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令和4年建設環境委員会 名簿 開催日: 2022-08-02
令和4年建設環境委員会 本文 開催日: 2022-08-02

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  1. 稲城市議会 2022-08-02
    令和4年建設環境委員会 本文 開催日: 2022-08-02


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    最初ヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時29分 開議 ◯ 梶浦委員長 ただいまから建設環境委員会を開きます。  本日は、初めに市から報告を受けたいと思います。これに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2 ◯ 梶浦委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。   ───────────────────────────────────────── 3 ◯ 梶浦委員長 初めに、日程1、更なるごみ減量及び再資源化推進について、市から報告を求めます。  生活環境課長。 4 ◯ 中島生活環境課長 おはようございます。よろしくお願いいたします。  更なるごみ減量及び再資源化推進について、御報告いたします。  1、これまでの検討経過。  (1)、概要につきましては、令和3年6月のプラスチックに係る資源循環促進等に関する法律の制定により、一般廃棄物収集処理を担う市町村については、プラスチック廃棄物分別収集容器包装プラスチック製品プラスチック一括収集)することが努力義務となったことから、多摩川衛生組合への搬入団体である稲城市・狛江市の2市が連携し、プラスチック廃棄物資源化事業について検討することとなり、廃棄物減量等推進審議会へ、更なるごみ減量及び再資源化推進について諮問し、審議を重ねてまいりました。  (2)、市民への周知。この事業に取り組むためには、市民皆様の御理解と御協力が不可欠であることから、市広報紙市ホームページ等による周知のほか、オープンハウス形式により市民説明会実施してまいりました。特に市民説明会につきましては、令和4年5月24日から7月30日までの間において、オープンハウス形式での説明会市内10地区開催し、延べ466人に御来場いただきました。審議会市民説明会では、温室効果ガス削減ごみ減量資源化促進循環型社会形成などの観点から、プラスチック廃棄物の再資源化事業早期に進めてほしいとの御意見をいただいており、令和5年度からプラスチック廃棄物の再資源化に取り組む予定でございます。  2ページ・3ページの資料1を御覧ください。市民説明会開催状況についてまとめておりますので、資料に沿って御説明いたします。  1、開催日程及び来場者数につきましては、記載のとおりでございます。特に5月28日に実施した市役所では106人、7月23日に実施した城山体験学習館では108人と、多くの方にお越しいただき、事業への関心の高さがうかがえました。  2、市民説明会様子でございます。オープンハウス形式での市民説明会では、事前予約等の必要もございませんので、御都合のよい日程で、会場にお越しいただくことが可能であり、会場にはパネルを展示し、自由に御覧いただき、御質問のある方に対しましては職員が対応するといった説明会になります。写真につきましては、その様子でございます。また、会場では、パネルのほか、どのようなものが今後分別をお願いする対象となるのか、実際にプラスチック廃棄物を展示するなど、より具体的な説明も行いました。  3ページをお開きください。3、市民説明会での主な御質問・御意見でございます。プラスチックごみ分別収集に関するものといたしましては、「他市から転入してきて、プラスチックごみ可燃不燃ごみとして出すことが後ろめたかったが、プラスチックごみ分別収集するということで、期待している。分別最初は戸惑うかもしれないが、今回のような丁寧な説明を何度か聞くことで、徐々に慣れると思う」などでございます。  事業開始に向けて市民への説明等に関するものとしましては、「オープンハウスに参加したことで事業内容について理解が進んだ。本日聞いた話を自治会管理組合隣近所等で共有したい」、「説明会だと来る人が限られるため、分別ガイドブックの配付は効果的だと考える」などでございます。  恐れ入りますが、1ページにお戻りください。2、稲城廃棄物減量等推進審議会からの答申について。更なるごみ減量及び再資源化推進について諮問し、令和4年7月12日開催令和4年度第3回の審議会において、以下のとおり答申を受けました。  4ページ・5ページの資料2を御覧ください。諮問について御説明いたします。
     市より令和3年12月2日付で、稲城廃棄物処理及び再利用促進に関する条例第7条第2項の規定に基づき、稲城廃棄物減量等推進審議会諮問いたしました。内容につきましては、1、更なるごみ減量及び再資源化推進について、(1)、プラスチック廃棄物の再資源化事業について、(2)、その他収集品目等見直しについてでございます。  5ページにつきましては、諮問内容理由でございます。  次に、6ページから12ページの資料3を御覧ください。答申について御説明いたします。  稲城廃棄物減量等推進審議会から、令和4年7月12日付で市に答申がございました。内容につきましては、1、プラスチック廃棄物の再資源化事業について、新たにプラスチック廃棄物として区分を設定し、指定収集袋によるごみ収集早期に取り組むこと、2、その他収集品目等見直しについて、ガラス陶磁器類の再資源化に向け、瓶と合わせてステーション回収検討されたいということでございます。  7ページを御覧ください。7ページから、答申内容理由でございます。  次に9ページを御覧ください。1、ごみ処理現状と課題。  (1)、ごみ減量と再資源化に係るこれまでの施策。市では二ツ塚最終処分場延命化を図り、ごみ処理経費公平負担ごみ減量及び再資源化推進するため、指定収集袋を導入して分別収集を行い、その成果として、指定収集袋の導入前と比較し、市民1人1日当たりのごみ量は減少した。また、循環型社会形成目的として、様々な施策実施している。しかし、近年ごみ量横ばい状態で推移しており、更なるごみ減量・再資源化推進するためには新たな取組仕組みづくりが必要であるということでございます。  10ページを御覧ください。2、プラスチック廃棄物に関する今後の取組について。  (1)、基本方針では、国の動向として、令和3年6月にはプラスチックに係る資源循環促進等に関する法律が成立し、市町村に対してこれまでの容器包装プラスチックに加えて、製品プラスチックについても分別収集及び再商品化努力義務とされた。これまで容器包装リサイクル法においては、容器包装廃棄物のみ分別収集、再商品化を進めていたが、同じプラスチック素材である製品プラスチックについて、容器包装プラスチックと合わせて分別収集及び再商品化することが可能となったことから、分別における市民負担を軽減することができるものであると考える。容器包装プラスチック製品プラスチック一括収集することは、温室効果ガス削減ごみ減量、再資源化促進など、循環型社会形成に有効な手段と考えられることと、プラスチックに係る資源循環促進等に関する法律において市町村に対して分別収集努力目標とされていることから、早期に取り組むべきである。また、指定収集袋によるごみ収集については、ごみ減量ごみ処理経費負担公平化市民ごみ問題への関心を高めるなどを目的としていることから、新たにプラスチック廃棄物として区分を設定し、指定収集袋によるごみ収集実施が望ましい。袋の価格については、他市の状況等を踏まえた上で、事業目的である地球環境負荷軽減等を達成するため、少しでも多くのプラスチック廃棄物の再資源化促進できるための動機づけとして、可燃不燃指定収集袋に対して減額することが望ましいと考える。  次に、11ページを御覧ください。(2)、基本方針に基づく今後の取組プラスチック廃棄物の今後の取組内容について、分別基準明確化周知の徹底、市民等への動機づけの3点について意見がございました。  3、その他収集品目等見直しについて。市は、新たに資源回収品目を追加することを検討されたい。具体的な取組として、現在、コップ灰皿などのガラス類や、皿や素焼き植木鉢などの陶磁器類不燃ごみとして収集しているが、1回の排出量が少なく、単一素材であり比較的再資源化を容易に行うことが可能であることから、ガラス陶磁器類について、現状、週に1回行っている瓶と合わせて、ステーション回収を行うことが効率的であると考える。かねてより、ガラス陶磁器の再資源化については、本審議会の中でもごみ減量及び再資源化に向けて、事業として検討を行ってきた経緯があるが、ごみ分別区分が度々変わることによる市民負担軽減のため、今回、プラスチック廃棄物の再資源化事業と合わせて事業開始することが望ましい。答申内容理由につきましては、以上でございます。  恐れ入りますが、1ページにお戻りください。2、稲城廃棄物減量等推進審議会答申についてを御覧ください。答申内容及び理由について、分かりやすく集約いたしました。  (1)、プラスチック廃棄物の再資源化事業について。新法に基づき、早期に取り組むべきである。指定収集袋による収集実施が望ましい。プラスチック廃棄物の再資源化促進する動機づけとして、可燃不燃収集袋に対して減額することが望ましい。  (2)、その他収集品目等見直しについて。不燃ごみとして収集しているガラス陶磁器類の再資源化事業検討されたいということでございます。  3、今後のスケジュールでございます。令和4年度、9月の第3回定例会において、稲城廃棄物処理及び再利用促進に関する条例の改正を提案する予定でございます。10月頃、プラスチック分別ガイドブックを配付いたしまして、11月から2月頃、市民等への周知を行いたいと考えております。プラスチック廃棄物の再資源化事業開始に向けた具体的な内容説明です。それから、市民説明会大字単位市内10地区)で、オープンハウス形式により実施市広報紙市ホームページ等により丁寧な周知に努めてまいります。令和5年度、プラスチック廃棄物の再資源化事業開始を4月1日から予定しております。  御説明は以上となります。 5 ◯ 梶浦委員長 以上で、報告は終わりました。  これより報告に対する質疑に入ります。質疑のある方は挙手をして、着座にて発言を願います。岡田委員。 6 ◯ 岡田委員 どうもありがとうございました。質問は、その他収集品目等見直しについてというところで、11ページ・12ページで答申を今説明してもらったと思うんですけれども、これについて、12ページの4行目ぐらいのところから、要するに、これを検討して、「プラスチック廃棄物の再資源化事業と合わせて事業開始することが望ましい」と書かれているではないですか。というと、今のスケジュールでいうと、来年の4月から一緒にやることが望ましいというのが答申の趣旨かなと思って、もちろんこういう方向でできればいいのではないかなと思うんですが、その辺は現状ではどのように考えられているのか、お聞きしたいと思います。 7 ◯ 梶浦委員長 生活環境課長。 8 ◯ 中島生活環境課長 ガラス陶磁器類回収につきましては、答申にもございますように、これまでの瓶と同様に、ステーション回収を想定しております。 9 ◯ 梶浦委員長 岡田委員。 10 ◯ 岡田委員 そのやり方は分かったんですけれども、それをいつどのように検討して、いつ頃実施するのか。これはもう早く、要するにここに書かれているのは来年の4月1日から同時に回収したほうが、市民負担が、いろいろ変わるよりもいいのではないかと書かれていると思うんですけれども、その辺は、例えばこれから検討するのか、やろうと思っているのか、難しいのか。その辺の市のここに書かれている内容について、要は来年4月からやるとなると、ここに書かれている今後のスケジュールプラスチックだけでしょう。その辺は、例えばそれだと条例の関係があるのか、それから市民への説明とか、いろいろ入ってくることになるのかなと思うんですけれども、その辺をどのように考えているのか、お聞きしたいと思います。 11 ◯ 梶浦委員長 生活環境課長。 12 ◯ 中島生活環境課長 今、現状で瓶を回収している業者などともちょっとこの内容について調整をさせていただきまして、それを合わせてできるのかどうかについても今後検討してまいりたいと考えているところでございます。市民への説明会につきましては、11月から2月に予定しておりますプラスチック廃棄物の再資源化説明会に併せて、可能であればそういった中で説明をしていき、市民への周知を図っていきたいと考えているところでございます。 13 ◯ 梶浦委員長 岡田委員。 14 ◯ 岡田委員 一応、市としては、ガラス陶磁器類の再資源化事業を来年の4月1日からやる方向検討したいと考えているということでよろしいでしょうか。 15 ◯ 梶浦委員長 生活環境課長。 16 ◯ 中島生活環境課長 そのように考えているところでございます。 17 ◯ 梶浦委員長 ほかに。中山委員。  暫時休憩いたします。                                午前9時45分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時45分 開議 18 ◯ 梶浦委員長 再開いたします。  中山委員。 19 ◯ 中山委員 今、岡田委員が言ったことはまさにそのとおりだなと思うんですけれども、やるのだったら同時発進していただけたらありがたいのかなと思うんです。集積所には看板もありますよね。それこそ何千か所に看板があると思うんですが、それも書き換えなくてはいけないと思うんです。そんな中では同時というのが一番望ましいのではないかと思うんでございますが、今、更なるごみ減量及び再資源化推進についての諮問における稲城市の廃棄物減量等推進委員会からの答申では、その他収集品目等見直しとして、ガラス陶磁器類の再資源化事業検討されているとのことでもありましたが、このガラス陶磁器類は、具体的にはどのようなものが対象となり、現在はどのように収集処理されているのか、また収集量はどの程度あるのか、その辺をお伺いしたいと思います。 20 ◯ 梶浦委員長 生活環境課長。 21 ◯ 中島生活環境課長 具体的なガラス陶磁器類としましては、コップ灰皿などのガラス類や、皿や素焼き植木鉢などの陶磁器類対象となります。現在、不燃ごみとして収集し、破砕後、焼却処理をしております。また、収集量につきましては、不燃ごみに占めるガラス陶磁器類の割合は、重量ベース令和2年度の多摩地域ごみ実態調査では26市の平均としてはおおむね32%でございます。 22 ◯ 梶浦委員長 中山委員。 23 ◯ 中山委員 このガラスとか陶磁器というのは、重量は多分かさむ話ですよね。だから大変なんだろうと思いますけれども、ガラス陶磁器類の再資源化事業とは具体的にどのような事業なのか、また費用効果についてはどのように考えているのか、お伺いしたいと思います。 24 ◯ 梶浦委員長 生活環境課長。 25 ◯ 中島生活環境課長 市では、ガラス陶磁器類の再資源化事業としましては、資源物としてステーション回収し、集めたものを選別、破砕処理し、最終的には路盤材などの土木資材として活用することを想定しております。これらは、答申内容にもございますように、1回の排出量が少なく、単一素材であり比較的再資源化を容易に行えるものとなってございます。資源として分別することで、焼却処理せず、温室効果ガス削減など、地球環境問題への効果もあり、ごみ減量及び資源化率向上への効果が高いものと考えております。この事業につきましては、審議会からの答申にもありますように、現在実施している瓶のステーション回収と組み合わせることなどで、今後、費用効果についても検討してまいりたいと考えているところでございます。 26 ◯ 梶浦委員長 中山委員。 27 ◯ 中山委員 ありがとうございます。ガラス陶磁器類の再資源化事業は、ごみ減量及び資源化率向上効果が高いことや、温室効果ガス削減など、地球環境問題への効果もあるということは理解させていただきました。しかしながら、新たに分別区分を増やすことは、新たな費用が発生することにもなりますので、事業開始する上では、経費を抑えながら、カーボンニュートラルや環境負荷の低減に向けて進めていただきたいと思っております。これは意見として、よろしくお願いします。 28 ◯ 梶浦委員長 ほかに。──ほかに質疑がありませんので、以上で質疑を終結いたします。  以上で、更なるごみ減量及び再資源化推進についての報告を終わります。  暫時休憩いたします。                                午前9時50分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時52分 開議 29 ◯ 梶浦委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  次に、日程2、特定所管自主調査事項「市街地の再生について(住宅団地再生)」を議題といたします。  皆様から提出していただいております行政視察報告をお手元にお配りしております。順次、そちらを基に御発表していただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。それでは、武田委員、お願いいたします。 30 ◯ 武田委員 そうしましたら、まず千里ニュータウンについてということで、感想等を述べさせていただきます。  建物の高さや空間の在り方に一定の節度を持たせ、これまでの緑豊かでゆとりある良好な住環境の継承、創造を促すことを目的として策定されたということに注目しております。  近傍集積を図りながら、広場などの空間を確保する場合においては、高さの数値目標を設けない。ただし、広く市民意見を聴取したものに限るということに注目しました。  それと、独立採算制。建て替えにおいては、大阪企業局を中心に独立採算制をしき、税投入をせずに、資金的に自己完結しているという点に注目いたしました。  市場性から高層の建物にすると、若い世代が入居する率が高い。1敷地1棟ごとの考え方ではなく、建物群としてまちの良好なデザインを目指し、隣接地との協議を踏まえ、通風、日照、避難路などの工夫が必要であると感じました。  外周をはじめ、しっかりと緑と水辺も形成している。街路樹や公園、遊園などの緑のネットワークも緑豊かな住環境を形成している点に注目しました。  10年ごとに進捗状況や強化すべき点を確認し、その先の10年間で取り組むべき方向性を示す新たな指針を策定する。時代に合わせて柔軟な見直しが必要だという意見に共感いたしました。  市民関心は商業、公共施設の設置、敷地規模の規制緩和、緑の維持、多世代居住であるという点に注目いたしました。  多様な住戸タイプの住宅設計が必要である。  市民からのアンケート調査は非常に重要であるものと感じました。  続きまして、京都の八幡市男山地域。こちらにおきましては、UR賃貸が主の説明でありました。  京都・八幡市・関西大学・UR都市機構の連携協議会がある。URの取り込みに苦労があったと聞きました。  現在は月に2度ほど4者協議会会議を設けているという点に注目いたしました。URがストック事業推進。エリア経営部・エリア再生室を担当しているという点にも注目しています。  現在、空き家が少ないため、思い切った建て替えができない状況のため、用途変更はせずに集約、リノベーションを進めている。この点に注目しました。  地区によって、子育て中心、高齢福祉中心で分けている。高齢者住宅の一部にはURがエレベーターを設置。ただし、高額なために、対応に限界があるというお話がありました。  入れ替わりが多いことが課題である。定住を推進するものの、商業施設に課題があるという点が、稲城市にも共通していることかと考えます。  外国人が増えていることに対しての対応に苦慮しているということが分かりました。また、生保対象の世帯が増えている。これに対しても今対応しているということが参考になるかと思っています。  平成23年9月から平成28年3月まで、文部科学省の補助事業があり、関西大学団地再生プロジェクトを推進。関西大学の関わりが非常に大きいと感じました。  関西大学の団地リノベーションの取組で、リノベーションは学生の研究材料にもなり、原状復帰などの条件がないため、取り組みやすい環境になっているという点に注目しました。  高齢者中心の地区は、手すりや浴室暖房設置など、健康寿命サポート住宅への改修を進めている点に注目しました。  絆ネット地域懇談会の開催、それから地域包括ケア複合施設YMBTの活用等、注目する点がありました。  その他としましては、担当職員が非常に若く、URとのやり取りにも積極的であると感じました。URの物件を再生するにはUR自体を協力者とする必要があると感じました。また、大学のリノベーションの研究としての取組も重要かと感じました。  私からは以上です。 31 ◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。  続きまして、岡田委員、お願いいたします。 32 ◯ 岡田委員 私のほうで簡単にまとめました。最初に書いたように、住宅団地は、多数の住宅が一斉に供給されて、一斉入居の特性から、住宅の老朽化と入居者の高齢化が同時に進行する「二つの老い」などが課題だということで、これは第五次稲城市長期総合計画に書かれていることで、市としてのこういう課題をどうしていくかという認識があると思うんです。私も同様の認識を持って今回視察をさせていただきました。  吹田市も八幡市も一緒に話しますけれども、団地再生取組として、大ざっぱに言うと、ハード面とソフト面の取組があったと思うんですけれども、ハードでいうと、建て替え、それからリノベーション、それからエレベーターの設置ということ、それからソフト面でいうと、「だんだんテラス」という具体的なお話も聞きましたけれども、地域のコミュニティーを活性化していくような取組といったことを視察させていただきました。  感想的に言うと、なかなか大変だなというのが率直な感想です。住んでいる人たちがいて、それぞれ契約関係もあってということと、あと、ここを見て特徴的に言うと、団地再生対象は、URがほとんどだったり、それから府民住宅であったりということなので、それが主だったですよね。そうすると、県やと相談したり、大学と相談したりして、公共住宅的なところの対応をどうするかという面が強かったと思うんですけれども、稲城市の場合は、平尾でいえばJKKの住宅供給公社もありますけれども、それは一部。それからニュータウンの向陽台、長峰、若葉台も、URの賃貸がありますけれども、それはごく一部で、ほとんどが民間の分譲マンションの地域ですよね。あと戸建てもありますけれども、そういうところをどのように再生するかというところで、団地が造られた時代との違いというのも感じました。  稲城市としては、様々な世帯や世代が円滑に世代交代しながら暮らせるまちへの再生に向けて、稲城市内のそれぞれの住宅団地の特性に合わせて検討、支援していく必要があると私は考えます。いずれにしても、平尾は高齢化率も高いし、向陽台ももう高齢化率1位になったという状況もあるようで、長峰、若葉台と、同時に入居して、だんだんと上がっていくところでどうしていくかということを、その団地・マンションの特性に合わせて市として状況を検討していくというのですか、そうことが必要なのではないかなということで、3点ほどまとめてみました。  まず1つ目に、賃貸住宅(平尾)の住宅供給公社なんですが、ここの課題は、とにかくここは吹田市や八幡市と一緒で、50年代の賃貸住宅なので、そこの階段とか家が非常に狭いとか、いろいろあると思うんですけれども、そこをどうしていくか、何が課題なのかということを検討していき、再生の支援に何が必要か、検討してはどうかと。  2点目がUR賃貸住宅で、向陽台・長峰・若葉台の全体の地域からすると、一部なんですよね。URはURで課題を検討・整理して、再生の支援に何が必要か検討していくことが必要と。  3番目が民間分譲マンション。これは向陽台・長峰・若葉台それぞれあって、ここはそれぞれ管理組合で、平尾の分譲もそういう形のようですけれども、どうしていくかということを管理組合レベルで考えていく必要があると思うんです。例えば、向陽台でも管理組合だけで10個あって、当然それぞれみんな考え方は違うに決まっているので、URをまとめて市としてこうしましょうみたいには簡単にはいかないと思うので、今回、団地再生事業で今年度の取組も始まるようなので、それぞれ民間分譲マンションがどのように課題を抱えて検討しているのかと聞いたりもしながら、市として再生の支援に何ができるかということを検討していくということが必要なのではないかと思いました。  以上です。 33 ◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。  続きまして、角田委員と中山委員ということでよろしいでしょうか。 34 ◯ 角田委員 それでは、吹田市の千里ニュータウンのほうでは、時代背景を考えてみますと、ちょうど50年ぐらい前のことですから、大都市の近くにニュータウンというか、ベッドタウンをつくろうということで、千里ニュータウンはその話では日本で初めての大規模なニュータウンということでしたが、周りの原生竹林をそのまま残して、竹林を越えるとニュータウンがあるという感じで、その頃、日本経済が大分好調になってきて、それこそ家を持つことが夢の一つだったかもしれない。その中で、大規模な団地が建ち並んで、都市基盤整備もされたまちが出来上がってくると、本当に夢のニュータウンだったのかもしれない。それから50年余りたって、今、最初の大規模なニュータウンと同時に、これからは大規模なニュータウンのいわゆる最初の課題というか、今後の課題みたいなものも見えてくるのではないかなと感じまして、これからの動向をさらに注視したいと思っています。吹田市の担当職員も、日本一の大規模なニュータウンであるという自負がありまして、すごくその辺の熱量が感じられました。また、その後の令和3年10月に実施した市民アンケートの結果でも、商業・公共施設の設置とか、敷地規模の規制とか、緑の維持とか、多世帯居住というものに対して、すごく勉強になるなというか、参考になるなという感じがしました。  戸建て住宅は敷地面積を200平方メートルから150平方メートル、建蔽率を60%から50%、容積率を200%から150%を標準とするという説明だったんですが、要は、あまり詰め込まないで、少しゆとりを持って造るような形と、あと多世帯が住む場、交流する場を目指すということもすごく参考になりました。それと、ユニバーサルデザインやバリアフリーの導入、インターネット対応の情報通信設備の導入等も、これから新しい時代に向けて、参考になりました。  情報館のほうでは、ニュータウンの計画段階での完成模型といったものも保存されていまして、それもこれから必要になるというか、今後のbefore、afterではないけれども、そういったものも稲城でもどこかに展示できればいいかなと思いました。  次に八幡市のほうですが、男山地域まちづくり連携協定が平成25年10月に締結されたということなんですが、その平成25年以降、様々な取組が行われております。子育て支援の取組や、関西大学の学生による団地イノベーションの取組とか、地域包括ケア複合施設のように、いろいろな形で取組をしています。要は、今あるものをいかに大事に利用して、そこに住んでいる人たちとともに、どうしていくかということのいろいろな取組を行っていますので、稲城としても参考になるものが幾つかあるのではないかなと思っています。  「だんだんテラス」の取組も、大学院生が常駐しているということで、あと、まちづくり運動体やってみよう会議の開催とか、地元高校生の取組とか、商店街を盛り上げようとか、稲城でもそういった形で取り組めるものがあるのではないかなと思っています。  以上です。 35 ◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。  中山委員はいかがされますか。 36 ◯ 中山委員 今、皆様報告があったとおりだなと思っているわけでございますが、稲城市の場合、特に平尾のJKK、これは昭和40年代中頃に一斉供給と一斉入居が始まったところで、その当時は大変すばらしく、皆さんにお褒めいただいた場所だと思うんですけれども、それなりの年数がたつと、大きな課題がいっぱいあるのかなと。かといって市で何をどうしたらいいのかということは、まず模索状態であるのだろうなと思います。だから、課題が多いなりに解決策も出てくるのかなと、このような思いで視察に行ってまいりました。本当にありがとうございます。 37 ◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。  佐藤委員は本日お休みですので、御出席いただける委員会で改めて発表していただきたいと思います。
     最後に、私、委員長の梶浦から意見発表をさせていただきます。  まず視察につきまして、吹田市と八幡市、委員の皆様、そして事務局の皆様の御協力をいただきまして、無事視察、コロナが拡大する中でありましたけれども、その後感染することもなく無事帰ってこられましたことに感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。  それでは、意見を申し上げさせていただきます。まず吹田市です。千里ニュータウンの特徴として、独立採算制を挙げられており、基本的に税投入をせず、資金的には自己完結で整備が進められてきたとのことでありました。再生について、法定に則した建て替え事業については、市として法にのっとり対応されているとのことでありました。ニュータウン再生事業の先進地である吹田市の例のとおり、稲城市においても団地再生に関連する法律にのっとり、将来的に対象となる可能性がある民間の団地再生事業に備え、さらなる研究が必要であると考えました。  次に2点目に、千里ニュータウンの再生取組についてです。1つ目に人口減少と高齢化、2つ目に施設の老朽化、3つ目に時代ニーズへの未対応(計画的開発による土地利用の固定化、時代ニーズに合った施設の不足)など、大規模団地建て替えについて様々な課題が顕在化したとのことでありました。それらの課題を検討する取組として、千里ニュータウンの再生を考える市民100人会議、こちらは市による取組のスタートということで、そこから再生の具体的なビジョンとして、千里ニュータウン再生ビジョン(千里ニュータウン再生ビジョン推進事業)が策定され、千里ニュータウンのまちづくり指針(良好な住環境をつくるガイドライン、まちづくりのルール)、そして千里ニュータウン再生指針、こちらは大阪府・吹田市・豊中市・UR・公社・都市整備推進センターの協働になりますが、そして住区再生プラン(案)(各住区でのまちづくりのたたき台)の3つの指針やプランが策定され、再生に取り組まれているとのことでありました。稲城市内のニュータウン地域について、将来的に直面する課題であり、市民の私的財産と魅力的なまちづくりのバランスについて、市民事業者・市が良好な協力関係を築けるよう、吹田市の再生取組について動向を注視し、引き続き先進事例として学びたいと考えました。  3点目に、千里ニュータウンのまちづくり指針の見直しについてです。例外規定の見直しが必要になったことから、令和3年度に取り組まれ、市民対象としたアンケート調査や見直しに係る説明会、パブリックコメント、素案の説明会をされたとのことでありました。千里ニュータウンのまちづくり指針自体には法的拘束力はなく、あくまでもまちづくりの重要性を認識していただき、市民事業者などの関係者に協力いただく趣旨の指針であるとのことでありました。今後、稲城市も、将来的にニュータウン地区再生について、市民事業者と市が同じ方向性を持って市街地の再生に取り組めるよう、将来的に検討が必要であると考えました。  4点目に、吹田市立千里ニュータウン情報館で拝見した1964年頃のニュータウン計画模型ということで、こちらはニュータウンを造成するときの計画の模型だということでありましたが、貴重な資料を委員の皆様とともに拝見いたしました。吹田市の丘陵をニュータウンとして造成する様子をまとめた映像集など、ニュータウンの時間経過とともに大阪府から地元自治体である吹田市へ移管されてきているということでもありました。稲城市の丘陵地帯を開発したニュータウン地域について、資料を残し、稲城市のまちづくりについて市民理解をさらに深められるよう、情報提供や広報活動の重要性を感じたところです。  5点目に、千里津雲台A分譲住宅マンション建替組合が計画・建設を進められたBrillia City千里津雲台と、隣接するプレミスト南千里津雲台パークフロント、プレミスト南千里津雲台パークブリーゼを公道より現地視察させていただきました。約5階建ての昭和の団地群の中に、およそ10階建ての本当に新しいきれいな集合住宅は、それぞれの時代のニーズを捉えた建物であると感じるとともに、隣接する南千里公園と住宅団地の風景は、まさに稲城市とよく似た風景であり、平尾の近隣公園と隣接しているようなイメージと重なったところです。建替組合の方々や関係事業者、協力した市や市議会の皆様について、建て替え事業を実現されたことに畏敬の念を抱くとともに、同一区画や隣接する敷地での建て替え事業については、可能な限り同一時期に行われることが望ましいことを勉強させていただきました。  御参考までに、吹田市議会の資料を確認しました。吹田市議会平成29年請願第1号「千里津雲台A分譲住宅建替え事業についての請願」であります。  続きまして、八幡市です。1点目に4者(UR、関西大学、京都市、八幡市)によるストック活用型団地再生として、平成25年に4者による男山地域のまちづくりに関する連携協定が締結され、取り組まれているとのことでありました。稲城市内にもURやJKKの賃貸住宅が多くあることから、これらの住宅団地について、市がURやJKKと連携協力を密にし、まちの魅力度をさらに向上できるよう取り組む連携強化が望まれると感じたところです。  2点目に、連携協力項目の(1)、子育て支援、(2)、高齢者支援、(3)、地域・団地が連携した活動の導入(コミュニティー支援・形成)、そして(4)、住民が主役・地域活動主体の育成(コミュニティー人材の育成)についての4点について、期限を設けず、4者の連携協議会を月2回行うことにより、市の担当職員──協働推進課生活情報センター所長、そして課長補佐の2名とURや関西大学と非常に密な連携を図られているとのお話を伺いました。稲城市においても、URやJKKなど、賃貸住宅の所有者との連携をさらに強化し、賃貸住宅の居住者が地域コミュニティーの担い手となるよう、環境整備の促進が望まれると考えたところです。  以上、私からの意見です。  このほかに意見はございますか。よろしいでしょうか。      〔「はい」と呼ぶ者あり〕 38 ◯ 梶浦委員長 ありがとうございます。  以上で、行政視察意見発表は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前10時18分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時34分 開議 39 ◯ 梶浦委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  特定所管自主調査事項「市街地の再生について(住宅団地再生)」の今後の進め方について、御意見をいただきたいと思います。副委員長。 40 ◯ 武田委員 今回の特定所管自主調査事項の件の発表に係る報告書に関しましては、12月に発表したいと考えております。それで、発表に係る報告書のまとめを8月末までに御提出願いたいと考えます。そして、次々回の日程につきましては、次回の委員会のときに日程を調整させていただきたいと思います。 41 ◯ 梶浦委員長 ただいま副委員長から、今後の進め方について提案がありました。そのような形で進めさせていただきたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 42 ◯ 梶浦委員長 御異議なしと認め、そのように進めさせていただきます。  また、今後の日程につきましては、次回は第3回定例会の会期中に委員会開催いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、建設環境委員会を散会いたします。                                午前10時35分 散会  以上のとおり会議の次第を記録し、これを証す るため署名する。   建設環境委員会委員長   梶 浦 みさこ Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...