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令和2年第2回定例会(第8号) 名簿 開催日: 2020-06-17
令和2年第2回定例会(第8号) 本文 開催日: 2020-06-17

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  1. 稲城市議会 2020-06-17
    令和2年第2回定例会(第8号) 本文 開催日: 2020-06-17


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  本定例会の一般質問は、全会派の皆さんの御理解・御協力を頂きまして、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、議場の出席者は半数程度とし、1人の質問時間は30分以内といたします。また、1人終わるごとに休憩を取り、議場内の換気と出席者の交代を行いますので、皆様、御協力のほどよろしくお願いいたします。  暫時休憩いたします。                                午前9時31分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時32分 開議 3 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の1番、山岸太一君の一般質問を許します。8番、山岸太一君。 4 ◯ 8番(山岸太一君) おはようございます。日本共産党の山岸太一です。本日、朝は検温をしてまいりまして、平熱を確認しております。せきなどもないということと、今回は演壇の周りに人もおりませんので、マスクは外させていただくということを御了承いただきたいと思います。  質問に入るに当たり、このたびの新型コロナ感染症により不幸にしてお亡くなりになった方々に、日本共産党稲城市議団を代表して、御哀悼の意を表します。また、感染症にかかられた方、いまだに治療中の方々に御見舞いを申し上げます。  感染症対策の最前線で奮闘された医療関係者、地域の福祉を支えられた介護関係者、子供たちの学びや生活を守るために努力された学校・幼稚園・保育園の関係者、社会機能を維持するために緊急事態宣言の中でも力を尽くされました交通・運輸・流通関係者など、全ての皆さんに感謝を申し上げます。そして、市民の暮らしと生活を守るために、困難な中でも奮闘されました市長をはじめとした市職員の全ての皆さんに敬意と感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。  新型コロナ感染症の蔓延が引き起こす社会・文化・経済への影響は計り知れないものがあります。日本では緊急事態宣言が解除され、東京はいわゆる東京アラートが解除されました。しかし、その影響はいまだに大きく、中長期にわたって残っていきます。政府は、行動様式や生活様式を変えようと唱えています。確かにそれらも大事です。しかし、それ以上に求められるのは、政治や社会のありようを変えていくことではないでしょうか。今議会での一般質問では、そういった観点も踏まえ、新型コロナから市民の暮らしをどう守っていくのか、市がどのような役割を果たしていくべきか、積極的な面は認めながら、課題や不足点についてはしっかりと指摘をしたいと思います。  それでは質問に入ります。大項目の1番、介護崩壊を防ぐための介護事業者と助け合いボランティアへの支援についてです。  新型コロナ感染症による様々な影響は、介護事業や高齢者の助け合い活動の分野にも大きな困難をもたらしています。経営の悪化による事業の閉鎖、担い手の疲弊による助け合い活動が停止してしまえば、地域の中で連鎖的な介護崩壊が起きてしまうのではないでしょうか。介護崩壊を起こさないための支援策を求める立場から質問します。  (1)、介護事業者の状況と支援について、1)、新型コロナ感染症による市内の介護事業者への影響について聞きたいと思います。 5 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 6 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) おはようございます。それでは答弁いたします。介護サービスにつきましては、適切な感染防止対策の協力要請をし、利用者や家族などの状況を踏まえ、必要なサービスを継続的に提供していただいております。市内の介護事業者から市に対して、新型コロナウイルス感染症に感染したとの報告がなく、市内には東京都による休業や規模縮小などの要請を受けた事業者はございません。
    7 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 8 ◯ 8番(山岸太一君) 幸いなことに、市内の介護事業所において新型コロナの感染は起きなかったということです。感染対策を行いながら介護サービスを継続された介護事業所の皆さん、従事者の皆さんの御苦労は本当に大変だったのではないでしょうか。  そこで再質問いたします。市内の介護事業者の中には、感染防止のために1日当たりの利用者数を減らしたことで収入が減少したり、感染対策のために支出が増加するなど、経営に様々な影響が出ていると聞いております。市としてそういった状況を把握しているのか、聞きます。また、把握されているなら、その具体的な状況について聞きたいと思います。  もう1点、3月や4月の介護報酬の請求について、新型コロナ感染症の影響によると思われる件数の減少などはあるのか、そのことについて聞きます。減少しているようなら、具体的な内容についても聞きたいと思います。 9 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 10 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護事業者の個々の経営状況につきましては、把握してございません。  介護報酬の請求件数につきましては、要介護高齢者が自宅で受ける居宅サービスの2月サービス提供分は3,437件、施設サービスは423件、3月のサービス提供分では、居宅サービスが3,391件、施設サービスが427件、4月サービス提供分では、居宅サービスが3,313件、施設サービスが420件で、居宅サービスにつきましては2月に比べ4月は124件、3.6%の減となっておりますが、新型コロナウイルス感染症予防の影響であるかは不明でございます。また、施設サービスはほぼ横ばいでございます。減少している居宅サービスでございますが、ショートステイデイサービス通所リハビリテーションなどでございます。 11 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 12 ◯ 8番(山岸太一君) 個別の状況は把握されていないということであります。件数については、施設系はほとんど減っていない、居宅系については2月から比べて4月は約4%程度の減少だということです。それではあまり影響はないのだろうか。私は決してそうではないと思います。  市内のある事業者の方にお話を伺いました。少し紹介したいと思います。新型コロナが事業に与えた影響だが、デイサービスが一番影響を受けている。密を避けるとなると、定員として認可されている広さでは利用者間のフィジカルディスタンスを保てないので、定員よりも人数を減らして受けざるを得なかった。緊急事態宣言下では利用回数や1日の上限人数も制限した。利用を制限したために、送迎を委託していた業者へ委託を止めることになった。これまで様々な協力をしてくれた送迎業者をお断りするのは本当に苦渋の決断だった。送迎業者が使えなくなったので、自前の車で送迎した。密を避けるために何度も往復しながらの送迎が大きな負担となった。こういった状況であります。新型コロナの影響は市内の事業者にも大きく出ているのではないでしょうか。  一般社団法人全国介護事業者連盟が2度にわたって緊急調査を行っています。そこで明らかになっているのは、デイサービス事業所の9割、ショートステイ事業所の76%が「経営に影響が出た」と述べている。利用者減少に伴う収入減。防護用品など価格高騰による経費の増加。その緊急調査の中では、閉鎖を検討する事業者も出ている。こういった中身であります。  当然、稲城市内の事業者にも同じような状況が当てはまるのではないでしょうか。こういった実態をつかみながら、必要な支援をしていくことが求められるのではないでしょうか。平成31年度の介護保険特別会計の繰越し、いわゆる黒字額は約1億8,000万円になるとのことであります。それでは今年度はどうなるでしょうか。  再々質問します。現状のまま推移すれば、今年度の介護保険特別会計は多額の繰越金が発生するのではないかと思います。どのように認識されているのか、お聞きしたいと思います。 13 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 14 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護保険特別会計の繰越金につきましては、こちらは歳出額を歳入額が上回った際に発生するものでございます。歳出における給付費が減少した場合には、歳入においても、国及び都の支出金や2号被保険者保険料に当たる支払基金交付金給付費などは、予算ではなく、歳出の実績に基づいて概算で交付されるものでございます。こうしたことから、現時点におきまして繰越金が生じるかは不明でございます。 15 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 16 ◯ 8番(山岸太一君) 不明だということであります。  では、2)に行きます。国や東京都による介護事業者への支援内容について聞きたいと思います。 17 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 18 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 国における介護事業者への主な支援内容につきましては、介護施設等の従事者及び利用者に対して1枚ずつの布製マスクの配布を行っており、また手指消毒用アルコールを特定の販売ルートを通じた優先供給などを行っております。また、介護施設等での感染防止対策感染拡大防止策に関する事項についての各種事務連絡の発出、また新型コロナウイルス感染症の患者などへの対応等により一時的に人員基準を満たすことができなくなる場合に柔軟な取り扱いを可能とする「介護サービス事業所の人員基準等の臨時的な取扱いについて」の発出が行われております。そのほか、介護事業者に限りませんが、雇用調整助成金持続化給付金などの支援がございます。東京都における主な支援内容につきましては、介護施設等への5万枚を超えるマスクの提供があり、市の窓口にて配布しております。また、保健所では、介護事業者に対し、感染の疑いがある高齢者等への適切な対応について、直接指示を行ったり、相談に応じたりしております。 19 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 20 ◯ 8番(山岸太一君) 布マスクの配布や人員基準の緩和だということであります。  それでは再質問します。これら国や都の支援の中に、収入が減少した介護事業者への現金支給による経営補償、また介護従事者への危険手当の支給などは入っているのか、聞きます。また、国の第二次補正予算が成立もいたしました。今後の支援メニューの中にこれらの経営補償や危険手当などは含まれているのか、そのことについて聞きたいと思います。 21 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 22 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 国や東京都による収入が減少した介護事業者への現金支給による経営補償につきましては、介護事業者に限らず、持続化給付金として、新型コロナウイルス感染症の影響により売上が減少した中小事業者を対象とした給付金がございます。また、介護事業者への危険手当の支給はございません。次に、国の第二次補正予算につきましては、介護施設事業所に勤務する職員に対する慰労金の支給が計上されており、その実施主体は都道府県とされております。 23 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 24 ◯ 8番(山岸太一君) 今後、介護従事者に慰労金、この間、危険手当の増額をしてほしいというのが介護従事者の皆さんから出されていますが、それが盛り込まれているということであります。  では次に進みます。3)、稲城市による介護事業者への支援内容について聞きたいと思います。 25 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 26 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市では、介護事業者への支援として、2月からマスクや手指消毒用アルコールの入手が難しく、不足している介護事業者に対して、請求に応じて、必要な数量を市の備蓄から配布するなどの支援を行ってきております。また、新型コロナウイルス感染症に係る様々な介護保険制度における臨時的な取り扱いが国によって示されており、市では市内介護事業者への情報提供や介護サービスの提供や介護報酬請求等に関する相談への対応を行ってきております。 27 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 28 ◯ 8番(山岸太一君) マスクや消毒用アルコールの配布、情報提供などが行われたということであります。  そこで再質問いたします。先ほどと同じです。収入が減少した介護事業者への直接の経営補償、介護労働者への危険手当の支給などを市としても行うべきではないかと考えます。認識を聞きます。  また、支援策の一つとして、前年度の実績に基づいた介護報酬の概算払いについて検討すべきではないかと考えますが、認識を聞きたいと思います。 29 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 30 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 収入が減少した介護事業者への経営補償や介護労働者への手当の支給などの財政的支援につきましては、介護報酬等の介護保険は全国一律の制度であることから、国により対応すべきものと認識しております。  次に、介護報酬の概算払いにつきましては、震災や台風による被災によりサービス提供記録などが消失または棄損した場合、あるいは被災の直後における介護サービス提供内容について十分に把握することが困難である場合の対応といたしまして、国が通知により認める取り扱いでありまして、収入が減少した介護事業者への経営補償を目的としたものではないと認識しております。 31 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 32 ◯ 8番(山岸太一君) 前年度の実績に基づいた概算払いについては、経営補償を目的としたものではないということであります。しかし、実はこれを既に実施した自治体があります。名古屋市は、2月に感染予防の観点から市内の介護事業者に対して休業要請を行って、その休業補償として、前年度の実績に基づいた介護報酬を概算払いという形式で給付いたしました。災害対応以外でも、自治体の判断で経営支援のために概算払いを行うことができる。既に実績もあるわけであります。  そこで再々質問いたします。新型コロナ感染症の影響で介護事業所の閉鎖、事業停止が起きないように、現場の実態をつかみながら、市としても必要な支援を行うべきではないかと考えます。認識を聞きます。 33 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 34 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 新型コロナウイルス感染症に係る介護事業所への市の支援につきましては、さきにお答えしましたとおり、既に実施してきております。今後も、国や都と連携しながら、引き続き適切に支援してまいります。 35 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 36 ◯ 8番(山岸太一君) ぜひ進めていただきたい、拡大もしていただきたいと思います。  では、(2)、助け合いボランティア団体の状況と支援について、1)、新型コロナ感染症による市内の助け合いボランティア団体への影響について聞きたいと思います。 37 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 38 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市が把握している高齢者を対象とした介護予防等を目的とした自主的なグループの活動につきましては、新型コロナウイルス感染症による外出の自粛に伴って、通いの場などの会場に集まって実施する活動のほとんどは休止されていたものと認識しております。 39 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 40 ◯ 8番(山岸太一君) ほとんどが休止されたということであります。  そこで再質問ですが、こういった自主グループ活動の団体や個人から市に対して寄せられた要望や意見について、内容を聞きたいと思います。 41 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 42 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 高齢者の自主的なグループ活動に関する問合せの内容につきましては、グループ活動を休止すべきかを判断する際の参考とするため、市の事業の休止や再開の状況を問い合わせたものが5件程度、また活動場所の賃借料を補助する制度に関するものが1件ございました。 43 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 44 ◯ 8番(山岸太一君) 実際に家賃補助を求める要望が寄せられているということであります。  では、2)、国や東京都による助け合いボランティア団体への支援内容について聞きたいと思います。 45 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 46 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 国では、5月29日に、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮して通いの場等の取組を実施するための留意事項について」を発出し、留意事項を示して、感染拡大防止に配慮したグループ活動への支援を行っております。東京都では、5月27日、「通いの場×新型コロナウイルス対策ガイド」を東京都老人総合研究所から発出し、「新しい生活様式」を踏まえた通いの場の運営と実践の考え方のヒントを示しております。 47 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 48 ◯ 8番(山岸太一君) 情報提供が中心だということであります。  それでは再質問いたしますが、東京都が行っています東京都感染拡大防止協力金、この中に5月7日付でNPO法人も対象となりました。市内にある幾つかの助け合いの自主グループもこの対象になるのではないかと考えますが、認識を聞きたいと思います。 49 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 50 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 東京都感染拡大防止協力金につきましては、東京都が新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために施設の利用停止や営業時間の短縮を要請したことに対し、協力した事業主などへ都が協力金を支給する制度と伺っております。市内で高齢者を対象とした介護予防等を目的としました自主グループの活動につきましては、都が示している自粛要請の対象ではないことから、協力金の対象とはならないものと認識しております。 51 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 52 ◯ 8番(山岸太一君) 対象にはならないということであります。国の緊急事態宣言や都の自粛要請に応じて活動を休止したはいいけれども、参加費が全く入ってこなくて、様々な経費を維持するのが大変だというボランティア団体が市内に存在します。そういった皆さんは、それこそわらをもつかむ気持ちで都の協力金に申請を出しているという現状もあります。そういった状況もぜひ知ってほしいと思います。  それでは、3)、稲城市による助け合いボランティア団体への支援内容について聞きたいと思います。 53 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 54 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市では、国や東京都により示された「通いの場等の取組を実施するための留意事項」を基に、感染拡大防止に配慮したグループ活動の再開の手引を作成した上で、活動の再開支援をしてまいります。 55 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 56 ◯ 8番(山岸太一君) 情報提供中心だということであります。  そこで再質問いたします。これまで市は、ボランティア団体の活動支援として、通いの場支援補助金制度を設けてまいりました。一定の役割を果たしていると思います。そこで、さらなる活動支援のために、この通いの場支援補助金の対象や内容の拡大、金額の増額などを行うべきではないかと考えます。認識を聞きたいと思います。 57 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 58 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 通いの場支援補助金につきましては、平成28年度から事業を開始し、それまで内容の見直しを行いながら、高齢者の通いの場や介護予防自主グループなどの活動を支援してきております。令和2年度の通いの場支援補助金につきましては、補助の対象としまして、新たに新型コロナウイルス感染症予防のための資材等の購入費用や人と人との距離を確保するための介助費などを追加することを既に検討しているところでございます。 59 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 60 ◯ 8番(山岸太一君) 新型コロナ対策として項目の追加を検討されているということです。これは大変重要なことだと考えます。ぜひ早急な追加策の決定、また多くの団体への広報や周知をしてもらって、積極的に活用してほしいと思います。介護事業所ボランティア団体は、高齢者の暮らしと健康を支える大事な両輪だと思います。最前線で奮闘されている介護事業所介護従事者、そして地域で下支えをしてくれているボランティア団体、この皆さんが今回の新型コロナ感染症の影響で本当に大変な状況になっています。これらの活動を支えていく必要があります。そのためにも市が責任を果たしていくことはこれからも求めていきたい。そのことを述べて、この質問を終わりたいと思います。  続いて、大項目の2番に移ります。街の中を気軽に行き来できるバス路線の充実について。  バス路線の増便・新設による、交通不便の解消を願う市民の声が寄せられています。公共交通機関は、新型コロナ感染症の影響を受けた分野の一つですが、市民生活を支える大事なライフラインでもあります。誰もが街の中を気軽に移動することのできる公共交通の充実を求める立場から質問します。  (1)、iバスについて、1)、iバスの直近の月別の乗車実績と前年同月の乗車実績(コース別)及びそれに対する認識について聞きたいと思います。 61 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 62 ◯ 都市建設部長(久家 康君) iバスの令和2年5月の乗車実績と前年同月の乗車実績につきましては、市ホームページに掲載しておりますが、Aコース、市内循環路線・右回りの5月の実績は5,900人、前年同月が1万4,675人、Bコース、市内循環路線・左回りの5月の実績は7,692人、前年同月が1万6,216人、Cコース、平尾・南多摩駅路線の5月の実績は4,492人、前年同月が1万798人、D・Eコース、南多摩駅・よみうりランド路線の5月の実績は1,184人、前年同月が3,363人、全コースの5月の実績合計は1万9,268人、前年同月の合計が4万5,052人となっております。市といたしましては、5月の乗車実績の減少は、新型コロナウイルス感染症防止のための外出自粛によるものであると考えております。 63 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 64 ◯ 8番(山岸太一君) どのコースも、合計も含めて前年同月の半分以下に落ち込んだということであります。  それでは、再質問ですが、緊急事態宣言が解除になった後の乗客数の状況について、どうなっているか、聞きたいと思います。 65 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 66 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 緊急事態宣言の解除前後の1週間の乗客数を比較いたしますと、解除された5月25日(月曜日)から31日(日曜日)までは5,217人、解除前の5月18日(月曜日)から24日(日曜日)までは4,514人で、解除前に比べて703人、約15.6%の増となっております。 67 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 68 ◯ 8番(山岸太一君) やはり増えてきているということであります。  では、2)、iバスの乗客・運転手への感染防止のための対策について聞きたいと思います。 69 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 70 ◯ 都市建設部長(久家 康君) iバスにおける新型コロナウイルス感染症対策につきましては、運転手はマスクを着用し、運転席と料金機の間にビニールカーテンを設置して接触防止を図るとともに、乗客の方への対策として、窓を開けるとともに空調機を稼働させて、換気を通常よりも多く行い、感染防止に努めているところでございます。 71 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 72 ◯ 8番(山岸太一君) 先ほども述べましたが、公共交通機関は今回の新型コロナ感染症の影響を本当に最も受けていると思います。感染症への不安から、電車やバスなどの公共交通機関から、マイカーや自転車などといったものに切り替えた方もいらっしゃると思います。しかし、様々な事情でこういったバスや電車に乗らざるを得ない人も多くいらっしゃると思います。  再質問ですが、こういった自転車やマイカーのない市民にとって大事な足であるiバスについて、感染対策を行いながらも、しっかりと路線を維持していくことが重要であると考えます。認識を聞きたいと思います。 73 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 74 ◯ 都市建設部長(久家 康君) iバスは、市民の生活に欠かせない公共交通であることから、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言中においても、市からの要請を受け、小田急バス株式会社では、感染防止対策を行った上で、減便することなく通常運行を継続いたしました。今後も、感染防止対策を行い、運行の維持に努めてまいります。 75 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 76 ◯ 8番(山岸太一君) 幾つかの自治体では、乗客数の減少や感染症対策からバス路線を減便したところもあるようですが、稲城市では、iバスについては減便しないで、路線や便数を維持して運行がされました。担当部署の判断、また運行を委託されている小田急バスの御努力に本当に敬意を表したいと思います。ぜひ、これからも大事な市民の足であるiバスの路線をしっかりと維持してほしいと思います。  それでは、(2)、京王バス・メ01路線について、1)、同路線の詳細、また運行が開始された経緯について聞きたいと思います。 77 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 78 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 京王バス・メ01系統につきましては、稲城長沼駅と稲城・府中メモリアルパークを起終点として、稲城駅を経由し、春秋の彼岸及びお盆の期間中に運行される路線として、新たに国土交通省運輸局から認可を受けた路線でございます。本路線につきましては、稲城市地域公共交通会議において市からバス事業者に要請し、令和2年3月に開設されたものでございます。 79 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。
    80 ◯ 8番(山岸太一君) 今年の3月から運行が開始された路線であって、稲城長沼駅を出発して稲城駅を経由して南山の上のほうまで上る路線で、お彼岸・お盆だということであります。  それでは再質問しますが、この路線の3月の運行日数、運行方針、乗車実績について聞きたいと思います。また、基本的なことの確認ですが、市が要請してきたということでありますので、その要請の内容や理由について確認したいと思います。 81 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 82 ◯ 都市建設部長(久家 康君) メ01系統の令和2年3月の運行につきましては、運行日は3月20日・21日・22日の3日間、運行本数は1日14往復28便、乗車実績は、現金及びICカードで乗車された方が延べ58人でございます。市では、稲城・府中メモリアルパークへの墓参者等の利用があることから、路線バスの運行について、稲城市地域公共交通会議にて運行事業者に対し、稲城・府中メモリアルパークへのバス運行の要請を行ったものでございます。 83 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 84 ◯ 8番(山岸太一君) 市としては、墓苑用の路線として要請してきたということ、3日間限定でありますが、一定の乗車数はあったということであります。  では、2)、この路線のバス停の設置について、道路占用許可の基準内容も踏まえ、その経緯について聞きたいと思います。 85 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 86 ◯ 都市建設部長(久家 康君) メ01系統のバス停設置につきましては、バス事業者である京王電鉄バス株式会社より道路占用許可申請を受け、道路法及び同法施行令等関係法令に基づき、歩道幅員等を審査の上、許可しております。路線バスのバス停設置につきましては、バス事業者が交通管理者である警視庁や市などの道路管理者と協議の上、国土交通省運輸局に設置の申請を行い、認可後に道路占用許可を受け、設置するものでございます。 87 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 88 ◯ 8番(山岸太一君) バス停は勝手に設置できるわけではなくて、ちゃんと道路占用許可が出されて設置されているということです。このメ01路線のバス停はどうでしょうか。例えば、稲城駅ですと、駅の西側に設置されています。かなり立派なバス停なのですけれども、その表記がどうなっているかというと、「季節運行のため、運行日に御注意ください」となっています。それから、よく近づいて見ると、3月の3日分のダイヤが臨時運行として書かれているところです。随分立派なバス停なので、ここにバスが停まるのかなと思って行くと、全然ふだんは動いていない。ちょっと紛らわしいのではないかなと私は思います。  再質問です。年間数日運行の路線にかかわらずバス停が設置されているのは、なかなか誤解を招くものではないかと考えますが、認識を聞きたいと思います。表記についても、「季節運行」としか書かれていませんが、もう少し具体的に分かりやすく表記すべきではないかと考えます。認識を聞きたいと思います。 89 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 90 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 本路線は、スポーツイベント等の臨時運行ではなく、国土交通省運輸局より認可を受けた定期路線でございますので、バス停は常設しているとバス事業者より伺っております。なお、バス停における運行の表記につきましては、利用者に分かりやすい表記とするよう、バス事業所に要請してまいります。 91 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 92 ◯ 8番(山岸太一君) せっかく運行が開始されたので、ぜひ丁寧に進めていただきたいと思います。  では、3)、同路線の今後の運行方針について聞きたいと思います。 93 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 94 ◯ 都市建設部長(久家 康君) メ01系統の今後の運行につきまして、運行事業者であります京王バスに確認しましたところ、現在の運行を継続していくとのことでございます。 95 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 96 ◯ 8番(山岸太一君) 当面は現状の季節運行でいくということであります。  再質問ですが、やはりここは市として定期運行を求めるべきではないかと考えますが、認識を聞きたいと思います。 97 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 98 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市といたしましては、お盆や彼岸期間以外でも稲城・府中メモリアルパークへの墓参のお客様等の需要が見込まれることから、稲城市地域公共交通会議において運行事業者に対し、定期運行を要請しております。 99 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 100 ◯ 8番(山岸太一君) 市としても定期運行を求めていくということを確認いたしました。引き続き、バス会社との話合いを進めていただきたいと思います。  次に行きます。では、(3)、小規模コミュニティー交通についてであります。1)、ワゴン車による小規模コミュニティー交通実証実験の実績と評価について聞きたいと思います。 101 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 102 ◯ 都市建設部長(久家 康君) ワゴン車による小規模コミュニティー交通の実証実験につきましては、平尾地区において、ひらお苑を運営する社会福祉法人平尾会が、平尾の美望会及び向山会から平尾団地商店街への買物等を支援する社会貢献事業として、毎週火曜日に施設のワゴン車を利用して、令和元年7月2日から12月24日までの期間、実証実験として運行を行いました。実績といたしましては、1日当たり平均で13人程度の御利用があり、利用者からは好評であったことから、平尾会には社会貢献事業として3月末まで継続して運行していただいております。 103 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 104 ◯ 8番(山岸太一君) 1日当たり平均13人ということで、一定の需要があって、好評だということであります。  それでは再質問しますが、この好評であった理由についてどのような分析・評価をされているのか、その点について聞きたいと思います。 105 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 106 ◯ 都市建設部長(久家 康君) ワゴン車による実証実験につきましては、地域に根差した福祉施設が社会貢献事業として無料で地域を循環する交通手段として、好評であったと伺っております。具体的には、今後、地域公共交通会議にて評価してまいります。 107 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 108 ◯ 8番(山岸太一君) それでは、2)、タクシーによる小規模コミュニティー交通実証実験の実績と評価について聞きたいと思います。 109 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 110 ◯ 都市建設部長(久家 康君) タクシー車両を利用した小規模コミュニティー交通の実証実験につきましては、令和2年5月14日の建設環境委員会にて御報告いたしましたとおり、稲城市地域公共交通会議にて検討され、交通不便地域の解消を目的に、下平尾の向山児童公園から平尾団地商店街や平尾自治会館を経由して美望会坂上まで、令和2年1月22日から3月13日までの水曜日と金曜日の16日間に1日4往復8便、合計128便をタクシー車両による乗合事業として実施いたしました。実績といたしましては、期間中、延べ11人の御利用がありました。評価につきましては、今後、稲城市地域公共交通会議にて行ってまいります。 111 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 112 ◯ 8番(山岸太一君) こちらはちょっと厳しかったかなという状況であります。評価はこれからだということであります。  では、3)、今年度の計画、現在の運行実績について聞きたいと思います。 113 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 114 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 小規模コミュニティー交通の今年度の計画につきましては、実証実験の結果を踏まえ、稲城市地域公共交通会議にて検討してまいります。 115 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 116 ◯ 8番(山岸太一君) 今年度はまだ具体的に動いていないということであります。  それでは再質問ですが、私は、ぜひ好評だったワゴン車の定期運行は行うべきではないかなと考えます。認識を聞きたいと思います。 117 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 118 ◯ 都市建設部長(久家 康君) さきにお答えしましたとおり、ワゴン車による小規模コミュニティー交通の実証実験につきましては、社会福祉法人平尾会が社会貢献事業として運行を行いました。実証実験後も、平尾会が社会貢献事業として3月末まで継続して運行していただいております。現在は新型コロナウイルス感染症予防のため運行を休止しておりますが、収束後に再び運行を検討していると伺っております。 119 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 120 ◯ 8番(山岸太一君) 新型コロナへの対応もあって、なかなかそれどころではなかったというのは率直に言ってあると思います。ただ、今後ワゴン車の運行を検討していただいているということであります。ぜひ、地域の皆さんからは好評であった、また需要もあるということでありますので、この交通不便地域解消のための小規模コミュニティー交通の定期運行をぜひ実現していただきたいと思います。引き続きの話合いを求めていきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。  では、最後に進みたいと思います。大項目の3番、新型コロナ感染症から市民の命、暮らし、営業を守る市長の政治姿勢について聞きたいと思います。  新型コロナ感染症がもたらす影響が中長期に及ぶ中で、本当に政治も変化が求められております。経済成長や生産性向上第一の政治から、一人一人の暮らしと命を大切にする政治への転換を求める立場から質問したいと思います。  まず、(1)、情報発信の在り方についてです。1)、新型コロナ感染症に関する市としての広報や情報発信の基本的な考え方について聞きたいと思います。 121 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 122 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 新型コロナウイルス感染症につきましては、感染者の状況や国や都の対応が日々変化しており、市では稲城市新型コロナウイルス感染症対策本部会議で公共施設等の開館、市立小中学校・保育園等の利用などについて検討し、決定した情報は市ホームページやメール配信サービスなどを活用し、迅速な情報提供に努めております。市広報紙につきましては、全戸配布していることから、特別定額給付金のお知らせなど、全ての市民の皆様に確実に情報をお届けすることができる手段として活用しております。緊急性・速報性のある情報につきましては、市ホームページやメール配信サービス、また巡回広報車などにより情報提供しております。市では、様々な情報媒体を活用し、迅速な情報発信に努めているところでございます。 123 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 124 ◯ 8番(山岸太一君) 様々な情報媒体を活用されて、迅速な情報発信をされているということです。  それでは再質問いたしますが、その様々な情報媒体の中には市長のSNSなども含まれているのか、そのことについて聞きたいと思います。 125 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 126 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市が市政に関する情報を発信する情報媒体の中に市長のSNSは含まれておりません。 127 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 128 ◯ 8番(山岸太一君) それでは、2)、市の広報や情報発信の中で市長のSNSはどのように位置づけられているのか、そのことについて聞きたいと思います。 129 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 130 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市の情報発信における市長のSNSの位置づけについてでございますが、市長のフェイスブックをはじめとするSNSを活用した情報発信につきましては、市の公式な広報広聴機能を補完するものとして、市長自らの責任において取り組んでいるものでございます。 131 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 132 ◯ 8番(山岸太一君) 市長のSNSは市の広報広聴機能を補完するものだということであります。  そこで再質問いたします。改めて確認しますけれども、これは広報広聴機能の補完ということは、市長のSNSは市の行う広報広聴機能の一つなのだという理解でいいのかどうか、認識を聞きたいと思います。また、そのSNSの運用について、運用規定などは設けられているのか、そのことについて確認したいと思います。 133 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 134 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) まず、市長の発信するSNSにつきましては、市が行う広報広聴活動ではございませんが、市政に関する情報をより早くお伝えする手段として市長が取り組んでいるもので、広報広聴機能を補完する役割を果たしているという認識でございます。また、市長のSNSの運用につきましては、市の運用規定などはございません。 135 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 136 ◯ 8番(山岸太一君) 広報広聴機能の役割ではないけれども、補完機能を果たしているということで、なかなか日本語は難しいなと思います。今回、新型コロナ感染症の対応に当たって、市長はSNS、特にフェイスブックに積極的に投稿されています。それはそれで大変いいのかなと思います。しかし、フェイスブックはあくまでも市長のアカウントをフォローしている方だけに届く、基本的には限定されたものではないかと私は考えています。  そこで、3)、市長は全ての市民に対して公平に情報が届くように十分に配慮すべきではないかと考えます。その点についての認識を聞きたいと思います。 137 ◯ 議長(渡辺 力君) 市長。 138 ◯ 市長(高橋勝浩君) 市政に関する情報を全ての市民に届けることは、市の基本的な責任であると認識しており、市では全戸配布の広報紙をはじめといたしまして、ホームページ、メール配信サービスなどを活用した情報発信に努めているところでございます。一方、市の公式的な広報は、予定や変更の生じる可能性のあるものなどを速報することが困難であり、情報にどうしてもタイムラグが生じてしまいますので、市広報を補完する手段として、私独自の判断でSNSを使用しております。ツイッター、フェイスブックは公開しており、オープンでございます。どなたでも見られる状況となっておりますので、公平性は保たれていると考えております。なお、公務を主な対象とするもの、そして政務を主な対象とするものの2つのアカウントを適宜、私の個人的判断で使い分けております。この2つのアカウントで、積極的にこれからも情報発信を続けていきたいと思っております。 139 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 140 ◯ 8番(山岸太一君) 市長の御判断で、リアルタイムで情報を届けられるようにされているということであります。そうですね。会議の内容などがかなりその日のうちに詳しく投稿されているということであります。4月22日には第4回新型コロナウイルス感染症対策本部会議会議内容というものが投稿されていて、例えば第1号補正予算の中身などがかなり細かく、ここに投稿で掲載されている。4月28日には第5回対策本部会議の中身が掲載されていて、PCR検査センターの設置に向けた協議の詳しい経過などが投稿されているということであります。ちなみに、6月11日に行われた市議会総務委員会の資料には、この4月22日の対策本部会議の内容について、補正予算第1号のことなどは載っておりません。4月28日、第5回対策本部会議の会議の中身についても、PCR検査センターについては市議会総務委員会の資料には載っていないということです。市の資料では補正予算やPCR検査センターについては載っていないけれども、市長のフェイスブックを見ると、かなり細かく載っている。これは随分差があるのではないかと私は考えるわけです。  再質問です。市長のSNSの内容、市がホームページに掲載したり議会などに報告したりする内容、情報量はあまりに差があり過ぎるのではないでしょうか。この点は見直すべきではないかと考えます。認識を聞きたいと思います。 141 ◯ 議長(渡辺 力君) 市長。 142 ◯ 市長(高橋勝浩君) 再三にわたって御説明していますように、市の広報──これは市のペーパーの広報だけではなくて、市のホームページあるいはメール配信サービス、緊急エリアメール、あるいは各施設窓口でのチラシ配布や掲示、そして担当者の説明、また各種の委員会あるいは全員協議会等議会への報告を含めて、その総体が情報提供であり広報だと認識しております。先ほど来お話ししているように、これは公式な発表あるいは報告となると、一定の手続を進めて決定したものということですから、この時点で補正予算の原案として各会派説明あるいは議会上程が済んでおりませんから、その意味では委員会報告というのは題としては載っておりませんけれども、あくまでその検討過程の案として私の判断で出しているわけでありまして、ですから速報性があって、どうぞ御覧になってくださいということであります。ただし、私のSNSは、決定事項でもありませんし、市の行政、地方公共団体としてオーソライズされる前の段階のものもあえて積極的に皆さんに広報しようということでやっておりますので、間違いもあるし、また急遽変更もあるということは御了解の上、それは見るほうも責任を持って見ていただきたいと思います。あくまで市としてオフィシャルな公式見解あるいは確定したものではないけれども、なるべく早く伝えたほうが市民の生活にも安定を来すだろうということで、あえて予定あるいは私の私案みたいなものも含めて載せておりますので、そこは御理解いただきたいと思います。 143 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 144 ◯ 8番(山岸太一君) ありがとうございました。市長が御自分のSNSアカウントに様々な市政情報を投稿されたり発信されたりすることは否定しません。これはこれで大事なのだろうと思います。ただ、これを見ている人と見ていない人でどうしても差がついてしまう。市の補正予算はどうなるのか、定額給付金はどうなるのかと知りたい方、PCR検査センターに期待されている方がいらっしゃるわけです。市長のフェイスブックを御覧になった方は、こうなっているのだとすぐ分かるけれども、そこまで見ていない方はなかなか様子が分からないということがあります。どういった方々にどのように情報を届けるのか。市長のフェイスブックがどうのこうのというよりは、市の広報の在り方についてはもう一度考え直して、どのように正確に、そしてちゃんと市民の皆さんに情報が伝わるのか、改めて全ての市民の方を対象にした丁寧な情報発信を求めたいと思います。  次に進みます。(2)、不要不急の事業の見直しと市民の負担軽減についてであります。1)、市役所駐車場の有料化は年内の実施は行うべきではないと考えます。認識を聞きます。 145 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 146 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市役所駐車場の有料化につきましては、工事の進捗状況や物品の調達など、現時点での様々な状況を総合的に勘案し、適切な時期を検討しております。 147 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 148 ◯ 8番(山岸太一君) 適切な時期に実施だということです。  再質問いたします。駐車場の工事は計画どおり進んでいるのかどうなのか、その点について確認します。  また、駐車場有料化の実施に当たって、中央公民館の登録団体から話合いの場を設けてほしいという要望は出されているのか。出されている、もしくは今後出されるようであるならば、駐車場を管理する財産管理課、公民館を担当する生涯学習課双方の責任で、丁寧な話合いの場を設けるべきではないかと考えます。  そしてもう1点は、適切な時期と言われましたが、その適切な時期を決定する要件や条件についてどのように考えられているか、確認したいと思います。 149 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 150 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 私からは1点目の工事の状況についてお答えいたします。市役所第二・第三駐車場整備工事につきましては、計画どおり、6月9日から8月29日までの工事期間で市内業者と契約を締結いたしました。現在の進捗につきましては、これまで準備作業を進め、本日6月17日より工事に着手しております。 151 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 152 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 私からは後の2点のほうでございます。駐車場有料化の実施に当たっては、公民館登録団体から話合いの場を設けてほしいとの要望は現時点ではございません。また、適切な時期の決定ということでございますが、決定する要件や条件ではなく、繰り返しになりますが、現時点での様々な状況を総合的に勘案して、適切な時期を検討しているというところでございます。 153 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 154 ◯ 8番(山岸太一君) では、再々質問いたします。まだ出されていないということです。しかし、もし今後出されるようであれば、丁寧な話合いの場は設けるべきではないかと考えます。その点について、認識はいかがでしょう。 155 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 156 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今後の話合いの場を設けてほしいということでございますが、現時点では話合いの場を設ける予定はございませんが、利用者の御意見・御要望を把握することの必要性はあると認識しております。 157 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 158 ◯ 8番(山岸太一君) 要望の把握は必要であるということです。  では、2)、4月に一斉値上げをされました使用料・利用料・国保税の値下げを行うべきではないかと考えます。認識を聞きたいと思います。
    159 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 160 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 令和2年4月1日からの使用料・手数料の見直しに関しましては、持続可能な行政運営、利用する方と利用しない方の負担の適正化、消費税率の引上げへの対応の観点から、令和元年第4回市議会定例会での議決を受け、適正に対応していることから、現時点において使用料・手数料の見直しを行うことは考えておりません。なお、新型コロナウイルス感染症への対応としては、新型コロナウイルス感染症の影響で融資等を受ける際に必要な証明書類の発行手数料を無料にしております。また、新型コロナウイルス感染症の影響により納税が困難な方について、国民健康保険税を含む市税等の無担保・延滞金なしでの徴収猶予の特例制度を設けております。 161 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 162 ◯ 市民部長(小林卓美君) 令和2年度以降の国民健康保険税につきましては、稲城市国民健康保険運営協議会の答申に基づき、令和2年第1回市議会定例会での議決を受け算定するものと認識しており、現時点において国民健康保険税の見直しを行うことは考えておりません。なお、他の税目と同様に、新型コロナウイルス感染症による経済的な影響を受けた場合の徴収猶予や減免につきましては、対応しております。 163 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 164 ◯ 8番(山岸太一君) 再質問いたします。まず使用料・利用料の値上げについてなんですが、新型コロナ感染症によって家庭の収入減・支出増の中で、4月から実施された値上げは大きな負担となっているのではないかと思います。そういった認識があるか、この点について確認します。  もう1点、国保についてです。国保税の減額免除の基準について聞きます。  また、これから賦課決定通知書が送られると思いますが、それらの中には徴収の猶予・減額・免除について分かりやすく記した案内を同封すべきではないかと考えます。認識を聞きたいと思います。 165 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 166 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 令和2年4月1日からの使用料・手数料の見直しにつきましては、利用する方と利用しない方の負担の適正化などを図っていることから、適正な負担をしていただいているものと認識してございます。 167 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 168 ◯ 市民部長(小林卓美君) 令和2年度の国民健康保険税の減額の基準につきましては、均等割額が7割軽減となるのは、国民健康保険に加入する世帯全員の総所得金額が33万円以下の世帯で、5割軽減となるのは、総所得金額が33万円に被保険者等1人につき28万5,000円を加算した額以下の世帯で、2割軽減となるのは、総所得金額が33万円に被保険者等1人につき52万円を加算した額以下の世帯でございます。また、そのほかに、雇用保険の特定受給資格者及び特定理由離職者となった方に対する減額の基準といたしましては、課税対象となる給与所得を実際の金額の100分の30とみなして計算いたします。  次に、免除となる基準につきましては、災害世帯や生活困窮世帯、生活保護世帯、旧被扶養者該当世帯のほか、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した世帯等に該当する世帯において、詳細な区分基準により、減額または免除を定めているところでございます。  また、賦課決定通知書を送る際の分かりやすく記載した案内につきましては、令和2年度につきましては、新型コロナウイルス感染症に係る減免についての御案内を掲載する予定としております。ただし、全てを詳細に分かりやすく記載することにつきましては、該当する方の個別の事情により判断することもございますので、現在のところ困難と考えております。 169 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 170 ◯ 8番(山岸太一君) 利用する方と利用しない方の負担の適正化を強調されました。今回の値上げで一番市民の方から寄せられているのが、家庭用ごみ袋の値上げであります。ちょうど4月に合わせて一律値上げをされた。本当にたまったものではないという声が上がっています。家庭用ごみ袋を利用されない方、そういう市民がいらっしゃるのかは私はよく分かりませんが、さきの3月市議会で日本共産党稲城市議団は市民クラブの皆さんと共同で予算組替動議を提出しました。そのときに述べたのが、新型コロナ感染症の影響で値上げが大きな負担になる、値上げを行うべきではないということであります。まさしく指摘した状況に今なっているのではないでしょうか。  もう1点、国保税についてです。国は4月8日に事務連絡を出しています。その中で、新型コロナの影響で国保税について減額したり免除した場合は、その分は国が財政支援するとしています。その中では、事業等の廃止や失業の場合には、前年の合計所得金額にかかわらず、保険税額の全部を免除するといったことを記しています。これら減額や免除について、対象となる方が受けられるように、ちゃんと案内をしていただきたいと思います。  では、3)です。外部環境が変化した事業については大胆に見直して、市民生活を支える分野へ予算を振り分けるべきではないかと考えています。市長の認識を聞きたいと思います。 171 ◯ 議長(渡辺 力君) 市長。 172 ◯ 市長(高橋勝浩君) 新型コロナウイルス感染症の影響で事業環境が変化したことは確かであろうと思いますが、市の行政サービスの提供は、そのほとんどが義務的経費であり、大規模な組替えは非常に困難だと考えます。まず歳入については、市税等の減収が想定される現在の状況下においては、財源の根拠に大変乏しいものと考えます。また一方、歳出については、財源の裏づけのない事業を起こすということはできません。また、義務的経費の大半が扶助費であり、これらを変更することはかえって市民生活に混乱を来すことになるということから、実施すべきではないと考えております。 173 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 174 ◯ 8番(山岸太一君) 図らずも、歳入については市税の減収が考えられるという認識を示されました。ここは重要ではないかと思います。私はさきの3月議会の予算特別委員会総括質疑において、個人市民税・法人市民税は現状の予算のままで済むのですかと聞きました。法人市民税については、コロナ不況が予想される中で、想定どおり、予定どおりいかない状況が起きるのではないか。個人市民税も、この間1人当たりの税額が減ってきている状況があるのではないですかと質問しました。そのときは、個人市民税は例年どおりの状況で計上している、法人市民税は国などの様々な対策を注視したいという答弁でした。現状において、市としては市税の減収を考えざるを得ない状況になっているというわけです。なおのこと、予算の在り方、使い方を本当に考えるときではないでしょうか。まさしく市民生活に混乱を起こさないように、市民の暮らしに密着した行政サービスを維持していくことが求められると思います。  そこで再質問いたします。市民生活に直接関わる分野を維持・継続するためにも、まさしく開発型の予算を見直すべきではないかと考えますが、認識を聞きます。 175 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 176 ◯ 企画部長(芦沢政美君) まず、仮に見直しというものを考えたとした場合ですけれども、令和2年度における投資的事業につきましては、補助金や市債など多くの特定財源を活用する予算となっておりまして、見直しによる一般財源確保ということについては困難であると考えております。いずれにしましても、お答えといたしましては、繰り返しとなりますが、事業の組替えによりかえって市民生活に混乱を来すおそれがあることから、実施すべきではないと考えております。 177 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 178 ◯ 8番(山岸太一君) 今後、予算の在り方が本当に問われてくると思います。日本共産党稲城市議団はこれまでも、開発のための開発になっている区画整理事業への補助金の見直し、民間のトンネル工事を市が肩代わりするかのような開発予算について、問題点を指摘し、反対をしてきました。そういった開発事業にお金を使いながら、利用料や手数料、国保税の値上げをしてきた。今、この予算の在り方、使い方を本当に大きく見直していくべきだと思います。まさしく不要不急の事業の見直しを今すべきではないかと指摘したいと思います。  時間もありません。次に進みます。(3)、自助・共助から公助中心の政治への転換について、1)、秋・冬に想定される第2波に向け、医療や介護の分野で万全の対策を準備すべきではないかと考えます。認識を聞きます。 179 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 180 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 新型コロナウイルス感染症に関する医療分野での対応につきましては、5月18日及び6月11日の総務委員会で報告したとおり、稲城市、稲城市医師会、稲城市立病院における感染防止対策及び医療連携を図るため、稲城市新型コロナウイルス感染症連絡協議会を設置し、医療体制の確保に努めてまいりました。さらに、市では医師会とともに稲城市PCRセンターを開設し、必要な方が迅速にPCR検査を受けられる体制を整えております。今後も、国が定める基本的対処方針に基づき、医師会と連携を図りながら、適切に対策を講じてまいります。  次に、介護分野につきましては、高齢者施設等における施設内感染を徹底的に防止することが重要であると認識していることから、国が定める基本的対処方針等に基づき、国や東京都、関係機関と協力して、感染防止策の周知や資材の提供など、介護事業者への支援を引き続き行ってまいります。 181 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 182 ◯ 8番(山岸太一君) 先ほどの介護分野でも指摘いたしました。民間の病院、クリニックなど、地域の医療機関も本当に大変な状況にあるのではないかと思います。  そこで再質問です。開業医など、地域の医療を支える民間医療機関への支援について聞きたいと思います。  もう1点、PCR検査センターについて、6月で終了だということがこの間報告されています。PCR検査センターについては、必要に応じていつでも再開できるように準備しておくことが求められると思います。認識を聞きたいと思います。 183 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 184 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市内診療所などへの支援につきましては、これまでも必要に応じ、サージカルマスクや防護衣などを市の備蓄から配布するなど、支援に努めてきております。  また、今後のPCRセンターにつきましては、市医師会と協議してまいります。 185 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 186 ◯ 8番(山岸太一君) PCR検査センターは医師会と協議していくということであります。医師会の皆さんの御協力がないとできないものです。同時に財政支援も必要です。基本的には国や都がちゃんと財政負担すべきだと思います。地域医療を支える民間の医療機関に対する支援についても、これから求めていきたいと思います。  2)、地域経済を守るための取り組みについて認識を聞きます。 187 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 188 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 市では、平素から中小企業や個人事業主を対象とする小口事業資金融資あっせん制度への利子補給等の補助のほか、稲城市商工会による住宅改修等補助事業や商品券事業をはじめとする商工業の活性化、まちのにぎわい創出のための各種事業への補助、さらには商店会連合会への補助などに取り組んでおります。今般の新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、市では、国や東京都による施策を踏まえつつ、市として地域経済を守るための対策が必要であるとの認識の下、稲城市商工会等の関係団体と連携を図りながら、新型コロナウイルス感染症対策特別融資あっせん事業や頑張れ!稲城の飲食店応援事業補助金などの経済対策事業に積極的に取り組んでいるところです。 189 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 190 ◯ 8番(山岸太一君) 再質問ですが、こういった様々な支援策について周知を図り、申請があった際には迅速な支給を行うようにしていくことが重要ではないかと考えます。認識を聞きます。 191 ◯ 議長(渡辺 力君) 産業文化スポーツ担当部長。 192 ◯ 産業文化スポーツ担当部長(松本葉子君) 新型コロナウイルス感染症に関する事業者等への各種支援策につきましては、市ホームページにおいて、市独自の支援策のみならず、国や東京都による中小企業・小規模事業者支援等について案内するほか、専門家による各種支援についても案内を行っております。また、市広報紙につきましても、6月15日号に新型コロナウイルス感染症対策特別融資について掲載したのをはじめ、今後も各種支援策について掲載を予定しております。さらに、必要に応じてメール配信サービス等を活用し、周知に努めているところでございます。市では、引き続き制度の周知を図ることにより、適切かつ迅速な制度の利用につなげていくことが大切であると考えております。 193 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 194 ◯ 8番(山岸太一君) 必要なのは、必要な方にちゃんと制度が伝わって、それが迅速に支給されるということではないでしょうか。引き続き適切な対応を求めたいと思います。  では最後、3)であります。民営化と自助の路線から、公立と公助を中心にした路線へと変えるべきではないかと考えます。市長の認識を聞きたいと思います。 195 ◯ 議長(渡辺 力君) 市長。 196 ◯ 市長(高橋勝浩君) まず、自助・共助・公助という考え方ですが、これは防災面から派生してきた考えだと思いますけれども、いわゆる市民生活あるいは行政サービスの提供、この行動類型の分類が自助・共助・公助なのかなと思っております。また一方で、民営化とか公設公営というのはサービス提供をする側の運営形態を指すものでありますから、民営化イコール自助であったり、公設公営化イコール公助だということは成り立たないということは指摘させていただきたいと思っております。  市では、これまでに行政改革の一環として、複雑化・多様化する行財政運営や公共施設の運営等については、経費の削減やサービス向上等、効果的な行政運営を図るため、民営化を計画的に推進し、一定の成果を上げてまいりました。今後とも、民間の力を効果的かつ適切に活用してまいりたいと考えております。また、今後のまちづくりとしましては、市民、地域、行政がそれぞれの立場で役割を果たすと同時に、連携を深めていく、自助・共助・公助がバランスよく機能したまちづくりを進めつつ、持続可能な行政運営に努めてまいりたいと考えております。 197 ◯ 議長(渡辺 力君) 山岸君。 198 ◯ 8番(山岸太一君) まさしく今言われたように、自助・共助・公助の考え方、それから民営化なのか公立なのかというのは別々のものであります。同時に、今この新型コロナの中でそれぞれの問題点が大きくあらわになっているのではないでしょうか。市長は今の答弁の中で民営化を推進されると言われました。自助・共助・公助をバランスよく今後もと言われていました。この点を大きく変えていくのが今求められているのではないでしょうか。  日本共産党の志位和夫委員長は、「今回のコロナ危機で新自由主義の破綻が明らかになった。全てを市場原理に任せ、あらゆるものを民営化していこうという流れが、今度のパンデミックによって破綻がはっきりした」と述べています。立憲民主党の枝野代表は、「新型コロナ感染症が突きつけたのは、小さすぎる政府と新自由主義的社会の脆弱さであり、過度な自己責任論、目先の効率性、行き過ぎた小さな行政と政治不信を変える必要がある」と述べられています。さらに、あしたから始まります東京都知事選挙に立候補を表明されている宇都宮けんじさんは、「行き過ぎた自己責任論は自分にも跳ね返ってくる。個人の問題にしているうちは本当は解決できない。それは政治の責任を免れさせることにつながる」と訴えています。  まさしく、これまでのような経済成長第一、経済効率第一、生産性第一の政治から、社会保障や福祉によってどんな状況になっても一人一人の暮らしを支えていく。一部の大企業やグローバル企業の利益ではなく、地域経済や中小企業に利益が回るようにする。何でもかんでも民営化するのではなく、公の責任と役割を明確にする、この政治への転換が今求められているのではないでしょうか。  私たち日本共産党稲城市議団は、市民の皆さん、他党他会派の皆さんと力を合わせて、この新型コロナ感染症による危機を乗り越え、新しい政治を作っていくためにこれからも奮闘し、その役割を果たしていきたいと思います。これからも、この新型コロナの危機の中で奮闘されている市職員の皆さんに本当に敬意を表しながら、同時に必要な課題や不足点についてはしっかりと指摘していきたいということを述べて、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 199 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、8番、山岸太一君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前10時41分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時55分 開議 200 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の2番、つのじ寛美さんの一般質問を許します。18番、つのじ寛美さん。 201 ◯ 18番(つのじ寛美君) 公明党のつのじ寛美でございます。3密やソーシャルディスタンスを空けておりますので、マスクを外させてもらいます。よろしくお願いいたします。  一般質問に入る前に御挨拶をさせていただきます。新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方に御冥福をお祈りするとともに、被害者の皆様にお見舞いを申し上げます。  新型コロナウイルス感染症の中で、昼夜を分かたず生命を守る現場で懸命に闘う医療関係者をはじめ、社会のあらゆる分野で欠くことのできない尊い使命を担う方々の一人一人の奮闘と献身に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。  市民の皆様の命と暮らしを守るため、ネットワーク政党の公明党は、皆様に寄り添い、現場の声を反映してまいります。未聞の危機を連帯して乗り越えていくためには、未来は私たちの今の行動にかかっております。よろしくお願いいたします。  それでは質問に入りたいと思います。通告番号2番、公明党のつのじ寛美、通告の順に従い、大項目4項目にわたり一般質問を行いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、放火火災などの対策について。  昨年暮れから発生している放火火災などの不審火などで、件数も多いことから不安を抱えている住民からの御相談を頂いておりました。放火火災などの対策についてお伺いいたします。  (1)、昨年11月から本年2月までに発生している放火火災などの状況についてお伺いいたします。 202 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 203 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 昨年11月から本年2月までの放火火災等の状況につきましては、平尾住宅17号棟及び18号棟の階段室内の掲示物が燃やされる事案が7件、矢野口地区の松葉公園内で落ち葉や掲示物が燃やされる事案が5件発生しております。また、同様の場所ではございませんが、矢野口地区や若葉台地区では駐車場内でごみなどが、坂浜地区では畑地内に投棄されたタイヤなどが、押立地区では公園内の芝草が、平尾外周通りの遊歩道周辺において下草や立ち木が燃やされる事案がございました。 204 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 205 ◯ 18番(つのじ寛美君) 平尾住民から、年末年始に頻繁に放火火災などがあり、不安だとのお声を聞いておりました。空気が乾燥して燃え広がる懸念もあると、住民の方々からお声を伺っておりました。同様の場所ではないですが、燃やされる事例があることが分かりましたが、具体的に何が燃やされたのか、再度お伺いいたします。 206 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 207 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 平尾住宅や松葉公園以外で燃やされたものは、矢野口地区の駐車場ではブルーシートや木片が、若葉台地区の駐車場では立ち木が、坂浜地区の畑地内においては投棄されたタイヤ、敷きマット、ビニール傘が、平尾の外周通りの遊歩道では下草、落ち葉、立ち木が燃やされたものでございます。 208 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 209 ◯ 18番(つのじ寛美君) 燃やされたものは、様々なものに火をつけられたことが分かりました。乾燥している時期に大きく燃え広がったらと考えますと、住民は、怖いと、不安に思わざるを得ないと思います。  それでは、(2)、市の対策についてお伺いいたします。 210 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 211 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 放火火災などにおける市の対策といたしましては、消防署・消防団における消防特別警戒を行うとともに、市職員による夜間巡回パトロールや多摩中央警察署による巡視警戒を実施しました。また、災害情報メール・市ホームページによる放火火災への注意喚起、自治会への情報提供、火災予防ののぼり旗、放火火災防止のポスター、立て看板の掲出等による火災予防対策を行いました。市では、連続して放火火災が発生するおそれのある場所に防犯カメラを設置し、対応しました。 212 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 213 ◯ 18番(つのじ寛美君) 様々な火災予防対策を行っていることが分かりました。そして、消防署・消防団における消防特別警戒を行うとともに、市職員による夜間巡回パトロールや多摩中央警察署による巡回警戒を実施してくださっていることに改めて敬意を表します。  防犯カメラを設置したとのことでございますが、どのようなものを市内のどこに設置されたのか、再度お伺いいたします。 214 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 215 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 市で設置しました防犯カメラにつきましては、市の防犯・防火対策として、安全なまちづくりを推進するために整備したもので、電池式人感センサーにて、最大100メートルまで自動撮影ができるカメラを松葉公園内、押立中関児童公園内、平尾外周通り南側の遊歩道及び稲城中央公園内の遊歩道に設置したものでございます。 216 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 217 ◯ 18番(つのじ寛美君) 防犯カメラを設置してくださったことは本当によかったと思っております。公明党といたしましては、犯罪の予防や被害の未然防止を図ることを目的として、街頭防犯カメラの設置推進は強く要望しております。平尾住宅で連続していたとのことで、東京都住宅供給公社の管轄ということもあり、公明党の都議会議員の小磯善彦都議に設置要望をお願いしたところで、設置されたとうれしい御報告も頂きました。そこで、平尾住宅で連続して発生している放火火災への東京都住宅供給公社としての対応について、再度お伺いいたします。 218 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 219 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 東京都住宅供給公社の対応につきましては、消防法に基づく立入検査の指導に基づき、防火管理体制の強化として、敷地内の巡回、また当面の間、敷地内へ防犯カメラを設置し、火災予防対策を行い、その後、放火火災等は発生してございません。 220 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 221 ◯ 18番(つのじ寛美君) ありがとうございます。  それでは次に移ります。大項目2、特別定額給付金の対応についてお伺いいたします。  公明党は、生活の急激な変化に政治が機敏に反応すべきとして、10万円の一律給付を主張してきました。4月、山口公明党代表の訴えを受けて、安倍首相は一律10万円給付の実施を決めて、2020年度補正予算に盛り込みました。そこで、自治体の対応は様々でございますが、オンライン申請によるトラブルの悪化などでかなり混乱した自治体もある中、稲城市においてはトラブルも比較的少なかったと認識しております。  (1)、特別定額給付金において、稲城市の対応で工夫した点などがあればお伺いいたします。 222 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 223 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 特別定額給付金給付事業におけるオンライン申請につきましては、これまでの報道等によりますと、本市より先行して受付をスタートした自治体において、オンライン申請に必要なマイナンバーカードの手続や、申請者の記載内容の不備等によるオンライン申請確認作業の遅延等が報じられておりました。市では、5月18日からのオンライン申請受付開始に当たりまして、事前に市ホームページやメール配信サービスにより、これらの先行事例を参考にして、オンライン申請に当たっての注意事項等を併せて掲載し、市民の皆様にお知らせいたしました。そうしたこともあり、これまで報道されていたような混乱等は生じておりません。
    224 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 225 ◯ 18番(つのじ寛美君) オンライン申請については、報道されていたような混乱などもなく手続が行われていたことが確認でき、本当によかったと思っております。そして、この状況に至るまでには、市職員の御尽力によりスムーズに無事故で進められてきたことに大変感謝いたします。ありがとうございます。  早めに市民に届けたいと思うことは、担当者が一番に思っていたはずです。オンライン申請の給付も口座にひもづけられない状況の中で、確認作業など、本当に大変な作業だったと思います。間違えてはいけない、責任重大だったとも思われます。  そこで、現在におけるオンライン申請の給付状況について伺います。あわせて、6月1日より郵送申請の受付も開始されておりますが、現在の申請受付や給付状況、また申請者などからの相談窓口への主な電話相談内容についてもお伺いいたします。 226 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 227 ◯ 企画部長(芦沢政美君) まず、オンライン申請につきましては、郵送申請の受付開始に伴い、6月8日より申請受付を停止し、さらなる事務の効率化及び迅速かつ的確に支給を進めるために、郵送申請による受付に一本化しております。オンライン申請につきましては、2,022世帯より申請がありまして、6月15日現在で2,021世帯への給付及び給付手続が完了しております。  次に、郵送申請につきましては、6月15日現在3万2,455世帯の申請書を受付しており、そのうち1万7,945世帯、約55%の給付及び給付手続が完了しております。また、相談窓口への主な電話相談内容につきましては、そのほとんどが申請書の書き方や銀行への振込時期の問合せとなっております。 228 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 229 ◯ 18番(つのじ寛美君) 稲城市における特別定額給付金事業は、現時点において順調に給付手続が行われていることが確認できました。現在、市では、申請者に迅速かつ的確に給付できるようオンライン申請手続を停止して、郵送申請による受付に一本化しているということですので、引き続きしっかりと早急な対応、また無事故で取り組んでいただけることを願っております。  それでは次に参ります。大項目3番目、長峰地域の公園整備についてお伺いいたします。  長峰地域は、まちびらきをして約20年がたち、公園などの老朽化が進んでいます。長峰地域の多くの子供たちが日頃から遊んでいる風の広場公園も、園路や木の根、遊具などの老朽化に伴い、安全で遊べるような対応をしてほしいと、住民からの御要望を頂いております。  (1)、長峰地域の公園整備状況についてお伺いいたします。 230 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 231 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 長峰地区は、平成7年に入居が開始されましたが、公園の整備状況につきましては、入居開始前の平成3年に開設された総合公園である稲城中央公園をはじめ、平成8年に開設された風の広場公園、平成9年開設の光の広場公園、平成12年開設の空の広場公園の3か所の街区公園がございます。 232 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 233 ◯ 18番(つのじ寛美君) 3か所の街区公園の中で、平成8年に開設されました風の広場公園が早期開設だったことが理解できました。3つの広場公園でも風の広場公園が一番多く子供たちに利用されておりまして、集まる人数も多く、にぎわっていることが見られます。愛される公園でもありますし、この場で流しそうめん大会や秋祭りなどのイベントの開催もしているところでございます。  それでは、(2)、園路や木の根の対応について伺います。 234 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 235 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 園路につきましては、公園利用者が安全に利用できるよう、指定管理者であるいなぎグリーンウェルネス財団が定期的に巡回点検を行っております。また、木の根の対応につきましては、樹木の健全な育成のため、自然な管理を行っておりますが、安全な公園利用の妨げになっている場合は、適宜抜根等を行い、適切な公園管理に努めております。 236 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 237 ◯ 18番(つのじ寛美君) 指定管理者であるいなぎグリーンウェルネス財団が定期的に巡回点検を行ってくださっていることは分かりますし、早急な対応もしてくださっていることに本当に感謝いたします。  公園の保全や維持管理のため、計画を図っていくことなどの対応が今後大切になってくると思います。公園は、今ある緑を生かしながら、さらに緑の質を高め、緑豊かな稲城市のまちづくりにとても重要です。そのため、公園内の樹木の在り方について、再度お伺いいたします。 238 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 239 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園内の樹木の在り方につきましては、花や実、香りや紅葉が楽しめる樹木の植栽、自然樹形による樹木管理など、質の向上に努めてまいります。 240 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 241 ◯ 18番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  それでは、(3)、遊具の対応についてお伺いいたします。 242 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 243 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市では、都市公園法施行規則に基づき、毎年、全ての公園に設置されている遊具の安全点検を専門業者に委託し、実施しております。この点検結果に基づき、緊急性や劣化度合いなどにより、順次修繕等を行っているところでございます。 244 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 245 ◯ 18番(つのじ寛美君) 子供たちが遊ぶ遊具ですので、安全・安心が第一条件になっていくと思います。ただ、見栄えもあることから、老朽化でさびやペイントが剥がれているものに対しては、塗装して維持管理に努めてほしいと思います。そこで、毎年、全ての公園に設置されている遊具の安全点検を実施しているとのことですが、長峰にある3つの公園にはどのような遊具があり、その点検内容と結果についてお伺いいたします。 246 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 247 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 長峰地区にあります風の広場公園には砂場、滑り台、光の広場公園には鉄棒、空の広場公園には鉄棒、砂場、滑り台がございます。遊具の安全点検の内容につきましては、遊具の利用に際し、利用者にけがを負わす危険性など、遊具の劣化状態などの項目を判定し、これに基づき遊具の機能に対する4段階の総合判定を行っております。長峰地区の公園の各遊具につきましては、総合判定でC判定となっており、修繕または対策が必要ではありますが、継続して使用することは可能と評価されているところでございます。 248 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 249 ◯ 18番(つのじ寛美君) 長峰地区の3つの公園は、できてから20年を経過しており、機能に対する総合判定もC評価であるということが分かりました。今後、計画的な修繕や更新をしていく必要があると考えますが、公園の整備と再整備についてお伺いいたします。 250 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 251 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園の整備につきましては、楽しく魅力ある公園となるように、花や実、香りや紅葉が楽しめる樹木の植栽、自然樹形による樹木管理など、質の向上に努めるとともに、老朽化した身近な公園の再整備につきましては、子供から高齢者までが気持ちよく使え、楽しく魅力ある公園となるよう、整備内容や整備後の維持管理などについて、地域住民との協働による整備を進めてまいります。また、稲城中央公園や城山公園などの樹林地や上谷戸親水公園には、貴重な動植物の生息空間として、市民との協働による保護育成を進め、特色ある公園づくりに努めてまいりたいと考えております。 252 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 253 ◯ 18番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  それでは、(4)、風の広場公園前の横断歩道での歩行者の安全対策についてお伺いいたします。 254 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 255 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市では、風の広場公園前の長峰中央通り周辺には小学校や保育園もあり、バス路線でもあることから、横断歩道の安全対策として、これまでに横断歩道の前後に滑り止めカラー舗装を行うとともに、注意喚起看板の設置を行ってきております。 256 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 257 ◯ 18番(つのじ寛美君) 公園前の横断歩道であることから、子供たちが急に飛び出したり、植栽の陰から出てきたりと、冷やりとした場面を見かけたことが結構ありました。大きな事故にはなっておりませんが、地元住民は運転するときには気を遣ってスピードを落として通ったりもします。注意喚起看板の設置はしてありますが、小学校付近でもあり、学童の横断利用も見受けられることから、「飛び出し坊や」の設置など、さらなる安全対策の実施について再度お伺いいたします。 258 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 259 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市では、風の広場公園前の横断歩道の交通安全対策として、歩行者の視認性を確保するため、横断歩道前後の低木の刈り込みを実施するなど、横断歩道の前後に看板や「飛び出し坊や」などを設置し、車両への注意喚起と速度抑制を強化するなど、さらなる安全対策を図ってまいります。 260 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 261 ◯ 18番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  それでは次に移ります。大項目4、SDGsの普及啓発についてお伺いいたします。  国連が2030年までの実現を目指す持続可能な開発目標(SDGs)の達成期限まで残り10年となるのを見据え、政府はSDGs実施指針を現実に即した内容に改正するなど、目標達成に向けた取り組みを強化しています。そのような中で、SDGsの3つの課題と言われている社会・経済・環境の中で、環境に関する取り組みは特に重要と考えます。  (1)、市の環境に関するSDGsの普及啓発に向けた取組状況についてお伺いいたします。 262 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 263 ◯ 市民部長(小林卓美君) 環境に関するSDGsの普及啓発に向けた取組状況につきましては、第二次稲城市環境基本計画や生物多様性いなぎ戦略など、既存の計画に基づき事業を実施する際に、SDGsとのひもづけを常に意識して取り組むほか、稲城市環境白書や市広報紙、市民向けのチラシなどを作成する際に、事業が目指す目標と関連するSDGsのアイコンを分かりやすく明記し、啓発に取り組んでおります。また、SDGsの理念に一致する地域循環共生圏の創出に向け、現在市が取り組んでいる環境施策とSDGsとの関係性等について、自治会や小中学生を対象とした説明会や講演を開催するなど、普及に努めております。 264 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 265 ◯ 18番(つのじ寛美君) SDGsのアイコンを分かりやすく明記し、啓発に取り組んでおられるということで、環境施策とSDGsの関係性は理解できました。  そこで、公明党のSDGs推進委員会の座長を国会議員の谷合議員がしておりますので、ちょっと読ませてもらいたいと思います。「日本のみならず、国際的にSDGs推進の機運が高まっており、規範の一つとして定着しつつある。ただ、昨年の国連首脳級会合では、取り組みに一定の前進が見られると評価される一方で、進捗の遅れや偏りも指摘された。目標達成に向けた取り組みを加速しなければならない。日本では、女性活躍などジェンダー平等の実現や気候変動対策が喫緊の課題だ。今まさに、2020年代が始まり、30年を見据えた「行動の10年」で、日本がSDGsの力強い担い手として国際社会をどうリードしていくかが重要だ。内政、外交ともにSDGsを基軸、底流として、「誰も置き去りにしない」との理念を広げていきたい」と言っております。  また、公明党の取り組みといたしましては、党内にSDGsの推進機関をいち早く設けて、与党の立場でSDGsの主流化をリードしてきました。自治体や教育機関、市民社会など、幅広いステークホルダー(利害関係者)の声を聞いて政府に政策提言を重ね、政府の中長期的な国家戦略であるSDGs実施指針にも党の意見が反映されております。例えば、気候変動や海洋プラスチックごみ問題も含めた海洋環境の保全、防災対策などでございます。加えて、SDGsには世界の食料廃棄を半減するという目標もある中で、公明党が主導して食品ロス削減推進法を成立させました。食品ロスの削減は現在、社会運動にもなっております。  さらに、SDGsを国内で広げていくための資金的な支えにするため、金融機関で長期間取引がなくなった休眠預金を活用できるように法整備を進め、この春からNPO法人など民間団体の資金として生かされることになったということです。子供の貧困対策の一環として、未婚の独り親支援の拡充にも取り組んでおります。こうしたこともSDGsの達成に向けた取り組みの一環とも言えるということです。  これは国のほうの話なんですけれども、稲城市内では、1月18日に長峰小学校の公開授業にて1校時目にSDGs集会が開催されました。稲城市役所の環境課からの説明と、5年生の代表者からの発表があり、保護者や地域の皆さんも多数聞いて、勉強になったという感想もありました。私も参加させていただいておりましたので、本当に分かりやすく丁寧に説明されていました。コロナ感染症の拡大の前だったので集会もできていたわけですが、将来の稲城市を担ってくれる小中学生にSDGsを啓発することは非常に重要なことであり、その子が大人になったときに、自分の子供たちができたとき、きっと地域に優しい環境に配慮した大人になってくれるのではないかと考えるところでございます。そこで、小中学校における説明会のこれまでの実施と内容についてお伺いいたします。 266 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 267 ◯ 市民部長(小林卓美君) 平成31年3月に、稲城第三中学校におきまして生徒151人を対象に、SDGsの17のゴールと関連する市の環境施策について、講演会を実施いたしました。また、令和2年1月には、長峰小におきまして全校児童420人及び保護者の方々を対象に開催されたSDGs集会の中で、SDGsについて低学年にも分かりやすい内容で説明をいたしました。さらに、長峰小学校において5年生の全児童83人を対象に、市の環境施策の取り組みとSDGsとの関連について説明会を実施いたしました。 268 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 269 ◯ 18番(つのじ寛美君) コロナが収束してからだとは思いますが、小中学生に対して説明会などは今後も各学校とも連携して実施していただきたいと思います。  最後に、広く市民へ啓発する方策について、再度お伺いいたします。 270 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 271 ◯ 市民部長(小林卓美君) SDGsを広く市民に啓発する方策でございますが、日頃より市民の皆様が実践している省エネルギーやリサイクル、食品ロスの削減などの取り組みが、SDGsの目標達成のために一人一人ができることであることを理解いただくために、市広報紙や市ホームページにおいて国や東京都の手引などを紹介してまいりました。今後も引き続き、関係機関からの情報収集に努め、随時発信してまいりたいと考えております。 272 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 273 ◯ 18番(つのじ寛美君) 発信してまいりたいということなので、期待しております。よろしくお願いいたします。  それでは、(2)、稲城市としてのSDGsの今後の普及啓発の取り組みについてお伺いいたします。 274 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 275 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市におけるSDGsの今後の普及啓発の取り組みにつきましては、引き続き既存の計画の実施に当たりSDGsとのひもづけを意識するとともに、現在策定中の(仮称)第五次稲城市長期総合計画における施策について、SDGsとのひもづけを明記してまいります。また、SDGsの理念に一致する地域循環共生圏の創出に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。 276 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 277 ◯ 18番(つのじ寛美君) 6月15日の広報いなぎにも、6月は環境月間ということで、「未来のためにできることから始めよう」ということで、SDGsのことが大きく取り上げられて、アイコンつきで周知・啓発されていることを評価いたします。未来のために今できることを見つけ直して、一人一人の意識改革だと思います。行動に移すときだと思います。  そこで、市では、SDGsの理念に一致する地域循環共生圏の創出に向けた取り組みを進めていきたいとのことですが、現在どのような施策に取り組んでいるのか、再度お伺いいたします。 278 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 279 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市では、地域資源を持続可能な形で最大限活用する地域循環共生圏の創出に向けた取り組みといたしまして、「自転車のまち稲城」の推進、シェアサイクルの導入、生物多様性いなぎ戦略の実践、省エネ、再生可能エネルギー導入への補助などに取り組んでおります。 280 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 281 ◯ 18番(つのじ寛美君) 今まさに2020年代が始まり、2030年を見据えた「行動の10年」ですが、コロナ感染症予防となり、「新しい生活様式」ともなります。このような中でも、日本がSDGsの力強い担い手として国際社会をどうリードしていくかが重要にもなってきております。SDGsを基軸、底流として、「誰も置き去りにしない」との理念を広げていただきたく期待して、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 282 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、18番、つのじ寛美さんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時26分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後11時40分 開議 283 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の3番、北浜けんいち君の一般質問を許します。19番、北浜けんいち君。 284 ◯ 19番(北浜けんいち君) 通告の3番、新政会の北浜けんいちでございます。ふるさと納税について、そして稲城市立病院の公立病院としての役割について、この稲城の未来を考えたときに非常に重要な2問の質問をさせていただきます。できる限り簡潔にさせていただきますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  まずは、新型コロナウイルス感染症対策に当たられた全ての皆様方、また不安を抱えながらも市民の生活、そして社会インフラを守るために勤務され続けている皆様方、そして東京都や国の要請を受けて規制をされて営業された事業所の皆様方、そして何よりも感染しないこと、そしてうつさないことを常に考えて冷静に行動してこられました稲城市民の皆様方に改めて心から感謝を申し上げますとともに、私自身も、政治が何をすべきかということをしっかりと考えながら、これからも対応に当たってまいりたいと思います。  それでは1問目、ふるさと納税についてでございます。  ふるさと納税制度は、生まれ育ったふるさとに貢献できる制度、また自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度として創設されました。しかしながら、過剰な返礼品競争等によって自治体間競争が過熱し、本来の目的から乖離した状況にあり、稲城市においても、市民が稲城市に納税していただくべき所得税及び住民税の一部が他の自治体に流れてしまっている状況があります。そこで、改めてふるさと納税について市の見解と、稲城市におけるふるさと納税の状況と影響、そして今後の対応について順次伺ってまいりたいと思います。このふるさと納税が創設されて以来、私自身も、ぜひとも稲城市のふるさと納税の返礼品を充実したらどうかということも過去に質問させていただいた経過があり、それを踏まえた中で質問させていただきたいと思います。  まず、(1)、改めましてふるさと納税の制度の概要と、変更点があったと思いますけれども、その変更点について伺いたいと思います。 285 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 286 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) ふるさと納税制度につきましては、ふるさとやお世話になった自治体への感謝の気持ちを伝える制度であるとともに、税の使い道を自分の意思で決めることができる制度で、自治体に対してふるさと納税をすると、ふるさと納税を行った額のうち2,000円を超える部分について、原則として所得税及び個人住民税から全額控除される制度でございます。具体的には、所得税では所得税率に応じた額、個人住民税では基本分として10%を乗じた額及び特例分として個人所得割額の2割を限度として控除される仕組みとなっております。ふるさと納税制度の変更点につきましては、平成31年3月に成立しました地方税法等の一部を改正する法律により、ふるさと納税に係る指定制度が創設され、ふるさと納税の対象が、ふるさと納税の募集を適切に行う団体として、総務大臣が指定する地方公共団体となり、令和元年6月から適用されているところでございます。 287 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 288 ◯ 19番(北浜けんいち君) 御答弁、ありがとうございます。まずは、現実にふるさと納税をされた方たちがいわゆる税額を控除されるという部分の基本的な考えを伺いました。そして、後半の部分の答弁には、先ほど私が述べたとおり、本来ならば自分自身が生まれ育ったふるさとに貢献できる制度、また自分の意思で応援したい自治体を応援することができる制度であったのですけれども、返礼品の部分が過熱状態にあったりして、そこで新たに平成31年3月に地方税法等の一部を改正する法律が施行されまして、令和元年6月から現実には総務大臣が指定する地方公共団体のみが対応できるということになりました。  そこで再質問です。ふるさと納税制度については、令和元年6月から指定制度が適用されたということで今答弁を頂きましたが、現実に稲城市への影響がどのようにあったのか、伺いたいと思います。 289 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 290 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) ふるさと納税制度の指定制度では、返礼品を送付する場合には、これまで目安とされていた返礼品割合を3割以下とすることに加えて、地場産品とすることが基準に追加されました。このため、令和元年6月以降、これまで返礼品としておりました「装甲騎兵ボトムズ」のプラスチックモデルキットなどが返礼品として取り扱いができなくなったところでございます。 291 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 292 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。今答弁がありました。残念ながら、きっとファンもたくさんいらっしゃると思うのですけれども、「装甲騎兵ボトムズ」のプラスチックモデルキットなどが返礼として取り扱いができなかったということですけれども、これは基本的にそのルールを守っているということで、仕方がないことだと思いますので、理解させていただきました。  続きまして、(2)に移らせていただきます。稲城市のふるさと納税制度について、順次伺ってまいりたいと思います。まず、1)として、稲城市へのふるさと納税の近年の推移と状況について、具体的に伺いたいと思います。
    293 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 294 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 稲城市へのふるさと納税における平成27年度以降の寄附件数及び寄附金額につきましては、平成27年度では80件、178万1,778円、平成28年度では106件、207万9,859円、平成29年度では308件、687万5,000円、平成30年度では317件、794万2,434円、平成31年度では264件、693万1,566億円となっております。このように、平成27年度から平成30年度までは、件数及び金額ともに順調に増加してきておりましたが、平成31年度につきましては、平成30年度と比較し、件数、金額ともに減少している状況でございます。 295 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 296 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。具体的にふるさと納税の件数、またその金額について答弁を頂きましたが、今の答弁の中でちょっと着目したいところは、再質問ですけれども、ふるさと納税の寄附金額が年々増加しているということは理解できました。その中で、特に平成29年度では寄附件数及び寄附金額が前年度の3倍ほど増加している状況だと、今の答弁の中でうかがえるのですけれども、その要因をどのように分析されているのか、見解を伺いたいと思います。 297 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 298 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 平成29年度に寄附件数及び寄附金額が大幅に増えた要因につきましては、ふるさと納税の民間サイトを活用し、クレジット決済を導入したこと、またふるさと納税の返礼品に大河原邦男氏の関連グッズやよみうりランドワンデーパス、稲城市立病院健診センター人間ドック利用券など、稲城市の特徴を生かした品目を追加したことによるものでございます。 299 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 300 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。それでは、今の部分では、返礼品や制度に、例えばクレジットカード決済とか、また私もホームページ等で検索すると、ふるさと納税に関する民間のサイトが本当にたくさんあって、利用されたいという方にとっては非常に利用しやすくなっているのだと思うんですけれども、2)として、今の答弁も踏まえて、稲城市の返礼品の具体的な推移について改めて伺いたいと思います。 301 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 302 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 稲城市のふるさと納税の返礼品につきましては、年度末時点での品目数でお答えいたしますと、平成27年7月までは広報1年分、稲城散策マップを返礼品としておりましたが、平成27年8月からは「稲城の太鼓判」認証商品などを追加して5品目、平成28年度ではよみうりランドナイト入園券などを追加して7品目、平成29年度では大河原邦男氏の関連グッズやヴェルディ選手のサイン入りグッズ、よみうりランドのワンデーパスなどを追加して17品目、平成30年度では日テレ・ベレーザ選手のサイン入りグッズなどを追加して19品目、平成31年度では、国のふるさと納税の指定制度に伴う返礼品の基準が新たに定められたことに伴い、年度途中で4品目を廃止しましたが、新高梨やサントリーのコーヒー飲料など4品目を追加して19品目、令和2年度からは東京ガスの「くらし見守りサービス」を加えて20品目とし、これまで稲城市の特性を生かした返礼品を充実させてきたところでございます。 303 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 304 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。先ほど私も、この返礼については、ぜひとも拡充していただきたい、充実していただきたいと以前に質問させていただいた部分では、平成27年7月までは広報の1年分、また稲城散策マップを返礼品としていたところから、8月から「稲城の太鼓判」の認証商品などをプラスされたということで、大きくかじを切っていただいたことによって、稲城に対するふるさと納税の額が大きく変わってきたのだと思うのですけれども、改めまして再質問といたしまして、稲城市のふるさと納税の返礼品については、今答弁を頂きましたが、本当にいろいろ工夫されてきたと思います。しかしながら、ここでさらなる返礼品の充実について検討していただきたいと思いますけれども、見解を伺いたいと思います。 305 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 306 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) ふるさと納税の返礼品の拡充につきましては、国の指定制度が適用された以降、稲城市に対する注目度を高め、稲城市の魅力を発信できる返礼品を広く事業者から募るため、返礼品の選定基準を定め、市ホームページにおいて返礼品の募集を行っているところでございます。この募集により、サントリーのコーヒー飲料及び稲城なしのすけ買物バッグとIDケースを返礼品に加えたところでございます。また、先ほども答弁しました東京ガスで実施している「くらし見守りサービス」でございますが、これは稲城市にお住まいの高齢者のお宅に、毎日開け閉めをするドアなどにセンサーを取り付けることにより、稲城市外に住む家族などがスマートフォンで生活状況を確認できるサービスでございまして、このサービスを本年4月より新たに返礼品に加えたところでございます。 307 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 308 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。ふるさと納税をしようと思う方が返礼品として受け取りたいものは、食品とか、物という部分もあるとは思うのですけれども、今回答弁いただいたとおり、いわゆるサービスを提供するということは非常に有効だなと思います。ぜひとも、こういういわゆる物ではなくてサービスを新たに考えて提供するということも、今後返礼品の中で非常に重要なポイントであるのではないかなと思うのですけれども、この辺について改めて見解を伺いたいと思います。 309 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 310 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 返礼品につきましては、これまで同様、稲城市の特性を生かし、稲城市を応援していただける方のお気持ちを大切にするような品を、市内の様々な事業者と連携しながら、さらには今御質問いただきましたサービスの提供、そういうものも含めまして充実できるよう努めてまいりたいと考えております。 311 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 312 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。ぜひ、知恵を絞っていただいて、様々なサービスも提供できるようなことを検討していただければと思います。  続きまして、3)、市民からのふるさと納税、市民から稲城市にふるさと納税がされる場合の返礼品という部分について、私もよく分からない部分があるので、ここで改めてお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 313 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 314 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) ふるさと納税制度につきましては、さきにお答えしたとおり、令和元年6月からふるさと納税に係る指定制度が適用されているところでございます。ふるさと納税の指定制度では、寄附金の募集の適正な実施に係る基準が定められており、当該地方公共団体の区域内に住所を有する者に対する返礼品等の提供を行わないこととされております。したがいまして、稲城市におきましても、令和元年6月以降につきましては、稲城市民からのふるさと納税に対する返礼品の送付を取りやめたところでございます。 315 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 316 ◯ 19番(北浜けんいち君) 実はこのことを私も理解していなくて、知らない方も結構いらっしゃるのではないかなと思うんですけれども、この部分もしっかり今後も周知していただきたいと思うんです。  改めて再質問として、稲城市民に対してのふるさと納税の返礼品を取りやめたと今答弁があったわけですけれども、市民に対して返礼品をもし稲城市が送付してしまった場合、また稲城市だけではなく、認定された自治体が送付してしまった場合、国からの具体的なペナルティーというものがあれば、そのペナルティーについて伺いたいと思います。 317 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 318 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 稲城市民にふるさと納税の返礼品を送付した場合につきましては、稲城市がふるさと納税の対象団体から除外され、稲城市に寄附していただいた方が税制上の控除を受けられなくなるというペナルティーが生じるものでございます。 319 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 320 ◯ 19番(北浜けんいち君) よく分かりました。稲城市自体にもペナルティーがあるし、それを納付して返礼品を受け取った市民の方は税額の控除ができないということで、これは本当に重要なことだと思います。勉強させていただきました。  続きまして、(3)、ふるさと納税制度による稲城市の税収の影響額について、ここは非常に重要なことだと思いますので、しっかりと答弁を頂きたいと思います。 321 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 322 ◯ 企画部長(芦沢政美君) ふるさと納税制度による稲城市の税収減の影響額につきましては、平成28年度が約6,000万円、平成29年度は約1億2,000万円、平成30年度は約1億8,000万円でございます。また、平成31年度の決算見込みでは約2億4,000万円、令和2年度の当初予算では約3億円の影響額を見込んでおります。 323 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 324 ◯ 19番(北浜けんいち君) 令和2年度の当初予算の見込みは3億円ということで、本当にびっくりするぐらいの金額ですよね。これだけあれば、本当に市民サービスに様々対応できると思いますし、新型コロナウイルスの対策等で財源が非常に厳しい中で、この3億円をどうしていくのかというのは本当に重要なことであると思います。  そこで再質問ですけれども、ふるさと納税での減収は今後も年々増えていくものと推測される部分があります。ふるさと納税の税額控除額は個人市民税の取得割額2割が上限とされているということで、冒頭の質問の中で答弁を頂きました。仮に平成31年度、ふるさと納税の額が上限の所得割2割に達した場合、稲城市の税収は最大でどのぐらいの減額になるのか、伺いたいと思います。 325 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 326 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 平成31年度の決算見込みでの個人市民税の所得割の総額は約70億円を見込んでおります。そのため、今御質問の、仮に平成31年度でのふるさと納税の額が上限の2割に達した場合には、約14億円の減収影響となるものと考えております。 327 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 328 ◯ 19番(北浜けんいち君) 国が制度としてしっかりといろいろ今後も判断していただきたいというのが個人的な見解なのですけれども、今の御答弁では、財政運営の中で非常に重大な問題・課題になるのではないかと考えております。  続きまして、(4)に移りたいと思います。現在のふるさと納税による稲城市の税収の影響を市民に、まさに今の答弁をされたような部分を周知することは非常に重要ではないかと思うんです。あくまでも市民にとっては制度として利用を否定することはできないのですけれども、現状をぜひとも訴えていただきたいと思うのですけれども、その辺についての市の対応を伺いたいと思います。 329 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 330 ◯ 企画部長(芦沢政美君) ふるさと納税による市税の流出は、市の財政運営上重大な影響があるものと認識しております。そのため、市広報で年2回、財政状況の公表を行う際に合わせ、その影響について周知することとし、6月1日号から掲載しております。 331 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 332 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。私も手元に広報いなぎの6月1日号のコピーを持っているのですけれども、「平成31年度下半期 財政状況の公表」ということで、その右の部分の4段目のところに「ふるさと納税による減収額」ということが書かれております。ぜひともこの部分を本当に市民に周知していただきたいと思います。広報だけではなく、ホームページにも随時掲載するなり、何か工夫が必要ではないかと思うのですけれども、改めて再質問として、そこの部分を伺いたいと思います。 333 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 334 ◯ 企画部長(芦沢政美君) まず、周知の時期を財政状況の公表と合わせることによりまして、ふるさと納税による減収が市財政に影響することが分かりやすくなるものと考えております。また、周知は年2回、6月1日号と12月1日号を予定しておりますが、特に12月号は、ふるさと納税が多くなる月でございますので、時期的にも効果的であると考えております。 335 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 336 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。ぜひ、広報の掲載の、例えば文字の大きさとか、ちょっと工夫をしていただいて、12月号の部分ではぜひとも周知を徹底していただければと思います。 337 ◯ 議長(渡辺 力君) 質問の途中ですが、暫時休憩いたします。                                午後0時2分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時5分 開議 338 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  北浜君。 339 ◯ 19番(北浜けんいち君) それでは、休憩前に引き続いて、第2項目め、稲城市立病院の公立病院としての役割について伺いたいと思います。  新型コロナウイルスの感染拡大以来、稲城市立病院は、公立病院としての重要な使命である市民の命を第一に考えて、今も対応されていることに対しまして、まず心から感謝を申し上げるとともに、対応されている皆様方に敬意を表したいと思います。  そこで、改めて稲城市立病院の公立病院としての役割と対応について伺いたいと思います。昨日は、補正予算特別委員会の部分で詳細にいろいろ答弁を頂きましたので、今回は3つの項目について、根本的な考え方、姿勢について伺いたいと思います。  まず、(1)、新型コロナウイルスへの稲城市立病院の公立病院としての役割と対応について伺いたいと思います。 340 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 341 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 稲城市立病院の役割につきましては、民間医療機関では対応が難しい不採算医療と言われる救急医療、小児・周産期医療、緊急及び災害医療などを公立病院が担う医療として確保しつつ、市内の診療所や他の病院と連携を図りながら、市民が求める医療を安定的に提供することと考えております。その役割の中で、今回の新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、必要な検査や診察等を行っていくことであると考えております。 342 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 343 ◯ 19番(北浜けんいち君) 本当に新型コロナウイルスという見えない敵と闘いながら、根本的な稲城市立病院の公立病院としての姿勢を私自身も高く評価したいと思いますし、様々な検査や診療等の部分で対応されたその判断を高く評価したいと思います。  それでは次に、(2)、新型コロナウイルスの対応に至った経過について伺いたいと思います。 344 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 345 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 新型コロナウイルス感染症の対応に至った経緯につきましては、3月に新型コロナウイルス感染症拡大防止のため帰国者・接触者外来設置の要請が東京都からあり、院内の新型コロナウイルス感染症対策本部で設置に向けた話合いが数回にわたり行われました。あらゆる動線が交わるような設計である当院の造りでは、一般の外来患者と分けた動線の確保が困難であることから、陽性疑いの患者等を含め、対応は難しいのではないかといった意見もありましたが、事業管理者の稲城の市立病院として、稲城市民の患者は当院で診ることが使命という考えの下、開設者である稲城市長とも検討し、帰国者・接触者外来の設置による新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応を決定しました。 346 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 347 ◯ 19番(北浜けんいち君) 市立病院に行かれた方は御存じだと思いますけれども、東、西の真ん中にちょうど看護師さんたちが詰めている場所があって、ふだんの診療の動線としては非常に有益な構造になっているのですけれども、今答弁があったとおり、現実的にこのようなときには非常に隔離するのが難しいような形態になっていると思うんです。しかしながら、今答弁されたその具体的な病院のしつらえの中で、今までも誰一人として院内感染を起こしていないという状況は、非常に皆さんが注意して努力された結果だと思っております。その辺について、事務長という立場で何か見解がありましたら伺いたいと思います。 348 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 349 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 今回、感染に至っていないということで、その成果の要因としましては、医師をはじめ、当院の感染管理の認定看護師を中心とした指導の下、早期から疑いを含む感染と非感染の区域を分けるゾーニングの徹底、それから医療職や医療技術職はもとより事務や委託職員に至るまで徹底的に健康の自己管理を行ったこと、その成果と考えております。 350 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 351 ◯ 19番(北浜けんいち君) ありがとうございます。口で言うのは簡単なことでありますけれども、現実的に現場で様々な対応を取られるということは本当に大変だったと思います。改めて感謝を申し上げたいと思います。  続きまして、(3)に移ります。公立病院を持たない自治体との違いをどのように捉えているのか伺いたいのですけれども、基本的に先ほどの答弁にありましたとおり、今回の新型コロナウイルス対応に関しましては、東京都からの依頼があったという部分では、私どもの大切な稲城市立病院健診・外来棟を閉鎖したということで、昨日も少し質疑の中で訴えさせていただきましたけれども、特定健診に関わるような人間ドック等もできないような状況で、通常は人間ドックに使っているCTとかもその対応に充てるということで、本当に病院の収益というのは非常に厳しい状況にあると思うんです。そこで考えなければいけないのは、市民の生命を守るために公立病院があって、それで今回の対応は東京都から依頼があったということが私個人としては、東京都がしっかりとその部分の財政的な支援もやってほしいということで、私自身も提案させていただいて、稲城市議会としても国や東京都に昨日、意見書の提出が全会一致で決まりました。そのような状況で改めて聞きたいのですけれども、公立病院を持たない他の自治体との実質的な違いをどのように捉えているのか、見解を伺いたいと思います。 352 ◯ 議長(渡辺 力君) 市長。 353 ◯ 市長(高橋勝浩君) 稲城市立病院を有する稲城市では、救急医療、小児・周産期医療、緊急及び災害医療など、民間医療機関において不採算と言われる医療について、市民が求める医療を安定的に供給することが可能となっております。また、このことは、今回の新型コロナウイルス感染症という新たな感染症対応においても、市民に安全・安心な医療提供等を即座に決定し、政策として実行に移すことが可能であることにつながっております。しかし、その一方で、安全・安心ではありますけれども、毎年、不採算と言われる医療の経費について、一般会計から多額な繰入れが必要だということもあります。その2点が公立病院を持っている自治体と持たない自治体との違いではあるということでありますが、市民の生命・財産、安全・安心、これはお金には代えられない部分もありますので、一定程度の繰入れはやむを得ないものかなと思っております。今後とも、医療を適切に提供するため、公設直営の体制を当分の間は続けていきたいと考えています。 354 ◯ 議長(渡辺 力君) 北浜君。 355 ◯ 19番(北浜けんいち君) ただいま、設置者である稲城市高橋市長から答弁を頂きました。本当にこの部分で、これからもまだどういう方向性が見えるかも分からない状況の中で、市民の生命・健康を守る部分では、稲城市立病院の存続というのは非常に重要だと考えております。また、ここで改めて市民の皆様に理解していただきたいのは、稲城市立病院があって、この稲城市には稲城市消防本部があるということで、その連携というのは非常に重要だと考えております。そのことによって、もしかしたら様々な部分で市民の皆様に我慢していただかなければいけない部分が出るかもしれませんけれども、そこは今市長が答弁されたとおり、市民の生命に代えられない部分だということで、これからも私たち議員もしっかりそのことを受け止めさせていただいて、稲城市立病院の健全な経営に対してしっかりとサポートしていきたいと思いますし、私も政治家の一人として、自分自身のパイプを使って国や東京都に対して財政措置を要求してまいりたいと思います。  これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 356 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、19番、北浜けんいち君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後1時14分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時20分 開議 357 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の4番、佐藤しんじ君の一般質問を許します。16番、佐藤しんじ君。 358 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 通告番号4番、公明党の佐藤しんじです。質問に入る前に、一言述べさせていただきます。今般のコロナ禍におきまして、市民の皆様のために御尽力いただいてきております市立病院の医療従事者の方々をはじめ市職員の皆様に、改めて心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。  それでは、質問に入らせていただきます。通告に従いまして、大項目3問にわたり質問いたします。  大項目1番、休日急病診療所の拡充について。  (1)、平成31年度における休日急病診療所の月別の受診者数を伺います。 359 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 360 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 休日急病診療の受診状況につきましては、平成31年度の月別では、平成31年4月は6回実施で317件、令和元年5月が9回実施で523人、6月が5回実施で169人、7月が5回実施で258人、8月が5回実施で174人、9月が7回実施で264人、10月が6回実施で238人、11月が6回実施で316人、12月が7回実施で600人、令和2年1月が8回実施で710人、2月が6回実施で323人、3月が6回実施で99人でございます。 361 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 362 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。昨年の12月に休日急病診療を受診した市民の方から、次のようなお話がありました。「休日急病診療を受診するために訪れた診療所は、受診待ちの人たちで大混雑していたため、仕方なく外で待つことにした。外には自分以外にも受診待ちの人たちがいて、その中には高齢者や幼児を抱いて待っている母親もいた。そんな中、一人の高齢者が倒れて救急車で搬送された。このような状況が今後起きないよう、診療所をもう一つ増やしてほしい」と、おおむねそのようなお話でございました。  ただいま平成31年度の月別の受診者数を伺いましたが、12月や1月などのインフルエンザ流行期は受診者が多く、この時期の医療機関は対応に追われて大変な思いをされていると思います。また、体調が悪くて受診している方にとっても、待ち時間がどうしても長くなるのではないでしょうか。インフルエンザ流行期の混雑を緩和するためにも、本当に受診が必要な方が少しでも早く診療してもらえるよう、適正な受診を促す必要もあると考えますが、市の取り組みを伺います。 363 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 364 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 休日急病診療につきましては、急病でお困りの方に受診していただけることが大切ですので、緊急を要しない場合には、できる限り平日の診療時間内にかかりつけ医を受診していただくことを市ホームページなどでお願いしております。 365 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 366 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。休日急病診療所が混雑しないよう、市のホームページ等でお願いしているとのことでありますので、それは継続して今後も行っていただきたいのですが、12月・1月という受診者の特に多い月については、混雑を緩和するために他の対策を講じる必要があるのではないでしょうか。  そこで、(2)ですが、受診者の多い月に休日急病診療所を増やすことについて、市の見解を伺います。 367 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。
    368 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 休日急病診療につきましては、稲城市医師会の御厚意と御協力の下、計画的な輪番制で、毎回市内1か所の診療所等が開院し、診療を行っていただいているものでございます。これまでも開院数を増やしていただくことにつきまして医師会と協議をしておりますが、市内の診療所数などの状況から、開院数を増やすことは現在難しいとのことでございます。市といたしましては、今後も引き続き医師会と協議を続けてまいります。 369 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 370 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは再質問させていただきます。休日急病診療につきましては、稲城市医師会の御厚意と御協力の下、計画的な輪番制で、毎回市内1か所の診療所等が開院し、診療を行っていただいているとの御答弁であり、稲城市医師会には大変感謝するものであります。ですが、インフルエンザの流行期である12月の休日診療が7回で受診者が600人、1月が8回で受診者が710人であると、1回当たりの受診者は80人強となります。体調の悪い患者さんを長時間待たせないためにも、インフルエンザなど感染症の流行期にもう1か所開院することについて、再度お考えを伺います。 371 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 372 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 休日急病診療につきましては、繰り返しとなりますが、稲城市医師会の御厚意と御協力の下、診療を行っていただいているものでございますので、今後とも医師会と協議を重ねてまいりたいと考えております。 373 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 374 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 市民の皆様が安心できる休日急病診療体制への改善と、稲城市医師会の負担を増やさないことをともに考える必要がありますので、大変難しい課題ではありますが、12月・1月に休日急病診療を受診する患者さんが今後さらに増えていく懸念もありますので、市民の安心・安全のため、これからもこのことにつきまして提案、要望をしてまいりますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、大項目2番、安全・安心まちづくりに向けた豪雨災害対策について。  令和元年東日本台風では、当市においては人的被害がなかったものの、3,400人以上の方が避難されました。多摩川の越水・氾濫危険を危惧しての避難であったと認識していますが、今後、激甚化、頻発化する豪雨災害に備え、さらなる防災・減災対策の充実・強化を図らなければなりません。同時に、市民の皆様自らが地域の災害リスクを把握し、避難などの取るべき行動や自らの命を守る意義について再確認することも重要であります。そこで、令和元年東日本台風等を教訓として、さらなる防災・減災対策の充実を願い、ハード対策・ソフト対策について質問させていただきます。  (1)、多摩川における取り組みについて伺います。 375 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 376 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 令和元年東日本台風により、多摩川においても甚大な被害を受けたことから、令和元年12月18日に国土交通省により、多摩川下流部左岸・下流部右岸・上流部大規模氾濫減災協議会と多摩川流域協議会が合同で開催され、治水上の課題と早急に対応すべき治水対策の方向性を整理し、多摩川における治水対策を推進するため、関係機関が連携し、多摩川緊急治水対策プロジェクトの策定を開始しました。策定においては、当市をはじめ、大田区、世田谷区、府中市、調布市、狛江市、多摩市、川崎市、東京都、神奈川県、気象庁東京管区気象台及び京浜河川事務所の関係機関が連携し、多摩川緊急治水対策プロジェクトとして取りまとめ、令和2年1月31日に公表いたしました。このプロジェクトの概要といたしましては、被害の軽減に向けた治水対策の推進、地域が連携した浸水被害軽減対策の推進、減災に向けたさらなる取り組みの推進の3つを柱として取り組み、今後、国、都、県、市区等が連携し、社会経済被害の最小化を目指すこととしております。このプロジェクトの早期推進に向け、国土交通省京浜河川事務所では、令和元年度補正予算で治水対策費191億円を確保し、現在多摩川下流部17.6キロメートルの緊急治水対策に取り組んでいると伺っております。 377 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 378 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。多摩川の治水対策について、多摩川緊急治水対策プロジェクトの下、3つの柱を立てて取り組んでいることが分かりました。それでは、それぞれ具体的にどのような対策を講じていくのか、伺います。 379 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 380 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 被害の軽減に向けた治水対策の推進につきましては、多摩川中下流部では、都市部の人口密集地域であることから、被害軽減に向けた治水対策を加速化させるため、河道の土砂掘削、河川区域の樹木伐採、堤防整備などを行ってまいります。地域が連携した浸水被害軽減対策の推進につきましては、多摩川本川の水位上昇に伴い内水氾濫等の被害が発生したことから、自治体及び施設管理者等が連携して浸水被害軽減対策について検討し、取り組みを推進していくために、下水道樋管等のゲート自動化や遠隔化、移動式排水設備の整備などを推進してまいります。減災に向けたさらなる取り組みの推進につきましては、同時多発的な被害発生により、情報が膨大となり、状況把握、情報伝達、避難行動が円滑に進まないことから、関係機関等が連携し、円滑な水防避難行動のための体制等の充実を図るため、自治体との光ケーブル接続や講習会等によるマイタイムラインの普及促進などを行ってまいります。 381 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 382 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。関東地方も梅雨入りし、先日は市内でも短時間での豪雨がありました。これから台風シーズンを迎え、被害の軽減に向けた治水対策は早期に推進していただきたいと思います。現在、市内の多摩川を散策すると、河川敷内での工事が進められているようですが、どのような工事を行っているのか、伺います。 383 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 384 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 国土交通省京浜河川事務所では、さきにお答えさせていただいた被害の軽減に向けた治水対策の推進として、現在、多摩川の水位を下げるため、水が流れる箇所の掘削や、流れを阻害するおそれのある河川区域内の樹木の伐採、令和元年東日本台風で損傷した堤防の整備などを行っていると伺っております。 385 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 386 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは、(2)、市内のその他河川における取組状況について伺います。 387 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 388 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内の河川における防災・減災対策につきましては、多摩河原橋下流部で多摩川に放流される押立堀の排水機場において、排水ポンプの稼働に支障が生じないよう、令和元年第4回定例会補正予算にて修繕料を計上し、令和2年3月に電気設備の修繕を完了いたしました。また、市内の水路につきましては、整備や補修を進めるとともに、水路の流れを阻害し、流化能力が妨げられないよう、状況に応じて、堆積した土砂等のしゅんせつを実施し、適正な維持管理に努めております。さらに、市内に流れる用水路につきましては、川崎市とも連携し、再点検と治水対策の検討を進めているところでございます。 389 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 390 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。国による多摩川の治水対策をはじめ、市でも水路の補修や維持管理に取り組んでいただいていることが確認できました。  次に、(3)、今後の取り組みについてお伺いいたします。 391 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 392 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後の取り組みといたしましては、多摩川緊急治水対策プロジェクトに沿って、国、都、県、市区等が連携し、被害軽減に資する総合的な治水対策や防災・減災に向けたさらなる取り組みの推進を図ってまいります。 393 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 394 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 防災・減災のためには、ハード整備のみならず、市民も防災意識を高め、自ら備えることが重要だと考えます。  そこで、(4)、自助・共助・公助のそれぞれを市民お一人お一人が、地域住民同士が、また市が、それぞれの立場でいかに実行することができるか、このことが防災対策において、当然のことではありますが、極めて重要だと考えます。そのためには、自助・共助・公助それぞれについて、やるべきことをいま一度明確にしておかなければいけないと考えます。そこで、自助・共助・公助とは何か、またそれぞれの行動について伺います。 395 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 396 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 自助につきましては、自らの命は自らが守るという考え方、共助は、地域における助け合いによる、自分たちのまちは自分たちで守るという考え方、公助は、自助・共助との連携・支援を行い、災害に強い市をつくることだと考えております。自助の行動につきましては、身近に起こりやすい災害のリスクを知り、気象情報や避難情報などの入手、安全な避難行動を計画して、災害に備えてそれぞれが必要な備蓄を行うこと、共助の行動につきましては、隣近所や自主防災組織の一員として、安否確認や避難誘導、救出・救護活動を行うこと、公助の行動につきましては、行政機関、消防、警察などによる災害活動のほか、防災対策の検討や整備、自助・共助への支援と連携を行うことと考えております。 397 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 398 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。災害から命を守るためには、自助・共助・公助、どれ一つをとっても欠かすことがあってはならない、この思いを改めて強くいたしました。  それでは、(5)の質問に移ります。(5)、避難に対する基本姿勢について伺います。避難に対する基本姿勢として、身の回りの災害リスクを市民お一人お一人が認識しておく必要があります。そのためには、自宅が浸水災害や土砂災害などに遭う立地状況にあるのかどうか、また避難所はどこにあるのかなど、そういった確認をハザードマップにより行うことが極めて重要だと考えます。1)、防災マップにおけるハザードマップの掲載状況について伺います。 399 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 400 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 防災マップへのハザードマップ掲載状況につきましては、風水害・土砂災害用として、多摩川洪水浸水想定区域、三沢川流域及び鶴見川流域浸水予想区域図や土砂災害警戒区域等について、市域を分割して、索引とともに掲載しております。 401 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 402 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。公明党としましても、平成30年の第3回定例会の一般質問で尾沢議員(当時)が、大規模水害時の避難行動において、ハザードマップやマイ・タイムラインの活用や周知の重要性を訴え、提案して、実現したことを評価いたします。  2)、防災マップにおいて、市民が防災情報を収集するための方法についての掲載状況を伺います。 403 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 404 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 今回の新しい防災マップへの防災情報を収集するための掲載状況につきましては、市民が分かりやすく情報を入手できるように、1ページの中に各種防災情報をQRコードを入れ掲載しております。また、表紙には、防災行政無線テレフォンサービスの番号を掲載したほか、市メール配信サービスの登録方法を掲載しました。 405 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 406 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 公明党としまして、QRコードにつきましても提案してまいりまして、実現されたことを評価いたします。  続きまして、3)、防災マップを活用した市民の防災意識の向上について伺います。 407 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 408 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 防災マップを活用した市民の防災意識の向上につきましては、個人や家庭はもちろんですが、自主防災組織が行う訓練、学校で行われる防災教育で活用していただきたいと考えております。また、防災マップを活用した防災講話や防災訓練などを行い、市民や自主防災組織が一体となった地域防災力の向上に努めてまいります。 409 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 410 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 今回の新しい防災マップには、市民お一人お一人が自らの命を守るため、身の回りの災害リスクや防災情報の収集方法など、日頃からの備えについて掲載されていることを理解いたしました。  それでは再質問ですが、いなぎ防災マップを有効に活用していただくため、いなぎ防災マップに関する周知や、有効に利用していただく取り組みについてお伺いさせていただきます。 411 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 412 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 全戸配布に併せ、3月1日号の広報いなぎの一面に防災マップの特集記事を掲載するとともに、市ホームページでいなぎ防災マップを各家庭で有効に活用していただくよう周知しております。また、自主防災組織等へ防災訓練や防災講話の際にいなぎ防災マップを有効に活用してまいります。 413 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 414 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 5月18日の総務委員会において、災害時における新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた避難所の対応について市から報告がありました。感染防止対策として、自主防災組織の方々を集めて感染症対策を踏まえた避難所の対応を協議することは、密集・密接となることから難しいと思いますが、改めて今後の周知方法について伺います。 415 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 416 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 感染防止対策のため、自主防災組織本部長会議を早々に開催することは困難なため、まずは感染症対策を踏まえた避難所の設営・運営マニュアルを各自主防災組織本部長に配付し、周知いたしました。また、7月1日号の広報いなぎに感染症対策を踏まえた避難に関する特集記事を掲載し、市民や自主防災組織などに周知することとしております。 417 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 418 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございました。  続きまして、大項目3番、人生100年時代と高齢世代の生きがいのある暮らしについて。  人生100年時代、最近よく耳にするようになってきました。しかし、それはまだまだ標語の域にとどまっていると思います。この言葉に実質を伴わせていくことが今後の重要な課題であると考えます。  (1)、高齢世代が外出するためのきっかけづくりについて、市の認識を伺います。 419 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 420 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市では、高齢者が自主的に外出し、社会参加活動を行うことは、いつまでも元気に生き生きと暮らし、社会の中で活躍するために欠かせないことであり、健康づくりや生きがいづくりにつながるほか、地域の中においても大きな役割を果たすと考えております。外出するためのきっかけづくりについては、重要であると認識しており、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮しながら取り組む必要があると考えております。 421 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 422 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。外出のきっかけづくりには、市の能動的な取り組みが必要だと考えます。市には多種多彩な高齢者サービスがありますが、その中でも友愛訪問員、それからふれあい電話、これは能動的な取り組みであると思います。そこで、友愛訪問員やふれあい電話の取り組みについて、その目的と具体的な活動内容を伺います。  それから、平成31年度のそれぞれの取り組みにおいて、実際にお会いした高齢者の人数と、電話でお話しした高齢者の人数、またそれにより得られた成果について伺います。 423 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 424 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 友愛訪問員につきましては、独り暮らし高齢者世帯などを訪問し、話合い等を行うことにより、孤独感の解消、事故の未然防止を図ることを目的とした事業でございます。また、ふれあい電話につきましては、独り暮らし高齢者に対し、電話を通じて触れ合いを図り、福祉の増進を目的とした事業でございます。  平成31年度の友愛訪問員の実績につきましては、実人数2人の対象者に延べ166回訪問をしており、またふれあい電話の実績につきましては、実人数12人の対象者に延べ427回の通話を行っております。成果につきましては、決まった担当者と定期的に会話をすることにより、安否確認や心配事の解消に寄与するものと評価しております。特に、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、外出自粛時にあっては知り合いの方との交流も減っていたこともありまして、利用者からは「毎週のふれあい電話が楽しみだ」とのお声を頂いております。 425 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 426 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。  それでは、(2)、高齢世代が外出するためのきっかけづくりにおける課題について伺います。 427 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 428 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 高齢者が外出するためのきっかけづくりにつきましては、高齢者自身が、外出し社会参加活動をすることが自らの健康づくりや生きがいづくりにつながることを自覚し、行動することが重要であると考えており、そのため、高齢者の意識づくり及び新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮しながら取り組んでいくことが課題であると認識しております。 429 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 430 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。高齢者にとり、外出がいかに重要であるかを自覚してもらうための意識づくりと並行して、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮しながら、友愛訪問員やふれあい電話といったアウトリーチ的な取り組みをさらに充実させていくことを求めますが、市の見解を伺います。 431 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 432 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 高齢者へのアウトリーチの取り組みにつきましては、友愛訪問員やふれあい電話に加え、地域包括支援センターの巡回相談なども行っておりまして、今後も、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮しながらも、支援が必要な高齢者に対しましては、情報や支援が届くような取り組みを引き続き行ってまいります。 433 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 434 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 友愛訪問員やふれあい電話、また地域包括支援センターの巡回相談などで、支援が必要な高齢者に対して情報や支援が届くような取り組みを引き続き行っていかれるとのことでございます。これらの取り組みが外出のきっかけとなり、転倒骨折予防教室や介護予防複合型プログラム、また認知症予防教室といった一般介護予防事業サービスにつながることを期待いたします。そのためにも、友愛訪問員やふれあい電話自体の存在を知らない市民の方も多くいらっしゃると思いますので、その周知にも力を入れていただければと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、(3)、高齢世代が外出するためのきっかけづくりにおける市の今後の取り組みについて伺います。 435 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 436 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市の今後の取り組みにつきましては、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に配慮しながら、高齢者のみならず、中高年も含めた健康づくりや生きがいづくりなどの意識啓発等を行ってまいりたいと考えております。 437 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 438 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 人生100年時代について、厚生労働省のホームページに次のような記載がありました。「ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、さらには社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています」との記載でありました。  私の中学1年生の息子が2007年生まれなので、この子も100歳以上生きることになる可能性が高いのだ、そう思うと、人生100年時代が私の中で現実味を帯びてきます。人生100年時代は、お金や健康、そして地域や社会的なつながりなど、多くの経済的・社会的な課題・問題をはらんでいますが、人生100年時代をより充実したものにするための第一歩はまずは外出することから始まる、そう考え、質問させていただいております。  それでは再質問でございますが、2019年5月に公明党は政策提言「成長戦略2019」を政府に提出いたしました。これは、急速な人口減少と少子高齢化により、大きく社会構造の変化が進んでいく日本社会の活力をどう維持していくか、人生100年時代を見据えながら提言をしたものです。ただいまの御答弁では、高齢者のみならず、中高年も含めた健康づくりや生きがいづくりなどの意識啓発などを行うとのことですが、その意識啓発などを行う際、人生100年時代を見据えながら行うことが重要だと考えますが、市の認識を伺います。 439 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 440 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 中高年も含めた健康づくりや生きがいづくりなどの意識啓発につきましては、東京都が本年3月に発行した「東京50↑(フィフティ・アップ)BOOK」を活用し行っております。この「東京50↑(フィフティ・アップ)BOOK」は、50歳以上の方を対象に、人生100年時代を生きるためには、人生への発想の転換が必要であり、今後の仕事や学び、趣味、社会貢献について考えてみることや、健康長寿生活のためのポイントなどを啓発する200ページを超える冊子となっております。市でも、人生100年時代を見据えながら意識啓発を行うことが重要であると認識しており、この冊子を市役所や市内の図書館や文化センターなどで御覧いただけるようにしてございます。 441 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 442 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。人生100年時代を見据えながら意識啓発を行うことが重要であるとの認識を評価させていただきます。引き続き、よろしくお願いいたします。  以上で公明党、佐藤しんじの一般質問を終わります。ありがとうございました。 443 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、16番、佐藤しんじ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後1時55分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時10分 開議 444 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     通告の5番、池田英司君の一般質問を許します。13番、池田英司君。 445 ◯ 13番(池田英司君) 通告番号の5番、新政会の池田英司でございます。通告に従い、今回、1問の質問をさせていただきますが、まずは、今般、新型コロナウイルス感染症対策に従事されました全ての皆様に対して厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。  早速質問に入りますが、そのコロナ感染症の陰に少し隠れるような形になってしまったかもしれないのですが、稲城市の受動喫煙対策についてお聞きしていきたいと思います。  これまでも、何度か定例会の場で稲城市路上等喫煙の制限に関する条例について、市の周知啓発等の取り組みや禁止区域内での指導実績等について質問してまいりました。本年4月1日より全面施行となりました改正健康増進法、東京都受動喫煙防止条例や稲城市路上等喫煙の制限に関する条例の過料規定が適用開始されましたが、令和3年度に開催延期が決定しました東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けても、本市の受動喫煙防止への取り組みは重要であると考えております。このことにつきまして、市の認識や取り組み等の状況についてお聞きしたいと思います。  それでは、(1)、稲城市路上等喫煙の制限に関する条例に基づく過料規定の適用開始に向けて、平成31年度に行った周知啓発活動の取り組みについてお伺いいたします。 446 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 447 ◯ 市民部長(小林卓美君) 条例に基づく過料規定適用開始に向けて、平成31年度に行った周知啓発活動につきましては、市内6駅全駅において、2駅同時の駅頭キャンペーンを計7回実施いたしました。また、「Iのまちいなぎ市民まつり」や成人式などの市のイベントにおいて、過料規定の適用開始をお知らせするティッシュを配布するなどの周知啓発活動を実施いたしました。さらに、条例の内容や禁止区域の詳細図などを記載した路上等喫煙禁止区域マップを作成し、令和2年3月15日号の広報いなぎの配布に併せて全戸配布を行っております。 448 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 449 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。それでは再質問してまいりますが、稲城市の路上等喫煙の制限に関する条例に基づく過料規定の適用開始に向けた啓発物の設置状況についてお伺いいたします。 450 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 451 ◯ 市民部長(小林卓美君) 条例に基づく過料規定の適用開始に向けた啓発物の設置状況といたしまして、1つ目といたしましては、市庁舎への懸垂幕の設置、2つ目といたしましては、禁止区域内のたばこのポイ捨てが多い側溝へのステッカーの貼り付け、3つ目といたしましては、禁止区域内に新たな横断幕の設置、4つ目といたしましては、市の廃棄物などの収集業者に御協力いただきまして、市内を走る廃棄物収集車両にステッカーを貼って周知を行っております。 452 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 453 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。啓発物に関しては、稲城市内の様々な場所、また車両等で周知しているということでございます。私は日々市内を歩いておりますが、そうはいっても、まだちょっと啓発の部分が、ここにあったほうがいいのではないかなというところも何か所かあるかと思いますので、その辺りはまた相談させていただければと思います。  続いて再々質問させていただきますけれども、過料規定の適用開始に向けて、路上等喫煙禁止区域マップの全戸配布や新たな横断幕の作成・設置等により、さらなる条例の周知啓発の効果が期待されるところでございますが、新たな横断幕について、既設のものとの違いや設置場所についてお伺いいたします。 454 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 455 ◯ 市民部長(小林卓美君) 既設の横断幕につきましては、路上等喫煙禁止の文言を前面に出したものでございましたが、新たな横断幕につきましては、過料徴収開始の文言を追加いたしました。また、色合いについても、これまでは青色であったものを黄色とし、より一層市民等への注意喚起を促すデザインとしております。なお、新たな横断幕の設置場所につきましては、既設のものと隣接して設置することで、路上等喫煙禁止と過料徴収開始について一体として周知啓発をしております。 456 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 457 ◯ 13番(池田英司君) それでは、(2)でございます。条例施行後の平成30年度と平成31年度における路上等喫煙禁止区域での違反者への指導実績についてお伺いいたします。 458 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 459 ◯ 市民部長(小林卓美君) 路上等喫煙禁止区域内における違反者への指導実績につきましては、平成30年度が延べ641件、平成31年度が延べ475件となっております。 460 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 461 ◯ 13番(池田英司君) 166件の減少ということで、一定の成果が表れているということが分かりました。  それでは再質問いたしますけれども、平成30年度の条例施行後から現在までの指導実績の推移についてお伺いいたします。 462 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 463 ◯ 市民部長(小林卓美君) 指導実績の推移につきましては、条例施行直後については月平均80件程度であったものが、現在については月平均20件程度に減少しております。 464 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 465 ◯ 13番(池田英司君) 減少しているということでございますが、これはコロナの関係で駅に向かう通勤・通学の方が少なくなったということも原因ではないかなと思います。ここでまた、徐々にでありますけれども、駅に向かう方がたくさん増えてきています。そういった中でまたこの辺の数字が変わってくるのかなと思いますけれども、その辺はまた見極めていっていただければと思います。  それでは再々質問します。指導実績についての市の認識と、今後の条例に基づく市の取り組みについての考え方をお伺いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 466 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 467 ◯ 市民部長(小林卓美君) 指導実績につきましては、啓発物や路上等喫煙防止指導員による指導等により、違反行為が減少しているものと認識しております。今後につきましても、条例の実効性をさらに高めるよう、条例内容の周知啓発に努め、条例の目的であります安全かつ快適な生活環境の確保及び維持並びに環境美化の促進に努めてまいりたいと考えております。 468 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、13番、池田英司君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後2時19分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時21分 開議 469 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後2時21分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...