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平成13年第2回定例会(第2日目)  議事日程・名簿 2001-05-29
平成13年第2回定例会(第2日目)  本文(一般質問) 2001-05-29

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  1. あきる野市議会 2001-05-29
    平成13年第2回定例会(第2日目)  本文(一般質問) 2001-05-29


    取得元: あきる野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-27
    1: 5月29日(火曜日)                午前9時29分 開議 ◯議長(岸野康男君) おはようございます。24日に引き続き大変御苦労さまです。  本日は9人の方の一般質問が予定をされております。今までの議会の中でも9人というのはかなり多い質問者でございますので、とりわけ本日は簡単明瞭に要旨を明確にして、御質問をお願いをしたいというふうに思っております。  ただいまの出席議員は全員であります。定足数に達しておりますので直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程はあらかじめお手元に配付したとおりであります。      ────────── ◇ ────────── 2: ◯議長(岸野康男君) 日程第1 会議録署名議員の署名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第82条の規定により、議長において           3 番  青 木   豊君           5 番  野 村 正 夫君  を指名いたします。      ────────── ◇ ────────── 3: ◯議長(岸野康男君) 日程第2 5月24日に引き続き一般質問を行います。  それでは順次発言を許します。  質問者5番目、田野倉由男君どうぞ。         〔 1番  田野倉由男君  登壇 〕 4: ◯1番(田野倉由男君) おはようございます。議席番号1番田野倉由男です。  通告に従いまして以下一般質問をいたします。  新しい議場で、実は初めての質問ではありますが、6月30日任期を迎える私にとっては最後の一般質問となります。  私は、平成9年再選をしてから4年間、議員に与えられたこの一般質問や、各委員会での発言、提言をしてまいりました。その質問の項目は27項目、74件でありました。こうした発言や提言を、行政側がそのままいろいろと検討されて、即実行をされ、また結果を出していただいたもの、それからいまだまだその対応がされていないものさまざまであります。
     特に市民の代弁者の一人として、この6月任期満了を迎えるに当たり、過去4年間の発言、提言を振り返り、4年間の総括として、いまだ結論や方向性を決まっていないものについて、その後の状況についてお尋ねをいたします。  1)としまして、平成11年3月定例議会で、環境基本条例制定について質問をいたしました。そのときの答弁は、「今後、研究課題とする」でありました。それから2年が経過いたしました。現在どのような研究がされましたか1点目のお尋ねです。  2)としまして、平成11年9月の定例議会で、下水道事業市街化調整区域への進め方については、財政状況も考慮の上宅地化された地区から整備を進めるという答弁でありました。  平成14年度より順次進める区域はどういう地域であるかをお示しいただきたいと思います。  3)平成9年9月定例議会と前回3月予算特別委員会で、秋3・4・5号線と秋3・5・2号線との接続について、現在 350メートル延伸拡幅工事終了後、平成15年度以降着手したいというふうな答弁でございました。これで間違いないかをお尋ねをいたします。  次に、4)でございます。  特に教育関連の質問ではすぐ結果の出ないものがあったかと思います。心を培う教育の推進、それから完全学校週5日制実施への対応についてでございますが、現在どのように取り組まれましたかお尋ねをいたします。  5)としまして、平成11年予算特別委員会では、阿伎留病院へは財源を負担しているが、どうもサービスが悪いと聞く、という質問をさせていただきました。  これに対して、運営について十分考慮をすると回答がありました。その後、改善をされたかお尋ねをし、以上5件につきまして、登壇での質問といたします。 5: ◯議長(岸野康男君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。環境経済部長。        〔 環境経済部長  吉野俊郎君  登壇 〕 6: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) 1)につきまして御答弁申し上げます。  平成11年3月の質問では「今後の研究課題」であると答弁いたしましたが、その後、他の議員さんからも同様の質問をいただいているところであります。  あきる野市総合計画「ヒューマン・グリーンあきる野」の実施計画では、重要課題に位置づけ、環境基本計画の策定を平成14年度から15年度に検討となっております。  環境基本条例は、環境問題について総合的な指針を示す条例であります。今後、実施計画のとおり具体的な検討に入りたいと考えております。 7: ◯議長(岸野康男君) 都市整備部長。        〔 都市整備部長  田辺忠男君  登壇 〕 8: ◯都市整備部長(田辺忠男君) (1)の2)、3)についてお答えします。  初めに、2)についてお答えします。  市街化調整区域下水道整備につきましては、市街化区域の整備に続き、平成14年度より進める計画で、都市計画決定された約 501ヘクタールのうち、昨年4月25日約 224ヘクタールについて事業認可を得たところであります。  整備につきましては、草花、菅生、雨間、代継、山田、伊奈、小和田、五日市、戸倉などの市街化区域に隣接し、既存住宅が密集している地区から順次進めていく考えであります。  3)についてお答えします。  秋3・4・5号線と秋3・5・2号線との接続につきましては、現在、事業を進めております都道 165号線の拡幅整備の完成時期が重要な指針となります。  そこで、都道 165号線の拡幅整備の状況について申し上げますと、この事業は、平成11年度に調査・測量を行い、平成12年度から用地買収を進め、地権者の御理解、御協力によりまして、全体面積の約60パーセントを取得することができました。  今年度において、引き続き用地買収を進め、すべての土地を買収する計画でありますので、平成14年度に詳細設計、埋蔵文化財調査へと進め、平成15年度には築造工事を行い、当初計画どおりの完成が見込まれる状況にあります。  このことで、秋3・4・5号線からの延伸が約 750メートル整備されたことにより、秋留台地の中央を東西に走る重要な幹線道路としての位置づけがますます高まる状況となります。  しかしながら、この路線を秋3・5・2号線と接続しない限り、道路の役割であります人や物の交流に代表される流通体系が連結しなくなり、市の発展性や流域住民の生活環境の向上などに支障を来すことは認識しているところであります。  したがいまして、秋3・5・2号線への接続につきましては、都道 165号線の当該区間が平成15年度に完了するのを踏まえ、周辺の道路等の整備による環境条件が変化する状況もありますので、その整備手法について、単独の道路整備等さまざまに考えられますが、今後、東京都及び関係機関と協議を重ね、平成15年度以降、速やかに事業着手に移行できるよう対応してまいりたいと考えております。 9: ◯議長(岸野康男君) 指導担当参事。        〔 指導担当参事  山本修司君  登壇 〕 10: ◯指導担当参事(山本修司君) 4)の教育に関する御質問にお答えいたします。  まず、「心を培う教育の推進」についてでございますが、現代の子供たちの状況については、平成10年の文部省の中央教育審議会の答申「新しい時代を拓く心を育てるために」や、平成12年の東京都知事による「心の東京革命」の提唱の中で、倫理観や正義感、思いやりの心などが大幅に低下し、子供たちの心が危機的な状況にあることが指摘されました。  そして、そのような状況に対して、家庭、地域、学校がそれぞれの立場で緊急に対応する必要性と具体的な方法が示されました。  本市の学校におけるこれまでの具体的な対応といたしましては、まず第1に道徳教育の充実が挙げられます。その内容としては、学級活動や学校行事など学校の教育活動全体を通して、豊かな心を育てる指導、内容や方法を工夫した道徳の授業、保護者や地域の方々に授業を公開し、その後に「心の教育」について話し合う道徳授業地区公開講座等を実施しているところです。  次に、福祉、ボランティア活動の推進があります。  本市の各学校においては、地域の老人施設や障害者の施設との交流活動、地域の清掃活動等ボランティア活動等が活発に行われております。  このようなさまざまな教育活動を通して、保護者からは「思いやりの心について真剣に考える中学生の姿に感動した」「道徳の授業をきっかけに、親子で命の大切さについて話し合ったことで子供の姿が変わった」という感想も聞かれております。  教育委員会といたしましては、今後ともこれらの活動を推進してまいりたいと考えております。  次に、「完全週5日制実施への対応」についてお答えいたします。  平成4年の月1回、平成7年からの月2回の実施以降、学校としては土曜日、日曜日の家庭や地域での過ごし方が有意義なものになるよう、趣旨を家庭に理解してもらうとともに、学級活動等を通して子供たちの意識の啓発に努めてまいりました。  また、休みになった土曜日の分の授業時数を補うために、学校行事の精選、時間割の工夫などを行い、教科の指導に影響が出ないように努めてまいりました。また、家庭や地域で過ごす時間を拡大するという本制度の趣旨に基づき、各種団体の連携により子供たちのさまざまな活動の時間と場が拡大してまいりました結果、「親子で一緒に過ごす時間が増えてよかった」「スポーツや習い事や買い物などができた」などの感想が多く出されております。よって、学校週5日制は、子供たちの生活の中に定着しつつあると受けとめているところでございます。以上です。 11: ◯議長(岸野康男君) 福祉部長。         〔 福祉部長  浦野龍治君  登壇 〕 12: ◯福祉部長(浦野龍治君) 御質問の、5)の阿伎留病院のサービスの改善についてお答えをいたします。  阿伎留病院では、平成11年度より、毎年、利用者に対してアンケート調査を実施しております。その目的は、病院に対する要望を把握し、市民が利用しやすくなるようなサービスの改善を行うためであります。  アンケート調査の結果では、市民の要望で一番多かったのは、待ち時間が長いので短くしてほしい。2番目は職員の対応が悪いので対応をよくしてほしい。3番目は、トイレなどの施設面での改善をしてほしいでありました。  そこで、阿伎留病院では、待ち時間の改善を図るための方策として、薬局のスペースを広げるとともに、窓口をオープン化し、薬局職員を増員するなどして、まず、薬の待ち時間の短縮を図るための改善を行っております。  なお、本年6月1日より眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、歯科口腔外科につきましては、院外処方を始めると連絡を受けております。  また、診察の待ち時間につきましては、特に内科について予約制にするとともに、現在、診療している番号を診療室の前に表示するように改善を行っております。  次に、職員の対応の問題につきましては、病院内で研修を実施し、職員の質の向上に努めております。まだ、トイレの改善など不十分な面はありますが、今述べたようなこれらの改善に努めているため、病院に来られた市民の方からは、かなり、改善がされたという評価をいただいていると、阿伎留病院から聞いております。以上でございます。 13: ◯議長(岸野康男君) 答弁が終わりました。  再質問がありましたらどうぞ。田野倉由男君。 14: ◯1番(田野倉由男君) 答弁ありがとうございました。  今の答弁をお聞きした限りですと、2年、3年、4年たちますと少しずつ前へ進み、物事が改善してきたかなというふうに受けとれました。  実は、再質問の中で、1)につきまして、もう14年度、15年度には検討に入りますよというお答えのようにとれました。ということは、もう来年ですから、この12月には予算のヒアリングもあるわけですから、もう少し、具体的な話があってもいいのかなというふうに受けとれたわけです。  この環境基本条例につきましては、近隣の市町村にも相当波及をしてまいりました。というよりか、21世紀は環境の世紀ということで、もう市民全員が環境に興味を示してきているところであります。  立川市、それから武蔵野市、日野市、羽村市というところは、もうすでにこれを施行しているわけです。そうした事例を受けながら、もう少し、具体的にどうされるのか答弁をいただきたいと思います。 15: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) 具体的な内容ということでありますが、この環境基本条例につきましては、前提的には国の環境基本法に載っておりまして、各市町村でそれぞれの行う計画づくりがあろうかと思います。  平成5年に環境基本法ができまして、その中で、地方公共団体の責務というのがうたわれております。  地方公共団体は、法の基本理念にのっとり環境の保全に関し、国の施策に順じた施策及びその他、地方公共団体の区域の自然的、社会的条件に応じた施策を策定し及び実施する責務を有する。というのがございます。  これに基づきまして、それぞれの地方公共団体では条例を策定し、また環境基本計画等を策定いたしておるわけでございます。  内容的には環境の保全、回復、創造などについて定めまして、市民が必要とする良好な環境を確保することを目的とする。そして、市の責務、総合計画の策定でありますとか、実施、市民及び事業者の意見を聞くというふうな内容。それから事業者の責務、これは環境への負荷の提言及び公害防止に努めるというふうな内容、市の施策に協力をいただくと。さらに、市民の責務がございます。事業者の責務と同じようなことを市民の方々にも担っていただくということでございます。  さらに、環境基本計画を策定いたしまして、環境の保全に関する目標値でありますとか、保全に関する施策の方向づけをするということでございます。  具体的なアクションプログラムをここで策定するということになろうかと思っております。  いずれにいたしましても、すでに東京都でも定めておりますし、御指摘のように26市の中でも、すでに定めているところがございます。あきる野市に適した条例化を進める必要があろうかと認識しておりますし、その方向で対応いたしたいというふうに考えております。 16: ◯1番(田野倉由男君) 大変前向きな今答弁をいただきました。  ヒューマングリーンあきる野、ここの24ページ第4章、重点的かつ総合的な三つの取り組み、この中の一つを占めておりますので、ぜひより積極的に対応していただけることをお願いをしておきます。  次に、2)でございます。2)につきましては、先ほど地域もお示しいただきました。そして、この下水道の問題は、やはり市民要望が非常に強いということもありますので、最後には財源の話になろうかと思いますが、ぜひその市民要望にこたえていただくように、これもお願いをしておきます。  それから3番目の、秋3・4・5号線、それから秋3・5・2号線、これもるる今までの経過を御説明いただきましたが、もう少し、やっぱりこういう方法で接続をするんだというのが今全然出てこないんですね。道路計画というのは1年、2年ではできないということは重々承知をしておりまして、先般も御手洗議員が話されていました。睦橋通りが、かれこれ25年以上歳月を費やしているということでありますので、まさにこの道の接続については、この都市計画マスタープランにも明記されているんですね。きちっと線が入っているんです。線が入っているにもかかわらず、その手法については今の答弁ではいただけなかったというふうに私今とらえました。より具体的にどう考えて、どういうふうな手法でということまでお聞きできればと思うんですが、いかがでしょう。 17: ◯都市整備部長(田辺忠男君) お答えします。  整備手法につきましてはいろいろ考えられると思いますけれど、今私ども現在考えておりますのが、都市計画決定を行っていきたいと考えております。  議員、御承知のとおり、道路の都市計画決定というのは、都市計画道路から都市計画道路に結ばなければいけないと。幸いにしまして、阿伎留病院の西側には秋3・4・13号線がございます。それともう一つ、秋3・5・2号線のちょうど秋川消防署の通りになりますけれど、西側の。都道 185号線。それも都市計画決定されるということで、すでに秋3・4・5号線というのは阿伎留病院の西側で途切れております。ですからそれを西伸しまして、都道 185号線まで都市計画決定することが、これから整備することに大変重要じゃないかと思っております。  今後につきましては、今年度東京都に都市計画決定していただくよう要望書を出そうかと思っています。  それで、担当部局と調整しながら、でき得れば来年度に線形等を検討しまして、それで都市計画決定するということでありますと、15年度以降引き続いて事業ができるんじゃないかと思っておりますけれど、いかんせん財政事情の問題が大きな問題になると思います。  今の都道の整備につきましては、東京都がおおむね補助していただいているということでございますけれど、道路整備の補助等についても、今後詰めなければいけないのかと思っております。  ですから15年度以降大変重要な秋留台地の骨格道路でございますから、引き続き整備をしていきたいと考えております。 18: ◯1番(田野倉由男君) ちょっともう1点お尋ねしますが、都市計画決定をされるということでありますと、あの地域はまだ調整区域なわけですね。時間的に、スケジュール的に15年という先ほど来お話が出ておりますが、ずれ込みはしないかという心配があるわけです。  ですからその辺の要望の方法等々もあろうかと思いますが、その辺をもう一度ちょっとどんな方法があるか。 19: ◯都市整備部長(田辺忠男君) 議員御指摘のとおり、本来ですと、都市計画決定するときに調整区域の中の道路というのは、原則的に都市計画決定が非常に難しいということは承知しております。  しかしながら、引田駅周辺の、今後区画整理事業を行っていくということで16年度には市街化区域に編入したいと。また、秋留台構想の中でも、当地区につきましては今後整備を図るという位置づけがあり、その後、見直しということございました。当然、今後私ども都市計画マスタープランにも、新市街地を形成しようという位置づけもございますから、そういう上からして、この道路について計画決定していただくようお願いしておきたいと、そう考えております。 20: ◯1番(田野倉由男君) わかりました。  最後の、あと1カ月足らずの任期でございますので、これ以上しつこく質問をしても、次にこの席に座れるかどうかわかりませんので、次にこの席にまた座れるようなことがありましたら、さらに質問を重ねていきたいというふうに思います。  4)の教育関連の問題です。  今いろいろと答弁をお聞きしました。まさにそのとおり実施をされているのかなというふうにも思いますし、そうしなければいけないのかなというふうにも受けとれました。  昨今、教育の問題はもういろいろと取りざたをされておりまして、なかなか奥が深く、我々の一般の人間には理解に苦しむところも多く発生し、特に最近は教員を含めて、問題も大きく発生しているようには受けとれております。  今、答弁いただいた中には、確かに子供たちのことに、地域のことにはきちっと明記をされておりましたが、教員の話は一つも出てこなかったような気がするんですが、やっぱり教員も当然人間でありましょうし、ですから教員への道徳なんていうのは失礼かも知れませんけれども、それをもしなければいけないような教員も、どうもいるやに聞いておりますので、その辺を含めて指導担当としてはどうなさるつもりか。もう一度ちょっとお聞かせいただきたいんですが。 21: ◯指導担当参事(山本修司君) 学校の教員の指導力あるいは資質の向上というのは、非常に大きな問題でありまして、現在、東京都の教育委員会でも、教職員を対象にしたさまざまな研修制度を充実させております。  また、それに伴いまして、あきる野市の独自の研修制度も充実させているところでございますので、今後ともさらにさまざまな委員会等を通じまして、また、研修会を通じまして教員研修を推進していきたいと思っております。 22: ◯1番(田野倉由男君) ぜひ特色あるあきる野らしさを出した教育を含め御努力をいただきたいとお願いをしておきます。  5)につきましては、大変改善をされてきたという答弁をいただきました。やっぱり医療はこれも市民の願いでありますので、さらなる改善を実はお願いをしておきたいと思います。  きょうは9名という大勢の質問者でございます。1時間の半分で質問が終わろうかとしております。  いずれにしても、今皆さんにお願いをした問題が確実に、やはり実施をできますように切にお願いをし、私の質問といたします。終わります。 23: ◯議長(岸野康男君) 田野倉由男君の質問が終わりました。  次の質問者、6番目、影山 保君。          〔 22番  影山 保君  登壇 〕 24: ◯22番(影山 保君) 任期最後の一般質問を行います。  私は市議会議員となって30年になりますが、この4年間の議会活動ほど、市民の声を市政に反映することができ、大変充実した思いを深めています。あきる野市議会の野党は、日本共産党だけですが、この間、予算修正案条例改正案、意見書、決議など、35件の議員提出を行いました。そのうち、谷戸沢廃棄物広域処分場の汚染究明と安全対策を求める意見書、シルバーパス交付制度の存続を求める意見書、老人医療費助成、マル福の現行どおり継続を求める意見書、横田基地多摩サービス補助施設の返還に関する意見書などなど、18件の意見書は、一部字句修正も含め与党の賛同も得て、全会一致で可決されました。  市民の強い要望と道理ある提案は、大きな力になることを感じた次第であります。  予算修正案の提出では、市長の隣に席を設けていただき、与党の皆さんとの論戦を展開することは、議会人として一番緊張もし、勉強になり、貴重な経験をさせていただきました。与党の皆さんにも心からお礼申し上げます。
     また、市長を初め、市幹部の皆さんには、聞きにくいことも我慢して聞いていただきました。今、国会では、小泉総理のように、自分の思いを率直に自分の言葉で答弁する政治が、中身はともかく国民大衆の高い支持になっています。  市長のお話は大変上手です。小泉さんに負けないよう、部課長に頼らず自分の考えで答弁されるよう希望いたします。  それでは質問に入ります。  まず最初に思いやりの心を育む西中学校コスモス街道の継続についてであります。このコスモス街道については、知らない方も多いと思います。  私が説明するよりも、今年5月の朝礼で校長先生が講話としてお話をしたそれを読ませていただきます。  「地元に中学校をつくりたい。という地域の人たちの強い期待と熱意で西中学校が建てられました。それ以来、西中学校は、いつも地域の人たちから支援と協力を受けながら23年がたち、一歩ずつ成長してきました。しかし、その間いつも学校が順調に発展してきたわけではありませんでした。生徒の生活指導の問題行動が多発したり、不登校の生徒が増えたりした厳しい時期も続いてきました。そのようなときは、学校の内や外の環境も同じように荒れた状態でした。特に、校庭の南側の道端は、雑草が荒々しく生い茂り、その上、道を行く人々があらゆるごみを投げ捨てていく、まるでごみ捨て街道で、雑草の中には犬の死骸まで捨てられたときがありました。このように荒れている厳しい状況から、西中学校生徒の心と学校の環境を美しく、思いやりの心があふれるものに立ち直されることが大きな課題となってきました。解決のためには、生徒も先生も保護者も、地域の人たちもみんなでやっていくこと。そして、いろいろな体験活動をして学んでいくことが必要でした。そこで始まったのが思いやりの心を育てる豊かな体験活動でした。その中心が、ごみ捨て街道を開拓し美しいコスモス街道にしようというチャレンジなのです。」ここからが大事だと思うんですけれども、「しかし、この開拓は簡単なものではありません。伸び切った雑草に、取るだけでも大変な作業でした。現地には教育委員会の人たちも来てくれて、学校の活動に協力していただきました。また、PTAの人たちや地域の多くの人たちが汗を流して整備をしていきました。ようやくきれいに耕されたところに、全員でコスモスの種をまいて一生懸命に育ててきました。水やりは大変な労働です。校舎の水道からじょうろに水を入れて、街道まで運んでかけてやりました。何度も何度も往復しては水をまきました。真夏の日照りの下でも水は欠かさずにやりました。雑草も取りました。台風でせっかく咲いたコスモスが倒れたときは、保護者も来て、みんなで協力して花を起こして手入れをしました。」  非常に光景がよくわかると思いますが、「このような取り組みが続けられて6年目になり、立派なコスモス街道に成長してきました。道を行く人が心をなごませ、楽しい散歩コースとして喜ばれています。そして西中学校生徒の心の行動も、また学校の教育環境も、思いやりの心があるものになりはじめてきました。地域の人たちも、いつでも西中学校のために力を貸してくださいます。市内だけでなく、東京や全国でも、西中学校コスモス街道を知っている人もいます。これも生徒を初め多くの人たちの努力のおかげです。  さあ、今年もコスモスの時期になりました。これから秋の開花に向けて、西中学校のみんなで汗を流し、手を土で真っ黒にして、思いやりの心を育てていきましょう。」  こういう、なぜ、西中学校はコスモスを咲かせるのかという講話でありました。こういう話を聞きますと、大体、西中学校コスモス街道が何でできたのか、どういう目的でできたのかわかっていただけると思います。  西中学校は、平成8年、9年の2年間、文部省とあきる野市教育委員会の研究協力校として、豊な心を育む教育推進事業に取り組みました。その一つとして、コスモス街道づくりがあり、体験活動を通して思いやりの心を育む教育の実践を進めたわけであります。  かつて、西中学校南側道路は、今申し上げましたとおり、草とごみで荒れ放題の道でした。それを生徒、先生、保護者、地域の多くの方々の協力で、美しいコスモスの花咲く街道にしてきたのです。西中学校が目指している思いやりの心を育てる教育は、こうした体験を通して学ぶことが、何より大切なことだと思います。  ところが、3月議会で市道として整備促進の質問があってから、コスモス街道の深い意味を知る関係者から心配の声が聞かれます。  そこで、まず第1に、思いやりの心を育む西中学校コスモス街道は継続すべきであります。教育委員会としてはどのように対応しようとしているのかお尋ねいたします。  2番目として、西中学校の北側には、新たな市道が整備されました。南側の道路は、学校行事等で使用する場合は開放し、日常的には歩行者占用道路にしたらどうかと提案をするものであります。  2番目に、武蔵引田駅周辺のまちづくりについてであります。  武蔵引田駅周辺は、土地区画整理事業を前提とするまちづくりが計画されています。そのための土地所有者のアンケート調査、及び報告会が行われてきましたが、次の点について質問いたします。 1.アンケートで一定の結果は出ていますが、報告会を終わった時点で、駅南北地区及び引田ノ上地区住民の受けとめ方について。 2.土地区画整理事業による整備に対し、整備の必要がない駅南北地区で19パーセント、引田ノ上地区で23パーセントとなっているが、こうした中での主な意見はどういうものがあるのか。 3.まちづくりを進めるための組織づくりは必要が、駅南北地区で79パーセント、引田ノ上地区で86パーセントとなっていますが、どういう組織を希望しているのか。 4.この地区は農業を続けている家庭も多い、農業者の希望は何か。 5.市の方針は、駅南は市街化区域協議に時間がかかるために、北口を先行して平成15年には区画整理事業を進めたいと、こういう計画になっておりますが、予定どおりこういう計画で進めるのかどうか。以上お尋ねして登壇の質問といたします。 25: ◯議長(岸野康男君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。学校教育部長。        〔 学校教育部長  遠藤喜義君  登壇 〕 26: ◯学校教育部長(遠藤喜義君) 思いやりの心を育む西中学校コスモス街道の継続についてのお答えをいたします。  まず、1)の教育委員会の対応ということでございますが、「コスモス街道」は、学校が保護者や地域の方々と協力しながら、「心の教育」思いやりの心を育む教育を推進する貴重な場となっておりますので、教育委員会といたしましては、今後ともこの活動が継続されることを期待し、支援していきたいと考えているところでございます。  2)のお答えを申し上げます。  西中学校南側の道路につきましては、引田駅東側踏切から富士通南側の道路に至る延長線上に位置し、車両も通行可能な形で地域の方々の通行に供している経緯がございます。  この道路の整備につきましては、去る3月定例市議会において、上杉議員から安全な道路として認定すべきであるとの質問がされましたが、早急に市道認定していきたい旨の回答をしたところであります。  現在、当該道路のJR五日市線側には、西中学校の「思いやりの教育」の一環として、雑草が繁茂した場所を、PTAを初めとする地域の皆様の御協力と環境課あるいは建設課等の協力を得まして、整備したコスモス等の植栽箇所があり、生徒の学校教育活動の体験学習の場として活用されております。  よって、教育委員会としては、西中学校の教育活動を踏まえまして、関係部署と協議をしていきたいと考えております。 27: ◯議長(岸野康男君) 都市整備部長。        〔 都市整備部長  田辺忠男君  登壇 〕 28: ◯都市整備部長(田辺忠男君) (2)の武蔵引田駅周辺のまちづくりについて1)から5)についてお答えします。  まず、1)についてお答えします。  武蔵引田駅周辺地区につきましては、市の基本構想や都市計画マスタープランの中で、新市街地への転換が位置づけられております。  このようなことから、昨年の8月から町内会や土地所有者の方々との話合いや勉強会を行い、続いて、その後、アンケート調査を実施したところ、73パーセントの回収率で、「土地区画整理事業により整備すべき」と回答された方が79パーセントであったため、おおむね賛同が得られましたので、市としては、駅の南北地区と駅西側を合わせた約30ヘクタールの区域について、市施行の土地区画整理事業をもって整備を進めていきたいと考えております。  なお、まだ、事業に御理解をいただけない方々がおりますので、今後、事業を円滑に進めるために、土地所有者の合意形成に向けて努力をしてまいりたいと思います。  2)についてお答えします。  「土地区画整理事業による整備の必要はない」と回答された方のうち、ほとんどの方が「現状のままでよい」と答えており、一部には、土地の減歩など個人負担を理由としたものと道路買収による整備でよいとの意見でした。  3)の組織づくりにつきましては、地権者と行政が一体となってまちづくりを推進することを目的とした、代表者による組織づくりを市として提案したところ、具体的な組織づくりの希望はありませんでしたが、さまざまな立場の方の中から選出し、公平な組織づくりを希望する意見がありました。  4)についてお答えします。  アンケート調査に回答された方の約半数が整備後も農業を続けたいと考えております。そのうち、生産緑地の指定は、約3割の方が希望しております。また、農地を集約化することについては、農業を続けたいと考えている方の約3割弱の方が希望しております。  5)についてお答えします。  駅の南側地区につきましては、農業振興地域であり、さらに、農用地の指定がされていることから、市街化区域編入に当たっては、厳しい規制があることは認識しておりますが、市といたしましては、将来の駅前としてふさわしいまちづくりのために、武蔵引田駅に行き違い施設の設置や駅舎を自由通路によって南北一体的に利用できる橋上駅舎に改善することから、どうしても、南北地区を一体的に整備を図る必要があると考えております。  時期としましては、平成16年度一斉線引き見直しにあわせて、市街化区域に編入するとともに計画区域などを都市計画決定し、平成17年度に事業認可を受けて事業に着手したいと考えております。 29: ◯議長(岸野康男君) 答弁が終わりました。  再質問がありましたらどうぞ。影山保君どうぞ。 30: ◯22番(影山 保君) 西中学校のコスモス街道について再質問いたします。  部長から答弁いただきました。貴重な場でありますから、今後とも期待をし支援をしたいと。このコスモス街道づくりね。同時に、2番目の質問では、安全な道路として今後関係部署と協議をしていくと。道路として認定をしていくとは、これは教育委員会としては、もちろん答えられないと思うんですけれども、ちょっと矛盾するような感じもするんですよ。はっきりしていただきたいのは、今のコスモス街道については継続をしていくよと、それを教育委員会で支援をしていきますと、こういうことで確認してよろしいですね。 31: ◯学校教育部長(遠藤喜義君) お答えをいたします。  教育委員会の考え方ということでございますので、教育委員会としては、先ほど来申し上げましたとおり、教育的な観点から西中学校の教育活動、これらの内容を十分支援していきたいと。その中で、コスモス街道の取り組み、これについては継続されるよう支援をしていきたいという考え方でございます。 32: ◯22番(影山 保君) 教育委員会のサイドはわかりました。  そうしますと、例えば道路を認定していく。こうしますと、今度は都市整備部の方になりますよね。もし、富士通から延長のような道路としてきますと、コスモス街道を取らなきゃならないと。こういうふうになります。そういう点では、コスモス街道の花の咲いているところをきちっと位置づけた道路整備というのは可能ですか。 33: ◯都市整備部長(田辺忠男君) お答えします。  昨日私も現地を見てきたんですけれど、3月の定例議会にお答えした認定については、根気門から富士通のちょうど東側の市道について認定するというお答えございました。花壇はできているのを、全部含めて認定する必要はないと思うんですね。現況でも 4.8メートルの現在舗装がされております。それで、正面の入口というか、本気門というんですか、西側の。そこから一部歩道ができています。また、根気門から東についても、花壇ができてなくて、用地が残されていると。ですから今の花壇を根気門の一部の所の花壇をちょっといじくるというか、整備して、歩道設置することによって、中間の所は、別にきのう生徒が下校するときに見ていたら、そこは通らないで、東西に分かれるような形で下校しているということですから、今後認定するにおいて、全部コスモスの花壇のところを含めた認定の仕方をしなくても、現在の 4.8メートルの道路があるところを認定してもいいんじゃないかと考えます。  なぜかといいますと、もしか、そこで交通事故が起きたときの問題点ございます。そうでなければ、今後ともまた教育委員会と協議するんですけれど、車どめを設置するような形になろうかと思うんですね。ですからその点については私自身、都市整備部としましては、今の現在アスファルト舗装がされていますから、区域変更等を行って 4.8メートル確保できるものについては認定を行っていくと。それで、今の花壇というのはそのまま存続するとか、そのままの状態でまた活用できるということでございますから、いずれにしましても教育委員会と十分協議して検討していきたいと考えております。 34: ◯22番(影山 保君) コスモス街道のコスモスを作業する場合は、臨時的な車どめをして、生徒の安全のために確保しているようであります。しかも、あそこの土地が延長 315メートルありますけれども、その5分の1ぐらいが現在市道ですよね。あとは教育委員会の所有になっているわけです。そういう点で、二つ目の質問で、西中学校の北側には非常に立派な道路ができたわけですよ。例えばあの周辺を利用する市民からすると、代継、油平方面から利用する場合は阿伎留病院へ行く。そういう方が比較的多いと思うんです。それから引田、渕上の方は余り学校の前を通るようなことはしなくても済むと。そうなりますと、西中学校の北側には立派な道路ができましたから、私は南側の道路というのは今、教育委員会の所管にもなっている部分が多いわけですから、そこを通常的には歩行者道路というようにしたらどうかと、こういう提案なんですけれども、これは難しい話でしょうか。 35: ◯都市整備部長(田辺忠男君) 議員さんの質問、大変私にしたら難しい質問でございます。  道路管理者として、道路を扱っている部としましては、今までもいろいろ整備をしてきたということでございます。  交通についても、将来、引田駅からまた富士通の開発、また、将来的には秋川駅に向かってどうしてもやっぱり鉄道に沿った東西の道路が必要なのかなと。そういう上で今の所の幅員は狭めて、それで認定していきたいと。  それで供用開始告示をするときに、どういう方法か、また別な問題でございます。認定行為と供用開始告示をしたときのものとはまた別でございます。ですから十分その辺は教育委員会と協議をさせていただきたいと、そう思っております。 36: ◯22番(影山 保君) よくわかりました。  いずれにしても、前向きに存続をするということが確認されましたからいいんですけれども、私は登壇でも述べましたけれど、このコスモス街道については、この周辺だけではなくて、いろんな東京都はもちろん、全国的にもいろんな活動の報告等で知られている方が多いようですけれども、教育委員会としては、このコスモス街道が、平成8年と9年に教育推進事業として体験活動のモデルとして行われたと。そういう教訓は教育委員会なりにつかんでいると思います。それからいろんなところでのこのコスモス街道というのが、どういう目的でつくられて、今成果がどうだというのはいろんな、全国的にもあるいは聞いていらっしゃると思うんですが、教育委員会としてつかんでいる範囲を教えてください。 37: ◯学校教育部長(遠藤喜義君) ただいまの御質問でございますが、学校自体が非常に継続的に熱意を持って取り組まれておりまして、それにまた地域の方々あるいは保護者の方々、あるいは生徒自身が本気になって、汗を流して取り組まれていると、こういった取り組みが内外教育で紹介されたり、あるいはコスモス街道の中にふれあい花壇等を設置した取り組み、こういったようなものも評価されまして、第14回の時事通信社の教育奨励賞の受賞をしたり、いろんな成果を上げているところでございます。  そういった意味で、コスモス街道そのもので非常に成果上げているところでございまして、先ほど来、答弁もいたしましたが、上杉議員から質問があったときにも、上杉議員の方も、ぜひこういったすばらしいコスモス街道ですから、これを残した形で、何とか認定、あるいは整備ができないものかと、こういう趣旨で質問がされたというふうに、私も理解をいたしているところでございます。いずれにしましても、そういったようなことを踏まえまして、今後都市整備部の方と協議をしていきたいというふうに考えております。 38: ◯22番(影山 保君) 今年転勤されてきた方が稲城市からの先生がいまして、辞令をいただいたときに、あきる野市立西中学校ですと言われたときに、「ああ、あのコスモス街道の学校か」とこういうふうに言われたそうであります。そのくらいにいろんな所でも紹介をされているんですが、最後に、教育委員会としての確認をしたいと思っているんですが、このコスモス街道を体験したのは、もちろんこのコスモスを咲かせる体験活動と同時に、西中学校は北側にある障害児のあきる野学園、障害を持っている方のね、この学校との車いす体験やあるいはボランティア活動、これも一緒にあわせてこの体験活動をやってこられたわけですね。その成果として、次のようにまとめているんですが、このとおりだと思うんですけれども、教育委員会の見解をお聞きいたします。  研究の成果で、子供たちがどういうふうに変わったかという、そういう点で一つ、教師との温かい人間関係が形成され、意欲的でいきいきとした生活が営める生徒が多くなったと。思いやりの心を育てる教育が徹底し、校内からいじめの話題が消えた。また、障害のある人への接し方も、体験的、実践的に学ぶことができ、校内にボランティア精神が普及してきたと。さらに、勤労への姿勢や環境教育への思いも強化され、地域社会の中で奉仕活動も積極的にできるようになり、広く地域社会の人々に愛されるようになったこと。これが一つ。  二つ目。学校に対する強い信頼感、期待感が醸成され、保護者相互で本校を誇りに思うようになった。学校への協力体制も強くなった。これは保護者の変容です。  三つ目は、地域社会の変容は、本校教育への強い信頼と深い理解と協力の姿勢が強化され、大きな教育力として学校教育の充実と活性化のために大いに活躍してくれた。  最後に、教師の変化ですが、校長が変わり、教師が変わらなければ学校は変わらない。それが実践的研究活動を通して成り立っていくことを会得したはずである。生徒、保護者、地域社会からの信頼はここが原点であると確信する。こういう成果としてまとめがされているんですが、これは教育委員会としても当然認めると思うんですけれどもいかがでしょうか。 39: ◯指導担当参事(山本修司君) 西中学校における思いやりの心を育む教育の成果は、ただいま委員がおっしゃったとおりでございまして、大変大きな成果を上げていると認識しております。  その一つの具体的な例といたしましても、昨年三宅島からたくさんの生徒たちが来た折にも、来る前の日に、西中学校の子供たちが周辺の整備をしたり、また机、いす等の運びを全員で手伝ったりというような、非常に積極的な子供たちが育っていると考えておりますので、議員がおっしゃるとおりであると思います。 40: ◯議長(岸野康男君) ここで休憩といたします。  再開は10時45分といたします。                         午前10時30分  休憩       ────────── ◇ ──────────                         午前10時45分  再開 41: ◯議長(岸野康男君) 再開いたします。  再質問がありましたらどうぞ。影山保君。 42: ◯22番(影山 保君) 続いて引田駅周辺のまちづくりについて二つだけ再質問いたします。  一つは、アンケートの回収及び報告会等での概略的な内容はよくわかりました。  そこで、両方の地区あわせてアンケートの配布数が 289通で、回収が 212通、73パーセントということになっています。問題はその未回収なんですが、77人の方、いわゆる27パーセントの方は、どういう反応なのか。あるいは担当課でそういう人たちの個々面接も含めて、状況を把握しているのかどうか。あるいはこれからなのか。その辺についてお答えいただきたいんですが。 43: ◯都市整備部長(田辺忠男君) お答えします。  未回収というか、議員申し上げたとおり77名の方回答なしという、その方につきましては、打ち合わせ会議、説明会等の資料、また意見等のことにつきまして集約して通知しているということでございます。  私ども、これは楽観的な見方というか、まず回答を寄せなかったということは、逆に言うと関心がないというのか、それとももうこのまま進めてほしいというのか、二つの考え方あろうかと思いますけれど、逆に私どもこのまま進めてほしいという解釈を持っております。しかしながら、反対者の方々にも御理解いただくように、また個別訪問するという考え方を持っていますから、回収というか、回答を寄せてくれなかった方々についても、できる限り個別訪問をして意見の集約に努めていく。それが今後の事業を進めるに当たって大変重要なことなのかなと考えております。 44: ◯22番(影山 保君) 要望いたします。あそこはまだ住宅で 100軒までいってないんでしょうかね。いろんな区画整理を体験をしてきた方だとか、友達にそういう方がいるとか、そういう点ではいろんな情報もキャッチをしている方も多いんですね。ですからそういう点で本当に地権者の方の理解が得られるということがやっぱり前提だと思います。8割確かに賛成があれば進めていいのかもわかりませんけれども、残った2割の方の、やっぱり話というものを十分よく聞いてもらいたいというふうに思うんですね。  確かに調整区域ですから、過少宅地にお住まいの方々は、早く下水道をという強い要望もあります。そういう点では、区画整理をすれば今まで調整区域が一気に市街化として下水も入ると、こういう点では大変文化的な生活に一歩近づくという点では期待されている方もいらっしゃいます。  しかし、高齢者の中で、もうすでに年金生活をしている方もいらっしゃる。こういう方がこれからの減歩で、清算金等で負担をしていくという点では、やっぱりかなり重荷になってくるんですね。そういう点ではぜひ、地権者の理解と協力はやっぱり最後まで貫いてほしいというふうに要望いたします。  私たちも、すべて区画整理反対だけではありません。地権者の合意が得られれば、賛成をしてきた部分も十分ございますから、そういう点は、いや与党の皆さん誤解しないでください。ぜひ理解をしていただきたい。  もう一つの質問は組織づくりなんです。  これは秋川駅北口についてはほとんどが調整区域だったですから、非常にいい条件で区画整理がされたんですね。  ところが、南口については、すべて市街化区域になっていると。駅近くということもありまして、いろんな議論がありました。結局、今は、凍結というか一言も予算書にも出てこなくなってしまったんですけれど、最後の説明会も終わってないんですよ。しかし、組織づくりについて、一番最初の組織づくりが私は失敗だったというふうに思っていますから、その教訓をぜひつかんでほしいんです。  先ほど部長の回答の中に、さまざまな意見の方からいろんな角度から選びたいということなんですが、秋川駅南口の最初のまちづくりの委員は、過小宅地、要するに、住宅を持っている方の有力者というか、役員というか、そういう方とそれからそこには家は持っていないけれども、土地を持っている。要するに、外部ですね。地域外の。そういう方がほとんどでまちづくりの委員会が出発をしようとしたんです。それがやっぱり反発を食ったんですよ。だからそういうことがないように、組織づくりについては、もし進めていく場合は、十分いろんな角度から、それこそ反対の意見を持っているような方も含めて、入れていくべきだというふうに思うんですが、その点いかがでしょうか。 45: ◯都市整備部長(田辺忠男君) お答えします。  まちづくりというのは、行政が主体というか、一方的に進めるということは非常にこれからのまちづくりは大変難しいと思います。  それには、地権者、市民の方々が多く参画していただいて、まちづくり今後どうすべきか、将来に向かってどうすべきかといういろいろな意見を聞かせていただくことが、事業地内の計画に反映することだと思っております。  今回の組織につきましても、当然、私どもそういう考え方毛頭ございません。  ただ、居住者の方、また農振農用地の土地所有者の方、その他また、引田駅の北側で農業を営んでいる方、そういう方々からフリーでどうぞ参加していただきたいというお話を申し上げているところでございます。  ですからその意見がこれからまた別な委員会もつくって計画づくりを進めるわけでございますから、その中に代表者の方何名でもいいから、計画づくりに参加していただきたいという呼びかけを行って、組織づくりをしていきたいという考え方を持っております。
     ですから多くの意見を取り入れてまちづくりをやっていきたいという考え方でございます。 46: ◯22番(影山 保君) 最後に、市長に質問というか、私登壇でお話しましたけれど、私もいろんな集会に参加して、市長さんが一番先あいさついたしますよね。やっぱり本当にいろんな話をするのは上手だなと。これはお世事でも何でもないですよ。場数も随分踏んでいると思うから、お話は非常に上手だと思っています。ただ、もう少し、専門に研究したり、勉強する時間が取れないんだろうというふうに思うんです。例えば、介護保険の問題について、私もこれまで質問してきたけれども、やっぱり部長にお任せということがありましたからね、やっぱり忙しいと思いますけれども、その時々の市の行政の中で最も大事な点については、市長自身が深く研究される方がいいと、私、そう思うんですよ。そういう点で、きょうは傍聴者もせっかく大勢いらっしゃいますんで、私の質問は、西中学校のコスモス街道と引田駅の区画整理ですが、市長の感想的な答弁をお願いしたいんです。それで終わります。 47: ◯議長(岸野康男君) 市長。          〔 市長  田中雅夫君  登壇 〕 48: ◯市長(田中雅夫君) ただいま影山議員からの御質問といいますか、感想を述べろということなんですが、私も今市長をやらせていただいております。  そうしますと、いろんなところへ一日の7割、8割出かけちゃうんですね。そうすると、この庁舎内の各部で、どのくらいそれぞれの部が、行政が進んでいっているか。東京都といかに交渉しているか、地元の皆さんと折衝しているか、これを全部把握しきれないことがあるんです。  例えば、この前の1回目の一般質問のときにも、御手洗議員からの質問で、そんなもの読まないで、自分で述べろと、考えを。言われますけれど、せっかくいただいている質問ですから、それは各部の課長、部長が真剣にその質問に対する答弁をつくるわけなんですね。私よりも各部の方がうんと進んでする場合もあるんで、うっかり私が発言できない場合があるんで、みんなでつくった答弁書を皆さんの前で間違いないように読んでいるわけなんです。そういうようないきさつで、市長をやっておりまして、一日この中にいられればいいんですけれど、ほとんど外へ出ちゃうもので、ついつい行った先でいろんな会場で「ちょっと、きょうは言ったこと間違っているかな」なんていうふうにも思うことが出ちゃうんです。この辺はぜひ議員の皆さんも御理解いただきたいなと思っておりまして、庁内は助役以下各部長課長で一生懸命やってもらう、私もその部長や課長、助役からもいろいろと状況説明を聞いて、大筋間違いないようにいこうと、こんなふうに考えているわけなんです。  ですから先ほどのコスモス街道のことも、結論は、都市整備部とそれから教育委員会でよく調整するということなんですが、私もそれでいいだろうと、これ以上私にはちょっと言えないんですけれど、両方の部で、そして影山議員がこのコスモス街道の必要性をあれだけ述べられたんですから、それも取り入れながらやっていくというふうでいいんじゃないかなと、そんなふうに考えております。  議員の皆さんには、市長として満足のいく、急所の急所を突いていく答弁がいささか不十分かなということは、自分でも認めておりますが、その点はひとつ、今申し上げたように、本当に内部は助役以下でやってもらっておりますので、不手際といいますか、不満足な答弁があろうかと思いますが、御容赦いただきたいと、こんなふうに考えております。以上でございます。 49: ◯22番(影山 保君) 終わります。 50: ◯議長(岸野康男君) 影山保君の質問が終わりました。  次の質問者、7番目、松平重幸君どうぞ。         〔 19番  松平重幸君  登壇 〕 51: ◯19番(松平重幸君) 議席番号19番日本共産党の松平重幸です。  6月定例会に当たり一般質問をいたします。  私の質問は下水道料金の問題です。市は、平成9年10月に決定したあきる野市行政改革大綱に基づいて、建設部所管の事業として、今年度下水道料金の改定と称する料金引き上げを進めようとしております。  しかも、その理由については、下水道の維持管理については、使用料で賄うことが望ましいとして、市の一般会計からの繰り出しを少なくして、市民に負担増を押しつけていくことを平然と述べています。  そもそも、公共下水道は、都市にとっては欠かせない、生活手段であり、公共施設であるとともに、単に特定地域の住民に利便をもたらすだけでなく、より広範囲に高度の公共性を有しており、社会福祉、及び公衆衛生の維持増進の責務を負う、国または地方公共団体がみずからの費用、すなわち市民から集めた税金によって賄うべきです。  ところが、あきる野市行政改革大綱では、使用料で賄うことが望ましいとして、税金以外にさらに市民に負担を押しつけようとしております。しかも、あきる野市行政改革大綱によれば、下水道料金の改定は、受益者負担の適正化の項目の中の一つとして述べられています。  今、下水道を使用している圧倒的な市民が、特定の受益者でしょうか。受益者負担というのは、その市が行う事業によって特別な利益を得る人が一定の負担をすることを言うのではないでしょうか。受益者負担の適正化の名のもとにほとんどの市民に負担増を押しつけるのはとんでもない間違いです。今、市民は長く続く不況のもとで、年間収入も上がらず、少なくない市民が企業のリストラによる失業などで苦しみ、暮らしが大変です。その上、今年の10月からは介護保険料が現在の倍額徴収となります。  市民の家計がこのように大変なとき、市が市民の生活にプラスになるように援助をすべきではないでしょうか。市が施策を行う場合には、まず現状はどうかというところから出発しなければなりません。前に決めたことだからということから始めるべきではありません。しかも、あきる野市の下水道料金は、今でも西多摩一番高い下水道料金なんです。隣の福生市や羽村市の約 1.8倍高い料金です。それにもかかわらず、下水道料金を値上げをするとすれば、この不況の中、ただでさえ苦しい市民の家計が一層圧迫されることになります。  私は、下水道料金の値上げはするべきではないと思います。この立場で、以下質問します。  1)当市の下水道料金は近隣の福生市、羽村市に比べて約 1.8倍も高い、なぜこのように高いのか。  2)下水道施設の建設普及は予定どおりに進んでいる。下水道事業特別会計では歳入の使用料が増えるが、長期的に見てどのように特別会計が推移するか予測しているか。  3)当市の行政改革大綱では、市の繰出金を少なくするため、下水道料金の値上げを行おうとしている。地方自治法にも定められているとおり、自治体の任務は住民及び滞在者の安全、健康及び福祉を保持することである。このためにこそ市の財政も人もつぎ込むのは当然である。つぎ込むのをやめるような行政改革大綱の中身は、自治体の本来のあり方としては本末転倒している。このことについて市はどういうふうに考えているのか。  4)市長に質問します。市長は行政改革どおり、13年度に下水道料金の値上げをするのかどうなのか。以下登壇による質問を終わります。 52: ◯議長(岸野康男君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。市長。          〔 市長  田中雅夫君  登壇 〕 53: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの松平議員の御質問の4)について私の方から答弁いたします。  下水道料金の改定につきましては、下水道特別会計の収支見通しや、今後の工事の進捗にも影響を及ぼすと考えられますので、行政改革大綱の主旨にのっとり、進めてまいりますが、改定の時期などについては十分検討してまいります。以上でございます。 54: ◯議長(岸野康男君) 都市整備部長。        〔 都市整備部長  田辺忠男君  登壇 〕 55: ◯都市整備部長(田辺忠男君) 1)、2)についてお答えします。  初めに、1)についてお答えします。  下水道使用料は、下水道の建設に要した地方債の元利償還金などをもとに算定されます。  他市の算定内容については、わかりませんが2市とも、当市に比べ建設時期が十数年早く、整備面積、地方債の償還金も少ないこと。また、住宅が密集し下水排水量が多いことから、使用料収入が多く見込まれ、当市より安い下水道料金となっているものと思われます。  次に、2)についてお答えします。  下水道事業特別会計の見通しでありますが、下水道使用料については、整備区域の拡大により増加するものの、一方では、今後残された未整備地域の整備により、地方債の償還金、また建設した施設の維持管理経費などがさらに累増することから、一般会計からの繰入金に依存する割合が年々多くなり、厳しい経営状況が見込まれます。以上でございます。 56: ◯議長(岸野康男君) 企画財政部長。        〔 企画財政部長  前田和利君  登壇 〕 57: ◯企画財政部長(前田和利君) 下水道料金の行政改革関係について御答弁を申し上げます。  下水道事業は、地方財政法第6条により、特別会計を設け、その経費は、当該公営企業の収入をもって充てることを原則としております。  しかし、御承知のように、地方債の償還金や維持管理経費につきましては、その大部分は一般会計からの繰出金に依存している状況であります。これらの経費は、本来受益者なる下水道使用者が負担すべきものであることから、行政改革大綱では企業会計の独立性から勘案して、市の一般会計からの繰出金ができる限り少なくなるよう、下水道料金を改定していくものと位置づけたものであります。  また、下水道料金につきましては、地方自治法第10条第2項の規定に基づき、住民は、地方公共団体から各種公共サービスを等しく受ける権利を有するとともに、その負担として行政活動に要する経費について、地方税や使用料・手数料等により、平等に負担をする義務を負うものとされております。  さらに、同法第 225条の規定に基づき、下水道の公営企業として下水道管理経費に係る使用料の徴収を行っているところであります。  このように、行政改革大綱に基づき下水道料金の改定や、昨年実施した使用料・手数料の見直しなど、受益者負担の適正化を一歩一歩進め、さらに計画的な財政運営や事務経費の抑制等を着実に進めることにより、真に必要とされる施策への税の再配分を行うことが可能となり、市民の要望にこたえられる体制が築かれるものと考えております。  このため、行政改革大綱の推進は、市政運営の根幹の一つであると認識しております。以上であります。 58: ◯議長(岸野康男君) 答弁が終わりました。  再質問がありましたらどうぞ。松平重幸君。 59: ◯19番(松平重幸君) 下水道料金というのは割合市民にとってわかりにくいといいますか、水道料金と一緒に、しかも、2カ月分まとめて取るということから、自分たちは1カ月どのくらい払っているのかなということが、なかなか注目しにくいところなんです。そういう中で、あきる野市は、20立方メートル使ったとしますと、1カ月 1,600円、他市に比べますと、例えば羽村市の場合は 920円、福生市の場合は 900円、こういうふうに非常に大きな差があるんですよね。今一定のどういうわけで差があるのかという話もありましたが、もうちょっと具体的に、例えば、当然考えられるのは、工期が大分もっと早く初めていますから、工事費だとか材料費、この違いは当然あると思うんですね。そのはね返りが下水道料金にきているのかとも思われます。  具体的に例えば、当時の、例えば羽村市や福生市が施行したときのいわゆる材料費、工事費、それから国の補助率がどういうふうに変化したのか、そこら辺でもしわかれば回答をお願いします。 60: ◯都市整備部長(田辺忠男君) お答えします。  下水道の使用料というのは、まず、資本費、地方債の元利償還金と維持管理経費をもって定められております。  ちなみに議員さん、福生市と羽村市の20立方メートルにつきまして、 920円、 900円とございました。下水道の建設開始年月日というのは福生市が48年、同じく羽村市が48年、それと大きくここで問題が出てくる要件というのが、整備面積がございます。平成11年度末の資料でございますけれど、福生市につきましては 653ヘクタール、整備面積。羽村市が 780ヘクタール。あきる野市は昭和60年4月1日から建設が開始されていると、 1,001ヘクタールになっています。まず面積が差があると。これはほとんど面積といいますと羽村市と福生市はほとんど 100パーセント近い整備率になっております。そして、非常に住宅が密集しているということでございます。ですから排水量が多いということです。排水量が例えば福生市とあきる野市と比べますと、片方が年で言いますと 9,419立方メートル、あきる野市は 4,781立方メートル、約半分になります。当然そういうことですから使用料も変わってきております。  そして一番大きな要因となるのは償還金でございます。ですから、7億7100万円程度が福生市の償還金、私ども14億9000万円、この率でいっても 1.9倍ちょっとになっている。そういうもとに算定してきているということでございますから、それは供用開始したとき、平成4年から11年を3年さかのぼって、い ろいろデータをもとにして今日の料金が定められておりますけれど、そういう関係で、福生市、羽村市に比べて 1.8倍程度の差が生じているということでございます。 61: ◯19番(松平重幸君) 面積の問題だとか、工期の問題とかいろいろあるんですが、やはり、工期が遅れたために、いわゆる材料費が上がっていく。その工期が遅れるということは市民には基本的には責任はないわけですよね。それで、問題は、その工期の遅れのために我々が羽村市や福生市よりも、うんとお金をださなければならない、こういう関係がどうも納得いかないですが、それで、先ほどの特別会計の推移のことがちょっと予測されました。  これからもっと繰出金が増えるんじゃないだろうかという説明がありましたが、私たちの感触としては、今、下水道普及率、整備率が95パーセントですから、ますます使用料が入ってくるんじゃないだろうか、こういう思いがあります。そういう思いとの関係で、繰出金が必ずしも増やさなければ現代の下水道料金を維持できないのかどうなのか。この辺がちょっとよくわからないんで、ちょっと説明してください。 62: ◯都市整備部長(田辺忠男君) お答えします。  繰出金につきましては、平成11年度決算では、約17億6200万円。13年度の一般会計では約18億2300万円繰り出し、御承知のとおりこれから 501ヘクタール市街化調整区域14年度以降整備を進めるわけでございす。ですからいろいろ地方債との関係もございますけれど、繰出金については15年度でいきますと、約20億円程度になっていくと。その後もずうっとその後も増え続けるということでございます。 63: ◯19番(松平重幸君) もうちょっとそこのところ詳しく、何で増え続けるのかというのを、具体的な内容で教えてください。 64: ◯企画財政部長(前田和利君) お答え申し上げます。  繰出金の関係でありますけれども、都市整備部長答弁しておりますように、平成15年度につきましては予想されますのが20億円であります。今後、調整区域に入っていくわけでございまして、調整区域の整備が入りますと、ピーク時につきましては平成27年程度になろうかなというふうに予測はしております。そこまでの読みになりますと期間が長くなります。そこで、平成22年をとらえた場合に、一定の使用料の値上げをさせていただいたにしましても、一般会計の繰出金というものにつきましては、24億8000万円ほどの数値になるということでございます。  いずれにしましても、資本費等かさんでくるわけでありますので、今のままでいきますと、一般会計への繰出金、下水道会計になりますと繰入金になるわけでございますけれども増えてくるということでございます。  ちなみに繰出金の関係でありますけれども、再三議論になりますけれども、西秋川衛生組合、阿伎留病院の負担金等との問題もあるわけでございます。  住民に対しまして広範囲の行政運営を行っていくということになりますと、申し上げていますように、地方財政法の中でも独立会計原則の考え方を持っておりますので、その辺の法の趣旨を十分に尊重しながら、物を進めていかなければいけないというふうに理解をしております。 65: ◯19番(松平重幸君) この下水道料金の問題で、いわゆる行政改革大綱では、先ほども登壇で述べましたが、受益者負担の適正化の中の一つの項目になっているんですね。  それで、今下水道の普及率が市街化で95パーセントになっている。圧倒的な市民が利用しているか、これからしようとしている中で、受益者負担ということが、これはちょっと違うんじゃないかと思うんですね。受益者負担というのは、例えば、いろんな土地を持っているお方が、そこに下水道が設備されて、その土地がいろんな値上がりをする。当然自分の収益にも関係するわけですが、そういう人たちに市が求めて、受益者であるから一定の負担をしてくださいと、負担はまた市の財政で還元して、市民のために役立てますというのが本来の受益者負担じゃないですか。  ほとんどの市民が使うのを特定の人が益を受けるような表現は違うんじゃないかと思うんですが、そこはいかがでしょうか。 66: ◯企画財政部長(前田和利君) 御答弁申し上げます。  受益者負担の考え方でありますけれども、議員さんすでに御承知だというふうに思っておりますけれども、公共下水道法の第20条の中でもはっきり明記されております。  公共下水道管理者は条例で定めるところにより、公共下水道を使用する者から使用料を徴収をすることができる。という規定が出ておるわけでございますので、当然受益者負担をいただくということが法の趣旨でありますので、それにのっとって進めていくべきであろうというふうに思っています。 67: ◯19番(松平重幸君) いや、私は使用料を取るのを否定してはいないんですよ。それは確かにある意味では公共下水道があることは自分の生活にとってプラスになりますよ。それでしかもいろんな経緯からいっても周囲の状態からいっても、一定の使用料を払わなければならないということはある意味ではやむを得ない。そういうふうに思います。  しかし、この下水道料金そのものが、今、あきる野市の場合には西多摩で一番高いわけですよね。しかもこれが非常にわかりにくい。私もいろんな人に話ましたけれど、下水道料金が西多摩で一番高いと言うと、「えっ」というふうに驚くんですね。だからそういうことがわかった上で、さらにこれはもうしょうがないのかなと、いろんな工期の遅れもあるし、機材の高騰もあるし、いろんな意味でやむを得ないのかなということがあるならばまだしも、今、市民の中に圧倒的にわからないです。この下水道料金というのは。しかも水道料金で下水道料金が算定されているということも知らない方も相当います。  ですから、もしこれを値上げするとすれば、私は絶対すべきじゃないと思いますが、相当な周知期間とそれなりの市民が納得するような内容がなければならないと思うんですね。そういう意味で、やっぱりこの行政改革大綱に書いてある内容も、受益者負担になっているんですよ。いわゆる特定の人が一定の利益を上げることができる。これと一般の人たちが、圧倒的な市民が享受する公共施設、これとはちょっと違うと思うんですよ。そういう意味で何か、助役が答えそうなのでどうぞ。 68: ◯議長(岸野康男君) 助役。          〔 助役  荻原 尚君  登壇 〕 69: ◯助役(荻原 尚君) 受益者負担の議論があるわけですけれども、これは松平議員さんも十分、前の公共施設の使用料の問題で議論しましたのでおわかりだと思うんですけれども、いわゆる下水道の受益者、これは下水道を使われている方は全部が対象になっておるわけでございます。  いわゆるその受益者の負担、使用料で負担していただいているわけですけれども、それ以外に、先ほど来部長答弁申し上げているように、平成13年度の予算で18億円の一般会計からの補助金を出しているわけです。そうすると、本来なら下水の使用料で収支の均衡を保つというのが原則になっているわけですけれども、現段階では18億円を一般会計から入れていると。その税は違う形で市民に還元しなければいけないというものがあるわけです。このままずっと調整区域約 500ヘクタールを下水の整備をしていった場合に、建設費、償還金、こういったものはどんどん増えるわけですから、その場合に今の形でいけば、ほかの税で還元をしなきゃいけないものがどんどんどんどん狭まってしまう。これは本来の地方自治として、行政運営の姿としてよろしいのかというと、法的にはそれは言ってないわけです。やはり正しい形で住民の負担をしていただくと。これは十分市民に説明をいたしましてやっていきたい。  当然その前に、市民代表である議会の皆さんとの意見交換、また議決等の問題があるわけですけれども、これから十分説明をしていきたいと、こう考えております。以上です。 70: ◯19番(松平重幸君) やっぱりそこが違うんですよ。下水道のあれを使用料だけで維持するという考えはそれは正しくないと思うんですよ。  というのは、公共下水道というのは、これは地方自治が行う仕事の公共事業の最たるものですよ。  ですから皆さんから税金を集めて、それに一定分割いて、その施設の普及のために皆さんが努力をされて、今日あきる野市の場合には全体として計画どおり普及率が、整備率も予定どおりいっています。  やはり、そういうことを市が、一定の財政を出してやるというのは、これは当たり前のことなんですよ。公共事業を進める自治体として。  だから、三多摩の自治体を見てもほとんどのところは全部出していますよ。東村山市なんていう大変なところでも、結構なお金を割いて23億円も繰り出ししたりいろいろやっています。  あきる野市以上に、いわゆる一般会計からの繰り出しやっているのは11自治体以上にのぼりますよ。ですから、そのことは不正常ではないんですよ。市が繰出金を使って、公共事業、特に下水道施設のより維持管理のために使うというのはちっともおかしくない。これはある自治体にしては当然のことなんですよ。どうですか。その点について。 71: ◯企画財政部長(前田和利君) 今答弁申し上げているように、支出とされております資本費なり維持管理費につきましては、その全部を使用料で賄うということは大変な額になりますので、一般会計からの繰入金もやむを得ないというふうに判断をしているところです。  全く一般会計からの繰り入れがだめだというふうな判断はしてないわけでございます。そこで財政状況を見通し、適正な使用料を徴収をする必要があろうということが、行政改革大綱の中でのものの原点であります。 72: ◯19番(松平重幸君) やっぱりよって立つところが違います。基本的な使用料で、これを公共施設、いわゆる下水道を運営していくという観点では、違うんじゃないですか。基本的には、やっぱり市が持っているこの税収、本当に最たる事業なんです。公共下水道の事業というのは。まさに自治体がやるべき最高の仕事なんです。その上で、しかし、そうは言っても足りない。この点は市民に了解を得てもらって、理解を得てもらって使用料を取らせていただくと。こういうのが本来ではないんでしょうか。 73: ◯助役(荻原 尚君) すべての下水道使用料金で賄うという考え方はないということを企画財政部長の方で答弁しているわけですけれども、全くそのとおりですけれども、いわゆるその負担割合をどの程度にするかという問題は、これはいろいろと財政運営上の問題もあるということで、よく議論されます国民健康保険の問題があります。国民健康保険の問題。加入者が市民の約3割ですね。その方に入ってない方が税を納めて、その分を国民健康保険の方へどんどんどんどんつぎ込んだ場合、恩恵を受けない人はどうなのかと。これが負担公平の原則になるわけです。下水道料金も、使用している方、これは利益を受けているわけですからよろしいわけですけれども、これから進めようとする調整区域の方、これは税金を納めております。その税金分を下水道の特別会計の方へどんどん入れた場合、下水道を使ってない方とのバランス、負担公平、こういったものもあるわけでございまして、予算編成の中でどういうふうにするかということを考え、やっているわけでございます。  特に、行政改革計画、これはやはり大綱を受けてつくっておりまして、今後の財政運営をどうしたらいいということで、議員の皆さんにもお話を申し上げて、その方針に基づいて下水道の問題も改定をしていきたいと、こういう考え方であります。以上です。 74: ◯19番(松平重幸君) 今、平等論が出てきましたけれど、それもまたちょっと無理があるんじゃないですか。今、圧倒的な市民は、下水道も使用しているかこれからしようとしているんですよ。調整区域のところはまだ問題がありますが。だから、使ってない人との関係でバランスをとるというんではちょっと無理がある。  例えば、これが半々、まだ市民が半分しか下水道が普及してなくて、半分の市民はまだ待ち望んでいるというときには、そういう平等論がある意味では成り立つかもしれません。今、圧倒的な市民が使って、もう生活の一部の中に密着しちゃっているわけですよ。それで一定の使用料も払っている。だから、その平等論はちょっと無理があるんじゃないですか。私はそう思います。  それで、皆さんでできるだけきょうは短くやろうというあれもあるんで、市長は先ほど見直しをする、それは当然、値上げを含めてのことだと思うんですが、時期はまだ、・・・・だけどどうなんでしょうか。  もし時期が言えないとすれば、例えば6月に選挙があります。選挙が終わった直後に下水道料金の値上げをする。そういうことも今の言葉の中で言えば通っちゃうんですよね。時期は言えないけど、とこう言ったわけですから。  その点、市長いかがですか。 75: ◯市長(田中雅夫君) 先ほどお答えしたとおり、改定の時期については、十分検討してまいりますと、こういうことでお答えしたわけでございます。  やはり、先ほど来、助役以下各部長が答弁しておりますように、やっぱり行政というのは、行政改革大綱に基づいて行政を進めていかなければならないとこれは基本的に私はその線で今後もいきたいと思うんですが、そうかといってむやみに高い使用料を取ろうなんてそんな考えはございません。できる限り一番いい形で決着していきたいと思っております。先ほど来出ております面積の問題やらあるいは一般会計からの繰入金の問題やら、また、特別会計としての独立性もある程度持たなければいけない。それらこれらを勘案しながら、いい形でまた検討していきたいと、こういうふうに考えておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。 76: ◯19番(松平重幸君) 市長は私の質問に答えてないですよ。  私は、市長は、先ほど時期は言えないけれどやりますと言いましたよね。今私が質問したのは、それでは6月の市議会議員選挙を終わった後で、値上げすることも含めて入っているんですか、という意味の質問をしたつもりですよ。私は。その点についてお答えください。
    77: ◯市長(田中雅夫君) 先ほどからお答えしているとおり、市議会議員の選挙どうこうじゃないんです。執行部は執行部でしっかりした議論のもとに、この改定問題には取り組んでいきますから、時期がいつだと言われても、いつからですとか、今の段階では申し上げられません。こういうことです。 78: ◯19番(松平重幸君) いつやるということ言明してほしいと一言も言ってないでしょう。選挙終わってからもそういう値上げするということもあり得るということも含めて、先ほど市長は時期を明確にしなかったのですかというふうに質問しているんですよ。その点についていかがですか。 79: ◯市長(田中雅夫君) 行政改革の大綱に沿っていきますと、13年度ということになっております。13年度のいつかということですが、その点については、時期についてはこれから検討に入るわけですから、現段階ではまだ白紙の状態です。これから検討に入ります。以上です。 80: ◯19番(松平重幸君) もう私はこういうふうに理解します。何回言っても明確に答えないんで。  平成13年度に値上げしますと。ただ、時期については言えないということですね。よろしいですか。うなづきましたから。市長、よく考えてくださいよ。先ほど私は登壇で切々と訴えました。今、市民の暮らし、それはすべての人じゃないですけれど、少なくない人がリストラで失業で苦しんでいるんですよ。介護保険の保険料も10月には倍になる。こういう中で、こんな立派な庁舎ができました。先日、私のところへも話がありました。豪華な庁舎だっていうんで見に行ったと。やっぱり非常に豪華な感じをしたと。だったらば、もっとこういうものをもっと市民にいろんなものを負担をさせないようなことを先にやって、なお、余力があったら庁舎をつくるべきじゃないだろうかという声が私に寄せられました。  また、小川の人からは、この辺はもう交通が不便で、本当に循環バスを待ち望んでいると。どこへ行くにも非常に不便だと。例えば阿伎留病院へ行くのに拝島駅まで小川の人は出て、拝島駅で五日市線で引田駅に行って、それから阿伎留病院に行っているというんですよ。こういう実情もあります。  ですから、本当に市民の傷みや苦しみを本当にわかって、そして施策をするということが今の時世では求められているんじゃないですか。  だから、私は、今市長が平成13年度に値上げすると言いましたけれど、時期は言えないけれど、これはぜひ思いとどまってもらいたい。これは大勢の傍聴者の気持ちでしょう。そのことを通告して私は質問を終わります。 81: ◯議長(岸野康男君) 松平重幸君の質問が終わりました。  次の質問者、8番目、鈴木富雄君どうぞ。          〔 21番  鈴木富雄君  登壇 〕 82: ◯21番(鈴木富雄君) 21番日本共産党市議団の鈴木富雄であります。  私にとりましては、30年間の議員としての仕事の名実ともに最後の一般質問となります。  30年間、野党として仕事をさせていただきました。数多くの提案もさせていただき、それをまちづくりに生かせていただいたことに感謝申し上げております。  最近は、環境問題、ごみ問題、横沢入、自然史博物館などの質問が多かったと思っております。  最後の質問も環境問題にかかわる清流条例に関する質問となります。  さて、あきる野市は、昨年3月、豊かな水と緑が息づくあきる野を将来像とする、緑の基本計画を制定をいたしました。  六つの課題、計画の基本方針でも、水と緑が基本的なテーマとなっております。あきる野市内の水を保全するためには、あきる野市独自の公共水域の流水の浄化に関する条例、これは仮称であります。いわゆる清流条例が必要と考え前回の一般質問を行いました。  他の質問の再質問で時間がなくなり、市当局の今後とも単独よりは流域で歩調を合わせた取り組みが望ましいと考えている。秋川・平井川生活排水対策会議もより具体的に提案できるよう前向きに取り組んでいきたいとの答弁がございました。そのままとなっておりますので、少し立ち入って見解を伺うための再度の質問であります。  秋川、平井川、多摩川という河川に関すれば、関連する市町村との協議、答弁で言うところの歩調を合わせた取り組みという、市の見解を否定をするものではありませんが、あきる野市内の湧水、水路、里山の小川などの保全や浄化は、あきる野市が独自に進めなければならない課題であると考えるものであります。  緑の基本計画でも、一定の調査や言及はありますが、他市町村との協議待ちではない独自の調査や研究が必要ではないでしょうか。  前回の答弁でも前向きに取り組んでいきたいとのことであります。その後、準備がどこまで進められているのか、取り組みの現状を伺うものであります。  緑の基本計画の中に湧水の保全では、条例等による保全を打ち出しております。清流条例に規定をすべきものなのかどうか、お考えを伺うものであります。  以上で登壇による質問といたします。 83: ◯議長(岸野康男君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。環境経済部長。        〔 環境経済部長  吉野俊郎君  登壇 〕 84: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) 清流条例の制定について、1)から3)、お答え申し上げます。  まず、1)でございます。緑の基本計画につきましては、緑地の保全と緑化の推進を柱として策定されたものであります。  当然、水と緑は重要な関わりを持っておりますが、一方で清流条例につきましては、水質の保全と水量の確保を柱とし、同時に水生生物の棲息環境や、人々の憩いの場となるような自然環境を確保する役割を持つものであると考えます。  したがいまして、目的に合った条例の内容となるよういろいろな角度から慎重に検討していきたいと考えております。  2)でございます。  市内の湧水、水路、里山を流れる小川等の保全及び浄化につきましては、市が独自に取り組むべきものと考えます。中でも、湧水につきましては、毎年市内12カ所を水質調査を行っているところであります。  下水道事業の普及や合併処理浄化槽の設置などで、下流域の水質は大幅に改善されておりますが、上流域においては水量・水質の両面で取り組む必要があると考えます。  いずれにいたしまても、秋川・平井川の河川と切っても切れない関係でありますので、保全及び浄化については、今後とも前向きに取り組むべき課題であると認識しております。  3)でございます。  湧水の保全につきましては、条例に規定すべきとの御指摘でありますが、条例に盛り込む方法をとるか、あるいは基本方針を策定して具体的に取り組むか今後、検討に入りたいと考えております。以上です。 85: ◯議長(岸野康男君) 答弁が終わりました。  再質問がありましたらどうぞ。鈴木富雄君。 86: ◯21番(鈴木富雄君) 条例の制定を求めるわけですので、当然のこととして、その目的、あるいは意義、そういうことが明確にならなければならないと。  とりわけ環境問題、清流条例をつくるということになれば、現状をどのように認識をしているのか。それからそれをどのようにすべきというふうに考えているのか。というのは、例えば、河川一つをとりましても、河川改修というのは、明治29年、河川法ができて以来、いわゆる護岸工事にしても、あるいは中小河川の三面張りにしても、水が下流に早く流れるようなやり方をしてきたために、相当環境にはダメージを与えてきているんですね。  ですからそういうことも含めて、水をこれから保全をしたり、あるいは守っていくだけではなくて復元をする。そういうことのためには、現状をどのように認識して、どういうふうにしようとしているか。そこのところからまずお聞きをしたいと思います。 87: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) 河川等取り巻く環境は非常に前々から比べますと難しい取り組みがなされてきておりますし、また、なされなければならないんではないかというふうに思います。  水量の問題一つとりましても、私どもが子供のころと比べますと、相当減っております。さらに質の問題もあろうかと思います。そういう中で、下水道の普及等々によりまして、徐々にはよくなってきているんではないかというふうに思っております。  さらに、その河川の問題でありますが、前は少しでも早く安全に流すというふうなことが言われておりましたが、今では河川に親しむというふうなことも言われております。そういう意味で、やはり安全性でありますとか、また親水性でありますとか、そういうものを求めていかなければならないんではないかというふうに思います。 88: ◯21番(鈴木富雄君) 先ほど、前の質問者が21世紀は環境の世紀だというお話をされました。この半世紀の間に、これは地球の歴史から見ればほんの一瞬なんですけれども、どれ一つをとってみても、人類の生存に決定的なダメージを与えるような、いわゆる地球規模の破壊が進んだ。それはオゾン層の破壊であり、地球の温暖化であるわけですが、その一つの中に、私は水の問題があるというふうに思っているんです。  それで、実は先ほど申し上げましたように、明治29年に日本の河川法というのがつくられるわけですが、これは今、部長の答弁にもあったように、いかに水を早く下に流すかという、そういうことが主流でありました。  ところが、日本の歴史の中でも、地球環境の問題との兼ね合いで、一定の変化が起こっているというふうに私は認識をしているんです。  その一つが、1990年の11月に、建設省の河川局が出した地方の建設局や都道府県の土木部長宛に出した通達があるんですが、「多自然型川づくりの推進について」というのが出されています。  それからこれは1991年ですが、建設省河川局、これが河川水辺の国勢調査というのを始めております。そういう国の建設省サイドが中心なんですけれども、今は国土交通省ですね、ここが中心になって、そういう動きが始まった。これはヨーロッパから比べると相当遅れているんですが、そういう動きが始まって自治体としても、いろいろ施策の展開が始まっているというふうに私は理解をしているんですが、そのような理解でよろしいかどうか。市当局はどう考えているか。 89: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) 先ほども申し上げましたが、早く安全に流すという時代から、親しむ、また、そういう所で遊べるというふうな部分、また、憩いの場として提供するような、というふうな考え方になってきているんではないかというふうに認識しております。 90: ◯21番(鈴木富雄君)  それで、登壇でも述べた緑の基本計画に戻りますが、これは19ページにあるんですけれど、河川に関する特性ということで、河畔植生で秋川あるいは平井川に見られるものはどういうものかというと、オギとツルヨシというふうに表明がされています。これはもう秋川に行けばどこでも見れる状況ですね。オギの場合にはススキと違って株性じゃないということが特徴なんですが、ススキとそっくりです。それからツルヨシは地表にランナーを出して生い茂るやつなんですが、そういうものがある。  それから貴重となった魚類も見られるということで、ホトケノジョウとギバチをあげています。それから鯉川にはトウキョウサンショウウオが見られる。これは初後沢にも見られる。至る所に見られるんですが、そういうことをあげております。そういうことを、現状の認識としてあげているんですが、それじゃ、これからどう展開するのかという点ですね。  それで、私は一つ、全国にも幾つか清流条例をつくっている例があるんですが、一番近くの日野市の清流条例をちょっと見てみました。  条例そのものは8条からしかなくて、条例の施行規則も8条で、非常に短いものです。ただ、やられている中身というのは、先ほど登壇で申し上げましたように、大変ユニークな仕事をたくさんやっているんですね。  これは幾つか上げますと、例えば湧水の現況調査、それから水生生物の調査、水の収支調査、それから向島、これは固有名詞ですが、用水、浸水の整備事業あるいは浅川、程久保川の合流点のワンド竣工、ワンドというのは蛇行した川が水が引くことによって三日月型に残ったり何かするものですが、そういうこと。  それから水辺フォーラム、それから雨水浸透施設の設置、平山川ふれあい水辺整備事業、日野市の条例は先ほど登壇で申し上げましたように、公共水域の流水の浄化に関する条例で、昭和58年に制定されているんですが、これだけの事業をやっているんです。  それで、私が一つ注目をしたのは、その日野市が出しております6年前ですか、水路清流課というのが建設部の中にあるんですね。それが出しております中で、ビオトープという、最近これはたくさん使われているんですが、ビオトープのことに言及がなされています。  私は、あきる野市がこれから清流条例をつくる場合には、理念としてと言ったらいいんでしょうか、それとも考え方の基本としてと言ったらいいんでしょうか、ビオトープの考え方というのを根底に据えるということは、非常に今の国際的な流れや、あるいは日本で先ほど申し上げましたように、1990年から建設省、今は国土交通省ですが、そういう一定の転換をしてきた。河川を守るための。そういうこととの兼ね合いで、非常に大事じゃないかと思うんですが、このビオトープということについては、市当局はどのようにお考えになられているかお答えをいただければと思います。 91: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) 日野市の条例でありますが、条例は昭和50年に条例化されていると思うんです。やはり、日野市の特殊性をもとにこの条例化がなされたんではないかというふうに思っています。  と申しますのは、やはり日野市のまちづくりの中で、水田とそれから住宅街とが競合しているような部分が多分にありまして、まず、用水を守らなければならないというふうなものがまず発端で、条例化がなされたんではないかというふうに考えております。  そういう意味でいきますと、この条例の中では、浄化槽の設置でありますとか、いろいろな部分で、はたして今に合っているかどうかというのは議論がなされているんではないかというふうに思っております。  それから、私ども条例化の話でございますが、総合計画の実施計画では、13年度で検討いたしまして、14年度で制定をするという方向が出ております。  したがいまして、13年度につきましては、先ほども答弁申し上げましたが、いろいろな角度から検討する必要があると。時代に合った、また地域性に合ったものであるのが望ましいというふうに考えております。  御提案の内容につきましても、検討の一つにさせていただければというふうに考えております。 92: ◯21番(鈴木富雄君) ただいま部長答弁ありましたように、日野市の条例は昭和50年に制定がされて、51年施行なんですね。それで、先ほど申し上げましたようなたくさんの施策が展開をされております。その中にビオトープという表現があったので、私もちょっとどういうことなのかと思っていろいろ調べてみました。そうすると、これはドイツ語なんですが、造語、つくった言葉なんですね。ビオトープというドイツ語そのものがあるわけじゃない。  それで、中身というのはどういうものなのかというと、これは、人類がこれまで半世紀の間に大変なダメージを地球に与えてきたということは先ほど申し上げましたけれども、それはどういうことなのかというと、ある生き物のすみ場、すみ場というふうに申し上げますけれど、すみ場を失ってしまうような施策を展開をして、種を絶滅をさせる。そしてその種の絶滅というのは、最後には人間まで及んでくるということで、その懸念がされているわけですね。  ですから、そういう失ってしまった、これは何でもいいんですよ。野鳥でも何でもいいんですが、そういう生物たちのすみ場を取り戻していくという、そういうことが今必要なんだということで、例えば、汚れてしまった湖を浄化するためにいろんな施策をやったり、あるいは一度河川改修で壊してしまった川原に再びヨシを植えたり、いろんなことで、そういうものを取り戻していこうという。私は、あきる野市に限って言えば、それほど大きな破壊はしていない。  だとすれば、これをどう守っていくかということが、清流条例の考え方の底流に生かされるべきだというふうに思っております。もちろん破壊されたのもありますよ。  それで、日野市の先ほど答弁がございましたけれども、このパンフレットにもありますように、江戸中期に水田がずうっと多摩地域につくられていきます。  当然これは用水をつくるということとの兼ね合いなんですが、日野市の場合の清流条例というのは、こうした用水や湧水を守ろうというところにかなりの重点があることも、私も承知をしております。  しかし、全体の流れとすれば、今申し上げましたように、ドイツやオーストリア、あるいはスイス、そういうところで始まっております近自然工法というやり方、それが先ほど申し上げた建設省の考え方に反映をするわけですね。  ですからそういう点で、ぜひ、日野市の条例も参考にならないわけじゃないというふうに私思っているんですが、そういう20数年前につくられた条例ですから、国の施策の転換もある、国際的な環境を守ろうという流れの動きも大きい。そういうことをあきる野市の条例の中にきちっと折り込んでいく。そういう努力が必要だろうというふうに思うんですが、そのあたりについて、14年につくるというんであるとすれば、まだ準備の段階だと思うんですが、ぜひ、そういう考え方を入れるということで、それは理念に入るのかどこに入るのかわかりませんが、ぜひ提案を申し上げたいんですが、いかがなものでしょうか。 93: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) 私どもといたしますれば、秋川・平井川をメインにした河川条例、清流条例にいたしたい。そのためには、近隣の2町村とも歩調を合わせながら対応いたしたいというふうに、考えているところであります。  そういう中で、やはり、時代を反映した条例化が求められていると思いますし、そういう意味でその条例の内容は検討いたしたいと思っております。  特に、河川を愛護すると申しましょうか、守ると申しましょうか、こういうふうな思想は当然必要だろうと思いますし、市長の責務、あるいは市民の方々に御協力いただく問題、あるいは事業者に御協力いただく問題等々あるわけでありますが、そういう中で、精神は入れていきたいというふうに考えております。 94: ◯21番(鈴木富雄君) そういう理念のことについては申し上げました。  目的という言葉で入れるのかどうかは別として、そういう考え方を取り入れていくという答弁でありますので、それはぜひそのようにお願いをしたいと思います。  そういうものを取り入れて、清流条例をつくっていく場合には、当然のこととして、いろいろな調査を積み重ねていかなければならない。日野市の例でもそうなんですが、例えば水質調査、これは今でもやっている水質調査ありますね。湧水も含めて。ある。緑の基本計画の中に、たしか秋川地区には 140カ所の湧水が確認をされている。平成2年から3年の調査だというふうに確か書かれておりました。  五日市地区を含めるとかなりの数にのぼるという表現なんですね。  そうすると、この緑の基本計画をつくるときには、旧五日市地区の湧水調査というのはされてないのかなというふうに理解をするんですが、実際はどうなんでしょう。  なぜそういうことを聞くかというと、もし秋川地区で、平成2年から3年度に調査が行われていて、五日市地区でのまだ調査が不十分だとすれば、当然清流条例をつくっていく場合に、そういう調査を基礎に据えて、物の考え方を打ち出すということが大事になるわけです。ですからそういう調査というのは、もしされていなければするのかどうか。 95: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) 湧水でありますが、ちょうど秋川ではふるさと緑地保全計画というのをつくりました。平成4年か5年だったと思います。そのときの湧水の箇所数はたしか94カ所というふうに申されたと思います。  それから平成9年度に東京都で湧水バックをつくったんですが、そのときに秋川では60カ所というふうになっておりました。  それがこの緑の計画をつくるときに、その湧水を調査したかということでありますが、具体の調査はいたしておりません。ただ、秋川地区と五日市地区をもし比較をいたしますと、秋川地区では申し上げましたような湧水箇所あるわけでございますが、五日市地区については湧水というのはさほど見当たらない。  例えば盆堀の水ちゃりでありますとか、軍道の石原林道の所に白蛇の水という湧水があるんですけれど、その所、それから五日市小学校の裏からも若干出ているというのは承知しておりますが、実態的に私の方で把握しているのは非常に少ないというのがございます。  当然、湧水等々、これから保全についても対応しなければならないと考えておりますが、その場合にはやはり実態調査等が必要ではないかというふうに考えております。 96: ◯21番(鈴木富雄君) ここで昼食のため休憩といたします。  再開は午後1時といたします。                         午前11時59分  休憩       ────────── ◇ ──────────                         午後0時59分  再開 97: ◯議長(岸野康男君) 再開いたします。  鈴木富雄君再質問がありましたらどうぞ。鈴木富雄君。 98: ◯21番(鈴木富雄君) 先ほど御提案申し上げたことについては、部長からの答弁をいただきました。  そこで、最後に市長にお伺いをしたいわけですけれども、いずれにしても、日本の環境というのは、公共事業に50兆円、社会保障には20兆円しか使わない、そういう開発優先の政治がもたらしたものですよね。今、そういうのが国のサイドでも先ほど申し上げましたように、1990年に入って建設省あたりが見直しを初めるという動き。それから地方自治体でもそういう動きというのがあります。しかし、それはもう、日本というのは、ヨーロッパに比べればものすごく遅れをとっているわけですね。  例えば、スイスのネフバッハ川の再改修というのはもう1970年代に始まっている。それから、ドイツにしても、例えば、バイエルン州という所は、先ほど申し上げたビオトープの保全、これは義務的、系統的に開発をする場合には位置づけているわけですね。水が汚れる理由にはいろいろあります。  しかし、その中の一つに、護岸を三面張りにしてしまったり、直線の河川にしたりということもあるわけです。  そこで、市長に伺いたいんですが、提案することは私は理念としてはビオトープの考え方を入れるということと同時に、あきる野市というのは、先ほども申し上げましたように、破壊がされ尽くされちゃって、再生をしなければならないという一面もありますが、まだ自然が残っているわけです。  今、政治の流れというのはどうかといいますと、例えば、長野県の田中知事のように、もうダムはつくらない、あるいは千葉県の堂本知事のように三番瀬の埋め立てはやめる。それは今まで自民党政治が進めてきたそういう開発優先のやり方ではだめだというところから、そういうものが政治の動きとしてあるんですね。
     私は、市長に求めたいのは、清流条例一つをとってみても、あきる野市が持つ豊かなそういう環境を、緑の基本計画ができたわけでありますが、全国に発信できるようなものとしてつくり上げていく。そういう努力が必要だ。そうだとすれば、これを例えばコンサルタントに全部委託をしてやるということではなくて、先ほど調査の問題で申し上げましたが、湧水の調査が不十分だったら自らの手で調査をする。実態をしっかりつかむ。そして、いわゆる手づくりのそういう今の時代にマッチしたものをつくり上げていく。  そういう点で市長の指導性を発揮をしていただきたいと思うんですが、いかがでございましょうか。 99: ◯議長(岸野康男君) 市長。          〔 市長  田中雅夫君  登壇 〕 100: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの鈴木議員の御質問でございますが、あきる野市の自然に対する環境の取り組みですか、そういうことでよろしいですかね。  ちょっとその前に、鈴木議員は合併前から自然保護の問題、特に、横沢入とかあるいは一番力を入れてこられたのが自然史博物館、これだったと思うんです。これも一時期、自然史博物館も調査費もついたんですけれど、鈴木さんから知事が次にかわったときに、福生市の宇宙科学館とともに凍結になっちゃって、そして現在に来ているわけですけれど、本当に自然史博物館については、五日市は、都内においては唯一の宝庫であると、いつも力説されてこられました。この考えというのはまだ生きていると私は思っております。  それから横沢入でございますが、これについては昨年5月10日に今の知事が参りまして、現在は、もう住宅団地の時代じゃないというような発言のもとに、今見直しにかかっているようなわけでございます。  そういうことで、ただいま御質問のあきる野市の場合、開発優先じゃなくてこの自然を利用しながら、ヨーロッパ、スイス、ドイツ、スウェーデンのようにあきる野市から自然のよさを発信するぐらい何か取り組んだらどうかと、こういうような御質問だと思うんです。確かにその考えは大事だと思います。  我々は毎日ここに住んでいるから、この清流秋川、あるいは緑の空間もさほどに感じない。たまに来られた方から見たら、本当にすばらしい水と緑の自然にうたれるんじゃないかと思います。そういった意味から、これからのあきる野市のまちづくりにおきましても、山林はもとよりでございますが、この秋留台地の緑の空間、これは防災面からも必要でございますが、緑の空間も大事に保全して、そしてまちづくりの基本としていきたいと。現在あきる野市に八王子市からも、そしてまた羽村市、青梅市、福生市からも大勢の方が来ておられますけれど、やっぱり今のあきる野市というのは、商業も工業も緑の空間もほどよくあるから来ているんじゃないかなと、そんな気がいたします。  そういうことで、これからも特に自然を大事にしたまちづくりには、取り組んでまいりたいと、こういうふうに考えております。以上でございます。 101: ◯21番(鈴木富雄君)  ありがとうございました。  いずれにせよ、清流条例を制定をするということは、一つの規定の路線になっているようであります。  そこで、最後にお願いでありますが、どこへ持っていっても通用するような条例ではなくて、やはり、このあきる野市だからこそこういう条例ができたんだというそういう調査と、それから理念のしっかり入ったそういう清流条例が制定されるよう強く望みまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 102: ◯議長(岸野康男君) 鈴木富雄君の質問が終わりました。  次の質問者、9番目、南雲チズ子さんどうぞ。         〔 2番  南雲チズ子君  登壇 〕 103: ◯2番(南雲チズ子君) 2番南雲チズ子です。  皆さんも大体同じのことを申し上げましたから、私も真似でもありませんけれども、同じようなことをちょっと述べさせていただきます。  前回の平成9年の改選から4年たちまして、この6月議会で一般質問等終わりますが、この間、旧秋川時代から1、2回市民憲章の制定をということで議会のたびによく提言してまいりました。  合併後も、再三議会で提言する中で、制定のきっかけができたことは大変よかったし、そういった意味では、一つの大きな目標が私なりに達成したというふうに考えております。  また、制定に向けての関係各位の皆さんと、市民憲章検討委員会の委員の皆さんに厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。  また、2年、3年ぐらい前に、九州の熊本の玉名市に行ったときに、環境問題の一つでもありました河川問題を、私も一、二度やりましたけれど、昨今は共産党さんが、清流条例と称して立派な質問を行っております。  あのときも、何か途中で終わったようなことになりましたけれど、こういうことも踏まえて、次の段階で市当局にはよろしくお願いしたいと思います。  さて、本文に入ります。  小学生から高校生までの議会の開催を、ということであります。  新庁舎も建ちまして、21世紀がスタートいたしました。合併6年目に入り、当市の総合計画マスタープランもできました。いよいよ市のあるべき姿がこれから問われることになりますが、よく言われる市民参加という言葉を耳にします。そういった意味では、市民の多くから、小学生や中学生、高校生、また、女性会議等も含めて、手始めに小学生の子ども議会を開催してみてはどうかということで、私の提言とさせていただき、また、登壇の質問といたします。  簡単にいたしますので、どうぞ明瞭に、またはっきりとお答えいただきますようお願いいたします。以上です。 104: ◯議長(岸野康男君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。指導担当参事。        〔 指導担当参事  山本修司君  登壇 〕 105: ◯指導担当参事(山本修司君) 子ども議会を開催してはどうか、とのお尋ねにお答えいたします。  現在、本市の各学校においては、小学校の社会科や中学校の公民の授業を通して、子供たちに身近な地域や自治体の働きなどについての理解を深め、地域社会の一員としての自覚を育てる学習が行われています。  また、毎年「中学生の主張大会」を開催したり、先日制定された市民憲章においては、子供たちの意見を集約したりするなど、さまざまな機会を通して、社会に対する子供たちの関心や意欲を育んでいます。  また、平成14年度からは、新しい学習指導要領が完全実施されますが、その中に、子供たちが環境問題や福祉など身の回りの問題について、主体的に学習に取り組む「総合的な学習の時間」が取り入れられました。  そのため、現在各学校においては、特色のある学習活動をつくり出そうとして、教職員が一生懸命に智恵をしぼっているところですが、これらは、将来のあきる野市を担う人間を育成するという意味で、子ども議会と共通する教育的な意義を持つ学習活動であるとも言えます。  他の自治体によっては、子供たちの意見を行政上の参考にするという観点から、教育とは別の立場で、子ども議会を開催しているところもあると聞いていますが、教育委員会といたしましては、平成14年度から実施される新教育課程に示されているたくさんの教育課題のうちから、順次、優先的に取り組むべきことがらを判断しながら対応してまいりたいと考えております。以上です。 106: ◯議長(岸野康男君) 答弁が終わりました。  再質問がありましたらどうぞ。南雲チズ子さん。 107: ◯2番(南雲チズ子君) 今、指導担当参事の答弁は、教育の中でやっていくという、これから新学習指導要領の中で入れていこうとかいう、そのうちの自治体の中でやっていこうという考え方は、確かに、今お話があったとおりなんでしょうけれども、私が、申し上げたいのは、いろんな子供の意見をあの中で、単なるですね、どういうふうに考えているのかという一つのテーマを上げれば、当然、子供なりにいろんな形で述べておりますし、実際そういう発想も持っていると思います。  あるコマーシャルに、ちょっと話が飛躍しますけれど、会社なんてほとんど子供の智恵から生まれているんですね。いろんな発想が出ているというふうによく聞きます。  一つの例ですけれども、慎吾ママって、最近テレビで大変「オッハー」という話、あいさつのことも、実は、あれは子供が「おはよう」オハという中から「オッハー」というふうになったということも聞いています。  そういったように、大変子供たちはおもしろい発想を持っていますし、それからいろんな標語でも、子供たちは大変すばらしい発想を持っている。  教育の中でそういうふうな教えをしながら、考え方を聞き出すというのもいいんですけれども、どうしてここの議場で、ある子供がこういうことを言ったんですよ。「僕たちもあすこに行って、市の偉い人に言ってみたいな。」なんていう話、私ちょっと子供の雑談の中からちょっと聞いたものですから、新庁舎が建って、それから子供たちもいろんな発想を持っていることも、教育に限らずそういうことをお聞きするのもいいんではないかなということで、この質問をいたしたんですけれど、そのことについては、教育の中で教えて、そこから得るということじゃなくて、こういう場でするのは何がネックでできないのかしらというふうに思ったんで、その辺はどうなんでしょうか。 108: ◯議長(岸野康男君) 教育長。         〔 教育長  小林嘉美君  登壇 〕 109: ◯教育長(小林嘉美君) 子ども議会の関係の質問ですけれども、一般的に子ども議会という形になりますと、例えば、議会の方向、一つの公聴活動の一つだとか、そういう中の活動というのが非常に行われている例だと思います。  過去、合併前の旧五日市町等におきましても、たしか議会が中心となって、一つの議会の活動の延長線上として、子ども議会、そういったものを開催したということを聞いております。  教育委員会として、そういった発想等があれば、これはお手伝いするとかそういうことはやぶさかではないわけですけれども、教育の中で、子ども議会、どういう形でとらえたらいいかという話になりますと、なかなか難しい話でございます。そんな中では、やはりいろんな形の議会活動だとか、その他行政の公聴活動、そういったものの一環としてやるという形になれば、我々学校を通じて協力はしていきたいと、こういう形で考えております。 110: ◯2番(南雲チズ子君) どうも回答してくださる方は逃げの一手のようなふうにとれるんですよ。現実に、旧秋川市は子ども議会ありませんですけれど、旧五日市町はかつてはあったという話も聞きましたし、檜原村では女性の一日議会もあったそうですけれど、何で我があきる野市はそういうことには消極的なのかな、考えられないのかなということが一つ。  それから先ほど、指導担当参事が、中学生の主張大会がある云々という話されたけれど、あれは自分の将来に向かって考え方というか、自分なりの一方通行ですね、ただ意見を述べるだけのあれですよね。だから、市側からの、例えばどなたかが、いや、それはこうなんだよという、そういう話は全然あるものじゃないし、ちょっと角度が違うというふうに思うんですよね。  なぜ、難しいということ、予想はできて、うちでもそういう意味では、新庁舎もできたことだから、将来を担う子供たちにそういう意見も聞いてみるって、まず姿勢があるのかないかということを私は知りたいんですけれど、その辺はどうでしょうか。 111: ◯教育長(小林嘉美君) 私どもが、先ほど申し上げたのは、現段階で、要するに新教育課程の意向だとか、そういったものがあると。それから現実的に要するに、子供たちの意見だとか、そういったものの発表の場だとか、そういったものは要するに現に用意していますし、また、子供たちが例えば総合的な学習だとか、そういったものの中で、子供たちからそう言う発想等が出てくれば、これはまた別の問題ですけれども、現段階で、子ども議会だとかそういったものにつきましては、大体、教育の場からの発想というのは、一般的には私はあり得ないんだという形で考えてございます。  例えば、議会等が中心になって、子供の意見を公聴という形で反映させたいということで、一つの、要するに子ども議会を発想させたり、そういう形が多いですよと、私は申し上げたということで、教育委員会がなぜ消極的だとか、そういう形の申し上げ方はしたつもりはございません。 112: ◯議長(岸野康男君) 音声装置が非常に不十分で、聞き取りにくい部分があるんです。それで、語尾の部分とか、テ、ニ、オ、ハの部分を少しきちっとお願いをしたいというふうに思います。よろしくお願いします。南雲チズ子さん。 113: ◯2番(南雲チズ子君) わかりました。  手始めに子ども議会と言ったことなんで、別に子ども議会だけにこだわっているわけではありません。  小学生、中学生、高校生となると、今度は高校生から成人者に向かってはどちらの所轄に入る、成人者に向かってはなるのかもしれませんけれども、小・中学生は大変難しい、そういうこちらからの、そういうあれがあれば考えではない、何かちょっとそんなニュアンスの答えでしたけれど、あと、もし、例えば女性の一日議会をやるとしたら、どこの分野に入るんでしょうか。  もし、やるとすればどこの所轄なんでしょうか。 114: ◯教育長(小林嘉美君) 例えば、女性の議会だとか、例えば、子ども議会だとか、そういう形で、今まず、対象者を決めた議会という発想のようですけれども、やはり究極の目的が何ですかという形のものがやはりないと、なかなか難しいと思いますね。ただ、今時代的だから、どうのこうのという問題でなくて、やはりしっかり目的を見据えた上で、なぜ要するに今、例えば子ども議会が必要なのか、女性の要するに議会を開催した方がいいのかという形のものだと、私は考えております。ですからやはり目的が何であるか、そういったものをしっかり見据えた上の形でしたら、答弁しやすいんですけれども、なかなか目的が見えてこないという形になりますと、今の段階では、ただやればいいという形でなくて、やはり目的をしっかりした上で、議論を重ねていく必要があるという形で考えております。 115: ◯2番(南雲チズ子君) 目的があれば考えてという話ですけれども、市民の皆様から、じゃあ、1人か2人議会やって下さい、子ども議会にしても中学生も成人者にしても、女性やってくださいっていうわけないじゃないですか。そうでしょう。だから、こういうことをやってみたいから広報で応募するとか、各学校にそういうことに興味って言ったらちょっとおかしいですけれど、やってみたいって、それでもやりづらいというなら、テーマしぼってやっても結構応募あるんじゃないですかね。  というのは、その辺の違いなんでしょうけれど。ただ、漠然と、こちらからやってくださいって考えるということはまず将来にわたってないですよ、そんな話は。そうでしょう。だけど、だから、こういうそれでもやりづらいというならテーマあれしても、それでも応募者いっぱいあると思いますよ。私は。その辺もどうなのかっていうこと聞いている。とにかく難しい、どうも難しい、テーマがあってもそういうあれが出てこないと難しいって、ただ、議会やるからといっても私は来ると思うんですよね。  じゃあ、こういうテーマでやってみたいということでも、もし、広報で出せば、やっぱり絶対出てくると思うんですよ。医療にしても何にしても。教育にしても。そこまでしぼれっていうならね。 116: ◯議長(岸野康男君) 助役。         〔 助役  荻原 尚君  登壇 〕 117: ◯助役(荻原 尚君) 子ども議会の問題からいろいろと女性問題まで含めて御質問いただいているわけですけれども、小林教育長も言っているように、そのものが、目的は何であるかということも重要なことであると私も思っています。と言うのは、いわゆる今のあきる野市の行政に対して、例えば項目を挙げて各年代、性別、女性の方はどういう考え方を持っているか、そういうふうな議論をしていただくについて、この議会という制度を使ってやられるというのも確かにあると思います。  しかし、一方市民から選ばれた議員さんの立場もあるわけでございまして、そういうことがあるんで、多分これはほかのところでは小学生に限っていろいろと子供の目線から見た行政はどうあるべきかということで、こういうふうな議会制度を使った意見を求めることをやられているのかなと思うんです。これを女性だとかそういうふうなことで、いろいろ年齢層を問わず、男性、女性ということでやっていった場合どうなのかなと、こう思っているわけです。  いずれにしても、市政に関心を持っていただくにはどうしたらいいかということからすれば、行政としても今後検討する必要があると、こう考えております。  いずれにしても、教育委員会の問題でいろいろ答弁すると、教育長、または教育委員会の答弁になるのかなと思っております。  いずれにしても、御質問いただいた内容を行政として今後検討してまいりたいと思っております。以上です。 118: ◯2番(南雲チズ子君) わかりました。  ただ、子ども議会に、こういうことがあったんですよ。ちょっと、岡山県の、ちょっと私も聞き取れなかったんですけれど、岡山県の何市だったか、やはり子ども議会の中で、公園という一つテーマを与えたそうです。君たちが遊ぶ公園、その中に出たことは、やっぱりキャッチボールをできたり、広々にして要するに私たちの行政側からいうと箱物ですよね、建物は要らない、そしてただたくさんの運動ができる公園をつくってほしいと。市長も、大変共感を呼んだらしくて、キャッチボールができればいいんだって、広いグランドをたくさんつくってほしいんだ。それから少しお金をかけないで、山つくったり、川つくったりして小さい子から自分たちも伸び伸びと遊べる、そういう最終的には子供の意見が出てね、子ども議会の中にありまして、その市長はそれを実現したらしくて、その後の今度はお父さんやお母さんたちの意見は、確かに箱物があると、いろんな犯罪の温床になるからこれでいいんではないかという、最終的にそういう意見が寄せられていましたけれど、それをとっても子供たちというのは、私たちが気づかない、違った意味の行政側からこうしなさい、ああしなさい、こういうふうにしていくんだというよりも、はるかに健康的な意見があるではないかということを私は申し上げたかったわけです。  助役の話の中で、最終的には検討してみたいということがありましたから、よそは何らかの形でやって、なぜ、我があきる野市がやれないのかということにすごく私は不満を持ちますので、やっぱりいずれの時期に何かの形で一度やってみてください。それをお願いしたいんですけれど、その辺はどうでしょうか。 119: ◯助役(荻原 尚君) 何で必要なのかということを、議員さんの方から明確に出していただいて、それに対して行政としても考えると。特に、検討するということを、これいい方でとらえると、いつかはやっていただけるであろうというふうに期待を持たれるかと思いますけれども、その逆もあります。はっきり申し上げて。それで、提案というか、御質問いただく場合でも、大変申しわけないんですが、きちんと明確にこういうことでやるべきではないかと、こういう御質問をいただけるんであれば、明確に私の方でも答弁申し上げたいと思います。以上です。(「かわりに出せよ。」と発言する者あり) 120: ◯2番(南雲チズ子君) かわりとかそういうもんじゃないですよ。でもね、私は必要あると思ったから言っているんですよ。必要ありますよ。やっぱりさっき言ったように。それは私にすればやっぱり行政側逃げですよね。やっぱり一度やってくださいと言っているんですから、テーマをしぼれっていうならテーマしぼったらいいじゃないですか。どうですか。 121: ◯教育長(小林嘉美君) 私、先ほど申し上げたと思うんですけれども、例えば子ども議会そのものというのは、一つの公聴活動だとかそういうものの中でやっていますよと、多くのところでは議会が主体となって、要するに民意、そういったものを聞いたり何かする機会の一つとして、例えば教育委員会だとかそういう長部局とタイアップしてやっていますよということ。  それでまた、そのときには要するに我々教育委員会の中で、お手伝いできることがあれば、お手伝いしますよという形で答弁を申し上げたつもりなんですね。ですから、ただ、やれ、という形になりますと、なかなか、こういうものというのは、やはり、したい目的、そういったものがやはりはっきりしてないと、なかなか御答弁申し上げにくいと、こういうことでございます。 122: ◯2番(南雲チズ子君) なぜ必要かって言われるけど、私個人じゃないんですよ。確かに質問しているのは個人ですけれど、いろんな意見を持っている人、大勢いますよ。それは私たちはいろんな形で代弁者には変わりないけれど、どうして一市民の人が、議場で、市側に対して、こういうふうなことは、例えば税金一つにしてもそうでしょう。市がこういうことでって説明したことありますか。聞きますけれど。 123: ◯議長(岸野康男君) ちょっと一般質問の内容を整理したいんですけれども、子ども議会の提案が南雲議員からあったわけでございます。回答者側、なぜ子ども議会が必要かという理由を、南雲議員に説明してほしいという回答が先ほどあったわけです。それは南雲議員自身の中から出た声でも、あるいはまた南雲議員が聞いた市民の声でも、その必要性の部分について一応提案する以上出していただいたらいかがかと思うんですが。 124: ◯2番(南雲チズ子君) だからそう言ってきたでしょう。今までずっと。市民だって、少なからず私を支持してくれた人は、そういう議会がないのって聞かれたから私はそれもいいことじゃないかって。やっぱりよそでそういうことあったったという、結構みんな知っているんですよ。だからの必要性、必要性というの、私は、必要であるというふうに思うんですけれど、違うんでしょうかね。やってみることもいいんじゃないですかね。必要ないですかね。全く。 (「やるか、やらないかって聞くんじゃないか。」と発言する者あり)  だから、やるか、やらないかと聞いているけれど、のらりのらり、違うんですよ、意見が。(「行政に尋ねることじゃないんじゃないか。」と発言する者あり)  でも、教育委員会の方でも。 125: ◯議長(岸野康男君) ちょっと議事の進行について、南雲議員、必要があるということは南雲議員から再三聞いているんです。ただ、必要性の中身、なぜ必要なのかという説明がないと答えられないというのは回答者側なんです。 126: ◯議長(岸野康男君) 暫時休憩いたします。                         午後1時34分  休憩       ────────── ◇ ──────────                         午後1時35分  再開 127: ◯議長(岸野康男君) 再開いたします。  南雲チズ子さん。 128: ◯2番(南雲チズ子君) 意見がかみ合いませんので要望にしておきます。  ぜひ検討してください。以上です。 129: ◯議長(岸野康男君) 南雲チズ子さんの質問が終わりました。  次の質問者、10番目、黒山儀一郎君どうぞ。         〔 13番  黒山儀一郎君  登壇 〕 130: ◯13番(黒山儀一郎君) 13番の新政会の黒山であります。  山の価値が木材生産の目的から、環境林、水源涵養、国土保全等の公益機能に大きく変わりつつある今日、人類最古のエネルギーである木質資源がバイオマスという名で再び注目を集めております。  バイオマスとは、生物有機体をエネルギー資源として利用する方法を言い、これをエネルギー利用するとき、バイオマスエネルギーと呼んでいる。中でも賦存量の多いことから、木質バイオマスエネルギーに対する期待が高まっております。木質バイオマスエネルギーは、欧米では地球温暖化防止対策のエースであります。ヨーロッパにおいては、すでに再生エネルギーの約6割を占めているとの報告があり、特に、北欧では、森林面積が多いため、早くも原発を廃棄し始めております。日本の森林面積が、国土面積の占める割合は67パーセントで、先進国では唯一の森林国でもあります。森林資源は2割以下しか利用されず、8割は輸入であります。森林を荒廃させるために輸入しているのが現況であります。  最近、日本でも急速にバイオマスエネルギーが注目されてきております。政府主導のもとではなく、自治体による活動であります。これらの草の根的な活動が行政を動かそうとしている、これが本来の姿であります。  まず、木質バイオマスエネルギーの特徴としては、更新できる再生可能なエネルギーであること。エネルギー密度が高く、貯留しやすく利用しやすいこと。燃焼するときに公害の原因となる有害物資を発生しないこと。さらに、灰等の燃焼残渣も有効な資源となること。植物の中でももっとも太陽エネルギーの受光率が高く、大きなストックを持っておること。そして、日本は恵まれた気象条件の森林国で復元力も強く潜在能力が高い。以上が大きな特徴であります。  次に、木質バイオマスエネルギーとしての利用方法としましては、まず、木材は第1に、資材として利用しております。良質なものから低質なものへと多段階的に、効率的に利用する林業への転換が始まっております。
     次に、木屑を原料とする木質ペレット制度リースが完成しております。木質ペレットは、家庭や事業所で一般に利用する、さらに北欧では、熱需要密度の高い都市部においては、木質チップを燃料とした大型ボイラーによる地域冷暖房システムが急速に普及しつつあります。  このようなことからも、木質ペレット製造設備工場、間伐材製材工場の残材、剪定材、早成樹木等を置くことのできるストックヤードが求められております。  東京都においては、約2000万円の調査費ですでに検討が始められておると聞きます。そこで、これらの用地が第1に必要となるが、当市としてこれに協力するお考えがあるのかどうか伺います。  次に、東京都木質バイオマスエネルギー利用検討プロジェクトに参加しているのかどうか、この2点についてお伺いをし、登壇による質問といたします。 131: ◯議長(岸野康男君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。環境経済部長。        〔 環境経済部長  吉野俊郎君  登壇 〕 132: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) 木質バイオマスエネルギー利用についてお答えいたします。  昨年7月にあきる野市、八王子市、青梅市、日の出町、奥多摩町、檜原村の多摩6市町村と東京都農林水産振興財団、東京都森林組合連合会及び東京都で組織された「木質バイオマスエネルギー利用検討プロジェクト会議」が発足しました。  この「木質バイオマスエネルギー利用検討プロジェクト会議」では、平成12年度に、森林から発生する間伐材等をボイラー、ストーブ等の燃料(ペレット化)として利用できないか、というテーマで公開研究会を開催して検討してまいりました。  平成13年度は、事業化可能性調査を基本として、安全性試験等を実施する計画となっております。さらに、平成14年度以降も木材の有効利用と地球温暖化防止を図るため、木質バイオマスエネルギー利用促進について検討を行うとしています。  御質問の、間伐材や製材課程からの廃材等の残材を置く「ストックヤード」建設につきましては、引き続き関係団体と慎重に協議してまいりたいと考えておりますし、「ストックヤード」建設等の市としての支援策につきましては、今後の課題とさせていただきたいと考えております。以上でございます。 133: ◯議長(岸野康男君) 答弁が終わりました。  再質問がありましたらどうぞ。黒山儀一郎君。 134: ◯13番(黒山儀一郎君) 再質問をさせていただきます。  東京都の先ほど申し上げました木質バイオマス利用検討プロジェクト、この中に、いわゆるあきる野市は参加しておるのかどうか、その点をお尋ねいたします。 135: ◯環境経済部長(吉野俊郎君) ただいま申し上げましたように、多摩6市町村の担当課長がプロジェクト会議のメンバーになっております。  私どもでも参加しております。 136: ◯13番(黒山儀一郎君) ありがとうございます。  そうした中で、すでに日本でも二つ以上が一つの大きな地域新エネルギービジョン策定ということで、いわゆる木質ペレットを媒体としたシステムのいわゆる組織図、構想例ですか、それができ上がっておるようですから、ひとつあきる野市においてもぜひ積極的にこれらに参加していただいて、ともかくあきる野市の場合に、60パーセントが森林でありますし、特にこれから環境問題が前面に出てくる時代でございます。  したがいまして、ぜひとも強力に指導をしていただくような形まで御検討をお願いしたいと思いまして、質問といたします。答弁は結構です。要望いたします。 137: ◯議長(岸野康男君) 黒山儀一郎君の質問が終わりました。  次の質問者、11番目、下田孝雄君どうぞ。          〔 10番  下田孝雄君  登壇 〕 138: ◯10番(下田孝雄君) 10番下田孝雄でございます。  余りにも早かったのでちょっと拍子抜けしておりますけれども、任期最後の一般質問となり、数々の提案が実現され、執行部に対し敬意を表するところであります。  しかし、まだ実施をされていない点も幾つかありますが、今回、そのうちの非常に心残りとなる2点について質問いたします。  一つ目の行政評価システムの構築であります。  新しい世紀の出発とともに、あきる野市においては、新庁舎が落成し、新たな歴史のスタートを実感しているところであります。  自然に抱かれたまちあきる野に住んでいてよかったと、市民が安心できる市政の運営を期待するものであります。  国においては、本年3月行政評価法案が閣議決定し、来年4月より施行の予定であります。あきる野市においても、新規事業を含め数多くの事業が展開されておりますが、市行政改革大綱の趣旨を尊重し、成果重視の行政を目指すべきと考えます。あきる野市の行政評価システムをどのようにお考えなのか、また今後取り組まれていこうとしているのかお伺いいたします。  (2)として、市内循環バスの改善目標ということであります。  昨年10月から運行を開始した「るのバス」は、高齢者や公共施設利用者から  運行そのものは大変喜ばれております。しかし、その利用度からも理解できるように、運行回数や時間的な配慮に改良の要望を多く伺っております。  次の点について要望とともに、見解を伺います。  1)として、バスの機種、今29人乗りだったと思うんですが、そのワンボックスカーのような、バスの機種を、現在の機種のものよりも小型の定員8人ぐらいとして、現在のコースを3路線に分割して運行回数を増発させてはいかがかと思っております。いかがでしょうか。  2)特に時間的制約のある阿伎留病院への到着時間の設定を再検討する考えがおありでしょうか、伺います。  3)として、五日市地区の運行についてはどのような予定かお伺いいたします。  以上で登壇の質問を終わります。 139: ◯議長(岸野康男君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。企画財政部長。        〔 企画財政部長  前田和利君  登壇 〕 140: ◯企画財政部長(前田和利君) 行政評価システムの構築を、につきまして御答弁を申し上げます。  国においては、中央省庁等改革の大きな柱の一つとして、本年1月の中央省庁再編にあわせ、新たに行政評価制度が各府省に導入されたところであり、この行政評価制度の実効性を高め、これに対する国民の信頼を一層向上させる観点から「行政機関が行う政策の評価に関する法律案」が本年3月31日に閣議決定されたものであります。  この法案の概要は、各府省が政策評価の実施要領を策定するための「政策評価に関する標準的ガイドライン」を基本とし、行政評価の実施を法律上の義務とすること。行政評価の客観性を確保すること。行政評価に関する一連の情報の公表を義務づけることを規定しております。  このように今回の法案につきましては、国の行政機関が行う行政評価に関する仕組みづくりであり、地方公共団体が行う行政評価は、この法律にしばられるものではありませんが、国が定めた行政評価に関する標準的ガイドラインの考え方は、地方公共団体での仕組みづくりに活用できるものと考えております。  本市の行政評価の取組みにつきましては、御承知のとおり、新庁舎の開庁とともに新たな組織として企画課内に行政管理係を設置し、行政評価システムの構築などに取り組んでいるところであります。  行政評価制度は、財政の硬直化や説明責任の確保などを背景とし、地方自治体において徐々に取り組まれておりますが、制度はそれぞれの自治体で独自に制定しており、その目的や手法も他種多様であるのが現状であります。  これは、制度自体が発展途上にあることから、いろいろな取り組みが行われているためであります。  現在、行政管理係では、先ほども述べました国での取り組みや先進的に制度を取り組んでいる自治体の調査・研究を進めているところであります。これらの調査・研究を通じて、今後、本市における行政評価制度の導入に当たっての目的を明確化し、本市に適合した行政評価の手法を検討してまいりたいと考えております。 141: ◯議長(岸野康男君) 総務部長。         〔 総務部長  田辺宣昭君  登壇 〕 142: ◯総務部長(田辺宣昭君) (2)の市内循環バスについての1)について御答弁申し上げます。  バスの構造の小型化につきましては、利用者の多い便では1便20名から30名ぐらいの利用があることから、小型化により乗車できない方が出る恐れがあること。また、小型化することにより、車両の構造が乗り降りに不便な形態となり、高齢者を初めとした利用者が利用しにくくなることが予想されますので、現在のところ考えておりません。  路線の変更、増便につきましては、国土交通省の許可が必要になりますが、今年度設置する検討委員会の中で、検討していく所存でございます。  2)について御答弁申し上げます。  利用者から、阿伎留病院への連絡をよくしてほしいとの要望も寄せられておりますが、先ほど御答弁しましたように、今年度設置する検討委員会の中で検討していく予定でございます。  3)についてでございますけれども、五日市地区からの運行要望が数多く寄せられており、今年度設置するこれも検討委員会の中で、過疎バス対策を含め検討していく予定でございます。以上でございます。 143: ◯議長(岸野康男君) 答弁が終わりました。  再質問がありましたらどうぞ。下田孝雄君。 144: ◯10番(下田孝雄君) 順番どおり行政評価の面を伺ってまいりますけれども、組織内の行政管理係を設置して、その準備に取り組んでいるということは、非常に結構なことで、大いに進めていっていただきたいと思っております。  それで、進めていっていることはわかりましたが、いつまでも準備という段階にはいきませんけれども、どのようなスケジュール、例えば、1年先、2年先あたりに、このシステムを取り入れていくんだという段取りというか、スケジュール等がありましたらお伺いしたいと思います。 145: ◯企画財政部長(前田和利君) お答え申し上げます。  スケジュールの御質問でありますけれども、行政評価制度自体、市の実情に合った進め方を考える必要があろうというふうに思っております。  先ほども答弁申し上げましたように、国の法律は立ち上がってきますけれども必ずしも国の制度にのっとるものではないというように思っております。  事務の内容が違うという観点であります。そして、行政評価を行っていくということになりますと、行政システムを大きくかえることになります。そこで早急に導入をするというふうなことになりますと、いろいろ問題も起ころうというふうに思っておりますので、検討を十分にしなきゃいかんというふうに思っております。  ついては導入の時期ですけれども、平成15年度には導入をしたいというふうに思っております。  と申しますのは、調査なり検討をし、さらに職員の意識改革を含めて、内部の体制を固める必要があろうというふうに思っております。  申し上げていますように、行政システムを大きく変えますので、試行的に行う部分も必要だろうというふうに思っておりますので、本格的な実施につきましては、申し上げましたように平成15年度ということを目途に事務を進めているところであります。 146: ◯10番(下田孝雄君) 平成15年度、あと丸2年でしょうけれども、その間に、まさに今部長が言われたとおり、国が示されたとおりやるわけでもありませんので、あきる野市に合った行政評価を非常に検討しながら、中身を検討し、一番大事なことは今部長も言われましたけれども、行政評価する目的が、いかに行政改革の中の事業改革をしていくかというのが目的だろうと思っておりますので、全職員がその意識に立って、いつか助役か市長が言われたと思うんですが、全職員が経営感覚を身につけて仕事をしていく、その延長上に行政評価が結実してくるんじゃないかと思っておりますので、期待をしておりますので、先ほどの誰かではありませんが、座れる、座れないにしても、関心を持って見ていきたいと思っております。  それから(2)の市内循環バスの改善目標はすべて今年度行われる検討委員会にゆだねるというふうにほとんど答弁がありましたが、20人から30人乗ったという経験はあるんですか。1回に。 147: ◯総務部長(田辺宣昭君) 1回の利用状況としますと非常にまちまちであるわけでございます。これは10月から3月までのデータで見ますと、例えば20人の方が乗ったのは、10月では1回か2回あります。それから1月は少なかったんですけれど2月、3月に入りまして、3月あたりへいきますと20人以上乗ったのが、5~6日あるのが、データとして出ております。以上でございます。 148: ◯10番(下田孝雄君) 今、部長との、以前の打ち合わせも何もしてないのでわ からないんですが、1回のコースで20何人乗った、だから途中で降りて乗ったのかもしれないんだけれども、要するに 100円の乗車のお客さんが、1回で集金したのは 3,000幾らだというふうなんじゃないかなと思うんですが、ずうっと定員をオーバーするほどの、ここで議論しててもしょうがないんだけれども。  今、見てみますと、阿伎留病院は結構利用数が多いんですよ。感謝されています。  ところが、阿伎留病院へ着くのが11時25分と言ったかな、とにかく30分ぎりぎりに着くんですよね。お年寄りがあそこのバス停で降りて、比較しちゃいけないんですが、我々のスピードよりも、半分ぐらいの速さで受付へ行きますと、受付時間が「はい、終わりました。」って言われちゃうんです。これを何とかならないのかなという要望がありますが、いかがでしょうか。 149: ◯総務部長(田辺宣昭君) 市内循環バスを走らせるときに、いろいろ議論があったわけでございます。  それで、プロジェクトチームで検討した結果目指しましたのが、いわゆる路線バスを目指して、今、市内循環バスは、路線バスとして、いわゆる関係省庁、国土交通省の認可を得た路線バスでございます。したがいまして、東京都の路線バス図の一つのますの中に入った、列記したバス路線なわけでございます。そういう中でいわゆる福祉バス的な質問もあったわけですね。そういういろんな議論を経て今のバスの形態を一応選んだわけでございます。  ですからその結果としていろんな問題があるのは私ども承知しているんですけれども、ある程度見て、慎重な議論をしていきたいというふうなことで、先ほど御答弁したわけでございます。  それから、このバスの路線体系図をつくるときに、基本として考えましたのが、このあきる野庁舎を中心として、あきる野庁舎へ来る方を含めた主体的な考え方を持ったということでございます。  今の御質問は、阿伎留病院を主体型の、いわゆるバスダイヤを組んだらという御質問でございますので、その辺も今度は基本的な考え方が違ってきますんで、いろいろ検討の余地をしていく必要もあるというふうに、私ども考えているところでございます。 150: ◯10番(下田孝雄君) 今の部長の考えに少しだけ私の異論があるんですけれども、循環バスが市庁舎を中心として走らせたと。阿伎留病院を中心として考えたわけじゃないというのは、体系的にはわかるんですけれども、せっかく走るんですから、11時30分阿伎留病院にせっかく「あ、阿伎留病院に着いた」と思って、受付へ言ったら、受付が終わりましたと、その辺の検討です。検討委員会でするっていうのはかまいませんけれど。 151: ◯総務部長(田辺宣昭君) 阿伎留病院に対するダイヤの要望、阿伎留病院にアクセスする時間等の要望もございますので、その辺も私どもわかっておりますので、重要な検討課題にさせていただきたいというふうに思っております。以上でございます。 152: ◯10番(下田孝雄君) 重要な課題として検討していただきたいということを希望いたしまして、終わります。以上です。 153: ◯議長(岸野康男君) ここで休憩といたします。  再開は2時20分といたします。                          午後2時03分 休憩       ────────── ◇ ──────────                          午後2時20分 再開 154: ◯議長(岸野康男君) 再開いたします。  次の質問者、12番目、上杉英夫君どうぞ。          〔 6番  上杉英夫君  登壇 〕 155: ◯6番(上杉英夫君) 6番、あきる野新政会上杉英夫でございます。  いよいよ庁舎が完成しました。プレハブでもいいという御意見もございましたが、こうして決して豪華ではない、機能的な新庁舎が完成し、まことにうれしい限りでございます。  特に、1階のロビーで行き会う市民の方々、特に女性の方々が何となくきれいになったなという感じを受けとめておりますし、知らない人に会っても会釈しますと、きちっとにこにこお辞儀をしてくれると、よかったなという実感を持っておるのは、私だけではないと思います。  ちょうど今から6年ほど前、あそこにあきる野ルピアが完成し、とうきゅうストアができました。そのときに私はあの付近で仕事をさせていただいて見ておりましたら、そのときもやはり行き交う女性の方々がオープンを境に何となくきれいになったなという感じを受けまして、大変うれしく思ったことが記憶にあるわけでございます。  そこで、4年間あっという間に過ぎまして、その間先輩議員には大変御指導をいただきましてありがとうございました。おかげさまでいろいろな提案をさせていただきましたが、市当局の御理解によりまして幾つか実現したり、あるいはその緒に着いたものもございます。特に、引田駅周辺につきましては、東京都の秋留台開発計画が凍結ということで、絶望視されておったわけですが、影山議員の質問の答弁のとおり始まりました。大変地元議員としてもうれしい限りでありますし、この完成を夢見る次第でございます。  また、もう一つ、あきる野音頭の制作を提案しましたところ、今年度の予算に計上されました。今まで盆踊りというと、秋川音頭と五日市音頭と両方やっておったわけですが、来年の盆踊りからはあきる野音頭と、どういうものができるか期待されるわけですが、これを市内の各盆踊りの会場で踊るということになりますと、一層あきる野市民の一体感が醸成されるんではないかと。あきる野市の発展が期待されるところであります。  さて、そこで今回の質問は、職員定数適正化計画の進捗状況と、新規採用者の今後の計画について、これはやはり行政改革大綱の実施計画の中にあるものでございますが、この点について御質問させていただきます。  あきる野市定員適正化計画は、あきる野市行政改革推進委員会から組織と職員構成のあり方について、長期的な展望に立った職員定数管理計画のもとに、職員の削減に努めるべきであるとの提言があり、平成10年1月、今後5年間の計画目標を定めた定員適正化計画が策定され発表されました。  計画によりますと、減員、増員を差し引き5年間で25人の削減計画となっております。
     そこで、以下の点についてお尋ねいたします。  1)平成13年目標と実績はどのようになっておりますか。  2)一般行政職員の採用は何年間行っておらないのか。  3)一般行政職員以外で採用し、増員となっている部門がありましたら御答弁願います。  4)として、計画では年齢別職員構成の適正化も目標としておりますが、一般行政職員の採用を余り長期間とめ置くと、将来問題を生じることも考えられます。  平成14年度からそろそろ新卒、新規採用を開始すべきと提案いたしますが、市のお考えはいかがでしょうか。以上、登壇による質問とさせていただきます。 156: ◯議長(岸野康男君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。総務部長。         〔 総務部長  田辺宣昭君  登壇 〕 157: ◯総務部長(田辺宣昭君) 職員適正化計画についての1)から4)について御答弁申し上げます。  1)の定員適正化計画の進捗状況につきましては、今年度は計画の4年目でございまして、4年目には通算で職員17人の削減を図る目標となっておりましたが、結果として、通算で27人の削減ができましたので、当初計画しました5年間で25人の職員を削減する目標は達成いたしました。  次に、2)の一般行政職員の採用は、何年間行っていないかとの御質問でございますが、一般事務系職員の採用は、平成8年度以降していませんので、事務系職員の採用試験は6年間行っていないことになります。この結果、合併時と比較しまして、35人の職員を減員しております。  また、3)の、一般事務系以外の職員の採用につきましては、母子保健事業の市への権限委譲に伴い保健婦が不足すること。さらに、保育園の施設長の新規設置や保育士の退職に伴う補充等により必要がありました、保健婦・保育士などの専門職は、採用試験を実施していますので、合併後、専門職員は10名の増員となっております。  4)の今後の事務系職員の採用計画につきましては、平成13年度で定員適正化計画の目標を達成したこと。平成13年度は定年退職者が大勢いるので、新規の採用がなければ職員が不足すること。職員の新陳代謝を促進し、組織の活性化と公務能率の向上を図らなければならない時期にあること。などを勘案しまして、今年度は、事務系職員の採用試験を実施する方向で職員採用計画を検討していく考え方でございます。以上でございます。 158: ◯議長(岸野康男君) 答弁が終わりました。  再質問がありましたらどうぞ。上杉英夫君。 159: ◯6番(上杉英夫君) 予定より以上に結果が出ているということは、大きく評価したいと存じます。  そこで、私が拝見している限り、こうして人員を削減したことによって、市民サービスが低下したとか、そういうことはないように見ておるんですが、何か支障が来したようなことはないのかどうか。 160: ◯総務部長(田辺宣昭君) 合併の目標時、それから市民の方々の御意見で職員を削減してきたところでございますけれども、事務的には大きな影響はございません。 161: ◯6番(上杉英夫君) 平成13年で27名減というような御答弁ございましたが、アバウトで結構でございますので、年間人件費にするとどのくらい節約できているのか、お知らせください。 162: ◯総務部長(田辺宣昭君) 職員の年間平均給与額が1人 750万円でございますので、27人にいたしますと、2億 250万円ということになる計算でございます。 163: ◯6番(上杉英夫君) 平均 750万円掛ける人数でございますが、減員の主な要因は定年退職者ということのようでございますから、したがって、平均年収はもう少し高い方に行っているのかなと。実際にはもっと大きな金額が削減できていると私は予想されます。  したがいまして、先般の3月議会の予算委員会で、庁舎の年間ランニングコストが約2億円というようなことでございましたが、すでにその金額は職員の削減で吸収できているということでございまして、これは合併の効果が大いに出ているというふうに、私は評価いたすところでございます。  そこで、6年間一般事務系は採用してないわけですが、したがいまして、これは比較になるかどうかわからないんですけれども、今、こちらにお並びの部長職の方は、大体60歳ちょっと前から54歳、その6年間に当てはまるような方々ではないか。一部もっと若い人がいるかもしれませんけれども、ではないかなと思いますし、課長さん含めますと、54歳~55歳の方はもし、私の推定では40人以上はいるのかなと、係長の方、一般職の方入れますと、もっといると思うんですが。そうしますと6年間採用しないということは、そのくらいの人数が将来ぽっかり穴があくと、こういうことになるわけでございますが、議会に携わった者として、将来、責任が私ももしそこにぽっかり穴があくということになりますと、そのときはもう生きてはいないかもしれませんけれども、責任があると。その辺の人員の、同時に将来市民サービスがさらに向上するように年齢別構成を配慮しつつ、計画的採用を行っていきたいというふうに、計画でもいっているわけですが、その辺のところはどのようにお考えになっておられるのか。 164: ◯総務部長(田辺宣昭君) 6年間採用しなかったということは、ある面では年齢的に将来6年間のブランクの問題が出るわけでございます。  それを補完する意味として、今までは、大体23歳~24歳の方以下を採用していましたけれども、ある一定の年齢を採用していましたけれども、今後、その辺も配慮したいわゆる採用計画をつくる必要があるであろうというふうに考えているところでございます。  まだ内部で具体的な議論はしてございませんけれども、今後の採用計画で検討していきたいということでございます。  ちなみに東京都では、28歳とか33歳、いわゆる民間経験者も採用を最近はしている傾向にあるだろうと。それらを勘案しながら今後の採用計画の中で、内部的に詰めていきたいというふうに考えているところでございます。 165: ◯6番(上杉英夫君) わかりました。  助役さんそういう考えでよろしいでしょうか。 166: ◯議長(岸野康男君) 助役。          〔 助役  荻原 尚君  登壇 〕 167: ◯助役(荻原 尚君) 総務部長の答弁のとおりであります。  特に、今の行政の仕事の内容が、昔はかなり法律的なもの、こういったものを強く求められているわけですけれども、もう都市経営と経営的な立場、これが市民に求められているというふうに感じておりますし、民間企業経験者を行政に採用する、それで年齢的な層を埋めていくということ、こういった経営ということもある程度考慮していかなければいけないのかなという感じを持っております。以上です。 168: ◯6番(上杉英夫君) 富士通も操業開始し、社員の方も大勢通勤しておりますし、市内にも大勢の方がお住まいになっていると伺いますし、また、まちづくりが進むに従って、ほかの地域からレベルの高い市民も移り住んで来るというふうに思います。  どうかひとつ、市の職員の方々大いに勉強していただいて、これから今の問題も含めまして、市民サービスに異論のないよう努めていただきますことをお願い申し上げまして、質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。 169: ◯議長(岸野康男君) 上杉英夫君の質問が終わりました。  次の質問者、13番目、宮沢洋子さんどうぞ。          〔 18番  宮沢洋子君  登壇 〕 170: ◯18番(宮沢洋子君) 議席11番の宮沢洋子でございます。  任期最後の一般質問が最後の質問者となりましたこと、感慨深いものがございます。それでは教育行政について質問いたします。  学級崩壊や少年による凶悪犯罪、いじめや暴力、不登校や引きこもりの問題など、日本の教育は深刻な危機に立ち入っております。  教育の荒廃現象は、価値観を失った大人社会の反映であり、単に学校教育のみならず、家庭、そして地域など、社会全体の教育力の衰弱の問題としてとらえ、真剣に取り組まなければならないと考えます。  この社会全体の教育力の衰弱をもたらした要因は、さまざまあると思いますが、大きくは、教育もしつけも学校任せという、戦後日本の学校依存的体質が、家庭や地域の教育力を著しく低下させたのではないでしょうか。  今こそ、子供の最初の教師は両親であるとの視点に立ち返り、また、地域社会そのものが学びの場であるとの視点に基づいて、教師を中軸に地域社会も保護者も一体となって支える開かれた学校と質的転換を図っていかなければならないと、考えます。  私ども公明党教育改革推進本部は、教育現場の方々や中・高・大学生そして父母の皆さんの声に謙虚に耳を傾けるため、今年1月から3月までに、全国12都市で、活発な教育対話を実施し、また勢力的に教育現場の視察を行いました。  そして、今年1月末に発表した教育対話に基づく教育改革提案第1次に引き続き、このたび5月4日、社会の教育力向上のためにと題する、教育改革第2次提案を発表したところでございます。  私自身、日常の議員活動の中で、小・中学生を持つ御父母の方々との対話や御相談の中で、多くの生の声を聞いてまいりました。寄せられた生の声と現状を踏まえて、以下、5点の課題と対策について、教育委員会の御見解を伺います。  1)学校評議員制度  2)通学区域のあり方  3)中学校の部活動  4)小学校のクラブ活動  5)完全学校週5日制に向けて地域の受け皿整備について、以上でございます。 171: ◯議長(岸野康男君) 質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。指導担当参事。        〔 指導担当参事  山本修司君  登壇 〕 172: ◯指導担当参事(山本修司君) それでは私の方からは、教育行政の問題の1)、3)、4)についてお答えいたします。  まず、初めに1)の学校評議員制度の課題と対策についてお答えいたします。  学校評議員制度につきましては、この3月に「あきる野市学校評議員設置要綱」を制定し、平成13年度、14年度の2年間を試行期間として、準備が整った学校から随時実施する運びになっております。  現時点では、半数以上の学校が実施する予定でいますが、課題といたしましては、本制度の趣旨を御理解いただき、学校教育の向上のために積極的に御意見をいただける方をいかに選出するかということがあります。  また、いただいた御意見をどのように学校経営に生かしていくかということも、大きな課題であると考えておりますので、教育委員会といたしましては、先行実践の資料を学校に提供したりするなどして、本制度が形骸化することなく、学校教育の向上のために十分役割を果たしていけるよう指導助言に努めるとともに、2年間の試行期間における実施状況の反省点をもとに制度の改善を図ってまいりたいと考えております。  次に、3)の中学校の部活動の課題と対策についてお答えいたします。  まず、部活動の実施上の課題ですが、第1に、顧問を引き受ける教員が減少しているという問題があります。その理由としては、教員の高齢化や学校の小規模化が進むことにより、部活動を指導できる専門的な知識や技能を有する教員が不足している状況が挙げられます。  第2の課題としては、地域や民間のスポーツ・文化活動が活発になることにより、部活動に参加する生徒が減少しているということがあります。  こうした課題を抱えながらも、あきる野市においては、教員の熱意と努力によって、多くの生徒が部活動に所属し、日々活発な活動に取り組んでおります。教育委員会では、中学校の部活動の意義の重要性を考え、活動の弱体化を防ぐために、今年度から部活動指導教員への報償費を増額したり、外部指導員の派遣人員を増大するなどして、指導員の確保に努めているところです。  また、吹奏楽のマーチングバンドのように、複数の学校の生徒が合同で活動できるような新しい取り組みを拡大することについても、検討を進めているところです。  次に、4)の小学校のクラブ活動の課題と対策についてお答えいたします。  小学校のクラブ活動はこれまでの学習指導要領では、4学年以上の児童を対象に、正規の授業として年間35時間の活動を行うことを義務づけていました。しかし、新しい学習指導要領では、クラブ活動については、正規の授業以外の活動として、各学校の自由裁量で計画し実施できるとされております。  このことにより、市内の各小学校においては、地域や学校、児童の実態を考慮し、適切なクラブ活動をどのように設定するかということが大きな課題となります。  今後、教育委員会としては、市内の各小学校の実態に応じて、適切なクラブ活動が計画、実施されるよう参考資料の提供を行いながら、指導助言に努めてまいりたいと考えております。以上です。 173: ◯議長(岸野康男君) 学校教育部長。        〔 学校教育部長  遠藤喜義君  登壇 〕 174: ◯学校教育部長(遠藤喜義君) 2)の通学区域のあり方についてお答えいたします。  通学区域制度については、学校教育法施行令第5条第2項の規定に基づき、市の設置する小学校または中学校が2校以上あるときには、その就学すべき学校を指定しなければならないこととされております。  この施行令を受けまして、あきる野市立学校通学区域に関する規則を定め、住所を有する就学予定者について、住民基本台帳に基づき学齢簿を作成し、就学予定者の保護者に対し入学期日の通知を行っております。  そこで、あらかじめ各学校に対応した通学区域を設定し、児童・生徒の住所に応じ、それぞれ一定の就学すべき学校を定めて、就学に関する事務を行っているところであります。  通学区域制度の弾力的運用については、国の規制緩和の一環として臨時教育審議会、行政改革委員会の答申・意見等を受けまして、地域の実情等に十分配慮した上で、さまざまな工夫を行い、弾力的運用を図るよう提言されております。  このようなことを踏まえ、本市としては、平成8年12月6日に定めました学校教育法施行令第8条指定学校変更に関わる審査基準を平成11年9月1日に見直しし、弾力的に運用を図り保護者の要望にこたえてきたところであります。  通学区域のあり方については、平成17年度までの各小・中学校の学級数の予測を見る限り、大幅な変化は見られませんので、本年3月にあきる野市総合計画が策定され、新たなまちづくりがスタートいたしました。その計画に基づいて各事業を進めているところでございますが、面的な市街地整備計画としての土地区画整理事業などによる、市の全体的なまちづくり計画の進捗状況を踏まえて、調査・研究をしてまいりたいと考えております。 175: ◯議長(岸野康男君) 社会教育部長。        〔 社会教育部長  橋本武久君  登壇 〕 176: ◯社会教育部長(橋本武久君) 5)の完全学校週5日制に向けての地域の受け皿整備について御答弁申し上げます。  完全学校週5日制は、家庭、学校、地域の役割を明確にし、子供たちに「ゆとり」を確保し、「生きる力」を育む機会を与えるという趣旨のもとに、平成14年度から完全実施されます。  土曜日が完全に休日となることから、児童・生徒が学校生活だけでは得られないさまざまな社会体験や異年齢の方々との交流体験を、今以上に多く体験できるようになるものと考えております。  特に、家庭の持つ役割は大きく、家族とのふれあいの中で基本的なルールを身につけさせ、安らぎを与える大切な場所です。  御質問の地域での子供たちの受け皿整備については、東京都教育委員会生涯学習部がまとめた「完全学校週5日制対応行動プラン」を見ましても、学校外の子供たちの活動を支援するための重要なこととして、子供たちに対する情報提供の充実を図ること。子供たちの活動を支援する人材やリーダーの育成と確保、関係する地域の組織、団体との連携と協力であると述べられております。  このような観点からも、教育委員会としては、現在、それぞれの地域において積極的に活動されている青少年健全育成各地区委員会、体育協会、スポーツ少年団、文化団体連盟、郷土芸能連合会等の各種団体との会議等に際して、完全学校週5日制に対する家庭と地域の役割についての認識をいただくよう周知しているところでございます。  一方、東京都の心の東京革命行動プランにうたわれている家庭、地域での取り組みを推進するため、毎月第2日曜日の「家庭の日」の啓蒙普及や地域の青少年リーダーの育成、家庭教育の学習講座の実施、あるいは地域の伝統行事等を通じて子供たちの体験学習や群れ遊びなどの地域指導者の発掘、リストづくりなどを行ってまいります。以上であります。 177: ◯議長(岸野康男君) 答弁が終わりました。  再質問がありましたらどうぞ。宮沢洋子さん。 178: ◯18番(宮沢洋子君) ありがとうございました。再質問をさせていただきます。再質問は5項目のうちの3項目やらせていただきます。  最初に、この学校評議員制度、課題と対応について御答弁いただいたわけですけれど、課題の一つである、評議員の選出でございますけれども、これは各学校ごとに一任するのかどうか。それとも教育委員会で一定の枠を決めて、人選については各学校に任せるという方法をとるのか。どちらかお聞かせください。 179: ◯指導担当参事(山本修司君) 学校評議員の委員の選定につきましては、校長先生が推薦し、教育委員会が委嘱すると、そういうシステムをとることになっております。 180: ◯18番(宮沢洋子君) これは提案なんですけれど、この評議員にぜひ父母、また卒業生、地域の代表、こういった人たちは欠かせないメンバーと私は思うんですけれども、そういった点について、学校に指導・助言することはできるんでしょうか。 181: ◯指導担当参事(山本修司君) 要綱の中にも保護者や地域の代表の方の意見を聞くとなっておりますので、ぜひ保護者代表の方を入れるように、こちらとしては期待しているところですけれども、2年間は試行期間でありますので、とりあえずは各学校の校長先生方のさまざまなやり方を尊重しながら、反省してそれをまた改善に役立てていきたいと考えております。 182: ◯18番(宮沢洋子君) これは人数の制限がありますので、多くの父母の声が届くという、そういうのはちょっと無理かと思うんですけれども、大勢の父母の声が、評議員の方たちに届く、ホットラインみたいなもの、こういったものもつくっていただきたいなと、これは保護者の皆さんからの要望なんですね。これについてはいかがお考えでしょうか。 183: ◯指導担当参事(山本修司君) 評議員につきましては、各学校とも要綱においておおむね10人程度、そして内容につきましては保護者、地域の有識者、関係機関の代表者などとなっておりますけれども、当然ながら保護者や地域の有識者、関係機関の代表者ですので、そのバックボーンとなるさまざまな方の御意見を反映するという形になります。  また、人数につきましては、試行期間におきましては、5~6名程度で出発する学校も多いというふうに現在では把握しております。 184: ◯18番(宮沢洋子君) もう一つの課題ですけれども、この具申された意見をどのように生かしていくかということが、さっき課題の中の一つにありましたけれど、私は、それには学校がどのような教育を行っているか、そういったことを保護者とか児童・生徒、地域住民に知ってもらうことが大事ではないかと思うんですね。  それで、この学校の情報を公開するシステム、そういったことに対しては、教育委員会としてはどのようなお考えを持っておられるか、伺います。
    185: ◯指導担当参事(山本修司君) 本制度は、地域に開かれた学校をつくるという大きな目的がございますので、当然ながら、校長は学校運営、具体的に申し上げますと、予算執行の状況、施設管理の状況、また校内組織の状況、服務の状況、もう1点は教育内容、授業や学校行事等の活動の状況を、広く積極的に保護者や地域に発信していくということになっておりますので、これまで「学校だより」等を通して行っている広報の活動を、さらに積極的に推進していくように指導していきたいと思っております。 186: ◯18番(宮沢洋子君) わかりました。  いずれにしましても、学校、地域、家庭との連携、対話を通して、開かれた学校をつくり上げる上で、欠かせない制度だと思うんですね。この情報公開ということも。それと、評議員制度ということも、これに力を入れていただきたいと思います。  2番目に移ります。  2番目の通学区域のあり方でございますが、通学区域の弾力的な適用を今もやってくださっておりますけれども、総合計画の中で、地域の実情や保護者の意向を考慮しながら、学校指定の変更や区域外就学の一層の弾力的運用を図るとあります。  私のところに寄せられた保護者の皆さんの声なんですけれども、確かに今は弾力的運用をしてくださっていて、上の子供さんは本当は五日市中学校に行かなければならないところを、増戸中学校で行かせていただいていると。でも、今度は下の子が小学校へ行くときは、これはやっぱり五日市小学校から最初行ってくださいと言われて、本当に困っているんだという話を聞いたもので、これを取り上げさせていただいたんですけれど、ほかにも3月ですか、3月の予算委員会のときにも、田中良一議員からも質問がありましたけれども、面的整備でいろいろ土地の様子が変わりましたので、秋川地区の方に行ってもこういう声が聞かれたんですけれども、この保護者の意向について、何か条件みたいなのがあるんでしょうか。その保護者の意向にさまざまあると思うんですね。  例えば、市内の学校ではなく他市へ就学したいというのを望んでいる方もいます。また、区域内で隣の学校に行きたいという意向もあるわけですけれどもそういった保護者の意向について、それが適用されるのに条件というのがあるのかどうか伺います。 187: ◯学校教育部長(遠藤喜義君) お答えいたします。  先ほども御答弁申し上げましたが、学区域の弾力化につきましては、各市町村教育委員会において、地域の実情に即し保護者の意向に十分配慮した多様な工夫を行うこと。また、市教育委員会における就学に関する相談体制の充実を図ること。などが文部省の方からの通学区域の弾力的運用についての内容で入っております。  そうした考えを受けて現在も取り組んでいるところでございますが、実態として、本市の中で指定学校変更を行っている者は、小学校12校中で48名ございます。また、中学校では6校ございますが、現在26名、合計で74名の方が指定学校の変更、あるいは区域外就学、いわゆる市外へ行かれたりという形の中で処置がされております。  その審査基準の内容でございますが、例えば市内どうしの指定学校変更という場合には、幾つか申請の理由といいますか、事情があると思いますが、例えば転居、建物を、住居を変えるという転居あるいは転居予定、あるいは公共事業による転居、あるいはその他教育的配慮、このその他教育的配慮というものについては、指定学校以外の学校へ通学しなければならない相当の事由があるか否かの判断ということでございます。  これについては、各保護者の方々の御事情それぞれがケース・バイ・ケースで非常に多様化していると思います。  したがいまして、私ども教育委員会としては、市民の、あるいはまた保護者の要望にできるだけ沿えるような形の中で就学相談、これを窓口的に相談を承っていきたいと、こういうふうに考えております。 188: ◯18番(宮沢洋子君) 教育的配慮と相当な理由みたいなのがあるんですけれども、私自身は今の御答弁から相談に柔軟に応じてくださると、ほぼ親御さんの意向は受け入れられるととらえておりますけれど、それでよろしいでしょうか。 189: ◯学校教育部長(遠藤喜義君) そのケースがどういった具体的なケースなのかが判別しない中で、できますとかできませんとかいう即答はできませんので、いずれにしましても、保護者の就学相談を市民の立場で、熱意を持って対応していきたいと。その上で要望に沿えるような形で結論が出れば、これにこしたことはないわけで、そういう意味で就学相談に十分乗っていきたいというふうに考えております。 190: ◯18番(宮沢洋子君) わかりました。  学区の自由化ということについて、市教育委員会はどのようなお考えがあるでしょうか。また、課題があったらお聞かせください。 191: ◯学校教育部長(遠藤喜義君) 学区の自由化でございますが、これは現在先進市といいますか、先進事例として、区あるいは各市の中で、全区域フリー学区みたいな形で導入しているところもあれば、また、小学校何校かをまとめて、いわゆる市の中をブロック分けして、そうした中で保護者の方が自由に学校を選別していくという制度を導入しているところもございますが、いずれにしても学区の自由化というのは、すべて選択自由とするのが、究極なのかなと。  しかしながら、そうしますと、各学校の維持管理、あるいは学校運営計画、あるいは児童・生徒数の将来予測、そういったさまざまな計画にも影響が出ます。  したがって、当面、本市においては、そういった究極な学区の自由化ということも視野に入れながら、その点については検討課題、あるいは研究課題にさせていただきたいと存じますが、先ほど言いましたように、部分的にはまちづくりの進捗状況等の状況にあわせて、部分的な、一部弾力的な運用、あるいは見直しというものは必要かなというふうに考えているところでございます。 192: ◯18番(宮沢洋子君) 将来的なまちづくりの経過を見ながらというお話でしたけれど、すでにまちづくりの済んでいるところに、教育的配慮で考慮していただきたいなということを要望しておきます。  それから、今回一番私がこれを強調したいのは3)なんですけれど、中学校の部活動、課題と対応についてはお聞きしたとおりですけれども、その一つの顧問を引き受ける教員が減少しているということ。  またもう一つは、部活動に参加の生徒が減少しているというお話がありました。  具体的にお聞きしますけれど、増戸中学校では、今年度、新1年生が、バスケットボール部とバレーボール部がなくなったことによる、保護者の落胆、また不安、それと復活を求める声、これがたくさん聞かれます。  「中学校に行ったら部活で頑張るんだと張り切っていたのに」とか、「入りたい部がなくなって、エネルギーを持て余して、たむろしている」という声、また、「運動部に入ったら規律も守るし、また、先輩後輩という人間関係を通して得るものも大きいのに、部活がない」という声、また、「部活動を指導する教員にもっと報酬を出してやってもらいたんだ」という声とか、たくさんの声が聞かれました。それで今回、これを取り上げさせていただいたんですけれども、この現状に対して、教育委員会としてはどのようなお考えでいるんでしょうか。 193: ◯指導担当参事(山本修司君) 中学校の部活動につきましては、現時点では、各中学校で平均して体育関係の部活動が、学校平均9部、文化関係が6部、平均して各学校15部行っております。  教員の平均人数が大体20名ですので、約3分の2ぐらいの先生が自主的に、子供たちのために放課後の活動に携わっているということになります。  ただ、先ほども申し上げましたように、さまざまな理由によりまして、なかなか専門的な技量を持てないとか、家庭的にいろいろな事情があるとかいうことで、先生方が持てない状況にあると。その中でも、あきる野市の先生方は、大変涙ぐましい努力をして、子供たちのために尽くしているという実情があると私は把握しております。  先ほどの増戸中学校の件ですけれども、男子のバスケットボール部と男子のバレー部につきましては、人事異動の関係等によりまして、将来どうしても廃部にせざるを得ないということがありまして、今年度から1年生の募集を取りやめた事情があると聞いております。  こういう一つ一つのケースにつきましては、保護者の方々から相談があったときには、私どもも学校を訪問したりしながら、何とか存続できないかということで相談に乗りたいと思っていますけれども、何分先ほど申し上げたような事情により、なかなか存続が難しい状況にあるというのが実情でございます。  また、謝礼の増額、あるいは外部指導員の増員ということにつきましても、昨年度教育委員会の方で、中学校部活動検討委員会を開催いたしまして、その答申に基づきまして、教員に対する一日の指導謝礼を若干増額させてもらっています。また、外部の指導員も、これまでは各学校3部、3名までだったんでが、これを4名に拡大しているというところで、教育委員会としても、大変努力をしているんですけれども、残念ながら先ほどの御質問のような実例も出て来ざるを得ないような状況にあるということでございます。 194: ◯18番(宮沢洋子君) この増戸中学校の件なんですけれども、顧問の先生は確かにいませんけれど、外部指導員でそれは対応できないんでしょうかしらね。 195: ◯指導担当参事(山本修司君) 外部指導員で日常の放課後の活動はできるんですけれども、実際に中学校体育連盟が、主催する大会に出場することを大きな目標として子供たちは活動しておりますけれども、土曜日、日曜日のそのような大会の参加については、教職員が引率するということが原則となっておりますので、どうしても教員の、形だけ、名前を借りて顧問になったとしても土曜日、日曜日の負担が大きくなってしまうということで、なかなか外部指導員だけでは維持できないという実情がございます。 196: ◯18番(宮沢洋子君) 中学校体育連盟の主催の大会参加の条件がネックになっているようですけれど、緩和してくれるように働きかけていただきたいなと思っております。  それともう一つ、これで最後にしますけれど、検討委員会の報告書では、部活動の将来像として、活動A、B、C、Dと四つ取り上げられていますけれども、Aの教員が開設したいと、指導するという、学校部活動ですか、お母さんたちはどちらかと言うとこのAを望んでいるわけですけれど、Bは、地域、保護者、学校が連携した活動、私なんかこれなんかいいなと思っているんですけれど、この四つ、これは並行してやるという方向なんでしょうか。  それとも、市教育委員会とすれば、どの方向に持っていくお考えなのか。また、どれが望ましいと思われているのか、聞きたいと思います。 197: ◯議長(岸野康男君) 教育長。         〔 教育長  小林嘉美君  登壇 〕 198: ◯教育長(小林嘉美君) 特に、中学校の部活動につきまして、なかなか今現状として厳しい状況にあると。それと外部指導員がついた場合でも、なかなか中学校体育連盟等との問題があると。  現に、我々につきましては、要するに、当然、中学校体育連盟に対してはもう時代遅れだろうと、それから中学校単位で出ないとだめなんですね。  例えば、我々の方につきましては、少子化だとかそういったものが進みますと、団体競技につきましては、そういう一つの学校で一つのチームつくるというのはだんだん不可能になってくるわけですね。ですから当然要するに将来的には自治体としての代表だとか、そういう形で、中学校体育連盟そのものが、緩和していただかない限り、なかなかついていけないということになります。  それから一方で、部活動の今後の問題ですけれども、検討委員会等でも一応の方向的には出してございます。ただ、現実に例の、東京都のスポーツ振興の関係なんですけれども、今の段階では、やはり学校、それから地域が当面は要するに主体になりながら、子供たちを要するに支えていこうと、将来的には例えばNPOだとかそういうスポーツクラブですか、そういったものを目指しているというのが、東京都の要するにスポーツ振興の一つの、将来構想だと思います。  そういう中では、やはり我々の市としても、例えば合同部活動だとか、そういったものを精神的に取り上げてきた問題等があります。これからも子供たちの要求、そういったものが、ぜひ実現できるようには努力はしていきたいと思います。  それからあと一つ、私、部活動等で申し上げているんですけれども、やはり学校任せでなくて、やはり親が参画をしていただく、親も要するに支えていくという責任を持っていただかないと、これからなかなか親子の問題等についても難しい時代ですので、その辺はぜひ御協力をお願いをしたいと思っております。以上です。 199: ◯18番(宮沢洋子君) ありがとうございました。  すぐに解決できないいろいろな問題を含んでいるわけですけれども、本当に中学生の、特に男のお子さんを持っている親御さんからの切実な要望でございます。何らかの対応策をこれからもお考えいただいて、また、学校側にも御指導いただきたいなというふうに思っております。以上で質問を終わります。 200: ◯議長(岸野康男君) 宮沢洋子さんの質問が終わりました。  これですべての一般質問が終了いたしました。  以上をもって本日の議事日程は終了しました。  本日はこれにて散会いたします。  なお、次の本会議は明30日午前9時30分から開きます。本日は大変御苦労さまでした。                         午後3時13分  散会       ────────── ◇ ──────────  地方自治法第 123条第2項の規定により、ここに署名する。     あきる野市議会議長   岸 野 康 男     あきる野市議会議員   青 木   豊     あきる野市議会議員   野 村 正 夫...