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平成10年第1回定例会(第2日目)  議事日程・名簿 1998-03-04
平成10年第1回定例会(第2日目)  本文(一般質問) 1998-03-04

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  1. あきる野市議会 1998-03-04
    平成10年第1回定例会(第2日目)  本文(一般質問) 1998-03-04


    取得元: あきる野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-27
    1: 3月4日(水曜日)                午前9時30分 開議 ◯議長(田中雅光君) おはようございます。  昨日に引き続き大変御苦労さまであります。傍聴席の方々も大変御苦労さまでございます。  奥秋利郎君から欠席の届け出が出ておりますので御報告いたします。  ただいまの出席議員は25名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。       ────────── ◇ ────────── 2: ◯議長(田中雅光君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第82条の規定により、議長において、            5番   中 嶋 昭 七君            6番   久保島 精 一君 を指名いたします。       ────────── ◇ ────────── 3: ◯議長(田中雅光君) 日程第2 昨日に引き続き一般質問を行います。  それでは順次発言を許します。  質問者、6番目、黒山儀一郎君どうぞ。         〔 13番  黒山儀一郎君  登壇 〕 4: ◯13番(黒山儀一郎君) 皆さんおはようございます。  昨日に引き続きまして一般質問をいたしますが、その前に、教育関係については、最近マスコミ等でいろいろと騒がれてございます。そうした中で、時を得まして戸澤あるいは森田、さらには田野倉議員ともども発言がございます。したがいまして、若干重複する部分があろうかと思いますけれども、お許しいただきたい。かように思います。  それでは、新世紀を担う子供たちの教育問題について、を質問いたします。
     教育問題は、国の根幹にかかわる大問題と考えます。国の教育状況はまことに憂慮すべき部分がございます。  中央教育審議会の答申には、「今後はみずから生きる力の育成を基本とし、学校は知識を教え込む教育から、みずから考える教育への転換。そして、ゆとりのある教育環境で種々体験できる教育活動を展開します。教育内容は、生きるための基礎、基本を厳選し、一人一人がみずから学び、考え、主体的、技術的に行動する能力を確実に習得できるようにするとともに、各個人のよさを見い出し伸ばしていきます。その具体策の一つとして特色ある学校づくり、自然体験、ボランティア活動を通して自然活動の充実の必要性、そして、新たに総合的な学習時間を設け、各校の判断により、特色ある学校づくりに取り組むことにより、種々の条件の整備を図る。」としております。  また、先般行われました第36回の都市議会議員研修会でのジェームス・三木氏の講演においても、知識より知恵の必要性を主張されました。教育の転換は急務であると感じます。  一つの例を挙げれば、我慢の目的と根拠を示すことにより、目標、目的に従って一時的に我慢すれば、その目標後に達成感があり、その達成感こそが個人を充実に導くものである。したがって、自分自身の興味と個性を生かせるものを早い時期に見い出すことが、みずからの楽しい人生を送る上で大切なことではないか。自分の好きなことを見い出せない人は、充実した人生を送ることができないゆえに、ナイフでおどかしたり、刺したり、援助交際にかかわったり、結局は怠惰な人生を歩むことになります。  このようなことが既に現実となった現状に、どのような対策を取るつもりかお伺いいたしたいと思います。  また、昨年、神戸において中学生が小学生を殺害した事件を初め、少年による残忍な事件や暴力的行動が急増しております。中でも1月には栃木県黒磯市における中学1年生が担任教師をナイフで刺殺するという事件、このような事件が、今や全国どこにおいて起こっても不思議でない状況にあるのではないでしょうか。  そこで、少年犯罪や暴力的行動、いじめへの取り組みについて、次の点を伺います。  1)あきる野市小中学校のみに責任を求める所存はございません。しかしながら、これら昨今の少年たちへの対応を鑑みて、本市の学校は、どのような取り組みをしてきたかお伺いをいたします。  2)番目といたしまして、家庭や地域にどのような協力要請をしてこられたかお伺いいたします。  3)番目として、黒磯市のナイフ事件に関連して、本市では、緊急的にどのような対策をとったかお伺いをいたします。  さらに本事件を含むその他の事件、いじめ等の背景の要因の一つとして、少年たちが暴力的、虐待的内容のメディアに浸る時間の多さと、実体験、即ち肉体を使用し、汗を流しながら生きるための物を生産する体験や、自然体験の少なさが共通して指摘されておるのではないでしょうか。このような現状に、どのような対策を取るつもりか、根本的、そして長期的構想についてお伺いをいたします。以上です。 5: ◯議長(田中雅光君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。指導担当参事。       〔 指導担当参事  原 妃裟子君  登壇 〕 6: ◯指導担当参事(原 妃裟子君) まず1番目に、本市の学校の取り組みについてお答えいたします。  各学校においては、特に次の三つの点で具体的な取り組みを行っております。  一つ目は、児童・生徒への指導でございます。  これについては、教職員の共通理解のもと、児童・生徒理解を一層深め、教育相談的なかかわり方で指導の充実を図っております。同時に、命の重さ・大切さといった生命尊重について改めて教え、学校へ不必要な物を持ってこない指導の徹底を図ってまいりました。  物事の善悪の区別といった人間としての基本的な倫理観や規範意識を改めて子供たちに教えて、「いけないことは、いけない」という毅然とした姿勢で学校の安全を守っていくことについても訴えております。  また、一方的に教師から指導を行うだけでなく、児童・生徒に今回の一連の事件について考えさせ、みずからの生活を振り返らせたりしており、生徒会によるアピールなどの取り組みを行っている学校もございます。  二つ目は、校内の安全管理の再確認です。  家庭科室・理科室・技術科室等、危険物が保管されている場所については、管理や施錠の徹底について改めて確認しております。  三つ目は、家庭・地域との連携でございますが、これについては、以下でまとめてお答えいたします。  2)の御質問にあります家庭や地域へ、どのような協力要請をしてきたかについてお答えいたします。  家庭に対しては、子供の少しの変化も見逃さないように改めてお願いするとともに、特に持物や刃物の危険性の認識については、家庭でのしつけや管理が第一であることを、学校だより、保護者会等で強調しております。また、臨時に全体保護者会をもったり、健全育成の講演会を企画している学校もございます。  地域との連携という点では、従来行われていた青少健・児童民生委員・保護司・警察の方々等との連絡を密にし、会合等を通じて協力関係を強化しております。  3)の黒磯市のナイフ事件に関連して、本市での取り組みについて日時を追ってお答えいたします。  2月3日火曜日、市校長会にて、教育長より過剰反応を抑えて、慌てず、騒がず、初心に返り、普段どおりの指導に徹することを伝えました。合わせて管理職の基本的な姿勢について話をいたしました。  青少健での活動を含めた関係諸機関等の連携・協力のあり方について、指導・助言をいたしました。  また、指導担当参事より、学校の対応について、「児童・生徒の少しの変化も見逃さない」姿勢について話をしました。  6月に神戸の事件があったときには、「子供のサインを見逃すな月間」をお願いしたところでございますが、今回も普段どおりの指導に徹するという意味で、「少しの変化も見逃さない児童・生徒理解月間」のキャンペーンを改めてお願いいたしました。  2月4日水曜日に、教育長、指導主事が、福生警察署、五日市警察署を訪問し、本市の取り組みの情報提供、警察からの情報の提供、協力の依頼をしてまいりました。  2月5日木曜日、市教頭会、教務主任会にて、都からの指導事項の連絡をし、各学校の対応についての情報提供の依頼をするととにも、取り組みの徹底を図りました。  2月6日金曜日、臨時教育委員会を開催し、教育委員会としての基本方針について協議をいたしました。教育委員会といたしましては、昨日も申し上げたところでございますが、「十分に段階を踏んだ上で、必要ならば学校長の判断で所持品検査もあり得る」という見解を出しました。  2月16日月曜日、市教頭会にて、所持品検査等に関しての教育委員会としての基本姿勢について話をいたしました。同時に、福生警察及び五日市警察少年係の担当者にも出席をいただいて、刃物携帯の法律上の違法性について話を聞き、協議をいたしました。  2月27日金曜日、生活指導主任会にて、直接子供の指導に当たる先生方と福生警察及び五日市警察少年係との協議をいたしました。以上でございます。  最後に、4)といたしまして、このような実体験の不足等の現状について、どのような対策を考えているかについて、根本的、長期的構想も含めてお答えいたします。  小・中学生としての生涯学習の基礎を培うという学校教育の役割については、今までと何ら変わるところはないわけですが、勉強さえしてくれればよい、よい点数さえ取ってくれればよいという、どちらかといえば知育偏重的な考え方からさらに脱却して、「生きる力」を身につけ、生きる力の核となる正義感・倫理観や思いやりの心など、豊かな人間性をはぐくむ教育に今まで以上に力を注いでいく必要がございます。  そのための方策といたしましては、教科の枠を超え、横断的、総合的な学習を核として、今まで以上に自然体験学習ボランティア活動進路指導学習・福祉教育・環境教育・課題解決学習等、体を通して、額に汗して解決し、成就感・達成感を味わう教育活動。そして、人から感謝されて自分を愛し、他人を思いやることのできるような活動等を教育課程に積極的に位置づけていく予定でございます。  昨年11月に発表いたしました西中学校の「豊かな心を育む教育」の実践でもおわかりのように、各学校ともに、それぞれ特色ある教育活動に取り組んでいるところですが、中・長期的見通しを持ってそれらをもう一度見直し、さらに意義ある活動となっていくよう指導・助言をしてまいります。  それにしましても、これらの教育は口で言うほど簡単ではございません。また、学校だけでは到底できるものではございません。社会教育の持っている体験活動を中心とした教育力を大いに活用することや、さらには青少健をはじめとする地域社会の教育力なしには学校の活動はあり得ないと確信いたしております。学校でできることと、できないこととの区別、家庭が責任を持たなければならないことや、地域の教育力をいただく部分等を明確にしながら、学校、家庭、地域が密接な連携を図って子供を豊かに育てていけるよう、学校が家庭に、地域に情報を発進し、刺激を送り、協力を依頼し、また地域へ積極的に出てお互いの活動を補い合えるような指導をしてまいります。そして、これら児童・生徒の生活指導や健全育成には、格別に効果のある「新しい手」や「特効薬」はないと基本的には考えております。  ナイフで人を刺すような子供を探すのは、砂漠でダイヤモンドを探すのと同じくらい難しい。ほとんどの子供は、一人一人みんな別々の大きな課題を抱えながらも道を踏み外さず、すくすく育っております。  できるだけ過剰反応を抑えて、慌てず、騒がず、個々の児童・生徒の少しの変化も見逃さない目配りをしながら、共感的に子供を理解するところから始めるという、生活指導の基礎・基本に徹する以外に子供を救う道はないと確信しております。  そして、社会がどんなに変わろうとも、変わってはならないものは守っていくという姿勢、すなわち人として人の道を外すようなことは断じて認めてはいけないということ、自分の一時の主観的感情や気持ちのみを正当視し、ちょっとしたことでムカついたり、キレたりするような子供を育ててはいけないということでございます。  私ども大人が自信を持って子供の甘えと自己中心性を助長する悪しき社会風潮を一掃するときが来ていると思います。そして、今こそ私ども大人が子供と真っ正面から向かい合って、根気強くしかり、褒め、認めて、子供に真に「生きる力」をつけてやりたいと考えております。これは一重に私たち大人の肩にかかってきております。当然のことながら、子供をしつける子育てというのは、喜びもたくさんあるが、基本的には「苦しく大変なこと」、「簡単なことではない」ということを、いま一度家庭にも、地域、そして学校にもしっかり確認し合う必要があるのではないでしょうか。以上でございます。 7: ◯議長(田中雅光君) 答弁が終わりました。  再質問をどうぞ。黒山儀一郎君。 8: ◯13番(黒山儀一郎君) 大変に東西奔走されまして、しかも、これまでやってきたことの手直しの部分や、充実感を求めて、子供たちの心に届く教育をするというようなお話でございました。特に、今までやってきたことの中で、いわゆる対症療法と申しますか、そういう療法は私はだめじゃないかなと、かように思っております。というのは、まず基本的な部分として、生きるためにはどうしたらいいか。まず第一の生きるための原点、ここに焦点を当てますと、子供のころから我々もそうでした、いわゆる子供のころから地域の人たち、そして、特に友達ですね、友達から、例えば、刃物について倣い覚えたということは、刃物を持って誤って手を切れば痛いと、そうした体験というのは、友達から自然と覚えたという経験がございます。さらには、何々をやってよろしいこと悪いことという面も、やはり友達から教わったというのが実際ではないでしょうか。そして、友達の大切さというのは、さらにそうした中で実際のいわゆるゆとりの中の遊びの中から体験してきたというのが実態ではないかと思います。したがって、私が申し上げましたのは、まず第1にお金を得ることを安易に得ようとする、そうしたことが先般来騒がれております人を刺したり、あるいは強盗的な行動をとったりということにつながっていく。それには、まずお金を得ることは、額に汗して働かなければ得られないんだと。お金の尊さというのをまず認識させる必要があろうか。それは、実際の体験を通して得なければ、おのずから覚えていけないと、かように思っております。その辺いかがなものでしょうか。 9: ◯指導担当参事(原 妃裟子君) 黒山議員さんのおっしゃるとおりだと思います。したがいまして、私ども、いわゆる教科の学習だけではなく、先ほど申しました横断的・総合的にカリキュラムを組みまして、ボランティア活動、それから福祉教育等、人のために役立って、自分の自己実現を感じ、自尊意識を育てていく、そういうような体験活動、あるいは青少健のお力を借りて学校の校庭あるいは川原にキャンプを張って一晩泊まる体験、上下の関係の体験等をさせていくよう、教育課程の中に盛り込んでいく指導をしております。 10: ◯13番(黒山儀一郎君) 大変優秀なお答えをいただきましたが、しかしながら、今のお話の中で、「教科の枠を超え、横断的・総合的な学習を核として、今まで以上に自然体験学習ボランティア活動進路指導学習、さらには福祉教育・環境教育・課題解決の学習等、体を通して額に汗して解決し、成熟感・達成感を味わう教育活動、人から感謝されて自分を愛し、他人を思いやることのできるような活動等を教育課程において積極的に位置づけていく予定です」と、こういうお話でしたね。私は、「予定です」では困るんですね。実際にこれを移していただきたい。というのは、予算の方に移りますけれども、教育振興費の小学校の一括経費ということで4646万4000円出ておりますね、予算書の中に。そして、地域の教育補助金として82万5000円が計上されていますね。こうした中で、いわゆる地域の教育補助金というのが、これに当たるのかなというふうには感じております。しかしながら、これでは恐らくとてもその対応は不可能ではないかなと思いまして、さらにこれらの部分を実体験を通すことによって覚えるには不足ではないか、かように思っております。その辺のところは、いかがお考えなんでしょうか。 11: ◯指導担当参事(原 妃裟子君) 先ほど私がお答えいたしました、「予定でございます」というのを、まず初めに訂正をさせていただきます。私ども西中の発表でもおわかりのように、大小はありますけれども、ずっと取り組んできております。さらに今後、力を入れていくということにさせていただきたいと思います。  予算が少し不足しているのではないかということですが、お金はないよりあった方がいいということはそのとおりでございますが、与えられたお金の中で、学校長とも工夫を凝らしながら教育活動に特色をつけていく、社会教育方面で青少健等がいただいている予算等も学校に生かして活用させていただくよう連結を密にしながら、その少ない予算が2倍、3倍に生きるように、さらに連携を図っていくということで、校長たちも気持ちが一致しております。今後、努力をさせていただきます。 12: ◯13番(黒山儀一郎君) 「予定です」が、「やります」というふうに解釈いたします。したがって、これから後について、ちょっと教育長にお伺いしたいんですが、いわゆる実体験だとか、こういうふうな生きるための原点、これらを総合しますと、生きるための原点を養う教育方向。そうしますと、これを基本としてまず考えられることは、指導側の研修、教育相談所の充実、教育研究等の拠点として、いわゆる教育総合センター的なものを考えておられるかどうか、ひとつ教育長お答えいただきたいと思います。 13: ◯議長(田中雅光君) 教育長。          〔 教育長  赤見市郎君  登壇 〕 14: ◯教育長(赤見市郎君) お答えいたします。  ただいまの御質問は、教育総合センターの計画は、という御質問でございますので、その1点に絞ってお答えいたします。  現在、正式にですね、市の計画の中にはございません。ただ、私の頭の中には、やはりこれからあきる野市の教育を進めていくために、学校教育・社会教育すべてにわたっていろいろと研究しながら、それを実践していくということが必要だと思います。そういうことで、できれば教育センターとかあるいは教育研究所とか、そういうものがあればいいなとは思っています。ただ今のところ具体的な計画はございません。 15: ◯13番(黒山儀一郎君) いわゆる今のお答えですと、教育長のみの頭の中で構想があるんだと。したがって、このことについて、市の総合計画だとか、あるいは基本構想、こうしたものの中に整備していくべき課題ではないのかなというふうには、私、考えておりますけれども、その辺について、教育長はどうお考えですか。 16: ◯教育長(赤見市郎君) 総合計画の策定につきましては、新年度になってから実施されますけれども、一応、そういう中で検討していきたいと考えております。ただ、この問題につきましては、かなり経費もかかりますし、また、実際に進めていくには、いろいろな条件をクリアしていかなければなりませんので、慎重に検討していきたいと思ってます。 17: ◯13番(黒山儀一郎君) 振り返ってみますと、この問題というのは、今回多くの議員が質問したことからみましても、子供たちが、ともかく知恵を発達させ、思いやりの心、命の大切さ、やってよいこと・悪いこと、この区別等が生きるための原点としてどう学んでいくか、どう解釈されるか、この辺のところが課題であろうかと思います。したがって、確かに非常に難しいと思います。それと合わせて、いわゆる今までの家庭の中で、私みずからもそうでした。先般のジェームス・三木さんの講演の中で身にしみて正直感じましたので、帰りのバスの中で出席された議員さんの前で申し上げました。いわゆる最終結論として、ものの判断を親がしまして、それにのっとって子供たちをその枠の中へはめてしまう。そうしますと、やはり子供の特徴・特性、これらがまず間違ってくると。したがって、そうした意味でともかく子供の特徴・特性を早くに見出すということが、家庭もそうですが、親もそうですが、いわゆる地域においても、特に学校においては、その辺のところは十分認識されていると思いますので、ひとつこれからその辺のことにつきまして、よろしく御教授をお願いしたいなと、かように思っております。  したがいまして、いわゆる教育総合センター、この整備ができれば、それらも十分クリアできるかなというふうに考えておりますので、ひとつよろしくお願いをいたしまして、私の質問を終わります。 18: ◯議長(田中雅光君) 黒山儀一郎君の質問が終わりました。  次の質問者、7番目、下田孝雄君どうぞ。          〔 25番  下田孝雄君  登壇 〕 19: ◯25番(下田孝雄君) おはようございます。25番、下田孝雄でございます。  梅の花や福寿草が厳しい寒さを耐え忍んで力いっぱい咲き誇っている姿を目にするにつけ、宇宙のリズムと摂理を確実に守っている自然界に尊敬の念さえ感じるものであります。  一方、我々人間社会においては、経済不況に追い打ちをかける金融関係の破綻と不信、元大蔵官僚の接待汚職と不信、さらには現職警察官の万引きや留置所における婦女暴行等々非常に残念な社会環境であります。  さて、10年度第1回定例会に当たりまして、私はあきる野市における障害者施策と、ただいま黒山議員から質問がありましたけれども、教育問題、それから並びに地域における道路行政について質問させていただきます。  まず、第1点の障害者施策について、基本的な事項であり、先輩議員も幾度となく質問されたと思いますが、改めてその後の変化と動向についてお伺いいたします。  昭和23年の児童福祉法の交付により、日本に初めて精神薄弱児が認定されて以来、昭和45年の精神薄弱者福祉法及び昭和56年国際障害者年の制定、さらには平成5年における心身障害者対策基本法の改正、東京都では、昨年7月、21世紀を展望して、障害者施策推進協議会より提言を得るなど、障害者を取り巻く環境が大きく好転しつつあります。  また、昨日の市長の施政方針の中でも自立を助け、社会参加をできる環境づくりをするという姿勢は、まことに評価に耐えない次第であります。  そこで、我があきる野市における取り組みと実態についてお伺いいたします。  1)として、ノーマライゼーションの理念と基本的人権は守られているのでしょうか。  2)として、社会的自立を支援する方策は、とられているでしょうか。  3)として、バリアフリーの推進理念とその現状はどうでしょうか。  4)として、ケアマネージメントと、その人材確保の方策について。  5)番目として、障害者の中には、既に60歳を超えた方も相当数おられますが、介護者(親)なき後の入所施設が必要となるときが迫ってきております。その対策はどうなっているのかお伺いいたします。  (2)番目に、あきる野市における今後の教育方針と、その展望についてお伺いいたします。  今回の定例会では、既に3人の方が質問しておりますので、同じ背景等につついては省略させていただきますが、当局からは、しにくい別の背景をしておきたいと思います。これはほんの一部でありますので、すべてではないと思いますが、戦後、日本はひたすら経済大国を目指し、経済優先社会、物と金優先の社会の中での勝者を育てる教育であったと言っても過言ではありません。その教育の中で最も優秀でエリートコースを走って来たエリートたちが、政界、官界、財界の指導者層に身を置いて、特権と利権をむさぼり、平然と汚職に手を染め、不正を働き、うそを重ねる、こうした一部エリートの人たちは、子供たちに自分が得をするためであれば不正や違法を働いても構わない。また、エリートになれば特権の甘い汁を吸ってもいいんだ。あるいは正直者はばかをみるんだと身をもって教えているようなものであります。  子供たちが将来に、人生に、そして夢も希望も持てないような姿を見せつけているのが大人でございます。これが日本の教育が育てたエリートの姿であるとすれば、これほどの本末転倒の教育はないと私は思います。高度の教育を受ければ受けるほど、エリートになればなるほど人々と社会に貢献する義務と責任が大きくなる。そうした高い精神性を育てる教育に転換しなければならないと思います。  今一番求められているのは、子供たちの持つ多様な個性と能力を評価し、伸ばし、そして人間としてのよりよき行き方を教える人間教育であります。そして、21世紀の激動の時代を子供たちが真っ直ぐに強く、そして、心豊かに生き抜いていくための強靱で豊かな心を培う訓練と、他の人の痛みに思いをはせる心、生命を大切にする優しい心をはぐくむ教育環境を実現することではないでしょうか。  以上の点を指摘した上で、以下の7点について質問をいたします。  1)として、ダブッて申しわけございませんが、昨今の少年犯罪をどうとらえ、対処しようとしているかお伺いします。  2)として、地域・校内であいさつ運動を推進する考えはないでしょうか。  3)として、児童・生徒が学校へ行きたくなるような方策はあるでしょうか。  4)として、学校における所持品検査の是非について、先ほど参事から申し上げたとおりでございますが、改めてお伺いいたします。  5)として、子供の避難所づくりを推進する考えはないでしょうか。  これは、八王子市、日野市ではピーポ君の家というA4版のステッカーを夜間も見えるような形で協力者の所に張らせてもらっております。また、当あきる野市においても、小宮地区のPTA会ですか、避難場所というステッカーをつくったようであります。  また6)として、平成8年度、9年度、文部省研究協力校西中学校で推進された「思いやりの心を育む教育」で得られた成果は何だったんでしょうか。また、今後、その成果を参考に市内の小中学校において継承できることは何でしょうか。  7)として、偏差値教育の弊害克服と特色ある学校づくりとして、将来あきる野市において中高一貫教育は可能でしょうか、お伺いいたします。  (3)番目の問題として、道路でございますが、都道秋3・3・9号線の対策についてお伺いいたします。  1)として、草花いなげや店から南、都道秋3・4・6号線に至るまでのその後の交渉と進捗状況についてお伺いいたします。  2)として、草花いなげや店から羽村大橋に至るまでの約1キロメートルに渡る朝の渋滞の解消対策はあるでしょうか。あのわずか1キロメートルの中でありますけれども、 200台以上もの車両が渋滞して羽村大橋を渡り抜けるのに毎朝通勤者が30分以上かかっているというのが現状であります。また、渋滞が激しいときは多西小学校の前あたりまで渋滞するということもあるそうでございます。私も何回か目にしております。(「うちの前の所だよ。」と発言する者あり)ほぼ同じ所でございます。  3)として、およそ 100軒以上ある草花パークハイツの住民から、あの出口から渋滞が激しいため、車の進入ができない。また、通学路でもあるので、どうしてもあの歩道に信号の設置を望む声がありますけれども、いかがでしょうか。  4)番目として、秋3・3・9号線の渋滞に伴い、折立住宅上の道路までもが大渋滞で、住民の方が出勤しようにも車が出られないとの苦情が出ております。拡幅の予定はどうなっているのでしょうか、お伺いいたします。  以上で質問を終わります。 20: ◯議長(田中雅光君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いします。福祉部長。         〔 福祉部長  榎本征夫君  登壇 〕
    21: ◯福祉部長(榎本征夫君) まず、あきる野市における障害者施設について5点ほどございますのでお答えいたします。  まず、1)点目でございますが、障害者施策の基本理念としてノーマライゼーションが据えられ、いつでも、だれでも、どこでも自立した生活が営め、自己決定できることを目指されておりますが、これは障害者のみならずすべての市民が適用を受けられるようにとの意思を持って、行政が携わる全事業にわたって意図している理念でありますので、これに反することのないように基本的人権についても日ごろから努力しているところであります。  2)点目が、障害者の施策は、すべてこの社会的自立を目指すものであり、経済的支援を行い、障害者からのリハビリを図り、施設に措置して社会参加し、その障害の態様程度に応じての自立を促すもので、その施策もできる限り細かい対応のできるよう努めているところであります。  3)点目は、これらも理念としてノーマライゼーションであり、障害者等の自立、社会参加のための施策の一つであります。  東京都福祉のまちづくり条例に基づき、新設の公共施設及び民間の公共的施設についても、障害者等が安全に、楽に、それらを利用できるよう、基準にかなう施設には、車いすがシンボルの適合マークを発行しております。公共施設では、現在、秋川駅にエスカレーターを取りつけております。  4)点目が、ケアマネージメントの人材確保の方策はということですが、ケアマネージメントの概念は、介護中心で、主としてヘルパー派遣があり、ほかに一時預かり、ショートステイ、デイサービスが考えられ、専門職の養成、人材確保については、市では現在、社会福祉協議会へ委託しているホームヘルパーの養成3級課程年2回を、平成10年度は3級課程を年4回、2級課程を新たに1回実施する予定でございます。  また、今後は、他の民間等の活力も生かし、人材確保等を図っていきたいと思っております。  5)点目ですが、親なき後の入所施設とは、基本的には国が建設補助をし、都が認可する施設で、運営はおおむね社会福祉法人が行うものを指すと考えられますが、市では、在宅心身障害者福祉の家建設準備基金もあり、今後も積極的に検討してまいる所存です。  しかしながら、現状としては、障害者施設は多様であり、ニーズの内容を見極めながら、既設施設や都の計画施設への入所を進めているところでありますが、国の施策の方向としても、これらの施設だけではなくグループホーム等の在宅事業が目指されてもいるので、これらについても研究、検討していかなければならないと思います。以上です。 22: ◯議長(田中雅光君) 指導担当参事。       〔 指導担当参事  原 妃裟子君  登壇 〕 23: ◯指導担当参事(原 妃裟子君) お答えいたします。  まず初めに、昨今の少年犯罪をどのようにとらえ、対処しているかということですが、ダブるところもあるかと思いますが申し上げさせていただきます。  ナイフ等の刃物を用いた凶悪な事件が発生しておることについては、極めて憂慮すべきことと認識しております。しかし、これらの子供たちの数は、ごくごく限られており、圧倒的多くの子供たちは健全に成長しており、多くの課題を抱えながらも青春を謳歌しているというのもまた実態でございます。  管理職及び教師の基本的な姿勢として、過剰反応を抑えて、慌てず、騒がず、初心に返り普段どおりの指導に徹することが大切であると考えております。  とは申しましても、「少しの変化も見逃さない児童・生徒理解」に、さらに力を入れ、共感的態度で子供の指導に当たり、関係諸機関との連携協力に関して、今まで以上に力を入れるよう指示を出しました。  家庭には、人間としての倫理観や規範意識は、家庭が責任を持って子供に身につけさせていくものであるということを改めてお願いし、また、命の重さ、大切さや物事の善悪の区別をしっかり教え、刃物等の危険物所持は犯罪であるという指導や、警察との連携も十分にとっていきたいと考えております。  次に、地域・校内におけるあいさつ運動を推進する考えはあるか、ということについてお答えいたします。  あいさつは人権尊重の基礎基本であると言われておりますように、他者とのつながりを大切にする上での基本であると認識いたしております。  各小・中学校においてもあいさつ励行の取り組みがなされております。今後、その取り組みを地域にも波及させていくべきと考えております。  市内の小学校の例ですが、毎月の学校だよりに、あいさつ励行のキャンペーンを載せて、保護者に子育てもあいさつからと呼びかけている学校がありますので御紹介いたします。  あいさつの「あ」でございますが、明るく笑顔で心のこもったあいさつができることは、人間として生きる基本です。  「い」、いつでも、どこでも、だれにでもあいさつできることは、社会人としての第一歩です。  「さ」、人より先にあいさつができることは、思いやりがあり、積極的に生きている証です。  「つ」、継続は力なり、すなわち続けるということですが、家でも学校でも地域でも、あいさつをし合う環境をつくりましょう。心のこもったあいさつが通い合う○○小学校です。心の教育も子育てもあいさつから、というキャッチフレーズでございます。  次に、3)でございますが、児童・生徒が学校へ行きたくなるような方策はあるのか、との御質問ですが、圧倒的多数のほとんどの子供は、学校は楽しい所、早く行きたいと思って通っているのが実態です。しかし、御存じのように登校を拒否している子供もいるのもまた事実でございます。  では、具体的に「楽しい学校」となるには、どうすればよいかということですが、児童・生徒一人一人が大切にされ、自己有用感を得られることが「学校へ行きたい」という気持ちにつながっていると考えております。そのためには児童・生徒の人権を尊重し、同時にわかる授業、達成感を得られる授業の創造を一層推進していくことが大切だと考えております。  同時に一人一人が自他ともに認め合える温かい学級経営、学年経営が行われているということが、子供にとってきょうが楽しく、あすが待たれる学校であると考えております。  子供の自己実現を保証できる力量を持った教師を育成するための研修に力を入れていくことの大切さを痛感いたしているところでございます。  次に、4)でございますが、校内における所持品検査の是非についてお答えいたします。  結論から申しますと、教育委員会の見解は、必要であれば学校長の判断で所持品検査もあり得るということでございます。ただし、児童・生徒・保護者・地域の十分な理解を得た上で、という条件がついております。  いきつくところは、日常の信頼関係ができておれば、検査は必要ないと考えております。また、「持ち物検査」ではなく「危険物検査」と限定して考えていきたいと思っております。  次に、5)番目でございますが、子供たちの避難所づくりを推進する考えは、ということについてお答えいたします。  現在、学童避難所を設置している地区は、小宮小学校区の1地区であります。検討中の地区が、五日市小学校区と南秋留小学校区の2地区であります。今後は、地域の方を交えて協議・検討してまいりたいと思います。  6)でございますが、西中学校の研究の評価についてお答えいたします。  思いやりの心をはぐくむ教育の方策として、西中は三つの視点から研究に取り組みました。  一つ目は、横断的・総合的な学習の推進、二つ目は、豊かな体験活動の推進、三つ目は、家庭・地域社会との連携の促進でございます。  この三つについて、それぞれ具体的な取り組みを行ったことが、生徒・家庭・地域のための研究であったと大きな評価を受けております。また、子供たちが大変よくあいさつをするようになっていること、それから先生方の意欲が向上していること等の成果もございます。  思いやりの心をはぐくむ教育を、どのような形で生かしていくかということについてお答えいたします。  既に各学校で取り組まれていることですが、今後なお一層努力していく視点として、次の2点について、各学校の教育課程の中に具体的に位置づけ、実践していくよう指導・助言してまいりたいと考えております。  その一つは、道徳教育の充実です。重点を各学校の実態に即して示し、計画的に取り組んでいくよう指導・助言してまいりたいと考えております。  二つ目は、特別活動の中に、自主的・実践的活動を具体的に示すということです。体験的な活動及び勤労生産・奉仕的行事を重視し、計画的に実践をするよう指導・助言してまいりたいと考えております。  7)番目でございますが、中高一貫教育に対する考え方についてお答えいたします。  第4回市議会で青木議員の質問に対してお答えいたしましたように、ゆとりある学校生活の中で、豊かな学習を行い、個性や創造性を存分に伸ばしていくことがより可能となる観点から、中高一貫6年制学校の設置が検討されております。  東京都教育委員会としましては、新しいタイプの高校設置の一環として、委員会を設けて検討していくことを考えております。すなわち、現在、具体的には都立の中高一貫学校の新たな設置を考えているということのようでございます。その後、市町村立中学校と都立学校との一貫教育についても検討されると聞いております。したがいしまて、区市町村におきましては、具体的な動きがないというのが実態でございます。  本市におきましても、偏差値によらない進路指導や特色ある学校づくりを推進しておりますが、このような実情から中高一貫教育の学校設置は当面考えておりません。ただし、本市におきましては、教育改革につきましては、都の動向に十分注意を払ってまいりますし、そのときがまいりましたならば、取り組みにおくれることのないよう周到に準備をしてまいる所存でございます。  以上でございます。 24: ◯議長(田中雅光君) 都市開発部長。        〔 都市開発部長  吉野俊郎君  登壇 〕 25: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) (3)の3・3・9号線の対策について、1)、2)、3)について御答弁申し上げます。  まず、1)でございますが、東京都では草花いなげや店前から秋3・3・3号線までの間につきまして、平成8年3月に策定した「多摩地域における都市計画道路の第2次事業化計画」の中で、前期事業化予定路線として位置づけており、平成17年度までに事業完了もしくは事業着手を行う計画でおります。  このうち秋3・4・6号線から主要地方道7号線・五日市街道までの間を先行し、現在、事業化を進めております。  主要地方道7号線から平井川右岸までの平沢・二宮地区におきましては、約 400メートルの用地買収が、平成10年1月現在、約8割が終了しております。  3・4・6号線から平井川左岸までの高瀬地区につきましては、約 750メートルの間のうち、一部を除き平成10年度から用地買収に着手すると聞いております。  草花いなげや店から秋3・4・6号線までの間、約 300メートルの進捗状況ですが、現在、東京都と市によりまして、一部の地権者の方と話し合いを持ち、一日も早く事業化が図れるよう調整を行っております。  続きまして、2)でございます。  秋3・3・9号線の渋滞解消は奥多摩街道を横断し、瑞穂町方面に延伸する福生都市計画道路3・4・12号線、幅員が24メートルから40メートルでございますが、この整備が必要となってまいります。  奥多摩街道の整備計画につきましては、現時点では計画がないと東京都より聞いております。  現在、羽村市におきまして、福生都市計画道路3・4・12号線を含む羽村駅西口土地区画整理事業が進められており、まもなく都市計画区域の決定の運びと聞いております。  市といたしましては、渋滞の解消に向けて、福生都市計画道路3・4・12号線の一日も早い完成を期待するところでございます。  3)でございます。  御質問の場所につきましては、交通安全確保のため、信号機の設置について、今後、福生警察署に要望してまいりたいと考えております。 26: ◯議長(田中雅光君) 建設部長。          〔 建設部長  宮崎右司君  登壇 〕 27: ◯建設部長(宮崎右司君) 4)についてお答えいたします。  御質問の道路は、現在、東京都が平成5年度より拡幅整備事業を実施しております主要地方道29号立川・青梅線でございます。  この事業は、羽村大橋右岸側を起点にして、永田橋右岸までの区間で、総延長 1,400メートル、計画幅員9.75メートル、これは歩道が 2.5メートル、車道が7.25メートルでございます、の構成で、平成16年度完成を目途に進められております。  また、当拡幅事業に当たりましては、関係地権者による促進協議会が設立されており、今後も促進協議会とともに東京都に対しまして早期完成できるようお願いしてまいりたいと考えております。以上です。 28: ◯議長(田中雅光君) 答弁が終わりました。 ここで休憩といたします。再開はおおむね10時40分といたします。                         午前10時30分  休憩       ────────── ◇ ──────────                         午前10時40分  再開 29: ◯議長(田中雅光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  下田孝雄君、再質問をどうぞ。 30: ◯25番(下田孝雄君) まず最初に障害者施策についてからお伺いいたします。  これは細かいことは申し上げなかったんですが、福祉部長から、ほぼ現行のことを御説明いただいておりますので、要するに、これは、今後どのように伸ばしていくかということが問題なんですけれども、ノーマライゼーションというのは、非常に最近出てきた言葉であってですね、私たちは議会人あるいは行政としては非常に耳慣れている言葉でありますけれども、一般の市民の方々はノーマライゼーションと言っても、なかなかわからないということで、障害者とあるいは健常者がともに生活できるという、そういう社会を目指そうというのが理念だと思いますけれども、そういう面において非常にまだ差がありまして、非常に障害者にとって自分の意思で、例えば、買物に行くとかですね、自分の行き先に自由に行くというような問題は、まだまだ解決されていないんじゃないかなというふうに思っております。  2)番目の社会的自立を支援する方策は、ということなんですが、市長の昨日の施政方針にもありましたけれども、自立を支援していく方針であるということでございますので、現在も希望の家だとか、あるいはひばり訓練所、こすもす作業所あるいは虹の家等でですね、障害を持ってはいるけれども、社会の中に溶け込んで生活しているという方もいらっしゃいますので、これは本当に、例えば、ひばり訓練所等見ましてもですね、昔は中央公民館の端っこにプレハブのほんの一部分つけ足したような感じであったんですが、今回は菅生の児童館を使わせていただいているということで、一歩前進ではありますけれども、できれば、この訓練所、これはボランティアの方と本人たちが、まだバスでこちらに通っているという人たちがおりますので、できれば市の方で、あるいは社協の方で通所をもう少し援助していただければ、非常にありがたいなと思っております。  そして、バリアフリーの推進ということですが、これは、どうしても、あきる野市は、まだ基盤整備が全部できてないというせいもありまして、車いすだとか、それから手押し車等で階段等も非常に多い所もあります。それから、歩道と道路の境が非常に段差のカットがないという所もあります。極端に言いますと、五日市街道の中で歩道もないという所がですね、福祉部長にこれ言ってもしようがないのか、建設部長かもしれませんけれども、秋川駅西踏切から代継に向かって、渕上の方へ向かって行きますと、右側に途中までは歩道があるんですが、歩道が突然なくなっている所があるんですね。通学の子供さんたちからも苦情がありますし、歩道を歩いてきても、一たん車道に出ないと向こうに行けないという、こういう、これはバリアフリーというか基本的な問題じゃないかと思いますが、この辺もできたら、その経過状況がわかったら教えていただきたいと思います。  それから、ケアマネージメントとしての人材確保なんですが、今回、あきる野市として地域福祉型計画の策定ということで社協から出していただきました。これは計画を策定したという件では、非常に前進したというふうに思っておりますけれども、これを現実にしなければ、本当のケアマネージメントができないんじゃないかと。計画があります、予定ですということでは、障害者にとっては非常に安心しない状況であります。そういう意味において、ボランティアのまちづくりということで、ボランティアをまず確保し、介護者を確保して、2級講師あるいは3級講師というのを積極的にやるという姿勢は非常にいいわけですけれども、こういう点について、もう少し具体的に、ことしはここまでできるとかですね、ここまでの人材確保をしたいんだとか、来年はボランティアさんをどのような方法で確保していくのかというような方法がありましたらお聞かせいただきたいと思います。  最後の5)番の障害者の中に高齢者が多いということで、先日も福祉法人の国立にあります滝乃川学園というのを見学してまいりました。会派で3名でお伺いしたんですが、それは本当に献身的な思いで、法人として昭和23年から福祉法人の認定をいただいているということで、その中には、もう既に64歳、65歳という方もいらっしゃいました。当然、身体障害者の方も知的障害者の方もいらっしゃいます。そういう意味で、これは東京都が補助してやっているわけですから、今、あきる野市でこういうものをつくれと言っても、今、福祉部長が言われたとおり、市独自の計画ではできないということはわかりますが、何とか東京都、これは、今、あきる野学園もあそこにできました。そして、日の出町の敷地に入っておりますけれども、日の出福祉園もあります。そういう意味で、これは空想論に過ぎないかもしれませんけれども、秋川高校も平成13年度以降は募集しないという、卒業してしまうという状況の中で、広域的な感覚で、例えば、秋川、多摩川流域の、いわゆるあきる野学園通学者の区域として東京都の施設として、秋川高校の広大な敷地の一部を入所施設ともっていく予定はないか。あるいは、あきる野市が率先して働きかける意思があるかないか、これは部長に聞いてもあれですから、市長にお伺いした方がいいかもしれませんけれども、お願いいたします。 31: ◯福祉部長(榎本征夫君) まず、ノーマライゼーションにつきましては、いろいろな形で出てきております。新聞等でも、東京都広報等でも9年の12月1日発行に、「共に生きる社会の実現に向けて」ということで、ノーマライゼーションの推進ということで、ちょうど12月は国際障害者デーということで、こういうような報告がされております。やはり現在においては、障害者という言葉自体も、語句も用語も変わってきたと。御承知のとおり障害者基本法ができまして、身体障害者、知的発達障害者というような形と、また、新たに精神障害者というふうに語句も変わってきて、厚生という言葉も変わってきてというような内容で、いろいろ来ております。  障害者プランということにつきましては、平成7年12月、国で障害者対策推進本部ということで、ノーマライゼーション7カ年戦略ということで位置づけがされております。その後、東京都におきましても、平成8年に東京都の障害者福祉を考えるということで、いろいろな問題があります。その中で、市町村と東京都の役割ということで、入所施設の整備等については単独で実施することが困難な場合については、広域的等というような問題も提起されております。  先ほどの質問の中にありましたように、その後、9年7月1日には東京都障害者施策推進協議会ということで21世紀の初頭における東京都の障害者施策の基本的なあり方ということで、提言がされております。そういうことで、障害者対策に対しましては、いろいろな面で施策だとか提言ということで来ておりますけれども、実際にそれが満足に運用がされてないというのが実情であります。  その中で、あきる野市においても、身体障害者につきましては、65歳以上が約55%を占めているという、この3月1日現在で調べますと、そういう年代でございます。やはりこういう方たちがいるということで、バリアフリーということで、バリアフリーということは、皆さんが心のバリアフリーも取りはらわなければならんというものが大きな問題だと思います。  先ほど道路の面も出ました。この前の大雪のときにつきましても、障害者に対して、歩道が雪かきがされてないんじゃないかというようなおしかりも受けております。私どももふれあいセンターにおいても、かなりの積雪がございましたので、ある程度の、車が回る所だけはやったわけですけれども、障害者の駐車場等が掃いてないじゃないかというようなおしかりも受けましたので、やはりそういうものの気配りも必要だなということで対応はすぐしたわけでございます。  バリアフリーという形で、「優しいまち東京の実現を目指して」ということで、最近、こんなようなチラシも出ております。東京都の施設においても、まだまだ優しいまちづくりができているかというようなものについては、統計がございますけれども、完璧ではないということでございます。あきる野市も平成8年の後半から、この福祉のまちづくり条例に基づきまして委任をされております。そういうことで届けがあったものについては調査をして、それに合っていれば適合証ということで車いすを押す形の適合証を発行している、いう状況でございます。以上であります。 32: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 主地7号五日市街道の歩道の未整備の関係でございます。当該区間が歩道がないということにつきましては、地元の議員さんからも御心配をいただいているところでございます。市役所の秋川庁舎から駅前を通りまして歩道ができているわけですが、あの部分につきましては、区画整理事業で設置したわけでございます。その設置をするに当たりまして、いわゆる区画整理の地区境から踏切までの歩道につきまして、東京都とも協議をしたところでございます。用地買収の難しさ、それから踏切の改修の問題等々で難しさがあるということは承知しておりますが、地元の議員さんからも御指摘をいただいておりますので、さらにここら辺の整備については頑張っていきたいと思っております。 33: ◯25番(下田孝雄君) ちょうど最後の秋川高校一部敷地に都へ働きかける入所施設というのを、ぜひ市長にお伺いしたいと思います。というのは、例えば、ひばりの会だとかですね、トマトの会、いわゆる障害者親の会の皆さんが本当に廃品回収だとかバザーを開催して、それはそれは本当に爪に灯をともす思いで、その一助になればということで積み立てをしていらっしゃる。そういう思いで何とか行政の力で入所施設を、いわゆる障害者個人も高齢化になっておりますけれども、もう既に親も面倒を見られない、あるいは兄弟も面倒を見られないというような状況で、在宅の障害者になってしまうという恐れもあります。そういうことで、ぜひ地元市としてリーダーシップをとっていただいて働きかける意思があるのかどうか、市長にぜひお伺いいたします。 34: ◯議長(田中雅光君) 市長。          〔 市長  田中雅夫君  登壇 〕 35: ◯市長(田中雅夫君) ただいま下田議員から介護者なき後の施設、親なき後の施設でございますが、御質問でございます。  市の方としましてはですね、わずかではございますが、基金の積立てがございます。それから一昨年来、あきる野市内で老人ホームを開設したいという方が4名ございました。その中の一人がですね、老人ホームとあわせて親なき後の施設を設置してもいいということで、私ども行政側も都の福祉局へ一生懸命その方を後押ししてまいったわけなんですが、ちょっと事情がございまして、この方がおりちゃったわけなんです。四つ推薦しまして、一つだけ老人ホームの認可が9年度におりている方がございまして、この方がそれに取り組んでもいいというのが現状でございます。民間の力を借りて、そして行政側もそれに対して、それなりの支援をして一緒にやろうということで、今、一つ話が進んでおります。  それから、秋川高校の跡地でございますが、これにつきましてはですね、昨年、都の教育庁の方からまいりまして、あの跡地は、今度は体育の専門学校、それから福祉の専門学校にするんだということでございまして、現時点では教育の方の立場で、これからも、あの秋川高校の跡は利用するんだということで、福祉の方のそういう要望は、ちょっと受け入れてくれないかなというところが実情でございます。  いずれにしましても、現時点では、民間とタイアップしてやっていこうという方向でございます。以上でございます。 36: ◯25番(下田孝雄君) 福祉部長に、ちょっと一つ忘れたんですが、障害者プランの策定が、東京都それから国の方もできているということですけれども、当あきる野市においての障害者プランの策定はされる予定ですか、ありますか。 37: ◯福祉部長(榎本征夫君) 地域福祉計画の中で障害者の位置づけをしたいというふうに考えております。  先ほど、いろいろなこれからの対応ということで、ちょっと、私、落としたんですけれども、現在、あきる野市の障害者グループがグループホームということで勉強会をし、保健所の先生方も入りまして、現在、グループホームはどうしたらいいのかというような勉強会をしているということでございます。 38: ◯25番(下田孝雄君) 福祉についてはそれで終わります。  それから、教育問題については、非常に私が、去年から1回は勉強して質問してみたいなと思っておりましたので、資料を集めていたらキリがなくなって、指導参事に笑われますが、いっぱいあるんですけれども、毎日のようにこれが出てくるんですね。非常に悲しいような状況であります。できた事を指摘してもしようがありませんけれども、今、参事からあった、まず子供避難所をですね、ぜひ決意を持って働きかけをしていただきたいと思います。ここにありますけれども、日野市、八王子市、大きい意味で言えば、あきる野市も八王子市の隣接地ということで、小宮小学校の学童避難所というのが、ちょっとマークが違いますけれども、これをあきる野市として統一できるような形で、連合会、PTAとして推薦していただければと思っております。
     御回答いただくと長くなりますので、最後に1回で結構ですけれども、先ほど参事のお答えの中に、学校へ行きたくなるような方策の中には、いろいろ提起していただきました。これは一つの参考ですけれども、栃木県の鹿沼中学校ではですね、定期テストをすべてやめてしまったということなんですね。これは2月24日の新聞です。非常に子供も伸び伸びして学校へ行っていると。競争主義を避けたいというのが目的であるということで、勉強態度が出されております。こういうことも一つの策かなと思っております。  それから、刃物だとか所持品の検査ということは、私は基本的には反対であります。刃物検査ということも、その言葉自体が何となく生徒の基本的人権を疑うような言葉でありますので、所持品の検査というよりも点検というような形ならばやむを得ないのかなというふうに思っております。  そして、先日、西中学校で思いやりの教育というのをやりましたけれども、あそこの校長先生から学校だよりをいただきまして、学校から点検されるのではなくて、自分たち自身がお互いにクラスの中で点検し合おうじゃないかということを、生徒会の中で確認しあった。こういうこと非常に大事じゃないかなと。お互いに先生に密告するとかそういう意味ではなくてですね、お互いによそうじゃないかということを話し合うということが非常に必要なんじゃないかなと思っております。  それから、思いやりの教育の中で、いわゆるボランティア活動が非常に大事じゃないかという参事の話でありましたけれども、私もそれには賛成であります。  後先になりましたが、あいさつ運動ということで、今、参事から、あいさつのあれを教えていただきましたけれども、先日、西中学校で行われた純心大学の宇井治郎教授さんから聞いたのはですね、オアシス運動というのがありますと。確かに私も中学生の通学路の所に住んでおりますので、こちらから声をかけると返事が返ってきます。声をかけても黙って通り過ぎる子供もたまにはいます。そういうことで、このオアシス運動というのは、オは、おはようございます、アは、ありがとうございます、シは、失礼します、スは、すいませんと、これを素直に言える子供に、というような先生のお話がありましたけれども、そういう意味で、まず人間のコミュニケーションをとるのは、いわゆるあいさつであるということで、大切なことであると思っています。  この間のですね、西中の指導参事は御承知の上なんですが、これは、ぜひ紹介したいなと思って、ボランティア活動の感想文、これをぜひ御紹介したいと思います。  「あきる野学園との交流会は滅多にないことなのではりきってやった。あきる野学園に行ったときすごいと思ったことがある。それは、いくら不自由でもしっかりと自分の足で歩いていた。カード交換したときも、ありがとうと言ってくれてうれしかった。僕は、これからもこのような会に積極的に取り組んでいきたい。」という感想文。そしてまた、「カード交換会のときは、手を動かすのが大変な人も握手をしてくれてとてもうれしかった。あきる野学園へ送っていくとき、車いすに乗ったまま気持ちよさそうにBさんが眠ってしまった。やっぱり外は気持ちいいのかなと思った。こんなことを体験できた私たちはラッキーだと思った。普通じゃできない体験をして本当によかった。今度またあきる野学園の子供たちとの手伝いをしてみたい。」という感想文でもありました。  それから、これは長くなるからやめますが、こもれびの郷との感想も出ておりました。ことしの最初だと思いますが、中学生の作文発表会がありましたけれども、その中でも本当に他人を思いやる心が、ほとんどの子供がそういう気持ちになっているということで安心いたしましたけれども、このあきる野市の中に、いわゆる思いやりの心を育てる教育をもっともっと根差して、もっともっと進めていただきたいということを教育委員会にお願いして、教育問題については、私の質問は終わりますが、一言だけ感想をいただければ結構でございます。 39: ◯指導担当参事(原 妃裟子君) 下田議員さんの思いと私どもの思いは全く同じでございます。今後も、今、御指摘いただきました学童避難所、それから所持品の点検という言葉を使われたことと、それから、思いやりの心を育てるためのボランティア活動をさらに積極的に進めていくこと、それから、あいさつ運動。今考えますと、先ほどのあいさつ運動にしましても、オアシス運動にしましても、本当に簡単なことです。簡単なことができない。そのことを肝に銘じて、これからやっていきたいと思いますし、また、西中等も議員さんからこのような評価をいただきまして、これを早速学校に報告しまして、さらに教師が意欲を持って、学校は教師で決まると思っておりますので進んでいきたいと思います。どうもありがとうございました。 40: ◯25番(下田孝雄君) 時間がなくなって申しわけありません。  道路問題は、特に質問ございませんけれども、最後に市長にですね、福祉にしても、学校設備、それから、いろいろな箱物もそうなんですが、あきる野市は基盤整備が非常におくれているということで、とかくシード事業には金がかかるとか、道路整備ができてないというお言葉をいただくんですけれども、これはなぜかと言いますとですね、都内23区と、いわゆる三多摩の格差が非常に大きいということを、私、ここ数カ月つくづく感じております。私は議員になるまでは、こういう市の予算、詳しいことはあまり調べたことはなかったんですけれども、例えば、都内のほとんどの区が道路区画整備なんていうのは全部できておりますし、下水道等は 100%全部完備しております。それに引きかえ我があきる野市は、平成9年度においては、自主財源は37億円も使っているわけですね。そういう意味で、都内のある区あるいは裕福な市は、福祉においてもいろいろな面で充実しているとは言うけれども、この三多摩格差を何とかなくさなければあきる野市もよくならないという思いで、これはただ金をよこせとか、何とかと言うんじゃなくて、声を大にして三多摩、いわゆるあきる野市の、特におくれているあきる野市に対しての都の理解を、もっと強く強く訴えていかなければいけないと思いますので、ぜひ市長の決意のほどだけお伺いして終わりたいと思います。 41: ◯市長(田中雅夫君) ただいまの御質問は三多摩格差の是正ということだと思います。確かに特別区に対して三多摩地区、三多摩の中でも西多摩、西多摩の中でも秋流格差があるんではないかと、よく耳にいたします。この格差是正についてはですね、市長会としては、毎年、年に一遍は三多摩選出の都議会議員の皆さんと意見交換の場も持っております。いろいろ申し上げますと、とにかく三多摩選出の都議団は、党派を超越して、そしてこれから東京都に大きく多摩地区に目を向けさせるんだというような結論にはなるんですけれども、やっぱりいざ予算の都の配分となりますと、何か差があるのかなと、こんな気がしてなりません。  今、その点については、三多摩には27市ございます。そして、その27市の中で役員が6名ございまして、この役員がですね、いつも東京都の行政部あるいは都議会の各党派といろいろと折衝しているわけでございます。  私どもは、一番新しい市ということで、27番目に座っているんですけれども、本当に何か歯がゆいところは、下田さんが言われるのと同じでございます。よく、今、多摩担当副知事の瀬田悌三郎さんがいるんですけれど、いろいろな会合でそういう話が出ると、「わかった、わかった、やるよ」と言うけれども、やはり財務局あるいは主計局、この辺のところで予算の配分あるいは知事室あるいは政策報道室、この辺にうなり込んでいかないと、私は多摩地区に格差がない予算の配分はできないんじゃないかなと、今、そんなふうに感じているところでございます。  これからも市長会通じましてですね、大いにその点はおくれをとらないように活躍してまいりたいと、このように考えております。(「ぜひ御健闘を祈りたいと思います。よろしくお願いいたします。」と発言する者あり) 42: ◯議長(田中雅光君) 下田孝雄君の質問が終わりました。  次の質問者、8番目、上杉英夫君どうぞ。          〔 3番  上杉英夫君  登壇 〕 43: ◯3番(上杉英夫君) 3番、あきる野新政会、上杉英夫でございます。  通告に従いまして質問させていただきます。  今回は、主に都市計画構想についてお尋ねいたします。  まず、大きな(1)といたしまして、圏央道の西側から増戸駅東側にかけての秋留台地の都市計画構想についてお尋ねいたします。  圏央道の日の出インターは平成12年度に完成し、供用開始と伺っております。  中央道八王子ジャンクションまでも同年度開通を目指して努力なさっていると伺っております。  そこで、今後のあきる野市のまちづくりに重要な地域になると考えられるこの広大な土地について、どのような構想があるのかどうかお尋ねいたします。  1)といたしまして、市道 306号線、豊原線と申しますか、は、今年度一般会計補正予算で用地買収費が可決されておりますし、平成10年度一般会計予算書には整備事業費として6600万円が計上されておると認識しております。この道路は、西中とあきる野学園の間から秋川高校東側南北線までの間を、幅員12メートルで結ぶ計画と伺っております。  現在の市民の生活には、今のところあまり関係のないように思われますが、その東側の圏央道までの市街化調整区域であります豊原・早道場等の地区、そして秋川駅北口をにらんだものであるとすると納得できるものであります。今後の都市計画の上でのお考えをお伺いいたします。  2)といたしまして、富士通の敷地は、現在、市街化調整区域となっておると思われますが、今後の都市計画の中で市街化区域に編入するお考えがあるかどうかお尋ねいたします。  3)といたしまして、引田駅北側には住宅が約 100所帯、工場1社ありますが、駅前としてはまことにお粗末な地域であり、東側にそびえる富士通のビルとは全くマッチしないことは皆様御承知のところでございます。ここは現在市街化調整区域であり、下水道の見込みもなく、雨水排水も悪く、道路状況も極めて悪い生活環境となっております。今後、市街化区域に編入し、整備していくお考えがあるかどうかお尋ねいたします。  4)といたしまして、新市建設計画では、中心拠点として位置づけられております引田、山田地域の構想についてお伺いいたします。  まず、五日市線北側の市街化調整区域についてのお考えをお伺いいたします。  次に、五日市線南側の農業振興区域についてのお考えをお伺いいたします。  次に、(2)といたしまして、都市計画道路秋3・4・13号線、市道I-12号線と思いますが、この計画についてお尋ねいたします。  都市計画道路秋3・4・13号線は、五日市線踏切北から都道 165線、秋3・4・5号線と申します、までの区間につきましては、暫定措置として8メートルに拡幅する計画と伺っております。買収予算は平成9年度一般会計補正予算が可決されており、平成10年度の一般会計予算書に整備事業費が計画されており、まことに喜ばしいことであります。  この道路は、圏央道のアクセスといたしましても、日の出町への交通の要といたしましても、大変重要な道路計画と思います。日の出町側の秋3・4・13号線の計画は順調に進捗しており、平成11年度には全線開通し、圏央道開通には十分に間に合うと伺っております。そこで、五日市線踏切南から秋3・3・3号線、五日市街道まででございますが、この計画の進捗状況は、どのようになっているかお伺いいたします。  最後に、(3)といたしてお伺いいたします。  旧秋川市は「スポーツと音楽のまち宣言」、旧五日市町は「清浄都市宣言」等を行い、市町民に浸透し、多大な効果があったと思われますが、これらの宣言は、新市となってどんな扱いになっておるんでしょうか。また、今後、あきる野市としてどうなさるおつもりでございましょうか。市民の融和を早期に実現するためにも、ぜひあきる野市をアピールする宣言が必要と私は考えますが、市長のお考えをお伺いいたします。  以上で登壇による質問とさせていただきます。 44: ◯議長(田中雅光君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。都市開発部長。        〔 都市開発部長  吉野俊郎君  登壇 〕 45: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) (1)、(2)につきまして御答弁させていただきます。  まず、(1)でございます。  御質問の圏央道以西-増戸駅以東の地区、とりわけ五日市線北側の市街化調整区域の土地利用につきましては、日の出インターの近接性と相まって、東西幹線道路秋3・4・5号線に関連する地区、駅周辺に関連する地区など、地区の特性に応じた都市的土地利用が望まれます。  このため、平成5年に発表された秋留台地域総合整備計画、いわゆる秋留台マスタープランにおいては、豊原地区、増戸・引田地区が面整備事業を予定する地区として位置づけられております。  まず、1)についてお答えいたします。  市道 306号線(仮称豊原線)でございますが、につきましては、将来、秋川駅周辺の商業核と秋留台西地区を結び、地域の利便性の向上を図る地区間道路として整備していく予定です。  現在、その第1段階として、II-3号線、これは西地区東側の南北の道路でございますが、からII-20号線、秋川高校東側の南北線でございます、の間約 340メートルにつきまして、平成11年度完了予定で事業化を進めております。  現在、市街化調整区域の豊原・早道場の地区、これはマスタープランでは豊原地区というふうになっておりますけれども、この地区は西側の学校群と秋川駅北口地区の狭間に位置しており、また、日の出インターとも近接していることなどから、住居系、産業系の両面から今後土地利用を検討し、面整備の実態に合わせて市街化区域に編入していきたいと考えております。  このため、(仮称)豊原線の秋川駅周辺までの事業につきましては、豊原地区の面整備の中で対応していく考えでございます。  次に、2)でございます。  富士通用地の市街化区域への編入につきましては、何分にも市街化区域からの飛地であり、編入基準に適合せず、現段階では不可能であるため、今後、豊原地区の面整備や秋川高校、西中学校等からの連担により実現していきたいと考えております。  3)と4)につきまして、一括してお答え申し上げます。  引田駅北側から増戸駅北側の五日市線に沿った地区につきましては、御指摘のとおり一部に住宅や工場などが立地するものの、広大な農地が広がる市街化調整区域でございます。  この区域は、新市建設計画におきましても、新市の中心拠点として位置づけられており、秋留台マスタープランによる南北幹線道路と東西幹線道路が交差する位置にあることなどから、多様な都市機能の導入を図り、駅周辺と合わせて育成整備していく地区であると考えております。  また、秋留台マスタープランでは、増戸・引田地区を日の出町の行政区域と合わせた広域的なエリアとしてとらえていることから、あきる野市といたしましては、秋留台地域整備の先導的役割を担う地域として、早期に東京都において事業を推進するよう要望しているところでございます。  今後、これらの地区につきましては、ただいま申し上げました計画に合わせて検討していきたいと考えております。  次に、五日市線南側の農業振興地域についてでございますが、約50ヘクタールの農地が集約された農業振興地の農用地域でございまして、今後とも農地として土地利用を図っていくことになろうかと思います。  続きまして、(2)でございます。  秋3・4・13号線を取り巻く周辺の状況は、圏央道の建設を初め秋3・3・3号線や秋3・4・6号線も着実に整備が進んでおります。また、秋3・4・5号線につきましても、一部区間が整備され、本路線の日の出町側の藤谷街道も事業化が進んでおります。さらに、西地区における富士通の立地や日の出町の三吉野地区の開発により工業系の核が形成されつつあります。  本路線の現在の都市計画の内容は、一般部が18メートル、鉄道交差部が最高25.7メートルでオーバーパスで計画され、その交差部における本線の歩道は階段の構造となっております。  市といたしましては、秋3・3・3号線から秋3・4・5号線までの区間について、平成5年度に現況・縦横断等の測量を行いました。これらの測量をもとに幅員等の変更とともに鉄道交差部の形態についても検討し、周辺の状況等を踏まえ、オーバーパスからアンダーパスへ変更することがベターであると判断しているところであります。  本路線の整備に当たりましては、御質問の鉄道より南側につきましては、農振・農用地が指定されており、道路事業で対応することとなろうと思われます。  整備時期につきましては、本路線の沿道には、広域的な面的整備の計画や五日市線の改善計画が横たわっておりますので、これらの開発計画の動向を見極め、十分整合を図る必要があります。これらのことから早期に事業着手が難しい状況でありますが、今後とも東京都を初め関係機関と協議・調整等を行うなど、事業化に向けて努力していきたいと考えております。  なお、鉄道より北側につきましては、市街地が形成され、車や歩行者が増加しておりますので、現在、平成10年度末完成を目途に、狭隘道路の解消と歩道設置を内容とする暫定整備を進めているところでございます。  以上でございます。 46: ◯議長(田中雅光君) 企画財政部長。        〔 企画財政部長  小林嘉美君  登壇 〕 47: ◯企画財政部長(小林嘉美君) それでは、最後のあきる野市をアピールする宣言を策定する考えは、について御答弁申し上げます。  御質問にもありましたけれども、旧秋川市の「スポーツと音楽のまち宣言」、それから、旧五日市町の「清浄都市宣言」につきましては、合併時における協定項目となっており、そのときの扱いでは、新市において調整すると、こういう形になってございます。  現在は、宣言としての形は取っておりませんが、その精神は新市に引き継がれ、目的は十分に達成されているものと考えております。  市の施策や事業の実施に際し、それにふさわしい都市宣言等を行うことについては、市内外へのPRも含め、大きな効果が期待できるものと考えておりますので、今後、総合計画を策定していく中で、十分に検討していきたいと考えてございます。 48: ◯議長(田中雅光君) 答弁が終わりました。  再質問をどうぞ。上杉英夫君。 49: ◯3番(上杉英夫君) 1)の圏央道西側の件でございますが、ただいま御答弁いただきまして大変心強く感じております。と申しますのは、前回の12月の議会に、私、質問させていただきましたが、秋川駅北口、それから小峰工業団地、日本DEC等々まちづくりによって相当な税収が上がっておりますし、現在、原小宮地区、雨間地区、区画整理事業が進められております。既に雨間地区におきましては、目的に沿った用途地域に企業が進出し、また進出する予定になっております。区画整理の目標が徐々に達成されていることは大変喜ばしいことであり、敬意を表したいと思います。この議員の中にも、その中に携わり大変御苦労なさっておられるし、今後もまた御苦労があるということでございますが、こういった事業がですね、途切れないよう、と申しますのは、言葉があまりよくないかもしれませんけれども、こういう事業は、前に彼の先人が心がけて完成したものというふうに、私、認識しております。したがって、過去の遺産で飯を食っていると、いうふうにも言えると思います。したがって、私どもの役目として、今後21世紀に向けて、今から手をつけて将来のために歳入を図っていく必要があるということであります。大変こういう計画を進めていく上につきましては、当然、地権者の方もおりますし、いろいろな難しい問題が出てまいると思いますが、ぜひひとつ粘り強くやっていただきたいというふうに思います。  2)の富士通の市街化区域編入の件でございますが、なぜこんな質問をしたかと申しますと、昨日も出ておりましたが、平成10年度から固定資産税がいただける、ということですが、私の認識では、市街化調整区域では都市計画税は賦課できないというふうに解釈しているんですが、この辺いかがでしょうか。 50: ◯議長(田中雅光君) 市民部長。        〔 市民部長  宮崎征一郎君  登壇 〕 51: ◯市民部長(宮崎征一郎君) お答えいたします。  今、議員おっしゃられるとおり市街化調整区域にあります土地・家屋につきましては、都市計画税は課税されません。 52: ◯3番(上杉英夫君) せっかく企業誘致して土地の買収に当たった担当の方は、大変な思いをなさったと思うんです。そういう中で、地元としても早く開業してもらいたい。当然のことでございますが、都市計画税も早く賦課できるように市街化区域に編入していただきたいな、という思いで私はこれは質問させていただいたと同時に、先ほどの御回答で飛地は市街化区域に編入は難しいという御回答がございましたが、私もずっと都市計画図を見ておりまして、そういうことなのかというふうに思いました、実は。で、見ておりましたら、現在のあきる野庁舎は市街化調整区域でございますね。市は税金納めなくていいんですが、その北側、秋多中学校があそこだけちょっと市街化区域で、それも何か第1種高層住居地域となっておりまして、その反対側の区画整理をした所よりも条件が何かいいみたいでございますね。きょうはそれは別にいいんです、そんなことはね。何か理由があってそうなさったことでしょうから、きょうはそれには触れませんが、そうしますと、中学校がある所は市街化区域にもできるなと。ましてあきる野市が持っている所ですから、そうすると、今の豊原から西中から富士通へつながっいくと。抜くんじゃないかなと、できるんじゃないかなというふうに思いましたので御質問いたしましたが、大変結構な答弁がまいりましたので、私はうれしいです。  そうしますと、3)番目の引田駅北側地区も当然飛地でなくなるわけでございます。したがいまして、今の御回答ではまだまだ先のような感じを受けますが、見込みがあるというふうに私は思っております。  そこでちょっとお尋ねしますが、市長の施政方針演説の中で、事業認可地域の下水道は、平成13年に完成を目指しているというお答えをいただきましたが、事業認可区域というのは、イコール市街化区域でよろしいんでしょうかね。  それともう一つ、そうだとすると、市街化調整区域の方へ、今後、事業認可を受け、事業が進められていくような計画をお持ちなのかどうか尋ねいたします。 53: ◯議長(田中雅光君) 建設部長。          〔 建設部長  宮崎右司君  登壇 〕 54: ◯建設部長(宮崎右司君) お答えいたします。  御指摘をいただきました公共下水道の整備の進捗状況でございますけれども、平成9年度末で認可面積が 1,091ヘクタールございますが、 825ヘクタールを大体終わります。割合にして約76%の整備ができたところでございます。残りの 266ヘクタールがまだございますが、これは当然、市街化区域でございまして、平成13年度末までに、4年間で達成する予定でございます。したがいまして、御指摘をいただいた引田駅の北側につきましては、市街化調整区域ではございますが、地形上ですね、排水もままにならない、吸い込み槽を掘ってもすぐ詰まってしまう。屋敷の中に二つも三つも掘っても、すぐ吸い込まなくなってしまう。非常に厳しい意見もいただいております。しかしながら、市街化調整区域を終わらせてからでないと都市計画法だとか下水道法、いろいろな法の趣旨からもしてですね、やはり市街化区域を終わらせてからやっていかないといけないんじゃないかと、こう考えております。  したがいまして、平成14年度以降に認可区域を追加して、まだ残っております増戸駅の南だとか、小中野の周辺とか幾つかございます。そういう所もその中に取り込んでですね、なおかつ調整区域についても認可を受けることはできますので、当然、そういう所も市民の皆さんが困っているような所から、必要性の高い所から、やはり整備していく考えでございます。以上です。 55: ◯3番(上杉英夫君) これから私が申し上げようとしたことを、部長がおっしゃっていただきましたので、大変ありがとうございます。  確かにあの地域は、隣にものすごい富士通のビルが建っております。そして、現在、阿伎留病院の将来構想として大きな建物も計画中でございます。そういう中で、富士通のですね、いろいろな公害のことも心配しております。当然、富士通が早く開業していただきたいんですけれども、開業すれば、私のあくまでもこれは想像でございますが、どこか下水道がつながるんではないか。しかも市街化調整区域のままでつながるということになると、大変住民感情もあまりよろしくなくなると思うんですね。したがいまして、ほかの地域の方にはまことに申しわけないんですが、ぜひここはですね、優先的にお考えいただきたい。そんなように思います。ぜひひとつお願いいたします。  次に、4)でございますが、新市建設計画がございます。この14ページを開けていただきますと、きょうお持ちの方が多いと思いますけれども、この図面が出ております。そうしますと、中心拠点として新市計画では位置づけられておりますが、丸がくれてありましてね、ぐるっと引田と増戸の駅のあたりと思いますが、丸がくれてありまして、秋川の南側まで丸がくれてあるんですね。今の御説明を聞きますと、何か南側は農地であると。としますとですね、だから新市建設計画は線路の北側だよというふうに、私、今受けとめたんですが、そうしますと、線路の北側というのは、さっきの道路の件でみますと、阿伎留病院の交差点までたしか 360メートルなんですね。ずっと日の出町との境を行きますとだんだん狭くなってくるんですね。ウエストのように狭くなっている。 200メートルもないと思われるような地区もあります。そこに中心拠点というのは、どうも納得がいかない。だから、秋川まで丸があるということは、引田、山田境のあの農地の所が新中心拠点になるのかなという、だれもそういうふうに考えると思うんです。私も考えていましたから。そうすると、じゃあ、そこへ新庁舎をもってきたらどうかとか、いう議論が出ても仕方がないなと。ところが、今のお話を聞きますと、これは当然そういうことはないと思うんですね。できないと思うんですね。ですから、この辺をどういうお考えでこういうふうになさったのか、ちょっとその辺をお伺いします。 56: ◯企画財政部長(小林嘉美君) 新市計画の中ではですね、いろいろなゾーンごとにですね、土地利用という形で定めておりますけれども、その一つとしてですね、中心市街地という形で定めたと、こういうことでございまして、特に、その地域が、例えば農用振興地域が入っているとか、入ってないとか、そういう形のですね、定め方よりですね、要するに、この辺をと、こういう形でですね、一つ一つの位置づけをしていったと、こういう形だと思います。 57: ◯3番(上杉英夫君) この中心拠点、一番先に出ているんですね、これ。1)としてね、拠点整備の方針、1)に出ているんです。読んでみますと、「新市内でのアクセス性、人口、都市集積等踏まえ、新市の中心となる地区を、工事の行政サービスや都市的サービスを提供する中心拠点」云々とあるんです。ですからね、今度の構想ではね、やらないんだったら外した方がいいと思うんですね。そうでないと混乱しますから。これはこれでいいんですけれどもね。いいとは言いませんけれども、しようがないですから。ぜひ、次の新都市計画、今度計画ありますよね、ぜひそこでははっきりしておいていただきたいというふうに思います。  次に、大きな(2)番の市道秋3・4・13号線についてでございますが、これは都市計画決定されたのは、いつでございましょうか。 58: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 昭和44年です。 59: ◯3番(上杉英夫君) そうしますと、もう30年、随分長いですね。ほかの所もそういう所があると思うんですけれどもね。そこでちょっとお尋ねしたいんですけれども、こういう都市計画道路が線引きされますと、あそこは上の方は農地ですからいいんですけれども、その下の所のですね、住宅があります。そういう所の住宅の建築制限ですとか、もう一つ秋3・3・3、五日市街道の面した所は、大変、都市計画の上でもいろいろな物が建つ用途地域になっておるようでございます。ところが、今の制限によって建物が制限されるとすると、そこに見合った建物は当然建てられない。地主さんも土地利用ができない。そうなった場合に税制上のですね、できる物ができないんだから、そこは税金を優遇しようとか、そういうことはあるんでしょうか。以上、お尋ねします。 60: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) いわゆる都市計画決定された都市施設の中の建築については、都市計画法で制限がございます。そういう中で税制の優遇については、ないと承知しております。 61: ◯3番(上杉英夫君) 今のところ地権者から苦情が来ているわけではございませんが、30年も前から決定してなかなか進まないということは、これは地権者にとっても大変なことなんですね。家を建てかえたいんだけれども、いつやるかわからない。建てかえちゃったらまた計画ができたなんていう、阿伎留病院の通りの方にありました、事実。ぜひそういう意味も含めてですね、特にこの地域は、阿伎留病院の土地は昭和30年代前半に、それから蚕糸試験所の土地も工場が来ることで地主は協力しております。その後、富士通につきましても同様でございます。今度広がる道は駅より北側。あきる野市の住民はほんのわずかしか利用しません。日の出町の人が便利になるんです、あそこは。昔から今までいろいろ協力したような人間はですね、住民は下から上がってきて狭い道で、まして通学路にもなっている。車もなかなか交差できない。雨が降ると水を飛ばされると、こういう状況であります。でも我慢強いですから、みんな、今のところ文句言っていません。ただ、これからいろいろな計画をあの辺にしようとすると、そのときのことを出してくる人も出るでしょう。それから、あのカーブの所へね、去年3回車が飛び込んだんです。ガードレールがあったんですけれども、駐車場にしたらガード取っちゃった。ブロックを飛び越えて、その下の家の物置の上に乗っかっちゃった。幸いけがはなかったんですけれども。私もその隣接に土地がありますから、よく知っているんです。そういう危険な状況でございます。この辺の状況を昭和30年代からずっとよく御存じなのは助役さんでございます。助役さんは、あまり地元のことをやり過ぎるとほかに悪いなということで、遠慮深い方ですから。ぜひひとつ、助役さん、この辺どうでしょうね。 62: ◯議長(田中雅光君) 助役。
             〔 助役  渡辺三省君  登壇 〕 63: ◯助役(渡辺三省君) お答えいたします。  私も地元ということですけれども、旧秋川市のときに総合計画、いわゆる基本計画をつくりまして、今の道路につきましては昭和44年ですかね、そういうことで位置づけもきちっとやってあったわけでございます。その後、富士通の所も基本構想の中に位置づけがあって、地主さんの御協力をいただきまして、ああいう形で立派なものがあったわけですけれども、一日も早く操業が開始するよう我々も努力をして、地主さんにこたえていきたいというふうに思っております。  そういう中で、今の道路につきましては、先ほど部長からお話があったとおり、秋留台のマスタープラン、そういう中であれから西側については面整備、駅を含めてですね、まして五日市線の調査につきましては、あそこは交差する避けあいのあれもつくらなくてはならないという調査結果も出ております。そういう諸々を含めて、北口のまちづくりも含めた中でオーバーパスをアンダーパスにしてつくったらいいではないかという形で現在いるわけでございます。  遺憾ながら、東京都の秋留台の整備計画が大変おくれているわけでございます。順調にいけば、もうかなりのところまでいったと思うんですけれども、そういう諸般の情勢によって、今、そういう状況で、平成10年度は総合環境アセスの予算もついているようでございますけれども、今後、できるだけ早い時期にそういう面で東京都とも十分協議しながら、あの路線については努力をしていきたいというふうに思っております。  当面、暫定措置としては、先ほど部長からお話があったとおり北側については歩道設置して、一部、都市計画の道路の線が引いてある所まで地主さんの意向に基づいて買収はしておこうということで、この度、了解を得たところでございます。  それで、富士通の関連で西中の所の道路はそういうことで、あの東側の市道については整備したところでございまして、本格的な13号線については、ただいま申し上げたとおりでございます。今後、できるだけ努力をしていきたいと思います。 64: ◯3番(上杉英夫君) なかなか東京都の計画ということになりますと、先が見えない話でございますので、駅の南側につきましても、せめてカーブ付近まで暫定措置として北側と同じように、8メートルで暫定措置をお考えいただくように切に希望しておくものでございます。  それと、まだ時間があるんですが、何とか12時までに終わらせたいと思いますので短くやります。  最後のアピール宣言でございますが、基本構想で考えていただくということでございますので、ぜひ、ひとついいものを入れていただいて、御旗ではございませんがつくっていただきたい。きのうも戸澤議員が清流条例をつくれというようなことでおっしゃっていましたが、私は、仮にですね、仮に申し上げますと、清流とスポーツと音楽のまち、こんなものもいいんではないかと、個人的にも思っておりますので、ぜひお願いしたいと思うんですが、市長さんいかがでしょうか。今の私のあれがいいとか悪いとかじゃなくて結構ですから。 65: ◯議長(田中雅光君) 市長。          〔 市長  田中雅夫君  登壇 〕 66: ◯市長(田中雅夫君) 平成10年、11年であきる野市の総合計画を策定してまいります。その中において、ただいま上杉さんの御質問あるいは昨日の戸澤さんの御質問にもありましたような項目も、当然これは将来構想ですから、その中で検討していかなければならない問題だと考えます。特に新生あきる野市の一つの顔といいますか、何かうまい方法で、市内はもちろん市外へもPRできるようなものをつくってまいりたいと、こんなふうに考えております。  以上でございます。 67: ◯3番(上杉英夫君) 前向きないろいろな答弁をいただきましてありがとうございました。これで私の質問を終わらせていただきます。 68: ◯議長(田中雅光君) 上杉英夫君の質問が終わりました。  ここで昼食のため休憩します。なお、再開はおおむね午後1時といたします。                         午前11時55分  休憩       ────────── ◇ ──────────                         午後1時00分  再開 69: ◯議長(田中雅光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中の上杉英夫君の質問に対する再答弁の申し出がありましたので、許可いたします。都市開発部長。 70: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 先ほど上杉議員さんの都市計画道路内の土地等の税の優遇措置はあるかというお尋ねがございました。私から、都市計画法の制限がかかるが優遇措置はないと承知していますと、いうふうに御答弁申し上げさせていただきましたが、税の軽減措置があるということでございますので、訂正させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 71: ◯議長(田中雅光君) 次の質問者、9番目、青木豊君どうぞ。          〔 1番  青木 豊君  登壇 〕 72: ◯1番(青木 豊君) 議席番号1番、あきる野新政会の青木でございます。  私は今回、平成9年3月に策定されておりますあきる野市観光推進基本計画「あるきたくなる街あきる野」プランについてお伺いをいたします。  あきる野市の将来都市像である「人と緑の新創造都市」とは、都市的な賑わいと、古くから培われてきた歴史と文化に加えて、水と緑の豊かな自然環境を調和、融合させるまちづくりであるとされております。このような将来都市像を背景にして、「あるきたくなる街あきる野」プランの位置づけを考えますと、都市基盤整備を最重点整備施策として取り組む一方で、それ以外の地域における地域振興策につながる部分があると私は理解をしております。  昨日の平成10年度施政方針に関する市長の演説の中でも明らかであろうというふうに考えております。もちろんあきる野市全体としての全市的な意味での新しい市政としての重要な柱でありますから、多くの市民が参画をし、理解をしていただく課題であることは当然でありますが、ともすると地域間の格差、いわば市街化調整区域と市街化区域における不平等感等が論議をされております。そういった課題にも対応しながら、地域の振興を図るべく、なお従来の観光というイメージを超越した、まさにあきる野市独自の特徴あるまちづくりを前提とした観光推進基本計画であると認識をしております。ここに提案されている計画の中身は大変に夢のある、また実現可能であり実現されるべき計画が広範多岐にわたり述べられています。このことは計画書の中で市長みずからが述べられているとおり計画策定の過程において、多くの市民の方々の貴重な共同作業の賜物でもあると思っております。  合併前の両市町の観光への位置づけは、当然のことながら地域の持つ特性からしても相違点があったはずですが、合併後、あきる野市全体の方向性を示すため、市民が融合して共通の認識を持ったことは合併効果の大きなあらわれであり、評価されるべきと考えます。  さて、そうした中身の濃い計画でありますから、それぞれが一朝一夕に実現するとは思っておりません。むしろ、その内容によっては、慎重に長期的な視野で取り組む必要があるとも考えております。しかしながら、策定以来、この計画によってあきる野市の新しい観光を柱としたまちづくりがスタートしたことは事実であります。  そこで、計画の実現に向けて、次にお伺いをいたします。  1)として、六つの観光推進プロジェクトが位置づけられておりますが、現在までの取り組み状況はいかがか。  2)として、推進体制づくりについて、現在までの整備状況はいかがかであります。  以上、お伺いをして登壇による質問といたします。 73: ◯議長(田中雅光君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。環境経済部長。        〔 環境経済部長  野口周雄君  登壇 〕 74: ◯環境経済部長(野口周雄君) あきる野市観光推進基本計画について、1)、2)についてお答えいたします。  1)でございますが、六つの観光推進プロジェクトのうち、リーディング・プロジェクトとして十里木・長岳地区に計画されているあきる野交流プラザ(仮称)を市民の活動拠点として活用されるとともに、地域経済の活性化の役割を担う観光拠点施設とし、観光推進会議、市民検討会議を開催し、現在、整備計画を策定中でございます。  プロジェクトIの花の薫るまちづくりといたしましては、現在作成中の観光パンフレットの中で、光厳寺の大桜、西多摩霊園のツツジ等を掲載、PRを行うとともに、十里木・長岳地区の花の公園計画、また、深沢のあじさい村に散策路の休憩施設としてあづまやの設置、そして、樽地区のシャガ等の案内板の設置について検討中でございます。  次に、山のフィールドミュージアムにつきましては、弁天山から小峰公園に至るハイキングコース等を、快適な散策ができるように眺望をよくする間伐・枝落とし・下刈りを東京都に要望し、本年3月末までに実施できることとなりました。  また、城山歴史の里としての整備の一環といたしまして、現戸倉浄水場に高さ20メートル、容量 5,000トンの配水池を東京都水道局が平成10年設計、平成11年施工する計画を予定しておりますので、配水池の外観を城の館風に設計施工していただきたい旨、要望し、御理解をいただきましたので、それに沿った形で現在進んでおります。  次に、川のエコミュージアムにつきましては、秋川橋河川公園交流のかけはしの測量、比較設計等を進めております。  楽しく歩けるまちづくりといたしましては、現在作成中のイラストマップの中で、新しい観光コースを開発し掲載する予定でおります。  最後にイメージアップあきる野作戦でございますが、今年度10人の市民モニターを委嘱し、観光情報の収集、PRを行っておりますが、将来的にはインターネットを媒体とした総合的なPRも検討していきたいと考えております。  今後、これらの推進につきましては、財政事情等考慮しながら進めていきたいと考えております。  2)でございますが、あきる野市秋川・五日市両観光協会ともソフト・ハード両面の観光事業を推進していただいておりますが、あきる野市として総合的な観光推進を図っていく上で合併は不可欠であり、合併効果が寄せる期待は大であると考え、合併協議会を設置し、現在、合併に向けての協議を重ねております。  また、庁舎内で組織する推進会議を、今年度発足をし、各施策ごとに協議・検討を行い、各部との連携を密にしております。そして、何よりも市民の声を積極的に反映させていただくために、市民検討会議を機会あるごとに開催し、東京都、国等への協議・働きかけを行いつつ、効率的に推進していくための体制づくりを今後も図っていく所存でございます。以上でございます。 75: ◯議長(田中雅光君) 答弁が終わりました。  再質問をどうぞ。青木豊君。 76: ◯1番(青木 豊君) ありがとうございました。  大変に幅がある話だとは思うんですが、テーマとして一つでありますので、ちょっと再質問が行ったり来たりする部分があるかもしれません、御勘弁をいただきたいと思いますが、まず観光推進プロジェクトにおけるリーディング・プロジェクトでございますが、現在、推進計画を策定中という御答弁であります。十里木・長岳地区ということでリーディング・プロジェクト、これは当然、この観光推進基本計画に位置づけがされておるわけですが、大前提としてですね、午前中もちょっと上杉議員から中心拠点という話が出ておりましたんですが、あきる野市の新市としての交流拠点として将来計画に位置づけがされているわけでありますので、こういったものに基づいて交流拠点としての整備が、すなわちこの観光推進プロジェクトにおける十里木・長岳地区を中心としたあきる野交流プラザの整備だろうというふうに考えております。  そういったことで策定中ということでございますので、まず、年度調査が終わった段階で、いわゆる整備計画についての御報告を議会に対していただけるのかどうか。だとすれば、それがいつごろになるのかがまず1点。  次に、観光推進会議あるいは市民検討会議というふうな表現がされておりますが、これらの会議の内容について明らかにできる範囲であれば、どういった内容の会議なのかを、いわゆるどういった構成で行っている会議なのかをお答えをいただきたいと思います。 77: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  整備計画につきましては、今年度、10年3月に策定を終了いたします。その策定の計画に基づきまして、翌年度実施計画等の策定をしていくわけでございますが、現在、その計画の内容によりまして、実施計画の方法と実施計画の策定等が決まってくるわけでございます。その時点におきまして、それぞれ必要な会議を開きまして整備計画等をつくっていくわけでございますが、それにつきましては、必要に応じまして報告をさせていただきたいと、このように思っております。  それから推進会議の内容でございますが、これは市民の皆さんの御協力をいただくことが大前提でございますので、これは内容につきましては、支障のない限り公表するということを考えております。 78: ◯1番(青木 豊君) ちょっと質問の仕方が悪かったようで申しわけないんですが、私がお伺いしたかったのは、いわゆる観光推進会議というのは、どのような構成で編成されている会議なのか、また、市民検討会議については、どういったメンバーで構成されている会議なのかをお伺いしたかったわけです。 79: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  市民検討会議は、地元の方とか有識者として議会議員の方にも入っていただいております。それから、東京都青年の家の方からも入っていただいてます。それから、この地区の小宮小学校等ございます、そのPTAの方等も入っております。そういう方に入っていただいております。これ市民検討会議でございます。  それから、推進会議でございますが、これは市の関係の部課の課長・係長等に入っていただいております。計13人で組織している会議でございます。 80: ◯1番(青木 豊君) ありがとうございます。  ここでお伺いしてしまったのは、推進体制づくりの方に及んでしまったような部分もあるのかなと思うんですが、こういった形でもって市の関係する職員の方が観光推進会議を組織をしている。さらに市民検討会議につきましてはですね、これは何といたしましても、すべての計画がそうでありますが、地元での御理解がまず最優先をされて、それが全市的に発展をして認識を深めていくということが大事だろうと思いますので、今の御答弁のような形でですね、地元の有識者の方あるいは東京都の関係者、また地域のPTAの関係者の方々がですね、そういったところに参加をされているということについてはですね、ぜひいい結果が出るように期待をさせていただきます。  いずれにしましてもですね、これにつきましては、必要に応じて御報告をいただけるという御答弁でありましたので、それを待つのかなということでありますが、ひとつお願いと言いますか、私の考え方を若干述べさせていただきますが、いわゆる登壇でも申し上げましたようにですね、従来の観光というイメージを超越した形の観光推進、まちづくりを行っていくというのが基本的な理念であるのかなという感じがいたしますので、ひとつ交流プラザにつきましてはですね、いわゆる全国各地に見られるようなテーマパーク的なそういった存在ではなくてですね、あきる野市を自然環境を代表するような地域における、何回でも訪れてみたい、いわゆるリピーターの確保が可能なようなですね、施設。そしてさらにそれがですね、地域の経済の振興にもつながっていく、そういうような施設をまず望みたいなということでございます。  同時にですね、この地域につきましては、秩父多摩国立公園の区域にあるわけでございます。したがいまして、国はもとより東京都は当然なんですが、都民の、あるいは国民の憩いの場としての活用も図られなければならない区域でありますから、地元の自治体としてはですね、そうした街づくりの一環として計画を立てていったときに、実施計画に移る際はですね、ぜひとも国あるいは東京都の強力なバックアップ、いわゆる財政援助がですね、伴わなければならない、このように考えております。計画あるいは実施計画等の御報告をいただくのをお待ちをしておりますが、要望としてその点を申し上げておきたいと思っております。  次に、プロジェクトI「花の薫るまちづくり」ということでございますが、これにつきましては、計画書の中にもかなり詳しい内容で提案がされてございます。ここにひとつ花の名所マップというのが実は計画書の中に13カ所挙げられております。まだまだこれから資源としてこれは発掘されていてですね、数がふえていかなければならないんだろうと思いますが、今、御答弁の中にありました深沢のあじさい、それから樽のシャガ、ここに散策路あるいはそれに伴うあづまや、それと案内板ですか、こんな話をいただきました。  この13カ所を見ますとですね、まず今お話があったあじさい、次に2番目にツツジ・桜で金比羅公園、これは市が中心となって東京都も協力しながら管理、整備に当たっている。あるいは明るい社会をつくる会ですか、そういった方々のボランティアもあって整備がされていきつつあるということですね。  次に、山桜の巨木として光厳寺、これは宗教法人でもありますし、この桜については天然記念物の指定もされているということであります。  いろいろ見ていきますとですね、百日紅、これは都道の街路樹でありますから東京都管理、さらに都立小峰公園、都であります。大悲願寺の白萩、これも宗教法人でそれなりの保全がされている。網代弁天山のムラサキツツジ、これも市が、あるいは都が遊歩道整備等に管理をされている。サマーランド、これは法人でありますが桜、あと椿、これが出雲神社、これも法人ではありますが、聞くところによりますと、この椿は先般の大雪で若干被害があったように聞いております。ちょっと心配をしておりますが、これも天然記念物ですね。ツツジ・西多摩霊園、それから、桜・秋留台公園、これも東京都であります。カタクリ・切欠、これが恐らく民地だろうと思うんですね。ですから、民地というのは、いわゆる宗教法人も民地だというふうに言ってしまえばそうなんですが、いわゆるそういった形でなくですね、いわゆる地域の方の民地をそういった位置づけにしているところが3カ所ばかりあるということだろうと思うんです。したがって、例えば、深沢のあじさいにつきましてはですね、これは個人の方が非常に力を入れて努力をされている部分もあるわけですが、そこのあじさい村の地域だけではなくてですね、その時期に深沢を訪れて行きますと、いわゆる五日市憲法の草案が発見された土蔵の周辺、あそこに至るまでのですね、いわゆる道路沿い、あるいは沢沿いに、いたる所にあじさいが地域住民の手によって植えられているということで、非常に地域としては力を入れているし、協力もしているというふうな部分が見受けられます。ぜひそういった部分についてはですね、市としてもできるだけの協力態勢を組んでいくべきだろうというふうに考えていますので、よろしくお願いをしたいと思います。  そういった中で、ちょっと気にかかるんですが、13番にあります切欠のカタクリ、これ私、民地というふうに伺ってます。これについては、どのような関与のされ方がされているのか、おわかりになりましたら部長お願いします。 81: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  切欠のカタクリにつきましては、これどういうふうに対応を今しているか、ちょっと手元にございませんので、調べてからお答えいたしたいと思います。 (「使用料払っているんだよ。」「続いて原小宮もそうするんだよ。」と発言する者あり) 82: ◯1番(青木 豊君) 精通されている方から的確な御答弁いただきましてありがとうございます。やはり必要なことだろうと思うんです。こういったですね、市の内外にPRをしていこうという地域につきましては、今、ここにあるだけではなくてですね、ここにある所はもちろんでありますが、民地を借り上げ、あるいは保全地区に指定する、あるいはそこに応援をするというようなことがですね、これからも行われていかなければなりませんし、あるいはまた新たな資源としてそういった場所をですね、探して積極的にかかわっていくことによって、このプロジェクトIの花の薫るまちづくりが実現をされていくんだろうというふうに思いますんで、これはお尋ねしたことにつきましては、今、理解ができましたので、ひとつぜひそのような形で要望をしておきます。  さらにですね、ここに一つ、私、非常に興味深いテーマがあります。参考として花と緑の市民運動の例ということで、花の家コンテストの実施ということが一つ掲げられております。これも提案になるわけでございますが、非常に財政状況が厳しいといった中でですね、例えば、生け垣設置補助につきましては、ここで予算も打ち切りというふうな状況もあるわけです。緑を多くということに関して言えばですね、どうしてもそういった状況も、今はくぐり抜けなければならない状況であるとは思いますが、例えば、こういった時期にですね、地域に温もりがあるような形で花の家コンテスト、これはまず恐らくそれほどお金がかかる話ではないですし、予算は必要としないやり方もあるだろうと思うんです。そういった工夫をしながらですね、ぜひこういう時期であるからこそ、こういった部分にも取り組んでいただきたいなというふうに思います。  例えば、花の家コンテストの実施については、部長、どのような御意見かお願いいたします。 83: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  基本計画の方に盛り込んである事項でございますので、これは実施に向けてこういうものはやっていかなければならないということで考えてきております。  それから、先ほどのカタクリの場所なんですが、民有地ということはわかっておりますが、その土地を借り上げとかそういうことで対応したかどうか、ちょっとわかりませんという意味の答弁でございましたので、あらかじめまた訂正をさせていただきます。 84: ◯1番(青木 豊君) ぜひ取り組んでいただけるということでございますので、実際に歩きたくなるまちということでございますから、路地裏等歩いていったときにですね、非常に、ガーデニングブームということもあるかと思いますが、家の周りをきれいに花で飾っているお宅もあります。また、生け垣をきれいに手入れをされているお宅もあります。そういった部分についてですね、ぜひ市民の意識の啓発としてですね、こういった運動を展開していただきたいなと思うわけであります。  山に入ります。  山のフィールドミュージアム、これがプロジェクトのIIでございますけれども、大変に、私、答弁の中でいいなというふうに感じましたのは、とりあえず弁天山から小峰公園の尾根筋、これをですね、こういうまちづくりをするんだという前提で東京都にやらせたというところが非常にいいなと思うんです。こういった工夫をしていきながらですね、少しずつ少しずつまちづくりをしていくということで、これは恐らくこうしたことが一つできれば、次はその延長あるいは次はその反対側というようなことがですね、今後、展開されるだろうというふうに思いますので、ぜひそういう御努力をお願いをしたいと思います。  それから、同じように戸倉浄水場における貯水槽ですか、これが城の館風に整備がされると。こういったとりあえず何でもいいから提案をしてやってみて、それが実現されていくということがですね、この計画全体の大変重要な部分なのかなというふうに思いますんで、これについては、大変好ましいことだというふうに受けとめさせてもらいます。  一つですね、ここに美術の丘というのが出てまいります。これは実は新市建設計画の中にも教育・文化の充実ということで、仮称・秋川渓谷美術の丘の設置を東京都に要請するというふうに記述がされている部分であります。これがどのように現在進展しているのかどうか、これはどなたが、部長でよろしいでしょうか。美術の丘についてですけれども、どなたがお答えいただけますか。 85: ◯議長(田中雅光君) 企画財政部長。        〔 企画財政部長  小林嘉美君  登壇 〕 86: ◯企画財政部長(小林嘉美君) 秋川渓谷美術の丘につきましては、日の出町の広域処分場建設、これに伴う一つの問題としてですね、秋川流域開発振興協議会が東京都に対して要望した16項目の中に入っていると、これが新市建設計画に引き継がれておると、こういうことだと思います。  それで、この中の要望の内容といたしましては、周辺の自然環境と一体化し、屋外展示を主体とした散策や創作もできるような一種の野外ゾーン、こういう形でですね、内容はなっておるということでございます。  それで、東京都との対応につきましては、平成6年度に東京都建設局公園緑地部ですか、これとですね、一度構想、イメージ等について意見交換、そういったものは実施した経過はあるようでございます。その後、合併事業のために打ち合せ等につきましては、どうも中断したみたいだと、こういう形になっております。ここで策定しました観光推進基本計画ですか、その中に位置づけられておると、こういう状況だと思います。今後、どういう形でですね、これが進むのかという問題に対しては、やはり東京都に要望した事項でございますので、今後、東京都との要望事項の実現等に向けての推移を見守っていきたいと、こんな形で考えております。 87: ◯1番(青木 豊君) わかりました。  いずれにしてもですね、秋川流域振興協議会が要望した16項目のうちの一つでありますんで、新市建設計画の中にはですね、教育・文化の充実という項目になってきております。そして、この観光推進基本計画にも載ってきております。ただいま御答弁いただいたのが企画財政部長であります。こういった縦横無尽な形で結構だろうと思うんです。この計画自体がそういう内容を含めているというふうに私は認識しておりますので。ただ、平成6年に意見交換がされて、それだけですということになりますと、要望事項とはいいながら、一定の受け入れ条件等も整いやすい状況にあったはずでありますんで、忘れることがないように、ひとつですね、担当窓口を絞る形にして要望をし続けていく。実現には時間がかかってもですね、要望し続けていく、そういったことが大事かなと思いますんで、ぜひそういう形で今後ともお願いをしておきたいと思います。  川に移らさせていただきます。  川につきましては、秋川橋河川公園・人道橋というお話がまずありました。計画の中には当然ですが、草花公園の人道橋も載っておるわけでございまして、この二つについては、草花公園は、現在工事、そして、秋川橋河川公園のふれあい橋につきましては、今年度、比較設計から実施設計へ移っていく段階というふうに認識しております。さらにはですね、この計画の中に提案されている水辺のレクリエーション施設としてふれあいランド、あるいは一の谷バーベキューランド、秋川橋河川公園等既存の施設を含めながら、着々とネットワークがつくられているのかというふうにも思うんですが、ここでちょっと川本来の部分に触れさせていただきたいと思っておりますが、市内の中心の河川、これが秋川と平井川とあるわけです。  平井川につきましては、いわゆる近自然工法ということで取り組みがされています。これも推進をしていくわけですが、そこでも問題になっているのが、やはり災害防止という面であります。  そして、秋川の本流につきましてもそうでありますが、河川管理の関係の難しさがあって、なかなか砂利の採取がしにくいというお話を伺っています。砂利の採取につきましては、現在どういう状況で、できればこうだというふうなお話がいただけたらありがたいんですが。 88: ◯議長(田中雅光君) 建設部長。          〔 建設部長  宮崎右司君  登壇 〕 89: ◯建設部長(宮崎右司君) お答えいたします。  秋川河川の堆積土砂についてでございますけれども、これにつきましては、毎年度、東京都西多摩建設事務所と年度当初に行政連絡会議というものを開催しておりまして、その中で東京都の毎年度の事業計画の説明がございます。あと、東京都からあきる野市に対していろいろ協議事項がございます。また、その反面、あきる野市から東京都に対してこうしてほしい、ああしてほしいという要望事項もたくさん出されております。最近ではですね、山田大橋の下流、それから秋留橋の下流、南郷堰の下流、こういう所について堆積した土砂を取り除いていただいております。特に五日市地区の方につきましては、乙津の堰堤ですね、それとか小和田の堰堤の上流側を過去に取った例があるようです。ただあそこはですね、堰堤の上というのは、あまりたくさん取りますと深くなりまして、特に夏、川遊びでですね、非常に危険であります。したがいまして、一定の深さで長い距離を取っていただいて、河道の整備と言うんでしょうか、川の道をつくろうと。それが理想的なんですが、なかなかダンプだとか重機が入れる場所がございませんので、どうしても堰堤の近くに限られてしまうということで難しさがありますが、今後も要望箇所がございましたら、積極的に東京都の方にお願いしていきたいなと思っております。以上です。
    90: ◯1番(青木 豊君) ありがとうございます。東京都と河川管理者として協議をしながら対応していただいているということなんですが、もちろんそれ以上のことはできないというのは承知しております。ただちょっと1点気になった部分がありまして、これはお願いとして申し上げますけれども、夏の川遊びで深さが危ないということは、確かにそのとおりなんですが、私はですね、非常に川の魅力というものについては、やはり浅くて安全な川というのも魅力であろうかと思いますが、深み、いわゆる淵がないとですね、川としての魅力は半減してしまうだろうと思いますね。そして、淵をなくしているのが、いわゆる堆積土砂であるわけです。一見、例えば、護岸であるとか橋脚であるとか、そういった部分だけを定点的に、局所的に判断をするならば、今の状態でいいというふうに、もし河川管理者がそういう思われ方をしているのであれば、それは実はそうではなくてですね、堆積土砂がドンときて、いわゆる河道管理にですね、障害が出てくる、いわゆる堤防決壊するというような話になるときはですね、既に堆積した土砂が飛んでくるということなんですね。御承知のとおり、秋川の上流部につきましては、奥多摩周遊道路であるとか、都民の森の連絡道路の崩壊であるとかいうものが原因で、毎年毎年土砂がたまってきてます。ですから、平常何もないような所で安心をされていては困るというような認識をですね、ぜひ東京都に理解をしていただきたいと。結果的に深みがないとやはり。いわゆる防災上の観点だけから言えば、深みがなくて堤防が決壊しなければそれにこしたことはないんでしょうが、本来、川の魅力といいますかね、川の管理のあり方というのはそういうものがあるだろうと思うんです。したがって、一遍に大量の土砂を取っていくということも必要なのかもしれませんが、できれば場所を決めましてね、上流部・中流部・下流部というような場所を決めて、定点的に毎年毎年少しずつ取っていく。取っていくことによってですね、それから下流部が川としてよみがえっていくのかなと、いうような気もいたしますので、これは要望になりますが、ぜひひとつそういう形で。これは実は部長に申し上げても大変申しわけない話なんですが、いわゆる河川管理者の認識だと思うんです。本音で言いますとね、市長も一生懸命魚道整備やっているんじゃないですかという話につながっちゃうんですが、これもやはりそうだと思うんですね。ひとつは河川管理に関連をする建設のセクションと、それから観光のセクションと一致協力していったときに、川の姿はどうなるかなと。そうすれば、当然やはり深みもなければいけないでしょうと、いうような形になろうかと思いますので、ぜひひとつ今後、河川管理者である東京都の認識がですね、そのように変わっていくことを期待をしております。  川につきましては、実はもう1点。川の魅力、市民が親しく川に触れるということにつきましてはですね、漁業組合との連携というのも非常に大事なんだろうと思うんですが、夏場の駐車場の確保というのが非常に大事な話だろうと思っています。したがって、そういう要請があった中で、秋川ふれあいランドあるいは一の谷のバーベキューランド、秋川橋河川公園も確かにそうでありました。そうしたものができ上がってきているわけですね。そうすると、それらがないところで民間の駐車場に頼らざるを得ない部分がですね、往々にして夏場、土曜日・日曜日になりますと生活道路に車があふれる。警察に通報をする、パトカーが来て拡声器で騒いでいく。そういうイタチごっこが実は毎年繰り返されております。特に河川公園で秋川橋で収容しきれなかった観光客が、小和田橋周辺から佳月橋周辺非常に多ございます。それから、これは一つには養沢の国際マス釣り場との関係もあるんですが、あれから上流の都道 201号線も同様の状況があると聞いております。現に私も現地を見ましたけれども、そういう状況があります。そういった部分でですね、ぜひ駐車場の確保対策について、今後、研究をしていただきたいと思っておりますけれども、ここら辺は部長いかがでしょうか。 91: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  確かに夏場の駐車場につきましては、たくさん観光で来ていただけているということで非常にうれしいことなんですが、この駐車場につきましては、なかなか対策・対応が考えられないのが実情でございます。私ども環境課の方に生活排水の対策委員会、漁業組合の方たちも入っております。河川の関係で漁業組合と協議等も必要ではないかという御提案もございましたが、いろいろこういう団体の方たちとも話し合いをしながら、河川については対応が見つかるのかわかりませんけれども、話し合う必要はあるんじゃないかとは考えております。ただ道路等に多い車につきましては、なかなか対策が考えられないのが実態でございます。 92: ◯1番(青木 豊君) 大勢お客さんが来てくれることは大変うれしいことだ、けれどもという話になってしまうんですね。やっぱり釣りに来るお客さん、あるいは川遊びに来るお客さん、バーベキューに来るお客さん、みんなすべて観光につながってくる部分なんですね。そういった観光を通じて新たにあきる野市を再発見していただく。春に来る、夏に来る、そしてまた秋に来る、冬に来る、また来年も行こう、いい場所だな、最終的には住んでみようか、こういう話にもつながる部分があるわけです。そういう大事な部分がありますんで、小さな問題かもしれませんが、ちょっとこだわらせてもらいます。例えばですね、私は実は鮎釣りが好きなものですから、地方に鮎釣りに行きます。そうするととんでもない所へ行ってもですね、民宿の御主人が一生懸命案内をしてくれたりして楽しい思いをさせてもらいます。そういう対応一つだろうと思うんですね。例えば、小和田橋の上・下流につきましてはですね、非常に昨年の夏場、道路駐車が多くて地域からも苦情が出た所であります。実は、それには背景がありまして、保谷レンズの駐車場が日曜日対策で借りていたのが借りられなくなった。こういう背景があるわけですね。ぜひそういったものも、今後さらに交渉を続けていただきたいということも一つありますが、すぐそばにですね、小和田グラウンドがあるわけです。あれは体育施設でありますから、体育施設設置条例に基づいて、適正な管理が行われていることは確かでありますが、ある意味ではですね、そういった部分で臨機応変な対応を市としてですね、見るとですね、あいているときもあるんです。確かにいっぱいのときもあります。こういった部分につきましてはですね、いわゆる管理上の問題でありますから、臨機応変な対応をですね、していただくことも必要かなと思います。具体的にどうではなくてですね、要望としてそういう形でお願いを申し上げますが、検討していただけるかどうか、社会教育部長、いかがでしょうか。 93: ◯議長(田中雅光君) 社会教育部長。       〔 社会教育部長  新井喜代二君  登壇 〕 94: ◯社会教育部長(新井喜代二君) お答えいたします。  今、お話にありました小和田グラウンドの関係でございますけれども、このグラウンドのそばが秋川ということで、非常に観光客というか釣りをする人の駐車場がないということで、いろいろな形で漁業組合からも話が来ております。そんな中で漁業組合としての要望も聞くような形で、できるだけ運営面で譲歩しながら、グラウンドの使用に支障がない限り、そのような形で対応は図っていきたいというふうに考えているところでございます。 95: ◯1番(青木 豊君) 大変ありがとうございます。一つは持場持場を超えた連携の仕方がですね、この基本計画の実現に必要なのかなというふうに思っております。  次に、楽しく歩けるまちづくり、そして、イメージアップあきる野作戦、これについては、御答弁の中に市民モニターあるいはイラストマップ、あるいはインターネットの活用等々が挙げられております。推進体制づくりも含めまして、例えばですね、平成10年度西多摩広域行政圏に関するホームページの開設が予算として提案されております。大変結構な話だと思うんですが、ぜひそっいったところにもですね、こういったものをスペースとして開けていただきたい。さらにはですね、市独自のですね、特にこの観光の面についてはですね、ホームページの開設が必要になってくるのかなというふうに思います。  たまたまここに、実は西多摩新聞のコピーがあります。これも広域連携の推進という形につながるんだろうと思うんですが、大多摩ウォーキングという大多摩観光連盟が主催をしている事業だと思いますが、これが時期も含めてだと思いますが、3月に3回あります。3月の10日、22日、29日、大多摩ウォーキング、刈寄山と数馬の湯、これは3月の10日で武蔵五日市駅集合、参加する所は檜原温泉センターなんですが、五日市駅集合。3月の22日、大多摩ウォーキング、あきる野から梅の公園、これも武蔵五日市駅集合、そして上養沢、日の出を経てということになってます。さらに3月の29日、大多摩ウォーキング春うらら霞丘陵、これは引田駅集合です。一の谷から切欠を通って東秋留駅へまた戻るというふうな形で、3月に3回、こういった大多摩観光連盟がする大多摩ウォーキング、これもですね、西多摩新聞の週刊コミュニティガイドでありますが、ホームページにお問い合わせをどうぞというようなことがされておりますので、ぜひですね、こういった連携をもとにしながらも、市独自のですね、将来的なホームページの設置もお願いをしておきたいと思います。  この観光の問題については、非常に中身が広うございますので、できれば、今後もまた機会をいただいてですね、やらせていただきたいと思うんですが、最後に、基本的な考え方といいますかコンセプト。私、冒頭でも申し上げましたんですが、従来の観光というイメージを超越したまちづくりだというふうに、ここにも書いてあるとおり、私は申し上げただけなんです。同感であります。そこで、市長にですね、そこら辺の。きのうお伺いした施政方針演説の中でも明らかではありますが、1点、夢を語っていただくと言いますかね、意気込みをお伺いをしておきたいと思います。  当然のことながら都市基盤整備を最重点施策として現在進められているわけですが、実は、東京都においても、まあ、これは全国的なレベルでも同じなわけですが、現在、住宅戸数が世帯数を上回ったという現状があります。したがって、これからあきる野市が発展していくためにですね、やはり都市基盤整備をして、そこに将来人口を確保していくんだということを考えていきますと、かつての時代のようなですね、いわゆる流入人口の受皿だというふうな考え方ではなかなかいかないんだろうと思うんですね。もう既に住宅はさほど必要とされていない、戸数的にはですよ、戸数的には。そういう状況がありますんでね、そうすると、そこに地域としての魅力、市としての魅力がなくてはならないだろうと思います。したがって、五日市線の沿線開発を進めながら、五日市線の利便性の向上を図ると同時にですね、ここにうたわれております観光推進、いわゆる新しい観光推進、都立草花丘陵自然公園がまずあります。そして、都立秋川丘陵自然公園がまずあります。そして、秩父多摩国立公園があるわけです。こういった背景の中にですね、利便性がある住みやすい環境の住宅があるというのが一つのあきる野市の魅力であるとすればですね、そういったことを背景にして、ぜひこの観光推進にもですね、並行的に取り組んでいただく必要があるのかなと、これは私の考え方でありますが、そういったまちづくりの方針について、最後に市長の御意見あるいは夢を語っていただくといいますか、御決意のほどを伺いたいと思います。 96: ◯議長(田中雅光君) 市長。          〔 市長  田中雅夫君  登壇 〕 97: ◯市長(田中雅夫君) ただいま青木議員さんが観光に関する広範囲な御質問、御意見を寄せてくださいました。最後に市長の考えはということでございますが、その中でですね、先ほど駐車場の問題が出ました。これは前から、五日市町時代から困っている問題でした。観光客を誘致しておきながら駐車場がないと、こんなばかなことがあるかということで、警察に注意されたドライバーが行政の方へ文句を言って来たこともございます。この問題はですね、非常に難しい問題ですが、地元の住民よりもむしろ都心部の方から来る方が駐車するわけでございます。したがって、この駐車場問題はですね、ちょうど私、今度、東京都の観光推進計画審議会の委員になりましたんで、今、青木議員が言われたような問題点は、この審議会で発言してみようと、こういうふうに考えております。  それから、今、あきる野市は年間 400人から 500人人口がふえております。確かにまだまだ将来人口を想定したときに、定着した市民も多くなると思います。そうしますと、今、言われたとおり草花公園だの、あるいはまた切欠の方の公園だの、あるいはまたこの上流の、今、問題になっております十里木・長岳地区のこの辺の公園としての問題も出てくるわけでございます。私はですね、今、十里木・長岳地区をリーディング・プロジェクトとして取り組み始めたところですけれども、これはですね、財政面においても相当財源が必要になってくるわけですけれど、これは何とかいい形で成功させてですね、特に秋川地区で住まわれている皆さんにも、大いにこっちの五日市の西のはずれの方にも来ていただいて、緑と清流といい空気を吸ってもらうように、一つの拠点として、これを完成させてまいりたいと、こんなふうに考えているところでございます。  なお、秋川でございますが、水質の方も年々調査をしておりますが、よくなってきたと。天然アユもいよいよのぼってきているということですが、もうひと息あきる野市の観光には秋川に力を入れたいと。ちょっとこれ余談になりますけれども、この春、東京都の水産試験場から、1万匹、東京湾で育っている天然アユをもらってきます。そして、この下の漁業組合の生けすに入れて、秋まで育てて、卵を持った親アユを育ててみたいと。そして将来はこれで人工孵化を。今、静岡の裾野あたりでは相当進んでおりまして、年間 200万匹もそこで育てて各地の漁業組合へ出荷しているそうでございますが、昨年見てきまして、そういうことまでやってみて、この清流も大いに生かして観光の一つにしてみたいと、こんなことも考えております。  いずれにしましても、せっかくあきる野市という所は自然の豊かな所でございますから、これを生かしてですね、さらにさらに皆さんに喜んでいただけるような、そういう行政もひとつやっていきたいと、こんなふうに考えております。以上でございます。 98: ◯環境経済部長(野口周雄君) 先ほどのカタクリでは大変申しわけございません。カタクリの場所につきましては、市が保存緑地に指定をしまして、民有地を借地料を支払いまして、借り上げて保存をしているということでございます。どうもすいません、よろしくお願いします。(「終わります。」と発言する者あり) 99: ◯議長(田中雅光君) 青木豊君の質問が終わりました。  次の質問者、10番目、南雲チズ子さんどうぞ。         〔 8番  南雲チズ子君  登壇 〕 100: ◯8番(南雲チズ子君) 8番、南雲チズ子です。  通告に従いまして二つの質問をいたします。  初めに女性の行動計画についてであります。  恐らく女性行動計画については、男女とも生き生きと暮らせる社会を目指し、女性の社会参加の拡大や、そして少産人口や核家族化の進行などによる女性をめぐる社会状況は、急速に変化していると思います。さらに高齢化、少子化そういう中にあって、社会経済の動向は、今後さらに深刻化されることが予想され、また性別、役割、分業、意識の改革を中心としながら、女性の学習、福祉、労働、社会参加などのさまざまな課題に対応した施策の発展が強く求められると考えられます。こういう理念から策定されたものだと思います。  去る1月27日に女性行動計画策定推進委員会から市長に答申した内容を受けて、先日の2月の15日号の広報にも大々的にこの内容が載せてありました。しかし、私から見れば、このことが2、3年前からかかわっているような気がするんですけれども、策定の二文字だけが繰り返されているように見えてしかたがありません。ことしは実施に向けて実行すべきだと思いますのでお伺いをいたします。  次に、区画整理事業のことでありますが、先日、静岡県の2市を見学、視察することにめぐまれまして行ってまいりました。ここの中でいろいろなことを見たり聞いたりした中で、実際の区画整理とは大変難しいし、御苦労しているんですけれども、しかし、区画整理の基本となるもの、考え方について、私は、この問題は初めてですので、ちょっと聞いてみたいというふうに思います。  特に区画整理における位置づけと順位、基本になるものを知りたいというふうに思いますので、答弁をお願いします。  それから、事業を進めるに当たっては、当然ハード面が出てくるわけですけれども、このことについても詳しくお尋ねしたいというふうに思います。  3)は、今、大変財政が逼迫している中に、どういう財政と当然人事に関することも連動するんですが、よりよい方策をどういうふうに考えていいのか、その中でどういうふうに進められていくのか等をお尋ねいたします。  4)は、ソフト面での人材の活用は、どのようなことが考えられ、どのような方向にもっていけばはかどるのか、また推進していくのかということをお尋ねしたいと思います。以上、登壇の質問を終わります。 101: ◯議長(田中雅光君) 登壇による質問が終わりました。  ここで休憩といたします。おおむね再開は2時10分といたします。                         午後2時00分  休憩       ────────── ◇ ──────────                         午後2時10分  再開 102: ◯議長(田中雅光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  南雲チズ子さんの質問に対する答弁をお願いいたします。社会教育部長。       〔 社会教育部長  新井喜代二君  登壇 〕 103: ◯社会教育部長(新井喜代二君) それでは(1)番目の女性行動計画について御答弁申し上げます。  女性行動計画につきましては、平成8年度より策定に向けて取り組みを始めているところでございます。  昨年、計画の基礎資料といたしまして、あきる野市民の男女の平等に関する意識調査を実施いたしました。  この女性問題は、その課題が幅広い分野にわたることから、女性行動計画策定推進委員会におきましても、昼夜を問わず熱心に検討され、本年1月27日に検討結果である提言をいただきました。  市といたしましては、この提言をもとに女性行動計画を策定するものでありますが、計画は、男女共同参画社会の実現を目指し、あきる野市として具体的な施策や事業などを各分野にわたって総合的また計画的に推進していくための実施計画であります。  したがいまして、これは全庁的なものになるわけでございます。現在、その策定作業に向けた取り組みを始めているところでございます。  以上でございます。 104: ◯議長(田中雅光君) 都市開発部長。        〔 都市開発部長  吉野俊郎君  登壇 〕 105: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) (2)の区画整理事業について御答弁申し上げます。  まず、1)でございます。  土地区画整理事業は、道路、公園などの公共施設の整備改善と宅地の利用増進を図る事業であります。  この土地区画整理事業が予定されている地区は、新市建設計画で位置づけられておりますが、今後、どの地区から整備していくかは、合併時に双方の市・町で継続していた事業や、地権者の合意形成などを勘案しながら整備を進めていきたいと考えております。  2)でございます。  事業を進めるには、地権者の計画に対する合意形成が一番大切だと思います。そのためには、説明会などを通じて区画整理事業の仕組みなどを理解していただくとともに、まちづくり委員会などの組織を設置していただき、連携を図り、地域の特性にあった整備計画を策定する必要があると考えております。  3)でございます。  財政的に大変厳しい状況を踏まえまして、土地区画整理事業を行うには、地区の特性にあった国・都の補助制度を積極的に活用していくなど、創意工夫を凝らして財政負担の軽減を図ることが必要であると考えております。  4)でございます。  御質問のソフト面での人材活用についてでございますが、区画整理事業を進めるに当たって、市施行の場合は、新都市建設公社の活用を今後も考えております。また、地区の特性を生かすような「まちづくり」が、今後ますます必要になってくると思われますので、そのためには専門知識を有する人材や機関、コンサルタントなどを必要に応じて活用していくことになろうかと思います。  以上でございます。 106: ◯議長(田中雅光君) 答弁が終わりました。  再質問をどうぞ。南雲チズ子さん。 107: ◯8番(南雲チズ子君) 8年からですね、取り組みということでありますけれども、中間報告はね、私もいただいたんですね。中間報告。先だって教育委員会の方に、このまとめがあればいただきたいと言ったら、まだできてない。何か印刷がおくれているというふうなことを言われたんですけれども、どうしてそんなにですね、そういうことが、まずおくれているのかということが一つなんです。それを聞いたときに正直言ってがっかりしたんですよね。広報には大体のことを載せてはあるんですけれども、どのようなまとめ方をしたのか、ちょっと見たいなと思ったんですけれども、それができてない。今、ちょっと悪いんですけれどものぞかせていただいたら、中間報告とあまり変わらないような内容になっちゃっているんですけれどもね、ただ私はね、中間報告にもですね、あきる野市がおくれたことがありありと感じるところがあるんですよ。それはですね、国際婦人年の10年というところでね、「国際連合は、1975年、昭和50年を国際婦人年、また1976年(51年~60年まで)の10年間、国際婦人の10年と定め、平等・発展・平和を目標に、女性の地位向上のために行動を世界的規模で行うように呼びかけていました。」そういうふうなことを書いていて、じゃあ、それからあきる野市がとりかかった、これからみたら22年、さらに半分をあれしても12年、そしてまた今3年目だと、こういうふうになるんですね。それが一つ。いかに何だか知らないけれども、遅いなというような感じがするんですけれども、部長も恐らく御存じだと思うけれども、東京都で一番これを早く策定をした所というのは御存じでしょうか。東京都の自治体で。 108: ◯社会教育部長(新井喜代二君) 大変不勉強でございまして、一番最初に策定した市の御質問でございますけれども、存じておりません。 109: ◯8番(南雲チズ子君) 一番初め東京都で実施していたのは立川市なんですよね。あまりこっちからも離れてもいませんし、それから2番目に羽村市なんです。私は当然、なぜ策定、策定、推進委員会の策定が2度も3度も出てきて、載せてはそれで消えてしまうということを申し上げるかというとね、ここに書いてある、確かに膨大です、さっき部長が申されたとおり大変これは、これ一遍にできる問題でもありませんし、またできるものでもないんです。ただ、こういう問題は、どこのセクトに、せめて窓口ぐらい定めていただきたいなというふうに思っているんですが、これから策定をまとめて実施するという段階で、その辺はどういうふうに考えているんでしょうか。 110: ◯社会教育部長(新井喜代二君) 策定が遅れているというふうなことでございますけれども、先ほど申し上げましたような形で、女性の行動計画につきましては、いろいろ検討していきますと、市の行政が携わっているところすべての課にまたがっているというふうな大きな問題でございます。そういった意味で中間報告は出たわけですけれども、その後、各委員の中からいろいろな意見が出まして、若干時間がかかったというふうなことでございます。ことしの1月に提言が出されたわけでございますけれども、これを市として実施計画をつくって推進をしていきたいというふうに考えているところでございます。実施計画の策定に当たりましては、検討委員会が社会教育部の方が担当して実施してまいりましたので、社会教育部を中心といたしまして、各部の関連する各課長に委員になっていただきまして、行動計画の検討委員会を設置して、今後の施策等についてまとめていきたいというふうに考えているところでございます。 111: ◯8番(南雲チズ子君) これ昨年の4月にいただいたメンバーは、総仕上げするまでは一人もメンバーは変わってないんでしょ。どうなんですか。 112: ◯社会教育部長(新井喜代二君) 市民の委員さんは変わっておりませんけれども、市の行政の方の職員も一部入っているわけですけれども、行政の職員につきましては、人事異動等によりまして異動があった者は変更しているのが現状でございます。 113: ◯8番(南雲チズ子君) それで全部にかかわるって、確かに言われたんですけれども、しかしね、計画推進体制っていう、何でも体制があるんですけれども、当たってね、整備する以上はですね、例えば、子供さんが家庭生活における安定とか、介護とか、いろいろな部分が多少この中にあるんですよね、女性行動計画。そういったところには、今でもそんなに難しくなくても、多少はできるんじゃないかというのがあるんですね。だからセクトをちゃんと決められるんじゃないかということなんです。だから、そういった問題は、児童課にやるとか、それから、要するに、人の養成とか、そういうところについては総務の方にあれするとか、それから社会教育におけるところの推進は社会教育って、そういうね、ことが定まらないのですか、ということを私聞きたいんです。推進の事業計画にあたって。 114: ◯社会教育部長(新井喜代二君) 女性の行動計画の中で、今、御質問にもありましたように、既に実施している事業もあるわけでございます。これからさらに充実をしていく必要があるもの。また、今は実施してない施策でも、今後、実施していく必要があるというふうなものに分けられると思います。そういった意味で、提言の中では家庭と教育というふうなことで、家庭における男女平等教育の推進ですとか、学校における男女平等の教育の推進、あるいは地域における男女平等の教育の推進と、また中にはですね、労働と社会参加というふうなことで、女性の就業と男女平等、それから女性の社会参加と男女平等についてというふうなことですとか、福祉・健康の関係では、健康保持と母性の保護あるいは福祉の増進というふうなことで、どちらかというと福祉の関係につきましては、介護や何かが女性に負担がかかっているというふうなことの状況等いろいろ検討している部分があるわけでございます。そういった中で、既に対応している部分は、そのまま実施しますし、今後、それを充実していく必要がある部分につきましては、それをさらに充実していくというふうなこと。また今後、今実際には実施してないんですけれども、これからそういう部分に行政として対応していかなければならない部分というふうなもの、幾つもの課題があるわけでございますけれども、それらを今後、先ほど申し上げましたように、検討委員会を設置しまして対応していきたいというふうに考えているところでございます。  これにはお金をかけないで、心というか精神的な部分の施策もありましょうし、あるいは財政的に予算を伴う施策も考えられますので、それらを含めまして、今後、検討していきたいというふうなことでございます。 115: ◯8番(南雲チズ子君) 中間のね、報告でも、提言の体系図という中に、例えば、第2部会、労働社会参加の中に、女性の社会参画と男女平等というようなところもありますね。そうすると、これは例えば、行政委員会、審議会、よく市長が言われる女性の起用を促進する、市女性管理職の比率の拡大に努めるなんてありますけれども、私が言いたいのは、漠然といっぱいごたごた並べちゃうけれども、一体、これどこでどういうふうに処理していくのかなというのが心配なんですよ。だから、ずっと策定、策定と叫ばれてね、2年も2年半も経過して、絵にかいた餅に終わらないようにしてくれるのは、どういうふうになさるのかということを尋ねたいわけです。要は。 116: ◯社会教育部長(新井喜代二君) この提言につきましてはですね、あきる野市における女性行動計画策定の基本的な考え方と施策のあり方についての提言をいただいているわけでございます。したがいまして、今後ですね、今、お話がありました分野につきましても、市として考えられる施策がどういうものがあるのか、というふうなものを検討委員会を設置して市の内部で検討し、それを施策の中に反映していきたいというふうなことでございます。 117: ◯8番(南雲チズ子君) これはね、広範囲にすべてわたっているから、必ずすぐ結論出るものじゃないんですけれども、ちょっとお尋ねします。単純なことなんですけれども、二重丸にしているところと、ただ白丸にしているところとね、あるんですよ。例えば、労働の社会参加のところは白二重丸にして、あと白があったり、黒丸があったり、これは、ことしは、ここのところを比重にしてやりますという意味なのか、どういう意味なんでしょう、これは。ちょっと理解に苦しむんですけれども。何でもないでつけちゃったんですか。 118: ◯社会教育部長(新井喜代二君) ちょっと広報を持ってないんで詳しくはわかりませんけれども、一つの区切りというか、科目別に分けるというふうなことと、それから、さらにそれらに付随する施策の考え方というふうなことで、丸ですとか三角というふうな形で表現されているのかなというふうに考えております。大変申しわけないですけれども、今、広報を持ってないので詳しくは申し上げられませんけれども、そういうふうな形で項目別に分けているというふうなことというふうに解釈しております。 119: ◯8番(南雲チズ子君) わかりました。とにかくですね、ことしは一遍にと私は決して無理は言いません。だけれども、この中の全体にかかわることですけれども、せめて一部会のこの範囲はどこどこの窓口でやりましょうというくらいの取り組みをお願いしたいし、市長の施政報告の中にもそういうことも書かれていますので、ぜひ実施に向けて、ぜひ整理してやっていただけるよう、これはお願いでいいです、お願いしておきますから、よろしくお願いします。  それから、(2)番目ですけれども、先日ですね、先ほども申し上げました区画整理の所を見学に行ったときに、今までの流れを見ていますと、最近はどうか知りませんけれども、この地域は区画整理やんべぇやなんていうようなね、そういう形で出た所が比較的に多いんですよね。そんなことで、今、財政上悪いところにやられるのはいかがかなと思ったんで、私は基本的なるものはどんなことかということでお尋ねしたかったわけです。  それでですね、恐らくここを区画整理する以上は、長年のひとつのやる場合に、それなりの調査する前にね、活性化とか安全だとか、防災とか、そういうものは全然考えなくて取り組んでいくのかどうかということを、ちょっと知りたいんですけれども、どうなんでしょうか。 120: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 区画整理を行うに当たりましては、大変大きな事業でございますので、当然、それぞれの市や町の基本構想にのっとった位置づけをいたしまして面開発が行われているというふうに思います。当然、私ども旧秋川市、旧五日市町あるいはあきる野市になりましても位置づけは明確にするところでございます。  さらに、その整備の内容でございますが、やはり区画整理事業と言うことでございますので、私どもが使っている言葉でA調査、B調査というふうな言葉がございますけれども、基本構想をつくりまして、さらに基本計画をつくり、実施計画をつくるというふうなステップを切るわけでございます。当然、地域の特性を生かしながら、その開発の目的を明確にしながら、まちがどうあるべきか、そういうふうなものを議論いたし、さらに地権者の方々に御理解をいただいた上で区画整理が走るわけでございます。そのために合意形成が何よりも大事であると。先ほども申し上げましたが、合意形成をいただくために、説明会等を通じて事業の内容をいろいろ御説明をさせていただき、合意形成がいただけた所から事業が始まるというふうなことで、私どもでは取り組んでいるところでございます。 121: ◯8番(南雲チズ子君) 誤解しないでください。区画整理は私は別に反対じゃないんです。ただね、いろいろな手法に基づいて行われていると思うんですが、まちづくり、顔づくり、そのまちのいろいろな形づくりがあるわけですけれども、旧秋川市のときに、私の所の沿道型区画整理という事業が一応持ち上がりましたよね。あの話は現実には中断されたような格好になっています。あるときにどなたかが尋ねたら、いや足踏みみたいなもんだなんていう状況みたいなことを話されましたけれども、あのときもね、私は市に対して、その話を持ってくる前に、絵だけ持ってくるんじゃなくて、何でこのまちはこういうふうにあるべきかどうかっていうアンケートをとってから初めてくださいって、私は言った話があるんですよね。そうしたら、それを何度言ってもそれはしなくて、突発的にばっと絵を広げたものだから、皆さんはとてもびっくりしちゃって、当時あのとき 620名の地権者は、まず固定資産税が上がるとか、そんなことがいっぱい話が出ちゃってね、俺らは、今、ここで困ってないなんていう話が出たんですよね。今、まちづくりを進める顔づくりといったら、その沿道型区画整理、結局、私はあれは消えてなくなったんだかどうかわかりませんが、実際、その話はどうなんでしょうか。まず。 122: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) ただいま南雲議員さんがお話しいただきましたのは、東秋留駅南口の区画整理事業であろうかと思います。  まず、この地区につきましては、昭和57年ごろ地元説明会を一度させていただきました。それは、いわゆる道路事業だけの説明会をいたしたわけですが、その後、まちづくりというものを考慮いたしまして、58年から市街地整備の調査をいたしまして、59年に入りまして地元に第1回目の説明会を開かせていただいた経過がございます。14ヘクタールでございまして、区画整理の中でも沿道区画整理型街路事業という、いわゆる沿道型、沿道型と言われている区画整理でございますが、これを提案させていただき、説明会を持たせていただきました。結果的に、現在時点、地権者合意が得られないということで、現在、凍結になっているわけでございます。新市建設計画の中では、東秋留駅南口地区というのは位置づけがまだ残ってございます。やはり必要性が出てまいりまして、さらに地権者の方々がまちづくりの意欲をお持ちになっていただければ、やはりあの地区も、いわゆる都市施設、道路等が不足している部分がございますので、位置づけがございます中では、やらせていただく可能性も持っていると思いますし、市としては、駅前広場でありますとか、踏切ですとか、いろいろ議員さん方から言われている問題点もございます。まちづくりは必要であるというふうな認識は持っているところでございます。 123: ◯8番(南雲チズ子君) この話はね、その後、経過は、今、部長が言われたとおりです。そして、あの周りの人たちに言わせれば、もういいよと、こういう意見と、ちょっと奥にいく方は、何でしなかったのって、だから東秋留地区はさびれるんだなんていうね、言葉も聞きます。そのときには、あの当時、私が反対したなんて、とんでもない。私は賛成も反対もしておりませんっていう話、私したんですけれども、そういう話になっちゃったんですけれどもね、私が反対したなんて言うけど、とんでもないって、自分の意思を出すことは自分の都合だからしようがないでしょって、当時、反対言って、何人かかけちゃったんですね。実際私は反対に歩いたわけでもないし、進める話で歩いたわけでもないんですけれども。今、話を聞きますと、じゃあ、まあ消えたわけではないという話ですが、それと東秋留の、今、線路が都道にかかっていますよね、そういう所を管理しながらやるっていうふうに市は考えているんでしょうかね。どうなんでしょうか。 124: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 当時のまちづくりの内容について、具体に、私、承知しているわけではございませんが、当時の考え方は南側に駅前広場をつくりまして、現在、都道がございますが、あの都道を広げていくというふうな構想ではなかったかと思います。それで、駅前広場をつくり、あるいは鉄道との取り合いの問題でございますが、これらについては、やはり五日市線の改善計画もございますので、改めて考え直す必要があるんではないかと思ってます。  いずれにいたしましても、南側と北側、それから線路、駅、こういうふうなものが将来的にどうあるべきかというのは、最後に検討いたし、そういう中で具体にまちづくりを走らせる必要があるんではないかというふうに思っています。 125: ◯8番(南雲チズ子君) 今ね、当時、たしか別個だったんですよ。南口の沿道型区画整理をするのと、線路が都道をまたがっている問題とは、今後、やるときは、それを合わせる考えがありますかっていうことを聞いたんです。そういう意味なんです。 126: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 現在、具体に東秋留駅の南側の面開発等を考えた場合には、当然、北側との取り合いは必要になるというふうに認識しております。 127: ◯8番(南雲チズ子君) わかりました。  それからですね、今後する場合ですね、せめてする、平米に入る範囲内の人には、やはり本当の住民の気持ちをね、確かめるっていうかな、先に絵を持ってくるんじゃなくて、アンケートとかとってから、私はね、それからやっていった方が、合意に基づいて、本当にいいまちづくりができるんじゃないかなっていうふうに考えているんですね。そういうふうに思うんですけれども、これからの区画整理事業は、そういうふうにしていくべきじゃないかなと。そのことについてはどうなんでしょうか。間違いなんでしょうか。 128: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) やはり広い範囲を面開発ということで行うわけでございます。先ほども御答弁させていただきましたが、地権者の計画に対する合意形成が一番大事だというふうに思っております。そのためには説明会あるいは地域でまちづくり委員会などをつくっていただきまして、まちづくりを勉強していただき、御理解をいただき、推進する必要があろうかと思います。  現在、増戸駅の南側、約30ヘクタールを調査させていただきまして、立ち上げについて協議させていただいておりますけれども、あの地区につきましてもまちづくり協議会等がございまして、地域の盛り上がりもあるわけでございます。今後、やはり行政と地域の方々の話し合い、こういうふうなものを通じながらまちづくりが成り立つんではないかというふうに思っております。 129: ◯8番(南雲チズ子君) たまたま先ほどもちょっと触れましたけれども、静岡市と掛川市に行ってまいりましたときに、掛川市の担当者に聞くと地元説明会をしてもね、スムーズにいっているんですよね。少々の難問も解決しているという話を聞いたときに、何と不思議だなと思ったんですね。担当者の皆さんの説得力がいいのか、住民が物わかりがいいのか、どっちかわかりませんけれども、非常にうまくいったという話を聞きましたのでね、それをあきる野市に入れたときには、なかなかうまくいつでもいかなくて、途中でだめになっちゃったという話はたくさんありますよね。東秋留の南口の沿道型だってそうでしょ。4回も5回も説明会開いたにもかかわらず、結局その話が中断するというような結果になった。そのことを考えたときに、私はやっぱり区画整理、区画整理でも道路整備の一つでもそうだというふうに考えるわけですよね。  そこでですね、次に入りますけれども、大体、区画整理の事業とか位置づけとか考え方とかわかりましたけれども、今、何箇所かあきる野市も現実にやっておりますよね。もうすぐおしまいになる雨間の区画整理も、それから今ちょうど半分いったかどうかわかりませんけれども、原小宮、それから、これからやろうというのは増戸の駅周辺ということです。雨間やっているときでもね、ある人はこういうことを言うんですね。私は、どうせ老朽した家だから、少し減歩取られてもいい家が建つからいいじゃないという、そういう話をざっくばらんにしたら、何とか住めるんだからいいよ、取られてまでやることない。そう考えたときにね、市のお金は結構つぎ込んで、そして、やっている間は喜ばないで、だから活性化とかいろいろなことがあって、私は区画整理進めているんじゃないかな、活性化ができるからいいじゃないかという話をしたんですけれども、喜ばれなくて、それでお金はつぎ込む。だから区画整理ってどうなのかなって、ふとそういうふうに思ったんですけれども、それでこういう質問してみたわけです。  今後ですね、あえて何かと連動する、例えば、南口のときでも、やる場合に、高架にするとかしないとかは別にしても、せめて線路の解体なり、それから都道あそこ広げるなり、何かの目的があって、セットでしていただきたいなというふうに私はちょっと思ったんです。それは希望としてね、考え方を一つ聞かせてください。 130: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 掛川市へ御視察に行かれて掛川のまちづくりをごらんになった中でのお話でございます。掛川というのは、山内一豊が四国に行く前にいたような連綿と歴史のあるまちだと思います。また、新幹線の駅を市民の寄附でつくったような、まちづくりにも大変意欲のあるまちではないかと思います。私どももただいまお話もございまして、掛川のまちづくりを参考にさせていただきたいと思います。  ただ、掛川市のその区画整理をごらんになった中で、やはり整備の大目的は当然あろうかと思うわけでございます。必要に迫られて区画整理がなされたのか、あるいはみずからなすったのか、そこら辺について定かではございませんが、いずれにしても、まちづくりの大目的はあるんではないかと思っております。  そういう中で、先ほども道路を広げてほしいというふうな御趣旨のお話もございました。冒頭で申し上げましたが、区画整理事業は道路、公園などの公共施設の整備改善と宅地の利用増進でございます。ちょっと専門的な言い方で大変恐縮でございますが、減歩をいただきながら現在ある道路を広げさせていただく、あるいはない公園をつくらさせていただく。また、建物をお持ちの方、土地をお持ちの方々が、それぞれの道路に面して、それぞれの土地の利用増進が図れる、このために行うのが区画整理事業でございます。先ほど議員さんがお話しいただいた部分も区画整理の大目的であろうかと思います。そういう面で、区画整理事業を御理解いただき、またぜひ御協力いただきながらまちづくり、今、私どもでは新市建設計画の中では3地区が施行中でございまして、18地区をカウントしているところでございます。こういうものについて合意形成をいただければ、非常に厳しい状況でございますけれども、何とか立ち上げをさせていただきたいとも考えているわけでございます。ぜひよろしくお願いしたいと思ってございます。
    131: ◯8番(南雲チズ子君) 静岡市はね、全然私は該当にならないというふうに見てきました。巨大プロジェクトですごいんですよ。とても対象になる事業じゃないなというふうに見て頭に残っていませんけれども、掛川市はですね、大変特色あるまちづくりをしているんですよね。だから、市もこういうふうにしたいということなんでしょうけれども、やっぱりまち全体の活性化と、それから潤いのあるまちづくりということから記念的にはきているんだろうというふうに、そういうふうに私は見たわけですけれども、大体わかりました。  それでですね、事業を進めていく、今、やっている所は3カ所で、あとこれから18カ所って言われましたね。それでですね、これからこういうふうに財政事情が悪いときに、人材の活用もさっきは一緒になる部分が非常に多いんですけれども、掛川っていう所は、すごく国の補助をいっぱいもらってやっているんですね。いっぱいもらってやっているんです、すごいんですよ。何でそんなにもらえたのかななんていうことで、いろいろ話をちょっと聞きましたところ、助役さんが2人制なんですね。その方は国から出向されて来ているんです。人口は、このあきる野市とほとんど変わらない。7万8000人ぐらいなんですけれどもね。じゃあ、助役さん2人制にしてその人呼んで来いと、そういう意味じゃないんです。ただ、もう少しですね、何年か前に秋川市のときに下水道課長が都から派遣されて来ましたよね。軌道に乗せるまで、そういう専門的な人を置きながら、かつお金をいただくって方策はとれないものかなというふうに考えたんですね。これはむしろ助役か市長に尋ねた方がいいのかもしれませんけれども、どうでしょうか。 132: ◯議長(田中雅光君) 助役。          〔 助役  渡辺三省君  登壇 〕 133: ◯助役(渡辺三省君) お答えいたします。  旧秋川市のときは、とにかく農村から都市化に向けた段階でございまして、そういう中で都市整備の関係について、市の職員は大変そういう点は未熟だったものですから、建設省の方から、そういった指導的な役割、またパイプも含めて過去3名、建設省から来ていただきました。北口からですね、そういう面で北口も完成したのかなというふうに思ってます。そのほか東京都の方から下水道関係、それもやはり初めての下水道設置ですから、東京都のそういった技術、また経験を生かして、うちの方の職員を育成していただくという意味も含めてやっていたわけでございます。現在は、市の方もかなり力が職員もついておりますので、そういった点では大変よかったなというふうに思っております。  補助金の問題は一定のルールがございますので、そのルールに乗って都市計画道路とか、そういったもの含めて。ただ、北口の場合は、あらゆる建設省の新しい事業、ふるさとの顔づくりとか、市街地形成とか、そのときの新しい事業をすべて取り入れてやれたわけでございます。今後、財政も厳しいですけれども、今度、秋留台開発との中でいろいろな位置づけ、また新市、これから総合計画、基本計画もできますので、そういう中でいろいろまた位置づけていきたいと思っております。 134: ◯8番(南雲チズ子君) 助役さんは、どうも最終的には、今の現状でいいというふうにとらえたんですけれども、今、既に3カ所手がけていて、これからさらに18カ所やろうとしている。それからね、やっぱり東京都と言うけれども、東京都も、今、財政が厳しいので、そんなにお金はくださらないんじゃないかと、分捕り合戦、どこまで腕の見せどころかわかりませんけれども、その辺はね、ちょっと心配されるんですね。決めた以上は、特に今しかけた所はどんどんしていかなければしようがないし、それが一つ心配ですね。せめて技術面でもそういう関係者がいれば、これだけのことをしていくんだったら、これだけの人を連れて来るとか、決して開発部長がだめとか、そういう意味じゃありませんから誤解しないでください。ただ、スタッフがね、やっぱり何人かそういうふうな人がいた方がやりやすいし、事業も進められやすいというふうに私は思うんですね。今後ですね、どっちも考えられないものかどうか、再度お尋ねします。 135: ◯助役(渡辺三省君) 人材の問題ですけれども、今後、秋留台の問題は、今までマスタープラン見ますとね、東京都の役割、市町村の役割、また東京都がやる面的整備、そういったこともね、マスタープランにはあったわけです。今後、これから少し総合環境アセスが進みますと、そういった計画もある程度出ると思うんですけれども、そういう面で市が全部やると、秋留台の方のね、いうあれは今のところございませんで、東京都の役割も十分、なるべく東京都でもやっていただくような形で。また、ほかに、さっき部長が言うように、新都市建設公社のお力、また民間のコンサル、そういったものを入れながら、また、東京都、国のお力も借りながらね、やっぱり今後は進めるような形になろうかと思うんです。 136: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 18地区の話でございますが、新市建設計画の中で、計画あるいは構想として位置づけられている地区が18地区あると、いうふうに申し上げたところでございます。よろしくお願いいたします。 137: ◯8番(南雲チズ子君) だから位置づけられている所って、やるやらないは次のことにしても、位置づけられているということは、やっぱり一応主体があるということですよね。やらなくてはいけないな、いずれはって、そういうことでしょ。そうすると、区画整理事業というのは、徐々にしていって終わらせなければいけないんだけれども、それを聞いただけでも、かなり何十年もかかる構想だなって思ってしまったわけですね。で、先ほどの助役さんは、市だけでできるものじゃない、そうなったら東京都がある程度肩入れしてくれるって言うからさ、そんな甘いものかななんて、今、ちょっと私は思ったんですよね。  ちょっと話は違いますけれどもね、この五日市線の電車がね、何でダイヤの本数がふえないかっていうのはね、ここには線引き屋、ダイヤをつくる人を線引き屋っていうんですけれども、線引き屋がいないでしょ。秋川流域に住んでない。だからあれやっぱり入れてくれないんですよ。だから、それとね、ちょうど話が当てはまると思うんですよね。やっぱり御自分がそこに住んで、そこから通って線引き屋さんいればね、一生懸命どうやったらいいかってね、同じ本数と時間帯と出す中にね、どうやって電車回しをするかっていうことがわかるはずなんですよ。多分いないと思います。だから、ここはいつまでたっても、ダイヤが変わっても、埼京線とかあっちの方ばかりがふえていってね、ふえないんですよ。だから、そういった意味で、その市ごとに専門職の知恵袋を持った人、それから国や都にそういうお金を出させる人、その事業を遂行していくには必要じゃないかっていうことを私は言いたいわけです。もう一度。じゃあ、市長どうですか。 138: ◯助役(渡辺三省君) 区画整理についてはですね、とにかく時間もかかるわけですよ。雨間一つ見てもね、私がちょうど部長やっているときなんですけれども、昭和59年から地区の議員さん、また町内会長、本当に夜もね、そういうことで、もう14年かかっているわけですよ、雨間も。皆さん随分進んでいるなと言っても、陰の力でね、本当に59年からかかっている。秋川駅北口も18年かかっている。そういう長い時間もかかって土地も動かすわけですから、家も動かす。そういう長い、一つのまちづくりはかかわるわけです。そういう中でね、さっき部長が言った、これからの10幾つかのあれもありますけれども、みんなそういう時間もある程度かかっている。ただ市の力だけではできないわけです。だから、さっき言ったように秋留台構想の中でね、東京都がやる面的整備あるいは市が受け持ってやる整備、そういったことも今までのマスタープランには入っていたわけです。今後、若干縮小はあるかもしれませんけれども、そういう形で、今後、秋留台を、東京都の金もつぎ込んでいただいて、また向こうの技術でもってやって、東京都の役割としてもね、担っていただく。また市ができるところはやっていくと、優先順位を決めながら。そんな形でいきたいと思います。また技術援助についても必要があれば、考えなくちゃならないと思います。 139: ◯8番(南雲チズ子君) わかりました。ちょっといろいろ細かくありますけれども結構です。それでですね、もう要望しておきます。一生懸命努力しているんですけれども、さらに努力して、今やりかけの所は、せめて完成することをお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 140: ◯議長(田中雅光君) 南雲チズ子さんの質問が終わりました。  次の質問者、11番目、松平重幸君どうぞ。          〔 21番  松平重幸君  登壇 〕 141: ◯21番(松平重幸君) 21番、松平重幸です。  3月定例会に当たり一般質問いたします。  市長は、施政方針の中で、新庁舎建設について積極的に押し進めると述べています。しかし、私たちを取り巻く状況はそのような状況でしょうか。財政危機と言われている中で、さらに特別減税により市税の減収という問題も発生しました。このような中で、全国や三多摩の少なくない自治体で、通称箱物と言われる各種建設、開発計画などの延期や凍結が図られています。例えば、三鷹市の例で言えば、以前から総合スポーツセンターを建設すべく準備を進めてまいりました。この三鷹市の総合スポーツセンターの建設予算額は82億円と、あきる野市の新庁舎建設費用と大変近い金額です。三鷹市では基本設計も終わり、この3月から建設工事を発注する予定でした。その三鷹市の市長が、ことしに入って、特別減税の実施に伴う税収の減を理由で、この総合スポーツセンターの建設を延期をすると声明いたしました。  その声明の内容を見ますと、総合スポーツセンターの建設は、市民の要望であるが、それによって福祉、教育を圧迫しては絶対にあってはならないから、と言っております。大英断です。  また、国分寺市では駅前開発計画の延期、西国分寺駅周辺の再開発計画の延期を行っています。また武蔵野市の武蔵境南の開発についても同様と聞いております。  このように少なくない自治体で行っている今のこのような税収の減収の中での施策、しかし、あきる野市は、このような流れと逆行して新庁舎建設を何がなんでも押し進めようとしています。これは大変なことです。そもそも合併するに当たって、市長は、合併により財政力がつき、福祉、教育、生活環境の整備の施策は充実させると公約しました。この公約は、その後どうだったでしょうか。  合併後、1年余りで昨年国保税の大幅引き上げを行いました。また、さらに昨年に行政改革大綱として示したその内容を見ると、さらなる国保税の引き上げ、敬老金の廃止、下水道料金の引き上げを初め各種のサービスなどの後退を平然と示唆しています。合併しても何もよくなったことがない。それどころか福祉が後退している。こういう声も寄せられています。これが少なくない、今、市民が持っている感情です。このように合併前からの流れを考えてみても、今、市民の声も十分聞かないで、急いで庁舎建設を急ぐことは市の財政運営にはかり知れない負担をもたらし、あきる野市の将来にとって大変な困難をもたらすことになるのは確実です。  市民から市役所は年に2、3回しか行かない所、財政力がついてからならと考えてもよいが、今のような時期に87億円もこれにつぎ込むのは市民の気持ちを知らない者のやることだとの声も寄せられています。  昨年、新庁舎をオープンした東久留米市、昭島市などは、いずれも10年前後時間をかけ、市民の声を十分くみ上げ、建設基金も十分用意して建てた経過があります。  昭島市の建設までの経過を見てみますと、新庁舎建設についての市民懇談会、説明会などを数多く行い、その上アンケートもとって建設計画を初めて実施上始めたのです。10年以上も月日をかけております。この間、建設基金も実行工事費の62.7%も積み立てていました。  東久留米市の場合は、建設審議会に公募の市民代表も加え、市民の声を十分に取り入れ、建設までに8年かかったと言っています。建設基金は約60%積み立てています。  このように昭島市、東久留米市は、じっくりと市民の声を聞き、建設基金も積み立て新庁舎を建てました。それでも建設後、いろいろと改善をしなければならない問題点が出てきたと言っております。ましてやあきる野市の場合、合併前、新市の庁舎は、増戸駅周辺等説明会でくどくどと説明してきた経過があります。合併したら突然新庁舎は秋川庁舎に建てることにしてしまいました。これに対する反発は、特に五日市地区の住民にあります。このことを知っているのに、あきる野市の場合、市民の声を聞こうという姿勢が全くないのが特徴です。市民の声に耳を閉ざして何をしようとしているのでしょうか。市民の声を聞かずに新庁舎を建てる、こんな姿勢で市民の願っている庁舎ができるはずがありません。  市長は、新庁舎建設を急ぐ主要な理由に、合併による地域総合整備事業債の有利な借入条件を活用すれば、元利償還金の60%が交付税に参入されるとしているが、これはそのままストレートで交付税で戻ってくるのではありません。基準財政需要額に算入されるというものです。そのときの国の財政状況により、普通交付税の増減があることは周知の事実です。今までも3回減額がありました。また基準財政収入額がふえれば交付税は当然減額されます。このように先行き不透明で不確実なものです。そのことを知りながら、これを新庁舎建設の最大の論付とするならば、これは市民をだましたものであります。  合併時、東京都から合併に向けて支援金が10億円来ると言っていながら、5億円しかこなかった。この事実を見ても明らかではないでしょうか。  建設基金の積み立ても昭島市や東久留米市に比べて大変少ないです。このように庁舎建設についての財政的な根拠は大変薄ら寒いものです。これだけでも新庁舎建設の条件はないのです。  もう一つの新庁舎建設を急ぐ理由が、秋川庁舎の老朽化を理由にしていますが、これは一定の改築をしておけば十分できます。あきる野市には建設してから10年余りしか経過してない立派なこの五日市庁舎があるではありませんか。今、市民が切実に望んでいるのは、新庁舎建設ではなく福祉、教育の充実です。あきる野市が誕生する直前に、または同時に合併した北上市、つくば市、ひたちなか市、鹿島市などは、いずれも庁舎建設を急がず、福祉、教育の充実、生活環境の整備に力を入れていると聞いています。今こそ原点に立ち戻って、昭島市や東久留米市の経験に学び、じっくりと市民の声を聞き、建設基金もしっかり積み立てて新庁舎建設に取りかかるべきだと思います。  この観点から以下質問いたします。  1)財政危機と言われる中で、三多摩の多くの自治体は、通称箱物と言われる建築物の建設計画を延期している。当市も市民の福祉、教育、暮らしを守る意味で延期すべきと思うがどうか。  2)新庁舎建設と関係して、強引な福祉、教育、暮らし切り捨ての行革をやって、住民の批判を浴び、首長が変わったことが都内でも起きている。当市もこの道を歩もうとしているのか、その点についてどう思うのか。  3)五日市庁舎はまだ新しい。秋川庁舎の中の第2庁舎、第4庁舎、またその他の庁舎などを一定の改築をすれば十分だと思うが、その点については、どう思うか。急いで建設する必要はないと思うが、この点を含めて聞きます。  4)建設を急ぐ理由の一つに、今ならば合併時の特例で地域総合整備事業債で庁舎建設が可能で、60%が交付税の基準財政需要額に算入されるとしているが、これは国の財政状況によっても変動する。合併時に10億円を約束されていたにもかかわらず、簡単に減らされて5億円しか入ってこなかった経験をしたばかりです。地域総合整備事業債の60%算入で必ず戻ってくるという保証はできないと思うがどうか。  (2)番目は、市内循環バス運行についてです。  私は昨年の9月議会、12月議会でも、この問題で質問しましたが、その後の全国または三多摩の各自治体で市内循環バスは次々と運行開始している所がふえております。これも特徴的なことは、多くがミニバスで、狭い道路も通して、住民から大変喜ばれているところであります。しかも料金が大変安く、 100円とか 200円など多く、民間のバス会社ともタイアップしながら成功させております。  あきる野市のように面積が広く公共施設が点在している所では、特に高齢化が進む中で、ますますこの要望は切実になっていると思います。  そこで、以下、質問いたします。  1)市長は97年9月議会、12月議会と、この問題を研究させてほしいと回答しました。その後、どのように研究し、現在の到達点はどうか。  2)循環バスは三多摩各地や全国的にも運行を行っている自治体がふえています。自治体が行う福祉、暮らしの事業の中の欠かせない事業になってきています。この点をどう認識しているか。以上、質問します。  以上で登壇による発言を終わらさせていただきます。 142: ◯議長(田中雅光君) 登壇による質問が終わりました。  ここで休憩といたします。再開はおおむね3時25分といたします。                         午後3時10分  休憩       ────────── ◇ ──────────                         午後3時25分  再開 143: ◯議長(田中雅光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  答弁をお願いいたします。企画財政部長。        〔 企画財政部長  小林嘉美君  登壇 〕 144: ◯企画財政部長(小林嘉美君) それでは、私の方からは庁舎建設問題について御答弁を申し上げたいと思います。  まず、1)でございます。  新庁舎の建設につきましては、合併時からの懸案で、新市建設計画では「防災センター機能を有する新市の交流の場として新庁舎を建設する」と位置づけております。  一方、現在、秋川庁舎、五日市庁舎及びふれあいセンターに分散して行政運営を行っており、さらに秋川庁舎につきましては、建築後40年近い建物もあり、老朽化が著しく雨漏りがするなど、効率的かつ迅速な行政運営を行うことができず、市民サービスの低下につながることが懸念されるところでございます。このため、新庁舎建設に当たっては、合併した市町村だけに特別の財政的支援策であります地域総合整備債を充当して行いますが、この起債には合併後5年以内に事業を進めることが条件となっておりますので、建設時期は今が絶好の機と判断をしております。  2)についてお答えいたします。  あきる野市行政改革推進委員会の答申では、「現在のように2庁舎方式で市政が運営されていることは非効率であり、合併のメリットは十分生かせないので、効率的な行政運営をするためにも庁舎を早急に建設すべきである」としております。この答申を受けまして、行政改革大綱では「行政運営の中心となる新庁舎の建設を推進する」こととしております。  したがいまして、行政改革を進める上でも、庁舎建設は必要であり、華美に走ることなく、広く市民に開かれ、よりよい市民サービスを提供できる新庁舎を目指した計画を進めてまいりますので、市民の方々にも十分御理解いただけると考えてございます。  次に、3)でございます。  あきる野市の本庁舎は、本来一つであると考えておりますが、現在は、合併により秋川庁舎・五日市庁舎などに分散して行政運営を行わざるを得ない状況にあり、市民や行政において市民サービスの低下や効率的な行政運営を滞らせる原因にもなっておりますので、一日も早く新庁舎を建設する必要があると考えております。  また、秋川庁舎の改修につきましては、建築後30年程度の木造建物もあり、改築には限界であるとともに、改築を行っても、いずれ近い将来には、また建てかえが必要となり二重投資となること、さらに改修に要する財源につきましても、国・都などからの財政的支援は困難と思われますので、一般財源で対応せざるを得ないことにより財政執行上からも非効率でありますので、改築は考えてございません。  4)についてお答えいたします。  合併市町村まちづくり事業による地域総合整備事業債は、その制度上において、充当率が90%でその元利償還金を財政力指数に応じて基準財政需要額に算入されることになっておりますが、あきる野市の財政力指数では約60%が想定をされているところでございます。以上でございます。 145: ◯議長(田中雅光君) 政策調整担当参事。      〔 政策調整担当参事  森屋洋一郎君  登壇 〕 146: ◯政策調整担当参事(森屋洋一郎君) それでは(2)点目の市内循環バスの運行につきましてお答えをいたします。  二つの質問がございますが、関連がございますので一括してお答えをいたします。  昨年9月、12月の議会で御答弁いたしましたように、道路の幅員等の点から、現状では公共施設を循環する形態でバスを運行することは困難でございますので、循環バスの運行は考えておりません。  しかしながら、高齢化の進行や環境重視型社会の到来などの社会情勢の変化をにらみつつ、市内循環バスの実現可能性についての研究は行っていく考えでございます。  12月議会以降も新たにミニバスの運行を開始いたしました多摩市からヒアリングを行うなど、市内循環バスの実施に当たっての課題の抽出を行っているところでございます。以上でございます。 147: ◯議長(田中雅光君) 答弁が終わりました。  再質問をどうぞ。松平重幸君。 148: ◯21番(松平重幸君) 答弁が主に部長からの答弁なので、ある程度限界的な答弁かなと思うんです。これは陰から聞いたことですが、やっぱり庁舎建設について、一番熱心なのは市長だったと、いうふうにも言われております。そういう意味で、主に市長にいろいろお聞きしたいなというふうに思います。  三鷹市の広報に、この三鷹市の安田市長が、今度の総合スポーツセンター建設を延期する、この声明が載っているんです。この声明にはですね、こうした厳しい時代には、しっかりと舵取りの行き方を定め、時には臨機応変の決断によって、将来にわたる三鷹市の財政を支えることが市長としての私の責務と考え、建設時期の見直しに踏み切りましたと、こういうようなことを市民にもきっちりと明らかにしているわけですね。非常に、やっぱり今度の特別減税に伴う市税の減収、これに思いをはせまして、確かに一時的にこのスポーツセンターをつくれば、一定の実績として市長の実績が残るかもしれません。しかし、そういうことではなくて、この安田市長の場合には、そういうことにとらわれることなく三鷹市の将来を見てこういう決断をしているんですね。もちろん三鷹市即あきる野市とはイコールといかないわけで、あきる野市は実情が違いますが、こういうような市長の態度について、市長自身はこれを聞いてですね、どういうような感想を持ちますか。お聞きします。 149: ◯議長(田中雅光君) 市長。          〔 市長  田中雅夫君  登壇 〕 150: ◯市長(田中雅夫君) ただいま三鷹市の安田市長の考えを引用しまして、これどう思うかということですが、三鷹市の場合は、スポーツセンターでございます。あきる野市の場合は、行政の根幹をなす庁舎でございます。(「そうだ」、「合格」と発言する者あり)ここに違いがあります。 151: ◯21番(松平重幸君) 合格でも何でもないですよ。質問に答えてないですよ、市長。こういう三鷹市の安田市長の態度について、どう思うかと聞いているんです。スポーツセンターか庁舎と聞いているんじゃないですよ。だから、この安田市長の態度について、こんなのは私としては全然勉強にならないとか、いや勉強になるとか、いろいろな答弁があるでしょ。今の、答弁になってないんです。 152: ◯市長(田中雅夫君) 安田さんとも市長会のときに話しました。そしたら、私、それを聞いておりましてですね、うちの方のように市庁舎で雨が漏っているのと違うんだと、そういうことなんですね。ですから、いく年か延ばすと、それしかしようがないと。私の方は、とにかく秋川市当時、もう25年も前から庁舎建設基金を積んでこられたんですね。で、皆さんも秋川市の市議会議員やってられて、そこら辺の流れはもう百も承知されていると思うんですね。(「そうだ。」と発言する者あり)しかも、ここで合併したんで、合併した自治体にだけ5年間以内に着手すれば地域総合整備事業債が使えるという、こんな有利な条件があるわけなんですね。したがって、ここが絶好のチャンスと、今、部長が言ったとおりでございます。そういうことでございますから、私は、庁舎建設は進めてまいります。 153: ◯21番(松平重幸君) この問題については、(「わかりました。」と発言する者あり)いや、いや、特に聞いても同じようなことになると思うので、問題はね、この秋川市が合併してからの経緯を考えてみると、やっぱり庁舎問題というのは、非常に揺れ動いた問題なんですよね。そして、多くの市民も関心があり、また議会でもさんざん論議されてきました。大事なことは、庁舎という、あきる野市でいえば87億円もかけてつくる庁舎、つくる以上、やはり住民の声をよく聞いて、そして今がいいのか、またつくるとすれば、どういう庁舎が望ましいのか、このことがね、一番問われなきゃならないと思うんですね、住民にもよく聞いて。そこで初めて住民の声が出されて、それに基づく建設が始まると思うんですが、例えば、立川市の場合、あそこでも市庁舎の建てかえ問題が出ております。最初は、立川の北口に移転すべきだ。それから、いや今のままでいいとか、いろいろここも揺れ動いているんです。確かに、ここは庁舎自体が老朽化しているというふうに聞いておりますが、昭和33年建設ですから。ただ、私がやっぱり感心したのは、ここで改築すべきか、建築すべきか、または立川駅の北口にすべきか、横田基地のそばへもっていくべきかね、ちゃんと市民の意見を聞いているんですよ。市民にアンケート取って聞いているんです。そういう姿勢がね、あきる野市の場合にはないと思うんですよね。ちゃんと市民のアンケートの結果、66%の市民は立川駅の北口の方がいいだろうと、こういう要望を出して、それに基づいて市も検討を始めているんです。  先日、都市開発計画のアンケートが来ました。それはそれでいいと思いますよね。皆さんにアンケートを取るということは。何でこの重要な87億円もかけるね、庁舎問題について、過去いろいろな経緯があって、いろいろな問題が内蔵しています。だからこそこれは率直に市民に意見を聞いて、そして進めるべきじゃないですか。この点についてどうですか、市長。何で皆さんからアンケート取ったり、それから地域説明会を開いたり、公聴会をもったり、そしてできるだけ市民の声を聞いて、そしてつくっていくという姿勢に立てないんでしょうか。 154: ◯企画財政部長(小林嘉美君) 私の方からまず御答弁申し上げ、市長が私の答弁に不満でしたら再度答弁をいただくと、こういう形でお願いをしたいと思います。  まず、今回、先ほど市長が申し上げましたとおり新庁舎の建設につきましては、旧の秋川市でいきますと、昭和48年からの念願であったと、こういうことでですね、積立金もわずかながら積み立ててきたと。こういうことでございます。それで最終的には合併と、こういうことを迎え、新市建設計画にも位置づけたと。また、将来的な庁舎のあるべき姿だとか、そういうことではですね、市民検討委員会まで設置をさせていただいてございます。それから、1月の15日にはですね、建設事業のですね、新庁舎の基本計画ですね、これがまとまったということで、広報あきる野に発表させていただいてございます。その中で問い合わせ先だとか、そういったことも記載してございますけれども、現実には電話で問い合わせがですね、3件たしかあったと私は聞いております。そのうちの2件は職員であり、1件についてはですね、反対と、こういう形の問い合わせではなかったと、こういう形で聞いております。  そういうことをいろいろ考えてみますとですね、やはり新庁舎の建設につきましては、市民の合意っていうんですか、そういったものは図られつつきておったと、こういう形で理解をしてございます。 155: ◯21番(松平重幸君) それはもう全然違いますね、市民検討委員会っていってもね、例えば、昭島市や東久留米市の場合、ちゃんと公募をして、募集をして、大きな恐らく抽選だったんでしょうけれども、市民の声をじかに効く、また説明会も開く、公聴会も開く、こうやって進めてきた。まさに市民こそ主人公の姿勢ですね。検討委員会のメンバーを見てみますと行政改革検討委員会も兼ねてメンバーがいる。かつていろいろな審議会のメンバー、ほとんど経験した人だとか限られた人ですよ。いわゆる市民からの本当の住民代表として市民の切実な願いを、もちろん検討委員会の人を悪く言う気持ちは全くありませんが、本当にもっと草の根からの声をね、聞くという態勢になっていないです。広報で知らせたって言ったって、広報は知らせただけじゃないですか。それによって意見を聞いたわけでもなんでもない。広報によって、もう既に声がいろいろ出ているんですよ。何で、今、庁舎をつくる必要があるんだと、いうことがね。だから、市民の声を聞いたということにはならないと思うんですけれどもね。それでもってやるとすれば、やっぱりこれはこの近隣の三多摩の各市を見ても、異例なことを強引に進めるということになるんですが、市長、この点いかがですか。 156: ◯市長(田中雅夫君) 私は三多摩の中で異例な方法を取ったと思っておりません。どこの自治体でも、こういった庁舎建設のような場合には、市民の代表による新庁舎建設検討委員会とか、今回うちの場合は行政改革推進委員会にも意見を聞いておりますし、決して多摩地区において異例な状態ではないと思っております。  私、いろいろと市長をやらせていただいていると、各種団体にもいろいろな会合に出ますけれども、庁舎の建設をやめろと言われたことは一度もありません。むしろ早くつくれよと、こういう意見が圧倒的に多いように私は見ております。以上です。 157: ◯21番(松平重幸君) ほかの市町と違うことをやっている気はないと言って、いろいろなことを述べられましたが、しかし、私も具体的に言いました。ほかの所では、ちゃんとアンケートとったり公聴会、説明会やっているんですよ、この庁舎問題に限って。昭島市や東久留米市。そういうことをやってないわけですね、うちの場合には。ですから、ほかの自治体と変わったことをやっていないというふうには、ちょっと言い切れないと思うんですね。やはりほかの自治体では、市民のための庁舎ですから、だから市民の声を聞いて、市民の利便性にかなった庁舎をつくろうという、こういう構えで10年間じっくり時間をかけて声を聞いてつくっているんですよ。それから比べれば違う、こういう感じします。  それから、市長は、今、庁舎をやめろといったことはないと言っていますがね、しかし、市長、私たち日本共産党は、これをつくるなと言っているんじゃないんですよ。今つくる時期ではないんじゃないかと。つくる以上ですね、やはり一定の時間を置いて、ちゃんと声を聞いて、その上に立って計画を立てて、その計画もさらにみんなに示して、さらに意見を聞くという、こういう常識的なステップをね、踏んでつくるべきじゃないかなと言っているんです。庁舎建設を全く否定しているわけではありません。秋川庁舎の老朽化も知っています。しかし、これは一定の費用で改築すればできる。こういうふうに思うんですね。例えば、今の第2庁舎、第4庁舎とかああいうものをですね、例えば一遍取り払ってつくる、そういうことでも数億でできるはずです。そして、例えば、この五日市庁舎にもある軽量鉄骨でつくったね、立派な総務部も入ってる建物ありますよね。ああいうものだって十分十数年耐えられる立派な建物ですよ。ですから、つくるなっていうことは一言も言ったことはないし、つくる以上、やっぱり住民の声をよく聞いて、財政計画もきちっと立てて、時間をかけて積み立てて、そして建てるべきだと。そして、今、御存じのとおり立派なこの五日市庁舎があって、このように立派な議場がある。この議場の改築だって5000万円かけてやったばかりです。ですから、ここを中心にしながら、そして、また秋川庁舎を改築してですね、一定の市民の利便性にかなった建物にして、将来時間をかけて総合庁舎をつくると、こういう方向でやるべきじゃないかなというふうに思うんですがね。市長、いかがですか、その点について。 158: ◯市長(田中雅夫君) 先ほど来、部長の答弁にもありましたとおり、合併して5年以内だったらば、地域総合整備事業債という有利な国からの助成の制度があるわけですね。これについては、いろいろと論議されてまいりましたけれども、じゃあ、それが使えなくなったら一体どうするかと。先送りして、ゆっくりゆっくり構えていったら、これはもう期限つきですから使えなくなってしまうんですね。そうすると、合併した得点というものが、ここで逃してしまうことになります。そういう点もございますので、別に私が焦って、どうしても頑張ってつくるんだじゃなくて、せっかく合併して誕生したあきる野市に、しかも秋川市時代に35億円近い基金も積んできたと。そして、その上に地総債を有利に使っていけば自己財源の持ち出しが非常に少なくて済むと。最初の登壇の質問の中にもございました。場所だとか、いろいろな点もございましたが、それは過去2年間で、いろいろと意見交換をして、ようやく今の秋川庁舎の所に落ちついたわけなんですね。そのかわりに、この五日市庁舎は、それと抱き合わせて有効に使えという条件つきでございますけれども、まあ、そんなこんなございましてですね、私も考えたあげくに、やはり今が絶好のチャンスであると、こういうふうに結論づけた次第でございます。まあ、いろいろ松平さんの立場で御意見もあるのはわかりますけれども、どうかこの際はひとつ私ども執行部に御理解を賜りたいと、このように念願します。絶対に華美なものには走りません。それから、機能を重視します。省エネでできる限りランニングコストも低くするように細心の注意を払って取り組んでまいりますので、ひとつよろしく御理解をお願いしたいと思います。以上です。 159: ◯21番(松平重幸君) これは別に私は日本共産党だからという立場でこだわっているんではなくて、非常に常識的な立場で話しているつもりなんですね。  例えば、こういうこともあったんです。安田市長が言いました、日本共産党の市議団に。「総合スポーツセンターをつくれば、市長の名は上がるが、それで財政破綻させたのでは仕方がない。そんな事態になれば、この市には共産党員市長が生まれてしまう。」これは最後のところは冗談も含めた言葉だと思いますが、それで、「共産党だけが市の財政問題を真っ正面から責任を持って考えてくれる。ありがたいと思うと。」こういうことまで市議団の前で述べたんです。だから、私たちが言っていることは非常に常識的なことを言っているんですね。やはり市民の声を聞いて、その上に立っていろいろなことを考えてみてもね、いろいろ無理がある。例えば、地総債という問題があります。しかし、それは基準財政需要額に算入されるというだけで、丸ごとその金が来るということではありません。現に91年の予算編成過程で交付税の減額が地方財政の好転を理由になされております。そして全体として5000億円を特例減額してしまったんですね。1992年は8900億円の特例減額。93年度は4000億円の特例減額。そういうふうに交付税を減らしてしまっているんです。だから、この事業債がそのまま60%が算入されて、それがそのまま来るというふうには到底言い切れない。過去の事実から押してね、そういうふうに思うんです。そういうことで私たちは、その心配をもとに非常に将来のあきる野市の財政運営に困難をもたらすんじゃないかという、こういう立場で話しているわけです。  さらに、建てたあと、やはりランニングコストというのが問題になるんですね。これは昭島市の方、また東久留米市の方から聞きましたけれども、あれだけ住民の声を聞いて一生懸命つくったけれど、そして市も知恵を絞ってつくったけれど、いろいろランニングコストの問題で、今、深刻な問題になっていると。御存じのように、今、どこの庁舎視察しても吹き抜け、もちろん吹き抜けだからといって非常に費用がかかるという断定はできませんけれども、中にはいろいろな努力をして、できるだけランニングコストを少なくするというような富山市の経験なんかもちらっと聞いたことがあります。しかし、やはり何億というランニングコストがかかるんですよ。いわゆる富山市の中にある市庁舎、これはそういう点では非常に悩んでいる。3億円が毎年必ず出ていく。高山市の場合には、これは大変苦労して、一定のランニングコストを減らす上で、いわゆる高山市独自の気候、天候、それを配慮していろいろやっているという、こういうことも教わりました。今、市が進めようとしているこの庁舎、もし仮にですよ、仮に、もし建ててしまったとすれば、どのくらいのランニングコストを見込んでいるんですか。 160: ◯企画財政部長(小林嘉美君) 現在、基本設計ですか、これを進めておる段階でございます。この基本設計がですね、済んだ暁にはですね、ランニングコスト、こういったものははっきりとした数値は出てくると、こういう形では理解しておりますけれども、今の段階では、なるべくあきる野市の要するに気候風土ですか、そういったものも利用した中でですね、省エネを徹底して図ろうと、こういう考え方で進んでございます。今、私の方でですね、このくらいだろうという形で数字を申し上げるのがいいかどうか、ちょっとわかりませんので、とりあえず基本設計が済めばですね、そういった数字についてはですね、すべて明らかになってくると、こういう形では理解をしております。  それから、先ほど地総債等のですね、お話が出ましたけれども、現に、今ですね、地方交付税に算入されている起債の部分ですね、単純に言うとまちづくり債だとか、減収補てん債だとか、そういった交付税にはね返るものですね、そういったものが現に需要額の中に、約6億数千万円が算入をされているのが事実でございます。 161: ◯21番(松平重幸君) ランニングコストについては、部長はどうも答えかねているので、市長、概算でいいですから、どのくらいになるか。ごく概算で結構です。 162: ◯市長(田中雅夫君) ただいま部長が答えたとおりでして、今、基本設計に入っているところでございます。  そこで、先般、設計事務所の方が見えたときに、とにかく維持管理費、これだけは最低に、ほかのと比較しても恥ずかしくないようにうんと押さえてほしいと、よく頼みました。そういうことでして、現時点では幾らかと言われましても、まだ今、設計の段階ですから、ちょっと答えられません。
    163: ◯21番(松平重幸君) これは最近建てた昭島市でも東久留米市でも大変悩んでいるというふうに、もう建てた直後からいろいろ問題が出ているというふうに聞いてます。ですから、この庁舎建設というのは、それ一つとってみても、本当に十分時間をかけて検討しなければならない問題です。  それで、時間の制約もあるので、少し論点を変えまして、この庁舎問題はいろいろ今まで揺れ動いてきました。秋川市時代にもですね、臼井市長の秋川庁舎建設問題についてね、合併の話があるにもかかわらず庁舎をつくるという提起に対して、これはもう二つの庁舎になってしまってどうするんだという論議にもなった経過もありますが、そこで市長、非常にまず端的なんですがね、今度のね、庁舎建設を進める、この一番、今進めなければならないという理由を簡潔に述べてください。 164: ◯市長(田中雅夫君) 先ほど来申し上げておりますとおり、地域総合整備事業債、これの充当を図りたいということでございます。 165: ◯21番(松平重幸君) それは財政問題でも問題だと思うんですけれどもね、今、どうしても新庁舎をつくらなければならないという、そういう市としての差し迫った理由、ここを知りたいんです。 166: ◯企画財政部長(小林嘉美君) 先ほど、私、最初の答弁で申し上げましたとおり、行政効率、こういったものが非常に悪いということでですね、やはり一つの本庁舎ですか、そういったものをつくり、そこの中でですね、じっくり新市のまちづくりを行いたい、こういうことでございます。 167: ◯21番(松平重幸君) やっぱり庁舎問題について変わっているんでね、市の見解が。合併前のときに住民に説明してきたことと変わっているんです。それで、合併前に市長も、また臼井市長も先頭に立って住民に説明してきた、この「秋川・五日市新時代」、これ全戸配布されています。ここに庁舎の問題について書いてあること、市長、記憶してありますか。みずからこのことで説明したと思うんですが。 168: ◯市長(田中雅夫君) 大部前の話なので、ちょっと、今、暗記はしてございません。 169: ◯21番(松平重幸君) 前の話で確かに忘れることもあるんですけれども、これ大変重要なことですよね、合併した後に庁舎はどうなるのということを住民に説明してきたわけですから。これを読んでみますと、こう書いてあるんです。これは市長が住民に公約した内容ですね。「また、新しい庁舎をつくる場合は、現在の秋川市役所、五日市町役場の位置にはこだわりません。地域全体から見た利便性などを踏まえて市役所の位置を検討します。」と、こういうふうに言っているんですね。今、私がその前に質問したことについては、この利便性ということも全然出てこない。ただ、ばらばらにあるから、これを一つにしたいというだけですね。だから、これは合併前に住民に説明してきた内容とやっばり今の市の考えが変わってきちゃっているんですね。この説明はどうなんですか、これは、もう文章になっているからはっきりしている内容なんですよ。 170: ◯市長(田中雅夫君) 合併、平成7年の9月1日にいたしまして、それから庁舎の建設場所についてはいろいろと議論してまいりまして、結局落ちついたのが二宮 350番地という結論に至った次第でございます。 171: ◯21番(松平重幸君) そういうことを聞いているんじゃなくて、今、市の考えは、非常に行政を進めていく上で非効率だと。やはり総合的な庁舎が必要だと、こういうふうにたしか答えたと思うんですよね。ところが、合併前に臼井市長も、当時田中町長もですね、説明会でこういうふうに説明してきたんですよ。庁舎についてはこだわりませんと、五日市町とか秋川市。同時に、増戸周辺の話もされていました。そして、何よりもここでは、非効率だからじゃなくて、住民の利便性を唯一に考えた庁舎建設を進めていきたい、こういうふうに言っているんですね。あきる野市は大変広大です。そして、秋川庁舎といえば、どっちかと言ったらば東にものすごく偏っていますよね。これが果して利便性ということになるんでしょうか。その辺どうですか。 172: ◯企画財政部長(小林嘉美君) 庁舎の位置の決定につきましては、先ほどから御答弁申し上げておりますとおり、庁舎が必要だよというのは、これは御理解いただけているのかなという形では考えております。それから、地総債を使うには、要するに合併後5年以内ですよというのが一つの条件がありますと。それから、例えば、この機を逃したら、まず庁舎はなかなか難しいのかなと、こういう問題もあろうかなと思います。そういう中でですね、新たにですね、例えば土地を取得をしたり、また、そういうことをするというのは、なかなか時間的な制約もあります。そういった意味ではですね、やはりいろいろな議論の中で、現在の二宮 350番地に集約されるという形では理解はしております。 173: ◯21番(松平重幸君) やっぱりね、合併前に住民に利便性を中心にして庁舎を建てると言ったことがね、今、市の考えはそうじゃなくて、とにかく効率よく業務を進めていく上でというふうになっているんですね。だから、これはね、利便性というのは、市民がすごく切実に感じるところなんです。場所をどこにつくるか。合併のときだって一番論議になったでしょ。庁舎をどこにつくるかということが。だから、そういう点でも、この点で大きな変更があるんですね。住民との関係では。だから、これはね、ちょっとやっぱり重要な問題だと思うんですよね。だから、利便性の問題でね、考えていくと、確かに当時は増戸周辺という話がありました。ところが、それはやっぱり合併ということもあったし、やはり合併するからには、合併市の中心地につくるというのが一番望ましいと、こういうふうに思われたからそうしたと思うんですけれどもね、しかし、合併終わったら、また秋川庁舎となればね、五日市住民はどうなんですか。合併するため、何かワンステップ踏まれて、結局は吸収合併と同じになっちゃったじゃないかと、庁舎は向こうへ持っていかれちゃって。こういう感じがもたれていると思うんですが、その点どういうふうに思ってますか。(「しっかりしたことをきちっと言えよ。」と発言する者あり) 174: ◯議長(田中雅光君) 助役。          〔 助役  渡辺三省君  登壇 〕 175: ◯助役(渡辺三省君) この2年ちょっとの間に、そういったことすべて議会でも議論して、そして今日の、さっき市長もお話があった点、また部長がお話があったとおり基本設計に、今、とりかかっているところでございます。そういうことで、利便性については、そういうことも全部含めて随分議論して、向こうへつくった場合、この五日市庁舎の利用、そういったものを含めてですね、市民に不便をかけないように、そういう形で位置づけもこの2年間かけてやったわけでございます。もうとにかくそういう位置づけの中での基本設計に入っておりますので、これからは市民検討会議でも先日やりましたけれども、基本設計の中で、我々の市民の意見を、検討委員会の意見ですね、そういったものもどんどん言っていただきまして、よりよいものをつくっていくという段階でございます。これからもぜひ御協力いただきたいと思います。 176: ◯21番(松平重幸君) 今まで、もう大分私の時間も迫ってきたんですが、いろいろな角度からいろいろ質問したんだけれども、本当に胸に落ちる回答はありません。やはり、今、市民が一番不信に思っているのは、この財政危機の中でね、さらにそれに加えて税収の減収という、こういうことが見込まれる中で、何で住民の声も十分聞かないでね、こういう庁舎をつくるのかということなんです。もう質問しても回答はわかっているので要望しておきます。ぜひアンケートをとるなり、地域説明会を開くなり、そういうふうにして、住民にちゃんと話をして住民の意見を聞いてください。安田市長は、基本設計終わっているにもかかわらずそれを延ばしたんです。これでは住民に被害を与える。設計は終わっているけれども、これは延ばしましょうと延ばしたんです。まだまだ時間はあります。ぜひこのことをですね、あきる野市の将来を憂う私たち市民として、心からそのことを強く訴えて要望しておきます。  それでは、次にバスの問題です。  先ほどの質問の回答で、市の方も多摩市に調査に行った、大変いいことだと思います。私も実は調査に行ってきたんです。そしたら、あそこは、担当参事御存じのとおり永山駅から2路線ですか、走らせて、まだそんなに日にはたってないんですが、それでも好評なんですね。大変喜ばれている。多摩市自体が造成も含めて、急にあのまちづくりが行われたために、数々の歪んだ、またひずみが出た中で、ずっと前から要望があって、それを、今度、多摩市で実現して大変喜ばれているんです。  あきる野市の場合もですね、確かに担当参事答えられた道路の問題ありますけれども、ミニバスならばですね、そんなに、もちろん道路の拡幅やっていただくんですけれども、十分、あきる野市の諸施設や、また駅と結んでね、市民が喜ぶこういう循環バスができるはずなんですね。  きのうラジオで聞きましたら、今度、千葉県の八千代市ですか、八千代市でもきのうから始めたという、こういうニュースも聞きました。今、全国の趨勢なんですね、ミニバスないしは循環バスの運行というのはね。  それで、市長も、私は正確に議事録見ましたら、「検討する」、「研究させてほしい」ということを、9月、12月、こういうふうに答えられて、私も市民にその答えを返してね、市民からも喜ばれているんです。そして、先ほど示した声にも、この間もちょっと言いましたが、合併前にも、ちゃんとこういうバスを走らせますよという絵まで書いてあるんです。シャトルバスってね。ですから、ぜひこれね、市民が本当に待ち望んでいるんですが、市長どうでしょうか、この点について、ぜひ回答をお願いしたいんですが。 177: ◯市長(田中雅夫君) 多摩市におきましても、それから武蔵野市にしましても、インフラ整備は本当に進んでおります。あきる野市は、まだまだこれから道路も手がけていかなければならないということでして、ミニバスについての必要性といいますか、今、行政の一つの流行といいますか、そういうことはよくわかるんですが、今申し上げましたとおり道路状況その他を勘案しますと、まだまだよく調査、研究していかないとならない部分がございますので、先ほど部長が答えたとおりでございまして、そういった、今、実際にもうミニバス運行している所とですね、よくまた詰めて、そして研究をしてまいりたいと、こういうところでございます。 178: ◯21番(松平重幸君) 武蔵野市は東町という所をずっと循環バスをつくって、これが大変好評で、今度また路線をふやすというふうに言っていますね。だから、やった所では必ず喜ばれて、そして、市民からもっと路線の増なんか望まれているわけですね。  先ほど多摩市まで研究に行かれたということは、本当に、行政がそういうことをやるということは、僕は非常にすばらしいと思います。行政自体がいろいろ研究してもらう。僕らもいろいろ調査に行っていますけれども、そういうことによって市民の願いを実現する。これが本当の市政のあり方だと思うんですね。そういう意味で、これからいろいろね、多方面にわたってミニバスについて研究をしていただいて、できるだけ早い時期にね、これを実施していただくということを強く要望して、もう時間も過ぎているみたいなんで私の発言終わります。 179: ◯議長(田中雅光君) 松平重幸君の質問が終わりました。  次の質問者、12番目、岸峰元春君どうぞ。          〔 11番  岸峰元春君  登壇 〕 180: ◯11番(岸峰元春君) 私、11番、自民クラブの岸峰元春です。  すいすいプラン 100カ所のうち、二宮南分交差点改良工事について、まずお尋ねいたします。  御案内のとおり多摩地区の交通渋滞を解消するため、東京都はすいすいプラン 100カ所と銘打って事業を進めているが、当あきる野市としては、小川交差点、丸中さん前の交差点に続き、3カ所目であるが、二宮のまちとしたら、都市計画税はイの一番にお支払いしていながら、約70年ぶりの大工事であります。住民全体が、関心を持って見つめている。特に第1期工事分については、関係者の人々はものすごく注目している。既に、あきる野市としては、五日市から原店間、睦橋から西方向にかけて工事を行い、手慣れたものと思われるが、先に触れたように、二宮としては約70年大工事がなかったため、二宮市民の不安は募るばかりであります。今のように車社会になり交通渋滞や交通事故が毎日発生している状態では、すいすいプランに反対することはできないが、いよいよ自分の家が引っかかり、そこに住めなくなってくるようでは、人ごとではなくなってきます。また、二宮まちづくり協議会も絡んできて、ますます複雑になってきております。まちづくり協議会としても、南通り地区の一部が交通混乱地区として浮上し、まちづくりの話が前に進むことができず、五日市街道の北側に話を移せば、先の話の道路が姿・形が見えないのに、なぜ、ここで北分について話題になってくるのか等の意見もあり、早急に公図混乱地区を解消し、正常に戻すと同時に、すいすいプランとどのようにしてマッチングしていくか、西多摩建設事務所としては、すいすいプランの件については、用地説明会後、買収及び家屋等の調査の最後に入ってきた。住民の一部から西多摩建設事務所が本当に住民の面倒を見てくれるのか。また、どこまでが市当局なのかも不安材料の一つである。  そこで、次の問題についてお伺いをいたします。  西多摩建設事務所では、二宮まちづくりとすいすいプランとの関係をどのように考えているのか。また、あきる野市としては、今後、二宮まちづくりの中にすいすいプランをどのように取り入れていくのかお尋ねいたします。  2)として、用地買収後、道路が、また歩道がすばらしくなっても、二宮に住宅がつくれず、改良された道路を利用できないようであれば、市としてもそれに見合う代替地を補償してくれるか。また、工事に間に合うのか、その辺のところもお尋ねいたします。  3)残地の買収は行わない。しかし、一定額の補償はする。残地は隣接地の方に買ってもらえるよう西建では努力すると言っているが、非常に不安が残ります。そのようなときにポケットパーク等の利用のため、市が買い取り市民サービスをする意思がおありでしょうか。 (2)番として、秋3・3・9号線について質問いたします。  秋3・3・9号線は、二宮、平沢分については、具体的に話が進み、用地測量から買収へと作業が進行中であり、平沢地区では早くも住宅及び店舗兼住宅の建てかえ工事を進めている人が出てきました。  そこで、次の項目について御質問いたします。  1)平井川をまたぐ橋の建設はどうなっているのか。いつごろから具体的な話になり、いつごろ完成する予定でしょうか。  2)番として、高瀬地区の開発の話もうまくいっていると思うが、何年ごろまでに具体的になり、何年ごろには全体が完成する見通しかお尋ねをいたします。  これで、私の登壇での質問を終わらせていただきます。 181: ◯議長(田中雅光君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。都市開発部長。        〔 都市開発部長  吉野俊郎君  登壇 〕 182: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) (1)すいすいプラン 100カ所のうち、二宮南分交差点改良工事について、(2)秋3・3・9号線について、について御答弁させていただきます。  まず、(1)の1)でございます。  二宮地区のまちづくりにつきましては、地元でまちづくり協議会を組織し、市は事務局として参画し、地元主導による検討を進めております。  東京都西多摩建設事務所では、地域のまちづくり計画を十分承知しており、尊重して事業に取り組んでいただいておりますが、現在、すいすいぷらんの事業が一部先行している現状となっております。  市といたしましては、地区のまちづくりを進める上で、すいすいプランの事業路線である主地7号線は、地区の中央を東西に走る骨格道路であり、まちづくりの中心となる重要な道路であると認識しております。  したがいまして、一日も早く計画を定め、東京都に対して二宮地区まちづくりの計画の反映を行っていくことが急務であると考えておりますので、地元まちづくり協議会でのさらなる活動を期待し、地権者の方々の理解が得られるよう市としても協力していきたいと考えております。  続きまして、2)と3)でございますが、関連がございますので、一括して答弁させていただきます。  道路買収事業では、土地区画整理事業と異なり必然的に残地が残ってしまう欠点があります。道路拡幅に御協力いただいた方が地区内に住めないことが物理的にあり、御質問のようなことにもなりかねませんが、一方では、地権者に御協力いただくことにより新しい道路がつくられ、多くの方々の利便性が向上いたします。  買収に当たっては、原則として拡幅の予定地以外は買収いたしません。したがいまして、地権者の方には残地の中で再建計画を建てていただきます。  しかし、残地での再建ができないこともあります。この場合には、代替地での再建をしていただくことになります。代替地は、原則として本人が探すことになっておりますが、事業主である東京都を初め、市といたしましても、代替地の相談については応じ、地権者の希望にできるだけかなうよう努力してまいりたいと考えております。  続きまして、4)の残地の関係でございます。  残地をポケットパーク等として市が買収することについてですが、東京都では、残地につきましては、土地の形状等により金銭で補償を行う場合がありますが、原則として買収は行っておりません。  また、市といたしましても、残地についての見解は、東京都と同様に原則として買収は行っておりません。しかしながら、本地区には二宮のまちづくりが進められており、まちづくり計画の中で地区施設として位置づけられれば、今後、検討していきたいと考えております。  続きまして、(2)の秋3・3・9号線についてでございます。これも関連がございますので、1)、2)一括して御答弁させていただきます。  高瀬地区と平沢・二宮地区にかかる橋の建設時期と道路の築造時期ですが、東京都では両地区の用地買収の進捗状況を勘案し、今後、施工時期を明らかにすると聞いております。  全体の完成の見通しですが、前期整備予定路線の期限である平成17年度の間に整備が図られるものと聞いております。  市といたしましても、市内に不足している南北の幹線道路であり、早期実現に向けて東京都に対し、積極的に働きかけてまいりたいと考えております。  以上でございます。 183: ◯議長(田中雅光君) 答弁が終わりました。  ここで休憩といたします。再開は、おおむね4時35分といたします。                         午後4時24分  休憩       ────────── ◇ ──────────                         午後4時36分  再開 184: ◯議長(田中雅光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ここであらかじめ会議時間の延長をしておきます。  再質問をどうぞ。岸峰元春君。 185: ◯11番(岸峰元春君) ただいまの答弁で、土地がなくなってしまう、また残地が少なく家がつくれない等の地権者の希望にできるだけかなうよう努力する、と言っているが、現在、市として二宮周辺に市有地があるのか、また、現在、そのような物件があり、話が進行中のものがあるのか、まずはお尋ねいたします。 186: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 二宮地区というふうに限定いたしますと、非常に数は少ないんではないかと思っております。例えば、玉見ケ崎地区でありますとか、そういう所になりますと、土地開発公社の方で持っている土地もあったりいたします。  それから、まちづくり協議会の中でも、地区の中に土地をお持ちの方からまちづくりを進める上で代替地等が必要であろうから、そういう場合には協力してもいいよ、というふうなお話はいただいておりますが、確定的な話ではないわけでございます。私ども事務方といたしまして、二宮のまちづくりを進める上では、大きな事業が入ってまいりますので、できるだけ代替地を地区内に確保いたし、そういう代替地を御利用いただければというふうなことも考えております。今後、事業が具体化いたしますれば、そういうふうな代替等の問題につきましても、真剣に取り組んでいきたいというふうに考えています。 187: ◯11番(岸峰元春君) 確かに二宮周辺には難しいことかもしれませんけれども、特に今回のすいすいプランの地権者の方々は、二宮で生まれ、二宮で育っている方がほとんどであります。なもんで、できる限りあまり遠くでなく二宮という名前のつく周りへお住みになるのが一番の妥当だろうと、こんなふうに考えておりますので、よろしく御努力の方をお願い申し上げます。  それと2)番目として、残地のポケットパーク等の利用についてお尋ねいたします。  残地は形状に関係なく買収は行っていないとの答弁ですが、まちづくり協議会の計画の中で、地区施設として位置づけられれば、今後、検討していきたいと、先ほど言っておられますが、そのようなことで、よくよくと考えてみますと、まちづくりと道路づくりとの力関係で何とかなるのかなと。こんなふうにも解釈できるんですけれども、もし、そうであるとするならば、二宮住民が一生懸命力を合わせてポケットパーク等の建設に向けて力を入れていきたいなと、こんなふうに考えますが、いかがなものでしょうか。 188: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 決して力ずくではないと思います。そういう中で、二宮のまちづくりが進んでいるわけでございます。その中でも特に主地7号線・五日市街道は幹線道路でございます。また、その幹線道路沿いに昔から商店街が形成されているわけでございます。やはり、昨今の経済状況あるいは車等の利用の問題がございますけれども、やはり商店街を育成するという意味、あるいは地区にお住まいの方々の潤い・安らぎ等考えますれば、やはりまちづくりの中で区画整理とは違いますので、公園の設置も必要ではないかと思います。そういう意味でまちづくり計画の中でポケットパーク、ミニパーク等の計画がなされれば、それらについて前向きに取り組んでいきたい、いうふうに考えているところでございます。 189: ◯11番(岸峰元春君) だんだん話が具体的になっていくんですけれども、地元商店街としては非常に心配なことがたくさんあります、ということで、2、3例を挙げさせていただきますと、地元の要望をどの辺まで西建は聞いてくれるのか。例えば、歩道のカラー舗装とか、歩道の切り下げ幅って言うんですか、長さって言うんですか、いわゆる車が楽に出入りできる、または大型車両が出入りできるような長さですか、幅ですか、を切りかえてくれるのか。または、道路照明灯の形状をただ丸い水銀灯でなしにですね、何か格好のいいものにしてくれるのか。または街路樹についてもね、やれイチョウだ、欅だ、ありふれた街路樹でなしに、二千年昔から人間が住みついている二宮のまちらしい何か街路樹を選ぶことができるのかできないのか、お尋ねいたします。 190: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) ただいま4点ほど具体の話が出ました。  まず、切り下げ関係ですが、これは都道の基準がございますので、基準の中での対応になろうかと思います。  それから、カラー歩道、昨今、都道でもインターロッキングブロック等の舗装をしていただいておりますけれども、これらについては、今後、まちづくりの中で取り組んでいくのがよろしいんではないかと思ってます。  あわせて街路樹でございますが、街路樹につきましても樹種選定等の問題も出てまいるかと思います。こういうふうなものについては、やはりまちづくり協議会の中で検討いたし、都の方に要望する事項ではないかというふうに認識しております。  それから、照明灯でございますが、通常、都道の照明灯につきましては、いわゆる電柱に共架する方式がほとんどでございます。ただいま議員さんからのお話がございました照明灯でも、いわゆる装飾灯のようなものをお話なさったかなというふうに思います。装飾灯のようなものですと、やはり商店街として取り組むべき部分があろうかと思います。いわゆる都市美事業でありますとか、商店街近代化事業でありますとか、そういうふうな事業が重なってこないと道路改修だけでできるものではないんではなかろうかと、そういうふうな装飾灯というふうなことになりますれば、やはりまちづくりと道路の改修と、それからいわゆる商店街振興と三つのものを重ねながら検討するのがよろしいんではないかというふうに考えております。 191: ◯11番(岸峰元春君) 非常に吉野部長の優等生のような答弁で、再質問が非常にやりにくくなってしまったような感じでありますんで、ひとつ矛先を変えまして、二宮南通り地区の公図混乱地区の解消について質問させていただきます。  この公図混乱地区を解消するために、どのような手法をもって作業を進めているのか。また、いつごろから具体的な作業の話になってくるのか、その辺をお伺いいたします。 192: ◯議長(田中雅光君) 建設部長。          〔 建設部長  宮崎右司君  登壇 〕 193: ◯建設部長(宮崎右司君) お答えいたします。  御指摘の場所につきましては、前田耕地という昔水田のあった部分でございまして、そういう面では二宮のまちづくりの初期のまちづくりをされた場所だということのようでございます。  その場所につきましては、国土調査法に基づきまして、一筆調査を昭和40年代、かなり昔の話ですが、一筆調査に入ったところでございますが、公図と現況があまりにも相違がございまして断念した地域と聞いております。しかしながら、最近、地権者の皆様から市に対しまして、何とか市で再調査をお願いしたいという要望書も来ておりますので、二宮のまちづくりで道路も拡幅しなければなりませんし、これを調査するにはですね、まず現況の重ね図ですね、公図と現況の地形がどうなっているのか、これをつくってですね、それに基づいて法務局の方とどういう手法でやったら登記ができるのか。非常にですね、聞くところによりますと、地権者の方が1名でも文句を言ってですね、同意が得られないと、その方法は不可能だと。非常に難しい課題でございます。とにかく全員の方が、無条件で「この方法でいいよ」と言わない限り、登記ができないという非常に厳しい条件のようでございます。  したがいまして、担当部といたしましては、これから地権者の皆様に御理解と御協力をいただきながら、できればなるべく早い時期に測量のですね、調査に入りたいなと考えております。 194: ◯11番(岸峰元春君) ただいまのお話でね、公図混乱地区で1人でも合意できない人がいるとうまくないと、いう話だと、もうやる前から、みんなこれでよろしいですねと、文句言いませんねっていう確約が取れないと始まらないというふうに私は解釈したんですけれども、それだと、また非常に危険な話で、何がなんだかわからないうちに白紙に判こを押しておいて、あと測量してくれと、いうようなお話になるような気がするんですけれども、いかがなもんでしょうかね。 195: ◯建設部長(宮崎右司君) お答えいたします。  そうでなくてですね、私の答弁がちょっとまずかったのかわかりませんが、まず調査を先にしたいということでございます。と言いますのは、公図と現況が一致している場所もあるだろうし、全く全然、縦横の土地の形態が逆になっているような所もあるでしょうし、一応、調査をさせていただきまして、法務局の方と、これを解消するにはどうしたらいいかということを持っていきませんと、最終的には登記間の判断が大きな影響を及ぼすものですから、そういうふうにしたいということでございます。 196: ◯11番(岸峰元春君) ちょいと矛先を変えさせていただきまして、二宮南分という交差点が約1年ぐらい前に突然あらわれました。面食らっているのは近所の人々で、二宮南分という名前がどこから出てきたのか。また、どなたが確認してそういう名前になったのか、今、どういうふうになっているのか、その辺のところをお聞かせ願いたいと思います。 197: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 二宮には昔から北分、南分という地名というか、通称あるいは小字的な使い方をしたものがあると思います。その南分というのが、いわゆる読みとしてみなみわけというふうになったのではないかと。これをどなたが確認したかについては、ちょっと定かではありませんが、私、二宮に住んでおりますので、多分、北分、南分がそういうふうな読み方になったのではないかというふうに考えております。 198: ◯11番(岸峰元春君) どうもね、私も約62年間住んでいましてね、南だとか北だとかという話は、あまり聞いてなかったんですね。二宮という所は宿場町なものですから、上宿だとか、上本宿だとか、下宿だとか、下本宿だとか、全部「宿」という名前がつくんですね。それでね、南分で分けられちゃうとね、みんな自分でもわからないんですね。住んでいる人が、何でここが南分、どこから分かれているんだろうというような感じでね、非常に迷惑していることも確かなんです。  聞くところによると、二宮の町内会長さんが申し出て、あそこの信号機の名前を変えてくれと、こんなふうな要望も出ているそうです。その信号のすぐ角にですね、今度、福生警察署の駐在所ができるというお話を伺ってますが、その駐在所がそもそも何ていう名前がつくのかね、また二宮南分じゃ困っちゃうんでね。それとどんな規模の物が。平屋なのか、5階なのか10階建てなのかね。いわゆる駐在所そのものの全体的なイメージとか、何という駐在所になるのかとか、そのようなお話が聞けるんであれば、ぜひどなたかの御回答をお願いしたいと思います。 199: ◯議長(田中雅光君) 総務部長。         〔 総務部長  荻原 尚君  登壇 〕 200: ◯総務部長(荻原 尚君) 駐在の関係でございますけれども、現在、警視庁で用地を買収いたしまして、今後、建築に入ると、こういうことでございますけれども、その建築につきましては、10年度から始まるかどうか、まだ聞いておりません。
     御質問のですね、名称の問題、これについては、十分福生警察署とですね、協議をしまして、最終的には警視庁決定と、こういうことになるわけでございますけれども、信号機の名称と同じように、地域の方になじむ名称にしなければならないと、こう考えております。前段で信号機の名称の変更、これが町内会長さんから市の方を通じて出されているということになっておりますので、合わせて要請をしてまいりたいと思います。以上でございます。 201: ◯11番(岸峰元春君) ただいま部長の答弁で何とかしましょうというお話ですから結構ですけれども、信号機だとか、やれ何だとかいう地名の話がですね、それこそ 180度ころっと変わったような名前がつけられちゃうとですね、非常に面食らう部分が多いので、ぜひひとつそのようなときにはですね、町内会長さんなり何なりとよく御相談をなさっていただいて、つけていただきたいと、こんなふうにお願いしておきます。  それから、秋3・3・9号線についてお尋ねいたします。  秋3・3・9号線は、先ほどの答弁で平成17年完成との答弁でございましたが、第2次道路整備計画の事業として位置づけて事業が今後推進されていくのかどうかをお伺いいたします。 202: ◯都市開発部長(吉野俊郎君) 先ほども申し上げましたが、平成8年に都の方で定めてあります前期整備路線に、この3・3・9号線が位置づけられているわけでございます。この前期整備路線というのは、先ほど申し上げましたが8年から17年の間に事業着手あるいは完了する路線というふうな位置づけでございます。ですから、あくまでも枠として前期予定路線に入ったということでございまして、願わくば、私どもは、先ほども申し上げましたが、南北幹線として不足している軸をですね、できるだけ早期に着手、完了していただきたいということを考えているわけでございます。  したがいまして、主地7号から北側につきましては、東京都でも重要路線という位置づけで真剣に取り組んでいただいているわけでございますけれども、私どもでも市長先頭に、できるだけ早くこれが開通するよう、東京都西多摩建設事務所にもお願いをいたしているところでございます。ぜひまた御協力をいただきまして、できるだけ早くこれが開通いたしますように、よろしくお願いしたいと思っております。 203: ◯11番(岸峰元春君) ごちゃごちゃ言ってもしようがないんで、あと田中市長にお伺いしたいと思います。  二宮では、とにかくイの一番から都市計画税を払っていて、約70年間手がつけられなかった。その銭は、多分、秋川駅の周りだとか、どこかへ振り向けられて開発が進んでいるものと思われますが、ここで初めて二宮にも手がついてきたんで、ひとつ二宮のすいすいプランとまちづくり、それと3・3・9号線の橋を渡ってその先までというのをですね、市長が先頭になって引っ張っていただいて、一日も早く素晴らしいものに完成していただきたい、こんなふうなお願いで、きょうも傍聴者の人がいっぱい来ておりますので、ぜひ気持ちのいい御返事を聞いて、私の最後の質問にさせていただきます。 204: ◯11番(岸峰元春君) 市長。          〔 市長  田中雅夫君  登壇 〕 205: ◯市長(田中雅夫君) ただいま二宮のまちづくりということで、すいすいプランあるいは3・3・9号線を挙げられていろいろと御質問いただいたわけでございます。  こういったまちづくりとか道路の拡幅、こういったものには、やっぱり地元の土地の所有者が御協力いただけなければどうにも進まないと。それで、今の3・3・9号線にしましても、すいすいすプランにしても、私どもはもちろん市の行政として積極的に取り組みながら、これは都道でございますから、都市計画道路もありますけれども、東京都の西多摩建設事務所とも連携を取っていかなければならないと。  それからまた、特に3・3・9号線の問題になりますと、いろいろな立場の市民がおられまして、今、いろいろな交渉しているわけですけれども、非常に難しさを感じているのが実情でございます。でも、せっかく今、西多摩建設事務所も乗り気でございますから、あと地元の地権者の皆さんとよく接点を見つけて、そして協力をいただける方向へでね、全力で取り組んでまいりたいと、こういうふうに考えております。  まあ、地元の議員さんにもいろいろとお力添えをいただかなければなりません。議会で御発言していただくのは本当に参考になっていいんですけれども、やっぱり議場で発言だけじゃなくて、地元の取りまとめもひとつお力添えもいただければ、職員も気が強くなるわけですから、今後とも、ともに進んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 206: ◯11番(岸峰元春君) どうもまことに心強い御答弁ありがとうございました。私も一生懸命この件についてはやらせていただきますんで、市長もその気になって、鉢巻き、またふんどしを締め直してですね、よろしく御協力のほどお願いして私の質問を終わります。ありがとうございました。 207: ◯議長(田中雅光君) 岸峰元春君の質問が終わりました。  次の質問者、13番目、中嶋昭七君どうぞ。          〔 5番  中嶋昭七君  登壇 〕 208: ◯5番(中嶋昭七君) 自席番号5番、中嶋でございます。お疲れのところ大変恐縮でございます。今しばらく御協力のほどお願い申し上げます。  では早速質問に入らさせていただきます。  循環型ごみ処理システム構築についての質問をさせていただきます。  我が国のごみ問題は、ゴミ焼却場の建設あるいは最終処分場の建設には、いろいろと問題が生じております。その要因としては、人間社会において、その生活が循環性の物質によって営まれている限りはこの問題は発生いたしません。  ごみ問題が発生するのは、物質循環が妨げられたり、非循環性の物質、例えば、地下資源のような物が人間生活に大量に使用されるからであって、このような物質は不滅であり、これが循環しないと自然界に蓄積し、人間に悪影響を及ぼすようになります。  ちなみに発展途上国のバングラデシュなどでは、ごみ問題というのは、ほとんど存在いたしません。家畜のふんは乾燥して燃料がわりに使ったりされております。そして、プラスチックなどは多少壊れていても貴重品ですから大切に使うということがされておるわけでございます。壊れたラジオなども手間暇かけて、そして修理するということが行われているわけでございます。  しかし、日本では家畜のふんは産業廃棄物であり、プラスチック製品はあふれるほどあり、しかも安いからどんどん使い捨てされております。壊れたラジオなどは修理され使われることは滅多にありません。高い人件費のため、個別の修理費の方が同一規格で大量生産される新品よりも高くつくからであって、そのため新品同様の製品が最終処分場に山積みになることになります。  こうしてみると、物が豊富な社会になればなるほど、あるいは、人の価値の物の価値に対する比が大きければ大きくなるほど、このごみ問題というのは激化することがわかります。これがごみ問題の社会的要因であります。  ところで、人類は地下資源を原料として使用し、果てしなく増大する人間の欲望と、それにこたえて果てしなく増大する大量生産、大量消費、大量廃棄という、いわば資源と環境とを過度に浪費する社会システムによって、快適で便利な生活を欲しいままにしてきたと言えます。  このまま資源エネルギーの消費と、それに伴う大量廃棄を続けていけば、いずれ地球は修復不可能なほどに破壊され、人間の生活基盤そのものが破綻してしまうことになりかねません。  廃棄物処理法は、廃棄物処理施設の整備等を通じて生活循環の保全を図るという趣旨でつくられておりますが、廃棄物処理施設は、地元住民にとっては清掃工場からの大気汚染に対する不安、処分場からの地下水汚染への不安等さまざまな事柄が生じております。  次に問題点になっているのが処分場問題であります。  廃棄物は焼却などの中間処理を経て最終的には処分場に処分されております。年々増大する廃棄物のため、限られた国土の中から、年々新たな処分場を確保していかなければなりません。これでは処分場の確保が次第に困難度を増していくのは当然であります。  したがって、多摩地区におきましては、今さら申すまでもなく、東京都及び三多摩地域廃棄物処分組合は二ツ塚第2処分場建設に際しては、流域市町村の理解を得ながら、さまざまな困難を乗り越え、本年1月ようやく供用開始となりました。しかし、従来の方式では埋め立てを続けていったならば、わずか12年で満杯になってしまいます。しかも第3の処分場建設に関しては、過去の経過を踏まえ、恐らく不可能であろうということが大方の見解でございます。  そして、この12年間という埋め立て期間ですが、先日、2月の26日に読売新聞に、このようなものに準じたものが記載されたんですが、16年というような計算がしてありましたけれども、これは東京都が積算の計算を変えたのか、12年が正しいのかひとつ確認をしていただきたいと思います。  東京都は、昨年7月、家庭や企業から出るごみの焼却灰をセメントに変える処理施設を、多摩地区全市町村が共同で建設する提案をいたしました。これを踏まえ、私は昨年9月定例会一般質問にごみ焼却施設から発生するごみ焼却灰セメント化についてのタイトルで質問をいたしました。  内容としては、ごみ焼却灰をセメント化し、循環型リサイクル処理方式を進めることにより、処分場の大幅な延命を図ること、それから、焼却埋め立て方式は、既に行き詰まりかけているということ。セメント化については、環境問題を含めて安全が確認されている。このような事柄を踏まえながら、これからは循環型リサイクル方式で進めていくことが必要であるというような質問をさせていただいた記憶がございます。  そこで、さきの東京都の提案を受け、多摩地区全自治体の首長で構成する多摩地域ごみ減量リサイクル推進会議は、事務局となっている自治調査会に東京都と共同で導入の方向性を検討することを命じ、同じく9月、検討委員会が設立され、調査検討を行ってきたと伺っております。ここで質問をいたします。  1)として、検討委員会の策定された検討結果の内容は、どのようなものであったのかお伺いいたします。  さて、このたび東京都が提案した検討結果は、三多摩将来のごみ行政の方向を占う重要な協議と認識しております。多摩地域ごみ減量リサイクル推進会議は、検討委員会の報告を受けて、事業決定を下すものと予測されます。この決定に基づいて、平成14年新しく施行されるダイオキシン類にかかる指定物質抑制基準に達成できない焼却施設は、このたびの事業決定に沿った方向で整備改善計画を立てられていくものと考えられます。  全国自治体では、焼却施設の建設に関しては、最近開発された溶融化方式あるいは従来の焼却方式によって、焼却灰をセメントに変える施設が開発され、双方の方式に深い関心が寄せられております。  今回、東京都が三多摩自治体に対し積極的な指導のもとに進めているエコセメント化は、全国でも初めての試みであり、全国道府県の関心が寄せられていることが伺えます。この施設を各県単位で1カ所設置することにより、圏域の処理場にとって最終処分場の延命化、あるいは循環型リサイクル方式に移行することができることであるから、問題の解決が図られていくことになります。  しかし、溶融化方式あるいはセメント化双方にともに長所あり、いささかの短所もあります。そこで、私の聞くところによる双方の焼却残渣処理技術の比較評価ということで調べたものがございますが、評価だけ数項目御報告して、後日の参考にしていただければよろしいかと思います。  中間処理性として、これはエコセメントと溶融化方式の比較でございます。  皆さんに申し上げる前に、残渣という言葉が出ますが、焼却残渣というのは、熱処理をして残ったものが残渣でございます。そして、焼成方式というのは、エコセメント化方式ということで理解してください。  それから、飛灰という言葉が出ますが、これは焼却炉の燃焼室の下のロストへ落ちる、その下へ落ちるものが飛灰でございます。飛灰というのは、燃焼室で炎にあおられて煙突の方向へ行く途中でですね、集塵機によって抽出され、またバックフィルターのようなもので取り上げるものが飛灰でございます。こんなことを頭に入れて、ひとつ判断していただきたいと思います。  中間処理性としては、焼成方式は焼却飛灰及び焼却炉形式を問わずすべての焼却残渣を溶融スラグ、飛灰が処理対象物となって得ることから、焼成方式は溶融方式に比べ中間処理性に優れている。それから環境保全性ですね、これはダイオキシン類等大気汚染の発生、抑制ということで調べたものです。  両方式とも高温下での処理のため、ダイオキシン類を含む大気汚染物質の発生には抑制が可能であることから、焼成方式は溶融方式と同様に環境保全が優れているということです。  それから、リサイクル性ですね、有効利用用途と安全性です。  これは、1として、両方式とも生成物、エコセメントと溶融スラグです、生成物は製品として必要な強度を確保できる。2番として、生成物を一般環境中で使用する場合には、土壌環境基準をクリアする必要がある。土壌環境基準を完全にクリアできるのはエコセメントのみである。3番として、焼成溶融飛灰は、処理対象として十分なり得る。焼成飛灰はPb、Cu、これは鉛と銅でございます、産物製造処理により、精錬減量としてのリサイクルが可能となる。4番として、現時点では焼成方式は溶融方式に比べリサイクル性に優れている。  それから、埋め立て空間節減性ですね、減容効果です。  これはエコセメントの確実な販路の確保ができるという前提で評価すれば、焼成方式の方が溶融方式に比べ、最終処分場負荷が少ないことから焼成方式は溶融方式に比べ埋め立て節減性に優れている。  それから、プラントの安定性でございます。  長期間の安定運転は、施設の処理能力に影響する問題である。実機としては3カ月ないし6カ月以上の連続運転が要求されるが、両方ともプラントとしての安定性の確保は可能と判断される。  それから、維持管理性ですが、両方とも大差がないと予想されるということですね。建設費に関しては、建設地代を除きまして、概算のコストはおおむね同額であります。いろいろ金額が書いてありますが省かせていただきます。  それから、概算維持管理費ですが、焼成、エコセメント方式ですね、の維持管理費は、あくまでも1企業の試算であるため、現時点での比較は難しいものの、溶融方式の実績値と比較すると、焼成方式の方が安価であるということが予想されるということですね。ですから、西秋川衛生組合にとりましても、また、こういうものを一応参考にしていただければよろしいかと思います。  次に、廃プラスチック再商品化について進めてまいります。  昨年9月議会において、一般質問で高炉での廃プラスチック利用についてということで質問をいたしました。したがって、パートIIでございます。  通産省は廃プラスチック容器の再商品化を2000年度までに義務づけられております。費用、コスト、技術面での問題から、再商品化の情報がなかなか見えてこない。状況は一体どうなのかということでですね、2)として御質問をいたします。  容器リサイクル法に基づく廃プラスチックの再商品化についての研究開発は、どのような状況にあるのかお伺いいたします。  登壇での質問は以上で終わります。 209: ◯議長(田中雅光君) 登壇による質問が終わりました。  答弁をお願いいたします。環境経済部長。        〔 環境経済部長  野口周雄君  登壇 〕 210: ◯環境経済部長(野口周雄君) 循環型ごみ処理システム構築についての御答弁を申し上げます。  まず1)でございますが、東京都の提案を受けた「多摩地域ごみ減量・リサイクル推進会議」では、平成9年9月16日、東京都清掃局課長級職員4名、市町村清掃所管部課長8名、学識経験者1名及びごみ減量・リサイクル推進室1名の計14名で組織された「多摩地域焼却灰セメント化施設導入検討委員会」を設置しました。  検討会議は6回開催されまして、平成10年2月25日、「多摩地域ごみ減量・リサイクル推進会議」に報告をされました。  検討委員会での結論は、「多摩地域へ導入すべき焼却残渣資源化技術として、広域処理施設としてのエコセメント化施設の具体的な検討に入るべきであると判断される」であります。  今後、具体化計画案の立案のためのプロジェクトチームなどの設置について調整が図られ、事業主体のあり方とか、建設用地、資金等について、検討がされていくものと考えております。  2)でございますが、容器包装リサイクル法は、平成9年4月から、まずガラス製容器等について施行されました。御質問の廃プラスチック容器等は、平成12年4月1日より完全実施となります。この廃プラスチックについて、現在、行われている研究は、もとの石油に戻す油化方式や固形化の燃料として利用する方法が研究されています。  また、大手製鉄会社の最新の情報として、コークスの代用として鉄の精製に廃プラスチックが有効利用できるという研究成果が発表されました。厚生省からも今年中には、検討結果について報告があると聞いていますので、その報告を待ちたいと考えております。以上でございます。 211: ◯議長(田中雅光君) 答弁が終わりました。  再質問をどうぞ。中嶋昭七君。 212: ◯5番(中嶋昭七君) ただいまの御答弁でですね、今の内容をお聞きいたしまして、東京都はセメント化の方向で進めていくということがほぼ決まったと解釈してよろしゅうございますか。 213: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  エコセメント化ということで、これを導入するための検討に入るべきというようなことでございます。状況としては、都の23区部が溶融化方式、それから三多摩地区につきましては、焼却灰、セメント化ということになろうかと思います。 214: ◯5番(中嶋昭七君) 東京都は焼却施設に関して、今、お話があったようにですね、23区は溶融化施設ということで、その統一の方向で進めていくというようなことを私も伺っております。  また一方、多摩地区においては、セメント化に向けて積極的に東京都が指導していくということが伺えるんですね。それでしかも早い対応で進んでいるということでございます。昨年の7月に多摩処分組合の理事会の席上で東京都がエコセメント化を進めなさいという指導をしてですね、もう9月には検討委員会が設立してですね、現在に至るまでもう6回、2月19日ごろだったかな、19日ごろまでに6回も検討して、大体方向を決めてしまったわけですね。ですから、いかにスピーディにこの問題を進めているかということが伺えるわけです。それで、今のスタッフを見てもですね、この検討委員会に東京都の課長が4名入っている。そして、自治体から8名、それから事務局が1人、専門技術者が1名ということで、お聞きしておりますけれども、いかに東京都が力を入れているかということが伺えるんですね。  それで、この内容としてはですね、どういう理由で溶融化と同じ東京の中で二つに別けて進めているのか。これが私はちょっと理由がわからないんですが、まあ、多摩地区としてみれば、せっかく処分場をつくり上げたのが、わずか12年で埋め立ててしまう。ですから一日も早く処分場をエコセメントに進めて延命化を図るという一つの理解の仕方もあるし、また、エコセメントを設計したのも通産省である。そんなようなことで国の指示でもって多摩地区はこういう方向で進めてもらいたいというような指導があったのか、それから、早く多摩地区に設置させてですね、全国に循環型のリサイクルを進めるための指針となってもらうというような目的で進めたのか、どういう理由なのか、そのところをちょっと聞かせていただきたいと思います。 215: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答え申し上げます。  東京都の23区につきましては、処分場の現状ということで、個別的な、施設ごとに処理するという、そういう方針が出されております。したがいまして、23区につきましては溶融ということでございます。御質問の多摩地区につきましては、広域処理ということが前提でございまして、あくまでこれは多摩地区の二ツ塚の処分場の容量、これが対象になっております。二ツ塚の最終処分場の延命ということが第一でございまして、この検討委員会におきましても溶融かエコセメントかということで論議がされまして、まず前段のように多摩地区については広域処理が前提に出されております。そういうことできておるんですが、なぜ広域的処理かということになりますと、多摩地区でガス溶融化を導入した場合は、早くても8年後になっちゃうというようなことだそうでございます。平成17年度ごろからと、相当先にずれ込んでしまうと。そういうことで、たとえそれでやったとしても延命が4年間ぐらいしか延びないと、そういう計算になってしまうということで、広域的処理にしなさいということでございます。  溶融かエコかということでございますが、これ比較検討いたしまして7項目。先ほど御質問の中でおっしゃられたとおりでございまして、エコセンメントにつきましては、中間処理性とかリサイクル性及び埋め立て空間節減性の3項目に優れている、また経済的にも優れているということでエコセンメント化する。そういうことをいろいろ総合しまして多摩地域の処理方法につきましてはエコセメント化になったということでございます。  それから、御質問の中で12年が16年になったという、そういうことでございますが、この検討委員会の報告の中で容量が実測したら 297万立米ですか、そういうことになったということで、16年と、そういう話を聞いております。 216: ◯5番(中嶋昭七君) このたび行われました検討委員会でですね、今、非常に溶融化という施設で非常に関心が高まっておりますけれども、自治体の8名の方々がですね、東京都の指導に従って全員がセメント化ということでなびいたものかどうか。なびいたと言っては言葉が変ですけれども、同意されたのか。さもなければ溶融化という方法もあるじゃないか。それでですね、これも焼却灰から比べれば減容というものが大幅にできるわけですから、そういう面でこれからは有害物質の排出基準というものも、大幅に溶融化というものは抑えることができる施設ですから、そういう面で溶融化という話がかなり出たのかなという想像はするんですが、どうだったですか、その点は。会議の中で。 217: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答え申し上げます。  溶融につきましても相当意見がありまして、溶融支持もございました。この結論でございますが、エコセメントの導入について検討するようにという結論でございます。その段階において、やはり溶融についても検討の余地が残っている含みがございます。このエコセメントになったというのは、やはり最終処分場の残容積の問題でございます。御承知のように、先ほど申し上げましたように、ガス溶融化を導入した場合には、相当多摩地区では先にいってしまうと、そういうようなことから、やはりセメント化の方がまさると。そういう判断をされたというのが実態だと思います。 218: ◯5番(中嶋昭七君) 東京都がセメント化を進めていく上での書類を拝見いたしますとですね、書類の上ではセメント化の市場性というものが十分にあるというように記載されているんですね。そして、販売に関しては心配ないと言っているんですね。ですけれども、しかし、その件に関しては、どのような議論が交わされたか。この件に関しては、エコセメント化を進めていく中で最も重要な部分であるし、この件については相当議論が交わされたものと私は判断するんですね。エコセメントというのは塩分が含まれていて、非常に限られた所しか使えないというような問題点もあるわけですから、そういう面で市場性というものが非常に問題なんですね。ですから、そういう面で首都圏の無筋系のセメントの需要量というものがどのくらいあるのか。もしそれがおわかりならばお知らせいただきたいと思うんですね。  そして、このエコセメントを導入する件において、これが果してつくっても、必ず売れるかどうかという重要な問題がどのような討議がされたか、ひとつそこのところを説明してください。 219: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  確かに消費先につきましては一番の議論されたところでございます。特殊なセメントでございますから、それから用途も限られているということでございます。ただし、早乾きですか、それと同じような強度があるということで、普通のセメントと大差ないというような、性能的にあるということでございます。そういうようなことがありましたけれども、この消費量につきましては、これセメント会社の試算でございます。この説明の内容につきましては、年間、全国で8000万トン以上全体で消費されていると、普通のセメントがです。そこで無筋系のセメントの用途になりますと、無筋系にはそのうち 630万トン使われている。関東地区では無筋系が 260万トン用いられているということでございます。それで、ある会社の東京地区でございますが、東京地区のみでは35万トンの需要があるというような話でございました。それでセメント業界全体では、この数倍の需要があるので、多摩地区に、今、提言の中にあったセメントのプラントは日産 400トン前後のプラントでございますので、そこの規模で製造されるセメントが年間約14万トンになると。そういうことからエコセメントにつきましては、問題なく消費されるというようなことでございまして、検討委員会の方もそれで納得したということでございます。 220: ◯5番(中嶋昭七君) このエコセメントに関しましてはですね、欠点としては、今申し上げましたように塩分が含まれているということ、それから無筋系のコンクリートのみ利用可能ということなんですね。こういう塩分の入っているセメントというものはですね、重機とか機械とか器具というものがさびたり傷んだりするんですね。ですから、これを扱ってくださる人たちは相当安くなければいやだよと、いうようなことでですね、採算という面では大変厳しいのかなというような感じを受けます。  そして、エコセメントの生産処理費というものは、昨年9月に私が調べたところでは、トン当たり2万5000円という製造原価なんですね。それにはまだ中間処理費が入ってないんですね。焼却場で焼却した費用が入ってないんですね。そうするとですね、9月の質問では、西秋の処分場へ行くコストは、どのくらいについているのかと言ったら、3万6000円ぐらいかかっているということなんですが、その中間処理費が、例えば、その半分とするとですね、ほかの自治体では2万円ぐらい当然ついているのかもしれません。中間処理費がね。そうするとですね、2万5000円に対して4万5000円の製品コストになるわけですね。そうすると二ツ塚処分場よりもコストが高くなるじゃないかというような問題が起きるわけです。ただし、製品に売った場合に、それが幾ら経費が圧縮できるかということがあるわけです。  しかし、そういう問題はあってもですね、将来の処分場を考える場合にですね、例えば、第3の処分場をこれから建設するということがあった場合には、今までの二ツ塚をはるかに超える困難度というものが増してくると思うんですね。場合によれば、暴力沙汰になるような、地元の住民と、戦後、立川基地の滑走路の拡張でですね、猛烈な激しい渡り合いがあってですね、乱闘があって、とうとう国が断念したというようないきさつがございます。あれに近いようなものが場合によったら生じるのかなというようなことを感じるとですね、今後、また処分場の買収をするといっても非常に金がかかってくる。そういうものを考慮に入れるとですね、今後は、後のために埋め立て方式というものは、もうやるべきでない。私はそう思うんです。  以上のことを考慮に入れるとですね、採算ということは、あまり考慮に、こだわらないでですね、循環型のごみ処理というものに取り組んでいくということが、これ重要であると思うんですね。ですから、そういうことでいけば、そして人間というものはですね、自分が生きているうちは、後世に残すようなやっかいものは残してはいけない。これが生きている者の責務だと思うんですね。(「そうだ。」と発言する者あり)ですから、やはりこういうものは自分たちが生きている中で処理できる方法で対応すべきということが、私は重要だと思うんです。  そこでですね、次に質問をいたしますが、溶融スラグは焼却灰と比較してですね、どのような減容効果があるのか、わかりましたら御答弁願います。 221: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  普通の焼却炉で焼却した残渣に比べて、約1割ぐらいの減容、1割の容積、10分の1に減容できるということを聞いております。 222: ◯5番(中嶋昭七君) この溶融化ということは、いろいろ今人気が高まっているようですがですね、溶融スラグは重金属が含まれているんですね。それで、土壌環境基準をクリアできないために、例えば建設用の、例えば道路の基盤材などには利用できないんですね。それでですね、スラグは結局最終的には処分場で処理しなければならないという状況でございます。例えば、溶融スラグをですね、処分場にいろいろな自治体が次から次へ持ってきてね、積み上げていくとですね、これが、例えば、鉛だとか亜鉛だとか銅だとかいう金属類が含まれているものがですね、酸性雨が例えば降った場合には、これが溶け出すんですね。ですから、大量の山をですね、こういう事態が起きたときには、非常に危険なのかなと。これは灰から比べれば、溶融スラグというのは危険度は低いんですが、やはりこれがあまり堆積してきて、酸性雨でも降ってくると、これは十分に注意しなければならない問題点があるんじゃないかなということを感じるんですね。溶融化方式というのは、最終的には埋め立て処分方式なんですね。ですから、悪い言葉で言えば行き詰まり方式でございます。そして、溶融化は、まだ夜明けの段階でですね、改善部分が多いということを私は調べて感じるんですね。これからの溶融化施設というものはですね、多量の石油を使ってごみを燃やして、それで灰を溶かすという方式なんですけれども、これじゃあ、せっかく大量の石油を使ってもの足らないと私は思うんですね。しかし、将来というものは、溶融化施設でもって、私は統一化されていくのかなということを感じるんです。しかし、当面の三多摩は東京都が指導していくような形でいくとすればですね、20年ぐらいが一つの節目かなということを感じます。そしてですね、20年目がどういうことなのかということですね。この間にいろいろ溶融化の施設が開発されるんですね。そしてですね、セメント化に参入している者が、一抜け、二抜け、こういう状態が起きてくると思うんですね。ですから、やはりこの20年目ぐらいが一つの節目でとらえていかなければならないのかなと。そして、20年ぐらいたつと、先ほど部長が言われましたようにガス化ということが開発されると思うんです。これは今までのように燃して灰を溶かすんじゃあ能がないんですね。これ蒸し焼きにしてですね、ごみというのは炭素でできているものですから、燃えるものですから、これを蒸してですね、熱を加えて炭素をガス化して、気化して、これをエネルギーに変えていくということで、その残ったものに対して溶融化するというのが、これからの新しい溶融炉の方向ではないかと思うんです。ですから、これがまた場合によっては、ガスだけ抜いた時点で、酸素を急速に抜いてですね、これを炭状の状態にしてですね、黒い灰を圧縮して堅炭状の物に変えて燃料に変えるという方法もあるわけですね。ですから、これからガスを取り出すんでも、そこに有害のやっぱり物質も入っているわけですから、これをいかにクリーンな物にしていくということが重要であると思うんですね。ですから、そういうことで、最終的には、私はこういう溶融化方式でいくのではなかろうかと思っております。  西秋川衛生組合ではですね、焼却炉の75トンが2基ございます。そして、これから地元の方々の理解を得られてですね、例えば、これを改善してもいいよというような返事がいただけた場合にですね、これが大改造した場合に、規制基準というものが、どのくらいまでダイオキシンのあれが下げられるか。それで、新しいものをすげ替えた場合にはどうなのか、そのところをひとつ御説明願います。 223: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  現在の西秋川衛生組合は75トン規模のが2基で稼働しておりますが、もし、これが改造をした場合でございますが、これは今の施設としては 2,000キロ以上 4,000キロ未満の施設ということになっておりまして、今、改造できたとした場合は5ナノグラム以下程度ということの試算が出ております。既存施設を改造した場合でございます。新設した場合になりますと、今度は小規模のは許可になりませんから、 4,000キロ以上の施設となろうかと思います。この場合でございますが、 0.1ナノグラムということになります。こういう試算が出ております。 224: ◯議長(田中雅光君) ここで休憩といたします。
     再開は、おおむね5時55分といたします。                         午後5時46分  休憩       ────────── ◇ ──────────                         午後5時55分  再開 225: ◯議長(田中雅光君) 再開いたします。中嶋昭七君。 226: ◯5番(中嶋昭七君) お疲れのところ大変恐縮でございます。もう少しですから、ひとつ御辛抱のほどお願い申し上げます。  それでは、質問に入らさせていただきます。  現在、御前石第2処分場の平成12年10月ですね、供用開始を目指して準備を進めておりますけれども、環境影響評価の段階に入りましてですね、公聴会を先日開いたんですが、大変厳しい意見が出されてですね、現在、事務局の職員の話ですと、全く今の状況では第2処分場ができるかできないかわからないというようなことで、大変苦労しているようなところが見受けられましたけれども、今後の問題としてですね、東京都が今回指導してきたこのような方向で、その傘下に入って共同化して、この焼却灰というものを処理をしていくか。さもなければ、今、第2処分場は、すべて地元の方々の了解も得ているし、処分場も、これを供用開始をしても12年間はもつというような見通しの中で進めているわけなんで、これは従前どおりの方向で進めていくのか、そのようなところをどのような考えを持っているか、ひとつお聞かせいただきたいと思います。 227: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  第2処分場につきましては、非常に難しい条件等がいろいろございまして、事務局の方からもいろいろ私らも聞いておりますが、とにかくこれはどうしても必要施設でありますので、実現のために努力していくということでございます。 228: ◯議長(田中雅光君) 市長。          〔 市長  田中雅夫君  登壇 〕 229: ◯市長(田中雅夫君) ただいま中嶋議員さんから、ごみ問題について、いろいろな角度から調べて御質問がございました。私の方からちょっとお答えしたいところがございます。  2月の末に市長会がございました。27市と、それから、このごみ問題については町村も入っておりまして、町村の代表もおりまして、自治会館でその会議があったんですが、そのときに多摩地域焼却灰セメント化施設導入検討委員会から報告がございまして、今まで検討結果について、それでは私ども市長会あるいは町村会が焼却灰のセメント化について、その検討に入るかどうかということで、市長会と町村会が、それでは検討に入ろうという結論になったわけでございます。確かに、今、多摩地区でも溶融化施設を持っている所、それから、うちの方の西秋川衛生組合のように普通にごみを燃やして、残灰を処分場へ埋め立てている所と、いろいろあるわけなんですね。  ある市でございますが、つい5年くらい前にすばらしい焼却施設をつくったと。ところが、今、溶融化施設をそこへ一緒につくるとなると10億円から15億円かかっちゃうと。したがって、セメント化の方がうちの方は助かるんだがなと、いうような自治体もございました。結果的には、今、申し上げたようにセメント化の施設の具体的な検討に入るということになっております。  それから、今、御質問、御意見の中で、いろいろとエコセメントの問題あるいは溶融化施設の問題、埋め立て方式はやめるべきとか、いろいろと取り上げて御意見を述べていただきました。西秋川衛生組合としましてはですね、では今後、これをどういう方向にいくかということで、今、正副管理者で検討しているところでございます。なかなか、これはどの方向に行くか、本当に、今のごみ問題の大きな転換期でございますから、簡単には結論が出ないと思うんですが、そこら辺のことについては、昨年の10月に地元の高尾自治会からも、1年以内に結論を出してほしいというような申し入れもいただいております。そんなことで、今は、どっちの方向に行くか、正副管理者で検討に入っているところでございますので、もうしばらく時間をいただきたいと、こういうようなのが現況でございます。以上でございます。 230: ◯5番(中嶋昭七君) それではセメント化については、以上をもちまして終わらせていただきます。  次に、プラスチックの件につきまして進めてまいりたいと思います。  今、国内ではプラスチックの排出される量はですね、約、年間に 800万トンと言われているんですね。この数値は大体どのくらいの量なのかということでね、私、想像したんですね。そうするとこの 800万トンの廃プラを、例えば圧縮して1立方体の形に変えてですね、数えると、10列に並べて10段積めば 100。これを1トンとしてですね、1個。そうすると 100トン。それで10メートル並べば 1,000トンになるわけですね。 100メートルなら1万トンになるわけです。そうすると、この1万トンの 800倍になるわけですね。そうすると、 100メートルに対して 800倍すればいいわけですから、 800に丸を二つくっつければいいんですね、8万メートルになるんですね。そうすると1万メートルで10キロですから、80キロなんですね。そうすると10メートル四方でずっと並べていくとですね、五日市から、例えば高速道路へ乗って新宿、箱崎、それから錦糸町恐らく市川、市川から船橋の間あたりまで行くんじゃないかな。これが1年間に排出される廃プラスチックの量なんですね。これがいかに膨大な量かということが、それが燃したり、それから焼却場へ持ち込まれたり、そして、これが35%が焼却処分にしているんですね。40%が処分場へ持ち込まれているんですね。埋め立てしているんです。それで25%が有効利用なんですね。再商品化じゃないんです。有効利用なんです。有効利用は何かというと、恐らくこれね、燃料がわりに使っていると私は想像するんですね。そうするとですね、全体の50%以上のものが焼却処理をされていると。大気汚染が起こるわけですね。埋め立ての40%はこちらへ持ってきて、谷戸沢とか二ツ塚でどの程度のシエアがあるのかな。そうすると焼却灰が60%で、このプラスチックが40%占めちゃっているということなんですね。ですから、自治体とすればですね、ごみの中にもそういうものが混じられていてですね、大気汚染というものの発生源になって、これがいろいろ問題になっているわけです。ですから、これを処分場で水質汚染とか、これは処分場に持っていかれるわけですけれども、燃した灰の中にも、プラスチックやビニールを燃した物質が入っていて、いろいろなものが流れ出すとかということで、いろいろ不安がられているという問題と、それから焼却場から排出される大気汚染ですね、そういう問題が廃プラスチックが原因でこれが出ているわけですね。ですから、こういうものを解決していくにはですね、どうしたらいいかということを考えるんです。そしてですね、例えば、廃プラスチックというのは、自治体にとっては非常に悩みの難物で公害を出すというようなことで厄介がられているものですけれども、これは見方によってはエネルギーの塊なんですね。ですから、開発によっては宝の山にも変わるわけです。実は私は、毎年このような大量の物が廃棄されているということでね、私は実にもったいないと思っているんですけれども、国は自治体がこのように苦労してごみ問題というものを取り組んでいながらですね、これが年々増大してきた。国はそういう状況というものを十分把握していながら、廃プラスチックに対して真剣に取り組んでこなかったということが私はうかがえるんですね。ですから、これに対して本来ならば重点施策として廃プラスチックを、いかに開発してですね、これを再利用してエネルギーに変えて利用するかということを真剣に取り組んでこなければいけなかったと思うんですね。ですから、そういうことでですね、あと2年間で廃プラスチックの利用というものが、未だに開発が見えてこない。ですから、これは国とすればあなた任せで法律というものをつくったんで、これができなければ法律なんていうのは本当に名ばかりの法律になってしまうわけですね。ですから、これは国としたら責任はなかなか、このまま引きずってきたということに対して大変責任が重いということを私は指摘したいんです。  それでですね、ごみ処理場、例えば、処分場を有する各自治体がですね、悩まされてふえ続けてきた廃プラスチックに対して何らかの対策を国や東京都に対して、これじゃあどうしようもない、国に対して、何とかして努力してもらわなければ困るというような対策を講じてきていたのかどうか、ひとつここのところを答弁してください。 231: ◯環境経済部長(野口周雄君) お答えいたします。  国の対策への要請ということでございますが、今、お聞きになったかどうかわかりませんが、厚生省が立川市へ、また通産省が新潟市ですか、この2カ所へ廃プラスチックの処理、油化処理の実験のプラントをつくって対応ということでございますが、これは各自治体からの要請を受けて、国としてもその姿勢を感じて始めたという、こういうことを聞いております。  それから、前回の中嶋議員さんの御質問の中にありました高炉でのプラスチックの利用ですが、これにつきましても、容器包装リサイクル法によって、この廃プラを再商品化、一つとして取り扱うということになったと。これも国の対策の一つではないかと思います。  廃プラスチックにつきましては、多種多様な形状がございまして、なかなか再商品化については、相当なコストなんかがありましたんですが、高炉で使うことによりまして、それが大きく前進すると、このなようなことも以前の報道でされております。こういうことから国の方も、これについては最大の努力をされているものと私たちは解釈しております。 232: ◯5番(中嶋昭七君) 私が先ほど指摘をしました、国がやはりこれに対して怠慢であったというようなことを踏まえてですね、国がですね、真剣にこの開発に取り組んでいたらですね、先ほど部長さんが言われたように油化とか固形燃料で、今、取り組んでいると言うけれども、なかなか開発が成功しない。これはやはり原油で持ってきたものを加工したものとですね、廃プラスチックを開発したものではコストの点で全然かなわない。ですから、幾ら研究して、できることがわかっても、価格的なもので全然これが市場に出回らないというようなことがあるんではなかろうかと私は思うんです。でですね、やはり国がこういうものを取り組んだ中でですね、一番実現の可能性の高い開発のものに対してはですね、補助金を与えて、こういうものを開発していくということが重要だと思うんです。例えば、原油を輸入するときに賦課税というものをつけるとか、プラスチック工場に対して、メーカーに対してつけるとか、そういうようにしてですね、プラスチックの再利用に対しての補助金というものをつけてですね、これをよみがえらせて製品にかえていくということでなければ、なかなか再商品化はできないのかなということを、私は感じるんですね。ですから、そういうことでですね、毎年毎年この膨大な量を廃棄しているということは、地球のためにもよくない。ですから、そういうような方法でですね、これをむだに燃したり、いけ込んだりしないでですね、少しの補助金を足せばこういうものはよみがえるわけですから、そういうようなことで積極的に国に働きかけてですね、そういうものを再利用するということが重要ではなかろうかなと私は思うんです。  現在、私は廃プラスチックを高炉で利用しなさいということをですね、昨年から言い続けているんですけれども、これが実際の採算的に見ても、これが現実性の一番可能性の高い利用方なんですね。今、日本鋼管の廃プラスチック高炉減量化システムということで、パンフレットがあるんですが、これを見るとプラスチックを燃やして、そのエネルギーは大体80%ぐらい吸収して燃料ガスを取ったり、鉄で高炉を溶かしたり、そういうものに80%も吸収ができるというようなことが書いてあるんです。しかし、この内容を見ると、私が想像しているものよりも、この日本鋼管の規模がはるかに小さいんですね。私はがっかりしちゃったんですけれども。大体、高炉というのは年間50万トンから60万トン、フルに高炉で使ってくれれば消費できるんですね。そうすると東京都内も全域のこの界隈のものが利用してもらえるという状況になるわけなんです。ですから、こういう方式でですね、本格的に利用させるにはですね、日本には、今、10基、高炉があるそうなんですが、こういうものを改善させてですね、取り組ませるということが一つの大きな政策なのかなと私は思うんですね。それには、やはり変えるということは膨大なお金がかかるわけですから、そういう面では国と民間が一体となって、そういうものを実現して進めていくということが大事だと思うんですね。ですから、これから高炉でこのようなことを進めていくということは、2年後には実現するかもしれないけれども、初歩的なもので、まだ量的なものにはどうも入れないんじゃないかなというような私は心配をしているんですが、いずれにしても、どうやら見通しはややついてきたというような気がいたします。  したがいまして、このセメント化によってとか、溶融化施設を開発していくことによってですね、処分場へ捨てないで再利用ということ、そしてまた廃プラスチックもこのような方法で利用していけばですね、各自治体がですね、この非循環性の物質を持ち込まれないで済むわけですから、循環性の物質で処理していくわけですから、公害というのは比較的出なくなるわけですね。ですから、そういうような方向にこれから持っていくということが重要であるんです。ですから、こういう方向で一日も早く私はできるようにお願い申し上げまして、私の質問を終わります。 233: ◯議長(田中雅光君) 中嶋昭七君の質問が終わりました。  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これに御異議ございませんか。          (「異議なし」と発言する者あり) 234: ◯議長(田中雅光君) 御異議なしと認めます。よって、本日は、これをもって延会することに決しました。本日はこれにて延会いたします。  なお、次の本会議は、明5日、午前9時30分から開きます。本日は大変御苦労さまでした。                         午後6時16分  延会       ────────── ◇ ────────── 地方自治法第 123条第2項の規定により、ここに署名する。    あきる野市議会議長    田 中 雅 光    あきる野市議会議員    中 嶋 昭 七    あきる野市議会議員    久保島 精 一...