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令和元年第4回定例会(第29号) 名簿 開催日: 2019-12-04
令和元年第4回定例会(第29号) 本文 開催日: 2019-12-04

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  1. 稲城市議会 2019-12-04
    令和元年第4回定例会(第29号) 本文 開催日: 2019-12-04


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の11番、岩佐ゆきひろ君の一般質問を許します。15番、岩佐ゆきひろ君。 3 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 通告番号11番、改革稲城の会、岩佐ゆきひろでございます。  質問に先立ちまして、台風15号・19号・21号におきまして被災された全ての方々にお見舞い申し上げます。  それでは、私の一般質問に入らせていただきます。今回の一般質問では、主に向陽台にお住まいの方からいただいた声を大項目4つに分けて質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  大項目1、公園の健康器具設置について伺います。  公園に子供用の遊具だけでなく、健康器具を設置することで、幅広い年代で楽しく健康増進に取り組めると思います。また、公園に健康器具があることによって、高齢者の方々も集まり、一つの交流の場となり、またさらに子供たちも加われば、多世代交流、新たなコミュニティーの場になると考えますが、市はどのように考えているのか、伺います。1)、現在の健康器具の設置状況について伺います。 4 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 5 ◯ 都市建設部長(久家 康君) おはようございます。それでは答弁させていただきます。国土交通省による都市公園における遊具の安定確保に関する指針では、健康器具は、大人の健康や体力の保持増進などの健康運動を目的とした公園施設と位置づけられており、市内の公園では、現在、もぐらさん公園や卵の広場公園など、8カ所の公園に設置しております。 6 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 7 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 本市では8カ所の公園に健康器具が設置されているということで、理解いたしました。稲城市には123カ所の公園があり、そのうち8カ所に健康器具があるということで、私としては少し少ないのかなという印象です。また、向陽台では、比較的若い方が住んでいるもぐらさん公園には健康器具があり、向陽台がまちびらきした当初よりある公園には置いていない状況です。再質問なのですが、この8カ所の公園にはどういう理由で設置したのか、また設置する上での基準はあるのか、伺います。 8 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 9 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 健康器具の設置につきましては、それぞれの公園開設時におけるコンセプトの中で検討されるとともに、開設後の利用者の御要望により、公園の改修や維持管理にあわせ設置したものがございます。  設置に関する基準といたしましては、先ほどの国土交通省の指針のほか、一般社団法人日本公園施設業協会の遊具の安全に関する基準がございます。 10 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 11 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 遊具の安全に関する基準に沿って、公園によって、色というか、コンセプトに合う健康器具を設置してきたと理解いたしました。また、今答弁あったように、公園利用者の要望に沿って対応してきたということですので、これからも、その公園が地域に合い、地域の住民の方が求める健康器具の設置をしていただくようお願い申し上げます。  1点だけ再質問させていただくのですが、先ほどの答弁で、開設後、利用者の要望によって設置したとありましたが、どのような事例があったのか、伺います。
    12 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 13 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 開設後の健康器具を設置した事例といたしましては、多摩川サイクリングロードなどを御利用されているジョギングやウォーキングをしている方々から、軽い背伸びや腹筋運動ができるような健康器具の要望を受け、平成26年度に北緑地公園内に設置を行っております。 14 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 15 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 次に、2)、今後の健康器具の設置について伺います。 16 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 17 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 健康器具の設置につきましては、健康増進を図るために効果的であると認識しておりますが、国土交通省の指針では、子供から見れば遊具と区別のつきにくい健康器具もあり、子供が遊びに用いた場合危険な施設もあると指摘しており、設置については十分な検討が必要であると考えておりますので、より安全に効果的な設置方法について研究してまいります。 18 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 19 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) おおむね、健康器具をつける場合には、子供が間違えて使ってけがにつながるおそれもあるので、十分にその安全に配慮しながら設置するようにということだと思います。  再質問なのですが、国土交通省では、子供から見れば遊具と区別のつきにくい健康器具もあり、子供が遊びに用いた場合、危険な施設もあると指摘しておりますが、市として、今後高齢化が進んでいく中で、市民や自治会から公園に健康器具の要望が寄せられたときの対応について伺います。 20 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 21 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後の健康器具の設置につきましては、その効果、設置のスペースや費用など、総合的に勘案して検討してまいりたいと考えております。 22 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 23 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再び再質問をさせていただきます。今回この質問をさせていただいたのは、公園の近くにお住まいの方から、市の公園に健康器具の設置を要望した場合、財源などで市も大変だろうし、時間もかかってしまうだろうということで、例えば個人や管理組合、自治会等で寄附という形で健康器具を寄贈する場合は、すぐに置いていただけるのかというお話がありました。再び再質問なのですが、市内の公園内に健康器具を寄附された場合があるのか、また寄附したいと申し出があった場合、どのような対応になるのか、伺います。 24 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 25 ◯ 都市建設部長(久家 康君) これまでに健康器具が御寄附された事例はございませんが、御寄附のお申し出をいただいた際には、御寄附をいただく器具の安全性を確認するとともに、設置場所等を含め、地域の御意見をお聞きしながら対応してまいりたいと考えております。 26 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 27 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2、市民を犯罪から守る取り組みについて伺います。  向陽台地域では、最近、空き巣やわいせつ事件が急増しており、近隣にお住まいの方から、不安だという声が多数寄せられております。1)、向陽台地域の空き巣、わいせつ事件の発生状況について伺います。 28 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 29 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 向陽台地区の空き巣、わいせつ事件の発生状況につきましては、多摩中央警察署に確認したところ、平成29年では、空き巣ゼロ件、わいせつ1件、平成30年では、空き巣ゼロ件、わいせつゼロ件、令和元年では11月20日現在、空き巣3件、わいせつ2件となっており、いずれも9月以降に発生した事件であると伺っております。 30 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 31 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 答弁のとおり、向陽台地区では、わいせつ事件は昨年ゼロ件だったのに対して本年は既に2件、しかも9月以降に発生しており、また空き巣被害は、調べたのですが、平成24年に1件あり、それ以降、平成25年から平成30年までゼロ件なのです。7年ぶりに空き巣の被害が出て、しかも3件。さらに聞いたところによると、向陽台の地域でもかなり限られたところで3件の空き巣が発生しているようです。向陽台の住民の方が不安になるのも当然であります。  再質問ですが、今の答弁で、ことしの9月以降、空き巣やわいせつ事件が増加していることが確認できました。稲城市として、空き巣やわいせつ事件がふえた状況に対して、どのような取り組みを行ってきたのか、伺います。 32 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 33 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) まず、市内の1月から10月までの刑法犯認知件数につきましては、279件で、昨年の348件より69件減少しております。また、向陽台地区につきましては、昨年の20件と同数となっております。しかしながら、さきにお答えしたとおり、9月以降に空き巣やわいせつ事件の発生が今までよりふえたことから、多摩中央警察署パトロールの強化を依頼したところ、既にパトロールを強化しているとのことでございました。一方、市におきましては、防犯パトロール車による巡回パトロールにつきまして、向陽台地区パトロールを重点的に行ってきたところでございます。 34 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 35 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 多摩中央警察署、また市でもパトロールの強化をしていただいたということで、今後も継続して行っていただきますようお願いいたします。特にわいせつ事件におきましては、児童の下校時が一番被害が多いところでありまして、例えば登校時におきましては、本日傍聴に来ていただいております城山小学校で、私もこの土曜授業の際には朝の挨拶運動をさせていただいているのですが、大体7時50分ごろから8時20分ごろの間に多くの児童が登校します。このように登校時には固まって登校するのですが、下校時は学年によって4時間授業であったり、5・6時間目の授業があったり、児童によっては放課後子ども教室学童クラブ等があり、時間が一定にならず、ばらばらに下校せざるを得ない。そうすると1人、2人と少人数で下校する場合も多くなってしまい、そこを狙われる場合があるというところであります。児童が被害に遭わないためにも、小学校としっかりと連携をとり、特に下校時のパトロールの強化、地域の見守りも重点的にしていただくよう、重ねてのお願いをいたします。  次に、2)に移るのですが、こういった事件が多発している中で、地域の方からも防犯カメラの設置を要望する声が届いております。2)といたしまして、今後の防犯カメラの設置について伺います。 36 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 37 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市内に設置されている街頭防犯カメラにつきましては、多摩稲城防犯協会を中心に、民間の防犯協力団体や商工会、自治会連合会等で構成された多摩稲城・街頭防犯カメラ設置協議会では、犯罪の抑止や迅速な事件解決を目的に、16台の防犯カメラを設置しております。また、市が設置した防犯カメラは、小学校の通学路等の道路に65台、市内公園内に8台、公共施設内に設置されている防犯カメラのうち、道路等の公共空間を含め撮影している防犯カメラが23台で、合わせて96台でございます。さらに、平成31年度の当初予算で新規計上しました自治会防犯カメラ設置費補助金を活用し、長峰ローレルヒルズ自治会が6台の街頭防犯カメラを設置する予定でございます。今後の街頭防犯カメラの拡充につきましては、犯罪行為またはこれに類する行為の発生状況などや、犯罪抑止効果、財源などを踏まえた中で、検討してまいりたいと考えております。 38 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 39 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 稲城市内には、小学校の通学路、公園等、合計96台の市が設置した防犯カメラがあり、また多摩稲城・街頭防犯カメラ設置協議会でも、犯罪の抑止、また迅速な事件解決を目的に、街頭防犯カメラがあるというところであります。さらに、今後も犯罪行為の発生状況によって、財源を踏まえ、検討していきたいとのことですので、市民の安全のために、できる限り早く街頭防犯カメラの設置を要望いたします。  また、答弁の中に、自治会防犯カメラ設置費補助金を活用して、長峰ローレルヒルズ自治会防犯カメラを設置する予定であるとのことですが、いつごろ設置される予定なのか、また設置費以外の経費の負担について伺います。 40 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 41 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 自治会防犯カメラ設置費補助事業につきましては、東京都の補助金を活用し、自治会による地域の見守り活動のための防犯カメラの設置に対して、その費用の一部を補助するものでございます。防犯カメラを自治会が設置する時期につきましては、自治会と業者が電源の確保等も含め、現在日程調整等を行っている状況であると伺っております。また、防犯カメラ設置後の電気料金や保守等の経費につきましては、自治会の負担となるものでございます。 42 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 43 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 設置する費用には補助は出るけれども、設置後の維持管理は自治会の負担で行うということで理解いたしました。この自治会防犯カメラの設置費の補助は、都が12分の7、市が3分の1で、合わせて12分の11補助が出るということで、例えば6万円の防犯カメラの場合、自治会の負担は5,000円にまで抑えられる。防犯カメラのように、1台で数万円する上に何台も設置するとなると、大変な資金が必要であります。そこで再質問させていただきます。自治会防犯カメラ設置費補助事業は今後も継続して行うのか、伺います。 44 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 45 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今後の事業継続につきましては、自治会の要望などを把握するとともに、財源などを踏まえた中で、検討してまいりたいと考えております。 46 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 47 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 3)、今後の対策について伺います。 48 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 49 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今後の防犯対策の取り組みにつきましては、引き続き関係団体や多摩中央警察署と連携を図りながら、市内一斉防犯パトロール防犯パトロール車による巡回パトロールの実施及び各団体が行っている防犯活動等への支援を行うとともに、不審者情報等地域安全情報のメール配信による注意喚起を行ってまいりたいと考えております。 50 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 51 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問をいたします。防犯対策の取り組みとして、関係団体や多摩中央警察署と連携を図りながらということでありますけれども、具体的な内容について伺います。 52 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 53 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 防犯活動の関係団体や多摩中央警察署との連携の取り組みの具体的な内容といたしましては、多摩中央警察署多摩稲城防犯協会、自治会連合会、稲城市立学校PTA連合会などの団体で構成される稲城市安全・安心まちづくり推進協議会において防犯に関する情報の共有を図るとともに、不審者情報があった場合には、メール配信サービスを活用した注意喚起等を行っているところでございます。また、自治会連合会、多摩稲城防犯協会、稲城市安全・安心まちづくり推進協議会の共催による「防犯のつどい」の開催や、多摩稲城防犯協会主催の駅伝防犯パトロールへの協力など、関係団体と連携を図りながら取り組んでいるところでございます。 54 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 55 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 先ほどもありましたように、市内全体では刑法犯認知件数が減少しているということで、防犯対策については、関係団体や多摩中央警察署、市が一体となって取り組んでいる成果であると理解いたしました。しかしながら、一方で向陽台地区では空き巣やわいせつ事件が9月以降ふえているため、防犯対策につきましては、先ほど申したとおり、パトロール防犯カメラの設置、関係機関の連携強化等をし、向陽台にお住まいの方々がより安全・安心に暮らしができるようお願い申し上げまして、次の項目に移ります。  大項目で3番目、向陽台地域の新たな生活支援事業等について。  (1)、向陽台6丁目団地内に生活支援サービス拠点向陽台が新たに始まりましたが、事業内容等について伺います。1)、事業内容について伺います。 56 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 57 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活支援サービス拠点向陽台につきましては、向陽台6丁目の都民住宅の空き室を東京都から借用し、高齢化が急速に進むニュータウン地区の向陽台地区において、市が生活支援サービスの拠点整備を支援することにより、地域包括ケアシステムの構築に寄与することを目的とした事業であり、都民住宅を地域住民のための施設として使用するのは、都内で初めての試みでございます。市が公募により選定したサービス提供事業者が拠点を活用し、地域住民へホームヘルプサービスなどの高齢者支援、子育て支援、障害者支援を提供するものでございます。 58 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 59 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 先日、この生活支援サービス拠点向陽台のオープニングセレモニーと内覧会に伺わせていただきました。団地内の方々だけでなく、向陽台にお住まいの多くの方々も来ていただいており、地域の期待も大きいと感じております。また、この生活支援サービス拠点向陽台を開設するに当たり、市としてもいろいろな苦労があったと思います。2)として、これまでの経過について伺います。 60 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 61 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活支援サービス拠点向陽台の開設までの経過につきましては、向陽台6丁目団地自治会からの要望を受け、平成24年から継続的に市が東京都へ、都民住宅の空き室を活用した高齢者福祉事業の実施について要望してまいりました。平成29年2月、市長と都知事対談において市長が直接都知事へ要望し、その結果、平成29年11月に東京都が都施行型都民住宅施設の区市町による一時使用に関する要綱を定め、市が借用することが可能となりました。その後、令和元年に都民住宅の使用許可、運営事業者の公募による選定、改修工事を経て、本年11月から生活支援サービスを地域へ提供することとなったものでございます。 62 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 63 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問をいたします。今の答弁での向陽台6丁目団地自治会からの具体的な要望の内容を伺います。また、これに対しての市の対応についても伺います。 64 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 65 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 当初にございました向陽台6丁目団地自治会からの要望につきましては、1号棟の空き部屋をNPO団体が使用できるように、東京都の関係部署に要請してほしいという内容でございました。市では、さきにお答えしましたとおり、この向陽台6丁目団地自治会からの要望を受けまして、東京都へ要望をしてまいりました。 66 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 67 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今回の生活支援サービス拠点向陽台開設の一歩目は、まさにこの向陽台6丁目団地にお住まいの方々が、都民住宅の1階部分はずっと空いていて、もったいないし、何かに活用してほしいとのことで、私も何度も向陽台6丁目団地の方々とともに都庁を訪れ、この空き室の活用をお願いいたしました。また、市としてもいろいろな課題、問題があった中で、それを全てクリアし、住民の願いをかなえ、開設できたこと、大変高く評価いたします。  次に、(2)といたしまして、向陽台地域ですまいるネットが新たに始まりました。この事業内容や、市としてはどのように支援していくのか、伺います。1)、事業内容について伺います。 68 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 69 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 平成27年度から市が中心となって、地域において多様な主体による多様なサービスの提供体制を構築し、高齢者を支える地域の支え合いの体制づくりを推進する生活支援体制整備事業を実施してきております。その一環として、向陽台地区の第2層生活支援・介護予防サービス協議体において検討や準備が進められた事業が、すまいるネットでございます。すまいるネットの事業内容につきましては、この協議体が実施主体となり、住民のちょっとした困り事、具体的には、介護保険サービスの対象にはならない日常生活上の支援として、掃除、草取り、電球の交換、買い物代行などを向陽台在住の活動会員が向陽台在住の利用会員に対して行うものでございます。 70 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 71 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 先日、すまいるネットの説明会にも伺わせていただきました。説明会の部屋には入り切れないほどの向陽台にお住まいの方々に来ていただき、この事業においても地域の期待ははかり知れないものだと思います。また、説明会の中で、これから向陽台は、2025年、高齢化率は稲城でトップになる。このまちは、昭和63年にまちびらきをして以降30年以上たつ中で、地域で助け合いをしながら、この高齢化を乗り越えていこう、そしてそのためにまず顔見知りになれる場所、知り合いになれる場所として、すまいる向陽台を開き、そして次に、支え合うためにこのすまいるネットを始めたということです。そこで再質問なのですが、このすまいるネットのような事業は市内では初めての取り組みなのか、伺います。 72 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 73 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) すまいるネットのような地域住民による生活支援の仕組みにつきましては、第2層生活支援・介護予防サービス協議体において検討や準備が進められ、事業化されたものとしましては、初めてでございます。 74 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 75 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 2)、市との連携について伺います。 76 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 77 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 今後、事業の実施状況を踏まえ、どのような位置づけや仕組みで行っていくかなどにつきまして、市、地域住民、生活支援コーディネーター、生活支援・介護予防サービス協議体などで検討してまいりたいと考えております。 78 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 79 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 市ともしっかり連携をとっていただきますようお願いいたします。  また、先ほどの答弁の中で、生活支援サービス拠点向陽台も、都民住宅を地域住民のための施設として使用する都内では初めての取り組みであり、またこのすまいるネットも市内では初めての取り組みです。この2つの事業がスタートするに当たって、いろいろなトラブルや問題が出てくる可能性もあると思います。そういったときは、市としてカバーをしていただきながら、地域に根づく生活支援サービス拠点向陽台、すまいるネットとなるよう心よりのお願いを申し上げまして、最後の項目に移らせていただきます。  大項目4、学校体育館の冷房機の設置について伺います。  (1)、市内の各学校体育館の冷房機の設置はいつごろになるのか、体育館の冷房機の設置のスケジュールを伺います。1)、各学校体育館のスケジュールについて伺います。 80 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 81 ◯ 教育部長(石田昭男君) 学校体育館への空調設備設置工事につきましては、令和元年10月7日に工事請負契約を締結しました。工期につきましては、小学校が令和元年10月8日から令和2年2月28日まで、中学校が令和元年10月8日から令和2年1月31日まででございます。 82 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 83 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問をいたします。工期については、小学校が令和元年10月8日から令和2年2月28日まで、中学校が令和元年10月8日から令和2年1月31日までという答弁でしたが、これは契約上の工期だと思います。体育館の利用団体の中には、利用予約ができない期間がまだ把握できていないところもある可能性がございますので、現時点での利用予約できない期間を学校ごとに伺わせていただきます。 84 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 85 ◯ 教育部長(石田昭男君) まず、学校体育館空調設備設置工事につきましては、市として今年度優先して取り組むべき事業であることを御理解いただきたいと存じます。  御質問の体育館の利用を一時停止している期間につきましては、12月2日現在で、稲城第一小学校、稲城第四小学校及び全中学校につきましては、もう期間に入っておりますけれども、11月中から、長峰小学校につきましては12月9日から、稲城第六小学校、城山小学校につきましては12月14日から、稲城第二小学校につきましては12月16日から、稲城第三小学校、稲城第七小学校、向陽台小学校、若葉台小学校、平尾小学校及び南山小学校につきましては令和2年1月1日から、いずれも令和2年3月31日までとしております。  なお、この期間につきましては、空調設備設置工事または年度末の学校行事に支障とならないことを前提として設定したものでございます。また、学校ごとの状況につきましては、市ホームページに掲載してお知らせしている状況でございます。 86 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 87 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) もう一度再質問をさせていただきます。この体育館が利用できない期間というのは、各学校とどのように調整して決めたのか、伺います。 88 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 89 ◯ 教育部長(石田昭男君) 体育館の利用を一時停止している期間につきましては、工事請負契約を締結後、学校工事請負事業者、建築保全課、教育総務課においてスケジュール調整を行って、安全かつ円滑な工事の実施、それに加えまして学校行事に支障とならないことを前提として設定したものでございます。 90 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 91 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 次に、2)、工事内容と工事期間について伺います。 92 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 93 ◯ 教育部長(石田昭男君) 工事内容につきましては、室外機を設置するための基礎工事、室外機及び室内機へ電気を供給するための電気工事、室外機と室内機の間で冷媒を循環させるための配管工事及び機器の据え付け工事を予定しております。また、1校当たりの現場での作業日数につきましては、おおむね30日を見込んでおります。 94 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 95 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問をいたします。1校当たり、現場での作業日数はおおむね30日ということですが、これは工事が始まってから30日後には工事が終了するという理解でいいのか、伺います。  また、児童・生徒の体育等、体育館を使用する通常の授業には影響がないのか、伺います。 96 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。
    97 ◯ 教育部長(石田昭男君) 1校当たりの現場での作業については、実日数30日を見込んでいるところでございますが、現場の状況によっては工事が延びることも想定しているところでございます。また、それに加えまして、その後の工事完了後の検査等も日程がございますので、御理解いただきたいと存じます。  一方、利用の一時停止期間につきましては、先ほども御答弁をさせていただきましたけれども、年度末の学校行事等も考慮して設定したものでございますが、今後、学校行事等に支障がない範囲で、工事の進捗状況を確認しながら、完了した学校から順次利用の一時停止を解除し、学校体育館を利用していただく対応もとらせていただくことを検討してまいりたいと考えております。  次に、学校への影響ということでございますけれども、学校の活動につきましては、体育館を限定するものではなく、状況に応じて日々工夫した学校運営がなされているものと認識しているところでございますが、今回の工事につきましては、学校運営に極力支障とならないよう、学校と十分調整した上で日程を確定したものと認識しております。 98 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 99 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 授業には影響がないということで、安心いたしました。30日以上はかかるということでしたが、安全に配慮していただきながらも、できる限り早く市民の方々や市内の団体が通常どおり体育館を使える環境をつくっていただきたいと思います。  最後、3)、周知について伺います。 100 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 101 ◯ 教育部長(石田昭男君) 空調設備設置工事に関する周知につきましては、スポーツや文化活動などで学校体育館を利用していただいていることから、学校開放による体育館利用団体には学校を通じて、また例年地域の行事等で学校体育館を利用している団体には、個別に文書を郵送することで、周知を行ったところでございます。また、市ホームページに学校体育館の利用可能な日程等の情報を掲載し、工事の進捗状況に応じて、随時情報の更新を行っているところでございます。 102 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 103 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問をいたします。学校開放による体育館利用団体には、学校を通じて空調設備設置工事に関する周知をしたとの答弁でしたけれども、具体的にはどのようにして周知をしたのか、伺います。 104 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 105 ◯ 教育部長(石田昭男君) 学校開放による体育館利用団体につきましては、基本的には、毎月20日に翌月分の利用予約をするために学校に来ていただいておりまして、9月に10月分の利用予約をするために来ていただいたときに御案内をしたところでございます。また、その後の学校からの工事日程等の情報につきましては、市ホームページ掲載の内容について御確認いただけるよう、お伝えしたところでございます。 106 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 107 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今後も、市民や利用団体にわかりやすい周知に努めていただきますようお願いたします。  以上で私の一般質問を終えさせていただきます。 108 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、15番、岩佐ゆきひろ君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 109 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の12番、中田中君の一般質問を許します。5番、中田中君。 110 ◯ 5番(中田 中君) それでは、通告番号12番、起風会の中田中でございます。通告に従いまして、大項目2点について一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  1、駅前広場や公園等を活用したマーケット(市場)等のイベント開催による地域活性化について質問させていただきます。  私は、ことし4月の市議選で「まちのにぎわい創出による地域活性化に取り組みます」と公約を掲げさせていただきました。まちのにぎわいを創出するには、当たり前と言われてしまうかもしれませんが、これまで人の流れの少なかった場所に人を集めること、これまで人が通り過ぎるだけだった場所に人が長時間滞在してもらえるようにすることが必要だと考えております。既に稲城市内各地でさまざまなイベントが開催されており、多くの市民が集い、地域コミュニティー醸成に大いに貢献していることは理解しておりますが、地域活性化を目的とするのであれば、地域経済の活性化も同時に目指さなければ、持続可能な地域活性化事業にはならないのではないかと問題意識を持っております。  その解決策の一つとして、いわゆるマーケットもしくは市場、マルシェと呼ばれる飲食や物販など、さまざまなお店を集めたイベントの開催が有効ではないかと考えております。単に人を集めて終わりではなく、そこで飲み、食べ、体験し、購入していただくことで地域にお金を落としていただく点、地元のお店だけでなく、市内外から魅力的なお店を集めることで、市外からも多くのお客を集め、域外からの消費も喚起する点、さらに交流する場となることで広域的なコミュニティーが形成できたりする点など、多くの可能性を秘めていると考えております。  現在、駅前や公園で開催されているイベントの実施状況や、それに関する市の認識について確認させていただきます。  (1)、稲城市内で、駅前広場や公園等の公共用地の中で、マーケット(市場)等のイベントに活用されている場所がどの程度あるのか、確認させてください。 111 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 112 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内における公共用地がイベントに活用されている場所につきましては、稲城長沼駅のペアテラス前広場、矢野口駅及び南多摩駅の駅前広場や、稲城中央公園、城山公園、いなぎペアパークなどの公園、三沢川さくら通りや若葉台のiプラザふれあいロードなどの道路が利用されております。 113 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 114 ◯ 5番(中田 中君) 今の答弁で、駅前広場や公園などの多くの公共用地がイベントに活用されていることが確認できました。私も、ここ1、2年は地域イベントの企画・運営にかかわらせていただくことが続いたものですから、マーケット等のイベント開催が地域経済の活性化やシビックプライドの醸成につながるのではないかというような感触は得ております。一見、個別ばらばらに行われているだけのイベントを市全体の活性化にどうつなげることができるのか、この後に続く質問で考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  (2)、環境省の地域経済循環分析(2013年版)によりますと、稲城市の民間消費の約42.8%、約889億円が市外に流出していることが明らかにされております。市民の所得の4割が市外で消費されていることについて、市の認識を確認させていただきます。 115 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 116 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市民の消費の約4割が市外で消費されているという事実は、真摯に受けとめるべきと認識しております。一方で、市内にある店舗の業種で市民の消費需要を全て賄うというのも困難なことであります。市では、今後も市内消費の増加につながるような魅力あるまちづくりに努めてまいります。 117 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 118 ◯ 5番(中田 中君) 市民の消費の4割が市外で消費されているという事実を真摯に受けとめていただいた点は、大いに評価したいと思います。ただ、質問の趣旨は変わらないのですが、1点訂正させてください。稲城市の民間消費の889億円が市外に流出しているという点は間違いはないのですが、42.8%という比率は誤りで、正確には36.4%となります。通告時に参照した統計データでは、分母を地域内民間消費と一般政府消費合わせて2,777億円としていましたが、データの提供元に再度確認いたしましたところ、自治体内の住民がどれだけ地元で消費しているかを示すのであれば、分母を地域住民ベースの民間消費2,443億円としたほうが適切であるというような回答を通告の後にいただくことができまして、訂正させていただきたいと思います。申しわけありませんでした。ただ、42.8%と36.4%ですので、4割弱というところは大きく変わってはいないのかなと思いますので、市民の民間消費の4割弱が市外に流出しているという点を踏まえて、再質問をさせていただきます。  市民の消費需要を全て市内で賄うのは難しいとの答弁でしたが、ここで注意していただきたいのは、市外に流出している民間消費というのは、稲城市民が市外で購入している額ではなくて、市外の方が市内で消費した額を差し引いた額であるという点です。つまり、稲城市民の市外での消費がそのままであっても、市外の方が稲城市内で消費を行っていただければ、流出額は減っていくことになります。域内の消費を流出させないという観点も確かに重要なのですが、例えばケーキ屋さんやレストランなどが市外からお客を呼び込むような人気店になるとか、稲城市を訪れた観光客がサイクリングやウォーキングの後にガンダムの前で記念撮影をしたり、そのようなことは確かに大事なのですが、そこで終わってしまうのではなくて、市内で食事・買い物などをして消費していただくようになれば、市外への消費流出を減らすことができるということにもなります。地域経済の活性化という観点では、このような点も考慮すべきと考えますが、市の考えをお伺いいたします。 119 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 120 ◯ 市民部長(松本葉子君) マーケット等の機会は、市内の魅力ある店舗等を知ってもらい、市民のみならず、市外からの来訪者による消費を増加させる有効な手段の一つであると考えますので、市内商店会や観光協会等関係団体とも連携しながら、市内への回遊や消費の増加について、引き続き研究してまいりたいと考えております。 121 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 122 ◯ 5番(中田 中君) 研究ということですが、市外から人が来てもらうだけではだめで、お金を落としてくれるような取り組みもあわせて考えていかなければならないという点は理解していただけたようですので、今後に期待したいと思います。  例えばですが、今さまざまなイベントで人気のあるクラフトビールですが、普通のビールより量が少ないのに高いと、始めた当時はイベントでは不評だったそうです。だけれども、実際、どこで飲んでも同じビールではなくて、ここでしか飲めないビールということで、そのクラフトビールを飲むために、わざわざ市外からそのイベントに訪れるという方も出てきているとお聞きしています。市内を回遊し、お金を落としてもらうためには、これまでの慣習にとらわれない新しい発想が必要となりますので、そのような取り組みを始めた先駆的な市民の声を聞いて、研究に励んでもらいたいと考えております。  次の質問に移ります。(3)、同じく地域経済循環分析で、自治体総支出額が稲城市と近い近隣自治体と比較すると、東大和市30.7%、国分寺市22.9%、国立市4.6%より稲城市の民間消費の流出度が高かったと通告させていただきましたが、先ほどの質問と同じように、分母を地域住民ベースの民間消費とすると、東大和市は30.7%ではなくて29.5%、国分寺市は22.9%ではなく23%、国立市は4.6%ではなくて5.6%となります。稲城市の36.4%と比較すると、東大和市は数%の違いですが、国分寺市や国立市とは依然として大きな差がありますので、質問の趣旨には変更はなくてもよいのかなと考えております。域内消費をふやす取り組みが必要と考えますが、これに対する市の認識をお伺いいたします。 123 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 124 ◯ 市民部長(松本葉子君) 地域内消費につきましては、自治体ごとの商業施設の集積状況等が異なることから、一概に比較することは難しいと考えますが、地域内消費を増加させることは、市内経済の発展にも寄与するものと認識しております。 125 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 126 ◯ 5番(中田 中君) 一概に比較することは難しいという答弁ですが、域内消費をふやすことが経済発展につながるという点は理解していただけているようですので、それを踏まえて再質問をさせていただきます。今回参照したのは2013年のデータでございます。ここ数年、発展が著しい稲城市の現状を把握するには、少々古い情報ではないかと思われたので、2013年時点で存在しなかった商業施設について少々調べてみました。  コーチャンフォー若葉台店とアクロスプラザ若葉台、ヤマダ電機、かっぱ寿司、あさひ自転車、とんかつ和幸の複合施設のオープンが2013年になります。ヤオコー南山店、セイムス南山店と平尾店、フジスーパー南多摩店のオープンが2016年、フジスーパー稲城長沼店が2017年というわけで、ちょっと調べてみるだけでも、これだけの商業施設がこの2013年以降にオープンしております。これらの店舗がなかったのですから、民間消費が市外に流出していたというのもある程度仕方のないことではあったのかなと思われますし、現在はこれら以外にも多くの店舗がオープンしているという現状を踏まえると、稲城市民の消費流出は恐らく減少しているのではないかなと推察しております。  となると、力を入れるべきは、大規模な商業施設というよりも、市外の方を市内に呼び込む消費対策ではないかと考えます。コーチャンフォーのような特徴のある店舗や、よみうりランドのようなエンターテインメント施設は、市外からの集客力も強いと思いますが、それらを除くと、やはり個性的な個人商店が市外からも集客できるようにならないと、近隣市との差は縮まらないのではないかと考えますが、これについて市の考えをお伺いいたします。 127 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 128 ◯ 市民部長(松本葉子君) 各個人商店は、それぞれの店舗の特色を生かし、集客力向上のために、さまざまな創意工夫をされているところでございます。市といたしましても、一層の集客力の向上に向け、小口事業資金融資あっせん事業による資金面での支援や、各個人商店の属する商店会への商店会振興経費補助等の直接的な支援のほか、市内金融機関との包括協定の締結といった間接的な支援を含め、引き続きさまざまな取り組みを推進していく必要があるものと考えております。 129 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 130 ◯ 5番(中田 中君) 個人商店の支援のため、融資や補助金といった直接的な支援から、市内金融機関との包括協定といった間接的な支援まで、さまざまな支援を行っていることがわかりました。私がかかわった地元若葉台で実施したマーケットでは、全ての出店者の売り上げの合計が1日200万円近くだったという事実もございます。また、各出店者が売り上げを上げることによる直接的な効果だけではなくて、今まで地元住民が知らなかったお店を知ることで潜在的な顧客を発掘できるといった間接的な効果もございます。市内の個人商店の方々にそのような機会を提供することも、支援につながるのではないかなと考えております。そのことを踏まえ、次の質問に移りたいと思います。  (4)、マーケット(市場)等のイベント開催によって、市民の地元での消費を喚起する効果があるのではないかと期待しているのですが、その可能性について、市の考えをお伺いいたします。 131 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 132 ◯ 市民部長(松本葉子君) マーケット等のイベント開催により、市民にとって消費機会が増加することは、直接的な消費喚起の一端になるものと考えます。また、イベントを契機として商店や名産品と出会い、市内における新たな消費の喚起につながることも考えられます。 133 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 134 ◯ 5番(中田 中君) マーケット等のイベント開催は、市民にとっても直接的な消費喚起の一端となるとの御答弁でした。再質問をいたします。先ほど個性的な個人商店が力をつけなければいけないのではないかと質問させていただきましたが、マーケット等のイベントでも同じことが言えるのではないかと考えております。地域経済の活性化につなげるには、一時的な販促イベントだけに終わってはもったいないと考えております。どうせやるなら、イベントだけでも十分利益を得られる、もしくはイベント後の日常的な消費につながるといったきちんと稼げる仕組みができるようにすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。地域内の交流を目的としたイベントではなく、地域経済の活性化も見据えたイベントとするのであれば、最初の立ち上げ時はある程度仕方がないと思いますが、基本的にボランティア活動のようなものは極力排除すべきではないかなと、無償の労働というものは極力排除すべきではないかなと考えております。ボランティアによる地域活動との区別が難しい面、それはそれでとうといものだという認識はしておりますが、区別が難しい面もありますが、このような点について市の考えをお伺いいたします。 135 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 136 ◯ 市民部長(松本葉子君) イベント事業のみにおいて十分な利益をもたらし、またはイベント後の日常的な消費にも直結するような仕組みを構築することができるとすれば、それは理想とするところではございます。 137 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 138 ◯ 5番(中田 中君) 私がかかわったマーケットに出店されたキッチンカーのお店では、イベントでは、テレビ等で事前に知っていたお客様が駆けつけ、大行列になり、その行列を見た地元の方がさらに興味を持って行列をつくるといった相乗効果で、当日用意していた食材は完売ということですので、一定の出店料を払っても十分商売として成り立つということでございます。そして、これは私がかかわったイベントではないようですが、イベントでお店を知っていたお客さんが実際に実店舗に訪れるといった継続的な商売にもつながるといった相乗効果が出ていると聞いております。そこまでのメリットがあれば、出店者は喜んで出店料を払っていただけますし、それをもとにすれば、スタッフもただ働きをする必要がなくなるということではないのかなと、誰も損をしない、ウイン・ウインの関係を実現できるのではないかと考えます。そのようなことが重要だということは理解していただいているようですので、次の質問に移りたいと思います。  (5)、マーケット(市場)等のイベント開催により、市外からの集客がふえれば、域外からの消費流入をふやすことにつながると考えておりますが、その可能性について市の考えをお伺いいたします。 139 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 140 ◯ 市民部長(松本葉子君) マーケット等のイベント開催により、市外の方の消費機会が増加することは、地域外からの消費流入の契機になるものと考えます。また、イベントを契機に市の魅力に気づいてもらえることで、継続的に市を訪れる市外の方がふえることも考えられます。 141 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 142 ◯ 5番(中田 中君) マーケット等のイベント開催は、地域外からの消費流入の契機になり、継続的に市を訪れる方がふえると考えられるという答弁でした。再質問いたします。そのように考えるのであれば、市内の方でも、わざわざという言い方もちょっと失礼かもしれませんが、時間と手間をかけて市外に出て稲城市に訪れたいと思うような魅力的なイベントにしていく必要があると思います。来てもらったら市の魅力に気づいてくれるだろうというような消極的な姿勢ではなくて、どんな人に来てもらいたいのか、その人にとってはどのようなイベントが魅力的なのか、そのイベントの魅力をどのように伝えれば効果的に伝わるかといったマーケティング的なアプローチが必要になってくるのではないかと考えます。もし市が市外からの消費流入までを意識しているのであれば、そのような点も踏まえた支援のあり方を検討していただきたいと考えますが、これについて市の考えをお伺いいたします。 143 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 144 ◯ 市民部長(松本葉子君) 今あるイベントを有効活用しながら、マーケティング的な視点も踏まえつつ、魅力あるイベントを開催することについて、市内商店会や観光協会等の関係団体と引き続き連携し、研究してまいりたいと考えております。 145 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 146 ◯ 5番(中田 中君) マーケティング的な視点を踏まえるという点であれば、私としては、観光協会の協力がぜひとも必要だなと個人的に感じております。観光協会のミッションを考えれば、市内の観光資源を掘り起こし、例えばそれがイベントであれば、そのイベントがどれだけの集客力──お客の数やブランド力があるか、もしくはどのような客層の方が訪れるのか──家族連れ、お子さん連れなのか、それともシニアなのか、周辺にどんな消費スポット、お土産屋やお食事どころなどがあるか、これらの情報を集めて市の観光資源をデータベース化するということは、観光協会の担うべき役割として当然考えているのではないかなと思うからでございます。まだまだ設立から間もないので、市としてもなかなか要望はしにくいと思いますので、ここでは市の考えは確認させていただかなくていいかなと考えておりますが、機会を捉えてそのような要望を行っていただくことを希望いたしまして、次の質問に移ります。  (6)、マーケット(市場)等のイベントが定期的に開催されることにより、これから新規事業を始めようという方々がテスト販売の機会を得たり、潜在顧客を発掘したりする機会をふやすことにつながるといった点を踏まえると、このようなイベント開催が起業家支援につながっていくのではないかと考えますが、その可能性について市の考えをお伺いいたします。 147 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 148 ◯ 市民部長(松本葉子君) マーケット等のイベント開催により、創業を予定している市民がプレ創業として商品・商材の実際の需要を確認する場として活用することなども可能なことから、創業に向けた機会の一つにはなるものと考えております。 149 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 150 ◯ 5番(中田 中君) プレ創業の場として活用することも可能であるという答弁でした。再質問させていただきます。これは稲城市ではないのですが、小田急線黒川駅前に、ネスティングパーク黒川という創業支援のための施設ができました。小規模のオフィスや店舗に使えるレンタルスペース、さまざまなイベントに使えるカフェスペースなどを含む施設でございます。プレ創業を支援することを目指すのであれば、稲城市にもこのような施設を誘致していただいて、連携ができるとよいのではないかと考えますが、これについて市の考えをお伺いいたします。 151 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 152 ◯ 市民部長(松本葉子君) 創業支援のための施設の設置は、創業希望者にとって創業前の腕試しの機会として有意義な取り組みの一つと考えますが、地域の実情に適合したものであることが必要と考えますので、先進自治体の事例等も踏まえ、研究してまいりたいと考えております。 153 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 154 ◯ 5番(中田 中君) 確かに、地域の実情に合ったものが必要という考え方もあるのかなと考えますが、そのような創業支援施設があることで市外からの創業希望者が集まるといった面もございます。私自身もひばりヶ丘の創業支援施設で話を伺ったことがありますが、必ずしも地元の方だけが出店しようと集まっているわけではなくて、その地域で商売をしたいと思う方が地域外からも集まってきているようでした。市内の創業希望者の実情に合わせるのではなく、稲城市というマーケット──これはこの質問で出たマーケットの意味ではなくて、経済市場という意味でございますが、稲城市というマーケットに合わせるといった視点がこれからは求められていくのではないかなと考えます。そのような視点も踏まえて研究していただくことをお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。(7)、マーケット(市場)等のイベントに市外から多くの人が訪れ、かつ多くの人から注目されるようになれば、地域住民にとっても、地元が好き、誇らしく思う気持ちが強まっていくのではないかと考えます。そのため、このように市外からも人が集められるような取り組みを実施することは、シビックプライド醸成にもつながると考えますが、これに対する市の考えをお伺いいたします。 155 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 156 ◯ 市民部長(松本葉子君) マーケット等のイベントにより市外からも人を集める取り組みにつきましては、「Iのまちいなぎ市民まつり」におけるびっくり市や、桜・梨の花まつりにおける物販・飲食などの大規模なもののほか、これまでもビアガーデンやカレーイベント、パン祭り、クラフト、趣味の品、陶芸品販売を行うマルシェ、オホーツク海産物フェア等のイベント実績が市内にございます。これらにより、市内の新たな飲食店や名産品の発見、制作者との出会い、出店者間の連携、集った市民による交流、市外の方との出会いなど、経済振興のみならず、多くの副次的効果が生じており、取り組みを通じて本市の魅力をより深く知っていただくことにより、シビックプライドにつながることが期待されるものと考えております。 157 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 158 ◯ 5番(中田 中君) 既に市内で実施されているさまざまなイベントを通じて、経済振興のみならず、集った市民による交流、市外の方との出会いなど、副次的な効果が生じており、シビックプライド醸成につながるものと期待しているという答弁でした。  再質問いたします。シビックプライドとは、単なる自分のまち自慢ではなくて、みずからが主体的に動くことで地域をよりよく変えることができるという当事者意識を伴う自負心と言われております。このような思いを持っている方は、まちづくり、地域活動にも積極的にかかわってくれることが期待されます。私もさまざまな地域活動にかかわってきましたので、自分たちの力で地域をよくしたいという思いをもってかかわっていただける方が地域の担い手には必要であるということは、実感をもって理解しております。マーケット等のイベントにかかわる方々や来場された方々が交流を深めることで、シビックプライドを持った方がふえてきたり、さらにその思いを強くしていったりといった正のスパイラルが生まれていることは、すばらしいことではないかと感じております。強いシビックプライドを持つということは、地域の傍観者から当事者に変わるということだとも言えますが、イベントに来るだけではどうしても傍観者、お客様といった立ち位置にとどまってしまって、そこから一段レベルアップするということはなかなか難しいかなと感じております。地域のため、積極的にかかわっていただける方をふやしていくためには、市はどのような取り組みが必要と考えているのか、また市はどのような支援ができるのかについてお伺いいたします。 159 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 160 ◯ 市民部長(松本葉子君) 地域のために積極的にかかわっていただける方々がふえていくことは望ましいことであると認識しておりますが、個々の取り組みについては、自主的に活動が活発化していくことが肝要と考えます。市内には、多様かつ数多くの市民活動団体などもございますので、市としては、市の新しい動向、先進事例の紹介などの情報を提供していくことや、シビックプライド醸成のための研修会、マーケット等のイベントへの取り組みを契機とした人材の紹介などを通じて、サポートセンター稲城や稲城市観光協会、稲城市商工会、稲城市商店会連合会等とも連携しながら支援してまいりたいと考えます。 161 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 162 ◯ 5番(中田 中君) 情報提供や研修会、人材紹介などを観光協会や商工会などの関係団体と連携して支援していくという答弁でした。私自身がマーケット等のイベントの企画・運営にかかわってみて、一番効果が高いなと実感したのは、シビックプライドの醸成でした。自分の住む地域をよくしたい、盛り上げたいと考えて、実際に行動を起こすわけですから、たとえ失敗しても、地元が嫌いになるはずはないと思います。次こそ絶対成功させてやるぞというリベンジを誓い、イベントの改善や別のイベントへの挑戦に取り組むことになっていく。そういういい意味でのPDCAのようなサイクルがあるのかなと感じます。商売が成り立つようなイベントとして運営できているというものはなかなか少ないのかもしれませんが、シビックプライドに目覚め、自分から地元をよくしていこうと考える仲間をふやすには、さまざまなイベントの企画・運営にかかわることはとても有意義な経験ではないかなと考えております。多くの方がこのような機会を得られるように市が支援するということは、大事なことだと思います。私のように、一部の詳しく知っている人たちだけのものにしておくのは、非常にもったいないなと感じております。稲城市も、関係団体とともに支援していくということですので、引き続きできる限りのサポートをよろしくお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。(8)、市が行うべき支援は、主催や補助金による直接的な支援ではなく、環境整備や手続の簡素化等に限定したほうが、市民の主体的な取り組みを促進できると考えますが、マーケット等のイベント開催について、市はどのような支援ができるかについて、市の認識を確認させてください。 163 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 164 ◯ 市民部長(松本葉子君) マーケット等のイベント開催について、市がどのように支援できるかにつきましては、広場や公園使用の許認可に係る事務処理の迅速化、関係行政機関との折衝などの支援がございます。また、広報いなぎや市ホームページへの掲載、チラシ配架、ポスター掲示、稲城市観光協会を通じての広報など、PR活動の支援がございます。市ではこれまでも、必要に応じて、これらの取り組みを通じ、イベントの開催を支援しております。 165 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 166 ◯ 5番(中田 中君) 会場使用の許認可手続の迅速化や広報、ホームページ、ポスター掲示などのPR活動の支援があるという答弁でした。再質問をさせていただきます。PR活動の支援については、さまざまな媒体が利用可能であることがわかりましたが、なれない方には少々わかりづらいのではないかと考えております。今答弁のあった内容について、掲載基準や申込期限など、まとめた情報があるとよいなと思うのですが、市のホームページ等にまとまって掲載したりといったことはないのかについて確認させていただきます。  また、市でできる支援として、会場となる広場や公園などで、電源や照明などを整備することや、これは民間のレンタル業者の営業に影響がある可能性もあるので、難しいとは思いますが、テーブル・椅子などを貸し出すことなど、設備面での支援もあると思いますが、これについて市の考えをお聞かせください。 167 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 168 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市の広報紙については、締め切りや紙幅の制約もあること、ホームページへの掲載については、内容に応じて判断する必要もあることから、各主管課へ相談していただくこととなっております。さまざまな媒体の掲載基準や申込期限など、市ホームページにまとめた情報を掲載することにつきましては、今後研究してまいります。  会場となるような公園につきましては、平成29年度には城山公園の芝生広場にステージと電源コンセントを設置いたしました。また、いなぎペアパークにつきましても、イベントでの使用を想定して、複数箇所から電源がとれるように、電源コンセントを設置してきております。市によるテーブル・椅子など備品の貸し出しにつきましては、可能な範囲で市内公共施設に備え付けのものを貸し出しておりますが、常に必要数を満たすことは難しいと考えますので、不足分につきましては、イベント主催者において対応方法を含め検討いただくべきものと考えます。 169 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 170 ◯ 5番(中田 中君) 各媒体への掲載は各主管課に御相談くださいという答弁ですが、少々縦割りの答弁だなという印象は受けました。今回私がかかわったイベントでは、まず市の後援を受けるために総務契約課に、そして次に会場を借りるために公共物占用許可をもらいに管理課に、そして会場周りの道路に車を入れるための道路使用許可をとるために多摩中央警察署に、そして飲食物を販売する届出のために南多摩保健所に、そして会場で発電機や火気を使用するので、その届出のために消防署に、会場のテーブル・椅子を借りるためにいなぎグリーンウェルネス財団と消防署にといったぐあいで、役所関係の手続に結構手間がかかりました。それにさらに広報・ホームページに掲載するとなると、秘書広報課にも行く必要があるということで、結構煩雑な手続が必要なのかなと感じております。最後のテーブル・椅子の借用については、それほどではないかと思いますが、それ以外については、どの課に相談すればよいかといった程度の情報でしたら、集約しておけば、役立つ方も多いのではないかなと感じております。市のホームページでなくても、観光協会やサポートセンターなどのホームページなどで構わないので、まとまっているとありがたいなと思います。ぜひ検討をお願いしたいと思います。 171 ◯ 議長(渡辺 力君) 質問途中ですが、暫時休憩いたします。                                午前10時35分 休憩
      ─────────────────────────────────────────                                午前10時50分 開議 172 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  中田君。 173 ◯ 5番(中田 中君) それでは、次の質問に移りたいと思います。2、台風及び集中豪雨等による風水害に対する防災対策について質問させていただきます。  既に多くの議員の一般質問でも取り上げられたとおり、ことしは勢力の強い台風の上陸が相次いで発生いたしました。9月9日に上陸した台風15号は、千葉県を中心に暴風による甚大な被害をもたらし、10月12日に上陸した台風19号は、関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害をもたらしました。しかし、幸いにして稲城市では大きな被害は発生しなかったと認識しております。  先日の高橋市長のタウンミーティングは若葉台地区でも開催されましたが、その場で台風19号の際における稲城市の対応についての質問に対し、市長からこのような回答がありました。内水氾濫を防ぐため、大丸谷戸川の水門を閉める作業を、都市建設部職員を消防本部のレスキュー隊員が前後で安全確保しながら実施したと。これは、消防本部が市長の指揮下にある稲城市だからこそ実現できた対応であり、独自消防の強みが発揮された好事例ではないかと考えております。  また、避難勧告を受け3,000人以上の市民が避難所に事前避難を行ったことでさまざまな課題が見つかったことが、私を含め、多くの議員からの一般質問に取り上げられておりますが、まずは特筆すべきは、3,000人以上の方が市の呼びかけに応じて避難を行ったということではないかなと感じております。稲城市にはそのような防災意識の高い市民が非常に多いということではないかと感じております。市長の指揮で機動的に活動できる消防隊、そして防災意識の高い市民、そしてその橋渡しをする消防団や自主防災組織がきちんと機能している。このような公助・自助・共助の仕組みが機能しているからこそ、稲城市の防災力は高いのだと実感することができました。  ただ、人によっては、そのような事実を知らず、不安を感じている方も少なからずいらっしゃいます。災害時の市の対応もしくは対応方針を確認させていただくことは、そのような方々の不安を払拭し、稲城市のさらなる災害対応の強化に資すると考えまして、私も質問させていただきたいと考えました。よろしくお願いいたします。  (1)、台風15号では、暴風により送電塔や電柱が倒壊・損傷し、93万戸が停電し、その後の復旧に時間を要したことで停電が長期に及びました。稲城市における暴風による停電のリスクについて、市の状況を確認させてください。 174 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 消防本部消防長。 175 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 暴風による停電リスクにつきましては、市内の電柱等の設置場所は、停電が長期化した山林や急傾斜地などに電柱等が整備された地域と異なり、仮に電柱等が倒壊しても、復旧までに長期化することは少ないと、東京電力から伺っております。 176 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 中田君。 177 ◯ 5番(中田 中君) 稲城市は、山林や急傾斜地に電柱等が整備されている地域ではないため、暴風による停電長期化のリスクは少ないということが確認できました。  ニュータウン地区を初めとする新たに開発された地区では、電柱の地中化も進んでおります。また、昨年は倒木による停電も発生したと思いますが、1日程度で復旧できていたということを考えると、稲城市の現状では、十分対応ができているレベルに達しているのではないかと考えております。1日たりとも停電してほしくないというのが正直な思いだとは思いますが、稲城市地域防災計画では、電気の復旧目標期間は7日間と記載されておりますし、防災の備えというものは、やみくもに被害ゼロを目指すものではなく、人命にかかわるなど、より深刻なことから優先順位をつけて対応していくべきと考えます。今後の災害対応、事前対策においても、今述べたような点を考慮していただき、対応を進めていただきたいと思います。これは意見で結構です。  次の質問に移ります。(2)、さらに台風15号では、長期間の停電に伴い、断水や通信障害といった派生的な被害も発生しました。稲城市で停電が発生した場合、それによる断水や通信障害発生のリスクについても、市の状況を確認させていただきます。 178 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 消防本部消防長。 179 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 停電による断水のリスクにつきましては、市内の指定給水拠点には自家発電設備が設置されていることから、マンションなどのポンプアップ方式による給水を除き断水することはないと、東京都水道局から伺っております。また、通信障害発生のリスクにつきましては、携帯電話各社の基地局には蓄電池設備が設置されておりますが、長期化した場合については、通信障害発生の危険性はあるものと認識しております。防災行政無線につきましては、停電しても、子局に72時間、3日分のバッテリー及び太陽光発電設備を設置してありますので、即座に使用できないことはありません。 180 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 中田君。 181 ◯ 5番(中田 中君) 指定給水拠点では自家発電設備が設置されている、防災行政無線については3日間のバッテリーと太陽光発電設備が設置されているということで、即座に使用できないということはないということでした。ただ、通信障害発生のリスクについては、蓄電池設備が設置されておりますが、それが長期化した場合についてはその可能性はあるということでした。また、ポンプアップ方式のマンションにおいては、停電すると水道は使えなくなるというリスクはあるというようなお話もありましたが、敷地内に給水所から直接取水できるような水栓があれば、そこから水をくむことはできるのではないかということは認識しております。私の住んでいるマンションでも、そのような水栓が敷地内にあって、ポンプにかむ前に蛇口があって、そこから水が出せるということもありますので、十分給水は受けられるのではないかなと考えております。それらの点を踏まえると、稲城市でも長期断水が発生するリスクは小さいのではないかなと考えられます。  私は、台風19号に備え、消防団で詰め所待機となる前に、自宅用の食料を近所のスーパーに買いに行ったのですが、私の場合は家庭内の備蓄はふだんから行っておりますので、ちょっと牛乳が足りなくなったので買いに行ったというだけなのですが、売り場でペットボトルの水が全てなくなっているということを体験して、非常に驚きました。今回確認させていただいたように、水道は大丈夫なのですということがきちんと周知されていれば、そこまで過剰な対応は必要なかったのではないかなと感じております。正しく恐れ、適切に備えるためにも、より多くの市民に稲城市の防災対策の現状を正しく広報していただくことがより重要だと考えております。そのことをお願いさせていただき、次の質問に移りたいと思います。  (3)、台風19号では、洪水に関する警戒レベル4、避難勧告が発令され、多くの市民が避難所に避難を行いました。しかし、多摩川に近い避難所は使用できず、一部の避難所に避難者が集中する等の状況も生じたと聞いております。風水害時における避難所への避難のあり方について、市の考えを確認させてください。 182 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 消防本部消防長。 183 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 風水害時における避難所への避難のあり方につきましては、台風等の風水害時は、あらかじめ予測できることから、市民みずからが平時より避難行動を計画するとともに、気象情報や市から発令される避難情報などにより、早目、早目に適切な避難行動をとることが重要だと考えております。 184 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 中田君。 185 ◯ 5番(中田 中君) 風水害はあらかじめ発生時刻が予測できることから、事前に準備して、早目、早目に適切な避難行動をとることが重要という答弁でした。先日の北浜議員の質問でも細かく取り上げられておりましたので、私からは2点、意見というか、お願いをさせていただきたいと思います。  まず1点目、風水害による避難はあらかじめ予測できるということは、避難される住民には避難生活に必要なものを用意する時間的な余裕があるということだと思います。そのため、避難勧告が出てから慌てて着の身着のままで避難するのではなくて、最低限の食事や飲み物、薬やおむつといった生活用品などは一通りそろえて避難してもらえるように、住民に対し、さらなる広報・啓発をお願いしたいということでございます。  以前、私の一般質問でも取り上げさせていただきましたが、熊本地震において避難所運営にかかわる行政職員が、食事の用意、片づけからトイレ掃除まで何から何まで対応してしまったということで、避難者が避難所運営に受け身になってしまい、自主運営が全くできない状態に陥ってしまったということがあります。サービス精神旺盛な市職員は、市民にとっても非常にありがたいことですが、災害時にはそのようなマイナス面もあることを考慮していただき、サポートは必要最小限にとどめられるよう心がけていただきたいと思います。  もう1点は、北浜議員の一般質問でも提案されていましたが、近隣商業施設との連携についてです。私が聞いたお話ですと、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンが、台風接近による浸水被害に備えて駐車場開放を行ったと聞きました。北浜議員は若葉台を例に挙げておりましたが、あそこまで遠くでなくても、例えば今度新たにオープンするイオンタウン稲城長沼店の屋上駐車場を開放すれば、車だけでも確実に浸水被害を避けるということができますので、近隣住民にとても喜ばれるのではないかと考えます。そのような民間施設との連携も検討をお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。(4)、稲城市の洪水に関するハザードマップでは、浸水被害の可能性のある地域のほとんどが浸水深3メートル以下であることを踏まえると、2階建て以上の建物に住んでいる方は自宅にとどまって垂直避難という選択肢もあるのではないかと考えますが、これに対する市の考えをお伺いいたします。 186 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 消防本部消防長。 187 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 自宅にとどまる垂直避難につきまして、市では、避難勧告等判断・伝達マニュアルに基づき、警戒レベル4、避難勧告・避難指示を発令した場合は、風水害時に開設する21カ所の避難所や近隣の安全な場所へ移動する立ち退き避難としております。 188 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 中田君。 189 ◯ 5番(中田 中君) 角田議員の質問で、垂直避難は災害発生後に避難する際の緊急手段だと位置づけているという答弁がありましたので、私からは意見のみを述べさせていただきます。  風水害で避難勧告が発令された場合、自分はどこの避難所に避難すればよいか決まっていない住人は、まだまだ多いのではないかと思われます。これは、風水害と震災では開設される避難所が異なることが影響していると思いますので、このことについて市民へのさらなる周知をお願いしたいということでございます。  また、風水害時は車での避難も可能とするのであれば、若葉台や長峰、南山といった多摩川から離れた場所への避難も可能となります。特に高齢者や障害者などの避難行動要支援者がいらっしゃる場合には、早目の避難行動を開始することになるので、車を利用した避難も現実的ではないかと考えます。車を利用すれば、身の回りに必要なものは容易に運ぶことができますし、多摩川から遠い避難所ほど避難者は少なくなると思われますので、より快適に過ごすことができるのではないかとも考えます。そのため、車を利用しての避難のあり方、ルールづくりについて検討をお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。(5)、稲城市において、避難所へのペット同行避難については、どのような方針で進めていくのか、市の考えを確認させてください。 190 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 消防本部消防長。 191 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難所へのペット同行避難につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 192 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 中田君。 193 ◯ 5番(中田 中君) 岡田議員と市瀬議員の質問で、ペット同行避難については、研究するという答弁だったと思います。我が家もミニチュアダックスを飼っているので、ペットも同行して避難できるといいなとは思うのですが、現実には実現は難しいのではないかなと感じております。犬猫アレルギーを持つ方が避難してくる可能性は否定できませんし、どんなにしつけや予防接種などがしっかりされていて、ケージに入れていたとしても、においや鳴き声が苦手な方もいらっしゃると思います。単に嫌いというのではなくて、怖いとか、生理的に受け入れられないという方もいらっしゃるので、少し我慢すればみたいな形では済まない例もあるのではないかなと考えます。そのため、ペット同行避難者を他の避難者と全く同列に受け入れることは余りよろしくないのかなと考えます。  ではどうすればよいかということですが、私は、その地域でペット同行避難を希望する方がグループをつくって、ペット同行避難ができるスペースを自主運営できるようにすればよいと考えます。もちろん私も含める必要があると思いますが、ペット連れの方が、ペット同行避難という権利を主張するだけではなくて、避難所運営という役割を率先して引き受けることで、誰もが嫌な思いをせずに済む、円滑な避難所運営ができるのではないかなと考えております。だから、外に行けというわけではなくて、校舎内の空き教室の一つを、ここはペット同行避難可能なスペースです、ここについてはペットを連れている方が自主的に運営いたします、衛生管理等もいたしますみたいな形でルール化できれば、そこの部分はペットオーケーですよみたいな形で運営ができるのではないかなと感じております。  このような意見については、今の段階で市はイエスともノーとも言いにくいでしょうから、あえて答弁を求めることはいたしませんが、そういう声が市民の中から出てくるように、市民への啓発をお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。(6)、風水害時は、窓をあけることができず、防災行政無線がさらに聞きづらくなり、消防車・広報車等による広報も風雨のピーク時には実施困難であるため、ホームページやメール、SNSによる広報が重要になると考えております。今回の台風15号・19号の際、市はインターネットを活用した広報について、どのような対応を行ったかについて確認させてください。 194 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 消防本部消防長。 195 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) インターネットを活用した広報につきましては、市ホームページ、市メール配信サービス、緊急速報メール、市ツイッター、ヤフー防災アプリを活用した広報を行っております。 196 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 中田君。 197 ◯ 5番(中田 中君) さまざまな伝達手段を用いて災害情報の広報を行っていることが確認できました。再質問させていただきます。稲城市からの情報をいつでも受け付ける準備ができている我々議員のような立場の者とか、もしくはすごく関心の高い方、もしくはちゃんと防災意識の高い方はともかく、それ以外の普通の市民の方からすれば、仕事が一段落したタイミングで初めてニュースに気づいて、地元の状況はどうだろうかとホームページを改めて調べてみたり、そのタイミングから情報収集を始めるといった方が大半なのではないかなと考えます。私も会社員としてSEとして仕事をしていた当時のことを思い起こすと、実際、災害が近づくことはわかっていても、どちらかというと、会議とかマシンルーム内での作業なりを優先して、リアルタイムで災害情報をチェックするようなことはしなかったのではないかな、できなかったなと感じております。これまでに発信された情報も含めて、家族の住む地元や自分のいる場所の災害情報が時系列でわかりやすく一覧できていたら、そのような方々にはとても役立つのではないかなと想像します。  先日の防火管理者の研修では、ヤフー防災アプリに加えて、NERV防災というアプリがなかなか使い勝手がいいですよということが講師から紹介されておりました。私も早速インストールしてみましたが、ヤフー防災アプリと比較して、警報を時系列に一覧できるタイムラインの画面であったり、雨雲レーダーと天気予報とか、そういうものと一体化しているということもあって、好みにもよると思いますが、かなりいいアプリではないかなと感じました。現在発令中の防災情報を市民が確認しやすくする工夫が必要と考えますが、それを実現する仕組みは必ずしも行政が全て用意する必要はなくて、このような一般のアプリを利用する、そういうアプリを紹介するだけでも十分対応できると考えますが、このような防災情報を市民が確認しやすくする工夫について、市の考えをお伺いいたします。 198 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 消防本部消防長。 199 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 市民が確認しやすくする工夫につきましては、インターネットの活用では、防災情報の発令状況や、現在地からの近隣の避難場所等がアプリ内の地図で確認できるなど、ヤフー防災アプリをインストールすることで、わかりやすい情報の取得につながります。全戸配布する防災マップにヤフー防災アプリのQRコードを既に掲載しております。 200 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 中田君。 201 ◯ 5番(中田 中君) 市瀬議員の一般質問でも確認されているように、今、現状は稲城市としてはヤフー防災アプリが一押しであるということだと思います。それを周知するために、防災マップにQRコードを掲載する等の対応を行っているということが確認できました。  ただ、アプリの機能は日々進化しておりますので、常に情報収集に心がけ、ヤフーへの機能強化の提案や、推奨アプリの切りかえなどの検討も、機会を捉えて行っていただきたいと考えております。そのことをお願いいたしまして、以上で、起風会、中田中の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 202 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 以上で、5番、中田中君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 203 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 通告の13番、佐藤しんじ君の一般質問を許します。16番、佐藤しんじ君。 204 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 通告番号13番、公明党、佐藤しんじでございます。通告の順に従いまして、大項目3問を質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  大項目1、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の導入について。  保護者や地域住民などで構成する学校運営協議会を設置し、保護者や地域住民の意見を学校の運営に反映させる制度であるコミュニティ・スクールについて伺います。  (1)、コミュニティ・スクールについて、1)、コミュニティ・スクールの概要について伺います。 205 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 206 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) コミュニティ・スクールにつきましては、学校と地域住民等が力を合わせて学校の運営に取り組むことが可能となる、地域とともにある学校への転換を図るための仕組みであり、学校運営協議会を設置し、学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となって、特色ある学校づくりを進めていくという制度でございます。 207 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 208 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。ことし10月、公明党市議団で、このコミュニティ・スクールをいち早く導入した福岡県春日市へ行き、視察をしてまいりました。コミュニティ・スクール導入により、地域と学校が強く結びつき、教育を中心に地域がつながり、まとまっていき、そして地域全体で子供たちを育む地域社会が形成されていく、そのようなコミュニティ・スクールの魅力を学んでまいりました。  今、小学校・中学校の現場では、いじめ、不登校、学級崩壊、また教員の長時間労働、精神疾患などによる病気休職者数の増加や指導力不足といった諸課題等々、多くの課題が山積する中、国はコミュニティ・スクールの導入を推進しております。そこで再質問させていただきます。国がどのような問題意識に基づいてコミュニティ・スクールの導入を推進しているのかを伺います。 209 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 210 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) コミュニティ・スクール導入に向けて、国が示している問題意識につきましては、子供たちを取り巻く環境や学校が抱える課題が複雑化・多様化している状況において、学校と地域の連携協働の重要性が指摘されていることや、子供や学校の抱える課題の解決、未来を担う子供たちの豊かな成長のためには、社会総がかりでの教育の実現を図る必要があることなどでございます。 211 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 212 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 子供たちを取り巻く環境や学校が抱える課題がどんどん複雑化・多様化していく。これは本当に深刻な問題であると私も認識するところであります。  2)、学校運営協議会の主な役割・機能について伺います。 213 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 214 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) コミュニティ・スクールにおける学校運営協議会の主な役割・機能につきましては、校長が作成する学校運営の基本方針を承認することや、学校運営について教育委員会または校長に意見を述べること、教職員の任用に関して教育委員会規則で定める事項について教育委員会に意見を述べることでございます。 215 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 216 ◯ 16番(佐藤しんじ君) この学校運営協議会がコミュニティ・スクールのまさに肝であります。学校運営協議会の主な役割・機能は、地方教育行政法第47条の6に規定されております。このように、法律に基づき、一定の権利と責任を持つことにより、保護者や地域住民が学校運営への側面的な支援者ではなく当事者となることから、大切な組織であると考えます。  続きまして、(2)、コミュニティ・スクールは、2004年に地方教育行政法の改正で制度化され、その後2017年に努力義務化されました。コミュニティ・スクールについて、市がこれまで行ってきた調査・研究についてお伺いいたします。 217 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 218 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) コミュニティ・スクールに関する調査・研究につきましては、国や東京都が主催する説明会や連絡会に出席し、コミュニティ・スクールに関する情報収集を行っております。 219 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 220 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 他の区市町村の小学校・中学校の導入状況を調べましたところ、令和元年5月1日現在、コミュニティ・スクールを導入している小学校・中学校の校数は、全国においては、小学校で4,618校、中学校で2,099校、計6,717校です。導入率は、小学校で24.1%、中学校で22.7%。また、東京都においては、小学校で290校、中学校で138校、計428校です。導入率は、小学校、中学校合わせての率となりますが、22.7%となっております。導入している区市町村で見ますと、全国で681の区市町村で導入されており、導入率は39.6%、東京都においては、21の区市町村で導入されており、導入率は33.3%となっております。  なお、平成30年6月15日に閣議決定された第3期教育振興基本計画において、2022年度までに全ての公立学校においてコミュニティ・スクールが導入されることを目指しているとのことであります。そのため、今後2~3年でコミュニティ・スクール導入校が急速にふえていくという考え方もできるかと思います。ここで、市の見解をお伺いしたいと思います。 221 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 222 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) コミュニティ・スクール導入に関する今後の動向につきましては、コミュニティ・スクールにおける学校運営協議会の設置があくまでも努力義務であることから、今後2~3年で全国のコミュニティ・スクール導入校が急速にふえていくかどうかを教育委員会として判断することは困難であると認識しております。コミュニティ・スクールに関しては、引き続き情報収集に努めてまいります。 223 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 224 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは、(3)、稲城市における取り組み、学校運営連絡協議会と地域教育懇談会についてお伺いいたします。1)、学校運営連絡協議会の役割や目的、またその課題と成果についてお伺いいたします。 225 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 226 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学校運営連絡協議会の役割・目的につきましては、学校運営を支援するために、保護者や地域住民の意向を学校に伝え、学校運営に反映させたり、地域に根差した学校運営のための支援を行ったりすることでございます。成果につきましては、定期的に協議会を開催して、家庭や地域の視点から学校運営に御助言をいただくことにより、地域に根差した学校運営の推進が図られていることでございます。課題につきましては、特段の課題はございません。 227 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 228 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 稲城市社会教育委員が本年3月に発表されました「一人ひとりの力を市民の生涯学習や活動支援に生かすための提案」の中で、学校運営連絡協議会について、次のような指摘をしています。「学期ごと年3回の協議会では、なかなか地域に開かれた学校へというのは難しい。これも、せっかく組織されているものであるから、学校支援のコーディネートの場などとしての活用をしやすいような運営が求められる」との指摘でありますが、これについてどう受けとめていらっしゃるか、お伺いさせていただきます。 229 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 230 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 「一人ひとりの力を市民の生涯学習や活動支援に生かすための提案」における提案の経緯と背景の内容につきましては、学校運営連絡協議会の委員の皆様からは、限られた回数の会議の中で、学校運営に関して建設的な御意見をいただくなどの御支援をいただいており、学校運営連絡協議会は、地域に開かれた学校づくりに向けて機能しているものと認識しております。また、学校支援のコーディネートにつきましては、本市では、全ての小中学校におきまして、学校支援コンシェルジュを活用しながら、日常的な教育活動に地域の方の御支援をいただいております。その上で、地域に開かれた学校づくりを一層推進するために、学校運営連絡協議会のさらなる充実を図ることにつきましては、大切なことだと認識しております。 231 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 232 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 学校と地域をつなぐ学校支援コンシェルジュの御活躍ぶりは、私もよく伺っております。学校と地域をつなぐ重要な役割を担っていただいていると認識しております。  平成26年度以来5年ぶりとなる市民意識調査結果報告書が先月公表されました。その中に「学校教育について力を入れるべき施策」という調査項目がありました。この調査項目の回答選択肢の中で最も回答割合が高かったのは「いじめ、不登校対策の充実」、これが51.8%でした。それに次いで高かったのが「道徳教育の充実」で34.6%、次いで「子どもの学力向上」が33.8%でした。そして、この調査項目に、その他の回答選択肢として、「開かれた教育現場の充実」、それから「家庭、地域との連携の強化」といった回答選択肢がありました。そして、そのそれぞれの回答割合は、「開かれた教育現場の充実」が19.0%。前回平成26年度は10.2%でした。それからもう一つ、「家庭、地域との連携の強化」、こちらは24.3%、前回平成26年度は18.8%でありました。こちらは、どちらもとりたてて高い数値ではありませんが、いずれも前回よりも数値が上がっているのは気になります。そして、この2つの問いに関しては、いずれも学校運営連絡協議会に直結する市民の貴重な声だと思います。そこで再々質問をさせていただきます。この調査結果について、市の見解を伺います。 233 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 234 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 市民意識調査における「学校教育について力を入れるべき施策」に関する調査結果につきましては、平成26年度調査では、該当するものを2項目まで選択できる形でしたが、平成31年度調査では、該当するものを3項目まで選択できるように変更されております。回答条件が異なるため、数値を一概に比較することはできませんが、子供たちを取り巻く環境や学校が抱える課題が複雑化・多様化しているという状況等を反映して、「開かれた教育現場の充実」や「家庭、地域との連携の強化」に力を入れるべきとの御意見をいただいているものと認識しております。 235 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 236 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 2)、地域教育懇談会の役割や目的、またその課題と成果についてお伺いいたします。 237 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 238 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 地域教育懇談会の役割・目的につきましては、子供の心身ともに健全な成長を期するという理念に基づき、家庭、学校、幼稚園、保育園、認定こども園、地域の関係者が連携して、健全育成のための情報共有や活動を行うことにより、地域社会に根差した教育力の充実を図ることでございます。
     成果につきましては、組織・機関の健全育成等の取り組みの情報共有や、連携した事業の実施を推進することにより、学校や園の枠を超えて、地域協働のもと、子供たちの健全育成が図られていることでございます。課題につきましては、特段の課題はございません。 239 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 240 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 先ほどの学校運営連絡協議会についての質問と同じ趣旨になりますが、地域教育懇談会につきましても、稲城市社会教育委員発表の同提案の中で、次のような意見が述べられています。「ブロックごとに取り組みの内容は異なり、毎回テーマを設けて話し合いを行うブロックもあれば、各団体の活動報告など顔つなぎのみを行う場となっているブロックもある。ブロック内の運営については、ブロック内の小・中学校で年度ごとの持ち回りとなっており、年度を越えて課題の話し合いを行うなど、課題解決の場として継続性を保つことは難しい」との意見でありますが、市としましてはこの意見をどのように受けとめられているか、お伺いいたします。 241 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 242 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 「一人ひとりの力を市民の生涯学習や活動支援に生かすための提案」における提案の経緯と背景の内容につきましては、地域教育懇談会の各ブロックからの報告によりますと、全てのブロックにおきまして、それぞれがテーマを設定して、協議や情報交換を行っております。各ブロックの運営を担う事務局につきましては、年度ごとの持ち回りで担当を決めている状況はございますが、次年度への引き継ぎに関しましては、それぞれのブロックで確実に行われているものと認識しております。その上で、地域社会に根差した教育力を一層充実させるために、地域教育懇談会のさらなる充実を図ることにつきましては、大切なことだと認識しております。 243 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 244 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 学校運営連絡協議会と地域教育懇談会について、少なからず改善すべき課題があるのではないかという稲城市社会教育委員の認識と、御答弁いただいた市の認識に隔たりがあるのを感じました。そして、市民意識調査の結果を受け、学校運営連絡協議会、地域教育懇談会の役割や機能のさらなる充実・強化が必要なのではないかと考えます。  続きまして、(4)、稲城市においては、コミュニティ・スクールの導入について、情報収集の段階のようであることが先ほどの質問でわかりましたが、コミュニティ・スクールの導入について今後どう考えていかれるか、市の見解をお伺いいたします。 245 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 246 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 市では、全国的にコミュニティ・スクールの導入が推進されるはるか以前から、全校で地域教育懇談会が設置され、地域とともにある学校づくりが定着し、機能しております。コミュニティ・スクールの導入につきましては、現在の本市の取組状況を踏まえつつ、引き続き国や東京都の情報を収集して、研究してまいります。 247 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 248 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 市が長年にわたり取り組まれている地域教育懇談会や学校運営連絡協議会、また学校支援コンシェルジュにより、地域連携が行われ、保護者や地域住民の意見が学校の運営に反映されていることはわかりました。また、コミュニティ・スクール制度と市が行っている地域教育懇談会、学校運営連絡協議会が目指すところに大きな差はないことも理解いたしました。しかし、その目的を実現するために何より重要である仕組み・プロセスは明確に異なります。かつ、法律に基づいた制度を導入することで、地域住民や保護者といった市民が一定の権限と責任を持つことにより、組織的かつ継続性を備えた組織運営が可能になると考えます。また、コミュニティ・スクールを導入した自治体の多くが、コミュニティ・スクール導入前に、稲城市同様、何らかの形で既に地域と学校の連携に取り組まれておりました。つまり、コミュニティ・スクールを導入するということは、今までの取り組みを否定するということではなく、今までの取り組みをさらに充実強化、また加速前進させるための仕組み・制度を導入するということであります。そういった意味におきましても、稲城市においてもコミュニティ・スクール導入に当たって機は熟していると考えます。そこで再質問ですが、コミュニティ・スクール導入の検討をぜひとも始めていただきたいと思いますが、市の見解をお伺いいたします。 249 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 教育指導担当部長。 250 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) コミュニティ・スクールの導入につきましては、繰り返しにはなりますが、現在の本市の取り組み状況を踏まえつつ、引き続き国や東京都の情報を収集して、研究してまいります。 251 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 252 ◯ 16番(佐藤しんじ君) コミュニティ・スクール導入は、公明党としましてもこれまで強く推進してきております。導入の議論が早く開始されることを期待いたします。  それでは、次の質問に移ります。大項目2、台風に伴う、市が管理する施設への影響について。  ことしの秋は、台風15号、19号が相次いで関東地方を縦断し、数ある自然災害の中でも、台風の年と呼ばれるほど、関東地方でも甚大な被害をもたらしました。台風15号は、風台風と呼ばれ、強風の影響を大きく受け、千葉県では電柱の倒壊により大規模な停電が発生し、停電範囲が広範囲となったことから、復旧までに長期間を要することになりました。また、台風19号は、雨台風と呼ばれ、雨の猛威を受け、各地で河川の氾濫が発生し、各地で甚大な水害をもたらしました。そこで、度重なる台風襲来に伴う市が管理する施設への影響についてお聞きいたします。  (1)、倒木に伴う電線への影響について。本市におきましても、台風15号の影響で、街路樹など、少なからず風の影響を受けたと聞いております。電柱のみならず、街路樹においても倒木のおそれが懸念され、倒木した街路樹が電線に接触または切断し、停電に波及するおそれがあります。そこで御質問いたします。1)、台風15号に伴う街路樹倒木の現状についてお伺いいたします。 253 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 254 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 関東地方に上陸した台風15号の影響により、令和元年9月9日未明に市内で最大瞬間風速33.3メートルを記録する暴風が吹いたことから、本郷根方通りの稲城駅付近や堂ヶ谷戸通りの新きさらぎ橋付近、山崎公園南側の市道において、3本の街路樹が倒れました。また、公園や水路、民有地などにおきましても、9本の倒木が発生いたしました。 255 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 256 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 日ごろの適切な維持管理により、街路樹の倒木は3本とのことでございますが、どのように対応されたのか。また、台風通過後は市内各所で道路に折れた枝が散乱している状況が見受けられましたが、これについてもどのように対応されたのか、お伺いいたします。 257 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 258 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 倒木した街路樹につきましては、災害対策本部による巡視や市民からの通報を受け、直ちに現場を確認し、安全対策を行った後、災害協定に基づき、稲城市総合建設業協会に作業を依頼して、樹木の撤去を実施いたしました。また、台風通過後は、市内各所で折れ枝等による通行障害が発生したことから、職員を5班体制に編成し、回収を行ったものでございます。 259 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 260 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは、2)、街路樹の倒木による電線への影響についてお伺いいたします。 261 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 262 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 台風15号に伴う倒木による電線への影響につきましては、東京電力やNTTなどの企業者からは、倒木による断線が発生したとの報告はいただいておりません。 263 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 264 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 電線への影響はないということで、安心いたしました。  続きまして、3)、電線付近の街路樹剪定についてお伺いいたします。 265 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 266 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内における街路樹の維持管理につきましては、職員による定期的なパトロールや市民からの情報をもとに、剪定や枝払いなどを行うとともに、年間を通して計画的に路線単位での剪定を実施しているところでございます。  なお、電線付近の街路樹及び民有樹木の剪定につきましては、東京電力やNTTなどにより、支障となる樹木などを発見した際は、樹木の管理者や所有者と協議を行い、支障枝の剪定を行っております。 267 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 268 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは再質問でございますが、ただいまの御答弁で、電線付近の街路樹剪定につきましてはどのような対応をされているのか、確認できました。台風などの強風による停電を未然に防ぐためにも、日ごろの維持管理は重要です。そこで、市では年間にどの程度街路樹の剪定を実施しているのか、お伺いいたします。 269 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 270 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内の街路樹剪定につきましては、職員によるパトロールでの確認や市民の方からの情報などを踏まえて実施しており、平成30年度は1,625本の街路樹を剪定いたしました。 271 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 272 ◯ 16番(佐藤しんじ君) (2)、傾斜地から市道に崩れ出た土砂についてお伺いいたします。台風19号では、雨の影響により、各地で浸水被害が発生し、被害範囲は去年の西日本豪雨を超え、記録的な豪雨災害に見舞われ、河川氾濫や土砂崩れが発生しました。そこで、土砂崩れについてお伺いいたします。1)、台風19号に伴う土砂崩れの現状についてお伺いいたします。 273 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 274 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 台風19号では、百村のJR武蔵野南線トンネル付近と坂浜の駒沢学園北側の2カ所において、民有地で土砂崩れが発生し、土砂が市道に流出いたしました。 275 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 276 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは再質問でございます。崩れた土砂が市道に流出したとのことですが、発生後どのような対応を図ったのか、お伺いいたします。 277 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 278 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 百村のJR武蔵野南線トンネル付近につきましては、民有地から土砂が流出し、JR武蔵野南線と市道が塞がれたため、直ちに通行どめの交通規制を行い、災害協定に基づき、稲城市総合建設業協会に作業を依頼し、土砂の撤去を実施いたしました。また、これに引き続き、JR東日本にて線路内の土砂を撤去した後、交通開放を行いました。坂浜の駒沢学園北側につきましても、同様に、民有地からの土砂により市道が塞がれたことから、土砂の撤去を稲城市総合建設業協会に依頼し、作業完了後、安全確認を行い、交通開放をいたしました。 279 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 280 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 2)、今後の対策についてお伺いいたします。 281 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 282 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 土砂崩れは、市民生活に甚大な被害を与える可能性があることから、引き続き市内道路パトロールなどで、市道に影響を及ぼすおそれがある箇所の確認を行ってまいります。また、そのような箇所につきましては、沿道の土地所有者に対し、是正・改善するようお願いしてまいります。 283 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 284 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 土砂崩れが発生した場合、与える影響は甚大となることから、今後もパトロールなどで市道に影響がありそうな箇所を発見した場合は、速やかに対応し、災害発生抑止に御尽力いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、(3)、水路への流木等の流入について。たび重なる台風の襲来により、河川や水路にも濁流が押し寄せ、流木の流入などによる氾濫が懸念されることから、現状や対策についてお伺いいたします。1)、台風に伴う流木等流入の現状についてお伺いいたします。 285 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 286 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 台風に伴う暴風雨により、市内の水路においても、これまでに上流から流れた枝や落ち葉、発泡スチロールなどが水路の分岐点やスクリーン、堰に滞留し、流れを妨げ、水路があふれる状況もございます。 287 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 288 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは再質問させていただきます。市内には潤いと安らぎを与えてくれる用水路が数多く流れていますが、この水路にスクリーンを設置している理由と、豪雨時に備え、点検している主な箇所数についてお伺いいたします。 289 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 290 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 水路にスクリーンを設置する理由といたしましては、主に水路の構造が開渠から暗渠となる箇所に設置しており、暗渠内に上流部から流れた枝や落ち葉などが詰まることを防ぐとともに、水路に転落した際の安全対策として設置しているものでございます。また、台風等の豪雨が予想される際には、未然に水路の流れを阻害しないよう、おおむね9カ所のスクリーンについて重点的に点検を実施しているところでございます。 291 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 292 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 2)、今後の対策についてお伺いいたします。 293 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 294 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後の対策につきましては、台風などによる暴風雨が予想される際には、事前に市内各所の水路の分岐点やスクリーン、堰などの清掃・点検を引き続き実施してまいります。また、メール配信サービスにより、住民の皆様にも、庭やベランダにあるものの飛散防止や、御自宅周辺の点検や清掃について御協力のお願いを行ってまいります。 295 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 296 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 引き続き、浸水被害を防ぐため、市内各所の水路の点検や維持管理に努めていただきたいと思います。また、市民も、自宅から水路や道路に庭先のものが飛散しないよう対応することも重要だと考えますので、メール配信サービスにより広報していただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。大項目3、多摩川における治水事業等について。  今回の台風19号の記録的豪雨は各地に甚大な被害をもたらしました。多摩川では、下流部の堤防未整備区域で氾濫するなど、浸水被害が発生しています。そこでお伺いいたします。  (1)、多摩川における過去の大雨による主な洪水被害についてお伺いいたします。 297 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 298 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多摩川における過去の主な洪水被害につきましては、国土交通省の多摩川水系河川整備計画によりますと、明治40年8月の台風による約20カ所の堤防決壊、明治43年8月の台風によるほぼ全川にわたる破堤、大正2年8月の台風による六郷・羽田の堤防決壊、大正3年8月の台風による東京砂利鉄道線の一時閉鎖、アミガサ事件の契機となった出水、昭和22年9月の台風による大規模浸水、昭和49年9月の台風16号による狛江市堤防決壊による19棟の家屋流出、昭和57年8月及び9月の台風による浸水、平成11年8月の熱帯低気圧の豪雨による浸水が挙げられています。 299 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 300 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。これまでの多摩川における主な洪水被害の中でも、昭和49年の狛江市の堤防決壊は多くの方の記憶に残っているところかと思います。  それでは、今回の台風19号での洪水発生の被害状況についてお伺いいたします。 301 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 302 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 台風19号は、記録的な大雨により、多摩川では、これまでの観測史上最高水位を更新する大きな洪水が発生し、都市部の人口が密集した石原水位観測所から下流では、計画高水位を大きく超え、治水施設の限界を超えるような事案が発生いたしました。また、世田谷区玉川地先の堤防が未整備の区間では、越水が発生したと国土交通省京浜河川事務所から伺っております。 303 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 304 ◯ 16番(佐藤しんじ君) (2)、現在の多摩川はどの程度の流量を想定して計画されているのかをお伺いいたします。 305 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 306 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 国土交通省の多摩川水系河川整備計画によりますと、戦後最大規模の昭和49年9月の台風16号による洪水を安全に流下させることを目標としており、稲城市の区間では、毎秒4,500立方メートルの流量で断面が計画されております。 307 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 308 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは再質問をさせていただきます。洪水を安全に流下させるとして、毎秒4,500立方メートルの流量で断面が計画されているとのことですが、稲城市が含まれる多摩川中流部の堤防等の整備状況についてお伺いいたします。 309 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 310 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多摩川中流部の堤防等の整備状況につきましては、稲城市内の大丸北地区や北緑地公園地区、矢野口駅周辺土地区画整理事業の一部区間、調布市の染地地区、日野市の東町地区などにおいて、越水しても決壊しにくいスーパー堤防を整備してきており、堤防高につきましても、おおむね計画堤防高に達していると国土交通省よりお伺いしております。また、国土交通省では、川の流れが強く当たる箇所を補強する水衝部対策や、水位が上昇した際の護岸を補強する高水護岸対策を実施してきており、おおむね整備が完了しているとお伺いしております。 311 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 312 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。  それでは、(3)、今回の台風19号による流量は、多摩川の計画流量と比較してどの程度であったか、お伺いいたします。 313 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 314 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 台風19号による多摩川の出水につきましては、国土交通省京浜河川事務所が公表している出水概要によりますと、稲城市近辺の石原水位観測所では、ピーク流量は毎秒約5,000立方メートルであり、最高水位は6.33メートルに達し、計画高水位5.94メートルを超過しました。なお、本概要につきましては速報値であり、今後、国土交通省において、分析・検証を踏まえ、数値を確定すると伺っております。 315 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 316 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。  (4)、多摩川の治水事業等の進捗状況についてお伺いいたします。 317 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 318 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多摩川の治水事業等の進捗状況につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 319 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 320 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは、再質問をさせていただきます。今回の台風19号では、多摩川以外の河川において、上流が決壊し、そこから下流にかけて大規模な範囲で浸水被害等が起こった地域もあります。多摩川は、首都圏を流れ東京湾に注ぐ河川であり、流域には人口・資産が集中しており、多摩川の堤防が決壊し氾濫した場合、甚大な被害が発生するおそれがあります。このような想定外とも言える大規模な災害を避けるためには、とにかく人命・財産を守り、また経済社会への被害が致命的なものにならず、迅速に回復する強さとしなやかさを備えた国土強靱化が求められると考えます。そうした観点から、多摩川の整備促進について、市の認識をお伺いいたします。 321 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 都市建設部長。 322 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多摩川の整備につきましては、これまでも国土交通省において、多摩川水系整備計画に基づき、昭和49年9月の台風16号で発生した戦後最大規模の洪水の流量に対応した安全対策を実施してきており、毎年、河道掘削を実施するなど、治水安全度の向上を図ってきております。市といたしましては、多摩川流域の関係自治体と連携し、国土交通省に対し、さらなる多摩川の被害の軽減に向けた治水対策、浸水被害軽減対策、防災・減災に向けた地元自治体との連携など、より一層の推進が図られるよう、強く要請してまいりたいと考えております。 323 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 佐藤君。 324 ◯ 16番(佐藤しんじ君) このたびの台風災害において、多くのことを学び、教訓を得ることができました。今後の対策にしっかり生かしていきたいと思います。
     以上で、公明党、佐藤しんじの一般質問を終わります。ありがとうございました。 325 ◯ 副議長(つのじ寛美君) 以上で、16番、佐藤しんじ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時51分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                  午後1時 開議 326 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の14番、田島きく子さんの一般質問を許します。9番、田島きく子さん。 327 ◯ 9番(田島きく子君) 日本共産党の田島きく子でございます。前回に引き続き、子供も若者も、そして高齢者も安心して暮らせるまちをつくるために、またみんなが自分らしく生きられるまちをつくるために、私は今回も質問いたします。今回は、子供の貧困対策、保育園の待機児童解消、大丸都営住宅跡地の利用、それから水害対策、そして多摩サービス補助施設の返還、この5点について質問いたします。  それでは、大項目の1、子供の貧困対策について聞きます。  (1)、子供の貧困の現状について、1)、生活保護世帯における幼児、小中学生、高校生以上の数について聞きます。 328 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 329 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 生活保護世帯における幼児、小中学生、高校生ほかの人数につきましては、令和元年11月1日現在、幼児等未就学児が16人、小学生が32人、中学生が22人、高校生ほかが22人、合計92人となっております。 330 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 331 ◯ 9番(田島きく子君) 未就学児が16人、小中学生の義務教育の子供が54人、高校生が22人とのことです。それでは再質問します。子供のいる生活保護世帯について、経済的なこと、また教育・子育ての課題について、調査しているかを聞きます。 332 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 333 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 子供のいる生活保護世帯におきましては、親への支援が重要であるだけでなく、子供の健全育成のための支援、学業や進路選択のための支援も重要であると認識しています。そのため、市では、個々のケースワークにおきまして、進路選択に関する中高生向け冊子を対象の世帯に配布するとともに、必要に応じて、親だけでなく、子供との面会を行い、学習支援費などの生活保護法に基づく各種扶助の支給、通塾等の費用の給付、高校生が大学へ進学するために、アルバイト等で得た収入を世帯収入から認定除外すること、また奨学金や貸付制度などについての説明や助言などを直接行っております。生まれてきた家庭環境にかかわりなく、子供の可能性を引き出すことのできる支援に努め、長期的な視点での自立支援を行っているところでございます。 334 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 335 ◯ 9番(田島きく子君) 生活保護世帯の子供たちについて、一定の支援がされていることがわかりました。ただし、あくまでもケース単位での支援のことです。私は、定期的に子供たちのいる全世帯の状況を把握するべきではないかと考えます。  次の質問に行きます。2)、児童扶養手当の支給世帯における幼児、小中学生、高校生以上の数について聞きます。 336 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 337 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 令和元年11月時点での児童扶養手当の支給世帯における幼児、小中学生、高校生以上の数につきましては、幼児が94人、小中学生が364人、高校生ほかが157人、合計615人でございます。 338 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 339 ◯ 9番(田島きく子君) 幼児94人、小中の義務教育の子供が364人、高校生以上は157人とのことです。それでは再質問します。これらの世帯について、経済的なこと、また教育・子育ての課題についての調査をしているかを聞きます。 340 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 341 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 児童扶養手当につきましては、申請に基づき審査を行い支給しており、各家庭が抱える課題についての調査はしておりません。 342 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 343 ◯ 9番(田島きく子君) 児童扶養手当は、18歳以下の子供を育てているひとり親家庭に支給されています。ひとり親家庭は多くの場合貧困に陥りやすいことは、さまざまな調査で明らかになっています。  例えば厚生労働省の平成28年度に行った全国ひとり親世帯の調査結果では、ひとり親世帯の平均的な年間収入は、ひとり親ではない世帯に比べて半分以下となっているという結果になりました。こういったひとり親世帯にどういった支援をしていくのかが、さまざまな形で問われています。そして、ひとり親世帯かどうか、最もわかるのが、この児童扶養手当の支給世帯なわけです。そういった中で、市が児童扶養手当の支給事務だけ行っていくというのではなく、相談活動や実態調査などが必要ではないでしょうか。  お隣の調布市では、子育てや生活、就労などのきめ細かな相談事業を行っています。ひとり親家庭等の自立支援を推進する方針を定め、平成29年度から、市内のひとり親家庭の人数を把握し、今後の支援に役立てるため、ひとり親家庭等アンケート調査を実施しているとのことです。ぜひ稲城市でもこういった施策を行うべきではないでしょうか。  それでは、3)、子供の貧困に関する実態調査を実施すべきと考えますが、認識を聞きます。 344 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 345 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 子供の貧困に関する実態調査につきましては、生活保護や就学援助金の受給状況等から、稲城市における貧困の状況を把握するとともに、子供と直接かかわる保育園などで日々子供の状況を把握しております。このことから、子供の貧困に関する実態調査につきましては、現時点では実施する予定はございません。 346 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 347 ◯ 9番(田島きく子君) 生活保護や就学援助金の受給状況、また保育園からの報告から把握しているので、実態調査は実施する予定がないとのことです。それでは、再質問します。保育園を除く小中学生や高校生以上の世帯についてはどのような形で把握しているかを聞きます。 348 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 349 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 生活保護や就学援助金の受給状況が参考となります。 350 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 351 ◯ 9番(田島きく子君) 今の答弁では不十分ではないでしょうか。先ほどの調布市の例だけではありません。全国で進んだ事例がたくさんあります。内閣府が発行している平成29年度地域における子供の貧困対策の実施状況及び実施体制に関する実態把握・検証報告書というものがあります。この中で愛知県新城市の取り組みが紹介されています。朝御飯を食べていない子供がいる、虫歯が多く治療を受けていない子供がいる等の声が保育現場から上がっており、潜在的な子供の貧困の存在を感じていた。通常業務を通じて子供の貧困対策が必要であると感じていたものの、施策・事業を検討する上での情報が不足していた。そこで、実態把握として、市内の子供の全数調査を実施したということです。ゼロ歳児、2歳児、5歳児、6歳児、10歳児、13歳児、16歳児の子供を対象に全数調査を実施し、こども園及び小中学校にて調査票を配布・回収、高校2年生とこども園に通園していない対象年齢の世帯については、郵送にて配布・回収とのことです。こうやって実態調査を行うことで、それに基づき、親の心理状態の把握、貧困の連鎖についての把握に努めながら、支援施策の検討準備をしているということを示しています。稲城市でも、こういった取り組みが必要なのではないでしょうか。この全数調査の実施については、これからも求めていきたいと思います。  次の質問に行きます。(2)、子供の貧困対策の計画づくりについて、1)、稲城市子ども・子育て会議で子供の貧困について議論された内容を聞きます。 352 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 353 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 子ども・子育て会議で子供の貧困について議論された内容につきましては、ひとり親になったときに貧困に陥らないための支援プログラムや支援事業はあるのか、学習支援事業を実施している法人などがいると思うが、そういったものを利用している方に対して扶助があるとよいのではないかといった意見がございました。 354 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 355 ◯ 9番(田島きく子君) 先ほどもひとり親家庭の支援について述べました。子ども・子育て会議の委員の中からも意見が出るということは、多くの人が必要性や重要性を感じていることではないでしょうか。せっかく出された意見です。一般的な扱いにはせず、しっかりと施策に生かしてほしいと思います。  それでは続いて、2)、第二次子ども・子育て支援事業計画の中の子供の貧困対策の内容について聞きます。 356 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 357 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 第二次子ども・子育て支援事業計画の策定に当たり、子供の貧困対策につきましては、教育の支援、生活の支援、保護者に対する就労の支援、経済的支援という4つの柱による取り組みを検討しております。 358 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 359 ◯ 9番(田島きく子君) 4つの柱の内容だということです。それでは再質問します。今おっしゃられたそれぞれの柱についての具体的な内容を聞きます。 360 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 361 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 具体的な内容につきましては、現在、子ども・子育て会議において検討中でございます。 362 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 363 ◯ 9番(田島きく子君) まだ具体的な内容として答弁してもらえないということは、第二次子ども・子育て支援計画は、今年度には完成させて、来年度から実施するものです。時間的にも、もう素案ができてもいいはずなのではないでしょうか。ぜひ具体的な内容について答弁してほしいと思いますので、こちらから聞きたいと思います。先ほど挙げられた4つの柱とは、平成26年8月に内閣府から出された子供の貧困対策に関する大綱の中の指標の改善に向けた当面の重点施策にある、1、教育の支援、2、生活の支援、3、保護者に対する就労の支援、4、経済的支援の4点と同じであると思われます。この4項目について、それぞれ細かい施策が大綱の中では述べられています。そこで、私が個人的に重要であると思う施策について、第二次支援事業計画の中に実際に盛り込まれているのかどうかについて聞きます。  まず教育の支援では、学校を窓口にした福祉関連機関等との連携、地域による学習支援について、次に生活の支援では、食育の推進に関する支援、ひとり親家庭や生活困難世帯の子供の居場所づくりに関する支援について。保護者に対する就労の支援では、就労機会の確保について、最後に経済的支援では、ひとり親家庭支援施策についての調査・研究の実施に向けた検討、養育費の確保に関する支援について、以上の施策が実際に計画の中に盛り込まれているかどうかについての認識を聞きます。 364 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 365 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 繰り返しとなりますが、現在、子ども・子育て会議において、具体的な内容については検討中でございます。 366 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 367 ◯ 9番(田島きく子君) それでは、(3)の質問に移ります。(3)、学習・教育の支援について、1)、提言「今後の子供の貧困対策の在り方について」の中で述べられている高校進学後の支援の内容について聞きます。 368 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 369 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 令和元年8月、子供の貧困対策に関する有識者会議の提言「今後の子供の貧困対策の在り方について」の第2、子供の貧困対策に関する事項の分野ごとの取り組みの方向性、(1)、教育の支援の中で、高校進学後の支援については、「高校へ進学して以降も、義務教育段階の情報が高校教育段階へつながり、継続的な支援が可能になるような体制をつくることが必要である。高校中退後の進路は安定しないことも多く、高校中退を防止することは、将来の貧困を予防する観点から極めて重要である。高校中退の決断をする以前からの学習・生活面での支援を行うことが必要である。在学中に妊娠・出産した場合に高校を中退する者が依然多い中で、中退せずに学校生活を続けられるよう、サポートをしっかり行うようにすべきである。高校を中退した後も、復学や高卒資格を取得したり、安定した就業ができたりするようになるまで、学習相談及び学習支援等による継続的なサポートが可能となるようにする必要がある。高校生が進路選択をするに当たっては、進学や就職に関して十分な知識を有する相談相手が求められる。それぞれの状況を見ながら、どういう夢をどうかなえていくかについて、寄り添いながら支援をしていくことも重要である」と述べられております。 370 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 371 ◯ 9番(田島きく子君) 高校進学後について、さまざまな支援の必要性を指摘しているわけです。こういった高校進学後の支援も必要だと考えますが、市の認識を聞きます。 372 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 373 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 本提言に関しては、国の有識者会議としてのもので、国が財源等を含め、方向性、考え方を示すべきであり、市としての認識は特段ございません。 374 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 375 ◯ 9番(田島きく子君) これは国の課題だから、市は何もしないということなのでしょうか。決してそういうことではないと思います。この点についても、全国の自治体では進んだ取り組みがされています。例えば、大阪の堺市では、中高生に向けた未来応援のための「ココから!」という冊子をつくり、市役所に窓口を設けて、支援体制をつくっています。また、新潟県新発田市では、生活困窮家庭や生活保護世帯の高校生やその保護者に対して、卒業後の進路に対する助言を行い、支援をするための事業を行っています。このように、市レベルでも、経済的・社会的な困難を抱えている高校生などの支援をできるのではないでしょうか。  続いて、2)、同提言の中で述べられている教育費負担の軽減について聞きます。 376 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 377 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 提言には、教育費負担の軽減として、学校に関する家庭の負担は、困窮世帯にとっては重く、就学援助等は、教育費負担の軽減に直接役立つ支援であり、受給資格がありながら受給していない世帯を減らしていく必要があることが述べられています。 378 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 379 ◯ 9番(田島きく子君) 文科省の調査では、就学援助を受けている子供は、全国平均で約20%、東京都では平均15%です。さきの第3回定例会の一般質問で我が党の山岸議員の質問に対して、稲城市では就学援助を受けている割合は、小学生で9%、中学生で13%と答弁されています。全国平均と比べると、稲城市では本来必要な家庭の全てに就学援助が届いていないかと考えられますけれども、市の認識を聞きます。 380 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 381 ◯ 教育部長(石田昭男君) 就学援助につきましては、長い歴史の中で相当程度学校関係者などに浸透している制度でありますが、教育委員会では毎年、就学時健診実施時には、小学校入学予定児童の保護者、そして4月には全児童・生徒の保護者に対して、お知らせを配布しております。また、年度途中の転入者につきましても、全ての保護者に案内を配布するとともに、市ホームページには通年で本制度について案内を掲載しているところでございます。  なお、受給率については、自治体それぞれに地域事情がありまして、平均より高いか低いかで、自治体の取り組みを評価する物差しにはならないと考えております。市としましては、さきに述べたような周知を通じて、就学援助を必要とする方々に行き渡っているものと考えております。 382 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 383 ◯ 9番(田島きく子君) 市が周知のためにさまざまな努力をしていることは理解しています。しかし、それでも本当に必要な人全てが受けているかどうかというのは、なかなか実態がわかりません。そのために、先ほど言ったように、実態を把握するための全数調査が必要であるというのが私の考えです。  それでは次の質問に移ります。3)、同提言の中で述べられている地域における学習支援等の内容について聞きます。 384 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 385 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 提言には、地域における学習支援等として、学校以外で学習支援を行う団体がふえ、子供に寄り添った支援等につながっている点が評価できること、生活困窮者自立支援法での子どもの学習・生活支援事業に、生活全般を支えることが重要という理念が入った点が評価できること、学校以外の学習支援は、事情がある子供に大人が向き合い、学習や将来への意欲を高める機能が重要で、今後も拡充が必要であること、多様な地域住民の参画を促すとともに、幅広い教育機会が無償または低廉な費用で利用できるようにしていくことが望ましいことが述べられています。 386 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 387 ◯ 9番(田島きく子君) これまでの学習支援が子供の支援につながることが評価できること、今後も拡充が必要であること、地域住民の参画が求められ、無償あるいは安い値段で教育機会が与えられるのが望ましいことが述べられているわけです。それでは再質問します。こういった活動を稲城市では実施していくことが必要ではないかと考えますが、市の認識を聞きます。 388 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 389 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 令和元年第2回市議会定例会の一般質問でもお答えしておりますとおり、市では、ひとり親家庭や生活困窮家庭などの子供を対象に、志望校に合格した場合に償還免除となる学習塾等受講料貸付金や受験料貸付金の制度を受験生チャレンジ支援貸付事業としまして、稲城市社会福祉協議会へ委託し、実施しております。また、シルバー人材センターが低額な受講料で学習教室や家庭教師派遣なども実施しており、こうした事業を通じて対応しているところでございます。  なお、市内の社会福祉法人が共同で実施する地域における公益的な取り組みとしまして、子供であれば誰でも参加できる子供の居場所づくりにおいて、子供の学習支援も行われております。 390 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 391 ◯ 9番(田島きく子君) これまでも私は何度か、稲城市での学習支援の必要を訴えてきました。改めて述べさせていただきます。私は、長く高校の教員をやってきたことから、高校に入る段階で小学校で身につける基礎学力が欠如している高校生をたくさん見てきました。これは、小学校や中学校での学校の授業がわからないまま、さらに貧困から来る基本的な生活や勉強習慣の崩れから生じた結果です。こういう状況に対し、せめて高校に進学する前に必要な基礎学力をつけさせようと考え、退職教員などが地域で始めたのが学習支援です。今や全国にこの動きは広がっています。内閣府でも、先ほどの子供の貧困対策に関する大綱の中で、自治体、地域での学習支援を行うべきと述べています。学習支援は、子供たちの大人に対する、あるいは地域に対する信頼感を取り戻す効果があります。また、自分たちは見捨てられてはいないという自己肯定感を持てるようになります。稲城市でもぜひ学習支援に取り組むべきと考えます。子供の成長は待ってくれません。すぐにでも始めるべきだと思います。このことを訴えて、次の質問に行きます。  大項目の2、保育園待機児童の解消の手だてについてです。  (1)、待機児童数について、1)、直近の待機児童数(新新基準・旧基準)と前年同月の待機児童数とそれに対する認識を聞きます。 392 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 393 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 直近の待機児童数につきましては、令和元年10月1日現在、平成29年3月31日付国通知の定義に基づくいわゆる新新基準で94人、平成16年3月23日付国通知の定義に基づくいわゆる旧基準で301人となっております。また、平成30年10月1日現在の待機児童数につきましては、新新基準で103人、旧基準で358人となっております。  待機児童解消につきましては、これまで認可保育所の新設や定員の弾力化による定員増など、さまざまな方法により待機児童解消に努めております。 394 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 395 ◯ 9番(田島きく子君) 認可保育園を希望しても入れなかった子供の数は301人ということで、前年より50人以上減っています。認可保育園の新設などの対策が効果を上げていると考えます。ただ、まだ300人を超える待機児童がいます。引き続き対応が必要であると考えます。  それでは、(2)、待機児童対策について、1)、今後の認可保育園新設等の待機児童対策の計画について聞きます。 396 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 397 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 今後の待機児童対策の計画につきましては、令和元年第3回定例会でもお答えしておりますとおり、令和2年4月1日に大丸都営アパート跡地に稲城市立第四保育園の建てかえ民営化により、保育定員228人の認可保育所(仮称)いなぎのぞみ保育園及び矢野口地区に保育定員90人の認可保育所(仮称)にじいろ保育園矢野口の開設を予定しております。また、令和3年4月1日には、稲城小田良土地区画整理事業地内に稲城市立第三保育園の建てかえ民営化により、保育定員150人の認可保育所(仮称)しおどめ保育園稲城の開設を予定しております。 398 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 399 ◯ 9番(田島きく子君) 新たな保育園の新設は3園ということです。それでは再質問します。私はこの間、保育園の地域的な偏りを指摘してきました。南武線の北側の押立や東長沼の広い地域に一つも認可保育園がありません。南武線の北側、押立や東長沼の認可保育園がない地域への対応について聞きます。 400 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 401 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) JR南武線沿線には、認可保育所として、中島ゆうし保育園、第四保育園及び第六保育園があり、認証保育所として、アスクやのくち保育園、フェリーチェ稲城長沼園及び稲城雲母保育園がございます。稲城市は市域が狭く、JR南武線沿線は平たんであり、全ての保育所が駅に近いことから、地域の保育ニーズに対応できていると認識しております。
    402 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 403 ◯ 9番(田島きく子君) これについては何度も質問しています。平たんだから、通うのに不都合はないということです。しかし、押立や東長沼の地域の北側など、いちょう並木通りの周辺に認可保育園が全くないのは不自然ではないでしょうか。こういった地域への対応はやはり必要ではないかと考えます。  それでは続いて、2)、大丸都営住宅跡地に建設中の(仮称)いなぎのぞみ保育園の工事の進捗状況について聞きます。 404 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 405 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 保育園の工事の進捗状況につきましては、令和元年7月から着手し、11月末現在、鉄骨工事が完了しております。 406 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 407 ◯ 9番(田島きく子君) 鉄骨工事が終わったとのことです。それでは再質問します。工事終了の時期について聞きます。 408 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 409 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 工事完了予定につきましては、令和2年2月末を予定しております。 410 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 411 ◯ 9番(田島きく子君) 来年2月終了とのことです。過去の例ですが、第二保育園が園舎建てかえに伴う民営化の際には、新園舎を使ってならし保育を行いました。工事終了から4月の民営化まで1カ月しかありません。スムーズに民営化するために、ならし保育には十分対応していただきたいと思います。  それでは次の質問に行きます。(3)、第四保育園及び第六保育園について、1)、現在の第四保育園の事業が(仮称)いなぎのぞみ保育園に移管された後の第四保育園跡地の利用計画について聞きます。 412 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 413 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 民営化後の第四保育園の跡地利用につきましては、耐震補強工事が予定されております第六保育園の仮園舎として利用し、その後の活用方法については、未定でございます。 414 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 415 ◯ 9番(田島きく子君) その後の活用方法は未定ということですね。では再質問します。この建物の所有者は誰になるのかを聞きます。 416 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 417 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 第四保育園がある都営稲城アパート17号棟につきましては、東京都と稲城市で区分所有をしている建物でございます。 418 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 419 ◯ 9番(田島きく子君) 区分所有とのことです。つまり、住民が住んでいる部分は都が所有、保育園の園舎は市が所有ということでしょうか。市の所有部分については、どのように使うかは市の考え方次第ということになります。これまで保育園として子育て支援に使われていたのですから、引き続き子育て支援や福祉のために使われることを希望します。  次の質問に行きます。2)、第六保育園を含む都営アパートの耐震補強工事の計画と、第六保育園の保育事業の今後について聞きます。 420 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 421 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 第六保育園が併設されております都営稲城第2アパート4号棟の耐震補強工事の計画につきましては、現在、東京都において設計を進めており、令和2年度に耐震補強工事が実施される予定となっております。また、第六保育園の保育事業につきましては、耐震補強工事期間中は現第四保育園を仮園舎として保育運営を行い、耐震補強工事完了後には現在の施設に戻り、引き続き保育運営を行ってまいります。 422 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 423 ◯ 9番(田島きく子君) 耐震補強中は現在の第四保育園に仮園舎として移り、工事終了後は第六保育園に戻るということですね。では再質問します。具体的な工事開始と完了の時期について聞きます。また、仮園舎へ引っ越すときの費用や必要備品をそろえるための費用の負担は誰がするのか、聞きます。安全な保育を実施するために、市が責任を持つべきと考えますが、市の認識を聞きます。 424 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 425 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 具体的な工期につきましては、東京都に確認したところ、未定でございます。次に、引っ越し費用等につきましては、現在検討中でございます。また安全な保育の実施につきましては、保育指針に基づき行うものであると認識しております。 426 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 427 ◯ 9番(田島きく子君) 耐震工事については、園の事情ではありません。第六保育園については、仮園舎への移動を余儀なくすることになるので、引っ越し費用が保育園の負担にならないでいいように求めます。  では次の質問に移ります。大項目の3、大丸都営住宅跡地の福祉利用についてです。  (1)、今後の活用計画について、1)、保育園新設分を除いた都営跡地の面積と用途地域の分類について聞きます。 428 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 429 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 保育園用地を除いた大丸都営団地跡地の面積につきましては、約1ヘクタールでございます。また、用途地域につきましては、川崎街道の道路境界から20メートルまでが準住居地域、20メートルを超える部分が第二種住居地域となっております。 430 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 431 ◯ 9番(田島きく子君) 約1ヘクタールということで、サッカーコートの1.4倍ぐらいの土地があるということですね。では再質問します。第二種住居地域には、特養ホームや障害者施設を含む福祉施設、また集会所等の建設は可能であるかを聞きます。 432 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 433 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 老人ホームなどの福祉施設や集会所などは、建築基準法第2条第2号の特殊建築物に該当し、建築は可能であると東京都より伺っております。なお、大丸団地地区地区計画では、保育所、老人ホーム、福祉ホーム、その他これらに類するものの制限はしておりません。 434 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 435 ◯ 9番(田島きく子君) 福祉施設などを建てることはできるということですね。  では、2)、跡地内の公園や歩道の整備計画について聞きます。 436 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 437 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園の整備計画につきましては、都営団地の建てかえに伴う創出用地のうち、約1,100平方メートルを活用し、令和2年度以降の整備を目指して、現在検討中であると東京都から伺っております。また、歩道につきましては、地区計画において地区施設として地区内通路を新設することとしており、今後、東京都による土地活用の中で適切に配置することとしております。 438 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 439 ◯ 9番(田島きく子君) 公園を新たに整備する計画だということです。歩道についても、土地の活用計画を決める中で整備するとのことです。それでは再質問します。この新たな公園の場所を聞きます。保育園や公園の利用者のためにも、早急な歩道整備を働きかけるべきだと考えますが、市の認識を聞きます。 440 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 441 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 大丸団地地区地区計画では、地区内に3カ所の公園を地区施設として位置づけておりますが、2号公園は、さきにお答えした保育園の北側に隣接し、都道川崎街道と、山崎通りと川崎街道を結ぶ市道第2017号線の角地となります。なお、川崎街道及び市道第2017号線には歩道が整備されております。 442 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 443 ◯ 9番(田島きく子君) 公園整備は重要です。早期に進めることを求めます。歩道は、東側に1本しかなく、200人規模の保育園をつくるには十分ではないようにも感じます。この間求めているように、南側用水路などの歩道整備も必要ではないでしょうか。  それでは、次の質問に移ります。3)、市民の声を生かした都営跡地の活用計画をつくるべきと考えますが、認識を聞きます。 444 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 445 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 都営団地の建てかえに伴う創出用地の活用につきましては、東京都では、地元自治体と連携しながら、東京都の政策目的の実現や経済の活性化、地域特性に応じたまちづくりなどに活用していくことを目指し、地域ごとにコンセプトなどを定め、民間プロジェクト等により、まちづくりを進めているものと認識しております。 446 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 447 ◯ 9番(田島きく子君) 地域特性に応じたまちづくりをするということです。では再質問ですが、稲城市として大丸地域の特性に合わせた活用計画を示すべきだと考えますが、市の認識を聞きます。 448 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 449 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 大丸都営団地跡地は、東京都が所管する用地であり、その活用については、さきにお答えしたとおり、東京都が市と連携して計画を策定していただけるものと認識しております。 450 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 451 ◯ 9番(田島きく子君) 都が市と連携するものだということです。何度も求めてきたように、私は、この都営アパート跡地の活用は、地域住民の声を聞きながら、福祉施設などに活用すべきであると考えます。現在、東京都はこういった都有地を福祉インフラに使うという方針を出しています。保育園の建設もこの福祉インフラ活用の一環です。市が都に対して積極的に保育園としての活用を求めたことで、保育園をつくることができるようになりました。そうであるなら、残りの部分についても、積極的に高齢者や障害者のための福祉施設利用を求めてほしいと思います。まさしく地域特性に合わせて活用計画を都と市と住民が一緒につくる立場に立ってもらうことを引き続き求めていくことを述べて、次に進みます。  それでは、大項目の4番の質問に入ります。水害から市民の生命と暮らしを守る河川整備について。  今議会の一般質問で多くの議員が、台風19号の被害状況や対策について質問しています。私も、市民の暮らしと命を守る立場から、多摩川や三沢川の河川管理について質問します。  (1)、台風19号の多摩川の状況について、1)、多摩川の観測地点ごとの最高水位と計画高水位について聞きます。 452 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 453 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 多摩川流域の観測地点ごとの最高水位につきまして、調布橋で2.46メートル、日野橋で3.63メートル、石原で6.33メートル、田園調布で10.81メートル、多摩川河口で2.71メートル、また計画高水位につきましては、調布橋で4.70メートル、日野橋で4.71メートル、石原で5.94メートル、田園調布で10.35メートル、多摩川河口で3.80メートルと、国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所より伺っております。 454 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 455 ◯ 9番(田島きく子君) 国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所から、出水概要というものが出されています。風水害が発生したときに、京浜河川事務所が管理する多摩川・鶴見川・相模川の状況について取りまとめたレポートです。今回の台風19号については、10月31日現在として第3報まで出されています。その中で多摩川の観測地点ごとの最高水位が記載されており、今の答弁のような内容になっています。最も水位が高かったのは田園調布で、10月12日22時30分現在で10.81メートルを観測し、堤防の計画高水位10.35メートルを上回っています。その次が多摩川原橋の横に設置されている石原で、22時50分に6.33メートルを記録し、計画高水位5.94メートルを上回っています。これは、昭和57年8月の台風のときの水位を上回っているとのことです。なお、石原の水位観測所では、途中で水位計測器が流されてしまい、最終的には現地で目視確認をしたとのことです。  それでは、再質問に行きます。石原では、計画高水位を上回ったが、相当危険な状況にあったのではないかと考えますが、市の認識を聞きます。稲城大橋の真下の地点でもかなり水位が上がっていましたけれども、把握状況を聞きます。 456 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 457 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 市の認識といたしましては、災害対策本部で常時、小河内ダムの吐出状況や石原観測所での水位確認、気象庁や国土交通省からの情報提供をもとに避難情報を発令しており、12日の午後2時に多摩川氾濫警戒情報が発表された段階で、既に警戒レベル4、避難勧告を発令しておりました。また、多摩川の水位の状況につきましては、多摩川石原観測所のライブカメラの映像や、消防署、消防団等により、多摩川右岸堤防全ての位置から水防巡視警戒を行い、水位状況を把握しておりました。 458 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 459 ◯ 9番(田島きく子君) 市も必要な把握をしていたとのことです。  続いて、2)、多摩川の治水対策について聞きます。 460 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 461 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多摩川の治水対策につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 462 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 463 ◯ 9番(田島きく子君) 多摩川の治水対策については、既に別の議員も質問されていますので、次に進みます。  (2)、台風19号の三沢川の状況について、1)、三沢川の水位の状況について聞きます。 464 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 465 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 三沢川の水位の状況につきましては、10月12日午後9時に最高水位1.89メートルを記録しましたが、午後10時には1.28メートルと水位は低下した状況でございました。 466 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 467 ◯ 9番(田島きく子君) 三沢川の水位は、最高水位1.89メートルまで上がりましたが、その後は水位は下がったということです。それでは再質問します。この三沢川の分水路は稼働したのかどうかについて聞きます。また、分水路の稼働の基準について聞きます。川崎市多摩区菅では、三沢川が氾濫し、浸水被害が起きています。被害状況や原因など、稲城市としても把握しているかどうか、聞きます。 468 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 469 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 三沢川分水路につきましては、三沢川の水位が一定量を超えると、分水路に流入し、自然流下する仕組みとなっており、台風19号においては、三沢川本線の水位も大きな上昇は見られず、分水路の水位計のデータにおいても、わずかな流量であったと東京都より伺っております。  また、川崎市多摩区菅の浸水被害につきましては、川崎市のまちづくり委員会資料によりますと、多摩川において計画高水位を超える状況の中、三沢川においても水位が上昇し、三沢川に流入する用水路等の水が流入しづらくなったため水があふれたいわゆる内水氾濫と想定され、想定浸水範囲は約5.2ヘクタールと報告されております。  なお、川崎市及び東京都からは、三沢川が氾濫したとの情報は伺っておりません。 470 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 471 ◯ 9番(田島きく子君) 分水路が稼働するほどの水位にはならなかったとのことです。分水路も稼働せず、三沢川は下流も含めて氾濫していないとのことです。川崎市多摩区菅の浸水被害については、いわゆるバックウォーター現象によって起きたものであるとのことです。  続いて、2)、三沢川の治水対策について聞きます。 472 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 473 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 三沢川の治水対策につきましては、東京都において、都県境から新きさらぎ橋の上流区間は既に護岸改修が完了しており、三沢川分水路と合わせて、1時間当たり50ミリの降雨に対して、河道の安全性が確保されていると伺っております。 474 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 475 ◯ 9番(田島きく子君) 川崎との境から新きさらぎ橋までの護岸工事は完了しているとのことです。それでは再質問しますが、現在行われている中橋周辺の工事の内容について聞きます。工事未実施の場所も、必要な整備を行うべきだと考えますが、市の認識を伺います。 476 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 477 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 東京都では、現在、駒沢学園入口交差点付近の新きさらぎ橋上流から坂浜診療所付近の中橋上流までの区間約450メートルについて、事業認可を取得し、都市計画決定に基づく河道線形による護岸改修や河道整備などを実施しております。中橋上流から川崎市麻生区黒川の都県境までの未整備区間につきましては、東京都の計画では、現時点では事業化は未定であり、当面、必要に応じ、現状の中で維持補修などを行っていくと東京都から伺っております。市といたしましては、未整備区間についても早期に改修が図られるよう、かねてより東京都に対し要請してきており、今後も引き続き要請してまいります。 478 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 479 ◯ 9番(田島きく子君) 未整備区間についての早期改修を要請しているとのことです。未整備区間の一部では、斜面がもろくなっているような場所も見られます。こういった場所も含めて、必要な対応を求めたいと思います。  それでは次、(3)、市民の生命と財産を守る水害対策について、1)、台風19号による堤防やサイクリングロード等への被害と復旧状況について聞きます。 480 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 481 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 台風19号に伴う多摩川の堤防における被害につきましては、稲城市側の多摩川右岸について、被害はなかったと国土交通省より伺っております。また、サイクリングロード等への被害につきましては、平常時はスポーツ施設などに利用されている高水敷において、市内では稲城大橋下流右岸のアカシア林付近で一部が洗掘されたことにより、現在、サイクリングロードが通行どめとなっております。多摩川における復旧工事につきましては、国土交通省により、洗掘された高水敷を含め、今後実施すると伺っておりますので、この工事が完了した後、市においてサイクリングロードの復旧について検討してまいりたいと考えております。 482 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 483 ◯ 9番(田島きく子君) 堤防そのものには被害はありませんでした。しかし、稲城大橋の真下を走るサイクリングロードについては、台風通過時には完全に水没してしまい、結果としてコンクリートがえぐられるような状況になってしまったとのことです。それでは、再質問します。このサイクリングロードの復旧の時期について聞きます。また、稲城大橋下のサイクリングロードが堤防の下につくられていますが、その理由について聞きます。そして、これについて、安全面から堤防の上につくるべきではないかと考えますが、市の認識を聞きます。 484 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長
    485 ◯ 都市建設部長(久家 康君) サイクリングロードの復旧時期につきましては、繰り返しとなりますが、国土交通省による河川の復旧後となります。また、稲城大橋周辺のサイクリングロードが高水敷に設置されている理由につきましては、さきにお答えしました多摩川河川環境管理計画に基づくものです。  なお、稲城大橋周辺の堤防における天端は、幅員6.5メートルのアカシア通りとして現在占用しており、サイクリングロードを増設するスペースはございません。 486 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 487 ◯ 9番(田島きく子君) 河川復旧後ということで、見通しがまだ立たないようですね。この稲城大橋下のサイクリングロードについては、以前より周辺に住む住民の方から声が寄せられていました。大雨が降ったり、川の水位が少し上がると、すぐに水没して泥がたまったりする。泥や土がたまるたびにそれを除去してもらっているが、全て取り除けないし、道が滑って危ない。このサイクリングロードは堤防の上に上げるべきだという声です。実際には、アカシア通りの車道との関係で、相当難しいとは思います。しかし、市内でもこの部分のサイクリングロードだけが堤防の下を走っています。多摩川の水位が上がるたびに同じようなことを繰り返すのか。これは今後の課題になっていくのではないでしょうか。  では、2)、ハザードマップの周知と啓発状況について聞きます。 488 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 489 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) ハザードマップの周知と啓発状況につきましては、いなぎガイドマップ、防災マップとして、平成26年10月に全戸配布し、市ホームページに掲載するとともに、地域の防災訓練や防災講話などを通じて、多摩川や三沢川の洪水浸水想定区域や避難所などについて、風水害時の避難行動等の啓発に努めております。 490 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 491 ◯ 9番(田島きく子君) それでは再質問します。さらなる周知のために、防災マップは全戸に配布すべきだと考えますが、認識を聞きます。 492 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 493 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 防災マップにつきましては、現在作成しており、年度内には全戸配布する計画としております。 494 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 495 ◯ 9番(田島きく子君) これは、ほかの議員の答弁でも既に答えられています。防災マップの全戸配布は、大変重要な取り組みだと考えます。ぜひ着実に実施していただきたいと思います。  それでは、最後の質問に入ります。5、米軍基地多摩サービス補助施設の早期返還について。  (1)、都内の米軍基地の現状について、1)、東京都都市整備局ホームページの「都内の米軍基地」で掲載されている都内にある米軍基地の数と名称について聞きます。 496 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 497 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京都のホームページによりますと、都内には、赤坂プレス・センター、横田飛行場、府中通信施設、多摩サービス補助施設、大和田通信所、硫黄島通信所、ニューサンノー米軍センターの7つの米軍基地があると記されております。 498 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 499 ◯ 9番(田島きく子君) 現在残っているのは7カ所のみということです。それでは再質問します。多摩サービス補助施設は、基地施設であり、日米地位協定の適用を受ける施設かどうかについて聞きます。 500 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 501 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 米軍基地である多摩サービス補助施設では、基地の運営や駐留米国人の法的地位等は日米間で結ばれた地位協定に定められていることなどが、さきの東京都のホームページに記されております。 502 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 503 ◯ 9番(田島きく子君) 多摩サービス補助施設も、日米地位協定の適用を受けているとのことです。  それでは、2)、同ホームページで掲載されている戦後の米軍基地と、それが返還された経過について聞きます。 504 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 505 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京都のホームページによりますと、戦後、当時、208カ所あった都内の米軍基地は、その後、都や区市町村、地元の皆さんの多年にわたる取り組みの歴史を経て、整理・縮小・返還がなされました。平成28年7月1日に、由木通信所が返還され、現在は7カ所になっていますと記されております。 506 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 507 ◯ 9番(田島きく子君) 戦後208カ所あった米軍基地は、その後、都や区市町村、地元の皆さんの多年にわたる取り組みの歴史を経て、整理・縮小・返還がなされ、現在7カ所になっているとのことです。つまり、都内の米軍基地は96.6%返還されているということです。  次の質問に行きます。(2)、多摩サービス補助施設の現状について、1)、散策・自然観察事業の概要について聞きます。 508 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 509 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 多摩サービス補助施設の散策につきましては、施設の返還に至るまでの当面の対策として要望している共同使用の一つとして、毎年春2回、秋2回実施しております。事業内容といたしましては、横田基地職員の案内のもと、市民の方々に多摩サービス補助施設内での散策・自然観察を行っていただいております。 510 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 511 ◯ 9番(田島きく子君) 施設の返還に至るまでの当面の対策として要望している共同使用の一つということです。それでは再質問いたします。施設の返還に至るまでの当面の対策について、募集のときや実施のときに市民に明示しているかどうかについて聞きます。 512 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 513 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市では、本事業の参加者募集に際しては、日米親善事業として実施する旨の御案内をしております。 514 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 515 ◯ 9番(田島きく子君) 施設の返還に至るまでの当面の対策として要望している共同使用の一つということなら、日米親善事業とだけ書くのではなく、もっと本来の目的がわかるように明示すべきではないかと考えます。  次の質問に行きます。2)、歴史調査・自然調査の実施や受け入れ状況について聞きます。 516 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 517 ◯ 教育部長(石田昭男君) 多摩サービス補助施設の調査につきましては、市史編さん事業の中で15回実施し、うち7回は動植物・地質の調査、8回は現存建造物の配置状況の調査でございます。また、文化財保護事業の中で、火工廠本館建物等の調査を10回実施しております。なお、調査目的等で立ち入りを希望する市民について、随時受け入れはしていないと聞いております。 518 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 519 ◯ 9番(田島きく子君) 市史編さん事業で15回、文化財保護事業で10回実施しているとのことです。調査目的でも、市民は随時立ち入ることはできないとのことです。再質問しますが、これらの調査した時期について聞きます。現状についても調査すべきではないかと考えますが、市の認識を聞きます。 520 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 521 ◯ 教育部長(石田昭男君) まず市史編さん事業の調査につきましては、昭和61年度から平成8年度までの間で実施し、また文化財保護事業の調査につきましては、平成10年度から18年度までの間で実施いたしました。教育委員会では、このような学術的な調査をもとに、稲城市史等の資料を発行するなど、整理が済んでいると考えておりますので、現時点ではさらなる調査を実施する予定はございません。 522 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 523 ◯ 9番(田島きく子君) 現状では調査する予定がないということですね。市民の中には、調査することを希望している人がたくさんいます。最後の調査から10年以上が経過しています。経年変化についても調査を実施すべきではないでしょうか。  次の質問に行きます。(3)、多摩サービス補助施設の早期返還について、1)、1970年代につくられた都立公園構想と、その後の経過について聞きます。 524 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 525 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京都では、稲城市・多摩市との協議を重ねた上で、多摩丘陵に連なる自然環境を保全しながら、スポーツ、ピクニック、キャンプ場として利用する計画を作成し、昭和47年に国の関係機関に対し、早期返還と跡地利用について要請した経過がございます。市では、現在に至るまで、東京都市長会や南多摩ニュータウン協議会等を通じて、国に対して、自然公園としての整備などの要望を継続して行っているところでございます。 526 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 527 ◯ 9番(田島きく子君) 昭和47年といいますと、1972年です。そのころから都立公園構想があるということです。再質問します。市としても、返還に至る自然公園としての利用が望ましいと考えているのか、認識を聞きます。 528 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 529 ◯ 企画部長(芦沢政美君) さきにお答えしましたとおり、市では、現在に至るまで、東京都市長会や南多摩ニュータウン協議会等を通じて、国に対して自然公園としての整備などの要望を継続して行っているところでございます。 530 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 531 ◯ 9番(田島きく子君) 市が国に対して自然公園としての整備等の要望を継続して行っていることは理解できました。今後も、市独自で国やアメリカ政府に要望することを求めます。  では、次の質問に行きます。2)、これまでの多摩サービス補助施設の返還状況について聞きます。 532 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 533 ◯ 企画部長(芦沢政美君) これまでの多摩サービス補助施設の返還状況につきましては、昭和44年に町立稲城中央病院の用地として、昭和48年には大丸公園用地として、平成12年には川崎街道の道路拡幅用地として、平成29年には大丸公園等の用地として、それぞれ土地の返還がなされております。 534 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 535 ◯ 9番(田島きく子君) 端の部分が少しずつですが、返還されています。でも、大きな緑地部分が残っているということです。  次の質問に行きます。3)、市民の貴重な自然と歴史の財産を市民が自由に触れられるように、早期返還を求めるべきだと考えますが、認識を聞きます。 536 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 537 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市では、これまでにも東京都市長会や南多摩ニュータウン協議会などを通じて、国の関係機関に対し、多摩サービス補助施設の返還と、返還までの対策として共同使用の促進を図るよう要望してきております。今後につきましても、引き続き返還などの要望を続けてまいります。 538 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 539 ◯ 9番(田島きく子君) では再質問します。返還までの共同使用について、さまざまな調査活動の実施や、内部散策の日数や対象者の拡大を求めるべきだと考えますが、市の認識を聞きます。 540 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 541 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 共同使用につきましては、御質問のうち、現在実施している散策の回数や参加人数の増について、また、御質問にはありませんが、新たなイベントメニューの拡大などについて、既にこれまでも南多摩ニュータウン協議会の要請行動の際に、市長が直接国の関係機関に対して要望してきております。 542 ◯ 議長(渡辺 力君) 田島さん。 543 ◯ 9番(田島きく子君) 東京都内の米軍基地は、1952年の占領が終わった時点で208カ所ありましたが、現在返還されないで残っている基地は7カ所のみです。約97%は返還されています。多くの基地は、住民の粘り強い運動によって、次々と返還されました。残っている7つのうちの一つが、この多摩サービス補助施設です。この数字を見ただけでも、早く返還するべきなのは明らかです。多摩サービス補助施設がある土地は、昭和初期に旧日本陸軍の火薬製造所として建設されました。その後も、戦争が大きくなるに従いどんどん拡大し、終戦時には173ヘクタールまでになりました。のどかな農村地帯であったこの稲城村で、農民は火薬工場のために安く買いたたかれて土地を失うという悲しい歴史がありました。その後、一部は病院や住宅等になったものの、ほとんどの土地は米軍に接収され、朝鮮戦争、ベトナム戦争を通じて施設内に弾薬が集積されました。多摩弾薬庫と呼ばれるゆえんです。1969年にベトナム戦争が終わり、ここはようやく戦争のためではなく、米軍横田基地のレクリエーション施設になりました。しかし、稲城市民のものではなく、アメリカのものです。このつらい歴史を鑑みても、もう稲城市民に戻すべきではないでしょうか。  10月31日に私は初めて多摩サービス補助施設に足を踏み入れました。1カ月以上前から申し込んだり、パスポートやマイナンバーカードを用意するなど、手続も厳重でした。しかも、迷彩服を着た2人の若い兵士によって監視されながらこの散策は始まりました。自由な散策とはほど遠い雰囲気でした。しかしながら、この散策コースはすばらしいところでした。ガイドをしてくださった方が大変博識で、そのおかげで中身の濃い散策ができました。自然資源としては、珍しい動植物がたくさんあります。キンラン、ハナイカダなど、見たこともない植物や、このときには見られませんでしたけれども、ホンドギツネやカワセミなどもいるそうです。遊歩道は傾斜が緩くて、舗装が戦前の舗装ですから、足に優しく、自然の中に溶け込んでいました。こんな自然が残されていることは驚くべきことです。文化遺産としても重要な聖蹟でもあります。縄文時代の土器も出てきたということですから、まだまだ研究材料はたくさんあると思います。郷土史を研究する上でも、小中学生の郷土学習にも、今大変貴重な資料を提供してくれています。  このように、今は米軍基地の多摩サービス補助施設であるこの緑地は、自慢できる市民の財産です。観光地としても、郷土の学習の場としても、貴重なものではないでしょうか。しかし、今の米軍基地のままでは、いつまでも市民のものにはなりません。改めて、多摩サービス補助施設の早期返還を求めて、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 544 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、9番、田島きく子さんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後2時7分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時25分 開議 545 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の15番、榎本久春君の一般質問を許します。4番、榎本久春君。 546 ◯ 4番(榎本久春君) 通告番号15番、改革稲城の会、榎本久春でございます。本日最後になりますが、通告に従いまして、大項目3項目について質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、市内公園内のベンチやあずまや、トイレなどの設備の必要性について。  平成29年4月1日現在での稲城市の公園・緑地データでは121カ所の公園があり、特に開発された地域では、適切に管理された恵まれた環境の中で利用することができ、市民の特性に合った公園利用がなされていると認識しております。公園内の遊具については、3年前の第1回定例会で質問を行い、遊具の安全性や適切な管理について確認をさせていただきました。公園内の設備については、遊具以外にも多くの設備が配置されておりますが、ベンチやあずまや、トイレなどの設備も、現在の市民ニーズとしては、必要不可欠な設備となってきております。あずまやについては熱中症対策として、ベンチについては高齢者などの休憩場所として、市民の方から設置してほしいとの声も聞いております。また、ベンチについては防災設備としても使用できるような機能を持つベンチもふえてきておりますので、市内公園内のベンチやあずまや、トイレなどの設備の必要性について伺います。  (1)、市内公園内のベンチやあずまや、トイレなどの設備の必要性について、市の認識をお伺いいたします。 547 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 548 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園は、人々のレクリエーションの空間、良好な都市景観の形成、都市環境の改善、都市の防災性の向上、生物多様性の確保、豊かな地域づくりに資する交流の空間を提供するものであり、それぞれの公園に求められる機能を効果的に発揮するための公園施設が必要であると認識しております。 549 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 550 ◯ 4番(榎本久春君) では再質問いたします。御答弁いただいたように、それぞれの公園に求められる機能を効果的に発揮するための公園施設が必要であると認識されているとのことですが、その中で都市環境の改善との御答弁がありましたが、都市環境の改善に求められる意味と機能についてお伺いいたします。 551 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 552 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 都市環境の改善につきましては、地球温暖化の防止やヒートアイランド現象の緩和、生物多様性の保全などを意味しております。都市公園は、豊かな緑のオープンスペースとして、これらを改善していく機能を期待されております。 553 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 554 ◯ 4番(榎本久春君) 公園については、それぞれの公園に求められる機能を効果的に発揮するための公園施設が必要であり、必要な設備についても同様であるということは理解させていただきました。  それでは、(2)、各地区の公園数とベンチやあずまや、トイレなどの設備の設置状況について伺います。 555 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 556 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 平成31年4月1日現在、稲城市の公園・緑地は123カ所、ちびっ子広場等を含めた公園数は134カ所でございます。各地区別の公園数につきましては、矢野口地区20カ所、東長沼地区16カ所、大丸地区16カ所、百村地区14カ所、坂浜地区2カ所、平尾地区21カ所、押立地区8カ所、向陽台地区15カ所、長峰地区10カ所、若葉台地区12カ所となっております。  ベンチの設置状況につきましては、ほとんどの公園に設置しており、駒沢女子大学から寄贈されたデザイン性に富んだベンチや、若葉台公園のかまどベンチ、いなぎペアパークの収納機能付ベンチなどのさまざまな種類のベンチがございます。また、あずまやは5カ所の公園、トイレは26カ所の公園に設置されております。 557 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 558 ◯ 4番(榎本久春君) それでは再質問いたします。公園数は、ちびっ子広場等を含めると134カ所あり、ベンチについては、ほとんどの公園に設置され、防災設備の機能を持ったかまどベンチ、高機能な収納機能付ベンチ、デザイン性に富んだベンチなど、さまざまなベンチがあり、駒沢女子大学から寄贈されたベンチなど、充実しているようですが、日差しを避けられ、休憩できるあずまやは5カ所と少なく、設置することが難しいような印象を受けます。また、トイレについては、26カ所と、土地区画整理事業など、開発された地域やトイレの設置の必要性が高い公園などに設置されてきているように感じます。  このような設備の現状については理解させていただきましたが、御答弁では、公園そのものが少ない地域として、坂浜地区が挙げられております。設備の必要性の前に公園そのものが必要と考えられますが、他の地区に比べて公園数が2カ所と少ない坂浜地区について、市の認識をお伺いいたします。 559 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 560 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 坂浜地区には、町界町名地番整理により若葉台に編入され、現在、坂浜自治会が指定管理者である上谷戸緑地体験学習館のある上谷戸親水公園もございますが、これまで多摩ニュータウン事業や土地区画整理事業、マンション建設などの開発行為に伴う提供公園がある他の地区に比べ、住民1人当たりの公園面積が少ないことから、市では、坂浜地区における公園の拡充は課題の一つであると認識しております。  なお、現在、組合施行による小田良土地区画整理事業では、小田良谷戸公園の一部を含む4カ所の公園の整備を進めていただいているところでございます。
    561 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 562 ◯ 4番(榎本久春君) それでは再々質問いたします。現在進められてきている小田良土地区画整理事業では、小田良谷戸公園の一部を含む4カ所の公園整備も進められてきていて、大変に喜ばしいことですし、小田良地区に転入される方にとっても、子育てや子供たちの健全育成と豊かな地域づくりに資する交流の場が提供できるのではないかと期待されるところですが、坂浜地区における公園の拡充は課題の一つであると認識されていることから、小田良以外の坂浜地区にも必要であると考えます。高齢者の支え合いの事業として「手をつなごう!みんなの坂浜」が毎年開催される中で、小学生から高齢者まで均等に分かれたグループワークでは、坂浜の課題として、小学生や高齢者から公園が欲しいとの要望が出てきております。  そこで、坂浜地区には、かつて東京都施行で計画された坂浜平尾土地区画整理事業に伴う住宅用用地として先行取得された都有地が数多く残されております。土地区画整理事業が頓挫している状況においては、この都有地を市が借り受けて、公園として活用することも有効な手段かと思います。公園としての活用ができないのか、市の見解をお伺いいたします。 563 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 564 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 坂浜地区内に東京都が所有する先行取得用地につきましては、現在東京都が進めている鶴川街道の拡幅整備や三沢川の改修工事等に活用することとされております。また、これらの都有地は、公園として地域の方々に安全・安心して御利用いただくには適さない立地条件の箇所が多いことから、現在のところ、公園用地としての活用は考えておりません。市といたしましては、小田良土地区画整理事業による公園整備とともに、既に都市計画決定がされ、これらの都有地を含む小田良谷戸公園並びに清水谷戸緑地の早期事業化を東京都に強く要望しているところでございます。 565 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 566 ◯ 4番(榎本久春君) では、(3)、既存する公園内へ新たに設置する予定の設備について伺います。 567 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 568 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 既存の公園施設につきましては、今後、公園の規模や利用状況、周辺の公園の状況や市民ニーズを踏まえ、公園の改修や修繕、維持管理の中で、地域の御意見を伺いながら検討してまいります。 569 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 570 ◯ 4番(榎本久春君) 再質問いたします。既存の公園については、さまざまな状況や市民ニーズを踏まえ、維持管理の中で地域の御意見を伺いながら検討してまいりますという御答弁をいただきましたが、公園内にあずまややトイレの設置に関する市民からの要望が市に寄せられているのか、お伺いいたします。 571 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 572 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園を利用されている方々からはさまざまな御意見や御要望をいただいておりますが、この中には、日差しが避けられる休憩施設やベンチの設置などの御要望がございます。また、トイレの設置につきましては、地域の方々の御要望を受け、公園の利用状況や周辺環境等を勘案し、これまでに三沢川親水公園や多摩川緑地公園前の多摩川サイクリングロードの脇に、新たなトイレの設置をしてきているところでございます。 573 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 574 ◯ 4番(榎本久春君) 再々質問をいたします。トイレの設置については、地域の方々の要望を受け、さまざまな検討をされた結果、2カ所の公園にトイレを設置されてきた事例もあるということは理解いたしました。では、今後、同様に市民ニーズを踏まえ、地域の要望があれば、あずまややトイレの設置について検討していただけるのか、改めて市の認識をお伺いいたします。 575 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 576 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園へのあずまややトイレの設置につきましては、地域の方々の御要望を踏まえ、公園の利用状況や周辺環境等を勘案し、総合的に判断してまいりたいと考えております。 577 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 578 ◯ 4番(榎本久春君) それでは、大項目2、介護予防・日常生活支援総合事業の一般介護予防事業の自主グループとフレイル対策について。  一般高齢者を対象に介護予防の事業として取り組まれている自主グループ活動については、高齢者が積極的に参加することにより、家での閉じこもり予防や、体力や筋力の低下予防、食欲低下予防など、適切な栄養摂取や運動によって健康な状態を取り戻すことも可能な重要な役割を担っております。介護予防の事業を積極的に推進することにより、高齢化に伴う医療や介護などに係る社会保障給付費の伸びを抑制することも期待され、高齢者が自立した生活を続けられれば、社会を支える担い手としても活躍できます。筋力などの身体機能が低下し、心身ともに弱ってきた状態を予防するフレイル対策は、今後の超高齢化社会に向けて大変重要な施策になると思います。一般介護予防事業の自主グループとフレイル対策について伺います。  (1)、一般介護予防事業の自主グループ化に向けての取り組みの内容について伺います。 579 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 580 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市では、転倒骨折予防教室を開催し、終了後に自主グループを立ち上げ、身近な地域で介護予防活動の継続ができるように、10回の講座の中で自主グループ化の重要性などの意識づけを行っております。 581 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 582 ◯ 4番(榎本久春君) 再質問いたします。自主グループ化の重要性については、転倒骨折予防教室の10回の講座の中で受講される方へ意識づけを行っているとの御答弁がありましたが、具体的にはどのような内容のことを行っているのか、お伺いいたします。 583 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 584 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 転倒骨折予防教室におけるグループ化の意識づけの具体的な内容につきましては、メンバー同士の自己紹介を行い、グループ内の交流を図ったり、体操を行うときに、声かけやリズムのとり方などの練習を取り入れ、メンバーが輪番で声をかけ合ったりしております。また、ウオーミングアップを自主的に実施するよう促したり、全体の流れを自主的に行えるよう、通しで行う回を設けたりしながら、意識づけを行っております。 585 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 586 ◯ 4番(榎本久春君) 自主グループを立ち上げていくためには、転倒骨折予防教室の開催が重要であり、単に体操や運動習慣の習得だけではなく、参加された方々の交流の場をつくり、受講メンバー一人一人に意識していただけるように、輪番で声かけを行うなど、自主化に向けた筋道をつくり上げるために、さまざまな場面に配慮していることがわかります。このような取り組みがあるからこそ、自主グループがふえてきており、一般介護予防事業の自主グループが活発に行われてきているのだと思います。  そこで、(2)、一般介護予防事業の自主グループの現状と実績についてお伺いいたします。 587 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 588 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 一般介護予防事業として、市が立ち上げ支援を行った自主グループの現状と実績につきましては、令和元年11月1日現在で、体操グループは41グループ、認知症予防活動グループは3グループ、食事づくりグループは1グループでございます。 589 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 590 ◯ 4番(榎本久春君) 再質問いたします。平成30年度末現在までの実績につきましては第2回定例会で確認させていただいており、令和元年11月1日現在と比較しますと、体操グループが2グループ増加しており、認知症予防活動グループ、食事づくりグループは現状維持になっております。認知症予防活動グループや食事づくりグループの自主グループ化も必要で、認知症予防講座や食生活改善事業などの受講も含め、自主グループ化した体操グループ内からも関心が高まってきており、グループ内で取り入れて見てほしいとの声もあると聞いております。高齢者が健康な状態で生活していくためには、バランスのとれた食事、定期的な運動や趣味活動、外出をする機会をふやし、地域社会とのつながりや交流など、活動的な状態を維持し続けることが大切で、自主グループの活動は今後の超高齢化社会を迎えるに当たっては大変重要な役割を担っていると考えます。  そこで、平成30年度以降の転倒骨折予防教室の参加実績及びその参加者がその後自主グループで活動されている実績について伺います。また、その両者の人数の差及び人数が増減している場合はその理由についてお伺いいたします。 591 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 592 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 平成30年度以降の令和元年11月1日現在までの転倒骨折予防教室の参加実績につきましては、7コースで実参加人数は96人でございます。また、その参加者が自主グループ化したグループ数や人数につきましては、6グループ、87人のメンバーとなっており、1グループ、9人が減少となってございます。また、その減少の理由につきましては、教室の終了後、メンバーの体調不良でメンバー数が減少してしまいまして、1グループが解散してしまったことが理由と伺っております。 593 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 594 ◯ 4番(榎本久春君) ありがとうございます。参加実績については、開催が7コースで、実参加者は96人と多くの方が受講され、自主グループへの人数とは多少の差異はありますが、自主グループ化されて活動されてきていることがわかりました。グループの存続については、メンバーの減少で、どうしても続けることが難しくなることはあるかと思います。しかし、残されて継続が難しくなったメンバーについては、他のグループや再編ができるように、地域包括支援センターがかかわりを継続しているとも聞いておりますし、意欲のある方へのフォローとしても、引き続き支援をお願いいたします。  (3)、自主グループが継続的に活動しやすい取り組みについて伺います。 595 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 596 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 一般介護予防事業の自主グループへの継続の支援につきましては、介護予防サポーターを養成し、介護予防サポーターによるグループ支援やグループ間の交流及び連携を行い、活動の幅を広げ、活動の継続を支援してきております。また、リハビリテーション専門職及び総合型地域スポーツクラブであるNPO法人iクラブを自主グループへ派遣して支援することや、地区での体力測定会の実施、通いの場支援補助金による講師料や会場費などの補助などの支援を行ってきております。 597 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 598 ◯ 4番(榎本久春君) 再質問いたします。継続して活動できるような取り組みについては、御答弁のあった介護予防サポーターの支援、専門職の派遣支援、通いの場支援補助金の活用など、自主グループにおいては有効な手段として運用しているとも聞いております。中でも介護予防サポーターの支援については、グループ間の交流や連携を初め、直接的な支援では定期的に指導していただけるケースもあり、体操や運動についての正しい理解や指導、また不安や悩みなども相談できるような関係性があるとも聞いております。そこで、介護予防サポーターの養成実績と支援の状況についてお伺いいたします。 599 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 600 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 介護予防サポーターの養成実績につきましては、平成30年度に6人、平成31年度に7人の養成を行っており、本年11月1日現在、介護予防サポーターとして49人の登録がされております。介護予防サポーターによる平成30年度の実績につきましては、転倒骨折予防教室に5回、地区体力測定会に8回参加し、支援を行っていただいております。 601 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 602 ◯ 4番(榎本久春君) 再々質問いたします。平成31年度も、既に養成講座を受講された方が7名おり、全体では49人もの介護予防サポーターが登録され、多くの方が活躍されてきていると思います。介護予防サポーターは、活動の幅を広げ、活動の継続を支援し、御答弁があったように、自主グループが活動していく上では重要な位置づけになってきていると考えます。しかし、45もあるグループに対して、全ての要望に応えていくことは難しいものかと思います。  そこで、サポーターの支援が難しい場合や、グループのリーダーや体操をリードする方が休んだ場合でも休まず活動が実施できるように、介護予防体操の音声つきガイドやDVDを作成し、活用することで、自主グループ活動が継続して実施できるのではないかと考えます。リハビリなどの専門職の派遣や介護予防サポーターの支援は引き続き重要なものだと思いますが、このような方法も一つの支援かと考えます。介護予防体操の音声つきガイドやDVDの作成について御検討いただけないか、市の見解をお伺いいたします。 603 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 604 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) そういった御意見は複数のグループからいただいておりまして、特にDVDを望む声が多うございます。そのことから、市では、DVDの作成につきまして、既に検討を始めているところでございます。 605 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 606 ◯ 4番(榎本久春君) 既に検討されているとのことなので、よろしくお願いいたします。  それでは、(4)、高齢者のフレイル対策について伺います。 607 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 608 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 高齢者のフレイル対策につきましては、介護予防自主グループの活動の支援のほか、介護支援ボランティア制度、食生活改善事業、口腔機能向上プログラム、介護予防複合型プログラム、介護予防体操教室、認知症予防教室といった介護予防事業を実施してきております。 609 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 610 ◯ 4番(榎本久春君) 再質問いたします。高齢者のフレイル対策について、いわゆる虚弱な状態にならないようにするためには、体操や運動を行い、筋力などの身体機能を低下させないこと、認知機能の低下や鬱などの精神・心理面、閉じこもりや孤独など、社会性も関係してくると言われていることから、稲城市では、今御答弁いただいたような介護予防自主グループの活動支援、介護ボランティア制度、食生活改善事業など、さまざまな介護予防の事業そのものであるということは理解いたしました。また、フレイル対策をすることは、介護予防につながり、健康寿命を延ばすということになることも理解しております。  では、要介護になる手前の虚弱な状態、いわゆるフレイルの人を把握するために、令和2年度以降に75歳以上の後期高齢者を対象に、後期高齢者医療制度の健診において使用している質問票の変更についての通知が厚生労働省からあったと思いますが、具体的にはどのようなものになるのか。厚生労働省ではフレイル健診と言っておりますが、健診の目的と質問票についてお伺いいたします。 611 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 612 ◯ 市民部長(松本葉子君) 75歳以上を対象といたします後期高齢者医療制度の健康診査の質問票につきましては、フレイルなど、高齢者の特性を踏まえまして、健康状態を総合的に把握するという目的から、令和2年度以降に質問票が変更されるものでございます。具体的には、これまでの健康診査の質問票につきましては、40歳以上を対象とする特定健康診査の標準的な質問票として、20項目について質問する内容でございましたが、変更後の質問票では、これまでのエビデンスや保健事業の実際、回答高齢者の負担を考慮し、15項目の質問で構成されるものでございます。 613 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 614 ◯ 4番(榎本久春君) 再々質問いたします。後期高齢者医療制度の健診の質問票については、これまでのエビデンスや保健事業の実際、回答高齢者の負担を考慮し、15項目の質問で構成されたものになるということはわかりました。  高齢福祉課では、基本チェックリストを活用していますが、厚生労働省の資料を見ますと、御答弁にもあった回答高齢者の負担を考慮した内容になるのであれば、基本チェックリストにもある内容の項目になるのかと思います。いずれにしても、このような健診については令和2年度からになることから、詳細についてはこれからだと思いますが、医療や介護との連携が必要になってくるのではないかと考えます。わかる範囲になるかと思いますが、この質問票の活用方法や、医療や介護との連携についてはどのように進めていくのか、市の考え方についてお伺いいたします。 615 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 616 ◯ 市民部長(松本葉子君) 後期高齢者医療制度の健康診査の質問票につきましては、健診の際に活用されることを想定していますが、今後の活用方法につきましては、関係部署とも連携を図ってまいりたいと考えております。 617 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 618 ◯ 4番(榎本久春君) 大項目3、障害者に交付される障害者手帳について。  障害者手帳には、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の3つの種類があり、それぞれ申請先や申請方法は市区町村により異なる点がありますが、障害者手帳を持つことによって、受けられる支援やサービスは共通する部分が多くあります。また、障害者雇用枠での就職を考えている方にとっては、障害者手帳の取得が必須となっております。障害者手帳については、知らないと使えるサービスが利用できないこともあることや、手帳の等級や種類により支援やサービスの内容が違うなど、正しい情報を身につけておくことが重要になります。障害者に交付される障害者手帳について伺います。  (1)、障害者手帳の認識についてお伺いいたします。 619 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 620 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 障害のある方に交付される手帳につきましては、3つの種類があり、身体障害者手帳は身体障害者福祉法に基づき、身体上の障害がある方に対して、都知事が交付する手帳です。精神障害者保健福祉手帳は、精神保健福祉法に基づき、一定の精神障害の状態にある方に対して、都知事が交付する手帳です。療育手帳は、厚生事務次官通知に基づき、東京都心身障害者福祉センターまたは児童相談所において知的障害者であると認定された方に対して、都知事が交付する手帳です。東京都では「愛の手帳」という名称が使われています。それぞれ、障害のある方がさまざまなサービスの利用や支援を受けるために必要なものと認識しております。 621 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 622 ◯ 4番(榎本久春君) ただいま御丁寧に説明をいただきました。障害がある方がさまざまなサービスの利用や支援を受けるために必要であるということは理解いたしました。障害者手帳を持つことが障害者としての証明になるため、非常に重要な役割を担っていることがわかります。  では、稲城市の現状について、(2)、障害者手帳のそれぞれの所持者数についてお伺いいたします。 623 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 624 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 障害のある方に交付される手帳の所持者数につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 625 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 626 ◯ 4番(榎本久春君) 昨日、市瀬議員が質問されており、平成31年3月31日現在の所持者数では、身体障害者手帳が1,991人、精神障害者保健福祉手帳が747人、愛の手帳が523人で、手帳所持者数が3,261人と、10年前と比較しますと40.7%の増となっており、所持者の変化や傾向についても、10年前と比較すると、身体障害者手帳が15.2%の増、精神障害者保健福祉手帳が192.9%と大幅な増、愛の手帳が57.1%の増で、稲城市の10年間の人口増加が10%となっていることから、人口増加に対して手帳所持者はそれ以上の増加となっていることがわかりました。数字の上からも、何らかの障害を持っている方が増加し、障害者手帳を申請していることはわかります。  障害者手帳が増加傾向にある要因は、さまざまな理由もあるかと思いますが、昨日、市瀬議員からもありました厚生労働省の公表では、2018年4月に何らかの障害がある人の数が約936万6,000人との推計を公表し、5年前の推計より約149万人ふえ、日本の全人口に占める割合も約6.2%から約7.4%にふえたとも公表しております。また、2014年から2016年に実施した障害者への生活実態調査からの推計では、65歳以上の割合は、身体障害者が74%、精神障害者が38%、知的障害者が16%と、いずれも増加傾向にあると公表しております。厚生労働省では、高齢化の進行に加え、障害者への理解が進んで、障害認定を受ける人がふえたことも、増加要因と分析しているようです。ですから、稲城市においても、精神障害者保健福祉手帳が大幅に増加し、ほかの障害者手帳も増加していることは理解ができます。  障害者にとって、自分の障害についての知識を深めることは、客観的に自分を伝える上でも大事なことで、自分の障害をきちんと理解する上でも役に立つのが障害者手帳であり、障害の等級であると言われており、障害者手帳や等級制度についても幅広く理解することで、より自分の障害のことが理解できるとも言われております。障害者手帳も正しく知らないと、さまざまな優遇されるサービスが利用できないこともあることから、正しい情報を身につけて活用していくことが重要であると考えます。  そこで、(3)、障害者手帳についての正しい知識を持つための取り組みについてお伺いいたします。 627 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 628 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 手帳の取得などについての問い合わせや相談があった場合には、手帳取得に関する手続だけでなく、関連する各種制度についても案内しております。 629 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 630 ◯ 4番(榎本久春君) 再質問いたします。今御答弁があった関連する各種制度については、正確な情報を身につけて、正しい知識を持った上で活用していくことで、さまざまな優遇されるサービスが利用できると思います。そこで、手帳取得に関する手続だけではなく、関連する各種制度についても案内をしているとのことでしたが、関連する各種制度とは主にどのようなものなのか、お伺いいたします。 631 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 632 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 関連する各種制度の主なものとしましては、障害福祉サービス、各種手当、医療費の助成制度、補装具や日常生活用具に関することなどがございます。相談者の状況に応じまして御案内をしております。 633 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 634 ◯ 4番(榎本久春君) では再々質問いたします。障害を持った高齢者が増加していることもあり、介護保険サービスと障害福祉サービスとの関係性も理解しておくことで優遇されるサービスもあるのかとは思います。例えば、障害福祉サービスを利用している方が65歳を迎えた場合、介護保険サービスとの関係についてはどうなのか、また介護保険制度に移行する際にはどのような連携が図られているのか、伺います。そしてもう1点、介護保険の被保険者が障害を持った状態になった場合は、障害福祉サービスとどのような連携が図られるのか、お伺いいたします。 635 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 636 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 障害福祉サービスと介護保険サービスでは、原則としまして介護保険サービスが優先されるため、障害福祉サービスを利用している方が介護保険制度に移行する際には、65歳に到達する前に、市から利用者の計画相談支援を担当しております特定相談支援事業者に連絡をしております。市から連絡を受けました特定相談支援事業者は、利用者に対して、介護保険制度について説明を行い、要介護認定等に係る申請の案内を行っており、途切れることなく介護保険サービスにつなげております。  次に、介護保険の被保険者が障害の状態になった場合におきましても、原則、介護保険サービスが優先されるものでございますけれども、介護保険サービスに相当するものがない障害福祉サービス固有のサービスを利用する場合などは、医療機関や地域包括支援センターまたはケアマネジャーなどから市に御連絡がありまして、市では適切に障害福祉サービスにつなげております。 637 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 638 ◯ 4番(榎本久春君) 引き継ぎ・連携が適切に図られているので、安心いたしました。  それでは、(4)、障害者手帳の申請から発行までの手順についてお伺いいたします。 639 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 640 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 各種手帳の申請から発行までの手順につきましては、身体障害者手帳及び精神障害者保健福祉手帳では、窓口での手続説明及び申請書等の受け取り、指定医の受診及び診断書の交付、市に手帳の申請、市から都知事に申請書の送付、都知事による手帳の交付決定及び市に手帳の送付、市から申請者に手帳の交付という流れでございます。愛の手帳につきましては、東京都心身障害者福祉センターまたは児童相談所に申請及び判定、都知事による手帳の交付決定、東京都心身障害者福祉センターまたは児童相談所から申請者に手帳の交付という流れでございます。 641 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 642 ◯ 4番(榎本久春君) 再質問いたします。細かな説明、ありがとうございます。手続につきましては、ほかの申請と同様に、ある一定の手順を踏まないと発行されないことは理解いたしました。障害者に交付される障害者手帳については、平成31年4月に、手帳の様式が規定されている省令が改正され、自治体判断でカード型の発行が可能となりました。運転免許証やクレジットカードと同サイズで、手軽に持ち運べるようになることから、私の知人からも障害者手帳のカード化を求める声も伺っております。東京都の交付になるかと思いますが、カード型の障害者手帳について、市の見解をお伺いいたします。
    643 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 644 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) カード形式の障害者手帳につきましては、手帳を交付する東京都におきまして、現在、導入に向けた検討がされていると認識しております。 645 ◯ 議長(渡辺 力君) 榎本君。 646 ◯ 4番(榎本久春君) 現在、導入に向けた検討がなされているということは、利便性が図られることと期待するところではございますが、カードについては、私も確認いたしましたが、プラスチック等の耐久性のある材料を用いること、潜像、特殊形状スクリーン、パールインキ等の偽造防止対策を施すこと、備考欄及び有効期限の更新は、手書きでの記載や押印が可能な加工を施すこと、カードの縁に切り欠きを入れること、点字シールを張るなど、視覚障害者が触ってわかるような仕様とすることなど、カードの仕様についても制限があり、また交付にはシステム改修などの準備も必要で、実際に始まるまでには少し時間がかかるような感じを受けております。  最後になりますが、実際にカード型障害者手帳が発行可能となった場合には、カード型手帳が利用できる全ての方に、手帳の選択ができるようなわかりやすい方法で周知をしていただけるようお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 647 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、4番、榎本久春君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 648 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後3時7分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...