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  1. 稲城市議会 2020-06-18
    令和2年第2回定例会(第9号) 本文 開催日: 2020-06-18


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  暫時休憩いたします。                                午前9時30分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時31分 開議 3 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の6番、村上洋子さんの一般質問を許します。2番、村上洋子さん。 4 ◯ 2番(村上洋子君) 通告番号6番、市民クラブ、稲城・生活者ネットワークの村上洋子です。通告に従い、大きな項目3項目の質問をさせていただきます。体温は36度、皆様との距離も十分ですので、マスクを外させていただきました。  まず初めに、新型コロナウイルス感染症にて亡くなられた方、感染で苦しんでおられる方に心からお見舞いを申し上げます。また、この間、医療機関や介護・福祉施設などの現場で働く方、行政や物流サービスなど、生活に欠かすことのできない様々なところで日々黙々と仕事を続けてくださった方々に心から感謝をお伝えしたいと思います。  最初の質問に参ります。1、電解水生成装置市内小・中学校、保育園・幼稚園、子ども施設介護事業所等に設置することについて。  この質問につきましては、5月29日の朝に提出いたしましたけれども、その日の夕方のニュースで経済産業省独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が、次亜塩素酸水新型コロナウイルスに対する有効性は現時点では確認できないという内容を公表したと報道されました。その後、6月4日には文部科学省が「学校における消毒の方法等について」との通知を出し、「次亜塩素酸水の噴霧器の使用については、その有効性及び安全性は明確になっているとは言えず、学校には健康面において様々な配慮を要する児童生徒等がいることから、児童生徒等がいる空間で使用しないでください」と伝えました。これらの報道に対して、次亜塩素酸水の普及を推進する団体が反論するということもあり、現在も混乱が続いています。このような状況ですので、今回この質問を取り下げるか、ぎりぎりまで考えましたけれども、新型コロナウイルスに対する消毒液の問題点について整理して考えるよい機会として、取り上げさせていただくことにいたしました。  今現在の私の考え方は、6月4日の文部科学省の出された通知の内容とほぼ同じであります。この内容についてポイントを紹介させていただきます。  日常的な消毒については、消毒用エタノールや0.05%の次亜塩素酸ナトリウムまたは新型コロナウイルスに効果があるとされる家庭用洗剤が有効である。消毒は、よく手を触れる場所を消毒液で拭き取ること。トイレや洗面所を家庭用洗剤で洗浄すること。その際、換気をよくして行い、目、鼻、口、傷口などを触らないこと。  エタノールは、布などに含ませて拭き取ったら、そのまま乾燥させる。また、引火しやすい性質があるため、電気スイッチ等への直接の噴霧はしない。  次亜塩素酸ナトリウムは、必ず手袋を着用して使用し、手指の消毒には使用しない。薄めた液を含ませたもので拭き取った後、必ず水拭きをする。噴霧は絶対に行わない。  次亜塩素酸水の噴霧は、児童・生徒がいる空間では使用しない。  新型コロナウイルスに対して効果が確認された洗剤などについては、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)のホームページを参照。
     消毒液を使用する際は、経済産業省及びNITEが作成したパンフレット「ご家庭にある洗剤を使って身近な物を消毒しましょう」を参照するということであります。この文部科学省の通知は、現在、有効性が確認された消毒液や洗剤の使い方について、過不足なく、とてもよくまとまっていると思います。  厚生労働省が最初に消毒液として効果があるとしたのは、消毒用エタノール次亜塩素酸ナトリウムでした。次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターやブリーチ、ピューラックスなどの商品名で出回っている塩素系の消毒漂白剤ですが、これと、現在広く使われるようになって、今効果について話題になっている次亜塩素酸水は、作り方も使い方も大きく異なります。次亜塩素酸水は、給食調理場や外食産業などで生鮮食品や野菜の洗浄に広く使用されており、そのようなところでは、電解水生成装置で電解水を生成し、これを流しながら一定の時間洗い、その後必ず水で洗うという方法で食品の洗浄に効果があるとされています。しかし、その有効な酸性度の濃度は非常に不安定なため、生成してすぐに流しながら一定時間使用するということであります。消毒効果を発揮した後は、その反応によって分解されて、ただの水になるというところから、人や自然に対する有害性が少ないとされています。以前、大規模な調理場などでは、カット野菜の消毒に薄めた塩素を使用して水洗いをしていた時代もありましたが、塩素によるトリハロメタンの発生や、人や自然への影響を考慮して、この電解水である次亜塩素酸水に代わってきています。そして、安全性が高いということで、不安定な状態をより安定させて消毒液として売り出されているものが大変増えました。これらは、安定性をよくするために、ほかの成分を加えたりして生成されるものが多いようですが、中には成分、濃度、使用方法などがきちんと明記されていない商品もあるということで、今回の報道のような混乱が起きているものと思われます。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)においても、効果がないとの見解を示したことはなく、検証を続けているとのことですので、検証の結果が必ず公表されるものと思います。このような状況でありますので、今回の質問では、検証の結果が公表されたならばという前提で質問させていただきたいと思います。  新型コロナウイルス感染症対策のための消毒液として、アルコール、塩素、電解水の主に3種類の消毒液が市内において使用されています。  このうち、アルコールは、量や濃度によっては保管に注意が必要であり、ウイルスによっては効果がない場合もあります。  塩素は、ウイルスにも効果がありますが、やはり濃度によっては取扱いが危険であり、色落ちや使用した後に水拭きをする必要があるなどの使いづらさがあり、排出に環境への悪影響があります。  電解水については、細菌とウイルスの両方に不活化の効果があり、使用後は水に分解されるため、安全性が高く、環境への影響も少ないとされています。  特に子ども施設介護事業所においては、安全にふんだんに消毒液を使用することが必要ですので、新型コロナウイルス感染症の次の流行に備えるために、またあらゆる災害時にも消毒液を不足なく使用するためにも、電解水生成装置の設置を市の補助で進めることは大変有効であると考えます。  (1)、電解水生成装置市内小・中学校、保育園・幼稚園、子ども施設介護事業所等に市の補助によって設置することについて、市長の見解を伺いたいと思います。 5 ◯ 議長(渡辺 力君) 市長。 6 ◯ 市長(高橋勝浩君) 電解水生成装置につきましては、今回の新型コロナウイルス感染症拡大によりアルコール消毒液が不足するなどの場合には、有効な装置だと認識しております。現在、市では、電解水生成装置を活用し、学校や図書館等の公共施設に十分な量の次亜塩素酸水を配布し、対応できております。一方、民間の福祉施設では、現状では消毒液が入手困難で不足している法人も中にはありますので、要望に応じて、市からこちらの次亜塩素酸水を配布しているところであります。しかし、施設の消毒は、新型コロナウイルス感染症に限らず、全ての福祉施設においていわゆる通常業務として必須のものであり、そのコストについては、報酬、委託料、公定価格などに含まれているものと認識しております。そのため、今回のように、緊急避難的に必要な部分については市が配布いたしますが、恒久的な装置を導入することについては、施設側のコストで負担すべきものと考えております。 7 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 8 ◯ 2番(村上洋子君) 現在、様々な報道で混乱している中、答えにくい質問にきちんと答えていただき、ありがとうございました。  新型コロナウイルスにおいては、空気感染は非常に密な場合を除いてはあまり心配がなく、接触による感染が主であるということですので、基本は手洗いと、多くの人が触る部分の消毒が大事になります。そして、手指の消毒は、特に殺菌効果をうたった除菌効果のあるハンドソープなどではなく、むしろごく普通の石けんで、よく泡立てて流水で洗い流すということが一番であるとされています。洗い流すことのできないドアノブやテーブルなどの消毒に使用する消毒液ということで、今回質問させていただきました。子供が多い場所には本当にたくさん消毒しなくてはならないものがあり、なるべく安全なものを使いたいということから、今回質問させていただきました。  電解水生成装置による次亜塩素酸水は、その濃度、使用期間、使用方法などを守って使用すれば効果があるものと私は思っています。この効果について検査機関からきちんと公表された場合には、人や自然にとって害の少ない消毒液として、ぜひ使っていただきたいと考えます。また、消毒液に関して様々な情報が混乱している状況がございますので、文部科学省の通知や経済産業省及びNITEが作成した大変分かりやすいこのパンフレット「ご家庭にある洗剤を使って身近な物を消毒しましょう」やNITEのホームページに公表されている市販品の情報などを活用して、分かりやすく市民にも周知していただきたいと要望いたしまして、この質問を終わりたいと思います。  次に、大きな項目の2番に参ります。生活困窮者への緊急資金貸出制度・給付制度を補う市独自の支援策について。  生活困窮者に対する支援として、従来から、生活保護や緊急小口資金総合支援資金住居確保給付金等の制度があります。しかし、今回、新型コロナウイルス感染症対策のための緊急事態宣言などにより、思いがけず生活困窮に陥り、相談・申請をして支援金が入金されるまでの間も生活が立ち行かない事例が多く発生しています。これに対して政府も生活困窮者自立支援事業の貸付条件を大きく緩和して対応しておりますけれども、これらの制度を最大限お知らせして使っていただくとともに、市として独自に、制度のはざまを埋めるための緊急支援を行い、市民生活の継続のために尽力すべきと考えます。  (1)、市独自の緊急貸付制度等の創設について伺います。通告には「緊急貸付制度の創設」となっておりますが、「貸付制度等」と訂正させていただきたいと思います。  1)、2月、3月、4月の生活保護、緊急小口資金総合支援資金住居確保給付金のそれぞれの申請件数、支給決定件数と前年同月の申請・支給件数について伺います。 9 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 10 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活保護の件数につきましては、令和2年2月は申請5件、保護開始4件、3月は申請13件、保護開始11件、4月は申請14件、保護開始11件で、平成31年2月は申請8件、保護開始5件、3月は申請9件、保護開始8件、4月は申請6件、保護開始4件でございます。  次に、住居確保給付金につきましては、令和2年2月、3月は申請ゼロ件、4月は申請10件、支給決定9件で、平成31年は2月、3月、4月ともに申請はゼロ件でございます。  次に、緊急小口資金につきましては、令和2年2月は申請ゼロ件、3月は申請15件、支給決定15件、4月は申請123件、支給決定122件で、平成31年は2月、3月、4月ともに申請はゼロ件と稲城市社会福祉協議会から伺っております。  次に、総合支援資金につきましては、令和2年2月、3月は申請ゼロ件、4月は申請4件、支給決定4件で、平成31年は2月、3月、4月ともに申請はゼロ件と市社会福祉協議会から伺っております。 11 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 12 ◯ 2番(村上洋子君) 詳しいお答え、ありがとうございます。平成31年は、生活保護のデータはほとんどゼロ件でありました。6月11日の総務委員会にて各制度の5月分の申請件数等についても報告がありました。これを合わせますと、2月から5月の4か月で、生活保護では49件の申請で、41件の保護開始。そして緊急小口資金では293件の申請がありました。総合支援資金では66件の申請がありました。そして住居確保給付金については257件の御相談があり、64件の申請が出ています。コロナ関連の相談とこれらを合わせますと、合計748件の相談が寄せられています。2月から5月のこれらの制度の申請件数は371件です。申請した方のほとんどは貸付が行われる見込みとのことですけれども、相談された方はこの倍近くの件数となっています。特に住居確保給付金について、相談件数に比べて申請件数の少ないのは、預金残高の要件に合わない方が多いと伺っておりますが、家賃の支払いに不安を感じている方が多いと言えるかと思います。  次に、2)、生活保護、緊急小口資金総合支援資金住居確保給付金の支給までの日数について伺います。 13 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 14 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 支給までの日数につきましては、生活保護では申請受付後14日以内、住居確保給付金は4日から5日でございます。市社会福祉協議会が窓口となっている緊急小口資金及び総合支援資金はおおむね10日から14日であると市社会福祉協議会から伺っております。 15 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 16 ◯ 2番(村上洋子君) 早いものでは4~5日、そして2週間程度ということでございます。  それでは、3)、相談から支給までの生活資金が立ち行かないという方にどのように対応されているか、伺います。 17 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 18 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 相談から支給までに生活資金が不足し、生活が立ち行かないと見込まれる世帯に対しましては、市社会福祉協議会のたすけあい資金を活用して、緊急性に応じ、相談日当日以降に緊急の貸付けを行うことにより、生活保護などが支給されるまでの間でも、安定した生活が維持できるよう支援を行っております。 19 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 20 ◯ 2番(村上洋子君) 相談当日でも貸し付けることができるということで、安心いたしました。たすけあい資金の対象者、限度額、貸付けの条件や貸付けまでの手続日数について伺います。 21 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 22 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市社会福祉協議会に伺ったところ、たすけあい資金の対象者は、一時的な出費などによって日常生活が困難となった市内在住の低所得世帯であって、資金をほかから借り入れることができない世帯でございます。貸付けの限度額は、原則3万円以内で、特に必要と認められる場合は10万円が限度となっています。貸付けの条件は、貸付金の償還が確実であると認められる方でございます。また、貸付けまでの手続日数につきましては、必要に応じて、相談日当日以降に貸付けが可能とのことでございます。 23 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 24 ◯ 2番(村上洋子君) 当日以降可能であるということです。たすけあい資金では、日常生活が困難になった低所得者の方へ最大10万円まで、緊急性がある場合は当日から貸付けが行われることが分かりました。低所得世帯の方には、離婚協議中であったり、同居しながらも家族との折り合いが悪くコミュニケーションが取れていないなど、家族内に様々な課題を抱える家庭もあり、たすけあい資金の貸付けに際しても、家庭の状況を踏まえた柔軟な対応が欠かせないと思いますが、市社会福祉協議会の対応について伺います。 25 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 26 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市社会福祉協議会によりますと、たすけあい資金の貸付けに際しましては、担当職員が世帯の個々の実情に応じた相談や支援を行い、また貸付条件に基づき、資金を必要とする方へ適切に貸付けを行っていると聞いております。  なお、家庭内の様々な困り事などにつきましては、市の福祉くらしの相談窓口をはじめ、各種相談窓口で受け付けております。 27 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 28 ◯ 2番(村上洋子君) 次に、4)、生活困窮が確認された方に対して、市として小口の生活資金の貸付けを行うことは法的に可能か、伺います。 29 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 30 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市が小口生活資金の貸付けを行うことにつきましては、地方自治法第237条第2項に「普通地方公共団体の財産は、条例又は議会の議決による場合でなければ、これを貸し付けてはならない」と規定されております。市には小口生活資金を貸し付ける条例がないことから、現時点では不可能であると認識しております。 31 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 32 ◯ 2番(村上洋子君) 「条例又は議会の議決による場合でなければ、これを貸し付けてはならない」ということは、「条例又は議会の議決」があれば可能であると理解いたしました。  5)、生活困窮が確認された方に対して、市として上・下水道料金の免除、ごみ指定収集袋の支給、介護サービス利用料自己負担分)の免除を行うことは法的に可能か、伺います。 33 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 34 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 税以外の徴収金につきましては、それぞれの運営主体が条例等に基づき定めたそれぞれの減免規定により、理論的には減免することが可能かと思われますが、代わりとなる財源がない中では、事業継続に支障が生じますので、財政的な観点から言えば、実施は困難でございます。 35 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 36 ◯ 2番(村上洋子君) 東日本大震災の避難者に対して、下水道料金の免除、ごみ指定収集袋の配布を行いましたが、そのときの財源を伺います。 37 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 38 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東日本大震災の被災者に対する下水道料金の免除、指定ごみ収集袋の配布につきましては、特別交付税の算定対象となっております。 39 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 40 ◯ 2番(村上洋子君) 特別交付税で、国からの財源ということです。  下水道料金につきましては、多摩市が、全市民の1か月分を免除するということをお聞きしています。ごみ袋については、清瀬市が、値上げが決まった直後ですけれども、全世帯に60枚無料配布を決めております。  私も実際に、ごみ袋を1枚ずつ買いたいけれども、売っているところを教えてほしいというお問合せを頂きました。市役所の売店やばら売りできるお店をお知らせしましたけれども、まとめ買いできない方が実際にいらっしゃいます。今回、福祉資金等を申し込んでおられる方や、飲食店など、売上減少で困っておられる方など、下水道料金の免除やごみ袋の無償配布は大変助かると思います。様々な支援制度の申請などを条件に、下水道料金の免除、ごみ指定収集袋の無償配布などを行うことは、困っている方の支援ということでは大変有効だと思います。  そこで、6)、稲城市は、生活困窮が確認された方が各種の支援制度を申し込まれて、貸付けや支給までの生活が立ち行かないと判断したときには、即座にその間の緊急資金を貸し付けることができる施策等を実行すべきと考えますが、市長のお考えを伺います。 41 ◯ 議長(渡辺 力君) 市長。 42 ◯ 市長(高橋勝浩君) 生活が困窮している方に対しましては、様々な貸付制度があり、その中でも、緊急小口資金は、簡易な手続で短期間に必要な資金を借りることができております。なお、支給までの間に生活資金が不足する世帯には、さらに市社会福祉協議会のたすけあい資金を活用していただいており、これ以上の御要望は頂いておりません。こうしたことから、新たな貸付制度については、必要ないものと考えております。 43 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 44 ◯ 2番(村上洋子君) 再質問です。現時点では必要ないという回答であります。現在、緊急事態宣言が解除となり、生活福祉資金等の相談も少し落ち着いてきていると伺っております。臨時給付金もようやく手元に届くようになり、申請した生活福祉資金等も申請者に届き始めたことの現れだと思います。しかし、かつてのリーマンショックとは比べものにならないほど、生活の困窮の相談が寄せられています。そして、東日本大震災では、停電などの影響はあったものの、稲城市と稲城市民は支援する立場でありました。現在は、市内に支援の必要な方がこれまでになく数多くいらっしゃるということを認識して、もしも第2波、第3波のコロナ自粛の際には、さらに経済的に立ち行かない方が増えることも予測しなければならないと思っております。もちろん、国や都による支援を求めていくわけですけれども、それらの制度から外れてしまう人などにいち早く支援を届けられるよう想定しておくことも必要と考え、下水道料金の免除やごみ袋の無償配布も含め、市民への市独自の支援策について再度お伺いして、この質問を終わりたいと思います。 45 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 46 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 繰り返しになりますが、稲城市におきましては、現在、貸付制度などはございません。条例を作ればできるというものでもございませんで、こちらについては、貸付けのためのノウハウとか、またそれを回収するノウハウ、それにつきましてはもう既に社会福祉協議会が組織的に行っておりますので、今現在はそちらのたすけあい資金で十分な活用が図られているという認識を持ってございます。 47 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 48 ◯ 2番(村上洋子君) それでは、次に大きな項目の3に移ります。第三次稲城市教育振興基本計画について。  市では、令和2年度から令和6年度までの5年間で取り組むべき教育施策をまとめた第三次稲城市教育振興基本計画を策定しました。平成27年度の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正後初の改定となり、計画の位置づけ・進行管理についての整理・確認が必要と考えます。  (1)、計画の根拠法と策定主体について伺います。 49 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 50 ◯ 教育部長(石田昭男君) 教育基本法第17条第2項では、「地方公共団体は、国の教育振興基本計画を参酌し、その地域の実情に応じ、当該地方公共団体における教育の振興のための施策に関する基本的な計画を定めるよう努めなければならない」と規定されております。第三次稲城市教育振興基本計画は、この規定に基づき策定したものでございます。また、計画の策定主体は稲城市でございます。 51 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 52 ◯ 2番(村上洋子君) 再質問です。策定根拠は教育基本法第17条第2項ということでございます。それでは、この教育基本法によると、教育行政の執行機関はどこになるのか、伺います。 53 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 54 ◯ 教育部長(石田昭男君) 教育基本法におきましては、「教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない」と規定されております。また、地方教育行政の組織及び運営に関する法律におきましては、教育委員会及び地方公共団体の長が、それぞれ教育に関する事務を管理し、執行するものとされております。 55 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 56 ◯ 2番(村上洋子君) 旧教育基本法では「教育は、不当な支配に屈することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである」とされていましたが、これが廃止となり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律が策定されて、教育委員の選任方法など、大きな修正が加わりました。しかしながら、教育行政の地方自治、政治的中立と安定性・継続性の確保のために、教育事務を処理する地方公共団体に引き続き教育委員会を置くこととされています。ここでは主に学校教育の内容や教科書の採択、学校運営に関することを中心に教育委員会が担い、主に学校の建設や教育財産の取得・処分など、条件整備については市長部局が担うという分担と協力について、この地方教育行政の組織及び運営に関する法律に明文化されているということです。最も新しいこの法律の改正により、文化財、スポーツといった分野の市長部局との連携ということが加わり、稲城市でもスポーツ推進課がこれを担うことになったと理解しております。  それでは次に、(2)、教育振興基本計画と教育大綱及び長期総合計画との関係について伺います。 57 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 58 ◯ 教育部長(石田昭男君) ふれあいを通じて人と文化を育む稲城の教育大綱につきましては、市長と教育委員会の協議の場である稲城市総合教育会議における議論を経て市長が策定したことを踏まえ、教育の最上位目標と位置づけ、第三次稲城市教育振興基本計画の策定を行いました。  また、長期総合計画につきましては、稲城市長期総合計画条例により市の最上位の計画に位置づけられており、第三次稲城市教育振興基本計画の上位計画として、整合・連携を図っております。 59 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 60 ◯ 2番(村上洋子君) 再質問です。第三次稲城市教育振興基本計画の学校教育に関する部分の策定はどのように行ったのか、伺います。 61 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 62 ◯ 教育部長(石田昭男君) 第三次稲城市教育振興基本計画につきましては、学校教育に関する部分に限らず、庁内の策定委員会を計5回、学識経験者、学校長、保護者、各種委員、行政職員で構成していた策定委員会を計5回開催し、議論を進めるとともに、小学生・中学生、保護者、市民向けのアンケート調査、市民意見公募、学校等の関係施設への意見公募を行い、教育委員会及び総合教育会議の協議等を経て策定したところでございます。 63 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 64 ◯ 2番(村上洋子君) それでは、再々質問です。庁内策定委員会は5回、学識経験者、学校長、保護者等を含めた策定委員会が5回ということです。このそれぞれの決裁者は誰か、またその役割の違いについて伺います。 65 ◯ 議長(渡辺 力君) 暫時休憩いたします。                                午前10時2分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時3分 開議 66 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育部長。 67 ◯ 教育部長(石田昭男君) 御質問につきましては、策定委員会の設置要綱の決裁者ということで御回答させていただきますが、これは教育長決裁で行っております。 68 ◯ 議長(渡辺 力君) あともう一つ、何かありましたよね。役割か何か。どうぞ。 69 ◯ 教育部長(石田昭男君) 失礼いたしました。それぞれ、庁内検討委員会の役割については、いわゆる素案になる基の議論を各所属の課長等で行っていただきまして、ある程度の原案を作っていただき、またそれを基に、外部の委員さんも含めた策定委員会の中で、最終的な決裁、市長が総合教育会議、教育委員会に提出するための案を作っていただくという形になっております。 70 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 71 ◯ 2番(村上洋子君) では次に、(3)、教育振興基本計画の進行管理について伺います。1)、これまでの計画の進行管理について伺います。 72 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。
    73 ◯ 教育部長(石田昭男君) 第二次稲城市教育振興基本計画の進行管理につきましては、本計画に掲げられている各取り組みについて、前年度の実施状況や成果等を毎年度取りまとめることにより行ってきたところでございます。 74 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 75 ◯ 2番(村上洋子君) 平成30年度第1回定例会、そして平成31年度第1回定例会におきまして、藤原愛子前議員より、教育委員会の事務事業評価を市の行政改革監理委員会が行うことについて、その合理性を問う質問がありました。市におきましては、教育委員会が行政改革監理委員会に評価を依頼し、さらにその結果を教育委員会で検証するということで整理されて行ってきたという経過があると承知しております。  それでは、2)、第三次稲城市教育振興基本計画の進行管理について伺います。 76 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 77 ◯ 教育部長(石田昭男君) 第三次稲城市教育振興基本計画の進行管理につきましては、今後も第二次稲城市教育振興基本計画と同様の方法により行っていく予定でございます。 78 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 79 ◯ 2番(村上洋子君) 再質問です。行政改革監理委員会が組織改編で令和2年度から稲城市行政運営評価委員会という新たな組織となり、教育施策事業の点検・評価はこれを機に教育委員会に評価委員会を置くのか、そうではなく、新たな行政運営評価委員会に依頼して評価を行っていくのか、伺います。 80 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 81 ◯ 教育部長(石田昭男君) 御質問の地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条に基づくいわゆる教育委員会の事務点検・評価につきましては、第三次稲城市教育振興基本計画の進行管理とは別に、法律に基づき、教育委員会の権限等に属する事務について点検・評価等を行うものでございます。その方法としましては、教育委員会事務点検評価委員会による自主的な点検・評価に加え、令和2年度に新たに設置された稲城市行政運営評価委員会による外部の視点及び知見を活用して行ってまいりたいと考えております。 82 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 83 ◯ 2番(村上洋子君) それでは再々質問です。これは企画部長になるかと思うんですけれども、この組織改編がいい機会ですので、教育委員会の中に評価委員会を置くと整理されたほうがよかったのではないかなと私は思うんですけれども、引き続き市長部局のほうで評価を行っていくというお考えです。これまでの行政改革監理委員会の要綱においては、教育委員会の事業評価を行うということが不明確であったと伺っておりますけれども、新しい稲城市行政運営評価委員会の要綱についてはどのようになっているか、伺います。 84 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 85 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 令和2年度からの教育のほうの点検・評価につきましても、こちらの市長部局で行っております行政運営に関する委員会へ評価の依頼があるということもありまして、きちんと要綱の中に教育委員会の施策の点検・評価に関することというものを明記してきているところでございます。 86 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 87 ◯ 2番(村上洋子君) 今、策定しているところでしょうか。  次に、(4)、第三次稲城市教育振興基本計画の策定において教育委員会の独立性がどのように発揮されたかについて、教育長に伺いたいと思います。 88 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育長。 89 ◯ 教育長(加藤 明君) 第三次稲城市教育振興基本計画につきましては、先ほど答弁しましたとおり、稲城市が策定主体でございます。また、本計画が地域の実情に応じた市の教育の振興のための施策に関する基本的な計画であることから、計画策定においても、御質問の教育委員会の独立性よりも、市との連携・協力が重要でございます。なお、連携・協力につきましては、市長と教育委員会との協議・調整の場である稲城市総合教育会議を通じて図られたものと認識しております。 90 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 91 ◯ 2番(村上洋子君) 再質問をさせていただきたいと思います。教育振興基本計画については、策定主体が市であり、教育委員会の独立性よりも、地域の実情に応じた教育の振興のために、市との連携・協力が重要とのことであります。  私は、この質問を行うために、都内23区26市に調査を行い、東京都にもヒアリングを行いました。東京都を含め、23区26市のほとんどが、教育基本法第17条第2項を根拠とし、教育委員会が策定主体となっております。荒川区が、学校教育に関しては教育委員会が策定し、生涯教育については市長部局が策定し、策定者名を両方併記しておりますけれども、この中では稲城市は大変特色のある判断をされているということが分かりました。  また、東京都教育委員会のホームページに、教育委員会制度の説明として、「地方公共団体が、教育・学術・文化に関する事務を行う場合は、その性質上、政治的中立を維持すること、行政が安定していること、住民の意思を反映することが求められます。これらにこたえるため、都道府県及び区市町村には、知事又は区市町村長から独立した行政委員会として、合議制の執行機関である教育委員会が設置されています」とあります。  今回の策定の経緯については、計画書の資料編に掲載されていますけれども、この第1回総合教育会議の議事録を読ませていただきました。これを見ますと、教育委員の方から各項目の内容についての質問が出された最初のところで、市長から、「まず、大前提として、こういった総合教育会議の席で、全部個別にこれを査定して、計画の進行状況をここで決めて、なおかつ第三次の計画についての素案からたたき上げて、議論して、計画を作るというものではない。あくまで担当レベルでそういった検討セクションがあるわけです」という発言がありました。出席された教育委員のほうで、策定内容や策定の手順について、よく理解が行き渡っていなかったという印象を受けました。やはり、学校教育に関する部分、教育委員会の所管に関する部分については、教育委員会でまず内容を精査して、総合教育会議の場でこれを調整するということがふさわしいと思いますが、再度、認識を伺います。 92 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 93 ◯ 教育部長(石田昭男君) 先ほども御答弁して、繰り返しになりますけれども、いわゆる稲城市として教育振興基本計画を策定しておりますが、策定主体になりますが、26市の中でも他市でも市として策定しているところがございます。独立した行政機関ということでありますけれども、あくまでも職務権限内においての独立性ということで認識をしております。  先ほど来、第三次稲城市教育振興基本計画は、稲城市の実情に合わせた総合的な教育に関する計画であるという認識の下、市長と教育委員会の連携・協力がさらに大切だという認識でございます。  もう1点、よろしいですか。もう1点、先ほどの策定委員会の役割に付け加えさせていただきますが、策定委員会につきましては、教育長が設置して運営している組織でございます。 94 ◯ 議長(渡辺 力君) 村上さん。 95 ◯ 2番(村上洋子君) ありがとうございました。教育委員会の独立性ということ、国からの独立、それから政治的中立、そして行政との連携というのは、全てバランスであると私は考えています。どれか一つが強過ぎてはいけない。このバランスを保って教育行政を行っていただきますよう強く要望して、本日の私の一般質問とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。 96 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、2番、村上洋子さんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前10時14分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時25分 開議 97 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の7番、市瀬ひさ子さんの一般質問を許します。17番、市瀬ひさ子さん。 98 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 通告番号7番、公明党の市瀬ひさ子でございます。一般質問を行う前に、今回の新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けて、最前線で闘われていらっしゃる全ての関係者の皆様、また市民の安心・安全のために日々奮闘していただいている市職員の皆様に心から敬意を表します。大変ありがとうございます。  それでは、通告の順に従い、大項目4項目にわたり一般質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  大項目1、公園内の遊歩道などの整備について。  遊歩道が整備された公園も多い市内では、散歩やジョギング、あるいは買物や通勤などの生活道路として遊歩道が利用される一方で、小学校の通学路や保育園児の公園利用の際のお散歩コースとして、多くの子供たちに利用されております。車道に接することなく危険も回避されることから、幅広い年代の多くの利用があると認識しています。  (1)、公園内の遊歩道などの在り方についてお伺いいたします。 99 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 100 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園内の遊歩道等につきましては、公園の出入口から公園内の各施設を結び、また公園内を散策するために欠かせない施設であり、安全で安心して御利用いただけるよう整備を行っております。 101 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 102 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 公園内の遊歩道などは、欠かせない施設であり、整備を行っているとの御答弁でございました。向陽台地域では、朝、稲城中央公園の野球場横の遊歩道を楽しそうに通学する児童の姿をよく見かけます。公園内の遊歩道などで通学路に指定されている箇所はどれぐらいあるのか、お伺いいたします。 103 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 104 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 令和2年4月の市内各小学校の通学路のうち、公園の遊歩道等が通学路に指定されている箇所は、稲城中央公園をはじめ、大丸親水公園、上谷戸親水公園、平尾近隣公園、風の広場公園及び若葉台公園など、10か所ございます。 105 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 106 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 10か所、市内にあるということが分かりました。公園内の遊歩道などが通学路として指定されている箇所において、近年の通学路合同点検において寄せられた要望数、また主な内容についてお伺いいたします。 107 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 108 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 平成31年度の通学路合同点検で寄せられた要望につきましては、雑草が伸びている、公園灯が暗い、樹木の剪定など、8件の御要望があり、適宜対応しているところでございます。 109 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 110 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) (2)、稲城中央公園野球場に隣接する遊歩道では、特にくじら橋方面よりスピード超過の自転車走行が多く、散歩中の方や大型遊具の利用者から、大変危険な思いをしたとのお声を頂くなど、歩行者と自転車が共存する難しさを感じます。遊歩道などの利用におけるルールについてお伺いいたします。 111 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 112 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園内の遊歩道などの利用ルールにつきましては、誰もが安全に御利用いただけるよう、歩行者優先としております。一方、自転車は、環境負荷もなく、健康増進にも役立つ交通手段であり、通勤・通学や買物など、様々な用途に利用されておりますが、自転車に関連する事故の多発、一部の自転車利用者のルールに違反する危険な運転などが社会的な問題ともなっていることから、市では、自転車利用者は、自転車は自動車などと同じ車両であるという意識を持ち、交通ルールを遵守して安全に利用するよう、交通安全の普及啓発に努めているところでございます。 113 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 114 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 利用ルールについての御答弁にもありましたが、公園の遊歩道において、優先のはずの歩行者がスピード超過の自転車を避けながら歩いている様子を私も何度か目にし、冷やりとしたことがございます。高齢者の方やベビーカーあるいは車椅子を押しながら歩かれていらっしゃる方と万が一遭遇した場合、転倒事故などを起こしかねないと考えます。そう考えると、とても危険なことだと思っております。今回、東京都では、自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例を改正し、令和2年4月より自転車損害賠償保険への加入を義務化した背景には、こういった自転車事故の増加が挙げられると思っております。そこで、昨年の稲城市内における自転車による人身事故件数についてお伺いいたします。 115 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 116 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 警視庁の発表によりますと、市内では昨年181件の交通人身事故が発生しており、そのうち自転車が関与する事故は52件で、全体の約28.7%となっております。 117 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 118 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 稲城市内においても、自転車が関与する人身事故が全体の約3割に及ぶことが分かりました。電動アシスト自転車やクロスバイクなど、様々な種類の自転車が出回り、自転車利用の年代も幅広く、利用者も増えていると考えます。そこで、自転車による事故を防ぐためにも、公園内で自転車が安全な走行を遵守できるような対策が重要であり、歩行者優先の周知の必要性がある、このように考えます。市の取り組みについてお伺いいたします。 119 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 120 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園内の遊歩道等における自転車通行に対する安全対策につきましては、自転車利用者の方に、歩行者などに危険な思いをさせない速度で走ることに関する注意看板の設置や、必要に応じ、車止めや路面にハンプを設置するなど、自転車の速度抑制を行い、歩行者の安全確保に努めているところでございます。 121 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 122 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) これからも、本当にこういう場所がたくさんございますので、しっかりこのような対策をまた進めていただければと思っております。  (3)、市内の公園は開設から相当の時間が経過し、遊歩道において転倒する方がいらしたなど、路面の経年劣化も否めない状況ではないかと考えます。遊歩道などの維持管理についてお伺いいたします。 123 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 124 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 遊歩道等の維持管理につきましては、公園利用者が安全に安心して御利用いただけるよう、定期的な巡回点検により、適宜補修や改良を行い、適切な維持管理に努めているところでございます。 125 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 126 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 遊歩道などの適切な維持管理に努めていただいていることは認識しております。また、公園内の遊歩道を合わせると、かなり市内では数が多いのではないかと思いますが、転倒事故などが本当に起きないように、市民の方が安全に通行できるように、巡回点検による早めの補修等に期待するところでございます。そこで、近年、公園内で発生したけがの件数と内容についてお伺いいたします。 127 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 128 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市で把握しております市内の公園でけがなどをされた件数につきましては、平成28年度から令和2年5月現在までに25件ございます。主な内容につきましては、滑り台上部からの転落、ブランコからの転落、歩行中につまずき転倒、また自転車で走行中に転倒などの事例がございました。なお、自転車が関連する事故につきましては、全て転倒などによる単独事故でございました。 129 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 130 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 今お話を伺ったように、約5年間に25件の事故があったということが分かります。ほとんど単独事故ということで、巻き込みはしていないということなのですけれども、こういった場合、事故が起きやすい場所も決まっているのではないかなと思いますけれども、そういう起きやすい場所への注意喚起の看板設置などによる情報共有も必要ではないかと考えるところでございます。  (4)、公園内の遊歩道などが樹木に囲まれ、夜間の通行に不安を感じるとのお声を頂きます。遊歩道は通学や通勤路としても利用されていることから、安心して通行できる対策が重要であると考えます。遊歩道などの安全確保についてお伺いいたします。 131 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 132 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園内の安全確保につきましては、遊歩道などに死角を作らないよう、計画的に植栽を配置し、適切な下枝の剪定などにより見通しを確保するとともに、公園灯の設置により遊歩道など公園内の夜間における安全確保に努めているところでございます。 133 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 134 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 土木課やグリーンウェルネス財団の職員による適切な維持管理により安全確保に努めていただいていること、また市民からの安全確保に関するお声にすぐに対応していただいていることは認識しております。本当に感謝しております。公園施設は、利用者の安全確保を最優先に考え、施設の安全性や機能が失われないよう、未然に予防していくことが重要であると思います。  平成30年第4回定例会にて一般質問をさせていただいたように、稲城市も、公園の遊具や施設を含む公園施設の長寿命化及び公園機能の更新を図る計画を策定すべきと考えます。市の見解をお伺いいたします。 135 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 136 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内の公園につきましては、昭和50年代後半以降の土地区画整理事業や多摩ニュータウン事業等により開設された施設が多く、老朽化による修繕も増加していることから、今後もこれらの施設の定期点検を継続するとともに、公園施設の長寿命化及び公園機能の更新を図る計画の策定につきましても検討してまいりたいと考えております。 137 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 138 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 長寿命化計画の策定について今回検討していただけると御答弁を頂きました。様々な世代に利用される公園、そして附帯の施設が市民の皆様の健康や体力の増進、そして憩いの場として安心・安全に御利用いただけるよう、計画性を持っての維持管理をよろしくお願いいたします。  大項目2、市内公共施設における安全で快適なトイレ空間の改善について。  子供や高齢者、障害者や外国人、そして性的マイノリティーの方など、様々な方が利用される市内公共施設のトイレでは、災害時の使用なども踏まえ、トイレの洋式化とともに、多様化に備えた安全で快適な改善を行っていく必要があると考えます。  (1)、学校や保育所以外の公共施設におけるトイレ環境について、1)、和式トイレに対する市の考え方を伺います。 139 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 140 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 和式トイレにつきましては、便器に直接座りたくない方や和式に慣れている方などに御利用いただいていると考えております。一方で、外国の方には、使い方が分からない、身体が不自由な方や和式になじみのない子供たちなどには、使いづらいものであると考えております。 141 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 142 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 最近は住宅ではほぼ洋式化が進む中、公共施設のトイレでは、便器に直接座りたくないとの理由などで和式の利用もあることは認識しております。和式は、便器に触れないので、感染リスクが少ないと思われがちでございますが、実際は和式便器の飛び散りにより床に大量の大腸菌が検出されます。床に付着した大腸菌が靴に付着して広がり、トイレの外へ持ち出されることから、和式トイレを一つでも残すことは、リスクを残すことにもつながると思います。市として、和式トイレを残すことについての考え方をお伺いいたします。 143 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 144 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市として、和式トイレを残すことにつきましては、先ほどもお答えしましたとおり、便器に直接座りたくない方や和式に慣れている方など、一定の利用があるものと認識してございます。したがいまして、施設ごとの利用状況にもよりますが、トイレが複数ある場合は、和式トイレを設置しております。 145 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 146 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 2)です。だれでもトイレ及びオストメイト用設備の設置に対する市の考え方についてお伺いいたします。 147 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 148 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) だれでもトイレにつきましては、車椅子使用者、高齢者、妊婦、乳幼児を連れた方など、オストメイト用設備につきましては、人工肛門保持者の方などが必要とする施設でございます。設置につきましては、新築時及び大規模改修時に整備を行っており、今後も引き続き、必要に応じて整備を行ってまいります。 149 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 150 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 今お話しいただいたように、様々な方にとって、だれでもトイレ、またオストメイトの設備は本当に大事なことだとも思います。ぜひ整備をよろしくお願いしたいと思っております。
     (2)、市が考えるトイレ環境の整備状況について、1)、学校や保育所以外で避難所となる施設についてお伺いいたします。 151 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 152 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 学校や保育所以外で市が管理する避難所となる施設につきましては、複合施設ふれんど平尾、文化センター5館、コミュニティ防災センター4か所、稲城市総合体育館、大丸地区会館、松葉集会所、押立ふれあい会館の14施設がございます。トイレは全体で179基あり、そのうち洋式トイレが129基、和式トイレが50基あり、洋式化率は72.1%でございます。なお、御質問の全ての施設において洋式トイレがございます。また、だれでもトイレにつきましては、14施設のうち9施設に14基設置しており、そのうちオストメイト用設備は、7施設に10基設置しております。 153 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 154 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 学校や保育所以外で避難所となる施設の洋式化率は72.1%との御答弁でございました。災害時に避難所となる施設の洋式化率は比較的高くなっております。避難が長期化する中では、体調管理のためにも、洋式トイレは重要となってきます。そこで、そのうち洋式化率が低い施設名と洋式化率、まただれでもトイレのない施設名をお伺いいたします。 155 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 156 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 洋式化率が低い施設は第四文化センターと大丸地区会館で、それぞれ50%でございます。また、だれでもトイレのない施設につきましては、矢野口・百村・坂浜のコミュニティ防災センター、大丸地区会館、松葉集会所の5施設でございます。 157 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 158 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 洋式化率が半分の施設が2施設、だれでもトイレのない施設が5施設あることが分かりました。洋式化率の低い2施設は、風水害時には開設しない避難所ではございますが、指定避難所となっていることからも、トイレの改修を進めていただくことは大切だと考えます。また、特に大丸地区会館は、男女一緒のトイレ環境となっていること、そういう点も一つ改善が必要なのではないかと考えます。また、だれでもトイレは、多少広めとなることから、設置場所が難しいということは認識しております。そういったことも含めまして、今後しっかりと検討していただけることを期待したいと思っております。  2)、避難場所となるグラウンドや公園についてお伺いいたします。 159 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 160 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 避難場所となる市が管理するグラウンドや公園につきましては、複合施設ふれんど平尾、稲城中央公園の野球場、総合グラウンド、公園7か所の計10か所がございます。トイレは全体で64基あり、そのうち洋式トイレが36基、和式トイレが28基あり、洋式化率は56.3%でございます。なお、御質問の施設のうち、洋式トイレのない施設は1か所でございます。また、だれでもトイレにつきましては、10か所のうち8か所に9基設置しており、そのうちオストメイト用設備は3施設に3基設置しております。 161 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 162 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 避難場所となるグラウンドや公園の洋式化率は56.3%との御答弁でございました。そのうち、洋式化率が低い施設名と洋式化率、まただれでもトイレのない施設名をお伺いしたいと思います。 163 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 164 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 洋式化率が低い施設と洋式化率につきましては、大丸公園が25%、城山公園が14.3%、吉方公園がゼロ%でございます。オストメイト用設備のない施設につきましては、複合施設ふれんど平尾のグラウンド、稲城中央公園総合グラウンド、北緑地公園、大丸公園、平尾近隣公園、城山公園、吉方公園の7施設でございます。なお、複合施設ふれんど平尾につきましては、グラウンドのトイレにはオストメイト用設備はございませんが、建物内のトイレには設置されておりますので、そちらを御利用いただけるものと考えております。 165 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 166 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 洋式化率の低い公園が3施設あるということが分かりました。災害時以外でも幅広い年代の多くの市民が利用する公園でもあることから、洋式化に向け、検討も必要ではないかと考える施設でございます。また、オストメイト用設備につきましては、しっかりとついているところもございますので、この部分でもしっかりと市民のお声を聞きながら進めていっていただければと考える次第でございます。  それでは3)です。市役所庁舎についてお伺いいたします。 167 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 168 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 消防署を含む市役所庁舎では、トイレは全体で42基あり、そのうち洋式トイレが22基、和式トイレが20基あり、洋式化率は52.4%でございます。また、だれでもトイレにつきましては、本庁舎に2基設置しており、そのうちオストメイト用設備は1基設置しております。 169 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 170 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 市民に広く御利用いただく市役所の洋式化率が52.4%とは、ちょっと低いのではないかと考えるところでございます。特に高齢者や障害者、妊婦やお子様連れなど、多く来所される2階フロアの女子トイレでは、和式が2基、洋式が1基、また2階こそ必要とされる方がいらっしゃると思われますが、だれでもトイレがない状況でございます。他の階に移動しなくても安心して利用できる、便器の個数は少なくても、ゆとりのある、誰もが使いやすいユニバーサルデザインである洋式トイレへの早期改修を強く願います。市の考えをお伺いいたします。 171 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 172 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市役所のトイレの洋式化につきましては、現段階では一定程度達成しているものと考えており、今後も引き続き、必要に応じて整備を行ってまいります。 173 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 174 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 全体を通して見れば、一定程度達成しているものと考えるのかもしれませんが、必要とされる場所に整備されていることが市民サービスの向上につながると考えます。また、だれでもトイレは1階と4階に設置されていますが、オストメイト用設備は1階にのみ設置されている状況です。高齢者や障害者を含めた全ての人が安全・安心、快適に暮らし、または訪れることができるユニバーサルデザインの福祉のまちづくりを推進していくためにも、オストメイト用設備の設置や、洋式トイレの便座に取り付けるだけでオストメイト対応トイレとなる前広便座の導入なども検討していただけないかと考えます。市の見解をお伺いいたします。 175 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 176 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) だれでもトイレ内へのオストメイト用設備の設置や、前広便座の導入につきましては、研究してまいります。 177 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 178 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) それでは、(3)、トイレ空間の改善について、1)、課題についてお伺いいたします。 179 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 180 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 公共施設におけるトイレの洋式化につきましては、修繕や改修に合わせ行ってきており、一定程度達成しているものと考えております。なお、だれでもトイレやオストメイト用設備の設置につきましては、大規模な施設改修が必要であることが課題であると考えております。 181 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 182 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 公共施設におけるトイレの洋式化は、修繕や改修に合わせて行ってきており、一定程度達成しているとの御答弁でございました。学校や保育所以外で避難所となる施設の洋式化率は72.1%、避難場所となるグラウンドや公園の洋式化率は56.3%、消防署を含む市役所庁舎の洋式化率は52.4%、東京都の目指す洋式化率80%にはまだ届かない状況です。市の見解をお伺いいたします。 183 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 184 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 繰り返しになりますが、公共施設におけるトイレの洋式化につきましては、現段階では一定程度達成しているものと考えており、今後も引き続き、必要に応じて整備を行ってまいります。 185 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 186 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) だれでもトイレやオストメイト用設備の設置は、大規模な施設改修が必要であることが課題であるとの答弁でございました。だれでもトイレにオストメイト用設備が設置されていないところへ優先順位を決めて設置していくべきだと考えます。市の見解をお伺いいたします。 187 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 188 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 繰り返しになりますが、だれでもトイレ内へのオストメイト用設備の設置につきましては、研究してまいりたいと考えております。 189 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 190 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 2)、今後の取り組みについてお伺いいたします。 191 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 192 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今後の取り組みにつきましては、一般家庭におけるトイレの洋式化や、高齢化社会、外国人への対応なども視野に入れ、和式トイレの必要性の検証、洋式化、温水洗浄便座、だれでもトイレ及びオストメイト用設備の設置など、トイレ空間の改善について研究してまいります。 193 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 194 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) トイレ空間の改善について研究していただけるとの御答弁でございました。今回は、市内公共施設のトイレ空間の現状について、申し訳ございませんが、細かく質問させていただきまして、課題等も含め、見える化をさせていただきました。車椅子やベビーカー、オストメイト対応、そして性的マイノリティー、高齢者や障害者などが安心して利用できることに加え、異性による介助や同伴による利用など、公共施設のトイレは多様性への対応が本当に重要であると考えます。東京都福祉保健局のユニバーサルデザインのまちづくり緊急推進事業として、公共施設のトイレの洋式化などに取り組む区市町村を支援する補助金があります。これらの補助金を積極的に活用し、トイレの洋式化に伴うトイレ空間の改善を進めていただきたいと考えます。市の見解をお伺いいたします。 195 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 196 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 御質問の補助金の活用なども含め、公共施設のトイレの多様性への対応など、トイレ空間の改善について研究してまいります。 197 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 198 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 多様性への対応として、ピクトグラム──こういった目に見える表示や案内等、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指し、できることから始めることが大切であると考えます。市の見解をお伺いいたします。 199 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 200 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) トイレ空間の改善につきましては、多くの御提案を頂きましたので、これらにつきましても研究してまいりたいと考えております。 201 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 202 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) ありがとうございます。  それでは、大項目3、市民くらしの相談などの相談事業について。  市民が日常生活で直面する様々な問題や悩み事などに対し、専門員が相談に応じる市民くらしの相談や消費生活に関する相談、女性の悩み相談などが開催されております。市民に寄り添い、諸問題の解決策を共に考える相談事業の推進は重要であると考えます。  (1)、市民くらしの相談など、通常の相談事業についてお伺いいたします。 203 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 204 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市民くらしの相談につきましては、市民の生活の安定を図ることを目的に、法律相談、交通事故相談、人権・身の上相談、行政相談、税務相談、登記相談、不動産相談、くらしの書類作成相談及び住宅リフォーム相談を実施しております。また、そのほかに、契約や悪質商法等の相談に対応する消費生活相談、市立病院・市立学校に対する疑問や悩み、要望に対応するアドボカシー相談、生き方や家族の悩みに対応する女性の悩み相談を実施しております。 205 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 206 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 市民の生活の安定を図ることを目的に、長年にわたり市民に寄り添い、幅広い相談事業を行っていただいていると認識しております。市民くらしの相談は、年間予定表に沿って開催され、広報いなぎの毎月1日号に掲載、周知をされています。予約専用電話に御連絡していただくことで、御自身の予定を基に担当の相談員とつながることができます。また、消費生活相談は、平日対応可能なこと、全ての相談は無料での対応となることなど、市民の利便性の向上につながっております。日常起こり得る様々な問題点や悩み事など、まずは専門員とつながり、話を聞いてもらえる場があることが一番であり、その場で問題解決を求める相談者は少ないと考えることから、改めてこの事業の重要性を感じます。  そこで、(2)、コロナ禍での自粛期間中における相談対応の状況についてお伺いいたします。 207 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 208 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 本市業務を2交代制とするなど、自粛体制を取った4月13日から5月末までの期間中における相談対応の状況につきましては、相談員の派遣元の対応により、相談業務を中止いたしましたが、消費生活相談、女性の悩み相談につきましては、緊急性が高い相談も想定されることから、対面相談は中止し、電話相談を実施いたしました。また、同様に、法律相談につきましては、派遣元の対応により、5月7日から電話による相談を実施いたしました。その他の中止となった相談につきましても、別の相談窓口を案内するなど、市民が抱える困り事にできるだけ寄り添えるよう対応いたしました。 209 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 210 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 2交代制で人員も少なく、また相談員の派遣元の対応などにより、相談業務が開催できない中でありながら、市民の深刻な悩みに寄り添い、何かできることはないかと様々考え、行動していただきました。特に自宅で長時間家族と過ごすことで懸念されるDVなどの女性の悩み相談や、新型コロナウイルスに便乗した悪質商法などに対応する消費生活相談においては、緊急性が高いことから、初の電話相談を実施していただきました。相談は待ったなしの状況、その対応に御尽力いただいた市職員をはじめ関係者の皆様に感謝をいたします。  そこで、自粛期間中における相談件数についてお伺いいたします。 211 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 212 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 自粛期間中における相談の件数につきましては、電話相談を実施していた消費生活相談が、4月に58件、5月に46件、女性の悩み相談が、4月に2件、5月に4件、法律相談が、4月にゼロ件、5月に35件でございました。 213 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 214 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 相談業務を中止している自治体もあった中で、市民に寄り添い、新たな形で業務を継続していただいたことで、累計ではありますが、2か月で150件近い御相談に寄り添うことができたことは、大いに評価するところでございます。これらの御相談の中で、新型コロナウイルス関連の相談があったのか、また5月7日より開始された法律相談の実施方法についてお伺いいたします。 215 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 216 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 新型コロナウイルス関連の相談につきましては、消費生活相談で、キャンセルに伴う案件や悪質商法に関する相談がございました。また、法律相談の方法につきましては、通常電話相談は行っておりませんが、派遣元の協力により、弁護士から相談者へ連絡をする方法で相談業務を行いました。 217 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 218 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) (3)、今後の取り組みについてお伺いいたします。 219 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 220 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 今後の取り組みにつきましては、マスク着用、換気、消毒、飛沫を防止する仕切り板の設置等、感染防止策を講じながら、段階的に再開してまいります。また、今後再び感染の拡大等により通常の相談事業の実施が困難な状況となった場合でも、引き続き市民の悩みや困り事の解決に向け、状況に応じた方法で対応してまいりたいと考えております。 221 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 222 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 今後も感染拡大防止策を講じながら、段階的に相談を再開していただくこと、また再び感染拡大などの状況となった場合の考え方もお伺いいたしました。今後、新型コロナウイルス感染症関連の御相談が増えていくことも予想されます。今回の貴重な経験を通され、今後も市民の悩みに寄り添う相談事業の拡充に期待いたします。  それでは、大項目4、「ゾーン30」について。  子供から高齢者まで安心・安全に暮らせる社会の実現には、地域住民が日常的に使う生活道路の存在が欠かせません。行政や警察、市民が一体となって事故防止に取り組み、生活に密着した交通安全対策を充実させることは喫緊の課題であると考えます。生活道路における歩行者などの安全な通行を確保するための取り組みの一つである「ゾーン30」についてお伺いいたします。  (1)、「ゾーン30」とはどのような交通安全対策なのか、具体的にお伺いいたします。 223 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 224 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 「ゾーン30」とは、幹線道路などに囲まれた生活道路において、区域を定めて時速30キロの速度規制を実施するとともに、その他の安全対策を必要に応じて組み合わせることで車の走行速度や通り抜けの抑制を図り、生活道路における歩行者や自転車の安全な通行を確保することを目的とした交通安全対策となります。 225 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 226 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 「ゾーン30」の区域では、時速30キロの速度規制とともに、その他の安全対策を必要に応じて組み合わせるとのことでございますが、どのような安全対策が行われるのか、お伺いいたします。 227 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 228 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 「ゾーン30」で行われる安全対策といたしましては、指定された区域の入り口に「ゾーン30」の路面標示を設置するとともに、ポストコーンなどによる車道の狭窄や交差点の縮小化、路側帯内のカラー舗装などを必要に応じて組み合わせ、車の走行速度や通り抜けの抑制を図ってまいります。 229 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 230 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 道路管理者による様々な対策の組合せで、その地域に合った対策ができることが分かりました。  それでは、(2)、市内における指定区域についてお伺いいたします。 231 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 232 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内では、平成27年5月に竪台地区において、南多摩尾根幹線と竪台こぶし通りに囲まれた面積約12ヘクタールが、東京都公安委員会の決定に基づく「ゾーン30」に指定されております。 233 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 234 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 東京都公安委員会の決定に基づいて「ゾーン30」が指定されるとのことですが、竪台地区が指定された経緯についてお伺いいたします。 235 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 236 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 竪台地区に「ゾーン30」が指定された経緯につきましては、地区内に居住されている方から、南多摩尾根幹線を迂回する車両がスピードを出して走行して危険であるとの意見が寄せられたことから、多摩中央警察署と対策を協議していく中で、その対策案の一つとして「ゾーン30」の指定についての検討が進められ、地区内に居住されている方々からの御意見を伺うとともに、警視庁による現地調査を経て、多摩中央警察署より東京都公安委員会に「ゾーン30」の申請をしていただき、指定されたものでございます。 237 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 238 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 地域の方々からの御要望に基づいて指定されたとのことでございますが、他の地域においても御要望があれば指定することは可能であるのか、お伺いいたします。
    239 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 240 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 新たな「ゾーン30」の指定につきましては、地域の方々からの御要望を受け、市と交通管理者である多摩中央警察署が現地を確認した上で、さきにお答えしたとおり、多摩中央警察署より東京都公安委員会に「ゾーン30」の申請をしていただくこととなります。 241 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 242 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 地域の大切なお声を生かした指定が可能なことが分かりました。2011年より開始された「ゾーン30」ですが、このような地域の御要望などから、令和元年度末には全国で3,864か所の整備が進んでおります。  そこで、(3)、「ゾーン30」設置に向けた今後の取り組みについてお伺いいたします。 243 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 244 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 「ゾーン30」の指定に向けた今後の取り組みにつきましては、生活道路における歩行者等の安全性の向上を図るため、現在、市内で2か所目となる「ゾーン30」の区域指定に向けて、多摩中央警察署と協議を進めており、令和2年2月に警視庁の現場確認が行われたところでございます。 245 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 246 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 新たな「ゾーン30」の指定に向けて、現場確認が行われたとのことでございました。2006年に埼玉県川口市において、住宅街を歩く保育園児の列に車が突っ込み死傷者を出した悲惨な事故を発端に、公明党は党内にプロジェクトチームを立ち上げ、検討を始め、国と地方との連携で「ゾーン30」を推進、稲城市においても先輩議員が市内へのさらなる推進を訴えてまいりました。幹線道路を避け、抜け道として生活道路をスピード超過で走行する車両から歩行者などの安全な通行を確保できる区域が増えることは、市民生活の安心・安全につながり、大変重要であると考えます。市内2か所目の指定を予定している場所はどの地域なのか、お伺いいたします。 247 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 248 ◯ 都市建設部長(久家 康君) これまで地域の方より御要望を頂いておりました稲城第三小学校の通学路でもある青渭通りを中心とした川崎街道、南多摩尾根幹線、旧鶴川街道、市役所通り、向陽台公園通り、天神山通りに囲まれた約40ヘクタールの範囲を新たに「ゾーン30」として指定する予定でございます。 249 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 250 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 地域のお声が届き、安心・安全が確保されることから、地域住民の喜びは大きいと考える一方、運転者は30キロを超えると道路交通法違反となることなど、今後さらなる市内への推進を図るためにも、「ゾーン30」について市民に周知すべきと考えます。車から脅かされることなく安心して生活できる区域である「ゾーン30」が推進された経緯や内容などを広く市民に周知することで、市民の交通安全に対する意識を高め、市内の交通事故の発生減少にもつながると考えます。周知に関しての市の見解をお伺いし、私の一般質問を終了とさせていただきます。 251 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 252 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 「ゾーン30」の周知につきましては、警視庁のホームページや広報紙へ掲載が行われているため、市ではそれらの情報を市のホームページや広報いなぎにおいて御案内してまいりたいと考えております。また、子供から高齢者まで安全・安心に暮らせる社会の実現のため、多摩中央警察署や多摩稲城交通安全協会をはじめとする関係機関と連携し、広く交通安全の普及啓発活動に取り組んでまいります。 253 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、17番、市瀬ひさ子さんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時10分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時20分 開議 254 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の8番、岩佐ゆきひろ君の一般質問を許します。15番、岩佐ゆきひろ君。 255 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 通告番号8番、改革稲城の会、岩佐ゆきひろでございます。  質問に先立ちまして、新型コロナウイルスによりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りしますとともに、闘病中の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。また、現在、市立病院をはじめ、医療現場の最前線で闘ってくださっている医療従事者の方、また私たちの生活を支えてくださっている市の職員、介護・保育・教育等関係者の全ての皆様に対し、そして何より新型コロナウイルスに対し、感染しないよう日々細心の注意を払い、努めていただいている市民の皆様に心より敬意と感謝を申し上げます。  それでは、一般質問に入らせていただきます。大項目1番、市役所駐車場の有料化について伺います。  (1)、令和2年度より稲城市役所駐車場の有料化が始まりますが、スケジュール等、以下の点について伺います。1)、市役所駐車場有料化のスケジュールについて伺います。 256 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 257 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 第一駐車場につきましては、平成29年度に有料化に向けた駐車場整備が完了し、第二駐車場に隣接する用地は平成31年度に取得しております。また、第二駐車場と第三駐車場につきましては、有料化に向けた整備工事を本年6月下旬から8月下旬まで予定しており、この工事に合わせ、有料化される市役所駐車場を管理する機械を設置する予定でございます。なお、有料化の時期につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 258 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 259 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) さきの答弁では、「市役所駐車場の有料化につきましては、工事の進捗状況や物品の調達など、現時点での様々な状況を総合的に勘案し、適切な時期を検討していきます」との御答弁でした。本年第1回定例会の予算特別委員会では、予算計上は9月からの有料化を見込んで積算されたところなので、市役所駐車場の有料化は9月からと私としては理解していたところでございます。  次に、2)、稲城市役所を利用した場合の減免の条件と、その申請方法について伺います。 260 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 261 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市役所駐車場の利用料につきましては、条例で1時間未満の場合を無料としております。また、市役所を利用し、1時間を超える場合の減免の条件としましては、公務・公用であれば、利用料を減免する予定でございます。なお、そのほかの減免の条件及び申請方法につきましては、現在検討中でございます。 262 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 263 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今の答弁にもありましたとおり、色々な相談があり、来た方も減免措置を受けられるということで、生活困窮者の方や悩みや相談がある方には、駐車場の減免をしながらも、しっかり対応していただきますようお願いいたします。  次に、3)、中央文化センター、地域振興プラザ、稲城市消防署を利用した場合の減免の条件と、その申請方法について伺います。 264 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 265 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 稲城市消防署を利用した場合の減免につきましては、市役所と同様の条件・申請方法を考えております。中央文化センター、地域振興プラザを利用し、1時間を超える場合の減免の条件につきましては、その施設の利用形態や現在の公園・体育施設の減免条件などとの均衡を踏まえ、現在検討中でございます。また、減免の申請方法につきましても、現在検討中でございます。 266 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 267 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。中央文化センター、地域振興プラザを利用し、1時間を超える場合の減免の条件は、公園・体育施設の減免条件などとの均衡を踏まえ、現在検討中との答弁ですが、公園・体育施設の減免条件にはどのようなものがあるのか、伺います。 268 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 269 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 公園・体育施設の減免を実施している現在の条件でございますが、体育施設を有料で使用する方が駐車場を使用する場合、公園施設内で営業する飲食店を有料で使用する方、子育て世帯が公園駐車場を使用する場合、病院を使用する方のうち医療の提供を受ける方や、稲城市健康プラザを利用する方が大丸公園駐車場を利用する場合となっております。 270 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 271 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) これまでの市としての実績がございますので、今まで利用している方との不平等がないよう、また利用者の声も聞いていただきながら、分かりやすい減免条件と、利用しやすい駐車場の管理体制を組んでいただくことを要望いたします。  次に、大項目2番、特殊詐欺について伺います。  (1)、近年、全国的には減少傾向にある特殊詐欺でございますが、本年に入り少しずつ増加しております。本市の被害状況について伺います。  1)、今年の被害額と件数、過去3年間の市内の被害額と件数の推移について伺います。 272 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 273 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市内の特殊詐欺における今年と過去3年間の被害件数及び額につきましては、平成29年では11件、約2,544万円、平成30年では19件、約4,186万円、平成31年では11件、約2,090万円、令和2年では1月から4月までで2件、約139万円となっております。 274 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 275 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 市も、年ごとですと、増えたり減ったりしていますが、全体的には減少傾向だと理解いたしました。特に今年は4か月間で2件、金額も139万円と大きく減っております。  今後もしっかりとこのような状況が続くためにも、2)として、今後の対策について伺います。 276 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 277 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今後の対策でございますが、特殊詐欺防止のための自動通話録音機の無償貸与や、広報紙、メール配信サービス、防災行政無線、防犯パトロール車などによる広報、各種イベントにおける注意喚起などを引き続き行ってまいります。 278 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 279 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。様々な対策によって、稲城市では例年と比較し被害件数、額ともに減っていることが分かりました。しかし、市でも、新型コロナウイルス感染症対策として、緊急事態宣言が解除された今後、新たな特殊詐欺が発生することも十分考えられます。このような中での特殊詐欺に対する市の認識を伺います。 280 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 281 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 特殊詐欺につきましては、その時代によって変化してございます。現在も、特別定額給付金の申請に伴い、行政機関を偽って、特殊詐欺の予兆と見られる家族構成や個人情報を聞き出す不審な電話がかかってきたり、メールなどが各家庭に届くなど、注意すべき事案が発生しているとの情報を多摩中央警察署から御提供いただき、市ではホームページや地域安全情報メール、防犯パトロール車などを通じて注意喚起を行っております。このように、時代とともに変化し、巧妙化する特殊詐欺やその予兆となるような行為に対しては、関係機関などからの情報を基に、なるべく具体的事例をもって市民の皆様へ注意喚起を行ってまいりたいと考えております。 282 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 283 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) コロナ関連でもう既に特殊詐欺の被害が全国ではございまして、例えば新型コロナウイルスを取り除ける空気清浄機や浄水器があるとうたい、無理に販売されたり、また各種給付金や支給されるものにかけて、国や自治体の職員を名のり、いろいろなことを言って個人情報を聞き出したり、手続に費用がかかるなどと最終的にお金を振り込ませたり等、全国的にはコロナに関連する特殊詐欺は増加しております。この後の質問でも触れさせていただきますが、特殊詐欺はいたちごっこで、日に日に手口が巧妙になっていきますので、常に新たな情報をできるだけ詳しく提供し、市民に注意喚起をしていただくようお願いいたします。  次に、大項目3番、路上喫煙について伺います。  (1)、4月1日より、路上等喫煙禁止区域での喫煙に対して2,000円の過料処分が適用になりましたが、現在までの実績等を伺います。1)、今年度の過料処分の件数について伺います。 284 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 285 ◯ 市民部長(小林卓美君) 今年度5月末時点において、条例の違反者に対する過料処分を行った件数はございません。 286 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 287 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 過料はゼロ件ということで、再質問いたします。今年度4月・5月の指導件数について伺います。 288 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 289 ◯ 市民部長(小林卓美君) 今年度の指導実績といたしましては、4月が23件、5月が19件でございます。 290 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 291 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今年度4月・5月の指導件数が、4月が23件、5月が19件、合計42件ありましたが、過料処分を行った件数がなかったということは、指導はしたけれども、過料に至るまでのケースはなかったことと理解いたします。引き続き、路上等喫煙禁止の周知・啓発・指導等を実施していただき、必要に応じて過料処分を行い、条例の目的である安全かつ快適な生活環境の確保及び環境美化の促進の実現に向けて努力をお願いいたします。  次に、2)、今後の路上等喫煙禁止区域での過料処分の指導体制と周知・啓発について伺います。 292 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 293 ◯ 市民部長(小林卓美君) 指導体制といたしましては、路上等喫煙禁止区域につきまして、昨年度まで2名体制で巡回パトロールをしておりましたが、本年4月の過料規定の適用開始後は3名体制に強化して巡回パトロールを実施しております。  次に、周知・啓発の取り組みといたしましては、昨年度より、市広報紙、市ホームページ、市役所本庁舎への懸垂幕の掲示等により周知・啓発しております。今後も、これらの取り組みを継続して実施してまいりたいと考えております。 294 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 295 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。周知・啓発の取り組みといたしまして、市広報紙やホームページ、駅や市役所での横断幕や垂れ幕等でしているということで理解いたしました。また、市民の皆様方に周知するということで、十分なほどしていただいていると思いますが、喫煙者の方にピンポイントというか、直接投げかける方法として、市内のたばこ販売店等の事業者に対し、周知・啓発等の協力をお願いすることについて伺います。 296 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 297 ◯ 市民部長(小林卓美君) 条例の過料規定の適用開始に合わせて市内の販売店等の事業者に対して周知・啓発等の協力をお願いすることといたしましては、稲城市たばこ税増収対策協議会や稲城市商工会等を通じて、過料規定の適用開始について、たばこの購入者に対しまして周知・啓発することについて、協力をお願いしてまいりたいと考えております。 298 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 299 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 当然、たばこを吸う方がたばこを購入するところでございますので、そのときにも周知・啓発をしていただくよう、販売する事業者とも連携していただければと考えております。よろしくお願いいたします。  (2)、稲城市路上等喫煙の制限に関する条例の実効性を高めるためにサポーター制度を創設いたしましたが、進捗状況等について伺います。1)、現在までのサポーター数について伺います。 300 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 301 ◯ 市民部長(小林卓美君) 今年度5月末時点において、サポーター数は16人でございます。 302 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 303 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。今サポーター数は16人ということですが、目標とするサポーター数について伺います。 304 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 305 ◯ 市民部長(小林卓美君) 目標とするサポーター数といたしましては当面100人としております。 306 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 307 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 目標とするサポーター数は当面100人ということで、達成するためにはあと84人ということになりますが、2)、今後の計画と募集方法や周知について伺います。 308 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 309 ◯ 市民部長(小林卓美君) サポーター制度につきましては、稲城市路上等喫煙の制限に関する条例の実効性を高めるため、市民、事業者、学校など、多くの方々にサポーターに御登録いただくことを目的に、市広報紙、市ホームページ等に記事を掲載し、周知及びサポーターの募集を行っており、今後につきましても継続してまいります。さらに、市民等から路上喫煙等に関しての相談や問合せがあった際に、積極的にサポーター制度について御案内をし、サポーターの登録につなげてまいりたいと考えております。 310 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 311 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。この条例の実効性を高めるために、より効果的なサポーター制度の活用方法について伺います。 312 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 313 ◯ 市民部長(小林卓美君) 条例の実効性を高めるため、より効果的なサポーター制度の活用方法といたしましては、市民からの苦情が多く、条例の規制が及ばない禁止区域内の民有地から道路等への煙の流出などの問題解決に向けて、禁止区域内の事業者やその周辺の方々などに積極的にサポーターへの御登録をお願いし、民有地内への啓発物の設置等に御協力いただくなどの方法により、条例の実効性を高めてまいりたいと考えております。 314 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 315 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) そうですね。100人という数字だけではなくて、適材適所にサポーターを増やしながら、特に市民の方から一番お話を頂く駅前については、路上で過料がかかる可能性があると、特に駅前での民有地の喫煙は多くなるのではないかと考えております。こういった場所には重点的に啓発物の設置等をお願いし、条例の周知・実行をしっかりとしていただきますようお願いし、最後の項目に移らせていただきます。  次に、大項目4番、特別定額給付金について伺います。  (1)、新聞報道等で特別定額給付金の手続で誤って受給を辞退してしまうケースが懸念されております。郵送申請書の記入が分かりにくく、「受給を希望しない」の欄にチェックしてしまう可能性があります。本市の対策について伺います。 316 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。
    317 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 特別定額給付金給付事業における郵送申請において、申請書の項目のうち、給付金の受給を希望しない方がチェックする欄に受給を希望する人が勘違いをしてチェックしてしまう例が少なからず見られるとの報道がありました。市では、こうした間違いを防止するために、市民の皆様に郵送した特別定額給付金申請書の記入例に当該箇所について特段の説明を記載するとともに、市ホームページや市メール配信サービスにより周知を図り、市民の皆様への注意喚起に努めてきております。 318 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 319 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今回、総務省では、このチェック欄を設けた理由として、給付を辞退する方もいるので、辞退の意思を確認するためにチェック欄を設けたということですが、勘違いでこの×印を記入することは想定していなかったということです。今回の誤記入が多いということを受けて、各自治体でもかなり工夫しております。例えば隣の多摩市では、既に「要」のところに丸がついておりまして、どうしても要らない場合にのみ、二重に斜線を引いた上で「不要」に丸をつける仕組みになっており、さらにYouTubeでもこの申請方法を動画配信して、分かりやすく解説しております。ほかにもいろいろな取り組みがありました。稲城市のものも見させていただき、私としては非常に分かりやすかったかなと思っております。  次に、ただ、それでも誤って記入してしまったとき、(2)として、間違えて申請してしまった場合、特別定額給付金がもらえなくなってしまうのではないかという不安の声も市民の方から聞こえておりますが、申請書の記入を誤ってしまった場合の市の対処について伺います。 320 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 321 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 特別定額給付金給付事業につきましては、申請書の審査の過程において、記載内容の不備や書類の添付漏れなど、また給付金の受給を希望しない欄にチェックがされているものがあった場合には、申請者と連絡を取り、その対応方法等の調整を行うなど、申請者の意に反して給付がなされなかったということがないよう、適切な対応に努めてきております。 322 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 323 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。申請書の内容に不備等があった場合などは、申請者とどのような調整を行っているのか、また添付書類漏れ等により改めて書類を市に送付した場合に、給付までどれぐらいかかるのか、伺います。 324 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 325 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 申請書の記載内容の不備や書類の添付漏れなどがあった場合には、申請者に電話や郵送等により、訂正が必要な事項の確認をしたり、添付漏れの書類については改めて市に郵送していただくよう調整をしております。また、市では、申請者より添付漏れの書類が市に届きましたら、速やかに給付に向け手続を行い、短期間での給付に努めているところでございます。 326 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 327 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 「希望しない」にチェックした場合の対応は各市区町村によって異なるようで、自治体によっては、給付の決定以降は基本的には修正は難しいとの自治体もあるようです。また、報道によると、勘違いによるチェックも否定できないため、自治体も対応に苦慮しているようで、その理由は、役所から連絡をしてしまうと、その分、市の職員をうたった特殊詐欺が増えてしまう可能性があるということで、改めてこういったことに気をつけていただきながらも、給付を求める市民の方に確実に支給されるようお願い申し上げます。  以上で一般質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。 328 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、15番、岩佐ゆきひろ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時42分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                  午後1時 開議 329 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の9番、角田政信君の一般質問を許します。11番、角田政信君。 330 ◯ 11番(角田政信君) 通告ナンバー9番、新政会の角田政信です。本日の体温は36.3度、平熱ですので、質問に当たってマスクを外します。御了承ください。  通告に従いまして、大項目2点について質問いたします。  大項目1番、避難所について。  新型コロナウイルス感染症との終わりの見えない闘いが続いています。そんな中、今なお最前線で頑張っている医療関係者の皆様方に改めて感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。  今後は、第2波のことも心配です。常にコロナが近くにいることを想定し、正しく恐れ、適切にウィズコロナで新しい日常生活様式のことを考えることが大切になってきます。既にマスクや手洗い等は日常になってきました。そこで心配なのは、避難所です。昨年10月、台風19号は、全国各地に甚大な被害をもたらしました。幸い稲城市では大きな被害はありませんでしたが、一部の避難所に多数の市民が集中し、混乱してしまいました。多くの課題を残しましたが、そのことに関しては十分な対策ができていると思います。しかし、そんな中でのこのコロナ騒動です。年々大型化している台風に備え、改めてウィズコロナの対策について幾つか伺いたいと思います。  (1)、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた避難所の対応について、いわゆる「密閉・密集・密接」の「3密」を作らないための具体策について伺います。 331 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 332 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難所において「3つの密」を作らない対策につきましては、新たに感染症対策を踏まえた避難所運営に関するマニュアルを作成し、自主防災組織に配付するとともに、指定避難所に配置しました。このマニュアルの中で「3つの密」を防ぐ対策としては、密閉空間への対策として、窓等を開放し換気すること、密集・密接への対策として、仕切り板を活用した避難者の配置や誘導方法に関すること、また大声を出さないことなどとしております。 333 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 334 ◯ 11番(角田政信君) 「3密」を作らないための対策については、理解できました。  それでは再質問をいたします。本来であれば、秋前に自主防災組織等と感染症対策を取り入れた避難所運営に関する訓練を行うことで、より実効性が高まると思います。ただ、訓練を実施すると、どうしても「3つの密」を回避できません。さきの佐藤議員の質問への答弁で、感染症を踏まえた避難所運営マニュアルを自主防災組織に配付したとのことですが、避難所となる学校等にも共通の認識が必要だと考えます。そこで、学校等には周知したのか、伺います。 335 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 336 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 指定避難所となる学校等に関しては、自主防災組織に配付しました、感染症対策を踏まえた避難所設営・運営マニュアルを配付しております。 337 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 338 ◯ 11番(角田政信君) 指定避難所となる学校等にも、感染症対策を踏まえた避難所設営・運営マニュアルを配付しているとのことなので、安心しました。  それでは、(2)、昨年の台風19号では、矢野口地区、押立地区、東長沼地区等から近い避難所として、稲城第三中学校に避難者が集中してしまいました。そのような場合の対策について伺います。 339 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 340 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難者が増大する避難所の対策につきましては、新たに風水害時の避難所マニュアルを作成し、本マニュアルにより、車で避難所に避難された方には稲城市総合体育館や複合施設ふれんど平尾などへ誘導することとしております。また、民間事業者との災害時における輸送業務に関する協定により、バス及び運転手の協力支援を受け、南山小学校や複合施設ふれんど平尾に避難者を移送することとしております。 341 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 342 ◯ 11番(角田政信君) 民間事業者との災害時における輸送業務に関する協定により、バス及び運転手の協力支援を受け、南山小学校や複合施設ふれんど平尾に避難者を移送するとのことなので、安心しました。  それでは、(3)、避難所に感染の疑いのある方が避難してきた場合は教室を使うとのことですが、その手順について伺います。 343 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 344 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 教室開放の手順につきましては、避難者を避難所の入り口で検温するとともに、発熱やせき症状などの聞き取りを行い、発熱等のある避難者に対しては、教室等の専用の部屋へ誘導し、待機を促すこととしております。 345 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 346 ◯ 11番(角田政信君) 避難者を避難所の入り口で検温し、発熱やせき症状などの聞き取りを行い、発熱等のある避難者に対しては、教室等の専用の部屋へ誘導し、待機を促すとのことなので、よく分かりました。  では再質問いたします。感染症対策として、今までどおりの備蓄資材では、発熱者等への対応ができないと考えますが、新たに感染症対策として、配置した資機材について伺います。 347 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 348 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 感染症対策として新たに指定避難所に配備した資機材につきましては、マスク、体温計、手指消毒液、フェイスシールド、感染防止衣及びゴム手袋を配備しました。また、今後の対策として、非接触型体温計やサーモグラフィーを準備しております。 349 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 350 ◯ 11番(角田政信君) マスク、体温計、消毒液、フェイスシールド、感染防止衣及びゴム手袋等、しっかりと感染症対策をしているので、安心しました。  それでは、(4)、車での避難は、渋滞や事故のおそれもあり、ましてや避難場所に十分な駐車場もなく、決して好ましいとは言えません。自宅が安全なら、自宅で避難を考えたり、より安全な親類や友人・知人宅への避難を事前に相談しておく等、避難方法はいろいろあります。しかし、やむを得ず高齢者や足の不自由な方を乗せて遠くの避難所へ避難する場合や、車ならば、万が一避難所が混み合ったときに別の避難所へ移動することもできます。また、感染の疑いのある方を一時的に車に隔離することもできます。もちろんこれは最悪のケースですが、準備するにこしたことはありません。市の考えを伺います。 351 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 352 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 車での避難につきましては、避難の原則は徒歩ですが、指定された施設への避難が間に合わないなどの緊急時の避難場所が必要だと考えております。このことから、本年3月に全戸配布しましたいなぎ防災マップで、車での緊急避難場所として、総合体育館駐車場や稲城・府中墓苑組合駐車場など、7か所について指定しております。 353 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 354 ◯ 11番(角田政信君) 避難は原則徒歩で、車での避難は緊急の場合であるが、車での緊急避難場所として、総合体育館駐車場や稲城・府中墓苑組合駐車場など、7か所を指定しているとのこと、理解いたしました。  では、再質問します。震災時においても同様の考えなのか、伺います。 355 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 356 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 震災時においては、建物倒壊、道路損壊等の被害により、車での避難ではなく、歩いて自助・共助で近所の避難所に行くことを市民に周知しております。 357 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 358 ◯ 11番(角田政信君) 震災時においては、車でなく、徒歩で行くことを市民に周知しているとのこと、理解いたしました。  それでは、(5)、多くの市民が感染のリスクを恐れて避難所へ行くことをためらったり、避難所運営のお手伝いをしてくださる自主防災組織の方々が、感染のリスクを心配して避難所まで来てくださらないことも考えられます。市は、避難所運営に安全・安心面での配慮と、それを市民に十分伝わるように広報していただきたいと思います。市の考えを伺います。 359 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 360 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 市民の避難行動等につきましては、本年3月に全戸配布しましたいなぎ防災マップにより周知しております。また、新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所運営に関する広報は必要だと考え、5月1日より市ホームページに感染症を踏まえた避難行動について掲載しました。自主防災組織につきましては、新たに感染症を踏まえた避難所設営・運営マニュアルを配付するとともに、7月1日号の広報いなぎで大規模災害時における新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難行動を掲載し、市民や自主防災組織に周知することとしております。 361 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 362 ◯ 11番(角田政信君) いなぎ防災マップや市のホームページ、広報いなぎ等で、避難所では感染症対策もしっかりできていることを市民に十分周知していただけることがよく分かりました。  それでは再質問します。震災時、風水害時、また感染症対策が必要な中、避難された方への安心面での配慮も必要です。そのためには、やはり実働的な訓練を行うことで、避難所での感染のおそれも少なくなります。今後、地域の防災訓練等を通して、感染症対策を取り入れた避難所設営・運営訓練等を計画しているのか、伺います。 363 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 364 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 防災訓練につきましては、本年度の地域防災訓練の中で、感染症対策を取り入れた避難所設営・運営等の訓練を計画しております。 365 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 366 ◯ 11番(角田政信君) 本年度の防災訓練の中で、感染症対策を取り入れた避難所設営・運営等の訓練を予定しているとのことなので、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2番、商店街の活性化について。  (1)、新型コロナウイルス感染症の影響で多くの商店が苦しんでいます。誰も経験したことのない未曽有の事態が一刻も早く収束し、元の日常を取り戻してほしいと願うばかりです。そのためにはまず、安全で安心して買物ができるように、感染防止対策を徹底することが大切です。個々の店の努力も必要ですが、個人商店等は何もかも独りでするのは大変です。そこで、例えば各商店に消毒液やレジカウンターにビニールカーテンなどの備品を準備するとか、客同士の距離を空けるように呼びかけるチラシやポスター等を作るなどの支援をすべきと考えます。市の考えを伺います。 367 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 368 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 新型コロナウイルス感染症の防止策につきましては、広報紙やホームページ、メール配信サービス、防災行政無線、広報車など、様々な手段を通じ呼びかけを行う中で、市内スーパー等に対しましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けたさらなる協力について申入れを行い、ほぼ全ての店舗で、消毒液の設置やフィジカルディスタンスの確保など、各店の状況に応じて取り組んでいただいているところと認識しております。市では引き続き、稲城市商工会等と連携を図り、「新しい生活様式」等を参考にしながら、情報提供や相談への対応等を行い、各商店等の自らの責任による主体的な感染防止のための取り組みへの支援に努めてまいりたいと考えております。 369 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 370 ◯ 11番(角田政信君) 感染防止のための取り組みについて、支援していただけることを期待します。  それでは、(2)、感染防止対策を徹底して安全・安心に買物ができるようになっても、すぐには元のようにはならないと思います。特に今の稲城市では、アメリアやソコラ、イオンタウンのような大型店をはじめ、スーパーやチェーン店が数多くあって、市民の利便性はかなりよくなっていますが、選択肢が多い分、一般の個人商店にとっては、生き残れるかどうかが大問題であります。市民アンケートでも、駅前等に魅力のある商店が少ないと感じている方が多くいました。裏返せば、魅力があればわざわざ遠くまで行かなくてもいいということなので、ぜひその魅力を見つけて、あるいは作って、それを市民に知らしめるべきと思います。  今朝、テレビでリモート結婚式の情報をやっていました。リモート飲み会は分かるのですが、リモート結婚式。結婚式は今かなり減っているらしいのですが、リモート参加を希望される方に同時に同じ料理を食べてもらうという計画で、事前に同じ料理の真空パックを送って、作り方も書いたものを届けるらしいのです。そのように同じ感動を一緒に味わうというようなアイデア一つで何か生き残れる方法もあるのではないかと思うのです。それは直接関係はないかもしれませんが、そこで、経済が落ち込んで機運が上がらない今こそ、市が手を差し伸べて支援すべきと思います。何かそういうアイデア一つでピンチをチャンスにしなくてはいけないと思いますが、市の考えを伺います。 371 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 372 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市では、市内商店に対しまして、従来からの小口事業資金の利子補給等に加え、今年度から開始した駅周辺店舗出店補助のほか、頑張れ!稲城の飲食店応援事業補助などの取り組みを通じ、個店の魅力の発見や創出に努めるための支援を行っているところです。また、いなぎ発信基地ペアテラスにおける市内商店の商品販売のほか、稲城市商工会による稲城の太鼓判事業等への補助、稲城市観光協会による市内商店と連携した各種事業への補助等を通じて、市内商店の魅力の発信等への支援に取り組んでおります。今後とも、関係団体をはじめ、SNS等の活用により、市民等とも連携を図りながら、市内商店の魅力の発見・創出や市内外への発信に関する支援に努めてまいりたいと考えております。 373 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 374 ◯ 11番(角田政信君) ペアテラスにおいての市内商店の商品販売や稲城の太鼓判事業、お弁当プロジェクトなどは評価したいと思います。  それでは、(3)、個々の店の魅力発掘も大事ですが、商店街の活性化なくしては稲城市の経済の発展につながりません。各商店街でそれぞれ検討していることと思いますが、このままでは商店街が歯抜けになってしまいます。商店街も大型店に負けない魅力や特色を打ち出して発信する必要があると思います。例えば、誰もが楽しめる和やかな商店街とか、明るく近代的な商店街というようなイメージで発信するのです。市は最大限その支援をすべきと思いますが、市の考えを伺います。 375 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 376 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市内にある各商店街につきましては、稲城市商工会や稲城市商店会連合会の主体的な取り組みにより、それぞれの特色を生かした魅力ある商店街づくりに尽力いただいているところでございまして、市といたしましては、商店会において実施しているスタンプラリーやお祭りなどの各種イベント事業や施設等経費に対して費用の一部を補助することを通じ支援を行っております。今後も、各商店会と連携を図りながら、魅力ある商店街づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 377 ◯ 議長(渡辺 力君) 角田君。 378 ◯ 11番(角田政信君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。  以上で角田政信の一般質問を終わります。 379 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、11番、角田政信君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後1時22分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時30分 開議 380 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の10番、岡田まなぶ君の一般質問を許します。10番、岡田まなぶ君。 381 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 日本共産党の岡田まなぶでございます。  質問に先立ちまして、新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになった方々への心からの哀悼とともに、闘病中の方々にお見舞いを申し上げます。  医療従事者をはじめ、社会インフラを支えて頑張っている方々に感謝を申し上げます。  今回の一般質問は、大項目6点、質問してまいります。子供たちの学びの保障と心身のケア、災害時の備え──新型コロナウイルスの感染リスクを抑える取り組み、農業振興について、住民意見を尊重したまちづくりを進めるまちづくり条例の制定について、中学校の制服を選べるように、向陽台三和前の交差点信号機改善について、6点、順次質問してまいります。  まず大項目1、子供たちの学びの保障と心身のケアについて、学校再開に当たって、質問してまいります。
     緊急事態宣言が解除され、稲城でも約3か月ぶりに学校が再開しました。長期の休校による子供の学習の遅れと格差の拡大、不安とストレスが心配されています。新型コロナウイルス感染から子供たちの健康と命をいかにして守っていくのか、子供たちの学びの保障と心身のケアについて質問してまいります。  (1)、学びの保障──学校休校中と再開後の基本姿勢についてお聞きします。学校休校中は、学校が子供や親に寄り添い、生活や家庭学習を励ますことを重視し、新しい内容の学習については、学校再開後に学校で責任を持つことが、基本姿勢として重要だと考えますが、市の基本認識をお聞きします。 382 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 383 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学校の臨時休業中の基本姿勢につきましては、外出自粛中の児童・生徒へ定期的な連絡を取り、家庭における状況を把握した上で、適切な支援を行うことが大切であると認識しております。次に、学校再開後の基本姿勢につきましては、感染防止を徹底した上で、徐々に学校生活のリズムを取り戻させたり、「新しい生活様式」に基づく授業に慣れさせたりしながら、学校が責任を持って各教科等の指導に当たることが重要であると認識しております。 384 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 385 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 休校期間中の学習内容の対応について、再度質問したいと思います。学年の締めくくりと新たな学年のスタートの時期の3か月に及ぶ休校は、子供たちに大きな影響を与えています。何より長期に授業がなかったことは、子供の学習に相当な遅れと格差も指摘されています。学校からは課題プリントの配付などで家庭学習を促すなど、様々な努力が行われてきていると私も承知していますが、まだ習っていない基本的な知識を授業なしで理解するのは難しいことだと思います。保護者の皆さんからも、とても教えられないという声が上がるのは当然だと思います。私は、教育について、子供たちを比べないということと、落ちこぼさないということが大事だと考えています。分からない、勉強が嫌になってしまったという子供をつくらないように、休校期間中の学習内容をしっかり習得できるように取り組むべきだと考えますが、認識をお聞きします。 386 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 387 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 休業期間中の学習内容をしっかり習得できるように取り組むことにつきましては、さきにお答えしたとおり、学校が児童・生徒一人一人の状況をしっかりと把握し、責任を持って指導するべきであると認識しております。 388 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 389 ◯ 10番(岡田まなぶ君) よろしくお願いします。  (2)、学びの遅れを心配する声が寄せられています。学習指導要領を柔軟化し、卒業学年以外はゆとりを持って学習の遅れを取り戻すことが必要だと考えますが、認識をお聞きします。 390 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 391 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 臨時休業に伴う児童・生徒の学習の遅れを取り戻すことにつきましては、現時点では、夏季休業の短縮、土曜授業日の増加、様々な行事の重点化や準備時間の短縮、単元指導計画の見直し等により対応できるものと考えております。 392 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 393 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 現時点では、夏季休業の短縮とか、土曜授業日の増加、行事の重点化、単元指導計画の見直しなどで対応できるだろうという回答だと思いますが、例年どおりの授業をしようと、土曜授業、夏休みや学校行事の削減、7時間授業などなど、授業を詰め込むこうしたやり方では、子供たちに新たなストレスをもたらし、子供の成長をゆがめ、学力格差がさらに広がるということが懸念されていると思うんです。子供たちをゆったり受け止めながら、学びとともに人間関係の形成、遊びや休息をバランスよく保障していく柔軟な教育が必要だと考えます。そうした柔軟な教育は、子供を直接知っている学校現場の創意工夫の保障をしてこそ実施することができると思います。柔軟な教育を進めていくという上で、学習内容の精選も重要だと考えます。  2点、再質問を行いたいと思います。第1に、学校現場の創意工夫を保障することについて、認識をお聞きします。2点目、文部科学省の「学びの保障」の通知では、学習の遅れは、次年度または次々年度まで含めて、時間をかけて取り戻すということがうたわれています。一定の内容を次の学年に移すなど、学習内容の精選について、市の認識をお聞きします。 394 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 395 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 授業時数を確保するために各学校が検討している学校行事の重点化や準備時間の短縮、単元の指導計画の見直し等は、各学校が創意工夫して行っているものであると認識しております。  次に、一定の内容を次の学年に移すなどの学習内容の精選につきましては、現時点においては、各学校が様々な工夫を実施することにより、当該学年の学習内容は全て学習できると認識しております。 396 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 397 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 当該学年の学習内容は全て学習できると認識しているということなのですが、今紹介したとおり、文部科学省の「学びの保障」の通知では、学習の遅れについては、次年度まで時間をかけて取り戻すことが示されています。学び、そして遊び、休息、学校行事、バランスよく保障していくということが今大事だと思います。そのためにも、学習内容を精選して、一定の内容を次の学年に移していくということで、子供たちに一番身近な学校現場の創意工夫も尊重しながら、柔軟に対応していっていただきたいと思います。  (3)に進みます。休校で受験はどうなるのか、子供や保護者の心配する声が寄せられています。受験生を支える丁寧な対応が求められると思いますが、市の認識と取り組みについてお聞きします。 398 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 399 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 受験を心配する児童・生徒や保護者への対応につきましては、不安を抱いている児童・生徒の心情に寄り添い、丁寧に話を聞き、不安を払拭することが重要であると認識しております。今後、進路指導をより一層丁寧に行い、志願先の学校等に係る入学者選抜の内容をしっかりと伝えるよう、校長会や進路指導主任会において指導してまいります。 400 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 401 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 不安を抱く子供の心情に寄り添って、丁寧に話を聞き、不安を払拭することが重要だということで、丁寧に対応していっていただきたいと思います。  (4)です。20人授業の実施についてです。文部科学省は、「学校の新しい生活様式」で、人との間隔はできるだけ2メートル、最低1メートル空けることを求めています。現在の40人学級では、2メートルどころか1メートルも保障できないと思います。感染の予防策として、子供たちが十分な距離を取りながら、20人程度で授業を受けられるようにするべきと考えますが、認識をお聞きします。 402 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 403 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 御質問にありました20人授業の実施につきましては、文部科学省から示されている「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~」に基づき、可能な限り感染拡大のリスクを低減させながら教育活動を行うことは必要であると認識しております。本市におきましては、学校が再開された6月1日から、全市立小中学校において、1学級の人数を20人以内とした分散登校による授業を実施しております。 404 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 405 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 可能な限り感染拡大のリスクを低減させながら教育活動を行うことは必要という認識は重要だと思います。また、6月1日から、20人以内の分散登校授業を実施していると、これも重要なことだと思うんです。ですが、中学校では今週15日から、また小学校では22日から、通常の40人以下の学級に戻るということになっていると思います。  そこで、日本教育学会では、5月22日に、潜在的な人材のプールを踏まえて、平均1校当たり小学校3人、中学校3人、高校2人の教員を加配する10万人の教員増を提案しています。現在、小学校の1年生と2年生、中学校の1年生で実施している少人数学級を早期に拡充していくことも重要だと思います。  そこでお聞きしますが、「学校の新しい生活様式」に基づき、可能な限り感染拡大のリスクを低減させながら教育活動を行うことは必要と認識されているという回答があったわけですが、この「学校の新しい生活様式」を実施していけるように、国、また東京都への働きかけも含めて行っていくことが必要だと考えますが、認識をお聞きします。 406 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 407 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 国、都へ働きかけを行うことにつきましては、一つの方策として行うことは有効であると認識しております。 408 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 409 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 子供たちが学校で一番長く生活する教室を「新しい生活様式」の例外にしてしまっていいのかということが問われていますので、ぜひ国にも東京都にも働きかけていただきたいと思います。また、教員を10万人増やして、20人授業を実施して、少人数学級を広げて、感染拡大リスクを減らしながら教育環境を充実していく取り組みに向けて、私たちも力を尽くしていきたいと思います。  それでは、(5)に進みます。子供たちの不安に寄り添う手厚い教育について。3か月に及ぶ長期の休校が子供に及ぼした影響は大きいと思います。学びの遅れ、学力格差の拡大、心身のストレス、子供たちの不安に寄り添う手厚い教育が必要だと考えますが、認識と取り組みをお聞きします。 410 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 411 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 子供たちの不安に寄り添う手厚い教育につきましては、心理的なストレスを抱えている児童・生徒はいるという認識の下、その児童・生徒の状況に応じた個別のサポートが必要であると認識しております。支援が必要な児童・生徒を早期に発見し対応できるよう、児童・生徒へアンケートを実施し、ストレス度を把握すること、気になる児童・生徒には、早急に担任やスクールカウンセラーによる面談を実施し、必要な支援を速やかに行うことについて、学校へ文書により周知するとともに、校長会において指示しております。 412 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 413 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 学校再開後の重要な課題の一つは、子供たちの間で学力の格差が広がってしまっているのではということです。休校中の非日常の生活を十分に支えられる大人たちが子供の周りにどれだけいるかによって、大きな差が生まれかねないという状況だと思います。  先ほど紹介した日本教育学会では、このような提言をしています。様々な課題を背負って登校してくるであろう子供たちにきめ細やかな対応をするため、複数担任制をできる限り導入・拡充する。3か月間の不足する学習経験を補充し学力を保障するために、新たに雇用される任期付き任用教員や非常勤講師、学習指導員等による、学習補充教室を運営する仕組みを作る。これは大事な提言だと考えますが、認識をお聞きします。  それからもう1点お聞きします。国立成育医療研究センターが、緊急事態宣言の発令中に、全国の小中高の子供を対象に「コロナ×こどもアンケート」というものを行いまして、1,292人の子供が回答しているということです。その中で、子供たちの困り事という設問に対しては、1位は「友達と会えない」、2位が「学校に行けない」、3位が「外で遊べない」となっています。子供の心への影響はという設問では、大変子供たちの気持ちが表れていると思いますが、「コロナのことを考えるといやだ」、「最近集中できない」、「すぐにいらいらしてしまう」、「寝つけない・夜目が覚める」、「ひとりぼっちだと感じる」という回答がされています。子供たちの心のケアをしっかり行うということが、学びを進める上での前提として重要だと考えますが、認識をお聞きします。 414 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 415 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 複数担任制をできる限り導入・拡充することにつきましては、児童・生徒一人一人にきめ細やかな対応を行うには有効であると認識しております。また、学習補充教室を運営する仕組みを作ることにつきましては、まずは現在学校に配置されている教職員を効果的に活用できるよう工夫することが大切であると認識しております。  次に、子供たちの心のケアをしっかり行うことの重要性につきましては、さきにお答えしましたとおり、児童・生徒の状況に応じた個別のサポートが必要であると認識しております。 416 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 417 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 子供たちは、突然の長期の休校で、毎日学校に通って勉強し、友達と出会い、部活や地域での諸活動に熱中するという日常を断たれてきています。3か月近い休校で、学習の遅れがどうなるのかを心配している子供・保護者の方は多いです。こうした中で、子供たちが抱えた不安やストレスに寄り添い、心をケアしながら、子供一人一人に丁寧に向き合い、学んでいける環境を手間も時間もかけてしっかり作っていくということを求めて、次の質問に進みます。  大項目2、災害時の備え─新型コロナウイルスの感染リスクを抑える取り組みについてです。  梅雨から夏にかけての水害や猛暑などの災害、震災等に万全の備えを行うこと。避難所の整備に当たっては、「密」状態を避けることをはじめ、感染拡大防止とプライバシー、ジェンダーに配慮した抜本的な改善を図ることが求められていると思います。以下、質問してまいります。  (1)、避難所の環境改善について。災害時の避難所では、新型コロナウイルスの感染リスクが高まるおそれがあり、注意が必要です。くしゃみなどの飛沫は床付近に残りやすいことが分かり、専門家は、床に雑魚寝する避難所の環境を変えるなど、対策を取る必要があると指摘しています。避難所の環境改善についての市の認識をお聞きします。 418 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 419 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難所の環境改善につきましては、平成23年東北地方太平洋沖地震や平成28年熊本地震における避難所運営の教訓により、避難生活が中長期にわたる場合は必要なことだと考えております。このことから、避難所運営マニュアルの中で、感染症対策を含め、避難所の衛生環境の管理などを行うこととしております。 420 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 421 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 感染症対策も含めて、避難所の衛生環境の管理などを行っていくという回答でした。体育館に多くの人が身を寄せ、床に雑魚寝する、こうした従来の避難所の在り方が大きな課題となっていて、避難所クラスターが懸念されているという状況があると思います。  2点ほど再質問したいと思いますが、まず第1点目に、雑魚寝による感染拡大を防ぐために、段ボールや段ボールベッドを活用する取り組みということが言われてきています。この認識についてお聞きしたいと思います。2点目に、新潟大学の教授によれば、新型コロナウイルスに対応するには、これまでの避難所の常識を大きく変える必要があり、脱雑魚寝の避難所を実現するために、国や行政も予算をつけて、今本気で取り組んでほしいと述べられてきています。私もそのように思います。稲城市としての認識をお聞きしたいと思います。 422 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 423 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 段ボールベッドを活用する取り組みにつきましては、避難所の運営が中長期にわたる場合は、避難所運営資機材として、応援協定を締結している自治体や東京都に支援物資として要請することとしております。また、避難所における感染症対策は必要なことだと考え、今回の第2号補正予算にて感染症対策に必要な消耗品を増強する予算を計上いたしました。なお、段ボールベッドの整備につきましては、研究してまいります。 424 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 425 ◯ 10番(岡田まなぶ君) ぜひしっかり取り組んでいっていただきたいと思います。災害が起きるごとに、避難所の環境改善の必要性が繰り返し訴えられてきています。避難所の環境改善は、避難生活で体調を崩して命を落とす災害関連死を防ぐことにもつながってまいります。しっかり取り組んでいっていただきたいと思います。  (2)、避難所の国際基準「スフィア基準」を生かして避難所の質の向上を目指すことについてお聞きします。 426 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 427 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難所の国際基準「スフィア基準」につきましては、内閣府が示した避難所運営ガイドラインに基づき、避難所運営マニュアルを作成しております。避難所への滞在期間が中長期にわたる場合には、スフィア基準に基づく避難者の健康維持のための避難生活が必要となることから、避難所を運営する共助の中で避難所運営の向上を行うこととしております。 428 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 429 ◯ 10番(岡田まなぶ君) スフィア基準については、内閣府が示している避難所運営ガイドラインに基づいて、避難所運営マニュアルを作成しているということでした。改めて確認したいと思いますが、今述べてきましたように、避難所の常識を変えて、脱雑魚寝の避難所を実現していくという上で、被災者の尊厳のある生活を確保していこうということを示しているスフィア基準は、避難所の常識を変えていく上でも重要だと思います。この視点に立って、避難所の質の向上に向けた取組姿勢が求められると考えます。改めて認識をお聞きしておきたいと思います。 430 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 431 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難生活が中長期にわたる場合は、避難所での生活の中で避難者の健康管理の取り組みが必要だと考え、避難所運営マニュアルに基づき、助け合いの中で避難所の質の向上を行うこととしております。 432 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 433 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、避難所が今のままでいいのかということが問われています。「密」の状態を避けるということをはじめ、感染拡大防止とプライバシー、ジェンダーへの配慮、スフィア基準の視点に立った避難所の改善は、新型コロナウイルスの対策はもちろん、将来にわたって災害による犠牲者を減らすことにつながります。この視点に立って、避難所の改善に向けた取り組みを求めて、次に進みます。  (3)、感染リスクを考えた避難方法について。あらかじめ近くで避難する場所を決めておく、近くの安全な場所に親戚や知人の家、頑丈なビルなどがあれば、自主避難先としてお願いしておくことなど、感染リスクを考えた避難方法の確認を市民に啓発していく取り組みが求められると考えますが、市の認識をお聞きします。 434 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 435 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 感染症を踏まえた避難の方法の市民への啓発につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 436 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 437 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 避難所でのウイルスの感染のリスクが危惧されているという状況で、幾つかの避難場所、避難方法をあらかじめ決めておく、この分散避難は今大事になっていると思います。大雨が降ってから、また地震が起きてから避難先や避難方法を考えたのでは間に合いません。あらかじめ、ハザードマップなど、自宅周辺のリスクを把握し、また頼れる知人や親戚を探しておくなど、今からできる備えを進めることが大切だと思います。このことについて、市民に対する周知も含めて、大事な取り組みと考えますが、認識をお聞きします。 438 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 439 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 市民への周知につきましては、自助・共助の取り組みとして、自宅周辺の危険箇所の把握や、避難所以外の工夫した避難先などについて、地域で開催される防災訓練や防災講話の機会を捉え、また全戸配布しましたいなぎ防災マップにて周知しております。 440 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 441 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 分散避難の周知をしっかりお願いしたいと思います。  (4)に進みます。私はこの間、災害時の備えとして、在宅避難の取り組みの推進を議会でも提案してまいりました。全国の自治体でも、自宅が安全なら在宅避難をという声が相次いでいる状況です。専門家は、在宅避難のための各家庭での1週間分の食料、また水の備蓄などの呼びかけが行われてきています。コロナ対策の面からも、在宅避難を災害への備えにしっかり位置づけることについて、市の認識をお聞きします。 442 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 443 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 在宅避難につきましては、自助として必要なことと考え、本年3月に全戸配布いたしましたいなぎ防災マップにより周知しております。 444 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 445 ◯ 10番(岡田まなぶ君) この間の議会での質問でも確認してきたとおり、稲城市の避難所の収容可能人数は1万6,500人、稲城市の人口9万1,000人の18%です。また、マンションやアパートに住む世帯数は全世帯の6割に上ります。多くの市民が在宅避難の備えを進めていくための取り組みが重要と考えますが、認識をお聞きします。 446 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 447 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 市民に在宅避難の備えを進めるための取り組みにつきましては、自宅に飲料水や食料のローリングストックによる備蓄、簡易トイレの備蓄、また家具の転倒防止、住宅の耐震化などの促進に取り組んでおります。 448 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 449 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 建物の倒壊、また風水害など、直接の被害から避難する必要のない場合には、実際には多くの市民が在宅での避難生活を送ることになると思います。より多くの市民の在宅避難の備えが進むように、しっかり取り組んでいっていただきたいと思います。  それでは次に、大項目3、農業振興についてです。  昨年令和元年11月の稲城市の市民意識調査結果報告書では、稲城市の将来像のイメージは、「水と緑の豊かな田園都市」が63.9%でトップでした。また、2030年の稲城を描く市民会議では、「ほどよく田舎 ほどよく都会なまち」、「農に親しむまち」ということが提言されています。市議会でも、平成23年──2011年に建設環境委員会の所管事務調査として、「稲城市における今後の農業の発展のために」の調査報告をしています。当時私も委員として参加させていただきました。今、都市農業を取り巻く環境は厳しさを増している。その中で、第四次稲城市農業基本計画の策定も始まる下、農業振興に向けて質問をいたします。  (1)、2008年及び2018年の稲城と東京それぞれの農地面積及び生産緑地の面積についてお聞きします。 450 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 451 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 農地面積につきましては、本市が平成20年1月1日時点で151.8ヘクタール、平成30年1月1日時点で134.6ヘクタールであるのに対し、作物統計調査によりますと、東京都は平成20年7月15日時点で7,910ヘクタール、平成30年7月15日時点で6,790ヘクタールとなっております。一方、生産緑地面積につきましては、「東京の土地2018(土地関係資料集)」のデータによりますと、本市が平成20年4月1日時点で123.6ヘクタール、平成30年4月1日時点で104.8ヘクタールであるのに対し、東京都は平成20年4月1日時点で3,609ヘクタール、平成30年4月1日時点で3,099.9ヘクタールとなっております。 452 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 453 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 稲城市でも東京都でも減少傾向にあると思います。  (2)に進みます。都市農業は、農産物の生産・供給とともに、防災や良好な環境の形成、教育的な機能など多面的な役割と機能が重視される一方、農地や担い手の減少、相続の税負担の問題など、都市農業を取り巻く環境は厳しい状況にあると思いますが、認識をお聞きします。 454 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 455 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市では、生産性の向上や担い手の育成、周辺環境や地球環境との調和、農地の保全などの面で、近隣自治体と同様の状況にあるものと捉えております。 456 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 457 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 同じく2008年と2018年の稲城市と東京都それぞれの農家数はどのようになっているか、確認しておきたいと思います。
    458 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 459 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 農家数につきましては、御指定の年のデータがございませんので、近い年のデータになりますが、5年に一度実施される農林業センサスによりますと、本市が平成17年2月1日時点で296戸、平成22年2月1日時点で280戸、平成27年2月1日時点で251戸、東京都は平成17年2月1日時点で1万3,700戸、平成22年2月1日時点で1万3,099戸、平成27年2月1日時点で1万1,222戸となっております。 460 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 461 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 農家数についても、稲城市でも東京都でも農地面積と同様に減少していて、厳しい状況があると思います。  その上で、(3)に進みたいと思います。2015年の都市農業振興基本法の制定、2017年の都市緑地法等の一部改正、2018年の税制改正等により、農業の安定的な継続が位置づけられる下で、市街化区域内の農地も「宅地化すべき農地」から、都市にとって「あるべき農地」へと転換しました。持続・安定・魅力的な都市農業をつくる展望を切り開くものであると考えますが、市の認識をお聞きします。 462 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 463 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市では、都市農業振興基本法制定以前から、農地を保全していこうという考え方に立ち、魅力・活力ある農業経営や、環境と調和した農業の確立、農家を支える市民の育成に取り組んでまいりましたが、同法の制定以降、都市農地の保全に向けて法制度が整備されましたので、これらの制度が有効に活用されることが大切であると認識しております。 464 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 465 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 同法の制定以降、都市農地の保全に向けて法制度が整備されたので、制度が有効に活用されることが大事だということだったと思います。この基本法の制定によって、都市農業は都市になくてはならないものとして位置づけられ、持続的な発展への方向が打ち出されました。この基本法の制定によって初めて都市農業は安定的な継続が法的に担保された、このことが重要だと考えますが、認識を確認しておきたいと思います。 466 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 467 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 都市農業振興基本法は、都市農業の安定的な継続を図るとともに、都市農業の多様な機能の発揮を通じ、良好な都市環境の形成に資することを目的に制定されたものでございます。法制度の整備を受け、本市といたしましても、農産物の供給のみならず、環境の保全や防災、良好な景観の形成、農作業体験の場など、都市農業の多面的な機能が発揮されるよう、市民、農業関係団体及び行政が相互に理解を深めながら、引き続き持続可能で活力ある稲城農業の振興を図ってまいることが肝要と考えております。 468 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 469 ◯ 10番(岡田まなぶ君) (4)に進みます。生産緑地法の改定により、特定生産緑地制度などが創設されましたが、2022年問題が言われる下で、できるだけ多くの農地を保全していくことが求められると考えますが、市の基本姿勢についてお聞きします。 470 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 471 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市ではこれまでも、第四次稲城市長期総合計画や第三次稲城市農業基本計画に基づき、援農ボランティア事業、市民交流事業、防薬対策推進事業等を推進することにより、農地の保全に取り組んでいるところです。今般の特定生産緑地制度の創設等を受け、本市では、稲城市生産緑地地区に定めることができる区域の規模に関する条例を改正し、生産緑地の指定下限面積を500平方メートルから政令の下限である300平方メートルに引き下げたほか、関係部署等が連携して、説明会や農業だよりによる情報提供を行っており、引き続き農地の保全に向けて取り組んでいく考えでございます。 472 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 473 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 現在指定されている生産緑地の多くは、都市計画後30年を経過して、2022年に解除が始まるという状況だと思います。法改正により、経過後10年ごとに延長が可能となった一方で、地権者は自治体に対して買取りの申出が可能となります。自治体が買い取れない場合、民間事業者に売却され、宅地化が進んでしまうのではないかということも危惧されています。農地を保全していくためには、生産緑地地区の買取りの申出があった場合に、市民農園など、市が積極的に買い取ることが必要で、そのためにも東京都にも支援を求めて取り組んでいくことが私は必要だと考えますが、その認識についてお聞きします。 474 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 475 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 都市計画公園区域内に限らず、生産緑地地区の買取り申出があった場合に、市が市民農園や体験農園等として活用できるよう、積極的に買い取るための東京都独自の財政支援策を検討することにつきましては、東京都市長会を通じ、令和2年度の東京都予算編成に対する要望をしております。 476 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 477 ◯ 10番(岡田まなぶ君) ぜひしっかり取り組んでいっていただきたいと思います。  (5)に進みます。2017年に東京都で策定された東京農業振興プランでは、市民農園や体験農園への支援の拡充、後継者問題など、農業者の要望も盛り込まれています。東京農業振興プランを生かすことについての市の認識をお聞きします。 478 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 479 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市では、平成27年の都市農業振興基本法の制定に先立ち、平成4年から農業基本計画を策定し、稲城農業の振興に計画的に取り組んできたところです。令和2年度末に策定予定の第四次稲城市農業基本計画につきましては、基本法第10条に基づく地方計画と位置づけ、従来からの農業基本計画と同様にアンケート調査等を行った上で、同じく地方計画として策定された東京農業振興プランも参考にしつつ策定してまいりたいと考えております。 480 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 481 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 振興プランに基づいて、東京都は、農地の保全で2019年度に農地の創出というものを新規に加えて、多面的な機能を発揮できる農地の減少を抑止するために、市街化区域内の農家所有の宅地等を農地として整備する場合などに支援を行う農地の創出・再生支援事業が盛り込まれました。この農地の創出については、稲城でも取り組みが行われてきているということですが、この取組の経過、また内容について確認しておきたいと思います。 482 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 483 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 東京都の農地の創出・再生支援事業に関する本市の取組といたしましては、平成31年度中に農業団体補助金説明会や農業委員会で発行している農業だより「完熟」で需要量調査を行いました。その結果、百村地区の農業者1件の事業実施を予定しております。  事業の内容といたしましては、事業対象面積350平方メートルの宅地を農地にするための整地・客土などの整備費用の2分の1を東京都が補助するものでございます。農業者からは、農地としての整備後、生産緑地地区の追加指定の申請を予定していると伺っております。 484 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 485 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 農地の創出を自治体として支援していくということは、非常に画期的で、大事な取組だと思います。しっかり取り組んでいっていただきたいと思います。  次に進みます。(6)、農地保全、担い手支援をはじめ、農業振興に向けた基本姿勢と取組についてお聞きします。 486 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 487 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市では、引き続き特定生産緑地制度の周知等による農地の保全に取り組むとともに、認定農業者への農業経営改善支援や援農ボランティア制度の活用による担い手支援、市民農園の拡充や地産地消の推進などに取り組み、農業振興に関する施策を推進してまいりたいと考えております。 488 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 489 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 都市農業は、冒頭述べましたように、農産物の生産ばかりでなく、防災や良好な環境の形成、教育的な機能など、市民生活と深い関わりがあり、市民は農あるまちを大切にしていってほしいという願いがあります。農地や担い手の減少など、都市農業を取り巻く厳しい環境の下で、都市農業振興基本法の制定によって、「宅地化すべき農地」から「あるべき農地」へと転換したことは重要です。この基本法の制定という重要な都市農業の保全に向けた法整備も行われる下、稲城の農業の振興に取り組んでいっていただきたいと思います。  次、大項目4に進みます。住民意見を尊重したまちづくりを進めるまちづくり条例の制定についてです。  (1)、土地取引の行為の届出等を定め、開発事業に伴う手続を強化し、都市計画マスタープランに沿った土地利用に誘導することや、住民意見を尊重したまちづくりを進めるため、市民への早い段階での情報提供、意見の提出、調整が行える仕組みを定めるまちづくり条例を検討するべきだと考えますが、市の考えをお聞きします。 490 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 491 ◯ 都市建設部長(久家 康君) まちづくり条例につきましては、今後、都市計画マスタープランの改定における市民を交えた議論の中で、開発行為などにおける指導の在り方や条例化など、検討してまいりたいと考えております。 492 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 493 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 2点、質問いたします。まず第1点、都市計画マスタープランの改定の今後のスケジュールをお聞きします。  もう1点は、市民を交えた議論ということですが、どのような内容でどのように進めていくのか、お聞きします。 494 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 495 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 都市計画マスタープランの改定スケジュールにつきましては、(仮称)第五次稲城市長期総合計画を踏まえ、令和2年度から令和4年度までの3か年をかけて、市民や学識経験者などの御意見を伺いながら策定してまいりたいと考えております。  また、策定に当たりましては、様々な機会を捉え、情報提供とともに、市民の声を聞いてまいりたいと考えております。 496 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 497 ◯ 10番(岡田まなぶ君) この間で言いますと、長峰のあすか創建の建設問題とか、若葉台小学校のなかよし校舎の跡地の建設問題等々、市民の皆さんから寄せられてきた意見は、土地の売買の契約をする前に情報を知りたい、土地売買や建設計画が決まる前に、市民の意見を聴く機会を作ってほしいということが寄せられてきていると思います。この市民の願いをしっかり受け止めて、地域にふさわしいまちづくりが進められるように、まちづくり条例の制定に向けて取り組んでいっていただきたいと思います。  次に進みます。大項目5です。中学校の制服(標準服)を選べるように。  (1)、2019年6月の第2回定例会で、中学校の制服(標準服)について、女子生徒もスラックスを選べるようにと求めてきました。その後の検討状況についてお聞きします。 498 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 499 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 女子生徒もスラックスを選べるようにすることにつきましては、これまでも個別対応として選ぶことは可能でありましたが、個別に相談しなくても選べるように、市内全中学校の標準服カタログから「男子」・「女子」の表現をなくしております。 500 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 501 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 個別に相談しなくても選べるように、全中学校の標準服のカタログから「男子」・「女子」の表現をなくしたということでした。2019年6月の第2回定例会での私の質問で、女の子の保護者から、スラックスを選べたらいいのにという声が寄せられて、私も質問してまいりました。学校に個別に相談するという回答だったと思うのですが、これは非常にハードルが高い、相談しなくても選べるようにと提案してきましたので、とてもよかったと思います。学校への相談の必要なく選べるようになったのはいつからなのか、確認しておきたいと思います。 502 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 503 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 相談の必要なく選べるようになった時期につきましては、令和2年度入学生用のカタログが配布されました昨年11月からでございます。 504 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 505 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 次に進みます。大項目6、向陽台三和前の交差点信号機改善について。  (1)、向陽台三和前交差点の信号機改善に向けた取組状況についてお聞きします。 506 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 507 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 城山公園交差点の信号機につきましては、これまでにも他の信号機設置要望と併せ、市長自ら多摩中央警察署長に対して、右折矢印信号の設置を要望しております。警視庁では、多摩中央警察署からの上申を受け、現地を実査したところ、朝の通勤時間帯以外は右折渋滞が発生していない状況であったことから、信号機のタイミング調整による対応を行ったと伺っております。市といたしましては、引き続き右折矢印信号の設置を要望してまいります。 508 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 509 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 2点、再質問いたします。まず第1点、タイミング調整を行ったということですが、その時期と、タイミング調整の具体的な内容は何か、お聞きします。  2点目、引き続き右折矢印信号等の改善の要望をお願いしたいと思いますが、その2点をお聞きします。 510 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 511 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 警視庁では、令和元年8月6日に、歩行者用信号の秒数を短くし、車両が通行できる秒数を長くするよう、信号機のタイミング調整を行ったと多摩中央警察署より伺っております。  また、繰り返しとなりますが、右折矢印信号の設置につきましては、引き続き要望しております。 512 ◯ 議長(渡辺 力君) 岡田君。 513 ◯ 10番(岡田まなぶ君) この交差点については、引き続き、心配する声が寄せられています。交通事故から市民の命を守るために、しっかり取り組んでいっていただきたいと思います。  以上で私の一般質問を終わります。 514 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、10番、岡田まなぶ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後2時20分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時22分 開議 515 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後2時22分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...