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令和元年福祉文教委員会 名簿 開催日: 2019-10-28
令和元年福祉文教委員会 本文 開催日: 2019-10-28

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  1. 稲城市議会 2019-10-28
    令和元年福祉文教委員会 本文 開催日: 2019-10-28


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 村上委員長 ただいまから福祉文教委員会を開きます。  本日は、市からの報告事項5件と特定所管事務調査事項の調査を行いたいと思います。これに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2 ◯ 村上委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。   ───────────────────────────────────────── 3 ◯ 村上委員長 初めに、稲城市若葉台小学校学童クラブ運営事業者の決定についてを議題といたします。  市から報告を求めます。児童青少年課長。 4 ◯ 濱中児童青少年課長 それでは、稲城市若葉台小学校学童クラブ運営事業者の決定につきまして、資料に沿って説明をさせていただきます。  運営事業者として決定した事業者につきましては、学校法人東京青葉学院でございます。 5 ◯ 村上委員長 報告ですので、着座でどうぞお願いいたします。 6 ◯ 濱中児童青少年課長 理事長につきましては、城所達也氏でございます。  本部所在地は、稲城市矢野口645番地になっております。  次に、選定経過でございますが、令和元年6月7日、市広報及び市ホームページにて公募を開始しております。6月21日、運営事業者募集要項説明会を実施しております。4事業者の参加がございました。上からですが、学校法人東京青葉学院社会福祉法人バオバブ保育の会、学校法人子どもの森、株式会社モードプランニング・ジャパン、この4事業者の参加がございました。8月9日、応募申請書の提出期限。3事業者からの応募がございました。株式会社モードプランニング・ジャパンを除いた3事業者が参加をしております。9月20日、第一回稲城市学童クラブ運営事業者選定委員会を開催しております。応募3事業者の第一次審査通過の確認を行っております。欠席委員はございませんでした。10月4日、第二回稲城市学童クラブ運営事業者選定委員会を開催し、事業者によるプレゼンテーション、それからヒアリング最終審査ということで行っております。このときも欠席委員はございませんでした。10月9日、運営事業者を決定しております。  次に、選定委員でございますが、8名おりまして、会長に副市長、副会長に子ども福祉担当部長、委員に私、児童青少年課長城山児童館長、第三児童館長学童クラブ職員、それと保護者代表2名が選定委員となっております。  次に、今後のスケジュールでございますが、令和元年12月1日、市広報及び市ホームページ等運営事業者決定を公表予定しております。令和2年3月下旬、引き継ぎ育成を行いまして、4月1日から公設民営学童クラブとして運営を開始する予定でございます。  次に、今回の民営化による実施内容でございますが、1つは、時間延長ということで、8時から8時30分、この間の朝の部分が無料となっております。それから、18時以降19時まで、これは有料で、月決めまたは単発利用ということで行う予定です。  2つ目でございますが、おやつ代の徴収業務ということで行います。  3つ目に、独自事業の実施の予定でございます。  報告については以上でございます。
    7 ◯ 村上委員長 以上で、報告は終わりました。  これより質疑に入ります。質疑・意見のある方は挙手をして、起立して発言をお願いいたします。市瀬委員。 8 ◯ 市瀬委員 おはようございます。御説明、ありがとうございます。今回、公明党としましても、学童クラブの民営化を推進している中でございまして、今回3年ぶりの学童クラブの民営化となったということで、本当に市民の皆様の利便性の向上などを考えまして、高く評価するところでございます。選定経過について御説明いただいた中で、応募が4事業者から最終3事業者になったということはお伺いいたしました。その3事業者とも学童クラブの事業を展開されているとは思うんですけれども、実績、また3年前に募集があったと思うんですけれども、この募集状況などについてお伺いしたいと思います。 9 ◯ 村上委員長 児童青少年課長。 10 ◯ 濱中児童青少年課長 3事業者の事業実績でございますが、まず学校法人東京青葉学院ですが、昭和51年から市内の幼稚園を運営しておりまして、平成27年度よりは南山小学校学童クラブを運営しているという実績がございます。また、社会福祉法人バオバブ保育の会でございますが、こちらは昭和48年から多摩市で保育園を運営しておりまして、平成11年からは若葉台で保育園を運営しております。また、世田谷区や横浜市でも保育所を運営しておりまして、多摩市のほうでは平成25年度から学童クラブを運営しているという実績がございます。また、学校法人子どもの森でございますが、昭和37年から幼稚園を運営しておりまして、平成25年度から学童クラブ子どもの森を、また平成26年からは第二児童館と第二文化センター学童クラブ、平成27年からは第一小学校学童クラブ、平成29年からは第二小学校学童クラブの運営をしているという実績がございます。  それと、3年前の応募状況でございますが、第二小学校の選定委員会があったのですが、そのときには東京青葉学院と子どもの森の参加がございました。 11 ◯ 村上委員長 よろしいですか。市瀬委員。 12 ◯ 市瀬委員 ありがとうございます。今、応募状況、また実績についてお伺いをさせていただきました。今回、8名の選定委員による2回の委員会があったということがわかりますけれども、審査がこの中で行われているのですけれども、この審査に関して、どのような評価項目で進められていたのか、お伺いしたいと思います。 13 ◯ 村上委員長 児童青少年課長。 14 ◯ 濱中児童青少年課長 評価項目の詳細でございますが、大きく分けて3項目ございます。1つ目につきましては、事業者に関する事項ということで、審査項目は9項目ほどございます。採点割合は全体の約20%となっておりまして、審査内容といたしましては、事業者の財務状況や運営実績などとなっております。2つ目につきましては、事業者としての提案事項で、審査項目は25項目ございます。採点割合は60%となっておりまして、審査内容といたしましては、指導計画や職員配置などとなっております。3つ目につきましては、提案価格で、採点割合は全体の20%となっておりまして、審査内容といたしましては、最も低い額を提案した事業者が最も高い点数ということになっております。  このような全35項目の採点を行いまして、3つの項目の合計点が応募事業者の点数ということになっております。 15 ◯ 村上委員長 市瀬委員。 16 ◯ 市瀬委員 ありがとうございます。本当にこの35項目をしっかりと皆さんで審議されて、今回、東京青葉学院に決定したということで、本当にしっかりと市の皆さん、またこの選定委員の皆さんを中心に決めていただいたのだなと思っております。また、今後は12月に市の広報やホームページで周知され、引き継ぎをされながら、4月の民営化が開始となるということは伺っておりますが、対象の御家庭への丁寧な周知、また運営側の漏れのない引き継ぎをぜひお願いしたいと思います。また、子供や保護者にとって本当に不安なくサービスが引き継がれるように、しっかりしていただけるということをお願いしたいとともに、市内に今まだ民営化になっていない施設が7施設あると思いますが、その民営化の早期実現をよろしくお願いしたいと思います。これは意見で結構です。 17 ◯ 村上委員長 ほかに。坂田委員。 18 ◯ 坂田委員 先ほどの市瀬委員の質問に対して、選定委員会の中で評価項目を挙げて決められていったということなんですけれども、最終的に東京青葉学院に決定された、こういった点数評価以外の部分での要因というものがもしあれば、教えていただければと思います。 19 ◯ 村上委員長 児童青少年課長。 20 ◯ 濱中児童青少年課長 採点のほうは、先ほども言いましたけれども、全35項目の合計点ということで、特にこれというところはないのですが、強いて言うなら、最終的には金額のところが一番大きかったのかなというところでございます。 21 ◯ 村上委員長 坂田委員。 22 ◯ 坂田委員 ありがとうございます。そういった評価の中で、しっかりとした点数づけをしていった中での一番よかった事業者だということで、理解いたしました。  それとあと、最後に、5の民営化による実施内容の部分の3)の独自事業の実施という部分で、何か特別な事業をされるのかどうか、その点をちょっと確認させていただければと思います。 23 ◯ 村上委員長 児童青少年課長。 24 ◯ 濱中児童青少年課長 今回、事業者のほうの提案では、独自事業ということで、特別講師事業というのが提案でございました。現在、学童クラブのほうで、特に特別講師というか、講師依頼でやっている事業というのはないのですが、そういった体験事業を実施するというところが大変よかったのかなと思っております。その部分と、育成の内容なんですが、「承認シャワー」とか「夢マップ」という提案がございまして、それについては、提案の中で育成の実際のところが映像で浮かんだようなところもございまして、かなり具体的な内容だったなというところがよかったところではないのかなと考えております。 25 ◯ 村上委員長 よろしいでしょうか。  ほかに。梶浦委員。 26 ◯ 梶浦委員 御説明、ありがとうございました。ほかの委員からも御質問がありましたけれども、ちょっと細かい部分を確認させていただきたいと思います。  まず、選定委員会が2回行われた中で、全委員が欠席なしで審議が行われたというのは、当然ではあるのですけれども、大変すばらしいことかと思います。その中で、委員が8名いらっしゃるということですけれども、保護者代表の方が2名いらっしゃったかと思うんですけれども、選定される中で、やはり保護者の方というのは、実際に若葉台学童クラブにお子様をお預けになっている当事者でもありますし、お子さんを預けている保護者として、皆様のお声を代弁されている立場になる方と思いますので、選定委員会の中で保護者の方から何か御意見があったか、そして、ありましたら、どのような御意見があったのか、概要についてちょっと教えていただけたらと思います。 27 ◯ 村上委員長 児童青少年課長。 28 ◯ 濱中児童青少年課長 ヒアリングでの質問ということでは、提案書に当然出ていないような内容が質問事項になっておりまして、延長育成料についてという質問がまず一つございました。それから、おやつ代は月額幾らぐらいかかるのか、それとスポット的な延長育成を実施してくれるのか、このような内容の質問が保護者のほうからはございました。 29 ◯ 村上委員長 梶浦委員。 30 ◯ 梶浦委員 具体的に、ありがとうございました。延長の育成料やおやつ代、そしてスポットなど、お預けになっている保護者の方にとっては、具体的な部分に不安もあるかと思いますが、その辺、皆さんから選定委員会の中で具体的にお話があったということで、そのあたり、選定事業者の方に伝えていただけるものと思っておりますので、ぜひそのあたりの御意見をしっかり反映して、今後の運営に努めていただきたいと思います。  4番の今後のスケジュールについて、引き継ぎ育成を来年の3月下旬から行いまして、4月1日から公設民営学童クラブとして運営が開始されるということでございます。稲城市として、学童クラブの民営化はもう着実に実績を重ねているわけですけれども、やはりお預けになっている保護者の方、そして当事者であるお子さんが不安なく安心して新たな事業者のところにも通っていただけるように、細心の注意を払って引き継ぎ業務を行っていただきたいと思います。  その中で、来年4月以降、現在市の職員として働いていらっしゃる非常勤の皆さん、臨時職員や嘱託の方がいらっしゃるかと思うんですけれども、そのあたりの人員体制は新たな事業者に対して、どのような引き継ぎというか、体制になっているのか、確認させていただきたいと思います。 31 ◯ 村上委員長 児童青少年課長。 32 ◯ 濱中児童青少年課長 事業者のほうに、実は募集要項の中に要件として、現在学童クラブに勤めている職員については、継続雇用をもし職員が希望した場合には、可能な限り雇用してくださいというような内容で要件を載せております。今回、事業者の提案でも、継続雇用を希望する方につきましては、積極的に雇用するといった提案をいただいていますので、そういった形で今後進めていきたいと思っております。  また、3年前の二小学童クラブの民営化のときには、嘱託職員と臨時職員の方全員を雇用していただいたということもございます。実際にはこれから事業者と個別交渉という形になると思うんですが、私たちも努力して、その希望に沿うよう努めていきたいと考えております。 33 ◯ 村上委員長 梶浦委員。 34 ◯ 梶浦委員 具体的なお話、ありがとうございます。募集要項でしっかりと明記されて、そのあたりは事業者の方にも確認をとっていただいているということで、安心いたしました。来年4月というのは、市のほうでも、臨時職員の方、そして嘱託の方は全て会計年度任用職員に切りかわる年度でもありますので、そのあたり、市として残る方もいらっしゃる中で、市に残った場合の体制、そして新たな事業者に継続雇用していただく方の体制をしっかりと市と事業者は両方とも説明していただいて、働く方も安心して引き継ぎができるような体制をとっていただきたいなと思います。  もう一つ、済みません、最後に確認させていただきたいのですが、若葉台学童クラブというのは、恐らく市内で一番大きな学童クラブで、定員が120名だったかと思います。学童クラブの学舎というのですか、園舎というのですか、自体もそのまま使っていただけるものかと思っておりますけれども、そのあたり、現在の定員を新年度も維持した運営を引き続き行っていただけるものなのか。ぜひ、通っているお子さんたちが安心して通い続けられる、そして保護者の方にとっても安心して通わせられるように、サービスの向上を図りながら民営化を進めていただきたいと思いますので、最後にその点を確認させていただきたいと思います。 35 ◯ 村上委員長 児童青少年課長。 36 ◯ 濱中児童青少年課長 今回の民営化に伴って定員の変更というのはございません。都と国の基準に合わせて、稲城市でも条例で1人当たりの児童の育成面積1.65平方メートルを確保しております。その育成面積から定員を割り出していますので、その120人を変えるということは考えておりません。 37 ◯ 村上委員長 ほかに。中田委員。 38 ◯ 中田委員 それでは、5番の民営化の実施内容について、3番は坂田委員のほうで質問されたので、1番と2番についてなのですが、これはちょっと自分の感想に近いところではあるのですけれども、私も若葉台の学童クラブの父母会長を2年ほどやって、役員を入れたら3年ぐらいやっていたのですけれども、そのときに何が一番問題になったかというと、やっぱり時間延長。朝学校に行く時間、普通、平日だったら8時に送り出せば、親が一緒に出られるのだけれども、夏休みなどになると、学童クラブは8時半からなので、30分家に待たせておかなくてはいけない、もしくは先に行って学童クラブの前で待たせておかなくてはいけないというところが非常に不安だ、もしくは本当に鍵をかけてちゃんと出られるのかどうなのかというところが結構あって、市にも改善をという話があった。10年前のことになってしまいますけれども、本当にやったのだけれども、どうしてもなかなか職員のシフトの関係で難しいということもあって、非常に苦労した、親としてはすごく心配の種であったということもあります。  それから、2番目のおやつ代の徴収。これも、保護者同士でお金を出し合って、おやつ代を職員の方に預けて買っていただくというシステムだったのですけれども、働いている保護者同士がお金をやりとりしなくてはいけない。振り込みとかというやり方に最終的にはなったのかなと思うんですけれども、僕のころは本当に手渡ししかなくて、働く親同士が待ち合わせをして会計の人にお金を集めるというのが非常に苦労の種だったんです。それは非常に負担が大きかった。  この2つがクリアされているというのは、本当に民営化のメリットだなと、僕が10年前にやってくれたらと思うぐらいで、本当にすばらしい民営化の成果だなと思うんです。この点、もともとその要項に入っているものなのか、それとも応募した事業者のほうから提案があったものなのか、それについて確認させていただけないでしょうか。 39 ◯ 村上委員長 児童青少年課長。 40 ◯ 濱中児童青少年課長 1番の時間延長につきましては、要項のほうに載せております。ただ、8時から8時半というところは無料でやってくださいということは、要項に載せております。  後ろのほうの延長の部分については、月決めとか単発利用というのは載せていませんので、単発利用できないという事業者も当然ございます。今回の事業者の中でもございました。この部分は、単発利用というところは提案になっています。  それから、おやつ代の徴収業務については、これは募集要項のほうに出ていませんので、これも提案になっております。 41 ◯ 村上委員長 中田委員。 42 ◯ 中田委員 ありがとうございます。提案でということなんですけれども、その中でちょっと気になったのは、説明会に参加した4事業者の中で株式会社が1者、正式な応募のときにはおりたという報告があったのですけれども、この辺、要項とかにも、保護者の立場に立ってさまざまなことを盛り込んでいただいているのだなということはわかったのですけれども、この辺、株式会社のほうにとりにくいような、市内で学童クラブの実績のあるような学校法人とか、そういうところのほうが申し込みやすいような条件があるのかないのかどうなのか。民営化という部分では、株式会社でも申し込めるようになったほうが将来的にはいいのかな。ただ、質の面とか、そういう部分もありますので、一律に株式会社がいいというわけでは、僕自身もそういう意見を持っているわけではないんですけれども、その辺、株式会社のほうからして、おりた理由というか、そのような要因があるようであれば、その辺をちょっと確認させていただきたいなと思います。いかがでしょうか。 43 ◯ 村上委員長 児童青少年課長。 44 ◯ 濱中児童青少年課長 おりた理由につきましては、ちょっとわからないんですが、株式会社は、実際に今、市内の事業者で株式会社日本保育サービスというところが応募して、運営を行っておりますので、特に不利になるような要件は設けていないと考えております。 45 ◯ 村上委員長 よろしいですか。  ほかに。──ほかに質疑・意見がございませんので、以上で質疑を終結いたします。  以上で、稲城市若葉台小学校学童クラブ運営事業者の決定についてを終わります。  暫時休憩いたします。                                午前9時52分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時54分 開議 46 ◯ 村上委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  次に、稲城市立学校給食共同調理場第一調理場建替移転事業にかかる工事日程及び新調理場稼働の時期についてを議題といたします。  市から報告を求めます。学務課長。 47 ◯ 中島学務課長 それでは、資料に沿いまして説明を申し上げます。 48 ◯ 村上委員長 着座にてどうぞ御説明をお願いします。 49 ◯ 中島学務課長 稲城市立学校給食共同調理場第一調理場建替移転事業にかかる工事日程及び新調理場稼働の時期についての報告でございます。稲城市立学校給食共同調理場第一調理場建替移転工事に使用する外壁材料の納入時期の遅延等により、工期及び稼働日程に変更が生じるため、報告いたします。  1、稲城市立学校給食共同調理場第一調理場建替移転工事にかかる工期について。  (1)、変更後、平成30年12月19日から令和2年9月11日まで。  (2)、変更前、平成30年12月19日から令和2年3月20日まで。  2、新調理場の稼働時期について。  (1)、変更後、令和3年4月。  (2)、変更前、令和2年9月。  3、工期の変更に伴う工事費等の取り扱いについて。  今後の協議とする。  以上でございます。 50 ◯ 村上委員長 以上で、報告は終わりました。  これより質疑に入ります。質疑・意見のある方は挙手をして、起立して発言をお願いいたします。坂田委員。 51 ◯ 坂田委員 御説明、ありがとうございます。今回、工期がおくれてきた関係の中で、その業者さんの火事等で外壁材料の納入がちょっとおくれたというような話だったと思いますけれども、外壁の資材が納入されるめどはもう既に立っているのか、もしくは既に納入されたのか、その点について確認させていただきたいと思います。 52 ◯ 村上委員長 建築保全課長事務取扱都市建設部参事。 53 ◯ 小林建築保全課長事務取扱都市建設部参事 外壁材料の納入時期でございますけれども、現在のところは11月25日前後で工事を開始する予定でございます。 54 ◯ 村上委員長 坂田委員。 55 ◯ 坂田委員 11月25日前後にその資材が入ってくる、そして工事を進めていくということで計画されているかと思いますけれども、運転期間等も含めて、この変更後の4月にしっかり間に合うように行っていただきたいと思うわけですけれども、今後の協議の中で、今回、工事費等の取り扱いという中で、そもそもこの遅延になった要因というのが、業者さんの工場の火事等だったかと思うんです。そういった部分も含めて、市側には落ち度という部分はないという点はしっかり強調しながら、協議というものを進めていっていただきたいと思っておりますけれども、その辺の認識について伺いたいと思います。 56 ◯ 村上委員長 建築保全課長事務取扱都市建設部参事。 57 ◯ 小林建築保全課長事務取扱都市建設部参事 この工期の延伸につきましては、委員がおっしゃいましたとおりに、外壁材の製作メーカーの責任による工場の出火が原因かと考えております。そういったことで、市も今後、今回は工期の延伸ということで工事費の変更を行う予定でおりますが、今後はそういったことも含めまして、協議を進めていくところでございます。現在のところは、私としましては、市の責任はないものと考えております。 58 ◯ 村上委員長 よろしいですか。  ほかに。岩佐委員。 59 ◯ 岩佐委員 今回、半年間おくれるということです。ただ、確認なんですけれども、今回はもともと工事をする計画、建物の改装とか、建物自体の内装とか、例えば第一調理場のアレルギー対応の部分とか、何かそのほかの点での変更点はあるのかどうか、伺います。 60 ◯ 村上委員長 学校給食課長。 61 ◯ 山本学校給食課長 建設工事の工期が6カ月おくれたために、それに伴いまして稼働時期も、当初予定と同じように準備期間が必要なため、6カ月おくれるものでございますので、内容等については特に変わりはございません。 62 ◯ 村上委員長 岩佐委員。 63 ◯ 岩佐委員 では、内容は変わらず、半年間そのままおくれるということで、理解いたしました。  今、坂田委員からもあったのですが、工事変更に伴う工事費等の取り扱いについてという部分で、協議という部分は理解したのですが、端的に確認させていただくのですが、市側の負担というのは生じることはないという理解でよろしいでしょうか。 64 ◯ 村上委員長 建築保全課長事務取扱都市建設部参事。 65 ◯ 小林建築保全課長事務取扱都市建設部参事 先ほどもお話ししましたように、基本的には外壁材の製作の工場の火災によることが原因かと考えております。ただ、一般的には、工事の目的物が同じであったとしても、工期が延びることによって工事費のうちの人件費とか仮設費といったものがどうしても増になるのが一般的なことですので、そういったことにつきましては、今後、受注者の方とは協議をしていく。それで幾らなのか。例えば、仮に増になったとしても、それが幾らなのか、それを誰が負担すべきなのか、そういったことは、もし発生した場合には、必要に応じて協議をする必要があると考えております。 66 ◯ 村上委員長 よろしいですか。  ほかに。梶浦委員。 67 ◯ 梶浦委員 御説明、ありがとうございます。稼働時期については、令和3年4月ということで御報告いただいておりますが、済みません、これはちょっと細かいところなんですが、試験運用も含めてここからなのか。実際に新たな運営管理者の方が入って、練習期間があって、実際に児童に給食を提供できるようになるのはいつごろの予定であるのか、まず確認させていただきたいと思います。 68 ◯ 村上委員長 学校給食課長。 69 ◯ 山本学校給食課長 建替移転等に伴って委託業者が新しく調理を始めますので、練習のところも含めまして、そういう練習の調理もありますので、そういうのも含めまして4月の稼働ということで考えております。 70 ◯ 村上委員長 梶浦委員。 71 ◯ 梶浦委員 4月以降に練習も含めて稼働していくというお話でしたけれども、ちょっと済みません、御報告の内容として確認させていただきたいのですが、実際に現在使われている第一調理場は、本当にお使いになっている皆さんが丁寧に使っていただいているかと思いますが、ことしの当初予算でも、厨房機器の修繕であったかと思うのですが、予算がありました。建物もありますけれども、今使っている厨房機器が、これで半年延びることによって、済みません、端的に言って、もつのかというか、厨房機器も含めて、第一調理場のほうが半年延びることに対して耐えられるのかという部分。子供たちに対して安心・安全な給食を提供するということが第一使命かと思いますので、そのあたりの整合性、新調理場への移行のタイミングが延びたことに対する現調理場の体制について確認させていただきたいと思います。
    72 ◯ 村上委員長 学校給食課長。 73 ◯ 山本学校給食課長 新調理場の稼働が延びますので、その間は引き続き現第一調理場で給食の提供を行ってまいります。また、給食の提供に支障が出るような故障等が生じた場合につきましては、これまでどおり、必要に応じて修繕等の対応を行って、安全で継続的な給食の提供に努めてまいりたいと考えております。 74 ◯ 村上委員長 よろしいですか。  教育部長。 75 ◯ 石田教育部長 ちょっと補足させていただきますけれども、いわゆる準備期間も含めましてという話でしたけれども、準備期間は、令和3年4月の稼働前に準備期間を設けさせていただいて、令和3年4月から子供たちに給食が提供できるような準備を進めてまいりたいと考えております。 76 ◯ 村上委員長 3問目ということで、新たにですか。(梶浦委員「意見です」と呼ぶ)  梶浦委員。 77 ◯ 梶浦委員 御丁寧な説明、ありがとうございました。稼働時期が半年延びるということでありますけれども、まず工事を安全・安心に予定どおり進めていただくということ。そして、管理運営方法については、公設民営ということもありますので、そのあたり、6カ月延びるということでありますが、事業者との調整をしっかりしながら、令和3年4月から新調理場で子供たちに安心しておいしい給食、そしてアレルギー対応も整った給食体制が円滑に進むように、進めていただけることを願っております。意見です。 78 ◯ 村上委員長 ほかに。──ほかに質疑・意見がございませんので、以上で質疑を終結いたします。  以上で、稲城市立学校給食共同調理場第一調理場建替移転事業にかかる工事日程及び新調理場稼働の時期についてを終わります。  暫時休憩いたします。                                午前10時5分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時5分 開議 79 ◯ 村上委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  次に、第三次稲城市教育振興基本計画の策定途中経過についてを議題といたします。  市から報告を求めます。教育総務課長。 80 ◯ 町田教育総務課長 よろしくお願いいたします。第三次稲城市教育振興基本計画の策定途中経過につきまして御報告いたします。  計画につきましては、現在、総論と各論に分けて……。 81 ◯ 村上委員長 着座でどうぞ御説明をお願いいたします。 82 ◯ 町田教育総務課長 失礼いたします。総論と各論に分けて構成いたしますが、現在、総論の部分の素案が固まってきたところでございますので、今後、意見公募などを予定しております。そのため、このタイミングで概要を御報告したいと考えております。資料2に沿って御説明申し上げます。  1、計画策定の経緯についてでございます。  教育基本法第17条に基づき、教育施策を総合的かつ計画的に実施することを目的に策定いたしました第二次稲城市教育振興基本計画が平成31年度に終了することから、新たに第三次稲城市教育振興基本計画を策定するものでございます。  2、計画案の策定経過についてでございます。第三次稲城市教育振興基本計画策定委員会を組織するとともに、アンケート調査を行い、計画の策定を進めております。  第三次稲城市教育振興基本計画策定委員会につきましては、(1)にございますが、平成30年11月27日、それから(3)にございます平成31年3月26日、(5)にございます令和元年8月21日の3回開催いたしまして検討してまいりました。  (2)でございます。平成30年12月及び平成31年1月に、「第三次稲城市教育振興基本計画」策定に係るアンケート調査を実施いたしました。アンケートの方法、回収状況については記載のとおりでございますが、対象につきましては、小学生、中学生、保護者、それから市民を対象として行っております。  それから、稲城市教育総合会議においても進捗状況の報告、それから御意見等をいただいております。(4)、令和元年6月26日、(6)、令和元年9月24日の2回、開催しております。  3、計画の素案についてでございます。こちらは別添資料のとおりでございますが、別添資料のほうをごらんいただけますでしょうか。こちらは、先ほど申し上げましたが、計画については総論と各論を分けて構成する予定ですが、総論部分について本日御説明させていただきたいと思います。第三次稲城市教育振興基本計画稲城市教育プラン(案)でございます。  1枚おめくりいただけますでしょうか。計画の冒頭に、本市の最上位教育目標である「ふれあいを通じて人と文化を育む稲城の教育大綱」を掲げております。  次に、1枚おめくりいただき、目次をごらんいただけますでしょうか。1ページから24ページまでを第1編、総論としております。25ページ以降を第2編、各論として分けた構成としております。第2編、各論につきましては、今後策定してまいります。  それでは、第1編、総論について御説明いたします。1枚おめくりいただきまして、1ページをごらんください。第1章、「計画の策定にあたって」でございます。1、計画策定の目的として、稲城市のこれまでの教育活動と社会情勢等の状況、国・東京都の計画の策定状況に触れながら記載しております。  2ページ目をお願いいたします。2、「計画の位置づけ」といたしまして、教育基本法を根拠法として、「ふれあいを通じて人と文化を育む稲城の教育大綱」が最上位目標であること、本計画は、家庭教育、学校教育、社会教育等を含めた全ての教育活動が対象であることなどを記載しております。  3、「策定にあたっての基本的な考え方」といたしまして、本計画は、令和2年度から令和6年度までの5年間で稲城市が目指す教育について、その目標や方向性を示していくことを記載しております。  4、検討体制でございますが、第三次稲城市教育振興基本計画策定委員会及び第三次稲城市教育振興基本計画庁内策定委員会を設置していることを記載しております。  5、「市民意見等の反映のための方策」といたしまして、計画の策定に当たり、アンケート調査、市民意見公募を活用するとともに、関係者等から広く意見を聴取することを記載しております。  3ページをごらんください。第2章、「稲城市の教育をめぐる現状と課題」でございます。1、「教育に関する主な動向」として、国、東京都及び稲城市における第二次稲城市教育振興基本計画期間中における動向を3ページから8ページまで記載しております。  9ページをごらんください。2、「第二次稲城市教育振興基本計画期間中の主な取組状況」といたしまして、9ページから12ページに、18の観点により取り組みを記載しております。  13ページをごらんください。3、「アンケート調査結果からみえる状況」として、13ページから17ページに、小学生、中学生、保護者及び市民に行ったアンケート調査結果の概要を記載しております。  18ページをごらんください。4、「稲城市の教育の課題」として、18ページから22ページに、13の観点により課題を記載しております。  23ページをごらんください。第3章、「稲城市が目指す教育」でございます。「ふれあいを通じて人と文化を育む稲城の教育大綱」を踏まえ、本計画が定める4つの教育目標、4つの教育基本方針及び3つの施策の柱を記載しております。  24ページをごらんください。第4章、「施策の展開」でございます。施策の柱を受けまして、11の施策の体系を記載しております。  25ページをごらんください。第2編、各論でございます。今後、施策の展開でお示しした11の施策の体系に沿って、具体的な取り組みを今後肉づけしながら策定を進めてまいります。  別添資料、第三次稲城市教育振興基本計画(案)についての説明は以上でございます。  資料のほうにお戻りいただけますでしょうか。4、今後の予定でございます。  (1)、11月及び12月でございます。こちらは年内の予定でございますが、市民意見公募を11月1日から11月15日まで行う予定でございます。第三次稲城市教育振興基本計画策定委員会での検討ということで、各論の検討を進めてまいります。それから、小中学校、保育所、幼稚園に対する意見聴取を行います。  (2)、令和2年1月から3月まで、こちらは年明けでございますが、再度、第三次稲城市教育振興基本計画策定委員会を開催いたしまして、ここで各論を固めまして、全体の素案を完成に近づけていきたいと考えております。その後、教育委員会、福祉文教委員会、稲城市総合教育会議に御報告し、最終的に3月中に計画の決定を予定しております。  報告は以上でございます。 83 ◯ 村上委員長 以上で、報告は終わりました。  これより質疑に入ります。質疑・意見のある方は挙手をして、起立して発言をお願いいたします。市瀬委員。 84 ◯ 市瀬委員 第三次稲城市教育振興基本計画策定が進み、総論までまとまったことでの中間報告をいただきまして、ありがとうございます。「ふれあいを通じて人と文化を育む稲城の教育」を基本理念に、市の教育行政の最上位計画として策定されているこの稲城市教育振興基本計画であると思いますけれども、今回、第三次の基本計画の策定に当たり、第二次の基本計画の策定に引き続いて策定委員会が組織されまして、市民へのアンケート調査も並行して行いながら、市民の意見が反映されている内容となっていることがわかりまして、高く評価するところでございます。策定委員は、第二次計画では10名だったと思いますが、今回は行政職員が入られて14名になったと伺っております。この理由と効果、そしてまた今まで開催された3回の内容についてお伺いできたらと思います。 85 ◯ 村上委員長 教育総務課長。 86 ◯ 町田教育総務課長 策定委員会の委員に行政職を加えた理由でございますが、こちらは具体的には担当部長4名を加えておりますが、策定におきまして行政の状況をよく把握する担当部長がいることによりまして会議での議論が深まることを期待いたしましてメンバーに加えたものでございます。これによりまして会議での議論が活発化し、また円滑な進行につながっているものと認識しております。  また、策定委員会での議論の内容につきましては、第1回では、アンケート調査及び第二次稲城市教育振興基本計画の進捗状況の調査につきまして、調査を実施する前に、アンケート調査の項目とか、第二次計画の進捗状況の調査の仕方についてを議題として議論いたしました。第2回では、アンケート調査結果及び第二次計画の進捗状況の結果についてを議題とし、議論いたしました。また、第3回では、第二次計画の評価について及び第三次計画の骨子案についてをそれぞれ議題とし、議論したところでございます。 87 ◯ 村上委員長 市瀬委員。 88 ◯ 市瀬委員 御丁寧な説明、ありがとうございます。本当に、行政の職員の方が入られて、この委員会が円滑に進んでいるということもわかりました。今回の案を拝見すると、先ほどのお話にあったように、一番最初のページに教育大綱が掲げられている点がまず前回との大きな違いであると思うんですけれども、これを掲げられた理由についてお伺いできたらと思います。 89 ◯ 村上委員長 教育総務課長。 90 ◯ 町田教育総務課長 「稲城の教育大綱」を冒頭に掲げた理由でございますが、第二次稲城市教育振興基本計画の策定後の期間中に教育委員会制度の改正がございまして、稲城市では平成27年5月に、稲城市の教育目標や施策の根本的な方針を定める「ふれあいを通じて人と文化を育む稲城の教育大綱」が稲城市総合教育会議におきまして決定されました。このことから、第三次稲城市教育振興基本計画では、この「稲城の教育大綱」が計画の指針となることを明確にするために、計画の冒頭に掲げようと考えております。 91 ◯ 村上委員長 市瀬委員。 92 ◯ 市瀬委員 ありがとうございます。しっかりとこのような大綱が掲げられたということは、大きいのだなと思います。そこで、この大綱が今回どのようなところに特に反映されているのか、それについてお伺いできたらと思います。 93 ◯ 村上委員長 教育総務課長。 94 ◯ 町田教育総務課長 具体的には、計画案の23ページをごらんいただけますでしょうか。こちら、第3章、稲城市が目指す教育におきまして、4つの教育目標、4つの教育基本方針、3つの施策の柱、それから24ページのほうでは、第4章の施策の展開におきまして、1から11の施策の記述がございます。これらにつきましては、教育大綱を踏まえて第三次計画を策定しております。 95 ◯ 村上委員長 ほかに。梶浦委員。 96 ◯ 梶浦委員 細かい御説明、ありがとうございます。ちょっと何点か確認させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、プラン(案)の1ページです。今回、総論の中で、新たな5年間の稲城市教育振興基本計画ということで、策定の目的の中の一番最後の行に、「本計画では、SDGsの17の目標と個別の教育施策に結びつけて策定しています」ということで、これが明記されたというのは、新たな5年間に向けての第一歩かなと思います。特に、稲城の学校教育では、ESD──持続可能な開発のための教育活動が全国の中でも本当に先進事例として行われている中で、この教育振興基本計画の中でSDGsと結びつけて取り組むということは、大きな柱になっていくことと思っております。  済みません、今回お示しいただいた約25ページの文章の中を拝見させていただいたのですけれども、目的のところに「SDGsの」と明記していただいているのですけれども、そのほかのところでSDGsについて重立った文章がないもので、恐らく今後策定される各論のところで個別の教育施策に結びつけていっていただくことになるかと思いますけれども、国の動向や東京都の動向、そして稲城市の動向ということで、SDGsをどのように捉えて今回施策に取り組んでいくお考えであるのか。  そして、24ページに「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育(ESD)の推進」という部分が、前回とちょっと文言が変わって、SDGsに近づいた施策になっているかと思うんですけれども、そのあたり、各論とともに、ぜひ総論のところにもSDGsの動向なども捉えて進めていっていただきたいなと思うんですが、そのあたりのお考えを確認させていただきたいと思います。 97 ◯ 村上委員長 教育総務課長。 98 ◯ 町田教育総務課長 ESD教育につきましては、第二次稲城市教育振興基本計画の中で、しっかりと特徴ある教育として進めてきたわけでございますが、まずESD教育については今後も続けていくというところの中で、SDGsという国連の中の目標が立てられまして、17の目標というところであるわけでございますが、こちらの中で具体的には、第三次計画の各論を策定する中で、具体的な事業をそれぞれ、SDGsの17の目標がございますので、それがどれにつながっているのかというようなことをわかるような形で、今後各論のほうを策定していきたいと考えております。そういったことによりまして、SDGsとESD教育がともに推進できるような形にしていきたいと考えております。 99 ◯ 村上委員長 梶浦委員。 100 ◯ 梶浦委員 ありがとうございます。もう既にESDで稲城市の学校教育では結びつけておりますので、生涯学習や文化・芸術、そしてスポーツ・体育のほうに、ぜひそのあたりもSDGsと結びつけて、もう既に今取り組んでいることがSDGsに結びつけられる個別事業かと思いますので、取り組んでいただきたいと思います。このSDGsは、2030年度までの目標でありますので、恐らく今回策定される期間の予定の2020年から2025年──令和2年度から令和6年度というのが、2030年までの大事な5年間になるかと思いますので、SDGsの視点から、ぜひしっかりと行っていただきたいと思います。  その中の一つのポイントかと思いますが、23ページの第3章、「稲城市が目指す教育」の中の1の教育目標なんですが、済みません、ちょっと本当に細かいところなんですけれども、前回の教育振興基本計画を拝見しますと、教育目標が3つだったように思います。今回新たに、4つ目の○で「生涯にわたり学習意欲と社会参加意識を持った人間」ということが加わったかと思うんですけれども、そのあたり、どのような議論があってこの大きな教育目標として加わったのか、背景なども含めてちょっと確認させていただきたいと思います。 101 ◯ 村上委員長 教育総務課長。 102 ◯ 町田教育総務課長 教育目標のところの「生涯にわたり学習意欲と社会参加意識を持った人間」でございますが、こちらにつきましては、先ほど御説明しましたが、稲城市の教育振興基本計画につきましては、家庭教育から義務教育、それから生涯学習にわたる全般というところの中で捉えております。こちらと同じページに教育基本方針の基本方針4、「生涯学習」と「スポーツ」の振興とございますが、そういったところも受けまして、教育目標の中に、今までは3つの目標がございましたが、もうちょっと幅広く生涯学習の部分を強調した形で目標を定めるというような意図でこちらを追加しております。 103 ◯ 村上委員長 梶浦委員。 104 ◯ 梶浦委員 心強いお言葉、ありがとうございます。学校教育だけではなくて、生涯学習という部分で、多くの市民にかかわる部分が生涯学習の振興になるかと思います。こちらは、また個別の計画がありますけれども、稲城市の教育委員会として、教育振興基本計画にこのような生涯学習の部分を位置づけていただけるということは、大変今後の大きな布石になるかと思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。  そこで、本当に細かいところなんですけれども、恐らく各論の個別計画の中に入ってくるかと思うんですが、生涯学習とスポーツという中で、22ページにも、市民の生涯学習について、12番で詳しい稲城市の教育課題として挙げられているのですが、ちょうどきのう、稲城市の市民祭があって、文化祭・芸術祭もあったかと思います。恐らくですけれども、個別の計画の中に文化・芸術という部分は入ってくるかと思うんですが、ぜひ生涯学習の部分で、文化・芸術の部分についても、課題というか、振興について、総論の中でも位置づけていっていただきたい。そのように進めていっていただけるものと思っておりますけれども、ぜひそのあたり、どのようにお考えなのか、確認させていただきたいと思います。 105 ◯ 村上委員長 教育総務課長。 106 ◯ 町田教育総務課長 今御指摘がありました、生涯学習の中において文化・芸術に関する事業の重要さというもの、そちらについては、市としましてもそのように思っております。今後、各論を進めていく中で、文化・芸術についての重要さというのは総論の中でも一応含んでいるというつもりでございますが、各論において具体的な形として、そちらのほうは検討していきたいと考えております。 107 ◯ 村上委員長 ほかに。中田委員。 108 ◯ 中田委員 それでは、4番の「稲城市の教育の課題」について、これは一つ一つ言ってしまうと細かくなるので、全体として質問させていただきたいのですけれども、それぞれの項目を読むと、稲城市の課題なのか、結構一般的な部分で課題として捉えていて、それに対してどう取り組むかというような内容になっていて、本当にこれが稲城の課題なのかなという部分がちょっと一般論過ぎるような気もしたので、この項目をどのような形で選定されたのか、その経緯について確認させていただけないでしょうか。 109 ◯ 村上委員長 教育総務課長。 110 ◯ 町田教育総務課長 18ページのところの「稲城市の教育の課題」ということでございますが、こちらのほうには基本的には、社会情勢の変化とか、そういったところを踏まえて、社会の動き、日本国内、東京都などになるかと思うのですが、そういうところも含めて、社会情勢の変化に対応するための課題とか、あとアンケート調査を行っておりまして、その中でちょっと感じたところ、そういったところを我々のほうで検討しまして、そういう視点でこちらに入れさせていただきました。 111 ◯ 村上委員長 中田委員。 112 ◯ 中田委員 ありがとうございます。どちらかというと、切り口としては、一般的な国や都の状況を反映させて、それにさらにアンケートとして得た知見などを加味したということで、このような形になっているということを理解いたしました。それであれば、それほど深く切り込んでいなくてもまあいいのかなとは感じるのですが、ただ、ちょっと気になったのが、(5)の地域の状況について。地域活動に参加される意欲が減っているというところは、私も確かにそれは問題意識としてはあるのですけれども、では参加させればいいのか、するように働きかけるだけでいいのか、それだけではないのかなというような思いもあって、単純に、現状がだめだから、それを改善すればいいんだという形ではなくて、新しい方向性というのも出てくるのかなとは思うんです。その辺は今後細かい施策の部分で具体的に出てくるのかなとは思うんですけれども、その辺、余り一般論だけにとどまらないような形で今後の施策展開というのは進めていただけるといいなと思うんですけれども、今後これがどのような施策につながっていくのか、考え方について確認させていただけないでしょうか。 113 ◯ 村上委員長 教育総務課長。 114 ◯ 町田教育総務課長 今委員に御意見をいただきましたとおり、国、都と稲城市は課題が違うとか、そういうところもあると思いますので、その辺は切り分けて、必要な部分はどうなのかというところは、今後注意していきたいと考えております。また、課題につきましては、どうやったら改善できるのかというところもございますが、そこにつきましても、今後、策定委員会とか、そういったところの中で検討していって、できるだけいい方向性を示せるように、いい課題がつくれるようにと考えております。 115 ◯ 村上委員長 よろしいですか。  ほかに。──ほかに質疑・意見がございませんので、以上で質疑を終結いたします。  以上で、第三次稲城市教育振興基本計画の策定途中経過についてを終わります。   ───────────────────────────────────────── 116 ◯ 村上委員長 次に、平成31年度指定文化財の指定についてを議題といたします。  市から報告を求めます。生涯学習課長。  着座にてどうぞ説明をお願いいたします。 117 ◯ 関口生涯学習課長 着座にて失礼いたします。  資料3をごらんください。件名、平成31年度指定文化財の指定についてでございます。稲城市文化財保護条例第4条の規定に基づき、稲城市の区域内に存する文化財のうち、市にとって重要な文化財について指定文化財にしております。今回は4つの指定を行いましたので、御報告でございます。  1、指定文化財の内容でございます。今回指定となりました4つの文化財は、穴澤天神社本殿、青渭神社本殿、杉山神社本殿、妙見宮宮殿でございます。詳細は後ほど説明いたします。  続きまして、2、教育委員会・文化財保護審議会での審議経過についてでございます。指定に当たっては、教育委員会より諮問をいただき、その後2回、文化財保護審議会を開催し、調査・研究、審議を行っております。この審議を経て、答申がありました。この答申に基づきまして教育委員会で審議し、指定となりました。詳細は記載のとおりでございます。  なお、10月15日の教育委員会にて審議されました今回の指定でございますが、同日付で告示を行っているところでございます。  続きまして、3、今後の事業予定についてでございます。11月上旬に、文化財所有者に対しまして、指定書の交付式を予定しております。11月15日の生涯学習だより「ひろば」には新指定文化財の特集記事の掲載の予定でございます。11月下旬以降は、「文化財ノート」の発行や、今回指定されました文化財の企画展示を郷土資料室で実施予定でございます。また、3月には、今回の4件の指定文化財案内板の設置の予定となっております。  では、今回指定されました4つの文化財について、詳細を説明いたします。次のページをお開きください。読みながら説明申し上げます。
     まずは穴澤天神社本殿でございます。所有者・種別・所在場所、構造・年代・員数でございますが、こちらは記載のとおりでございます。  理由につきましてでございます。このたび穴澤天神社が指定となりました理由でございますが、社寺建築調査によりまして、江戸時代の前期の建築であることが明らかになっておりまして、稲城市で最も古い神社建築となってございます。17世紀前期の建築当初の形式をよく残しておりまして、歴史的価値が高い神社建築であるため、このたび指定となりました。  続いて、青渭神社本殿でございます。所有者等は、先ほどと同様、記載のとおりでございます。理由につきましては、社寺建築調査によりまして、江戸時代前期の建築であることが明らかで、穴澤天神社本殿に次いで古い神社建築でございます。穴澤天神社本殿と同様に、和様を基本とする建築手法をよく残しており、歴史的価値が高い神社建築であるため、今回指定となったものでございます。  続きまして、杉山神社本殿でございます。所有者等は記載のとおりでございます。理由は、社寺建築調査によりまして、穴澤天神社、青渭神社に次いで古い神社建築であることが明らかになっております。鶴見川流域の神社建築の影響を受けた禅宗様の彫刻や建物構造が特徴となっておりまして、市内の神社建築の中では、古くかつ歴史的価値が高い神社建築であるため、このたび指定となったものでございます。  続きまして、妙見宮の宮殿でございます。所有者等は記載のとおりでございます。妙見宮の指定理由でございますが、社寺建築調査によりまして、穴澤天神社、青渭神社、杉山神社に次いで市内で4番目に古い神社建築であることが明らかになっております。建物前面の彫刻に見られる先進的な建築手法が特徴でございまして、市内の神社建築の中では、古くかつ歴史的価値が高い神社建築であるため、このたび指定となったものでございます。  続きまして、次のページをお開きください。穴澤天神社本殿ほか3つの写真や平面図でございます。穴澤天神社の3段目の図、拝殿・幣殿・覆殿・本殿平面図がございますが、その中の右側の中央にあります覆殿の中にこのたび指定されました本殿が配置されております。日ごろ見ることができないものでございます。神社に行きまして初めに目にするところが実は拝殿でございまして、本殿はその奥に配置されております。その他の神社のつくりも同様でございます。  説明につきましては以上でございます。指定文化財に指定いたしました4つの文化財の報告でございました。以上でございます。 118 ◯ 村上委員長 ありがとうございました。  以上で、報告は終わりました。  これより質疑に入ります。質疑・意見のある方は挙手をして、起立して発言をお願いいたします。市瀬委員。 119 ◯ 市瀬委員 御説明、ありがとうございます。本当に長い歴史の中で守られてきた大切な財産である文化財でございますが、現在、市指定の文化財は28あると認識しております。有形とか無形、また有形の中でも、石造物や建築物、そして埋蔵文化財など、さまざまな文化財がある中で、今回、神社の本殿、また宮殿が指定となった理由についてお伺いできたらと思います。 120 ◯ 村上委員長 生涯学習課長。 121 ◯ 関口生涯学習課長 調査・研究が終了しています。そういう中で、全体を整理しまして、特に大事なものに優先順位をつけまして今回指定を行っておりまして、今年度はその中で神社の本殿の指定となったところでございます。 122 ◯ 村上委員長 市瀬委員。 123 ◯ 市瀬委員 優先順位をつけられて指定が行われた結果であるということがわかりました。今回4つの本殿などが指定となって、歴史の古い順番に掲載されていると思うんですけれども、4番目に選ばれた宮殿と、今回5番目で指定とならなかった本殿などが多分あると思うのですけれども、その差というものはどのような理由によるのか、お伺いできたらと思います。 124 ◯ 村上委員長 生涯学習課長。 125 ◯ 関口生涯学習課長 今回4件以外にも、彫刻など、本当にすばらしい建造物など、稲城市にはまだ数多く残っているところでございます。今回指定となりました本殿などは、江戸時代の前期の建立が中心となっております。次に古い本殿などとは80年以上の差があるところでございます。また、本殿の大きさとか、規模や保存状態など、総合的に判断して、今回4つの本殿などが指定となったところでございます。今後何年かしまして、将来的に改めてまた今回以外の本殿等の価値が見出されて、指定になる本殿もあることと考えております。  以上でございます。 126 ◯ 村上委員長 市瀬委員。 127 ◯ 市瀬委員 ありがとうございます。本当に総合的な判断のもとということでこの4つが選定されたということがわかりました。平成元年以来、指定されておりませんでしたこの文化財が、平成29年度より、立て続けにといいますか、継続して今回指定されたことで、文化財が28プラス4で32になったと思います。歴史、また文化、伝統に触れることができる本当に大切な地域資源が指定されることは、市民の一人として、大変喜ばしいことであり、またさらに市民の皆様の興味を引く、わかりやすい周知方法の検討もぜひお願いしたいと思っております。  それでは、今回市でこういう指定がされたことによりまして、市民の意識に変化があったということを期待したいのですけれども、変化があったのか、また指定を行ったことで市としては目的を達成されたと考えているのか、お伺いしたいと思います。 128 ◯ 村上委員長 生涯学習課長。 129 ◯ 関口生涯学習課長 指定後に市民の意識や文化財保護の状況が大きく変わることはありませんが、将来に向けて、保存と活用が実施できるような方策をとることは重要であると考えているところでございます。そのためには、稲城市にある貴重な文化財が残されていることを市民へ周知を行うことは、先ほど委員に言っていただいたように、大変重要であると考えているところでございます。  次に、目的が達成されたかとの御質問でございますが、現在、指定の目的は達成されつつあると認識しているところでございます。今後も、貴重な文化財を指定しまして、市民の郷土に対する認識を高めてまいりたいと考えているところでございます。 130 ◯ 村上委員長 ほかに。梶浦委員。 131 ◯ 梶浦委員 詳しい御説明をありがとうございます。ことしも新たに4件の指定文化財が指定されたということで、稲城市にこれだけの歴史的な文化財がふえるということは、これまで地域の皆様が育まれてきた伝統文化、そして歴史の豊かさを象徴するものであるかと思いますので、ぜひ推進していただきたいというところで、ちょっと確認の意味から質問させていただきます。  まず2.のところで、教育委員会・文化財保護審議会での審議経過ということで、教育委員会で諮問が提出されまして、そして文化財保護審議会でも審議、そして答申を提出していただいたということでありますが、去年の文化財の指定の報告を伺いますと、実際に文化財を見学していただいたりということもあります。こちらの穴澤天神社、青渭神社、杉山神社、妙見寺というのは、私たちも折に触れて拝見できるところでありますけれども、拝殿の奥の本殿というのは、なかなか格式の高いところで、見学ができない部分かと思いますので、そのあたり、地元の地域の皆様、そして神社の関係者の方がしっかりと守ってきたからこそ、このように残っているところかと思います。実際に文化財保護審議会で審議するに当たりまして、どのような諮問というか、お話し合いがありまして、どのように調査というか、確認されたのかを確認させていただきたいと思います。 132 ◯ 村上委員長 生涯学習課長。 133 ◯ 関口生涯学習課長 このたび教育委員会から諮問が出まして、それから審議会では2回の審議をしております。1回は、書面で私どもの学芸員から、今回指定候補になるものを説明させていただきまして、2回目は、現地に行きまして、見学もさせていただいているところでございます。文化財保護審議会委員の方々には、4件の神社本殿等を見学していただきまして、意見としましては、古い建築様式が残っていることや、保存状態がとても良好であること、指定にふさわしい文化財であるなどの御意見をいただいております。また、このたび文化財に指定されれば、所有者も文化財的価値をより理解していただきまして保存もしてくれるだろうなどの御意見もいただきまして、答申をしまして、教育委員会で決定したところでございます。 134 ◯ 村上委員長 梶浦委員。 135 ◯ 梶浦委員 議論の詳しい経過につきまして、ありがとうございます。実際に文化財保護審議会の委員の皆様が現地に向かって見学をされたということで、その見学の結果、大変保存状態がよいということで、こちらも本当にすばらしい状況かと思います。このような歴史的な価値で、4件とも合わせますと、一番古いのは穴澤天神社本殿になりますけれども、御説明によりますと、17世紀前半の建築ということで、恐らく250年以上前のものになるかと思います。今後、私どもとしては、後世の市民の皆様にこの保存状態の良好な文化財を残していくことも大きな責任、そして市教育委員会としての仕事になっていくかと思います。  ちょっと予算的なところを確認させていただきたいのですが、このような文化財の指定は、平成29年度、平成30年度と、最近では毎年、文化財は、しっかりと調査をされて、優先順位をつけて、指定がふえてきているということは喜ばしいことなんですけれども、これを保存していくということは、所有者の方にとっても、御負担というか、大変なことであるかと思います。そのあたり、教育委員会として予算的な措置はどのような予定をされていらっしゃるのか、考えを確認させていただきたいと思います。 136 ◯ 村上委員長 生涯学習課長。 137 ◯ 関口生涯学習課長 予算的な措置でございますが、今回指定しました本殿は覆殿の中に入っているもので、日ごろから外にあって雨風にさらされるところではないというところでございます。今後、もし所有者の方から申請があった場合でございますが、稲城市文化財保存事業費補助金交付要綱というものが規定されております。その補助金を支出することができます。補助金の額につきましては、補助対象経費の50%以内の額で予算の範囲内となっておりますので、もし今後何かの折に必要になった場合は、市と協議していただきまして、市のほうからも支援できるような形になるかと認識しております。 138 ◯ 村上委員長 梶浦委員。 139 ◯ 梶浦委員 ありがとうございます。今回指定された文化財はいずれも、いわゆる市の公共物ではなくて、市内の市民の方の私有財産ではありますけれども、市の文化財として指定したからには、ぜひ本当に未来に向けて、このような文化があったということを語り継げるような形で、保存状態を維持できるように、市としてもサポートしていっていただきたいと思います。今御説明がありましたけれども、補助要綱にのっとって、ぜひ所有者の方とも協議を進めながら、今後も良好な状態で保存していただけるように、教育委員会としてもしっかりと所有者の方と協議を進めながら、文化財の保護に向けて取り組んでいただきたいと願うところです。意見です。 140 ◯ 村上委員長 ほかに。──ほかに質疑・意見がありませんので、以上で質疑を終結いたします。  以上で、平成31年度指定文化財の指定についてを終わります。   ───────────────────────────────────────── 141 ◯ 村上委員長 次に、第三次稲城市子ども読書活動推進計画の策定について(中間報告)を議題といたします。  市から報告を求めます。図書館課長。 142 ◯ 佐藤図書館課長 よろしくお願いいたします。資料のほうは、お手元の資料4になります。第三次稲城市子ども読書活動推進計画の策定について(中間報告)でございます。 143 ◯ 村上委員長 着座にて説明をお願いいたします。 144 ◯ 佐藤図書館課長 では着座にて失礼いたします。  1、計画策定の概要について。稲城市では、第二次稲城市子ども読書活動推進計画が平成31年度で5年間の計画期間満了となることを受け、子供を取り巻く環境や教育ニーズの変化を踏まえ、課題に取り組んでいくため、第三次稲城市子ども読書活動推進計画を策定しております。本計画は、第三次稲城市子ども読書活動推進計画策定委員会で検討されてきました。このたび、令和2年度から5カ年の計画について定めた第三次稲城市子ども読書活動推進計画の検討報告書(骨子案)に関する中間取りまとめを行いましたので、御報告するものでございます。  2、策定経過について。  (1)、市民アンケート調査。  計画の策定を行うに当たり、市民アンケート調査を実施いたしました。調査方法、直接配布・施設設置回収法。時期、令和元年5月8日から6月10日まで。対象者、乳幼児の保護者(図書館利用者、市内保育園2園及び幼稚園1園)。小学校2年生から6年生(稲城市立小学校12校のうち2校)。中学生全学年(稲城市立中学校6校のうち2校)。調査用紙、乳幼児の保護者用、小学校2・3年用、小学校4・5・6年用と中学生用を用意いたしました。  (2)、策定委員会等の実績でございます。  ア、第三次稲城市子ども読書活動推進計画策定委員会。第1回目を令和元年6月5日に実施し、全部で3回の策定委員会をこれまでに実施してございます。  イ、第三次稲城市子ども読書活動推進計画庁内検討会。庁内検討会につきましては、第1回目を平成30年11月19日に実施し、これまでに4回の庁内検討会を実施いたしました。  3、計画の素案について。別添資料のとおりでございます。策定委員会で取りまとめていただきました骨子案を別添資料として添付してございます。  4、今後の予定についてでございます。  (1)、意見公募。  意見公募につきましては、期間、令和元年11月15日から11月29日。対象者を市内在住・在勤・在学の方、市内に事業所等を有する個人または法人。縦覧場所、市内各図書館、市役所1階行政情報コーナー及び総合体育館。応募方法、縦覧場所に備えつけの応募用紙を意見箱に投函、郵送もしくはファクス、または稲城市もしくは稲城市立図書館のホームページによるとしてございます。  (2)、策定委員会等。  なお、今後につきましては、第三次稲城市子ども読書活動推進計画策定委員会での検討及び教育委員会並びに福祉文教委員会への報告などを経まして、令和2年3月までに策定をする予定としてございます。  説明は以上でございます。 145 ◯ 村上委員長 以上で、報告は終わりました。  これより質疑に入ります。質疑・意見のある方は挙手をして、起立して発言をお願いいたします。市瀬委員。 146 ◯ 市瀬委員 今回、第三次稲城市子ども読書活動推進計画の骨子案についての中間報告をいただきまして、ありがとうございます。感性を磨き、想像力を豊かにする読書は、本当に子供の発達に大変重要なかかわりを持っています。  公明党は、2000年に子ども読書運動プロジェクトチームというものを設置いたしまして、子供が本と親しむ環境づくりを推進してまいりました。その活動としまして、読み聞かせとか、ブックスタート、そして司書の配置などを掲げて、稲城市ではもちろんのこと、全国でも活動が推進されております。  このような中で、稲城の子供たちがあらゆる場所で本に親しみながら成長していけるようにと、市民の意見を取り入れながら、さまざま考えられた今回の推進計画であると思います。そこで、今回、第二次に引き続きまして計画を進めるに当たって、策定委員会を12名、また庁内検討会を8名として立ち上げられているとお伺いしております。このうち、策定委員会を構成する12名の中に市民公募の方が2人いらっしゃると思うんですけれども、この応募された人数と、またその選定方法などについてお伺いいたします。 147 ◯ 村上委員長 図書館課長。 148 ◯ 佐藤図書館課長 公募による市民の募集でございますが、募集人員は2名のところ、3名の方の応募がございました。選出の方法につきましては、第三次稲城市子ども読書活動推進計画策定の市民委員選考委員会によりまして、小論文及び総合的な選考により、総合的に判断し、選出いたしましたところでございます。  以上でございます。 149 ◯ 村上委員長 市瀬委員。 150 ◯ 市瀬委員 ありがとうございます。小論文もしっかり書いていただいて、本当に思いのある方お2人が今回また加わっていただいたということで、大きな力になっているのではないかなと思っております。また、今回、策定委員会が3回開催されているという御報告がありましたけれども、今回既に3回開催して骨子案をまとめて、予定としては5回開催されるとお伺いしています。以前、第二次のときは3回だったのですけれども、これを5回にふやされた理由と、その成果についてお伺いいたします。 151 ◯ 村上委員長 図書館課長。 152 ◯ 佐藤図書館課長 策定委員会を5回開催する理由でございますけれども、より多くの方々の御意見をしっかりと受けとめ、またその中で議論していただく時間としては、より回数をふやし、密度の濃いものになるのではないかというところで、5回を想定して実施してまいりました。 153 ◯ 村上委員長 成果について。 154 ◯ 佐藤図書館課長 ごめんなさい。失礼いたしました。成果につきましては、これまでに実施してきております策定委員会並びに庁内検討会におきまして、まず初めに、本日実施する議題について、共通認識をするという意味も込めまして、報告してございます。そして、本日議論していただくものについては、こういうことがあるのだということを全て確認してまいりました。こうした結果により、それぞれの役割の中でしっかりと議論されてきた結果であると認識してございます。  以上でございます。 155 ◯ 村上委員長 市瀬委員。 156 ◯ 市瀬委員 いろいろな意味で第二次のときの反省も踏まえて──反省と言ったら変なのですけれども、議論をしっかりできるということで、3回から5回にふやされたということもわかりました。策定委員会などの実績の表から見ますと、策定委員会が立ち上がって検討されたことが庁内委員会に報告されて、共有しているということがわかるのですけれども、それでは図書館協議会というものがあると思うんですけれども、この図書館協議会でも報告というものはなされているのかどうか、お伺いできたらと思います。 157 ◯ 村上委員長 図書館課長。 158 ◯ 佐藤図書館課長 策定委員のメンバーの中に図書館協議会からの代表者も既に選ばれているところではございますけれども、本年度に入りまして実施されました図書館協議会におきまして、現在の状況については既に御報告しているところでございます。  以上です。 159 ◯ 村上委員長 ほかに。梶浦委員。 160 ◯ 梶浦委員 御説明、ありがとうございます。もう第三次ということで、この子ども読書活動推進計画が定着してきて、ますます市内で育つ子供たちの読書力が向上されることによりまして、生きる力を育む一助になると期待しているところでございます。計画策定に当たりまして、それぞれ状況や基本方針、推進計画が今報告されたところでありますけれども、ちょっと細かいところですが、第三次の子ども読書活動推進計画の目標値について確認させていただきたいと思います。20ページになります。読書通帳累計発行数ということで、こちらが令和6年に向けまして1万1,000冊、そして団体貸出資料貸出冊数の令和6年度目標が5万3,300冊ということ。そして、平日10分以上の読書をする児童・生徒の割合が、令和6年度の目標が小学校で75%、そして中学校で60%というところであります。このあたりの数値の設定につきまして、第二次を踏まえて第三次の目標設定をされたと思うんですけれども、そのあたりの経過や背景について確認させていただきたいと思います。 161 ◯ 村上委員長 図書館課長。 162 ◯ 佐藤図書館課長 骨子案の20ページのところになるかと思いますが、まず読書通帳発行数についての目標値になりますけれども、現在7,000冊強の読書通帳を発行しております。毎年、ブックスタート事業等を踏襲しまして、新しい子供たち、約800人前後ぐらいの出生率を見込んでおりまして、それの約5年間分を足した数が1万1,000冊程度になるのではないかということを議論しました。その結果、これぐらいの数字が妥当ではないかということで掲げてございます。  次に、団体貸出冊数の目標値5万3,300冊についてです。こちらにつきましては、現在、幼稚園・保育園等におかれまして、団体貸出の登録申し込みをされていない団体が約14団体ほどございまして、その方たちがマックスで100冊借りられるのですけれども、大体50冊から100冊前後借りられるだろうということを見込みまして、現年度までの計画の5万2,300冊に約1,000冊を足したというところで計画の目標値といたしました。こちらについても策定委員会で確認し、目標値の御説明はして、これでよいでしょうということで、確認はとれてございます。  続きまして、平日10分以上の読書をする児童・生徒の割合でございますが、こちらは、参考資料として下に記載してございますが、全国学力学習状況調査における児童・生徒への質問紙調査からの数字を参考としてございます。小学校を75%、中学校を60%にした理由なんですけれども、まず過去の平成27年度から平成30年度の数字を鑑みまして、それぞれの年度で小学校・中学校で一番高い時期は年度で若干異なってはいるのですけれども、大体一番高いところにプラスアルファして、もう少し延ばすことができるのではないかということで、この数字にしてございます。ただ、現在の小学生・中学生、子供たちを取り巻く環境については、さまざまな事業等が行われているところで、これだけの読書の時間を確保することはどうなのだろうかという議論もなされました。正直なところ、もう少し低い数字でもよいのではないかということも議論されたのですけれども、まず、今までの計画は100%を目指していたので、できるだけ高い位置に落ちついたところでございます。  以上でございます。 163 ◯ 村上委員長 梶浦委員。 164 ◯ 梶浦委員 詳しい御説明、ありがとうございました。読書通帳については、本当にすばらしい取り組みで、現在既に7,000冊の登録があるということで、それを順調に伸ばしていっていただけるということで、ぜひ、まず図書館への第一歩ということで、子供たちにも定着してほしいなということで期待をしております。  今御報告、御説明いただきました平日10分以上の読書ということにつきましては、今、子供たちの生活の中でもIT化がかなり進みまして、その映像を見て楽しむという時間がかなり子供たちの中でふえているという中で、この読書、文字を読んで、自分の頭の中で考え、そしてイメージを膨らませるということは、今後社会に出ていく子供たちにとって大事な教育活動の一つかと思います。いろいろな御意見があるかと思うんですけれども、1日10分以上の読書というのは、多分、各小中学校でも読書の時間を設けて取り組まれていることと伺っていますので、難しいことと思いますが、ぜひ教育委員会の中の取り組みとしても、家庭でもやっていただきたいところですが、ぜひこの子ども読書活動推進計画の中でもしっかりと位置づけて取り組んでいただきたいと思うところです。  済みません、団体貸出数の資料についてなんですけれども、こちらのほうは恐らく学級文庫として各学校や保育園などでも個別に50冊、100冊と借りて、子供たちが手にとりやすいところに本を置いて、先生方が環境を整えていただいていると伺っております。今御説明いただいたとおり、まだ登録していただいていない団体が14団体あるということで、ぜひ積極的に取り組んでいただいて、なかなか、学校にも図書館はありますけれども、あと稲城市内にも数多く図書館がありますけれども、子供たちの生活の圏域の中に、本を手にとって読める環境を整えていただくことは大変大事かと思いますので、積極的に取り組んでいただきたいと思います。  済みませんが、ちょっと水を差すようなことになってしまうかもしれないんですが、7ページの団体貸出資料の貸出冊数で、実際に第二次が5万2,300冊で、第三次が5万3,300ということで、1,000冊以上ふやそうという取り組みですけれども、経年の平成27年度から平成30年度を見ますと、平成29年度は予想以上というか、令和6年以上の貸出冊数5万3,598という大変高い数字が出ておりますので、恐らくこの年が特別だったのかなと思うんですけれども、もう少し団体への貸出冊数というのは、家庭の御協力もありますけれども、市内の各教育施設、そして保育園・幼稚園の御協力を直接的に教育委員会としてもお願いできる部分かと思いますので、もっと積極的に取り組んでいただけたらなどと思うんです。そのあたり、5万3,300というのは第三次の計画として妥当な数字なのかと思いますけれども、もっと積極的に取り組んでいただきたいなと考えるところで、そのあたり、再度お考えを伺いたいと思います。 165 ◯ 村上委員長 図書館課長。 166 ◯ 佐藤図書館課長 御意見、ありがとうございました。今回、今お話がございました平成29年度については、特別に伸びているのではないかというところなんですけれども、このあたりで学校図書館活性化推進員が各学校に配置されたことを受けまして、学校による団体貸出冊数がかなり大幅に伸びたというところが一つの要因だと私たちのほうでは捉えてございます。  一方で、幼稚園、認証保育所や認可保育所の中で登録をされていない団体について、積極的にPRしていき、それらの方について冊数を伸ばしていく、また子供が本に触れ合う機会をぜひ持っていただきたいということを目標に、今回の5万3,300という数字を決めたところでございます。  以上です。 167 ◯ 村上委員長 教育部長。 168 ◯ 石田教育部長 補足をさせていただきます。目標値については、過去の5年間の数値を参考に策定委員会で協議をした結果、現状ではこういった数値を載せさせていただいておりますが、こちらの資料のとおり、平成31年度については集計中ということで、そういったものも含めまして、あくまでも骨子案ということで、また現状、最新値というのが把握できた段階で少し修正もあるのかなと考えておりますので、必ず変えるということではないんですが、そういった面も踏まえてやっていきたいなと思っております。  また、10分以上の読書をする児童・生徒の割合についてですが、学校では朝読書の取り組みなどというのは全ての学校でやっているということもございますが、そのデータとして公表されているとか、信頼できる数字というものが、全国学力学習状況調査における児童・生徒への質問紙の調査の結果ということを踏まえまして、100%が望ましいところでございますけれども、これまでの5年間での高い数字に若干の上乗せをしたという数字を目標値としたいということで、現状のところはそういった形で考えております。  以上でございます。 169 ◯ 村上委員長 梶浦委員。 170 ◯ 梶浦委員 担当課長、そして部長からも丁寧な御説明をいただきまして、ありがとうございます。積極的に取り組んでいただいている施策というのは重々承知しておりますので、ぜひ第三次の計画によりまして稲城の子供たちの読書環境がさらに向上することを願っております。今、課長からも御説明がありましたけれども、平成29年度の伸びというのは、学校図書館活性化推進員の方の御努力があったということであります。この計画策定に当たりましては、対象者、乳幼児、小中学生にも調査をされているというところでありますけれども、読書を推進していく中では、学校の図書、そして各図書館で働いている現場の職員の皆様のお考えもあるかと思います。特に図書館については、iプラザや中央図書館は、PFIで委託をしている部分でもありますので、直営でない部分もありますので、それらの職員の皆様、そして読書にかかわる市の職員の皆様の現場の声も聞きながら、より実効性のあるもの、そして子供たちにとって、教育環境の向上として実りある計画になるように、さらに、恐らく来年の4月に向けて練っていかれることと期待しております。意見です。
    171 ◯ 村上委員長 ほかに。──ほかに質疑・意見がありませんので、以上で質疑を終結いたします。  以上で、第三次稲城市子ども読書活動推進計画の策定について(中間報告)を終わります。  暫時休憩いたします。                                午前11時10分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時25分 開議 172 ◯ 村上委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  特定所管事務調査事項の調査を行います。  最初に、田島委員より御発言の要請がございますので、これを認めます。田島委員。 173 ◯ 田島委員 私の不適切な行動で、皆様に多大な御迷惑をおかけしました。まことに申しわけございませんでした。心からおわび申し上げます。よろしくお願いします。 174 ◯ 村上委員長 田島委員より、それは前回の視察についてということで、おわびの言葉がございました。  私のほうからも、委員長としてふなれなため、皆様に大変御迷惑をおかけいたしましたこと、おわびいたします。申しわけございませんでした。  障がい者・児の就労支援についてを引き続き議題といたします。  お手元に行政視察の意見・感想と今後の進め方について、皆様から提出していただいたものをお配りしておりますが、改めて順次発表していただきたいと思います。まず田島委員のほうから順番に、感想のところですね。視察の報告ということで、報告を願いたいと思います。 175 ◯ 田島委員 最初にさせていただきます。座ってよろしいですか。 176 ◯ 村上委員長 着座のままで、順次。 177 ◯ 田島委員 このたびの訪問先について、まず最初に感想を述べさせていただきます。  最初に行ったマルシェいなぎですけれども、これは市障害総合福祉センターで、運営は正夢の会ということです。ここは、障害者相談支援事業と、それから障害者就労支援事業の2つをやっているところです。今回視察した事業所の中では、最も規模が大きく、就労支援だけでなく相談事業なども行っており、これは障害者全体の生活を考える上で重要な拠点だと思います。説明も非常にわかりやすかったので、非常によかったと思います。  2番目、リノール。これは就労継続支援のB型で、運営は株式会社レッドウッドです。感想といたしましては、部品の点検や軽作業を行っていました。当事者の方が集中して作業されている姿からは多くの御苦労がうかがえました。当事者も、また支援者も同じような苦労があると、いろいろと思いました。  3番目、稲城市社会福祉協議会。これは通所訓練室で、生活介護事業の部分です。通所訓練室であるので、就労できるようにするまでの生活介護を行うところでした。就労支援に限って見るのではなく、障害者の生活能力の向上の過程を知るのは大切なことだと感じました。  4番目、わくわく。これは就労継続支援のB型です。運営はNPO法人わくわくで、カレーづくりとか、あと公園とか墓苑の清掃を行っているところです。比較的小規模な事業所ですが、カレーをつくっての販売や、それから墓苑や公園の清掃作業を行っています。一般就労に移行する利用者は少ないとのことですが、障害の種類に合った作業を行うことで社会参加ができることが重要だと感じました。  次は5番目で、社会福祉協議会エイトピア工房。これは就労継続支援のB型です。これは、パン・クッキーの製造販売をやっていました。パン・クッキーの製造販売のほか、新聞にチラシを折り込む作業とか、ボールペンを封筒に入れる作業などの軽作業を請け負っています。作業部屋が足りないこと、職員配置が難しいこと、常時仕事が来るとは限らないことなど、さまざまな課題があることがわかりました。  次、6番、「コラボいなぎ」いなぎワークセンター。就労継続支援のB型です。最初の社会福祉法人正夢の会がやっています。お菓子をつくること、お弁当づくり、それから喫茶の運営、あと墓苑の清掃などをやっています。稲城市中央文化センター内の「喫茶ぽらーの」の経営、墓苑の清掃、あと建物内ではお弁当とお菓子づくりを行っていますけれども、このときは作業が終わった後でしたので、きれいに片づいている厨房を見せていただきました。丁寧な仕事をなさっている姿がそこからうかがえました。  それから7番、ベネッセソシアス稲城センター。これは就労継続支援のA型です。運営は株式会社ベネッセソシアス。老人ホーム入居者の洗濯業務を行っているところです。市内唯一のA型の事業施設です。ベネッセスタイルケアの老人ホームの洗濯物を一手に請け負って、洗濯、仕分け、畳むことを効率よく行っていました。よく工夫されたすばらしい就労施設だと思います。ただ、この作業を行う特性を持った当事者というのがまだまだ少ないのではないかと感じました。  全体の感想です。このたび、初めて市内の障害者の就労施設を見学させていただきました。障害者就労というのは、障害者の国民としての基本的人権を守ること、また職業生活においての自立を促進するために、さらに推進していくべき事業です。障害者の特性に合った就労ができるように、A型、B型ともに充実させていくことが重要です。障害者が自分らしく生きられる環境をつくることが求められていると感じました。  終わります。 178 ◯ 村上委員長 次に、中田委員、お願いいたします。 179 ◯ 中田委員 それでは、感想です。1番の視察先については、田島副委員長のほうからも説明があったので、省略して、2番のほうから発表させていただきます。  2、感想。マルシェいなぎが、就労継続支援A型・B型事業所やその他の施設と連携し、稲城市における就労支援事業の中心となっている点は大まかに理解できました。就労支援における現状及び課題についてより深く理解するために、もう少し長く時間をとってほしかったなと感じております。マルシェいなぎにおいて就労支援をどのように進めているのかであったり、就職後のサポート体制や離職率の現状、また稲城市のチャレンジ事業が非常に役立っているというお話もあったので、そのような市の固有の情報についてもう少し突っ込んだ質疑ができれば、より有意義な視察になったのではないかと考えております。  2点目。稲城市内の重立った就労継続支援B型事業所を実際に見学できたので、雇用契約に基づく就労が困難な方の就労の実情を直接さまざまな事業所で確認できた点は非常に有意義だったと思います。しかし、今回の調査目的である障害者の就労支援についてと、昨今の障害福祉政策の方向性、一般就労につなげていくというような方向性を踏まえると、就労継続支援A型や移行支援の事業所の視察に重点を置いたほうがよかったのではないかと考えております。ソシアスさんでは、台風が近づくと一斉に休まれてしまうんだというような、障害特性に応じた課題というようなものもお聞きしましたので、その辺、もう少し詳しくお話をお聞きしたかったなと考えております。また、視察コースの中に入っていた通所訓練室に関して言うと、就労支援とは直接的な関係はなかったので、あえて視察コースに入れなくてもよかったのではないかなとも考えております。  3点目。就労継続支援B型事業所では、どこも工賃アップが重要な課題となっておりました。低単価であってもコンスタントに発注してくれる事業者を見つけることとか、高付加価値を生む事業の拡充、高品質なお菓子の製造とか、カレーショップの営業日をふやすこと、あと単価の高い牛乳箱清掃を請け負うなど、そういったさまざまな努力をされていることがわかりました。一方で、利用者の障害の特性がさまざまであるため、一部の方でしかできないような仕事だけ、特殊なスキルが求められるような仕事、それは確かに高単価ではあるのですけれども、そういう仕事だけをとってくるわけにもいかない、単価の安い仕事も受けざるを得ないといったジレンマを抱えている点も、障害者の就労における大きな課題だと感じました。  続きまして、障害者の就労支援は、これまでは、法定雇用率に算定される週20時間以上の雇用が基本とされてきたため、そこまで働くことができない方にとっては、働く機会が非常に狭められておりました。しかし、最近では、ショートタイムワークも就労とみなす取り組みも注目されているというお話をマルシェいなぎのほうでお聞きしました。雇用契約に基づく就労が困難なB型の利用者の方には有効な施策ではないかなと思いました。  今後の進め方としてなんですが、現在の障害福祉政策では、一般就労につなげていくことが方針として掲げられていることから、稲城市内でも、より一般就労につながる就労移行支援及び就労継続支援A型をふやしていく取り組みが求められていくのではないかなと考えております。そのため、就労移行支援及び就労継続支援A型の誘致・拡充に取り組み、成果を上げている自治体への視察を実施すべきと考えます。  2点目。高付加価値を生む事業として、昨今、農福連携が注目されている。都市近郊に水耕栽培やハウス栽培などで障害者でも働きやすい環境を整備し、葉物野菜など、高く売れる野菜を生産するといった事例があると聞いております。特別な才能がなくても高付加価値の事業に従事することができる点──才能というのは、芸術とか、そういうものですが、そのようなものがなくても従事することができる点や、稲城市は都市近郊農業に取り組むのに適地である点などで、参考になるのではないかなと考えております。  今回の視察については、視察先の選定や時間配分については多くの課題があったと考えております。また、9月議会の福祉文教委員会の場で唐突に市外視察を追加しようとした正副委員長の進め方には、事前に委員の意向を確認するといった考えのないことにちょっと驚いた部分もあります。このような背景には、正副委員長が調査の進め方に一定の方向性を持たないまま進めていることがあるのかなと感じました。障害者の就労支援は稲城市としても非常に重要なテーマであり、委員全員で力を合わせ、一定の成果を出したいと考えておりますので、できれば今回のような進め方ではなくて、このような進め方が続いてしまうと、現在の正副委員長主導での今後の調査の継続には不安を感じているところではございます。今後どのように調査を進めていくのか、しっかりとした方針・計画を提示していただきたいなと考えております。  最後に意見として、済みません、田島副委員長のほうから謝罪ももらったのですけれども、ちょっと備忘録的に述べさせていただきたいなと思って、発表させていただきます。  今回、リノールとベネッセソシアスの視察中、副委員長が担当者からの説明中に私用電話をしたことについては、重要な問題だと考えております。すぐに切るならともかく、説明途中で席を立ち、終わりまで通話をしており、お忙しい中で視察を受け入れ、時間をとって説明対応をしてくれている視察先担当者に対し、非礼きわまりない態度だったと考えております。委員会視察は公務であり、その最中に私用電話をすることは、いかなる理由があろうとも避けるべきと考えます。この行いを一度ならず二度も繰り返した田島副委員長と、それを放置した委員長には、猛省と再発防止を求めたいと思います。  さらに、副委員長がサンダル履きで訪問したことについても指摘させていただきます。市議会議員はサンダル履きで視察に行くのだというような、視察先や市民に誤解を与えるような行為は避けるべきだと考えています。視察後に、片足をけがしていたとの説明がありましたが、そうであれば、せめて片足だけでも普通の靴を履けば、先方には「しようがないのですね」ということが伝わったので、そのような形で行けばよかったのではないかなと考えております。訪問された側から見れば、何の説明もなくサンダル履きで来るので、視察先に説明して回るわけにもいかないとは思いますので、そうすると、向こうも無言の不信感のようなものを募らせているのではないのかなと思うので、これについても反省を求めたいなと思います。  そして、視察先の質問内容について、担当の方が答えられる質問をするべきで、答えられない質問はするべきではないと考えております。社会福祉協議会の通所訓練室では、正副委員長が実際に通所訓練の担当の方に別の事業のことを質問していたり、ベネッセソシアスでは、施設長に会社としての事業方針を質問していたと。どちらも説明者では答えられない、または答える立場にない内容であり、貴重な時間を割いてくれたのに、その内容を聞いていなかったとも受け取られかねないような失礼な質問だったと考えております。正副委員長は、視察全体をコーディネートする役割を担っており、あらかじめ視察先とのやりとりも可能なはずなので、説明者に適した質問となるよう準備しておくべきと考えます。そうはいっても、委員がそういう状況を読まない質問をしていいということにはならないのですけれども、我々も含めて、気をつけていかなければいけないことだと考えております。  最後に、午後の視察の集合時間に正副委員長がそろって遅刻した点についても指摘させていただきます。所管事務調査は正副委員長が主導して実施するものでありますから、正副委員長は視察におけるホスト役となることが期待されております。そのホスト役が集合時間におくれることはあってはならないことだし、仮にもしやむを得ない事情でおくれるにしても、その事前におくれる旨連絡する、または副委員長だけでも先に行き事情を説明する等の対応をすべきだったと考えます。今回は行程には余裕があって、視察先にも予定時刻に到着したため、大きな問題にはならなかったが、他の自治体へ視察に伺う際は、今回のように緊張感の欠けた意識で臨むことのないようにしていただきたいと思います。  以上です。 180 ◯ 村上委員長 では、岩佐委員。 181 ◯ 岩佐委員 福祉文教委員会の視察の感想を述べさせていただきます。  1つ目のマルシェいなぎは、障害者就労支援センター、登録者238名、就労者182名、平成30年度では32名、知的障害・精神障害の方が多く、障害者手帳を持っていない方もいらっしゃるということです。障害者相談支援事業所、登録者335名、知的障害の方が多く、障害者手帳を持っていない方もいらっしゃるということです。障害者雇用の法制、雇用義務、制度、現状、課題を小まめにわかりやすく説明をしていただきました。非常にわかりやすい説明でございましたが、担当の方はかなり時間が足りない様子で、私としてももう少し説明を伺いたかったところです。  補足なんですけれども、最後はほとんど、かなり早口でおっしゃっていまして、多分言いたいことの半分も言えていないのかなという感じがしました。  あともう一つ、その後に現場に行ったときに、担当者の方もすごい荷物を持って焦って来たと思うので、すごく息を切らしながらだったので、多分、相手方にもかなり厳しいスケジュールだったのかなと感じました。  2点目がリノールです。就労継続支援B型で、定員20名。私たちが伺った際には、4~5名に分かれて、各種部品の点検などの軽作業中。午後には何名かでトイレの清掃等で、室内以外の作業にも行かれるということでした。これはリノールだけではなくて、その後のエイトピア工房でもおっしゃっていたのですけれども、今回私たちが伺うということで、本当にお仕事をすることにいつもよりもすごく気合いが入って、休憩もとらずに待っていていただいたということで、そういった中で私たちもしっかりと見なくてはいけないなと感じました。  3点目がわくわくで、就労継続支援B型、定員20名。わくわくから一般就労者になる方は1年に1人いるかいないかという状況で、一般就労につなぐのがどうしてもかなり少なくなってしまうのだなというのを感じたところでございます。ほかにも、いなぎ苑や公園の清掃業務、カレーづくり、毎週水曜日はカレーショップの運営をしているというところです。特にカレーショップに至っては、カレー屋さんを誰でも参加できる仕組みにし、毎月30名以上が何らかの形でかかわっているということでした。  3番がエイトピア工房。就労継続支援B型。パンやクッキーの製造販売等の厨房作業、販売。私たちが伺った際には、主にチラシ広告を折ったり、挟み込みをする作業がメーンで、ほかにもボールペンの封入や箱入れ、電気機器のくぎを刺す作業、牛乳ケースの箱の組み立て等があると。ここでは、過去に学校の教室であったところを使っているところがあって、作業所が4つあって、それは壁で遮られているので、そこで職員配置が難しくて、足りていないということでした。  次が「コラボいなぎ」いなぎワークセンターで、就労継続支援B型で、私たちが行ったときには大体終わってしまっていたのですけれども、ふだんは建物内での製菓班、弁当班に分かれての作業、製菓班ではクッキー、シフォンケーキ、ベーグル等を製造し販売している。ほかにも建物内以外で、南山メモリアルホールの清掃業務や、稲城市中央文化センター内の「喫茶ぽらーの」の喫茶店経営をしているというところです。  最後にベネッセソシアス稲城センター。これは就労継続支援A型。雇用契約に基づく就労が可能な方で、市内ではこの1カ所のみです。介護施設の洗濯、乾燥、畳むことが主な事業ということです。洗濯する際の仕分け、畳む作業等、分かれての作業があり、場合によっては細かい作業が求められるところです。  感想は、障害者・障害児の就労支援でまずやるべきこととして、就労できる環境を整えてあげることが重要。私にすごく残った言葉が、B型もA型も、障害者の方々を雇うというよりも育てるという感覚で、一般就労であったり、例えばB型だったらA型にできないかという形で、そういうところまで細かく考えてあげているのはすごくすばらしいなと感じました。今後、就労継続支援A型・B型の事業所が多々できて、障害者・障害児の方々がなるべく選べる体制をつくっていき、また事業所だけでなくて、先ほどもありましたけれども、ショートタイムワークなど、働く時間帯や日数、雇用形態等もその人その人に合う環境をできる限り市でもつくっていくべき必要があると考えます。  事業所においても、先ほどの人数や、お仕事の依頼があるかとか、わくわくさんではもう値上げをしなければやっていけないとか、こういういろいろな課題があって、市や関係機関とも連携をとりながら、解決に取り組んでいく必要があると考えております。  今後の進め方として、今回の福祉文教委員会での所管事務調査の課題をまとめ、できる限り改善できるよう協議し、進めていくこと。  今回の視察では、時間、対応ともにかなり詰め込んでしまって、もっと障害を持っている方、事業所の方や関連する方にも意見を伺いたかったです。また、視察先では、相手側に対して時間等、無理をお願いしてしまったのも課題であります。  障害者・職員にかなり限界まで対応していただいたのに、福祉文教委員会の視察として信頼を損なう行為が多々あり、今後、視察先においても誠意ある対応が重要であり、この点はしっかりと進めていくことを強く要望いたします。  一番大きな課題として、障害者・障害児の就労支援をまとめていかなくてはいけないところですが、今の福祉文教委員会の体制ではこの所管事務調査を進めていくのが難しいと考えております。改めて、今後の進め方をどうしていくのか、委員会として考えていく必要があると考えております。  以上です。 182 ◯ 村上委員長 では、市瀬委員、お願いいたします。 183 ◯ 市瀬委員 それでは発表させていただきます。それぞれの視察先では、お忙しい中、施設内の見学や丁寧な説明をいただき、本当に感謝いたします。  マルシェいなぎでは、障害者就労の現状について詳しくお話をいただきました。また、お一人お一人が長く安定して働けることを目指し、伴走型での支援を行われていることの実績として、平成30年度の登録者数238名のうち、新規32名を含む182名が企業就労されていること、また稲城市チャレンジ実習として、10年間で年平均40名が利用し、就労へのステップの場として役立っていることなどをお伺いいたしました。  現在、就労継続支援B型事業所利用者が他所で20時間未満の短時間アルバイトを行うことは認められていないのですが、ショートワークといったピンポイントの時間就労を労働力と捉えた働き方が渋谷区などで認められ始めています。最終判断は市区町村とのことなので、一人一人に合った働き方を考えると、このような新たな働き方の推進の必要性も感じました。  市内の就労継続支援B型事業所4カ所では、軽作業や清掃作業、カレーショップの運営や食事づくり、また製菓・弁当の製造、喫茶運営等、それぞれの事業所においての作業を中心に工賃が発生していますが、東京都平均約1万5,000円前後には届かないのが現状であります。各事業所において、工賃アップが課題であることから、作業を発注してくれる事業者や営業日の拡大、質の高い創造的なサービスの提供などの努力をされていることがわかりました。また、工賃の発生する作業とは別に、さまざまなプログラム活動を通して病状の安定化を図るなど、働くメニューだけでは精神障害者の希望に応えられないことがあります。働きたくても雇用契約に基づく就労が困難な方々にとって、就労継続支援B型事業所での柔軟な働き方は大切であるが、なかなか一般就労につながることは難しいと考えます。  市内唯一の就労継続支援A型事業所であるベネッセソシアス稲城センターは、働きたい障害者のために、ベネッセグループより仕事を切り出して働く場を創出して、それぞれの特性に合った支援を行うことで働く意欲や能力を高め、一般就労へと送り出すために設立されました。1日6時間、週5日で月約13万円の給与が支給されております。現在一律である賃金に業務内容の違いによる賃金差を設けていくことなどは今後の課題であることや、利用者の障害の内訳や日々の体調に応じた支援を行うことで働きやすい環境づくりに努められ、開設2年半で2名が一般就労に移行されていることを伺いました。今後こうしたA型事業所が市内にふえることを切に願います。  全体といたしまして、関係する市内施設のほとんどを視察し、現状を知ることはできましたが、視察先を詰め込み過ぎたことで各施設での時間が短く、準備されていた職員の方にも御迷惑をおかけしてしまったのではないかと思います。  また、社会福祉協議会の通所訓練室の視察は、本当に大切なことだと思いますが、今回のテーマに関係していたのかは疑問が残るところでございます。  マルシェいなぎの職員による障害者就労の現状については、非常に重要であると考えることから、もっと時間をかけて話していただくべきであり、B型事業所はある程度絞っての視察であれば、時間に追われることもなかったと思われます。  今回の視察に向け、正副委員長を初め、障害福祉課長を中心とした関係部局の職員の皆様にはさまざま御尽力いただき、感謝いたします。  しかし、視察当日、正副委員長がそろって午後の集合時間に遅刻されたこと、また田島副委員長が担当者の説明中にもかかわらず退室され、かなりの時間、話し声も気になる音量で電話応対されていたことは考えがたいことでありました。  遅刻に関しては、おくれる理由をまずは連絡するか、副委員長が先に到着し、理由を説明するべきであったと考えます。今回は移動時間を考慮され時間に多少余裕があったため、視察時間には間に合いましたが、議会事務局職員の皆様には多大な迷惑をおかけしたことは事実であると思います。  また、電話については、いかなる理由であっても、こちらからお願いして受けていただいた視察中であり、常識的に考えても理解しがたいことです。  さらに、視察中、担当者が回答に困る質問を正副委員長が数回されていたことも気になりました。  今回のテーマは、障害者の皆様や御家族、支援者にとって、そして稲城市にとっても大変に重要な内容であり、私たちもしっかりとまとめ、形にしていきたいと考えることから、今後の委員会体制について再検討も必要ではないかと考えます。  以上です。 184 ◯ 村上委員長 ありがとうございました。  坂田委員。 185 ◯ 坂田委員 最初に伺いました稲城市障害者総合相談センターマルシェいなぎにおきまして、障害者就労の現状について説明を受けました。マルシェいなぎでは、市内事業所との連携を図りながら、障害者の就労に関する個々の事案に合わせたさまざまな就労相談や就労先の案内など、総合的な窓口としての機能を有する施設であると認識しました。しかし、実際に相談窓口に来られた方への具体的な対応内容とか流れといったものをもう少し詳しく聞きたかったのが実際のところでございます。  次に、B型事業所でございます。B型事業所は、リノール、わくわく、エイトピア工房、コラボいなぎの施設を視察させていただきました。雇用契約に基づく就労の難しい方を対象とした事業所で、製菓やパン、カレーなどの調理や清掃などの委託業務、その他内職等の軽作業を個々の状況に合わせて役割分担で業務に当たられておりました。どの事業所も、利用者の工賃が低いこととか、定期的にコンスタントに仕事をとってくることが難しいといった御苦労を語られておりました。  また、B型事業所を視察した感想としまして、就労に向けて活動されている方たちがいらっしゃる一方で、まずはその施設に通って生活のリズムを安定させていくために通われているといった方も多く、居場所としての機能も有しているのだなと認識しました。  次に、A型事業所でありますベネッセソシアスは、ベネッセが経営されております高齢者施設の洗濯物を一手に引き受けており、作業の難易度に分けて人員が配置されており、利用者のモチベーションアップを図っておられました。しかし、A型事業所は、ある程度の規模があって、かつ安定的な業務内容を持っている事業所でないと運営自体がそもそも難しいのではないかなと感じます。A型事業所の参入障壁が高いのではないかなといった印象も受けました。  また、近年は精神障害者の利用者の方がふえてきており、気候の変化等で利用者が出社できないなど、不安定な要素があるといったことで、そうした場合は、利用者ではない社員の方々が、利用者が休まれてあいた穴を埋める作業に当たるといった御苦労もあると話されておりました。  今後の進め方について、今回の視察で市内の現状について知ることができましたが、特定所管事務調査事項である「障がい者・児の就労支援」については、一般就労に向けた就労移行支援事業所が現在市内には1カ所もないため、そのあたりの視察研修が今後必要だと感じました。  その他、稲城市の基幹産業でもある農業との連携について、昨今、農福連携の取り組みが注目されてきていることから、これらの点についても先進自治体の事例等を調査研究できれば参考になるのではないかなと思います。  その他意見・感想としまして、今回の視察中、正副委員長が集合時間におくれてやってきたことや、事業所において先方から説明を受けている際に副委員長が携帯電話の対応により2度も離席したほか、議員としてふさわしくない身だしなみで視察先に不快な思いと御迷惑をかけたことなど、議会としての品位を失墜させる行為であると感じました。今後はこのようなことがないよう、猛省を願いたいと思います。  以上です。 186 ◯ 村上委員長 ありがとうございました。  では、梶浦委員。 187 ◯ 梶浦委員 まず、今回10月7日の視察に関しましては、正副委員長、そして議会事務局の皆様、そして同行していただきました福祉部長、障害福祉課長の皆様、コーディネート、そして視察の運営に当たっていただきましたことに感謝とお礼を申し上げたいと思います。  まず1つ目、社会福祉法人正夢の会、マルシェいなぎです。こちらは、稲城市障害者就労支援事業、障害者就労支援センターであります。稲城市障害者総合相談センターとして、市で唯一、市障害者就労支援事業を行っている団体であり、今回の調査テーマの最重要課題である市障害者就労支援事業について、もっと詳しい説明や事業詳細についての質疑を行いたかったと感じております。市障害者就労支援事業のほか、計画相談──障害者総合支援法によるものや、福祉にかかわる一般相談──稲城市の受託事業など、そして高次脳機能障害者支援促進事業、ピアサポート事業の居場所づくり、当事者間の交流機会の提供など、事業所として5種の事業を行っているとのことでありました。しかし、その事業量から考えた場合の人員体制は少数精鋭、事業所としても手狭ではないかと感じました。また、市の障害者就労支援事業として、市内外の就労継続支援A・B型の各事業所等とさらなる連携を密にし、就労意欲のある障害者・障害児の就労意欲を支援できる体制をさらに拡大できるように、その必要性があるのではないかと感じたところです。  2つ目に、株式会社レッドウッド「リノール」。こちらは就労継続支援B型事業所です。民間企業が就労継続支援B型事業所を運営しており、通常の事業所に雇用されることが困難な障害のある方に対し、生産活動などの機会を提供、知識及び能力の向上のために必要な訓練などを行うサービスが行われていました。障害を持つ利用者の皆さんが、机に向かい黙々と軽作業(内職)を行っている姿が非常に印象に残りました。このサービスを通じて生産活動や就労に必要な知識や能力が高まった方が就労継続支援A型や一般就労へ移行できるように、さらに市の就労支援事業の拡充が必要であると感じました。  3つ目に、稲城市社会福祉協議会。生活介護事業(通所訓練室)です。生活介護事業(通所訓練室)は、利用者が地域の中で日常生活または社会生活を営むことができるよう、排せつ・食事等の介護、創作的活動及び生産活動や社会的体験の機会を提供する事業でありまして、担当職員の方々が、利用されている障害児・障害者の一人一人に丁寧に接し、対応をされていることを改めて認識いたしました。しかし、今回の調査事項は「障がい者・児の就労支援について」であり、視察した生活介護事業(通所訓練室)は、障害福祉政策として重要であると考えるところですが、今回の調査事項の所管外の事業ではないかと感じました。 188 ◯ 村上委員長 済みません、梶浦委員。  暫時休憩いたします。                                午後0時2分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後0時2分 開議 189 ◯ 村上委員長 再開いたします。  お願いいたします。 190 ◯ 梶浦委員 それでは4点目です。NPO法人わくわく。就労継続支援B型事業所です。障害を持つ利用者さんが、自分に合った仕事内容、自分に合った時間数で働けるよう、職員の方々がさまざまな工夫をされていることが大変印象的でした。カレー販売の、調理、盛りつけ、接客、配達、食器洗浄、ポスティングや公園や老人ホームの清掃など、個人の特技や特性、気力に合った取り組みや、体力に応じた短時間労働などの配慮、就労意欲の高い方へのさらなる就労支援など、利用者一人一人のニーズに応じた対応をされていたことは、すばらしい取り組みであると感じました。課題として、事業所として就労継続支援B型事業所での収益性を高めていくこととのこと、また就労継続支援A型や一般企業への就職拡大へつなげられるよう、マルシェいなぎと連携協力を密にしたいとのことでもありました。  5つ目、稲城市社会福祉協議会エイトピア工房。就労継続支援B型事業所。パンやクッキーの製造販売のスペースと、チラシ折りや部品の組み立てなどの下請作業をされている現場を見学させていただきました。障害を持つ利用者の方々が楽しげに黙々と作業できるよう、職員の皆さんがさまざまな援助に努められている様子を拝見いたしました。就労継続支援B型事業所で働く障害者の方が作業できる業務開拓も、事業所として大事な仕事であると感じました。
     6点目、社会福祉法人正夢の会「コラボいなぎ」いなぎワークセンター。就労継続支援B型事業所です。クッキーやマドレーヌなどの焼き菓子、ベーグルなどの製造を行う製菓班、一流シェフのもと、おいしいお弁当を製造されている弁当班について、見学させていただきました。午後の視察のため、実際の作業をされている様子は見学することができなかったことが残念であります。  7点目、株式会社ベネッセソシアス稲城センター。就労継続支援A型事業所。現在、市内で唯一の就労継続支援A型事業所であります。福祉サービスとして支援を受けながら、一般就労に近い職場環境で働くことができる環境が整っていると感じました。市内にこのようなA型の事業所を開設していただいていることに感謝いたしますとともに、会社として、稲城市民の就業者をふやしていきたいとのお考えを伺い、大変ありがたく感じました。クリーニング業務として一定のスキルが求められる環境で、事業所と雇用契約を結び、最低賃金以上の給料が支払われているとのことでありました。B型からA型、A型から一般就労へと、体力・意欲のある障害者の皆さんの就労スキルがステップアップできるような就労支援を稲城市として行えるような制度の拡大となるよう期待したいと思います。  8点目、過密な視察スケジュールによる調査不十分な状況について。今回市内行政視察は、所管事務自主調査事項として決定した政策について、市内の現状を調査するための視察であると考えます。10月7日は、午前4カ所、午後3カ所の合計7カ所、視察先での予定は各30分間、施設概要と事業説明、現場見学と過密なスケジュールでありました。正副委員長以外、私を含め各委員が、時間に配慮し、多くの場面で質疑を遠慮した結果、市内現状視察として調査が十分に行えなかったと感じています。また、視察の受け入れを快く引き受けてくださった視察先の事業所においても、熱心な説明により時間が超過したことを視察先の職員からおわびの発言が出る場面もあり、このような過密なスケジュールでは、お願いした視察先の方々に大変失礼な日程であると感じました。  9点目、田島副委員長の視察先2カ所で2回の私用電話と、その行為を見過ごした委員長の責任について。  1)、午前、就労継続支援B型事業所リノールでは、20人以上の障害のある利用者の皆さんが作業されている室内、生産活動に従事されている障害のある利用者の方の横で通話されていました。  2)、午後、就労継続支援A型事業所ベネッセソシアス稲城センターでは、施設職員からの説明中、田島副委員長の会話が会議室内に聞こえる状態で、約3分間ほど、明らかに説明者の方が不快感を示されていました。  視察先の現場で、田島副委員長は、着信音を消音することなく受話し、私用の電話で長時間通話をしていた行為は、委員会の一委員としても不適切な行為でありますが、それ以上に、委員会運営を担う副委員長という責務を放棄し、委員会視察の活動を妨げたことに対し、大変遺憾に感じました。  特にリノールでは、私たちの見学により、ふだんと違う環境によるストレスを感じていらっしゃる可能性の高い障害者の皆さんの隣で通話、電話でお話をされており、福祉的な配慮に欠ける行為であったと考えます。  また、これらの副委員長の公人にあるまじき行為に対し、視察中に委員長から注意喚起がなされなかったことは、委員会運営をつかさどる委員長として、責務を果たしていないと感じました。  10番目、田島副委員長のサンダル履き・上着不着用での委員会視察の出席について。つま先やかかと部分が露出し(トウレス)、足首を覆うストラップのない(バックレス)、いわゆる突っかけサンダルを履き、かつ上着(男性の服でテーラードジャケット相当)ではなく、ブラウスと同じ色柄のアンサンブル・カーディガンで田島副委員長は出席されていました。10月末まで、市職員のクールビズに合わせて、議場・委員会室における上着不着用の夏季軽装化を、平成29年の議長発文を踏襲し、議会として行っているところですが、これは市議会や市役所の内部での対応であると考えます。議会外の団体である民間企業等を訪問させていただくに当たり、市民を代表して視察を行っている公職の議員として、かつ名刺交換等の委員会を代表して挨拶を行う副委員長として、サンダル履き・上着不着用は、委員会運営を軽視しているものと考えざるを得ないです。  11点目、村上委員長と田島副委員長の集合時間の無断遅刻・無謝罪について。昼食休憩後の午後の集合時間13時20分の時間に約6分の遅刻、かつ村上委員長と田島副委員長からは、議会事務局や他の委員への遅刻の事前連絡はなく、無断での遅刻でありました。また、遅刻以降の視察時間中に、村上委員長と田島副委員長から、所属全委員、随行の議会事務局職員、所管部長、そして所管課長へ、遅刻をわびる発言はありませんでした。  遅刻までの経過です。13時17分ごろ、所属全委員、随行職員、消防署前に集合し、車両に乗車しておりました。13時20分ごろ、これは集合時間ですが、水沢議事係長が村上委員長と田島副委員長を探しに市庁舎正面玄関等に確認に行かれたとのことです。13時23分ごろ、村上委員長と田島副委員長の所在が確認できなかったと、議事係長から議会事務局長へ報告があったとのことであります。それを受け、13時23分ごろ、議会事務局長が村上委員長へ所在の確認の電話をされ、「今向かっている」との返答であったということです。13時26分ごろ、村上委員長と田島副委員長が集合場所に到着。待機していた全委員・随行職員に謝罪の発言はなく、予定時刻より約7分以上おくれて市役所を出発いたしました。  村上委員長と田島副委員長の集合時間の無断遅刻・無謝罪について、委員会運営を妨げる行為を正副委員長みずからが犯しており、正副委員長としてその責務を全く自覚していないことと感じました。また、委員長の招集による委員会視察に応招している私たち委員や視察を準備・対応している随行職員に対し、遅刻後、委員会時間中に謝罪の発言もなく、委員や職員を侮辱していると感じました。このように委員会を軽視する行動は、市民からの負託を受け議会活動を行っている議員である私たちは、市民の血税を使って所管事務調査を行っており、正副委員長は、このような時間や職員の労務に関するコスト意識が全く欠如していることと感じました。  12点目、村上委員長と田島副委員長の視察先の担当事業以外の質問による無礼な言動について。稲城市社会福祉協議会の生活介護事業では村上委員長と田島副委員長が、またベネッセソシアス稲城センターでは村上委員長が、それぞれの説明担当職員に対し、視察事業所の事業以外の内容について質問を行い、説明の担当職員から「私ではわかりかねます」との返答となる事態となりました。また、稲城市社会福祉協議会では、委員長から他の委員へ質疑を促す司会進行の発言もなく、委員長みずから質疑をしての結果であり、委員長に続いて副委員長までもが事業以外の質問を行っておられました。視察先の事業内容も把握せず選定し、かつ事業以外の質問をするなど、委員会の一任を受け、正副委員長が視察先を決めたにもかかわらず、このように視察先に対する無礼な質問をした正副委員長の委員会運営に疑問を感じます。  13点目、視察の意見と、10月7日の視察の正副委員長の委員会視察の責任について。10月7日の委員会視察の感想8番から12番で報告した村上委員長と田島副委員長の委員会中の5つの問題行為は、委員会を代表する責任ある立場にありながら、その責務を怠り、委員長・副委員長としてなすべきことを行わず、なすべからざることを行う、不適切かつ無責任な行動であると感じています。このことから、現正副委員長による委員会の体制で先進自治体に視察に行くことに大きな不安と不信を感じます。  また、これまでの委員会運営として、5月28日、委員長の都合による8時45分開始、9時15分終了の異例の委員会開催。  6月13日、所管事務自主調査事項の今後の進め方で、委員の意見を集約したにもかかわらず、委員の意思を酌まず、御自身の考えを押し通されようとする副委員長の不用意な発言により、10分以上協議が混乱。  8月7日、午後に全議員が参加する公務が予定されているにもかかわらず、午前中に行政報告7件、「障がい者・児の就労支援について」の市の説明の調査を行う委員会を開催。行政報告に対する質疑の時間に自主的に各委員が質疑を控えることとなり、5月と同じく、調査時間が不十分な委員会運営であったと感じました。  9月12日、所管事務自主調査の協議において、市の現状調査後の今後の進め方について、正副委員長への一任を得ていないにもかかわらず、かつ委員長から委員に諮られることなく、委員長の一存による軽率な市外視察の日程の提案。  以上の経過により、委員長と副委員長のこれまでの委員会運営は、所属委員を軽視した委員会運営をしていると感じ、村上委員長と田島副委員長の委員会運営に対する不信が拭えない状況であります。  「障がい者・児の就労支援について」は、市民の公共の福祉の増進に資する調査事項であり、ぜひ政策推進の一助となるよう、先進自治体の事例を調査するなど、今後も取り組みたいと考えますが、10月7日の視察での正副委員長としての不適格な行為や、所属委員をないがしろにするような委員会運営が続いていることから、現委員長・現副委員長の体制が続くのであれば、先進自治体への視察は控え、調査を終結し、委員会として所管事務自主調査の意見をまとめることを提案したいと思います。  10月7日の視察での委員長・副委員長としての複数の不適格な行為により失いつつある市議会への信頼をこれ以上失墜することのないよう、村上委員長、田島副委員長それぞれに委員長・副委員長という責務への自覚を顧みていただき、責任ある御判断をしていただきたいと考えます。  以上です。 191 ◯ 村上委員長 ありがとうございました。  では最後に、私のほうから視察の感想を述べさせていただきます。  1番の稲城市障害者総合相談センターマルシェいなぎについて、(1)から(4)までの事業内容については、梶浦委員の部分と重複いたしますので、省略いたします。  就労を考える方の最初の相談窓口として2010年4月に開設され、就労先の企業開拓などを行いながら、利用者に寄り添った支援を行っている。  お話のポイントとして、障害のある人が働くときに、障害についてオープンにするか、クローズにするかでそれぞれにメリット・デメリットがある。就労先は、企業就労(一般企業と特例子会社)、そして福祉就労(就労移行支援、就労継続支援事業A型とB型)がある。働き方の変化として、ショートタイムワークが注目されている。当事者の働く意味を知るジョブマッチングということについて、大事であるということで、これについては時間の関係で詳しくは伺えなかったのですけれども、これから継続して伺っていきたいと思っています。就労支援を行う上で、稲城市のチャレンジ実習が当事者を知るために大変重要な役割を果たしているというお話がございました。  以上のような説明を受けてから、マルシェいなぎ現地に伺い、事業所の様子を見せていただきました。入り口に大きなテーブルがあり、ピアサポートなどのコーナーとしても使用されています。仕事帰りに立ち寄ってクールダウンしてから帰宅する人もいるそうであります。入り口横に相談室、奥に事務所スペースとなっているけれども、利用者がふえてきていて手狭になっているように感じました。  説明時間は30分とお伝えしてありましたが、駆け足になってしまって、申しわけなかったと思っております。今後、さまざまなところを視察して、さらに委員の間で理解が深まったところで再度質問などをさせていただければ、より深い理解につながるのではないかと思います。  市内で就労支援センターとして就労支援事業を行っているのはマルシェいなぎのみで、市の就労支援のかなめとなっていると思います。  次に、就労継続支援B型事業所としては、リノールを見学させていただきました。軽作業ということで、平成29年に開設されて、まだ新しい事業所ということで、午前は学習と作業を1時間ずつ、午後は2時間の作業ということで、定員は20名。送迎つきで、主に自宅から通っている方が多いということでございました。清潔感のあるきれいなオフィスであると感じました。  次に、NPO法人わくわくです。カレーショップや清掃などを行っているということです。これは、市内で唯一というか、精神障害者や発達障害者の方を対象とした事業所ということで、その方の働きたいペース、そして内容に寄り添って、やりたい仕事、やりたい時間で仕事をしてもらうということを大事にしているということで、精神の方の特徴で、体調・気分に波があり、コンスタントに働くことが難しいということ。また、すぐに一般就労に結びつく人は少なく、2017年度は2人であったということ。平均利用年数は7年とのことです。平均賃金は8,085円ですけれども、1万円超えを目指しているということで、そうなると訓練給付費もアップするため、頑張っているというお話がございました。また、自立のためのグループホームの運営もされているということです。  次に、エイトピア工房です。仕事の内容については、皆様がおっしゃったことと重複します。内職だけではなくて、焼き菓子や農作業、喫茶と選べる。知的障害の方が多くて、活発な人が多いという印象でございました。月に1回ずつ体操と音楽活動があって、毎年「はあとふるステージ」ではとても元気な発表をされていて、職員の方ともとても仲がいいということを常々感じております。  それから次は、正夢の会の「コラボいなぎ」いなぎワークセンターでございました。こちらも、焼き菓子、弁当、「喫茶ぽらーの」ということで、市役所や中央文化センターで販売されている焼き菓子とお弁当をつくっている。そして喫茶でお仕事をしている方もいらっしゃる。正夢の会は4カ所のグループホームも運営されていて、自立生活と就労をトータルに支援できるというのが強みであると感じました。  就労継続支援A型事業所としては、ベネッセソシアスでございます。ベネッセグループの高齢者施設の洗濯物をクリーニングする仕事で、主に仕分け、洗い・乾燥、畳みというグループわけで仕事をされていました。最初の仕分けは難しいということで、大分なれた方が行うとのことでございました。洗えるかどうか、表示を確認しながら洗濯ネットに入れて、ほかの人の洗濯物ともまじらないように注意深くやらなければいけないということで、高度であるという説明でございました。また、畳む仕事は熟練していて、A4サイズにきっちりと素早く美しくパッキングされておりました。A型事業所は、稲城市内初ということで、平成28年に設立され、市外からの就労が多く、電車通勤をしている方が多いというお話がございました。そして、御説明の中で、重複しますけれども、知的障害の方は比較的コンスタントに働けるけれども、精神障害の方は季節の変わり目や天気の変わり目などで気分が落ち込み、休みがちになるということがありました。そこが一般就労に移行するときに難しい点であり、事業所の体制づくりでも難しいところであるというお話を伺いました。賃金は、最低賃金の時給1,015円ですけれども、フルに働けば月13万円ほどになるということでございます。  そして、社会福祉協議会の通所訓練室を見せていただきました。ドア・ツー・ドアの送迎で、重度の障害の方などの体をほぐすための理学療法や音楽療法等を行い、比較的軽度の方は創作的活動及び生産活動や社会的体験の機会を行うということで、新しい送迎バスも見せていただきました。  全体としての感想でございます。市内の主な就労支援の事業所、そして社会福祉協議会の通所訓練室を視察できたことは、大変重要であったなと思っています。障害のある方が日々どのようにすごされているかをこれでおおよそ知ることができたと思います。また、市の事業の中心を社会福祉協議会、それから正夢の会という2本柱で担っていただいているということも感じました。しかし、最重度で自宅に常に介助が必要な方もいらっしゃるということもわかりました。また、市にはない就労移行支援事業所を利用されて、次は一般就労を目指している方もいらっしゃるということもわかっております。最重度でも働きたいと希望して、働くことのできる方もいらっしゃるかもしれません。就労支援というものを障害者雇用促進法に規定された範囲で考えれば、そこに規定された支援のみが委員会の研究対象となりますけれども、最初のテーマの話し合いで、広く日常の過ごし方なども含めた就労支援と考えたいと私は述べさせていただいたということを確認しております。それは、今回の報告の中にも、坂田委員が、日常の居場所として大事であるとおっしゃってくださったこと、それから田島委員が、基本的人権としてとおっしゃったこと、それらをあわせて考えていることでございます。今回市の視察を通して、その思いをさらに強くいたしました。  障害の当事者の方々にとって、働くということの意味するところは何か。それは人によって多様だということを改めて感じさせられました。生活の糧を得て自立して生活したい、支援を受けながら自分を表現する方法として働きたい、人と会い交流するために働きたい、自分のペースでじっくりと働きたいなど、何のために働くのか、本人の望みはどこにあるのかを考えながら、多様な働き方を提案できる体制づくりを市が整えていくということが大事であると痛感いたしました。  今後の進め方、視察の希望についてでございますが、今回の視察を通して、委員の間で共有できる課題と思われる点についてピックアップし、課題に沿って視察先を絞り込んでいきたいと思っています。ワークショップ形式で行うのも一つの方法かもしれないと思っております。  今回の視察で見ることのできなかった、稲城市を所管する障害者職業センター、それから障害者就業・生活支援センター、また市にはない就労移行支援はぜひ見るべきだと感じました。  さらに、特例子会社、ショートタイムワークについても、先進事例ということで視察を希望いたします。  また、創作活動、農福連携ということもほかの方の報告にも出ておりました。それから、利用者と支援者の方が同一の賃金ということを目指している事業所等もあると聞いております。また、最重度の方の就労の事例など、これらの先進事例についても視察できればと思います。  これには書き込んではおりませんけれども、土曜日にNHKの「バリバラ」を見ました。それで、その後に続く番組も障害者関係であったのですけれども、日常生活支援事業ということで、当事者の方がやりたいことを中心に考えた運営をされている事業所の紹介がございましたけれども、この事業というのが就労継続支援B型として事業を行っているところと大変似通っていて、居場所として就労継続支援B型の制度が大変重要であるということ、それらの事業所制度の間に厳密に線引きをすることはなかなか難しいのではないか。そして、就労継続支援B型において、一般就労が難しいという方が行かれるわけですけれども、やはりそこでは働くということの意味を考える必要があると改めて考えさせられたということでございます。  以上でございます。  これで感想のほうは一通り終わりました。  ここで田島委員のほうから発言の申し出がございますので、田島委員の発言を許します。 192 ◯ 田島委員 このたび、10月7日の福祉文教委員会の視察において、私の非常識な行動により皆様に多大な御迷惑をおかけし、まことに申しわけございませんでした。視察先の就労施設で携帯電話が数回にわたって鳴り、それに出てしまったこと、午後の集合時間におくれたことを深く反省しています。また、履き物についても、公の場にふさわしくなく、その配慮が足りませんでした。責任をとりまして副委員長を辞任させていただきたく、本日、辞任願を提出いたします。今後におきましては、このようなことがないように十分注意し、緊張感を持った議員活動に励みたいと思います。本当に申しわけございませんでした。 193 ◯ 村上委員長 暫時休憩いたします。                                午後0時34分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後11時59分 流会 出席議員が定足数に充たないため、委員会を再開するに至らず  以上のとおり会議の次第を記録し、これを証す るため署名する。   福祉文教委員会委員長   村 上 洋 子 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...