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令和元年第2回定例会(第16号) 本文 開催日: 2019-06-10
令和元年第2回定例会(第16号) 名簿 開催日: 2019-06-10

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  1. 稲城市議会 2019-06-10
    令和元年第2回定例会(第16号) 本文 開催日: 2019-06-10


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の16番、川村あやさんの一般質問を許します。12番、川村あやさん。 3 ◯ 12番(川村あや君) 通告番号16、新政会、川村あやです。大項目4問にわたって質問させていただきます。申しわけありません、少し喉を痛めておりまして、お聞き苦しい点があるかもしれません。そして、議員としては新人です。稚拙な表現や文章などがあるかもしれませんが、経験を積んで、実のある一般質問にさせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  それでは大項目1です。選挙の投票率を上げる取り組みについてです。  (1)、4月21日投開票の稲城市長選挙及び稲城市議会議員選挙の有権者数は、前回に比べましてプラス5,115人でしたが、投票率は0.42%減少していました。投票率を上げるために市が行っている取り組みについて伺います。 4 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 5 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) おはようございます。それでは、答弁させていただきます。投票率を上げる取り組みでございますが、毎年継続して実施している取り組みとして、「Iのまちいなぎ市民祭」での啓発誌「しろばら」の配布、成人式での啓発活動、明るい選挙推進委員による話し合い活動、18歳から20歳代の若年層の投票立会人の募集がございます。今回は、新たな取り組みとして、大型店舗での館内放送や、稲城市長選挙稲城市議会議員選挙キャッチコピー・標語の募集を行い、広報いなぎや入場整理券で活用させていただいております。また、選挙時には、広報いなぎやホームページ市情報発信メールを活用し、選挙に対する周知を図っているほか、若年層にも政治や選挙に関心を高めていただくため、投票事務の臨時職員に大学生を採用しております。 6 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 7 ◯ 12番(川村あや君) 市でも投票率を上げるために積極的な取り組みを行っていることがわかりました。さらに稲城市では、まだ投票権のない世代への啓発も行っていると思います。そのことを踏まえまして、(2)に移りたいと思います。  (2)、投票権のない年代からの意識づけも大切な活動だとは思いますが、実際、投票につながっているのかどうか、すぐにはわかりにくいと思います。選挙に行こうと思えるような取り組みが、投票率の向上につながるのではないかと考えます。そこで、民間との啓発イベントをすることについて、市の見解を伺います。 8 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 9 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) 選挙権のない年代からの意識づけにつきましては、将来の有権者である小中学生の選挙啓発ポスターコンクールの実施や、「Iのまちいなぎ市民祭」での模擬投票体験、児童会・生徒会の役員選挙への選挙用具の貸し出しなどを行ってきております。なお、民間との啓発イベントにつきましては、他市の事例等を研究してまいります。 10 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 11 ◯ 12番(川村あや君) 将来のことを考えての取り組みというのを引き続き行っていただければと思いますが、選挙へ行く若年層の方に話を聞きますと、親が選挙へ行く家庭のお子さんは、選挙権を得てからも親子で一緒に投票へ行ったり、ひとりでも選挙へ行かなくてはいけないという意見がありましたが、逆に行かない人は、興味がない、用事がある、行っても意味がないなど、選挙に対して消極的な声が聞こえてきました。その状況を知っていただきまして、(3)に移ります。  (3)です。今回、稲城市内17カ所の投票所・各地域別での投票率は43%から58%とばらつきが見られました。投票率をアップするために、地域・年齢に合わせた取り組み、例えば商店街の割引券や商品の引換券、飲食店の割引などの提案をします。市の見解を伺います。 12 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 13 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) 投票に対する特典の付与につきましては、選挙は特典の有無でなく個人の意思で行われるものであるとの視点から、選挙管理委員会が主導して行うことは考えておりません。このような事例は、民間による独自の活動でございますので、商店街等の判断により実施されるものと考えております。
    14 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 15 ◯ 12番(川村あや君) 選挙管理委員会としての意見は把握しました。個人の意思で行われるものであるというのは、理想論としては言うまでもありませんが、どのような理由・きっかけであれ、投票に足を運んでいただくことは重要と考えています。全国各地で投票へ行った際のいわゆる特典のある地域団体はふえていますし、「センキョ割」という全国センキョ学生実施委員会が中心となったホームページもございます。動機づけとして事例のような取り組みは有効な方法であるとは思いますので、改めて市の見解を伺います。 16 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 17 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) この事例自体が、投票により利益が生じる事案でございますので、寄附の禁止や利益誘導による買収などの違反につながることのないよう注意が必要でございます。 18 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 19 ◯ 12番(川村あや君) もちろん、違反なく、きちんとルールを定めて、選挙に対してプラスになるような働きかけを考えています。よい提案ができるように、引き続き考察していきます。  それでは続いて、(4)に移ります。(4)、期日前投票所を利用する有権者がふえていることについて、1)、市の現状を伺います。 20 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 21 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) 稲城市長選挙における期日前投票者数につきましては9,737人で、前回平成27年より1,542人増加しております。次に、稲城市議会議員選挙における期日前投票者数につきましては9,738人で、前回平成27年より1,540人増加しております。 22 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 23 ◯ 12番(川村あや君) 稲城市長選挙、そして稲城市議会議員選挙のどちらも、前回よりも1,500人以上、期日前を利用されている方がいらっしゃるということがわかりましたので、2)に移らせていただきます。  2)です。期日前投票所の時間の延長について市の見解を伺います。 24 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 25 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) 期日前投票所の開設時間ですが、市役所ロビーでは午前8時30分から午後8時まで、平尾自治会館では午前9時から午後6時まで、iプラザでは午前9時から午後8時まで開設しております。期日前投票制度の前身であります不在者投票制度におきましては、終了時間が午後5時から午後8時へと延長された経緯がございます。そして、期日前投票制度におきましても、少なくとも1カ所は午後8時まで設置することとなっており、市役所ロビーの期日前投票所においては、期間中は曜日に関係なく毎日午後8時まで設置しているところでございます。期日前投票所の時間のさらなる延長につきましては、経費、投票管理者及び投票立会人の選任、従事者の確保等の課題があり、現状では難しいと考えております。 26 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 27 ◯ 12番(川村あや君) 再質問です。期日前投票所の時間延長については難しいとのことですが、もう少し粘らせてください。期日前投票の終了後にどのような業務を行っているのか、伺います。 28 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 29 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) 期日前投票終了後の作業ですが、主な作業としまして、入場整理券と投票区ごとの投票者数の確認、投票用紙の使用数と投票者数の確認、投票録の作成、投票所の整理及び翌日の準備、投票状況の東京都への報告がございます。そのほかにも、日中の問い合わせ対応等で処理ができなかった不在者投票の処理や、当日投票の準備などを行っております。 30 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 31 ◯ 12番(川村あや君) 丁寧な御説明、ありがとうございます。期日前投票の終了後に日々そのような作業を行っていらっしゃる。恐らく数時間かかると思います。よくわかりました。改めます。  それでは、(5)に移ります。(5)です。期日前投票所の増設について市の見解を伺っていきたいと思います。1)です。稲城市立病院内健診センターとオーエンス健康プラザ間のスペースについて、いかがでしょうか。市の見解を伺います。 32 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 33 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) 期日前投票所の増設につきましては、有権者の利便性を高め、投票機会の拡大につながるものと考えているところでございますが、二重投票防止のためのセキュリティー対策、経費、従事者の確保、停電やシステム障害などの不測の事態に対応できる体制の整備等において多くの課題があるものと考えております。したがいまして、稲城市立病院内への設置につきましては、現状では難しいものと考えております。  なお、稲城市立病院は、不在者投票の指定施設に指定されておりますので、選挙期間中に入院されている方は不在者投票を御利用いただくことができます。また、稲城市内における不在者投票の指定施設には、稲城市立病院以外にも、稲城台病院よみうりランド慶友病院デンマークイン若葉台、いなぎ正吉苑、いなぎ苑、ひらお苑が指定されております。 34 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 35 ◯ 12番(川村あや君) 増設に関しては多くの課題があるということは理解しました。入院患者の方々への配慮もされているということも認識させていただきました。  それでは続いて、2)です。2)、商業施設での増設です。例えば、若葉台のヤオコーや矢野口のアメリアなどについて、いかがでしょうか。市の見解を伺います。 36 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 37 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) 商業施設への期日前投票所の設置につきましては、さきにお答えしたとおりの理由から、現状では難しいものと考えております。 38 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 39 ◯ 12番(川村あや君) そうですか。これまでに、他市の例にはなりますが、先日の統一地方選挙では、全国79のイオンの商業施設で期日前投票所などが設置されるという取り組みが行われました。そのほか、イトーヨーカドーや各地の商業施設でも増設がふえていますので、稲城市でも前向きに検討していただければと思います。  それでは3)に移ります。さらに、ちょっとしつこいようなんですが、大学への設置についてはいかがでしょうか。市の見解を伺います。 40 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 41 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) 大学への期日前投票所の設置につきましては、さきにお答えしたとおりの理由から、現状では難しいものと考えております。 42 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 43 ◯ 12番(川村あや君) 増設については、さまざまな課題があるとは思いますが、市民にとってより投票しやすい環境や状況をつくるということは必要だと思っています。前向きに検討していただければと思います。  それでは(6)に移ります。(6)、大学生の選挙コンシェルジュについてです。投票への呼びかけ、啓発グッズ、そして広報番組、例えば多摩テレビなどへの出演、若者の活動を市のホームページフェイスブックなどのSNSで拡散することについて市の見解を伺います。 44 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 45 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) 若者による啓発活動のSNSなどの各種媒体を活用した情報拡散につきましては、選挙情報の周知方法として有用なものであると認識しております。 46 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 47 ◯ 12番(川村あや君) 市の認識についてはわかりました。選挙コンシェルジュとは、簡単に言いますと、若い世代の人たちへの選挙の関心を高め、投票率の向上につながることを目的としたものであります。選挙の啓発活動を行う18歳から30歳の人たちです。実際に他市では、選挙コンシェルジュによります選挙広報をPRするための選挙カフェの設置、それから選挙期日までのカウントダウンを知らせる日めくりカレンダーの作成、そして配布など、興味深い実例がありました。選挙コンシェルジュのこういった取り組みによりまして、大学生に投票参加の呼びかけなどを行ってもらうといった事例がございます。このような若年層による選挙啓発の参加について、改めて市の見解を伺います。 48 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 49 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) これからの社会を担う若者の選挙啓発への参加は、政治への関心を高めるよい機会となるかと考えます。選挙管理委員会では、啓発活動につきましては、明るい選挙推進委員と一緒に進めてきておりますので、その活動の中で、若者と一緒にできる啓発活動を研究してまいります。 50 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 51 ◯ 12番(川村あや君) よろしくお願いいたします。  それでは、(7)に移ります。(7)です。インターネット投票は、セキュリティーの問題や導入金額など、現状では未知な部分が多く、実現には時間を要するとは思いますが、将来的には可能であり、投票率の向上につながると考えています。インターネット投票について市の見解を伺います。 52 ◯ 議長(渡辺 力君) 選挙管理委員会事務局長。 53 ◯ 選挙管理委員会事務局長(小島大泰君) インターネット投票につきましては、本人認証やセキュリティーの問題など、多くの課題がございます。現時点ではインターネット投票の制度自体がございませんので、引き続き国の動向を見守ってまいります。 54 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 55 ◯ 12番(川村あや君) わかりました。繰り返しになりますが、より投票率を上げるという課題は、一市民、一議員として持ち続けたいと思っています。市でも、時代に合った、ニーズに沿った投票方法などに耳を傾けていただければと思います。  それでは、大項目の2に移ります。2、稲城市の農業を守り、育て、広めることについてです。  (1)、稲城市の援農ボランティア事業は、後継者の育成や高齢化している農家の手助けとして、とてもよい取り組みだと認識しています。援農ボランティアの現状を伺ってまいります。1)、受け入れ農家の現状について伺います。 56 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 57 ◯ 市民部長(松本葉子君) 援農ボランティアの受け入れの状況といたしましては、現在、梨農家5軒、野菜農家4軒の合計9軒が登録されておりまして、1軒につき1人から5人の援農ボランティアを週に1回、半日程度を目安に、活動を受け入れております。 58 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 59 ◯ 12番(川村あや君) 再質問です。援農ボランティアの方々はいつごろから現場に入られたのでしょうか。また、当初と何か変化はあるのか、伺います。 60 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 61 ◯ 市民部長(松本葉子君) 現在の援農ボランティア事業では、いなぎ農業ふれあい塾の第1期卒業生が、平成30年2月8日から援農作業に従事しております。当初は、受け入れ農家側もボランティアの受け入れを遠慮しがちなところもございましたが、現在は、徐々に認知度も広がり始め、依頼がふえている状況でございます。 62 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 63 ◯ 12番(川村あや君) まだ始めて間もないですが、徐々に依頼がふえているという現状で、よかったです。高齢農家の方々は、新しい取り組みやサポートについてなかなか素直に受け入れることは難しいかもしれませんが、実際は人手が必要な農家さんは現実にあると思いますので、引き続き親切丁寧な説明をお願いいたします。  それでは、具体的に伺っていきます。2)です。梨農家への対応について伺います。 64 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 65 ◯ 市民部長(松本葉子君) 平成30年度の援農ボランティアによる梨農家への対応状況といたしましては、梨農家5軒におきまして、不定期ではございますが、花粉交配、摘果作業、袋かけなど、合計作業時間120.5時間、延べ43人による活動実績がございました。 66 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 67 ◯ 12番(川村あや君) 梨農家の援農ボランティアにつきましては、剪定作業などの経験と技術を要する作業もあることから、援農ボランティア事業に10年ほど事業実績のある近隣市でも実施はしていない、難しいと聞いていますが、稲城市ではなぜ実現しているのか、どのような工夫をされているのか、伺います。 68 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 69 ◯ 市民部長(松本葉子君) 野菜に比べ、梨の作業については、剪定作業など、高度な技術を伴う作業もございますが、まずは花粉つけや摘果作業、袋かけ作業などの比較的軽微な作業から始め、徐々になれていただく方向で取り組みを進めております。また、平成31年度からは、吉方公園の東側にある稲城の梨生産組合の圃場において梨の講習を開始しておりまして、今年度は花粉つけの講習を行っております。 70 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 71 ◯ 12番(川村あや君) ありがとうございます。他市に比べても、農家を守る取り組みを行っていることが認識できました。昔ながらの梨棚は、当時の方の身長に合わせてつくられているため、低目にできていたり、年々盛土をすることで、大人、特に男性が作業するには結構な低さにかがまなければならず、腰への負担が大変大きいです。現代女性の平均身長160センチの私でも、中腰で作業する箇所が多くございます。高齢の方の負担を少しでも軽くしていけるよう、引き続き援農ボランティアの広報をよろしくお願いいたします。  それでは続いて、3)、野菜農家への対応について伺います。 72 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 73 ◯ 市民部長(松本葉子君) 平成30年度の援農ボランティアによる野菜農家等への対応状況といたしましては、野菜農家4軒におきまして、苗の植えつけ、収穫作業など、合計作業時間895.5時間、延べ305人による活動実績がございました。 74 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 75 ◯ 12番(川村あや君) 再質問です。それでは、援農ボランティア事業を初めて実施しました平成29年度の実績について伺います。 76 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 77 ◯ 市民部長(松本葉子君) 平成29年度の援農ボランティア事業の実績は、平成29年12月の第1期の「いなぎ農業ふれあい塾」の卒業生により、野菜農家4軒におきまして、苗の植えつけ、収穫作業など、合計作業時間47.5時間、延べ21人による活動実績がございました。 78 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 79 ◯ 12番(川村あや君) およそ1年で、人員に比例して作業時間も大きく活動実績が上がったことが確認できました。引き続きの取り組みをよろしくお願いします。  それでは、(2)に移ります。(2)です。稲城の特産である梨ですが、梨農家は昭和30年代をピークに農家数が下降の一途をたどっています。梨農家の後継者が減っている理由としましては、梨で生計を立てるのが厳しいなどの声を聞いています。実際、私自身も梨農家でのお手伝いを5年ほど前から行ってきました。近隣農家の高齢化、家族経営で人手が足りない現実を目の当たりにしてきました。少しでも梨での収入をふやすために、販売しにくい傷梨への取り組みについて伺いたいと思います。1)、傷梨の活用について、現状を伺います。 80 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 81 ◯ 市民部長(松本葉子君) いわゆる傷梨の活用につきましては、すり傷があっても果肉が見えない程度の400グラム以上の梨であって、熟し過ぎや高温障害、病害虫がないなどの一定基準を満たすものについては、稲城の梨生産組合において梨ワインの原料として出荷し、活用しております。また、一部の農家では、梨ジャムなどの加工品としての活用実績がございます。 82 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 83 ◯ 12番(川村あや君) 梨ワインは何度となくいただいたことがあります。傷梨を活用したおいしいワインということは認識しております。ただ、実際に私も梨農家のお手伝いをしているものですから、毎年、梨ワイン用の傷梨を出す仕分け作業に携わっているのですが、少々受け入れていただける基準が厳しいのではないかと感じています。そこで、私は、傷梨を活用しての簡単なレシピをSNSやチラシとして紹介しています。傷梨の活用PRについては、既存の概念にとらわれず、多面的に考えてみてはいかがでしょうか。 84 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 85 ◯ 市民部長(松本葉子君) いわゆる傷梨の活用のPRにつきましては、これまでも行ってきた農業者・生産団体との意見交換等による連携を一層密にするとともに、SNS等での情報発信や、市民からの意見集約などの多面的な取り組みについても考えてまいります。 86 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 87 ◯ 12番(川村あや君) 梨農家のためにも、そして市民の方々や市外の方々に少しでも稲城の特産であります梨を知ってもらうためにも、私自身も工夫、アイデアを出していければと思っています。  それでは続いて、2)に移ります。2)、傷梨の新たな取り組みについて市の見解を伺います。 88 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 89 ◯ 市民部長(松本葉子君) 傷梨の新たな取り組みにつきましては、6次産業化の推進として、ドライ梨の生産から販売までの仕組みづくりを支援しております。具体的には、販売に向けての試験段階として、東京南農業協同組合が梨の集荷を担い、福祉団体が就労支援事業の中でドライ梨への加工作業を実施いたしました。でき上がったドライ梨は、「Iのまちいなぎ市民祭」の農産物品評会会場において試食とアンケートを実施し、好評であったと伺っております。今後は、販売に向けた詳細な協議を各関係団体と引き続き進めてまいります。 90 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 91 ◯ 12番(川村あや君) 引き続きの取り組みをよろしくお願いいたします。  それでは(3)に移ります。(3)です。稲城で栽培されています安全で新鮮な野菜を市民にも食してもらいたいと思っていますが、市民への認知度が低いと感じています。梨とあわせまして野菜の栽培・販売をされている農家もあります。特に稲城市には露地販売や無人販売をされている農家さんが多く見受けられます。現在つくっていただいております梨・野菜のマップは、非常に丁寧に細かく記載されているのですが、細かいがゆえに、自分の近隣地域を探しにくかったり、知りたい旬の野菜の情報が見つかりにくかったりします。野菜をメーンにした地域別でのわかりやすい野菜マップの改定を提案したいと思います。1)、ホームページ、ペーパーそれぞれのマップの現状について伺います。 92 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 93 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市では平成28年7月に、掲載を希望する農家の直売所を地図上に記載したいなぎ農産物直売所マップを作成し、市のホームページから閲覧できるのとあわせて、市役所、文化センター、いなぎ発信基地ペアテラスなどの公共施設の窓口において配架しております。 94 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 95 ◯ 12番(川村あや君) それでは続いて、2)に移ります。2)です。無人販売所の発掘や稲城野菜の取り扱いスーパーの記載については、いかがでしょうか。見解を伺います。 96 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 97 ◯ 市民部長(松本葉子君) 無人販売所の発掘につきましては、容易に設置や廃止ができることから、正確な情報を把握することが難しいこと、また稲城野菜の取り扱いスーパーの掲載につきましては、仕入れに応じて状況が変化することなどから、課題が多いものと考えております。しかしながら、市といたしましても、いなぎ農産物直売所マップの更新にあわせて無人販売所の情報を盛り込むなど、稲城野菜のPR方法につきましては、引き続き検討してまいります。 98 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。
    99 ◯ 12番(川村あや君) 無人販売所につきましては、私自身も40年近く稲城市に住んでいても知らなかった場所が、今回の選挙で市内をくまなく自転車や歩いて回ることで発見することができました。ワンコイン、いわゆる100円で手にすることのできる旬の野菜などが多くありますので、一人でも多くの市民の方にこの小さな幸せを味わっていただきたいと思っています。個人的にも情報提供を心がけて取り組んでいきたいと思います。  それでは、(4)に移ります。(4)です。地産地消のPR店舗(ファーマーズマーケット、カフェ、シェアオフィス等)を網羅した場所をつくることを提案したいと思います。これは、市民への提供のみならず、近隣の市からの集客にもつながると思うからです。1)です。地産地消のPR店舗について市の見解を伺います。 100 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 101 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市では、坂浜の小田良土地区画整理事業地区内に地場産農産物の直売所の建設を検討しましたが、野菜農家においては直売所への十分な量の野菜の供給を維持することが難しいとのことから、まずはスーパーの地場産野菜コーナーを設けることを通じて、地産地消のPRを推進してまいりたいと考えております。 102 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 103 ◯ 12番(川村あや君) 確かに、継続的な野菜の供給というのは、自然相手のものですから、簡単なものではないとは思いますが、大規模なものではなくてもよいので、複合的な施設の設置を提案したいと思います。改めていかがでしょうか。 104 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 105 ◯ 市民部長(松本葉子君) 複合的な施設につきましては、安定的な野菜の供給のほか、場所の確保やコストなどの課題もございますので、他市の事例も参考に、長期的に研究してまいります。 106 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 107 ◯ 12番(川村あや君) 「研究」という言葉の意味としては、近い将来ではないのかなと残念に受け取りましたが、「他市の事例も参考に」という言葉がありましたので、例えば近隣、黒川にありますセレサモスや日野にありますみなみの恵みのように、地元のみならず、稲城市外からも購入しに行く人が多い場所をと思っています。セレサモスやみなみの恵みは、地場の野菜だけではなく、他市の旬の野菜も置いています。そして、稲城市でも、地場野菜だけで足りないようでしたら、調布や府中、多摩、そのほか姉妹都市の野菜や特産物も販売していけばよいのではと思いました。  それでは2)に移ります。2)です。カフェや料理教室の併設について市の見解を伺います。 108 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 109 ◯ 市民部長(松本葉子君) カフェや料理教室の併設につきましては、地産地消のPRの場としては有効な手段の一つであると考えますが、前提となる通年での野菜の生産量の確保や、経営主体のなり手がいないことが、大きな課題となるものと考えます。 110 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 111 ◯ 12番(川村あや君) 課題の多い現状を理解しました。どのように解決していけばよいのか、さまざまな実例、さらに調べて足を運んで、引き続き取り組んでいきたいと思います。  それでは3)に移りたいと思います。3)です。野菜の買い取り制度について市の見解を伺います。 112 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 113 ◯ 市民部長(松本葉子君) 野菜の買い取り制度につきましては、農業者にとっては、出荷した分だけ売上になり、売れ残り品を引き取る手間が無用となるというメリットがあります。一方で、販売の手数料が高くなることや、納入基準が厳しくなったり、逆に買い取りなので、B級品の納入が多くなったり、野菜の品質の低下を招くことも考えられます。また、販売店側からすると、売れ残ったものを全て引き取らなければならないというデメリットがございます。以上のことから、野菜の買い取りにつきましては、農業者にはメリットもありますが、販売者にはデメリットが大きいことから、取り入れる販売店は少ない状況にあると考えます。 114 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 115 ◯ 12番(川村あや君) 確かに、買い取り制度は農業者に優しい制度だと思います。実際、市内の農家さんが、先ほども出しましたが、他市の買い取りをしてくれる販売店に野菜を持っていっているので、何とか市内でもそのような取り組みができないかと考えています。カフェや料理教室などを併設させる複合的な施設という考えは、言葉はよくないのですが、売れ残りをなくす、活用できると思っているからです。こちらの件に関しても粘り強く取り組みたいと思います。  それでは、大項目の3に移ります。3です。まちの活性化とともに市民の楽しみをふやすことについてです。  (1)です。観光担当ができてから、現在までにどのような取り組みをしているのか、伺います。1)、市内のどのようなイベントにかかわっているのでしょうか。 116 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 117 ◯ 市民部長(松本葉子君) 観光担当がかかわってまいりました市内におけるイベントといたしましては、観光ウォーキングツアー、観光スタンプラリーや婚活事業などのほか、メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクトの一環として、メカデザイナーズサミットを主催しております。また、実行委員会メンバーとして、企画・運営等に参加するイベントといたしましては、桜・梨の花まつり、大丸用水れんげまつり、カレーフェスタなどを行っており、協力イベントとしては、稲城クロスやペアテラスなどがございます。さらに、稲城市の宣伝につながるイベントにつきましては、「稲城なしのすけ」を出演させて、市内観光情報とあわせてPRを行っております。 118 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 119 ◯ 12番(川村あや君) 先日、武田議員の一般質問にもありましたように、観光協会が本格始動されたことから、市の観光に寄与する役割が必要であると私も感じております。市民の方々が楽しめることはもちろん、市外からもお客様が多く集まるようなイベントづくりをお願いします。  そこで、(2)に移ります。(2)です。市のPRと集客につながるような取り組みを提案します。一例としまして、市内のイベントに連動したファッションショーを提案します。1)、キッズ・親子コーデ・ペットなどのファッションショーについて市の見解を伺います。 120 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 121 ◯ 市民部長(松本葉子君) キッズ・親子コーデ・ペット等のファッションショーにつきましては、市内では、類似の事例といたしまして、平成26年度に多摩・島しょ広域連携活動助成事業子ども体験塾の取り組みの一環で、町田市及び多摩市と連携し、衣装デザインやファッションショーのモデル体験等を行った事例がございます。観光事業として行うには、稲城市観光協会を初め、関係する団体や個人の方々の御意見や助言をいただきながら、市内外からの集客が見込める企画や話題性の創出、ターゲットの設定、協賛会社などを考慮して取り組む必要があり、今後の研究課題と考えております。 122 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 123 ◯ 12番(川村あや君) 再質問です。今お答えいただいたファッションショーのイメージは、費用もかけて、かなり大がかりなものと思われます。御提案しましたのは、今後開催を予定されていますイベントなどで、もっと気軽に市民の方も参加できて、なおかつ見ても楽しんでいただけるようなショーが同日に行えれば、よりイベントが盛り上がるのではないかということです。改めまして、どのようにお考えか、伺います。 124 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 125 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市民が気軽に参加でき、楽しめるようなファッションショーをイベントに合わせて実施することにつきましては、これまでも、簡単ではありますが、アニメのコスプレショーやハロウィンなどで実施した実績はございます。御提案のキッズ・親子コーデ・ペット等の分野も含め、当地の特色であるメカニックデザインやアニメの分野でのファッションショーも加え、今後のイベント開催の際に検討していきたいと考えております。 126 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 127 ◯ 12番(川村あや君) 前向きなお答え、ありがとうございます。稲城の特色を存分に発揮していきたいと思っています。私自身も、これまでの経験で、司会やショーのディレクター、コーディネーターなどをしてきました。少しでも稲城市に貢献できればと考えています。  それでは続いて、皆さんに喜んでいただけるイベントづくりの一つとしまして、2)の質問に移りたいと思います。2)です。プロのカメラマンによります撮影会について、市の見解を伺います。 128 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 129 ◯ 市民部長(松本葉子君) プロのカメラマンによる撮影会につきましては、ファッションショーが開催できた場合には、出演者から希望があれば、可能ではないかと考えます。 130 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 131 ◯ 12番(川村あや君) こちらに関しましても、前向きな回答をありがとうございます。より楽しいイベントづくりに協力できればと思っています。  それでは、大項目の4に移ります。4、稲城市内のテニスコートについてです。  (1)、城山公園テニスコートは、設置から30年以上が経過していまして、コートのひび割れなどの劣化が進み、利用に影響が出ていると認識しています。城山テニスコートの現状について、市の見解を伺います。 132 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 133 ◯ 市民部長(松本葉子君) 城山テニスコートにつきましては、昭和63年7月の設置後30年以上が経過する中で、コートや設備に経年による劣化が生じていることは認識しております。 134 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 135 ◯ 12番(川村あや君) 認識していただいているということで、(2)の質問に移りたいと思います。(2)です。施設の維持管理方法について伺います。 136 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 137 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市立公園内に設置する体育施設の維持管理につきましては、指定管理者が巡回点検の際に修繕箇所を発見した場合や、利用者からの通報があった場合には、施設の利用に支障がないよう、速やかに修繕を行うなどの対応をしております。 138 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 139 ◯ 12番(川村あや君) それでは、具体的に伺いたいので、(3)の質問に移ります。(3)です。実際の修繕方法について伺います。 140 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 141 ◯ 市民部長(松本葉子君) 修繕の方法につきましては、体育施設全体の劣化状況による優先度を考慮しながら、指定管理者による修繕が行われています。また、大規模な修繕や改修工事を必要とする場合には、市と指定管理者が協議の上、財源の確保も含めた検討により対応しているところでございます。 142 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 143 ◯ 12番(川村あや君) 再質問です。市内のテニスコートに関して、これまでさまざまな修繕要望が寄せられていると思いますが、直近で寄せられた修繕要望の内容と、その要望に対して行った対応について伺います。 144 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 145 ◯ 市民部長(松本葉子君) 直近では、城山公園テニスコートに関して、遮光・防風ネットの設置を要望するもの、ハードコート面のひび割れや除水道具の改善を求める要望がございました。対応につきましては、遮光ネットと防風ネットにつきましては、既に設置いたしており、感謝のメールをいただいております。また、除水道具につきましては、買いかえが完了しております。コート面のひび割れにつきましては、今後修繕を行う予定となっております。 146 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 147 ◯ 12番(川村あや君) 既に対応してくださっている部分と今後対応する部分があるという答弁をいただきまして、よかったです。特にハードコートのひび割れにつきましては、利用者から多くの声、イレギュラーする──ボールのバウンドが変化してしまう、それからつまずくなど、プレーに支障が出ているとの声を聞いていますので、早急な対応をよろしくお願いいたします。しかしながら、これはあくまでも応急処置的な対応で、部分的な修繕を繰り返しているように思います。抜本的な改修が必要であると考えています。そのことを踏まえていただき、(4)に移ります。  (4)です。市内のテニスコートの大半がオムニコート(砂入り人工芝)となっていますが、市内では城山テニスコートのみがハードコートの現状です。オムニコートへの改修を提案します。1)です。コートについて、テニス愛好家の市民への影響についてどのようにお考えか、伺います。 148 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 149 ◯ 市民部長(松本葉子君) 城山公園テニスコートをハードコートから砂入り人工芝コートへ改修した場合の市民への影響につきましては、他の砂入り人工芝コートの使用料との整合性や改修費用などを考慮し、利用者の負担は増加するものと考えております。また、元テニスプレーヤーの伊達公子氏によると、「海外ではハードとレッドクレーコートが主流だが、日本は砂入り人工芝のコートが相当数を占める。これが日本選手の成長を阻む一因になっている」という意見もございます。 150 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 151 ◯ 12番(川村あや君) 再質問です。答弁にありました2019年2月27日の日本経済新聞にありました伊達公子氏の記事は、存じ上げております。しかしながら、この話はあくまでトッププロの話であると思います。テニス愛好家にとって、いつまでも長く健康的に、そして生涯スポーツとしてテニスを楽しむためには、オムニコートと言われる砂入り人工芝や、クッション性を兼ね備えたハードコートへの張りかえがいいかと考えます。個人的には、城山での利用者の方々にはオムニコートが適しているのではないかと考えますが、答弁にありました利用料の負担増などもあわせまして、利用者の方にどちらがよいかなどのアンケートをとることも一つの方法ではないかと考えています。基本的には、改修を要望したいと思います。改めて市の見解を伺います。 152 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 153 ◯ 市民部長(松本葉子君) テニスコートの方式につきましては、さまざまなお考えがあることと存じますが、砂入り人工芝コートへの改修には相応の費用を要する上、7、8年に一度張りかえが必要となり、現状のハードコートを修繕するよりも経費がかかるという課題もございます。市の体育施設として、既に砂入り人工芝のコートが12面あることから、コート種の多様性という観点からも、当面は現在の施設の適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 154 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 155 ◯ 12番(川村あや君) 確かに、オムニコートへの張りかえについては、1面につき平均で1,000万円ほどかかると言われておりますので、城山で考えると2面分2,000万円の予算は必要かと思われます。その金額は頭にありますので、すぐに「はい、つくります」とは言っていただけないとは思いますが、2)の質問に移ります。  2)です。オムニコートの利点について、どのように認識されているでしょうか。 156 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 157 ◯ 市民部長(松本葉子君) 砂入り人工芝コートにつきましては、ハードコートに比べ足腰に負担が少なく、降雨後も直ちにプレーが可能であることなどが利点であると認識しております。 158 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 159 ◯ 12番(川村あや君) 答弁いただいたとおり、オムニコートは、ハードコートに比べまして足腰に負担が少なく、降雨後も直ちにプレーが可能であることなど、同意見です。ひび割れなどの改善に関しまして速やかに対応していただいている姿勢というのは、評価させていただきたいと思います。適正な維持管理に努めていただきまして、そして近い将来にはオムニコートへの改修をぜひ前向きにお願いしたいと思います。  続いて、(5)に移ります。(5)です。稲城市のテニスコートは、稼働率が非常に高く、そのため予約がとりにくい状況だと認識しています。改善策としまして、稲城市のテニスコートのナイター照明の提案をします。1)です。市内テニスコートの予約状況について伺います。 160 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 161 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市内のテニスコートの予約状況につきましては、平成31年4月の全時間帯の平均で申し込み倍率が2.5倍でございまして、施設や時間帯、季節、天候状況などにもよりますが、予約がとりにくいテニスコートもあると認識しております。 162 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 163 ◯ 12番(川村あや君) それでは引き続いて、2)に移ります。市内テニスコートでナイター照明のついているテニスコートの稼働率について伺います。 164 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 165 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市内でナイター照明設備を備えたテニスコートは、城山公園テニスコート及び若葉台公園テニスコートでございます。稼働率については、平成31年4月における昼間の時間帯の平均で、城山公園テニスコートが66.3%、若葉台公園テニスコートが84.1%であったのに対し、夜間の時間帯の平均では、城山公園テニスコートが86.3%、若葉台公園テニスコートが85.3%でございます。 166 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 167 ◯ 12番(川村あや君) 城山公園テニスコート、そして若葉台公園テニスコートともに、ナイターの稼働率が日中よりも高いということを認識しました。  そのことを踏まえまして、3)に移ります。3)です。まだナイター照明のない北緑地テニスコートヘのナイター照明の設備について市の見解を伺います。 168 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 169 ◯ 市民部長(松本葉子君) 北緑地公園テニスコートへのナイター照明設備の設置につきましては、周辺住民への配慮から、現在のところ困難であると考えております。 170 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 171 ◯ 12番(川村あや君) 北緑地公園のテニスコートについては、2面で一つの区画になっておりまして、現在、合計で3区画、6面あります。1区画2面分でもよいので、ナイター照明を設置してほしいと思っています。ナイター照明を設置することで、予約のとりにくさが少しでも解消され、利用がふえることを願います。  続いて、4)に移ります。4)です。こちらもまだナイター照明のない大丸テニスコートへのナイター照明設備について市の見解を伺います。 172 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 173 ◯ 市民部長(松本葉子君) 大丸公園テニスコートへのナイター照明設備の設置につきましては、周辺住民への配慮から、現在のところ困難であると考えております。 174 ◯ 議長(渡辺 力君) 川村さん。 175 ◯ 12番(川村あや君) 予測はしていました。しかしながら、テニス人口がふえている現状、そして稲城市では「市民ひとり1スポーツ」のキャッチフレーズでスポーツ振興も行っております。少しでもスポーツをする人たちをふやして、そのスポーツが健康の維持増進につながればという気持ちがありますので、ナイター照明も含め、施設に関しては粘り強く提案していきたいと思っています。  これをもちまして、新政会、川村あやの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 176 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、12番、川村あやさんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 177 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の17番、佐藤しんじ君の一般質問を許します。16番、佐藤しんじ君。 178 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 通告番号17番、公明党、佐藤しんじです。通告に従い、大項目3問を質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  大項目1番、SNS被害から中学生を守るための対策について。  コミュニケーションツールとして普及が著しいSNSは、その利便性ゆえ幅広い年代で活用されています。しかし、一方では、顔を合わせない、つまり表情・感情が見えない中でのコミュニケーションのため、ささいな言葉遣いや思いの行き違いにより簡単にけんかになってしまったり、いじめのきっかけになったりします。とりわけ中学生・高校生においては、仲間外れやいじめの深刻な原因になっています。そして、最悪の結果として自殺にまで及ぶケースも今ではまれなことではなくなっております。  それではまず、(1)、現状についての認識を伺います。 179 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。
    180 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) SNSに関する現状につきましては、児童・生徒の間にインターネットやSNSが急速に普及しているという実情を踏まえ、児童・生徒がSNS等によるいじめなどのトラブルや犯罪に巻き込まれないようにするための対策が求められていると認識しております。 181 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 182 ◯ 16番(佐藤しんじ君) いじめやトラブルが発生しないよう対策を講じていくのと同時に、いじめ等で今現に悩んでいる中学生たちを支援する体制も必要です。  そこで再質問いたします。いじめで悩んでいる中学生たちが相談できる窓口がありますが、その相談窓口の周知方法について伺います。 183 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 184 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 相談窓口の周知方法につきましては、稲城市教育相談室は、平成29年度まで電話のみの受付であったところを、相談者がより相談しやすい体制を整えるために、平成30年度より新たにメールによる受付を行うこととし、稲城市のホームページ上に稲城市教育相談室のメールアドレスを含む連絡先を掲載し、周知しております。また、稲城市教育相談室や東京都などの複数の相談窓口の連絡先を一つにまとめた一覧を市内の小中学校の全児童・生徒に配布することにより、周知しております。 185 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 186 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。悩んでいる御本人や御家族が行政等の相談窓口とつながることが、悩みの解決への第一歩だと思います。相談窓口の周知徹底を引き続きよろしくお願いいたします。  それでは次に、(2)、中学生への指導について伺います。 187 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 188 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 生徒をSNS被害から守るための指導につきましては、市内全ての中学校において、SNS東京ルールに準拠しながら、学校の実情に応じてSNS学校ルールを策定しております。そのSNS学校ルールに基づき、学級活動等を通して、SNSの適正な利用について指導を行っております。また、セーフティー教室等において、警察関係者や専門家等をゲストティーチャーとして活用し、生徒がいじめ等のトラブルや犯罪に巻き込まれないよう、具体的な事例を取り上げながら指導を行っております。 189 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 190 ◯ 16番(佐藤しんじ君) SNS東京ルールに準拠しながら、各中学校において、学校の実情に応じてSNS学校ルールを策定し、指導を行っているとのことですが、東京都が策定しているSNS東京ルールについては、目まぐるしく追加されるSNS利用に関する課題に対応するために、平成31年4月に改定されたと聞いております。  そこで再質問させていただきます。SNS東京ルールはどのように改定されたのかについて伺います。 191 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 192 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) SNS東京ルールの改定された点につきましては、例えば、ネットへの依存につながる長時間の利用を防ぐために、終了時刻を決めることから、1日の合計利用時間、使わない時間帯・場所を決めることに改定したり、ネット犯罪に巻き込まれないよう、知らない人と会ったり自画撮り画像を送ったりしないことを新たに示したり、ネットに公開した情報は削除できないという危険性について、写真・動画を拡散させたりしないことを新たに示したりするなど、5つのルール全てが改定されております。 193 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 194 ◯ 16番(佐藤しんじ君) SNS東京ルールは、SNSに関連した現代的な課題に対応するよう改定されていることがわかりました。  そこで再々質問ですが、SNS東京ルールの改定に伴い、稲城市の中学校のSNS学校ルールも改定する必要があると考えますが、市の認識を伺います。 195 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 196 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) SNS東京ルールの改定に伴う対応につきましては、既に教育委員会から学校に、SNS東京ルールの改定の趣旨を伝え、児童・生徒への指導や保護者への啓発に活用するとともに、改定されたSNS東京ルールを踏まえ、SNS学校ルールの見直しを進めるよう指示しております。 197 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 198 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。速やかな対処をこれからもよろしくお願いいたします。  それでは次に、(3)、保護者との連携について伺います。 199 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 200 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 生徒をSNS被害から守るための保護者との連携につきましては、保護者会や学校だより等を活用して、生徒がSNSによるいじめ等のトラブルや犯罪に巻き込まれることのないよう、情報提供を行うとともに、家庭内においてスマートフォン等の利用のルールづくりを推奨するなど、SNS家庭ルールづくりの啓発を行っております。 201 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 202 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございました。中学生は、思春期という心が揺れ動く不安定な時期を過ごします。今後ともきめ細かな支援に努めていただきますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の2問目に移ります。2問目、中高年のひきこもり対策について。  内閣府は、ことし3月、40歳から64歳のひきこもりの人が全国で推計約61万3,000人に上るとの調査結果を発表しました。国による中高年を対象としたひきこもりの調査は今回が初めてで、ひきこもりは若者だけでなく、中高年世代においても深刻な状況であることが判明しました。今回の調査の中でとりわけ深刻なのは長期化であります。ひきこもり期間は、7年以上が約半数を占め、20年超も全体の2割に迫ります。また、50代のひきこもりの子供の面倒を80代の親が見る「8050問題」が親子で共倒れしてしまうリスクとして指摘されていますが、今回の調査でも、対象者の3割超が父母に生計を頼っている実態が明らかになりました。このことからも、ひきこもる本人だけでなく、世帯単位で支援する視点が重要だと考えます。  (1)、現状について伺います。 203 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 204 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市では、中高年の方も含むひきこもりの相談につきましては、さまざまな相談事業の中で受けていることから、その全てを把握しているわけではございませんが、例えば平成30年度の福祉くらしの相談窓口では、13件の新規の相談を受け付けております。また、稲城市社会福祉協議会及び正夢の会に委託し実施している障害者相談支援事業では、中高年の方も含め、ひきこもりの相談・支援を実施しており、平成30年度は63人の方に延べ450回の相談・支援を行っております。さらに、平成30年12月には、障害者週間行事として、ひきこもりの理解と対応に関する講演会を開催いたしました。これとは別に、社会福祉協議会では独自の取り組みとして、民生・児童委員や関係機関職員向けのひきこもりサポーター養成講座や家族向けの勉強会、本人や家族向けの茶話会、ひきこもり当事者同士の交流会を開催しており、本年4月には家族会が発足し、当事者間での情報共有や勉強会の開催などを行っていく予定と伺っています。 205 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 206 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 再質問でございますが、障害者相談支援事業で支援した63人のうち、ひきこもりの状態にある御本人から相談があった人数、また男女別・年代別の内訳を伺います。 207 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 208 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 障害者相談支援事業においてひきこもりの相談支援を行った63人のうち、御本人から相談があった人数につきましては、33人でございます。そのうち男女別の内訳は、男性が21人で、女性が12人でございます。また、年代別では、10歳代が4人、20歳代が5人、30歳代が8人、40歳代が8人、50歳代が7人、60歳代が1人でございます。なお、本人以外では、家族や関係者からの御相談となっております。 209 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 210 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。統計がとれるまでにはこの数字ではいきませんが、傾向としましては、稲城市におきましても、ひきこもり状態にある中高年が若年層よりも多いことがわかりました。内閣府による国の調査におきましても、ひきこもりの総数推計約115万人中約61万人が中高年で、若年層を上回っております。  続いて、(2)、課題について伺います。 211 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 212 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) ひきこもりに対する課題につきましては、実態の把握が難しく、支援につながりにくいこと、複合的な要因を抱えるケースへの対応が難しいこと、長期化すると社会復帰が難しいこと、本人の自覚が乏しいこと、家族の高齢化などにより生活困窮に陥る可能性があること、周囲の理解が進んでいないことなどが挙げられます。 213 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 214 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 御答弁にもございましたが、実態の把握が難しいこと、まさにここが大きな課題であると私も思います。実態の把握ができなければ、適切な対応を講じることができません。  そこで次の質問ですが、(3)、今後の取り組みについて伺います。 215 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 216 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 今後の取り組みにつきましては、これまでも市及び社会福祉協議会などにおいて、さきにもお答えしましたさまざまな取り組みを行っているところであり、今後も引き続き実施するとともに、広く市民に相談窓口等の周知を図ってまいりたいと考えております。 217 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 218 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 今後も引き続き、さまざまな取り組みを実施し、広く市民の方々に相談窓口等の周知を図っていくとの御答弁でした。ひきこもりは若者から中高年世代にわたる問題であることが、このたびの内閣府の調査、また先ほどの御答弁からもわかりました。  そこで再質問です。相談窓口の周知につきましても、幅広い世代に届くよう取り組む必要があると思いますが、市の考えを伺います。 219 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 220 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) ひきこもりの支援につきましては、まずは御相談をしていただくことが重要であると認識しております。そのため、ひきこもり支援のための相談窓口等について、広報いなぎ、市ホームページ、メール配信サービスなど、さまざまな手段を用いて積極的に周知することで、幅広い年齢層に対して働きかけてまいります。 221 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 222 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。この中高年のひきこもり対策におきまして、都議会公明党も、支援を強化・推進し、都が運営する無料相談窓口、東京都ひきこもりサポートネットの取り組みの一環である訪問相談の対象年齢を34歳までとしていたこれまでの年齢条件をなくすことにより、先日6月3日より35歳以上の中高年でもこの訪問相談を利用できるようになりました。中高年のひきこもりは、大変根の深い問題でありますので、今後とも引き続き、市職員の皆様、また社会福祉協議会ほか、この課題に取り組んでいる皆様方と力を合わせて前進させてまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。 223 ◯ 議長(渡辺 力君) 質問途中ですが、暫時休憩いたします。                                午前10時39分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時55分 開議 224 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  佐藤君。 225 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 大項目の3番、交通安全対策について。  滋賀県大津市で、信号待ちをしていた保育園児らの列に車が突っ込む事故が発生しました。また、東京・池袋では、高齢者が運転する車が信号無視して横断歩道を横断中の母子に突っ込む事故がありました。近年、こうした運転手の不注意や高齢者の誤操作による事故で歩行者の命が奪われる事故が後を絶ちません。そこで、安全・安心な稲城のまちづくりに向けた交通安全対策についてお伺いいたします。  (1)、保育園や幼稚園の周辺、小学校の通学路等を優先し、交差点の安全総点検を行うべきと考えますが、市の取り組み状況について伺います。 226 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 227 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市では、滋賀県大津市での交通事故を受け、5月11日より、歩行者の安全確保の観点から、幼稚園や保育園の周辺、小学校の通学路を重点的に交差点の再点検を緊急実施いたしました。現在、この点検結果の整理を行っているところでございます。なお、市では、毎年7月に各小学校のPTAの方々と学校関係者、多摩中央警察署と合同で通学路点検を実施しております。 228 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 229 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 市では、ふだんよりさまざまな交通安全対策に取り組んでおり、このたびの滋賀県大津市の事故報道を受け、歩行者の安全確保の観点から、幼稚園や保育園の周辺、小学校の通学路を重点的に交差点の緊急点検を実施されたということで、早急に対応していただき、ありがとうございました。  そこで再質問させていただきます。市内の何カ所の交差点でどのような緊急点検を実施したのか、伺います。 230 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 231 ◯ 都市建設部長(久家 康君) このたびの緊急点検では、職員が市内を巡回し、主に歩道のある交差点160カ所において、安全施設の設置状況、交差点周辺の視距などの確認を行うとともに、今後の安全対策を検討するため、記録写真の撮影を行いました。 232 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 233 ◯ 16番(佐藤しんじ君) (2)、歩行者の安全を守るための防護柵(ガードパイプ等)の設置についてお伺いいたします。 234 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 235 ◯ 都市建設部長(久家 康君) ガードパイプやガードレール等の防護柵の設置につきましては、道路の新設・改良などの際に警視庁との協議を行い、警視庁からの指導を受け、設置しております。市ではこれまでも、警視庁交通規制課や多摩中央警察署の指導により、車両の走行速度が高い区間や、道路の屈曲・勾配が厳しく、交通事故を防止するために必要と認められる区間に防護柵などを設置してきております。 236 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 237 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは再質問です。市では、防護柵の設置に当たり、多摩中央警察署などとの協議・指導により、防護柵を設置してきているとのことでしたが、設置に当たり、どのような点に配慮されて設置しているのかを伺います。 238 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 239 ◯ 都市建設部長(久家 康君) ガードレールやガードパイプなどの防護柵の設置につきましては、車両の逸脱防止に機能する設置位置や、歩道及び横断歩道を通行する歩行者の安全な通行の観点から、点字ブロック等の位置、車椅子やベビーカーの通行の妨げにならないように配慮し、多摩中央警察署と現地確認を行い、設置しております。 240 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 241 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは再々質問に移ります。市内交差点の緊急点検結果は整理を行っていただいているところでございますが、ガードレールやガードパイプなどの防護柵以外に、少しでも事故の被害を防ぐことにつながるような対策を検討していただきたいと考えますが、市の取り組みについて伺います。 242 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 243 ◯ 都市建設部長(久家 康君) さきにお答えさせていただきましたとおり、ガードレール等の防護柵の設置は、歩行者の通行を確保する必要がありますので、交差点の状況により、車どめなどの設置を検討してまいります。 244 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 245 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 続きまして、(3)、自動車の右折車と直進車による衝突事故防止のための交差点信号の改良について伺います。 246 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 247 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 自動車の右折車と直進車による衝突事故防止のための交差点信号の改良につきましては、警視庁より、3方向矢印信号機への改良が有効であると伺っております。3方向矢印信号機は、市内の矢野口交差点や新大丸交差点などに設置されており、3方向それぞれに矢印信号が設けられている信号機で、対向直進車両が進行する間は右折車を赤信号で停止させ、対向直進車が赤信号で停止して初めて右折の矢印信号を点灯させるものであり、右折車と直進車の衝突事故を防止するものです。同信号機を設置するには、十分な長さの右折専用車線の確保と、信号サイクルを長周期化しなければならないという課題があり、交通渋滞が発生するおそれもあることから、慎重な検討が必要であると多摩中央警察署より伺っております。 248 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 249 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 再質問です。自動車の右折車と直進車による衝突事故防止のためには、3方向矢印信号機への改良も有効であるとの御答弁でしたが、市内では主にどのような路線で何カ所に設置されているのかを伺います。 250 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 251 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 設置されている主な路線といたしましては、川崎街道、府中街道、南多摩尾根幹線、鶴川街道など、交通量が多い幹線路線において、市内には6カ所の交差点に設置されております。 252 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 253 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは再々質問させていただきます。交差点の改善につきましては、これまでにもつのじ議員が歩車分離式信号機の設置を提案しておりますが、この歩車分離式信号機による事故防止の効果についてお伺いいたします。 254 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 255 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 歩車分離式信号機は、歩行者と車両の通行を時間的に分離することで、右折・左折車両による横断歩行者の巻き込み事故防止に効果があると多摩中央警察署より伺っております。 256 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 257 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 信号機の改善につきましては、引き続き多摩中央警察署へ要望していただきますようお願いいたします。  続きまして、(4)、歩行者に対する安全教育や啓発に対する取り組みについて伺います。 258 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 259 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 歩行者に対する安全教育や啓発に対する取り組みにつきましては、市と多摩中央警察署が連携し、毎年4月から6月にかけて市内全ての小学校を巡回して、小学1年生と2年生を対象に、交差点や横断歩道の安全な渡り方などの歩行訓練を行っております。また、若葉台の商業施設に御協力いただき、関係機関とともに「親子で学ぼう交通安全フェスタ」を開催するとともに、「Iのまちいなぎ市民祭」では、「交通安全市民のつどい」において、歩行者向けの交通安全教育を実施し、交通安全意識の啓発に努めております。 260 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。
    261 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 再質問いたします。小学生に対する歩行訓練の内容についてお伺いいたします。 262 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 263 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 小学校1年生と2年生に対する歩行訓練では、自動車ドライバーとのアイコンタクト、信号を待つ間は横断歩道の直前から3歩下がる、ガードレールなどの構造物の後ろで横断を待つなど、交通事故から身を守る方法について安全教育に取り組んでおります。 264 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 265 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは、(5)、自動車運転者に対する安全運転の取り組みについて伺います。 266 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 267 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 自動車運転者に対する安全運転の取り組みにつきましては、市では毎月10日の交通安全推進日に、多摩中央警察署や地域交通安全活動推進委員の方々とともに、市内の主要交差点等において、安全運転の大切さについて街頭広報・啓発活動を実施しております。また、さきにお答えしたとおり、春と秋の全国交通安全運動期間中には、多摩稲城交通安全協会とともに年4回の安全運転講習会を開催しており、多摩中央警察署より実際の事故事例の紹介や安全運転上の注意点についての講話をいただいているほか、多摩稲城交通安全協会の女性部会員とともに、市の広報車を使用して広報活動に取り組んでおります。さらに、毎年12月のTOKYO交通安全キャンペーンでは、多摩中央警察署とともに飲酒運転根絶キャンペーンを実施するなど、自動車運転者に対する安全運転の啓発を行っているところでございます。 268 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 269 ◯ 16番(佐藤しんじ君) それでは再質問です。地域交通安全活動推進委員や多摩稲城交通安全協会など、多くの方々に交通安全の推進に御尽力いただいており、大変感謝しております。近年、全国でさまざまな事故が発生する中、安全運転講習会ではどのような内容について講習されているのか、伺います。 270 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 271 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 安全運転講習会におきましては、稲城市内における交通事故の発生状況、最近の事故事例の紹介、事故事例を踏まえまして、ドライバーに対する交通事故を起こさないための注意点、歩行者に対する交通事故に遭わないための注意点、自転車安全利用五則、高齢者の運転免許自主返納の促進などについて多摩中央警察署より講話をいただいております。 272 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 273 ◯ 16番(佐藤しんじ君) (6)、高齢ドライバーに対する安全運転の取り組みについて伺います。 274 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 275 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 高齢ドライバーに対する安全運転の取り組みにつきましては、市では、春と秋に実施される全国交通安全運動の期間中に、多摩中央警察署や多摩稲城交通安全協会の方々を初め、地域交通安全推進委員や高齢者交通指導員とともに交通事故防止キャンペーンを実施しており、高齢ドライバーへの注意喚起に取り組んでおります。また、多摩中央警察署が開催する高齢者四輪実技教室に協力し、自動車教習所コースを使用して加齢に伴う運転技能の低下を実体験していただいた上で、自動車教習所の教官より、安全運転上の注意点について講話をいただいております。 276 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 277 ◯ 16番(佐藤しんじ君) ありがとうございます。再質問です。連日のように高齢者の運転による事故が報道されています。市では、日ごろより多摩中央警察署とともに高齢ドライバーへの注意喚起に取り組んでいただいているとのことですが、全国各地では高齢者による運転の誤操作による交通事故が多発しているように思います。このため、高齢者に運転免許証の自主返納を促すことも未然に事故を防ぐことにつながるのではないかと考えますが、免許証の自主返納に関する問い合わせ状況について伺います。 278 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 279 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 免許証の自主返納について多摩中央警察署に問い合わせたところ、報道以降、相談件数は急激に増加していると伺っております。また、免許証の有効期限内に自主返納を行った場合は、身分証明書として使用可能である運転経歴証明書が発行されることから、府中運転免許試験場や多摩中央警察署も大変混雑していると伺っております。 280 ◯ 議長(渡辺 力君) 佐藤君。 281 ◯ 16番(佐藤しんじ君) 5月8日に滋賀県大津市で発生した痛々しい事故もあり、本会議では多くの議員が交通事故の防止について質問されておりました。これらの質問の中で、ガードパイプ等の防護柵の設置や信号機の改善などによる安全施設の充実、また自動車を運転する全てのドライバーに対する安全運転の普及啓発、そして私たち歩行者みずからが事故に巻き込まれないための日常の取り組みなどが確認できました。市はもとより、多摩中央警察署、そして地域の方々が一体となって交通安全に取り組んでいただいており、安全・安心な稲城のまちづくりが実現されるようお願い申し上げまして、公明党、佐藤しんじの一般質問を終わります。ありがとうございました。 282 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、16番、佐藤しんじ君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 283 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の18番、鈴木誠君の一般質問を許します。6番、鈴木誠君。 284 ◯ 6番(鈴木 誠君) それでは、通告番号18番、起風会の鈴木誠でございます。大項目4点にわたり質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  大項目1番、稲城市の防災に関する取り組みについてです。  これまで2期8年、全32回の議会において32回連続で防災について質問させていただきました。それは、私が行政の最大の役割は市民の生命・財産を守ることにあると確信しているからにほかなりません。今回3期目に入りましたが、33回連続という質問になりますけれども、継続は力なりということで御容赦いただければと思います。  (1)、台風・大雨時の避難についてです。昨年7月28日に襲来した台風12号では、同日夕刻18時過ぎに、土砂災害や浸水被害のおそれのある地域住民に対して避難準備・高齢者等避難開始が発令されております。年々猛威を増す台風・大雨にはさらなる現実的な対応が求められるところでありますが、1)、従来の警報・避難勧告等はどのような方法で住民に伝達されてきたのか、改めてお伺いいたします。 285 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 286 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 警報・避難勧告等の市民への伝達につきましては、防災行政無線を主軸に、防災行政無線テレホンサービス、メール配信サービス、Lアラートによるテレビ画面からの伝達、ヤフー防災速報アプリからの配信、市ホームページ、ツイッター、エリアメール、緊急速報メールによる配信、職員による庁用車や消防署・消防団の消防ポンプ自動車で巡回広報により伝達に努めております。 287 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 288 ◯ 6番(鈴木 誠君) 大変多様な方法で周知を図っていただいているのがよくわかります。  再質問でございますけれども、台風時には、暴風雨の対策のために、各御家庭の住居・窓を完全に閉める、あるいは雨戸をおろす、そうしたことで雨音がさらに強くなると、外の音声については聞き取りができないということもございます。国交省が今回、「住民自らの行動に結びつく水害・土砂災害ハザード・リスク情報共有プロジェクト」の中で、家族からの呼びかけが大切であるとして、通信会社各社の協力を得て、家族に電話で避難を促してもらう登録型のプッシュ型メールシステムによる高齢者の避難支援「逃げなきゃコール」というものの運用を今月から開始されると聞いております。こうした便利なものの利用をあわせて広く周知していくべきだと思いますが、いかがでしょうか。 289 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 290 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 御質問の「逃げなきゃコール」につきましては、国土交通省がネットメディア等と連携した事業で、各種アプリやサービスから登録した地域の災害情報を入手し、離れた場所に暮らす高齢者等の家族に危険が迫った場合、家族が直接電話をかけて避難行動を呼びかける取り組みであると認識しております。6月上旬に国土交通省及び総務省消防庁から広報用チラシデータの提供があることから、住民みずからの避難行動を促すツールとして配布等を行い、普及に努めてまいります。 291 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 292 ◯ 6番(鈴木 誠君) 配布・普及に努めていただけるということで、ありがとうございます。それで、実際に家族から言われると、普通に行政から言われるように避難するということがあるわけでございますが、今回、前回に至っては、避難された方々は行政からの連絡で避難しているということで、2)に移りますが、台風12号のとき、少数ながらではございますが、実際に避難者が発生していたと記憶しております。これまでの実績並びに問題点はどのようなものがあったのか、お伺いいたします。 293 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 294 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 近年の台風や大雨による避難の実績といたしましては、平成28年8月22日、台風第9号では避難勧告を発令し、避難者20人、平成29年10月23日、台風第21号では避難準備・高齢者等避難開始を発令し、避難者6人、平成30年7月28日、台風第12号では避難準備・高齢者等避難開始を発令し、避難者16人が避難されております。なお、問題点はございませんでした。 295 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 296 ◯ 6番(鈴木 誠君) ありがとうございます。特に問題点がなかったということでございますけれども、昨年の台風12号時に流れた避難勧告に当たって、各位から御意見を頂戴したところであります。「避難場所が地区内に幾つかある中でも自分の家から遠いほうであった」、あるいは「そもそも指定された場所の所在地がわからない」、そして「既にもう暴風の中で言われても安全にその場所に行く手だてがなかった」などなどでございます。今回、全避難所ではなく、各地区の中でも幾つかに絞った理由は何であるのか。また、避難された方々からの意見は、簡単にでもよいので、収集できているのか、お伺いいたします。 297 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 298 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 台風第12号の際には、土砂災害が発生するおそれが高まったことから、主に東京都が土砂災害のおそれのある箇所として公表した急傾斜地崩壊危険箇所45カ所付近にお住まいの方895世帯1,836人に対して、避難準備・高齢者等避難開始を発令したものです。平成30年7月時点では、避難想定人数等に合わせ7カ所を開設する計画としていたことから、7カ所を開設したものです。  避難された方からの意見としましては、「近年の風水害による被害から、自宅にいることが不安になったので避難した」、「自宅付近の様子が心配だ」などの意見がございました。 299 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 300 ◯ 6番(鈴木 誠君) そのとおり、避難された方々にそれぞれ理由があるということがかいま見られますが、どのような世代あるいは属性の方々が主に避難されているのか、お伺いいたします。 301 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 302 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難所に避難された方々につきましては、小さなお子さんを持つ家族や高齢者世帯の方が避難されていた状況でございました。 303 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 304 ◯ 6番(鈴木 誠君) まさに、子連れや高齢者という弱者であるということで理解いたしました。  3)に移ります。本年、国は、特別警報、避難勧告等の防災情報を5段階の警戒レベルで整理し、導入に向けたガイドラインを出しております。稲城市はこちらにどのように対応していくのか、お伺いいたします。 305 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 306 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 市ガイドラインの対応につきましては、避難情報を受ける側が情報の意味を直感的に理解しやすいように、内閣府のガイドラインに基づき、災害発生のおそれの高まりに応じて、市民がとるべき行動を5段階に分け、出された情報からとるべき行動を直感的に理解できるよう、出水期前に本市の避難勧告等に関するガイドラインを改定いたしました。 307 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 308 ◯ 6番(鈴木 誠君) 市のガイドラインが改定されたということでございますが、ガイドラインを改定して、より強固に、強制的にというわけではないのですけれども、避難していただきたいと考えるところでもございます。また、このさらなる周知と現場・住民等への早着がどのようになされるのか、お伺いいたします。 309 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 310 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 市民への周知につきましては、市ホームページに掲載するとともに、広報いなぎによる周知を行うこととしております。また、自主防災組織等へ必要な部数を配布することとしております。 311 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 312 ◯ 6番(鈴木 誠君) 4)に移ります。地震というものと違って、事前予測がある程度可能なのが台風というものでございます。特に高齢者や体の不自由な方等については、雨風が強まってからの避難ということではやはり困難を要するかと考えます。より現実的な対応策、地震を想定した一時避難場所という形ではなく、台風を想定した一時避難場所等の設置、あるいは近助・共助を主体とした行動計画が必要であると考えますが、市の見解を伺います。 313 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 314 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 市では、風水害時は指定避難所21カ所を開設することにしております。台風が接近するおそれが高まった場合は、早目早目の避難行動として、地域内で比較的安全で身近な施設等に一時的に近隣の方々と助け合って避難することは、共助の取り組みとして必要なことだと考えております。 315 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 316 ◯ 6番(鈴木 誠君) 近くに住む親戚の家、近所の知人・友人宅への一時避難、あるいはまとまって集団になっておくという話もしてきておりますけれども、今御回答いただいたとおり、指定された避難所でなくとも、自治体によっては補助避難所として活用されている例があるように、自主防災組織イコール自治会とか管理組合等で会館や集会室を開放するというのも一つの手段ではないかと考えます。そうした取り組みもあることを紹介し、各関係団体に協力や検討を促すこともできるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 317 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 318 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 自治会や管理組合等で会館や集会所を開放することにつきましては、共助の取り組みの一つとして必要なことと考えることから、自主防災組織等を通じて紹介してまいります。 319 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 320 ◯ 6番(鈴木 誠君) 御紹介いただけるということで、大変ありがたいのですが、市が自治体として指定や整備する正規避難所というわけにはならないかと思います。そうすると、物資等の配備という必要性があるかどうかという話にもなってしまうのですが、ほかの自治体等の事例紹介、あるいは市内でも自主防災組織や自治会その他団体等で何かしら取り組みがあったような場合には、ぜひとも近助・共助の精神を共有する意味を込めて、そういったものを各団体に伝播していただいたり、あるいはそうした取り組みに当たって、各団体などからの相談に対して消防本部としてアドバイスするなど、支援をしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 321 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 322 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 自主防災組織本部長会議や避難所運営関係者会議などの機会を捉え、自治会館や管理組合などの集会所を一時的に開放し避難・集合するような取組事例を紹介したり、地域の要望に応じ、自助・共助の取り組みとして、必要に応じた支援に努めてまいります。 323 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 324 ◯ 6番(鈴木 誠君) それではよろしくお願いします。  (2)に移ります。上平尾消防出張所と地域のかかわりについてです。同出張所が開所してから丸2年が経過しております。地域との融和をしっかりと図り、地域住民と交流を図られていると思いますが、1)、これまでに受け入れたり、協力してきた地域との交流はどのようなものがあるのか、お伺いいたします。 325 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 326 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 上平尾消防出張所と地域との交流につきましては、出張所3階の防災教室を活用した救命講習会や避難所運営関係者会議の開催、訓練施設や消防車両等の施設見学、中学生の職場体験、また上平尾ひなた自治会が開催したイベントへの参加など、消防署が身近な存在となるよう、地域との交流に努めております。 327 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 328 ◯ 6番(鈴木 誠君) この上平尾消防出張所は、市の南部地域を中心として市民の生命と財産を守りながら、その中でさらに地域との交流を図られてきたということに大変感謝するところでございます。出張所の設置の前に一部懸念されておりました出動あるいは訓練に関する近隣住民からの騒音などの苦情について、その後どのような状況になっているのか、お伺いいたします。 329 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 330 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 近隣住民の御理解をいただき、苦情は寄せられておりません。 331 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 332 ◯ 6番(鈴木 誠君) 地域に溶け込んでいただいた結果として、苦情がないという成果につながったようで、本当によかったと思います。  2)、そのような中で、今後、さらに職員と住民が顔と顔でつながる関係づくりを発展させたいと考えますが、市の見解を伺います。 333 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 334 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) さらなる交流につきましては、地域と顔の見える関係も重要なことと考え、地域の防災訓練や防犯パトロールなど、地域事業へも継続的に参加し、地域との連携に努めてまいります。 335 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 336 ◯ 6番(鈴木 誠君) せひ、地域住民の声に応えて、単独消防の強みでもある顔の見える関係性というものが信頼関係につながっていくよう、今後も維持・発展のほど、よろしくお願いいたします。  大項目がかわりまして2番に移ります。2020東京五輪・自転車ロードレース競技についてお伺いいたします。  ちょうど1年前にも同題名で一般質問させていただいておりますが、東京五輪まで残り1年余り。本年度中にでき得る限りの準備を進めていかなければならず、市としても、先々月には新組織としてスポーツ推進課を設置し、本腰を入れているわけでございますが、(1)、本年来月の7月プレ大会の実施についてお伺いいたします。東京2020のテストイベントの自転車ロードレースとして、7月21日に開催が決定され、世界のナショナルチーム、最大24チーム120名が参加されると聞いておりますが、これらの選手たちが稲城市内を激走することに今関心が高まっているところであります。1)、本年3月末まで運営ボランティア募集を図られてきておりますが、どれほど応募があったか、また応募者各位がどのような業務に従事するのか、お伺いいたします。 337 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 338 ◯ 市民部長(松本葉子君) コースサポーターの応募状況につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。  業務内容につきましては、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の指示に従い、コース沿道における軽微な資機材設置・撤去、沿道観戦者や一般歩行者等の動線確保のための整理・案内、コース内への侵入抑止の声かけなどとなっております。 339 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 340 ◯ 6番(鈴木 誠君) 先般、池田議員からの質問で、512名の方が応募されたと、非常に多くの応募があってよかったと感じているところであります。これらのコースサポーターの方々への研修、またその方々が一般の方から見てもスタッフとしてちゃんと判別しやすいユニフォームであったり、腕章といった見分けがつくものをどのように準備されているのか、お伺いいたします。 341 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 342 ◯ 市民部長(松本葉子君) コースサポーターへの研修につきましては、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会により、事前に活動説明会が実施され、活動内容や注意事項などの周知が図られるほか、スタッフであることが一見して認識できるよう帽子と腕章を配布すると伺っております。 343 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 344 ◯ 6番(鈴木 誠君) 帽子と腕章で、あとは私服でということですけれども、私服もいろいろ気をつけなければいけないのかなと思っております。  2)、ロードレースに向け、道路の整備並びに炎天下対策を実施する予定であると以前に回答をいただいておりましたが、その後の進捗状況についてお伺いいたします。 345 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 346 ◯ 市民部長(松本葉子君) 道路の整備につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。  コースサポーターに対する炎天下対策といたしましては、エアコンが使用できる公共施設を休憩場所とするとともに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会からはドリンクや帽子、市からはうちわや冷却シートの配布を予定しております。また、沿道の観戦者につきましては、「涼み処」として公共施設の一部を開放してまいりたいと考えております。
    347 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 348 ◯ 6番(鈴木 誠君) 道路整備については、先般梶浦議員が質問されていたところなので、もう一回確認のために質問なのですけれども、道路の再整備自体は不要になったという判断であるということでございますが、わずかな1センチメートルぐらいの段差があるともうだめだという話もあったと思うのですが、こうしたものが全てなかったという認識でよいのか。また、今回のテストレースでの検証もされると思いますけれども、それから1年後にある本番大会の前までには、トラックとか重量級の車が多く通ってわだちなども発生するかと思いますが、直前に再度点検がなされるものであるのか、お伺いいたします。 349 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 350 ◯ 市民部長(松本葉子君) 道路の整備につきましては、競技の安全性、運営上支障のある道路環境に関して、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会及び国際自動車競技連合により確認されているところでございます。  また、テストイベントは、コースや路面状況など、競技運営上の課題の抽出やリスク精査に焦点を当て、本番大会とほぼ同様の安全対策を行い実施するものと伺っており、来年の本番大会に向けて、道路環境を含めた検証や、必要に応じた安全対策の改善がなされるとともに、本番直前にも再度点検が行われるものと認識しております。 351 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 352 ◯ 6番(鈴木 誠君) 稲城市では、以前、普通のサイクリストの方が道路瑕疵によってけがをされて、それで補償したようなこともございました。これが国際大会で世界中のカメラが入っているところで起きることがないように、ぜひとも気をつけていただきたいと思っております。  今の質問で、もう一方、コースサポーターに関する炎天下対策というのは先ほど1答目でいただいているところでございますけれども、沿道の観戦者に対してはどのような炎天下対策・物品等が支給されたりするのか、お伺いいたします。 353 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 354 ◯ 市民部長(松本葉子君) 沿道観戦者に対する炎天下対策としましては、「涼み処」として一部の公共施設を開放することとしており、物品の配布などでの熱中症対策につきましては、各自でドリンクを携帯するなどの対策を行い観戦していただくよう、市広報や市ホームページ等において周知を図ってまいります。 355 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 356 ◯ 6番(鈴木 誠君) (2)です。本大会に向けた気運醸成についてお伺いいたします。先日のゴールデンウイーク明けから5月28日の間、東京2020大会オリンピック観戦チケットの抽せん申込受付が行われまして、たしかこれは1日半ぐらい受付期間が延びていたかと思います。私自身も、開会式とかバドミントンの決勝などのチケットを申し込んでみたところですが、当たればいいなとは思っていますが、当たるのでしょうか。これは質問ではないのですけれども、1)、自転車ロードレース競技では、チケット販売上の会場としては富士スピードウェイになっておりますが、当然に稲城市内でも沿道観戦ができるわけであります。市内での観戦場所(メイン、サブ等)設置はどのように考えられているのか、改めてお伺いいたします。 357 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 358 ◯ 市民部長(松本葉子君) 来年の自転車競技ロードレース本番における市内での観戦場所といたしましては、子供たちが優先して観戦できる場所として、市内の公園など、5カ所程度を指定してまいりたいと考えております。また、その他の観戦場所につきましては、条件等を確認するとともに、市民の記憶に残るような大会となるよう、財源の確保を含め、今後検討してまいりたいと考えております。 359 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 360 ◯ 6番(鈴木 誠君) 財源確保を含め検討していただけるということで、大変楽しみにしております。  市として指定する観戦場所については、対応する「涼み処」あるいはトイレの立地、その場所における安全管理がより一層求められるかと思いますが、その対応はどうされるのでしょうか。また、沿道観戦の沿道住民や店舗に対する安全上・業務上の注意事項はどのように周知される予定であるか、お伺いいたします。 361 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 362 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市で指定する子供の優先観戦場所につきましては、市広報紙や市ホームページ、学校を通じたチラシ配布などで周知を行う際に、近隣のトイレや「涼み処」などもあわせて案内するよう工夫してまいります。また、沿道観戦時における沿道住民や店舗に対する注意事項等につきましても、さきに開催した地域説明会において周知を図っており、今後も東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会で作成する交通規制のお知らせを配布するほか、市広報紙、市ホームページ等で周知を図ってまいります。 363 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 364 ◯ 6番(鈴木 誠君) 2)に移ります。今やりとりをさせていただいた(1)のテスト大会を活用したり、あるいはイベントや講座を開くなど、市民間における気運醸成アプローチについて、市はどのような取り組みまたは支援等を考えられているのか、お伺いいたします。 365 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 366 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市民が自主的に行う気運醸成イベントに対する市の取り組みといたしましては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関連した気運醸成を行う際には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から参画プログラムの承認を受ける必要があることから、市としましては、参画プログラムに関する申請方法などの情報提供を行うことなどを通じて支援してまいりたいと考えております。 367 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 368 ◯ 6番(鈴木 誠君) 再質問になるのですけれども、同東京2020参画プログラムの要件がどのようなものであるのか、また一般有志の方々がグループを立ち上げて参画しようにも、その認定ハードルが高いのではないかという懸念もございます。自治体による主体登録が必要なケース等で対応できるものであるのかどうか、お伺いいたします。 369 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 370 ◯ 市民部長(松本葉子君) 参画プログラムにつきましては、公益性や安全性、非営利性など、実施の基礎要件を全て満たすアクションのうち、大会ビジョン及びレガシーコンセプトを実現する取り組み内容かどうかを総合的に判断されるものと伺っております。主体は、自治体等のほか、スポーツ団体や芸術団体、自治会や非営利団体などとなっており、認証はアクションごとに審査が行われるため、主体ごとに個別に認証を取得していただく必要があります。市といたしましては、申し込みの窓口案内などを支援してまいります。 371 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 372 ◯ 6番(鈴木 誠君) それでは、また御紹介等をよろしくお願いいたします。  3)、大会後のレガシーづくりというものが今非常に重視されているところであります。ハード・インフラ面での整備はもちろんでございますが、人々の心に刻まれることというのが最重要になるかと思います。先ほど(1)でボランティアについてもお伺いいたしましたが、子供たちの心に残る事業として、これまでに提案してきたこと以外にも、市として考えているものはあるのか、お伺いいたします。 373 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 374 ◯ 市民部長(松本葉子君) 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における子供たちの心に残る事業としましては、さきにお答えしたとおりでございます。 375 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 376 ◯ 6番(鈴木 誠君) こちらについてもさきに池田議員が質問されたところで、観戦場所を設置したり、イベントや沿道応援などという御回答であったかと思います。これは、私は以前にも提案しているのですけれども、コース上あるいは両サイド等での横断幕やペイントなどといった制作に子供たちがかかわるということも、応援あるいは記憶に残る手法の一つであると思います。再度提案したいところでございますが、どうでしょうか。 377 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 378 ◯ 市民部長(松本葉子君) コース上にペイントを施すことにつきましては、競技運営や交通安全、道路管理上の影響や一時的に道路を封鎖する必要があるなど、課題が多いものと考えます。両サイドのコース沿道における横断幕等による応援につきましては、沿道観戦者や一般市民などへの安全対策に配慮した上で実施するなど、子供たちの心に残る応援のあり方について、今後、財源の確保等の課題も含め、研究してまいります。 379 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 380 ◯ 6番(鈴木 誠君) 先般、日テレ・ベレーザの選手方のワールドカップ出場、なでしこジャパン入りの壮行会を行ったときにも寄せ書き等々をやられたかと思いますが、そんなに財源がかかり過ぎるというものでもないので、ぜひとも検討の端に加えていただければと思います。稲城市内のコースをとるのにも、高橋市長を初めとして、よく体を張ってとってきていただいた。多分僕が生きている間にもうオリンピックが東京に来ることはなかろうかと思いますので、ぜひとも大いに活用していただければ幸いでございます。  大項目の3番に移ります。市立小中学校の設備・部屋数の改善についてお伺いいたします。  まず、(1)、体育館への空調設備設置について。前回の議会におきまして予算案が審議され、満場一致で可決となった同空調設備の設置でございますが、学校によっては体育館自体の老朽化等を心配する声も聞かれております。確かに、せっかく空調設備を新たに設置したにもかかわらず、体育館自体がちょっと使えなくなりましたよということで、継続的には使用できませんと、そんな状況になることは避けたいところでございます。1)、各校の設置前に、設置される体育館の現状については工事前に点検する予定であるのか、お伺いいたします。 381 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 382 ◯ 教育部長(石田昭男君) 小中学校体育館につきましては、耐震改修等は全て終了しており、老朽化による改修等は必要ございません。また、空調設備設置に係る現場確認につきましては、既に行っております。 383 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 384 ◯ 6番(鈴木 誠君) 今後導入される空調の耐用年数よりも同体育館の残りの耐久年数のほうが長いという確認もされたということでよろしいか、確認いたします。 385 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 386 ◯ 教育部長(石田昭男君) 空調設備につきましては、国土交通省監修の「建築物のライフサイクルコスト」によりますと、計画更新年数が15年とされております。また、学校施設につきましては、文部科学省の「学校施設の長寿命化計画策定に係る手引」によりますと、適切な維持管理がなされているコンクリート及び鉄筋の強度が確保される場合においては70年から80年程度、さらに技術的に維持管理等がされている場合には100年以上もたせることが可能ということが記載されています。また、鉄骨造の体育館についても同程度使用できるものと認識しているところでございます。こういった事情から、市内小中学校でも最も古い体育館であっても、建築後約50年程度でございます。かつ、さきにお答えしましたとおり、小中学校体育館の耐震改修等は全て終了し、適切に維持管理をしているところでございますので、空調設備を稼働する上で支障は何らないと考えております。 387 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 388 ◯ 6番(鈴木 誠君) もう既に点検されているということで、確認の意味合いにもなってしまいますが、問題点等があった場合、しっかりした補修・改善等、対応が求められます。スケジュールとしては、本年度内に完了するということは変わりがないのか、確認させていただきます。 389 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 390 ◯ 教育部長(石田昭男君) 現場確認等を行った結果、現時点では問題点などはございませんので、年度内に空調設備の設置を完了することができるものと認識しております。 391 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 392 ◯ 6番(鈴木 誠君) 一部の学校関係者の方に聞きましたところ、一部の体育館では、天井から粉や破片などが落ちてくる現象もあるということでございまして、これで空調を設置することによって、よりその舞う状況などがひどくならないかと心配する声も聞いております。こうした細かいことへの配慮・対処もあわせて確認・改善されたという認識でよいのか、お伺いいたします。 393 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 394 ◯ 教育部長(石田昭男君) 先ほど御答弁しましたとおり、体育館への空調設備の設置に関しては問題がないことを確認しておりますが、粉や破片が落ちてくるといったことよりも、塗装のはがれが気になるという体育館が一部ございまして、これ自体は空調設備を設置する上での障害にならないものと考えておりますけれども、この点につきましても別途修繕等により対応してまいりたいと考えております。 395 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 396 ◯ 6番(鈴木 誠君) 別途修繕対応していただけるということで、安心いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。  次に、3)、今夏の猛暑を乗り切る方法については、どのような検討がなされているのか、お伺いいたします。 397 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 398 ◯ 教育部長(石田昭男君) 今夏の対応につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 399 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 400 ◯ 6番(鈴木 誠君) 先般山岸議員が質問されていたところと同じだと思うのですが、気温や湿度等の状況いかんでは、体育館で授業をしない場合もあるということを事前に生徒・児童あるいは保護者らに通達しておき、その代替として普通教室など、もう既にクーラーが入っているところで別のことを行うことも視野に入れる必要があると思います。また、部活動についても同じく、より細やかなソフト面の対策、例えばドリンクを多めに持参させるとか、当然無理をさせない等々、しっかり取り組んでいくことが必要だと思いますが、そちらについて御意見をお伺いしたいと思います。 401 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 402 ◯ 教育部長(石田昭男君) 各学校におきましては、天候や気温、児童・生徒の体調等に応じて適切な指導に努めているところでございます。特に猛暑への対応につきましては、水分補給や休憩を小まめにとる、体育館の使用時間を短くする、または活動場所を体育館に限定せず、臨機応変に場所を変更するなど、適切な指導に今後も努められるということを認識しております。 403 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 404 ◯ 6番(鈴木 誠君) ことしも早いもので、運動会の練習とかで、他市とかでは熱中症の疑いで搬送されたなどの件も聞いております。ぜひ、ことし稲城市でそういったことが発生しないことを祈ってやまないところでございます。  (2)に移ります。部屋数不足の対応についてです。1)、前回の第1回定例会でも取り上げさせていただきましたが、生徒数の増加やほかの要因等によって、従来PTA会議等に使用されていた部屋が使用制限を受けたりする現状について、その後どのような話し合いや対応がなされてきたのか、確認させていただきます。 405 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 406 ◯ 教育部長(石田昭男君) 平成31年第1回市議会定例会で御質問いただきました平尾小学校につきましては、昨年度から学級数に変更はございませんでしたので、PTAの会議室等に利用できる部屋は確保されております。なお、学校施設につきましては、学校運営に支障がないよう、児童・生徒の使用が最優先であると考えており、PTA等の会議を行う際は、空き教室等を使用していただくことが基本と考えております。 407 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 408 ◯ 6番(鈴木 誠君) もちろん児童・生徒が最優先であるということは理解しております。そうすると、現在でも学校によっては、PTAよりさらに児童・生徒になかなかかかわらない、例えばふれあいセンターとか、そういったいろいろなことで活動していただいているわけですが、そうしたものがやり玉に上げられてしまうことだけはぜひ避けたいと考えております。今後も生徒・児童の増減等はあることと思いますが、若葉台小学校の旧なかよし校舎ほどの大規模なものとは言わずとも、増築やプレハブ新設等も視野に入れる。あるいは、先ほどの例えば平尾小学校などであればふれあいセンター、これも極論で言えば、一部の声としては、今まで団地商店街の中にあった三井住友銀行の跡地などに移してもらっても、結構人も集まりやすくていいのではないか、そんな声も聞かれているところでございますけれども、現状におさまり切らない場合の対処というのは、そうした事態になったときにきちんと考えて対処していただくことが重要だと思います。その確認をしたいと思いますが、いかがでしょうか。 409 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 410 ◯ 教育部長(石田昭男君) 先ほども答弁しましたとおり、児童・生徒の使用が学校については最優先ということを考えておりますが、今後、児童の増に伴い学級数増が見込まれた場合につきましては、平尾小学校の空き教室などを使用している団体におかれましては、将来的には学校以外の場所での活動をお願いしなければならないということも考えております。まずはそういった面を踏まえまして、そういった事情が生じた場合には、関係部署との連携により、団体の活動に支障がないように対応してまいりたいと考えております。 411 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 412 ◯ 6番(鈴木 誠君) よろしくお願いしたいと思います。今の児童増加の要因の一つとなっている上平尾についてお伺いするので、大項目の4番に移らせていただきます。平尾四丁目の新設関連についてです。本年の3月2日より、上平尾土地区画整理地が新たに「平尾四丁目」という名称になり、再誕生しております。市内の地番整理が進むこと自体には問題ないと考えておりますが、それに伴って住民に負担をかけるということだけは避けたいと思います。  (1)、各種変更手続についてです。表示板を設置・配布していただき、また緊急車両の到着遅延防止や配達物の誤配防止につながることは非常に地番整理の中でも大きな効用として喜ばしいことでありますが、1)、当該地域住民にとって、住所表記が変更となったことでどのような変更手続等が発生しているのか、お伺いいたします。 413 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 414 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 住所・所在地の表示の変更に伴う手続につきましては、住民が登録している住所・所在地の全てが変更手続の対象になります。上平尾土地区画整理事業の換地処分にあわせて、平成31年3月2日に実施いたしました「平尾四丁目」等の住所整理では、住民基本台帳や戸籍簿などの公簿類、国民健康保険証と医療証の一部、稲城市立の小中学校及び保育園への登録、その他市が所管するものについては、市が職権で変更しております。また、土地及び建物登記の表題部、公共料金の一部につきましては、市からの情報提供に応じて、関係機関に変更手続をしていただいております。一方、勤務先への届出、自動車運転免許証、金融機関その他個人で契約しているものなどにつきましては、個人で手続をしていただく必要がございます。 415 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 416 ◯ 6番(鈴木 誠君) 個人での手続の必要があるものもあるということでございます。  2)、一部住民の方からは、この個人での手続として車検証の変更をしに行ったところ、車庫証明の変更が必要であるなどと、稲城市から聞いていた説明と警視庁の対応が異なっている状況もあったとお伺いしております。今後さらに市内の地番整理が進むことを考えると、市としてこうした他機関への影響についてもより詳しく検証する必要があると考えますが、見解を伺います。 417 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 418 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 上平尾土地区画整理事業の換地処分にあわせた「平尾四丁目」等の住所整理では、稲城市町界町名地番整理審議会に地域の自治会、土地区画整理組合、学識経験者、警視庁多摩中央警察署、稲城市消防本部、東京法務局府中支局、多摩郵便局に委員として参画いただき、手続の内容について説明しております。また、関係機関には、個別に必要な手続の確認や調整を行い、「住所変更手続きのしおり」を作成し、住民へ配布しております。加えて、手続時のトラブルを防止するため、不明点などは関係機関に事前に御確認いただいた上で手続していただくよう御案内いたしました。しかしながら、関係機関の内部での周知や経験が不足していたため、市と連携をとりながら手続を進めていた事例も見受けられました。今後は、このような事例を踏まえ、さらに住民の負担が軽減されるように、改善を検討してまいります。 419 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 420 ◯ 6番(鈴木 誠君) 改善を検討していただけるということでございまして、今後、今やっております坂浜・小田良地区を初めとして、住所整理は市内各所で発生することと思います。間違いの発生や住民負担がないよう、改善を検討していただけるということですので、よろしくお願いいたします。ここでちょっと住民負担ということでありますが、住所の変更については、各家庭からの年賀状や暑中見舞いなど、いろいろな人に一気に自分の住所を知らせるようなタイミングに合わせてやってほしいという声もありました。ぜひともそうしたタイミングも考慮して住所整理事務は進めていただければありがたいと思いますし、またそうしたことも含めて今回の「平尾四丁目」下での当該住民の声を拾い、ナレッジとして蓄積していただくことで今後に生かしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 421 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 422 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 住所変更の時期につきましては、土地区画整理事業にあわせて住所整理を実施する場合は、換地処分の公告があった日の翌日からが効力の発生日となります。そのため、「平尾四丁目」等の住所整理では、平成31年3月1日に換地処分の公告がされ、3月2日が住所変更日となりました。現在、地域の皆様と検討を進めている坂浜地区につきましては、平尾地区と同様に、小田良土地区画整理事業の換地処分にあわせ住所変更を予定しておりますが、土地区画整理事業と関連せずに住所整理を行う場合は、住所変更日を任意に設定することになりますので、「平尾四丁目」等の住所整理での経験を生かし、適切な時期に住所変更日の設定ができるよう検討してまいります。 423 ◯ 議長(渡辺 力君) 鈴木君。 424 ◯ 6番(鈴木 誠君) さっき「年賀状」と言ってしまいましたけれども、喪中はがきなどを考えると、前年の10月ぐらいまでには自分のうちの住所が何になるのかとわかっていると、それだけでも大変ありがたいのかなと思います。ぜひそうした利便性も考えて、今後も鋭意検討のほどよろしくお願いいたします。  以上で起風会、鈴木誠の一般質問を終わります。ありがとうございました。 425 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、6番、鈴木誠君の一般質問は終わりました。  以上で、一般質問を終わります。   ───────────────────────────────────────── 426 ◯ 議長(渡辺 力君) お諮りいたします。委員会審査等のため、6月11日から6月19日までの9日間休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 427 ◯ 議長(渡辺 力君) 御異議なしと認めます。よって6月11日から6月19日までの9日間休会とすることに決定いたしました。   ───────────────────────────────────────── 428 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午前11時53分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...