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  1. 稲城市議会 2021-12-02
    令和3年第4回定例会(第28号) 本文 開催日: 2021-12-02


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の6番、角田政信君の一般質問を許します。11番、角田政信君。 3 ◯ 11番(角田政信君) おはようございます。通告ナンバー6番、新政会の角田政信です。通告に従いまして、大項目1、矢野口地区まちづくりについて質問させていただきます。  私は、稲城生まれの稲城育ちです。というより、私の父も母も稲城生まれ、しかも矢野口駅から歩いて共に5分ぐらいのところに実家がありました。なので、私のふるさとはもちろん稲城の矢野口です。子供の頃、周りの人から「ふるさとへ帰省してきた」と聞くと、何となく羨ましく思っていたのを覚えています。でも、その分、矢野口のことは何でも知っていると自負がありました。地元愛では誰にも負けません。地元の役に立ちたい、誇れる住みよいまちづくりに貢献したいとの思いから、議員になりました。  本年も、矢野口地区のことを中心に、第1回定例会より質問させていただいてまいりました。今回は、この1年間の取組について再確認させていただきたいと思います。  1、矢野口地区まちづくりについて。それでは、矢野口地区まちづくりについて、第五次稲城市長期総合計画の施策に沿って順次お伺いしてまいります。  (1)、活力あふれるにぎわいの創出について。矢野口地区では、ジャイアンツのホームタウンとなる新たな球場の計画やよみうりランドの拡充が発表され、これを大きなチャンスと捉え、活力あふれるにぎわいの創出につなげる取組が重要であると考えます。そこで、1)、「TOKYO GIANTS TOWN」構想のコンセプトと進捗状況について伺います。 4 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 5 ◯ 都市建設部長(久家 康君) おはようございます。それでは御質問にお答えさせていただきます。南山東部地区で計画されている「TOKYO GIANTS TOWN」構想につきましては、新ファーム球場読売ジャイアンツ若手選手育成の拠点とし、併せて少年野球や女子野球などの場として活用するとともに、稲城市をはじめ多摩地区全体の地域振興に資するファンや地域とともに成長するスタジアムとするとしており、観客席やテラス席、デッキ席などを備え、野球観戦だけでなく、憩いの場とする構想であると読売巨人軍より伺っております。  なお、進捗状況につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、現在、球場の設計などを見直ししているとのことでございます。 6 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 7 ◯ 11番(角田政信君) 再質問です。コロナ禍において計画の見直しをされているとのことですが、市の認識している範囲での今後のスケジュールについて伺います。 8 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 9 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 現在、読売巨人軍では、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、選手が安全にプレーし、観客の皆様にも安心して観戦を楽しんでいただくため、球場の設計などを抜本的に見直しており、新ファーム球場等の開業時期につきましては、市と読売巨人軍との協議の中で、令和2年7月にプレス発表された令和6年3月以降より時間を要するものと伺っているところでございます。 10 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 11 ◯ 11番(角田政信君) 新たな計画がにぎわいの創出に寄与するものとなるよう、期待しています。  次に、2)、よみうりランド成長戦略「飛躍」の概要と進捗状況について伺います。
    12 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 13 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) よみうりランドの成長戦略「飛躍」につきましては、平成31年2月6日に策定された、平成31年度から令和10年度までの10年間の成長戦略であり、スーパー遊園地への変貌、アート水族館エンタメ植物園の新設などの新規事業のほか、売上高や利用者数の増が掲げられています。現在までの進捗といたしましては、令和2年3月の「HANA・BIYORIはなびより)」の開園をはじめ、令和3年7月の自然エリアを活用したネイチャーアドベンチャーのオープン、また令和3年11月には「グッジョバ!!」エリアにおいてアトラクションが新設されたことなどを確認しているところでございます。 14 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 15 ◯ 11番(角田政信君) 再質問です。「HANA・BIYORIはなびより)」は、コロナ禍におけるオープンとなり、また度重なる緊急事態宣言で様々な制限事項等により、ジュエルミネーションが開始されているとはいえ、よみうりランドも集客に苦心していることが想像できます。稲城市における代表的な観光施設であるよみうりランドに対して、市としてどのような支援を行っているのか、伺います。 16 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 17 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) よみうりランド遊園地に対する支援でございますが、主にPRの観点で協力を行っており、例えば多摩市及び町田市との広域連携事業において制作した観光ブックにおいて稲城市の見どころとして大きく取り上げ、また観光PR動画では冬の風物詩としてジュエルミネーションを紹介しております。さらには、SNSにおいてもよみうりランド遊園地の情報を取り上げており、これらの活動を通じてよみうりランド遊園地の集客数の増加を図ることで、観光客を呼び込めるように取り組んでいるところでございます。 18 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 19 ◯ 11番(角田政信君) この2つのプロジェクトは、稲城市への誘客を図る、観光事業にとっても起爆剤となる重要な計画であると考えます。これらの施設のみならず、回遊性を高め、地域経済の振興につながる取組も重要です。  そこで、3)、商店街の活性化等と魅力的な商業空間の形成への取組について伺います。 20 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 21 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 商店街の活性化の取組につきましては、他産業や観光分野等と連携しながら、商店街が実施するイベントや商店街維持のための支援を実施しております。また、魅力的な商業空間の形成への取組につきましては、現在、駅周辺のにぎわいを創出するために、駅周辺店舗出店補助事業や商店街が実施するイルミネーション費用の補助等を通じて、魅力的な商業空間の形成につながるよう努めております。 22 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 23 ◯ 11番(角田政信君) 再質問です。商店街の活性化や魅力的な商業空間の形成のために市では様々な支援を行っているようですが、具体的な効果や成果について伺います。 24 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 25 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 矢野口地区にあります弁天通り商店街におきましては、市は商店街の活性化やにぎわいの創出、商店街の振興を目的として、電気料やイルミネーションの補助費、イベント費等に補助を行っております。効果・成果としましては、商店街の活性化が図られること、商店会のPRができること、またイルミネーションを点灯させることで、にぎわいの創出のほか、防犯にも役立っていると伺っているところでございます。また、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりましたが、矢野口駅から京王よみうりランド駅の間において開催される稲城阿波おどり大会には毎年4,000人の来訪者があるなど、商店街の魅力の発信にもつながっております。 26 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 27 ◯ 11番(角田政信君) 「TOKYO GIANTS TOWN」やよみうりランドの計画に合わせ、活力あふれるにぎわいの創出につなげる施策に鋭意取り組んでいただくようお願いするとともに、市内外にまちの魅力を発信することも重要であると考えます。  そこで、4)、効果的なまちの魅力の情報発信の取組状況について伺います。 28 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 29 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) まちの魅力の情報発信につきましては、各商店会のホームページ等において、お店情報やイベント情報を周知しております。また、市では、「頑張れ!稲城の事業者応援ブック」を年度内に発行するなど、稲城市のまちの魅力の一つである店舗等に対する市内外への認知度の向上に努めております。 30 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 31 ◯ 11番(角田政信君) 再質問です。市内店舗を幅広く周知するために、今年度、市では、「頑張れ!稲城の事業者応援ブック」を年度内に発行する予定とのことですが、その現状と事業者からの反応について伺います。 32 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 33 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 「頑張れ!稲城の事業者応援ブック」につきましては、コロナ禍において事業の継続に努力されている市内店舗等の情報を市内外に幅広く周知するため、今年度新たに実施するものでございます。現在、掲載事業者の募集を行っているところでございますが、市内全域より様々な業種の事業者から掲載の申込みをいただいており、事業者からは「掲載料無料で周知できるのはありがたい」、「こういうものを待っていた」といった多くの前向きな御意見をいただいているところでございます。 34 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 35 ◯ 11番(角田政信君) 再々質問です。稲城の事業者を応援する仕組みについては、高く評価します。  私がこの質問をしている趣旨は、第五次稲城市長期総合計画の第3章、環境・経済・観光における第3節、活力あふれるまちづくりと魅力の発信の施策とされている、市内外への効果的な情報発信による魅力の認知度向上の取組について確認させていただきたいと思ったからです。さきにお伺いした「TOKYO GIANTS TOWN」構想やよみうりランドの拡充をはじめ、商店街のみならず、市内の様々な魅力をどのように発信していくのかを改めて伺います。 36 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 37 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 本市には、「TOKYO GIANTS TOWN」構想やよみうりランドなどの大型レジャー施設、農業、商業、スポーツ、メカニック、文化財など、多くの魅力的な観光資源がございますので、これらを効果的に活用することで、様々な世代や嗜好を持った方々に本市の魅力を発信してまいりたいと考えております。 38 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 39 ◯ 11番(角田政信君) まちの魅力を情報発信していくことは、活力あふれるにぎわいの創出の実現に重要だと考えますので、引き続き関係部署が連携して取り組んでいただきたいと思います。  それでは次に、(2)、安心して暮らせるまちづくりについて。地域の特徴や豊かな水と緑の資源を生かした安全・安心で快適なまちづくりを行うには、計画的で適切な土地利用と都市基盤の整備を推進することが重要であると考えます。そこで、まず初めに、1)、稲城市都市計画マスタープランの策定状況について伺います。 40 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 41 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 都市計画マスタープランにつきましては、社会経済情勢の変化やまちづくりの動向等による現況の変化などを踏まえ、令和2年度から令和4年度までの3か年で策定することとしております。現在の策定状況といたしましては、本年4月の建設環境委員会において御報告させていただいた都市計画マスタープラン見直しの基本方針に基づき、稲城市の概況、まちづくりの課題、まちづくりの将来像と目標について、市民の声をお聴きする機会を設けながら、都市計画マスタープラン策定委員会等での議論・検討を進めているところでございます。 42 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 43 ◯ 11番(角田政信君) 再質問です。都市計画マスタープランの策定に当たり、市民の皆様の御意見をどのように伺っていくのか。また、これまで寄せられた意見等があれば、お伺いします。 44 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 45 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 都市計画マスタープランの策定に当たっては、市民参加を通じ、幅広い市民の皆様からの御意見をお伺いし、策定していくこととしており、オープンハウスによる個別対話方式により、まちづくりの課題や取組等について御意見を伺ってきております。これまでに市民の皆様より寄せられた御意見につきましては、梨園等の農地や自然と共存するまちづくり、稲城駅・稲城長沼駅周辺の活性化、南山東部地区早期道路整備などの様々な御意見・御要望をいただいております。 46 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 47 ◯ 11番(角田政信君) 引き続き、市民の皆様に丁寧な説明と、御意見を伺いながら、新たな都市計画マスタープランの策定に取り組んでいただきたいと思います。  それでは次に、具体的な都市基盤整備について伺ってまいります。榎戸地区は、平成元年の事業認可から既に32年が経過しており、令和2年度末の面積ベースの整備率は約88%となっており、今後、建物移転や道路築造を中心に公園や都市計画道路の整備を行い、令和10年度に整備率100%を目指すと、行政より説明を受けています。榎戸地区に新たな住宅が建ち並び、子供たちの元気な声も聞かれます。しかしながら、地区内にいまだに公園が1か所も整備されていません。完成を目指している令和10年度までには残り7年余りとなっていることから、地域のためにも、建物移転と並行して公園整備を進めるべきと考えます。  そこで、2)、榎戸土地区画整理事業における公園の早期整備について伺います。 48 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 49 ◯ 都市環境整備部長八木原公成君) 榎戸土地区画整理事業地内の公園につきましては、三沢川親水公園矢野口公園、吉方公園及び円覚寺公園を計画しており、このうち三沢川親水公園につきましては、平成18年度に整備を完了しております。整備に当たりましては、子育て世代の利用や高齢者の健康増進及び地域のイベントや防災活動への活用など、あらゆるニーズに対応できるよう、地域の方々の御意見を伺いながら、地区北西部の建物移転や公園通り梨の道線などの道路築造に併せて進めてまいります。 50 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 51 ◯ 11番(角田政信君) 再質問です。公園の造り方については、地元の方々に御参加いただいている検討会の中で地域の御意見を伺いながら進められていると聞いていますが、現在の状況と今後の取組について伺います。 52 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 53 ◯ 都市環境整備部長八木原公成君) 榎戸地区内に計画されている公園につきましては、矢野口地区にお住まいの方々に御参加いただき、榎戸土地区画整理事業区域内都市計画施設等整備検討会の中で、整備方針の策定に向けて協議を進めております。また、そのうちの吉方公園につきましては、既に整備されている東長沼側との一体的な整備を考えており、東長沼地区も含めた周辺にお住まいの方々や現在公園を利用されている方々などの御意見を伺いながら、検討を行ってまいりたいと考えております。 54 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 55 ◯ 11番(角田政信君) 地域の子供たちが安心して楽しめる公園の早期整備を重ねてお願いしまして、次の質問に移ります。  矢野口駅周辺土地区画整理事業は、東京都による南武線連続立体交差事業や多摩川原橋の架け替え、さらに国土交通省との協働によるスーパー堤防事業などにより、着実に都市基盤の整備が進められてきました。この地区は、稲城市の東の玄関口でもあります。しかしながら、いわゆる中島地区のC工区は、いまだに整備が進んでいません。第五次稲城市長期総合計画期間内において重点的に進めるとのことですが、具体的なスケジュールを確認させていただきたいと思います。3)、矢野口駅周辺土地区画整理事業におけるスーパー堤防旧C工区の進め方について伺います。 56 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 57 ◯ 都市環境整備部長八木原公成君) 矢野口駅周辺土地区画整理事業地内の旧スーパー堤防C工区の進捗状況につきましては、京浜河川事務所の水防拠点整備に併せ、現在、関係権利者の方々の御意見を伺いながら、換地変更作業を進めているところでございます。換地変更案がまとまりましたら、早期に事業展開を図れるよう、旧スーパー堤防C工区内における建物移転計画や工事の工程計画を策定してまいりたいと考えております。 58 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 59 ◯ 11番(角田政信君) 再質問です。この地区内には地域のコミュニティーに欠かせない白山神社や中島集会所がありますが、土地区画整理事業ではどのように対応する予定なのか、伺います。 60 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 61 ◯ 都市環境整備部長八木原公成君) 矢野口駅周辺土地区画整理事業地内にあります白山神社や中島集会所につきましては、地域のコミュニティーに欠かせない施設でございます。白山神社はもともと公園用地に隣接した場所への換地を計画しており、中島集会所は、地域の方々から白山神社の祭事などの利用上、できる限り神社周辺に確保してほしいとの要望がございますので、両施設とも公園に隣接した場所に換地を計画する予定でございます。 62 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 63 ◯ 11番(角田政信君) 白山神社奉賛会や地域の方々の声を真摯に受け止め、行政としてできる支援について、引き続き検討していただけるようお願いいたします。  それでは次に、生活環境の向上を願う観点から質問してまいります。これまでに市内では、南多摩尾根幹線や鶴川街道の整備が進められ、市域内の交通の円滑化が図られるとともに、生活道路等の整備も進み、利便性・安全性・防災性の向上が図られてきました。さらなる快適な生活環境の整備を願い、順次お聞きしてまいります。  (3)、便利で快適な生活環境の整備について。新政会では、去る9月16日に稲城よみうりランド坂トンネルの視察調査を行いました。このトンネルは、南山東部土地区画整理組合が施工したものですが、その後9月27日には暫定開放され、周辺の都市を結ぶ広域的な幹線道路の役割を担っています。さきに質問させていただきましたジャイアンツファーム球場、南山プロジェクトへの重要なアクセスとなります。そこで、1)、よみうりランド通りの整備状況について伺います。 64 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 65 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 都道読売ランド線の整備状況につきましては、南山東部土地区画整理事業の区域内において、稲城よみうりランド坂トンネルを含む延長約1,250メートル区間を令和3年9月27日に暫定交通開放いたしました。また、東京都より市が受託している京王相模原線高架下付近から南山東部土地区画整理区域境までの区間につきましては、現在、道路用地取得率は約83%となっており、残りの用地取得に向け、権利者との交渉を継続的に行っております。さらに、用地取得が完了した一部の区間において、車道部の路盤等築造工事や下水道など、占用物の移設工事に着手し、令和6年度の完了を目指し、事業を進めているところでございます。 66 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 67 ◯ 11番(角田政信君) 「TOKYO GIANTS TOWN」構想やよみうりランドの成長戦略に伴い、稲城市を訪れる方が増加し、活力あふれるにぎわいが創出されるよう、重要なアクセス道路であるよみうりランド通りの整備促進に取り組んでいただきますようお願いしまして、次に榎戸地区のシンボルロードとなる梨の道について確認してまいります。  2)、多7・5・2号公園通り梨の道線の整備構想について伺います。 68 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 69 ◯ 都市環境整備部長八木原公成君) 都市計画道路多7・5・2号公園通り梨の道線の整備構想につきましては、御参加いただいている近隣にお住まいの方、小中学校のPTA、みどりクラブなどの関係団体の方々と榎戸土地区画整理事業区域内都市計画施設等整備検討会を開催し、交通管理者であります多摩中央警察署とも協議を行いながら、道路の形態など、具体的な検討を進めているところでございます。 70 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 71 ◯ 11番(角田政信君) 再質問です。この道路はいまだに暫定開放であり、地域の方からも安全性・利便性の確保のため早期の整備を望む声をいただいています。榎戸地区の完了まで残すところ7年余りですが、具体的な整備スケジュールについて伺います。 72 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 73 ◯ 都市環境整備部長八木原公成君) 都市計画道路多7・5・2号公園通り梨の道線の今後の整備スケジュールにつきましては、榎戸土地区画整理事業区域内都市計画施設等整備検討会において道路の形態などの整備方針が決まりましたら、関係機関との協議を行った後、工事に着手し、事業計画期間内に整備を完了させる予定でございます。 74 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 75 ◯ 11番(角田政信君) よろしくお願いします。  次に移ります。市内における道路交通網は、東西方向に対しては整備が充実してきておりますが、南北方向については幹線道路の整備が不足していると感じます。矢野口地区において、南多摩尾根幹線と川崎街道を結ぶ重要な南北路線の整備を促進する観点から、3)、多7・5・3号宿榎戸線の進捗状況について伺います。 76 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 77 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多7・5・3号宿榎戸線の進捗状況につきましては、榎戸土地区画整理事業の区間約360メートルでは、道路用地の確保が完了したことから、現在、電線共同溝を整備しており、令和5年度の整備完了を目指しております。また、旧鶴川街道から川崎街道までの区間約110メートルにつきましては、現在、道路用地の取得率は、稲城市土地開発公社による先行買収用地を含めますと約81%となっており、引き続き残りの用地取得について、権利者との交渉を進めているところでございます。 78 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 79 ◯ 11番(角田政信君) この路線は、平成24年に当時の新政会、原田悦夫議員が紹介議員となり請願、採択されたものと聞いております。引き続き、池田議員とも連携し、地域の対応に努めてまいりますので、市でも関係者の御意見に耳を傾け、真摯に対応していただきますようお願いして、次に移ります。  活力あふれるにぎわいの創出には、市外からの来訪者の玄関口となる鉄道駅や市内を回遊するための交通機関の一つであるバス路線等の交通結節点となる駅前広場等の充実が重要であると考えます。これまで、市内の各駅には、区画整理事業や多摩ニュータウン事業により駅前広場が整備されてきました。この中で京王よみうりランド駅の駅前広場は、市内で最初に整備されたと記憶しています。さきに質問させていただきましたが、「TOKYO GIANTS TOWN」構想やよみうりランドの拡充が実現されると、駅前広場の利用者は増加することから、既存の駅前広場のリニューアルが必要になると考えます。そこで、4)、交通結節点よみうりランド駅前広場等の充実について伺います。 80 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 81 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市では、「TOKYO GIANTS TOWN」構想やよみうりランド成長戦略「飛躍」を好機と捉え、京王よみうりランド駅周辺の商店街の活性化と魅力的な商業空間の形成を含め、活力あふれるにぎわいの創出に取り組んでおります。このため、交通結節点であり、玄関口ともなる京王よみうりランド駅につきましては、今後も駅利用者の増加が見込まれることから、読売新聞社やよみうりランドなどの関係機関と連携を図り、各施設へのアクセス道路のほか、バス路線の拡充や駅利用者のさらなる利便性の向上を図るとともに、来訪者にとって魅力的な駅前広場となるよう、南口駅前広場の再整備に向けた検討を行っているところでございます。また、駅北口の整備につきましては、道路幅員を4メートルに拡幅するとともに、車両の転回広場のほか、誰もが安全に通行できるスロープ等の整備に着手しており、令和3年度末の工事完了を予定しております。 82 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 83 ◯ 11番(角田政信君) ぜひとも、利便性の高い、魅力ある駅前広場となるよう、関係機関とも連携して取り組んでいただけるようお願いします。また、工事期間中は、駅利用者や周辺のお店にも十分な配慮をお願いします。  それでは最後に、矢野口地区の交通安全対策について確認してまいりたいと思います。昨日の市瀬議員の一般質問にもありましたが、私は第1回定例会で市内の交通安全対策について質問し、矢野口地区の対策とゾーン30の推進について提案してまいりました。この中で、市内でも矢野口地区は事故発生件数も多く、稲城第七小学校や矢の口幼稚園、青葉幼稚園、学童クラブ子どもの森など、子供たちの施設も多くあることから、弁天通りを中心に、第二文化センター周辺や旧よみうりランド通りなど、区域全体での規制ができるゾーン30の指定が効果的であると要望させていただきました。御答弁では、ゾーン30の指定に向けて、多摩中央警察署と協議を進めるとのことでした。その後の進捗状況を踏まえて、5)、交通安全対策(ゾーン30)の推進について伺います。 84 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 85 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市では、矢野口地区の交通安全対策を推進するため、京王よみうりランド駅北側の弁天通りを中心に、稲城第七小学校や幼稚園等の施設を含む区域全体を、車両の最高速度を時速30キロに制限するゾーン30の指定に向け、準備を進めているところでございます。現在、警視庁との協議や実査を終え、区域内に設置する横断歩道や標識、カラー舗装などの設置工事を行い、令和3年度内にはゾーン30の規制が開始される予定となっております。 86 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 87 ◯ 11番(角田政信君) 再質問です。ゾーン30に指定されることにより期待される効果と、市民への周知について伺います。 88 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 89 ◯ 都市建設部長(久家 康君) ゾーン30により期待される効果といたしましては、車両の最高速度が時速30キロに制限され、幹線道路などで囲まれた住宅地域での車両の走行速度や通り抜けの抑制になり、歩行者や自転車の安全対策に大変効果があります。  市民への周知につきましては、ゾーン30区域の出入口に路面溶着や指定標識、シンボルマークを設置するとともに、広報いなぎにも掲載し、広く周知を図ってまいります。 90 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 91 ◯ 11番(角田政信君) 今回、私は、矢野口地区まちづくりについて、第五次稲城市長期総合計画の施策に沿って順次お伺いしてまいりました。ぜひとも引き続き、活力あふれるにぎわいの創出と、安心して暮らせるまちづくり、そして便利で快適な生活環境の整備の実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。  これで、新政会、角田政信の一般質問を終わります。ありがとうございました。 92 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、11番、角田政信君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前10時5分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時6分 開議
    93 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の7番、岩佐ゆきひろ君の一般質問を許します。15番、岩佐ゆきひろ君。 94 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 通告番号7番、改革稲城の会、岩佐ゆきひろでございます。通告に準じ、大項目で4点、お伺いさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。  では、大項目1番目、南山リハビリテーション病院についてお伺いいたします。  (1)、10月1日、稲城市で初めてとなるリハビリテーション病院が開院したことに大いに期待しております。今後の稲城市との連携についてお伺いいたします。 95 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 96 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 医療法人社団慶晃会南山リハビリテーション病院につきましては、急性期病院から市内の回復期病院への転院が可能となり、さらに在宅療養へつなげる重要な役割を担う病院であると認識しております。今後は、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築の一端を担う病院として、市及び関係医療機関などとの連携を進めてまいります。 97 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 98 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 先日、南山リハビリテーション病院を見させていただき、きれいなのはもちろんなのですが、設備も充実していて、すばらしい、いい病院だと感じました。そして、私もリハビリをしたことがあるため、在宅療養へつなげる重要な病院であると考えております。稲城市には市立病院があり、医療、介護ボランティアポイント制度があり、介護、そして今回のリハビリテーション病院としてリハビリと、医療・介護・リハビリがしっかりしているのは、ほかの自治体にもなかなかない大きな強みであります。  そこで再質問なのですが、地域包括ケアシステムの構築の一端を担う病院として、地域での活躍を大いに期待するところであります。実際に、今後、市民との関わりまたは地域への関わりとして、何か予定があれば、お伺いいたします。 99 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 100 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 今後の予定につきましては、直近ですと、市医師会が主催し、市が後援する市民健康教育講座を令和4年1月15日に南山リハビリテーション病院の藤田院長を講師にお招きし、実施する予定でございます。 101 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 102 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) もう一度再質問なんですが、令和4年1月15日の開催となると、開院間もない時期での開催となりますが、早い段階で稲城市民にも南山リハビリテーション病院の存在を知っていただくいい機会になるかと思います。地域包括ケアシステムの構築には、市内病院や各診療所、クリニックなど、様々な関係機関との連携、様々な方々との連携が大変重要になってきます。その中で、市内に開院した南山リハビリテーション病院について、市民に理解を深めてもらうことも重要かと考えます。その講座について、どのような内容となるのか、開催方法なども含めてお伺いいたします。 103 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 104 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 令和4年1月15日に開催する市民健康教育講座につきましては、「一緒に学ぼうリハビリテーション」をテーマに、リハビリテーションとは、病気や外傷などで失った機能の回復だけでなく、障害が残ったとしても、その人らしく尊厳のある生き方ができるように準備することであり、リハビリテーション病院の役割として、どういう方が対象となり、どのようなことをするのかなど、市民にとって学びの場となるような内容を予定しております。市民の参加につきましては、会場参加とウェブ参加を選択していただく予定でございます。 105 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 106 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 詳しい説明をありがとうございます。  次に、(2)、市民の方から「地域の方が入りやすくしていただきたい」、ほかのリハビリテーション病院に入院している方からも「南山リハビリテーション病院になるべく早期に転院できるよう対応していただきたい」という声を伺いましたが、そういった要望が市にも届いているのか。また、市民のニーズをかなえるためにも、病院に対する市の対応についてお伺いいたします。 107 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 108 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 入院や転院の受入れにつきましては、患者と受入先の病院が決めることであり、患者の病状や身体状況に応じ、南山リハビリテーション病院において判断されるものと認識しております。このことから、市として対応するものではないと認識しております。 109 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 110 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今回この質問をさせていただいたのは、「稲城市にあるので、近くに住んでいる方が入りやすくしていただきたい」、また「市民の方が入れる枠が欲しい」という声をいただき、質問をさせていただきました。  私自身もリハビリテーション病院に入院していたことがあるのですが、4年前に倒れた際、最初は都の多摩総合医療センターにいたのですが、体の左半分がうまく動かず、車椅子でした。私自身、早くリハビリをしたかったので、リハビリテーション病院を探していたのですが、年末だったこともありまして、入れるリハビリテーション病院がなかなか見つからず、しかも2か月以内に動かなくてはいけないということで、埼玉にあるリハビリテーション病院まで検討していたところです。幸い、遠くはないところのリハビリテーション病院に転院でき、たくさんの知り合いの方々がお見舞いに来ていただき、励ましていただいたので、つらいリハビリにも耐えられたと思っております。  ただ、妻は、今はちょっとコロナの関係で分からないのですが、そのときの面会では、いろいろな書面にサインをしたり、説明を受けたり、病院で必要な物を届けてくれたり、細かいことを言えば、タオル等々の洗濯等も含めて、病院に来なくてはいけないときも多々ありました。我が家では、第4子が産まれた次の月に私が倒れてしまったので、重要なときは子供たちを知人に預けて来てもらったり、ただでさえ忙しいのに、その合間を縫って病院に来てくれたので、本当に家族にも迷惑をかけたと思っています。当然、もっと大変な家庭もありますし、そういった中で、近ければ近いほど家族の負担も減りますし、面会に来ていただく方も多ければ、リハビリに対するやる気も変わってくると思います。  ただ、答弁にもありましたように、そこの部分は市が決めることではなく、病院で決めることというのは十分に理解ができますので、より市民の方に寄り添った病院運営をしていただけるよう、これは新たなリハビリテーション病院の判断になりますが、改めて大いに期待したいと思います。  次に、大項目2番、小中学校のコロナ禍の対応についてお伺いいたします。  (1)、新型コロナウイルスの感染や感染の疑いによるものではなく、新型コロナウイルスに感染しないため、いわゆる登校控えの方の対応について、以下の点について伺います。1)、令和3年9月以降の登校控えの児童・生徒の人数についてお伺いいたします。 111 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 112 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 9月・10月に1日でも新型コロナウイルスへの感染を心配して登校を控えたことのある児童・生徒の人数につきましては、小学校で50人、中学校で13人でございます。 113 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 114 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 合計で60名以上ですね。小学校12校、中学校6校で割りますと、大体小学校で1校平均4名、中学校1校で2名程度。私の感覚では、これは意外と少なかった印象でありますが、再質問いたします。現在、新型コロナウイルスの感染者数が激減している現状であります。9月・10月は60名以上でしたけれども、現時点で新型コロナウイルスへの感染を心配して登校を控えている児童・生徒の人数を分かる範囲でお伺いいたします。 115 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 116 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 11月26日時点での新型コロナウイルスへの感染を心配して登校を控えている児童・生徒の人数につきましては、小中学校ともにゼロでございます。 117 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 118 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今は小学校・中学校ともにゼロということで、感染者数と比例するということだと思います。  次に、2)、そういった場合の欠席の扱いについてお伺いいたします。 119 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 120 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 新型コロナウイルスへの感染を心配して登校を控えた場合の欠席の扱いにつきましては、欠席にはせず、出席停止扱いとしております。 121 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 122 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 出席停止扱いになり、欠席にならないということで、実際に今はゼロということですが、この扱いは継続されていますので、例えばコロナの感染が怖くなれば、いつでも欠席にならずに休めるということで、理解いたしました。  次に、3)、児童・生徒における授業の対応についてお伺いいたします。 123 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 124 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 新型コロナウイルスへの感染を心配して登校を控えている児童・生徒の授業の対応につきましては、市から貸与しているタブレット端末を活用し、授業の様子をライブ配信したり、登校したときに休み時間や放課後に補習を行ったりするなど、できる限りの支援を行っております。 125 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 126 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 各学校で児童・生徒へいろいろな取組をしていただき、休んだ場合も遅れがないように取り組んでいただいているということで、理解いたしました。  熱や風邪、体調不良と具合が悪くて学校に行っていないわけではないので、体調としては元気なわけであります。そうした中で、特にタブレットを使って授業の内容をライブ配信というのは、リアルタイムで見られますので、本当に休んでいても授業を受けている感覚ででき、そういったところでもタブレットを導入した意味は大きいと思います。ぜひ今後も、利用できるものを最大限に活用しながら、こういった取組を進めていただきたいと思います。  次に、4)、中学校における試験の対応についてお伺いいたします。 127 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 128 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 新型コロナウイルスへの感染を心配して登校を控えている生徒の中学校における定期考査の対応につきましては、該当生徒全員が学校に登校して試験を受けております。 129 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 130 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 新型コロナウイルスへの感染を心配して登校を控えていた生徒は、定期考査を受けていられたことが分かり、安心いたしました。  再質問なのですが、今は大丈夫だと思うのですが、今後、新型コロナウイルスの感染再拡大が起こった時期と定期考査の時期が重なった場合、新型コロナウイルスの感染を心配して登校を控える生徒への定期考査に対する配慮等についてお伺いいたします。 131 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 132 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 今後の対応につきましては、生徒や保護者と相談するなどして、個別に対応してまいります。 133 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 134 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) もしそうなった場合には個別に対応していただけるということで、改めてテストを受けたい方もいらっしゃると思いますし、児童・生徒、家庭によって様々な場合が考えられますが、できる限りその家庭に沿った対応をお願いします。  次に、最後、5)、児童・生徒における配付物・提出物についてお伺いいたします。 135 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 136 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 新型コロナウイルスへの感染を心配して登校を控えている児童・生徒への配付物や提出物の扱いにつきましては、タブレット端末の「Classroom」機能を活用して、宿題や学習課題等の配付・提出を行ったり、担任等が直接家庭を訪問して渡したり、該当の児童・生徒や保護者が放課後等に取りに来たりしております。 137 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 138 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 実際に取りに来たり、届けてもらったりと対応しているのと、またタブレットを利用しての宿題や学習課題がありましたという答弁であると理解いたしました。新型コロナウイルスに感染しないように人と会わないために学校に登校していないところでありますので、ここでもタブレットを最大限活用していただくことが私としては最善策だと考えており、もちろん、今までと同じように、実際に紙の用紙で渡さなくてはいけないものもあるとは思いますが、できる限り「Classroom」の機能等、タブレットの中の機能を生かしながら対応していただきたいところであります。  次に、(2)、修学旅行や野沢温泉村宿泊が中止になった小学校の保護者の方から、中止になった行事の代わりのイベントをしてあげてほしいという声が多々寄せられました。対応についてお伺いいたします。1)、小中学校で今年度中止になった行事についてお伺いいたします。 139 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 140 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 小中学校で今年度中止となった主な行事といたしましては、令和3年第3回定例会でお答えいたしましたとおり、小学校6校の野沢温泉村宿泊体験学習と中学校全校の修学旅行でございます。 141 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 142 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 申し訳ございません。私が聞き方を間違えてしまったのですが、小学校6校の野沢温泉村宿泊体験学習や中学校全校の修学旅行の中止以外で、主な中止となった行事があればお伺いいたします。 143 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 144 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 今年度、新型コロナウイルスへの感染拡大防止の観点から中止となった小学校6校の野沢温泉村宿泊体験学習や中学校全校の修学旅行以外の行事といたしましては、離任式や、異学年児童を同じ班に編成して行う全校遠足、東京2020オリンピック・パラリンピック大会学校連携観戦プログラム等がございます。 145 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 146 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今年度も、野沢温泉村宿泊体験学習や修学旅行以外にも、多くの行事が中止になっているということが分かりました。これは児童・生徒にとってはつらいところだと思います。  次に、2)ですが、こういった行われない行事の対応についてお伺いいたします。 147 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 148 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 小中学校で今年度中止となった行事の対応につきましては、小学校の野沢温泉村宿泊体験学習の代替行事として、箱根へ日帰りでの体験学習を実施予定でございます。中学校の修学旅行の代替行事といたしましては、各学校において、東京近郊へ日帰りでの校外学習を計画しております。 149 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 150 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今回この質問をさせていただいたのは、8月・9月に教育委員会・学校から野沢温泉村宿泊体験学習や修学旅行が中止というアナウンスがあった際に、本当に多くの保護者の方から、中止ならば、せめて最後に子供たちの思い出に残るイベントを代わりにしてあげてほしいという御意見をいただきました。そうした中で、小学校・中学校の代替の行事ができるということで、本当に安心いたしました。  また、中学校は、これから検討ということでありましたけれども、昨年度はディズニーランドやディズニーシー、富士急ハイランド、八景島シーパラダイスに卒業旅行で行けて、最高に楽しかったという生徒の声をいただきました。今年度も、できる限り生徒の要望に沿えるような行事にしていただき、中学校生活最後の思い出に残るような行事にしていただけるよう、よろしくお願いいたします。  次に、大項目3番、タブレット端末を利用したいじめ問題の対策についてお伺いいたします。  (1)、東京町田市の小学校6年生の女子児童が、タブレット端末を使ったいじめだと訴え、自殺した問題で、町田市は新たに第三者委員会で再調査することになりました。この問題を受けて、本市としての対応をお伺いいたします。1)、本市のタブレット管理についてお伺いいたします。 151 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 152 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 稲城市が児童・生徒に貸与しているタブレット端末の管理につきましては、今回改めて全小中学校に対して調査を実施し、アカウントやパスワードは個別に任意の設定がなされていることを再確認しております。また、他人を誹謗中傷するような書き込みは絶対にしないこと、アカウントやパスワードは適切に取り扱うなど、情報モラルに関する指導の徹底を全小中学校へ改めて指示しております。 153 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 154 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今回の問題は、他人が書き込める掲示板のアプリに、他人のアカウントとパスワードが安易に想像できて、他人になりすまして入れてしまったことが要因の一つとも聞いております。他人を誹謗中傷しない等、人権的な教育をしていただきながら、児童・生徒、子供たちがそういったことがないように、このシステム、セキュリティーの管理もお願いいたします。  次に、2)、課題のある使い方について、現状と今後の対応についてお伺いいたします。 155 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 156 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) タブレット端末の課題のある使い方の現状といたしましては、タブレット端末が児童・生徒間のいじめに使われた事例は、現時点においてございません。なお、他市で悪用されたと報じられている、児童・生徒が自由に書き込みができるチャットアプリは、本市のタブレット端末にはインストールしておりません。  今後の対応につきましては、タブレット端末がいじめに悪用されることがないよう、保護者との連携も図りながら、情報モラルに関する指導を継続してまいります。 157 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 158 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 本市ではタブレット端末を用いたいじめ等の問題はないということで、理解し、安心いたしました。  再質問なのですが、先ほどの答弁に「保護者との連携も図りながら、情報モラルに関する指導を継続してまいります」とありましたが、例えばこれはどのように行っているのか、また行っていく予定があるのか、お伺いいたします。 159 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 160 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) タブレット端末に関する保護者との連携といたしましては、これまでに児童・生徒に向けて作成した「稲城市教育委員会タブレット端末等活用のルール」を保護者にも配付し、その内容について家庭でも承知していただいた上で見守ってもらうよう協力を依頼しております。また、不適切な使い方が発覚した場合には、保護者にも連絡し、家庭の見守りを強化していただくよう依頼しております。 161 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 162 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 詳しい御説明、ありがとうございます。この前の質問でも触れさせていただきましたが、タブレット端末をうまく活用できれば、教育だけでなく、多方面でも活用できると思います。しかし、今回のように間違えた使い方をされてしまう可能性もあるので、今後もそういったことができる限りないように努めていただき、タブレット端末の機能はいまだに進化している中で、システム管理、セキュリティー管理もしっかりしていただき、市としても見守りの強化をお願いいたします。  次に、最後の項目になりますが、この質問に入る前に、新型コロナウイルス感染症の対策に関わる医療従事者、職員、そして多々制限がある中で御協力いただいております全ての市民の方に感謝を申し上げて、質問に入らせていただきます。  大項目4番、3回目のワクチン接種についてお伺いいたします。  (1)、新型コロナウイルスワクチン接種について、国では12月より追加接種(3回目接種)を開始するとのことです。市民からも、追加接種がいつできるのかとの声があります。そこで、追加接種について、今後のスケジュール等についてお伺いいたします。1)、令和3年12月から令和4年2月までの追加接種の月別の対象人数と区分についてお伺いいたします。 163 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 164 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 追加接種の月別の対象人数につきましては、令和3年12月は約200人、令和4年1月は約1,600人で、いずれの月も医療従事者が対象となります。令和4年2月は約1万人で、医療従事者及び65歳以上の高齢者が対象となる予定でございます。 165 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。
    166 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) この3回目の接種条件として、18歳以上の方で、かつ2回目接種を完了した日から原則8か月以上経過した方ということで、市内の方でその条件に照らし合わせますと、12月約200人、1月約1,600人で、医療関係者の方が対象。2月は、医療従事者の方と65歳以上の方が対象者で、対象人数が一気に増え、約1万人。条件の変更がなければ、実際に市内で3回目の接種が本格化していくのは来年2月からということになると思います。いろいろなことが想定されるのですが、今、感染者数が少ないので、最初のワクチン接種を控えている方もいるそうです。最近の報道でもありましたが、南アフリカや欧州などで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロン株は、感染力が非常に強いと言われており、例えば、この変異株が来年2月頃になって第6波として来てしまった場合、通常の接種の方と3回目の追加接種の方が重なってしまい、ワクチン接種が混み合う可能性もあります。もちろん、これは来ないほうがいいのですが、感染しない対策と同時に、いつ第6波が来ても大丈夫なように、あらゆる事態を想定し、特に来年2月以降に向け、場所と人を含め、さらに万全の体制を構築していただきたいと思います。  次に、2)、1回目・2回目接種の際は、年代ごとに区別して接種券を発送していましたが、追加接種の際の発送方法についてお伺いいたします。 167 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 168 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 追加接種に係る接種券つき予診票等の発送方法につきましては、1回目・2回目接種の際の年代ごとの発送とは異なり、2回目接種の実施日を基準として、追加接種の対象となる方に月ごとに順次発送してまいります。 169 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 170 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問なんですが、毎月個別に郵送するとのことですが、送付内容についてお伺いいたします。 171 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 172 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 送付内容につきましては、接種券つき予診票、予防接種済証、接種に関するお知らせ、ワクチンに関する説明書となります。 173 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 174 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今回は、接種券と予診票が一緒になり、また接種をした証明書も入るということで、分かりました。  最後に、毎月個別に郵送するとのことですが、この発送の時期についてお伺いいたしまして、私の一般質問を終えさせていただきます。 175 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 176 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 発送の時期につきましては、令和3年12月の接種対象者には、令和3年11月19日に発送いたしました。令和4年1月の接種対象者には、令和3年12月下旬に、令和4年2月の接種対象者には令和4年1月下旬に発送する予定でございます。 177 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、15番、岩佐ゆきひろ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前10時33分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時50分 開議 178 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の8番、川村あやさんの一般質問を許します。12番、川村あやさん。 179 ◯ 12番(川村あや君) 通告番号8、新政会の川村あやです。通告の順に従いまして、本日は大項目2点について質問させていただきます。よろしくお願いします。  それでは大項目の1です。南多摩駅周辺の活性化と利便性向上及び交通安全対策についてです。  区画整理事業によりまして南多摩駅北側及び南側が整備され、バス・タクシーや、送り迎えの車などの通行がスムーズになり、歩行者の安全面でも環境がよくなりました。駅前の活性化及び地域住民のさらなる利便性向上を求め、質問させていただきます。  (1)です。南多摩駅前の活性化について。1)、南多摩駅前周辺の活性化の提案の一つとして、商業施設誘致が望ましいと考えています。市の考えを伺います。 180 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 181 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 市では、企業が地域に根差す事業を営み、市民の雇用機会の拡大及び地域経済の活性化を図り、もってにぎわいのあるまちづくりの推進に寄与することを目的とした稲城市企業誘致条例の制定や、駅周辺店舗出店補助事業の実施など、南多摩駅周辺を含む市内への企業進出の後押しを行っているところでございます。 182 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 183 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問をさせていただきます。2018年10月、南多摩駅前に建設されました東横インは、オープン間もなくから利用者が多く、全体の20%が観光、80%が出張などのビジネスとのことです。コロナ禍では、東京都のコロナ患者収容施設として大きな役割を果たしていただきました。現在は通常営業とのことで、コロナ前の利用者も戻ってきたような状況です。しかしながら、こちらの施設内にはレストランがないことから、宿泊者の方の多くが外食やコンビニなどで食品を購入してくることが多いと聞いております。今後、駅周辺に商業施設を誘致することを改めて提案したいと思います。市の考えを伺います。 184 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 185 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) さきにお答えしたとおり、市では、駅周辺店舗出店補助事業等により、市内に進出いただける企業を求めておりますが、南多摩駅周辺に進出するかの判断は、基本的には民間企業の経営判断や地権者の意向により決定されるものと認識しているところでございます。 186 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 187 ◯ 12番(川村あや君) 今後も、南多摩駅周辺の市民の利便性の向上、そして駅周辺の活性化にもつながると思いますので、個人的な活動としても商業施設の出店を求めてまいりたいと思います。  それでは、先ほどの答弁の中にありました駅周辺店舗出店補助事業について、詳細を伺います。 188 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 189 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 駅周辺店舗出店補助事業につきましては、駅周辺の活性化と商店街の振興を目的として、市内にある鉄道2路線6駅の周辺地域において新規に出店する創業者の方に、出店に係る費用の一部として、補助対象経費の2分の1で上限額50万円を補助するものでございます。対象店舗につきましては、3年間の事業計画があり、3年を超えて継続営業が見込まれる小売業・飲食業等の商業店舗で、午前7時から午後7時までの間に1日5時間以上の営業を行う等の要件を満たしている店舗としております。 190 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 191 ◯ 12番(川村あや君) それでは続いて、2)です。南多摩駅前のシェアサイクルステーションの設置について伺います。南多摩駅周辺の活性化として、市内の方及び観光で来られた方にもシェアサイクルが便利だと思います。実際に私も使わせていただいております。現在、市内30か所に設置されているシェアサイクルですが、南多摩駅前には設置されておりません。活性化の観点のみならず、災害時に電車やタクシー、バスなどの交通機関が使用しにくくなることからも、シェアサイクルの設置が望ましいと考えます。市の考えを伺います。 192 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 193 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 南多摩駅前のシェアサイクルステーションの設置につきましては、これまでの関係各署との設置に向けた検討協議を通じて、庁内における設置候補箇所を提案しており、現在はシェアサイクルの運営事業者であるOpenStreet株式会社等で設置に向けた調査・検討を進めているところでございます。 194 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 195 ◯ 12番(川村あや君) 実際に進められているということですが、それでは再質問として、運営事業者でありますOpenStreet株式会社などとの設置に向けた調査・検討につきまして、詳細を伺います。 196 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 197 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 運営事業者であるOpenStreet株式会社等との設置に向けた調査・検討の詳細につきましては、ステーションを設置した場合の採算性、ステーション内のラックの設置方法、道路上にステーションを設置した場合における警視庁が定める歩道上における自転車駐車場の設置基準への適合等について調査・検討を行っているところでございます。 198 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 199 ◯ 12番(川村あや君) 引き続き、よろしくお願いいたします。  それでは、(2)に移ります。南多摩駅前の利便性及び交通安全対策についてです。1)、地域住民及び駅利用者にとりまして、さらなる利便性や交通安全対策が求められています。市の今後の予定や考えについて伺います。 200 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 201 ◯ 都市環境整備部長八木原公成君) 南多摩駅前につきましては、現在、駅南口において、無電柱化とともに道路改修工事を進めており、道路改修が完了すると、新たに歩道や防犯灯が設置され、歩行者が安全に通行できるようになり、駅前が整備され、送迎車両もより円滑に御利用できるようになります。 202 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 203 ◯ 12番(川村あや君) 実際に利用者目線に立った取組が行われているということで、よろしくお願いいたします。  それでは、2)に移ります。南多摩駅北口側、南多摩駅西交差点の右折信号設置についてです。こちらは、駅周辺の整備によりまして、バスやタクシー、乗用車などの乗降が増えました。現在、向陽台や大丸側から南多摩駅北口に入る際には、交差点を右折する仕様となっていますが、信号の関係で1台から2台が曲がれるかどうかです。これによって渋滞や、無理をする右折車が生じております。府中市側是政橋からの直進は、若干下り坂になっていることから、車のスピードが出やすくなっていますので、右折車はタイミングが難しく、怖いといった御意見もいただきましたし、実際に危険な場面も目撃しています。右折信号ないし時差式にしていただければ、安全性が増して、渋滞の解消にもつながるのではないかと思っております。市の考えを伺います。 204 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 205 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 南多摩駅西交差点につきましては、川崎街道新大丸交差点方向からいちょう並木通りへの右折車による渋滞が発生しており、地域の方々より信号機の改良を要望されていることから、市では、交通管理者である多摩中央警察署へ右折矢印信号の設置を要請しているところでございます。なお、現在、多摩中央警察署では、南多摩駅西交差点への右折矢印信号の設置につきまして、警視庁へ上申する準備を行っていると伺っております。 206 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 207 ◯ 12番(川村あや君) それでは、再質問としまして、右折信号の設置によりまして期待される効果について、市の認識を伺えますか。 208 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 209 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 南多摩駅西交差点の右折矢印信号の設置に伴う効果といたしましては、右折車による渋滞解消だけでなく、川崎街道から進入し、第三分団詰所前の旧川崎街道、第六小学校の通学路である新田通りを経由して、いちょう並木通りを抜け道とする車両の抑制にもつながり、大変効果のあるものと期待しております。市では引き続き、右折矢印信号の設置に向け、多摩中央警察署と連携を図ってまいります。 210 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 211 ◯ 12番(川村あや君) 実現に向けて、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の2番に移ります。市内小中学校の学習端末の利用状況及びトラブル回避についてです。  国のGIGAスクール構想によりまして、稲城市内でも昨年12月、市内18の小中学校に1人1台の学習用端末が配付されました。子供たちの学習意欲や学力の向上などを目的として利用が試みられており、コロナ禍での活用にも大きく影響していると思います。配付から1年を迎えまして、現在の活用状況及び状況把握の観点から質問させていただきます。  (1)です。タブレット活用のガイドブック「I」のコンセプトについて。こちらは、稲城市教育委員会指導課から各小中学校に出されているものだと認識しておりますが、内容について伺います。 212 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 213 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) タブレット活用のガイドブック「I」のコンセプトといたしましては、3つのIで構成されております。1つ目が、「ICT」のIで、学校・家庭においてICT(タブレット端末)を最大限活用して、これからの学びを推進することを目指しております。2つ目が、ローマ字表記「INAGI」の頭文字のIで、稲城市や各市立小中学校の特色を生かしたオリジナルな学びを充実することを目指しております。3つ目が、英語表記「Interactive」の頭文字のIで、インタラクティブな学び(協働学習・双方向)にタブレットを活用することを目指しております。 214 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 215 ◯ 12番(川村あや君) それでは、再質問させていただきます。答弁をいただいた中に、ICT(タブレット端末)を最大限活用するとありましたが、実際にどのように使用されているのか、また学年ごとに内容が異なるのか、また学校によって内容は違うのかなど、主な特徴を伺います。 216 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 217 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) タブレット端末が実際にどのように使われているかにつきましては、小中学校の学年別・教科別に活用する場面として、例えば小学校社会科で地図アプリを活用したり、中学校外国語のスピーキングの練習として発声の様子を録画したりする活動がございます。なお、各校においては、共通内容のほかに、独自に創意工夫してタブレット端末を活用しているケースもございます。 218 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 219 ◯ 12番(川村あや君) それぞれに活用されているということが分かりました。  それでは、(2)のオリジナルな学びについて伺います。タブレット活用のガイドブック「I」のコンセプトに「稲城市や各市立小中学校の特色を生かしたオリジナルな学びを充実」とあります。こちらも実際にどのような内容を意味するのか、具体的な事例などはあるのか、伺います。 220 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 221 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) タブレット端末を活用したオリジナルな学びの具体例といたしましては、小学校では、総合的な学習の時間の授業において、自分たちで会社をつくり、地域の商店と共同製作したオリジナルの商品を販売する活動の中で、一連の取組をタブレット端末のプレゼンテーションアプリ等を用いて取りまとめ、保護者へ出資を募る説明会に活用した取組や、理科の授業において天気の変化を学習する際に、気象衛星ひまわりの動画画像や過去の気象データをリアルタイムで検証する取組などを行っております。中学校では、音楽の授業で、タブレット端末内の音楽制作アプリを用いて、多様な楽器の音を組み合わせた作曲活動を行う取組などがございます。 222 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 223 ◯ 12番(川村あや君) 実際の現場の声をありがとうございます。聞いているだけでも興味・関心が湧くような、わくわくするような内容だなと思います。  それでは、(3)のインタラクティブな学びについてです。タブレット活用のガイドブック「I」のコンセプトに、「インタラクティブ(協働学習・双方向)にタブレットを活用する」とあります。こちらは実際にどのような活用方法が行われているのか、事例などがあれば伺います。 224 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 225 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) タブレットを活用したインタラクティブな学びの具体例といたしましては、小中学校ともに、話合い活動にJamboardというアプリ上の電子ホワイトボードを用いて、一人一人の意見や考えを可視化して、共有している取組がございます。また、中学校においては、生徒総会において、ウェブ会議システムを用いてのライブ配信、議案に対する賛否の投票、結果の一斉集計に活用した取組等がございます。 226 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 227 ◯ 12番(川村あや君) 取り組んでいくのは学校としても大変だと思いますが、引き続きよろしくお願いいたします。  それでは、(4)です。学習端末でのトラブルについてです。2021年11月7日の読売新聞の中に、「学習端末利用でのトラブル続発、小中学校、14自治体、いじめや中傷」とありました。こちら、稲城市での状況を伺います。 228 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 229 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) タブレット端末の使用上のトラブルにつきましては、児童・生徒間やシステム上のものは特段ございませんが、学校からの指示がないにもかかわらず、家庭において動画視聴等を繰り返し、膨大なデータ通信量を消費させていた事例や、特定の操作を行うことで制限されている内容を解除し、自由に端末を使用していた事例はございました。 230 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 231 ◯ 12番(川村あや君) それでは、再質問をさせていただきます。誹謗中傷については社会問題でもありまして、新政会の代表、北浜議員もSNSの誹謗中傷についてはかなり注視されておられます。そして、先ほど岩佐議員の一般質問の中にもありましたが、昨年11月の町田市の小学6年生の児童の自殺も、タブレットによる書き込みが原因でありました。その後の対応で改善された学校もあるようではありますが、「現在でも友人のIDやパスワードを無断で使用して不正にアクセスしている」と答えた自治体があるというのが現状だと思います。学校からの指示がないにもかかわらず使用していた事例があったとの答弁なのですが、そういった場合、稲城市ではどのように対処しているのか、伺います。 232 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 233 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学校からの指示がないにもかかわらず使用していた事例があった場合の対処につきましては、学校からタブレット端末の使用上のルールを当該生徒に指導するとともに、保護者へ意識啓発も図っております。また、本市で起きている不適切な使い方等の事案を全校で共有するとともに、通信事業者やフィルタリングソフト業者とも連携して、厳正に対処しております。 234 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 235 ◯ 12番(川村あや君) 新しいことを始めるに当たっての問題というのはつきものだと思いますが、リスクを避けてトライしない選択ではなく、問題を真摯に受け止めて解決させていく行政の姿勢は、よい成果につながると思います。稲城市では、行政側もICTをよりよく活用しようと努力されているということがよく分かりました。きっと保護者の方にも伝わると思いますし、今後も子供たちの学びの向上に向けて尽力をよろしくお願いいたします。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 236 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、12番、川村あやさんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時10分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時11分 開議 237 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の9番、坂田たけふみ君の一般質問を許します。19番、坂田たけふみ君。 238 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 通告番号9番、新政会の坂田たけふみでございます。本日は、2項目にわたりまして一般質問を行ってまいります。よろしくお願いいたします。  それでは、項目の1番、稲城ロケーションサービスにおけるロケ地誘致と観光活用について伺います。  先日、つのじ議員からもロケーションサービスについて質問がございましたけれども、また違った視点から質問させていただきたいと思います。
     近年、稲城市内でテレビドラマなどの撮影が増えたように思われます。また、稲城市観光協会のホームページでも撮影情報として、番組名や撮影場所、出演者などを掲載しています。テレビドラマなどの撮影の総合的な窓口を行っている稲城ロケーションサービスを活用した観光振興について伺います。  過去にも、フィルムコミッションについて、先進市に視察に行って、様々勉強させていただきまして、一般質問等で取り上げさせていただきました。そのときと比べましても、稲城市でのロケ地誘致に大きな変化が見られていると感じております。そうした確認も含めて質問させていただきたいと思います。  それでは、(1)、稲城ロケーションサービスの成り立ちについて伺います。また、それを活用してどのように観光振興に結びつけていくのかについて伺います。 239 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 240 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 稲城ロケーションサービスにつきましては、これまで庁舎内や公園施設など、撮影場所によって異なっていた対応窓口を一本化するとともに、施設使用等の諸手続や現場立会いなどのきめ細かな撮影支援サービスを提供することで、制作会社にとっての利便性の向上を図り、市内の公共施設がロケーション場所として使用される機会を増やすことを目的として、令和2年4月から市、稲城市観光協会、民間撮影支援会社であるデイ・ナイト株式会社の3者により活動を開始したものでございます。市内がロケーション場所として使用された場合、作品のエンドロール等において撮影協力として稲城市の名称が掲載されることで、シティープロモーションにつながることに加えて、作品のファンがロケーション場所を訪れるいわゆる聖地巡礼として、新たな客層の方が稲城市を訪れることも考えられますので、着実に撮影実績を積み上げ、今後、ロケツーリズムの実施やロケーションマップの制作など、稲城市観光協会とともに検討してまいります。 241 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 242 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは、今後、ロケツーリズムの実施やロケーションマップの制作などを検討していくといったことでございますが、将来的にどういった形で進めていくのか、お伺いしたいと思います。 243 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 244 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 魅力的なテレビドラマ等の撮影実績を積み上げた段階で、作品の概要と併せて撮影シーンやメインで使用されたスポットなどが掲載された、聖地巡礼として稲城市を訪れる動機となるようなロケーションマップを制作するとともに、これを活用して、例えばロケ地をシェアサイクルで巡るツアーを開催するなど、ロケーション撮影が着実に観光振興につながるように努めてまいりたいと考えております。 245 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 246 ◯ 19番(坂田たけふみ君) ありがとうございます。将来的な進め方については理解いたしました。その中で、現時点で実施している施策としてはどういったものがあるのかについてお伺いしたいと思います。 247 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 248 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 現時点で実施している施策といたしましては、稲城市観光協会のホームページにおいて撮影情報を掲載することで、撮影をきっかけとして稲城の魅力を発信していることに加えまして、SNSにおいてテレビで取り上げられた店舗やスポットを紹介することで、新たな観光誘客につながるよう努めているところでございます。 249 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 250 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは、(2)に移ります。観光に活用するために、まずはテレビドラマなどの撮影の誘致が必要だと考えます。この誘致の仕方についてお伺いいたします。 251 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 252 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 撮影の誘致に関しましては、東京都が運営する東京ロケーションボックスのホームページに市内公共施設をロケ地として登録することや、撮影支援に関して強いネットワークを持つデイ・ナイト株式会社のホームページに撮影関連情報を掲載するなどして、撮影会社へのロケ地情報等の提供に努めているところでございます。 253 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 254 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは再質問をします。稲城ロケーションサービスにおける最近のロケ地誘致の状況についてお伺いします。 255 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 256 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 稲城ロケーションサービスの活動につきましては、令和2年4月から開始されたものでございますが、これまでの地道な活動、また施設管理者の御協力のかいもあり、徐々に撮影受入件数は増えてきているところでございます。発足当初は映画やテレビドラマ等のワンシーン、またCM撮影の受入れが中心ではございましたが、最近では1クールのテレビドラマにおいてメインのロケ地として使用されるなど、主要なロケ地として選択される機会が着実に増えてきておりますので、引き続き、きめ細かな撮影支援サービスを提供することで、制作会社にとっての利便性の向上を図り、市内施設がロケ地として使用される機会が増えるように取り組んでまいります。 257 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 258 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 以前、数年前になるのですけれども、一般質問をさせていただいたときから比べて、本当に市内各地でいろいろな撮影を目にする機会が増えたと思います。これは、市と稲城市観光協会、民間撮影支援会社のデイ・ナイト株式会社で構成される稲城ロケーションサービスによる連携が、充実した撮影支援サービスにつながっているのだと考えます。具体的に何が要因で増えてきたのか、増えてきたように思えるのかについて、最後にお伺いしたいと思います。 259 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 260 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 市内で撮影されるテレビドラマ等が増えてきた要因でございますが、さきにお答えしたとおり、東京ロケーションボックスのホームページに市内公共施設をロケ地として登録していることや、稲城市観光協会のホームページでも撮影情報を公開していることなど、撮影会社に対して積極的にPRを行っていることであると考えております。  また、都心からのアクセスがよく、水や緑など自然に恵まれ、豊富な公園・スポーツ施設など多様な施設を有する本市の撮影環境が、徐々に撮影会社に広まってきたことも要因の一つであると考えているところでございます。 261 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 262 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは、次の質問に移ります。項目の2番、市有地の有効活用について伺います。  稲城市は、国全体の高齢化率、また人口減少化率と比べましても、平均年齢も若く、今後も緩やかではありますが、人口が伸びていく、まだまだ発展が見込まれる自治体であると思います。そうしたことからも、先々を見越しまして、持続可能な行財政運営を進めていくためにも、市有地のさらなる有効活用が必要だと考えます。  それでは、(1)、市有地の有効活用について伺います。1)、基本的な考え方を伺います。 263 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 264 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市有地の有効活用についての基本的な考え方につきましては、市有地を常に良好な状態で管理した上で、その所有の目的に応じて、最も効率的に運用しなければならないものと考えております。 265 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 266 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは、2)、市有地の活用方法について伺います。 267 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 268 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市有地の活用方法につきましては、行政財産の使用許可、普通財産の貸付け及び売払いを行い、使用料、貸付料及び売払収入を得ることにより、市有地の有効活用を図っているところでございます。 269 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 270 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 再質問を行います。公用や公共用のために、市が保有している行政財産はどのように活用して収入を得ているのか、お伺いしたいと思います。 271 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 272 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 行政財産につきましては、公用または公共用に供しておりますので、その用途または目的を妨げない限度において使用を許可し、使用料を得ております。 273 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 274 ◯ 19番(坂田たけふみ君) ありがとうございます。それでは、行政財産以外の普通財産については、どのように活用して収入を得ているのか、伺います。 275 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 276 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 普通財産につきましては、公益性を優先した上で貸付けを行い、貸付料を得ております。また、将来にわたり行政目的に使用が見込めない普通財産につきましては、売払いを行い、収入を得ております。 277 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 278 ◯ 19番(坂田たけふみ君) (2)に移ります。市有地の使用許可及び貸付状況について伺います。 279 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 280 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市有地の使用許可及び貸付けの状況につきましては、行政財産では、福祉車両駐車場・駐輪場、障害者作業訓練農場、iプラザ、電柱・電線等の電気事業及び電気通信事業用設備、公衆電話ボックス、ガス管・ガス整圧器、ケーブルテレビ放送設備、郵便ポスト、バス停、看板、足場、橋梁、倉庫、資材置場、湧水施設立坑、高圧線、地盤沈下観測施設、地震観測施設、ロケーション撮影、キッチンカー、イベント、シェアサイクルステーション、サイクルカフェの外部テラス、宅配ボックス、銀行ATM並びに自動販売機などの用途として、市有地の使用を許可し、貸付けをしております。また、普通財産では、自治会集会施設、駐在所、農機具格納庫、戦没者追悼碑、ゆう芳の里、中島ゆうし保育園、本郷ゆうし保育園、水道用地、ゴルフ場用地、電柱及び支線などの用途として、市有地を貸し付けております。 281 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 282 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは、今後の主な市有地の貸付予定について伺います。 283 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 284 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今後の主な市有地の貸付の予定につきましては、今後の開設を想定している障害者施設の用地として、平尾山王橋児童公園隣の普通財産について貸し付け、貸付料を得ることを想定しております。 285 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 286 ◯ 19番(坂田たけふみ君) ありがとうございます。こちらについては福祉文教委員会の中でも報告を受けておりまして、障害者施設の開設を計画しており、貸付賃料をいただくことで土地の有効活用を図っているといったことで理解いたしております。  それでは、(3)、市有地の売払状況について伺います。 287 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 288 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市有地の売払状況につきましては、道路または水路としての機能がなく、用途廃止が可能な法定外公共物等について、隣接地権者の申請に基づき、売払いを行い、整理を進めております。 289 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 290 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは、今後の主な市有地の売払予定について伺います。 291 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 292 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今後の主な市有地の売払予定につきましては、旧学校給食共同調理場第一調理場に関しまして、今年度、第一倉庫跡地を売り払う予定がございます。また、旧第一調理場跡地につきましては、道路を整備することと区画整理をした後、市有地を売り払う予定としております。 293 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 294 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 今年度は第一倉庫跡地を売り払う予定であるということであります。こちらにつきましても福祉文教委員会で報告がありました。また、旧第一調理場跡地につきましては、民有地と市が所有する土地が混在しているといったこともありまして、お借りしていた土地については地権者の方にお返しして、また市有地については、整備した後、順次売り払っていくということだと認識しております。  それでは、(4)、法定外公共物等の整理状況について伺います。 295 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 296 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 法定外公共物等の整理状況につきましては、平成31年度から、隣接地権者への対応や測量委託、売買契約、法務局への登記手続などの一連の業務が円滑に行えるよう、集中的かつ計画的に取り組んでおります。その結果、平成31年4月から令和3年9月までの2年半で合計1,851.18平方メートルの市有地を売却し、1億8,379万8,500円の収入を得ております。 297 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 298 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 再質問を行います。法定外公共物等を整理するためには隣接地権者との話合いが必要になると思うので、売却がすぐに決まらない場合もあると思います。どのように整理を進めているのか、市の考えを伺います。 299 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 300 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 法定外公共物等の売却につきましては、購入金額が高額となるため、購入される方の意思決定に時間を要することや、複数の隣接地権者がいる場合は立会いや交渉に時間を要すること、相続の時期や建築計画などのタイミングが合ったときに購入を希望される方が多いことなどから、短時間で事務を処理することが難しい状況でございます。しかしながら、法定外公共物等の売却収入は、持続可能な行財政運営のために必要な財源であると考えておりますので、引き続き丁寧かつ粘り強く取り組んでまいります。 301 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 302 ◯ 19番(坂田たけふみ君) (5)に移ります。今後の取組について伺います。 303 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 304 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今後の取組につきましては、持続可能な行財政運営を進めるため、引き続き、行政財産の使用許可、普通財産の貸付け及び売払いにより、最も効率的な市有財産の運用が図られるよう、市有地の有効活用に努めてまいります。 305 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 306 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは再質問を行います。以前、環境学習センターとして使っていた市有地について、今後の予定があるのか、伺います。 307 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 308 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 御質問の市有地につきましては、大型交番の候補地として考えていた時期がございましたが、現状における立地や面積の条件を考慮した場合、その目的で活用することは非常に難しいものと考えてございます。こうしたことから、当該地の今後の予定につきましては、現在検討しているところでございます。 309 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 310 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 当該地につきましては、大型交番としての活用は難しいということが分かりました。当該施設の活用については、以前より一般質問等で質問させていただいておりますけれども、今後については現在検討中であるということでございますので、これ以上細かく伺うことは控えます。売却するか、貸付けするのか、またその他様々な選択肢の中で、どういった形で有効活用していくのか、ぜひ最善の方法を選択していただきたいと思います。今後もこの点については機会を見て確認していきたいと思います。  以上で私の一般質問を終わります。 311 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、19番、坂田たけふみ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時31分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時31分 開議 312 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の10番、岡田まなぶ君の一般質問を許します。10番、岡田まなぶ君。 313 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 日本共産党の岡田まなぶです。今回の一般質問は、大項目5点、質問してまいります。第1に、新型コロナ対策─第6波への備えと、市民の生命と暮らしを守る取組、第2に、補聴器助成など高齢期の聞こえの支援、第3に、不登校の子供への学びの保障、第4に、子供の医療費無料化の拡充、第5に、高齢者理美容割引券の利用促進について、順次質問してまいります。  大項目1、新型コロナ対策─第6波への備えと、市民の生命と暮らしを守る取組についてです。  日本では、新型コロナの感染状況は、低い水準で推移しています。一方、ヨーロッパや韓国など、感染が再拡大し、厳しい状況が続き、さらに強い感染力を持ち、ワクチンが効きにくくなる可能性があると懸念されている新たな変異株──オミクロン株が世界で広がりつつあります。日本でも、オミクロン株の感染者が確認されました。これから人が動く年末年始を迎えます。空港などの水際対策の強化とともに、デルタ株が大きく広がった教訓を踏まえ、医療検査体制の確立を、新規感染者が少ない今、進めなくてはなりません。第6波への備えと、市民の生命と暮らしを守る取組について質問してまいります。  (1)、ワクチン接種推進とともに、いつでもどこでも無料でPCR検査をと求めてまいりました。政府は、無症状者の無料PCR検査を打ち出しました。市の認識と対応についてお聞きします。 314 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 315 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 無料のPCR検査につきましては、国は次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の一つとして、感染拡大時に都道府県の判断により、感染の不安がある無症状者などを対象に無償のPCR検査などを実施できるよう、国が支援の方針を示しているものと認識しております。 316 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 317 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 私たちとしては、政府が責任を持って、ワクチン接種推進とともに無料のPCR検査をと求めているところです。感染拡大時に感染の不安がある無症状者などを対象とした無償のPCR検査を行うということですが、その検査は身近な地域で受けられるようにすることが必要と考えますが、認識をお聞きします。 318 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 319 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 無償のPCR検査につきましては、明確な指針が国より示されていないため、検査可能医療機関などの具体的なことにつきましては、国において進められるものと認識しております。 320 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 321 ◯ 10番(岡田まなぶ君) (2)です。東京都医師会の尾崎会長は、早期発見・早期介入・早期治療の3本立てで第6波に備えたいと述べています。医師会とも連携して、第6波への備えが求められますが、市の取組についてお聞きします。
    322 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 323 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 第6波への備えにつきましては、東京都南多摩保健所と市医師会が連携して実施している自宅療養者支援において、医師による訪問診療後、継続して自宅での経過観察が必要と医師が判断した場合には、訪問看護ステーションに引き継ぐこととし、さらなる自宅療養者支援の体制強化を図っております。  なお、市では、市医師会からの要望を受け、自宅療養者への支援として、訪問看護ステーションに対し、訪問時に着用する防護衣及びゴーグルなど、感染防護衣セット300個を市医師会を通じて提供いたしました。今後も引き続き、東京都南多摩保健所や市医師会などの関係機関との連携の下、適切に対応してまいります。 324 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 325 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは再質問ですが、自宅療養者支援の強化を図っているということだったと思いますが、稲城市議会では、さきの9月の第3回定例会において、「市民の生命と地域医療を守る取り組みの強化に関する意見書」を東京都に提出しました。新型コロナの拡大により、入院療養がかなわず、自宅での療養を余儀なくされる感染者が多数いる状況を踏まえ、市民の生命を守り、地域医療の崩壊を防ぐために、保健所の人員体制強化、臨時の入院医療施設の整備を求めるという内容でありました。家族での感染防止のためにも、また在宅死を起こさないためにも、入院・宿泊療養を基本に、臨時の医療施設等の整備を含めて、国・東京都が医療提供体制を整備していくことが、第6波への備えとして重要と考えますが、認識をお聞きします。  それからもう1点ですが、東京都医師会の尾崎会長は、第6波への備えについて、「まずは早期に発見することです。コロナ感染者の方が、熱が出て、それから3日から4日たって検査できるところを探してということをしていますと、発見した段階で中等症になっていることもあります。熱が出たらすぐ発熱外来に行けるような仕組みをつくりたい。今、診療・検査外来や医療機関で検査できるところが3,000か所ぐらいあります」と述べています。稲城市内で検査できる診療・検査外来や医療機関の数についてお聞きしたいと思います。 326 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 327 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 初めに、1点目の御質問でございますが、市では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、入院療養がかなわず、自宅療養者が急増したことを踏まえ、令和3年8月31日に稲城市・日野市・多摩市の3市から東京都知事に対し、まず保健所の人員体制の拡充、保健所と各市との情報共有範囲について保健所長に一定の裁量を与えること、次に医療施設の整備について、南多摩保健所圏域での必要性を勘案の上、早期に整備促進を図ることなどを要望しております。また、そのほか、令和3年11月2日に開催された市長と副都知事との意見交換の場において、多摩地域の保健所における人員体制の拡充、機能を十分に果たせるようにしていただくことなどを都に要望いたしました。これらを都に要望してきたように、国及び都において、保健所の人員体制の拡充及び体制整備、また臨時の医療施設の整備を含めた医療提供体制を整備することは、大変重要なことであると認識しております。  2点目の市内における発熱患者の外来診療を行う診療・検査医療機関数につきましては、15医療機関でございます。また、PCR検査や抗原検査を行っている医療機関数につきましては、この診療検査を行っている15医療機関のほか、自院のかかりつけの患者及び慢性期病院での入院患者の検査を実施している5医療機関を加えた合計20の医療機関であると市医師会より伺っております。 328 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 329 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 早めの段階で見つけて、軽症者の方も含めて、できるだけ早めに治療につなげていくということが重要だと思います。コロナの早期発見のためにも、発熱の際に外来診療を行う診療・検査医療機関の市民への周知が大事だと考えますが、周知の取組についてお聞きしたいと思います。 330 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 331 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 市民への周知につきましては、市ホームページにて、発熱症状がある方で、かかりつけ医がいる場合には、かかりつけ医に電話で相談すること、かかりつけ医がいない、または休診の場合には、東京都発熱相談センターに相談することを掲載し、さらに東京都ホームページの「診療・検査医療機関の一覧」へのリンクを掲載しております。 332 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 333 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは(3)です。第6波に備える市立病院の病床確保についてお聞きします。 334 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 335 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 市立病院の新型コロナウイルス感染症対応の病床数につきましては、東京都の要請に応じ、入院重点医療機関として、9月1日から18床を確保しております。 336 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 337 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 引き続き、第6波に備えて病床の確保をしていくことが重要だと思いますが、認識をお聞きしたいと思います。 338 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 339 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 第6波に備えた病床確保の認識につきましては、東京都の要請や、市民の感染者の増加、また当院の医療資源を踏まえながら、引き続き適切な確保に努めてまいります。 340 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 341 ◯ 10番(岡田まなぶ君) (4)です。新型コロナ禍が長期化する下で、子供の学びの保障と心身のケアの取組の状況についてお聞きします。 342 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 343 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 新型コロナ禍の長期化における子供の学びの保障につきましては、緊急事態宣言が解除され、これまで実施を控えていた活動も徐々に再開してきております。引き続き、感染防止対策を徹底しながら、学校における教育活動を継続してまいります。  また、子供の心身のケアにつきましては、これまでのアンケートや面談の結果から、支援が必要であると判断した児童・生徒には、担任やスクールカウンセラーによる面談を実施するなど、適宜、必要な支援を速やかに行っております。 344 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 345 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 再質問です。国立成育医療研究センターが9月に、全国の高校生以下の子供と保護者合わせておよそ7,000人を対象にアンケートを行いました。コロナ禍での学校生活をどう考えているかなどを聞いています。子供たちの心の状態について、当てはまるものを複数回答でと聞いたところ、「コロナのことを考えると嫌な気持ちになる」を選んだ子供は38%、「すぐにイライラする」は28%、「最近、集中できない」は26%でした。1つ以上のストレス反応を選択した子供は全体の70%に上ったということです。稲城の小中学校のアンケートの状況と、子供の心身のストレスについての認識と対応をお聞きします。 346 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 347 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 稲城の小中学校のアンケートの状況につきましては、教育委員会が用意した児童・生徒向けのアンケートに基づき、実施しております。アンケートの項目として、気になることや心配なこと、悩み事などについてのチェック欄や、気になることや心配なことについての自由記述欄は設けておりますが、コロナ禍での学校生活を直接尋ねる質問はございません。  また、子供の心身のストレスについての認識と対応につきましては、児童・生徒の回答状況から、教員等が個別面談を実施した際に、コロナ禍による不安を直接訴えたケースもあったことから、コロナ禍が心身のストレスに影響を与えていることはあると認識しております。今後も、こうした認識の下、児童・生徒の小さな変化を見逃すことなく、心配していることを伝え、必要な支援を確実に行ってまいります。 348 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 349 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 改めて質問しますが、児童・生徒の小さな変化を見逃すことなく、心配していることを伝えて、必要な支援を確実に行っていきたいということだったと思います。  日本大学文理学部教育学科の高橋教授等の研究チームが7月に、コロナ禍が長期化し、子供の生活リズムが乱れ、対人関係や学習などで困難が続く中、必要な支援は何か、子供のニーズの調査を行っています。この中で、子供たちの一番の願いは、「子供の話を聞いてほしい」、「毎日頑張っていることを分かってほしい」、「子供にとってこの時期は二度と戻ってこないことを分かってほしい」というものでした。高橋教授は、「長引くコロナ禍で全ての子供が困難を抱えている中、学校と教師が果たす役割は大きい。子供に向ける教師のまなざしや丁寧な声かけで、子供は安心して落ち着きを取り戻していきます。これは学校ならではの重要な支援方法」と述べています。教員が子供の声を丁寧に聴き、子供に丁寧な声かけを行っていくことが何より大切と考えますが、認識と取組をお聞きします。 350 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 351 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 教員が子供の声を丁寧に聴き、子供に丁寧な声かけを行っていくことにつきましては、教育委員会といたしましても、コロナ禍にかかわらず、日頃から大切なことであると認識しております。  取組といたしましては、さきにお答えいたしましたとおり、アンケートの結果から、支援が必要であると判断した児童・生徒には、担任等が声をかけた上で面談を実施し、その中で話を丁寧に聴き取っております。また、気になる様子がある児童・生徒には、適時声かけを行うことも心がけております。 352 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 353 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 次に、(5)に進みます。新型コロナの影響で、厳しい状況の続く市民、事業者への支援についてお聞きします。 354 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 355 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 市では、新型コロナウイルス感染症から市民の生命、生活を守っていく観点から、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた中での行政課題に取り組むこととしており、経済的に困難な世帯に対し、生活困窮者自立相談支援事業による相談支援、住居確保給付金の支給、生活困窮者自立支援金の給付、生活保護を通して困窮者支援を実施してきております。今後も、国の経済対策の動向も踏まえ、引き続き支援を実施してまいります。 356 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 357 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 新型コロナウイルス感染症の影響を受けている市内事業者への支援につきましては、令和2年度より新型コロナウイルス感染症対策特別資金融資あっせん制度、頑張れ!稲城の事業者支援金、頑張れ!稲城の事業継続支援金等の事業を行うなど、市内事業者が事業継続できるよう、様々な取組を実施しているところでございます。今後につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大状況に応じて、引き続き適切な支援を実施してまいりたいと考えております。 358 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 359 ◯ 10番(岡田まなぶ君) この間、市内の事業者の方からもお話をお聞きしましたが、今、感染の状況は低い水準にあるということでも、前のようにまだまだ売上げが戻らないということで、厳しい中の持続化給付金の支給をという声も実際に寄せられています。さらに、ここに来て原油高もあり、厳しい経営状況が続いているということでありました。感染状況は低い水準となっても、この間の長引くコロナ禍の影響で失業や収入減で厳しい状況に置かれている市民や事業者は、今なお多くいると思います。継続した支援が必要と考えます。認識をお聞きします。 360 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 361 ◯ 福祉部長(山田 弘君) コロナ禍の影響で生活に困窮する市民に対する継続した支援につきましては、さきにお答えしましたとおり、これまでも様々な支援を実施しており、引き続き、個々の実情に応じた適切な支援を継続していくこととしております。 362 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 363 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) コロナ禍の影響で厳しい状況に置かれている事業者への支援につきましては、現在も継続的な支援を行っており、今後も市内事業者の状況を注視しながら、適切な支援を行ってまいりたいと考えております。 364 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 365 ◯ 10番(岡田まなぶ君) まだまだ厳しい暮らしの状況に置かれている市民、厳しい経営状況の続く事業者に必要な支援が届けられるように取り組んでいっていただきたいと思います。  次の(6)に進みます。働く女性の自殺が増えています。厚生労働省は、2021年版の自殺対策白書で、新型コロナ感染拡大による失職や収入減が背景にあると指摘されています。心身ともに疲弊した女性の命を守るために相談体制の拡充・強化が求められると考えますが、市の認識と取組をお聞きします。 366 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 367 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 市では、特に働く女性に特化した自殺防止対策は取っておりませんが、「誰も自殺に追い込まれることのない稲城市の実現を目指して」を基本理念に、自殺対策計画を推進しております。人の「命」は何ものにも代えがたいものであり、家庭、地域、学校、職場、専門機関など、様々な分野の人々や組織が密接に連携し、みんなで生きることを支えられるよう、包括的な取組が必要であると認識しております。そのため、市職員が相談窓口や様々な事業において、自殺に追い込まれそうな方のサインに気づき、必要な機関につなげるなど、自殺対策について取り組んでいるところでございます。 368 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 369 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 内閣府が4月にまとめた研究会報告書というものがありますか、そこでは、「人と接する機会が少なくなり、経済的にも不安定な生活を強いられる女性が増えている中で、今後、女性の自殺リスクがさらに高まっていくことも懸念される」と述べています。コロナでつながりが断たれ、生きづらさを抱える人への救いの手が届きにくくなっている実情があると思います。心身ともに疲弊した女性の命を守るための相談体制の拡充、強化が必要だと思います。苦境を見逃さず、支援の手を差し伸べるためにも、相談してもらうことを呼びかける様々な周知や取組が重要だと考えますが、認識をお聞きします。 370 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 371 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 市におきましては、夫婦、親子、生き方、職場の人間関係に悩みを抱える方への相談支援として、いなぎ女性の悩み相談を実施しております。本相談では、問題解決に向けた専門的かつ適切な助言をするとともに情報提供を行い、また必要に応じ、関係機関との連携を通して問題解決を図る支援を推進しております。また、男女を問わず、働く世代への自殺防止対策への取組として、商工会及びICSの協力の下、各会員に各種相談窓口を掲載したリーフレットを送付し、周知・啓発に努めております。様々な困難や生きづらさを抱えている方に、相談できる窓口があることを知っていただくことは、重要であると認識しており、今後につきましても様々な機会を捉えながら、引き続き継続して周知に取り組んでまいります。 372 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 373 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 大切な命を救う相談や支援が届くように、引き続き取組をお願いしたいと思います。  新型コロナ対策について6問質問してまいりました。第6波への備えとして、水際対策やワクチン接種の推進とともに、検査の強化で感染の再拡大を抑えること、医療体制の整備で命を守ること、コロナの影響で厳しい状況の続く市民・事業者への必要な支援をはじめ、新型コロナから市民の生命と暮らしを守る引き続きの取組を求めて、次に進みます。 374 ◯ 議長(渡辺 力君) 質問の途中ですが、暫時休憩いたします。                                午前11時54分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時5分 開議 375 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  岡田君。 376 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 大項目2、補聴器助成など、高齢期の聞こえの支援についてです。  難聴になると、家庭の中でも社会的にも孤立しやすく、会話の機会も減り、ひきこもりになりがちです。65歳以上の2人に1人が難聴で、生活の質の低下につながるという実態や、難聴が認知症のリスクの要因と指摘されています。高齢化社会の下で、高齢になっても生き生きと暮らしていけるまちづくりに向けて、加齢性難聴者の方々への聞こえの支援について質問してまいります。  (1)、稲城市でも高齢化が進む下、加齢性難聴者の方々への聞こえの支援は、生活の質の向上に重要と考えますが、認識をお聞きします。 377 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 378 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 加齢性難聴につきましては、加齢により徐々に聴力は低下していき、高齢になると、高い周波数が聞こえなくなってきたり、全体にくぐもり、はっきりしない感じに聞こえたりする傾向があるとされています。加齢性難聴者への聞こえの支援につきましては、このような高齢者の聞こえの特性を理解し、ゆっくり、はっきりと話しかけることなどを心がけて対応することが必要であると認識しております。 379 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 380 ◯ 10番(岡田まなぶ君) では再質問です。まず第1点ですが、稲城市の高齢化率と高齢者人口について、2010年、2020年、2030年、2040年でどのように推移する予想なのかを含めてお聞きしたいと思います。  2点目に、この間、厚生労働省が実施した「自治体における高齢難聴者の社会参加等に向けた適切な補聴器利用とその効果に関する調査研究事業」及び国立研究開発法人日本医療研究開発機構が実施した「難聴補正による認知症予防を目指した研究」の結果によると、高齢期の難聴補正は、介護予防や生活の質を維持していく上でも重要であり、早期に補聴器などの機器を活用することができれば、それまでの社会生活を維持することができ、生活の質の低下を防ぐこともできるとされています。2点目として、高齢者が生き生きと健康に暮らしていく上で、難聴への聞こえの支援は重要と考えますが、改めてお聞きしたいと思います。 381 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 382 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 市の高齢化率と高齢者人口につきましては、平成22年実績は、高齢化率が16.7%、高齢者数は1万4,095人、令和2年実績は、高齢化率21.5%、高齢者数1万9,759人、令和12年推計は、高齢化率23.1%、高齢者数2万2,560人、令和22年推計は、高齢化率28.7%、高齢者数2万8,207人。なお、推計につきましては、市介護保険事業計画(第8期)によるものであり、各年の10月1日時点でございます。  また、加齢性難聴者への聞こえの支援につきましては、高齢者の聞こえの特性を理解し、対応することが必要であると認識しております。 383 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 384 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 令和2年──2020年で人口の約2割の約2万人、それから令和22年──2040年には人口の約3割の約3万人が、65歳以上の高齢者となるという状況にあるということです。65歳以上の2人に1人が難聴になる可能性、生活の質の低下、認知症のリスクの要因と指摘される中で、聞こえの支援は重要だと思います。  次に進みます。(2)、加齢性の難聴はゆっくりと進行するため、自覚しにくく、気づくのが遅れがちになります。早期の補聴器使用につなげるために早期発見が必要です。聴覚検査を健診メニューに加えることについて、認識をお聞きします。 385 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 386 ◯ 市民部長(小林卓美君) 現在市が行っている健診といたしましては、国民健康保険に加入する40歳から74歳までの被保険者を対象とする特定健診がございますが、この特定健診は、生活習慣病予防を目的として健診を実施しておりますので、聴覚検査を健診メニューに加えることは予定していないところでございます。 387 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 388 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 東京で言いますと、千代田区では、後期高齢者医療制度に加入する方を対象に長寿健診をやって、無料で聴力検査を受けられるという取組をしているということです。早期発見につながる取組を稲城市でも研究していっていただきたいと思います。  次に、(3)に進みます。補聴器購入費の医療費控除の周知についてお聞きします。 389 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 390 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 補聴器購入費の医療費控除につきましては、チラシを作成し、周知しております。 391 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 392 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 再質問ですが、チラシの配布先や枚数はどのようになっているのか、お聞きしたいと思います。2点目に、広報やホームページでの周知についてお聞きしたいと思います。 393 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 394 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 補聴器購入費の医療費控除が記載されているチラシにつきましては、高齢福祉課及び各地域包括支援センターにおいて、高齢者や家族などから聞こえの相談の際に市民の皆さんにお配りしております。令和元年12月に発行し、枚数については把握しておりません。  市広報には掲載しておりませんが、国税庁や日本耳鼻咽喉科学会などのホームページにおいて詳細な掲載がされ、広く周知されております。 395 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 396 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 補聴器購入費の医療費控除は、平成30年度──2018年度から始まった制度であります。日本耳鼻咽喉科学会などのホームページにあるということなので、市の広報やホームページも通じて周知するなど、検討していっていただきたいと思います。  それでは、(4)に進みます。10月に市民健康教育講座「難聴よもやま話」が開催されました。高齢期の聞こえの支援に関する学習会や講演会実施の取組についてお聞きします。 397 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 398 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 10月に開催された市民健康教育講座は、市医師会が主催した講座でございます。市としましては、現時点では高齢期の聞こえの支援に関する学習会や講演会を実施する予定はございません。 399 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 400 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 市民健康教育講座「難聴よもやま話」は、稲城市医師会が主催で、稲城市は後援ということだったと思います。この講演は、内容的には、マスク生活になり、難聴がある方の7割、難聴の家族のいる方の8割が、会話しづらくなったと感じています。実は、難聴を放置すると、認知症のリスクも高まると報告されています。「難聴の早期発見方法や付き合い方、難聴の家族とうまくコミュニケーションを図る方法などを分かりやすくお話しします」ということで、栄耳鼻咽喉科クリニックの笠倉奈津子副院長が講演されました。私も、コロナ禍というところで、オンラインで参加して学ばせていただきました。市民からは、学習会や講演会を実施してほしいという声が寄せられています。今後検討していくべきと考えますが、認識をお聞きします。
    401 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 402 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 高齢期の聞こえの支援に関する学習会や講演会の実施につきましては、他のテーマとの優先順位を勘案し、今後、総合的に判断してまいります。 403 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 404 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、(5)です。補聴器の普及を進める上で、金額が高いことが課題となっています。特に所得の低い人へのサポートが求められます。都内の自治体でも、高齢者を対象にした補聴器の購入助成が広がっています。市としても、補聴器の購入助成を検討すべきと考えますが、認識をお聞きします。 405 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 406 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 聴覚に重度の障害がある場合には、補聴器に対して補装具費の支給を行っております。高齢者の聞こえを補うには、廉価な集音器も広く普及していることから、補聴器購入助成につきましては、現在考えておりません。 407 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 408 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 集音器でなく、きちんと補聴器を使用するということが大事だと思います。  この間、日本共産党東京都議団が行った「難聴と補聴器に関するアンケート」では、補聴器の平均購入額は27万円ということでした。最近、補聴器を購入したという市民からお話を聞きましたが、両耳で50万円だったそうです。「補聴器をつける前は、テレビの音が大きくて、家族の話も聞いているのか分からないなど、本人だけでなく、家族も大変大きなストレスになっていたことが、補聴器をつけることで解消された。もっと早くつければよかった」というお話も聞いてまいりました。  再質問ですが、東京都内で高齢者の補聴器購入助成を実施している自治体についてお聞きします。 409 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 410 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 都内で高齢者の補聴器購入助成を実施している自治体につきましては、東京都福祉保健局の「令和2年度区市町村における高齢者福祉施策一覧」によりますと、9区1村でございます。 411 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 412 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 9区1村で実施している状況ということで、この間少しずつ増えてきていると思います。多摩地域にはまだないということなのですが、日野市議会では、9月の第3回定例会で、補聴器の購入に補助制度を求める請願が全会一致で可決されてきているということでございます。  この間、私は、高齢期の聞こえの支援を考える学習会に参加して、慶應大学医学部耳鼻咽喉科の小川郁教授の講演もお聞きしてきました。小川教授は、補聴器について、特に所得の低い人への経済的サポートが普及のためには必要、地方自治体の役割として、ひとり暮らしの高齢者の方が補聴器をつけていろいろなところへ出かけていっていろいろな方とコミュニケーションを取るという環境をつくることが、これから地方自治体の役割として重要と話されていました。「人生100年時代」と言われる中で、高齢になっても生き生きと暮らし、人生を豊かに過ごしていけるように、市としても聞こえの支援の取組を進めていくことを求めて、次に進みます。  大項目3、不登校の子供への学びの保障についてです。  小中学生の保護者から、子供が学校に行けていないという悩みや相談が多く寄せられます。一番つらい思いをしているのは、学校に行けていないお子さん自身だと思います。不登校や休みがちになっている子供と家族に寄り添いながら、学びの保障をしていく取組について質問します。  (1)、小中学校の5年間の不登校の推移及び支援をお聞きします。 413 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 414 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 稲城市立小中学校の直近5年間の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果における不登校児童・生徒数の推移につきましては、平成28年度は、小学校が23人、中学校が50人、平成29年度は、小学校が31人、中学校が64人、平成30年度は、小学校が36人、中学校が70人、令和元年度は、小学校が44人、中学校が82人、令和2年度は、小学校が48人、中学校が80人でございます。  支援につきましては、担任等が児童・生徒及びその保護者と連絡を取り合い、登校に向けた取組を協議しております。また、スクールカウンセラーによる面談やカウンセリング、スクールソーシャルワーカーによる家庭訪問、適応指導教室梨の実ルーム、教育相談室、子ども家庭支援センターなどの関係機関との連携も図り、個々の不登校児童・生徒の状況に応じた必要な支援を行っております。 415 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 416 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 令和2年度で小学校48人、中学校80人ということで、少しずつ増えてきているという状況だと思います。そこで再質問を何点かしたいと思います。  第1に、不登校の定義について確認させていただきたいと思います。  第2に、文部科学省の令和元年10月の「不登校児童生徒への支援の在り方について」という通知によれば、「児童生徒理解・支援シート」を活用する取組として、「不登校児童生徒への効果的な支援については、学校及び教育支援センターなどの関係機関を中心として組織的・計画的に実施することが重要であり、また、個々の児童生徒ごとに不登校になったきっかけや継続理由を的確に把握し、その児童生徒に合った支援策を策定することが重要であること。その際、学級担任、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等の学校関係者が中心となり、児童生徒や保護者と話し合うなどして、「児童生徒理解・支援シート」を作成することが望ましい」とされています。市内の各学校での取組についてお聞きします。  続けて、同じくその通知の中に、「保護者と課題意識を共有して一緒に取り組むという信頼関係をつくることや、訪問型支援による保護者への支援等、保護者が気軽に相談できる体制を整えることが重要である」とされています。認識と取組をお聞きします。  もう1点、野沢温泉村宿泊体験学習など、行事への参加を保障することについてお聞きします。 417 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 418 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 不登校の定義につきましては、文部科学省の同調査内に、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されております。  「児童生徒理解・支援シート」を活用した組織的・計画的支援の学校での取組につきましては、本市には、長期的に欠席している児童・生徒ごとに、その理由、毎月の欠席日数、本人の状況、学校の対応等を記録し、報告する取組がありますが、さらにこの「児童生徒理解・支援シート」を作成し、組織的・計画的な支援に活用している学校もございます。  次に、保護者が気軽に相談できる体制を整えることにつきましては、教育委員会といたしましても、保護者との信頼関係の構築や連携の強化のためにも重要であると認識しております。具体的な取組といたしましては、スクールソーシャルワーカーを家庭へ派遣したり、スクールカウンセラーが勤務する日程を保護者へ周知したりして、定期的な面談の実施等、継続した支援ができるように努めております。  不登校児童・生徒の野沢温泉村宿泊体験学習など、行事への参加の保障につきましては、児童・生徒本人及び保護者と各行事への参加の仕方等について個別に話合いを行い、本人が安心して参加できるような提案を行っております。 419 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 420 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 一人一人の児童・生徒に合った支援策の策定、また保護者と課題意識を共有して一緒に取り組む信頼関係をつくる、保護者が気軽に相談できる体制を整えるという点は重要だと思います。学校、関係機関が連携して、しっかり支援していっていただきたいと思います。  次に、(2)、タブレット活用による不登校の子供への学びの支援について、市の取組をお聞きします。 421 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 422 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) タブレット活用による不登校の子供への学びの支援についての市の取組につきましては、タブレット端末のウェブ会議システムを活用して授業の様子を配信したり、オンライン学習アプリ「Google Classroom」を使って該当の児童・生徒と担任等が直接連絡を取り合ったりするなどの支援を行っております。 423 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 424 ◯ 10番(岡田まなぶ君) では再質問です。まず第1点ですが、授業の配信について、実際に配信で勉強している御家庭のお話を聞きましたが、声が聞き取りにくい、黒板が見えにくいなどといった声も寄せられてきています。始まったばかりの授業の配信なので、その都度改善していくということが求められると思いますが、認識をお聞きしたいと思います。  次に、授業の動画を作成し、いつでも視聴できるようにして学びを保障していくという取組を進めていく必要があると考えますが、認識をお聞きします。 425 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 426 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) タブレット端末のウェブ会議システムを活用して授業の様子を配信することにつきましては、教育委員会といたしましても、その都度改善していくことが必要であると認識しております。  授業の動画を作成し、いつでも視聴できるようにして学びを保障することにつきましては、授業は、教室等における対面での実施、オンライン上であっても、双方向のやり取りができることでより成果が上がるものと認識しておりますので、現時点では考えておりません。 427 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 428 ◯ 10番(岡田まなぶ君) オンライン授業の関係ですが、こういう要望も保護者の方から寄せられてきました。中野区の中野東中学校というところでは、コロナ禍の下、全教員約30人が参加してオンライン授業動画を制作したということです。1か月で500本の動画を生徒に届けたということで、校長先生が最もオンラインに可能性を感じたのは、不登校ぎみの生徒が授業動画を視聴してくれたことだったと話しています。「生徒のお母さんが学校に連絡をくれ、15分の動画を繰り返し再生して見ていると。そのときに思いました」ということで、「自分が現場の教員だった頃、勉強についていけない生徒の補習をしたくても、放課後は部活の指導があるからできなかった。でも、ITを活用すれば、学習が遅れている生徒や、あるいは通常授業では物足りない生徒に合わせた課題を提供できるかもしれないと、希望を感じました」と話しています。  稲城市でも、既にタブレットを使って宿題・課題などを出して、タブレットで提出するということも行われています。そこに動画を加えていくということも十分考えられるのではないでしょうか。稲城市としても、ICT・オンラインを活用した学びの保障の様々な可能性を研究していくべきと考えますが、認識をお聞きします。 429 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 430 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) ICT・オンラインを活用した学びの保障の様々な可能性を研究していくことにつきましては、さきにお答えいたしましたとおり、授業は、教室等における対面での実施、オンライン上であっても、双方向のやり取りができることでより成果が上がるものと認識しておりますので、その方向での教育的効果を検証しつつ研究していくことは必要であると認識しております。 431 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 432 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、大項目4に進みます。子供の医療費無料化の拡充についてです。  子育ての大きな不安の一つに子供の病気があります。子供は病気にかかりやすく、抵抗力が弱いため、重症化する不安があり、病気の早期発見・早期治療を支える環境が大切です。その一つとして、子供の医療費の心配をなくすことは、重要な子育て支援です。子供の医療費無料化の拡充を求めて質問してまいります。  まず(1)、子供の医療費助成制度の目的と内容についてお聞きします。 433 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 434 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 子供の医療費助成制度の目的につきましては、乳幼児及び義務教育就学期にある児童を養育している者に対し、医療費の一部を助成することにより、保健の向上と健全な育成を図り、子育ての支援に資することでございます。  制度の内容につきましては、未就学児童を対象とした乳幼児医療費助成制度では、健康保険診療の医療費の自己負担分を助成し、小中学生を対象とした義務教育就学児医療費助成制度では、児童手当に準じた所得制限を設け、対象となる小中学生の健康保険診療の医療費の自己負担分に対し、通院1回につき200円を除いた額を助成するものでございます。 435 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 436 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 次に進みますが、そういう制度の下で、(2)として、小中学生の所得制限の撤廃、通院の自己負担をなくすべきと考えますが、認識をお聞きします。 437 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 438 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 所得制限を廃止し、医療費助成の対象を全ての小中学生に拡大すること及び通院時の自己負担額をなくすことにつきましては、都が定める基準を超過した医療費の全額を単独事業として市が負担することとなることから、厳しい財政状況の中で他の事業との優先度等を総合的に勘案する必要があり、現在のところ考えておりません。 439 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 440 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは再質問ですが、子供の医療費の助成制度、小中学生の所得制限の撤廃については、市内の小中学校のPTAからも長年にわたり、所得制限をなくしてほしいという声が市に要望されていると思います。そこで再質問ですが、まず第1に、小中学生の数と医療費助成制度の受給児童数と占める割合についてお聞きします。次に、東京23区、多摩26市の小中学生の所得制限撤廃の状況をお聞きします。 441 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 442 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 令和3年3月31日現在の義務教育就学児医療費助成対象年齢者数につきましては8,314人で、受給児童数は5,858人、割合は70.5%でございます。東京23区及び多摩26市の義務教育就学児医療費助成の所得制限の状況につきましては、令和3年10月1日現在、東京23区は全て所得制限が撤廃されております。また、多摩26市では9市でございます。 443 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 444 ◯ 10番(岡田まなぶ君) そういう状況で、多摩地域でも増えてきていると思いますし、稲城市で言うと、小中学生の約3割、約2,400人が3割負担という状況で、保護者の方からも、安心して医療を受けられるようにしてほしいという声も出されていると思います。こうした声もしっかり受け止めて検討していっていただきたいと思います。  次に、(3)に進みます。高校生まで拡充すべきと考えますが、認識をお聞きします。 445 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 446 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 医療費助成対象の高校生までの拡大につきましては、稲城市では、東京都と同じ基準で乳幼児・義務教育就学児医療費助成を実施してきたことから、現在のところ考えておりません。 447 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 448 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、東京都内で実施している自治体について確認したいと思います。 449 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 450 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 東京都内23区及び多摩26市で高校生までを医療費助成の対象としている自治体につきましては、入院、外来ともに対象としている自治体は千代田区と狛江市で、うち狛江市は非課税世帯のみを対象としております。また、入院のみを対象としている自治体は、品川区、北区、武蔵野市でございます。 451 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 452 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 千代田区と狛江市で入院、外来、狛江市は非課税世帯のみということで、品川区、北区、武蔵野市で入院のみ対象という回答でした。  日本経済新聞の9月8日配信の記事によりますと、子供の通院費を高校生まで独自に助成している市区町村は、2020年4月1日時点で733に上り、全市区町村の42%と、厚生労働省が発表しました。前年より74自治体増加したということです。少子化対策の一環で助成の対象年齢を引き上げる自治体の動きが広がっていると書かれています。安心して子供を病院に通わせる制度の拡充に向けて検討していっていただきたいと思います。  では、次に進みます。(4)、東京都に制度の拡充を求めるべきと考えますが、認識をお聞きします。 453 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 454 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 東京都に制度の拡充を求めることにつきましては、東京都市長会において、東京都予算編成に対する市長会要望として、東京都へ要望しております。 455 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 456 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 引き続き拡充を求めることについて、認識をお聞きします。 457 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 458 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 子供の医療費の助成制度は、国や東京都が取り組むべき政策であることから、制度の拡充につきましては、引き続き東京都市長会を通して要望していくものであると考えております。 459 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 460 ◯ 10番(岡田まなぶ君) (5)です。国に子供の医療費助成(無料化)制度の創設を求めるべきと考えますが、認識をお聞きします。 461 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 462 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 国に子供の医療費助成制度の創設を求めることにつきましては、東京都市長会において、東京都予算編成に対する市長会要望として、東京都から国へ働きかけるよう要望しております。 463 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 464 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 引き続き求めていっていただきたいと思いますが、東京都市長会の予算要望の内容を見ると、このように書かれています。子供を対象とした医療費助成制度の充実ということで、まず国の医療制度として、乳幼児及び義務教育就学児医療費助成制度を創設し、子育て世代の保護者の負担軽減となるように、国に働きかけるとともに、都においては、義務教育就学児医療費助成制度の所得制限を撤廃し、都内に住む全ての子供が平等に医療サービスを受けられる機会を確保することとされています。ここに書かれているように、子供が平等に医療サービスを受けられる機会の確保の視点に立って、稲城市として引き続き取り組んでいっていただきたいと思います。  次に進みます。大項目5、高齢者理美容割引券の利用促進についてです。  高齢者理美容割引券について、「知らなかった」、「もっと知らせてほしい」、「手続を簡易に」という声が寄せられてきました。利用促進に向けた取組をお聞きします。  (1)、制度の内容と利用状況についてお聞きします。 465 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 466 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 高齢者理美容割引券交付事業につきましては、福祉の増進を図ることを目的に、75歳以上で住民税非課税の市民を対象に、理容・美容業者にてサービスを受けられる割引券を交付する事業でございます。利用状況につきましては、令和2年度は1,673人へ交付しており、4,991枚の利用があり、平成31年度は1,711人へ交付しており、5,288枚の利用がございました。 467 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 468 ◯ 10番(岡田まなぶ君) では再質問ですが、75歳以上で住民税非課税の市民の人数と、割引券の交付率についてお聞きします。 469 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 470 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 令和3年1月1日時点の75歳以上で住民税課税者を除いた未申告者を含む住民税非課税者数につきましては6,033人であり、割引券の交付率はおよそ27.7%でございます。 471 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 472 ◯ 10番(岡田まなぶ君) では、(2)、利用促進の取組についてお聞きします。 473 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。
    474 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 高齢者理美容割引券交付事業の利用促進の取組につきましては、広報、ホームページ、「稲城市の高齢者サービスのしおり」の冊子及びホームページ版に事業の掲載をし、利用促進を行ってきております。 475 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 476 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それではお聞きしますが、先ほどの質問で、割引券の交付率は約27%という状況だったということですが、まず一つ、後期高齢者医療制度の保険料通知などに事業案内を同封するなどしてはどうかという点についてお聞きしたいと思います。  2点目に、申請を市役所に行かずに郵送で対応することについてお聞きします。 477 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 478 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 高齢者理美容割引券交付事業につきましては、他の様々な高齢福祉事業と同様に、広報、ホームページ、冊子などにより事業案内をしており、保険料通知などに事業案内を同封することは考えておりません。また、交付申請につきましては、郵送による受付は既に行っており、申請書につきましても市ホームページからダウンロードすることができ、既に多くの高齢者に御利用いただいております。 479 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 480 ◯ 10番(岡田まなぶ君) より多くの市民の高齢者の方が利用できるように、引き続き利用促進に取り組んでいっていただくことを求めて、私の一般質問を終わります。 481 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、10番、岡田まなぶ君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 482 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後1時39分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...