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  1. 稲城市議会 2019-06-06
    令和元年第2回定例会(第14号) 本文 開催日: 2019-06-06


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(渡辺 力君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(渡辺 力君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の6番、池田英司君の一般質問を許します。13番、池田英司君。 3 ◯ 13番(池田英司君) おはようございます。本日も元気はつらつに頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。通告番号の6番、新政会の池田英司でございます。通告に従い、6問の質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、大項目の1番目、待機児童対策についてお聞きしたいと思います。  市では待機児童解消に向け、平成29年11月16日の福祉文教委員会において、稲城市子ども・子育て支援事業計画の中間見直し及び今後の保育所整備方針を示し、積極的に取り組んでおります。その結果、平成31年4月1日時点での待機児童数は、旧基準では192人で、対前年比60人の減。大変失礼いたしました。私は、この文章で、「新基準」という言葉が3カ所に出てきますが、これは「新新基準」の間違いでありました。大変申しわけございません。新新基準では14人で、対前年比40人の減ということでございます。一方、国では、消費税率の引き上げによる財源を活用し、幼児教育の無償化を本年10月から開始する予定であります。幼児教育の無償化により、広く国民が利用している幼稚園、保育所、認定こども園等の費用の負担軽減が図られることになります。そこで、待機児童対策について、以下の点をお伺いしていきたいと思います。  (1)、平成31年4月1日時点での旧基準及び新新基準とも待機児童対策が進んでいると思いますけれども、この結果をどのように分析しているのか、お伺いしたいと思います。 4 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 5 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) おはようございます。答弁いたします。待機児童対策につきましては、平成29年11月16日の福祉文教委員会において今後の整備方針を示し、おおむね計画どおり進めてきた結果であると認識しております。また、私立幼稚園の認定こども園への移行や、企業主導型保育事業の実施により、事業者がみずから新たな事業に取り組んできたことも、待機児童解消が進んだ結果であると認識しております。 6 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 7 ◯ 13番(池田英司君) 平成29年11月16日の整備方針から、私立幼稚園の認定こども園への移行、企業主導型保育事業の実施と、行政だけではなくて、事業者も積極的に待機児童解消につながる事業に取り組んできているということで、市が子育て支援・待機児童対策に積極的に取り組んできたことが事業者を動かした結果であると私は思っております。  それでは(2)に移ります。新新基準での待機児童数14人について、どのように分析しているのか、お伺いしたいと思います。 8 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 9 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 新新基準での待機児童数14人を分析いたしますと、待機児童の中には、育児休業者が歳児別にゼロ歳児から5歳児まで合計で38人おり、これを歳児別に除外対象といたしますと、待機児童数はゼロとなることから、14人は育児休業者であると認識しております。 10 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 11 ◯ 13番(池田英司君) 再質問させていただきますが、受け皿は十分確保できており、実質、待機児童がゼロとなっているということでございますけれども、10月から始まる幼児教育・保育の無償化により保育園に入園させたい保護者がふえるのではないかと少し懸念されるところではないかと思っております。待機児童に影響が出ることも考えられると思いますが、市の認識をお伺いしたいと思います。 12 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 13 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 幼児教育・保育の無償化により待機児童に影響が出るのではないかということでございますが、待機児童が多いのはゼロ歳から2歳児でございまして、このゼロ歳児から2歳児については非課税世帯以外無償化にはなりませんので、待機児童への影響は少ないものと考えております。
    14 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 15 ◯ 13番(池田英司君) それでは(3)でございます。今後の待機児童対策については、令和2年4月開設に向け、第一地区に認可保育所1園、第四保育園の民営化により大丸都営アパート跡地に認可保育所をそれぞれ開設予定であり、さらに令和3年4月開設に向け、第三保育園の民営化により、稲城小田良土地区画整理事業地内に認可保育所を公募する予定であるということでございますが、待機児童対策が着実に進んでいる中で、今後の保育所の整備方針についてお伺いしたいと思います。 16 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 17 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 今後の整備方針につきましては、待機児童の実質的な解消が当初計画より2年前倒しで達成できており、さらに令和2年4月には認可定員が206人増、令和3年4月には認可定員が72人増を予定しております。なお、今後は、現在策定作業に取り組んでおります第二次稲城市子ども・子育て支援事業計画における幼児期の学校教育・保育の量の見込みと確保提供量の推計を参考に検討してまいります。 18 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 19 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。平成31年度4月1日時点での待機児童の状況を見ますと、今後2年間の整備で十分に対策が整っていると私は認識しております。今後の整備計画に当たっては、土地区画整理事業など、都市基盤整備の進捗状況などによりますが、保育ニーズの把握を行いながら、慎重に検討していただければと思っております。  それでは、大項目の2番に移らせていただきます。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会への取り組みについてでございます。  東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を1年後に控え、稲城市は自転車ロードレース競技のコースとなっております。各種準備が進んでいると思いますが、その進捗の状況についてお伺いしてまいりたいと思います。  (1)、令和元年7月21日に実施されるロードレースのテストイベントについてお伺いいたします。1)、コースサポーターの募集状況と選定基準について。市内のコース沿道周辺で競技の運営サポートを担っていただくコースサポーターの募集状況についてお伺いしたいと思います。 20 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 21 ◯ 市民部長(松本葉子君) コースサポーターの募集状況につきましては、平成31年2月1日から平成31年3月29日までの募集期間に400人程度のコースサポーターを募集し、市広報紙や市ホームページなどでの一般公募や、団体への推薦依頼など、さまざまな手法により周知した結果、最終的には512人の応募がございました。 22 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 23 ◯ 13番(池田英司君) 再質問でございます。512人の応募があって、400人を選定したということでございますけれども、その基準についてお伺いしたいと思います。 24 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 25 ◯ 市民部長(松本葉子君) コースサポーターの選定につきましては、市から選出をお願いした関連団体から推薦いただいた方、駐車場の確保ができないため、沿道周辺にお住まいの方などを中心に選定させていただいております。 26 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 27 ◯ 13番(池田英司君) それでは、2)番でございます。コースサポーターの募集要項について。コースサポーターに参加するには、活動日の前に実施される活動説明会に参加する必要があると募集要項にありますが、この説明会の実施についてお伺いしたいと思います。 28 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 29 ◯ 市民部長(松本葉子君) 活動説明会につきましては、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会から説明員が派遣され、本年6月29日土曜日の午後、6月30日日曜日の午前、7月5日金曜日の夜の全3回実施されます。コースサポーターの方は全員いずれかの回に必ず1回参加が必要となりますので、御都合に合わせ、参加いただきやすいよう、曜日と時間帯を変えて開催することとしております。 30 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 31 ◯ 13番(池田英司君) いずれかの回に参加することが条件であるということでございますけれども、やむを得ず都合で説明会に参加できない場合の取り扱いについて、どのようになるのか、お伺いしたいと思います。 32 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 33 ◯ 市民部長(松本葉子君) 東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会による参加資格には、説明会への参加が必須となっているため、辞退の扱いとなります。 34 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 35 ◯ 13番(池田英司君) 再度質問しますが、辞退の扱いということになると、コースサポーターの数が不足してしまうのではないかと思いますが、その辺は大丈夫なのか、お伺いしたいと思います。 36 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 37 ◯ 市民部長(松本葉子君) 説明会へ参加できない旨の連絡が事前にあった場合には、選定に漏れてしまった方から説明会への参加をお願いすることになりますが、説明会当日やテストイベント当日のキャンセルには対応することができません。東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会から最終的に示された376人という定員は、そういった当日のキャンセルを見込んだ人数であると伺っております。 38 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 39 ◯ 13番(池田英司君) 3)でございます。公共施設の取り扱いについてお伺いいたします。交通規制が想定されるコース沿道の公共施設については、どのような取り扱いになるのか、お伺いしたいと思います。 40 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 41 ◯ 市民部長(松本葉子君) テストイベント当日のコース沿道の公共施設につきましては、交通規制中の混乱防止、コースサポーターの集合場所としての利用及び市を挙げてイベントを盛り上げることを目的に、観戦者の「涼み処」やトイレ利用等に施設の一部を開放する場合を除き、終日または交通規制中の時間帯における一般利用につきましては、原則中止とする方針としております。 42 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 43 ◯ 13番(池田英司君) 再質問しますけれども、具体的に、このコースの沿道にあります公共施設の取り扱いについてお伺いしたいと思います。 44 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 45 ◯ 市民部長(松本葉子君) 具体的なコース沿道の公共施設の取り扱いにつきましては、コースサポーターの集合場所である若葉台小学校、稲城第六中学校、稲城第五中学校は一般利用を禁止とし、向陽台小学校や長峰小学校は通常の日曜日対応とし、文化施設については、中央図書館は通常どおり開館とし、城山体験学習館城山文化センター、城山児童館は休館とし、大丸公園テニスコート城山公園テニスコート稲城中央公園野球場稲城中央公園総合グラウンド稲城中央公園総合体育館稲城長峰ヴェルディフィールド若葉台公園多目的広場南多摩スポーツ広場のスポーツ施設は、日中の時間帯は閉鎖とし、17時以降は開放する予定です。公園は、原則事前の許可等が必要な行為を除き、利用制限はせず、大丸公園駐車場城山公園中央図書館駐車場城山公園テニスコート駐車場稲城中央公園野球場駐車場稲城中央公園総合グラウンド北駐車場稲城中央公園総合体育館西駐車場稲城中央公園総合体育館南駐車場、若葉台公園第二駐車場、若葉台公園第三駐車場、これらの駐車場は、交通規制の時間帯のみ閉鎖とし、規制解除後は通常どおり利用可能とする予定でございます。稲城市立病院につきましては、通常の日曜日対応でございます。 46 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 47 ◯ 13番(池田英司君) 詳細な答弁をありがとうございました。このように公共施設が時間帯によって規制されるということ、また沿道には商業施設等もあります。こういった中で、例えば商業施設などで、朝入ってしまって、その時間帯は出られないというような状況になると思いますので、そういったところの市民への周知などもしっかりしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、(2)になります。来年開催のロードレース本番についてお伺いしてまいります。 48 ◯ 議長(渡辺 力君) 暫時休憩いたします。                                午前9時46分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前9時46分 開議 49 ◯ 議長(渡辺 力君) 再開いたします。  池田君。 50 ◯ 13番(池田英司君) 失礼いたしました。2)が終わって、3)が終わりましたので、4)、沿道の事業者や市民への周知についてお伺いいたします。 51 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 52 ◯ 市民部長(松本葉子君) 沿道の事業者の方や市民につきましては、平成31年4月16日火曜日の夜及び4月28日日曜日の午前に東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会による交通規制に関する地域説明会を実施しております。 53 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 54 ◯ 13番(池田英司君) 商業施設などには、先ほどちょっと私は早まってしまいましたけれども、説明会をちゃんとされているということでございますので、その辺もしっかり大丈夫なのかなと思います。済みませんでした。  では、5)、今後、沿道の事業者や市民以外の多くの方に交通規制を周知される方法についてお伺いしたいと思います。 55 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 56 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市民以外の多くの方々へ交通規制を広く周知することにつきましては、市では限界がございますので、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会で対応するものと考えております。一方、市では、交通規制の周知に関しまして、市広報紙や市ホームページへの掲載、ポスター・チラシの配布等により行うほか、説明会に参加できなかった沿道の事業者には、ポスティングを含む戸別訪問によりお知らせを配布するなどの対応を予定しております。 57 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 58 ◯ 13番(池田英司君) 6)でございます。テストイベントにおけるその他の予定についてお伺いしたいと思います。 59 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 60 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が幼児や小学生にとっても一生の記憶に残る大会となるよう、テストイベントにおいても本番と同様の想定で、子供たちが優先して観戦できる場所として、市内の公園など5カ所程度を指定し、周知してまいりたいと考えております。 61 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 62 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。さまざまなイベント等も考えられているということでございますので、大変楽しみな状況になっております。  それでは、(2)に移ります。来年開催のロードレース本番についてお伺いしていきたいと思います。来年のロードレース本番は、ことしのテストイベントの取り組みとどのような点が変わってくるのか、お伺いしたいと思います。 63 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 64 ◯ 市民部長(松本葉子君) 来年の自転車競技ロードレース本番におきましては、テストイベントにおいても取り組む子供優先観戦場所の設置のほか、競技を大いに盛り上げるイベントや沿道応援などを想定しています。詳細につきましては、関係団体と連携を図りながら、市民の記憶に残るような企画となるよう、財源の確保を含め、今後検討してまいりたいと考えております。 65 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 66 ◯ 13番(池田英司君) 再質問いたします。ただいま御答弁ありました子供優先観戦場所の考え方でございますが、これは、学校の教員が子供たち全員を観戦場所まで引率するような観戦になるのかどうかということですけれども、ちょっとそのあたりをお伺いできればと思います。 67 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 68 ◯ 市民部長(松本葉子君) 子供優先観戦場所の考え方につきましては、学校の引率を前提とするものではございません。当日の学校の都合や御家庭の事情、当日の天候、お子さんの体調など、それぞれの御都合がございますので、自由に観戦していただくことを想定するものでございます。一般の観戦者とは別に、子供たちが優先的に観戦できる場所を提供することで、少しでも多くの子供たちが自転車競技ロードレースを間近に観戦することができ、子供たちの記憶に残るものにしたいと考えるものでございます。 69 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 70 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。これは本当にいいことだと思いますので、ぜひこの沿道の一番いい場所で見せていただけるようにしていただければと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、(3)、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた機運醸成についてお伺いしてまいります。1)、市内外から多くの方が集まる市民祭での取り組みについてお伺いしたいと思います。 71 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 72 ◯ 市民部長(松本葉子君) 「Iのまちいなぎ市民祭」につきましては、昨年度も好評をいただきましたPRブースをリニューアルしての出展や、みんなで踊る五輪音頭のほか、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会から正式種目となったボルダリングの体験、自転車競技の疑似体験などができるよう計画しているところでございます。 73 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 74 ◯ 13番(池田英司君) 市民祭においては、オリンピック・パラリンピックの機運醸成を図る興味深いイベントがたくさん予定されているようです。周知の方法についてお伺いしたいと思います。 75 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 76 ◯ 市民部長(松本葉子君) 周知の方法につきましては、「Iのまちいなぎ市民祭」自体に多くの方に御来場いただくことで、相乗的に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の機運醸成イベントにも関心を寄せていただける方がふえると考えており、まずは「Iのまちいなぎ市民祭」に多くの市民が集まるよう、周知を図ってまいります。 77 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 78 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。それでは、(4)でございます。聖火リレーについてお伺いしてまいります。聖火リレーは市民の記憶に残るレガシーとなるものと考えておりますが、稲城市はどのようなコースを走るのかなど、大会組織委員会や聖火リレー実行委員会で決定していることについて伺わせてください。 79 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 80 ◯ 市民部長(松本葉子君) 聖火リレーにつきましては、走行する自治体の日程と順番などは、6月1日に東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会から公表されました。また、ルートやランナーの選定等についての詳細は未定とのことであり、現在、来年3月に全国の聖火リレーが福島県からグランドスタートするための準備を行っていると伺っております。 81 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 82 ◯ 13番(池田英司君) 再質問でございます。聖火リレーのルートやランナーの募集についての概要が6月1日に組織委員会から発表されました。稲城市に聖火リレーがやってくるのは来年の4月10日の3番目だということで、非常に楽しみにしているところでございます。発表内容にはもう一つ、4月10日には町田シバヒロでセレブレーションが開催されるということでございますけれども、稲城市でも何か聖火リレーを盛り上げられる催し物みたいなことは行われないのか、お伺いしたいと思います。 83 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 84 ◯ 市民部長(松本葉子君) 聖火リレーを盛り上げる催しにつきまして、詳細は未定でございますが、ミニセレブレーションと呼ばれる、聖火の出発や到着を祝うイベントの実施を検討しているところでございます。 85 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 86 ◯ 13番(池田英司君) ミニセレブレーションというものが行われるということで、大変楽しみではございますが、聖火リレーのランナーの選定等はこれからだと思いますけれども、またスポンサーとか、そちらのほうの力が強くて、自治体ではかなり少ない数であるということも認識しておりますけれども、一人でも多く稲城市民の中からランナーが出ればいいなと思いますので、ぜひ御尽力いただければと思います。よろしくお願いいたします。  それでは大項目の3番目に入ります。地域における子供の安全を守るための見守り活動についてお伺いしてまいります。  稲城市では、人口も9万人を超え、活気あふれるまちとなってきました。稲城長沼駅にはペアテラス、ガンダム像、観光協会の設立など、人を引きつけるさまざまな事業を展開しており、ますます活気あふれるまちとなってまいりました。このように活気あふれるまちをつくっていくには、地域や人と人とのつき合いがあふれるまちでなくてはならないと思っております。そして人々が安心して住めるまちにしていきたいとも思っております。現代社会においては、核家族化に伴い、近隣住民との会話も減ってきているような感じでいます。稲城市においても、区画整理地区の整備に伴い、住宅を多く建ててきており、ますますにぎわいもあふれてくると思われます。そこで今回は、子供にまず目を向けた質問をさせていただきたいと思います。  先月には、滋賀県大津市で交差点にて園児の死亡事故という大変痛ましい事故が起きたばかりでございます。それから立て続けに事故、また事件が多発しているところでございます。そんな中、これは全国的なところでもございますけれども、稲城市内でも5月には交通安全運動があり、警察や安全協会の皆さんが交差点に立ち、交通安全を啓発されておりました。5月に行うというのは、連休明けは子供の事故が大変多くなるということがあると、新聞報道などでも記載がありました。また、交通事故だけでなく、不審者も出没しているので、子供たちの安全を守るためにも地域の警戒が、見守りが大変必要になってくるのではないかといった観点から質問させていただきたいと思います。  現在では、各学校では民生・児童委員さんが学校校門付近で子供たちの登校に合わせ挨拶をして子供たちを見守っている学校がふえてきております。また、毎日ではないですが、見守りの方がふだんの子供たちの様子を見ることで、信頼関係もできつつあるのではないかと思っております。そんな中、学校におけるさまざまな教育指導などについて質問させていただきます。  (1)、交通事故や不審者による事件等、登下校中の子供たちが事故や事件に巻き込まれてしまうケースがあります。学校において子供たちの安全を守ることは何より大切なことであると考えておりますが、登下校中の子供たちの安全を守るための学校における取り組みについてお伺いしてまいります。 87 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 88 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 登下校中の子供たちの安全を守るための学校における取り組みにつきましては、全ての小中学校において、安全教育全体計画を作成し、学級活動における指導や交通安全教室、セーフティー教室等の場面を活用しながら、児童・生徒に事故や犯罪の危険を予測し、回避する能力を育むよう、計画的に指導しております。 89 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 90 ◯ 13番(池田英司君) 再質問でございます。交通安全について子供たちにどのようなことを指導しているのか、具体的にお伺いしたいと思います。 91 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 92 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 交通安全に関する具体的な指導内容につきましては、例えば青信号で横断歩道を渡るときでも、すぐには渡らずに、左右の安全を確認し、ドライバーとアイコンタクトをすることや、自転車の安全な利用の仕方、自転車等に関する基本的な交通法規の理解など、具体的な場面を取り上げながら、児童・生徒の発達段階に応じて指導を行っております。 93 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 94 ◯ 13番(池田英司君) 交通安全に対する指導については、児童・生徒の発達段階に応じて指導されているということでございます。今は、安全な場所を歩いていても、決して安心ではないという状況が見受けられます。そういった中では、まさかの場所においても危険は十分にあるということも一緒に指導していただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。交通安全に対する考え方はわかりました。  次に、不審者等の被害に遭わないようにするための指導について具体的にお伺いしたいと思います。 95 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 96 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 不審者等の被害に遭わないようにするための具体的な指導内容につきましては、セーフティー教室等を活用し、警察等の専門家の方から、例えば「いかのおすし」の合言葉で、ついていかない、車に乗らない、大声を出す、すぐに逃げる、知らせるという約束の確認や、可能な限り複数で登下校すること、下校時刻を守り、明るく人通りの多い道を通ることなど、具体的な場面を取り上げながら、児童・生徒の発達段階に応じて指導を行っております。
    97 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 98 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。これはもうとにかく、引き続き十分な指導を行っていただければと思います。よろしくお願いいたします。  続いて(2)でございます。子供たちを事故や事件の被害から守るためには、教員による指導はもとより、保護者や地域、警察等の関係機関と連携することが大切であると考えます。子供たちの安全を守るために、学校は保護者や地域、警察等とどのように連携しているのかについてお伺いしたいと思います。 99 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 100 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 子供たちの安全を守るための学校と保護者や地域、警察等との連携した取り組みにつきましては、例えば交通安全教室やセーフティー教室等において警察関係者やスクールガード・リーダーなどの専門家からお話をいただいたり、PTAや民生・児童委員、青少年育成地区委員会などによる日常的な登下校中の見守り活動や、緊急を要する場合の助けを求める場所として「子ども110番の家」の設置に地域の皆様などの方々に御協力をいただいたりしております。 101 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 102 ◯ 13番(池田英司君) 再質問です。登下校中の見守り活動では、子供たちと見守りをしている大人たちが顔を合わせて挨拶を交わすことが大切であると思っております。お互いに声をかけ合えるような環境づくりが地域の防犯力を高めることにつながると考えます。民生・児童委員の方などが見守り活動を行っているとのお話でございましたが、学校に協力していただいている方々をその子供たちに紹介する場面があるのかどうかをお伺いしたいと思います。 103 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 104 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学校に協力いただいている方々を子供たちに紹介する場面につきましては、例えばセーフティー教室の場面においてスクールガード・リーダーを紹介したり、朝会の場面において主任児童委員や民生・児童委員の方々を紹介したりするなど、各学校の実態に応じて行っております。 105 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 106 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。民生・児童委員さんやスクールガード・リーダーの皆さんというのは恐らく認識される機会があるということでございますが、私が考えるに、もう少しこの見守りに関しては、地域の皆様に御協力いただいて、もっとたくさんの方々に協力いただくことも考えられるのではないかと思っておりますので、またこの件についてはいろいろ質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、大項目の4番目に移りまして、今度は地域における防犯活動についてということでお伺いしていきたいと思います。先ほど3番目では子供の関係で質問させていただきましたが、ちょっと視点を変えます。  稲城市では年々防犯意識が高まり、自治会、民生・児童委員、防犯協会など、各種団体に日々タイムリーに警戒を行っていただいておりますが、防犯の観点から質問させていただきます。時々、地域安全情報がメールで来ますけれども、市内刑法犯認知件数など、詳細な件数が報告されております。稲城市は、犯罪件数が都内でも最も低いほうであると聞いており、安全・安心なまちとしても認知されていると思われます。  そこでお伺いいたしますけれども、(1)、稲城市の過去5年の犯罪発生率と刑法犯認知件数について伺います。また、地域安全情報としてメール配信している不審者情報の件数と主な内容についてお伺いしたいと思います。 107 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 108 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 多摩中央警察署に確認したところ、犯罪発生率についての基準はないとのことから、平成26年から平成30年までの5年間における各都市の刑法犯認知件数を人口1,000人当たりで算出した件数でお答えいたしますと、平成26年では7.62件、平成27年では7.03件、平成28年では6.22件、平成29年では5.93件、平成30年では4.93件となっております。刑法犯認知件数は、平成26年では657件、平成27年では609件、平成28年では544件、平成29年では528件、平成30年では443件となっております。また、不審者情報の件数につきましては、平成26年では5件、平成27年では5件、平成28年では17件、平成29年では21件、平成30年では26件となっており、主に露出、声かけ、つきまといといった事案が多い状況でございます。 109 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 110 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。再質問でございますが、刑法犯認知件数については、この5年間を見ますと、大幅に減少しております。これは、日ごろより各地域や団体、行政が一体となって安全・安心なまちづくりに向けて防犯活動に取り組んでいただいている成果であると確認しております。しかし、不審者情報の件数はここ数年では増加傾向であります。どのような要因があると分析されているのか、お伺いしたいと思います。 111 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 112 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 不審者情報の件数が平成28年以降増加した要因でございますが、平成27年までの不審者情報につきましては、主に警視庁の情報をもとにメール配信を行っておりましたが、平成28年以降につきましては、市内で発生した不審者情報を、市民の安全を確保し、被害を未然に防止するため、総務契約課で一括管理をし、あわせてメール配信を行ったことから、平成28年以降の件数がふえたものと考えております。 113 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 114 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。再々質問させていただきますが、不審者情報のメール配信件数がふえた理由については今御答弁いただいたとおりだと思います。それでは、不審者情報が市に届いた場合の対応についてお伺いしたいと思います。 115 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 116 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 不審者情報が市に届いた場合の対応につきましては、市内の小中学校、幼稚園、保育所などに情報共有を図るとともに、事案にもよりますが、市で実施している防犯パトロール車によるパトロールを、事案が発生した地域を重点的に行うなど、適宜対応に努めているところでございます。 117 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 118 ◯ 13番(池田英司君) それでは、(2)でございます。地域と警察が防犯面で連携し、取り組んでいる事業についてお伺いしたいと思います。 119 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 120 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 地域と警察が防犯面で連携して実施している事業につきましては、安全・安心まちづくり推進協議会での防犯に関する情報共有を初め、市内一斉防犯パトロールや駅伝防犯パトロール、また多摩川清掃や敬老会、くらしフェスタや「Iのまちいなぎ市民祭」でのブースの出展等、さまざまな分野で連携を図っているところでございます。 121 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 122 ◯ 13番(池田英司君) 地域と警察が、交通安全や防犯など、さまざまな分野で連携していることは理解できました。子供たちの見守り活動をさらに推進するために、例えば府中警察署では、通学路で見守りをしている方に少年警察ボランティアのひと声運動推進員という方がおりまして、その方々が警察署から委託を受け、ひと声運動推進員であることを名札を携帯するなどして明らかにして見守り活動を実施しているということを聞いております。そこで、市で把握していたらで結構でございますけれども、多摩中央警察署において、少年警察ボランティアのひと声運動推進員として警察署長から委託する制度があるのかどうか、お伺いしたいと思います。 123 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 124 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 少年警察ボランティアにつきましては、少年の非行防止及び保護を行い、少年の健全な育成を図るために警視庁で実施している事業で、東京都公安委員会が委嘱する少年指導委員や、生活安全部長が委嘱する少年補導員などや、警察署長が委嘱するひと声運動推進員などがございます。このうち、御質問のひと声運動推進員につきましては、多摩中央警察署に伺ったところ、委嘱するためには要件があり、現在2名の方がおられると伺っております。 125 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 126 ◯ 13番(池田英司君) もう一度質問させていただきますが、多摩中央警察署でもひと声運動推進員の制度があるということが理解できました。多摩中央警察署管内で2名というのは、どう考えても少ないかなと思っております。その理由が何なのか、お伺いしたいと思います。そしてまた、稲城市においても、今まで以上に子供の見守り活動が推進されるよう、警察署と連携した中で、さらなる工夫が必要であるのではないかという考えもありますので、そのあたりもお伺いできればと思います。 127 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 128 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 多摩中央警察署に確認したところ、ひと声運動推進員の委嘱につきましては、多摩中央警察署に限らず、一定の要件があるため、多くの方に委嘱はしていないとのことでございます。また、市では現在、防犯活動などに使用していただくため、ベストや帽子などの防犯グッズを支給しており、子供の見守り活動にも使用していただいているところでございますが、子供の見守り活動についてのさらなる工夫につきましては、他市などの事例などを参考に研究してまいりたいと考えております。 129 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 130 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございました。  それでは、大項目の5番目でございます。稲城の梨の商標登録についてお伺いしてまいります。  梨の品種「稲城」は、「八雲」と「新高」をかけ合わせてつくられた稲城市発祥のものだと言われています。全国的に見ても、大玉で果汁が豊富、甘みが強いと評価されており、稲城市を代表する梨だと言えます。なお、発祥当時の生産者の方が近隣地区にも配布したため、一部の市外でも生産されているということでございますけれども、栽培が難しく、収穫量が少ないため、最大の産地はこの稲城であるということであります。これらのことから、市内・市外を問わず、稲城市と言えば「梨」というイメージをお持ちの方も多く、私としては、単なる農産品ではなく、稲城市が誇る重要なブランドであると認識しております。  このブランドを守るためにはさまざまな方法があるかと思われますが、例えば商標登録などもその一つと考えております。調べたところによりますと、商標登録については、「稲城の梨」が平成18年11月10日、「梨ぼうやの絵柄ともぎたての稲城の梨」が平成17年9月22日に、それぞれ東京南農業協同組合を商標権者として登録されているということがわかりました。  また、商標登録以外にも、梨そのものを守ることも重要ではないかと考えております。最近では、日本で開発された新種の苗や種などが海外でコピーされて生産されている例も見受けられます。代表的な例としては、ブドウのシャインマスカットなどがあります。日本のブランドが海外へ流出している状況となっています。仮に枝などであっても、輸出されて栽培されればほぼ同じものができてしまい、梨の品種「稲城」も決して例外ではないのではないかと思っております。そこで、稲城の梨というブランドを守るため、現在の防止策について状況を確認したいと思います。  (1)、商標登録存続期限についてお伺いいたします。 131 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 132 ◯ 市民部長(松本葉子君) 商標登録の存続期間につきましては、商標権の設定の登録日から10年間で終了します。ただし、商標は、事業者の営業活動によって蓄積された信用を保護することを目的としていることから、必要な場合には更新登録の申請をすることにより、10年の存続期間を何度でも更新することができます。稲城の梨に関する商標登録といたしましては、東京南農業協同組合を商標権者として商標登録「梨ぼうやの絵柄ともぎたての稲城の梨」が平成17年9月22日に登録されておりまして、1回の更新登録の申請を経て、現在での存続期限は令和7年9月22日となっております。また、同様に、東京南農業協同組合を商標権者として、商標登録「稲城の梨」が平成18年11月10日に登録されておりまして、1回の更新登録の申請を経て、現時点での存続期限は令和8年11月10日となっております。東京南農業協同組合では、引き続き商標登録を更新していく予定と伺っております。 133 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 134 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。  それでは、(2)で、海外流出をとめる手段について検討されているのかどうか、お伺いしたいと思います。 135 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 136 ◯ 市民部長(松本葉子君) 海外流出を防ぐ手段としては、農林水産省の品種登録をした上で、植物の新品種の保護に関する条約であるUPOV条約による保護の対象とすることが必要となります。前提となる農林水産省の品種登録を行うには、既存品種と明確に区別できること、同時に栽培した種苗から全て同じものができること、何世代増殖を繰り返しても同じものができることなどのほか、品種登録の出願日からさかのぼって1年以上前に種苗や収穫物を譲渡していないという要件を満たしている必要がございます。このことから、品種「稲城」は、農林水産省の品種登録要件を満たせないため、現在のところ、東京南農業協同組合においても、流出防止等について特段の対策を講じる予定はないと伺っております。 137 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 138 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。再質問ですが、今御答弁にありましたUPOV条約というのはどのようなものなのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 139 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 140 ◯ 市民部長(松本葉子君) UPOV条約とは、日本語で「植物の新品種の保護に関する国際条約」と訳され、新品種の保護の条件、保護の内容、最低限の保護期間などの基本的な原則を定めているものでございます。 141 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 142 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。ではもう一度質問します。日本の品種を海外流出させないため、都や国に対して働きかけなどをすべきだと思っておりますが、今後新たな優良品種が生まれた場合には、どのような対応が考えられるのかをお伺いしたいと思います。 143 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 144 ◯ 市民部長(松本葉子君) 新たな優良品種について国際的な保護の対象とする場合につきましては、育成者等において、まず農林水産省の品種登録を行った後、UPOV条約での国際的な保護を出願することが考えられますが、その際には国ごとに出願しなければならないこと、保護の対象が条約の加盟国のみに限定されていることもございますので、育成者等の必要に応じた対応となるものと考えるところです。 145 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 146 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございました。  それでは大項目の6に移ります。充実した道路網の整備についてでございます。  「だれもが安心して暮らせる良好な住みよい環境づくり」を推進するためには、充実した道路網の整備促進を図る必要があると考えます。稲城市では、これまでに東京都と連携し、多摩川にかかる橋の整備や南武線の連続立体交差事業と合わせ、南多摩尾根幹線を初めとする都市計画道路の整備が進められております。交通の円滑化と利便性の向上が図られてきております。市内では、矢野口地区に位置するよみうりランドの成長戦略や、よみうりランドの周辺に位置する巨人軍による「TOKYO GIANTS TOWN」構想が進められ、これらの取り組みにより、矢野口地区やその周辺を訪れる方がふえることが期待されております。そのためには、さらなる道路網の整備が必要ではないでしょうか。そこで、矢野口地区における都市計画道路の整備状況について伺ってまいります。  (1)、多3・4・12号読売ランド線について、まずはお伺いしてまいります。1)、受託事業の概要についてお伺いいたします。 147 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 148 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多3・4・12号読売ランド線受託事業の概要につきましては、稲城市消防団第一分団詰所付近からよみうりランド坂下バス停付近までの延長約550メートルの区間の拡幅整備を行うため、用地取得、道路設計及び工事等に係る事務を東京都から市が受託しているものでございます。 149 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 150 ◯ 13番(池田英司君) 再質問です。多3・4・12号読売ランド線は都道でございますけれども、なぜ市が受託して事業を実施することになったのか、その理由についてお伺いしたいと思います。 151 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 152 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多3・4・12号読売ランド線は、稲城市と川崎市を結ぶ広域的な幹線道路にもかかわらず、狭隘で歩道がなく、急勾配、急カーブであり、周辺住民の方々からも、早期に安全性の向上を図るよう、整備の要望を多くいただいておりました。また、南山東部土地区画整理事業による本路線の整備が進められる中で、東京都の都市計画道路の整備計画である優先整備路線に位置づけられていなかったことから、東京都と協議を重ね、早期整備を行うため、市が受託を行い、拡幅整備を行うこととなったものでございます。 153 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 154 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。  それでは、2)で現在の進捗状況についてお伺いしたいと思います。 155 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 156 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 現在の進捗状況につきましては、用地取得に向けて権利者との交渉を継続的に行っているほか、道路及び電線共同溝の設計作業を進めているところでございます。また、用地取得状況につきましては、平成30年度末時点で、用地買収予定面積2,977平方メートルのうち、用地取得面積1,734平方メートルとなっており、用地取得率は約58%となっております。 157 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 158 ◯ 13番(池田英司君) 再質問でございます。残りの用地取得に関する対象権利者数と、対象面積はおよそどのくらいになるのか。また、土地所有者の方々や沿道住民の方々に丁寧な説明が求められると思っておりますけれども、市の取り組みについてお伺いします。 159 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 160 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後、道路用地の確保に御協力いただく対象権利者数は16人、対象面積はおおむね1,200平方メートルとなります。また、地域の方々への取り組みにつきましては、用地取得の対象となる土地所有者などの方々に対しましては、個々に御相談や意見交換をさせていただき、丁寧な説明に努めております。また、平成29年度から、沿道にお住まいの方々につきましても、事業の進捗状況などをお知らせの配布により情報提供させていただいているところでございます。 161 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 162 ◯ 13番(池田英司君) 3)、今後の予定についてお伺いしたいと思います。 163 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 164 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後の予定につきましては、引き続き関係権利者に丁寧な説明を行い、令和2年度までに事業用地の確保を行い、早期の工事着手に努めてまいりたいと考えております。 165 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 166 ◯ 13番(池田英司君) 再質問でございますが、とにかく市民の皆さんが一番気になるところではございますけれども、多3・4・12号読売ランド線は、実際にいつごろの交通開放を予定しているのか、まずお伺いしたいと思います。 167 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 168 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多3・4・12号読売ランド線の交通開放につきましては、南山東部土地区画整理組合によりますと、現在、読売巨人軍がファーム球場や商業施設などの建設に向けた「TOKYO GIANTS TOWN」構想を進めていることから、それらの施設の開設に間に合わせるため、今、警視庁とも協議を進め、令和6年には道路整備を完了させ、交通開放が行えるよう事業を進めていると伺っております。 169 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 170 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございました。今後も、丁寧な土地所有者の方々や沿道住民の方々への対応をお願いしたいと思います。  それでは、(2)でございます。多7・4・5号東長沼矢野口線についてでございます。多7・4・5号東長沼矢野口線は、京王相模原線から第三中学校までの区間の整備が着実に進んでおり、早期の開通を待ち望む声をたくさんいただいております。そこで、1)として、現在の進捗状況についてお伺いいたします。 171 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 172 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多7・4・5号東長沼矢野口線のうち、市が施工している稲城第三中学校付近から京王相模原線高架下までの約256メートルの区間の現在の進捗状況につきましては、平成29年度から道路築造工事を進めており、現在は街渠ブロックの設置及び車道舗装工事などがおおむね完了しております。また、平成29年度に管路の敷設が完了した電線共同溝につきましては、電力及び通信事業者によるケーブル入線工事のほか、宅地内への引込管などの敷設工事を進めており、現在は通信事業者にかかわる工事が完了している状況でございます。  一方、南山東部土地区画整理組合が施工する京王相模原線高架下付近から多3・4・12号読売ランド線までの約717メートル区間の現在の進捗状況につきましては、京王相模原線から約160メートル区間の道路築造工事がおおむね完了しております。残りの区間につきましては、一部を除き、道路の造成や上下水道などの地下埋設物工事が完了している状況であると伺っております。 173 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 174 ◯ 13番(池田英司君) 2)といたしまして、今後の予定についてお伺いしたいと思います。 175 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 176 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後の予定のうち、市が施工する区間につきましては、今年度は、歩道部のアスファルト舗装工事を実施するほか、道路と民地の間に高低差が生じる一部区間におきまして擁壁を設置する工事などを行うこととしており、令和2年度に車道部のアスファルト舗装工事を行い、道路築造工事を完了させる予定としております。  また、南山東部土地区画整理組合が施工する区間につきましても、市が施工する区間と同様に、令和2年度までに車道の築造工事を完了させる予定であると伺っております。 177 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 178 ◯ 13番(池田英司君) ちょっと再質問させていただきます。市及び南山東部土地区画整理組合が施工する区間の工事予定は確認できました。地域の皆様は、とにかく一日も早い交通開放を望んでいると思われます。いつごろの交通開放を予定しているのか、お伺いします。 179 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。
    180 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 本路線の交通開放につきましては、令和2年度に本路線全体の車道の築造工事が完了する予定であることから、令和3年度早期の交通開放を目指しております。 181 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 182 ◯ 13番(池田英司君) もう一度質問しますけれども、車道の交通開放については令和3年度を予定しているとのお話を伺いました。先ほど、今年度は、市が施工する区間のうち歩道部のアスファルト舗装工事を実施するとの答弁をいただきましたけれども、稲城第三中学校の生徒の通学や令和2年4月に開設予定の本路線に隣接する保育園の通園に対する安全確保が必要不可欠ではないかと考えております。車道の交通開放に先立ち、歩道の通行を可能にすべきではないかと考えておりますけれども、市の見解をお伺いできればと思います。 183 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 184 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 本路線のうち市が施工する区間の歩道部につきましては、沿線にお住まいの方々の通行を初め、稲城第三中学校の生徒の通学や開設予定の保育園への送迎が安全に行われるよう、歩道のアスファルト舗装工事を実施後、多摩中央警察署と協議を行い、早期に歩行者の通行ができるよう検討してまいります。 185 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 186 ◯ 13番(池田英司君) 3)です。交通安全対策はどのようにとられているのか、お伺いしたいと思います。 187 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 188 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 交通安全対策につきましては、警視庁との協議により、市が施工する区間には、第三中学校正門付近及び本郷根方通り交差点に押しボタン式の信号機を設置することとしております。また、本路線と現道との交差点部分などにおきましては、歩道にガードパイプを設置し、車両から歩行者を防護するほか、歩道におきましては、視覚障害者誘導用ブロックを縦断的に設置し、視覚障害者の方が安全に通行できるように整備を行うこととしております。  なお、南山東部土地区画整理組合が施工する区間におきましても、同様の安全対策を行うと伺っております。 189 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 190 ◯ 13番(池田英司君) 先ほども申しましたけれども、最近は特に自動車による歩行者を巻き込んだ死傷事故が多発しております。このような事故が起こらないよう、多摩中央警察署とともに十分に協議していただき、引き続き交通安全対策に努めていただければと思います。よろしくお願いします。  続いて、(3)、多7・5・3号宿榎戸線についてお伺いしてまいります。1)、現在の進捗状況についてお伺いいたします。 191 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 192 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多7・5・3号宿榎戸線の現在の進捗状況につきましては、南多摩尾根幹線から川崎街道のうち、榎戸土地区画整理事業区域内におきましては、残る道路用地の確保に向け、権利者と移転交渉を進めております。また、旧鶴川街道から川崎街道の区間におきましても、土地所有者の方々へ事業の御説明を継続的に行っているところでございます。さらに、本路線の全区間におきまして、電線共同溝の設計業務に着手し、関係機関などとの協議を進めているところでございます。 193 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 194 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。再質問でございますが、南多摩尾根幹線から川崎街道までの全区間における用地の確保の状況についてお伺いしたいと思います。 195 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 196 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 全区間における用地の確保の状況につきましては、全体延長500メートル、全体用地面積約5,686平方メートルでございますが、平成30年度末現在、用地取得面積約4,763平方メートル、用地取得率は83.7%となっております。 197 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 198 ◯ 13番(池田英司君) それでは、旧鶴川街道から川崎街道までの区間について、現時点での用地確保の状況についてもお伺いします。 199 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 200 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 旧鶴川街道から川崎街道までの用地確保の状況につきましては、全体延長110メートル、全体用地面積約1,292平方メートルのうち、平成30年度末現在、用地取得面積526平方メートルの用地取得に御協力いただいており、用地取得率は40.7%となっております。 201 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 202 ◯ 13番(池田英司君) ありがとうございます。  それでは、2)、今後の予定についてお伺いします。 203 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 204 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後の予定につきましては、榎戸土地区画整理事業区域では、今年度内に道路整備に必要な用地を全て確保し、令和2年度から順次、電線共同溝の整備工事に着手してまいりたいと考えております。また、旧鶴川街道から川崎街道の区間におきましては、今年度に道路整備に係る土地にある建築物や工作物、樹木などの物件調査及び補償算定を行い、用地買収に向けた準備を進めてまいります。 205 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 206 ◯ 13番(池田英司君) 再質問でございますが、今御説明にもありましたけれども、旧鶴川街道から川崎街道までの区間の具体的な内容についてもお伺いできればと思います。 207 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 208 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 旧鶴川街道から川崎街道までの区間の具体的な内容につきましては、物件補償等の調査約2,340平方メートル、建物調査2棟、工作物調査4棟などを予定しております。 209 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 210 ◯ 13番(池田英司君) 3)、事業の進捗に向けた課題はあるのか、伺いたいと思います。 211 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 212 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 事業推進に向けた課題につきましては、土地所有者の方から、今後の土地活用に向けた個別の具体的な御相談などを受けております。また、警視庁の指導により、多7・5・3号宿榎戸線がより安全な道路となるため、川崎街道との交差部については直角に交わるようにするなど、道路線形の一部を見直す必要が生じたことから、都市計画変更の手続に伴う関係機関との協議に時間を要しているところでございます。 213 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 214 ◯ 13番(池田英司君) 再質問させていただきますが、旧鶴川街道から川崎街道の区間までのこの地域は、南北に抜ける道路が整備されておらず、防災面からも多7・5・3号宿榎戸線の整備は絶対的に早期に重要であると考えております。私の先輩でもあり、稲城市議会の先輩でもあります原田悦夫元議員の御尽力もあり、平成24年第4回稲城市議会定例会において、旧鶴川街道から川崎街道の区間の整備促進に関する請願が挙手全員で採択され、現在に至っているところではございます。本路線の早期整備を実現するためにも、関係権利者の御理解と御協力が何よりも大切だと考えております。市の今後の対応についてお伺いしたいと思います。 215 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 216 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 今後の対応につきましては、早期の工事着手に向け、引き続き関係機関との協議を進めるとともに、土地所有者などの方々に対しましては、個々の御相談や意見交換を行い、真摯に対応してまいりたいと考えております。 217 ◯ 議長(渡辺 力君) 池田君。 218 ◯ 13番(池田英司君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  いろいろ聞いてまいりましたが、「だれもが安心して暮らせる良好な住みよい環境づくり」を実現するためにも、充実した道路網の整備促進を図ることはとても重要であります。矢野口地区に限らず、地域の方々の御理解と御協力をいただけるよう、丁寧な御対応に努めていただきたいと思います。躍進する稲城のまちづくりをさらに進めていただけるようお願いいたしまして、新政会、池田英司の一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 219 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、13番、池田英司君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前10時40分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時55分 開議 220 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の7番、つのじ寛美さんの一般質問を許します。18番、つのじ寛美さん。 221 ◯ 18番(つのじ寛美君) 通告番号7番、公明党のつのじ寛美でございます。通告の順に従い、大項目5項目にわたり一般質問を行いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、子ども読書活動のさらなる推進についてお伺いいたします。  4月23日「子ども読書の日」や「こども読書週間」は、子供たちにもっと本を、子供たちにもっと本を読む場所をとの願いから誕生した取り組みで、子供に読書を勧めるだけでなく、大人にとっても子供の読書の大切さを考える取り組みでもあります。  (1)、小学校の朝読書の取り組みについてお伺いいたします。 222 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 223 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 小学校の朝読書の取り組みにつきましては、児童が日常的に本に親しむことにより読書活動を推進することを目的とした取り組みでございまして、各学校において朝読書の曜日を定めるなどして、意図的・計画的に取り組んでおります。 224 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 225 ◯ 18番(つのじ寛美君) 子供が読書をすることから得られるものは、本を数多く読んでいる子供には読解力が自然と身につきます。読解力とは国語力のことです。簡単に言ってしまえば、文字どおり、文章を読み解く力のことです。あとは、集中力がつくことや、想像力がつくこと、また作文力がつくことなど、知識を得られることや感受性がつくなど、ほかの教科をマスターしていく上で、学習の土台ともなる能力です。習慣としていくことが非常に大事になってくると思いますので、朝の読書の取り組みを強化してほしいと思いますが、再度伺います。 226 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 227 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 小学校の朝読書の取り組みの強化につきましては、現在、小学校では、曜日を定めて朝読書を行ったり、朝読書と朝学習を交互に行ったりするなど、市内全ての小学校において既に朝読書に取り組んでおります。小学校学習指導要領解説総則編に、言語能力を向上させる重要な活動である読書活動を充実させることが示されていることから、国語における指導とあわせて、朝読書の取り組みにつきましても引き続き推進してまいります。 228 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 229 ◯ 18番(つのじ寛美君) 推進していただけるということなので、よろしくお願いいたします。  それでは、(2)、学校図書館における取り組みについてお伺いいたします。 230 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 231 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学校図書館における読書推進の取り組みにつきましては、市内全ての小中学校に学校図書館活性化推進員を配置し、推薦図書のコーナーや季節・学校行事等に合わせた図書のコーナーを設置するなどして本の紹介を行ったり、図書の時間に読み聞かせやブックトーク等の取り組みを行ったりすることにより、読書活動を推進しております。 232 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 233 ◯ 18番(つのじ寛美君) 学校図書館には、学校図書館活性化推進員の配置により、子供たち一人一人に合ったお薦めの本を紹介してくださったり、レイアウトやすてきなポップなど、読みたくなる工夫を凝らしてくださっていることに感謝しております。また、司書などが声をかけてくださるおかげで、子供たちの読書率の向上につながっていると認識しております。  そこで、このような調査があります。全国学校図書館協議会などの調査では、1カ月に1冊も本を読まない不読率は、小学生が8.1%、中学生が15.3%だが、高校生では55.8%にはね上がる。この傾向は大学生でも変わらず、1日の読書がゼロ分の学生が半数に迫るとの調査もある。小中学校を中心に朝の読書などが着実に浸透する一方で、読書週間の確立と継続が課題だということです。スマートフォンの普及が読書時間に与える影響も懸念されるが、これを逆手にとるように、本の感想を共有するSNSの活用や、電子書籍のサービスが広がっていくことに期待したいともおっしゃっていますが、手軽に読書ができる環境づくりとしては、学級文庫の存在はとても大きいと思います。  そこで、(3)、子供たちの身近な読書の場所でもある学級文庫についてお伺いいたします。 234 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 235 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 学級文庫につきましては、普通教室内に図書のコーナーを設置することにより、休み時間などに児童が学校図書館に行かなくても気軽に本を手にとり、読書に親しむことができる利点がございます。また、児童に本を身近なものと感じさせる役割も果たしております。 236 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 237 ◯ 18番(つのじ寛美君) 気軽に本を手にとり、読書に親しむことができる環境づくりが大切だと思います。そこで、学級文庫は、児童に本を身近なものと感じさせる役割だと思っております。そこで、図書館では、学級文庫として団体貸出を行うサービスがあり、学校でも利用されていることと思います。小学校への団体貸出の現状についてお伺いいたします。 238 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 239 ◯ 教育部長(石田昭男君) 市立図書館では、学校が学級文庫として団体貸出を利用する場合、1学級100冊を限度に年度単位で貸出を行っております。小学校の実績としましては、平成28年度末で186学級のうち124学級、平成29年度末で186学級のうち135学級、平成30年度末で187学級のうち139学級の利用がございました。 240 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 241 ◯ 18番(つのじ寛美君) 187学級があるなら、全部に利用してほしいと望むところでございます。  それでは次に行きます。(4)、稲城市における子ども読書のイベント事業についてお伺いいたします。 242 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 243 ◯ 教育部長(石田昭男君) 市立図書館における「子ども読書の日」や、4月23日から5月12日までの「こども読書週間」での読書イベントにつきましては、多くの子供たちに読書やお話の楽しさを伝えるために、おはなし会、スタンプラリー、野外映画会、春のスペシャルおはなし会、稲城の地域資料展示による本の紹介等、さまざまな事業を実施しております。 244 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 245 ◯ 18番(つのじ寛美君) 読書イベントの開催でさまざまなイベントに取り組んでいることがわかりました。そして、多くの子供たちが参加していることも実際にわかりました。その中でも、日ごろから定例的なイベントとしておはなし会や映画会などが行われておりますが、今回「子ども読書の日」のイベントとして行われた野外映画会は、斬新で新しい取り組みだと思われます。どのような取り組みであったのか、具体的にお伺いいたします。 246 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 247 ◯ 教育部長(石田昭男君) 市立図書館で実施している映画会につきましては、子供たちを本やお話につなげていくことを目的として、通常は室内で昼間の時間帯に定例的に実施しているところでございますが、今回、図書館へ足を運んでいただくきっかけづくりとして、本年度、午後7時から野外での映画会も行ったところ、夜の時間帯ということで家族での参加も多く、上映中には笑い合っている様子が多く見られ、有意義な時間を過ごしていただける事業であったと認識しております。また、映画会終了時には、「このお話の本を借りたいね」、「また一緒に来ようね」など、会話も聞かれたところでございます。 248 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 249 ◯ 18番(つのじ寛美君) 親子で図書館に足を運べて、会話もふえて、また本を借りるきっかけとなればと願うところでございます。これからもすてきなイベントの継続や開催を願っております。  それでは、次に行きます。大項目2、稲城第二中学校の改修についてお伺いいたします。  (1)、稲城第一中学校・稲城第三中学校の校舎の大規模改修が行われました。稲城第二中学校の老朽化も進んでおり、保護者の方々から雨漏りやトイレの改善などを求める声を多くいただきます。次は稲城第二中学校の大規模改修の実施が期待されるところですが、市の見解をお伺いいたします。 250 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 251 ◯ 教育部長(石田昭男君) 小中学校の校舎大規模改修につきましては、長期総合計画の財政フレームに基づき実施しているところでございます。なお、稲城第二中学校の校舎につきましては、第四次稲城市長期総合計画には記載されておりません。今後につきましては、第五次稲城市長期総合計画の財政フレームの中で検討してまいりたいと考えております。 252 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 253 ◯ 18番(つのじ寛美君) 稲城第二中学校に通う生徒たちや保護者の皆様方から、二中の改修工事を望む声を多くいただきます。雨漏りや天井のたわみなど、トイレのにおいの改善やバリアフリー化などの改善を求める多くの声を伺い、質問をいたしました。答弁の中で、「第五次稲城市長期総合計画の財政フレームの中で検討してまいりたいと考えている」とのことでございましたが、早急な改善をしていかなくてはならない時期の保全対策は市としてどのように考えているのか、再度お伺いいたします。 254 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 255 ◯ 教育部長(石田昭男君) 稲城第二中学校につきましては、以前の大規模改修から25年ほど経過しておりますが、その間必要に応じた修繕等を行っております。そのため、早急に全面的な改修を要するものではないと認識しているところでございます。一方、雨漏りや突発的な施設のふぐあいが発生した場合には、修繕等により適切かつ速やかに対応してまいりたいと考えております。 256 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 257 ◯ 18番(つのじ寛美君) 速やかに改善していただくということで、よかったと思っております。また、稲城第二中学校については、その学区内では上平尾土地区画整理事業や小田良土地区画整理事業が進行しており、今後、生徒増による校舎の増築も検討すべきと考えるところだと思いますが、どのように見込んでいるのか、再度お伺いいたします。 258 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 259 ◯ 教育部長(石田昭男君) 稲城第二中学校につきましては、現在9学級でございます。令和6年度までの生徒数推計では、最大で13学級を見込んでいるところでございます。現行の校舎でもこの数字であれば対応は可能と考えておりますが、今後も生徒数の動向には注視してまいりたいと考えております。 260 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 261 ◯ 18番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。
     それでは次に移ります。大項目3、幼児教育・保育の無償化についてお伺いいたします。  公明党の長年の主張が実り、教育の無償化がいよいよスタートいたします。幼児教育・保育がことし10月から、また大学、専門学校など高等教育が、所得の低い世帯の学生を対象に来年の4月からとなっております。  (1)、幼児教育・保育の無償化の稲城市としての取り組みについてお伺いいたします。 262 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 263 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 幼児教育・保育の無償化への取り組みにつきましては、国の制度に則して実施してまいります。 264 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 265 ◯ 18番(つのじ寛美君) 当然の答弁なので、稲城市の取り組みの姿勢を伺いたかったところでございます。  ことし10月から開始となり、また300万人が対象となっております。幼保無償化は、3歳から5歳児、就学前の3年間は全世帯、またゼロ歳児から2歳児は、住民税の非課税世帯を対象に認可保育所などの利用料が無料になります。認可保育所に入れない待機児童がいる世帯などにも恩恵が及ぶように、認可外の施設(ベビーシッターなどを含む)や幼稚園の預かり保育も、補助額に上限を設けて無償化されます。幼保無償化は、幼稚園、また認可保育所、認定こども園に通う約300万人に加え、認可外保育施設などに通う保育の必要がある子供が対象です。内閣府によると、無償化のための特別な手続は要りません。  ただし、認可外保育施設や幼稚園の預かり保育を利用する場合は注意が必要です。無償化になるのは、共働きなどで保育の必要がある子供です。居住する市区町村から認定を受けていない世帯は、10月までに手続を終えることが条件だと、また幼稚園のうち子ども・子育て支援新制度の対象外の施設は、保育料を各幼稚園が決めていますので、月額2万5,700円を上限に費用を補助いたします。給食費は無償化後も引き続き自己負担になりますが、公明党の主張により、おかずなどの副食費の免除対象が現在の生活保護世帯などから年収360万円未満の世帯にまで広がります。詳細は市区町村の担当窓口や子供が在籍している施設に問い合わせということなので、個々の対応にとても丁寧な対応が求められてくると思います。複雑な事務作業になると思われ、大変な業務になると思いますが、周知・啓発も含めて、個々の対応について、再度お伺いいたします。 266 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 267 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) まず、事業者への周知・啓発につきましては、認可保育所、認証保育所、私立幼稚園など、施設により事務処理や保護者への対応等が異なりますので、施設別に説明会を開催し、丁寧に対応してまいります。既に私立認可保育園等では、毎月の園長会におきまして事業実施に向けての意見交換会を行っております。また、認証保育所及び私立幼稚園では、4月に説明会を開催し、制度概要や事務フロー案についての意見交換を行っております。今後につきましても、必要に応じて説明会の開催や、個別に意見を受け付けるなど、情報共有を図りながら準備してまいりたいと考えております。  次に、保護者への周知・啓発につきましては、利用する施設などにより無償化の内容が異なることや、給食費の実費徴収などについて、利用者に無償化等に関する案内文を個別にお渡しして対応してまいりたいと考えております。また、各施設や子育て支援課の窓口におきましては、チラシを使い、丁寧に対応するとともに、ホームページ等を活用し、広く周知してまいります。 268 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 269 ◯ 18番(つのじ寛美君) 丁寧な説明、ありがとうございます。施設説明会や個人的な対応について、わかりやすく説明していただければ御理解して、納得されると思っております。各施設や子育て支援課の窓口の職員の方々には御苦労が多いと思いますが、丁寧な御対応をよろしくお願いいたします。  それでは、次に移ります。大項目4、避難行動要支援者防災行動マニュアルの活用についてお伺いいたします。  避難行動要支援者防災行動マニュアルは、避難行動要支援者の方々に災害発生時にとるべき行動について理解していただくとともに、市民の方々に対して関心を高めていただくことを目的として作成されました。  (1)、避難行動要支援者の状況についてお伺いいたします。 270 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 271 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 避難行動要支援者の状況につきましては、登録者数が令和元年5月17日現在460人となっております。その内訳は、75歳以上の単身高齢者が101人、75歳以上の高齢者のみ世帯が96人、障害者が202人、75歳未満の要介護者などが61人となっております。 272 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 273 ◯ 18番(つのじ寛美君) 市内に居住する高齢者、また障害者、その他の特に配慮を必要とする災害が発生し、または災害が発生するおそれがある場合にみずから避難することが困難な方であって、その円滑かつ迅速な避難の確保を図るために特に支援を要する方を避難行動要支援者と定めていると思います。現在460名の方々がおられることはわかりましたが、人数がとても多いと認識いたしました。  それでは、(2)、避難行動要支援者の市民相互の支援ネットワークの取り組みについてお伺いいたします。 274 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 275 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 避難行動要支援者市民相互支援ネットワークの取り組みにつきましては、市において、避難行動要支援者の登録受付、名簿の作成・更新を行い、自治会連合会や民生・児童委員協議会、多摩中央警察署、稲城市中学校長会などの支援団体・支援機関と名簿の共有を進め、要支援者への避難支援体制づくりを進めてきております。また、支援団体と支援機関で構成する避難行動要支援者市民相互支援ネットワーク連絡会を毎年開催し、地域の支援団体や機関と連携・協力して、要支援者への避難支援等について、その役割分担や効果的な方法などについて調整を図っているところでございます。 276 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 277 ◯ 18番(つのじ寛美君) 避難行動要支援者市民相互支援ネットワーク連絡会を毎年開催し、地域の支援団体や機関と連携・協力して、要支援者への避難支援等について、その役割分担や効果的な方法などについて調整を図っているとの御答弁でございましたが、現在460名もいらっしゃるという支援者の方々をどのように支援していくのかの筋道を立てられるということが一番の解決だと思うのですが、そこら辺の今後の取り組みについて再度お伺いしたいと思います。 278 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 279 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 今後の取り組みでございますが、引き続き避難行動要支援者市民相互支援ネットワーク連絡会を開催し、登録名簿を所有する支援機関・団体が個々の要支援者の安否確認や、支援が必要と判断された場合の避難経路の確認などについて、具体的な地域での役割分担や効果的な方法などの調整を図りまして、その実効性を高めていくこととしております。 280 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 281 ◯ 18番(つのじ寛美君) それではよろしくお願いいたします。「障がい者のための防災の手引き」として久喜市が作成したものや、避難行動要支援者の避難支援プランとして取手市が作成したマニュアルというものがあるのですけれども、稲城市が作成してある避難行動要支援者の防災行動マニュアルは、とてもわかりやすくて、いいマニュアルになっております。  そこで、(3)、避難行動要支援者防災行動マニュアルの活用について伺います。 282 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 283 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 避難行動要支援者防災行動マニュアルの活用につきましては、具体的な事例として、毎年、民生・児童委員が要支援者を訪問し、現況確認を行う際、防災行動マニュアルを活用し、御本人や御家族と平時の備えや発災時の対応などについて確認しているとのことでございます。また、自治会においては、登録名簿をもとに要支援者の支援のあり方を検討する際には、防災行動マニュアルを検討の指針として活用していると聞いております。これらの事例のように、避難行動要支援者防災行動マニュアルは、要支援者御本人や御家族が防災について理解を深めるための活用にとどまらず、支援を提供する地域においても活用が図られてきているものと認識しております。 284 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 285 ◯ 18番(つのじ寛美君) 発災時に要支援者への避難支援が適切に行われるためには、要支援者御本人や御家族、また支援を提供する地域の方々が平時から発災時の支援に関する意識を高め、共有し、地域において現実的で具体的な備えができていることが重要な条件になってくるのだと思われます。避難行動要支援者防災行動マニュアルの活用が実効性のある避難支援のための有効な手段の一つであると考えます。改めて、マニュアルの活用について再度お伺いいたします。 286 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 287 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 避難行動要支援者防災行動マニュアルの活用がより一層図られることが重要であることから、市ホームページなどでも積極的に周知・啓発をしてまいります。 288 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 289 ◯ 18番(つのじ寛美君) 実効性のある避難行動要支援者防災行動マニュアルの活用が求められると思います。ぜひとも周知・啓発を図り、誰もが地域の担い手となれるような意識づけが必要だと思いますので、マニュアルを活用してほしいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。  それでは、大項目5、乳児用液体ミルクの普及啓発についてお伺いいたします。  災害時に赤ちゃんの栄養が確保できる液体ミルクは、公明党が普及を目指し、強力に推進してきました。赤ちゃんにとって必要なビタミンやたんぱく質など、母乳に近い栄養素が含まれており、常温で約半年間保存が可能です。平成17年2月に公明党女性委員会の子ども・若者支援プロジェクトチームで政府と意見交換を行うなど、積極的に議論を重ねてまいりました。そして、昨年8月に国内での製造・販売が解禁され、国産品が店頭に並んでおります。  (1)、稲城市としての乳児用液体ミルクの普及啓発についてお伺いいたします。 290 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 291 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 乳児用液体ミルクにつきましては、これまでの粉ミルクに加え、液体ミルクが国内で製造・販売されたことから、授乳の必要なお子さんの保護者が必要に応じて商品を適切に選択できるよう、それぞれの特徴などの情報を正確に伝えることが重要であると考えております。市としましては、健診など、さまざまな機会を捉え、粉ミルク・液体ミルクそれぞれのメリット・デメリットなどの周知に努めてまいります。 292 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 293 ◯ 18番(つのじ寛美君) 自治体が保管する災害備蓄品としての導入は、保存期間が短く、コストも高いこともあり、適さないと思い、私は一般質問しなかったのですが、乳幼児のいる御家庭には、ぜひとも備蓄品として、いざというときの活用ができると思っております。そして、育児をされている男性もいることから、液体ミルクは活用できるものと言われております。日常的にも便利に使用ができます。そのようなことも踏まえて、母親学級や3~4カ月児健診時などに普及できると思いますので、市の見解を再度お伺いいたします。 294 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 295 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) これからの周知につきましては、東京都が作成を予定しています液体ミルクの周知用チラシのほか、粉ミルク・液体ミルクのそれぞれのメリット・デメリットを掲載したチラシを市独自で作成して、3~4カ月児健診や健康まつりなどでも配布してまいりたいと考えてございます。 296 ◯ 議長(渡辺 力君) つのじさん。 297 ◯ 18番(つのじ寛美君) それでは、乳児がいる保護者の負担軽減になる取り組みの周知・啓発をよろしくお願いいたします。  これで私の一般質問を終了いたします。大変ありがとうございました。 298 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、18番、つのじ寛美さんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 299 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の8番、中田中君の一般質問を許します。5番、中田中君。 300 ◯ 5番(中田 中君) それでは、通告番号8番、地域の現場から風を起こす会──起風会の中田中でございます。3期目もよろしくお願いいたします。通告に従いまして、大項目3点について一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  1番、子育て世代・高齢者を地域で支え合う取り組みについて質問いたします。  私は今回の選挙で、「年齢を重ねても、障害を抱えても、子育て中でも、安心して暮らしていけるように、地域内でサポートし合う仕組み・体制の整備を推進していきます」と公約に掲げさせていただきました。稲城市でも既に着手していることは認識しておりますが、市民にとってより有効なサービス・事業となるようにとの思いから、現在の実施状況とそれに対する市の考え方について確認させていただきたいと思います。  (1)、高齢者に対する取り組みについてでございます。1)、先日、若葉台地区二層会議が主催した講演会に参加させていただきました。長年若葉台地区で定点観測を行ってきた方から定点撮影の楽しみと地域の楽しみ方についてお話を伺い、その後半では散歩コースの企画につなげるという内容でありました。このように年をとっても地域で支え合える関係づくりを目指す取り組みは市内各所で開催されていると聞いておりますが、その実施状況について確認させてください。 301 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 302 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市では、生活支援等サービスの体制整備に向けて、情報の共有、連携強化の場として、生活支援・介護予防サービス協議体を開催してきています。地域で開催している第2層協議体につきましては、市内10地区で話し合いの場や御質問の若葉台地区の第2層協議体のようなイベントを行ってきております。平成30年度の第2層協議体における地域での主なイベントの実施状況につきましては、第2層生活支援コーディネーターからの報告によりますと、坂浜地区では、11月18日に「手をつなごう!みんなの坂浜」を開催し、「知ってみよう坂浜のこと」をテーマに、講演やグループワークを行いました。平尾地区では、6月30日に「平尾みんなのえがお」を開催し、「地域の活動を知ろう」をテーマに、自主グループの活動発表やグループワークを行いました。矢野口地区では、9月22日に「つながろう矢野口」を行い、映画「三沢川いきものがたり」の鑑賞や、地域での支え合いに関するパネルディスカッションなどを行いました。百村地区では、7月8日に流しそうめん大会を開催し、小学生の参加もあり、多世代交流を図りました。向陽台地区では、7月17日に、地域の通いの場であるすまいる向陽台の1周年パーティーを行い、これまでの取り組みについて地域住民へ報告を行っております。 303 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 304 ◯ 5番(中田 中君) 「二層会議」と言いましたが、第2層協議体を市内10地区で実施しており、その具体的な内容についても確認することができました。男性高齢者の方を中心に、これから地域デビューをしようという方も少なくないと思いますので、このように、地域をよく知る、地域の人とつながるということをテーマにしたイベントというものは、地域で助け合う環境づくりにはとても有効だと思います。  再質問いたします。私もイベントに参加してみての感想ですが、知っている方がしゃべりすぎないように、実際にはしゃべり過ぎているわけではなかったのですけれども、皆さんが参加したという実感を得るためには、バランスよく会を進行するようなものになっているか、もしくは、長く住んでいる人と新しく来た方で話の知識量というのですか、知っている度合いが違うので、どうしても知っている方だと話がマニアックになってしまいがちになったりするものなんですけれども、そのようなことを「いやいや、それはちょっと、こういうことですよね」みたいに合いの手を入れたりとか、そのような形で適宜補足説明を入れるような会の進行の工夫が必要なのかなと感じました。また、それをうまく切り盛りする手腕みたいなものが、運営側のよしあしというか、その評価にもつながってくるのかなと思いますので、市はそのような点をどのように考えているのかについて教えていただきたいと思います。 305 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 306 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 5月18日に行われた若葉台地区の第2層協議体が主催したイベントにつきましては、若葉台地区の協議体のメンバーが地域のために企画や準備を重ね、地域の講師をお招きし、開催したものでございます。市では、このイベントの進行につきましては、滞りなく進めることができたと評価しております。なお、市では、協議体の取り組みにつきましては、地域住民が中心となって地域のために取り組むことが最重要であると考えており、会の進行につきましても、主催者の考えや判断によるものであり、これが課題になるものとは考えておりません。 307 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 308 ◯ 5番(中田 中君) ありがとうございます。これは若葉台の会がうまくいかなかったと言っているわけではなくて、若葉台の会自体はうまくいっていたと思っております。その辺、コントロールが、いろいろうまく、よりよく引き出すためには必要かなと思ったので、質問させていただきました。課題とは考えていないということを理解いたしました。  次の質問にまいります。2)、元気なうちから交流を進めることで、年齢を重ねてからも支え合える関係が構築できるので、これ自体は非常によい取り組みだと考えておりますが、この事業全体に対する市の認識と今後の進め方についてお伺いいたします。 309 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 310 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市では、高齢者を支える地域の支え合いにつきましては、住みなれた地域で暮らし続けることができる地域包括ケアシステムの深化・推進のための重点施策として位置づけております。今後の進め方につきましては、市介護保険事業計画に基づき、地域の特性に応じて、住民が主体となった地域づくりの取り組みに対して、引き続き市や地域包括支援センターが側面から支援してまいります。 311 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 312 ◯ 5番(中田 中君) このような取り組みは、地域包括ケアシステムの深化・推進のための重点施策であると考えているということが確認できました。  再質問いたします。先ほどの質問の答弁と合わせると、市内10地区で地域の特性に応じた取り組みを行っているということなのかなと思いますが、地域住民からすると、市が自分たちの地域について、地域の特性をどう捉えているのかということが気になるのかなと思います。各地区の特性について、市の考えを教えていただきたいと思います。 313 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 314 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 地域特性としましては、市介護保険事業計画(第7期)に日常生活圏域別の状況の概要として、まず坂浜・平尾の第1地区は、「市南部に位置し、住宅供給公社の平尾団地が立地する地域」、また押立・矢野口の第2地区は、「市東部に位置し、多摩川と多摩丘陵に挟まれた地域」、また大丸・東長沼・百村の第3地区は、「市中心部を形成し、市役所、都営大丸団地が立地する地域」、また向陽台・長峰・若葉台の第4地区は、「市西部に位置し、多摩ニュータウンの東端にかかる地域」と記載しております。しかしながら、第2層協議体における地域の特性とは、それぞれの住みなれた地域で暮らし続けられるように、今後どのような支え合いや地域づくりが必要かについて協議体のメンバーが検討しながら、それぞれの地域の課題に応じたさまざまな取り組みをしていただいております。こうしたことから、各地区の第2層協議体における地域の特性に関する市の考え方につきましては、このように各地区での地域課題の捉え方や課題解決に向けた取り組みなどが各地区での地域の特性と捉えております。 315 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 316 ◯ 5番(中田 中君) それぞれの地区がどんな課題を抱えていて、それを課題と認識しているかという点は市も把握しており、それに応じてそれぞれの第2層協議体で検討を進めているということがわかりました。ただ、そうは言っても、具体的にどんな課題が挙げられているのかというのは非常に気になるところではございますので、具体例として若葉台地区だけでも、どんな課題が挙げられているのか、そしてそれをどのように取り組もうとしているのかについて教えていただけないでしょうか。 317 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 318 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 若葉台地区の第2層協議体では、若葉台にお住まいの方は、まだ越してきて間もない方も多いことから、地域のこと、例えばよいところとか歴史など、地域の特性を知ることが大切である点、また高齢化は余り進んでいない状況であることから、住民同士が知り合いになり、事前に顔の見える関係づくりや支え合いの関係づくりを構築しておくことが重要である点などを課題として捉え、その地域を住民同士で歩く「若葉台散歩」などを実施してきております。 319 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 320 ◯ 5番(中田 中君) わかりました。私も、確かにそのとおりだと、住んでいる住民の一人としてそのように実感しております。そのようなことをちゃんと理解して取り組んでおられるということは非常に評価しております。  次の質問にまいります。(2)、子育て世代に対する取り組みについてでございます。1)、先日、若葉台バオバブ保育園で、先輩ママのボランティアが主体となった子育てカフェが開催されました。対象は、在宅で赤ちゃんを育児中のママさん。残念ながらパパはいらっしゃらなかったのですが、赤ちゃん連れでも安心してくつろげる保育園の一室で、ママさん同士の交流を深めたり、保育士さんや先輩ママさんに相談したり、地域の遊び場などの情報交換をしたりといった内容でございました。  稲城市では既に子ども家庭支援センターのあそびの広場事業や、公立・私立保育園の園庭開放、私立保育園主催の子育てひろば事業など、同様の事業には取り組んでおりますが、改めて市、保育園、ボランティアが実施しているそれぞれの事業の位置づけ・すみ分けについて、市がどのように考えているのかについてお伺いしたいと思います。お願いします。 321 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 322 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 市、保育園、ボランティアが実施しているそれぞれの事業の位置づけ・すみ分けにつきましては、市では、認可保育所などの施設整備や子ども家庭支援センターを中心に親子交流の場を提供するなど、ハード・ソフトの両面から子育て支援を行っているものであると認識しております。私立保育園につきましては、保育運営だけでなく、ひろば事業や園庭開放等による地域活動を通した子育て支援も行っていると認識しております。また、ボランティアにつきましては、育児に不安や悩みを持っている保護者の相談に耳を傾けたり、育児中の保護者の居場所を提供することで子育て支援をサポートしていただいていると認識しております。これらのことから、それぞれが実施する全ての事業が、子供を育てる保護者や乳幼児の子育て支援につながるものであると認識しております。 323 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 324 ◯ 5番(中田 中君) 市の役割は、ハード・ソフト両面から子育て支援を行っていくものと認識しているとの答弁でした。その点を踏まえ、再質問させていただきます。バオバブ保育園でのイベントに来られていた小さいお子さんをお持ちのママさんからお話を伺うと、赤ちゃん連れで安心して立ち寄れる居場所がもっと近所にあるとよいというような声をお聞きしました。文化センターやふれあいセンター、自治会館などを活用して、もっとそのような場をふやせないかという意見がある一方で、別のママさんからは、大人用の施設をただ単に開放するだけだと、机の角が角張っていたり、床に赤ちゃんを寝かせるようなつくりになっていなかったりなど、施設のつくり自体が赤ちゃん仕様になっていないことや、子供を遊ばせるおもちゃが少ないといった制約があるので使いづらいというようなお声も聞いております。赤ちゃん連れで立ち寄れる居場所づくりの整備について、市はどのように考えているのかについてお伺いしたいと思います。 325 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 326 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 赤ちゃん連れで立ち寄れる居場所づくりの整備につきましては、さきにお答えしましたとおり、子ども家庭支援センターや私立保育園などでさまざまな事業を実施しておりますので、新たに整備する予定はございません。 327 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 328 ◯ 5番(中田 中君) ということなんですが、私自身もそのような声はいただいたのですが、市内全域に対してサービスを提供しなければならない市が、それを全てカバーするというのは現実的にはかなり厳しいのではないかと想像しております。そのため、整備する必要はないという市の判断自体は評価したいと思っています。実現可能な策としては、民間企業や地域団体などの協力を得たり、もしくは今後市が複合的な施設を設置した際にその一部をそのような場として提供するといった、行政の費用負担を抑え、効果を最大化できるような工夫が必要だと感じます。そのような市の創意工夫を期待いたしまして、次の質問に進みたいと思います。  2)、保育無償化の影響により、幼稚園等に通園する前に自宅で子育てする家庭は少なくなることが予想されますが、核家族化や人間関係の希薄化、ネットでの情報過多などを背景に、孤立しがちな子育てママ──パパも含まれると思いますが──を地域で支える体制は今後も必要と考えます。これについて市としてはどのような対応をしていくのか、市の考えを確認させてください。 329 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 330 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 孤立しがちな子育て世帯を地域で支える体制につきましては、これまで同様に、地域におけるさまざまな子育てサービスの充実を図るため、子育て支援コーディネーターを中心に関係機関と連携を図り、PRに努めるとともに、質の高い事業を推進してまいります。 331 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 332 ◯ 5番(中田 中君) 孤立しがちな子育て世帯への支援について、これまでと同様に、子育て支援コーディネーターを中心に関係機関との連携を図り、PRと質の向上に努めるということでした。このように子育て世帯に寄り添う市及び保育所等で実施されているさまざまな取り組みは、今後非常に重要になってくると思いますので、引き続きPRと質の向上に取り組んでいただきたいと思います。  次の質問に移ります。2番、若葉台地区周辺の諸問題について質問させていただきます。  (1)、多3・4・17号坂浜平尾線の開通時期とそれに伴う交通量増への対応についてでございます。1)、平成31年第1回定例会の代表質問において、起風会鈴木誠議員より開放遅延の影響について確認した際には、年内には整備される予定とのことでした。市が施工しているわけではないので、明言することは難しいかもしれませんが、最新の状況ではいつごろの開通となるのか、またその沿線の商業施設の開業時期についても見通しをお伺いいたします。 333 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 334 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多3・4・17号坂浜平尾線につきましては、ことしの秋ごろ交通開放を目指して工事を進めていると東京都より伺っております。また、沿線の商業施設の開業時期につきましては、未定であると事業者の野村不動産より伺っております。
    335 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 336 ◯ 5番(中田 中君) 再質問させていただきます。住民の皆様から「あと少しの区間なのに何で工事が進められないのか」と、お怒りというか、声をいただくことが最近とても多くなりました。本当に目の前までできているのにと。坂浜平尾線の残り区間は、東京都の事業なので、市に聞くべきではないのかもしれませんが、その辺の説明にちょっと私自身も困っているということもありますので、市が説明できる範囲で、できる限りその理由についてお伺いさせていただきたいと思います。 337 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 338 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多3・4・17号坂浜平尾線の都施工区間約444メートルにつきましては、工事の入札において、昨年2回の入札不調が発生し、本年2月の3回目の入札で工事業者が決定いたしました。このことから、先ほどお答えしましたとおり、現在、ことしの秋ごろの交通開放を目指して工事を進めていると東京都より伺っております。 339 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 340 ◯ 5番(中田 中君) 私の認識とは特に違っていることがなかったので、このような説明を住民にもしていきたいと考えております。  次の質問にまいります。2)、多3・4・17号坂浜平尾線が開通された場合、新百合ヶ丘と尾根幹線の間を行き来する交通量が大幅に増加することが予想されます。市としては、開通後の交通量についてどう予想し、どのように対応を検討しているのか、お伺いしたいと思います。 341 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 342 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 多3・4・17号坂浜平尾線につきましては、東京都において交通量調査を実施し、将来交通量を踏まえた警視庁協議を実施してまいりました。市といたしましては、坂浜平尾線の開通に伴い、天神通りや学園通りなどの周辺の道路を通行していた車両が坂浜平尾線に経路を変更すると予想しております。また、交通開放に伴い、周辺交差点の状況も変化することが考えられることから、交通状況を注視し、東京都などの関係機関と連携し、対策を検討してまいります。 343 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 344 ◯ 5番(中田 中君) 坂浜平尾線については、警視庁と将来交通量について協議を行ってきたこと、そして開通に伴って交通量の増加が見込まれることは市も予測しており、交通状況を注視していくということを確認させていただきました。  再質問させていただきます。坂浜平尾線に関する警視庁との協議の中で、これは正確には坂浜平尾線の話ではないのですが、若葉台地区内における最大の渋滞スポットでもある若葉台小学校西交差点から尾根幹線までについても、その対策等については話題に上っているのか、確認させてください。 345 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 346 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 鶴川街道若葉台入口交差点から若葉台小学校西交差点を経て多摩市の多摩東公園交差点に至るニュータウン街路1号線につきましては、週末は特に商業施設への来客等により渋滞が発生していることは、市でも認識しております。市といたしましては、これまでにも道路管理者である東京都に対し渋滞緩和策の検討を要請してきております。また、現在の東京都により南多摩尾根幹線の整備に向けた諸手続が進められていることから、周辺地域も含めた諸課題の整理がされるよう、東京都に対し検討をお願いしているところでございます。 347 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 348 ◯ 5番(中田 中君) 東京都に検討をお願いしていただいているということですので、引き続きよろしくお願いいたします。  3)、平成30年第4回定例会の荒井議員の一般質問では、多3・4・17号坂浜平尾線の開通に伴い路線バスが拡充する見通しであるとのことでした。開通時期のめどももしかしたらある程度立ってきたのではないかなと思われますので、現時点での見通しについて改めてお伺いしたいと思います。 349 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 350 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 坂浜平尾線の路線バスの運行につきましては、バス事業者検討会において交通開放にあわせ路線バスの運行を市からバス事業者に要望しており、現在、バス事業者より、運行計画の検討に入っていただいていると伺っております。 351 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 352 ◯ 5番(中田 中君) 現在は運行計画の検討段階であるということでした。道路の開通時期がことしの秋ごろということで、まだ確定していないという状況ですので、それ以上は決まっていないのかもしれないのかなと理解いたしました。  それでは、少々別の切り口から質問させていただきたいと思います。坂浜平尾線の路線バスの運行については検討段階に入っているとのことでしたが、現状、鶴川街道の川崎方面というか、はるひ野から通ってくる路線とかは、鶴川街道から若葉台駅改札の横を通り、商業施設を大きく迂回してからロータリーに入ってまいります。その際、右折でロータリーに入るため、便数がふえると、交通の妨げになることも懸念しております。また、改札前は送迎車も多く、バスの通行に支障を来す場合が現在でもたまに散見されておりますが、今後、小田良地区の新たな住民の送迎がさらにふえたりすると、さらに深刻な状況になることも懸念されます。送迎用のスペースをふやすなどの対策も事前に検討しておく必要があるのではないかと思いますが、バス便がふえた後の若葉台駅周辺の交通への影響について、市の認識や検討状況についてお伺いいたします。 353 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 354 ◯ 都市建設部長(久家 康君) バス事業者は、新規路線の運行に伴い事前に警視庁と交通協議を行うことから、若葉台駅周辺の交通には大きな影響は発生しないものと考えております。また、若葉台駅改札前の乗降スペースにつきましては、駐車禁止の規制がされており、乗降のため一時的な停車はできますが、待ち合わせのために駐車し待機することはできません。乗降のための一時的な停車につきましては、現在、普通自動車で5台分程度の乗降スペースが確保されていることや、乗降スペースを広げることにより歩道の幅員を狭めることにもなり、歩行者の安全な通行の観点からも、現在のところ送迎用スペースをふやす予定はございません。 355 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 356 ◯ 5番(中田 中君) バス増便による交通への影響は、警察との事前協議で調整されるので、発生しないだろうという認識でいるということですので、安心してもいいのかなと理解いたしました。実は、ここが通りにくいということになれば、送迎スペースをロータリーのほうに移すといったこと、どうしてもロータリーに何で送迎スペースがないのだという話を、今さらなんですが……。 357 ◯ 議長(渡辺 力君) 次の質問へ移ってください。 358 ◯ 5番(中田 中君) わかりました。抜かりなく検討されているようですので、次に進みたいと思います。  (2)、若葉台駅前の公園に設置されている公衆トイレの改善の必要性についてでございます。1)、若葉台駅前のトイレは比較的きれいですが、公園のトイレはきちんと清掃されているものの、扉や便器の一部に部品がない状態があったり、和式便器だったりと、改善の必要性を感じております。現在はどのような管理状況になっているのかについてお伺いしたいと思います。 359 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 360 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 若葉台地区では、若葉台公園・けやき公園・上谷戸親水公園にトイレを設置しております。このうち上谷戸親水公園につきましては坂浜自治会が、その他の公園については公益財団法人いなぎグリーンウェルネス財団が、指定管理者として管理を行っております。また、清掃頻度につきましては、坂浜自治会は週2回、公益財団法人いなぎグリーンウェルネス財団は週3回の定期清掃を実施しております。 361 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 362 ◯ 5番(中田 中君) 若葉台公園・けやき公園についてはグリーンウェルネス財団が週3回、上谷戸親水公園については坂浜自治会が週2回清掃しているということを確認させていただきました。  再質問いたします。比較的きれいと言いましたが、若葉台駅前のトイレの管理状況についても教えていただきたいと思います。 363 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 364 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 若葉台駅前トイレにつきましては、駅前で利用頻度が高いことから、市から委託している清掃業者により毎日定期清掃を実施しております。 365 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 366 ◯ 5番(中田 中君) わかりました。  それでは、次の質問に行きたいと思います。2)、最近は周辺の住宅整備が進んだこともあり、週末を中心に多くの方が公園を訪れております。来年は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会も開催されることを考えると、洋式化や扉・便器等の補修などの改善にも取り組むべきと考えますが、市の設備保全・改修についての考え方をお伺いいたします。 367 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 368 ◯ 都市建設部長(久家 康君) トイレの洋式化につきましては、設備のふぐあいなどによる改修や修繕にあわせて検討してまいります。また、扉や便器等の補修につきましては、指定管理者が必要に応じ随時補修を行っております。 369 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 370 ◯ 5番(中田 中君) 洋式化は改修や修繕にあわせて検討していく、補修については指定管理者が適宜行っているということでした。  再質問させていただきます。トイレがない場所や汚い場所は、女性や子連れの方に敬遠されるということが多いとお聞きしています。直接的なふぐあいがなくても、美観・清潔感を維持するための予防的な補修は必要ではないかなと考えていますが、これについての市の考えを確認させてください。  また、公衆トイレは、ふだんは出入り自由なオープンスペースですが、中から施錠したり、人通りの少ない時間帯には簡単に閉鎖空間になり得るので、防犯対策が必須と考えます。現状、どのような防犯対策がとられているかについても確認させてください。 371 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 372 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 市が設置管理しているトイレにつきましては、いつでも誰でも気持ちよく安心してお使いいただけるよう、日ごろより、劣化を防止するための補修を含め、適切な維持管理に努めております。また、現状の防犯対策につきましては、だれでもトイレ室を主に、非常時ボタンの設置と室外パトライトの設置を行っているところでございます。 373 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 374 ◯ 5番(中田 中君) 非常時ボタンや室外パトライトなどの非常用の設備は設置されているということでした。これはこれで必要な設備ですので、それが設置されていることは利用者の安心につながると思いますので、その点は評価したいと思いますが、私がそれ以上に不安に感じているのは、トイレに犯罪者が隠れていたり、もしくは中に連れ込まれたりといった危険に対してでございます。その場合の有効な対策としては、センサーライトの設置などが考えられるかなと考えております。中に潜んでいても、しばらくすると消灯してしまいますし、また動いて点灯させるようなことがあれば、中に人がいることが外からわかってしまう。それから、中に連れ込むという状況になっていても、そうするとライトが点灯し続けるということになるので、外から異常にも気づきやすくなるというようなメリットがあると思います。今後、設備の改修等を検討する際には、そのような設備の追加もあわせて検討していただきたいと思います。ということで、これについては特に市の答弁は求めませんが、よろしくお願いいたします。  次の質問にまいります。(3)、自治会に未加入の戸建て住宅地・マンションへの対応についてでございます。1)、上谷戸を除く若葉台地区では、もともと地区全体をカバーする自治会がなかったため、大規模なマンションや戸建て宅地の単位で自治会をつくり、さらに若葉台地区全体で自治会連絡会を結成することにより、地区全体の自治会としての役割を担ってまいりました。しかし、近年になって整備された小規模なマンション・戸建て宅地については、単独で自治会を結成できる規模ではないため、その住民は若葉台地区の自治会組織に加入できない状況になっているのではないかということを懸念しております。若葉台地区の小規模マンション・戸建て宅地の自治会加入状況について確認させていただきたいと思います。 375 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 376 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 若葉台地区の自治会加入状況でございますが、令和元年5月1日現在の状況では、マンションなどの集合住宅につきましては、11カ所のうち7カ所で自治会が組織されており、7カ所の自治会加入率は平成30年4月1日現在で92.7%でございます。また、戸建てにつきましては、全ての地域で組織化されており、自治会加入率は平成30年4月1日現在で85.6%でございます。 377 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 378 ◯ 5番(中田 中君) 若葉台地区では、集合住宅は11カ所あるそうですが、7カ所に自治会が設置されて、加入率は92%、戸建てについては85.6%ということでした。  もう少し詳細な状況を確認したいので、再質問させていただきます。自治会が設置されていない集合住宅にお住まいの方と、近くに加入可能な自治会のない戸建て住宅、若葉台自治会や蒼の区町会、坂浜自治会の住宅範囲に隣接していない住宅については何戸あるのかについて確認させていただきたいと思います。 379 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 380 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 自治会が設置されていない集合住宅4カ所につきましては、世帯数でお答えいたしますが、平成30年4月1日現在323世帯でございます。一方、戸建て住宅につきましては、自治会エリアの空白区域はないものと認識してございます。 381 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 382 ◯ 5番(中田 中君) ありがとうございます。実際、マンションについては、323世帯が加入したくても加入できないという状況にあるということを確認させていただきました。戸建てについては空白地帯はないということで、尾根幹線の北側にある戸建て住宅については、ちょっと距離は離れているのですけれども、若葉台自治会でカバーするというお話も進んでいるということをお聞きしましたので、そういう意味では、確かに若葉台地区には戸建て地区としては空白地帯はないという認識は理解いたしました。  それでは、次の質問にまいります。2)、現在の状況について、市はどのような対応を検討しているのか、確認させていただきます。 383 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 384 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市では、稲城市宅地開発等指導要綱の対象となる地域におきましては、マンションや戸建てが建設される予定がある地域に対しまして、事業者との協議において、既存自治会への加入や新規自治会の設立についての要請を行うとともに、市広報や市ホームページを通じて、自治会加入に向けて働きかけを行っております。現在、自治会が組織化されていないマンション等につきましては、機会を捉え、自治会の設立要請を行ってまいりたいと考えております。 385 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 386 ◯ 5番(中田 中君) 再質問させていただきます。戸数の少ないマンションもあるので、自治会設立の要請を行っても現実にはかなり厳しい状況ではあるのかなと感じております。本気で自治会加入率の向上を目指すのであれば、若葉台自治会連絡会に対し、マンションの管理組合単位での加入を認めてくれるように働きかけるとか、隣接する戸建て自治会に加入を認めてもらうように働きかけるといった対策を示していく必要があると思います。これについて市の考えを再度確認させてください。 387 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 388 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 自治会のあり方につきましては、地域の実情や課題などが一律ではないことから、その地域にふさわしいやり方を地域の皆さんの話し合いにより決めていただくべきと考えております。しかしながら、市といたしましては、地域コミュニティーの醸成や防災、防犯、福祉、環境など、安全で安心な住みよい地域づくりを進めていくためには、自助と公助の間をつなぐ共助は欠かせない機能であり、自治会の空白区域ができることは好ましくないことから、課題解決に向け、支援をしてまいりたいと考えております。 389 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 390 ◯ 5番(中田 中君) 課題解決に向けて支援していきたいとのことですので、引き続きその努力をお願いしたいと思います。 391 ◯ 議長(渡辺 力君) 暫時休憩いたします。                                午前11時57分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時5分 開議 392 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  中田君。 393 ◯ 5番(中田 中君) それでは、続いて一般質問をよろしくお願いいたします。  (4)、若葉台地区内へのふれあいセンターの設置についてでございます。1)、長峰地区で長峰オアシス内にふれあいセンター長峰が設置されたことで、若葉台地区を除く全ての地区にふれあいセンターが設置されることになりました。若葉台地区でも高齢者等の交流活動の拠点として設置を望む声を多くいただくようになりました。市としてふれあいセンターを開設する際の考え方についてお伺いしたいと思います。 394 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 395 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) ふれあいセンターにつきましては、稲城市社会福祉協議会が自主事業として実施する事業でございます。市としましては、地域の縁側であるふれあいセンターが基本的には地区ごとにあることが望ましいと考えており、可能な限り社会福祉協議会の事業展開に協力してまいりたいと考えております。 396 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 397 ◯ 5番(中田 中君) 市としては、ふれあいセンターは地区ごとにあることが望ましいと考えているということを確認させていただきました。これはつまり若葉台地区にもふれあいセンターがあることが望ましいと稲城市も考えているということでよろしいでしょうか。お願いします。 398 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 399 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) そのとおりでございます。 400 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 401 ◯ 5番(中田 中君) 済みません、念を押してしまいましたが、2)、若葉台公園事務所の会議室にふれあいセンターを設置することはできないかについてお伺いいたします。 402 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 403 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 若葉台公園事務所の会議室につきましては、多目的に一般貸し出しされている会議室となっており、ふれあいセンター事業での利用も可能となっております。今後、地域のニーズの把握を行うなど、候補の一つとして検討してまいります。 404 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 405 ◯ 5番(中田 中君) 若葉台公園の事務所は、若葉台地区の中央近くにありまして、どこからでも徒歩でアクセスしやすいという地の利があります。管理者の方も常駐しており、会議室自体の利用率も余り高くないということで、施設面でも申し分ないのかなと考えています。しかし、一般貸し出しされている会議室をふれあいセンターとして使用する場合、長期間、安定して特定の曜日・時間を予約して確保することや、会議室内に備品を保管することに対しては、一般住民からの反発があることも懸念されます。ただ、その点については、ふれあいセンターという事業の意義を考慮して、安定的な予約の確保や施設内での備品保管などの配慮をしていただくことが必要になってくるのではないかなと感じております。今後、候補地の一つとして検討していただけるということですので、これ以上の質問は終わりにしようと思いますが、私が今言ったような意見も踏まえて検討を進めていただければと考えます。  それでは、次の質問に移ります。3)、若葉台地区にふれあいセンターを設置するならば、先ほどは徒歩でと言いましたが、iバスや路線バスでの移動がしやすく、地区内でも最もアクセスのよいiプラザ内に設置するということがさらに望ましいのではないかなと考えております。ふれあいセンターをiプラザ内に設置するにはどのような制約事項があるのか、お伺いいたします。 406 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 407 ◯ 教育部長(石田昭男君) 稲城市立iプラザにつきましては、平成19年7月2日から令和11年9月30日まで、稲城文化センターサービス株式会社とPFIの契約締結をしております。本契約では、図書館、生涯学習、児童・青少年エリアの施設などの設計、建設、施設管理などについて規定されていることから、本契約にないふれあいセンターの設置は現在のところ困難でございます。 408 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 409 ◯ 5番(中田 中君) iプラザは、駅前のバスロータリーに隣接しており、徒歩だけでなくバスによる移動にも適しており、若葉台公園事務所以上に、ふれあいセンター設置に適した場所だと考えています。ただ、その一方で、先ほどの答弁にもありましたように、PFIの契約で規定されているため、令和11年9月末まではふれあいセンターの設置は難しいということでした。  再質問させていただきます。PFIの契約上の規定により設置は難しいという点は理解いたしましたが、現行の契約における裁量の範囲内で、ふれあいセンター設置の可能性についてiプラザの運営会社と市との間で検討する機会を設けていただくことはできるかどうなのか、これについてお伺いいたします。 410 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 411 ◯ 教育部長(石田昭男君) iプラザへのふれあいセンター設置につきましては、契約変更等が伴うということで、この場合、多額の経費を要することも見込まれるところでございます。市としましては、現行の契約を履行することを優先してまいりたいと考えておりますので、繰り返しになりますが、iプラザにふれあいセンターを設置することは困難な状況でございます。 412 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 413 ◯ 5番(中田 中君) 民間ですと、実際その投資した分というよりも、これからどんな付加価値を生むかというところで投資の判断というのはされるものなのかなというような意識でおりましたが、行政はどうしても難しい部分があるのかな、これまでの投資した部分、今までの契約というところを踏襲せざるを得ないというところはどうしてもしようがないところなのかなという点は、理解いたしました。  それでは、次の質問にまいります。(5)、道路及び公園の植栽管理についてでございます。1)、若葉台地区の車道・歩道の植栽、若葉台公園を初めとする公園の植栽については、どのような頻度・方法で管理されているのかについて確認させてください。 414 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。
    415 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 若葉台地区の車道や歩道、公園の植栽につきましては、適宜、年間に1回から3回程度、街路樹の剪定や機械による低木の刈り込み、手刈りによる除草などを行っております。 416 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 417 ◯ 5番(中田 中君) 年1回から3回程度、機械による刈り込みや手刈りによる除草ということでした。少し確認させていただきたいかなと思います。公園の植栽については、もう少し頻度が多いのかなと思うのですが、年1回から3回というのは、公園の植栽についても同様の頻度で行われているという理解でよろしいでしょうか。また、頻度や方法について、いつ刈るのかとか、どこを刈るのかということについては、市として管理基準というか、判断基準のようなものがあるのかどうか、もしくはそれは委託先にある程度の裁量権があるのかどうか、その辺についてお伺いしたいと思います。お願いします。 418 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 419 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 公園の植栽につきましても、年1回から3回程度、適宜、剪定や除草を行っております。また、植栽管理の頻度や方法につきましては、これまでにも職員やいなぎグリーンウェルネス財団によるパトロールや市民の方からの情報をもとに、現地を確認し、適切な植栽の管理に努めているところでございます。 420 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 421 ◯ 5番(中田 中君) 市民からの情報をもとにということだったので、あれっ、声の大きい住民の声が通ってしまうのかなとちょっと思いかけたのですが、最後まで聞くと、市の職員が現地を確認して実施判断をしているということですので、全体のバランスや必要性についてはきちんと判断されているのではないかなということで理解いたしました。  次の質問にまいります。2)、車道沿いのサツキなど、雑草に負けてしまったり、路上駐車からの人の行き来でけもの道になっているような植栽も散見されるようになっております。これらに対する市の対応方針及び実際の対応状況についてお伺いしたいと思います。 422 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 423 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 道路の植栽につきましては、歩行者の車道横断抑止などの交通の安全確保、環境保全、道路景観の向上などを図るために設置されております。若葉台地区におきましては、中央分離帯の植栽間を通り抜けて車道を乱横断している箇所が発生しており、警視庁より横断防止・抑止対策の要請があったことから、現在、対応を検討しているところでございます。 424 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 425 ◯ 5番(中田 中君) 乱横断というところも確かにそうなんですけれども、それ以外にも結構、商業施設に入るために、かなり厚い植栽のところで人が通るすき間分だけ草が枯れているようなところもあったので、その辺も確かに気になることは気になるのですけれども、乱横断というところが心配されるところです。安全確保という意味では、問題なのかなと理解いたしました。安全確保のため設置されているにもかかわらず、車道を乱横断している箇所があるというのは、非常に大きな問題かなと理解いたしました。具体的な箇所の明言は難しいのかもしれませんが、できる範囲で教えていただきたいと思います。また、対応を検討しているとのことですが、現時点での対応方針、考え方みたいなものがあれば、教えていただきたいと思います。 426 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 427 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 歩行者が横断歩道を利用せず車道をみだりに横断している箇所につきましては、若葉台駅前の商業施設周辺で見受けられます。このため、多摩中央警察署と協議し、中央分離帯に横断抑止柵を設置するなど、安全対策を図ってまいりたいと考えております。 428 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 429 ◯ 5番(中田 中君) なるほど、やはり具体的な箇所の明言というのはできないようですが、何となくわかりました。横断抑止柵を設置するというような対策を検討しているということですので、できる限り早期の実施をお願いしたいと思います。  次の質問にまいります。3)、植栽管理において、市民の力をおかりするアダプト制度は非常によい取り組みだと考えておりますが、市とアダプト団体はどのように連携しているのかについてお伺いいたします。 430 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 431 ◯ 都市建設部長(久家 康君) アダプト制度は、市民の皆様に道路や公園の維持活動を行っていただき、市がその活動を支援する制度です。ボランティア活動によって道路や公園を身近に感じてもらうとともに、地域コミュニティーの形成や美化意識の向上などの効果が期待されます。市とアダプト団体の連携につきましては、毎年、アダプト団体の代表者会議を開き、昨年度の事業報告や意見交換に努めており、必要な花や苗、公益財団法人いなぎグリーンウェルネス財団が作成した腐葉土を提供するなど、各団体の成果が向上するよう努めております。 432 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 433 ◯ 5番(中田 中君) 若葉台地区でも、若葉台公園北の竹やぶとか、若葉台公園段々広場最下段の花壇、iプラザふれあいロードの花壇、えのき公園の花壇、そして丘の手地区のバス通り沿いの花壇など、多くの場所でボランティアによる整備が行われているのは私も認識しております。その点を踏まえ、再質問をさせていただきます。  アダプト制度の効果として、地域コミュニティーの形成と美化意識の向上というものが挙げられておりましたが、これらについては私も確かにそのとおりだと考えます。その一方で、私もアダプト団体の一員として活動している手前、余り言いたくはないのですけれども、頑張り過ぎて、逆にきれいになり過ぎてしまったり、目立ち過ぎてしまったりとか、逆に人手が確保できなくて手入れが行き届かなかったりなどの事情で全体とのバランスが崩れてしまうようなことはないのかなという点を懸念しております。具体例を挙げると、竹やぶ整理を頑張り過ぎて、切った竹の処分がいなぎグリーンウェルネス財団では間に合わないといった状況になるということもあったりするのかなと。その辺のバランスとか調整とか、それをどのようにとっていくのかについて市の考えをお伺いいたします。 434 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 435 ◯ 都市建設部長(久家 康君) アダプト制度は、市民の皆様によるボランティア活動でございますので、市といたしましては、無理のない範囲で事故なく安全に活動していただけるよう支援していくことが重要であると考えております。また、活動されている各団体とは連絡を密に行い、御質問にございます間伐材の搬出処分等につきましては、公益財団法人いなぎグリーンウェルネス財団と連携し、適時、各団体の活動を円滑に支援できるよう努めてまいります。 436 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 437 ◯ 5番(中田 中君) アダプト団体の活動を円滑に支援できるように努めるということですので、了解いたしました。私もアダプト団体に所属していますが、ボランティア活動とはいっても、どうしても思い入れが強くて頑張り過ぎてしまうという方が多いような気がしております。そのため、その密なコミュニケーションをお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。最後の大項目でございます。3、稲城市の成人式について質問させていただきます。  稲城市の成人式は、平成27年1月から、駒沢学園記念講堂から日テレらんらんホールに会場が変更されて開催されておりますが、その変化に戸惑いを感じている方もいらっしゃるようです。私は2人の子供がちょうど二十歳前後という年齢のため、同世代のお子さんを持つ保護者の知り合いも多く、さまざまな機会に要望を伺うことがありました。現在は18歳成人への移行期であり、それを見据えた改善に踏み出すにはよいタイミングではないかとの考えもあり、成人式の実施状況を確認させていただくとともに、課題・改善点等について質問させていただきます。  (1)、平成30年度における成人式の開催状況及び運営主体について確認させていただきます。 438 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 439 ◯ 教育部長(石田昭男君) 平成31年1月14日に実施した成人式の開催状況でございますが、対象者数1,019人、出席者数642人で、出席率は63.0%でした。当日は、第1部を式典、第2部を語らいの場として実施しました。第1部式典のプログラムの概要は、オープニングアトラクション、市にゆかりのある著名人からのお祝いの言葉、市内の協賛企業・団体からの景品の抽せん会などでございます。運営主体につきましては、新成人15人で構成する成人式実行委員会が企画から当日の運営まで行っており、その中で市にゆかりの著名人への取材や会場の選定など、主体的に行っております。なお、実行委員の募集については、広報、ホームページ及び市内中学校からの推薦により行いました。 440 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 441 ◯ 5番(中田 中君) 対象者1,019人で、出席者642人ということで、出席率63%、運営は新成人15名で構成される実行委員会が行っているということでした。  再質問させていただきます。この出席率がいいのかどうかを判断するために、昨年度の近隣市での出席率と、過去数年の稲城市の出席率の傾向について教えていただきたいと思います。 442 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 443 ◯ 教育部長(石田昭男君) 直近の出席率について南多摩4市と比較しますと、多摩市が56.9%、日野市が約55%、八王子市が46%でございました。町田市では統計をとっていないとのことでございます。また、稲城市の直近3年の出席率についてでございますが、平成30年が68.1%、平成29年が65.1%、平成28年が66.0%となっており、他市に比べると、出席率は高い傾向でございます。 444 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 445 ◯ 5番(中田 中君) 稲城市は60%半ばで推移していますが、近隣市は50%前後ということで、稲城市の出席率は非常に高いということは確認できました。  (2)、稲城市の成人式の特徴について、市の認識をお伺いいたします。 446 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 447 ◯ 教育部長(石田昭男君) 本市の成人式の特徴としましては、新成人で構成された実行委員会が、大人として法律上の責任主体としての自覚を持ち、主体性を持って企画から当日の運営までを自主的に行っている点でございます。また、市内唯一の遊園地の会場で式典及び語らいの場を実施していること、成人式終了後に遊園地内のアトラクションが利用できることなどでございます。 448 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 449 ◯ 5番(中田 中君) 稲城市の成人式の特徴は、新成人自身が実行委員会を構成して、主体的に企画・運営している点、そして市内の遊園地を会場としている点などとのことでした。再質問いたします。実行委員会の構成についても、近隣市の状況を教えていただきたいと思います。近隣市でも成人自身が実行委員会を構成している例がそれなりに多いのかなという印象は持っており、稲城市だけというわけではないのかなというような気がしますが、それについてもどのようにお考えなのでしょうか。いかがでしょうか。 450 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 451 ◯ 教育部長(石田昭男君) こちらについても、南多摩4市の状況をまずは御説明させていただきますが、多摩市・町田市・八王子市につきましては、実行委員会で運営を行っております。実行委員の構成につきましては、多摩市は新成人のみ、町田市は18歳から19歳、八王子市は18歳以上の方を対象としているとのことでございます。また、日野市につきましては、実行委員会を組織せず、行政が主体となって運営しているとのことでございました。成人自身で実行委員会を構成していることは稲城市だけの特徴ではないとのことでございますが、現在では多くの自治体が実行委員会を組織し、企画・運営している状況でございますけれども、稲城市の成人式実行委員会につきましては、委員会への出席率もかなり高い状況でございまして、また新成人だけで構成する実行委員会が主体的、また責任感を持ち式に取り組んでいること自体、特徴の一つであると考えているところでございます。 452 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 453 ◯ 5番(中田 中君) 18歳からオーケーとか、行政主体という自治体もあるようなので、新成人中心で運営されている、そして今の答弁ですと、非常に主体的にやる気を持って取り組まれているということですので、これは確かに稲城市の特徴だと言ってもよいのかなと理解いたしました。  (3)、稲城市の成人式の課題について、市の認識をお伺いいたします。いわゆる荒れた成人式ではない点は、私も毎年見学させていただいて評価しておりますが、市立中学校中心の構成となっていて私立中学校に進学した新成人はなじみづらい、保護者が会場近くまで付き添いたいと思ってもよみうりランド内の施設のため入場券が必要などの御意見も伺っております。よろしくお願いします。 454 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 455 ◯ 教育部長(石田昭男君) 成人式は、大人になったことを自覚し、みずからが責任ある生き方をしていこうとする成年を祝い励ますことを目的に実施しております。このため、本市では、新成人で構成された実行委員による新成人のための成人式を円滑に実施していることから、運営面では特段課題はないものと認識しております。 456 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 457 ◯ 5番(中田 中君) 成人式は、一人前になった成年を祝うことが目的であって、新成人主体で円滑に実施できている稲城市には特段の課題はないということなのだと思いますが、再質問いたします。出席した新成人やその保護者からも要望等が寄せられていることはないという理解でよろしいでしょうか。確認させてください。 458 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 459 ◯ 教育部長(石田昭男君) 御質問の出席した新成人やその保護者からも特段の要望はございません。 460 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 461 ◯ 5番(中田 中君) 新成人や保護者からの特段の要望は届いていないということでしたが、私がお話を伺った保護者の方も、「終わってしまったことだから、余り強く言うつもりはないけれども」ともおっしゃっていました。そういう意味では、確かに一生に一度というところもあるので、それほど大きな問題がない限りは、市への要望という形では届きにくいのかなと感じています。成人式は新成人のためのものという考えは、確かにそのとおりだと思います。しかし、近年は、大学の入学式・卒業式にも保護者が臨席することが珍しくないという状況でございます。稲城市が、成人した子からは子離れしてくださいと考えるのも、そしてまた実行委員会の新成人が成人式に親は来なくていいと考えるのも、客観的に見ると、まあまあ理解できなくはないのですが、ただその一方で、新成人を送り出す一保護者の立場からすると、成人式を無事に見届けることで子育てに一区切りつけたいと考える方も多いのではないかなと感じております。  私の長男が成人式のときに、市の成人式にはもちろん出席したのですが、それ以外にも出身の保育園で成人を祝う会がありました。そのときに参加した親には、保育士の方から「20年間子育て、お疲れさまでした」というようなメッセージカードをいただいたことがありました。私自身、仕事に忙殺されながら慌ただしく日々を過ごす中、必ずしもうまく子育てできたなというわけではなかったのですけれども、そんな私でも、成長した我が子を見ると、無事に育ってくれてよかったと感慨に浸ることができました。成人式にはそのような意味合いもあるのだということを御理解いただき、検討していただけるとよいなと考えております。  新成人となる子供の立場といたしましても、立派に成人した姿を保護者に見せることで、育ててくれたことへの感謝の気持ちを伝える機会にできるのではないかと考えております。最近は、晩婚化・非婚化が一般的になってきたので、結婚したら一人前という考え方は通用しなくなってきていると思います。そんな時代だからこそ、保護者への感謝を伝える場としても成人式を位置づけていいのではないでしょうか。また、そのような位置づけであれば、私立中学校に通った方たちにとっても、成人式に出席する意義を見出せるようになるのではないかとも考えます。  以上の点を踏まえると、保護者も会場入り口まで付き添えるぐらいの対応は実施してもよいのではないかなと考えます。今回は、保護者や私立中学校に通った方々への配慮をお願いさせていただきましたが、このような意見を踏まえ、全ての方が満足できる成人式となるよう、さらなる改善に取り組んでいただきたいと考えております。  次の質問に進みます。(4)、これは「令和4年」と書いてありますが、「令和5年」ですね。申しわけありません。令和5年1月の成人式では18歳から20歳の3学年が同時に成人を迎えますが、市の対応方針についてお伺いいたします。今から実行委員会枠を18歳に広げておくなどの事前準備が必要ではないかなと考えております。 462 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 463 ◯ 教育部長(石田昭男君) 市としましては、民法の成年年齢を踏まえた成人式を実施すべきと考えております。この場合、成年年齢が18歳に引き下げられた後最初の年に実施する成人式につきましては、平成14年4月2日から平成15年4月1日生まれ、平成15年4月2日から平成16年4月1日生まれ、平成16年4月2日から平成17年4月1日生まれの方を対象に実施する必要があると認識しております。今後、日程及び内容、実施方法等について検討してまいります。  なお、現段階で成人式の対象とならない18歳の方に実行委員になっていただくことは考えておりません。 464 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 465 ◯ 5番(中田 中君) これから3年半後になりますか、令和5年1月の成人式には、今のやり方でいくと、3学年が一度に対象になってしまうということは確認できました。再質問させていただきます。他の自治体でも同じ状況だとは思いますが、現時点で何らかの対応を表明している自治体はあるのかについてお伺いいたします。 466 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 467 ◯ 教育部長(石田昭男君) 都内自治体で現時点での方針を示している自治体はございません。また、東京都以外では、20歳で実施する方針を示している自治体については、わずかでございますが、現時点で神奈川県逗子市、埼玉県蕨市、京都府京都市、愛知県の複数の市と伺ってございます。 468 ◯ 議長(渡辺 力君) 中田君。 469 ◯ 5番(中田 中君) 18歳で成人式を行うのではなくて、これまでどおり20歳で実施する方針を示している自治体が少ないながらも存在するということは確認できました。稲城市においても、成人式にどう対応していくかというのは、さまざまな立場から検討していく必要があると思います。成年年齢は20歳から18歳に変わりますが、成人式について定めた法律はなくて、当時の文部省の通知で「地方の慣習を尊重して成人として自覚を持ちうる適当な年令層を対象として行事を計画すること」とあるだけだとお聞きしました。そうであるならば、センター試験直前、大学受験がこれから本番という時期に、そして受験、卒業、進学または就職もしくは浪人というようなさまざまなイベント・出費が控えている高校3年生の1月に式を行うのではなく、高校を卒業して落ちついた時期に行うほうがよいのではないかなと考えます。また、その時点では、新成人は現役高校生ですから、まだ一人前の大人として扱うには心の準備ができていない方も多いのではないかな、やはり20歳で成人式というのが現実的ではないのかなと感じています。  高校を卒業して2年ぐらいまでは大して違いはないのではないかというような意見を持っている方もいらっしゃる方もしれません。しかし、そのような方には、ちょっと横道にそれるかもしれませんが、東日本大震災の年に卒業式を中止した立教新座高校の校長先生の言葉を御紹介したいと思います。  「誤解を恐れずに、あえて、象徴的に云おう。大学に行くとは、「海を見る自由」を得るためなのではないか。言葉を変えるならば、「立ち止まる自由」を得るためではないかと思う。現実を直視する自由だと言い換えてもいい。中学・高校時代。君らに時間を制御する自由はなかった。遅刻・欠席は学校という名の下で管理された。又、それは保護者の下で管理されていた。諸君は管理されていたのだ。大学を出て、就職したとしても、その構図は変わりない。無断欠席など、会社で許されるはずがない。高校時代も、又会社に勤めても時間を管理するのは、自分ではなく他者なのだ。それは、家庭を持っても変わらない。愛する人を持っても、それは変わらない。愛する人は、愛している人の時間を管理する。大学という青春の時間は、時間を自分が管理できる煌めきの時なのだ」ということです。  引用は以上なのですが、高校を卒業して初めて、保護者や学校で管理されていた生活から脱却し、現実を直視する。自分の時間を生きることができる。そうして初めて本当の意味でひとり立ちした成人になれるのではないかなと感じております。高校卒業後就職する方にとっても、新しい職場でみずからの力で稼ぐといった生活になれる期間を設けることで、成人にふさわしい大人に成長できるのではないかなとも感じております。  これまで述べてきたことから、私は、18歳成年が実施された後も20歳成人式を継続する方向で検討を進めていただくことを強くお願いいたします。  以上で起風会、中田中の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 470 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、5番、中田中君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 471 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の9番、岩佐ゆきひろ君の一般質問を許します。15番、岩佐ゆきひろ君。 472 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 通告番号9番、改革稲城の会岩佐ゆきひろでございます。通告に準じて、大項目で2点、伺わせていただきます。よろしくお願いいたします。  では、大項目1番、バリアフリーについて伺います。  国においては、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律──バリアフリー新法を制定し、生活におけるさまざまな公共施設や建築物、公共交通機関、また道路などを連続的に捉えるという面的なバリアフリー化の促進と、それらに関する住民の方々の理解と協力を求める心のバリアフリー化など、ありとあらゆるところでの施策の充実を図っているところであります。そこで、市のバリアフリーへの取り組みについて伺います。  1)、改正内容について伺います。 473 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 474 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 平成30年5月25日に公布され、平成30年11月1日及び平成31年4月1日に施行された高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律──いわゆる改正バリアフリー法につきましては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機として、バリアフリー化を一層推進するために、総合的な措置を講ずることを目的に改正されたものでございます。その内容は、共生社会の実現、社会的障壁の除去が基本理念として法律に明記されるとともに、公共交通施設や建築物等のバリアフリー化の推進、地域における重点的かつ一体的なバリアフリー化の推進、心のバリアフリーの推進、当事者による評価などが規定されたものでございます。 475 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 476 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 平成18年に施行されましたバリアフリー法は、一般的・総合的なバリアフリー施策を推進するために、ハートビル法と交通バリアフリー法を統合・拡充し制定されたものであります。そして、このたびの法改正においては、今の答弁にもありましたが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、全国におけるバリアフリー化を一層推進することを目的としております。特に第1条の基本理念の条文が新設され、共生社会の実現と社会的障壁の除去が明確にされたこと、国と国民の責務において、心のバリアフリーの重要なポイントとして、高齢者・障害者に対する支援が明記されたことの意義は大変大きいものと理解しております。  そこで、次の質問に移ります。今回のこの改正内容を受けて、市の対応について伺います。 477 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 478 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市の対応につきましては、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律において、地方公共団体の責務として、国の施策に準じて、必要な措置を講ずるよう努力義務が規定されていることから、適切な対応に努めてまいります。 479 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 480 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 国の施策に準じて、必要な措置を講ずるよう、適切な対応に努めていくとの御答弁でした。第5条に、地方公共団体の責務が規定されております。このたびの法改正では、この部分の改正はございませんでしたけれども、市では引き続きバリアフリー化の推進に取り組んでいただけるものと思います。  4月の市議会議員選挙におきましては、選挙公約の1番目に、物理的障害と精神的障壁のないまちの実現を掲げさせていただきました。市内でも、エレベーターやエスカレーターの設置、道路などの段差解消、スロープや利用しやすいトイレの設置など、ハード面ではバリアフリー化が進められていると感じております。そして、私自身の経験からも、心のバリアフリーの取り組みも非常に大事であると考えます。再質問ですが、心のバリアフリーについて、市の認識を伺います。 481 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 482 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 心のバリアフリーにつきましては、高齢者や障害者などが困っているような場面に遭遇した際に、思いやりを持って声かけや手助けを行うなど、人々がコミュニケーションをとり、支え合うことですので、市としましては、心のバリアフリーの理解が広がり、実践されていくことが大切であると認識しております。 483 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 484 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 心のバリアフリーは、高齢者、障害者、妊娠中の方やベビーカーを引いている方、つえをついている方、車椅子の方、多くの困っている方に対して、その状況を理解し、みんなで手を差し伸べるということで、心のバリアフリーはハンディキャップを抱える全ての人を助けていく上で非常に大切であり、今答弁がありましたように、しっかりと理解していただき、行動していただくことが重要であります。その上で、心のバリアフリーをまず知っていただくことは必要不可欠であります。3)、市民への周知について伺います。 485 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 486 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市民への周知につきましては、さまざまな機会を通じて、心のバリアフリーの周知に努めてまいります。 487 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 488 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。さまざまな機会を通じて、心のバリアフリーの周知に努めるとの御答弁でした。これまでも市では、心のバリアフリーについての取り組みを行ってきており、さきの平成31年第1回市議会定例会におきましても、一般質問に対する答弁の中でも、障害者週間等の機会における広報やホームページでの周知・啓発を初め、ヘルプマーク、ヘルプカードや災害支援用バンダナの普及・啓発、障害にかかわる講演会、職員研修等の実施、市内小中学校における車椅子体験や白杖体験等の福祉教育、稲城市社会福祉協議会の中学生の体験ボランティア事業や手話講習会、民間業者らへの認知症サポーター養成講座など、障害福祉の部署だけでなく、市全体として、心のバリアフリーの理解に向けたさまざまな取り組みを行ってきていると答えておられます。  このたびの法改正では、第4条、国の責務の中に「関係行政機関及びこれらの者で構成する会議における定期的な評価」という文言が盛り込まれ、国は、障害者等の参画のもと、施策内容の評価等を行う会議を開催することが明記されました。市においても、これまでの取り組みに加えて、一層心のバリアフリーを推進していく観点から、障害者等の声を聞く機会を設けていただきたいと考えますが、市の見解を伺います。
    489 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 490 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市ではこれまでも、年4回開催している地域自立支援協議会、また毎月開催される稲城市知的障害者団体連絡協議会安心安全連絡会、さらには聴覚障害者協会、手話通訳者の会、社会福祉協議会及び市で構成される4者協議など、多くの会議に市職員が参加して、意見を伺ってきております。今後も、こうしたさまざまな機会を通じて意見を伺ってまいります。 491 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 492 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 今後もさらにできる限りの声を聞き、また聞くだけでなく、ハード面、ソフト面も含め、しっかりした対策をしていただくことをお願いいたしまして、次の項目に移らせていただきます。  大項目2番目、市の高齢化の現状について伺います。  2017年、日本人の平均寿命は、女性が87.26歳、男性が81.09歳で、いずれも過去最高を更新いたしました。介護を受けたりせずに日常生活を送れる期間を示す健康寿命も、2016年時点で女性74.79歳、男性72.14歳で、こちらも年々延び続けており、平均寿命との差も徐々に縮小してきております。しかしながら、地域での社会的な孤立等も問題となっております。そこで、本市の高齢化の現状とその対策について伺います。  1)、市の現在の高齢化率と課題について伺います。 493 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 494 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市の平成31年4月1日現在の高齢化率につきましては、21.2%でございます。高齢化の課題につきましては、医療や介護が必要な状態になっても住みなれた地域で暮らし続けることができるよう、在宅医療と介護の一層の連携強化や認知症施策でございます。 495 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 496 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 市の現在の高齢化率が21.2%ということでした。そして、在宅医療と介護、また、できる限りそうならないような予防にもより一層取り組んでいただきたいと思います。  それともう一つ、先ほど話したとおり、地域での高齢者の孤立という問題があります。少子化や核家族化、高齢化などが相まって、ひとり暮らしの高齢者が増加傾向にあります。ひとり暮らしをしている高齢者の人数の推移は、内閣府の高齢者の経済・生活環境に関する調査結果によりますと、1980年には、男性が約19万人、女性が約69万人、高齢者人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%でございましたが、2010年には、男性が約139万人、女性が341万人、高齢者人口に占める割合は男性11.2%、女性20.3%という結果になっております。さらに、2025年には、男性が約230万人、女性が約470万人、高齢者人口に占める割合は男性14.6%、女性22.6%にまで増加する見込みです。  高齢者のグループ活動への自主的な参加状況は、1993年以降、増加傾向にありまして、2013年には60歳以上の方の61%が何らかのグループ活動に参加したことがあるという結果になっております。活動内容は、「健康・スポーツ」が33.7%、「趣味」が21.4%、「地域行事」が19%といった順番になっており、特に近年、「健康・スポーツ」が増加傾向ということで、そうした集まる場所があれば、6割以上の方が、趣味や興味が合えば、そういった場所に出てきていただけるというわけです。  しかしながら、ふだんの生活を見ますと、高齢者の会話の頻度は、高齢者の経済生活に関する意識調査結果によると、単身世帯を除く世帯の場合は「毎日」が9割以上です。しかし、単身世帯で「毎日人と会話している」のは75.8%であり、実に高齢者の単身世帯の4世帯に一つは、誰とも話さない日があるということであります。  実際にこの高齢者の経済生活に関する意識調査結果によると、病気のときや、ひとりではできない日常生活に必要な作業の手伝いなどについて、頼れる人の有無という質問については、60歳以上の単身高齢者の場合、「別居の家族・親族」が66%であったのに対し、「いない」と答えた人が11.3%も存在しております。何らかの理由で家族と別居している高齢者の中には、困ったときに頼れる人がいない人もいるのが現状です。  都市部になると、さらに深刻になりまして、厚生労働省の「都市部の高齢化対策の現状」によると、要介護認定データによる認知症高齢者数は、2010年で280万人です。これを高齢者人口全体に占めるひとり暮らしの割合31.4%で見ると、約88万人です。2025年には、認知症高齢者は400万人で、37.2%の高齢者がひとり暮らしになると予測されているため、ひとり暮らしの認知症高齢者は約150万人にも及ぶ見込みです。  また、高齢者のひとり暮らしについて考える上で、孤独死もまた避けられない大きな問題の一つです。東京都福祉保健局が行った調査結果「東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計」によると、東京23区で65歳以上の高齢者が孤独死した数の推移は、2003年は1,441人であるのに対し、2012年は2,727人と、およそ倍に増加しております。  まとめると、以前は、地域における近所づき合いなども行われておりましたが、機会がなければ、最近ではこうしたつながりや家族関係ですら希薄なケースが都会を中心にふえており、孤独死の数も増加傾向にあるのが現状です。  再質問ですが、地域で高齢者が社会的に孤立しないような取り組みが必要であると考えます。本市の取り組みについて伺います。 497 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 498 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 地域で高齢者が社会的に孤立しないような取り組みにつきましては、市では、市内に12団体あるみどりクラブ──いわゆる老人クラブの運営支援を行っておりまして、地域での高齢者の交流活動などを支援してきております。また、民生・児童委員の協力を得て、75歳以上のひとり暮らし高齢者などを対象に見守り訪問調査を実施するほか、高齢者などを見守る地域づくりの取り組みとしまして、高齢者見守りネットワーク事業に取り組んでおり、地域の自治会、民生・児童委員、みどりクラブなどの組織のみならず、地域の商店や事業所などの協力を得まして、市や地域包括支援センターと連携を図り、地域で高齢者の社会的な孤立を防ぐ取り組みを行ってきているところでございます。 499 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 500 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) さまざまな取り組みをしていただきながら、人と人とがつながる施策も講じていただくようお願いいたします。  再々質問させていただきます。先ほど、国や東京都では、高齢化が進んでいくということで話をさせていただきました。本市の現状としてはどのようになっていくのか。再々質問では、2025年の市の全体の高齢化率について伺います。 501 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 502 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 令和7年──2025年の市の高齢化率につきましては、介護保険事業計画第7期で推計しており、22.0%でございます。 503 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 504 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 市全体では22%ということでございました。  次に、2)、2025年の市の地域ごとの高齢化率について伺います。 505 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 506 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 令和7年──2025年の市の地域ごとの高齢化率につきましては、介護保険事業計画第7期で推計しており、坂浜地区24.0%、平尾地区31.4%、押立地区21.4%、矢野口地区18.1%、大丸地区24.2%、東長沼地区15.6%、百村地区17.2%、向陽台地区34.8%、長峰地区25.9%、若葉台地区17.1%でございます。 507 ◯ 議長(渡辺 力君) 岩佐君。 508 ◯ 15番(岩佐ゆきひろ君) 先ほどの答弁では、平成31年、市全体では高齢化率は21.2%、そして2025年では22%ということでございました。全体では0.8%上昇しておりまして、緩やかに上昇しているところであります。しかし、地域別で見ますと、例えば向陽台地区は、平成31年4月時点では向陽台地区人口8,908人に対して65歳以上は2,403人、実に平成31年4月1日の時点では高齢化率は26.975%です。これが2025年には34.8%。つまり、全体では0.8%しか上がらないものの、向陽台地区では全体の10倍、8%上昇するということになります。2025年には34.8%、実に3人に1人以上が高齢化するということで、地区別で見ても突出しております。  高齢化が進むと、先ほどのデータでもあったとおり、いろいろな問題が出てくると思います。当然、そのときに対処しようとしても遅いわけで、今からしっかりとした対策をしておかなくてはなりません。また、急速に高齢化していく中で、対策が間に合わなくなってしまうといったおそれもあります。また、これは向陽台だけではなくて、ニュータウン地区も同様の問題がございまして、長峰、若葉台と、時間差はあるものの、緩やかな高齢化はせずに、一気に高齢化していくものと予想されます。  最後に、高齢化が進む向陽台やニュータウン地区の高齢化についての取り組みを伺いまして、一般質問を終えさせていただきます。 509 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 510 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市では、高齢化への対応の取り組みとしましては、医療や介護が必要な状態になっても住みなれた地域で暮らし続けることができるよう、地域包括ケアシステムの深化・推進を行ってきております。向陽台地区での具体的な取り組みとしましては、地域で支え合いや介護予防の体制づくりを検討する場であります生活支援・介護予防サービス協議体の活動により、通いの場であるすまいる向陽台を定期的に開催してきております。また、都民住宅向陽台六丁目団地内の空き室を利用した生活支援サービスの拠点の整備を平成31年度の開設に向けて進めてきているところでございます。  次に、ニュータウン地区での高齢化への取り組みにつきましては、ニュータウン地区には未整備でありました地域密着型サービスである小規模多機能型居宅介護及び認知症高齢者グループホームを平成29年4月に開設しており、介護サービス等を提供してきております。 511 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、15番、岩佐ゆきひろ君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 512 ◯ 議長(渡辺 力君) 通告の10番、梶浦みさこさんの一般質問を許します。22番、梶浦みさこさん。 513 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 通告番号10番、新政会梶浦みさこです。通告に従いまして、大項目5点について、今回もSDGsの視点から順次お伺いいたします。よろしくお願いいたします。  大項目1番、外国人材の受け入れ拡大による在留外国人との地域共生の構築と総合的な受け入れ態勢の整備についてです。SDGsでは、目標3の健康・福祉、そして8の経済、10の平等、11のまちづくり、そして16の平和、17のグローバル・パートナーシップの視点から伺います。  平成31年4月より、これまでの在留資格に加えまして、新たな在留資格「特定技能」が創設され、「真に受け入れが必要と認められる人手不足の分野」で「一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人材」の受け入れが始まりました。これまでの在留資格や新たな在留資格による稲城市に在住し在留する外国人の増加が今後見込まれる可能性があると考え、外国人材の受け入れ拡大による在留外国人との地域共生の構築と総合的な受け入れ態勢の整備について伺います。  まず、稲城市の外国人の状況なのですけれども、平成元年、今から30年前の状況を調べさせていただきましたところ、30年前は329人、そして平成31年のことしの1月1日時点では1,321人と、平成の30年をかけて外国人の住民数が4倍にふえてきております。そして、令和元年5月1日付で人口を確認しましたところ、1,387人ということで、この5月でもう約54人とふえてきておりまして、今後、外国人が年々ふえてくると考えております。そのような状況を踏まえまして、伺います。  (1)、生活者としての外国人に対する支援について、1)、転入外国人への行政・生活情報の多言語化のさらなる整備についてです。市転入外国人の窓口でのスムーズな対応や、生活者として稲城市で暮らしていくための必要な情報、特にごみ・リサイクルカレンダーについて、11カ国語(英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、中国語、スペイン語、イタリア語、タガログ語、インドネシア語、マレーシア語、タイ語)を目安に多言語化を進める必要性が高まることから、現在行われている市の多言語化対応をさらに拡充することについて伺います。 514 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 515 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 外国人が市内で暮らしていくための生活情報等について、御質問の特にごみ・リサイクルカレンダーにつきましては、英語・中国語・韓国語の3カ国語での表示や、その他の言語を使用する外国人にもわかるように、ごみの区分について絵柄を用いて表示するなどの工夫により対応しているところでございます。今後につきましては、転入外国人の増加等の推移や必要性等に留意しながら、より多くの言語に対応する多言語化につきまして研究してまいりたいと考えております。 516 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 517 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 今後、市としても多言語化を進めていただきたいということで、順次細かく伺ってまいります。  2)、市広報や市外国語版手引き(Handy Guide for Foreign Residents)のさらなる多言語化についてです。市在住外国人に対し適時的確に市の行政情報を提供するために、市広報や市外国語版手引き──4カ国語になっていますけれども、それらについて、11カ国を目安に多言語化したPDFや電子書籍(デジタルブック)などの市のホームページへの掲載やSNSやメール配信などについて伺います。 518 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 519 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 市広報や外国語版手引きのさらなる多言語化につきましては、現在、市ホームページでは、英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語の5カ国語に対応した自動翻訳機能がついており、市広報紙の内容を初め、市政等の情報を広く周知できるよう努めているところでございます。また、平成26年4月発行の外国語版手引きにつきましては、英語・中国語・韓国語の3カ国語に対応しております。より多くの言語に対応する多言語化につきましては、市ホームページの5カ国語対応の自動翻訳機能を拡大活用して対応できるものと考えております。 520 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 521 ◯ 22番(梶浦みさこ君) では再質問いたします。自動翻訳機能について、今後拡大活用されるということで伺ってまいります。実際に私も市のホームページの多言語化機能でホームページを日本語から英語や中国語などに翻訳してみました。瞬時に日本語の表記からそれぞれの外国語に文字表現が切りかわりまして、ホームページのデザインは日本語のそのままの状態なんですけれども、大変見やすい機能であると確認させていただきました。その翻訳した内容がネイティブの方にとってはわかりやすくなっているのかというのは、私の言語力ではちょっとわからないところでありますけれども、スムーズに見られる内容になっているのかなとは思います。ICTやAIの目覚ましい進歩によりまして、この翻訳機能については日々進化しているものと考えます。そこで、その翻訳の内容自体が外国人の方々にとってわかりやすい内容となるように、翻訳機能の向上をさらに図っていただきたいと考え、市の見解を伺います。 522 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 523 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 自動翻訳機能につきましては、ICT技術の発展により、機能の向上が図られているところでございます。将来、市ホームページの見直しを検討する際には、外国人の方にとってさらなる利便性の向上が図られるよう、研究してまいりたいと考えております。 524 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 525 ◯ 22番(梶浦みさこ君) では、よろしくお願いします。  3)に移ります。火事や救急対応のさらなる多言語化と災害発生時の情報発信・支援などの充実についてです。市消防本部では、外国人からの119番通報時に5カ国語で対応する電話通訳委託サービスが行われております。在留外国人の増加を想定し、火事や救急対応について、さらに11カ国語の多言語化を進めるとともに、災害時、在留外国人への災害情報や支援情報について適時的確に情報提供できる体制をさらに整えることについて伺います。 526 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 527 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 緊急時や災害時における多言語体制として、平成30年4月から緊急通報電話通訳委託事業を開始し、平成31年4月末までの利用実績は1件でございました。11カ国語の多言語化につきましては、利用実績や近隣消防本部の動向などを踏まえ、研究してまいります。 528 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 529 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問いたします。今御答弁にありましたとおり、実際に平成30年度に導入されました緊急通報電話通訳委託事業につきましては、導入してすぐ、1年以内に1件の実績があったということでございます。実際にどのような事案であったのか、具体的な通訳委託事業の活用の内容について伺います。 530 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 531 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 概要につきましては、自転車と乗用車の接触交通事故で、自転車を運転していたスウェーデン国籍の男性が負傷した救急事案でございました。事故の通報は日本人からでしたが、負傷したスウェーデン国籍の男性と救急隊との会話が困難であったことから、通訳委託であるオペレーターを介して、事故概要、負傷部位、人定などの情報を聴取するとともに、救急処置の内容や搬送医療機関などの説明を行い、救急活動の中で適切に傷病者管理ができたものでございます。 532 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 533 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 実際にスウェーデン人の方の救急事案に通訳委託事業が活用されたということで、今後もさまざまな場面で活用されることを期待しております。  それでは、4)、市在住外国人向けの生活総合相談ワンストップ窓口などの相談窓口や市職員の多言語(11カ国語以上)対応のための研修についてです。市行政の各部署にかかわる外国人の生活行政相談などに対し、市業務の円滑な事務を図る観点から、市在住外国人向けの生活総合相談ワンストップ窓口などの相談窓口や市職員の多言語(11カ国語以上)の対応のための研修について伺います。 534 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 535 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 御質問の市在住外国人向けの生活総合相談ワンストップ窓口などの相談窓口につきましては、市が行うさまざまな業務が細分化し、専門性の高度化が進んでいる中で、外国人を含む市民の皆様の個々のニーズにお応えできるようにするいわゆるワンストップ化は、非常に課題が多いものと考えております。市では、今後も業務の集中管理による効率的かつ効果的で、市民にわかりやすく、利用しやすい組織体制の構築などを常に考え、外国人を含む市民の皆様のさらなる利便性等の向上に努めてまいりたいと考えております。 536 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 537 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 多言語対応のための職員研修につきましては、職員に求められるスキルを勘案いたしますと、現時点では実施する予定はございませんが、今後の国際化・ICT化の動向や他市の実施状況を踏まえながら、研修効果などについて研究してまいりたいと考えております。  なお、自主研修の一環として、多言語対応を希望する職員においては、講座等を受ける場合、受講料の一部を助成する制度を設けております。 538 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 539 ◯ 22番(梶浦みさこ君) それでは、市職員の多言語対応の研修について、再質問させていただきます。自主研修として、市の多言語サービスの向上に向けて、講座の受講料の一部を助成されているということですので、多言語対応や外国語の習得を目的にこの制度を利用された職員の実績があるのか、伺いたいと思います。  そしてまた、職員の方みずからが語学力を習得することは、市行政窓口における市民サービスのさらなる向上につながるものと考えます。外国人との地域での共生社会の実現の一助となることとも考えます。今回、外国人の在留資格の拡大や、ことしのラグビーワールドカップ、そして来年の東京2020オリンピック・パラリンピックなど、市としてもさまざまな外国語で対応していくことへの機運が高まっていることと考えます。市職員に対し、多言語対応や外国語の習得など、市民サービスの向上につながるスキルアップをさらに促すことについて考えはあるのか、市の見解を再度伺います。 540 ◯ 議長(渡辺 力君) 総務部長。 541 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 多言語対応や外国語の習得を目的として制度を利用した実績につきましては、制度を開始してから現在までに1件の助成を行いました。  また、多言語対応や外国語修得などのスキルにつきましては、職務に関する知識及び技能の向上が期待できることから、各種団体が開催するセミナーなどの参加勧奨や、自主研修制度の周知など、職員みずからが主体的に学ぶ意識を醸成してまいりたいと考えているところでございます。 542 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 543 ◯ 22番(梶浦みさこ君) (2)に移りますが、職員御自身のスキルアップを奨励するように進めていただきたいと思います。  それでは、(2)、医療・保健・福祉サービスの提供環境の整備についてです。1)、稲城市立病院での外国人の受け入れ状況と対応と、医療費の未収金の発生予防についてです。稲城市立病院での在留外国人、観光等による滞在外国人の受診受け入れ状況と、医療費の未収金の発生予防対策について伺います。 544 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 545 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 市立病院での在留外国人、観光等による滞在外国人の受診受け入れにつきましては、市民と同様に、受診の受け入れを行っております。  次に、医療費の未収金の発生予防対策につきましても、市民と同様に、クレジットカードでの支払いや、入院患者には前納金の徴収及び入院申込書への身元引受人の記載、また保険証の確認の徹底を行っております。さらに、やむを得ず支払いが困難である場合は、支払いの延期や猶予申請書を徴取することとしており、これらによって未収金の発生予防に努めております。 546 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 547 ◯ 22番(梶浦みさこ君) それでは再質問をいたします。市立病院では、市民と同様に、在留外国人・滞在外国人の受診の受け入れを行われているということであります。訪日外国人の方々も安心して受診できるような医療体制が図られていると理解させていただきました。今後、日本語にふなれな外国人がふえてくる可能性もあると思います。それに備えて、院内の表示の多言語化や、専門的な医療用語を含め、診察内容を正確に外国人の患者さんに伝えるための翻訳や通訳の事務的な負担も出てくるのではないかと考えるところであります。治療するに当たり、医療の専門用語を含め、日本語にふなれな外国人患者が診療内容を理解し、安心して受診できるよう、例えば消防本部で入れましたけれども、119番通報の電話通訳委託の導入なども視野に入れるべきではないかと考えるところです。その場合には、外国人患者の適切な費用負担の視点からも、通訳や翻訳に係る費用を外国人患者に請求することができるように厚生労働省のほうでも進めているということであります。医療の現場で医師や看護師など、市立病院の職員にとって過度な負担とならないよう、日本語にふなれな外国人の受け入れ態勢をさらに整備することについて、再度見解を伺います。 548 ◯ 議長(渡辺 力君) 市立病院事務長。 549 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 日本語にふなれな外国人の受け入れにつきましては、先日、日本語が全く話せない外国人患者が来院された際、当院の医師が対応して、滞りなくスムーズに受診し、笑顔で帰っていったという事例がありました。また、看護師については、昨年8月に当院を会場に東京都看護協会が主催する2020年東京オリンピック・パラリンピックサポートナース初心者向け英会話研修を受講して、患者看護に特化した英会話を学習したところです。また、その後、当院の看護師の自主的な研修として、初心者向け英会話「医療英語に触れてみよう」という研修なども引き続き行っているところです。引き続き、外国人患者が安心して受診できるように、御提案いただいた件も含めて、必要に応じた対応を研究してまいります。 550 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 551 ◯ 22番(梶浦みさこ君) ぜひ、今おっしゃっていただいたとおり、医師、看護師ともに、そして事務の職員の方も含めて、医療英語、そして医療用の外国語について、習得を進めていただけるように期待しております。  それでは、2)、市内診療所等の医療機関等を受診する外国人への支援体制についてです。在留する外国人の増加とともに、市内の各診療所・クリニックでの受け入れ態勢の整備が必要になってくることと考え、市医師会や市歯科医会、市薬剤師会と市の連携協力による外国人の受け入れ態勢の整備について伺います。 552 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 553 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市内診療所等の医療機関などを受診する外国人への支援につきましては、医療機関の窓口や診療時に起こり得る外国人患者とのトラブル事例や対応方法をテーマとした医療従事者向けの研修を東京都が実施しており、都ホームページ及び都医師会ホームページを通じて医療従事者に周知していると市医師会から伺っております。なお、市歯科医会及び市薬剤師会では、特段対応は行っていないと伺っています。 554 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 555 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 先ほども申し上げましたように、外国語の翻訳や通訳、過度な負担にならないよう、市内の診療所、そして薬局でもそれなりの患者さんに負担を求められるような体制があるということをぜひ周知していただきたいと思いますし、東京都と連携して進めていただきたいと思います。  それでは、3)に移ります。予防接種法に基づく定期接種の市在住外国人への対応についてです。国内の感染症対策として、外国人についても予防接種法に基づく定期接種が必要であると考えます。特に外国人児童の定期予防接種、国内の39歳から56歳までの男性を対象とした3年間の無料の風疹定期予防接種の追加的対策も含めまして、市在住外国人への定期予防接種の対応について伺います。 556 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 557 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 外国人の予防接種法に基づく定期予防接種につきましては、稲城市に住民登録されている方が接種の対象となることから、市内在住外国人も対象となりますので、定期予防接種のお知らせと予診票を郵送しております。また、国による風疹抗体検査及び定期予防接種につきましても、同様に対象となることから、案内及びクーポン券を郵送しております。
    558 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 559 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 御答弁いただきましたとおり、市に住民登録していただいている外国人の方には漏れなく定期予防接種の御案内をしているということでありますので、積極的に接種いただくように、これからも続けていただきたいと思います。  それでは、4)に移ります。外国人子育て家庭や外国人妊産婦への円滑な子育て支援や相談対応についてです。市在住外国人の増加とともに、外国人子育て家庭や妊産婦への子育て支援に関する情報提供や相談対応などが増加することとも考えられます。外国人子育て家庭や外国人妊産婦への子育て支援や相談対応について伺います。 560 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 561 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 外国人の子育て家庭や妊産婦への支援につきましては、妊娠届出時や赤ちゃん訪問、乳幼児健診時に、英語・中国語・スペイン語の多言語に対応した母子手帳アプリ「梨の子いなぎ」にて、妊娠週数や子供の月齢・年齢に合わせて、役立つ情報を配信していること及び予防接種のスケジュール管理が行えることなどの情報を提供することで、外国人の子育て支援を行ってきております。相談対応につきましては、基本的には通訳者の同行をお願いしていますが、それが難しい場合は、市職員が可能な範囲で対応を行っております。 562 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 563 ◯ 22番(梶浦みさこ君) では再質問をさせていただきます。母子手帳アプリ「梨の子いなぎ」というのは、本当にスマートフォンで、若い世代のお母さん、そしてお父さんたちも含めて共有できる子育て情報ということで、皆さんは便利に使われていると伺っております。妊娠届出時や赤ちゃん訪問、そして乳幼児健診時などに多言語化に対応した母子手帳アプリとなっていると案内されているということであります。そこでちょっと確認させていただきたいのですが、市のホームページを拝見しました。母子保健ナビ「梨の子いなぎ」についての記載なんですが、「母子手帳に代わるものではありません。健診や予防接種の時は紙の母子健康手帳が必要です」とも記載されております。母子健康手帳についてのホームページでの記載の中で、外国語版母子健康手帳について、「在庫のあるものに限り、参考として配布しております」という記載がされておりました。最近のものとか、在庫がない場合については、株式会社母子保健事業団から購入できることも案内されているところであります。稲城市としても、在庫があれば、外国語版の母子健康手帳を配るとされているというところでありますけれども、他市の状況を確認させていただきました。町田市や八王子市、そして東久留米市など、多摩地域の自治体でも、外国語版の母子健康手帳を希望する方に交付されているということであります。  稲城市としても、在庫を抱えるのではなく、外国語版の母子健康手帳は、妊婦の方から御希望があればというか、妊娠届出時に御希望があれば、母性と乳幼児の健康の保持と増進を図る観点から、先ほど市のホームページでも案内されている母子保健事業団では、9カ国語の外国語版の母子健康手帳が用意されているとのことなんですけれども、外国語と日本語が併記された外国語版の母子健康手帳が交付できるように、母子保健における多言語化をさらに推進していただきたいと考え、市の見解を再度伺います。 564 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 565 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 外国語版の母子健康手帳の交付につきましては、これまで市内在住外国人の妊産婦などからは特に御要望はございませんが、他市の状況等について研究してまいります。 566 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 567 ◯ 22番(梶浦みさこ君) ぜひ、御希望があった場合に対応していただけるように、前向きに取り組んでいただけるように期待しております。  それでは、5)に移ります。市内保育園や幼稚園など、外国人乳幼児の円滑な受け入れ体制についてです。在留外国人の増加に伴い、外国人乳幼児の保育園や幼稚園など、保育施設への入所希望に対する円滑な受け入れ体制のさらなる整備と、受け入れ保育施設への支援について、また本年10月に予定されている幼児教育・保育の無償化の外国人児童への対応について伺います。 568 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 569 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 外国人の保育施設への受け入れにつきましては、入所審査においては、日本人、外国人とも同等の条件でございます。外国人の受け入れ保育施設への支援につきましては、保育士等キャリアアップ等補助金において補助しております。また、幼児教育・保育の無償化におきましても、子ども・子育て支援法第20条の規定による認定を申請し、市町村から認定を受け、認可保育所等に入所しておりますので、日本人、外国人とも同等の条件でございます。 570 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 571 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。御答弁いただきましたとおり、日本人、外国人ともに平等に、同じ条件で入所できているということであります。そこで、外国人の受け入れを実際にしている保育施設に対しまして、補助金による加算がされているということでありました。恐らくなんですけれども、保育所の入所審査において、日本人、外国人ともに平等の条件ということで、入所申請時も特に国籍を記入する欄というのはないのではないかと考えますが、この外国人の児童の受け入れの補助について、受け入れの保育施設や市はどのようにその状況を把握されているのか、また補助の財源について確認させていただきたいと思います。 572 ◯ 議長(渡辺 力君) 子ども福祉担当部長。 573 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 外国人児童を確認することにつきましては、入所申請書により確認しております。また、入所施設におきましては、書類確認のほかに面談を行っております。また、外国人児童受け入れ施設への補助金の財源につきましては、全額東京都の補助金でございます。 574 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 575 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 確認させていただきました。日本人、外国人を問わず、稲城で育つ未就学児の子育て環境を充実するように取り組んでいただけるように期待しております。  それでは(3)に移ります。在留外国人の交通安全対策についてです。在留外国人の増加を踏まえまして、外国人が関係する交通事故を防止する観点から、外国人が日本の交通ルール・マナーを的確に理解できるようにするための取り組みを推進していくことなどが必要と考えます。外国人向けの交通安全対策について伺います。 576 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 577 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 外国人が安全に安心して過ごしていただくためには、右側通行や左側通行の違いを初め、日本の交通ルールを理解してもらう必要があります。そのための施策として、東京都や警視庁では、英語や中国語、ポルトガル語などの交通安全教育映像やリーフレットをホームページに掲載しているほか、それらのリーフレットを都内の各市町村や旅行会社などに配布しており、市では、これを総合案内窓口や管理課、経済観光課でお配りしております。 578 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 579 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をさせていただきます。日本の交通ルールについて、映像やリーフレットをホームページに掲載されているということで、市でもリーフレットの配布をされているということであります。外国人の方が日本国内で自動車を運転するには、日本または国際免許などの交通ルールを理解した上で、交付された免許が必要になることから、ある程度というか、交通ルールをしっかりと踏まえていることと考えます。しかしなんですけれども、先ほど防災119の電話通報システムの質問をさせていただいたときに御答弁がありましたとおり、稲城市内でもスウェーデン人の方の自転車による交通事故という事例がありました。最近、外国人、日本人を問わず、市内でも急増している自転車の交通事故について、外国人の方にも日本の交通ルール、日本語がふなれな外国人の方にも、交通事故の加害者、そして被害者とならないよう、市内で安心して生活できるように、特に自転車の交通ルールについて周知していただきたいと考えます。外国人向けの自転車の交通ルールの周知について、再度伺います。 580 ◯ 議長(渡辺 力君) 都市建設部長。 581 ◯ 都市建設部長(久家 康君) 外国人向けの自転車の交通ルールの周知につきましては、さきにお答えしたリーフレットの中に、保護者向け、小学生向けに分けて自転車のルールを説明しているものがございます。そのリーフレットの中で、自転車の左側通行や交差点での通行の仕方、幼児用座席の設置などを説明し、自転車の交通ルールの周知を図っております。 582 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 583 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 外国人の方も日本の交通ルールを守っていただいて安心して生活できるように、今後も推進していただきたいと思います。  それでは、(4)、在留外国人の消費者トラブル、法律トラブル、人権問題、生活困窮相談などへの対応の充実についてです。在留外国人の増加とともに、生活上での消費者トラブル、法律トラブル、人権問題、生活困窮相談などへの対応が想定されることと考え、その対応策について伺います。 584 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 585 ◯ 市民部長(松本葉子君) 在留外国人の方のトラブルへの対応策につきましては、日本語による対応が可能な方の場合は、市の市民くらしの相談を御案内しております。日本語による対応が難しい方につきましては、東京都外国人相談、東京都消費生活総合センターの消費生活相談窓口である外国語相談、法務省が東京都に委託して実施している外国人総合相談支援センターなどを御案内しております。 586 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 587 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 在留外国人の方の生活困窮相談への対応につきましては、日本語による対応が難しい場合には、外国語を使える職員、筆談などによりまして対応することとしております。 588 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 589 ◯ 22番(梶浦みさこ君) では再質問をさせていただきます。外国人の方からの生活困窮や暮らしの相談について、市としても窓口を開いて対応しているということを確認させていただきまして、安心いたしました。そこで、在留外国人の生活上のトラブルについて、市民くらしの相談を案内しているということで、伺いたいと思います。実際に市民くらしの相談における外国人からの相談の実績はあるのか。そして、実績があれば、その相談の内容や種類、件数について伺いたいと思います。 590 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 591 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市民くらしの相談に寄せられた外国人からの相談件数は、いずれも法律相談でございまして、平成29年度が3件、平成30年度が4件でございました。 592 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 593 ◯ 22番(梶浦みさこ君) では再々質問をいたします。市民くらしの相談で、外国人からの相談は平成29年度が3件、そして平成30年度が4件ということで、実際に外国人の方からも相談を受けているということも確認させていただきました。この市民くらしの相談の窓口を通じて、在住の外国人の方が安心して稲城での暮らしを営めるように、引き続き受け入れ相談に対応していただきたいと思います。御答弁では、市民くらしの相談で、外国人からの相談の種類というか内容は全て法律相談であったということでございます。市民くらしの相談では、そのほかにも行政相談や消費生活相談など、さまざまな身の上相談に対応していることと思います。日本語にふなれな市在住外国人の方にも、市民くらしの相談の専門的な受付メニューがあることについて、ぜひ周知していただきたいと思います。そのことについて再度確認させていただきたいと思います。 594 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 595 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市民くらしの相談の周知につきましては、ホームページの外国語表記による周知を行っております。 596 ◯ 議長(渡辺 力君) 質問の途中ですが、暫時休憩いたします。                                午後2時30分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時45分 開議 597 ◯ 議長(渡辺 力君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  梶浦さん。 598 ◯ 22番(梶浦みさこ君) では続きまして、(5)に入ります。在留外国人と市民との円滑なコミュニケーションの促進についてです。1)、市立公民館「外国人のための日本語教室」の充実についてです。外国人が生活していく中で、日本語能力が不十分な場合、円滑な意思疎通が図れず、さまざまな場面において支障が生じる可能性が高くなることと考えます。日本語ボランティアの有志の皆様により現在実施されている市立公民館「外国人のための日本語教室」などの事業充実を図る必要性が高まることと考えます。市在住外国人を対象とした日本語や日本文化・生活習慣などを習得できる学習機会を拡充し、日本人と外国人との地域での共生のためのコミュニケーションを促進することについて伺います。 599 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 600 ◯ 教育部長(石田昭男君) 「外国人のための日本語教室」は、日常会話等に不安を抱えている在住・在勤・在学で中学生以上の外国人を対象に、生活に必要な日本語を学ぶ機会を提供するために、平成6年5月から実施している事業でございます。本教室は、日本語ボランティアなどとの交流を通じて、互いの文化・生活習慣などを共有する国際交流の場にもなっております。今後につきましても、これまでの長い歴史の中で蓄積してきた知識と経験を活用し、「外国人のための日本語教室」を運営してまいりたいと考えております。 601 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 602 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。御答弁いただきましたとおり、平成6年から約25年、四半期の長きにわたりまして実施されている事業であると思います。代々の日本語ボランティアの皆様の善意と御活動に敬意を表したいと思います。  そこで、現在の状況について伺います。外国人に日本語の指導をしてくださっているボランティアの方々はどのような方々であるのか。また、現在のボランティアの方々の人数や活動日、そして外国人の方々の参加状況などについて伺いますとともに、教育委員会として、この日本語ボランティアの皆様と協働して事業をされていると思いますが、その協働の役割分担をどのようにすみ分けをして公共性の高い事業として維持していくかということについて、市の役割をどのように考えているのか、再度伺います。 603 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 604 ◯ 教育部長(石田昭男君) 市立公民館の主催事業であります「外国人のための日本語教室」に携わっていただいているボランティアにつきましては、現在、企業等を退職された方、外国に居住経験のある方など、男女合わせて35人でございます。  次に、活動等につきましては、木曜日に第三公民館で午前・夜のコース、金曜日に中央公民館で夜のコース、土曜日に中央公民館で午前のコースを実施しております。  また、教室に参加している外国人につきましては、39人でございます。国籍につきましては、中国、フィリピン、ベトナム、台湾、インドネシア、イタリア、オーストラリア、ブラジル、インド、イギリス、ウズベキスタンの11カ国でございます。  次に、役割分担につきましては、「外国人のための日本語教室」につきましては、ボランティアの方々にその経験と知識を生かして、主体的な企画・運営を行っていただいているところでございます。市立公民館では、活動に必要な部屋の確保、広報、外国人の参加受付、資料等の作成に必要な作業などを行っているところでございます。今後も引き続きそのような対応をしてまいりたいと考えております。 605 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 606 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再々質問をさせていただきます。実際、ボランティアの方が35人かと思います。そして、その人数の中で週3回、木曜日・金曜日・土曜日と、週の半分近くボランティア活動をしていただいているということであります。外国人の方は39人ということで、中国、フィリピン、ベトナム、ウズベキスタンなどとおっしゃっていただきましたが、11カ国ということで、イタリアというのもありましたけれども、アジア系、そして欧米系も含めて、いろいろな国の方が日本にいらっしゃって、そして公民館での「外国人のための日本語教室」に参加されていると理解させていただきました。  また、この事業は、本当にボランティアの皆様の御努力によりまして長きにわたって続いているかと思いますけれども、市としても協力できる体制、先ほど御答弁いただきましたとおり、引き続き体制を整えて支援していくというお話でしたけれども、公共性の高い事業ですが、ボランティアの方々が自立して運営されているものを教育委員会として側面からしっかりと支えている、本当に市民協働のすばらしい事業かと思いますので、この環境をぜひ今後も維持して続けていただきたいと願って期待しております。  そこで伺いますが、今後増加が予想される外国人就労者について、日本語の習得は一定の水準を満たした外国人の方が在留できる資格が今回拡大されたということになっております。しかし、地域社会での共生という視点から考えますと、地域で、稲城での習慣や文化にも外国人が理解を深めていただける機会として、生活者として外国人の方が地域社会で円滑にコミュニケーションを図り、そして相互理解の場として、公民館などの公共施設での日本語教室が果たす役割というのは今後高まってくることと考えます。  文部科学省においても、円滑なコミュニケーションの実現ということで、地域住民との交流の場として、例えば公民館ということですが、公共施設を活用した地方公共団体の体制づくりについては、今回、施策として平成31年度予算で約6億円が計上されているとも伺っております。国などの財源を活用しまして、伝統ある稲城市の「外国人のための日本語教室」について、さらに事業を充実していただきたいと考え、再度、市の見解を伺います。 607 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 608 ◯ 教育部長(石田昭男君) 御提案の国などの補助金等を活用することにつきましては、その事業内容等を把握するなど、今後、調査・研究してまいりたいと考えております。 609 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 610 ◯ 22番(梶浦みさこ君) この「外国人のための日本語教室」は、ボランティアの皆様とともに教育委員会が力を合わせて、引き続き継続、そして発展していくように、事業の発展を願っております。  それでは、2)に移ります。外国人との地域共生のためのコミュニケーションの促進についてです。日本人と外国人との地域共生のためのコミュニケーションの促進をさらに図るために、稲城市国際交流の会などとの連携を強化し、在留外国人と市民とのコミュニケーションを促進し、円滑な地域共生社会を構築することについて伺います。 611 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 612 ◯ 市民部長(松本葉子君) 在留外国人と市民との円滑なコミュニケーションの促進につきましては、これまでもNPO法人市民活動サポートセンターいなぎに委託して、稲城市国際交流の会の協力のもと、スピーチ発表会・交流会や梨の試食と茶話会などを実施してきております。今後も、イベントなどを通じた交流の場の提供を支援するとともに、外国人との交流の機会を設け、在留外国人と市民とのコミュニケーションの促進を図ってまいります。 613 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 614 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をします。御答弁いただきましたとおり、現在、在留外国人と市民の交流事業については、主としてNPO法人市民活動サポートセンターいなぎに委託して、稲城市国際交流の会の御協力で行っているということでございます。長年にわたり、先ほどの日本語ボランティアの方も含めてですけれども、国際交流の会の皆様の御尽力によりまして、市内での国際交流の事業やイベントが長きにわたり続いていることに大変敬意と感謝を申し上げたいと思います。  では、実際に国際交流の会の皆様に実施していただいている国際交流のイベントについて、その具体的な内容と参加者の状況について確認させていただきたいと思います。 615 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 616 ◯ 市民部長(松本葉子君) 平成30年度に実施した稲城市梨の試食と茶話会では、特産の梨やブドウを味わいながら、生産農家の方の話を聞くなど、外国人、日本人を合わせて116人の参加がございました。また、スピーチ発表会・交流会では、外国人、日本人を合わせて25人のスピーチ発表のほか、参加者による交流を行うなど、77人の参加がございました。 617 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 618 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再々質問です。外国人の方々に稲城の梨やブドウを味わっていただくということで、稲城市の特性、風土などについて理解を深めていただくとともに、スピーチ大会では25人もの方が登壇されたということで、市内で暮らす外国人、日本人ともに、相互理解がさらに深まっていることと考えており、そして今後も事業が継続されていくことを期待しております。  現在このような市内で公の形で国際交流を担っていただいているのは、稲城国際交流の会の皆様かと思います。個人レベルでは、市民の皆様がそれぞれに国際交流や外国人の方々との地域共生のためにコミュニケーションを図っておられることとは思いますが、今後、外国人が増加してくることを想定しまして、日本人、外国人ともに、稲城の市民として共生、そしてコミュニケーションの促進をどのように図って進めていくのか、再度、見解を伺います。 619 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 620 ◯ 市民部長(松本葉子君) 今後の外国人と市民のコミュニケーションの促進につきましては、引き続き、外国人と市民の交流に取り組んでいる団体と協力しながら、交流できる場の提供を行っていくとともに、外国人の増加の状況等を踏まえつつ、他自治体の取り組み事例等も参考にしながら研究してまいります。 621 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 622 ◯ 22番(梶浦みさこ君) ふえてくると予想されますので、その中で個々に応じて、さまざまな形で国際交流・親善を深めていただけるように期待しております。  それでは、(6)に移ります。外国人児童・生徒の学校教育環境の充実についてです。1)、外国人児童・生徒の就学の機会の適切な確保を図るため、きめ細かな就学相談や学校での受け入れ態勢の整備について伺います。 623 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育部長。 624 ◯ 教育部長(石田昭男君) 外国人児童・生徒の稲城市立小中学校への就学につきましては、原則、当該児童・生徒の住所に応じて、稲城市公立学校学区に関する規則に基づき、該当する学区の小中学校を指定しております。指定の際には、日常会話や読み書きができるかなどを確認し、その状況を学校に伝達いたします。その上で、学校では、児童・生徒の状況に応じて、個別補習など、できる範囲で対応しているところでございます。 625 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 626 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 2)に移りますが、まず住所がある該当の学区に日本人と同じように入学できているということを確認させていただきまして、安心しました。また、就学時、日本語の理解度によって、その外国人児童・生徒の状況に応じて、学校に伝達して、それぞれ学校でできる範囲で受け入れをしていただいていると理解させていただきました。  それでは、2)に移ります。日本語指導が必要な外国人児童・生徒への特別支援や、学校教職員と外国人児童・生徒、そしてその保護者とのスムーズな意思疎通を図るための対応の整備について伺います。 627 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 628 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 日本語指導が必要な児童・生徒への支援につきましては、放課後に個別に日本語指導を行ったり、授業中にボランティアの方がそばについて支援を行ったりするなどして、学校生活や日常生活に適応できるよう支援しております。また、保護者との意思疎通の方法につきましては、教員ができる範囲で連絡をとり合ったり、通訳の可能な親族等を介して連絡をとり合ったりするなどして意思疎通を図っております。 629 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 630 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 御説明、ありがとうございます。次に移りますが、御説明いただいたとおり、日本語がふなれな児童・生徒については、放課後に個別指導をされたり、ボランティアの方がついたりするということであります。小学校では、英語の教科化もありまして、英語については恐らくいろいろな場面で問題なくなってくるかと思うんですけれども、これからさまざまな国から日本、そして稲城に入って、在住する外国人の方がふえてくるかと思いますので、そのあたりは教育委員会としてもきめ細かな対応で学校を支援できるような態勢を整備していただけるように期待しております。  次、(7)に移ります。市在住外国人の、済みません、「市民税・国保税」と書いてありますが、市民税の納税義務の履行促進支援等について伺います。市在住外国人の市民税の確実な履行のために、市在住外国人の納税環境の整備と履行促進支援について伺います。 631 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 632 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市在住外国人の納税環境の整備と納税義務の履行促進支援等につきましては、稲城市外国語版手引き及び5カ国語の自動翻訳に対応した市ホームページにおいて税金に関する案内を行っており、外国人にも日本人と同様に納税義務を確実に履行していただけるよう、納税環境の整備を図っております。 633 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 634 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。これまでの質問でるる伺ってまいりましたけれども、市の行政サービスを在住外国人の方々も御利用いただいているということは確認させていただきました。その上で、一市民として納税義務を確実に履行していただけるように、在住外国人の方々にもぜひ税に対しての理解を深めていただけるように取り組んでいただきたいと思います。そこで、住民税についても、外国人の方々に納税義務を確実に履行していただけるように、納税環境の整備を図っているということであります。住民税については、前年の所得に対して1月1日現在で住所のある自治体で課税することとなっております。市在住の外国人の方が、例えば年度の途中で日本から海外へ転出するような場合についても、当該年度の住民税を納めていただく必要があることと考えます。稲城市の行政サービスを受けていた市在住の外国人の方が国外に転出する場合においても、納税の義務を履行していただけるように、市として具体的な取り組みについてどのようにされているのか、確認させていただきたく、再度お尋ねいたします。 635 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。
    636 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 出国する外国人の住民税の納税対策としては、勤務先の事業者が支払う給料から住民税を徴収する特別徴収の場合は、出国前に支払われる給与から未納分の税金を一括して徴収してもらう一括徴収の制度について、事業者に対して周知を図っております。また、出国するまでに住民税を納めることができない外国人の納税義務者については、出国する前に、日本に住んでいる方を納税義務者にかわって税金を納める納税管理人として定めて、市に届け出ていただくよう周知を図っております。 637 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 638 ◯ 22番(梶浦みさこ君) (8)に移りますが、今御答弁いただきましたとおり、出国する前に在住外国人の方からも住民税をしっかり納めていただけるように、就業する企業、そして日本に在留する関係者の方と連携して、納税を確実に履行していただけるように、これからも取り組んでいただきたいと思います。  それでは、(8)に移ります。外国人との共生社会の実現に向けた市民への意見聴取・啓発活動についてです。増加が見込まれる外国人と地域での共生社会を実現するためには、外国人との共生の必要性や意義について、市民の幅広い理解が必要であると考えます。また、言語、宗教、慣習などの違いに起因するさまざまな問題の発生が懸念されることから、それらの防止や被害が生じた場合の対応についても重要な課題であると考えます。増加が見込まれる外国人との共生について、各種啓発活動を推進し、外国人受け入れに関係する市民や自治会などからの意見聴取を定期的に実施するなど、共生社会の基礎を築いていくべきと考え、市の見解を伺います。 639 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 640 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市におきましては、現在、市民主体の任意団体である稲城市姉妹友好都市交流協会の設立に向けての準備が進んでおります。この交流協会では、姉妹都市・友好都市とのさまざまな交流事業を実施していく中で、市内の外国人との交流事業も実施する予定としております。そうした市民レベルでの多様な文化との交流を通じて、地域における外国人との共生に向けた相互理解等が進んでいくものと考えております。 641 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 642 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。これまでるる外国人との稲城市での地域共生について伺ってまいりました。稲城市では、市在住外国人の方の割合というのは、5月1日時点で総人口9万1,135人のうち在住外国人の方が1,387人ということで、総人口に占める外国人の割合は1.5%と少ない状況であります。現時点では、地域で問題やトラブルも余りないと伺っております。しかし、今後は、稲城市においても在住外国人の方が急激ではなくとも着実にふえていくことが想定される中で、外国人との共生をめぐる状況は日々変化していくものと考えます。今後さらに地域における外国人との共生に向けた相互理解などを進めていく必要があると考え、再度、市の見解を伺います。 643 ◯ 議長(渡辺 力君) 企画部長。 644 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 今後につきましては、市在住外国人の状況等に留意しながら、必要に応じて適切に対応してまいりたいと考えております。 645 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 646 ◯ 22番(梶浦みさこ君) ぜひ進めていただけるよう期待しています。  それでは、大項目2番に移ります。市立小中学校でのデジタル教科書の併用等によるICTの活用とアクティブラーニングのさらなる推進についてです。SDGsでは、目標4、教育、そして目標9の技術革新の視点から伺います。  (1)、市立小中学校でのICTの活用の状況について伺います。 647 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 648 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 小中学校におけるICTの活用状況につきましては、映像や音声により児童・生徒が学習内容への興味・関心を高め、理解を深められるよう、電子黒板、デジタルテレビ、大型ディスプレイ等の映像提示装置、実物投影機等の資料提示装置、プロジェクター等を活用し、指導を工夫しております。 649 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 650 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。電子黒板や大型モニター、そしてプロジェクター、実物投影機など、さまざまなICTの機器を活用して指導を工夫されているということでございます。それらのICT機器を具体的にどのように活用して実際に指導していくのか。先生が指導する場面もあるかと思いますが、生徒自身もぜひ活用を図っていただきたいと思いますが、そのあたりを再度伺います。 651 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 652 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) ICT機器を活用した具体的な指導につきましては、例えばDVD等の動画の視聴や音声教材の活用、インターネットの閲覧による調べ学習、グラフや写真等の学習用資料や児童・生徒の作品等の拡大提示、児童・生徒によるICTを活用した学習発表など、児童・生徒の発達段階や学習内容に応じて指導の工夫を行っております。 653 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 654 ◯ 22番(梶浦みさこ君) (2)に移りますが、ICTを活用して、先生だけではなくて、子供自身もそれらの機械を使えるように、指導を工夫していただいて、次の質問にもかかわりますけれども、プレゼンテーション能力といいますか、そういうものも上げていっていただけるように期待しております。  それでは、(2)に移ります。市立小中学校でのアクティブラーニングの取り組みの経過と推進の状況について伺います。 655 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 656 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善──いわゆるアクティブラーニングの視点による授業改善の取り組みにつきましては、本市においては、従前より、この趣旨を踏まえた授業改善の取り組みを行ってきているところでございます。その上で、平成29年に新しい学習指導要領が示されたことにより、稲城市教育研究奨励校や稲城市立学校教育研究会において指導方法の研究に取り組み、その成果を研究発表会等を通して市内全校に広めることで、さらなる授業改善に取り組んでいるところでございます。 657 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 658 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をさせていただきます。もう授業改善に向けて全校で全市的に取り組まれていると理解させていただきました。アクティブラーニングの視点によるこれらの授業改善については、従前より取り組まれているというところでございます。  私も以前に、テーマは違いますけれども、研究奨励校での研究発表を実際に伺ったことがあります。市内の全校から集まられた先生が熱心に授業を参観された後、意見交換を本当に熱心にされている姿を拝見しまして、研究奨励校としてテーマに沿ってやるのは1校かもしれませんけれども、その経験、そして指導内容の具体的な対応について、稲城市内の全員の教員の先生方で共有しようという熱意が伝わってきました。本当にその場面で特に若い先生が研究奨励校では活躍されていたのがとても印象的で、そういう視点からも、ぜひアクティブラーニングの視点による授業改善に具体的に取り組んでいただきたいと思いますが、その取り組みの具体的な事例について再度伺いたいと思います。 659 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 660 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の具体的な取り組み事例につきましては、例えば稲城第四中学校では、平成29・30年度稲城市教育委員会教育研究奨励校として、既習事項をもとに考えを深める発問の工夫や、思考を広げる発問の工夫、ペア学習やグループ学習の後に自分の考えを振り返り再構築させる指導の工夫など、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の研究に取り組み、平成30年10月に研究発表を行い、市内全校にその成果を広めております。 661 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 662 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 詳しい事例をありがとうございます。実社会で生き抜く力を子供たちにと授業改善の中で取り組まれているという熱心の取り組みと理解させていただきました。四中でされたということですので、四中を中心に、市内全域に伝わっていくように今後も取り組んでいただけるように期待しております。  それでは、(3)に移ります。学習者用デジタル教科書と紙の教科書との併用などによるICTの活用とアクティブラーニングのさらなる推進についてです。令和2年度から実施される新学習指導要領を踏まえた「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善や、特別な配慮を必要とする児童・生徒などの学習上の困難低減のため、学習者用デジタル教科書を制度化する学校教育法等の一部を改正する法律の関係法令が平成31年4月から施行されました。これまでの紙の教科書を主たる教材として使用しながら、必要に応じて学習者用デジタル教科書を併用することができることとなりました。学習者用デジタル教科書と紙の教科書との併用によるICTの活用とアクティブラーニングのさらなる推進について伺います。 663 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 664 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) デジタル教科書と紙の教科書との併用等による指導の推進につきましては、平成30年6月25日付の文部科学省からの通知において、「デジタル教科書については、その使用がプラスとマイナスの両面の効果・影響を持ち得ることなどから、段階的にその導入を進めていくことが適当である」と示されています。本市におきましては、紙の教科書を主たる教材として指導計画を作成し、指導を行うべきであり、デジタル教科書との併用は適切ではないと考えております。なお、文部科学省が今後教科用図書のデジタル化に全面移行した場合には、その導入を妨げるものではありません。また、「主体的・対話的で深い学び」──いわゆるアクティブラーニングの推進につきましては、さきにお答えしたとおり、紙の教科書を活用しながら推進してまいります。 665 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 666 ◯ 22番(梶浦みさこ君) (4)に移ります。特別支援学級・教室などの特別支援教育におけるICTの活用についてです。市立全小学校に続き、平成31年度から市立全中学校で特別支援教室が開設され、また向陽台小学校に難聴の通級指導学級が開設されました。特別な配慮を必要とする児童・生徒等の学習上の困難低減のため、稲城市立小中学校で行われている特別支援学級・教室、特別支援指導におけるICTの活用を図っていただきたいと考え、その状況と今後の方向性について伺います。 667 ◯ 議長(渡辺 力君) 教育指導担当部長。 668 ◯ 教育指導担当部長(大川 優君) 特別支援教育におけるICTの活用につきましては、児童・生徒の特性に応じて、視聴覚支援に活用したり、興味・関心が持てるように学習活動に活用したりすることが効果的でございます。特別支援学級の授業においては、児童や生徒の実態に応じて、映像等を活用しながら指導を行う場面もございます。今後につきましては、特別支援教育に関する研究会や研修会等においてICT機器の活用について取り上げ、指導方法や教材等に関する教員の理解を深めることにより、さらなる充実を図ってまいります。 669 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 670 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 特別支援の中でぜひICTを活用していただいて、全ての子供たちが教育環境になじんで学習に意欲を持てるように取り組んでいただけるように期待しています。  次は大項目3番、マイ・タイムライン作成講座やマイ・タイムラインリーダー認定制度等による防災・減災のさらなる強化についてです。SDGsの目標11、まちづくり、そして目標13、気候変動の視点から伺います。  多摩川流域自治体と国土交通省とが連携し、豪雨災害を想定したマイ・タイムライン作成講座やマイ・タイムラインリーダー認定制度などによる防災・減災対策の強化について伺います。 671 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 672 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) マイ・タイムライン作成講座につきましては、更新するいなぎ防災マップにマイ・タイムライン作成シートを掲載することとしております。また、東京都は6月上旬から都内の小中学校や高等学校、また各市区町村に東京マイ・タイムラインシートと作成ガイドブックを配布すると伺っております。このような作成ツールを活用し、自主防災組織等へ講座を行い、自助・共助として、防災行動力の向上に努めてまいります。  マイ・タイムラインリーダー認定制度につきましては、鬼怒川・小貝川上流・下流域大規模氾濫に関する減災対策協議会において、マイ・タイムラインの普及を目的に行われていると伺っております。多摩川を管理する京浜河川事務所においては、マイ・タイムラインの普及啓発は行っているもの、リーダー認定制度は行っていないことから、今後の動向を注視してまいります。 673 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 674 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。このマイ・タイムラインについては、御勇退されました尾沢議員が一般質問もされて、熱心に取り組んでいた印象がございます。今回質問している市民のマイ・タイムラインの作成に向けまして、いなぎ防災マップに作成シートを掲載されるということでございます。いなぎ防災マップを活用して、市民一人一人、またそれぞれの家庭ごとに、その状況に応じた災害時の避難に向けたマイ・タイムラインを作成していただきたいと考えます。これから本格的な夏を迎えるに向けて、大雨などの水害に備えて、市民一人一人が自身で避難のタイミングを事前に決めておくことが大変重要かと思います。稲城市でも進めているということでありますけれども、今回、東京都においてもマイ・タイムラインの普及をさせようと、先月5月17日に東京マイ・タイムラインの作成について報道発表があったと伺っております。稲城市民一人一人の防災力の向上に向けて、東京都が配布するとされております東京マイ・タイムラインの活用を市としてどのように図っていく考えであるのか、再度伺います。 675 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 676 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 東京マイ・タイムラインの活用につきましては、風水害に備え、各家庭各自において具体的な避難のタイミングをあらかじめ決めておく時間割としての避難計画となるよう、自主防災組織の研修会や防災講話、防災訓練の際に、マイ・タイムラインが有効に活用されるよう努めてまいります。 677 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 678 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 大項目4に移りますが、東京マイ・タイムラインはぜひ市でも活用していただきたいと思います。  それでは、大項目4番、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会テストイベント、自動車ロードレース競技の安全対策についてです。SDGs目標4、教育、そして目標11、まちづくり、目標16、平和、そして目標17、グローバル・パートナーシップの視点から伺います。  (1)、鋭角なコーナーなど、リスクポイント(危険箇所)の課題整理と安全対策についてです。第五中学校の南側カーブ(南多摩尾根幹線から竪台こぶし通り)や、ビューコート若葉台南側のカーブ(若葉台公園西通りから若葉台丘の手通り)など、高速で通過する鋭角なコーナーなどのリスクポイント(危険箇所)の課題整理と安全対策について伺います。 679 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 680 ◯ 市民部長(松本葉子君) 自転車競技ロードレースのコース設定やコース上の安全確認、観戦者への安全対策や、事故が発生した際の責任などについては、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会が担い、市は主にコースサポーターの集合場所である公共施設の提供や作業場所への誘導などに携わることとされております。コース上のリスクポイントにつきましては、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会が事前に国際自転車競技連合の責任者とともに状況を把握しており、コーナーには必要な資器材を設置するほか、大会スタッフをコース上に配置し、対策を講じると伺っております。 681 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 682 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をさせていただきます。今回、自転車ロードレースコースになった稲城市ということで、ぜひ成功させていただきたいと願っております。先日、若葉台地区の沿道の皆様にもお話を伺いましたところ、本当にオリンピックのコースになったことを皆さん喜んでいらっしゃいました。その中でいただいた御意見ということで伺います。自転車ロードレースの競技にかかわる安全対策や事故などの責任については組織委員会が担い、市はコースサポーターの集合場所の提供や作業ポイントへの誘導などを担うということであります。そこで改めて、競技に係る事故など、責任の所在について確認したいと思います。市が負担することとならないのか。そしてまた、さきの質問で、五中の南側のカーブ等を挙げましたけれども、公表されているコース図を見ましても、角度が厳しいカーブの箇所が幾つかあるかと思います。事前に組織委員会が状況を把握してコース設定をされていることと思いますが、コースの沿道の市民の皆様からリスクポイントに対する危険性についての御心配の声をいただいておりますので、再度、安全対策の対応について、どのようにすることとなっているのか、組織委員会に対して市が確認している内容について伺いたいと思います。 683 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 684 ◯ 市民部長(松本葉子君) 競技に係る責任につきましては、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会が担うものと認識しております。また、自転車競技ロードレースのコース上のリスクポイントにつきましては、先ほどお答えしたとおり、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会が事前に国際自転車競技連合の責任者とともにコースを確認し、必要に応じて鋭角コーナーや急勾配の下り坂にはクッションマットやネットなどの資器材を設置するなど、競技運営上の安全対策を講じると伺っております。 685 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 686 ◯ 22番(梶浦みさこ君) (2)に移りますが、競技者の方の安全も含めて、ぜひ安全対策を組織委員会と図っていただきたいと思います。  (2)、沿道観戦者や一般歩行者、コースサポーターの安全対策についてです。高速で通過する競技者などの転倒などによる二次被害の防止のため、市民が安心して観戦できる環境整備が必要と考え、観戦者と一般歩行者、コースサポーターの安全対策について伺います。 687 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 688 ◯ 市民部長(松本葉子君) 観戦者や一般歩行者の安全対策につきましては、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会により、地域住民等の混雑が想定される場所に鉄柵等を設置し、観戦者等に対する二次被害防止を図ると伺っております。また、コースサポーターにつきましては、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会により、活動管理をするスタッフを配置し、活動上の安全管理を図っていくと伺っております。 689 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 690 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。観戦や応援の人々で混雑が予想される場所には鉄柵などを設置されるということであります。当日は多くの市民が観戦していただけるように現在市としても準備を進めているということで、さきの池田議員もお話を伺っております。そこで、市民の皆様が安心して観戦できる場所はどのように想定されているのか。また、コースの沿道には、観戦者だけではなくて、日常生活として通行する一般の歩行者もいらっしゃるかと思います。今回のコースは特に景観の美しい住宅地内を走行するルートにもなっておりますので、そういった一般の市民の生活者と観戦者との交通整理などの役割は誰が担うのか、再度伺いたいと思います。 691 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 692 ◯ 市民部長(松本葉子君) コース沿道の観戦につきましては、原則自由としておりますが、観戦スペースの確保が難しい歩道やガードレール等がない狭い場所などについては、観戦禁止エリアとして設定する場合があると伺っております。また、観戦者と一般歩行者との整理につきましては、コースサポーターが従事することとなっております。 693 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 694 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 私もコースサポーターに登録させていただきましたので、一助になりますように努力したいと思います。  (3)、コースとなる道路(車道・歩道)などの安全対策を含めた整備の状況について、道路上のグレーチング・マンホール・路面修繕必要箇所・段差・白線・キャットアイマーカーなど、コースとなる道路(車道・歩道)の安全対策を含めた整備の状況について伺います。 695 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 696 ◯ 市民部長(松本葉子君) 道路の整備状況につきましては、既に東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会により全コースの現場確認が行われた上で、改めて補修等は必要ないとの判断が示されており、その後は通常の維持管理を継続して行うこととされております。また、路面上の突起物であるキャットアイと呼ばれる道路びょう等につきましては、関係機関と協議の上、大会前に東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会において原則必要な対応を行うこととされておりますが、現場確認の結果、市内のコースエリアにおいて対応が必要とされる箇所はないと伺っております。 697 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 698 ◯ 22番(梶浦みさこ君) (4)に移りますが、コースの路面の維持管理に今後も引き続き努めていただけるように期待しております。  (4)、テストイベントに向けた機運醸成についてです。東京2020オリンピック自転車ロードレース競技テストイベントに向けた機運醸成をさらに図ることについて伺います。 699 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 700 ◯ 市民部長(松本葉子君) テストイベントに向けた機運醸成につきましては、子供が優先的に観戦できる場所や、当日に「涼み処」として使用できる施設の紹介などについて、市広報紙や市ホームページにおいて周知を進めてまいります。 701 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 702 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 再質問をいたします。子供が優先的に観戦できるスペースを設置されるということでございます。テストイベントでありますけれども、稲城の子供たちにとって一生の記憶に残る、配慮されたすばらしい企画だと期待しております。先ほど池田議員の質問の御答弁でも、子供たちの観戦は自由観戦ということでありましたので、子供たちを含めて多くの市民の皆様にテストイベントの機運を高めていただく必要があるかと思います。子供優先観戦場所以外に、テストイベントに向けた機運醸成をどのように進めていくのか、再度伺います。 703 ◯ 議長(渡辺 力君) 市民部長。 704 ◯ 市民部長(松本葉子君) テストイベントにおける子供優先観戦場所以外の機運醸成につきましては、自転車競技ロードレースの紹介やコースをお知らせするリーフレットの作成、稲城市の道路がオリンピック自転車競技ロードレースのコースであることを市内外へ広くアピールするのぼり旗の作成など、現在検討しているところでございます。 705 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 706 ◯ 22番(梶浦みさこ君) ぜひ機運を高めていただいて、テスト大会が無事成功することを願っております。  それでは、最後の大項目に移ります。新米パパ・ママの乳児応急手当講習会についてです。SDGsの目標3の健康と福祉の視点から伺います。  赤ちゃんの突然の病気やけが、異物誤飲、救急車が到着するまでに我が子の命を守るため、保護者としてできる一時救命処置(心肺蘇生)や応急手当など、1歳未満のお子さんを持つ新米パパ・ママの乳児応急手当講習会について伺います。 707 ◯ 議長(渡辺 力君) 消防本部消防長。 708 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 1歳未満のお子さんを持つ両親を対象とした乳児専門の応急手当講習会は開催しておりませんが、公民館主催講座として実施されている「親と子の教室」に消防職員を派遣し、乳児を含めた応急手当講習会を実施しております。 709 ◯ 議長(渡辺 力君) 福祉部長。 710 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 乳児専門の応急手当講習会につきましては、これから初めて赤ちゃんを迎える保護者を対象に保健センターで実施している母親学級と両親学級において、また1歳未満の赤ちゃんを連れて参加いただく母親学級の同窓会において実施できるよう検討してまいります。 711 ◯ 議長(渡辺 力君) 梶浦さん。 712 ◯ 22番(梶浦みさこ君) 実施できるよう検討していただけるということで、ぜひ期待しております。  以上で私、梶浦みさこの一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 713 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、22番、梶浦みさこさんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 714 ◯ 議長(渡辺 力君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後3時30分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...