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  1. 稲城市議会 2021-06-16
    令和3年第2回定例会(第14号) 本文 開催日: 2021-06-16


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の6番、いそむらあきこさんの一般質問を許します。1番、いそむらあきこさん。 3 ◯ 1番(いそむらあきこ君) おはようございます。通告番号6番、市民クラブのいそむらあきこです。通告に従いまして、大項目3点について本日は質問をしてまいります。よろしくお願いいたします。  まず初めに、大項目1、子供たちを性犯罪・性暴力から守る取組について伺います。  わいせつ行為を行った教員を再び教壇に立たせないことを目指す「教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律案」が5月28日に参院本会議で可決され、今後、性犯罪・性暴力のさらなる対策強化が期待されます。全国各地で保育園や学校等でのわいせつ行為の報道が後を絶たない中、子供たちを性犯罪・性暴力から守る取組は急務であると考え、現状の取組と認識について伺います。  (1)、保育園・幼稚園について。1)、近年、保育園・幼稚園内でも性犯罪・性暴力が発生している状況でありますが、認識について伺います。 4 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 5 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) おはようございます。答弁いたします。保育園・幼稚園内で性犯罪・性暴力が発生していることにつきましては、稲城市内の保育園・幼稚園では性犯罪・性暴力は発生しておりませんが、新聞等により、他自治体で発生している事例があることは確認しております。子供たちを守り育てる立場にある保育士等が子供たちに対してわいせつ行為を行うことは、決してあってはならないことであると認識しております。 6 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 7 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 信頼する先生からのわいせつ行為は、子供たちの体と心にも大きな傷やショックを与える極めて悪質な犯罪であり、決して許されないことであります。しかし、新聞やニュース等でも保育士などによるわいせつ行為による事件が報道されており、子供たちを性犯罪・性暴力から守れていない現状があります。  次に、2)、市内の保育士・幼稚園教諭からの性犯罪・性暴力防止対策について、現状の取組を伺います。 8 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 9 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 保育士・幼稚園教諭からの性犯罪・性暴力防止対策の現状の取組につきましては、子供の人権についての研修の実施や、複数での保育、防犯カメラの設置など、各園において様々な取組を行っております。 10 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 11 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 子供の人権についての研修や、複数での保育、防犯カメラの設置など、各園において様々な取組をされているとのことですが、全ての保育園・幼稚園においてこれらのことが実施されているのでしょうか。どれか一つだけの対策では不十分であると考えます。各園に取組を任せるのではなく、市としてもより効果的な対策を検討し、各園に周知していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。  また、保育園では、複数での保育など、物理的な対策はもちろんのこと、採用時にも対策が必要であると考えますが、認識を伺います。 12 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長
    13 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 市といたしましては、園長会等において、各園の取組を情報共有するとともに、市として効果的な取組があれば、周知いたします。保育園での採用時の対策につきましては、欠格事由に該当していないことの誓約書の提出や、東京都からの保育士登録の取消通知による確認などを行っているところでございます。 14 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 15 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 現状の対策では、本人の自己申告によるものや、過去に性犯罪歴があったかどうかの確認が採用時には難しいかと思います。保育士の免許登録についても教員同様の対応が必要であり、今後、官報情報検索サービスの活用が期待されますが、現在、保育士については国会で取扱いなどが議論されているところかと思います。また、無犯罪証明書を発行できる日本版DBSの創設に向けても、国において検討が進んでいるかと思いますので、今後さらに有効な対策について動向を注視していただくようお願いいたします。  次に、3)、万が一、保育園・幼稚園で性犯罪・性暴力被害の訴えがあった場合の市の対応について伺います。 16 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 17 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 保育園や幼稚園での性犯罪・性暴力被害の訴えがあった場合につきましては、園長より状況を確認後、園と連携・協力し、対応してまいります。 18 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 19 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 被害の訴えがあった場合、園に全て対応を任せるのではなく、市としてもきちんと園と連携・協力し、対応を進めていくことを確認させていただきました。  再質問ですが、具体的にはどのような連携を考えているのか、伺います。 20 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 21 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 具体的にどのような連携を考えているかということでございますが、園長から状況を確認後、保護者からも話を聞き、保護者の意向を確認した上で、必要な対応を行ってまいりたいと考えております。 22 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 23 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 被害に遭った園児の心のケアも重要であると考えますので、子ども家庭支援センターなど、関係機関とも連携を図っていただくようお願いいたします。  次に、4)、幼児期の「生命(いのち)の安全教育」教材について認識を伺います。 24 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 25 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 「生命(いのち)の安全教育」教材につきましては、内閣府と文部科学省が連携し、有識者の意見を踏まえ、子供の発達段階に応じた命の安全教育のための教材及び指導の手引として作成されたものと認識しております。 26 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 27 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問ですが、幼児期の教材の具体的な内容について伺います。  また、今後、本市においても「生命(いのち)の安全教育」教材の取組を進めていただきたいと考えますが、見解について伺います。 28 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 29 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 幼児期の教材の内容につきましては、自分の体も相手の体も大切にすることなどが、発達段階に応じて、子供にも分かりやすいように紙芝居形式で活用できる教材でございます。本教材につきましては、各保育園・幼稚園の中で活用していただくよう、既に市内の保育園及び幼稚園等に周知し、対応しております。 30 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 31 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 幼児期の教材の内容では、水着で隠れるところは自分だけの大切なところと、プライベートゾーンについても触れています。既に市内の保育園や幼稚園などに教材の活用について周知していただいているとのことでしたので、今後、各園においてどのような活用をされたのか、園児や保護者の反応なども御確認いただきながら進めていただきたいと思います。  次に、5)、今後の性犯罪・性暴力防止対策の取組について伺います。 32 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 33 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 今後の性犯罪・性暴力防止対策の取組につきましては、子育て支援コーディネーター事業研修の一つのテーマとして研究してまいります。 34 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 35 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 子育て支援コーディネーター事業研修のテーマの一つとして研究するとのことでしたが、子供たちを性犯罪・性暴力から守るために、性被害者を一人も出さないためにも、早急な対策が必要ではないでしょうか。ぜひ、研究ではなく、具体的な検討を進めていただくようお願いいたします。  再質問ですが、「生命(いのち)の安全教育」教材の取組を進めていただくとともに、幼児期においても子供の発達に合わせた包括的性教育を進めていただくことが、子供たちを性犯罪・性暴力から守る取組の一つとしてもとても大切であると考えますが、認識を伺います。 36 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉部長。 37 ◯ 子ども福祉部長(杉本勇人君) 国において「生命(いのち)の安全教育」教材が作成されており、幼児期においても子供の発達段階に応じた性教育を進めていくことが、子供たちを性犯罪や性暴力から守る取組の一つとして大切であることは認識しております。 38 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 39 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 「生命(いのち)の安全教育」教材は、本当に必要な性教育としては小さな一歩ではありますが、これまでなかなか進まなかった性教育がやっと前進したと思っています。今後、市立病院の助産師による性教育講座もぜひ御活用いただき、各園の保育士等への研修や意見交換の場を設けるなど、幼稚園や保育園でも子供たちの発達段階に応じた包括的性教育を進めていただくようお願いいたします。  次に、(2)、小学校・中学校について伺います。1)、近年、小中学校内でも性犯罪・性暴力が発生している状況ですが、認識について伺います。 40 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 41 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 小中学校での性犯罪・性暴力の発生状況に関する認識につきましては、全国的に教員等のわいせつ行為による服務事故が発生している事案があること、子供たちを守り育てる立場にある教員が子供たちに対してわいせつ行為を行うことは決してあってはならないことであると認識しております。 42 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 43 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 2019年度にわいせつ行為やセクハラをして処分された公立小中高校などの教職員は273人と、過去最多だった前年度の282人に次ぐ多さで、このうち児童・生徒に対するわいせつ行為での処分は半数近い126人に上っています。被害に遭っていても気づけない場合や、被害について相談できないこともあり、これらの数字は氷山の一角であるとの指摘もあり、学校現場においても早急な対策が必要であると考えます。  2)、市内の小中学校の教員からの性犯罪・性暴力防止対策について現状の取組を伺います。 44 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 45 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 小中学校における教員からの性犯罪・性暴力防止対策としての本市の取組状況につきましては、年間11回行われる定例校長会において毎回、服務事故防止に関わる内容を取り上げる中で必ず指導しております。また、校内においては、年度当初に服務事故防止研修で必ず取り扱うとともに、年間2回設定されている服務事故防止月間での取組として定められた内容に追加して、わいせつ行為の禁止についても必ず取り上げて研修を行うように指示しております。 46 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 47 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 服務事故防止研修ももちろん重要であると考えますが、保育園などと同様に、学校現場においても物理的な対策も必要であると考えます。  平成29年に東京都教育委員会が作成された「教職員の服務に関するガイドライン」では、具体的な行動として、特別教室や体育館、放課後の教室など、他者の目に触れにくい場所での児童・生徒などに対する個別指導は独りで行わないことや、私的なメール・SNS等の禁止などが書かれています。また、空き教室でのわいせつ行為が多発していることから、千葉県教育委員会では、空き教室などが私物化されていないかの調査とともに、施錠などの対策を講じているようです。このような対策も必要だと考えますが、研修以外の取組状況について伺います。 48 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 49 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 研修以外の取組につきましては、服務事故防止に特化したものではございませんが、管理職が定期的に校内を巡回しております。また、廊下から教室内の様子が確認できるように、掲示の仕方を配慮したり、空き教室に施錠したりしている学校もございます。 50 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 51 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 各学校によって様々な取組をされているようですが、ぜひ有効な対策について、教育委員会から、市内全ての小中学校で取り組むよう周知徹底していただくようお願いいたします。  また、本年4月の文科省からの通知でも、児童・生徒と私的なSNSのやり取りを禁止することや、密室で児童・生徒と接する状況をつくらないこと、教員や児童・生徒にアンケートをして被害の実態把握をすることなど、予防的な取組等の推進を求めています。再々質問ですが、本通知を受けて、対策についてはどのような検討がされているのか、伺います。 52 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 53 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 文科省からの通知を受けての対策につきましては、児童・生徒との私的なSNS等の禁止や、他者の目に触れにくい場所での児童・生徒に対する個別指導は独りで行わないことについて、これまでも教員の服務事故防止研修の中で取り扱っております。 54 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 55 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 次の質問に移ります。3)、万が一、小中学校で性犯罪・性暴力被害の訴えがあった場合の教育委員会の対応について伺います。 56 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 57 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 万が一、小中学校で性犯罪・性暴力被害の訴えがあった場合の教育委員会の主な初期対応につきましては、まず学校に対しては、保護者の了承を得た上で、被害児童・生徒、当該教員等への聞き取りを行うよう指示いたします。事実確認に当たっては、被害児童・生徒の心情に寄り添い、できる限り配慮させるとともに、今後の心のケアの体制づくりも行わせます。また、ほかにも被害に遭った児童・生徒がいないかを確認するため、学校にアンケート等を実施させ、余罪がないかを把握するように指示いたします。次に、学校からの報告を受け、教職員の任命権者である東京都教育委員会に、服務事故の可能性が高い事案として、一報を入れます。 58 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 59 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 被害の訴えがあった場合、事実確認や、被害に遭った児童・生徒への心のケア、余罪がないかの確認、東京都教育委員会への一報など、学校と連携しながら対応されるとのことが分かりました。  教職員のわいせつ行為などの報道を多数見ている中で、わいせつ行為について教員が否認しているケースも見られます。児童・生徒が勇気を持って被害を訴えたとしても、加害者側が否認するケースもあり、また目撃者などの証人や証拠がない場合も多く、処分の判断が難しいことも考えられます。このような場合、現在、任命権者である東京都教育委員会において明確な判断基準が設けられているのか、また市教育委員会としてどのような対応を取ることができるのか、伺います。 60 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 61 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 東京都教育委員会の処分に関する判断基準につきましては、教職員の行った非行の種類によってどのくらいの処分の量定になるのかを示した、主な非行に対する標準的な処分量定は示されておりますが、証人や証拠の有無、本人が認めているか、否認しているか等に係る判断基準は示されておりません。稲城市教育委員会としましては、事情を聴取する際に、被害を訴えている児童・生徒の心情に寄り添い、客観的な事実をできる限り把握するように努めております。また、疑いが晴れない場合には、児童・生徒の指導を担当させない等の対応を想定しております。 62 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 63 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 文科省の統計によれば、わいせつ教員が刑事告訴される率は僅か6%しかないようです。加害者が否認したり、警察が立件しなかったからといって、性暴力の事実をなかったことにすることはあってはならないことです。教育委員会としても、子供たちを守ることを最優先に御対応をお願いいたします。  次に、4)、日本の性同意年齢は13歳と他の先進国と比較しますと低年齢でありますが、13歳までに性行為についての理解、判断についてはどのような教育がされているのか、伺います。 64 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 65 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 13歳までの性行為についての理解や判断に関する教育につきましては、学習指導要領において指導する内容に規定されていないことから、現在、具体的な指導は行っておりません。 66 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 67 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 13歳以上への性的暴行は強制性交等罪などの要件となっている暴行や脅迫があったことや、被害者が抵抗したことが立証できなければ、加害者を罪に問うことができません。子供たちを性犯罪・性暴力から守るためにも、13歳までに性行為を科学的に学んだ上で、性同意について考える機会をひとしく子供たちに提供する必要があるのではないでしょうか。学習指導要領には妊娠の経過は扱わないとする歯止め規定がありますが、外部講師による授業であれば可能であると認識しています。  再質問ですが、これまでに小中学校において、外部講師を活用し、学習指導要領に示されていない内容を含む性教育を行った実績があるのか、過去5年間の件数を伺います。 68 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 69 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 外部講師を活用し、学習指導要領に示されていない内容を含む性教育を行った実績につきましては、過去5年間において1件もございませんでした。 70 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 71 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 過去の御答弁においても、「市立病院の助産師による出張講座・性教育講座について、市内小中学校において大いに活用すべきと考えている。今後、市立病院と連携し、活用推進を図っていく」といったお答えがありました。また、平成30年度に東京都教育委員会が行った性教育の実施状況調査結果において、「生徒は性に関する正しい知識を身につけている」の設問に対し、約半数が「思わない」と回答しています。また、「性に関する授業は医師等の外部講師を活用することが効果的である」の設問に対し、約9割が「そう思う」と回答しています。学校ではこのような認識があるようですが、本市において外部講師を活用した性教育が実施されていない要因について認識を伺います。 72 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 73 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 外部講師を活用した性教育が実施されていない要因につきましては、各学校が校内で対応できると判断したこと等によるものと認識しております。 74 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 75 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 次に、5)、小学校・中学校の「生命(いのち)の安全教育」教材について認識を伺います。 76 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 77 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 「生命(いのち)の安全教育」教材につきましては、令和3年4月16日付で文部科学省総合教育政策局長等からの通知に示された、子供たちが性暴力の加害者・被害者・傍観者にならないよう、「生命(いのち)の安全教育」を推進する際に、地域の実情に応じて段階的に教育の現場に取り入れられるように作成された教材であると認識しております。 78 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 79 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問ですが、小学校・中学校の教材の具体的な内容について認識を伺います。  また、今後、本市においても「生命(いのち)の安全教育」教材の取組を進めていただきたいと考えますが、見解を伺います。 80 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 81 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 「生命(いのち)の安全教育」の具体的な内容につきましては、児童・生徒の発達段階を踏まえ、小学校低学年・中学年では、水着に隠れる部分は自分だけの大切なところや、相手の大切なところを見たり触ったりしてはいけないこと等について、小学校高学年では、SNSを使うときに気をつけることについて、中学校では、自分と相手を守る距離感や、性暴力とは何かなどについて、イラスト等を活用し、分かりやすくまとめられていると認識しております。また、本教材の活用につきましては、既に各学校には周知しており、学校の状況に合わせて、指導の手引等も活用して取組を進めてまいりたいと考えております。 82 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 83 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 日本の性教育は海外と比べてもかなり抑制的で、学習指導要領でも性暴力や性犯罪の予防に関する項目がこれまでなかったかと思います。「生命(いのち)の安全教育」教材の活用は、本当に必要な性教育の一歩前進であると期待しておりますので、ぜひ市内全ての小中学校で取り組んでいただくようお願いいたします。  次に、6)、今後の性犯罪・性暴力防止対策の取組について伺います。 84 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 85 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 今後の性犯罪・性暴力防止対策の取組につきましては、誰もが性犯罪・性暴力の加害者にも被害者にも傍観者にもならないよう、文部科学省が作成した「生命(いのち)の安全教育」教材等も活用し、児童・生徒の発達段階や学校の状況を踏まえ、各学校において様々な活動を通じて指導を充実させてまいります。 86 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 87 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 「生命(いのち)の安全教育」教材において、性犯罪・性暴力から自ら守ることを学ぶと同時に、性についてネガティブな印象が強くならないよう、命をつなぐ大切な性として、ジェンダー、多様性、恋愛や人間関係など、健康と幸せの実現につなげていく包括的性教育の推進も学校においても大切だと考えますが、再度認識を伺います。 88 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 89 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 性犯罪・性暴力は、被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、その心身に長期にわたり重大な悪影響を及ぼすものでありますので、今後も性犯罪・性暴力の根絶に向けて意図的・計画的に取り組んでいく必要があると認識しております。 90 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 91 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 国連教育科学文化機関(ユネスコ)が示した包括的性教育の国際ガイダンス「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」は、最新の科学的エビデンスに基づき、性教育を人権とジェンダーの平等という枠組みの中に位置づけています。このガイダンスでは、子供へは5歳から介入することが推奨されており、家庭が最初の性教育の場となるかと思いますが、私たち親世代も、大多数の人がきちんとした性教育を受けてこなかった状況です。「生命(いのち)の安全教育」教材の中でも、「自分だけの大切なところを触られて嫌な気持ちになったら、嫌だと言おう、逃げよう、安心できる大人にお話ししよう」と書かれており、私たち大人がそのような場面になったときにどのように対応すればいいのか、学ぶ機会が必要だと考えます。子供たちを性犯罪・性暴力から守るために、学校においても性犯罪行為が発生しない環境や仕組みづくりを早急に進めていただくとともに、子供自身が被害に遭わないよう、また万が一被害に遭ってしまっても、早期に気づき、相談ができるように、あらゆる場面において必要な包括的性教育を進めていただくことを求め、次の質問に移ります。  次に、大項目2、公園・学校の遊具等での事故予防の取組について伺います。  今年、全国の小中学校において、相次いで校内の設備における事故が発生しています。公園や学校での遊具・設備による事故を防ぐため、現状の取組と認識について伺います。  (1)、公園の遊具について。1)、直近5年間の市内の公園遊具等での事故の発生状況と認識について伺います。 92 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 93 ◯ 都市環境整備部長(八木原公成君) 直近5年間の市内の公園遊具等での事故の発生状況につきましては、平成28年度は3件、平成29年度はゼロ件、平成30年度は4件、平成31年度は2件、令和2年度は3件でございます。公園の遊具を利用する皆さんが事故に遭遇しないよう、日頃の安全点検が重要であると認識しております。 94 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。
    95 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問ですが、平成29年度以外は毎年、公園での事故が発生していますが、遊具の構造・施工・維持管理の不備などによる物的ハザードと、利用者の不適切な行動や服装などによる人的ハザードで事故件数を分けて伺います。  また、事故発生後、事故分析と再発防止にはどのように取り組まれたのか、伺います。 96 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 97 ◯ 都市環境整備部長(八木原公成君) 直近5年間の市内の公園遊具等での全ての事故が人的ハザードでございました。このことから、市では、公園遊具の正しい使用方法等について、市ホームページなどを通じて周知啓発を行い、再発防止に努めております。 98 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 99 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 過去5年間の12件は全て人的ハザードであったことが分かりました。  次に、2)、公園遊具の安全点検の取組状況について伺います。 100 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 101 ◯ 都市環境整備部長(八木原公成君) 公園遊具の安全点検の取組状況につきましては、指定管理者である公益財団法人いなぎグリーンウェルネス財団の職員による毎月1回の日常点検に加え、専門業者による定期点検を年1回実施し、公園遊具の安全管理に努めております。 102 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 103 ◯ 1番(いそむらあきこ君) いなぎグリーンウェルネス財団の職員の方の日常点検や専門業者による定期点検のほかに、稲城市公園等レポートアプリ「いなレポ」も市民に活用されていますので、地域住民の方からの報告を基に、さらに物的ハザードへの安全対策を図っていただくようお願いいたします。  3)、事故予防の取組として、遊具の正しい使用方法等についての周知啓発や、遊具の対象年齢表示の設置が必要だと考えますが、認識について伺います。 104 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 105 ◯ 都市環境整備部長(八木原公成君) 公園の遊具の正しい使用方法等の周知啓発につきましては、市ホームページに「公園で遊ぶときの約束と注意」を掲載し、周知啓発に努めております。  次に、遊具の対象年齢表示につきましては、平成14年以降に製造された遊具には、国土交通省が定めた「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」に基づき、製造メーカーによる利用対象年齢が表示されております。 106 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 107 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 市ホームページに「公園で遊ぶときの約束と注意」を掲載しているとの御答弁でしたが、なかなかそのページにアクセスする方は少ないのではないかと思います。特に公園を利用する子供たち自身が目につくところに、公園の遊具の正しい使用方法等の周知啓発の掲示が必要だと考えます。例えば、公園内に安全啓発看板の設置が有効だと考えますが、設置の検討について認識を伺います。  また、対象年齢表示については、都市公園における遊具の安全確保に関する指針が策定された平成14年よりも前に設置された遊具もあり、市内の公園でも貼付されていない遊具を見かけます。自治体独自の対象年齢表示についての検討が必要だと考えますが、認識について伺います。 108 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市環境整備部長。 109 ◯ 都市環境整備部長(八木原公成君) 公園遊具の正しい使用方法等につきましては、現在、設置作業を進めております遊具につきましては、対象年齢シールとともに、遊ぶ際の注意を示したシールを遊具に直接貼付するなど、周知啓発に努めております。その他の公園につきましても、公園内の看板や市ホームページなどを通じて、子供にも親にも分かりやすい表示となるよう工夫しながら、引き続き周知啓発に努めてまいります。  また、対象年齢シールのついていない遊具への自治体独自の対象年齢表示につきましては、他自治体の先進事例などを参考に研究してまいります。 110 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 111 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 安全啓発看板などは予算もかかるため、すぐに全ての公園への設置は難しいかと思いますが、ほぼ毎年、人的ハザードによる事故が発生しておりますので、今後、事故予防の観点から、ぜひ必要な対策を進めていただくようお願いいたします。  次に、(2)、小中学校の遊具・設備について。1)、直近5年間の市内小中学校の遊具・設備での事故の発生状況と認識について伺います。 112 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 113 ◯ 教育部長(石田昭男君) 直近5年間の市内公立小中学校の遊具・設備での事故の発生状況につきましては、平成29年度に1件ございました。これまで各学校において適切な管理が図られているものと認識しておりますが、引き続き適切な管理により事故の未然防止に努めてまいります。 114 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 115 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問ですが、平成29年度に1件の事故が発生していたとのことですが、事故の内容と、その後の事故分析、再発防止の取組状況について伺います。 116 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 117 ◯ 教育部長(石田昭男君) 平成29年度に発生した事故につきましては、教室と廊下との間に設置されていた窓枠が外れ、すぐ近くにいた生徒の足に落ちてしまい、足の指をけがしたものでございます。事故の原因につきましては、窓に何らかの力が加わったことが原因で、レールから窓枠ごと外れ、落下したことによるものでございます。  教育委員会では、この事故の発生を受け、同じ構造の窓枠を全て確認したところ、外れやすい箇所が幾つか見つかったため、落下防止のための措置を早急に講じたところでございます。また、教職員並びに児童・生徒の学校管理下でのさらなる安全意識の徹底を図ったところでございます。そして、引き続き定期的な安全確認を行う等により、再発防止に努めてきているところでございます。 118 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 119 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 詳細な御説明、ありがとうございます。事故後、早急に安全点検や再発防止対策がされていることが分かりました。  次に、2)、北九州市の中学校で起きたバスケットゴール落下事故、宮城県白石市の小学校で起きた防球ネットの木製支柱が折れたことによる死亡事故についての認識と、その後の本市の対応について伺います。 120 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 121 ◯ 教育部長(石田昭男君) 北九州市の中学校及び白石市の小学校の事故につきましては、学校では法令に基づく安全点検は実施していたとのことですが、北九州市の場合は、事故原因となった箇所が目視では確認できなかった箇所であったこと、また白石市の場合は、防球ネットが遊具ではないため、学校が行う安全点検の対象外であったことから、いずれも設備の劣化等を把握できなかったことが事故の原因と伺っております。  稲城市教育委員会では、これらの事故の報道を受け、毎年度の学校長宛通知に加え、改めて各学校に対し、安全点検を徹底し、児童・生徒等の安全の確保に万全を期すよう促すとともに、学校安全点検の実施状況に関する調査を行ったところでございます。 122 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 123 ◯ 1番(いそむらあきこ君) バスケットゴールは、目視では確認できなかった箇所であったこと、防球ネットは、安全点検の対象ではなかったこと、いずれも設備の劣化等を把握できなかったことが事故の要因であることが分かりました。他の自治体での事故ではありますが、本市においても同様に劣化等による事故が懸念されるため、各学校への通知や調査など、早急に御対応いただいており、ありがとうございます。  再質問ですが、安全点検の実施状況に関する調査を行ったとのことですが、具体的な調査内容と、既に結果をまとめていらっしゃるようでしたら、その内容と、今後どのように活用されるのか、伺います。 124 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 125 ◯ 教育部長(石田昭男君) 学校における安全点検につきましては、学校保健安全法施行規則において、毎学期1回以上、児童・生徒等が通常使用する施設及び設備について行うものとしていることから、各学校における安全点検の頻度及び点検方法の確認、さらにいわゆる遊具等ではないものの倒壊等によるけがにつながるような設備等の有無について、各学校に対し調査を行ったものでございます。調査結果につきましては、法令どおり毎学期1回もしくはそれ以上の頻度で目視・触診による適切な点検がなされていることが確認できたところでございます。  また、いわゆる遊具等でない倒壊等によるけがにつながるような設備等につきましては、国から同様の調査依頼があったこともあり、現在、当該調査依頼に基づき、確認も行っているところでございます。今回の調査結果により、各学校において適切な安全点検が実施されていることが確認できましたが、安全・安心な教育環境の維持のため、いわゆる遊具等ではない設備等について、教育委員会として実態を把握するとともに、今後の安全点検を実施していくための基礎資料にも活用してまいりたいと考えております。 126 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 127 ◯ 1番(いそむらあきこ君) こちらも詳細な御説明、ありがとうございます。各学校において適切な安全点検が実施されていることが分かり、安心いたしました。ぜひ、教育委員会としても、調査結果を基に、今後必要な対策についても御検討をお願いいたします。  次に、3)、小中学校の遊具・設備の安全点検の取組状況について伺います。 128 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 129 ◯ 教育部長(石田昭男君) 市内公立小中学校の遊具・設備の安全点検の取組状況につきましては、学校保健安全法施行規則に基づき、各学校が適切に安全点検を実施しております。また、稲城市教育委員会では、毎年度、各学校長宛てに、学校に設置している遊具等について安全点検を徹底するよう求めているところでございます。その上で、遊具等に不具合があった場合には、修繕等により速やかに対応しているところでございます。 130 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 131 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問ですが、学校保健安全法施行規則に基づき、各学校が適切に安全点検を実施しているとのことでしたが、専門業者の点検によるものなのか、伺います。 132 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 133 ◯ 教育部長(石田昭男君) 学校保健安全法施行規則に基づく安全点検につきましては、主に教職員が行っているところでございます。また、点検により遊具等に不具合が見つかった場合には、さきにお答えしましたとおり、修繕等により速やかに対応しているところでございますが、修繕等に当たりましては専門業者により対応しているところでございます。 134 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 135 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 安全点検については、主に教職員の方がされているとのことです。北九州市の事故では、安全点検を実施していても、目視で確認できない箇所による事故が発生しているため、学校においても公園と同様に専門業者による定期点検が必要であると考えます。  次に、4)、今後の小中学校の遊具・設備での事故予防の取組について伺います。 136 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 137 ◯ 教育部長(石田昭男君) 小中学校の遊具・設備での事故防止の取組につきましては、引き続き学校における日常的な安全点検を実施するとともに、不具合があった遊具等については速やかに修繕等により対応し、安全で安心な教育環境の維持に努めてまいります。  なお、小中学校校舎及び体育館については、既に耐震改修が終了しているとともに、東日本大震災以降、つり物の落下防止対策も講じているところでございます。  今般の事故を受け、国は「学校環境における工作物及び機器等の安全点検について」を発出しましたが、この依頼を踏まえた専門的な点検等の対応につきましては、今後、その必要性を総合的に判断してまいりたいと考えております。 138 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 139 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 「学校環境における工作物及び機器等の安全点検について」の依頼においては、「目視等による点検では安全性の判断が困難な場合、または設置場所や構造上の複雑さ、表面の塗装等により金属疲労・腐食・破損等の状態を正確に把握できない場合は、専門的な点検を行い安全性を確認する」との記載があります。専門的な点検等の対応については、今後、その必要性を総合的に判断するとの御答弁でしたが、子供たちの安全を第一優先に、ぜひ御対応していただくことを要望いたします。  また、例えば他の自治体の取組を見ますと、狛江市では、市長部局の技術職員が教育委員会と連携し点検を実施することによる体制の強化や、東村山市では、小中学校以外の施設を含め85施設638業務について包括的な管理委託を実施するなど、学校における点検体制の強化を行っています。今後このような取組も検討されてはいかがかと考えますが、再度、認識を伺います。 140 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 141 ◯ 教育部長(石田昭男君) 繰り返しになりますが、日常的な安全点検につきましては、学校において適切に行われているとともに、小中学校校舎及び体育館の耐震改修、つり物の落下防止など、必要な対策は既に講じております。  なお、御提案の他市の取組についてでございますが、狛江市のような教育委員会と都市建設部等との連携につきましては、平成26年4月の組織改正により、稲城市でも既に図られているところでございます。また、東村山市の取組については、今後の安全で安心な施設管理を図る観点から、研究事例といたしたいと考えております。 142 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 143 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 今回、北九州市の学校では、目視で確認できなかった箇所によりバスケットゴールの落下事故が発生しております。今後、本市においても、様々な設備などで同様に目視で確認できない箇所による事故が懸念されるため、専門業者による点検が必要であると考えます。事故が発生してから点検を行うのではなく、事故が起こらないよう必要な点検をしていただくことを求め、次の質問に移ります。  最後に、大項目3、市役所窓口の市民サービスの向上について伺います。  死亡手続をする際に遺族の負担を軽減するため、「おくやみコーナー」の設置や「おくやみハンドブック」を作成する自治体が増加しています。今後、本市においても高齢化に伴い、必要な行政サービスと考え、認識について伺います。  (1)、死亡に伴う手続について、現状と課題について伺います。 144 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 145 ◯ 市民部長(小林卓美君) 死亡に伴う手続につきましては、死亡届を提出された方へ死亡に伴う手続を取りまとめた一覧表をお渡ししております。また、課題につきましては、特にございません。 146 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 147 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 一覧表には担当課、場所、主な手続についての記載と、「必要な手続は個人によって異なりますので、下記を参考にしながら関係各課にお問合せいただくようお願いいたします」と書かれています。先日、死亡手続をされた高齢者の方にお話を伺ったところ、一覧表を見ただけでは必要な手続が分からないといったお声も伺っています。  次に、(2)、死亡に伴う手続にワンストップで対応する「おくやみコーナー」について認識を伺います。 148 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 149 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 死亡に伴う手続のうち、市役所で行える手続は限られており、市民課でお渡ししている死亡に伴う手続を取りまとめた一覧表の活用により、実質的にワンストップ対応の役割を果たしていると認識しております。 150 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 151 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 「おくやみコーナー」は、死亡に関する様々な書類の申請や手続を一元化し、遺族向けに特化した専用窓口として設置する自治体が増えております。2019年度までは全国で16ほどでしたが、2020年度には169自治体にまで急増しています。全国的な少子高齢化や死亡数の増加などで、遺族の負担を軽減したいという現場の思いや、内閣官房IT総合戦略室でも死亡・相続ワンストップサービスを推進していることも増加の背景としてあるかと思います。御遺族にとって、慣れない行政手続を限られた時間の中で行わなければいけないため、御負担も大きく、特に亡くなられた方が様々な行政サービスを受けている場合には、複数の課をまたいで手続する必要があります。  先日、市内の高齢者の方が死亡手続の際に、他の自治体では一つの窓口で対応していたことを伝えたところ、職員の方が入れ替わって必要な書類を用意してくださって、とても助かったといったお話を伺いました。マニュアルどおりではない御遺族に寄り添った対応で、本当にすばらしいことだと思います。ぜひ、現場の職員の方の御意見も聞いていただきながら、実質的ではなく、物理的なワンストップの対応の御検討をお願いいたします。  次に、(3)、必要な手続や書類をまとめた冊子「おくやみハンドブック」について認識を伺います。 152 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 153 ◯ 市民部長(小林卓美君) 「おくやみハンドブック」につきましては、死亡に伴う必要な手続は亡くなられた方によって様々なことから、一般的な死亡手続をまとめた冊子と認識しております。 154 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 155 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 「おくやみコーナー」の設置と併せて、遺族の負担を軽減するため、必要な手続や書類をまとめた冊子の「おくやみハンドブック」を作成する自治体が増えています。実際に手続に苦労されたという声を市民の方からも伺っていますので、市民サービス向上の取組として「おくやみハンドブック」の作成を御検討いただきたいと思いますが、再度、認識について伺います。 156 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 157 ◯ 市民部長(小林卓美君) 「おくやみハンドブック」の作成につきましては、現在、死亡に伴う手続を取りまとめた一覧表をお渡しすることで特に課題もないことから、考えておりません。 158 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 159 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 死亡に関する手続は、人生において何度も経験することではないため、なかなか市に対して御意見を寄せる方は少ないのではないかと思います。しかし、頻度は少ないですが、一度に多くの手続を行わなければいけないため、大変な思いをされている方もいらっしゃいます。「おくやみハンドブック」は、行政手続や行政以外の手続など、必要な情報がまとまっていて、大変見やすいものとなっています。市民サービスの向上のため、引き続き求めてまいります。  次に、(4)、ICTを活用した手続の簡素化について認識を伺います。 160 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 161 ◯ 企画部長(芦沢政美君) ICTを活用した手続の簡素化につきましては、市では令和3年度からICT推進課を立ち上げて、事務手続のオンライン申請に向けての検討を進めております。このことにより、今後、市民の利便性は向上し、事務手続の簡素化にもつながっていくものと認識しております。 162 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 163 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問ですが、今、国が進めています自治体デジタル・トランスフォーメーション推進計画においても、自治体の行政手続のオンライン化が重点取組項目の一つとして挙げられていますが、今後どのように取り組まれるのか、伺います。 164 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 165 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 行政手続のオンライン化につきましては、国の進めている情報システムの標準化・共通化などの動向を見ながら、庁内関係部署による検討を進めてまいります。 166 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 167 ◯ 1番(いそむらあきこ君) まずは、利用頻度などが高い子育てや介護関係などの行政手続のオンライン化が進められていくかと思います。さきに述べましたとおり、死亡手続の頻度は少ないですが、一度に多くの手続を行わなければいけないため、今後、遺族の方の負担軽減のためにも、オンライン化なども必要であると思います。高齢化の進展により、配偶者が高齢となっている場合や、世帯構成や家族形態の変化により親族が遠方となる場合など、社会状況の変化を見据えた上で、これまでに質問してまいりました「おくやみコーナー」や「おくやみハンドブック」、ICTを活用した手続の簡素化をトータルに御検討いただければと思います。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 168 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、1番、いそむらあきこさんの一般質問は終わりました。
     暫時休憩いたします。                                午前10時20分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時35分 開議 169 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の7番、岩佐ゆきひろ君の一般質問を許します。15番、岩佐ゆきひろ君。 170 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 通告番号7番、改革稲城の会、岩佐ゆきひろでございます。通告に準じて、大項目で3点、お伺いいたします。よろしくお願いいたします。  では、大項目で1番、ワクチン接種についてお伺いいたします。  (1)、稲城市でも4月19日から新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への優先接種が始まりました。また、5月12日から65歳以上の方のワクチン接種が始まりましたが、現在の接種状況についてお伺いいたします。1)、医療従事者別のワクチン接種の順番と現在の進捗状況についてお伺いいたします。 171 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 172 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 医療従事者のワクチン接種につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 173 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 174 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 昨日の答弁でもありましたように、おおむね希望者の方は終えているということで、安心いたしました。  次に、2)、65歳以上の方のワクチン接種の方法と進捗状況についてお伺いいたします。 175 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 176 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 65歳以上の方のワクチン接種の方法と接種状況につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 177 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 178 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) この質問も、昨日答弁がございましたように、今、接種を進めている状況ということで、市内の65歳以上の方2万人のうち、既に9割以上の約1万8,500人の方が予約をし終えているということでした。  再質問なのですが、この1万8,500人のワクチン接種希望者の方のうち、実際に1回目のワクチン接種を既に受けられた方の人数を分かる範囲でお伺いいたします。 179 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 180 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 5月31日現在、ワクチン接種を済ませた方は5,301人でございます。 181 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 182 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 5月31日時点では5,301人ということで、ワクチン接種予約をした方1万8,500人のうち、5月31日時点では3.5人に1人程度、30%弱の5,301人の方が1回目のワクチン接種を終えているということで理解いたしました。現状でこの数字が多いのか少ないのかは分かりませんが、実際に1万3,000人以上の方が先月末ではワクチン接種を待っている状況でございますので、滞りなく進めていただきたいと思います。  次に、(2)、高齢者の方がワクチン接種の予約をする際、電話がつながらなかったり、集団接種の予約が埋まってしまい、予約の取れない方や、個別接種においてもどこの病院でワクチン接種の予約が空いているか分からないという相談がありましたが、その対策についてお伺いいたします。 183 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 184 ◯ 福祉部長(山田 弘君) コールセンターへの電話がつながりにくいとの御指摘につきましては、電話回線を10回線から15回線に増加することで改善してきております。  次に、集団接種の予約につきましては、御用意できる予約枠を段階的に設定し、インターネットシステム及び電話にて予約をお取りいただけるよう対応しております。  また、個別接種の空き状況につきましては、医療機関の御協力により、市の予約システムを活用していただくことで確認いただけるよう改善しております。 185 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 186 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) これはしっかりと対策を講じていただき、今、予約が取りづらいという声はほとんど聞こえません。私としては、素早い対応だったと感じました。  ちょうど今月の初旬に、岡山県のワクチン接種インターネットシステムが非常に分かりやすいという報道がありました。簡単にシステムを申し上げると、予約枠で空きのある医療機関の住所と予約方法、電話番号が一覧になっていて、いつだったらそこでワクチンを受けられるのかという空き状況を一目で分かるようにしております。そういった対策もあって、岡山県は都道府県別の1回目のワクチン接種率を46位から一気に2位まで上げたということで、おととい時点で48%以上、ほぼ半数というところであります。  また、今回改めて私も市のワクチン接種インターネット予約システムを見させていただきました。稲城市も同じように、集団接種だけではなく、個別接種においても、今どこの病院で予約できるかが日にち・時間帯ごとに空き数も含めて掲載されており、非常に分かりやすいと感じました。  また、今週6月15日の広報が私の下にも届きましたが、その中でも「電話・インターネットでの予約ができていない方へ」という用紙が広報に挟まれており、接種希望の時間帯やその他に関する事項も分かりやすく記載されておりました。これから基礎疾患のある方、高齢者施設などで働く方や、60歳から64歳の方のワクチン接種が始まる予定であります。また、最終的には順次一般の接種も始まってきますが、これからも65歳以上の方の接種同様、きめ細かな、また丁寧な対応をお願い申し上げます。  続きまして、大項目で2番、キャッシュレス決済ポイント還元についてお伺いいたします。  (1)、5月15日から稲城市内事業者への対策として、市内店舗等でのキャッシュレス決済に対して、決済額の一部をポイント還元するキャンペーンが始まりました。現在までの利用状況についてお伺いいたします。 187 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 188 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) キャッシュレス決済ポイント還元事業における利用状況でございますが、5月15日からスタートし、5月23日までの9日間のポイント還元額の実績が3,000万円を超え、さらに第1クール最終日の6月14日に予算額である1億3,000万円に還元総額が到達する見込みであるとau PAYから試算されたことから、利用者及び事業者への事前周知の必要性により、終了日を6月14日とする判断を5月26日に行い、現在この事業は終了している状況でございます。本事業は、当初の想定を大きく上回る反響をいただき、市内事業者への経済支援として大きな効果をもたらした事業であったものと考えております。 189 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 190 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) この一般質問を通告した際にはもう少し続くのかなと思っていたところでありますけれども、もう既に終了してしまったということですので、非常に残念なところではあります。ただ、反対に考えますと、想定していた以上に市民の方に利用していただいたということでもあります。開始する前から多くの方が楽しみにし、始まってからも多くの方に利用していただき、また今、市が答弁したとおり、市内事業者の経済支援としても大きな効果をもたらしたところでもあります。  再質問なのですが、終了の告知をした後、実際に市民からどのような意見や要望が聞かれたのか、伺います。 191 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 192 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 6月7日に終了日を告知した後の市民の声につきましては、「早期の終了となって残念だ」、「1か月の上限還元ポイントまでまだ利用していないため、上限ポイントを獲得するまで早めに買物をしたい」等の声や、市の予算が3つのクールそれぞれに確保されていて、3クールまで利用できるとお考えの方から御意見を頂戴したところでございます。 193 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 194 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) ちょうど昨日なのですが、私の下にも「もうau PAYが使えなくて、終わってしまったのか」という声が寄せられました。私と同じように、早期の終了に驚いている方も少なからずいらっしゃると思います。  次に、(2)なのですが、今回、キャッシュレス決済の事業者がau PAYだったわけですが、au PAYでの30%還元のキャッシュレス決済の方法や経緯、市民に対しての周知方法についてお伺いいたします。 195 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 196 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 今回実施しましたキャッシュレス決済ポイント還元事業の決済方法につきましては、スマートフォンにダウンロードしたau PAYアプリからのQRコードやバーコードによる決済を対象としております。また、経緯につきましては、非接触による感染対策や、市内事業者への経済支援として実施したものでございます。  市民への周知につきましては、市広報や市ホームページ、au PAYアプリでの周知と、市内公共施設や参加店舗等でのチラシ・ポスターの掲示による周知を行いました。 197 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 198 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問なのですが、今回、この対象のキャッシュレス決済の事業者がなぜau PAYなのかという声をいただきました。というのも、例えば市の納税関係はPayPayとLINE PAYであったり、また私の周りにもキャッシュレス決済を利用している方は多いのですが、PayPayやd払いを利用している方が大多数です。この事業が始まる前にau PAYを利用していた方は私の周りではかなり少なかったところで、そういった中で今回au PAYに決定した経緯をお伺いいたします。 199 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 200 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 本事業の受託事業者がau PAYとなった理由につきましては、au PAYのKDDI株式会社を含む3事業者によるプロポーザル方式で決定したものでございます。評価項目は、業務実績が20点、企画力が35点、情報管理が20点、条件設定が20点、提案価格が5点の合計100点が審査員1人の持ち点で、5人の委員により100点満点で審査し、その結果、最優秀提案者であるau PAYを受託事業者として決定したものでございます。したがいまして、今回の事業者の決定には、シェア率だけではなく、総合評価で判断したものでございます。 201 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 202 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) ありがとうございます。  次に、(3)です。これもちょっと繰り返しになってしまうのですが、この通告を出した際、もう少し続くと思っていたので、この(3)になったのですが、決済ができる稲城市内事業者を増やしてほしいとの声が多く聞こえますが、今後の稲城市内事業者を増やしていく取組についてお伺いいたします。 203 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 204 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) キャッシュレス決済ができる事業者につきましては、非接触型の決済手法推進の観点と、新規の顧客の取り込みによる経済効果等の有益性の双方から、市といたしましては推奨していく必要があると考えておりますが、あくまでもキャッシュレス決済を取り入れる判断は事業者にございますので、稲城市商工会や関係機関を通じて、これからもキャッシュレス決済の有用性について周知してまいります。 205 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 206 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今回この質問をさせていただいたのは、本当にいろいろな声をいただいたからです。例えば、「ほかの地域では近くにたくさん利用できる店舗があるけれども、私の住んでいるところでは少ない」という意見や「このお店もキャンペーンを適用してほしい」等、本当にたくさんの声をいただきました。もうキャンペーンは終了してしまっているのですが、先ほどの答弁のとおり、「まだまだ続けてほしかった」という要望もございますので、今後この事業を改めて実施していただけるようお願いしていくとともに、次回の際にはさらに多くの稲城市内事業者に協力していただければと思います。よろしくお願いいたします。  では、最後の項目、大項目3番、ふるさと納税制度についてお伺いいたします。  (1)、ふるさと納税制度は本来、生まれ育ったふるさとや応援したい自治体の力になる制度であると認識しております。しかしながら、返礼品による競争が過熱し、本市のふるさと納税制度による財政への影響額は年々増加傾向であります。ふるさと納税制度の現状についてお伺いいたします。1)、今年度、ふるさと納税制度による影響額の見込みについてお伺いいたします。 207 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 208 ◯ 市民部長(小林卓美君) ふるさと納税制度による令和3年度の稲城市の税収への影響額につきましては、約2億8,000万円を見込んでおります。 209 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 210 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 2)、平成30年度から令和2年度の過去3年間の影響額についてお伺いいたします。 211 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 212 ◯ 市民部長(小林卓美君) ふるさと納税制度による稲城市の税収の平成30年度から令和2年度までの過去3年間の影響額につきましては、平成29年中のふるさと納税による平成30年度の税収に対する影響額は約1億6,900万円でございます。平成30年中のふるさと納税による平成31年度の税収に対する影響額は約2億2,500万円でございます。平成31年及び令和元年中のふるさと納税による令和2年度の税収に対する影響額は約2億3,800万円を見込んでおります。 213 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 214 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今答弁がありました過去3年間を見ても、1億6,900万円、2億2,500万円、そして、これは見込額ではございますけれども、2億3,800万円、非常に大きな金額でもあり、また増え続けている現状でもあります。  3)として、このふるさと納税制度の影響額に対する市の認識についてお伺いいたします。 215 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 216 ◯ 企画部長(芦沢政美君) ふるさと納税制度の影響額につきましては、市税の流出により一般財源が減少となることから、健全な財政運営を進めていく上で重大な影響があるものと認識しております。 217 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 218 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。今答弁がございましたとおり、ふるさと納税制度の影響額については重大な影響があるとの認識でございますけれども、市として現段階ではどのような対策を講じているのか、お伺いいたします。 219 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 220 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市といたしましては、ふるさと納税制度の本来の趣旨を踏まえた上で、ふるさと納税における減収額について、市広報の6月1日号及び12月1日号の年2回、財政状況の公表を行う際に併せ、市民の皆様に周知しているところでございます。 221 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 222 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) この市の現状をまず市民の方に知ってもらうということは、重要と考えます。また、財政状況を周知しながらふるさと納税制度を理解していただくということは、市の健全財政につながっていくと思います。  次に、この歳入の部分なのですが、(2)、ふるさと納税においては本市も、財政的な観点から、また稲城市を知ってもらうという視点からも、今後も拡充していくべきと考えます。市の見解を伺います。1)、現在の稲城市の返礼品についてお伺いいたします。 223 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 224 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 稲城市のふるさと納税の主な返礼品としては、稲城市内において生産された返礼品として、稲城の梨ワイン、稲城野菜ピクルス、ボス無糖ブラック、次に、当該地方自治体の独自性のある返礼品として、大河原邦男氏デザインのピンバッジセット、デザインマンホール蓋グッズのトートバッグ、装甲騎兵ボトムズ・スコープドッグのプラモデル、次に、稲城市内の施設におけるサービスの提供として、よみうりランドワンデーパス、ゴルフ日本シリーズJTカップ観戦チケット、市立病院健診センタークイックドック利用券など、計26品目を稲城市の特性を生かした返礼品として選択しております。 225 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 226 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今答弁の最後にありました市立病院健診センタークイックドック利用券は、近年追加したわけでございますが、大変好評だと聞いております。こうして、市としても、稲城市に来ていただける、そして市を知ってもらうということでは、大きなメリットになると考えます。また、返礼品の中でもカテゴリーがありまして、今、市内において生産された返礼品、地方自治体の独自性のある返礼品、稲城市内の施設におけるサービスの提供としての返礼品と、様々な分野で多くの返礼品があり、寄附をしていただく方から見ても、自分に合ったものを選べるというのは非常にありがたいと思います。  そこで、2)、今後の拡充についてお伺いいたします。 227 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 228 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) ふるさと納税の返礼品につきましては、稲城市に対する注目度を高め、稲城市の魅力を発信できる返礼品を市ホームページにおいて広く事業者から募ったり、ペアテラスなどでの新商品販売の情報を基に市から提案させていただくなど、その拡充に努めております。今後につきましても、これまで同様、稲城市の特性を生かし、稲城市を応援していただける方のお気持ちを大切にするような品物を事業者と連携しながら充実できるよう努めてまいりたいと考えております。 229 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 230 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問をさせていただきます。稲城市の特性を生かし、また稲城市を応援していただける方のお気持ちを大切にするような品物を事業者と連携しながら充実できるよう努めていくとのことですが、令和3年度に新たに追加した返礼品を最後に伺わせていただき、私の一般質問を終えさせていただきます。 231 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 232 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 令和3年度からの新たな返礼品といたしましては、当該自治体の独自性のある品物として、1点目が「稲城なしのすけ」お買物バッグ&IDケース、2点目は「稲城なしのすけ」コンセント型感震ブレーカー「一発遮断」&自動点灯停電ライトの2品目でございます。市といたしましては、これまで同様、稲城市の特性を生かした返礼品のさらなる充実に努めてまいります。 233 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、15番、岩佐ゆきひろ君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 234 ◯ 議長(渡辺 力君) 次に、通告の8番、坂田たけふみ君の一般質問を許します。19番、坂田たけふみ君。 235 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 通告の8番、新政会の坂田たけふみでございます。監査委員をやっていた関係から、しばらく一般質問の席に立っていなかったので、大変緊張しておりますけれども、円滑な質問ができるように頑張っていきたいと思います。  それでは、項目番号1番、適応指導教室「梨の実ルーム」の運営について伺います。  第1回定例会で3名の議員の方が不登校問題に関する質問をされておりましたけれども、今回私は適応指導教室に絞った質問をさせていただきたいと思っております。  (1)、様々な要因により学校生活に適応できず、登校渋りや不登校傾向、不登校の状況にある児童・生徒が通う梨の実ルームですが、その存在について広く市民に周知すべきと考えますが、市の認識についてお伺いいたします。 236 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 237 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 梨の実ルームを広く市民に周知することにつきましては、必要なことと認識しており、現在、市のホームページに情報を載せるとともに、梨の実ルームに関するリーフレットを作成し、学校や市役所、教育相談室などで配布しております。 238 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。
    239 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 梨の実ルームに関するリーフレットを作成し、学校や市役所など様々な場所で配布、また広く市民に周知する取組といったものを行ってくださっているということは分かりました。そうした中で、登校渋りや不登校傾向、不登校の状況にある児童・生徒にとって、学校にリーフレットがあっても、なかなか手にする機会というものはないのではないかなと想像いたします。そこで、学校では具体的にどのようにしてリーフレットを配布されているのか、お伺いいたします。 240 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 241 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学校での梨の実ルームに関するリーフレットの配布の仕方につきましては、不登校傾向にある児童・生徒やその保護者との面談の際に情報提供として配布しております。また、スクールカウンセラーとの面談の際にスクールカウンセラーから配布する場合もございます。 242 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 243 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 担任の先生、またスクールカウンセラーとの相談・面談の際に配布されるといったことですけれども、そもそも適応指導教室「梨の実ルーム」の存在を知らないという方が実際に私の周りにも結構いらっしゃいます。また、不登校傾向や登校渋りなど、当事者のお子さんを抱える親御さんであれば、直接面談の際に情報を得たり、自分から積極的にそういった情報を得るといった行動を取ると思います。また、いつ自分の子供がそういった状況に陥るかというのは正直誰にも分からないといった中で、事前にそういった情報を知っているということと知らないということでは、その後の対応、スピードも変わってくるのではないかなと思います。そういった意味でも、相談や面談をしないと手に取ることができないのであるとすれば、広く市民に周知する方法としてはやや弱いのではないかと考えます。市の考えについてお伺いいたします。 244 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 245 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 広く市民に周知する方法につきましては、各学校の昇降口付近や職員室前等の掲示・配布スペース等を活用するなどして、児童・生徒や保護者が来校時に自由にリーフレットを見たり手に取ったりできるような工夫を検討してまいります。 246 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 247 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは、(2)に移ります。梨の実ルームは、その事業目的からも、親しみやすいものであり、どういった内容の取組をする場所であるかを市民にも知っていただく機会があるとよいと考えます。そういった取組があるかお伺いいたします。 248 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 249 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 梨の実ルームの具体的な取組につきましては、さきにお答えいたしましたリーフレットの中で、自分で選んだ学習課題等を指導員の支援の下、各自のペースで進められることや、ゲストティーチャーによる小集団での学習もあること等をQ&Aの形でお示ししております。また、電話での相談を受けた際には、詳しく御説明しております。 250 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 251 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 電話や直接の見学ができない方にも、梨の実ルームがどんなところでどのような取組を行っているかが分かるような工夫があれば、今以上に親近感や興味を持っていただけるのではないかと考えますが、市の見解をお伺いいたします。 252 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 253 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 電話や直接の見学ができない方へ梨の実ルームの取組を知っていただく工夫につきましては、市のホームページに梨の実ルームのリーフレットを掲載して、自由に印刷できるようにしたり、梨の実ルームの写真を掲載して、施設等の様子を理解していただきやすくしたりするような工夫を検討してまいります。 254 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 255 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは、(3)に移ります。登校渋りや不登校傾向、不登校の状況にある児童・生徒及びその保護者が梨の実ルームに見学や通室の相談をするときには、現状では電話での問合せになると聞いております。しかしながら、こういったケースの御家庭の場合、いきなり電話での問合せというのは、なかなかハードルが高い部分があるのではないかと思うんですけれども、電話以外での問合せの仕方について市の考えをお伺いしたいと思います。 256 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 257 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 梨の実ルームへの問合せの方法につきましては、直接電話をしていただくか、来室していただくかになっております。なお、梨の実ルームにつきましては、不登校状況にある児童・生徒や保護者と学校や教育相談室が相談する中で紹介するケースが大多数でございますので、学校等からあらかじめ梨の実ルームにも連絡を入れ、情報を共有した上で対応しております。 258 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 259 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 連絡が取りづらいといった問合せ等はないといったことなんですけれども、市民の方から、自分で市のホームページを検索して梨の実ルームに関する情報といったものを見つけたといった話を伺ったことがあります。中には、適応指導教室という事業名も梨の実ルームという名称も知らない状況で探す方もいらっしゃるのではないかと想像します。今後、様々なケースの登校渋りや不登校傾向、不登校の状況にあった児童・生徒及びその保護者にとって、メールやチャットなど、梨の実ルームと気軽に相談できるような方法があれば有効ではないかと考えますが、市の考えを伺います。 260 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 261 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 梨の実ルームの利用を検討している方が気軽に相談できる方法につきましては、タブレット端末を活用したメール等での問合せについても、今後検討してまいります。 262 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 263 ◯ 19番(坂田たけふみ君) よろしくお願いいたします。  (4)、梨の実ルームに通室したことにより登校渋りや不登校傾向、不登校の状況にあった児童・生徒に変化があった事例について伺います。 264 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 265 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 梨の実ルームに通室した児童・生徒の変化につきましては、例えば、コミュニケーションを取ることが苦手だった生徒が、体験活動やおしゃべりタイムという個別相談の機会を経験することで、自分から話をすることができるようになったり、日頃の表情が明るくなったりするケースがありました。ほかにも、高校進学について相談や面接練習などを個別に行うことで、希望する学校へ進学することができたケースもございます。また、梨の実ルームの主たる目的の一つである学校復帰についても、別室ではありますが、登校できるようになったケースや、通常の学校生活ができるようになったケースも複数ございます。 266 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 267 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 梨の実ルームに通われたことで他者とのコミュニケーションがスムーズになったケース、また高校への進学に役立ったケース、そして学校に登校できるようになったケースについて紹介していただきました。このような変化が見られた子供たちの感想などについて紹介いただくことができれば、今現在、梨の実ルームに通うかどうかと悩んでいる子供たちの後押しになるのではないかと考えます。これまでに利用した子供たちの感想などがあれば、伺います。 268 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 269 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 梨の実ルームを利用した子供たちの感想につきましては、指導員との会話の中で、頑張って通い続けてよかったなどの感想を聞く機会はございました。今後は、利用した子供たちにアンケートを取るなど、感想を集めて、梨の実ルームの運営に生かしてまいりたいと考えております。 270 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 271 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 実際に梨の実ルームに通室したことで変わることができた、また新しい自分を発見するきっかけになったなど、そういった事例が紹介できれば、今思い悩んでいる子供たちの希望にもなるのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、(5)、梨の実ルームが、登校渋りや不登校傾向、不登校の状況にあった児童・生徒にとっての居場所や支援の場であり、重要な施設の一つであると考えます。その施設がふれんど平尾の1か所というのは、大変もったいないような気がいたします。そういうことから考えますと、平尾地区だけでなく、京王線や南武線付近にも同様の施設があると、さらに登校渋りや不登校傾向、不登校の状況にある児童・生徒の支援に生かせるのではないかと考えますが、市の考えをお伺いいたします。 272 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 273 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) ふれんど平尾以外の場所に梨の実ルームを設置することにつきましては、現在の梨の実ルームに在室している人数が運営に支障が出る人数ではないこと、増設に適した用地がないこと等により、現時点において新設は検討しておりません。 274 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 275 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 現時点では検討されていないということなのですけれども、不登校児童・生徒にとっては、知っている人になるべく会いたくないという心境もあると思います。そういったことを考えますと、ふれんど平尾に設置されていることの利点というものはあると思います。しかし、市内全域から通うとなりますと、交通の利便性の面で不便な点は否めないと思います。バスでの通室や御両親による送迎などを考えた場合、通室することをためらってしまう方がいてもおかしくないと思います。  さきの定例会の一般質問の中で、不登校児童・生徒数は増加傾向にあるということが分かりました。今後、梨の実ルームに対するニーズが増えた場合、そういったことを考えて、市内の中心箇所に近い場所にも増設等を含めた検討をしていただきたいと思います。これに関しましては、適した場所がないということなので、現段階では仕方がないことなのかなとも思いますが、例えば週1回移動教室のような形で試してみるとか、また民間の施設への協力を仰ぐとか、そういったアンテナを張って動いていただくことを期待したいと思います。  それでは、次の質問に移ります。項目番号2、防犯カメラの設置についてでございます。先日、市内の公園の遊具が壊されるという大変悪質な犯罪が起こりました。ふだん公園を利用しているお子さんやその家族にとって、日常の遊び場が利用できないことは大変悲しい出来事であります。また、このような事件は、近隣にお住まいの方々にも、また起こってしまうのではないかという不安を与えていることと思います。  そのため、防犯面における一つの方法として、防犯カメラの設置について、市の認識とカメラの設置状況を伺います。 276 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 277 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 防犯カメラにつきましては、犯罪の抑止力や犯罪の早期発見、さらに地域の安全・安心感につながるものであると認識しております。そのため、市では、小学校の通学路などの道路に65台、市立公園内に16台、公共施設内に設置されている防犯カメラのうち、道路などの公共空間を含め撮影している防犯カメラが27台、また配線不要の緊急用ポータブル防犯カメラを総務契約課で5台所有し、合わせて113台の防犯カメラを設置しております。さらに、平成31年度より始めました自治会防犯カメラ設置費補助金を活用していただき、令和2年度までに2つの自治会で計9台設置されております。 278 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 279 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 市の防犯カメラについての認識は分かりました。その中で、さきの市内の公園であった事件に対して、再犯防止の面から迅速に緊急用ポータブル防犯カメラを設置したことは大変有効だと考えますが、緊急用ポータブル防犯カメラの使用状況をお伺いいたします。 280 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 281 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 緊急用ポータブル防犯カメラの使用状況につきましては、公共施設の器物損壊やいたずらなどがあった際に、再犯防止のために迅速に対応するため、施設を所管する部署からの依頼に基づき、総務契約課から防犯カメラを貸し出しており、5台ある防犯カメラは常に使用している状況でございます。 282 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 283 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 現在、緊急用ポータブル防犯カメラは常に使用して、再犯防止に役立っているといったことが分かりました。今後の安全・安心なまちづくりにとって重要な機能の一つと考えます。そのため、緊急用ポータブル防犯カメラの拡充について伺いたいと思います。 284 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 285 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 御質問の緊急用ポータブル防犯カメラの拡充につきましては、犯罪行為またはこれに類する行為の発生状況、財源などを踏まえた中で、早急に検討してまいります。 286 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 287 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは、最後の質問に移ります。項目の3点目、百村地区のまちづくりについてでございます。  百村地区は、市の中心部に位置し、都市の骨格を形成する幹線道路である南多摩尾根幹線や鶴川街道、市内の治水を担う三沢川、さらには公共交通の重要な結節点である稲城駅を含む中心地区に位置づけられた区域であります。これまで百村地区は、地域の方々の御理解と御協力により、道路や河川、稲城駅周辺の土地区画整理事業、また周辺では多摩ニュータウン事業により、都市基盤の整備が進められてきました。今回は、誰もが安全で安心して暮らせ、活力にあふれる百村地区のまちづくりの実現に向けて質問してまいりたいと思います。  まず、市民をはじめ、都民の生活を支える最も基礎的な社会基盤として重要な役割を担っている道路の整備促進について伺ってまいります。  (1)、南多摩尾根幹線の4車線化に向けた取組状況について伺います。 288 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 289 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 南多摩尾根幹線につきましては、東京都では平成27年2月に策定された基本方針を踏まえ、これまでにオープンハウスなどにより地域の方々への説明を重ね、稲城福祉センター入口交差点から多摩東公園交差点までの約4キロメートルについて、車線数を4車線に定めるとともに、構造形式を掘割構造から平面構造に変更、さらにトンネル区間について、連光寺・若葉台里山保全地域への影響に配慮したルートに変更するなどの都市計画変更を令和3年3月に実施いたしました。なお、東京都では今年度中に事業認可を取得すると伺っております。 290 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 291 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 現在、南多摩尾根幹線の多摩市区間では、4車線化に向けた工事が鋭意進められております。この路線は、都市間を結ぶ広域幹線道路ですので、稲城区間でも早期の整備が必要であると考えます。そこで、東京都では今年度中に事業認可を取得し、事業着手するといったことでございますけれども、稲城市区間における事業完了時期について伺います。 292 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 293 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 南多摩尾根幹線の事業につきましては、稲城市区間の平面構造・トンネル構造・橋梁構造のそれぞれの区間のうち、平面構造区間から事業を進め、令和11年度の事業完了を予定していると東京都より伺っております。 294 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 295 ◯ 19番(坂田たけふみ君) それでは次に、都市間を結ぶ広域幹線道路でもある百村地区のまちづくりの根幹となる鶴川街道について伺ってまいります。(2)、鶴川街道百村区間の整備に向けた進捗状況及び市の取組について伺います。 296 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 297 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 鶴川街道百村区間の整備につきましては、平成29年から東京都が事業に着手しており、現在、用地の取得率は約16%であると東京都より伺っております。また、市の取組といたしましては、鶴川街道の整備に合わせた百村のまちづくりに向けて、平成27年より地域の方々と話合いを重ね、生活道路の取付けなどを改善するために、平成30年度には関連道路の検討を始め、令和3年度は市道537号線の詳細設計を実施することとしております。 298 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 299 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 市では、鶴川街道の整備に合わせて生活道路の取付けなどの改善に向け取り組んでいるといったことでございますが、実施に当たっては、引き続き地域の方々の御意見を伺いながら進めていただきたいと思います。  また、鶴川街道本線につきましては、用地取得率が約16%ということですので、東京都に対して、さらなる早期の事業推進をお願いしたいと思います。  それでは再質問なんですけれども、坂浜区間を含めた鶴川街道整備事業全体の事業進捗はどのようになっているのか、伺います。 300 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 301 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市では、百村地区のまちづくりに向けて、今後も引き続き地域の方々の御意見を伺いながら、生活道路の取付けなどの改善に向け、また鶴川街道の整備につきましては、これまでにも南多摩ニュータウン協議会など、様々な機会を捉え、東京都に対し早期整備を要請してきており、今後も東京都と連携し、取り組んでまいります。  東京都による鶴川街道整備事業の進捗状況につきましては、坂浜地区では都県境から駒沢学園入口交差点までの区間、百村地区では荒井坂付近から天王橋交差点の区間において事業を進めております。坂浜区間においては、現在、用地取得率が約85%となっており、一部の区間では電線共同溝工事を進めております。また、百村区間におきましては、早期整備に向け、引き続き用地買収を実施していくと東京都より伺っております。 302 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 303 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 鶴川街道百村区間は、現在、歩道もなく、歩行者の安全確保やボトルネックによる交通渋滞の解消に向け、これまでも私は前都議会議員のこいそ先生とともに、東京都に対して早期の事業完了を要請してまいりました。また、1期目、2期目と、この問題については、一般質問を含め、様々な機会の中で質問を行ってまいりました。また、市長をはじめ職員の皆様の御努力によりまして、都市計画道路の整備方針第四次事業化計画において、都施行による優先整備路線に位置づけられたわけであります。こうしたこれまでの流れをさらに推進していけるよう、引き続き私も全力で取り組んでいきたいと思っております。  それでは、次の質問に移ります。現在の鶴川街道から北側は、かつて多摩ニュータウン事業や土地区画整理事業の計画がされた区域でありましたが、地域の御意見・御要望を踏まえ、現在は地区計画によるまちづくりを進めることとされております。さきの御答弁にありましたとおり、鶴川街道の拡幅整備に伴い取付道路の整備を進めていくとのことでございますが、これを好機と捉え、地区内の生活道路の整備に取り組んでいただくとともに、鶴川街道を軸とした沿道土地活用のみならず、周辺地域の用途地域等の見直しを検討していただきたいと思います。  そこで、(3)、活力と賑わいの創出に向けた土地活用の取組について伺いたいと思います。 304 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 305 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 百村地区の鶴川街道や三沢川周辺に位置する地域では、幹線道路及び生活道路等の整備促進を図るとともに、良好な沿道市街地と緑豊かな低層住宅地を形成させるため、市では平成20年に百村地区地区計画を決定いたしました。また、平成29年には、東京都における鶴川街道百村区間の事業認可取得などを踏まえ、当該道路の沿道において用途地域及び地区計画の変更を行ってきております。また、百村地区地区計画区域のうち、第一種低層住居専用地域の地区につきましては、今後の鶴川街道や生活道路等の整備進捗等を踏まえ、地域の皆様の御意見も伺いながら、適切な時期に見直しが図られるよう、建蔽率・容積率、地区計画の変更を検討してまいります。 306 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 307 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 百村地区におきましては、稲城駅周辺では、第一土地区画整理事業により、第一種低層住居専用地域の建蔽率・容積率は50%・100%、また六万台地区では、ニュータウン事業関連の生活道路等の整備により、建蔽率・容積率は40%・80%となっております。一方、稲城駅に程近い鶴川街道沿道の百村地区地区計画区域内の第一種低層住居専用地域では、建蔽率・容積率は30%・60%となっており、地域の方々からは早期の建蔽率・容積率等の都市計画変更が望まれております。世代交代による建て替えを考えているが、30%・60%では建て替えや土地活用はできないといった声を多く頂戴しております。この活力と賑わいの創出に向けた土地活用を図るためには、この地区における建蔽率・容積率等の都市計画変更が不可欠であると考えますが、改めて市の見解をお伺いいたします。 308 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 309 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 都市計画の決定・変更につきましては、原則、道路などの都市基盤整備により良好な居住空間が形成されることを踏まえ、用途地域や建蔽率・容積率、地区計画などの指定を行ってまいります。市といたしましては、今後の鶴川街道や生活道路などの整備進捗等を踏まえ、地域の皆様の御意見も伺いながら、適切な時期に見直しが図られるよう、引き続き検討してまいります。 310 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 311 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 引き続き、都市基盤整備に併せ、百村地区の活力と賑わいの創出に向けた土地活用につきましても、地域の意見を伺いながら、検討していただくことを期待しております。  それでは、最後の(4)、百村地区の交通安全対策への取組について伺います。 312 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 313 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内における交通安全対策につきましては、これまでにも道路整備をはじめ、安全施設の設置拡充を図り、安全・安心なまちづくりに向けて取り組んできております。百村地区の取組につきましては、警視庁へ信号機や横断歩道設置の要望を行っているほか、平成27年2月に竪台地区、また令和3年1月には都道南多摩尾根幹線北側地区の2か所がゾーン30に指定され、歩行者や自転車が安全に通行できるよう対策を行っております。このほか、小学校PTAの方々や学校関係者、多摩中央警察署と毎年実施している通学路合同点検や、地元自治会からの御要望を受け、多摩中央警察署と協議を行い、ポストコーンや看板の設置、カラー舗装を行うなど、交通安全対策に取り組んでいるところでございます。 314 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 315 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 百村地区の交通安全対策につきましては、南山小学校に向かう洋菓子店周辺の信号機設置要望とか、「飛び出し坊や」の設置などをはじめ、市では積極的に取り組んでいただいていることは承知しております。  それでは次に、具体的な場所についてお伺いいたします。百村地区では、百村神化公園の周辺道路については、通り抜け車両も多く、交差点での事故や公園からの子供たちの飛び出し事故も心配されるところであります。また、通学路にも指定されております。そこで、この周辺道路の具体的な交通安全対策についてお伺いいたします。 316 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 317 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 百村神化公園周辺道路につきましては、鶴川街道神王橋交差点を避けるための通り抜け道路となっており、その交通安全対策につきましては、多摩中央警察署と協議しながら、交差点の見通しを確保するため、カーブミラーを設置するとともに、車の出会い頭の事故を防止するため、交差点を強調するカラー舗装の整備を行っております。また、公園の出入口の道路には、通り抜け車両の速度を抑制するため、ポストコーンの設置や、公園からの子供の飛び出しに対する車両への注意喚起のため「飛び出し坊や」の設置を行うなどの交通安全対策に取り組んでいるところでございます。 318 ◯ 議長(渡辺 力君) 坂田君。 319 ◯ 19番(坂田たけふみ君) 本当にこれまでも、カーブミラーの設置とか、カラー舗装の整備、ポストコーンの設置や「飛び出し坊や」の設置など、要所要所において安全対策を行ってきていただいていることに感謝いたします。  しかしながら、抜本的な安全対策となりますと、鶴川街道からの抜け道となっていることから、鶴川街道本道の早期整備が必要になってくると思っております。今後も、百村地区を含め、稲城市全体が、誰もが安全で安心に暮らせ、活力あるまちづくりの実現に向け、都市基盤整備、そして安全対策のさらなる推進を期待いたしまして、私の一般質問を終わります。 320 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、19番、坂田たけふみ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時28分 休憩
      ─────────────────────────────────────────                                午前11時40分 開議 321 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の9番、岡田まなぶ君の一般質問を許します。10番、岡田まなぶ君。 322 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 日本共産党の岡田まなぶです。今回の一般質問は、大項目5点、質問してまいります。第1に、新型コロナから市民の生命を守り、暮らしと地域を支える支援について、第2に、オリンピック・パラリンピックの学校連携観戦について、第3に、国民健康保険税の値上げを抑える取組について、第4に、都立高校入試の男女別定員制について、第5に、子供の学習・生活支援事業について、順次質問してまいります。  大項目1、新型コロナから市民の生命を守り、暮らしと地域を支える支援についてです。  感染拡大の第4波は、東京、大阪だけでなく、全国に広がり、感染者も重症者も各地で増えました。感染力は強く、重症化のリスクも大きいとされる変異株の広がり、医療機器の不足と、その下で入院も治療も受けられない患者の急増、長引くコロナ危機による暮らしと事業の疲弊と、危機は深刻です。感染者数の減少の下げ止まり、リバウンド、変異株の拡大が心配されています。今、感染を抑え込むためにどんな対策を取るのか、対策の中身が重要です。  日本共産党は、コロナの封じ込めを戦略目標に据えて、その第1にワクチンの安全・迅速な接種、第2に大規模検査、第3に十分な保障と生活支援の3本柱での対策強化を求めています。昨日は、山岸議員からワクチンの接種についての質問を行いました。私からは、検査の強化と、保障と生活支援について質問してまいります。  (1)、市内の高齢者施設など、接待を伴う飲食店等のPCR検査の補助を行う感染拡大防止対策事業の取組状況についてお聞きします。 323 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 324 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) PCR検査の補助を行う感染拡大防止対策事業の取組状況につきましては、5月末現在で当該事業の補助対象となる事例は1施設、27人となっております。この件数につきましては、令和3年度において対象となる介護保険事業所及び障害福祉サービス事業所関係において陽性者が確認された事例がありましたが、南多摩保健所において、施設側が必要とする職員・利用者全てにPCR検査を実施し、対応していることから、少ない数字にとどまっていると考えております。  なお、「接待を伴う飲食店等」につきましては、東京都の「区市町村との共同による感染拡大防止対策推進事業実施要綱」から外れたため、令和3年度からは市では行っておりません。 325 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 326 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 今の答弁で、市内の介護・障害福祉関係の施設でも陽性者が出ているということで、検査を通じて感染防止対策を行っていくということは重要だと思います。  ここで2点お聞きしますが、まず令和2年度の実績についてお聞きします。もう1点、今後の取組についてお聞きします。 327 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 328 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) まず、令和2年度の実績につきましては、介護保険事業所及び障害福祉サービス事業所関係の3施設から91人分の申請を受けましたが、「接待を伴う飲食店等」からの申請はございませんでした。  次に、今後の取組につきましては、引き続き当事業の対象となる各事業所と連携を図り、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止につながるよう努めてまいります。 329 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 330 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 今後に向けて、各事業所と連携して感染拡大の防止に努めるということでした。引き続きの取組をお願いします。  (2)、市内の高齢者施設・障害者施設等での検査についてです。私は、3月の第1回定例会で、高齢者が利用する介護施設などでのクラスターの発生が各地で相次ぐ中、無症状の人に予防的に検査を行い、早期に感染者を見つけ出す社会的検査の取組の強化をと求めてきました。  東京都では、4月に高齢者・障害者施設等で週1回の検査を実施する予算が計上されました。市内の高齢者施設・障害者施設等での取組状況についてお聞きします。 331 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 332 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 本検査は、東京都が実施主体であり、4月から6月にかけて対象施設へ週1回を目安にPCR検査キットを送付して行うものと伺っております。市内の対象の高齢者施設につきましては、令和3年5月31日現在、特別養護老人ホーム2か所、介護老人保健施設1か所、有料老人ホーム3か所、認知症対応型共同生活介護3か所であると東京都から伺っております。また、市内の対象の障害者施設につきましては、令和3年5月31日現在、障害者支援施設1か所と伺っております。 333 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 334 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 再質問ですが、2点お聞きしたいと思います。まず第1に、東京都の検査実施の目的についてお聞きします。第2に、市への情報提供についてお聞きします。 335 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 336 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 東京都の検査実施の目的につきましては、施設内感染対策の強化を図ることであると伺っております。  また、市への情報提供につきましては、東京都から新たな集中的実施計画に基づくPCR検査の対象施設について、都ホームページに掲載し、公表している旨の情報提供がされております。 337 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 338 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 検査の目的については、施設内の感染対策の強化、市への情報提供は、都のホームページに掲載し公表ということだったと思います。いずれにしても、東京都とも引き続き情報共有と連携を行いながら、この感染防止に取り組んでいっていただきたいと思います。  それでは、(3)に進みます。学校・幼稚園・保育園の教職員などにも、定期的なPCR検査が必要と考えますが、認識をお聞きします。 339 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 340 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 学校・幼稚園・保育園の教職員などへの定期的なPCR検査につきましては、令和2年第4回定例会及び令和3年第1回定例会でお答えしましたとおり、医師が検査を必要と判断した方とは異なるため、現時点では自由診療として、検査に要する費用全額を自己負担の上、検査を受けていただくことは可能であると認識しております。 341 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 342 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 前段の質問でありましたとおり、高齢者施設などでは、定期的なPCR検査が行われてきています。今、感染力が強い変異株の拡大で、無症状の感染者、初期症状感染者を見つけ出して保護していくことはいよいよ重要になっていると思います。変異株は、子供への感染も心配されています。私は、学校・幼稚園・保育園でも、この間のワクチン接種が終わるまでは、国や自治体が定期的にPCR検査を行うべきだと考えます。子供たちを守るために、高齢者施設等で行われている定期的な検査の対象を学校・幼稚園・保育園の教職員にも拡大していくということを市としても求めていっていただきたいと思いますし、私たちも国・東京都にも引き続き強く求めていきたいと思います。  次に、(4)に進みます。感染拡大と緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の経済的影響は全国に及び、特定の業界・業種だけでなく、全ての中小企業・個人事業主に深刻な打撃となっています。十分な補償は、経済対策・生活防衛策であるとともに、感染拡大を抑止する上でも必要不可欠です。コロナ禍による売上減少で厳しい状況にある中小・小規模事業者、個人事業主への支援として、2回目の持続化給付金・家賃支援給付金の支給が求められると考えますが、認識をお聞きします。 343 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 344 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 国は、令和2年1月から12月までの売上減少が前年比の50%以上の方を対象に支給していた持続化給付金に代え、令和3年1月から3月までの原則全業種を対象に、新型コロナウイルス感染症の拡大により発令された緊急事態宣言に伴う飲食店の時短要請や不要不急の外出・移動の自粛により影響を受け売上げが前年または前々年比で50%以上減少した中小事業者に「一時支援金」を、令和3年4月・5月・6月分につきましては、「月次支援金」を支給することとしております。また、国では、新型コロナウイルス感染症により売上高が減少した中小・小規模事業者等に実質無利子・無担保融資等、様々な施策を立てており、市内事業者にも活用可能でありますので、市といたしましては、国の施策の動向を見守っているところでございます。 345 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 346 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 持続化給付金に代えて「一時支援金」・「月次支援金」を支給するということ、また国の動向も見守っていきたいということだったと思います。月次支援金の増額、また支給を迅速化するという点も重要だと思います。  今、大変厳しい事業の状況ということで、市内の事業者からも、この間コロナが非常に長期化しているという中で、収入減という状況が長期に及んで、融資を受けているのだけれども、コロナが長期化することで、返済していくめどが立たないということ、それから従業員の方の勤務を減らしてもらうなど、本当に厳しい事態にあるという声が寄せられています。緊急事態宣言が延長されて、営業時間の短縮、外出自粛要請なども長期に及び、事業としての事業者の見通しも立たないという厳しい状況が続いていると思います。この点についての市の認識をお聞きしたいと思います。 347 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 348 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 飲食店の休業や時短営業または外出自粛など、東京都の要請を受けて、市内事業者の中にも影響が現れ、売上げが減少し、厳しい状況が続いていることは認識しております。新型コロナウイルス感染症対策の影響を受けている事業者には、国の「一時支援金」や「月次支援金」をはじめとして、東京都や本市でも様々な支援金や融資等の施策を実施しており、事業継続が図られるよう、制度の周知に努めているところでございます。 349 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 350 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 今の答弁では、市内事業者も、飲食店の休業、時短営業、外出自粛などの影響で売上げが減少し、厳しい状況が続いていることは認識しているという回答だったと思います。コロナが長期化し、度重なる緊急事態宣言で、休業、時短営業などの要請に感染防止のために協力して、厳しい経営が続く中で頑張っている市内の事業者を支えるための様々な支援に向けて、引き続きの取組を求めて、次に進みたいと思います。  次に、(5)、生活困窮者への一律10万円の給付、住居確保給付金、生活福祉資金の特例貸付の支援の延長・拡大、給付への切替えなど、コロナ禍で仕事や収入が減り、生活に困窮している多くの人たちへの支援の強化が必要と考えますが、認識をお聞きします。 351 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 352 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 市では、生活困窮者への支援として住居確保給付金を給付しており、社会福祉協議会では、生活福祉資金の特例貸付を行ってきております。今後も、国や東京都の施策とその動向に沿い、適切に取組を進めてまいります。 353 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 354 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 住居確保給付金の給付延長は、私たちも求めてきたところであり、重要な取組だと思います。また、生活福祉資金の特例貸付を延長・拡大されているということですが、もちろんこのことも非常に大事なのですが、貸付を受けても、今の先の見通せない状況で、収入が減ったまま、その後貸付を返すめども立たないという厳しい声も寄せられてきています。コロナの影響で生活に困窮している市民の暮らしの状況について、市の認識をお聞きしたいと思います。 355 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 356 ◯ 福祉部長(山田 弘君) コロナの影響で生活に困窮している市民の暮らしについての認識につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響が長引いていることから、生活困窮により大変な御苦労が続いている方がいると認識しております。 357 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 358 ◯ 10番(岡田まなぶ君) コロナが長引く中で、生活が困窮し、大変な苦労が続いている方がいることは市としても認識しているという回答だったと思います。本当に大変な状況の中で困窮している市民の方に寄り添って支えていく引き続きの取組を求めて、次の質問に進みます。 359 ◯ 議長(渡辺 力君) 質問の途中ですが、暫時休憩いたします。                                午前11時57分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時5分 開議 360 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  岡田君。 361 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 大項目2、オリンピック・パラリンピックの学校連携観戦についてお聞きします。  東京都内の公立・私立幼稚園から高校、特別支援学校などの園児や生徒の約8割に当たる約81万人に東京オリンピック・パラリンピック競技を観戦させる、新型コロナウイルス感染拡大前に立てられた計画が、今コロナ禍の下でもそのまま進められようとしています。保護者からは、感染が心配という声も寄せられています。稲城市での学校連携観戦について質問してまいります。  (1)、小学校・中学校の観戦日程、内容、場所についてお聞きします。 362 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 363 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 小中学校のオリンピック・パラリンピックの観戦日程、内容、場所の現時点での予定といたしましては、まず小学校の日程は、7月26日、27日、28日、29日、30日、31日に分散して観戦することとなっております。内容、場所につきましては、全校、東京スタジアムにてラグビー競技を観戦する予定でございます。次に、中学校の日程は、7月26日、27日、28日、29日、31日、8月6日、7日に分散して観戦することとなっております。内容、場所につきましては、東京スタジアムにてラグビー競技を観戦する予定の学校が4校、近代五種を観戦する予定の学校が2校、第五中学校の特別支援学級が武蔵野の森総合スポーツプラザにてバドミントンを観戦する予定でございます。 364 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 365 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、2点、再質問したいと思います。まず第1に、観戦の時間帯についてお聞きします。  2点目、東京スタジアム、また武蔵野の森総合スポーツプラザへの移動方法についてお聞きします。 366 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 367 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 現時点で予定として示されている小中学校のオリンピック・パラリンピックの観戦の時間帯につきましては、小学校は全校、午前9時から正午までの任意の時間でございます。中学校は、開催日、競技により異なっておりますが、観戦の時間帯としましては、午前9時から正午、午前9時から午後3時30分、午後2時30分から午後8時30分、午後4時30分から午後7時、午後4時30分から午後7時30分となっております。いずれも、示されている時間帯の中の任意の時間でございます。  2点目の会場への移動方法につきましては、現時点で示されているのは、原則公共交通機関を利用することでございます。 368 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 369 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、2点、再々質問したいと思います。まず1点目、今回の学校連携観戦の対象となっている小中学校、それから学年がどうなっているのか、確認したいと思います。  2点目に、今の答弁で、移動は原則公共交通機関を利用ということでした。移動の単位──学校、学年、クラスなど、どのような単位で移動していく予定なのか、確認したいと思います。 370 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 371 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 現時点で予定として示されている稲城市の学校連携観戦の対象につきましては、全小学校の5年生以上、全中学校の全学年となっております。  2点目の移動の単位につきましては、現時点での予定として、学校単位が13校、学年単位が4校、学年及び学級単位が1校でございます。 372 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 373 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは(2)です。学校連携観戦の内容と目的についてお聞きします。 374 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 375 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) オリンピック・パラリンピックの学校連携観戦の内容につきましては、東京都教育委員会が東京都オリンピック・パラリンピック教育の集大成として、都内の学校の子供たちに東京2020オリンピック・パラリンピック大会の競技を学校単位で直接観戦する機会を提供するものでございます。  また、目的につきましては、東京で開催される大会を直接観戦する体験を通じて、子供たち一人一人に人生の糧となるかけがえのないレガシーを残していくことでございます。 376 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 377 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 再質問ですが、学校連携観戦は昨年から延期された事業ですが、昨年と事業内容に変更があるのか、確認したいと思います。 378 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 379 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学校連携観戦に関する事業内容の変更につきましては、現時点において、東京都教育委員会から変更等に関する通知は届いておりません。 380 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 381 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは(3)です。今、会場等を確認しましたが、真夏の会場に大勢の人が集まるということになると思います。感染対策・熱中症対策をどのように考えているのか、お聞きします。 382 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 383 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 感染対策・熱中症対策につきましては、国や東京都が発出するガイドライン等に基づいた対策が必要不可欠であると考えております。 384 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 385 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 再質問ですが、国・都が発出するガイドライン等に基づいた対策が必要不可欠ということですが、感染対策・熱中症対策は具体的にはどのようなものなのか、確認したいと思います。 386 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 387 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 具体的な感染対策・熱中症対策につきましては、現時点において、本事業について東京都教育委員会からの通知が届いておりません。通知が届き次第、内容を確認した上で、必要となる対応を検討してまいります。 388 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 389 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 今の答弁で、現時点において都教委からの通知が届いていないということで、通知が届き次第、必要となる対応を検討したいということだったと思うのですが、今この直前まで来て、その感染対策・熱中症対策は未定ということで、子供たちを安全に連れていく、命と健康を守るということができるのでしょうか。  そこで、(4)に進みます。子供も感染しやすく、重症化する可能性も従来より高いと指摘される変異株が拡大しています。子供たちはワクチン接種を受けていません。さらに、炎天下のマスク着用での観戦は熱中症リスクが高まります。こうした状況を考慮して、子供たちの命と健康を守るために、学校連携観戦は中止する必要があるのではないでしょうか。市の認識を伺います。 390 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 391 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学校連携観戦プログラムの実施の可否につきましては、新型コロナウイルス感染症の状況、熱中症のリスク等を踏まえ、今後、東京都教育委員会が適切に判断するものと認識しております。
    392 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 393 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 実施の可否については、感染の状況と熱中症のリスクを踏まえて、今後、都教委が適切に判断するという認識だったと思います。  この観戦について、東京都医師会の尾崎会長がコメントを発表しています。「子供たちを競技観戦させることは、国内の感染が落ち着かない限り、見直しが必要」と助言をして、「感染力の強い変異株がさらに広がれば、子供たちへの感染の危険も高まり、なおさら見直しが必要です。熱中症の危険も大人以上に考えなくてはならない。冷静に判断して、やめるべきではないか」とコメントしています。お隣の埼玉県では、さいたま市、朝霞市などで学校連携観戦が中止されるということになったと報道もされています。  今、質問を行ってきたように、会場までの移動、屋外のスタジアムで熱中症も心配されます。その上に感染防止対策が必要ということで、多くの子供たちを連れて炎天下の中で感染対策の距離も取りながら電車等で移動し、観戦中も距離を取る、歓声を上げたり話をしないなどの感染防止対策も取るということは、非常に難しいのではないでしょうか。大人数で動けば、当然感染リスクを伴います。子供を感染リスクと熱中症から守りながら連れていくということは、非常に難しいのではないでしょうか。認識をお聞きします。 394 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 395 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 子供たちを新型コロナウイルスの感染リスクと熱中症から守りながら学校連携観戦に連れていくことにつきましては、さきにお答えいたしましたとおり、今後、東京都教育委員会が適切に判断するものと認識しておりますので、東京都教育委員会からの通知が届き次第、内容を確認した上で、必要となる対応を検討してまいります。 396 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 397 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 保護者が熱中症も感染も心配するのは当然だと思います。稲城市の教育委員会として、子供たちをコロナと熱中症から守ることができるのか、感染リスク・熱中症リスクをよく検討して、学校とも連携して、子供たちの命と健康を守っていっていただきたいと思います。  次の(5)に進みます。学校連携観戦が実施される場合、感染が心配で休む場合は、欠席扱いにしない対応をしてほしいとの声が寄せられています。認識をお聞きします。 398 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 399 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 新型コロナウイルス感染が不安で欠席する場合につきましては、文部科学省から発出されている「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~」に基づき、欠席扱いとはなりません。 400 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 401 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 次に、大項目3に進みます。国民健康保険税の値上げを抑える取組についてであります。  国民健康保険税が高過ぎると、全国で問題になっています。高い保険税は、住民の重い負担だけでなく、国民健康保険制度そのものを揺るがしています。日本共産党は、この間、公費を1兆円増やして、高過ぎる国保料を中小企業のサラリーマンなどが加入している協会けんぽの保険料並みに引き下げて、国保の危機を打開して、公的医療保険として立て直す政策提言を行ってまいりました。国民健康保険税の値上げを抑える取組について順次質問してまいります。  (1)、5年間の国保の被保険者数と人口に占める割合、国保加入世帯数と市の世帯数に占める割合についてお聞きします。 402 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 403 ◯ 市民部長(小林卓美君) 稲城市国民健康保険の過去5年間における年度末時点の被保険者数と人口に占める割合につきましては、平成28年度が1万8,606人で20.8%、平成29年度が1万7,836人で19.8%、平成30年度が1万7,187人で18.9%、平成31年度が1万6,901人で18.4%、令和2年度が1万6,740人で18.1%となっております。  同様に加入世帯数につきましては、平成28年度が1万1,561世帯で29.6%、平成29年度が1万1,286世帯で28.4%、平成30年度が1万967世帯で27.3%、平成31年度が1万945世帯で26.8%、令和2年度が1万926世帯で26.3%となっております。 404 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 405 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 国保の被保険者数については、市民の2割弱、世帯数で約25%、この5年間で見ると微減という状況になっていると思います。  次に、(2)に進みます。新型コロナウイルス感染症の影響による国民健康保険税の減免の申請と決定の状況についてお聞きします。 406 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 407 ◯ 市民部長(小林卓美君) 新型コロナウイルス感染症の影響による国民健康保険税の減免の状況につきましては、平成31年度賦課分が、申請470件、決定395件、令和2年度賦課分が、申請506件、決定434件でございます。 408 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 409 ◯ 10番(岡田まなぶ君) コロナの影響で市民生活は厳しい状況にあると思いますが、認識をお聞きします。 410 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 411 ◯ 市民部長(小林卓美君) 新型コロナウイルス感染症の影響により収入の減少が見込まれる被保険者等に対しましては、国民健康保険税の減免及び軽減、傷病手当金の支給等、国民健康保険の保険者として、被保険者等の状況に応じた対応に努めているところでございます。 412 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 413 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 引き続き、市民生活の厳しい状況をよく見ていっていただきたいと思います。  (3)です。国民健康保険の都道府県化に伴う法定外繰入の解消計画についてお聞きします。 414 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 415 ◯ 市民部長(小林卓美君) 稲城市国民健康保険における法定外繰入の解消につきましては、国保財政健全化変更計画書において、赤字削減・解消のための基本方針として、「データヘルス計画等に基づき、医療費適正化を進めるとともに、適正な保険税率を設定すること」と定めております。 416 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 417 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは再質問ですが、この計画における年度ごとの法定外繰入の削減額は幾らなのか、確認したいと思います。 418 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 419 ◯ 市民部長(小林卓美君) 国保財政健全化変更計画書における法定外繰入の削減予定額につきましては、それぞれ、対前年度との比較において、平成30年度に1億5,000万円、平成31年度に500万円、令和2年度に1億5,000万円、令和3年度に500万円、令和4年度に1億5,000万円、令和5年度に500万円でございます。計画期間の合計額では、4億6,500万円となっております。 420 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 421 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 私たちとしては、こうした法定外繰入の解消計画を自治体につくらせるという仕組み自体が問題だと考えていますが、今のこの計画でいくと、令和4年度、来年は保険税の値上げを検討することになると思います。  そこで、(4)に進みますが、新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい生活状況が続く下で、令和4年度(2022年度)に国民健康保険税の値上げを行わないように取り組んでいく必要があると考えます。認識をお聞きします。 422 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 423 ◯ 市民部長(小林卓美君) 国民健康保険税の在り方につきましては、毎年度、東京都から示されます標準保険料率を参考に、国民健康保険運営協議会の中で御審議いただくべきものと認識しております。 424 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 425 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 毎年度、東京都から標準保険料率が示されて、それを参考にして国民健康保険運営協議会で審議するという回答だったと思います。この間で言いますと、各多摩地域でそれぞれにこうした計画がつくられているわけですが、コロナ禍の下で、多摩地域でも、立川市などでは国保料・国保税の据置きを行っている、こうした自治体もあります。他市の取組状況も見ながら、市民の厳しい暮らしの状況をよく考慮して検討していっていただきたいと思いますが、認識をお聞きします。 426 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 427 ◯ 市民部長(小林卓美君) 繰り返しとはなりますが、国民健康保険税の在り方につきましては、公益代表、保険医・保険薬剤師代表、被保険者代表により構成される国民健康保険運営協議会の中で、様々な視点から現下の状況を踏まえ御審議いただくべきものと認識しております。 428 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 429 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 国民健康保険運営協議会で様々な視点から現状を踏まえて審議するということだったと思いますが、国保の都道府県化が実施された後も、地方自治の原則に基づいて、自治体の判断で公費繰入ができるということは、厚生労働省も国会で度々答弁をしています。市区町村の判断で、一般会計の繰入れによって、国保料・国保税の負担の抑制、自治体独自の保険料減免を維持・拡充していくことは可能です。今の加入者の厳しい生活の状況をよく考慮して国民健康保険税の値上げを抑えるということを検討していっていただきたいと思います。  (5)に進みます。東京都市長会は、東京都が国に対し、現行の国庫負担割合の引上げ及び国保制度の安定化に不可欠な財政支援の確実な実行を国の責任において講じるよう働きかけることを求めています。高過ぎる国民健康保険税のこれ以上の値上げを抑えるためにも、引き続き、国に公費負担を増やすことを求めていくべきと考えますが、認識をお聞きします。 430 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 431 ◯ 市民部長(小林卓美君) 国の公費負担を増やすことにつきましては、市では、東京都市長会を通じ、国民健康保険制度における国の公費負担割合拡大について、継続して要望しているものでございます。 432 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 433 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 市としても、東京都市長会を通じて、国民健康保険制度における国の公費負担割合拡大を継続要望しているということでした。引き続き、多摩地域の市長会でも連携しながら、国庫負担割合の引上げを求めていっていただきたいと思います。  次に進みます。大項目4、都立高校入試の男女別定員制についてです。  合格ラインが異なる都立高校入試の男女別定員制は不合理だという声が広がり、入試の在り方を検討する東京都の検討委員会でも30年来、問題が指摘され続け、男女別定員制の廃止も求められてきています。稲城の子供たちに公正な入試を保障する視点から質問してまいります。  (1)、入試は公正であるべきと考えますが、認識をお聞きします。 434 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 435 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 入試は公正であるべきということにつきましては、教育委員会といたしましても、公正さが求められるものであると認識しております。 436 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 437 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 都立高校の入試では、男女別定員制が設けられているということで、この間、男子よりも女子の定員が少なく設定されているということです。2021年度の都立高校の募集人数は、女子の定員は男子よりも988人、約1,000人少ない募集になったそうです。その結果、合格ライン──合格に必要な点数が男女で異なって、女子のほうが高くなる傾向にあるということです。模試を行っている会社の試算では、その点数差は35~40点にもなると言われています。女子は40点も高く点数を取らないと合格できないという点差になっています。男子の最下位合格者と同じ点を取っても、女子だという理由でその子は落ちるということになります。入試の公正さが問われていると思います。  そこで、次に進みますが、(2)、稲城の子供たちのためにも、性別によって進路を断たれるということのない公正な入試が求められると考えますが、認識をお聞きします。 438 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 439 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 性別によって進路を断たれることのない公正な入試が求められることにつきましては、さきにお答えいたしましたとおり、都立高等学校の入試につきましても公正さが求められるものであると認識しております。 440 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 441 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 都立高校の入試でも公正さが求められるということでした。全国で見ると、東京都以外の自治体で公立高校の入試で男女別定員制を設けているところはありません。  この問題で国会では、日本共産党の吉良よし子参議院議員の質問に萩生田文部科学大臣は、「合理的な理由なく、性別で取扱いの差異を設けることは望ましくない。是正に向け努力したい」と答弁しています。稲城市の教育委員会としても、公正な入試を求めていくべきと考えますが、認識をお聞きします。 442 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 443 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 公正な入試を求めていくことにつきましては、さきにお答えいたしましたとおり、公正さが求められるものであると認識しております。都立高等学校の入試につきましては、合理的な理由の説明も含め、所管する東京都教育委員会が適切に対応すべきものであると認識しております。 444 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 445 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 冒頭に紹介しましたが、東京都立高等学校入学者選抜検討委員会では、1990年頃からずっと、これを改めようということで、男女別ではなくて、男女合同での募集が妥当だということで、2014年には男女別定員制を廃止すべきという指摘もされているということです。この間、NHKの特集では、当事者の女子中学生からも声が上がっていました。「同じ人間として、性別は関係なく、学力レベルで見てほしい」、「男女ではなく実力で平等に選んでほしい」、当然のことだと思います。稲城の子供たちに公正な入試を保障していくために、教育委員会として取り組んでいっていただきたいと思います。  では、次に進みます。大項目5、子どもの学習・生活支援事業についてであります。  令和2年度──2020年度から、子どもの学習・生活支援事業が始まりました。厳しい暮らしの中で、諦めかけている、諦めてしまっている、一人でも多くの子供たち、保護者に、貧困の負の連鎖に陥ることなく、生きる力、生きる楽しさをつかんでいけるように支援を求めてきました。平成28年──2016年3月の第1回定例会から、子供の貧困対策として学習支援をと私も繰り返し議会でも求めてまいりました。支援事業が始まって1年、取組状況について質問したいと思います。  (1)、2020年度の事業内容と評価についてお聞きします。 446 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 447 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 令和2年度の事業内容につきましては、学習支援員、運営コーディネーター及び管理者が、非課税世帯などの中学生を対象に、公共施設の会場において、学習支援及び学習以外の悩み相談などを行うとともに、保護者も含めた生活習慣・育成環境の改善などに関する相談や助言などを行いました。  事業の評価につきましては、通われている生徒の中には、学力が向上し、積極的に講師に質問する姿勢が現れ、将来の夢を講師と話すようになるなど、学習面や精神面において成長が見られるなど、支援の効果が上がっているものと認識しております。 448 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 449 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 通っている生徒の中には、学習面・精神面において成長が見られるなどということで、支援の効果が上がっているということで、大事な取組が進められてきていると思います。  そこで、内容について改めて3点ほど確認したいと思います。まず第1に、非課税世帯等、事業の対象となる生徒数はおおむね何人か。2点目として、応募のあった人数は何人だったのか。第3点目、支援を受けた人数と学年について確認したいと思います。 450 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 451 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 初めに1点目の事業の対象となる生徒につきましては、要保護・準要保護世帯及び市・都民税非課税世帯に属する生徒で、おおむね300人でございます。  2点目の応募のあった人数につきましては、8人でございます。  3点目の支援した人数につきましても、同じく8人でございます。学年につきましては、1年生が4人、2年生が4人でございます。 452 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 453 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 再々質問したいと思います。まず、応募は8人ということで、応募そのものが8人というのは若干少ないのかなと感じるのですが、その点についてお聞きしたいと思います。  2点目に、支援が必要な子供とどうつながるかということが重要だと思いますが、それと同時に、つながること自体が非常に難しいと思うんです。支援が必要な子供は、保護者以外には、学校の教員が一番分かると思うのですが、学校との連携はどのように取り組まれてきたのか、お聞きします。  もう1点、学習支援事業を保護者が理解して、その家庭とつながるということが重要だと考えますが、これもまた難しいところでもあると思います。いろいろな工夫も必要だと思いますが、市の取組をお聞きします。 454 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 455 ◯ 福祉部長(山田 弘君) まず1点目の応募が8人であることについての認識でございますが、様々な機会を捉えて事業の広報や周知をしてきた中で、希望する世帯に支援を提供できているものと認識しております。  2点目の学校との連携の取組につきましては、中学校校長会におきまして事業の説明を行うとともに、生活福祉課の担当者がスクールソーシャルワーカーとも連携を図ってきております。  3点目の保護者の理解と、その家族とつながる工夫につきましては、学校を通じて全中学生への募集チラシの配布、広報いなぎ・市ホームページでの周知、福祉くらしの相談、生活保護ケースワーカーによる個別の相談により、保護者の理解促進に努めてきております。 456 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 457 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、(2)に進みます。2021年度の事業内容と取組状況についてお聞きします。 458 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 459 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 令和3年度の事業内容につきましては、目的、実施体制、会場など、令和2年度と同様の内容で進めております。また、令和3年度の取組状況につきましては、引き続き、個々の生徒の実情に応じた学習支援及び学習以外の悩み相談などに取り組むとともに、中学3年生に対しましては、受験を視野に入れて、得意分野を伸ばしつつ不得意分野を克服するなど、進学支援を行っております。 460 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 461 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、2点、再質問したいと思います。令和3年度──2021年度の事業について、非課税世帯等、事業の対象となる生徒数はおおむね何人か。2点目に、募集の方法はどのように行っているのか。3点目に、想定する支援の人数と学年について確認したいと思います。 462 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 463 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 1点目の事業の対象となる生徒数につきましては、要保護・準要保護世帯及び市・都民税非課税世帯に属する生徒で、おおむね300人でございます。  2点目の募集の方法につきましては、広報いなぎ・市ホームページへ募集記事を掲載したほか、全市立中学校1年生へ学校を通して募集チラシを配布しております。  3点目の想定する支援の人数につきましては、15人としており、学年については想定してございません。
    464 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 465 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 貧困の負の連鎖を実際に断ち切っていくということは、現場では、子供の学習支援だけではなく、その家庭の生活への支援も含めて、大変な努力が必要だと思います。その家庭の生活を支えるためには、不安定雇用や低賃金の改善など、社会的にも政治的にも制度を改善・充実していくことも重要だと思います。その中で、一人一人の子供、そして家庭と結びつき、支援を行うことができる子どもの学習・生活支援事業は重要だと思います。現場で取り組まれている皆さんの努力、丁寧に、また粘り強く、引き続き支援を行っていっていただくことを求めて、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 466 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、10番、岡田まなぶ君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 467 ◯ 議長(渡辺 力君) 次に、通告の10番、川村あやさんの一般質問を許します。12番、川村あやさん。 468 ◯ 12番(川村あや君) 通告番号10、新政会の川村あやです。本日は、大項目3点について質問してまいります。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の1です。子供たちの「見守り」、大人たちの「交通事故防止」を促す呼びかけ放送についてです。  近隣市では、防災行政無線を活用しまして、小学生の下校時間に合わせて「見守り」呼びかけ放送を流すところが増えています。市民の方への呼びかけというのは、子供たちの防犯の観点だけではなく、その時間に車や自転車などの運転をされている方への注意喚起につながると考えています。現在、稲城市の安全・安心まちづくりの一環としまして、地域の防犯パトロール活動を自主的にしてくださっている方も多くいらっしゃいます。今後、サポート的な部分も含めて、「見守り」呼びかけ放送を行うべきと考えていますが、市の考えを伺います。  (1)です。市内の安全・安心まちづくりの現状について。1)、防犯登録団体によります防犯活動について伺います。 469 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 470 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 防犯登録団体につきましては、原則10人以上で、かつその過半数が市内に在住、在勤または在学している者で構成されており、5月31日現在で127団体、登録いただいております。団体による防犯活動としては、市から支給いたしますパトロール用ベスト、パトロール用スリムバトン、強力ライトなどを活用いただき、月1回以上、防犯パトロールを実施していただいております。 471 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 472 ◯ 12番(川村あや君) それでは2)です。防犯活動個人ボランティア登録について伺います。 473 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 474 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 防犯活動個人ボランティアにつきましては、市内在住、在勤または在学の方で、5月31日現在26人、登録いただいております。この方々の防犯活動としては、市から支給いたしますパトロール用ベスト、腕章、帽子などを着用していただき、月1回以上、防犯パトロールを実施していただいております。 475 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 476 ◯ 12番(川村あや君) お話にありましたように、地域の方々の見守りというのは大変心強いと思っています。  それでは3)です。防犯パトロール車によりますパトロールについて伺います。 477 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 478 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 防犯パトロール車──いわゆる青パトによるパトロールにつきましては、市職員のほか、随時、防犯登録団体に貸出しを行っており、おおむね毎日、巡回をしております。 479 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 480 ◯ 12番(川村あや君) それでは、実際に内容の部分を伺ってまいります。(2)です。市内小学校の防犯・交通安全対策についてです。1)、登下校時の取組について伺います。 481 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 482 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 市内の小学校における登下校時の防犯対策に関する具体的な取組につきましては、毎朝、正門前や付近の交差点で、民生・児童委員の皆さんやスクールガードリーダー、教員が挨拶運動の一環として登校状況の見守りを行っていたり、新学期の初めの1~2週間にPTAの方に輪番で登校状況を見守っていただいたりしております。また、下校時には、学校の近くの駐在所の警察官が巡回を行ってくださったり、地域の皆さんが分担して、毎日旗を持って見守りをしてくださったりしております。 483 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 484 ◯ 12番(川村あや君) 私自身も実際に目にする機会もありまして、日々大人の方が見守ってくださっているのだと理解しています。しかしながら、稲城市のメール配信サービスに不審者情報などが時折流れてくるのが気がかりです。夜間、大人を狙ったであろう件もあるのですが、昼間に子供を狙った件もありました。不審者について、現状では大きな事件になっていないと思うのですが、不安材料であるとは思っています。  2)です。近年の不審者情報などの事案について伺います。 485 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 486 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 近年の不審者情報などの事案につきましては、平成30年では26件、平成31年では29件、令和2年では13件となっており、主に露出、声かけ、付きまといといった事案が多い状況でございます。 487 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 488 ◯ 12番(川村あや君) それでは3)です。児童が関係しました交通事故について伺います。 489 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 490 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 令和2年に市内で発生した児童が関係した交通事故は8件あり、そのうち歩行中の事故が3件、自転車乗車中の事故が5件であったと多摩中央警察署より伺っております。 491 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 492 ◯ 12番(川村あや君) 不審者情報の事案が増えていること、そして児童が関係する交通事故が8件あることが分かりました。子供たちを守るために市では様々な対策を講じていただいているところではありますが、児童が巻き込まれる犯罪、それから交通事故がなくならないというのは非常に残念なことだと思います。子育て中の親としてはもちろんなのですが、子育てが落ち着いた方、また手が離れた方からも心配の声をいただいています。改めて、大人たちの見守りが大切だと認識いたしました。今よりもっと多くの目で子供たちを見守ることができれば、犯罪や交通事故も減少するものと考えています。  そこで、(3)です。防災行政無線の活用についてお伺いいたします。1)、現在の活用状況について伺います。 493 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 494 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 現在の防災行政無線の活用状況につきましては、建物火災の発生時、風水害時における避難情報等の発令時、武力攻撃などにおける全国瞬時警報システム(Jアラート)の配信時、帰宅を促す定時の時報、高齢者の失踪時などにおいて、市民への周知並びに協力依頼のために活用しております。なお、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言時などにおいても、感染拡大防止やワクチン接種の周知などのために防災行政無線を活用しております。 495 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 496 ◯ 12番(川村あや君) 様々な活用を現在もされているということは、認識しております。答弁の中にありました帰宅を促す定時の時報ということで、稲城市では夏場は5時、冬場は4時30分だったかと思います。近隣市では、夕刻の放送プラス子供たちが学校から帰る時刻に合わせて、大体1時から3時の間だと思いますが、行っているところもあります。  そこで2)です。小学校の下校時に「見守り」呼びかけ放送を行うことについて市の考えを伺います。 497 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 498 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 防災行政無線による下校時の「見守り」呼びかけ放送は、近年、他市において、子供の見守り活動の一環として、地域の方々の目を子供たちに向けていただくために実施している事例は確認しております。  稲城市では、これまで子供たちや地域で見守りをされている方々への帰宅の合図として「夕焼け小焼け」のメロディーを放送してまいりました。この「夕焼け小焼け」のメロディーは、平成18年から使用しており、古くから親しまれ、大人にも子供にも分かりやすい曲、耳障りではない曲などを理由として曲が選定されております。このような経過も踏まえ、今後は、関係団体などの御意見も伺いながら、「見守り」呼びかけ放送の導入について検討してまいりたいと考えております。 499 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 500 ◯ 12番(川村あや君) 個人的には、不審者や交通事故のことを考えると、子供たちの下校に合わせた放送が効果的ではないかと考えています。前向きに、よろしくお願いいたします。今後も、放送時間、それから文言も踏まえて検討していただければと思います。  それでは、大項目の2です。市内高齢者の介護予防についてです。  コロナ禍における高齢者対応についての質問を昨年6月の令和2年第2回定例会で行いました。その後の状況及び現状などについて伺います。  (1)です。高齢者の状況について、1)、外出自粛によります影響について伺います。 501 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 502 ◯ 福祉部長(山田 弘君) コロナ禍における高齢者の外出自粛による影響につきましては、日本能率協会総合研究所が令和2年度に行った調査結果によりますと、令和元年度に比べ外出の機会が20%減少し、認知機能低下や鬱に関する項目の該当者が約5%増加したなどの傾向が見られたことから、市内においても同様の影響があるものと認識しております。 503 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 504 ◯ 12番(川村あや君) 外出の機会が減少しているというのは仕方がないとは思いますが、認知機能の低下、それから鬱にも影響し、また該当者の方が増えているとのことで、本人だけではなく、家族の方々にとっても、今後の不安であると思います。  そこで再質問です。市の対応について伺います。 505 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 506 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 市では、コロナ禍におきましては、介護予防の重要性がさらに増しているものと認識しており、感染予防を徹底しながら、介護予防事業や介護予防の支援を行ってきているところでございます。 507 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 508 ◯ 12番(川村あや君) ありがとうございます。それでは、内容について少し詳しく伺わせていただきます。  (2)です。コロナ禍での介護予防支援について、1)、市が行った事業について伺います。 509 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 510 ◯ 福祉部長(山田 弘君) コロナ禍における介護予防事業につきましては、講座の参加定員を減らし、換気や手指の消毒などを実施することや、調理実習を動画にして試食をなくすなどのプログラムの見直しを行うなど、感染予防を徹底した上で実施してきております。  また、令和2年6月に市独自の介護予防自主グループなどの活動の再開の手引を作成して再開支援を行ってきたほか、ホームページに体操プログラムの動画などの掲載や、令和2年9月に介護予防体操の動画をNPO法人iクラブに委託し作成して、体操グループ向けのDVD86組、一般高齢者向けのDVD110組を市内のグループに配付し、活用いただいております。  令和2年度の通いの場支援補助金につきましては、活動に必要な感染予防のための資材等の購入費及び人と人との距離を確保するための会場費などを補助対象として追加し、購入費として31グループへ、会場費として5グループへ補助金の交付をしてきております。 511 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 512 ◯ 12番(川村あや君) できない、やらないではなく、最善の方法を模索していただいていることが分かりました。  それでは、再質問としまして、参加状況はどのようになっているのか、伺います。 513 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 514 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 主な介護予防事業の令和2年度の参加状況につきましては、介護予防体操教室につきましては、6か所で延べ72回行っており、参加者延べ人数は818人、高齢者食生活改善事業につきましては、4回実施し、参加者延べ人数は32人、複合型介護予防教室につきましては、12回実施し、参加者延べ人数は98人でございます。 515 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 516 ◯ 12番(川村あや君) それでは、引き続きの部分もあると思いますが、再々質問です。今後の取組について伺います。 517 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 518 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を実践しながら、介護予防事業や介護予防の自主グループの活動支援などを引き続き推進してまいります。 519 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 520 ◯ 12番(川村あや君) それでは、今お話しいただきました自主グループのことについてです。2)です。自主グループの活動数及び内容について伺います。 521 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 522 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 介護予防の自主グループの活動数につきましては、令和2年の1回目の緊急事態宣言のときにはほとんどの介護予防の自主グループの活動は休止していましたが、市では感染予防を踏まえた再開支援を行い、令和2年7月現在で90グループ中54グループが再開し、令和3年5月現在で94グループ中84グループが活動していることを把握しております。  活動内容につきましては、体操やラジオ体操、ストレッチ、情報交換などでございます。 523 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 524 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。こちらでも伺います。参加者の状況について、分かる範囲で結構ですので、教えてください。 525 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 526 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 自主グループの活動への参加者の状況につきましては、参加者実数の詳細は把握しておりませんが、参加者が減少しているグループが多く、活動場所の広さや活動内容、年齢構成など、自主グループの状況によって様々でございます。 527 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 528 ◯ 12番(川村あや君) 私が知っている自主グループの方は屋外で活動しています。先日行われましたグラウンドゴルフでは、私が思っていたよりも多くの方が参加されていました。主催者の方に聞きましたところ、当初よりも回を追うごとに参加者の方が増えているということを伺いました。  それでは、再々質問です。自主グループについて、市でのサポートについて伺います。 529 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 530 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 自主グループの活動支援につきましては、グループごとに状況が異なることから、感染予防策のアドバイスや、通いの場支援補助金での支援、体操動画のDVDの提供、自主グループ代表者連絡会の開催などの支援を行っております。 531 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 532 ◯ 12番(川村あや君) それでは、3)に移ります。高齢者への運動の働きかけについて伺います。 533 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 534 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 高齢者の外出の機会や運動量の低下により、心身の機能低下のリスクが高まっていることから、市では、ホームページで運動の必要性や、体操の動画を掲載するなどの啓発を行っており、また介護予防自主グループやみどりクラブなどに対して、感染予防を徹底した上で、活動の継続を促すよう呼びかけ、生活支援コーディネーターなどが必要に応じてグループへ訪問指導するなどの支援をしてきております。 535 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 536 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。高齢者の現状について、取組の有無ないし利用者の方々の増減などを伺います。 537 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 538 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 高齢者の運動の現状につきましては、みどりクラブの活動について確認しましたところ、屋外で行うグラウンドゴルフ、スナッグゴルフ、ゲートボールなどは、令和2年6月以降は継続的に行われており、室内で行うスポーツ吹き矢、輪投げ、ボッチャなどにつきましては、中止しているクラブもあることを伺っております。 539 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 540 ◯ 12番(川村あや君) それでは、(3)、今後の支援についてです。1)、市の考えを伺います。 541 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 542 ◯ 福祉部長(山田 弘君) 新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針において、外出自粛などの下で、高齢者などがフレイル状態などにならないよう、コミュニティーにおける支援を含め、健康維持、介護サービスの確保が求められているように、市では適切な感染予防策の啓発や支援を行いながら、介護予防や健康習慣の継続支援を引き続き行ってまいりたいと考えております。 543 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 544 ◯ 12番(川村あや君) 親身になって介護予防を続けていただいていることが分かりました。引き続き、よろしくお願いいたします。
     それでは、大項目の3です。市内での農業体験についてです。  コロナ禍が長引きまして、平日は自宅でテレワークをし、休日も自宅で外出を自粛している方が増えている一方、安心・安全な野菜を自分自身で育てて食べたいという市民の方からの声をいただいております。実際にベランダなど、あまり広くないところでも、プランターなどを使ってミニトマトやキュウリなどを作っている方も身近にいらっしゃいます。もっと広いところで農作業をしたい、もっといろいろな野菜を作りたいといっても、集合住宅などで庭がない方も多くいらっしゃると思います。そういった方々にとって、市から借りることができるファミリー農園を活用できるということはありがたいことだと思います。このような時期だからこそ、市民の方々に喜んで活用してもらえるのではないかと考え、質問させていただきます。  それでは、(1)です。ファミリー農園について、1)、概要について伺います。 545 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 546 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) ファミリー農園の概要につきましては、市が土地所有者から借り上げて管理する形式の市民農園で、東長沼のうしろむら農園35区画、大丸の下方農園38区画、百村の松の台農園22区画、竪台農園22区画、坂浜の坂浜農園13区画、平尾の平尾第一農園18区画、平尾第三農園32区画、押立の中関農園72区画の合計で8農園・252区画ございまして、区画の広さは1区画15平方メートルで、使用料は年間6,120円となっております。 547 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 548 ◯ 12番(川村あや君) 詳しく、ありがとうございます。  それでは、2)、使用状況について伺います。 549 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 550 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) さきにお答えしました8農園・252区画は、ほぼ満員状態で、多くの市民の方に利用されており、大変人気のある事業でございます。 551 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 552 ◯ 12番(川村あや君) 人気の高さを伺うことができました。市内にはほかにも市民の方々に使用していただける農園があります。  (2)です。農家開設型市民農園、そして農業体験農園についてです。1)、概要とファミリー農園との違いについて伺います。 553 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 554 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 初めに、農家開設型市民農園の概要でございますが、農地所有者と利用者の契約により、直接農地を貸し出し、農地所有者が管理・運営するもので、市内には令和3年4月1日現在10農園・202区画ございます。利用料は、農地所有者が農地面積等に応じて決定しており、水道設備が設置された農園もございます。  次に、農業体験農園の概要につきましては、農地の貸借を伴わず、農地所有者が行う農作業の一部を利用者が体験するもので、利用者は利用料を支払い、農地所有者の指導の下、農作業を行うもので、市内には令和3年4月1日現在1農園・27区画ございます。また、利用料につきましては、区画面積や利用料が統一されている市が管理運営するファミリー農園に比べ、農家開設型市民農園及び農業体験農園は、農地所有者が管理運営を行い、区画の面積や利用料の設定も農地所有者自身が自由に設定できるところが、ファミリー農園と異なる点でございます。 555 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 556 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。農業体験農園は、プロの農家さんから直接指導を受けて、農業の知識や技術も学べる機会として、とてもよい事業だと思います。さらに、農業体験農園で学んだ知識というのは、ファミリー農園や農家開設型市民農園を借りて自身で農作業をするときにも役立つかと思います。市民の稲城農業への理解にもつながるのではと思っています。市の認識を伺います。 557 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 558 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 農業体験農園をはじめ、ファミリー農園や農家開設型市民農園で市民が農と触れ合うことで、地産地消の推進や農地の保全、稲城農業への理解の促進につながることから、持続可能で活力ある都市農業の振興が図られるものと認識しているところでございます。 559 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 560 ◯ 12番(川村あや君) 農ある稲城の保持に積極的に取り組んでいただいていることが分かりました。  それでは、(3)です。子供たちによる農業体験についてです。1)、子供たちにとって、土に触れる機会を増やすことは、心を落ち着かせて五感を刺激し、感受性を高める情操教育にもつながると言われています。子供たちによります農業体験というのは、市内の農家さんへの理解にもつながると思っています。状況について伺います。 561 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 562 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 市内の各小学校では、農業を身近に体験することができる農業体験学習を行っています。農家等の協力を受けて、地域の特産である梨については、梨の花粉づけや袋かけ、収穫、米作りについては、田植から収穫など、地域の特色に応じた様々な体験を行い、農業に対する知識の習得と、地域との関わりなどを学習しています。 563 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 564 ◯ 12番(川村あや君) 詳しい事例を挙げていただき、ありがとうございます。  それでは再質問です。今後の取組について伺います。 565 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 566 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 令和3年3月に策定しました第四次稲城市農業基本計画においても、農業体験を通じた食農教育の推進を施策に掲げていることから、梨作りや稲作などの農業体験を通じて農業を子供たちに理解してもらうことはとても大切なことであり、今後も地域の農業者等の協力を得ながら、農業体験が継続できるように努めてまいります。 567 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 568 ◯ 12番(川村あや君) それでは、(4)です。農業体験の拡充について伺います。1)、ファミリー農園・農家開設型市民農園・農業体験農園での農業体験の拡充について市の考えを伺います。 569 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ部長。 570 ◯ 産業文化スポーツ部長(大塚広満君) 農業体験ができる農園の拡充につきましては、市民がファミリー農園・農家開設型市民農園・農業体験農園を利用し、土や農に触れる機会を増やすことにつながるとともに、農業者にとっても安定した農業経営基盤の確立や地域環境との共生にもつながることから、引き続き農地を保有する農業者に制度について周知を行い、農業体験ができる機会の拡充に努めてまいります。 571 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 572 ◯ 12番(川村あや君) 前向きな答弁、ありがとうございます。市内での農業体験は、健康的な市民活動を行う場の提供にもなると思います。引き続きの取組をよろしくお願いいたします。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 573 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、12番、川村あやさんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 574 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後2時8分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...