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  1. 稲城市議会 2015-03-06
    平成27年第1回定例会(第4号) 本文 開催日: 2015-03-06


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前9時31分 開議 ◯ 議長(中山けんじ君) ただいまから本日の会議を開きます。   ────────────────────────────────────────── 2 ◯ 議長(中山けんじ君) 日程第1、一般質問を行います。  一般質問の方法は従来どおりでありますので、よろしくお願いいたします。  通告の1番、伊藤ちか子さんの一般質問を許します。7番、伊藤ちか子さん。 3 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  まず1番目、自治会の活性化や加入促進への取り組みについて。自治会は、地域の住民が互いに支え合い、安心して暮らせるまちづくりや環境美化などの活動を主体的に行っている団体で、地域のコミュニティーに重要な役割を果たしております。川崎市では、川崎市町内会・自治会の活動の活性化に関する条例が制定されました。  (1)、稲城市の自治会の現状と活性化や加入促進への取り組みについてお尋ねするものでございます。 4 ◯ 議長(中山けんじ君) 総務部長。 5 ◯ 総務部長(渡邉知明君) それでは、答弁をさせていただきます。御質問の川崎市町内会・自治会の活動の活性化に関する条例は、市や町内会・自治会、事業者の役割を定め、町内会・自治会の活性化を図ることを目的としたものであると認識しております。本市においても、各自治会は地域コミュニティーに重要な役割を果たしており、市では、自治会の活性化や加入促進につきましては、地域コミュニティーの醸成、防犯・防災の観点からも大変重要であると認識しております。転入者への自治会加入チラシの配布や、事業者には稲城市宅地開発等指導要綱の協議の中で、入居者に対し、既存自治会への加入や新規自治会の設立について説明するよう指導を行っております。さらに、従来から新規自治会の設立支援や自治会集会施設の建設費等の補助、自治会連合会の運営、行政連絡員調整会議の開催など、川崎市の条例が目指すことと同様の取り組みを行ってきております。 6 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 7 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 自治会の加入の状況と推移がもしおわかりでしたら、教えていただきたいと思います。区内では、不動産の購入時に自治会に入ることを条件として取り組んでいるところもございます。今までやってきたこと以上のことをしないと、なかなか自治会の加入の促進にはつながらないのではないかと思います。平尾でミニ開発をして、15軒ぐらいの家ができました。そして、自治会加入はわずか6軒でした。こういう意味でも、自治会への加入というのは若い人なら若い人なりになかなか難しいと思っております。ですから、川崎市のように、条例を制定することで自治会支援を力強く後押しすることができるのではないかと思いまして提案させていただいたところでございます。再度その確認をお願いいたします。 8 ◯ 議長(中山けんじ君) 総務部長。 9 ◯ 総務部長(渡邉知明君) 自治会の加入率の推移でございます。平成22年57.8%、それからほぼ横ばいで、平成26年度は57.5%となっております。それから、繰り返しになりますが、実質的に本市でも川崎市と同じような取り組みを行っておりますので、現在のところ、条例を策定する予定はございません。 10 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 11 ◯ 7番(伊藤ちか子君) それでは、地域ごとの加入率がわかったら、教えてください。 12 ◯ 議長(中山けんじ君) 総務部長。 13 ◯ 総務部長(渡邉知明君) 37の自治会がございますので、それぞれ申し上げますと、矢野口56.4%、東長沼39.6%、大丸41.7%、都営第一が91.1%、都営第二が90.7%、多摩稲城マンションが95.8%、稲城ハイコーポが92.5%、百村が38.2%、坂浜が52.0%、平尾が54.2%、平尾住宅が68.3%、平尾分譲住宅が100%、平尾宅地分譲住宅が93.4%、押立が58.5%、ファインヒル向陽台82.1%、都営向陽台団地98.9%、向陽台六丁目団地94.7%、城山100%、長峰杜の三番街83.3%、都営長峰三丁目団地97.6%、向陽台公団賃貸89.5%、長峰杜の一番街100%、ビューコート若葉台54.8%、若葉台ワルツの杜団地97.2%、長峰ローレルヒルズ96.3%、ファインストーリア団地97.5%、若葉台92.1%、若葉台パークヒルズ95.5%、都営長峰二丁目団地96.8%、長峰西地区67.0%、ワーズワースの丘95.4%、蒼の区町会87.8%、ザ・レジデントパークス100%、向陽台二丁目住宅73.2%、長峰東地区81.4%、クレヴィア若葉台パークナード100%、長峰ルナオーヴ92.3%、いずれも平成26年度の加入率でございます。 14 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。
    15 ◯ 7番(伊藤ちか子君) ありがとうございました。  2番目、老朽ガス管の交換についてお尋ねいたします。高度成長期に普及した白ガス管などの古いガス管は、数十年で老朽化し、ガス漏れにつながるおそれがあると言われております。本年2月4日付の朝日新聞において、「白ガス管などの古いガス管は、今も多くの公共施設で使用されている。老朽化は進み、ガス漏れのリスクは高まる」と報道されました。  (1)、稲城市内の市立小中学校・保育園など、公共施設における現状についてお尋ねいたします。 16 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 17 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 建物のガス管の管理につきましては、都市ガスは建物の敷地境界、LPガスはメーターより先が消費者の管理となっております。また、白ガス管などのガス管につきましては、土の中に埋められているものは、年月の経過とともに腐食することがございます。御質問の市内の小中学校や保育園などの公共施設の現状についてでございますが、市庁舎など11施設の埋設管に白ガス管が使用されております。その他の44施設の埋設管につきましては、腐食性に強いポリエチレン管などが使用されていることを確認しております。 18 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 19 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 経済産業省の初の調査によって、老朽ガス管を使用する公的施設が全国で8,339棟に上るという数字が出たわけでございます。稲城市としては11施設の埋設管に白ガス管が使用されているということですけれども、(2)、これまでの市の取り組みをお尋ねするものでございます。 20 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 21 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 市が管理している老朽化したガス管の交換につきましては、大規模改修工事などの機会を捉え、必要に応じ実施しております。 22 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 23 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (3)、今後の市の方針をお尋ねいたします。 24 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 25 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 今後の対応につきましては、これまでと同様に、大規模改修工事などの機会を捉え、必要に応じて実施してまいりたいと考えております。 26 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 27 ◯ 7番(伊藤ちか子君) ガス漏れなどの危険が出てくるので、ガス管などは優先的に早期に取りかえることが必要だと私は思うのですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 28 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 29 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 先ほど答弁させていただきましたけれども、白ガス管使用11施設のうち、都市ガスは1カ所、LPガスが10カ所でございまして、LPガスにつきましては市が管理している部分はボンベ・メーター以降の地上部ということで、腐食については可能性は非常に低いと判断しております。また、都市ガスについては1カ所ございますが、そこは状況を見て適時対応してまいりたいと考えております。 30 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 31 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 3番目、平尾地区の交通安全対策についてお尋ねします。平尾地区では、現在、土地区画整理事業が進められており、保留地への入居もふえ、また新百合ヶ丘駅から稲城消防署出張所予定地まで、新たに路線バスの運行が開始されるなど、着々と新しいまち並みが形成されております。  (1)、平尾中央通りから上平尾区画整理地区に入る交差点は区画整理の区域外になりますが、どのような整備を考えているのか。また、信号の設置を早期に願うものですが、その点についてもお尋ねします。 32 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市基盤整備担当部長。 33 ◯ 都市基盤整備担当部長(磯貝 博君) 上平尾土地区画整理事業では、多3・4・17号坂浜平尾線の整備について、安全・安心な道路形態となるように、信号機の設置も含め、現在、東京都及び警視庁と協議を行いながら進めているところでございます。御質問の交差点箇所につきましては、既設道路と新設道路をすりつけ、最終的に十字路の交差点となります。したがいまして、警視庁協議においては、早期の信号設置を強く要望しているところであります。現時点では、協議中の段階ではありますが、警視庁としても信号設置要望箇所の中では優先的に整備が必要な箇所という見解をいただいている状況となっております。 34 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 35 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 優先的に整備が必要だという認識を持っていただいているので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  (2)、都市計画道路坂浜平尾線は、歩道幅員両側3.5メートルということでございますが、交差点の整備にあわせて平尾中央通りの歩道も整備する考えがあるのか、伺います。 36 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 37 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 平尾中央通りにつきましては、ケヤキの根上がりや避難道路としての電線類の地中化、自転車走行レーンの設置など、さまざまな課題がございます。これらの課題を整理するためには、根本的に歩道と車道の断面構成を変更する改修が必要であることから、今後、平尾中央通り全体の改修計画を検討してまいりたいと考えております。 38 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 39 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 平尾中央通り全体の改修計画ということでございますけれども、平尾中央通りは幅員16メートルですけれども、歩道は両側が2.5メートル、市内のいちょう並木通りは、同じく幅員が16メートルで、両側は3.5メートルあるわけでございます。改修して歩道の根の盛り上がりをなくし、安心して歩ける歩道にすべきと考えますが、いつごろ改修計画をつくる予定でございますか。 40 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 41 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 先ほど申しましたように、改修につきましては、電線類の地中化等もございまして、電線の地中化につきましては、関係機関、警視庁等の協議に時間を費やすといったこともございます。また、スケジュール的には、小田良土地区画整理事業におきましても、中央通りと連絡されます多3・4・17号線の整備を進めておりますので、そこらの整備状況を見きわめた上で、関係機関と調整してまいりたいと考えております。 42 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 43 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (3)、外周道路から上平尾土地区画整理地区に入る交差点も区画整理の区域外になりますが、どのような整備を考えているのか。また信号の設置についてお尋ねいたします。 44 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市基盤整備担当部長。 45 ◯ 都市基盤整備担当部長(磯貝 博君) 御質問の交差点につきましても、さきにお答えしましたように、上平尾土地区画整理事業における警視庁との協議の中で調整を進めております。警視庁協議においては、当該交差点整備といたしましては、上平尾地区12メートル幅員の道路から平尾外周通りへの直進路線を優先路線とし、東から接続する平尾外周通りと西から接続する市道第1547号線については、一時停止で処理することとしております。また、信号機の設置につきましては、当該箇所における将来の交通量予測から見て、交通開放当初からの設置は困難であり、開放後の状況を見ながら判断していくという警視庁の見解であります。 46 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 47 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 一時停止で処理するということでございますけれども、事故が起きてからでは遅いと思います。設置できるように頑張っていただきたいと思いますので、その考え方だけ教えてください。 48 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市基盤整備担当部長。 49 ◯ 都市基盤整備担当部長(磯貝 博君) 具体的にただいま協議を進めておりますので、その状況も伝えて、今後の状況も見ながら、早期に整備できるように検討してまいりたいと思っております。 50 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 51 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 4番目、JR南武線のさらなる利便性及び快適性の向上について。  (1)、新型車両の導入が昨年10月より実施されておりますが、今後どのくらいの期間で入れかえられるのか、また新型車両導入でどのような快適性の向上が図られるのか、お尋ねいたします。 52 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市基盤整備担当部長。 53 ◯ 都市基盤整備担当部長(磯貝 博君) JR南武線の新型車両の導入につきましては、南武線の定期列車として保有しております現行車両のほぼ全てをおおむね平成27年度内までに更新する予定であるとJR東日本より確認しております。  次に、新型車両導入による快適性でございますが、現行の旧車両より横幅が広く、1割程度定員が増加するとともに、座席幅も拡大しております。 54 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 55 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (2)、本年3月に実施されるJR南武線のダイヤ改正により、快速列車の運行がどのようになるのか、伺います。 56 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市基盤整備担当部長。 57 ◯ 都市基盤整備担当部長(磯貝 博君) 3月14日に予定されているダイヤ改正では、快速列車の運行について、現在10時~16時台のデイタイムで運行している快速運転が改正されます。これまで稲城長沼駅から川崎駅までだった快速運転の区間が、稲城長沼駅の2面4線化等により、立川までの全区間に拡大されます。これに伴い立川駅~川崎駅間の所要時間が約5分短縮されます。また、快速列車はこれまでどおり平日毎時2本運行でございますが、土曜及び休日では毎時3本にふえることとなります。なお、市内の快速列車の停車駅は稲城長沼駅となり、矢野口駅と南多摩駅は通過駅となります。 58 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 59 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (3)、南多摩駅の高架下の利用について、今後どのような利用が計画されているのか、お尋ねします。 60 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市基盤整備担当部長。 61 ◯ 都市基盤整備担当部長(磯貝 博君) JR南武線の高架下利用につきましては、東京都、JR東日本及び稲城市の3者が本年5月の策定を目指して検討を進めております高架下利用計画に基づき進めることとしておりますが、残る北側側道などの整備の進捗状況により、順次利用を開始することになります。御質問の南多摩駅の高架下利用につきましては、市側の公共施設利用としまして、有料自転車駐車場を設置する予定でございます。一方、JR側の民間施設利用につきましては、昨年6月に検討方針として策定しました高架下利用基本方針では、店舗などの利用を進めていくと位置づけております。具体的な店舗内容につきましては、需要などに基づき、今後JRが判断していくと聞いております。市といたしましては、過去に実施しましたアンケート調査の結果や地元要望をもとに、今後ともJRと具体的な協議・調整を図ってまいりたいと考えております。 62 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 63 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 店舗ということでございますけれども、スーパーマーケットだと思うのですが、ぜひ誘致に向けて努力していただきたいと思います。  次に5番目、「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~」について。  本年1月27日、厚生労働省は、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を公表し、今後この戦略に基づき、認知症施策推進のために関係省庁が一丸となって取り組んでいくことを申し合わせたとの報道がありました。2025年(平成37年)には、認知症の人は700万人前後になり、65歳以上高齢者に対する割合は現状の約7人に1人から約5人に1人になるとの推計も示されています。認知症への対応は待ったなしの喫緊の課題であると思います。  (1)、市の認知症の取り組みの現状についてお尋ねいたします。 64 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 65 ◯ 福祉部長(石田光広君) 市では、認知症になってもできる限り住みなれた地域で暮らし続けられるよう、地域において認知症の人とその家族を支援するため、認知症サポーターの養成や講演会の開催など、認知症への理解を深めるための普及啓発の推進を行っております。また、認知症の人の介護の精神的・身体的負担を軽減するため、家族介護教室や相談会などを実施しているところでございます。 66 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 67 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 徘徊のある認知症の人が南山ではぐれてしまい、みんなで大騒ぎで探して、携帯を持っていたので本当に助かったというお話を聞いております。また、認知症については、さまざまなトラブルがあって、隣近所のものがとられたということで、警察がその家に事情聴取に来るといった残念な結果もございます。そういう意味でも、認知症のサポーターの養成や講演会というのは大変意義があるものだと私は思っております。ぜひ頑張って、もっともっとふやしていただきたいと思っております。  (2)、認知症サポーター養成についてお尋ねいたします。 68 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 69 ◯ 福祉部長(石田光広君) 認知症サポーターにつきましては、これまで2,460人を養成してまいりました。平成25年度からは、公立中学校6校において、3年生全員を対象として、認知症サポーター養成講座を実施しております。また、職域における見守りという観点から、市内の金融機関における養成講座の実施も拡大しており、市職員におきましても、平成27年度から3カ年で全員を認知症サポーターとして養成する取り組みを想定しているところでございます。地域や職域で認知症の理解を深め、認知症の人を支え、見守ることが進むよう、今後におきましても認知症サポーターの養成を継続してまいります。 70 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 71 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (3)、第6期介護保険事業計画における取り組みについてお尋ねいたします。介護保険制度発足から15年たって、4月にいろいろな意味で変わるわけでございますけれども、ぜひそういう意味でも、いろいろな本を読んだりしますと、介護難民が続出するとあり、ショートステイが閉鎖したり、受け入れ抑制があったり、問題が数々あるのではないかと思うのですけれども、そういう問題も考慮しながらこの第6期介護保険事業における対応策をお尋ねいたします。 72 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 73 ◯ 福祉部長(石田光広君) 平成27年度から平成29年度までの3カ年を計画期間とする第6期介護保険事業計画では、今般の介護保険制度の改正を踏まえ、重点項目の一つに認知症施策の推進を位置づけ、積極的に取り組んでまいります。特に、新たな取り組みとしまして、地域包括支援センターに認知症コーディネーターを配置し、認知症の疑いのある人の早期診断・早期対応につなげるなど、さまざまな取り組みを行ってまいります。 74 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 75 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 地域包括支援センターの中に認知症のコーディネーターを配置するということでございますけれども、早期発見・早期治療ということで、昨年から国分寺市では、パソコンやスマートフォンもしくは携帯で認知症の早期発見・早期治療ということにつなげているということでございます。ことしは日野市や小金井市も導入予定と聞いておりますので、こういうものもぜひ参考にしていただきたいと思います。  それでは、6番目、要介護度改善施設に奨励金を与える制度についてお尋ねいたします。江戸川区では、入所者の要介護度を改善した介護施設に奨励金を与える制度を来年度平成27年度から開始すると聞いております。現在の介護保険制度では、介護施設において入居者の状態が改善して要介護度が低くなると、事業者が受け取る介護報酬が低下するというシステムになっております。区が減収分を補うことで、介護スタッフの意欲向上と施設の経営安定を図ることを狙いとして行うものです。既に品川区でも同様の取り組みがされております。  (1)、同様の取り組みについて、現状をお尋ねいたします。 76 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 77 ◯ 福祉部長(石田光広君) 御質問の取り組みは、高齢者の介護度の改善について、本来介護報酬で評価されるべきものに自治体独自の成功報酬を導入するもので、滋賀県、岡山市、品川区など、限られた自治体で行われているものと聞いております。 78 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 79 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (2)、この制度について、市の見解をお尋ねします。 80 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 81 ◯ 福祉部長(石田光広君) 要介護度改善施設に奨励金を与える制度は、いわば社会保険給付を上乗せして給付するものであり、自治体が独自に市税を投入してまでこうした上乗せを行う必要があるかどうかといった検証や議論が必要であるものと考えております。 82 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 83 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 社会保険給付を上乗せして給付するということですけれども、一生懸命職員の人がリハビリして要介護度が変わったのに、入ってくる収入が少なくなってしまうというのはおかしいのではないかと思うのですけれども、その点について、私のほうがおかしいのでしょうか。教えてください。 84 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 85 ◯ 福祉部長(石田光広君) 本来、要介護度の改善は、国において介護報酬の中できちんと評価されるべきものでございます。自治体が独自の判断によりそれを評価するといった社会保障の観点はないと考えているところでございます。伊藤議員がおかしいかどうかということについては、そういうことではないと判断しているところでございます。 86 ◯ 議長(中山けんじ君) 暫時休憩いたします。                                午前9時59分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午前9時59分 開議 87 ◯ 議長(中山けんじ君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  伊藤さん。 88 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 7番目、他自治体に特別養護老人ホームを整備することについて。豊島区では、千葉県富津市内に同区が保有する施設の敷地を利用して特別養護老人ホームを設ける構想を発表しております。また、杉並区においても、静岡県南伊豆町に特別養護老人ホームを整備することを計画中でございます。地価の高い都内では場所を確保することが困難であることから、こうした遠隔地の活用という策を講じたものであろうが、待機者の多い自治体の取り組みではあるものの、住みなれた地域で高齢者をケアするという地域保険のあり方とは異なるものであり、課題があると考えます。  (1)、他自治体に施設を整備することについてお尋ねいたします。 89 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 90 ◯ 福祉部長(石田光広君) 他の自治体に特別養護老人ホームを整備することは、御指摘の地域包括ケアの観点に加え、費用負担の観点からも課題が多いものと考えております。介護保険制度では、高齢者が可能な限り住みなれた地域で、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにするもので、こうした理念に反するものであると考えております。 91 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 92 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 今、稲城市の場合、待機者はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。 93 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 94 ◯ 福祉部長(石田光広君) 現在は、待機者という概念はございません、施設に複数申し込めるということから、申込者という概念でございます。手元に詳しい資料はございませんが、実質的に待機されるという方については多くないものと判断しているところでございます。 95 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 96 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 次に移ります。8番目、不育症について。平成20年度から、厚生労働省の子ども家庭総合研究事業の一環として、不育症の研究班が立ち上がりました。研究班による初の実態調査によりますと、妊娠した女性の4割が流産の経験があり、流産を繰り返す不育症も16人に1人の割合でいることがわかったとのことでございます。不育症で悩んだり、出産を諦めてしまう方々への支援が必要と考えます。  (1)、不育症に対する市の認識を伺います。
    97 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 98 ◯ 福祉部長(石田光広君) 不育症は、妊娠はするが、流産や死産などを繰り返し、結果的に子供を持つことができない状態であると認識しております。流産・死産・早期新生児死亡を繰り返した場合は、産婦人科医師に早期に相談していただくことが肝要であると認識しております。 99 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 100 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (2)、不育症に対する市の取り組みをお伺いします。 101 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 102 ◯ 福祉部長(石田光広君) 不育症に対する市の取り組みについてでございますが、市民からの相談があった場合には、産婦人科医師に早期に相談をお勧めするほか、医療機関を御紹介するなど、窓口での支援を行うこととしております。 103 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 104 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 稲城市にも産婦人科ができましたので、そういう意味では婦人科など、相談をお勧めするということでございます。  (3)、今後の対応についてお尋ねします。 105 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 106 ◯ 福祉部長(石田光広君) 不育症に関しましては、平成20年度から厚生労働省による研究が始まり、その検査方法や治療方針は一定程度整理されてきておりますが、検査の精度や標準化などについて、現在継続して研究が行われているところでございます。今後の対応につきましては、厚生労働省の研究結果等について注視してまいりたいと考えております。 107 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 108 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 体外受精の1件当たりの出生率は、35歳で17%、そして40歳で8%です。日本では35歳以上の女性に年間約25万件の体外受精が行われております。そういう意味でも、不妊症や、今回も新しく市で取り組んでいただける制度などがありますので、ぜひ、不妊症だけでなく、不育症についても手を差し伸べてほしいと思っておりますので、よろしくお願いします。それで、質問は、不育症に助成金を出す考えはあるかどうか、お尋ねします。 109 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 110 ◯ 福祉部長(石田光広君) 繰り返しでございますが、不育症に関しましては、現在、厚生労働省において研究が進められているところでございます。今後の対応につきましては、そういった研究結果あるいは厚生労働省の方針などをよく踏まえた上で研究してまいりたいと考えているところでございます。 111 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 112 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 9番目、男性の不妊について。無精子症など男性に原因がある不妊治療に対し、東京都は来年度から、治療費の負担が半分程度になるよう新たな助成制度を始めるとのことである。不妊の約半数は男性側に原因があると言われており、その治療には高額な費用がかかることから、受診をためらう方が多いのが実情です。  (1)、男性不妊に対する市の認識を伺います。 113 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 114 ◯ 福祉部長(石田光広君) 男性不妊は、性機能障害、精液性状低下、無精子症などの要因により、パートナーが妊娠する可能性がほとんどない男性側の状態であると認識しております。こうした男性不妊については、専門医療機関に相談されることが肝要であると認識しております。 115 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 116 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (2)、今後の対応についてお尋ねします。 117 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 118 ◯ 福祉部長(石田光広君) 現時点では東京都の助成制度の詳細は明確となっておりません。今後、東京都の動向を注視するとともに、適切に対応してまいります。 119 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 120 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 現時点では都の助成制度の動向は明確となっていないということですが、都が新たに助成制度を始めた場合、市としても率先して助成対象とするのかどうか、お尋ねします。 121 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 122 ◯ 福祉部長(石田光広君) これも繰り返しでございますが、現時点では助成制度の動向が明確ではございません。東京都の動向をよく見きわめた上で、適切に対応してまいりたいと考えております。 123 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 124 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 10番目、認可保育所の待機児解消について。待機児童の状況と待機児童解消について、市の取り組みをお尋ねします。 125 ◯ 議長(中山けんじ君) 暫時休憩いたします。                                午前10時7分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午前10時7分 開議 126 ◯ 議長(中山けんじ君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  伊藤さん。 127 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (1)、稲城市の年度当初と直近の待機児童数(新基準、旧基準)について伺います。 128 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 129 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) 平成26年4月1日現在での待機児童数につきましては、新基準が33人、旧基準が147人で、直近といたしましては、平成27年1月1日現在で新基準が179人、旧基準が297人という状況でございます。 130 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 131 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (2)、稲城市の待機児童解消対策についてお尋ねします。 132 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 133 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) 待機児童解消対策につきましては、これまで認可保育所の建てかえや家庭福祉員の増員、定員の弾力化、認証保育所の開設など、さまざまな方法により対応してきているところでございます。 134 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 135 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 政府は、保育士を6万9,000人増員することに2017年度までに取り組むと発表されております。また、保育士も、年1回の試験だったのが今度2回になり、それから賃金も3%上げるということで、国としても保育士を養成するために努力しておりますので、稲城市としても待機児童がゼロになるように取り組んでいただきたいと思います。  それでは、11番目、認定看護師についてでございます。近年、高度化・専門化している医療現場においては、医師だけでなく看護師も高いレベル技術や知識を持った方を配置することが望まれており、日本看護協会が定めた21の特定分野における看護師の技能資格として、認定看護師制度があります。市立病院は、地域医療の中核病院として、市民が求める医療需要への対応と良質な医療を提供することが求められており、認定看護師をさらに充実していくことが必要であると考えます。  (1)、市立病院における認定看護師の特定分野と人数、また各認定看護師の役割をお尋ねします。 136 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 137 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) 現在、日本看護協会が定めている認定看護は、21分野ございます。当院の認定看護師につきましては、感染管理2名、緩和ケア1名、皮膚・排泄ケア1名、がん化学療法看護1名、透析看護1名の5分野計6名が在籍しております。各認定看護師の役割といたしましては、専門分野の知識を用いて患者さんに水準の高い看護を提供することや、他の看護職員に対する指導・相談を行うことで看護の質の向上を果たしております。 138 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 139 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 看護の質の向上につながりますので、ぜひ各認定看護師の数をふやしていただきたいと思います。  (2)、認定看護師であることを患者さんやその家族が判別できるようにしたほうがよいと思うが、PR方法を含めて見解を伺う。  先に言ってしまいますけれども、病院によっては、玄関のところにそのいただいた資格のものが掲載されていたりして、わかりやすくなっております。そういう意味で、何らかの形で対応をとったほうがいいのではないかと思って申し上げているわけでございます。 140 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 141 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) 認定看護師の判別につきましては、名札により認定分野の名称を職名に併記しております。また、PRといたしましては、院内ポスター掲示やホームページにてお知らせを行い、周知に努めております。 142 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 143 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (3)、今後の介護ニーズや人材育成において、どの分野の認定看護師をふやしていくつもりか、伺う。 144 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 145 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) 認定看護師の人材につきましては、看護経験が豊富であることはもちろん、目指す分野の的確性が求められることから、その対象者は限られます。今後の超高齢化社会の到来を踏まえ、医療や看護ニーズが高まる皮膚・排泄ケアや、現在は不在である認知症看護の分野に複数人の認定看護師を育成していきたいと考えております。 146 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 147 ◯ 7番(伊藤ちか子君) そういう資格を取った人をふやすためには、研修を受けるための期間も認めたり、また資格のある人にはインセンティブをつけるなど、少し工夫してみていただけないでしょうか。そして、私も、認知症看護認定看護師というのは、これからますます需要が高まってくるので必要だと思いますが、ベビーマッサージなどをするものも認定看護師の中に入っているのです。すごくさまざまなものが入っておりますので、稲城市立病院に行けばいろいろな専門の高度な知識を持った看護師さんが診てくれるということになれば、とてもいいのではないかと思うので、ぜひ積極的に、費用がかかるのだったら費用を出してあげるとか、休みがとれなかったら休みをとらせてあげるとか、いろいろな意味での援助をしてあげるべきだと私は思うのですけれども、その辺のお考えが、ただ複数の人を育成して取り組んでいるということだけでしょうか。市としてバックアップするための体制づくりというのはどのように考えているのでしょうか。 148 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 149 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) 認定看護師になる看護師につきましては、非常に各自が医療の向上を目指しております。それで自己研さんを行う努力をしております。処遇向上につきましては、認定看護師になるといった努力が結果的には人事考課などに反映されて、将来の昇任や昇格に結びついてきております。 150 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 151 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 12番、女性のための優しいがん検診について。女性特有のがんである乳がん・子宮がんについては、早期発見・早期治療を目的に、さまざまな手法の検診が行われている。しかし、マンモグラフィー検査では痛みと放射線被曝、子宮がん検診では内診台に上がることへの抵抗感から、検診を受けることをちゅうちょされる方も少なくない。  (1)、体の負担が少なく、従来の方法より精度が高いMRI──磁気共鳴画像検査を実施している施設があると聞くが、市立病院健診センターの現状をお尋ねします。 152 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 153 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) 現在、市立病院健診センターでは、女性特有のがんである乳がん並びに子宮がんの健診につきまして、受診者の状態から造影剤による過敏反応が起こることもあることなどから、MRIを用いた検査を実施しておりません。当センターにおける乳がん並びに子宮がん検診の現状につきましては、原則として国立がん研究センター作成のがん検診ガイドラインに沿った検査方法を採用しており、乳がん検診ではマンモグラフィー、乳腺エコーによる検査を、子宮がん検診では細胞診検査による検査を実施しております。 154 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 155 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (2)、MRI検査は、女性にとって優しい検査である。導入についての考えをお尋ねします。 156 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 157 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) MRIによる検査は、受診者が心臓ペースメーカーや人工関節などを体内に装着していたり、造影剤に対する過敏反応を持つ方、また閉所恐怖症の方などは検査が困難であるため、現在のところ、当センターでは、女性のがん検診におきましてMRI検査を導入する考えはございません。 158 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 159 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 着衣のままで行える女性に優しい検査でございます。女性特有の病気の診断に極めて有効というのがこのMRIです。MRIで調べてみると、子宮・卵巣と周囲の臓器の境界がくっきりと見えるので、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、子宮筋腫、子宮腺筋症、内膜症、卵巣腫瘍なども発見できるということで、都内の病院などでは既に導入しているところもあります。自宅で行うことができる自己採血型の婦人検診もありますので、ぜひもっと市としてもMRIに着目していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 160 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 161 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) MRIの検査メリットは、体の縦断面を撮影できるなど、特に脳腫瘍とか脳疾患に効果的であるということで、当健診センターでも脳につきましてはMRIを実施しているところでございます。検査の中で、マンモグラフィー検査のメリットといたしましては、視触診との組み合わせで死亡率が減少する、小さながんを見つけられるなどといったところがございます。また、エコー検査では、ほとんどデメリットはなく、無害で痛みもなく、副作用もない。また、どこの部位でも検査ができ、乳腺の腫瘍については特に効果的であるというところから、こちらのほうを実施しているところでございます。 162 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 163 ◯ 7番(伊藤ちか子君) それでは13番、子供の投薬にかかわる健康被害について。入院している子供の5人に1人、つまり2割の子供が、治療薬で下痢や意識の低下などの健康被害を受けており、ケースによっては激しいアレルギー反応が起きたり、命にかかわる被害もあったとのマスコミ報道がございました。これは、兵庫医大の森本教授がカルテや検査データを基に詳細に分析した結果、投薬で入院の子供の2割に被害がある、量も不適切だということが報道されておりました。その点について、稲城市立病院においてこのような事例があるか、伺います。 164 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 165 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) これまで市立病院において、子供が医師や薬剤師による治療薬の投与によって健康被害を受けた事例は発生しておりません。 166 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 167 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 報告がなかったり、状況として、先ほども申し上げたのですが、カルテや検査データなどの詳細なことの追跡によって投薬入院の子供の2割が被害を受けているということで、兵庫県では、この改善策として、子供の最新の体重を入力しないと処方できないシステムの導入をしたそうでございます。そういう意味で、稲城市の場合も、体重をきちんと調べて投薬しているのかどうか、その辺についてもう一度教えてください。 168 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 169 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) 以前にマスコミで報道された例につきましては、今、議員からお話がありましたように、特に小児につきましては、体重に応じた投薬がかなり大きなところでございます。当院につきましては、初診時や入院時の服薬指導の際、体重や薬アレルギーを確認し、投薬しております。 170 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 171 ◯ 7番(伊藤ちか子君) (2)、このような事例が発生した場合の対応策についてお尋ねします。 172 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 173 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) 万が一、子供にこのような事例が発生した場合は、まず直ちに投薬を中止いたします。その後は、原因を究明し、アレルギーが原因と診断されれば、それに応じた治療を行うことになります。 174 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 175 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 市立病院においては一切そのようなことはないのだということです。正確な体重に基づかず処方箋を誤って使ってしまったケースなどはないのかという不安感がありますけれども、今のところないという主張でございますので、次の質問に移ります。  14番、「眠育」の取り組みについて。福井県美浜町では、睡眠の重要性について地域ぐるみで取り組み、全小中学校で「眠育」を行っている。子供たちは毎日「睡眠帳」をつくり、何時に寝て何時に起きたか、生活のリズムを記録し、学校では、気になる兆候があると、保護者を学校に呼び、改善をアドバイスし、その取り組みを5年間続けた結果、不登校がゼロという数字になりました。不登校は小中学校で今12万人、それから前の年より7,000人もふえているのが現状です。余りお金をかけないでもできるので、ぜひ市として取り組むべきだと思うが、いかがでしょうか。 176 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 177 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 稲城市の小中学校におきましては、児童・生徒に対し、睡眠時間の確保や早寝早起きについて継続的に指導しており、保護者に対しましても、保護者会や学校だよりなどを活用し働きかけております。また、面談などを行い、個別の指導も行っております。今後も、これらの取り組みにより、生活リズムを保つよう指導してまいります。 178 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 179 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 必要とする睡眠時間は、小学校が10時間、中学校が8時間30分、3人に1人には生活の乱れが出ているという結果も出ております。そういう意味で、お金をかけなくてできる対応なので、またぜひ考えていただきたいと思います。  15番、英語教育の充実について。文部科学省は、2013年12月に、グローバル化に対応した英語教育改革実施計画を発表し、小学校英語の教科化、中学校や高等学校の英語の高度化などを提案しました。今後の一層の国際化、また2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、子供たちに今まで以上に実生活に生かされ、世界に通用する英語の力を身につけさせることが必要であると考えます。  (1)、稲城市の小学校や中学校では、このような英語教育に関する動きや課題を踏まえ、現在どのような英語教育をやっているのか、伺います。 180 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 181 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 小学校におきましては、学習指導要領にのっとり、第5学年及び第6学年におきまして、年間35こまの外国語活動の授業を実施しております。このほか、各学校の裁量により、そのほかの学年におきましても、英語の発音やコミュニケーションになれ親しむことを狙いとした英語活動の時間を設けて学習しております。中学校におきましては、外国語科の授業として、各学年年間140コマの授業を実施しております。各学校ともに、児童・生徒が英語に親しみを持ち、英語活用能力を高めるよう、会話を多く取り入れた授業の工夫に取り組んでおります。また、ネイティブスピーカーである外国人講師を授業補助として、会話や発音などの学習場面を中心に活用しております。 182 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。
    183 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 市としても一生懸命取り組んでいるようですけれども、実際問題、年間35こまとか中学校は140こまとか、英語の時間が少ないのではないかと思っております。特区で岐阜市は11年前から英語教育に取り組んできて、小学校1年から取り組んできている学校があります。それから、英語の質の確保を完全にするために、ネイティブスピーカーの先生を探してくるということが大変だということが課題に挙がっております。そういう意味でも、1年からやっているところもあるわけで、稲城市としても、時間数をふやしたり、何か工夫をする考え方はないですか。 184 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 185 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 全国的に見ますと、確かに構造改革特別区域において、学習指導要領等の基準によらない教育課程の編成や実施を可能としている自治体はございますが、稲城市の小学校におきましては、学習指導要領に定められた学習内容の確実な定着と、それを踏まえた一層の学力向上を図ることを、まずは基本的な姿勢としていきたいと思っております。 186 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 187 ◯ 7番(伊藤ちか子君) それでは16番目、副校長の業務実態について。学校の副校長は、学校の管理職として重大な責任を担う中、非常に多様な業務を抱えております。副校長がその職務に意欲とゆとりをもって取り組めることが円滑な学校運営につながることと考えます。業務軽減のための方策を立てることが必要です。副校長の実態をどのように捉えているのか、お尋ねいたします。 188 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 189 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 副校長は、学校における校長に次ぐリーダーとして重要な立場であり、その業務は校内管理や学校運営に係る取り組みの企画・立案、保護者及び地域関係者への対応など、多岐にわたっております。多忙な実態であると認識しております。 190 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 191 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 多忙だと認識しているということは、改善策はどのように考えていますか。先日、経済協力開発機構(OECD)の国際調査結果によりますと、日本の中学校の教員の勤務時間は1週間で53.9時間と最も長く、平均38.3時間を大幅に上回り、部活の活動においても7.7時間で、平均が2.1時間ということで、3倍以上になっているということでございます。改善策についてお尋ねします。 192 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 193 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 現在、本市におきましては、副校長が業務を支援し、従来副校長が担ってきた業務を組織的に分担する経営支援部の設置を各学校に働きかけているところでございます。 194 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 195 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 17番、学校における制服交換の取り組みについて。昨年、山梨県立富士北稜高校で、生徒が男女で制服を交換して学生生活を送る取り組みがありました。これは、男らしさ、女らしさを離れて自分や社会を見つめ直してみようとの趣旨で実施され、全校生徒の約4割が参加したということでございます。これからの社会を担う子供たちが、異性の立場を考えるための機会を持つことは大切なことと考えます。  (1)、稲城市の学校でもこのような取り組みを実施することについて、考え方をお尋ねします。 196 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 197 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 稲城市の小中学校におきましては、男女一人一人が自立した個人としてその能力を発揮するよう、全ての教育活動を通し、人権教育の推進を図っております。今後も、道徳教育などを一層充実させることにより、男女が尊重し合い、互いの立場を理解し合う人間を育成してまいりますので、制服交換の取り組みの実施は考えておりません。 198 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 199 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 18番、全ての子供の可能性を実現するための公教育の充実について。子供の貧困は喫緊の課題であり、能力や才能がありながら、親の所得が低いために塾に行けない、習い事もできない、結果として能力や才能を十分に伸ばせない子供に対し、公教育は手厚く支援する取り組みを推進することが必要であると思います。  (1)、稲城市の学校では、この状況にどのように対応しているのか、お尋ねします。 200 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 201 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 全ての児童・生徒にひとしく教育を受ける権利を保障していくのが義務教育の役割でございます。そこで、稲城市の小中学校では、まず日常の授業におきまして、児童・生徒一人一人の個に応じた指導を重視しております。また、算数・数学など、一部の教科では、習熟度に応じた少人数指導を行ったり、放課後や長期休業日中に補習教室を行ったりすることにより、全ての児童・生徒の基礎的・基本的な学力定着と、さらなる学力向上を図っているところでございます。 202 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 203 ◯ 7番(伊藤ちか子君) さらなる学力の向上ということでございますけれども、1月に経済書として異例の世界的ベストセラーとなった「21世紀の資本」の著書でフランスの経済学者トマ・ピケティ氏が来日し、東京大学で講演を行いました。ここでは、ピケティ氏は東大生や市民約500人を前に「民主主義は脆弱であり、もろいものである。極端な不平等は脅威になる」と語り、親の所得と子供の学力が比例している現状を指摘して、公的予算を教育に配分することが何よりも重要であると訴えておりました。そういう意味でも、ぜひともこういう状況を打破するためにも、さまざまな形で応援してあげていただきたいと思います。  19番目、親子でつくる安全マップづくりについて。通学路などにおける子供の犯罪被害が後を絶ちません。行政は安全な環境をつくる努力をしつつ、教育現場において、子供たちに危険な場所を発見し対応できる力を身につけさせるよう取り組むことが重要です。  (1)、実際に親子でまちを歩き、楽しみながら、どこにどんな危険が隠されているかを子供たちが知ることができる安全マップを親子が一緒に作成することは大変効果的で、稲城市の学校でも取り組むべきだと思いますが、いかがでしょうか。 204 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 205 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 教育委員会では、学務課が中心となり、市内全ての小学校におきまして、年に1回、学校管理職、PTA、管理課及び警察などとともに、通学路点検を実施し、安全確認などを行っております。また、小中学校では、既にセーフティー教室や日常の学級活動などにより、通学路の危険箇所を学んだり、危機対応能力を身につけさせたりするなどの指導を行っております。親子でつくる安全マップにつきましては、各家庭において取り組んでいただければと考えております。 206 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 207 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 各家庭で取り組んでくださいということです。今回の新しい予算の中でも、防犯カメラの設置があります。13歳未満の子供の連れ去りは、平成20年度は63件だったのですけれども、ここで増加傾向になりまして、平成23年度は83件、平成24年度は95件、平成25年度は94件ということで、かなりの件数で子供たちの連れ去りとかというものが発生しております。先般も、和歌山県の第五小学校の男の子がふびんにも殺されてしまったという事実もございます。ぜひ、安全マップをつくって、問題がないように取り組んでいただきたいと思っております。  20番、中高生への危険ドラッグに関する教育について。危険ドラッグの使用が原因と思われる死者は昨年だけで全国で110人を超え、無関係の人を傷つける犯罪や事故を起こすケースも目立っております。先日、首都圏の中高生を対象にした危険ドラッグの意識調査では、28%が「簡単に手に入る」、25%が「少し苦労するが、手に入れようと思えば可能」と回答したという報道がありました。危険ドラッグは、「合法ドラッグ」「脱法ハーブ」などと称して販売されるため、あたかも身体影響がなく安全であるかのように誤解されており、中高生への危険ドラッグに関する教育の必要性を強く感じます。  (1)、稲城市の学校では、危険ドラッグについてどのように考え、生徒にどのような教育をしているのか、お尋ねします。 208 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 209 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 危険ドラッグは、「合法ドラッグ」「脱法ハーブ」などと称して販売されていますが、大麻や麻薬、覚醒剤などと同じ成分が含まれており、大変危険で違法なドラッグであると認識しております。稲城市では、危険ドラッグを含め、生命や健康を脅かすとともに、本人やほかの人の生活にも被害を及ぼす薬物について、児童・生徒が正しい知識と判断力を持てるよう、全ての小中学校におきまして薬物乱用防止に関する指導を行っております。 210 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 211 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 先ほども申し上げたのですけれども、中高生が「簡単に入手できる」というのが28%、そして「少し苦労するが、入手できる」というのが25%。つまり、半数以上の子供たちがいつもこういうものが簡単に手に入るようになっているという社会は変えていかなければいけないと思うのです。教育もしっかりしていただきたいと思うのですが、再度その辺についてお尋ねします。 212 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 213 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 薬物乱用防止につきましては、今後も大変重要な課題であると考えております。現在、学校では、専門家からの講話や映像教材に加え、また児童・生徒が互いにロールプレイングをしたり、ディベートをし合ったりするような取り組みの工夫を行っております。このような方法を継続、さらに充実させまして、薬物乱用防止教育の充実を図ってまいりたいと考えております。 214 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 215 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 21番、駒澤学園の図書館と市立図書館との相互利用について。(1)、駒澤学園の図書館と市立図書館との相互利用を進めてほしいが、考えを伺います。 216 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 217 ◯ 教育部長(加藤 明君) 駒澤学園の図書館と市立図書館との相互利用につきましては、市民が駒沢女子大学図書館所蔵の資料を利用するというサービスとして、駒沢女子大学・短期大学図書館の利用に関する協定を平成17年9月に締結しております。 218 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 219 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 10年ぐらい前に締結しているということなのですけれども、この協定は利用する市民に周知されているのでしょうか。協定を締結した後の駒沢女子大学・短期大学図書館への市民利用は今までどの程度あったのか、現状を伺います。 220 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 221 ◯ 教育部長(加藤 明君) 駒沢女子大学・短期大学図書館の利用につきましては、現在の貸し出しは事前申し込みという方法になっており、1人3冊、2週間までとなっております。御質問の平成17年に協定を締結後利用した市民につきましては、平成18年度で1件、平成22年度で1件の利用がございました。それと、PRにつきましては、市のホームページ等でしている状況でございます。 222 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 223 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 非常に利用実態が少ないのでびっくりしたのですけれども、これらの状況を踏まえて、今後、市はどのように改善していくつもりか。 224 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 225 ◯ 教育部長(加藤 明君) 駒沢女子大学図書館との相互利用協定の見直しにつきましては、大学図書館の所蔵検索が自宅のパソコンでできるよう、学術情報データベースの導入を駒沢女子大学図書館で行う予定だと聞いておりますので、今後、貸し出し方法等につきましては、駒沢女子大学図書館との調整を行い、さらなるPRを図ってまいりたいと考えております。 226 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 227 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 最後に22番、上谷戸のホタルについて。上谷戸川では毎年ホタルが舞い、市民に安らぎと潤いを与えております。(1)、この環境の保全に向けた市民の取り組みを促進するため、(仮称)ホタル条例をつくるべきだと思うが、考え方をお尋ねします。 228 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 229 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 上谷戸川につきましては、上谷戸ホタルの会を中心に、地域の方々の御協力のもと、上谷戸ホタルの夕べが開催される時期には、多くのホタルが舞う環境が維持されております。現状では、ホタルの生育区域が上谷戸親水公園内であり、上谷戸ホタルの会の皆様による天敵であるザリガニの駆除などの活動により、ホタルの育成に適した良好な環境が保たれていることから、条例の制定は考えておりません。 230 ◯ 議長(中山けんじ君) 伊藤さん。 231 ◯ 7番(伊藤ちか子君) 良好な環境が保たれているから条例の制定は考えていないということでございましたけれども、相模原市ホタル舞う水辺環境の保全等の促進に関する条例の概要を見ますと、きれいなパンフレットをつくって、皆さんに、マナーを守ってくださいとか、とってはだめですとか、いろいろな保全活動がこちらに書いてあるわけでございます。安らぎと潤いを与えてくれる貴重な自然環境を次代へ継ぐためには、恵み豊かな自然環境を大切に守り育てることが重要であると思っております。そういう意味でも条例化は必須だと思っておりますけれども、条例の制定は考えておりませんということで、これ以上前に話が出ないのでしょうか。再度そこを質問します。 232 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 233 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 相模原市の条例におきましても、内容につきましては、ホタルが舞う水辺環境を保全するために、市や市民、土地所有者が努力する内容あるいは市民等の団体の活動を促進することなどを定めております。上谷戸川におきましては、先ほど申しましたように、上谷戸ホタルの会の活動あるいは周辺地域の方々の御協力により、良好な環境が保たれておりますので、条例の制定については現段階では必要はないと考えております。 234 ◯ 議長(中山けんじ君) 以上で、7番、伊藤ちか子さんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前10時41分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午前10時55分 開議 235 ◯ 議長(中山けんじ君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の2番、井川まちこさんの一般質問を許します。16番、井川まちこさん。 236 ◯ 16番(井川まちこ君) 御承知のように、今回が私の議員としての最後の一般質問となりました。理事者の皆様におかれましては、気合いを入れて御回答いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  初めに、項目番号1、消防団員確保の推進についてお伺いいたします。今、全国的に消防団員数が減少傾向にあり、本市においても例外ではないものと思います。団員数が不足する背景には、少子・高齢化等の社会問題や、地域への帰属意識の低下、仕事との両立の難しさなどがあるものと考えられますが、消防団員確保は重要な課題であります。そこで、以下の点についてお伺いするものであります。  初めに、(1)現状と課題についてお伺いいたします。 237 ◯ 議長(中山けんじ君) 消防本部消防長。 238 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 消防団員の現状でございますが、定員につきましては、団員167名、支援団員40名の207名に対しまして、現状では団員150名、支援団員39名の189名となっております。現時点で団員が17名、支援団員1名の欠員が生じており、原因としましては、若年層を中心とした価値観やライフスタイルの多様化、就業構造の変化、自営業者の減少、居住地以外での勤務の増加など、さまざまな理由で団員確保が困難になっていることが課題と考えております。 239 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 240 ◯ 16番(井川まちこ君) 実は、私は昨年、防災・減災対策の先進市であります松山市に視察に行かせていただきました。言うまでもなく、防災・減災対策の基本は自助・共助・公助の連携であります。特に松山市は、平成7年1月17日の阪神・淡路大震災を教訓に、さまざまに取り組んでいらっしゃいました。阪神・淡路大震災では、建物の崩壊、また火災で多くの犠牲がありました。そうした中、アンケートを見ますと、被災し救助された方の98%が、近所の人たちに助けられたというのであります。そこから自助・共助の重要性を鑑み、市内全域を目標に自主防災組織の結成を促進し、平成24年8月には結成率100%を達成したということでありました。また、防災士の育成にも力を入れていらっしゃいまして、松山市として2,000人の防災士が誕生したそうであります。さらに、一人の団員が消防活動の全てに対応するのは非常に負担が大きいということで、平成17年からできる範囲の活動をする機能別消防団という考えを導入されたそうであります。現在は、4つの機能別消防団があり、まずは郵便消防団、これは郵便局員で構成され、配達等で地域の状況に詳しいことから、被災状況の情報収集や避難などの広報活動を担当しているということでありました。そのほか、大学生消防団、事業所消防団、さらには島嶼部女性消防団が、それぞれの立場に応じた活動に励んでいらっしゃるということでありました。こうした取り組みで、平成17年には2,147名だった団員数が、平成26年10月現在では2,423人と、300人近く増加したそうであります。人口52万人の大都市の例がそのまま稲城市の参考になるかどうかは別として、こうしたさまざまな工夫・知恵を出し合いながら消防団員の人材確保については取り組んでいくことが重要であると考えます。そこで、現在、市としてどのように取り組んでおられるのか、改めてお伺いいたします。 241 ◯ 議長(中山けんじ君) 消防本部消防長。 242 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 今、議員に御質問いただいたように、稲城市としましても、機能別というか、消防団支援団員ということで、団員数もふやしたところでございます。それと、消防団員確保の取り組みといたしましては、消防団員支援事業として、福利厚生事業交付金の支給、資格支援事業、消防団協力事業者表示制度を進めるほかに、平成26年5月1日からは商工会の御協力により消防団サポート事業を開始させていただいております。また、市民まつり等において、消防団員とともに募集活動を繰り広げております。 243 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 244 ◯ 16番(井川まちこ君) 稲城市においても、単独消防ということで、細やかに柔軟に取り組んでいただいていることは理解させていただきました。  それでは、次にまいります。(2)、今後の取り組みとして、初めに1)、女性の消防団への加入についてお伺いするものでございます。調べましたところ、千葉県の君津市というところでは、市内初となる女性消防団を編成したそうであります。24歳~54歳の市内在住者あるいは通勤者で、現在13名の団員でスタートしたそうでありますが、市内事業者で構成する防火・安全協会を通じて募集を図ったということでありました。これは稲城市においてはどうなのでしょうか。お考えをお聞きいたします。 245 ◯ 議長(中山けんじ君) 消防本部消防長。 246 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 女性消防団員の加入でございますが、稲城市消防団条例によりまして、市内に在住する18歳以上であれば、男女を問わず募集しております。 247 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 248 ◯ 16番(井川まちこ君) 募集されているということで、実際問題、ほとんどが男性社会といいますか、男性で構成されている消防団の中に、私ぐらいの年齢の女性であればそんなに抵抗もないのかもしれませんけれども、若い女性が男性がたくさんいらっしゃる中に1人、2人ぽつんと消防団員として入るというのはちょっとハードルが高いのではないかと私は考えます。当然、男女で役割も違うわけであります。市では現在、女性防火クラブの皆さんには本当に熱心に活動していただいて感謝するところでありますが、この君津市のような取り組みで消防団員をふやすということは可能ではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか。 249 ◯ 議長(中山けんじ君) 消防本部消防長。 250 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 女性消防団員の加入につきましては、組織体制を踏まえて現在検討しております。今、議員からもお話がありましたように、稲城には伝統がある女性防火クラブというものがあります。それを踏まえて検討を進めているところでございます。 251 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 252 ◯ 16番(井川まちこ君) よろしくお願いしたいと思います。  それでは次に、2)、在勤団員の導入についてお伺いするものであります。これも、そのまま稲城市の例になるかどうかというのはわからないのですけれども、調べましたところ、佐賀県で県庁の職員が佐賀市の消防団に所属する県庁分団というものを発足させたということでありました。こういう方法は稲城市としてはどうなのでしょうか。 253 ◯ 議長(中山けんじ君) 消防本部消防長。 254 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 在勤団員の導入でございますが、現在、稲城市消防団条例によりまして、消防団員の任用要件として、稲城市に居住する18歳以上の者と定めておりますことから、現状においては在勤者の消防団員の導入については課題と考えております。 255 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 256 ◯ 16番(井川まちこ君) 実際問題、課題があるということで、消防団員の確保に向けて、さらに努力していっていただきたいと思います。  それでは、次に行きます。2番、データヘルスの推進についてお伺いいたします。データヘルスとは、医療保険者によるデータ分析に基づく保健事業のことで、レセプト(診療報酬明細)・健康診断情報等を活用し、意識づけ、保健事業、受診勧奨などの保健事業を効果的に実施していくために作成するのがデータヘルス計画であります。市民の健康を守るのは当然でありますが、ふえ続ける医療費の適正化に効果を発揮すれば、国保財政にとってメリットとなり、本市においても推進すべきと考えます。そこで、以下についてお伺いするものであります。  初めに、(1)、認識についてお伺いいたします。 257 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 258 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) データヘルス計画は、保健事業などにおいて、健診結果やレセプト情報を分析した上で、健康課題を明確にして、目標設定を含んだ保健事業の実施計画を策定するものでございます。その上で事業の実施・評価・改善というPDCAサイクルで効果的・効率的に事業を実施するものであると認識しており、本市においては既に策定に向けて取り組んでいるところでございます。 259 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 260 ◯ 16番(井川まちこ君) 認識についてお伺いしたのですが、取り組みまで御答弁いただいて恐縮であります。  データヘルスに先進的に取り組んでいる広島県呉市を調べてみました。65歳以上人口比率が約31%になり、呉市人口は約24万人と聞いていますけれども、同規模人口の都市の中では高齢化率が全国第1位、しかも医療費も膨れ上がり、2008年には1人当たりの年間医療費が約60万円と、全国平均より4割も高いという状況でありました。危機感を募らせた同市は、国保加入者のレセプトのデータベース化を図り、医療費適正化に向けて本格的に乗り出し、着実に成果を上げているということであります。データヘルス計画を作成するに当たっては、まず特定健診の受診率の向上、疾病の重症化予防、生活習慣病に対する知識の普及、ジェネリック医薬品の使用促進、保健師や看護師による訪問指導等の検討も必要と考えます。市でも、現在までさまざまに取り組んでいただいているわけでありますが、どちらにしても目的別にデータを用いた目標設定や効果検証を行うことが重要であり、その際には年齢構成等の要因を想定しながら保健事業計画を展開していく必要があると考えます。  そこで、(2)に移りますが、現状についてお伺いいたします。 261 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 262 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) データヘルス計画の現状につきましては、平成25年6月14日に閣議決定された日本再興戦略で取り組み方針が盛り込まれ、当初は健康保険組合などの被用者保険が先行して取り組みを開始いたしました。その後、平成26年3月31日に国民健康保険法に基づく保健事業の実施指針が改正されたことに伴い、被保険者の健康状態、医療機関への受診状況、医療費の状況などを分析するよう国保保険者に対して要請されており、現在データ分析を行い、効果的な保健事業の実施に向けて策定の取りまとめ作業を実施している段階でございます。 263 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。
    264 ◯ 16番(井川まちこ君) 稲城市の現状を伺ったわけでありますけれども、効果的な保健事業の実施に向けてという御答弁でございました。具体的にはどのように進めていかれるのか、お聞きいたします。 265 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 266 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 具体的な保健事業の実施につきましては、現状のデータから健康課題を抽出し、課題に対応した事業を選択して、目標・評価指標を設定いたします。特に、生活習慣病の発症予防や重症化予防を視野に入れまして、どのような事業が健康維持や疾病予防などに効果があるのかをPDCAサイクルで継続的に実施してまいります。 267 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 268 ◯ 16番(井川まちこ君) 分析結果に基づく保健事業を展開しても、その効果があらわれるまでには数年以上かかるとも言われております。さまざまな観点から短期・中期的な目標を設け、今PDCAとおっしゃいましたけれども、Pはplan、計画、Dはdo、実施、Cはcheck、評価、Aがact、改善、このPDCAのサイクルを回していくということでありますが、そのことによってデータに基づいた健康づくりと医療費適正化に向けて取り組んでいただきたいと、改めてここで強く要望しておきます。  その上で、(3)に移ります。今後の取り組みについてお伺いいたします。 269 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 270 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 本市での取り組みにつきましては、既に策定済みの第二期稲城市国民健康保険特定健康診査等実施計画との整合性を図りながら、データヘルス計画を年度内に策定完了するよう取り組んでいるところでございます。 271 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 272 ◯ 16番(井川まちこ君) さきに私がるる述べましたけれども、データヘルスを導入することによって医療費の適正化などの効果を発揮すれば、国保財政にとってメリットとなると。大事なのは、その計画を今年度内に作成ということでありますが、計画をつくりました、それで終わりということではなくて、その計画をもとにして、いかに次に効率よくその計画にのっとった保健事業を展開していくかということが非常に重要なわけであります。そういう意味で、しっかり計画を策定し、またその計画にのっとってしっかりとした取り組みをしていただきたいと思いますが、再度、見解をお伺いいたします。 273 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 274 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 計画策定後の予定といたしましては、平成27年度におきまして、データの分析結果から個人ごとの健康増進・疾病予防に対する保健事業の選択を行います。具体的な取り組みの一つといたしましては、レセプトデータや特定健診などのデータから、未受診者で治療が必要な方へターゲットを絞り、優先的かつ直接的に受診を勧奨してまいります。このような取り組みを踏まえまして、今後、重症化予防などの保健事業をPDCAサイクルによって積極的に進めてまいりたいと考えているところでございます。 275 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 276 ◯ 16番(井川まちこ君) よろしくお願いしたいと思います。  それでは、項目番号3に移ります。援農ボランティア制度の導入についてお伺いするものであります。本市には誇れる梨・ブドウがあります。そして、多くの農家の方々が、稲城の農業を守ろうと日々努力されております。しかしながら、人手不足が心配されており、人材確保が重要課題と考えます。その人材確保の一つの手段として、援農ボランティア制度を提案いたします。そこで、以下の点についてお伺いするものであります。  初めに、(1)、本市の現状についてお伺いいたします。 277 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 278 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 本市の現状といたしましては、第三次稲城市農業基本計画に掲げた援農ボランティア制度の構築に基づき、稲城市農業委員会と連携しながら、稲城市に適した援農ボランティア制度の確立に向け、検討を進めております。 279 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 280 ◯ 16番(井川まちこ君) 検討について答弁していただきました。市としての現状はわかりました。これは、ちなみに平成26年度なので、ちょっと参考にということで申し上げるわけですが、国の支援事業を受けて東京都が、繁閑期に合わせた労働力の安定確保を政策目標に事業を展開していました。地区推進で援農隊の組織化あるいは就労前技術研修の実施、全国推進等、そのようなことを昨年平成26年度、東京都は予算化しておりました。一律にそのようなことが稲城市にとって参考になるかどうかということはまた別ではありますが、そのようなことを踏まえながらしっかり取り組んでいただきたいと思います。何より大事なのは、現実問題として人手不足が深刻だということであります。稲城市内の農家の声あるいは現状を具体的に市はどのように認識されているのか、伺います。 281 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 282 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 農業者の方や各種農業団体、JA東京みなみなどからは、高齢化に伴う農家数の減少や、農業後継者が見込めず不安を抱えている、また本来家族経営で農業を営まれている方々からも、年々高齢となり、親戚関係による協力も得にくくなっているなど、農業経営に関する声をいただいております。 283 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 284 ◯ 16番(井川まちこ君) 私もいろいろなところからそのような声を聞いております。きちんと認識されているということで安心いたしました。  それでは、そうした現状を踏まえて検討を進めていかれるものと思いますけれども、検討の具体的な内容についてお伺いいたします。 285 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 286 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 具体的な内容といたしましては、農業委員会と連携して、先駆的に実施している他市の制度の情報収集や、援農ボランティアに関する都市農業シンポジウムなどに参加し、その情報をもとに、稲城市に合った制度の検討を行っております。 287 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 288 ◯ 16番(井川まちこ君) 実際にこの援農ボランティア制度を導入するに当たって、私もいろいろ考えてみると、いろいろな課題があると思うのです。本当に細かい話で恐縮ですけれども、報酬はどうするのかとか、あるいはボランティアに来ていただいた方のための保険には入ったほうがいいと思うのだけれども、誰が払うのかとか、あるいは梨とブドウあるいは普通の一般の野菜でも、農業の仕事というのはさまざまな細かい作業が続くわけです。そのような中で、どの部分をボランティアの方にやってもらえるのかとか、あるいはやってもらうからには専門的なことを多少なりとも知っていただかなければならないから研修が必要ではないかとか、そのようなさまざまな課題があるのだろうと思うのです。切りがないわけですけれども、そのようなことを踏まえながら、都市農業を守るという観点から、ぜひ導入していただきたいと思うわけであります。  そこで、(3)、今後の取り組みについてお伺いいたします。 289 ◯ 議長(中山けんじ君) 暫時休憩いたします。                                午前11時18分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午前11時18分 開議 290 ◯ 議長(中山けんじ君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市民部長。 291 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 今後の取り組みにつきましては、稲城市農業委員会及びJA東京みなみなどの関係機関との連携を図り、他市の事例なども参考にして、制度の確立に向けて取り組んでまいります。また、援農に御協力いただける市民の皆様に対して、農業知識や農業を習得する場を提供することや、受け入れ農家との調整などについても支援してまいります。 292 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 293 ◯ 16番(井川まちこ君) 農家の方はもちろん、農業委員会、農業委員の皆さんもいらっしゃって、またJA東京みなみもあって、そういうかかわってくださっている皆さんの連携というものが何より重要であり、成功するかしないかというのはそこにかかっていると言っても過言ではないと思うのですが、他市の事例などを参考にしてというお答えでありましたけれども、具体的にはどんな事例があるのか、教えてください。 294 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 295 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 他市の事例についてでございますが、近隣の日野市では、援農ボランティアとして御協力いただける市民の皆様に対し、農業知識や技術を習得する場として、援農ボランティア養成講座である農の学校を開設しております。この学校は、講座による知識の習得と、農場による実習を1年間受講していただくカリキュラムを組んでおります。受講終了後は、農の学校の卒業生で設立したNPO法人が受け入れ農家を紹介し、援農ボランティアとして活動しております。 296 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 297 ◯ 16番(井川まちこ君) 身近なところで先進的な事例があるということで、ぜひ参考にしながら、いいところを取り入れてやっていただきたいと思います。梨・ブドウだけではなくて、いろいろな野菜をやっていただいていて、本当に都市農業にいつまでも元気に取り組んでいただけるように応援していくというところで、しっかりこのボランティア制度の導入に取り組んでいただきたいと思いますが、再度確認させてください。 298 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 299 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 繰り返しとなりますが、稲城市の都市農業を推進するためには、援農ボランティア制度は有効な制度であると認識しております。この制度は、市農業委員会、JA東京みなみ、生産団体などの関係機関が一体となって連携していかなければ構築できない制度であると考えております。早期の制度構築に向け、今後も引き続き関係機関と連携して、稲城市に適した農業ボランティア制度の確立に向けて取り組んでまいります。 300 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 301 ◯ 16番(井川まちこ君) よろしくお願いいたします。  それでは、4番に移ります。NPO・市民活動がさらに拡大・充実するための支援についてお伺いするものであります。社会的な課題やニーズが多様化・複雑化する中、行政以外のさまざまな主体による課題の解決が求められていると思います。NPO・市民活動団体は、これまで行政では対応し切れなかった社会的な課題を解決することが可能な存在だと思います。そこで、以下の点について伺います。  まず初めに、(1)、本市の現状についてお伺いいたします。 302 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 303 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 本市におけるNPOや市民活動団体の現状といたしましては、防犯や防災、福祉、環境、教育といったそれぞれの目的や課題に応じて、NPOやさまざまな市民活動団体が地域力の担い手として活動を展開しております。 304 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 305 ◯ 16番(井川まちこ君) 1998年にNPO法が制定され、以降、NPOという言葉が広く知られるようにはなりましたが、では具体的には何なのかということになりますと、なかなか一般市民にはわからないところがあると思います。改めてこの場で確認いたしますと、Nonprofit Organization、頭文字をとってNPO、つまり非営利組織と訳すわけであります。一般的には、市民の発意に基づき、自主的に活動する、市民が主体となった市民活動団体を指してNPOといい、法人格を取得した団体をNPO法人というわけであります。調べてみましたら、NPO法が法人格の対象としている活動分野は全部で17ありました。ここで全部申し上げるのは差し控えますが、福祉、教育、文化、多岐にわたってNPO法人の対象となっているものがございます。NPOは、みずからの手で自分たちの住む社会をよくしていこうという市民の集まりであります。そこで、現実に本市においてNPO法人がどのぐらいあるのか、また具体的にどのような活動をされているのか、お伺いいたします。 306 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 307 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 現在、稲城市内に事業所を持つNPO法人といたしましては、25団体が東京都の認証を受け、活動をしております。また、その活動内容といたしましては、高齢者や障害をお持ちの方の居場所づくり、配食による在宅支援、スポーツを通じた地域社会づくり、環境や循環を重視する地域社会づくり、NPO支援など、多岐にわたっているところでございます。 308 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 309 ◯ 16番(井川まちこ君) 私は、この一般質問をするに当たり、東京都26市の状況を調査させていただきました。どの市でも非常にNPO活動が活発で、さまざまな活動が含まれているのだということを改めて勉強させていただいたわけでありますが、中には補助金交付の支援をしている市も複数ございました。  そこで、(2)、課題についてお伺いいたします。 310 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 311 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) NPOなどが抱える主な課題といたしましては、人員体制などの人的な面や、事業収益などの資金面のほか、効果的な広報・PR方法がわからず、参加者が集まらないといった情報面での課題が挙げられるところでございます。 312 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 313 ◯ 16番(井川まちこ君) 資金面の課題というのは必ずついて回るものだと私も勉強する中で感じたわけでありますが、思いのある方はきっと稲城市の中にはまだまだたくさんいらっしゃるのだろうと思います。東京都もさまざまに補助金を予算化されているようでありますので、そのようなことをPRしながら、活用できるようにしていってほしいと思います。  それでは、(3)に移ります。活動の活性化への支援についてお伺いいたします。 314 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 315 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) NPOなどの活動の活性化への支援につきましては、団体のネットワーク化による相互の連携強化や、広報・PRの充実による認知度の拡大が必要であると考えております。現在、本市としましては、NPO法人市民活動サポートセンターいなぎの持つ市民活動の中間支援機能を活用し、機関紙・ホームページなどで登録団体のイベントを紹介するほか、主催のイベントなどを通して各団体の交流を図っております。 316 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 317 ◯ 16番(井川まちこ君) 平成27年度、今年の4月1日から、国の制度改革に伴い、地域包括ケアシステムの構築、あるいは子ども・子育て支援新制度がスタートするとか、さまざまに高齢者対策・子育て支援対策が新たな形でスタートするわけです。私は、このような流れの中で、さらにNPO市民活動のニーズは高まっていくのだろうと思っております。そしてまた、こうした市民の力が必ず必要になっていくと思っております。そういう意味で、例えばNPO法人を立ち上げたい、あるいは任意団体としてNPOとしてやっていきたいとか、働いていきたい、人のために役に立ちたいといった方がいらっしゃった場合、そういう方への支援はどうなっているのか、特に法人格を取得したいといった相談に対して、どのような支援があるのか、お伺いします。 318 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 319 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 新たにNPO法人を立ち上げようとする団体への支援につきましては、地域振興プラザの指定管理業務の一環として、NPO法人市民活動サポートセンターいなぎに市民活動支援及び相談事業を委託しております。その中で、NPO法人を立ち上げるメリット・デメリットといった基本的な内容から、実際に立ち上げるに当たっての定款や申請書の書き方指導といった実務的な内容まで、幅広く相談によって対応しております。 320 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 321 ◯ 16番(井川まちこ君) 地域活動の担い手としてのNPO法人の役割には大きいものがあります。NPO法人市民活動サポートセンターいなぎに平成25年に委託して、2年になります。もっと積極的に取り組んでいただきたいと思っているところでありますが、現状でよしとせず、さらにNPO法人の活動が活性化するよう、立ち上げの相談・支援等をもっとしっかり取り組んでいただけるよう、市としてもしっかり働きかける必要があると思います。再度見解を求めます。 322 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 323 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 本市といたしましては、NPO法人市民活動サポートセンターいなぎの中間支援機能を十分に発揮し、NPO法人の活動が活性化できるよう、引き続き働きかけをしてまいりたいと思っております。 324 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 325 ◯ 16番(井川まちこ君) よろしくお願いしたいと思います。  それでは、5番に移ります。iバス・路線バスのさらなる充実についてであります。平成25年10月の「稲城市の公共交通のあり方に関する提言書」を受け、見直しを実施し、新たな運行がスタートいたしました。そこで、以下の点についてお伺いいたします。  初めに、(1)、見直しからおよそ半年が経過しようとしておりますが、利用状況、市民の反応についてどのように把握されているのか、伺います。 326 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 327 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 見直し運行後の利用状況につきましては、昨年10月の利用者数は3万5,185人、11月は3万4,285人、12月は3万3,745人、本年1月の利用者数は3万2,379人でございます。また、利用者の御意見でございますが、「ダイヤの遅延がなくなり、時間どおりにバスが来るので、安心して利用できるようになった」、「カーブや交差点でも緩やかな走行となった」、新たに運行した地域からは、「iバスを利用できるようになり、便利になった」などの声をいただいております。また、通勤・通学で利用されていた方からは、「時間が変わってしまい、利用できなくなった」、多摩ニュータウン地区からは、「便数が減少して不便になった」、「変更路線がわかりにくい」などの御意見をいただいております。運行事業者からは、「以前はダイヤの遅延を回復するための運転を行うことがあったが、運行ダイヤの見直しにより、より安全な運行となった」、「お客様への対応が丁寧にできるようになった」とのことでございます。なお、現在、見直し運行当初にあった運行に関する苦情やお問い合わせが大幅に減少しているところでございます。 328 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 329 ◯ 16番(井川まちこ君) 限られた予算で限られた台数で運行しているiバスであります。昨年、1台増便して見直しを進め、新たな路線でスタートしたわけでありますが、私も市民の皆様よりさまざまな御意見をいただいております。市内の全ての住民の皆さんに納得していただくというのは非常に難しいし、永遠の課題なのかもしれないと私も思っているわけであります。ただ、たびたび申し上げておりますけれども、ここで再度確認したいのは、このiバスはあくまでも交通弱者のための公共交通手段だということを決して忘れてはいけないと思っております。現在、運行に関する苦情や問い合わせが大幅に減少しているということでありますけれども、見直し当初の苦情や問い合わせの具体的な内容をお聞かせください。また、見直し前の苦情等はどうだったのか、減少していることに対して市はどのような認識を持っていらっしゃるのか、お伺いいたします。 330 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 331 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 運行見直し前に多かった苦情等につきましては、運行の遅延、運転手のマナー、運転が荒いなどの苦情や、運行間隔の平準化、増便についての御意見が多くありました。また、10月の見直し運行当初に市民から寄せられた声につきましては、「以前の路線と比較して便数が変わった」など、ダイヤや便数に関する要望、「往復路線ではないため、路線がわかりづらい」など、コースに関する要望、「新設バス停の場所がわからない」など、バス停に関する要望、「時刻表の見方がわかりづらい」等の御意見や、コースの利用方法に関するお問い合わせがございました。しかしながら、現在はこれらの苦情も減少し、今回の見直しについての一定の周知が図られ、御利用いただいていると考えております。また、不便になった、お客様が減ったということに関しましては、路線バスが多く走っておりますニュータウン地区等につきましては、iバスを整理している部分がございますので、そちらの通勤・通学者が多い路線につきましては減少していると判断しているところでございます。 332 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 333 ◯ 16番(井川まちこ君) それでは、次に行きます。(2)、iバスの新たな検討についてあります。iバスは今後も見直しを続けていくということでありますので、特に私への要望が多かった地域限定になりますけれども、市の見解を伺ってまいりたいと思います。  初めに、これは川崎市麻生区との境界近く、下平尾の地域なのですけれども、1)、金程信号~美望会~平尾谷戸通りについて、iバスを走らせるというのはどうでしょうか。 334 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 335 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 平尾地域へのiバスの運行につきましては、現在Dコースが平尾谷戸通りの交差点まで運行しております。御質問の金程信号~美望会の市道1154号線や平尾谷戸通りへのiバス乗り入れにつきましては、今回の見直し時にも、iバスと同様の車両を持ち込み、運行が可能かどうか現地実査を行うなど、検討してまいりました。しかしながら、現状では、狭隘な道路幅員に加え、急峻な道路勾配や転回場所の確保などの課題が多いことから、乗り入れは難しい状況にあり、iバスの運行を今回見送ったところでございます。 336 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 337 ◯ 16番(井川まちこ君) それでは、2)です。これは坂浜であります。上谷戸親水公園~鶴川街道の上谷戸通りについて、どうでしょうか。 338 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 339 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 上谷戸通りの上谷戸親水公園から鶴川街道までの間のiバスの運行につきましては、警視庁との協議の中で、路線の見直し検討時は道路築造中で現地実査ができないことや、道路築造後に交通量の変化が予想されることから、現段階での運行許可については難しいとの判断がなされ、運行できなかったところでございます。今後につきましては、上谷戸通りの上谷戸親水公園から鶴川街道までの区間の運行について、地域公共交通会議の中で検討してまいります。 340 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 341 ◯ 16番(井川まちこ君) 去年、道が広くなりました。ああいう新しくできた道を見てみると、できるのかと思ってきたわけです。  3)に移ります。平尾谷戸通り(市道1150号線)についてはどうでしょうか。 342 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 343 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 平尾谷戸通りへのiバスの車両の運行についてでございますが、現況の道路は、歩道が設置されておらず、幅員が4~6メートルの勾配がある道路であり、車両が相互に通行しております。iバス車両が走行するために必要な最低幅員は、車両制限令により4.66メートルと定められております。今回の見直しに当たり、警視庁との現場調査を踏まえた協議の中では、運行が困難な大きな要因として、歩道が設置されていないことや、道路幅員が車両制限令の基準を満たしていないため、歩行者の安全通行が確保できないとのことが挙げられております。また、運行事業者である小田急バス株式会社からは、現地で運行車両を走行させたところ、市道1381号線と平尾谷戸通りの交差点部の道路勾配が急峻なため、車両後部が路面に接する可能性があり、運行の安全が確保できないとのことでございます。 344 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 345 ◯ 16番(井川まちこ君) 今、地域限定になってしまいましたけれども、提案させていただいたところは、今御答弁にもありましたように、道路幅も狭くてiバスの運行が難しい道路だといった認識でありますが、私もそう思っておりますし、歩道もほとんどない道路が多いので、安全確保が難しいということも理解できます。しかしながら、市民の多くの要望があるというのも確かであります。そこで、過去にも提案させていただいたことがあるわけでありますが、iバスよりも一回り小さなワゴン車などで運行することも可能ではないかと私は思っておりますし、強く要望したいところでありますが、その辺、検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 346 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。
    347 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 道路幅員が狭いところや急峻な道路勾配のところなど、iバスの運行が難しい状況の路線につきましては、平成25年10月の「稲城市の公共交通のあり方に関する提言書」におきましても、地域の状況に合った運行形態について検討することとされております。今後におきましては、御質問のようなiバスの運行が難しい路線への運行につきましても、地域公共交通会議の中で協議してまいります。 348 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 349 ◯ 16番(井川まちこ君) ぜひ、前向きな検討をお願いしたいと思います。  それでは、4)、若葉台~平尾間のiバスの運行についてお伺いいたします。 350 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 351 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 御質問の若葉台~平尾間のiバス運行につきましては、Dコースでは1日16便、Eコースでは1日8便が運行しているところでございます。また、上平尾土地区画整理事業地内では、平尾地区から若葉台地区へつながる多3・4・17号線の整備が進められており、路線バス運行事業者からは、今後、全線開通すれば、平尾地区から若葉台地区への路線バスの運行を計画していると聞いております。 352 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 353 ◯ 16番(井川まちこ君) 路線バスの運行についてはわかりました。しかしながら、現状では若葉台と平尾を結ぶバス路線というのはiバスしかないわけであります。最近、若葉台では買い物もできますし、いろいろなお店もふえてきましたので、平尾の方が若葉台に行かれることも多いのです。今回の見直しで平尾地区を運行する路線はDコースとEコースになりましたが、平尾から若葉台へ行くというのはDコースで、1日16便、1時間に1本ぐらいあるわけです。ところが、逆に若葉台から平尾へ帰るときというのは、Eコースが1日8便、約2時間に1本の運行ということで、「若葉台に行ってショッピングを楽しんだけれども、帰ってこられない」といった声を多く受けているのが現状であります。そういうことで、せめて帰りの時間帯といいますか、何とかiバスの便数をふやすなどして、市民への対応をお願いしたいと思うのですが、その辺、見解を伺います。 354 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 355 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 平尾地区と若葉台地区間のiバス運行につきましては、御質問のような若葉台地区から平尾地区への帰りの便の増便について御要望をいただいております。今後におきましては、市内全域のバス交通について、地域公共交通会議の中で協議してまいります。 356 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 357 ◯ 16番(井川まちこ君) よろしくお願いいたします。  それでは、(3)、路線バスについてお伺いいたします。初めに、若葉台駅~長峰~向陽台~南多摩駅の路線についてお伺いいたします。 358 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 359 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 若葉台地区~南多摩駅の路線につきましては、通勤・通学者の利用が多いことから、路線バスで運行を行う必要性があると認識しており、これまでも路線バス運行事業者に運行の要請を行ってきております。南多摩駅前広場の整備時期はおおむね2年後となりますが、現段階での川崎街道にある南多摩駅バス停を利用した運行について、見直しできないか、要請しているところでございます。 360 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 361 ◯ 16番(井川まちこ君) 路線バスですので、しっかり要請していただきたいと思います。  それでは、2)、坂浜~若葉台間についてはどうでしょうか。 362 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 363 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 坂浜地区~若葉台間の路線バスについては、稲城駅から鶴川街道を通って柿生駅方面に向かう路線があることから、現在、運行路線を若葉台駅前広場まで乗り入れるように路線を一部変更していただくよう要請しているところでございます。 364 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 365 ◯ 16番(井川まちこ君) 坂浜地域の方々にとっては、路線バスも少ないし、iバスも少ないといった状況があるわけです。それで、ぜひという声もたくさんあるわけですけれども、京王稲城駅から鶴川街道を通って柿生行きの路線バスはどのくらいあるのか、お伺いいたします。 366 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 367 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 稲城駅から鶴川街道を通って柿生駅方面に向かう路線バスは、平日及び土曜日は15便、日曜日は8便でございます。 368 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 369 ◯ 16番(井川まちこ君) 若葉台駅前広場までの乗り入れを要請していただいているということですので、ぜひ、一日も早く実現できるように、しっかり要請していっていただきたいと思います。再度確認させてください。 370 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 371 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 若葉台駅前広場までの乗り入れにつきましては、路線バスの運行事業者であります小田急バス株式会社と協議しているところでございます。 372 ◯ 議長(中山けんじ君) 井川さん。 373 ◯ 16番(井川まちこ君) 市長を初め、理事者の皆様、また庁内で働く全ての方々に改めて御礼を申し上げ、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。 374 ◯ 議長(中山けんじ君) 以上で、16番、井川まちこさんの一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午前11時46分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                  午後1時 開議 375 ◯ 議長(中山けんじ君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の3番、大久保もりひさ君の一般質問を許します。17番、大久保もりひさ君。 376 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 大項目9問、通告の順に従いまして一般質問をいたします。  項目番号1、介護保険の認定調査を正確に実施するための取り組みについて伺います。利用者がみずからサービスの種類や事業者を選んで、介護サービスのケアプランをつくって、医療・福祉のサービスを総合的に利用する介護保険制度においては、利用者に対する正確な認定調査が不可欠であります。  (1)、介護保険の認定調査にばらつきが生じているのではないかとの懸念がありますが、本市の認識について伺います。 377 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 378 ◯ 福祉部長(石田光広君) 介護保険の要介護認定につきましては、被保険者の申請を受け、認定調査員による訪問調査結果と主治医意見書に基づくコンピューターによる一次判定結果や、主治医意見書に基づく保健・医療・福祉の専門家による介護認定審査会による二次判定を経て決定する仕組みとなっております。一定のばらつきはこの過程において補正される仕組みとなっているものでございます。市では、保健師等により、基本調査と特記事項の整合性等のチェックや、主治医意見書との突合を行い、要介護認定におけるばらつきを最小限にするよう、平準化に取り組んでいるところでございます。 379 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 380 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 認定調査の平準化に取り組んでおられることは理解いたしましたが、要介護認定を受けられた調査対象者やその御家族におきましては、判定のばらつきを指摘される声を多数伺っております。そこで、平成26年度における要介護認定に対する不服申し立て件数と不服申し立て件数ゼロに取り組む本市の姿勢について伺います。 381 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 382 ◯ 福祉部長(石田光広君) 保険者の行った介護認定に関して不服がある場合は、第三者機関として都道府県に設置される介護保険審査会に審査請求を行うこととなっております。平成26年度における東京都介護保険審査会への稲城市にかかわる審査請求件数はゼロ件でございます。要介護認定につきましては、先ほどお答えしましたとおり、ばらつきを最小限にするよう、今後とも平準化に取り組んでまいります。 383 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 384 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 私は、どうもそういう認定調査が人によって相当違うという声を多数伺っているのですが、平成26年度については、実際にその不服申し立てまではしていらっしゃらないということを今確認いたしました。  (2)、介護保険の認定調査を正確に実施するためには、調査員のスキルアップが不可欠です。本市の現状と今後の取り組みについて伺います。 385 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 386 ◯ 福祉部長(石田光広君) 認定調査に係る調査員及び職員につきましては、厚生労働省と東京都が開催する研修を受講するとともに、市におきましても、研修会を実施し、能力の向上を図っているところでございます。また、保健師等の調査票のチェックによりばらつきを是正することや、判断に迷う事例については、共通理解が図られるよう指導するとともに、随時情報共有を行っております。今後におきましても、引き続き研修における能力向上等に取り組んでまいります。 387 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 388 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 厚生労働省と東京都と本市のそれぞれで研修会を開催し、受講されているという現状について御答弁いただきましたが、平成26年度の研修の具体的な内容、また人数、そして効果の認識について伺います。また、平成27年度の研修計画についても伺います。 389 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 390 ◯ 福祉部長(石田光広君) 平成26年度の研修の実施状況でございますが、東京都主催の認定調査員新規研修に事業所調査員6名が参加し、要介護認定調査に係る基本的な考え方と、認定調査項目の解説及び認定審査会における特記事項の活用方法について研修をしております。また、同じく東京都主催の認定調査員現任研修に市認定担当職員及び市の認定調査員の計6名が参加し、特記事項の記載方法と認定調査項目のポイントを動作確認の実演を含めて研修しております。また、厚生労働省主催の認定調査員能力向上研修会に市の認定調査担当職員2名を参加させ、基本調査の仕組みの理解や、誤解・偏りを生じやすい事例等について研修を受け、認定調査に関する指導者層の育成を図ってまいりました。一方、市主催の認定調査員研修会につきましては、市の認定調査員向けの研修会を3回開催し、参加者は延べ14名、また市内事業所認定調査員向けの研修会を2回開催し、参加者は28名でございました。研修の内容につきましては、誤解・偏りを生じやすい事例について研修し、その理解について共通認識を図ったところでございます。また、これらの研修により、調査員としての基本的な知識の習得が図られ、ばらつきが生じやすい事例の扱いについての理解を通して、資質の向上と認定の平準化を図る上での一助に効果があったものと認識しております。平成27年度におきましても、東京都と厚生労働省主催の研修会に参加するとともに、市におきましても、今年度と同規模の研修会の実施を予定しており、引き続き担当する市職員及び認定調査員の資質向上に取り組んでまいります。 391 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 392 ◯ 17番(大久保もりひさ君) (3)、介護保険の認定調査を正確に実施するために、調査の仕組みを工夫している自治体があると聞いております。本市の現状と今後の取り組みについて伺います。 393 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 394 ◯ 福祉部長(石田光広君) 市では、要介護認定の平準化を図るための工夫として、介護認定調査の手引を作成し、調査票の特記事項の記載方法の統一化を図っております。また、調査項目中、異なった選択が生じやすい点について、判断の定義や留意点を認定調査票判断基準として定め、調査員全員で共有して調査に当たっているところでございます。今後におきましても、このような取り組みを積み重ねることにより、認定調査の平準化に取り組んでまいります。 395 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 396 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 調査対象者が調査日の天候や体調などにより心身の状態が大きく変化することを踏まえた上で、要介護認定調査で的確に把握することが必要であると考えます。そこで、2度目以降の認定調査においては、既に調査対象者のケアを行っておられるケアマネジャーからの日常の状態に関する情報提供を求めることにより、調査対象者の正確な認定調査が実施できると考えます。市の見解を伺います。  また、ある自治体では、前回の認定調査のデータを参考にしながら認定調査を実施しているようです。本市の認定調査にも生かすべきであると考えます。見解を伺います。 397 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 398 ◯ 福祉部長(石田光広君) 市では、認定調査に際して、可能な限り、御家族や施設職員など、調査対象者の日ごろの状態を把握している方に立ち会いを求め、必要に応じて聞き取りを行うなど、できるだけ正確な認定調査になるよう努めているところでございます。中にはケアマネジャーが立ち会うケースもあり、また御本人の状態把握に情報が不足している場合には、調査後にケアマネジャーに問い合わせ、ふだんの様子を伺うこともしているところでございます。認定更新の調査において前回のデータを参考にすべきとの御質問でございますが、認定調査は基本的に、調査当日に観察した状況と調査対象者・介護者からの聞き取りをした状況に基づき日ごろの状況を把握するものでございます。こうした方法により、公平かつ正確な認定調査となるように努めてまいります。 399 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 400 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 今回この質問をさせていただきましたのは、相当ばらつきがあるというのを私も実感しているからなのですけれども、その中で御答弁は全て現状についての考え方、実施についてのみのお答えで、今の行政サービスというのは常に改善していくという姿勢が大事だと思っているのですが、どうもそういうところが感じられない答弁ばかりでございましたので、もう少し突っ込んで再度質問いたします。ケアマネジャーへの聞き取りにつきましては実施することもあるとの御答弁でございましたが、私は調査対象者のふだんの様子を把握しているケアマネジャーへの聞き取りを義務づけるべきであると考えております。御所見を伺います。  また、私は88歳の妻の両親と同居しておりまして、介護している妻に協力しておりますので、在宅介護における要介護認定の調査対象者と、介護する家族の大変さにつきましては人一倍実感しております。そこで、要介護認定調査員は、調査対象者と介護する家族の立場の視点で認定調査を行うべきであり、調査対象者の状態が最も重いときを把握して認定する姿勢が必要であると考えます。また、そのような姿勢で調査を行わなければ、在宅介護の困難さから施設入所の希望者がさらに増加することになりかねないと思いますし、介護する方が倒れてしまうという状況がさらにふえていくのではないかと考えます。今後も在宅介護を基本とする介護保険制度を継続するのであれば、介護を受ける方と介護する家族の側の視点で調査対象者の状態が最も重い状態を認定する姿勢が不可欠であると考えます。市の見解を伺います。 401 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 402 ◯ 福祉部長(石田光広君) 認定調査に当たりましては、可能な限り、御家族や施設職員など、調査対象者の日ごろの状態を把握している方に立ち会いを求めております。このため、必ずしもケアマネジャーへの聞き取りの義務づけまでは必要とは考えておりません。また、認定調査は調査対象者御本人の心身の能力、介助の方法、行動等の有無といった状態像と、介護の手間・時間の判断を基準に基づいて行うものであるため、おのずと調査対象者と介護する家族の立場の視点も持って行われるものでございます。調査対象者の状態が最も重いときを把握して認定する姿勢をとの御質問でございますが、制度上、日常の状況を把握するものとされており、最も重いときを把握するものではございません。不安定な状況において調査を行うことも想定されるため、調査時の状況から重く変化し、介護サービスが不足するような場合においては、状況変更に伴う変更申請を行っていただくものでございます。市では、今後も公平かつ正確な認定となるよう努めてまいります。  また、制度的な提案もいただいたという認識をしております。認定の方法・あり方については、全国一律の方法で認定調査をしているという認識でございますが、御質問の趣旨を踏まえ、国との協議などがある場合においては、こういった御意見が地方にあるということについてもしっかりと伝えてまいりたいと考えているところでございます。 403 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 404 ◯ 17番(大久保もりひさ君) よろしくお願いいたします。  項目番号2、保育所の待機児童ゼロへの取り組みについて。  (1)、本市の保育所の待機児童における地域的な偏在について伺います。 405 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 406 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) 保育所の待機児童が多い地域としましては、矢野口・東長沼・大丸地域にある保育所の待機児童が特に多くなっている現状がございます。その要因といたしましては、駅に近くて便利であることや、乳幼児数が多い地域であることなどが考えられます。 407 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 408 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 直近の保育所別の待機児童数について伺います。また、平成28年度以降の保育所別の待機児童数の予測について伺います。 409 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 410 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) 保育所の申し込みについては、複数の保育所を希望できることから、入所できていない児童の第1希望での保育所別人数を見てみますと、平成27年1月1日現在の状況は、第二保育園が42名、第三保育園が2名、第四保育園が8名、第五保育園が4名、第六保育園が36名、ひらお保育園が19名、松葉保育園が53名、向陽台保育園が13名、城山保育園が21名、もみの木保育園長峰が5名、若葉台バオバブ保育園が11名、もみの木保育園若葉台が11名、中島ゆうし保育園が72名となっております。また、平成27年度以降の保育所別の待機児童数の予測としては、平成27年4月に認可保育所を1園開設し、第二保育園も民営化で定員をふやすことにより、変化は見込まれますが、確実に待機児童数の解消が図られるものと考えているところでございます。 411 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 412 ◯ 17番(大久保もりひさ君) (2)、市施行の土地区画整理事業地内の公園予定地などに仮設園舎を設置して、待機児童ゼロに取り組むべきであると考えます。市の見解を伺います。 413 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 414 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) これまでも、保育所の整備など、待機児童解消を進めてきており、平成27年4月には城山保育園南山を新設し、本郷ゆうし保育園では第二保育園からの民営化で定員をふやすなど、待機児童解消に努めてきております。なお、市といたしましては、仮設園舎での認可保育所の設置は現時点では検討しておりません。 415 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 416 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 仮設園舎での認可保育所の設置は現時点では検討していないとの御答弁でございましたが、矢野口・東長沼・大丸地域の基盤整備状況や建物の建設状況などから、今後においても当分の間乳幼児数の多い状態が続くと考えられますので、空き店舗活用による認可保育所開設など、速やかに実現することが可能な保育所待機児童ゼロの取り組みを実行する必要があると考えます。再度御所見を伺います。 417 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 418 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) 御質問の趣旨を受けとめ、今後も引き続き市内の保育ニーズ等を適切に把握し、計画的にしっかりと待機児童解消に取り組んでまいりたいと考えております。 419 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 420 ◯ 17番(大久保もりひさ君) とにかく早急に手を打っていかないと、どんどん待機児童がふえていくということがまた起こり得ますので、ぜひよろしくお願いいたします。  項目番号3、稲城第七小学校区の学童クラブの待機児童ゼロへの取り組みについて。  (1)、平成27年4月1日における待機児童の見込みについて伺います。 421 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 422 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) 稲城第七小学校の児童が入所を希望する学童クラブは、第二文化センター学童クラブ、学童クラブ子どもの森、学童クラブ矢野口こどもクラブの3施設となります。平成27年2月16日に実施した第一次審査時点では、3施設合計105人の定員に対して120人の入所希望があり、入所保留児童は15人でございました。一方、市では、放課後の子供の安全で安心な居場所として、放課後子ども教室を整備・充実してきております。放課後子ども教室については、学童クラブ入所申請受け付けの際にも丁寧に御案内して周知を図っていることから、平成27年4月1日の状況として、放課後に居場所のない児童は実質的には解消されるものと考えております。 423 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 424 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 放課後の子供の居場所に関する待機児童は解消する見込みであるとの御答弁でございました。勤務先の退社時間と通勤時間から判断できる保護者の帰宅時間が明らかに17時以降になる家庭の児童は、17時までの見守り事業である放課後子ども教室の対象ではないと考えます。4月1日にそのような家庭の子供たち全員が学童クラブに入所できるようになったと理解してよろしいのでしょうか、伺います。また、学童クラブの対象学年を6年生まで拡大することを評価するものでございますが、児童の精神状態や自宅周辺の環境などにより、何年生であっても学童クラブに入所する必要があると思われる児童が入所できるように定員を設定する必要があると考えます。市の見解を伺います。 425 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 426 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) 今回の平成27年度入所に向けた第一次審査の結果入れなかった方や、平成26年度に学童クラブに入れずに放課後子ども教室を利用している方からは、17時以降の見守りについてということも含めまして、学童クラブへ入所できないことへの問い合わせなどはほとんどございません。こうした現状から、御質問の17時以降の利用者が全て学童クラブに入所できている状況ではございませんが、市といたしましては、学童クラブの待機児童については実質的にはほぼ解消しているものと認識しているところでございます。また、特に配慮等が必要な児童として、1年生や障害等のある児童、またひとり親の御家庭等については、入所決定に係る指数を加点することにより、優先的に入所できるように配慮してきております。今後も、公平性の確保等に努めてまいりたいと考えております。 427 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 428 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 今年度の入所基準につきましては、平成25年第2回定例会の一般質問で学童クラブの入所基準の見直しを要望したこともあり、見直しの内容をしっかり確認させていただきましたが、保護者の勤務時間の見直し、出産基準の加点、学年別の調整指数の追加、生活状況指数の評価と、障害児家庭やひとり親家庭の調整指数の追加と調整など、きめ細かな見直しを高く評価するものでございます。御答弁いただきましたとおり、さらなる公平公正な学童クラブの入所に努めていただきたいと思います。
     (2)、現在2度目の増築を行っている第七小学校の学童クラブにおいては、今後も待機児童の発生が懸念されますので、校舎内に学童クラブを増設するべきであると考えます。市の見解を伺います。 429 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 430 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) 稲城第七小学校内の学童クラブ設置につきましては、平成24年度に行った校舎増築の検討の中で、稲城第七小学校の児童が利用できる学童クラブとして、第二文化センター学童クラブ・学童クラブ矢野口こどもクラブが既に運営してきており、さらに平成25年度には学童クラブ子どもの森が開設される予定であったことから、学校内に学童クラブの設置はしないとの方向で一定の整理をしております。市といたしましては、平成27年度より放課後子ども教室で6年生までの受け入れもする予定であることから、稲城第七小学校内への学童クラブの設置は考えておりません。 431 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 432 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 平成25年度の学童クラブ子どもの森の開設により、第七小学校区の学童クラブの入所待機児童の当面の解消が図られると期待しておりましたが、本市が子育てしやすい自治体であるとの評判が乳幼児を養育している家庭に広まっていることから、周辺自治体からの転入が続いているようでございますし、本市への転居を希望されている近隣自治体の多数の御家庭の声を伝え聞いておりますので、まだまだこの傾向は続くのではないかと思います。  さて、平成27年度からは、放課後子ども教室で6年生まで受け入れをするので、学童クラブの待機児童が発生しないとの本市の見解を伺いましたが、平成27年度以降の5年間の稲城第七小学校の児童数の推計と、その推計をもとに予測できる学童クラブ入所希望児童数と待機児童数についての認識を伺います。また、認可保育所や認証保育所、認定こども園、幼稚園などの協力を得て、保護者が17時以降に帰宅する家庭数を調査した上で、今後の学童クラブの定員や増設などの検討を行うべきであると考えます。市の見解を伺います。 433 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 434 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) 稲城第七小学校の児童数推計においては、今後5年間は増加傾向であるため、学童クラブの入所希望者もふえる可能性はあると認識しております。学童クラブの増設等につきましては、まず放課後の児童の居場所についての基本的な市の考え方として、専用施設の整備が必要な学童クラブの拡充は物理的に困難であると状況判断した中で、より緩やかな見守りである放課後子ども教室を実施することにより、児童館も含めて、全ての児童の放課後の居場所を確保していくこととして、放課後子ども教室のさらなる充実も図っていく予定としております。したがいまして、こうした考えのもとで、現時点では学童クラブの増設等については考えておりません。 435 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 436 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 御答弁にありました放課後子ども教室につきましては、福祉文教委員会の特定所管事務調査で、平成23年度と平成24年度の2年間にわたり、先進自治体を調査して、委員全員の総意として、放課後子ども教室の導入を本市に要望しましたところ、高橋市長におかれましては、平成26年度に1年生から3年生までの試行実施の後、平成27年度からの全学年の本格実施に取り組まれるということでございます。放課後子ども教室を利用している保護者の喜びの声を数知れず聞いておりますし、市議会公明党といたしましては、市長の英断に対しましてもろ手を挙げて賛同するものでございます。放課後子ども教室開設の効果により、大半の学童クラブにおきましては待機児童が発生していないようでありますが、第七小学校区においては、第一次審査の結果、15名もの入所保留児童が出ております。第二次審査の締め切りが3月10日でございますので、入所決定した御家庭と連絡をとっていただいて、17時以降の利用者全員が入所できるように取り組んでいただきたいと思います。  また、御答弁されました放課後子ども教室のさらなる充実の一つとして、第七小学校のみ試行的に、期間限定でもよいので、18時までの延長を検討するべきであると考えますが、通告の内容から外れますので、答弁は求めません。  ところで、学童クラブの定員は児童数に応じて決定するべきものであると考えます。児童数がふえれば定員をふやすべきでありますし、児童数が減れば定員を減らすべきであると考えます。そうすることで、人件費の際限のない増加といった懸念は払拭されるのではないでしょうか。  さて、学童クラブの入所希望者がふえる可能性を認識しながらも、現時点では学童クラブの増設等を検討するつもりはないとの御答弁でございましたが、そのような姿勢でよろしいのでしょうか。第七小学校の校舎内への設置が不可能ならば、空き店舗の活用を検討するなど、児童数の変化を見越して協議・検討するべきであると考えます。再度御所見を伺います。 437 ◯ 議長(中山けんじ君) 子ども福祉担当部長。 438 ◯ 子ども福祉担当部長(芦沢政美君) ここまで御答弁させていただいたことの繰り返しになるかと思いますが、稲城市としましては、基本的に学童クラブ、放課後子ども教室、児童館ということで、放課後の子供たちの居場所をほぼ100%完備したということでございまして、さきにお答えした基本的な考え方の中で、現時点で学童クラブの増設等については考えておりません。 439 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 440 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 項目番号4、公共施設における無料の公衆無線LANスポットサービスについて伺います。市役所や文化センターなどの公共施設に無料の公衆無線LANを設置することにより、市民サービスの強化と公共施設への訪問者の増加に取り組むべきであると考えます。市の見解を伺います。 441 ◯ 議長(中山けんじ君) 企画部長。 442 ◯ 企画部長(福島英朗君) 無料の公衆無線LANの設置につきましては、市民サービスの向上、公共施設への訪問者増加といった効果もさることながら、観光振興の観点などからも効果があると見込まれます。今後につきましては、本議会に提案しております補正予算の中の稲城市人口ビジョン及び総合戦略を策定していく中で検討してまいります。 443 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 444 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 今後つくられる観光発信拠点というところには当然つけられるものだと思うのですが、通常の公共施設にもつけていただくと、多くの市民の方に寄っていただいて、そういうときにさまざまな展示も公共施設では行っておりますので、そういう参観者もふえると思いまして提案させていただきます。  稲城市人口ビジョン及び総合戦略策定の中で検討されるということでございますが、具体的な今後のスケジュールについて伺います。 445 ◯ 議長(中山けんじ君) 企画部長。 446 ◯ 企画部長(福島英朗君) 具体的な今後のスケジュールでございますけれども、稲城市の人口ビジョン及び総合戦略といいますものは、さまざまな年齢層の市民の方たちを初め、産・学・金・労等の関係者の意見を広く聞いて、平成27年度中に策定することとなっております。この総合戦略の一つの施策として位置づけることになるならば、平成27年度から平成31年度までの5年間が対象期間ということになりますので、こういった中で検討していくということでございます。 447 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 448 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 平成27年度から平成31年度の中でということでございますが、早期の検討を期待しております。  項目番号5、通学路や生活道路におけるゾーン30規制による交通安全対策強化について伺います。小中学校の通学路や主として地域住民の日常生活に利用される道路で、自動車の通行よりも歩行者・自転車の安全確保が優先されるべき生活道路においては、交通安全の強化策として実施する区域(ゾーン)を指定して最高速度を時速30キロメートルに規制するゾーン30を積極的に導入するべきであると考えます。市の見解を伺います。 449 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 450 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) ゾーン30につきましては、幹線道路などに囲まれた生活道路において、区域を定めて時速30キロの速度規制を実施するなど、生活道路の歩行者や自転車の安全な通行を確保することを目的とした交通対策の一つでございまして、いわゆる抜け道となっている道路のように、通り抜け車両の多い区域での設置が望ましいと考えております。既に百村の竪台地区では、南多摩尾根幹線の交通渋滞時に通過車両がスピードを上げて通行することから、ゾーン30の導入に向けて、地元の方々への説明や多摩中央警察署との協議を終え、手続を進めているところでございます。 451 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 452 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 御答弁にありました竪台地区は、まさに抜け道として、スピードを上げて通行している通過車両を多数見かける生活道路でありますので、ゾーン30の導入は当然であり、担当部署に提案してきた者として、本市の迅速な対応を評価するものであります。ただし、本市内における幹線道路に囲まれたいわゆる抜け道となっている生活道路や通学路はほかにも見受けられます。例えば、よみうりランドやスーパーアメリアなどに向かう車両によりよみうりランド通りが渋滞したときには、弁天通りやその周辺の生活道路や通学路が抜け道となり、通過車両がスピードを上げて通行しています。また、矢野口の南多摩尾根幹線が混み合ってきますと、本郷根方通りや三中通りを猛スピードで通行する車両が多数発生します。このような生活道路や通学路においても、ゾーン30の導入に向けた検討を行うべきであると考えます。市の見解を伺います。 453 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 454 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 通り抜け車両の多い区域の対策として、ゾーン30の設置は望ましいと考えておりますので、御質問にありましたような区域につきましても、現状やその効果を調査し、交通管理者であります多摩中央警察署と協議してまいります。 455 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 456 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 御答弁のとおり、調査の上、多摩中央警察署との協議をお願いいたします。  項目番号6、市役所前の南多摩尾根幹線における電線類の地中化について伺います。災害発生時には災害対策本部となる市役所に面している南多摩尾根幹線の吉方公園南交差点から稲城一中南交差点間における電線類の地中化を実施するべきであると考えます。市の見解を伺います。 457 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 458 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 東京都では、東京都無電柱化推進計画に基づき、震災対策上重要な位置づけにある緊急輸送道路や利用者の多い主要駅周辺などで無電柱化を進めております。南多摩尾根幹線につきましては、自治体庁舎や警察署、消防署、医療機関等の主要な防災拠点と、第一次緊急輸送道路を連絡する第二次緊急輸送道路に指定されております。現在、東京都では、第一次緊急輸送道路を優先的に整備していることから、本区間の無電柱化については実施する予定はないと聞いております。市といたしましては、本区間は災害時の拠点となる市役所や消防署が位置しており、防災機能の強化を図る上で特に重要な路線と考えておりますので、引き続き東京都に対し、整備の要望を行ってまいります。 459 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 460 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 本市内の南多摩尾根幹線の中で、市役所と消防署に面している付近のみが無電柱化されておりませんし、平成27年度中に稲城長峰スポーツ広場の敷地内に建設予定の防災倉庫との連携のためにも、本市の生命線とも言える南多摩尾根幹線の全線無電柱化を東京都に検討してもらえるように、あらゆるチャネルを活用して働きかけるべきであると考えます。これまでの具体的な要望状況と、今後の要望の工夫について伺います。 461 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 462 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) これまで、電線類の地中化につきましては、東京都市長会などを通じ、事業促進の要望をしております。また、具体的な路線については、個別に東京都と協議しておりますが、さきにお答えしたとおり、南多摩尾根幹線での電線類の地中化の早期実施は難しい状況でございます。しかしながら、南多摩尾根幹線につきましては、長峰の防災倉庫との連携のみならず、災害発生時の活動拠点となる総合体育館や中央公園総合グラウンド、日本医科大学多摩永山病院など災害拠点病院を結ぶ重要な幹線道路でございます。このため、東京都としても、防災機能の強化を図るため、南多摩尾根幹線の整備促進を図ることとしております。今後につきましては、これらの整備と一体的に電線類の地中化が実現されるように、東京都に要望してまいります。 463 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 464 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 早期の実現に向けて、要望活動を継続してください。よろしくお願いいたします。  項目番号7、小中学校における防犯訓練の実施について伺います。小中学校内への侵入犯罪や通学路における犯罪などを具体的に想定して、不審者の発見・通報、校内の情報伝達、児童・生徒などの避難誘導や所在・安全の確認、通学路における犯罪予防・対応などについてシミュレーションを行い、児童・生徒、教職員、地域住民と警察関係者などによる防犯訓練を実施するべきであると考えます。市の見解を伺います。 465 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 466 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 稲城市の小中学校におきましては、不審者対応マニュアル・災害時危険対応マニュアルなどを作成し、研修などを実施することにより、学校管理下の緊急時対応体制について、教職員の共通理解を図っております。さらに、児童・生徒及び教職員が参加する不審者対策のための避難訓練を実施しております。これらの研修や訓練には、警察などの専門機関を講師として招聘する場合もございます。 467 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 468 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 現状の対応について御答弁をいただきました。私は、平成15年の初当選以来訴えてきました通学路の安全対策としての街頭防犯カメラの設置が、東京都の補助金を受けることにより実現するところまで来ているのですから、学校内における防犯訓練と通学路における防犯訓練を児童・生徒、教職員、地域住民と警察関係などが協力し合って実施するべきであるとの趣旨で質問いたしました。特に小学校においては、地域安全マップづくりが定着して、犯罪が起きやすい場所や道路・公園などにおけるトンネル構造の危険性などの知識を習得しておりますので、そのような危険な場所における実践的な防犯訓練を実施することは、子供たちの安全を守るために大変有効であると考えます。再度御所見を伺います。 469 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 470 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 地域と連携した防犯訓練は、児童・生徒の防犯意識と防犯に関する地域と学校との連携を一層図るために効果的であると考えますが、実施時期や実施内容について、学校と地域団体との相談や調整が必要でございます。このような課題があることを踏まえた上で、安全教育の一つの方法として、今後研究してまいります。 471 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 472 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 小中学生の通学時に頼りになるのは地域住民でございますので、その視点を忘れることなく、より実践的な防犯訓練に取り組んでいただきたいと思います。  項目番号8、小中学校の特別支援教育のさらなる拡充について。  (1)、小中学校の特別支援教育の取り組みについて、市の見解を伺います。 473 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 474 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 本市の全ての小中学校におきまして、教員の中から選任される特別支援教育コーディネーターを中心に、特別支援教育校内委員会が組織され、特別支援教育を推進しております。各学校では、個別指導計画を作成し、教育委員会とも連携しながら、児童・生徒一人一人の教育的ニーズに応じた教育活動や支援を行っているところでございます。また、市内の小学校3校、中学校1校にいわゆる固定型の特別支援学級が、小学校1校、中学校1校に通級による指導を行う学級があり、特別な教育的支援が必要な児童・生徒の教育を行っております。 475 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 476 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 本市における特別支援教育の取り組みの現状について御答弁いただきましたが、私は、いわゆる固定型の特別支援学級は各小中学校区内の小学校と中学校に各1校設置するのが理想的であると考えますが、特別支援学級の偏在と通学の利便性から、少なくとも若葉台小学校と稲城第六中学校への設置について早急に検討するべきであると考えます。市の見解を伺います。  また、固定型の特別支援学級は、平成27年度からは知的障害学級のみになってしまいますが、情緒障害学級につきましては、常に児童・生徒の障害適性を調査することにより、開設することができる準備を整えておくべきであると考えます。市の見解を伺います。 477 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 478 ◯ 教育部長(加藤 明君) 特別支援学級の設置につきましては、稲城市立小中学校における特別支援教育の推進・充実に関する基本方針に基づき、就学相談等の状況に応じて進めてまいります。 479 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 480 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 情緒障害児童・生徒を対象とした特別支援教育につきましては、今後のインクルーシブ教育に関する国や東京都の動向を踏まえ、特別支援教育推進に向けた方策を検討してまいります。 481 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 482 ◯ 17番(大久保もりひさ君) (2)、小中学校における特別支援教育体制の現状と課題について伺います。 483 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 484 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 稲城市の全ての小中学校におきまして、教育上特別の配慮を必要とする児童・生徒には、個別の教育支援計画や個別指導計画に基づき、組織的・計画的な指導及び支援を行っているところでございます。課題につきましては、関係機関とのより緊密な連携による支援体制を構築していくことと考えております。 485 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 486 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 関係機関との緊密な連携による支援体制構築が課題であるとの御答弁でございましたが、教育センターや教育相談所、稲城市発達支援センターなどの関係機関との連携の現状について、平成26年度の具体的な実績を伺います。また、平成27年度における特別支援教育体制強化のための具体的な取り組みについても伺います。 487 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 488 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 平成26年度の関係機関との連携の現状につきましては、平成27年2月末現在での実績といたしまして、教育センターが対応した児童・生徒にかかわる相談のうち、発達にかかわる相談件数は28件、就学相談の件数は86件、就学支援委員会の開催は13回でございます。また、発達支援センターが対応した児童・生徒にかかわる相談件数は30件でございます。平成27年度における特別支援教育体制強化のための取り組みにつきましては、学校と稲城市教育センターの特別支援教育相談室及び教育相談室等、関係機関との一層の連携による就学相談の充実、また特別支援教育に関する教員及び特別支援教育コーディネーターを対象とした研修会の充実などを図ってまいります。 489 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 490 ◯ 17番(大久保もりひさ君) (3)、小中学校の知的障害学級の現状と課題について伺います。 491 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 492 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 現在、小学校の知的障害児童を対象とした特別支援学級は、稲城第三小学校、長峰小学校及び平尾小学校の3校に設置されております。中学校の知的障害生徒を対象とした特別支援学級は、稲城第一中学校1校に設置されております。各学級では、小中学校の学習指導要領を基本としながらも、必要に応じて特別支援学校の学習指導要領を参考にして編成した教育課程に基づき、学習指導や生活指導、また学校行事などを行っております。課題といたしましては、一人一人の障害や特性に応じた教育をより充実させるための教材の研究や指導方法の工夫・向上が挙げられると考えております。 493 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 494 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 教材研究や指導方法の工夫と向上が課題であるとの御答弁でございましたが、現在、知的障害学級に通っている児童・生徒の中には情緒面の障害を持つ子供たちが散見されますので、より小単位のクラス編制や個別指導にも取り組むべきであると考えます。市の見解を伺います。  また、本年4月には、稲城第五中学校に固定型の知的障害学級が開設されると聞いております。生徒数、教員数、学年・クラス数、授業内容などについて具体的に伺います。 495 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 496 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 特別支援学級に在籍の児童・生徒にはそれぞれの特性がありますので、現在も一人一人の教育的ニーズに対応した指導・支援を行っております。今後も、在籍児童・生徒の現状を十分踏まえ、指導方法や指導体制を工夫してまいります。  また、平成27年度開設予定の稲城第五中学校知的障害学級の規模につきましては、現在のところ、在籍生徒数は第1学年に4名、1学級となり、教員数は東京都の教員配置基準に基づき2名となる予定でございます。授業内容につきましては、学級の実態や生徒の障害の程度などを考慮の上、必要に応じて特別支援学校の教育内容を参考にしながら、個別指導計画に基づき、小集団の中で個に応じた自立活動の指導を中心に教科指導などを行います。 497 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 498 ◯ 17番(大久保もりひさ君) (4)、小中学校の言語障害・自閉症・情緒障害学級の現状と課題について伺います。 499 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 500 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 言語障害児童を対象とした学級は、向陽台小学校に言語障害児童対象の通級指導学級がございます。市内の各小学校のうち、必要な児童が週に1回向陽台小学校に通い、個別指導を受けております。自閉症・情緒障害生徒を対象とした特別支援学級は、稲城第一中学校にございまして、現在第3学年の生徒が2名学んでおります。課題といたしましては、関係機関とのより緊密な連携をとっていくこと、またより効果的な指導方法の工夫が挙げられると考えております。 501 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 502 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 御答弁には稲城第五中学校における自閉症・情緒障害の中学生を対象とした特別支援学級の現状と課題が抜けておりましたので、追加答弁をお願いいたします。  そして、改めて再質問いたします。稲城第一中学校の6組の3年生が卒業しますと、自閉症・情緒障害の中学生を対象とした固定型の特別支援学級がなくなってしまいますが、今後対象となる生徒が2名以上希望されたときの対応について伺います。 503 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 504 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 情緒障害児童・生徒を対象とした通級指導学級は、向陽台小学校及び稲城第五中学校に設置されており、必要な児童・生徒が週1回設置校に通い、個別指導を受けております。  また、今後の情緒障害の生徒を対象とした特別支援教育につきましては、先ほど答弁いたしましたとおり、今後のインクルーシブ教育に関する国や東京都の動向を踏まえ、研究してまいります。 505 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 506 ◯ 17番(大久保もりひさ君) (5)、小中学校における校内通級の取り組みについて、市の見解を伺います。 507 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 508 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画におきましては、これまでの通級指導学級による指導を全ての小学校で展開するよう、平成28年度から順次、各小学校への特別支援教室設置を行っていく計画が示されております。本市におきましても、本実施計画に基づき、小学校における特別支援教室の設置に向けた準備について検討しているところでございます。 509 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 510 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 以前より要望してきました小学校内での通級指導学級の設置が平成28年度から順次進められる方針を伺いまして、大変うれしく思います。現在検討されている小学校内の通級指導学級の制度について、具体的に説明願います。 511 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 512 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 東京都が東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画において示した計画は、平成28年度から都内の公立小学校に順次特別支援教室を設置し、拠点校から教員が各小学校を巡回し、個別指導を必要とする児童の在籍校において指導を行う制度を整えるというものでございます。稲城市におきましては、本実施計画と本市の現状を踏まえ、実施方法を検討してまいります。
    513 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 514 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 本市の特別支援教育を大きく前進させるように、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  項目番号9、路上喫煙や歩行喫煙の削減についてでございます。  (1)、路上喫煙や歩行喫煙によるたばこのポイ捨ての現状とこれまでの対策について伺います。 515 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 516 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 本市では、稲城市まちをきれいにする市民条例の中で、たばこのポイ捨て禁止を規定しておりますが、一部のモラルの低い人たちにより、たばこのポイ捨てが後を絶たない状況でございます。その対策として、稲城市まちをきれいにする市民協議会の方々が中心となり、ポイ捨て禁止及び路上喫煙自粛を呼びかける横断幕の掲出、ポイ捨て禁止を促す路面シートの設置、市内各所への看板の掲出、各種イベントの際に啓発活動に努めているところでございます。 517 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 518 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 私は、ペアリーロードの沿道の住民の皆様とともに、日常的に道路の清掃活動を行っておりますが、一番目立つごみがたばこの吸い殻であります。御答弁にありましたたばこのポイ捨て禁止の看板を駅周辺などで見かけますが、ペアリーロードや市役所通りなどの歩行者の通行が多い生活道路と信号待ち時間の長い大きな交差点にたばこのポイ捨て禁止の看板を設置することにより、モラルの低い人たちの啓発を行うべきであると考えます。市の見解を伺います。 519 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 520 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) たばこのポイ捨て禁止看板につきましては、掲示場所の状況を考慮し、施設管理者と協議の上、設置しております。今後は、御提案の箇所への設置も検討し、たばこのポイ捨て禁止の意識啓発を行ってまいりたいと考えております。 521 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 522 ◯ 17番(大久保もりひさ君) (2)、たばこのポイ捨て対策や、歩きたばこの火が子供たちに危険を及ぼすことを防止するために、駅周辺に喫煙場所を設ける方法が考えられます。現状の取り組みについて伺います。 523 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 524 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 歩きたばこにつきましては、たばこの火の温度が700度~800度と非常に高温であり、人混みでのやけどを誘発するなど、大変危険な行為であることは認識しております。たばこのポイ捨てや歩きたばこ対策のために、喫煙場所を設ける方法も考えられますが、健康増進法第25条で受動喫煙が防止されていることや、厚生労働省の通知文では、鉄道の駅、バスターミナルなどの多くの人が利用する公共的な空間において、受動喫煙防止対策として、原則として全面禁煙であるべきとの方向性が示されております。多くの市民の皆さんが利用する駅近くでの屋外の喫煙場所につきましては、受動喫煙が避けられないこともあり、現在、設置しておりません。 525 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 526 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 御答弁の趣旨は理解するものでございますが、駅前には店舗前に灰皿を設置しているコンビニエンスストアが多く、受動喫煙が避けられない状態になっておりますので、本市がルールを決めて、受動喫煙が少なくなるようなしつらえの喫煙場所を設けるべきであると考えます。再度御所見を伺います。 527 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 528 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 駅前のコンビエンスストアの喫煙所からの煙について、市民の方から苦情をいただいており、受動喫煙が避けられない状況となっていることは認識しております。一方で、繰り返しの答弁となりますが、多くの人が利用する公共的な空間につきましては、全面禁煙の方向性が示されており、受動喫煙が少なくなるようなしつらえの喫煙場所の設置は困難であると考えております。 529 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 530 ◯ 17番(大久保もりひさ君) (3)、稲城長沼駅南口や稲城駅北口周辺などに試験的に空気清浄機能を備えた喫煙場所を設置するべきであると考えますが、設置に伴う課題について伺います。 531 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 532 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 鉄道駅周辺などに喫煙場所を試験的に設置することにつきましても、さきにお答えしたとおり、健康増進法や厚生労働省の通知文により、受動喫煙防止対策として、原則として全面禁煙であるべきとの方向性が示されており、喫煙場所の設置は困難であると考えています。 533 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 534 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 駅周辺は全面禁煙が原則であることにつきましては理解するものでございますが、駅前に空気清浄機能を備えた喫煙ブースを設置することにより、きちんと分煙し、受動喫煙を防ぐ取り組みにつきましては、喫煙する人とたばこの煙が苦手な人の両方に理解されると思います。また、歩きたばこやたばこのポイ捨てを抑制するためにも役立つと考えます。  ところで、駅周辺を部分的に路上喫煙禁止とするかわりに、駅前に複数の喫煙場所を設置して分園を図っている兵庫県明石市のような自治体があります。御答弁された駅前は原則として全面禁煙であるべきとの趣旨とは少し違いますが、分煙による対策をしている自治体を調査することにより、その効果を検証した上で、本市におきましても駅前に試験的に空気清浄機能を備えた喫煙ブースを設置するべきであると考えます。再度御所見を伺います。 535 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 536 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 御質問の明石市の路上喫煙に対する施策につきましては、その効果について検証し、まちをきれいにする市民協議会に情報提供をして議論してまいりたいと考えております。繰り返しの答弁となりますが、多くの人が利用する公共的な空間につきましては、全面禁煙の方向が示されており、喫煙場所の設置は困難であると考えております。 537 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 538 ◯ 17番(大久保もりひさ君) (4)、小中学校行事の際に、学校の敷地に隣接する路上における喫煙が問題になっております。近隣住民に迷惑をかけないように、喫煙場所を設けるべきであると考えます。市の見解を伺います。 539 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 540 ◯ 教育部長(加藤 明君) 教育委員会としましては、健康増進法第25条の趣旨を踏まえ、教育委員会通知により、平成15年7月1日から学校敷地内を全面禁煙としておりますので、学校行事においても喫煙場所の設置は考えておりません。 541 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 542 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 学校敷地内は全面禁煙であることは保護者や地域住民によく知られておりますので、小中学校行事の際に校内で喫煙する人を見かけることはほとんどなくなりましたが、喫煙を我慢することができない方々は、校門の外で集まって喫煙されることが多く、学校周辺の住民から、洗濯物にたばこのにおいがつくとか、学校周辺の道路を通行する際に受動喫煙の害があるとか、みっともないなどの苦情を聞いております。小中学校の行事を参観している人たちが学校周辺で喫煙しておりますので、教育委員会の責任においてきちんと対応するべきであると考えます。具体的で実効性の高い今後の対策について伺います。 543 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 544 ◯ 教育部長(加藤 明君) これまで学校では、行事ごとのお知らせによる事前周知や、当日のPTAの声かけなどにより、来校者に対して、近隣の迷惑とならないよう学校敷地外においても禁煙の協力をお願いしてきたところでございます。今後も引き続き、PTAや父親の会などの協力をいただきながら、喫煙者に対しては、行事ごとに強く禁煙の協力を求めてまいりたいと考えております。また、生涯学習だより「ひろば」による周知についても検討してまいります。 545 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 546 ◯ 17番(大久保もりひさ君) 学校の現場で、教職員の方とか、既に父親の会の方々も特に三中などを見ていると、相当周りで声をかけてくださっていて、そういうものをなくそうとされているのですが、現場だけの対応でお願いしていますと、トラブルになりかねないというおそれもございます。喫煙される方の権利もございますので、「ではどうすればいいのか」と言われたときに、「おうちに帰ってください」と指導するのかどうするのかという問題があります。また、「お昼休みまで我慢してください」と言うのか、言い方にも問題がありますので、その基本的なスタンスというものを教育委員会で決めていただいて、今「ひろば」にということで検討されているということでしたので、そこできちんと稲城市教育委員会の考え方を打ち出していただければ、現場での対応ももっとスムーズにいくかと思いますので、よろしくお願いいたします。  (5)、今後の路上喫煙や歩行喫煙の対策について、市の見解を伺います。 547 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 548 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) まちをきれいにする市民協議会におきまして、平成26年4月8日より、路上喫煙・歩行喫煙のあり方について、毎回の会議の中で議題としております。その会議の中では、駅周辺など、部分的に路上喫煙を禁止してはいかがか、吸ってもいい場所をつくる必要がある、駅前コンビニでの灰皿設置に対するクレームがあるなどのさまざまな御意見をいただいているところでございます。また、路上喫煙禁止地区を設けている他市の状況などについて情報提供を行っており、今後も路上喫煙・歩行喫煙対策について議論を深めてまいりたいと考えております。 549 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 550 ◯ 17番(大久保もりひさ君) まちをきれいにする市民協議会の方々が熱心に取り組んでおられることはよく存じ上げておりますし、その御努力に感謝しております。原理原則にとらわれずに具体的な議論をしていただいて、路上喫煙や歩行喫煙による迷惑行為に対して実効性の高い取り組みの早期実施を期待するものでありますが、具体的な今後のスケジュールについて伺います。 551 ◯ 議長(中山けんじ君) 市民部長。 552 ◯ 市民部長(鈴木秀治君) 本年度のまちをきれいにする市民協議会におきまして、歩行喫煙・路上喫煙のあり方についての議論を4回重ねております。その中でも、この件について一定の時間をかけて検討したほうがいいのではないかとの御意見もいただいております。今後とも、本協議会において、この問題を毎回の議題とし、具体的なことも含め、議論を深めてまいりたいと考えております。 553 ◯ 議長(中山けんじ君) 大久保君。 554 ◯ 17番(大久保もりひさ君) まちをきれいにする市民協議会の方々にはこれからも大変お世話になりますが、よろしくお願いいたします。  以上で私の一般質問を終わります。 555 ◯ 議長(中山けんじ君) 以上で、17番、大久保もりひさ君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                                午後2時4分 休憩   ──────────────────────────────────────────                                午後2時20分 開議 556 ◯ 議長(中山けんじ君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  通告の4番、岩佐ゆきひろ君の一般質問を許します。9番、岩佐ゆきひろ君。 557 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) 通告に準じて、大項目で5点、質問させていただきます。よろしくお願い申し上げます。  大項目1、iバスについてであります。本年より始まりました稲城市地域公共交通会議ですが、どのような形で進めていくのか、伺います。実際に一番大きなところといたしましては、このiバスの路線をどうしていくのかが問われるところだと思いますので、通告順に伺わせていただきます。  1)として、委員構成について伺います。 558 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 559 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 稲城市地域公共交通会議の委員数につきましては、全員で26名でございます。委員構成としましては、市民代表としまして、各自治会からの代表10名、稲城市身体障害者福祉協会会長、みどりクラブ連合会会長、幼稚園父母の会連合会会長、稲城市保育園保護者会連絡会会長の14名でございます。そのほか、公共交通の識見者、バス事業者及びその運転者組織、東京バス協会、タクシー事業者、関東運輸局、交通管理者、道路管理者、市の関連部長でございます。 560 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 561 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) この前回との一番の違いとしては、地域の方が代表として入られたことだと思います。再質問ですが、この地域の方の代表はどのようにして決まったのか、伺います。 562 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 563 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 今回、今後の見直しにおきましては、地域の方の御意見を集約したい、あるいは地域間の調整をしなくてはいけないということもございますので、先ほど申しました各団体の代表者の方のほかに、各自治会から10名選出していただいて、議論に参加していただこうと考えております。 564 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 565 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) その地域代表を決める中でも、そもそもの期間が短いという声も聞かれました。12月の終わりごろ通達が来て、地域公共交通会議の第1回目までの期間が1カ月ぐらいしかない。連合会や自治会は、私が知っている限りでは月に1度しかないところが多いわけです。そうすると、この間までに1カ月しかないわけですから、基本的には1回しか開けない。その1回で地域から代表を選ぶとなると、簡単に言えば、その場で振ってその場で決めるしかないわけですから、初めて聞いた管理組合や自治会の方がその場で誰というのは難しいわけであります。この件を私たちはもっと早くに地域の方に話していただきたかったと考えます。  次に、2)、予定される開催日数と進め方について伺います。 566 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 567 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 稲城市地域公共交通会議におきましては、路線バスとの役割分担や、今回のiバス見直し運行の検討、新たな路線等について協議してまいります。会議のほか専門部会も予定しており、十分な議論がなされるよう、開催日数などにつきましては決めていないところでございます。 568 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 569 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) 今ちょうど1回目を開いたというところだと思うのですけれども、1回目は平日の昼間ということでしたが、こういったときに開いたら、仕事をしている方はそもそもこういった会議に出るのは難しいわけです。夜間なり土曜・休日に開催できれば、地域代表として選ばれる方の枠ももっと広がってきたと考えます。  今後はできるだけ多くの市民の声を聞いていっていただきたいのですが、3)として、今後、市民の要望や利用者の声をどのように聞いて進めていくのか、伺います。 570 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 571 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 今後は、各地域ごとに一定の意見集約が必要と考えておりますので、この地域公共交通会議以外でも、稲城市の公共交通の発展や利便性向上に向けた意見交換や議論の場を設けていきたいと考えております。 572 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 573 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) その中で、先ほどあったとおり、連合会長なり自治会長なりに書類だけ渡して、この地域の代表を選んでくださいというのも、輪番制で自治会なり連合会なりを運営しているところもあるわけですから、もっと寄り添った対応が必要です。また、自治会に参加していない方もいらっしゃるわけですから、そういった方も含めて、なるべく多くの意見をより詳しく聞いていきながら、最終的に利用者が減ってしまったり、使いづらくなったという声を聞くことがないような路線をつくっていただきますようお願い申し上げます。  次に、大項目2、放課後子ども教室について伺います。来年度より市内の全小学校全学年で実施される放課後子ども教室ですが、来年度から新たに実施される学校や5・6年生等の生徒に対してはどのように対応するのか。特に新1年生には、保護者も含め、丁寧な対応をすべきと考えますが、市の見解を伺います。 574 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 575 ◯ 教育部長(加藤 明君) 平成27年度から新規開設予定の小学校4校につきましては、実施場所や子供の出入り口等の動線について学校側と調整するなど、具体的な準備作業を進めております。また、平成27年度から対象となる高学年の児童への対応につきましては、既に全学年を対象に実施している長峰小学校での実績をもとに、スタッフ体制をより強化してまいります。さらに体育館や校庭での活動をふやしていくなど、放課後子ども教室の活動環境を工夫してまいります。新1年生につきましては、4月のスタート時の混乱等を回避するために、市役所職員の応援を初め、安全管理スタッフを増員するなどの柔軟な対応に努めてまいります。 576 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 577 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。今年度は、この4月の当初は新1年生の利用はほとんどの学校で一番低かったわけであります。私の考えでは、基本的に学年が低くなればなるほど利用する方はふえるわけで、現在の状況を見ても、1年生が利用率が一番高い学校がふえているわけです。その保護者や子供が事業を理解すれば、実際には利用価値が高いわけですが、平成27年度の本格実施に対し、制度の普及に対してどのような対応をされているのか、伺います。 578 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 579 ◯ 教育部長(加藤 明君) 平成26年4月の登録のときには約39%の登録率だったのですけれども、2月になりましてそれが61%ということで上がってきたということになっております。それと、平成27年度の本格実施につきましては、広報紙あるいはホームページの周知制度に加えまして、対象児童の全保護者に学校を通じまして手引書を配布して、周知を行ってまいりました。 580 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 581 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) もう一度再質問いたします。今の答弁はわかるのですが、反対に言えば、今年度は本来であれば4月の時点で数字はもっと高くてもよかったわけです。来年度、同じ轍を踏まないためにも、今年度以上の対応が求められるわけですが、新年度は今年度と比べて、4月の時点で利用率を上げていくために、さらにどのように取り組んでいくのか、伺います。また、説明会をしたということですけれども、どのような場所で何回開かれたのか、また平日の日中以外にも開かれたのかどうか、伺います。 582 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 583 ◯ 教育部長(加藤 明君) 昨年度につきましては、試行実施ということで、初めて行ったということでもございましたので、いろいろと周知できなかった部分はあると思いますけれども、今年度につきましては、具体的な内容を「ひろば」にも載せておりますし、またホームページなどでも御案内しておりまして、さらに、先ほどの答弁とダブるのですが、新入生の保護者の方宛てに学校を通じて手引書などを渡しておりますので、周知できているのではないかと考えております。それと、説明会につきましては、文化センターとiプラザなどで5回実施しております。内訳としては、平日の日中の2回と、平日の夜間1回、土曜日1回、日曜日1回という形で説明会を行っております。 584 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 585 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) 大項目3、公共施設予約システムについて伺います。  (1)、稲城市公共施設予約システムが始まり、2年がたとうとしています。いまだに使い方が難しいという市民の意見も聞こえます。対策を伺います。 586 ◯ 議長(中山けんじ君) 総務部長。 587 ◯ 総務部長(渡邉知明君) 本市が採用している公共施設予約システムにつきましては、使いやすく、操作にふなれな方にも配慮されたシステムとして、近隣の自治体を含めて多数の納入実績がございます。導入当初は操作方法に戸惑う利用者もおられましたが、現在では利用者の多くにシステムになれていただいており、システムの操作方法がわからないといった御意見はなくなっていると認識しております。 588 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 589 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) 再質問を行います。多くの方はなれたかと思いますが、公民館を利用する団体には輪番制で予約をとっている団体もあるので、半年に1回、1年に1回程度の頻度でシステムに触れるという方もいるようです。特にパソコンがない方などは毎回文化センター等に行かなくてはなりませんし、そのシステムにふなれな高齢者の方など、職員の方に操作方法を聞きながら予約しても、その次のときには操作方法を忘れてしまい、また使うときには職員にお聞きしなければ予約できないといったことを繰り返している方もいらっしゃると聞いています。この先、システムでの施設の予約方法が難しいという理由で高齢者の活動が離れていくことも考えられますので、そういった方には口頭で伝えるなり、紙に書くなど、柔軟な対応が必要と考えます。市の対応を伺います。 590 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 591 ◯ 教育部長(加藤 明君) では、システムの中身ということで、私のほうから答えさせていただきます。  これまでも、公民館の利用申請などで端末の操作がわからないという方につきましては、職員が端末のそばに行って操作方法を説明する、あるいはそばで入力のお手伝いをするとか、そのようなことをもう昨年度から継続して行っております。また、操作方法になれてきて御自分で入力される方がふえてきておりますけれども、わからない方につきましては、随時職員が対応しておりますので、大丈夫だと思います。 592 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 593 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) もう一度再質問いたします。その中で丁寧に対応していただけるということで、本当にありがたいところでもあるのですけれども、実際には手が不自由になり、高齢者の方でも手が震えてパソコンのボタン一つを押すのも大変な方もいらっしゃるわけですけれども、そういった方にはどのような対応をしているのか、伺います。 594 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 595 ◯ 教育部長(加藤 明君) お体の不自由な方ということでございますが、先ほどの答弁とかぶりますけれども、配慮が必要な方に対しても、丁寧な対応に努めていきたいと考えております。
    596 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 597 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) (2)に移ります。現在の予約システムは抽せんであるために、外れ続けてしまって、希望の時間がいつまでたってもとれないという声も聞かれます。ある程度連続で外れた場合には優先的にとれるようなシステムなど、そういったところに配慮することも検討すべきと考えます。見解を伺います。 598 ◯ 議長(中山けんじ君) 総務部長。 599 ◯ 総務部長(渡邉知明君) 公共施設予約システムの抽せんにつきましては、より多くの利用者に利用していただくことを目的に、同じ時間帯の申し込みが重なることの多い体育施設と公民館について抽せんを行っており、原則的な考え方はシステムを入れる以前と変わってはおりません。当選・落選につきましては、システムによる自動抽せんとし、全ての市民の皆様が同じ条件のもとで抽せんに参加が可能となることから、市といたしましては、現在行っているシステムによる抽せん方法が最も公平公正であり、最善の方法であると考えております。したがいまして、過去の外れ回数を考慮して当たりやすくするようなシステムへの変更は考えておりません。 600 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 601 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) 再質問いたします。公民館の登録団体には優先団体とそうでない団体があるようですけれども、どのような理由により団体を分けているのでしょうか。特に登録団体Bとして位置づけられた団体では、例えば土曜日の夜間など、人気の時間帯はどうしても予約がとりにくい状況になります。今後ほかの団体と公平に公民館を利用することなどの考えはないのか、市としての見解を伺います。 602 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 603 ◯ 教育部長(加藤 明君) 公民館の使用につきましては、社会教育法第20条に定めのある目的に合った団体の登録を受け付けておりまして、それで使用承認をしているということでございます。その要件につきましては、稲城市立公民館条例施行規則第6条に定めておりまして、要件の該当項目により、AとBということで区分しております。このルール化によりまして、公民館の使用が公平に保たれて、秩序のある運営となっているものと考えております。 604 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 605 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) もう一度再質問いたします。いろいろ丁寧な説明をありがとうございます。理由はわかるのですが、利用者側から見れば、公平公正とはいっても、同じ市民でその施設の維持管理のために血税を払っているのに、B団体の方は、自分たちの利用したい時間帯は、先に利用する方がいれば絶対に利用できないわけです。当然ながら抽せんもできず、その土俵にも上がれないというのは、納得のできない方もいらっしゃると思います。何より多くの方々に使っていただきたい、市民のためにある公民館ですから、このままですと、特にBの方は公民館の利用から離れてしまう可能性があります。そういった方に対して一定の配慮が必要だと考えます。市の対応を伺います。 606 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育部長。 607 ◯ 教育部長(加藤 明君) 公民館の運営につきましては、設置目的を持った運営をしておりまして、今後も継続してまいりたいと考えております。その中で生じる諸課題につきましては、公民館の運営審議会などと相談いたしまして、研究してまいりたいといった形で考えております。 608 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 609 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) ぜひよろしくお願いいたします。  次に、大きな項目4であります。(1)、先ほどの質問にもありましたけれども、3月14日からダイヤ改正される南武線であります。南多摩駅におきましては快速がとまらなくなり、これは、今回のダイヤ改正ですと、分倍河原から立川を除くと、南多摩駅だけなのです。その中で、多くの利用者の方が不満を感じております。今後は、JRに対して南多摩駅の快速停車を求めるべきと考えます。市の見解を伺います。 610 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市基盤整備担当部長。 611 ◯ 都市基盤整備担当部長(磯貝 博君) 3月14日のJR南武線ダイヤ改正内容につきましては、さきにお答えしたとおりでございますので、南多摩駅は快速通過駅となります。しかし、現行の南多摩駅における毎時の停車本数は、上下線とも、平日、立川駅~稲城長沼駅間は各駅停車運行となる快速が2本、各駅停車4本の計6本でございますが、改正後は各駅停車6本となりますので、停車本数の変更はございません。また、川崎駅方面を利用される方々には、稲城長沼で快速列車の追い抜きによる乗りかえが可能となるとJRより聞いておりますので、利用者の利便性の向上が図られるものと考えております。 612 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 613 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) 今回はこの新たなダイヤが出る前に出した通告であったわけですが、この新たなダイヤを見ますと、快速がなくなっている分減っている可能性もあるという予想はしておりましたが、その中でも平日は減っていないということですので、多少安心いたしました。また、土・日の部分に関しては減っておりますし、この電車のとまる間隔が偏りなく、できるだけ均等にしてほしいという声もあります。その電車の間隔も、早朝や深夜といった離れる時間帯を除いても、15分以上あるところが多々ございます。何より、快速がとまれば、立川まで行くのにもかなりの時間短縮ができたわけであります。また、これは南武線全体にかかわるのですが、新たな時刻表についても、JR等はインターネット等でも全て公開せず、私も駅に行って駅員さんに「新しい時刻表を下さい」と言っても、「3月14日まではありません」という言葉が返ってきました。このダイヤ変更をされる当日に知らせるのではなくて、もっと早くに知らせていただきたいという声もあります。当日知るというのはどう考えても遅いと思いますので、そういったところも含めて、JRと連携をとりながら、この南多摩駅を含め、南武線を利用する方が不便になることがないよう要望いたします。  次に、(2)です。矢野口駅にはホームに待合室がなく、利用者の方から設置してほしいとの要望が聞かれますが、市として現在どのようにして要望しているのか、伺います。 614 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市基盤整備担当部長。 615 ◯ 都市基盤整備担当部長(磯貝 博君) 矢野口駅のホームにおける待合室の設置につきましては、これまでも市よりJR東日本八王子支社へ要望しているところでございます。また、南多摩市議会議長会からの鉄道事業の整備促進に関する要望書の中でも、駅舎等施設の改善として、待合室の整備を要望していただいているところでございます。 616 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 617 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) 待合室は、要望し続けているというところで、矢野口駅の利用者からも、夏は暑くて冬は寒い、今の時期は花粉などもありますし、市内の駅ではほぼあるのに、矢野口駅だけないわけであります。それを設置されて嫌がる方はいないわけですから、今後はさらに根気強く関係機関との交渉をしていただきますようお願い申し上げます。  最後に、大きな項目5、府中街道の交差点についてであります。いつも説明が難しいのですが、新府中街道を府中側から稲城方面に進む際に、いちょう並木通りの交差点を進入した直後に2車線から急に1車線になりまして、幅はあるのですけれども、接触事故等が危惧され、大変危険な箇所だと考えます。早急な対策をすべきですが、市の見解を伺います。 618 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 619 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 府中街道のいちょう並木通りと川崎街道間の道路につきましては、御質問のような状況も考えられますので、道路管理者であります東京都、交通管理者であります多摩中央警察署に改善を要望してまいります。 620 ◯ 議長(中山けんじ君) 岩佐君。 621 ◯ 9番(岩佐ゆきひろ君) 改善を要望してまいりますということです。それで、私も車で通ったとき、近くで作業していたときにクラクションが鳴ったり、急に車が交わったりして、大変危険なところだと感じたのですが、今後、事故が起きる可能性は高いと考えます。早急な対策が必要であると考えますので、最後にその対策をお聞かせいただきまして、私の一般質問を終えさせていただきます。 622 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 623 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 現在の車線につきましては、いちょう並木交差点と川崎街道交差点との区間が短く、また多摩市方面への右折車両が多いため、長い滞留長の確保が必要であり、また右折レーンにシフトするための距離も必要なことから、現状のようなレーンとなっております。対策としましては、いちょう並木交差点を渡ったところまでは直進レーンを確保し、その後、右折レーンにシフトしていく方法や、いちょう並木交差点の手前に、城山通り方面は左側の直進レーンを走行させるような案内板の設置などが考えられるところでございますので、そのような改善案を提案してまいりたいと考えております。 624 ◯ 議長(中山けんじ君) 以上で、9番、岩佐ゆきひろ君の一般質問は終わりました。   ────────────────────────────────────────── 625 ◯ 議長(中山けんじ君) 通告の5番、佐脇ひろし君の一般質問を許します。18番、佐脇ひろし君。 626 ◯ 18番(佐脇ひろし君) それでは、一般質問を行いますので、よろしくお願いいたします。私も今回の一般質問が最後ということで、5期20年、大変お世話になりました。後ろに座っていらっしゃる同僚議員の皆さんにも大変お世話になりましたし、高橋市長、伊藤副市長を初め、行政の皆様にも本当にお世話になったことを感謝申し上げます。また、何よりも多くの市民の皆様に御指導いただいたことを改めてこの場を利用させていただきまして、心から感謝申し上げたいと思います。市民の皆様、本当にありがとうございました。  それでは、一般質問を行いたいと思います。まずは、ここにあります高齢者の関係からまいりたいと思います。項目の1番でございます。今後ふえる高齢者の安心・安全につきましてということです。ひとり暮らしや高齢者のみ世帯が多くなってまいりました。何とか自立して頑張ってやっておられるとしても、いつどのようなことがあるかもわかりません。安心して住みなれた我がまち稲城の自宅でこのままずっと住み続けるために、今後さらにいろいろ市として考えていただきたいし、また対応していくことが必要ではないかという視点からお伺いいたすわけでございます。  その一つとして、(1)、高齢者民間緊急通報システム(生活リズムセンサー型)につきましてのお考えを伺っておきたいと思います。 627 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 628 ◯ 福祉部長(石田光広君) 高齢者民間緊急通報システムは、民間事業者が実施する高齢者緊急通報システムであり、ひとり暮らし高齢者や高齢者夫婦世帯などにおいて、緊急時における高齢者の不安を解消するとともに、生活の安全を確保し、もって在宅高齢者の福祉の増進を図るものでございます。御質問の生活リズムセンサー型は、高齢者の日常活動を感知し、異常があると認められる場合には、自動的に民間救急システムにより受信センターに通報するものであり、有効なサービスの類型であると考えております。 629 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 630 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 有効であるという認識を持っていらっしゃるということは伺いました。また、稲城市におきましては、慢性疾患等により日常生活で常時注意を必要とする方を対象としましては、生活リズムセンサーもついた高齢者の緊急通報システム事業を実施しているということは、私も承知しているところでございます。しかしながら、慢性疾患等が特になくても、高齢者の方は突然亡くなるとか倒れるといったことが日常茶飯事と聞くわけでございます。高齢者の体調はいつ急変するかもわかりません。ちなみに、私が伺ってまいりました板橋区では、慢性疾患がなくても同様の事業を行っておりまして、好評であると伺っております。そこで、稲城市でも、慢性疾患等の有無にかかわらず、希望する世帯に対象を拡大すべきではないかということで、これを提案させていただいているわけでございます。  板橋の例でいきますと、いわゆる電話機の形のセンサーがあって、24時間動きがない場合には察知して緊急通報する。苦しくなったときにぽんと押す緊急ボタンもあるし、またちょっとぐあいが悪い、相談したいというときには相談ボタンがあり、そこを押すと、24時間、看護師の方が「どうしましたか」という形で対応してくれるというシステムになっております。板橋区の場合、平成26年からスタートいたしまして、約300人の御要望がありました。生活保護の方は無料で、非課税の方は月400円の実費、課税世帯の方につきましては1,400円の実費ということで、市の委託料として持ち出しは約2,100万円という形でこれを行っていると伺います。そうした部分から、希望する世帯への対象は、今はリズムセンサーを使っているわけで、これは病気とか緊急にぐあいが悪くなる可能性があると限定した人だけですけれども、そうでなくても希望があれば拡大していくべきではないかという視点で私は伺っておきたいと思いますので、いま一度御答弁をいただきたいと思います。 631 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 632 ◯ 福祉部長(石田光広君) 御質問の趣旨ですが、高齢者の安心・安全を確保するといった観点では、こういった機械の見守りシステムは非常に有効だと私どもも考えております。しかしながら、私どもでは、福祉的観点、特に対応が必要であるという限定的な対応ということでこれまで実施してきたところでございます。また、財政的な負担といったことも考慮しながら稲城市の中で必要なものを整備してきたわけでございまして、希望する世帯への拡大といった施策については、現時点ではなかなか難しいと考えているところでございます。 633 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 634 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 今回提案して、すぐにどうですかという話ではないということは、私も知っております。ただ、板橋区の実例という形で報告させていただくと、電話機のようなものはもちろんありますけれども、全員にセットで、ペンダント型も渡してあるわけです。ですから、寝ていてもどこでも緊急のときはぽんと押すと、それでもう救急車なりなんなりが駆けつけてくるという形になっておりまして、まさに看護師さんも24時間待機ですから、いつでも、風邪を引いたのだけれどもとか、ささいなことでも何回でも自由に聞けるわけです。ですから、今まさに在宅医療とか在宅介護と口では言うのですけれども、24時間これでもって、在宅医療・在宅介護の看護師さんという対応ですけれども、また緊急なときには駆けつけてくれるという対応ですけれども、一つの手助けになるのではないかと思います。  ちなみに、担当者の方に聞いてみましたところ、昨年4月からスタートしまして12月までの9カ月間で高齢者の方の救急の搬送をこれでできましたというのが18件ありました。搬送まではいかなかったけれども、駆けつけてくれたとか、救急車を呼んでくれたというのが1件。あとは、よく高齢者の方で部屋の中で転倒して立てないから介護してもらいたいという緊急の件が4件。それから、今言った、ちょっと風邪を引いてしまって不安なのだけれどもとか、足をくじいてしまってとか、そういう病気の相談が452件あったということです。まさに高齢者の皆さんがこれをお使いになって、在宅医療・在宅介護の手助けにしているというのが、件数の上から見てとれるのではないかと思います。そうした点から、これからは在宅、在宅と言っているのですから、ぜひこうしたものも検討すべきだと私は強く思って、実例もあるわけですので、提案させていただきたいのですが、いま一度御見解だけいただいておきたいと思います。 635 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 636 ◯ 福祉部長(石田光広君) 佐脇議員の御趣旨は非常によくわかるわけでありますけれども、確かに機器に効果がある、一定の成果があるということは認識しております。しかしながら、私どもの中では、行政の役割、それから自己責任と申しますか、自己での健康管理も含めた生活の中での管理というものもあるのだろうと思っているところでございます。こういった機器については、導入すればかえって隣近所との関係性も薄くなるといったマイナス面もある面では指摘されるということもございます。使い方によっては、いい面、悪い面というものがあろうかと思うわけであります。現時点では、稲城市の中では、自己責任も含めて福祉的な観点の中でこれまで進めてきており、現時点では財政の負担もあり、また地域との関係性をつくっていくといった方向性も打ち出しておりますので、拡大という御提案については現時点では難しいと考えているところでございます。 637 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 638 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 1回目ですので、今提案したということでありますので、ぜひ今後検討していただければと思っております。  続いて(2)でございます。大丸630番地にあります第一都営団地の建てかえで今空き地ができておりますけれども、この空き地の活用の中で、私もこれは以前にも何回か一般質問させていただいたと思っております。その御答弁の中でも、障害者や高齢者の皆さんへのサービスができるような施設というものは東京都も考えていただいている。稲城市の要望があれば、それに沿って東京都も対応したいという意向であるといった御答弁はいただいております。その御答弁に沿っていきますと、その施設をまさに早期に実現していただきたいというのが地域の実態の声ということで、要するにもう高齢化が進んでおりますので、あと何年先ということですと、残念でしたねという話になってしまいます。待っているだけではいつのことやらわからない。東京都の意向を踏まえてとかといったら、東京都の意向を踏むまで何年かというのはわからないわけですから、そういう部分では早期実現をしてもらいたいという地域の声を代弁して申し上げるわけでございます。お答えをいただきたいと思います。 639 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 640 ◯ 福祉部長(石田光広君) 大丸都営団地建てかえ跡地の活用等につきましては、さまざまな福祉施設などへの活用も含めた新たな構想提案について、包括的な視点から現在庁内で検討を進めているところでございます。 641 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 642 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 現在検討を進めているということですけれども、今申し上げましたとおり、住民の平均年齢は非常に高くなってきている。団地だけではないのです。私の住んでいるのは団地の向かい側にありますマンションですけれども、私が入居した当時は30~40代の方が活躍していまして、本当に若々しいマンションだという感じだったのですが、昨今は本当に幼稚園のお迎えのバスよりも高齢者のお迎えのバスのほうが多いのです。もうそういう状態になってしまっているのです。車椅子でといったことが普通になってしまっている。前は団地の中では見なかったのです。テニスなどをやっているようなイメージがあったのですけれども、今はテニスより車椅子という感じで、本当にそれだけ年月がたっているのです。ましてや団地の皆さんはそういう部分で、あと5年先の話、7年先の話だ、わからないといった話であってはならないと私は思っております。確かに団地跡地は都の所有地であるということはわかっておりますけれども、ぜひ早期の実現に努力すべきではないかということを東京都にもっとお願いしていいと思うのです。そうしたことをやっていくべきではないか。何もできないのか。待つだけなのですかということです。その辺の決意をひとつ述べてもらいたいということです。また、そうはいっても来年すぐにとか半年後にできるということは物理的に無理だということがありますので、それまでの間、例えば、これも一般質問で取り上げました戸山団地の「暮らしの保健室」のように、すぐ近くに一部屋を借りて、いつでも高齢者の方がいろいろな相談をできるようにする。先ほどおっしゃった、機械ではなくて人的なという形で、そういう取り組みができないのか。この2つを伺ってみたいと思いますので、よろしくお願いします。 643 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 644 ◯ 福祉部長(石田光広君) 団地の高齢化なり、早期の対応ということは御指摘のとおりだろうと思います。即座には難しいということも御理解いただけただろうと思っておりますが、それまでの間、何とかしなければいけないという問題意識は一緒でございます。市としては、この問題の解決については、積極的に対応してまいりたいと考えているところでございます。 645 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 646 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 積極的というのは、今言ったような拡充をしていくという意味合いと、それから東京都への要望も積極的にしていくという意味合いの御答弁ということでよろしいでしょうか。 647 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 648 ◯ 福祉部長(石田光広君) 決意という御指摘もありまして、これからの対応ということについては、市としては積極的に都へも要望もし、さまざまな観点で御指摘、御心配のことについては解決してまいりたいと考えているところでございます。 649 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 650 ◯ 18番(佐脇ひろし君) よろしくお願いいたします。  それでは、(3)でございます。おかげさまで、高齢者世帯と障害者世帯への安否確認を兼ねたごみ袋の無料配布をしていただいております。私も一般質問で取り上げて、本当によかったと感じているところですけれども、それを70歳以上とすることについて伺っておきたいと思います。 651 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 652 ◯ 福祉部長(石田光広君) 市では現在、75歳以上のひとり暮らし高齢者及び75歳以上の高齢者のみ世帯を対象として、生活支援品として指定収集袋を戸別訪問により配布事業として行っているところでございます。対象者宅をシルバー人材センターが1軒ずつ訪問して戸別に配布を行うことで安否確認を行っており、対象者に異常などが認められる場合は、市や関係機関に連絡するものとしております。御質問の対象者の拡大を行った場合、現在の2,800軒から4,600軒となることから、配布の負担や財政的負担などから困難であると考えております。御質問のような見守りの必要な方への施策の充実につきましては、さまざまな視点から検討してまいります。 653 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 654 ◯ 18番(佐脇ひろし君) さまざまな視点から頑張っていただけるということなのですけれども、その中で、対象者の拡大は今のところ難しいというお答えをいただきました。理由としては、配布の負担、それから財政的負担、この2つを挙げられましたので、その内容を伺っておきたいと思います。  また一方で、私もごみ袋の配布をしていただいているシルバーの方に、高齢者のところに行ったときに渡しながら「元気ですか」とか「近くに相談する人はいますか」とか、いろいろなことを3つ4つ聞いてアンケートをしていただいているので、「そのときにどうですか」と聞きましたら、「高齢者の皆さんにはすごく喜んでいただいて、渡すときにこういうことも聞くと、こうなのです、ああなのですと普通に話をしてくれるので、配りながらも私たちもうれしいし、そうなのだということで共感もできるし、本当に大半の方が喜んでいろいろ話をしてくれます」と言っていました。そういう部分でこの取り組み自体を今までやってきていただいているわけです。取り組み自体の成果というものに対してどういう評価を今行政としてされていらっしゃるのか、これも確認のため、伺っておきたいと思います。 655 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 656 ◯ 福祉部長(石田光広君) まず、拡大に対する市の負担は何かという御質問に対してでございますが、人員体制は、現在シルバー人材センターにお願いして配布しているところでございますが、シルバー人材センターの中でもその配布体制について拡大というのはなかなか難しいというお話をいただいております。また、そのほかの事業者等で実際にできるかといったことも考えますと、現時点では市内全域に見守りを兼ねながら配布する丁寧な対応をしていただける事業者がどれだけあるかということについては、なかなか難しいかと思っております。また、財政的な負担でございますけれども、ざっと試算しましても現在の1.6倍ぐらいは負担がかかるかと思っておりまして、こういった事業にかかる財政的な負担は無視できないだろうと思っているところでございます。  それから、多くの方に喜んでいただいているということは間違いございません。声かけをしながら、心配事もお聞きし、そして見守りを行っている。これは市からのおせっかいかもしれませんけれども、こういったことを通じて地域の高齢者との関係性を市としても持っていく。これは非常に大事な仕事であると思っているところでございます。そういった意味で、成果でございますが、一定の見守りはできている。また、その方が地域との関係性を失って孤立されているといった課題があれば、発見できるチャンスがある。そういった意味では成果があるのだろうと考えているところでございます。 657 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 658 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 成果があるということで、しかしながら課題もある。財政的には当然あると思いますけれども、配布の負担という人的な面では、高齢者ですから、ピンポンと押したらさっと出てきてさっと配ってとはいかないというところもあるし、何回行っても応答がないというところもあるでしょう。だから、いわゆる配布の負担というのは、ただ単に郵便物を配るだけではなくて、それだけ高齢者のところに行って一声かけるということが、非常に人的な物すごいエネルギーが要ることなのだということだと思うのです。ですから、よく地域包括でとか、近所が仲よくと言うけれども、そうした部分については、近所の方に常々そういう部分をカバーしていただいているところもたくさんあると思うのです。だからこそ、逆に言うと、本当に地域の方がふだんから非常にカバーしていただいているということが、配布の負担を見てとれるのではないか。年に1回配布していくだけでもこれだけエネルギーが要ることから、ふだん見守りと言ったり、近所で見てあげて助け合って支えてと言うけれども、大変なことなのだということがわかるのではないかと思うのです。これからもさまざまな視点で高齢者の施策を見ていきたいとおっしゃっていただいたので、その辺のさまざまな視点とはどういうことをイメージしていらっしゃるのか、そこだけ聞かせていただきたいと思います。 659 ◯ 議長(中山けんじ君) 福祉部長。 660 ◯ 福祉部長(石田光広君) 地域との関係性を持って見守っていくということは大事なことでありまして、この御質問の内容については、生活支援品を含めて見守りを行っていくといったものでございます。さまざまな視点としましては、例えば日ごろより民生委員さんに地域活動を通じて高齢者を見守っていただく。これも一つの見守りでございます。また、地域包括支援センターが、その困り事を見つけ出すということを含めて、地域巡回相談を行っております。こういったことも見守りの体制の一つであろうと思っております。また、佐脇議員御指摘の御近所での見守りという、これは決して行政から強制するものではございませんが、地域での関係性を持っていただくということも見守りとして大事なものであろうと思っております。さまざまな見守りのあり方を地域の中で培っていくということ、これがある意味では稲城市の中での高齢者への対策、コミュニティーづくりにつながるのだろうと思っておりまして、こういった施策について大事に進めてまいりたいと考えているところでございます。 661 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 662 ◯ 18番(佐脇ひろし君) よろしくお願いいたします。  それでは、項目番号2に移りたいと思います。市立病院におけるがんの緩和ケアにつきまして伺うものでございます。  (1)、緩和ケアの認定看護師によるケアの状況と、今後への考え方について伺うものでございます。 663 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 664 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) 現在、当院には1名の緩和ケア認定看護師が在籍しており、がん患者とその御家族が痛みや悩みに苦しめられることなく、その人らしい生活が送れるよう、看護支援を行っております。今後、がん患者がふえていくことを見据え、診断初期から療養期まで切れ目なく、コミュニケーションを十分に図りながら、苦痛緩和のマネジメントや患者さんのニーズを伝えるサポートを他の職種との連携にて実践してまいりたいと考えております。 665 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 666 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 今、御答弁にあったように、緩和ケアの認定の看護師は1人ということです。どんなに頑張っても1人は1人ということで、市立病院全体としての他の職種の方、ドクターも含めて、そうした連携が、コミュニケーションを含めて、内容を全員が熟知するというか、認識するというか、そうしたものが重要ではないかと思います。患者さんのためにその辺の実りある実践を、今1人しかいないわけですから、1人を出発点としてどのように展開していかれるのか、そこを伺っておきたいと思います。 667 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 668 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) 緩和ケア認定看護師は、他の看護師に対しまして、その専門性を生かして、職場内あるいは研修等を通じて緩和ケア指導を実施しております。また、医師や技師を含めて、それぞれの医療職が一体となり、連携し合い、チーム医療をもってがん患者さんの個々の状態に応じた処置を検討しながら、患者さんにとって実りあるがん治療に取り組んでまいります。 669 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 670 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 今の御答弁の中で、職場内で研修等を通じて緩和ケアの指導を実施しておりますということですけれども、それでは患者さんの立場に立ってみますと、実施していただいているというのですけれども、どうすれば今以上の効果が上がると考えられているのか、これを伺っておきたいと思います。その場合に、緩和ケアの指導を実施して効果を上げるために何が大事であると考えておられるのか、伺います。  また、患者さんにとって、実りのあるがん治療に取り組むというのは、具体的にどういう取り組みをしていくべきなのか。ありとあらゆる患者さんは自分の御病気で悩んで病院に来ています。どの病気も重いかもしれないけれども、がんを患った患者さんというのは本当に深刻な思いがあります。そうした患者さんに対する対応というのは、どの病気も平等かもしれないけれども、より一層、対応の姿勢というか、心持ちというか、振る舞いというか、そういうところにあらわれてくるようでなくてはいけないと思います。そのような研修をして、患者さんにとって本当に実りある研修とか実習をしてもらいたいと強く思いますし、それが市民のための病院の大きな仕事だし、使命だと思っておりますので、ぜひそこで御答弁いただければありがたいと思います。 671 ◯ 議長(中山けんじ君) 市立病院事務長。 672 ◯ 市立病院事務長(風間 智君) ただいま3点ほど御質問いただきましたけれども、まず指導の効果を上げていく方策といたしましては、認定看護師が緩和ケアの実践者として、知識と技術などのほか、心のケアや家族支援などについて一層の支援を図り、またほかの職種も含めたチームのコーディネーターとして、患者情報をチームメンバーにフィードバックし、方向性や目標など、ケア計画の充実を図ることにより、さらなる効果が期待できるものと考えております。  緩和ケアにおきましては、患者の心情を把握し、その苦痛を和らげるためにどのように対応するかの判断が求められます。さまざまな医療知識を持ち合わせ、実践能力を身につけるとともに、患者さんや家族との信頼関係の構築が大変重要であると考えております。入院患者さんにあっては、特にがん患者さんにつきましては、大変深刻な思いをされているので、緊張感を十分に持ちながら、診療または診療面以外の看護支援を行うことにより、実りあるがん治療に取り組んでまいります。 673 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 674 ◯ 18番(佐脇ひろし君) よろしくお願いいたします。  続きまして、項目番号3でございます。押立のくろがねや西側の地域一帯の雨水対策のこと、そしてその地域の火災予防につきまして伺ってみたいと思います。地域の皆さんのお声ということなので、ちょっと細かいことかもしれませんが、ぜひ御答弁いただきたいと思っております。  まず、(1)、くろがねや西側の雨水対策に対応していただいているということには一定の感謝をしておりますけれども、今後さらなる対応について何かお考えがあれば、伺っておきたいと思います。 675 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 676 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 押立くろがねや西側の雨水対策につきましては、平成17年度にくろがねや出店に伴い、地元住民協議会の雨水排水に関する要望内容に基づき、出店者、土地所有者と市の3者にて協議を行いました。その結果、土地所有者は雨水排水施設の設置用地の提供を行うこと、出店者は雨水排水の整備を行うこと、市は設置された雨水排水設備及び用地の管理を行うことで協議が調っており、現在まで良好に地域の雨水処理が行えているものと考えております。今後のさらなる対策につきましては、これらの施設の機能を低下させないよう、良好に維持管理を続けてまいりたいと考えております。 677 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。
    678 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 今、御答弁のように、施設の機能を低下させないように維持管理に努めていただけるということで、住民にとって一つの安心を述べていただいたと思います。機能を向上させることができるようなものが今は日進月歩でいろいろ技術も進んでおりますし、プラスアルファーの向上ができるものであれば、対応していただきたいというのが1点、またいわゆる管の清掃や定期的な点検等の実施もお願いしたいと思っておりますが、市の見解を再度伺っておきます。 679 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 680 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 周辺の地形上の課題から、機能を向上させるような改修につきましては難しい状況でございます。しかしながら、機能を良好に保てるよう、管の清掃や定期的な点検につきましては、梅雨の前や豪雨が予測される前などに実施し、良好な維持管理に努めてまいります。 681 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 682 ◯ 18番(佐脇ひろし君) それでは、(2)に移ります。あの西側につきましては、御存じのとおり、火災がございました。大変危機感というか、怖い思いを、ああいう地域でありますので、なおさら一般のところよりも持たれた住民の方がたくさんいらっしゃいました。そうした火災があったときの不安が強い。いつまでも忘れられない。あのような火事がまたあったときにはどうして逃げることができるのか、今度は逃げられるのだろうかという不安がつきまとっている。そういう地域の方々に安全・安心を持ってもらうために、どのように今後考えていかれるのか、その辺の消防の姿勢を伺っておきたいと思います。 683 ◯ 議長(中山けんじ君) 消防本部消防長。 684 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 平成21年12月に押立で建物火災が発生したことで、不安を持たれている地域への対応といたしまして、既に消防活動戦術の向上を図るため、狭隘路等における管内情勢の把握はもとより、小型消防ポンプ車の配備や、地域特性に応じた消防団との連携・活動強化に努めております。また、火災の早期発見に役立つ住宅用火災警報器の設置促進や、高齢者宅に訪問して直接防火・防災アドバイスを行う住宅防火診断を実施するなど、火災予防対策の推進に努めております。 685 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 686 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 対応に努めていただいているということを大変感謝し、また私も承知しております。地域の皆さんのところを何軒かでも回っていただいて、せんだってはこういう火事がありましたけれども、こういう体制で今後取り組んで、また火災予防のためにこういうことを気をつけてくださいと回って説明していただいたということも私も伺っておりますので、そういう部分では非常にありがたく、評価しております。しかしながら、現にああいう場所が場所ですから、非常に怖いというのは誰でも感じると思うのです。自分がそこに24時間住んでいれば、ぐっすり寝ているときに、はっと起きたらもう火の手が上がっていたらどうしようかということもあるわけです。  ちなみに、私のマンションなどでは、年に何回か、消防車まで中庭に入ってきていただいて、そこでホースなどの練習もしていただいているのです。それをマンションのみんなが目で見ていますから、ふだんどこにホースがあるか、防災倉庫に何があるかというのはわかるから、それなりの対応はできるのだろうと思いますけれども、実際に消防官が来て、そこで訓練したりしているのを年に何回も見ますと、これは安心だという安堵感はみんな持っているのです。ですから、こういう狭隘路地の奥の木造密集地とか、そういうところではなかなか、消防車が来て、このようにやるから皆さん安心ですといったプレゼンもできないですから、内々ではいろいろ協議・検討したり、手は打っていますというのだろうけれども、目で見ていないし、声も聞いていないですから、どうしても実感としての不安感というのが残っているということは否めないと思うのです。そういう部分を地元の消防団の方との連携で、路地の方みんなに出てきて見ていただくとか、「大丈夫だ。これなら、もし万が一のことがあっても安心だ」と、目で見て感覚で納得していただけるような訓練をぜひやっていただければ、うちの大きなマンションなどと同じような安堵感を住民の方に持っていただけるのではないかと素朴に思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。 687 ◯ 議長(中山けんじ君) 消防本部消防長。 688 ◯ 消防本部消防長(小泉昭彦君) 御質問のとおり、不安の声を安心の方向に進めるため、消防隊の活動訓練を住民の方がお住まいの地域において見ることは、安全・安心につながると考えております。今後、消防団や自治会等と連携した消防訓練を検討してまいります。 689 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 690 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 検討していただけるということで、よろしくお願いいたします。  今度は、またこれも小さな問題で申しわけございません。項目の4番でございます。第四文化センター通りといちょう並木通りの交差点があります。この安全対策につきまして、これもまた住民の皆さんから、非常に危険だというか、怖いというか、安心できないというお声をいただいたので、通常も対応をいろいろしていただいているという経緯は私もわかっているのですけれども、改めてここに書かせていただきました。  (1)、自転車と自動車の接触事故を防ぐためにどういう対応をしていただけるのか、それについて伺っておきたいと思います。 691 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 692 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 第四文化センター通りといちょう並木通りの交差点につきましては、第四文化センター方面からいちょう並木通りに出る際に交差点左側の見通しが悪く、御質問のような状況も想定されるところでございます。このことから、これまで交差点手前の信号機の設置要望や、交差点付近のカラー舗装化、注意喚起看板の設置などの対応を実施してきております。 693 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 694 ◯ 18番(佐脇ひろし君) いろいろ実施していただいているということは、私も現場を見ておりますので、理解しているところでございますけれども、再質問として、第四文化センターからいちょう並木通りに出る際に左から来る自転車が見にくいというのは、部長もよく御存じだと思います。車はカラーで、このようなはっきりと事前にとまるような感じになっているのですけれども、そういう部分で、交差点の前で自転車が一旦停止するような工夫が何かもう一つできないかということは思いますので、その辺の工夫ができるかできないか、伺っておきたいと思います。 695 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 696 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) いちょう並木通りの歩道につきましては、「止まれ」の足形マークにつきましては既に表示しているところでございます。さらにより効果的な対応策につきまして、交通管理者であります多摩中央警察署とも検討してまいります。 697 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 698 ◯ 18番(佐脇ひろし君) では、ぜひもう一つの工夫をお願いしたいと思います。  続きまして(2)でございます。交差点信号の感知式などの改善につきまして伺っておきたいと思います。 699 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 700 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) 当該交差点には横断者用の横断信号が設置されておりますが、さらなる安全対策として、交差点信号への設置について要望してきているところでございます。しかしながら、多摩中央警察署の見解では、交差点信号を設置するためには、交差点南側に自動車同士が十分にすれ違えるほどの車道幅員が必要であり、現況の車道幅員が狭いことにより、現状では交差点信号の設置は困難であるとのことでございます。 701 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 702 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 現状では困難という厳しい御答弁でありましたけれども、あそこは、今の状況でいくと、歩行者の方が青で渡れる幅と信号の長さが非常に微妙でして、せんだっても目の御不自由な方が、途中で赤になってしまったのです。だから、高齢者の方とか足の御不自由な方とか障害者の方ですと、途中で変わってしまうのです。それくらい、時間的にもう少し工夫しないと危ないというものが一つあります。区画整理もこれからやるということで、車の信号のぐあいを直すというのも今はなかなか難しいと。交差点信号の設置ということなのですけれども、区画整理といっても、これから半年や1年で終わるわけではないのですから、相当の部分を今までどおりの中で暮らしてくださいということなので、めったに行かない方でしたら、そうか、しようがないということになるのですが、常々使っている人は、半年、1年、2年先ということになったら、毎日のように使っているここがこのような感じで、いつも怖いとか、危険だと思いながらずっと年間を通じて毎日日常を暮らさなければいけないのかと、感じ方が違ってくるわけです。そういう部分で、横断歩道の青信号を長くする方法などもぜひ検討して、少しでも住民の方が使いやすいというか、安心する交差点に直してもらいたいというのが、要望というか、質問なのですけれども、そのあたりについていま一度御答弁いただければと思います。 703 ◯ 議長(中山けんじ君) 都市建設部長。 704 ◯ 都市建設部長(榎本佳則君) ただいまの御質問のような信号機の時間調整につきまして、現場の状況を確認し、信号機を管理しております多摩中央警察署に要望してまいります。 705 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 706 ◯ 18番(佐脇ひろし君) これも強く要望をよろしくお願いいたします。  それでは、最後の項目でございます。5番の項目、これは教育のほうで、中学校の不登校の問題につきまして質問させていただきます。中学校の不登校生徒の卒業や進路につきまして。市内中学の不登校の状態にある生徒や保護者の不安や悩みを軽くするためにも、卒業や進路につきまして説明をすることが大切だと考えております。また、不登校をなくしていくことが求められていると思います。  そんな視点から、(1)、まずはこの不登校の現状について伺うものでございます。 707 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 708 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 平成25年度の本市における文部科学省規定に基づく年間30日以上欠席の生徒は、30人でございます。不登校生徒の卒業につきましては、本人や保護者の意向、進路希望などを踏まえ、校長が認定しております。また、進路の実態につきましては、学級担任が個人面談や家庭訪問などにより進路希望を把握し、必要な情報提供や支援を行い、高等学校などへ進学する生徒が大部分でございます。 709 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 710 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 御答弁、ありがとうございます。今おっしゃっていただいたとおりのことが現状というか実態なのだと思います。ちなみに、文部科学省の学校基本調査報告という資料によりますと、不登校が年々非常に多くなっている。小学校で3.5倍、中学校で5.1倍になっている。原因としては、「特に原因が見当たらない」というか「はっきりしない」のが26%で、これに続いて「いじめなど友人関係の問題」が18%、「学業不振」が12%、「親子関係をめぐる問題」が11%という順になっている。こうしたことから、不登校はきっかけさえあればどの子にも起きる問題であり、特に中学生では、学校生活上の問題が直接の契機になっていることが多いという資料は、部長も御存じだと思います。それで、今30人いるのだと御報告があった。私は、30人の生徒も本当に深刻だったと思いますし、その保護者というか、家庭の方、親御さんは毎日毎日、学校へ行ってもらいたいと思うけれども行かない中学生の自分の子供がずっと部屋にいる。家の中にいる。たまには買い物に行くかもしれませんけれども、きょうも行かない。あしたも学校へ行かない。その不安感というか、悩みというのは物すごい大きなものがあると思うのです。ですから、その30人の中で、実態は、いろいろ努力していただいて治って学校に行くようになったのがどれくらいの人数になっているのか、それが1点。  それから、不登校のままずっと来ても、結果的には卒業もして高校にも行っていますという御発言でした。確かに文部科学省でそのような形にできるだけしていくようにという体制をとっているということも資料の中にありますけれども、大部分、普通の方は、学校も行かないで勉強もしないで卒業できるのか、高校を受験して合格できるのかということが素朴な心配の大きなポイントになっていると思うのです。そのあたりを正確に明確に御答弁していただきたいと思います。 711 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 712 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 平成25年度における不登校生徒30人のうち、本市では8人が年度内に学校へ復帰いたしました。  もう1点の質問につきましては、生徒の中学校課程の修了や卒業の認定につきましては、学校教育法施行規則並びに稲城市立学校の管理運営に関する規則において、校長が生徒の平素の成績を評価した上で認定・判断するということになっております。このことを受けまして、校長が当該生徒の適応指導教室梨の実ルームでの学習状況または家庭などにおける状況などを確認するとともに、生徒、そして保護者の進路希望などを確認しまして、結果的には、多くの場合、卒業の認定をしております。また、さらに、進学につきましては、現在は不登校生徒を対象とした公立及び私立の高校が複数設置されております。そのような学校を中心に選択し、進学しているという状況でございます。 713 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 714 ◯ 18番(佐脇ひろし君) よくわかりました。  そうしたものを受けて、(2)でございます。それでも、不登校をなくすために、今後どういう対応をしていくべきなのかということを伺っておきたいと思います。 715 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 716 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 不登校への対策といたしましては、現在、学校と家庭とが連絡をとりながら、一人一人の生徒理解に基づく支援を行っております。具体的には、担任による個人面談や家庭訪問、教室以外の部屋への登校などの段階を経て、教室に戻るための支援をしております。基本的には、担任の教員を初めとした教職員が継続的な支援を行いますが、必要に応じ、スクールカウンセラーや稲城市教育相談室などとも連携しております。また、適応指導教室梨の実ルームにおいて、学習や心理的な安定を図った後に、学校に復帰する支援も行っております。今後も、これらの方法を継続しながら、研修などによる教員の資質向上を図り、より効果のある対策に取り組んでまいります。 717 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 718 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 一生懸命、学校関係者を初め、保護者の方、地域の方、いろいろな方に手助けをしていただきながら取り組んでいただいている。そうしたものをまたさらに強めて今後の対応をしていこうという姿勢は、私もよく理解いたしました。と同時に、逆にいうと、また、この資料ではないのですけれども、そうはいっても年々不登校はふえる傾向にある。なかなか減らないというのも事実です。その不登校の状態の改善にいろいろな対応をしているのですけれども、実際にはその効果が見込んだほど出ない。現に今お話ししていただいたように、30人不登校の子供がいて、一生懸命やって、8人は学校に来たということは、あとの22人はなかなか難しかったということです。それが実態であるということを受けると、学校も含めて、継続ではなくて、今まで以上の取り組みを、またいろいろな工夫をしないと、努力していただかないとだめなのではないか。本当に子供が中学に行かないというのは、すごく人生の中でマイナスの思いがたくさんあると思います。それを改善するために、ここでもう一歩の努力が必要だと私は強く訴えたいと思いますけれども、そのお考えを伺っておきたいと思います。 719 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 720 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 不登校状態の改善に向け、生徒、保護者及び学校はさまざまな努力をしておりますが、先ほども御指摘いただきましたように、不登校の要因は、不安などの情緒的混乱、また友人関係をめぐる問題、学業への不安、親子関係をめぐる問題など、大変複雑であり、すぐには効果が得られないということが現状でございます。教育委員会は、今後も全ての生徒の不登校状態の改善に向け、スクールカウンセラーや子ども家庭支援センターなど、関係者との連携、また家庭訪問や面談などを継続し、諦めず対応するよう学校を指導してまいります。 721 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 722 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 深い決意を込めて述べていただいたので、よろしくお願いいたします。  それでは続きまして、最後の(3)でございます。今いろいろ述べていただいた中にもありましたけれども、中学校卒業や進路相談のタイミングや対応について、今後の考え方について伺いたいと思います。これはなぜかというと、一番心配なのは、学校に行ってもらいたいけれどもなかなか行かれないという子供がいたとして、親御さんとしては、ではこのまま勉強がおくれてどうなってしまうのだろうかと。そういう部分で、今、でもみんな高校に行っています、卒業もできていますということは明確に述べていただいたのですけれども、それは一般的に普通なかなかお母さんとか保護者に明確には届いていないし、またそれを説明する時期があります。中学3年になって、いよいよ進路相談になったときに、実は大丈夫ですということになるので、では悩んでいたこの1年間は何だったのか、この2年間は何だったのかということで、それは子供が学校に行かないという悩みと別に、高校にも行けるチャンスがあるのだ、うちの子はずっと行っていないけれども、行けるのだ、そういう進路があるのだということで、悩まなくてもよかったのか、だったら早く知りたかったということなのです。学校にしてみると、余り早く教えると、大丈夫だ、大丈夫だと言っていたら、安心して、大丈夫だったら行かなくていいかと思われたらいけないかと余計な心配をしているのかもしれないけれども、そんな心配よりも、親御さんの将来に対する、そういうことも知らなかった、教えてもいただけなかったし、ずっと悩んでいたという、そっちのダメージのほうがよほど大きいのです。だから、全部が全部、「安心して、もう来なくていい。大丈夫です」などという言い方ではなくて、仮にこういうことがあったとしても、こういう形になってはいますということは、ある程度の予備知識として持っておいていただく。誰が不登校になるかわからないわけですから、非常に優秀でばりばりやっていた子供が不登校になってしまうかもしれないのだから、「まさかうちの子が」という保護者だっているわけですから、誰それではなくて、みんなに平等に、予備知識というか、それぐらいは知っておいてもらうということはあったほうがいいのではないかと思うのですけれども、そのあたりはどうでしょうか。 723 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 724 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 不登校の状況にある生徒本人及び保護者にとって、中学卒業後の進路についての不安は大変大きいものと考えております。そこで、教育委員会では、適応指導教室梨の実ルームにて、毎年9月に公立及び私立の不登校生徒を対象とした高等学校の教員などを招聘し、不登校生徒及び保護者を対象とした進路相談会を開催しております。また、各中学校では、不登校生徒の担任教員や進路指導担当教員が個人面談や定期的な連絡の機会を持ち、当該生徒の希望に沿うよう、進路先の情報提供や進路選択についての指導を行っております。今後も、不登校生徒が希望を持ち、進路選択ができるよう、適切な情報提供と進路指導を行うよう、学校を指導してまいります。 725 ◯ 議長(中山けんじ君) 佐脇君。 726 ◯ 18番(佐脇ひろし君) 述べていただいたとおりにしていただきたいと思います。ほんの一例ですけれども、自分の子供が学校に行かない。親は何とか行ってもらいたいというので、安定剤のような薬を飲んでもらって、それで、1時間でもいいから、とにかくずっと行かないで勉強がおくれたら大変なことになる、将来本当にどうなるかわからないというので、無理やりにも送っているという例も聞きます。だから、その辺は結果的に安心だということをぜひ、例えば親御さんには、校長先生がきちんと30日以上来ない子は完全な不登校と認定してしまっているわけですから、その子供には後々教えてあげようではなくて、その時点でもし何かあったときは、こういうことの心配だけはそんなにしなくていいのですということは校長先生が直に保護者に会ってお話しするぐらいのことはぜひしていただきたい。そのように指導力を発揮して持っていってもらいたいと私は考えますけれども、いま一度、御答弁をいただきたいと思います。 727 ◯ 議長(中山けんじ君) 教育指導担当部長。 728 ◯ 教育指導担当部長(杉本真紀子君) 各中学校では、不登校状態にある生徒の個別の状況に留意しながら、適切な時期に進路に関する情報提供や相談を行ってまいりましたが、今後、さらにそのタイミングや個別の状況にもう一歩留意することも含めまして、方法について一層工夫し、生徒と保護者の不安を解消するよう努めてまいります。 729 ◯ 議長(中山けんじ君) 以上で、18番、佐脇ひろし君の一般質問は終わりました。   ────────────────────────────────────────── 730 ◯ 議長(中山けんじ君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                                午後3時43分 散会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...