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  1. 稲城市議会 2021-03-05
    令和3年第1回定例会(第5号) 本文 開催日: 2021-03-05


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  一般質問は、質問のみ30分以内とし、一般質問席で起立して行い、説明員の答弁は自席で着座ですることにいたします。感染症対策アクリル板を設置しておりますので、議員及び説明員は全員、会議中は本会議場で着席するようお願いいたします。御協力のほどよろしくお願いいたします。  通告の1番、北浜けんいち君の一般質問を許します。19番、北浜けんいち君。 3 ◯ 19番(北浜けんいち君) おはようございます。通告番号1番、新政会の北浜けんいちでございます。議員生活5期目に当たりまして初めて一般質問の初日の1番ということで、少し緊張しているところでありますけれども、簡潔にやらせていただきたいと思います。本日は、私の一般質問に関しましては、消防団員の確保等に向けた取組について、また公立学校の35人学級についての2点について伺ってまいりたいと思います。  まず、1項目め、消防団員の確保等に向けた取組について伺わせていただきます。  消防団は、稲城の防災を支えるために必要不可欠であります。しかしながら、近年、消防団員の確保は大きな課題となっております。そのような状況の中で、市としても様々な取組をされていると認識しております。そこで、消防団員の現状と確保のための取組について順次伺ってまいりたいと思います。  現職の議員でも、鈴木議員、中田議員が消防団員として活動しております。まさに今は春の火災予防運動中ということで、巡回お疲れさまでございます。また、市長も第一分団の分団長の経験者ということと、あと榎本議員も私と同期ということで、分団長をやらせていただきました。本当に消防団を経験することによってすばらしい仲間たちと出会い、様々な経験をさせていただきました。改めて、消防団の経験者として、消防団員の確保というのは大きな課題でありますし、そのために尽力しなければいけないと思っておりますので、一生懸命これからも対応させていただきたいと思います。  まず、(1)、消防団員数の条例定数と過去5年間の実数について伺いたいと思います。 4 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 5 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) おはようございます。答弁をさせていただきます。消防団員の条例定数につきましては207人で、過去5年間の年度当初の実数は、平成28年度が186人、平成29年度が188人、平成30年度が191人、平成31年度が190人、令和2年度が170人でございます。 6 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 7 ◯ 19番(北浜けんいち君) 平成28年度から令和2年度までの実数を伺わせていただきました。条例定数が207人ということで、ここは8個分団プラス本団ということだと思うのですけれども、思ったほどそんなに厳しい状況ではないのかなという感覚はあるのですけれども、令和2年に関しましてはちょっと170人ということで、その辺が大きな課題になっているのかなと思っております。 8 ◯ 議長(渡辺 力君) 暫時休憩いたします。                                午前9時34分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時34分 開議 9 ◯ 議長(渡辺 力君) 再開いたします。
     北浜君。 10 ◯ 19番(北浜けんいち君) 続きまして、(2)について伺いたいと思います。総務大臣からの通達があったと伺っていますけれども、総務大臣からの通達について伺いたいと思います。 11 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 12 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 総務大臣からの通達につきましては、平成27年2月13日及び令和2年12月15日付書簡にて、消防団は、地域防災力の中核として、地域の安心・安全を担い、地域コミュニティーの活性化に貢献していますが、その一方で消防団員数は年々減少しており、地域防災力の低下が危惧されています。消防団員を確保するため、女性の消防団への加入促進、大学生などの若い人材の確保、消防団協力事業所表示制度の導入促進、在勤者及び地方公務員の入団促進などに積極的に取り組んでいただくよう、都道府県知事及び市区町村長に依頼があったものでございます。 13 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 14 ◯ 19番(北浜けんいち君) 所管する総務大臣から通達が来たということで、消防団員の確保については、国のほうも非常に危機感を持たれているのだなと思います。  そこで、今の質問の中で気になる部分を再質問させていただきたいと思います。まず、女性消防団員の加入促進並びに大学生などの若い人材の確保に関する市の考え方を伺いたいと思います。また、消防団協力事業所表示制度の現状と、在勤者及び市職員の加入状況と促進に向けての取組についても伺いたいと思います。 15 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 16 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 女性消防団員や大学生などの若い人材の確保につきましては、市の防災力向上のためには必要なことだと考えております。消防団協力事業所表示制度の現状は12事業所で、在勤者は現在6人が任命されております。また、市職員の加入状況は26人で、職員採用時等の機会を捉え、消防団への加入促進に取り組んでおります。 17 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 18 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。今の世の中、男性・女性と言うといろいろ言われることもありますけれども、やはり女性の視点で防災、また広報活動をするということも非常に重要だと思いますし、大学生などの若い人材というのも、これから地域を担っていく人材を育てる上でも消防団活動というものは非常に重要だと思いますし、ある部分、就職活動のときにアドバンテージがあるということも伺っておりますので、これからもしっかり確保に向けて取組を広げていっていただきたいと思います。  それでは、次に、(3)、消防団員の確保が困難な要因についてはどのように分析をされているか、伺いたいと思います。 19 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 20 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 消防団員の確保が困難な要因につきましては、毎年、いなぎ市民まつりでの消防団活動に関するアンケート調査において、「体力的な課題から消防団活動は大変だと思う」、「消防団活動と生業との両立の難しさや、消防団に入りづらいイメージがある」などの意見がありました。このことから、消防団活動のやりがいや、地域の中で身近な存在であることなどの認知度が低いことだと考えております。 21 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 22 ◯ 19番(北浜けんいち君) 残念ながら、今の答弁の中にあるような要因も確かにあると思いますし、ある部分、核家族化になっていたりとか、あと、これも以前この問題を取り上げたときにお伝えさせていただいたのですけれども、本来ならば市内の農業従事者や商店の後継者が中心になって消防団に入っていたわけですけれども、いわゆるサラリーマン化してしまって、なかなか消防団としての活動ができないような状況にあったりということと、またどこの御家庭にどういうお子さんがいるかという、その情報もなかなか分からないということで、私も家業が酒屋だったので、配達に行くと、そこにお子さんがいて、将来ぜひ消防団に入ってほしいなどということを言って、相当の人数を消防団に勧誘した状況があったのですけれども、本当になかなかそういう、どの家庭にどういう家庭環境があってどういう家族構成になっているのかということが分からない状況ということで、非常に現役の消防団の皆さんも苦労されているのではないかなと思っております。  それでは続きまして、(4)、消防団員確保の部分で、ぜひともここは取組をしてもらいたいと思うのですけれども、報酬を含めた団員支援の取組について伺いたいと思います。 23 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 24 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 報酬を含めた団員支援の取組につきましては、消防団員報酬を近年多発している風水害や震災対策訓練などの活動実績、また類似市の報酬額等を踏まえ、消防団員の処遇改善として、令和2年度に報酬額を増額しました。また、団員とその団員を支える家族の福利厚生事業として、家族慰安会への補助、資格取得支援学生消防団活動認証制度や、商工会と連携し、市内の飲食店や理髪店等を消防団員やその家族が利用した際に割引となる消防団員サポート事業など、団員の支援に取り組んでおります。 25 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 26 ◯ 19番(北浜けんいち君) 1点、再質問させていただきたいと思うんですけれども、報酬額の増額という部分がありました。私の知る限りでは、その報酬を目的に消防団活動をやっている団員というのは皆無に等しいのではないかなと思うんですけれども、やはりそこの部分はしっかりと財源を確保して、増額できる部分は増額していく必要があると思います。また、家族の慰安の部分では、ある程度消防団活動の中で時間を費やさなければいけない状況の中では、家族に消防団活動を理解していただくというのは非常に重要だと思います。私自身も現役のときに、消防操法の練習が日夜続くわけでありますけれども、本当に練習しているのかと思われる御家族の方もいらっしゃいまして、現実的には私の取組としては、消防操法の前に自分の分団のほうで操法の発表会みたいなものを家族向けでやらせていただいて、そのときには本当に家族の皆さんが「お父さんはこれだけ一生懸命、毎日練習していたのね」ということで理解を深めていただいたことも過去にありました。そういう中では、まずこの報酬という部分も家族に対しては一つの大きなネックになっている部分もあるのかもしれませんので、報酬額の増額の具体的な金額、また、先ほど答弁にありましたとおり、資格取得の支援の概要と効果、そして消防団員サポート事業の現状について改めて伺いたいと思います。 27 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 28 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 報酬額の増額の具体的な金額につきましては、消防団長が29万8,000円から32万円、副団長が22万4,000円から24万4,000円、分団長が15万6,000円から17万円、副分団長が11万1,000円から12万5,000円、部長が8万9,000円から10万3,000円、班長が8万500円から9万円、団員が7万5,000円から8万3,000円、災害支援団員が1万7,000円から1万8,000円に増額したものでございます。  資格取得支援の概要は、予算の範囲内で防災士やチェーンソー取扱作業従事者報酬、第三級陸上特殊無線技士養成講習などの費用を補助する制度で、効果は、大規模災害において消防団員の安全確保と、高度な知識と技術を取得することで円滑な消防活動につなぐことだと考えております。  また、消防団員サポート事業の現状は、現在、市内の商工会の飲食店や理髪店などの店舗で26事業者に協力をいただき、消防団活動の支援、また連携などが効果だと考えております。 29 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 30 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。資格の取得の支援とか消防団員サポート事業の現状については理解しました。今、増額された具体的な金額を伺ったのですけれども、この私の一般質問を聞いている市民の方は、もしかしてこれは月額なのかとかと思われる方もいらっしゃるかと思うので、改めてこの金額がどういう報酬になっているのか、伺いたいと思います。 31 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 32 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 報酬につきましては、年額報酬でございます。 33 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 34 ◯ 19番(北浜けんいち君) それでは次に移らせていただきたいと思います。(5)、女性団員及び学生団員の状況について伺います。先ほどの答弁の中で、この重要性というのは認識されていると思うのですけれども、現状について伺いたいと思います。 35 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 36 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 令和3年1月末現在、女性消防団員は5人、学生消防団員は6人が任命されております。 37 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 38 ◯ 19番(北浜けんいち君) 1月末現在で女性消防団員が5人、学生消防団員が6人ということで理解いたしました。女性消防団員の受入れについては、第二分団の詰所の建て替え時に受け入れやすいような設備を整えたということで、これからも多様な人材を募集するためには非常に重要な施策をやられたのではないかなと思っております。  それでは次に、(6)、SNSを含めた広報活動について伺いたいと思うのですけれども、議長に掲示の許可をいただきました。これは「消防団員募集中」というビラなんですけれども、このビラを拡大したポスターを若葉台のコーチャンフォーで飾っておりまして、私が来店したときには、小さい子供がそのポスターを見て「かっこいいね」と言っていました。また、コーチャンフォーの中にあるドトールのコーヒー等を買ったときのトレーの上にこの「稲城市消防団募集中」という部分もPRとして使っていただいて、既に5,000枚これを配られたということで、非常にこういう取組というのはすばらしいなと思いますし、御協力いただきましたコーチャンフォーとドトールに対しては心から敬意と御礼を申し上げたいと思っております。  そこで改めまして、SNSを含めた広報活動について、現状を伺いたいと思います。 39 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 40 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) SNSを含めた広報活動につきましては、令和2年6月に消防団員と消防職員で構成された消防団広報施策作業部会を立ち上げ、自ら企画・立案した消防団の活動や魅力を知ってもらう動画を制作し、ユーチューブ、ツイッターインスタグラムによる広報、また多摩テレビによる映像などを通じ、動画による広報活動に取り組んでおります。 41 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 42 ◯ 19番(北浜けんいち君) 本当に今どきの広報活動ということで、このビラの下のところにもインスタグラムツイッター、インフォメーションということで書かれているわけでありますけれども、こういう取組も非常に重要なのかなと思っております。  私は、昨年末の歳末警戒のときに地元の分団の詰所を訪問したときに、一人、私と同じくらいの年の男性がいらっしゃって、この人は何なのだろうなと思って、帰った後にLINEで聞きますと、ツイッターを見て、今は稲城に住んでいないのだけれども、稲城に引っ越してきたら消防団に入りたいということで、そういう効果があるのだと思って、それがきっかけで今回この質問をさせていただくことになったわけであります。  それでは、改めまして、作業部会の設置ということでありましたけれども、作業部会の詳細と具体例について伺いたいと思います。 43 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 44 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 作業部会の詳細につきましては、各分団から若手の団員17人と若手消防職員7人で構成され、昨年6月から13回作業部会を開催し、企画、動画の撮影や構成、ポスターやチラシの作成などを行いました。現状での効果でございますが、ユーチューブによる市公式動画チャンネルの再生回数が1,889回、ツイッターのフォロワー数は190人で、動画再生回数が2,020回、インスタグラムのフォローワー数は214人でございます。稲城市消防団公式ツイッターを見て消防団に興味を持ち、1人の方が入団されたという効果が出ております。 45 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 46 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。現実的にユーチューブ、またツイッターインスタグラムのフォロワー等について伺いました。ぜひ、ここにいらっしゃる議員の皆様も、消防団の活動をフォローする意味で、ツイッターインスタグラム等のフォローをお願いしたいと思います。  消防団は本当に非常に重要な役割を担っております。一方、国会では、今国会で何か、消防団の活動の一環として、消防操法が非常に消防団の加入の足かせになっているような議論もされたようですけれども、私はそれは全く違う議論であると思っています。消防団というのは、現実的には火災現場に行き、消火活動をする中では統率が取れなければいけない作業をするわけでありますし、危険が伴う部分もありますので、しっかりとした訓練は消防団にとって必要不可欠であると認識しておりますので、この場を借りて意見として述べさせていただきたいと思います。これからもしっかりと消防団についてサポートを続けていきたいと思います。  それでは続きまして、次の項目に移らせていただきます。 47 ◯ 議長(渡辺 力君) 暫時休憩いたします。                                午前9時50分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時50分 開議 48 ◯ 議長(渡辺 力君) 再開いたします。  北浜君。 49 ◯ 19番(北浜けんいち君) それでは、2問目、公立学校の35人学級について伺いたいと思います。  公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正を受けて、小学校全学年で来年度から5年をかけて学年ごとに段階的に移行することになりますが、国や東京都の動向と市の取組について伺いたいと思います。これは、令和3年2月2日に萩生田光一文部科学大臣が記者会見で発表されたということで、私もちょっと衝撃を受けたわけでありますけれども、このことをこれから稲城市の教育行政の中でどのように対応していかなければいけないかという思いで質問させていただきたいと思います。  それでは、(1)、法律の一部改正と文部科学省の通達の内容について伺います。 50 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 51 ◯ 教育部長(石田昭男君) 公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案の内容につきましては、公立小学校の同学年の児童で編制する学級に係る1学級の児童の数の標準を40人から35人に引き下げるものでございます。また、経過措置として、令和7年3月31日までの間における1学級の児童の数の標準については、児童数の推移等を考慮し、令和3年度が第1・第2学年、令和4年度が第3学年まで、令和5年度が第4学年まで、令和6年度が第5学年まで、令和7年度で第6学年までが35人となるよう、段階的に35人とすることが示されております。なお、国の通達は現時点では発出されておりません。 52 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 53 ◯ 19番(北浜けんいち君) 今、令和7年3月31日までの間に段階的にということで、そのスケジュールについて答弁をいただきました。また、国の通達はないということで、私も文科省の部分で何か通達が、また文書が出ていないかと調べたのですけれども、ほとんど出ていないような状況で、市のほうもいろいろ、その部分ではどうなるのだろうかと、不安な部分もあると思うんです。  そこで再質問であります。児童数の変化というのは、まだ発展するこの稲城市においては考えられると思うんですけれども、令和3年度の1年生・2年生から令和7年度の6学年までを段階的に35人にするために、現時点で考えられる課題というのはどのように認識されているか、伺いたいと思います。 54 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 55 ◯ 教育部長(石田昭男君) 学校設置者としましては、1学級当たりの児童数が35人に引き下げられることにより、学級数が増加しても教室不足が生じないよう、教室を確保していくことが求められるところでございます。一方、現時点で本市において35人学級の実施のみで教室不足が生じることは見込んでおりませんが、引き続き児童数の推移について注視してまいりたいと考えております。 56 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 57 ◯ 19番(北浜けんいち君) 本当にまだまだ発展途上のこの稲城市でありますので、しっかりと児童数の推移について注視していただければと思いますので、よろしくお願いします。  続きまして、(2)、東京都の役割と通達について伺いたいと思います。 58 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 59 ◯ 教育部長(石田昭男君) 都道府県に属する公立小中学校の学級編制基準につきましては、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律に基づき、都道府県の教育委員会が定めることとされております。このことから、本法律の改正を受けて、東京都教育委員会が、東京都公立小学校、中学校、義務教育学校及び中等教育学校前期課程の学級編制基準を改正するものと認識しております。なお、通達につきましては、現段階では発出されておりません。 60 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 61 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。東京都からも通達がないということで、これは国のほうから通達等がないので、東京都もどうなるのだろうということで見守っている状況かなと思います。  そこで再質問です。国の法改正を受けて、東京都教育委員会が学級編制基準を改正する予定ということでありますけれども、改正後の学級編制基準に向けて、稲城市の基準と改正の取組については現時点でどのように考えられているか、伺いたいと思います。 62 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 63 ◯ 教育部長(石田昭男君) 本市におきましては、これまでどおり、都の基準に従って学級編制を行うこととなりますので、市独自に基準を設ける予定はございません。 64 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 65 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。今までの質疑の中で、国の役割、東京都の役割、稲城市がその中ですべきことが認識されました。ありがとうございます。  それでは続きまして、(3)、稲城市の今後の対応について伺いたいと思います。 66 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 67 ◯ 教育部長(石田昭男君) 今後の対応につきましては、法律及び都の基準に基づき、令和3年度以降についても学級編制を適切に行ってまいります。 68 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 69 ◯ 19番(北浜けんいち君) なかなか現時点ではこれといって具体的に対応というのは難しいのかもしれませんけれども、再質問といたしまして、令和3年度以降の学級編制を適切に行うために、市教育委員会として必要な取組についてどのようなお考えをお持ちか、伺いたいと思います。 70 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 71 ◯ 教育部長(石田昭男君) 教育委員会としましては、これまでと同様に、児童・生徒数を的確に把握し、適切な学級編制に努めてまいります。また、法改正の趣旨等については、必要に応じて学校及び保護者などに情報提供してまいりたいと考えております。 72 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 73 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。現実的に35人学級ということが進んでいく中では、保護者への情報提供ということが非常に重要だと思いますので、様々な国や東京都の動向を見据えつつ、分かる範囲でしっかりと保護者に情報提供していっていただきたいと思います。  これで私、北浜けんいちの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 74 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、19番、北浜けんいち君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 75 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の2番、山岸太一君の一般質問を許します。8番、山岸太一君。 76 ◯ 8番(山岸太一君) 日本共産党の山岸太一でございます。久しぶりの2番目の登壇でございまして、特段1番にこだわっているわけではありませんので、いつでも先輩にお譲りいたします。よろしくお願いいたします。通告に基づき、大項目3問について質問をいたします。よろしくお願いします。  それでは、大項目の1番、誰もが安心して暮らすことのできる介護保険制度に向けて。第8期介護保険事業計画について質問します。  現在の第7期計画が3月で終わります。4月から新たな3か年の介護保険事業計画が開始されます。第8期介護保険事業計画の内容について、誰もが安心して高齢期を過ごすための公助としての介護保険制度を求める立場から質問いたします。  (1)、地域共生社会の実現についてであります。この「地域共生社会」という用語は、第7期計画の中でも出てきます。第7期計画の中では、介護保険事業計画の基本理念の中で、「「我が事・丸ごと」の地域共生社会の実現」を目指すとか、「地域共生社会は地域包括ケアシステムを包括する概念である」といった記載がされております。これが、今度の第8期計画では新たに項目を1つ起こして、「地域共生社会の実現に向けた展望」といった項目が設けられています。それでは、具体的に何をされようとしているのか。  そこで、1)、地域共生社会の実現のための社会福祉法等の一部を改正する法律の概要について聞きたいと思います。 77 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 78 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 地域共生社会の実現のための社会福祉法等の一部を改正する法律の概要につきましては、地域共生社会の実現を図るため、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な福祉サービス提供体制を整備する観点から、市町村の包括的な支援体制の構築の支援、地域の特性に応じた認知症施策や介護サービス提供体制の整備等の推進、医療・介護のデータ基盤の整備の推進、介護人材確保及び業務効率化の取組の強化、社会福祉連携推進法人制度の創設等の措置を講じるものでございます。 79 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 80 ◯ 8番(山岸太一君) この社会福祉法の改正は昨年2020年9月に行われまして、今年の4月から施行されます。かなり多項目にわたっているわけであります。  そこで再質問いたしますが、この社会福祉法の改正の中で、特に市の介護保険事業計画に関わってくる項目について聞きたいと思います。
    81 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 82 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) この法律の概要のうち、市の介護保険事業計画(第8期)に関わる主な項目につきましては、包括的な支援体制、認知症施策や介護サービス提供体制の整備、介護人材確保及び業務効率化の取組などでございます。 83 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 84 ◯ 8番(山岸太一君) 包括的な支援体制、認知症の施策、それから人材確保などであるということであります。では、特にこの包括的な支援体制についてお聞きしたいと思います。  そこで、2)、社会福祉法等の改正を踏まえました重層的支援体制整備事業の概要について聞きたいと思います。 85 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 86 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 重層的支援体制整備事業の概要につきましては、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制の構築を推進するため、断らない相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援の3つの支援を一体的に行う事業でございます。 87 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 88 ◯ 8番(山岸太一君) 断らない相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援の3つの支援を行うということであります。地域共生社会を実現するために社会福祉法が改正され、それを具体化するものとして、この重層的支援体制整備事業といったものが今設けられているわけです。ただ、今の3つの支援を答弁されましたが、では具体的にはどうなのかということであります。  そこで再質問いたします。例えば、断らない相談支援については、高齢者や介護に関わる相談以外のことも範囲とするのか、どういった人たちや内容を対象と想定されているのか、聞きたいと思います。  また、この事業の実施に当たって創設されました重層的支援体制整備事業交付金の概要について聞きたいと思います。そして、稲城市として、この事業の実施についてどう検討されているのか、これを検討する際、担当する部署はどこになるのか、その点について聞きたいと思います。 89 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 90 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 本事業における断らない相談支援の対象につきましては、属性や世代を問わない相談とされております。  次に、重層的支援体制整備事業交付金の概要につきましては、介護、障害、子ども、生活困窮の分野の相談支援や地域づくりに係る既存事業の補助金を一体化するとともに、参加支援、アウトリーチ等を通じた継続的支援、多機関協働といった重層的支援体制の強化に資する新たな機能を追加して国が一括交付するものでございます。市としての同事業の実施についての検討状況につきましては、令和2年8月に生活福祉課、障害福祉課、高齢福祉課、子育て支援課の担当者によりまして各部署での現状等についての情報交換を行っており、現時点では福祉部全体で取り組んでおります。 91 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 92 ◯ 8番(山岸太一君) 国の資料によると、このように書かれています。「市町村において介護、障害、子ども、困窮の各法に基づいた相談支援事業を一体的に行うこと」、「対象者の属性を問わず、包括的に相談を受け止め、必要な支援を行う」となっています。それぞれの部門で行われてきた相談の窓口、この4つの事業を一つにまとめ、これを断らない相談支援だと位置づけています。そして、これまでこの4つの事業、介護、障害、子ども、それから生活困窮のそれぞれに出していた国の補助金などをまとめて一つの相談事業として補助金を一括交付する、それが重層的支援体制整備事業交付金だと記されています。これまで一部で批判もありました。縦割りであるとか、窓口のたらい回しであるとか、そういった課題の解決という側面もあるかもしれません。  ただ、私はここに大きな問題が潜んでいると考えます。なぜなら、介護の地域包括支援センターを運営しているのは介護保険事業、社会保険制度であります。その費用の23%は保険者の保険料で賄われております。それ以外の事業は税金で運営されている福祉制度です。後で議論しますが、介護保険制度は、共助なのか、公助なのか。これまで繰り返し言われてきたのは、介護保険制度は保険制度であり、保険料を出し合って介護が必要な人を支え合う助け合いの制度だとされてきました。財政上も特別会計が組まれていて、納められた介護保険料は介護保険の運営のために使われるとされてきました。  ところが、この地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制整備では、それを崩して、介護保険料の一部を介護保険事業以外の子育てや生活困窮のためにも使えるようにするとされています。保険制度だと、高齢者の助け合いで、保険料を納めていただいている。しかし、それを他の福祉制度にも使えるような道を開くことになってしまうのではないでしょうか。私は、そうするのであれば、もう介護保険は保険制度をやめて、税による福祉制度に戻すべきだと思います。  問題が複雑化し、多様化して、ある特定の窓口だけで解決し切れない状況があるのはよく理解できます。ワンストップで解決するために、全体を丸ごと一つで見るという相談体制が必要なのもそのとおりだと思います。しかし、そうであるならば、一方は保険制度による共助で、一方は税による公助という区分をやめて、全部を丸ごと一つに公助の制度にして解決を目指していくといったことも必要ではないでしょうか。  稲城市においてはまだ具体化されていないということであります。もし今後検討されていくというのであれば、そういった点も踏まえて、十分に慎重な議論を私は求めたいと思います。私自身も、これからこの地域共生社会の動向について注視していきたいと思います。  次に移ります。(2)、高齢者の住まいについて、1)、市内における高齢者の住まいの現状、そしてその評価について聞きたいと思います。 93 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 94 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市内における高齢者の住まいの現状とその評価につきましては、一般の住宅に加え、低所得者向けの公営住宅や認知症高齢者向けのグループホーム、常時介護が必要な要介護高齢者向けの介護施設など、様々な高齢者の住まいが整備されているものと認識しております。 95 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 96 ◯ 8番(山岸太一君) 様々な住まいが整備されているということです。  それでは再質問いたします。この様々な高齢者の住まいの中で、サービス付き高齢者向け住宅、また有料老人ホームは介護保険事業計画の中ではどのように位置づけているのか、その点について聞きたいと思います。 97 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 98 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) サービス付き高齢者向け住宅及び有料老人ホームについての介護保険事業計画での位置づけにつきましては、計画作成上のガイドラインであります介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針におきまして、特定施設入居者生活介護の指定を受けていない有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅の入居定員総数を記載するよう努めることとされていることから、介護保険事業計画(第8期)中間取りまとめでは「高齢者の居住安定に係る施策との連携」に記載しております。 99 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 100 ◯ 8番(山岸太一君) この高齢者の住まいの関係では、現在の第7期計画とこれからの第8期計画の違いとしてあるのが、サービス付き高齢者向け住宅──いわゆるサ高住と有料老人ホームの入居者の状況についてかなり詳しく調べられています。第7期計画のときも施設数と定員数は載っていましたが、今度の計画では、入居者の年齢別、要介護別、さらには稲城市民なのか、市外の方なのか、都外の方なのか、そういったことまで調べられています。それでは、これらの施設を介護保険事業計画の中でどのように位置づけるのかということです。これらの施設は、これまでの介護保険事業計画の中で、市が計画を作って整備したものではありません。一部のサ高住には市も関わった経過はありますが、多くは民間会社の判断で作られて、結果的に増えていったものです。運営の質、管理、安全対策について、市が管理監督できる権限もありません。これらの施設を介護保険事業計画の中でどのように扱うのか。グループホームや特別養護老人ホームと同列のものとするのか、もしくはグループホームや特養施設の代替としていくのか、その点も重要ではないかと思います。  その上で、2)、高齢者の住まいの確保について、第8期計画の中での取組計画について聞きます。 101 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 102 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険事業計画(第8期)につきましては、令和3年2月3日の福祉文教委員会で報告したとおり、策定中でございます。介護保険事業計画(第8期)の中間取りまとめでは、高齢者の住まいの確保の取組計画につきましては、令和5年度に認知症グループホーム1か所を整備することとしております。 103 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 104 ◯ 8番(山岸太一君) グループホームを1か所つくられる予定だということです。  再質問しますが、このグループホームを設置する地域については具体的な検討をされているのか、またグループホーム以外での高齢者の住まいの確保についてはどのように考えられているのか、その点について聞きたいと思います。 105 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 106 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) グループホームを設置する地域につきましては、現時点では特定の日常生活圏域を限定しておりません。また、高齢者の住まいの確保の取組計画につきましては、さきにお答えしましたとおり、認知症グループホームを整備することとしております。 107 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 108 ◯ 8番(山岸太一君) このグループホーム1つで、今の高齢者の住まいの問題解決をしていくことができるのか。私はさらなる対応が必要ではないかと考えます。安心して地域で暮らしていくために、年金生活者でも入ることのできる施設のさらなる整備をこれからも求めていきたいと思います。  では続いて、(3)、介護人材について、1)、市内における介護人材の現状、そしてその評価について聞きます。 109 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 110 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護人材の現状につきましては、公益財団法人介護労働安定センターが実施した、事業所における介護労働実態調査及び介護労働者の就業実態と就業意識調査によると、介護サービスに従事する従業員の不足感は全体で65.3%でございました。離職率は15.4%ですが、勤続3年未満の離職者が離職者のうちの63.5%と示されております。また、労働条件等の悩み、不安、不満等の設問に対し、「人手が足りない」や「身体的負担が大きい」などの回答が多いことが分かっており、市内における介護人材の現状も同様であると認識しております。 111 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 112 ◯ 8番(山岸太一君) 人手が足りない、身体的負担が大きい状況があるということであります。市は、この第8期計画を作るに当たって、市内の事業者などに人材確保の状況などについて、かなり詳細なアンケートを取られています。介護保険運営協議会では、この第8期計画の検討資料として配付もされました。私はこういった現場の実態を把握するためのアンケートは大変重要なことだと思いますし、これらの声に基づいて計画は作るべきではないかとも思っています。  第8期計画の中では、介護人材の状況について主に2つの項目で取り上げています。一つは第2部の稲城市の現状、もう一つは第4部の介護保険事業の展開の中の2つです。第2部が現状の把握とそれに対する認識、第4部が対策と今後の計画ということになるのではないでしょうか。しかし、少し残念なのは、先ほど言った様々なアンケートを取られているのに、第2部の現状把握の中ではあまり使われていないということであります。アンケートとして今の計画の中で紹介されているのは、サービス種類別の業種、年齢構成、通勤手段、通勤時間であります。年齢構成は東京都平均に比べて50代以上の職員の人が多い、通勤手段は自家用車の人が多くて、通勤時間は5分から20分未満の人が多いというアンケート結果です。では、このアンケートの結果から、身体的負担が多いとか、人手が足りないと読み取れるのでしょうか。  再質問いたします。この第2部の記述については、私は資料の補強などが必要ではないかと考えますが、御認識はいかがでしょうか。 113 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 114 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) さきにお答えしました内容につきましては、介護保険事業計画(第8期)の中間取りまとめの第4部第3章、5、「介護人材の確保・育成・定着支援及び資質の向上」に記載しているとおりでございますので、特に資料の補強等は考えてございません。 115 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 116 ◯ 8番(山岸太一君) 第4部の今後の計画の中に記載があるのだからいいのではないかということであります。しかし、その記載はどこから導き出されたのか。様々なアンケートを取られている。その中には厳しい状況がリアルに出されています。例えば、介護の仕事を辞めた理由、男性の第1位は「将来の見込みが立たなかった」とか、市内の事業所で「介護福祉士の数が適切だ」と答えたところは一つもなかった。介護事業所の新卒採用については、全ての事業所が「非常に苦戦」と答えています。そういった調査結果こそ、私はちゃんと載せるべきではないかと思います。内容的にはネガティブな結果になってしまいます。しかし、これが今の介護業界の置かれている実態なわけですから、私は、この調査結果についてしっかり受け止めていくのであれば、ちゃんと掲載すべきではないかと思います。  続いて、2)、介護人材の確保・育成・定着支援について、第8期計画の中での取組計画について聞きたいと思います。 117 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 118 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険事業計画(第8期)の中間取りまとめでは、介護人材の確保・育成・定着支援の取組計画につきましては、介護従事者等への研修を引き続き実施することや、特に法人内での対応が難しい小規模事業者への支援を行うこととしております。 119 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 120 ◯ 8番(山岸太一君) スキルアップとかキャリア形成は大変重要だと思います。ただ同時に、我々がずっと言っています賃金とか労働時間とか、当然処遇改善もしないといけないのではないでしょうか。その上で、この第8期計画の中で、一つ新しい項目として、元気高齢者等も含めた生活支援の担い手等の育成ということが載っています。  再質問ですが、元気高齢者等も含めた生活支援の担い手等の育成、これは人材の確保・育成・定着支援の中ではどのように位置づけられているか、聞きたいと思います。 121 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 122 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険事業計画(第8期)の中間取りまとめでは、元気高齢者等も含めた生活支援の担い手等の育成につきましては、これまで介護に関わったことのない人たちが介護の基本的な知識や技術を身につけるための生活援助型スタッフ研修を各圏域で実施することとしております。 123 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 124 ◯ 8番(山岸太一君) これまで介護に関わってこられたことのない方、元気な高齢者の方に研修を受けていただく。では、その上でどのように関わっていただくかということです。人材が不足している介護職員の代替となってもらうのか、それとも認知症サポーターなど、ボランティアの延長線上として活躍していただくのか、この点は重要な論点になってきます。  再々質問ですが、この研修を受けた方々にはどのような役割を果たしてもらうことになるのか、その点について聞きたいと思います。 125 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 126 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) この生活援助型スタッフ研修につきましては、生活支援の担い手などを育成する研修でございまして、具体的には、向陽台地区で行われています「すまいるネット」のような生活支援の助け合い活動の担い手などを想定しております。 127 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 128 ◯ 8番(山岸太一君) 助け合い活動に関わっていただくということであります。  では、(4)、認知症施策について、1)、市内における認知症施策の現状とその評価について聞きます。 129 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 130 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市内における認知症施策の現状につきましては、地域包括支援センターに配置した2人の認知症支援コーディネーターを中心に、総合的に認知症施策を推進しております。具体的には、認知症の人の権利擁護、市民に認知症の理解を広げる認知症サポーター養成事業及びステップアップ講座の開催、認知症になることの予防に関する取組、認知症の人が利用する認知症グループホームなどの介護保険サービスの整備、認知症の人の介護者の支援、認知症初期集中支援チームによる訪問支援、認知症カフェの開設などを行っております。認知症施策の評価につきましては、現時点ではこれらの施策で十分であると認識しておりますが、認知症高齢者が20年間でおよそ1.7倍に増加することが見込まれることから、引き続き取り組む必要があるものと認識しております。 131 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 132 ◯ 8番(山岸太一君) 引き続き認知症施策に取り組む必要があるということ、この点については同じ立場であります。  では、2)、総合的な認知症施策の推進について、第8期計画の中での取組計画について聞きたいと思います。 133 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 134 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険事業計画(第8期)の中間取りまとめでは、総合的な認知症施策の推進の取組計画につきましては、軽度認知症の人の生活に役立つ知識に関する冊子の作成や、認知症カフェの継続・拡充などとしております。 135 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 136 ◯ 8番(山岸太一君) 冊子の作成、認知症カフェの拡充などということであります。認知症の対応については、私も何度か一般質問をしてまいりました。特に2018年12月議会の一般質問で、日本認知症本人ワーキンググループの活動も紹介いたしました。このグループと東京都健康長寿医療センターが共同して作成しました「本人にとってのよりよい暮らしのガイド」──通称本人ガイドの活用では、認知症になった当事者の方が様々な形で情報発信したりすること、当事者の声を施策に反映させていくことを求めました。第8期計画の中で、こういった情報発信、冊子の作成といったものが盛り込まれている。これは大変重要なことだと思います。  そこで再質問ですが、冊子の作成に当たっては、以前にも紹介しました本人ガイドなども参考になると思いますが、いかがでしょうか。また、認知症となった御本人の意思やアイデアなどが生かされ、意見を発信できる場を設けることも必要だと考えます。その点についての認識を聞きたいと思います。 137 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 138 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 軽度認知症の人の生活に役立つ知識に関する冊子の内容につきましては、今後、関係機関等と検討することを予定しております。また、認知症となった本人の意見を発信できる場の設置につきましては、市では認知症カフェがその役割を担っており、継続・拡充することとしております。 139 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 140 ◯ 8番(山岸太一君) 認知症の施策については、認知症になっても御本人の意思が尊重され、前向きに暮らしていけるような取組が必要だと思います。こういった視点で、私自身もこれから認知症の課題については取り上げていきたいと思います。  では、(5)、新型コロナウイルス感染症の影響についてであります。新型コロナウイルス感染症に関わる課題については、様々な視点があります。今議会の一般質問でも、我が党の岡田議員がPCR検査について質問いたします。感染者の状況については別の方も質問されます。私は、事業者や働いている人たちにどういった影響があったのか、市としてどのように支援していくのか、その点について質問したいと思います。1)、新型コロナウイルス感染症が介護事業に与えた影響、その評価について聞きたいと思います。 141 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 142 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 新型コロナウイルス感染症が介護事業に与えた影響につきましては、各介護事業所におきまして、様々な工夫の下、感染症対策を講じながら必要なサービス提供の維持継続に取り組まれていますが、高齢者には基礎疾患を抱える割合も高く、重症化するリスクが高い特性がある中で、介護事業所における感染も発生しております。評価につきましては、各事業所には御尽力いただいておりますが、感染を完全には防ぎ切れていないものと認識しており、感染症への対応力を強化し、感染症対策を徹底しながら必要なサービスを継続的に提供していく体制を確保していくことが必要であると認識しております。 143 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 144 ◯ 8番(山岸太一君) 感染も発生したが、必要なサービスを提供していくことが重要だということであります。  それでは再質問いたしますが、新型コロナウイルス感染症の対策・対応に関して、市内の介護事業者から寄せられている声や要望などはあるのでしょうか。聞きたいと思います。また、第8期計画の中では、介護サービス量、実績、それから令和2年度の見込量などが推計されています。その中では、この令和2年度の推計量において、コロナの影響による増減があったのか、その点について聞きたいと思います。 145 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 146 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市内の介護事業者から新型コロナウイルス感染症の対策や対応に関して、市への要望は特段寄せられておりません。  次に、介護サービス種別の見込量につきましては、給付データから見込量を算出しており、具体的な影響については把握できないものと認識しております。 147 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 148 ◯ 8番(山岸太一君) それでは、2)、感染症対策について、第8期計画の中での取組計画について聞きたいと思います。 149 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 150 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険事業計画(第8期)の中間取りまとめにおける感染症対策につきましては、市が指定した生活支援・介護予防サービス事業所に対して、感染症の予防に努めるよう定期的に周知啓発することに加え、厚生労働省が作成した新型コロナウイルス感染症感染者発生シミュレーション等に基づき、感染症発生時の対応策を事前に把握することにより、事業所が感染拡大の防止策を講じることを支援することとしております。 151 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 152 ◯ 8番(山岸太一君) 再質問いたします。新型コロナ禍が続く中で、介護事業所の収支、事業計画にも大きな影響が出てくると考えます。認識を聞きます。  そういった影響を受ける中で、介護事業所が事業を継続できるように、市としても支援や援助は必要ではないかと考えます。認識はいかがでしょうか。 153 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 154 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 新型コロナウイルス感染症が発生する中で、介護事業所の収支や事業継続への影響は一定程度はあるものと認識しております。  次に、介護事業所の事業継続に向けた取組としまして、介護事業所に対し、感染症対策の強化や、必要な介護サービスが継続的に提供できる体制を構築するための計画等の策定などが、令和3年度の介護報酬改定に位置づけられております。また、新型コロナウイルス感染症に対応するための特例的な評価として、全サービスの基本報酬に半年間、0.1%上乗せするなどの改定が予定されております。
    155 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 156 ◯ 8番(山岸太一君) 当然ながら、新型コロナの影響が経営に出てくるだろうということであります。この間、市議会として、医療を守る、特に重要な役割を果たしている公立病院である稲城市立病院の経営を守るのだと一致して、意見書を出し、要求もしてきました。また、地域の医療機関に対しても様々な形で援助するのだということも言ってまいりました。それでは介護施設はどうなのか。地域の高齢者を支える介護事業所に対して支援していくことが求められるのではないでしょうか。これからもさらなる対応を求めていきたいと思います。  では、(6)、「公助」の介護保険制度に向けて、1)、介護保険事業は「公助」の制度としていくことが求められるのではないかと考えますが、認識を聞きたいと思います。 157 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 158 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険につきましては、介護保険法第1条に位置づけられておりますとおり、国民の共同連帯の理念に基づく制度であり、介護が必要となった高齢者を社会全体で支える共助の制度であると認識しております。 159 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 160 ◯ 8番(山岸太一君) 介護保険は、助け合いの制度であり、共助の制度であるということであります。第8期計画の中でも、「自助」、「互助」、「共助」はこの文中の記載の中で強調されていますが、「公助」という言葉が一度も出てきません。第7期計画のときも「公助」という言葉は一度も使っていないので、そこは徹底されているのだろうと思います。介護保険制度が開始されて20年たちました。高齢者の課題を共助の保険システムだけで解決していくことができるのでしょうか。共助だ、助け合いだと言ってきたのに、先ほどの地域共生社会の話では、その他の福祉制度と窓口を一本化するから、そちらにもお金を出すようにと国から指示が出される。共助なのか、公助なのか、もう大本の国が訳が分からなくなっているのではないでしょうか。「助け合いです」、「保険制度です」、「共助の制度です」と言われ続けてきました。でも、だんだん厳しくなっているのではないでしょうか。介護認定を受けている人も受けていない人も、要介護度の高い人も低い人も、その人らしく生活していくための権利が守られ、暮らしを支えていく。そういったまさしく公助としての介護保険制度が今後必要になってくるのではないかと私は考えます。これからも、この私自身の考えも土台にしながら、第8期稲城市介護保険事業計画をよりよい計画にしていくために、様々な形で意見も言わせていただきますし、市議会でも取り上げていきたい。このことを述べて、大項目の1番を終わりたいと思います。 161 ◯ 議長(渡辺 力君) 質問の途中ですが、暫時休憩いたします。                                午前10時29分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時45分 開議 162 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  山岸君。 163 ◯ 8番(山岸太一君) それでは続いて、大項目の2番、安心して気軽に利用できる生活保護制度の実現に向けてであります。  これはまさしく公助の制度であります。憲法にも保障された国民の権利そのものであります。新型コロナ禍の中で、生活が困窮し、厳しい状況に置かれている方々は増えています。誰もが気軽に利用できる生活保護制度にしていくことを求める立場から質問したいと思います。  (1)、新型コロナ禍の中での生活保護の利用状況について、1)、直近の受給者数と前年同月数、それに対する認識について聞きたいと思います。 164 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 165 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 直近である令和3年1月の生活保護受給世帯数と受給者数につきましては、881世帯、1,133人でございます。前年同月数は834世帯、1,098人でございます。直近の生活保護受給世帯数等は前年同月数と比較して増加しており、失業や収入の減少等によるものと認識しております。 166 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 167 ◯ 8番(山岸太一君) 1年前と比べると、47世帯、35人の増だということであります。増えた理由としては失業や収入の減少などだということであります。  それでは再質問です。この失業や収入の減少等は、やはり新型コロナウイルス感染症の影響によるものではないかと考えますが、認識をお聞きします。 168 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 169 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 失業や収入の減少等につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響によるものも含まれているものと認識しております。 170 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 171 ◯ 8番(山岸太一君) 当然、コロナの影響もあるということであります。  では、2)、今年度の新規申請数と前年同月数、それに対する認識について聞きます。 172 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 173 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 令和2年度の生活保護の新規申請数につきましては、令和3年1月末までの累計で134件でございます。平成31年度同月数は81件でございます。令和2年度の新規申請数は前年度同月数と比較して増加しており、失業や収入の減少等によるものと認識しております。 174 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 175 ◯ 8番(山岸太一君) 新規申請は53件増加しているということであります。再質問です。この134件の新規の申請件数の申請者の年代別の内訳について聞きたいと思います。 176 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 177 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 申請世帯の代表者の年代別内訳につきましては、まず20歳代が14件、30歳代が15件、40歳代が18件、50歳代が24件、60歳代が28件、70歳代が23件、80歳代が10件、90歳代が2件でございます。 178 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 179 ◯ 8番(山岸太一君) 134件のうち、20歳代・30歳代の若い世代が2割を占めている。全体として若い世代に広がっているのではないでしょうか。菅首相が国会で「最後は生活保護がある」と答弁されました。最後の安全網として生活保護があるということであります。それでは、この生活保護が最後の安全網として機能しているのか、必要な人が本当に漏れなく利用できるようになっているのか、その点が問われていくのではないでしょうか。  私は、稲城市において、一部の自治体で行われているような違法で不適切な対応──いわゆる水際作戦のようなものが行われていないということは、理解しております。しかし、幾つか課題もあるのではないかと思います。その課題の一つが、親族等への問合せ──いわゆる扶養照会であります。この扶養照会を行ったことで、申請者が申請を諦めようとしてしまったり、親族の方とトラブルになったような事例は、私がこれまで関わった関係の中では少なくとも2件ありました。この親族への問合せ──扶養照会は本当に必要なのかどうなのか、質問していきたいと思います。  (2)、親族等への問合せ──扶養照会について、1)、生活保護制度における扶養の法的位置づけと、申請時の対応について聞きたいと思います。 180 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 181 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活保護制度における扶養の法的位置づけにつきましては、生活保護法第4条、保護の補足性において、民法に定める扶養義務者による扶養が生活保護に優先して行われるものとされる一方、保護の要件ではないと位置づけられております。  申請時の対応につきましては、要保護者本人の申告やその後の戸籍照会から扶養可能と思われる方を把握した場合は、本人の意向を踏まえた上で、面接や書面により扶養照会を行っております。 182 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 183 ◯ 8番(山岸太一君) 今、とても重要な答弁をされました。扶養、つまり親族からの援助の可否は生活保護の要件ではないということです。また、本人の意向を踏まえた上で扶養照会を行うということであります。  再質問します。本人の意向を踏まえた上でということは、本人が望まなければ、扶養照会を行わない場合もあるという理解でいいのか、その点について聞きたいと思います。 184 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 185 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 扶養照会につきましては、さきにお答えしましたとおり、生活保護の要件ではないと位置づけられていることから、本人が望まない場合などには、扶養照会を行わないこともございます。 186 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 187 ◯ 8番(山岸太一君) 大変重要な答弁だと思います。申請者本人が望まなければ、扶養照会を行わないこともあるということ、これは本当に大きいことだと思います。  それでは、2)、今年度及び前年度の扶養照会の件数と、その結果として経済援助に結びついた件数について聞きたいと思います。 188 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 189 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 令和2年度の扶養照会件数につきましては、令和3年1月末日現在、延べ213件でございます。平成31年度の扶養照会件数につきましては、年間で延べ172件でございます。扶養照会の結果として経済援助に結びついた件数としての集計は行っておりませんが、生活保護申請を受理した世帯のうち、親族等から援助を受け、その収入を収入認定している件数は、令和2年度は令和3年1月末日現在で延べ6件、平成31年度は年間で延べ7件でございます。 190 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 191 ◯ 8番(山岸太一君) 213件の扶養照会をされて、その結果かどうかは分からないけれども、経済援助に結びついたのは6件だということです。  再質問します。今年度の新規申請が134件、扶養照会件数が213件となっています。この新規申請よりも扶養照会の件数が多い理由について聞きたいと思います。 192 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 193 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 新規の申請件数よりも扶養照会の件数が多い理由につきましては、申請1件に対し親族などが複数人いる場合があることによるものでございます。 194 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 195 ◯ 8番(山岸太一君) 申請者に御兄弟がいて、お兄さんと弟さんにそれぞれ扶養照会をしたら、2件ということになるわけですね。1人の申請者の方に何件も扶養照会をかける。しかし、実際に援助に結びつくケースは6件ということであります。実際にかける労力として、間尺に合っているのかどうなのか、そういった点からもこれは問い直されることが必要だと思います。  では、3)、生活保護の申請に当たっては扶養照会の実施は義務ではないと考えますが、認識を聞きます。 196 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 197 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活保護申請に当たっては、扶養照会を適切に行っております。 198 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 199 ◯ 8番(山岸太一君) もう一度聞きます。生活保護の申請に当たっては扶養照会の実施は義務ではないと考えますが、義務なのか、そうではないのか、認識を聞きたいと思います。 200 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 201 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 扶養照会が義務か否かについては、明確に示されておりませんが、扶養照会につきましては、国の実施要領に基づき、適切に行っております。 202 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 203 ◯ 8番(山岸太一君) そのように答えていただければ結構です。適切かどうかではなくて、法律として、制度として、これは義務かどうかということをお聞きしています。その上で、義務か否かは明確ではないということであります。そうですよね。生活保護法のどこにも、扶養照会をやらなくてはならないと書いてはいないのです。先ほどの答弁にもありましたように、本人が望まない扶養照会については当然行わない。さらに言えば、扶養照会を行うかどうかについて、その都度申請者の意思を確認する。そういった対応がこれから求められるのではないでしょうか。生活保護を受けることのできる人、生活保護がなければ生活が立ち行かなくなってしまうといった方々が、気兼ねなく、安心して申請できる、そういう環境をつくっていくことが必要ではないかと考えます。  その上で、(3)、権利としての生活保護について、1)、国民の権利として、困ったときは遠慮せずに利用してもらえる生活保護制度にしていくことが求められると考えますが、市長の御認識はいかがでしょうか。 204 ◯ 議長(渡辺 力君) 市長。 205 ◯ 市長(高橋勝浩君) 生活保護の実施に当たりましては、生活保護法に基づき、適正に行っております。 206 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 207 ◯ 8番(山岸太一君) ぜひ、公助としての生活保護制度を、必要な方が気兼ねなく遠慮なく利用できる制度にしていくこと、安心して申請できる運用にしていくことをこれからも求めていきたいということを述べて、この項目を終わりたいと思います。  では、大項目の3、飼い主のいるペットにも、飼い主のいない地域猫にも優しいまちづくりに向けて。これまで動物愛護の立場で質問してきました。人にも動物にも優しいまちづくりを求める立場から質問したいと思います。  (1)、ペットに対する相談支援体制についてです。1)、健康上の理由等で飼い主がペットの飼養を継続することが困難となったケースの発生状況と市としての対応について聞きます。 208 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 209 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 飼い主が健康上の理由などで飼養継続困難となったケースにつきましては、高齢者の入院等に伴い、犬の飼育ができなくなったという相談事例が、調べられる範囲で平成30年度に1件ございました。対応としましては、社会福祉協議会と連携し、飼い主の希望を確認しながら、飼い主に代わって預け先を社会福祉協議会が調整いたしました。 210 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 211 ◯ 8番(山岸太一君) 平成30年(2018年)に1件あったとのことであります。  再質問します。市が関わらずに、ボランティア団体が対応して解決しているケースなどもあると聞いています。ボランティア団体の方からは、市とも連携しながら解決したいという声も出されています。まさしくこれは共助の取組として、積極的に連携していくことも必要だと考えますが、認識を聞きます。 212 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 213 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 飼い主が飼養困難となった場合につきましては、本来であれば、飼い主の責任において対応していただくものと認識しております。しかしながら、実際に飼い主による解決が困難な場合には、これまでも関係機関と連携するなど、状況に応じて臨機応変に対応しております。 214 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 215 ◯ 8番(山岸太一君) 先ほど来、公助の制度をと述べてきました。私は、生活の支援、権利の保障は当然公助で行うべきと考えますが、まちづくりの一環として共助の取組を行うこと、これは全然否定もいたしません。それこそ私自身もボランティアとして動物愛護の取組に関わっています。  そして、まさしく共助の取組として、高齢者などが様々な理由でペットの世話が困難になっているケースについて、実際にはボランティアの皆さんが解決に手を貸してくれています。お話を伺いました。少なくとも2019年以降に2件あったそうです。ある高齢の飼い主が、入院・手術する必要があって、入院期間中にボランティア団体の人がペットを預かったのですが、飼い主の方が残念ながら入院中に亡くなってしまった。結果として、ボランティアの方がそのままその犬を自分のところで飼養・飼育されているそうであります。また、同じく入院時のペットの世話について、南多摩保健所から直接ボランティアに連絡があって、入院中の散歩などを手伝ったというものであります。  答弁としても、実際に飼い主だけでの解決が困難な場合は、市としても臨機応変に対応するというものでありました。先ほど言いましたように、ボランティア団体の皆さんも一緒に連携したいということであります。ぜひ積極的な対応を求めたいと思います。  その上で、2)、東京都の地域における動物の相談支援体制整備事業の内容について聞きたいと思います。 216 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 217 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 東京都の地域における動物の相談支援体制整備事業につきましては、東京都が都内市区町村の実施する保健・医療事業に対して補助金を交付する東京都医療保健政策区市町村包括補助事業に令和2年度から新たに追加された補助事業でございます。動物の飼養等に関する相談体制の整備、飼い主が健康上の理由等で飼養継続困難になった場合等における動物の譲渡に向けた取組、事業運営等に係る検討会議の開催などが補助要件となっております。 218 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 219 ◯ 8番(山岸太一君) これは、東京都が10分の10、全額補助をする補助事業になっています。事業内容として、飼い主が健康上の理由などで飼養継続困難になった場合の取組に使えるとのことであります。  再質問です。高齢化により飼養継続困難な事例は増えると思います。そういったケースの解決のためにも、この補助金を活用することもできるのではないかと考えますが、認識を聞きます。 220 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 221 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 御質問の補助金を活用した相談体制の整備などにつきましては、現在の体制により対応が図られていると認識しておりますことから、新たに事業を実施することは現時点では考えてございません。 222 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 223 ◯ 8番(山岸太一君) 現時点では対応できているということであります。実際には、ボランティア団体の皆さんが自分たちでお金を出し合いながら、まさにボランティア的に対応してくれています。その結果大きな問題になっていないということではないでしょうか。先ほどの入院中に亡くなった方のケースでは、それこそこの補助金を活用すれば、新しい飼い主を探すこともできるのではないでしょうか。今後も、現実的には自力で解決できない人たちが増えてくるのは明らかです。まずは、市としても、ボランティアの皆さんの声を聞きながら対応することを求めたいと思います。  では、(2)、地域猫活動へのさらなる広報や周知について、1)、最近発生しました地域猫餌やり活動への妨害暴力行為の詳細と市としての対応について聞きます。 224 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 225 ◯ 市民部長(小林卓美君) 市が認知しております、最近発生した飼い主のいない猫への餌やり活動の妨害暴力行為の詳細につきましては、昨年の12月6日に多摩川沿いの国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所多摩出張所付近において、飼い主のいない猫に餌やりを行っていた方が通りがかりの男性に髪の毛を引っ張られるなどの暴行を受けたとのことでございます。さらに、後日、その方が餌やりをするため同じ場所付近に車を止めていたところ、何者かに車を傷つけられたとのことでございます。また、これら2件については、警察に被害届が提出されていると伺っております。  市の対応といたしましては、直ちに現場確認を行い、当該場所周辺の猫については、地域ボランティアによって不妊・去勢手術が済み、適切に餌やりを実施していることを周知する立て看板を設置し、周辺の方々への御理解を求めております。 226 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 227 ◯ 8番(山岸太一君) これは本当にひどい内容なわけですよ。これが起きた場所というのは、ボランティアの方が長い間、地域の周辺の皆さんとも良好な関係を築きながら餌やりを続けてきた場所です。それをこういった暴力的なやり方で嫌がらせをする。言語道断だと思います。  再質問です。当然ですが、こういった餌やり活動をしている人への暴力や嫌がらせ行為は許されないことだと考えますが、認識を聞きます。
     そして、餌やりについて、課題やトラブルがあれば、当事者同士で話合いによる解決を目指しながらも、当事者間だけでは解決が難しいようなら、市も間にはいりながら話合いで解決していくことが求められると考えますが、認識を聞きます。 228 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 229 ◯ 市民部長(小林卓美君) 市といたしましては、暴力や車を傷つける行為は犯罪行為であると認識しております。また、当事者間で解決が難しいケースにつきましては、これまでも市が中立的な立場で間に入り、課題解決に向けて取り組んでおります。 230 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 231 ◯ 8番(山岸太一君) 市も同じ立場に立ってくれています。ボランティアの皆さんからも、餌やりの現場などでいろいろあっても、現場の職員の皆さんがいろいろ動いてくれて助かるという声も聞いております。引き続き、積極的な対応をお願いしたいと思います。  では、2)、地域猫活動への広報・周知に対する認識とこれまでの取組について聞きます。 232 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 233 ◯ 市民部長(小林卓美君) 市の地域猫活動への広報及び周知に対する認識といたしましては、平成22年に環境省が作成しました住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドラインにおいて、地域猫活動の実施には住民の理解が必要とされており、地域猫活動の実施に向けては、住民に理解していただくための広報や周知が重要であると認識しております。  これまでの取組といたしましては、周知・啓発活動としまして、市のホームページへの記事記載に加えて、市に飼い主のいない猫についての苦情・相談が寄せられた際には、ボランティア団体などと情報共有をし、職員が現場に出向き、餌やりの実態などの確認を行っております。その際に、実際に餌やりを行っている方や、餌やりやふん害でお困りの方に、適切な餌のやり方などについて、チラシの配布等により理解を求めております。さらに、苦情があった場所付近に適切な餌やり方法などを掲載した立て看板を設置するなど、周辺住民等への情報提供に努めております。 234 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 235 ◯ 8番(山岸太一君) 今の答弁にもありましたが、大事なのは、地域猫活動はボランティアの思いだけで成立するものではなくて、住民の皆さんの御理解、そして御協力があって初めて実施できると思うんです。そして、それに市も関わっていただくということが本当に大事だと思います。  そこで再質問です。こういった餌やりも含めた地域猫活動に対する市民の理解や協力を広げるために、引き続き、ボランティア団体と連携しながら、広報・啓発を広げていくことが求められると考えますが、認識を聞きたいと思います。 236 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 237 ◯ 市民部長(小林卓美君) ボランティア団体と連携した広報・啓発の取組といたしましては、これまで「森すまいる」などの市のイベントにおいて猫の譲渡会を行っているほか、地域猫活動について情報提供を図るため、映画の上映会を開催しております。市は、今後も継続して広報・啓発の取組を実施してまいりたいと考えております。 238 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 239 ◯ 8番(山岸太一君) 私が地域猫活動について初めて議会質問をしたのが2018年3月であります。それからちょうど3年がたちました。当時は、猫の餌やり活動を含め、地域猫活動については、まだまだ一般的には知られていませんでした。市が設置する看板も、「餌やりで困っています」という内容のものでした。それが、ボランティアの皆さんと話合いもしながら一緒に活動する中で、お互いに信頼関係も芽生えてきて、先ほどの答弁のように、看板も、適切な餌やりについて周知するといった内容に変えていただきました。市民部環境課の皆さんには大変感謝しております。市役所の部署の変更によって、4月からは新しい部署が地域猫活動を担当されることになります。新しい部署になっても、これまで築いた信頼関係を大切にしていただきながら、さらなる市民の理解を広げる取組に期待しております。そして、それこそ人にも猫にも優しいまちを一緒につくっていくといった立場でこれからも取り組んでいきたいと思います。  以上で私、山岸太一の一般質問は終わりであります。ありがとうございました。 240 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、8番、山岸太一君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 241 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の3番、池田英司君の一般質問を許します。13番、池田英司君。 242 ◯ 13番(池田英司君) 通告番号3番、新政会の池田英司でございます。通告に従い、大項目2問について質問をさせていただきます。  大項目1、活力あふれるまちづくりと魅力の発信についてでございます。  第五次稲城市長期総合計画では、「活力あふれるまちづくりと魅力の発信」として、「商工業の活性化」と「賑わいの創出による観光のまちづくりの推進」に取り組むとされております。そこで、今回は、まず市内における商業の活性化について伺ってまいります。  (1)、市内に魅力のある商業空間を形成することについて、1)、市内商業者数とコロナ禍における事業者意見の把握について。稲城市は、都市基盤の整備に伴い、近年、ソコラ若葉台やイオンタウン稲城長沼などの商業施設がオープンし、利便性の向上が図られてきております。一方、コロナ禍において、飲食業をはじめ、商店街や小規模店舗は大変な苦境に立たされております。稲城市も、これまでに様々な経済対策により事業者の支援に取り組んでいただいていると思いますが、現在の市内商業者数とコロナ禍における事業者の意見は把握されているのかをお伺いいたします。 243 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 244 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市内の商業者数につきましては、平成28年の経済センサスによりますと、運輸・郵便業35事業所、卸売・小売業394事業所、金融・保険業23事業所、不動産業252事業所、サービス業809事業所、合計で1,513事業所でございます。  コロナ禍における市内事業者の意見につきましては、セーフティネットの認定申請時や小口事業資金融資等の申請時に事業者の方から直接伺うとともに、稲城市商工会や商店会連合会から市内事業者の状況を確認することなどにより、把握に努めております。 245 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 246 ◯ 13番(池田英司君) 再質問させていただきます。市内には多くの事業所があるということでございますが、そんな中、状況も様々かと思います。どのような声がその事業者から上がっているのか、具体的にお伺いいたします。 247 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 248 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市内事業者の状況につきましては、業種・業態により様々ですが、飲食店を営む事業者等からは、来店者や売上げが大幅に減少したといった声を伺っております。また、昨年の緊急事態宣言発令直後には、建設業においても、注文はあるが、海外から資材が入ってこないといった状況があったことなども伺っておりましたが、現在はおおむね改善されているとのことでございます。 249 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 250 ◯ 13番(池田英司君) 再々質問をいたします。新型コロナウイルス感染拡大のために、国や東京都、そして市と多様な支援策がありますけれども、どこに相談したらよいのか、分かりづらいとの声を伺うことがあります。また、電話で市に相談する場合、「経済」とついているので、経済観光課に電話で相談してよいのか、また「観光」という文言があるので、迷うという声も伺ったことがあります。改めて伺いますが、市の相談窓口と、市はこのコロナ禍でどのような支援体制を取っているのか、お伺いいたします。 251 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 252 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) コロナ禍における市内中小企業支援につきましては、市民部経済観光課の商工係が窓口となっております。新型コロナウイルス感染症融資相談窓口、稲城の事業者支援金支払事務局と表示し、係員3人に加え、必要に応じ、他課からの職員の事務従事や会計年度任用職員の配置も行い、稲城市商工会等の関係団体と連携を図りながら、本市の経済対策事業についての案内を行っております。また、国や東京都の主な施策につきましても、市広報紙や市ホームページに市の施策と併せて掲載するほか、相談内容に応じて国や東京都の相談窓口を御案内するなど、周知や情報提供に努めております。さらに、市独自の施策で、市内事業者及び市内勤労者を対象に、雇用調整助成金や休業支援金等のスムーズな申請が行えるよう、社会保険労務士による無料相談会を実施しております。  なお、組織改正により、4月以降は課の名称も「経済観光課」から「経済課」へと変更になりますので、窓口が一層把握しやすくなるものと存じます。 253 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 254 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。  それでは、2)に移ります。市民の買物等へのニーズの把握と認識についてでございます。令和元年に行われた市民意識調査では、日常の買物の便利さは、「満足」と「やや満足」を合わせ67%となっています。力を入れるべき施策については、企業誘致や商店街の活性化など、商業の振興は高い数値を示しております。市内各地域で市民の買物等へのニーズは異なると思いますが、市ではどのように把握し、認識しているのかを伺います。 255 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 256 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市民の買物ニーズの把握につきましては、市民意識調査をはじめとして、市へ寄せられる御意見等を参考に、把握に努めております。その中においては、駅前に飲食店が少ないといった御意見や、商店街を盛り上げてほしいといった御意見が多いと認識しております。 257 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 258 ◯ 13番(池田英司君) 今御答弁がありましたとおり、駅前に飲食店が少ない、また商店街を盛り上げてほしいという御意見は、きっと多くの市民が求めているところだと思います。  それでは再質問でございますが、市民の買物ニーズに応えるために市として実施している具体的な施策について伺います。 259 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 260 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市といたしましては、これまで稲城市企業誘致条例や稲城市駅周辺店舗出店補助金制度を制定するなど、市民の買物ニーズ等に応えられるよう努めております。また、地域の商店会への集客促進のために商店会で実施するお祭りやスタンプラリー等のイベント事業や施設修繕費などに対し、費用の一部を補助しております。 261 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 262 ◯ 13番(池田英司君) 今までコロナ禍になる前ではこういった事業がなされているという中で、現況のコロナ禍においては、お祭りやイベント事業はままならない事態であります。こんなコロナ禍においても、様々なニーズなどに応えられるような施策を講じていただければ、さらによいかと思いますので、その辺りもよろしくお願いできればと思います。  それでは、3)に移ります。長峰地区で開始された移動販売事業の経緯と関わりについてお伺いいたします。昨年12月より、長峰地区で京王ストアによる移動販売が開始されました。このサービスは、京王電鉄と多摩市との地域発展の推進に関する包括連携協定に基づき、急勾配の坂などに囲まれた多摩センターエリアで日常の買物が不便な人を対象に平成25年にスタートした事業でございます。報道によると、稲城市も京王電鉄や東京都と覚書を締結し、このサービスを支援したとのことでございますが、この事業がスタートした経緯と市の関わりについて伺います。 263 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 264 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 長峰地区における移動販売事業につきましては、京王電鉄において調布エリアで移動販売事業を展開するのに併せて、市内の京王線沿線においても移動販売事業を実施したいとの意向があり、近隣に商業施設が少ない長峰地区からの要望と京王電鉄からの長峰地区での実施要望が一致したことから開始されたものでございます。  市の関わりといたしましては、都営住宅内で移動販売事業を実施するために必要な東京都や京王電鉄との覚書を締結するなどの協力をしております。 265 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 266 ◯ 13番(池田英司君) 再質問をいたします。長峰の都営住宅内での移動販売事業を開始されましたが、ほかの地域の都営住宅でも移動販売事業が実施できないかという考えがありますけれども、移動販売事業を実施したい事業者が出た場合には、そういった実施が可能なのかどうか、お伺いしたいと思います。 267 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 268 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市内にある都営住宅での移動販売事業につきましては、市と東京都との間で覚書の締結が必要となりますが、他の都営住宅での移動販売事業が実施されている際は、改めての締結は不要となりますので、スムーズな実施が可能であると考えております。 269 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 270 ◯ 13番(池田英司君) 再々質問をします。他の都営住宅でも可能だという答弁をいただきまして、一歩前進されているという様子はうかがえました。それでは、都営住宅以外の地域で移動販売事業を進める場合には、どのように進めれば実現が可能になるのか、お伺いいたします。 271 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 272 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) このたびの長峰地区での移動販売事業につきましては、さきにお答えしましたとおり、事業者と長峰自治会連合会が具体的な実施場所について協議を行い、意向が一致したことにより実施されたものでございます。都営住宅以外の地域で行う場合につきましては、個々に状況が異なってまいりますので、それぞれ民・民間での取決めによるところと考えます。 273 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 274 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。  それでは、4)に移ります。移動販売車──いわゆるキッチンカーを活用した事業についてお伺いいたします。第五次稲城市長期総合計画では、中小規模商業店舗の誘致等による賑わいの創出や、市内への回遊を消費に結びつけることのできる魅力的な商業空間の形成や効果的な情報発信等により、商業者の支援を進めるとあります。  例えば、稲城北緑地公園では、公園等の魅力づくりや活性化、また公園利用者の利便性向上を図るため、移動販売車──いわゆるキッチンカーを利用した実証実験を行っています。私も散策の途中で拝見しましたところ、週末の天気のいい日には3台のキッチンカーが北緑地公園に来ており、子供連れの家族の皆さんが昼どきには列に並んでキッチンカーを有意義に楽しんでいるような状況が見られます。その他にも稲城駅前やペアリーロード商店街で移動販売が行われているところもあるかと思います。  移動販売車は、密にならずに販売をすることができ、新型コロナウイルス感染症に対する一つの有効な対応策であると考えております。  日野市では、飲食事業者への新たな支援事業として、移動販売車──いわゆるデリバリーカーを活用した支援事業が実施されていると聞きます。この移動販売車を活用した事業について市の認識をお伺いいたします。 275 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 276 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市では、周辺に商業施設の少ない地域におけるキッチンカーを活用した事業展開は、魅力的な商業空間の形成に資する取組の一つであると認識しております。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う営業時間の短縮や外出自粛要請により売上げの減少が見込まれる中小飲食事業者にとっても、売上げを確保するための手法として、キッチンカーによる移動販売は有効であると考えます。 277 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 278 ◯ 13番(池田英司君) 大変有効であるというお言葉をいただきました。  これはちょっと最新のホット情報なのですけれども、つい最近、稲城大橋の交差点の川崎街道に、からあげ専門店さくらがお店を構えました。そのさくらさんは、何とお店を構えたとともにキッチンカーを造って、そのキッチンカーで今市内で行われているような営業ができないかということで、市のほうに問合せがあったという情報をお聞きいたしました。新たにこういった挑戦をする事業者があるということですので、今後もこういった経済対策を作って支援していただければと思っております。  それでは再質問に移りますが、今お話にあったように、周辺に商業施設の少ない北緑地公園では、公園を利用される御家族にキッチンカーは大変好評だとお聞きしております。先週にはハワイアンフードと山形名物の芋煮などを扱うお店が出店していました。私も現に買ってみましたけれども、そこでもたくさんのお客さんがおいでになっておりました。そこで、現在、北緑地公園で実施されているキッチンカーの実証実験の状況と今後についてお伺いしたいと思います。 279 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 280 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 御質問の北緑地公園におけるキッチンカーの実証実験につきましては、公園などの魅力づくりや活性化、また公園利用者の利便性の向上を図るため、キッチンカーを利用した飲食物の販売による実証実験を令和2年11月1日から令和3年4月30日まで実施しているところでございます。令和3年1月末現在、10者の事業者に御登録いただき、出店の延べ回数は48回となっております。キッチンカーは、公園利用者にも好評なことから、出店されている事業者の意見をお伺いするとともに、課題整理を行い、今後の継続の可否や拡大の方針を検討してまいりたいと考えております。 281 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 282 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。ぜひ、この実証実験後も続けていただけるという話もございますので、このキッチンカーが稲城のまちをにぎわせてくれればいいなと思っております。  それでは再々質問でございます。公園を利用される市民の中には、キッチンカーを楽しみにしている方も多くいらっしゃると思います。ぜひ、北緑地公園のみならず、他の公園を含め、本格実施を検討していただきたいという思いでおります。また、経済観光の観点からは、キッチンカーの活用は、魅力的な商業空間の形成や、コロナ禍における中小飲食店の事業継続にも有効との御答弁をいただいておりますので、他市の事例を参考に、誘致や支援に積極的に取り組んでいただきたいと考えますが、改めて市の取組姿勢についてお伺いいたします。 283 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 284 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) キッチンカーによる移動販売につきましては、現在行われている実証実験の結果等を踏まえ、施設の管理部署と連携を図りながら、今後の取組を検討してまいります。 285 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 286 ◯ 13番(池田英司君) それでは(2)に移ります。賑わいの創出による観光のまちづくりの推進について。  市では、平成28年に稲城市観光基本計画を策定し、「住んでいる人にも訪れる人にも愛されるまち ふるさと稲城」の実現に取り組んでいただいています。この計画は令和2年度までの計画期間で進められており、様々な施策が展開されてきましたが、「稲城の新しい観光プロモーションの潮流を創る」施策の推進状況について伺ってまいります。  1)、メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトの推進状況について。稲城市観光基本計画では、市内在住のメカニックデザイナー大河原邦男先生のデザイン等を本市の観光推進に活用するプロジェクトを推進するとあります。このプロジェクトの概要とこれまでの推進状況についてお伺いいたします。 287 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 288 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトの概要につきましては、大河原邦男先生の作品が国内のみならず海外のファンも多く、訴求力があることから、平成23年度の市制40周年記念事業の一環として作品展やメカデザイナーズサミットなどを行い、平成27年度からは先生の御協力を得て、観光推進の重要なプロジェクトの一つとして位置づけてきたものでございまして、市内外の方に楽しんでいただくことにより、市内回遊性の向上やまちのにぎわいにつなげてきてまいりました。これまでの推進状況につきましては、3種類のメインビジュアルポスターの作成や、7回にわたるメカデザイナーズサミットの開催のほか、いなぎ発信基地ペアテラスにガンダム及びザクのモニュメントを、同施設の近くの用水路柵にはヤッターワン及びスコープドッグのデザインプレートを、南多摩駅にはヤッターワンのモニュメントを、いなぎペアパークにはスコープドッグのモニュメントを設置しております。さらには、マグナムエース、ガンダム、ヤッターワン、スコープドッグのデザインマンホール蓋をそれぞれ矢野口駅、稲城長沼駅、南多摩駅、若葉台駅の各駅付近の歩道に設置するとともに、東京都によるマンホールカードの発行やマンホールモバイルスタンプラリーの事業に参画し、本市への来訪者増加につなげております。 289 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 290 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。それでは再質問ですが、メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトの推進状況につきましては、具体的な説明をありがとうございました。多くの成果を出されていることを改めて理解することができました。そんな中で、これらの実績に対して、市ではどのように評価されているのかを伺います。 291 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 292 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトのこれまでの取組の評価につきましては、版権元との間で交わされた使用可能なキャラクターを活用して展開してまいりましたが、大河原先生が市内に在住されている意味合いが強い後押しとなっております。さらに、先生の作品の訴求力が強いことに加え、日本の観光政策がクールジャパンとしてアニメを打ち出し、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会へのインバウンド集客に向け、東京都も補助金制度を整えてきており、それらの機会を的確に捉えて活用したことも、実績を重ねられた要因の一つとして考えております。その結果、市民の皆様に加え、大河原作品のファンが国内外から途切れることなく来訪されており、アニメのまち稲城としてアピールできるようになったと評価しております。 293 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 294 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。それでは再々質問をします。メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトは、令和3年度からスタートする5年間の稲城市観光基本計画ではどのように展開する計画になっているのか、お伺いさせてください。 295 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 296 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 現在策定中の第二次稲城市観光基本計画においては、里山・ノスタルジー、アミューズメント、スポーツに加えて、メカニックシティを観光施策の柱としており、その実現のため、メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトは重要な位置づけにございます。本市では、同プロジェクトをはじめ、既存の大河原作品の活用によるイベント類の開催や関連グッズの商品開発などを継続していくこととしております。 297 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 298 ◯ 13番(池田英司君) それでは2)に移ります。モニュメント等の知名度を活用した誘客施策の推進状況についてお伺いいたします。この観光基本計画では、モニュメント等を活用し、稲城市の認知度向上に向けた新しい施策を企画していくとあります。メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトのみならず、稲城なしのすけプロジェクトとして、南武線3駅には時計台も設置されております。これまでに取り組んできたこの施策の推進状況についてお伺いいたします。 299 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 300 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけの取組につきましては、本市の公式イメージキャラクターとして平成23年10月に公認して以来、市内の多くのイベントや市外での観光プロモーションに積極的に出演するとともに、着ぐるみの貸出しをするほか、ポスターや掲示物、各種の印刷物、婚姻届受理証明書や記念写真パネルなどにも利用され、愛されてきております。平成25年・26年に実施されたゆるキャラグランプリでは、大河原邦男先生・井上ジェット氏による高いデザイン性とそのかわいらしさにより、ご当地部門で東京1位に輝いております。また、ジャイアンツのオフィシャルマスコットのジャビットや東京ヴェルディメインマスコットのリヴェルンとはコラボイラストを制作して、両チームとの連携を深めております。さらに、平成31年には、稲城市観光協会により、稲城市観光大使にも任命されております。時計台のモニュメントにつきましては、平成23年度に矢野口駅周辺、平成28年度に南多摩駅周辺、平成30年度にはいなぎペアパークに、国際ソロプチミスト稲城様の御寄附により設置され、親しまれております。 301 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 302 ◯ 13番(池田英司君) 再質問でございます。今いただいた御答弁では、キャラクターを活用した様々な取組についてお答えいただきました。今回私が特にお聞きしたいのは、稲城市観光基本計画にうたわれているように、メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトの一環として設置された「機動戦士ガンダム」に登場するガンダムとザクの大型モニュメントをはじめ、ヤッターワン、そして稲城なしのすけのモニュメントが市内には設置されております。これらは観光振興のランドマークとして、その機能や知名度を生かした施策により、観光客の訪問目的を刺激するものとして活用するとあります。そこで、これらのモニュメントがどのように誘客効果に寄与していると認識しているのか、お伺いいたします。 303 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。
    304 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトの一環として設置いたしましたモニュメント類につきましては、モニュメントそのものの見学者やイベント時の来訪者など、周辺市のみならず、国内外からもモニュメントを目指して多くの集客がございますし、そのマグネット効果により関連オリジナルグッズ等の売上げも好調でございますので、本市のシティプロモーションに大いに貢献しているところと認識しております。 305 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 306 ◯ 13番(池田英司君) 再々質問でございます。これまで南武線3駅には、観光振興のランドマークとなるモニュメントが設置されております。しかしながら、京王相模原線3駅にはこれらの施策によるモニュメントが設置されておりません。設置に係る費用の課題も大いにあるかと思いますが、現在策定されている次期観光基本計画においても、この施策は継続し、拡充していただきたいと考えておりますが、市ではどのように考えていらっしゃるのか、お伺いいたします。 307 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 308 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 現在策定中の第二次稲城市観光基本計画の施策におきましては、市内各駅への新たなモニュメント類の設置を具体的に織り込んではおりませんが、引き続き既存のモニュメント類について、さらなる創意工夫を重ね、有効活用することにより、観光目的地としての魅力の向上に努める考えでございます。 309 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 310 ◯ 13番(池田英司君) それでは3)でございます。観光資源の活用について。第五次稲城市長期総合計画では、稲城の恵まれた豊かな自然環境を生かし、歴史遺産や文化財等の観光資源の魅力に磨きをかけ、観光の活性化、持続化を図るとされております。今後の稲城における賑わいの創出による観光のまちづくりの推進においては、よみうりランドの拡充やTOKYO GIANTS TOWNの新設をはじめとした様々なチャンスが期待されております。これまで取り組んできたメカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトや稲城なしのすけプロジェクトによるモニュメント等も観光資源の一つであると考えられます。これらのさらなる発展と推進についてお伺いいたします。 311 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 312 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトや稲城なしのすけプロジェクトによるモニュメント等は、本市の大切な観光資源であり、アニメのまちとしての認知度の向上にも寄与しております。今後の展開に向けましては、稲城中央公園に建設中の稲城サイクルカフェ付近の植栽エリアに、大河原邦男先生がデザインしたキャラクターをモチーフにしたサイクルレガシーモニュメントを建てるための関連予算を今議会に御提案申し上げているところでございます。これらのモニュメントを観光資源として活用していくことにより、賑わいの創出による観光のまちづくりを推進してまいりたいと考えております。 313 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 314 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。モニュメントは、観光資源になる、活用できるというお答えでございました。  そこで再質問です。そのモニュメントについて、残念ながら経年劣化により老朽化の目立つものが見受けられます。特に矢野口駅前の稲城なしのすけ時計台は、毎年、地域の実行委員会によるきらきらフェスタのシンボルとなっており、賑わいの創出や地域コミュニティーの醸成にも寄与しております。しかしながら、平成23年に設置されて以来、補修がなされておらず、老朽化が著しく、早急に対応が必要と思われます。市の対応についてお伺いいたします。  また、モニュメント類については、その存在も知らない方もまだいらっしゃるのではないかと思います。貴重な観光資源ですので、さらなる情報発信の取組についてもお伺いいたします。 315 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 316 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) モニュメント類の維持管理につきましては、経年劣化やいたずらによる損傷もございますので、状況を確認しながら、適切な対応に努めることとしております。矢野口駅前広場の稲城なしのすけモニュメントにつきましては、市では令和2年3月に全面塗装をするなど、適宜対応してまいりましたが、経年劣化のため、塗装表面の剥がれのスピードが速まっておりますので、修理に向け、制作会社とも打合せを進めてまいりたいと考えております。  モニュメント類の情報発信につきましては、設置場所でのイベント開催やウォークツアーのルートに組み入れる機会を多くする、また回遊できるようホームページや観光マップ、リーフレット等への掲載を行うなどの情報発信を継続してまいります。 317 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 318 ◯ 13番(池田英司君) ぜひ、きれいな稲城なしのすけになるのを楽しみにしておりますので、よろしくお願いします。  それでは再々質問になります。現在策定中の第二次稲城市観光基本計画では、第一次計画の観光施策を振り返るとともに、その成果と残された課題を洗い出した上、各種アンケート調査等の分析結果を踏まえながら、それらを今後に生かしていくための方策や取組について検討されていると思います。最後に、実施に向けて、今後の取組姿勢をお伺いいたしまして、第1項目は終わりとさせていただきます。 319 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 320 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 策定中の第二次稲城市観光基本計画では、「多様な地域資源の活用と魅力化によって「稲城らしさ」の確立とまちの賑わいの創出を図り、「住んで良し」・「訪れて良し」の観光まちづくりを推進する」という基本理念を掲げ、それを実現するために、7つの基本方針と22の施策にまとめております。その実現に向けての取組姿勢といたしましては、稲城市観光協会と十分な連携を図りつつ関係団体等の協力を得て進めていくとともに、市民ができるだけ参画しやすい体制についても同計画に盛り込んでいるところでございます。 321 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 322 ◯ 13番(池田英司君) 大項目2に移ります。稲城市における不登校についてお聞きしてまいりたいと思います。  今、不登校という現象は大きな社会問題になっているというのは、皆さんもお分かりだと思っておりますが、不登校に対するよしあしの考え方が様々なようでありますけれども、文部科学省が主体となって実施している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、日本全国の不登校児童・生徒数が7年連続で増加しており、55.6%の不登校児童・生徒が90日以上欠席しているなど、憂慮すべき状況にあると言えます。そんな中、稲城市においても、不登校児童・生徒に関する相談として、私も幾つか話をお伺いしているところであります。実感として不登校児童・生徒が増えてきているのではないかと危惧しております。そこで、本議会において稲城市の小中学校における不登校児童・生徒の実情をお伺いし、市としてどのような対応を講じているのかについてお伺いしたいと思います。  (1)、小中学校の不登校の状況について、1)、小学校の不登校の状況について、まずお伺いいたします。 323 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 324 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 稲城市立小学校の不登校の状況につきましては、令和元年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果としまして、病気を除き30日以上の欠席をした不登校児童数は44人であり、そのうち90日以上欠席した児童数は12人でございます。不登校の主な要因としましては、「無気力、不安」が20人と最も多く、次いで「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が8人、「親子の関わり方」が7人でございます。 325 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 326 ◯ 13番(池田英司君) 2)、中学校の不登校の状況についてお伺いいたします。 327 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 328 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 稲城市立中学校の不登校の状況につきましては、同調査結果において、不登校生徒数は82人であり、そのうち90日以上欠席した生徒数は54人でございます。不登校の主な要因としましては、小学校同様、「無気力、不安」が53人と最も多く、次いで「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が11人、「入学、転編入学、進級時の不適応」が6人でございます。 329 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 330 ◯ 13番(池田英司君) 中学校になると、小学校の倍近くに増加していることが、この数字を見て分かるところでございます。稲城市においてもこれだけの数の子供たちが不登校であるということを認識したわけでございます。  再質問でございますが、不登校の児童・生徒及びその保護者に向けて、市としてどのような支援等を行っているのか、お伺いします。 331 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 332 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 不登校の児童・生徒及びその保護者に対して稲城市として行っている支援といたしましては、まず学校におきましては、担任等が児童・生徒及びその保護者と連絡を取り合い、登校に向けた取組を協議し、支援しております。また、週1日のスクールカウンセラーの来校の際には、面談やカウンセリングを行っております。  次に、家庭への支援も含めた相談につきましては、スクールソーシャルワーカーが支援を行っております。それ以外にも、教育相談室や子ども家庭支援センターなど、関係機関と連携を図り、個々の不登校児童・生徒の状況に応じた必要な支援を行っております。  学習の機会の確保といたしましては、ふれんど平尾にあります適応指導教室梨の実ルームにて個別の学習支援や小集団での活動、相談活動等を行い、学校への復帰及び将来の社会的自立に向けた支援を行っております。 333 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 334 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。それでは再々質問でございますが、稲城市として学校の教職員や各関係相談機関等が連携して不登校の解消に向けた取組を推進していただいていることに感謝を申し上げるとともに、一人でも多くこの不登校の状態にある児童・生徒が登校できる状況になることを切に願っているところでございます。  今回、文部科学省が推進するGIGAスクール構想に基づき、稲城市では、児童・生徒1人に1台ずつタブレット端末をお貸しするため、昨年4月から準備を進め、12月までに児童・生徒全員分のタブレット端末の貸与が完了したと聞いております。この異例のスピードでタブレット端末を手配し、貸与いただいたことには、たくさんの方々の御尽力があったと伺っております。今後様々な場面でタブレットの活用が期待されるところでございます。今回の質問で取り上げました不登校の児童・生徒への支援として、このタブレット端末は大変有効なものであると私は考えております。そこで、今後どのようにこのタブレット端末を活用していくかについてお伺いして、私の質問は終わりたいと思います。 335 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 336 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 不登校児童・生徒への支援として、タブレット端末をどのように活用していくかにつきましては、例えば毎日の体の健康や心の健康を把握することなどに活用することを検討しております。具体的には、その日の自分自身の心身の状況等を担任へタブレット端末の通信機能を用いて送信してもらい把握したり、担任からは授業で配付する課題や資料を送信し、家庭での学習を支援したりすることを想定しております。 337 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、13番、池田英司君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時49分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                  午後1時 開議 338 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の4番、つのじ寛美さんの一般質問を許します。18番、つのじ寛美さん。 339 ◯ 18番(つのじ寛美君) 通告番号4番、公明党のつのじ寛美でございます。通告の順に従い、大項目4項目にわたり一般質問を行いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、稲城市おやこ包括支援センターの充実について伺います。  公明党は、児童手当の拡充をはじめ、出産育児一時金の充実、不妊治療への助成、奨学金の拡充など、子育て支援策を一貫して粘り強く進めてきました。現在、働く女性が増え、子育てのライフスタイルも大きく変化し、妊娠・出産、仕事と育児の両立など、子供が成人するまでの期間を切れ目なく支援することが求められています。そのような中、子育て世代包括支援センターの設置は、全市区町村の7割を超える自治体に広がっております。稲城市おやこ包括支援センターは、昨年12月にオープンいたしました。  (1)、現状についてお伺いいたます。 340 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 341 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) おやこ包括支援センターの現状につきましては、従来から実施しております乳幼児健康診査事業、母親学級、両親学級、乳児家庭全戸訪問事業などに加え、令和2年12月1日から新たに、保健師等の専門職が妊娠している方を対象に全数面接を開始し、面接した方にはタクシーが利用できるチケットの配付事業などを実施することにより、妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目のない包括的な相談・支援を行っているところでございます。 342 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 343 ◯ 18番(つのじ寛美君) 昨年の12月にオープンしたおやこ包括支援センターは、手厚く親子支援ができると期待するところでございます。コロナ禍においても、乳幼児健康診査事業や妊娠している方の全数面接などを行う中で見えてきた傾向について、再度お伺いいたします。 344 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 345 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) コロナ禍における各種母子保健事業の中で見えてきた傾向としましては、出産を予定する医療機関が実施する両親学級が休止となり、出産や育児についての相談を医療機関にする機会が少なくなること、また公園などに出かけて同年代の子供同士で触れ合う機会が少ないために、我が子の成長が順調なのか不安になることなど、外出を自粛していることから生じる不安を訴える傾向がございます。 346 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 347 ◯ 18番(つのじ寛美君) コロナ禍において、保健師さんや職員など、最前線で働いていただき、妊産婦に全力でサポートしていただけていることに感謝いたします。  御答弁では、今までできたことができなくなり、外出を自粛していることから生じる不安があるということだったのは、理解できました。  それでは、(2)、産後鬱対応についてお伺いいたします。 348 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 349 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 産後鬱への対応につきましては、出産前においては、妊婦全数面接及び母親学級並びに両親学級におきまして、産後鬱の状態や対応方法について、情報提供に努めております。出産後においては、乳児家庭全戸訪問の際に、保健師等専門職がエジンバラ産後鬱病質問票を用いて産婦の心の状態を把握することで、支援を必要とする方を早期に発見するなど、産婦の心の状態や育児が安定するための支援に努めているところでございます。 350 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 351 ◯ 18番(つのじ寛美君) 本当に丁寧な対応に感謝いたします。産後は精神的なバランスが崩れやすいので、またコロナ禍で環境が変化したり、孤立してしまうことなど、相談ができなかったり、親としての責任や不安だったりと様々あるかと思いますが、産後鬱の対応についてはよく分かりました。コロナ禍においては産後の環境がこれまで大きく変わっていると考えますが、どのような状況なのか、また対応について、再度お伺いいたします。 352 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 353 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) コロナ禍における産後の環境の変化につきましては、里帰り出産を予定していた方が県を越えての移動を自粛したことなどから出産病院を新しく探す必要が生じたことや、医療機関の感染対策として出産後に夫が面会できなかったこと、産後に親族による育児の支援が受けられなくなったことなどにより、育児に対する負担感や不安が強くなっている状況がうかがえます。その対応といたしましては、感染対策を講じた上で、担当保健師が信頼関係を築きながら、継続して家庭訪問や電話相談などを行うことで、地域での生活と育児が安定するよう支援しております。 354 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 355 ◯ 18番(つのじ寛美君) ありがとうございます。産後は精神的に不安定になったり、孤立リスクを軽減したり、担当保健師さんと信頼を築きながら支援してくださっていることは、未来の宝、また稲城の宝のサポートをしてくださっていると感じております。独りで悩まない、孤立させないサポートをよろしくお願いいたします。  それでは、(3)、稲城市おやこ包括支援センターの周知についてお伺いいたします。 356 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 357 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) おやこ包括支援センターの周知につきましては、妊娠中から子育て期の方が相談できる窓口として、子ども家庭支援センター向陽台と併せて、広報いなぎ令和2年12月1日号の1面に掲載しました。また、市ホームページでも相談や母子保健サービスの案内を行っていますが、より一層情報が探しやすくなるよう、現在、ページ構成を見直しているところでございます。さらに、電子母子手帳の通知機能による周知も行っております。 358 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 359 ◯ 18番(つのじ寛美君) おやこ包括支援センターは、切れ目のない支援で、とても大事な支援ができる場であることから、周知はとても必要です。ホームページの見直しをされているところですが、かなり分かりづらく、見づらい。早期に対応していただき、活用しやすいような取組が必要だと思っております。市の考え方を再度お伺いいたします。 360 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 361 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市ホームページの見直しにつきましては、市民の目線から情報が探しやすくなるような工夫をしまして、できるだけ早期に更新してまいります。 362 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 363 ◯ 18番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。稲城市の親子が、このセンターがあることにより、心と体のバランスが守られることに期待いたします。そして、電子母子手帳の通知機能による周知も行っているということでしたので、どのように活用されているのか、再度お伺いいたします。 364 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 365 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 電子母子手帳につきましては、居住地を登録していただくことで地域の子育て情報が確認できる機能を用いまして、相談や母子保健サービス、子育て支援サービスについて、プッシュ型の案内を行っております。 366 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 367 ◯ 18番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2、バス停のベンチ設置について伺います。  高齢者の皆様から、ソコラ若葉台で買物をしてバスを待っているときに荷物が重いので、バス停にベンチを設置してほしい、また長峰3丁目団地のシルバーピアの方々から、長峰3丁目バス停のベンチが老朽化により撤去されたままの状態になっているので、新しくベンチを設置してほしいとの声をいただいております。  (1)、市の見解を伺います。 368 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 369 ◯ 都市建設部長(久家 康君) バス停へのベンチの設置につきましては、歩道上にベンチを設置しても車椅子や歩行者が安全に通行可能な歩道幅員が確保できる場所に設置しております。路線バスのバス停にはバス事業者が、iバスのバス停には市が設置を行っていることから、ソコラ若葉台バス停につきましては、小田急バスに対し、ベンチの設置を要請してまいります。また、長峰3丁目バス停へのベンチにつきましては、故意に壊されたため撤去し、再度壊される可能性があることから設置を見合わせておりましたが、今後、再設置に向け、検討してまいります。 370 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 371 ◯ 18番(つのじ寛美君) 長峰3丁目バス停のベンチ設置は検討していただけるとのことですので、よろしくお願いいたします。路線バス事業者に対して、ベンチの設置要請もしてくださるとのことなので、お願いいたします。  それでは再質問なんですけれども、ソコラ若葉台のバス停留所につきましては、ソコラ若葉台への買物をする方々がほとんどであることから、商業の活性化を図るため、利用者の利便性向上や地域貢献の観点からも、バスが来るまでの間、施設内に休憩スペースなどを設置することをソコラ若葉台へ要請してはどうかと考えますが、初めに現在の状況を伺いたいと思います。 372 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 373 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) ソコラ若葉台店内には、現在3階に8席分ほどの休憩スペースが設置されております。現地を確認し、同店の施設管理をしている野村不動産コマース株式会社に問合せもいたしましたが、バス停へのエントランスにつながる2階には休憩スペースを新たに設置できる空きスペースがない状況とのことでございます。 374 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 375 ◯ 18番(つのじ寛美君) ソコラ若葉台の3階に休憩スペースがあるということでございますが、よりバス停に近い2階などへ休憩所を設置していただければ、さらに市民の利便性が上がると考えます。市からお願いしていただくことは可能か、再度伺います。 376 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 377 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) ソコラ若葉台店内の新たな休憩スペースの設置につきましては、御要望をいただいていることをお伝えしてまいりたいと考えております。 378 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。
    379 ◯ 18番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  次に移ります。大項目3、稲城市型コロナウイルスワクチン接種についてお伺いいたします。  新型コロナウイルス感染収束の切り札となるワクチン接種が医療従事者から始まります。希望者全員を対象とする大事業だが、必ず成功させなければなりません。公明党は、党内に新型コロナウイルスワクチン接種対策本部を設け、関係省庁との意見交換を行い、各都道府県本部にも対策本部を設置し、自治体との連携に努めています。国と地方のネットワーク力を生かして、行政の取組を後押ししていく決意でございます。  (1)、体制構築に向けた取組を伺います。 380 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 381 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 新型コロナウイルスワクチン接種体制の構築につきましては、令和2年12月2日、稲城市新型コロナウイルス感染症対策本部の下にワクチン接種プロジェクトを設置し、稲城市医師会と意見交換を重ねながら、集団接種、個別接種及び施設接種を併用するハイブリッド型での接種を基本とした体制構築に取り組んでおります。 382 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 383 ◯ 18番(つのじ寛美君) ワクチン接種体制に取り組まれている方々に感謝と敬意を表します。今後も、稲城市民にスムーズに接種や情報提供ができることに期待いたします。  そこで、新型コロナウイルス感染収束に向けて鍵を握るのがワクチンです。政府は、希望する全国民への新型コロナウイルスワクチンの無料接種に向けて、米国及び英国の3社と計約1億5,700万人のワクチン供給を受ける契約を結んでいます。公明党は、その財源として予算費の活用を国会質疑で引き出し、停滞していた交渉の突破口を開きました。また、健康被害が出た場合の救済制度を国が責任を持って創設することも国会の場で主張し、海外メーカーとの交渉進展を後押しいたしました。同時に、公明党は国内生産を視野に入れた取組を政府に早々に要請し、実際にアストラゼネカ製ワクチンの国内生産の実現の道も開きました。そして、2月17日、ワクチン接種が医療従事者から始まりました。およそ4万人の先行接種で、その後約407万人の医療従事者への接種の後、4月からは65歳以上の高齢者、基礎疾患のある方、高齢者施設などの職員の接種が順次行われる予定でございます。  公明党は、この国家的一大プロジェクトを推進するためにも、新型コロナウイルスワクチン接種対策本部を立ち上げて、各都道府県にも対策本部を設置。安心・安全で円滑な接種体制の確保に向けて、各自治体における準備をはじめとする課題を議論し、必要な措置を政府に求めております。私も、この対策本部の一員としてZoom会議に参加しております。  また、2月12日、党対策本部は菅総理に対し、地方の声を踏まえた緊急提言を行いました。具体的には、接種事業に当たる自治体に対し、費用負担が生じないように十分な財政支援を行うことや、接種記録システムの入力作業など、追加業務にも必要な人的手当て、財政措置を行うことも求めてまいりました。加えて、接種体制整備に当たり必要な医師確保に向けた財政措置や、離島などの遠隔地に対する自衛隊の医療チーム派遣など、特段の配慮を行うことも要請してまいりました。  もちろん、ワクチン接種は義務ではありません。皆様お一人お一人が御自身の状況を判断し、安心して接種をしていただいていくことが大事です。そのためには、政府が国民に分かりやすく丁寧に説明し、的確な情報を提供することが不可欠です。具体的には、ワクチンの有効性・安全性についての周知徹底はもちろんのこと、副反応が発生した場合には、速やかに専門家による評価を実施し、国民への迅速な情報提供を強く求めております。2月末時点では、特に安全性に関しては、海外では重い副反応はごくまれで、重大な懸念はされていないことが報告されております。そうした情報を日本においても迅速に集めて対応することが重要です。公明党は、そのため体制強化の必要性を強く訴えております。  そういうことも踏まえて、地元の稲城市の高齢者の皆様から、ワクチン接種について分かるように情報提供をしてほしいとの不安の声もいただいております。高齢者は4月からとの情報があり、分かる範囲で結構ですので、再度伺いたいと思います。 384 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 385 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 新型コロナウイルスワクチンの高齢者接種開始の時期につきましては、国では、4月12日から接種を開始できるよう、東京都に対しまして、4月5日の週に2箱、4月12日の週に20箱、4月19日の週に20箱を分配し、4月26日の週からは全国全ての市区町村に行き渡る数量のワクチンを配送したいとの国の指針が示されております。しかしながら、稲城市にいつどれだけの量が分配されるかについては、現時点では不確かで、はっきりしないところでございます。市では、国が示すとおり、4月12日から高齢者に接種ができるよう準備を進めております。 386 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 387 ◯ 18番(つのじ寛美君) ありがとうございます。これからも公明党は引き続き、必要なワクチンが確保されるように力を尽くしていきたいと思っておりますし、また接種を行う自治体が、医師などの協力を得つつ、円滑に安全な体制の下に進むよう後押しするとともに、お一人お一人が安心してワクチン接種に臨める環境を整えて、併せて公明党は、ワクチン接種に不安を抱えている国民の立場に立った適切な情報提供を行うことを重視して、ワクチンの安全性や有効性をはじめ、政府が国民に分かりやすく丁寧に説明し、的確な情報を早く示すように、国に要請してまいりたいと思っております。  では次に、大項目4、SNSを活用した市民サービスの充実について伺います。  道路の損傷や公園の遊具が壊れているなど、アプリで報告できるツールがあり、迅速に対応できると思います。道路や公園にあるお困り事、例えば不法投棄や動物の死骸処理など、どこに連絡したらいいのかが分かる対応を一括で管理できると、市民サービスの充実につながると思います。  (1)、道路におけるSNSを活用した事業について、1)、現状についてお伺いいたします。 388 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 389 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 道路におけるSNSなどを活用した事業につきましては、平成31年3月1日から、道路の不具合箇所を市民の方から情報提供いただくための仕組みとして、稲城市道路施設等通報用フェイスブックを運用しております。このSNSを活用した情報提供は、平成31年度に43件、令和2年度は1月末時点で10件いただいております。また、東京都が東京大学と連携し試行運用されている、都民と協働した道路管理を実現するため、道路の損傷や不具合をスマートフォンのアプリを活用し、簡易に投稿することができる道路通報システムを、本市におきましても令和3年2月15日より令和4年3月31日までの期間において試行運用を開始したところでございます。 390 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 391 ◯ 18番(つのじ寛美君) 稲城市道路施設等通報用のフェイスブックでの情報提供については、平成31年度には43件、令和2年度は1月末時点で10件ということなのですが、具体的な内容についてお伺いいたします。 392 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 393 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市民の方より情報提供いただきました具体的な内容につきましては、平成31年度は、道路の舗装の劣化などの不具合が11件、草刈り・剪定が7件、交通安全対策が20件、その他が5件、合計43件でございます。令和2年度1月末時点は、道路の不具合が3件、草刈り・剪定が4件、交通安全対策が2件、その他が1件、合計10件でございます。 394 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 395 ◯ 18番(つのじ寛美君) 分かりました。道路の管理に関することは、電話やメールなどで市民からの情報提供が数多くあると思いますが、平成31年度と令和2年度1月末時点でどのくらいの件数が寄せられているのか、伺いたいと思います。 396 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 397 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 電話やメールなどでの市民からの情報提供につきましては、平成31年度に1,410件ございました。また、令和2年度につきましては、1月末時点で1,140件の情報提供をいただいているところでございます。 398 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 399 ◯ 18番(つのじ寛美君) 2)、課題についてお伺いいたします。 400 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 401 ◯ 都市建設部長(久家 康君) これまで運用している稲城市道路施設等通報用フェイスブックにつきましては、投稿していただく際に位置情報を添付するのに手間を要するとともに、現場の特定に時間を要し、対応が遅れてしまうなどの課題がございます。 402 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 403 ◯ 18番(つのじ寛美君) それでは、3)、今後の取組についてお伺いいたします。 404 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 405 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 道路におけるSNSなどを活用した今後の取組につきましては、現在試行しているスマートフォンのアプリを活用した道路通報システムを多くの市民の方々に活用していただき、有効性を検証してまいりたいと考えております。 406 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 407 ◯ 18番(つのじ寛美君) 有効性を検証してまいりたいということで、よろしくお願いいたします。  電話やメールが数多くあることが分かりましたので、アプリを活用すれば、仕事量も軽減するのではないかと思います。今、電話やメールが多いので、1,000件以上あるということなので、軽減されるのかと思います。現在試行を開始したスマートフォンのアプリの道路通報システムは、私も早速ダウンロードして使ってみましたが、使いやすいので、ぜひ多くの方に活用していただくためにも、市広報のみならず、市民の方々に広めていくことが大切だと考えますが、市の認識を再度伺いたいと思います。 408 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 409 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 現在活用している稲城市道路施設等通報用フェイスブック同様、より多くの市民の方に活用していただくため、市ホームページなどからアプリをダウンロードできるよう検討してまいります。 410 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 411 ◯ 18番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  それでは、(2)、公園におけるSNSを活用した事業について伺います。1)、現状についてお伺いいたします。 412 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 413 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園におけるスマートフォンを活用した事業につきましては、公園内の不具合箇所や見どころなどをレポートできるスマートフォンのアプリを活用した「いなレポ」を平成29年度より運用しております。この「いなレポ」につきましては、令和3年2月現在、登録者数は529人と、年々増えている状況でございます。また、レポート数につきましては、平成30年度は48件、平成31年度は20件、令和2年度は1月末時点で69件でございました。 414 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 415 ◯ 18番(つのじ寛美君) 令和2年度は1月末時点で69件のレポートをいただいているということなので、その主な内容について、再度伺います。 416 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 417 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 令和2年度のレポート内容につきましては、公園の樹木や植栽の剪定要望が11件、遊具や看板などの不具合が10件、公園灯の不具合が2件、公園その他施設の不具合などが35件、体育施設の不具合8件でございました。また、いなレポの特徴でございます公園などの見どころレポートは8件いただいているところでございます。 418 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 419 ◯ 18番(つのじ寛美君) 2)に移ります。課題についてお伺いいたします。 420 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 421 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 「いなレポ」に関する課題につきましては、運用上の課題は特段ございませんが、さらに多くの方々に御利用いただけるよう、周知に取り組む必要があるものと考えております。 422 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 423 ◯ 18番(つのじ寛美君) それでは、3)、今後の取組についてお伺いいたします。 424 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 425 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後の取組につきましては、「いなレポ」の登録者数を増やすため、市広報やホームページなどで周知してまいります。 426 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 427 ◯ 18番(つのじ寛美君) 「いなレポ」は、ダウンロード会員募集をして、公園の遊具が壊れている、また公園灯が点灯していないなど、アプリで報告していただくのとともに、公園の見どころ情報として、きれいな花が咲いている、公園のあんなところやこんなところの情報と一緒にされております。会員のみの見どころ情報ということになるのですけれども、「いなレポ」は会員のみの情報として、公園の見どころ情報を市民の方から集めておりますけれども、稲城市として、観光の面でもSNSを活用して、市民から情報を集めて、さらに拡散する取組について、再度お伺いいたします。お願いします。 428 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 429 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 観光面につきましては、稲城市観光協会や稲城観光案内人が、観光ウオーキングの様子をSNSへ積極的に投稿しています。また、イベント参加者に対し、共通のハッシュタグで投稿することをお願いしています。市が参画している南武線沿線自治体シティプロモーション推進事業では、ハッシュタグ「♯なんぶりんぐ」で市民の方々から投稿を集め、連携各市の魅力を発信する取組を行っております。  今後につきましても、稲城市観光協会とも連携し、市民からの情報を活用した効果的な情報拡散による観光PRに引き続き取り組む考えでございます。 430 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 431 ◯ 18番(つのじ寛美君) 本当に稲城市の見どころ満載なので、こういうSNSを活用した情報というのはすごく意義があると思いますので、観光PRとしても使っていただければというところで質問させていただきました。  それでは、(3)、道路や公園など一括したアプリの取組について伺いたいと思います。 432 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 433 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 道路や公園の不具合箇所をはじめ、市民の皆様ができるだけ簡易に情報提供していただけるよう、これらを一括したアプリとすることは、さきにお答えいたしました道路通報システムの試行運用を踏まえ、利用者の観点からの利便性や費用対効果などを検討し、市民との協働による道路や公園などの適正な管理に向け、取り組んでまいります。 434 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 435 ◯ 18番(つのじ寛美君) 取り組んでいただけるということなので、よろしくお願いいたします。  他市の事例では、道路や公園のみならず、行政情報やイベント情報などを一括したスマートフォンアプリで利用できるサービスもございます。LINEなどを活用した自治体もあることから、利用者の観点からも、稲城市でも一括したアプリを検討してはと考えるところなのですけれども、市の考え方を伺いたいと思います。 436 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 437 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 道路や公園などの公共施設の維持管理のみならず、行政情報やイベント情報を一括したスマートフォンアプリの活用につきましては、関係部署と連携し、研究してまいります。 438 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 439 ◯ 18番(つのじ寛美君) SNSを活用した市民サービスの充実について、期待いたしますので、よろしくお願いいたします。  これで私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 440 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、18番、つのじ寛美さんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 441 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の5番、川村あやさんの一般質問を許します。12番、川村あやさん。 442 ◯ 12番(川村あや君) 通告番号5番、新政会、川村あやです。通告の順に従いまして、本日は大項目3点について質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の1です。誰もが楽しめる公園づくりについて。  緑が多い稲城市は、その環境を生かしました公園が多く、市民の憩いの場所として幅広い年齢層に利用されています。現在、公園遊具の老朽化やコロナ対策により、市内の公園遊具の撤去及び入替え、メンテナンスなども進んでいます。近年では、老朽化により撤去された遊具も多く、現在、コロナ禍においても様々な状況を考慮し、市内各地の公園に新たな遊具の設置が進められています。最近では、公園利用者に優しく幅の広がるバリアフリーやユニバーサルデザイン、そしてインクルーシブパークなどが注目を集めています。赤ちゃんから高齢者まで、そして健常者も障害者も誰もが楽しめるのが、インクルーシブの特徴です。高齢化社会とともに、若い世代の家族が多く転居してきている稲城市ですから、誰もが楽しむことを目的に公園を造っていただきたいと思い、質問させていただきます。  それでは、(1)です。市内の公園の現状について、1)、公園数及び公園面積について伺います。 443 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 444 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園数及び公園面積につきましては、緑地を含み、令和3年1月1日時点で、154か所、約101.7ヘクタールとなっております。 445 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 446 ◯ 12番(川村あや君) それでは2)です。市民1人当たりの公園面積について伺います。 447 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 448 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市民1人当たりの公園面積につきましては、同じく令和3年1月1日時点で、1人当たり11.0平方メートルとなっております。 449 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 450 ◯ 12番(川村あや君) 稲城市緑の基本計画では、2021年度までに市民1人当たりおよそ12.2平方メートルを目標としています。  そこで、3)です。今後整備される公園の予定について伺います。 451 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 452 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後整備する公園の予定につきましては、市施行の榎戸土地区画整理事業における吉方公園や矢野口公園など12か所がございます。また、市が整備する公園以外では、組合施行の南山東部土地区画整理事業における奥畑谷戸公園や根方谷戸公園など10か所、さらに東京都が整備する都営稲城アパートの建て替えにより創出された用地に整備される公園や、小田良谷戸公園が予定されております。 453 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 454 ◯ 12番(川村あや君) 市内での公園整備の予定を確認することができました。  それでは続いて、(2)です。公園整備の方針について伺います。1)、公園整備のコンセプトについて伺います。 455 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。
    456 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園整備のコンセプトにつきましては、本市の魅力である豊かな緑を生かし、生物多様性の保全にも配慮した、子供から高齢者まで誰もが楽しく集える魅力ある公園づくりに努めることとしております。 457 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 458 ◯ 12番(川村あや君) 第五次稲城市長期総合計画基本計画案、「水と緑・公園の魅力の向上」の中に、「市民ニーズの変化に対応した遊具設置や、安全への配慮、バリアフリーへの対応等を考慮した改良を行います」、「子どもから高齢者までだれもが集える魅力ある公園としていきます」とあります。以前、公明党さんからも意見がありました。やはり、これからの公園づくりには今まで以上の工夫が必要になってくると思います。  そこで、2)です。公園遊具の現状、そして選定基準について伺います。 459 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 460 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園遊具の現状につきましては、公園やちびっ子広場などに21種類、310基の遊具を設置しております。また、公園遊具の選定基準につきましては、地域の遊び場の分布状況、年齢構成、利用状況など、地域ニーズを踏まえ、遊具の選定を行ってきております。 461 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 462 ◯ 12番(川村あや君) 先ほどからお話ししていますインクルーシブというのは、幅広く誰もがだと思っています。子供、大人、健常者、障害者というくくりではなくて、赤ちゃんから高齢者まで、全方向に優しい公園づくりが求められている中、障害のある子もない子も一緒に楽しめるインクルーシブパークとして、日本で初めて東京都世田谷区の砧公園が誕生し、豊島区のキッズパークや立川市の国営昭和記念公園なども親しまれております。この3月には、藤沢市の秋葉台公園が、既存の遊具を改修し、誰もが遊べる、楽しめる広場としてオープン予定です。そして、3世代が楽しめる公園としては、茨城県取手市北浦川緑地では、大型遊具に隣接して簡単なストレッチやバランス力、筋力の強化などができる健康遊具も置かれておりまして、葛飾区でも公園の各所に高齢者向けの遊具を設置するなどの工夫が行われています。  市によって規模は大なり小なりかと思いますが、大がかりな改修ではなく、なるべく段差をなくすことや、リラックスできるような心地よい日陰のある芝生、そしてちょっと腰かけられる場所、例えばベンチ一つにしても、通常よりも幅広くすることで、使用できる人の幅も広がるなど、そういった工夫もインクルーシブに配慮することになると思います。  そこで、(3)です。インクルーシブに配慮した公園整備について、1)、市でのこれまでの取組について伺います。 463 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 464 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市といたしましては、インクルーシブとは、誰もが自分らしく輝くことのできる多様性のあるまちづくりを目指すことと捉えております。公園の整備につきましては、さきにお答えさせていただいたとおり、子供から高齢者まで誰もが気持ちよく利用でき、楽しく魅力ある公園づくりに努めているところでございます。これまでの取組につきましては、公園内のバリアフリー化をはじめ、だれでもトイレの設置などを進めるとともに、幼児でも遊べるボックスシート型のブランコや、車椅子でも利用できるスロープ式の遊具、また大人の健康運動を目的とした健康器具など、地域のニーズを踏まえた遊具を設置するなど、様々な取組を進めております。 465 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 466 ◯ 12番(川村あや君) 具体的な設置も進められているということが分かりましたので、今後のこととして、再質問です。先ほど紹介しました3月にオープン予定の藤沢市の秋葉台公園は、遊具を先行的に改修して利用していただく中で、御意見を伺いながら段階的に整備を進める進化型の広場を目指すものだそうです。現在、市では、さきの臨時議会で成立しました補正予算により、市内の各地区の公園に新たに安心して遊んでいただける遊具の設置を進めていただいております。この中でインクルーシブに配慮した取組は予定されているのか、伺います。 467 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 468 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 現在進めております公園遊具の更新におけるインクルーシブに配慮した取組につきましては、子供たちが誰でも一緒に遊べるよう、ハーネスつきブランコやセーフティマットの設置を行うほか、健康器具の設置や公園内の段差解消などを予定しているところでございます。 469 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 470 ◯ 12番(川村あや君) 幅広い年齢層に対応した公園整備が進められていると思います。  そこで、2)です。インクルーシブ遊具を取り入れることについて伺います。 471 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 472 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 幼児から高齢者まで、また障害のある方もない方もともに安全に遊ぶことができる、いわゆるインクルーシブ遊具を取り入れることにつきましては、現在進められている東京都の事例などを参考に、第五次稲城市長期総合計画における誰もが集える魅力ある公園づくりの実現に向け、検討してまいります。 473 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 474 ◯ 12番(川村あや君) ピンポイントでインクルーシブ遊具としましたが、実際、高額であるという現状も把握しております。  そこで再質問です。東京都では、区市町村だれもが遊べる児童遊具広場事業を創設しまして、だれもが遊べる児童遊具広場の整備に取り組む自治体に対し、令和3年度より費用の一部を補助する仕組みを始めるとのことです。この事業の概要と、今後この補助金などを活用しましてインクルーシブに配慮した公園の整備を検討することについて伺います。 475 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 476 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 区市町村だれもが遊べる児童遊具広場事業につきましては、東京都が令和3年度から令和7年度の5か年計画で、公園利用者の多様なニーズに応え、障害の有無にかかわらず、あらゆる子供たちが一人でも多く一緒に遊べる、だれもが遊べる児童遊具広場を都内で拡充していくため、都市公園がある市区町村に1か所ずつ広場を整備することを目標に創設された事業でございます。具体的な内容につきましては、ユニバーサルデザインに配慮した遊具の設置や、その周辺の安全に配慮した舗装などの附帯施設が補助対象とされ、対象となる5か年の間に1市区町村1公園1回限り、補助対象事業費の2分の1を補助するものでございます。  市といたしましては、さきにお答えさせていただきましたとおり、引き続き、誰もが集える魅力ある公園づくりに向け、先進事例を研究するとともに、東京都補助金など、特定財源の確保を含め、検討してまいりたいと考えております。 477 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 478 ◯ 12番(川村あや君) 実際、具体的にインクルーシブに配慮した公園づくり、そして遊具の設置を考えてくださっていることが分かりました。  以前、フィールドアスレチック横浜つくし野コースに行きました。こちらは、本格的なアスレチック遊具のほかにも、平場で芝生公園や、秋から冬にはドングリ拾いや落ち葉のじゅうたん遊びができる場所もありました。今後市内に整備される公園については、四季を活用した公園づくりもいいと思っています。引き続き、誰もが集える魅力ある公園づくりに取り組んでいただくようお願いします。  それでは、次の質問に移ります。大項目の2です。市内テニスコートの利用について。  令和元年の私にとって初めての一般質問から、市内のテニスコート関係について質問させていただいてきました。コロナ禍になりまして、私なりに優先順位を考え、この1年は質問を控えさせていただきました。今回、屋外スポーツであるテニスは、比較的ソーシャルディスタンスが取りやすいことから、自粛による運動不足やストレス発散にも適したスポーツであると思うこと、そして稲城市内のテニスコートはどこも稼働率が高く、多くのテニス愛好家に利用されています。その中で、緊急事態宣言やそのほか状況の変化により様々な対応が必要となることから、テニスコート利用者により使用しやすいといったことだけではなく、様々な状況を理解していただくことの必要性を感じ、質問させていただきます。  それでは、(1)です。テニスコートについて、1)、市内のテニスコート数と面数を伺います。 479 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 480 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市内の公設のテニスコート数と面数につきましては、稲城北緑地公園テニスコートが6面、大丸公園テニスコートが2面、城山公園テニスコートが2面、若葉台公園テニスコートが4面、南多摩スポーツ広場テニスコートが2面、合計で5か所、16面でございます。 481 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 482 ◯ 12番(川村あや君) それでは、2)です。第1回目の緊急事態宣言が解除され利用を再開した直後と、新型コロナウイルス感染拡大前の一昨年同月の利用者数について伺います。 483 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 484 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 第1回目の緊急事態宣言が解除され利用を再開した直後の令和2年6月の利用者数は、市内のテニスコート合計で1万1,634人、感染拡大前の令和元年6月の利用者数は9,706人でございます。 485 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 486 ◯ 12番(川村あや君) 新型コロナウイルス感染拡大前よりも感染後のほうがテニスコートの利用者が多いということが分かりました。さきにも述べましたが、感染リスクの少ないと言われている屋外スポーツは、ソーシャルディスタンスが取りやすいということで、同様にゴルフプレー者も増えているという情報もあります。市内ではテニスコートの利用に際して適切な感染防止対策が行われていると思いますが、改めて確認させてください。  (2)です。テニスコートの利用制限について、1)、コロナ禍における利用制限について、具体的な内容を伺います。 487 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 488 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) コロナ禍における利用制限につきましては、令和2年4月の緊急事態宣言では、同年4月4日から5月31日まで、全ての体育施設の利用を中止とする対応を行い、令和3年1月の緊急事態宣言では、同年1月13日から緊急事態宣言解除の日まで、午後8時以降の利用を制限するなどの対応を実施いたしました。また、利用の際には、一人一人が体調を管理し、利用日ごとに参加者の連絡先を把握できるよう記録を取ること、施設入場者の手洗い・手指消毒を徹底すること、間隔を空けてベンチを使用すること、活動に支障がある場合を除きマスクを着用することなどの利用ルールを守って利用していただくようお願いしております。 489 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 490 ◯ 12番(川村あや君) しっかりとした感染防止対策が行われているということが分かりました。  それでは、2)なのですが、利用者全体への利用制限などの周知方法について伺います。 491 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 492 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) コロナ禍における利用制限や利用の際のルールなどを利用者へ周知する方法につきましては、市広報紙や市ホームページ、公共施設予約システムへの掲載、総合体育館の窓口や各テニスコートの入り口付近へのポスター掲示、メール配信などの方法により周知を行っております。 493 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 494 ◯ 12番(川村あや君) それでは、(3)です。テニスコート利用者への現地での周知についてです。1)、テニスコートへの掲示板の設置について、市の見解を伺います。 495 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 496 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市内のテニスコートへ掲示板を設置するような対応は行っておりませんが、利用者へ直接周知する事項が生じた場合は、指定管理者であるいなぎグリーンウェルネス財団が速やかに各テニスコート入り口付近の金網フェンスへポスター掲示を行っていることから、利用者への周知は図られているものと認識しております。 497 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 498 ◯ 12番(川村あや君) テニスコート利用者の方からは、市からのお知らせを知らなかった、情報がちょっと遅い、分かりにくいなどの厳しい声をいただいています。また、テニスコートの備品などの使用上のルールなどもいま一度確認したほうがいいとの声もいただきました。  私も実際、備品の使用ルールに関しては、確かに一つ一つテニスコートで使う備品というのは、適切な使用をしたほうがより長く使えるものが多いと思います。主にブラシやセンターベルトです。使用者に再認識していただくのは必要だと思います。稲城市のテニスコートは、通常だけではなく、大会などでも市外の方が使用することもあることから、より分かりやすく掲示することは注意喚起につながると思っています。テニスコート入り口付近への掲示板の設置については再度検討していただくよう要望しまして、次の質問に入ります。  続いて、大項目の3です。ゼブラコーヒー&クロワッサン稲城中央公園店(稲城サイクルカフェ)についてです。  6月オープン予定でゼブラコーヒー&クロワッサン稲城中央公園店の建設が進んでおります。稲城中央公園は、日頃から愛犬家の散歩、ランニング、ベビーカーやシルバーカーなどでのお散歩姿が多く見られ、市民にとって憩いの場所でもあります。特にコロナ禍になってからは、3密が避けられる公園では、ウオーキングや散歩者などが増えたように感じられます。このような時期だからこそ、開放的な空間で、なおかつテイクアウトもできるカフェは、近隣だけではなく、稲城市民に喜んで利用してもらえるのではないかと期待していることから、質問させていただきます。  それでは、(1)、店舗についてです。1)、サイクルカフェとありますが、そちらの特徴について伺います。 499 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 500 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) サイクルカフェにつきましては、特に定義があるわけではございませんが、一般的には、サイクルスタンドを備えるなど、サイクリストの利用しやすい環境を整えたカフェを指すことが多いようです。  稲城サイクルカフェにつきましては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーとして、自転車競技ロードのコース沿道となる稲城中央公園内に、市民、公園利用者及びサイクリストの集いの場となるよう、シャワーやサイクルスタンドなどを備え、サイクル関連の映像も楽しめる、自転車のまち稲城を象徴する施設でございます。また、テラス席につきましては、ペット同伴で御利用いただけます。 501 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 502 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。答弁の中に、ペット同伴でも利用できるとありました。実際、私も犬を飼っておりますので、少し詳しく確認させてください。テラス席には、ペットのリードなどをつなげるもの、またドッグステイなどの設置は考えていらっしゃるのか、伺います。 503 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 504 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) ペットを係留するために、リードフックを設置します。また、ドッグステイの場所につきましては、特に場所を設定せず、テラスの床にリードをつなぐことのできる金具を、歩行にとって安全な場所5か所ないし6か所に設置する予定と、事業者から伺っています。 505 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 506 ◯ 12番(川村あや君) 詳細な説明、ありがとうございます。  それでは2)です。ベビーカーやシルバーカーなどでも利用しやすいような造りを考えていらっしゃるのか、市の見解を伺います。 507 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 508 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) ベビーカーやシルバーカー等の利用につきましては、スロープ部分から自動扉を通じてお店に入っていただき、円滑に利用できるよう、事業者とは打ち合わせております。車椅子の方がトイレを利用する際には、店舗に併設の公衆トイレ内のだれでもトイレを利用いただけます。 509 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 510 ◯ 12番(川村あや君) スロープ、それからだれでもトイレなど、具体的な答弁、ありがとうございます。  それでは再質問です。サイクルスタンドを備えるということなのですが、ベビーカーやシルバーカーなどを置くスペースの確保も予定されているのか、伺います。また、公衆トイレのだれでもトイレ内に予定されている設備についても伺います。 511 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 512 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 店内にベビーカーやシルバーカー等を置くスペースを確保することにつきましては、特に置き場所は設けないが、席間隔に余裕を設けるため、利用する席のそばに置くことができると、事業者から聞いております。また、市で設置します公衆トイレのだれでもトイレには、ベビーシートとオストメイトを設置するとともに、男子及び女子トイレにはベビーチェアを設置することとしております。 513 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 514 ◯ 12番(川村あや君) 男子・女子両トイレにベビーチェアをということで、時代にそぐう形で、助かる方が多いと思います。  それでは3)です。テラス席の利用について、市の見解を伺います。 515 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 516 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市では、稲城サイクルカフェの魅力を高める上で、テラス席を設け活用することは大変有効であると考え、事業者による企画提案の段階から、テラス席の設置が可能な範囲等を示してまいりました。事業者から、テラスを設け、テーブルや椅子を置いて店内と一体的に利用したいとの提案を受け、店内と行き来するドアも開けやすい折れ戸とするなどの工夫を図ることについて、事業者と打合せを行った上、現在工事を進めております。また、事業者において、電動のひさしを設けるとともに、冬場にはテラス席に暖房器具を設置する予定と聞いております。 517 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 518 ◯ 12番(川村あや君) 年間を通して楽しめる場であると思います。  それでは4)です。市民の雇用について、市の見解を伺います。 519 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 520 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城サイクルカフェのスタッフを市民から雇用することにつきましては、地域雇用の促進の見地から、事業者との打合せの際に要望を伝えてまいりました。事業者からは、運営している津久井店や橋本店、横浜店等の既存店のスタッフについては、地元在住者が中心となっており、稲城中央公園店についても、大半のスタッフは本市在住者の採用になることが想定されると伺っております。 521 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 522 ◯ 12番(川村あや君) 私も実際、津久井店や橋本店のスタッフの方からお話を伺いました。地元で働くことはもちろん、お店で働くことが楽しいとおっしゃっていました。そして、親切丁寧な接客、なおかつ心地よい雰囲気からも、よいお店なのだなと感じることができました。市民雇用の面でも、様々な意味でも多くの市民の方に喜んでもらえるようなお店であることを期待しています。  これをもちまして、新政会、川村あやの一般質問を終わります。ありがとうございました。 523 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、12番、川村あやさんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 524 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後1時58分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...