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  1. 稲城市議会 2018-09-05
    平成30年第3回定例会(第19号) 本文 開催日: 2018-09-05


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(北浜けんいち君) ただいまから本日の会議を開きます。   ────────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(北浜けんいち君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の6番、池田英司君の一般質問を許します。12番、池田英司君。 3 ◯ 12番(池田英司君) おはようございます。一般質問2日目、トップバッター、新政会の池田英司でございます。通告に従いまして、大項目の6問を質問させていただきます。  まず初めに、昨日の台風21号の猛威により甚大なる被害に遭われました近畿地方の皆様に対し、心よりのお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられました皆様に対し、お悔やみを申し上げます。幸い、稲城市においてはさほどの被害はなかったとお聞きしておりますけれども、改めてこの自然の猛威の怖さに驚くばかりでございます。  それでは一般質問をさせていただきます。第1問目、市民美化運動の実施日程についてお伺いいたします。  ことしも大変暑い夏の中、7月22日に実施いたした第44回の稲城市環境美化市民運動についてでございます。市民の皆様より、「ことしは特に気温が高く、汗だくで清掃作業にも取り組んだ。実施時期について何とか考えてほしい」との意見が私のほうにも、恐らく皆様の方にも多く寄せられたのではないかと思います。年々日本の夏は暑くなってきております。今後、環境美化市民運動の実施日程については検討する必要があると考えております。市の見解についてお伺いいたします。 4 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 5 ◯ 市民部長(松本葉子君) おはようございます。それでは、答弁をさせていただきます。環境美化市民運動につきましては、各自治会や管理組合の代表者から成る環境美化市民運動推進本部会議の主催により実施され、毎回実施後に開催される反省会において、翌年度の実施日程が決定されております。市ではこれまでも、実施日程の決定に当たりましては、日程の変更をお願いしてまいりましたが、夏季は雑草が繁茂しやすい時期であることや、夏休み期間は多くの子供たちが参加しやすい時期であること、地域の年間行事として定着していることなどから、委員の合意により、夏休み期間の最初の日曜日で決定されてきたところでございます。次回の日程の検討に際しましても、これまでと同様に、環境美化市民運動推進本部会議に対し、日程の変更を含めてお願いしてまいりたいと考えております。 6 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 7 ◯ 12番(池田英司君) 「今後も日程の変更も含めてお願いしてまいりたいと考えています」とお答えをいただきました。今御答弁の中に、確かに雑草が多く茂る時期でありますし、この時期が最もこの美化には合っているのかなとも思います。ただ、その後にも、子供たちが多く参加しやすいという時期ということもございますけれども、実際この美化運動に参加しているのは、多分私の地域だけではないと思うのですが、もちろん地域性もあると思いますけれども、御年配の皆様がより多く御参加されておりまして、少しでも涼しい早朝の時間帯にやられているという地域が多分多いと思います。こんな思いもございますので、44回も続いている大変伝統ある美化運動でございますから、なかなか難しいとは思いますが、ぜひこの市民の皆様の声も聞いていただきまして、日程の変更をどうかお考えいただきますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、2番目に移ります。稲城市路上等喫煙の制限に関する条例施行後の状況等についてお伺いいたします。  平成30年4月1日より稲城市路上等喫煙の制限に関する条例が施行されました。条例では、市内全域において路上等での歩行喫煙などを規制し、中でも特に多くの人の滞在や通行がある市内6駅周辺半径300メートル以内などの道路及び公園などについては、路上等喫煙禁止区域として指定されています。そこで今回、条例施行後の状況等についてお伺いしてまいりたいと思います。  (1)、啓発物の設置状況についてお伺いいたします。 8 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 9 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市では、平成29年度に条例施行前の準備行為として、禁止区域の境界付近に禁止区域境界標識を2カ所設置したほか、既存の自転車等放置禁止区域境界標識18カ所を路上等喫煙・自転車等放置禁止区域境界標識に張りかえ、計20カ所に設置しました。また、駅前禁止区域表示看板を各駅の北口・南口に6基新設したほか、既存の駅周辺案内板5基を禁止区域の範囲や規制内容を表示したものに張りかえ、計11カ所に設置しました。さらに横断幕を市内各駅計11カ所に設置しました。平成30年度につきましては、9月末を目途に、稲城市公共サインガイドラインに沿って、禁止区域内に電柱巻看板を約200カ所、路面表示シートを約450カ所、街路灯啓発シールを約30カ所、ガードレールなどに啓発パネルを大小合わせて約130カ所の設置を進めているところです。 10 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 11 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。
     それでは、(2)です。路上等喫煙禁止区域内における違反者への取り締まりの方法についてお伺いいたします。 12 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 13 ◯ 市民部長(松本葉子君) 路上等喫煙禁止区域内における違反者への対応につきましては、禁止区域内に路上等喫煙防止指導員を配置し、毎週、平日のうち4日と土曜日・日曜日のうち1日の計5日、2名体制で巡回しております。巡回中に違反行為を現認した場合は、指導員証を提示した上でチラシを配布し、条例の周知や啓発を図りながら、たばこの火を消すなど、条例の趣旨に沿った対応を促し、指導を行っております。 14 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 15 ◯ 12番(池田英司君) 再質問しますけれども、路上等喫煙禁止区域内においての違反者について、4月からこの8月までの指導実績についてお伺いいたします。 16 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 17 ◯ 市民部長(松本葉子君) 4月から8月末までの路上等喫煙禁止区域内における違反者への指導実績につきましては、各月巡回日数21日に対し、4月が指導件数76件、5月が81件、6月が74件、7月が48件、8月が35件でございました。 18 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 19 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。それでは、もう一度質問いたしますけれども、指導を受けた違反者の方々がどういった反応を示されていたのかについてお伺いしたいと思います。 20 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 21 ◯ 市民部長(松本葉子君) 路上等喫煙防止指導員から指導を受けた違反者の方々の中には、反応を示さない方もいらっしゃいますが、大多数の方々は、条例の内容が記載されたチラシを受け取り、たばこの火を消すなど、御理解いただいていると認識しております。 22 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 23 ◯ 12番(池田英司君) それでは(3)でございます。窓口等での問い合わせの件数についてお伺いしたいと思いますが、条例を施行した4月から8月末までの窓口等での稲城市路上等喫煙の制限に関する条例関連の問い合わせ件数についてお伺いいたします。 24 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 25 ◯ 市民部長(松本葉子君) 条例施行後の問い合わせ件数につきましては、4月が電話3件、メール1件、市政への提案1件、5月が電話1件、6月が電話2件、窓口1件、市政への提案2件、7月が電話2件、窓口1件、市政への提案1件、8月が電話1件でございました。 26 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 27 ◯ 12番(池田英司君) 再質問しますけれども、問い合わせについて、比較的少ないような印象をお受けいたしました。主にどのような内容のものであったのか、またそれらについて市としてどのような対応や考えを示したのか、お伺いいたします。 28 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 29 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市への主な問い合わせの内容につきましては、路上等喫煙禁止区域を周知する啓発物の設置についての問い合わせが最も多く、禁止区域の周知・啓発を求める御意見が多数ございました。  市の対応といたしましては、さきにお答えいたしましたとおり、稲城市公共サインガイドラインに沿って、おおむね30メートル間隔でいずれかの啓発物が目視できるように、平成30年度の9月末を目途に各種啓発物を設置する予定である旨をお答えし、市の取り組みへの御理解・御協力をお願いしてまいりました。また、国の健康増進法の改正や東京都の受動喫煙防止条例の制定など、喫煙への規制が強化されたことから、本市の禁止区域を拡大すべきとの御意見もございましたが、まずは現行条例の趣旨の周知徹底を図る方針であることをお伝えし、引き続きの御協力をお願いしております。 30 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 31 ◯ 12番(池田英司君) 私も路上を歩くときに気をつけてみると、やはりちょっと見にくい、わかりにくいということがありました。最近は大分啓発物も目立つようになりまして、ただ一番目立つのが路面なのかなというところもありますので、路面に対してそういったものがあると一番いいのかなと感じました。もう一度質問します。今後、市として市民等の意見をどのように聴取していくつもりか、お伺いいたします。 32 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 33 ◯ 市民部長(松本葉子君) 電話・窓口・メール等の問い合わせの受け付けのほか、今後、条例の認知状況の確認や、条例の目的達成に必要な施策についての御意見を伺うため、市民及び事業者に向けて、条例施行後の状況についてのアンケートなどを実施し、御意見を聴取してまいりたいと考えております。 34 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 35 ◯ 12番(池田英司君) 続いて、大項目の3番でございます。昨日、市瀬議員も質問しておりましたけれども、私も東京2020オリンピック競技大会自転車競技ロードレースやオリンピックに向けた機運醸成などについてお伺いしたいと思います。8月9日に東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会よりコースの正式発表があった自転車競技ロードレースやオリンピックに向けた機運醸成の取り組みなどについて、改めて市の見解をお伺いしたいと思います。  (1)、自転車競技ロードレースのコース決定までの経過や概要、競技日程についてお伺いいたします。 36 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 37 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京2020オリンピック競技大会自転車競技ロードレースにつきましては、市ではこれまでに、東京都知事に対して稲城市を通るコースの実施に向けた提案を行うなど、要請行動を行ってまいりました。このたび、平成30年8月9日に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会より、東京2020オリンピック競技大会自転車競技ロードレースのコースが正式発表され、コースが市内を通ることが決定いたしました。コース概要といたしましては、男女とも、武蔵野の森公園をスタートし、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県の各県内を通り、富士スピードウェイがゴールとなっております。コース総距離は男子約244キロメートル、女子約147キロメートルとなっており、男子が7月25日土曜日、女子が7月26日日曜日の開催予定と公表されております。 38 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 39 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。  それでは、(2)です。2020年の自転車競技ロードレース開催に向けての市の取り組みについてお伺いしたいと思います。 40 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 41 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京2020オリンピック競技大会自転車競技ロードレースのコースが市内を通ることが決定したことから、市では、速やかにホームページや稲城市メール配信サービス、広報いなぎなどにより、市民の皆様を初め、多くの方々に広く周知を図りました。今後も継続して、自転車競技ロードレースについての情報発信や機運醸成を図る取り組み、また大会運営についての取り組みとして、自転車競技ロードレースコースの道路整備やボランティア関係の準備協力などを東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会や東京都オリンピック・パラリンピック準備局などの関係機関とも連携して進めてまいりたいと考えております。 42 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 43 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。再質問させていただきます。市では、都知事に対して、市内を通るコースの実施に向けた提案を行うなど、要請行動が実り、正式にコースが決定したことは非常に喜ばしいことであると考えております。そこで、市内のコースについて、もう少し詳しく伺いたいと思います。  また、自転車競技ロードレースについては、スタート後一定区間パレード走行を行い、その後本格的なスタートになると聞いております。本コースについてはどのあたりがその本格的なスタートとなるのか、わかる範囲でお伺いできればと思います。 44 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 45 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京2020オリンピック競技大会自転車競技ロードレースのコースの選定に当たっては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会より、コースの景観や安全性などを総合的に配慮し、国際自転車競技連合の承認を得て決定したと伺っております。決定した市内のコースにつきましては、府中市から是政橋を渡って稲城市に入り、城山通り、向陽台公園通り竪台こぶし通り上谷戸大橋通り、長峰西通り、南多摩尾根幹線、若葉台丘の手通り、多摩ニュータウン街路1号線を通り、多摩東公園交差点を右折し、多摩市に抜けるコースとなっております。  また、本自転車競技ロードレースにつきましては、レーススタート後、審判車の先導のもと、約10キロメートルにわたりゆっくりと移動するパレード走行を行った後に本格的なレースとなることから、本コースでは是政橋周辺より本格的なスタートが展開されると東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会より伺っております。 46 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 47 ◯ 12番(池田英司君) 詳細なお答え、ありがとうございました。  それでは、(3)です。これまでにも質問をさせていただいているところでありますが、オリンピックまで2年を切りました。自転車競技ロードレースだけではなく、地域の方々とともにオリンピック全体の機運を醸成させることが必要であると考えております。そこで、機運醸成に向けた地域の方々と市との新たな取り組みについてお伺いいたします。 48 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 49 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けた取り組みの一つとして、さきの東京オリンピックの際に作成された「東京五輪音頭」がリメイクされ、「東京五輪音頭-2020-」として復活し、制作されました。市では、機運醸成の一環として、各自治会や関係団体などにこの「東京五輪音頭-2020-」のDVDなどをお配りし、地域の盆踊りやお祭りで活用していただいております。さらに、10月に開催される市民祭においては、地域の皆さんにお集まりいただき、市職員とともに一体となってこの「東京五輪音頭-2020-」を踊っていただく予定としており、こうした取り組みを通じて、地域の皆様との連携及び機運醸成を図ってまいりたいと考えております。 50 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 51 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。「東京五輪音頭-2020-」で盛り上がるのは大変いいかなと思います。ぜひ私も、2年を切った中で、五輪音頭大会みたいな、総合グラウンドを使った大イベントができたらいいななどとちょっと夢に思っていますけれども、ぜひいろいろな地域の皆さんが集まってこの五輪音頭を踊って、みんなでオリンピックを盛り上げていければと考えておりますので、ぜひまたそのときは御相談させていただきます。  続きまして、(4)でございます。オリンピックには欠かせない聖火リレーについて、わかる範囲でお伺いできればと思います。 52 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 53 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 東京2020オリンピック聖火リレーにつきましては、「希望の道を、つなごう。」をコンセプトに、2020年3月26日に福島県をスタートして、総日数121日間で全47都道府県をリレーし、最後の東京都内においては7月10日から7月24日までの15日間でリレーすると、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会より公表されております。 54 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 55 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。聖火リレーに関しては、まだなかなか詳細が決まらないということで、今回はまずこの程度でおさめさせていただきます。また、いろいろなことが決まり次第、質問させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の4番に移ります。私の地元でもございます矢野口地区のまちづくりについて、各地区ごとにお伺いさせていただきたいと思います。  まずは(1)といたしまして、人口の件です。稲城市は、首都圏から近く、住みやすいまちとして評価されております。都市基盤の整備により、転入世帯を中心とした人口増加が続いております。現在、人口は9万人を超え、間もなく4万世帯を迎えようとしておりますが、矢野口地区における人口の推移の状況はどのようになっているのかをお伺いしたいと思います。 56 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 57 ◯ 市民部長(松本葉子君) 矢野口地区の人口につきましては、住民基本台帳の各年4月1日時点の人口で比較しますと、平成15年が1万1,790人、平成20年が1万4,006人、平成25年が1万6,007人、平成30年が1万6,949人でしたので、平成15年から平成30年までの15年間で5,159人、43.8%の増加となっております。 58 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 59 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。再質問いたします。矢野口地区の年齢別の人口の推移はどのようになっているのでしょうか。ゼロ歳から14歳までの年少人口、15歳から64歳までの生産年齢人口、65歳以上の老年人口の年齢3区分の人口の推移についてお伺いいたします。 60 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 61 ◯ 市民部長(松本葉子君) 矢野口地区の年齢3区分別人口につきましては、住民基本台帳の各年4月1日時点の人口で比較しますと、平成30年は、年少人口が2,663人、生産年齢人口が1万1,183人、老年人口が3,103人であり、平成15年時点と比較しますと、年少人口で90.5%の増、生産年齢人口で28.0%の増、老年人口で87.3%の増となっております。また、人口に占める各年齢区分の割合で比較しますと、年少人口は平成15年の11.9%から平成30年は15.7%に増加し、生産年齢人口は平成15年の74.1%から平成30年は66.0%に減少し、老年人口は平成15年の14.1%から平成30年は18.3%に増加しております。 62 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 63 ◯ 12番(池田英司君) 細かい数字をありがとうございました。各年齢ともに着実に増加しているというような矢野口の状況でございます。そんな中、各地域のまちづくりについてお伺いしていきたいと思います。  それでは、(2)といたしまして、中島地区のまちづくりについてお伺いいたします。西日本を中心に大きな被害が発生した平成30年7月の豪雨では、堤防の決壊や内水氾濫に伴う床上・床下浸水、崖崩れ等の被害が出ました。改めて、安全なまちづくりの必要性を深く感じたところでございます。中島地区は、現在、矢野口駅周辺土地区画整理事業により都市基盤の整備が進められておりますが、国土交通省によるスーパー堤防事業が凍結された旧C工区の整備方針についてお伺いいたします。 64 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 65 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 矢野口駅周辺土地区画整理事業におけるスーパー堤防事業につきましては、一方的な事業見直しにより事業実施対象区域から除外されましたが、市といたしましては、これまで関係権利者と長きにわたり合意形成に努め、災害に強い良好な市街地形成を目指してきたことから、国土交通省に対し、スーパー堤防事業と同等の安全性を兼ね備えたまちづくりの実現に向けて、新たな支援策について協議を重ね、当初の計画に基づくスーパー堤防事業と同等の造成を行うとともに、地区内の北東部に位置する25街区に公園機能を兼ね備えた水防拠点を国土交通省が整備することとなりました。現在、市と国土交通省で確認書を締結し、その詳細について継続して協議を行っているところでございます。 66 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 67 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。再質問でございます。スーパー堤防と同様の整備が行われることが確認できました。災害時の被害を少しでも軽減できますよう、必要な公共事業は推進するべきと考えております。そのためには、地域の皆様の御理解と御協力が不可欠だと思います。旧C工区の方々への取り組みについてお伺いいたします。 68 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 69 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 国土交通省による新たな市への支援方策の実施に当たりましては、先ほどの25街区に水防拠点を配置すると、この25街区に換地される予定であった権利者のほか、影響となる方々に別の場所へ換地を変更していただく必要がございます。そのためには、現在の換地設計の大規模な見直しが必要となります。そこで市では、見直しに当たり、旧C工区の皆様とまちづくり懇談会や戸別訪問によるヒアリングなどを実施し、御意見を伺いながら合意形成に努め、皆様とともにまちづくりを進めてきております。 70 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 71 ◯ 12番(池田英司君) 私も何度もここに足を運びまして、皆さんから御意見をいただいておりました。地域の皆様との合意形成に向けて真摯に取り組んでいただき、早期に整備していただくことを心よりお願い申し上げます。  それでは続きましては、塚戸地区のまちづくりについてお伺いいたします。市内の各地域には自治会組織が形成され、行政との協働、他団体との連携により、防災・防犯活動や文化交流事業、環境美化など、活発な活動が行われております。これらの地域活動を支援するため、本年度、JR南武線高架下に自治会集会施設の建設が進められておりますが、現在の状況についてお伺いいたします。 72 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 73 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) JR南武線の高架下に予定しております。矢野口自治会塚戸地区の集会所の建設につきましては、平成30年6月29日に条件つき一般競争入札による入札を行い、工事請負業者が決定し、平成30年7月2日に平成31年3月22日までの工事期間で工事請負契約を締結したところでございます。現在、平成30年11月の現場着手に向け、施設の詳細について、矢野口自治会塚戸地区との打ち合わせを行っております。また、東日本旅客鉄道株式会社八王子支社との協議及び事前手続等をあわせて進めているところでございます。 74 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 75 ◯ 12番(池田英司君) それでは再質問でございます。この施設の建設費と今後の運営方法についてお伺いいたします。 76 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 77 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) JR南武線高架下の集会施設の建設費につきましては、工事請負契約の金額になりますが、1,758万2,400円でございます。また、今後の運営方法につきましては、市と矢野口自治会で協定を締結し、矢野口自治会で施設の維持管理及び運営を行っていただく予定としております。 78 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 79 ◯ 12番(池田英司君) もう一度お聞きします。施設の建設費については1,758万2,400円ということでございますが、自治会の負担はどれくらいになる見込みがあるのか、お伺いしたいと思います。 80 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 81 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 本施設につきましては、JR南武線高架下ということで、市が建設することで進めてきておりますが、実質的な財政負担につきましては、他の自治会との公平性の観点から、稲城市自治会集会施設費補助金交付要綱に定める負担割合により矢野口自治会に負担していただくこととしております。具体的には、通常、市から自治会へ交付する補助金は工事費の3分の2、ただし上限が1,000万円までとなっておりますことから、現在の工事請負金額の金額で算定しますと、矢野口自治会の負担額は758万2,400円となる見込みでございます。 82 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 83 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございました。  続いて、(4)、榎戸地区のまちづくりについてでございます。榎戸地区で進められている土地区画整理事業は、平成元年に事業認可を受け、既に30年目を迎えています。これまで地域の方々の御協力により、三沢川の改修や南多摩尾根幹線が開通し、着実にまちづくりが進められており、地域の方々からは、一日も早い事業の完了を望む声をいただいております。そこで、現在の榎戸土地区画整理事業の進捗状況についてお伺いいたします。 84 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 85 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 榎戸土地区画整理事業の進捗状況につきましては、平成29年度末現在で、建物移転棟数492棟に対しまして、建物移転が完了した棟数は432棟で、進捗率は87.8%となっております。今年度の事業予定としましては、2棟の建物移転と65メートルの区画道路の整備を進めるとともに、平成29年度に築造しました区画道路の舗装工事と旧吉方通りに埋設された下水道鶴川幹線の撤去工事及びその周辺の整地工事を予定しております。 86 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 87 ◯ 12番(池田英司君) 再質問です。今後の事業の進め方についてお伺いいたします。 88 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 89 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 榎戸地区の今後の事業の進め方につきましては、安全安心なまちづくりを進めるため、地区北西部の道路や公園の位置の見直しについて、換地が変更となる関係権利者の皆様に御説明を行っているところでございます。関係権利者の御理解と御協力を得るためには、何よりも丁寧な説明が不可欠であり、そのために時間を要することから、第四次稲城市長期総合計画に定められた平成32年度までの事業完了は困難とはなりますが、早期の事業完了に向け、努めてまいりたいと考えております。 90 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 91 ◯ 12番(池田英司君) ぜひ、よろしくお願いいたします。  それでは、(5)です。宿三谷地区のまちづくりについてお伺いいたします。榎戸地区では着実に土地区画整理事業が進められております。多摩都市計画道路7・5・3号宿榎戸線は、南多摩尾根幹線と川崎街道を結び、地域の南北交通の骨格路線であり、早期の開通が望まれております。そこで旧鶴川街道から川崎街道までの区間について、現状の進捗状況をお伺いいたします。 92 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 93 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 多摩都市計画道路7・5・3号宿榎戸線につきましては、平成29年度までに実施いたしました道路及び電線共同溝予備設計において、警視庁や占用企業者等との協議結果に基づき、平成30年度は、本道路を横断する水路の設計の見直しと、それに伴う概算工事費の再積算を行うための道路予備修正設計を行っております。また、事業予定区域内の用地取得に向けた境界確定作業を継続して実施しているほか、稲城市土地開発公社による道路用地の一部の先行買収のため、土地所有者と契約に向け、協議を進めております。 94 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 95 ◯ 12番(池田英司君) 再質問いたします。多摩都市計画道路7・5・3号線の整備に向けた今後の予定と、計画線に係る権利者への対応についてお伺いいたします。 96 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 97 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 今後につきましては、早期の工事着手に向け、引き続き関係機関との協議及び関係する市民に御協力をいただくため丁寧な説明を継続してまいりたいと考えております。
    98 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 99 ◯ 12番(池田英司君) 早期の工事着手に向けてとありました。この道路にまつわる権利者の皆様から、とにかく一日も早く、ぜひという声がたくさん私には届きますので、ぜひとも早期の着工もしくはまた権利者への説明等をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続いて、(6)でございます。松葉地区のまちづくりについてお伺いいたします。矢野口のみならず、市内では商業施設の進出が進み、市民の生活利便性が向上してきておりますが、一方では、これまで住民の生活を支えるために大きな役割を果たしてきた地域の商店街は活気を失いつつあります。今日、少子・高齢社会の到来のもと、住民の安全・安心・快適な暮らしを支えるコミュニティーの核として、商店街の重要性が高まってきており、稲城市内の各商店街の活性化は大変重要な課題であると考えております。このことは、市議会としても、平成18年に建設環境委員会の特定所管事務調査として、稲城市内の商業の活性化について調査・研究を行っております。また、平成21年には、東京都商工会連合会と稲城市商工会が共同で稲城市商業活性化プランを策定しております。これらを踏まえ、弁天通り商店会に対する市の取り組みについてお伺いいたします。 100 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 101 ◯ 市民部長(松本葉子君) 弁天通り商店会に対する市の取り組みにつきましては、商業の振興と市民生活の利便に寄与することを目的として、市の単費により、街路灯の電気代の補助、街路灯に設置している電飾の補修費の補助、街路灯に設置している商店街PRののぼり旗及びフラッグ作成費用の補助、弁天祭の実施費用の補助を行っております。また、都の商店街チャレンジ戦略支援事業補助金を活用いたしまして、市費と合わせて、中元時期と歳末に実施されているスタンプラリーに係る事業費や、稲城市商店会連合会の主催により弁天通り周辺において毎年実施されている稲城阿波おどり大会の事業費についても補助を行っております。 102 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 103 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。弁天通りの付近では、阿波おどりがことしもとても盛大に行われたと思っておりますが、阿波おどりに関しては、いろいろとあるようでございますので、また次回に質問させていただきたいと思いますけれども、再質問させていただきます。市内外から集客が見込めるよみうりランドの最寄り駅となる京王よみうりランド駅からの乗降客は、商店街活性化への新たな可能性を感じるが、市ではハード・ソフト両面における今後の弁天通り商店会の活性化に向けた施策展開について、どのようなお考えがあるのか、お伺いしたいと思います。 104 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 105 ◯ 市民部長(松本葉子君) 今後の展開につきましては、ハード面として、京王よみうりランド駅北側の市道171号線の改修整備にあわせて、道路に隣接する民有地の用地買収を行い、その用地を活用した送迎車両、歩行者及び自転車等の錯綜の解消を予定しております。この用地活用により駅乗降客や近隣住民の利便性の向上が図られることで、商店街活性化にもつながるものと考えております。ソフト面といたしましては、引き続き関係者と調整を行いながら、補助事業を活用して、駅乗降客に商店街のPRを図っていくほか、弁天通り商店会の意見を伺いながら、密に連携して商店街活性化に努めてまいりたいと考えております。 106 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 107 ◯ 12番(池田英司君) それでは、(7)です。根方地区のまちづくりについてでございます。稲城第三中学校東側から南山東部土地区画整理区域を経て都道ランド通りへつながる多摩都市計画道路7・4・5号線は、京王相模原線から第三中学校までの区間の整備が着実に進んでおり、早期の開通を待ち望む声をいただいております。そこで、本郷根方通り周辺の工事スケジュールと開通時期についてお伺いしたいと思います。 108 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 109 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 本郷根方通り周辺における多摩都市計画道路7・4・5号線の工事スケジュールにつきましては、南山東部土地区画整理事業組合が施行する京王相模原線から都道読売ランド線までの工事スケジュールと整合させるため、平成32年度の工事完了を目指しております。このため、本道路の開通時期につきましては、平成33年度を予定しております。 110 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 111 ◯ 12番(池田英司君) 再質問でございます。都道読売ランド線までの開通にはしばらく時間がかかるようでございますが、地域住民の方々から、利便性を考え、暫定開放を検討していただけないかという声が上がっております。市の考えをお伺いいたします。 112 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 113 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 市が施行する多摩都市計画道路7・4・5号線につきましては、警視庁より、都道読売ランド線までの全線が開通するまでの間は信号機の設置は行わないとの見解が示されていること、また南山東部土地区画整理組合の工事スケジュールと整合させ、稲城第三中学校東側から京王相模原線の区間は、平成32年度に車道の表層部分のアスファルト舗装を全体的に行う予定であることから、利用者の安全を考慮し、この区間の暫定開放は行わないこととしております。なお、この区間においては、既存道路と本道路の整備箇所が重複していることから、沿道にお住まいの方々の車両や歩行者などの通行を確保するため、これまでと同様に、本路線の部分的な暫定開放を実施してまいります。 114 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 115 ◯ 12番(池田英司君) 暫定開放していただけるということで、よろしくお願いいたします。  それぞれ御回答いただきまして、ありがとうございました。矢野口地区におきましては、人口も着々と増加をたどっております。しかし、今回、各地域のまちづくりを御回答いただいた中、まだまだ区画整理、道路整備、商店街の活性化など、整備がこれからもまだ進められていかなければいけない状況でございます。改めて早期の御対応をお願いし、次の質問に移りたいと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、大項目5番でございます。部活動における事故防止についてお伺いいたします。  (1)、中学校における部活動中の事故防止の取り組みについてお伺いいたします。 116 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 117 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 中学校における部活動中の事故防止の取り組みにつきましては、教員が日常的に施設・設備や用具等の安全管理を行うとともに、生徒の発達段階や体力、技能の程度に応じた活動計画を作成することで、事故防止を図っております。また、安全教育を通して、生徒の危険を予測し、回避するための知識や能力の育成も図っております。 118 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 119 ◯ 12番(池田英司君) 再質問させていただきます。安全教育を通して、生徒の危険を予測し、回避するための知識や能力の育成を図っているということでございましたが、安全教育の具体的な内容についてお伺いさせてください。 120 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 121 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 安全教育につきましては、部活動指導に限らず、学校生活全般について指導を行っております。具体的な指導内容につきましては、例えば保健体育における想定される事故事例や施設・用具の適切な使用方法に関する指導、理科における実験器具等の適切な使用方法に関する指導、美術における彫刻刀や塗料等の適切な使用方法に関する指導などがあり、部活動においても種目や活動内容等に応じた安全指導を顧問等が行っております。 122 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 123 ◯ 12番(池田英司君) 御答弁ありがとうございます。  それでは、(2)に移ります。中学校における部活動中の熱中症防止の取り組みについてお伺いいたします。 124 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 125 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 中学校における部活動中の熱中症防止の取り組みにつきましては、平日は主に養護教諭、土・日や長期休業期間中は主に部活動顧問を中心にして、教職員が毎日WBGT等の指数を測定し、生徒の健康管理を適切に行い、一人一人の状況に応じて必要な対策を個別に講じるとともに、活動日の天候や気温、活動場所等の状況により、活動量や活動内容、活動時間、活動場所等を変更するなど、柔軟に対応したり、無理に活動せず自粛するなどの判断をしたりすることにより対応しております。 126 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 127 ◯ 12番(池田英司君) 再質問いたします。中学校における部活動中の熱中症防止の取り組みについては、今御答弁いただきまして、わかりました。熱中症事故を防止するためには、教員の意識を高めることが必要だと考えております。熱中症の事故防止に関して、市としてはどのように教員の意識啓発を行っているのかについてお伺いしたいと思います。 128 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 129 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 熱中症事故防止に関する教員の意識啓発につきましては、平成30年度につきましては、まず運動会練習が始まる時期の5月に、文部科学省や環境省等の資料を添付した熱中症防止対策に関する文書を学校に発出しております。さらに7月には、1学期末や夏季休業期間中の教育活動の実施に関する熱中症事故防止、夏季休業期間中の半ばごろには、2学期のスタートに向けての熱中症事故防止の文書を発出し、繰り返し注意喚起を促しております。あわせて、校長会や生活指導主任会等において、WBGT数値の活用や、適切な教育計画の作成・実施等について、学校管理職や生活指導担当者に直接指導しております。 130 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 131 ◯ 12番(池田英司君) 御答弁ありがとうございました。近年のこの高温多湿の状況で、外のみならず、中でやる部活に関して、また部活だけではなく、地域のクラブに関しても、大変厳しい状況であるということが今わかっている状況でございます。また、今、指導者の意識啓発ということもありましたけれども、これは子供たち自身も、スポーツをやる方、またスポーツをやらない方々でも、一人一人が意識していくことがすごく大事になるのかなと思っております。なので、学校の授業の中でも、保健体育の中でも、今まではなかなか高温でという授業はなかったかと思うのですが、子供一人一人に対してもこういった意識改革というものが必要だと思いますので、ぜひともそのあたりのことをこれからしていただければと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目の6番目でございます。姉妹都市・友好都市との交流についてお伺いいたします。  稲城市では、姉妹都市である大空町、友好都市である相馬市及び野沢温泉村と協定を結び、教育、文化、産業、経済など、幅広い分野で交流が行われております。そこで、(1)といたしまして、現在、それぞれの都市とどのような交流が行われているか、お伺いいたします。 132 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 133 ◯ 市民部長(松本葉子君) 姉妹都市・友好都市との交流につきましては、各自治体に共通する交流事業として、契約旅館利用助成制度や「Iのまちいなぎ市民祭」への出展、いなぎ発信基地ペアテラスにおける特産品等の販売、市長賞や議長賞の総合贈呈などがございます。  その他の大空町との交流につきましては、児童の相互派遣受け入れ、芸術文化団体の総合訪問などを実施しています。また、平成30年2月から7月にかけて、大空町と稲城市出身の御両親のもとに生まれ9歳で亡くなったこどもカメラマン神野天杜君の写真展を開催いたしました。  相馬市との交流につきましては、災害復興のための職員派遣や、伝統行事である相馬野馬追の観覧のほか、平成30年7月には稲城市のサッカーチームが相馬市を訪問するスポーツ交流が行われました。  野沢温泉村との交流につきましては、小中学校の宿泊体験学習のほか、平成29年度は、稲城市の消防団が野沢温泉を訪問し、消防団との意見交換や視察を行い、交流を図りました。 134 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 135 ◯ 12番(池田英司君) (2)です。スポーツ交流についてお伺いいたします。姉妹都市・友好都市の間でさまざまな交流が行われている中で、ことしからスポーツ交流が実施されました。今年度はサッカーの交流が行われました。そこで、1)といたしまして、今年度行われましたサッカー交流の実施の状況についてお伺いいたします。 136 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 137 ◯ 教育部長(石田昭男君) 本年度に行われました友好都市相馬市とのサッカー交流につきましては、稲城市体育協会の主催により、7月21日から7月23日までの2泊3日で、相馬市において、稲城市、相馬市、相馬市の姉妹都市であります流山市の3市で実施されました。本事業には、稲城市から小学生18人、保護者及び役員13人の計31人、相馬市から150人、流山市から163人が参加し、少年サッカーチームの試合などを通じて、有意義な交流が図られたと伺っております。 138 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 139 ◯ 12番(池田英司君) あえて今回私から聞かせていただきましたけれども、実際に私もこの相馬市交流サッカーに帯同して行ってまいりました。行くに当たって、今回初めてということもありまして、行く段階の中での段取り等、かなり困難をきわめ、不安いっぱいの中でスタートした状況でございました。しかしながら、現地に行くと、相馬市サッカー協会の皆様、そして現地の保護者の皆様や子供たち、そしてまた相馬市の副市長を初め、教育長、そして担当行政の皆様に大変温かく迎えていただきまして、また、有意義な3日間を過ごせたと、帯同したチームの子供たち、コーチ、保護者も大変喜んでおりました。こんな中、行く前と行った後では全然違うなという印象ではございましたけれども、大変すばらしい交流だったなと思います。これはぜひ今後も続けていっていただきたいということを思いまして、私も、隔年ということで、次回はまた2年後ということで大変待ち遠しい状況ではございますが、ぜひ行きたいと思っております。  そんな中、2)の質問をさせていただきます。今年度はサッカーの交流が行われましたけれども、今後のスポーツ交流についての市の考えをお伺いいたします。 140 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 141 ◯ 教育部長(石田昭男君) 初めに、相馬市とのスポーツ交流につきましては、今回のサッカー交流を機に、今後も継続できるよう関係団体と協議してまいります。また、姉妹都市や友好都市との今後のスポーツ交流推進につきましては、どのような交流が有効であるかを含め、関係者との協議等を進めながら、対応を研究してまいりたいと考えております。 142 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 143 ◯ 12番(池田英司君) ありがとうございます。既に、来年に向けて、相馬市から行政の方がお見えになって段取りをされたとお聞きいたしました。私どもは、実は今回、相馬市さんと交流させていただいた中で、早々この11月の連休に相馬市の方をお呼びいたしまして、まさにサッカーの招待試合をやろうという予定で計画しております。この今回の機会が早々にこういう機会をもたらしたと思っております。本当にすばらしい交流だと思いますので、ぜひとも今後も続けていただければと思います。  それでは、私の一般質問はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。  まだありましたか。 144 ◯ 議長(北浜けんいち君) 大丈夫ですか。  暫時休憩いたします。                                午前10時27分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午前10時27分 開議 145 ◯ 議長(北浜けんいち君) 再開いたします。 146 ◯ 12番(池田英司君) 大変失礼いたしました。(3)でございます。今後の姉妹都市・友好都市との交流についてお伺いいたします。これからも、姉妹都市・友好都市とさまざまな交流を通じて有効な関係を築いていく必要があると考えます。そこで、1)、現在、3つの自治体と協定を結び、交流を行っているところですが、今後とも、相互に行き来できる交流を推進していくことが大切と考えますが、市の考え方をお伺いいたします。 147 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 148 ◯ 市民部長(松本葉子君) 姉妹都市・友好都市との交流の推進につきましては、これまでの経緯や歴史を大切にしつつ、相手方の自治体の現状や特性を考慮しながら、相互理解のもとに、幅広く継続性のある市民レベルでの交流が進んでいくよう取り組んでいく必要があるものと考えております。 149 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 150 ◯ 12番(池田英司君) 2)です。今回のサッカー交流事業では、相馬市と長年交流を行っている千葉県の流山市とも試合等の交流がありましたが、このように3自治体以外の自治体と今後交流を図っていくことについて、市の考えをお伺いいたします。 151 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 152 ◯ 市民部長(松本葉子君) 姉妹都市・友好都市協定を締結していない自治体につきましても、泉佐野市と特産品相互取扱協定を結び、特産物販売を相互に行っております。また、姉妹都市大空町の隣の網走市とは、大空町の縁もあり、オホーツク海産品販売を行うなど、物産の交流を行っております。このような交流を行うことで、多方面で交流人口がふえ、稲城市を知ってもらう機会がふえることは歓迎することであり、その後の市民交流にもつなげていくことができるよう期待するところです。 153 ◯ 議長(北浜けんいち君) 池田君。 154 ◯ 12番(池田英司君) 御答弁、ありがとうございました。私は今回思ったのは、相互に行き来できるということが非常にポイントなのかなと思っております。この稲城においても、例えば宿泊施設といったものがもう少し充実するとすごくいいのかなと思っております。今後の交流にも期待してまいりたいと思います。  大変失礼いたしました。これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 155 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、12番、池田英司の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前10時31分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午前10時45分 開議 156 ◯ 議長(北浜けんいち君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の7番、坂田たけふみ君の一般質問を許します。11番、坂田たけふみ君。 157 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 通告番号7番、新政会の坂田たけふみでございます。大きな項目4項目にわたりまして一般質問を行ってまいります。  まず初めに、第1項目、シェアサイクルについてでございます。  観光や生活の足、また健康などの面からも手軽に利用できるシェアサイクルについては、多くのよさが指摘されております。その導入については、過去の一般質問の中でも取り上げられてきておりますけれども、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における自転車ロードレースのコースに稲城市内も組み込まれることが、先日、正式に発表されました。また、市長のほうからも、自転車のまちを今後目指していくといった発表もございました。このことにより、市民のオリンピックに対する意識、そして自転車ロードレースに対する関心もより一層高まるものと考えます。  また、稲城市は、多摩丘陵の起伏に富んだ地形、また緑の多い良好な景観等から、多くのサイクリストが市内を訪れております。そもそも自転車は、運転の手軽さ、また自動車やオートバイに比べ費用の面でも非常に手軽であり、公共交通機関に比べ時間等の制約もなく、排気ガス等を排出することがないと環境面でも非常にすぐれております。また、昨今の健康ブームの流れの中、多くの方が自転車を利用されており、非常に優秀な移動ツールだと思います。市内には電車の駅が6駅あり、民間バスやiバス等も整備されており、非常に交通に関しては便利であると思いますが、それでも交通不便地域、また最寄り駅やバス停から遠い地域にお住まいの方々がいらっしゃることも事実でございます。そうした中、17.97キロ平方メートルとコンパクトな市であること、自然環境が豊かであることなどを鑑みますと、自転車を活用し、ふだん使いの足として、また市内を回遊できる観光資源として、本市におけるシェアサイクルの導入について、改めて質問してまいりたいと思います。  (1)、シェアサイクルに関し、本市のこれまでの取り組みについてお伺いいたします。 158 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 159 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市におけるシェアサイクル導入に向けたこれまでの取り組みにつきましては、稲城市観光基本計画に基づく、自転車の活用による回遊性の向上スキームの検討として、平成29年11月に2週間の期間限定で東京都の実証実験に参画し、シェアサイクル運営の知見を得たところです。これを踏まえ、シェアサイクル各事業者の取り組みについてヒアリングを行うなど、検討を進めてまいりました。 160 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 161 ◯ 11番(坂田たけふみ君) ことしの第1回定例会の中でもこの件についてはお伺いいたしました。確認として改めてちょっと聞かせていただきましたが、(2)に移ります。稲城市でシェアサイクルを導入することになった場合、どのような点を重視する必要があるのか、ポイントとなる点がございましたら教えていただきたいと思います。 162 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 163 ◯ 市民部長(松本葉子君) シェアサイクルの導入に当たっては、導入の初期経費、維持管理経費のほか、サイクル利便性を高めるために、導入台数に一定の規模があること、乗り捨てができる駐輪場の確保等について、本市の状況を踏まえた事業形態を選択する必要があるものと考えております。 164 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 165 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 再質問させていただきます。今お答えにあったような点をポイントとして検討されたということでございますけれども、導入に関して今現在の状況というものを教えていただきたいと思います。 166 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 167 ◯ 市民部長(松本葉子君) 当初にヒアリングなどを行った複数の事例では、導入台数の条件を満たすか、それに満たない場合は管理・運用システムの使用料を支払う必要があるものや、駐輪場の確保が難しいものなど、事業形態が本市の状況に合致しないことから、市直営も含め検討しましたが、台数の確保や経費の面で導入には至っていないところでございました。 168 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 169 ◯ 11番(坂田たけふみ君) (3)に移ります。お隣の府中市ではもうシェアサイクル事業を展開されておりまして、この事業者が事業展開として、民間の事業者のさくらコマースと府中市、そしてまちづくり府中の共同事業として、さくらシェアサイクル「のりすけ」といったサービスを展開されております。これは私もちょっと調べさせていただいたのですけれども、スマホで簡単に登録ができまして、市内に幾つか設置されているサイクルポートで簡単に借りたり、また返却ができるということで、非常に市民の方にも好評を得ていると聞いております。近隣市にそういった事業展開をされているところがあると、本市でも参考にされてはいかがかと思うわけですけれども、市の見解をお伺いいたします。 170 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。
    171 ◯ 市民部長(松本葉子君) 府中市の事例につきましては、本市でも情報を入手し、検討しております。府中市の実例では、自転車や駐輪場等を管理する共通ソフトを使用し、各サイクル事業者がその利用に加わることができる柔軟性のある事業形態であること、市に初期経費・維持管理経費の新たな負担は生じない上、ステーションについても有償で貸し出せること、他自治体での導入も広がりつつあることなど、評価すべき点は多いことから、導入に向けて現在検討しているところです。 172 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 173 ◯ 11番(坂田たけふみ君) このシェアサイクルの導入に向けて現在検討中といったことでございますが、東京2020オリンピック競技大会自転車ロードレース競技のコース決定も受けまして、市民の自転車への関心も高まっている中で、導入に向けて一日も早く検討を進めていただきたいと思います。ぜひ、前向きに検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、項目の2番に移ります。マイナンバーカード(個人番号カード)の取得促進について伺ってまいります。  マイナンバー制度施行から間もなく3年になろうとしておりますが、マイナンバーカードの交付状況は全国平均でいまだ約11%程度と聞いております。マイナンバーカードは、コンビニ交付やe-Taxのほか、本人確認書類としても利用できることから、運転免許証を持たない方や、自主返納を考えている高齢者などにも本人確認書類としての需要があるものと考えます。また、今後、マイナンバーカードを利用した医療保険のオンライン資格確認や、健康保険証としての活用などが予定されているとの報道もあることから、マイナンバーカード取得促進に向けた取り組みが必要であると考えます。  そこで、(1)、本市におけるマイナンバーカードの交付状況について、他団体との比較を含め、伺います。 174 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 175 ◯ 市民部長(松本葉子君) 本市におけるマイナンバーカードの交付状況につきましては、平成30年7月31日現在、交付枚数は1万1,910枚でございます。最新の地方公共団体情報システム機構(J-LIS)による集計では、稲城市の交付率は13.4%で、全国平均の11.6%を1.8ポイント上回っているものの、東京都平均の15.2%を1.8ポイント下回っており、26市中の順位は16位という状況でございます。 176 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 177 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 稲城市の状況は、全国との比較においては上回っているものの、東京都平均では若干下回っているといったことでございます。26市中の交付率上位の自治体について、その要因をどのように分析されているのか、伺います。 178 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 179 ◯ 市民部長(松本葉子君) 26市中交付率上位の自治体にあっては、コンビニ交付の導入に伴い、証明書の自動交付機を順次廃止しており、コンビニ交付へ円滑に移行するよう、マイナンバーカード取得促進に向けた無料写真撮影などの申請支援サービスを早期に実施していた背景がございます。その早期の取り組みが功を奏していることなどが考えられます。 180 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 181 ◯ 11番(坂田たけふみ君) (2)に移ります。本市において現在行われている取得促進の取り組みについてお伺いいたします。 182 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 183 ◯ 市民部長(松本葉子君) 本市においては、取得促進のため、現在3つの取り組みをしております。1つ目といたしましては、手続上必要な本人確認のための来庁について、申請者の御都合に合わせて、申請時または取得時のいずれかから選択していただけることとしております。2つ目は、月2回の休日開庁日におけるマイナンバーカードの交付でございます。1つ目、2つ目ともに、制度開始当初から現在まで継続して実施しております。3つ目は、タブレット端末を使って写真撮影を無料で行い、オンライン申請をお手伝いする交付申請支援サービスでございます。「申請したいが、手続がわからない」、「顔写真を撮るのが面倒である」などの声に応えるサービスとして、平成29年11月から市民課窓口において実施しております。 184 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 185 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 3つの取り組みを行われているといったことでございますが、実は先日、私は同会派の池田議員とともに、この3つ目の交付申請支援サービスを利用して、マイナンバーカードのオンライン申請を行ってまいりました。このオンライン申請なのですけれども、職員の方がタブレット端末で顔写真を撮影してくれ、申請入力も内容を確認するだけでしたので、負担がなく、とてもスムーズに手続が進みました。実際、自分で写真を撮りに行ったりとか、自分でその書類を書いてまた送ったりしなければいけない作業、こういったことがなかなか、正直ちょっと面倒くさいという感じで、二の足を踏まれている方というのは結構いらっしゃるのだろうと思うんですけれども、利用させていただいて、非常にいい取り組みであると思いました。この利用者の反応も含め、この取り組みによる実績・効果についてお伺いしたいと思います。 186 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 187 ◯ 市民部長(松本葉子君) 利用者からは、「制度やカードに関する不安があったが、丁寧に説明してもらい、安心した」、「大変ありがたい」など、多くの感謝のお言葉をいただいております。平成29年11月から平成30年7月末までの9カ月間にこのサービスによる申請は合計673件であり、交付率で見ますと、サービス開始前の平成29年10月末時点は11.0%、26市中20位であったところ、平成30年7月末時点では13.4%、26市中16位と上昇しております。交付率の向上に加え、市民の声に応えることができ、市民サービスの向上に寄与できたことが効果であると認識しております。 188 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 189 ◯ 11番(坂田たけふみ君) それでは、(3)に移ります。(3)、今後の取得促進の取り組みについてお伺いいたします。 190 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 191 ◯ 市民部長(松本葉子君) マイナンバーカード取得促進のための今後の取り組みといたしまして、本年10月から交付申請支援サービスの窓口を拡大し、平尾出張所と若葉台出張所においても実施するよう、現在準備を進めており、9月15日発行の市広報紙で周知する予定としております。 192 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 193 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 実際にその取得というか、手続を進めてみて、大変よい取り組みであると思います。窓口を拡大して出張所においても実施することについても評価させていただきます。ただ、出張所は、業務も多岐にわたるほか、施設としてもスペースに限りがございますので、実施に当たっては工夫が必要ではないかと考えます。どのように実施する予定なのか、お伺いいたします。 194 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 195 ◯ 市民部長(松本葉子君) 出張所におきましては、休み明けや年金相談日等に窓口が特に混み合うことや、待合スペースが限られていることから、当面は実施日を火曜日と木曜日の週2日に限定すること、またお待ちいただく時間を最小限とするため、事前申し込みの予約制として実施したいと考えております。 196 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 197 ◯ 11番(坂田たけふみ君) このマイナンバーカードの交付申請支援サービスですけれども、交付率の向上と市民サービスの向上の2つの効果が上がってきており、大変すばらしい取り組みであると考えます。今後実施される各出張所も含め、よりよいサービス提供に努めていただきたいと思います。  それでは、次の大きい項目3に移ります。項目の3番、特定生産緑地制度についてでございます。  生産緑地の2022年問題に関しましては、生産緑地地区の指定後30年が経過しますと、あたかも農地を維持することが困難となり、多くの生産緑地が消失するかのような誤った情報も見受けられます。こうした情報に対しては、正しい情報を的確に権利者へ伝えることが大変重要であると考えます。そうした中、特定生産緑地制度が本年4月に施行され、稲城市においては、7月に生産緑地所有者に対して説明会が開催されました。  そこで、(1)、この説明会の開催日、参加人数、説明事項をお伺いいたします。 198 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 199 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 説明会につきましては、平成4年及び平成5年に指定した生産緑地地区をお持ちの方々に御案内し、本年7月9日、7月11日、7月13日の3日間、消防署講堂及び第三公民館で開催いたしました。参加人数はそれぞれ101人、37人、48人となり、対象者の約7割の方に御参加いただきました。説明事項につきましては、特定生産緑地制度の概要及び手続の流れ、固定資産税・都市計画税の取り扱いなどについて、東京都農業会議及び市より御説明いたしました。 200 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 201 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 再質問を行います。この近隣自治体におきまして、特定生産緑地制度の説明会の開催状況についてお伺いいたします。 202 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 203 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 近隣自治体での説明会の開催状況につきましては、南多摩5市ではまだ説明会は開催されていない状況でございます。 204 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 205 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 権利者の不安を払拭する上で、他市に先駆け説明会を開催していただいたことは評価いたします。また、大変多くの方々が参加され、関心の高さもうかがえるわけですが、(2)、今回の説明会に参加されなかった方々に対しまして、どのように周知を考えておられるのか、お伺いしたいと思います。 206 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 207 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 説明会に参加されなかった約3割の方々への対応といたしましては、説明会で配布した資料を郵送し、周知してまいります。また、来年度以降も、最新の情報提供を含めて、同様に説明会を開催する予定で考えております。 208 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 209 ◯ 11番(坂田たけふみ君) それでは、(3)、特定生産緑地制度への移行手続はどういった形で進んでいくのか、お伺いしたいと思います。 210 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 211 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 特定生産緑地制度への移行手続につきましては、平成31年度当初には、対象の方々にお知らせや申請書等を郵送し、受け付けを開始したいと考えております。申請書の受け付け後は、農業委員会と連携し、現場確認や指定の可否について調整するとともに、都市計画審議会への意見聴取も実施する予定です。また、対象者全ての方々について、漏れなく移行確認をしたいと考えておりますので、このような手続を平成32年度、平成33年度も繰り返し行い、平成34年10月までには一括して特定生産緑地を指定する予定でございます。 212 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 213 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 再質問を行います。今回の説明会の対象者以外の方々、平成4年・平成5年以降の追加で生産緑地指定を受けた方への特定生産緑地への移行はどのようになるのか、お伺いいたします。 214 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 215 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 今回の説明会の対象者以外の方々につきましては、今回の手続同様に、生産緑地指定後30年経過する数年前に説明会を開催し、対象者全ての方々について、漏れなく確認して、手続を進めてまいりたいと考えております。 216 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 217 ◯ 11番(坂田たけふみ君) ぜひ混乱なく特定生産緑地への移行が行われ、できる限り多くの生産緑地が維持されますよう、今後も丁寧な情報提供をお願いしたいと思います。  それでは、最後の4番の項目に移ります。稲城市緑の基本計画について伺ってまいります。稲城市緑の基本計画は、市町村が独自性や創意工夫を発揮して緑地の保全から公園・緑地の整備、その他の公共施設及び民有地の緑化の推進まで、まちの緑全般について、将来あるべき姿とそれを実現するための施策について策定しているかと思います。稲城市緑の基本計画において、重点施策として位置づけられている16施策について行動計画を策定し、取り組まれていることについて伺います。  (1)、稲城市緑の基本計画の行動計画について伺います。1)、これまでの行動計画の策定状況について伺います。 218 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 219 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) これまでの行動計画の策定状況につきましては、平成24年3月に策定しました稲城市緑の基本計画は、平成24年度を初年度とし、平成33年度までの10年間の計画でありますが、本計画を推進するため行動計画を作成することとしており、第1期行動計画期間を平成24年度から平成25年度まで、第2期行動計画期間を平成26年度から平成28年度まで、第3期行動計画期間を平成29年度から平成31年度まで、第4期行動計画期間を平成32年度から平成33年度までと定め、現在、平成29年4月に策定した第3期行動計画に沿って各事業を進めております。 220 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 221 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 再質問を行います。この行動計画の進捗状況と直近の評価結果についてお伺いいたします。 222 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 223 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) これまで、各年度における事業の進捗状況は、稲城市自然環境保全審議会に進行状況を報告し、評価していただいております。行動計画の直近の評価結果につきましては、平成28年度における評価で、行動計画の5つのプロジェクトにおける30項目の行動計画中、「高く評価できる」が1項目、「評価できる」が14項目、「やや評価できる」が11項目、平成28年度の行動計画に設定がないなどにより、「評価できない」項目が4項目でございました。 224 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 225 ◯ 11番(坂田たけふみ君) それでは、2)、現在、第3期行動計画の点検評価の実施状況について伺います。 226 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 227 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 第3期行動計画の点検評価の実施状況につきましては、平成29年度に行った全16施策について、平成30年8月8日に開催しました稲城市自然環境保全審議会において報告いたしました。現在、これらの報告内容について、本審議会の委員の皆様に評価していただいている状況で、次回の審議会で取りまとめる予定でございます。 228 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 229 ◯ 11番(坂田たけふみ君) それでは、(2)に移ります。(2)、16の施策の中の樹林地管理ボランティアの人材育成・組織化・活動支援について伺ってまいります。1)、これまでの点検評価の状況について伺います。 230 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 231 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 樹林地管理ボランティアの人材育成・組織化・活動支援のこれまでの点検評価の状況につきましては、平成27年度までは「進んでいない」との評価でしたが、平成28年度では「少しおくれぎみだが、進んでいる」の評価となっております。 232 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 233 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 再質問いたします。この「少しおくれぎみ」との評価でございますが、もう少し具体的に、どういった評価であるのか、お伺いしたいと思います。 234 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 235 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 評価の具体的な内容につきましては、「具体的な動きまでには至らなかったが、樹林地管理ボランティアの人材育成・組織化・活動支援についてのあり方についての話し合いをすることができた」という評価でございました。 236 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 237 ◯ 11番(坂田たけふみ君) それでは、2)、現在の取り組みについて伺います。 238 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 239 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 現在の取り組みにつきましては、平成30年6月29日及び7月27日に樹林地管理ボランティア分科会を開催し、調布市、日野市、横浜市など、近隣で活動している樹林地管理ボランティアの事例の紹介を行い、今後の進め方などについて議論していただきました。 240 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 241 ◯ 11番(坂田たけふみ君) 再質問を行います。それでは、今後の進め方について、もう少し教えていただきたいと思います。 242 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 243 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 今後の進め方につきましては、他自治体の事例の視察を行い、稲城市としての樹林地管理ボランティアの人材育成・組織化・活動支援についてのあり方などをさらに議論してまいります。 244 ◯ 議長(北浜けんいち君) 坂田君。 245 ◯ 11番(坂田たけふみ君) それでは、再質問をもう一度させていただきます。この樹林地管理ボランティアの人材育成・組織化・活動支援について、今後どういった活動を目指していくのか、最後にお伺いいたしまして、一般質問を終わりたいと思います。 246 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 247 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 樹林地管理ボランティアの今後目指すものにつきましては、人材の育成及び独立した団体での活動、緑地など良好な自然環境を継続的に維持管理できるボランティア組織が望ましいと考えますが、今後、自然環境保全審議会及び樹林地管理ボランティア分科会で協議・検討してまいりたいと考えております。 248 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、11番、坂田たけふみ君の一般質問は終わりました。   ────────────────────────────────────────── 249 ◯ 議長(北浜けんいち君) 通告の8番、藤原愛子さんの一般質問を許します。8番、藤原愛子さん。 250 ◯ 8番(藤原愛子君) 通告番号8番、市民自治を前進させる会の藤原愛子でございます。通告に合わせまして、3つの大きな項目について順次質問を行ってまいります。  まず、大項目の1番でございます。稲城市における終活支援の取り組みについてです。前にもお伺いしていますけれども、平成30年1月に国立社会保障・人口問題研究所が、日本の世帯数の将来推計を発表しました。2015年、世帯総数のうち単身世帯が34.5%、うち65歳以上が33.9%という数字が出ました。そして、2040年には、単身世帯は39.3%、うち65歳以上が44.9%となるという推計でございます。つまり、10軒中約2軒が単身高齢世帯となるという計算でございます。一方、全国で引き取り手のない遺骨は、隣の川崎市で平成18年度169柱でありましたのが、平成27年度には314柱となっております。川崎市に限らず、統計のある全ての市において、10年間で2倍以上の数となっているところでございます。そして、御遺骨の多くは、住民登録があり、預金もあり、孤立死ではなく、死をみとられているという市民の方でございます。横須賀市が始めたエンディングプランサポート事業について、以前にも伺いましたけれども、今回改めて、市として独居高齢者終活支援に取り組むべきという考えから、以下の点について順次お伺いいたします。  (1)です。世帯総数に対する単身世帯の割合と、そのうちの65歳以上の割合についてお伺いいたします。 251 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 252 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 平成27年10月1日時点の国勢調査によりますと、市内の世帯総数3万6,510世帯に対し、単身世帯は1万1,964世帯で、世帯総数に対する割合は32.8%でございます。65歳以上の単身世帯は3,302世帯で、市内の世帯総数に対する割合は9.0%、市内の単身世帯に対する割合は27.6%でございます。 253 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 254 ◯ 8番(藤原愛子君) ただいま数字をいただきました。そうすると、これを見ると、稲城市内の総世帯の3軒に1軒が単身の住まいになる。単身世帯のうちの3軒あるいは4軒のうちの1軒が65歳以上の方である。つまり、9%ですから、総世帯数の約1割が65歳以上の単身世帯ということがわかりました。そこで質問なのですが、この状況は今後どうなるかという変化を一つお伺いします。  それと、今数字をお伺いしたのですが、実は昨年、一昨年とこれと同じ質問をしております。昨年の答弁で、市内の65歳以上のひとり世帯の人数について、住民基本台帳において、平成27年10月1日現在4,347人といただきました。今回の答弁では、同じ年月日で3,302人。これは国勢調査の結果だということですけれども、この1,000人以上の差というのはどのようにして生まれて、何が理由なのか、お伺いいたします。 255 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 256 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) まず、今後の傾向としましては、当然、高齢化が進んでいる中では、こちらの率はふえていくのではないかと考えてございます。  続きまして、前回、こちらは平成29年3月の市議会定例会の一般質問でお答えしました独居高齢者の状況としまして、こちらの御質問が具体的な数字の変化ということでございましたので、その御質問に対しまして、時系列の変化を御説明するため、住民基本台帳による1年ごとの具体的な数値を示したものでございます。国勢調査では5年ごとになってしまいますので、そのため住民基本台帳をもとにお答えをしました。また、今回の数値は、より居住実態に即した国勢調査の値でお示ししたものでございます。こちらの差については、国勢調査は具体的な調査に基づくもの、また住民登録につきましては、市民の方の申請に基づくものでございますので、その差によるものだと認識してございます。 257 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。
    258 ◯ 8番(藤原愛子君) 一つのお答えの中は、住民基本台帳に載っている。つまり、稲城市に住所がある方が4,347人。実際に国勢調査で調べたらば、3,302人だったと。これは、いるはずの人がいないという状況ですよね。住民基本台帳に載っていながら、調べたら1,000人以上いなかったと。その方がどこにどうしているのかというのがわからない状態なのではないですか。稲城市に住んでいる方が実際はいらっしゃらなかったということですから、これほどの乖離があって、本当に市民の実態というのを稲城市が把握されているのかどうかという疑問が生じました。これは65歳以上の方に限らず、もしかしたらほかの年代でも、住民基本台帳に載っていながら、実際は住んでいない方がいっぱいいらっしゃるのではないかという疑問が生じたんです。こういう状況は行政のあり方として非常に疑問に思うのですけれども、どのような御見解でしょうか。 259 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 260 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) まず、高齢者の実態把握につきましては、こちらは75歳以上のひとり暮らしの高齢者及び高齢者のみ世帯でございますけれども、こちらは、毎年、高齢者の見守りに関する調査を民生・児童委員さんにお願いいたしまして、訪問により、お一人お一人の実態把握を行っておりまして、これにより高齢者の実態把握はしっかり行われていると考えてございます。  また、国勢調査につきましては、その世帯の実態でございますので、例えば住民票はあるけれども、その方が施設に入られている、また入院されている、また世帯分離をされていても、実態は一つの世帯になっているなどのケースの場合は、国勢調査では1世帯になるのではないかと考えているところでございますので、実態把握につきましては、先ほど申し上げました高齢者の実態把握についてはしっかりとできているものと認識してございます。 261 ◯ 議長(北浜けんいち君) 暫時休憩いたします。                                午前11時22分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午前11時22分 開議 262 ◯ 議長(北浜けんいち君) 再開いたします。  藤原さん。 263 ◯ 8番(藤原愛子君) 数字のマジックのような話なので、本当に実態としてつかんでいるかどうかというところが一番ポイントなので、議員の一般質問に対する答弁の数字だけで判断した限りでは、実態を把握しているかどうかは非常に疑問に思ったものですから、質問いたしました。  (2)にまいります。近年における身寄りや引き取り手がなく、市が葬儀を行った方についてお伺いいたします。 264 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 265 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 近年における身寄りや引き取り手がなく、墓地埋葬法に基づき、市が葬儀などに対応した方につきましては、平成25年度から平成29年度までの5年間で5人でございます。 266 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 267 ◯ 8番(藤原愛子君) 以前にお伺いしたときにも、5年間で4人ということで、4、5人、つまり年にお1人は市が葬儀を行っているという数字かなと思うんですけれども、実際に市が葬儀をするというのはどのような工程になるのでしょうか。御遺骨はどのような最後になるのかということを一つ聞きたいのと、お1人の方にかかる費用というのがお幾らぐらいなのかをお伺いいたします。 268 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 269 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) まず、葬儀の流れでございますが、こちらは、市が依頼いたしました葬儀事業者が、病院や警察署から御遺体を預かりまして火葬に付しまして、遺骨につきましては、葬儀事業者が保有する納骨堂などで個別に5年間お預かりした後、合葬により永代供養をしてございます。  また、墓地埋葬法に基づき、市が葬儀を行う際の葬儀費用につきましては、上限が20万6,000円となっておりまして、こちらは御本人の遺留金がございます場合は、優先して葬儀費用に充てられることとなっております。また、市が負担した費用につきましては、全額、東京都が費用弁償しているものでございます。 270 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 271 ◯ 8番(藤原愛子君) 20万6,000円というのは、生活保護の方の条件と同じかなと思うのですけれども、東京都が全額出してくれるという話なんですけれども、一つ確認したいのですが、その方に幾ら預金がたくさんあったとしても、それを使うことはできないということですね。例えば、メモでこのように葬儀をしてくれみたいなことがあっても、それは遂行できないということですよね。その残っている預金というのは結果的にどのようになるのかという、その点について御答弁願えますか。 272 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 273 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) こちらは、葬祭費は、先ほども申し上げましたが、遺留金があれば、それを充当いたします。また、有価証券は現金化して、それも充当いたします。ゆうちょ銀行の残高分がある場合は、その払い戻しを受け、充当いたします。そのような形から充当ができる範囲は広いものと考えてございます。 274 ◯ 議長(北浜けんいち君) 暫時休憩いたします。                                午前11時25分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午前11時26分 開議 275 ◯ 議長(北浜けんいち君) 再開いたします。  福祉部長。 276 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 預金につきましては、市では把握することができませんので、充当はされません。また、そのお金がどうなるかということについても把握してございません。 277 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 278 ◯ 8番(藤原愛子君) (3)にまいります。社会福祉協議会、包括支援センター、民生委員や市に寄せられた相談についてお伺いいたします。 279 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 280 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) いわゆる終活に関する相談につきまして、社会福祉協議会の福祉権利擁護センターあんしん・いなぎ、各地域包括支援センター、民生・児童委員に前回の一般質問でお答えしました以降の1年間の実績を確認しましたところ、エンディングノートに関する問い合わせがあった程度で、ほとんどないと伺っております。また、高齢福祉課におきまして、平成29年9月以降のいわゆる終活に関する相談については、ございませんでした。 281 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 282 ◯ 8番(藤原愛子君) 先ほども申し上げましたように、私はこれは3回目の質問で、一昨年と昨年と質問させていただいているのですが、そのときの答弁では、毎年20件ほどあった、内容はお墓や遺言について寄せられていますという御答弁をいただいたのですけれども、今回はほとんどないというのは、実に考えにくい話なんです。実は、私はこの終活事業について何回か議会で質問させていただいたことがきっかけだと思うんですけれども、私のところに個別に、葬儀のことについての御相談とか、終末医療についての御相談が来ております。その御相談に乗っていて、それぞれまた法律のこととか病院のこととかというのでいろいろと御相談に乗らせていただいているのですけれども、果たして市の中でそれぞれの部署等で、相談の内容あるいは対応等は記録されて、きちんと内容を詳細に集約するということは定期的に行われているのでしょうか。 283 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 284 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 相談内容の詳細、先ほど申し上げましたいろいろな機関からの相談の詳細を把握する仕組みでございます。こちらは、あんしん・いなぎ、また各地域包括支援センター、民生・児童委員のそれぞれの相談実績について、相談内容を項目別に分類した件数は報告を受けておりますが、いわゆる個々の相談内容まで把握する仕組みはございません。 285 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 286 ◯ 8番(藤原愛子君) 昨年、一昨年と20件ほどという具体的なお答えをいただいた後に、今回は全くゼロ件というのが非常に不思議に思っているのですけれども、不思議に思う理由の一つとして、市が保健福祉総合計画策定のためのアンケートを2回行っています。その結果を見ますと、第二次の計画のアンケートでは、項目として、今後重要だと思われる施策の上位10位のうちの4位に、「何でも相談できる総合相談機能の充実」というのが挙げられています。次に、平成29年に行われたアンケートで、項目として、「参加したい事業や講座」の12項目のうちの4位に、「終活(遺言・生前整理・介護・埋葬等)のための講座を希望」というのがございます。こういうアンケートの中で希望している上位に挙がっている中なのに、その相談をどこにすればいいのか、あるいはこういう相談をしていいのかと迷っていらっしゃる市民というのが大勢いらっしゃるのではないかと私は推測しているんです。果たしてどこの担当部署になるのかというのがわからないのではないかと思うんですけれども、市としてそういうことをきちんと受けとめる部署はどこにどうなっているのか、そしてこのようにアンケートの中で答えられている市民の方の不安等のことについてどのように認識されているのかをお伺いいたします。 287 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 288 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) まず、不安がおありの方については、こちらは御相談いただくことによって不安を解消していただく必要があると認識しています。  続きまして、何でも相談できる体制につきましては、高齢者につきましては、まず地域ごとにございます地域包括支援センター、そして市の高齢福祉課、こちらにいつでも何でも御相談いただければという形で御周知を差し上げているところでございます。 289 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 290 ◯ 8番(藤原愛子君) もしかしたら、もっと周知していく必要があるのではないかなと思います。  (4)に行きます。横須賀市における終活登録についてお伺いいたします。 291 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 292 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 横須賀市における終活登録につきましては、平成30年5月から開始された終活情報登録伝達事業でございます。緊急連絡先、エンディングノートや遺言書の保管場所、葬儀の生前契約先、お墓の所在地などの11の情報を市へ登録し、本人が意識障害や死亡時などのいざというときに、病院、消防、福祉事務所、警察、本人の指定した人からの問い合わせに対し市が情報提供するという制度と伺っております。 293 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 294 ◯ 8番(藤原愛子君) 今まさに部長がおっしゃったとおりです。横須賀市に行ってこの件についてお伺いしてきたのですけれども、前に質問させていただいたのがエンディングプランサポート事業。これは、低所得で身寄りがないという方のためのサポートをする事業なんですけれども、今回の終活登録というものを今年度から始められたのは、11の項目がA3の用紙1枚に書かれるという内容なんですけれども、かかりつけの医師が誰であるか、緊急連絡先がどこであるか、互助会に入っているかどうか、あるいは遺品整理をどうしたらいいか、臓器提供の希望など、書きたくないところは書かなくてもいいそうです。こういうことが書かれている紙を市が預かる。それに登録された方が、意識不明になったり、あるいは認知症になってしまったり、亡くなられた際の問い合わせに市がしかるべき情報を提供するという制度でございます。これも所得とか単身世帯に関係なく登録できるということなんですけれども、こういう死後あるいは死に直面している方のことに対しての登録制度について、稲城市としてはその有効性あるいは必要性についてどのような見解をお持ちか、お伺いいたします。 295 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 296 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) まず、横須賀市が行っています新しい終活登録の事業につきましては、市としましては、既に横須賀市が実施していますエンディングプランサポート事業の延長、一環の一つであると認識してございます。したがいまして、有効性・必要性については、実際にこれが今始まったばかりでございますので、どのような実績が上がってくるのか、その辺について事例を、横須賀市の状況を注視してまいりたいと考えてございます。 297 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 298 ◯ 8番(藤原愛子君) この2つの事業は、先ほど部長がおっしゃったように、エンディングプランサポート事業をやったらば、問い合わせが横須賀市に200件以上来たと。しかし、低所得の方向けだったので、所得の関係でこのサポート事業に当てはまらない方がたくさんいらっしゃった。しかし、では低所得ではないけれども、単独で住まわれている方あるいは高齢者の御夫婦で、自分たちは死に向かってどうしたらいいのだろうという不安を解消するためにはもう一つ制度が必要だろうということで、この終活登録を始めたと聞いています。  大和市もエンディングプランサポートを始めたのですが、やはり所得の関係でひっかかるので、大和市はこの所得制限をなくしたという話を聞いています。千葉市は、イオンのほうと葬儀の契約を結んだのですが、高い葬儀でも構わないということで、随分、最初のエンディングプランサポート事業からだんだん逸脱してはきたのですけれども、非常に違う面での希望が多くなったとお伺いしています。  この横須賀市が始めたそれぞれの制度、終活登録等は、今部長がおっしゃったように、これからの数を見ていく、誰にどのぐらいの有効性があるのかと見ていくという話なのですけれども、稲城市として、昨日、成年後見制度の質問を大久保議員がされましたが、そのときのお答えが、本人の意思と権利が擁護されることが大切であるという御答弁をされていると思います。まさにこれに当てはまると私は思うんです。人生の最終章に不安を持つ市民の方に対して、登録することによって安心して生きていくための制度。死ぬ手前でいかに生きるかということの本人の意思と権利が擁護されるということが大切であるというのを守る制度だと思っているのです。  国も今、産前産後事業から稲城市も始めていますけれども、つまり人が生まれる前の妊娠した時点からサポートするということが始まりました。それならば、稲城市民の方が自分の死あるいは終末に関して不安を持っている方たちに対して、安心を与えていく制度、本人の尊厳と権利を守る制度というのもあってもいいのではないかと思うんです。  そこで質問なんですけれども、稲城市として、自分たちが稲城市民として不安に思っている死に向かっての、終末に関しての不安に対して、市として取り組んでいくということはどういうことをやるか。今生きていて、生活に困っている人だけのことで精いっぱいだと思われているのか、それとも高齢になって単独世帯になって、そういう死に向かって不安を持っている方たちに対しても、あるいは希望を持った死を迎えるということに対して、市が力を添えるということについて、どういう見解を持っているかということをお伺いいたします。 299 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 300 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 市におけるいわゆる終活全般の支援につきましては、既存の高齢者施策、また民間事業者によりますさまざまなサービスなどで対応できないものにつきましては、今後、先進事例などについて研究してまいりたいと考えてございます。 301 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 302 ◯ 8番(藤原愛子君) 次の大項目にまいります。大項目2番です。稲城市における商業活性化のさらなる取り組みについてお伺いいたします。  南武線3駅周辺の土地区画整理事業が半ばを過ぎ、稲城長沼駅周辺の進捗率も約50%という状況であるとのことでございますが、本来、土地区画整理事業は、まちの発展を促し、市民のための利便性を高めるために行うものと考えております。そのためには、商店街の発展や周辺の活性化が伴わなければならないと考えております。観光協会が設立され、市外からの人の流れも受け入れながら、市民の日常のニーズにも対応できる商業の活性化を望むことから、以下の点についてお伺いいたします。  (1)です。稲城長沼駅周辺区画整理事業とペアリーロード商店街についてです。1)、事業に伴うペアリーロード再構築のタイムスケジュールについてお伺いいたします。 303 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 304 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 稲城長沼駅周辺土地区画整理事業につきましては、現在、川崎街道から駅へのアクセスとなる駅前通り線や南口駅前広場を優先して整備しております。南口駅前広場は、これまでに土地所有者等に御協力をいただき、iバスや駒沢学園のスクールバスに暫定開放しておりますが、この駅前広場の整備後に、駅南側のペアリーロード東側に面する店舗等の建物移転をお願いしてまいりたいと考えております。 305 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 306 ◯ 8番(藤原愛子君) 大分長期にわたるような感じがするのですけれども、第四次稲城市長期総合計画の中では目標値が68.9%となっています。現在約50%の進捗率と理解しているのですけれども、駅前広場の整備後に建物移転のお願いをするとなると、第四次長期総合計画どおりに進んでいるのでしょうか。  そして、タイムスケジュールについては具体的な御答弁をいただけなかったのですけれども、第五次長期総合計画の期間中におさまるぐらいのお考えでしょうか。 307 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 308 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 稲城長沼駅周辺地区につきましては、第四次長期総合計画に定めたスケジュールより若干進んでいる状況でございます。全体としましては進捗率としては上がっているところでございますが、今のペアリーロード商店街の移転につきましては、この商店街の方々に移転をお願いするためには、南口駅前広場を完成させなければ、周辺の土地利用を図ることができない状況でございます。このためには、今、稲城長沼駅周辺の南口の駅前広場は、約3,200平方メートルの広場を計画しており、現在までに約70%の用地確保は完了しておりますが、今後、商店街以外の方にも移転に御協力をいただく必要がありますので、具体的な移転時期については、現在のところ未定ではございます。しかしながら、引き続き、関係の権利者の方々との合意形成が図られるように努めまして、なるべくこの計画期間内で少しでも移転等ができるように努めてまいりたいと考えております。 309 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 310 ◯ 8番(藤原愛子君) 土地の権利者の方たちの御理解をいただきながら進めなければいけないので、具体的なタイムスケジュールはなかなか出ないけれども、頑張っているというお答えだったと思います。  それでは、2)にまいります。商店主・関係者との協議・意見交換についてお伺いいたします。 311 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 312 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 活力と魅力あるまちづくりの実現のためには、地域の方々にまちづくりの担い手になっていただくことが重要であることから、稲城長沼駅周辺地区ではこれまでにも、商工会を初め、自治会や地域の方々に御参加いただき、まちづくり市民ワークショップを開催し、商店街の活性化や駅周辺の魅力の向上について意見交換や検討を行ってまいりました。また、ペアリーロード稲城商店街には、区画整理事業の進捗状況等を定期的に情報提供するとともに、南口駅前広場の完成を視野に入れ、現在、移転に御協力をいただく方には、今後の土地利用に対する御意向などを個別にお伺いしているところです。引き続き、関係部署との連携を図り、関係者との協議・意見交換に努めてまいります。 313 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 314 ◯ 市民部長(松本葉子君) 商店主等、ペアリーロード稲城商店街で事業を営んでいる方との協議・意見交換につきましては、稲城長沼駅からペアリーロード稲城商店街への人の動線や、ペアテラスや稲城長沼駅南口に整備する公園などを活用したPRイベント、土地区画整理事業の進展に伴うペアリーロード稲城商店街の再構築等について、商店街で意見を取りまとめ、協議・意見交換を行うこととしております。今後も、商店主・関係者との協議・意見交換につきまして、機会を捉え、適切なタイミングで継続してまいりたいと考えております。 315 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 316 ◯ 8番(藤原愛子君) この質問に対しても、私は3回目ぐらいなのですけれども、今、都市基盤整備担当部長と市民部長の両方から御答弁をいただきました。お聞きしたいのは、市民ワークショップの開催というのを前回のときも聞いたのですけれども、何回か繰り返してやっているのかというのが1点目です。  それから、都市基盤整備担当部長のほうからは、定期的に情報提供をしていて、南口の駅前広場が重点的なのだけれども、その移転に御協力いただく方々には個別にお伺いしていると。市民部長のほうは、いろいろなイベント等、ペアリーロード稲城商店街の再構築等について、商店街で意見を取りまとめ、協議・意見交換を行うこと。商店街で意見を取りまとめて持ってきてもらうということかなと思うんですけれども、どうも両者のマッチングの状態というのがはっきり見えないのです。お聞きしたいのは、まず市民ワークショップというのが何回か行われているのかということです。それから、都市基盤整備のほうと市民部のほうとが一緒に定期的に市民の方への情報交換を行っていて、そして意見交換をこれからもするつもりなのか、そういう庁内協議を一緒にしているのかどうかということ、その2点についてお伺いします。 317 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 318 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) まず、御質問の稲城長沼駅周辺地区まちづくり市民ワークショップにつきましては、平成21年度に稲城長沼駅周辺の公共施設、駅前広場であったり、公園のあり方とか、そういったものを中心に、地域の皆さんの声を聞こうということで、創設いたしまして、活動していただきました。それである一定の方向性が出ましたので、現在のところ、このまちづくりワークショップというものは活動しておりません。これにかわりまして、まちづくり勉強会というのを平成24年度より立ち上げまして、この中で引き続きこういった地域の方の御意見を聞くような機会を設けているところでございます。市では、稲城長沼駅周辺地区のまちづくりのみならず、市内における各地域の活性化などについては、全庁的に情報共有を行うとともに、各地域のそれぞれの課題により、関係部署が連携して検討を行ってきております。さきにお答えしましたまちづくり市民ワークショップやまちづくり勉強会では、当初からこの区画整理課、当時の企画政策課、協働推進課、経済課が連携して、地域の皆さんとの意見交換を重ねてきたものでございます。今後もさらに関係部署との連携を図りつつ、ペアリーロード稲城商店街の皆様の声も伺いながら、地域の活性化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 319 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 320 ◯ 8番(藤原愛子君) 確認したかったのが、庁内連携をとりながら、市民の方の意見をしっかりとっているかということですので、ぜひその点は継続して、よろしくお願いしたいと思います。  3)にまいります。駅前広場と商店街活性化の認識についてお伺いいたします。 321 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 322 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 稲城長沼駅周辺地区につきましては、本市の中心地区における核として位置づけており、駅前の利便性を生かし、商業・業務を中心に、地域の生活サービスや居住機能などを複合的に誘導してまいりたいと考えております。駅前広場に隣接した土地活用は、本地区の活力と魅力あるまちづくりの実現に向け、商店街の活性化等を含め、今後のにぎわいづくりに重要な役割を担うと認識しております。 323 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 324 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城長沼駅南口に整備する公園につきましては、イベントの開催等も想定した構造となっており、市民の憩いの場としての側面とともに、さまざまなイベントの開催によるにぎわいの創出も見込まれております。イベントの開催によるにぎわいの創出をペアリーロード稲城商店街の活性化につなげられるよう、工夫していくことが大切であると考えております。 325 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 326 ◯ 8番(藤原愛子君) 今2カ所から御答弁をいただいたのですけれども、地域の生活サービスや居住機能などを含めてというお答えもいただいたのですが、一つ、とても不安に思っているのが、イベントの開催によるにぎわいの創出です。確かに、南口の広場ができて、あそこに木を植えて、市民が憩えるような場所にするとともに、イベントをする会場として利用するということなんですけれども、イベントの開催によるにぎわいの創出を商店街の活性化につなげる工夫をすると一言で言っても、なかなか大変なことなのではないかと思うんです。例えば、日常生活に直結しないイベントと、日常生活、つまり地域の生活サービスの充実をするための工夫というのは、どのようなことを考えていらっしゃるのか、今の時点でもし考えていらっしゃったら、御答弁願います。 327 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 328 ◯ 市民部長(松本葉子君) ペアリーロード稲城商店街では、過去にモニュメントを設置して誘客を図ったこともございますし、市内の商店街の中には、フラッグを使って統一感を演出するといった取り組み事例などもございます。そういったさまざまな取り組み事例がある中で、日常の買い物客を初め、稲城長沼駅南口に整備する公園におけるイベントの参加者等も含め、ペアリーロード稲城商店街に人の流れを誘導するための工夫につきましては、さきにお答えした、これからまた進めていく予定のペアリーロード稲城商店街との協議・意見交換を行う中で考えてまいりたいと思っております。 329 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 330 ◯ 8番(藤原愛子君) ペアリーロードの活性化に関してなのですが、先ほどの池田議員の御質問の中で、例えばよみうりランド駅前は阿波踊りをイベントとしてやって活性化していこうという考えなのでしょうけれども、もう今の時点からペアリーロードの活性化というのは土地区画整理事業と切り離してでも考えていかないと、私は危ないのではないかと思うんです。ペアリーロードの上にキリンがいましたよね。あれがもうなくなってしまった。土地区画整理事業の計画に合わせてなのでしょうけれども、閉まっているお店もふえている。そうすると、南口広場ができるために、玉突き状態で整理しているのを待つまでもなく、現在の時点でペアリーロードの活性化を既に図っていかないと、私は難しいのではないかと思うんです。現在の取り組みについてお伺いいたします。 331 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 332 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城長沼駅南口広場の暫定開放などがございまして、今、iバスや駒沢学園のスクールバスなどの乗り入れも行われるようになり、稲城長沼駅前に学生さんの姿などもふえている中で、ペアリーロード稲城商店街においても、駒沢学園の学生さんの声なども聞きながら、商店街への人の流れの誘導策について検討を始められていると伺っております。今後、このような試みを通じて得られた声なども踏まえながら、区画整理と並行しまして、商店街で取りまとめられた御意見をもとに、また協議や意見交換を行ってまいる考えでございます。 333 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 334 ◯ 8番(藤原愛子君) ぜひ常時の取り組みをお願いしたいと思います。
     (2)にまいります。商業の活性化対策についてです。1)、現在の対策と今後の方針についてお伺いいたします。 335 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 336 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市では現在、稲城市商工会で実施している地域認証ブランド「稲城の太鼓判」の認定及びPRや「稲城なしのすけ商品券」の発行、稲城市商工会連合会が実施している稲城阿波おどり大会などについて補助・支援を行っているほか、ペアリーロード稲城商店街が実施しているペアテラスなどの商店街振興事業への協力などを通して、商業の活性化に取り組んでおります。また、今後につきましては、現在の取り組みを継続しつつ、稲城市観光協会とも密接に連携を図りながら、市外から訪れる方の回遊性を高める観光資源としての商業、観光による収益向上を目指す商業といった点を意識した商業活性化の取り組みも進めてまいりたいと考えております。 337 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 338 ◯ 8番(藤原愛子君) 先ほどの質問では、イベントをすることによって日常の商業活性化についてお伺いしたのですけれども、この項目でいろいろやっていらっしゃるというのは昨年、一昨年と同じなのですけれども、今後については、稲城市観光協会と密接に連携をとりながら商店街の活性化に取り組んでいくというお答えをいただいたのですけれども、市外から来る人のためのお店、それによっての商店街の活性化というのと、市内で日常の生活をしている人による活性化というのが直結しないと、どっちを重点に置くかというのがちょっと見えにくかったのですけれども、その辺、市外からの呼び込みを観光協会と連携しながらやるとともに、市内の人たちの活性化もするという、その両方の取り組みに関してどのようにお考えなのか、もう一度お伺いいたします。 339 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 340 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市民の日常生活に結びつけた商業活性化への取り組みとして、さきにお答えしましたようなモニュメントやフラッグ、それからスタンプラリー、抽せん会などへの補助など、さまざまな施策を実施してきております。今後もその事業を継続させながら、例えば観光で訪れた方にもPRを図っていくということで考えておりまして、例えばイベントの際に、観光でお見えになった方だけでなく、市内の方もかなり訪れていらっしゃいますので、そういった際に商店街のPRを行ったり、あるいは「稲城なしのすけ商品券」を取り扱っていらっしゃるお店で買い物をされるといったときに、商店街のチラシをあわせて配布することをお願いしたり、イベントを契機として、何かのテーマ別にイベントを行って、そのイベントに関心があって見えた方に、ほかにも市内に同じようなお店が、例えば同じようなものを取り扱っているお店がほかにもあるのですよといったことをお知らせする。そういったことをして、例えばスタンプラリーのような形をとりながら、日常の利用につなげていくとか、さまざまな工夫が考えられると思いますが、そういったことも今後、商工会ともよくお話し合いをしながら、生かしていきたいと考えております。 341 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 342 ◯ 8番(藤原愛子君) なかなか難しい話だと思います。稲城長沼駅の前にあるガンダムも、SNSに上がっているとおり、写真を写してすぐに帰っていってしまう人が結構いるものですから、市内と市外の両方がお金を落とせるような工夫をさらに重ねていっていただきたいと思います。  2)にまいります。商業活性化プランの策定についてです。 343 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 344 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城市商業活性化プランにつきましては、稲城市商工会において平成31年度に策定が予定されていることから、市では、稲城市商工会と連携を図りながら、策定を支援してまいります。 345 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 346 ◯ 8番(藤原愛子君) 3回目でやっとこの活性化プランをつくるという具体的な御答弁をいただきました。これはまち・ひと・しごと創生総合戦略にも載っていますから、やるということでよかったのですけれども、私はその活性化プランさえつくればいいと思っているわけではもちろんございません。それで、商業の活性化というのは非常に多方面にわたりますよね。この中には観光協会も加わってつくられたらいいのではないかなと思うんですけれども、その点が1点。それから、プランの中で、ぜひ国のほうの制度、起業に対しての助成金とか、そういう制度のあり方も一緒に工夫して入れていただきたいと思っています。つまり、さきにあった活性化プランはもう期限が切れてしまいましたけれども、そのプランだけでなくて、これからもう少し広範囲なことを見ながら、市も支援ではなくて、ぜひ一緒に二人三脚で取り組んでいかないと、本当に紙をつくっただけで終わりになってしまいますので、それに真剣に取り組んでいただきたいと思うんですけれども、先ほど申し上げたように、各課の協力、あるいは助成金等のアイデア等も含めたプランにしていただけるかどうか、御答弁願います。 347 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 348 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城市商業活性化プランの策定については、その準備として、現在、稲城市商工会と策定方法等について協議を進めておりまして、その中で稲城市観光協会との連携についても重要事項として検討しております。そういった中で、稲城市観光協会は5月末に立ち上がったわけなんですけれども、それには準備段階から稲城市商工会の関係者にも加わっていただいており、市と稲城市商工会といたしましては、稲城市観光協会に御協力をいただくことで、準備をしながら進めてまいりたいと考えております。これまでも国や東京都のさまざまな支援施策なども研究しながら、こういったことには前向きに取り組んできたところでございますので、そういった制度などで活用できるものがあれば、活用してまいりたいと考えておりますし、二人三脚というお言葉がありましたけれども、ぜひ商工会とは緊密に連携して策定していきたいと思っております。また、それのみならず、稲城市観光協会などにもしっかりと協力を仰ぎながら、総力で取り組んでいきたいという考えでおります。 349 ◯ 議長(北浜けんいち君) 質問の途中ですが、暫時休憩いたします。                                  午前12時 休憩   ──────────────────────────────────────────                                  午後1時 開議 350 ◯ 議長(北浜けんいち君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  藤原さん。 351 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、最終の大項目3番にまいります。昨日山岸議員も質問されていますので、重ならないようにお願いしたいと思います。小中学校における特別教室への空調整備についてです。  平成29年、30年度の2カ年にかけて、市内全ての小中学校の理科室にクーラーが整備されることとなりました。計画としてはまだおくれているようですけれども、整備が決まっております。今日の夏前からの猛暑の連続という状況は、今後も続くと言われております。クーラーの設置には多額の費用がかかることは承知していますが、生徒の安心と安全のために、理科室以外の特別教室にも早期のクーラー設置を望むことから、以下の点について伺うものです。  (1)、現在未設置の特別教室の状況について伺います。 352 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 353 ◯ 教育部長(石田昭男君) 市内小中学校において空調設備が未設置の特別教室につきましては、現在設置を進めております小学校理科室を除きますと、小学校では図工室及び家庭科室、中学校では美術室及び木工室・金工室を含む技術室、被服室・調理室を含む家庭科室でございます。また、構造上設置が難しいニュータウンの小学校3校、中学校1校の学校図書館につきましても未設置でございます。 354 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 355 ◯ 8番(藤原愛子君) 図書館以外の小学校・中学校のそれぞれの未設置の教室の合計数をお願いできますか。 356 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 357 ◯ 教育部長(石田昭男君) 未設置の特別教室につきましては、小学校では、図工室が12室、家庭科室が12室、学校図書館が3室、中学校では、美術室が6室、木工室・金工室を含む技術室が10室、被服室・調理室を含む家庭科室が11室、学校図書館が1室でございます。 358 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 359 ◯ 8番(藤原愛子君) 51教室という勘定になりますかね。数はわかりました。  (2)にまいります。未設置の理由と、猛暑時の対応について伺います。 360 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 361 ◯ 教育部長(石田昭男君) 空調設備の設置には多額の経費を要すること及び特別教室の一部については空調設備を設置してもその効果が期待できないことが、主な未設置の理由でございます。  猛暑時の対応につきましては、空調設備のある教室を優先して使用するとともに、空調設備のない特別教室で授業を実施せざるを得ない場合には、天井据えつけの扇風機または備品として学校に整備しているスポットクーラーや扇風機を活用し、対応しているところでございます。 362 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 363 ◯ 8番(藤原愛子君) ここで同じく昨年の答弁と似ているところがあると思います。特別教室について以前にも質問しましたけれども、「空調設備を設置してもその効果が期待できないことが、主な未設置の理由でございます」というのですけれども、これは前回と同じところです。これは家庭科室というのを前に御答弁いただいたのだけれども、そうかなと思うんですけれども、家庭科室こそ必要だと私は思うんです。ですから、効果が期待できないというのは、理由にならないと思います。というのは、ほかの市で、これは蓮田市なのですけれども、理科室と調理室を同等に扱っていまして、同時期に整備しています。家庭科室に関しては、多分「市長の手紙」のほうにも、家庭科室に整備してくれという市民の要望が行っていると思います。とにかく暑くてしようがないので、やってくれというので、この効果が期待できないというのは、他市や区はそのような対応はしていないので、今後ともその理由でいくならば、稲城市は家庭科室というのを設置から外すのかどうかというのが1点です。  それから、スポットクーラーや扇風機を活用しということなのですけれども、昨日山岸議員が暑さ指数のWBGTの御質問をされたかと思うんですけれども、このスポットクーラーと扇風機を活用しての効果のほどはどのぐらいなのでしょうか。その2点についてお伺いします。 364 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 365 ◯ 教育部長(石田昭男君) まず1点目の家庭科室につきましては、昨年の平成29年第1回定例会でもお答えをさせていただきましたが、広いスペースの中、天井も高い、体積があるということで、一度に火を使って調理をしていく上では、効果が余り期待できないという判断で現在も来ているところでございます。  スポットクーラーにつきましては、一つの教室に1台または2台ということで活用している学校もございますけれども、いわゆるコンプレッサーの役割をしますので、空調機ほどの密閉での効果というよりも、外気を冷やして教室の中を冷やすという効果は、扇風機等よりも効果があると認識しているところでございます。 366 ◯ 議長(北浜けんいち君) 暫時休憩いたします。                                午後1時6分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午後1時6分 開議 367 ◯ 議長(北浜けんいち君) 再開いたします。  教育部長。 368 ◯ 教育部長(石田昭男君) 失礼いたしました。今、理科室を進めているところでございます。今後の設置計画については、まだ未定でございますので、家庭科室を外すか否かというのも、今後ほかの教室も踏まえて、財源等も踏まえて対応を検討していくということでございます。 369 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 370 ◯ 8番(藤原愛子君) スポットクーラーは、多分コンプレッサーのようにして冷風を送るという装置になるのだと思います。実際に効果をはかったわけではないと理解したのですけれども、学校環境衛生基準というのがございますね。学校保健安全法の第6条1項の規定に基づく基準ですけれども、これで教室等の温度基準が先ごろ変わりました。何度から何度の設定が何度から何度になったのか、それに対しての対応というのに何らかの努力をしておられるのか、その点についてお伺いします。 371 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 372 ◯ 教育部長(石田昭男君) これまでの学校環境衛生基準につきましては、1964年からことしの3月までの基準で、そのときは室温が10度以上30度以下であることが望ましいということになってございましたが、本年の4月、その基準が改正されまして、室温につきましては17度以上28度以下が望ましいということでございます。各学校では、温度、湿度と、教室が南に面しているか、北に面しているか等で状況が異なりますので、28度以下ということであれば、状況に応じた温度設定をしていると伺っております。 373 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 374 ◯ 8番(藤原愛子君) 近年の各家庭の環境によっても、28度以下というのが基準の改定の理由だったと思いますけれども、(3)にまいります。設置計画についてです。 375 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 376 ◯ 教育部長(石田昭男君) 今後の設置計画につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 377 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 378 ◯ 8番(藤原愛子君) これは重なる質問の部分で、「未設置の特別教室につきましては、財源の確保等を含め、引き続き対応を検討してまいります」というお答えをされたかと思いますけれども、この財源の確保の当てというのはあるのでしょうか。それが一つです。  設置計画について明確に述べられていないのですけれども、計画は立てるべきだと思います。例えば、昨日山岸議員がおっしゃったように、町田市ではもうフルに計画を立ててやって、中野区などもそうですし、23区の中で、こんなことを言っては失礼なんですけれども、収入が少ないある区でも、計画を立てて、今度全部特別教室に設置すると言っていますので、財源の確保も含めて、計画を立ててやるべきだと思いますけれども、再度その姿勢をお伺いいたします。 379 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 380 ◯ 教育部長(石田昭男君) 財源につきましては、国の補助金または東京都の補助金を活用することは前提としておりますけれども、それだけでも、補助率等に課題がございまして、持ち出しが相当額出てしまうということで、さらなる財源の確保を模索していかなければならないと考えております。  また、計画につきましては、市ではこれまで、普通教室では全室、また特別教室についても、昨日申し上げた図書館とかパソコン室とか理科室等に設置を進めてきたところでございます。このように着実に空調設備を進めてきたところで、一旦フラットな形に戻しまして、今後また新たな計画を定めるかどうか、今後、先ほども申し上げたとおり、財源等を踏まえて、義務教育施設全体の優先順位を考えながら、計画をつくるかどうかも判断してまいりたいと考えております。 381 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 382 ◯ 8番(藤原愛子君) 国のほうも東京都のほうも、特別教室への補助金は、2015年からですか、補助金を出すという姿勢を示していて、多分東京都も3年間で区切らないで、また継続して助成金を出してくれるのだと思います。3分の1ということだけれども、いろいろな条件があって、なかなか3分の1まで出ないということもお伺いしていますが、ぜひそれは進めていっていただきたいと思います。  それで、とても不安に思ったのは、以前に市長が、理科室を整えることによって一定の整理が終わったみたいなことをおっしゃったことがあったので、私はこれから先の設置計画はどうするのかなと思ったのですけれども、まだやはりしっかり立てるということの御検討をされていないようなので、ぜひ財源の確保とあわせて、長期にわたるのかもしれないけれども、設置計画を今から立てていただきたいということをまず思います。  それで、万万が一というか、長期にわたって、もしなかなか財源の確保ができないというような暗い見通しであるならば、先ほど話がありました、まだ各校にないスポットクーラーをせめて全校に設置するような計画だけでも立てるべきだと思いますけれども、それについてお伺いします。 383 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 384 ◯ 教育部長(石田昭男君) 昨日御答弁させていただきましたが、扇風機等を学校の需要に応じて整備するということで検討を始めているところでございますけれども、スポットクーラーも、既に入れている学校もございますので、そういった事情も踏まえて、どういった需要があるのかも踏まえて、今後検討させていただきたいと考えております。 385 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 386 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、関連しますので、(4)にまいります。早期設置への取り組みについて伺います。 387 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 388 ◯ 教育部長(石田昭男君) 早期設置への取り組みにつきましては、教育委員会としては、東京都の補助事業などを活用し、小中学校への空調設備の設置を進めてまいりたいと考えておりますが、全室に空調設備を設置するには多額の経費を要することから、義務教育施設の整備状況全体の優先順位及び財政状況を見ながら、対応を検討してまいりたいと考えております。 389 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 390 ◯ 8番(藤原愛子君) 整備全体の優先順位と財政状況を見ながらということだったのですけれども、これは優先順位の上位ですよね。この猛暑の中では、とてもではないけれども、勉強するあれはないです。以前に第二小学校の大規模改修のときに、「全室、特別教室にも冷房を入れていただけるのですよね」という質問をいただいて、実は入っていないというので、「どうして入れないのだ」と怒られた経緯がございます。「議員さんも冷房がかかっていないところで仕事をしてみたら」と言われたのですけれども、それほどに必要に迫られる、優先順位の上位のほうにある件だと私は思っています。  それで、先ほどの学校環境衛生基準に関することで、法律の第6条を挙げさせてもらいましたけれども、この法律の中にこういう文面がございます。この学校保健安全法というのは、学校における児童・生徒及び職員の健康の保持増進を図るために教育活動の環境を整備するための法律ですけれども、この第6条の2項に、「学校の設置者は、学校環境衛生基準に照らしてその設置する学校の適切な環境の維持に努めなければならない」というのがあります。また、第6条の3項には、「校長は、学校環境衛生基準に照らし、学校の環境衛生に関し適正を欠く事項があると認めた場合には、遅滞なく、その改善のために必要な措置を講じ、又は当該措置を講ずることができないときは、当該学校の設置者に対し、その旨を申し出るものとする」というのがあります。学校環境衛生基準では、先ほど御答弁されたように、教室の温度が17度から28度というのが基準になっています。これは今のところ全く実現されていない特別教室に関して、それは遅滞なく改善の措置を講じるという必要があるというのが法律でも規定されているわけでございます。ですから、ぜひ早急に、優先順位の上に立ってやっていただきたいと思うんです。  それから、やはり昨日、国の予算の関係で出ましたけれども、2018年7月24日、菅官房長官が定例会見で述べた言葉があります。「児童・生徒の安全、健康を守るための猛暑対策は緊急の課題だ。来年のこの時期に間に合うよう、政府として責任を持って対応したい」ということをおっしゃっています。それで昨日の答弁の中で、2,400億円を国が要望しているという話だったのですが、2,400億円で国中の教室・特別教室の冷房設備ができるとは私はとても思えないのです。2,400億円といったらば、イージス・アショア2基の購入よりもはるかに低い額です。ですから、市としても、先ほどもおっしゃいましたけれども、東京都や国のほうに強くこの予算に関して要望すべきと思いますけれども、その姿勢をお伺いいたします。 391 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 392 ◯ 教育部長(石田昭男君) これまでも市として、教育委員会として、国または東京都には補助金の充実・拡充等を要望してきたところでございます。今後も、こういった社会事情がありますので、強く要望してまいりたいと考えております。先ほど申し上げたとおり、2,400億円で全国の公立小中学校全てに冷房を設置するのは全く不可能な数字だと思っておりますので、今後も強く要望してまいりたいと考えております。 393 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 394 ◯ 8番(藤原愛子君) 菅官房長官も責任を持っておっしゃっているので、ぜひ強く押していただきたいと思います。  もう一つ、その財源の確保で問題があるというのが、単費のほうです。3分の1ではなくて、とにかく10分の1ぐらいしか補助してもらえない基準なのだと聞いていますので、とにかく単費で優先順位をもって計画的に特別教室に設置するには、多額な費用が要るというのはわかっていますけれども、やっぱり提案したいと思います。以前にも提案しましたけれども、多摩ニュータウンの学校買い取り費支払いが平成40年度で終了します。平成31年度から多分5年ぐらいの間に約1億円、支払いの金額が減ります。この買い取り費が減るのを、ほかの部局は確かに財政が大変だとおっしゃっていますけれども、私は教育費は教育費のほうに回して、浮いた分はぜひこの特別教室の空調整備に充ててもらいたいと思っています。なかなかこれは、市長でなくて教育部長が予算のことを答えるのは大変かもしれませんけれども、せめてその姿勢、教育費の余剰の分は教育費のほうにぐらいの主張は部長もしたいかなとも思いますけれども、御答弁をよろしくお願いします。 395 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 396 ◯ 教育部長(石田昭男君) 確かに、学校買い取り費というのは、かなり財政面では大きなところを占めていたことでございますけれども、今後減少分があるということでございますけれども、それを全て教育費に投入するということは、市の行政サービス全体を見据えた中では、なかなか難しいところでございます。今後もそういった市の行政サービスの必要性を総合的に判断して予算措置をするものと認識しております。 397 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 398 ◯ 8番(藤原愛子君) ぜひ、市の将来の子供たちのために、どうぞよろしくお願いしたいと思います。これで私の一般質問を終わります。 399 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、8番、藤原愛子さんの一般質問は終わりました。   ────────────────────────────────────────── 400 ◯ 議長(北浜けんいち君) 通告の9番、つのじ寛美さんの一般質問を許します。16番、つのじ寛美さん。 401 ◯ 16番(つのじ寛美君) 通告番号9番、公明党のつのじ寛美でございます。通告の順に従い、大項目5項目にわたり一般質問を行いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、児童虐待防止対策のさらなる強化についてお伺いいたします。  2016年度の児童虐待相談件数は12万件を超え、5年前と比べて倍増しています。最近では、目黒区で親から虐待を受け女児が死亡する痛ましい事件もありました。児童相談所が関与していたにもかかわらず、防ぐことができませんでした。  (1)、児童虐待の受理件数及び現状についてお伺いいたします。 402 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 403 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 平成29年度の子ども家庭支援センターにおける児童虐待の受理件数につきましては、122件となっております。そのうち、虐待には該当しなかったものが10件、身体的虐待が22件、心理的虐待が62件、ネグレクトが28件でございました。また、平成29年度の多摩児童相談所における稲城市分の児童虐待の受理件数は、66件となっております。そのうち、虐待には該当しなかったものが7件、身体的虐待が15件、心理的虐待が35件、ネグレクトが9件ございました。  現状につきましては、通告件数は増加する傾向にあり、特に子供の面前での夫婦げんかやDVのほか、言葉による脅しなどにより子供の心を傷つける心理的虐待の件数がふえているところでございます。 404 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 405 ◯ 16番(つのじ寛美君) 児童虐待防止対策としては、私は以前から一般質問をさせていただいておりますので、毎年、本当に相談件数が増加しているのはわかります。しかし、社会的にも数々の痛ましい事件でお亡くなりになる乳幼児や子供たちの報道を聞くたびに、何の罪もない子供たちが苦しい思いをして命を奪われていくことに憤りを感じてしまいます。心が痛く、何とか食いとめられたのではないか、何とかできなかったのかと思うところでございます。  そして、稲城市においても、子ども家庭支援センターの児童虐待の受理件数122件と、多摩児童相談所における稲城市分の受理件数が66件となって、約半分以上が心理的虐待が多くあるとの報告が上がっているとわかりました。身体的虐待やネグレクトも当然増加傾向にあるので、全ての虐待において根絶しなければならないと思うところです。また、スピーディーに子供たちに救いの手を差し伸べていかなくてはならないと強く感じるところでございます。そこで、再度、心理的虐待の具体的な内容を伺うとともに、保護が必要になった場合の対応についてお伺いいたします。
    406 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 407 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 心理的虐待の内容といたしましては、さきに答弁したほかには、子供を大声でどなりつける、自尊心を傷つける言葉を繰り返し使う、無視や拒否的な態度をとるといった行為などが該当いたします。また、保護が必要となった場合の対応につきましては、子ども家庭支援センターでは、一時保護が必要であると判断した場合には、児童相談所に送致し、児童福祉法第33条の規定に基づき、児童相談所は必要と認めた場合には子供を一時保護しております。 408 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 409 ◯ 16番(つのじ寛美君) 手おくれにならない早急な連携や対応を望みます。そこで、育児疲れや不安から育児や家事に援助が必要な家庭や、保護者自身の体調不良から一時的に支援ができることについて、市の見解を伺います。 410 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 411 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 育児疲れや育児不安などから育児や家事に援助が必要な家庭に対する支援につきましては、育児支援ヘルパーがございます。育児支援ヘルパーは、食事の準備や買い物、掃除、洗濯といった家事の援助のほか、授乳や沐浴といった育児援助、子供の健康診断時の付き添い援助を実施しており、母子健康手帳を交付された妊婦の方または生後1歳もしくは多胎の場合は2歳未満の子供を養育中の方が対象となっております。また、保護者自身が入院する場合につきましては、子ども緊急ショートステイがございます。子ども緊急ショートステイは、満1歳6カ月から小学6年生のお子さんが対象となっております。育児支援ヘルパー、子ども緊急ショートステイ、どちらもホームページや子育てブックなどにおいて周知を図っており、御利用いただいているところでございます。 412 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 413 ◯ 16番(つのじ寛美君) それでは、(2)、児童虐待の現状調査などを伺います。 414 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 415 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 児童虐待の現状調査につきましては、通告を受けた後、必要に応じて、警視庁多摩中央警察署、東京都多摩児童相談所、保育所、幼稚園、小中学校などと連携をとり、対象児童及びその家庭についての調査を実施いたします。また、調査と並行して、虐待通告を受けてから原則48時間以内に対象児童の安全確認を行っております。 416 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 417 ◯ 16番(つのじ寛美君) わかりました。48時間以内に対象児童の安全確認を行っているとの答弁でしたので、平成29年度に安全確認を行った件数を再度お伺いします。 418 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 419 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 平成29年度に安全確認をした件数は112件でございます。 420 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 421 ◯ 16番(つのじ寛美君) 安全確認を行ったのが112件ということなので、これは安全という確認がとれたということなんですけれども、厚生労働省は2019年度から、市町村と児童相談所に専用端末を置き、虐待リスクのある子供の情報を関係機関が共有するため、乳幼児健診や転居などの情報を随時入力、閲覧できるシステムを導入するという方針を決めたという報道がありました。地域ごとに市町村と児童相談所が確実に情報共有し、危険な兆候を見逃さずに迅速な虐待対応につなげるとのことでした。今回導入されるシステムで地域ごとに子供の情報が一括管理されれば、乳幼児の健診を受診していないとか、親が暴力を振るう傾向があるなど、重要な情報を集めて、効果がより高くなる。素早く活用して、一時保護なども子供の命を守るために役立ててほしいと願っております。このシステムの導入に当たって、稲城市としての見解を再度お伺いいたします。 422 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 423 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 厚生労働省は2019年度から、専用端末に乳幼児健診や転居などの情報を入力し、閲覧できるシステムを導入する方針であると報道されております。なお、この導入・運用につきましては、導入経費や連携方法など、今後、国・東京都の動向を注視してまいります。 424 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 425 ◯ 16番(つのじ寛美君) それでは、(3)、乳幼児の遊び場対応をお伺いいたします。 426 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 427 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 乳幼児の遊び場につきましては、子ども家庭支援センターでは、向陽台小学校敷地内に常設しているあそびの広場のほか、児童館やiプラザなど、6カ所で出張あそびの広場を開催しております。また、児童館では、プレイルームなどに仕切りを設け、乳幼児コーナーを設置するほか、乳幼児が参加できる絵本や紙芝居などの事業を実施しております。このような場に積極的に親子で参加していただくことが、児童虐待防止対策に寄与するものと考えております。 428 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 429 ◯ 16番(つのじ寛美君) 稲城市として、乳幼児の遊び場対応をしていることはよくわかりました。子供、特に乳幼児を持つ保護者の方からの御意見では、特に夏休みの時期に、ことしは異常気象で、屋外での公園など、遊びに行かせられなかったので、ずっと家の中で子供と一緒にいることが多かったと。また、公共施設の場では、幼稚園児や小学生などが走り回っていることも多く、ぶつからないかと危険を感じて、遊ばせることが非常にストレスに感じたとの御意見をいただきました。児童館は、年齢を問わず全ての子供たちの遊び場でもあるため、楽しく利用していただければと思うところではありますが、夏休みであることも考えると、仕切りがあるにせよ、同じ場所では意外と難しいと思われます。例えば総合体育館の2階のロビーの一角を、タイルマットを敷いて、乳幼児向けの涼みどころ兼遊び場として提供するなど、新たにつくるのではなく、今ある場所を工夫して乳幼児の居場所を提供できたら、お友達のコミュニケーションもふえて、ストレスの解消につながると考えます。夏場の期間、乳幼児が安心して遊ぶことができる場所の確保ですが、家に閉じこもり、育児ストレスなどになり、児童虐待にもならないかと懸念するところでもございます。そうしたことから、このような意見に対して市の見解を再度お伺いいたします。 430 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 431 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 児童虐待防止対策といたしましては、家に閉じこもらないで、子育てにかかわっている保護者との交流、相談、情報交換が大切であると考えております。そのためには、さまざまな情報提供を行うとともに、市民ニーズを把握し、対応を考えてまいります。 432 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 433 ◯ 16番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  (4)、全国共通ダイヤル「189」の普及・啓発についてお伺いいたします。 434 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 435 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 虐待通告や相談ができる児童相談所全国共通ダイヤル「189」につきましては、平成27年7月から運用が開始されております。その普及・啓発につきましては、子ども家庭支援センターの案内パンフレットや子育てブックに掲載し、配布するほか、毎年11月の児童虐待防止推進月間の広報いなぎへの記事の掲載や、Iまつりなど、イベント会場でのチラシの配布、保育所、幼稚園等でのポスター掲示により周知を図っております。また、児童相談所による児童虐待防止キャンペーンのイベントに子ども家庭支援センターの職員も参加し、児童虐待防止啓発グッズの配布を通じて、全国共通ダイヤルの啓発活動を行っているところでございます。 436 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 437 ◯ 16番(つのじ寛美君) 厚生労働省は、子供の虐待の通報や相談を24時間受け付ける全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」の通話料を無料にする方針を固めました。児童虐待防止対策の抜本強化に向けた公明党の提案を反映したものなのですが、相談窓口につながるまでに電話が切れてしまうケースが多いため、着実に子供の安全確認や支援につなげられるように、24時間相談に対応するスタッフもふやす2019年度以降の実施に向けて、同年度予算の概算要求に盛り込むという考えでございます。全国共通ダイヤルは、2009年に開設、15年7月から3桁の番号「189」が導入され、24時間体制となったということです。電話は、最寄りの児童相談所につながる仕組みで、虐待通報だけでなく、子育てに関する悩み・相談などに幅広く対応しております。相談自体は無料だが、現在は通話料がかかっているということです。  厚生労働省がことし5月の入電状況を調べたところ、携帯電話からかかってきた7,673件のうち4,166件が、児童相談所につながる前に切れていたことが判明しております。通話料金が発生することを伝える冒頭の音声案内で切れたものは3,454件に上ったということです。厚労省は、通話料金が発生するために切ってしまう人がいる可能性があると見ているということで、無料化で通報ダイヤルの利便性を向上させると同時に、児童相談所で24時間相談に応じる協力員も増員。また、児童相談所がきめ細かく虐待情報を吸い上げられるようにして、早期の対応に生かすとも言っております。  公明党は、児童虐待を防ぐ体制を強化するため、相談ダイヤルの利便性向上を一貫して推進してまいりました。電話番号の覚えやすい3桁を後押ししたほか、児童相談所につながるまでの音声案内の短縮も進めてきたところです。「189」の通話料を無料にする方針を固めたということで、今まで以上に相談件数も増加することが予想されております。市の対応について、再度お伺いいたします。 438 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 439 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 児童虐待通報ダイヤルからの情報は、最寄りの児童相談所につながるため、通報ダイヤルの無料化により、児童相談所への相談件数は増加すると思われます。子ども家庭支援センターといたしましても、相談内容により、児童相談所から子ども家庭支援センターに引き継がれるものもございますので、専門的な研修への参加などで職員の資質向上を図り、体制を整えてまいりたいと考えております。 440 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 441 ◯ 16番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。さまざまな質問をさせていただきましたが、痛ましい事件につながらないように、虐待の根絶と、スピーディーに子供たちに救いの手を差し伸べていただけるよう、子育てしやすいまち稲城市に全力で取り組んでいってほしいと願うところでございます。  それでは次に、大項目2、熱中症対策についてお伺いいたします。  ことしの異常気象により、気温や湿度上昇において、熱中症など、命にかかわる危険な症状で救急搬送されている方々の報道がされています。  (1)、市内の救急搬送されている現状をお伺いいたします。 442 ◯ 議長(北浜けんいち君) 消防本部消防長。 443 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 熱中症の救急搬送の現状につきましては、6月9日から8月31日までに70人の方を搬送しており、昨年と比較すると、猛暑であったことから、40人増加しております。救急搬送された方の症状は、入院を必要としない軽症の方が49人で、入院を必要とする中等症の方が21人で、重症以上の方はおりませんでした。 444 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 445 ◯ 16番(つのじ寛美君) 救急搬送された方の年齢別の状況、また屋外に限らず屋内でも多くの方が熱中症になったとの報道もありましたので、屋内外別の発生状況を詳しくお伺いいたします。 446 ◯ 議長(北浜けんいち君) 消防本部消防長。 447 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 救急搬送された方の年齢別の状況につきましては、10歳代が12人、20歳代が6人、30歳代が4人、40歳代が4人、50歳代が4人、60歳代が9人、70歳代が8人、80歳代が20人、90歳代が3人でございます。また、発生場所別の状況につきましては、住宅や社会福祉施設等の屋内での発生が39人、工事現場や外出時の屋外での発生が31人となっております。 448 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 449 ◯ 16番(つのじ寛美君) 80歳代が20名で断トツに多いのですが、満遍なく搬送されたということはわかりました。また、屋外・屋内という感じでも、屋内のほうが若干多かったということがわかりました。  それでは、(2)、「涼み処」としての施設の状況をお伺いいたします。 450 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 451 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 「涼み処」として市が開放している施設につきましては、福祉センター、ふれあいセンターが6カ所、総合体育館、文化センターが5カ所、iプラザ、中央図書館、ふれんど平尾の計16カ所でございます。毎年7月1日から9月30日までの間、各施設に「涼み処」とわかる表示をし、通常の開館時間の中で来訪者に涼んでいただいております。 452 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 453 ◯ 16番(つのじ寛美君) 昨年同様、「涼み処」として、施設開放をありがたく感じるところでございます。ことしは異常気象により、早く7月から猛暑や酷暑で命にかかわる暑さだったので、「涼み処」は周知して、市民サービスの一環として今後も続けてほしいと願っております。  そのような中、7月29日に稲城市消防周年記念フェスタとして、稲城市の消防団発足から70年、また稲城市消防本部開設から50年の節目の周年記念フェスタを市役所の駐車場にて開催しておりました。私も見学に行かせてもらったのですけれども、その際に市役所ロビーを「涼み処」として開放されておりました。子供連れの御家族など、市民の方々が利用されて、大いに助かっておりました。また、台風の影響もあったことから、雨も急に降ってきたこともあり、雨宿りもされておりましたので、すごくよかったと思っております。夏のイベントは少ないかもしれませんが、今回のように「涼み処」も開放していただけると、市民もありがたいと思いますし、閉庁日や閉館日に公共施設周辺でのイベントとあわせて、「涼み処」の開放についての考え方を再度お伺いいたします。 454 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 455 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 御質問のイベントを行う際の「涼み処」の考え方ということでございますが、イベント等に伴う公共施設の閉庁日や閉館日の開放につきましては、これまでも、猛暑の際のみならず、雨天や雷雨などの際にも開放してきたところでございます。今後につきましても、イベントに参加される方の安全上の観点や施設の防犯上の措置なども含めた中で、引き続き必要に応じ対応してまいりたいと考えております。 456 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 457 ◯ 16番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  それでは、(3)、熱中症対策と今後の取り組みについてお伺いいたします。 458 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 459 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 熱中症対策につきましては、メール配信サービス及びホームページにより、予防や対処方法などについて、広く注意喚起を行っております。また、防犯パトロール車で市内を巡回しながら、音声による予防対策に関する周知も行っております。さらに、特に熱中症に注意が必要な高齢者に対しましては、稲城市居宅介護事業者等連絡会及びみどりクラブ連合会などを通じ啓発チラシを配布するとともに、介護認定調査時には啓発チラシ及び「涼み処」のチラシを配布することで、熱中症予防を促しております。今後の取り組みにつきましては、国や都から発表される熱中症予防の普及・啓発及び注意喚起に注視しつつ、例えば気象庁から発表される長期の高温情報など、さまざまな機会を捉えて、広く市民へ熱中症への注意喚起を行ってまいります。 460 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 461 ◯ 16番(つのじ寛美君) さまざまな対応をされていることは、わかりました。いろいろと質問をさせていただき、熱中症で救急搬送されていることも多いとの報告もあることから、市民一人一人に熱中症の予防対策が必要です。まずは水分を小まめにとろう、塩分をほどよくとろう、睡眠環境を快適に保とうとありました。また、日々の生活の中で暑さに対する工夫をしましょうとのことで、気温と湿度をいつも気にしましょうと、また室内を涼しくしよう、衣服を工夫しよう、日差しをよけようなどともありまして、最後には冷却グッズを身につけようともありました。稲城市でも、そう言えば、以前、高齢者に向けてネッククーラーをお渡しして注意喚起をしていたこともありましたので、そこで再度なんですけれども、ネッククーラー配布など、啓発グッズなどの考えがあるのかと、また高齢者への熱中症対策についてどのように考えているのか、再度お伺いいたします。 462 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 463 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 御質問の高齢者を対象としたネッククーラーなどの配布につきましては、熱中症自体を知っていただく目的で、平成23年度に行ったものでございます。それ以降、毎年夏季には熱中症予防の啓発を行ってきておりまして、一定の周知は進んできていると認識しているところでございます。そのことから、ネッククーラーなどの啓発グッズの配布は現時点では考えておりません。  次に、高齢者への熱中症対策の考え方につきましては、高齢者の特徴と言われております暑さや水分不足に対する感覚機能の低下、そして暑さに対する体の調節機能の低下、こういうことについて、高齢者自身や高齢者の家族や支援者に対して理解を促すことでございます。さらに暑さを避けること、特にエアコンを使用して室内の温度調節をすることと、また小まめに水分を補給すること、こうしたことを確実に実行していただくことであると考えております。 464 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 465 ◯ 16番(つのじ寛美君) 高齢者は、体温調整がとても難しく、クーラーの冷たい風が嫌いと言われる方も多いのですが、何はともあれ、年齢を問わず、熱中症は誰にでも起こり得ることと認識しております。小まめな水分補給などを予防としてしっかりとして、皆さんの声かけもすごく大事なのではないかなと思うところでございます。市にも今まで以上に、また来年も再来年もすごく暑くなるという予想もありますので、熱中症対策に力を入れてほしいと願います。  それでは次に、大項目3、防災対策の強化についてですが、きのう、最強の台風21号において被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになった方々には御冥福をお祈りいたします。  それでは、防災対策の強化について伺います。地震や津波、豪雨などの自然災害は、時として想像を超える力で襲ってきます。しかし、日ごろから防災対策を行うことで被害を抑えることができます。いざというときのために防災対策の強化は重要です。  (1)、地区防災訓練の実施状況についてお伺いいたします。 466 ◯ 議長(北浜けんいち君) 消防本部消防長。 467 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 地区防災訓練の実施状況につきましては、自主防災組織を中心に、防災資機材の取り扱い訓練や避難所設営運営訓練を実施しており、毎年、訓練実施後に課題等を検証し、実効性ある訓練として取り組まれております。 468 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 469 ◯ 16番(つのじ寛美君) 稲城市は単独消防ならではの自主防災組織を中心とした訓練に力を入れている地区防災訓練だと認識いたします。毎年行っているとは思いますが、市内の地区やマンション単位での防災訓練は、それぞれの課題もあると思います。いざというときに備えての防災訓練は、意識向上と地域の方々とのコミュニケーションの地域力につながります。このような地区防災訓練ができるのも、稲城市消防を初めとする消防団や関係各位の皆様の御尽力・御協力があり、継続の訓練につながっております。そして、8月30日から9月5日までが防災週間となり、9月1日は防災の日となっております。そこで、防災の日や防災週間として、稲城市における防災の取り組みについて、再度お伺いいたします。 470 ◯ 議長(北浜けんいち君) 消防本部消防長。 471 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 防災週間に関する取り組みにつきましては、広報いなぎ9月1日号の1面に防災週間の特集として震災への備えに関する記事の掲載や、メール配信サービスにより防災の日として避難情報に関する情報の配信を行いました。また、各地域での防災訓練も防災週間の前後に計画されており、地域防災力の向上に取り組んでおります。 472 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 473 ◯ 16番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  それでは、(2)、避難所の運営ゲーム(HUG)について、実施状況をお伺いいたします。 474 ◯ 議長(北浜けんいち君) 消防本部消防長。 475 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 避難所運営ゲーム(HUG)の実施状況につきましては、平成24年度から地域で実施される防災訓練の普及に努め、本年6月29日に社会福祉協議会と合同で実施した防災講話の際には、35人の市民が参加され、避難所運営ゲーム(HUG)を活用した避難所運営に関するシミュレーション型訓練として実施いたしました。 476 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 477 ◯ 16番(つのじ寛美君) 避難所運営の体験型訓練(HUG)について、平成24年の第2回定例会で一般質問をさせていただいて、提案をさせていただきました。稲城市においても実施があることはよかったと思っております。ただ、HUGは、所要時間や教材、参加人数の都合上、多くの方が短時間で学習することが困難なのかもしれません。稲城市バージョンとして、コンパクトにHUGができるようにしていくことも大事なのかもしれません。平常時から住民が避難所運営を考えられるツールとして、意識向上が図られると思いますので、今後期待いたしますが、今回6月29日に実施して、35名の市民が参加されたということなので、皆さんの声や効果など、再度伺います。 478 ◯ 議長(北浜けんいち君) 消防本部消防長。 479 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 効果につきましては、避難生活のさまざまな課題について自分たちで考え、解決策を発表し、考え方の違いや、気がつかなかった解決策を見出すことかでき、避難所生活を模擬体験し、実災害に備えて役に立ったという感想をいただいており、参加者の自主防災力の向上が図られたことが効果だと考えております。 480 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 481 ◯ 16番(つのじ寛美君) 実際に行ってみますと、いざというときのためのシミュレーションとして、人の意見にも耳を傾けて取り組み、助け合う意識向上につながっているため、ぜひとも地区の防災訓練などの機会にも取り組んでいただけたらと思います。  それでは次に、(3)、上平尾消防出張所での防災講座や施設内の見学についてお伺いいたします。 482 ◯ 議長(北浜けんいち君) 消防本部消防長。 483 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 上平尾消防出張所につきましては、庁舎3階に防災講座や救命講習が行える防災教室があることから、既に市主催の防災講座等は実施しております。また、消防出張所の施設見学につきましても、昨年の落成式以降、市民や団体等の要望により、訓練施設を含め、見学会を実施しております。 484 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 485 ◯ 16番(つのじ寛美君) 上平尾消防出張所開所式時に見学しましたが、なかなか市民が見学する機会がないと思ったので、防災講座と施設内の見学も一緒に行うことで、より身近に感じてもらえると思います。地域の方々は、外側は見ているが、施設内がどのようになっているかわからないという声があったのと、防災講座を行えることもよくわからなかったと言われております。防災教室の具体的な使用内容と、実際にはどのような方々が施設見学をされたのか、再度お伺いいたします。 486 ◯ 議長(北浜けんいち君) 消防本部消防長。 487 ◯ 消防本部消防長(田中誠一君) 防災教室の使用内容につきましては、避難所運営関係者会議、自主防災組織や上平尾ひなた自治会との防災講座や会議、また少年消防クラブ員や地域団体の救命講習の開催など、消防防災関係事業として使用しております。また、施設見学には、自治会連合会、上平尾ひなた自治会や、消防相互応援を協定している川崎市の麻生消防署の方々が訪れております。 488 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 489 ◯ 16番(つのじ寛美君) いろいろな団体の方々に活用していただき、身近に感じていただき、また防災の意識向上のために励んでもらえることに期待いたします。  それでは次に、大項目4、命の大切さや生きる力を養う教育についてお伺いいたします。
     小学生や中学生には、セーフティー教室などでさまざまな教育がされていると思います。最近、性教育について取り上げて報道される機会も多く感じられます。保護者からも、どのように子供に話をしていいのかわからないという相談を受けるケースもあります。成長の段階に応じた性教育や命の大切さ、生きる力を養う教育についてお伺いいたします。  (1)、小学生についてお伺いいたします。 490 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 491 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 小学校における性教育や命の大切さ、生きる力を養う教育の取り組みにつきましては、小学校学習指導要領や東京都教育委員会作成の「性教育の手引」等を踏まえ、児童の発達段階に即して、道徳や動物飼育、植物栽培等を通して、命を大切にする態度や思いやりの気持ちを育成したり、保健の指導を通して、心や体の発達について理解を深めたりする指導を行っております。 492 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 493 ◯ 16番(つのじ寛美君) 児童の発達段階に即して、道徳や動物の飼育、植物の栽培等を通して、命を大切にすることなどを教育してくださっていることは認識いたしました。生き物を通して教えることが、身近に感じるし、また思いやりの心や命の大切さを育むことだと思います。その中で、動物が飼えない御家庭もいらっしゃると思いますので、小学校における動物飼育の取り組みについて、再度お伺いいたします。 494 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 495 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 小学校における動物飼育の取り組みにつきましては、平成29年度に動物飼育をしていなかった小学校が平成30年度から新たにウサギの飼育を始めるなど、市内小学校で取り組みが広がっております。また、南多摩獣医師会と連携し、獣医師の方が児童にスライド等を活用して、動物の特性や抱き方、病気の見つけ方等の飼育指導を行ったり、聴診器で動物の心音を聞かせて、命あることを実感させたりなどの取り組みなども行っており、児童が命の大切さを学ぶ機会になっております。 496 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 497 ◯ 16番(つのじ寛美君) 獣医師会の先生方からも、子供たちにはとても関心や興味があって、そういう声があるとお伺いしているところでございます。とてもいい教育だと思います。  次に、(2)、中学生についてお伺いいたします。 498 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 499 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 中学校における性教育や命の大切さ、生きる力を養う教育の取り組みにつきましては、中学校学習指導要領や東京都教育委員会作成の「性教育の手引」等を踏まえ、生徒の発達段階に即して、道徳や学級活動等を通して、自他の生命を尊重する態度や望ましい人間関係を築く力を育成したり、保健体育の指導を通して、思春期の心理的特徴の理解を深めたり、性情報を適切に取捨選択する能力を育成したりする指導を行っております。 500 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 501 ◯ 16番(つのじ寛美君) 生徒の発達段階に即して、性教育の手引きに沿って、道徳や学級活動などを通して、人間関係を築く力の育成や、保健体育の指導を通して、性情報を適切に取捨選択する能力を育成する指導との御答弁でした。データによると、性情報は友人や先輩から、またインターネットなどが性情報を知るということの情報源となっているということがあります。また、中学生は既に、言葉としてなのですけれども、「性交を知っている」が93%以上と、この年齢は年々早くなっているとのことです。正しい性教育の情報を伝えることの大切さにより、間違った情報に振り回されない、命の大切さにより、自分自身や相手にも思いやりの心が芽生えると思っております。そして、中学校における思春期の心理的特徴の理解を深めたり、性情報を適切に取捨選択する能力を育成したりする指導は重要です。そこで、対象学年について、再度お伺いいたします。 502 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 503 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 思春期の心理的特徴の理解を深めたり、性情報を適切に取捨選択する能力を育成したりする指導の対象学年につきましては、平成20年7月に示された「中学校学習指導要領解説保健体育編」に、第1学年の指導内容として、「身体の機能の成熟とともに、性衝動が生じたり、異性への関心が高まったりすることなどから、異性の尊重、情報への適切な対処や行動の選択が必要となることについて取り扱うものとする」と示されております。 504 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 505 ◯ 16番(つのじ寛美君) 丁寧に教育してほしいのと、かけがえのない命を育むことの大切さ、生きる力を養うことなど、思春期による大人になる大切な段階を経て、心に届くように教え、伝えてほしいと望むところであります。  それでは、(3)、成長の段階に応じた相談についてお伺いいたします。 506 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 507 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 小中学校における成長の段階に応じた相談につきましては、児童・生徒や保護者の悩みや不安に対して、学級担任や養護教諭、スクールカウンセラー等を中心にして、いつでも相談に応じられるような体制を整えております。また、児童・生徒に稲城市教育相談室や東京都教育相談センター等の相談窓口の電話番号を記載した案内を配布することにより、学校外の相談機関につきましても紹介しております。 508 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 509 ◯ 16番(つのじ寛美君) 学級担任や養護教諭、またスクールカウンセラーなどを中心に相談に応じてくださっているとのことです。いろいろと不安を抱える思春期になると、体も心も変化が大きく、心のバランスも崩しやすくなります。大人になるために、男子も女子も的確に相談に応じることで、不安の解消にもつながると思います。児童や生徒の気づきの対応に心がけていただければと思うところです。  それでは、(4)、稲城市立病院では、出張講座で「性に関する健康教育講座」を行っております。1)、実施状況についてお伺いいたします。 510 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 511 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 当院が実施している助産師の出張講座「性に関する健康教育講座」の実施状況につきましては、市内及び周辺の小学校・中学校・高等学校において、平成25年度から現在までに4回実施しております。 512 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 513 ◯ 16番(つのじ寛美君) 平成25年度から現在まで4回実施しているとの御答弁でしたが、具体的に、答えられるところでいいので、答えていただければと思います。 514 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 515 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) まず市内につきましては、長峰小学校、周辺では杉並区の小学校、八王子市にある私立中学校、川崎市の小学校でございます。 516 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 517 ◯ 16番(つのじ寛美君) 稲城市内では長峰小学校だけなのは、少ないように感じます。せっかく稲城市立病院の助産師の出張講座「性に関する健康教育講座」を実施されているのに、市内の小中学校に普及・啓発されていないのは大変もったいなく、市内の子供たちに情報を伝えるべきだと思います。  それでは、2)、小中学校の講座の概要についてお伺いいたします。 518 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 519 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 小中学校の講座内容といたしましては、小学校では、大人への体の変化、男女の役割、命の誕生や大切さなどの内容で行っております。次に、中学生の場合は、男女の体、心理、命の誕生、性同一性障害などの項目を道徳的な側面から、また人間尊重の精神を基盤として、母性を育む力や命のとうとさを感じられるような内容で行っております。いずれにおいても、児童・生徒の成長に応じた内容で講座を行っております。 520 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 521 ◯ 16番(つのじ寛美君) 若者の性に対するイメージとしては、このような声があります。「恥ずかしい」、「よくわからない」、「興味はあるけれども、聞きにくい」といった方が多いかもしれません。性は、誰にとっても身近なものですが、きちんと話す機会は非常に限られています。その一方で、あやふやな性知識のため、傷ついたり、誰にも相談できず悩む若者も少なくありません。望まない妊娠、不妊、性感染症など、性に関する課題は山積みだと認識しております。  ここで、2016年、厚生労働省のデータによると、10代の出産は年間1万件以上あり、虐待や貧困のリスクもあるのではないかと言われております。また、10代の中絶は年間約1.5万件、1日に換算すると約40件となります。性感染症は、梅毒が急増したり、また年7倍にも上るとも言われております。SNSを通じた10代の性被害は過去最多で、性に関するさまざまなトラブルがあります。このような性に関するトラブルに巻き込まれないように、しっかりと段階に応じて学んでいくことが重要だと思います。そこで、市立病院の講座に参加した受講者の方々の感想などを再度お伺いいたします。 522 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 523 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 受講後のアンケートではさまざまな感想などが寄せられており、「自分の誕生は何億もの命の中の一つで、今いること自体が奇跡であることに感激し、自分に自信が持てた」といった感想なども寄せられました。 524 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 525 ◯ 16番(つのじ寛美君) そういう声がたくさん上がることを願っているので、やはりそういった講座をたくさんふやしていただきたいと思っております。  次に、3)、今後の取り組みについてお伺いいたします。 526 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 527 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 今後の取り組みにつきましては、平成29年2月に当院助産師が思春期の子供たちを適切にサポートすることを目的に思春期保健相談士の資格を取得したことから、従来の助産師と、この思春期保健相談士も講師に加えて、子供が抱える生と性に関する課題にさらに取り組んでまいりたいと考えております。 528 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 529 ◯ 16番(つのじ寛美君) ありがとうございます。先ほどのデータ情報において、相談についても、恥ずかしくて相談できなかったり、誰に相談していいのかわからないなど、悩む若者に対して、思春期の子供たちをサポートすることを目的に思春期保健相談士の資格を取得した助産師がいることは、大変心強いです。そこで、思春期保健相談士による子供たちへのサポートを具体的に再度お伺いいたします。 530 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 531 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 現在、当院における思春期保健相談士は2名でございます。出張講座において、男女が身体的性差を理解し、互いの性と人権を尊重し合うことができるよう、生と性に関する啓発や情報提供、また性と生殖に関して生涯を通じた男女の健康を支援していくことなどを行ってまいりたいと考えております。 532 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 533 ◯ 16番(つのじ寛美君) 助産師で思春期保健相談士でもある方の専門性のあるアドバイスをいただくことは大変心強いと思いますので、期待いたします。  次に、4)、性に関する相談窓口についてお伺いいたします。 534 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 535 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 性に関する相談窓口につきましては、医事科の患者相談窓口において、専任の看護師やメディカルソーシャルワーカーがお話を伺うとともに、相談の内容によっては、助産師などにつなぐことも考えております。 536 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 537 ◯ 16番(つのじ寛美君) さきに御答弁がありました思春期保健相談士の資格も取得してくださっているのであれば、思春期外来や心療内科、また女性外来などの相談窓口を市立病院で配置していただくと、大変に心強く、何でも相談ができると思うのですが、市の考え方を再度お伺いいたします。 538 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 539 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 標榜につきましては、思春期保健相談士に求められる市民ニーズ、住民ニーズなどを的確に捉えながら、今後研究してまいります。 540 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 541 ◯ 16番(つのじ寛美君) よろしくお願いいたします。  それでは、(5)、市内の小中学校で出張講座を行うことについてお伺いいたします。 542 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 543 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 小中学校において性に関する出張講座を行うことにつきましては、稲城市立病院助産師による「性に関する健康教育講座」など、児童・生徒が命の誕生や命のとうとさなどについて専門家から直接お話を伺うことは、自他の生命を尊重する態度を育成したり、心や体の発達に関する理解を深めたりする上で有効な教育活動であると捉えておりますが、第一義的には、学習指導要領等に基づき、教員が指導を行うものであると認識しております。 544 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 545 ◯ 16番(つのじ寛美君) 第一義的には、学習指導要領等に基づき、教員の指導との答弁でした。当然わかりますが、市内において稲城市立病院の「性に関する健康教育講座」の出張講座を長峰小学校において実施しておりました。稲城市立病院助産師による出張講座があるならば、稲城市として児童・生徒たちの一助になるように活発に利用して、助産師の生の声を実際に聞くことは、本当に価値ある講座だと思います。そして、稲城市立病院のPRにもなるとも考えます。先々になりますが、結婚して、出産も市立病院でと考えることもできると思います。何はともあれ、小中学校で出張講座をもっと活用すべきだと思いますが、市の見解を再度お伺いいたします。 546 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 547 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 学校において出張講座を行うことにつきましては、さきに申し上げましたとおり、児童・生徒の自他の生命を尊重する態度を育成したり、心や体の発達に関する理解を深めたりする上で有効な教育活動であると捉えております。なお、学校の教育計画につきましては、学習指導要領の内容を踏まえ、各学校が編成するものであることから、実施につきましては、それぞれの学校が児童・生徒の発達段階や学校の実情に応じて判断していくものと認識しております。 548 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 549 ◯ 16番(つのじ寛美君) できる限り、各学校への出張講座の推進やアピールをお願いしたいと思います。また、生きる力を養う教育として、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、市内小中学校におけるオリンピック・パラリンピック教育は、機運醸成を図るだけではなく、トップアスリートになるための強固な練習や強い心の持ちようなど、さまざまな経験や体験として、すごくいいものだと思っておりますし、また挫折を乗り越えていくための生き方の教育は、稲城市の未来ある子供たちの可能性を秘めた心の教育が必要であると考えます。そこで、市内小中学校におけるオリンピック・パラリンピック教育の取り組みと、パラリンピックなどのアスリートの方の話を聞いた子供たちの反応について、再度お伺いいたします。 550 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 551 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 市内小中学校における生きる力を養う教育としてのオリンピック・パラリンピック教育の取り組みにつきましては、例えばパラリンピック陸上競技や車椅子バスケットボールなどのアスリートの方から、希望や目的の持ち方、困難を乗り越えて目標を達成することの大切さなどについて、御自身の体験を踏まえながら児童・生徒に直接お話をいただくことにより、児童・生徒の生きる力を育成する機会になっております。パラリンピック等のアスリートの方のお話を聞いた児童・生徒の反応につきましては、例えば「困難なことがあっても、諦めないで努力することが大切だと感じた」、「自分に起こったさまざまな出来事を出会いと捉えて、何事もポジティブに捉えることが大切だと感じた」、「失敗を恐れずに、どんなことにもチャレンジしていくことが大切だと感じた」などの感想があったと聞いております。 552 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 553 ◯ 16番(つのじ寛美君) ありがとうございます。  それでは次に、(6)、保護者に対する性の健康講座についてお伺いいたします。 554 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 555 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) さきにお答えしました「性に関する健康教育講座」につきましては、小学校・中学校・高等学校において、その対象者を限定しておりませんので、保護者から御要望があれば、実施してまいります。 556 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 557 ◯ 16番(つのじ寛美君) 対象者を限定していないとのことで、保護者から御要望があれば実施してくださるとのお話なので、学校だとすると、PTAの講演会で話をしてくださることだと思いますし、また稲城市においては、「性に関する健康教育講座」として、子供たちを持つ市民に向けた話で活用もできると思います。また、稲城市立病院でもこの講座を実施することは、命の大切さや生きる力、また心と体のバランスなど、助産師さんからの体験などの言葉は重く、子供たちのサポートにつながると理解いたします。  その中で、ちょっと話は余談になるのですけれども、学習指導要領を超えた内容のところで実績があるのです。10代のそういうお話をたくさんしている自治体もありまして、10代の中絶を下げることに成功したという秋田県の事例があったり、また子供の性被害の防止の条例の中で積極的に性教育の講演を行っている長野県の事例があるなど、結果がかなり出ているというところの事例もありますので、ぜひともこういうことに活用して、市民とか子供を持つ親の方々にお伝えしたりとか、これから未来ある子供たちにお伝えしたりということで、普及・啓発に取り組んでいただきたいなと思うところではあるのです。  それでは、今まで行った保護者に対する講座の内容について具体的に伺うのと、稲城市立病院での「性に関する健康教育講座」を開催することについて、再度お伺いいたします。 558 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 559 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 「性に関する健康教育講座」は、さきにお答えした川崎市の小学校においてPTAに対し行ったものでございます。また、今後、院内で行うことにつきましては、さらなる取り組みとして、例えば「健康バンザイ!いなぎ講座」で行うなど、検討してまいりたいと思います。 560 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 561 ◯ 16番(つのじ寛美君) いろいろな機会で、よろしくお願いいたします。稲城市の未来ある子供が人生の基盤となるような心と体の教育をしっかりと学んでほしいと望みます。  それでは、最後になります。大項目5、向陽台地区の諸課題についてお伺いいたします。  (1)、城山公園内で何度か放火火災が発生して、向陽台地域住民から不安の声が多く寄せられております。防犯カメラの設置要望など、対策に取り組むべきと考えますが、安全対策についてお伺いいたします。 562 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 563 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 城山公園内の火災につきましては、平成26年度からこれまでに8件発生し、平成30年2月に発生した8件目の放火火災では、城山公園内7カ所、総面積約1,500平方メートルが焼損しました。このことを受け、放火の頻発が今後も想定され、人目につかない場所であること、また以前より向陽台自治会から防犯カメラの設置についての強い要望があり、これに応えるため、本年3月末に防犯カメラ2基と「防犯カメラ作動中」の表示シールの設置をするとともに、放火などに対する抑止を図るため、「特別警戒実施中」ののぼり旗5カ所、火の用心の看板2カ所の設置を行うなど、城山公園内の安全対策・防犯対策を行いました。 564 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 565 ◯ 16番(つのじ寛美君) たび重なる放火火災においては、住民から山火事にならないかとの声をいただきました。また、すぐに御連絡をいただき、何度も現場を確認に駆けつけました。消防自動車なども何台かありまして、現場では三和の前の交差点付近に停車車両がかなりあったので、消火対応をされておりましたが、本来公園内なので、火災というのは想定していないと思われるため、消火栓から消火に当たるまで大がかりになっていて、交差点付近には交通量も多いため、交通規制をかけられて渋滞、また歩行者も大変な状態になっておりました。悪質な放火火災を起こさないように、安全対策及び防犯対策を行ったということですが、対策後の城山公園内の状況について、再度お伺いいたします。 566 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 567 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) その後の城山公園内での状況につきましては、火災は発生しておりません。安全対策及び防犯対策の効果が出ているものと認識しております。 568 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 569 ◯ 16番(つのじ寛美君) 効果が出ているということで安心しましたが、対策の周知も必要となりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、(2)、稲城五中入口信号付近において、トラック関与の交通死亡事故の発生がありました。この横断歩道は、稲城五中の通学でも使用されていると考えることから、二度と痛ましい事故が起きないためにも、安全対策や生徒などへの注意喚起を行うべきと考えます。市の見解をお伺いいたします。 570 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 571 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 稲城五中入口信号付近で発生した交通死亡事故につきましては、道路管理者である東京都と交通管理者である警視庁による現場確認を行った際に、市管理課の職員も立ち会っております。その際、交差点部分のガードパイプを延伸して横断歩道の間口を狭め、自転車の減速対策を図ることや、南多摩尾根幹線道路を走行する車両のドライバーの左側の視認確保のために、看板を撤去することなどを東京都に依頼してまいりました。また、注意喚起につきましては、多摩中央警察署と協力しながら、市の教育委員会を初め、街頭や近隣の商業施設などにおいて、交通死亡事故の発生状況や事故防止に関するチラシ、反射材を配布するなど、関連住民の方々への注意喚起活動を実施いたしました。 572 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 573 ◯ 16番(つのじ寛美君) 稲城五中入口信号付近は、見晴らしのよい、道幅の広い場所でもあります。しかし、交通死亡事故は起きたわけであります。運転者には安全確認、歩行者や自転車の動きにちょっとした注意を払うことで未然に事故を防ぐことができます。また、ミラーでの確認だけでなく、直接見て確認するようにし、また助手席に人がいる場合は、協力して死角の確認をするなど、見落とし防止に力を入れてほしいと望むところです。また、自転車や歩行者も、待ってくれるとは思わずに、アイコンタクトをとるなど、余裕を持ってゆっくりとした速度で進行していくことを心がけていきたいものです。特に稲城五中の前ですから、中学生の生徒たちも通ることも考慮して、安全対策に取り組むべきだと思います。いろいろと対策を行うことは理解できましたが、事故が発生した場所は、下り坂でスピードが出やすい構造にもなっておりますので、自転車のスピードを抑制するためのポストコーンの設置の検討もしていただきたいと思いますが、市の見解をお伺いいたします。
    574 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 575 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 事故が発生した場所は、稲城中央公園側から稲城五中入口信号付近まで緩やかな下り坂になっていることから、自転車のスピードを抑制するためにポストコーンを設置するなどの安全対策について、東京都や多摩中央警察署と協議をしてまいります。 576 ◯ 議長(北浜けんいち君) つのじさん。 577 ◯ 16番(つのじ寛美君) 二度とあの痛ましい事故が起きないように、できる限りのことをお願いして、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 578 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、16番、つのじ寛美さんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後2時20分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午後2時35分 開議 579 ◯ 議長(北浜けんいち君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の10番、岡田まなぶ君の一般質問を許します。10番、岡田まなぶ君。 580 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 日本共産党の岡田まなぶです。今回の一般質問は、大項目7点にわたって質問してまいります。第1に、子供の医療費助成(無料化)制度の拡充、第2に、少人数学級の拡充、第3に、子供の貧困対策、学習支援、第4に、行政改革等について、第5に、若葉台駅構内のエスカレーター設置、第6に、認可保育園の待機児解消、第7に、iバス・路線バスの拡充について、順次質問してまいります。  まず大項目1、子供の医療費助成(無料化)制度の拡充についてです。子育ての大きな不安の一つに、子供の病気があります。子供は病気にかかりやすく、抵抗力が弱いため、重症化する不安があり、病気の早期発見・早期治療を支える環境が非常に大切になっています。その一つとして、子供の医療費の心配をなくすことは、大変重要な子育てへの支援になります。子供の医療費助成制度の拡充を求めて質問してまいります。  まず、(1)として、小中学生の所得制限の撤廃、通院の自己負担をなくし、どの子も安心して医療が受けられるようにしていくべきと考えますが、市の基本姿勢をお聞きします。 581 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 582 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 所得制限を廃止し、医療費助成の対象を全ての小中学生に拡大すること及び通院時の自己負担額をなくすことにつきましては、都が定める基準を超過した医療費の全額を単独事業として市が負担することとなることから、厳しい財政状況の中で、他の事業との優先度等を総合的に勘案する必要があり、現在のところ考えておりません。 583 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 584 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、2点ほど再質問したいと思います。まず第1には、小中学生の数、それから医療費助成制度の受給をしている児童数とその割合についてお聞きします。2点目に、東京23区、また多摩26市での小中学生の所得制限の撤廃の状況についてお聞きします。 585 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 586 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 平成30年3月31日現在の義務教育就学児医療費助成対象年齢者数につきましては8,390人で、受給者数は5,874人となっており、受給割合は70.0%でございます。また、所得制限撤廃状況につきましては、東京都23区は全て所得制限を設けておりません。次に、所得制限を設けていない多摩26市の中では、八王子市、武蔵野市、青梅市、府中市、福生市、羽村市、西東京市の7市でございます。 587 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 588 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、稲城の小中学生は8,390人で、所得制限の対象となって受給しているお子さんの数は5,874人で、受給割合は7割ということでした。所得制限を撤廃している東京都の関係の状況については、23区は全て所得制限が撤廃されて、26市では7市で所得制限が撤廃されているという状況だったと思います。  今回の質問で、まず通院の自己負担の関係についてなのですが、同じく東京で見ると、23区は窓口無料なのですが、多摩地域は所得制限内の子供でも通院1回200円かかるという状況に、これは東京都の制度の関係でなっているわけです。それで、今回の質問では、この通院の自己負担の200円もなくしていくべきという質問をしているわけです。  この件について、東京都の歯科保険医協会がことしの3月の調査で、虫歯が10本以上あるなどでかむことが困難な口腔崩壊の子供がいる小学校は、23区で3割だった、多摩地域では5割に達していたということで、この協会では、助成のある、なしが口腔状態に影響を及ぼしていると考えられると指摘していて、調査の担当者は、「子供の健康を守るには、小さいときから定期的に歯科を受診して、口腔環境を整える習慣をつけることが非常に大切です。1回200円でも、負担があれば、貧困世帯では受診が難しくなる」と話しているのです。軽症のうちに医療にかかることができれば、重症化を防いでいけるという状況でございます。通院の自己負担の200円をなくしていく。この点も重要だと思います。  それから、今答弁がありました所得制限の撤廃については、稲城の小中学校のPTA連合会、いわゆる市P連ということで、総会に議員も招待されたりしていますが、稲城市に毎年、予算要望というものを出しています。この稲城市への優先予算要望に、この所得制限を撤廃してもらいたいということが挙げられています。答弁にあったとおり、所得制限については、23区では全て、多摩地域では7市で所得制限を撤廃しているという状況で、稲城市ではどうかというと、現行では、小中学生の3割、約2,500人が3割負担の状況になっています。保護者の方のお話を聞くと、月末はどこも家計が厳しいという状況があるわけですが、月末にお子さんが熱を出す、またけがをしたりということで、病院にかかるという状況になると大変だということを考えてしまうという話があります。それぐらい、この医療費の問題というのは切実なんです。  稲城市小学校PTA連合会の予算要望はどうやってつくっているかといいますと、全ての市内小中学校の全家庭に、市への予算の要望はありますかというアンケートを配布して、それぞれの学校で集約して、その集約したものをPTAの連合会でさらに集約するということで、時間をかけて丁寧に保護者の要望を集約して提出しているわけです。ですから、稲城市の小中学校のPTA連合会から、この予算要望は、その要望の中でも優先要望として、ほぼ毎年出されていると思います。この切実な願いにしっかり応えて、検討するべきではないでしょうか。改めて認識をお聞きしておきたいと思います。 589 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 590 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 義務教育就学児医療費助成制度の所得制限を廃止することは、繰り返しになりますが、厳しい財政状況の中で、他の事業との優先度等を総合的に勘案する必要があり、現在のところ考えておりません。 591 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 592 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、次に進みたいと思います。(2)です。高校生までの拡充が求められると考えますが、認識をお聞きします。 593 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 594 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 医療費助成対象の高校生までの拡充につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 595 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 596 ◯ 10番(岡田まなぶ君) きのうの答弁では、稲城市では、東京都と同じ基準で乳幼児・小中学生の医療費助成を実施しているので、現在考えていないということだったと思いますが、きのうもお話がありましたが、全国で見ると、500を超える自治体で実施しているという状況なんです。  このことに関連して、東京都が2016年に実施した子供の貧困に関する実態調査というのがあるのですが、これは医療の受診を抑制する理由というものを聞いていて、「自己負担金を支払うことができないと思ったため」と回答した割合は、小中学生の保護者では1%だったのに対して、16歳から17歳までの子供のいる保護者では2.7%と高くなっていました。この調査は東京都が行ったわけですが、東京都自身が、この結果について、医療費助成制度が15歳まで対象となっていることが理由の一つとして考えられると言っています。16歳から17歳の困窮層の保護者では、自己負担金を理由に挙げた保護者が18.8%に上っています。  子供の貧困対策という観点からも、医療費助成の対象年齢を引き上げることは大事になっていると思います。都道府県レベルでは、福島、それから鳥取が18歳までの医療費助成を行っていて、静岡県も10月から対象年齢の上限を18歳まで拡大するということです。ですから、子供の健康、健やかな育成のために、東京都に対して18歳までの医療費助成拡充を求めるということも含めて、高校生までの拡充についても市としても検討していただきたいということを申しておきたいと思います。  次に、(3)に進みます。国に子供の医療費助成(無料化)制度の創設を求めるべきと考えますが、市の認識をお聞きします。 597 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 598 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 国に子供の医療費助成制度の創設を求めることにつきましては、東京都市長会において、東京都予算編成に対する市長会要望として、東京都から国へ働きかけるよう要望しております。 599 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 600 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 東京都から国に子供の医療費助成制度の創設を求めるように、多摩26市の市長会で要望しているということだったと思います。その東京都を含む全国知事会は、6月に国に少子化対策の抜本強化を要請していて、子育て世帯の経済的負担の全般的な軽減の中で、全ての子供を対象にした医療費助成制度の創設を全国知事会も求めています。この子供の医療費助成制度は、少子・高齢化の日本社会のもとで、少子化対策としても大事だということであります。稲城市としても独自の取り組みの検討を求めてきましたが、国の制度創設に向けても、また東京都に向けても、しっかり求めていっていただきたいと思います。  それでは次に進みたいと思います。大項目2です。少人数学級の拡充についてです。少人数学級は、学習面、生活面ともに、子供たちをきめ細かく丁寧に見ることができる制度として、全国の保護者、また教職員の切実な願い、市民的な運動で、全国に広がってまいりました。ヨーロッパやアメリカでは、1学級の標準は20人、30人が当たり前です。今子供たちに必要なことは、どの子も確かな学力を身につけて、自分のことも人のことも大事にする、将来の主権者として成長していくことです。その成長を助けていくためにも、学習面、生活面において、子供たちをきめ細かく丁寧に見られる少人数学級の拡充を求めて質問してまいります。  (1)、少人数(35人以下)学級の実施学年及び小学校の3年生から6年生、中学校2・3年生の35人以下の学級数と割合、36人以上の学級数と割合についてお聞きします。 601 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 602 ◯ 教育部長(石田昭男君) 稲城市では、学級編制基準により、小学校第1学年・第2学年及び中学校第1学年につきまして、35人以下の学級編制を行っております。小学校第3学年から第6学年、中学校第2学年・第3学年の35人以下の学級と割合、36人以上の学級数と割合につきましては、小学校第3学年では、29学級中35人以下は25学級で86.2%、36人以上は4学級で13.8%、小学校第4学年では、28学級中35人以下は20学級で71.4%、36人以上は8学級で28.6%、小学校第5学年では、31学級中35人以下は29学級で93.5%、36人以上は2学級で6.5%、小学校第6学年では、29学級中35人以下は25学級で86.2%、36人以上は4学級で13.8%、中学校第2学年では、23学級中35人以下は15学級で65.2%、36人以上は8学級で34.8%、中学校第3学年では、21学級中35人以下は10学級で47.6%、36人以上は11学級で52.4%でございます。小学校第3学年から第6学年の合計につきましては、117学級中35人以下は99学級で84.6%、36人以上は18学級で15.4%、中学校第2学年・第3学年の合計につきましては、44学級中35人以下は25学級で56.8%、36人以上は19学級で43.2%となっております。 603 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 604 ◯ 10番(岡田まなぶ君) まず小学校で言いますと、3年生から6年生で、35人以下は99学級で84.6%、36人以上は18学級で15.4%、中学校2・3年生で、35人以下は25学級で56.8%、36人以上は19学級で43.2%ということだったと思います。中学校で見ると、43%、19の学級が35人以上という状況になっています。  少人数学級は、答弁にあったとおり、今、小学校の1・2年生、それから中学校1年生で実施されていて、私も小中学校の公開授業も拝見させていただいておりますが、保護者からも、少人数学級はいい、広げてほしいという声が多く寄せられています。何より、まず子供たちの発表や発言の機会もふえますし、また子供たちが伸び伸びと過ごせる。先生が子供たち一人一人と触れ合う時間もふえる。冒頭に述べたように、ヨーロッパやアメリカでは、1学級の標準は35人どころか20人、30人が当たり前という状況になっています。小学校で言いますと、3年生から基準が40人学級になるので、1・2年生のときには20人台でやっていたのだけれども、3年生になって40人近くなるということで、今までどおり、少人数でという保護者の声も寄せられてきています。また、中学生は、2年生、3年生となりますと、体も非常に大きくなって、教室の机の配置を考えても、横に6、縦に6で36ということになるわけで、教室はもういっぱいいっぱいと。見学に行ってもそういう状況で、36人を超えてくると、後ろはもうロッカーにくっつく。それ以上になると、落ちついて勉強できる環境なのだろうかと感じるような状況があります。保護者の願いとして、35人以下の学級を全学年に広げてほしいという声が寄せられ、求められていると思います。  そのことを踏まえて、次に進みたいと思います。(2)です。少人数学級を小中学校の全学年に拡充すべきと考えますが、市の認識についてお聞きします。 605 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 606 ◯ 教育部長(石田昭男君) 少人数学級の小中学校全学年への拡充につきましては、必要となる教室の確保や教員の独自採用、財源の問題などの課題もあると考えております。今後は、国や東京都の動向を踏まえた対応をしてまいりたいと考えております。 607 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 608 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 教室の確保や教員の採用、財源、また国・都の動向を踏まえた対応をしていきたいということだったと思います。何度か述べておりますが、少人数学級については、本来であれば、既に小学校では全学年、中学校1年生まで実現していなければならないという状況です。民主党政権の時代には、35人学級を毎年順次実施しようということを国会で全会一致で決めてきました。しかし、その後安倍政権になって、小学校2年生のまま6年間続けてストップしているわけです。1年ずつ進めていれば、稲城でも小学校の全学年、中学生まで少人数学級が実現していったという状況だと思います。  そこで、(3)に進みますが、国、また東京都に向けて、少人数学級拡充について、しっかり市として求めていくことが必要だと思います。その点についての市の認識をお聞きしたいと思います。 609 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 610 ◯ 教育部長(石田昭男君) 少人数学級の拡充につきましては、東京都市長会、全国市長会、東京都市教育長会及び全国都市教育長協議会を通じて、少人数学級編制の推進を要望しております。今後も引き続き要望してまいります。 611 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 612 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 東京都市長会、また東京都市教育長会などを通じて要望しているという回答でした。稲城の市議会でも、これも紹介していますが、少人数学級などを進めていこうということで、平成24年の6月議会には、全会一致で、国、また東京都に少人数学級の早期実現、また少人数加配指導教員の維持・拡充などを求める意見書の提出も行っています。稲城市の教育委員会として、子供たちの教育環境充実に向けて、引き続きしっかり取り組んでいっていただきたいと思います。  それでは次に進みます。大項目3です。子供の貧困対策、学習支援についてです。教育は、子供一人一人の幸せ、成長と発達のためにあります。教育は、子供の権利であり、家庭の経済力にかかわらず、全ての子供に保障されなければなりません。子どもの貧困対策法は、第1条、目的で、「子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子どもが健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を図るため、子どもの貧困対策に関し、基本理念を定め、国等の責務を明らかにし、及び子どもの貧困対策の基本となる事項を定めることにより、子どもの貧困対策を総合的に推進することを目的とする」とされています。そして、その第10条では、「国及び地方公共団体は、就学の援助、学資の援助、学習の支援その他の貧困の状況にある子どもの教育に関する支援のために必要な施策を講ずるものとする」と定められています。生活に困窮する暮らしの中で諦めてしまっている保護者や子供たちに、生きる力、また生きる楽しさをつかんでほしいと私は思います。  (1)として、ひとり親家庭や生活困窮家庭などの子供を対象にした無料の学習教室や家庭教師派遣などの学習支援に取り組むべきと考えますが、市の考えをお聞きします。 613 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 614 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 平成30年第2回市議会定例会の一般質問でお答えしましたとおり、ひとり親家庭や生活困窮家庭などの子供を対象に、市では、志望校に合格した場合に償還免除となる学習塾等受講料貸付金や受験料貸付金の制度を受験生チャレンジ支援貸付事業として、稲城市社会福祉協議会へ委託し、実施しております。また、シルバー人材センターが低額な受講料で学習教室や家庭教師派遣なども実施しております。こうした事業を通じて対応しておりますので、無料の学習教室等については、現時点で実施する予定はございません。 615 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 616 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 2015年──平成27年の4月に、生活困窮者支援法に基づく支援の実施が始まりました。この支援では、生活困窮世帯の子供の学習支援として、子供の学習支援を初め、日常的な生活習慣、仲間と出会い活動ができる居場所づくり、進学に関する支援、高校進学者の中退防止に関する支援など、子供と保護者の双方に必要な支援を行っていくとされています。その中で、今各地で無料の学習支援の取り組みも広がってきています。2点ほどお聞きしたいと思います。まず、多摩26市での取り組み状況についてお聞きします。次に、この間私は多摩市や調布市などの取り組みも紹介してきましたが、近隣でも取り組みの自治体がふえていますが、その認識についてお聞きしたいと思います。 617 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 618 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) まず、多摩26市の取り組み状況につきましては、国の資料によりますと、市により対象者や実施方法などは異なりますが、24市において無料の学習教室等が行われているとのことでございます。  次に、市の認識でございますが、学習塾等受講料貸付金及び受験料貸付金につきましては、合格した場合だけでなく、不合格であっても、その努力が認められた場合も、全額の償還免除となる制度でございます。市といたしましては、こうした制度が生活困窮家庭などの子供の学習支援に寄与しているものと考えておりますことから、引き続き現行の支援を行ってまいります。 619 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 620 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 無料の学習支援の取り組み状況について、多摩26市で取り組んでいるのが24市ということでした。実施していない2つの市というのは、稲城市と武蔵村山市だけという状況になっています。私もこの間、多摩26市の取り組み状況の調査も改めて行ってまいりました。どこの市でも、取り組み方はいろいろありますが、子供たち一人一人の未来、また貧困の連鎖を断ち切る取り組みにさまざまに取り組まれていると思います。  例えば、小金井市ではこういう取り組みなんです。中学2・3年生を対象にして、利用者7人ということで、少ないんですけれども、生活困窮世帯において、家庭訪問で学習支援や保護者に対する養育支援などを行ってきているということです。教育委員会、また子ども家庭部門、生活保護部門と学習支援事業者が連携して保護者を含めた家庭全体を支援していくということで、スクールソーシャルワーカー、ケースワーカーなど、各部門も連携して、よい取り組みがされているという評価がされているということを調査してまいりました。実際に平成29年度に支援した対象の中学3年生は全員高校進学ができたために、保護者や子供から喜びの声が寄せられたということがあったとお聞きしました。  多摩市では、当初は学力テストは1桁台という子供たちも、都立は無理だと言われていた子供たちが、学習支援を通じて都立高校に合格したということであります。子供たちからは「勉強のおもしろさがわかった」、「夢が持てるようになった」、親からは「子供が生き生きとした」、こうした声が寄せられているということであります。  無料の学習支援の取り組みは多摩26市中24市で実施されているという状況も、今お答えにあったとおりです。稲城市としても、調査、また検討していくことが必要だと思いますが、改めてその認識をお聞きしておきたいと思います。 621 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 622 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 繰り返しとなりますが、市では、現在実施しております受験生チャレンジ支援貸付事業やシルバー人材センターによる学習教室等の事業、これらを通してひとり親家庭や生活困窮家庭などの子供の学習支援に努めてまいります。 623 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 624 ◯ 10番(岡田まなぶ君) では次です。(2)です。「地域未来塾」の補助制度活用も検討していくべきだと考えますが、認識をお聞きします。 625 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 626 ◯ 教育部長(石田昭男君) 「地域未来塾」の補助制度につきましては、国と都で合わせて3分の2で、実施自治体は3分の1を負担することとされております。補助金の活用につきましては、他市の実施状況を把握しながら、今後の対応について研究していく中で判断してまいりたいと考えております。 627 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 628 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 補助制度活用については、他市の状況を見ながら研究、判断したいということだったと思います。それでは、2点ほど再質問したいと思います。まず、「地域未来塾」の制度の趣旨・目的について確認したいと思います。また2点目には、この制度の多摩26市での取り組み状況について確認したいと思います。 629 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 630 ◯ 教育部長(石田昭男君) 1点目の制度の趣旨・目的につきましては、放課後などを活用して、主に経済的な理由や家庭の事情により、家庭での学習が困難であったり、学習習慣が十分に身についていない中学生や高校生などを対象に、大学生や教員OB等の地域住民の協力を得て学習支援を行うことにより、学習習慣の確立や基礎学力の定着につなげることでございます。  また、2点目の26市の取り組みにつきましては、現在、26市のうち、多摩市、国立市など9市が実施していると伺っております。 631 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 632 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 制度の趣旨として、経済的な理由、家庭の事情等で家庭での学習などが困難である家庭に、またその子供に学習支援を行うということで、この「地域未来塾」も、こうした学習機会の提供を通じて貧困の負の連鎖を断ち切ろうということを目指しているという制度であります。多摩地域では、多摩市、国立市など9市が実施しているということでありました。  この制度も、それぞれ自治体によって独自の取り組みはいろいろあるのを調べてきましたが、国立市を一つ紹介しておくと、国立市では小学校で取り組んでいるのです。小学校8校で、5・6年生を対象にして、週4日、放課後1時間程度、国語・算数・英語に取り組んでいるということで、教材は、教育委員会が用意したプリント、ベーシックドリルを活用している。教員免許を保有している地域住民を中心に、教室の運営を行っている。また、教員志望の大学生もサポートしているということだそうです。参加した子供へのアンケートもやっているそうですが、「参加してよかった」と回答した子供は89.5%、参加前に家庭での学習が30分未満の児童のうち、「1時間以上学習するようになった」と回答した子供の割合は62.8%になったということだそうです。  やはり、子供は家庭の事情に左右されることなく進学・就職していけるように、自治体として手を差し伸べていくことは、自治体の大事な取り組みだと思いますので、市としても、研究という回答だったと思いますが、しっかり検討していっていただきたいということを述べておきたいと思います。  次に進みたいと思います。大項目4、行政改革等についてであります。厳しい市民生活が続いている中で、私たちは受益者負担の適正化という名のもとに、市民への安易な負担増となる行政改革は進めるべきではないということをこの間主張してまいりましたが、改めて使用料・手数料の見直しの関係、また公民館の使用料の無料原則などについて、市の姿勢について確認していきたいと思います。  まず、(1)として、行政改革の目的についてお聞きします。 633 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 634 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 行政改革の目的につきましては、行政サービスの向上と効率的な行財政運営を目指し、行政組織及び事務の効率化などを図るものでございます。 635 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 636 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、具体的に(2)に進みたいと思います。使用料・手数料の見直しの可能性を検討したということでしたが、その項目と内容についてお聞きしたいと思います。 637 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 638 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市では、持続可能な行政運営の実現に向け、受益者負担の適正化の視点をもって、これまでにも使用料・手数料の見直しを継続して検討してきております。そうした中で、平成29年度において使用料・手数料の見直しの可能性を検討した項目や内容といたしましては、各種証明書交付手数料や、幾つかの事業や施設利用などについて、行政コストなどの研究を行いました。 639 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 640 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 検討した項目と内容については、各種証明書交付手数料、また幾つかの事業や施設利用などの行政コスト等の研究ということで、今答弁にありました幾つかの事業や施設利用等ということでしたが、これは具体的には何なのか、確認したいと思います。 641 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 642 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 行政コストなどの研究を行った事業といたしましては、塵芥収集運搬処理事業のほか、学童クラブ、コミュニティ防災センター、複合施設ふれんど平尾における施設利用などでございます。 643 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。
    644 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 今答弁に学童クラブ、コミュニティ防災センター、ふれんど平尾の施設利用の研究というお話があったと思うのですが、これについて、具体的な中身ですが、利用料の値上げや有料化といったことが検討されたということはなかったのかどうか、確認しておきたいと思います。それから、今、使用料と手数料の見直しの可能性を検討した項目の中に、公民館の有料化の検討というのは入っていないのかどうか、確認しておきたいと思います。 645 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 646 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 今お答えした施設のうち、現在有料化されているのは学童クラブ、また基本的に使用料がかからないふれんど平尾とコミュニティ防災センターにつきまして、今回の行政改革関係の検討においては、有料化等の具体的な検討は行っておりません。また、もう一つ、公民館につきましては、今回の行政改革関係の対象事業には入ってございません。 647 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 648 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは次に、(3)に進みます。公民館使用料の無料原則を堅持していくべきと考えますが、認識をお聞きします。 649 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 650 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 現行の公民館使用料につきましては、稲城市立公民館条例第9条に、「公民館の使用料は、無料とする。ただし、法第22条に定める事業のほかに使用させる場合は、有料とし、使用料は、別に定めるとおりとする」と規定しております。 651 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 652 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、2点ほどお聞きしたいと思います。まず、公民館は多くの市民または団体の皆さんが利用しているわけですが、公民館を利用している登録団体数、また年間の延べ利用者数はどれぐらいあるのか、聞きたいと思います。  それからもう1点ですが、この間、中央文化センターのホールの改修が行われてきましたが、市民の間では、その改修がされるに当たって施設の有料化などが検討されているのではと心配する声が寄せられてきて、当時私も議会でも質問してきました。あれから時間も経過する中ですが、稲城の文化・芸術・教育、これらの一層の振興、また市民団体の活躍や発展にとって、引き続きこの公民館の使用の無料原則は大切だということで、今回質問しているものであります。そこでお聞きしますが、有料化についての検討というのはこの間していないのか、そして今後も有料化の検討の予定はないのかということについて確認しておきたいと思います。 653 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 654 ◯ 教育部長(石田昭男君) まず、1点目の登録団体数と利用者数でございますけれども、公民館の登録団体数につきましては、現時点で523団体でございます。利用者数につきましては、平成29年度実績で延べ20万6,033人でございます。  また、2点目の有料化の検討ということでございますが、先ほど答弁したのは、現行の条例の規定を申し上げたところでございまして、したがいまして、現在のところ有料化の検討は行っておりませんが、今後検討するか、しないかにつきましては、現時点で未定でございます。 655 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 656 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 公民館の使用料の無料原則というのは、今答弁があったとおり、523団体あって、年間の利用者数では延べ20万人の方が利用していて、稲城市の公民館というのは、ひとしく教育を受ける権利を保障するという立場で無料原則で取り組まれてきて、地域の皆さんの活発な利用、また地域の教育・文化の振興、そして稲城の地域力も高めていくと、稲城の誇るべき財産をつくり出してきたと私は考えています。引き続き無料原則の堅持を求めて、次に進みたいと思います。  それでは、次です。大項目5、若葉台駅構内のエスカレーター設置についてお聞きします。  若葉台駅構内にエスカレーターの設置をしてほしいという声が市民の皆さんから寄せられてきています。この間、私も京王電鉄本社への要請行動も行ってまいりました。市としての認識と取り組みを問うものです。  まず、(1)として、京王相模原線調布から橋本間各駅の1日の乗降人数及びエスカレーターの設置状況についてお聞きします。 657 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 658 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 京王相模原線各駅の1日の乗降人数につきましては、公表されている平成29年度のデータによりますと、調布駅12万5,624人、京王多摩川駅1万7,686人、京王稲田堤駅5万5,181人、京王よみうりランド駅1万3,694人、稲城駅2万1,346人、若葉台駅2万7,400人、京王永山駅4万6,433人、京王多摩センター駅8万7,411人、京王堀之内駅3万2,268人、南大沢駅6万4,366人、多摩境駅2万487人、橋本駅9万7,219人でございます。エスカレーターの設置状況につきましては、京王多摩川駅、京王よみうりランド駅、若葉台駅以外の駅には設置されております。 659 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 660 ◯ 10番(岡田まなぶ君) エスカレーターが設置されていない駅は、若葉台駅、よみうりランド駅、京王多摩川駅ということで、乗降人数が2万人を超えてエスカレーターがないという駅は若葉台駅だけという状況だということがわかりました。  冒頭述べましたように、この間多くの市民から、若葉台駅の構内にエスカレーターを設置してほしいという声が寄せられてきました。幾つか紹介しますと、赤ちゃん連れのお母さんは、エスカレーターは必要ですということで、若葉台駅にはないので、エレベーターを使うのだけれども、エレベーターもいっぱいになってしまうということで、エスカレーターを早く欲しいという声。また、高齢の女性は、高齢なので階段40段はきついということで、エスカレーターができたら便利ですねと。それから、通勤されている方からも、今の時代に若葉台駅にもエスカレーターは必要ですと、こういう声などが寄せられてきました。  そこで次に進みたいと思いますが、(2)として、若葉台駅へのエスカレーター設置を求めるべきと考えますが、市の認識と取り組みをお聞きします。 661 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 662 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 京王電鉄では、京王線全69駅の出入り口から各ホームまで、階段などの段差がなく移動できるよう、エレベーターやスロープを設置し、バリアフリー化を図ってきており、また駅設備の充実として、46駅にエスカレーターを設置していると伺っております。市の認識につきましては、市内3駅では、エレベーターの設置によりバリアフリー化されておりますが、鉄道利用者のさらなる利便性向上のために、エスカレーター設置など、設備の充実が必要であると考えております。このことから、若葉台駅構内のエスカレーター設置につきましては、市と京王電鉄との打ち合わせなど、さまざまな機会を捉えて要望してきており、また南多摩市議会議長会を通して継続的に要望してきております。今後も引き続き、利用者のさらなる利便性が図られるよう要望してまいります。 663 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 664 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 京王電鉄にさまざまな機会に市としても要望しているという回答だったと思います。そこで、私は7月31日に、エスカレーター設置を求める市民の皆さんと、また日本共産党の吉良よし子参議院議員とともに京王電鉄本社に行きまして、若葉台駅構内にエスカレーター設置を求める要請を行ってきました。担当者から状況も聞いてまいりました。  京王電鉄の担当者の話では、京王相模原線のエスカレーター設置に関するこれまでの基本的な考え方について説明がありまして、まず永山駅以降にできた橋本方面の駅、永山駅から橋本駅には、もうその当時から駅の設置にあわせてエスカレーターを設置してきたというお話でした。それから、調布から若葉台までの駅について、エスカレーターが設置されているのは稲城駅と稲田堤駅ということになるわけですが、これは、駅の改良のときにあわせてエスカレーターを設置してきた。そのために、京王相模原線では若葉台駅、よみうりランド駅、京王多摩川駅には設置されていない。こういう考え方でやってきたということです。しかし、エスカレーターについては、時代の変化の中で、一般的な昇降設備となってきたので、若葉台駅は利用者が2万7,000人あり、市民より設置の要望もいただいたということで、来年度、設置の調査・研究・検討したいという前向きな回答がされました。  これまで議会でも質問してまいりましたが、去年の2017年12月の議会の時点では、市の認識としても、現段階ではエスカレーターの設置の具体的な見通しは示されておりませんという状況でしたから、来年度、エスカレーター設置の調査・研究・検討をしたいという回答は、大きな前進だと思います。エスカレーターがあるのは当たり前ということで、誰でもエスカレーターを使うのは普通という時代になってきたということなので、京王でも前向きに検討したいということだったと思います。稲城市としても、こうした状況ですので、引き続きしっかり要望していっていただきたいという姿勢について確認しておきたいと思います。 665 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 666 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 繰り返しになりますが、これまでもさまざまな機会を捉えて要望してきておりますので、今後も引き続き、利用者のさらなる利便性が図られるよう、要望してまいります。 667 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 668 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、次に進みたいと思います。大項目6、認可保育園の待機児童解消についてであります。  保育園の待機児問題は引き続き深刻であります。待機児解消の問題は、少子化が急激に進む日本で、若い世代が希望を持ち、そして働き、子育てをしていける社会であるための重要な課題になっています。そして、子供は未来の主人公であり、社会の希望であり、誰もが子供たちの健やかな成長を願い、安心して子育てができる社会の実現をと願っています。待機児童解消を求めて、引き続き市の取り組みを問うものです。  まず、(1)として、直近の待機児童数(新新基準、新基準、旧基準)、同じく前年同月の待機児童数(新新基準、新基準、旧基準)及び待機児童解消の市の基本姿勢について、お聞きしたいと思います。 669 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 670 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 直近の待機児童数につきましては、平成30年7月1日現在、平成29年3月31日付国通知の定義に基づくいわゆる新新基準で75人、平成27年1月14日付国通知の定義に基づくいわゆる新基準で28人、平成16年3月23日付国通知の定義に基づくいわゆる旧基準で303人となっております。また、平成29年7月1日現在の待機児童数につきましては、新新基準で94人、新基準で32人、旧基準で283人となっております。  待機児童解消に向けた市の基本姿勢につきましては、保育ニーズを勘案し、認可保育所の新設や認証保育所の認可化など、さまざまな方法により待機児童解消に努めております。 671 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 672 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 7月の時点で、新新基準で75人、新基準で28人、旧基準で303人という回答でした。いわゆる旧基準、潜在的待機児童と言われるのは303人ということで、昨年の283人、さらにもう1年前にさかのぼると、2年前の同月、173人だったのです。非常に保育を必要としている御家庭はふえているという状況だと思うわけです。市としてもこの間待機児解消に努めてきているということについては承知もしているところですが、現状では、潜在的待機児童を見ると、ふえてきているという状況にあるわけですが、市として、その点の認識についてお聞きしておきたいと思います。 673 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 674 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 旧基準では283人から303人と増加しておりますが、新基準におきましては32人から28人に、新新基準では94人から75人と減少しております。これは、待機児童対策に積極的に取り組んできた結果であると認識しております。 675 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 676 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 今そういう回答がありましたが、今私が言ったとおりで、潜在的待機児童として見る旧基準は303人で、2年前の同月は旧基準で173人で、当時もこれで非常に多いという話をしていたわけで、ことし303人になっているというところに目を向けていく必要が私はあると思うわけです。何より、入れる資格があって、希望する人がみんなきちんと入れるように取り組んでいくことが大事だということを言ってきました。それは、いわゆる旧基準の303人の御家庭に当たるわけです。子供を安心して預けて働きたいという願いをしっかり市としても受けとめて取り組んでいっていただきたいということを述べておきたいと思います。  それでは次に進みたいと思います。(2)、宿舎借上支援事業の取り組みについてお聞きします。 677 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 678 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 宿舎借上支援事業につきましては、平成29年7月より待機児童対策として、東京都の制度を用いて新規に採用する保育士用の宿舎の借り上げを行う事業者に対して、当該事業者が経費を支出した場合に、月額上限8万2,000円のうち8分の7の補助を行うことにより、保育人材の確保、定着及び離職防止を図っております。 679 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 680 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、次の(3)に進みたいと思います。2019年度、来年の4月に向けての保育園の整備予定及び定員増の計画についてお聞きします。 681 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 682 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 平成31年度に向けた保育所の整備予定につきましては、平成30年5月21日の福祉文教委員会で報告したとおり、第一地区に4施設の整備を計画しております。4施設の内訳と定員増の状況につきましては、保育定員96人の幼保連携型認定こども園、保育定員30人の幼稚園型認定こども園の分園及び保育定員60人と保育定員42人の認証保育所の認可化による認可保育所でございます。 683 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 684 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 第一地区に4施設の整備を計画しているということで、しっかり進めていただきたいと思います。第一地区というのは、矢野口・東長沼・大丸・百村・押立ということで、特にこの間待機児童が多いと言われてきた地域ですので、しっかり整備に向けて取り組んでいっていただきたいと思います。  この間、きょうお話もしてきたように、保育園に入れないという問題は、市民にとっては非常に切実な問題で、引き続き切実な声が寄せられておりますので、紹介して、次の質問に行きたいと思うのです、これは2歳のお子さんを持つお母さんからのお手紙です。待機児童問題があり、2人目の子供をつくるのをためらっているということなんです。「長男は認可に入れず、運よく認証に入ることができ、職場復帰することができましたが、また同じ不安に駆られることを思うと、来年度定員がふえるよう市も頑張ってくださっていますが、ぜひ働いている人、働きたい人が全員入れるようによろしくお願いします」。こういう切実な声も寄せられてきています。この声をしっかり受けとめて、市として待機児童解消に向けて取り組んでいっていただきたいと思います。改めて、市の姿勢について確認しておきたいと思います。 685 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 686 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 市といたしましては、待機児童対策を最重要課題として、さまざまな方法により保育環境の整備を行い、保育ニーズに対応しております。今後も待機児童解消に向けて、全力で取り組んでまいります。 687 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 688 ◯ 10番(岡田まなぶ君) よろしくお願いいたします。  それでは次に、大項目7に進みたいと思います。iバス・路線バスの拡充についてであります。  (1)として、iバスの直近の月別の乗車実績(コース別)と前年同月の乗車実績(コース別)及び利用状況の市の認識についてお聞きしたいと思います。 689 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 690 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスの7月の乗車実績につきましては、Aコース、市内循環路線・右回りが1万5,704人、Bコース、市内循環路線・左回りが1万6,797人、Cコース、平尾・南多摩駅路線が1万927人、D・Eコース、南多摩駅・よみうりランド路線が3,654人、合計4万7,082人となっております。  前年同月の乗車実績につきましては、Aコース1万4,803人、Bコース1万4,409人、Cコース9,534人、DEコース3,001人、合計4万1,747人となっております。  また、市の認識といたしましては、平成30年7月の乗車実績が第2期見直し新路線運行直後の平成29年7月の乗車実績を5,335人上回っていることから、路線が市民生活に定着してきたものと推測しております。 691 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 692 ◯ 10番(岡田まなぶ君) より多くの方に利用していただいてきていると思います。  それでは、(2)です。30分に1本のiバスを目指して増便をしていくと考えますが、市の認識をお聞きします。 693 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 694 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 現在運行しているiバス路線は、稲城市地域公共交通会議にて決定されたバス公共交通の見直し方針・見直し条件に基づいて決定されております。このiバスの見直し条件には、運行頻度について、60分に1本程度の運行間隔を目指すとされていることから、現時点で30分に1本の運行を目指すことは考えておりません。 695 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 696 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 60分に1本を目指してきたことから、現時点では30分に1本は考えていないということだったと思います。市民の皆さんからは、この間の路線変更や増便によって、市立病院に行くのにも便利に使っているという声も聞いているのですが、病院に行った帰りの時間がなかなか合わないと、長時間待つことになってしまう、もう少し本数をふやしてほしいという声が寄せられているというのが現状です。再質問しますが、稲城でも高齢化が進んでいく状況のもとで、市民の足として、また生き生きと暮らしていく稲城のまちづくりという観点でも、iバスは大事な事業だと考えますが、市としての認識をお聞きしたいと思います。 697 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 698 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスの第2期見直しの際に稲城市地域公共交通会議にて決定されたバス公共交通の見直し方針に、路線バスを補完し、高齢者等交通弱者の社会参加を促進する適正なネットワークの再構築とあることからも、高齢者等交通弱者の社会参加を促進するために、iバスは大事な事業の一つであると認識しております。 699 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 700 ◯ 10番(岡田まなぶ君) ぜひ検討していただきたいと思うわけですが、高齢の女性の方からもこういう声が寄せられていて、この方はiバスを利用し始めてから数カ月になりますということで、「本数がもう少し多いと、ゆっくり買い物ができてよいと思います。時計を見ながら慌ただしく帰る時間を気にしているのが残念です」ということで、利用されている方は、買い物も含めて、非常に利用されているということです。生き生きと暮らす稲城のまちづくりを考えるという観点で、iバスの本数をふやして、30分に1本ということを目指していくことが必要だと思います。  高齢化の問題というのは、稲城でも、また議会でもさまざまな議員の皆さんも取り上げているとおりです。ニュータウン地域が一気に高齢化するという状況も控えています。iバスは、高齢になっても、文化センターや図書館、またふれあいセンター、文化や教育にも触れるための大事な足となっていきます。iバスの本数がふえて、市立病院や健康プラザもより利用しやすいということになれば、病気の早期発見、介護の予防にもつながる、市民の命と健康を守っていく、また医療費や介護の給付費を抑えるということにもなっていくと思うんです。何より、市民が高齢になっても生き生きと暮らしていける稲城をつくる上で、総合的なまちづくりという視点に立っての検討を求めておきたいと思います。  それでは、(3)に進みます。南多摩駅から若葉台駅間の路線バスの乗車状況及び増便が求められていると思いますが、認識をお聞きします。 701 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 702 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 南多摩駅と若葉台駅を結ぶ路線バスの乗車状況につきましては、平日に運行している南多摩駅発若葉台駅行きの7月の乗車人数の平均が、途中のバス停での乗車も含めて、午前6時47分発が21.2人、7時18分発が30.5人、7時45分発が25.3人、午後の18時53分発が21.9人、19時55分発が15.3人、平日に運行している若葉台駅発南多摩駅行きの7月の乗車人数の平均が、途中のバス停での乗車も含めて、午前6時17分発が13.8人、6時42分発が29.6人、7時15分発が28.6人、午後の18時21分発が25.1人、19時23分発が22.9人であったと運行事業者から聞いております。南多摩駅と若葉台駅を結ぶ路線バスの増便につきましては、バス公共交通のさらなる利便性向上のため、バス事業者検討会において運行事業者に対し増便の要請を行っております。 703 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 704 ◯ 10番(岡田まなぶ君) ということで、利用されている状況を見ると、朝夕と非常に多くの市民の皆さんが利用されています。ただ、南多摩駅から若葉台駅の路線バスについては、朝は主にほぼ皆さん通勤・通学に使われていると思うんです。朝が3本です。それから夕方は2本ということで、30分に1本が朝3回で、帰りは1時間あけて2本ということで、通勤と通学に使っている方にとっては、本数をふやしてほしいというのは切実な声だと思うんです。  この南多摩駅から若葉台駅の路線バスを運行してほしいというのは、この間多くの議員さんも取り上げてきていて、ちょうど2年前に運行を開始するということになって、南多摩駅前広場の暫定的な整備という状況も含めてスタートした。そのときから朝3本、帰り2本とそのままなんです。今は南多摩駅前広場も整備されてきていて、何せ帰りが2本で行きが3本では、利用者はかなり朝も夕方も乗っています。こういう状況ですから、ぜひ引き続き要請が必要だと思うんです。市としても、朝3本で夕方2本、これは本当に市民の生活にとって少ないという状況だと思うんですけれども、その辺の認識をお聞きしておきたいと思います。 705 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 706 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 繰り返しとなりますが、南多摩駅と若葉台駅を結ぶ路線バスの増便につきましては、バス公共交通のさらなる利便性向上のため、バス事業者検討会において運行事業者に対し増便の要請を行っているところですが、引き続き要請を行ってまいります。 707 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 708 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 引き続き、しっかり要請していただきたいと思います。  それでは、(4)です。下平尾地域の交通不便地域へのアンケート調査が実施されることになりましたが、地域の皆さんの声、実態をしっかり把握して進めていく、この基本姿勢についてお聞きします。 709 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 710 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 下平尾地区の交通不便地域へのアンケート調査につきましては、平成30年7月20日に開催した稲城市地域公共交通会議にて決定し、行われるものです。アンケート調査実施後には、調査結果を取りまとめ、地域の声、実態を把握した上で、稲城市地域公共交通会議にてアンケート調査を受けた対応方針を検討してまいります。 711 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 712 ◯ 10番(岡田まなぶ君) それでは、再度お聞きしたいと思いますが、これは長年の課題ということで取り組まれてきています。今答弁があったとおり、対応方針をまとめていくということになると思うのですが、最終的にこの対応方針を決める前に、案の段階で住民への説明、また理解と納得を得た上で、対応をしっかり住民の理解と納得のもとに進めていくという姿勢で取り組んでいただきたいと思います。その姿勢についてお聞きしたいと思います。 713 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 714 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) アンケート調査を受けた対応方針や今後の進め方などは稲城市地域公共交通会議にて検討してまいります。 715 ◯ 議長(北浜けんいち君) 岡田君。 716 ◯ 10番(岡田まなぶ君) 長年の課題ですから、市民と一緒につくり上げていくという姿勢で、市民が利用しやすいものとなるように取り組んでいっていただきたいと思います。このことを述べて、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 717 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、10番、岡田まなぶ君の一般質問は終わりました。   ────────────────────────────────────────── 718 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。
                                   午後3時43分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...