• 横山ダム(/)
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  1. 稲城市議会 2016-03-08
    平成28年第1回定例会(第7号) 本文 開催日: 2016-03-08


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時50分 開議 ◯ 議長(原島 茂君) ただいまから本日の会議を開きます。   ───────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(原島 茂君) 日程第1、一般質問を行います。  通告の16番、榎本久春君の一般質問を許します。2番、榎本久春君。 3 ◯ 2番(榎本久春君) 通告に従いまして、大項目3つについて質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、稲城市地域包括ケアシステムの認知症施策の推進について。地域包括ケアシステム構築への一歩となる医療介護総合確保推進法が2014年に成立いたしました。こうした状況を踏まえ、国では、医療介護総合確保推進法を定め、医療法と介護保険法の改定が行われてきました。稲城市では、第6期の稲城市介護保険事業計画として、地域包括ケアシステムの重点項目を5つに定め、課題解決に向けて取り組まれております。高齢者が住みなれた地域で生き生きと安心して住み続けられるまちづくりを目指して、医療・介護・介護予防・生活支援などのサービス提供が一体となって受けられるか、地域課題を見据えた仕組みがどのように推進されているか、地域包括ケアシステムの認知症施策について市の見解を伺います。  (1)、高齢者の方が町なかで突然倒れたり、自宅に戻れない、もしくは周辺の行動がおかしいなど、認知症状が見られる方への対応として、認知症サポーターの養成と普及に関する取り組みが行われ、稲城市の養成実績では、講座回数が100回、サポーターの養成が3,486人に上り、平成27年度からは市職員にも実施されております。認知症高齢者の地域での見守りについては、先日の福祉文教委員会の中で報告がありましたが、緊急時の対応としては、さらなる対応が必要と考えますが、今後の市の取り組みについて伺います。 4 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 5 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) それでは、答弁をさせていただきます。認知症施策において、緊急時の対応としましては、基本的には緊急時は消防署や警察に通報もしくは市や地域包括支援センターへ連絡し、現状を把握し、高齢者の状態に応じた支援を行うなど、早期に対応することが必要であると認識しております。このため、認知症サポーター養成講座等の機会を捉え、緊急時の対応につきましても普及啓発を進めてまいります。 6 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 7 ◯ 2番(榎本久春君) では再質問させていただきます。緊急時の対応としては、一般に消防署や警察が基本的な対応となり、多くの市民の方に対応していただけるかと思います。認知症サポーターの養成講座を修了している方や、認知症に対する理解のある方であれば、市役所や包括支援センターへの連絡など、状況に合わせて見守り支援を行うことも可能かと思います。高齢者や認知症の方の見守りとしては、民生委員や社会福祉協議会などとも連携されているかとは思いますが、今後さらに見守りのネットワークを広げていくには、新聞販売店やライフライン事業者に協力をいただき連携をとることも考えられますが、見守りのネットワークについて市の見解を伺います。 8 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 9 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 地域での見守りは、認知症の高齢者にとって大変重要であると認識しております。市では、既に東京都住宅供給公社や東京都水道局と高齢者の見守りに関する協定を締結しており、また地域の商店や事業者所など、30を超える協力事業者と高齢者見守りネットワーク事業の協定締結を現在予定しているところでございます。 10 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 11 ◯ 2番(榎本久春君) では再々質問させていただきます。地域での見守りで30を超える商店や事業所と協定締結を予定していることは、多くの方に見守りに対応していただくことが可能となり、見守り体制のネットワークを広げ、認知症の方やその家族にとっては心強いことと思います。また、それについては評価できるところでございます。  先週、認知症の男性が列車にはねられ死亡した事故において、家族に対する損害賠償責任はないと最高裁の判決が下りましたが、今後も、認知症の方が徘徊し、何らかのトラブルや事故に巻き込まれることが予想されます。また、認知症が原因とされる行方不明者は、2014年の届出で1万783人と、2年連続で1万人を超えております。そこで、独居高齢者や認知症の方とその家族の方々に外出時の対応が必要だと考えております。行方不明になったときに、GPS等を利用し位置情報が検索できる機器の活用や、外出時に不安のある65歳以上の方を対象に、あらかじめ緊急連絡先や医療情報などを市に登録していただき、登録番号が入ったキーホルダーをつえや自宅の鍵などで身につけられるようにしておくことで外出先で保護されたときに身元等が確認できる見守りキーホルダーは有効かと考えますが、そのような取り組みや認識について市の見解を伺います。 12 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 13 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 市では、徘徊の見られる認知症高齢者を介護している家族を支援するサービスとしまして、行方不明となったときに居場所を探索できる携帯型端末機器を希望により貸与し、利用料等の一部を市が負担する事業を行っております。また、見守りキーホルダーにつきましては、障害福祉課で推進しているヘルプカードでも同様の活用ができるものかどうかも含め、研究してまいりたいと考えております。 14 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。
    15 ◯ 2番(榎本久春君) ヘルプカード同様に、状況に応じてキーホルダーの検討もお願いいたします。  では、(2)、稲城市では、認知症地域支援推進員を配置し、現在2つの包括支援センターに各1名ずつ認知症支援コーディネーターが配置され、稲城市では相談業務が延べ297件、訪問支援が延べ115件の実績が報告され、着実に推進されてきていることと思います。認知症の方とその家族を支援するためには、認知症の疑いがある人を把握・訪問し、状態に応じて適切な医療・介護サービスにつなげる認知症コーディネーターの役割が大変重要な位置づけになると思います。それには、認知症を早期に発見することが重要であり、稲城市としても取り組まれていると思いますが、具体的な方法について市の取り組みをお伺いいたします。 16 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 17 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 認知症の早期発見の取り組みについてでございますが、認知症に早く気づくことの重要性や、自分でできる認知症の気づきチェックシートなどを盛り込んだパンフレットを活用したり、認知症講演会などで普及啓発を行っております。また、地域包括支援センターの行っている巡回相談やさまざまな支援事業などを通じ、認知症の早期発見を行っているところでございます。 18 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 19 ◯ 2番(榎本久春君) 再質問させていただきます。パンフレットの活用や認知症講演会の実施、地域包括支援センターの巡回相談など、さまざまな事業を行っていることは確認させていただきました。認知症は、一度発症すると、御存じのとおり、現代医学では治すことが難しい病気です。現在の治療は進行をおくらせる効果しかございません。地域包括支援センターの職員は、認知症が疑われる方の対応について、その時点から、精神的なケアとして細心の注意を払い、心理面における影響を考えていると聞いております。「認知症の早期発見・早期絶望」などという言葉も使われているそうです。そのようなことにならないようにするためにも、早期発見は重要であると考えますが、認知症の早期発見のメリットや対応についてお伺いいたします。 20 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 21 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 認知症の早期発見のメリットでございますが、今後の生活の準備をすることができること、治る認知症や一時的な症状の場合があり、早目の受診で原因となっている病気を突きとめることができること、認知症の進行をおくらせることができることなどでございます。このことから、早目の専門医への受診支援などを行っております。 22 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 23 ◯ 2番(榎本久春君) 再々質問させていただきます。早目の専門的な指導や受診についてのメリットは確認させていただきました。答弁にもありました治る認知症や一時的な症状の場合については、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、その他として薬物やアルコールに関するものなどがあるかと思います。また、認知症の予備軍と言われ、認知症ではないが、軽度の認知症状があらわれている軽度認知障害があり、その段階で早期に発見ができ、適切な治療や改善を行えば、治る方の割合が14%~44%と、ばらつきはあるものの、高い値が報告されております。そこで、軽度認知障害を早期に発見するための軽度認知障害スクリーニングテストというものがありまして、埼玉県幸手市など、一部の自治体では積極的に行われているところもございます。軽度認知障害スクリーニングテストは、1人につき10分程度で結果がすぐにわかるというもので、正常な老化現象による物忘れと軽度認知障害との違いを97%の高精度で判別できる検査でございます。認知症の予備軍である軽度認知障害の早期発見として有効な手段であると考えますが、導入について市の考えをお伺いいたします。 24 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 25 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 市では、認知症予防講演会とあわせて、脳の機能テストであるファイブコグを高齢者の参加者を対象に実施しております。ファイブコグは、軽度認知症の時期に低下する記憶、注意、思考の認知機能の状態を評価するための機能検査であり、平成27年度は10月に1回実施しております。しかし、これはスクリーニング検査の意味合いよりも、認知症講演会の一部であると考えており、現時点では軽度認知症障害のスクリーニングテストの導入よりも、認知症の気づきに関する啓発活動が優先されるべきものと考えております。 26 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 27 ◯ 2番(榎本久春君) 啓発活動とともに、介護予防の取り組みとして、導入の検討をお願いいたします。  では、(3)、地域密着型サービスとして、介護が必要な状態になっても住みなれた地域で暮らしていけるように、市町村指定の事業者が地域住民に提供できるサービスで、認知症対応型の介護サービスがあります。稲城市にも、認知症対応型通所介護──通称デイサービス、認知症対応型共同生活介護──通称グループホームの事業所があり、認知症になっても住みなれた地域で暮らしていくためには、今後最も必要な介護サービスであると認識しております。そこで、1)、市内で運営している認知症対応型通所介護認知症対応型共同生活介護のサービスごとの介護施設と利用者数について伺います。 28 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 29 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 市内における認知症対応型の介護サービスごとの施設数と平成27年12月の利用者実人数につきましては、認知症対応型通所介護は2事業所で45人、認知症高齢者グループホームは3事業所で40人でございます。 30 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 31 ◯ 2番(榎本久春君) 再質問です。厚生労働省では、全国で認知症を患う人の数が2015年には700万人を超え、65歳以上の高齢者のうち5人に1人が認知症を発症すると言われていることは御存じだと思いますが、稲城市においても認知症と診断された方は多くいると思います。認知症と診断され、介護サービスを利用している方が少ないように思いますが、市の認識を伺います。 32 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 33 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 認知症対応型通所介護の利用者数につきましては、通所介護の利用者数と比較しますと、5%程度と少ないものと考えられます。また、認知症高齢者グループホームにつきましては、定員が42人であることから、利用者は多いものと認識しております。 34 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 35 ◯ 2番(榎本久春君) 再々質問です。認知症高齢者グループホームについては、3事業所で定員が42人であり、一定のサービスを受けられていることは確認できました。認知症対応型通所介護については、認知症介護実践者研修、認知症対応型サービス事業者管理者研修など、東京都が実施する研修を修了した職員が専門性の高い介護サービスを提供することで、認知症の進行をおくらせる対応や、落ちついた環境の中で生活できるといった質の高い大変重要なサービスであると考えます。認知症対応型通所介護については、2事業所と、指定管理を申請する事業者がふえていない現状があり、市は認知症対応型通所介護が少ないと認識されていることから、この事業所をふやしていく考えはあるのか、お伺いいたします。 36 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 37 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 認知症対応型通所介護事業所につきましては、制度上は対象者がふえれば参入事業者がふえる仕組みであることから、市では独自にふやすといった考えはございません。また、認知症高齢者グループホームにつきましては、第二次保健福祉総合計画に基づき、計画的に整備してまいります。 38 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 39 ◯ 2番(榎本久春君) 認知症対応型通所介護事業者が参入できるよう、PRをお願いいたします。  では、2)、アルツハイマー型認知症などは、進行に伴い脳も萎縮し、身体機能も低下していくことから、重度化していくことが多く見られます。重度認知症利用者のサービス利用状況についてお伺いいたします。 40 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 41 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 重度認知症利用者との御質問でございますが、要介護4及び要介護5の利用者実人数でお答えいたしますが、平成27年12月の状況は、認知症対応型通所介護は16人、認知症高齢者グループホームは10人でございます。 42 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 43 ◯ 2番(榎本久春君) 再質問いたします。認知症対応型通所介護では35.5%の方が、認知症高齢者グループホームでは25%の方が、重度の要介護認定を受けていることが確認できました。5~6年前までは認知症高齢者グループホームの施設も少なく、利用当初は要介護度の低い要介護1・2の方が多くサービスを利用されておりました。年数の経過とともに要介護度が上がり、医療における看護負担や身体介護がふえ、サービス継続が難しいとも言われておりましたが、認知症高齢者グループホームでは重度になってもサービスの利用が継続できるのか、お伺いいたします。 44 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 45 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 認知症高齢者グループホームの利用者は、25%が要介護4及び要介護5の要介護者であることからも、サービスの継続はある程度可能であると認識しております。 46 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 47 ◯ 2番(榎本久春君) サービスの継続はある程度可能であるということがわかりました。安心してサービスの継続利用ができると思いますが、認知症グループホームのような施設は、ふえていくと言われている認知症発症者とその家族にとってはとても重要な位置づけとなり、需要が高いサービスになると思います。  そこで、3)、今後の施設整備計画について伺います。 48 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 49 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 今後の認知症対応型の介護サービスの施設整備計画につきましては、第二次稲城市保健福祉総合計画において、認知症高齢者グループホームを平成29年度に1カ所整備する計画としております。 50 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 51 ◯ 2番(榎本久春君) 認知症対応型サービスについては、ニーズや認知症発症者の推移を確認し、計画的に整備されることをお願いし、次の質問に移らせていただきます。  大項目2、公園内における遊具の安全管理について。稲城市内では、多くの公園がさまざまな形で広く利用されてきております。公園内には遊具もあり、子供たちが楽しく利用している姿を見かけます。国土交通省においては、遊具等の老朽化対策や安全点検への対応に係る強化を図ることを目的として、平成26年6月に都市公園における遊具の安全確保に関する指針を改訂し、公園管理者である地方公共団体に通知する等、都市公園における遊び場の安全性を高めるための取り組みを進めてきております。市内の公園遊具等を適切に設置・管理することにより、公園が子供にとって楽しく安全に遊べる場として利用されていると思いますが、市の安全管理について伺います。 52 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 53 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 市内の公園における遊具の点検状況でございますが、指定管理者である公益財団法人いなぎグリーンウェルネス財団の職員による毎月1回の日常点検に加え、専門業者による定期点検を年1回実施し、安全管理に努めております。 54 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 55 ◯ 2番(榎本久春君) では再質問させていただきます。点検については、都市公園における遊具の安全確保に関する指針にあるように、「子どもの遊びにおける危険性と事故」、「遊具における事故と安全確保の基本的な考え方」、「各段階での安全対策の考え方」をもとに行われていると思いますが、日常点検の具体的な点検内容と、専門業者による定期点検の具体的な点検内容についてお伺いいたします。 56 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 57 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 市指定管理者によります日常点検につきましては、目視や触診、打診により、ふぐあいの有無についての確認を行っております。専門業者によります定期点検につきましては、日常点検項目をさらに詳細に行うと同時に、測定機器により安全領域や可動部の摩耗度などの確認を行うとともに、必要に応じ可動遊具の分解点検を行っております。 58 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 59 ◯ 2番(榎本久春君) 再々質問させていただきます。指定管理者の日常点検に加え、専門業者による定期点検が実施され、測定機器による点検も行われていることは、安全性を重視した対策がとられていると考えますが、専門業者のプロでも、鋼管支柱や木製遊具の地面に触れている部分の腐食については確認が難しいと言われております。稲城市において、地面に触れている部分の腐食状況を確認する点検方法についてお伺いいたします。 60 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 61 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 地面に触れている部分の腐食状況の確認につきましては、定期点検のときに基礎部分を露出させまして、劣化の状況の確認を行っております。 62 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 63 ◯ 2番(榎本久春君) 点検については、安全性が確認できましたので、次に、(2)、遊具の老朽化対策について伺います。 64 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 65 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 遊具の老朽化対策につきましては、点検結果をもとに、劣化状況に応じ補修を実施しております。また、経年劣化が進行し、使用上危険であると点検において判断された遊具につきましては、使用禁止とした上で撤去を行っております。 66 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 67 ◯ 2番(榎本久春君) 再質問です。平成14年3月に国土交通省から都市公園における遊具の安全性確保に関する指針が出され、都市公園の一斉点検が行われるほど遊具の事故が続き、公園の遊具に関する安全性が問われ、その後も事故が続いたことは、記憶に残っているかと思います。当時の事故内容では、転倒、衝突、接触、落下、挟み込みなど、遊具の構造上の問題も多くあり、遊具そのものの改善が行われてきました。あれから10年以上が経過し、今後は経年劣化が心配されてきます。耐久年数を超えている遊具の取り扱いについて、市の見解を伺います。また、経年劣化が進行し、破損やふぐあいが生じて使用できなくなった遊具の管理方法と、遊具の使用禁止についての周知方法についてお伺いいたします。 68 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 69 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 遊具の耐用年数は部材や使用材料により一定ではございませんが、点検による劣化状況の確認により使用継続の可否を判断しております。また、使用できなくなった遊具は、補修や撤去が完了するまでロープなどにより囲い、利用できないようにしております。使用禁止の周知につきましては、小規模遊具の場合、現地への看板や張り紙を設置するなどの対応をしておりますが、大規模な複合遊具の場合は、あわせてホームページへの掲載も行っております。 70 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 71 ◯ 2番(榎本久春君) では再々質問させていただきます。公園内遊具については、指定管理者のもとで点検や老朽化対策が行われ、安全管理が行われていることが確認できましたが、他の自治体では遊具事故のニュースを時々耳にいたします。稲城市内において公園内遊具のふぐあいによる事故は起きていないか、お伺いいたします。 72 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 73 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 現時点では、経年劣化に起因する遊具の事故の発生についての事例はございません。 74 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 75 ◯ 2番(榎本久春君) 事故は発生していないということなので、公園内遊具については、使用継続の可否を専門的な立場からしっかりと判断していただき、ふぐあいのある遊具で事故が発生しないよう、引き続き万全な安全対策を行っていただきたいと思います。また、市民への周知についても適切に行っていただき、「だれもが健康で安心してともに暮らせるまち」になるようお願いいたします。  それでは、大項目の3、iバスの見直し路線についてお伺いいたします。iバスの見直しについては、稲城市地域公共交通会議で検討され、第II期の見直しに向けて話し合われてきておりますが、市民の声は「利用しづらいので、わかりやすい路線に少しでも早く変えてほしい」と、多くの方が望んでおります。現在の状況についてお伺いいたします。  (1)、路線の変更案についてお伺いいたします。 76 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 77 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 路線の変更案につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 78 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 79 ◯ 2番(榎本久春君) 再質問させていただきます。さきに2人の議員からも質問があり、路線の変更案につきましては、平成28年2月2日の建設環境委員会で報告を確認させていただきました。路線については、現在7つの見直し案が提出されており、循環路線・往復路線となるような案も多く、市民の方が希望されている内容に近くなっていることは確認することができました。iバスの第II期見直し路線の決定までの流れとして、見直し路線案の検討があり、運行補助金の子細については、実際に運行した場合のシミュレーションを行うとのことでありますが、この7つの案に対して行っていくのか、お伺いいたします。 80 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 81 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 7つの案につきましては、現在、5つの案に集約されてきております。今後は、実際に運用した場合のシミュレーションを行い、稲城市地域公共交通会議の中で検討していただいてまいります。また、運行補助金につきましても、試算を行い、検討していただいてまいります。 82 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 83 ◯ 2番(榎本久春君) 再々質問をさせていただきます。運行補助金については、ふえ続けることがないように、適正な運行補助金を検討していただき、路線の見直し案を期待するところではございますが、見直し路線の案が提示された後の市民説明会においてはシミュレーションした運行補助金などについても提示していくのか、お伺いいたします。 84 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 85 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 市民説明会の詳細につきましては、稲城市地域公共交通会議の中で検討していただく予定でございます。 86 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 87 ◯ 2番(榎本久春君) では、(2)、早期実現に向けて利用者・市民の意見を生かすべきと考えるが、市の見解をお伺いいたします。 88 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 89 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスの路線見直しに利用者・市民の意見を生かすことにつきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 90 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 91 ◯ 2番(榎本久春君) 再質問させていただきます。こちらの質問についても2人の議員から話が出たように、市民の皆様から3,000名以上もの署名とともにiバスの早期改善に関する要望書が提出され、さらに署名がふえているとも聞いております。要望書にもありますように、市が早急にiバス路線の改善をされるよう強く希望します。また、見直し案が作成できない場合は従来路線に戻すとの要望も出ております。路線の見直しには手続や手間もかかると思いますが、路線バスの見直し状況にもありましたように、「若葉台駅~南多摩駅間の路線バス運行に向けて、一日でも早く実現に向けて事業者に要望してまいります」と答弁があったように、iバスについても、要望のあった市民にとっては同じ気持ちだと思います。特に高齢者にとっては切実な願いであり、これだけの数の署名が集まっているのですから、期待に応えるためには早期改善が望まれます。そこで、この3,000名以上の方の要望書に対し、稲城市地域公共交通会議の中で検討するべきと思いますが、市の見解を伺います。 92 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 93 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスの早期改善に関する要望書が提出されたことにつきましては、今後開催される稲城市地域公共交通会議及び自治会代表者検討会、市民代表者合同検討会、バス事業者検討会において報告していくこととしております。 94 ◯ 議長(原島 茂君) 榎本君。 95 ◯ 2番(榎本久春君) では再々質問させていただきます。繰り返しになりますが、要望書を提出された市民の皆様は一日でも早い改善を望まれており、稲城市地域公共交通会議の中で早期改善に向けた検討についても話し合ってほしいと希望されておりますが、検討していただけるのかを伺い、私の一般質問を終えさせていただきます。 96 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 97 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 要望書にあります要望内容は、既に稲城市地域公共交通会議の中で決定していただいた見直し方針・見直し条件に含まれている内容であり、現在、バス公共交通の見直し方針・条件に基づき、検討を進めていただいているところでございます。現在、iバスの新路線の運行は、平成29年4月を目指し、稲城市地域公共交通会議の中で、バス公共交通の見直し方針・見直し条件に基づき、委員の皆様の御協力をいただきながら進めていただいているところでございます。 98 ◯ 議長(原島 茂君) 以上で、2番、榎本久春君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 99 ◯ 議長(原島 茂君) 通告の17番、荒井健君の一般質問を許します。7番、荒井健君。 100 ◯ 7番(荒井 健君) 今回は、まず最初に稲城市における生涯学習社会教育について質問するわけでありますけれども、私は、今日ほど、ある意味では地域力、地域の連帯力がきちんと育まれていかないと、地域の安全とか、それこそ支え合う体制もできないし、国のほうでも言っているように持続可能な社会ができないのだろうと思います。そのためには、地域力をつけるという意味では、本当に社会教育の果たす役割は非常に重要になってきていると考えているところであります。そこで今回、この前の12月議会に引き続いて質問をするわけでございます。御承知のように、稲城市の教育委員会は、平成26年4月に組織改正を行いました。特にその中で、社会教育に係る関連の課・係を統廃合して一つの課に集約して、それにより「であい・ふれあい・まなびあい」を柱とする第三次稲城市生涯学習推進計画を進めていくということになっているのですが、本当に以前の体制よりも前進したのか、市民活動にとって体制も施設も利用しやすくなったのか、現在の稲城市における生涯学習・社会教育のさらなる前進を願う立場から質問していきたいと思います。  (1)、市としての生涯学習・社会教育・公民館活動、特に文化センター活動に対する基本的な認識について、改めて確認しておきたいと思います。 101 ◯ 議長(原島 茂君) 教育長。 102 ◯ 教育長(小島文弘君) 社会教育活動は、学校の教育課程以外で組織的に行われる教育活動であり、公民館活動は、一定の区域の住民のために、実生活に即した教育、学術及び文化などに関する各種事業を行い、住民の教養の向上や生活文化の振興などに寄与することを目的としているものでございます。文化センターは、公民館・図書館・児童館などの市民のための複合施設として設置したものでございます。その中で、稲城市の公民館活動は、これまで培われてきました「であい・ふれあい・まなびあい」という社会教育の理念を実現する場であるとともに、市民の学習に対する多様なニーズに応え、必要な学習機会の提供や支援に努める拠点と考えております。 103 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 104 ◯ 7番(荒井 健君) 今答弁にありましたように、公民館活動は非常に重要だということです。特にその中で文化センターは、稲城市独自の形だと思うのですが、御案内のように複合館という形でありますけれども、今のお話によれば、社会教育の理念を実践する場であって、市民の学習ニーズに応えて、必要な学習機会の提供や支援に努める拠点であるということだったと思います。そこで、もう一度姿勢の上でさらに確認したいのですが、そういう意味からすると、中央文化センター、公民館は、市民がなるべく自由に利用しやすいものでなければならないと考えますが、その辺の認識について確認しておきたいと思います。それから、「であい・ふれあい・まなびあい」の相談・支援ということを行っていかなければならないと今確認されたと思うのですが、もう一度確認したいと思います。まさに中央文化センターは生涯学習計画を実践する場であると考えますが、その3点について基本的な認識をもう一度確認させてください。 105 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。
    106 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 御指摘の中央文化センターにつきましては、自由に来館し、自由に使える施設ということで、施設として管理していくべきものと考えております。また、相談や支援に対しても、当然、今までどおり、しっかりと対応いたしまして、社会教育あるいは市民の学習意欲に対応できるような相談体制・支援をしていくべきところと認識しております。基本的な考え方である「であい・ふれあい・まなびあい」の場所であるということも、当然、認識しているところでございます。 107 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 108 ◯ 7番(荒井 健君) 今まさに文化センターが生涯学習・社会教育の拠点だということは確認されました。  それでは、次の(2)に行きます。組織改正後の体制について教育委員会として議論をしたことがあるか、その中で課題として持ち上がったことがあるかという点についてお尋ねさせていただきたいと思います。 109 ◯ 議長(原島 茂君) 教育委員長。 110 ◯ 教育委員長(小野好江君) 教育委員会にいつもお心をお寄せいただきまして、ありがとうございます。生涯学習・社会教育についての組織改正後の組織体制につきましては、教育委員会としての議題としては議論しておりません。平成26年6月の定例教育委員会において、委員から組織改正に伴った市民要望や問題点があったかとの質問がありましたが、各公民館で行われました利用者懇談会で、特に問題となるような指摘はないと報告を受けております。 111 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 112 ◯ 7番(荒井 健君) 私は教育委員長にはいつも出席していただいて質問させていただくのですが、それはとりもなおさず、教育委員会の果たす役割が非常に重要だと思っているからであります。そこで、再質問をさせていただきますが、社会教育にとってはかなり大きな体制の変更だったと認識しています。そういう意味では、今のお話では議論してこなかったということなのですが、なぜ議論をしてこなかったのか。御案内のように、教育長には私のほうで述べることもないのですが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の21条には教育委員会の職務権限というのがありまして、その中には、御案内のように、12項目めに「青少年教育、女性教育及び公民館の事業その他社会教育に関すること」ということが述べられていますし、それに関する事業も掲げられているわけです。当然、そういう意味からすると、体制が変わったことについてどうなったのかというのは、教育委員会として点検し、きちんと議論していくべきだったのではないか。さらに、今のお話では、組織改正後に問題点があったかというのが、平成26年6月の定例会にあった。4月にやられたわけですから、そのときにはそれはどういう状況になったのかというのは、まだ各公民館自体がそのことについて実際にきちんと進められているわけではありませんから、1年たったり、それこそ一定の経過があった後に、本当に利用されやすくなったのか、みんなの支援などが充実したのかというのは点検すべきだったのではないかと思います。そういうことがどういう形で聞かれたのか、全く聞かれていないのか、その辺についても確認しておきたいと思います。 113 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 114 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) この報告につきましては、6月24日の定例の教育委員会の全員協議会の中で御質問に答えたものでございます。これは、生涯学習課長のほうで、全館の利用者懇談会に出まして、その中で組織改正に伴う御挨拶もさせていただき、その結果、特に今回の組織改正に伴ういろいろな課題というのは御意見としては出されなかったということでございます。その後につきましては、毎月の定例会の中で必ず行政報告ということで、各課の課長よりその月の行政報告をしております。その中でいろいろ課題がある場合には報告をさせていただいておりますので、その中で教育委員の皆さんには認識していただいているということでございます。その中でも、特にこの内容について課題があるという報告はありませんでした。 115 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 116 ◯ 7番(荒井 健君) 今のお話ですと、全員協議会でお話があって、それぞれ議題ごとに各セクションから行政報告があってという話なのだけれども、私が質問しているのは、それはそれとして、教育委員会が所管する事務が基本的に組織改正をされた、そのことについて、教育委員会として、逆に言うと、行政から報告を受けるのではなくて、どうなのだという形で議論しないといけないと思うのです。今後そういう意味での所管事務からすれば、要するに地行法の21条に書かれているのは、そこを所管する責任を持っているわけだから、当然あれだけの組織改正をやったわけです。特に生涯学習・社会教育については大胆な改正がされた。その中では、私も、本当にこのように集中して、職員の労働強化にならないのか、ちゃんと市民に責任を持てるのかということを何回も指摘させていただきました。当然のことながら、教育委員会として、そのことについてはきちんと点検していく責任がある。要するに、報告を聞いて云々ではなくて、教育委員会として点検していくということがやられないといけない。ところが、先ほどの委員長の話では、議論はしてこなかったと言っているわけです。これは本当にあり方としてどうなのかということを問わざるを得ない。その辺については、どうしてそういう状況になったのかということをひとつお聞きしたいし、私は、1年数カ月たったのだから、今からでもきちんと、本当に各公民館や文化センターが利用しやすくなったのか、支援の体制は充実したのか、要するに、職員の側から見るのではなくて、市民の側から見てどうなのかという視点も含めて点検すべきだと思うのです。ぜひそういうことではその辺の点検をやっていただきたいし、そういうことについては、今回そういうことをやってこなかったということですから、議論した結果をこの次にもきちんと聞きたいと思っていますので、今からでも遅くないですから、引き続きそういうことをやるべきだと思いますが、その辺についてお尋ねしておきます。 117 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 118 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 今のお話の中で、当然、かなり大きな組織改正でございましたので、十分そういうことが必要だということはわかりますけれども、当時、組織改正をする前に、既にこういう内容でやるという組織改正の説明を教育委員会の定例会におきまして、平成25年5月あるいは6月に全員協議会でかなり詳しくさせていただいております。その後、平成26年2月の定例会において、今度は規則の改正がございましたので、そのときも含めて、かなりの時間を費やしまして組織改正についてしっかりと御説明しており、教育委員会としてこういう改正についてということで認識していただいたと判断しております。今御指摘の今後でも教育委員会としてしっかりと点検するということにつきましては、今お答えしましたとおり、この改正をするという内容については十分お話あるいは検討、また御説明もしておりますので、十分認識していただいている。その結果、今回の全員協議会の中でしたが、行政報告の中で、あるいはこの質問の中で、今の行政改革につきましては課題はないという判断をさせていただきましたので、これからもしっかりと組織改正をされたこの組織の中で、社会教育あるいは生涯学習について進めてまいりたいと考えております。 119 ◯ 議長(原島 茂君) 暫時休憩いたします。                                午前10時45分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時46分 開議 120 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育部長。 121 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 内容につきましては、先ほども申し上げたとおりなのでございますが、これは、組織改正について十分検討して、その都度、毎回の行政報告の中で、それぞれの課の課長がその事業について御報告して確認しているところでございますので、もしそれが必要であれば、再度確認することについては、今後させていただきたいと思います。 122 ◯ 議長(原島 茂君) 暫時休憩いたします。                                午前10時46分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前10時48分 開議 123 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育委員長。 124 ◯ 教育委員長(小野好江君) 今の御質問のことなのですけれども、確かに定例教育委員会において委員、そして組織改正に伴った市民要望もあって、問題点がありましたけれども、その後につきましては、それについていろいろと議論はしてきておりません。そのような状況の中で、新しく組織改正、そしてよりよい公民館運営といったところを目的として組織改正が行われておりますので、私たちのほうで、そのことにつきましてはこれからまた改めて検討させていただきたいと考えております。 125 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 126 ◯ 7番(荒井 健君) 教育委員長、本当に申しわけないのですが、ひとつ頑張ってください。  次に移ります。組織改正後の公民館条例に基づく組織運営や各種施策がきちんと推進されているかどうか、点検したいと思います。 127 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 128 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 公民館の組織運営は、人材集約による業務の効率化を図りながら、主催講座などの専門分野での集中管理を行い、中央公民館に地域館4館の担当職員を1名ずつ配置して援助しております。また、地域館には公民館運営委員として社会教育主事の有資格者を配置することで、公民館事業等を実施しております。 129 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 130 ◯ 7番(荒井 健君) 今お話を聞くと、集中管理をして、体制としてはそれなりに進めているという話でございます。行政の立場では、確かに集中管理をして行政を進めているのですが、利用者・市民の立場に立ってどうなのかという視点が今の回答では余り伝わってこないのですが、具体的にお聞きします。地域館には、前はたしか係長職で館長がいたけれども、こういうのがなくなったわけです。基本的に地域館には正規の職員はいなくなった。そういう意味からすると、先ほど教育長のほうで、この辺は学習の拠点なのだと、支援とか相談の窓口として、その役割を演じるのだということからして、実際にどのようになっているのかということであります。その辺について実際にどのような感じで運営をされているのか、もう一度確認させてください。 131 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 132 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 先ほども御答弁いたしましたが、各地域館に社会教育主事の有資格者を配置しております。その職員が主に担当しております。また、そこには再任用職員もおりますし、中央公民館に各地域館の担当職員がおりますので、それらが社会教育主事の資格を持った専務的非常勤職員による質問あるいは相談などにも答えるという体制を整えております。そういう形で現在は市民からの要望や相談などに対応しているということでございます。 133 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 134 ◯ 7番(荒井 健君) 中央公民館に地域館を担当する職員が4人いる。私は、その方々に地域館の中に入ってもらって、そこで運営委員とか、再雇用の人たちも一緒になってやっていくという体制がどうしても必要だと思うのです。先ほどの教育長の答弁からいっても、そういうことはあるけれども、そういうことについては、中央に来て相談して意見を聞いて対応するというのではなくて、そこでなかなか難しいことがあれば、中央公民館館長もいるわけだから、そこで指導していくということがないと、実際には地域館の役割としては、複合館ですから、いろいろな課題があるわけです。それをコーディネートしたりなどするということも含めて、そのようにすべきだと思うのです。そういう意味からすると、今の体制は、確かに集約という意味ではそうなのかもしれないけれども、先ほど私が言ったように、本当に市民にとって利用しやすい、そういう市民にとって課題を解決しやすいという意味からすると、その部分については改善すべきだと思うのですが、いかがですか。 135 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 136 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 私の言葉が少し足りなかったかもしれませんが、中央公民館にいる4人は、常に地域館の担当ということで地域館に赴いて、その地域館での対応、あるいは専務的非常勤職員が抱えている課題とか、相談内容などに対応すべきと考えております。そういう仕組みとして、今回、4人が中央公民館にいて、各館にその都度飛んでいって対応するような体制としておりますので、それをしっかりと今後も進めていきたいと考えております。 137 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 138 ◯ 7番(荒井 健君) 中央にいるよりは、地域にいたほうがよほどいいです。もう再々質問は終わりましたので、これで次に移ります。  各文化センターの窓口・相談体制・支援体制は拡充されたのかどうか、確認しておきたいと思います。 139 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 140 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 各公民館では、窓口に来られる方や利用団体の相談、講座の問い合わせ、公民館活動団体になるための段階的な支援を行っており、再雇用職員と社会教育主事の有資格者及び中央文化センターの職員が連携して体制の充実に努めております。 141 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 142 ◯ 7番(荒井 健君) 今そういう意味では連携でということですが、先ほど来言っているように、正規職員がいなくて、これで以前と比べて充実したのかという意味では、非常に疑問を持っております。相談体制・支援体制という意味でも、地域の中にその都度出ていって話を聞いてというのではなくて、その中に対応できるような体制をつくったほうがいいと思っているのです。それと同時に、支援するという意味からすると、実際にいろいろな形で相談に来る。そのときに、窓口は今はほとんどシルバー人材センターに委託しているのか。そうすると、私の経験なのだけれども、シルバーさんは、限られた権限だから、相談などには乗らないのです。権限はないのだから、乗れない。そういう意味からすると、そこでシルバーさんの対応を含めて、利用者は、シルバーさんもその館の体制の一つだと思っているから、相談するわけです。そういう意味では、窓口などはそういうコーディネートをする人がやらないと、実際にはだめなのではないか。もちろん、シルバーさんにそのことについていろいろな役割を演じてもらうのは決して悪いことではないです。ただ、実際には、極端に言うと鍵の貸し借りという感じになって、下手をすると、御承知だと思うけれども、中央公民館あたりにはそれ以上入ってもらっては困るみたいな看板も出ているわけです。本当にみんなが寄り集まっていろいろなことを相談して、わいわいがやがや、私たちが公民館活動をやっていたときはそういうことでした。それが地域に持ち上がって、稲城の青年団運動とか地域社会活動というのがいろいろな意味で進んでいったわけです。今いろいろなところで根を張っている運動の主体はそういう中から流れている。三沢川清掃にしても、いろいろなことにしても、根っこはそこかもしれないぐらいに思っているわけです。そういう意味からすると、余り管理体制で、それはシルバーさんという形でやっていくと、実際には相談したりなどしようとしても、足が遠のいてしまい、なかなか相談しづらくなった。  もう一つは、夜間にはもう職員がいないのだから、そうするとシルバー人材センターの方は鍵の管理、部屋の管理しかないわけです。そうすると、今言っているように、地域拠点としてどうなのかという部分では、実際には相談体制とか支援体制は、私は十分ではないと思うのです。そういう意味で本当に拡充されたと言い切れる状態ではないような気がしてならない。それは、先ほどの質問で言ったように、職員が引き揚げられてしまったということも含めて、そのように思うのですが、その辺について確認しておきたいと思います。 143 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 144 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 窓口のシルバー人材センターの方の対応については、いろいろ課題があるのかもしれませんけれども、当然それをそこにいる専務的非常勤職員の担当につなげていって、相談をしっかりと受けるという流れにならなくてはいけないと今考えます。当然そういうことは指導しているはずなのですが、なかなかうまく徹底していないということであれば、それはしっかりと徹底させたいと思っております。もともと稲城市の社会教育というのは議員のおっしゃるとおりだと思いますので、そういう関係づくりは、今まで使っていただいている団体の方はもうかなりわかっていらっしゃいますので、直接職員に言ってきたり、いろいろすると思うのですが、なれない方についてはそういうことがあるということでしたら、それは改善していきたいと思います。  また、夜間については、以前より夜間に職員がいることはなかったものですから、その場合には、そういう要望なり質問あるいは相談については、メモなりなんなりをその都度とっておいていただいて、職員が対応するということで対応していたと思います。また後日こちらから連絡をする、あるいは電話をするということで対応していたと思いますので、それは引き続きやっていけると考えております。 145 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 146 ◯ 7番(荒井 健君) 部長も言っているように、第三次生涯学習推進計画の柱というのは、以前からそうなのだけれども、基本的に「であい・ふれあい・まなびあい」の場なのです。要するにそれがきちんと保障できるかということが一番大事なわけで、そういうことが保障できない、そういうことに支障があるようなことについては、改善していかなければしようがないと思うのです。極端に言うと、以前からやってきた人はなれているからいいのだという話ではないのです。それを推進していこうと言っているわけだから、それにふさわしい体制をやっていくという意味では、もう一度その視点で、本当にその辺の課題がないかどうか、ひとつ整理してみてください。よろしくお願いします。  それでは、次に移ります。次に、各文化センターの予約は利用しやすくなったのかどうか、確認したいと思います。 147 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 148 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 公共施設予約システムの導入により、パソコンや携帯電話、スマートフォンから施設の空き状況を確認して予約することができることから、利用しやすくなったと認識しております。 149 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 150 ◯ 7番(荒井 健君) そういう意味では、確かに予約システムですごく便利になったという部分もあるのだけれども、御案内のように、ここでもいろいろ議論されているけれども、パソコンができない世代の人たち、特に高齢者の人たちにとっては、利用しづらくなったという声もあるわけです。私は、その辺は少し声を受けとめて、そういう場合にどういうことが可能なのか。予約システムがあるものだから、それをどのように取り入れるかというのはすごく難しいです。ただ、今それこそ高齢化して、高齢者の人たちにも魅力ある公民館にしなければいけない。若い人たちにも魅力ある公民館にしなければいけない。それは、集中管理をする上では非常にいいし、公平性を担保するという意味ではそれなりの優位性を持っているのかもしれないけれども、本当にきめ細かくいろいろな人たちに利用してもらうという意味では、もう一工夫必要なのではないかと思っているのですが、その辺はどうですか。 151 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 152 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) この公共予約システムにつきましては、非常に好評で、いろいろ便利になったというお言葉をいただいております。ただ、その中に、今御質問のように、予約をとる担当の方が高齢で、わからないという方もいらっしゃる。そういう声も聞いております。そういう場合は、各施設に予約の端末がありますので、そこは先ほどの答弁と少し違うのかもしれませんけれども、職員が親切に教えてあげています。それで予約をとれるようにしております。また、団体によっては、高齢者の団体でありますが、そういうことに非常にたけている方がいらっしゃって、その方が代表して全てやっていただけるというように、その団体で考えて今この予約システムについて取り組んでいただいていると認識しております。 153 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 154 ◯ 7番(荒井 健君) 例えば、夜間に次の施設を予約しようと思って、手元にパソコンがないから、「ここはあいているのですか」と電話を入れたら、「それはもうネットで見てもらう以外ないです」と本当に冷たいお言葉で、それはシステムとすればそのとおりなのですけれども、でもなるべく丁寧に、そういう人たちのことも含めて、こういうやり方をすれば大丈夫ですとか、こういうことでやってくださいということとか、いろいろな意味で、ただ、予約システムがあるから、それでやってもらわなければ困ると紋切り型で言ってしまうと、そういう人たちは余計、もう面倒くさいから利用しない。だから、自治会館とか、そちらのほうに行ってしまうということも高齢者にはあるわけです。そういう意味ではもう一工夫していただきたいということを要望しておきます。  次に、公民館の課題についてお尋ねしたいと思います。 155 ◯ 議長(原島 茂君) 暫時休憩いたします。                                午前11時3分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時3分 開議 156 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  荒井君。 157 ◯ 7番(荒井 健君) 文化センターホールやiプラザホールは利用しやすくなったかどうか、確認したいと思います。 158 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 159 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 御質問の中央文化センターホールは、従来から変わらない運用方法で御利用いただいております。また、iプラザホールは、音響にすぐれていることから大変好評であり、引き続き非常に高い稼働率で効率的に利用されております。 160 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 161 ◯ 7番(荒井 健君) 今お話があったことは、昨日も質問があった話ですから、くどくやりません。ただ、iプラザの問題なのですが、確かに稼働率は、私たちはこれをつくるときに、立地条件からしていろいろな人たちが利用できるようにしたらいいではないかということと、地域館としての公民館の役割ということを2つ、きちんと兼ね備えてということがありました。ある意味では、iプラザなどについても、市民が利用しやすい状況をつくるというのはすごく大事なことだと思うのです。そういう意味からすると、確かにいろいろなイベントが入ってきて、利用されているのはわかるけれども、実際には市民の人たちが利用しようと思ってもなかなかできない。実は、稲城市で40何年間続いたスワンコールというコーラスグループが、たしか日曜日にさよならコンサートをやった。そのコンサートをやるにしても、会場がとれない。要するにiプラザでは高くてだめだという話になってしまうわけです。例えばそういう市民の合唱祭とか、いろいろなことについてのイベントが、本当に市民がやろうという活動がそこでできないということについては、もう一工夫を何とか考えないといけない。もちろん、そういうiプラザの持っている価値というのは私も否定はしませんけれども、実際に市民の税金でつくったものを市民が利用できない。もともとの発生の中でそういう発想もあったわけだから、もう少し工夫したほうがいい。キャンセル料の問題もきのうありましたけれども、そういう意味では、より市民が利用しやすいようなことについて、もう一工夫していただきたいと思いますが、その辺のことだけ確認しておきたいと思います。 162 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 163 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 今議員がおっしゃったように、既にかなりの稼働率で、いろいろな団体あるいはプロの方にも使っていただいております。その中で、市民の方が使えないということでは困るということもありますけれども、中央文化センターホールは来年度から工事に入りますけれども、今稲城市は中央文化センターホールとiプラザホールの2つを持っている。そういう特徴を捉えて、それぞれの利用に合った使い方をぜひしていただきたいと思います。また、今おっしゃったiプラザホールが全く使えないということについては、なかなかそういうことはないとは思うのですが、もしそういうことがあって、市民がほとんど使っていないということになるのであれば、そういうことについては研究していかなくてはいけないとは考えます。 164 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 165 ◯ 7番(荒井 健君) ぜひひとつ、市民が利用しやすい公民館という視点も含めて考えていただきたい。先ほど教育長からも、市民の利用しやすい拠点としての役割があるのだということを明言されているわけですから、そういうことをお願いしたいと思います。  公民館の課題についてお尋ねします。 166 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 167 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 各公民館では、以前から活発に活動されていた利用者が高齢化し、若い世代の利用登録団体の発足が少なくなっているという現状により、世話人会や祭りなどの運営に携わる利用者も少なくなってきております。サービスを低下させないだけでなく、公民館が活性化するための魅力ある事業展開により、新たな利用層を発掘していくことが課題と考えております。 168 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 169 ◯ 7番(荒井 健君) 今、新たな魅力ある事業展開により利用層を拡大していくということですが、魅力ある事業展開ということについて、例えばどのように考えているのか、どの程度議論が深まっているのか、それから新たな利用者の発掘のためにどのようなことが必要だと考えているか、その辺について伺いたい。  それから、先ほども触れましたけれども、今いろいろな意味で高齢者への配慮が必要なのではないかと思うのです。その辺についてどうか。それから、世話人会や祭りなどもあります。そういうことについて、もちろんその人たちにやってもらうのは必要なのだけれども、職員もどんどん参加して、いろいろな助言などもして、一緒につくっていくといったことも必要なのではないかという声も聞いているので、その辺も含めてどのように考えておられるのか、確認したいと思います。 170 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 171 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 魅力ある事業展開というのは、市民の方のニーズをしっかりと把握することだと考えます。それも含めて、先ほどからいろいろと御質問をいただいていますけれども、各分館である公民館のほうでいろいろな情報をつかんで、それに合うような地域向けの講座なりをしっかりとやっていくということが必要だろうと考えております。  次に、新たな利用者ということでございますが、今、稲城市では、第三次稲城市生涯学習推進計画にも載せてありますけれども、ICカレッジの利用者が非常に多くなってきております。それは、有料ではありますが、市民の理事が実際に計画をして、学びたい内容の講座をしっかりとつくってくれているということがあるのだと考えております。そういうことも含めて、ICカレッジとのすみ分けも考えて、ICカレッジがやらない、あるいは公民館ならではの事業というものをしっかりと把握して実施していくことが必要だろうと思います。  高齢者への配慮ですが、稲城市には御案内のとおり公民館が5館あります。それは地域館ということで、非常に地域に近い、根差したところにありますので、ぜひ高齢者の方には、講座に参加するということだけではなくて、公民館あるいは文化センターをしっかりと利用していただく。その中で仲間づくりができれば、必然的にグループなり団体ができてくるのではないか。これも先ほどから申し上げていますが、そういう魅力ある公民館・文化センターをつくっていく必要があるだろうと思います。  最後に、祭りなどの催し物の際に職員がしっかりとかかわるということでございますが、私の認識では、以前より祭りなどに関しましては、職員がしっかりかかわって、利用していただいている団体の中から代表者なり世話人を出していただいて運営していくように取り組んでいると認識しております。それがなかなか浸透していないということであれば、それはしっかりと職員がやれるような状況をつくっていきたいと思います。 172 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 173 ◯ 7番(荒井 健君) 今御答弁になったように、魅力ある事業展開にしても、利用者の発掘にしても、拠点は地域館ですから、先ほどから言うように、例えば再任用の人と運営委員の権限がどこまであるか、自覚がどこまであるか、それは再雇用の職員ということだけではなくて、本当に地域館に職員を配置したほうがいいということも含めて、責任を持つというか、そういうことについて聞いたりなどする体制を言葉づらで言うのではなくて、ちゃんとやっていけるような体制づくりをひとつ頑張っていただきたいと思います。これはまた後ほど点検させていただこうと思っています。  次に、文化財保護行政の体制についてお尋ねします。 174 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 175 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 生涯学習・社会教育などの職員体制につきましては、それぞれ必要な専門職を配置しております。文化財保護につきましても、社会教育行政の基本的な業務の一つでありますので、組織改正後も引き続き、学芸員資格を持った職員が担当しております。 176 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 177 ◯ 7番(荒井 健君) たしか現状では再雇用職員となっているのですか。私は、文化財保護行政というのは、文化財そのものもそうだけれども、非常に継続性があると思うのです。そういう意味では、それなりの流れなり状況をきちんと把握していくためには、組織として責任を持つという意味では、正規の職員を配置していくべきではないか。今の方が不十分だと言っているわけではないのです。要するに、きちんと責任を持つ体制をしっかりしていくべきではないかと思うのです。今回、平尾の郷土資料館の質問も出ましたけれども、そういうことも含めて、本当にそのことを大事にして拡充していくということも含めて、組織体制をきちんともう少し整理していったほうがいいかと。  今御案内のように、観光基本計画もここでつくり上げていこうということになっていますけれども、伝統文化を稲城市から発信するということも非常に大事なことだと言われているわけです。そのためにも、もっとこれが打って出るような体制をつくって、今まで専門でやってきた人がやめてしまったけれども、その資格を持っているのだから、引き続きその方に再雇用でやってもらいましょうという範疇ではなくて、先ほど言ったように、本当に今、資料室もできた、さらには観光発信で文化財で打って出るといったことも含めて考えると、もう少し体制については正規の職員も含めて考えていくべきではないかと思いますが、その辺についてお考えを伺っておきたいと思います。 178 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 179 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 人事の問題でありますので、私ども教育委員会といたしましては、引き続きそういう学芸委員の資格を持った、こういう文化財に対してしっかりと対応できる職員の確保に努めていきたいと考えております。
    180 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 181 ◯ 7番(荒井 健君) 人事の問題に特化しがちです。でも、私が言っているのはそういう体制の問題ですから、教育委員会としてそれをどうするのかということを含めて、きちんと体制を確立するという上で、人事の問題などは市長部局ときちんと議論していくということが必要だと思います。その辺の体制強化について、きちんとやっていっていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。  最後になりますけれども、放課後子ども教室について、もう一度確認しておきたいと思います。 182 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 183 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 放課後子ども教室につきましては、平成26年度の試行実施を経て、平成27年度は市内全小学校全学年を対象に本格実施いたしました。現在、各校には専務的非常勤職員1人、臨時職員1人、シルバー人材センターへの委託による安全管理員2人の合計4人による基本体制をしき、全体の取りまとめとして生涯学習課職員2人が対応しており、大きな事故もなく、順調に進めてきております。 184 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 185 ◯ 7番(荒井 健君) これは毎月報告をいただいていて、それなりに進んでいるということについては私たちも理解しています。一つは体制の問題で、日野市あたりは学童クラブと児童館と放課後子ども教室が連携していくような形でやっているところもあります。そういうことも課題としてあるのですが、それはともかくとして、私は、今実際に地域に行っているのは、専務的な職員と臨時職員とシルバーさん2人、それと中央にいる2人ということになっていますが、この辺の連携など、会議などはちゃんとスムーズに持たれているのかどうか、そこだけ確認しておきたいと思います。 186 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 187 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 御質問の内容ですが、月に1回は連携の専務的非常勤職員が集まりまして、それぞれの課題について話し合って、それについて生涯学習課の職員が対応しているというところでございます。また、何かあった場合には、必ず生涯学習課の職員2人が現場に行きまして対応するという体制を整えております。 188 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 189 ◯ 7番(荒井 健君) きょうは、教育委員会を含めて、社会教育・生涯学習について質問させていただいたのですが、当然、これは利用者の方々も注目している話で、きょういただいた回答を報告して、さらに私としてはきちんと点検していこうと思っていますので、今後また取り上げて点検させていただくということを確認させていただきながら、先へ進みたいと思います。 190 ◯ 議長(原島 茂君) 質問途中ですが、暫時休憩いたします。                                午前11時17分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午前11時30分 開議 191 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  荒井君。 192 ◯ 7番(荒井 健君) それでは、次に移ります。2、安全・安心のまちづくりについてであります。いつも言うように、この課題は市の最重要課題だと思っております。  そこで、まず最初に、市内で発生した諸事件の市民周知についてお尋ねいたします。 193 ◯ 議長(原島 茂君) 総務部長。 194 ◯ 総務部長(小林高明君) 警視庁では、連続発生のおそれがある重要凶悪事件が発生した場合には、犯人の早期検挙とあわせて、地域住民に対して必要な情報提供を行うこととされております。こうした事件が発生した場合には、多摩中央警察署から情報提供を受けることとなっており、市では、稲城市メール配信サービス等を活用し、市民への注意喚起を行うこととしております。 195 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 196 ◯ 7番(荒井 健君) 今、お話では、重要凶悪犯罪ということについては情報提供をしていくということですが、要するに重要な凶悪犯罪だけでいいのかどうか。地域で起きた事件に対する情報はきちんと周知されていかないと、市民の不安だとか、本当に地域での犯罪防止につながらないのではないか。例えば平尾で発生した事件なのですが、昨年末に平尾2丁目で、集合ビルなのですが、4階建てのビルから人が転落して死亡するという事故がありました。朝から警察も含めてたくさん集まったのですが、その後、この事件がどういう事件だったのか、自殺なのか、他殺なのか、市民の人たちの中には悲鳴を聞いたなどという声もあって、そういうことについてきちんと、実はこういうことだったということが市民に説明されないといけない。さらには、平尾で年明けにクリーニング屋さんに強盗が入る。被害額は8万円幾らだったのですが、そのことについても基本的にどういう事件だったのかと私のほうから尋ねてもなかなか入らない。その犯人は逃走しているという話もあって、そういうことがあれば、そういうことがあったので施錠なども含めてしっかりやってくださいという連絡があっていいのだろうと。今は御案内のように、オレオレ詐欺については、それぞれ青パトとか、いろいろな広報車が出てやっているのと同じように、そういう身近な事件についても、これは市民に周知したほうがいいということについては周知していくということが必要なのではないかと思います。その辺の対応。それから、連絡システムなのですが、メールだけでいいのかどうか。先ほど来出ているように、メールでやっている人も確かに多いのですけれども、それ以外の人はどうするのか。また、夜間にこういうことが起きた場合にどのようにするのか。この辺についてお尋ねしておきます。 197 ◯ 議長(原島 茂君) 総務部長。 198 ◯ 総務部長(小林高明君) 何点か御質問をいただきましたが、まず、警視庁では、重要な凶悪犯罪以外の事件につきましても、メールけいしちょうというメールの配信がございまして、それを活用して、通り魔とか、ひったくり、子供に対する犯罪、ひき逃げなど、さまざまな事件や防犯情報を配信されております。市では、このメールけいしちょうを受けた際には、稲城市メール配信サービスを活用して、市民へできるだけ配信するようにさせていただいております。こうした情報をお知らせすることで事件の状況を正確に把握していただくことができて、少しでも不安の解消につなげられればと考えております。  また、メール配信だけではなく、今御指摘いただきました振り込め詐欺や不審者情報などには、特にその地域を青パトで巡回するなど、重点的な取り組みも現在行っているところでございます。  夜間・休日対応ということになりますと、これはなかなか難しいのですが、直接的に市からの地域安全情報は、職員が人的にやっているものですから、夜間・休日になりますと、少しおくれた形になります。ただし、緊急に対応が必要な場合などは、多摩中央警察署の担当課長と我々職員とは、オンラインというか、情報を密にするように常々させていただいておりますので、そういう御連絡をいただいた場合には、緊急に職員が出勤してでも対応するようなケースは想定しております。なかなか警察も、捜査上の理由などで、事件の状況によっては情報提供が早期に行われないケースということもございます。今後も、多摩中央警察署から迅速な情報提供を求めるとともに、警察から得た情報は迅速に市民の皆さんに、メール中心になりますが、行ってまいりたいと考えております。 199 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 200 ◯ 7番(荒井 健君) ぜひ周知していただいて、不安を解消していただくということは、すごく大事だと思います。まして、先ほど触れた平尾のクリーニング屋さんの事件では、事件が起きて、犯人が逃亡しているという状況についても、こちらが聞いても情報を出さない。例えば、捜査上で秘密にせざるを得ないということは当然あるわけですから、そのことは否定しませんけれども、市民の不安などを解消するために必要なことはどんどん周知していくように、警察にもお願いしたいし、市としても、安全・安心なまちづくりというのは一つの大事な課題ですから、警察の情報もさることながら、そういう体制についてももう一工夫、夜間の問題も含めて、メールの問題も指摘しましたが、検討していっていただきたいと思います。その辺の姿勢だけ確認しておきます。 201 ◯ 議長(原島 茂君) 総務部長。 202 ◯ 総務部長(小林高明君) 御指摘いただきましたことは非常に大切なことですので、できるだけ市民に不安を与えないような情報の伝え方を今後も研究させていただきたいと思います。 203 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 204 ◯ 7番(荒井 健君) 次に、市民参加型交番についてお尋ねしておきたいと思います。 205 ◯ 議長(原島 茂君) 総務部長。 206 ◯ 総務部長(小林高明君) 交番の設置につきましては、かねてより警視庁本部や多摩中央警察署及び東京都市長会を通じて東京都へも要望を行ってきているところでございます。今年度におきましても、昨年の8月には大型交番の設置、稲城駅周辺や平尾地区及び坂浜地区への交番設置を要望しております。市では、交番の設置を要望してきており、現時点では民間交番のような施設の設置については考えておりません。 207 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 208 ◯ 7番(荒井 健君) 今回は交番の設置について質問しているわけではありませんから、そのことについて、それはそれで独自にお尋ねする機会があると思うのですが、問題は、市民参加型の交番ということについて、なぜそう思ったかというと、御案内のように、ここで何回も取り上げましたけれども、平尾で交番の常駐体制ということをずっと要望して、自治会も要望しているし、地域も議会も、恐らく行政も要望している。だが、実現しない。交番がありながら、きちんと体制ができていないということについて、市民の人たちには不安があって、そんな交番は廃止してしまったらいいのではないかなどという声まで出るぐらいのことで、一方、近隣公園等についてはいろいろ取り上げられているように、犯罪が起きるのではないかといった状況も含めて、いろいろ出てきている。だとすれば、要するにほかの自治体でやっているように市民が参加して、どういう形にするかは別として、市民が実際にそういうことで足りない部分に参加して、自助・共助ではないけれども、そういう体制の中で市民交番のようなものをやってみたらどうかと思って取り上げたわけですが、その辺の可能性についてが一つ。もう一つは、そういう平尾の常駐が不可能だと。恐らくこれも相当時間をかけてもなかなか難しい話のような気もしています。そういうことについてどう考えていくのか、お尋ねしておきたいと思います。 209 ◯ 議長(原島 茂君) 総務部長。 210 ◯ 総務部長(小林高明君) 市民の安全が守られ、安心して生活するためには、警察官が配置されている交番のほうがより必要であると当市は認識しているわけです。また、我が町はいろいろな土地区画整理事業なども行って、まちの進展によって、警察においても交番の必要性について御理解していただきたいということで努力させていただいております。従いまして、繰り返しの御答弁にはなってしまうのですが、引き続き警察官がいる交番の設置の要望に力を入れていきたいと考えております。 211 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 212 ◯ 7番(荒井 健君) ぜひ、交番の常駐が早期に実現するということがきちんと担保されて初めてその声が生きるわけでございますから、そういう立場も含めてやっていただいて、どうしてもその見通しがなければ、ほかの自治体でも、町田市でも相模原市でもやっていますので、その事例を研究しながら、ぜひ考えてみていただきたいと思います。  次に移ります。各地域における自治会等を核とした見守り体制の構築についてお尋ねしておきます。 213 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 214 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 市では、今後一層高齢化が進むことから、自治会等を中心とした地域住民によるコミュニティーを活用した見守りや支え合いが浸透することが重要であると考えております。こうしたことを踏まえ、これまで高齢者の身近な相談役を担う民生委員・児童委員の協力を得て見守り訪問調査を毎年実施し、地域での高齢者の実態把握を行っているほか、見守り対象者把握のための訪問調査マニュアルを作成し、各自治会などへ説明の上、配布したところでございます。また、地域包括ケアシステム構築のための一つの取り組みとしまして、高齢者見守りネットワーク事業に取り組んでおり、地域の自治会、民生委員・児童委員、みどりクラブなどの組織のみならず、東京都住宅供給公社や東京都水道局などを初め、地域の商店や事業所などの協力を得まして、市や地域包括支援センターと連携が図られており、一定の見守り体制が構築されてきているところでございます。 215 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 216 ◯ 7番(荒井 健君) 今、見守り体制の構築に努力されていることについては、私たちも否定しません。ただ、そういう体制の中でも、孤独死なども残念ながら減らない。実際には発見がおくれるという事態はどんどんふえてきて、それこそ介護疲れを含めた無理心中とか、今回自殺の問題が取り上げられましたけれども、そんなことも含めて、そういうことについて地域の中でどうやって予防していくのかということも含めて、見守り体制の構築がすごく必要だと思うのです。もちろん、水道局とか、公社とか、いろいろなところに頼んでやっていることは承知しております。ただ、一番大事なことは、日常的に、向こう三軒両隣といいますか、そういう中でお互いに支え合う、見守り合うということが必要だと。このためには、毎回言っているのだけれども、自治会を核とした、そんな取り組みを考えたらいいのではないか。いきなり自治会に背負わせるといっても、自治会自体が今、役員になり手がいない、やっとやっているなどというところですから、そんなことを言われてもできないという話もお聞きするわけですが、そういうことの中でも、そのことを強めていくために、例えば、各戸口とか、それぞれの地域班の中で何かあったら、自治会に連絡ができたり、地域包括支援センターに連絡ができたり、そういうことが必要なのだと思うのです。そんな役割を自治会として強めていただくということをぜひやっていただきたい。これは自治会ですから、総務になるのですか。総務部長のほうで、その辺の自治会の役割についてもう一段強めていただきたいと強く思うのですが、どうでしょうか。 217 ◯ 議長(原島 茂君) 総務部長。 218 ◯ 総務部長(小林高明君) 総務ということで、私からお答えをさせていただきます。見守り活動のために各自治会に個人情報を提供するということは、現在の法律上ではできません。そんなことで、福祉部長から答弁がありましたように、市では、昨年4月の行政連絡員会議では、調整会議におきまして、高齢者の見守り活動のために参考といたしまして訪問の調査マニュアルというものを配布し、説明させていただいております。各自治会が見守り活動を行う際に役立てていただければという気持ちでお配りしたわけですが、高齢者に限らず、地域において心配な状況などというのはいろいろあろうかと思います。そういった際には市に御連絡をいただければ、関係部署や関係機関と連携いたしまして、必要な対応を行ってまいりたいと今は考えています。今後も機会を捉えまして、自治会の自主性を尊重させていただきながら、無理のない範囲で地域の見守りを担っていただければということでお話はさせていただきたいと考えております。 219 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 220 ◯ 7番(荒井 健君) 私も、昭和45年の平尾団地の自治会の設立に入って、当初事務局長を仰せつかってから自治会活動をずっとやってきた人間からすると、自治会というのは非常に大事だと。今、各自治体の現状を見ると、自治会の加入率は5割までいかないところとか、大変なところが多いのですが、発展しているところを見ると、自分たちの地域は自分たちで守ろう、見守り体制も自分たちでやっていこうというところが発展しているわけです。だから、逆に言うと、自治会を発展させる意味でもそういうことが必要なのだと思っていまして、ぜひ、例えば個人的な情報を流すというのではなくて、何かあったらみんなで守っていくという体制を自治会の活動の中に位置づけてもらうにはどうしたらいいかということを考えていっていただきたいと思います。その辺の姿勢だけ確認しておきます。 221 ◯ 議長(原島 茂君) 総務部長。 222 ◯ 総務部長(小林高明君) 今までも、市でも自治会にはいろいろな市のお手伝い事をお願いしていっております。先ほどもお話をさせていただきましたけれども、無理のない範囲内でその自治会でお考えいただけるように、見守りについても機会を見てお話をさせていただきたいと考えております。 223 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 224 ◯ 7番(荒井 健君) 安全なまちづくりということで、今までソフトの部分をやってきましたが、一つどうしても懸念が残るのは南山の高盛土についてでございます。私としては、従来から言っているように、再検証ということで求めてきているわけですが、もう一度このことについて確認していきたいと思います。 225 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 226 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 南山東部土地区画整理事業における盛土造成につきましては、さきにお答えしたとおり、関係法令・基準に基づくとともに、学識経験者による造成工事検討委員会並びに施工検討委員会の答申を踏まえ、組合では宅地造成等規制法の許可を東京都より受けております。市といたしましては、宅地造成に係る監督官庁である東京都と連携し、この許可に基づく盛土造成工事が適切に施工されるよう組合を指導していくことが重要であると考えております。 227 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 228 ◯ 7番(荒井 健君) 今、市の方針はこの前もお話しされたとおりですから、いいですが、何点か確認しておきたいと思います。まず、そのことについて考える上で一つ確認したいのは、最近発生している土砂崩壊の事例の多くは谷埋め盛土であると私は認識していますが、市の認識はどうでしょうか。  2つ目、40メートルに及ぶ高盛土の例はないので、検討委員会が設置されたと認識しているが、どうか。  3点目、検討委員会の答申では、稲城砂に対する指摘があり、水に弱く、一度崩すと固めにくいという指摘があったという認識でいるが、どうか。また、検討委員会の答申では、実証実験をやること、事業終了後にメンテナンスを含めた管理体制の構築が必要だとされていると思うが、それについてどうか。  4点目、首都直下型地震を含めて、大規模地震が近づいているという危険性は強まっているのではないかと思います。  5点目、稲城砂については、固めれば安心と答えていた。その根拠に、市のほうの回答では、ウィキペディアに記載してあると答えていると認識していたが、そのことについて間違いないかどうか。 229 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 230 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) まず、大規模谷埋めの盛土で造成地ではございませんが、平成26年8月には連続降水量200ミリ、時間最大降水量100ミリを超える集中豪雨により広島県広島市で土砂災害が発生していることなどは確認しているところでございます。  また、検討委員会の関係でございますが、組合では、平成19年6月に造成検討委員会の答申を受け、学識経験者による第三者機関として施工検討委員会を設立し、先行確認盛土工事の実施により、盛土材料の特性、また間隙水圧の対策、雨水・湧水処理対策、施工の管理基準について、盛土使用の妥当性と施工方法等について、技術的見地から約4年にわたり検討を行っております。  あと、稲城砂の関係でございますが、この施工検討委員会による最終答申によりますと、稲城砂は当初締め固めにくい材料であることが指摘されていましたが、先行確認盛土により、締め固め度90%以上、飽和度はおおむね80%以下であり、品質管理基準を満たすことが検証されてきております。このような関係から、今、御質問にありますようなことについては、ある意味での再検証はされていると認識しているところでございます。 231 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 232 ◯ 7番(荒井 健君) 2点ほど漏れているのですが、いいです。  まず、実証実験が行われたのですが、私はこの実証実験は、谷埋め盛土という形ではやられなかったと思うのです。今私が指摘したように、何が問題かというと、盛土をすること自体はいいのですが、谷に沿ってやるということになると、ここに水が流れてくる。そのことで大変なことになる。それが40メートルに及ぶから、検討委員会で盛土造成については実験をしなさいと言ったのだけれども、実際に実験は、山をつくって、その中にどういう素材を入れたら一番安心かという程度しかできなかったと思っているわけです。だから、そういう意味では必ずしもそういうことになっていない。  それからもう一つ、終了後のメンテナンスについては、これは検討委員会の中できちんとやっていきなさいと。一説によると、それこそこの40メートルに上る高盛土については、基本的にダムを管理するに等しいような管理体制を組まないとだめだというのが、本当に知見を持っている学者などで言われている話です。ですから、そういう意味でどうなのかということを含めて、改めて再検証する必要があるのではないか。そういうことがきちんとかからないうちに緑地で市がもらって、それを押しつけられることについて危惧があると思うのです。  それから、稲城砂の安全の根拠については、今るるありました。ただ、建設環境委員会で、その当時、本当にどうかという議論の中では、この根拠について、要するに安全だとウィキペディアの中に書かれていますと言われているわけです。ところが、このことをよく調査すると、このウィキペディアの内容はどこで記載されたかというと、稲城市役所から夜中に発信された内容になっている。これは単にこの工事の問題ではなくて、例えば、本当に行政が進める上で情報を行政が操作するということになるのではないか。そういう危険性があるという指摘を受けるのではないか。まして、今、ある団体からは、「これは安全ではない。自作自演だ」というチラシまで出されている。だとすれば、このことについては行政としてきちんと明確な対応をしていかざるを得ないのではないかと思います。そういう意味では、このことも含めて、今言っている幾つかのことについて、市としてはそれこそ、きのうも話があったけれども、地域の関係の人たちにきちんと説明して納得していただくということを前提に進めていくということが必要だと思います。  もう一つは、その中に川崎市の対応の話もよく出るわけです。川崎市は、そういうことで高盛土をするに当たって、危険だから稲城砂を入れないという判断をして、そしてそういうことをやってきている。そのことについて、本当に今言われているように大丈夫なのかと住民の人たちは不安を持っているわけですから、その辺も含めて、きちんと説明していくということが必要だと思います。  そのことについて伺うと同時に、地震の問題もありますし、これだけいろいろなこともあるという意味からすると、例えば、本当にメンテナンスの問題も含めて、ただ単に「はい、わかりました。稲城は緑地ができたからよかった」という話ではなくて、もう一度今言っているような事例も含めながら再検証していくということが大事なのだろうと思います。その辺の姿勢についてお伺いしておきます。 233 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 234 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) この南山東部土地区画整理事業における盛土造成工事につきましては、これまでにもさまざまな御意見が市民の方から寄せられていることは重々認識しているところでございます。その皆様方の御不安を取り除くということにつきましては、丁寧な説明に努めるべきと考えております。  また、一部繰り返しとはなりますけれども、本事業につきましては、各検討委員会の答申を踏まえて、監督官庁よりそれぞれ許可を受けておりますが、この中で、さきにお答えしております保安林解除申請に当たりまして、平成26年8月、先ほど御紹介した広島での過去最大連続降水量257ミリを記録したことから、林野庁より、この解除申請に当たりまして、このような条件の場合でも盛土中に地下水位が形成されるおそれがないか解析するよう指導を受けておりまして、組合では改めてこういった解析を行い、今回、保安林指定の開示予定の告示を受けたと伺っております。  また、ウィキペディアにつきましても、これまでの見解の中で、もともとウィキペディアというものは利用者が自由に執筆できるインターネット上のフリーの百科事典と認識しておりますが、そういったものの全ての内容が信用できるかどうかということにつきましては、責任を持って確認をしなければならないものであると認識しております。これまでにそのようなものを想定してお答えすることは、今後ないような形で考えていきたいと思っております。  あとメンテナンスの件につきましても、今後、安全で安心なまちとして地域の皆様方に安心していただけるためには、今後、維持管理というのは非常に重要な課題の一つであると認識しております。さきにもお答えしておりますが、引き続き組合とも、こちらの維持管理については、どのような適正な方法があるのかということを含めて検討してまいりたいと考えております。  1点、最後に、川崎市の件でございますが、川崎市の市議会においてよみうりランド内の埋め立てについての陳情等があったということは確認しております。この中では、よみうりランド内の埋め立てについては、審議内容、それと組合にも当時の状況を確認いたしましたが、確かに計画当初はロームと稲城砂の双方を盛土材料としておりましたが、その当時の現場の発生土の状況が主にロームであったため、最終的にはローム単一としてやったものであり、川崎市議会での見解では、稲城砂の状況によって見直しをしたということにはなっていないと確認しております。 235 ◯ 議長(原島 茂君) 暫時休憩いたします。                                午前11時58分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                  午前12時 開議 236 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  都市基盤整備担当部長。 237 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 失礼いたしました。今のウィキペディアの関係につきましても、その書き込み等が市から発信されているかどうか、事実関係を十分確認し、今後適切な対応が図られるよう検討してまいりたいと考えております。 238 ◯ 議長(原島 茂君) 暫時休憩いたします。                                  午前12時 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時10分 開議 239 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  荒井君。 240 ◯ 7番(荒井 健君) それでは先に進みます。3項目め、各地域を起点とした地域まちおこし事業の推進と支援について伺います。 241 ◯ 議長(原島 茂君) 企画部長。 242 ◯ 企画部長(武藤路弘君) 地域におけるまちづくりにつきましては、地域住民の主体性を尊重し、地域ごとの特性を生かした、市民参加や自助・共助・公助の関連と適切なバランスを基本に、さまざまな組み合わせの協働により、地域社会の自主的・自立的な発展を目指すものでございます。本市におきましては、行政課題や必要性に応じ、市が直接取り組んだり、自治会や各種団体が単独で取り組んだり、行政と団体等が協働で取り組んだりと、重層的に行ってきております。今後につきましても、各種団体等と連携・協力しながら推進してまいります。 243 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 244 ◯ 7番(荒井 健君) 地域力再生は、私もずっとメーンにしているのですが、それが鍵だと思っています。地域のそれぞれのアイデンティティーを確認して、地域の連帯力の強化を進める上で、住民自身が企画して事業化することは大変重要な取り組みだと考えています。市民の協働とかいろいろとあるのですが、市民が主体となって各地域を起点とした地域事業を推進していくことが大事だと思います。それを支援する意味で、ぜひ研究していっていただきたいと思います。よろしくお願いします。質問です。 245 ◯ 議長(原島 茂君) 企画部長。 246 ◯ 企画部長(武藤路弘君) 現在も、さまざまな団体によりまして、さまざまな自主的・自立的な活動が行われておりまして、それを市ではさまざまな部署で支援しております。その支援につきましては、その実態や実情に合わせた支援が必要であると認識しております。こうしたことから、現在あります支援の方法を適用するなど、適宜必要な支援の方法等を検討しながら、今後も行ってまいりたいと考えております。 247 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。
    248 ◯ 7番(荒井 健君) ほかの自治体では、本当に地域に主体性を持たせてもらって、地域事業のようなものを、これを支援するから考えなさいと言われているところもあります。御案内のように、熊本のくまモンは地域事業を興す中で生まれてきたゆるキャラでございます。ぜひ、そういうことも頭に入れながら検討していっていただきたいと思います。先に行きます。  4、ふれんど平尾への健康増進施設等の設置についてお尋ねいたします。 249 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 250 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) ふれんど平尾への健康増進施設等の設置についてでございますが、市では、第四次稲城市長期総合計画に基づき、健康の保持増進に対する市民要望に応えて、オーエンス健康プラザを平成24年度より開設し、多くの市民に御利用いただいているところでございます。また、総合体育館におけるトレーニングルーム等の施設や健康維持・体力増進事業、各文化センターにおける健康増進事業、ICカレッジにおける各種健康に関する講座の開催、さらに市内の公園8カ所には健康遊具を設置し、気軽に体を動かすことができるようにしているところでございます。このことから、市では、これらの施設・事業を有効に御活用いただきたいと考えているところでございます。 251 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 252 ◯ 7番(荒井 健君) 高齢化が進む中で、高齢者の方々に元気に生活していただくことは大変重要だし、介護保険を本当に有効に運営していくためにも、このことは非常に大事な課題だと思っています。特にそういう中で、筋トレについてはすごい効果があって、本当に元気なお年寄りを支えていくことだと思います。御案内のように、平尾地域は高齢化が進んでいて、健康体操や筋トレへのニーズは非常に高いというところであります。今お話があったように、総合体育館もオーエンスもありますけれども、ふれんど平尾などの空き教室を利用して、こういう施設を常設する。その中にインストラクターを置く。体操などはそれぞれ自分でできますけれども、安全に筋トレなどをするとなると、トレーナーが必要だと思うのです。そんなことも含めて、ぜひ教室の活用を含めて、地域にそういう要望があるのだということを受けとめて、これから検討していっていただきたいと思います。それについてお尋ねしておきます。 253 ◯ 議長(原島 茂君) 福祉部長。 254 ◯ 福祉部長(鈴木秀治君) 高齢者一人一人が自分の体の状況に応じて足腰の筋力や体力の維持に努めることは、生活の質を高める上でも、また介護予防の面でも大切なことであると認識しております。そのような状況の中で、介護保険制度による要支援者の高齢者及び基本チェックリストによる事業対象者を対象に行っております通所サービスCの事業では、マシンを利用した介護予防の事業もございます。送迎つきでございまして、必要に応じて御利用いただけるものでございます。そういうことも含めまして、市民からの要望につきましては、現状の介護サービスや介護予防事業で対応できることは周知していきたいと思っておりますし、また市民要望につきましてもできる限り受けとめてまいりたいと考えているところでございます。 255 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 256 ◯ 7番(荒井 健君) 要望があるということも含めて、本当に大事な事業だと思っていますので、健康にしても、福祉にしても、それこそ学習についても、地域を拠点にして進めていくということが大事だと思っておりますので、ぜひ検討を前向きにやっていただきたいと思います。  5、京王稲城駅の売店閉鎖についてお尋ねいたします。 257 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 258 ◯ 市民部長(西山 誠君) 京王稲城駅の売店閉鎖につきましては、管理運営をされている京王リテールサービス株式会社に確認したところ、閉鎖の予定はないと伺っております。 259 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 260 ◯ 7番(荒井 健君) 今回この質問を取り上げたのは、この売店が11時30分で営業を停止されるという事態が今実際に起きているわけです。今までずっと続いていたのが、11時30分までということになった。そのことを見て、市民の人たちがこのままいくと閉鎖してしまうのではないかという心配のもとにそういうことがあって、今は閉鎖はしないという話なのですが、11時30分までということについても、市民利用ということで考えてみれば、これは稲城の玄関ですから、御案内のように、マスタープランでもこれは中心地区と言っていて、稲城長沼駅ではペアテラスをつくって駅前を活性化しようと言っている時代に、こちらでは売店が11時30分以降は閉鎖して使えなくなってしまうということもどうなのか。このことについては、例えば稲城の中の特産品などもここで販売したりなどするようなことがあっていいのではないかなど、過去にいろいろなやりとりがあって、そういうことも受けて売店をつくろうではないかという話も出てきて、御協力いただいて売店をつくったといういきさつもあります。3億円の宝くじもここから出たという話もありますし、ぜひひとつ、11時30分までの営業についての認識と対応、それから、できれば乗降客の方々、駒澤学園の方々や市民利用も含めて、11時30分ということではなくて、それなりの時間をきちんと従来どおり営業してもらうような取り組みをすべきだと思いますけれども、その辺について伺っておきます。 261 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 262 ◯ 市民部長(西山 誠君) 今お話がありました稲城駅の売店でございますが、この2月26日より営業時間を変更されたと確認しております。その中で確認したところによりますと、営業面と販売員の不足の関係で今回そういう措置をとったというお話を伺っております。ただ、先ほど申しましたとおり、閉鎖の予定はないということでございますが、もちろん市民の利便性を高めたほうがいいことは間違いございませんので、今後も情報収集に努めてまいりたいと考えております。 263 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 264 ◯ 7番(荒井 健君) 情報収集はいいのだけれども、そういう立場で要請していっていただきたいと思うのです。営業時間をきちんとそれなりに対応してもらいたいという要望は要望として、情報収集をいろいろしてもらうのは結構なのですが、ぜひそういう立場を堅持していっていただきたいと思います。どうですか。 265 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 266 ◯ 市民部長(西山 誠君) 確かにそういうところはございますが、民間事業者の経営判断の範囲であるところはあると認識しております。ただ、先ほど申しましたとおり、稲城の駅の窓口と申しましょうか、そういうところでありますので、情報収集に努めて、意見交換をしていきたいと考えております。 267 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 268 ◯ 7番(荒井 健君) 市民の利便を向上するのは行政としては非常に大事なことですから、心してやってください。  次に、書籍・文具を扱う店舗の誘致についてお尋ねしておきます。 269 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 270 ◯ 市民部長(西山 誠君) 書籍・文具を扱う店舗の市内への誘致につきましては、若葉台地区に書籍・文具・カフェ等を含めた全国最大級の大型店舗を誘致しております。 271 ◯ 議長(原島 茂君) 荒井君。 272 ◯ 7番(荒井 健君) 御案内のように、コーチャンフォーができて、すごく便利になったという部分もありますけれども、私は、中心市街地とか、まちの中に文具・書籍を扱う店舗は必要だと。下手をすると、書店があるかどうかがその地域の文化度とも言われているわけです。ぜひ、これは市民の方々からそういう要望があったということで今回取り上げておりますので、そのこともあるということだけは認識しておいていただきたいと思います。そのことだけ確認します。 273 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 274 ◯ 市民部長(西山 誠君) 現在、市内に書籍や文具を扱う店舗は若葉台や矢野口にございまして、また書籍・文具を扱う店舗につきましてはホームセンターとかスーパーマーケットなどもございます。また、大手コンビニエンスストアでも、現在は、量の多寡はありますが、文具や雑誌の販売とか、書籍も今は注文で取り寄せることができるところもあります。また、店員さんに言って、その窓口で注文することができるところがあったり、インターネットで注文ができるというところがありますので、今のところ誘致というものは直接考えておりませんけれども、今そういう御要望があったということについては、受けとめたいと思います。 275 ◯ 議長(原島 茂君) 以上で、7番、荒井健君の一般質問は終わりました。   ───────────────────────────────────────── 276 ◯ 議長(原島 茂君) 通告の18番、藤原愛子さんの一般質問を許します。8番、藤原愛子さん。 277 ◯ 8番(藤原愛子君) 通告に従いまして、大項目4つについて順次質問をさせていただきます。  まず、1、稲城市における公園のあり方について伺います。公園は、市民の生活の中でさまざまな役割を担う場所であると思いますが、その一つの大きな役割として、緑の保全と創出、また生物多様性の維持に関連する役割があると考えます。それらの点で、稲城らしさやその地区の特色を生かした公園のあり方と取り組みについて、順次お伺いいたします。  (1)、公園の役割について、認識を伺います。 278 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 279 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 公園の役割についてでございますが、公園内の緑は、都市環境の改善と、動植物の生息・生育空間及び都市の魅力を高める緑としての役割を持ち、また公園のオープンスペースは、都市の防災空間と、レクリエーション・コミュニティ活動の場としての役割を持っていると認識しております。 280 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 281 ◯ 8番(藤原愛子君) 公園にはさまざまな役割があるということを今お話しいただきました。一応確認したいのですけれども、稲城市における各地域にあります公園も、稲城市としてはその認識に沿って整備・管理をされているのかを確認させていただきます。 282 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 283 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 市内の公園の役割ということで今答弁させていただいたことに基づきまして、新たな公園については整備されております。また、緑の基本計画の中にもございますように、身近な公園の整備ということで、その緑の基本計画の内容を踏まえて、今後も整備なり再整備を行っていくということになってまいります。 284 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 285 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、(2)に行かせてもらいます。土地区画整理地内における公園について、順次お伺いいたします。まず、1)、矢野口・榎戸・押立地区に関してお伺いいたします。 286 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 287 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 矢野口駅周辺地区につきましては、現在、旧スーパー堤防C工区の見直しに伴い、換地変更の作業を進めており、公園の変更も予定しております。このため、地域の皆様の御意見を伺いながら、地区のお祭りなどの行事にも活用できるよう、公園に隣接し神社や集会所を配置するなど、公園のあり方について検討を進めております。  次に、榎戸地区につきましては、地域住民の方々で構成する榎戸土地区画整理事業区域内都市計画施設等整備検討会の中で御意見を伺いながら、整備方針の検討を進めていくこととしております。  最後に、押立地区につきましては、新たに押立第一土地区画整理事業により、身近なレクリエーション拠点としての充実と、周辺環境と調和した住宅地の緑化推進の観点から、公園を整備いたしました。 288 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 289 ◯ 8番(藤原愛子君) 矢野口・榎戸・押立それぞれいわゆる平場の地区でございますけれども、先ほど部長から答弁いただきました緑の関係で言いますと、緑の環構想が稲城市にあって、稲城市全体を緑で囲むということなのですが、その基本計画を見ると、この平場の地域の緑がどうしても少ない。これから先、緑をふやしていかなければいけないという計画になっていると思うのですけれども、今聞いた限りでは、地域のコミュニケーションとかレクリエーションの場所と聞いているのですけれども、緑化推進の意味も含めて、緑の基本計画に従って、緑の多い公園もつくるべきだと思いますけれども、その点はどのように御判断されているのでしょうか。 290 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 291 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 御質問のとおり、緑は重要な課題であると心得ておりますが、その中では、矢野口駅周辺地区のように既成市街地で保存すべき緑とか、むしろ再生すべき緑が必要という部分もあるかと思います。さきにお答えしておりますとおり、これらの地域の方々の御意見を聞きながら、緑の再生が必要な箇所については、また検討してまいりたいと考えております。 292 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 293 ◯ 8番(藤原愛子君) ぜひ、緑の保護を基本に、住民の方たちと一緒に考えていただきたいと思います。  2)に行きます。小田良・上平尾地区についてお願いいたします。 294 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 295 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 小田良・上平尾地区につきましては、起伏に富んだ豊かな自然と農地に囲まれた地域でございますが、これまで恒久的な公園や緑地はありませんでしたが、両地区とも、土地所有者の御理解と御協力のもと、土地区画整理事業により、新たに公園や緑地を創出することとしております。小田良地区では、ふれあいの森の南側に約3.5ヘクタールの自然公園を確保することとしており、またこれとは別に、住環境と調和する3カ所の公園を整備してまいります。上平尾地区では、4カ所、約1.3ヘクタールの公園と、5カ所、約1.7ヘクタールの緑地を整備してまいります。両地区とも、公園や緑地などの公共施設が人々の生活の場として機能するよう、計画的に配置するとともに、恒久的な緑の確保と、希少動植物に配慮した公園づくりを進めることとしております。 296 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 297 ◯ 8番(藤原愛子君) 小田良地区あるいは上平尾地区を見ますと、本当に緑豊かだったところが、土地区画整理事業が進捗されているということで、今は緑はほとんどない状態です。これから公園をつくられて、小田良では3.5ヘクタール、上平尾では合わせて3ヘクタール、緑地を回復していただけるという話だったのですけれども、振り返ってみれば、小田良地区と上平尾地区というのは、もとは東京都施行で広い地域で行うということで、アセスメントが行われていました。いろいろな経緯があって都施行から組合施行になって2地区で立ち上げているわけなのですけれども、東京都施行のときのアセスメントの中身を見ますと、非常に貴重な動植物が存在しているということが載っております。例えば、蛍の水源の問題とか、あるいはオオムラサキというチョウチョウあるいはオオタカなどという希少な動物・植物が存在しているところなので、こういうものをきちんと保全しながら開発していくということを東京都が示したわけでございます。今回、組合施行になりましたけれども、これらの環境を守るというのは同じ姿勢でいっていただきたいと思うのです。組合の意向も多々あるかと思いますけれども、稲城市の姿勢として、この東京都のアセスメントに従って、本来ある小田良・上平尾地区の自然環境を守りながら開発を進めていって、その意味がある公園のつくりとして、組合ときちんと話し合って、指導していただきたいと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 298 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 299 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 自然環境の保全とか希少生物の保護に配慮したまちづくりにつきましては、土地区画整理事業を施行する場合、東京における自然の保護と回復に関する条例の許可にかわり、東京都と協議することとなっております。小田良土地区画整理組合では、この地域にありますオオタカのモニタリング調査を初め、今御質問にありましたような希少な動植物も含めまして、貴重種の確認調査や移植対象木選定調査などを実施してきております。東京都環境局との協議により、自然環境の保全や希少動植物に配慮したまちづくりを進めているところでございます。引き続き市としましては組合を指導してまいりたいと考えております。 300 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 301 ◯ 8番(藤原愛子君) 重ねての質問なのですが、施行のときに計画をきちんと守っていただくことに努力していただくというのは、今御回答をいただきました。施行が完了して、やってみたけれども、例えば蛍がいなくなってしまったとか、そういうこともあるかもしれないので、施行後、動植物がどうなっているか、あるいは生物多様性の件でどうなっているかということをきちんと確認していただきたいと思いますけれども、その点をよろしくお願いします。 302 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 303 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 区画整理事業地内における公園や緑地につきましては、組合の区画整理事業の完了とともに市が管理することとなりますので、その時点においても十分な確認を行い、また適切な管理に努めてまいります。 304 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 305 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、3)の南山東部地区のほうをお願いいたします。 306 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 307 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 南山東部地区につきましては、緑の保全や新たな緑の創出など、多様な質の緑を生み出し、これらの緑地空間を生かした自然環境保全の活動や環境学習、また市民交流の場となる公園・緑地づくりを目指してまいりたいと考えております。さきにお答えしたとおり、現在、市では、地域で活動されている市民団体の方々などに御参加いただき、公園・緑地あり方検討会において整備方針の検討を進めております。 308 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 309 ◯ 8番(藤原愛子君) 南山東部土地区画整理事業の中で、昨日の岡田議員の質問ときょうの荒井議員の質問で、高盛土造成が終わった後に緑地にして公園にして市に移管のような話もありましたけれども、そちらのほうはおいておいて、今回は奥畑谷戸公園についてお聞きしたいと思うのです。先ほどの小田良と上平尾のときにもお話ししましたけれども、南山地区も、アセスメントをしたら、大変自然が豊かなところであるということが明らかになったと思います。鳥の種類が90種、高尾山に次ぐ鳥の多さ。鳥に限らず、いろいろなものがある中で今回開発が行われているわけなのですけれども、2つばかり、とても気になる点というか、心配な点があるので、きょうはその点を明確に御答弁いただきたいと思うのです。  まず1点目が、今お話があった公園・緑地あり方検討会ができて、市民の声を聞きながら、学習施設をつくったりして自然観察ができるようにして、いろいろと整備方針の検討を進められていると今お聞きしたのですけれども、先ほどお話ししたように、奥畑谷戸公園というのは87ヘクタールの南山東部地区の唯一の自然そのままで残る公園でございます。アセスメントの評価から言えば、さまざまな市民の意見等が上がった中で、例えば先ほど言った鳥、それから爬虫類とか両生類とか、いろいろなものを全部奥畑谷戸公園の中に集約する。そこで生存が可能だろうと評価されているわけでございます。一方で、市民のレクリエーションの場、コミュニケーションの場としての公園の機能も果たさなければいけない。そうすると、もとの広さからいけば非常に狭い公園を、自然を確保しながら市民の憩いの場にする。非常に難しいのですけれども、そのラインをきちんと引いて、人間だけが中心ではない公園、そしてアセスメントの評価をきちんと守った公園として生かしていただきたいと思いますけれども、その辺の姿勢をきちんとお伺いしたいと思います。 310 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 311 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 南山につきましては、先ほど来御説明しておりますとおり、公園・緑地あり方検討会というものを組織いたしました。これは、地域の代表、また自然環境の活動をされている方々に御参加いただいた検討会となっております。この中で今後、公園や緑地のあり方について検討してまいりますが、今御質問にもありますように、公園に求められている機能には、自然の保護の関係の部分、またレクリエーションへの活用とか、さまざまなニーズというものがあると考えております。この中で、あくまでも市民の皆様方に御参加いただいたそういった検討会を通じて、今後このあり方について検討してまいりたいと考えております。 312 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 313 ◯ 8番(藤原愛子君) アセスメントで動植物の保護に向かって市がきちんと姿勢をとっていただくということをもう一度確認したいのです。この組合の施行が終わった後に、小田良地区・上平尾地区と同じように、市に移管されます。稲城市が、半永久的というか、ずっと継続してこの公園を管理していかなければいけない。その中で南山の奥畑谷戸公園というのは非常に大きな課題があるところだと私は判断しているのです。先ほど申し上げた自然が多い、生物多様性を保護しなければいけない中で、アセスメントの中に、公園内に両生類の池をつくり、常時地下水を揚水し、土砂で埋まらないよう、またザリガニを入れないように対策をとること。ほかにもいろいろあるのですけれども、こういう池をつくって保護しなければいけないトウキョウサンショウウオなどの両生類がいるということがあります。このようなことを工事完了後に移管された市が継続してやらなければいけない。もう一つは、組合がその施行終了までは責任を持って管理することになっているはずなのです。これをきちんとやられるかどうか、あるいは組合が今それをやられているかどうかということを確認するのと、継続的な奥畑谷戸公園の管理をこういうアセスに従ってきちんと市がやられていくということを今明確に御返事いただきたいのです。 314 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 315 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 御質問の南山東部土地区画整理事業区域内における希少動植物等につきましては、組合が中心となってその保護に今努めていると伺っております。今後この公園などのあり方につきましては、さまざまな御意見があるかと思いますが、さきにもお答えしておりますとおり、生き物の観察、また里山としての遊びの場としての活用とか、さまざまな目的を検討していただくことになっていくと思います。市民の自然の観察や環境学習の活動の場としても活用していきたいと思っています。区画整理完了後は御質問のとおり市が管理することとなりますが、この管理につきましても、今あり方検討会で市民協働でここを管理していくということについても検討しておりますので、その検討の方向性をよく捉えていきたいと考えております。 316 ◯ 議長(原島 茂君) 暫時休憩いたします。                                午後1時39分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時39分 開議 317 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  都市基盤整備担当部長。 318 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 市といたしましても、市民との協働により、適切な管理に努められるように進めてまいりたいと考えております。 319 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 320 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、大きな項目の2に行かせていただきます。観光基本計画(素案)についてです。先般、建設環境委員会に報告されました観光基本計画(素案)は、将来における稲城のまちづくりに密接に関係するものと考え、下記の点について伺います。  (1)、第四次稲城市長期総合計画に上げられている観光推進事業の今までの取り組みについてお伺いいたします。 321 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 322 ◯ 市民部長(西山 誠君) 第四次稲城市長期総合計画に掲げている観光推進事業の今までの取り組みにつきましては、地域資源を生かした事業の推進と効果的な情報発信の実行について、平成28年2月2日の建設環境委員会で報告しておりますが、観光基本計画(素案)に記載のとおり、市内のまち歩きや「稲城なしのすけ」を活用した認知度向上施策など、さまざまな新規事業を織り込みながら推進しているところでございます。 323 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 324 ◯ 8番(藤原愛子君) 第四次稲城市長期総合計画に、観光推進事業という形で推進していきますと上げられました。ことしはそれからちょうど5年目になるわけです。今回、第四次稲城市長期総合計画には書かれていなかった観光基本計画が、まち・ひと・しごと創生総合戦略に乗っかってきたわけです。これはまた後ほど触れますけれども、まず第四次稲城市長期総合計画で5年間取り組んできた観光推進事業を経て、今回、観光基本計画の素案が出たわけですが、中を見ると、非常に多くの課題が挙げられています。この内容をあと5年間でやることができるのかと非常に不安になるところなのです。この時期に、第四次稲城市長期総合計画で書いた観光推進事業を5年間やった後に計画を立てるということは、どのように取り組まれるのかということなのですけれども、その点の計画の進め方、そして今、観光基本計画に着手するという、その辺をどのようにお考えなのかをお話し願えますか。 325 ◯ 議長(原島 茂君) 暫時休憩いたします。                                午後1時42分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後1時42分 開議 326 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市民部長。 327 ◯ 市民部長(西山 誠君) 第四次長期総合計画は、確かに5年経過しております。その中で今まで、その計画の中にありますように、稲城市に存在する多様な地域資源を生かした事業としまして、先ほど申しましたように、いろいろな事業を行ってきております。観光ウォーキングツアーとかスタンプラリーなど、そういうことで市民や来訪者に対しまして、まずは稲城の多様な地域資源に触れていただくことを目的とした事業を実施してきております。また、効果的な情報発信につきまして、市外のイベントなどでの「稲城の太鼓判」の販売とか、「稲城なしのすけ」による知名度向上を図るための活動とか、るるぶ特別編集号の発行などでの宣伝などを今まで実施してきたわけでございますが、それぞれの事業の背景にある長期総合計画上の基本的な考え方を今回観光基本計画案の方針に織り込みまして、さらなる推進に向けて、大きい柱として実行していこうということで進めております。 328 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。
    329 ◯ 8番(藤原愛子君) では、(2)にまいります。今年度、観光基本計画の策定に着手された理由と、策定の進め方について伺います。 330 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 331 ◯ 市民部長(西山 誠君) 今年度、観光基本計画の策定に着手した理由につきましては、来年度のいなぎ発信基地ペアテラス開業に合わせた観光事業のさらなる推進や、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた機運醸成などのタイミングと重なることを踏まえ、稲城市の観光推進に関して総括的な道筋を示す中期的なビジョンが必要になってきたとの認識でございます。  また、策定の進め方につきましては、他の計画策定同様、観光基本計画策定委員会及び策定庁内委員会を開催して、意見を集約いたしました。また、市への来訪者に対するアンケート調査、素案に対する市民意見公募を実施し、広く意見を求めて策定を進めているところでございます。 332 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 333 ◯ 8番(藤原愛子君) 先ほどもちょっと申し上げましたけれども、課題は観光基本計画の素案の中に8項目も挙がっているのです。これをやっていくのは大変なのだろうと思うのです。稲城の中の観光の特色をどこに持っていくかとか、さまざまな課題があるのですけれども、つくるのなら、もっと前からつくったほうがよかったかと、長期総合計画が5年たってからやるのではなくて、もうちょっと前からやっていたほうが計画的になったのかと思うのです。それは別として、策定の進め方なのですが、策定委員会の委員の構成と選出方法、人数も含めてなのですけれども、それから何回ぐらいやられたかと、市民意見公募をやっていらっしゃいますが、それは何件ぐらい、どういうものがあったのかということをお願いいたします。 334 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 335 ◯ 市民部長(西山 誠君) 計画作成に当たりましては、稲城市観光基本計画策定委員会設置要綱を定めております。その中で、今回、観光基本計画策定委員会のメンバーとしましては、学識経験者としまして、駒沢大学の国際文化学科で観光関係の授業を行っている先生が1人、商工業関係者ということで商工会の商業部会の中から1人出ていただいております。また、農業関係者ということで、JA東京みなみの職員の方に出ていただいております。また、男女各1名で2人の市民公募を含めまして、市民の方4名、その中には青年会議所の方とか、ミニコミ誌のグレーピアの編集長の方が入っております。また、庁内の委員会につきましては、関係部署7部署の課長で構成しております。先ほどの策定委員会につきましては、4回実施しております。庁内策定委員会につきましては、2回実施しております。ただ、それぞれの課とは担当が個別にミーティング等も行っております。また、市民公募につきましては、2件の意見がございました。 336 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 337 ◯ 8番(藤原愛子君) 再々質問をさせてもらいます。策定委員会のメンバーは結局は7名ということになりますか。学識経験者、商工会の商業部会の方、JAの方、あと市民公募の方が男女で4名という話だったのですけれども、実は26市に観光基本計画をつくりましたかというアンケートをとらせてもらいました。それで、どのようにして策定委員会をつくりましたか、人選はどうだったのですかといろいろ聞いたのです。稲城市からも返事をいただきました。その返事を読みますと、学識経験者などが各1名ずつと、市民公募が2名、それから「市長が適当と認める者2名」と書いてあったのです。これは市民公募の方の2名と「市長が適当と認める者2名」というのは別に書いて回答としていただいているので、今御答弁いただきましたけれども、この2名は公募とは違うのではないかと思うのです。それを今度の御答弁のときにきちんと言っていただきたいのです。もし「市長が適当と認める」方が2名入られて、今まで例えば計画とか委員会とかをやるときに、いつも市民参加でやると言っています。協働の指針をつくって、あるいは人材バンクを利用してやっていくという中で、今回の観光基本計画の素案をつくるに当たっては、どのように選ばれたのか、「市長が適当と認める」方が2名入っていらっしゃる。この方がどういう方かということは全くわかりませんけれども、そういう体制のところでやられたというのはどうなのかと思うのです。  それからもう一つ、市民参加で意見公募をした結果が2件だった。多分、建設環境委員会の中で御報告されたときに、意見公募をしますということで、団体やグループがいろいろあるので、そちらのほうにも広く呼びかけてやってもらいたいということが建設環境委員会の委員から意見として出たと思うのです。そのときに、多くに呼びかけます、たくさん意見をもらうように努力しますといったことを御答弁されているのです。結果は2件だった。しかも、この意見公募のとり方も、各出張所とか文化センターに意見の紙を置きました。ところが、集約は、経済観光課に持ってくるか、郵送するか、ファクス。果たしてこのやり方で本当に市民の意見を広く聞いたととれるのかどうかということがあります。  その「市長が適当と認める者2名」というのはどのようになったのかということと、その市民意見公募のやり方は果たしてどうだったのか、その点をもう少し御説明願えますか。 338 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 339 ◯ 市民部長(西山 誠君) 先ほどの私の御説明の仕方がわかりにくくて申しわけございません。市民公募の方は、男女各1名でございます。先ほどまとめて市民の方と言ったのは、先ほどの議員の御質問にありました「市長が適当と認める者」ということで、今回の場合、青年会議所の方と、先ほど申しましたミニコミ誌等を編集されて市内で活躍されている方を選んで起案をさせていただいて、決定していったという経過でございます。  意見公募につきましては、確かに建設環境委員会で、広くいろいろな団体の方にということでお話を課長のほうからしております。ただ、結果的に、大変申しわけないといいますか、2件であったということになります。 340 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 341 ◯ 8番(藤原愛子君) また最後のときにそれが出てくるかと思いますので、(3)に行きます。稲城の地域資源の認識についてお伺いいたします。 342 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 343 ◯ 市民部長(西山 誠君) 稲城の地域資源につきましては、多様で多彩な地域資源が数多く存在しており、市内外に対する認知度の向上を図るための事業展開がポイントであると認識しております。多様な地域資源は、自然、歴史、伝統・文化、特産品、レクリエーション施設、イベントなど、コンパクトな市域の中に幅広く存在し、稲城らしい風景や文化を形づくっているものと捉えており、それらを有効活用し、本市を訪れる観光客増に結びつけ、まちの活性化を目指したいと考えております。 344 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 345 ◯ 8番(藤原愛子君) この観光基本計画の素案は、写真などを入れて一生懸命おつくりになっていると思うのですけれども、他市のところと比べても、特色として稲城らしいというところがもう少し出せたらよかったのではないかと思うのが一つと、今のお答えはちょっと抽象的だったので、もう少し、この計画を策定するに当たって、稲城にはもっといろいろな分野の中で具体的ないいものがたくさんあると思うのです。本当にいろいろな分野の中で、例えば農業とか歴史とか文化、あるいは芸能、あるいは子供の教育とか、何でもいいのです。そういうことを全分野にわたって検討されたのかどうかということ、そうやって地域資源を掘り起こす作業を丹念になさったかどうか、もう一度確認させていただきたいと思います。 346 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 347 ◯ 市民部長(西山 誠君) 今お話のありました自然や歴史、伝統・文化及び稲城で言えば梨園を中心とした農地、そういうものの保全につきましては、大変重要な課題であると考えております。その点については観光基本計画の基本方針に掲げておりますとおり、稲城のまちの魅力を向上させるための施策展開として、観光推進の観点から、地域資源の維持・保全・活用を図ってまいりたいと考えております。 348 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 349 ◯ 8番(藤原愛子君) 今まで、稲城らしいものというのはたくさんあるのだと思うのです。例えば「稲城なしのすけ」とかガンダムなどというのもいろいろと新しい分野で開発してもらっていますし、大河原先生の御協力は非常にありがたいと思っています。しかし、例えばペアテラスから何を発信しようとしているのかとか、もう少し、これが稲城だという資源の発掘ということができなかったのかと残念に思うのです。例としては、先ほど部長もお話しになった自然と歴史という面で言えば、新宿から30分ぐらいの稲城のところに、例えばありがた山がある。庚申塚がある。最後の板碑がある。馬頭観音がある。以前からそういう非常に貴重なものがある。新しくつくるのもいいのだけれども、そういう歴史的なものの掘り起こしをきちんとする。あるいは、農業をどのように支えていくか。生産緑地が減ってきつつある中、後継者をどうするか、農業を本当にこれから売り出していけるのかとか、そういうさまざまな問題があると思うのです。そういう貴重なものをきちんと発掘するということ、それから今、農業とか、商業とか、商店街などで課題になっているものをどうしていくかということをきちんと検討しながらつくられていくべきなのではないかと思うのですけれども、果たしてそういうことはやられたのかどうか、もう一度確認させてもらいます。 350 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 351 ◯ 市民部長(西山 誠君) 繰り返しになる部分もありますけれども、決して新しいものだけではなくて、自然、歴史、伝統・文化、もろもろについて地域資源として考えております。また、文化財などにつきましては、教育委員会との連携を含めて考えていくことかと思っております。また、農地の関係のお話があったと思うのですが、これにつきましても、平成27年第4回定例会で藤原議員の御質問にもお答えさせていただいていると思いますが、農業者の高齢化や後継者の問題を含めまして、今回、予算もとりまして援農ボランティア制度を立ち上げていこうとか、農家開設型市民農園の開設を推進していくとか、そのような取り組みをしていきたいと考えております。 352 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 353 ◯ 8番(藤原愛子君) (4)にまいります。稲城らしいまちづくりと連動した観光の推進に取り組むことについて伺います。 354 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 355 ◯ 市民部長(西山 誠君) 稲城らしいまちづくりと連動した観光の推進に取り組むことにつきましては、稲城市全体が観光事業のフィールドであることを前提に、従来から取り組んでいる安全・安心で暮らしやすいまちづくりをより一層進めていくことが、観光事業を実施していくベースになると認識しております。その上で、各地域ごとの資源や文化等を有機的に結びつけた事業として、市内を回遊していただく仕組みの構築を目指したいと考えております。 356 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 357 ◯ 8番(藤原愛子君) 今部長がおっしゃったとおり、安全・安心で暮らしやすいまちづくり、つまり観光推進というのは稲城のまちづくりとイコールであると私も思っております。  先ほど申し上げましたように、26市は観光基本計画にどう取り組んでいるかということを調べてみました。各市、まちづくりに合わせて取り組んでいるようなのですけれども、実は、観光基本計画をつくる予定がないというところが26市中14市ございます。また、観光基本計画ではなくて、産業振興計画というものを立てているので、そちらでやるというのが2市ございました。今回、観光基本計画は、本当に皆さんが尽力してここまでまとめられたのだと思いますし、多分、3年、観光担当課長が頑張られて、3年間という期限が区切られて、これで一つの集大成のような形でまとめられたのではないかと個人的にも考えているのですけれども、他市もそんなに焦っていない状態ですので、失礼ながら、この観光基本計画の素案は料理で言えばちょっと生煮え状態かと思うのです。これは、5年たつ前にもう一度中身を検証して、よりよい改善を図る、改定するということに取り組むべきではないかと思うのです。その際には、ぜひ市民の方の協力をいただいて、例えば先ほど言った人材バンクとか、市民との協働の指針に従って市民の参加を得て、広く稲城の持っている地域資源を発掘したりして、より充実した形で改定を早期にすべきだと思いますけれども、その点の意見をお聞かせ願えればと思います。 358 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 359 ◯ 市民部長(西山 誠君) なかなか厳しい御意見をいただきました。ここで観光基本計画を策定したのは、先ほどお話ししましたとおりで、観光担当課長も一生懸命取り組んだ計画でございます。この計画につきましては、第四次長期総合計画の後半と同じ平成28年度~32年度の5カ年計画でございますので、まずは本計画の実現を目指すことを基本としまして取り組んでまいりたいと考えております。 360 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 361 ◯ 8番(藤原愛子君) それでは、大きな項目の3に行かせていただきます。稲城市における路線バスの拡充についてです。  稲城市は、全国でも珍しく人口が増加しつつある状況にありますが、現在、市内公共交通の拡充・整備が喫緊の課題であると考えます。今日、南武線連続立体交差事業が完了し、主要幹線道路も整備される中、iバスや市内路線バスの拡充を早期に実現すべきとの考え方から伺います。  まず、(1)、路線バスは、iバスと相互に補完し合う形で市内公共交通を担ってきた関係として、今後も路線の拡充に取り組むべきと考えますが、その認識を伺うものです。 362 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 363 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスの定義にもありますように、iバスは路線バスの補完を目的としたバスであることから、路線バスの運行が基本であると考えており、今後も路線バスの拡充に取り組んでいく方針でございます。 364 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 365 ◯ 8番(藤原愛子君) どうもiバスの見直しのほうに関心がいってしまうのですけれども、路線バスの運行が基本で、iバスはその補完であるということを今お示しいただきました。iバスの第II期の見直しの時期に合わせて書いてある内容が、第I期の見直しから第II期の見直しの間に、iバスの乗降客数の多い区間については、路線バス事業者へ路線バスの運行を要請するとなっていますけれども、現状として、どのようなルートで要請あるいは検討されているかをお願いします。それと、駅前広場の整備も進んで、道路の整備も随分進んで、つまり路線バスの見直しの時期がもう今なのではないかと思うのです。道路や駅前広場が整備されたときに路線バスの見直しをするとなっていますけれども、それは今どのように進んでいるかもあわせてお願いいたします。 366 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 367 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 路線バスの見直しにつきましては、稲城市地域公共交通会議において検討していただいているということになっております。また、駅前の整備が進んでいるという状況につきましては、現在、南多摩駅前については、路線バスが入れるようにということで、平成28年3月を目指して工事を進めているということもありますので、先日の2月2日の建設環境委員会で御報告しておりますが、南多摩駅乗り入れということで、現在運行しております3路線について乗り入れをするということで、これも改善の要望をしているという状況でございます。 368 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 369 ◯ 8番(藤原愛子君) 南多摩駅に関してはわかりました。iバスの見直しもさることながら、先ほど部長からもお話があった、路線バスの運行が基本である、iバスはその補完であるということから、iバスの見直しをしながら、路線バスの拡充・見直しも並行して進めていかなければならないと思うのです。それをどのように拡充される考えなのか。今、検討委員会のほうでお話をされていると言われましたけれども、その話をされているような状況も余り見受けられないと思うのですけれども、どのように拡充されるという話になっているのか。そういうことを今から話していかないと、駅前広場ができてからでは、不便な期間ができるわけですから、検討委員会で今どのように話をされているのか、その内容、それから今から取りかからなければ遅いのではないかということに対しての御意見をお願いしたいと思います。 370 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 371 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 路線バスが基本であるということで、路線バスの拡充に取り組んでいく方針でございますけれども、これまで路線バスの改善につきましては、若葉台~南多摩駅につきましては、改善ということでバス運行事業者に強く要請しておりまして、現在、平成28年の夏ごろに運行ができるだろうということで協議をしていただいていると伺っております。また、稲城駅~柿生駅北口の若葉台駅前広場を経由する運行路線につきましては、既に駅前広場への運行が実現したということでございます。いずれにしましても、それぞれの運行については、稲城市地域公共交通会議の中で議題として上げまして、その状況についてそれぞれ皆さんに情報の提供と、運行することについての結果の報告とか、見込みとか、そういったことについて議論、報告などを実施しているところでございます。 372 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 373 ◯ 8番(藤原愛子君) 南多摩の3路線と若葉台駅前に入っていくということが進んだ内容だというお話だと思います。  (2)に行きます。早期に運行実施が望まれるルートについて、お願いします。 374 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 375 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 早期に運行実施が望まれるルートにつきましては、若葉台駅~南多摩駅の路線であると認識しております。 376 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 377 ◯ 8番(藤原愛子君) 若葉台から市立病院を経由して南多摩のルート、これは以前に依頼されて、現在、夏の実現に向かっているということを2月2日の建設環境委員会でもお話しになっていると思います。もう一つ、新百合ヶ丘~上平尾間のバスルートを平尾団地内に入れてもらいたいという依頼も昨年4月16日付で出されていると思いますけれども、これはどうなっているのか。それから、そのほかに、ここは早期に運行してもらいたいという市民要望等、あるいは稲城市地域公共交通会議の中で話が出ているルートがあるのかどうか、それも含めてお願いいたします。 378 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 379 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 新百合ヶ丘~上平尾間の路線バスの運行につきましては、現在は新百合ヶ丘~上平尾間を運行しておりますけれども、その路線について、平尾団地を経由してほしいという要望がありまして、これにつきましては、運行事業者でございます小田急バス株式会社に平成27年4月16日付で文書で依頼しているところでございます。また、稲城市地域公共交通会議におきましても同様の要望があったという経過はございます。  また、路線バスの改善の要望につきましては、繰り返しになってしまうのですけれども、若葉台~南多摩駅間については要望しておりまして、これは平成28年夏ごろに運行ができるように調整を進めていると伺っているところでございます。また、稲城駅~柿生駅北口の若葉台駅前広場経由という以前にいただいている要望については、既に運行が実現しているものでございます。また、南多摩駅乗り入れの既存の3路線でございますが、これの乗り入れについても要望しているという状況でございます。 380 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 381 ◯ 8番(藤原愛子君) 今、同じルートの話を3回ぐらい聞いたのですけれども、平尾団地への乗り入れは、要望されているけれども、いまだに返事がないということなのですか。どのような状況なのかということがまず1点。  それから、路線バスの役割として、稲城の中で公共施設に市民が行ける、その利便性を高めるという意味での路線バスが通れば、利用が高まるのではないかと個人的にも思うのです。例えば、稲城市役所を通るルートで市民から要望があるとか、市役所を通るルートは確保しなくてはいけないのではないかと私も思うのですけれども、その点、稲城市地域公共交通会議も含めて、市ではどのようにお考えなのか、あるいはどういう状況なのかということももう一度御答弁願えますか。 382 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 383 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 先ほどの新百合ヶ丘~上平尾の運行をしている路線の平尾団地経由のことにつきましては、小田急バス株式会社といたしましては、現在は1台で往復の運行をしているという状況でございまして、現段階で平尾団地経由については実現することは困難であるという回答をいただいているところでございます。  それから、市役所を経由するということについてでございますけれども、先ほど要望はというお話がありましたが、以前、新百合ヶ丘から市役所を経由して平尾という路線の見直しといったお話をいただいた経過はありますけれども、いずれにしても路線バスの運行につきましては、バスの公共交通の見直し方針・条件にありますように、都市基盤整備の進捗状況とか住民ニーズに応じまして、稲城市地域公共交通会議の中で検討していただくこととしております。 384 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 385 ◯ 8番(藤原愛子君) (3)にまいります。路線バスが運行しても、iバスの基軸である循環路線を維持し、他のiバスのルートに関しても、利用者・住民の意向を無視して即時廃止することがないようにすることについてお伺いいたします。 386 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 387 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 御質問の趣旨も踏まえ、稲城市地域公共交通会議の中で検討しているところでございます。 388 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 389 ◯ 8番(藤原愛子君) 先ほど申し上げましたように、路線バスがもとでiバスが補完なのですけれども、路線バスとiバスが一緒に通っても一向に構わなくて、路線バスが入ったからiバスがなくなるということでは困るわけでございます。先ほどから地域公共交通会議で検討しますというお答えが多いのですけれども、市の姿勢としてそういうことをきちんと堅持して臨んでいただきたいと思いますけれども、その点をもう一度確認させていただきます。 390 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 391 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 路線バス及びiバスの検討、バス公共交通の検討につきましては、現在はiバスについて検討しているところ、第II期見直しは路線バスを含めてということになりますけれども、稲城市地域公共交通会議の委員を通じまして各自治会・各市民団体での意見集約を行うとともに、市民への説明会を開催いたしまして、意見集約に努めてまいります。そういった中で、稲城市地域公共交通会議の中で検討していただいているところでございます。 392 ◯ 議長(原島 茂君) 暫時休憩いたします。                                午後2時12分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時13分 開議 393 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  都市建設部長。 394 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 地域公共交通会議につきましては、道路運送法に基づく会議でございまして、稲城市地域公共交通会議には26名の委員の方に参加していただいておりまして、各自治会の代表とか、市民団体、バス事業者等で、その皆様方にこの会議の中でバス公共交通の見直しについて検討しているという状況でございます。 395 ◯ 議長(原島 茂君) 暫時休憩いたします。                                午後2時13分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時14分 開議 396 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  都市建設部長。 397 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 稲城市地域公共交通会議の事務局として担当課がありますので、さまざまな市民からの御意見もいただくということがございますので、それについては稲城市地域公共交通会議の中に諮りまして、見直しについて、市のほうもその中に入っておりますので、議論していきたいと考えております。 398 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 399 ◯ 8番(藤原愛子君) よくわからないのですけれども、もう4番へ行きます。  iバス路線の早期改善についてです。平成26年10月に稲城市が実施した路線見直しについては、今日に至っても多くの利用者や市民から利用しづらくなったとの声が寄せられています。今、地域公共交通会議において見直しに向けて努力されているということは認識していますが、今求められているのは、利用者や市民の実績を重視したiバスルートの早期改善であります。また、10月の見直し以降大きく膨れ上がった運行補助金の早期軽減も求めることから、下記の点について伺います。  (1)、市民から市長宛てに提出された署名について、その内容と署名数、市としての認識を伺うものです。 400 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 401 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 平成28年2月3日に3,155人の署名とともにiバスの早期改善に関する要望書が市に提出されました。要望書の内容につきましては、市内一周循環・往復路線を基軸とした利用しやすいiバス路線にすることと、この案が作成できない場合は従来路線に戻すことの2点となっており、一定数の市民の御意見と認識しているところでございます。 402 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 403 ◯ 8番(藤原愛子君) 確認させてもらいますけれども、要望内容が地域公共交通会議で言われていることに非常に近い内容かと今思いました。この要望書を読まれて、3,155名の方の署名を見られて、現在のルートが利用しづらいと感じている市民が多数いらっしゃって、その意思を示されたのだということは認識されていますか。 404 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 405 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスの早期改善に関する要望書が提出されておりまして、その要望書については受けとめまして、要望内容については認識しております。 406 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 407 ◯ 8番(藤原愛子君) 次に行きます。平成29年4月とされている見直し時期を前倒しし、路線の早期改善を行うことについてお伺いいたします。1)、平成29年4月見直しの根拠について伺います。
    408 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 409 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 平成29年4月見直しの根拠につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 410 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 411 ◯ 8番(藤原愛子君) さまざまな経緯を経て平成28年9月に決定して、説明して、認可を出してといった経緯があるので、平成29年4月になってしまうということで御説明されたのだと思いますけれども、以前、平成29年4月になった根拠として、南武線の高架事業が終わって駅前広場が整備されるのを待って変えるということをずっと言ってこられたわけですけれども、このごろそれはなくなって、それでもなおかつ平成29年4月に見直すということはもう動かないわけなのでしょうか。もう一度お伺いします。 412 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 413 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 現在は、平成29年4月の見直しを目指して、さまざまな作業を進めているところでございます。 414 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 415 ◯ 8番(藤原愛子君) 2)に行きます。前倒しは努力することで可能かどうかです。 416 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 417 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) iバスの見直し路線の検討につきましては、一日も早い見直しとなるよう鋭意進めているところでございますが、さきにお答えしましたとおり、平成29年4月を前倒しすることは極めて困難でございます。 418 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 419 ◯ 8番(藤原愛子君) 何をして極めて困難なのかというのがちょっとわからないのです。現在の見直しをされているわけですけれども、なぜこんなに多くの市民の方あるいは議会の中で多くの議員の方が見直しをすべきではないかということを求めているかというと、現在のルートが使いにくい、利用しづらいわけです。しかも、このルートは市が決めたルートです。それに対して市民が困っている。そうしたら、普通の定期的な単なるI期・II期の見直しではなくて、本当に使いやすいiバスにするための努力を早急に図るべきだと思うのです。何をして極めて困難なのかというのがまずわからないので、それを教えていただきたいのです。まずそれをお願いします。 420 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 421 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) スケジュールにつきましては、平成28年2月2日の建設環境委員会で報告したとおりでございますけれども、平成29年4月からの運行開始を目指しまして、案に対するシミュレーションとか、警視庁との協議、稲城市地域公共交通会議の委員を通じた意見集約、市民への説明会を開催していく、そういうスケジュールになっているという状況でございます。 422 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 423 ◯ 8番(藤原愛子君) では、ここでパネルを掲示させていただきます。3,155人という多くの市民の方、先ほどの榎本議員の話ではさらに集まっているという市民の声です。それがどうしてそうなっているのかということを議員の方もさまざま問題にされていますけれども、この青い棒が、平成25年10月の見直し前の各月の乗客人数をグラフにしたものです。この赤い棒が、見直し後の平成26年10月から平成27年12月までの毎月の乗客人数をグラフにしたものです。どう見ても、見直し後のほうがはるかに少ないというのがすぐにおわかりになるかと思います。  これをもう少しシンプルな表にしたのが、これでございます。これは見直し前の1年間が青いもので、見直し後の1年目が赤いものです。この見直し後の短いオレンジが、一番最近の昨年10月~12月の3カ月間の人数です。青い見直し前が48万8,928人、見直し後が43万2,765人で、見直し後の3カ月で11万2,150人。予測しまして、1年間で44万8,600人ぐらいになるかと。多少ふえているとはいうものの、この見直しからすぐのときには5万6,163人減っています。さらに新しいこれは、予測としてはふえますけれども、見直し前に比べれば予測としては4万300人少なくなる。これに運賃収入を掛けたものが収入になるということで、はるかに減っているという状況のグラフです。  一方、このグラフは、平成25年度~28年度のiバスの補助金の決算額と予算額あるいは予算案額でございます。平成25年度決算では、これは見直し前の補助金ですが、1,902万円です。見直しました。7,909万円です。運転手さんがふえた、バスがふえたということもあるのですけれども、急にふえました。平成27年度予算が9,020万円に膨らみました。さらには平成28年度予算案としては、ついに1億円を超えて、1億1,047万円の予算案が出ております。これだけ市民の税金を投入している。確かに福祉の面があるので、人によっては費用対効果は問題ではないと言う方もいますけれども、私はこれは行政運営としては一体どうなのだろうかと思います。最少の経費で最大の効果を果たさなければいけない運営で、これだけ補助金が膨らんでしまっているということは、早急に見直しをしなければいけない大きな理由だと思います。  さらに、先ほど、9月に決定するまでにいろいろな意見を聞いてまとめて、それから認可の書類をつくって、金額を計算したりして、認可を得なければいけない。12月にその認可の申請をしても4月になってしまうというお話をいただいたのですけれども、会議の中に運輸局の方も入っています。警察の方も入っている。つまり、いろいろなプロセスをもう運輸局自体がわかっている中で、今回の認可の申請を出すわけです。しかも、これを運輸局に確認しましたら、書類を提出してから30日間で認可がおりるそうです。ということは、本当にこの税金を無駄にかけているiバスを一日も早く改善したいと先ほど部長がおっしゃったのを本当に前進させようとするならば、地域公共交通会議の委員の方に説明していただいて、市民の方の意見をたくさん聞いて、なるべく早く決定して、認可申請に持ち込んで、出せば30日間で認可がおりるのですから、本当に早急に、一日でも早く、平成29年4月を目指すというのではなくて、取り組んでいただきたいと思いますけれども、その辺をもう一度、本当に取り組まれる姿勢をぜひお示しいただきたいと思います。 424 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 425 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 繰り返しになりますけれども、今後につきましても、案に対するシミュレーションとか、警視庁との協議、稲城市地域公共交通会議の委員を通じた意見集約、市民への説明会を開催していく予定でございます。また、認可申請に伴う準備作業とか、あとは現場のほうでさまざまな作業が必要になってくる、もしくは小田急バス株式会社のほうでの作業も必要になってくるということで、現在、平成29年4月の新路線の運行を目指しまして作業を鋭意進めているところでございます。 426 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 427 ◯ 8番(藤原愛子君) 本当に残念な話です。誰のための、交通弱者とか、交通不便地域の解消に向かっている姿勢が示されるのかどうか、本当に残念なところです。  (3)にまいります。美望会へのワゴン車乗り入れの検討についてお伺いいたします。 428 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 429 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 美望会へのワゴン車の乗り入れの検討につきましては、さきにお答えしたとおりでございます。 430 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 431 ◯ 8番(藤原愛子君) さきにお答えしたと。ワゴン車の導入につきましては、実現の検証に至っていないということで、さきに御答弁されているかと思うのですけれども、美望会へのバスの乗り入れに関しては、第I期の見直しの提言のときから出ている問題でございます。ほかの議員も問題にされましたけれども、iバスの見直しと美望会あるいは下平尾へのワゴン車乗り入れの実現というのは、全く連動している話だと私は思うのです。当然、第II期の見直しの最中に検証・検討すべき課題だと思うのです。それを後回しにして、後からくっつけた形でワゴン車を運転しようとしても、iバス全体の流れの中で果たして実現できるかどうかと非常に疑問に思います。これに関しては早期に検討・検証していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 432 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 433 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) ワゴン車の導入につきましては、現在のところ実現の検証に至っていない状況でございますので、今後検証を行った上で導入について検討を行うべき今後の課題の一つであると認識しております。 434 ◯ 議長(原島 茂君) 藤原さん。 435 ◯ 8番(藤原愛子君) ぜひ、先ほど申し上げましたように、iバスに関しては、交通不便地域の解消、それから高齢者や障害者などの弱者の利便性を高めるというところに視点を置いているわけですから、美望会という狭隘な地域にワゴン車を走らせるというのは、今後の課題ではなくて、今の課題だと真摯に受けとめて取り組んでいただくことを望んで、私の一般質問を終わらせていただきます。 436 ◯ 議長(原島 茂君) 以上で、8番、藤原愛子さんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後2時29分 休憩   ─────────────────────────────────────────                                午後2時45分 開議 437 ◯ 議長(原島 茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の19番、鈴木誠君の一般質問を許します。14番、鈴木誠君。 438 ◯ 14番(鈴木 誠君) 3月定例議会一般質問の最後でございます。よろしくお願いいたします。通告に従いまして、大項目5点、23の質問をさせていただきます。  大項目1、稲城市の防災に関する市の取り組み(多摩直下型地震に備えたまちづくり)についてです。  東日本大震災から5年、神奈川県東部から栃木県南部にかけ地震が頻発する昨今でございます。そのような中、市では職員参集訓練も実施されており、それなりにやっていこうという気構えが感じられるところではございます。また、市内におきましても、古い集合住宅の一つでございました平尾団地について、こちらは分譲団地のほうでございますが、昨年9月に野村不動産・新日鉄興和不動産・東京建物の3社によるJVでの建てかえ提案があり、完成予想のパースや、部屋割りといったものまで詳細に提示されるなど、市内においても安心材料がふえてきているとは感じております。  さて、先般2月9日の総務委員会において、稲城市地域防災計画修正報告がなされております。同計画の主な想定としてはマグニチュード7.3の多摩直下型地震のままであると見受けました。  そこで、(1)、倒壊危険のある建物・ブロック塀の改善についてお伺いいたします。1)、市内における防災上の重点的改善地域を改めてお伺いいたします。 439 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 440 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 市内における防災上の重点的改善地域としての指定はございませんが、現在、旧耐震基準が多い地域として、押立地区及び平尾2丁目地区を耐震改修促進モデル地区としております。その他の地区にも旧耐震基準の建物が存在しますが、今後も改修に向けて説明してまいりたいと考えております。 441 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 442 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今の御回答では、押立地区と平尾2丁目の2つをモデル地区に指定されているということでございます。実際、先般3.11東日本大震災の際にも、平尾2丁目地区においてはブロック塀の倒壊が数件見られたところでもございまして、まさに重点的改善地域に指定するべきかと思っております。その2地区以外におかれましても、木造住宅密集地域あるいは古い建物が多い地区、例えば新耐震基準ということであれば、昭和56年以前の建物を指すのでございますが、稲城市の市域は、最近はニュータウンで開発されておりますけれども、それ以前の段階で、先ほど話しました平尾団地等ができた昭和40年代中盤あるいはそれ以前につくられたところが多いとも思いますが、その地区等についてはどのように把握されているのかをお伺いいたします。 443 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 444 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 稲城市には、耐震改修促進モデル地区の2地区のほかに、古い建物が多い地区としまして、矢野口、東長沼、大丸など、市内の各地域に点在していることを把握しております。 445 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 446 ◯ 14番(鈴木 誠君) 市内各所に点在ということでも、特にニュータウン以外の地域において問題傾向が強いと認識しているところでございます。  2)、市民の責務とされる耐震基準未満の既存建物の耐震及び耐火化・建てかえの進捗把握をお伺いいたします。 447 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 448 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 耐震基準に満たない既存建物の耐震化等の進捗状況でございますが、平成27年度実施状況の途中経過としましては、耐震診断が7件、耐震改修が4件でございます。また、耐震改修促進事業を開始してから耐震診断62件、耐震改修22件が実施されました。建てかえの状況でございますが、区画整理等により相当数の建てかえが実施されておりますが、全ての建てかえについては把握しておりません。 449 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 450 ◯ 14番(鈴木 誠君) もちろん、建てかえや新築等を含めてリフォームとか、全てを把握するというのは難しいと思います。ただ、ただいま御回答いただいた件数は、当初の見込みより多いものであるのか、少ないものであるのか、見解を伺います。 451 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 452 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 実施件数につきましては、当初の見込みよりも実施していただけない状態でございます。 453 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 454 ◯ 14番(鈴木 誠君) 残念ではございますが、見込みより少ないという中で、3)、今後の耐震耐火化・建てかえ推進についてお伺いいたします。 455 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 456 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 今後の耐震等の推進でございますが、平成27年度からモデル地区を重点に戸別訪問を行い、耐震診断及び耐震改修についてPRを行っており、来年度も戸別訪問等により御理解をいただくように努めてまいります。また、市内においての耐火化につきましては、火災による危険を防ぐため、防火・準防火で地域を指定し、都市の防災・不燃化の向上に努めております。 457 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 458 ◯ 14番(鈴木 誠君) 先ほどの質問の中でも出ましたとおり、市内2地区について、モデル地区に指定して、戸別に訪問されている。一番効果が高いやり方の一つかと思いますが、そのようなやり方をされているという御回答でございます。今回はそのモデルケースがやられるということの中で、ケース・バイ・ケースだと思うのですが、そのやり方を確立して、それを今後他地域にも拡大されていくというお考えがあるのか、お伺いいたします。 459 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 460 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 同様のモデル事業の実施はいたしませんが、他の地域も個々に対応してまいりたいと考えております。 461 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 462 ◯ 14番(鈴木 誠君) 地域ごとに個々に対応ということでございますけれども、せっかくモデル事業をやるということであれば、その2地区において推進した事例、もちろん個人情報が見えない形ではございますが、それを見せるということは、先日やっていた大河ドラマの中でもいいことを言っていると思ったのが、人は理屈で攻めるとかたくなになるけれども、共感したほうが動くというようなせりふでしたけれども、市民的な共感を広げて、これはやらなければと思ってもらえるような個別ケースの広報強化に努めていくべきと考えますが、いかがでしょうか。 463 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 464 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) モデル地区事業を推進する中で奏功事例がございましたら、広報強化に活用してまいりたいと考えております。 465 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 466 ◯ 14番(鈴木 誠君) では、奏功事例の出現に期待しております。  (2)、あわせまして狭隘道路の整備についてお伺いいたします。1)、今までお話ししてまいりました防災上の重点的改善地域への緊急車両進入状況、その難易度について改めてお伺いいたします。 467 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 468 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 重点的改善地域はございませんが、狭隘道路における緊急車両の進入状況といたしまして、市内の一部に救急車が救急現場まで進入できない箇所もございます。 469 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 470 ◯ 14番(鈴木 誠君) 消防の中で、特に救急業務において、実際に救急自動車が進入できない箇所があるということでございますが、こうした場合にはどのような対応をなされているのか、お伺いいたします。 471 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 472 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 救急業務においての対応でございますが、積載のストレッチャーを活用した救急活動を実施しておりますが、対応が困難になることを想定し、ポンプ車を同時に出場させ、マンパワーで対応しております。 473 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 474 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今の御回答ですと、マンパワーということで、人員の力によって、人海戦術等によってやらなければいけない状況、これは救急業務において望ましい状況であるとは感じないわけでございますが、いかがでしょうか。 475 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 476 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 救急現場においては、さまざまな環境による障害に対し、傷病者を安全・確実に搬送することや隊員の安全管理を行うことに消防隊が同時に出場し対応しておりますことから、より安全になるものでございます。本来はこの形が望ましいように感じております。狭隘道路だけではなくて、平尾の5階から患者さんを搬送するという場合も、救急車までの距離が長くなる。この辺の安全を確保するためには必要な措置だと考えております。 477 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 478 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今お答えいただいた消防ポンプ車が救急車の後ろについてくるのはなぜかとみんなから聞かれる中でも、その人海戦術のためだと言うと、皆さんすごく安心されるので、非常にいい例なのかと思いますが、根本解決を求めていく上では、まちづくりについて変えていかなければいけないわけです。  2)、こうした対応を軽減していくためには、市の施行で進めている4地区と丸々同じでなくとも、重点的地域に関しては将来的に市として整備計画を進めていくべきと考えます。こちらは都市建設部になると思いますが、お伺いしたいと思います。 479 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 480 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 御質問の重点改善地域はございませんが、土地区画整理事業や都道・市道の整備が予定されていない地域における幅員が4メートルに満たない道路につきましては、建物の建てかえや新築にあわせセットバックされた部分について、稲城市狭隘道路拡幅整備要綱に基づき整備してまいります。 481 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 482 ◯ 14番(鈴木 誠君) 拡幅整備要綱に基づきということでございますが、安全なまちをつくり上げていく上で、市として主体的に、狭隘道路であると、該当地域の住民や地権者の方にお願いしていくことはできないのか、お伺いいたします。 483 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 484 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 狭隘道路におけるセットバックにつきましては、建築基準法に基づく建築確認申請事務に伴い発生いたします。市では、建築確認申請事務を行っていないため、現状を把握できない実情もございますが、PRに努めてまいりたいと考えております。 485 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 486 ◯ 14番(鈴木 誠君) PRということでございますので、先ほど消防側で(1)の3)の耐震耐火のお話もしましたけれども、そちらとあわせて安全・安心なまちづくりのために、建設部門のほうでも市内各所の狭隘状況を把握した上でのPR活動に期待しております。  そちらに関連してでございますが、3)、これは幹線道路に見られるものですが、市内には道路自体は広くとも、中央分離帯の設置により、車両が路肩に停止している場合には通り抜け困難となる箇所もあるということは、積雪時に皆様も実感したところかと思います。場所によっては中央分離帯をなくす、あるいは可動式にするなどの対応も今後必要になってくると考えますが、いかがでしょうか。 487 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 488 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 中央分離帯につきましては、車両の正面衝突の防止や、歩行者の乱横断の防止、右折車による渋滞の防止など、安全かつ円滑な交通を確保するために必要な道路施設でございます。このため、改変する場合は、交通管理者である多摩中央警察署と協議を行う必要があり、道路管理者の一存では対応できない施設でございます。御質問の中央分離帯を部分的になくすことあるいは可動式にすることは、平時において安全性の確保に問題が生じることとなり、困難でございます。 489 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 490 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今の回答でいくと、積雪時など、中央分離帯のある坂道で車あるいはトラックがスタックしてしまい、たとえ路肩に寄せても道路は通行できないような状況で、特に先ほどお話ししましたけれども、緊急車両が通れなくなることもあるということに関しては、平時の考え方からすると、やむを得ないという判断なのか、お伺いいたします。
    491 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 492 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 平時における安全確保を優先すべきと考えておりまして、御質問のような場合には緊急車両は他の道路を選択することが可能であると考えております。 493 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 494 ◯ 14番(鈴木 誠君) おっしゃるとおり、迂回することができるのであれば、それに越したことはないと考えますが、場所によってはそういう場合ばかりとも限らないと感じております。同様の件については、また市内市街地整備の進捗に合わせた交通網の進展に合わせて随時質問を続けさせていただきたいと思います。  大項目が移りまして2、市内小中学校の築年数、今後の改修・建てかえ計画についてお伺いいたします。今回も予算案が提出されているところでございますが、稲城市の財政の中でも特に巨額を投じるのがこの学校関連の案件でございます。まちにとっても、国にとっても、最大の財産は将来を担う子供たちであることを考えて、多世代にわたる公平な負担としては、学校等についてきちんと整備していくべきと考えております。  (1)、市内小中学校の現状について。1)、それぞれの開校年数と現建物の最終の建てかえ・大規模改修時からの築年数をお伺いいたします。 495 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 496 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 初めに、市内小中学校の開校からの経過年数でございます。本年3月で、稲城第一小学校が145年、稲城第二小学校が143年、稲城第三小学校が60年、稲城第四小学校が46年、稲城第六小学校が41年、稲城第七小学校が40年、向陽台小学校が28年、城山小学校が24年、長峰小学校が21年、若葉台小学校が17年、平尾小学校が14年、南山小学校が1年でございます。そして、稲城第一中学校が69年、稲城第二中学校が44年、稲城第三中学校が39年、稲城第四中学校が31年、稲城第五中学校が28年、稲城第六中学校が17年でございます。  続きまして、現校舎の新築または建てかえ・大規模改修等からの経過年数でございます。本年3月で、稲城第一小学校が1年、稲城第二小学校が19年、稲城第三小学校が19年、稲城第四小学校が23年、稲城第六小学校が13年、稲城第七小学校が4年、向陽台小学校が28年、城山小学校が24年、長峰小学校が21年、若葉台小学校が17年、平尾小学校が14年、南山小学校が1年でございます。そして、稲城第一中学校が27年、稲城第二中学校が22年、稲城第三中学校が19年、稲城第四中学校が31年、稲城第五中学校が28年、稲城第六中学校が17年でございます。 497 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 498 ◯ 14番(鈴木 誠君) 丁寧にお答えいただき、ありがとうございます。今おっしゃっていただいたのは大規模改修から耐震補強などまで含み、一口に大規模改修と言ってもいろいろなパターンがあるとは思いますが、それに対して、古くても大体30年程度が一つの目安という御回答だとお見受けしました。  それでは、2)、地域やPTAなどから校舎に対して意見をどのように収集しているのか、お伺いいたします。 499 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 500 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 市内小中学校に関しましては、毎年度実施しております稲城市立学校PTA連合会との懇談会などを通じて意見や要望をいただいております。 501 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 502 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今、校舎や校庭などの築造物に対して意見があるということでございましたが、どのような意見・要望が寄せられているのか、お伺いいたします。 503 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 504 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 平成27年度におきましては、老朽化に伴う校舎の改修や改修時期の考え方及び雨漏りを防止するための屋上防水、黒ずみなどが目立つ外壁の塗装、エレベーター設置などに関する意見・要望をいただいております。 505 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 506 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今、PTAや地域などからも校舎・校庭などに対しての意見・要望がこのようにあると認識するところです。  (2)、今後の改修・建てかえ計画についてお伺いいたします。1)、小中学校の改修・建てかえについて、市の考えをお伺いします。 507 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 508 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 小中学校校舎の大規模改修や建てかえにつきましては、稲城市公共施設等総合管理計画及び稲城市市有建築物維持・保全計画に基づき、各施設の劣化状況を踏まえた上で、施設の優先度などを考慮し、適切な時期を検討することとしております。 509 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 510 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今おっしゃっていただいたとおり、施設の劣化状況等についてというのはもちろんだと思いますが、施設の優先度はどのような尺度で決められているのか。また、周辺地域の改変に伴って校舎もといった考え方はないのか、お伺いいたします。 511 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 512 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 老朽化の著しい学校を優先しておりますが、その上で児童・生徒数増に伴う学級数増に適切に対応するため、大規模改修にあわせて増築工事を行うことで、学校運営への影響が軽減されること及び工事費の縮減が図られることなどを考慮しております。また、周辺環境の変化によって施設の改修が早まったり遅くなったりするということは、現在考えておりません。 513 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 514 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今の御回答でいくと、児童・生徒数の増減や学校運営の円滑化というのが第一義であるということでございます。  2)に移りますが、以上を踏まえて、各小中学校の大規模改修・建てかえの今後の予定時期をお伺いしたいと思います。 515 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 516 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 現在、稲城第一中学校及び稲城第二小学校において、校舎大規模改修等工事を行っております。今後につきましては、平成29年度より稲城第三中学校校舎大規模改修等工事を予定しているところでございます。今後の大規模改修等につきましては、これまでの改修や建物の老朽化にあわせ検討してまいります。 517 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 518 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今、第一中学校が改修しているという中で、第三中学校についても近々改修していく予定ということでございます。先ほど(1)の1)の回答にあったとおり、六中以外は大規模改修からの経過年数が一中・三中よりも長いということが認識されたわけです。これは、第一中学校、第三中学校と来て、それよりも経過年数が長い二中が飛ばされているのではないか。なぜ一、二、三ではなくて一、三なのかという声も聞かれているところでございます。こちらは、先ほどまちの経過についてもちょっとお話ししましたが、小田良・上平尾の区画整理や、先ほど冒頭に述べたような平尾団地の再編経過に向けた動きなど、今後、児童・生徒数の増加も見込まれているところでもございます。また、区画整理により道路を通すために、第一中学校においては残念ながら生徒が使っている校庭が削られているという状況もございます。そうしたことが地域においても不満の種となってしまうところでございますが、現時点においては、第四次長期総合計画の中に、どこの学校は改修していくということが明記されているかと思います。これにのっとって今進めているとは思うのですが、今後、多分年数からすると、第五次長期総合計画というものがあるのかどうかというのもこれからだとは思いますが、それをつくっていくに当たって、今後これらも課題に含めて考えていくべきと考えますが、いかがでしょうか。 519 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 520 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 第四次稲城市長期総合計画において大規模改修等の工事対象となっていない小中学校につきましては、第四次稲城市長期総合計画終了後、また新たな計画を策定する際には、校舎の劣化状況と施設の優先度を検証しながら、総合的に判断し、適切な時期を検討してまいりたいと考えております。 521 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 522 ◯ 14番(鈴木 誠君) ぜひとも、新計画に向けて、各校の児童・生徒や保護者、職員、地域の声を吸い上げて新計画に反映していただけるように御努力のほどお願いいたします。  大項目がかわりまして3、市の図書や郷土資料、地名の保存についてお伺いいたします。ふれんど平尾や市内倉庫で展示・管理されている文化財、そして図書館で貸し出される資料の特に稲城市等の著作権に帰するもの、そして開発によって失われつつある小地名の保存は、未来に対する我々現在生きる者の責務の一つであると考えております。  (1)、旧図書・資料のデジタル化について。1)、現状でもカセット方式の映像・音楽などが多数保管されていると思います。これは貸し出し用にも供されているものであるのか、現状を伺います。 523 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 524 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) カセット方式とのことでございますが、現在、アナログのものであります市立図書館で所蔵している著作権が稲城市に帰属する資料は、映像資料がビデオテープで6点、音楽資料がカセットテープで1点でございます。7点全ての資料が一般への貸し出しに供されております。 525 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 526 ◯ 14番(鈴木 誠君) カセット・ビデオテープが7点、貸し出し用としてあるということでございますが、現在各家庭では、ビデオデッキは我が家にも1台残っておりますが、基本的にはもう今はデジタル機器が主流になってきているかと思うと、まだカセットテープ方式で対応しているというのは、時代におくれているように言われてしまっても仕方がないのかと思いますが、いかがでしょうか。 527 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 528 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 御指摘のとおり、現在の各家庭での再生機器を考えますと、デジタル化して貸し出しをできるようにすることが必要であると思いますので、今後デジタル化について検討してまいります。 529 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 530 ◯ 14番(鈴木 誠君) 貸し出し用についてデジタル化を検討していただけるということで、安心しました。  次に、2)、物的資料、物として保存しなければいけないもの、過去の農業日誌といったものが稲城には文化財として保存されているわけであって、そういったものはもちろん原本を保存していくべきと考え、それは仕方ないと思うのですが、記録物、文字に起こせるものに関しては、保存と利便性を考えると、こちらも時代に合わせてデジタルデータ化していくことが望ましいと考えますが、いかがでしょうか。 531 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 532 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 文化財資料の中でも、紙に書かれた文書資料や古い書籍、フィルムで撮影した写真資料などは、現物として大切に保存しております。稲城の歴史を物語る歴史資料として、資料の一部を郷土資料室で公開しております。なお、古い写真資料の保存につきましては、将来的な活用を考えまして、デジタル化の作業を進めており、先ほど答弁したアナログの資料につきましては、デジタル化について検討してまいります。 533 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 534 ◯ 14番(鈴木 誠君) こちらも御検討いただけるということでございますけれども、もちろん、デジタル化しても、先ほど言ったとおり、原本は残していただきたいと思います。今後データ化していくに当たっては、これは市のことについていろいろ調べようと思ったときに、その検索ワードが多ければ多いほどいろいろな調べ物にも行き着きやすくなるということから考えると、そうした検索にひっかかるような仕組みづくりも将来的にはあわせて行っていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 535 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 536 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 教育委員会で保存している歴史資料については、デジタル化に適さないものもありますが、発行書籍などについては、一部をデジタル化することは可能と考えます。しかし、その中でも、稲城市の発行物であっても、書籍からデジタル化する行為は、引用文献や写真など、著作権があるものについては再度許可をとる必要がございますので、慎重に対応していきたいと考えております。 537 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 538 ◯ 14番(鈴木 誠君) いろいろ資料化するに当たっても、全文ではなくても、主要なワードがひっかかるようなデータベースがあれば、それなりに児童・生徒も、また研究者の方々も調べやすくなると思いますので、ぜひとも、慎重にの上で結構ですので、御対応のほどよろしくお願いいたします。  続きまして、(2)、地名の保存についてお伺いいたします。若葉台や向陽台といった新しい地名に変わることがある程度不可避の場合もあると思います。例えば、稲城市内においても、長峰や南山──「西山」と言ったほうが本来は正しいのかもしれませんが、そのような小地名が使われることもある中において、例えば地域に残る道路や通りまたは公園・緑地に関しては、同地域の旧名の名残を残すような取り組みが必要かと考えますが、改めて考えを伺います。 539 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 540 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 市内の道路・公園・緑地などの名称につきましては、企画部企画政策課、都市建設部都市計画課・区画整理課・土木課・管理課、市民部経済観光課及び教育部生涯学習課の職員を構成員とする稲城市道路・公園等名称検討会で旧地名も参考に原案を作成し、地域の意見を踏まえて決定しています。 541 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 542 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今、検討会の中でという話がありましたけれども、現状も旧来の小字や小地名を残した通りや公園はたくさんあると思います。例えば「竪谷戸」に関して「竪台」といったところは、「竪」というのが古来から言うところの南北をあらわす言葉で、「多摩の横山」の「横」というのが東西をあらわす言葉で、市役所の近くにある後村(うしろむら)地区と呼ばれるところにしても、本郷から北側にあるものを後ろと呼んでいるので「後村」など、その地域の地名は、そのまちの成り立ちをあらわしていく上で非常に大切なものであると捉えております。  私も小地名研究をもともとやっていた者なので、全部羅列していくこともできるのですが、それは議事進行上やめておくとしまして、これらのように、地域の意見を踏まえて決定というスタンスも、地元の方々に愛着を持ってもらう上で必須のことと思うので、大いに推進していただきたいと思います。近くの奚疑公園の「奚疑」とは何かというと、「奚疑」は全然地名ではなくて、窪全亮先生の奚疑塾があったことに由来する。そういったものに愛着をさらに持っていただくためにも、公園の名称を決める際にもですが、それが決まった後に興味を育んでいくためにも、各公園に、公園のルールの設置もという話は前からしておりますけれども、それとあわせて、この公園はこういう地名がもともとあって、こういう場所だからこういう公園名なのですという表示があると、子供たちあるいは散歩を楽しまれる大人の方にとっても、非常に有意義になると考えますが、いかがでしょうか。 543 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 544 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 公園等への名称の由来などの表示につきましては、今後検討してまいりたいと考えております。 545 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 546 ◯ 14番(鈴木 誠君) こちらも検討していただけるということで、大変喜ばしく思います。ぜひ、地域にたくさんの方が興味を持っていただきますよう、御推進のほどよろしくお願いいたします。  大項目がかわりまして4、スポーツ関連イベントを利用した観光推進についてお伺いいたします。今回の議会でも観光についてという話は幾つか取り上げられておりますが、いなぎ発信基地ペアテラスのオープンを来月の23日に控えている中で、一気呵成の取り組みを以前から提唱させていただいておりますが、既存の市外住民誘導施設である稲城市総合体育館及び総合グラウンド等のよりよい活用もあわせて模索していくべきということが妥当だと考えております。  (1)、稲城市総合体育館及び総合グラウンド等における取り組みについて。1)、同会場においては、市外からも大変多くの方が訪れる大規模なスポーツ大会があると思いますが、これらがどれぐらいの頻度で開かれているのか、お伺いいたします。 547 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 548 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 稲城中央公園総合体育館・稲城中央公園総合グラウンド・稲城中央公園野球場における、市外からも多くの方が訪れる大会で、選手・役員等の参加が150名以上のスポーツ大会につきましては、平成25年度では、総合体育館40件、総合グラウンド13件、野球場10件、平成26年度では、総合体育館42件、総合グラウンド6件、野球場5件、平成27年度では、総合体育館41件、総合グラウンド7件、野球場7件でございます。 549 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 550 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今の数字が近年の数字ということで、合算すると、大体1年につき50大会以上が開かれているということで、毎週末1つぐらい、何か大きな大会が稲城市内で開かれているということでございます。  そこで、2)、これまでそういった大会等にあわせて同施設内への各競技関連の出店等が要望された、あるいは許可したことはあるか、お伺いいたします。 551 ◯ 議長(原島 茂君) 都市建設部長。 552 ◯ 都市建設部長(吉野浩章君) 稲城中央公園総合体育館・総合グラウンド・野球場での大会などにあわせた各競技関連の公園内での出店につきましては、稲城市立公園条例に基づき、申請をしていただき、許可しております。平成25年度では3件、平成26年度では1件、平成27年度では1件の申請を受け、許可しております。 553 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 554 ◯ 14番(鈴木 誠君) これまでも許可してきた実績があるということが理解できました。ただ、それは公園として許可してきたといったお話に見受けられますが、これはあくまでも体育施設としてということではないように感じます。バスケットボールやバドミントン、剣道、卓球などの室内競技の場合には、総合体育館の中のロビーホールなどでの出店がこれまた適切かと感じますが、その点はいかがでしょうか。 555 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 556 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 稲城市総合体育館での出店の申請につきましては、これまでに実績がございませんが、申請を受けた場合は、稲城市体育施設条例に基づき、適正に判断して、許可してまいります。 557 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 558 ◯ 14番(鈴木 誠君) 私自身もまだ痩せているころ、高校時代には関東大会や全国大会でいろいろな市や町の体育館を訪れておりました。そういうところに行くと、大体、会場内にメーカーやその土地の土産物の出店がございまして、それらがそのまちのPRに直結する形で行われていたように記憶しております。  そこで、3)、メカデザイナーズサミット同様、市以外が主催する大規模イベントにも、商工会等に御協力いただいて、市の広報や物産の販路とするような体制づくりが今後必要と考えますが、いかがでしょうか。 559 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 560 ◯ 市民部長(西山 誠君) メカデザイナーズサミットは、市と商工会の共催で実施し、商工会として物販を実施しております。稲城市総合体育館及び総合グラウンド等における市以外が主催する大規模イベントにおいて、商工会等に御協力いただき直接物販などを行うことについては、販売人員の確保などの課題があります。物販体制などの構築に向けては、イベント情報の把握に努めながら、実施の可能性について商工会と協議・研究してまいります。 561 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 562 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今、協議・研究していくということでございましたけれども、今後こうしたイベントにおける出店を希望する商店等がある場合には、商工会等で取りまとめを行っていただき、いなぎグリーンウェルネス財団等に申し込んで出店する。その仕組みづくりですが、情報をちゃんと渡して、こういうことができますけれども、いかがですかということで、商工会の中の「稲城の太鼓判」とか、ここではないかという各社にお声がけをした上でというところになりますけれども、そういった仕組みをつくっていくというのも一つ必要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 563 ◯ 議長(原島 茂君) 市民部長。 564 ◯ 市民部長(西山 誠君) イベントにおける出店申請の仕組みづくりにつきましては、今お話がありましたとおり、イベント情報の提供がまず必要かと思っております。それにあわせまして、先ほどの人員の問題もありますので、ニーズの把握に努めながら、関連部署や商工会と協議・研究してまいります。 565 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 566 ◯ 14番(鈴木 誠君) まず開催情報の伝達など、そうした一歩目のところからやっていっていただければいいと思いますので、よろしくお願いいたします。  あわせまして、総合体育館ということで、(2)、くじら橋下駐車場(尾根幹線中央部)の今後についてお伺いいたします。1)、稲城市総合体育館及び総合グラウンドでは、先ほど御回答いただいたように、年間に大変大きな大会が幾つも開かれているところでございます。その際には必ずと言ってよいほど尾根幹線中央部のくじら橋下の空き地を駐車場として利用することが多いわけですが、この手続と申請頻度を改めてお伺いいたします。 567 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 568 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 南多摩尾根幹線の中央部を臨時駐車場として利用する場合の手続といたしましては、教育委員会体育課が窓口となり、道路管理者であります東京都南多摩東部建設事務所へ使用申請を行い、許可をいただき、使用しております。申請の件数につきましては、平成25年度では15件、平成26年度では19件、平成27年度では2月末現在で25件でございます。 569 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 570 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今、南東建というお話がありましたけれども、その担当の方に聞いたら、昔はほうぼうからばらばらに申請があって困っていたのが、今稲城市は体育課で一本化してもらって非常によくなったという話はしておりました。そこで再質問でございます。稲城市の総合体育館は現状、駐車場台数が220台程度確保されているかと思います。近隣市で見ると、より体育館として規模が大きいエスフォルタアリーナ八王子は、新しい施設なのですけれども、意外と体育館の大きさには比例せず、100台程度しか駐車場がない。また、町田市の成瀬にあります町田市立総合体育館でも250台程度ということで、しかも体育施設から結構離れたところに駐車場が点在しているというところです。その中でも稲城市総合体育館は、尾根幹線中央部が駐車場として利用可能であるという理由から、大規模大会が多く開催されてきた面もあると推察するのですが、その点は市としていかが考察されているか、お伺いいたします。 571 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 572 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 御質問のとおり、南多摩尾根幹線の中央部が臨時駐車場として利用できることから、稲城市総合体育館で大規模な大会が多く開催されていると認識しております。 573 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 574 ◯ 14番(鈴木 誠君) 全く同じ認識というところでございます。
     2)、そんな中で、都道南多摩尾根幹線道路の拡幅──今片道1車線ずつのところを2車線ずつにしようということが東京都から発表された中で、中央部分に関して、将来的な駐車場確保あるいは代替手段をどのようにお考えか、伺います。 575 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 576 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 東京都が所有する南多摩尾根幹線の中央部につきましては、現在、東京都から駐車場として利用できるよう御配慮いただいておりますが、尾根幹線本線整備後は駐車場のスペースはとれなくなる見込みでございます。一方で、今ある広大な駐車場スペースを確保することは不可能であります。 577 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 578 ◯ 14番(鈴木 誠君) 不可能ということで、おっしゃるとおり、代替スペースとして、あれだけの広大なスペースをまたとるというのはほぼできないというのは明白でございます。それであるならば、東京都からも10年以内には着工するという話が出ているところを受けると、今後は使えなくなることを見越した周知がもう今からやっていっていいものと思います。また、あわせてiバス等の交通機関の充実や、市民祭などに当たってはシャトルバスの拡充など、いろいろ考えることはございますが、現時点でこれと同じものをつくるのは不可能と考えているのであれば、先般の都の発表も受けてでございますけれども、そのときに向けた第一段階として、既に今から周知を始めていくべきだと考えますが、いかがでしょうか。 579 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 580 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 南多摩尾根幹線の中央部が臨時駐車場として将来使用できなくなることにつきましては、現在利用している団体に周知してまいります。なお、東京都から使用できなくなる時期について情報をいただいた場合には、速やかに周知してまいりたいと考えております。 581 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 582 ◯ 14番(鈴木 誠君) 普通に暮らして市民にとっては、急に何かが使えなくなるというのはなかなかつらいものがあって、これが今までにもあったちびっ子広場であれば、地主さんの厚意によりお貸しいただいておりますというのは明記されていて、いつなくなるかわからないというところでも、先に言っておいてほしかったなど、同じことが平尾であればテニスコートなどでも実際に近年あったところでございます。体育館とグラウンドの利用については、団体によっては、大きな大会を誘致するとなると、それこそ何年かのスパンで持ち回りでやっていたりして、その中での手挙げをどうするかというので各市体育協会などがしのぎを削っている中ではございます。そのように数年前から会場選定に入る場合もあると考えると、稲城は大駐車場が確保できるのだということを前提にして大会誘致の話を進められてしまうと、いざ尾根幹線の中央部分が使用できなくなるという旨が東京都から言われたときにも、来年から使えなくなりますが、1年前だからいいでしょうと言われたときに、実は誘致は3年ぐらい前に決まってしまっていて、そんな急に言われても困りますということになる場合が危惧されるというところでございます。そうすると、何度も繰り返しますけれども、10年以内に着工していこうという話が出ている中で、この場所がいつ利用できなくなるかわからない旨は関係団体全てに事前にしっかりと周知していくことが、今後の余計な混乱を防ぐためには必要と考えますが、いかがでしょうか。 583 ◯ 議長(原島 茂君) 教育部長。 584 ◯ 教育部長(伊藤徹男君) 御質問のとおり、駐車場の確保はできるということで何年も前から大きな大会を計画する団体も想定されることから、尾根幹線の中央部については突然使用できなくなる場合もあることをしっかりと利用団体に周知して、大会の誘致等に混乱がないよう努めてまいりたいと考えております。 585 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 586 ◯ 14番(鈴木 誠君) それでは、御配慮のほどよろしくお願いいたします。  最後の大項目5に移ります。平尾坂浜3・4・17号線のトンネル開通と、交差する学園通り等の周辺整備について伺います。市内でも初となるすばらしい同トンネルの開通でございまして、つい先日も大方の稲城市議会議員が現地に赴いて、立派なトンネルであるということを見せていただいたところでございます。ただ、それをもろ手を挙げて喜ぶためには、もう少々不安要素を解決していく必要があると考えております。  (1)、平尾坂浜3・4・17号線のトンネル開通について。1)、同トンネルの開通時期並びに期待される効果について、市の認識を伺います。 587 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 588 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 上平尾土地区画整理組合では、多3・4・17号坂浜平尾線の平尾中央通りから学園通りまでの区間につきましては、平成28年3月末の完了を目指し、関連する工事を進めており、交通開放につきましても、工事完了後早期に交通開放できるよう、関係機関と協議しております。期待される効果につきましては、多3・4・17号坂浜平尾線は、若葉台と新百合ヶ丘を結び、坂浜・平尾地区のまちづくりにおいても骨格をなす幹線道路でございますので、この道路が完成することにより、周辺地域へのアクセス強化や円滑な交通の確保を図るとともに、坂浜・平尾地区の活性化と安全・安心なまちづくりに寄与することを期待しております。  また、現在、平尾地域から稲城第二中学校へ通う生徒は、道路幅が狭く急勾配な道路を利用しておりますが、多3・4・17号坂浜平尾線のトンネルを利用することにより、通学の利便性や歩車道分離による安全性の向上が図られると考えております。 589 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 590 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今お答えいただいたように、今月末にはトンネル工事が完了するということでございます。今の御回答の中にもあったとおり、地元では「地獄坂からの解放」と銘打ちまして、逆に生徒たちの足腰が弱まるのではないかという別の不安が出ているようなところでもございますが、特にこちらの新道の開通によりまして、積雪時の通行ができる点が非常に大きいものだと考えております。また、震災時にも分断されがたい。特に今、天神通りなどだと、どうしても横が土手になっていて、いざというときに崩れるのではないかと危惧されているようなこともなく、非常に期待が高まっているところでございます。今御回答いただいたとおり、周辺地域へのアクセス強化、円滑な交通の確保ということが大きな課題と認識しているわけでございますが、同じく多摩3・4・36号上平尾小田良線も、3・4・17号線と交差する部分まではできるわけでございますので、今度は栗平側への交通が容易になるというのもこの間見てきたところでございます。そうすると、骨格をなす道路である以上、なるべく渋滞は避けたい、緩和させたいというところです。それを鑑みると、東名高速利用の方は、例えばこちらを曲がっていただくと尻手黒川線のほうへ行けますといった形で交通誘導を行っていくことがさらなる効果増につながっていくと考えますが、いかがでしょうか。 591 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 592 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 多3・4・36号小田良上平尾線の川崎市側の道路開放につきましては、川崎市との協議により、多3・4・17号坂浜平尾線の道路開放とあわせて行う予定としております。この道路開放により、川崎市栗平周辺のアクセス強化や円滑な交通の確保が図られるものと考えております。現在、新百合ヶ丘駅周辺は、特に週末に渋滞が発生しておりますので、今後御質問の交通誘導につきましては、新百合ヶ丘方面への渋滞緩和に一定の効果があると認識しておりますが、川崎市側で計画されている東名川崎インターチェンジに向かうための道路の整備が一部で完了していない箇所もありますことから、交通誘導に向けては今後川崎市と協議してまいりたいと考えております。 593 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 594 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今の御回答で御指摘のところは、多分、旧津久井道で世田谷町田線に対して尻手黒川道が橋を渡っておりてきて、そこで車にぶつかってとまっているという部分だと推察しますが、それであっても、渋滞の発生を未然に防止する意味では、さらに多様な手段もあわせて検討していただきながら、これは本当に稲城市だけではどうにもならないので、以前から言っておりますが、川崎市と協議のほどよろしくお願いいたします。  2)に移ります。こちらはトンネルということでございまして、市内ではトンネルというものに関してノウハウがほとんどない状態と考えております。こちらの管理維持・点検に関して、まず東京都にどのように実施してもらっていくのか、あるいは市独自でも考えがあるのか、お伺いいたします。 595 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 596 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) トンネルの維持管理・点検につきましては、東京都では、トンネル点検要領による日常点検や定期点検などを実施することで、損傷や劣化が進行する前に適切な対応を図り、健全な状態を保つとともに、安全性の確保に努めると伺っております。 597 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 598 ◯ 14番(鈴木 誠君) こちらは東京都としてということでございますので、何かあれば、迅速な連絡により対応してもらうということになると思いますが、今後は南山においてもループするためのトンネルが築造されますし、同じ上平尾においてもまたもう一個トンネルがつくられていくということでもございます。これまでになかったトンネル構造が次々に市内にできるということに対して、市としては、都に任せる部分があるからというので丸投げするだけではなくて、責任を持って随時要請等も含めて行っていくべきと考えますが、いかがでしょうか。 599 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 600 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 市においては、日ごろより道路パトロールや市民の方からの通報による現場確認などを行っており、発見箇所などによっては東京都に維持補修の要請を行うなど、東京都と連携しながら適切な維持管理に努めております。また、御質問にございますように、今後は多3・4・36号小田良上平尾線のトンネルは市が管理することとなりますので、トンネルの維持管理や点検の方法について情報収集に努めるとともに、東京都と連携を図り、適切な対応に努めてまいりたいと考えております。 601 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 602 ◯ 14番(鈴木 誠君) 市が管理するところになる部分もありますので、ぜひとも、これまでにないトンネル技術に関するノウハウを習得して向上させるためにも、きちんとした担当を置くなど、御対応のほどをお願いしておきます。  トンネルであわせて、3)、最近、平尾地域等におきましては、若者によると見られるスプレーでの落書きも多々発生しておりまして、自治会を中心として警察に対して被害届も出しているところでございます。そんな中で、これだけ大きいトンネルで、壁面が大きいとなると、何か書きたくなるという人が出てきてもおかしくはありません。そこで、こうした被害を防ぐための対策をすることが必要と思いますが、お考えを伺います。 603 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 604 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) トンネル壁面への落書き対策につきましては、東京都との協議により、歩道側の両壁面に高さ2.5メートルの範囲で落書き防止用のコーティング剤を塗装することとしております。 605 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 606 ◯ 14番(鈴木 誠君) コーティングということでございます。コーティングすれば落書きは防げるものであるのか、お伺いしたいと思います。 607 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 608 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 東京都では、新設されるトンネル壁面については、落書き対策として、今お答えさせていただきました落書き防止用のコーティング剤の塗装仕上げによる対応を行っていると伺っております。しかしながら、このトンネルにつきましては、道路開放後に落書きが続く場合は、市や地元自治会などとも協議しながら何らかの対策を図ってまいりたいと伺っております。 609 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 610 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今、自治会等というお話をいただきましたけれども、既に自治会のほうでも、いろいろ考えがありながら、近隣の中学校や高校に対して協力してもらいながら、将来的にもし何かあったときには対応していこうというお話が出ているかとも思います。一旦は注視していくということになるかと思いますが、何かあった際には、今お答えいただいたとおり、近隣の方々から意見をもらった上で、ではどのような対策をしようかということをぜひ図っていただければと思います。  最後の括弧の項目です。(2)、学園通り等の周辺整備についてお伺いいたします。今、最後に周辺の中学校・高校というお話をさせていただいた中学校のほうでございますけれども、1)、新規開通の坂浜平尾線と平面交差する既存の学園通り、登下校する中学生の安全確保を重視した信号及び歩道、ガードレールなどの整備が急務でございますが、こちらについて市の認識を伺います。 611 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 612 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 多3・4・17号坂浜平尾線と交差する学園通り周辺の安全対策につきましては、現在、横断歩道の新設について多摩中央警察署より東京都公安委員会へ上申しており、交通開放にあわせて設置される予定となっております。また、小田良地区におきましても、横断歩道設置付近の歩道を拡幅整備し、安全性の向上を図っております。あわせて、交差点付近には横断抑止柵などの安全対策を行ってまいります。なお、信号機につきましては、市より警視庁へ設置要望しておりますが、現在のところ、交通量の関係などから交通開放時の設置は困難と伺っております。市といたしましては、登下校する児童・生徒などの安全確保の観点から、引き続き設置を要望してまいります。 613 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 614 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今御回答いただいたとおり、横断歩道は設置予定で、歩道も拡幅整備が行われるということで、ひとまずの安心要素もあるわけではございますが、多くの児童・生徒が通り、さらにもとから市内の主要道路の一本でもある学園通りでございまして、これまでにない、大通りと大通りが新たに平面交差するということでございますので、ここに信号がないということは将来的にはあり得ない話だと思います。平尾側から稲城第二中学校までは先行開通されると伺っておりますが、その時点から交通事故の危険性が発生していくというものでございますので、交通開放にあわせた早急な信号設置を改めて強く要望していただくことが肝要と思いますが、いかがでしょうか。 615 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 616 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 多3・4・17号坂浜平尾線の整備に伴う警視庁との交通管理者協議に当たっては、市においても、東京都と連携して協議を行ってきており、その中で当該箇所の信号機の設置について強く要望してきております。現時点での警視庁の見解は交通量などの関係から設置は困難ということでありますが、今後、道路開放後の状況も確認していくと伺っております。市といたしましては、当該箇所における信号機の設置は必要な安全対策と考えておりますので、引き続き東京都とも連携しながら、警視庁に対して要望してまいります。 617 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 618 ◯ 14番(鈴木 誠君) 引き続き要望ということでございますので、これ以上は申しませんが、事故が起きてからでは遅きに失してしまいますので、先ほど学校改修の件でも述べさせていただきましたが、稲城第二中学校においては、現在も区画整理の影響で、ある程度の迷惑ではないですけれども、校庭が削られたり、目に見える部分でもこうむっている部分がございますので、新計画まで我慢してもらうにしても、最低限、生徒の安全面だけは確保できるような推進をよろしくお願いいたします。  こちらは最後です。2)、トンネルの平尾側出入り口部分には、念願の消防出張所が現在建設中でございます。こちらはトンネルの出口部分にも当たりますので、緊急車両が左右どちらにも出発できて、それが事故とならないような工夫が必要だと考えておりますが、いかがでしょうか。 619 ◯ 議長(原島 茂君) 都市基盤整備担当部長。 620 ◯ 都市基盤整備担当部長(久家 康君) 現在建設中の消防出張所の出入り口には、緊急車両の出動に備え、停止禁止の規制表示について警視庁と協議を行っております。また、坂浜からトンネルを抜け平尾に向かう車両に対しては、緊急車両の出動をお知らせするため、消防出張所敷地内のトンネル側にLED式の赤色回転灯を設置するとともに、周辺を通行する車両に対しては、ブザーを内蔵し、出庫注意が表示される照明表示灯を設置することにより、音と光で緊急車両の出動をお知らせし、事故が発生しないよう対応を図ってまいります。 621 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 622 ◯ 14番(鈴木 誠君) 今建設中として、トンネルが出た部分に各種安全対策をされるということは理解しました。逆に今度は消防署側から出動するときを考えると、出動する際に、すぐ右折してトンネルに入って坂浜・若葉台方面に行くというときに関しても、それらの対応の中で行えるものとして考えて大丈夫か、確認しておきます。 623 ◯ 議長(原島 茂君) 消防本部消防長。 624 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 消防車両の出場につきましては、基本的に道路交通法に従ってするもので、より安全に出場するため、赤色回転灯及びブザーを補助的に設置するものでございます。右折、左折とも出場に注意し、安全に出場できるようにいたします。 625 ◯ 議長(原島 茂君) 鈴木君。 626 ◯ 14番(鈴木 誠君) 上平尾並びに小田良の土地区画整理は、より多くの方々が幸せに、また便利に暮らせる事業であるべきものとして、私も全力で後押しをしているところです。ぜひとも引き続きあらゆる面で安全性に配慮した計画と運用をよろしくお願い申し上げまして、以上で起風会鈴木誠の一般質問を終わります。ありがとうございました。 627 ◯ 議長(原島 茂君) 以上で、14番、鈴木誠君の一般質問は終わりました。  以上で、一般質問を終わります。   ───────────────────────────────────────── 628 ◯ 議長(原島 茂君) この際、日程第2、第15号議案 平成27年度東京都稲城市一般会計補正予算(第6号)から日程第5、第20号議案 平成27年度東京都稲城市介護保険特別会計補正予算(第2号)までの4件を一括議題といたします。  本案につきましては補正予算特別委員会に付託してありますので、委員長から報告を求めます。補正予算特別委員長。      〔補正予算特別委員長 渡辺 力君 登壇〕 629 ◯ 補正予算特別委員長(渡辺 力君) 本委員会に付託されました第15号議案 平成27年度東京都稲城市一般会計補正予算(第6号)、第16号議案 平成27年度東京都稲城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、第18号議案 平成27年度東京都稲城市土地区画整理事業特別会計補正予算(第4号)、第20号議案 平成27年度東京都稲城市介護保険特別会計補正予算(第2号)の4件につきまして、3月1日に委員会を開催し、審査を行っておりますので、その審査経過と結果を報告いたします。  初めに、第15号議案の質疑の概要を申し上げます。  問い、特定緊急輸送道路沿道建築物耐震改修助成の対象は、市内に何棟あるのか。答え、1棟である。  問い、個人番号カード関係事業、約1,400万円の増について伺う。答え、個人番号カードの交付に関係する経費であり、国の平成27年度補正予算(第1号)により、個人番号カード発行等に要する経費の増に伴うものである。市では当初7,000枚を見込んでいたが、先週末現在約6,000枚弱の申請を受けている。ほぼ当初の見込みどおりである。  問い、障害介護給付費について、利用者数及び利用件数の増等に伴う増額との説明だが、主なサービスごとに具体的に伺う。答え、障害介護給付費は訪問系・日中活動系・居住系サービスなどに分かれており、主なものとしては、就労移行支援及び就労継続支援B型、共同生活援助──いわゆるグループホームである。当初予算に比較して、就労移行支援は、利用人数4名の増により約15%増、就労継続支援B型は、1カ月当たりの利用日数が120日ほどふえ、約10%の増となっている。共同生活援助も、利用人数が3名ほどふえ、約16%の増となっている。背景・理由としては、障害者が地域で生活していく上でさまざまな福祉サービスの利用がふえているということや、精神障害者の就労意欲の高まりなど、社会参加や自立を目指して就労支援サービスを利用する方が多いためと見ている。  問い、電算管理運営費の備品購入費・事業用LGWANについて、国庫補助金等を活用して、個人番号の情報連携に活用されるLGWANの安全性の確保を図り、インターネットの接続環境と分割するための経費の計上等とあるが、国の指示、またそれにより市は何をせねばならないのか、伺う。答え、3点の対策を講じるよう依頼があった。1点目、税・国保・福祉などのマイナンバー利用事務のネットワークのパソコンについて、パソコンからUSBメモリー等を使用して情報を持ち出すことができないように設定すること。2点目、マイナンバーの情報連携を行うLGWAN回線のセキュリティー確保のため、LGWANとインターネットを同一のネットワーク上に置かないこと。3点目、都道府県単位の情報セキュリティークラウドを構築して、高度な情報セキュリティー対策を講じることである。1点目は既に実施済み、3点目は都道府県が実施するため、市では2点目のLGWANとインターネットの分割を行うこととなる。現在、職員が利用している内部情報系のネットワークは、LGWANとインターネットが両方使える状態になっているが、インターネット接続を切り離し、別のサーバー・ネットワークとして構築する。リモート操作によりこのサーバーの画面を見に行くという形でインターネットの利用、メールについても添付ファイルを分離してテキストメールの本文だけを見ることができるようにするなど、有害なウイルスがLGWANを使ってネットワークに入らないようにすることで、セキュリティーを確保していく。2分の1の国庫補助に加え、平成27年度の補正予算に計上した場合のみ起債が可能という補正予算債と言われる有利な起債も財源として活用する。  問い、桜・梨の花まつりについて、ここ数年の参加者数の推移と、初の2日間開催における参加者数の目標と取り組みについて伺う。答え、平成25年度が1,410人、平成26年度が5,620人、平成27年度が7,620人。2日間開催ということで、目標は5桁台。出店のテント数を34から40に、特に飲食系をふやす依頼をしている。さらに、ミニ消防車を展示し、子供の記念撮影などで楽しんでいただこうという新たな企画による拡大を図る。  問い、個人番号カード交付事業補助金の補助率は10分の10、地方公共団体情報セキュリティ強化対策費補助金は2分の1で、あとの約2分の1は市債での対応であるが、セキュリティー対策事業については自治体が2分の1を負担するという考え方について伺いたい。また、マイナンバー制度の導入からその経費について、市の持ち出し分があると思うが、費用対効果を判断する上でも、どれぐらいになるのか把握していく必要があると思うが、考えを伺う。答え、マイナンバーに係る補助金は補助率10分の10が多いが、システム改修に係るものでは、地方税や福祉の関係のシステム改修については3分の2、残りの3分の1は交付税での対応となっている。今回の2分の1の自治体負担というのも補正予算債での交付税対応という形になるが、交付税が不交付になるような富裕団体とのある程度の財源調整を含めてこのような補助率となっているものと解釈している。システム改修経費のように市の持ち出しがあるようなものは、整理して、今後費用対効果としてあらわれてくるものと見比べていきたい。  問い、桜・梨の花まつり事業が2日間の開催となったことなどによる約200万円の増額補正の内訳は。また、3月末からの準備経費も含むものをここで提案するのでは遅いのではないか。答え、看板・テント等を含めた設営費が41万7,000円、ミニSL・「稲城なしのすけのふわふわ」などのイベント事業費が1日ふえることで70万円、警備員の配置に夜間の警備も入ることもあり、警備費が51万6,000円、チラシの枚数をふやしての周知に印刷広告費が18万9,000円、保険代が4万5,000円、ライトアップのぼんぼりの購入が13万7,000円である。桜・梨の花まつりについては、年度当初に行われるということで、時期的に予算組みが難しいところでもあり、2日間開催ということでの警察との協議等がなかなか決まらなかったことなどもあり、ここでの提案となった。  問い、「稲城なしのすけ」の商標使用に伴う商標使用料について、昨年度との比較は。また、「稲城なしのすけ」を稲城市の顔として、今後どのようにアピールし、展開していくのか伺う。答え、昨年度は15件、今年度は13件である。今後については、先般の観光基本計画案の中でも明記しているが、さらに市民・市外へ向けてより親しんでいただくために、いろいろなアクション・セリフ等でキャラクターづけを膨らませていきたい。また、稲城市の顔・代表として、市外のイベント等の出演、ノベルティーグッズ等を配りながら周知を図っていくということについては継続していく。  問い、桜・梨の花まつり事業の市外への発信方法は。また、来場者目標5桁の根拠は。答え、ポスターを作成し、JR・京王線での駅張り、ラック置きなど、3月中旬から行いたい。来場者目標根拠については、昨年度が7,620人で、単純に倍とはいかないだろうと想定し、このような周知により、1万人台を目指したいと考えている。  問い、国民健康保険事業特別会計繰出金に関連して、まず国民健康保険税の軽減の仕組みについて、また当初予算と比較して対象者がどの程度ふえると見込んだ補正額となったのか、また軽減対象者が増加した要因について伺う。答え、国民健康保険税の軽減の仕組みについては、国民健康保険税の賦課には基礎課税分・後期高齢者支援金課税分・介護納付金課税分の3種類の課税項目がある。さらにこの項目それぞれに7割・5割・2割軽減があるが、世帯の総所得金額が一定基準以下の場合、税目の均等割額をそれぞれ軽減するものである。軽減対象者の増人数は、基礎課税分と後期高齢者課税分の7割軽減が当初の3,244人から51人の増、5割軽減が当初の1,679人から176人の増と見込んだ。また、2割軽減については、2割軽減から5割軽減へと判定が変わった方がふえたことにより、逆に52人の減となっている。さらに、40歳以上を対象とした介護納付金分については、7割軽減が当初の1,027人から53人の増、5割軽減が483人から15人の増、2割軽減は当初の509人から50人増と見込んだ。軽減対象者が増加した要因は、地方税法施行令の改正により平成26年度に引き続き平成27年度においても軽減措置の拡大が行われたことから、当初予算より軽減対象者がふえたものである。  問い、情報セキュリティー関連で、マイナンバー制度の実施は決まっていたことなのに、なぜ今回の補正予算の計上となるのか。このように急遽セキュリティー対策を施す方針の背景を伺う。答え、今回の補正予算計上については、6月の日本年金機構の情報漏えい問題が関係していると思われる。これにより、地方も含めて標的、攻撃の対象になり得ることが明確になったため、国が補正予算で対応して、地方もそれを受けて補正することとなったため、緊急にこのような措置を講じるに至ったと解釈している。  問い、街路灯の電気料金について、平成26年度精算分と平成27年度の前払い分が当初の見込みよりふえたということだが、詳細について伺う。答え、支払い方法は2種類あり、電柱に直接共架する防犯灯などについては定額制となっている。また、電気メーターを内蔵する配電盤から電力供給している街路灯については従量制となっている。防犯灯などの定額料金の支払い方法については、当該年度の予測額と前年度の精算額を年度当初に一括して支払うこととなっており、今回の補正理由としては、平成26年度中の燃料費調整単価の値上がりにより、平成27年度当初の年間一括払いの増額と、平成26年度の精算金の増額が主な要因である。  問い、情報セキュリティーへの対応関連について、メールの添付ファイルの取り扱いなどはどのようにするのか。また、機器等導入設定委託約1,400万円、備品購入費・事業用約1,300万円の大まかな積算内訳は。答え、インターネット用の端末を各課1台用意することを今のところ想定しており、それと日常使っているパソコンとのやりとりを交わしていくというイメージで構築していく予定である。外部からの添付ファイルはかなりの危険性をはらんでいるということを前提に考えているためである。ただ、東京都・国・その他の地方公共団体からのメールについて、LGWAN回線を用いているものは引き続き今までのパソコンで添付ファイルを開くことができる。大半の添付ファイルのあるメールはこのような対応となると思われる。また、内訳は、委託料については5項目、1)、ネットワークの構築、環境構築費、税抜きの価格で200万円、2)、リモート接続のための環境構築費970万円、3)、ダウンロード用設定端末委託87万7,250円、4)、ホームページサーバー設定変更費37万8,000円、5)、内部情報システム設定変更費、メール関連で24万円。備品購入費については、サーバーを2台ほど立てる予定で、1台目178万6,950円、2台目が171万6,490円、その他ライセンス関係費用780万9,000円とマイクロソフト関係のライセンスが94万8,800円である。  問い、生活保護事業の医療扶助費約5,790万円の補正について、受給者1人当たりの医療費の増等に伴う医療扶助費の増額とあるが、これは受給者の高齢化に伴うものなのか。そうだとすると、これからも継続してふえるという可能性があるが、その背景について伺う。答え、そのとおりである。平成28年1月と前年の同月の状況の比較で、高齢者のみ世帯が393世帯から434世帯と、41世帯、構成比率も3.1%ふえている。高額な医療扶助の案件には高齢者の医療扶助が該当する傾向が背景としてあると認識している。  以上で質疑を終結し、討論は、反対討論が1件ありましたので、申し上げます。  反対討論。今回の補正予算約1億3,400万円のうち、多くの部分は、障害介護給付費、生活保護の医療扶助費、また桜・梨の花まつり事業補助金など、市民の生活やさまざまな暮らしにかかわる重要なものである。しかし、個人番号カード関係事業費補助金の増とか、また個人番号に関するものとして増額されている情報セキュリティー関係経費については大きな問題があると認識している。特に情報セキュリティー関係経費については、当初想定していなかったのに、日本年金機構の情報漏えいに伴って急遽今回補正をするということである。このように個人番号──マイナンバーの情報漏えいに対する国民の不安が高まっていって、その対策費だけがどんどん増し積みをされているという状況になっている。伴って自治体の負担もふえているということである。国政では、個人番号──マイナンバー事業については中止・凍結を訴えている。自治体に関しても、これ以上のさらなる拡大をせずに事業を中止・凍結して、再度検討し直すということを求める立場から、今回の補正予算については反対する。  以上で討論を終結し、採決の結果、第15号議案は挙手多数により原案のとおり可決されました。  次に、第16号議案の質疑の概要を申し上げます。  問い、金額が一番大きい一般被保険者療養給付費の1億4,882万6,000円の増額補正について、増額の内容を伺う。また、補正額が昨年より若干多いが、ほかに理由があるのかも伺う。答え、主に被保険者の高齢化等に伴う1人当たりの医療費などの増による。今年度はインフルエンザの流行がおくれたが、例年この時期での流行により、予算に不足が生じると見込んだものである。また、インフルエンザの流行以外の要因としては、特に調剤費──薬代がふえている。中でも、C型肝炎をほぼ治癒させる新薬が大変高価であるということも大きな要因である。  問い、被保険者健康診査料助成について、増額の内容、市の認識を伺う。答え、被保険者健康診査料助成では、人間ドック、脳ドック及びがん検診に対する助成を実施しているが、このうち人間ドックと脳ドックの助成額について増額を行うものである。人間ドックは、当初予算での見込み件数500件から137件の増で637件を見込み、金額にして135万6,000円を増額するものである。また、脳ドックは、当初の173件から275件の増で、448件を見込み、金額は347万7,000円を増額し、両方を合わせて412件、483万3,000円を増額するものである。人間ドックは、特定健診の受診率もカウントすることができ、国や東京都の交付金の増額も期待することができるものであり、疾病の早期発見で重症化を防ぐことで中長期的には医療費の抑制にもつながるものと認識している。また、脳ドックについては、市立病院健診センターで人間ドックと併診する場合、自己負担額が軽減されることも件数増の要因であると認識しており、人間ドックと同様に疾病予防・健康維持に有効であるため、引き続き健診センターと連携してPRに努めていく。  問い、一般会計繰入金保険基盤安定繰入金の保険税軽減分390万円について、軽減措置の拡大が昨年度においても実施され、今回の補正でも平成27年度の地方税法施行令の改正があったことによるものということだが、2年連続で軽減措置が拡大されている背景について伺う。答え、地方税法施行令の改正に基づき、市としても、国民健康保険運営協議会に諮り、答申をいただき、国の考え方に沿って改定を行ってきているものである。理由としては、アベノミクス効果の影響により、消費者物価指数の上昇から、低所得者が物価や賃金上昇の影響で軽減対象から外れないよう見直しが必要であると判断されたものである。構造的に脆弱な国民健康保険制度が地域保険として持続可能なものとなるように、社会保障制度の根幹である国民健康保険制度に配慮がなされているものである。  以上で質疑を終結し、討論はなく、採決の結果、第16号議案は挙手全員により原案のとおり可決されました。  次に、第18号議案につきましては、質疑・討論がなく、採決の結果、挙手全員により原案のとおり可決されました。  次に、第20号議案につきましては、質疑・討論がなく、採決の結果、挙手全員により原案のとおり可決されました。  以上で、補正予算特別委員会の報告を終わります。 630 ◯ 議長(原島 茂君) 以上で、委員長報告は終わりました。  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。──質疑がありませんので、以上で質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。9番、山岸太一君。      〔9番 山岸太一君 登壇〕 631 ◯ 9番(山岸太一君) 日本共産党稲城市議団を代表して、第15号議案 平成27年度東京都稲城市一般会計補正予算(第6号)に反対の立場から討論を行います。  本補正予算は、歳入歳出規模で1億3,400万円となっています。その中では、国民健康保険事業への繰出金、生活保護事業の医療扶助費の増額、桜・梨の花まつりの事業補助金など、重要な施策が盛り込まれています。これらの施策は当然行うべきであります。しかし、その中に大変問題のある項目も盛り込まれています。それは、自治体情報セキュリティ強化対策事業2,700万円、個人番号カード関連事務委任に係る交付金1,400万円、両方ともマイナンバー制度の実施に伴う事業であります。特に自治体情報セキュリティ強化対策事業は、本来は年度当初、国のほうでは予定していなかったのに、年金機構の情報流出事件を受け、急に事業化した施策であります。マイナンバー制度の実施に当たっては、個人情報保護について、当初より不安の声が出されていました。それなのに、国はそういった不安の声を押しのけ、制度の開始を強行した。安全と言い続けてきて、今になって急遽セキュリティー強化をするなどと言い始めています。まさに泥縄の対応がされているわけです。どれだけ対策をしても、マイナンバー制度を実施している限りは、情報流出のリスクが解消するものではありません。しかも、本来であれば、国が実施を決めた施策である以上、実行に当たっては国が100%補助をすべきであるはずなのに、50%しか補助を出さず、残り50%は自治体に市債の発行──借金をさせてまで実施させようとしています。このようなことが続けば、今後何かあるたびに、情報保護の名のもとに対策費だけが上積みされていく。そして、そのしわ寄せは地方自治体に押しつけられていくことになってしまうのではないでしょうか。日本共産党は、国政ではマイナンバー制度の一刻も早い中止を求めており、稲城市政においても、必要なのは対策の上積みではなく、マイナンバー制度を停止させることであると訴えております。  以上の理由により、本補正予算に反対を求め、討論といたします。
    632 ◯ 議長(原島 茂君) 18番、大久保もりひさ君。      〔18番 大久保もりひさ君 登壇〕 633 ◯ 18番(大久保もりひさ君) 市議会公明党を代表して、第15号議案 平成27年度東京都稲城市一般会計補正予算(第6号)と第16号議案 平成27年度東京都稲城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)に対し、賛成の立場で討論をいたします。  東日本大震災の発災から間もなく5年。インフラや住宅などの整備が進む一方で、被災者の心のケアや風評被害など、依然として多くの課題が横たわっています。公明党は、この5年間、無我夢中で復興の加速に取り組んできました。さまざまな面で復興は進みましたが、今なお17万人以上の方々が避難生活を余儀なくされている現状にはじくじたる思いであります。公明党は、被災された皆様の生活再建のために、引き続き全力で働いてまいります。  まずは第15号議案 平成27年度東京都稲城市一般会計補正予算(第6号)について申し上げます。  今回の補正予算には、マイナンバーカードの発行申請に遅滞なく万全に対応するために、個人番号カードの発行数を追加したことによる経費の増額補正と、マイナンバー利用事務に関する情報セキュリティーの抜本的対策のための費用など、マイナンバー制度に関する重要な事業が計上されています。  本年1月より、赤ちゃんから高齢者まで、国内に住む全ての人に12桁の番号を割り当てる社会保障と税のマイナンバー制度の運用がスタートしました。マイナンバーは、社会保障・税・災害対策の行政手続の際に使います。具体的には、年金や雇用保険の資格取得や確認・給付、児童手当や生活保護などの給付を受ける場面や、確定申告などの税手続で申請書などに記載を求められます。災害対策では、被災者生活再建支援金の給付などで使います。企業でも、税や社会保険の手続を行うため、従業員の皆様はマイナンバーを提示する必要があります。マイナンバーを使えば、番号一つで本人確認ができるため、行政手続が簡単になります。また、所得や社会保障の受給状況をより正確に把握できるため、本当に必要な人に支援ができますので、公平な負担や給付を実現することができます。平成30年からは、脱税や生活保護の不正受給を防ぐため、任意でありますが、預貯金口座番号とマイナンバーを結びつけることになりますし、特定健診の結果や予防接種の履歴管理にも活用されます。このほか、戸籍やパスポートの取得、自動車登録などへの活用も検討されております。  マイナンバー制度の本格運用に伴い、1月からは法的な身分証明書にもなる、顔写真がついているICチップ入りの個人番号カードの無料交付が順次始まりました。取得は自由ですが、カードを使えば、納税や子育て、年金受給に関する行政手続がよりスムーズになります。個人番号カードは、表面に顔写真や名前、住所、性別、生年月日、裏面に12桁のマイナンバーが記載されます。今後は、コンビニの設置端末にカードをかざせば、簡単に住民票の写しを入手できるようになります。さらに、図書館カードや印鑑登録証など、自治体が定めるサービスも利用できるようになります。当然ですが、私も申請済みであり、個人番号カードの到着を心待ちにしているところであります。  個人番号カードにはプライバシー性の高い情報は記録されません。また、政府は、サイバー攻撃から個人情報を保護するため、税の情報は税務署、児童手当や生活保護などの情報は市区町村というように、個人情報を分散管理しています。これにより芋づる式の情報漏えいを防ぎます。市役所内で情報をやりとりする場合は、マイナンバーを直接使わず、暗号化して行います。さらに、公明党の強力な推進で、1月から個人情報の取り扱いを監視・監督する個人情報保護委員会が発足しました。平成29年からは、個人情報について不正な提供が行われていないかを自分で確認できる専用サイト「マイナポータル」を開設する予定です。  公明党は、国民目線でマイナンバーの円滑な導入を推進してきました。従来、コールセンターへの問い合わせには、固定電話で1分当たり10円の通話料がかかっていましたが、山口那津男代表が安倍晋三総理に直接要望した結果、政府は無料で相談できる総合フリーダイヤルを開設しました。視覚障害者に通知番号カードが届いたことがわかるように、簡易書留の封筒に「マイナンバー通知」という点字加工を実現させたのも公明党です。東日本大震災の被災者やストーカー、児童虐待の被害者ら、通知カードを住民票のある住所地で受け取れない人を対象に、申請すれば登録した居住地で書類を受け取れる特例措置の実施も後押ししました。マイナンバー制度は、既に運用を開始しており、さらにセキュリティーを強化するところであり、中止や凍結などはあり得ません。私たち市議会議員は、本市におけるマイナンバー制度の運用において、仕事上のセキュリティーホールはないのか、市民の皆様がお困りになることはないのかなどを厳しくチェックしながら、市民の安全で適切な利用を促進するべきであると考えます。  また、そのほかには、自立支援給付等事業の障害介護給付費、桜・梨の花まつりの事業補助金、国民健康保険税の軽減措置のための特別会計繰出金、生活保護事業の医療扶助費など、必要不可欠な補正予算が計上されております。  次に、第16号議案 平成27年度東京都稲城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)について申し上げます。  まずは、被保険者健康診査料助成のうち、人間ドックと脳ドックの助成額について増額を行うことを高く評価するものであります。国民健康保険の人間ドック審査料助成に40歳以上も対象に加えた平成26年度よりも、平成27年度はさらに人間ドックの受診者数がふえるだけでなく、脳ドックを併診する方が一気にふえたことにより、市民の疾病予防と健康維持に大いに貢献されているものと考えます。  また、アベノミクス効果の影響により、消費者物価指数の上昇から、低所得者の方々が物価や賃金上昇の影響で軽減対象から外れないように見直すことが必要であると判断されたことによる国民健康保険の軽減措置の拡大につきましても、大変重要な補正予算であると考えます。  以上のことから、第15号議案 平成27年度東京都稲城市一般会計補正予算(第6号)と第16号議案 平成27年度東京都稲城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)に対し賛成するものであります。以上です。 634 ◯ 議長(原島 茂君) 以上で、討論を終結いたします。  これより第15号議案 平成27年度東京都稲城市一般会計補正予算(第6号)を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 635 ◯ 議長(原島 茂君) 起立多数であります。よって第15号議案は委員長の報告のとおり可決されました。  これより第16号議案 平成27年度東京都稲城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 636 ◯ 議長(原島 茂君) 起立全員であります。よって第16号議案は委員長の報告のとおり可決されました。  これより第18号議案 平成27年度東京都稲城市土地区画整理事業特別会計補正予算(第4号)を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 637 ◯ 議長(原島 茂君) 起立全員であります。よって第18号議案は委員長の報告のとおり可決されました。  これより第20号議案 平成27年度東京都稲城市介護保険特別会計補正予算(第2号)を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 638 ◯ 議長(原島 茂君) 起立全員であります。よって第20号議案は委員長の報告のとおり可決されました。   ───────────────────────────────────────── 639 ◯ 議長(原島 茂君) お諮りいたします。委員会審査等のため、3月9日から3月27日までの19日間休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 640 ◯ 議長(原島 茂君) 御異議なしと認めます。よって3月9日から3月27日までの19日間休会とすることに決定いたしました。   ───────────────────────────────────────── 641 ◯ 議長(原島 茂君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後4時26分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...