市より
令和3年12月2日付で、
稲城市
廃棄物の
処理及び再
利用の
促進に関する
条例第7条第2項の規定に基づき、
稲城市
廃棄物減量等推進審議会に
諮問いたしました。
内容につきましては、1、更なる
ごみの
減量及び再
資源化の
推進について、(1)、
プラスチック廃棄物の再
資源化事業について、(2)、その他
収集品目等の
見直しについてでございます。
5ページにつきましては、
諮問内容と
理由でございます。
次に、6ページから12ページの
資料3を御覧ください。
答申について御
説明いたします。
稲城市
廃棄物減量等推進審議会から、
令和4年7月12日付で市に
答申がございました。
内容につきましては、1、
プラスチック廃棄物の再
資源化事業について、新たに
プラスチック廃棄物として
区分を設定し、
指定収集袋による
ごみ収集に
早期に取り組むこと、2、その他
収集品目等の
見直しについて、
ガラス・
陶磁器類の再
資源化に向け、瓶と合わせて
ステーション回収を
検討されたいということでございます。
7ページを御覧ください。7ページから、
答申の
内容と
理由でございます。
次に9ページを御覧ください。1、
ごみ処理の
現状と課題。
(1)、
ごみの
減量と再
資源化に係るこれまでの
施策。市では
二ツ塚最終処分場の
延命化を図り、
ごみ処理経費の
公平負担や
ごみの
減量及び再
資源化を
推進するため、
指定収集袋を導入して
分別収集を行い、その成果として、
指定収集袋の導入前と比較し、
市民1人1日当たりの
ごみ量は減少した。また、
循環型社会の
形成を
目的として、様々な
施策を
実施している。しかし、近年
ごみ量は
横ばい状態で推移しており、更なる
ごみの
減量・再
資源化を
推進するためには新たな
取組や
仕組みづくりが必要であるということでございます。
10ページを御覧ください。2、
プラスチック廃棄物に関する今後の
取組について。
(1)、基本方針では、国の動向として、
令和3年6月には
プラスチックに係る
資源循環の
促進等に関する
法律が成立し、
市町村に対してこれまでの
容器包装プラスチックに加えて、
製品プラスチックについても
分別収集及び再
商品化が
努力義務とされた。これまで
容器包装リサイクル法においては、
容器包装廃棄物のみ
分別収集、再
商品化を進めていたが、同じ
プラスチック素材である
製品プラスチックについて、
容器包装プラスチックと合わせて
分別収集及び再
商品化することが可能となったことから、
分別における
市民負担を軽減することができるものであると考える。
容器包装プラスチックと
製品プラスチックを
一括収集することは、
温室効果ガスの
削減や
ごみの
減量、再
資源化の
促進など、
循環型社会の
形成に有効な手段と考えられることと、
プラスチックに係る
資源循環の
促進等に関する
法律において
市町村に対して
分別収集を
努力目標とされていることから、
早期に取り組むべきである。また、
指定収集袋による
ごみ収集については、
ごみの
減量、
ごみ処理経費負担の
公平化、
市民の
ごみ問題への
関心を高めるなどを
目的としていることから、新たに
プラスチック廃棄物として
区分を設定し、
指定収集袋による
ごみ収集の
実施が望ましい。袋の価格については、他市の
状況等を踏まえた上で、
事業の
目的である
地球環境負荷の
軽減等を達成するため、少しでも多くの
プラスチック廃棄物の再
資源化を
促進できるための動機づけとして、
可燃・
不燃の
指定収集袋に対して減額することが望ましいと考える。
次に、11ページを御覧ください。(2)、基本方針に基づく今後の
取組。
プラスチック廃棄物の今後の
取組内容について、
分別基準の
明確化、
周知の徹底、
市民等への動機づけの3点について
意見がございました。
3、その他
収集品目等の
見直しについて。市は、新たに
資源回収品目を追加することを
検討されたい。具体的な
取組として、現在、
コップ・
灰皿などの
ガラス類や、皿や
素焼きの
植木鉢などの
陶磁器類は
不燃ごみとして
収集しているが、1回の
排出量が少なく、
単一素材であり比較的再
資源化を容易に行うことが可能であることから、
ガラス・
陶磁器類について、
現状、週に1回行っている瓶と合わせて、
ステーション回収を行うことが効率的であると考える。かねてより、
ガラス・
陶磁器の再
資源化については、本
審議会の中でも
ごみ減量及び再
資源化に向けて、
事業として
検討を行ってきた経緯があるが、
ごみの
分別区分が度々変わることによる
市民負担軽減のため、今回、
プラスチック廃棄物の再
資源化事業と合わせて
事業開始することが望ましい。
答申内容と
理由につきましては、以上でございます。
恐れ入りますが、1ページにお戻りください。2、
稲城市
廃棄物減量等推進審議会の
答申についてを御覧ください。
答申内容及び
理由について、分かりやすく集約いたしました。
(1)、
プラスチック廃棄物の再
資源化事業について。新法に基づき、
早期に取り組むべきである。
指定収集袋による
収集の
実施が望ましい。
プラスチック廃棄物の再
資源化を
促進する動機づけとして、
可燃・
不燃収集袋に対して減額することが望ましい。
(2)、その他
収集品目等の
見直しについて。
不燃ごみとして
収集している
ガラス・
陶磁器類の再
資源化事業を
検討されたいということでございます。
3、今後の
スケジュールでございます。
令和4年度、9月の第3回
定例会において、
稲城市
廃棄物の
処理及び再
利用の
促進に関する
条例の改正を提案する
予定でございます。10月頃、
プラスチックの
分別ガイドブックを配付いたしまして、11月から2月頃、
市民等への
周知を行いたいと考えております。
プラスチック廃棄物の再
資源化事業開始に向けた具体的な
内容の
説明です。それから、
市民説明会を
大字単位(
市内10
地区)で、
オープンハウス形式により
実施。
市広報紙、
市ホームページ等により丁寧な
周知に努めてまいります。
令和5年度、
プラスチック廃棄物の再
資源化事業の
開始を4月1日から
予定しております。
御
説明は以上となります。
5
◯ 梶浦委員長 以上で、
報告は終わりました。
これより
報告に対する
質疑に入ります。
質疑のある方は挙手をして、着座にて発言を願います。
岡田委員。
6
◯ 岡田委員 どうもありがとうございました。
質問は、その他
収集品目等の
見直しについてというところで、11ページ・12ページで
答申を今
説明してもらったと思うんですけれども、これについて、12ページの4行目ぐらいのところから、要するに、これを
検討して、「
プラスチック廃棄物の再
資源化事業と合わせて
事業開始することが望ましい」と書かれているではないですか。というと、今の
スケジュールでいうと、来年の4月から一緒にやることが望ましいというのが
答申の趣旨かなと思って、もちろんこういう
方向でできればいいのではないかなと思うんですが、その辺は
現状ではどのように考えられているのか、お聞きしたいと思います。
7
◯ 梶浦委員長 生活環境課長。
8
◯ 中島生活環境課長 ガラス・
陶磁器類の
回収につきましては、
答申にもございますように、これまでの瓶と同様に、
ステーション回収を想定しております。
9
◯ 梶浦委員長 岡田委員。
10
◯ 岡田委員 そのやり方は分かったんですけれども、それをいつどのように
検討して、いつ頃
実施するのか。これはもう早く、要するにここに書かれているのは来年の4月1日から同時に
回収したほうが、
市民の
負担が、いろいろ変わるよりもいいのではないかと書かれていると思うんですけれども、その辺は、例えばこれから
検討するのか、やろうと思っているのか、難しいのか。その辺の市のここに書かれている
内容について、要は来年4月からやるとなると、ここに書かれている今後の
スケジュールは
プラスチックだけでしょう。その辺は、例えばそれだと
条例の関係があるのか、それから
市民への
説明とか、いろいろ入ってくることになるのかなと思うんですけれども、その辺をどのように考えているのか、お聞きしたいと思います。
11
◯ 梶浦委員長 生活環境課長。
12
◯ 中島生活環境課長 今、
現状で瓶を
回収している業者などともちょっとこの
内容について調整をさせていただきまして、それを合わせてできるのかどうかについても今後
検討してまいりたいと考えているところでございます。
市民への
説明会につきましては、11月から2月に
予定しております
プラスチック廃棄物の再
資源化の
説明会に併せて、可能であればそういった中で
説明をしていき、
市民への
周知を図っていきたいと考えているところでございます。
13
◯ 梶浦委員長 岡田委員。
14
◯ 岡田委員 一応、市としては、
ガラス・
陶磁器類の再
資源化の
事業を来年の4月1日からやる
方向で
検討したいと考えているということでよろしいでしょうか。
15
◯ 梶浦委員長 生活環境課長。
16
◯ 中島生活環境課長 そのように考えているところでございます。
17
◯ 梶浦委員長 ほかに。
中山委員。
暫時
休憩いたします。
午前9時45分
休憩
─────────────────────────────────────────
午前9時45分
開議
18
◯ 梶浦委員長 再開いたします。
中山委員。
19
◯ 中山委員 今、
岡田委員が言ったことはまさにそのとおりだなと思うんですけれども、やるのだったら同時発進していただけたらありがたいのかなと思うんです。
集積所には
看板もありますよね。それこそ何千か所に
看板があると思うんですが、それも書き換えなくてはいけないと思うんです。そんな中では同時というのが一番望ましいのではないかと思うんでございますが、今、更なる
ごみ減量及び再
資源化の
推進についての
諮問における
稲城市の
廃棄物減量等推進委員会からの
答申では、その他
収集品目等の
見直しとして、
ガラス・
陶磁器類の再
資源化事業を
検討されているとのことでもありましたが、この
ガラス・
陶磁器類は、具体的にはどのようなものが
対象となり、現在はどのように
収集処理されているのか、また
収集量はどの程度あるのか、その辺をお伺いしたいと思います。
20
◯ 梶浦委員長 生活環境課長。
21
◯ 中島生活環境課長 具体的な
ガラス・
陶磁器類としましては、
コップや
灰皿などの
ガラス類や、皿や
素焼きの
植木鉢などの
陶磁器類が
対象となります。現在、
不燃ごみとして
収集し、破砕後、
焼却処理をしております。また、
収集量につきましては、
不燃ごみに占める
ガラス・
陶磁器類の割合は、
重量ベースで
令和2年度の
多摩地域の
ごみ実態調査では26市の平均としてはおおむね32%でございます。
22
◯ 梶浦委員長 中山委員。
23
◯ 中山委員 この
ガラスとか
陶磁器というのは、
重量は多分かさむ話ですよね。だから大変なんだろうと思いますけれども、
ガラスや
陶磁器類の再
資源化事業とは具体的にどのような
事業なのか、また
費用対
効果についてはどのように考えているのか、お伺いしたいと思います。
24
◯ 梶浦委員長 生活環境課長。
25
◯ 中島生活環境課長 市では、
ガラス・
陶磁器類の再
資源化事業としましては、
資源物として
ステーション回収し、集めたものを選別、破砕
処理し、最終的には
路盤材などの
土木資材として活用することを想定しております。これらは、
答申内容にもございますように、1回の
排出量が少なく、
単一素材であり比較的再
資源化を容易に行えるものとなってございます。
資源として
分別することで、
焼却処理せず、
温室効果ガスの
削減など、地球環境問題への
効果もあり、
ごみ減量及び
資源化率の
向上への
効果が高いものと考えております。この
事業につきましては、
審議会からの
答申にもありますように、現在
実施している瓶の
ステーション回収と組み合わせることなどで、今後、
費用対
効果についても
検討してまいりたいと考えているところでございます。
26
◯ 梶浦委員長 中山委員。
27
◯ 中山委員 ありがとうございます。
ガラスや
陶磁器類の再
資源化事業は、
ごみ減量及び
資源化率の
向上の
効果が高いことや、
温室効果ガスの
削減など、地球環境問題への
効果もあるということは
理解させていただきました。しかしながら、新たに
分別区分を増やすことは、新たな
費用が発生することにもなりますので、
事業を
開始する上では、
経費を抑えながら、カーボンニュートラルや
環境負荷の低減に向けて進めていただきたいと思っております。これは
意見として、よろしくお願いします。
28
◯ 梶浦委員長 ほかに。──ほかに
質疑がありませんので、以上で
質疑を終結いたします。
以上で、更なる
ごみの
減量及び再
資源化の
推進についての
報告を終わります。
暫時
休憩いたします。
午前9時50分
休憩
─────────────────────────────────────────
午前9時52分
開議
29
◯ 梶浦委員長 休憩前に引き続き
委員会を開きます。
次に、
日程2、
特定所管自主調査事項「市街地の
再生について(
住宅団地の
再生)」を議題といたします。
皆様から提出していただいております
行政視察の
報告をお手元にお配りしております。順次、そちらを基に御発表していただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。それでは、
武田委員、お願いいたします。
30
◯ 武田委員 そうしましたら、まず千里ニュータウンについてということで、
感想等を述べさせていただきます。
建物の高さや
空間の在り方に一定の節度を持たせ、これまでの緑豊かでゆとりある良好な住環境の継承、創造を促すことを
目的として策定されたということに注目しております。
近傍集積を図りながら、広場などの
空間を確保する場合においては、高さの
数値目標を設けない。ただし、広く
市民の
意見を聴取したものに限るということに
注目しました。
それと、独立採算制。建て替えにおいては、
大阪企業局を中心に独立採算制をしき、税投入をせずに、資金的に自己完結しているという点に注目いたしました。
市場性から高層の建物にすると、若い世代が入居する率が高い。1敷地1棟ごとの考え方ではなく、建物群としてまちの良好なデザインを目指し、隣接地との協議を踏まえ、通風、日照、避難路などの工夫が必要であると感じました。
外周をはじめ、しっかりと緑と水辺も
形成している。街路樹や公園、遊園などの緑のネットワークも緑豊かな住環境を
形成している点に
注目しました。
10年ごとに進捗状況や強化すべき点を確認し、その先の10年間で取り組むべき
方向性を示す新たな指針を策定する。時代に合わせて柔軟な
見直しが必要だという
意見に共感いたしました。
市民の
関心は商業、公共施設の設置、敷地規模の規制緩和、緑の維持、多世代居住であるという点に注目いたしました。
多様な住戸タイプの住宅設計が必要である。
市民からのアンケート調査は非常に重要であるものと感じました。
続きまして、京都
府の八幡市男山地域。こちらにおきましては、UR賃貸が主の
説明でありました。
京都
府・八幡市・関西大学・UR都市機構の連携協議会がある。URの取り込みに苦労があったと聞きました。
現在は月に2度ほど4者協議会会議を設けているという点に注目いたしました。URがストック
事業を
推進。エリア経営部・エリア
再生室を担当しているという点にも注目しています。
現在、空き家が少ないため、思い切った建て替えができない状況のため、用途変更はせずに集約、リノベーションを進めている。この点に
注目しました。
地区によって、子育て中心、高齢福祉中心で分けている。高齢者住宅の一部にはURがエレベーターを設置。ただし、高額なために、対応に限界があるというお話がありました。
入れ替わりが多いことが課題である。定住を
推進するものの、商業施設に課題があるという点が、
稲城市にも共通していることかと考えます。
外国人が増えていることに対しての対応に苦慮しているということが分かりました。また、生保
対象の世帯が増えている。これに対しても今対応しているということが参考になるかと思っています。
平成23年9月から平成28年3月まで、文部科学省の補助
事業があり、関西大学団地
再生プロジェクトを
推進。関西大学の関わりが非常に大きいと感じました。
関西大学の団地リノベーションの
取組で、リノベーションは学生の研究材料にもなり、原状復帰などの条件がないため、取り組みやすい環境になっているという点に
注目しました。
高齢者中心の
地区は、手すりや浴室暖房設置など、健康寿命サポート住宅への改修を進めている点に
注目しました。
絆ネット地域懇談会の
開催、それから地域包括ケア複合施設YMBTの活用等、注目する点がありました。
その他としましては、担当職員が非常に若く、URとのやり取りにも積極的であると感じました。URの物件を
再生するにはUR自体を協力者とする必要があると感じました。また、大学のリノベーションの研究としての
取組も重要かと感じました。
私からは以上です。
31
◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。
続きまして、
岡田委員、お願いいたします。
32
◯ 岡田委員 私のほうで簡単にまとめました。
最初に書いたように、
住宅団地は、多数の住宅が一斉に供給されて、一斉入居の特性から、住宅の老朽化と入居者の高齢化が同時に進行する「二つの老い」などが課題だということで、これは第五次
稲城市長期総合計画に書かれていることで、市としてのこういう課題をどうしていくかという認識があると思うんです。私も同様の認識を持って今回視察をさせていただきました。
吹田市も八幡市も一緒に話しますけれども、団地
再生の
取組として、大ざっぱに言うと、ハード面とソフト面の
取組があったと思うんですけれども、ハードでいうと、建て替え、それからリノベーション、それからエレベーターの設置ということ、それからソフト面でいうと、「だんだんテラス」という具体的なお話も聞きましたけれども、地域のコミュニティーを活性化していくような
取組といったことを視察させていただきました。
感想的に言うと、なかなか大変だなというのが率直な感想です。住んでいる人たちがいて、それぞれ契約関係もあってということと、あと、ここを見て特徴的に言うと、団地
再生の
対象は、URがほとんどだったり、それから府民住宅であったりということなので、それが主だったですよね。そうすると、県や
府と相談したり、大学と相談したりして、公共住宅的なところの対応をどうするかという面が強かったと思うんですけれども、
稲城市の場合は、平尾でいえばJKKの住宅供給公社もありますけれども、それは一部。それからニュータウンの向陽台、長峰、若葉台も、URの賃貸がありますけれども、それはごく一部で、ほとんどが民間の分譲マンションの地域ですよね。あと戸建てもありますけれども、そういうところをどのように
再生するかというところで、団地が造られた時代との違いというのも感じました。
稲城市としては、様々な世帯や世代が円滑に世代交代しながら暮らせるまちへの
再生に向けて、
稲城市内のそれぞれの
住宅団地の特性に合わせて
検討、支援していく必要があると私は考えます。いずれにしても、平尾は高齢化率も高いし、向陽台ももう高齢化率1位になったという状況もあるようで、長峰、若葉台と、同時に入居して、だんだんと上がっていくところでどうしていくかということを、その団地・マンションの特性に合わせて市として状況を
検討していくというのですか、そうことが必要なのではないかなということで、3点ほどまとめてみました。
まず1つ目に、賃貸住宅(平尾)の住宅供給公社なんですが、ここの課題は、とにかくここは吹田市や八幡市と一緒で、50年代の賃貸住宅なので、そこの階段とか家が非常に狭いとか、いろいろあると思うんですけれども、そこをどうしていくか、何が課題なのかということを
検討していき、
再生の支援に何が必要か、
検討してはどうかと。
2点目がUR賃貸住宅で、向陽台・長峰・若葉台の全体の地域からすると、一部なんですよね。URはURで課題を
検討・整理して、
再生の支援に何が必要か
検討していくことが必要と。
3番目が民間分譲マンション。これは向陽台・長峰・若葉台それぞれあって、ここはそれぞれ
管理組合で、平尾の分譲もそういう形のようですけれども、どうしていくかということを
管理組合レベルで考えていく必要があると思うんです。例えば、向陽台でも
管理組合だけで10個あって、当然それぞれみんな考え方は違うに決まっているので、URをまとめて市としてこうしましょうみたいには簡単にはいかないと思うので、今回、団地
再生の
事業で今年度の
取組も始まるようなので、それぞれ民間分譲マンションがどのように課題を抱えて
検討しているのかと聞いたりもしながら、市として
再生の支援に何ができるかということを
検討していくということが必要なのではないかと思いました。
以上です。
33
◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。
続きまして、角田委員と
中山委員ということでよろしいでしょうか。
34 ◯ 角田委員 それでは、吹田市の千里ニュータウンのほうでは、時代背景を考えてみますと、ちょうど50年ぐらい前のことですから、大都市の近くにニュータウンというか、ベッドタウンをつくろうということで、千里ニュータウンはその話では日本で初めての大規模なニュータウンということでしたが、周りの原生竹林をそのまま残して、竹林を越えるとニュータウンがあるという感じで、その頃、日本経済が大分好調になってきて、それこそ家を持つことが夢の一つだったかもしれない。その中で、大規模な団地が建ち並んで、都市基盤整備もされたまちが出来上がってくると、本当に夢のニュータウンだったのかもしれない。それから50年余りたって、今、
最初の大規模なニュータウンと同時に、これからは大規模なニュータウンのいわゆる
最初の課題というか、今後の課題みたいなものも見えてくるのではないかなと感じまして、これからの動向をさらに注視したいと思っています。吹田市の担当職員も、日本一の大規模なニュータウンであるという自負がありまして、すごくその辺の熱量が感じられました。また、その後の
令和3年10月に
実施した
市民アンケートの結果でも、商業・公共施設の設置とか、敷地規模の規制とか、緑の維持とか、多世帯居住というものに対して、すごく勉強になるなというか、参考になるなという感じがしました。
戸建て住宅は敷地面積を200平方メートルから150平方メートル、建蔽率を60%から50%、容積率を200%から150%を標準とするという
説明だったんですが、要は、あまり詰め込まないで、少しゆとりを持って造るような形と、あと多世帯が住む場、交流する場を目指すということもすごく参考になりました。それと、ユニバーサルデザインやバリアフリーの導入、インターネット対応の情報通信設備の導入等も、これから新しい時代に向けて、参考になりました。
情報館のほうでは、ニュータウンの計画段階での完成模型といったものも保存されていまして、それもこれから必要になるというか、今後のbefore、afterではないけれども、そういったものも
稲城でもどこかに展示できればいいかなと思いました。
次に八幡市のほうですが、男山地域まちづくり連携協定が平成25年10月に締結されたということなんですが、その平成25年以降、様々な
取組が行われております。子育て支援の
取組や、関西大学の学生による団地イノベーションの
取組とか、地域包括ケア複合施設のように、いろいろな形で
取組をしています。要は、今あるものをいかに大事に
利用して、そこに住んでいる人たちとともに、どうしていくかということのいろいろな
取組を行っていますので、
稲城としても参考になるものが幾つかあるのではないかなと思っています。
「だんだんテラス」の
取組も、大学院生が常駐しているということで、あと、まちづくり運動体やってみよう会議の
開催とか、地元高校生の
取組とか、商店街を盛り上げようとか、
稲城でもそういった形で取り組めるものがあるのではないかなと思っています。
以上です。
35
◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。
中山委員はいかがされますか。
36
◯ 中山委員 今、
皆様の
報告があったとおりだなと思っているわけでございますが、
稲城市の場合、特に平尾のJKK、これは昭和40年代中頃に一斉供給と一斉入居が始まったところで、その当時は大変すばらしく、皆さんにお褒めいただいた場所だと思うんですけれども、それなりの年数がたつと、大きな課題がいっぱいあるのかなと。かといって市で何をどうしたらいいのかということは、まず模索状態であるのだろうなと思います。だから、課題が多いなりに解決策も出てくるのかなと、このような思いで視察に行ってまいりました。本当にありがとうございます。
37
◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。
佐藤委員は本日お休みですので、御出席いただける
委員会で改めて発表していただきたいと思います。
最後に、私、委員長の梶浦から
意見発表をさせていただきます。
まず視察につきまして、吹田市と八幡市、委員の
皆様、そして事務局の
皆様の御協力をいただきまして、無事視察、コロナが拡大する中でありましたけれども、その後感染することもなく無事帰ってこられましたことに感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
それでは、
意見を申し上げさせていただきます。まず吹田市です。千里ニュータウンの特徴として、独立採算制を挙げられており、基本的に税投入をせず、資金的には自己完結で整備が進められてきたとのことでありました。
再生について、法定に則した建て替え
事業については、市として法にのっとり対応されているとのことでありました。ニュータウン
再生事業の先進地である吹田市の例のとおり、
稲城市においても団地
再生に関連する
法律にのっとり、将来的に
対象となる可能性がある民間の団地
再生事業に備え、さらなる研究が必要であると考えました。
次に2点目に、千里ニュータウンの
再生の
取組についてです。1つ目に人口減少と高齢化、2つ目に施設の老朽化、3つ目に時代ニーズへの未対応(計画的開発による土地
利用の固定化、時代ニーズに合った施設の不足)など、大規模団地建て替えについて様々な課題が顕在化したとのことでありました。それらの課題を
検討する
取組として、千里ニュータウンの
再生を考える
市民100人会議、こちらは市による
取組のスタートということで、そこから
再生の具体的なビジョンとして、千里ニュータウン
再生ビジョン(千里ニュータウン
再生ビジョン
推進事業)が策定され、千里ニュータウンのまちづくり指針(良好な住環境をつくるガイドライン、まちづくりのルール)、そして千里ニュータウン
再生指針、こちらは
大阪府・吹田市・豊中市・UR・公社・都市整備
推進センターの協働になりますが、そして住区
再生プラン(案)(各住区でのまちづくりのたたき台)の3つの指針やプランが策定され、
再生に取り組まれているとのことでありました。
稲城市内のニュータウン地域について、将来的に直面する課題であり、
市民の私的財産と魅力的なまちづくりのバランスについて、
市民・
事業者・市が良好な協力関係を築けるよう、吹田市の
再生の
取組について動向を注視し、引き続き先進事例として学びたいと考えました。
3点目に、千里ニュータウンのまちづくり指針の
見直しについてです。例外規定の
見直しが必要になったことから、
令和3年度に取り組まれ、
市民を
対象としたアンケート調査や
見直しに係る
説明会、パブリックコメント、素案の
説明会をされたとのことでありました。千里ニュータウンのまちづくり指針自体には法的拘束力はなく、あくまでもまちづくりの重要性を認識していただき、
市民や
事業者などの関係者に協力いただく趣旨の指針であるとのことでありました。今後、
稲城市も、将来的にニュータウン
地区の
再生について、
市民、
事業者と市が同じ
方向性を持って市街地の
再生に取り組めるよう、将来的に
検討が必要であると考えました。
4点目に、吹田市立千里ニュータウン情報館で拝見した1964年頃のニュータウン計画模型ということで、こちらはニュータウンを造成するときの計画の模型だということでありましたが、貴重な
資料を委員の
皆様とともに拝見いたしました。吹田市の丘陵をニュータウンとして造成する
様子をまとめた映像集など、ニュータウンの時間経過とともに
大阪府から地元自治体である吹田市へ移管されてきているということでもありました。
稲城市の丘陵地帯を開発したニュータウン地域について、
資料を残し、
稲城市のまちづくりについて
市民理解をさらに深められるよう、情報提供や広報活動の重要性を感じたところです。
5点目に、千里津雲台A分譲住宅マンション建替組合が計画・建設を進められたBrillia City千里津雲台と、隣接するプレミスト南千里津雲台パークフロント、プレミスト南千里津雲台パークブリーゼを公道より現地視察させていただきました。約5階建ての昭和の団地群の中に、およそ10階建ての本当に新しいきれいな集合住宅は、それぞれの時代のニーズを捉えた建物であると感じるとともに、隣接する南千里公園と
住宅団地の風景は、まさに
稲城市とよく似た風景であり、平尾の近隣公園と隣接しているようなイメージと重なったところです。建替組合の方々や関係
事業者、協力した市や市議会の
皆様について、建て替え
事業を実現されたことに畏敬の念を抱くとともに、同一区画や隣接する敷地での建て替え
事業については、可能な限り同一時期に行われることが望ましいことを勉強させていただきました。
御参考までに、吹田市議会の
資料を確認しました。吹田市議会平成29年請願第1号「千里津雲台A分譲住宅建替え
事業についての請願」であります。
続きまして、八幡市です。1点目に4者(UR、関西大学、京都市、八幡市)によるストック活用型団地
再生として、平成25年に4者による男山地域のまちづくりに関する連携協定が締結され、取り組まれているとのことでありました。
稲城市内にもURやJKKの賃貸住宅が多くあることから、これらの
住宅団地について、市がURやJKKと連携協力を密にし、まちの魅力度をさらに
向上できるよう取り組む連携強化が望まれると感じたところです。
2点目に、連携協力項目の(1)、子育て支援、(2)、高齢者支援、(3)、地域・団地が連携した活動の導入(コミュニティー支援・
形成)、そして(4)、住民が主役・地域活動主体の育成(コミュニティー人材の育成)についての4点について、期限を設けず、4者の連携協議会を月2回行うことにより、市の担当職員──協働
推進課生活情報センター所長、そして課長補佐の2名とURや関西大学と非常に密な連携を図られているとのお話を伺いました。
稲城市においても、URやJKKなど、賃貸住宅の所有者との連携をさらに強化し、賃貸住宅の居住者が地域コミュニティーの担い手となるよう、環境整備の
促進が望まれると考えたところです。
以上、私からの
意見です。
このほかに
意見はございますか。よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
38
◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。
以上で、
行政視察の
意見発表は終わりました。
暫時
休憩いたします。
午前10時18分
休憩
─────────────────────────────────────────
午前10時34分
開議
39
◯ 梶浦委員長 休憩前に引き続き
委員会を開きます。
特定所管自主調査事項「市街地の
再生について(
住宅団地の
再生)」の今後の進め方について、御
意見をいただきたいと思います。副委員長。
40
◯ 武田委員 今回の
特定所管自主調査事項の件の発表に係る
報告書に関しましては、12月に発表したいと考えております。それで、発表に係る
報告書のまとめを8月末までに御提出願いたいと考えます。そして、次々回の
日程につきましては、次回の
委員会のときに
日程を調整させていただきたいと思います。
41
◯ 梶浦委員長 ただいま副委員長から、今後の進め方について提案がありました。そのような形で進めさせていただきたいと思います。これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
42
◯ 梶浦委員長 御
異議なしと認め、そのように進めさせていただきます。
また、今後の
日程につきましては、次回は第3回
定例会の会期中に
委員会を
開催いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、
建設環境委員会を散会いたします。
午前10時35分 散会
以上のとおり会議の次第を記録し、これを証す
るため署名する。
建設環境委員会委員長 梶 浦 みさこ
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