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令和6年福祉文教委員会 本文 2024-06-13
令和6年福祉文教委員会 名簿 2024-06-13

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  1. 稲城市議会 2024-06-13
    令和6年福祉文教委員会 本文 2024-06-13


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-15
    午前9時28分 開議 ◯ 鈴木委員長 ただいまから福祉文教委員会を開きます。  本日は、陳情1件の審査を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯ 鈴木委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたしました。   ───────────────────────────────────────── ◯ 鈴木委員長 日程1、第3号陳情 市内に幼老複合施設を建設することに関する陳情書を議題といたします。  これより市に対する質疑に入ります。質疑・意見のある方は挙手をして、起立して御発言願います。土居委員◯ 土居委員 おはようございます。それでは、質問させていただきます。本陳情を拝見させていただきました。本陳情提出に当たり、提出者の方の、幼児施設高齢者施設を同一施設にて運営し、お互いにとってよい効果のある複合施設を稲城市に造ってほしいという思いは感じられました。さりとて、物事には当然明るい部分とそうでない部分があるものですから、私も子育てをする親として、そして障害者の親を持つ者として、内容の確認とそれに関連するところを調べさせていただきました。そして、それが稲城市の実情に合わせるとどうなるかという視点にて質問いたします。  一般的には、幼児と高齢者が同一施設内で交流をすることによるメリットとして、幼児の発育への好影響、そして高齢者が元気になったり、施設で働くスタッフ業務軽減定着率向上につながり、施設・人材の共有化にもつながることなどが挙げられていると思います。  具体的には、幼児と高齢者が交流することによるメリットは幼老複合施設でなければ得られないものなのかどうか。そして、幼児施設高齢者施設の運営を一緒に行うことが、施設運営の効率化や稲城市の委託料の軽減などにつながるのか。高齢福祉課子育て支援課、それぞれにおいての市の認識を伺います。 ◯ 鈴木委員長 高齢福祉課長◯ 加藤高齢福祉課長 おはようございます。よろしくお願いします。まず、幼児と高齢者が交流することによるメリットが幼老複合施設でなければ得られないものなのかどうかということにつきましては、まず、交流することのメリット、委員さんがおっしゃいました、高齢者が元気になる、元気がもらえるといったことに関しまして、市内に3つの特別養護老人ホームがございますので、そこに照会をかけました。そうしますと、やはり今、事業の中でお子さんと触れ合う、交流することによって笑顔が増えたりとか、非常に楽しみにしているとかいった、高齢者が楽しみにしている、楽しんでおられるといったことは、確かにそれは現場の意見からも分かりました。  そしてまた、それが幼老複合施設でなければならないかということについてなんですけども、これは、今現在行っているように、幼児が特養に特定の日に、予定された日に訪問することによって、歌ですとかお遊戯なんかを披露して、また、交流を図ったりとかするということはできているといったことでの回答でもありますので、そういった幼老複合施設でなくとも、現在の通いというか訪問によって、十分にそういったお年寄りが元気になるといったメリットは得られているものと判断しております。  また、もう1つ、幼老一体化ということで効率化、委託料ですとかいったものの削減につながるのかどうかということなんですけども、高齢施設の側から申し上げますと、特別養護老人ホームについては、今申し上げましたように市内に3か所あるんですが、社会福祉法人が設置し運営をしているものでございます。市としましては、介護保険の保険者として、施設の実施する介護サービスへの給付を行っているといった立場でございます。そういったことから、特別養護老人ホーム、すなわち介護老人福祉施設サービスは、委託ではございませんで給付でございますので、そういった効率化に直接寄与するようなことは、高齢の側からはないものと考えております。 ◯ 鈴木委員長 子育て支援課長◯ 森子育て支援課長 乳幼児施設のほうから御答弁申し上げます。幼児と高齢者が交流することによるメリットは幼老複合施設でなければ得られないのかという点についてでございますが、保育園等の施設では、保育所保育指針などに基づきまして保育、幼児教育に取り組んでおりますが、この指針の中では、高齢者をはじめ地域の人々などの、自分の生活に関係の深いいろいろな人に親しみを持つ、高齢者と実際に交流し触れ合う体験を持つことは重要であるとされており、また、一般的に保育現場では、子供たちにとって、高齢者と交流することにより高齢者に対する理解が深まり、いたわる心が育つと言われていることなどから、多くの施設では、現在も高齢者との交流事業を実施しているところであり、交流による幼児の発達への好影響というメリットは、幼老複合施設でなければ得られないものであるということは考えておりません。  また、運営を一緒に行うことが施設運営の効率化や委託料の削減などにつながるかという点につきましては、現場の話を聞いたところ、施設運営を一緒に行うことは、感染症への対応や事故防止のための配慮が必要となることや、日常的に両施設の職員間での打合せが必要になる、職員は乳幼児だけでなく高齢者に関する知識を持つ必要があるなどのことから、別々の施設としての運営よりも負担が大きくなる心配があるとのことでございました。  また、施設や人材の共有をすることは難しいと考えており、保育施設としての基準を満たすスペースと保育士等の確保が必要であることから、委託料の削減などにはつながらないものと認識しております。 ◯ 鈴木委員長 土居委員
    ◯ 土居委員 本陳情は、内容に当たり、実際に現場へのヒアリングを含め、詳細にありがとうございます。今の御答弁を受けて、実情に合った取組が必要かなと思います。そうなると、稲城市として陳情内容を推進することは、私たち委員としては何か難しいのかなという判断になります。  仮に既存の事業者が、あくまで民間団体主導で同様の施設を設置しようとする場合において、市としては、相談に乗るなどの対応は可能なのか、認識を伺います。 ◯ 鈴木委員長 高齢福祉課長◯ 加藤高齢福祉課長 高齢の側から申し上げますと、高齢施設について、ここでは特養ということになっておりますが、特養の設置につきましては、老人福祉法に基づく市町村老人福祉計画を根拠として設置するものでございます。稲城市においては、稲城市地域包括ケア計画(稲城市高齢者福祉計画(第4次)・稲城市介護保険事業計画(第9期))に基づいて特養のニーズは充足されていることから、設置の予定はないということになります。そういったことも含めて、相談はお受けいたしますが、そういった実情も含めてお話しする必要があろうかと思っております。 ◯ 鈴木委員長 子育て支援課長◯ 森子育て支援課長 既存の施設が保育所を併設したいという場合でございますが、保育所は必要に応じて整備するものでございますので、そのときの待機児童対策として保育所の必要性があるかという状況にもよりますが、市としてお話を伺うことは可能であると考えております。 ◯ 鈴木委員長 土居委員◯ 土居委員 あくまで民間団体、社会福祉法人等が主導して同様の施設を設置する案は、その団体の取組として好事例を生むよい取組となる可能性もあるかとは感じます。  ただ、先ほど御答弁いただいたように感染症のリスク、そして事故のリスクですよね。当然、子供たちのけがなどはもちろんのこと、高齢の方々が事故を負った場合、例えばそれで骨折して、さらに認知症が進んでしまうなど、そういったデメリットも多分に考える必要があるかと思います。  そして、稲城市として同様の施設を公設として建設し、運営するということは、一般的に言われているようなメリットのみならず、かなりの部分のデメリットが含まれていることから、しっかりと公正に判断する必要があると思います。  私が伺った一般意見としては、三世代で同居している家庭の話ですが、子供たちとおじいちゃん、おばあちゃんの世代間のずれというところも含まれており、全てがうまくいくということではないということも伺っております。当然うまくいくにこしたことはありませんが、それを公設で行うのは難しいということが分かりました。  ただ、民間企業経営判断としてそういった取組を否定するものではありませんので、私自身も同様の事例に関して学んでまいりたいと考えます。こちらは意見で結構です。 ◯ 鈴木委員長 ほかに。田島委員◯ 田島委員 稲城市の幼老複合施設についての立場というのは今のお話でよく分かりましたが、幼老複合施設の全国や都内での取組状況について、もし把握していたら、そちらのほうをお願いします。 ◯ 鈴木委員長 高齢福祉課長◯ 加藤高齢福祉課長 幼老複合施設についてですけども、都内でそういった施設があるということを情報として得まして、1か所、特養と、あと保育園ですか、そういった法人がそういったものを2つ行っているといった情報を得ている状況もありますし、全国的にも、珍しくないと言うのも変ですけども、特別なことではなくて、そういった取組をされている法人があるというふうに、高齢の側からは把握しているところでございます。 ◯ 鈴木委員長 田島委員◯ 田島委員 把握しているということでしたら、それらについてメリットデメリットというのはどのように聞いていますでしょうか。 ◯ 鈴木委員長 高齢福祉課長◯ 加藤高齢福祉課長 メリットにつきましては、その調べた情報源もあるんですが、やはりこちら高齢福祉課としては、市内の施設にも確認をしましたのと似ておりまして、いろんな情報に接する中では、やはり幼児と触れ合うこと、そういった交流によって、先ほど土居委員さんにも御答弁申し上げましたけれども、笑顔になったりとか、非常に楽しみにしていて、非常に高齢の側からはすごくにこやかに過ごせるといったことがあったり、また、デメリットとしては、一般的にも言われているのですが、感染症のリスクですね。やはりお子さんにしろ、高齢者にしろ、感染症にかかりやすい、また、うつりやすいといったようなことがあるので、大変その辺りは気を遣うことだというふうに、こちらでは承知をしているところでございます。 ◯ 鈴木委員長 ほかに。梶浦委員◯ 梶浦委員 では、市内に幼老複合施設を建設することに関する陳情について伺います。今、ほかの委員の皆様からも質問がありましたとおり、複合施設の事例というのは全国にあるということでありますけれども、実際に稲城市では、施設を造らなくても、高齢者と幼児の交流事業というのは各法人の保育、そして高齢者のケアの一環として、協力して行っているようなことを伺いましたので、そのことについて確認をさせていただきたいと思います。  提出者の願意としては、幼老複合施設を建設してほしいということでありますけれども、稲城市として、幼児と高齢者の交流の場というのはつくっていらっしゃると伺いますので、陳情事項のほうにも、幼児と高齢者の交流の場をつくっていただきたいとありますが、実際には、願意としては、保育園と特養の幼老複合施設を造っていただきたいというふうに、陳情提出者の方の文章上はそのようになっております。  しかし、幼児と高齢者の方の交流のメリットデメリットについても伺いましたけれども、コロナでしばらく休止していたかと思いますが、高齢者の施設側で高齢者の方、そして幼児の教育機関保育園高齢者の方の交流というのは実際にどのように行われているのか、まず事例があれば確認をさせていただきたいと思います。 ◯ 鈴木委員長 高齢福祉課長◯ 加藤高齢福祉課長 こちらのほうも市内の3つの特別養護老人ホームに確認したんですけども、交流ということで、具体的な名前で事業名があるんですけども、「世代間交流」だということで、保育園児が施設内のデイルームで昔遊びですとかお遊戯を披露するといった取組と、あともう1つ、「こいのぼり観賞と歌のお礼」というのがありまして、施設に飾る大きなこいのぼりがあるそうで、その季節になると幼稚園児が来園しまして、そのこいのぼりを見たり触ったりした中で、そのお礼として歌を高齢者にプレゼントしたりといった取組ですとか、あと、クリスマスになるとお花のプレゼントということで、クリスマスの時期になると保育園お子さんたち高齢者の方にお花をプレゼントするといった取組。また、あとは、もう1つの施設では、食堂ですとかそういった広いところで、やはり、ステージじゃないですけども、そういったところで歌を披露して、そこでその後に高齢者と遊びなどを通じて交流するといったようなことで、今、施設に通いというか、訪問によってそういった、一定の日数ではありますけども、そんな中で交流は十分に図られている様子がうかがえたところでございます。 ◯ 鈴木委員長 子育て支援課長◯ 森子育て支援課長 各保育園の交流の状況でございますが、例えば園児の祖父母を招待して交流会を実施したりですとか、あとは、先ほど高齢福祉課長の答弁にもございましたように、高齢者施設を訪問したりとか、あるいは施設の方を招待して交流会を実施したり、あるいは毎月のお誕生日会に地域の老人会の方を招待したりですとか、あとは、盆踊りや秋祭りなどを一緒にやったりなどという交流をしているということで伺っております。 ◯ 鈴木委員長 梶浦委員◯ 梶浦委員 具体的にありがとうございます。今、伺った限りでは、幼老複合施設がなくとも、稲城市の現状として、高齢者の施設に入所されている高齢者の方、そして保育園に入園している幼児の皆さんは、世代間交流をしっかりと進めているということを確認させていただきましたが、交流の機会というのはつくられているということでよろしいのか、いま一度確認をさせていただきたいと思います。 ◯ 鈴木委員長 高齢福祉課長◯ 加藤高齢福祉課長 高齢の側からはやはり、特別養護老人ホームはおうちでもありますので、常にいらっしゃって、それがうれしいという方もいるかもしれませんが、やはりそういったお孫さんに当たる、ひ孫さんに当たる世代の方々がたまに訪れてそういった交流が持てるといった、適切な距離感というか、そういったものが大事かと思っています。現在の取組をそのまま続けていくということが、お互いというか、少なくとも高齢者にとってちょうどいいといいますか、適切なタイミングでもありますので、この陳情者のおっしゃるような交流の機会という面では、十分にその趣旨は満たされているものと考えているところでございます。 ◯ 鈴木委員長 子育て支援課長◯ 森子育て支援課長 高齢者との交流の機会ですけれども、新型コロナウイルス感染症の流行の関係で、一時的に中止している園などもございますが、保育指針等にもございますように、交流の機会を設けるということは重要であるとなっておりますことから、各園において交流の場を設定するということで取り組んでいると認識しております。 ◯ 鈴木委員長 梶浦委員◯ 梶浦委員 幼児そして高齢者の皆さんの交流の場を、保育園そして高齢者の特養のほうとしてもつくっていらっしゃるということを確認させていただきまして、安心しました。  稲城市は、まだまだ都市基盤整備を進めているところで、子供の数も増えております。ただ、その一方で、団塊の世代の方の高齢者が増えるということで、高齢者の人口も増えるということで、特養を希望される方もいらっしゃるかと思いますけれども、やはり住み慣れた地域で長く、そして健康的に過ごしていただくというのが市の方針、介護保険事業計画の趣旨かと思いますので、施設を造るだけではなく、地域としてこのような世代間交流を進めながら、高齢者の方もそして幼児の方も、住み慣れた地域でケアを受けながらしっかりと育まれるような環境をぜひつくっていっていただきたいと思います。意見です。 ◯ 鈴木委員長 ほかに。榎本委員◯ 榎本委員 それでは、質問させていただきます。今回、それぞれの委員の皆さんから御意見、また御質問がありましたので、私からは、ちょっと基本的なところで、今回、この幼児(保育園)と高齢者(特養)の交流の場、そして幼老複合施設を造ってくださいという大きな陳情内容となっております。基本的なところでまず、特養という施設、これはどのような施設なのかということと、幼児(保育園)というところになっておりますので、保育園というのはどういう施設なのかお伺いしたいと思います。 ◯ 鈴木委員長 高齢福祉課長◯ 加藤高齢福祉課長 いわゆる特養はどういったサービスかということでお答え申し上げます。このたびの稲城市地域包括ケア計画に載せてございます施設サービスの1つとして、介護老人福祉施設サービス、いわゆる特養のサービスについての記述から申し上げます。寝たきりなどの常時介護が必要で在宅での介護が困難な人に、食事、入浴、排せつ等の介護、その他の日常生活上の世話、機能訓練健康管理及び療養上の世話を行うことを目的とする施設のことを言います。入所できる方は、原則として要介護3以上の方となります、とあります。 ◯ 鈴木委員長 子育て支援課長◯ 森子育て支援課長 保育園についてでございます。保育園、保育所は、保育を必要とする乳幼児、主にゼロ歳から5歳の乳幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設でございます。 ◯ 鈴木委員長 榎本委員◯ 榎本委員 ありがとうございます。今、基本的なところをお伺いいたしました。まず、幼児(保育園)ということで、保育園、これ、幼児というよりも乳幼児という形になるかと思います。乳児も施設の中にはいらっしゃるということが分かりました。  特養、こちらは今お話にあったように、基本的に介護が重度であるということ、それは要介護3以上であるということが分かりました。  基本的に、私、10年前にもうなるんですけども、高齢福祉施設で勤務をしておりまして、特養にも在籍4年おりました。そういった関係から、もう1点聞きたいんですけども、今回スタッフのことについてもいろいろと記載がございますので、スタッフのところになるんですが、まず、メリットのところでは、スタッフの助けになるということで、高齢者子供たちがお互いに手助けするということが書かれております。また、施設運営メリットというところで、職員の定着率向上ということで、職員の子供を助ける、勤務環境の改善ということもありました。もう一方で、施設や人材の共有化というところで、人材を共有化していこうと、保育と特養でということだと思います。  もう1点は、デメリットとして、感染症、事故のリスクで、認知症と障害者の交流で、スタッフの負担増というところがスタッフのところで書かれておりますので、スタッフのことについてお聞きしたいんですけども、ここにメリットということで書かれて、デメリットは大体想像もつくところもあると思うんですが、メリットのところで書かれているんですけども、その辺についてお伺いしたいんですが。 ◯ 鈴木委員長 暫時休憩いたします。                                午前9時52分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時52分 開議 ◯ 鈴木委員長 再開いたします。  高齢福祉課長◯ 加藤高齢福祉課長 スタッフメリットとして、例えば幼老、保育士さんと介護職員の方が、そういったクロスオーバーすることによって、お互いがお互いの業務を兼ねられていいんじゃないかとか、そういったメリットとしては考えられてはいると思うんですけども、あと、例えばさきに申し上げました、こちらのほうで接した情報の、幼老複合施設を行っている施設の中では、実際には子供たちが介護のお手伝いをしたりとかできる、あるいは、高齢者のほうからその子供たちにそういった、しつけというのも変なんですけども、そういったことを教えたりとかできるといったようなことがあったりとか。  一般的に言われていることは、共有化ができることですとか、あるいはお互いが、高齢者だったら、高齢側からすると、保育の側からお手伝いがあったりとか、保育の側からすると、高齢者側からのお手伝いがあったりとかする、職員の負担減があるのではないかとか、そういった業務が軽減されれば、定着率が高くなってくるのではないかといったような、そういった意見というか、そういったことがあるというような情報には接しているところではございます。 ◯ 鈴木委員長 暫時休憩いたします。                                午前9時54分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時54分 開議 ◯ 鈴木委員長 再開いたします。  福祉部長◯ 山田福祉部長 私のほうから補足をさせていただきます。スタッフ共有化ですとか、負担軽減につながるのかとか、職員の定着率向上につながるのかという御質問ですけれども、共有化という部分では、それぞれ専門性が違いますので、逆に負担があるだろうと考えている部分が出てくるかと思っております。  それから、定着率については、現在、なかなか定着していない方もいらっしゃる施設もある中で、さらにこういう複合したところでの定着率が向上するかというのは、エビデンス的にもちょっと承知していないというところでございます。 ◯ 鈴木委員長 子育て支援課長◯ 森子育て支援課長 まず、高齢者が幼児の手助けになるというところでございますが、こちら、高齢者との交流を実施することは、子供たちの育ちを考えて狙いを持ってやっていることであって、助け合うということを目的としておりませんことから、そういったところではちょっと、そういうことではないと考えております。  それと、あとは定着率が上がるという点ですが、先ほど答弁にもございましたとおり、スタッフにとっては、日常的な連携が必要になったりとか、あとは、特に事故や感染症に注意が必要になったりということで、負担が増えるというところでは、保育士等も確保が今、厳しい中では、定着率が上がったり確保がというところは、ちょっと課題であるかなと考えております。  また、人材や施設の共有化につきましては、先ほど答弁させていただきましたが、それぞれに必要な面積や、保育士というのが保育の質の確保という面からも必要かと思いますので、共有化というのも難しいかなということで考えております。 ◯ 鈴木委員長 榎本委員◯ 榎本委員 ありがとうございます。今、それぞれのほうからお伺いをさせていただいて、理想的なところは、これが本当に起きたらいいなという部分では、メリットになるということも考えられるのかと思うんですけども、実際に私も職員の経験もございますので、その辺についてちょっと話をさせていただいて、今回、この交流の場というところと、先ほど梶浦委員からもありましたけど、複合施設というところも含めて、まず、そういった場合にはスタッフというところになりますけども、先ほどありましたように、特養は要介護3以上で重度の方で、認知症の方もたくさんいらっしゃいます。そういった中でスタッフがいつも、先ほど特養の説明をしていただきましたけど、まず介護やら日常のお世話、そして入浴から何から全てを担わなければいけないです。そして、生活の場ですから、当然、夜もこちらで寝泊まりしているというところになりますので、スタッフについては夜勤もございます。  というところになると、かなりスタッフがスキルを持ってやっていますので、この人材の共有化にいくまでには、かなりのスキルアップをした上でないとこの共有が図れないということと、先ほども話をしましたけども、夜勤をやっているということでは、日勤と夜勤で保育士と介護士、これを複合させて人材の共有化を図るというのはなかなか難しいのではないかなと。やはり1か月のスタッフのやりくりで、当然シフトをつくってやっておりますので、そこを共有して、スキルがあったとしても、なかなか難しいのかなという部分もございます。  もう1点は、スタッフの助けになるというお話があるんですけども、実は、先ほどの交流もあるんですが、交流には非常に特養のスタッフも気を遣います。交流する場に、ふだんであれば皆さんが集まった場は1人、2人でいいんですけども、3~4人いないとたくさんの方を受け入れられません。それはなぜかというと、子供たちが来ると非常に喜んでくれます。これは幼児、小学生、高校生でも、もう子供たちというのは大変うれしがっていただきます。特に幼児さんは、先ほどのメリットの中にあったように、かわいがってくれますし、表情も豊かになります。そして優しい目で見ていただいて、活動の場といいますか、活気も出てくるので、活動の場も増えると思います。  しかし、そこに目を行き届かせないと、例えば保育の職員さんもそうなんですけども、高齢者がいつも持っているおやつを手渡して、それは「黙ってこれを持っていきなさい」というような形で渡してしまった場面も私は見ております。また、あめ玉なども、小さいものから、高齢者は大きいものも持っているんです。その大きいあめ玉を渡してしまったときには、ちょっとびっくりしてしまいまして、それはスタッフがちゃんと見ていたので、「ごめんなさいね。お気持ちはすごくありがたいし、かわいいから渡しているのはすごくよく分かるんだけど、ちょっと食べられない子もいるのでね」という形で、遠慮をさせていただきました。  逆に、子供たちがいた場合に、高齢者お手伝いをしてあげるといったときに、例えば高齢者がちょっと、車椅子の方が「移動したいんだけど」と言ったときに車椅子を押す。「これ、後ろを持って押せばいいのよ」と言ったときに、手を巻き込まれそうになるという事故も、実際に御家族のお孫さんが来たときにありました。そういった場面を常に職員が見ていかなければいけないんです。  当然、先ほどありましたように交流、私もいた頃から活発に行っていました。やはりお互いに企画を立てて、しっかりとした計画の中、そして感染症の、先ほどもありましたけども、そういったことも考慮して、時期やいろんな部分、今は慢性的にあるので時期というのもなかなか難しいんですが、設定をした上で、お互いの職員が交流できるよう、そして子供たち高齢者が安全に楽しく交流できるようにしていくのが交流の場だと、私は思っております。  そういった面からも、この複合施設、まず箱物を造ることになりますので、こういった施設、今お話があると、私もあんまり記憶がというか、こういった施設はあんまり存じ上げないんですけども、例えばこれ、特養とか保育園ではなくて、幼稚園も含めて、高齢者福祉施設、デイサービスから小規模多機能といったグループホーム、いろんな施設がたくさんございます。そういったところに交流もしていただきたいということを考えると、やはり施設が複合型になっていなくてもいいのかなと私は思う部分も多くあります。  そばにいるということで日常的に交流をしたいという、非常にありがたいというか、高齢者にも子供にとってもいいのかもしれませんけども、先ほど言ったようなスタッフの観点、あと感染症とかいろんな観点を考えますと、ちょっと難しいかなというところであれば、この交流というところを考えますと、先ほど梶浦委員からもありましたように、以前から行っていますので、これからコロナも明けましたので、活発に行っていただいて、幼稚園の方もそうですし、小学生もそうだと思いますけども、いろんな子供たちといろんな福祉施設、例えばサービス高齢者住宅とか、いろんなところもあります。そういったところにも出向いていただいて、高齢者との交流を図っていただきたいなという願いもありまして、今回こういった御意見をさせていただきました。ありがとうございます。 ◯ 鈴木委員長 ほかに。──ほかに質疑・意見がありませんので、以上で市に対する質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。討論のある方は挙手を願います。初めに、反対討論を許します。  次に、賛成討論を許します。田島委員◯ 田島委員 第3号陳情 市内に幼老複合施設を建設することに関する陳情書に賛成の立場から討論します。  この陳情は、幼児と高齢者の交流の場として幼老複合施設を造ってほしい、少子高齢化への対応として、稲城市として積極的に推進してほしいという内容です。  横浜市の特別養護老人ホームは、施設内に保育所を併設する幼老複合施設となっており、職員の定着率向上と多世代交流の促進を図っているとのことです。神奈川県の担当者も、多世代交流が進み、お年寄りの笑顔をもたらす、子供の発育によいと言われている、子供を預けられることで子育て中の介護士の働きやすさにもつながると効果を認めています。  市議会で陳情を採択して、稲城市でも全国各地の幼老複合施設の取組を調査、研究していってほしいと思い、賛成します。 ◯ 鈴木委員長 ほかに討論がありませんので、以上で討論を終結いたします。  これより、第3号陳情 市内に幼老複合施設を建設することに関する陳情書を採決いたします。本案は採択することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ◯ 鈴木委員長 起立少数であります。よって第3号陳情は不採択とすることに決定をいたしました。  以上で本委員会に付託されました事件の審査は終了いたしました。  お諮りいたします。ただいま議決いたしました事件の委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯ 鈴木委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたしました。  暫時休憩をいたします。                                午前10時5分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時8分 開議 ◯ 鈴木委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  次に、日程2、閉会中の継続調査の申し出についてを議題といたします。  お諮りいたします。掲載してあります特定所管事務調査事項については、議長に対して閉会中の継続調査の申出を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ◯ 鈴木委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたしました。  次回は、7月25日木曜日午前9時30分から委員会を開催いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で本日の福祉文教委員会を散会いたします。御意見ありがとうございました。                                午前10時9分 散会  以上のとおり会議の次第を記録し、これを証す るため署名する。   福祉文教委員会委員長   鈴 木   誠...