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令和3年第1回定例会(第8号) 本文 開催日: 2021-03-10
令和3年第1回定例会(第8号) 名簿 開催日: 2021-03-10

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  1. 稲城市議会 2021-03-10
    令和3年第1回定例会(第8号) 本文 開催日: 2021-03-10


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時31分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の16番、榎本久春君の一般質問を許します。4番、榎本久春君。 3 ◯ 4番(榎本久春君) おはようございます。ただいまより一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。通告番号16番、改革稲城の会、榎本久春でございます。通告に従いまして、大項目3項目を質問させていただきます。  それでは、大項目1番、高齢者福祉施設等における新型コロナウイルス感染症感染拡大を防ぐための従事者や入所者への検査について。  新型コロナウイルス感染症については、新規感染者数減少傾向となっているものの、重症者・死亡者の人数は引き続き高い水準となっており、高齢者施設でのクラスター発生事例も増加していると聞いております。高齢者は症状が重症化しやすく、医療提供体制への負荷の増大を防ぐ観点からも、高齢者福祉施設等感染防止早期対応が一層重要であり、高齢者福祉施設等における新型コロナウイルス感染症感染拡大を防ぐさらなる取組として、施設等における検査による感染の早期発見に取り組むことは重要であると考えます。新型コロナウイルス感染症に関する高齢者施設等への検査については、感染多数地域において、施設の感染者が判明していない場合であっても、クラスターが複数発生している地域における積極的な検査と同様に、検査実施について要請されていると聞いております。高齢者福祉施設等従事者や入所者に対する検査の実施について伺います。  (1)、高齢者福祉施設等従事者や入所者の新型コロナウイルス感染症感染状況についてお伺いいたします。 4 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 5 ◯ 福祉部長武藤路弘君) おはようございます。それでは答弁させていただきます。高齢者福祉施設等従事者や入所者の新型コロナウイルス感染症感染状況につきましては、東京都は公表しておりませんが、令和2年11月末頃から感染者が発生している報告を市内の複数の事業者から受けてございます。 6 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 7 ◯ 4番(榎本久春君) それでは再質問いたします。やはり、市内においても新型コロナウイルス感染症感染拡大とともに、高齢者福祉施設等の事業所でも従事者や入所者の感染が発生していることが分かりました。それでは、報告を受けた事業所への対応についてはどのようにされてきているのか、伺います。また、事業所内での感染拡大はなかったのか、伺います。 8 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 9 ◯ 福祉部長武藤路弘君) 報告を受けた事業者への対応につきましては、主に南多摩保健所が指導を行っていますが、市におきましては、PCR検査検査機関の紹介とか、PCR検査に係る費用への補助金や感染防止資材提供の御案内など、必要に応じ支援を行っております。また、事業所内での感染拡大につきましては、幾つかの事業者からは事業所内での複数の感染者の報告を受けております。 10 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 11 ◯ 4番(榎本久春君) 再々質問いたします。感染者感染拡大の指導は南多摩保健所が、それ以外の必要な対応については市が支援したということだと思いますが、感染者が発生した事業所にとっては、これらの指導・支援は大変に心強いものになったかと思います。そこで、感染者が出てしまった事業所においては、感染拡大防止の処置が取られたかと思います。介護サービス事業内容によって対応の違いはあるかと思いますが、感染拡大を防止するための対応について、分かる範囲で構いませんので、伺いたいと思います。 12 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 13 ◯ 福祉部長武藤路弘君) 感染者が発生した事業所における感染拡大を防止するための対応につきましては、保健所の指導に基づき、事業所内の消毒を行うことや、利用者及び従事者PCR検査の実施やサービス提供の休止など、事業所の判断によりまして対応されたとの報告を受けております。 14 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。
    15 ◯ 4番(榎本久春君) それでは、(2)、新型コロナウイルス感染症に関する高齢者施設等への検査について、市の考え方をお伺いいたします。 16 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 17 ◯ 福祉部長武藤路弘君) 高齢者施設等への検査の考え方につきましては、高齢者は症状が重症化しやすく、医療提供体制への負荷の増大を防ぐ観点からも、感染防止早期対応が重要であるため、高齢者施設に対する検査は重要であると認識しております。 18 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 19 ◯ 4番(榎本久春君) 市としても、高齢者施設に対する検査は重要であるとのことです。経験からですが、福祉施設における感染症の感染源はほとんどが従事者で、細心の注意や予防をしていても感染症に罹患していることがございます。しかも、新型コロナウイルス感染症は、無症状の方も一定程度いると言われており、分からないうちに高齢者へ感染させております。検査を行うことで従事者からの感染拡大を防ぐことができますので、検査の重要性が高まっていると思います。  そこで、(3)、新型コロナウイルス感染症に関する高齢者施設等への検査は重要であると考えるが、検査の実施についてお伺いいたします。 20 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 21 ◯ 福祉部長武藤路弘君) 高齢者施設等への検査の実施につきましては、2月2日に改定された国の基本的対処方針に基づき、東京都は、高齢者施設従事者等の検査の集中的実施計画を策定し、遅くとも3月中に検査を実施すると伺っております。 22 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 23 ◯ 4番(榎本久春君) では再質問いたします。高齢者施設従事者の検査の徹底について、厚生労働省から要請がございました。新型コロナウイルス感染状況については、新規感染者数は1月中旬以降減少傾向となっているものの、重症者・死亡者の人数は引き続き過去最多の水準となっており、高齢者施設でのクラスター発生事例も増加している状況にあります。有識者からも、福祉施設における感染拡大の取組が必要であり、施設等における検査による感染の早期発見に取り組むべきと指摘されているところです。新型コロナウイルス感染症に関する高齢者施設等への検査については、感染多数地域において、施設の感染者が判明していない場合であっても、高齢者施設等従事者や入所者に対する幅広い検査の積極的な実施をお願いしています。引き続き高齢者施設等での検査を徹底していただくとともに、今般改定された新型コロナウイルス感染症対策基本的対処方針に基づき、特定都道府県並びに特定都道府県の管内にある保健所設置市及び特別区においては、感染多数地域における高齢者施設従事者等の検査の集中的実施計画の策定及び実施をお願いいたしたいということでありました。東京都では、検査の集中的実施計画を策定し、遅くとも3月中に検査を実施することになったかと思います。そこで、具体的にはどのような計画になっているのか、また検査の方法はどのようになっていくのか、お伺いいたします。 24 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 25 ◯ 福祉部長武藤路弘君) 東京都によります集中的実施計画の具体的な内容につきましては、まず3月中旬に東京都から市内の高齢者施設3か所に対して、自己採取による唾液PCR検査のキットが送付され、施設において検体採取を行い、これを検査機関へ送りますと、検査結果がメールまたは電話で施設に報告されるものと伺っております。 26 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 27 ◯ 4番(榎本久春君) 先日の岡田議員の、社会的検査が広がる中での高齢者施設の検査については、特別養護老人ホーム介護老人保健施設介護医療院が対象になっているとの答弁だったかと思います。そして、そのうち市内3か所の高齢者施設に対して答弁にあった検査方法で3月中旬に検査が行われるのかと思いますが、東京都は、新型コロナウイルスクラスター対策として、特別養護老人ホームなどで都が実施している集中的なPCR検査について、政府の諮問委員会の見解を踏まえ、介護療養型医療施設有料老人ホーム、認知症の高齢者グループホームなど、合わせておよそ1,500か所、5万人に対象を拡大する方針を9日の都議会の質疑で明らかにしたと聞いております。ぜひ市としても、先ほどの御答弁にあったように、高齢者は症状が重症化しやすく、医療提供体制の負荷の増大を防ぐ観点からも、感染防止早期対応が重要であるため、高齢者施設に対する検査は重要であるとのことですから、検査の対象拡大を要請していただきたいと思いますが、ほかの府県では既に検査対象が広がっていると聞いております。  では再質問いたします。現在対象となった3か所の施設はどのような理由で選ばれたのか、認知症高齢者グループホームなど、多くの高齢者施設はどのような取扱いになっているのか、伺います。また、検査費用についてはどのような対応になるのか、お伺いいたします。 28 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 29 ◯ 福祉部長武藤路弘君) まず、市内3か所の対象施設につきましては、東京都が定めた集中的実施計画対象施設のうち、検査を希望する高齢者施設であると東京都から伺っており、その他の施設につきましては、この計画での検査の対象外であると認識しております。また、検査費用につきましては、国または東京都が負担し、高齢者施設の負担はないものと認識しております。 30 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 31 ◯ 4番(榎本久春君) それでは、大項目2番、コロナ禍に乗じた産業廃棄物の悪質な不法投棄について。  新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策として、外出時間が減少し、自宅での時間が増大したため、不用品の整理などを行う方が増えていると言われております。また、コロナ禍に乗じた産業廃棄物の悪質な不法投棄が相次いでいるとの報道もあります。産業廃棄物の処理については、法で定められた処理基準に従って廃棄物を処理しなければなりませんし、適正に処理せず、不法投棄を行えば、罰せられることになります。平成30年の第3回定例会でも、定められた基準を無視して山林などに身勝手に捨てる現状について質問をさせていただきました。市内でも粗大ごみの量が増加していると聞いておりますが、不法投棄の現在の状況について伺います。  (1)、粗大ごみの回収量についてお伺いいたします。 32 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 33 ◯ 市民部長小林卓美君) 粗大ごみの令和2年2月から令和3年1月までの直近1年間の収集量につきましては、合計567トンで、前年同期と比較して約24.1%増加しております。 34 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 35 ◯ 4番(榎本久春君) 読売新聞の多摩版に掲載された記事によりますと、「多摩地域のごみ問題について考えるTAMAとことん討論会がオンラインで開かれ、コロナ禍におけるごみ実態をテーマに各自治体に実施したアンケート調査の結果が発表されました。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛で大掃除や私物整理をした人も多く、各種の家庭ごみ多摩地域で軒並み増加したことが分かりました」と記載されておりました。中でも、粗大ごみと古布の増加が顕著で、粗大ごみでは、八王子・国分寺・あきる野・西東京市が昨年の2月から10月までの9か月間を前年同期と比較して9か月間全ての月で増量となったほか、町田市や府中市では4月・5月に持込みの一部停止もしくは休止をして処理量を減らしたとあります。また、自粛期間中などの問題では、粗大ごみの増加やマスクのポイ捨てが多く、三鷹市ではテレワークの増加による家庭系のごみへの事業系ごみの混入が指摘されておりました。稲城市においても、答弁のとおり、粗大ごみは増加しており、昨年の川村議員の質疑の答弁からも、ごみ全体が増加し、粗大ごみについては予約が1か月待ちになっているとのことでした。  そこで、(2)、不法投棄の現状についてお伺いいたします。 36 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 37 ◯ 市民部長小林卓美君) 不法投棄の現状といたしまして、お問合せや通報をいただき現地を確認した令和2年2月から令和3年1月までの直近1年間の件数につきましては80件で、前年同期と比較して約8.1%増加しております。 38 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 39 ◯ 4番(榎本久春君) やはり、不法投棄も増加していることが分かりました。平成30年第3回定例会の一般質問不法投棄について質問させていただき、そのときの答弁では、平成29年度は75件で、10年前から減少傾向になっているとのことでした。先ほどの新聞記事や私の見聞からの臆測になりますが、新型コロナウイルス感染症による影響があり、増加しているのではないかと考えます。不法投棄されたごみについてはどのようなものが多かったのか、不法投棄の傾向についてお伺いいたします。 40 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 41 ◯ 市民部長小林卓美君) 不法投棄されたごみにつきましては、布団や椅子、敷物などの割合が多い状況でございます。 42 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 43 ◯ 4番(榎本久春君) 割合としては、一般家庭で不用になったものが多くなっているかと思います。やはり、外出自粛で大掃除や私物整理をしたことで廃棄物が増え、心ない人が不法投棄に走ってしまったのかとも感じます。コロナ禍で様々なことが変化し、生活様式新型コロナウイルス感染症によって行動変容が求められ、ストレスもたまってきているとは思いますが、身勝手な行為で不法投棄することが許されるわけがなく、不法投棄は罰せられる行為だということを認識していただきたいと思います。そして、これからも不法投棄については厳しい姿勢で周知していただきたいと思います。  (3)、不法投棄の取組についてお伺いいたします。 44 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 45 ◯ 市民部長小林卓美君) 不法投棄をなくすための取組といたしましては、市広報紙市ホームページによる啓発や施設管理者による警告物の掲示のほか、不法投棄情報提供に関する協定に基づき、市内タクシー事業者及び市内郵便局の車両に「不法投棄監視中」のステッカーを貼っていただくなど、市民や事業者等との協働により、不法投棄の防止に取り組んでおります。 46 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 47 ◯ 4番(榎本久春君) 再質問いたします。答弁にありましたように、以前から不法投棄の防止には積極的に取り組まれてきており、私も不法投棄には積極的に関わってきていると思っております。4年前になりますが、私が居住する坂浜地域の雑木林にある民有地の道路脇に、白物家電やタイヤなどの廃棄物が不法投棄されていると知り合いから通報がありました。地権者の方に報告したところ、以前から何度か不法投棄され困っているとのことで、市にも相談させていただきました。関係者で協議した上で、不法投棄を抑制する看板の設置、児童・生徒が描き加工した環境ポスターの掲示、定期的な雑木林周辺の草刈りや枝の剪定による環境整備など、地権者の方や隣接する施設利用者の皆様とで対応した結果、その後の不法投棄は現在まで見当たることがございません。  このように、市民との協働で環境を整備することも効果的だと思いますし、多摩川清掃、三沢川清掃、美化運動など、まちをきれいにしていることで防げることも実感されているのではないかと思います。不法投棄を減らしていくためには、市や市民、事業者が協働して根強く取り組んでいくことが求められ、時間をかけて取り組んでいかなければならないと思います。また、市だけではなく、警察などの関係機関との連携も重要になってくるかと考えます。そこで、警察などの関係機関との取組事例があれば、お伺いしたいと思います。 48 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 49 ◯ 市民部長小林卓美君) 最近の関係機関との取組事例といたしましては、昨年9月に集合住宅のごみ集積所に動物用の注射器が捨てられていた事案について、多摩中央警察署、東京都多摩環境事務所と連携し、原因者の特定に至ったことがございます。今後も、不法投棄を認知した際は、多摩中央警察署や東京都多摩環境事務所等と連携して、原因者の特定などを行い、不法投棄の減少に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 50 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 51 ◯ 4番(榎本久春君) 再々質問いたします。集合住宅のごみ集積所に注射器が捨てられていた事案については、かなり悪質であり、注射器を扱う事業者かと思います。市民がごみを捨てに行った際に誤ってごみ袋に触れてしまうことや、置いてあるごみ袋を移動して整理することなどの行為も見られることから、捨てられた注射器によって何らかの感染症に感染してしまうことも考えられます。この行為は絶対に許せない行為であり、犯罪です。原因者の特定に至ったことは高く評価できるところであり、引き続き関係機関と連携し、不法投棄の減少に向けて取り組んでいただきたいと思います。  私も最近、コロナ禍における影響と思われる不法投棄を発見いたしました。人通りもある上谷戸大橋通り、長峰小学校南信号付近の歩道と車道の間にある植え込みに消火器が複数不法投棄されておりました。すぐに環境課に連絡し、翌日には周りから見える位置に不法投棄を抑制する貼り紙とともに置かれておりましたが、数週間後にも同じような場所に消火器がまた複数不法投棄されていました。消火器は市で処理できないものであり、専門の業者に依頼しなければならないので、手間とお金がかかることから不法投棄したか、または市内でも出回っている違法な不用品回収業者が不法投棄したなどが考えられますが、いずれにしてもこちらも悪質な不法投棄であり、許されることではありません。  そこで、最後になりますが、不法投棄の防止対策として、このような場所においては防犯カメラも大変有効な手段だと考えます。近年では、ドライブレコーダーによるあおり運転の摘発にも役立っていると報道されております。不法投棄防止のためだけに設置することは現実的ではありませんが、何らかの形で防犯カメラを増やすことや、現在ある防犯カメラを不法投棄の防止対策として利用することも可能かと思います。防犯カメラの設置について、市の見解をお伺いいたします。 52 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 53 ◯ 市民部長小林卓美君) まず、土地の所有者は、その土地に廃棄物が捨てられないように、土地の周囲に囲いを設けるなど、適正に管理していただく必要があるものと考えております。その上で、防犯カメラなどの設置につきましては、不法投棄を防止する対策の一つであると認識しております。 54 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 55 ◯ 4番(榎本久春君) それでは、大項目3番、コロナ禍における小中学校の各学校行事の現状と対応について。  新型コロナウイルス感染症感染者が拡大し、2回目の緊急事態宣言が出ている状況で、小中学校の学校運営につきましても、引き続き感染拡大を防止するための様々な施策を実施し、努力されてきていると思います。令和2年第3回定例会で小中学校の学校行事について確認させていただきましたが、その後の小中学校の各行事の現状と対応についてお伺いいたします。 56 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 57 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) コロナ禍における小中学校の学校行事の現状と対応につきましては、2学期においては、感染拡大防止対策を徹底した上で、取組内容や時期の変更、実施時間の短縮、参加者の制限等を行い、各行事を実施してまいりました。3学期には、2回目の緊急事態宣言が発令されたことを受け、感染リスクの高い活動を一時的に制限しており、校外学習等の行事を延期した学校もございます。なお、修学旅行が中止となった学校の代替行事につきましては、感染症対策を徹底した上で、保護者了承の下、実施してまいります。 58 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 59 ◯ 4番(榎本久春君) 再質問いたします。2学期については、感染拡大防止対策の徹底等、様々な工夫で各行事が行われたようなので、児童・生徒にとっても保護者の皆様にとっても大変によかったのではないかと思います。しかし、緊急事態宣言が発令された3学期については、リスク管理の下に制限をしての実施になったかと思います。いずれにしても児童・生徒にとっては、友達との会話の制限や給食での黙食など、様々な場面で我慢を強いられたに違いないと思います。そんな子供たちの我慢強さとやる気と頑張りがあったことと、学校関係者の皆様の工夫と努力で、ここまで学校教育を推進できているのかと思います。また、健康管理や感染対策を日々気遣っている保護者の皆様、何とか子供たちのために力になりたいと思い、考えて協力していただいている地域の皆様の努力もあってのことだと感じております。この場をお借りして、子供たちを支えてくださっている全ての方々に感謝を申し上げます。  新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、小学校6年生の野沢温泉村宿泊体験学習や中学校3年生の修学旅行が一部の学校で中止になってしまい、大変残念な思いをしていました。その後、代替行事ができないか、子供たちや保護者から声が聞かれ、私も一般質問で実施に向けて質問させていただきました。そして、代替行事について検討していくことになったかと思いますが、代替行事を実施するに当たり、これまで学校と教育委員会はどのように連携を取って進められてきたのか、お伺いいたします。 60 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 61 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 代替行事の実施に向けた学校と教育委員会の連携につきましては、小学校においては、共通の行き先であるよみうりランドとの調整を行い、中学校においては、感染症防止対策として、公共交通機関の利用を控える等、3密に配慮した実施計画について指導・助言を行っております。 62 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 63 ◯ 4番(榎本久春君) 再々質問いたします。本日朝のニュースを見ていたところ、川崎市の全小学校の6年生がよみうりランドを貸し切って3日間で思い出づくりをするという報道が流れておりました。子供たちの顔を見ると、とても生き生きとした様子を見ることができました。稲城市も同様に行っているかと思います。そこで、代替行事の実施に向けては、学校と教育委員会が連携し、安心して児童・生徒たちの思い出づくりが実行できるよう計画されたことにより、これまで我慢してきたことへのストレス解消と、それぞれの学校生活のラストスパートにつながるのではないかと考えられます。代替行事について企画・計画されたことを評価したいと思います。  最後に、小中学校の代替行事で計画された具体的な場所や施設について伺いたいのと、代替行事を実施する上で配慮したことについて伺い、私の一般質問を終了いたします。 64 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 65 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 小中学校の修学旅行等の代替行事として計画された施設につきましては、小学校は全校、よみうりランド、中学校においては、東京ディズニーランドや東京ディズニーシー、横浜八景島シーパラダイス、富士急ハイランドが計画されております。また、代替行事を行うに当たり配慮したことにつきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用や手指消毒はもちろんのこと、市外への移動には貸切バスを活用するなど、不特定多数の接触や3密を避けるなどの対応を徹底しております。 66 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、4番、榎本久春君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 67 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の17番、鈴木誠君の一般質問を許します。6番、鈴木誠君。 68 ◯ 6番(鈴木 誠君) 通告番号17番、起風会の鈴木誠です。通告に従いまして、大項目3点にわたって質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  本日は、東京大空襲から76年、明日は東日本大震災から9年、そして私自身も市議会議員となって10年、40回目の議会となります。国は国のことを、東京都は都のことを、稲城市は市のことをということで、市民の生命・財産をできる限り守るため、市議会としても最優先課題の一つである防災について、これまで登壇回数と同じく40回連続となりますが、本日も質問させていただきます。  1番、南山関連の防災・防犯、生活上の諸課題についてです。  2月に行われた市内工事箇所視察においても、全議員が南山東部土地区画整理事業のすばらしい進捗状況を確認しております。きれいなまち並みが整備されることに併せ、転入も進んでおり、新たに稲城市を選んでいただいた住民の声も幅広い分野に及びつつあります。  (1)、南山地域からの雨水排水について。これまでであれば南山の台地上に降り注ぐ雨は、雑木林が涵養機能を果たしてまいりました。しかし、住宅やアスファルトで浸透することがなくなり、南山下への水害があるのではという懸念もありますが、1)、南山地域で整備される治水目的の施設は何があるのか、改めてお伺いいたします。 69 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 70 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山東部土地区画整理事業地内における治水を目的とした施設といたしましては、公共下水道雨水管に加え、下流への雨水流出抑制施設として、調整池が4か所ございます。 71 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 72 ◯ 6番(鈴木 誠君) 集中豪雨、いわゆるゲリラ豪雨や雨台風等が昨今は多く起きております。一昨年の2019年台風19号では、多摩川付近の低地から南山側の高台へと移動する避難傾向があったわけでございますが、南山内の治水はどの程度の水量に対応できる計画となっているのか、確認します。 73 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 74 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山東部地区内において公共下水道として整備している雨水管につきましては、1時間当たり50ミリの雨に対応できる計画となっております。 75 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 76 ◯ 6番(鈴木 誠君) 50ミリということで確認させていただきました。  2)に移ります。調整池については、後づけでビオトープ化する技術も普及しつつある昨今でございます。実際の稼働でその水量がきちんと排水できるか等を見極めた上でになりますが、将来的には活用も図られるものであるかと考えますが、市の見解を伺います。 77 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 78 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山東部土地区画整理事業地内の調整池につきましては、全て掘込式の調整池となっております。周辺の整備が完了し、実際の稼働状況を見極めた中で、周辺の環境や管理方法などを検討し、治水能力上問題がなければ、ビオトープ化も可能であると考えております。 79 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 80 ◯ 6番(鈴木 誠君) ありがとうございます。もしビオトープ化できるのであれば、同地域に生息していると言われているトウキョウサンショウウオの保全においては、新たな産卵場所になることも少なからず期待されます。もちろん、さきに質問したとおり、治水対策が最上位なので、ビオトープにすると、その分の土砂や草木等があり、水量がため込めなくなるので、実際の稼働を見極めて検討していただけるということで十分かと考えますが、一方、稲城市内におきましては、平尾の平尾谷戸公園あるいは百村の入谷戸児童公園をはじめとして、いざというときにはもちろん調整池として使うものだが、ふだんは貯水池広場として別の使い方もされることがあります。こうしたことも検討材料に加えられるものか、お伺いします。 81 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 82 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山東部地区内の調整池につきましては、全て公園または緑地内に設置されております。さきにお答えしましたとおり、実際の稼働状況を見極めた中での検討にはなりますが、公園・緑地との一体化という視点での検討は可能であると考えております。 83 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 84 ◯ 6番(鈴木 誠君) 検討が可能ということで、安堵したところでございます。  3)に移ります。根方谷戸からの雨水は、台風や大雨時にはよみうりランド通りや京王よみうりランド駅北側付近一帯の住宅浸水を招いており、止水板等を各御家庭で購入されるという話も聞いております。同件の解消についてはどのような検討がなされているのか、お伺いいたします。 85 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 86 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 根方谷戸からの雨水につきましては、下流域に浸水被害が生じないよう、雨水流出抑制施設としての調整池や、読売ランド線の拡幅に伴う根方谷戸川の整備により、雨水対策を進めております。 87 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 88 ◯ 6番(鈴木 誠君) 調整池につきましては先ほど確認させていただきましたが、根方谷戸川への直流入を阻止するための調整池は4つのうち幾つであり、どの程度の水量に対応できるものであるのか。また、稲城市消防団第一分団詰所は、多摩川での水害を想定したときには最前線の活動基地の一つとなる場所でありまして、その安全性は高く求められております。すぐ脇を流れる根方谷戸川が現状どの程度まで整備改善されるものであるのか、お伺いいたします。 89 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 90 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山東部地区内の根方谷戸川に流入する調整池は4か所のうち2か所であり、1時間当たり75ミリの雨に対応できる施設となっております。  また、現状の根方谷戸川につきましては、詳細な流下能力の把握はできておりませんが、新しく整備される根方谷戸川は、稲城市消防団第一分団詰所前まで暗渠化し、より大きな断面で整備することにより、1時間当たり50ミリの雨に対応できる計画となっております。 91 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 92 ◯ 6番(鈴木 誠君) 根方谷戸川の問題の根本解決として、そのような改善がなされるということで、各御家庭が止水板を買うということに至らずとも、ぜひともその流下が本格的に発揮されることを望んでおります。  (2)に移らせていただきます。通学域の安全化についてです。南山小学校には現時点でPTA組織がありませんが、有志の保護者らが児童通学の見守りを実施しております。昨年末12月19日土曜日の午後、南山小学校サポートチームの皆様とともに私自身も地区内の通学に使われている箇所を目視で数名で回らせていただきまして、多くの御意見を頂戴したところでございます。インフラとして、小さな子供を通わせるのに安心・安全な通学路整備が求められているところでございますが、1)、信号機の設置についてはどのように進められているのか、お伺いいたします。 93 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。
    94 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山東部土地区画整理事業地内の信号機の設置につきましては、組合が中心となり、交通管理者である警視庁と調整を行っております。また、市としましても、市民からの要望等を踏まえ、市長自ら多摩中央警察署に出向き、信号機の設置要望を行っております。 95 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 96 ◯ 6番(鈴木 誠君) 市長自ら率先して行動したことで、多3・4・17号坂浜平尾線と学園通りの交差点信号機が先般3月1日に大幅に改善されて点灯されることとなりました。これは非常にありがたいことだと思っております。  また、多3・4・36小田良上平尾線と上平尾ひなた通りの交差点への新規設置、同坂浜平尾線と天神通り交差点や、同じく若葉台入口交差点なども、右折信号の追加が本年順次行われていくとお伺いしております。これは当地域に住み暮らす者としては非常にありがたい話だと思っております。  南山の入り口部分に当たります百村入谷戸の市道1487号線を上がり切った市道1496号向陽台公園通りとの交差点につきましても、南山小学校児童の通学に使われており、その見通しの悪さや、下りカーブにより車のスピードが出やすいことなど、危険視されております。南山小学校周辺、南山土地区画整理事業地内及びその外縁部において、どのような場所に信号設置を要望されているのか、重ねてお伺いします。 97 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 98 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 信号機の設置要望を行っている箇所につきましては、南山小学校正門前、市道1487号線と市道1496号線との交差点、そのほか都市計画道路の主要な交差点4か所の合計で6か所でございます。 99 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 100 ◯ 6番(鈴木 誠君) 今御回答いただいた中で、懸念されておりました市道1487号と1496号線の交差点も設置要望に含まれることが確認できました。ぜひ一日も早い設置が求められるところでありますが、ほかの手段もそれまで講じていく必要があると考えます。  2)、広く整備された道路は、車のスピードアップにもなりがちであります。これらの抑制施策には何があるのか、また同地の通学路指定やゾーン30設定などの効果についてお伺いいたします。 101 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 102 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 車両のスピードを抑制する施策としましては、注意喚起の看板の設置、路面標示及びカラー舗装など、状況に応じて様々な対策が考えられます。また、南山東部土地区画整理事業地内におきましても、通学路やゾーン30を指定することにつきましては、十分に効果があるものと考えております。 103 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 104 ◯ 6番(鈴木 誠君) 大変前向きな御回答、ありがとうございます。通学路やゾーン30等の指定に向けた段取りとしては、それはどのように住民らが取り組めばよいものであるのか、地域住民や学校、児童保護者、警察等との協議等はどのように行っていけるものであるのか、お伺いいたします。 105 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 106 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 通学路の指定につきましては、通学順路、道路の交通状況、児童の分布状況などを勘案し、各小学校が指定を行っております。また、ゾーン30の指定につきましては、地域の方々からの御要望を受け、市と交通管理者である多摩中央警察署が現地を確認した上で、多摩中央警察署より東京都公安委員会にゾーン30の申請をしていただくことになります。 107 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 108 ◯ 6番(鈴木 誠君) 今お答えいただいたとおり、様々な手法があり、信号機の設置というのは、皆さん御存じのとおり、なかなか難しいところがあると思います。ぜひそういった代替手段なども考案の中に取り入れていっていただければと思います。  次に、3)に移ります。こちらは防犯についてでございますが、ヤオコーよりも奥側、小学校・墓苑・給食調理場方面の街灯につきましては、背景にある山並みの暗さも相乗して暗く感じられます。日没が早い冬場などは、小学校学童の帰宅時に不安を抱えている保護者も多いとお聞きしておりますが、同件に関する市の認識を伺います。 109 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 110 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山小学校前の道路につきましては、既に道路の照明は設置されておりますが、周辺の宅地が整備されていないため、暗く感じるものと考えられます。今後は、沿道に住宅が建ち並ぶまでの間、暫定的な措置として、必要に応じて簡易的な照明の設置などについて組合と調整してまいります。 111 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 112 ◯ 6番(鈴木 誠君) こちらについても大変前向きな回答で、感謝したく存じます。  住民、特に学校関係、保護者らの意見聞き取り、こちらを重点的に行っていただきたいと思いますが、ヒアリング等は実施していただけるものか、お伺いします。 113 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 114 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 今後の対応につきましては、南山小学校とも調整してまいりたいと考えております。 115 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 116 ◯ 6番(鈴木 誠君) 学校側と調整していただけるとのことで、ひとまず安心いたしました。ぜひ、南山小学校、そして先ほど御紹介しました南山小サポートチームの皆様をはじめとした学校保護者らの意見を取り入れての御調整、よろしくお願いいたします。  (3)に移ります。公園等の整備について。同区画整理事業地内には奥畑谷戸公園や根方谷戸公園をはじめとする4つの公園と7つの緑地が計画されており、その早期の整備が望まれております。特に、既に南山地区内のマンション等にお住まいの方々は、不動産業者側から公園ができるという売り文句を聞いて購入されたという方も多く、地域の集まりや団体等での声は早期の公園設置を望む一色であります。  私自身も、会社勤めの頃に、社内資格ではございますが、不動産広告取扱資格者というものを取得しておりました。その際に学んだ一つの事例であったのは、花火が見えるマンションとして、不動産業者から購入したところ、その後すぐ隣にさらに高いマンションが建ってしまって、花火が見えなくなった。その業者側が訴えられて、それに対する裁判所の判決は、不動産業者側の信義則の義務に違反したということで有罪という形になったということがございました。このようなことが、せっかく新しくできた明るいまちである南山で起きてほしくはないと思っております。  1)、4つの公園、7つの緑地それぞれの種類・目的、そしてどのような活用が想定されているのか、お伺いいたします。 117 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 118 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山東部土地区画整理事業において組合が整備する公園につきましては、地区公園として位置づけられている奥畑谷戸公園は、自然環境を生かした環境学習、自然観察の場などの活用を図り、市民交流の場ともなる公園づくりを目指してまいります。その他の公園につきましては、近隣にお住まいの方々が利用する公園として、市民ニーズに合った利用しやすい公園づくりを目指してまいります。また、緑地につきましては、市街地からの景観に配慮するように、地区北側の斜面地に配置され、既存樹林と調和する新たな緑空間を創出し、緑豊かで良好な市街地形成、景観形成に寄与するものと考えております。具体的な整備内容につきましては、市民の方々を構成メンバーとする南山東部土地区画整理事業区域内における公園・緑地あり方検討会において、時間をかけて協議しているところでございます。 119 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 120 ◯ 6番(鈴木 誠君) 緑豊かなというのは、まさに南山の代名詞であると思い、これはすばらしいことであると思います。こちらは、今御答弁にありました公園・緑地あり方検討会というものにおきまして、同検討会の構成メンバーには引っ越されてきた住民の方々がどの程度参画されているものか、お伺いいたします。 121 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 122 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山東部土地区画整理事業区域内における公園・緑地あり方検討会の構成員は、市民の代表として、地域の緑化推進や里山保全、地域コミュニティー活動をされている一般社団法人エリアマネジメント南山の方、南山東部土地区画整理事業区域内の土地所有者の方、南山東部土地区画整理組合の理事及び市となっており、新たに引っ越してこられた住民の方々は含まれておりませんが、プラウドシティ南山のマンション管理組合で行われた公園に関するアンケートの結果などを参考にしてまいりたいと考えております。 123 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 124 ◯ 6番(鈴木 誠君) 2)に移ります。かつて南山スポーツ広場があった同地域でございますが、プラウドシティ付近に設置された公園はポケットパークと呼ばれているそうでございますが、まさにポケットから物があふれるかのように人があふれ、入居されてきた方々からは、子供のボール遊びができるような広場を要望する声が高まっております。遊具等の設置まではせずとも、そうした広さを確保できる公園はあるものか、重ねて伺います。 125 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 126 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) 南山東部土地区画整理事業地内で計画している公園につきましては、奥畑谷戸公園などの大きな公園のほかに5か所の街区公園を整備する予定でございます。街区公園の中には、ボール遊びができるような広場も整備できればと考えております。公園が整備されるまでの間、既にお住まいの方々が利用できるよう、暫定的な広場の確保に向けて、現在、組合が土地所有者と調整を行っているところでございます。 127 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 128 ◯ 6番(鈴木 誠君) 先ほどの質問の中で貯水池の水害時以外の使い方というところでも言及させていただきましたが、暫定的でも使える場所ができるというのは、子育ての真っただ中、すくすく育っている子供たちにとっても朗報であると思います。どうしても丘陵部であるがゆえに平地が確保しにくいとは思います。南山小学校では授業後に校庭を開放しているということでもありますが、どうしても南山小学校や墓苑あるいは給食調理場は住宅街から外れたところに現在ありますので、再登校して遊びに来てもすぐに帰らせることになるので心苦しいというお話もお伺いしました。ぜひとも集まりやすい箇所での暫定地が確保できることを願いますが、いかがでしょうか。 129 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 130 ◯ 都市基盤整備担当部長(八木原公成君) さきにお答えしましたとおり、暫定的な広場の確保に向けて、組合が調整しているところでございますが、既にお住まいの方々が利用しやすく、早期に実現できる場所を確保するよう、改めて組合に働きかけてまいります。 131 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 132 ◯ 6番(鈴木 誠君) ありがとうございます。どうしても区画整理を進めていくに当たっては、資金繰りというものが一番の課題になってまいります。公園等はどうしても後になりがちな傾向にもありますが、ぜひ南山東部土地区画整理組合の皆様と市が両輪となって動いていただきますように、よろしくお願い申し上げます。  大きな項目2番に移ります。コロナ禍だからこそ、検討事項の精査・従来の見直しに取り組む重要性についてです。  残念ながら、昨今のコロナ禍により、市民とともに実施する行事等については縮小あるいは中止が続いているのが現状でございます。また、税収減による予算逼迫で、大きな事業にも踏み出せない面もあります。職員の皆様には不断の努力をしていただいているところでございますが、こうしたときにこそ、これまで手がつけられなかった検討にも取りかかってみたり、従来からの各種計画制度を見直してみるよい機会でもあるかと考えます。  (1)、公民館活動について。将来的な公民館活動の継続を考えると、固定化・形骸化せずに若い人々にどう活用、参加してもらうかが問われているところです。また、定年退職後の新たな生きがいとして思いのある方を育成することも併せて重要でありますが、1)、公民館運営審議会等、課題に対する提案がなされてきたと聞き及んでおりますが、取組状況について伺います。 133 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 134 ◯ 教育部長(石田昭男君) 稲城市立公民館では、社会教育法第29条第2項に基づき、令和元年6月18日に稲城市立公民館長から公民館運営審議会に対して、「シニアサポーター養成プロジェクト事業を進めるために必要な方策について」の諮問を行い、令和2年3月17日に公民館運営審議会から答申をいただいております。現在、この答申を踏まえ、高齢者の地域参画の場として5つの公民館が定期的に使用されている実績などを考慮し、高齢者の生きがいを感じられるような事業展開について検討しているところでございます。 135 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 136 ◯ 6番(鈴木 誠君) 今お答えにありましたシニアサポーター養成プロジェクト事業というものがどのようなものであるのか。また、その答申を経てから丸1年がたっているわけでございますが、公民館運営審議会委員もこの4月には大きく入れ替わると聞いております。進捗等の状況はどうであるのか、お伺いします。 137 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 138 ◯ 教育部長(石田昭男君) シニアサポーター養成プロジェクト事業につきましては、生涯学習推進計画の中で、高齢者と地域活動をつなぐ役割を担う人材育成を目的とした担い合いの社会を推進する事業と位置づけているものでございます。また、シニアサポーター養成プロジェクト事業につきましては、公民館運営審議会から答申をいただき、一定の整理がついたところですが、現在コロナ禍の中で、事業展開について検討している段階であり、具体的な方向性は定まっていない状況でございます。今後、必要に応じて公民館運営審議会に報告・相談等を行ってまいりたいと考えております。 139 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 140 ◯ 6番(鈴木 誠君) 行政側としても、また公民館運営審議会側としても、これまで懸命に取り組み、当該答申を出すに関わった委員さん方には、ぜひとも進捗、何より結果報告をしっかりお願いしたいと思います。  続きまして、2)です。公民館登録団体についてでございますが、こちらの固定化・形骸化を防ぐためには、活動の実績や会員の重複などはどのようにチェックされているものであるのか、現状を伺います。 141 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 142 ◯ 教育部長(石田昭男君) 公民館登録団体につきましては、公民館の利用に当たり、登録要件として、活動目的や活動回数など、活動内容に応じて2年ごとに団体A・Bのいずれかに御登録いただいております。一方、稲城市立公民館条例や稲城市立公民館条例施行規則では、使用制限や登録要件のみを規定していること及び公民館は多様な主体の活動の場であることを尊重する観点から、現時点では活動実績や会員の重複などのチェックは行っておりません。 143 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 144 ◯ 6番(鈴木 誠君) 今お答えいただきました稲城市立公民館条例施行規則の中では、登録団体Aにつきましては12の要件、またBはそのうち7つの要件を満たす必要があるとされておりました。2年ごとに登録更新をしているとの回答でございますが、その際に団体構成員名簿を他団体と照らし合わせることや、活動実態、内容に関する調査はしていないのか。もちろん、一人一人の市民が多くの事業・団体に重複して参加することは喜ばしいことでもあります。ただ、それが幽霊会員のような名義貸しになったりすること、また公民館運営審議会の委員は選挙制度で選ばれておりまして、各団体票による選挙制をしいている以上は、ある種の重複選挙権のようになってしまうおそれもあるのではないかと思います。  社会教育法第23条第2項では、公民館は、「特定の政党の利害に関する事業を行い、又は公私の選挙に関し、特定の候補者を支持すること」を禁じております。もちろん、これは稲城市政においても同じことであります。社会教育あるいは公民館主催の各種事業に名を借りて政治的な争点を創出するようなことはもってのほかだと考えておりますが、市の見解を伺います。 145 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 146 ◯ 教育部長(石田昭男君) 公民館は、市民の様々な学習活動等を支援する立場であることから、市民が積極的に公民館活動をした結果、複数の団体に登録していたとしても、これを制限することはできないと考えているところでございます。  また、公民館運営審議会の職務は、稲城市立公民館運営審議会規則第2条に、「審議会は、稲城市立公民館長の諮問に応じ、公民館における各種の事業の企画実施について調査、審議する」ことと規定しております。 147 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 148 ◯ 6番(鈴木 誠君) 公民館というのは、生涯学習の本当の要の拠点であると考えております。ただ、その中においてどのようなものが行われているのかというのは、きちんと行政側としても、特に、例えば公民館主催講座といった、公務員が主体となるものにつきましては、先ほど言ったとおり、社会教育法に照らし合わせた上で、法の範囲の中できちんと行われることを確認していただきますように、よろしくお願いいたします。  (2)に移ります。稲城なしのすけ商品券についてです。先般実施されました同商品券の事業は、例年よりプレミアム率が高かったこともありまして、即時完売し、追加で抽せん形式の第2弾を実施していただいたものであります。1)、稲城なしのすけ商品券のそもそもの意義について、改めてお伺いいたします。 149 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 150 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券事業は、稲城市商工会が地域経済の活性化のために実施する事業でございまして、市は稲城市商工会に例年、プレミアム分と事務費分に対し、経済対策のために補助を行っております。事業の意義といたしましては、地域における消費を喚起し、購買力の市外流出を抑制することで市内事業者の経営の安定が図られることにより、事業者を支援することにあるものと考えております。 151 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 152 ◯ 6番(鈴木 誠君) これは今年度の予算とか補正予算の話にもなるので、そんな言及はしませんけれども、令和3年度には電子マネーによるプレミアム付加事業も実施予定のところでございます。  稲城なしのすけ商品券そのものにつきましては、あくまでも市内事業者の経営安定のため、市民購買力の市外流出防止であるという御答弁でございます。本来的に、市内事業者の経営に資するためであれば、購買が市民限定の商品券である必要はありません。購入の際には、1世帯1回のみで、重複を防ぐためにも住所等の記載を求めていると思いますが、特段身分証明書等の掲示を求めているものでもない中で、住所等の記載を求めている理由についてお伺いいたします。 153 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 154 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券の購入時に住所等の記載を求めている理由につきましては、商品券の販売冊数の過不足などがあった際の連絡手段や、1人20冊という購入上限冊数の錯誤を防止するための確認手段として、あくまでも商品券販売事業者側の確認のために実施しているものと稲城市商工会から伺っております。 155 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 156 ◯ 6番(鈴木 誠君) そもそもの意義についてお伺いしましたが、次に、2)、こちらの発売期間や発売協力店の営業時間を考えると、どうしても仕事柄、また家庭環境の状況で買いに行けない方々もいらっしゃいます。公平性を期すために考えられる方法についてお伺いいたします。 157 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 158 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 第1弾の稲城なしのすけ商品券につきましては、発売店舗の営業日等を考慮し、平日金曜日の開始といたしましたが、プレミアム率が20%と高かったことにより、例年にない売行きとなり、発売の翌営業日には完売したことから、平日仕事をされている方は購入できなかったとの御意見を市にもいただいたところです。この点を実施主体である稲城市商工会へお伝えしたところ、第2弾の実施につきましては、事前申込みの抽せん方式を採用したと稲城市商工会から伺っております。今後の実施につきましても、発売日を平日のみではなく、休日にも分散して発売するなどの発売方法を検討していきたいとの回答をいただいております。 159 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 160 ◯ 6番(鈴木 誠君) 先般実施された稲城なしのすけ商品券発売におきましては、20%プレミアムがついたということで、店舗や地域によって売行き速度も様々であったが、今御回答いただいたとおり、すぐに完売であったということでございます。また、さらに追加した2回目は、多くの人に行き渡るように、抽せんにしたり、通常の上限である20冊を10冊までにするなど、苦労されたのは重々承知しているところでございます。10%プレミアム率の例年であれば、そこまでのことはないのかもしれませんが、今回の件で稲城なしのすけ商品券というものの存在が改めて広く知れ渡ったことも考慮すると、売行きの速度は今後も速くなっていくのではと推測もされます。限りある税金をさらに多く投入せずとも、購入ごとの上限数を調整しつつ、多様な時間帯で販売する等で消費者メリットを高めることはできるはずだと考えます。こうした取組も、出資者の稲城市として、ぜひ商工会側と協議いただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 161 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 162 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券の販売方法につきましては、さきにお答えしましたとおり、稲城市商工会から発売日の分散等も検討したいとの回答を伺っているところでございます。御提案いただきました内容も含め、消費者の公平感に配慮した取組につきまして、引き続き実施主体である稲城市商工会に要請してまいりたいと考えております。 163 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 164 ◯ 6番(鈴木 誠君) 改めまして、稲城なしのすけ商品券については、市内事業者のためであるというのが最優先ということが確認できました。それでも、市民の皆様にとっては、自ら納めた市税が含まれている一般財源がそのプレミアム分の原資となっていると認識されておりますので、でき得る限り公平に、買手・売手ともに気持ちよく笑顔で使う稲城なしのすけ商品券となるよう、要請、協議のほどよろしくお願いいたします。 165 ◯ 議長(渡辺 力君) 暫時休憩いたします。                                午前10時32分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時50分 開議 166 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  鈴木君。 167 ◯ 6番(鈴木 誠君) それでは、休憩を挟みまして大項目3に入らせていただきます。国や都による市への一律的制度、事務委託についてお伺いいたします。  先般の代表質問の中でも、国民・都民・市民それぞれの役割についてお話しさせていただきました。民主党の政権時代に地域主権改革が頓挫したわけでありますが、その後進められた地方分権一括法、地域主権改革一括法では、国・都・市の事務処理における権限が明確に区分され、基礎自治体が下請機関ではなくなったとされ、法定受託事務を除いた業務の押しつけはなくなったとされております。しかし、保育園の面積要件では、例えば園庭の広さ一つとっても、都心も地方でも同じ一律の要件であったり、権限は移譲するけれども、予算・財源等は移譲せずなど、基礎自治体に対してしわ寄せだけがある業務も一部見受けられております。  (1)、稲城市の実情にそぐわない全国一律の制度について、1)、全国一律の制度の中で、やりにくい、稲城市の実情に合うように改善してもらいたいような事案は現状あるのか、お伺いいたします。 168 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 169 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 国の制度による全国一律の規制に対する地域の実情に合わせた緩和等につきましては、内閣府において、地方公共団体から地方分権改革に関する提案を募集しており、そのうち適当と考えられる提案については、適宜見直しがされているところでございます。稲城市におきましては、これまでのところ、提案に至るほどの事例はございません。 170 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 171 ◯ 6番(鈴木 誠君) 稲城市におきましては提案に至っていないということで、国と稲城市との間において大きな不満を発生させるような状況は現時点ではないという認識でよいか、確認のため伺います。
    172 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 173 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 本市においては、これまでのところ、大きな支障等になるような事例はございません。 174 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 175 ◯ 6番(鈴木 誠君) それでは2)に移らせていただきます。昨年の特別定額給付金をはじめ、国から委託される事務等については、市からの持ち出し等一切なく実施できているものであるのか、確認のため伺います。 176 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 177 ◯ 企画部長(芦沢政美君) まず、昨年の特別定額給付金事業は、委託ではなく、補助事業であります。しかし、補助事業とはいえ、事実上は委託と同じような性格となっており、地方分権とはいうものの、以前の機関委任事務と変わらず、補助事業であっても受けざるを得ないものとなっております。また、経費については、補助事業であっても、委託であっても、国の範囲内での経費負担となることがままあります。 178 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 179 ◯ 6番(鈴木 誠君) 昨年の特別定額給付金につきましては、委託ではなく、正確には補助事業であったとのことでございますが、回答でも言及いただいたとおり、実質委託であろうと私の目には映っておりました。地方分権であれば、委託料やひもつき予算よりも、もう少し根本的な財源を移譲してもらう運動にも取り組むべきだと常々考えております。  特に、私が初めて選挙に出るに当たっては、南山開発反対運動なるものがありました。この際には、とてもぶしつけな立候補者アンケートを受けて、持論をお返ししたこともあるのでございますけれども、これは10年ちょっと前で、いまだに記憶に鮮明なところです。このとき私が思ったのは、相続税が地方税だったら、もう少し南山も違う未来の形があったのではないかということでございます。国の財源としても重要なものでありますが、地方都市の一つの声として、こういった財源を移譲してもらいたいという声は上げるべきかと考えますが、見解について伺います。 180 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 181 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 財源移譲等については、住民に最も身近な行政機関として、基礎自治体が直面する課題の改善に向け、東京都市長会や全国市長会などを通じて要望してきており、今後も引き続き要望してまいります。 182 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 183 ◯ 6番(鈴木 誠君) 相続税というのは、国にとっても大きな財源ですので、手放すのはなかなか難しいとは思うのですけれども、今でも引き続き要望していただいているとのことで、ぜひよろしくお願いいたします。  (2)に移ります。東京都からの権限移譲、事務委託についてです。1)、国に続きまして、今度は東京都から稲城市へ権限が移譲されてきたものにはどのようなものがあるのか、お伺いいたします。 184 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 185 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京都から市への事務の移譲につきましては、地方自治法の規定による東京都の「市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例」に基づき、東京都から市町村に合計83件が移譲されております。その移譲手続については、都知事は、あらかじめその権限に属する事務の一部を処理し、または処理することとなる市町村の長に協議しなければならないこととなっておりますが、実質的にはほぼ一方的に決まってくるような状態で、特に最近は多くなっております。 186 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 187 ◯ 6番(鈴木 誠君) 市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例が公布されて二十有余年というところだと思います。その長い年月の中で、特に最近は、今御回答いただいたとおり、一方的な状況にあるとのことでございます。そうした市町村が不利益を被りやすい傾向が顕著になっているのはここ何年程度の話であるのか、何が要因でこのような傾向になったと考えられているか、考察を伺います。 188 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 189 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 御質問の何年程度ということにつきましては、ここ数年のことかと思います。要因の一つには、年数を経ることによって、地方分権としての事務移譲の趣旨・目的などに対する意識が薄れて、形式的な事務手続になっているといったことがあるのではないかと考えております。 190 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 191 ◯ 6番(鈴木 誠君) ここ数年ということで、数年という言葉は私の中では大体3年から5年程度を指すのではないかなと認識しておりますが、地方分権としての事務移譲の趣旨と目的をどう捉えておられるのか、またここ数年、3年から5年ぐらいの東京都はそれからどのように外れてしまっているのか、お伺いいたします。 192 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 193 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 地方分権としての事務移譲制度は、地方分権推進の観点から、地域の実情に合わせて市町村に権限を移譲するものでありますが、そのためには都知事と市長による事前協議などの手続がしっかりと行われる必要があるものと考えております。 194 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 195 ◯ 6番(鈴木 誠君) 今の御回答を逆説的に捉えますと、都知事と市長による事前協議の手続が、ここ数年で急速かつ明確におろそかになってきているということを一つ把握させていただきました。  2)に移ります。基礎自治体への権限移譲を行うべき事務として、用途地域決定権等一部が都から市へと移譲されております。こうしたケースにおいて、人材や予算などもその事務と一緒に都から引き渡されてきたものであるのか。また完全に市独自の権限になっているものであるのか、お伺いいたします。 196 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 197 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 地方分権一括法による市への事務移譲には、法律改正に基づくものと、東京都の事務処理特例の条例に基づくものがございます。そのうち法律改正に基づくものについては、法律上、協議は不要であり、また経費分担などについても法で定められております。しかしながら、近年では、さきの幼児教育の無償化実施に当たっての例のように、全国一律の案件については、事前に国と地方の法定協議会の場において徹底的に協議する仕組みが整っております。  一方、東京都の事務処理特例の条例に基づく事務移譲においては、御質問の人材や予算、権限などについては、それぞれの事務で個別の違いはありますが、一般論として、いわゆる「ヒト・モノ・カネ」といった資源は少なく、期間が限定される場合などもあり、十分な資源がもらえず、市の持ち出しの部分が多くなってきております。また、権限についても、都知事との事前協議など、一定の東京都の関与が残っているものもございます。 198 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 199 ◯ 6番(鈴木 誠君) 私も、普通に会社員だった頃から現在に至るまで、資本主義社会である我が国におきまして、人々の暮らし、経済活動においては、定性と定量、それと同じぐらい「ヒト・モノ・カネ」というのが重要な指標であると考えてまいりました。先般の補正予算でも取り上げられましたが、コロナ禍に対応するための原資を国は各市町村向けにと東京都に渡していたが、それが滞っていたため、市立病院は苦境に陥り、当市議会でも全会一致で要請活動をすることに至ったのは、周知の事実でございます。こうした事態が続くと、都道府県不要論あるいは道州制などの話になってしまう、そういった素地にもなりかねないと思います。ただいまの答弁で、都知事との事前協議が必要なものや、関与が残っているものがあると伺いましたが、主にどのようなものが残っているのか、お伺いいたします。 200 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 201 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 都知事との事前協議などが必要なものについては、都市計画法に基づく用途地域の変更などの都市計画関係がございます。 202 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 203 ◯ 6番(鈴木 誠君) 都市計画、中でも用途地域というのは、現在、都市計画マスタープランでも稲城市が取り組んでいるように、市の独自性が強く求められるものであります。開発許可や、特に市街化調整区域の変更などは、一番実情が分かっている基礎自治体が担うべきだと私は常々考えておりますが、都に設けられている開発審査会については、中核市である八王子市は移行されていると聞いてはおりますが、こちらも希望する市には権限を与えるよう、都市計画法の改正についても、ぜひこれは、国に対してのという部分もあるかと思いますが、声を上げていきたいところです。  3)です。今までの話を踏まえまして、これまでに稲城市から東京都に対してどのように意見し、改善をしてきたものか、お伺いいたします。 204 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 205 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京都からの事務や権限の移譲に当たりましては、原則として、東京都から東京都市長会に対して提案がなされ、協議が行われます。また、必要に応じて稲城市から直接意見を伝えてきております。  最近の例といたしましては、「東京におけるマンションの適正な管理の促進に関する条例」の改正に基づく事務移譲に係る東京都の事務の進め方に対して、稲城市から問題点を指摘いたしました。その際に併せて、今後の事務移譲に当たっての市と東京都の関係を円滑なものとするために、重要案件や新規案件の事務移譲に当たっては、事前に市長と都知事との十分な意見交換等を行う仕組みづくりを要請いたしました。 206 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 207 ◯ 6番(鈴木 誠君) 今御答弁の中で、稲城市からも果敢に問題点の指摘をしているという実情が分かりました。事務移譲に当たって、事前に市長と都知事との間で意見交換を行うような仕組みは、当然にあるべき姿でございますので、東京都としても取り入れてくれるものであろうと信じております。  他市の状況もあるかとは思いますが、今回のコロナ禍で見えてきたものもあります。ピンチをチャンスに、ぜひとも、東京都市長会等でも歩調を合わせ、事前協議は当然あるべきものであるということを強く訴える旗振り役を稲城市にも果たしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 208 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 209 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京都からの事務移譲に係る課題などについては、これまでも高橋稲城市長より東京都市長会等の場において、事あるごとに提言がなされております。 210 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 211 ◯ 6番(鈴木 誠君) 事あるごとに御意見をしていただいているということで、大変心強いことでございます。  都道府県と市町村は、役割分担が違うだけで、縦の関係ではなく、横の関係だと私は認識しております。ここ数年の間におかしくなってしまった都政の動きに対しては、市民であると同時に都民である皆様にもぜひとも御一考いただき、みんなが気持ちよく仕事ができて、生活ができることを目指せる稲城市としていきたいと思います。  最後は少々話が仰々しくなりましたが、以上をもちまして、起風会、鈴木誠の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 212 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、6番、鈴木誠君の一般質問は終わりました。  以上で、一般質問を終わります。  暫時休憩いたします。                                午前11時3分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時3分 開議 213 ◯ 議長(渡辺 力君) 再開いたします。  この際、日程第2、第10号議案 令和2年度東京都稲城市一般会計補正予算(第11号)から日程第4、第12号議案 令和2年度東京都稲城市土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)までの3件を一括議題といたします。  本案については、補正予算特別委員会に付託してありますので、委員長から報告を求めます。補正予算特別委員長。      〔補正予算特別委員長 梶浦みさこ君 登壇〕 214 ◯ 補正予算特別委員長(梶浦みさこ君) 本委員会に付託されました第10号議案から第12号議案までの3件につきまして、3月3日に委員会を開催し、審査を行っておりますので、その審査経過と結果を報告いたします。  初めに、第10号議案 令和2年度東京都稲城市一般会計補正予算(第11号)につきまして、質疑の概要を申し上げます。  問い、減収補填債の概要は。減収補填債の補正額が第一調理場建替移転事業債と同額を減額しているが、関係性は。答え、減収補填債は、普通交付税の算定時に計上された収入額より実際の収入額が減少する場合に発行できる地方債であり、その元利償還金は普通交付税の基準財政需要額に算入され、後年度に交付税が増える仕組みとなっている。第一調理場建替移転事業債は、普通交付税の基準財政需要額に算入されないため、結果的に有利な地方債に借り換えることで、財政運営上有利な点が多いことから、第一調理場建替移転事業債を減額し、減収補填債を同額計上した。  問い、Iバス等事業の循環バス運行補助金が補正に計上されている理由は。利用者の人数の見込みは。答え、iバスの運行補助金の算出方法については、運転手の人件費、燃料費などiバスを運行させるための経費を運賃などの運行収入で賄っているが、運行収入で賄い切れない部分を補助金として支出している。令和2年度では、新型コロナウイルスの影響により利用者が大幅に減少し、運行収入が当初予算積算時よりも大幅に下回ったため、補正予算の計上となったものである。利用者の人数は、当初予算積算時では53万7,287人を見込んでいたが、実績では32万8,632人で、21万人ほど利用者の減少を見込んでいる。  問い、小中学校の管理運営費及び教育振興費で繰越明許をされた理由は。国や都の財源を活用するため、繰越明許としてできるものは最大限行う必要があると思うが、考え方は。答え、繰越明許費を小学校費と中学校費で計上している部分は、小中学校のコロナ対策で、令和3年度分の国の補助金として交付されるもので、国から令和2年度の補正予算に計上し、繰越明許をしてくださいとの指示があったため、補正予算で計上したものである。令和2年度から令和3年度にかけての繰越明許については、既に1月にも計上しているが、地方創生臨時交付金なども補正予算に計上し、有効に活用するという考え方で行っており、引き続き、令和3年度も事業を円滑に実施できるよう財源確保に努めていく。  問い、小学校管理運営費のうち児童及び生徒の学習保障支援に係る経費の内容は。学校ごとの金額が一律ではないが、金額の算定根拠は。需用費の消耗品費と備品購入費に分かれて計上されている理由は。補正予算の金額を学校でどのように活用するかは学校長の判断という認識でよいか。答え、学習保障支援に関する経費については、音楽の授業で使用する鍵盤ハーモニカの代用品として使用するミニキーボードを予定している。その財源として活用する学校保健特別対策事業費補助金の1校当たりの補助上限額が児童・生徒数に応じて定められていることから、学校ごとに配当が異なっている。消耗品費と備品購入費の違いは、消耗品費は1品5万円未満の物品を購入する予算で、備品購入費はそれ以上の金額の物品を購入する予算である。この補正予算の執行については、学校の実情に応じて各学校長の判断によって使っていただきたいと考えている。  問い、障害児支援事業の障害児通所給付費について、どのような利用が増えたのか。利用が増えた理由と要因は。答え、今回の補正予算の内容は、児童発達支援及び放課後等デイサービスの利用者及び利用件数の増加に伴うもので、令和2年度当初予算では利用者を277人、利用件数を3,908件と見込んでいたが、決算見込みでは62人増の339人、413件増の4,321件を見込んだ。障害児通所給付費の増加の要因としては、医療の進歩や、発達障害などが広く認識されるようになり、早い段階で児童発達支援や放課後等デイサービスが利用されるようになってきているものと分析している。  問い、自立支援給付等事業の障害介護給付費の事業概要は。増額の理由と財源の内訳は。就労支援が増えたのはどのような事業所か。答え、障害介護給付費の内容は、居宅介護や生活介護、また計画相談就労継続支援や共同生活援助などの障害福祉サービス等報酬としてサービス提供事業者に給付するものである。増額の理由は、主に就労継続支援の利用者と利用件数が増加したことによるものである。財源は、国費が2分の1、都費が4分の1、市費が4分の1である。市内で就労継続支援が増えた要因は、平成31年では「リノールII」、令和元年では「やくだち」と「なえぎ」という3か所の就労継続支援B型の事業所ができたことによるものである。  以上で質疑を終結し、討論はなく、採決の結果、第10号議案は起立全員により原案のとおり可決されました。  次に、第11号議案 令和2年度東京都稲城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)につきましては、質疑・討論がなく、採決の結果、起立全員により原案のとおり可決されました。  次に、第12号議案 令和2年度東京都稲城市土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、質疑・討論がなく、採決の結果、起立全員により原案のとおり可決されました。  以上で、補正予算特別委員会の報告を終わります。 215 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、委員長報告は終わりました。  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。──質疑がありませんので、以上で質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。  これより第10号議案 令和2年度東京都稲城市一般会計補正予算(第11号)を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 216 ◯ 議長(渡辺 力君) 起立全員であります。よって第10号議案は委員長の報告のとおり可決されました。  これより第11号議案 令和2年度東京都稲城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 217 ◯ 議長(渡辺 力君) 起立全員であります。よって第11号議案は委員長の報告のとおり可決されました。  これより第12号議案 令和2年度東京都稲城市土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 218 ◯ 議長(渡辺 力君) 起立全員であります。よって第12号議案は委員長の報告のとおり可決されました。   ───────────────────────────────────────── 219 ◯ 議長(渡辺 力君) お諮りいたします。委員会審査等のため、3月11日から3月28日までの18日間休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 220 ◯ 議長(渡辺 力君) 御異議なしと認めます。よって3月11日から3月28日までの18日間休会とすることに決定いたしました。   ───────────────────────────────────────── 221 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午前11時16分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...