2日制により、夏休みといえども生徒とともに学校にいて、プール指導などに参加しなければならないことを思えば、教員の自宅研修は許されるはずがなく廃止すべきであります。
続いて、公有地の有効活用についてお尋ねいたします。
本来、
土地開発公社の保有する土地は、地域の秩序ある整備と市民福祉の増進に寄与することを目的として、市から依頼をされて、買い戻すことを条件として先行取得したものと認識いたしております。
取得依頼の際、定められた買い戻し契約の時期を過ぎても買い戻しが履行されず、やむなく契約の更新をしていくと聞く、いわゆる塩漬けされたという土地は、どのくらいあるかお尋ねいたします。
さらに、本来なら市が買い戻すべく
土地開発公社保有地を、
土地開発公社が公募抽選により売却した結果についてもお尋ねいたします。
駅周辺には、点在する公有地が何の利用もせずにあるのをお見受けいたしますが、買い戻しも困難、個人や法人への売却もできないのであれば、市民が
受益者負担により利用できる駐車場などに活用することはいかがでしょうか。
最後に、緑の保全につきお尋ねいたします。
私たちの
あきる野市民がここに住んで、一番すばらしく自慢するものは、何といっても緑と水の美しさではないかと思われます。特に、11月中ごろから急に色づく渓谷美は、思わず息をのむようなすばらしさであります。しかし、秋川の急傾斜地には、崩壊防止のため手当てされた法枠工法の崖線は、まるでパッチワークのような人工的な不自然さを感じます。秋川の崖線を末永く保全する方策はあるかどうかお尋ねし、私の一般質問といたします。
5: ◯議長(田中良一君) 登壇による質問が終わりました。
答弁をお願いいたします。
学校教育部長。
〔
学校教育部長 遠藤喜義君 登壇 〕
6:
◯学校教育部長(遠藤喜義君) (1)の教育の環境についての1)
小規模学校対策検討委員会その後についてお答えいたします。
第1回
検討委員会を8月30日に開催いたしました。その会議では、正副委員長の選出や
検討委員会設置の趣旨説明、あきる野市
小規模学校対策検討委員会設置要綱の説明、あきる野市
小規模学校対策部会の設置及び役員の選出、
検討委員会の
進め方等意見交換を行いました。
小規模学校対策検討委員会の設置趣旨の理解を深めるため、
検討委員会役員会を9月20日に開催いたしました。その会議では、
検討委員会設置の経過と検討内容及び各部会による
地域懇談会等について協議をいたしました。
その役員会での共通理解に基づき第2回
検討委員会を10月11日に開催いたしました。その会議では、
検討委員会設置の経過と検討内容、今後の日程と課題、各部会での懇談会の持ち方等について協議をし、委員全員の了承を得て、10月から12月にかけて各部会で活動することとなりました。
現在、
戸倉小学校・
小宮小学校小規模学校対策部会により、
地域懇談会を地域ごとに開催しているところでありますが、両部会では、地域の皆様に、「地域の中の学校に対する将来について、どのような御意見・考え方をお持ちなのか」を伺っております。
地域懇談会は、各自治会の御理解と御協力を得て、全戸回覧により周知を図り、
戸倉小学校部会を2回、
小宮小学校部会を3回開催いたしました。
今後の予定としては、各部会及び
検討委員会としての集約を12月から平成14年3月にかけて行い、
検討委員会として報告書をとりまとめることを目標に取り組んでおります。
現在、
戸倉小学校・
小宮小学校とも地域に根ざした教育活動が展開されており、地域の信頼も厚く、また地域の教育力も大変高く、創立 128年の長い伝統と校長初め教職員の情熱的な指導によりすばらしい子供たちが育っています。
いずれにしても、今後の対応や取り組みについては、それらを踏まえた上で慎重に対応していきたいと考えております。
7: ◯議長(田中良一君)
指導担当参事。
〔
指導担当参事 山本修司君 登壇 〕
8:
◯指導担当参事(山本修司君) 教員の資質向上に関する御質問にお答えいたします。
東京都
教育委員会では、教員の資質の向上を図るために、平成12年度から教員に対する
人事考課制度を導入しております。これは年度始めに全教員が学習指導や
生活指導等の目標と計画を記入した自己申告書を校長に提出するとともに、随時、授業観察や個人面談を通して、校長・教頭から指導を受ける制度です。また、年度末には校長及び
教育委員会が各教員の業績の評価を行い、昇給や昇進の基礎資料にしております。
また、東京都及び
市教育委員会では、教員の指導力を高めるために、これまでにさまざまな教育課題に関する研修を実施しておりますが、最近では特に教員の視野を広げるために、学校外での研修の充実を図っているところです。例を挙げますと、今年度は経験年数が10年以上14年未満の小学校4名、中学校3名の教員が、
夏季休業日に
小田急電鉄等で企業研修を行いました。また、市内の9名の
新規採用教員につきましても、
夏季休業日を中心に、地域のスーパーマーケットや建設会社、
福祉施設等で、それぞれ3日間程度の研修を実施しております。今後とも東京都
教育委員会との連携を図りつつ、研修の充実を図っていきたいと思っております。
しかしながら、このような
人事考課制度の導入や研修の推進にもかかわらず、教員間にある程度の指導力の格差が存在していることは事実であり、時には児童・生徒や保護者の期待にこたえきれずに御批判を受けるケースもないわけではございません。
その中でも特に人事上の措置が必要と判断されるような重大な問題がある場合には、東京都
教育委員会において該当教員を
指導力不足教員と認定した上で、学校から離れさせ、東京都
教職員研修センターにおいて基礎的な資質・能力の向上を図るための研修を行う制度がございます。
本市においては、今後とも市内の教職員の状況をきめ細かに把握し、問題が認められる場合には適切に対応してまいりたいと考えております。
また、教員の自宅研修につきましては、現在、東京都
教育委員会において、これまでの慣例の見直しを検討中であるという話も聞いておりますけれども、本市におきましても、
夏季休業期間中の研修を充実させることにより、改善を図っていきたいと考えております。以上です。
9: ◯議長(田中良一君)
都市整備部長。
〔
都市整備部長 田辺忠男君 登壇 〕
10:
◯都市整備部長(田辺忠男君) (2)についてお答えします。
土地開発公社は、長期にわたる景気の停滞、国・地方を通じる財政状況の悪化等により、設立団体である市の事業の繰り延べ・見直しなどで、保有期間が長期にわたる土地が累増するとともに、
公社保有土地を再取得することなく
公共施設用地として供用した、いわゆる
供用済み土地の解消が重要な課題となっております。このため「
財政運営計画書」では、国や都の指導を受けて、今年度から平成17年度の5カ年の
年度別処分計画を定め、
長期保有土地や
供用済み土地の解消を図っているところでございます。
今年度は、郷土館用地や秋3・5・2号線用地ほか3路線など、5億1637万3000円の買い戻しを行っております。
平成14年度は、
五日市ファインプラザ外来者駐車場用地や
五日市中学校用地、また、
山田グラウンド用地などの買い戻しを予定しております。
平成15年度以降も「
財政健全化計画」に沿って、順次買い戻しを行い、
公社保有土地の帳簿価格の縮減を図り、公社の
経営健全化に向けて取り組んでまいります。
11: ◯議長(田中良一君)
環境経済部長。
〔
環境経済部長 吉野俊郎君 登壇 〕
12:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) (3)の秋川の崖線を末永く保全する方策についてお答えいたします。
秋川の崖線につきましては、あきる野市緑の基本計画の中で、
都市緑地保全法に基づく「
緑地保全地区」として位置づけ、保全していく計画となっております。
緑地保全地区につきましては、
都市計画決定を必要とする規制力の強い保全策となりますが、指定のための調査や地権者等への協力活動、管理、運営に対する住民の協力の要請などが必要となっております。
秋川、平井川、多摩川の崖線につきましては、豊かな自然環境を有し、良好な景観を構成していることから、貴重な財産としての緑の基本計画に沿い、崖線の保全を図ってまいりたいと考えております。
また、現在、「あきる野市ふるさとの
緑地保全条例」により、保存緑地・公開緑地として指定し、保全を図っている場所もございますので、今後とも地権者、地域住民の方々等への協力要請を行うとともに、その他の施策との連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。以上です。
13: ◯議長(田中良一君) 答弁が終わりました。
再質問がありましたらどうぞ。奥秋利郎君。
14: ◯22番(奥秋利郎君) 先に
土地開発公社並びに崖線の保全のことについてお尋ねさせていただきます。
まず、
土地開発公社が供用済みの土地がどのくらいあるかということで御答弁をいただきました。5億1000万円ほど買い戻した。
経営健全化に努力していただいているということについては理解いたしまして大変感謝をいたします。
現実には、先ほど登壇でも申し上げましたが、
土地開発公社が持っている土地は、こんなものじゃないわけですね、大変なものがある。もちろん
菅生テクノヒルズS1地区も含めてですが。しかし、駅の近所にも、何だかあちこちまだ代替地として持たれたんでしょうか、
土地開発公社の物じゃないかなという地所があるように思えますので、この辺をもうちょっと有効的な活用ができないかどうか。この辺からお尋ねいたします。
15:
◯都市整備部長(田辺忠男君) お答えします。
土地開発公社は、
財政運営計画に基づきまして、今、
健全化対策に努めているところでございます。その一環といたしまして、市が買い戻す土地と民間に売却する土地、またそのほかの未利用地で有効活用が図られていない土地につきましては、議員御質問のとおり何らかの活用を考えなければいけないのかなと考えております。その一環といたしまして、有料駐車場として整備を図って活用を図りたいなと考えています。
秋川の南口のちょうど東側の所に約 835平米の土地がございます。その土地を約25台使用できる駐車場ができます。それを設置するような準備を、今、進めているところでございまして、来年の1月いっぱいには完成すると思っております。そしたら不動産業者に管理をお願いして、
土地開発公社の財源確保に努めていきたいなと考えております。
16: ◯22番(奥秋利郎君) 私だけじゃない、きっと有能な
都市整備部長ですから、とっくにお考えになったんだと思いますが、あいている土地を駐車場に使えると、まことに結構だと思うんです。しかし、私どものような
五日市地区に住んでいる者が出てきてみますと。役所の帰りに車を置いて、またどこかへ行こうと。例えば、大したことはないですが、都心の方へ出かけて行こうというような場合に、なかなか駅の近所で置く所がないんです。私はかつて、今はもうなくなりましたけれども、ルピアの駐車場へ車を置いて出かけました。帰ってきたら、ちょっと用事が長引きまして閉館時間に間に合いませんで、大変恥ずかしい思いをしたことがあります。そんなことを考えますと、ぜひ市民が広く利用できるということから考えれば、一部は
受益者負担というんでしょうか、お金を投入する
コインパーキングでも結構ですし、あるいは
高齢者事業団のシルバーの方にお願いをして管理する方法でも結構ですから、月極めだけでなく、どなたでも利用するようなスペースを設けていただきたい、こう願います。その辺はいかがでしょう。
17:
◯都市整備部長(田辺忠男君) お答えします。
先ほど申し上げた南口の駐車場につきましては、現在、月極めで行っていきたいなと考えております。今年度もう1カ所整備する予定がございます。秋川駅の北口、ちょうど交番の前にも土地を所有しております。そういう中で議員御指摘のとおり買物に来たり、2、3時間駐車をしたりという施設も必要だと考えております。そういう中で、より私ども収入の増加が図れればいいわけでございますから、今後、設置を行う際に、いろいろ検討をさせていただきまして判断をさせていただきたいと考えております。
18: ◯22番(奥秋利郎君) 私、いつも失敗したなと思うんです。質問事項が多くなってしまって、時間が足りなくなる恐れがありますので、土地の有効活用含めて
都市整備部に今後も御努力をお願いするということで、この件は終わらせていただきます。
続きまして、緑の保全についてお尋ねいたします。
登壇でも申し上げました山田大橋を渡りまして
サマーランドのふちを通って秋川を下ってまいりますと、ずっと山田あたりから法枠工法と言うんでしょうか、四角い大きな枠の中にコンクリートの塊のような崖線を見受けることができる。それでいながらたまたま秋川の奥の方へ行ってみますと、川の浸食によって下の方が流れて、どうも崖線が危なくなる、保全ができないんじゃないかという所もお見受けするのであります。
先ほどの
環境経済部長のお話では、緑の基本計画って言うんでしょうか、保存緑地と公開緑地とのことで守っていくんだという御説明がございましたが、現実には土砂崩れ等で、これから先、市が保全していくということは当然でありますけれども、急傾斜地の指定のないような場所を、どう保全されるんでしょうか。
19:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) 急傾斜地の指定がない、いわゆる緩傾斜の所であれば、それを守る方法は幾つかあろうかと思っております。川沿いに
崖線樹林地が帯状に連続しておる所、そういう所につきましては、一つには土地の確保対策が必要ではないかと考えております。確保するに当たりましては、先ほど申し上げました
緑地保全法に基づく
緑地保全地区の指定あるいは東京都の条例に基づきます
緑地保全地区の指定等があろうかと思います。それから、もう一つは市の
緑地保全条例に基づきます公開緑地、
保存緑地等の借り上げの制度があろうかと思います。さらには土地の公有化というふうなことも、その対策の方法としてはあるんではないかと思っております。
また、いわゆる崖線の基礎部分がしっかりしておりますれば、利活用といたしまして、いわゆる遊歩道の整備でありますとか、拠点としての整備という方法があるのではないかと思っております。
いずれにいたしましても、これらの物につきましては、緩傾斜でありまして、急
傾斜そのものにつきましては、非常に難しさがあるんではないかなというふうに考えております。
20: ◯22番(奥秋利郎君) 私は、約10年ほど前、
五日市町議会議員でありましたときに、現在の河川公園から、当時、
町民グラウンドと言った今の
小和田グラウンドからあの辺に向かって遊歩道をつくったらどうか、ということを一般質問で申し上げたことがございます。雨が降ったら水が乗ってもいいような、市民が、当時は町民でしたが、町民が散策できるような物をつくったらどうかということで提案をいたしました。それが効いたどうかは知りませんが、河川公園から、ちょうど今はふれあい橋でしょうか、あの先の方になりますが、水が出れば遊歩道に乗る、水が少ないときには歩くことができるというような物を確保していただいたように思います。観光的な考え方から思いましても、そういう物が必要だと思ったんですが、これから奥、いわゆる市街化区域に隣接してない所、それに関しても、先ほど部長がおっしゃったように崖線に遊歩道を確保しながらいけば守っていくことができるんだということでお考えであれば、何とか民地を借り上げるとか、そうしてでも遊歩道を確保して、暖傾斜っていうんでしょうか、そこの崩壊が防ぐことができるような方策ができれば、そうしていただきたい、こう思うんですが、その辺はどうでしょう。
21:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) 秋川の崖線につきましては、相当長い帯状の樹林地があるわけでございます。やはりその地形・地質等も必要になろうかと思いますし、やはりその崖線を守るには、先ほども申しましたが、いわゆる護岸工事あるいは基礎、足元をしっかりしなければ守れない所もあるわけでございます。地権者の方々の御理解、御協力もあろうかと思いますし、もし遊歩道ということであればネットワークも必要になろうかと思うわけでございます。利活用が可能かどうかというのも踏まえながら検討することが必要ではないかなというふうに考えております。
22: ◯22番(奥秋利郎君) ぜひお考えいただきたいと思います。崖線を末永く保全するということのためには、確かにしっかり固めるというんでしょうか、最終的に法枠工法のようなかっこうになってしまうのかと思いますが、でき得るなら緩傾斜のまま保全していっていただきたい。そして、緑がいつまでも秋川渓谷が美しい姿を保てるような方法で御努力をいただきたいと、こう思うのであります。
続きまして、教育の環境についてお尋ねいたします。
先ほど
学校教育部長は、地域ごとに
地域懇談会を開かれているというお話をされました。まず、ここに、
地域懇談会には、市長、地元として御参加されましたか。一言で結構です。
23: ◯議長(田中良一君) 市長。
〔 市長 田中雅夫君 登壇 〕
24: ◯市長(田中雅夫君) まだ参加しておりません。
25: ◯22番(奥秋利郎君) 登壇でも申し上げましたが、私は、
戸倉小学校、
小宮小学校地区の方が、単に小規模校だから統合してしまえば、あとは構わないんだという論理を展開しているつもりはないんです。あくまでも地域の活性化、文化活動の中心の拠点として学校を利用されたらどうかと考えているのであります。仮に統合した場合には、そこをNPO等を設立して、地域の方々が何らかの事業に使っていただく、有効的に使うことによって、そこの振興が図れるというふうに考えているのであります。
先日、昨日だったでしょうか、二宮さんの御質問に、市長は、水が下から上に流れるのは難しいという、川の流れに例えてお話しになられましたが、私の考えといたしましては、学校の統合によって地域の活性化が図れないというんでは、これは統合すべきではないと私も思うんです。統合することによって、地域がはねっ返る、いわゆる息が吹きかえるという考え方が基本的になければ、まずいんではないか、こう思っています。
先ほど登壇でも申し上げましたが、過疎バスのことも申し上げました。過疎バスっていうのは、乗り手がいないからだんだんバスが減ってくる。西東京バスは、恐らく乗り手がいないんじゃ路線を廃止しちゃうんじゃないかということだろうと思います。しかし、私も所属しています過疎バス及びるのバスの
検討委員会でも、強く意見を申し上げましたが、今度は今まで1400万円だった過疎バス対策費が2750万円ですか、約倍になろうかと思いますが、これはどうしても市に負担をしていただいて、小宮、戸倉地区の社会的弱者のお年寄りや子供たちの足を確保していただくことはもちろんでありますが、学校を統合した後、どう学校を利用して地域が活性化するかということが、まず大事だと思っています。このことに触れないで
地域懇談会を開いても無意味じゃないかと思っているんです。
聞くところによりますと、幾つか話が出た中に、ちょっと私は話がずれているなということを聞いたんです。うそか本当かおっしゃってください。合併したら郵便局や保健所までこちらになくなってしまったというようなこと。それから、他の地区の人が戸倉や小宮のことを言うのはおかしいというような声が出たこと。いいですか、それから、採石事業から約2億円の税が入っているのに、戸倉のためには使われていないというふうな声が出たとか、ちらっとお聞きいたしました。
私は、どれも間違っていると思っているんです。合併したから郵便局や保健所が
五日市地区からなくなったんじゃないですね。郵便局は、きのうも市長がおっしゃったように、水の流れのようなもので、人が栄えている方へ移ったんだと思うんです。保健所がここでなくなるという話は、あきる野市の状態じゃない。東京都全体の保健所の計画の中で行くんで、合併とは関係ないんだと私はまずひとつ思っている。他の地区の方が戸倉、小宮のことを言うのはおかしいという、これも違っている。戸倉、小宮の方でなくても、議会ではあきる野市全体のことを討論していい場だと思っている。
それともう一つ、採石事業から約2億円の税が入っているそうだ。これも市全体に使われるべきことであって、戸倉だけのために何も使ってないわけじゃない。このことについて、一言、市長、どうお考えかお答えいただきたい。
26: ◯市長(田中雅夫君) 採石事業から入っている歳入の使い方でございますが、これは決して戸倉地区だけではなくて、沿道の各自治会その他にもこれ関係ありますので、五日市町のころからも、オール五日市を対象にこれ使ってきたわけでございます。したがって、現在も戸倉地区だけにこれを使うということじゃなくて、行政全般に使っているというのが実情でございます。以上です。
27: ◯22番(奥秋利郎君) それでは本論に入らせていただきます。
私は、学校の教育的効果ということから、たびたびお尋ねをいたしておりますが、平成15年、平成17年、
小宮小学校が先でしたかな、平成17年が
戸倉小学校だと思いますが、複式学級を余儀なくされるということで、そのことから、もちろんこの問題に入っていったわけですが、
指導担当参事におかれましては、複式学級に対する教育的効果というものについては、どうお考えでいらっしゃいましょうか。
28:
◯指導担当参事(山本修司君) 複式の教室においては、異学年の子供たちが一緒に事業を行うことになりますので、それぞれの能力や適正に応じた指導が受けにくい傾向が出てくるかと思います。複式につきましては、1年生と6年生につきましては行われないことになってますので、東京都全体でもそれなりに配慮されております。よろしいでしょうか。
29: ◯22番(奥秋利郎君) 私の所へ2人ばかり、たくさんではありません、たった2人ばかりですけれども、将来、
戸倉小学校あるいは
小宮小学校へ入学させるという子供をお持ちの保護者の方からお電話を頂戴して、このことに入っていったわけですけれども、その方は、あくまでも「複式学級にうちの子供を通わせるのはいやだ」ということから、「統合したらどうだ」という話になったわけであります。この方はおっしゃっていたんです。お母さんですけれども「私は、
五日市小学校へ子供を通わせたい」。
奥秋利郎個人も
戸倉小学校も
小宮小学校もすばらしい教育で、市長もそうでしょうけれども、市長のお子さんもそう、市長のお宅だけではない、
戸倉小学校にも、また
小宮小学校にも優秀な方々が出たのは、よく承知をいたしております。でも、複式学級に行かせたくないという親御さんが私に言うには、「
戸倉小学校、
小宮小学校の人たちにいい人いっぱいいますよ。だけれども、私の子供は、やっぱりせめて運動の時間にソフトボールの練習試合をするぐらいのことはさせてやりたい」というふうにおっしゃっていた。「でも、うちの父さんは」、要するに、義理のお父さんは、戸倉の小学校、小宮の小学校とは申しませんが、「地元の小学校がなくなるのは反対だ」とおっしゃっていました。やっぱりそこを出られた方は、自分の出た学校がなくなることの寂しさというものをひしひしと感じているんではないかな、こう思うんです。
そこで、先ほど登壇でも申し上げました
検討委員会の方からお電話をいただいて、「五日市の方が
戸倉小学校や
小宮小学校へ通うように、そういうふうにすれば生徒の数は減らない」とおっしゃっておられましたが、いわゆる自由学校区というんでしょうか、ある程度生徒数のある学校から小規模校へ行く。逆に小規模校の生徒が
五日市小学校のような中規模というんでしょうか、大規模校へ来る。こういうふうな自由学校区制を取り入れるお考えがおありでしょうか。まず
学校教育部長お願いいたします。
30:
◯学校教育部長(遠藤喜義君) お答えいたします。
先ほど登壇でも答弁をいたしましたが、現在、
検討委員会をつくり、各部会をつくり、そして地域の意見、考え方等を伺っているところでございます。その中で、ただいまお話に出ましたような学区の自由化あるいは統合あるいは学校の存続あるいは地域の振興策等々さまざまな御意見、考え方が出されております。当然、その中に学区の自由化というようなお尋ねのような御質問、御意見、考え方を述べられる方もいらっしゃいました。
いずれにしましても、出されました考え方あるいは意見等を、今、部会あるいは
検討委員会でまとめているところでございますので、
教育委員会としては、その報告書がまとまり、その報告を受けてできる具体策として、その小規模校の解消に向けて取り組むべきものということで、その辺のところについては、今後、検討をしていきたい。
先ほどの御質問の中で、本当に地域の方たちの懇談会も市長さんが出られないと無意味ではないかという、ちょっとお話もありましたけれども、その辺のところは、今回、あくまで地域の委員会、部会が中心になって地域の懇談会をやっている段階の状況ですから、市長さんが出られてという話とはちょっと違った面での御理解をいただきたいというふうに思っております。
31: ◯22番(奥秋利郎君) わかりました。
もちろん学校のことについては、そこに通わせる親御さん、あるいは将来勉強していかなければならない子供たちの教育が一番大事な当事者ですから、その方の意見を最も大事に取り上げていただいて御検討いただきたい、こう思うのであります。
それと市長にお願いいたしますことは、先ほど申し上げましたが、学校がなくなるということではなく、学校の校舎は残るわけでありますから、昨日もちょこちょこ休みを利用して隣の黒山議員とお話ししました。森林組合の関係だからでしょうか、木質バイオマスのことについて、たびたび黒山議員がお尋ねになっておられますが、こういうものもいいか悪いか結論が出ませんが、お考えいただいて地域の活性化のために利用していただく。地元の方がそこで働く場所がふえる、あるいは戸倉、小宮から下の方へ出ている人が戻れるような魅力的な地域になるように、ぜひ市全体でお考えをいただきたい。こういうことが、学校問題についても、いろいろ影響してくるんじゃないかと思うのであります。よろしくお願いいたします。
続きまして、教員の資質向上についてお尋ねいたします。
先ほども申し上げましたが、山本
指導担当参事の御答弁では、研修制度というのを、もう取り上げているというふうにお聞きいたしました。現実、県費職員っていうんでしょうか、東京都の関係で、東京都の
教育委員会の御意見っていうんでしょうか、今のシステムの都合でしょうか、市がいろいろなことをしたくてもできないというのが現状じゃないかと思うんです。私も先ほども申し上げましたが、任命権者は東京都なんだから、市がそんなこと言ったってできるわけないんだよっていうふうに言われましたが、現実、高知県の橋本大二郎知事は、外部研修って言ったって3日や4日じゃない。1年働いた人に半年も外部へ行ってやらせようということまでできたんですね。そこができるなら、高知県にできて、なぜ東京都にできないんだというのがとても不思議であります。もちろん東京都だけではないようですね。愛知県の犬山市の石田市長っていうのは、民間人で大学教授だそうですが、小学校長に任命したい、こういうふうに言ったところが、やっぱり愛知県の
教育委員会が「ノー」と言う返事だったそうです。また、千葉県の浦安市の松崎市長は、いわゆるアメリカで発達しているチャータースクールというんでしょうか、公設民営の学校をつくって、新しい地域の実情に則した教育の実現を目指したい、こういうふうにお考えになったそうですが、これも千葉県の
教育委員会が「ノー」とおっしゃったそうです。システムの上だから大変難しい。
私は、先月でしたが、私の所属いたします自由民主党三多摩議員連絡協議会の研修会がございまして、その席上で都議会議長にここでおなりになった三田敏哉都議会議員に申し上げました。「高知県でできるのに、なぜ東京都でできないか。東京都はやっぱり日本の顔であって、首都を移動しないと考えているなら、どうしても東京都で教育改革は率先してなされるべきではないか。」というふうに申し上げました。三田敏哉先生は、「都議会自民党が率先してこの問題について考えていこう」というお返事をいただきました。
あきる野市といたしましても、この問題については、ぜひ強く東京都
教育委員会にお話をして、たった3日ではなくて、半年と言わないでもM教師に認定されない先生でも、あまり保護者の方から問題があるような方は、もうちょっと勉強させるような、そういうシステムに変えていただきたい、そう東京都
教育委員会に言っていただきたい、こう思うんです。それについて、教育長から御答弁をお願いします。
32: ◯議長(田中良一君) 教育長。
〔 教育長 小林嘉美君 登壇 〕
33: ◯教育長(小林嘉美君) 先ほど
指導担当参事から答弁させたわけですけれども、その中で企業等にと、研修の関係、御答弁させていただきましたけれども、特に指導力、そういうことが劣っているから、例えば、企業研修だとか、そういったものをさせたよという形でなくて、やはりこれは一つの制度研修という形でやっておりますので、期間的には短期なものという形になるということになろうかと思います。
やはりこれから地域に信頼され、保護者から信頼され、教育というものの重要性に鑑みたところ、やはり指導力、そういったものというのは非常に必要なものだという形で考えてございます。
東京都におきましても、今回の地方教育行政の組織及び運営に関する法律だとか、いろいろな法の改正によりまして真剣に取り組んでおるというのは我々も感じておるところでございます。そういう中でも東京都に対して、我々あきる野
市教育委員会として言うべきことは言うという姿勢で、これからも学校がよくなるということを目標に頑張っていきたいという形で考えてございます。
34: ◯22番(奥秋利郎君) 力強い御答弁をいただき感謝を申し上げます。
それと、先ほど山本
指導担当参事から御答弁をいただきました自宅研修の件につきましては、当市でも見直しを図る、改善を図っていきたいという御答弁でございました。ぜひ積極的にその辺も推し進めていただきたい。こうお願いをいたしまして、私の質問、8分残して終わらせていただきます。ありがとうございました。
35: ◯議長(田中良一君) 奥秋利郎君の質問が終わりました。
ここで休憩をいたします。10時35分、再開の予定です。
午前10時23分 休憩
────────── ◇ ──────────
午前10時35分 再開
36: ◯議長(田中良一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次の質問者、15番目、田野倉由男君。
〔 19番 田野倉由男君 登壇 〕
37: ◯19番(田野倉由男君) 19番、田野倉由男です。
通告に従いまして一般質問をいたします。
今回の私の質問は2項目でございます。
まず、(1)スポーツ振興の現状及び今後についてでございます。
週休2日が定着し、余暇時間がふえ、また、昨今の景気低迷も手伝い、近場でスポーツやレクリエーションを過ごす市民がふえていると聞いております。また、市内には多くのスポーツ団体、そして、個人の方がおられるようであります。
先日も、市内の小学生女子ソフトボールチームが、全国大会や、そして東京都大会で上位入賞をするなど大活躍の報告を受けております。また、五日市高校の女子高生が、全日本高等学校パワーリフティング選手権大会で、女子52キロ級で優勝をされたり、華々しく活躍されているその姿を聞いております。
健康管理のためや地域の皆さんと、ただスポーツを楽しむ方と、それぞれでありますが、しかし、当市のスポーツ振興の基盤は磐石とは言えない状況にあると思います。
そこで、スポーツ振興を支援する立場から、市の考え方や今後の取り組みについてお尋ねをいたします。
(2)「あるきたくなる街あきる野」を目指した観光行政についてをお尋ねをいたします。
「あるきたくなる街あきる野」、大変響きのよいキャッチフレーズです。市内には多くの観光客が訪れ、特に最近の土・日には、やはり近場で休日を過ごす人が多いようであります。
都心からの至近距離にある秋川渓谷には多くの人が訪れ、過疎化の進む
五日市地区の商業・観光業の活性化に大いに貢献しているのではと思われますが、なかなか実態は厳しいと聞いております。
そこで、観光行政の現状と、より具体的な今後の施策についてをお聞かせいただきたいと思います。
以上、登壇での質問といたします。
38: ◯議長(田中良一君) 登壇による質問が終わりました。
答弁をお願いします。社会教育部長。
〔 社会教育部長 橋本武久君 登壇 〕
39: ◯社会教育部長(橋本武久君) (1)のスポーツ振興の現状と今後についてということで御答弁申し上げます。
スポーツの振興を推進するため、市民が生涯を通じてスポーツ・レクリエーション活動に親しむことができるよう、活動の機会や場を提供するなどの支援を行うことが求められております。
このことから、各体育施設を安全で快適に利用できるよう施設の整備、管理の充実や活動促進のための各種教室・大会等の開催や情報の提供の充実、また指導者の育成や体制の整備を推進しているところでございます。
市内にはスポーツ団体として、あきる野市体育協会加盟の24の団体、会員約 7,600名、またスポーツ少年団10団体、会員約 1,300名の方が加入し、各体育施設で盛んな各種スポーツ活動が行われております。
一方、体育協会に加盟していない多くの各種スポーツ愛好者の団体も体育施設等を利用し、体力の向上や健康づくりのため活動されているところです。
このような中で、スポーツの振興については、あきる野市体育指導委員やあきる野市体育協会等にも御協力をいただき、スポーツの実技指導やスポーツに関する指導、助言を行っていただいているところであります。今後も、スポーツが現代社会において明るく豊かで活力に満ちた社会の形成や個人の心身の健全発達に必要不可欠なものであることを踏まえ、スポーツ各団体とも連携を密にして、スポーツの普及とレベルの向上に努力してまいりたいと考えております。以上でございます。
40: ◯議長(田中良一君)
環境経済部長。
〔
環境経済部長 吉野俊郎君 登壇 〕
41:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) (2)の「あるきたくなる街あきる野」を目指した観光行政について御答弁申し上げます。
平成9年に策定したあきる野市観光推進基本計画の中で、十里木・長岳地区に計画されている「あきる野交流プラザ」をあきる野観光全体を牽引する拠点として位置づけられましたが、その実現に向け昨年度計画の見直しを行い、平成14年度からは林相改良、平成15年度からはニューケビン村の実施計画及び整備を行う予定であります。また、平成14年度からは、ハイキングコース等の整備を、市で指定している全コース、13コースございますが、全コースについて緊急地域雇用創出特別補助事業を活用しながら行ってまいりたいと考えております。
これからの観光施策は、農林業や商業施策も考慮していかなくてはならないと考えております。したがいまして、農業振興策として検討しております「小庄・下田地区農業振興計画」並びに商業の振興策として検討されております、「あきる野商工会総合振興計画」とリンクさせながら、地域の特性を生かした具体的な新興策を検討してまいりたいと考えております。以上です。
42: ◯議長(田中良一君) 答弁が終わりました。
再質問がありましたらどうぞ。田野倉由男君。
43: ◯19番(田野倉由男君) それでは、最初にスポーツ関係でお尋ねをいたします。
今の答弁の中で体育協会に入会されている方が24団体、 7,600名、それからスポーツ少年団、10団体の 1,300名とお聞きしました。合わせますと 9,000名弱、 8,900名であります。今、スポーツを楽しむ方は子供からお年寄りまで大変広範囲でありまして、それもさまざまなスポーツがあるやに聞いております。子供さんは学校でソフトボールや水泳や、中学生にいきますと陸上競技やバレーボールやバスッケトボール、テニス。大人になりますと、それは大変な広いスポーツがあって、お年寄りになりますとゲートボールやグラウンドゴルフ、こんなスポーツがあるわけですが、最近では競輪なんていうのがオリンピックでも取り上げられていますし、それから乗馬、今、競馬もスポーツというふうに言われてます。競艇がスポーツかどうかはちょっとわかりませんけれども、大変範囲が広く、それを自分で愛好したり、そしてまた鑑賞したりという形でありますが、実際、今、あきる野市7万9000人の市民がスポーツを何らかの形で楽しんでいる人口としたら、どのくらいおられるか把握はされておりますか。
44: ◯社会教育部長(橋本武久君) スポーツ人口ということでございますが、数字的には把握してございませんが、大体体育課等の推計によりますと、約人口の4割ないし5割が何らかのスポーツをやっているんじゃないかという見方をしております。
45: ◯19番(田野倉由男君) 人口の4割、5割。今はウォーキングまでありますから、6割、7割りという数字、もっとあるかな、そんな感じかと思います。いずれにしましても、スポーツはそうして楽しむ部分と、それから競技を争う部分、成績を争う部分がありまして、実際、体育協会や少年スポーツ団に加入をされている方は、そうした部分を、いわゆる成績を争う部分で恐らく登録されているんじゃないかと思うんですが、そうした団体があるにもかかわらず、それに入らないで、例えば、ゴルフなんていうのは、今、国体でもありますし、それから綱引き等なんかは、この団体には入っていないようでありますが、実際に団体に加盟する資格とか資格要件とか、そういった難しくて入れないのかどうか、そういった要件が、今、現実はどうなっているのか、ちょっとお聞かせください。
46: ◯社会教育部長(橋本武久君) 体育協会の加盟要件ということでございますが、今、体育協会は御案内のとおりソフトボール連盟や野球連盟、24団体、それからスポーツ少年団、10団体、こういった連合組織でございます。この体育協会には加盟基準という基準がございまして、これは7項目ばかりございます。その主な要件につきましては、加盟につきましての自発的な意思があるかどうかはもちろんでございますが、その団体の構成が20名以上と、それから結成後1年以上の経過をしていることと、こんなことが主な要件となっております。
47: ◯19番(田野倉由男君) もう少し細かい項目は後ほど窓口でお聞きするとして、いずれにしましても、いろいろな制約がある中で団体加盟をしていくということであります。別の角度から見ますと、スポーツ振興のためには体育指導委員がおられるはずです。その指導員の市の中での位置づけがどういうふうになっているのか。そして、その活動内容がなかなか市民に知らされてこない部分がありまして、もう少し市としても体育指導委員という位置づけをPRする必要があるのかと思うんですが、担当の部では、どのようにこの体育指導委員を指導、教育されているか。その辺をお聞かせください。
48: ◯社会教育部長(橋本武久君) 体育指導委員の位置づけでございますが、体育指導委員につきましては、「あきる野市の体育指導委員に関する規則」という規則がございます。その中でスポーツの実技指導ですとか、スポーツ活動の促進のための組織の育成、それから行政機関で行うスポーツの行事または事業に協力と、こんなことで6項目ばかり、やはりございます。委員の定数は18人で、大体学校区単位でお願いしております。
具体的には、市の主催事業でございます子供スポーツ大会ですとか、それから市民の綱引き大会、それから水泳大会、それからスポーツ・レクリエーション大会、それから秋川渓谷夜明け歩き、こういったことでの指導、協力。こういったことをお願いしております。また、最近ニュースポーツが、ターゲットゴルフですとか、それからペタンクですとか、こういうニュースポーツも出ておりますので、こういったスポーツの指導をお願いしているということでございます。
49: ◯19番(田野倉由男君) 今、子供スポーツという話が出ましたが、ことしは夏の水泳大会が中止になりましたね。これはいかな理由で中止されたかをちょっとお聞かせいただけますか。
50: ◯社会教育部長(橋本武久君) 水泳大会の中止に関する件でございますが、水泳大会につきましては、過去5回実施しております。そういう中で、ことし4月に水泳連盟の規則、これが改正されております。その改正内容は、飛び込みを要する水泳競技の場合、プールの水深がスタート台から5メートルの範囲内で1.35メートル以上なければ飛び込みは禁止するというふうな規則になっております。こういうことで、従来、水泳大会は市民プールで行っておりましたが、このプールが水深が1メートルでございます。そういうことで、いろいろこの規格には合わないということと、最近特に飛び込みによる事故、こういったものが訴訟等に持ち込まれてまして、都の教育長の方からも禁止の通知をいただいてます。こんな関係もありまして、体育協会ですとか各団体とも相談した結果、ことしは中止いたしました。
51: ◯19番(田野倉由男君) 中止にされた理由はわかりました。しからば来年から、仮にスポーツ大会を進めるとなるならば、プールを改修しなければいけないということになるわけで、その辺の計画はどうなのか。それから、私は五日市ファインプラザを利用したことがあるんですが、あそこはもっと深いんじゃないかなと思うんですが、それはともかくとして、次への対応策はどうされるのかお聞かせください。
52: ◯社会教育部長(橋本武久君) 水泳大会の復活ということで、プールの改修が必要になってくるわけでございます。そういうことで、今、既存のプールを、1.35メートルに掘り下げるか、嵩上げするかということで、今、いろいろ内部検討しておりますが、いずれにしましても、今後、改修計画については財政当局ともいろいろ協議してまいりたいと思っております。
それから、五日市ファインプラザの深さでございますが、これは 1.1メートル、深い所の真ん中あたりで 1.3メートルというふうなことでございます。
以上でございます。
53: ◯19番(田野倉由男君) わかりました。ぜひ水泳大会は子供たち大変楽しみにしておりまして、私の所にも、正直、数名の方が残念だったというふうな話を持ちかけてきておりますので、ぜひ早急の対応をしていただくように執行部側にもお願いをしておきます。
スポーツは、一年中、春夏秋冬を問わずいろいろなスポーツがありまして、それごとに大会等を主催されている市側としまして、十分な道具があるのかないのか。実は大会をするんだけれども道具がなと、いう所もありましてね、予算化の中でなかなか対応ができないのかどうかわかりませんけれども、やはり用具の整備というのは、これは必要不可欠なものですから、市として、担当として今後どうするのかお聞かせください。
54: ◯社会教育部長(橋本武久君) 主催事業につきましては、先ほど申し上げた水泳大会ですとか、綱引き大会、それから子供の相撲大会、こういったものを年中行事としております。そういう中で、こういった道具につきましては、ほとんど充足されていますが、あと一般市民が使う体育館等屋外運動場等、こういった所へも既存の行っているスポーツであれば、一応道具は充足していますし、またいろいろ補修やら買いかえ、こういったことも実施しております。
55: ◯19番(田野倉由男君) ちょっとなかなか話が前に見えませんね。通り一遍の答えかなというふうな気がするんですが、それでは具体的に、これが、これがというふうな話については、また私も担当の方へお話ししますので、ぜひ協力をいただきたい。
この一般質問の中で一昨日、昨日とスポーツを通じての健康、長寿、こういったことが何人かの方から話も出ておりました。スポーツはそんなにお金をかけなくてもできますので、市民がスポーツを楽しむ環境の整備というのは、これからも当然必要なことだと思いますし、そして、市民の健康上からも、これはまさに必要不可欠なことだと思います。
これは教育長の管轄におありだと思いますので、スポーツ振興の活性化ということについて、どうぞ皆さん好き勝手におやりなさいよ、ではなくて、市としては、スポーツと音楽のまちを宣言まではしていませんが推奨しているわけですから、そうしたことについての取り組みを、教育長の方から一言おしゃべりいただきたいというふうに思いますが。
56: ◯議長(田中良一君) 教育長。
〔 教育長 小林嘉美君 登壇 〕
57: ◯教育長(小林嘉美君) 今回、市民憲章においてもスポーツと芸術ですか、これが掲げられておるわけでございます。また歴史的に見てもスポーツと音楽というのは、過去の我が市においても力を入れてきた部分ではないかという形で考えてございます。そういう中で御質問のスポーツ振興という形ですけれども、我々行政の責任といいますか、そういったところをちょっと申し上げてみますと、やはりスポーツ、そういったものをなさる方々に快適な環境の中の場を提供するというのが一つの仕事かなと。また、スポーツ振興のために、それを支える指導だとか、底辺の拡大、そういったものを行うのが我々の仕事かなという形で考えてございます。
そういう中でおかげさまを持ちまして体育協会、それから体育指導委員等とも非常にいろいろな御努力をしていただきまして、日夜底辺の拡大また指導、そういったものを行っておるというのが実情だと思います。
そういう中で、やはりこれからスポーツそのものというのは、どちらかと言いますと、ちょっと今、衰退気味にあるのかなという形で考えてございます。
先日も、ある大会の議長のあいさつがあったわけですけれども、あきる野市の場合には、どうにかこうにかスポーツ人口というのは横ばいを示しているわけですけれども、団体スポーツ等になりますと、この近隣の市町村では、むしろどんどんチーム数も減っておって、なかなか危機感をあおられているような状況、そういったものもあるということを聞いてございます。
そういう中では、やはり我々はスポーツ人口そういったものをふやすことによって、自己体力の増進だとか、それから維持、そういったものができるということで、やはり団体だとかそういったものの育成、そういったものを問わず必要なものは援助できるような体制をとる。
それから、団体の方々につきましては、特にスポーツの振興だとか指導面で底辺の拡大を図っていただくというのが私の願いでございます。そういう中では、これから団体等のいろいろな事情等もあろうかと思います。また我々の中でもなかなか財政的に援助できない部分、そういったものもあるわけですけれども、スポーツそのものの振興というものを考えますと、やはり重要な課題だという形に考えてございますので、
教育委員会として援助できるものと、それから市民の方々にお願いするものというのをより分けていきながら、スポーツ振興のために努力したいというのが私の考えでございます。
58: ◯19番(田野倉由男君) 教育長、揚げ足を取るようで申しわけありませんが、衰退をしているんではなくてスポーツの形が変わってきている、変化している、多様化しているというふうに受けとられた方が、私はいいのかなと思うんです。それには、やはり体育指導委員が18名ですと数が足らないんですね。ですから、最後に力強いお言葉をいただきまして、スポーツ振興にはこれからも力を入れていくということですから、それを期待いたしましてこの項目は終わりまして、次が2項目目の観光行政であります。
実は、この12月3日、今週の月曜日でした。鳥も通わぬと歌われた秩父の夜祭りが実はあったんです。ふと思い立ちまして、観光の質問をするんだから1回見ておこうと思いまして、実は私もそこへ足を運びました。
あきる野市にもお祭りは幾つかありまして、あきる野三大祭りといったら二宮のしょうが祭り、それから伊奈の岩走神社の祭り、五日市の阿伎留神社の祭りと、これがあきる野三大祭りと言ったらいいんでしょうかね、ほかにまだ地域で、いやうちがそうだと言う方がおりましたら失礼をいたしますが、いずれにしても、その賑やかさと秩父の夜祭りの賑やかさは全然違うんですね。私もどんなものか知りませんでしたので初めて行きました。ここから1時間と15分で行っちゃったんです。非常に至近距離にありながら行かなかったんですが、行ってみましてびっくりしたのは、秩父市は6万人の人口だそうです。それにお客さんが入って来るのが19万人とも20万人ともいう人数で、場所的にいったら本当に小さな所で、芋を洗うように人がおりまして、これは経済効果があるなという感じがしました。1人 2,000円、 3,000円のお買物をしていけば20万人にすれば4億円、6億円のお金になるな、これはでかいな、なんて思っていたんですが、早い人は朝から談合坂の所へ陣取りまして、山車の巡行が始まるのが夜の7時ですから、1日もそこへ腰をかけて待っていて、その姿を見ると、何とも表現のしようがない。いや、すごいなという一言でありました。そういった観光をやれということじゃなくて、観光の形態は全く違います。あきる野市は、この自然を生かした観光を当然すべきでありまして、「あるきたくなる街あきる野」プランも大変美辞麗句でございまして、これを見るとみんな来たくなっちゃうんですね。ところがやっぱり環境の整備は、もう少しおくれているのかなというふうな気がしまして、この冊子を開いて一番先に出てくるのが山ですね、山。山という言葉。それはハイキングというふうに私も引用するわけですけれども、ハイキング整備がどうもおくれているんじゃないかなというふうな私は気がするんですが、具体的に草花丘陵だとか五日市丘陵だとかたくさんあって、遠くは馬頭刈まであるわけですけれども、歩いていく途中途中の視界がよくないんですね。ここのところよく言われております日照権の確保ということで、自然を昔に戻す会の皆さんが、きのうでしたか黒山さんの質問の中でもありましたように、木を切って日照権を確保するということを言われております。私は、やはりハイキングをしていくときに、山登りのよさというのは 360度パノラマになるということ、その視界がすばらしくて皆さん行かれるはずですから、あきる野市の山登りは、どうも杉や檜を見て歩くだけです。日照権の確保及びハイキングコースの確保ということを考えるならば、1本 2,500円の補助を出して年間 200万円の予算ではなくて、もっと大勢の皆さんが親しめるような方策はないものかどうか、
環境経済部長どうでしょう。
59:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) 先ほども御答弁申し上げましたが、現在、散策モデルコースとして13コースを設置しております。東の大澄山コースから始まりまして西の馬頭刈コースまで全13コース、ほとんど市内を網羅しておるところでございます。そのハイキングコースの整備が必要であるということで来年度行いたいと思っております。これは緊急地域雇用創出特別事業を充てて行いたいと思っておりまして、ほとんどが人件費になろうかと思っています。整備の内容につきましては、コース沿いの草や木の伐採、高架下箇所の整備あるいは案内板などの、必要な場所をチェックいたしまして整備をしていきたいというふうに思っております。
それから、2点目の尾根の眺望が劣るというお話でございますが、確かに私もコースを歩いてみて眺望の落ちる所もございます。しかし、日陰対策で行っておりますのは、あくまでも補助制度でございまして、今回の制度にはなじまないんではないかと思っております。あくまでも今回行いたいと思っておりますのは、いわゆる無償で伐採させていただけるような方に御協力をいただいて、この緊急雇用対策で実施していくと。できる所について実施したいというふうに考えているところでございます。
60: ◯19番(田野倉由男君) 来年度から13コース、いろいろな整備をしていただけるようでありますから、これは感謝をいたしますが、市長もたくさんの山を持たれて、黒山さんもたくさんの山を持たれているんですが、今は無償で木を切る方の協力をというお話ですが、日照権確保のためはお金を補助しているということであります。
どうでしょうね、これは総務部との管轄と環境経済部との管轄になるんですが、やはり両方がいいことに、一石二鳥と言うんですか、木を切ることによって日照権が確保できてハイキングコースが整備できるということは、こんなにいいことはないんで、どうでしょうかね、もう少し予算化をしてやるということは、これは予算ですから企画財政部になるのか、助役になるのか、市長になるのか、よくわかりませんけれども、市としては、そういう考えをしたことはありませんか。
61: ◯議長(田中良一君) 助役。
〔 助役 荻原 尚君 登壇 〕
62: ◯助役(荻原 尚君) 御質問の自然を昔に戻す会、この18自治会のスタートですね、これはきのうもお話し申し上げておるわけでございますけれども、いわゆる日照問題、いわゆる生活している自宅の周りの日照問題を、まず確保すると、多くしようと、これがあったわけでございまして、ただいま田野倉議員さんからの、いわゆる観光、いわゆる視界を広めると、こういうことでのとらえ方は、この要綱の中ではございません。新たな提案として、行政として検討するものであると、こうふうに認識をいたしました。
63: ◯19番(田野倉由男君) ぜひ新たな私は提案をさせていただきますので、庁内で御検討いただいて、よりよいハイキングコースの確保及び日照権の確保ということで検討いただきたいと思います。
先ほど吉野部長からニューケビン村のおおよそのスケジュールはお聞きしました。しかし、これは具体的に進んでいるのか、いないのかが、実は五日市町当時からの話でありまして、いつも話が出ては断ち切れる部分がありました。今度は間違いなくそのように受けとっていいのかどうか、もう一度スケジュールや具体的方策をお聞かせいただけますか。
64:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) 十里木・長岳周辺観光拠点整備計画でございますが、本年3月の最終日に見直し案につきまして御説明をさせていただいたところでございます。大きく二つの事業を行うということで、一つは、花と雑木の公園づくり、またもう一つはニューケビン村づくりでございます。現在のケビン等を建てかえをいたし、収容人員をふやしたいというのが1点。それから、花と雑木の公園につきましては、ほとんど考え方は変わっておりませんが、さらに面積等を勘案して、平成14年度から平成18年度にかけて花の公園、記念樹の森、ロックガーデン等々を整備したいというふうに考えているところでございます。
それから、先ほどのお話でハイキングコースにつきまして、日照対策と一緒にしたらどうかというお話でございますが、13のコースあるわけでございますし、丘陵部もございますが、ハイキングコースが即おっしゃるような部分での対応が必要かどうかというのも多分に議論があるところではないかというように考えております。
65: ◯19番(田野倉由男君) 実は十里木・長岳の拠点整備については、五日市町当時から話がありまして、たしかそのときに当時町長でありました現田中市長が温泉を掘り当ててもいいという話をしたことがあると私は記憶しております。この計画書を見ますと、その温浴施設については、あまりいい方向では書かれておりません。しかし、最近、各地で温浴施設がありまして、檜原村、日の出町にもありますし、小菅村や、そして丹波山村にもあります。奥多摩町にももちろんあるわけですが、その状況については私は調べたことはありませんが、なぜこんなにたくさんあちこちにできているのかよくわかりません。その理由もわかりません。しかし、たまに私も出かけることがありますが、そういった温浴施設を目当てに暇をつぶしながら行くことがあるんですが、場所によっては大変大勢入っている所もあります。
私は昨年の6月議会でPFIによるいろいろな事業の方法について議論したことがありまして、実は、けさ産経新聞を見ましたら、やはりPFIを活用して、これは温浴施設ではありませんが、金町の浄水場が大変いい結果が出ていて、視察や問い合わせがたくさん多いというふうにも聞いておりまして、活用の方法によってはいいのかな。そこでPFIという方法を活用して、そういった温浴施設をも含めた十里木・長岳周辺の整備をしてはいかがかと提案をさせていただきますが、これは市長に聞くのが一番いいのかと思いますが、どうでしょう、市長、あきる野市にも温泉を掘れよという意見です。
66:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) 最初の十里木・長岳周辺観光拠点整備計画の中では、望岳亭が位置づけられておりました。その中で先ほど申し上げましたが見直しをさせていただき、温浴施設については構想として位置づけるというふうなことでとどめているわけでございます。現在の財政状況等もそうでありますが、温浴施設そのものが集客能力はあるとは思いますが、果して地域の活性化にどれだけ役立つのかというのは、やはり相当の議論が必要ではないかというふうに思っております。日の出町のつるつる温泉ですと年間約20万人かの方が見えているようです。それから檜原村にしましても、11年度が10万人、12年度が8万8000人というふうなことでございます。しかし、果してその温浴施設が集客はありますが、地域の活性化との結びつきについては、やはり議論があるのではないかと思っております。十里木・長岳地区につきましては、より実効のあるものでまずスタートいたし、その後の検討が加えられるものではないかというふうに考えているところでございます。
67: ◯19番(田野倉由男君) ですから、そこで提案をさせていただくのは、確かに温浴施設だけでは集客力がないけれども、十里木・長岳の観光の拠点の場として、観光施設をも含んだ形の温浴施設ですから、それはまた付加価値がついてくるわけで、それも、今、私が提案したのは、市のお金を使って補助事業でやれという話じゃなくて、PFIという新たな法律ができて、いわゆる民間の資金を登用できる、そういった方法を使ってやられたらいかがですかという提案をしているわけで、はなからそれがだめですよということは、私は聞きたくない話で、もっと前向きな話を聞きたいわけです。そこで市長、どうですか。
68: ◯議長(田中良一君) 市長。
〔 市長 田中雅夫君 登壇 〕
69: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの温浴施設をPFIで利用してどうかという御質問でございます。
この点につきましては、よくこれから検討課題として検討してみたいと。先ほどから吉野部長が答えているように、ケビン村と花の公園、ここを先にやろうということで、今、進んでおりますので、その進んでいる段階において、今、構想の段階なんですが、検討してみたいと、こういうふうに考えております。
以上です。
70: ◯19番(田野倉由男君) そういうお答えは、やらないというふうに行政の皆さんは等しいわけですから、もうこの構想図ができているわけですから、それで検討するということは、できちゃってからでは、またお金がかかるからだめだという話になるわけで、望岳亭をここだけは別の、いわゆる方式を使って入れるという絵ぐらい書いておいてもらわないと期待ができないということなんです。熱き思いを市長がこの地域にかける情熱は、やっぱり私もひしひし感じる部分があるんですが、あまり
五日市地区を過疎にしてしまうと、先ほども奥秋議員が話をしておりましたけれども、何でもかんでも秋川地区へいってしまうよと、いう話になっちゃうわけで、ぜひ市長に頑張ってもらって、そのくらいのものは民間資金登用してやってみるかと、いうぐらいトップダウンでやってみたらいかがでしょうか。
71: ◯議長(田中良一君) 企画財政部長。
〔 企画財政部長 前田和利君 登壇 〕
72: ◯企画財政部長(前田和利君) PFIの事業の話が出ているわけであります。まさしくきょうの新聞の中でも金町の浄水場のPFIの関係が出ております。これは、まず第一に金町の浄水場の常用発電の関係に関しましては、従来年間の消費電力が13から14億円の半分程度賄えるという規模であったり、廃熱利用も十分に見込まれるという民間事業者の収益性が確保されたアンテナ事業で、経営が可能という判断の中でスタートしております。また、東京電力がバックアップ役をしまして、浄水場機能が停止する場合のリスクも回避していくというふうなこと等々条件が整っておったわけであります。
ちなみにPFIで十里木・長岳を対象事業に入れていくということになりますと、採算ペースに合わなければいけないわけでありまして、当然、その場所に来る方がどの程度なのか等々を考えながら、料金を設定し対応しなければいかんというふうに思っております。構想の段階ではありますけれども、PFI、私ども担当部署になっておりますので、想定はしておりますけれども、先ほど吉野部長から一つの施設として10万人、8万人という話があったわけでありますけれども、PFI対応でいくとすれば、3倍程度の人が来なければ採算ペースには乗ってこないだろうという試算した数値を持っておりますけれども、あくまでも構想の段階でありまして、細かく申し上げる段階ではありませんけれども、それなりの数値ははじき出してはおりますので、全国の事例を見ながらPFIで対応できるものに関しましては、積極的な対応を図っていかなければいかんというふうな認識はしているところでございます。
73: ◯19番(田野倉由男君) わかりました。日の出町でも20万人ということで、PFI対応でやると30万人程度ということですから、もう少し方法を考えながら、ぜひ検討をされてもらって、構想が実現に向かうように、市長、頑張ってください。
もうこれが最後になります。今、
五日市地区が過疎化になってしまうという危機感を実は叫びながら、いろいろなことを話ししているわけですが、旧青梅駅の周辺、それとどうでしょう旧五日市商店街地区周辺は、大変、昔、文化が栄え、歴史的な町でありまして、それが青梅から河辺や小作へ、そして秋川渓谷を見ますと、
五日市地区から秋川地区へというふうに大変似ている部分がありまして、今、商店街もいろいろと庁舎が移って、郵便局が秋川地区へ行って、保健所がなくなってという、先ほどの奥秋議員の話ではありませんが、
五日市地区が寂れゆくという話がよく聞かれるわけです。ただただそれは行政の責任ではなくて、やっぱり商売は自助努力が必要ですから、その部分も欠けている部分があるのかなと思いますけれども、青梅駅の周辺では、若い人たちが青梅塾アートフェスティバルというのを10年ぐらい前から初めて、昔のイメージをかたどったお祭りを毎年11月23日前後にやっておりまして、ことしは4万人を超える人出があったと。これも観光に一つ役立っているという話を聞いておりますが、やはり
五日市地区へもう少し。今、商店での集客は、私はなかなか難しい部分があるんで、観光での集客ということを考えなければいけないのかなというふうに思います。当然、商工会や地元の人たちが真剣にやることは当たり前のことですが、やはり行政の側からも、そうした振興に少しお手伝いをする、そういった具体策が、もしあればお聞かせをいただきたいと思います。
74:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) 先ほども申し上げましたが、やはり
五日市地区を考えますと、農林業あるいは観光というものに頼る部分も多々あるのではないかというふうに思っております。現在、商工会の中の総合振興計画を定める中で、
五日市地区のワーキングもスタートしておるわけでございます。その中でいろいろな意見が出ております。やはりイベントというのは、地域ぐるみ、あるいは継続性というのが一番大事なポイントではないかというふうに思っております。今後、どういうふうなイベントができるのか、単に市の復活というふうなものだけではなしに、やはり周辺を巻き込んだイベント等も必要ではないかと思うわけでございます。ただ、また他方ではイベントのときだけ賑わってもまちの活性化にならないというものも見受けられるわけであります。やはりイベントが活性化にもつながるというのも必要なことではないかと思っております。
いずれにいたしましても、現在、商工会で議論しておりますので、その方向を受けながら、市としての対応策も検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
75: ◯19番(田野倉由男君) ぜひ評論家では終わらないでいただきたいというふうに思いまして、とにかく観光を含め、さっきのスポーツもそうですが、より
あきる野市民が納得できる活性化への導きを、これは行政にお願いするしかありませんので、そうしたことをお願いして質問を終わります。
76: ◯議長(田中良一君) 田野倉由男君の質問が終わりました。
ここで休憩といたします。再開は11時45分とします。
午前11時27分 休憩
────────── ◇ ──────────
午前11時45分 再開
77: ◯議長(田中良一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次の質問者、16番目、御手洗武君どうぞ。
〔 24番 御手洗武君 登壇 〕
78: ◯24番(御手洗武君) 議席24番、自民クラブの御手洗武でございます。
私は2点について質問をさせていただきます。
1点目は、秋川キララホールの催し物についてでございます。
1)現在行われている主催事業は、ポップスコンサート及びクラシックコンサートが主に行われていますが、観客動員の実情はどうか、まずお伺いをいたします。
2)観客のうち
あきる野市民、市民以外の割合は、どのくらいかお伺いをいたします。
3)幅広い市民に利用してもらうためには、催し物もいろいろな物、多種にすべきだと思うが、その考え方はあるのかどうかお伺いをいたします。
次に、(2)
あきる野市民の健康づくりについてでございます。
秋川市当時、婦人の健康づくりからスタートし、現在は、あきる野市健康づくり市民推進委員会ができ、地域の健康づくりの推進や健康づくりの調査、研究及び体力の維持増進を図るため努力されていますが、その活動状況をお伺いをいたします。
2)健康づくり市民推進委員会が調査、研究をした結果を地域の市民にどう普及させていくか。また、今の組織でよいのか、今後の考え方をお伺いし、登壇の質問といたします。
79: ◯議長(田中良一君) 登壇による質問が終わりました。
答弁をお願いします。社会教育部長。
〔 社会教育部長 橋本武久君 登壇 〕
80: ◯社会教育部長(橋本武久君) (1)の秋川キララホールについて御答弁申し上げます。
今年度の主催事業の状況では、ポップス関係は、落語も含めて4公演が終了し、平均で9割を超える入りで、そのうち満席のものも2公演ありました。クラシック関係は、同じく4公演が終了し、平均で約8割の入りで、そのうち1公演が約9割、1公演がほぼ満席という状況でございます。
次に、2)について御答弁申し上げます。
観客のうち
あきる野市民の割合につきましては、ポップス関係は約5割の方が
あきる野市民です。クラッシク関係は、約3割から6割と公演内容によりばらつきがあります。
いずれにしましても、一流のアーテストの招聘に努め、質の高い公演を心がけて実施しております。同様のコンサートを都内で聞く場合は、交通費も時間もかかり、チケット代もかなり高額なものとなります。都内にわざわざ行かなくても、身近なホールで一流の音楽等を、しかも手ごろな料金で鑑賞できるわけですから、一人でも多くの市民の皆様に足を運んでいただき、生の舞台、生の音を楽しんでいただきたいと考えているところでございます。
次に、3)について御答弁申し上げます。
秋川キララホールは、クラシックコンサートを主目的として設計された音楽ホールです。このため、開館以来、内外の一流アーチストによるクラシックコンサートを基本に実施してきております。そして、これらのアーチストからクラシックホールとしての響きのよさにより高い評価を受けてきました。また、学校関係を初め多くの社会教育団体等に発表の場として利用されており、市内の音楽団体等の水準も年を追うごとに高くなってきております。
このように、当ホールは、マイクを使わない生の音で聞かせる音楽には最適のホールでクラシックホールとしての名声を高めてきました。
一方で、他の近隣の市民会館等と違い、舞台の構造もシンプルとなっています。しかしながら、クラシック音楽だけでは市民のニーズに十分な対応ができないため、ポップス等のコンサートを実施するにあたり、最前列の席を外し、舞台の奥行きを広くし、スピーカーを設置するなど、多様な催し物に対応しているところでございます。
また、最近は、日本の古典音楽が見直されて注目を集めるようになってきました。このため、ここ数年、雅楽や能・狂言、津軽三味線などジャンルにこだわらず、時代のニーズを取り入れて実施してきております。さらに、幅広い年齢層の方に楽しんでいただける催し物として落語なども実施しているところです。
このように「市民文化の向上」を目標として、市民に心の豊かさをはぐくんでいただくため催事を実施しているところです。
今後も、秋川キララホールがクラシックホールとしてのイメージを損なうことなく、市民の皆様の期待にこたえられるよう、魅力ある催し物を行っていきたいと考えています。以上でございます。
81: ◯議長(田中良一君) 福祉部長。
〔 福祉部長 浦野龍治君 登壇 〕
82: ◯福祉部長(浦野龍治君) (2)の
あきる野市民の健康づくりについて、1)について御答弁申し上げます。
あきる野市健康づくり市民推進委員会の活動は、地区活動、自主活動及びそれぞれの活動の発表の場である「健康のつどい」の3種類の活動に分けることができます。
まず、地区活動でありますが、健康づくり推進委員が各地域のねらいや希望に合った内容で企画し、それを健康課が支援する形で生活習慣を改善するための栄養・運動・休養をテーマとした内容で開催することを、その趣旨としております。
今年度の施政方針の重点施策となっております「地域イキイキ元気づくり事業」も市と地域とが一体となって実施する地区活動の一つであります。
自主活動は、各委員が健康課で研修を受けた体操やレクリエーションなどを委員自身が講師となり、それぞれの地域で自主的に運営していただいているものであります。
「健康のつどい」は、毎年1回、あきる野ルピアにおいて実施しており、健康についての普及、啓発や健康づくり市民推進委員の活動を市民にアピールすることなどを目的に、今年も 2,780名の方が来場され、盛大に実施することができました。
次に、2)について御答弁申し上げます。
健康づくり市民推進委員は、町内会・自治会より推薦されました 101名の方が、現在、市民と行政のパイプ役となり、それぞれの地域で活動いただいております。
町内会・自治会によっては、委員の出されていない地区もあり、また、委員を増員したいという町内会・自治会もあり、取り組みに温度差があるのが実情であります。
また、先ほども説明いたしましたが、本年度より本格的に実施した「地域イキイキ元気づくり事業」も各委員の御努力と市民の御協力により、現在、20地区の町内会・自治会で立ち上がり、それぞれ毎月1回、日を決めて活動しております。
今後の目標として、市内全域で、この事業が展開されるよう引き続き地域の組織づくりの支援に努力してまいりたいと考えております。今後とも各地域での御協力をよろしくお願いいたします。
地域イキイキ元気づくり事業を、それぞれの地区で立ち上げていくことが、すなわち健康づくり市民推進委員が調査・研究した成果を市民へ普及させていくことであると考えております。以上でございます。
83: ◯議長(田中良一君) 答弁が終わりました。
再質問がありましたらどうぞ。御手洗武君。
84: ◯24番(御手洗武君) 秋川キララホールができたのは、平成元年。 700席か、 1,200席か、 1,500席か、いろいろ議論をし、そして、その当時決定的に 700席に決めたのは、小中学校が大体 600名ぐらいだから、音楽祭や何かができるんだ。こういうふうなことで 700席というふうに決まったのが、私は 700席と決定づけたんだと。私は正直言うと 1,000人以上でないと秋川流域の文化の殿堂にはならない。秋川市ではなくて秋川流域の殿堂をつくるべきだという発言もいたしました。しかし、そういうふうになりました。その声が消えないうちに秋多中学校から音楽祭を昭島市の市民会館でやるというお話がありました。それはなぜか。たしか児童は 500名から 600名ですが、父兄が入れない。いまだに私たちに中学校や何かの音楽祭は福生市の市民会館、昭島市の市民会館で行われている通知が参ります。しかし、一たん 700席に決め、平成元年から13年もたったんです。いかにこれを運営していくかという今までの担当課、特に秋川キララホールの館長初め職員の御努力には感謝を申し上げます。
最後に、3)の答弁で社会教育部長が言った、これからもクラシックを続けていくんだという、クラシックの殿堂だから続けていくんだ。もうこの辺で、その方向は変えるべきだということが、私の質問のまず第1点でございます。
そこで、まず、市長、助役、どちらでも結構です。
催事事業で委託をするって言うんですか、あきる野市スポーツと音楽のまち振興協会というのがあります。その当時つくりまして、その催事事業なり、スポーツや何かの団体に補助を出す。そういうことでしましたが、クラシックというふうになったのは、いつごろだったんでしょうか。いつごろからクラシックを主体にやりなさいというふうになったんでしょうか。
85: ◯議長(田中良一君) 助役。
〔 助役 荻原 尚君 登壇 〕
86: ◯助役(荻原 尚君) いつごろからクラシックを始めたのかと、こういう御質問でありますけれども、これは完成当時、平成元年からその考え方はありました。
御手洗議員さんも御承知だと思いますけれども、いわゆる平成元年、バブル経済の続いた時代、ここで、いわゆるこだわりというか、いわゆるその特徴を出そうという時代がずっと来たわけです。あの秋川キララホールをつくるときに、宮城県の中新田町のバッハホール、これを何回も秋川市の時代に視察に行かれたという経緯もございます。あの中新田町のバッハホールもやはり音響にこだわったわけです。この秋川キララホールも残響音 1.4秒、NHKの外郭団体である会社に技術指導を受けながら、あのホールができたと。やはりクラシックを中心としてずっときておるわけでございますけれども、少し質問と変わるかもしれませんけれども、現在のあきる野市スポーツと音楽のまち振興協会、これ議会また
教育委員会、市ということで、正副議長さんにも出ていただいて、いろいろ催し物も検討しているわけですけれども、社会教育部長が答弁しているように、ある程度クラシックを基調としていきますけれども、今後、ポピュラーな物にもしていこうと、こういう流れがあることだけ御承知おき願いたいと思います。以上です。
87: ◯24番(御手洗武君) クラシックになったのは、私は 700席というホールをいかに催し物をやるかという中で、そうなっていったんではないかなというふうに私は思うんです。それはどういうことかと言いますと、芸能プロダクション、俗に言う演歌歌手、そういう者を抱えている芸能プロダクションでは 1,000人以上のホールでないと、そのプロダクションの手帳に載らないんです。ということは、あきる野市の秋川キララホールは、一般的に言う芸能プロダクションの中には秋川キララホールという物はないんです。だから、催事事業はクラシックやそういう物へどうしてもいかざるを得ない。
しかし、平成12年度の観客、先ほど答弁にありましたが、何かことしのポップスは満席になったというお話もありました。しかし、先日、あきる野市スポーツと音楽のまち振興協会の理事会があった。前半の報告がありました。矢部達哉&横山幸雄デュオ・リサイタル、市内の人が77名、そして、市外の人が 161名で 261名きり入ってない。 700の席で 261名。そして、総掛かりは 215万7946円。市の持ち出しは、要するに秋川キララホールの持ち出しは 159万6446円というふうになるんです。 150万円の赤字なんです。2回目に行われました羽田健太郎ピアノ&トークコンサート、市内が 222名、市外が 272名、 575名。まあまあの席だったと。それでも総掛かりは 378万7770円。そして市の持ち出し 190万4770円。これを数字で、文化を割ってはどうかとは思いますが、割りますとこうなるんです、二つの例をとって。5月26日に行われた 260名の人は、1人当たり 8,268円になるんです。そして 3,000円なり 3,500円の料金を払っている。2回目に行った羽田健太郎につきましては、1人当たり 6,587円になるんです。そして、それにも入場料 3,500円、 4,000円を払っている。だから平成12年度は8回やった。その中で平成12年度の例をとれば 997人が入っているんです、8回の中に。
あきる野市民は。そして全体でいうと 3,000何百人という数が入っている。いつまでも13年間続けたその流れをこれからも続けていくという、これでいいのかどうか。
あきる野市民が8回の公演で 1,000人入ってないんです。もっと秋川キララホールは私は大衆的に大勢の皆さん方に入っていただいて、今夜はよかったな、きょうはよかったなと、こういうふうなことを考えるべきではないでしょうか。その辺で、今、助役の、今後、この催し物には考えると言っておりますが、担当課の方では考えられないんです。こういうものにしなさいという、秋川キララホールで今までやってきたものを方向転換させるには、あきる野市スポーツと音楽のまち振興協会の理事会、すなわち理事長は市長であり、副理事長は議長なんです。あきる野市のトップなんです。トップが方向を変えない限り、いつまでも 1,000人足らずの入場者に1000何百万というお金を使っているということが営々とこれから続くんです。その辺で、今後の考え方をひとつ、方向転換を私は。
それで、この間の理事会でいきますと、もう平成14年度の事業計画がされております。それも相変わらずクラシックを主体とした7公演か8公演が決められております。これを今から変えることができるかどうかわかりませんが、担当課にしてみると、1年前にそういうプロダクションと契約するんです。そのプロダクションが一つのセットでもって、こういうふうにやりますよと、いうふうになるんです。私も議長の時にありました。2年間の議長の中で2回出られます。しかし、担当課は必死なんです。プロダクションとやったんだから、これ、どうしても通してくださいと。多分、この間の席で正副議長、総務文教委員長が初めて出られて、あれ、これでいいのかなという感じはしたと私は思うんです。ぜひ、今後、これは、せっかく1000何百万、第三セクターのお金を使うと、多分3000万円近いお金を、あの秋川キララホールの催しで使っているんだと思うんです。そして、そこへ入る人は、クラシックへ 1,000人、ポップスへ 1,000人入っても 2,000人きりしか入ってない、年間。ぜひその辺の方向転換をしていただきたい。もう時間が6分過ぎました。その辺で、まず第1の質問は、私は終えさせていただきます。答弁は結構でございます。以上です。
88: ◯議長(田中良一君) ここで昼食のため休憩といたします。
なお、再開は午後1時10分といたします。
午後0時06分 休憩
────────── ◇ ──────────
午後1時09分 再開
89: ◯議長(田中良一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
再質問をどうぞ。御手洗武君。
90: ◯24番(御手洗武君) 次の(2)へ移ります。
あきる野市健康づくり市民推進委員会というのができまして、答弁ですと、現在 101名おいでになる。推薦されてない町内会は幾つなのか。されてないというのは、まだ推進委員の意味が理解されないのかどうか、その辺の理由はどうなんでしょうか。
91: ◯福祉部長(浦野龍治君) 御答弁申し上げます。
健康づくり推進委員につきましては、議員さん御案内のとおり旧の秋川市の時代から大変歴史のある委員会でございます。特に26市の中でも健康づくりでは先進的な役割を果してきたという経緯がございます。その中で健康づくり推進委員ということで合併以後できた組織でございますけれども、現在、委員が選出をされている町内会・自治会が63でございます。それで未選出の所が22町内会・自治会ございます。選出に当たりましては、自治会長・町内会長にお願いをしまして推薦をいただくと、こんなふうな手続きでやっておるところでございます。現在の委員さんにつきましては、平成12年度、13年度が委員の任期でございまして、この3月で任期が終了するということでございます。
22自治会があるんですけれども、理由としては、やはり私どものPR不足もありますけれども、自治会・町内会の中で認識がされてないのか。あるいは委員選出に困難な状況にあるのか、その自治会での理由があろうかと思います。
私どもとしましては、今後の目標としては、市の全町内会・自治会で委員を選出していただきたいと。このお願いを自治会・町内会の役員会あるいは総会のときにお願いして、市民全体での取り組みができるような支援をしていきたいと、こんなふうに考えております。
92: ◯24番(御手洗武君) 実は、質問で改革クラブの中村議員、それから、公明党の下田議員から視察へ行ったことを踏まえての質問がありました。一人会派の3名も動向させていただきまして行ってまいりました。その中で、私は長野県の佐久市のお話を聞きまして、今の質問に関連してやっているわけでございます。その市長が三浦市長というんですが、非常に寒いということがありまして、脳卒中が非常に多い。これは中村議員がお話ししましたけれども、その中でどうしたらいいかと言ったら、やっぱり主婦なんですね、主婦。そして、その市では、私のまちでは30世帯から50世帯ごとに1人の保健補導員を出してもらっていると。その数は 570人。約6万人の人口なんですが、そこに 570人もの主婦が保健、そういうものに対しての認識を得ようとして出ているんです。今、この健康づくり市民推進委員会というのは、あきる野市でいうと多分それに合うのではないか、同じような役をやるのではないかと。そうすると、今、 101名ですね。あと 500何名とか 400名もふやすにはどうしたらいいかということになるんですが、町内会が推薦をして市長が委嘱して現在の健康づくり市民推進委員会というのがある。もちろん女性です。いかにしたら 100人を 200人、 200人を 300人にできるか。その辺のところは、今、答弁があったんですが、ちょっと私聞き取れなかったんで、もう一度、福祉部長、どうしたら 100人を 200人、 200人を 300人にし、出てない町内会に、どうしたら出てくるのか、その辺の具体的な考え方というのは、もう一度お答えください。
93: ◯議長(田中良一君) 市民部長ではなく福祉部長でよろしいですね。
94: ◯福祉部長(浦野龍治君) 御答弁申し上げます。
大変私も難しい問題だと思っております。佐久市の報告書も見せていただきましたけれども、やはり佐久市では長い取り組みの中で今の健康状態をかち得たということでございます。基本的には、健康については、自分で自分の健康を守るということが基本ですから、行政としては、その手助けをするというのが基本的な役割になるわけでございます。ですから、やはり市民の健康づくりのためのサポートをするというのが、私どもの務めでございます。
いかにしてそれを達成していくのかと、いうことでございますけれども、やはり私どもは、基本的には、それぞれの町内会・自治会で独自に取り組みができるような形でお願いをしていくよりしようがないのかなと。
具体的には、やはり委員の推薦をお願いしまして、委員を出していただきまして、その委員を中心になって市が協力をして運動をしていくと、こういうふうな取り組みを粘り強くやる中で組織づくりが進むんではないかと。
正直申しまして、委員さんによりましても、それぞれ考え方なり取り組みの姿勢もいろいろありますので、なかなか一つの目標に向かって一丸になって進むというのは難しい面があるんですけれども、私どももいろいろな機会をとらえまして、委員さんにお願いをして、その委員さんが持ち帰って、それぞれの地区で自分の自主的な活動が展開できるような形で指導していきたいと。とりあえず先ほど申し上げましたけれども、今出てない町内会・自治会については、極力委員の推薦をお願いしていくと。こういう形で今後も考えていきたいと思っております。
95: ◯24番(御手洗武君) 行くと、当然視察に行くんですから、チラシが何枚も何枚も出て資料が出てきます。その中で、ピンピンコロリなんて、こう書いてあったんですよ。男性とすると、ちょっとドキッとするような文面で、よく読んでみますと、そうではなくて、できるだけ長く元気で生きて、病まずに死ぬということなんですね、それで安心しましたけれども。(「発言の取り消しじゃないの。」と発言する者あり)今、発言の取り消しなんて言うあれがありました。その辺はよく考えてみます。
そういうことで、いずれにしても、長生きをするということは、コロッて言う言葉がいいのかどうかわかりませんが、そういう文面なんですよ。それが一つの市長が目的を持っている健康管理の施策として普及させていったということです。それには、今言った 580名の保健補導員という名称を使っておりますが、今の活動、市民推進委員会が各地区で、先ほど答弁で20カ所でやっております。その活動の状況は、大体何名ぐらい、所によっては違うんでしょうけれども。例えば、20カ所で1回が30名ずつ来ますと 600人ですか。そういうような計算になって、年何回やるからどうだという計算になりますが、延べどのくらいの人たちが20カ所の所で、そういう健康管理について話し合っているんでしょうか。
96: ◯福祉部長(浦野龍治君) 御答弁申し上げます。
平成13年度から本格的に地域健康づくり事業を始めまして、20カ所立ち上げたというふうに説明をしております。それで、どんなふうな事業なのかということでございますけれども、簡単に説明をしますと、その地域、その町内会・自治会の考え方を大事にしまして、私どもはそれにサポートをするという形で取り組んでおります。
内容でございますけれども、私ども市の方から健康課の職員が、大体3名ぐらい行きまして、一緒にその町内会あるいは自治会の会館等お借りしまして、時間的には1時間半ぐらいの運動っていうんですか、講習をしております。内容的には、血圧の測定ですとか、軽い体操を組み入れたレクリエーション、あるいはお茶の時間には健康の話をすると。保健婦が行きますから血圧をはかるとか、そういうふうな基礎的な話をして、その地域で健康づくりの運動が根づくような指導をしております。
月に1回が原則やっておりまして、どのくらいの人数だという御質問でございますけれども、これも渕上から横沢まで20の町内会・自治会でやっておりますけれども、それぞれやはり取り組みにばらつきがありまして、多い所は30人、40人、少ない所は10人ぐらいの所もあります。合計何名かという数字については、今のところ統計的には出しておりません。
97: ◯24番(御手洗武君) 当然、その委員をふやすということは、多少礼金が出ているわけですね。そうしますと、 100名が 200名、 200名が 300名になりますと予算が伴います。その辺で市長、こういう推進委員をふやすということに対して予算がふえてきますけれども、1人 9,000円とか 8,000円とかその辺の金額だと私は思いますが、その辺のところは、来年度はこのくらいの目標でふやしなさいとか、その辺のところの考えはどうでしょうか。予算がふえますかどうか。
98: ◯助役(荻原 尚君) 市長へという御質問でありますけれども、私の方から答弁をさせていただきます。
いろいろと佐久市の視察の結果を踏まえて、あきる野市の健康づくりについての御質問いただいたわけですけれども、今の推進委員さんをふやしたらどうかという提言の中で予算。現在、担当部と詰めておりませんけれども、考え方として、佐久市の場合に恐らく脳卒中が多い。それに対する食生活の改善、いわゆる減塩運動とか、そういうふうな問題で6万人の人口に対して 500人の推進委員、こういうふうなものが出たのかなと、こう思っているわけですけれども、あきる野市の今後の大きな問題というか、長寿、そういうふうなものを考えながら何を取り決めて行政としてサポートしていくかと。こういう問題をもう少し議論して、現在の 100名ちょっとの人数をふやしていくか。取り分け26団体でしょうか、まだできてない所、ここをまず埋めていかなければいけないのかなと、こういうふうに思っているところでございます。以上です。
99: ◯24番(御手洗武君) 確かに佐久市は脳卒中が多いから一部屋を暖めるとか、塩分を控えめにとか、そのものずばりに集中していったんですね。そして平均寿命が延びていったということが言えます。そこで、じゃあ、あきる野市は何が一番原因で死亡しているのか。その辺のところを、もしお聞かせ願えましたらお願いいたします。
100: ◯福祉部長(浦野龍治君) 御答弁申し上げます。
何が原因かということでございますけれども、毎年、市民健康診断を実施をしておりまして、本年度も実施をしました。その結果については、先般10月20日、21日、ルピアで健康のつどいを開きまして、その中で推進委員の活動としてパネルに張りまして、いろいろ市民の方に現状を見ていただいたという経緯がございます。
その検査の結果の一端を申し上げますと、 6,000人から市民が受けたわけですけれども、そのうちの65歳以上の方が 1,722名市民検診を受けております。男性・女性分かれますけれども、そのうち男性では高脂血症が一番多いです。高脂血症、高血圧、肥満の順でございます。パーセントが高脂血症が63.1%、高血圧が46.6%、肥満が28.6%。女性では、やはり高脂血症、高血圧、肥満の順で、高脂血症が76.2%、高血圧が39.6%、肥満が27.5%です。ですから、非常に高い数値が出ているというのが現状でございます。特に女性については、高脂血症が76.2%ということですから、例年やっておりまして、近隣の市町村もさほど違いがないというふうな話もありますので、うちの方だけ特に高いということではないんでしょうけれども、やはり数値としては非常に高いと。それで、この結果につきましては、それぞれの開業医に行きまして判定をいただきまして、要治療、要指導等を行うわけでございます。要治療は当然治療ですけれども、要指導の場合には、私ども健康課の中でフォロー研修の中で十分研修をするというふうなことで進めております。これが市民健康診断の結果の一端でございます。
それから、死亡原因で多いのは何かということでございますけれども、やはり現在、日本の死亡原因で多いのは生活習慣病でございます。特に、がん・心臓病・脳卒中、これが非常に高い比率を占めております。死亡原因の62%を生活習慣病が占めていると言われております。
あきる野市の主要死因ですけれども、一番がやはりがんでございます。がん・心臓病・脳卒中・肺炎・不慮の事故というのが東京都の衛生年報の平成12年度版の数値でございます。
101: ◯24番(御手洗武君) そうしますと、佐久市の例をまた引用して言いますと、がんが一番多い。しかし、脳卒中の対策とがんの対策とはちょっと違うような気がするんですが、いずれにしても、それは早期発見という、よく言葉がございます。そこで健康診断、約 6,000人の予算を取っておりますが、その 6,000人が申し込んだけれども、もういっぱいでことしはできなかったというお話を聞きます。どのくらいの、今、申し込みがあるんでしょうか。
102: ◯福祉部長(浦野龍治君) 御答弁申し上げます。
本年度の市民健康診査の申し込みが 6,903人でございます。実施をしましたのが 6,054人です。
103: ◯24番(御手洗武君) そうしますと、約 900人の方が申し込んだけれどもできなかったという方。その方が、もし受けていれば、早期発見ができたんではないかという話もできるんですね。これはやはり 6,000人が何年か続いているんではないでしょうか。平成12年度もそうでしたし、平成13年度もそうだと。これは何かその辺の予算的なこともありますが、助役、どうですか、 6,000人を 6,500人にするとか何とかという考え方どうでしょうか。
104: ◯助役(荻原 尚君) 過去に当初予算で計上した予算、これで足らないということで補正で対応したことが記憶にあるわけですけれども、今後の平成14年度の予算の中で十分担当部と協議しながら、市民の健康管理ということで、やはり健康診査をだれをもが受けられるような態勢をつくっていく必要があるのかなと、こう思っているところであります。以上です。
105: ◯24番(御手洗武君) あと健康診査と胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん、それから子宮がん、ほとんどがんに対しての検診もやっているわけですが、その辺のところの申し込みというか、実際、今、 2,200人とか 2,300人、 2,400人、 2,100人とか、その辺の大体 2,000何百人、 100人から 400人ぐらいの検診をしておりますが、その辺の申し込みはどうでしょうか。
106: ◯福祉部長(浦野龍治君) 御答弁申し上げます。
平成13年度につきましては、今実施中でございますので、数値はつかんでございません。平成12年度につきまして調べておりますけれども、いずれにしましても申し込みの方が多くて、実際には受けられないという人がいるのが現状でございます。
確かに、この検診も大事でございますけれども、やはり私の方としては、これになる前に、やはり生活習慣病そのものを少しでもなくすということの指導をすることが一番大事なのかなと、そういう意味で中村議員の質問にもお答えしましたように、御家庭なり地域なり、あるいは学校なりで小さいうちから健康教育、健康指導をしていただきまして、生活習慣病を少しでもなくすと、こういうふうな運動が広まってくれば、より効果が出てくるものと、こういうふうに考えております。
107: ◯24番(御手洗武君) いずれにしても、健康が大事だという市長の答弁もございました。家族ぐるみがみんな丈夫で、だれが欠けてもいけないですよ。しかし、それは年功序列みたいなものは、それはありますけれども、ぜひ
あきる野市民が健康でありたい、これはだれもの願いでございます。いろいろな策が、今、講じられておりますが、いずれにしても、市民健康診査だとか、がんやいろいろなものの診査をして、早期発見というのが平均寿命を延ばすことだし、また、その家庭が健康であるというふうになると思います。それには、やはり食生活やいろいろなそういうものを認識をして、塩分は控えめとかどうだというのは、やはり主婦だと思うんです。主婦がいかに認識を得て家庭の中でそれを実施していくか。それは委員になった人だけではなくて、委員がいかに底辺へ普及させていくか。これは、今、町内会の中で推薦を得て、健康づくり推進委員になっておりますが、1町内会で、それは世帯数もありますよ。例えば雨間の例、 1,600世帯からあるんですよ。そこで、今、多分3人だと思うんです。3人の委員が孤軍奮闘しておりまして、先日も4日の日にやったと。約30人ぐらい来たという報告も聞きました。3人では無理なんです。雨間町内の中にはいろいろな地域がございます。中郷とか西郷とか、そういう郷を使った所もあるし、長者久保とか何とか新しい所もあります。そういう所からやはり健康推進委員が出てきて、その地域の皆さんに呼びかけていく。これでないと抜本的な食生活を改善していこうという効果が出ない。せっかくこれに、健康診断なりにお金をかけている。これから10年後、あの時には平均寿命がこうだったけれども、10年後は何歳延びた。こういう効果が出てくる。そして、佐久市では寝たきりというのが少ない。これも大事な私は話だと思う。ぜひ、こういう施策に対して、市は積極的にお金をやはり投資をすべきものはしていく。先ほどの前段の質問のように、どうも投資をしても、あまり
あきる野市民が来ないというのではなく、これこそ
あきる野市民が健康で私はいくのではないかなというふうに思います。予算編成の前でございます。福祉部といろいろ相談をしまして、
あきる野市民が健康で長寿でありますことをお祈り申し上げ、私の質問は終わります。以上です。
108: ◯議長(田中良一君) 御手洗武君の質問が終わりました。
次の質問者、17番目、浦野眞司君どうぞ。
〔 5番 浦野眞司君 登壇 〕
109: ◯5番(浦野眞司君) 議席番号5番、政和会の浦野眞司です。
通告のとおり一般質問をいたします。
あきる野市、日の出町、檜原村の3市町村による公立阿伎留病院が平成14年度から整備事業が行われ、市民の大事な財源を導入して、21世紀にふさわしい環境の整った病院に生まれ変わろうとしております。市民は、現在、公立阿伎留病院に通じるアクセスに、JR引田駅と「るのバス」のみで、市民の全体が不便を強いられていると思います。特に、平井川流域の人たちにおいては、痛切に感じているようでございます。中でも、東の方の草花地域においては、公立阿伎留病院へのアクセスの不便さを感じて、この方面の人たちは福生方面へ通院する率が多いようです。また、救急車など利用したときには、福生方面の病院を要求する人があったと聞いております。お年寄りの人が草花方面から公立阿伎留病院へ通院するのに、タクシーで往復すると約 3,000円の経費がかかるそうです。また、車に乗れない人は福生駅までバスで行き、青梅線、五日市線を通じてJR引田駅から歩いて病院に見舞ったということもあります。その点から質問いたします。
公立阿伎留病院の引田から日の出の宿まで通じる道路も広くなったことですので、五日市駅、福生駅間の日の出廻りの往復バス路線があります。このバス路線を朝晩の通勤時間を省いてでもいいですから、1時間のうちに何便かの便を公立阿伎留病院廻りとしていただけないか、市の考えはあるかどうか。
以上、登壇による質問を終わります。
110: ◯議長(田中良一君) 登壇による質問が終わりました。
答弁をどうぞ。総務部長。
〔 総務部長 田辺宣昭君 登壇 〕
111: ◯総務部長(田辺宣昭君) 現在、西東京バスが福生駅・五日市駅間の、これは日の出、いわゆる平井廻りの往復路線を運行していますが、1日に何本かを公立阿伎留病院廻りにしてほしいが、というこの御質問についてお答えいたします。
現在、この路線は、往復で89便が運行されております。この路線を利用している市民の方々の利便性を考慮しますと、市としても、このうちの何便かを公立阿伎留病院を経由する路線にするよう、西東京バス株式会社に要望していきたいと考えているところでございます。
112: ◯議長(田中良一君) 答弁が終わりました。
再質問がありましたらどうぞ。浦野眞司君。
113: ◯5番(浦野眞司君) 現在、市内から公立阿伎留病院への直接の公共交通機関は、るのバスのみであります。西東京バスを乗り入れることにより、五日市方面、檜原村、日の出町と幅広く利用者があると思われます。そこで、併用してよりよい便利性になると思うがどうですか。
114: ◯総務部長(田辺宣昭君) るのバスにつきましては、現在、あきる野市循環バス等
検討委員会を開いて検討しているところでございます。その中で公立阿伎留病院へアクセスする問題につきまして、いろいろな意見が出されております。
若干御紹介いたしますと、草花から公立阿伎留病院に行くのに時間がかかり過ぎるので何とかしてほしいとか、公立阿伎留病院の診療時間に間に合うよう、もっと本数をふやしてほしい。それから、
五日市地区から公立阿伎留病院へ走らせてほしい等々いろいろあるわけでございます。
るのバスの場合には、これはいろいろ市も経費がかかるわけでございますので、ある程度の制約がございます。今、提案されております、いわゆる民間が走っております西東京バスの福生駅・五日市駅間の平井を回っている路線を病院までアクセスするという問題でございますけれども、現在、私もよく考えてみますと、平井の宿から都市計画道路秋3・4・13号線というのが既に病院のふちまででき上がっております。ですから、議員御指摘のように公立阿伎留病院にアクセスするのは、バス会社としましても非常によいであろうというのが推測されるわけでございます。そういう中の御提案でございますので、私どもバス会社に積極的にかけ合って、地域の方々の御要望に対応できるようにしていきたいというふうに考えているところでございます。
115: ◯5番(浦野眞司君) 管理者の市長初め私も公立阿伎留病院組合議会の議員として、市民が安心して通える病院になるようにと頑張ってまいりたいと思います。どうか今後、行政の皆様方、お力添えをいただきながら、私のお願いをぜひとも実行できるように頑張っていただきたいと思います。
簡単ですが質問を終わらせていただきます。52分残して終わりといたします。ありがとうございました。失礼します。
116: ◯議長(田中良一君) 浦野眞司君の質問が終わりました。
次の質問者、18番目、石井仁君どうぞ。
〔 6番 石井 仁君 登壇 〕
117: ◯6番(石井 仁君) 議席番号6番、政和会の石井でございます。
私の質問は、通告どおり市長の行政運営姿勢についてをお伺いするものでございます。
私の9月議会の一般質問の最後に申し上げましたが、あきる野市総合計画の背景の中に、「平成の先駆けとして誕生した当市は、我が国の自治体をリードしていく役割を期待されています」と、この文言が非常に私は気に入っている一人として、市長の強いリーダーシップのもとに、行政、議会そして市民が一体となって7万9000人の市民が期待している新しいまちづくりを、ぜひお願いする旨申し上げました。要するに、あきる野市は、全国 3,300の自治体のリーダーとしての役割を担っているわけであり、それを着実に実行することを期待されていることと私は思っております。
何度も申し上げますが、今、地方自治体は地方分権の進展、少子・高齢化の到来、IT革命による高度情報化の進展、国際化、ごみ問題を含めた環境問題、行政改革の推進等大きな課題を抱え、行政運営は極めて厳しい状況にあると言っても過言ではないと思っております。
そこで、全国から注目されているこのあきる野市のトップリーダーの市長として、大胆かつ思い切った発想のもとに、自信を持って行政運営を進める姿勢を持っていただきたいという切なる願いを持って、行政内部、議会対応、市民協力の3点に分けてお伺いいたします。
まず、1)について、執行機関の体制充実強化についてでございます。
これについては、
アとして、やりがいのある職場づくり。
イとして、人事考課と信賞必罰制度について。
ウとして、職員研修について。
の3点でございます。
2)として、議決機関である議会とのかかわりについて。
アとして、常日ごろから情報提供と情報交換について、どう考えているか。
イとして、市長提出議案と議会対応について。
この2点についてお伺いするわけでございます。
3)については、重要事案の市民等への周知徹底と理解についてでございます。
アとして、今回、いろいろ議論をされてきておりますが、各種公共料金の改正に伴う市民等への周知徹底方策について。
イとして、その理解を得るために、なお一層の行政サービスの充実強化について。この2点についてのお考えをお聞きしたいと思います。
特に私の質問は、いろいろな角度で今回の多くの先輩議員さんの質問の中にもありました内容が含まれておりますが、私が期待している市長さんの回答は、一般論ではなく、田中市長の政治ポリシーあるいは哲学からお答えをいただくことを、ぜひ期待して登壇の質問といたします。
118: ◯議長(田中良一君) 登壇による質問が終わりました。
答弁をお願いいたします。市長。
〔 市長 田中雅夫君 登壇 〕
119: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの石井議員の御質問にお答えいたします。
質問のあった順に答えてまいります。
最初に1)のアの、やりがいのある職場づくりについて、からお答えいたします。
私は以前にも申し上げましたように、職員一人一人が目を輝かせ、いきいきと自信を持ち、また、やりがいを持って仕事に取り組むことができる職場環境をつくることが大切であると考えております。
そのためには、組織の充実、適材適所への職員配置、人材の登用、また、職員研修の充実等を自治体運営の責任者である私の判断で行っていくことが急務であると考えております。
次に、1)のイの人事考課につきましては、平成12年3月に制度を導入し、職員の能力開発、指導育成、昇任選考等に活用してきております。
また、試験または選考等による昇任、昇格の制度を確立するため、任用制度の導入の準備をしているところでございます。
次に、1)のウについてお答えいたします。
地方分権の推進を中心に「新・地方自治法」が施行され、地方行政システムが大きく変わり、地方自治新時代を迎えようとしている今日におきましては、社会経済情勢の目まぐるしい変化と、高度化、多様化する住民ニーズに一層適切に対応することが求められております。
そのためには、職員一人一人が全体の奉仕者であることを改めて自覚し、意欲を持って職務に取り組むことと、住民への行政サービスの担い手としての心構えや効率的な行政運営を行うための経営感覚を身につけることが一層求められるわけであります。
職員の研修につきましては、東京都市町村職員研修所での研修を軸としまして、市独自研修や自治大学校など他の機関への派遣研修によって実施しております。
市独自研修では、現在、中堅職員を中心として、政策立案研修を実施し、国際化、高齢化社会への対応あるいは高度情報化の進展に対応し得る専門職の育成に努めております。
また、課長補佐、係長級の研修においても、職員に市長の考え方を伝え、意見交換も行っており、今後も多くの職員の意見を聞き、行政運営に当たりたいと考えております。
次に、(1)の2)議決機関である議会との関わりについて。
まず、ア、イとありますが、一括して答弁させていただきます。
スムーズな行政運営を図るために、私としましては、積極的に情報の発信を心がけておりますし、議員の皆さんとの十分な情報交換が必要と認識しているところであります。
また、提出議案が効率よく審議され、賛同が得られるよう努力してまいりたいと思います。以上でございます。
120: ◯議長(田中良一君) 企画財政部長。
〔 企画財政部長 前田和利君 登壇 〕
121: ◯企画財政部長(前田和利君) (1)の3)各種公共料金の改正に伴う市民等への周知徹底方策は、について御答弁申し上げます。
御承知のとおり行政改革大綱に基づく今回の公共料金の改定につきましては、国民健康保険税、保育料、下水道料金、給食費であります。これらの公共料金の中で国民健康保険税と下水道料金は条例改正が必要でありますので、今議会におきまして議案として御審議をいただくものであります。
その他、保育料につきましては、11月20日に規則の改正を行い、さらに給食費につきましては「あきる野市学校給食センターの設置及び管理運営に関する条例」に基づき、10月25日開催の
教育委員会で改定が決定されたものであります。
このため、条例改正が必要でない保育料と給食費につきましては、速やかに市民の皆様にお知らせすることが大変重要と認識しておりますので、まず、12月15日発行の広報によりまして、広く周知するとともに保育料につきましては、各保育所の保護者に対する説明会や通知などを行い、給食費につきましても、
教育委員会を通じ保護者に対しまして通知を行ってまいりたいと考えております。
また、国民健康保険税と下水道料金につきましては、条例改正の議決後、速やかに市民の皆様にお知らせする観点から、平成14年1月15日発行の広報によりまして、広く周知してまいりたいと考えております。
さらに国保の被保険者に対しましては、通知を行って対処してまいりたいと考えております。
以上、広報や通知などによりお知らせする一方、市のホームページにおきましても広く周知に努めてまいりたいと考えております。
次に、イの「理解を得るためのなお一層の行政サービスの充実強化」につきましてであります。
今回の公共料金の改定は、平成12年4月に改正した手数料や10月に改正した使用料とともに、行政改革大綱による「
受益者負担の適正化」に基づく改定であります。
この行政改革大綱では、「
受益者負担の適正化」を初めとする財政健全化に向けた取り組みや、行政体制及び組織・人事体制の確立などの改善に努め、真に必要とされるものへの再配分を行い、市民要望にこたえられる体制をつくっていくことにあると位置づけています。
現下の厳しい財政環境の中で、限られた財源で多くの施策を遂行していかなければならないことは言うまでもありませんが、これまで取り組んでまいりました行政改革の効果を最大限生かし、真に必要とされるものへの再配分を検討して、行政サービスの充実強化に取り組んでまいりたいと考えております。
具体的には、これまで進めてまいりました施策などに基づきまして、主な行政サービスを想定しますと、まず、福祉分野では、西秋留保育所の整備による待機児の解消や総合福祉センター設置に向けた取り組みなどにより、福祉の増進を図ることが考えられます。
また、都市整備分野では、市道整備の充実や調整区域での下水道整備の促進などにより、生活環境の整備を図ること。
教育分野では、校舎の大規模改造工事を初めとする教育施設の整備や学校給食における素材の高品質化、小学校におけるコンピューター機器等の整備などにより、教育環境の充実を図ることなどが想定され、多くの分野に対しまして行政改革効果による財源を配分することが考えられます。
いずれにいたしましても、平成14年度の予算の中で、行政改革効果を反映してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
122: ◯議長(田中良一君) 答弁が終わりました。
再質問がありましたらどうぞ。石井仁君。
123: ◯6番(石井 仁君) 前任の浦野議員が大分簡単明瞭に質問し、簡単明瞭に的確なお答えをいただいて短時間に終わらせておりますので、ちょっとやりづらいんですけれども、私、ちょっと時間をいただきたいと思いますので、再質問させていただきますので、ぜひ、議長さん、お許しいただきたいと思います。
いろいろお答えいただきましてありがとうございました。
地方自治制度なんですけれども、市長さんは選挙に出られた。我々こちらにいる24人も議長を含めて選挙で出てきた。公職選挙法によって直接選挙で出てきた我々でございますので、一つは行政側と議会側は、先ほど私もちょっと言わせていただきましたけれども、二輪のよい関係ですね。そういうふうに持ちつ持たれつの関係にいかなければならない。二元的代表制をとっているという考え方を、私、持っているんですけれども、先ほど来、いろいろな人の質問の中には、今日の地域の問題解決に当たっては、当事者である地域の市民、これを除いてはこれからは考えられない。真の地方自治をつくるためには、住民総参加行政をこれからやっていかなければならないんだということで、私は、9月に市民条例の策定についての御質問をさせていただきました。今回も2番議員の町田議員さん、それから宮沢議員さんですか、やはり条例の関係に触れながら、まちづくりについては市民の協働あるいは参加、こういう形で新しいまちづくりをつくるべきだというような発言がございました。私もそのとおりだと思っております。
そういうことで、これからの行政は、町田議員も言ってましたけれども、行政にはいろいろなノー・ハウがある。これを市民とともに出し合って、市民と一体となった協働の中でまちづくりをつくるというのが基本になってくるんではないかというように考えているわけでございます。そういうことで二輪の関係から三輪車の関係になってくるんじゃないか。わかりやすく言えばそういうものじゃないか。みんな重要なんだよというところで、今回、三つに分けて質問させていただきましたことを御理解いただきたい。
まず、市長さんの足元でございます。これは職員です。
私、「戦国の武将で好きな人はだれか」という質問を受けますと。一番好きなのは織田信長なんです。それから2番目が甲斐の虎と言われる武田信玄。武田信玄は、いろいろな歌で皆さんも全部知っていると思うんですけれども、人は石垣、人は城ですか、それから、情けは味方、仇は敵と、ちょっと、私、手伝ってもらいましたけれども、私、緊張していますので。根が小心者なので。そういうことで、私は、武田信玄の考え方というのは攻めだと思うんです、攻撃の性格を持っているんじゃないか。守りについては、やはり城がなくても、堀がなくても、石垣がなくても、自分の子分である手下、あるいは散らばっている農家の人たちが、信玄の物の考え方をよく伝わって、そして甲斐をみんなで守ろうという発想があって、そういう歌ができたと私は思っているんです。ですから、このあきる野市には、このようなすばらしい市役所という城があり、そして、堀と石垣がないわけですけれども、それに変わる立派な職員が、市長さんの後ろにも部長さんが大勢いるわけです。あるいは多くの職員が、 600数十人の職員がいるわけです。その人たちは優秀な職員だと私は思っております。私もそちら側で経験しておりますので、あきる野市の職員は、上の部類だというふうに私は自信を持って言えると思っております。ですから、さらにこの職員の人たちに市長の姿勢を示して、そしてやりがいのある職場ということを、私、今回、質問させていただいているわけですけれども、先ほど一般論でお答えをいただきました。私は、やりがいのある職場というのは、いろいろあると思うんです。私にも定義がないんです。実は、実際に私が仕事をやっていたときに、この課長は酒が好きでいつも連れていってくれるからいい職場だと、あの課長は怒らないから、すごくうちはやりやすい、家庭的な職場だと。これもやりがいのある職場だと思うんです。だけれども、私は一番肝心なのは、やはり市長の政治姿勢、ポリシー、これがやはり部長、課長、係長あるいは一般職員まで全部統一した情報を持つことが、これからの行政運営に大切なことだということを、私、思っているんです。
実は、戸沢議員さんが昨日、ポートピアの関係で、その辺の政策会議、どういう考え方をまとめたのかという質問があったんですけれども、私もそれに関心があるので、庁議規則がありますよね、庁議の内容というか、トップの方の会議に、まず経営会議がある、これは市長さんが主催。それから政策会議、これも市長さんが主催でやる。あと調整会議が企画財政部長さん。助役さんが部長会議の主催。この四つが主体になった庁議規則があるわけです。どうもこれちょっと私は、これでは市長さんと課長さんの間柄、あるいは市長と係長、職員との関係、この辺の情報の伝達というのは、現在、どうなされているのか。あるいは市長は、今後どう考えているのか。私の今までの質問に対して、市長、その政治ポリシーをお聞きしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。
124: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの御質問にお答えします。
最初の前段では、執行部、議会、それから市民、この市民の参加、協働ということで御質問ございました。確かにそのとおりでございまして、行政というのは、私ども執行部だけでできるものじゃない。議会ももちろん大事です。でも、執行部と議会だけでできるものじゃない。やっぱり一般市民の参加、協働があって初めて進展するわけですから、この点については石井議員と私も同じ考えです。
それから、2点目の市長と、それから部長、課長、係長級、いわゆる職員とのコミュニケーションといいますか、政策その他においての共通認識が欠けているんではないかと、こういうような御指摘をいただいたわけなんですが、今言われましたように、経営会議とか政策会議あるいは調整会議、そこでまとまったものは、今度は助役が部長会議にかけておりますので、私が、ちょっとその間のところで顔出しができない部分があるかなと、これは私も承知しております。私は部長会議にはあまり出ないですから。ですから、部長会議の方は助役がやっておりますので、私と部長あるいは課長、係長との間というのは、ちょっとコミュニケーション欠けているかなと、そこは私も認めておりますが、ただ、研修等においては若い職員全部集めて、そして私が直に係長さんクラスの者といろいろと意見交換はしてやっております。
そういうことでございますので、ただいまの御質問の趣旨はよくわかります。これからそういった御意見も参考にしながら、さらに市長と一般職員との間のコミュニテケーションもよく図っていきたいと、こういうふうに考えております。以上です。
125: ◯6番(石井 仁君) 市長の姿勢を聞いているわけですので、現状は、今、わかりました。私が言っているように、やりがいのある職場は、いろいろな定義があると思うんですけれども、一人一人によって違うと思うんですけれども、一番大切なのは、情報が末端の窓口の職員と市長が、なくてもいいものがいっぱいあるわけですから、あってはいけないものもあるわけですね。市長だけ持っていればいい、あるいは幹部だけ持っていればいい。だけれども、ほとんどのが、今、情報公開制度あるいは市民参加、こういう時代ですから、窓口の若い職員、この人たちも同じ情報を共有していながら市民と接するということが、これが一番大切なことだと思っているんです。そういうところで、市長さん、ぜひ、やっていると思いますけれども、例えば、これだけの庁舎の中で庁内放送がある、あるいは、また、これからでもいい、どういう形でやっているかわかりませんけれども、また聞けばいいですけれども、これは担当部課長さんでいいんですけれども、庁内に市長のそういう考え方が生の声で伝わる、あるいは文書で伝わる、庁内報とか。そういう手法っていうんですか、そうやって徹底していくんだという姿勢を、市長さん、持っているのか、これから持っていくのか、そういうようなところを、ちょっと考えをお願いしたいと思います。
126: ◯市長(田中雅夫君) それはもちろん持っております。これがなかったら、この庁舎内の約 600名の職員がおりますけれども、これの意思の統一はできませんので、それは十分考えております。
127: ◯議長(田中良一君) ここで休憩といたします。
再開は2時25分といたします。
午後2時10分 休憩
────────── ◇ ──────────
午後2時25分 再開
128: ◯議長(田中良一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
石井仁君。
129: ◯6番(石井 仁君) それでは、やりがいのある職場については、市長さんからお答えをいただきましたけれども、先ほどの冒頭のお答えの中に課長補佐職、係長職ですか、この人たちの意見を吸収して、いろいろ話し合ってコミュニケーションを深めているというお話がありました。これはすばらしいことであり、特に、今後、このあきる野市を背負って立つのは、その人たちだと思うわけですので、ぜひそれを続けてやっていただきたいということと、できれば、せっかくこの人たちの言われたこと、私は結果は聞いてないですよ、ただ、この人たちの意見を、市長さん、やはり受けて立たなきゃいけないと思います。それをどこかで市長さんの政治姿勢の中に盛り込んでいく、これがやりがいのある職場づくりであり、やりがいのある職員づくり。これで必ず職員はどんどん伸びていくと思うんです。ぜひそれの辺を、これからもこれを続けていただくとともに、市長さんも大変忙しいことだと思いますけれども、多くの職員の意見をぜひ聞いて、それを市長さんの政治姿勢あるいは行政の運営の一つの形に表していただくことを、ぜひお願いしたいと思います。
次に、人事考課と信賞必罰制度についてでございますけれども、この辺も人事考課始めて、平成12年2月21日ですか、訓令第1号でできておりますけれども、この内容を見ましても非常にすばらしい規定ができているわけですので、ぜひこれを進めていただきたいと思います。
特に人事考課については、いろいろな難しい問題が出てくると思うんです。というのは、課長以上の人が評定者になるわけですから、課長以上の数でも相当いると思うんです、評定者の方が。これを統一した、公平平等に職員を評価するというのは、大変難しい問題である。私事とかそういうものを入れると、やはりいろいろな問題が出てきますので、ぜひ評定者の研修っていうんですか、これも大切なことだと思います。これは職員を評定する以上に大切なことだと私は思っております。ですから、ぜひその辺を。年に1回やる予定で進めているようですから、ぜひその前には、評定をする側の人たちが、もう一回原点に返って、その評定の仕方というものをもう一回洗ってみる。こういう方法をぜひやっていただく。そして、職員に信頼される評定、人事考課をやっていただきたいというふうに思っています。
それから信賞必罰制度。
信賞の方は、ぜひいい職員、これはどんどん昇格させたりして進めていただきたい、このように思います。
それから、罰の方は非常に難しいと思いますけれども、やはり厳しさを持って臨む。これは市長さんがやっぱりやらなければだめです。市長さんが、どんどん下に伝えていかないと、職員同士ですからあとは。市長さん以外の人は。助役さんいるし、教育長さん、収入役さんは理事者ですけれども、あとはみんな職員ですから、同じ仲間ですから、やはり市長さんの姿勢と、それから市長さんが責任を持つという声が、その人たちに必ずいい結果をもたらすと思いますので、ぜひその辺をよろしくお願いしたいと思います。
それから、人事異動とかそういう問題で、今回、私、自己申告制度。
実は昨年の12月に、やっぱりこの議会だと思いますけれども、政和会の会長である野村議員が質問している中で、職員の申告制度、これについては、「やっておりません」で回答が終わっているのかな。今回も、先般、計画の中では「検討いたします」というお答えが返ってきているんですけれども、1年間あるわけですよね。それで、今、ここで「検討します」と言うのは、その間、何をしていたのかな。だから、うちの会長の質問は、質問一つやっていませんで、終わっちゃっていたという、これは問題あるんですよ。そういうことじゃないんでしょ、それだったらいいんですけれども。やはりこれは市長さん、その質問のときに受けたら、野村議員が質問したことについて検討します。これを指示すればいいんですよ。そうすれば必ず検討して今回できているような状況です。来年、人事異動の時期に来ると思うので、それをまず。
自己申告制度というのは、職員はいやがらないと思うんですよ。例えば、適材適所と言っていますけれども、適材適所というのは、第三者的に課長や部長が見て適材適所というよりも、本人の自己申告制度をつくることによって、本人に責任が出てくるわけですよね。例えば、私は、どこのこういうことが得意だということになる。だから、ぜひ職員の自分のやる気を起こすためにも自己申告制度というのは、これから貴重な材料になると思うんです。ぜひそれは実行していただきたいというふうに思っておりますので、その辺ちょっとお伺いいたします。
130: ◯議長(田中良一君) 助役。
〔 助役 荻原 尚君 登壇 〕
131: ◯助役(荻原 尚君) 市長中心に質問いただいておるわけでございますけれども、この問題については事務的な問題でありますので、私の方から答弁をさせていただきます。
野村議員さんからの質問のときに、検討すると、確かに総務部長の方から答弁しておるわけでございますけれども、実は内部として、来年度スタートできるように指示はしました、私。今まで何が問題なのかということでありますけれども、この考課そのものは、よく議員さん御承知だと思いますけれども、年間の目標と将来どういうことをしたいか、こういうふうなものを職員みずから記載をする。これは非常に将来のやる気を起こす動機にもなるわけでありますので、やらなければいかん。組合との協議一つあるんです。これがプライベートの問題、ここの問題、これをどこまで市長が把握するかという問題があったわけです。例えば、家族構成の問題だとか、幾つかあるんですけれども、この問題についての微調整が残ってしまったと。実は、私も総務部長を経験しておりますけれども、そのときに人事考課だとか自己申告制度、これが、今、御質問の自己申告ができなかったんです。で、異動希望に変えてスタートした。それが満足した形ではなかったんですけれども、もう来年からできるように考えて指示をしたところでございます。以上であります。
132: ◯6番(石井 仁君) 自己申告制度については、ぜひそういう形で進めていただければ、恐らく今の時代ですから職員組合の方も、やはり行政側のそういう運営の中には全面的に協力していただけるんではないかと。特にあきる野市の組合は、この間の給与の関係でも非常に御理解をいただいているというようなことを、ある所で聞かさせていただきましたので、ぜひ誠心誠意その辺は話をして理解を得るように、ぜひお願いしたいと思います。
それでは、次に研修の関係に入らさせていただきたいと思うんですけれども、今までみんな関連しているんですけれども、研修は非常に大事だと思いますし、私、先ほど来、東京都市町村の研修所に行く研修、それから、自治大学へ行ったのもある。それから独自研修。いろいろやられているようで、非常に幅広くやっているんで期待をしているわけでございますけれども、前回、うちの奥秋議員さんが教職員の研修の問題で
教育委員会の方に投げかけておりましたけれども、私は市の職員も、やはり民間のこういう施設等へ行く研修させるとか、現場研修ですね、これもあっていいんじゃないかな。それから、この間、ちょっと総務部長さんに聞いたんですけれども、東京都へ1年間派遣させる職員、こういう研修もあっていいのかな。これもいろいろやっているわけです。特に東京都の地方課あたりへ若い職員を送り込んで、東京都の職員とあきる野市の職員との交流、人間関係、これが行政の中にいい面でプラスになってくるんじゃないかと、そういうふうに思いますので、そういうことで東京都の研修あるいは民間のデパート等に行っての接客技術ですかね、あるいは福祉部もいますので、民間の福祉施設へ行って、全然仕事が違ってもいいですから福祉関係の、福祉の職員が行くんではなくて別の市の職員が行って研修をすると。そういう研修の内容というか研修方法ですね、この辺。これも市長さんなんですけれども、やっぱり思い切ってやった方がいいと思うんですよ。それで、それをどう評価していくかというのが。その辺のお考えをちょっとお聞かせ願いたいと思います。
133: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの御質問で、特に東京都への出向といいますか研修、これはずっとやってきました。現在は、今ちょっと行ってないですけれども、五日市町のころ、秋川市のころ、ずっと行ってまして、やっぱり行ってきますと、いくらか見ていて行政に取り組む姿勢が変わってきているなと、その効果は私も認めております。そんなわけで過去にやってきております。
ほかの民間会社というのは、ちょっとやってないんですけれども、また勉強になる所があれば、ひとつ送ってみたいと、こんなふうに思っておりますが、とにかくそういうことで、東京都あるいはさっき申し上げたように自治大学あるいはまた市独自の研修、これは大体各界で現在活躍している人、すっかり活躍して、何て言いますか有名人といいますか、文学界、スポーツ界、いろいろなところから呼んで、聞いていただいて、そして職員が、それぞれ幅広くこれからの職に取り組めるように。いいですね、これも本当にいいです。そんなことで、一応、そういった研修は、今やっております。以上です。
134: ◯6番(石井 仁君) もうちょっと市長さんに。
私の言っていることだけじゃなくて、研修というのは非常に大事だ、私もそう思っている。だから、もっといろいろな工夫をしながら職員とともにやっていくという姿勢を聞きたかったんですけれども、同じと受けとめて、私のいいように解釈させていただきますので、そうところはぜひ。
実は、きょう初めて私さっき総務部長さんに聞いて気がついたんですけれども、私、根っからの小心者なんで、こういう所で2度目の質問なんですけれども、上がってしまうんですよね。それで、できるだけ傍聴席は、大勢いると上がるんで見ないようにしていたんですよ、今まで。きょうたまたま傍聴席に、うちの職員、市の職員が2人いましたよね、午前中。私、「何で来ているんですか」って総務部長さんに聞いたら、研修の一環で係長さんクラスですか、来ているんですよね。こういうことはやっぱり出さなきゃだめですよ。市長さん、これやっているんだって。議会の中で議員と行政側のこういう議論をしているところを見ると。係長、課長補佐クラスは、今度は、そちらに出て答弁しなければならないわけですから、直に見るということは大切なことなんで、私、不勉強で申しわけなかった、きょう初めてなんですよ、聞いたのは。「何で職員いるんですか」って。そうしたら「研修のために来ている」。やっぱりこれこそ研修なんですよね。だから、こういういい事もどんどんやっているわけですから、ぜひその辺はこれからも進めていただきたいというふうに思っております。そういうことで、この辺は要望で終わらせていただきます。
次に、2)の議決機関である議会とのかかわりについてということでお聞きするわけですけれども、私も冒頭言えばよかったんですけれども、一緒にお答えいただきましたので、ぜひ市長さん、考え方とすれば、議会の我々、二輪ですね、議会関係についても、やはり情報を提供するし、あるいは議会の考え方も聞く。特に議案を提案するときには、通してもらわなければならないわけですから、やはりその姿勢が。議会、議長がいるし、各会派の友もいます。その人たちに伝わっていく必要があると思うんです。本来は満場一致で可決させてもらうのが市長の手腕だと私は思うんです。ですから、特に人事案件、9月に初めて定例会議に出て、行政と議会とのかかわり、これについて、ちょっと、私、疑問に感じたことがあって、今回、この質問をしたわけなんです。
本来は、私、9月に、新しい時代のまちづくりの基本的スタンスということで質問していますので、この部分は解決して、こういう関係のところはクリアして、その土台になって新しいまちづくりって、そういう発想で私はいたわけなんですけど、もう一回逆戻りして、きょうこういう質問してしまったんですけれども、できれば市長さん、その辺は。
私、1年議員ですから、私が言うのが一番いいのかと思います、新人だから。先輩方の議員は恐らく言いづらいのかもしれませんけれども、私は、やはりこういう議会というのは議決機関ですから。それから一般市民の選挙で選ばれた24人ですから、市長さんもそうですけれども、大事にしなければいけないと思うんです。私は、そう教わってきたんですよ。議員さんは何しろ選挙で勝ってきた人たちだから、それを大事にしなさいということを、いろいろな人から教わってきた。ですから、私は、市長さんも自分で選挙に出てきているわけですから、やはりその辺を大事にしていただきたいなと思います。
今回、新聞にも出ておりましたけれども、東京都議会が給与削減の問題とホテル税の問題を、今回、12月の定例会に出していますよね、石原都知事が。これに対しては、一番の与党の自民党が難色を示しているという。あれだけ都議会議員の人たちが危ないというのに通る。あれだけの自民党が勝利をもらたしたのは小泉さんのおかげかもしれませんけれども、石原慎太郎知事のおかげでもあるわけです。これ御手洗議員さんも恐らくはそう言えばわかると思うんですけれども、(「そのとおり」と発言する者あり)それなのに今回の12月の都議会は、給与削減の問題、それとホテル税の問題で自民党は難色を示しているんですよ。最大65人の人たちが。これはなぜかと言うと、一番最後に書いてあるんですけれども、「これの背景には、議会への根回しをあまりしない知事の議会軽視という不満や、来年度予算の配分をめぐる────」、来年度予算の配分をめぐるというのはいいですけれども、この辺の2、3行なんですよ。これでもって石原知事を敵に回して、お世話になった連中みんな65人が反旗を翻しているという記事が載っているんですよ。これだけ議会と行政の間というのは、変な意味ではないですよ、変な意味じゃなくて、いい面での関係というのを持っていく必要があると思うんですよね。これを忘れると。私は勝手に言います、知事も有頂天になっているんじゃないか、あるいは都議会のみんなトップ当選っていうか、それで有頂天になっているんじゃないか。有頂天同士がぶつかっちゃって、こういう問題が起きているんだと。恐らく批判されると思いますよ、私が言っていることは。私、そういう面がいっぱいあるんじゃないかと思うんです。ですから、私は今回、都議会は都議会、もう一回我々議員も考えなければいけない。あるいは市長さんも、それだけの自信と責任を持って、これからやっていただくということが大切かと。いくらでも応援しますよ。ぜひそういうことで、こういう問題を一つ例に挙げまして議会とのかかわりというものを、ぜひ。私、新人でこんなことを言って申しわけないんですけれども、実は新人が一番言いやすいなというので言わしていただきますので、ぜひその辺を御理解をいただくとともに、その辺の考え方を、もう一度お聞かせいただきたいと思うんです。
135: ◯市長(田中雅夫君) お答えいたします。
先ほど最初の答弁で申し上げましたが、スムーズな行政運営を図るために、私としましては、積極的に情報の発信を心がけておりますし、この次なんです、議員の皆さんとの十分な情報交換が必要と認識しているところでありますと。そして、今、いろいろ言われてます。今回のこの議会を控えて政策研究会、これ11月のいつだったですか、やりました。そして提案します諸議案を説明いたしまして、それで御質問ありますか、いろいろ聞いて、もしあるんだったら、またということで別れて、それから私の方でちょっと説明不足があったのは、ちゃんと政和会の会長さんにも、こういうわけで、ここはこうだったよと説明に行ったり、いろいろしているんです。
そういうことで、今、都議会の例を出されましたが、確かに行政を進めるにおいては根回しという、議案を提案する場合も、こうだ、こうだと根回しをちゃんとしておいて、そして議会にかけないと、いろいろなつまずきといいますか、何かそういうあれが出てくるわけなんですが、その点は、私も十分承知をしておりまして、極力議会の各会派の皆さんには、いろいろ質問があったりして呼ばれれば行って説明するし、私がいなければ助役、ほかの担当も行きますんで、これからも、そういう点は、よく連携を密にしていかなければと、こういうふうに考えております。以上でございます。
136: ◯6番(石井 仁君) 市長さんがやっている政策研究会等いろいろ議会側に配慮していただいているということは私はわかっているんです。これ以上、私、言うとしつこくなりますので、さっき市長さんむっとしたような顔をしていましたんで、これ以上言いません。言いませんけれども、私の気持ちもわかっていただきたいんだというのもあるんですよね。そうした方がよろしいんじゃないかなというふうに思います。
時間もありませんので、最後になりますけれども、最後は一番大事な市民に対する理解と協力、協働っていうんですかね、これはやっぱり大事だと。最終的には市民の参加ということとか、そういうことでいろいろ進めていただくわけですけれども、私、やはり一つの料金を改正するということは、これはやむを得ないと思うんです。これをどう説得するかというのは、そこの市の姿勢をある程度市民も理解してくる。姿勢を変えていくとか見えるところでやっていく。これが大事だなというのをつくづく感じていますので、ぜひ関係部局だけではなくて、全職員が一丸となって市長の姿勢の中で一丸となって市民に住民サービスをさらに提供していくということは、さっき企画財政部長さんからお話がありましたので、十分理解いたしますので、ぜひ、それが見える範囲でやっていただければいい。
私も議員になる前にも市の方に来まして、窓口事務をいろいろお願いしても、非常に親切に、あいさつもちゃんとしてくれますし、親切に対応してくれる。これは非常に市民は気持ちよく帰れるんですよね。気持ちよく来て、気持ちよく帰れるということは、そこに市を信用し、理解していく。ですから、多少、そこには改正があって負担があってもやむを得ない。そういう判断が出てくる。この庁舎、80数億円というように一般には言われていますけれども、これは安い物にしていった方が思うんです。高いとかむだ遣いとかそういう批判があるようですけれども、私も選挙中は安い物にしなければいけない。というのは、行政、我々議員、それから市民が一体となって、このあきる野市の発展のために、みんなで全力でやろうと、体を張ってやろうと、そういう考え方を持てば、この行政サービスの拠点にすれば、こんなの安い物ですよ、はっきり言って。そういう気持ちをぜひ皆さん持っていただいて、市長さん、ぜひこれからも、いくらでも一議員として、力あるかどうか知りませんけれども、いろいろな面でもあきる野市の発展のために全力を尽くしていきたいと思いますので、ぜひそういう姿勢を持ってやっていただきたいなというふうに思っております。
最後に住民参加の基本的なところ、それから住民に対する説得のところ、住民に理解してもらうと、その辺を一言言っていただきまして、私の質問を終わらせていきたいと思います。
137: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの料金改定ほか4件でございますが、こういうものの住民に対する説明でございます。これは随分各方面から、とにかくわかりやすく説明してほしいという御意見をいただいております。いつも答えるのが、広報でと、言っておりますけれども、これだけじゃいけないということで、最終的にはインターネットも利用するということなんですが、その間に通知を出したり、あるいはそれぞれの団体での説明会と言いますか、呼んでいただければ説明会を開いてもいいと、こういうことで改定する内容について、行政側はこういう考えでやるんだよと、ぜひ御協力をという形で、これからも落ちがないように説明はしていきたいと、こういうふうに考えております。
以上でございます。
138: ◯6番(石井 仁君) 田中市長の与党というか、保守会派というか、そういう政和会の一員として、非常に聞きづらいことも聞きましたけれども、私も自分に言い聞かせているつもりで質問させていただきましたので、大変失礼なことがあったと思いますけれども、お答えいただきましてありがとうございました。
これで私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
139: ◯議長(田中良一君) 石井仁君の質問が終わりました。
次の質問者、19番目、澤田安次君どうぞ。
〔 12番 澤田安次君 登壇 〕
140: ◯12番(澤田安次君) 12番の政和会の澤田でございます。
前の人が市長の姿勢を問う、そして、私の後、また市長の姿勢を問うと、間に挟まれて大変やりにくいなというふうに思っておりますけれども、通告いたしました。しばらくの御辛抱賜りたいというふうに思います。
今回は4点について質問をさせていただきます。
まず、(1)として、公共施設の管理について、以下お伺いをいたします。
各小学校、新庁舎、特に外構あるいは体育施設、公民館及び生涯学習施設、それから市内各公園、五日市郷土館及びふるさと工房等の管理について。
次に、(2)といたしまして、五日市勤労福祉会館について。
この件については、私も何回か質問をさせていただきました。今回、来るべきときが来たのかなと。そこで、ひとつけじめの意味も踏まえ再度質問をさせていただきます。
市は、今回、どう結論、方向が出されたのか。まず詳しい答弁をお願いを申し上げます。
続きまして、(3)公共下水道整備についてでございます。
特に増戸駅周辺においては、皆さん御承知のとおり市街化区域でありながら、大変取っかかりが遅くなっているわけでございます。現在の森ノ下地域の進捗状況、できればその後の整備計画についてお伺いできればと思います。
(4)といたしまして、資源循環型社会づくりについてお伺いをいたします。
以上、登壇での私からの質問とさせていただきます。
141: ◯議長(田中良一君) 登壇による質問が終わりました。
答弁をお願いいたします。
学校教育部長。
〔
学校教育部長 遠藤喜義君 登壇 〕
142:
◯学校教育部長(遠藤喜義君) (1)市内公共施設の管理について、1)の各小中学校の管理状況についてお答えいたします。
小中学校の管理につきましては、各施設の現状を把握して異常等の有無を確認し、本来の構造や機能を正常に確保するための施設設備の維持管理と、学校運営上必要な態勢を整備するための管理に大別されると考えております。
各施設設備の建物等構築物や、設備器具・機材等の維持管理につきましては、委託業務等により定期的な保守点検を実施する中で、日常の状態を把握し、危険箇所や正常な機能を有しているか調査の上、異常等が見つかった場合には修繕等で対応し、学校教育活動に支障が生じないよう努めております。
また、学校運営上、必要な管理につきましては、施設本来の安全性を確保することはもちろんでありますが、児童生徒等の安全性に配慮し、安心して学べる教育環境を整備する必要があると思っております。
そのためには、安全な学校づくりを目指し、施設設備の適正な管理と、よりよい教育環境を推進させなければならないと考えております。
また、本年6月に大阪教育大学付属池田小学校で起きた児童殺傷事件は、全国の
学校関係者に大きな衝撃を与え、この事件をきっかけに改めて学校の安全管理が見直され、本市においても全教職員に防犯ブザーを配付するとともに、今年度非常通報システムを設置することとなりました。
さらに、来年度からの学校週5日制の実施や学校開放時の安全の確保についても課題であると考えています。
現在、各小中学校の校舎については、機械警備を実施しております。また、シルバー人材センターへ委託して、学校の始業時と終業時に校舎内の施錠等の確認や機械警備の解除とセッティングを行っております。
今後、学校の管理については、施設設備面や安全確保を含め、地域に開かれた学校づくりを目指している各小中学校の実態を考慮し、市民ニーズも視野に入れた中で充実を図っていきたいと考えております。以上です。
143: ◯議長(田中良一君) 総務部長。
〔 総務部長 田辺宣昭君 登壇 〕
144: ◯総務部長(田辺宣昭君) (1)の2)庁舎の管理、特に庁舎周辺の外構工事等についてお答えさせていただきます。
初めに庁舎の外構工事ですが、12月5日入札により株式会社岡部組と業者が決定しました。工期は3月15日の完了となっております。
また、庁舎の植栽工事につきましては、入札により株式会社石川造園に決定し、工期については3月15日の完了となっております。
なお、都道からの出入りが困難等につきましては、市で行う「あきる野市新庁舎前交差点改良工事」と並行して行う東京都の五日市街道交差点部車両走行区分改修工事に伴い、庁舎前のバスベイ、バスの停留所でございます、を庁舎出入口から西へ2メートル位置移動するという計画で進められており、これにより出入りの困難は解消されるものと思われます。工期につきましては3月15日の完了予定です。
145: ◯議長(田中良一君) 社会教育部長。
〔 社会教育部長 橋本武久君 登壇 〕
146: ◯社会教育部長(橋本武久君) (1)の3)、4)、6)について一括して答弁申し上げます。
初めに体育施設につきましては、屋内施設及び屋外施設があり、屋内施設は、秋川体育館、五日市ファインプラザ、市民プール、いきいきセンターがあります。
また、屋外施設は、
山田グラウンド、総合グラウンド等があり、屋内・屋外施設とも、管理は休館日を除き平日の昼間におきましては、職員と委託業者により管理を行い、夜間は委託による窓口事務や警備を行っております。
休館日や休日は、昼・夜を含めて一部職員と委託による窓口事務と機械警備を行っております。
次に、中央公民館の施設につきましては、休館日を除く平日の昼間は、職員等で行い、夜間は委託による窓口事務や警備を行っております。
次に、生涯学習施設としてのルピアの管理につきましては、3階と4階が市の管理区分となっておりまして、この3階・4階の管理は、職員による日常業務のほか、各部屋の貸し出し管理と維持管理になります。このうち、休館日、夜間の警備は、すべて委託によって行っております。
ルピア建物全体の管理につきましては、市・商工会及び秋川総合開発公社の三者で管理組合を組織し、共有部分となっているエレベーター、電機機械設備の保守点検警備等は秋川総合開発公社があたり、委託によって管理しております。
次に、生涯学習施設であります図書館の管理でございますが、平日昼間は職員による管理を行っていますが、電気機械設備の保守点検と休館日、夜間の警備を委託により行っています。
次に、五日市郷土館につきましては、平日昼間は職員により日常の業務を行い、機械電気設備の保守点検と、休館日、夜間の警備は、委託により管理をしております。
最後に、ふるさと工房でございますが、あきる野市観光協会五日市支部へ管理・運営を委託しております。委託料につきましては、平成13年度人件費相当分として4797万3629円となっております。なお、職員体制については、支部職員8名、嘱託員1名、パート・アルバイト6名となっております。
以上でございます。
147: ◯議長(田中良一君)
環境経済部長。
〔
環境経済部長 吉野俊郎君 登壇 〕
148:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) まず、(1)の5)市内各公園の管理は、について御答弁申し上げます。
現在、市内には53カ所、面積は20ヘクタールを超える広さの市立公園があります。日ごろから各地域住民の方々の御協力をいただき管理しているところであります。樹木の剪定につきましては、年1回専門業者に委託し管理しております。
また、緊急地域雇用特別事業によりまして、シルバー人材センターに委託し、公園パトロールを実施しております。定期的に各公園を巡回し、樹木の保護・育成、施設の点検・清掃、草刈り等を行い、公園内の異常の有無をいち早く発見し、事故等を未然に防ぐよう努めております。
さらに本年7月には、国からの指導により公園内に設置されている遊具での事故多発を危惧し、安全点検強化についての指導があり、実施してきたところであります。
今後とも、公園は安全で快適な憩いの場であることを目指し、管理してまいりたいと考えております。
続きまして、(2)の東京都五日市勤労福祉会館について御答弁申し上げます。
東京都五日市勤労福祉会館の市への移管につきましては、本年9月の第3回市議会一般質問におきまして、澤田議員より御質問いただきましたが、その後の状況について申し上げます。
東京都五日市勤労福祉会館は、澤田議員を初め関係者の方々の御尽力により平成14年3月31日まで東京都による運営が1年延長されました。
会館移管につきまして、市といたしましては、
五日市地区の振興、商店街の活性化等を重点に考え、各関係者と協議を進めてまいりました。その結果、商店街が望んでいるものとして、イベントが開催できるスペースを求められていることがわかりました。したがいまして、市といたしましては、実現については幾つかの問題もありますが、
五日市地区の商店街の各関係者の意見を尊重し、移管を受けない方向で、今後、東京都と協議を進めてまいりたいと考えております。
続きまして、(4)の資源循環型社会づくりについて御答弁いたします。
平成12年以降、循環型社会形成推進基本法を初めとする一連の廃棄物・リサイクルに関する法律が施行されました。これは、今までの大量生産、大量消費、大量廃棄の経済活動や生活様式を見直し、天然資源の消費が抑制され、環境への負荷が低減される社会を構築するために整備されたものであります。
循環型社会形成推進基本法は、事業者・国民の排出者責任を明確にし、生産者の拡大生産者責任の一般原則を示しており、市町村の廃棄物行政に最も関連のある容器包装リサイクル法や家電リサイクル法などの関連法を統括する役割を果たすことが期待されております。
当市においても、容器包装リサイクル法に基づき、空き缶、空きビンを資源として収集していますが、本年10月からはペットボトルも資源化いたしました。
また、家電リサイクル法の施行に伴い、対象品目であるテレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機の家電4品目を市の粗大ごみ処理品目から切り離し、民間業者に収集・運搬業務を要請し、法に則った処理へと変更いたしました。
今後は、循環型社会形成推進基本法の具体化に向けて、政府が平成15年10月1日までに循環型社会推進基本計画を策定し、推進していくものでありますので、市といたしましても、法律に則った地方公共団体の責務を果たしていく考えであります。以上です。
149: ◯議長(田中良一君)
都市整備部長。
〔
都市整備部長 田辺忠男君 登壇 〕
150:
◯都市整備部長(田辺忠男君) (3)の公共下水道整備について、13年度末完成予定の市街化区域内の進捗状況についてお答えします。
市の公共下水道整備については、事業計画に基づき平成13年度末までに市街化区域全域の完成を目標に進めております。
進捗状況は、平成12年度末の整備面積は 1,064ヘクタールとなり、市街化区域に対する整備率は95%となりました。
なお、平成13年度の整備は、小中野、瀬戸岡、伊奈森ノ下地区などを進めているところであり、今年度末には完了する予定であります。
151: ◯議長(田中良一君) 答弁が終わりました。
再質問がありましたらどうぞ。澤田安次君。
152: ◯12番(澤田安次君) いろいろと質問事項ございまして恐縮でございます。私の方もちょっと整理がつかなくて弱っておりますけれども、順を追って幾つか質問させていただきます。
最初に公共施設の管理について、あらゆる分野で質問させてもらいました。学校関係においては、今、部長さんより縷々説明ございまして、大変行き届くような中身がされているのかなというふうな感じがいたしましたけれども、一番肝心なのは、確かに教育関係、環境づくりは大変大事なことなんですけれども、部長の答弁の中に入っておりましたように、安全性もかなり大事な一つの一環ではなかろうかなというところで、1点だけお聞きいたしますけれども、
戸倉小学校の北東っていうんですか、東北っていうんですか、あそこに校庭に入る階段、新しく何かできた様子なんですけれども、安全性を考えるならば、なぜこれだけの階段をつくったときに、真ん中あるいは脇に手すりができてなかったのかな。私ちょっと上って下るときに大変。生徒ならば敏感でしょうから。ただ、学校関係というのは、いろいろな方たちが見学に行かれるし、そんな関係で安全性を重要視しているという、今、お言葉を聞きましたんですけれども、その点についてお答えを、まずお願い申し上げます。
153:
◯学校教育部長(遠藤喜義君) お答えいたします。
御案内のように
戸倉小学校はかなり起伏のある所にできております。ただいま御質問がありましたとおり学校の施設で児童・生徒の安全というのは第一というのは、常日ごろから私どもも考えているところでございますが、ただいまのお話の階段等につきましては、現地調査の上、改善を図っていきたいというふうに考えております。
154: ◯12番(澤田安次君) ぜひ現場を行って見ていただきたいと思います。
学校の関係については結構でございます。
続きまして、庁舎の管理でございます。
3点ばかり総務部長の方から御答弁ございました。3月には、一番肝心、3点は一応改善されるということでございますので、ぜひお願いしたいなと。
ところで、3点ばかりちょっと私が気のついたことを申し上げておきます。
というのは、まず、公民館に入る道が東側にございます。あの通路の出入りの、2本目ができるわけですけれども、通用ができないのかなと。まずその1点のことをお聞きして、もう1点は、今、駐車場、最近はとにかく数がいっぱいにとまられております。一応、ここは入れませんよ、ここは一方通行ですよ、という標識がございますけれども、まだまだ突っ込んで、また同じ方向に出てくる市民の皆さんがいらっしゃるわけです。大変危険があるのかなと。あるいは交差点になる所もかなりございます。庁舎内の事故は大変難しい問題を抱えるのかなという心配がございますので、まず西側図書館へ入る道路の使用、それから庁舎内の交通安全性の2点について、まずお伺いをさせていただきます。
155: ◯総務部長(田辺宣昭君) まず西側の第5庁舎に入る所の問題だというふうに理解して御答弁申し上げます。
ここの交差点につきましては、先ほど説明しましたように改修工事をするわけでございます。したがいまして、若干市の敷地の西側が削られるわけでございます。車は、ここの西側からは入れないようになっております。これは交差点の付近、それから道路の状態、ここから車を入れますと非常に危険なので、これは入れるようになっておりません。それから東側の、いわゆる駐車場につきましては、何点か指摘が既にされてまして、改修というか交通表示の計画がございます。まず、図面で、非常に説明しにくいんですけれども、入りまして、駐車して、南側から出る所の矢印をつけてくれというような要望がございますので、それは担当の方で検討しているわけでございます。
それから、私も感じているんですけれども、確かに庁舎に入って来まして真っ直ぐ行くようになっているんですけれども、たまたまこれを出てくる車も見受けられるわけでございますので、この辺の徹底につきましても、指導を徹底するようにしていきたいというふうに考えているところでございます。
156: ◯12番(澤田安次君) そのようにぜひお願いしたいと思います。
続きまして体育施設。特に昨年からいろいろと体育施設についても使用料を払いまして、その施設の利用というふうに相いなっております。そこで、橋本部長お聞きしますけれども、今、答弁の中にございました。大分、社会教育課においては、いろいろな施設を抱えているわけです。そこで、今、こういう形をとってやっておりますよという答弁ございましたけれども、実際、部長として、その施設、月に何回行っているのか。3カ月に1回行っているのかどうなのか、その点まずお伺いをしたいと思います。
157: ◯社会教育部長(橋本武久君) 今、御指摘いただきましたとおり何分社会教育施設は外の施設が多かったり、施設の箇所数も多いわけで、私、本当に満遍に行ければよろしいんですが、月、大体2回ぐらいは行かせていただいております。以上でございます。
158: ◯12番(澤田安次君) 月2、3回ぐらい行ってますか。だったらもっと管理がされていていいのかな。目のつけどころというのは、それぞれ見方がある程度の違いがございます。
それでは、一つの例として、さっき
戸倉小学校というふうに申し上げましたので、戸倉の運動場、専門分野であそこへひょいと行って、部長として何か欠陥があるか。これ、おかしいなという所ございます。市の運動場。
159:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) 戸倉のグラウンドの関係ですと、私どもの所管になるわけでございます。
大変管理が難しい所でございます。担当ともどもいろいろな工夫はしているんですけれども、使用の問題も含めて検討の余地はあろうかと思います。しかし、やはり地域の方々に御利用いただいておりますので、それなりの管理はいたしているつもりでございますが、難しさがあるのは現実でございます。
160: ◯12番(澤田安次君) すいません、担当を間違えまして大変失礼いたしました。ちょっとお聞きしたのは、私も戸倉の運動場が社会教育課なのかなと思って、勉強不足をまずお詫びをいたします。
あのグラウンドなんですけれども、いまだかつてローラー機械置きっぱなしになっていますね。それからベンチにしてもしかり。1塁側が大変下が地べたで草がぼうぼう。ところが3塁側はコンクリートを打っていてベンチもしっかりしていると。その裏の倉庫においてはガタガタ。しかし、中にはシャベルもしっかりした物がある。石灰も置いてある。でもいつでも持っていけると。トイレに関しては、まあまあという状況でございますけれども、やはり2時間、あそこ 800円払うわけです。やはりそれはそれでぴちっとさせてみてくださいよ。ぜひお願いしたいと思います。
そういうことで、では、こちらに向かせていただきます。
公民館あるいは健康会館がございます。そこは近いであろうから何回か行っていると思いますけれども、部長、あそこを通りまして、まず体育館の入口、どうしても気がつく物がありますよね。それから、健康会館の前、歩道がずっとありますよね、都立の公園へ抜ける。ああいう所にちょっと支障があるような感じはいたしませんか。
161: ◯社会教育部長(橋本武久君) 体育館の入口といいますと道路の部分でしょうか。それとも体育館の玄関の入口の部分。(「はい」と発言する者あり)
特に私では気がついておりません。それから、健康会館につきましても気がついておりません。申しわけありません。
162: ◯議長(田中良一君) 澤田安次君、今回、ちょっと場所、場所を随分多く言うようですから、わかりやすく言ってあげてください。答弁者がどこだっけななんて言っていると困りますから。
163: ◯12番(澤田安次君) 早く引き上げますよ。あら探しをするつもりはございません。
そんなことで、私が気がついたことは、まず入り口、とにかく草ぼうぼうですね。それから一番肝心なのは、ちょうど健康会館の前、あそこにチンチョウゲ2本あるでしょ。あれが横断歩道にかかっているんですよ、半分以上。それで段差があるわけ。夜、散歩、薄暗くなりますと、そこを避けなければならんから、段差から足を外すわけ。必ず事故起きますよ、あれ。それから、健康会館の入口、スロープになっていますよね。あれよく見てください。必ずアスファルト穴があいています。ついでに言っておきますけれども、ひとつそこの点検をしていただきたい、こういうふうに思います。
要は、私、今、質問をしているのは、こういうことをやっています、ああいうことをやっていますと口では何とでも言えるわけ。やはり自分が責任者であるならば、現場、現場へ行って、何がちょっと目につくものなのか。これは危険が伴うな、どうも利用者にしてみればおもしろくないなというのをチェックしてくださいよ。それが一番大事な仕事かと思います。
もう1点、私は要望いたしますけれども、やはりそういう現場、現場へ行きながら、
山田グラウンドにしてもしかり、あるいは
小和田グラウンドにしてもしかり、嘱託のメンバーいらっしゃいます。そういう人たちに一生懸命ああいうものを見て、落ち葉を掃いたり、枝を落としたりやっているわけですよね。やっぱりそういう人たちは、ただ受付事務だけでは寂しいので、つまらないんで、何か仕事をして1日を費やそうという意気込みを持ってますので、ぜひそっちの方も活力をつけるような姿勢をとってあげてほしい。ぜひお願いしておきます。
職員の活性化、活力については、前に石井議員の方から話がありましたけれども、ぜひ小さな組織の中であっても、そういう形の中で御指導賜りたいというふうに思います。その件は終わらせていただきます。
あと縷々ちょっと質問がございますけれども、中心的に料金利用をいただいているという中身の中で、2、3の質問、指摘をさせていただきました。
次に、ほかに移らせていただきます。
再質問に関して答えなければならんということで準備されたかと思いますけれども、お許しをいただきたい。
それでは、続きまして、東京都五日市勤労福祉会館のことでお伺いをいたします。
冒頭で申し上げました。私も何回となくこの件については、五日市地域の議員でないでありながら質問させていただいて、いろいろと支障来したこともあったかと思います。がしかし、たまたまたあそこに勤めていたということで、
五日市地区の先輩議員たちにお許しを賜りまして今日まで来たわけでございますけれども、1年間の余裕がありました。そして、読売新聞、新聞等で発表されておりましたけれども、今回限りに東京都は、立川市そして国分寺市、当東京都五日市勤労福祉会館に対して廃館をいたすと。ぜひ移管をしたいという意向の文言が出まして、これは皆さん全員が承知している中身かと思います。
そして、今、私もなるほどな、これも来るときが来たのかな。いつまでも頑張れないなというのは承知しております。がしかし、あの会館は昭和46年、いまから数えますと約30年間、この地域の活性化のために東京都が営業してきた。そういう中から踏まえて、今、部長からの答弁の中で、ただこういうふうになりました。イベント広場を考えています。だから、というふうな軽く時期の変更がなされたことについて、いささか寂しさを感じる一人でございます。
要は、これから一番課題なのは、今まで30年間、あの会館で利用された市民の皆さん、いろいろなサークルがございます。そして、もちろんそのカバーとして五日市地域総合センターを利用するようになるかと思いますけれども、まずそこへ移るときの配慮等々の説明があって、実は、本来ならばという筋書きがあって、こういうふうな形になりましたよと、ぜひそういう説明がほしかったなというふうな感じがいたします。いずれにしても、こういうふうになったらしようがございません。ただし、1点だけちょっと突きとめたいことは、立川市、そして国分寺市に同じ話がいっておりますけれども、その対応についてお聞きされましたか、されていませんか。
164:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) 多摩6館ございますが、そのうち立川市と国分寺市の勤労福祉会館につきましては、国分寺市、立川市は移管は受けないというふうな方向が出ている。東京都としては、直接的にそれら両館については、使用するというふうな方向が出ているというふうに聞いております。
165: ◯議長(田中良一君) ここで休憩といたします。
3時42分、再開です。
午後3時27分 休憩
────────── ◇ ──────────
午後3時42分 再開
166: ◯議長(田中良一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
澤田安次君。
167: ◯12番(澤田安次君) 途中で切られちゃって、どこまでいったかわからなくなりました。
ちょっと繰り返しになりますけれども、あそこには利用者がおりました。今、休憩時間にお聞きしますると、やはり利用者に対して、今、勤労福祉会館の館長等々にその旨伝えながら支障のないような受け入れ態勢をしているというふうに聞きましたので、私も一応安心をしております。
五日市駅前広場もあるし、あそこイベント広場がどうなのかということに関しては、今後、これ市長の東京都へ要望する、これこそ大変な仕事になるのかなというふうに考えております。もし、あの会館を廃館、私ども受けませんとなれば、やはり更地になるのかなと。二つに一つと。二つを考えますと、これ大変なことになりますので、その方向に行くべきなのかなと。むしろそういう形をとりながら、駅前広場を大事にしたいなというふうな感じがいたします。
いずれにしても、この件については、私も今まで何となくやらせてもらいました。どうぞあの利用者たちが今後とも支障のない利用ができるように、これからも進めていただければというふうに思います。よろしくお願いしたいと思います。
次に、(3)、(4)に関して、先ほど御答弁をいただきました。
下水道の件、いろいろこれから駅前については道路整備もございます。それを見つめて、ぜひとも早々に下水道工事の進捗が早まるようお願い申し上げまして、来年3月には早々に道路整備にかかっていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
(4)番目の資源ごみの件については、結構でございます。質問の中身はございませんので、以上をもちまして私からの一般質問を終わらせていただきます。どうも大変ありがとうございました。
168: ◯議長(田中良一君) 澤田安次君の質問が終わりました。
次の質問者、20番目、影山保君どうぞ。
〔 17番 影山 保君 登壇 〕
169: ◯17番(影山 保君) 最後の質問になります。お疲れだと思いますけれども、今しばらく御協力をお願いいたします。
今回の議会の一般質問も20人の方から40件の質問が出されました。しかもこの3日間の議会と執行部のやり取り、この中には、たくさんの意見や要望や提案がありました。私は、議会制民主主義が保障されて非常にすばらしい議会だと思っています。この一つの要因は、近隣の自治体の議会を見ましても、一般質問が3回というふうに制限されているんです。ですから、そういう点ではしり切れトンボになったり、中途半端になったり、そういう点をよくほかの議会の人から聞くんです。しかし、このあきる野市議会は、国会でいう予算委員会方式、やはり自分の納得いくまでその持ち時間の中で理事者、執行部に質問をできる。これが非常に私は優れていると思っております。こういう議会運営をしてきたわけでございますけれども、もちろんこの議員の皆さんの真剣な質問、これを理事者、執行部も答えていただいているわけでありまして、執行部の協力があるからこそ、こういう議会運営ができるものと私もうれしく思っているところでございます。どうか、きょうまでの3日間に出された議員の皆さんの意見を、執行部も真剣に受けとめていただきまして、ぜひその期待にこたえるようにしていただきたいなと思います。やはり皆さんから本当に真剣な、それこそ真剣勝負で市民の声をどう生かすか、あるいは立場は違っても、このあきる野市をどう発展させるか、そういう立場から皆さんの真剣な意見、討論になっているんだろうというふうに私も思っています。
一番最後になりますと、もう既に私の質問の中身については、これまで論議をされてまいりましたから、非常にやりにくいんですが、まとめ的にというか、総括的な質問になってしまうかもわかりませんけれども、以下、2点について質問したいと思います。
最初は、市長の政治姿勢についてであります。
地方分権の時代に地方自治体の個性豊かな行政のあり方が問われています。市長は、市政のかじ取りを任されており、政策決定の責任者であります。
次の点を質問いたします。
1)番目に、
菅生テクノヒルズS1地区に圏央道の換気塔が建設されました。土地利用や周辺環境など、どこまで考えて決断したのかお尋ねいたします。
2)番目に、介護保険について、市長の考えは。
収入の少ない人など利用者の気持ちを十分つかんでいるとは感じられません。どんな点をこれまで研究してきたのかお答えいただきたいと思います。
3)番目には、市長は、合併のモデル自治体として、全国各地で講演しているようですが、合併のメリット・デメリットについて、どのような評価をし、発言してきたのか、お答えいただきたいと思います。
そして4)番目に、20年を目標にまちづくり基本構想がつくられました。あきる野らしさを出した21世紀にふさわしいまちづくりとは何か。市長は何を重点に取り組もうとしているのかお尋ねいたします。
(2)番目に、環境基本条例の制定についてであります。
この問題については、既に二人の議員から質問がされました。過日、近江八幡環境基本条例を勉強して、大変参考になりましたので、あえて質問させていただきます。
近江八幡市の環境基本条例は、「生活環境、自然環境、歴史と文化の環境」を位置づけた条例であり、あきる野市にそのまま取り入れても全くおかしくない豊かな内容でありました。山紫水明の当市の環境を考えたとき、市職員の知恵と市民参画で環境基本条例の制定を検討すべきであります。
1)は、清流条例の制定は懸案となっています。これまで、この議会での回答では、流域自治体と協議中のことですが、それも大事なことですけれども、先行して立ち上げることができないかどうかお尋ねいたします。
2)番目に、「あきる野市都市環境条例」が現在ありますが、これを改定し、「環境基本条例」に改めていくべきではないか。
以上、質問いたします。
170: ◯議長(田中良一君) 登壇による質問が終わりました。
答弁をお願いいたします。市長。
〔 市長 田中雅夫君 登壇 〕
171: ◯市長(田中雅夫君) それでは、ただいまの影山議員が質問された順に従ってお答えいたします。
市長の政治姿勢についてということで、1)番目は、菅生SI地区に、圏央道の換気塔が建設された。土地利用や周辺環境など、どこまで考えて決断したのかと、こういう御質問でございます。お答えいたします。
御質問の圏央道菅生換気塔につきましては、菅生トンネルが延長約 2,300メートルに及ぶ長大トンネルとなるため、トンネル内の大気状態について、交通量や道路勾配等の諸条件により予測をした結果、車両通行の安全を確保するためには、トンネルのほぼ中間、現在の菅生SI地区付近に換気のための施設がなければならないという技術上の基本的な条件がございます。
このため、換気塔の建設に当たり地元の理解が得られるよう、設計説明の段階から地元との話し合いを大切にしてまいりました。その過程で、地元から生活環境や景観への影響を懸念して、換気塔の位置を環境影響評価書での位置より南側へ寄せ、民家から遠ざける方向で検討願いたいという要望が示されました。
この意向を受けて、市の内部で検討をいたしました結果、換気塔を南へ移動することにより、菅生SI地区のアクセス道路を活用した建設が可能となり、換気塔建設のための新たな搬入路を建設する場合に比べて、建設の効率化が図られるばかりでなく、緑地の保全が保たれることから、自然破壊に関しても優位であると判断されました。このため起業者である国へ換気塔の移設を申し入れたところ、多少の位置の変更であれば環境影響評価に影響しないとの判断により、現在の位置への建設が決定されたものでございます。
その後、さらに地元を中心とする代表者から、周辺環境に配慮を求める要望書が提出され、市の内部で慎重に検討するとともに、国とも調整を重ね、市が定期的に大気調査を実施するなど、地元要望に一部こたえる形で理解を求めてまいりました。
菅生集落を中心とする周辺環境への影響については、以上のように地元との対話の過程を経て換気塔の建設が進められており、市としては、一定の配慮がなされたものと判断しております。
また、市の開発用地である菅生SI地区への影響につきましても、国に対してこの地区の開発目的に対する理解を求め、その結果、1点目として開発目的に支障を与えないよう開発区域を避けた位置への設置、2点目として植樹により緑の復元、3点目として、景観要素を支配しないように施設の地下化、4点目として消音器の設置による騒音対策等の配慮が加えられており、市の要求事項がおおむね受け入れられたものと理解しております。
当市といたしましては、菅生SI地区の位置づけが、当市にとって大変重要であることは改めて申すまでもありませんが、広域幹線道路である圏央道も、また当市が広域的な発展都市として成長する過程において、なくてはならないものであり、これまで圏央道の建設に対し常に推進の立場からまちづくりをとらえてまいりました。
菅生SI地区への換気塔の建設については、このことから周辺環境への影響や菅生SI地区の土地利用への配慮を第一優先に考えることはもちろんのこと、圏央道及びその換気塔の役割などを含めて多角的に検証し、総合的な判断のもとに決定をいたしました。
いずれにいたしましても、圏央道建設に伴う環境保全に関しましては、これまでにも周辺環境の保全に果たす環境影響評価の役割を十分に踏まえた上で、この制度の適切な運用を心がけ環境の保全に努めており、今後も引き続き事後調査の結果を監視するなど、関係機関と連携した取り組みを行い、将来にわたる市民生活の環境保全に努めてまいりたいと考えております。
次に、2)の市長の政治姿勢についての介護保険について、市長の考えは、にお答えいたします。
本市の介護保険事業につきましては、市民の利用しやすい介護保険制度とすることを基本に、平成12年3月に策定した「あきる野市介護保険事業計画」に基づき取り組んでいるところでございます。
この計画の策定に際しましては、本市の高齢者全員を対象にアンケート調査を実施するとともに、市民や保健・医療、福祉の有識者などで構成された介護保険事業計画策定委員会において、市民の意向に十分配慮して検討していただきました。
また、現在は、公募による市民や保健・医療、福祉の有識者などで構成する介護保険推進委員会が設置されており、この委員会においても本市の介護保険事業の現状について、さまざまな角度から御意見をいただいているところでございます。
さらに平成15年度からスタートする第2期介護保険事業計画の策定に関しても、既にアンケート調査に取り組んでおりますし、事業計画策定委員会の委員についても、4名の公募市民を加える方向で準備を進めるなど、公平・公正な行政運営を基本に、極力市民の要望をくみ上げる努力をいたしております。
次に、3)でございます。
市長の政治姿勢についてのことで、合併のモデル自治体として、全国各地で講演しているが、合併のメリット・デメリットについて、どのような評価をし、(「それを質問しているんだから、答えだけにしてください。時間がないんだから。」と発言する者あり)わかりました。
それでは、合併以来これまでに兵庫県の笹山市など数カ所へ合併に関しての講演に出向いていますが、いずれの自治体におきましても、合併に前向きに取り組んでいるところでありますため、講演内容につきましては、必然的に合併を応援する形で話をさせていただいております。
お尋ねの合併のメリットにつきましては、1)として、合併により市域が、これはあきる野市管内のことです、広がり、各種団体の統合などで市民の皆さんの活動範囲も広くなったことで、市全体に活気が出ていること、2)として国等の支援制度を利用して、新しいまちづくりが手がけられていること、3)として事務事業の統合等により行財政運営の効率化が図られていること、などについて評価しているところであります。
また、デメリットにつきましては、一般的に言われているものがありますが、一例を挙げますと、“面積が広くなり過ぎて住民サービスが低下するのでは”、これにつきましては、出張所機能の充実や職員が積極的に地域に出向く等の施策を展開することで十分解消されるものとお答えしているところであります。
最後でございます。20年を目標に基本構想はと、こういうことでございます。
21世紀は、少子・高齢化を初めとして市民の暮らしを取り巻くさまざまな社会環境の大きな変化、環境問題や、ますます多様化する市民ニーズへの対応など、多くの課題に柔軟かつ的確に対応することが求められております。
こうした課題を乗り越え、すべての市民があきる野のすばらしさ、豊かさを実感できるようなまちづくりを実現するため、市民の英知と創意を結集していただき、基本構想を策定いたしました。
御案内のとおり、基本構想「ヒューマン・グリーンあきる野」では、「豊かさと活力のある都市の創造」、「豊かな自然と都市の創造」、「安心して暮らせる魅力ある都市の創造」という三つの基本理念のもとに、将来都市像を「人と緑の新創造都市」と定め、実現に向けた六つの基本方針とその目標を掲げ、前期10カ年の基本計画の中で具体的な施策の方向性を示しております。
また、「自立性の高い都市形成に向けての取組み」、「環境を重視した取組み」、「豊かな長寿社会に向けての取組み」という重点的かつ総合的な三つの取り組みを掲げておりますが、まさしくあきる野市にとりましては、施策分野を問わず、この三つの取り組みを常に重視し、まちづくりを進めていかなくてはならないと考えております。
このように、私は豊かな自然環境を保全・活用し、すべての市民が安心して暮らせ、都市として力強さを秘めた活力あるまちづくりを進めていくことがあきる野らしさであり、21世紀に求められる重要な課題であると認識しております。以上でございます。ちょっと長くなりましたが。
172: ◯議長(田中良一君)
環境経済部長。
〔
環境経済部長 吉野俊郎君 登壇 〕
173:
◯環境経済部長(吉野俊郎君) (2)の環境基本条例の制定について、1)についてお答えいたします。
同様の質問を2名の議員さんからいただきお答えいたしましたが、秋川・平井川を対象とした清流条例の制定に向け検討しているところでございます。
清流条例は、流域に位置する2町村と事務レベルで検討段階に入っておりますが、今後も引き続き歩調を合わせながら制定に向け努力したいと考えております。
2)でございます。
あきる野市総合計画「ヒューマン・グリーンあきる野」の実施計画では、環境基本計画の策定を平成15年度に予定しているところであります。
この計画は、あきる野市の長期的な環境問題の柱として、今後の重要な指針となる計画でございます。環境基本条例は、「あきる野市都市環境条例」と重なる部分も一面では考えられますので、現行の環境関係条例の体系を整理し、環境基本条例を柱とした新たな条例体系を研究する必要もあるのではないかと考えております。
174: ◯議長(田中良一君) 答弁が終わりました。
再質問がありましたらどうぞ。影山保君。
175: ◯17番(影山 保君) 大変丁寧な答弁をいただきました。私、質問は6分でしたが、答えが15分、残り時間がどちらかというと少なくなってしまったんですが、順序を追って再質問いたします。
一つは、菅生SI地区の問題です。
菅生SI地区への換気塔建設は、私は重大な問題があると思っています。将来の結果によっては、重大な間違いを犯したことになりかねないかどうか、こういう極めて疑問を持っています。
国は、
菅生テクノヒルズS1地区以外だった所に本来つくる予定でした。新たな搬入路をつくらなくて済む。あるいは建設の効率化が図られる。緑地が保全できる。こういうことからしてS1地区の最上段につくることになったわけでありますが、やはり国への配慮があり過ぎたために、市の計画に重大な障害を来すと、そういうふうに思いませんかどうか。
先ほどの市長の答弁は、ほかもそうですが、何か担当課長の作文を読んでいるようで、市長の本来の気持ちが私は伝わってこないんですが、本当にあそこへつくったことで、将来禍根を残さないかどうか、あるいは市の計画に障害を起こさないかどうか、その点をお尋ねしたいんです。
176: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの御質問でございますが、これは圏央道をつくるために国土交通省と相談してやってきたということでございます。そういうことです。
177: ◯17番(影山 保君) そのことは私もわかっているんですが、本来、当初は違う所の計画だったんですよ。ところが地元の要望や、あるいは国への配慮、新たな道路をつくらなくていいというんでしょ。自然を壊さなくていいと。それは当たり前だと思うんですが、それよりも菅生SI地区は自然を壊してしまっているんですよ、工場用地をつくるために。 1.5ヘクタールも更地にしたわけですから。そのことを考えれば菅生SI地区以外の所に、むしろ私は換気塔をつくった方が
菅生テクノヒルズS1地区の土地利用にむしろ有利に進んでいたのではないか。ところが菅生S1の地区に、この圏央道の換気塔をつくったために、私は将来、非常に重大な問題を起こすんじゃないかというふうに思っているわけです。
今の答弁の中で、むしろ市から国に理解を求めたというふうに言ってました。それで四つ挙げていましたね。開発区域を避けた。それから緑を復元する。施設を地下化した。騒音対策を図る。こんなの当たり前のことだというふうに私は思っているんです。
そういう点で、この環境への影響や土地利用への配慮を第一優先的に考えて、何か非常に難しいんですが、多角的に検証して総合的な判断をして決定した。こういうふうな答弁ですか、こういうふうに言われておりましたけれども、開発目的に支障を来さないかどうかということを聞いているんです。市長は、どういうふうに率直に思っていますか。
178: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの御質問で、あそこに換気塔をつくったのは、
菅生テクノヒルズS1地区の土地についても、これマイナスでないかと、こういうふうな御質問だと思うんです。だけれども、やっぱりあそこでないと換気塔がつくれないということですから、やっぱり当時の建設省、今の国土交通省の相武国道工事事務所といろいろと協議して、あの場所を決めたと。先ほども申し上げましたように、それについては地元からも意見が出て、地元の皆さんも一緒に相武国道工事事務所へ私も要望に行ったことを思い出します。
そういうことで、あそこに何て言いますか、一つの流れと言いますか、つくるんだという方向が出ていたように私は思っているんですけれどもね。私、合併前あまりよく知らないんですけれども、一つの方向性があの辺にどうしてもつくらなければ、 2,300メートルの長いトンネルだから、どうしてもそこにつくりたいということで流れていたんじゃないかと、私はそう思っているんです。
179: ◯17番(影山 保君) 私が聞いているのは、開発目的に支障を来さないかどうかと聞いているんですが、それには答えないんですね。
当初は違う所に計画があったんですよ。それを南に移したんですよ。だからアセスメントも必要ないって言っているんでしょ。私は、このアセスメントの報告は、建設中の換気塔から出る排気ガス、これはCO(一酸化炭素)は最高時で1秒当たり 421ミリグラム、NOX(窒素酸化物)これが 454ミリグラム、SOX(硫黄酸化物)これが75ミリグラム、これで現況濃度とほとんど変わらないというふうに報告しているんです。しかし、これは14年前の昭和63年のときのアセスメントですよ。このときの車は1日4万7400台、これは14年前の車の台数ですよ。しかも今度できる換気塔は、今、市長も言いましたように、長さ 2,360メートルのトンネル、ここの排気ガスを全部吸い込んで、ジェットファンで 200メートル生のまま上げるって言うんでしょ。これで全く現況と変わらないというふうに思いますか。私は環境は変わってきますよ。だから、こういうことを知った以上は、いろいろ企業努力をすると言っていますけれども、対象を拡大して。しかし、本当に企業が来るかなと。
市長、気の毒ですよ、合併前の秋川市が始めた事業でお気の毒だとは思いますけれども、しかし、今はトップですから、本当にこれがもし来なかったらどうするんだというふうになります。
そういう点で、「今後も事後調査の結果を監視して、将来にわたる市民生活の環境保全に努める」というふうに、今、答えでは締めくくっていましたけれども、
菅生テクノヒルズS1地区はこのままでは企業が来ないですよ。さきの野村議員の質問には、「企業誘導の業種を拡大していく」と、こういうふうに言われました。それから、9月20日付の西の風では、「企業の誘致を目的とする菅生テクノヒルズのS1地区は、全く買い手がつかない状況にあり、今後の経済状況のさらなる悪化によっては計画の二重、三重の見直しも余儀なくされそうだ」。こういうふうに報道されております。もし、企業がこれ以上来なかったら、だれが責任を取るんですか。市長にお尋ねいたします。
180: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの御意見でございますが、確かにあの
菅生テクノヒルズS1地区の上の方に、ああいった換気塔ができるということは、あの土地を売る場合には大きなマイナスになります。これは影山議員がおっしゃるまでもなく、私もよくわかります、それ。だけれども、そのときの流れが、何か圏央道を成功させるために一つ一つの流れが何かあったような気がするんですね。で、私ももっと早くにわかっていればよかったんですが、ちょっと合併直後だったもので、その点は、非常に
菅生テクノヒルズS1地区の土地が売りにくくなってしまっているというのは、今でもわかっている。
そこで、私も、影山議員から、今、この質問が出たからではなくて、もう1年半くらい前から、相武国道工事事務所と日本道路公団に申し入れているんです。このおかげでうちの方、土地売れないよと。今言われたとおり、果して買い手があるのかと言われたら、私も実際自信がないですよ。だけれども、圏央道にそれだけ協力したんだから、国土交通省あるいは日本道路公団、ひとつ知恵を貸して、何か代替地でも何でもいいから、あったらひとつ向けてくれよと、これは助役と一緒に、今、お願いしているところなんです。腹割って申し上げます。それだけなんです。でもね、何とかこれやらなければいけないですから、今後も一生懸命取り組んでいきたいと、こういうふうに考えております。
181: ◯17番(影山 保君) 努力をしなければいけないのは、私たちも何か方法がないかどうか、この前の議会からいろいろ考えて、例えば、あの
菅生テクノヒルズS1地区を、それこそ国土交通省に買ってもらって、圏央道に関連する資材を置く場所だとか、そういうことだって考えたらどうかという話もしましたよね。本当に、あの
菅生テクノヒルズS1地区を国土交通省が買ってくれれば私は解決すると思っていますよ。ただし、今日の財政事情から、そう簡単じゃないでしょう。しかし、何らかの形の努力はしなければいけませんね。
菅生テクノヒルズS1地区の実態を、若干経過とって報告しますと、あそこの面積は7万4915平方メートル、坪数にして2万2500坪あります。そのうち工場地面積は約1万5000平米、4万5000坪ぐらいですか。それから用地買収費と造成費は27億2000万円、当時借金して買収しました。そして、造成が終わって11年たった。だけれども、いまだに来ていない。この間、東京都が工業団地形成事業促進補助金として平成2年から平成11年まで約1億4700万円利子補給として援助していただきました。だから、工場団地という紐つきになっているわけですね。これを解除すると東京都は返せと言ってくる。こういうふうに言ってます。そして、平成13年度の事業資金計画見ますと、債務額合計が現在24億6000万円。このうち本年度の債務額が10億5500万円。この本年度借りる分、また銀行から借りては、いつも10億円返している。これはずっとこの数年やってきたわけです。そして、支払い利息だけで1700万円ですよ、平成13年度の事業資金を見ると。1日に直しますと、いつも言っているんですが、4万6500円、毎日4万6500円、あの不良債権的な
菅生テクノヒルズS1地区に毎日4万6500円の利息を払っているわけですよ。こういうものですから、何とかやっぱり解決をしなければいけない、これ思っています。そういう点で、市長は、合併した以上は最高責任者でありますから、やはり本当にどうするか方策を考える必要があるんではないか、こういうふうに思いますけれども、いかがでしょうか。(「議会も考えようよ。」」と発言する者あり)
182: ◯市長(田中雅夫君) 先ほどもちょっとお答えしましたが、幾つか引き合いはあったんですけれども、やっぱり値段、相場までいかなかったと。今、言われます国土交通省等を通じて、こういうことで土地が売れないで苦しんでいるというようなことから、国の方でどこかの代替えにでも充ててくれればいいし、頼るのは、そういった相武国道工事事務所あるいは日本道路公団、こういう所しかないと思うんです。これ、今後も強力に推していきます。以上です。
183: ◯17番(影山 保君) 私たち議会側もぜひ努力をしていきたいなというふうにも思っております。
菅生テクノヒルズS1地区の問題終わります。
介護保険については、二つだけ質問します。
一つは、これは山根議員の質問や、あるいは最初の市長の報告でもありました。東京都の減免制度を活用して来年1月実施する。ほかの自治体と比較すると、まだ十分とは言えませんけれども、私は評価をしたいと思っています。
ただ一つ心配をしているんです。それは、これまで与党の皆さんが厚生労働省のマニュアル以外はだめだというふうに、日本共産党が減免制度を提案しても全部否決されてしまったんです。今度の東京都の制度を実施する。そういう点では、与党の皆さんを説得をして同意を得られる。こういう確信はありますか。
184: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの件につきましては、十分協議して私の方も進めてまいりたいと思いますが、とにかく今回の介護保険の利用料の減額については、これは我々の方の行政が補助するという形なんですね、事業者が10%減免に対して。ですから、これはこれでやっぱりいくべきだと思います。これはこれで。
185: ◯17番(影山 保君) わかりました。もう一つだけ。
私の質問は介護保険でどのくらい研究してきたのかというふうに質問したんですが、実は、この介護保険制度が始まったのが昨年、準備段階では一昨年ですね。私、当時言いました。例えば、武蔵野市の市長さんは、これは保険制度では合わないと。むしろ税法式でやるべきだと言って、かなり一般マスコミにも登場してまいりました。非常にその当時真剣に考えていたんでしょう。そういう点では、その時々の重要な政策課題については、やはり市長は相当突っ込んで研究する必要があるというふうに思っているんです。
そこで一つだけお尋ねしますが、今、介護保険制度の運営の中で、一番問題になっているのは、これじゃないかなというようなことを何かお気づきでしょうか。
186: ◯市長(田中雅夫君) 介護保険制度は、やはり私は制度としてこれは遵守していくと。そして、前々から議会で何回も御質問がありました保険料の減額とかいろいろ問題がありましたが、私は、保険制度は保険制度でこのまませっかくできている制度ですから、いくと。武蔵野市の市長さんが、ほかの意味でいろいろ発言しているようですけれども、私は保険制度は保険制度の建前をしっかり守っていくと。そして、やはり保険料その他で苦しんでいる方もいる。こういう方は生活保護の方で見ていくんだという、こういう形を、私、ずっととり続けてきたわけでございます。したがって、この介護保険についての減免問題、これについては今も変わりはございません。以上です。
187: ◯17番(影山 保君) 非常に生活保護の問題と混同しているんですよ、市長は。やっぱり正しくないんで、その辺はぜひ改めてほしい。
私は、今の介護保険制度、これはいろいろ大きい問題としては財政的な問題が問われていますけれども、やはり利用率が40%だというわけでしょ。本来ならば 100%利用したいわけですよ。介護保険を受ける人からすれば。しかし、1割負担が大変だとか、だから家族で介護するとかいうことで利用率は4割なんですね。これをどうしたらいいかという問題。それから、これは山根議員からも言われました。これは被保険者から見た今の問題だと思うんです。
それから、やっぱり事業者から見れば、この前も言われましたように、移送サービスでヘルパーさんがついていればいいんだけれども、運転者だとかガソリン代は対象外だから事業者には出ないわけでしょ。こういう問題がある。それから入浴サービスもそうなんです。これは予約制ですから、本来ならばマイナスはないんですよ。ところが、被保険者が急変して現地へ行ったけれども、きょうはお風呂に入れなかったと。こうなると、その補償は一切ないんですよ。3人ぐらいがいつも行くんです。だから、その事業者負担というのは、全くゼロになってしまう。こういう問題等々、私あると思っていますから、こういう点は、今後の課題として継続していきたいと思います。
次に、合併の問題です。
私は、合併の問題幾つか聞きたいんですが、実はもう時間がありませんからこれだけ。これは担当者で結構なんですが、お聞きいたします。
今日まであきる野市には、私の知る範囲では11月現在で全国から 289団体、 1,675名の視察団が来ていると、合併で。私ども日本共産党市議団へもことしになってから24の自治体から実は独自の相談がありました。これは市長の講演を聞いて、本当にそうかという問題があったり、そういう疑問もありますから、問い合わせや視察団が来ております。
市長は、確かに講演でいいことを言っているんですよ。デメリットは一つも言っていませんね。こういうことだけ言ってましたね。「合併して大きくなると行政サービスが行き届かなく低下する」、
五日市地区住民の声に、「この点は合併後、何ら心配はありませんでした」、こういうふうに
五日市地区住民の方には言っているんですが、今でも本当にそう思っていますか。これが一つともう一つ。
合併のときの約束は「サービスは高い方に負担は低い方に」、これが合併のときの約束でした。その後、行政改革ができて、大綱によって、もう時代が違うんだと言って、合併のときのサービスがどんどんどんどん、私たちから言えば改悪をされてきた。皆さんから言えば改正してきたと言うでしょう。3年たって17項目その約束が反故にされてきたんですが、現在、これは、当初の合併との約束が崩されているかどうか。これは担当の方にお聞きいたします。
188: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの御質問で合併の結果、
五日市地区の皆さんにはデメリットがないと、私が、そう講演会で話したような御質問でございますが、私は、合併後、もっと反発が出るかと思ったんです、五日市町で。説明会のときは相当たたかれたんですから。ところが合併しちゃったら意外に出ないんです。「合併してもちっとも変わらないじゃないか」と言う人はいますよ。この人は、自分の自治会から外へ出て活動しない人。それは今までと同じなんです。今は、もう町内会・自治会みんな出てはみ出して交流しているものですから、そういう方に聞くと大喜びなんです。ですから、そんなような意味から心配されていた
五日市地区での反対運動された方が意外に静かだったなと、そんなふうに受けとめてます。
189: ◯議長(田中良一君) 企画財政部長。
〔 企画財政部長 前田和利君 登壇 〕
190: ◯企画財政部長(前田和利君) おっしゃいますように合併の過程の中では、サービスは高く負担は低くという中での合併の流れもありました。行政改革との取り違えの問題もあろうというふうに、私、思っております。
行政改革の問題につきましては、一般的に、今、とらえられておられる分というのは、多分、福祉を切り捨てであるとか、サービスが低下したと、マイナスの面でとらえまして、ある意味では改悪の視点でとらえている部分が多いんだろうというふうに思っています。
私どもは行政改革に関しましては、今まで行ってきました行政体制の改善に努めまして、真に必要とされるものへの再配分になります。それが市民要望にこたえられる体制づくりだというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいというふうに思っています。
191: ◯17番(影山 保君) これ以上言うまいと思ったんですが、市長は講演したり、それから全国の市町村合併シンポジウムで講演して、人件費その他で5年間で約7億円節約できたと、こういうのも東京のシンポジウムで言っていましたね。この7億円がちょうど圏央道の上を通る都市計画道路、これが7億3000万円。これの新規事業につぎ込んだんですよ。だから真に必要かどうかといったら、それは、今、部長が答えたけれども、これは真に必要なかったんです。当時は凍結していたわけですから。ところが、圏央道と関連する都市計画道路に7億3000万円も浮いたお金をつぎ込んだ。結果的にはそうじゃありませんか。
それから、五日市ファインプラザ。当時、体育課の職員が11人いた。現在4人でしょ。合併していなかったら、恐らく11人体制でやっていたでしょうね。こういう点を見れば、やっぱり本当に合併がよかったかどうかというのは、もう一度検証する必要が私はあるなというふうに思っています。しかし、今、合併した以上は、どういう市民サービスを本当に充実していくかというのが問われると思うんです。
最後に、21世紀のまちづくりの問題です。
この議会でもトップダウンの話がたくさん出されました。市長は創造性や知恵や工夫も必要だ、こういうことも意見がいっぱい出されました。私も全国の都市問題会議に出席をさせていただきました。ここで宮崎市長と仙台市長の話を聞くことができました。
宮崎市長は、ボランティアの問題なんです。
従来から社会福祉協議会を中心としたボランティア活動促進の取り組みを行ってきたけれども、しかし、個人の価値観の多様化や社会環境の急激な変化が続く中で、都市政策としてボランティア活動やNPO等の社会貢献活動を総合的、積極的に支援していくことが必要になっている。先進地を調査して、宮崎市ボランティア活動支援基本方針を策定して、心優しい市民による支え合う地域づくりを推進し、九州一のボランティア都市の実現を目指しているんです。
話を聞きましたけれども、確かにボランティア中心の本当に市民が参加した、そして市民と行政との、いろいろ出ていました、協働。いわゆる協働に働く、協働と市民自治の新展開を進めているんです。九州一のボランティア都市をつくる。これが宮崎市長の発言でした。
それから仙台市長。
これは市民協働による仙台市の新たなチャレンジというテーマで発言がありました。「市民と行政との協働を市政運営の基本に据え、常に」、これはもう議会でも出ましたね、「常に市民の目線に立ったまちづくりに努めてきた。この考えを持続的発展、自立、共生、都市創造、分権、バリアフリー、この5項目などの市政運営上重要と考えられるキーワードを示す内容と関連させて練り上げたものが基本構想と基本計画になっている」。こういうふうに仙台市長は言ってました。いろいろ立場は私も違っているんですが、ただ、環境基本条例も協働をテーマに取り入れてつくっているんです。そういう報告がありました。
それから、ちょっと長くなって恐縮ですが、視察先の話も出ました。
三重県の久居市、これは地球環境に優しい風力発電施設。エネルギーの安定供給の確保、二酸化炭素の排出等の地球環境問題に関心が高まる中、地域レベルでの快適な環境の創出の観点から資源節約の少なく、環境負荷の小さい新エネルギーの導入促進を図るため、地球環境に優しい風力発電事業に取り組んだと。標高 800メートルの山頂に設置をして、年間の総発電量が約 800キロワット、一般家庭での年間消費電力に換算すると、約 2,400世帯分に相当する。総事業費が8億2800万円。地域総合整備事業債が4億2600万円、半分ですね。一般財源は3300万円使ってやったと。非常に創意工夫を発揮した展開がされている。
私ども環境建設委員会は、これを視察に行ったんですが、たまたまここではシルパカレッジという事業もやっている。何だろうと思ったら、いわゆる寿大学なんですよ。シルバーとは言わないでシルパカレッジと言って4年制の大学。無料じゃないんです。 1,000円の入学料を払って4年制。そして年間20単位取ると進級できるんです。例えば、議会などへお年寄りが来ると単位が2なんだそうです。ことしで4年終わって、最高 220何単位取ったと。だから、いろいろな催し物にどんどん出る。それが健康を保証していく源になっているというんですが、ことしからは大学院までつくったと。こんな話がありました。
こういう話を聞いていまして、本当に市長の政策提言、これが個性があるなというふうに思っているんですが、先ほど私は市長の回答を聞いてまして、確かにあきる野市の総合計画ヒューマン・グリーンあきる野、これは施策の大綱、こういうことです。一つ、自然と都市機能の調和した暮らしやすい都市を目指して、二つ、市民の暮らしをリードする産業都市を目指して、三つ、暮らしよい豊かな地域社会と清らかな水と緑のある生活環境都市を目指して、四つ、笑顔あふれる安心して暮らせる保健福祉都市を目指して、五つ、生涯健やかな体と心を養う人権尊重を基調とした教育文化都市を目指して、六つ、柔軟で健全な行財政運営を目指して、これが施策の大綱です。これを、例えば、ヒューマン・グリーン青梅とかね、ヒューマン・グリーン羽村と言っても使えちゃう内容ですね。それぞれの地域のもっと個性をやっぱり私は出すべきだと。これはコンサルタントがつくるからこうなっちゃうんです。どこの自治体でも使える。
こういうことなんで、私は、やはりあきる野らしさ、どうすればいいのかという点で一つ提起をしたいのは、例えば、このあきる野市が将来20年先を考えたときどうするかというときに、本当に鉄道、いわゆるJR五日市線、これが本当に便利になるかどうかというのが一番のポイントになるんではないかなというふうに思うんです。しかし、残念ながら総合計画の中には60ページに1行だけ入っているんです、五日市線の問題は。「JR五日市線の輸送力の増強を図るため、行き違い施設などの整備等進め、複線化を促進する。」、こういうふうになっているんですが、これらをもっとどんと柱を大きくしていくべきではないかというふうに思うんですが、この点では市長、どうでしょうか。
192: ◯市長(田中雅夫君) ただいまあきる野らしさの一つとして五日市線の複線化といいますか利便性をもっと追求したらという御意見でございます。これは私も真剣に取り組んでまいります。それと拝島駅でございます。これは、今、御指摘されましたけれども、取り組んでまいりますから。
193: ◯17番(影山 保君) 新聞報道がありましたように12月1日にダイヤが変わりました。青梅線は特別快速が30本ですか、普通が5本。五日市線は変わらないです、ほとんど。そういうふうにやっぱり格差が非常にできてしまっています。そういう点で、ある市長さんが、こういうふうに言っているんです。「やっぱり50年後、 100年後を振り返って、今、何をするか。いいことは早くやる。」こういうことを言っている市長さんがいましたけれども、やはり本当に将来を考えたときどうするか。いう点では、もっと
あきる野市民が一番望む、そういうものを出す必要があるんじゃないか。
議長、もうちょっと申しわけありません、答弁が長かったから、私の質問、時間をいただきたい。
194: ◯議長(田中良一君) 常識ある判断でやってください。
195: ◯17番(影山 保君) それでは、最後に提案というか、私は、個性あるあきる野市をどうするかという点で、例えばという話で、こんなことを考えていったらどうだろうかというふうに思っています。
例えば、これもいっぱい出ました質問も。「豊かな自然と農を生かしたまちづくり。すべての市民が家庭菜園づくりに取り組むあきる野市」、健康にもいいと思うんですがね。あるいは「朝市・日曜市の開催で活気に満ちた産業振興の都市あきる野市」、秋川駅北口の話も出ました。あそこは30メートル道路です。歩道が広いんです。当初は、あそこでそういうイベントができるように歩道を広くした。こういうふうに私も聞いております。こういう点では北口やあるいはルピアの広場を利用した、そういう催し物が必要だと。
それから、産業祭にも4万5000人出たんでしょ。昨年は7万人出たんですよ。これが常時月1回でいいから朝市・日曜市があそこでやられたら大勢の人が出るんじゃないかと思っています。
それから、ふれあい福祉委員制度、先ほど質問があった健康づくり市民推進委員制度、こういうものを生かして、「市民が安心して生活できる健康のまちあきる野」とかね、あるいはあきる野学園、日の出福祉園など「障害者・児施設との連携を生かしたバリアフリーのまちあきる野」、あるいは富士通の協力で全市民がインターネットを活用できる「21世紀にふさわしい情報社会のまちあきる野」とかね。
なぜ私は富士通を出したかというと、実は富士通さんには21億円私たちの税金をつぎ込んでいるわけでしょ。
五日市地区の議員さんあるいは御存じない方もいらっしゃいますから、ちょっとお話しすると、あそこの面積は12万7000平方メートル、3万8400坪です。当時、農家から買収したのが 180億円。これ転売できたわけです。造成をするために、いろいろ造成費が2億1000万円かかったんです。それから植樹費、周りにずっと。大谷石を1段積んで、それに1億2000万円かかった。それから上下水道の工事費に2億8000万円、道路の工事費、周りの整備に3億2000万円。それから浸透槽の貯留槽、これに3億7000万円、これは五日市線に沿って道路がありますね、あの下に 253メートル、電車2本分のU字溝がいけてあるんです。これは富士通に降った雨水を吸い込む浸透槽です。これに3億7600万円。それから利子補給が4億5000万円、職員の人権費等で3億3000万円。合計21億円出しているんです。それに2年間は固定資産税をサービスしてしまいました。約1億円です。だから22億円ぐらいは富士通さんに私たちの税金、これをサービスしているわけですから、大企業の民主的責任を発揮させるためにも、やっぱりもっともっとあきる野市に貢献させるべきではないか。こういうふうに思っているんです。これは私の全くの思いつきというか、こういうまちをつくったらどうかという一つの提案なんですが、市長さんいかがでしょうか。
196: ◯議長(田中良一君) 影山議員、60分のブザーが鳴ったことは聞こえましたか。
だけれども、答弁も長かったですから、市長のお言葉を聞いて、そろそろ常識ある決断を。市長。
197: ◯市長(田中雅夫君) ただいま富士通さんの誘致に関連して、市の方から多額の予算を費やしてきたという御指摘でございますが、でも、私は本当に不況で不景気で、全国市町村で相当誘致企業のために工業団地をつくった所が、売れないで困っている所が相当あるということをちょっと聞いたんですね。そういうときに、我があきる野市には富士通さん、
五日市地区の工業団地には横河電機さんですが、そういった大手の企業が進出して来てくださっているので、将来的には自立都市を目指してやっていけるんじゃないかなと、そういうふうに考えます。そう考えますと、ただいま影山議員が21億円の御指摘をいただきましたけれども、これも決してむだではないと。必ずこの21億円は富士通さんが進出してくださったので、将来的には十分これにお釣りがくるほどの税金が入ってくると、そういうふうに、私、見ているんです。言われることよくわかりますけれども、長い目で見てください。ひとつお願いします。
198: ◯議長(田中良一君) 影山保君の質問が終わりました。
これですべての一般質問が終了いたしました。
以上をもって本日の議事日程は終了いたしました。本日は、これにて散会いたします。
なお、次の本会議は、明7日、午前9時30分から開きます。本日は御苦労さまでした。
午後4時47分 散会
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地方自治法第 123条第2項の規定により、ここに署名する。
あきる野市議会議長 田 中 良 一
あきる野市議会議員 田野倉 由 男
あきる野市議会議員 黒 山 儀一郎...