• 大野城市(/)
ツイート シェア
  1. 稲城市議会 2019-12-03
    令和元年第4回定例会(第28号) 本文 開催日: 2019-12-03


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の6番、池田英司君の一般質問を許します。13番、池田英司君。 3 ◯ 13番(池田英司君) おはようございます。通告番号6番、新政会、池田英司でございます。通告に従い、大項目5問の質問をさせていただきます。朝から大きな声で大変失礼いたしましたが、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の1番目でございます。まちの美化について、お聞きしてまいります。  平成31年第1回定例会の一般質問でも質問をさせていただきましたが、いよいよ来年に迫りました東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催の前に、再度質問をさせていただきます。  私は、ライフワークとして、日々ごみ拾い等、美化活動に取り組んでおりますけれども、日々の活動の中で、「ごみがごみを呼ぶ」ということを感じております。では、「自分たちのまちは自分たちできれいに」を基本理念として、稲城まちをきれいにする市民条例を平成12年に制定し、稲城まちをきれいにする市民協議会を中心とした市民の方々にまちの美化に率先して取り組んでいただいているところでございます。本をより清潔で美しいまちにするため、現在、ポイ捨て対策等の取り組みを行っているにもかかわらず、目に見えてポイ捨てが減少しない状況について、の認識についてお伺いしてまいります。 4 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 5 ◯ 市民部長(松本葉子君) おはようございます。それでは答弁させていただきます。では、稲城まちをきれいにする市民条例に基づき、ポイ捨て禁止についての周知・啓発や、ごみ拾い等の実践行動を市民との協働により行い、市民意識の向上に努めているところですが、まちの美化に対する意識の低い一部の方々によるポイ捨てが完全にはなくならない状況にあるものと認識しております。 6 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 7 ◯ 13番(池田英司君) 一部のまちの美化に対する意識の低い方によるごみのポイ捨てが完全にはなくならないとの御答弁をいただきました。来年度、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会自転車ロードレースの会場となっており、多くの方々がを訪れると想定されます。ぜひとも、稲城を訪れる方々には、競技もそうですが、清潔で美しいまちとしても記憶に残していただきたいと私は思っております。そのような中、ごみのポイ捨てを減らすためのの取り組みについてお伺いいたします。 8 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 9 ◯ 市民部長(松本葉子君) ごみのポイ捨てを減らすための取り組みといたしましては、市民や事業者の方々と毎年、多摩川清掃、三沢川清掃、環境美化市民運動等の清掃活動を行っているほか、稲城まちをきれいにする市民条例に基づき、年2回、各地区を回って清掃をする実践行動を自治会や近隣住民などの皆さんとともに行っております。また、ごみの減量及び環境美化意識の普及・啓発を目的として、市内在住・在勤・在学の方を対象に環境ポスターを募集し、優秀作品をラミネートして、ごみのポイ捨てなどでお困りの方に無料で配布するほか、苦情が寄せられた箇所にポスターを掲示し、ごみのポイ捨て禁止の指導を行っております。では、これらの活動を通じて、引き続きごみがポイ捨てされづらい環境をつくっていくことが重要であると考えております。 10 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 11 ◯ 13番(池田英司君) 再々質問をさせていただきます。引き続き、ごみがポイ捨てされづらい環境づくりが重要との御答弁でありました。稲城まちをきれいにする市民条例の基本理念は「自分たちのまちは自分たちできれいに」であり、市民一人一人がその理念のもと、市内美化に努めることが解決の糸口につながることと考えております。今後、より多くの市民に条例の普及・啓発をするための取り組みについてお伺いいたします。 12 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 13 ◯ 市民部長(松本葉子君) では現在、広報紙やホームページ等で条例の周知・啓発を行うことに加え、稲城スポーツ大会や稲城市民体育大会の開会式においてティッシュ等の配布や、「Iのまちいなぎ市民祭」において稲城まちをきれいにする市民条例に関するクイズ等を実施するなど、さまざまな機会を通じて、ごみがポイ捨てされづらい環境の整備や市民意識の向上に努めております。今後新たに、ごみ・リサイクルカレンダー等、多くの市民の目に触れる発刊物等の機会を捉え、より多くの市民に条例の普及・啓発を行い、ごみのポイ捨て禁止の意識の醸成や環境づくりに努めてまいりたいと考えております。 14 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。
    15 ◯ 13番(池田英司君) ぜひともよろしくお願いいたします。  それでは、大項目の2でございます。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会への取り組みについてお伺いしてまいります。  東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まで8カ月を切り、期待感がますます高まってまいりました。9月に開催されたラグビーワールドカップ日本大会も全国で非常に盛り上がっていて、スポーツの世界大会を日本で開催することの意義や重要性を改めて実感しております。この盛り上がりを契機とし、来年のオリンピック・パラリンピック競技大会への気運もより一層高まるものと期待しているところでございます。そこで、来年のオリンピック・パラリンピック競技大会への取り組みについてお伺いしてまいります。  (1)、オリンピックの正式競技である自転車ロードレースについて、7月に実施されたテストイベントで見えてきた課題点等に関しましては、第3回定例会では組織委員会に伝えていくという答弁をいただきました。その後の進展があったのかどうかを伺わせてください。 16 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 17 ◯ 市民部長(松本葉子君) 令和元年7月21日に実施された自転車競技ロードレーステストイベントを踏まえ、いただいた意見につきましては、9月13日付で東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会へ、改善に向けた要望書を提出いたしました。 18 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 19 ◯ 13番(池田英司君) 再質問でございます。要望書を提出していただいたということでございますけれども、組織委員会からは、来年度の本番大会に向けた改善策のようなものは指示されたのか、お伺いいたします。 20 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 21 ◯ 市民部長(松本葉子君) 東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会では、自転車競技ロードレースに携わった自治体からさまざまな改善要望が提出されたと伺っており、それらを踏まえたさまざまな検証結果から、大きく2点を改善したいので、自治体にも協力してほしいとの依頼がございました。1点目は、コースサポーター運用計画の改善、2点目は、大会概要や交通規制に係る事前広報の強化でございます。 22 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 23 ◯ 13番(池田英司君) 再度質問いたします。具体的な内容をお聞かせいただければと思います。 24 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 25 ◯ 市民部長(松本葉子君) 1点目のコースサポーター運用計画の改善につきましては、現場における責任者である組織委員会のコントラクターADに対する実務者研修会を複数回実施することに加えて、地域の特性や実情に精通している自治体職員や市民をボランティアリーダーとして設定したいという内容でございます。  2点目の大会概要や交通規制に係る事前広報の強化につきましては、地域住民や沿道事業者などの方々に対し、既存の行政ツールを含めたあらゆるツールを活用して、交通規制などの事前周知を強化したいといった内容でございます。 26 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 27 ◯ 13番(池田英司君) それでは、(2)です。自転車ロードレース本番に向けた取り組み以外にも、来年のオリンピック・パラリンピックの気運醸成を図るためのほかの取り組みをされていると思いますけれども、どのような取り組みをされているのか、お伺いいたします。 28 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 29 ◯ 市民部長(松本葉子君) では、その他の取り組みといたしまして、市民水泳大会や市民体育大会の開会式、体育の日スポーツフェア、「Iのまちいなぎ市民まつり」などにおいて、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会の公認を受けたPRブースを設置し、バッジやチラシ、リーフレットを配布するなどにより、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の気運醸成や理解促進を図りました。また、「Iのまちいなぎ市民まつり」のファミリースポーツフェスタ部門では、iクラブのチアダンスの子供たちを中心とした「東京五輪音頭」の披露会を行ったほか、オリンピック種目である自転車ロードレースやボルダリングの体験会を実施し、順番を待つ子供たちの行例ができるほどの人気イベントとなりました。 30 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 31 ◯ 13番(池田英司君) 再質問ですが、私も当日このファミリースポーツフェスタの会場に携わっていましたので、当日その自転車ロードレースのブース、ボルダリングの体験会のブースには行列ができて、非常に人気があったところを確認しております。そういった中で、今後についても何か計画をされているのかどうかを伺ってまいります。 32 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 33 ◯ 市民部長(松本葉子君) 令和元年12月11日には、日本卓球史上初のオリンピックメダリストである平野早矢香氏による講演会を開催する予定でございます。また、来年2月には、都内の市町村合同でボッチャ大会を開催するなど、引き続き気運醸成を図ってまいります。 34 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 35 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。いよいよ本当にあと8カ月を切っておりますので、さまざまな気運醸成をして、高めていければなと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、(3)でございます。オリンピックの聖火リレーにつきましては、第2回定例会でも質問をさせていただきました。来年7月10日の3番目に稲城を走行するということでございますけれども、ルートやランナー選定等の詳細は未定であるとの答弁をいただきました。いつごろ決定されて、発表されるのか、お伺いいたします。 36 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 37 ◯ 市民部長(松本葉子君) オリンピックの聖火リレーの走行ルートやランナー決定などの詳細につきましては、今月末ごろ、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会から発表されると伺っております。 38 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 39 ◯ 13番(池田英司君) 再質問です。オリンピックの聖火リレーは、年末ぐらいに詳細が発表されるという御答弁でございます。一方では、パラリンピックの聖火リレーがあるのかどうか、あるのであれば、概要と、稲城を走行する可能性について伺わせてください。 40 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 41 ◯ 市民部長(松本葉子君) パラリンピック聖火リレーの概要でございますが、日程は令和2年8月13日から21日まで、全国の各所で採火式などが行われ、東京都では採火式が行われる8月21日から開会式である8月25日まで聖火リレーが行われます。都内のルートは、パラリンピックにゆかりのある場所などを有する自治体を中心に23市区が対象となっており、稲城はルートに含まれておりません。  ランナーの応募につきましては、東京都への応募は、令和元年12月16日から令和2年2月15日までとなっております。応募に関する詳細につきましては、今後、東京都から発表されると伺っております。 42 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 43 ◯ 13番(池田英司君) パラリンピックの聖火リレーでは稲城はルートに含まれていないということで、残念な気がしますけれども、そうすると、ますますオリンピックの聖火リレーに期待が高まるところでございます。そこで再々質問をいたしますが、ロードレースと同様に、聖火リレーでも、コース沿道でイベント会場のようなところで、日本古来の郷土芸能である太鼓や踊りを披露しながらリレーを盛り上げたいとの要望を市民の方々からいただいております。そのような聖火リレーを盛り上げる取り組みを予定しているのかどうか、お伺いいたします。 44 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 45 ◯ 市民部長(松本葉子君) コース沿道やイベント会場で聖火リレーを応援する方法や団体などは、財源の確保や各種団体との調整を含め、現在のところ未定ではございますが、聖火リレーの開催につきましては、稲城の魅力を市内外に発信する好機と捉え、今後もさまざまな視点から、より効果的な方法を検討してまいりたいと考えております。 46 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 47 ◯ 13番(池田英司君) それでは、大項目の3に入ります。稲城第三中学校校舎大規模改修等工事後のテニスコートの活用状況についてお伺いいたします。  稲城第三中学校のテニスコートは、校舎大規模改修等工事による増築校舎の設置に伴い、同時に東側正門側に1面新設していただきました。現在も2面を維持できている状況ではございますが、テニスコートは生徒が使いやすいものになっているのか、その活用状況をお伺いしてまいります。 48 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 49 ◯ 教育部長(石田昭男君) 稲城第三中学校のテニスコートにつきましては、校舎西側に2面あったものを、校舎大規模改修等工事に伴い、東側正門側に1面、校舎西側に1面を整備したことにより、以前の隣接しコートサイドが狭い状況などが改善されたところでございます。特に東側正門側のテニスコートにつきましては、フェンスに囲まれ、独立したコートになったため、隣のコートや校庭から干渉を受けることがなくなり、利用しやすくなったと学校から聞いております。また、校舎西側のコートにつきましても、コートの位置をずらして調整したことで状況は改善されていると認識しております。 50 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 51 ◯ 13番(池田英司君) 東側のほうに新しく本当にいいコートをつくっていただいて、生徒からも先生からも、大変ありがたいという言葉を私もお聞きしております。再質問させていただきますが、校舎の大規模改修工事後、校舎西側のコートの水はけが悪くなったという声があります。ことしは特に雨が多く降ったところでございますけれども、そういった中で、生徒さんや学校の先生や保護者から、水たまりができるという話が私に参りました。そんな中で、そのような工事が入りましたので、そういったこともあるのかなとは思いますけれども、の対応を伺わせてください。 52 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 53 ◯ 教育部長(石田昭男君) 校舎西側のテニスコートの水はけの件については、現在調査中ですが、今後適切に対応してまいりたいと考えております。また、学校におきましては、日ごろから部活動の中で適宜ローラーをかけるなど、適切な管理に努めるよう求めているところでございます。 54 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 55 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。稲城第三中学校については、校舎の大規模改修等工事により校舎がきれいになり、生徒数増の対応として校舎の増築をしていただきました。あわせて、限られた学校敷地の中で、東側正門側にテニスコートを新設し、コート2面を確保していただいていることについては、大変ありがたく、評価しているところでございます。テニスコートの水たまりについては、適切に対応してもらえるという答弁でございましたので、安心いたしましたが、これからも児童・生徒のために、市内小中学校の環境改善に努めていただきますようよろしくお願いいたします。これは意見でございます。  それでは、大項目の4番目でございます。市立病院の接遇についてお伺いしてまいります。  市立病院が、公営企業法の全部適用となり約半年が経過します。かつて医療は、患者が常に受け身の状態で来院し、不安や不満を抱え受診していたという話をお聞きしました。しかし、さまざまな要因による受診抑制や、患者の減少に拍車がかかっている現在では、選ばれる医療機関となり、安定した病院運営を継続する上では、接遇は最低限備えるべき取り組みの一つと考えております。  病院に来院する方は、不安や心配というマイナスの気持ちをお持ちの方が多く、この不安を少しでも軽減できるような接し方を希望しているものと考えております。そのためには、寄り添いや共感の姿勢が求められ、より安心感のある対応を期待されていると思います。そのような中で、たとえ質の高い医療と技術をもって診療したとしても、接遇一つで医療機関全体の評判を落としてしまうことを多くの医療機関でお聞きします。市立病院の現状はいかがでしょうか。 56 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 57 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 市立病院においても、接遇については、不安や心配なお気持ちで来院される患者やその家族に対し、少しでも不安などを軽減できるような接し方や寄り添いや共感の姿勢が市立病院への信頼につながるものと考えております。 58 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 59 ◯ 13番(池田英司君) 再質問させていただきます。市立病院においても、接遇について、患者やその家族に対し、少しでも不安などを軽減できるような接し方や寄り添い、共感の姿勢が信頼につながると考えているとのお話でございました。では、病院スタッフの接遇の意識向上に向けた取り組みについてお伺いいたします。 60 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 61 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 当院では、医師、看護師、コメディカル、そして事務のメンバーで構成される教育研修管理委員会というのがあります。4月入所の職員向けとか、それから全職員を対象とした接遇研修を、外部から講師を招き、定期的に実施しております。また、このほかにも、今年度は、職員の接遇に関する認識を深め、患者サービスの向上を目的に、第1回稲城市立病院接遇標語コンテストを実施しまして、最優秀賞に輝いた標語を今年度の病院接遇スローガンとして掲げるなどの取り組みも行っております。これらにより、職員一人一人が接遇の知識や技術の向上に努めているところです。 62 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 63 ◯ 13番(池田英司君) 再度質問させていただきますが、市立病院における接遇への取り組みを聞いて、安心したところでございます。これまで、外部講師を招き入れ、全職員を対象に接遇に関する取り組みを行いながら、今年度からさらに新たに稲城市立病院接遇標語コンテストを実施したことは、市立病院が患者対応における接遇を大変大事に考えているということだと思っております。そこで、これらの取り組みに対する患者さんやその家族から御意見などがあったのかどうか、お伺いしたいと思います。 64 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 65 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 「一人のスタッフの言動が病院全体にも思えてしまい、残念だ」との御意見をいただくこともございますが、これまでの取り組みの成果もあり、退院時や御意見箱等に、「スタッフの対応に大変感謝している。安心して治療を受けられた」などの意見も伺っております。引き続き、さまざまな御意見を参考に、信頼とぬくもりのある病院運営を進めてまいります。 66 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 67 ◯ 13番(池田英司君) よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の5番目に移ります。今回の定例会においては、多くの議員から災害や防災に対する質問が多くなされるところではございますが、私からも、安全・安心のまちづくりについてということでお伺いしていきたいと思います。  (1)、多摩川の治水事業について。今後は地球温暖化の傾向により、今回の規模の大雨が常態化する懸念があることから、多摩川の治水の対策がどのように計画・整備されているのか、地域住民に情報提供することは大変重要であると考えております。そこで、稲城市内の多摩川においては、これまでにどのような治水事業を実施してきたのか、また今後どのような事業を予定しているのか、お聞きしてまいります。 68 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 69 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多摩川の治水事業につきましては、国土交通省において、多摩川水系河川整備計画に基づき、昭和49年9月の台風16号で発生した戦後最大規模の洪水の流量に対応した安全対策を実施してきております。稲城市内多摩川ではこれまで、大丸北地区や北緑地公園地区、矢野口駅周辺土地区画整理事業の一部区間において、越水しても決壊しにくいスーパー堤防を整備してきております。また、国土交通省では、川の流れが強く当たる箇所を補強する水衝部対策や、水位が上昇した際の護岸を補強する高水護岸対策を実施してきており、稲城の区間についてはおおむね整備が完了していると伺っております。  今後の対応といたしましては、河口から上流にかけて、上下流のバランスを総合的に勘案し、順次、河道掘削、しゅんせつ等の河道断面確保対策等を実施するとともに、水衝部対策や高水護岸対策などの堤防強化対策についても、必要性・緊急性等を考慮し、実施すると国土交通省より伺っております。 70 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 71 ◯ 13番(池田英司君) 再質問でございます。多摩川を初め、河川の整備は、想定される水害への対策として確実に推進し、国土強靱化を図ることが重要であると考えております。そこで、河川整備の推進に対するとしての取り組みについてお伺いいたします。 72 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 73 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 河川整備の推進に対するの取り組みといたしましては、多摩川の沿川で構成する多摩川整備促進協議会や、河川を有している都内の自治体で構成する東京河川改修促進連盟において、河川整備の促進について、これまでも国及び東京都に対し要望してきております。さらに、台風19号による影響を受け、市長みずから市長会事務局に提案し、多摩川水系における水防強化について都知事に緊急要望を行うとともに、国土交通省京浜河川事務所に対しても、水防資機材の常設配備について要望したところでございます。 74 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 75 ◯ 13番(池田英司君) 要望していただいているということが確認できました。ありがとうございます。  それでは、(2)、河川敷利用の位置づけについて。多摩川は、首都圏に残された広大な水と緑の空間であり、散歩やレクリエーションの場ともなっております。市内では、野球場やソフトボール場、ラグビー場等のスポーツ施設やサイクリングロードなど、さまざまな利用がされているとともに、アカシア林など、一見すると河川の流れに支障とも思われる箇所もありますが、河川敷の利用についてはどのような位置づけになっているのか、お伺いいたします。 76 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 77 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多摩川河川敷の利用につきましては、国土交通省が沿川自治体及び関係市民団体の意見等をもとに、多摩川河川環境管理計画を策定しております。この計画では、河川環境に応じて河川敷を、避難空間、地先施設レクリエーション空間、広域施設レクリエーション空間、運動・健康管理空間、自然レクリエーション空間、文教空間、情操空間、生態保持空間の8つの機能空間に区分し、多摩川の自然環境の保全と秩序ある利用について具体的な方針が定められております。 78 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 79 ◯ 13番(池田英司君) 再質問です。多摩川原橋付近の野球場など、運動施設とその上流部に位置するアカシア林の具体的な位置づけと維持管理についてお伺いいたします。 80 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 81 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多摩川原橋上流部の野球場等は、多摩川河川環境管理計画において運動・健康管理空間として位置づけられており、が国土交通省の占用許可を受け、多摩川緑地公園として活用し、維持管理につきましては、指定管理者であるいなぎグリーンウェルネス財団が行っております。  また、アカシア林につきましては、同計画では文教空間、情操空間として位置づけられており、沿川住民の方々からの自然保護の御要望を受け、押立アカシア林散策緑地として、同様にが国土交通省より占用し、維持管理につきましては、押立自治会による清掃や除草を定期的に実施していただいているところでございます。 82 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 83 ◯ 13番(池田英司君) それでは、(3)に入ります。風水害時における防災対策についてお聞きします。1)、ヘリポートの指定について。  今回の台風では、浸水した住宅に取り残された住民の方が2階の窓や屋根から手を振り、自衛隊や消防・警察のヘリコプターで救出されていました。このように浸水した家屋から逃げおくれた方々の救助にヘリが活躍しておりましたが、救助された方を安全な場所におろすためにはヘリポートの役目も重要だと考えます。当市ではヘリは保有しておりませんが、大規模な災害になった場合、自衛隊や他県の消防・警察のヘリによっての救助活動が行われる場合があると思います。その際に必要となるヘリポートの指定状況についてお伺いいたします。 84 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 85 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 救助活動時における現時点でのヘリポートの指定状況につきましては、公益社団法人九段盡性園グラウンド、日本大学グラウンド、複合施設ふれんど平尾グラウンド及び中央公園総合グラウンドの4カ所を地域防災計画に基づき指定しております。 86 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 87 ◯ 13番(池田英司君) 4カ所の指定場所があるということが確認できました。  それでは、2)でございます。飲料水の備蓄についてお伺いいたします。  台風19号においては、当市と友好都市である福島県相馬で、河川の氾濫により水道の断水が発生いたしました。これを受け、稲城では市長の即断により給水車を派遣し、支援を行ったことは、高く評価できるところでございます。今回の台風被害によって、千葉県やまた多くの自治体で土砂崩れなどにより水道が断水し、長期的な水の確保が課題となっている状況が報道されておりました。大規模な震災時に火災が発生した場合には、水道管の破損や損壊により消火栓が使用できないことから、本来、耐震性貯水槽については、震災対策時の消火用水として整備していると認識しております。耐震性貯水槽もいざというときには、生活用水として使用できるのではないかと考えておりますが、飲料水の備蓄が重要と考えます。の備蓄状況について改めてお伺いいたします。 88 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 89 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) の飲料水の備蓄状況につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 90 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 91 ◯ 13番(池田英司君) この飲料水の備蓄につきましては、昨日、角田議員から質問され、御答弁のとおり、十分な量が備蓄されていることが確認できました。その御答弁の中で、耐震性貯水槽の水も、ろ水器でろ過することにより飲料水に再生できるということでありました。今後も計画的に耐震性貯水槽を整備していただきたいと思っております。これは意見にさせていただきます。  3)、地域防災計画における中央公園の位置づけについて伺ってまいります。  今回の台風第19号では、過去にない、3,400人を超える市民が避難したと聞いております。稲城は北に多摩川を有しており、また市内には280カ所の土砂災害警戒区域等も指定されており、近年の地球温暖化の影響もあり、今後も多くの台風や集中豪雨等の災害が発生することが危惧されております。風水害時においては、市内で最も広大な公共施設である稲城中央公園が果たす役割は重要であると考えております。そこで、改めて地域防災計画における中央公園の位置づけについてお伺いいたします。 92 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 93 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 稲城中央公園につきましては、地域防災計画に基づき、指定緊急避難場所、また自衛隊、警察及び緊急消防援助隊など、大規模災害時における応援部隊の活動拠点として位置づけております。また、仮設住宅の建設予定地としての位置づけもございます。 94 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。
    95 ◯ 13番(池田英司君) 4)、地域共助活動拠点として公園を整備することについてお伺いしてまいります。災害から市民を守って安全・安心なまちづくりを進めることは、まちづくりの原点であると認識しております。そこで、地域に存在する公園を災害発生時における地域共助活動の拠点として利用できるように、例えば、仮設トイレの設置や防災対応型ベンチの設置等を計画的に進める必要があると考えますが、の認識をお伺いいたします。 96 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 97 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市内の公園整備につきましては、本年3月に稲城長沼駅前に開設したいなぎペアパークでは、地元自治会などに御意見を伺い、災害時の防災機能施設として、マンホールトイレや収納機能つきベンチ、公園灯はバッテリー内蔵型LED公園灯を設置いたしました。また、これまでに若葉台公園では、かまどベンチやマンホールトイレを設置してきております。今後につきましても、公園の新設や改修にあわせて、地域の御意見を伺いながら、具体的な整備について検討してまいります。 98 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 99 ◯ 13番(池田英司君) 5)でございます。市民への自助の推進について。台風15号・19号による各地の甚大な被害を目の当たりにして、最も大切なことは、市民みずからの事前の備え、そして避難等の行動を起こすことだと改めて感じたところでございます。そこで、市民への自助の推進についてお伺いしてまいります。 100 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 101 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 自助の推進に関する取り組みにつきましては、広報紙やホームページへの掲載、地域で開催される防災訓練や自主防災組織の活動を通して、自助としての備えや、避難行動等の取り組みについて推進しております。また、現在作成しておりますいなぎ防災マップにも、自助としての避難行動計画や避難の仕方・あり方などを掲載し、全戸配布することとしており、みずからの命はみずからが守ることが重要である自助としての取り組みについて推進することとしております。 102 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 103 ◯ 13番(池田英司君) 再質問をさせていただきます。再度の確認になりますが、今回の台風19号で3,400人以上の市民が行動を起こし、みずからの命を守るため避難をされました。市民みずからも、非常によい経験、よい教訓になっているものと思います。市民の自助を推進する中で、今回の経験を生かし、みずから避難行動や備蓄をしていただければ、被災者を出さずに済むのではないかと考えております。再度、今回の台風を教訓に、市民に対する自助の推進について確認して、私の一般質問を終わらせていただきます。 104 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 105 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 今回の台風の経験を生かしまして、継続した自助の取り組みについて推進してまいります。 106 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、13番、池田英司君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 107 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の7番、いそむらあきこさんの一般質問を許します。1番、いそむらあきこさん。 108 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 通告番号7、市民クラブのいそむらあきこです。通告に従いまして、大項目5項目にわたり質問をさせていただきます。  初めに、台風15号・19号の被害を受けた市民の皆様にお見舞いを申し上げるとともに、職員の皆様の御尽力に感謝をいたします。  10月末に生活者ネット・立憲民主・育むいなぎの会の私たち3人と無所属のあらい議員とで新しい会派、市民クラブを結成しました。私ども市民クラブは、文字どおり、市民と歩む会派です。市民の声を大切に、市民本位の稲城市政とまちづくりの確立を目指し、その視点で質問をしてまいります。  項目番号1、産後ケアについて。  産後ケアとは、出産施設退院後、出産後のサポートが必要なお母さんが、赤ちゃんと一緒に医療機関・助産院で休息し、授乳・育児などの指導や助産師のケアを受けられるサービスです。  近年の晩産化で親の高齢化に伴い里帰りが困難な状況や、産後の入院期の短縮化、地域づき合いの希薄化など、産後の体や育児に負担や不安を抱えたまま女性が孤立してしまう状況があります。こうした状況を背景に、産後ケアが社会的機能として求められるようになったことから、「産後ケア」という言葉が生まれ、平成20年に国内で初めて東京都世田谷区で産後ケアセンターが開設し、平成26年には厚生労働省が妊娠・出産包括支援モデル事業を創設し、産後事業が開始されるなど、その必要性や重要性が少しずつ認知されてきています。  稲城市内においては、平成30年6月より稲城市立病院にて産後ケアの取り組みがスタートし、多くの関心が集まっていることかと思います。そこで、産後ケアの取り組みについてお伺いいたします。  (1)、産後ケアの導入の経緯についてお伺いいたします。 109 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 110 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 産後ケアの導入の経緯につきましては、令和元年9月19日の平成30年度決算特別委員会で答弁申し上げたとおり、昨今、核家族化の進展等を背景に、出産直後に心身の不安定感を抱く母親等を対象に、現場の助産師・看護師の発案で、出産直後から切れ目のないサポート体制の強化を図ろうと導入したものでございます。 111 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 112 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問いたします。産後ケアの内容については、この事業の立ち上げ前に出産前後のお母さん約150人の方にアンケート調査を実施されたと決算特別委員会にて御答弁いただきましたが、具体的なアンケート内容や結果についてお伺いいたします。 113 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 114 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 具体的なアンケートの内容につきましては、まず「産後ケア入院の利用を希望しますか」、次に「1泊2日の利用時の金額は幾らですか」、そして「入院期間はどのくらいがよいですか」の3問です。結果につきましては、まず「産後ケア入院の利用を希望しますか」では、約5割の方が「希望する」と回答しており、次に「1泊2日の利用時の金額は幾らですか」との質問には、「1万円まで」という方が約6割、それから残りの4割の方は「2万円から3万円まで」または無回答の方でした。次に、「入院期間はどのくらいがよいですか」という質問には、「2泊3日まで」の方が約4割、「1週間まで」の方が約4割、残りの2割の方は「2週間まで」または無回答の方でした。  以上です。 115 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 116 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 「産後ケア入院の利用を希望する」と回答された方は5割いらっしゃったとのことです。5割が多いか少ないかは人によって認識は異なると思いますが、里帰りされる方や、周りにサポートしてくれる方がいれば、利用しない方もいらっしゃると思いますので、そういった中で2人のうち1人は「利用したい」という声があるのは、多くの方が利用を希望されているかと思います。  そこで再々質問をいたします。市立病院で出産しないと産後ケア入院できないと思っている方もいらっしゃったため、確認の意味で質問をさせていただきます。他の病院で出産し、産後ケア入院のみ利用したい場合でも入院が可能かどうか、お伺いいたします。 117 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 118 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 当院での産後ケアの入院は、他の病院で出産した方でも御利用できます。 119 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 120 ◯ 1番(いそむらあきこ君) (2)です。産後ケアで受けられるサービスの内容についてお伺いいたします。 121 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 122 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 産後ケアで受けられるサービス内容につきましては、助産師が母親の心身のケア並びに乳児のケアと育児相談、指導を行うものでございます。 123 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 124 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。出産後の入院時にも沐浴や授乳指導などを受けられると思いますが、産後ケアで実際に受けられるサービスは、出産後の入院時と同様の内容なのか、それとも別のサービス内容なのかをお伺いいたします。 125 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 126 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) まず、出産後の入院時における沐浴等のサービスにつきましては、最低1回は体験していただくものといった位置づけであるのに対しまして、産後ケアの場合ですが、母親や御家族が納得・習得するまで可能な限り、スタッフの指導のもとで実施できるといった違いがございます。 127 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 128 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 出産後の入院時は、最低1回の体験、産後ケアは可能な限り習得するまで指導していただけることが確認できました。1回だけの体験では、なかなか習得が難しいと思いますし、不安に感じる方もいらっしゃると思いますので、可能な限り利用者の方に応えた御対応をお願いいたします。  次に、(3)、利用の実績と利用料金についてお伺いいたします。 129 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 130 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 利用実績につきましては、平成30年度は、平成30年6月の事業開始から平成31年3月末まで、9人の方が延べ日数で23日利用されました。また、平成31年度は、令和元年11月30日までで5人の方が延べ日数で14日利用されました。  次に、利用料金につきましては、保険診療によらない自費診療での取り扱いとなりますので、1日1万9,400円でございます。 131 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 132 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 決算特別委員会にて、平成30年度に利用された9名の方にアンケートを実施されたと御答弁がありました。アンケートの内容としては、産後ケアについて、「非常によかった」が8人、「よかった」が1人、満足した内容としては、授乳指導・相談が最も多く、次に育児相談、そして「休養・睡眠がとれた」という内容でした。産後すぐの体を休めながら授乳指導や相談ができる点において、産後ケアの必要性を大変感じます。  利用料金につきましては、1日1万9,400円のため、1泊2日の利用の場合ですと、3万8,800円と、自費診療のため、決して安くはない料金だと考えます。出産時にも費用がかかり、さらに費用がかかってしまうと思うと、利用したくてもできない方もいらっしゃるのではないでしょうか。先ほどの利用料金のアンケートにおいても、9割の方が1泊2日の利用料金で「1万円まで」と回答しておりました。  そこで、町田や府中では、産後ケアをの事業として取り組んでおり、宿泊型ショートステイの料金が1泊2日で6,000円と大変利用しやすい価格となっております。産後ケア事業に対し、国が2分の1、都が4分の1の補助金を出しており、市町村においての事業への導入の後押しをしております。その点を踏まえまして、(4)、稲城の産後ケア事業への一部補助についての考えをお伺いいたします。 133 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 134 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 産後ケア事業につきましては、家族などから十分な家事及び育児など、援助が受けられない産婦が、産後の支援者不足や育児不安解消のため、産婦人科病棟等に新生児とともに7日以内宿泊する費用の一部を補助するなどの事業と認識しております。その実施につきましては、子育て支援施策及び母子保健施策が多岐にわたっていることに加え、子育て世代包括支援センターの設置など、優先すべき事業があることから、現時点では考えてございません。 135 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 136 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。国が言うところの産後ケア事業では、退院直後の母子に対して心身のケアや育児のサポートなど、きめ細かい支援の実施を掲げております。その事業内容の例として、褥婦及び新生児に対する保健指導及び授乳指導や、褥婦及び産婦に対する心理的ケアやカウンセリングなどがあります。里帰り出産などはせず、出産直後に自宅に戻り、身内からの支援が得られない褥婦や産婦にとって、心身のケアや育児のサポートなどの支援が重要であると考えますが、現在が行っている事業でカバーができているのでしょうか。の取り組みについてお伺いいたします。 137 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 138 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 褥婦とは産後母体が正常に回復するまでのおおむね6週間までの婦人のことでございますが、褥婦及び新生児に対する保健指導及び授乳指導につきましては、母子健康相談事業、産婦訪問事業及び乳児家庭全戸訪問事業などを通じまして、保健師や助産師が直接相談に伺い、指導や助言を行っているほか、必要に応じ、関係機関と連携もしながら支援を行っております。褥婦及び産婦に対する心理的ケアやカウンセリングにつきましては、産婦訪問や乳児家庭全戸訪問の際、全ての産婦に産後鬱病質問票を記入していただき、保健師や助産師が抑鬱感や不安の評価を行い、支援が必要な方には、地区担当の保健師が訪問や電話により状況を確認するなど、継続した支援を行っております。また、必要に応じて、医療機関への受診を促すなど、きめ細かな支援を実施しております。これらの事業が産婦や乳児に対するケアやサポートといった支援であり、母子保健事業そのものであるとの認識でございます。 139 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 140 ◯ 1番(いそむらあきこ君) では、母子保健事業において、産婦や乳児に対するケアやサポートなどの支援を行っているということでした。しかし、一番異なる点は、先ほども申し上げましたが、産後ケアは、産後すぐの体を病院でゆっくり休めながら授乳指導や相談に乗ってもらえる環境であるというところです。先ほどの御答弁では、現時点では産後ケア事業への取り組みは検討されていないということでしたが、出産後の母親や子供に対し心身のケアや育児相談を行うだけではなく、産後鬱や児童虐待の防止にもつながる役割もあるとされていることから、産後ケア事業の実施を市区町村の努力義務とする改正母子保健法が先月29日の参議院本会議で可決・成立しました。現在は自治体の任意事業ですが、法律へ位置づけ、全国的に子育てしやすい環境整備を後押しする形となります。市長もことしの8月に東京都市長会で山梨に産後ケア施設の視察に行かれておりますが、市長のフェイスブックには、「出産前後で不安な方には、助産師が常駐する施設で相談や子育ての指導を受けながらゆっくりできるすばらしい施設でした」と感想を述べられておりました。子育て世代包括支援センターの推進とともに、産後も安心して子育てができるよう、さらなる取り組みに期待をしております。再度、の認識についてお伺いいたします。 141 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 142 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 繰り返しとなりますが、では、母子保健事業としまして、さまざまな産後の支援を実施してきております。御質問の家族などから十分な家事及び育児など、援助が受けられない産婦が、産後の支援者不足や育児不安解消のため、産婦人科病棟等に新生児とともに宿泊する費用の一部を補助するなどの事業であります産後ケア事業の実施については、優先すべき事業があることから、現時点では考えてございません。なお、国などの動向につきましては、今後も注視してまいります。 143 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 144 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 今後も国の動向等を注視していただくとともに、利用者や市民の方の声も聞いていただき、産後ケア事業の検討をお願いいたします。  続きまして、項目番号2、新公会計制度を活用した事務事業評価について。  新公会計制度とは、複式簿記、発生主義という企業会計の考え方を取り入れ、道路や建物などの資産や地方債などの負債といったストック情報、減価償却費等の現金支出を伴わない費用や、人件費等を含めた事業のフルコストなどを把握し、的確な財務マネジメントを実践するものです。稲城においては、平成23年度決算分より新公会計制度を導入した財務書類の作成が開始され、平成26年度より事務事業評価について、行政改革監理委員会にて検討が進められ、幾つかのモデル事業を対象に試行実施が行われております。正確な情報を市民に公表することで、わかりやすく透明性のある説明が可能となり、またその情報の整備過程では、資産・債務の適切な管理効果が得られ、より効率的な行政運営に生かされると考えます。そこで、新公会計制度を活用した事務事業評価についてお伺いいたします。  (1)、これまでの具体的な取り組み内容についてお伺いいたします。 145 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 146 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 新公会計制度を活用した事務事業評価につきましては、平成26年度より行政改革監理委員会において検討を始め、平成27年度には2事業をモデル事業として評価を行い、その後は試行実施として、平成28年度には庁内各部より1事業、平成29年度及び平成30年度には2事業について、予算書上の事務事業の評価をそれぞれ行ってきております。 147 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 148 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。平成29年度はごみ減量再資源化推進事業と生活保護事業の2事業、平成30年度は健康づくり推進事業と図書館事業の2事業と、年度によって事業が異なっております。試行実施対象事業については、企画政策課が候補を選定し、庁議で決定しますと事務事業評価に記載されておりますが、具体的な選択基準についてお伺いいたします。 149 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 150 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 試行実施している事務事業につきましては、市民に身近なサービスで、自治体間での比較が可能な事業を選択して、事務事業評価を行っております。 151 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 152 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 市民に身近なサービスで、自治体間の比較が可能な事業を選択されているということがわかりました。もちろんその視点も大変大切だと思いますが、特に資源、インプットがより多く投入されている事業に対し、どれだけの成果、アウトカムが得られたかを評価することも非常に重要だと考えます。可能な限り、投資が多い事業を選択していただきたいと思います。  そこで再々質問をいたします。平成29年度は平成27年度の事務事業評価、平成30年度においては平成28年度の事務事業評価と、2年前の算定資料となっていますが、その理由についてお伺いいたします。 153 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 154 ◯ 企画部長(芦沢政美君) では、事務事業評価につきましては、自治体間での比較を行うことが評価の有効な活用方法の一つであると考えており、そのため他の情報が公開される時期の関係から、前々年度の決算を対象としているものでございます。 155 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 156 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 自治体間での比較を行うことにより、2年前の決算が対象になっているということがわかりました。  (2)、行政改革監理委員会委員の選任方法と役割についてお伺いいたします。 157 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 158 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 新公会計制度を活用した事務事業評価につきましては、行政改革監理委員会において外部評価を実施していただいており、委員につきましては、事務事業を検証していただける識見のある市民の方々にお願いしております。また、委員の役割につきましては、事務事業評価を行っていただくことで、評価の客観性・透明性を確保し、の効率的・効果的な行財政運営の推進に寄与していただいているところでございます。 159 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 160 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。行政改革監理委員会からの意見を受け、ではどのように事業へ反映されているのか、その点についてお伺いいたします。 161 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 162 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 行政改革監理委員会からは、それぞれの事務事業について、効率性、成果の視点で、事業方法などに関する評価をしていただいております。では、その評価を踏まえ、の方針を決定し、次年度以降の事業運営に活用しております。 163 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 164 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 次年度以降の事業運営に活用されているとのことでしたが、先ほど質問させていただいたとおり、2年のブランクがあり、また平成30年度に試行実施した事務事業評価の発行日は平成31年3月となっております。いつの事業運営に活用されるのか、またこれからされる予定なのか、どのくらいの期間でPDCAサイクルが構築されるのか、今の段階では少しわかりづらい部分があるかと思っております。  (3)、全事業を対象にした新公会計制度を活用した事務事業評価の導入の時期についてお伺いいたします。 165 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 166 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 新公会計制度を活用した事務事業評価につきましては、自治体間での比較を行うことが評価の有効な活用方法の一つであると考えておりますが、現在、統一的な評価基準などがないことから、自治体ごとに独自の事務事業評価を行っており、容易に比較することができない状況でございます。そうした中でも、では、現時点において可能な範囲で、類似の評価を行っているとの自治体間比較を行うなど、試行実施を行っているところでございます。御質問の全事業を対象にした新公会計制度を活用した事務事業評価の導入につきましては、今後も国などの動向等を注視しながら対応してまいりたいと考えております。 167 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 168 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 可能な範囲で、類似の評価を行っているとの自治体間比較を行っているとのことです。新公会計制度を活用した事務事業評価をしている自治体はまだ少ないため、他比較部分では、人口40万人規模の関東自治体と人口35万人規模の関西自治体を比較されております。また、注釈には、「人口規模が異なり、また、予算事業の組み方や数値の按分方法等が各市によって異なるため、単純に数字上での比較はできません。参考値としてご利用ください」と書かれております。試行実施の段階では、今述べたとおり、規模が異なる自治体間の比較のため、有効的に活用できていないのではないかと感じます。  そこで再質問をいたします。都内において新公会計制度を活用した事務事業評価を実施している自治体はどのくらいあり、どのくらいの自治体が他比較を実施しているのかをお伺いいたします。また、他比較を入れないと、正確な事務事業評価を行うことができないのか、あわせてお伺いいたします。 169 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 170 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京都内の26の各市のホームページで新公会計制度を活用した事務事業評価の実施について確認したところ、実施を公表している自治体は26中、稲城を含め4で、そのうち自治体間比較の実施を公表している自治体は、稲城を含め2となっております。なお、自治体間比較につきましては、御質問の正確性というよりも、さきにお答えしたとおり、事務事業評価の有効な活用方法の一つであると考えております。 171 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 172 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 26の中で稲城を含め4というところでは、先進的な取り組みであると大変評価しております。しかし、町田や八王子などでは、既に多くの事業評価がされており、前年の分母を対象として、決算時にも活用がされております。また、他比較において、事務事業評価とは別に、自治体間ベンチマーキングの手法や財務諸表での比較などで実施されております。  そこで再々質問をいたします。では、事務事業評価の目的に4点を挙げられております。1点目に財源などの有効活用、2点目に事務事業の改善、効率性の向上、3点目に市民への説明責任、4点目に職員の意識改革とあります。これらが早期に実現されることが第一の目的だと考えますが、現状、他との比較に時間がかかってしまうのであれば、その部分は省略し、先ほどの目的が実現されるよう、事業数をふやしたり、決算や予算の時期に合わせた活用がされるよう取り組むことができないのか、お伺いいたします。
    173 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 174 ◯ 企画部長(芦沢政美君) では現在、試行実施している事務事業評価については、その評価結果や考え方等を組織全体で情報共有することにより、事務事業評価の目的達成につながるものと認識しております。 175 ◯ 議長(渡辺 力君) 質問の途中ですが、暫時休憩いたします。                                午前10時35分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時50分 開議 176 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  いそむらさん。 177 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 続きまして、項目番号3、終末期における救急搬送について。  高齢化の進展と多死社会の到来により、終末期の高齢者らの救急搬送に駆けつけたとき、心肺蘇生の中止を要望されたらどうするか、各地の救急隊員が重い課題に直面しております。蘇生を望まないという意思を示していた高齢者らが自宅や施設で心肺停止となり、気が動転した家族や関係者が119番通報した後、到着した救急隊に蘇生中止を要望するケースが目立ちます。国の統一指針は示されておらず、消防によって対応は分かれます。あらかじめ対応指針を定めていたのは約300機関で、このうち3割は「医師の判断などに基づき蘇生を中止できる」としている一方で、6割は「蘇生をしながら搬送する」という内容です。そこで、稲城消防本部の終末期における救急搬送についてお伺いいたします。  (1)、現状の対応指針についてお伺いいたします。 178 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 179 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 現状の対応指針につきましては、稲城消防本部救急活動基準に基づき、傷病者に救急処置を実施する必要性を認め、その旨を説得したにもかかわらず、傷病者または保護者が救急処置を拒否した場合は、実施しないこととしております。 180 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 181 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 稲城消防本部救急活動基準において対応指針が定められていることがわかりました。全国でおととし、救急搬送された人は過去最多の573万人に上り、このうち心肺停止状態だった12万人では、70歳以上が7割を超えておりました。在宅医療の普及により、自宅など病院以外でのみとりを希望する人がふえたことが要因とされております。稲城は、高齢化率がことしの9月時点では21.2%と、26の中では一番低い数字となっておりますが、今後非常に重要な課題であると考えます。  そこで再質問をいたします。実際に説得したにもかかわらず、救急処置を拒否した場合の具体的な対応についてお伺いいたします。 182 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 183 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 具体的な対応につきましては、第一にかかりつけ医の要請を家族などに行い、困難な場合は、救急業務として救急隊指導医に指示・助言要請を行い、二次医療機関へ搬送することとしております。 184 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 185 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 稲城消防本部救急活動基準では、救急処置を拒否した場合は実施しないとされておりますが、実際には、かかりつけ医の要請や、救急隊指導医に指示・助言の要請をし、二次医療機関へ搬送することがわかりました。  次に、(2)です。在宅医療患者に対して、自治体や消防、地元医師会、病院などとどのように連携をとっているのか、お伺いいたします。 186 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 187 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 在宅医療患者に対する医師会や病院等との連携につきましては、東京都メディカルコントロール協議会を通して、委員である医療関係者や医師会との連携を図り、また稲城市立病院とは、救急連携会議において、救急医療に関する連携を図っております。 188 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 189 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 在宅医療患者に対し、自治体や消防、地元医師会、病院などが連携し、意思疎通を図って対応する必要があると考えます。まず第一に重要なのは、在宅医療の充実です。住みなれた地域でかかりつけ医が、本人の状態を把握しつつ、急変時には蘇生処置の必要性などを判断することが求められます。  八王子では、在宅医療に携わる医師が輪番で24時間体制をとっております。また、在宅医療支援のため、ICTを活用した多職種連携支援ネットワーク「まごころネット」を構築・運用しています。各患者にひもづいた医療情報や経過記録情報をかかりつけ医や訪問看護師、ケアマネジャーなど、多職種間で情報共有できるコミュニケーションツールとなっています。また、患者が救急搬送された場合にも、主治医に連絡がつかなくても、ICカードの提示をもって診療履歴の閲覧同意とみなし、救急医療がスムーズに提供できる取り組みをしております。このような取り組みを稲城においてもぜひ検討していただくとともに、現在、稲城においては救急医療届出制度を導入しておりますので、消防や関連部署、かかりつけ医、病院などとのさらなる連携に期待をしております。  次に、(3)です。今後の課題についてお伺いいたします。 190 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 191 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 今後の課題につきましては、東京都メディカルコントロール協議会において「心肺蘇生を望まない傷病者への対応について」が検討され、年内には東京都一律の運用となることから、課題はございません。 192 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 193 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。年内には東京都一律の運用となるとの御答弁でございましたが、具体的にはどのような運用がされる予定なのか、お伺いいたします。 194 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 195 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 具体的な運用の内容につきましては、転落や異物による窒息等の外因性以外の心肺停止の傷病者に対して、心肺蘇生の実施と並行して、傷病者本人が心肺蘇生を望んでいないこと、かかりつけ医やその連携医の連絡等の事情聴取を行うこと、かかりつけ医や連携医に連絡がつく場合は、心肺蘇生の中止及び不搬送の指示を受け、現場を引き揚げるなどの運用でございます。 196 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 197 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再々質問をいたします。先ほど課題はないとの御答弁ではございましたが、これまで救急隊には急性期医療への教育がされていると思いますが、今回の東京都の対応指針で運用がされることにより、終末期医療への教育が必要と考えます。どのように実施されるのか、その点についてお伺いいたします。 198 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 199 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 救急隊の教育につきましては、人生の最終段階における医療やアドバンス・ケア・プランニング──「人生会議」等に関する救急業務を取り巻く環境に関する教育と、新たに始まる心肺蘇生を望まない傷病者への対応に関するプロトコールの実施について、東京消防庁での本部教養で教育を既に行っております。 200 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 201 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 今後も運用が開始される中で、課題につきましては、現場の救急隊の声を聞きながら御対応をお願いいたします。  続きまして、項目番号4、根方谷戸川の河川改修について。  ことし10月に発生した台風19号では、東日本の各地で河川の氾濫により甚大な被害をもたらしました。本流の増水で支流の水が行き場を失ってあふれるバックウォーター現象も各地で起きたと見られます。今回の台風の影響で根方谷戸川の氾濫は起きませんでしたが、過去には大雨などにより周辺道路等に被害が発生したこともありました。2017年は九州北部豪雨、2018年は西日本豪雨と立て続けに大水害が起きており、地球温暖化による極端な気象現象が脅威となっております。過去の雨量をもとに立てられた従来の治水計画では対応ができなくなっており、異常気象を念頭に、最大雨量を予測し、長期的な計画を練り直す必要があると考えます。そこで、根方谷戸川の河川改修計画についてお伺いいたします。  (1)、現在までの改修状況についてお伺いいたします。 202 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 203 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 根方谷戸川の現在までの改修状況につきましては、昭和40年代から50年代にかけて、威光寺付近から三沢川放流口まで護岸改修工事を実施しております。 204 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 205 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。威光寺付近から三沢川放流口まで護岸改修工事を実施されてはおりますが、過去には、大雨の際に根方谷戸川があふれ、周辺道路が冠水したことがあると伺っておりますが、どのような状況であったのか、お伺いいたします。 206 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 207 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 台風19号は記録的な大雨となり、多摩川においてはこれまでの観測史上最高水位を更新し、沿川地域においては内水氾濫や河川の越水が発生いたしましたが、市内では、根方谷戸川を初め、河川や水路からの越水は発生いたしませんでした。御質問の根方谷戸川につきましては、近年の記録的な集中豪雨の際に、よみうりランド通りを横断する開渠から暗渠になる箇所において、一時的に流れが阻害され、道路上に水があふれた事例がございます。 208 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 209 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 近年の記録的な集中豪雨により、道路上に水があふれた事例があったとのことです。  そこで、(2)、今後の改修の計画についてお伺いいたします。 210 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 211 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 根方谷戸川の今後の改修計画につきましては、が東京都より事業を受託して整備を進めている多摩都市計画道路3・4・12号読売ランド線の道路拡幅工事にあわせ、稲城消防団第一分団詰所付近から威光寺付近まで、新たに延長約240メートルの整備を行うこととしております。 212 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 213 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。読売ランド線の道路拡幅工事にあわせ、根方谷戸川は具体的にどのような手順と構造で整備する予定なのか。また、先ほどの答弁で、記録的な集中豪雨の際に、よみうりランド通りを横断する開渠から暗渠になる箇所において、一時的に流れが阻害され、道路上に水があふれた事例があったとのことですが、これらが改良されるのかどうか、お伺いいたします。 214 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 215 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 根方谷戸川の整備につきましては、現在、読売ランド線に埋設されている水道管や下水道管のほか、東京電力やNTTなどの電力及び通信管の移設を行いながら、順次、工事が可能な箇所からボックスカルバートによる整備を行う予定としております。  なお、新たに設置するボックスカルバートは、断面や設置角度を改良し、円滑な水の流れを確保することとしております。 216 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 217 ◯ 1番(いそむらあきこ君) ボックスカルバートによる改良により、根方谷戸川周辺の住民の方は大変安心して暮らせるようになると考えます。  そこで再々質問をいたします。根方谷戸川が敷設される都道読売ランド線は、いつごろ工事が完了し、交通開放が行われる予定であるのか、お伺いいたします。 218 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 219 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 都道読売ランド線の交通開放につきましては、南山東部土地区画整理組合による整備区間を含め、令和6年には車道の整備を完了させ、交通開放が行えるよう、関係機関と連携し、現在、警視庁と協議を進めているところでございます。 220 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 221 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 南山東部土地区画整理とあわせて、都道読売ランド線が交通開放されるよう、関係機関との連携・協議に努めていただくようお願いいたします。  最後に、項目番号5、予防医療のさらなる取り組みについて。  厚生労働省は2020年度から、予防医療の充実で中長期の社会保障費の抑制をねらうことを目的に、予防医療への取り組みが不十分な自治体に罰則を科すことを公表しました。事業ごとに加減点を設け、実施率が低い自治体には減点に応じて交付金を減らし、一方で実施率が高い自治体には手厚く交付金を分配する予定です。社会保障費の抑制も大変重要なことですが、予防医療を充実させることで病気の重症化を防ぎ、幾つになっても健康で自分らしく暮らし続けられ、また結果として高齢者が元気に働くこともでき、納税の負担の担い手をふやす効果も期待できると考えられています。そこで、稲城の予防医療の取り組みについてお伺いいたします。  (1)、市内の国民健康保険者負担医療費の過去5年間の推移についてお伺いいたします。 222 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 223 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城の国民健康保険における自己負担分を除いた医療費の総額につきましては、平成26年度が45億3,244万1,373円、平成27年度が46億3,634万3,188円、平成28年度が45億9,148万2,753円、平成29年度が42億4,700万762円、平成30年度が42億4,312万557円でございまして、平成27年度以降は年々減少している状況でございます。 224 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 225 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。国民医療費においては、平成26年度は40兆円に対し、平成30年度は42.6兆円と年々増加しております。稲城では平成27年度以降は年々減少しているとのことですが、どういった要因があるのかをお伺いいたします。 226 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 227 ◯ 市民部長(松本葉子君) 平成27年度以降に医療費が減少している要因といたしましては、被保険者数が後期高齢者医療制度へ移行したことや、平成28年10月には社会保険への適用が拡大されたことにより被保険者数が減少していることが要因と考えます。 228 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 229 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再々質問をいたします。被保険者数の減少により医療費が減少傾向とのことですが、国民健康保険被保険者1人当たりにおける一部負担金を含む総医療費での過去5年間の推移についても同様に減少傾向なのかをお伺いいたします。 230 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 231 ◯ 市民部長(松本葉子君) 国民健康保険被保険者1人当たりでの一部負担金を含む総医療費での過去5年間の状況といたしましては、平成26年度が30万2,298円、平成27年度が31万6,200円、平成28年度が32万6,158円、平成29年度が31万7,479円、平成30年度が33万31円と、医療費総額とは裏腹に、1人当たりの医療費ではほぼ年々増加傾向となっている状況にございます。 232 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 233 ◯ 1番(いそむらあきこ君) (2)です。現在の予防医療の施策についてお伺いいたします。 234 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 235 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城の国民健康保険では、現在、平成30年度から令和2年度までを計画期間とする第2期データヘルス計画に基づき、予防医療につながる医療費削減のための施策といたしまして、特定健診や特定保健指導を実施するほか、糖尿病性腎症重症化予防事業、後発医薬品利用差額通知、がん検診や人間ドック診査料の助成などの独自事業にも積極的に取り組んでいるところでございます。 236 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 237 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。稲城の国民健康保険では、さまざまな事業を積極的に取り組まれているとのことですが、その中でも糖尿病性腎症重症化予防事業などは具体的にどのような取り組みを行っているのか、お伺いいたします。 238 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 239 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城の国民健康保険における糖尿病性腎症重症化予防事業につきましては、糖尿病が重症化するリスクの高い被保険者を対象に、重症化予防プログラムをもとに、健康への意識を高め、疾病の自己管理方法を習得し、疾病の悪化、合併症の発症を予防することにより、人工透析への移行や入院治療などの高額な医療費の発生を抑制することを目的として実施しております。事業の内容といたしましては、かかりつけ医と密接な連携を行い、糖尿病ガイドラインに基づく保健指導を行う中で、稲城市立病院の医師からも事業の進め方や検証方法などのアドバイスをいただきながら、より効果的な事業となるよう取り組んでいるところでございます。 240 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 241 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再々質問をいたします。予防事業への取り組みはさることながら、事業の評価やその予防の検証を行うことはとても大事なことと考えますが、どのようには考えているのか、お伺いいたします。 242 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 243 ◯ 市民部長(松本葉子君) 糖尿病性腎症重症化予防事業につきましては、平成29年度から開始した事業でございまして、数カ年かけて検証していく必要がありますことから、評価につきましては継続的に行ってまいりたいと考えます。 244 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 245 ◯ 1番(いそむらあきこ君) データヘルス計画は3年ローリングとなっておりますので、次の計画作成時にはしっかりと事業の評価や検証をお願いいたします。  次に、(3)、稲城の国民健康保険における予防医療のさらなる取り組みについてお伺いいたします。 246 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 247 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城の国民健康保険では、さきにお答えいたしましたとおり、第2期データヘルス計画等に基づき、現在も積極的にさまざまな事業に取り組んでいるところでございますので、今後につきましても引き続きこれらの取り組みを継続してまいります。 248 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。 249 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再質問をいたします。第2期データヘルス計画では、中高年層における生活習慣病予防が重要とし、稲城では、40代・50代の特定健康診査の実施率が低いことから、平成28年度の現状値が31.4%のところ、令和2年度の目標値を40%としておりますが、まだ計画の中間年ではございますが、平成30年度はどのような実施率となっているのか、お伺いいたします。 250 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 251 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城の国民健康保険における平成30年度の40代・50代での特定健康診査実施率は34.3%でございます。 252 ◯ 議長(渡辺 力君) いそむらさん。
    253 ◯ 1番(いそむらあきこ君) 再々質問をいたします。平成30年度の40代・50代の特定健康診査の実施率では目標に対し達成に近づきつつあるようですが、1人当たりの医療費は増加傾向にあることから、さらなる予防医療の取り組みと効果の検証が重要であると考えます。今後どのようにとして取り組まれるのかをお伺いし、私の一般質問を終わらせていただきます。 254 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 255 ◯ 市民部長(松本葉子君) 繰り返しとなりますが、予防医療につながる医療費削減のため、第2期データヘルス計画等に基づき、今後につきましても引き続き健康の事業を継続してまいります。 256 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、1番、いそむらあきこさんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 257 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の8番、川村あやさんの一般質問を許します。12番、川村あやさん。 258 ◯ 12番(川村あや君) 通告番号8、新政会、川村あやです。本日は大項目3問について質問させていただきます。  まず初めに、このたびの台風及び災害の被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。そして、稲城では、最小限の被害に食いとめていただきました。的確な判断、そして行動をしていただきました高橋市長を初め、行政の皆様、そして関係各位の皆様に感謝申し上げます。  それでは、台風関係の質問からさせていただきます。大項目の1です。災害から農家を守る取り組みについて。  さきにも述べさせていただきましたが、本年は災害の多い年となりました。今後も天災に見舞われる可能性のある稲城でも、さまざまな対策が必要であると感じ、今回は稲城の農家に対する取り組みについて伺ってまいりたいと思います。  (1)です。稲城の農家の現状について、1)、農家数と農作物の種類及び農地面積について伺います。 259 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 260 ◯ 市民部長(松本葉子君) 5年に一度実施される農林業センサスによりますと、農家数につきましては、平成27年2月1日現在251戸でございます。また、農作物の種類につきましては、水稲、小麦、温州ミカン、ブドウ、日本梨、桃、ビワ、柿、クリ、梅、スモモ、キウイフルーツその他の果樹、野菜では、バレイショ、カンショ、大豆、大根、ニンジン、里芋、ヤマノイモ、白菜、キャベツ、ホウレンソウ、レタス、ネギ、タマネギ、ブロッコリー、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、イチゴ、メロン、スイカ、その他となっております。農地面積につきましては、9,611アールでございます。 261 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 262 ◯ 12番(川村あや君) 詳細に、ありがとうございます。それでは、近年の増減について伺います。 263 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 264 ◯ 市民部長(松本葉子君) 近年の増減につきましては、農林業センサスによりますと、平成22年2月1日現在の農家数が280戸でございましたので、5年間で29戸の減、農地面積が9,975アールでございましたので、5年間で364アールの減となっております。 265 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 266 ◯ 12番(川村あや君) 減少傾向であるという現状を踏まえまして、次の質問に移ります。  (2)です。台風19号の被害について。台風19号やその後の大雨によります農林水産関係の被害額は、11月現在ですが、38の都府県合わせておよそ2,544億円に上ります。米やリンゴなどの農作物がおよそ135億円、農地や農業用施設がおよそ1,577億円などとなっております。政府が、被災した農家に機械購入費の半額を補助するなどの支援策を打ち出しているものの、住宅、倉庫、農機具は水浸しになり、使い物にならず、新しい機械を何百万円出費してまで農業を続けるのは年齢的にも厳しいという農家さんが多く、政府からの補助金が出ても新たな負債を抱えることになり、高齢の農家は農業を再開するのは極めて困難な状況にあります。  この状況を踏まえまして、1)です。今年度、稲城での台風19号及び天災によります農家の被害状況について伺います。 267 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 268 ◯ 市民部長(松本葉子君) が東京南農業協同組合と共同で実施した台風19号による被害状況調査では、農家の被害状況といたしまして、稲の倒伏等の報告がございましたが、特産の梨につきましては、同台風が到来した時期の主力産物である「新高」の収穫がおおむね終わっていたこともあり、軽微な被害と伺っております。  次に、今年度におけるその他の天災による農家の被害といたしましては、5月4日の降ひょうにより、押立地区と矢野口地区の一部を中心に、摘果前後の梨に被害がございました。また、台風15号の強風では、758箱分の梨の落下があり、年間生産量95万キログラムの約1.6%に当たる1万5,160キログラム、金額にして1,212万8,000円の被害があったほか、ブドウの雨よけハウスが一部損壊し、野菜が倒伏するなどの被害報告がございました。 269 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 270 ◯ 12番(川村あや君) 市内の農家にも少なからず被害がありました。  そこで2)です。ではどのような補助や支援策を講じたのか、もしくは考えていらっしゃるのか、現状を伺います。 271 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 272 ◯ 市民部長(松本葉子君) 農作物の被害につきましては、としての直接の補助や支援策ではございませんが、平成30年8月1日から始まりました農業共済の収入保険制度により、農作物の品目によらず、過去5年間の平均収入に応じた補償が可能となっておりますので、農業共済組合と連携しながら、制度の周知に努めております。  また、台風15号の際には、東京都において、被災農業者に対する金融支援策として、農業特別対策資金による施設の再整備や運転資金の無利子での貸し付けを実施しておりますので、これらについて、農業者への情報提供を行いました。 273 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 274 ◯ 12番(川村あや君) 農家を守る取り組みということで、それでは収入保険制度の内容と、保険ということですので、おおむねの負担額について伺います。 275 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 276 ◯ 市民部長(松本葉子君) 収入保険制度の内容につきましては、原則として、農業者が生産する全ての農産物が対象となり、基本タイプでは、基準収入の9割を下回った場合に、基準収入と実際の収入の差額の9割を上限に補填されるものでございます。この保険制度には、保険料及び事務費に50%、積立金に75%の国庫補助が入っておりますので、農家のおおむねの負担額といたしましては、基本タイプで基準収入額が1,000万円の例では、1年目が保険料7万7,760円、事務費2万2,320円、積立金22万5,000円となります。保険金の受け取りがない場合、2年目から積立金の負担が不要となり、危険段階区分に応じて保険料が変動することから、保険料7万4,240円、事務費2万1,020円の支払いのみとなります。また、積立金を選択しないことや、補償の下限を設定することにより、負担額を抑えることも可能となります。 277 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 278 ◯ 12番(川村あや君) 農家によって状況や考え方が違うと思いますので、選択できる補償プランがあるというのは、安心へとつながり、いいと思いました。それでは、収入保険制度の加入状況について伺います。 279 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 280 ◯ 市民部長(松本葉子君) 収入保険制度につきましては、平成31年1月1日時点で、市内で14人の農業者が加入されていると伺っております。 281 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 282 ◯ 12番(川村あや君) 個人的には、まだ少ないのではないかと感じました。まだ内容を十分に理解されていない農家さんもいらっしゃるかと思いますので、さらに周知に努めていただければと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、(3)に移ります。被災農家を助けることについてです。稲城でも少なからず天災による被害が出ていることからも、農家を助けようとする新しい取り組みが必要と考えます。台風被害が相次ぎました千葉県では、雨風により傷物になったトマトやナスなどの野菜や果物を買い取り、「チバベジ」と名付けて、ドレッシングやジャムなどに加工したり、飲食店に販売する取り組みを進めています。今回の傷野菜は5トン以上利用されました。そこで1)です。稲城でのこれまでの取り組みについて伺います。 283 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 284 ◯ 市民部長(松本葉子君) では、台風被害に限らず、農業者が、傷等により商品として販売できない農作物に加工を施し、販売を行う6次産業の展開に向け、市内事業者や東京南農業協同組合等に働きかけを行っております。現在、市内福祉団体2者において、規格外の梨のドライフルーツの販売を開始しており、ではさらなる販路の開拓等の支援をしているところでございます。 285 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 286 ◯ 12番(川村あや君) それでは2)ですが、そちらの今後の対策について伺います。 287 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 288 ◯ 市民部長(松本葉子君) では、今後につきましても、農業者や農業委員会、東京南農業協同組合、福祉団体、事業者等と連携を図りながら、規格外の野菜等も加工品として活用できるよう、企画、関係者の役割調整、加工技術の情報提供、事業者や販路の開拓、ラベルのデザイン等の多岐にわたる協力を継続してまいりたいと考えております。 289 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 290 ◯ 12番(川村あや君) 引き続き、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の2です。稲城市内の不耕作農地についてです。  稲城の特産であります梨やブドウはもちろん、市内ではさまざまな農作物がつくられております。農業のPRを行う一方で、気がかりなのが不耕作農地です。各農家、さまざまな背景でこのような状況になっているとは思いますが、生産性のない不耕作農地をできる限り減らす試みが必要だと感じ、質問させていただきます。  (1)です。市内の不耕作農地の状況について、1)、広さ及び不耕作農地前の栽培品種について伺います。 291 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 292 ◯ 市民部長(松本葉子君) 農業委員会が現状で把握している耕作されていない市内の農地は、1戸の農家で、面積は約6アールでございます。また、当該地で従前栽培されていた農作物は、桃やミカン等の果樹でございました。 293 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 294 ◯ 12番(川村あや君) それでは2)です。不耕作農地の増減について伺います。 295 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 296 ◯ 市民部長(松本葉子君) 長らく耕作がされていない農地につきましては、さきにお答えした果樹の栽培が行われていた約6アールの畑が平成28年度に耕作されなくなって以降、近年の増減はございません。 297 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 298 ◯ 12番(川村あや君) 私が不耕作農地と思っていた数よりも少ないなとは思うのですが、不耕作農地として断定するのは事実上難しいのかなと感じました。  それでは3)です。不耕作農地へのの対応について伺います。 299 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 300 ◯ 市民部長(松本葉子君) 長らく耕作をされていない農地へのの対応につきましては、農業委員会において、農地利用状況調査、改善に向けた指導文書の送付を行っております。また、では、農業委員会の指導文書送付後に再度実態調査を行い、改善が見られない場合は、農業委員会と課税上の地目変更等について協議した上、現況に応じた課税をしております。あわせて、平成30年9月1日に施行された都市農地の貸借の円滑化に関する法律による貸借の制度のPRなどを行っております。 301 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 302 ◯ 12番(川村あや君) それでは(2)です。新規就農者の状況について伺ってまいります。1)、新たに農業を始めた人及び新たな栽培品種について伺います。 303 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 304 ◯ 市民部長(松本葉子君) 現行の農地法の制度上、農地の取得や貸借につきましては、5,000平方メートル以上の耕作面積を有することなどの許可要件を満たす必要があることから、新たに農業を始めることが難しい状況がございます。一方、都市農地の貸借の円滑化に関する法律により、農地の貸借がしやすい制度が導入されましたが、法施行から間もないため、市内において新たに農業を始めた実例はございません。また、近年、市内での栽培が拡大している品種といたしましては、果樹では、梨の「あきづき」や「甘太」、「本丸」、ブドウの「シャインマスカット」などがございます。 305 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 306 ◯ 12番(川村あや君) 新しい制度が導入されたことから、農業を始めやすくなるとは思います。そして、農地を余らせている農家の方へのアプローチもしやすくなるのではと考えました。  そこで2)に移ります。新規就農者を増やすの試みについて伺います。 307 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 308 ◯ 市民部長(松本葉子君) 平成30年9月1日に施行されました都市農地貸借の円滑化に関する法律により、相続税納税猶予制度の適用を受けている生産緑地でも貸借が可能になるなど、農地を借りやすい制度になったことから、東京南農業協同組合と連携を図りながら、制度の周知に努めているところでございまして、そういった取り組みを通じて、新規就農者があらわれることも期待されるところでございます。 309 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 310 ◯ 12番(川村あや君) 周りでは、新しく農業を始めてみたい、土いじりをしたいという方がいらっしゃるという声も聞いております。より農業を始めやすい環境づくりをよろしくお願いいたします。  それでは、大項目の3に移ります。稲城の国際化施策についてです。  (1)、稲城の外国人居住者及び観光客について伺っていきます。現在、稲城では、日本国籍以外の方が多く居住されています。そして、2020東京オリンピックパラリンピックが来年に迫りまして、ロードレース競技で使用される稲城にも国内外から多くの外国の方がいらっしゃると想定されています。国際化が進む中で、外国人と日本人がともに暮らし、稲城市民の一員として活躍できるまちづくりをと考え、伺います。  1)です。市内に在住されています外国人の人数及び国籍について伺います。 311 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 312 ◯ 市民部長(松本葉子君) 令和元年11月1日現在、本市に住民登録をされている外国人の人数及び国籍につきましては、法務省出入国在留管理庁発行の在留カードによる国籍・地域別では、中国431人、韓国262人、フィリピン162人、ベトナム88人、インドネシア56人、米国40人、台湾34人、英国28人、ネパール27人、朝鮮25人、タイ24人、モンゴル21人、オーストラリア18人、南アフリカ共和国17人、スリランカ16人、その他166人でございまして、合計で1,415人、60の国・地域の方が住民登録をされています。 313 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 314 ◯ 12番(川村あや君) それでは2)です。近年の増減について伺います。 315 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 316 ◯ 市民部長(松本葉子君) 近年の外国人住民の人口につきましては、過去5年間の各年1月1日現在の増減数と増減割合で比較しますと、対前年比較で、平成27年が33人、3.0%の増、平成28年が5人減り0.4%の減、平成29年が73人、6.6%の増、平成30年が48人、4.1%の増、平成31年が90人、7.3%の増と、平成28年ごろから微増の傾向が続いているところです。 317 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 318 ◯ 12番(川村あや君) 居住者のことについては、大変よくわかりました。  それでは3)に移ります。外国人観光客の人数及び国籍についても伺わせてください。 319 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 320 ◯ 市民部長(松本葉子君) 本市への外国人観光客の人数及び国籍につきましては、統計がありませんので、把握しておりません。最近では、ガンダムファンが中国、台湾、香港等に広がっており、いなぎ発信基地ペアテラスに外国人ファン層が訪れているのが散見されるところです。また、東横インにも、中国、台湾、タイなどのアジア諸国に加え、米国、英国、オーストラリアなどからの宿泊者があると聞いております。 321 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 322 ◯ 12番(川村あや君) 稲城には宿泊施設が少ないことから、把握するのは難しいとは思うのですが、それでは4)です。近年の増減について、わかる限りでよろしいので、お願いします。 323 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 324 ◯ 市民部長(松本葉子君) 本市への外国人観光客数の増減につきましては、統計的な把握をしておりませんが、現在、京王線沿線4や南多摩3などの広域観光連携を利用して、多言語化による情報発信、キャンペーンを行っているところであり、今後増加することを期待しているところです。 325 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 326 ◯ 12番(川村あや君) 少なからず増加傾向であるということがわかりました。それでは、その方々への対応について伺ってまいりたいと思います。  (2)です。外国人向けの情報環境について、1)、外国人が必要な情報を一元的に提供できる場所、それからウェブサイトなどがあるのか、現状を伺います。 327 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 328 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 外国人が必要な情報の提供につきましては、では、外国人の方が転入手続に来庁された際に「稲城外国語版手引き」を配布しております。また、ホームページにつきましては、自動翻訳機能を導入しており、広報紙の内容を初め、市政等の情報を広く周知できるよう努めているところでございます。 329 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 330 ◯ 市民部長(松本葉子君) 外国人観光客への観光に関する情報提供につきましては、日本政府観光局による地域を対象としたカテゴリー1の外国人観光案内所に認定されているいなぎ発信基地ペアテラスで行っております。また、ペアテラスには、東京都から貸与されたデジタルサイネージを設置するとともに、トラベルガイドを配架しております。さらに、稲城観光協会独自のホームページや観光イラストマップ、職員対応などにより情報提供を行っております。におきましても、外国人向けの情報提供サイトとして、英文による「Japan OLD」に記事を掲載するとともに、モバイルスマートタウン推進財団と連携して、観光情報サイト「Guidoor(ガイドア)」による情報提供を進めているところでございます。 331 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。
    332 ◯ 12番(川村あや君) いろいろと進めていただいているということなのですが、それでは2)です。内容や対応言語数、そして利用率について伺います。 333 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 334 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 「稲城外国語版手引き」につきましては、日常生活に関するのサービスや窓口、施設の利用案内を掲載しており、英語、中国語、韓国語の3カ国語に対応しております。次に、ホームページにつきましては、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語の5カ国語に対応した自動翻訳機能を導入しており、広報紙の内容を初め、市政等の情報を5カ国語で閲覧することができます。  また、利用率のデータはございませんが、ホームページの年間アクセス数でお答えしますと、平成30年度では、英語が1,234件、中国語が232件、韓国語が243件、ポルトガル語が31件、スペイン語が34件でございました。 335 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 336 ◯ 市民部長(松本葉子君) いなぎ発信基地ペアテラスにおける外国人観光客向けの案内につきましては、日本政府観光局による外国人観光案内所として、電話通訳サービスや外国人向け情報の提供などを5言語で行っております。また、デジタルサイネージにより、都内の観光スポットや宿泊施設、飲食店などを5言語で紹介しているほか、トラベルガイドにより、観光スポットや宿泊施設、飲食関連、エンターテインメントなどを10言語で案内しております。さらに、稲城観光協会の観光ホームページでは、見どころ、食べどころ、伝統文化、モデルコースなどを5言語で紹介しており、観光イラストマップにつきましては、英語版、中国語の簡体字版・繁体字版、韓国語版を配布しております。東南アジアを中心として、364万を超えるフォロワーを有するフェイスブック「Japan OLD」には、本市の歴史遺産や伝統文化を英語で紹介しております。「Guidoor(ガイドア)」では、市内主要歴史スポットを7言語で紹介するよう、進めているところでございます。  なお、外国人観光客のみの利用件数・利用率を把握することは、技術的に難しいものと考えます。 337 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 338 ◯ 12番(川村あや君) 積極的に取り組んでいただいていることがよくわかりました。  それでは3)なのですが、今後の取り組みについて、あれば、よろしくお願いします。 339 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 340 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今後の取り組みについてでございますが、「稲城外国語版手引き」につきましては、現在3カ国語に対応しておりますが、利用状況等を踏まえ、ホームページと同程度の対応言語に拡大できるよう検討してまいります。 341 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 342 ◯ 市民部長(松本葉子君) 外国人観光客向けの取り組みといたしましては、現在のところ、さきにお答えいたしました内容で十分と考えております。 343 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 344 ◯ 12番(川村あや君) それでは(3)に移ります。外国人居住者の2020東京オリンピックパラリンピックでのボランティア活動についてです。  1)です。外国人観光客に対応しますボランティアの方の中に、外国の方がいらっしゃるのか、伺います。 345 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 346 ◯ 市民部長(松本葉子君) 東京都が募集を行っている都市ボランティアの中には、外国籍の方がいらっしゃり、競技施設付近において外国人観光客への対応を含めた活動をすると伺っております。で募集するボランティアであるコースサポーターにつきましては、全員日本にお住まいの方でありますが、外国籍の方かどうかの確認は行っておりません。 347 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 348 ◯ 12番(川村あや君) それでは再質問をさせていただきます。外国籍の方かどうかの確認は行っていないということなのですが、それではコースサポーターの方々の中に英語などの外国語が堪能で外国人観光客に対応できる方がいらっしゃるのかどうか、伺います。 349 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 350 ◯ 市民部長(松本葉子君) 東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会が作成したコースサポーターの募集要項には、外国語の語学力を要件としていないことから、現在のところ、英語などの外国語が堪能で外国人観光客に対応できる方がいるかの確認は行っておりません。 351 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 352 ◯ 12番(川村あや君) 再々質問です。なぜこのようなことを伺うのかと申しますと、自転車ロードレースのボランティアとして登録していただいた方々をオリンピック・パラリンピックだけで終わらせてしまうのではなく、今後行われるさまざまなイベントでもボランティアとして活躍していただくことによりまして、貴重な人材ということにつながる可能性があるのではないかと考えます。そのためにもぜひ、コースサポーターの方々の中に外国語が堪能な方がいるのかの確認を行いまして、外国人対応に協力していただくことができるのかを把握しておく必要があると考えるのですが、の見解を伺います。 353 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 354 ◯ 市民部長(松本葉子君) では、コースサポーターとして登録いただいた方々に、来年の自転車競技ロードレース大会以降のスポーツ関連イベントにおいてもボランティアとして活躍していただけるよう、今後送付する通知の中でボランティア参加意向調査を実施する予定でおりましたので、あわせて対応が可能な言語についてもお尋ねする項目を追加してまいりたいと考えております。 355 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 356 ◯ 12番(川村あや君) 対応していただけるとのことで、よろしくお願いいたします。  それでは2)です。観光客への言語対応はどのようにする予定なのかについて伺います。 357 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 358 ◯ 市民部長(松本葉子君) 競技施設付近における観光客への言語対応につきましては、東京都が募集を行っている都市ボランティアに対する面接や説明会を行った後の役割分担を決定していく中で、言語レベルに合わせて対応すると伺っております。が募集するコースサポーターの役割につきましては、自転車競技ロードレースに伴う交通規制の資機材運搬、沿道の動線確保、コースへの侵入禁止支援などであり、外国人観光客への対応は含まれておりませんが、自転車競技ロードレース開催時に沿道の外国人から対応を求められた際には、コースサポーターが対応できる言語対応を行い、対応できない範囲のものにつきましては、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会のスタッフが行うこととなります。  なお、自転車競技ロードレース開催時にあわせ、がイベント等を企画する際には、外国語での案内表示を行うなど、必要な対応を検討してまいります。 359 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 360 ◯ 12番(川村あや君) それでは3)です。稲城在住の外国籍の方に、母国や言語対応できる国からの観光客の方へサポートをお願いすることを提案したいと思います。の考えを伺います。 361 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 362 ◯ 市民部長(松本葉子君) 現時点で自転車競技ロードレースにおける外国人観光客への対応について、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会からに対し、相談や協力要請等はございませんが、今後、への協力要請等があった際には、必要に応じた協力等を検討してまいりたいと考えております。 363 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 364 ◯ 12番(川村あや君) 今後のよりよいまちづくりのためにも、ぜひよろしくお願いいたします。  これをもちまして、新政会、川村あやの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 365 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、12番、川村あやさんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時45分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                  午後1時 開議 366 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の9番、市瀬ひさ子さんの一般質問を許します。17番、市瀬ひさ子さん。 367 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 通告番号9、公明党の市瀬ひさ子でございます。通告の順に従い、大項目4項目にわたり一般質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  大項目1、市民サービスのさらなる向上に向けた取り組みについて。  (1)、市民からの電話による問い合わせへの対応について。市役所での各種制度や手続など、市民からの電話によるさまざまなお問い合わせに対し、担当課の職員が随時対応されております。1)、お問い合わせの内容が多岐にわたる場合や、担当課が混み合っている場合の対応状況等についてお伺いいたします。 368 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 369 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 電話でのお問い合わせの内容が多岐にわたる場合につきましては、電話交換手から該当する担当課の一つに電話をつなぎ、終了後順次、対応した担当課の職員が別の内容の担当課に転送して対応しております。また、担当課が混み合っている場合は、しばらくお待ちいただくか、時間を置いて再度電話をいただくよう御案内をしております。 370 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 371 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 丁寧な御対応をしていただいていることはわかりました。  2)です。電話でのお問い合わせの一本化は、市民サービスと職員の業務効率の向上につながると考えます。全国初、コールセンターと電話交換一体型の運営方式で、ワンストップ対応を実現された大野城市に、公明党稲城市議団で伺ってまいりました。コールセンターの設置についての認識をお伺いいたします。 372 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 373 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 大野城市のコールセンターにつきましては、市民の満足度を図るなどの目的で、平成19年11月から業者に委託をし、市庁舎の一角にコールセンターを設置し、さまざまな問い合わせに対する回答をデータベース化し、それに基づき、市民からの電話による問い合わせに朝8時から夜9時まで年中無休で応対していると伺っております。コールセンターの設置につきましては、市民の利便性の向上や、問い合わせに対する電話のたらい回し防止が図られるなどのメリットがある一方、委託経費や設置スペース、データベースの更新業務、委託業者の変更等の際のオペレーターのスキルの平準化などが課題であると認識しております。 374 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 375 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 御答弁いただいたように、コールセンターの設置に伴い、メリットとデメリットがあることは認識しております。視察に伺った大野城市では、窓口回線として、市民満足度の向上を目指し、週末窓口サービスの開始、コールセンターの実施、そして平成30年第3回定例会で私も一般質問をさせていただいた窓口の一本化を実現されて、総合窓口「まどかフロア」としてオープンするといった施策の充実を図られました。特にコールセンター設置後は、市民が時間外でも利用できること、そして電話対応で職員の時間がとられなくなり、残業が減る、また民間の力が導入されることで職員の市民に対するサービスの概念が変わったなど、市民及び職員の利便性が向上した様子を伺ってまいりました。  また、2003年に自治体で初めてのコールセンターが札幌に開設されて以来、横須賀、町田などにおいても相次いで自治体コールセンターが設置されています。2006年に設置された相模原のコールセンターでは、市内の施設やイベント、各種制度の案内などに関して、電話だけでなく、メールやファクスでの問い合わせにも対応しています。自治体においては、ウエブサイトやSNSなどによる情報発信の活用が進んでいますが、全ての市民がインターネットを使いこなせるわけではないことから、コールセンターの存在は大きいと考えます。さらに、コールセンターは、問い合わせに対応することだけでなく、市民の声を集めるという重要な役割を担っており、コールセンターに寄せられた問い合わせや意見を分析した結果、問い合わせが多い情報サイトを新たに開設したことで、担当部門への電話応対件数を1割以上削減することができたなど、幅広い世代の市民の声を市政運営につなげてきた取り組みが評価されています。また、各自治体コールセンターでは、市役所閉庁時、そして365日対応していることから、市民サービスの向上を図っています。コールセンターを導入することについて、の見解をお伺いいたします。 376 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 377 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) では現在、市庁舎における電話での問い合わせにつきましては、平日の午前8時15分から午後5時15分までの間は、電話交換業務の受託事業者の電話交換手が、代表電話にかかってきた電話を各担当に振り分けておりますが、土・日の開庁日や本庁舎以外の連絡先など、よくある問い合わせなどにつきましては、電話交換手がお答えしているケースもございます。また、平日の夜間や閉庁日の市庁舎における電話でのお問い合わせなどにつきましては、庁舎管理業務の受託事業者の宿日直員が問い合わせの内容等を聞き取り、翌営業日に該当する業務の担当課に引き継ぐほか、関係機関等の連絡先の御案内や、街路灯が複数点灯していないなどの通報につきましては、あらかじめ決められた業者へ修理依頼の連絡を行うなどの対応も行っております。コールセンターの設置につきましては、さきにお答えいたしましたとおり、委託経費や設置スペースなどの課題があることから、現時点では必要性は低いものと考えております。 378 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 379 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 今お話を聞きまして、本当にきめ細かに対応してくださっていることがわかりました。今後に期待しながら、次の質問に移らせていただきます。  (2)、窓口対応について。障害のある方や外国人など、話し言葉によるコミュニケーションが困難な方への対応について、1)、現状についてお伺いいたします。 380 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 381 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 障害のある方で、話し言葉によるコミュニケーションが困難な方につきましては、パンフレットなど、視覚的にわかりやすい資料を有効に活用するとともに、筆談器やメモを使用して意思の確認や手順の説明をするなど、丁寧な対応に努めているところでございます。また、障害福祉課に週1回の手話通訳者を配置し、障害福祉課の窓口業務のみならず、市役所本庁内の窓口対応を行っているところでございます。外国人の方につきましては、日本語での意思の疎通が困難な場合は、言語が堪能な職員により丁寧な対応に努めているところでございます。 382 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 383 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 窓口対応を本当にきめ細かにやっていただいていることは認識することができました。  2)でございますが、コミュニケーション支援ボードについての認識をお伺いいたします。 384 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 385 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) コミュニケーション支援ボードのの認識でございますが、わかりやすいイラストなどを指で指しながら意思を伝えることができることから、障害のある方や外国人など、話し言葉によるコミュニケーションが困難な方に対して意思の疎通を図るための有効な手段の一つであると認識しているところでございます。 386 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 387 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) コミュニケーション支援ボードは、有効な手段の一つであるとの御答弁でございました。以前、市内の指定避難所へのコミュニケーション支援ボードの必要性をお伝えし、直ちに設置していただいた経緯がございます。また、障害者差別解消法において、不当な差別的取り扱いの禁止と合理的配慮の提供が求められている中、合理的配慮の提供の一環として、障害のある方が一番多く訪ねられる障害福祉課の窓口にまずはコミュニケーション支援ボードを設置することが大切ではないかと考えます。の見解をお伺いいたします。 388 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 389 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 福祉部の障害福祉課におきましては、さきにお答えしましたとおり、週1回、手話通訳者を配置しているほか、筆談器やメモなどによりまして丁寧な対応に努めているところでございます。今後も、障害のある方に寄り添い、御要望等を伺いながら、引き続き、これまでと同様、丁寧な対応に努めてまいります。 390 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 391 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) これまでと同様に丁寧な対応に努めていただけるとお伺いいたしました。私も、市民相談の中で、お一人お一人によって違うさまざまな障害に対して寄り添い対応していただいていることは認識し、感謝しております。このように、さまざまな対応に努めていただいておりますが、意思疎通を図るために有効なコミュニケーション支援ボードが窓口に設置してあることで、障害の有無にかかわらず、さまざまな安心につながるものと考えます。  コミュニケーション支援ボードの普及に努めている社会福祉法人横浜社会福祉協議会障害者支援センターのホームページでは、オリジナルのボードやカードをダウンロードし、自由に作成・使用できることから、この事業を活用し独自のボードやカードを作成している自治体は、例えば青森や荒川区など、数多くあります。また、聴覚障害者協会などの協力を得て、窓口対応に特化したボードを作成した愛知県知立では、福祉課窓口で手話通訳者が不在時に活用されているそうです。さらには、京都府長岡京では、タブレット端末を公共機関に設置して行う遠隔手話通訳サービスとコミュニケーション支援ボードの作成を実現いたしました。これは、宝くじの社会貢献広報事業として、宝くじの受託事業収入を財源として実施しているコミュニティ助成事業により、助成金で整備したものです。  このように、コミュニケーション支援ボードは、自由に作成できるものから補助金を活用し作成したものまでさまざまでございますが、コミュニケーション支援ボードが広がることで、障害のある方だけでなく、外国人や高齢者など、幅広い方への利便性の向上につながると考えます。再度、の見解をお伺いいたします。 392 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 393 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 御質問の長岡京などのコミュニケーション支援ボードは、知的障害や聴覚障害、発達障害の方など、話し言葉でのコミュニケーションが困難な方が、イラストを指さして意思を伝えるコミュニケーションの補助ツールであると承知しております。こうした先進事例などにつきましては、今後研究してまいります。 394 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 395 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) それでは、大項目2に移ります。障害者に優しく、誰もが暮らしやすい共生社会を目指して。  多様な障害の特性を知り、障害のある方が困っていることや、障害のある方への必要な配慮等を理解し、手助けを実践することで、障害の有無にかかわらず、誰もが心地よい暮らしやすい地域社会を目指すことができると考えます。  (1)、障害のある方の現状について、1)、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、愛の手帳の所持者数についてお伺いいたします。 396 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 397 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 障害のある方に交付される手帳の所持者数につきましては、平成31年3月31日現在、身体障害者手帳が1,991人、精神障害者保健福祉手帳が747人、愛の手帳が523人でございます。 398 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 399 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 2)、手帳所持者数の変化や傾向についてお伺いいたします。 400 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 401 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 手帳所持者数の変化や傾向につきましては、10年前と比較しますと、全体では、平成20年度が2,317人であったところ、平成30年度は3,261人となり、40.7%増加しています。手帳種別ごとの傾向は、身体障害者手帳では、平成20年度が1,729人であったところ、平成30年度は1,991人となり、15.2%増加しています。精神障害者保健福祉手帳では、平成20年度が255人であったところ、平成30年度は747人となり、192.9%増加しています。愛の手帳では、平成20年度が333人であったところ、平成30年度は523人となり、57.1%増加しています。の人口はこの10年で10.0%増加していますが、手帳所持者数はいずれもそれ以上に増加しており、中でも精神障害者保健福祉手帳の増加率が高くなっております。 402 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 403 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 御丁寧な説明、ありがとうございます。の人口はこの10年間で10%の増加に対し、手帳所持者数はいずれもそれ以上に増加しているとの御答弁でございました。平成30年、内閣府は、全国の障害者の概数が936万人、複数の障害をあわせ持つ方もいらっしゃいますが、国民のおよそ7.4%が何らかの障害を有していることになると発表しています。稲城市内においても、手帳所持者以外の方でも支援を必要とされている方は本当に多いと考えます。そこで、医療費助成の制度である自立支援医療の給付を受けている方や特殊疾病見舞金を支給されている方の推移についてお伺いいたします。 404 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 405 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 自立支援医療の給付を受けている方につきましては、現行制度が開始されました平成24年度との比較になりますが、平成24年度が1,042人であったところ、平成30年度は1,339人となり、6年間で28.5%増加しています。また、特殊疾病見舞金を支給された方は、平成20年度が275人であったところ、平成30年度は489人となり、10年間で77.8%増加しています。 406 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 407 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 支援を受けていらっしゃる方々の増加率がやはり高くなっていることがわかりました。今後も人口増加が見込まれている稲城において、障害のある方の増加傾向は顕著である中、お一人お一人に寄り添い、支援を続けていただく障害福祉課の皆様の存在は特に重要であり、御苦労も多いと考えます。障害の有無にかかわらず、誰もが住み続けたいまち稲城を目指し、障害のある方への今後の取り組みについてお伺いいたします。 408 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 409 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 今後のの障害者施策の取り組みにつきましては、第三次稲城保健福祉総合計画や第5期稲城障害福祉計画及び第1期稲城障害児福祉計画に基づき、適切に取り組んでまいります。
    410 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 411 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) よろしくお願いしたいと思います。  それでは、(2)、ヘルプマーク・ヘルプカードについてです。2012年、東京都が開始したヘルプマークの取り組みも、現在では1道2府37県に導入・周知が図られております。しかし、ヘルプマークの認知度がまだまだ低いため、周囲の理解が得られなかったなどの話をお伺いいたしました。ヘルプマークのさらなる啓発が必要であると考えます。1)、市民への周知と普及への取り組みについてお伺いいたします。 412 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 413 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) ヘルプマーク・ヘルプカードの市民への周知と普及への取り組みにつきましては、平成26年度に東京都の補助金を活用して、東京都標準様式の稲城版ヘルプカードを作成し、必要な方に交付しております。また、障害福祉課の窓口や市内の相談支援事業所において、チラシ・ポスターでの周知、新規の手帳取得者や希望者への配布、社会福祉協議会が小中学校で行っている福祉教育のほか、広報いなぎや障害福祉のしおりによる周知など、さまざまな方法により周知と普及に努めてきているところでございます。 414 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 415 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 本当に稲城版のヘルプカードをつくっていただいて、また市民の方もこれを使うことによってさまざまな理解を得ていただけるということで、すごく大事なことであります。ありがとうございます。  2)でございます。課題と今後の取り組みについてお伺いいたします。 416 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 417 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) ヘルプマーク・ヘルプカードについての課題と今後の取り組みにつきましては、ヘルプマークは、日本工業規格JISに登録されており、稲城だけでなく、各自治体の取り組みや、公共交通機関における啓発ポスターの掲示などのさまざまな手段によりまして、認知度は徐々に上がってきていると認識しております。課題としましては、より広く周知・普及させることであり、今後の取り組みにつきましては、これまでの取り組みに加え、広報掲示板への掲示やホームページへの掲載、職員向けには、障害福祉研修などの機会を利用して普及・啓発に努めてまいります。 418 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 419 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) ヘルプマークやヘルプカードの普及・啓発に努め、ホームページにも記載していただけると伺い、安心いたしました。ヘルプマークのさらなる周知・啓発及び障害のある方が暮らしやすいバリアフリーのまちづくりに向け、ヘルプマークやヘルプマークの意義を印字したシールやステッカーを作成し、市内公共施設を初め、理解を得た店舗などへのシールの張り出しを行っている調布や郡山などがあります。店舗などへの掲示により、お困りの方が支援を求めやすくしていただくとともに、さまざまな障害への配慮や接し方を理解してくださる方がふえることは大切であると考えます。また、ポスターやチラシでは継続的な周知が困難でも、シールやステッカーなどを市内公共施設や店舗の建物入り口などに張ることで、継続的な啓発につながると考えます。の見解をお伺いいたします。 420 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 421 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) ヘルプマークステッカーなどにつきましては、今後研究してまいります。 422 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 423 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 稲城のホームページには障害者の皆様への支援などが中心に掲載されていること、また先日の広報いなぎで障害者週間の掲載があったことは、認識しております。障害者の有無にかかわらず、情報をわかりやすく掲載していくことが、心のバリアフリーの理解につながっていくと考えます。障害者差別解消の取り組みを一層推進し、障害の有無にかかわらず、誰もが暮らしやすい地域社会を目指すためにも、ホームページの充実を図り、障害に関する大切な情報の掲載とともに、国や東京都のホームページにリンクさせることも有効であると考えます。の見解をお伺いいたします。 424 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 425 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) ホームページから国や東京都のホームページにリンクをすることにつきましては、掲載する内容やその必要性に応じまして、積極的に対応してまいります。 426 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 427 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) ありがとうございます。  それでは、(3)、サポートカードについてです。特に発達障害など、コミュニケーションや言葉の理解などに課題を抱えた方が、医療機関への受診の際など、さまざまな生活場面で使用し、適切に対応していただくための携帯型のサポートカードについて、の認識を伺います。 428 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 429 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) サポートカードとは、埼玉県が発達障害者支援のために平成21年度から始めたもので、県内市町村が窓口となり、配慮してほしいことやコミュニケーションのとり方、本人の特徴などが記入できる紙のカードで、医療機関への受診の際など、さまざまな生活場面で自分の障害について説明ができ、障害の特性を適切に理解してもらうためのカードであると認識しております。 430 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 431 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 受診について配慮してほしいことや、受診の際に苦手なことなど、特に医療機関を受診する際に特化した内容の携帯型のサポートカードを配布することについて、の見解をお伺いしたいと思います。 432 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 433 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 現在、では、発達障害者・児の支援のツールといたしまして、本人の基本情報や医療情報、また手帳取得や診断、身体の状況、また服薬や処方の情報、福祉サービスの利用状況など、ヘルプカードよりも詳しい情報を一冊のファイルにまとめられる「個人記録手帳サポートブックいなぎぽわーる」を作成しておりまして、稲城発達支援センター「レスポーいなぎ」で配布し、現在御活用いただいております。こうしたことから、現時点では、携帯型のサポートカードを配布する予定はございません。 434 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 435 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 詳細な情報をファイル化できる個人記録手帳は、乳幼児期から成人期に至るまでのライフステージを通じて一貫して使用できる大切なツールであることがわかりました。  サポートカードを作成している埼玉県でも、稲城と同様にサポート手帳を作成しております。このサポート手帳は、相談支援の部分で使用する相談支援ファイルと、医療機関への受診の際に使用する、先ほどからお話ししているサポートカードから成り立っています。稲城においても、個人記録手帳ぽわーるととともに、携帯用のサポートカードがホームページからダウンロードでき、発達障害のある方や家族へのよりよい支援が提供できることを望みます。  それでは、(4)、あいサポート運動について。  障害のある方が困っていることなどを理解し、ちょっとした手助けや配慮を実践することで、障害の有無にかかわらず、誰もが暮らしやすい共生社会を築いていくあいサポート運動は、2009年に鳥取県で始まり、現在、7県135町へと広がっています。あいサポート運動についての認識をお伺いいたします。 436 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 437 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) あいサポート運動とは、地域の誰もが障害のある方とともに生きるサポーターになっていただく取り組みとして、鳥取県が平成21年11月から始めたもので、障害者への理解を深め、日常生活において、障害のある方が困っている場面を見かけたら声をかけたり、ちょっとした手助けや配慮を実践する取り組みであると認識しております。 438 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 439 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 誰もが地域の中で生き生きと暮らしていくためには、自分が理解されていること、これが必要でございますが、障害については、まだまだその内容や配慮などが広く知られていないため、障害のある方がいろいろな面でつらい経験をされていることがあると考えます。障害について知っていれば、障害が理解でき、その方が困っていることもわかります。鳥取県で始まったあいサポート運動の狙いは、多くの人に障害について知ってもらうということです。例えば、障害のある方の行動について、障害を知ることで、今まで不思議に思っていたことも理解でき、心のバリアフリーを広げることができます。  障害の有無にかかわらず、全ての人が住みやすい地域社会の実現を目指すあいサポート運動を取り入れている自治体は、鳥取県と連携して推進するため、協定を締結し、市民の方などを対象に、DVDやハンドブックにより、障害への理解を深め、簡単な手話講習を含めた約75分のあいサポーター研修が実施され、多くのサポーターが誕生しております。また、この活動を企業や団体にも推進し、全国で2,000近い事業者が登録され、活動しております。このように、障害者のサポーターとなるあいサポート運動を稲城で取り組むことについて、の見解をお伺いいたします。 440 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 441 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) では従来から、障害者理解の取り組みといたしまして、広報いなぎでの特集記事の掲載、障害者週間行事の実施や、職員向けの福祉研修などを行ってきております。また、生涯学習宅配便講座には「よくわかる!障害者福祉講座」を御用意しております。こうしたことから、におきましては、御質問のあいサポート運動と同様の障害者理解や支援、また心のバリアフリーにつながる取り組みがなされているものと考えております。 442 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 443 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) では従来より障害者理解の取り組みを行ってこられていることは認識しております。そこで、さらに障害者理解を深めるためにも、昨年の障害者週間の広報いなぎの特集記事のように、毎年大きく取り組んで掲載していただくことを期待いたします。  また、紹介していただいた、職員を講師とした生涯学習宅配便講座の内容を見ますと、障害福祉サービスの種類や仕組みなど、どちらかといえば障害のある方向けの内容に近いのではないかと考えます。そこで、多様な障害を知り、困っていることの手助けや配慮の方法を伝えるなど、障害者を支えるサポーターとしての講座を中心に行っていただけることを強く望むところです。  また、市内の障害者支援の事業所などと連携し、西東京では、独自の障害者サポーター養成講座を2013年より開催しています。稲城においても、市内の事業所と連携してサポーター養成の研修会を行うことについて、の見解をお伺いいたします。 444 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 445 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 障害者への必要な配慮を理解し、手助けできる方々をふやせるよう、では、稲城社会福祉協議会や正夢の会への委託事業といたしまして、手話通訳者養成講座や障害者理解のための市民向け講演会、また発達支援講座などを実施してきております。 446 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 447 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) それでは、大項目3に移らせていただきます。台風19号における市民への対応と今後の取り組みについて。  気象庁が「50年に一度」と警戒を呼びかけた台風19号による大雨で河川の氾濫や決壊が相次ぐ中、稲城市内では、高橋市長の英断による早期対応と、職員、消防団を初め、関係団体の皆様の御尽力により、人的被害など大きな被害がなかったことに感謝いたします。  (1)、避難所での対応状況について。今回の台風において、警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始、また警戒レベル4、避難勧告が発令され、3,400名を超える方がで開設した21カ所の避難所に避難されたと伺っています。私も当日、地域の避難者の方々や、大雨の中荷物を抱えて移動されている御家族連れや高齢者の方々などにお声をかけながら避難所へお連れする中で、一部の避難所においては避難者が多く、体育館以外の普通教室を避難所として開放していただいた様子を伺うことができました。他の自治体の動向を確認すると、体育館以外の教室は開放しないという自治体もあった中、稲城では教室を開放し、避難された方に寄り添った対応をしていただいたことに感謝いたします。  1)、避難所として体育館以外の教室を開放した状況についてお伺いいたします。 448 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 449 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 体育館以外の教室を避難所として開放した状況につきましては、第一中学校では、普通教室を1カ所、特別教室を5カ所、第三中学校では、普通教室を10カ所、特別教室を1カ所、避難者の受け入れとして開放したものでございます。 450 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 451 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 避難者の受け入れのために、多くの教室を開放していただいたことがわかりました。  そこで、2)、教室を開放することでの課題についてお伺いいたします。 452 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 453 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 教室を開放することでの課題につきましては、避難所設営・運営マニュアルに基づき、避難生活が中長期的にわたる場合は、避難所運営関係者会議により、避難所として開放する教室を指定していることから、課題はございません。 454 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 455 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 避難所として開放する教室が指定されていることを伺い、校長先生を初め、学校関係者の協力的な姿勢、これには消防署職員との日ごろからの信頼関係があってこそと感謝いたします。  非常時とはいっても、教室を開放していただくことは当たり前ではないと考えます。教室を開放することで、生徒や児童の個人情報の漏えいなど、プライバシーの問題や、早期の学校再開が課題となり、教室の開放を行えない自治体もあると伺っています。しかし、教室を避難所として開放し、長期化した場合には、学校再開に向け、課題となることも考えられます。ライフラインの復旧に伴い、避難所となる体育館や教室が縮小、また統合、そして閉鎖していくと考えます。の見解をお伺いいたします。 456 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 457 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難所の縮小・統合・閉鎖につきましては、まずはライフラインの復旧に伴い、自宅での避難ができるようになった避難者には帰宅を促します。また、復旧事業として仮設住宅の建築や損壊した住宅の修繕等に着手し、避難所の閉鎖・統合により、学校の再開に向け、必要な対策を行う計画でございます。 458 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 459 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) ありがとうございます。  3)です。今後、教室を避難所として開放することについて見解をお伺いいたします。 460 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 461 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 今後、教室を避難所として開放することにつきましては、原則、学校の場合、体育館を避難所として開放することとしております。災害の規模、避難者の状況など、個々の事案により、教室を避難所として開放することとしております。 462 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 463 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) さまざまな課題もあることから、原則は体育館ということは理解いたします。その中での教室開放について、避難者の状況など、個々の事案とありますが、具体的にどのような状況を考えられているのか、お伺いいたします。 464 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 465 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 個々の事案につきましては、高齢者や妊産婦、障害のある方など、配慮が必要な方に対しての状況を踏まえ、段階的に教室を開放することとしております。 466 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 467 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 配慮が必要な方などへの教室の開放は大切なことと考えますので、対応をぜひよろしくお願いいたします。  (2)、ペット同行避難の対応について。避難者の中には、ペットと同行で避難された方もいらっしゃいました。体育館などの避難者が滞在する居室空間でペットと滞在することについては、賛否両論の考え方があります。1)、ペット同行避難についての課題についてお伺いいたします。 468 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 469 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) ペット同行避難の課題につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 470 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 471 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 昨日、岡田議員の質問に対し、御答弁をいただいておりました。今回、避難所にお連れした方の中にもペット同行の方もいらっしゃいましたし、避難所でもケージを抱えた避難者の方々を見かけました。大地震などが起きた際には、さらに多くのペット同行避難が見込まれることから、今回見えた課題への検討をよろしくお願いしたいと思います。  2)、今後、同行避難されたペットの対応について見解をお伺いいたします。 472 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 473 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 今後の同行避難されたペットの対応につきましては、避難所設営・運営マニュアルに基づき、ペットはケージに入れての同行避難を原則としておりましたが、ペットの同伴については、さまざまな御意見がございますので、研究してまいります。 474 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 475 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 研究してくださるということで、今回お声をかける中で、避難をためらう方々の理由としまして、日ごろからケージに入れていないので、ペットがパニックになってしまうのではないか、またケージがないとのことで避難しないと決断された方もいらっしゃいました。避難所だけが避難先でないことから、今後ペットとの避難に関して御家族でよく協議していただくことも大切ではないかと考えます。作成中の防災マップやホームページにおいても周知していただけることを期待いたします。  (3)、防災備蓄品の使用状況についてです。震災時と異なり、あらかじめ予測できる台風の場合は、自助として食糧や飲み物、毛布等を持参して避難することが原則ですが、避難された方から、備蓄品を知ることで、安心にもつながるとの意見をいただきました。1)、今回使用された備蓄食糧や備蓄資器材の状況についてお伺いいたします。 476 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 477 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 今回使用した備蓄食糧につきましては、アルファ米、ペットボトルの飲料水で、備蓄資器材は、毛布、敷マット等でございます。 478 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 479 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 震災時と異なり、あらかじめ予測できる台風の避難の場合は、食糧や飲料を持参することが原則のため、私も避難者の方々に持参していただくようお声をかけました。何組目かの方を避難所にお連れしたとき、アルファ米が配られるとの放送が入っておりました。食糧の提供がなかった自治体もあると伺いましたので、食糧、飲料、そして毛布などを配布していただいたことに感謝いたします。また、温かなアルファ米が提供されたとも伺いました。どの程度配布されたのか、お伺いいたします。 480 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 481 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 備蓄食糧のアルファ米は、4,350食を作成し、配布いたしました。 482 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 483 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 避難された方々に十分に渡る食糧が配布されていたことがわかりました。  2)、現状の主な備蓄の内容についてお伺いいたします。 484 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 485 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 主な備蓄の内容につきましては、災害時や緊急時の食糧として、アルファ米、アルファ米のおかゆ、ライスクッキー、ペットボトルの飲料水、粉ミルク及び乾パン等でございます。また、備蓄資器材として、ライフラインの寸断を想定し、発電機、カセットガスボンベ、蛍光灯タイプのライト、バルーン投光器、簡易トイレ、炊き出し釜、卓上カセットコンロ及び暖房機器、また避難所での居住空間を確保するため、ワンタッチテント、毛布、敷マット、間仕切り板、避難ルームやパーテーションなどを地域防災計画に基づき備蓄しております。 486 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 487 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) それでは3)です。避難所運営マニュアルに備蓄資器材などが公開されていることは認識しております。備蓄食糧などの一覧をのホームページに掲載し、市民へ周知することについてお伺いいたします。 488 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 489 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 備蓄資器材一覧をのホームページに掲載することにつきましては、既に掲載しております。 490 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。
    491 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 既にホームページに掲載していることは認識しておりますが、さまざまな防災情報が掲載され、なかなか掲載されているページへたどり着けないとのお声も伺っております。そこで、防災訓練や防災講話など、機会を捉えて周知していただければ、市民の安心・安全にもつながると考えますが、いかがなものでしょうか。お願いいたします。 492 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 493 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 防災訓練や防災講話など、さまざまな機会を捉え、周知してまいります。 494 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 495 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) ありがとうございます。このタイミングでホームページの見直し、また充実にも取り組んでいただけることに期待いたします。  (4)、職員の避難所運営に特化した実務的・定期的な防災訓練の実施について。「災害対応訓練~避難所設営・運営~」と題した職員の特別研修が行われていることは認識しております。今回、大規模な避難所運営を経験したことから、さまざまな教訓を生かした防災訓練の早期実施についてお伺いいたします。1)、現状についてお伺いいたします。 496 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 497 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 職員の避難所運営に関する訓練につきましては、避難所運営に当たる担当職員を対象に、の研修として位置づけ、1年に1回、避難所開設・運営訓練を実施しております。また、ことしは避難所運営ゲーム「HUG」を年内に2回実施する計画としており、職員の避難所開設・運営技能の向上に努めております。 498 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 499 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 今までの訓練の参加人数が残念ながら少なかったことは、事務報告書でも認識しております。今回の経験を得て、早期のタイミングでHUGを実施されると伺い、大変タイムリーで、また今後、自信を持って避難所運営に当たっていただけるよい機会ですので、多くの職員に参加していただきたいと思います。  そこで、この訓練の参加対象となる、避難所運営に当たる担当職員の部署についてお伺いいたします。 500 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 501 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 地域防災計画に基づき、福祉部、教育部、教育指導担当部、市民部、子ども福祉担当部となっております。 502 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 503 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 多くの部署の職員の皆様が協力して運営に当たっていただけることを伺い、大いなる安心につながります。  そこで、2)、今後の取り組みについてお伺いいたします。 504 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 505 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 今後の取り組みにつきましては、風水害時における避難所の開設・運営に関するマニュアルを、避難所を運営した職員の意見を取り入れ作成するとともに、実務的な訓練を通して、避難所運営に対応する職員のスキルアップに努めてまいります。 506 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 507 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 今後、風水害時における避難所の開設・運営に関するマニュアルを、実際に避難所運営を行った職員の意見を取り入れ作成するとの御答弁でございました。今回、避難者が一部の避難所に集中し、対応に追われた様子がうかがえました。このような場合に、避難者の誘導に関することもマニュアルに表記されていると、より市民に寄り添うよい運営ができると考えます。の見解をお伺いいたします。 508 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 509 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難者の誘導に関することも、今回避難所を運営した職員から意見が出ておりますので、マニュアルの作成に当たり、検討してまいります。 510 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 511 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) ありがとうございます。本当に市民の方々の不安を取り除くためにも、職員の皆様の統一した見解が基本となりますので、しっかりまたマニュアル作成等をお願いしたいと思います。  大項目4、災害への備えについて。  (1)、市民の安全・安心につながる止水板について。多摩川が越水、決壊した場合は、浸水想定として3メートルから5メートル程度浸水することは認識しておりますが、豪雨などによる内水被害に止水板は有効であると伺います。戸建て住宅やマンションなどの入り口部分などに止水板を設置することで屋内への浸水も軽減できるものと考えます。1)、止水板についての認識をお伺いいたします。 512 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 513 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 止水板の認識につきましては、建物周辺の構造物を整備した建物やマンションなどの場合は有効なことも考えられますが、一般の戸建て住宅では有効な止水ができないものと考えます。 514 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 515 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) さまざまな考えでございますが、2)、として止水板への補助についてお伺いしたいと思います。 516 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 517 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 止水板への補助につきましては、建物構造や周辺環境により、止水効果が期待できないこと、また個々の住宅の浸水への対応は自己防衛と考え、止水板への補助は考えておりません。 518 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 519 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 個々の住宅の浸水への対応は自己防衛と考えているとの御答弁でございました。確かに、自助の取り組みであることは認識いたします。しかし、現在、止水板は、ゲリラ豪雨などによる浸水対策として、商品開発も進み、価格もさまざまなことから、自助努力を支援し、補助金制度をつくる自治体がふえております。杉並区や板橋区、三鷹や新座など、浸水への不安を抱える住民に安心を与える補助制度が全国に広がっていることから、稲城でもいつかは助成をと願うところでございます。今回、台風19号の際には、多くの市民が自衛手段として土のうを自宅玄関前に積んでいたことは認識させていただいております。青梅や調布など、多くの自治体では、ホームページへ土のうにかわる簡易水のうの作成や設置方法が掲載されています。稲城においても、防災訓練において普及・啓発されていると認識しておりますが、身近にあるビニール袋などを活用した簡易水のうの作成方法などをホームページなどに掲載し、普及・啓発することも自助の備えとして重要ではないかと考えます。今年度中に全戸配布されるいなぎ防災マップにも掲載・周知が図られるのか、お伺いいたします。 520 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 521 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 現在作成しておりますいなぎ防災マップへ簡易水のうの作成方法などを掲載することとしております。 522 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 523 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) ありがとうございます。  (2)です。Yahoo!防災速報は、災害の種類に合わせた身近な避難場所を検索できるアプリであると認識しています。市内外で災害に遭遇した際に慌てず行動できるツールとして、市民に広く周知することが重要であると考えます。今回作成中の稲城防災マップにQRコードをつけて掲載すべきと考えます。の見解をお伺いいたします。 524 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 525 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 現在作成しております防災マップにYahoo!防災速報のQRコードを掲載しております。 526 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 527 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 掲載していただいていると伺い、大変安心いたしました。市内のさまざまな情報は、このたび配布される防災マップに掲載されますが、市民は常にこのマップを持ち歩くことができませんので、Yahoo!防災速報アプリの普及に努めていただきたいと考えております。よろしくお願いしたいと思います。  (3)、災害時に自分自身の避難行動計画を事前に定める「マイ・タイムライン」については、公明党が推進、普及に取り組んでまいりました。また、本年6月には都議会公明党が推進した「東京マイ・タイムライン」が作成・配布されております。「東京マイ・タイムライン」の活用についてお伺いいたします。1)、の現状についてお伺いいたします。 528 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 529 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 「東京マイ・タイムライン」の活用につきましては、自主防災組織を対象とした研修会、避難所関係者会議や地域で行われる防災講話などの機会を捉え、自助としての避難行動計画の作成について、「東京マイ・タイムライン」を活用し、推進しております。 530 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 531 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) それでは、2)でございますが、現在作成中の稲城防災マップに「マイ・タイムライン」を反映されると伺っておりますが、取り組みについてお伺いいたします。 532 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 533 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 今後の取り組みにつきましては、市民みずから避難行動ができるよう、現在作成しております防災マップに「マイ・タイムライン」を掲載し、全戸配布を行い、自助としての取り組みを推進してまいります。 534 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 535 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) 「マイ・タイムライン」の取り組みを推進していただけるとの御答弁でございました。私も、地域の皆様との防災講座において、「東京マイ・タイムライン」を実際に作成いたしました。雨の状況に合わせて、いつ誰とどこへ避難すべきかが明確となりました。このように、家族で、また友人などとの小さな単位での「マイ・タイムライン」の作成は、今までに経験したことのない台風被害を経験した今だからこそ、皆さん関心があり、取り組むことができるチャンスであると考えます。そして、小中学校や高等学校には既に東京都より「マイ・タイムライン」が配布されているとお伺いしております。一家で「マイ・タイムライン」について話し合い、作成する場を持っていくに当たって、防災マップに掲載する「マイ・タイムライン」は、東京都と同じフォーマットのものがよいと考えます。の見解をお伺いいたします。 536 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 537 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 防災マップに掲載する「マイ・タイムライン」につきましては、東京都へ利用承諾申請書を申請しており、同じフォーマットとする予定でございます。 538 ◯ 議長(渡辺 力君) 市瀬さん。 539 ◯ 17番(市瀬ひさ子君) ありがとうございます。「東京マイ・タイムライン」の活用を含め、周知・啓発をお願いしたいところでございます。台風19号による市内での人的被害はなかったものの、市民、そして職員にとって、改めて大雨の恐怖を味わい、さらには平時からの身と心の備えの大切さを痛感した台風であったと考えます。防災マップが配布されるに当たり、稲城、そして市民の防災力アップのチャンスのときと捉え、取り組みが一層推進されることを期待いたしまして、私の一般質問を終了させていただきます。大変ありがとうございました。 540 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、17番、市瀬ひさ子さんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後1時54分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時10分 開議 541 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の10番、梶浦みさこさんの一般質問を許します。22番、梶浦みさこさん。 542 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 皆さん、お疲れさまです。通告番号10番、新政会、梶浦みさこです。通告に従いまして、大項目3点についてお伺いいたします。よろしくお願いいたします。  大項目1番、SDGs目標3、福祉、目標10、不平等の是正、目標11、まちづくりの視点から伺います。補助犬の受け入れ拒否ゼロ!身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の理解促進と普及・啓発についてです。  (1)、公共施設での補助犬の受け入れ体制について。身体障害者補助犬(以下、「補助犬」と申し上げます)は、ペットではなく、身体障害者補助犬法(以下、「補助犬法」と申し上げます)に定義され、目や耳、手足の不自由な方の生活を補助する盲導犬、介助犬及び聴導犬の総称であります。平成14年に補助犬法が成立して15年以上がたつにもかかわらず、社会的認知度が低いことから、公共施設や交通機関、民間の店舗、宿泊施設などにおける補助犬受け入れ拒否の報道を毎年耳にする状況であります。市民、職員、市内事業者など、補助犬への理解を深めていただき、身体障害者の自立と社会参加がさらに促進されることを願い、質問いたします。公共施設での補助犬の受け入れ体制について伺います。 543 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 544 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 公共施設での補助犬の受け入れにつきましては、身体障害者補助犬法第7条では、「国等は、その管理する施設を身体障害者が利用する場合において身体障害者補助犬を同伴することを拒んではならない」と規定されており、既にの各公共施設に周知されております。 545 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 546 ◯ 22番(梶浦みさこ君) では、(2)に移ります。今御答弁いただきましたとおり、の各公共施設では、補助犬について周知していただいているということで、補助犬について周知できていることを確認させていただきまして、安心いたしました。  しかし、日本補助犬情報センターの補助犬使用者の方々に2015年にアンケート調査をされた結果によりますと、「施設利用を完全に拒否された経験がある」という補助犬使用者の方は約66%に上り、その内訳として、「医療機関」が47%、そして「飲食店」が44%、「タクシー」が30%、「宿泊施設」が21%、「小売店」が16%という結果が出ております。  この補助犬の制度については、補助犬法という法律で受け入れが義務づけられているにもかかわらず、なぜ受け入れ拒否の事案が発生してしまうのか。一つには、この補助犬を育成する訓練士や訓練施設が少ないということ、そしてそれによりまして補助犬の普及がなかなか進んでいないことから、まちの中に補助犬の使用者を見かけることや、触れる機会が大変少なく、それによりまして認知度が高まらないがゆえにこのような出来事に至っているのではないかと考えます。障害者の皆さんの生活全般を補助し、自立と社会参加の実現を促進するためのパートナーとして、ペットではなく、法律で定められた社会的な役割を担っているのが補助犬であります。公共施設や不特定多数の人が出入りする民間施設などで補助犬同伴の受け入れが義務づけられております。また、補助犬使用者に対しましては、補助犬の適切な行動や管理が義務づけられており、補助犬の体を清潔に保ち、狂犬病などの予防接種、そして定期的な健康診断も受けさせることになっており、大勢の人々の中においても障害者のパートナーとして、どのような場所でもともに行動できるよう、訓練と管理が担保されている制度となっています。  先ほども申し上げましたが、補助犬はペットと違い、盲導犬は白または黄色のハーネス、そして介助犬・聴導犬は胴着にそれぞれ認定番号や補助犬の種類などを記した表示をつけ、見た目にもわかるようになっております。また、使用者の方自身も、補助犬の認定証や手帳を携行、携帯することとされておりまして、ペットなのか補助犬なのかの確認が必要な場合には、「認定証を確認させていただけますか」と使用者の方に直接声をかけることは全く失礼なことではないとされております。このようなことから、トラブルを避けるために、ぜひ公共施設でも必要な行為として、もしもの場合には声をかけていただければと思います。  このような中で法律が施行された平成15年の全面施行から比較すると、年々補助犬に対する認知度が低下しており、平成30年には補助犬法の法律についても「知らない」という人が70%にも及ぶという調査結果もあるということであります。補助犬法が施行された当時、今から約15年以上前ですが、国も積極的な啓発活動を行い、また報道機関、マスコミも頻繁に補助犬に関してニュースの特集やドラマなどで取り上げられていたようですが、10年以上のときが過ぎまして、補助犬の制度の認知度が低下してきていることは否めない現状ではないかと考えます。その思いから今回質問させていただきました。  補助犬への理解、そして普及について、障害者の皆さんの自立と社会参加をさらに促進する一助として、稲城が自治体としてさらに継続的に啓発する必要があると考え、補助犬に関するの取り組みの詳細について順次お尋ねしてまいります。  救急活動時の補助犬使用者への対応と救急車の補助犬同伴乗車についてです。本年4月、東京消防長管内で救急活動中、通信指令員が救急隊に、身体障害者補助犬は救急車に同乗できないと誤った指示を行い、その後すぐに指示を訂正し、身体障害者補助犬を同乗させたということでありますが、医療機関への搬送が約5分ほどおくれたという事案が発生したということです。消防の救急活動での補助犬への対応と、救急車の補助犬同伴の乗車について伺います。 547 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 548 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 救急活動での補助犬への対応につきましては、傷病者に付き添った犬がいる場合は、身体障害者補助犬法に基づく補助犬であるかを認定番号や犬種等を認定証で確認することとしております。補助犬である場合は、救急活動基準により、救急車の同乗を拒むことなく、乗車させることとしております。 549 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 550 ◯ 22番(梶浦みさこ君) ありがとうございます。補助犬であるということをしっかりと確認されて、受け入れ、救急車に同乗させていただいているということで、確認させていただきまして、安心いたしました。  それでは、(3)、稲城市立病院での補助犬の受け入れについて伺います。公益財団法人日本盲導犬協会の平成30年度の補助犬アドボカシー対応総数の63件のうち、7件が医療機関での受け入れ拒否の事案であったと報告されていると伺いました。また、娘さんの妊婦健診で来院した付き添いの補助犬使用者の父親に対し、医療機関が同伴を拒む事例がこの春にあったという報道も伺いました。医療機関の受診や患者の面会・付き添いで来院する補助犬使用者と補助犬について、稲城市立病院の対応と、受け入れ可能な区域について伺います。 551 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 552 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 稲城市立病院では、身体障害者補助犬法に基づき、補助犬同伴の来院を認めております。  次に、受け入れ可能な区域につきましては、ロビー、外来待合室、診察室、トイレなどです。 553 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 554 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をします。法に基づき、補助犬同伴の来院を認めていらっしゃる、受け入れられる体制が整っているということで、安心いたしました。  先ほども申し上げましたとおり、補助犬同伴での施設利用を拒否された経験のある使用者は大変多いということであります。日本補助犬情報センターの調査については先ほど申し上げましたが、この中で特に平成17年と平成27年の比較について数字が公表されております。その結果によりますと、医療機関での拒否が最も多いということであり、医療機関での拒否は平成17年では10%だったものが、平成27年には47%と4.7倍にふえているということが、調査の結果として公表されております。このような状況は社会的な課題ではないかと考えます。  盲導犬、介助犬、聴導犬、いわゆる補助犬は、それぞれ補助の内容に合わせた特別な訓練を受けており、そのカリキュラムは、指示した場所でしか排泄しないことや、施設内では上がり口や部屋の隅で静かに待機するなど、社会のマナーを守ることも含まれていると聞いております。また、補助犬の使用に当たっては、犬を清潔に保ち、他者に不快感を与えないよう、公衆衛生上の被害の発生防止のため、身体障害者補助犬の衛生確保のための健康ガイドラインによって、使用者による補助犬の健康状態と被毛の管理、そして獣医師による年2回の健康診断や感染症予防の予防接種など、公衆衛生の対策については、法により義務づけられていると伺っております。しかし、医療機関では、病気やけがなど、治療を受ける施設であることから、他の公共施設とは施設の性質が違い、受け入れられる区域を明確化し、来院する方々への周知や、市立病院で働く皆さんも共通認識を持って対応していただきたいと考えるところであります。  そこで、さきの御答弁では、受け入れ可能な区域は、ロビー、外来待合室、診察室、トイレなどということでありましたので、この受け入れ可能な区域とそうでない区域について、どのようなお考えをもって市立病院として区分されたのか、再度お尋ねいたします。 555 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 556 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 当院には、犬が苦手な方はもちろん、さまざまな症状の方が受診されており、特に免疫力が低下していたり、アレルギーをお持ちの患者など、影響が出る可能性がある方にも配慮し、区域を分けております。 557 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 558 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 詳しい御説明、ありがとうございました。患者さんの立場に立って区域を分けられているということで、理解させていただきました。ぜひ今後は、市立病院として、このように区分しながら受け入れているということを広く公表していただけるように願っております。  それでは、(4)、市内医療機関への補助犬理解のさらなる促進についてです。医師会などを通じて、医療機関での補助犬の受け入れ理解促進が図られていると伺っております。においても、さらに理解が促進されるよう、市内医療機関での補助犬に関する連携協力を進めることについて伺います。 559 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 560 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市内医療機関への補助犬理解の促進につきましては、稲城医師会に伺ったところ、平成26年1月31日付で東京都医師会から医師会に、医療機関向けリーフレット「もっと知ってBOOK」及びステッカーが配布され、これを医師会から市内医療機関に配布しているとのことでございました。連携・協力につきましては、今後新たに開設された医療機関へは、から医師会を通じ、リーフレットやステッカーを配布するなど、補助犬理解がさらに促進するよう、医師会と連携・協力してまいります。 561 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 562 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 心強い御答弁、ありがとうございます。ぜひ今後も、医師会と連携して、補助犬理解継続をしていただけるように期待しております。  それでは、(5)、補助犬の給付事業についてです。身体障害者の方々の日常生活の支援、そして社会参加の推進をすることを目的に進められている補助犬の給付事業の内容とその条件について伺います。 563 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。
    564 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 補助犬の給付事業の内容につきましては、東京都身体障害者補助犬給付事業に基づき東京都が実施している事業で、その内容は、身体障害者に対して、身体障害者補助犬を給付し、その行動範囲を拡大することにより、身体障害者の社会参加と自立促進を図るものでございます。  また、給付対象者の条件としましては、都内におおむね1年以上居住する満18歳以上の在宅の身体障害者で、盲導犬が視覚障害1級、介助犬が肢体不自由1級・2級、聴導犬が聴覚障害2級の方です。さらに、所得制限や、家屋の所有者・管理者の承諾が得られること、補助犬を適切に管理できることなどの条件がございます。 565 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 566 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 詳しい内容について、ありがとうございます。(6)に移りますが、実際に今、稲城市内に補助犬を使っていらっしゃる方がいるかといいますと、私の見たところによりますと、いらっしゃるのかどうかはわからないのですが、余りお見かけしたことがない状況であります。ただ、先輩議員やの関係者の方に伺ったところ、以前は大丸地区に補助犬を御使用されていた方がいらっしゃったということも伺っておりますので、この給付事業にはいろいろな諸条件があるようですけれども、それにかなって稲城で御使用になる方が発生した場合には、ぜひとしてもしっかりとサポートしていただきたいと考えます。  それでは、(6)、海外から来日される補助犬使用者への対応についてです。海外から渡航してくる補助犬使用者及び補助犬は、日本の補助犬法の規定による認定が行われておらず、補助犬に必要な表示がされていないため、補助犬を伴って施設を円滑に利用できないことが危惧されていると聞いております。来年の東京2020オリンピック・パラリンピックの開催によりまして、補助犬使用者の市内への来訪の可能性があることも考えられることから、海外から来日される補助犬使用者への対応について伺います。 567 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 568 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 海外から来日される補助犬使用者への対応につきましては、厚生労働省が平成30年11月に、海外から渡航してくる補助犬使用者への対応ガイドラインを制定しております。これにより、海外から来日される補助犬使用者には、日本の補助犬使用者に交付される認定証に準じた期間限定証明書が交付され、国内の移動の際は、日本の補助犬と同様、表示していただくことになります。この期間限定証明書や表示のある海外から来られた補助犬使用者について、日本の補助犬使用者及び補助犬と同様、身体障害者補助犬法に定める施設等の利用が可能となっております。としましては、そうした制度があることを市民及び市内事業者に周知してまいります。 569 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 570 ◯ 22番(梶浦みさこ君) (7)に移りますが、国の制度によりまして、海外から来る補助犬使用者の方も、国内で安心して、臨時の証明書をもって活動できるということを確認させていただきました。また、そこに対しましては、としても責任を持って周知していくというお言葉をいただけましたので、ぜひそのような場合には、さらにしっかりと周知を図っていただき、受け入れをしていただきたいと思います。  それでは、(7)、市民や市内商業施設等の事業者への補助犬理解のさらなる促進についてです。補助犬の認知度は徐々に高まりつつあると感じておりますが、さらに普及・啓発活動が必要と考えます。市民や市内商業施設などの事業者への補助犬理解をさらに促進することについての見解を伺います。 571 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 572 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 補助犬は、特別な訓練を受け、身体障害者補助犬法に基づき認定された犬で、障害のある方の体の一部と言える大切なパートナーです。身体障害者補助犬法では、公共施設、公共交通機関、不特定多数の人が利用する商業施設、飲食店、病院、ホテル及び従業員50人以上の民間企業等は補助犬を受け入れる義務が定められています。としましては、より多くの市民や市内商業施設等の事業者に補助犬の理解が広がるよう、さまざまな機会を捉えて周知に努めてまいります。 573 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 574 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。積極的な御答弁、ありがとうございます。ぜひ、だけではなく、多くの市民、そして市内の民間事業者の方にもこの補助犬の制度を理解していただくことが大変大事ではないかと考えます。その中で、国ではことしの4月に、先ほども御答弁をいただきましたが、補助犬のガイドブックの「ほじょ犬・もっと知ってBOOK」を刷新して、改めて認知度を高めようとしているということであります。それに対応して、稲城でも周知・啓発を図っていただいていると認識しております。  先ほども申し上げましたが、来年の東京2020オリンピック・パラリンピックの開催も一つのきっかけとして、そしてまたSDGs、持続発展可能なまちづくりの策として、国と稲城を含めた各自治体と関係機関が連携して、補助犬の理解をさらに広げる努力を進めていただきたいと考えます。として、より多くの市民の皆様に、そして市内のさまざまな商業施設などの事業者に補助犬の理解を広げていただけるよう、さまざまな機会を捉えて周知に努めていただけるという御答弁でしたので、実際に具体的にどのように理解促進に取り組む考えであるのか、再度お尋ねいたします。 575 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 576 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) では、より多くの市民や事業者の方々に補助犬に対する正しい理解を広めていくために、広報いなぎやホームページでの周知・啓発のほか、市内関係団体などへ周知の協力依頼なども行ってまいりたいと考えております。 577 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 578 ◯ 22番(梶浦みさこ君) ぜひ積極的に取り組んでいただけることを期待しております。  次に、(8)、市庁舎への補助犬専用トイレの設置についてです。世田谷区役所本庁舎では都内初、そして豊島区役所では新庁舎を建てられた際に4階に、そして民間事業者としては京王プラザホテルが初めて、補助犬専用トイレを設置したということであります。補助犬使用者である障害者の利便性の向上や社会活動の範囲や時間の拡大などの取り組みが進められております。市役所等の公共施設を補助犬使用者が安心して、そして長時間利用できる環境整備として、市庁舎に補助犬専用トイレを設置することについて伺います。 579 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 580 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 補助犬専用のトイレにつきましては、市役所等の公共施設を御利用される補助犬使用者が安心して長時間利用できる環境整備の一つであることは、認識しているところでございます。しかしながら、市庁舎へ補助犬専用のトイレを設置するには、設置スペースや施設の整備内容など、課題も多く、現段階では設置は難しいものと考えております。 581 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 582 ◯ 22番(梶浦みさこ君) (9)に移りますが、厳しいという状況は理解いたしましたが、例えばですが、将来的に庁舎を建てかえるなどのときにも考えていただけたらなと思います。  では、(9)、の事業・イベント案内の補助犬受け入れの広報と、職員の補助犬に関する理解の促進についてであります。昨年度の稲城フェスティバルの広報・案内を確認させていただきました。生涯学習だより「ひろば」やホームページの掲載から、補助犬の同伴について記載されるようになった記事を拝見いたしました。また、の事業やイベント案内などにおいては、補助犬の受け入れについて広く周知を図り、市民にわかりやすく広報していただきたいと考えます。また、職員の補助犬に関する理解の促進についても進めていただきたいと考え、お尋ねいたします。 583 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 584 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 現在、職員が補助犬について学ぶ機会は設けておりませんが、今後は、障害福祉研修などのカリキュラムの中に補助犬に関する内容を含めることにより、理解を促進してまいりたいと考えております。 585 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 586 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 補助犬は、さきにお答えしましたとおり、公共施設を初め、さまざまな施設に同伴することができます。このため、の事業やイベントごとに補助犬の受け入れを周知する予定はございませんが、多くの方が補助犬について正しく理解していただけるよう、別の機会に改めて周知してまいります。  なお、御質問の稲城フェスティバルでの案内につきましては、ペット同伴での入場は認められない旨を周知する中で、補助犬は除外することを案内したものでございます。 587 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 588 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 詳しい御説明、ありがとうございます。(10)に移りますが、もう公共施設や公共の事業については、補助犬同伴で御参加いただけることは大前提となっているとの姿勢を確認させていただきまして、安心いたしました。  質問の通告には出しておりませんが、将来的に障害者の方を雇用する場合に、補助犬同伴で仕事をする方も発生するかもしれません。その場合にもぜひ受け入れ体制をとしても整えていただきたいと思います。  それでは、(10)、公共施設の補助犬マークの掲示や、市内商業施設への補助犬シール(ステッカー)の配布についてです。  許可をいただきましたので、見本を掲示させていただきたいと思います。実際の補助犬のシール(ステッカー)はこちらになります。大変小さなものなのですけれども、以前はこの上の補助犬のかわいらしい水色の部分しかなかったのですけれども、最近、厚生労働省からに配られたものは、この下に「Service Dogs Welcome!」ということで、「法律により盲導犬・介助犬・聴導犬は同伴できます」となっております。こちらは小さいので、拡大版をつくってまいりましたので、ちょっとごらんいただきたいと思います。こちらが大きくしたものですけれども、こちらに「盲導犬・介助犬・聴導犬は同伴できます」と示されております。こちらのシールを市庁舎の正面、そして通用口のほうにも掲示していただいておりまして、としても補助犬を歓迎して、ウェルカムの体制がとれていることを確認させていただきました。御確認いただけましたでしょうか。ありがとうございます。  こちらは、補助犬法によりまして、市内の公共施設や交通機関はもちろん、デパートやスーパー、ホテル、レストランなどの民間施設でも補助犬が同伴できることとなっており、それを認知、そしてさらに向上させるために、このようなシールが、現在、公共機関から各民間施設に配布されているところであります。この補助犬使用者の利便性の向上と補助犬へのさらなる理解促進を図るために、公共施設への補助犬マークの掲示や、市内商業施設への補助犬マークのシール(ステッカー)の配布を積極的に行っていただきたいと考え、そのことについてお尋ねいたします。 589 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 590 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 補助犬マークにつきましては、全ての公共施設に掲示し、補助犬に関して理解が得られるよう周知しております。 591 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 592 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 補助犬について正しい理解を促進していくことは、身体に障害のある方の自立と社会参加に欠かせないため、市内商業施設等の事業者に理解と協力を求めながら、補助犬のステッカーの配布を行ってまいりたいと考えております。 593 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 594 ◯ 22番(梶浦みさこ君) ありがとうございます。ステッカーの配布を広めていただきまして、一般市民、そして民間事業者の方にも理解を促進していただけるように、そして稲城として補助犬に優しいワンダフルなまちになるように取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2番、大規模停電(ブラックアウト)対策についてです。  SDGs目標7、エネルギー、目標9、持続可能な産業化、そして目標11、まちづくり、目標13、気候変動の視点から質問をさせていただきます。  (1)、大規模停電(ブラックアウト)による市民生活の危険性と影響についてです。昨年の北海道胆振東部地震による北海道全域の大規模停電(ブラックアウト)や、本年の台風15号・19号による千葉県を主とする広範囲な長期間の停電など、自然災害の被害による避難だけではなく、停電に起因する上下水道・電力等のインフラ供給停止による避難が長期化したことを受けまして、自然災害を含めまして、突発的な大規模停電に対する市民生活への危険性と想定される影響について、の見解を伺います。 595 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 596 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 日本では長らく大規模停電は起こらないとされていましたが、昨年9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震により北海道全域が大規模停電(ブラックアウト)になりましたが、では具体的な全容を把握しておらず、影響や危険性、また対応は未整備だと認識しております。 597 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 598 ◯ 22番(梶浦みさこ君) それでは、(2)に移ります。大規模停電(ブラックアウト)の応急対応と業務継続の危機管理対策についてです。1)、大規模停電(ブラックアウト)の応急対応と防災計画への反映についてです。稲城地域防災計画では、震災編、風水害等編、火山災害等編、その他事故対策において、停電対策や電力確保について規定されておりますが、大規模停電(ブラックアウト)や停電の長期化についても、社会的災害として備えていく必要があると考えます。自然災害による直接的な被災がない場合でも、大規模停電による市民生活への影響、そして応急対応など、突発的な大規模停電により予想される電力不足・携帯電話などの不通、市民の情報通信手段が途絶えるような状況など、これまでの自然災害に加え大規模停電も想定した災害対策について、さらなる充実を図っていただきたいと考えます。大規模停電に関する防災計画への追記や大規模停電対応マニュアルなどについて伺います。 599 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 600 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 大規模停電に関することを地域防災計画で策定すること、また大規模停電対応マニュアル等につきましては、東京都や他の自治体の動向を踏まえ、研究してまいります。 601 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 602 ◯ 22番(梶浦みさこ君) では、再質問をいたします。研究していただけるということで、おっしゃられたとおり、国のほうでは経済産業省を中心に、大規模停電や長期化する停電対策について、電力会社とともに、安定した電力供給について、現在プロジェクトが進められていると伺っております。停電そのもの、そして停電の復旧自体は、電力会社または地震や風水害に起因する広範囲かつ長期化する停電については、経済産業省が送電用鉄塔や電柱の強度の基準見直しなどについて今議論されていると聞いており、その国の動向を注視していく必要があると考えます。災害時の電力確保については、国や電力会社によりさらに今後対策が講じられてくるものと考えますが、停電により上下水道やガスが停止し、自宅などで生活ができなくなった市民の避難所への避難の受け入れや、自宅避難者への給水対策など、市民生活に最も近い基礎的自治体が担うべき役割も発生してくるものと考えます。  今回、台風15号、19号、そして21号及び低気圧の風水害によりまして、千葉県の各地で、自治体などでの被害の長期化、そして復旧の難しさについては、皆様も御存じのとおりでありますし、私より先に質問された議員の皆様からも御質問があったところと承知しております。  近年、大規模化する、そして強力化する風水害による停電や、直接的な被害は小規模ながら、停電の長期化により市民生活の復旧に時間がかかり、市民の避難生活の長期化が想定される災害の発生リスクが高まっているものと考えます。改めて、停電の長期化による市民生活への影響を想定したの対策について伺います。 603 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 604 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 対策につきまして、千葉県などの被害や経験など、他の自治体の動向を踏まえ、研究してまいります。 605 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 606 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 2)に移りますが、ぜひ動向を踏まえて研究していただけるよう期待しております。  それでは、2)、大規模停電(ブラックアウト)の危機管理体制として、の業務継続対策についてです。大規模停電(ブラックアウト)や長期の停電を災害として捉え、危機管理として、どのようにの業務を継続していくのか、備える必要があると考えます。事故などによる突発的な大規模停電や自然災害などによる長期的な大規模停電など、の業務を継続するために必要な電力が不足する事態を想定した危機管理体制として、大規模停電時の業務継続対策について伺います。 607 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 608 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 大規模停電時の業務継続対策につきましては、消防署及び消防出張所、市立病院の地下タンクに燃料を確保し、非常用電源を稼働することにより、業務継続計画上、最低限継続しなければならないの業務を10日間以上継続することが可能となっております。 609 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 610 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。今御答弁いただきましたとおり、最低限しなければならないの業務について、電力の供給が停止したとしても、10日間以上継続することが可能であるという御説明いただいたと理解いたしました。停電の長期化を災害と捉えまして、災害発生時に短期間で重要なの機能を再開することともに、の業務継続の体制を図ることとされていると理解しております。ただ、停電の長期化によりまして、10日間以上の電力供給が停止している中においても、として継続すべき業務の範囲について、どのように考え、整理されているのか、再度その内容について伺います。 611 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 612 ◯ 企画部長(芦沢政美君) まずは市民の安全・安心の確保に必要な災害対策業務が、非常時においても継続すべき業務の範囲であると認識しております。 613 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 614 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 大項目3に移りますが、今後も市民の安全・安心のために、ぜひ大規模停電対策も備えていただけるように期待しております。  それでは、大項目3番、SDGs目標8、経済成長、目標9、持続可能な産業、そして目標11、まちづくりの視点から伺います。多摩ニュータウン(向陽台・長峰・若葉台)地区の定期借地による土地利用とまちづくりについてです。  (1)、多摩ニュータウン(向陽台・長峰・若葉台)地区の定期借地による土地利用の経過についてです。向陽台は昭和63年のまちびらきから31年、そして長峰は平成7年のまちびらきから24年、そして若葉台は平成11年のまちびらきから20年が経過しまして、入居されている住民や出店されている事業者によりまして、コミュニティーのさらなる醸成が図られているところと考えております。多摩ニュータウン事業が完了した平成18年以降、区域内に残されている未利用地の土地利用・用地処分については、とUR都市機構が連携し進めてきたと認識しております。多摩ニュータウン(向陽台・長峰・若葉台)地区の定期借地による土地利用の経過について伺います。 615 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 616 ◯ 都市基盤整備担当部長(吉野浩章君) 稲城市内の多摩ニュータウン地区における事業用定期借地につきましては、平成12年度から行われており、早いものでは令和5年度に定期借地の期間満了を迎えるとUR都市機構から伺っております。また、集合住宅の定期借地につきましても、平成16年度に1件行われております。今後につきましては、UR都市機構が公表している賃貸宅地資産の管理・運用方針に基づき、事業用定期借地期間満了に当たっては、売却に向けた営業活動や公募に係る諸条件の整理などを行うとUR都市機構から伺っております。 617 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 618 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。早いものでは令和5年に迎えるということでありますが、平成12年、2000年になりますけれども、事業用定期借地によりUR都市機構による土地利用が稲城市内では図られてきたと御答弁いただいたかと思います。集合住宅の定期借地につきましては1件行われているということでありますが、事業用定期借地については、実際にニュータウン地区内に何件あるのか、また向陽台・長峰・若葉台地区にそれぞれ何件あるのか、その内訳について確認させていただきたいと思います。 619 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 620 ◯ 都市基盤整備担当部長(吉野浩章君) ニュータウン地区内の事業用定期借地の件数につきましては、全体で17件ございます。内訳といたしましては、向陽台地区5件、長峰地区1件、若葉台地区11件となっております。 621 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 622 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 向陽台5件、長峰1件、そして若葉台地区11件ということで確認させていただきました。  (2)に移りますが、今御答弁いただきましたとおり、多摩ニュータウン地区内の定期借地による土地利用は、事業用地ということで全部で17件ということであるかと思います。  今回一般質問をするに当たりまして、多摩ニュータウン地区にお住まいの方から私のほうにお話をいただきました。定期借地の制度で出店した商業施設が近い将来なくなってしまうと、生活に困ってしまうのではないか、そのようなお声をいただきましたことが今回質問するきっかけとなりました。  まちづくりと地域の活性化として、リーマンショック以来、企業が土地を取得して出店するというのは大変リスクが大きく、厳しい状況になっていたこともあり、市議会でも先輩議員や行政の間で、定期借地制度により土地活用をすることについては、さまざまな議論があったと認識しております。さきに御答弁いただきましたとおり、向陽台や長峰の定期借地については、合わせて5件と1件ということですけれども、いわゆる定期借地の制度の当初の意図的な活用で、ロードサイドの店舗が多く、建築コストを余りかけずに、比較的短期間の事業期間において投下した資本を回収できる事業モデルを活用されて店舗展開が行われている例ではないかと考えます。そして、最も多い若葉台地区の事業用地の定期借地の土地利用については、駅前のフレスポ若葉台のウエスト、イースト、そしてアクロスプラザなど、複合型の、そして大規模型の店舗展開が行われているいわゆるショッピングモール型の商業施設として、この定期借地制度が活用されていると思っております。  この定期借地制度は、土地所有者と事業者である借地人の経営的なメリット・デメリットを補いながら、地域に住む人々のにぎわいの創出と生活の利便性の維持向上を担っている制度であると考えます。しかし、制度のとおり、定期借地ということであり、契約期間の満了前には、借地人と土地所有者の間で契約を更新するのか、また更地として返還されるのか、この契約については民間と民間、私人である企業と団体の取り決めで行われるものと認識しております。定期借地制度により、多摩ニュータウン地区のまちづくりは平成12年度から行われており、定期借地制度の期間10年から50年という期間設定の中では、最も契約期間として利用されているのは20年の期間と伺っております。それらの中で、商業施設が今後契約更新なのか、その契約満了の期間というのが今後稲城市内では多く出てくることになるのではないかと推測しております。  そこで、(2)、定期借地権の残存期間が10年未満の土地利用と、今後の多摩ニュータウン地区のまちづくりについてです。UR都市機構による土地処分とともに進められた定期借地による土地利用について、まちびらきから20年から30年が経過し、定期借地権の残存期間が10未満となっている事業用地の土地利用と、今後の多摩ニュータウン地区のまちづくりについて伺います。 623 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市基盤整備担当部長。 624 ◯ 都市基盤整備担当部長(吉野浩章君) 定期借地権の残存期間が10年未満となっている事業用地につきましては、多摩ニュータウン地区に現在11件ございますが、定期借地期間満了後の土地利用につきましては、土地所有者であるUR都市機構と事業者との契約内容などにより対応が異なってくるとUR都市機構より伺っております。  また、今後の多摩ニュータウン地区のまちづくりにつきましては、地区計画等の都市計画に基づき、引き続き適切な土地利用となるよう、誘導してまいります。 625 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 626 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 適切に誘導していただけることを期待しております。  以上で一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 627 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、22番、梶浦みさこさんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 628 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後2時55分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...