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令和2年第4回定例会(第23号) 本文 開催日: 2020-12-01
令和2年第4回定例会(第23号) 名簿 開催日: 2020-12-01

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  1. 稲城市議会 2020-12-01
    令和2年第4回定例会(第23号) 本文 開催日: 2020-12-01


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) ここで御報告いたします。補正予算特別委員長から、11月30日に正副委員長の互選を行い、委員長に梶浦みさこさん、副委員長に佐藤しんじ君が当選されたという報告がありました。   ───────────────────────────────────────── 3 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  一般質問につきましては、議場の出席者は半数程度とし、1人の質問時間は30分以内といたします。1人終わるごとに議場内の換気と出席者の交代を行いますので、皆様、御協力のほどよろしくお願いいたします。  暫時休憩いたします。                                午前9時31分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時32分 開議 4 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の1番、山岸太一君の一般質問を許します。8番、山岸太一君。 5 ◯ 8番(山岸太一君) おはようございます。日本共産党の山岸太一です。通告に基づきまして、大項目4問について質問をいたします。  まず、質問に入る前に、私は6月に子供が生まれまして、8月から10月末まで3か月間育児休業を取らせていただきました。それに伴い、さきの第3回定例会全日程を欠席いたしました。定例会の欠席に当たり、渡辺力議長をはじめとした議員諸氏の皆さんに御理解と御配慮を頂きましたこと、まずもって感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。また、議会事務局の皆さん、理事者の皆さん、市民の皆さんにも御協力を頂いたこと、重ねて感謝を申し上げます。ありがとうございました。この3か月間の育児休業は、私にとって大変有意義な経験となりました。今回の質問では、この体験も踏まえ、男性の育休取得についても述べたいと思います。育休は終わりましたが、育児は続いていきます。今後とも行政の皆さんには様々な形でお世話になることも多くなります。どうぞ引き続きよろしくお願いします。  それでは質問に入ります。大項目の1、必要な人が必要なサービスを利用できる介護保険制度に向けて──高過ぎる介護保険料介護サービスの制限について。  介護保険料を滞納し、差押処分を受けた高齢者の数が過去最多を更新したことが明らかになりました。高過ぎる介護保険料の負担を減らすこと、またさらなる介護サービスの制限に反対することを求めて質問します。  (1)、高過ぎる介護保険料による滞納の実態について。厚労省の調査によると、介護保険料の滞納による差押処分を受けた高齢者は、2018年度に全国で1万9,000人を超え、過去最高になったとのことです。2018年(平成30年度)は、第7期介護保険計画初年度、全国で保険料の値上げが行われました。当市でも基準保険料が値上げされました。実態がどのようになっているのか、払えない人への対応がどうなっているのか、明らかにしていきたいと思います。1)、直近3年間の介護保険料の滞納数、滞納額について聞きます。 6 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 7 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) おはようございます。それでは答弁いたします。介護保険料の滞納件数及び滞納額につきましては、平成29年度は1,944件、1,225万1,900円、平成30年度は1,596件、1,055万2,139円、平成31年度は1,409件、939万8,770円でございます。滞納件数及び滞納額ともに年々減少しております。
    8 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 9 ◯ 8番(山岸太一君) 件数、額とも減少しているということであります。  それでは再質問いたします。減少している理由についてどのように分析されているのか、そのことについて聞きます。 10 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 11 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険料の滞納件数や滞納額が減少していることにつきましては、コンビニエンスストアでの納付等による収納方法の拡充が定着してきたことや、収納率向上のための様々な取組及び介護保険制度に対する理解が進んできているものと考えております。 12 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 13 ◯ 8番(山岸太一君) 払っていただくために様々な取組をされてきたのだということであります。  では、2)、直近3年間の介護保険料の滞納を理由とした資産等の差押件数、差押額について聞きます。 14 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 15 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 介護保険料の滞納者に係る差押件数及び差押額につきましては、平成29年度が32件で130万4,258円、平成30年度が41件で175万2,340円、平成31年度が35件で166万8,809円でございます。 16 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 17 ◯ 8番(山岸太一君) 先ほど述べました保険料が値上げされた平成30年度は、差押件数も額も増えている傾向であるということが分かります。  それでは再質問です。滞納者が差押えとなる場合の基準や理由について聞きます。また、差押えとなる前に、丁寧な説明、対応が求められると考えます。認識を聞きます。 18 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 19 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 介護保険料の差押えにつきましては、介護保険法等の法令に基づき、地方税の滞納処分の例により、適正に行っております。納期限までに介護保険料の納付がない場合は、自主的な納付を促すため、督促・催告を行うとともに、納付相談により滞納者の生活実態をよく確認して丁寧に対応しております。しかしながら、そうした相談等にも全く応じていただけない滞納者に対しては、保険料負担の公平性を確保するため、法令に基づき、適正に差押えを行ってきております。 20 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 21 ◯ 8番(山岸太一君) 納付相談等で生活実態を確認し、丁寧に対応されているということであります。私も、決して無理やりの差押えが行われているとは捉えていません。ただ、2017年度(平成29年度)は32件、130万円だったのが、平成30年度(2018年度)には41件、175万円とぐっと増えている。これは事実であります。重要なのは、差押えとなる前に解決すること、特に支払うことができない方への必要な対応がされているのかどうなのかということではないでしょうか。  そこで、3)、介護保険料の徴収猶予・減免の基準、その内容について聞きます。 22 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 23 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 第1号被保険者の介護保険料の徴収猶予・減免につきましては、高齢者本人や世帯の主たる生計維持者が災害により著しい損害を受けた場合や、死亡、障害または失業等により収入が著しく減少した場合に対象となり、50%もしくは70%の減額または免除となります。この対象者のうち、6か月以内に資力──いわゆる支払能力が回復することが明らかで、減免することが不適当と認められる場合には、徴収猶予の対象となります。このほかに、高齢者本人が生活困難な場合は25%の減額、東日本大震災による避難者が稲城市に住民登録した場合は免除、新型コロナウイルス感染症の影響により一定程度収入が下がった場合には8割の減額または免除を行っております。 24 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 25 ◯ 8番(山岸太一君) 様々な徴収猶予・減免の種類があるということであります。  それでは再質問ですが、直近3年間の減額及び免除となった人数について、年度別や種類別に聞きたいと思います。 26 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 27 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険料が減額及び減免となった直近3年間の人数につきましては、高齢者本人が生活困窮の場合の減額は、平成29年度は5人、平成30年度は5人、平成31年度は5人でございました。また、東日本大震災の被災者への免除は、平成31年度は2人、また新型コロナウイルス感染症の影響によりまして一定程度収入が下がったことによる減額及び免除につきましては、令和2年11月20日現在、平成31年度の減額は12人、免除は18人でございます。 28 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 29 ◯ 8番(山岸太一君) いわゆる生活困難による減免が毎年5人にとどまっているということであります。新型コロナの特例対応が今ありますが、それでは30人が減免となっているということであります。これは今後増えていくのではないでしょうか。少ない年金しかない高齢者の方が増えてきています。しかし、保険料は毎回上がっている。高齢者の医療費も増やそうという話も出ています。これはますます厳しい状況になっていくのではないでしょうか。来年度から始まります第8期介護保険計画の議論も今大詰めを迎えています。運営協議会では保険料について複数の案が示されています。  ここで再々質問です。介護保険料のこれ以上の値上げを行わない、減免制度についても対象者を増やすような制度にしていくといったことが求められるのではないでしょうか。認識を聞きたいと思います。 30 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 31 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 65歳以上の高齢者の介護保険料につきましては、市では、介護保険運営協議会において介護給付費等の見込量や介護保険料の設定等に関して御検討いただき、それを踏まえまして保険料案を作成しております。この案につきましては、福祉文教委員会市民意見公募により頂いた御意見を踏まえた上で、条例により介護保険料を規定しているものでございます。また、介護保険料の減免につきましては、該当する高齢者が申請できるように、引き続き保険料減免の周知を行ってまいります。 32 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 33 ◯ 8番(山岸太一君) ぜひ、制度周知を行っていただきたいと思います。  では次に進みます。(2)、要介護者への総合事業の拡大についてです。これは、厚労省が突然方針を出して、大きな波紋を呼んでいます。本来なら法律改正して行うべきものを、パブリックコメントだけ取って、省令改正で行おうとしている。その中身について、市としての対応を聞きたいと思います。1)、厚労省の介護保険法施行規則の一部を改正する省令(令和2年厚生労働省令第176号)に示されています第1号事業に関する見直しの内容について聞きたいと思います。 34 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 35 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険法施行規則の一部を改正する省令に示されている第1号事業に関する見直しの内容につきましては、1点目が、第1号事業の対象者の弾力化として、介護予防・日常生活支援総合事業である第1号事業の対象者に、要介護認定による介護給付に係る居宅サービス地域密着型サービス及び施設サービス並びにこれらに相当するサービスを受ける前から市町村の補助により実施されている第1号事業のサービスを継続的に利用する居宅要介護被保険者を追加する。2点目として、第1号事業のサービス価格の上限の弾力化として、第1号事業のサービス価格について、国が定める額を勘案して市町村が定めることとする。以上の2点でございます。 36 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 37 ◯ 8番(山岸太一君) 重要なのは1点目の中身であります。現在、要支援者の人にだけ限定されて実施している総合事業のサービスについて、自治体の判断で、様々な条件はありますが、極端な話を言えば、要介護5の人が要支援の人と同じようなサービスを受けることができるような状況が起きてしまうということであります。これに対して、例えば認知症の人と家族の会、全国の団体で緊急声明が出されています。要介護者の保険外しに道を開くと厳しく批判されています。  それでは再質問です。これらの見直しを受けて、市として何か対応することはあるのか、そのことについて聞きたいと思います。 38 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 39 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 今般の総合事業の見直しによる市の対応につきましては、特に考えてございません。 40 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 41 ◯ 8番(山岸太一君) 市として対応は考えていないということであります。厚労省はなぜこんなことを急に言い始めたのか。厚労省はパブリックコメントの回答の中で次のように述べています。「一定数の市町村が総合事業の対象者について、対象者が要支援者などに限られてしまっていることで事業が実施しにくいという声が出されています。この声を受けて弾力化を行うことにしました」云々と述べております。  では、2)、稲城市において、総合事業の対象者が要支援者に限定されているために事業が実施しにくいという実態はあるのか、聞きたいと思います。 42 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 43 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 当市において、事業者・利用者ともに、現在、総合事業が実施しにくいという御意見はございません。 44 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 45 ◯ 8番(山岸太一君) そういう意見はないということであります。必要性がないもの、理由がないものを行うべきではないということではないでしょうか。  再質問いたします。今後も総合事業は、少なくとも要支援者の方に限定し、要介護者まで広げないということを原則にすべきだと考えます。認識を聞きたいと思います。 46 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 47 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 総合事業の対象者につきましては、地域とのつながりを継続するという観点から、市町村補助によって実施するサービスに限って対象者の弾力化を行ったものでございます。市では今後につきましても制度に基づいて実施してまいります。 48 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 49 ◯ 8番(山岸太一君) 今回の省令改正について、厚労省は、当初は全ての要介護者を総合事業への移行の対象に当てはめようとしました。しかし、さすがに反対が多過ぎて、最終的には様々な条件をつけるという状況になりました。結果として稲城市は対象者がいないということであります。こういったことについては、私はきっぱり断言すべきだと思います。第8期介護保険計画の策定も大詰めを迎えています。今後、この計画が本当に住民の方にとって、高齢者の方にとって必要な使いやすい介護保険制度になっていくということが必要ではないでしょうか。今回は時間がなくて、第8期介護保険計画の中身にまでは踏み込めませんでした。これらの問題についても今後取り上げていくことを述べて、次に進みたいと思います。  では、大項目の2です。男性の育児休業の向上による育児参加の推進についてであります。  民間の調査によれば、企業で働いている若手男性社員の86%が育休の取得を希望しているとされていますが、実際の取得率は今7%にとどまっていると言われています。私自身の体験も踏まえながら、男性の育休取得の向上を目指す立場から質問したいと思います。  質問の前に、少し我が家の状況についてお話しさせていただきたいと思います。我が家はこれまで子供を3人授かりました。現在2人で、長男が10歳であります。10年ぶりに赤ちゃんを迎えることになりました。長男が生まれたときは、私は議員になる前で会社勤めをしていました。とても育休を取るという雰囲気の状況ではなかった。当時はパートナーが仕事をしていなかったので、そのことを理由に平日の育児はほとんどパートナーに任せて、私が帰る頃には子供が寝ているといった日が続いていました。当時、私は、両親のうちどちらかが育児に専念できれば大きな問題はないのではないかと、今から考えると、明らかに間違った認識を持っていました。私は土・日など休みの日に赤ちゃんの世話をしてフォローすればいいといった考えでした。結果的にそれがパートナーの大きな負担になってしまい、彼女が体調を崩して一時期入院するという事態になりました。回復するまで数年かかりました。今回、育休を取らせていただいたのも、本当に同じようなことを起こしてはならない、当時の出来事は私の大きな重しとなって、今も胸の中に残っています。そういった思いも強くありました。  育休を取って分かったのは、子育てというのは楽しいことであると同時に本当に大変だということであります。特に乳児期ですから、目が離せない。育休に入ったばかりの8月は、私も子供も慣れなかったということもあり、朝パートナーが仕事に行ってから夕方に帰ってくるまで一歩も外に出ない、誰とも顔を合わせない、会話もしない。夜泣きがあって、昼間、私も眠いのですけれども、ほとんど一休みすることもできない。5時を過ぎてようやくパートナーが帰ってきて、一人で外を散歩する。これが唯一の息抜き、そんな生活でした。1か月ほどしてようやくお互いに慣れて、気候も落ち着いてきて、少し生活のリズムができて、余裕を持てるようになりました。それでも、気を張って生活していることに変わりはありません。我が家はパートナーが非常勤で働いているので、彼女が家にいるときは世話を替わってもらい、一人の時間を作ることで私もリラックスすることができました。育休中でしたが、育児を休むということも必要なのだということを私は痛感いたしました。もし一人きりで半年、1年、ずっと赤ちゃんの世話だけをするとなったら、耐えられるかどうか分からない。母親が育休を取るなら、両親とも取る必要はないのではないか、男性の育休に対してそういった声はいまだにあります。しかし、私は今ならはっきりと言えます。一人だけの育児は心にも体にも大きな負担となる。男性の育休は絶対必要だということです。子育てをされてきた女性の皆さんにとっては、何を今さらということかもしれません。しかし、自分で体験することで、遅ればせながらも実感することができました。この経験を多くの皆さんと共有もしながら、男性の育児参加を広げるために力を尽くしたいと思います。  それでは、質問に入ります。(1)、産後鬱をめぐる状況と防止策について、1)、産後鬱の症状やリスクなど、その特徴について聞きたいと思います。 50 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 51 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 産後鬱につきましては、産後に産婦のホルモンバランスが急激に変化することや、慣れない育児等で身体的・精神的に負担がかかりやすいことなどが要因となり、産後1か月から3か月頃に多く起こるものでございます。産後鬱の特徴としましては、疲れやすく、気力が起きなくなったり、食欲がなくなる、理由もないのに不安になる、あまり眠れないなどの症状が現れます。 52 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 53 ◯ 8番(山岸太一君) 産後1か月から3か月頃に大きく起きるということです。様々な要因もありますが、慣れない育児、それに伴う家事がストレスとなって起きるということです。  再質問です。産後鬱が悪化する中で、家庭内で起こり得る危険性について聞きます。また、今この新型コロナ禍の中で産後鬱が増えていると言われています。どういった状況なのかを聞きたいと思います。 54 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 55 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 産後鬱による影響につきましては、自分は母親失格だなど、自分を責める気持ちが起こり、本来の力が発揮できず、子育てが思うようにいかなくなることで、ひいてはお子さんの発達に悪影響が出る場合もございます。  次に、最近の状況につきましては、乳幼児健康診査及び乳児家庭全戸訪問事業を通じまして保健師が感じた産婦の様子としましては、一時期は、実家や友人などからの育児支援が得られないことや里帰り分娩ができないことなどからストレスを抱える産婦には産後鬱が心配される方が若干いらっしゃいましたが、このような環境が改善されるにつれまして産後鬱が心配される産婦は減ってきている状況でございます。 56 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 57 ◯ 8番(山岸太一君) 産後鬱が悪化すると、御本人だけではなくて、子供の発達にも影響が出てくるということです。赤ちゃんの健やかな成長のためにも、保護者のストレスを軽減していくことが求められているということであります。そして、新型コロナが収まらない状況で、人と人との接触が減り、独りぼっちの育児をせざるを得ない御家庭も増えているのではないでしょうか。  既に多くの報道がされていますが、筑波大が今年の5月と10月に産後1年未満の母親を対象に調査をしたら、そのうち25%近い人に鬱の可能性があったということであります。通常の産後鬱の罹患率は10%程度と言われています。それでも多いと思いますが、その2倍を超える傾向を示したということです。調査結果では、このコロナ禍の中で、例えば家計の収入減少であったり、また子供を連れて外出することへの批判や不安、これが強いストレスとなって鬱を誘引しているのではないかという分析がされています。市の把握している状況でも、育児の手助けが得られない、独りぼっちの育児となってしまっている人に鬱の傾向があったということであります。  それでは、2)、産後鬱防止に有効な手だてと、実際に実施している施策について聞きたいと思います。 58 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 59 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 産後鬱の防止につきましては、両親学級及び乳児家庭全戸訪問事業におきまして、産後の母親や子供の状況を確認し、母親の悩みなどを傾聴しています。その際に母親に産後鬱の状況が見られた場合には、必要な支援を行っております。また、父親には、母親の負担を軽減するためにも、育児参加を促しております。 60 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 61 ◯ 8番(山岸太一君) 訪問などによる状況確認、悩み相談、必要な支援を行い、父親にも育児参加を促しているということです。  再質問いたします。改めてでありますが、男性の育児休業による育児参加は、まさしく産後鬱防止の手だてとして有効ではないかと考えます。改めて認識を聞きたいと思います。 62 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 63 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 産後鬱防止の手だてにつきましては、男性の育児参加も重要であることから、繰り返しになりますが、父親には、母親の負担を軽減するためにも、育児参加を促すことは必要と認識しております。 64 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 65 ◯ 8番(山岸太一君) 男性の育児参加も重要だということであります。しかし、なかなか、あえて育児参加を促さないと参加はできないといった状況が男性の側にもあるということではないでしょうか。私は、男性の育休取得を増やすことだけを目的化すべきだとは思いません。大事なのは、育休も含めて、男性も当たり前に育児に参加する社会をつくっていくために、様々な取組を行うべきだと思うんです。そして、そのためには、まず公務職場から雰囲気をつくっていくことが大事だと思います。そこで、市の職員の皆さんの状況について聞きたいと思います。  (2)、市男性職員の育児参加の推進について、1)、男性職員の育児参加のための制度の種類と内容について聞きます。 66 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 67 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 男性職員の育児参加のための休暇及び休業等の制度につきましては、5点ございます。1点目は、配偶者の出産の翌日から8週間までの期間に5日を取得できる有給の育児参加休暇、2点目は、1歳3か月未満の期間に1日2回以内、それぞれ45分までの時間を取得できる有給の育児時間、3点目は、3歳の誕生日前日までの期間に取得できる無給の育児休業、4点目は、小学校就学前までの期間に1日2時間まで取得できる無給の部分休業、5点目は、小学校就学前までの期間に正規の勤務時間から決められた短縮勤務パターンを選択する無給の育児短時間。以上の各種制度は、国・都の制定状況に合わせ、本市においても順次導入したところでございます。 68 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 69 ◯ 8番(山岸太一君) 様々な制度が整備されているということであります。日本の育休を含めた育児参加の制度というのは、実は世界で一番ではないかと言われている。ところが、実際の取得率が低いというのが課題だとずっと言われています。  では、ここでこの制度のところで、細かいところですが、再質問したいと思います。育児休業を取得するための申請期限、またその申請後の期間の変更回数の上限について聞きます。また、これらの運用については柔軟な対応が求められると考えますが、認識を聞きます。  もう1点、市職員の御夫婦が二人同時に育児休業を取得することは制度上できるのかどうなのか、そのことについても聞きたいと思います。 70 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 71 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 育児休業を取得するための申請期限につきましては、稲城市一般職の職員の育児休業等に関する条例施行規則において、「育児休業の承認の請求は、育児休業を始めようとする日の1月前までに行うものとする」と定められております。次に、申請後の期間の変更回数の上限につきましては、地方公務員の育児休業等に関する法律において、「育児休業の期間の延長は、条例で定める特別の事情がある場合を除き、1回に限るものとする」と定められております。このように、申請期限及び期間の変更回数については、法律・条例・規則で定められており、職員も制度を理解の上、利用していることから、運用面において課題はないものと認識しております。  最後に、夫婦二人同時に育児休業を取得することにつきましては、制度上可能でございます。 72 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 73 ◯ 8番(山岸太一君) 現在、育休の申請については、休む1か月前までの申請になっています。期間の変更については1回に限るというのが基本的な法律解釈になっています。女性は出産後に産休がありますので、そのまま育休に移行できますが、男性の場合はそうもいかない。実際の出産予定日、また入院されていた場合の退院日というのは突然決まってきます。なかなか1か月前に確定できるものではない。すぐに育児に入ろうと思っても、これがネックになってしまって、ずれが出てしまうということは言われております。ただ、今、厚労省も、これについては事業主の判断で回数や期間を変更することは可能であるといった見解を持っています。ただ、実際に職場の円滑な運用という観点もあります。この辺はどうぞ柔軟に対応していただきたいと思います。  そして、職員が夫婦そろって育休を取ることは、当然、制度上可能だということです。これも広げてほしいと思います。  では、2)、直近3年間のこれらの制度の取得率、平均取得日数について聞きたいと思います。 74 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 75 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 直近3年間の各種制度の取得率と平均取得日数につきましては、初めに、平成30年度において、育児参加休暇は取得率42.9%、平均取得日数4日、育児時間は取得者なし、育児休業は取得率23.8%、平均取得日数74日、部分休業は取得率2.2%、平均取得日数は25日、育児短時間は取得者なしでございました。次に、平成31年度において、育児参加休暇は取得率34.6%、平均取得日数3日、育児時間は取得率7.7%、平均取得日数は60日、育児休業は取得率15.4%、平均取得日数は117日、部分休業は取得率1.4%、平均取得日数は91日、育児短時間は取得者なしでございました。最後に、令和2年度は、12月1日現在において、育児参加休暇は取得率100%、平均取得日数3日、育児時間は取得率8.3%、平均取得日数は7日、育児休業は取得率25%、平均取得日数は97日、部分休業は取得率1.5%、平均取得日数は50日、育児短時間は取得者なしでございました。 76 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 77 ◯ 8番(山岸太一君) 育児休業については、取得率が23%、15%、25%、取得日数も74日、117日、97日となっております。  再質問です。これらの各種制度の取得状況について、評価を聞きます。また、取得率や平均日数などといったものについては目標数値を持っているのか、その辺について確認したいと思います。 78 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 79 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 各種制度の取得につきましては、対象となる職員個人の考え方やライフスタイルなどで判断されることから、年度によって数値は変動しておりますが、近年の傾向といたしましては、育児参加の意欲を示す男性職員が増えていると認識しております。  また、目標数値につきましては、国が掲げている育児休業の取得率13%としており、そのほかの制度の取得率や取得日数については目標を設けておりません。
    80 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 81 ◯ 8番(山岸太一君) 国の男性の育休取得目標は13%、今全体の平均が7%と言われている。それに比べれば、一定上回っている数値ではないかと思います。平均取得日数は、年度によってばらつきがありますが、大体3か月から4か月程度という感じではないでしょうか。今、男性の育休は、取得率も低いのですが、実際に取得した人の平均の取得日数が7日から10日程度と言われています。それで、7日から10日でありますと、我が家のパートナーの言葉を借りるなら、それはただの休暇ではないでしょうか。冒頭で述べましたが、私は最初の1か月間はとにかく苦労して、ようやく2か月目ぐらいから育児を楽しめるようになりました。育児を楽しむなら、育休は1か月以上、ぜひこれから育休を取られる職員の皆さんにはそういったこともお話ししていただきたいと思います。  では、3)、男性職員の育児参加を向上させるために実施している対策について聞きたいと思います。 82 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 83 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 男性職員の育児参加を向上させるために実施している対策につきましては、子育てに関する制度の周知及び意識啓発といたしまして、妊娠・出産・育児に関する各種制度などを記載したガイドブックを作成しており、男性職員が取得可能な制度を分かりやすく説明しながら情報提供を行っております。また、ワーク・ライフ・バランスの観点から、市職員の働き方改革といたしまして、基本方針及び実践メニューに基づいた各種取組を進めております。こうした対策を講じることにより、男性職員の育児参加に向けた職場の風土の醸成に努めているところでございます。 84 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 85 ◯ 8番(山岸太一君) 再質問いたします。男性の育児参加について、職員の意識調査などを行っているのかどうなのか、その内容について聞きたいと思います。  また、ぜひ男性職員が、育休を希望はしているけれども、実際に取得したかどうか、その実態を把握するためにも、例えば若手男性職員が将来育休を取得したいかなど、こういった意識調査も必要ではないかと考えます。認識をお聞きします。 86 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 87 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 職員の意識調査につきましては、令和元年8月に次世代育成支援対策法及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づき、全常勤職員を対象とした無記名アンケートを行い、この中で、男性が育児休業を取得することについてなど、複数の設問をしたところでございます。また、若手男性職員向けの意識調査につきましては、毎年1回、全常勤職員を対象とした自己申告書において、育児休業に限らず、仕事や家庭の状況や各種希望の記載ができることから、特定の対象者と内容に絞った調査を行う予定はございません。 88 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 89 ◯ 8番(山岸太一君) 実際に意識調査を行われたということであります。それがどういった中身だったのか、どのような分析をされているのか、どこかで分かる形ででも結構ですので、ぜひ発表もしていただきたいと思います。そして、育児休業を希望している職員と実際に取得できている職員とのギャップを明らかにすることで、取得ができない原因なども分かることがあるのではないでしょうか。まずは公務職場から男性の育児参加を増やしていく。そうすることで社会の雰囲気を変えていけるのではないかと思います。ぜひ、稲城市の男性職員の育休取得率50%、80%、100%を目指して積極的に取り組んでいただきたいと思います。  次に行きます。(3)、市内の事業者や市民への啓発について、1)、男性の育休取得・育児参加の向上のために保健部門として行っている施策について聞きたいと思います。 90 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 91 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 男性の育児休業取得及び育児参加向上のための施策につきましては、保健センターで開催している母親学級・両親学級におきまして情報提供を行っているほか、母子健康手帳に掲載されている育児休業に関する紹介や、父親の育児参加を呼びかける内容を紹介するなど、様々な機会を捉えて情報提供しております。 92 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 93 ◯ 8番(山岸太一君) 両親学級などが行われているということであります。でも、実際に両親学級への父親の参加状況というのはどうなのでしょうか。今はコロナ禍ですので、なかなか企画や運営も大変かと思います。私が一つ提案したいのは、父親学級というものであります。父親が育児や家事について学び、父親同士で交流するための父親学級といったものも有効ではないかなと考えますが、認識を聞きたいと思います。 94 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 95 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 父親が育児などについて学ぶ場につきましては、両親学級において、両親が協力し合いながら育児をすることで母親にかかる育児負担を軽減できることを伝え、父親にも育児への関わり方や育児の心得などを学んでいただいております。現時点では父親学級の開催については考えておりません。 96 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 97 ◯ 8番(山岸太一君) 今のところ、考えられていないということであります。この両親学級は、市ではパパママ教室と呼ばれているようですが、内容は、保健師の方からのお話、お風呂の入れ方、妊婦体験などといったものであります。これ自体は重要なものだと思います。しかし、もっと実践的な支援・アドバイスも本当に必要ではないかと思います。男性の育児休業に対する意見で結構多いのが「男性が育休を取っても意味がない」、「家にいられても役に立たない」という意見もあります。家にいるということは、育児だけではなくて、家事も含めて家のことを全般やるということが求められると思います。  今、我が家の食事作りは全て私の担当です。掃除も洗濯もほぼ半々に分けて行っています。おかげさまで、作れる料理のレパートリーは大分増えてきました。もともと料理も好きですし、家事全般苦にならないので、私は楽しんでできていますが、全ての方がそうではないと思います。まずは男性が基本的な育児・家事能力を取得するといった機会をつくるということも重要ではないでしょうか。お風呂の入れ方も大事です。でも、もっと大事なのは、お風呂に入れた後に体を拭いて、おむつをはかせて、寝間着を着せて、ミルクを飲ませて落ち着かせてやる。これを夕方の忙しい時間にどうやって役割分担しているのか。父親は、お風呂に入れ終わったら、お母さんが着替えさせてミルクを飲ませている間、何もしないのか、それともその時間で別の家事をするのか。そういった家事分担なども含めた実践的なアドバイス、スキル取得といった場も必要なのではないでしょうか。  再々質問します。父親に育児参加を促すというだけでなく、父親が育児にも家事にも参加することが必要なのだという強いメッセージ、そのための取組といったものが求められるのではないかと考えますが、認識を聞きます。 98 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 99 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 父親が育児と家事に携わることにつきましては、繰り返しとなりますが、両親学級や乳児家庭全戸訪問などの場におきまして、両親に対して、必要なことであると説明しております。また、母子健康手帳を交付する際には「父親になる男性へ」と題しました父親ハンドブックを配付しており、両親ともに学んでいただく機会としております。 100 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 101 ◯ 8番(山岸太一君) ぜひ、工夫のある取組を行っていただきたいと思います。  では、2)、男性の育休取得・育児参加向上のために経済労働部門として行っている施策について聞きます。 102 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 103 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 男性の育休取得・育児参加につきましては、東京都労働情報センターや東京都産業労働局の実施するセミナー情報に関するチラシを市役所や地域振興プラザ1階ロビーのほか商工会窓口に配架し、市内事業者や市民に周知しております。 104 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 105 ◯ 8番(山岸太一君) 稲城の場合は、中小企業も多いので、大きな会社と比べると、様々な制約もあると思います。  そこで再質問です。国や都における男性の育児休業取得に伴った事業主への助成金、奨励金といったものの制度について聞きます。また、それらの制度について、市としても市内事業者へ積極的に周知を図るべきではないかと考えますが、認識を聞きます。 106 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 107 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 国においては、男性労働者が育児休業や育児目的休暇を取得しやすい職場風土づくりに取り組み、育児休業や育児目的休暇を取得した男性労働者が生じた事業主に対し子育てパパ支援助成金を支給する両立支援等助成金の制度がございます。さらに、本助成金制度の中には、男女ともに該当する制度として、育児復帰支援プランを作成し、プランに沿って労働者の円滑な育児休業の取得・職場復帰に取り組み、育児休業を取得した労働者が生じた中小企業事業主に育児休業支援金を支給する制度もございます。また、東京都においては、男性従業員に育児休業を連続15日以上取得させた都内企業等を対象に、働くパパママ育休取得応援奨励金の制度があり、繰り返しとなりますが、市役所や地域振興プラザ、商工会等の窓口にチラシの配架を行い、市内事業者や市民に周知を行っております。 108 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 109 ◯ 8番(山岸太一君) 助成金や支援金、奨励金の制度がいろいろあるわけであります。ぜひ、これらを分かりやすく紹介し、使いやすくしていくといったことも重要ではないでしょうか。  今回、最初の取っかかりとして、全般的な考え方、基本の取組について質問いたしました。コロナ禍の収束の気配が見えない中で、女性だけの独りぼっちの育児をさせない、そのための男性の育児参加はますます重要になってきます。当然、様々な理由でひとり親の家庭で育児されている御家庭への支援も大事です。今後も、男性の育休取得の推進、育児参加の支援について取り上げていくことを述べて、次に進みたいと思います。  大項目の3番であります。希望する全ての人が保育園を利用できる待機児童対策について。  さて、育休を取ったのはいいのですが、その後どうするのか。当然ながら仕事に復帰することが必要になるわけで、そのためには安心して子供を預けることができる保育園の整備は必須になります。これまでも認可保育園新設による待機児童ゼロを求めてきました。保護者が子供を安心して預けられる環境を整備することを求める立場から質問したいと思います。  (1)、直近の待機児童数(新新基準・旧基準)と前年同月の待機児童数(新新基準・旧基準)、それに対する認識について聞きたいと思います。 110 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 111 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 直近の待機児童数につきましては、令和2年10月1日現在、平成29年3月31日付国通知の定義に基づくいわゆる新新基準で19人、平成16年3月23日付国通知の定義に基づくいわゆる旧基準で204人となっております。また、令和元年10月1日現在の待機児童数につきましては、新新基準で94人、旧基準で301人となっております。  待機児童解消につきましては、これまで認可保育所の新設や定員の弾力化による定員増など、様々な方法により待機児童解消に努めております。 112 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 113 ◯ 8番(山岸太一君) 新新基準・旧基準とも前年よりも本当に減っているということで、保育園の新設による待機児童解消を進めてこられた、これは前向きな取組として、ぜひ受け止めたいと思います。  我が家も11月から認可保育園に申し込みました。残念ながら利用不可の通知が届き、待機児童となってしまいました。ここで指摘したいのは、もし今回の質問で、今の待機児童数はと一般的に質問すれば、答弁としては新新基準19人と答えられたと思います。では、我が家と同じような利用不可の通知書は19枚しか出されていないのか。そうではありません。実際には旧基準204枚の利用不可通知書が出されているはずであります。  その上で再質問いたします。今年の分の数で結構です。新新基準・旧基準の待機児童数の年齢別の内訳について聞きます。また、こういった年度途中で待機児童となっている家庭への支援、情報提供の内容について聞きたいと思います。 114 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 115 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 令和2年10月1日現在の新新基準と旧基準の待機児童の年齢別の内訳につきましては、新新基準で、ゼロ歳児が12人、1歳児が7人、2歳児以上はゼロ人でございます。旧基準では、ゼロ歳児が109人、1歳児が67人、2歳児が14人、3歳児が11人、4歳児が3人、5歳児がゼロ人でございます。  次に、年度途中で待機児童となっている家庭への支援や情報提供につきましては、市ホームページにて最新の申込状況や空き状況を紹介しております。また、窓口に来られた方などには、個々の事情をお伺いした上で、必要に応じ、認証保育所や企業主導型保育事業の空き状況や一時預かり事業を紹介しております。 116 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 117 ◯ 8番(山岸太一君) ゼロ歳児が新新基準だと12人、旧基準だと109人ということであります。では我が家はどちらに分類されているのでしょうか。通知結果には「利用不可」としか書かれていないので、分からないのです。市からは、保育が必要な子供と認定されていますが、結果としては待機児童になって、肝腎の保育を受けることができないような状況であります。今日みたいに議会日程があるときは、いろいろ手を尽くして対応しています。なかなか大変なわけであります。  その上で、(2)、今後の待機児童対策の計画について聞きたいと思います。 118 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 119 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 今後の待機児童対策の計画につきましては、令和3年4月1日に、稲城小田良土地区画整理事業地内に稲城市立第三保育園の建て替え民営化により、認可定員150人の認可保育所、しおどめ保育園稲城の開設、また稲城市立第五保育園の1歳児の受入人数を弾力化により10人から18人に増やすことを予定しております。 120 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 121 ◯ 8番(山岸太一君) 第三保育園の定員にプラスアルファをしました認可保育園を開設する、第五保育園の定員を増やすということであります。  この間、議会答弁等で、様々な形で市長や市は、「2021年度4月時点で待機児童を解消する」と述べられてきました。再質問ですが、これに対する市としての認識はどうなのか、そのことについて聞きたいと思います。 122 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 123 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 令和3年4月1日時点での待機児童解消につきましては、これまで認可保育所の新設など、様々な方法により待機児童対策に取り組んでおり、着実に成果が上がっていると認識しております。 124 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 125 ◯ 8番(山岸太一君) 以前のような認可保育園の抑制ではなくて、新規増設による待機児童解消を進めてこられたことは、前向きなものとして受け止めています。その上で、我が家のように利用不可通知を受ける人をなくしていく、希望した全ての人が安心して保育園に入れるようにしてほしいと思います。そして、安心して子供を預けるためにも、質の高い保育事業ができるような施策も求められるのではないでしょうか。引き続きこれらの課題についても取り上げていくことを述べて、次に進めたいと思います。  では、大項目の4番、平尾団地商店街の空き室活用による市民の生活支援について。  平尾住宅の平尾団地商店街にある空き室について、市民の暮らしや生活を支援するために活用してほしいという声が寄せられています。住民の声を聞きながら、市が明確な方針を持って対応することを求める立場から質問します。  (1)、平尾団地商店街の空き室の状況について、1)、平尾団地商店街の空き室の状況について聞きたいと思います。 126 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 127 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 平尾団地商店街の空き室につきましては、平尾出張所やスーパーヤマザキ等を含む20室中3室が空き室となっていると東京都住宅供給公社より伺っております。 128 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 129 ◯ 8番(山岸太一君) 3室が空いているということです。  それでは再質問ですが、それぞれの部屋について、空き室となる直前の使われ方、空き室となっている期間について聞きたいと思います。 130 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 131 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 平尾団地商店街の空き室につきましては、1室には平成30年1月まで三井住友銀行が入居しており、1室には本年9月まで青果店が入居していたと東京都住宅供給公社から伺っております。なお、残り1室につきましては、平成22年6月まで飲食店が入居していましたが、その後は住宅供給公社により住宅フェア等のイベントに利用しているとのことでございます。 132 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 133 ◯ 8番(山岸太一君) では、2)、空き室の今後の利用予定について聞きたいと思います。 134 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 135 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 平尾団地商店街の空き室の今後の利用予定につきまして東京都住宅供給公社に確認したところ、内装の改修工事が終了次第、新たに募集を行うため、現在準備しているところとのことでございます。 136 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 137 ◯ 8番(山岸太一君) では再質問です。それぞれの部屋について、工事終了の目安、また募集する内容について聞きたいと思います。 138 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 139 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 平尾団地商店街の空き室につきまして住宅供給公社に確認したところ、元三井住友銀行であった空き室については、現在スケルトンの状態で、物販等の募集を基本としつつも、広範な用途での利用も検討しているとのことでございます。また、元青果店であった空き室につきましては、本年12月頃に改修工事が完了予定で、物販等のテナントを募集する予定とのことでございます。なお、住宅供給公社において利用している元飲食店舗であった空き室につきましては、引き続き住宅フェア等のイベントに利用するため、現在、新規テナントの募集は行っていないとのことでございます。 140 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 141 ◯ 8番(山岸太一君) 今、物販を基本としつつ、広範な用途での利用も検討したいという答弁がありました。これは重要なポイントになってくるのではないでしょうか。  では、(2)、生活支援サービス拠点向陽台の設置経過について、ちょっと確認させて頂きたいと思います。1)、生活支援サービス拠点向陽台の事業内容や設置目的について聞きます。 142 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 143 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活支援サービス拠点向陽台の事業内容や設置目的につきましては、市が東京都から借り上げた向陽台六丁目都民住宅の空き室を、市が公募により選定したサービス提供事業者が活用し、地域住民へ高齢者支援・子育て支援・障害者支援などの生活支援サービスを提供するための拠点を整備しているものでございます。 144 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 145 ◯ 8番(山岸太一君) 都民住宅という都の持ち物だった部屋を市が借り上げて、事業者を公募して、生活支援サービスを始めたということであります。  それでは再質問です。具体的な活動内容、それに対する住民の声などについて聞きたいと思います。 146 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 147 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活支援サービス拠点向陽台における具体的なサービス提供の内容につきましては、育児支援ヘルパー事業、ひとり親家庭ホームヘルプ事業、高齢者向けヘルパー派遣事業、障害者向けヘルパー派遣事業、介護保険の総合事業の通所型サービスAなどでございます。  また、住民からの声につきましては、運営事業者へ確認しましたところ、家族の介護や病気などへの相談や、近所で心配な人がいるなど、提供しているサービス以外の身の回りの困り事などの御相談が年間20件程度寄せられており、関係機関や適切なサービスにつないでいると伺っております。 148 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 149 ◯ 8番(山岸太一君) 多様な役割を果たされているということであります。  では、2)、同拠点の設置された経過について聞きたいと思います。 150 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 151 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活支援サービス拠点向陽台を設置した経過につきましては、平成24年に向陽台六丁目団地自治会から1号棟の空き室の活用の要望を受けて、市が東京都へ要望しておりました。市では、急激に高齢化する向陽台地区において、介護サービス等の生活支援サービスの需要が見込まれる中、事業所用地が不足していたこと、さらに進出可能な事業所の意向もあったことから、両者の意向がマッチしたことで東京都へ働きかけを行ってきたものでございます。 152 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 153 ◯ 8番(山岸太一君) 再質問でちょっと改めて確認したいのですが、実際に自治会など、住民の要望が市に寄せられたことでこれは事業化に向けて動き始めたのだという認識でいいのか、そのことについて確認したいと思います。 154 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。
    155 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活支援サービス拠点向陽台につきましては、さきにお答えしましたとおり、向陽台六丁目団地自治会からの要望をきっかけとして東京都へ要望したところ、この住宅を目的外使用として福祉利用するためには、市の事業として利用することを東京都からの条件とされましたことから、市の施策としての必要性などを総合的に判断して事業化したものでございます。 156 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 157 ◯ 8番(山岸太一君) 住民からの要望が大きかったということであります。  では、(3)、住民の声に基づいた平尾団地商店街の空き室活用について、1)、空き室の今後の活用について、市民から市や都、また供給公社などに寄せられている声について聞きます。 158 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 159 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 平尾団地商店街の空き室の店舗への活用につきまして、現時点では市民から市には特段の御意見等は頂いておりません。また、平尾団地を管理しています東京都住宅供給公社平尾住宅管理事務所にも確認したところ、特段の市民からの意見はないと伺っております。 160 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 161 ◯ 8番(山岸太一君) なかなか声は寄せられていないということであります。  それでは、2)、空き室を市民の暮らしや生活支援のために活用していくことについて、市としての認識を聞きたいと思います。 162 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 163 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 平尾地区につきましては、平成27年にコーシャハイム平尾を開設しており、その際、平尾地区の住民アンケートを参考に、自治会、市及び東京都住宅供給公社とともに意見交換を重ねながら、医療・介護サービス及びキッズスペースや地域交流レストランなどをサービス付き高齢者向け住宅とこれに併設した生活支援サービスの拠点として整備しております。このことから、平尾団地の空き室を利用して市が生活支援サービス拠点を整備することは、現時点では考えてございません。 164 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 165 ◯ 8番(山岸太一君) 市としては今のところ考えていないということであります。  今回、質問をするに当たって、日本共産党都議団を通して、東京都の住宅政策本部や住宅供給公社に情報照会を行いました。内容は、平尾団地商店街の空き室の活用について、市民から要望などは寄せられているのか、また小売店以外の活用についての考えはあるのかといったことであります。答えは大変驚くべきものでした。「平尾団地商店街の空き室について、生活支援のようなサービスとして活用したいという住民からの要望は聞いています。都としても、販売テナント以外の活用についても何らかの検討をしたい。今後、住民の声を聞く場を設けたい」といったものでした。先ほどの答弁では、市には特に意見も要望もないということでした。しかし、東京都に対して直接声が寄せられているということです。  そこで再質問です。こういった声もあるようです。市としても、団地自治会や商店街など、住民の要望を把握する必要もあるのではないかと考えますが、認識を聞きたいと思います。 166 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 167 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) さきにお答えしましたとおり、平尾地区の住民アンケートを参考に、自治会などと話合いを重ねながら、コーシャハイム平尾を整備してきたところでございます。また、地域包括ケアシステムの構築の一環としまして、地域で生活支援や介護予防を支える仕組みづくりを目的としました生活支援・介護予防サービス協議体を設置しておりまして、そこで地域の自治会、NPO、民生・児童委員、介護予防自主グループ、みどりクラブ、地域包括支援センター、市などがメンバーとなりまして、支え合いの地域づくりを行っております。御質問の地域での生活支援に関する様々な課題や要望につきましては、この場において既に取り組んできております。 168 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 169 ◯ 8番(山岸太一君) この間、市としてもいろいろな場を設けながら意見聴取も行ってきたということであります。そういうことも大事です。また、住民の方お一人お一人の要望や声を聞くということも大事だと思います。  先ほどの答弁では、空き室1つについては、物販以外の広範な用途での利用を検討しているということでした。日本共産党都議団の聞き取りによっても、販売テナント以外の活用についても検討したいと一致しているわけであります。ただ、東京都には直接要望されているようですが、市に対してはいまだに声が届いていないということであります。平尾では「みんなのえがお」という地域の支え合いの取組がずっと継続されています。そういった場での意見や要望の取りまとめも必要かもしれません。  ぜひ、向陽台でできたような取組を平尾でも実現できると本当にいいのではないでしょうか。私も、この課題について、市民の皆さんの声も聞きながら、ぜひ届けていきたいと思います。子育て世代から高齢者の方まで誰もが安心して住み続けられる稲城のまちづくりをこれからも市民の皆さんと力を合わせて求めていくことを述べて、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 170 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、8番、山岸太一君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前10時32分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時50分 開議 171 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の2番、北浜けんいち君の一般質問を許します。19番、北浜けんいち君。 172 ◯ 19番(北浜けんいち君) 通告番号2番、新政会の北浜けんいちでございます。大きな項目2項目について質問させていただきます。1項目めは、ごみ収集の状況と課題について、2項目めは、コロナ禍における市民生活を支えるための給付金事業について、順次伺ってまいりたいと思います。  まず1問目、ごみの収集の状況と課題について伺わせていただきます。  コロナ禍において、いわゆる巣籠もりの状態が続き、家庭内の断捨離をする方が増えて、可燃ごみ・不燃ごみ・粗大ごみ・資源ごみなどの排出が増加傾向にあると推測されます。また、様々な製品にリチウムイオン電池が利用されており、そのことを認識せずに廃棄して、火災を誘発する可能性があり、対応が急がれております。そこで、コロナ禍でのごみの収集の状況と今後の取組について、市の見解を伺ってまいります。  (1)、コロナ禍とそれ以前のごみ排出量の状況について、種別ごとに伺ってまいりたいと思います。まず、1)、可燃ごみの状況について伺います。 173 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 174 ◯ 市民部長(小林卓美君) コロナ禍とそれ以前の時期との捉え方につきましては、様々な考え方がございますが、令和2年3月からデータの取れる直近の9月までの7か月間について排出量を前年同期と比較しますと、可燃ごみの排出量につきましては、合計8,334トンで、前年同期と比較して約5.5%増加しております。 175 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 176 ◯ 19番(北浜けんいち君) ただいま、可燃ごみについては、直近の9月までの7か月間という部分で積算していただいて、5.5%の増加ということで、それほど増えていないのかなと思うのですけれども、現実には分母が大きいので、それなりに増えているのかなと認識しました。  続きまして、2)の不燃ごみの状況について伺います。 177 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 178 ◯ 市民部長(小林卓美君) 不燃ごみの令和2年3月から9月までの7か月間の排出量につきましては、合計755トンで、前年同期と比較して約16.0%増加しております。 179 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 180 ◯ 19番(北浜けんいち君) 収集の1週間の日程の中でも分かるとおり、不燃ごみは、御家庭でそれぞれ出すのが可燃ごみに比べて少ない状況にあると思うんですけれども、それでも16.0%増加したということは、この中に御家庭の中で色々なものを片づけているという状況が見受けられるのではないかと思います。  それでは続きまして、3)といたしまして、粗大ごみの状況について伺いたいと思います。 181 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 182 ◯ 市民部長(小林卓美君) 粗大ごみの令和2年3月から9月までの7か月間の排出量につきましては、合計338トンで、前年同期と比較して約29.0%増加しております。 183 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 184 ◯ 19番(北浜けんいち君) 粗大ごみについては、29.0%ということで、粗大ごみの回収については結構待たされるような状況が続いていたということでありますから、現実にはもっとこの粗大ごみを出そうとされている市民の方がいらっしゃったのではないかと推測されます。  それでは続きまして、4)の資源ごみの状況について伺いたいと思います。 185 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 186 ◯ 市民部長(小林卓美君) 新聞・雑誌・段ボールなどの資源物の令和2年3月から9月までの7か月間の排出量につきましては、2,159トンで、前年同期と比較して約13.9%増加しております。 187 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 188 ◯ 19番(北浜けんいち君) 13.9%の増加ということで、いわゆる巣籠もりの状態の中で、新聞は一定量で変わらないと思うんですけれども、もしかしたら雑誌に関しては、時間があるので、雑誌を購読したりとか、あと段ボールに関しましては、インターネットで様々な物を購入したときに段ボールに商品が入ってくるので、増加したのではないかと、まさにコロナ禍での生活環境の変化というのが資源ごみの中に見受けられるのですけれども、市民の方がごみと一緒に出さないで、資源ごみとしてきちんと対応していただいているということに敬服するところであります。  続きまして、(2)、クリーンセンター多摩川への持込みのコロナ禍とそれ以前の状況について伺います。 189 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 190 ◯ 市民部長(小林卓美君) 家庭から排出された可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみのうち、直接クリーンセンター多摩川へ持ち込まれたごみの令和2年3月から9月までの7か月間の量につきましては、46.6トンで、前年同期と比較して約171.1%増加しております。 191 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 192 ◯ 19番(北浜けんいち君) 171.1%ということで、これは非常に伸びているということが現実に数字で分かるわけであります。私も市役所に来庁したときに、市民の方がクリーンセンター多摩川でごみを処理するために西側の駐車場にごみを積んだ車で来庁されていたのを何度も見ました。  そんな中で改めて再質問ですけれども、可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみと資源物まで増えているといった状況の中で、市民が直接クリーンセンター多摩川へ持ち込むごみが前年同期と比べて171.1%の増加という御答弁を今頂きました。増加している要因といたしましては、コロナ禍で家にいる機会が増えたことや、家の中の片づけをして、ごみの収集日を待たずに直接クリーンセンター多摩川に持ち込むといったことが推測されます。クリーンセンター多摩川へのごみの持込みにつきましては、さきの市議会定例会におきまして同会派の川村議員が一般質問で取り上げておりましたが、改めまして市民がクリーンセンター多摩川に持ち込む際の手続について伺いたいと思います。 193 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 194 ◯ 市民部長(小林卓美君) 市民がクリーンセンター多摩川へごみを持ち込む際の手続といたしましては、まず初めに環境課に申請をしていただきます。その際、持ち込むごみの大きさや、処理が困難な物などが含まれていないか、職員が確認をさせていただきます。その後、お渡しする伝票とともに、クリーンセンター多摩川へごみを持ち込んでいただき、作業終了後に環境課に、持ち込んだごみの量を報告していただくこととしております。 195 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 196 ◯ 19番(北浜けんいち君) 改めて伺いましたが、市民の方が一度来庁されて環境課のほうに伺って、持ち込むごみの部分をしっかりと見ていただいて、それでクリーンセンター多摩川に行ってきて、戻ってきてそれにかかる費用を払うということだと思うんです。さきの定例会の川村議員の一般質問では、これを直接多摩川衛生組合に持ち込んで、そこで処理できないかという質問だったのですけれども、御存じのとおり、クリーンセンター多摩川は多摩川衛生組合ということで、狛江市、府中市、国立市、そして稲城市ということで、稲城市だけが単独でそれをやるというのは非常に厳しいことだと思いますし、会社に例えれば別会社ということなので、なかなかそれができないということは理解しております。  その中で、再々質問ですけれども、市民が直接クリーンセンター多摩川へごみを持ち込むという部分の費用の関係です。御自分でクリーンセンター多摩川にごみを持ち込むということは、その処分費用はかかるとしても、クリーンセンター多摩川へごみを持ち込む際のいわゆる運搬費という部分はかかってこないと思うんですけれども、そのような部分で市民がクリーンセンター多摩川へごみを持ち込む際の費用はどのように換算できるのか、伺いたいと思います。 197 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 198 ◯ 市民部長(小林卓美君) 市民がクリーンセンター多摩川へごみを持ち込む際の費用につきましては、1キログラム当たり43円のごみ処理手数料としております。 199 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 200 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。  それでは、次の(3)に移らせていただきます。リチウムイオン電池の混入について伺いたいと思います。1)、現状について伺います。 201 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 202 ◯ 市民部長(小林卓美君) 近年、電化製品の小型・軽量化に伴い、リチウムイオン電池が内蔵された小型電化製品が急速に普及しており、それらが廃棄物として排出される量も増加しております。 203 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 204 ◯ 19番(北浜けんいち君) これは本当に大きな問題であります。以前はライターとかガスボンベ等が混入していて、クリーンセンター多摩川でもごみピットから火災が発生したり、あるときは運搬するコンベアの中で火災が起きてしまって一大事になったことがありました。また、ごみ収集をされている方に聞きますと、年間何回か、稲城市だけではないですけれども、火災になると、道路に一度排出中のごみを全部かき出したりということで、非常に大変なことになっているということです。ある程度、使い捨てライターやガスボンベなどは市民の皆様も周知しているのですけれども、リチウムイオン電池の混入はこれからの大きな課題で、取り組んでいかなければいけないと思っております。  そこで、2)に移ります。リチウムイオン電池が使用されている製品について、どのように認識されているか、伺いたいと思います。 205 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 206 ◯ 市民部長(小林卓美君) リチウムイオン電池が使用されている製品につきましては、モバイルバッテリーや電子たばこ、各種電子機器のバッテリーなど、市民生活において使われている多くの小型電化製品にリチウムイオン電池が内蔵されていると認識しております。 207 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 208 ◯ 19番(北浜けんいち君) まさに今の答弁にあったとおり、文明社会といいますか、今のIT社会の中で、モバイルバッテリー、また、たばこを吸われる方がいわゆる紙巻きたばこから電子たばこに移行したことによって、このようなものが廃棄されていることになっているということが分かりました。  それでは、3)、リチウムイオン電池による事故について伺いたいと思います。 209 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 210 ◯ 市民部長(小林卓美君) リチウムイオン電池は、中に燃えやすい液体が入っているため、ほかの電池に比べ、発火リスクが高いと言われています。このため、不燃ごみとして排出されると、ごみの収集車や中間処理工場においてリチウムイオン電池が押し潰されることで、ショート、発火するおそれがあります。そのため、近年、リチウムイオン電池が内蔵された小型電化製品などの普及に伴い、全国的に廃棄処理やリサイクルを行う中間処理工場などにおいて、リチウムイオン電池が原因の発煙・発火などが増加している状況でございます。 211 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 212 ◯ 19番(北浜けんいち君) それでは再質問させていただきます。今の答弁の中では、リチウムイオン電池は中に燃えやすい液体が入っているということで、他の電池に比べて発火のリスクが高いということなんですけれども、私も含めて、そういったことまで理解している市民は少ないと思うんですけれども、リチウムイオン電池の基本的な構造や発火の原因について、改めて伺いたいと思います。 213 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 214 ◯ 市民部長(小林卓美君) リチウムイオン電池の基本的な構造につきまして、メーカーのホームページにて確認しましたところ、一般的にリチウムイオン電池は、電池の内部でリチウムイオンが可燃性の電解液を介して正極と負極間を行き来することで充放電が行われているとのことでございます。正極の材料にはコバルト、ニッケル、マンガンなどの単一または複合の金属酸化物、リン酸鉄系の材料などが使われており、負極側には炭素系材料や合金系の材料などが使用されているとのことでございます。  次に、発火の原因につきましては、衝撃などにより電池内部で電極がショートすると、大電流が流れて、電池内部の可燃性の電解液が発熱反応し、発火に至ることがあるとのことでございます。 215 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 216 ◯ 19番(北浜けんいち君) 衝撃によって発火する可能性があるということがよく分かりました。  それでは続きまして、4)、事故防止の対策と対応について、市の見解を伺いたいと思います。 217 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 218 ◯ 市民部長(小林卓美君) ごみ分別の際の市の取組といたしましては、充電式電池内蔵型小型電子機器の本体は不燃ごみ、電池は有害物として排出するよう周知しておりましたが、平成30年4月1日より本体と電池を一緒に有害物として排出するように変更しております。  次に、事故防止に向けた対応でございますが、クリーンセンター多摩川では、令和2年4月1日より、不燃ごみに混在されたリチウムイオン電池などを取り除くため、ごみピットに入る前の不燃ごみの手選別の作業人数を増やすなどの対応を図り、リチウムイオン電池などの原因による発煙・発火等を防止していると伺っております。  なお、循環型社会の形成を推進するためには、各主体が応分に責任を負担しつつ協働して取り組む制度を構築することが必要と考えております。このことから、小型家電リサイクル制度に基づき、製造業者等による回収まで含んだリサイクルシステムの確立に向け、全国市長会を通じて、国に要望しております。 219 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 220 ◯ 19番(北浜けんいち君) よく分かりました。本当に残念なことに、クリーンセンター多摩川では、リチウムイオン電池の事故を防ぐために、まさに手作業でやらなければいけないということで、そこでまた人件費も新たに発生したということで、これは本当に、ぜひとも市民の方にいま一度周知していかなければいけないと思うんです。  そこで再質問です。さきの答弁で、リチウムイオン電池が使用されている製品として、モバイルバッテリーや電子たばこなどの電子機器のバッテリーなどがあるという答弁を頂きましたが、最近ではこんなものにまで入っているという部分で、リチウム電池が入っている製品も幾つもあるのではないかと推測されます。例えば、子供のおもちゃや電動歯ブラシ、最近では構造上リチウムイオン電池が外せないような製品も多く見られるということで、市やクリーンセンター多摩川、全国市長会での対策や対応について答弁がありましたが、市民がごみを出すときに、電池を取り外せない場合や、電池が入っているかどうか分からない場合の排出方法についてはどのようにするべきか、伺いたいと思います。 221 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 222 ◯ 市民部長(小林卓美君) 御質問の製品に電池が内蔵されているのか判断を迷う場合などにつきましては、有害ごみとして出していただくか、市内の公共施設などの拠点回収箱に出していただくこととしております。今後も引き続き、リチウムイオン電池が使用されている充電式電池内蔵型小型電子機器のごみの出し方について周知啓発してまいります。 223 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 224 ◯ 19番(北浜けんいち君) 今の答弁では、周知啓発ということですけれども、改めて5)として、市民への周知について詳しく伺えればと思います。 225 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 226 ◯ 市民部長(小林卓美君) 市民への周知につきましては、平成30年4月1日の充電式電池内蔵型小型電子機器の排出方法の変更に合わせて、ごみ・リサイクルカレンダーや市広報紙ごみ減量特集号、市ホームページにおいて周知・啓発を行いました。さらに、Iのまち稲城市民まつりやくらしフェスタなどのイベントや廃棄物減量等推進員連絡協議会などの機会を捉えて、市民や自治会、管理組合などへの周知・啓発を行っております。市では、市民が充電式電池内蔵型小型電子機器を正しく分別して排出できるよう、あらゆる機会を捉え、継続して周知・啓発に努めてまいりたいと考えております。
    227 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 228 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。広報につきましては、平成30年4月1日ということですけれども、まだまだコロナ禍で自粛生活が続く中で、ごみの排出は多くなる可能性もありますし、ぜひとも火災や事故等につながらないように、様々な機会、様々な対応で周知に向けて努力していただきたいと思います。  それでは、第2項目めに移らせていただきます。コロナ禍における市民生活を支えるための給付金事業について伺います。  コロナ禍において、市民の生活を支え、支援するために、国・東京都・稲城市による様々な給付金事業が実行されております。そこで、現在の稲城市における市民や法人に対する給付金事業の概要と実績、その給付金を申告時にどのように処理すべきか、市の見解を順次伺ってまいりたいと思います。  (1)、稲城市民及び法人──これは個人事業主を含む部分でお答えいただきたいと思いますけれども、それに対する国の主な給付金事業の概要と実績について伺います。 229 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 230 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 国の主な給付金事業の概要と実績でございますが、市の予算に計上したものといたしましては、令和2年4月27日現在、住民基本台帳に記録されている方への特別定額給付金が給付完了済みで91億6,850万円、児童手当受給世帯への子育て世帯臨時特別給付金が給付完了済みで1億1,585万円、児童扶養手当支給世帯等への低所得のひとり親世帯臨時特別給付金が給付完了済みで3,776万円、住居を失うおそれが生じている方への住居確保給付金が令和2年11月13日現在2,492万9,000円となっております。  また、市の予算に計上したもの以外につきましては、前年同月比で事業収入が50%以上減少した事業者への持続化給付金、前年同月比で売上が50%以上減少した事業者への家賃支援給付金、休業した中小企業の労働者への新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金などがございますが、給付実績につきましては、国が直接一連の事務を行っているため、市では把握しておりません。 231 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 232 ◯ 19番(北浜けんいち君) 今の答弁で、国が直接行った部分は把握していないとのことですけれども、今のお答えの中で、特別定額給付金、そして子育て世帯臨時特別給付金、また低所得者のひとり親世帯等臨時特別給付金が給付完了ということ、そして住居確保給付金はまだ現在も行われているということです。これにそれぞれ対応した市の職員の方も大変な事務作業だったと思いますけれども、間違いなく3つの部分が完了したということで、ここで感謝を申し上げたいと思います。  それでは、次、(2)、稲城市民及び法人(個人事業主を含む)に対する東京都の主な給付金事業の概要と実績について伺います。 233 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 234 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京都の主な給付金事業の概要と実績でございますが、東京都の休業要請に応じた事業者への感染拡大防止協力金や、国の家賃支援給付金の支援対象となった事業者への独自の上乗せ給付を行う家賃等支援給付金などがございますが、給付実績につきましては、東京都が直接一連の事務を行っているため、市では把握しておりません。 235 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 236 ◯ 19番(北浜けんいち君) 東京都のことは直接は分からないということですけれども、これに関しましては、行政書士会の皆さんが積極的に市民に対するいわゆる補助をしていただいたということで、私も何人かの方を紹介させていただいたことがあるのですけれども、市では直接把握できないということで、よく分かりました。  続きまして、(3)、稲城市民及び法人(個人事業主を含む)に対する稲城市の給付金事業の概要と実績について伺いたいと思います。 237 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 238 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 本市の給付金事業の概要と実績でございますが、5月分の児童育成手当の受給世帯に2万円を給付するひとり親世帯等臨時特別給付金が給付完了済みで1,300万円、東京都の休業要請に応じた市内事業者に独自の上乗せとして10万円を給付する頑張れ!稲城の事業者支援金が給付完了済みで2,100万円、売上げが減少したが国の持続化給付金の給付の対象外となる市内事業者に5万円を給付する頑張れ!稲城の事業継続支援金が11月13日現在460万円、市内商店街に事業継続のための支援金を給付する頑張れ!稲城の商店街支援金が給付完了済みで366万円、4月28日以降に新生児が出生した世帯に10万円を給付する新生児特別定額給付金が11月13日現在3,240万円となっております。 239 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 240 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございました。それぞれの事業なのですけれども、国の補正予算を分配された中で、稲城市は本当に稲城市立病院を救うために2回の補正を組んだということで、なかなか単独に事業ができない部分があるのですけれども、その中でも知恵を絞っていただいてこのような取組をしていただいたことに感謝を申し上げます。今の答弁の中でびっくりしたのは、4月28日以降に新生児が出生した世帯に10万円という新生児特別定額給付金が11月13日現在で3,240万円ということは、324人の新生児が生まれたということなので、稲城は発展を遂げているまちなんだなということを今の答弁の中で改めて認識させられましたし、私たちも、稲城市で生まれた子供たちが、稲城に生まれてよかった、そして稲城に暮らし続けたいと思っていただけるようなまちづくりのために努力しなければいけないということを実感させていただきました。  それでは、(4)、各給付金の所得申告の考え方と申告の方法について伺います。 241 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 242 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 各給付金の所得申告の考え方につきましては、所得税法等に基づき、事業者を対象とする給付金につきましては、課税対象の所得となるため、申告の対象となります。また、個人を対象とする給付金については、一時所得の対象となるGo Toキャンペーン事業の給付金のうち、一時所得の特別控除額の50万円を超えるもの及び給与所得者向け持続化給付金等を除いて非課税となるため、基本的には申告の対象とはなりません。  申告の方法につきましては、国税では、給付金の種類及び給付額を申告書に記入し、根拠書類等の添付は必要ないと伺っております。市都民税の申告につきましても同様の方法で実施するものと考えております。 243 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 244 ◯ 19番(北浜けんいち君) 本当にこの辺の部分をどう収入として計上すべきかというのが私自身もよく分からなかったので、ぜひともこの部分は市民の方たちに分かりやすく説明していただきたいと思いますし、法人はともかく、個人事業主に支払われた給付金については、課税対象の所得となるということで、これはしっかりと申告しなければいけないという部分もありますので、ぜひともこういう部分に関しましてもPRをしていただければと思います。  それでは、(5)、給付金の所得申告の市民への周知について、改めて伺いたいと思います。 245 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 246 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 給付金の所得申告の市民への周知につきましては、課税対象の給付金は所得として申告の対象となる旨を、また国税庁ホームページの関連情報についての案内などを市広報及びホームページへ掲載し、周知を図ってまいります。 247 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 248 ◯ 19番(北浜けんいち君) コロナ禍での大きな課題2項目について一般質問をさせていただきました。改めて、コロナ禍において自粛をされていろいろと我慢する生活を守っていただいております。うつらないこと、そして人にうつさないことをしっかりと対応されている市民の方に心から御礼を申し上げまして、私、北浜けんいちの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 249 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、19番、北浜けんいち君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時19分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時30分 開議 250 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の3番、岩佐ゆきひろ君の一般質問を許します。15番、岩佐ゆきひろ君。 251 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 通告番号3番、改革稲城の会、岩佐ゆきひろでございます。通告に準じて、大項目で4問、質問させていただきます。よろしくお願い申し上げます。  では、大項目1番目、道路陥没についてお伺いいたします。  近隣市である調布市で道路陥没が起き、大変危険であることを改めて感じました。まず、この事故は、10月18日、調布市内で長さ5メートル、幅約2.5メートル、深さ約5メートルの道路陥没が起き、調布市の広報によりますと、同日の午前8時台に発見された道路のくぼみが時間を追うごとに亀裂から小さな陥没に進み、昼過ぎには大規模な陥没に至ったということで、現場付近の住民の方は当然のことながら、皆さん先行きに大きな不安を感じておられたそうです。この事故では、調布市のみならず、近隣の自治体も対応しておりまして、トンネル工事区間が市内を通過する三鷹市・武蔵野市・狛江市の3市は、工事と調布市の道路陥没との因果関係解明を国土交通省、東日本高速道路等に要請いたしました。関係性については、調査結果を公表することなども求めております。また、武蔵野市は原因が究明されるまでの工事中止も求めたそうです。  また、今回の事故で稲城市内でも不安に感じている方もいらっしゃると思います。そこで、稲城市でも過去に道路陥没を引き起こす地下空洞を調べる路面下空洞調査を行っておりますが、調査結果等についてお伺いいたします。 252 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 253 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 路面下空洞調査につきましては、矢野口地区の市道で10センチメートル四方の穴が開いているのを確認し、現地調査を実施したところ、道路の下を水路が横断する箇所において空洞が発見されたことから、平成31年度に主要な水路が横断する6か所の道路の調査を実施いたしました。調査結果につきましては、6か所のうち1か所で深さ30センチメートル程度の新たな空洞が発見されております。 254 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 255 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今回の調布市の住宅街で道路が陥没した問題で、NEXCO東日本が10月27日から周辺8か所のボーリング調査を開始しておりまして、その調査途中で、現場の地下深くでは先月22日に現場付近の地下で新たな空洞が見つかったと発表いたしました。空洞が見つかったのはこれで2か所目で、東日本高速道路は直ちに空洞を埋める作業を行うことにしております。  記事によりますと、新たに地下に空洞が見つかったのは東京都調布市の住宅街で、今回道路が陥没したところから南におよそ20メートルほど離れた、地上から深さ4メートルほどのところで、大きさは幅およそ3メートル、長さおよそ27メートル、内部の高さはおよそ4メートルあるということであります。東日本高速道路が10月下旬から行ってきたボーリング調査では、先月2日にも長さおよそ30メートルの空洞が見つかっていて、空洞発見箇所は合計2か所になります。空洞は道路や住宅の下に広がっていると見られ、直ちに地表に変化は出ないとしておりますが、作業員が機器を使って監視を行うとともに、空洞を埋める作業を速やかに進めるとしております。これまでに陥没や空洞が見つかっている場所はいずれも、東日本高速道路が東京外郭環状道路のトンネルを建設している区間の真上に当たります。東日本高速道路は、工事を中断した上で、これまで掘削した区間にも空洞がないかを調査しているほか、陥没の原因やトンネル工事との関係についても、12月中旬頃まで調査を続けることにしております。今後さらに空洞が見つかる可能性もございます。  再質問なんですが、稲城市でも答弁の中で1か所空洞が見つかったということですが、見つかった空洞箇所の原因と対応についてお伺いいたします。 256 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 257 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 空洞化の原因につきましては、道路を横断する暗渠水路──いわゆるボックスカルバート内から水が漏れ、土砂を洗い流したため、路面下が一部空洞化したものでございます。  また、対応につきましては、空洞化発見後、直ちに道路掘削を行い、暗渠に止水措置を講じ、道路復旧しております。 258 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 259 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 見つかってすぐに対応していただいたということで、安心いたしました。これからも定期的な路面下空洞調査と迅速な対応をしていただきますようお願い申し上げます。  次に、大項目の2つ目、脱判こについてお伺いいたします。  政府が進める申請書など行政手続の押印廃止の動きを受け、地方自治体でも脱判こが加速しており、手間を省くことで、住民サービス向上に加え、オンライン化や職員の働き方改革の後押しも期待されております。  この経緯としては、10月に政府は、民間からの申請などの行政手続で求める押印のうち99%を廃止できる見込みだと発表しており、押印が必要な1万5,000種類の手続で各省が押印を存続する方針を示したのは、この1%未満の111種類だったということです。結果は、判こを使う政府の行政手続およそ1万5,000件のうち、当初見込んだ111件よりも28件少ない83件を除いて、廃止または廃止の方向となることが分かりました。細かい内訳は、1万4,992件の行政手続のうち、11月12日以前で5,198件が廃止済みか廃止決定、9,711件が廃止の方向となりました。存続の方向となるのは、金融機関との照合が必要なものなど、83件にとどまる見通しということであります。今後も稲城市においてもできる限り押印の廃止をしていくべきと考えます。そこで、市の対応についてお伺いいたします。  (1)、庁舎内の書類等についてお伺いいたします。 260 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 261 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 庁舎内の書類等につきましては、平成22年度より電子決裁システムを導入し、原則電子決裁を行うことで、事務の効率化のほか、紙の減量等に努めているところでございます。一方、電子決済することが困難または非効率なものや、緊急性を要するもの、紙資料の添付があるもの、契印を要するものにつきましては、押印を伴う紙決裁として、電子決済システムとの併用により運用しております。 262 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 263 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 稲城市では、10年前から庁舎内の書類については取り組んでいるということで、理解いたしました。  次に、(2)、市民の方々の各種手続等の書類についてお伺いいたします。 264 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 265 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市民の各種手続等の書類につきましては、市では平成7年4月から軽微な申請書等の押印を廃止し、その後も記名・署名・押印の簡素化等の見直しを適宜行って、市民サービスの向上等を図ってきております。現在、今般の新型コロナウイルス感染症対応等も踏まえ、改めて各所管部署において、市民から押印を求めている書類の洗い出し及び見直しの検討を行っており、さらなる市民サービスの向上と事務の効率化及び迅速化に取り組んでいるところでございます。 266 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 267 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。今、答弁の中で、市民の各種の手続等の書類につきましては平成7年から取り組んでいるということですが、どのような書類について押印を廃止したのか、事例等があればお伺いいたします。 268 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 269 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市では、平成7年4月において、高齢者ホームヘルパー派遣の申請書など、福祉・生活環境関係などの書類の押印を廃止しております。 270 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 271 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 改めて再質問させていただきます。現在、新型コロナウイルス感染症対策・対応等も踏まえ、改めて各所管部署において、市民から押印を求めている書類の洗い出し及び見直しの検討を行っているとのことですが、その結果を踏まえ、いつから実施していくのか、お伺いいたします。 272 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 273 ◯ 企画部長(芦沢政美君) さきにお答えしたとおり、現在、改めて各所管部署において、市民から押印を求めている書類の洗い出し及び見直しの検討を行っているところでございますので、現時点では具体的にいつとは言えませんが、整理がつき次第実施してまいりたいと考えております。 274 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 275 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) よろしくお願いいたします。  次に、大項目で3番目、防災訓練の取組についてお伺いいたします。  本年11月1日、多摩川緑地公園で令和2年度稲城市防災訓練が行われました。今年は新型コロナウイルス感染症対策を講じた防災訓練でしたが、その中での市の取組等をお伺いいたします。  (1)、参加人数、参加団体についてお伺いいたします。 276 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 277 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 防災訓練の参加人数につきましては1,271人、参加団体は86団体でございます。 278 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 279 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) コロナの関係によるところだと思いますけれども、例年よりも少し参加人数は少なめですけれども、それでも1,000人以上の市民の方が来ていただいたということで、本当に多くの方がこの防災訓練に参加していただいたと思います。今回、例年の取組と大きく変わるところとして、コロナ禍での訓練になるということです。  (2)として、今回の新たな取組についてお伺いいたします。 280 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 281 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 新たな取組につきましては、避難所設営・運営訓練として、防災訓練会場入り口において、運営する職員と自主防災組織の方々の感染防護衣、フェースシールドやN95マスクの装着、サーモグラフィーを使用した受付時の検温、手指消毒や避難者を密接させないなどの感染防止対策を取り入れた訓練を実施しました。 282 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 283 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今回新たな取組として、私も当日この防災訓練に参加した中で、感染症対策を講じた避難所の訓練や各ブースでの3密を防ぐ対策を行っているのを確認いたしました。今回私が質問させていただいた理由として、この防災担当の市民の方から相談を受けて、稲城では今年は各地域の防災訓練も少なく、またコロナ禍で災害が起きたときに、自分たちは実際にどう対応したらいいのか難しい、そういった意見を頂きました。また、今までの防災の対応と今回のコロナ禍ではどう変わるのか、色々な不安を抱えていらっしゃる方もいますので、質問させていただきました。  そこで再質問なんですが、このような方へのアドバイスや自主防災組織への支援体制についてお伺いいたします。 284 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 285 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 自主防災組織への支援につきましては、自主防災組織の方が不安に思っていることがある場合は、消防署の防災課に相談に来ていただき、直接アドバイスを行うことや、地域での防災訓練などを通じて活動支援に努めております。 286 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 287 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) お願いいたします。  次に、(3)、今回の課題と次年度以降の取組についてお伺いいたします。 288 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 289 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 次年度以降の取組につきましては、地域防災計画に基づき、近年の全国各地で発生した大規模災害での教訓を踏まえ、市民自らの防災意識の高揚、自主防災組織等の共助の体制強化や、さらなる防災関係機関の連携に取り組むこととしております。なお、課題はございません。 290 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 291 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。今、答弁の中でもありましたように、新型コロナウイルス感染症の中でも、さらなる自主防災組織の強化が必要と考えます。また、先ほど申したとおり、分からない市民の方が自主防災組織にいらっしゃったら教えてあげる、単純なことですが、非常に重要であります。市として、新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所設営・運営訓練についての取組を伺います。 292 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 293 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所設営・運営訓練につきましては、7月から8月にかけ、全地区を対象に小中学校の体育館で実施しております。訓練では、非接触型体温計による避難者受付時の検温方法、感染防止衣やフェースシールドなどの着脱方法、避難所内で避難者の密接を避けるための間仕切りや、テントなどの避難ルームの配置などの訓練を実施しております。 294 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 295 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今後も、市民の方々、そして自主防災組織の共助体制のさらなる強化がなされるよう、市として連携とフォローをしていただきますようお願い申し上げて、最後の項目に移ります。
     大項目の4番、稲城なしのすけ商品券について伺います。  (1)、稲城なしのすけ商品券の第2弾分(1万冊分)は、商品券購入希望者の方が広報いなぎ11月1日号の専用はがきでの事前申込みによる販売を実施いたしましたが、販売状況等についてお伺いいたします。  1)、今回の購入希望者数と購入希望冊数についてお伺いいたします。 296 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 297 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 令和2年度第2弾となる稲城なしのすけ商品券につきましては、11月15日の消印有効はがきをもって受付を終了しておりまして、事業の実施主体である稲城市商工会から、購入希望者数が5,533人で、購入希望冊数が2万2,473冊であると伺っております。 298 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 299 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 5,500人で2万2,000冊なので、1人平均4冊程度応募していただいたということで、多くの方が応募していただいたと思います。  次に、再質問なんですけれども、実際に稲城なしのすけ商品券の購入申込みをした方は、いつ当選が分かり、いつ頃商品券を購入できるのか等、このスケジュール等をお伺いいたします。 300 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 301 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券の当落結果につきましては、12月3日に抽せんを実施し、稲城市商工会から、当選者には購入引換券を、落選者には落選通知を発送する予定とのことでございます。当選された方につきましては、令和2年12月16日から令和3年1月31日までに、希望した商品券販売所において購入希望冊数を御購入いただいた上で、市内の大型店も含む約260店において利用していただくこととなります。 302 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 303 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) この商品券の販売をめぐっては、ほかの自治体では、先着順での販売をし、並ぶ方が多過ぎて密になって、中止になってしまったところや、商品券を求めて徹夜組の人が出てしまい、混乱が生じたところもあったということでした。本市でははがきでの事前抽せんでしたので、こういった問題が一切なかったというのは非常によかったと思います。  次に、2)、この抽せん倍率と抽せん方法についてお伺いいたします。 304 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 305 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券第2弾の抽せん倍率につきましては、販売冊数に対する購入希望冊数で2.24倍と伺っております。抽せん方法につきましては、稲城市商工会において、パソコンを使用し、機械抽せんを12月3日に実施する予定と伺っております。 306 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 307 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問させていただきますけれども、この抽せんによる当選者の決定方法についてお伺いいたします。 308 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 309 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 第2弾の稲城なしのすけ商品券につきましては、抽せんにより購入申込者全員を順位づけし、上位者から購入希望冊数の合計が1万冊に達するまでの方を当選者とする方法で行うと稲城市商工会からは伺っております。 310 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 311 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 抽せん方法には大きく分けて2通りあると思いますが、応募冊数による抽せんと応募人数による抽せんがございますけれども、応募人数による抽せんということで理解いたしました。先ほどの御答弁で倍率は2.24倍ということで、本当に2倍以上ですから、2人に1人当選するかしないかの高い倍率になると思います。  次に、(2)として、稲城なしのすけ商品券の第2弾分の販売については、多くの方に利用していただくため、1世帯1回の申込み、上限購入冊数1世帯当たり10冊、第1弾分の商品券を購入された方の申込みはできない等条件がございましたが、間違って応募してしまった場合等、確認方法についてお伺いいたします。 312 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 313 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券の購入対象者の確認につきましては、稲城市商工会において、1世帯1回の申込みや1世帯10冊までといったルールにのっとった応募がされているか、また第1弾の購入者リストとの照合により、重複申込みの有無などの審査・確認を実施していると伺っております。 314 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 315 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問させていただきます。第1弾の購入者とリストで照合するとのことですけれども、第1弾では1万5,000冊分が販売され、今回は2万2,000冊分の応募があったということですが、これをどのようにして確認するのか、実際の具体的な確認方法についてお伺いいたしまして、私の一般質問を終えさせていただきます。 316 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 317 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券第1弾の購入者との重複確認につきましては、エクセル表の関数による重複チェックと商工会職員による目視でのチェックを実施していると稲城市商工会からは伺っております。 318 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、15番、岩佐ゆきひろ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時51分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                  午後1時 開議 319 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の4番、岡田まなぶ君の一般質問を許します。10番、岡田まなぶ君。 320 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 日本共産党の岡田まなぶです。今回の一般質問は、大項目4点、質問してまいります。第1に、新型コロナから市民の生命と健康を守り、暮らしと地域を支える取組、2点目に、市役所駐車場有料化に伴う駐車料金の減免、第3に、小中学校トイレの洋式化、多目的トイレの設置、4点目に、子供たちの学びの保障と心身のケアについて、順次質問してまいります。  大項目1、新型コロナから市民の生命と健康を守り、暮らしと地域を支える取組についてお聞きします。  新型コロナウイルス感染症の感染拡大が止まりません。感染拡大を抑える取組が強く求められています。11月12日、日本共産党は、「感染拡大の第3波到来を直視し、検査・保護・追跡の抜本的強化を」と題する提言を発表しました。3つの柱から成り、1つは、大規模・地域集中的検査、社会的検査の推進、2つ目は、感染追跡を専門に行うトレーサーの確保、保健所体制の抜本的強化、3つ目に、医療崩壊を絶対に起こさないための医療機関の減収補填の3点を求めています。感染の急拡大を止め、爆発的感染拡大を起こさないための緊急提言です。再び新型コロナの感染が急拡大する下で、市民の暮らしと雇用、地域の商店や事業所を支え、検査と保護で感染拡大を抑え、市民の生命と健康を守り、経済・社会活動を行っていけるように取り組んでいくことが重要と考える視点から質問してまいります。  (1)、稲城市の新型コロナの感染状況の認識と感染拡大防止の取組についてお聞きします。 321 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 322 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 稲城市の新型コロナウイルス感染症の感染状況につきましては、1日当たりの平均新規陽性患者数は、10月までは多い月でも0.8人でしたが、11月に入り1.4人と増加していることは認識しております。そのため、感染拡大防止の取組として、新型コロナウイルス感染症対策分科会から政府に提言された、感染リスクが高まる5つの場面や、感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫などを踏まえ、感染拡大防止に向けて市民の行動変容及びその維持につながるよう、様々な媒体を活用し、引き続き周知に努めてまいります。 323 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 324 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 1日当たりの平均新規陽性患者数は、10月までは多い月でも0.8人、11月に1.4人と、かなり増加しているという状況だと思います。  (2)に進みたいと思います。帰国者・接触者外来、稲城市PCRセンター、市内診療所、それぞれのPCR検査数(月ごと)と取組の状況についてお聞きします。 325 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 326 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 市立病院で令和2年4月1日に設置した帰国者・接触者外来での10月までの月ごとのPCR検査数につきましては、4月は37件、5月は57件、6月は113件、7月は220件、8月は256件、9月は191件、10月は211件で、感染拡大防止等に取り組んでおります。 327 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 328 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 稲城市PCRセンターにおけるPCR検査数につきましては、9月が1件、10月がゼロ件でございます。また、市内診療所における検査数につきましては、令和2年第3回定例会でお答えしましたとおり、各診療所から医師会への報告の義務がないことから、把握していないと医師会から伺っております。 329 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 330 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、3点、再質問したいと思います。まず第1点ですが、市立病院での帰国者・接触者外来での検査数は、4月で37件、一番近い10月で211件ということで、大幅に取組として増えていると思います。検査数増の要因と検査体制について確認したいと思います。  それから2点目、稲城市PCRセンターの検査数は、9月は1件、10月はゼロ件ということになっていますが、この減の理由について確認したいと思います。  3点目、9月の稲城市議会定例会の答弁では、「市内の11の診療所で唾液によるPCR検査が可能となり、検査キットの確保など、検査体制が整ったところから順次検査を開始している」という答弁だったと思うんですが、市内診療所の検査体制の状況がどうなっているか、確認したいと思います。また、関連して、市民の生命と健康を守る稲城市として、検査数を把握するべきだと考えますが、認識をお聞きします。 331 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 332 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 帰国者・接触者外来での検査数増の要因につきましては、東京都での陽性患者の増に合わせるように、発熱を伴う外来患者や地域のクリニックからの紹介も増えたことにより、必要なPCR検査を行ってきたことがその増の要因と考えています。  また、帰国者・接触者外来での検査の体制につきましては、医師1名、直接医師を補佐する看護師1名、監督役の看護師1名、請求のための事務職員1名の4名で、そのほかにCT撮影の放射線科職員や検査科職員と連携して行っております。 333 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 334 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) まず稲城市PCRセンターの検査数の減少につきましては、市内診療所でのPCR検査体制が整ってきたことによるものと考えております。  次に、市内診療所の検査体制の状況でございますが、現時点において検査の体制は整っていると認識しております。  次に、PCR検査の検査数についての把握でございますけれども、特に現在、検査機関を増やしてほしいとの意見も医師会または市に寄せられておりませんことから、特に検査数を把握する必要はないものと認識しております。 335 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 336 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 検査数の把握は必要ないのではないかということですが、市内の診療所でどれぐらいの検査が行われていて、どれぐらいの陽性者が出ているのか、市内の状況として、医師会とも連携して、把握する必要があるのではないかと思います。ぜひ御検討いただきたいと思います。  次に進みたいと思います。(3)、東京都は新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行を見据え、PCRなど検査能力を10月の1日2万5,000件から12月上旬までに1日6万5,000件に拡充する方針を示しています。感染拡大防止と社会経済活動の両立のためにも、PCR検査の拡充が求められると考えますが、認識をお聞きします。 337 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 338 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行を見据えた感染拡大防止及び社会経済活動の両立のためのPCR検査の拡充につきましては、必要なことと認識しております。 339 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 340 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 再質問です。PCR検査の拡充は必要と認識しているという回答だったと思いますが、稲城市のPCR検査拡充に向けた取組について確認したいと思います。 341 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 342 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) PCR検査の拡充につきましては、医師会におきまして、現在PCR検査を行っていない診療所がPCR検査を行っている診療所に患者を紹介するための準備を進めていると伺っておりまして、市内における診療所のPCR検査体制の充実を図っていただいているものと認識しております。 343 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 344 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは(4)に進みます。社会的検査についてです。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会でも、高齢者施設等の迅速・広範な検査が提言されています。11月25日の分科会の提言では、「高齢者施設等の入院・入所者等を対象に、特に優先して検査を実施するとともに、全国どこの地域でも、高齢者施設等で感染者が1例でも確認された場合には、迅速かつ広範に検査を行い、重症者の発生を重点的に予防すること」を挙げています。医療機関、介護・福祉施設、保育園・幼稚園、学校、学童クラブなど、クラスターが発生すれば多大な影響が出る施設に、定期的な社会的検査を行い、感染拡大を事前に防ぐことが求められると考えますが、認識をお聞きします。 345 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 346 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 医療機関及び施設で働く方などへの定期的なPCR検査につきましては、令和2年第3回定例会でお答えしましたとおり、医師が検査を必要と判断した方とは異なるため、現時点では、自由診療として、検査に要する費用全額を自己負担の上、検査を受けることは可能であると認識しております。 347 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 348 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 現時点では、自由診療として、検査に要する費用を自己負担で検査は可能という前回と同じ回答ですが、政府の分科会も提言をしているように、重症者の発生を重点的に予防する観点からも、社会的検査の実施が必要だと思います。  新型コロナウイルス感染症の特徴は、感染しても症状が出なかったり、症状が軽い人がいるということです。無症状の感染者が家庭や介護施設などで重症化リスクの高い高齢者に感染させるという懸念があります。医師などが行う医療的検査は、症状の出た人や感染の疑いのある濃厚接触者を対象に行われます。一方で、高齢者が利用する介護施設などでクラスターの発生が各地で相次いでいます。無症状の人に予防的に検査を行い、早期に感染者を見つけ出す社会的検査の取組の強化が求められていると思います。  世田谷区では、区内の介護事業所の職員を対象に実施している社会的検査、PCR検査で、11月18日までに区内の特別養護老人ホームの職員と入所者15人の陽性が判明しました。いずれも無症状ということです。入所者は医療機関に入院し、職員は入院かホテル及び自宅で療養しています。症状のない人への社会的検査で多数の陽性者が見つかったことは、新型コロナウイルス感染症第3波の下、感染リスクの高い医療機関や介護施設等への定期的な検査を速やかに実施し、感染拡大と重症化を防ぐことの大切さを改めて示しているのではないでしょうか。  厚生労働省は、11月19日の事務連絡で、高齢者施設等への検査について、第1に、発熱等の症状を呈する者には必ず検査を実施すること、第2に、陽性が判明した場合には、入所者・従事者全員に原則検査を実施することを求める要請を行っています。この事務連絡に基づく対応が求められると考えますが、認識をお聞きします。 349 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 350 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 御質問の事務連絡につきましては、厚生労働省が都道府県、保健所設置市及び特別区に対して要請したものでございます。都道府県等において適切に対応されるものと認識しております。 351 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 352 ◯ 10番(岡田まなぶ君) PCR検査体制の大幅な拡充による無症状者の把握・保護を含めた社会的検査が強く求められていると思います。その際の費用負担として、自治体で独自の検査を行う場合に国が全額国庫負担して支えていくという仕組みも必要だと思います。今の答弁では、都道府県等において適切に対応されるものと認識しているということですが、適切に対応されるように、よく状況も見ていっていただきたいと思います。  それでは、次の(5)に進みます。住居確保給付金の支給期間の延長についてです。新型コロナウイルスの感染が急増する中、これから年末にかけて倒産・廃業が急増するおそれが指摘され、先行きの見えない不安が広がっています。既に全国でコロナ危機により7万人が失職したと報道されていますが、コロナで仕事が減り、収入が大きく減った、冬の一時金が出ない、解雇されてしまったなど、深刻で切実な声が多く寄せられています。年末に向け、中小企業、小規模企業の経営はますます厳しくなり、解雇、雇い止めがさらに増加することも懸念されています。コロナ危機は、特に非正規労働者の方々や低所得者の人たちに厳しい暮らしを強いています。コロナでホームレスになどという事態は絶対にあってはなりません。コロナ禍の下、厳しい暮らしを支えるために、住居確保給付金の支給期間(最大9か月)の延長措置を国に求めるべきだと考えますが、認識をお聞きします。 353 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 354 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市では、令和2年4月20日に住居確保給付金の支給対象が拡大されたことを受け、福祉くらしの相談窓口の体制を強化して、申請から給付に至るまでの相談・支援を実施してきております。住居確保給付金は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け生活困窮に陥った方々にとって重要な国の制度であると認識しております。市としましては、今後の住居確保給付金に関しましては、国の動向を注視し、東京都と連携して対応してまいります。 355 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 356 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 答弁では、住居確保給付金は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け生活困窮に陥った方々にとって重要な制度であるということと、国の動向を注視して、東京都とも連携して対応したいということだったと思います。  今、冒頭にも述べましたように、コロナ禍の下で、飲食業などの自営業者や正社員、フリーランスの芸術家やインストラクターなど、多様な業種の方々が生活困窮の状態に陥りました。女性の雇用は大きなダメージを受けていることも特徴として指摘されています。奨学金とアルバイトで生計を立てる大学生にも生活危機が広がっています。こうした中で、住居確保給付金は、これまで離職・廃業から2年以内の人しか申請できませんでしたが、休業などで減収になった人も対象になり、自営業者、フリーランスの人も申請可能になりました。今年度の支給決定件数は、9月までの半年で国全体で10万件を超え、リーマン危機後の2010年度の1年間の件数の2.6倍になっているということです。年末年始以降、住居確保給付金の支給期限を迎え、住まいを失う人が出てしまうということが大変心配されていると思います。  そこで、2点確認したいと思います。まず第1に、4月以降の月ごとの給付件数及び前年同月の給付件数を確認したいと思います。  第2に、年末年始以降、支給期限9か月を迎える予想件数をどう把握しているか、確認したいと思います。 357 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 358 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) まず、4月以降の月ごとの給付件数につきましては、まず本年度の数を申し上げます。4月の新規給付は9件、5月の新規給付は36件、6月の新規給付は49件、また延長給付は6件、7月の新規給付は20件、延長給付は8件、8月の新規給付は6件、延長給付は30件、9月の新規給付は6件、延長給付は14件、10月の新規給付は5件、延長給付は6件でございます。前年同月の件数につきましては、前年の7月に新規給付が1件ございました。その他の月では新規、延長とも給付はゼロ件でございました。  次に、年末年始以降、年度内に9か月の支給期限を迎える件数につきましては、現在40件程度と想定しております。 359 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 360 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 4月から10月で新規の給付件数が131件で、延長給付は64件に上っている状況だという答弁だったと思います。昨年は新規1件ということで、申請条件が変更になっているとはいえ、今これだけの給付があり、延長給付も続いているということで、暮らしの大変厳しい状況が分かると思いました。コロナ禍の影響で解雇や雇い止めに遭った人は、先ほども述べたとおり、厚生労働省の集計で7万人を超えています。何とかしてしのいできた人の生活費が底をつき、窮地に陥るおそれがあります。先ほどの答弁で、年末年始以降、令和2年度内に9か月の支給期限を迎える件数は40件程度と想定しているということです。期限が切れる前に対応が必要だと思います。市民の暮らしを支えていくために、住居確保給付金の延長を求めていっていただきたいと思います。  次に進みます。大項目2、市役所駐車場有料化に伴う駐車料金の減免についてです。  市役所駐車場の有料化に伴う市役所駐車場の駐車料金の減免に関する説明会が11月9日に中央文化センターのホールで行われました。私も参加して、市民の声も聞かせていただきました。市民から寄せられた切実な声を踏まえて質問してまいります。  (1)、市の手続などで1時間以上となった場合は免除、無料ということですが、無料の利用時間を1時間ではなく2時間とすることについてお聞きします。 361 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 362 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市役所駐車場を含めた稲城市が設置する公共施設における自動車駐車場の駐車料金の額につきましては、稲城市公共施設駐車場の管理等に関する条例第6条の規定により定められており、昨年12月の市議会定例会において条例が可決されております。 363 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。
    364 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 今回の減免制度で、公的な手続等での利用者に対する駐車料金の免除ということで、市の手続や相談などで1時間以上となった場合は、駐車料金を免除、無料とするということですが、説明会では、「そういうことなら、落ち着いて手続など、また相談する場合もあるし、最初から2時間無料にしたほうがよいのではないですか」という意見も市民から出されて、質問もしています。そこでお聞きしますが、まず無料の利用時間を1時間としている理由についてお聞きしたいと思います。 365 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 366 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 駐車場の有料化につきましては、平成23年6月に策定した駐車場有料化の考え方に沿って公共施設駐車場を順次有料化しており、今回、市役所駐車場を有料化するに当たり、公共施設の駐車場を一つの条例にまとめたことで、市内の有料駐車場の管理に関する事項を統一しております。このため、既に有料化されている公園駐車場と同様の駐車料金となり、無料の利用時間は1時間となっております。 367 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 368 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 既に有料化されている公園駐車場と同様に1時間無料ということですが、公園駐車場については、この間議会でも取り上げてきたこともありますが、子供連れで遊びに来た方や高齢者で散歩に来た方など、車で来られる方もいます。公園利用者からも、その無料時間は1時間ではなく2時間にしてもらえるとよいという声も寄せられてきたと思います。ですから、公園も含めて、市民がより利用しやすいという観点も併せて、ぜひ検討していただきたいと思います。  では、次に進みます。(2)、公民館の利用者から、4時間まで200円かかるのは困るという声が寄せられました。教育・文化・芸術振興の視点から、公民館利用者を4時間免除、無料とすることについてお聞きします。 369 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 370 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市役所駐車場の駐車料金は、稲城市公共施設駐車場の管理等に関する条例第6条の規定により、1時間未満の場合は無料、1時間以上2時間以内の場合は200円、その後は1時間までごとに100円を加算した額となり、4時間以内の正規の駐車料金は400円ですが、公園・体育施設との均衡に留意し、4時間まで200円とする減額の規定を設けたところでございます。 371 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 372 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 4時間以内の正規の駐車料金だと400円になるということなのですが、公園・体育施設との均衡に留意して、4時間まで200円に減額したという答弁だったと思います。  2点お聞きしますが、まず第1に、稲城市でも高齢化が進む中、より多くの市民が公民館を利用した教育・文化・芸術振興の活動に参加していくということは重要だと考えますが、その認識についてお聞きしたいと思います。  次に、2点目は、公民館の利用者が、これは説明会に参加した方がお話しされていましたが、週2回利用すると、4時間200円だと、2回で400円、年間になると約2万円という負担になってくるということで、これは困るという声が出されていたと思います。4時間まで200円とする減額規定を設けたということですが、利用者の切実な声を受け止めるべきだと考えますが、認識をお聞きします。 373 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 374 ◯ 教育部長(石田昭男君) 私からは1点目の公民館活動についてお答えさせていただきますが、駐車場の有料・無料にかかわらず、公民館を利用した教育・文化・芸術振興に関する市民の活動そのものにつきましては、今後も大切にしていきたいと考えているところでございます。 375 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 376 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 私からは2問目の質問についてでございますが、公民館登録団体のA団体につきましては、社会教育に関する活動または社会もしくは地域に貢献するための活動を登録条件としており、活動に伴う荷物運搬や講師の駐車場利用に伴う駐車料金が活動の支障とならないよう、利用実態などを踏まえ、2台を上限に施設利用時間内を免除とする規定も設け、これまでと同様に活用できるよう支援をするものでございます。 377 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 378 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 今答弁にあったとおり、まず公民館を利用した教育・文化・芸術振興の活動に参加することは基本的に重要ということだと思います。また、2台免除という規定も設けて、これまでと同様に活動できるように支援すると、こうした減免規定も設けてきたということで、この点は重要だと思います。その上で、説明会の中で、公民館を利用している市民から、これは困るという声も出されたということだと思うので、ぜひそこの利用者の声を受け止めていっていただきたいということを申しておきたいと思います。  次に進みます。(3)、公民館まつりなどの行事参加者の駐車料金を免除、無料とすることについてお聞きします。 379 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 380 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 公民館まつりなどの市が主催または事務局となる各種事業につきましては、講師・スタッフ・招待者は、施設利用時間内は免除となります。また、一般の参加者につきましては、公園・体育施設との均衡に留意し、1時間以上4時間以内は200円とする減額規定の対象となるものでございます。 381 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 382 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 一般の参加者については、1時間以上4時間以内は200円に減額したということですが、こうしたせっかく行うお祭りなどに市民の足が遠のいてしまう、来にくくなってしまうということがないかと懸念されると思いますが、その認識をお聞きしたいと思います。 383 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 384 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 公民館まつりの場合、駐車場の一部を会場やスタッフの駐車場として利用することもあり、これまで一般の参加者につきましては、「駐車場には限りがございますので、公共交通機関で御来場ください」などのお願いをしてきていることや、1時間以上4時間以内は200円とする減額規定の対象とすることで、一般の参加者への影響は少ないものと考えております。 385 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 386 ◯ 10番(岡田まなぶ君) ぜひ、実際に市民の足が遠のいてしまうとか、来にくくなってしまうということのないように、よく検討していって、状況も見ていっていただきたいと思います。  次に進みます。(4)、体育協会・芸術文化団体連合会・社会教育団体に対する駐車料金の免除(2台)を中央図書館・城山体験学習館の駐車場に適用することについてお聞きします。 387 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 388 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 10月28日の総務委員会及び11月9日の市役所駐車場の駐車料金の減免に関する説明会で説明した減免内容につきましては、市役所駐車場を利用した際のものでございます。なお、中央図書館・城山体験学習館の駐車場に適用することにつきましては、現時点では考えておりません。 389 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 390 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 現時点では考えていないということですが、これも説明会で市民から出された一つの提案だと思うので、社会教育団体等が行事などで城山体験学習館を利用する際に駐車料金の免除(2台)を適用してほしいというお話だったと思うので、今後検討するべきだと考えますが、認識をお聞きしたいと思います。 391 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 392 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 城山体験学習館に隣接する公園駐車場では、以前、駐車場の入庫を待つ車が滞留し、渋滞を招くとともに、周辺交通の流れを阻害しておりました。平成24年度の有料化以降、渋滞も解消され、大きな問題も起きていない状況でございます。このような経過なども踏まえ、中央図書館・城山体験学習館の駐車場に適用することにつきましては、現時点では考えておりません。 393 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 394 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 実際に公民館を利用する社会教育団体等が日程とか施設の空き状況によって城山体験学習館を利用するということはよくある状況だと思います。ですから、同じような条件で使いたいという市民の声なので、ぜひ今後検討していっていただきたいと思います。  それでは次に進みます。大項目3、小中学校トイレの洋式化、多目的トイレの設置についてです。  学校のトイレの洋式化を進め、子供たちに快適で清潔で使いやすいトイレを整備していくこと、また、小中学校の体育館は災害時に避難所に指定されており、小中学校トイレの洋式化及び多目的トイレの設置を進めることを求めて、2018年の第4回定例会に続いて質問してまいります。  (1)として、小中学校のトイレの洋式化率、小学校、中学校、小中学校の計についてお聞きします。 395 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 396 ◯ 教育部長(石田昭男君) 御質問の小中学校の洋式トイレの割合につきましては、いずれも令和2年11月末日現在、小学校が58.3%、中学校が52.7%、小中学校の合計が56.3%でございます。 397 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 398 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、小学校、中学校それぞれで、洋式化率の一番高い学校と洋式化率をお聞きします。また、低い学校と洋式化率をお聞きします。 399 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 400 ◯ 教育部長(石田昭男君) 初めに、洋式化の割合の一番高い学校と割合につきましては、小学校では南山小学校で80%、中学校では稲城第三中学校で90.3%でございます。  次に、洋式化の割合の低い学校とその割合につきましては、小学校では長峰小学校で42.9%、中学校では稲城第四中学校で26.8%でございます。 401 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 402 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 実際に洋式化率は学校によってかなり違うという状況だと思います。その学校の実情に応じた対応が必要だと思います。  そこで、次の(2)に進みます。まずトイレの洋式化についての基本的な考えについてお聞きします。 403 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 404 ◯ 教育部長(石田昭男君) トイレの洋式化についての基本的な考え方につきましては、家庭などで和式トイレが少なくなっていることや、使用したことのない児童・生徒が多い状況に配慮し、洋式トイレを基本としつつ、校舎各階に1つ以上の和式トイレを残すこととし、特に目標を定めず、各学校の実情に応じて、修繕により洋式化を進めてまいりたいと考えております。 405 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 406 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 修繕により洋式化を進めていきたいということだと思います。2点確認したいと思いますが、まず第1点は、多摩26市中、洋式化率の稲城市の順位はどうなっているか、確認したいと思います。2点目に、洋式化率が1位となっている市、それから洋式化率はどれぐらいなのか、最下位となっている市と洋式化率はどうなっているのか、確認したいと思います。 407 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 408 ◯ 教育部長(石田昭男君) まず1点目の多摩26市の洋式化率の稲城市の順位につきましては、令和2年9月1日時点で、職員用トイレを除く児童・生徒が日常的に使用するトイレを対象とした文部科学省の調査によりますと、稲城市は18番目となっております。また、2点目の洋式化の割合が最も高い市、割合、そして低い市とその割合でございますけれども、高い市につきましては調布市で97.1%、低い市としましては小金井市で38.4%でございます。 409 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 410 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 稲城市は18番目という状況だということです。それに対する受けとめ方はそれぞれだと思いますが、いずれにしても市内の学校でも状況が学校の実情に応じて違うので、そこもよく踏まえて洋式化を一つ一つ進めていっていただきたいと思います。  次に進みます。(3)、清掃や臭いの防止など、トイレを清潔に保つ取組についてお聞きします。 411 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 412 ◯ 教育部長(石田昭男君) 市内の小中学校の校舎や体育館等のトイレにつきましては、各学校年間72回の定期清掃を行い、衛生環境の確保に努めております。また、定期清掃では対応できない尿石除去や排水管高圧洗浄などの特別清掃を2年に1度行うことで、衛生環境の向上に努めているところでございます。 413 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 414 ◯ 10番(岡田まなぶ君) この清掃についても、コロナ禍の下で、感染症対策としても重要だと考えますが、その認識について確認しておきたいと思います。 415 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 416 ◯ 教育部長(石田昭男君) まず、小中学校のトイレにつきましては、定期清掃や特別清掃等により、日常の良好な衛生環境の維持に努めているところでございます。また、感染症対策としましては、現在、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止を最優先として、多くの児童・生徒が直接触れる箇所を中心に、消毒清掃等の対策を行っているところでございます。また、トイレに特化した対策としましては、児童・生徒が非接触で手洗いができるよう、校舎と体育館全てのトイレの手洗い場について、自動水栓に変更したところでございます。 417 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 418 ◯ 10番(岡田まなぶ君) では、(4)に進みます。多目的トイレの未設置の小中学校について確認したいと思います。 419 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 420 ◯ 教育部長(石田昭男君) 多目的トイレが未設置の市内小中学校につきましては、向陽台小学校、城山小学校、稲城第四中学校、稲城第五中学校でございます。 421 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 422 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 未設置の学校は、向陽台小学校、城山小学校、稲城第四中学校、稲城第五中学校ということでした。再質問ですが、文部科学省が発行している「近年の災害から学ぶ避難所となる学校施設について」というものがあるのですが、使いやすいトイレ、多目的トイレの設置について、このように書かれています。「近年の災害において、避難所となった学校施設のバリアフリー化に関し、どのような困った声や良かった声が聞かれたか、教育委員会の方から伺いました。その結果、足腰の弱い高齢者や車いす使用者が困った声として、使いやすいトイレが設置されていなかったことや、移動経路上に段差があり移動する時に苦労したことなど、良かった声として、多機能トイレが整備されていたことや、スロープが設置されていて円滑に施設が利用できたことなどが多く聞かれました」ということで、文部科学省でも、災害時の対応の観点で、5つの重要事項の第1に、屋内運動場と校舎における使いやすいトイレの設置とうたっています。災害時の対応という観点からも、多目的トイレの設置を進めていくべきと考えますが、その必要性について、認識をお聞きしたいと思います。 423 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 424 ◯ 教育部長(石田昭男君) 多目的トイレにつきましては、高齢者・障害者をはじめ、多様な方の利用を可能にするなどの点で必要な設備であると認識はしているところでございます。一方で、多目的トイレを設置するには多額の経費を要することについても認識しているところでございます。 425 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 426 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、次に進みます。(5)、トイレの洋式化、多目的トイレの設置を計画的に進めるべきと考えますが、基本姿勢をお聞きします。 427 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 428 ◯ 教育部長(石田昭男君) トイレの洋式化につきましては、さきにお答えしたとおり、今後も修繕により対応したいと考えており、学校の実情に応じて進めるものと認識しております。一方、多目的トイレの設置につきましては、義務教育施設の整備状況全体の優先順位及び財政状況を見ながら、対応を検討してまいりたいと考えております。 429 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 430 ◯ 10番(岡田まなぶ君) トイレの洋式化については、学校の実情に応じて修繕により対応したい、多目的トイレは、優先順位、財政状況等を見ながら対応を検討したいということだったと思います。  今、新型コロナウイルス感染症も広がる下で、前国立感染症研究所感染症疫学センターの室長、現群馬パース大学の木村博一教授は、今のコロナ禍の下で、感染症対策の観点からも、トイレは洋式化すべきと述べています。和式は、底が浅くて、下に水がたまっていて、排せつ物が飛び散る。そう考えると、当然、和式よりも洋式のほうが感染リスクが低くなるので、洋式にすべきという報告もされています。コロナ禍の下、感染症対策という点でも、洋式化が必要だと考えます。その認識をお聞きしたいと思います。 431 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 432 ◯ 教育部長(石田昭男君) トイレの洋式化につきましては、設置すること自体を否定しているものではございませんで、先ほども答弁しましたとおり、今後も学校の実情に応じて修繕により対応するものと考えているところでございます。 433 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 434 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 学校のトイレ研究会というものがあって、全国の公立小中学校アンケートを2018年に行っています。このアンケートによると、児童・生徒のために施設改善が必要な場所として、「トイレ」が65%でトップとなっています。また、熊本地震発生直後の自治体への調査では、防災面から優先的に改善したい学校施設として、「洋式トイレ」が70.7%と最も高かったということです。稲城でも、保護者やPTAからも、トイレの洋式化や改修を求める声も出されています。子供たちに快適で清潔で使いやすいトイレの整備、また災害時への備え、感染症対策、様々な面からトイレの洋式化、多目的トイレの設置が求められています。ぜひしっかり、こうした様々な面からも検討して、進めていっていただきたいと思います。  それでは、次に進みます。大項目4、子供たちの学びの保障と心身のケアについてです。  長期の休校による学びの遅れ、心身のストレスが心配される中、学校再開後、子供たちの不安に寄り添いながら学びを保障していくことを求めてきましたが、その後の取組状況について質問します。  (1)、学びの遅れを心配する声が寄せられています。学習の遅れている子供への丁寧な対応についてお聞きします。 435 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 436 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学習が遅れている子供たちへの丁寧な対応につきましては、土曜授業日の増加や、様々な行事の重点化、準備時間の短縮等により授業時数を確保したり、学校で指導すべき内容を明確にする等、単元指導計画を見直したりすることで、児童・生徒に過重な負担がかかることがないよう配慮した上で指導しております。 437 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 438 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 改めて質問します。まず第五次稲城市長期総合計画の将来都市像とまちづくりの基本目標を実現するために特に必要な3つの視点ということで、その一つにSDGsが挙げられて、誰一人として取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現が掲げられています。コロナ禍で厳しい生活状況の家庭も増え、子供たちのストレスも増える状況の下で、誰一人として取り残さないという視点は大変大切だと思います。勉強が分からない、ついていけない、こうした子供への具体的な対応をどのように考えているのか、お聞きします。 439 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 440 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 勉強が分からない、ついていけないといった状況にある子供への具体的な対応につきましては、授業中に個別に配慮して指導するとともに、休み時間や放課後に担任等が個別指導の時間を設けるなどして、学習を支援しております。 441 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 442 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 誰一人として取り残さない、この視点にしっかり立って、未来を生きる子供たちのために取り組んでいっていただきたいと思います。  次に進みます。(2)、心身のストレスへの対応として、ケアが必要と考えられる子供への支援の取組状況についてお聞きします。 443 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 444 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) ケアが必要と考えられる子供への支援の取組状況につきましては、11月中に改めて全ての児童・生徒のストレス度等を把握するためにアンケートを実施し、支援が必要と思われる児童・生徒の早期発見・早期対応に努めております。アンケート結果で気になる児童・生徒がいた場合には、担任やスクールカウンセラーによる面談を実施するなど、必要な支援を速やかに行っております。 445 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 446 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 11月中に改めて全ての児童・生徒のストレス度等を把握するためにアンケートを実施したということで、児童・生徒のストレス度等を把握するこの取組は非常に重要だと思っています。支援が必要と思われる児童・生徒の状況についてお聞きします。 447 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。
    448 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 全ての児童・生徒のストレス度等を把握するために実施したアンケートの結果につきましては、気になると判断された子供は、小学生395名、中学生31名でございました。 449 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 450 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 「気になる」と判断された子供は、小学生395名、中学生31名ということで、6月もアンケートを取られたということで、その時点では、気になると判断した子供は、小学生が203名、中学生が46名という答弁だったと思います。気になると判断した子供も増えているという状況にあると思います。その上で、こうしたアンケートは、子供たちの状況を把握する大事な取組だと思いますので、継続的に行っていっていただきたいと思います。新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中で、子供たちの心身のストレスも増えていると思います。子供たちに丁寧に支援をしっかり行っていっていただきたいと思います。  最後に、この11月のアンケートの子供たちの状況についての認識と対応をお聞きして、私の一般質問を終わります。 451 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 452 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 今回、学校が気になると判断した児童・生徒の合計数は増加しておりますが、約3か月にわたった臨時休校直後にアンケートを実施した6月の状況と、学校が再開されてから約6か月が過ぎ、様々な教育活動や友達との関わりが大きく増えている11月の状況は全く異なりますので、単純に比べることはできないと認識しております。なお、ケアが必要と考えられる子供への支援につきましては、今後も学校での心理的なサポート体制を充実させることにより、適切に対応してまいります。 453 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、10番、岡田まなぶ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後1時52分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時10分 開議 454 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の5番、川村あやさんの一般質問を許します。12番、川村あやさん。 455 ◯ 12番(川村あや君) 通告番号5、新政会の川村あやです。本日は大項目4問について伺ってまいります。よろしくお願いいたします。  それでは、項目番号の1、コロナ禍における公共交通の現状と課題について伺ってまいります。  新型コロナウイルス感染症の拡大は、経済的・社会的、そして日常生活のみならず、人々の生活様式や意識など、多方面に影響を及ぼしています。在宅勤務の拡大でテレワークを中心とした働き方や、大学を中心とした学校のオンライン授業への切替え、さらにはリモートサービスの活用・定着などが進行しております。このようなことから、これまで生活インフラでありました鉄道やバスなどの公共交通の利用者は減少し、各事業者は大きなダメージを受け、終電時刻の繰上げや減便、さらには路線バスの廃止などの声が聞こえてきました。稲城市内でも多くの方が公共交通機関を利用してきたことから、現状と課題について伺ってまいります。  それでは、(1)です。鉄道の運行についてです。市内には鉄道駅が6駅ありますが、コロナ禍による影響でかつての混雑はなく、利用者にとっては行き来しやすいといった面があります。しかし、その反面、鉄道事業者の経営は厳しいとの報道もあります。1)です。鉄道事業の現状と課題について伺います。 456 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 457 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内の鉄道における現状と課題につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大を契機とした利用者の行動様式の変化により、令和2年4月から6月までの第1四半期及び7月から9月までの第2四半期の決算は、前年同期比で約4割の輸送人員が減少し、営業収益及び運輸収入が過去最低であり、過去最大の減収減益となっているとJR東日本及び京王電鉄より伺っております。 458 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 459 ◯ 12番(川村あや君) 営業収益及び運輸収入が過去最低ということで、想像以上に厳しい状況であることが分かりました。  それでは、2)です。今後の鉄道運行について伺います。 460 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 461 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後の鉄道運行につきましては、利用者の行動様式の変化に対応し、なおかつ保守作業時間の拡大によるサービス向上及び働き方改革の実現を図るため、JR南武線については、令和3年春に終電時刻を上下線ともに8分から10分程度、また京王相模原線についても、上下線ともに15分から30分程度の繰上げを予定していると伺っております。なお、具体的な実施日や詳細時刻につきましては、今後お知らせするとJR東日本及び京王電鉄より伺っております。 462 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 463 ◯ 12番(川村あや君) 鉄道についての詳細をありがとうございます。  では(2)に移ります。続いて、バスの運行についてです。鉄道利用をはじめ、各駅や市内の施設への移動には路線バスの運行も重要です。既にバス事業者からは減便などが発表されていまして、ダイヤ改正がされていますが、改めて、これまでの経緯を確認させていただきたいと思います。1)です。路線バスの現状と課題について伺います。 464 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 465 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内を走る路線バスの現状につきましては、新型コロナウイルス感染症が拡大し、令和2年4月7日に政府が緊急事態宣言を7都府県に発出し、不要不急の外出が自粛されるとともに、利用者数は前年と比べ約7割減少いたしました。緊急事態宣言解除後につきましては、利用者数は回復傾向にあるものの、新たな生活様式の普及などにより、完全に回復するのは今後も厳しいことから、創業以来最大の減収減益になりそうだとバス事業者より伺っております。こうした利用状況の変化に対応するため、京王バスでは、6月に深夜帯の減便を実施しております。さらに、11月16日より小田急バス及び京王バスでは、利用状況に合わせ、減便や始発・終発の時刻変更、行き先の変更など、ダイヤ改正が行われております。 466 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 467 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。市内を走るバス路線におきまして、減便や始発・最終のバスの時刻変更、行き先の変更など、特に影響がある路線について、具体的な変更点について伺えますでしょうか。 468 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 469 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内を走る路線バスのダイヤ改正による主な変更点につきましては、まず減便数が最も多い区間は稲城駅と駒沢学園を結ぶ区間で、上りと下りを合わせ平日147便だったものが、28便の減便で119便に、土曜日128便だったものが、60便の減便で68便となっております。このほか、新百合ヶ丘駅と平尾団地を結ぶ区間で、上りと下りを合わせ平日227便だったものが、23便の減便で204便、土曜日125便だったものが、22便の減便で103便、日曜・祝日191便だったものが、37便の減便で154便などとなっております。  また、行き先の変更につきましては、土曜日及び日曜・祝日に運行しておりました稲城駅~向陽台間が、長峰まで延伸されました。  さらに、バスの始発・終発時刻は、ほぼ以前の時間が維持されておりますが、バスの始発時刻は、土曜日・日曜日・祝日の長峰発稲城駅行きの始発が、路線延伸に伴い、7時16分から6時8分へと約1時間早くなっております。また、終発時刻は、稲城駅~長峰間の深夜バスが減便となったことから、平日の稲城駅発長峰行きが24時8分発から23時35分へ、平日の長峰発稲城駅行きが23時49分発から23時11分発へ約30分繰り上がっております。 470 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 471 ◯ 12番(川村あや君) 多くの変更点が分かりました。  それでは2)です。続いて、iバスの現状について伺います。 472 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 473 ◯ 都市建設部長(久家 康君) iバスにつきましては、路線バスと同様に、利用者数は大幅に減少いたしましたが、この間、市内の路線バスは減便での運行や運休を行う中、iバスは現在まで減便や運休を行うことなく、市民の足として運行を継続してきております。 474 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 475 ◯ 12番(川村あや君) では再質問です。新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた1月からこれまでの間の乗車人員の具体的な状況について伺います。 476 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 477 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 令和2年1月の乗車実績につきましては、前年度比約106%と増加しておりましたが、2月より減少し、緊急事態宣言下の4月から5月にかけては前年度比約43%まで減少いたしました。その後、緊急事態宣言解除後は回復傾向にございますが、直近の10月の実績では前年同月の約77%となっております。 478 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 479 ◯ 12番(川村あや君) 徐々に回復傾向ということなのですが、3)です。iバスの今後の運行について伺います。 480 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 481 ◯ 都市建設部長(久家 康君) iバスの運行につきましては、路線バスと同様に、利用者数、運行収入とも大幅に減少し、大変厳しい状況となっておりますが、市といたしましては、市民の足を担うiバスは、今後も減便や運休を行うことなく、運行を継続してまいります。 482 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 483 ◯ 12番(川村あや君) 現状維持ということは、この時期にいかに大変か、難しいかというのは理解しているつもりです。それでも維持していただけるとのことで、多くの市民の安心につながると思います。引き続き、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の2です。コロナ禍における濃厚接触者への対応についてです。  コロナ感染者が減少しない昨今、集団クラスターや家庭内クラスターといった二次的な感染者が出ています。稲城市でも感染者が増加傾向にあることから、濃厚接触者及び濃厚接触者かもしれないという状況になった際の認識や対応について質問させていただきます。  (1)です。濃厚接触者について、1)、濃厚接触者の定義について、市の認識を伺います。 484 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 485 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 新型コロナウイルス感染症に係る濃厚接触者の定義につきましては、厚生労働省が定めており、新型コロナウイルスに感染していることが確認された方と近距離で接触、あるいは長時間接触し、感染の可能性が相対的に高くなっている方を指すとしております。具体的には、必要な予防策をせずに手で触れること、または対面(1メートル程度の距離)で15分以上接触があった場合などが濃厚接触者と考えられるとしております。 486 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 487 ◯ 12番(川村あや君) 続いて2)です。自身が濃厚接触者かもしれないと思ったときの対応について、市の認識を伺います。 488 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 489 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 濃厚接触者であるかの判断につきましては、東京都南多摩保健所が行うことから、不安に思われる方には、東京都南多摩保健所に問合せいただくよう案内しております。また、東京都南多摩保健所に問合せいただいた際には、濃厚接触者として特定されるまでの間の対応等について、保健所から指示されるものと認識しております。 490 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 491 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。保健所からの指示までのということで多少、数時間から数日かかるということもあると思うのですが、濃厚接触者かもしれないと不安に身を置く中で、どのように過ごすべきか、マニュアルまたは視覚的に分かるものがあれば、市民の方も行動しやすいと考えますが、こちらの点について市の対応を伺います。 492 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 493 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 濃厚接触者として特定されるまでの間の対応等につきましては、市民から問合せがあった場合には、保健所からの指示に基づき行動していただくよう案内しております。また、東京都南多摩保健所のホームページに掲載されています「濃厚接触者の方へ」のページと同様の内容を市ホームページにも掲載しまして、濃厚接触者と特定された場合の過ごし方などについて周知しております。 494 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 495 ◯ 12番(川村あや君) それでは3)です。家族が濃厚接触者と言われた際の対応について、市の認識を伺います。 496 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 497 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 同居する家族が濃厚接触者と特定された際の対応につきましては、東京都南多摩保健所の指示に基づき行動していただくものと認識しております。具体的には、濃厚接触者と他の家族との部屋を分けることや、ドアノブなどの共用部分を消毒することなどを指示していると東京都南多摩保健所から伺っております。 498 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 499 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。家族が濃厚接触者と特定された場合には、東京都南多摩保健所から指示があるということなのですが、家庭内での注意事項などをまとめたマニュアルのようなものがあれば、市民も繰り返し確認しながら対応できるものと考えます。この点については市においてどのように考えていらっしゃるのか、伺います。 500 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 501 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 家庭内での注意事項につきましては、濃厚接触者として特定される前と特定された後のいずれにも有用な情報といたしまして、厚生労働省のホームページに掲載されています「新型コロナウイルス感染症が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項」と同様の内容を市ホームページにも掲載しまして、感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分けることなどを周知しております。 502 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 503 ◯ 12番(川村あや君) 先日、厚生労働省のホームページの件をお伝えしたところ、迅速に対応、掲載していただきましたこと、ありがとうございました。見やすさ、分かりやすさについては少々課題があるかなと思いますが、優先順位ということで、まずはコロナ患者の方へというのは理解できますので、今後の課題として、適切な対応をお願いしたいと思います。  続いて、(2)に移ります。市民の不安解消についてです。1)、濃厚接触者及び家族が濃厚接触者となった際の相談窓口について、市の対応を伺います。 504 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 505 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 濃厚接触者及び家族が濃厚接触者となった際の相談窓口につきましては、東京都南多摩保健所が相談窓口となります。市に問合せがあった場合には、東京都南多摩保健所に相談いただくよう案内しております。また、厚生労働省の新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOAから陽性者との接触が確認されたとの通知があったなどの問合せにつきましては、東京都南多摩保健所または東京都発熱相談センターCOCOA専用ダイヤルを御案内しております。 506 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 507 ◯ 12番(川村あや君) それでは続いて、大項目の3です。コロナ禍における市内各所のライトアップについてです。  現在、医療従事者を応援するためのイルミネーションやライトアップが市内各所で行われています。光は目にも心にも明るさ・温かさをともしてくれることからも、よい取組であると思っています。そして、例年、クリスマスシーズンには市内でもイルミネーションやライトアップが行われていまして、華やかさをもたらしてくれることから、市内の雰囲気をより明るくする取組について質問させていただきたいと思います。  (1)です。三沢川沿いの桜並木のライトアップについてです。1)、毎年、桜・梨の花まつりの期間中にぼんぼりがともされていましたが、今年はさらに、令和2年3月23日から4月5日までピンク色──いわゆる桜色のライトアップが施されまして、これまで以上に目で楽しませていただきました。こちらのライトアップ事業について、どのような経緯で行われたのか、伺います。 508 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 509 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 三沢川沿い桜並木のライトアップにつきましては、平成31年度桜・梨の花まつり実行委員会の委員長であった稲城市観光協会会長から「光の回廊」をコンセプトとしたライトアップの提案を受けて、桜・梨の花まつりの第10回開催記念という位置づけの下、稲城市観光協会主催により、東京観光財団の春のライトアップモデル事業費助成金を活用して実施したものでございます。 510 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 511 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。回答いただきました平成31年度の東京観光財団の助成金であります春のライトアップモデル事業費助成金にはどのようなものが含まれるのか、また来春以降はどのようになるのか、伺います。 512 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 513 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 平成31年度の東京観光財団助成金に含まれる項目としては、機材・設備・備品の購入費、デザイン料や設置・撤去などの工事費、消耗品の購入費などが含まれており、初年度は補助率10分の10で、上限600万円の助成制度でございました。本制度による助成期間は3年間とされており、補助率も2年目が2分の1、3年目が3分の1と減少する上、他の補助との併用も認められない制度であることから、稲城市観光協会による継続実施は困難であることを踏まえ、来春については、現在、他の方法を検討中でございます。 514 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 515 ◯ 12番(川村あや君) では再々質問です。平成31年度の東京都観光財団の助成金で購入したもので、利活用できるものがあるのか、伺います。 516 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 517 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城市観光協会は、三沢川沿いの桜並木のライトアップの際に助成金を利用して照明器具315灯を購入し、協会資産として保有しており、利活用は可能と伺っております。 518 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 519 ◯ 12番(川村あや君) それでは(2)です。ライトの利活用についてです。1)、稲城長沼駅前のペアテラス周辺では一部でライトアップされておりますが、三沢川沿い桜並木のライトアップに使用したライトを利活用して、医療従事者の方々を応援するライトアップ、さらにはクリスマスの演出をすることを提案したいと思います。市の考えを伺います。 520 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 521 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 三沢川沿い桜並木のライトアップに使用したライトによるライトアップにつきましては、ライトを所有する観光協会から借用したり、設置や撤去をする工事費等を今年度予算に計上してございませんので、実施の予定はございません。 522 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 523 ◯ 12番(川村あや君) 再質問です。令和2年度についての事情は理解いたしました。では、令和3年度にはライトを利活用したライトアップを可能な限りでも取り組まれる考えがあるのかどうか、伺います。 524 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 525 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 令和3年度予算での市の事業につきましては、当初予算編成の中で総体としての予算の枠の中で整理して御提案申し上げることとなりますので、個別の新規事業についてのお答えはいたしかねますが、今年のクリスマスに向け、稲城市観光協会において、スコープドッグモニュメントに設置しているライトにフィルターをつけ、12月1日──本日から赤色にライトアップを行う予定と伺っておりますので、特段の予算を計上せずに実施できることから、取り組んでいけるよう、引き続き観光協会と連携しながら考えてまいる所存でございます。 526 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 527 ◯ 12番(川村あや君) 市内各所でも有志によりますライトアップやイルミネーションが行われていることもあります。お金をかけた取組ではなく、工夫と思いで形にしていただけることに期待します。
     続いて、大項目の4です。コロナ禍における経済復興についてです。  (1)、稲城市の市内事業者への経済対策について。1)です。稲城なしのすけ商品券について、これまでの販売形態と今回の販売形態の違いについて伺います。 528 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 529 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券の従前の販売方法につきましては、商工会が募集した各商品券販売店において先着順による販売を行うという方法でございました。令和2年度第2弾となる稲城なしのすけ商品券につきましては、購入希望者から11月1日号の広報いなぎ紙面内のはがきによる申込みを受け、申込み多数の場合は抽せんを行うというもので、当選者は市内11の商品券販売店のうちから申込時に指定した店舗において商品券を購入するという方法でございます。 530 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 531 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。稲城なしのすけ商品券の過去の経済効果と換金率について伺います。 532 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 533 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券の従前の経済効果につきましては、過去5年間の例で申しますと、販売冊数が2万冊でプレミアム率が20%であった平成27年度は2億4,000万円以上、販売冊数が1万冊でプレミアム率が10%であった平成28年度から平成31年度まではいずれも1億1,000万円以上の経済効果はあったものと考えられます。また、換金率につきましては、平成27年度が99.65%、平成28年度が99.71%、平成29年度が99.73%、平成30年度が99.71%、平成31年度が99.72%となっております。 534 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 535 ◯ 12番(川村あや君) 換金率も経済効果も高いということが分かりました。  では再々質問です。稲城なしのすけ商品券第1弾の経済効果と換金率について伺います。 536 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 537 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券第1弾につきましては、好評のうちに完売し、現在の換金率は、11月末日現在69.21%とのことでございます。第1弾商品券の使用期限は令和3年1月31日までですので、今後換金率も増加していくと見込まれ、最終的には1億8,000万円以上の経済効果はあるものと考えております。 538 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 539 ◯ 12番(川村あや君) それでは2)です。稲城なしのすけ商品券について、2回目が発売される理由について伺います。 540 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 541 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 第1弾の商品券が大変好評で、短期間のうちに完売したことから、追加販売を希望する声が多く寄せられましたので、今回、第2弾として追加販売を行うものでございます。 542 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 543 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問です。1回目の商品券と2回目の商品券の違いについて伺います。 544 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 545 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券の第1弾と第2弾の違いにつきましては、さきにお答えしましたとおり、販売方法が異なることや、購入上限額を1人20冊20万円まで購入可能だったものを1世帯10冊10万円までと変更したこと、第2弾の使用期限が令和3年2月末であることなどでございます。 546 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 547 ◯ 12番(川村あや君) それでは再々質問としまして、こちらの第1弾と第2弾に違いをつけた理由について伺います。 548 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 549 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 稲城なしのすけ商品券の販売方法につきましては、年末商戦に向け、日中仕事をされている方も商品券を購入しやすいよう、また新型コロナウイルス感染症の感染防止の意味からも、並ばずに購入できるよう、先着順から抽せん方式に変更したとのことでございます。また、購入上限額につきましては、第1弾の購入実績額がお1人約8万4,000円であったことから、より多くの方に購入いただけるよう、20万円から10万円に変更したとのことでございます。いずれも、購買力の市外への流出を抑制し、市内での一層の消費喚起を図るための工夫であると稲城市商工会から伺っております。 550 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 551 ◯ 12番(川村あや君) 続いて3)です。先ほど稲城なしのすけ商品券第1弾、第2弾で違いをつけて、様々な工夫をされ、取り組まれているということが分かりました。では、今後の経済復興対策について伺います。 552 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 553 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 今後につきましても、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況や国・東京都の動向を踏まえつつ、商工会等の関係機関との連携を図り、市内の中小企業への影響を注視しながら、必要な対策が適切に講じられるよう努めてまいりたいと考えております。 554 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 555 ◯ 12番(川村あや君) ありがとうございました。長期にわたってきましたコロナによる影響です。まだ収束が見られず、市民の方々の不満、そして不安は多いと思いますが、今までも取り組まれていると思います。今後も最大限に取り組み、対応していただき、皆で乗り越えていきたいと思っております。  これをもちまして、新政会、川村あやの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 556 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、12番、川村あやさんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後2時39分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時40分 開議 557 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後2時40分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...