稲城市議会 > 2018-06-18 >
平成30年第2回定例会(第13号) 本文 開催日: 2018-06-18
平成30年第2回定例会(第13号) 名簿 開催日: 2018-06-18

  • 横山ダム(/)
ツイート シェア
  1. 稲城市議会 2018-06-18
    平成30年第2回定例会(第13号) 本文 開催日: 2018-06-18


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時30分 開議 ◯ 議長(北浜けんいち君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(北浜けんいち君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の11番、市瀬ひさ子さんの一般質問を許します。15番、市瀬ひさ子さん。 3 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) おはようございます。けさ7時58分ごろに大阪府北部を震源とします地震が発生したとのニュースを拝見いたしました。まだ詳細はわからないようですが、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。  失礼いたしました。通告番号11番、公明党の市瀬ひさ子でございます。元気にやってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。申しわけございません。通告の順に従い、大項目4項目にわたり一般質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  大項目1、婚活イベントの推進について。  稲城市内の飲食店及び各種団体との連携により、平成25年度から継続開催されている婚活イベントが大変好評であると伺っております。自治体が行う婚活支援は、参加費用が手ごろで垣根も低く、安心して参加できると人気があることから、自治体もさまざま工夫を凝らしたイベントを開催し、発信しています。稲城市においても、時にはまち歩きや農作物の収穫、食事会などの体験型イベントを開催し、まちの魅力を伝え、定住の促進を図るといった毎回の企画運営に対し、大いに評価するところでございます。  (1)、近年の開催状況などについてお伺いいたします。 4 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 5 ◯ 市民部長(松本葉子君) おはようございます。それでは、答弁させていただきます。婚活イベントの近年の開催状況につきましては、平成27年度が4回実施で参加人数は118人、平成28年度が4回実施で参加人数は88人、平成29年度が6回実施で参加人数は108人となっております。また、結婚に至ったカップルにつきましては、これまで3組の報告があり、記念品を差し上げております。 6 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 7 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 開催数、また参加数とも年々ふえている状況から見ても、大盛況の様子がうかがえます。また、参加者の中から結婚に至った市内定住カップルが3組もいらっしゃることは、何よりうれしい限りです。平成28年第2回定例会での一般質問において、婚活イベントで結婚定住に至った場合のお祝い品を提案させていただきました。現在記念品を差し上げているとのことでしたので、例えば結婚記念日に使える市内飲食店の御招待券とか、また夫婦で健康づくりを目指すオーエンス健康プラザの利用券など、稲城らしいお祝い品を今後ぜひ御検討いただきたいと考えます。  再質問です。参加者も年々ふえております。婚活イベントに応募される方々がお住まいの地域についてお伺いいたします。 8 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 9 ◯ 市民部長(松本葉子君) 婚活イベントには、市内はもとより、多摩地域では府中市、多摩市、狛江市、日野市、調布市、八王子市、立川市、国分寺市、武蔵野市、三鷹市、福生市、西東京市など12市から、区部では世田谷区、渋谷区、江東区、練馬区、台東区から、近郊では川崎市、相模原市、横浜市から、さらには遠方からはさいたま市、朝霞市からも参加されています。 10 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 11 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 再々質問でございます。多くの方、そして遠方からの参加者があることに驚くとともに、幅広い地域の方に稲城の魅力も伝えられることは大変にすばらしいことであると思います。それでは、どのような周知方法を展開されていらっしゃるのか、お伺いいたします。 12 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。
    13 ◯ 市民部長(松本葉子君) 周知方法につきましては、広報いなぎ、市内の各公共施設でのチラシ配布、市内商店街でのポスター掲示はもとより、多摩近郊に配布されるフリーペーパーや市ホームページ、外部ホームページへの掲載、さらには婚活情報サイトによるSNS発信等、多岐にわたっております。これらに加え、これまでの実績から、口コミによる参加者も多くおられ、中には本市に以前在住されていた方が参加されるケースも見受けられます。 14 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 15 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) さまざまな形で幅広い周知を行っていることから、遠方より参加していただいている、そういうきっかけになっていることがわかりました。今後もさまざまな発信を本当に期待するところでございます。  (2)、今後の取り組みについてお伺いいたします。 16 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 17 ◯ 市民部長(松本葉子君) 婚活イベントの今後の取り組みにつきましては、平成30年度は3回を計画しておりまして、第1回を7月20日に開催する予定でございます。平成31年度以降につきましても、平成31年度から本格的に稼働する一般社団法人稲城市観光協会に引き継いで、継続してまいりたいと考えております。 18 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 19 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 本年度も3回を計画していること、また平成31年度以降は一般社団法人稲城市観光協会に引き継ぎ継続していく事業と伺いました。公明党の先輩が訴え、実現した婚活イベント事業が継続されていくことは大変にうれしいことであり、さらなる発展を期待するところでございます。また、さまざまな点と観光とをつなぎ、稲城市をアピールできる観光協会の設立は高く評価するところです。  大分県臼杵市では、恋愛や結婚、婚活に対してどのように考えればよいのか、婚活に興味がある人も抵抗がある人も、聞いた後には気持ちや行動が少し前向きになるような婚活応援講演会や、コミュニケーションのとり方や身だしなみ、マナーなど、恋愛や婚活だけでなく、日常生活でも役立つスキルを学ぶことができるスキルアップセミナーなどを婚活イベントに組み込んで行っています。時には「婚活ふるまい術セミナー」と題し、男性限定で和のおもてなしを学び、その後男女で食事会といった、参加者の年齢も少し高目に設定した大人婚活を開催したりと、毎回趣向を凝らして開催しています。  稲城市においても、例えば第1部で地元の方を講師として迎え、このようなスキルアップの場を設け、第2部でまち歩きや市立公園でのバーベキューなどのイベントを開催することなどで新しい参加者を見込めるのではないかと考えます。また、6月8日に稲城市、駒沢女子大学、稲城市観光協会との3者間で稲城市観光まちづくり産官学連携協定が締結されたことから、駒沢女子大学の学生による企画など、さらなる婚活イベントの開催を大いに期待するところでございます。市の考えをお伺いいたします。 20 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 21 ◯ 市民部長(松本葉子君) これまでの婚活イベントでは、パーティーの前に観光スポットの勧誘や市内商店街での買い物、梨狩りなどのイベントを組み込んで楽しんでいただき、本市に興味を持っていただくよう実施してまいりました。今後も、婚活イベントの開催にはさまざまな工夫を凝らしてまいりたいと考えております。 22 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 23 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) さまざまな工夫を凝らしていただけると伺いました。自転車、農業体験、ひとり1スポーツ、水と緑など、稲城市の魅力をテーマに、ニューツーリズムの婚活イベントの推進に期待をしたいと思います。また、毎回、本当に皆様御協力していただいて、すてきなチラシをつくっていただいております。このチラシにも毎回感動しておりますので、どうかまたこちらも頑張って作成していただければと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、大項目2に移ります。稲城市立公園内でのバーベキュー利用の推進について。  約3カ月の試行期間を経て、昨年5月より稲城北緑地公園と若葉台公園での土曜日・日曜日・祝日のバーベキュー利用が事前届出制となりました。窓口や電話に加えてインターネット予約も始まり、利便性も向上したことから、多くの市内在住・在勤・在学の皆様に御利用いただき、大好評であると伺っています。また、一番問題となっていた近隣住民からの利用者に対する苦情もほとんどないと伺うことから、事前届出制を高く評価するところでございます。  (1)、平成29年度の利用状況についてお伺いいたします。 24 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 25 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 平成29年5月から11月末日までの土曜日・日曜日・祝日における稲城北緑地公園と若葉台公園でのバーベキュー申し込みと利用状況につきましては、稲城北緑地公園での事前申し込みは、窓口申し込みが15団体、インターネット申し込みが363団体で、これらの申し込みのうち、実際に来園された団体は243団体、当日公園での利用申し込みが175団体で、利用者数は418団体、4,118人でございました。また、若葉台公園での事前申し込みは、窓口申し込みが18団体、インターネット申し込みが299団体で、これらの申し込みのうち、実際に来園された団体は187団体、当日公園での利用申し込みが115団体で、利用者数は302団体、3,191人でございました。 26 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 27 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) やはり思っていたとおり、時間や曜日の縛りがない、パソコンやスマホからのインターネットによる申し込みが多いこと、そして当日の申し込みが意外に多いことがわかりました。当日にあきさえあれば、市内在住・在勤・在学の方はもちろんのこと、市外の方もバーベキューを楽しめるため、うまく利用されていることがわかります。また、市内2カ所の公園において、6カ月間で約7,300名の方々に御利用いただいていることがわかりました。市内に無料でバーベキューができる公園があることは、子育て中の御家族にとって特に利便性が高いと考えられることから、人口が増加する稲城市においては、今後ますます予約がとりにくくなることも考えられます。  そこで再質問です。ある程度の広さがあり、水道やトイレ、駐車場などが整っている公園においてのバーベキューの利用拡大について、市の考えをお伺いいたします。 28 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 29 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) バーベキュー利用ができる公園の拡大につきましては、稲城北緑地公園や若葉台公園での現在の利用場所のように、他の公園利用者へ影響が少ない場所、近隣住民への騒音、煙やにおいなど、周辺への影響が最も少ない場所でなければならないと考え、利用場所を限定しております。現在のところ、他の公園での利用拡大は予定しておりません。 30 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 31 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 現在、予定はないということですが、今後のニーズにまた応えていただくことに期待したいと思います。  (2)です。今後の取り組みについてお伺いいたします。 32 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 33 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 平成29年度に事前届出制を実施することにより、利用者のマナーもおおむね守られている状況で効果があったことから、本年5月から11月までの土曜日・日曜日・祝日においても事前届出制を実施しております。今後も、他の公園利用者や近隣住民への迷惑な行為が発生したり、ごみの放置など、利用者のマナーが乱れることのないよう、利用実態の把握に努めてまいりたいと考えております。 34 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 35 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 今後も利用者のマナーが乱れることのないよう、利用実態の把握に努めてまいりたいと伺いました。試行期間を経て本格実施となった届出制度が皆様に周知され、成果を上げていることから見ても、この制度のさらなる継続と発展に期待するところです。  公益財団法人東京都公園協会のホームページによると、バーベキューのできる都立公園は19カ所で、事前申し込みの公園が18カ所となっています。このうち5カ所の都立公園では、全て持ち込むバーベキューに加え、バーベキュー機材のみ貸し出す、または機材と食材がセットになった手ぶらでバーベキューが可能です。買い出し、持ち運び、片づけがなく、予約一つでバーベキューができるという便利さで、大変好評であると伺います。一から自分たちでという王道派の皆さんに加え、小さなお子さんがいらっしゃる御家族やそのお仲間、会社やグループなどが市内でのバーベキューを行いたいと考えると、全てセッティングされた場所でつくって食べて楽しむことが要求される場合もあると考えます。  そこで再々質問です。手ぶらでバーベキューができる公園の利用について、市の見解を伺います。 36 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 37 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) これまでのバーベキュー利用者は、みずから器具や材料を持参し、設置から後片づけまでを行い、楽しんでおられる方々が大勢いらっしゃる状況でございます。御質問の手ぶらでもバーベキューができる利用方法につきましては、他の自治体の事例を研究してまいります。 38 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 39 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 他の自治体の事例を研究していくとの御答弁でした。手ぶらでバーベキューができる2カ所の都立公園と、国営昭和記念公園などのバーベキュー場の管理・運営を行っている民間業者が、京王多摩川駅隣接の京王フローラルガーデンアンジェ内で、また市内よみうりランド内のエリアにおいても、完全手ぶらでバーベキューが行われており、利便性の向上に一役買っているようです。新たな利用者の拡大や雇用の拡大にもつながることから、市民の今後のニーズを素早く捉えていただきたいと思います。市内バーベキュー利用のさらなる推進を大いに期待し、次の項目へ移ります。  大項目3、稲城長沼駅周辺のまちづくりについて。  JR南武線稲城長沼駅では、本年4月より駒澤学園のスクールバスの乗り入れが開始されたことから、活気が生まれ、華やかさを感じます。また、地域の皆様からは、いなぎ発信基地ペアテラスを中心とした稲城長沼駅周辺のにぎわいの創出に期待を寄せる声を数多くいただいております。JR南武線の市内中核駅としての稲城長沼駅の周辺まちづくりに対し、大いに期待するところです。  (1)、稲城長沼駅周辺の道路や駅前広場の整備について、現状と今後の取り組みについてお伺いいたします。 40 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 41 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 稲城長沼駅周辺地区につきましては、地域の皆様や駅利用者の利便性向上のため、南口に暫定駅前広場を整備し、iバスのバス停を設置しておりましたが、駒澤学園との協議により、本年4月からスクールバスの乗り入れが開始されました。この南口駅前広場は、約3,200平方メートルで計画されておりますが、現在約70%の用地あけに御協力をいただいております。引き続き、土地所有者の御協力が得られた箇所から整備を進めてまいりたいと考えております。また、川崎街道からいちょう並木通りにつながる都市計画道路の駅前通り線につきましては、警視庁との交通協議が継続中のため、整備を進めることができないことから、駅南北の交通開放がされておりません。現在、警視庁と駅前通り線及び駅前広場の交通協議を進めており、協議が調い次第、川崎街道から駅北側の旧川崎街道にかわる幅員9メートルの道路までの区間を最優先で整備することとしております。 42 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 43 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 警視庁との交通協議が調い、稲城長沼駅南北の交通開放が実現されることで、駅を利用される方や近隣にお住まいの方などの利便性の向上につながることから、早期実現に大いに期待するところでございます。再質問です。南口駅前広場及び北口駅前広場の整備内容の詳細についてお伺いいたします。 44 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 45 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 南北の駅前広場の整備内容でございますが、南口駅前広場につきましては、さきにお答えしましたとおり、面積が約3,200平方メートルで、バスの乗降場所とタクシー乗り場を整備し、バスとタクシーの待機スペースも確保する計画となっております。また、一般車の乗り入れも可能とする計画です。北口駅前広場につきましては、面積約1,200平方メートルで、一般車の送迎用に利用していただく計画となっております。 46 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 47 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 南北それぞれの駅前広場の整備について、また北口駅前広場の整備にはまだしばらく時間が必要であるということもわかりました。再々質問です。現在、駅への送迎は北口となりますが、暫定北口駅前広場がタクシーの待機場所ともなり、スペースも限られていることから、駅前広場に進入してよいか迷うとのお声も伺います。現状において、駅北側への送迎などで利用される方への利便性の向上を図ることができないか、お伺いいたします。 48 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 49 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 駅の北側につきましては、既に道路用地が確保されていることから、駅利用者の利便性の向上を図るため、現在暫定的に設置している柵などを並びかえるなどして、駅への送迎車両が駅の近くまで乗り入れできるように、現状の中で工夫してまいりたいと考えております。 50 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 51 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) そのときどきの変化に伴って、よろしくお願いしたいと思います。  (2)、稲城長沼駅周辺における今後のにぎわいの創出の取り組みについてお伺いいたします。 52 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 53 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 稲城長沼駅周辺のにぎわいの創出につきましては、駅の南側に計画されている公園をイベントなどが開催できる多目的な広場として、今年度整備する予定としております。この公園と隣接するいなぎ発信基地ペアテラスとの連携により、さまざまなイベントの開催など、稲城長沼駅周辺のにぎわいの創出が図られることを期待しております。 54 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 55 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) いなぎ発信基地ペアテラスとの連携により、さまざまなにぎわいの創出が図られる公園と伺い、完成を待ち望みます。  再質問なんですが、今年度、公園を整備するに当たりまして、地域の皆様のお声はいろいろあったと思いますが、このお声をどのように反映させているのか、お伺いいたします。 56 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 57 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) この公園の設計に当たりましては、平成22年に行った稲城長沼駅周辺地区まちづくり市民ワークショップでの御意見を参考にさせていただいております。このワークショップは、駅前広場や周辺道路、公園、水路などの具体的な整備内容について、使いやすく魅力あふれた場所とするため、周辺にお住まいの方や駅を利用する方々の意向を取り入れる目的で開催されたもので、その中では、この公園は朝市、阿波踊り、山車などのさまざまなイベントの起点となる広場空間とするような御意見をいただきました。設計に当たりましては、これらの御意見を反映させるとともに、改めて周辺にお住まいの皆様の御意見も伺いながら進めさせていただきました。また、地元自治会からは、駅前であり、災害発生時には帰宅困難者への対応も想定されることから、バッテリーを内蔵した公園灯やマンホールトイレの設置を要望いただきましたので、これらも整備してまいります。 58 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 59 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 中核駅としてふさわしい、皆様いろいろお考えになってくださっているようなさまざまなイベントの起点となる広場であるとともに、防災機能を備える重要な広場と伺いました。皆様の声が生かされた広場の今後の利活用に期待いたします。そこで、公園整備のスケジュールなどについてお伺いいたします。 60 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 61 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) この公園の工事につきましては、本年9月ごろに着手し、平成31年3月までに完成させる予定としております。 62 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 63 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 約半年の工事中、本当にいろいろな形でさまざまな皆様の思いもしっかり詰まった公園となりますので、安全確保、それだけはまた御迷惑がかからないようによろしくお願いしたいと思います。  続きまして、(3)です。JR南武線高架下を利用した整備についてのお問い合わせのお声を多くいただきます。地域住民の皆様の利便性の向上に向けた整備などについてお伺いいたします。 64 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 65 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) JR南武線高架下の利用につきましては、稲城市、東京都及びJR東日本の3者で策定いたしましたJR南武線高架下利用計画に基づき整備を進めていくこととしております。市ではこれまでも、地元自治会や商工会、市民アンケートなどからいただいた要望をもとに、地域の利便性の向上に向け、JR東日本に対し、生活利便施設等の設置について要請してまいりました。JR東日本では、これら地域の要望を踏まえ、需要や採算性などを考慮し、高架下の開発を進めていくとのことでございましたが、これまでの要請を受け、かねてより地域の方々から要望がございました稲城長沼駅西側のペアリーロードから新田通りまでの区間への月決め駐車場と、商店街及び保育園利用者の方にも御利用いただける駐車場を9月ごろまでには利用が開始できるよう整備に着手するとJR東日本より伺っております。さらに、駅改札前には商業施設の誘致に取り組んでいただいております。 66 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 67 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 9月ごろまでに地域要望の駐車場が整うと伺い、安心いたしました。皆様からは、いつできるのだろう、いつなのだろうというお声もたくさんいただいておりましたので、皆様も安心していただけると思います。また、駅改札前への商業施設の誘致に関しましては、地域の皆様、また駅利用の方からのお声も多い喫茶店や飲食店などを含む店舗の誘致を大いに期待するところでございます。  再質問です。近隣住民の皆様より、稲城長沼駅の西側の高架下に地域コミュニティーの場として、ラジオ体操などを行えるスペースの整備を要望するお声をいただきます。全天候型の高架下の利活用は、小さなお子様から高齢者の皆様まで幅広く、特に高齢者の皆様にとって、例えば介護予防体操などの活動場所としての利用価値は大きいと考えます。市の考えをお伺いいたします。 68 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 69 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) さきにお答えしましたJR南武線高架下利用計画において、稲城市消防団第三分団詰所横の高架下に公園を整備する計画となっております。この公園を整備するに当たりましては、ラジオ体操ができるようなスペースも含め、地元の皆さんの御意見を伺いながら整備してまいりたいと考えております。 70 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 71 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) ぜひ皆様のお声が生かされる公園整備にまた期待したいと思いますので、よろしくお願いいたします。  大項目の4、女性特有のがん対策への取り組みについて。  (1)、近年の乳がん検診と子宮頸がん検診の受診率についてお伺いいたします。 72 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 73 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 近年の乳がん検診及び子宮頸がん検診の受診率につきましては、乳がんでは、平成28年度が16.9%、平成29年度が16.3%となっております。また、子宮頸がん検診では、平成28年度が7.8%、平成29年度が8.3%となっています。 74 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 75 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) これまでもがん検診受診率向上に向けてさまざまに取り組まれていること、これはもう認識しております。特に注目する点では、平成28年度にがん検診受診率向上事業として、無作為抽出した5,000名の市民を対象に、がん検診の認知度や市検診以外での受診機会の有無などの意識調査が行われたことです。私の手元にも届き、回答させていただいたことを覚えています。調査結果を分析・検証し、女性特有の2つのがんについては、効果的と見られる20歳代の方々には子宮頸がん検診、また40歳代の方々には乳がん検診の案内を送付し、勧奨されています。また、平成29年度には、平成28年度に実施した子宮頸がんと乳がんの受診勧奨結果の評価分析を行い、さらに効果的な対策を導き出しての受診勧奨を行われていると伺っております。さらに、本年3月閣議決定した第3期がん対策推進基本計画では、がん検診受診率の目標値を50%とし、高い目標値は変わっていません。稲城市としても、目標値に向け、さらなる取り組みに期待するところです。そこで再質問です。現状の取り組みなどについてお伺いいたします。 76 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 77 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 現状の取り組みにつきましては、これまでの検証結果から、受診意欲を高める効果が実証された受診勧奨通知を開発し、さらに通知により受診率が高まる効果が実証された年齢層に対し発送したところでございます。この通知のメッセージやデザイン、色合いなどは、受診対象者の興味や関心を引きつける工夫を行うとともに、通知の対象年齢層は、子宮頸がんは20歳、23歳、25歳、27歳、また乳がん検診は40歳、43歳、45歳、47歳としております。  次に、具体的な受診勧奨通知の内容でございますが、こちらは圧着式のはがきとしまして、その表面に検診案内であることをわかりやすく伝えるタイトルを明記、また裏面には、検診予約の方法と検診の医療機関名を表示、また圧着部を剥がした中の面には、がん検診の重要性を伝えるメッセージ及び切り離して利用できる受診券を印刷しております。 78 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 79 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 受診意識を高める効果が実証された受診勧奨通知の開発、そして受診率向上の効果が実証された年齢層に発送されたということで、通知の内容もわかりやすさと利便性を第一に作成されたということがわかりました。また、この取り組みを大いに評価するとともに、本年度の受診率向上につながることを期待いたします。  (2)、稲城ふれあい保健・医療まつりにおいて昨年度より始まった乳がんの周知啓発の取り組みの継続についてお伺いいたします。 80 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 81 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 稲城ふれあい保健・医療まつりでの乳がんの周知啓発につきましては、市では7月に実施しています稲城ふれあい保健・医療まつりにおきまして、乳がんを含めましたがん検診の普及啓発活動を実施してきております。稲城ふれあい保健・医療まつりにおける普及啓発活動は、がん検診の重要性を市民へ周知する機会となりますことから、今後も継続してまいります。 82 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 83 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 平成28年第4回定例会にて、ピンクリボン運動のさらなる啓発を訴えさせていただく中、昨年からの稲城ふれあい保健・医療まつりでは、暑い中、健康課の皆様がピンクリボンのジャンパーを着用し、乳がん啓発パネルを展示してくださり、感謝いたします。今後も、主要五大がんへの受診率向上に向け、継続していただけるとのことですので、また皆様にわかりやすい周知啓発活動をお願いしたいと思います。  (3)、10月に開催される健康まつりでは、健康チェックや相談などが行われております。ピンクリボン月間の10月でもあることから、健康まつりにおいても乳がんの周知啓発の取り組みを行うべきであると考えます。市の考えをお伺いいたします。 84 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 85 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 健康まつりでの乳がんの周知啓発につきましては、市では10月に実施しています健康まつりにおきましても、乳がん検診を含めましたがん検診の周知啓発活動を行っております。今後も、イベントを通じて、市民の皆さんががんへの関心を高め、がん検診の重要性を認識していただけるよう、意識高揚を図ってまいります。 86 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 87 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) がん検診の周知啓発活動を行ってくださっていることがわかりました。この10月はピンクリボン月間ということで、ピンクリボンの歴史とか意義、さらには乳がん経験者の方との交流の場など、そういうものを健康まつりの中でも持っていただければいいなと思っております。そこで再質問です。健康まつりで乳がんを含めたがん検診の周知啓発を行っているとのことですが、現在行っている乳がんの周知啓発の取り組みについてお伺いいたします。 88 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 89 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 健康まつりにおける具体的な取り組みといたしましては、乳がんに関するパネル展示や、東京都から提供を受けたチラシの配布を行っております。 90 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。
    91 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 周知啓発の取り組みをされてきたことはわかりました。再発・転移しやすいとされる乳がんは、寛解とされるまで10年かかるとも言われており、現在、日本人女性の生涯を通して11人に1人が発症し、そのうちの約3割、1万人以上が亡くなっています。早期発見、適切な治療を受ければ90%の治癒も可能で、唯一自己検診にて発見できるがんでもあります。そこで再々質問です。乳がん検診の受診を前提とした月1回の自己検診が早期発見につながると考えることから、健康まつりにおきましても、自己検診の周知啓発など、昨年度よりさらに工夫できる取り組みがあるか、お伺いいたします。 92 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 93 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) さらなる取り組みといたしましては、現在、保健センターには乳がん触診模型がございますので、これを健康まつりの会場に設置いたしまして、来場者が直接その模型に触れることでしこりの感触を体験できるよう、実施に向けて検討してまいります。 94 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 95 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 本当に乳がんのモデルを触ってみると、がんとはこんななのだと感じていただけると思います。触っていただくことが一番だと思いますので、本当にこの自己検診の際に役立つと考えますので、ぜひ実施に向けての検討を期待したいと思います。  (4)、家庭や社会で活躍する女性がますます健康で輝き続けていただくためにも、毎月1回、大切な自身の乳房をセルフチェックする時間を設けていただきたいと思います。そこで、市民の皆様が取り組みやすい自己検診チラシを作成し、折あるごとに配布していただくことで周知啓発となり、自身の健康を見直すきっかけづくりにもつながると考えます。市の見解をお伺いいたします。 96 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 97 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 自己検診チラシを折あるごとに配布することにつきましては、現在乳がん検診の際に配布しております自己検診チラシを、さらにセルフチェックがしやすくなるようチェック項目を追加するなどの改善を図った上で、イベントなどのさまざまな機会を通じて配布することを検討してまいります。 98 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 99 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 乳がんに対して何か学びたいと思っていたところ、認定NPO法人乳房健康研究会のピンクリボンアドバイザー認定試験というものを知りました。そこで私も勉強させていただき、今、中級ということで、これが啓発バッジなんですけれども、啓発バッジをつけさせていただいております。そういうことも受験してきたことからも、折あるごとに一般質問等でピンクリボン運動の周知啓発を訴えてまいりました。その中で本当に、乳がんの自己検診の方法をホームページで掲載していただいたり、また乳がん検診の際に今おっしゃっていただいた自己検診チラシを配布していただくなど、迅速な対応に感謝しておりますが、さらに改善していただけると伺いました。仕事に、そして家事に育児にと頑張る女性が月に1度、自分の大切な乳房と向き合う時間をつくることの大切さが伝わり、活用していただける自己検診チラシの完成に期待いたします。  そこで、自己検診チラシですが、市で行うがん検診の際の配布にとどまらず、子育て中のママ世代、まずは家族のことが第一で、自分のことは後回しになってしまうお母さんへの自己検診の周知が必要であると考えます。そこで再質問です。現在、保健センターで実施している3歳児健康診査の際に配布できるか、お伺いいたします。 100 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 101 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 現在実施しております3歳児健康診査において、子育て中のお母さんを対象にこの自己触診チラシを配布することにつきましては、今後検討してまいります。 102 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 103 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 検討してくださると伺いました。本当にママさんは大変です。そういう時間のない中で、本当に自分のことも大事にしていただくことが家族のことも大事にできるという、本当にその大切な、まず一歩だと思いますので、検討していただけること、よろしくお願いいたします。  再々質問です。市で実施する乳がん検診は40歳以上が対象となりますが、最近では20歳代でも遺伝性の可能性がある若年性乳がんを発症することもあり、認識があれば自分自身を守ることができることから、現在市で実施している成人式において自己検診チラシを配布できるか、お伺いいたします。 104 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 105 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 成人式を活用して新成人に自己触診チラシを配布することにつきましては、実施に向けて検討してまいります。 106 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 107 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) ありがとうございます。若い人から本当に自己検診、これが第一だと、まずは思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  (5)、現在市で行う乳がん検診は、40歳以上の女性を対象に2年に1回のマンモグラフィー検査と視触診が行われています。しかし、近年、30歳代の乳がん患者数の増加や、マンモグラフィー検査においてがんのしこりが見えづらい高濃度乳房タイプが日本人女性に多いことなどから、40歳代の女性を対象にマンモグラフィー検査に超音波検査を併用する検査の有効性を比較検討する世界初の比較臨床実験J-STARTが実施されました。マンモグラフィー検査に超音波検査を加えることで、早期の乳がんの発見率が約1.5倍になるとの結果が得られたと伺っています。そこで、市が行う乳がん検診の対象年齢を30歳代に引き下げること、またマンモグラフィー検査に超音波検査を併用した検査を行うことを強く要望いたします。市の見解をお伺いいたします。 108 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 109 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 乳がん検診の対象年齢を引き下げることにつきましては、厚生労働省のがん検診のあり方に関する検討会での検討の結果、乳がんの罹患の動向や、検診による死亡率減少効果、発見率などから判断し、40歳以上とすることが妥当とされていることから、国の指針に基づき、市では40歳以上の方を対象としております。  次に、超音波検査を併用することにつきましては、厚生労働省通知によりますと、乳がんで亡くなる方を減らすこと、いわゆる死亡率減少効果が明らかなのはマンモグラフィーだけであり、超音波検査を併用することでの死亡率減少効果については、現在研究が行われているとのことです。このことから、市ではマンモグラフィーによる検診の受診を勧奨しております。引き続き国の動向を注視してまいります。 110 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 111 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 引き続き国の動向を注視してまいりますとの御答弁でございました。自治体によるがん検診は、集団全体の死亡率減少を目的として実施する対策型検診を行っていることから、確実に減少効果が見られない年齢層や検査方法に対してはなかなか進められないとの見解は十分わかります。しかし、現在、若年性の乳がんが本当にふえ、そういう中で市民の方からも検診の対象年齢の引き下げのお声を多くいただきます。三鷹市、あきる野市などでは、30歳代に年齢を引き下げたと、そのような市もあると伺っております。また、今後一人でも多くの市民を乳がんから守り、女性の健康を切れ目なく支援していただけるよう、国の動向を本当にしっかりと注意していただきたいと思います。  (6)、子宮がんのうち約7割程度を占める子宮頸がんの発症が20歳から30歳代の若い女性にもふえていることから、20歳からの子宮頸がん検診の受診が推奨され、市で行う検診では20歳代は無料となっています。早期発見には、子宮頸がんの周知啓発が非常に大切であると考えます。そこで、成人式において子宮頸がん検診のチラシなどを配布することについて、市の考えをお伺いいたします。 112 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 113 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 子宮頸がん検診のチラシ配布につきましては、子宮頸がんは定期的な検診により早期発見すれば治癒率が高いがんではありますが、平成27年度の都内における受診率は国の定める目標値の50%を下回っており、特に20歳代前半の受診率は20%前後となっております。成人式を活用して新成人にチラシを配ることは、新成人に直接子宮頸がん検診に関する情報が提供でき、定期的な検診受診を訴える機会となることから、実施に向けて検討してまいります。 114 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 115 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) 実施に向けて検討してくださるとのこと、若年層への周知啓発は非常に重要ですので、よろしくお願いいたします。子宮頸がんは、女性の生涯を通して74人に1人が罹患し、唯一がんになる前に細胞診の検査で異常を見つけることができ、早期発見できれば、妊娠・出産も可能です。近年、罹患率・死亡率ともに若年層で増加傾向にある一方、ほとんど自覚症状がないことや、視診や細胞診などの子宮頸がん検診を受けることに大きな抵抗があるなど、子宮頸がん検診受診率が低調であることも問題であると感じています。稲城市においても、検診受診率向上に向け、あらゆる取り組みをされていることは認識しております。市のホームページや広報いなぎへの掲載による周知啓発に加え、SNSを活用した周知啓発も有効な手段ではないかと考えます。市の見解をお伺いいたします。 116 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 117 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 検診受診率の向上に向け、市ホームページや広報いなぎへの掲載のほか、受診勧奨対象者へ受診を促すための勧奨通知を送付しているところでございますが、さらにメール配信や母子手帳アプリ「梨の子いなぎ」などのSNSを活用し、機会を捉えて情報を発信することで、受診率の向上に努めてまいります。 118 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市瀬さん。 119 ◯ 15番(市瀬ひさ子君) SNSを活用し、受診率向上に努めてくださるとお伺いいたしました。さまざまな形での周知啓発が大切であり、そのうち一つでも心に残る周知啓発があって初めてがん検診の必要を感じていただけると考えます。まずは女性の結婚・出産にかかわる20歳からがん検診が受けられることを丁寧に繰り返し周知していただくことに期待いたしまして、私の一般質問を終了いたします。大変ありがとうございました。 120 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、15番、市瀬ひさ子さんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 121 ◯ 議長(北浜けんいち君) 通告の12番、村上洋子さんの一般質問を許します。5番、村上洋子さん。 122 ◯ 5番(村上洋子君) 通告番号12番、無所属、稲城・生活者ネットワークの村上洋子です。通告に従いまして、本日は大きな項目3項目について質問させていただきます。  最初の質問は、大きな項目1、新教育長の任命と教育委員会の制度改革についてであります。  平成30年度予算の審議の中で明らかなように、稲城市では今年度平成30年10月14日をもって現教育長が任期満了となられます。次期教育長は、教育委員長の役割もあわせ持った新教育長となります。これは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に基づき平成27年4月1日より施行されている教育委員会改革と言われる幾つかの施策の中で、稲城市においては最後に残っていた施策の実行となります。教育委員会改革の大きな改革ポイントとなる総合教育会議、教育大綱につきましては、既に実施、制定されていまして、これまでも複数の議員の方が質問されており、重なるところもありますが、改めてこれらのことにつきまして幾つか質問させていただきます。  まず、(1)、制度改革の背景について、1)、背景と理由について市の見解を伺います。 123 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 124 ◯ 教育部長(石田昭男君) これまでの教育委員会制度は、委員長と教育長のどちらが責任者かわかりにくい、いじめ等の問題に対して必ずしも迅速に対応できていない等の課題があったことから、教育の政治的中立性・継続性・安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任体制の明確化、迅速な危機管理体制の構築、地方公共団体の長と教育委員会との連携強化、地方に対する国の関与の見直し等、国において制度の抜本的な改革が必要と判断したものと認識しております。 125 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 126 ◯ 5番(村上洋子君) ただいまの御答弁は、平成27年通知に書かれている国による説明そのままなのですけれども、日本の教育委員会制度は、戦前の軍国主義教育への反省から、教育の政治的独立という点に重点を置き、1948年に発足しました。初期においては、全く独立した合議体ということで、教育委員を選挙で選ぶということもなされていたのですけれども、投票率の低さや教育委員の選挙での政治的対立による混乱などを理由に、選挙による選出は廃止されました。1956年(昭和31年)に施行されました地方教育行政法により、教育委員は首長による任命制に変わり、さらに一般行政との調和を図るということで、予算案・条例案は首長が権限を持つ形で、2015年(平成27年)3月まで約60年間続いていたわけです。この間、一般市民によるいわゆるレイマンコントロールという考え方に立ち教育委員会が運営されてきたわけですけれども、教育全般の実務を担当するのは事務局とその長である常勤の教育長であるということや、教育委員会全体の長である教育委員長やほかの教育委員は非常勤であるということなどもあり、教育委員の役割が教育長の提案を追随するだけになって形骸化しているといった見方や、いじめなどへの迅速な対応ができづらく、責任の所在もわかりにくいと指摘されていました。  この問題について改革論議が公にされたのは、1984年に公布されました臨時教育審議会からです。当時の中曽根首相の主導で、政府全体として長期的な観点から広く教育問題を論議するとして、教育委員会の活性化に関する答申を行っています。その後の内閣の中で最もこの問題に熱心なのが安倍首相であります。第一次安倍内閣でも教育委員会制度の見直しを中央教育審議会に諮問していますが、このときははっきりと教育委員会制度の存続という答申が出されています。そして、第二次安倍内閣で再度「今後の地方教育行政の在り方について」という答申を出すのですが、この議事録を私は読み込んできました。  中教審では、改革は進めるものの、教育委員会制度は残すという方針でほぼまとまりかけたときに、委員であります櫻井よしこ氏の意見でがらっと流れが変わります。教育委員会制度廃止論が出されて、それを義家弘介政務官──ヤンキー先生と呼ばれていて、第三次安倍内閣では文部科学副大臣に就任している方ですけれども、この方が後押しする形で議論が二極化します。このお二人とも、安倍首相と大変近い関係にいらっしゃる方です。そして、中教審としては極めて異例な形で、2つの案が併記されて答申が出されています。首長を教育行政の執行機関とするというA案、それから教育委員会を執行機関として残すB案です。結局、自民・公明の与党内協議を経て、首長の権限を強化する首長による教育長の任命、教育大綱の策定を入れて、教育委員会が執行機関であるという制度は残すという折衷案にまとまったものと理解しております。  日本弁護士連合会は、この教育委員会制度改革に際して、首長の権限を強め、教育委員会の権限が弱まることによって、地方教育行政についての政治的中立性・継続性・安定性を図ろうとする趣旨や理念に反するおそれがあるとして、慎重に議論を尽くすべきであるとの意見書を平成26年4月に発しています。世論としては、教育委員会の改革は必要だけれども、首長による教育への過度の介入が心配であるという意見が多いと私は考えております。  ここで次の質問です。制度改革の背景として教育委員会の形骸化等が挙げられていますが、当市においてもそのような傾向があったと認識しているのか、伺います。 127 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 128 ◯ 教育部長(石田昭男君) 本市教育委員会では、年間を通してさまざまな教育活動に参加し、定例会においても活発な議論や意見交換、情報共有がなされております。このことから、国が課題とした教育委員会の審議が形骸化しているとの認識はございません。 129 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 130 ◯ 5番(村上洋子君) 当市においては、審議の形骸化はなかったというお答えです。  次の質問に移ります。(2)、制度改革のあらましについて、1)、教育委員会は決定権を有する執行機関として残るのかについて伺います。 131 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 132 ◯ 教育部長(石田昭男君) 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が平成27年4月1日から施行されており、既に新制度に移行しております。なお、新制度においても、教育委員会は執行機関でございます。 133 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 134 ◯ 5番(村上洋子君) 教育委員会が執行機関であるということに変わりはないということを伺って安心いたしました。  次に、2)、新教育長の役割、位置づけ(身分、教育委員会との関係)、任期、任命等について伺います。 135 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 136 ◯ 教育部長(石田昭男君) 新教育長は、教育委員会の会務を総理する常勤の特別職であり、教育委員会を代表する職となります。任期は3年で、地方公共団体の長が議会の同意を得て任命するものでございます。 137 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 138 ◯ 5番(村上洋子君) 平成26年7月17日の文部科学省の通知によりますと、新教育長の職務について次のように記されています。1、新「教育長」の職務について規定する法第13条第1項の「教育委員会の会務を総理する」とは、改正前の地方教育行政の組織及び運営に関する法律における委員長の職務である「教育委員会の会議を主宰」すること並びに現行法における教育長の職務である「教育委員会の権限に属するすべての事務をつかさどる」こと及び「事務局の事務を統括し、所属の職員を指揮監督する」ことを意味するものであること。2として、新「教育長」は、執行機関である教育委員会の補助機関ではなく、教育委員会の構成員であり、代表者であることから、教育委員会による教育長への指揮監督権は法律上規定されていないが、教育委員会は引き続き合議体の執行機関であるため、教育長は教育委員会の意思決定に基づき事務をつかさどる立場にあることに変わりはなく、教育委員会の意思決定に反する事務執行を行うことはできないものであること。  ということは、教育長は狭義の意味での教育委員会を主宰するが、その合議の場でこれまでどおり1票を持つと考えてよろしいのでしょうか。  また、教育長以外の教育委員は平成30年度予算では4名とされていますが、4名の教育委員と教育長合計5名が合議の場でそれぞれ1票を持ち、執行内容を決めていくということでよろしいのでしょうか。  もう1点、地方公共団体の長が議会の同意を得て任命するということでありますが、通知によりますと、教育長の任命の議会同意に際しては、新「教育長」の担う重要な職責に鑑み、新「教育長」の資質・能力を十分にチェックするため、例えば、候補者が所信表明を行った上で質疑を行うなど、丁寧な手続を経ることが考えられることとされております。その後の文科省の新教育委員会制度への移行に関する調査におきましては、議会において教育長候補者による所信表明と質疑を行った市町村は、平成29年9月1日現在、任命手続を行った1,374自治体のうち5.7%の79自治体あります。また、議会において首長に対する質疑を行った自治体は27.8%の382自治体です。これらの丁寧な手続に関する市長のお考えについて伺います。 139 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 140 ◯ 教育部長(石田昭男君) まず1点目です。教育委員会は、教育長及び委員をもって組織することとされ、教育委員会の会議の議事は教育長と4人の教育委員の出席者の過半数で決することとなっております。  また、文部科学省の調査結果につきましては、それぞれの地方公共団体の実情にあわせ、適正に任命手続が行われたことを示しているものと受けとめております。市としましても、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、教育長の任命手続を行ってまいります。 141 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 142 ◯ 5番(村上洋子君) 教育長と4人の教育委員の出席者の過半数で決するということは、これまでどおり、5人が5票で決するという形であるということであります。また、教育長の任命手続においては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づくということです。この後、直接市長にも伺いますので、ここではここまでにしておきます。  次に、3)、総合教育会議の目的、位置づけ等について伺います。 143 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 144 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 総合教育会議の目的、位置づけ等につきましては、教育に関する予算の編成・執行や条例提案などの権限を有している市長と教育委員会が対等な執行機関同士の協議・調整の場として、十分な意思疎通を図り、地域の教育の課題やあるべき姿を共有して、より一層民意を反映した教育行政の推進を図るための会議であると認識しております。 145 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 146 ◯ 5番(村上洋子君) 総合教育会議の目的、位置づけにつきましては、市長と教育委員会が対等な執行機関として、十分な意思疎通を図る場であるというお答えです。平成27年第1回総合教育会議においても、市長は「この会議は一種の円卓会議のようなものであり、意見交換をすることが主と思われます」と述べられておりますので、そのような理解でよろしいでしょうか。 147 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 148 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 総合教育会議の市長の発言のとおり、市長が主宰する意見交換をすることが主となる一種の円卓会議のようなものであると認識しております。 149 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 150 ◯ 5番(村上洋子君) 意見交換を主として、地域の教育の課題やあるべき姿を共有し、よりスムーズに教育行政の振興を図ることが目的であると確認させていただきました。  次に、4)、大綱の目的、位置づけについて伺います。 151 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 152 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 御質問の大綱につきましては、地方公共団体の長である市長に大綱の策定を義務づけることで、地域住民の意向のより一層の反映と、市における教育、学術及び文化の振興に関する目標や方針など、総合的な施策の推進を図るものであると認識しております。 153 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 154 ◯ 5番(村上洋子君) 4)の再質問です。大綱については、地方公共団体の長に策定が義務づけられ、地域住民の意向のより一層の反映を図るとされています。同時に、大綱は、地方公共団体の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策について、その目標や施策の根本となる方針を定めるものであり、詳細な施策について策定することを求めているものではないということが文科省通知の大綱に関する留意点として記されています。市長が策定された「ふれあいを通じて人と文化を育む稲城の教育大綱」は、大きく4部構成として、第1の大綱では、教育基本法の骨子と、稲城市教育委員会が力を入れてきた自然教育・人権教育を中心に6項目、第2の教育目標には、稲城市教育振興基本計画に掲げる教育目標の3項目、第3の基本方針には、同じく稲城市教育振興基本計画の基本方針4項目となっており、第4の施策の柱には、同じく基本計画の各論をもって大綱とされているわけですけれども、この中の2、「未来を創造し生きぬく力」の育成の推進の中に、「21世紀に活躍する人間の育成にふさわしい教科書の採択」という項目があり、これは基本計画のほうにはないものです。これは、市長が1点だけ追加したと発言されていますので、市長のお考えによるものと理解しますが、それでよろしいでしょうか。 155 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 156 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 総合教育会議の中で、市長と教育委員会が議論し、決定したもので、市長の考えも反映されたものであると認識しております。 157 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 158 ◯ 5番(村上洋子君) 通知によりますと、「大綱の主たる記載事項は、各地方公共団体の判断に委ねられているものであるが、主として、学校の耐震化、学校の統廃合、少人数教育の推進、総合的な放課後対策、幼稚園・保育所・認定こども園を通じた幼児教育・保育の充実等、予算や条例等の地方公共団体の長の有する権限に係る事項についての目標や根本となる方針が考えられる」としている一方、「地方公共団体の長の権限に関わらない事項(教科書採択の方針、教職員の人事の基準等)について、教育委員会が適切と判断して記載することも考えられる」と記されていますので、この第2回総合教育会議において教育委員会が適切と判断したと理解していますが、今回、議会事務局において調査していただいた結果、都内23区26市の自治体の中で、教科書の採択を大綱に記載しているのは稲城市と豊島区のみであります。そして、豊島区の場合は、豊島区教育振興基本計画をそのまま採用しているということで記載されていますけれども、そうしますと、特に大綱に記載すると決めたのは稲城市のみということになります。  議事録によりますと、市長は「教科書採択そのものをこの総合教育会議のほうでコントロールしたり、決定するものではありません。大綱に教科書採択についての考え方を盛り込み、それに基づいて、この総合教育会議の中で教科書採択についての公平さ、公正さを担保する一つのアウトラインを決めようという趣旨には非常に適したものと思う」と発言されています。けれども、教育委員の方から「教科書採択は教育委員会の専管事項であるから記載する必要はない」という発言がなかったことは残念です。これまでに教科書採択についての考え方については、山岸議員、鈴木議員も一般質問で取り上げられ、市の回答は「教科書採択については、教育委員会の専管事項であり、採択権者である教育委員会がみずからの責任と権限において適正かつ公平に行う」と回答されております。この点について、再度確認になりますが、市の認識を伺います。 159 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 160 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市の教科書採択についての考え方につきましては、変わることなく、これまでと同様であります。 161 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 162 ◯ 5番(村上洋子君) それでは次に、(3)について伺います。(3)は、直接市長に伺いたいと思います。この制度改革において、市長が課題と感じる点、成果と感じている点について伺います。 163 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市長。 164 ◯ 市長(高橋勝浩君) 制度改正による成果といたしましては、教育行政における責任体制の明確化、迅速な危機管理体制の構築、市長と教育委員会の連携強化等と考えております。課題は特にございません。 165 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 166 ◯ 5番(村上洋子君) 総合教育会議の議事録を読ませていただき、平成27年、28年と2件のいじめ案件に対するスピード感を持った対策と、いじめ防止に関して、一般行政との連携、特に子ども家庭支援センターや地域の方、民生委員さんや塾の協力も得てというような話もされており、また不審者情報をどのように市民に伝えていくのかというようなことも話されています。そのあたりは成果としてよかったと評価できると思っています。  大綱で教科書の採択の基本方針を定めた点に関しては、ちょうど6月12日の教育委員会に請願が出されておりました。2019年度の中学校道徳教科書に関する請願というものでしたけれども、教科書採択の方針に沿ってできることは取り組んでいるとして、委員会では不採択となりました。
     私が参加しました教育関係の学習会での内容というのは、現在の認識というのは、教育現場の多忙、疲弊というテーマが多かったということがあります。それにもかかわらず、終了後の質問タイムには、参加者の関心は全て教科書採択と教育委員会改革のことでありました。このことが市民の大きな関心事であるということを念頭に置き、ことしの中学道徳教科書採択の経緯を見守っていきたいと思っております。  次に、2)、教育長の権限の強化に対する教育委員のレイマンコントロールのあり方について、市長の見解を伺います。 167 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市長。 168 ◯ 市長(高橋勝浩君) 新教育長は、会務を総理し、教育委員会の代表者となりますが、教育長と4人の教育委員で構成する委員会の多数決で意思決定する仕組みはこれまでどおりでございます。また、教育委員の職業等に偏りが生じないように配慮するとの規定はこれまでどおり維持されております。一般の住民の意向を教育行政に反映していくといういわゆるレイマンコントロールの考え方はこれまでどおり変わらないものと認識しております。 169 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 170 ◯ 5番(村上洋子君) レイマンコントロールの考え方は変わらないということでございます。そこで、委員の構成について伺いたいと思います。委員の定数の2分の1以上の者が同一の政党に属することとなってはならないことや、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮すること、また平成20年度からは委員のうちに保護者である者が含まれるようにしなければならないなどの定めがありますが、稲城市における教育委員の構成に関する配慮について伺います。 171 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 172 ◯ 教育部長(石田昭男君) 本市教育委員会委員の構成に関する配慮につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、年齢、性別、職業等に偏りが生じないよう努めております。具体的には、教育長を除いて、年齢では40歳代、50歳代、60歳代、70歳代がそれぞれ1人、職業では、現職ではございませんけれども、元教員、また現職になりますが、福祉施設経営者、大学教授、社会保険労務士と偏りは生じておりません。また、性別についても、男2人、女2人となっております。また、それぞれの委員の任期満了の日を異なる年とすることで、一度に複数の委員が交代しない体制としております。 173 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 174 ◯ 5番(村上洋子君) 幅広い市民の方から選出すること、また一度に交代の時期が来ないよう、継続性にも配慮されているということです。  次に、3)、市長の権限の強化に対するチェック機能の必要性について伺います。 175 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市長。 176 ◯ 市長(高橋勝浩君) 制度改正により総合教育会議の設置及び教育大綱の策定が市長に義務づけられたことにより、教育に対するかかわりがふえておりますが、総合教育会議は市長と教育委員会という対等な執行機関同士の協議・調整の場であると認識しております。また、制度改正後も、教育委員会の所管に属する事務については、みずからの権限と責任において管理・執行するものとされております。 177 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 178 ◯ 5番(村上洋子君) 先ほども申し上げたのですけれども、私は今回この質問をするために、議員向けの教育に関する3つの学習会に参加しました。そこで教育関係者の方が今一番問題として捉えているのは、教育現場の多忙と疲弊ということでした。その問題は、一部は事務の移管や部活指導等の見直しなどによって解消されるかもしれませんけれども、安倍内閣の目指す、何ができて、それを社会にどう役立てるのかということを明確にしたいという教育の方向性から来る締めつけ感というものが大きいと感じました。  市長は総合教育会議の中で、「日本の教育は決して低い水準ではない。16歳までの義務教育の中で何を身につけるのかが鍵である」と話されています。私も同感であります。そして、市長は義務教育の役割を「社会に出て行く最低限のスキル」とおっしゃっていて、これも同感ですけれども、何のためにというところで「国力の増強」とおっしゃっています。これには異議があります。何のために、それは子供たちの基本的人権を守るためにということが最も初めに来るべきと考えています。大人はそのために教育を保障する義務があるのだと思います。総合教育会議の中で、いじめのお話のところで校長先生が「道徳教育は力を入れてやっていたけれども、いじめが起きた」ということを話されていました。道徳教育の強化だけでいじめがなくなることはないと言えます。そして、子供の人権教育と、ともに生きる共生思想が大事だと思います。市長の考え方の中に、市長コラムに発表された、南山小学校の二宮尊徳像に象徴される報徳の思想に関するものがございました。また、安倍首相に非常に近い人たち、一時、特定の教科書の出版社の経営者であった人物が事務局長を務めていた教育再生首長会議に参加されています。そのことなどがこれにつながっているのではないかと大変不安な気持ちで見ております。多様な市民の意見があることを踏まえ、教育については節度を持った対応をこれからも続けていただきたいと願っております。  次に、4)、新教育長の任命手続において、議会同意に際し所信表明や質疑などの丁寧な手続を行うことについてのお考えを伺います。 179 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市長。 180 ◯ 市長(高橋勝浩君) 教育長の任命手続につきましては、市長が提案し、議会の同意を得て決定するため、副市長と同様の手続となります。 181 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 182 ◯ 5番(村上洋子君) 約60年ぶりの地方教育行政に関する大きな改正でありますので、通知にあるような質疑などの手続を行っている自治体もありますことから、これから議会運営委員会などでも審議されることとは思いますけれども、ぜひ丁寧な手続を希望いたします。  次に、5)、教育委員の女性の比率に対するお考えを伺います。 183 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市長。 184 ◯ 市長(高橋勝浩君) 教育委員の男女比率につきましては、年齢や職業同様、配慮することが必要だと考えております。 185 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 186 ◯ 5番(村上洋子君) ことし、小野委員長が任期満了となるわけですけれども、教職経験者の女性ということで任命を考えていただくことをぜひお願いしたいと思います。  次に、6)、教育現場が萎縮しない制度運営について、市長のお考えを伺います。 187 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市長。 188 ◯ 市長(高橋勝浩君) 新制度は、地方教育行政における責任体制の明確化、迅速な危機管理体制の構築、地方公共団体の長と教育委員会との連携強化などを目的としたものであり、より円滑で適切な学校経営管理が図られるものと考えております。 189 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 190 ◯ 5番(村上洋子君) さきにも述べましたとおり、教育現場が疲弊しているというのが教育関係者の現在の認識であります。特別支援教育などについては、福祉分野の経験のおありになる市長から見ると歯がゆい部分もあるのではないかと思いますけれども、人的な増員や予算面でのバックアップなど、市長の権限をもってできることも多いと思っています。命令や指示ではなく、ともに推進するという姿勢で進めていただきますよう希望いたします。  次に、(4)、住民への周知について伺います。 191 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 192 ◯ 教育部長(石田昭男君) これまでも教育委員が任命される際に行ってきたように、教育長を任命した際には、広報及び市ホームページ等で周知してまいります。 193 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 194 ◯ 5番(村上洋子君) 新教育委員長の任命についてはもちろんですけれども、教育委員会改革ということで、4つのポイントを明記し、ホームページで紹介している自治体もありますので、ぜひ御検討ください。また、教育委員会・総合教育会議の議事録については、既に公開されていますけれども、ホームページへのアップロードのタイミングをもう少し早くしていただいて、リアルタイムに市民に伝わるよう努めていただきたいということを要望いたしまして、大きな項目の1を終わりたいと思います。 195 ◯ 議長(北浜けんいち君) 質問の途中ですが、暫時休憩とさせていただきます。                                午前10時52分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時10分 開議 196 ◯ 議長(北浜けんいち君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  村上さん。 197 ◯ 5番(村上洋子君) それでは、次の質問に移ります。大きな項目の2、香りがもたらす健康被害「香害」について。  生活者ネットワークは、生活クラブ生協の組合活動から生まれた政治団体ということで、スタート当初から、水の安全、食の安全ということを政治課題にするということで長年取り組んでまいりました。その一環として、きれいな水環境を取り戻すために、合成洗剤はやめて石けんを使おうという石けん運動に取り組んでおります。毎年7月はシャボン玉月間として、この石けん運動ネットワークに参加する団体が一堂に会して、さまざまな取り組みの発表や講師を招いて学習会などを行っております。この活動に共感していただける自治体の首長の皆様からメッセージをいただき、まとめて機関誌として発行し、それぞれの運動を広げる活力といたしております。昨年は322の自治体からメッセージをお寄せいただきました。そして、稲城市長からは長年にわたってメッセージをお寄せいただいており、三沢川・多摩川の環境保全や上谷戸ホタルの会の活動についても紹介していただいております。ことしも、6月4日、生活クラブ生協の皆さんと一緒に高橋市長にメッセージをお願いしたところ、快く引き受けていただきました。  さて、この石けん運動ですが、近年この学習会で取り上げられていますテーマは合成洗剤のみにとどまらず、さまざまな有害物質に広がってきております。多摩川が泡立っていた昭和30年代・40年代の合成洗剤の有害物質の幾つかは規制され、泡立ちは消えたものの、新たな有害物質に取ってかわり、環境ホルモンや分解されずに川や海に残留する重金属の問題は解決されていません。近年では、新たな課題として、プラスチックによる海洋汚染の深刻化と、香りの被害を初めとする身の回りの化学物質による環境や体への影響というテーマが多くなりました。きょうは、急増する香りの害──香害について、市の取り組み状況などについて伺いたいと思います。  まず初めに2つの新聞広告を御紹介したいと思います。これは、シャボン玉石けんが香りの害──香害への危険を呼びかけるために、今月6月5日火曜日と6月9日土曜日の2日間にわたって全面広告を出したものです。ピンクの広告のほうには、「日本に新しい公害が生まれています。その名は「香害」」というキャッチコピーで、「柔軟剤や、洗剤の人工的で過剰な香りに苦しんでいる人が増えています。香りに含まれる化学物質が、めまいや吐き気、思考力の低下を引き起こす化学物質過敏症の原因の一つになるのです。中には、友人や同僚の服についた香りにより、学校や職場にいけなくなるといった深刻な問題を訴える人もいます。当社が行ったインターネット調査において、「人工的な香りをかいで、頭痛・めまい・吐き気などの体調不良を起こしたことがある」と答えた人がなんと5割を超えていました。もはや、社会問題といってもいい割合ではないでしょうか。エチケットのつもりでつけていたあなたの服の香りが、だれかの健康を奪っているかもしれない。そこまでして香り付柔軟剤や香り付洗剤を使う必要はあるのか。過剰な香料や添加物を使う必要があるのか。シャボン玉石けんは、あなたに問いたい」という内容のものです。  そして、土曜日のほうは、シャボン玉石けんの森田社長宛てに送られてきた手紙の内容です。「森田はやとさまへ。学校がくさくて、じゅうなんざいのポスターも学校にはってるけど、みんなくさいふくをきて、学校に来てるから、ますます学校に行けなくて、こまってます。2018年3月18日」と書いてあります。柔軟剤や洗剤の香りで日常生活を送れなくなる人がふえています。ということで、以下、同じ内容が記されています。香りに含まれる化学物質が、めまいや吐き気、思考力の低下を引き起こす化学物質過敏症の原因の一つになるとして、過剰な添加物を使うのをやめようと呼びかけています。この項目を目にされた方も多いと思います。このような状況を踏まえて質問いたします。  近年、香りが強く長もちする柔軟剤などが人気となり、市場にはさまざまな商品が出回っています。この香りブームの中、香りによって健康被害をこうむっている人の訴えも報道されています。香りの成分は強い毒性を持った化学物質である場合も多く、化学物質に対して感受性の高い人や子供への影響が心配されます。香りの害──香害から身を守るために、香り成分のもたらす健康被害について市民に周知するとともに、香りの強い製品の過剰使用に対する自粛を促す施策が必要と考えます。  (1)、稲城市における香りの被害の相談状況について伺います。1)、消費生活センターでの相談について伺います。 198 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 199 ◯ 市民部長(松本葉子君) 消費生活センターにおきましては、確認できる範囲で調べたところ、柔軟剤等による香りの被害の相談はございません。 200 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 201 ◯ 5番(村上洋子君) 市民からの香りの被害の相談はほとんどないということですけれども、日本消費者連盟が2017年の7月26日と8月1日に実施した「香害110番」の電話相談やメールでの相談は、2日間で213件にも達したということです。  8月24日には、日本消費者連盟を含む8団体が連名で消費者庁に、国民生活センターに専用の窓口設置や成分表示、イソシアネート製品の規制、香り自粛を求めるポスター等の制作や啓発活動などを求める要望書を提出しました。この要望書に対する回答を聞くための緊急院内集会がことし5月22日に衆議院会館で開催され、私も参加いたしました。国民生活センターの担当者の回答は、「緊急に対応しなければならない110番窓口が複数あり、香りの被害に対する窓口を設けることは難しい。しかし、この問題が個人的な問題ということではないレベルで起きているということは認識している。被害についての相談は常に受けているので、相談を寄せてほしい」というものでした。  国民生活センターは、平成25年9月19日に「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供」というお知らせを出しています。寄せられた相談を検証するため、柔軟仕上げ剤のにおいの成分についての実験を行い、そのことについて次のように記しています。「一般的に、製品のにおいの元となる香料成分は、数千種類あるとされ、事業者はそれらをブレンドして特徴のある香りを作っています。この香料成分を製品から逆にたどって、使用されているものを特定し、含有量を測定することは大変難しい」。そして、商品テストの結果、「ほとんどの成分は同定できませんでしたが、いくつかの成分は香料原料や香料の溶剤等として使われている化学物質と推定されました」ということです。  さらに、洗濯物を干した際の室内空気の状態を見るために、強い芳香のある柔軟仕上げ剤、微香タイプの柔軟仕上げ剤を使用した場合、そして柔軟仕上げ剤を使用しない場合について、空気中の総揮発性有機化合物(TVOC)を調べました。その結果、柔軟仕上げ剤を使用しない場合と微香タイプの柔軟仕上げ剤を使用した場合ではそれぞれ約20マイクログラム/立方メートル上昇しましたけれども、強い芳香のある柔軟仕上げ剤を使用した場合では約70から140マイクログラム/立方メートル上昇したということが言われています。4倍から7倍強い香りがつけられているということです。香りの成分が化学物質であることを示して、さらに次のように注意を呼びかけています。  消費者へのアドバイス。「自分がにおいに敏感な場合は、商品を選択する際に、商品の表示等に記載された芳香の強さ等を参考にしましょう」。「自分にとっては快適なにおいでも、他人は不快に感じることもあるということを認識しておきましょう」。  業界・輸入事業者への要望。「においが与える周囲への影響について配慮を促す取り組みを行うよう要望します」という内容です。  この情報提供の後、目立った取り組みはありませんけれども、状況は改善しておらず、被害はふえております。香りブームは、2008年ごろにプロクター・アンド・ギャンブル社の柔軟剤ダウニーの人気をきっかけに、国内メーカーも追随して、現在も続いています。「香り長もち」とか「はじける香り」、「香りのカプセル」などのコマーシャルに莫大な広告費が使われ、香料のにおいが何かよいことのようなすり込みが行われています。しかし、この香りブームと比例するように、化学物質過敏症の患者がふえているという報道があります。化学物質過敏症という病名登録は2009年からですけれども、2012年に症例が急増しているのは、この香りブームが引き金になったと言われています。  2016年にシャボン玉石けんが行った香りつき洗濯洗剤に関する調査によると、20代から50代の女性の32%が、人工的な香料のにおいで頭痛、めまい、吐き気、関節炎などの体調不良を経験しており、51%の人が「人工的な香りで体調不良を引き起こす香害が問題になっているのを聞いたことがある」としながら、48%の人は「香りつきの洗濯洗剤を毎日使用している」と回答しています。香料から遠ざかった場合、不調が軽減した人は54%、「体調不良を起こしたことがある」としながら香りつき洗剤を使い続けている人も22%いました。この結果から、香りが何らかの健康被害を引き起こしていることと、体験的に香りを遠ざけて被害を軽減している人がいる一方、香りの被害を認識できずに使い続けている人も多いということがわかると思います。  再質問です。市民からの消費生活センターに対する相談はないという回答でしたが、改めて、香りの被害に対する市の認識を伺います。 202 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 203 ◯ 市民部長(松本葉子君) 消費生活センターにおきましては、現在、香りの被害に関する相談が寄せられていない状況ですので、相談等が寄せられた場合において、個々の相談の内容に応じて対応していくべきと認識しております。 204 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 205 ◯ 5番(村上洋子君) それでは次に、2)、健康課の相談状況について伺います。 206 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 207 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 健康課におきまして、確認できる範囲で調べたところ、香りの被害の相談はございません。 208 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 209 ◯ 5番(村上洋子君) 再質問です。1)と同様に、香りの被害に対する認識について伺います。 210 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 211 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 健康課におきましても、現在、香りの被害に関する相談が寄せられていない状況ですので、相談等が寄せられた場合において、個々の相談の内容に応じまして対応していくべきと認識しております。 212 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 213 ◯ 5番(村上洋子君) それでは、3)、市立病院における香りの被害の相談状況について伺います。 214 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 215 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 市立病院におきましては、確認できる範囲で調べたところ、柔軟剤等による香りの被害の受診、相談はございません。 216 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 217 ◯ 5番(村上洋子君) 1)、2)と同様に、香りの被害に対する認識について伺います。 218 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 219 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 市立病院におきましても、現在、香りの被害に関する受診はなく、相談が寄せられていない状況ですので、今後、相談等が寄せられた場合は、一般の患者と同様に、個々の体調や相談の内容に応じた対応をしていくものと認識しております。 220 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 221 ◯ 5番(村上洋子君) 次に、学校における香りの被害の相談状況について伺います。 222 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 223 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 学校における相談状況につきましては、確認できる範囲で調べたところ、香りの被害に関する相談はございません。 224 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 225 ◯ 5番(村上洋子君) 同様に、香りの被害に対する認識について伺います。 226 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 227 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 学校におきましても、現在、香りの被害に関する相談が寄せられていない状況ですので、相談等が寄せられた場合におきましては、個々の相談内容に応じて対応していくべきであると認識しております。 228 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 229 ◯ 5番(村上洋子君) ありがとうございました。幸いにも、当市においては香りの被害の相談はないということでございました。けれども、私の身の回りには、重篤ではないけれども、香りの被害をこうむっているという話が結構多くあります。相談するほどでもないし、どこに相談するのかもわからないというものです。先日も生活クラブ生協の総代会に出席したところ、長年古着をリメイクする仕事をワーカーズコレクティブという形でやってきた仲間が、扱う古着に残る洗剤や柔軟剤のにおいに耐えられなくなって、16年間続けたワーカーズを抜けることになりました。また、町田の生活クラブグループでは、独自に市内でアンケート調査を行って、香りに潜む化学物質の危険について市民に知ってもらうという活動に取り組んでおりました。  そこで、強い香りに何かしら不快や不調を感じても、どこに何を言っていけばいいのかわからないという人がほとんどだと思いますので、(2)、相談対応について伺います。1)、香りの被害の相談窓口はどこか、伺います。 230 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 231 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 香りの被害の相談窓口につきましては、商品に関することであれば、消費生活センターが対応し、健康に関することであれば、健康課が対応してまいります。 232 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 233 ◯ 5番(村上洋子君) 商品に関することは消費生活センター、健康に関することは健康課という回答をいただきました。それでは、市が行う行政サービスの場で、この香りについての苦情や相談が寄せられた場合の対応について伺います。  他の自治体の例ですけれども、窓口業務や病院の職員、市が派遣する介護や子育て支援のためのヘルパーあるいは保育士の着ている衣服の洗剤などのにおいで気分が悪くなるという苦情が寄せられた場合の対応について伺います。  また、学校では、給食着は交代で洗濯して次の当番の人に渡すということになっていると思いますけれども、ほかの自治体では、このにおいで気分が悪くなったという訴えがあったということです。また、これは大分県の養護教諭の方のお話ですけれども、中学の部活の終了後や体育の授業の後に生徒が制汗剤などを使用することが多く、教室はそれぞれの洗剤や柔軟剤とも入りまじって強いにおいが充満し、気分が悪くなったという教員の訴えがあり、ほかの教員にも聞いてみると、多くの教員から、特に夏場はひどいと言われ、職員会議で香りの害の資料を配付、学活でも取り上げて、子供たちにも考えてもらったということがあったそうです。このように、香りの害については、いろいろな形で苦情や相談、課題というものが発生すると思われますが、それらに対する市の対応について伺います。 234 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 235 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) さまざまな行政サービスを行う現場における相談等につきましては、まずそれぞれの担当部署で対応いたします。そうした相談があった場合は、消費生活センターと健康課も情報を共有しながら、担当部署と連携して対応してまいりたいと考えてございます。 236 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 237 ◯ 5番(村上洋子君) 担当部署と消費生活センター、健康課も連携して対応してくださるということです。
     それでは次に、2)、市としてどのような対応ができるか、伺います。 238 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 239 ◯ 市民部長(松本葉子君) 消費生活センターでは、個々の相談の中で、特定の商品に関する相談であれば、メーカー等の相談窓口を紹介するなど、相談の内容により対応してまいります。また、同じ内容の相談が多く寄せられた場合には、消費者庁や東京都の状況を確認し、広域的に影響が考えられる場合、速やかに市民への情報提供を行ってまいります。 240 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 241 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 健康課では、健康を害したなどの症状で相談が寄せられた場合は、相談者の身体症状に応じた専門の医療機関を御紹介させていただきます。 242 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 243 ◯ 5番(村上洋子君) 今のところ相談はなく、市としては相談があれば対応してくださるということでありましたけれども、香りの害について、香りの害というものがあるということ、相談する窓口があるということを市民に周知していく必要がありますけれども、このことについて伺います。  (3)、啓発、情報提供について伺います。1)、市としてどのようなことができるのか、伺います。 244 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 245 ◯ 市民部長(松本葉子君) 啓発や情報提供につきましては、消費生活センターに寄せられる相談や、消費者庁・東京都からの情報の中で緊急性の高い情報を中心に、広報・ホームページに掲載するほか、消費生活センターで発行している消費生活センターだよりにおいて市民への情報提供を行っております。 246 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 247 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 啓発、情報提供につきましては、健康課では、国及び都から注意喚起などの通知が発出された場合には、市ホームページなどで周知啓発を行ってまいります。 248 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 249 ◯ 5番(村上洋子君) 東京都には既に「化学物質の子どもガイドライン(室内空気編)」があり、この中で、子供は大人よりも食事や吸収する空気の量が少ないので、体内に入る化学物質は大人よりも少量ながら、体重1キログラム当たりで比較すると、大人の2倍近くの量の化学物質を取り込んでいるとあります。子育てをするお母さんにも、子供への影響を考えて、洗濯洗剤や入浴剤には化学物質が含まれるものや香りの強いものがあることを周知し、選ぶ際の注意を促す必要があると考えます。そこで、健康課で行っている母親学級や両親学級の場においてお母さんへ周知することができるのか、伺います。 250 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 251 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 母親学級や両親学級におきましては、お子さんのお風呂への入れ方を指導する際に、添加物は、肌への刺激が強く、お子さんの肌荒れの原因となることがあることから、既に香料などが入っていない石けんを選ぶことをお勧めしております。 252 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 253 ◯ 5番(村上洋子君) 身の回りにある化学物質についての取り組みは、市の取り組みとして計画に記載されているのはシックハウスについての周知や規制のみです。以前の質問でも取り上げました環境省によるエコチル調査では2011年からの研究成果がいろいろと発表されてきており、これらの成果と市民の健康を結びつけた取り組みがありません。保健福祉総合計画や環境基本計画の中に、身の回りの化学物質を減らす取り組みについて明記できるよう関係部署にて研究していただきたいと要望いたしまして、大きな項目2番の質問を終わります。  最後に、大きな項目3番、性の多様性を認め合う施策の推進について伺います。  性のあり方は多様であり、ありのままの性的指向・性自認で生きることは基本的人権として保障されなければなりません。自治体として、この基本的人権を守るための施策を推進すべきと考えます。  この前置きを言うのはきょうで3回目です。そして、この関連の質問をするのは議員になって6回目です。3年前の初めての質問では、セクシャルマイノリティーという言葉を使っていました。次はLGBT。そして今は、全ての人が自分の問題として捉えられる性的指向や性自認に関する性の多様性という表現にたどり着きました。このテーマを取り上げた最初のきっかけは、当事者の方の体験を聞き、思春期のころ自殺を考える人が非常に多いということや、虐待・いじめ・不登校などの理由として性的指向や性自認の問題が含まれていることが非常に多いということを知ったためでした。最初の質問のときには私も緊張していましたが、お答えになる市の担当者の方もとても緊張していて、腫れ物にさわるような感じがありました。その問題には触ってくれるな、デリケートな問題だからというような感じでありました。しかし、何回も質問しているうちに、またかとなれてくださっているということもあるのでしょうし、何よりもメディアを初めとして世間の認識がどんどん進んでいって、性の多様性の問題は基本的に人権の問題であるという認識が常識となったと言えると思います。今回も岡田議員が、性の多様性を認め合い、自分らしく生きていける社会をつくっていくことについての質問をされていて、大変うれしく思いました。  今回、市の性の多様性を認め合う施策の推進について、(1)、市の職員においては、市民の規範となるべく同性パートナーのいる職員への家族手当の支給等、勤務条件・給与制度において見直しをすべき点について調査を行い、改善に取り組むべきと考えます。市の見解を伺います。 254 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 255 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 職員の勤務条件・給与制度につきましては、地方公務員法において、社会一般の情勢に適応させるよう求められており、国及び他の地方公共団体の職員との間に均衡を保つよう考慮しなければならないとされております。職員の勤務条件・給与制度は、稲城市独自で判断できることではないので、同性パートナーに関する内容について、現時点では今後の社会情勢と国や東京都などの動向を見きわめてまいりたいと考えております。 256 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 257 ◯ 5番(村上洋子君) 再質問です。千葉市、那覇市などでは、同性間のパートナーシップを形成した職員にも祝い金を給付するなどの対策がとられています。稲城市としても、このような他自治体の取り組みを参考に、自治体職員が率先して取り組んでいただきたいと思いますが、再度、認識を伺います。 258 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 259 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) さきにお答えしたとおり、職員の勤務条件・給与制度につきましては、社会情勢への適応と、国や東京都などの職員との間の均衡を考慮しなければならないことから、現時点では御質問にあった事例なども含め、他自治体の動向を見きわめてまいりたいと考えております。 260 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 261 ◯ 5番(村上洋子君) (2)、同様に職員の性的指向・性自認に関するハラスメント等への対応、相談体制の確立に取り組むべきと考えますが、市の見解を伺います。 262 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 263 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 性的指向・性自認に関するハラスメント等への対応といたしましては、既に各種ハラスメント等について、相談体制から対応まで確立した仕組みがございますので、現時点では性的指向・性自認に特化した取り組みは予定してございません。人事課におけるハラスメント等への対応につきましては、一連の手続において、相談・訴えがあった申出者の意向を随時確認しながら考慮するとともに、精神面のケアを行うなど、きめ細やかな対応に努めているところでございます。 264 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 265 ◯ 5番(村上洋子君) 現在、ハラスメントについて、これに特化した取り組みは予定していないとのことですけれども、人事院規則では、このセクシャル・ハラスメントの防止について、性的指向・性自認についてが明記されました。また、P連の総会で発表された講演会にも多数参加していただきたいと思いますが、市のお考えを伺います。 266 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 267 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 今、PTA連合会の講演会といったお話がございましたが、職員の勤務時間外における講演会等への参加につきましては、自己研さんとして、職員の自己判断での参加が基本であると考えてございますが、情報提供の方法につきましては、研究してまいりたいと考えております。 268 ◯ 議長(北浜けんいち君) 村上さん。 269 ◯ 5番(村上洋子君) どうもありがとうございました。 270 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、5番、村上洋子さんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 271 ◯ 議長(北浜けんいち君) 通告の13番、藤原愛子さんの一般質問を許します。8番、藤原愛子さん。 272 ◯ 8番(藤原愛子君) 通告番号13番、市民自治を前進させる会の藤原でございます。今回も大きな項目3点について順次質問させていただきます。  まず1点目です。稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてです。  国は、人口減少に歯どめをかけ、それぞれの地域で住みよい環境と活力ある社会を維持していくための法律、まち・ひと・しごと創生法を定め、市町村においても、まち・ひと・しごと創生総合戦略を定めることを努力義務といたしました。それにより、稲城市においても、平成27年(2015年)度を初年度とする5カ年の総合戦略を策定いたしました。また、先般その中間の検証を実施されたということですので、この際、総合戦略の現在と今後の取り組みについて、順次お伺いいたします。  まず(1)です。目的と策定の経過についてお伺いいたします。 273 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 274 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略については、まち・ひと・しごと創生法に基づき、本市の人口ビジョンで描いた将来展望を踏まえ、本市におけるまち・ひと・しごとの創生に一体的に取り組むため、平成27年度から5カ年の目標や、施策の基本的方向、具体的な施策についてまとめたものであります。 275 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 276 ◯ 8番(藤原愛子君) 今の御答弁で、目的については御答弁いただきました。私は最初の質問で、目的と策定の経過についてという設問をしております。先般、新聞に、坂田議員もさきにされましたけれども、セクシャル・ハラスメントで辞職された狛江市の前市長が、うちの市長と同じ姓なので、坂田議員はどきっとされたという話がありましたけれども、その前市長が与党会派と野党会派に関しての答弁の仕方についてお話をされたのが新聞記事に載っておりました。二元代表制ですから、与党・野党は地方議員にはあり得ない話なんですけれども、野党の質問には丁寧に答えなくていいと指示されたという内容の新聞記事がございました。稲城市ではそれは全くまだあり得ない話で、今まで丁寧に御答弁されていただいていたのですけれども、今回の策定についての経過が抜けておりますので、次の質問とさせていただきます。改めて、策定の経過についての内容をお答えください。 277 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 278 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定の詳細な経過につきましては、平成27年1月より庁内で策定に向けた議論を始めまして、平成27年6月より稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略策定委員会を設置し、平成27年10月に策定したものでございます。 279 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 280 ◯ 8番(藤原愛子君) これは前のときにも荒井議員が設問した内容と同じお答えをいただいたのですけれども、平成72年までの人口ビジョンを立てて策定に当たったということですよね。人口ビジョンは専門機関に委託されて、お金を払って長期的視点に立ちながらまち・ひと・しごとを策定されたという割には、わずか3カ月程度で策定されています。他市の件を調べてみたのですけれども、平成27年度中につくったという自治体が多いのですけれども、もう少し丁寧につくっている市が多数ございます。アンケートをとるとか、ワークショップを行うとかのようにやっているのですけれども、なぜ稲城市はこの短期間でつくる必要があったのか、それをお答え願えますか。 281 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 282 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市として総合戦略を策定して、国と一体となり地方創生に取り組むことで、稲城市のさらなる発展に寄与していくものと判断し、早期に着手したものでございます。作成の過程につきましては、4つの基本目標を掲げて進めていく計画でございますけれども、この基本目標につきましては、市の第四次長期総合計画の方向性と一致するものであり、その第四次長期総合計画の策定につきましては、多くの期間をかけてさまざまな意見をいただき、つくり上げてきた計画でございます。そうしたことからも、平成32年度まで取り組んでいくものでありますので、この長期総合計画をベースとして総合戦略の策定に取り組んだことから、この期間で策定することができたと考えております。 283 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 284 ◯ 8番(藤原愛子君) 第四次長期総合計画のときに市民等の意見を聞いたりしたので、それをベースにしてつくっているので、この期間で大丈夫だというお返事をいただきました。  次に行きます。(2)です。中間検証についてお伺いいたします。1)です。検証の方法についてお伺いいたします。 285 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 286 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略における中間検証の方法につきましては、平成30年5月29日の総務委員会において御報告したとおりでございますが、稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略の計画期間の中間年度となる平成29年度に、稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略検証委員会を設置し、委員の皆様に計画の進捗状況の評価・検証を行っていただきました。 287 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 288 ◯ 8番(藤原愛子君) 検証委員会をつくられて検証されたと。この検証委員会というのは、最初につくったメンバーと同じ構成メンバーの方々にお願いして、3回委員会を開いて検証されたと。これも中間検証ですから比較的短期間で行われたのでしょうけれども、この間の総務委員会を聞かせていただいたのですけれども、この3回行われた検証委員会の中で、市から資料とかを提出して、それで策定委員さんにそれを聞いていただいてやっただけなのか、あるいは他市で行われているように、一枚一枚事務事業評価みたいに評価シート等をつくって、中間評価のシートをつくって、それに関してきちんと行われたのかということを一つ聞きます。  また、もう一つ、検証委員会のほかに、パブリックコメント等あるいはアンケートをとったりしてこの中間検証を行ったのかどうか、それをお答え願えますか。 289 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 290 ◯ 企画部長(芦沢政美君) この検証委員会における中間検証につきましては、まずは庁内の各担当によって、総合戦略で策定した重要業績評価指標──KPIについて現状での進捗状況調査を行い、検証委員会においては、その調査結果を説明した上で、その調査結果表を用いて、平成28年度末時点での達成度の客観的な検証や、総合戦略の4つの基本目標の実現に向け、各委員よりさまざまな立場で御議論いただき、検証していただきました。それ以外の意見公募といったものについては、やってございません。 291 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 292 ◯ 8番(藤原愛子君) 改めて聞きますけれども、その検証委員会の中で資料は庁内でいろいろと検証されたことを出されたというのは今聞きましたけれども、政策評価シートあるいは中間評価シートというものを一つ一つの事業についてつくられたのかどうかを再度聞くとともに、例えば、パブリックコメントとかアンケートをやられなかったということなんですけれども、このまち・ひと・しごとの中に挙げられている幾つかのKPI──重要業績評価指標ですか、この目的を達成させるためにKPIというものをつくって、5年間の目標として定めている中での中間評価ですから、これはアンケートとかパブリックコメントをやらないでわかったのかなという項目も実はあるのです。例えば、稲城市の1日当たり滞在人口とか、ワーク・ライフ・バランスの認知度などというのは、庁内だけで調べて果たしてわかるものなのかどうか。そのワーク・ライフ・バランスの認知度よりもさらに難しい調査をしないとわからないと思うので、どういう評価方法でこういう評価ができたのかということを知りたいと思うんです。その2点についてお願いいたします。 293 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 294 ◯ 企画部長(芦沢政美君) まず評価シートでございますけれども、四十何件、全件について全て詳細な一枚一枚のシートをつくったものではなくて、形としては一枚の中に何事業かが入っているぐらいの記載されているようなボリュームのものでございます。それと、先ほどの流入人口とか、そういったものにつきましては、国にそういった統計資料がありますので、そういったものを活用して、客観的な、それは庁内で計算したのではなくて、国等で出しているそういった統計資料を使っての評価としております。 295 ◯ 議長(北浜けんいち君) 暫時休憩いたします。                                午前11時49分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時51分 開議 296 ◯ 議長(北浜けんいち君) 再開いたします。  企画部長。 297 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 失礼いたしました。ワーク・ライフ・バランスにつきましては、市で開催しているセミナーとか、そういったものの開催状況等によって評価しております。そういったKPIになっているので、そういったものでのワーク・ライフ・バランスの認知度というものを評価してございます。 298 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 299 ◯ 8番(藤原愛子君) 大分苦しい答えだったような気もするのですけれども、部長は今年度からかわられたばかりですので、福祉部長になられた方に聞いたほうがとかと思うんですけれども、他市はきちんと政策評価シートを一枚一枚つくってやったりしています。今御答弁を伺ってもちょっとあやふやなところがあったので、不安に思うところですけれども、2)に行きます。検証した結果の状況についてお伺いします。 300 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 301 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中間検証における結果の状況につきましては、平成30年5月29日の総務委員会において御報告したとおりでございますが、稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略で掲げている総合戦略掲載事業のうち、重要業績評価指標──KPIを設定している34事業について、中間検証時点での進捗状況に応じて、稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略検証委員会において、達成・達成見込み・未達の3区分を規定し、分類いたしました。各事業の進捗状況については、達成18事業、達成見込み3事業、未達13事業となっております。 302 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 303 ◯ 8番(藤原愛子君) 総務委員会の中でも御報告いただいたものを改めてお答え願えたのですけれども、まず達成と達成見込みと未達成の3つあって、達成が18事業で53%ぐらいで、見込みが3事業、未達成が13事業、38.2%の比率ですね。一つ一つをちょっとお伺いしますけれども、達成したものが18事業ありますけれども、これはまた新たなKPIを設定されるのでしょうか。そして、達成の見込み、これはなぜ今の時点で、達成の見込みということがわかったのか。それから未達成、これは計画期間内に達成すべきものでありますが、達成に向かって努力されるおつもりかどうか。その3つについてお伺いいたします。 304 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 305 ◯ 企画部長(芦沢政美君) まず、達成できたものについてのことでございますけれども、中間検証において、達成した事業のKPIの設定の引き上げ等につきましては、検証委員会において、達成要因の分析などの御意見をいただいた中で、KPIの引き上げについては行わないこととされました。今後についても、その上を目指していくという認識でございます。  次に、達成見込みについてでございますけれども、達成見込みについては、例えば認知症高齢者グループホーム事業など、中間検証時点──これは平成28年度末になりますけれども、そこにおいて、KPIの目標値に達してはいないけれども、既に建築工事に着手しており、建築工事の竣工、その後の事業運営の見通しが立っているなど、達成が確実な事業について、達成見込みとしているものでございます。  3つ目の未達についてでございますけれども、こちらについては、関係部署においてKPI目標値の達成が図られるように、鋭意事業に取り組んでいるところでございます。 306 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 307 ◯ 8番(藤原愛子君) まず達成した分ですけれども、KPIを新たに設定しないということで、さらに上を目指す。最終目標のことをよくKGIとかと言いますけれども、それに向かっていくということで、主な設定はされないということなのですけれども、これは検証委員会で決めたことだとお話しいただきましたけれども、KPIを設定するという意味は、その具体的目標を挙げて、重要なことであって、しかも早期に達成する、その視点をKPIに置くわけですよね。これは国のほうもそう言っています。したがって、その次の段階、上を目指すという抽象的なことではなくて、次の段階の具体的な指標というのは、私は立てるべきなのではないかと思います。その辺のどういう論議があったのかということも1点、お伺いします。  それから、未達成のことなんですけれども、未達成というのは、5カ年の計画の中で、第四次長期総合計画の中から当てはまるものを抜き出して、KPIを設定してつくったものですよね。それが未達成のままで終わっていいものかどうかというのは、一つ疑問として残ります。ぜひとも、これは5カ年の間に達成すべきものではないか。それに向かって努力して、達成というのをゴールイン、テープを切るものとしての扱いをされるのかどうか。未達成のままでいいというものではなくて、それに向かって努力されるかどうかをさらにお伺いいたします。 308 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 309 ◯ 企画部長(芦沢政美君) まず、達成した事業について、KPIの引き上げ設定をしないことについてでございますけれども、これは検証委員会の中でも御意見がございまして、まずそれはさらに上を目指すと。それで、未達成とか、そちらに力を重点的に振り向けていくことも必要だろうといった御意見の中で、達成についてのKPIの引き上げは特には行わないということとされております。  それと未達のものですけれども、これにつきましては、先ほどお答えさせていただいたとおり、今後、達成に向けて、達成できるように鋭意事業に取り組んでいるというところでございます。 310 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 311 ◯ 8番(藤原愛子君) 厚木市などはちゃんと達成部門に関しては次のKPIを設定されたりしておりますけれども、稲城はしないということで、3)に行きます。追加した項目についてお伺いいたします。 312 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 313 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中間検証における追加した事業項目につきましては、平成30年5月29日の総務委員会において御報告したとおりでございますが、稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略で定めた基本目標を実現し、まちの創生、ひとの創生、しごとの創生を着実に進め、持続可能なものとしていくために、新たに稲城市観光協会の設立、オリジナル婚姻届、健康増進のまちづくりの3事業を追加いたしました。 314 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 315 ◯ 8番(藤原愛子君) この追加項目3点なんですけれども、観光協会の設立、オリジナル婚姻届というのは、既に今年度の予算で私たち議会も承認させていただきました内容ですよね。つまり、もう実現するということが決まっている、実施が決まっている内容ですよね。むしろ、その協会を設立して何を行うのか、こういうことを行うのだという具体的なことを挙げられたほうが私は正しいのではないかと思うんです。設立ということを挙げるというのはどういうことなのかなと思うので、どうしてこの3点の項目を追加されたのか、それからこのことに関してのKPIは設定されるのか、お伺いいたします。 316 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 317 ◯ 企画部長(芦沢政美君) まず、この総合戦略の中に事業を追加したことにつきましては、この総合戦略につきましては、市としてこういった事業を進めていくことによってまち・ひと・しごとの創生ということに取り組んでいるわけでございますが、一方で、これは国のほうでもありますように、地方創生に関する交付金とか、そういったものとセットでこの戦略がございます。そういったものに市として取り組んでいることによってその交付金を申請するとか、そういったことが一方でございますので、そのためにもこの項目を追加しているところでございます。また、この3つについてのKPIの設定はしております。
    318 ◯ 議長(北浜けんいち君) 質問途中ですが、暫時休憩いたします。                                  午前12時 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時5分 開議 319 ◯ 議長(北浜けんいち君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  藤原さん。 320 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、(3)の今後の取り組みについて伺います。1)です。検証の実施と方法についてお願いします。 321 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 322 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 今後の稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略における検証につきましては、引き続き設定した重要業績評価指標──KPIの効果検証を年度ごとに実施してまいります。 323 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 324 ◯ 8番(藤原愛子君) いよいよ後期のほうに入ってくるわけですね。先ほど前期のほうの中間検証についてお伺いしたときに、どうも不安定な検証の状況が御答弁としてあって、少し不安に駆られております。今後の後期のほうの年度ごとに行う実施について、ぜひ、庁内の担当部署による検証だけではなくて、必要な市民の方とかグループの意見を聴取して、それで中身が充実した検証を行っていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 325 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 326 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 年度ごとの検証につきましては、基本的には庁内でまずは検証をした上で、その他の検証の方法につきましては、検討してまいりたいと考えております。 327 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 328 ◯ 8番(藤原愛子君) きちんとした検証をお願いいたします。  2)にまいります。次期総合戦略策定について伺います。 329 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 330 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略については、まち・ひと・しごと創生法に基づき策定しております。この法律の中では、年度ごとの更新等については規定がないことから、次期稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定につきましては未定でございます。 331 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 332 ◯ 8番(藤原愛子君) 次期はつくるかどうかわからない、未定という御答弁だったのですけれども、これを未定としている理由と、それからそれをつくるかつくらないかという結論を出すのは、いつごろの時期を想定されているのか、お伺いします。 333 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 334 ◯ 企画部長(芦沢政美君) さきにお答えしたとおり、次期総合戦略の策定については、法律上も未定ということでございます。今後いつという問いでございますけれども、そういったことで、国の動向なども注視してまいりたいと考えております。 335 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 336 ◯ 8番(藤原愛子君) 国の動向を見てという御答弁でした。確かに、この法律の中では最後に「検討」というところがございますね。「政府は、この法律の施行後5年以内に、この法律の施行の状況について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする」と。つまり、国自体も、これから先どうしていいのかわからないような、まだ未定の状況であると私は判断したのですけれども、このまち・ひと・しごと創生総合戦略は、非常に名前もすごい。私は個人的には「戦略」という文字というのは非常に好きではなくて、もっと違う名前のほうがいいと思っているのですけれども、国のほうの地方創生、有名な増田さんの「地方消滅」という本にもあるとおり、人口はこれから減少していくだろうという中で、東京の一極集中ではなくて、地方のほうでそれぞれ個性を生かした創生をしていくべきなのではないか、しなくてはいけないのではないかということで、創生総合戦略が始まってきたということなんです。この創生総合戦略の策定に当たって、人口ビジョンを社人研がつくったわけですけれども、稲城市は本当にラッキーというか、幸運というか、全ての都道府県の区市町村の中で、人口の減少の不安がない上位5位の中に入っているくらい、稲城市は人口的にはまだ減少は本当に先の話ではないかということで表になっていたのを私は見ております。その中で、5年だけで未定という状況。確かに、国がはっきりしないので、仕方がないと言えば仕方がないのですけれども、個人的には、このまち・ひと・しごと創生総合戦略は、長期総合計画に屋上屋を重ねるようなものであって、本当に必要なものだろうかという疑問を持っています。ですから、きょうの質問の中で、ぜひこれをつくるように頑張れとは私は言わないです。  ただ、これはどうなるかわかりませんけれども、とにかくつくるときに959万円をかけました。約1,000万円の予算をかけて、コンサルに頼んで、この戦略をつくったわけでございます。これから先、未定あるいはつくらないという状況になったときに、この約1,000万円が無駄になるような行為はやめてもらいたいと思っています。これから第五次長期総合計画の策定に当たり、この創生総合戦略をもしつくらないとなれば、ぜひこの1,000万円が無駄にならないように、今までまち・ひと・しごと創生総合戦略の中で定めた重要項目、具体的に言えば、KPIの目標を最終目標KGIに進めるような内容を長期総合計画の中にきちんと盛り込んで、そして策定に取り組んでいただきたいと思います。仮定の話で大変申しわけないのですけれども、このまち・ひと・しごと創生総合戦略が予算的にも無駄にならないように、あるいは今まで庁内で取り組んだことが無駄にならないように、今後生かす目標について、あるいは形式についてお伺いいたします。 337 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 338 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 現在の市の総合戦略につきましては、市の第四次長期総合計画と一体的な整合を図りながら、その範囲内で進めてきているものでございます。そうしたことからしても、市のつくる次期長期総合計画の中にも、現在の総合戦略で積み上げてきたもの、その趣旨とか方向性といったものなどについては、生かされてくるものと考えております。 339 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 340 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、大きな項目の2番にまいります。2番、子供の犯罪被害をなくすことについてです。  近年、20歳未満の子供の犯罪被害数は統計上減少し続けていると言われていますが、平成28年には全国で13万1,148件の被害が報告されており、痛ましい事件は後を絶たない状況です。稲城市においても、子供の安心と安全は、子供自身のみならず、あらゆる方面の協力を得ながら確保していかなければならないと考えます。現状を確認するとともに、さらなる取り組みについて順次お伺いいたします。  (1)です。稲城市における不審者情報と犯罪被害の状況について伺います。 341 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 342 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 稲城市における不審者情報につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。  犯罪被害の状況につきましては、多摩中央警察署に確認したところ、小学生以下の子供を被害者とする刑法犯認知件数は、平成28年ではゼロ件、平成29年では2件、平成30年では4月末現在でゼロ件となっております。 343 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 344 ◯ 8番(藤原愛子君) 大久保議員が御質問されて、今、部長のほうから小学生以下の被害の人数をいただきました。大久保議員への御答弁の中では、年齢的にもっと上が入っているので、平成28年度で19件、平成29年度では29件、平成30年度では5月末現在で6件となっているという御報告をいただきました。被害というのは、統計的には7月から10月が多くなるということになっていますので、これから先伸びるかなと思いますけれども、数字がわかりましたので、次にまいります。  (2)です。学校の取り組みについてお伺いします。 345 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 346 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 子供の犯罪被害をなくすことに関する学校の取り組みにつきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 347 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 348 ◯ 8番(藤原愛子君) これまたシンプルなお答えをいただいたのですけれども、多分、坂田議員の御質問に対してだと思いますけれども、子供が不審者による被害に遭わないように、交通安全と同様に、安全教育を計画的に作成して取り組んでいますというお答えをいただいたのと、あとセーフティー教室等を活用して、警察等の専門家の方から身を守る方法について、直接児童・生徒にお話をいただく機会を設けておりますという答弁をいただいております。  実は、平成27年4月3日付で東京都から通知が出ていますね。「幼児・児童・生徒の安全確認及び学校の安全管理の徹底について」というのが出ていて、基本的事項の年間指導計画を立てて、きちんとやりなさいねというので、先般「いかのおすし」のお話をいただきましたけれども、それもそうだと思います。それで、児童・生徒への不審者に対する防御指導という計画等はわかったのですけれども、教師に対してあるいは保護者に対しての取り組みというのはどのようになっているのでしょうか。 349 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 350 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) まず、安全教育に関します教員への研修につきましては、校長会や副校長会等におきまして、文部科学省や東京都教育委員会等の資料を活用しながら、安全指導等に関する指導を行っております。また、小中学校の生活指導担当教員によります生活指導主任会におきまして、多摩中央警察署の担当者にも出席いただき、子供の安全確保に関する指導について助言をいただいております。また、東京都教育委員会が作成しました安全教育プログラムを活用した指導方法についても、校内でも研修しております。  保護者への啓発につきましては、セーフティー教室を学校公開日に設定するなどして、保護者の方にも参観していただいたり、保護者会や学校だよりなどを通して情報提供や啓発の取り組みを行ったりしております。 351 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 352 ◯ 8番(藤原愛子君) 先ほど話させていただいた東京都からの通知の中身にまた触れさせていただくのですけれども、基本的な内容として、これをやりなさいという3点が載っています。1点目が、安全対応能力の向上。2点目に、全教職員による共通理解や役割分担の徹底というのがございます。3点目には、地域と一体となった安全確保体制の構築。これをきちんとやりなさいねというのが通知として出ているわけでございます。  今御答弁で、校長会とか主任会のほうでやっていますというのと、保護者のほうは、参観公開日でいろいろと見ていただいて周知していただいていますというお話をいただいたのですけれども、いわゆる子供の犯罪被害というのは、学校で言えば、校舎に侵入した人間に対する対策とか見回りとかということを教師はやるわけですけれども、それだけではない役割というのがあると思うんです。それはどんなものかというと、例えば子供が何らかの被害に遭ったときの、子供はまだ言えないけれども、それを教師あるいは保護者が察知する能力。それから、いろいろな不審者情報が出たとき、あるいは新聞等でいろいろな事件があったときのその情報を素早く察知して、それに対して自分たちがどうしたらいいかという対策を考える能力。それから、子供の側に立った、子供の気持ちに沿うような対応の仕方など、そういう非常にデリケートな内容というのがございます。そういうことに対しての取り組み、それらに関しての認識を、そして何かやっていらっしゃるのだったら、お話をお願いいたします。 353 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 354 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) まずは、校内の体制についてでございますけれども、交通安全だけではなくて、不審者、それだけではなくて、子供たちがさまざまな被害等に遭う可能性があった際に、校内としては、例えば担任や養護教諭等がじっくり話を聞くとか、あるいはスクールカウンセラーが話を聞くような体制を整えております。また、平成30年度──本年度からではございますけれども、子供が困ったことをきちんと話せるような取り組みとして、SOSを出せる教育といったことに取り組むことになっております。 355 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 356 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、(3)に行かせていただきます。登下校の取り組みについてお伺いいたします。 357 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 358 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 子供の犯罪被害をなくすことに関する登下校の取り組みにつきましては、児童・生徒に、登下校の時刻を守り、可能な限り複数で登下校することを指導したり、保護者や地域の方々に登下校中の見守り活動に御協力いただいたりしております。 359 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 360 ◯ 8番(藤原愛子君) 保護者や地域の方々に見守り活動に御協力いただいているということなんですが、その具体的な内容を少しお示し願えますか。 361 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 362 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 保護者や地域の方々の登下校の見守り活動の具体的な事例につきましては、例えば登校時におきましては、校門あるいは学校近隣の横断歩道などにPTAや地域の方々が挨拶運動あるいは交通安全を兼ねて見守り活動に協力をしていただいております。また、下校時におきましては、PTAや青少年育成地区委員会などの各団体などにより、防犯パトロールとして見守り活動に御協力をいただいております。 363 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 364 ◯ 8番(藤原愛子君) 登下校の取り組みについてわかりましたので、(4)にまいります。地域の取り組みについてお伺いいたします。 365 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 366 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 子供たちを犯罪から守るための地域の取り組みにつきましては、防犯協会や自治会、青少年育成地区委員会、PTAなど、防犯活動に協力いただいている団体により、登下校時の見守りや校外パトロールなどを含め、防犯パトロール活動を実施していただいております。また、児童・生徒が登下校時に緊急を要する場合に助けを求める場所として、地域の皆様の御協力により「こども110番の家」を設置し、推進しております。 367 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 368 ◯ 8番(藤原愛子君) 見守り活動に関しまして、先ほど学校のほうの取り組みと地域の取り組みで、結局連携してやっていらっしゃるというのがわかりました。「こども110番」について幾つか聞かせていただきます。御協力をいただいているおうちやお店の数です。それから、稲城市内で地区別にその偏りはないかどうかということです。それから、あと2点なんですが、さらなる協力をどのように呼びかけているのか、「こども110番」に協力していただけるおうちやお店の数をふやす努力をどうされているかということです。それから、「こども110番」に御協力いただいているところに不審者等の情報を伝えているかということ。その4点についてお伺いいたします。 369 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 370 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) まず「こども110番の家」の設置数につきましては、平成30年3月末現在で939件となっておりまして、個人としては551件、また店舗として388件の方々に御協力をいただいております。また、地区の偏りといったお話がありましたが、市として適正な設置数という指標は特に定めておりませんが、緊急時に児童・生徒が一時的に避難し、保護されることを目的としているため、市内により多くの「こども110番の家」が設置されることが安全・安心につながっていくものと考えているといったことでございます。  次に、「こども110番の家」の拡充方法ということでございますが、市ホームページやメール配信サービス、広報の媒体を活用するとともに、定例校長会における事業説明なども通じまして、今参加していただく活動をしておりまして、こちらについては引き続きさらなる拡充に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  また、「こども110番の家」を引き受けていただける方がどのようなことをするのかを理解しているのか、不審者の情報などをどのようにその方たちに情報提供しているのかということにつきましては、まず「こども110番の家」を引き受けている方への対応については、「こども110番の家」の設置をお願いする依頼文書にあわせて、子供が助けを求めて駆け込んできた場合の対応要領というものもそこで配付しているところでございます。また、「こどもの家」を引き受けていただいている方が不審に思われることがある場合につきましても、要領について丁寧にお伝えすることなどの対応を随時行っており、不審者の情報につきましては、基本的に今お願いしている団体が青少年育成地区委員会、またPTAの役員さん、青少年委員さん、また学校関係の方々にお願いしておりますので、そういう方たちへの情報提供というのはしているところでございます。 371 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 372 ◯ 8番(藤原愛子君) 4点質問させていただいたのですけれども、地区別に偏りがないかというところは余りよくわからなかったのですけれども、数として、御協力いただく件数や地区ごとの平均化というのは必要なのだと思うんです。それで、さらなる協力の呼びかけをどう行っていますかとお伺いしたらば、ホームページや広報あるいは校長会で説明しているというお答えをいただいたのですけれども、私は平成27年1月1日からの広報を全部調べてみたのですが、「こども110番の家」への呼びかけは、私が調べた範囲では、これは載っていないんです。広報は多くの方に見ていただきますので、地域で子供を守る意味、そして役割という点から言えば、もう少し広報を活用してもいいのではないかと思います。その点はどうお考えになっているのかというのが1点。  それから、不審者への対応に関して、最初に御協力をいただいたときにお伝えしているということなのですが、例えばこの地区にこういうことがあったという緊急の連絡、そしてそれに対する対応とか用心、そういうのはやはりポイントあるいはタイミングで、情報としては流していいのではないかと思います。もしそういう情報の流し方の方法等がまだ定まっていなかったらば、ぜひそれに取り組んでいただきたいと思いますけれども、その現状と認識についてお伺いいたします。 373 ◯ 議長(北浜けんいち君) 総務部長。 374 ◯ 総務部長(鈴木秀治君) 広報のほうでそのような掲載がなかなかなかったのではないかということですけれども、こちらにつきましては、また引き続き広報に掲載するよう、対応してまいりたいと考えております。  また、緊急の情報などを提供すればいいといったお話でございますが、市のほうでは、メール配信サービスということで、不審者情報等につきましては、必ずメール配信サービスを実施しております。この「こども110番の家」に登録していただいた方については、メール配信サービスもあわせて登録していただくようにしておりますので、その中で情報提供はできているものと考えているところでございます。 375 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 376 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、(5)にまいります。市としてさらに取り組むことについてです。1)、CAP活動についてお伺いいたします。 377 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 378 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 稲城市立学校におきましては、警察関係者等を活用したセーフティー教室等の取り組みを行っており、CAP活動の趣旨と同様のプログラムは実施できているものと考えております。現在の取り組みを通して、引き続き児童・生徒の危険を予測し回避する能力を育成してまいります。 379 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 380 ◯ 8番(藤原愛子君) CAP活動というのは、もちろん御存じだと思いますけれども、子供への暴力の防止を講習していただく機関でございます。子供への暴力にもいろいろな種類があって、いじめ、虐待、体罰、誘拐、痴漢、性暴力から自分の心と体を守る防止教育の講座を実施しているのがCAPでございます。先ほどから学校のほうでの取り組みを聞きますと、どうしても不審者対応あるいは痴漢の対応のほうに重点が置かれているのではないかと思うんですけれども、子供が受ける被害という調査があります。もちろん学校だけではなくて、地域あるいは悲惨なことに家庭内でも子供は被害を受けているケースが多いのですが、略取誘拐、人身売買、これは12歳以下の場合ですが、46.5%、それから20歳未満の中で、遺棄51%、強制わいせつ46.7%、公然わいせつ44.3%、強姦36.1%。これが年間の先ほど申し上げた13万件以上の件の中の割合でございます。これに対応する指導というのは非常に大変な話だとは思うんですけれども、いわゆる不審者対応だけではなくて、これらのことに対応するには、単なる子供が自分を守るものではなくて、いわゆる自分を大切にする、自分に自信を持つ、それから子供が持っている力を伸ばす、それから人権問題──相手も大切にする人権の教育、あるいはコミュニティーで協力し合うということも、このCAPの活動の中では講座として設けております。しかも、教師編、保護者編、子供編とそれぞれ分けて、それぞれに合った講座をしているわけでございます。もちろん有料ではありますけれども、非常に学校で行っているセーフティー教室等よりもさらに、子供たちの生育に関すること、人生に関することにプラスになるような活動をされているところですので、私としては、ぜひこのCAPのことについて取り組んでいただきたいと思うんですけれども、CAP活動についての認識はどのようにお持ちかをお伺いいたします。 381 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 382 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) CAP活動についての認識につきましては、先ほどお話があったとおり、子供たちが、いじめ、痴漢、誘拐、虐待、性暴力といったさまざまな暴力から自分を守るための人権教育プログラムでありまして、アメリカで開発されたものと認識しております。 383 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 384 ◯ 8番(藤原愛子君) CAP活動を実際にやっている区がございます。江戸川区とか品川区とかであります。武蔵野市の場合も、平成28年度に60万円の予算でやっているのですが、うち半分は東京都の補助金です。子供家庭支援区市町村包括補助事業の補助金を使っていますので、わずか30万円で小学校3年生を対象に行っているわけですが、これは学校主催ではなくて、青少協さんと協力して、青少協さん発でやっているわけでございます。私は、稲城市の学校で全てやれとは言いませんけれども、PTAに、あるいは青少育さんに協力いただいてこういうことをやってもいいのではないかなと思っています。そういう何らかの機会に呼びかけをしていただけるのか。そしてまた、もしCAP活動は横に置いておいていいよと言うのだったらば、今やっている中身の充実を図っていただく気持ちがあるかどうかをお伺いいたします。 385 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 386 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 今回のCAP活動に伴う、特に児童・生徒が不安や悩みをひとりで抱え込むことなく、例えば他の人に伝えるという、そのようなことが大きな趣旨になるかと思うんです。これに関しましてもこれまでも学級活動等において指導してきておりますけれども、先ほども少し話をさせていただいた平成30年度につきましては、SOSの出し方に関する教育、正式にはこの名称になるのですが、これを推進することになりまして、東京都教育委員会作成のDVD資料等を活用して、全ての市内の小中学校が今年度の中で行うようにしております。その中身につきましては、児童・生徒が危機的状況に対応するために、信頼できる大人にSOSを出すことができるようにすること。それとともに、心の危機に陥っている友達などからのSOSの受けとめ方、周りの子供たちがSOSを受けとめることに関する学習に取り組むことになっております。  そうやって考えますと、CAPも含めまして、児童・生徒の安全教育に係る取り組みにつきましては、国や東京都、他の自治体の情報を先ほども少しいただきましたが、他の自治体等の情報を収集しながら、学校の実態に応じた効果的な取り組みのあり方については、引き続き研究をしてまいります。 387 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 388 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、2)にまいります。下校の見守りについてお伺いいたします。 389 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 390 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 現在も御協力いただいている保護者や地域の方々による登下校中の見守り活動につきましては、引き続き御協力を依頼するとともに、さらに進めるために、改めて地域教育懇談会等において、子供の登下校の見守りについて協力をいただけるよう、依頼してまいります。 391 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 392 ◯ 8番(藤原愛子君) 実は、幼児誘拐犯の当事者の方たちに聞き取りをした調査があるのですけれども、その元犯人の方たちが、抑止力は地域の目だと言っています。実はこの質問を設定したのは、子供の見守りをやっていただいている方たちから御意見と御要望があったので取り上げさせていただいたのですけれども、防災放送で、低学年が帰る1時から3時30分ぐらいの間に、「今から帰りますよ」とか、あるいは音楽を流して見守りをしてくださいというのを流す自治体が26市中15市ございます。それに応じてみんな、植木の水やりに出たり、犬の散歩に出たりということがあるので、それを稲城市ではできないだろうかという御要望・御意見がございます。そのことに関してのお考えを述べていただけますか。 393 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 394 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 子供たちが下校する時刻に放送を流すことにつきましては、実際に子供たちの下校する時刻そのものが、学校や学年、曜日、行事等により、例えば特別時間割等もございますので、一律ではございませんので、一斉に下校時刻に放送を流すことにつきましては、学校の実態を鑑みると、課題があるものと認識しております。 395 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 396 ◯ 8番(藤原愛子君) 子供の犯罪の発生時間が大体2時から6時の間で分かれているので、この時間にジャストフィットで放送を流すというのは無理だなと私も思っています。ただ、地域の方に御協力をいただく低学年の下校の時間というのは、季節によって少しずれますけれども、比較的定まっているので、ぜひこれを御検討いただきたいと思うんです。というのは、道路上の被害が多いのと、あと共同住宅のエレベーターの被害が多いというのが統計上出ております。御存じのように、松戸あるいは新潟市で悲惨な事件が起きました。稲城市においても、今のところはそういうのはありませんけれども、ぜひ、先ほど言った地教懇でどのようにしたらいいか、こういう防災放送の形も出たのだけれどもということで、さらに見守り活動の充実について、協力のお願いの話をしていただきたいと思いますけれども、その姿勢だけお伺いいたします。 397 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育指導担当部長。 398 ◯ 教育指導担当部長(渡辺恭秀君) 地域の体制づくりも含めて、本市では既に多くの団体等に御協力をいただいたり、防犯パトロール等、見守り活動なども行ってきております。子供の安全確保に取り組んでいただいているところでございますけれども、引き続き見守り活動等を依頼するとともに、さらに進めるためにも、繰り返しになりますが、地域教育懇談会等において、子供の登下校の見守りについて協力いただけるよう、依頼をしてまいります。 399 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。
    400 ◯ 8番(藤原愛子君) 稲城市は非常に防犯活動も全市的に一生懸命やっているというのは、私も認識しております。ぜひ、学校だけの問題ではなくて、地域の問題として取り組んでいただけるよう、よろしくお願いしたいと思います。  では、次にまいります。大きな項目の3番目です。育児支援のさらなる充実についてです。  全国的な少子・高齢化、核家族化が進む状況の中で、稲城市内で出産し、育児を行う家庭への支援を行う制度は、保育園の整備充実と同様に重要なものであります。現在既に実施されている妊娠時からの母親支援、出産後の親子支援のさらなる充実を求めて、順次お伺いいたします。  (1)です。稲城市における支援の状況についてお伺いいたします。 401 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 402 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 稲城市における支援の状況につきましては、妊娠時から出産後まで切れ目のない支援を行っております。主な育児支援事業につきましては、母親学級や両親学級、妊婦訪問指導、妊婦健康診査、母子健康相談、新生児訪問指導、子どもと家庭の総合相談、あそびの広場、育児支援ヘルパー事業などがございます。 403 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 404 ◯ 8番(藤原愛子君) 今回ほかの議員も、産後ケアとか利用支援等で質問されていますけれども、妊娠時よりも随分さまざまな支援をされているというのはわかりました。その中で新生児訪問指導というのがございますが、もう少し、さらに進んだ乳児家庭全戸訪問事業、これは平成30年度に開始するとされていますけれども、いつごろ開始になるのでしょうか。 405 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 406 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 乳児家庭全戸訪問につきましては、平成29年の第1回の市議会定例会の一般質問などでもお答えしていますように、平成30年度中の実施に向け、今現在進んでいるところでございます。こちらにつきましては、今現在、新生児訪問における訪問実施率の向上のための改善を4月から行っておりますけれども、その中で乳児家庭全戸訪問の目的であります生後4カ月までに全ての乳児家庭に対する訪問が可能となるよう、さらなる改善を図るなどしてその実効性を高めることで、年度内に乳児家庭全戸訪問実施に向け取り組んでいきたいと考えてございます。 407 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 408 ◯ 8番(藤原愛子君) 私が調べた限り、26市中、多分、稲城市ともう1市が未着手のみです。もう1市は今年度着手しているかどうかは、ちょっと古い資料ですので、わからないのですけれども、多分、検討ももう1年以上やっていらっしゃいますよね。これは何か課題があってまだ詰まっているのか。先ほど新生児の、生まれてから28日までのパーセンテージを上げるのだとおっしゃいましたけれども、それとは別の問題としてこの全戸訪問事業というのがあるんだと思うんです。何で少し遅くなっているのか、何か課題があるのかというのが1点と、平成30年度中といってもなるべく早く、これは養育支援事業に取り組むきっかけになるものですから、早期にやってもらいたいのですけれども、なるべく早くで、一体いつごろになるかというのをもう一度聞きます。 409 ◯ 議長(北浜けんいち君) 福祉部長。 410 ◯ 福祉部長(武藤路弘君) 現在、先ほど申し上げました改善の方法によりまして、かなり訪問実施率は上がっていると考えてございまして、実際に4月に行っています件数では、ほぼ100%の訪問をしています。ただ、これは4カ月ということでございますので、4月からこの事業を開始して、3月に生まれた方の4カ月健診は7月になるわけでございまして、そのやり方などによりましては、今後訪問する4カ月までの間に、4月に生まれた方、5月に生まれた方、6月に生まれた方が重なってくるということがございます。そういった中で、どのような課題があるのかというのはこれからちょっと見えてくるところがございますので、そういったところについてしっかり検証していきながら改善を図っていきたいと考えてございます。  それから、年度内のなるべく早くということでございますが、今申し上げましたように、7月までの4カ月間の重なりぐあいを見まして、その訪問が遅滞なくしっかりできるようなやり方、スキームをしっかり構築して、年度内には間違いなく実施できるように考えてございます。 411 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 412 ◯ 8番(藤原愛子君) もう少したったら、必ず年度内にやりますという御返事をいただいたので、次にまいります。  (2)です。市立病院の役割についてお伺いします。 413 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市立病院事務長。 414 ◯ 市立病院事務長(岡野克哉君) 市立病院の役割につきましては、小児医療に関しては、小児医療の充実を図ることを担っております。小児医療は、安心して子供を産み、健やかに育てることができる環境の基盤であり、現在、夜間及び救急外来に当たり、医師会と連携しながら、小児科医による受け入れを行っております。  なお、母親への産後のケアにつきましては、さきにお答えしたとおりです。 415 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 416 ◯ 8番(藤原愛子君) 市立病院の事業については、さきの議員が聞かれたりしていますので、今の御答弁の中で、夜間とか救急の対応が充実してきたのかなというのがわかりましたので、次にまいります。  (3)です。子ども家庭支援センターの役割についてです。 417 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 418 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 子ども家庭支援センターにつきましては、子供と家庭のあらゆる相談に応じ、さまざまなサービスの提供や調整を行い、子供と家庭が安心して暮らしていける地域づくりを目指すための役割を担っております。 419 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 420 ◯ 8番(藤原愛子君) 子ども家庭支援センターが担っているものというのは実はすごく多いですよね。子ども家庭支援センターのガイドラインというのがあって、物すごいページ数があるのです。120ページ以上あるのですけれども、ホームページで見ると、子どもと家庭の総合相談、あそびの広場、子供のショートステイ、育児支援のヘルプというのが簡単に書いてあるのですけれども、東京都のほうの子ども家庭支援センターのガイドラインの表を見ますと、物すごい数の連携をする中枢の役割をしているというのがよくわかるのですけれども、今この現体制の中で対応は十分にできているかどうか、お伺いします。 421 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 422 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 現在、子ども家庭支援センターでは、専門的知識を有する職員を配置しまして、子どもと家庭の総合相談を初めとする子育て家庭への支援を行うとともに、要保護児童対策地域協議会の調整機関として、情報の集約や関係機関との連携を図っております。そしてまた、要保護児童等に対する支援を行っております。また、支援をするに当たっては、家庭訪問も頻繁に実施しておりまして、市民ニーズには対応していると考えております。 423 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 424 ◯ 8番(藤原愛子君) 本郷のほうにもつくられて、2カ所になっているということなんですけれども、聞いたところによると、虐待の対応が非常に大変であると。長期にわたりますし、個々違うので、大変だとお伺いしているのですけれども、これから先、先ほど質問に挙げさせていただいた乳児家庭の全戸訪問事業を100%フルに始めると、いろいろな母子の家庭の問題、あるいは両親の生活状況、子供の健康問題とか、さまざまな問題がさらに浮かび上がってくるかと思うんです。それにも対応しなければいけない役割を子ども家庭支援センターは担わなければいけないんだと思うんです。それで、子育て地域包括支援センターというのを平成32年度までに全国展開を目指しなさいというものも出ています。もしかすると厚生労働省が求めているこういう役割を子ども家庭支援センターが担わなければいけないのではないかなと私は思っているのですけれども、今後も体制を充実させる必要があるのではないかと思っています。今は対応できているかもしれませんけれども、今後養育支援事業への取り組み等で課題の解決に向かうには今の状況ではどうかと思うので、将来充実させる必要感を持たれているかどうか、その認識をお伺いします。 425 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 426 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 現在、子ども家庭支援センターは、向陽台小学校敷地内にあります子ども家庭支援センターと本郷分室の2カ所で事業展開をしております。あそびの広場という形で向陽台小学校の敷地内のほうはやっておりまして、親子が参加する事業またはそこで総合相談等を受けております。また、本郷分室のほうでは、実際に虐待対応等ケース会議等を行っておりまして、多摩児相と虐待の関係とかは連携を図っている次第でございます。実際に平成27年4月に本郷分室を開設しまして、平成28年度からは担当の主幹を配置しております。また、平成30年度からは本郷分室に担当係長を配置するなど、来るべき相談数がふえてくるだろうという部分も含めて、体制づくりには努めている次第でございます。 427 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 428 ◯ 8番(藤原愛子君) 稲城の現状をしっかり把握していただいて、子ども家庭支援センターの充実を望むところです。  (4)にまいります。育児支援事業についてです。1)、支援の申請から実施の流れについてお伺いします。 429 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 430 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 育児支援ヘルパー事業の申請から実施の流れにつきましては、申請書を子ども家庭支援センターに提出していただきます。提出の際は、申請者の希望される支援内容等について職員が聞き取りを行った上、後日、決定通知書を送付しております。実施に当たりましては、申請者と育児支援ヘルパーを派遣する事業者が利用日時等について調整を行い、実施しております。 431 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 432 ◯ 8番(藤原愛子君) 利用の申請書類を提出される際に、申請者の希望する支援の内容を把握するために内容を聞き取ると今お聞きしました。これは面談をされるのか、家庭に行くのか、あるいは電話等でやるのか、そのちょっと具体的なところをお示し願えますか。 433 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 434 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 育児支援ヘルパーの利用につきましては、大別しますと、利用者がまず子ども家庭支援センターへ直接利用希望する場合と、子ども家庭支援センターの総合相談等を通じて子ども家庭支援センターの職員が御家庭の状況から判断して、相談者の方に育児支援ヘルパーの利用をお勧めする場合がございます。いずれにしましても、育児支援ヘルパーの派遣に際しましては、子ども家庭支援センターの職員がそれぞれの御家庭の育児環境や事情を聞いた上で、利用者の方のニーズに対応するように努めております。 435 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 436 ◯ 8番(藤原愛子君) 大体わかりましたので、2)に行きます。育児支援ヘルパーの役割について、お願いします。 437 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 438 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 育児支援ヘルパーの役割につきましては、産前産後の家事及び育児に支援が必要とされる家庭で、食事の準備や片づけ、買い物や掃除、洗濯といった家事援助のほか、沐浴や授乳といった育児援助、子供の予防接種時に保護者の方に同行するといった付き添い援助等を行うことでございます。 439 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 440 ◯ 8番(藤原愛子君) センターが支援される家庭にヘルパーさんを派遣するというシステムですよね、育児支援ヘルパーは。先ほどその申請から実施の流れをお伺いしたのですけれども、実際のところをちょっとお聞きしますと、育児支援ヘルパーの委託をされているところが、申請者のお宅に行って、支援内容をコーディネートするそうです。支援計画を立てるわけです。さらにもう一度、後日、ヘルパーを伴ってその家庭を訪問して、うちの状況を把握して確認して、そしてまたそれからヘルプに入る。何回も段階を踏むのだそうです。ですから、子ども家庭支援センターで職員が聞き取りをやって、すぐにヘルパーに行きなさいというわけではなくて、育児支援ヘルパーを委託されたところがコーディネートまでやっているという状況なのだそうです。実に今やっているのが、社会福祉協議会と、それから小さなNPO法人、2つですよね。これで結局コーディネーター料ももらっていないでやっている状況で、今後ヘルプする家庭がふえた場合に、果たしてもつかどうかというところだそうです。金銭的にも、人員的にもです。そういう状況だということを聞いております。だから、これはぜひ料金も含めて考えていただきたい。コーディネート料をどうするかとか、派遣のときの金額を増すかとか、家庭に確認に行ったときの料金を取るかとか、そういうこと。今はもちろん金額に関してはお答え願えないと思いますけれども、そういうのは認識していただきたいと思います。  それで、そういう感じで、派遣事業がこれから先、今のままで安定できるかどうかという危惧を私は持っているのですけれども、そのような状況に関しては特に心配はされていないですか。 441 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 442 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 現在、育児支援ヘルパーにつきましては、先ほどお話があったとおり、社会福祉協議会と市内のNPO法人と、2事業者に委託しております。利用者の方からは、ヘルパーの利用に当たり、要望や変更があれば、子ども家庭支援センターのほうに御連絡をいただき、その旨事業者と調整の上対応していることから、現在のところは、そのほかに関して、実際にこういうことがありましたという報告は受けておりますけれども、それ以上の御要望に関しては、今のところ事業者並びに市民のほうからは特段強い要望等はない状況でございます。 443 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 444 ◯ 8番(藤原愛子君) 3)に行きますけれども、聞いたところによると、行政のほうにもお話をしているそうです。金銭的な面とか人員の派遣の件に関して、多分、調べれば、その要望が行っていると思いますので、ぜひもう一度、詳細に調査をしていただきたいと思います。  3)に行きます。支援のさらなる充実を図ることについてお伺いします。 445 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 446 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 育児支援ヘルパー事業のさらなる充実を図ることにつきましては、積極的な周知を図るとともに、利用者ニーズについて丁寧な聞き取りを行い、利用者の希望に沿ったよりよい支援に取り組んでいくことを考えております。 447 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 448 ◯ 8番(藤原愛子君) 利用者ニーズを把握して、利用者の希望に沿ったよりよい支援に取り組んでいくというお答えをいただいたのですけれども、実は利用されている方から御要望が出ています。今回質問に載せたのはそれでなんですけれども、現在稲城市は、この育児支援ヘルパー派遣に関して、期間が母子手帳を取得した妊娠時から1歳未満まで、40時間ヘルプするとなっていますよね。双子などの多胎の場合は、2歳未満まで、48時間のヘルプということになっていると思います。例えば、1歳未満あるいは多胎の場合は2歳未満という期間を延ばしてもらえないだろうか。それから、40時間、多胎の場合は48時間という時間をふやしてもらえないだろうかという話が出ていますけれども、これに関してはどのようにお考えでしょうか。 449 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 450 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 現在、育児支援ヘルパーの利用時間数につきましては、先ほど議員がおっしゃったとおりの形になっております。それぞれの個々の事情で、限度時間内までフルに使う方とそれ以外で、個々の利用によって結構その辺は異なりますので、実際に私どものほうとしては、利用者からのフィードバック、例えばこれから先アンケート等を実施して、なるべく利用者の要望・ニーズがどんな形かというのを把握した上で、これから先いろいろな事業にその辺のことを生かしていきたいと考えております。 451 ◯ 議長(北浜けんいち君) 藤原さん。 452 ◯ 8番(藤原愛子君) 今お示しいただいた姿勢としては、これからニーズに応えていきたいという前向きの姿勢をいただいているのですけれども、他市の内容を調べてみました。期間はまちまちです。時間もまちまち。しかし、時間的には手厚いところが多いです。特に多胎の場合。例えば、稲城市は、1人の場合は40時間で、双子ちゃんや三つ子ちゃんになると48時間で、わずか8時間ふやしただけですよね。ほかの市は1.5倍から3倍の時間にしています。それから、幼い兄弟がいる場合にはプラスアルファとか、もう少し柔軟な対応をしています。希望に沿うようにやっていただけるならば、その点の検討をぜひしていただきたいと思いますけれども、再度お答え願います。 453 ◯ 議長(北浜けんいち君) 子ども福祉担当部長。 454 ◯ 子ども福祉担当部長(石井正幸君) 現在、利用に当たりましては、事前にその市民からのお話はよく聞いた上で事業を実施しております。今のところ、先ほどお答えしたように、実際に今度、その支援事業を利用された方からのお話を、その部分で耳を傾けた上で、これから先、各事業に生かしていきたいと、このように考えております。 455 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、8番、藤原愛子さんの一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 456 ◯ 議長(北浜けんいち君) 通告の14番、荒井健君の一般質問を許します。7番、荒井健君。 457 ◯ 7番(荒井 健君) 市民自治を前進させる会の荒井でございます。きょうは、まちづくりを中心に、4点の質問をさせていただこうと思っております。  まず、大きな1項目めです。稲城市における駅周辺の開発事業等に連動した各駅前周辺のまちづくりについてであります。  御承知のように、稲城市では今、南武線各駅周辺で土地区画整理事業を進めております。同時に京王よみうりランド駅・京王稲城駅周辺でも南山東部土地区画整理事業が進められております。恐らくあと10年、20年たつと、稲城の駅前の様子というのはかなり変わるのだろうなと。逆に言うと、そういう意味では大きな転換期に今差しかかっている。まさに私たち議員も行政の方々もこの転換期の稲城の中に存在しているわけですから、10年後、20年後になって、あのときどういうまちをつくったのかということが問われるわけでありますから、それなりに緊張感を持って進めていかなければいけないと思っています。同時に、市民の方々も、その事業の進捗を見ながら、非常に関心を強めております。そこで今回は、このことについて、稲城市の現在の状況、それぞれの事業の状況、今後の方向について、さらに稲城市としての取り組みの姿勢等について伺ってまいりたいと思います。  まず最初に、南武線稲城長沼駅周辺のことについてであります。これについては、先ほど市瀬議員のほうから、その具体的に取り組んでいる状況とか、市民の声というのが反映されましたので、ダブるところもありますが、ぜひこのことについてどういう状況なのか、確認させていただこうと思います。 458 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 459 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 稲城長沼駅周辺のまちづくりにつきましては、地域の活性化に向け、市ではJR東日本に対し高架下利用の推進を要請してきたことから、駅西側にはスーパーが開店し、現在、地域からの要望であった駐車場の設置に向けて準備を進めているとともに、駅改札前には商業施設の誘致に取り組んでいただいております。市では、駒澤学園とも協議をさせていただき、4月よりスクールバスの乗り入れを実現させました。さらには、駅前周辺の有効な土地活用に向けて、土地所有者を初め、ペアリーロード稲城商店街の方々とも意見交換の場を設け、今後のまちづくりについて話し合いをさせていただいております。  一方、駅周辺のにぎわいの創出につきましては、これまでにもいなぎ発信基地ペアテラス前では、商店街や商工会等との連携による各種イベントが開催されております。稲城長沼駅周辺のさらなるにぎわいの創出に向けた公園整備や利便性の向上に向け、駅前広場並びに都市計画道路の整備を進めてまいりたいと考えております。 460 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 461 ◯ 7番(荒井 健君) 先ほどの市瀬議員の質問の中でも、稲城市がJRに対して、高架下を含めて、さまざまな利用を市民の要望とか地域の要望を踏まえて取り組んで、その方向で進んでいるということでございました。確認しておきたいのは、そういう要望に対してはJRはどんな動きをしているのかということをまず1点でございます。  さらに、今お話があったように、スクールバスが乗り入れて、ペアテラスを中心に駅前でいろいろなイベントが公開されて、かなりにぎわいのために努力されているということについては、お聞きしたとおり、私も確認しているところであります。問題は、この稲城長沼駅というのは、稲城市全体の位置づけの中でどうなっているかというと、まさに稲城市の中心核の一つということで位置づけられている。南武線もここで折り返すというところもあるという意味では、これは中心的な核ということであります。問題は、その周辺の公園とか、いろいろなことはともかくとして、このまちがどんな形になるのか。これは市民の人たちが非常に関心を持っているところであります。取り組み次第によっては、非常にいいまちにもなるし、下手をすれば、区画整理ができて、土地ができるけれども、あとは地権者の思いということで、地権者の相続とかいろいろなことが発生するまでは動かないみたいな形で、京王稲城駅のような状態になってしまう。そういう意味では、きちんとしたビジョンを持って稲城市としては取り組んでいく必要があると思うのですが、そこら辺についての関係でちょっと1、2点確認しておきたいのですが、先ほどのお話では、土地利用に向けて、土地所有者とかペアリーロードの方々と意見交換をしているということでございますが、その状況。例えばどんな構成でやっているのか、どんな頻度でやっているのか。それに対して市としてはどの部がどのような対応をしているのかということをお尋ねするのと同時に、さらにここら辺の懇談会等を含めて、駅利用者の声はどんな形で反映されているのか、把握しているのか。  もう1点。先ほど言いましたように、問題は、どんなまちにするかという意味では、稲城市としてきちんとしたビジョンを持ってこのことについて対応していくべきではないか。そういうビジョンを検討されているのかどうなのか、そこら辺についてお尋ねしておきたいと思います。 462 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 463 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) まずJR東日本の動きでございますけれども、地域や駅利用者のニーズや採算性などを考慮し、高架下の開発を進めていくとのことでございます。市では、南武線3駅周辺及び沿線での開発動向を初め、地域のニーズなどを機会を得てJR東日本へ情報提供を行うとともに、活性化が図られるよう、高架下の早期活用について要請をしているところでございます。  あと、まず地域の皆さんとの意見交換とか駅利用者の声の反映についてでございます。この稲城長沼駅につきましては、南側エリアは、玄関口にふさわしいにぎわいと利便性の高いまちづくりを誘導してまいりたいと考えております。現在この南側エリアは、ペアリーロード稲城商店街で御商売を営んでいる方や住宅としてお住まいの方などがおられます。今後、駅前広場等の整備に伴い、移転や新たな土地利用を図っていただくことになりますので、市では、御商売の継続や土地活用の意向などを個別にこれまで伺ってまいりました。これを踏まえ、土地所有者それぞれの意向に沿った有効な土地活用が図られるよう、意見交換を行い、土地所有者相互の理解のもと、駅周辺の新たな土地活用案を策定してまいりたいと考えております。  駅利用者の意見につきましては、先ほどもお答えしていますとおり、アンケート調査やまちづくりワークショップにおいて、稲城長沼駅周辺のにぎわいの創出など、今まで御意見を伺っており、駅前の公園整備については、改めて地域の方々と意見交換を行い、これを反映させることとしております。  この駅周辺のまちづくりのビジョンについてでございますけれども、市では、稲城長沼駅と稲城駅を結ぶ地区を中心地区と位置づけており、稲城長沼駅周辺においては、商業・業務機能を初め、市民の交流、生活を支える多様な都市機能の誘導を図り、南武線の快速停車駅、また川崎方面への始発駅でもあることから、市の中心地区の核となるまちづくりを目指してまいりたいと考えております。 464 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 465 ◯ 7番(荒井 健君) そういう意味では、今お答えがあったように、JRもそういう方向で、ニーズを聞いて、採算性を見ながらやっていくということですが、ぜひJRとのパイプをきちんとしてもらって、きちんと伝えていただいて、それをやっていただくようにお願いしたいと思います。そこら辺は確認をしておきます。  それから、土地利用についての関係では、ペアリーロードとか土地所有者の方々と個別に意見を聞きながら、意見を集約して、これからある意味では本格的な意見交換をするのだろうと思います。そのことについて、後のビジョンとの関係もあるのですが、基本的に、私もずっとやってきて、どうして稲城駅がああなってしまったのか。トピック21の予定があって、それが崩れてしまって、3階までは商店街だったというのがだんだん崩れて、わけがわからなくなってしまったという経過も含めて見ると、もちろん地区計画を進めていく分野については、当然都市計画のほうではそれにふさわしい都市計画をするわけですよね。もちろん、そういう意味では地区計画などにも私は参画していますから、それにふさわしい計画をつくっているなということがあるのだけれども、問題は、それに連動した動きがない。実際にはその後はどうするのかというと、地区計画の部隊だけではなくて、駅前を活性化するということになれば、商業部隊とか、ある意味では企画の部隊とか、稲城市を挙げてどうするのかと。中心市街地をつくっていくわけですから、方向は先ほど言われたとおり。そういう意味では中心市街地で、川崎駅へ向かう結節点という意味では南武線の核の駅であることは間違いないので、ここを中心にしようということも間違いないのですが、問題は、それにふさわしいまちをどうするかということについて、本当に今からそれを具体化するために、少なくともビジョンをつくったところで、ある意味では土地の所有者もいるし、周りもあるから、簡単にはいかないけれども、ビジョンをつくって、それを進めていく上で、単に都市建設の部隊だけではなくて、それこそ商業の部隊とかいろいろなものを入れて、どのようにやっていくのか。いろいろな情報を提供して、問題は、地権者の方、土地所有の人たちがそのことを十分理解して協力してくれるという体制がないと、実際には動かないわけですよ。そういう意味では、結局、一生懸命やったけれども、それはできなかったということで、ある意味では何の変哲もない駅前になって、確かにイベントとか、ガンダムとかザクとかというのはあるけれども、気がついてみたらお色直しが終わったという程度ではちょっと……。本当にみんなの税金をつぎ込んで、みんなに期待を持たせるようなまちづくりをやってきたわけですから、そこら辺の姿勢についてもう一度だけ、どのようにしていくのか。  以前にこのことについては、都市建設の部隊ではなくて、これは企画のほうが中心になってやりなさいよという質問をして、そのときには、企画のほうで、ぜひそういうことも考えますと言っていたのだけれども、回答を聞くと、まだそこでとまっているのかなということもあるので、そこら辺も含めてちょっときちんとお話を聞かせていただきたいなと思います。 466 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 467 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 稲城長沼駅につきましては、先ほどお答えしたとおり、中心地区として、にぎわいの創出を特に図るべき地区と考えております。今御質問にありましたように、これを実現していくためには、地域の皆様に情報提供を行うとともに、その上で大きな理解をいただいて、そして御協力をいただかないと、この実現は非常に困難であろうと思っております。私どもとしましては、関連部署と連携しつつ、地域の皆様と真摯に話し合いを続けて、どんなまちづくりをしたいかという御意見を踏まえながら、実現に向けて努めてまいりたいと考えております。 468 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 469 ◯ 7番(荒井 健君) この課題は非常に大事だと思っていますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  (2)、南多摩周辺のまちづくりについてお尋ねいたします。 470 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 471 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 南多摩駅周辺のまちづくりにつきましては、駅北側の駅前広場を完成させるとともに、駅前広場に隣接した東側には、本市の魅力の一つである大丸用水を生かした分量橋公園を整備いたしました。現在、駅北側では、11階建て263室のビジネスホテルが建設中であり、10月ごろにオープン予定と伺っております。また、近隣では大規模な商業施設の出店計画もあることから、これを機会と捉え、土地所有者の方々には土地の有効活用を図っていただけるよう、情報提供や意見交換に努めるとともに、土地区画整理審議会には周辺の企業者にも参画いただき、都市基盤整備のみならず、駅周辺の活性化につきましても御意見をいただいております。さらには、地域の商業者の方々みずからの発案による南多摩駅キラキラプロジェクト実行委員会などにより、本年4月には南多摩駅及び稲城長沼駅前でイベントが開催されるなど、駅周辺のにぎわいの創出が図られてきております。 472 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 473 ◯ 7番(荒井 健君) 今のお答えにあったように、南多摩駅周辺では、分量橋の近くに公園が整備されたり、駅前でそれこそヤッターマンでしたか、時計台も含めて、いろいろなことが整備されて、さらにそういうことを含めて、キラキラプロジェクトによるイベントなどが開催されているということは、承知しております。問題は、ここのところで今お話があったように大型の商業施設ができるという話ですが、それも今まで私たちが想定していた以上のものができると言われているわけです。そこら辺について、その状況について、出店の計画はどんなものなのか、それからいつごろ来るのか、規模はどうなのか、想定される状況はどういうことなのかということであります。  私の感じでは、恐らくこれができることによって、南多摩駅の利用勝手も含めて、大きく変わってしまうのかなと、あそこの様相が。そういう意味では、その様相に対応するために、今お話があったように、土地所有者とか近隣の人たちと意見交換を進めていくということなんですが、その中で基本的に市としては、そういう話がかなり前向きに進んでいるのかどうなのかということを確認したい。  と同時に、審議会とか、当時もそこに参加していただいて意見を聞いているということなのですが、ここら辺について、その話し合いというのは、どういう構成でどんな頻度でどんな形で進められていくのかということについてお尋ねするのと同時に、それに対応する市の担当はどこが入っているのかということを確認しておきたいと思います。  同時に、先ほど稲城長沼駅の際にも言ったように、今まで想定してきた南多摩駅とは違って、私たちが南多摩駅を最初に想定して、駅前広場の区画整理をやったときの想定とは違って、今はそういう状況になっている。それに対して、それをどうするのかという意味では、市としてきちんとしたビジョンなり方向を持って、そういうことを受けとめて、市としてはこういうまちを、駅前をつくりたいという方向を検討していくべきだと思っています。そこら辺の姿勢について確認させていただきたいと思います。
    474 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 475 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) まず、近隣での大規模商業施設の出店計画の概要でございますが、事業者から発表されている内容では、敷地面積5万平方メートル以上、売り場面積が3万平方メートル以上の大型のホームセンターで、開業時期は平成33年以降を計画していると伺っております。  また、この大規模商業施設の進出等に伴います南多摩駅周辺地区のまちづくりでございますが、南多摩駅周辺地区は、多摩ニュータウンの東の玄関口であり、これらのホテルとか商業施設の出店をチャンスと捉え、駅周辺の有効な土地活用による地域の活性化に向け、地域の方々とも取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  次に、意見交換を行う検討会の内容でございますが、現在、駅周辺の活性化に向けた検討会というものはございませんが、これまで区画整理事業を進める中で、個別に土地所有者へ周辺の開発動向などの情報提供を行うとともに、新たな土地活用の意向について個別に伺ってきております。また、土地区画整理審議会では、周辺のサントリープロダクツさんを初め、地域の企業者に参画していただいておりましたが、ここで新たに日本フイルコンさんなどにも参画していただくことになりましたので、この企業間の連携を図りつつ、多角的な視点で、南多摩駅周辺の活力あるまちづくりに向けて御意見を伺ってまいりたいと考えているところでございます。  また、これまでのまちづくりと、こういった大きなビジネスチャンス等が発生してきている中で、大きく変わってくるだろうということでございますが、特に大規模商業施設等の出店によりまして、新たな雇用の創出とか、それに関連した例えば飲食業とか、そういったさまざまなまちづくりが大きく変わってくるものではないかと考えております。これらを実現していくためには、先ほどお答えしましたとおり、関係部署とも連携しながら取り組んでいきたいと考えております。 476 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 477 ◯ 7番(荒井 健君) それぞれ、土地所有者の方、関係する企業の方に十分理解をいただいて、いろいろな知恵を出し合ってもらって、いろいろな可能性を含めて、これを積み上げていただく作業をやってもらいたい。後で京王よみうりランド駅のアミューズメントとのかかわり合いのまちづくりを話しますが、ここは、逆に言うと、東京競馬場があって、それこそ多摩川競艇場があって、そういう利用者もかなりいるのだと思います。だから、そういう意味ではいろいろな可能性のあるところで、なおかつ、ある意味では、極端に言うと、土地利用の中では、ほかの地域と違って、住宅が密集していないという部分では、土地利用の中ではいろいろな可能性があるのだろうと思います。それにふさわしい……。例えば問題は、そういう状況の中で、それに対応するようなビジョンなり方向性をこちらで持っていかないと、気がついてみたら何もなくて、恐らくここにいる方は僕も含めて全部いなくなってしまうのだろうと思います。そのときに、俺たちの次のやつがどうやったかというようなことではなくて、ぜひ今の時期にそういう部分では、全部を詰めるなどというのは無理ですけれども、少なくともそういうことについて方向性を、市民も含めて声を聞きながら、明らかにしていくという作業を頑張っていただきたいと思います。  次に行きます。京王よみうりランド駅周辺のことについてお尋ねいたします。 478 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 479 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 京王よみうりランド駅周辺のまちづくりにつきましては、現在、南山東部土地区画整理事業による新たなまちづくりとあわせ、ランド通りの整備など、都市基盤の整備を進めております。また、周辺では、よみうりランドによる新たな施設のオープンや、読売巨人軍の「TOKYO GIANTS TOWN」構想が進められており、京王電鉄では、安全性やサービスの向上を目指し、駅舎の改修を行い、よみうりランドとの連携により本年5月12日にセレモニーが行われたところでございます。市といたしましても、京王よみうりランド駅は、広域レジャー・アミューズメント施設への導入空間と位置づけ、稲城の自然・歴史を探求する「緑の回廊」の経路や、南山東部地区の東の玄関口でもあることから、商業・業務施設の拡充を目指すとともに、都市基盤の進捗にあわせ、にぎわいのある空間の創出並びに良好な住環境及び景観形成の誘導を図るため、京王よみうりランド駅南地区及び南山東部地区の用途地域と地区計画を変更し、駅周辺の活性化へ取り組んでいるところでございます。 480 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 481 ◯ 7番(荒井 健君) 今、南山東部の事業については後で質問しますので、地区計画などについて取り組んでいるというのは、地区計画自体は今回議案になっておりますので、そこで議論をしていきます。問題は、まさにこの駅がどういう駅かというのは、今お話ししたように、ジャイアンツ球場が南山に出てくるという状況ができた時点と前の時点とではかなり違っているんだと思います。だから、本当にアミューズメント機能が全然違ってきている。前から僕も言っているのですが、日本有数の遊園地であるレジャー施設を持ちながら駅前がああいう状態で、駅に誰もお金を落とさないといった状態は解消しなければしようがないのではないかと。ある意味では、そういう議論が非常にしやすい状況になってきている。こちらからやろうではないかということも含めて、土地の所有者の方々、それこそ周りの商店街も含めて、十分御理解をいただいて、これにふさわしいまちをつくっていくようにと思っています。下手をすれば、ここへ来たらジャイアンツのグッズが確実に買えるとか、そのようなことも含めて、いろいろな可能性があるのだろうなと。ぜひ、そういうことについて、意見交換を含めて、今の時期の状況とそれにふさわしい対応を市として、先ほどの議論と同じですけれども、そのようにしていくというビジョンというか、方向性をちゃんと伝えて、一緒にやっていくという姿勢がどうしても必要だと思うんです。そこら辺の姿勢だけ確認して、次に移ります。 482 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 483 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) よみうりランド駅周辺地区は、平成23年によみうりV通りが新設され、駅南側には株式会社よみうりランド本社や音響機器メーカーであるコルグ本社が進出してきております。さきにお答えしましたとおり、周辺ではランド通り等の都市基盤整備を進めており、これを機会と捉え、「TOKYO GIANTS TOWN」構想とともに、よみうりランドと京王電鉄では、連携を図りつつ、新たな土地活用を検討していると伺っております。市といたしましても、さまざまな機会を捉え、こういった情報提供や意見交換を重ね、活力ある駅周辺のまちづくりが実現されるように努めてまいりたいと考えているところでございます。 484 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 485 ◯ 7番(荒井 健君) 恐らく京王もランドも巨人軍も、ここを拠点にして頑張ろうということだと思うんです。その話し合いに市もちゃんと入って、きちんとその力が発揮できるような、まして土地の所有者の方々、近隣の人たちにも協力いただいて、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  次に、京王稲城駅周辺のまちづくりについてお尋ねいたします。 486 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 487 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 稲城駅周辺のまちづくりにつきましては、現在、南山東部土地区画整理事業により、安全で良好かつ緑豊かな市街地の創出を目指し、都市基盤の整備を進めております。南山東部地区では、地区の骨格となる多3・4・16号稲城南多摩線沿道には商業施設が立地され、新たな集合住宅の入居を初め、戸建て住宅の販売が開始されたことから、着実に活気あるまちが形成されてきております。稲城駅は、多摩ニュータウンや南山東部地区などへの玄関口の一つであり、交通結節点としての拡充を初め、商業・業務施設と良好な住環境が調和する市街地の形成を図り、駅周辺の活性化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 488 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 489 ◯ 7番(荒井 健君) 今お話をいただきました。もうそういう目指す方向について取り組んでいくということなのだけれども、具体的にどう取り組んでいくのかが見えない。ビジョンではないけれども、駅のあれも含めて、どうなっていくのかと。例えば、嫌な一般的な話をしますと、お話を聞くと、市民の方々は、例えば駒澤学園の生徒も、半分は新百合ヶ丘、半分は稲城駅。ところが、新百合ヶ丘へ行った子供たちは、そこでお金を落としたり、いろいろなことができるのだけれども、結局稲城駅の場合は何も要するに経済効果がない。そういう意味では、そのことも含めて、例えばそこでお茶を飲むといっても、京王のルパとか何とかという小さな喫茶店が1軒あるぐらいで、ほとんどない。本当にニュータウンに訪ねてきて、お土産をここで買おうと思っても、なかなか駅前にない。花屋もない。このような話も聞くわけですよ。だから、そういう意味では、もう直近でどんどん南山ができてくると、まさにニュータウンの玄関口であるし、南山の玄関口という意味では、それにふさわしいまちをどうするのかということについて、もう少しきちんと具体化に向けて取り組んでほしいということです。  最後に、これはトータルで言うのですけれども、例えば今回は、その中で、矢野口も若葉台もあるのですが、今課題として重要だという4駅を中心にやったのですが、この4駅ともに共通して言えるのは、稲城市としてきちんとしたビジョンとか方向性を持っていくということが大事だと思うんですが、今部長のほうでお答えをいただいているけれども、私は稲城市全体でこの問題をプロジェクトチームみたいなものを庁内につくって、集中的にそれこそここでつくっていくという作業をやらないと、あれは都市建設部がやるのだよということでは済まない話なんだと思います。ぜひそこら辺の姿勢についても、今の課題は今後都市建設部に持ち帰っていただいても結構ですけれども、ぜひそのことについて庁内で話をして、そういう方向を追求していただきたいと思います。そこら辺についても確認をしておきたいと思います。 490 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 491 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 稲城駅は、南山東部土地区画整理事業の進展とともに、新たな市民の利用が増加してくるものと考えております。現在、駅周辺には商業ビルが新設され、医療機関が開業、保育園も新設されてまいりました。稲城駅は、市のまちづくりにおいて、先ほどの中心地区構想の拠点の一つを担う地区でございますので、活力あるまちづくりの実現に向けた土地活用やにぎわいの創出が図られるよう、市としましても誘導してまいりたいと考えております。このためには、また関係部署とも連携しつつ、また地域の皆さんの声をお聞きしつつ、実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 492 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 493 ◯ 7番(荒井 健君) ぜひ、庁内プロジェクトを立ち上げて対応していただきたいと思います。 494 ◯ 議長(北浜けんいち君) 質問の途中ですが、暫時休憩いたします。                                午後2時30分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時45分 開議 495 ◯ 議長(北浜けんいち君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  荒井君。 496 ◯ 7番(荒井 健君) 次に、南山のまちづくりについて質問をいたします。  稲城市における多摩の横山の景観の骨格をなす南山地区では、現在、東部において土地区画整理事業が進められています。この事業の中でも、できる限り緑の景観や生態系を守ることは大切です。また、西部地区のまちづくりにおいても、より多摩の横山の景観の保全に配慮した対応が求められると思います。それらについて、市としての取り組みの姿勢を伺います。  まず、(1)、東部土地区画整理事業について、1)、自然遊歩道の確保についてお尋ねいたします。 497 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 498 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 南山東部土地区画整理事業地内におきましては、京王よみうりランド駅を玄関口とし、事業中の根方谷戸公園や奥畑谷戸公園及び土地区画整理事業により整備される公園・緑地の緑の空間を生かし、地区内外を結ぶ散策ネットワークを形成する計画としております。 499 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 500 ◯ 7番(荒井 健君) この南山東部土地区画整理事業については、非常に歴史があって、昭和62年にこれを進めるためのA調査というのが出されて、議会でも議員にも配られて議論した経緯があります。そのときから私は、南山のランドのほうから抜けて、妙見寺を通って、坂浜の宝蔵院等を通って、多摩の横山をずっと歩いていくような自然遊歩道をつくるべきではないかと。それが「ナチュラル・ウェイ」という案できちんと確認されて、第三次長期総合計画の中にも乗っかって、今日まで来たところであります。  今のお話の中で、それなりに散策ネットワークを計画するということでございますので、具体的な検討はどこで誰が進めているのか。さらに、自然環境保全委員会の見解は聞くのか。さらにもう1点、いつごろ完成するのか。コースの中に、ランドのほうから来たときに、先ほど根方谷戸公園からという話がありましたので、ありがた山みたいなところを通ることになるのかどうなのか。これは貴重な一つの文化遺産だというか、遺産だと思っておりますので、そこら辺も含めてちょっとお答えをいただきたいと思います。 501 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 502 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 御質問の今の散策路につきましては、都市計画マスタープランにおきまして、丘陵の尾根を結ぶ緑の散策路──いわゆる「ナチュラル・ウェイ」として計画されております。この「ナチュラル・ウェイ」につきましては、穴澤天神社周辺の緑地から奥畑谷戸、清水谷戸、平尾の第三文化センター方面を連絡する、既存樹林を生かした緑の散策路づくりを目指すこととしております。今、南山東部土地区画整理事業区域内の散策路の具体的なルートについては、まだ検討中でございますが、基本的には、今お話のありました穴澤天神社とか小沢城址、威光寺、またありがた山などの神社仏閣、また根方谷戸公園、奥畑谷戸公園などの公園・緑地などを結ぶルートを今後検討してまいりたいと考えております。  また、この検討に際しまして、稲城市自然環境保全審議会の意見も聞いて検討をということでございますので、私どものほうも今、南山東部土地区画整理事業におきましては、公園のあり方検討会というもので、地域の皆さんに御参画いただきながら、そのあり方について検討しておりますので、こちらでの検討の意見等を踏まえて、自然環境保全審議会の皆様方にも御意見を頂戴したいと考えているところでございます。したがいまして、この散策路の具体的な整備時期につきましては、まだ未定ではございますが、南山東部土地区画整理事業は平成36年度までの事業期間で今計画をしておりますので、これにあわせてこの散策路のほうの整備も進めてまいりたいと考えております。 503 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 504 ◯ 7番(荒井 健君) 2)、集約農地についてでございますが、これは議案になっておりますので、都市計画ということで出ていますので、その中でやりますので、今回質問から外します。  3)、生態系の保全についてお尋ねいたします。 505 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 506 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 南山東部土地区画整理事業では、生物多様性いなぎ戦略に基づき、公園・緑地や公共施設の整備において、既存の樹林地や再生する緑地などを生かし、道路に野生動物の移動経路となるエコロードを整備するなど、多様な自然環境のネットワークの形成を図る計画としております。また、希少な動植物につきましても、工事の着手前に移植を行い、生態系の保全に配慮したまちづくりに取り組んでおります。 507 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 508 ◯ 7番(荒井 健君) それでは、これは、南山を開発するに当たって、アセスもやられて、希少生物がきちんと確認されております。きちんと保護することがそこでも出されているのですが、そういう意味では、工事が始まって以降、この希少生物はちゃんと担保されて、生息しているのかどうなのか、確認しておきます。  それから、エコ道路をつくっていくということですが、これはそれにふさわしい内容にきちんと検討されているのかどうなのか、確認したいと思います。 509 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 510 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 移植し、保全を図っております希少生物の生息確認につきましては、現在、南山東部土地区画整理組合において、定期的に確認作業を行い、保全に努めているところでございます。今後整備するエコロードの有効性につきましては、上平尾の土地区画整理事業地区内において既に整備が完了しておりますが、設置後の調査におきまして、タヌキなどの小動物の通行の形跡が確認されており、そのエコロードが小動物の移動に効果があることが確認されております。 511 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 512 ◯ 7番(荒井 健君) 今、上平尾の区画整理以降どういうことが起きているかというと、平尾地域で頻繁にタヌキが見かけられる。かわいそうに、道路でひかれているタヌキも何頭か見ました。きちんとしたエコロードなりなんなりを担保していく。それは自然の希少生物にも優しいまちづくりという意味で、これはぜひそれが担保できるように努力していただきたいと思います。  次に、高盛土についてお尋ねいたします。 513 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 514 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 南山東部土地区画整理事業における盛土造成につきましては、関係法令、基準に基づき、許可を得て造成工事を実施しております。その許可に加え、学識経験者による造成工事検討委員会、施工検討委員会及び高盛土工事施工管理第三者委員会の意見を踏まえ、安全対策を講じた上で施工しております。市といたしましては、これらの学識経験者による検討や関係機関の審査により安全対策は図られていると認識しており、高盛土工事施工管理第三者委員会による検証や施工管理、計測管理とともに、引き続き宅地造成に係る監督官庁である東京都と連携し、この許可に基づく盛土造成工事が適切に施工されるよう、組合を指導してまいります。 515 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 516 ◯ 7番(荒井 健君) 高盛土については、ここで再三議論をして、稲城砂層の特性からいって、高盛土については非常に懸念があるということも含めて指摘させていただいて、検討委員会の答申に基づいて、そういう意味では、それにふさわしい委員会を立ち上げてやっていくということで、お話を聞いてきたところであります。私たちとすれば、本当は再検証をしてほしいということは何回か言ったのですが、今の時点では、極端に言えば、本当にそういうことができ上がった後、雨が降ったりなどしたときに、本当にちゃんと機能していくのかどうなのか、そういう意味での管理体制をきちんとしてほしいと再三要望しているところです。それは引き続き要望していますが、実はこれについては山岸議員が初日に取り上げました。今、高盛土ではなく、造成地域から土砂が流れて、それこそ周辺にかなりの影響を及ぼしたということがあります。御案内のように、以前、狩野川台風のときにこれが流出して大変なことがあって、それについて防砂堤をつくってきちんと確保してあって、それ以降はそういう事件が起きなかった。ところが、今回、工事に入ってこういう事態が起きたということは、言いかえれば、これは人災だと私は思うんですよ。今まで、極端に言えば、そういうことでそういう指導のもとに要するに防砂堤をつくって、機能して、それでそういうことが起きなかった。ところが、その工事が開始されて、こういう事件が起きたという意味では、もっと事態を深刻に捉えたほうがいいなと思うんです。少なくともそういうことについて、もしそのことが繰り返されていくということになると、それは結構大きな問題になるのだろうと思います。そこら辺についての姿勢は、山岸議員への答弁の中でもきちんとそれなりにされていますけれども、これはもう少し深刻に捉えていただきたい。  本当に、例えば極端に言えば、あのときにはもっときちんとした貯水槽をつくって、それで何とか対応できるという話だけれども、今、御案内のように、そういう想定を超えるような事態が各地で起きているということはもう部長もよく承知していると思うんです。そのときにまた同じ事件が起きて、あれは想定以上のことだったということでは言いわけがきかないと思うんです。そういうことを二度と起こさないという立場で、工事に対して、組合に対しても指導していただきたいし、施工検討委員会にもきちんと言っていただきたい。  たしか、あの答申の中では、雨が降ったら工事はやってはいけないということになっていて、当然、雨が降っていたら、本当はその委員会当時のそのときのやりとりでは、その当時は、やったら、もうブルーシートを敷いて、雨がいかないようにするのだというところまで議論をしたわけですから、きちんとそのように言って、これは安全だ、安全だ、安全だと言って通してしまったわけですから、そういう意味ではきちんと対応していただきたいということと、それこそ完成した後の管理体制というのはそんな甘く見ないで、これはきちんと責任を持ってできるような体制をつくらないと、いつまでたっても稲城市がそこにかかわって、責任を追及されるような状態になる危険性が非常にあります。そこら辺の姿勢についてだけちょっと確認をしておきたいと思います。 517 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市基盤整備担当部長。 518 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 豪雨時における工事現場の安全対策、また工事完了後の管理体制につきましては、まず豪雨時には工事中の現場につきましては中止することとしております。何よりもその安全を十分に確認して施工するということで、指導しております。この盛土造成工事につきましては、繰り返しとなりますが、関係法令や基準を遵守し、造成工事検討委員会を初めとする各委員会の答申や意見に基づき、適切かつ安全に施工することが重要であると市では考えておりますので、引き続き東京都と連携し、組合を指導してまいります。  また、工事完了後の管理体制につきましては、まずはこの盛土の安定が確認された後に市が引き継ぐこととなってまいります。今後、施工管理第三者委員会で管理方法を含め御検討いただき、これを踏まえ、盛土区域の安定性を継続的に把握し、適切な対応が図られるよう、管理体制についても検討してまいりたいと考えております。 519 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 520 ◯ 7番(荒井 健君) 今、稲城市がいろいろな意味で、消防団を含めて、防災、自主防災を含めて防災を一生懸命やっているのですが、防災のまず一番は、安全なまちづくりをする、これに尽きるのですよ。そのことが担保されないと、幾ら防災対策をやろうが何をしようが、そういうことが垂れ流しの状態だと、基本的に、それこそ防災自体の、一生懸命汗をかいても、そのような機能が発揮できないということになりますから、ぜひそういう姿勢はきちんと担保していただきたいし、厳しく見守っていきたいと思います。  次に、西部の問題についてお尋ねいたします。 521 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 522 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 南山西部地区につきましては、稲城市都市計画マスタープランにおいてコミュニティ保全緑地として位置づけられており、また計画的に市街化を進める区域として市街化区域が指定され、谷戸が残る表情豊かな地形と、丘陵の樹林や農地、寺社などの文化財など、地域資源を生かした魅力あるまちづくりを進めていくこととしております。南山西部地区の現状といたしましては、具体的な開発計画はございません。斜面緑地、農地などの緑地において、生産緑地制度による農地の保全、自然環境保全地域の指定による緑地の保全、農業体験の場づくりなどの拡充に努めているところでございます。 523 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 524 ◯ 7番(荒井 健君) そういう意味では、基本的な姿勢はわかりました。ぜひ、この地域のそういう位置づけを、地権者も含めて、土地所有者も含めて、市民の方々も含めて、きちんと確認してもらうというか、明確にしてもらうということと、同時に開発についても、恐らく開発行為は、今は全然出ていませんけれども、可能性が全くないわけではなくて、そういうことは今の技術からするといろいろなものが出てくるのですが、今の姿勢を堅持して対応していただくということだけ確認させてください。 525 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 526 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 今後も、さまざまな制度とか機会を捉えまして、豊かな地域資源を生かした魅力あるまちづくりに努めてまいりたいと考えております。 527 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 528 ◯ 7番(荒井 健君) では次に、2)、東部から連動し、坂浜へつながる自然遊歩道の確保についてお尋ねいたします。 529 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 530 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 稲城市都市計画マスタープランにおいて、丘陵の尾根を結ぶ緑の散策路づくりとして、穴澤天神社周辺の緑地から奥畑谷戸、清水谷戸、平尾の第三文化センター方面を連絡する、既存樹林を生かした緑の散策路づくりを目指すとしております。こうした自然遊歩道の確保につきましては、南山東部土地区画整理事業で整備される奥畑谷戸公園や都立公園・緑地として整備が予定されている小田良谷戸公園及び清水谷戸緑地の進捗に応じて検討し、広域的な散策路ネットワークの形成を目指してまいります。 531 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 532 ◯ 7番(荒井 健君) 非常に緑につつまれた稲城の景観というか、大きな緑の環、小さな緑の環でありますけれども、その景観をなす意味では、この道路は非常に大事だと思っています。同時に、それに向けた取り組みについては、今、南山については、平成36年度に事業終了だからそこだというのですが、その先が小田良の区画整理、それから都立公園の確保といったことも含めて、ちょっと時間がかかるのかなと思いますけれども、稲城市としてはなるべく早くやっていただきたい。なぜそのように言っているかというと、御案内のように、稲城市は、それこそまち・ひと・しごとの戦略を含めて、観光で一つ売り出そうということで観光協会もつくってという話であります。私は、観光協会をつくることについては基本的に反対するつもりではないですけれども、一番大事なのは、観光で売れるまちをつくると。稲城には何があるかといったら、何といったって本当に自然とか農業とか緑を生かした、そういう資源で人に来てもらうという意味では、これはもしそういう散策路がずっと出てきたら、これは近隣からみんなが訪れる散策路になると思うんです。そういう位置づけをして、要するにそういう姿勢のもとに都立公園などにもつなげていくような道をどんどんつくってしまって、都の側をどんどん前に引っ張り出してくるということが必要だと思うので、その辺の姿勢についてだけ確認しておきます。 533 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 534 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 繰り返しになりますけれども、自然遊歩道の確保につきましては、南山東部土地区画整理事業で整備される奥畑谷戸地公園や都立公園・緑地として整備が予定されている小田良谷戸公園及び清水谷戸緑地の進捗に応じて検討し、広域的な散策路ネットワークの形成を目指してまいります。 535 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 536 ◯ 7番(荒井 健君) ぜひ、そういう意味では、前向きに、前進できるようにお願いしたいと思います。  3)のまちづくりへの姿勢については、1)で確認しておりますので、これは省きます。  3、生産緑地制度の節目の2022年を迎える稲城市の農業についてお尋ねいたします。  生産緑地制度は、今からちょうど30年前、1992年にスタートするわけですが、このときの状況というのは、バブルを迎えて土地がどんどん上がっていく。都市の中で農業で税金を安くやっていることについて非常にプレッシャーがかかって、かなり議論があって、そういうのはけしからんといったことがずっと国会の中でも話されて、どうするかと。都市農業を守るということで、三大都市圏を中心に、生産緑地を選択してくれれば、税金の猶予とか、固定資産税を軽減して、農業が続けられるようにしますということでスタートして、それも30年続けていかなければだめだと、30年続けていかないで途中でやめると、さかのぼって税金を取るといった厳しい制度です。30年間の間にやめるには、本人が亡くなるかという厳しい状況が指定されて、そういうことで続けられてきたわけであります。だから、都市農業で、都市で農業をやっている方の中で、土地活用をしようと思ってもなかなかできないということだったのだけれども、30年の節目がそれこそ2022年に来る。そのときに、下手をすると、この機会だから、農業をやめて土地活用をするということが多く出てくるという可能性があって、私は、稲城の農業にとっては大変な時期を迎えるのかなという可能性もあると。私は、浅草で生まれて、がさつな人間ですから、花鳥風月はまるっきりだめで、花のことだとか、そういうのはわからないのですが、稲城で市議会議員をやってみて、稲城のまちづくりには農業がなければいけないということを実感している一人であります。そういう意味では、ぜひそういうことを乗り越えて稲城の農業が発展してほしいという立場でこの問題を見ているところであります。  そこでまず、(1)、2022年にそういう中で撤退が予想される農家の状況はあるのかどうなのか、ちょっとお尋ねしたいと思います。 537 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 538 ◯ 市民部長(松本葉子君) 市では今後、生産緑地所有者全員に対し、特定生産緑地の指定を希望するか否かなどについて、各地区での説明会を行った上で、書面により意向を確認する予定でございます。このことから、生産緑地を解除する農家の件数につきましては、現時点では把握しておりません。 539 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 540 ◯ 7番(荒井 健君) ぜひ慎重に状況を把握していってほしいと思います。  (2)に移ります。2022年問題が稲城農業に与える影響はどういうものなのか、ちょっと確認をさせてください。 541 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 542 ◯ 市民部長(松本葉子君) 2022年に生産緑地の多くが現行の生産緑地地区制度による指定から30年が経過することに伴い、農地が宅地に転用され、住宅市況に影響を与えるのではないかなどの懸念から、生産緑地の2022年問題などと言われております。新たに創設された特定生産緑地に移行しない場合は、相続税納税猶予が受けられない、固定資産税・都市計画税等の税負担が増加するなどの影響があることも含め、制度を正しく理解し、特定生産緑地を選択していただくことにより、農地の減少を最小限に抑えることが可能であると考えます。 543 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 544 ◯ 7番(荒井 健君) ぜひそういう立場で努力していただきたいと思います。  (3)に移ります。2022年問題がまちづくりに与える影響についてお尋ねいたします。 545 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 546 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 生産緑地が果たす役割といたしましては、市街地内の身近なオープンスペースとして、景観、環境、防災等の多面的機能を発揮するものであり、その適正な保全は豊かな都市空間の形成に資するものと考えられます。そうしたことから、平成28年5月に閣議決定された都市農業振興基本計画により、都市農地が宅地化すべきものから、あるべきものへと大きく転換し、平成29年6月に生産緑地法が一部改正され、生産緑地地区の指定下限面積の緩和や、特定生産緑地制度の創設など、生産緑地に関するさまざまな施策が展開されております。このことを踏まえ、市では平成30年1月に生産緑地地区の指定下限面積を300平方メートルとする条例を制定いたしました。2022年におきましては、なりわいとして農業を営まれている多くの権利者が特定生産緑地への移行を希望するものと予測されますが、市といたしましては、新たな制度の中で、可能な限り生産緑地の保全が図られるように努めてまいりたいと考えております。
    547 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 548 ◯ 7番(荒井 健君) まさに、国の方針も、宅地化すべき農地ということではなくて、あるべき農地ということで姿勢が変わってきたということは、本当に評価できる、皆の努力の結果だと思います。ただ、率直に言って、平尾あたりで見ていると、相続が起きると、基本的に生産緑地をやめてしまうという方は決して少なくない。基本的に、僕も稲城の農業委員会などへ行って農業を見てきて、稲城の中で果実──ブドウなどについての生産性とか、そういう意味での可能性というのはもうまるっきり否定はしないし、みんなやりがいを持って、後継者もいてやるのですが、野菜農家の中には本当になかなか大変な状況があることは率直なところです。下手をすると、土地をこの際だから活用しようということも決して誘惑として出てこない可能性はないと、本当にそういう危機感を持っています。もちろん、その方々も含めて、農業を大事にしようという意欲は変わらないのですが、そういう状況が来るということは間違いない。だから、そういう意味では、法律の改正とか、国の姿勢とか、そういうことも含めて丁寧に説明して、できるだけ稲城の中で農業を続けてもらいたい。私は、先ほど冒頭に言ったように、稲城のまちづくりで、要するに都市空間の中に緑がある云々というより、農ある稲城というのが稲城市の基本コンセプトですから、そういう姿勢がきちんと担保できるように努力していっていただきたい。そこら辺の姿勢について、もう一度確認をさせてください。 549 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 550 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 繰り返しになりますけれども、市といたしましては、新たな制度の中で、可能な限り生産緑地の保全が図られるよう努めてまいりたいと考えております。 551 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 552 ◯ 7番(荒井 健君) ぜひ努力をしてください。  (4)に移ります。2022年問題を控えて、農業振興施策の拡充についてお尋ねいたします。 553 ◯ 議長(北浜けんいち君) 市民部長。 554 ◯ 市民部長(松本葉子君) 稲城の農業については、特産の梨やブドウなどの農産物の供給とともに、身近な農業体験の場や、心安らぐ緑地空間の提供、災害時の避難場所としての防災空間など、多面的な機能をあわせ持つ市の基幹産業であります。今後も、援農ボランティア事業、防薬対策事業等により、安定した農業経営基盤の確立や、地域環境との共生を実現することのできる積極的な農業施策を展開してまいります。 555 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 556 ◯ 7番(荒井 健君) 今お答えをいただいて、まさに積極的な農業振興施策を展開していくということなのですが、ぜひいろいろな可能性を含めて、施策について、援農ボランティア制度とか防薬対策などをやられていることについても私たちは承知していますけれども、もうちょっとグレードアップした独自の農業振興施策。昔はそれこそ私も農業共済の委員、今は外れましたけれども、それをやったときに、ほかの地域の話を聞いて、多摩の八王子のほうで、それこそ相原あたりで小さな農家が牛を飼って、そこから搾乳して、それが家政学院の前で、とれたての牛乳ということで出して、アイスクリームを出して大ヒットして、それこそ億の単位の事業に発展したという経緯なども承知しております。稲城でも、本当はそれに匹敵する以上に大塚牧場などはいい牧場だなと思っているんです。そういうことも含めて、いろいろな可能性を引き出す。例えば、南山に今度は農業集約農地ができる。ジャイアンツ球場ができる。その一角に、アミューズメント施設の中に牧場をつくってもらって、そういうことと相まって、稲城の搾乳とか、生鮮野菜を売ってもらうといったことができると、また違ってくるのかなと。それはたまたま私が思いつきで言っていると思われるかもしれないけれども、何を言っているかというと、いろいろな可能性を持ってひとつ前向きに農業を取り組んでいただきたい、施策展開をしてほしいと思いますので、ぜひひとつ御検討いただきながら、頑張っていただきたいと思います。  先へ行きます。それでは、次、バス問題についてお尋ねいたします。市内バス交通の問題であります。まず路線バスについてお尋ねいたします。 557 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 558 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 路線バスの拡充に向けた取り組みにつきましては、稲城市地域公共交通会議の部会であるバス事業者検討会において、都市基盤整備状況に応じた路線バスの運行や既存路線の増便などを要請しております。 559 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 560 ◯ 7番(荒井 健君) 今、拡充について、検討委員会──要するに地域公共交通会議の部会であるバス事業者の検討会において拡充を申し入れているということですが、申し入れている内容について、具体的にどんな内容なのか、お聞かせいただきたい。  それと同時に、検討委員会というのはいろいろなバス業者が入っていますから、御案内のように、稲城は区域ごとに、ここは京王、ここは小田急となって、中には神奈川中央交通もあるのかな、一部、ということなんだけれども、エリアごとに要望も違うし、あれもあるので、そういうことを含めて、事業者に直接申し入れをしているという状況があるのかどうなのか、確認をさせてください。 561 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 562 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 路線バスの拡充について、具体的な申し入れの内容といたしましては、稲城市地域公共交通会議の部会でございますバス事業者合同検討会において、市内の土地区画整理事業の進捗状況などを御説明いたしまして、稲城長沼駅周辺地区・南山東部地区・上平尾地区・小田良地区への路線バスの新設・延伸を申し入れているほか、若葉台駅と南多摩駅間の増便などについて申し入れを行ってきております。また、バス事業者検討会については、京王バス、小田急バス、場合によっては神奈川中央交通ということで、事業者の検討会には参加していただいておりますが、主に要望を出している事業者としては京王バスと小田急バスということになります。 563 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 564 ◯ 7番(荒井 健君) 今お答えがあったように、市としては幾つかの場所を限定して要望しているということなのですが、特に私が思うのは、南山小学校の生徒のことを考えると、例えば時間帯で午前の時間帯、帰りの時間帯ぐらいのことを何かバス路線の中で拡充して、そこまで伸ばしてもらうみたいなことができないのかなといったことも感じます。あとは区画整理事業の進捗と合わせてでなければしようがないですかね。そういう状況です。  あともう一つあれなのは、道路が整備されてきた、今お話が出たように、若葉台から南多摩とか、できれば稲城市役所を通る路線バスを通していただくと、市民の方々はすごく助かるということもあるし、駐車場も今度改装されたけれども、車を運転してくる人にはいいのだけれども、バス利用者にとっては、短い区間だけれども歩くというのは、今iバスのA・Bの路線は走っていますけれども、それ以外のことを日常的に考えると、そういうことも必要なのかなと思います。その辺も含めて、ぜひ市として検討して整理して、申し入れをきちんとやっていっていただきたいと思います。この辺についてお尋ねしておきます。 565 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 566 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 今後も引き続き、バス事業者検討会において路線バスの拡充等について要望をしてまいりたいと考えております。 567 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 568 ◯ 7番(荒井 健君) それでは、次にiバスのほうに移ります。実績について、これは岡田議員の質問で答えられていますけれども、一応もう一度確認させてください。  それから、市民の声も、もしきちんと確認できていれば、お聞かせください。 569 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 570 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスの運行実績につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。  また、市民から寄せられた声につきましては、便利になった、使いやすくなったなどといった御意見をお伺いしております。 571 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 572 ◯ 7番(荒井 健君) 前年度実績よりは伸びたということも含めて、この前、岡田議員の質問に具体的にお答えをいただいたのですが、路線全体ではなくて、個別の駅の乗降客数というのは把握されているのかどうなのか。というのは、iバスの路線を改善する上で、ここはほとんど利用していない、これは頻繁に利用しているということもきちんと把握をしておかないといけないと思っているので、そこら辺はきちんと把握されているのかどうなのか。  例えば、平尾からCコースというのがあります。これは、平尾を通って、下黒川を通って、はるひ野を通って、それでまた若葉台に来て、それから上谷戸のほうに行く。若葉台に行く人は、ほとんど下黒川でおりてしまう。はるひ野ではほとんど乗っていない。これはもう運転手さんにもちゃんと確認いたしましたし、私自身も乗ってみて確認したのですが、そういうことがある。私は例として、時間も余りありませんから、そういう例を言ったように、どこの路線はどうなのかということについて把握していないと、改善する方向性が市としてもつかめないのだろうと思います。そこら辺が地域公共交通会議の中でもきちんと報告されて、どういう状況かということにしていっていただきたいと思うのですが、そこら辺について1点。  それからもう一つ、今、市民の声から、便利になったなどという話も聞いていますが、具体的に市民の声というのはどのような形で聞かれているのか、確認させてください。  それから、この実績結果についての市としての見解も一度確認させてください。 573 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 574 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 駅ごとの利用状況につきましては、毎年実施しております乗降調査の分析結果をもとに進めてまいりたいと考えております。また、市民の皆様からの御意見の聴取方法といたしましては、市に対するお電話やお手紙のほか、稲城市地域公共交通会議の部会でございます市民代表者合同検討会において、各自治会の代表者や市民団体の代表者から各団体でいただいたお声を報告していただいているということで、稲城市地域公共交通会議の部会でそのような形で御意見をいただいているという状況でございます。 575 ◯ 議長(北浜けんいち君) 暫時休憩いたします。                                午後3時24分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後3時24分 開議 576 ◯ 議長(北浜けんいち君) 再開いたします。  都市建設部長。 577 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 乗車実績に対する市の見解につきましては、乗降調査を実施した結果を踏まえまして、その内容を分析して、進めてまいりたいと考えております。 578 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 579 ◯ 7番(荒井 健君) 先に行きます。ぜひひとつきちんと把握してください。  2)、美望会地区等への問題についてお尋ねいたします。 580 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 581 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 交通不便地域の検討につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 582 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 583 ◯ 7番(荒井 健君) 先ほどの岡田議員の質問に対する回答は、聞き取り調査の状況報告をした。4月17日に、要望について及び調査についてを議題として、5月31日に聞き取り調査の報告をして、アンケート調査の実施を議題として御意見をいただいているというお話だったと思います。そこでお尋ねしますが、聞き取り調査はどのような形で行われたのか、その内容についてお尋ねしておきます。市民代表者合同検討会の意見についても、もう一度確認させてください。アンケート調査について、実施時期、対象、内容についてお尋ねしておきたいと思います。 584 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 585 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) まず、聞き取り調査につきましては、さきにお答えしたとおり……。失礼いたしました。済みません。お時間をいただきまして申しわけございません。下平尾地区の聞き取り調査につきましては、前回の市民代表者合同検討会において、交通不便地域の範囲の2つの町内会の代表者に対し現状をお聞きするべきとのお話があったことから、市の職員が代表者を訪問し、現状をお聞きし、高齢者の日常の買い物対策が優先課題といったお話などをいただいたことの報告といった形で、聞き取り調査を行っております。また、市民代表者合同検討会におきましても、そのような内容についてのお話をしたということでございます。  それから、今後のスケジュールにつきましては、7月もしくは8月に開催を予定しております稲城市地域公共交通会議において、これまでの取り組み状況を報告し、アンケート調査の内容・手法などを決定した後、実施地域での事前説明を行った上で、アンケート調査の実施を予定しております。 586 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 587 ◯ 7番(荒井 健君) それこそ実情を把握するというところから始まっているのだと思いますが、ぜひきちんと把握して、スピード感を持って対応していただきたいと思います。  次に増便についてお尋ねします。 588 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 589 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスの第2期見直しにおいては、iバス車両を1台増便し、平成29年3月27日より新路線を運行開始したところでございます。また、iバスを運行しております小田急バス株式会社に平成30年6月4日に確認をしたところ、利用者からの増便の意見はないと伺っております。また、新路線運行開始後に開催した稲城市地域公共交通会議の部会である市民代表者合同検討会においても、市民からの増便に関する意見はいただいておりません。 590 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 591 ◯ 7番(荒井 健君) それでは再質問します。先ほどお話を聞いていて、バス事業者に聞いたけれども、増便の意見はないということだったと思います。私も時々、よく利用していて危惧を感じるのは、バスの運転手さんがおりる乗客に何と言うかというと、「本日は小田急バスを利用していただきましてありがとうございます」と言うのです。私は、これは市の事業だと思っているのですよ、正直なところ。だから、市民も、例えば小田急バスに直接何かクレームを言うというのは、よほどのことがなければ言わない。極端に言えば、やはり市に言ってくるのだろうなと思うのです。だから、事業者側から聞いたら意見がないというのが、そういう答えになるというわけにはいかないなと思います。  それから、先ほどもありましたけれども、地域公共交通会議の委員からも聞いているけれども、地域からもそういう声はないというお話だったと思います。私の聞いている限り、それこそ、もし私の聞いていることが間違っているというのであれば、一度私などが地域の人たちから意見を聞くような機会をつくりますので、来てもらって、ぜひ意見を聞いていただきたいと思うのですが、増便に対する要望というのは非常に強いです、間違いなく。各地域の地域公共交通会議の代表の方に対しては、地域でこのバスの問題について、こういうことについて聞いてきてほしいと投げかけられて、それぞれ自治会なりなんなりの中でそういう意見が交わされていて、それを持ち寄るような形式になっているのかどうなのか。もちろんそのような方もおられるけれども、なかなか実際には、委員になってそこへ出ていくという形で参加している方も多いのかなという意味では、ぜひそういう形で意見は聞いていってもらう必要があるのかなと。そうすると、本当の地域の中で地域公共交通会議の地区代表の役割がそういう役割だということがより鮮明になるし、そういう役割になると思うので、そのことについて聞いていきます。  それから、ぜひ利用者の意見も聞いていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 592 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 593 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 地域の意見及び利用者の意見につきましては、これまで稲城市地域公共交通会議の部会である市民代表者合同検討会を開催しておりますけれども、これまでは、先ほどもお答えしたとおりに、市民からの増便に関する意見はいただいておりません。今後も、稲城市地域公共交通会議及び部会である市民代表者合同検討会は引き続き開催していく予定にしております。 594 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 595 ◯ 7番(荒井 健君) この問題は、市民の生活と直接結びついているので、これからもまた引き続き取り上げます。  最後に、A・B路線の拡充についてお尋ねします。 596 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 597 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスのA・B路線の拡充につきましては、現在予定しておりません。なお、バス路線の拡充につきましては、都市計画道路や土地区画整理事業などの整備進捗に伴い、稲城市地域公共交通会議において路線バスの拡充の検討を行い、次に路線バスの補完をするiバスの路線見直しを行ってまいります。 598 ◯ 議長(北浜けんいち君) 荒井君。 599 ◯ 7番(荒井 健君) 予定していないということですが、先ほど言ったように、アンケートとか、路線の乗降客を分析した上で検討してほしいということと、これは1件だけ意見を紹介しておきますけれども、美望会の方から直接うちのところに来て要望されたのは、せめてA・B路線を今のC路線の平尾まで延ばせないかと。平尾までおりてくるのは何とかなる。こういう話もあります。別に僕はこのことを今やってほしいというのではなくて、そういう声を聞きながら、柔軟に拡充について取り組んでいただきたいと思います。 600 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 601 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 繰り返しになりますが、稲城市地域公共交通会議も、その部会である市民代表者検討会は今後も開催されますので、その中で御意見を伺ってまいりたいと考えております。 602 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、7番、荒井健君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 603 ◯ 議長(北浜けんいち君) 通告の15番、佐々木あきら君の一般質問を許します。3番、佐々木あきら君。 604 ◯ 3番(佐々木あきら君) 通告番号15番、改革稲城の会、佐々木あきらでございます。通告に従い、3点質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  まず1項目め、子供の貧困と学力の関係についてでございます。この問題に関しましては、この議会内で伊藤議員や岡田議員が触れておりましたので、簡潔明瞭に伺いたいと思います。  経済的援助を受けている困窮家庭が増加している現状の中、家庭の経済状況は学力に大きく影響するとされ、経済による教育の格差是正のため、国でも多くの施策を打ち出しております。文部科学省では、中学生などを対象に「地域未来塾」学習支援事業を行っております。親の経済格差によって子供の学力や進路に格差が生じないようにするのが目的で、自治体はそれぞれの実情に応じて事業内容を決めています。東京都内では2015年度に17区と10市が実施をし、多摩地区の4町村では、都が事業者に委託して実施しております。「地域未来塾」は、経済的な理由や家庭の事情により、家庭での学習が困難であったり、学習習慣が十分に身についていない児童・生徒への学習支援を、大学生や教員OB、NPOなど、地域住民の協力により学習支援を実施する事業でございます。文部科学省は2019年度までに5,000中学校区への設置を目指しております。稲城市の考え方と取り組みをお伺いいたします。 605 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 606 ◯ 教育部長(石田昭男君) 経済的な理由や家庭の事情により、家庭での学習が困難であったり、学習習慣が十分に身についていない中学生や高校生等に対する学習支援を目的とした「地域未来塾」につきましては、実施に際して国と東京都から補助金が交付されると伺っております。その補助率は3分の2とのことでございます。市としましては、「地域未来塾」の果たすべき役割が期待されていることを踏まえ、他市区などの実施状況を把握し、今後の対応について研究してまいります。 607 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 608 ◯ 3番(佐々木あきら君) 日本の相対的貧困率は先進国35カ国中8番目の15.6%と、2015年度調べではございますが、高い水準にあります。相対的貧困とは、必要最低限の衣食住は確保できるものの、その地域や社会において普通とされる平均的な生活を享受することができない状況のことであります。世界上位の経済大国である日本において、意外に思うかもしれませんが、日本の格差の一面を端的に示しております。貧困状況に置かれていますと、家庭の経済状態に子供の状況が大きく左右される可能性があります。経済的な制約によって高等教育機関への進学や通塾が厳しくなったり、家庭環境の悪化によって生活習慣や自己肯定感などに悪影響を与えてしまったりする可能性があります。子供の貧困は当事者だけの問題ではないと考えます。そこで再質問です。近隣市で取り組んでいる内容についてお伺いいたします。 609 ◯ 議長(北浜けんいち君) 教育部長。 610 ◯ 教育部長(石田昭男君) 「地域未来塾」の実践例でございますけれども、多摩市では、小学生を対象に「おはよう教室」と題して、週2回、学校での始業前や放課後に東京ベーシック・ドリルを用いて、わからない内容を支援員に質問する形式で行っているとのことでございます。また、中学生についても、小学生と同様に、始業前や放課後などに東京ベーシック・ドリルを用いた質問形式で実施しており、また英検受験用にも活用されていると伺っております。  また、国立市では、地域住民が中心となり、小学生を対象に、放課後の時間を利用してプリントや、これもベーシック・ドリルと聞いておりますけれども、ドリル等で学習を行っているほか、中学生を対象についても、各自のニーズに合わせ、大学生等による支援員が個別にサポートしていると伺っております。  一方、これらの事業はまだ開始間もない事業であることから、各市の実施状況を踏まえ、稲城市でも実施可能かどうか等につきましても研究してまいりたいと考えております。 611 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 612 ◯ 3番(佐々木あきら君) 「地域未来塾」を活用した他市での状況が伺えました。一方、稲城市でも、学習支援が必要な小学生や中学生、高校生に対して、学習習慣の確立や基礎学習の定着、地域の方々とのかかわりなどを目的として活動している団体があると認識しております。市でも、このような活動や他市区なども参考にし、ぜひとも「地域未来塾」の活用を御検討いただければと思います。これは意見です。  大きな項目の2番に移ります。公園遊具の安全対策について。  全国で公園の遊具による重大事故は後を絶ちません。広島県三原市沼田東町釜山の三原運動公園わんぱく広場で2018年3月11日、金属製滑り台で遊んでいた市内の女児が左手人さし指を切断する大けがをしました。また、大阪市住之江区の公園で2017年1月31日、当時小学1年生だった男児7歳が遊具に挟まり意識不明の重体となり、その後男児が死亡するという、とても痛ましい事故が発生しております。  そこで、(1)、市内公園遊具の安全対策について、1)、市内公園の数と全体の面積、遊具の設置数の状況についてお伺いいたします。 613 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 614 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 市内の公園緑地の数と全体の面積及び遊具の設置数につきましては、平成30年4月1日現在、公園緑地は121カ所、全体の面積が約98万4,000平方メートル、遊具は331基でございます。 615 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 616 ◯ 3番(佐々木あきら君) 2)に移ります。遊具に対してどのような安全対策をしているのか、お伺いいたします。 617 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 618 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 市内の公園に設置しております遊具の安全対策につきましては、指定管理者である公益財団法人いなぎグリーンウェルネス財団による毎月1回の日常点検に加え、専門業者による定期点検を年1回実施しております。 619 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。
    620 ◯ 3番(佐々木あきら君) 今御答弁にありましたような点検は、目視──遊具の全体、各部表面、接続部、接続金具、基礎部、設置部など、腐食や変色などの劣化、亀裂、でこぼこ、傷などを目で確認する点検方法と、あと触診──遊具の表面を手で触れて、ささくれ、亀裂、でこぼこなどを確認する方法、打診──金属部、木部、プラスチック部などをハンマーで軽くたたき、その音から亀裂、腐食などの有無を確認する方法、目視や触診、打診等、さまざまな点検が定期的に行われていることがわかりました。ここで再質問をさせていただきます。点検を実施した後、どのようなふぐあいがあり、修繕をしているのか、お伺いいたします。 621 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 622 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 日常点検では、これまでに部材表面のさびによる凹凸、遊具の接合部のボルトの緩みなどが一部の遊具で確認され、補修や修繕を実施しております。また、専門業者による定期点検では、これまでにブランコの鎖の摩耗に伴う鎖接続部の交換、ばね式遊具のばね部分の亀裂の発生に伴う交換や、ターザンロープの老朽化に伴うロープの交換などの対応を一部の遊具で実施しております。 623 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 624 ◯ 3番(佐々木あきら君) (2)、遊具による市内での事故の件数をお伺いいたします。 625 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 626 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 直近の市内の公園遊具での事故件数につきましては、平成26年度はゼロ件、平成27年度は1件、平成28年度は3件、平成29年度はゼロ件、平成30年度は5月末までに1件でございます。 627 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 628 ◯ 3番(佐々木あきら君) 今御答弁の中で、平成30年4月1日現在、公園緑地の数が121カ所で、遊具の数は331基との御答弁でした。公園の数、遊具の数からしてみますと、事故の件数は、平成26年度がゼロ件、平成27年度が1件、平成28年度が3件、平成29年度がゼロ件、平成30年度が5月の時点で1件とのことで、事故の件数だけを見ますと、少ないと思いますが、やはり1件の事故も起こらないのが最善だと考えます。市内公園緑地121カ所が、どこの公園も子供たちや保護者の方々が安心・安全に使用していただけるよう、安全対策については定期点検などをさらに強化していっていただくことのお願いをいたします。ここで再質問です。安全対策につきまして、市の認識についてお伺いいたします。 629 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 630 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 今後も引き続き、指定管理者である公益財団法人いなぎグリーンウェルネス財団による毎月1回の日常点検に加え、専門業者による定期点検を年1回実施してまいります。また、点検の際にふぐあいなどを発見した場合には、速やかに安全対策を講じてまいります。 631 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 632 ◯ 3番(佐々木あきら君) 先ほども言いましたけれども、市内公園緑地121カ所が子供たちや保護者の方々が安心・安全に使っていただけるように、定期点検などをさらに強化していただくことのお願いをいたしまして、次の質問に移らせていただきます。  大きな項目3番、所有者不明の土地について。  所有者不明土地の増加に伴い、公共事業の推進などのさまざまな場面において円滑な事業実施に支障が生じていることを踏まえ、所有者不明土地の利用の円滑化を図るための所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法案が、平成30年3月9日に閣議決定されました。  (1)、稲城市の道路事業における所有者不明土地の現状についてお伺いいたします。 633 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 634 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法における所有者不明土地とは、不動産登記簿等の公簿情報等により調査してもなお所有者が判明しない、または判明しても所有者に連絡がつかない土地とされております。現在、事業化している道路の中では、このような土地はございません。 635 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 636 ◯ 3番(佐々木あきら君) 再質問させていただきます。現在、事業化している道路には所有者不明土地がないとのことですが、国土交通省の2016年(平成28年)度地籍調査や法務省の相続登記未了土地調査からの全国を推計した調査結果によりますと、2016年時点で全国の所有者不明率は20.3%、面積では九州の面積を超える約410万ヘクタールにまで拡大していることが判明しております。また、所有者不明土地問題研究会の将来的に発生する所有者不明土地面積の推計によりますと、2040年度までに新たに発生すると考えられます面積は約310万ヘクタールとされ、2040年の所有者不明土地面積は全国で約720万ヘクタール、北海道本島約780万ヘクタールに迫る水準にまで増加すると予測されております。このような状況の中では、今後、稲城市政において所有者不明土地の増加による弊害が大いに考えられると思いますが、そういった土地はどのような支障を来すとお考えでしょうか。市の見解をお伺いいたします。 637 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 638 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 繰り返しになりますが、現在、事業化している道路には所有者不明土地はございませんが、所有者不明土地がふえれば、道路事業等の公共事業実施に支障が生じる可能性が高くなると考えられます。 639 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 640 ◯ 3番(佐々木あきら君) (2)、市内全域の所有者不明の土地の現状について伺います。 641 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 642 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 現在、市が把握している所有者不明土地につきましては、固定資産税・都市計画税を課税している土地のうち、所有者は判明していても所有者の所在が不明で納税通知書を公示送達している土地3件6筆が、当法律の定義する、所有者が判明しても所有者に連絡がつかない土地に該当するものではないかと考えられます。それ以外の所有者不明土地につきましては、市では把握しておりません。 643 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 644 ◯ 3番(佐々木あきら君) 再質問させていただきます。所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法案に定義する、所有者が判明しても所有者に連絡がつかない土地に該当すると思われる土地は3件6筆で、それ以外の所有者不明土地については把握していないとのことでしたが、どうして把握していないのか、お伺いいたします。 645 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 646 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 市内全域の土地所有者の把握ということでは、市では固定資産税・都市計画税の課税上の必要性から、土地所有者の所在について把握に努めております。そうしたことから、課税対象となっていない非課税土地の所有者の所在等については、特段調査は行っておりません。 647 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 648 ◯ 3番(佐々木あきら君) 再々質問させていただきます。まず、この土地3件6筆は、先ほどお伺いした事業化している道路に該当していないということです。ここで、実際に所有者不明土地が財政や税金徴収の実務にも影響を及ぼしていることがわかります。ここで数点伺いたいと思います。  1つ目に、この件数、過去5年間の状況を考えていただけましたでしょうか。  2点目に、税収見込みのどれくらいの割合を占めているのか、お伺いいたします。  3点目に、公示送達などに至るまでの調査・手続ですが、具体的にどういった手続がなされて、それに係るコストはどれぐらいなのか、お伺いいたします。  そして4点目、土地は放置され荒廃が進むおそれもあるかと思いますが、市の見解をお伺いいたします。 649 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 650 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 1点目の過去5年間に公示送達した土地の件数についての御質問でございますが、平成25年度及び平成26年度は2件6筆、平成27年度及び平成28年度は2件5筆、平成29年度はさきにお答えしたとおりでございます。  2点目の税収に占める公示送達した土地の税額の割合についてでございますが、各年度の公示送達した土地の税額の総額は、固定資産税及び都市計画税を合わせて2万5,000円から3万5,000円程度で、全体の固定資産税及び都市計画税を合わせた土地の税額に占める割合は0.001%程度でございます。  3点目の公示送達等に至るまでの手続についてでございますけれども、現場への訪問、戸籍謄本の取得、親族や管理会社などへの聞き取り、土地所有者が外国人の場合は東京入国管理局への出入国記録及び外国人登録記録の照会などの調査を行い、それでも所在が確認できない場合において公示送達を行っております。また、公示送達に係るコストにつきましては、納税通知書に係る一連の事務の中で調査等を行うため、個別の算定は困難でございます。  4点目の土地の放置や荒廃の御質問についてでございますけれども、本市での公示送達した案件の土地につきましては、そのほぼ全てがマンション1部屋分の敷地に係る土地でありまして、マンションの管理組合等がございますので、土地が放置され荒廃が進むような事例はこれまで本市にはございません。 651 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 652 ◯ 3番(佐々木あきら君) それでは、(3)、今後の対応・対策についてお伺いいたします。 653 ◯ 議長(北浜けんいち君) 都市建設部長。 654 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 今後の対応・対策につきましては、所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法が施行された後、新たに道路整備事業を行う中で所有者不明の土地が出てきた場合は、本特別措置法に基づき進めてまいります。また、不動産登記の義務づけの動向につきましても注視してまいります。 655 ◯ 議長(北浜けんいち君) 佐々木君。 656 ◯ 3番(佐々木あきら君) 再質問させていただきます。所有者不明土地問題は、大きく取り上げられておりますが、やはり所有者一人一人の土地に対する意識のあり方が原因となっているように思われます。相続が発生しても、相続登記を行わない限り、土地台帳のもととなる不動産登記簿に正確な情報は反映されません。高齢化社会では相続問題が間近に控えていることもあり、この問題をふやさないためにも、国がその意識を高めていくことが大切です。市民への啓発活動は行っているのか、また所有者死亡の届出受理時は、土地への関心が高まる機会ですから、その際に相続登記簿を一層推進する策はとっているのか伺いまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 657 ◯ 議長(北浜けんいち君) 企画部長。 658 ◯ 企画部長(芦沢政美君) 相続登記等を推進するための啓発につきましては、事務を所管する法務局において行っております。このため、市では、相続登記等に関するお問い合わせがあった場合は、法務局を御案内しております。 659 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、3番、佐々木あきら君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 660 ◯ 議長(北浜けんいち君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後3時57分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...