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2019年12月09日 令和元年第4回定例会(第6日) 名簿
2019年12月09日 令和元年第4回定例会(第6日) 本文

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  1. 多摩市議会 2019-12-09
    2019年12月09日 令和元年第4回定例会(第6日) 本文


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    2019年12月09日 : 令和元年第4回定例会(第6日) 本文 (224発言中0件ヒット) ▼最初の箇所へ(全 0 箇所) / 表示中の内容をダウンロード  / 印刷ページ          午前10時00分開議 ◯議長(藤原マサノリ君) ただいまの出席議員は26名であります。  定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。    ──────────────────── ◯議長(藤原マサノリ君) 本日の議事日程はあらかじめお手元に配付したとおりであります。  議会運営委員会での決定により、一般会計補正予算審議における質疑の際の継続費や債務負担行為に係る個別の内容については、各事業等が属する款において質疑を行っていただくようお願いいたします。なお、いずれの款にも属さない事業については、総務費で質疑を行うようお願いいたします。  日程第1、第103号議案令和元年度多摩市一般会計補正予算(第5号)を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。        (市長阿部裕行君登壇) ◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第103号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、歳入歳出を決算見込みに立って精査したもの、情勢変化により緊急やむを得ないもの、計画の着実な実施にかかわるもの、ゼロ市債を設定するものなどを中心に編成しました。  その結果、歳入歳出予算をそれぞれ3億4,140万9,000円増額し、予算総額を576億8,808万1,000円とするものです。  まず、歳入の主な内容についてです。  市税は、2億7,574円8,000円増額し、289億7,258万円としました。  個人市民税は、配偶者所得控除等の税制改正による影響などから増額を見込みました。固定資産税は、家屋の新築住宅棟数の増加など、償却資産分の一部法人の新規設備投資の増加により増額を見込みました。  また、都市計画税は、固定資産税の増加に伴い、増額を見込みました。  国庫支出金は、4,298万4,000円増額し、92億7,408万5,000円としました。  民生費国庫負担金は、制度改正により児童扶養手当の支払い回数が増加したことに伴い、今年度のみ支給対象月数が増加するため増額しました。  総務費国庫補助金は、マイナンバーカードの交付等の体制強化を行うことなどにより、増額しました。
     都支出金は、1,636万5,000円増額し、81億4,923万6,000円としました。  民生費都補助金では、サービス利用者数の増加に対応するため、障害者施策推進市町村包括補助事業補助金を増額しました。  また、補助項目の追加等により、子ども家庭支援市町村包括支援事業補助金を増額しました。  商工費都補助金では、駅周辺のサイン整備工事において、補助対象要件等の精査に伴い、区市町村観光インフラ整備支援補助金を減額し、歩行者用観光案内標識設置支援補助金を増額しています。  財産収入は447万7,000円増額し、7,043万7,000円としました。  財産貸付収入では、賃貸借契約を締結したことにより、健康センターの駐車場貸付料を増額しました。同額を公共施設等整備保全基金に積み立てます。  次に、歳出の主な内容についてです。  総務費は、1億4,201万3,000円増額し、71億779万6,000円としました。  複合文化施設費では、パルテノン多摩の工事期間中に、舞台備品等を適切に保管する必要があるため、旧豊ヶ丘中学校に空調設備を設置する工事費を計上しました。  戸籍住民基本台帳費では、マイナンバーカードの交付枚数の増加等に対応するため、臨時職員賃金や相談員の派遣業務委託料などを計上しました。  市議会議員選挙費では、平成31年4月に執行された市議会議員選挙執行経費の減額を計上しました。  民生費は、9,945万円増額し、281億6,795万1,000円としました。  障害者福祉費では、利用者の増加に伴い、重症心身障がい児(者)通所運営助成費の増額を計上しました。  児童福祉費では、制度変更に伴い、児童扶養手当支給対象月数が今年度のみ増加するため、増額を計上しました。  土木費は、224万1,000円増額し、36億4,943万円としました。  橋りょう維持費では、橋りょう耐震補強・補修工事の今年度中の事業完了が見込めないため、来年度までの継続費を設定するとともに事業費の一部を減額しています。  都市計画総務費では、前年度の決算額が確定したことに伴い、都市計画基金積立金を計上しました。  教育費は、1,014万3,000円増額し、91億3,887万2,000円としました。  学校建設費では、来年度の使用に間に合うよう、継続費を設定し、中学校のプール改修工事費を計上しました。  その他、各費目において決算見込みに立った整理等を行いました。  また、民生費、衛生費のうち国庫支出金及び都支出金の精算に伴う返還金863万3,000円をあわせて計上しています。  以上が歳入歳出予算の主な内容です。  あわせて、複合文化施設等規模改修事業等にかかる「継続費補正の追加」6件、「変更」1件を提案しております。  また、市内中小企業支援対策の一環として、契約事務の前倒しにより、年間発注量の平準化等を図る、いわゆる「ゼロ市債」6件のほか、東京2020大会コミュニティライブサイト等の運営に向けた委託料、資源化センタープラスチックプラント設備改修工事等、「債務負担行為補正の追加」計14件、スケジュールの見直しに伴う給食献立システム業務委託料の「債務負担行為補正の廃止」1件を提案しております。  よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げます。 ◯議長(藤原マサノリ君) これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(藤原マサノリ君) ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより、歳入についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。いぢち議員。 ◯11番(いぢち恭子君) それではまず、使用料及び手数料のところで伺います。  予算書は11ページです。住民票手数料及び印鑑証明手数料、こちらは両方とも減額補正になっていますが、その内容をお伝えください。 ◯議長(藤原マサノリ君) 片岡市民課長。       (市民課長片岡千晴君登壇) ◯市民課長(片岡千晴君) コンビニ交付と窓口の交付の手数料ですが、窓口では300円、コンビニでは150円の半額です。最初はコンビニ交付は2%ぐらいかなと見込んでいたのですが、思った以上に好評でコンビニの割合が高くなりましたので、300円入ってくるところをコンビニの分150円になるので、その分の減額でございます。 ◯11番(いぢち恭子君) 今のお話どおり半額という、言ってみれば利点があるわけで、好評だったというのは納得というか、そうなるだろうなという必然の結果ではあろうと思いますが、こういったことが続けば当然減額、減額になっていくわけです。この手数料を減にするサービスはいつまで続けるのか、また延期する可能性はあるのかどうか伺います。 ◯市民課長(片岡千晴君) 今のところは3年間ということで、今年度の9月から始めましたので、令和4年8月までがこの額となっています。延期の可能性はあるかということにつきましては、そのときの状況で改めて検討したいと思っております。 ◯11番(いぢち恭子君) もう1つ、私たちの会派はこういったことで業者に市民の大切な個人情報をある程度触れる機会をつくるということで、非常に危惧を抱いていたわけですが、今のところさしたる事故、事件などはないと考えてよろしいですか。 ◯市民課長(片岡千晴君) 今のところはトラブルなどなく、特に問い合わせもなく順調に進んでおります。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。  いぢち議員。 ◯11番(いぢち恭子君) それでは、予算書13ページ、国庫支出金のところで伺います。  今回個人番号カード交付事務費補助金及び個人番号カード利用環境整備費補助金、どちらも10分の10でついております。この内容についてお聞かせください。 ◯議長(藤原マサノリ君) 片岡市民課長。       (市民課長片岡千晴君登壇) ◯市民課長(片岡千晴君) 個人番号カード交付事務費補助金につきましては従来のマイナンバーが行う事務に対して出る補助金でございます。もう1つは今回新しくできましたマイキーID設定の支援を行う補助金ということで、今回新しく出しております。 ◯11番(いぢち恭子君) 今、ニュースなどでも非常に言われているのは、国は令和4年までにほとんどの国民にマイナンバーカードを持たせるのだということで、交付の円滑化計画を各自治体に推進させると聞いています。今回のこの予算は円滑化計画に何かかかわるものであるのでしょうか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 田島企画課長。        (企画課長田島元君登壇) ◯企画課長(田島元君) マイナンバーカード交付円滑化計画の関係でございますので、企画課からお答えさせていただきます。  今回市民課でマイナンバー関連の経費を上げさせていただいておりますけれども、マイナンバーカード交付円滑化計画の策定についてということで、国から9月に通知が来てございます。こちらに基づきまして、先ほどいぢち議員からもありましたが、令和4年末までにほぼ全ての国民がマイナンバーカードを持っている状況をつくっていくと。そのために各自治体としてどのように交付を進めていくかということで、計画を出すような指示がございましたので、多摩市においてもこうしたマイナンバーカード交付円滑化計画については、市として提出をしているところでございます。  ただ、こちらは実際に国の想定どおりに基づいてマイナンバーカードの交付を進めていくことは、基本的に今の現実としてはかなり乖離をしている状況にございますので、市のスタンスとしてはこのマイナンバーカードを取得を希望している市民の方にご迷惑がかからないような体制については、基本的にはとっていく必要があるだろうということで、窓口での混乱を防いでいくために、必要な措置として今回12月補正にマイナンバー関連の経費を出させていただいているところでございます。 ◯11番(いぢち恭子君) ご丁寧に答弁いただいた分、ちょっとわかりにくかったのですが、今回ダイレクトにマイナンバーカード交付円滑化計画に基づく金額ではないのだと把握してよろしいのでしょうかということ。  それから、2つ分かれていますけれども、かかるお金は市民課のものと電算機管理運営経費情報システム課でお持ちになると思います。ここに載っています3つの経費について10分の10となっていますが、これまでのマイナンバーに関するお金の出し入れを見てみますと、最初は10分の10といっても結局はさまざまな形で自治体への負担がかぶせられてきたことは、私はたびたび決算で追求してきたところでございます。今回のこの10分の10は確実なものなのでしょうか。マイナンバーカード交付円滑化計画の具体のものであるかどうかということと、この2点をお伺いいたします。 ◯企画課長(田島元君) 前段は私からお答えさせていただきます。  今回のこの12月補正に出させていただいた経費が、直接このマイナンバーカード交付円滑化計画に基づくものかというところでございますけれども、基本的にこの円滑化計画は先ほど申し上げましたが、国は令和4年度までに全ての国民、多摩市でいいますと全ての市民の方がマイナンバーカードを持っている状況をつくっていくためのロードマップを示してほしいという内容で、今回依頼が国からございました。そちらを具体的に数字に落とし込んでいきますと、今実際に交付している実績をかなり超えていくような交付の体制をとっていかないと、とても令和4年度末に15万市民が持っている状況についてはつくれない。それをつくっていくことは事実上かなり難しい状況にあると考えましたので、多摩市長からもそういった体制については見直しをしていただきたいという意見表明を市長会、全国市長会を通じても行わせていただいてございます。  今、多摩市のほうで出しているマイナンバーカード交付円滑化計画については、今回12月補正、今後の当初予算でも経費を要求していきたいと思ってございますけれども、少なくとも先ほど申し上げた方法を受けたい、申請をされたいという方、今後マイナンバーカードの電子証明書の更新も今回入ってきますので、そういった希望されている方に実際に交付の体制として、市としての環境整備、できるだけのことをやっていくつもりでございますので、そういった内容の経費として今回出させていただいているところでございます。 ◯議長(藤原マサノリ君) 片岡市民課長。       (市民課長片岡千晴君登壇) ◯市民課長(片岡千晴君) 後半の補助金の10分の10を本当にもらえそうかどうかという、質問についてお答えします。  個人番号カード交付事務費補助金は今、いぢち議員からご指摘ありましたように、実際に10分の10と言いながら10分の10もらえたことのない補助金でございまして、というのは対象経費がこれだけかかったとして、でも、基準額があるのです。そこのどちらか低いほうということで、いつも対象経費、基準額のほうが低くてかなりマイナスでした。ただ、補足で申し上げますと、おととしまではすごい乖離で半分以下だったのです。去年は大して状況は変わらないのですけれども、8割ぐらいもらえたのです。それは国の予算が倍になったからで、今回国の予算が来年度はマイナンバーカード交付円滑化計画に基づいて10倍の予算や補正やいろいろ景気のいいことを言っていますので、期待はしておりますが、絶対もらえるとは言えないという予算でございます。  もう1点については行政管理課長からご説明いたします。 ◯議長(藤原マサノリ君) 小柳行政管理課長。      (行政管理課長小柳一成君登壇) ◯行政管理課長(小柳一成君) 細節19番の個人番号カード利用環境整備費補助金につきましては、もともと市町村ごとに基準額が示されているものでございます。その範囲内で要求しているものでございますので、こちらにつきましては間違いなく10分の10交付されると見込んでいるところでございます。 ◯11番(いぢち恭子君) 先ほど田島企画課長からもご説明ありましたが、とにかく多摩市だけで14万8,000人、今はマイナンバーカードは16%ぐらいは持っているのですか、残りの8割以上、令和4年までに持たせるといったら、それに一体どれだけ人とお金を費やさなければいけないのか、本当にむちゃくちゃな計画なのですけれども、これについては今回直接関係しないようですので、改めて状況をいろいろと伺っていきたいと思っています。  それで先ほどのご説明の中で、電子証明書更新ということが出てきました。これは一体どういうことで、このことにどのぐらい業務を費やさないといけないのか、説明していただけますか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 片岡市民課長。       (市民課長片岡千晴君登壇) ◯市民課長(片岡千晴君) 電子証明書はマイナンバーカードの中に入っている1つのデータと思ってください。マイナンバーカードは10年間の有効期限がありますが、電子証明書については5年間です。これは何に使うかというと、1つはコンビニ交付のときにマイナンバーカードぴっとかざして暗証番号を打つ、その暗証番号の部分。あともう1つ、電子で税を申告する場合にイータックスを使う部分です。多摩市で少なくとも使えるのがコンビニ交付とイータックスの部分です。  どれくらいかかるかといいますと、11月に更新対象ということで送付されたのが200件、12月が500件、来月が800件で、平均すると大体1年間で800件ぐらいの方が対象になります。そのうちの実際に必要な方というのはごくわずかだと思うのですが、例えば半分問い合わせが来たら、5分の1希望が来たらということを考えますと、1件大体20分ぐらいと考えてもかなりの負担になると思っております。 ◯11番(いぢち恭子君) 今回補正予算が出てきているわけですが、歳出のほうで改めて伺おうと思います。すいませんでした。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって、歳入についての質疑を終了いたします。  これより、歳出についての質疑に入ります。  まず、議会費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって議会費についての質疑を終了いたします。  次に、総務費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。橋本議員。 ◯8番(橋本由美子君) 予算書19ページ、複合文化施設等規模改修事業の中で、先ほど旧豊ヶ丘中学校のお話が説明としてありましたけれども、実際には空調設備というのは温度なのか加湿なのか除湿なのか、その辺詳しいこと。  そしてまた、教室は何教室分を使っての工事になるのかお答えください。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) 旧豊ヶ丘中学校は今回パルテノン多摩改修工事の最後、備品の倉庫ということで使いたいと考えております。エアコンがつけられればいいのですけれども、今考えているのは除湿機ということです。木を使ったもの、あるいは電気製品等々、休校になった校舎はかなり湿度が高い状況になっております。こういうところに置いておくと故障してしまったり、木がだめになったりということが想定されますので、最低でも除湿が必要だということで除湿機をつけたいと、そのための予算を計上させていただいているところでございます。  教室ですけれども、今のところ私どもで考えているのが11教室プラス体育館とクラブハウスを使わせていただいて、そこに分類をした舞台備品や重要書類、学芸員の関係の備品等につきましてもこちらに収蔵すると。特に舞台備品、機械類については空調管理が必要だというところもございます。  幸いにしてクラブハウスはエアコンがついておりますので、そこを中心にそういったものは収納していきたいと考えております。 ◯8番(橋本由美子君) 教室と体育館はかなり規模が違うと思うのですけれども、除湿機というと私たちは家庭用のしか浮かばないのですが、何個ぐらい、また単価として大体どの程度のものなのかということと、当然ここで600万円くらいのお金をかけたものは、その後2年間の工事が終わったらどうしようとされているのかについてもお答えください。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) まず除湿機ですけれども、今想定しているのが全部で7台ということです。この7台分の設置工事費が約370万円で、それ以上のお金につきましては配水の設備や電源の関係の工事にかかるということでございます。  主に教室と体育館にも2機設置をしたいと思っております。配管をしまして、自動的に外に水を逃がすような形で、ただ、大きなものをそこに固定で設置するというか、据え置き型にする予定です。といいますのは、今2つ目のご質問にありましたように、約2年間使用するということで、まだまだ使えるものですので、その後につきましては改修後のパルテノン多摩、改修工事を行いますとコンクリートを流し込んだり、工事の後に湿度が上がるという状況が発生しますので、主に舞台下になるかと思いますけれども、そこに設置して活用させていただきたいと考えてございます。 ◯8番(橋本由美子君) 全教室に全て除湿機の必要はないというか、そこまでのグレードでないものはほかの教室も使って置いておくという形に受けとめたのですが、それでよろしいのかどうかということと、当然こういうものは一つ一つは重要とか重要ではないということはないと思うのですけれども、昨年旧豊ヶ丘中学校の跡地を私たち子ども教育常任委員会で見させていただきましたけれども、かなり荒れています。それから、入っていくところの草等の指摘もありましたけれども、火災や盗難、使っていない学校でしたら当然そういうことも予測されると思うのですが、その辺の対応はあわせてどのようにされるのでしょうか。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 当然11教室全てに置くわけではございません。棚やロッカー、一般的に置いておいても大丈夫のようなものはエアコン、除湿機のついていないところに保管して、先ほど申し上げたような湿度の影響があるだろうと思われるものにつきましては、除湿機を設置した部屋に収納していきたいということになります。  学校施設、私も最初は行ってびっくりしたのですけれども、1年間ぐらい使わないと相当湿度、水が回ったり劣化が激しくなってきているということで、その辺は少し整備をさせていただいて、入るわけですけれども、休館中、備品を収納した後は定期的に多摩市文化振興財団にお願いすることになるかと思うのですが、その備品のチェックとあわせて、備品の中で修繕して使うべき、使えるものは休館中に旧豊ヶ丘中学校の教室にしまいながら、そこの場で修繕できるものは修繕してという作業も必要になってくるかと考えております。  いずれにしてもそういう形で休館中。日常の警備、火災等の対応につきましては、今までの学校跡地施設と同様でございますので、そういった対応をしていきたいと考えております。 ◯8番(橋本由美子君) 最後の答弁の中で、そういったということなのですけれども、これは戻して使うという目的があるわけですけれども、その辺は実際にはこの学校の跡地利用という形では、火災や盗難への対応をどの程度されるのかということを確かめたいのと、今回舞台用備品ということが言われているのですが、パルテノン多摩には私たち素人から見たら、舞台用のものとパルテノン多摩の文化振興財団が発行した本とかいろいろな紙的なもの、博物館機能としての物品が入っていると思うのですけれども、これは全く舞台のものだけなのか、もしそうだとしたら逆にいえば地下の第5収蔵庫という今度工事するところは、農家の方が使っていたものなどが複数置かれていたりして、これの整理はどうするのかということで、教育委員会にも今まで何度も質問も出ているかと思うのですが、全体の備品としてどういうふうに整理していくのか、また少量化するのかという見通しについてもお聞きしたいと思います。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 日常の施設管理につきましては後ほど行政管理課からということと、収蔵庫の中身につきましては、今、お話が出ましたけれども、第5収蔵庫を今回練習室ということで、収蔵機能をなくすということで、基本的には第2収蔵庫に今まで文化振興財団の備品や書籍類等々がしまってあったわけですけれども、必ずしも収蔵庫にしまわなくてもいいものでしたので、今、全部出し終わりましたが、そこに一定程度の移転をすると。それ以外の文化財は後ほど教育委員会からお話をさせていただきたいと思うのですが、基本的には第5収蔵庫の第2収蔵庫に移る部分は第2収蔵庫に移すということです。文化振興財団の学芸の備品や書籍類等々も今回旧豊ヶ丘中学校の除湿機を設置した部屋に収蔵していくということを想定しています。舞台備品だけではなくてそういった備品も基本的に旧豊ヶ丘中学校に収納していくと考えております。
    ◯議長(藤原マサノリ君) 松田資産活用担当課長。     (資産活用担当課長松田隆行君登壇) ◯資産活用担当課長(松田隆行君) 私からは旧豊ヶ丘中学校の現在の管理状況などについてお答えをさせていただきます。  旧豊ヶ丘中学校につきましては、平成28年度に那須高原海城中・高等学校が閉校になりまして、それ以後市の備品等を中に入れて管理している状況でございます。日常の管理としましては、機械警備を入れてございます。また、火災報知器などの防災の関係の管理などもして、適切に管理をしているという状況でございます。 ◯議長(藤原マサノリ君) 藤田文化財担当課長。      (文化財担当課長藤田純君登壇) ◯文化財担当課長(藤田純君) パルテノン多摩の第5収蔵庫にございました文化財関係の資料でございますが、まず第2収蔵庫に入り切らなかった部分は旧豊ヶ丘中学校の、現在も既に文化財の資料をおさめてございますが、そこと一緒におさめて、先週移転が終わりましたところでございます。 ◯8番(橋本由美子君) 工事が進められる中の準備として着々とそうしたことが行われているということもありました。今回題名は舞台備品保管のためとなっているのですが、今確認したところ、まさしく等とつけていただかないと、文化財、教育委員会の所管のところも含んで舞台のいろいろなものも入るということなのですけれども、先ほども少し申し上げましたけれども、精査すべきものはこの際精査しないと、戻っていったらこれから30年後に入れる場所がまたなくなって、同じように旧豊ヶ丘中学校を使う、旧北貝取小学校を改修して、展示するところにいろいろなものを持っていくとか、複雑なことになると思うので、今が一番やるのにふさわしいときだと思いますが、最後に文書は電子化とか2年前には考えられなかった分野もあると思うのですが、その辺はもう既に進んでいるのかどうか、確かめたいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) 文書の電子化でございますけれども、多摩市文化振興財団も文書全てを電子化する、今、市役所のほうもかなり電子化が進んでおりますけれども、なかなかそこまでは追いついていない状況はございます。書類関係がかなり大量にございますので、今後その辺はどう整理していくか検討する余地があるのかと考えております。  先ほど少しございましたけれども、ちょうど今ものを整理するチャンスである、まさにそのとおりでございます。備品も備品リストを改めて整理し直す中で、廃棄するもの、修繕するもの、保管して今後使うものをいろいろ分けて、有効活用を図っていきたいと考えております。 ◯8番(橋本由美子君) 工事に伴うのですから、継続費については別のページですから、そこで聞いたほうがよろしいのでしょうか。終わります。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。  あらたに議員。 ◯17番(あらたに隆見君) 今のところですけれども、もともとこのくらいの規模で湿度管理が必要なものをしまっておかなければいけなかったということが、認識があったのかなかったのか、なぜ補正予算なのかということです。当初予算ではなくてなぜここに来て、補正予算を組まなければいけないのかということが1点と、そもそも文化財の観点で、旧西落合中学校や体育館も使っているけれども、そういったところの除湿はどうなっていたのかということと、極端なことを言ったら今後ずっと使うべきところ、まだまだその先使う予定のところにそういったものを入れたほうが、私は本来は動かすことも何も考えず価値があると思っているのです。  一時体育館の半分を倉庫にするということも考えられたのではないかと思うけれども、あまりにも唐突なのと、文化財が今まで保管してきたやり方となぜここに来てここは湿度管理が必要なのかという話になってきてしまったのか、そこら辺がすごく不透明なのです。どういったものは湿度管理で保管しているものだと、今まで文化財も体育館に置いていたり、旧中諏訪小学校体育館にも教育委員会のものがいろいろ置いてあります。湿度管理も何もしていないけれども、そういったもののすみ分けにどういった基準があるのか全くわからないまま600万円を認めろと言われても、なかなか理解できないけれども、どういうすみ分けがあるのか教えていただけますか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) まず1点目が今補正予算でというお話です。まさに改修工事を進めるに当たって必要になってくる予算ということで、今回改修工事費を予算計上させていただくタイミングで、あわせて必要な予算として補正予算で計上させていただきました。当然、これが必要なことは当初からわかっております。私どもも例えば旧豊ヶ丘中学校を使った場合にはどうなるのか、例えばほかの自治体では民間の倉庫を借りているところが多いですけれども、そうなったときとの比較等も含めて、検討はさせていただきました。今回それで最低限の経費で、なおかつそこで購入するものについては、その後の活用もできていくということがございましたので、補正予算で上げさせていただいたということでございます。  今回収納していくのはあくまでも文化財ではなくて、パルテノン多摩の施設備品や文書になります。施設備品でも先ほどの質問にもお答えしましたけれども、電気製品や木のもので湿度が高いと劣化してしまうもの、壊れてしまうものについての対応として、最低限の除湿機を購入させていただきたいということでございます。 ◯17番(あらたに隆見君) 木のものとかというと正直言ってしまいますけれども、旧西落合中学校に置いてあるものは木材のものばかりです。昭和の早い時期の電化製品もあります。そういったものは湿度管理は要らないと判断して、今回のものが必要だというのは私はよく理解できないのです。  だったら最初から、今市民に開放して見せているところに、きちんとそういう設備がついていて、それを一時的に例えば倉庫として使うならまだしもわかるけれども、あまりにも今回の基準がはっきりしないなと思っているのです。そこが文化財の木材の管理の基準と今言った舞台装置の木材の管理の基準と何がどう違うのか、私は素人ですからわかりませんけれども、どうして湿度管理が必要なのかというのがきちんと市民に説明できるようにしないといけないと思うのですけれども、もう一度教えていただけますか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 藤田文化財担当課長。      (文化財担当課長藤田純君登壇) ◯文化財担当課長(藤田純君) 第1収蔵庫はもちろん温湿度管理を厳密にしなければいけない古文書類、絵画をおせめさせていただいております。第2収蔵庫におさめさせていただいたものは、第1収蔵庫ほどの温湿度管理は必要ないものではございますが、衣服や木製品がございます。ご指摘のとおり以前実際に使用されていたときには、当然昔の家ですから温湿度管理、冷暖房のない、夏は暑く、冬が寒い家の中で使っていたものでございますけれども、当時は使っていてそういったものが破損していけば、どんどん買いかえていくことができたものでございます。  ただ、いただいて昔の暮らしを知っていただくことにおきましては、ある程度の条件、環境を整えて残していかなければいけないということと、学校の管理よりはきちんと鍵のかかるパルテノン多摩の収蔵庫に保管して管理していきたいということで、そういうすみ分けをしていきたいと考えているところでございます。 ◯17番(あらたに隆見君) 今回だから文化財だけではなくて、舞台装置と言われているものもどんどん入ってきたわけだけれども、今まで木材はだめだ、電気を使っているものはだめだという言い方をしてきたので、文化財として持っているもので木材や電気のものがあるではないですか。そこには何もそんなものはついていませんということを言っているのです。今までのパルテノン多摩の保管の方法を言っているのではなくて、今回あえてそういうことをしなければいけないと踏み切った判断の中に、今までの文化財はよかったのですかという話になってしまうわけではないですか。  そこをきちんと考え方を整理できていますかということを言いたいのです。お答えいただけますか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) 今回先ほど申し上げましたように除湿機の必要なところ、一般的な木という言い方をすると、同じ木を使っているものは両方にあるということではございます。ただ、今教育委員会からありましたように、文化財の中でそういった管理が必要なものは、パルテノン多摩の第1から第4収蔵庫に所蔵しているということになります。ですので、基準という明確なものではございませんけれども、今、収蔵施設に全て入れられればベターなのかもしれないですが、その限られたスペースの中で必要のあるところを入れているということです。  今回、音響のミキサー卓、調光卓、照明卓、いろいろな機械、機器があります。なるべく再活用していきたいということから、そういったものを生かしながら、旧豊ヶ丘中学校に収納中も事業者さんに動かしてもらいながら、再開館後も使えるように点検、整備していきたいとも考えております。  そういったものに対して除湿機能が必要であると。そこに保管する一覧を部屋ごとにというのはほぼ決めてあるのですけれども、中心になってくるのは空調が必要な舞台関係の機械類がかなり大量にあるということ。あとは書類、書籍、写真類を今文化財は収蔵庫にそのまま収納しますけれども、文化振興財団のものは収蔵庫に収蔵するよりは、旧豊ヶ丘中学校に持っていって、そこに収納してしまっておくということを考えておりますので、そこにも除湿機能が必要であるといったところで、除湿機ということになったところでございます。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。  いぢち議員。 ◯11番(いぢち恭子君) それでは、予算書21ページ、総務費の戸籍住民基本台帳事務経費のところで伺います。若干予算書19ページの電算機管理運営経費にもかかわるかと思います。  先ほど歳入のところで伺いました電子証明更新のことも含めて伺いたいのですが、まずは今回戸籍住民基本台帳事務経費で特に大きい金額が臨時職員の賃金です。何のためにこれだけ必要なのかというところから伺います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 片岡市民課長。       (市民課長片岡千晴君登壇) ◯市民課長(片岡千晴君) 臨時職員の賃金につきまして、大体8割ぐらいがマイナンバーカードの取得する人がふえていますので、そこに対応するための人数です。2割ぐらいが電子証明書の更新のための人数です。 ◯11番(いぢち恭子君) 8割が交付がふえているということで、今大体どのぐらいのペースでふえているかを伺います。 ◯市民課長(片岡千晴君) わかりやすいのが1カ月当たりの人数だと思うのですが、去年の12月ぐらいまでは200人強でした。12月にキャンペーンを行ったことを機に一気に400人になりまして、先月は669人、700人に近づいています。というわけで窓口がパンク状態で人も足りないので、その分臨時職員で補いたいと思っております。 ◯11番(いぢち恭子君) そのキャンペーンでは一体どのようなことをキャンペーンしたのでしょうか。特にマイナンバーカードは実は全く強制ではないわけで、そういったところもきちんと案内ができているのか、あわせて伺います。 ◯市民課長(片岡千晴君) キャンペーンはマイナンバーカードをとりたい人の申請をお手伝いするものです。多いのはまず写真を撮って差し上げて、その写真を申請書に張ると。申請書も2年、3年前に届いたものでもうないという方がいらっしゃるので、そういう方は白紙の申請書に記入する、その書き方についてご案内するというものです。  強制ではないということは、多摩市はスタートのときから、例えば広報でほかの自治体ではマイナンバーカードをとってくださいというご案内をしているところもあるのですが、多摩市は最初からマイナンバーカードを欲しい方はこうです、要らない方はこうですと二方向でのご案内を差し上げております。 ◯11番(いぢち恭子君) そういった多摩市の姿勢は大変評価したいところですけれども、正直このマイナンバーカード、今例えばコンビニ交付ができます、あるいはイータックスで使えます。逆にいうとイータックスを使うのに、マイナンバーカードを使わないとできないという様式にしているわけですけれども、今、マイナンバーカード交付円滑化計画もそうです。そういった形で普及促進というのが政府の姿勢なのですが、マイナンバーカードを入れてきた本来の最初の目的である税と社会保障の一体改革の中で、社会保障を充実させるというところは全然変わっていないと思うのですけれども、何か制度の改変、改善はあったのでしょうか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 田島企画課長。        (企画課長田島元君登壇) ◯企画課長(田島元君) 今いただいたように、マイナンバー制度自体とマイナンバーカードの利用促進は若干切り分けて考えたほうがいいかと思っております。  マイナンバー自体が全ての国民に付与されまして、こちらを使って目的としては行政の効率化、国民の利便性の向上、公平、公正な社会の実現といったところで、実際行政機関に提出いただく書類の数については、情報連携等ができていますので、書類の提出等については国民の方の負担もマイナンバー制度が入ったことによって負担軽減が図られ、行政機関の間でも情報連携等によって、転入された方の情報を前住所地の自治体からとったりすることもできるようになっておりますので、一定の効果は上がっているかと思っています。  ただ一方で、マイナンバーの記載があるマイナンバーカードについても、国のほうはかなりマイナンバー制度の導入を契機として、利用の拡大を進めているといった中で、今回のこのカードの交付円滑化計画等について、どちらかというとマイナンバーカード自体をもう少し交付の普及を上げていくために利活用を図っていくといった側面から、国が力を入れていると理解してございます。 ◯11番(いぢち恭子君) まさに今おっしゃっていただいたとおり、マイナンバーそれ自体の問題とカード普及に地道を上げている状況の2つの問題があると思います。  今ここでマイナンバーカード制度自体の批評は控えますが、先ほどおっしゃった庁内連携ができていることも、マイナンバーカード導入以前にもそういう努力は各自治体でしていたわけですし、そのぐらいの便利さはそもそもの制度設計にあった社会保障の充実とは全然関係ないのではないかということは指摘させていただきたいと思います。  今回の2割程度に当たるということですが、電子証明書の更新が耳なれないことで、少し詳しく伺いたいのですが、なぜここで電子証明書の更新のために、業務のボリュームを考えて補正予算を組まなければいけなかったのかというところを伺います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 片岡市民課長。       (市民課長片岡千晴君登壇) ◯市民課長(片岡千晴君) いわば5年で電子証明が切れるというのはわかっていたことで、なぜ今さらというご質問なのかと思いますが、電子証明はまずマイナンバーカードをとるときに、大体電子証明は自動でついてくるのです。特に要らないという意思表示をした人たちは切るのですけれども、ほとんどの方は電子証明、マイナンバーカードに入っています。それを前提で、ただ実際にコンビニ交付、好評とはいえまだ5%には満たないわけですし、イータックスをされる方もそれほどまだ多くないということで、こちらとしましては、そういうことをする方で5回目の誕生日が来る方は早目に更新してくださいという投げかけで十分かと思っておりましたが、9月末になりましてJ-LIS(地方公共団体情報システム機構)が対象者全員に更新してくださいという通知を出すということを聞きまして、そうなりますと本当に必要な方以外でも、とにかくよくわからないから更新しなければいけないのかといった問い合わせもふえるだろうし、窓口もふえるだろうと。そうなったときに既に飽和状態のこの市民課の窓口で、職員も飽和状態という中でとても対応し切れないだろうということで、電子証明の更新分についても増員が必要だと考えたものです。 ◯11番(いぢち恭子君) まさにJ-LISから頭ごなしにそういうことをされてしまったということですけれども、基礎自治体の状況などをどのくらい考えてそういうことになったのか、大きな疑問です。  特には必要のない方もあるということですが、逆にいいますと更新をしていないと困るというのはどういったところでしょうか。 ◯市民課長(片岡千晴君) まず期限が切れて更新していない人が、コンビニ交付をしようとしたらカードが反応しないのであれとなります。コンビニ交付がとれなくなります。あと1年に一度のイータックスで電子で税申告しようとした人が、カードリーダーに入れても反応しなくなります。コンビニ交付とイータックスの2つについて不便が生じます。 ◯11番(いぢち恭子君) 今のようなことが起きた場合、当然予想されるのは市役所へ苦情が殺到する、あるいはそこで更新のために人が殺到するということです。逆にいうとそういったことをやっていない方は困らないわけで、必ずしも急がなくても大丈夫だという通達を多摩市内の該当者に対して何らか行うということは考えられないでしょうか。 ◯市民課長(片岡千晴君) 今のように対象者全員に急がなくても大丈夫ですとお知らせを出せればいいのですが、残念ながら対象者を把握できておりません。といいますのは、住基ネットにそのデータが入っているのですけれども、1人検索してこの人はいつ切れるかというのはわかるのですが、いついつまでに切れる人の抽出ができるという機能がないのです。では、最初に交付したときの書類をひっくり返して、誰が対象なのかという手拾いする作業は現実的ではない上に、途中で転入転出とかで状況が変わっていますので、とにかく対象者を絞ってご案内はできないのです。  なので、今ホームページや広報で必ずしも急がなくても大丈夫ですという逆方向のPRをしております。 ◯11番(いぢち恭子君) できる限りの対応をしてくださっているということですが、私は先ほども言いましたけれども、J-LISからの頭ごなしのやり方が本当に地方自治を無視したマイナンバーカードの制度の非常な問題点の1つだと思っていますが、マイナンバー関連の事務というのは、そもそもこれの前の制度とでも言うべき住基ネットシステムを使って行っていると思います。  これは例えばデータを抽出して一覧できないということですけれども、この機能を改善する予定があったのではないかと思います。そのことはどうなっているのですか。 ◯市民課長(片岡千晴君) ご指摘のとおりその機能を改善すると説明を受けておりました。また、個別の通知はしないと受けておりましたが、その個別に通知することを知らされた後で、ほかの自治体からも問い合わせがありましたところ、10月7日のQ&Aで総務省との協議により行わないことになりましたとお知らせがありました。 ◯11番(いぢち恭子君) 10月7日、随分最近でございます。本当に頭ごなしで一方的でというやり方が私は基礎自治体を軽んじているのではないかと思うのですけれども、では、とにかく現実に市民の皆さんがなるべく困らないように、皆さんは努力をしていかなければいけないと思います。  今の更新ペース、今のお話だと毎月ならして何百というほどではないようですけれども、現実にいつぐらいから窓口があふれる危険性があるのでしょうか。というのは年を越しましたら行政自体も3月議会手前で大変な上に年度末です。市民課が一番混む時期だと思います。そういった時期を考えての臨時職員の増員だと思いますが、現実に今この補正予算の内容で何とか支障が出ずに済むのでしょうか、そこのところを伺います。 ◯市民課長(片岡千晴君) 支障のないように最大限努力いたしますという。そのために1月以降しばらくは東庁舎会議室を電子証明書更新のための特設会場ということで、設置する予定になっております。既にそこで会議など入っている所管もあるのですけれども、申しわけないけど、非常事態なのであけてくださいということで、無理やりに場所をあけてもらってというところです。  ちなみに今は200件に対して、電話での問い合わせが大体50件以上で、実際に窓口に来たのが50件ぐらい、大体4分の1ずつ、重複もしていますけれども、問い合わせだけで窓口に来なかった方もいますし、純粋に窓口に直接来た人もいます。大体4分の1、4分の1の対応だと思うと、今200件ですが、今月500件、来月800件、そこから先は1,000件ペース。そのうちの4分の1ずつなると本当に大変なことですし、市民課にとっては2月末から4月にかけてが転入転出の最繁忙期。普通にしていても窓口があふれます。本当に非常事態だと思っております。 ◯11番(いぢち恭子君) 電子証明書の更新だけで、2割の業務でそういう状態なわけですから、先ほどのキャンペーンのかいも相まって、そもそもまず申請のほうもどんどんふえていくわけです。今おっしゃったとおり非常事態だと思います。こうしたマイナンバーカード促進、利便性の向上もいいのですけれども、本当に基礎自治体の業務をどのように負担軽減するのか。場所の問題もあります、人の問題もあります。 こういったことをもう少し幅広の目で考えてもらわないと、これはマイナンバー制度そもそも、賛成だったとしても相当無理筋な話が今起こっているなと思います。そういったところ、阿部市長にはしっかりリーダーシップをとって、しかるべき意見を上にも伝えていただきたいですし、市長会でもしっかりと活動していっていただきたいと思っています。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。  安斉議員。 ◯2番(安斉きみ子君) 今のところ、予算書21ページでお伺いいたします。  先ほど歳入のところでも今回の補正予算はマイナンバーカードを受けたい人、更新したい人という希望者対応だとお聞きいたしましたけれども、改めまして1つはマイナンバーカード申請相談員派遣業務委託料ですが、これは従来もやっていらしたことで、これにさらに人をつけるということではないかと思うのですけれども、その後のマイキーID設定支援員派遣業務委託料が新しく今度出てくる委託料になるわけですが、このことについて説明をいただきたいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 小柳行政管理課長。      (行政管理課長小柳一成君登壇) ◯行政管理課長(小柳一成君) マイキーIDの設定といいますのが、消費税率の引き上げに伴います需要の平準化策として、国のほうでは3つの取り組みを計画しています。そのうちの1つが今行っていますプレミアム付き商品券の発行、もう1つが中小企業のキャッシュレス決済のポイント還元、3段階目として行われるのがマイナポイントを活用した消費活性化策ということになってございます。  それを利用するためにはマイナンバーカードの取得というところと、マイキーIDの設定が必要になります。ご自宅でカードリーダーをお持ちの場合には設定をすることができるのですが、そういった環境がない方はマイキーIDを設定するのに市役所でできるような体制を整えると。その設定のお手伝いをするという業務を担う、業務委託を予定してございます。 ◯2番(安斉きみ子君) 従来のこのマイナンバーカード申請相談員派遣業務委託も民間というか、臨時職員の方を雇用していたと思うのですが、その点の確認と、その際におそらく情報公開・個人情報保護運営審議会にかけてあると思うのですけれども、今度のマイキーID設定支援員派遣業務委託料については、どんなふうにお考えになっているのか、またその個人情報の関係はどうなのか伺いたいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 片岡市民課長。       (市民課長片岡千晴君登壇) ◯市民課長(片岡千晴君) 今、申請支援というのが具体的にキャンペーンをまず主に考えています。休日を中心に行った申請キャンペーンですが、最初はそれほど来ないと思ったのですが、何百人単位で来てしまってあふれています。それを解消するには回数をふやせばいいのですけれども、もう職員も臨時職員も人をふやしても仕切れないところがあります。なのでそのことに関しまして、派遣員という形でそこの部分については派遣員を入れて、職員、臨時職員の負担を交付のほうに集中させるために、できるところを対応ということです。それと個人情報ということですが、そこで写真を撮ったり記入のご案内をしたりというところで、特に個人情報そのものを扱うわけではないので、情報公開・個人情報保護運営審議会にはかける必要のない範囲で行いたいと思っております。 ◯2番(安斉きみ子君) それはマイキーID関係をやるところについてご説明されたのだと思うのですけれども、確かに写真を撮ったりお手伝いぐらいということですけれども、私はこうしたことがこれからそれこそ大変混乱の中で進んでいく中では、本来はこういう仕事を民間に任せていくような臨時職員対応だけでは不十分ではないかと思うのですけれども、そういう点はいかがですか。 ◯市民課長(片岡千晴君) これが委託ではなくて派遣だというところに違いがあります。つまり委託ですと丸々こういうことをしてくださいということで渡してしまうので、かなりいろいろ仕様も詳しく書いたり手続が必要になりますが、派遣、つまり私たちの今の職員の一員として一緒に仕事をしてもらう人を、人の人事管理の部分だけお願いするというものですので、それについては職員、臨時職員が行っていることと同じです。ですから、例えば職員が1人ふえたから、臨時職員がふえたからといって、情報公開・個人情報保護運営審議会にかけることはない。そういったものの延長の、しかもほんの一部分だけを担うものでございますので、それについては職員と同じように責任を持ってコントロールしてまいりたいと思っております。 ◯2番(安斉きみ子君) これから非常に拡大していくような事業の中で、このことを私は懸念しているということを伝えておきたいと思います。  それから、もう1つ、先ほどのマイキーIDの設定という事業が入ってくるわけですが、それがまさしく消費税に伴う3つの取り組みということで言われたそのうちの1つですけれども、実はこのキャッシュレス決済で5%還元という事業は、本来ならば2019年10月から2020年6月末で終わるはずです。ところが、どうも政府は今年の9月3日のデジタル・ガバメント閣僚会議の配付資料の中にも言われているわけですけれども、再びポイント還元、もう一度復活させて、マイナンバーカード取得して、マイキーIDを新たに入れて、そういう事業を広げていこうという考えが政府の中にあるのではないかと思うのですが、そのことを確認したいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 小柳行政管理課長。      (行政管理課長小柳一成君登壇) ◯行政管理課長(小柳一成君) その3番目の取り組みとして、マイナポイントを活用した消費活性化策というところは、情報が来ているところでございますけれども、そちらの詳細、どういった形でポイントを付与するのかというところまでは検討中と聞いているところでございます。第2弾でやられているキャッシュレス決済へのポイント還元は延長されるという情報は市役所のほうには来ていないところでございます。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。  橋本議員。 ◯8番(橋本由美子君) パルテノン多摩の継続費の問題で、予算書36ページです。これについては来年6月に契約議決があるということで、あくまでも全部これが細かい数字まで確定したものではないと思っていますけれども、まず、令和3年度、2021年度のところまで示されているわけですが、それぞれ地方債その他の特定財源、一般財源という形で計画を持たれている、こういうことで財政的裏づけがあるとか、そういうことについてお答えいただきたいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 磯貝財政課長。       (財政課長磯貝浩二君登壇) ◯財政課長(磯貝浩二君) 財源ということで、私のほうから答弁させていただきます。  パルテノン多摩の改修につきましては、これまでもご説明させていただいたとおり、事業認可を取得して、都市計画税を活用してまいります。ただ、都市計画税の活用といっても手法として大きく3つございます。まず1点目が過去に都市計画税を積み立てた基金を取り崩して使う方法。2点目が当該年度の都市計画税収を使う方法。3点目が借り入れを行わせていただいて、公債費、後年度の都市計画税を充当して活用する方法、この大きく3つがございますけれども、パルテノン多摩に関してはこの3つを組み合わせて財源を捻出している状況でございます。  具体的にいいますとどういう順番でこういう構成をやっているかということですけれども、まず最初に当該年度の都市計画税を目いっぱい使わせていただきます。今、大体都市計画税から歳入として17億円前後ございますけれども、それをその年度の充当可能な事業に割り振らせていただいて、まずそれを使わせていただく。2番目が基金の取り崩しでございます。昨年度末時点で約52.5億円ほど基金がございますけれども、こちらは昨年、平成30年3月に長期推計をさせていただいた中でも、一定程度余裕がある中で、今後どれくらいパルテノン多摩の改修が終わった段階で基金があればいいのか一定程度推計させていただいてございます。これをまず可能な限り活用させていただくと。
     そして、最後に残った部分について借り入れをさせていただいて、後年度の都市計画税で賄っていくという考え方でこの財源の構成をさせていただいてございます。  今回、補正予算書調書に書かせていただいている内訳ですけれども、基金の取り崩しが38億円ほど、借り入れが32億円ほど、記載方法は一般財源となっていますけれども、これは全国的な統一のルールで一般財源となっていますけれども、この部分に現年度の都市計画税を活用する考えで財源構成は立ててございます。 ◯8番(橋本由美子君) 一般財源の現年の都市計画税をなるべく最大限充当したいということで言われていますが、先ほど52億5,000万円ぐらいということで、10月末の基金残高を調べてみても52億4,895万円という形で、これは200億円の基金の総額の中においても4分の1以上を占めるということで、今では公共建築物等整備保全基金を超えて、大きなものになっています。これはわずか2年後ですから、そんなに急に大きくふえるとは思わないのですが、2021年度としてはどのくらいになるのか、その中の38億円という形でお考えだと思うのですが、この辺の見通しについて。  今回についても一部基金積み増しもありますけれども、その辺についてもう少しお答えいただきたいのと、市民的には都市計画税というのは自分の家を持って固定資産税とともに払っているのだから、私はパルテノン多摩の改築、あまり賛成ではないから、そんなところに使わないでくれとか、福祉に使ってほしいとかさまざまなご要望があるということは、今までの特別委員会を中心にした懇談の中でも声として出ていたのです。この辺は実際には都市計画基金は縛りもあるということ、その辺を理解していただかないと、お金の問題についての不安感はなかなか払拭できないと思うのですが、この点についてはいかがでしょうか。 ◯財政課長(磯貝浩二君) 今、ご質問があったとおり都市計画税、都市計画基金もそうですけれども、使い道というのが都市計画事業、区画整理等の限られたものしか使えないという中でのやりくりをさせていただいているところでございます。昨年度末52.5億円ほどの基金残高があると申し上げましたけれども、今年度一部取り崩しもさせていただいていまして、昨年の3月の長期推計をした中で、パルテノン多摩の改修が終わった段階で、都市計画基金は1桁ぐらいまで基金残高が減少しても問題ないだろうと考えてございます。  というのが、次に大きなものがしばらくない中で、大きなものとして想定しているのが清掃工場の建て替え、数億円クラスのものはございますけれども、数十億、100億円規模の都市計画事業で考えると、次に来るのが清掃工場だろうと考えてございます。そうした中で推計させていただくと、当該年度の都市計画税収また償還等も終わっていくものもございますので、パルテノン多摩の改修のためにはそれぐらいまで基金のほうは活用していきたいと考えてございます。  今後のことを見据えた中で、借り入れに関してできるだけ減らしていきたい、次の大きなものが来る前の段階で、できるだけ償還も終わらせた上で、今後の後年度の負担にならないように考えているところでございます。 ◯8番(橋本由美子君) 国や都の支出金はゼロの見込みですけれども、これについてはないかと考えた上でのゼロにせざるを得ないという結論かと思うのです。この辺のことと、先ほどお話ししたように市民レベルでは80億円を超えるというのがずっと定着しているので、契約が成り立った後でもいいと思うのですが、もう一度パルテノン多摩の多額のお金をかけてやることに対する市民へのきめ細かな説明の機会は大変重要ではないかと思うのですが、その辺についてどのようなお考えを持っているのか、2点について伺います。 ◯財政課長(磯貝浩二君) 国や都の補助金の活用ですけれども、今回パルテノン多摩に関しては建物自身に出る国や都の補助金がない中で、このような財源構成になってございますけれども、それ以外の中でも一般的にほかの建物であれば、都の補助金、総合交付金を活用して財源手当をしているケースがございます。  ただ今回、パルテノン多摩にそれを充当しなかったというのは、都市計画事業として都市計画税を活用できる。そのような理由でここには都の補助金は入れてございません。こちらは比較的余裕のある都市計画税で賄わせていただいて、それ以外の案件に比較的自由に使える総合交付金等を活用させていただくことによって、一般会計の余裕が生まれてくる考え方のもと、財源構成は考えさせていただいているものでございます。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) ただいま丁寧な説明が必要だというお話がございました。この事業がスタート以来、市民ワークショップ、説明会、多々執り行ってまいりましたが、これはここで設計が決まって終わりということでは決してございません。現在、管理運営計画の策定の作業を進めておりますけれども、今後パルテノン多摩改修後にどうなっていくのか。そのルールはどうしていくのか、どういう使い方ができるのかについて、まさに先ほど私は使わないのにこんなお金をという方がいらっしゃるのはよく承知してございます。そういった中で、より多くの皆さんに使っていただけるようなパルテノン多摩を目指して、こういう取り組みをしているところにつきましては、今後引き続き丁寧な説明は実施していきたいと。  ちなみに来年、管理運営計画につきましては案ができた時点で市民の皆様にもご紹介していきたいと考えてございます。 ◯8番(橋本由美子君) 管理運営のためにお金、そして指定管理者のあり方、自動演奏楽器の今後など、市民がまだ疑問を感じているところはさまざまありますので、工事をやりつつあわせてきちんとした説明の場を持っていただきたいということを申し上げて終わります。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 失礼しました。先ほどの丁寧な説明ということで、もう1つ、来年度には今管理運営計画策定委員会ということで進めておりますけれども、市の文化施策の方針についても見直そうということであわせて進めさせていただいております。これにつきましては来年度、予算も計上させていただくことになろうかと思いますが、市民の皆様とまたいろいろ議論をする場を設けていきたいと思います。そういった中でもパルテノン多摩のことについても引き続き議論していきたいと考えております。  それから、すみません、先ほど私のほうでわかりづらい答弁をしてしまいましたので、改めて少し整理しますと、先ほど申し上げたのが、旧豊ヶ丘中学校に除湿機が必要なものと、持っていくものを混同して話してしまったのでわかりにくくなってしまったのですが、全教室に除湿機をつけるということではなくて、舞台関係の音響ミキサー卓や照明といったコード類を含めると大量にございますので、そういったところに除湿機は必要だということでつけます。  あわせて、それ以外の備品についても先ほど橋本議員からありましたように、学芸員関係の備品についても持っていくということでございます。文化財につきましては文化振興財団が所有しているものにつきましても、温湿度管理が必要なものは第4、第5収蔵庫に残すことになっております。どうも失礼しました。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。  岩永議員。 ◯13番(岩永ひさか君) では、同じところで伺いたいと思います。  まず確認ですけれども、今回あらかじめ複合文化施設の改修工事の概要書、パースも見せていただきましたけれども、ここの中の5階部分のシティサロンのことについて伺いたいと思います。  これについては多摩中央公園の改修基本方針の中では、改修基本方針のイメージというところですけれども、公園の管理事務所の設置というところが書いてありますけれども、今回公園の管理事務所はこの基本方針に基づけば、パルテノン多摩でもそのように活用するということが決まっているかどうか、確認したいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) 後ほど公園の改修方針は公園緑地課から答弁させていただきますが、今、設計の概要を3月に基本設計の段階でもご報告させていただきましたが、この中では貸し館として5階のシティサロンは貸せるような形で、最低限の照明やスプリンクラー等の防災の設備をしつらえるということにしてございます。  公園緑地課と今現在パルテノン多摩を中心に多摩中央公園の価値をいかに上げていくか、どう使っていくかという中では、公園緑地課等々、関係課と話し合っている中の1つとして、公園が指定管理者あるいはPPPといった動きの中で、シティサロンも活用できる可能性があるのではないかというお話はしております。ですが、今現時点でそういう形で活用するという決定をしているわけではございません。したがいまして、今は貸し館の状態で工事を進めるということになってございます。 ◯議長(藤原マサノリ君) 長谷川公園緑地課長。      (公園緑地課長長谷川哲哉君登壇) ◯公園緑地課長(長谷川哲哉君) 多摩中央公園改修基本方針におきましては、公園改修の具体化イメージとして、公園管理事務所としての活用を記載させていただいておりました。ただ、その同じ改修基本方針で公園の改修及び維持管理運営につきましては、PFI導入をはじめさまざまな手法を検討していくこととしております。  その手法や管理者の意向等によっては、必ずしもこの場所に公園管理事務所をということにはならないと思っておりまして、現時点では流動的な状況にあります。現在、PFI導入に向けまして、マーケット・サウンディングを行っておりますが、そこでの事業者の意向も踏まえまして、最終的には手法の決定にあわせて、公園の管理事務所の場所についても決定してまいりたいと思っております。 ◯13番(岩永ひさか君) そのことについてはわかりました。  それから一方、レストランの5階部分があったかと思うのですが、それに関しても実はサウンディングの対象になっていたりということもあるかと思うのですけれども、そこの改修についてはどんなふうになっているのでしょうか。例えば管理する主体です。どこが管理するのかということだと思いますけれども、そのあたりの議論の整理についても確認しておきたいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) 5階のレストランということですけれども、今現在特にレストランとしての仕様をつくり込むということではなく、レストランという場所として使えるような最低限の設備を更新するという考えで進めております。当然のことながらPFI・PPPという中では、事業者提案でこういうふうにしていくということがありましたら、その事業者の負担でその中を整理していただくということもございますので、今現時点では最低限のことを進めてございます。 ◯13番(岩永ひさか君) そこについてもまだ非常に流動的なのかと思っておりますけれども、ある意味で民間の方に投資をしていただけるのであればということを前提に、なるべく私たちの負担については減らしていく、最低限のものでやっていただきたいと思っています。  それから、次ですが、公園駐車場のことについてお伺いしたいと思います。公園駐車場についてはパルテノン多摩と一体的に管理をされている、物理的にそういうふうになっていると伺っておりますけれども、今はたしか文化振興財団から管理をしている会社のほうと契約して、年間1,600万円ないし1,700万円という形で賃貸の契約を結び、駐車場から上がっている収益については委託している会社の収入になっているのかと思っているのですけれども、今後もそのような手法で続けていくのかということ。  つまり何が言いたいのかと申し上げますと、要はこれから駐車場の稼働率が上がっていきますと、当然ながら駐車場収入の部分がふえてくるのですが、そのふえた分がきちんとパルテノン多摩の収益として、収入になっていくように結びつけていかなければいけないのではないかと考えているのですが、そのあたりのことはどのようになっているのかということ。  そして、今現段階では例えば駐車場の収益が上がった場合には、文化振興財団が上がった分だけきちんと収益確保ができるという形での契約になっているのかどうか、そのあたりを確認しておきたいと思います。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 今のご質問にありました公園の駐車場ですけれども、ご承知のように公園の駐車場もパルテノン多摩本体と一体的なつくりになっているということで、今回あわせて大規模改修工事に入ります。  当然運営自体も監視や消防設備が全てパルテノン多摩の中央監視室でコントロールするということになっておりますので、こういったことをやっていくに当たっての管理はパルテノン多摩の指定管理者が行うのが適切だろうと考えてございます。  今後も公園所管と協議している中では、今の枠組みで進めていきたいと。ただ、少し違ってくるのは今現在も文化振興財団が駐車場事業者と契約するに当たっては、幾らで契約していくかについて協議をいただいているわけですが、当然のことながら今後パルテノン多摩の改修後の運営につきましては、民間事業者とのジョイントベンチャー、JVを組んで対応していくということになりますと、駐車場をより効率的、効果的に活用していく、そこからの収益をより狙っていくところにつきましては民間の役割と考えてございます。  そういった意味では、文化振興財団が駐車場事業者と交渉し、額を決めることに加えて、今回文化振興財団のパートナーになった民間事業者がより民間の感覚でその辺を活用していくということを追求していただけるかと考えております。図書館の新しい建物もできます。図書館の方、利用者の方も利用するようになると、利用率も上がると考えておりますので、その辺の収益増については期待しているところでございます。 ◯13番(岩永ひさか君) 管理する性格上、パルテノン多摩の文化振興財団でやっていくという考え方はわかるのですが、おそらく稼働率が上がっていくことが予測されますので、そこで上がった収益がきちんと市民に還元されるような形で対応していただきたいと思っております。  それから、もう1点確認しておきたいのは自動演奏楽器のことです。この問題については今回は自動演奏楽器を置かないということを前提にした基本設計であり、実施設計がずっと行われてきたのではないかと思っています。その範囲の中ではかなりアドバイザーの方にも協力をいただきながら、改修の中身については精査をしてきたのだろうと理解しているわけですが、その問題とこの自動演奏楽器の文化的価値をどう守るかというところは別なのではないかと考えておりますので、私たち自身がこの自動演奏楽器の価値をどのように考えていくのかというところで、見識が問われるだろうという立場で少し確認をさせていただこうと思っております。  まず今回の改修に当たって、4階の部分は既に子育てを支援する機能が入ることになっておりますし、市民の居場所的なスペースにしていくためには、マジックサウンドルームを廃止することはいたし方ないだろうということで、議会も行政も方向性を決め、それに基づきながら基本方針、基本設計、実施設計と進んできたと理解しております。  その中でまず自動演奏楽器については、どのような考え方のもとで対応しようと方針決定していたのか、そのことについてから確認したいと思います。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 自動演奏楽器ですけれども、これも当初自動演奏楽器の文化的価値をきちんと認めた上で、それを前提に他の公共施設や学校、博物館等での管理、活用も模索していこうという方針で動いていたわけでございます。必ずしもパルテノン多摩に置く必要はないという議会のご意見もいただきながら、多摩中央公園の周辺の大学にもその置き場所、あるいは管理運営についてご協力いただけないかという調整をしてまいりました。  その後、全館休館への対応や予算措置から平成30年度末には一定の結論、方向性を出さなければいけない中で、なかなか調整をしていたところでの活用が難しいところがはっきりしてきたわけです。  そういう中で市民の皆さんからは陳情もいただき、審議もしていただきましたが、市としては大切な文化遺産である自動演奏楽器をきちんと市民の皆さんに還元していきたいということから、楽器の温湿度管理は部屋の中でやるのが一番やりやすいわけではありますけれども、従来その部屋の中で活用してきたときも十分に活用し切れなかったという反省点も踏まえて、オープンスペースで楽器として活用していくということの方針を決めさせていただきました。  この方針をお伝えした中で、陳情のほうにも結論をいただいたわけですけれども、私どもも新しくできる図書館と分散配置についての協議を重ねてきた結果、今現時点では図書館には2台、パルテノン多摩には6台ということで設置をしていこうという方向で話を進めているところでございます。 ◯13番(岩永ひさか君) 図書館に2台、パルテノン多摩に6台ですけれども、それぞれどれをどのように分散配置していくのかという楽器の種類について教えていただきたいと思います。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) まず楽器ですが、基本的にまだ決定ではないですけれども、図書館に配置していこうと考えています。自動演奏楽器の中にオルゴールが1台あるのですけれども、大きな円盤のものです。これは図書館に設置しようと考えています。逆にパッカードと言いますけれども、すごく大きなものはパルテノン多摩に設置していくと。これは1回設置するとそこに固定的に設置することになりますので、これはパルテノン多摩に場所を決めて設置していこうということで考えてございます。  それ以外の機械につきましては、基本的には設置して頻繁に動かすことは劣化にもつながりますのでできませんが、稼働することは可能ですので、今後いろいろ活用する中では場所を変えながらということも今は検討しているところでございます。  ただ、基本的には大きな機械を含めて6台はパルテノン多摩に設置し、2台を図書館にということで進めているところです。 ◯13番(岩永ひさか君) 話は変わるのですが、先ほど旧豊ヶ丘中学校に湿度管理もしながら、一部パルテノン多摩にあるものを移して、改修中は保存しておくというお話がありましたけれども、自動演奏楽器についてはどのようになさるのかということ。特に今お話があったようなパッカードについては、あそこの部屋からも多分出せないと思っておりますので、どのような手法でどこかに移転するのか、次の保存場所に入れていくのかについて、考えられていることを確認したいと思います。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 今、ご指摘がありましたようにパッカードは分解しないと部屋から出ないのです。あれだけの大きなものですので一度分解して、そのまま分解した状態で収蔵庫に収納していくことにしてございます。第2収蔵庫は全部中身を出したわけですけれども、第2収蔵庫に楽器を出ないものは分解したまま、出るものはそのままの状態で休館中は収納しておくという方針でございます。 ◯13番(岩永ひさか君) 先ほどあらたに議員とのやりとりの中では、第2収蔵庫は第1収蔵庫ほど温湿度管理が要らないランクのものをそこの中に入れるということですので、多摩市としては自動演奏楽器は第1収蔵庫ほど保存に気を使うものがないというご認識であるということを確認をいたしました。  私は本当にそれでいいのだろうかと思っていることを申し上げておきたいと思います。  それから、念のために分解してということですが、分解した状態で置いておくということで、分解をするのにどのぐらいの費用がかかるのでしょうか。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 分解したときの費用ということですが、今は分解だけで幾らというところまでの見積もりはとれていませんが、移動していかなければいけませんので、分解して部屋から出して収蔵庫に移動するという作業として、正確に見積もりをとれているわけではないのですが、約500万円程度はかかるのではないかと考えてございます。これは1台ではなくて全てということです。  あともう1つ、休館中の温湿度管理のお話ですけれども、第1収蔵庫は今現在一番上のランクでやっているということですが、休館中、工事中になりますと日常管理がなかなかできなくなりますので、今は教育委員会とも調整しながら、休館中も少なくとも月1回なり2回はそこに入って、温度をチェックするということは必要かなという検討はしているところでございます。 ◯13番(岩永ひさか君) 今明らかになりましたように、まず今回の改修工事に当たって、自動演奏楽器を今の場所から第2収蔵庫の中に入れるだけでも500万円というお話でした。またここの中から次の場所に、図書館に2台、このパッカードについては分解をしてしまいますので、これを改めてパルテノン多摩の2階部分のオープンスペースに再設置するということになると、かなりの費用が必要になるということは理解いたしました。  実は議会のほうでは、そういったことも見込みながら、決して自動演奏楽器がお金がかかってしまうから、どこかにやってしまえという考え方で役割が終わった。そしてまた、きちんと今後のことを考えるべきだと結論を出したわけではなくて、今みたいなことをパルテノン多摩の中で今後維持し続けるためにはお金がかかりますと。そこは当初はただ置いておくだけではなくて、置いて聞かせるということを考えた場合には、一定程度知識も要りますから人件費部分を活用して、見せるというところで必要な経費も見込めば、自動演奏楽器をパルテノン多摩の中で維持し続けることは難しいのではないかというお話だったと認識しております。  なおかつ温湿度管理のことについても、先ほど図書館の中に置くとおっしゃったのは、多分レジーナかなと思ったのですけれども、レジーナの場合は比較的扱いやすい機種でございまして、例えば湿度が低いところでもきちんと使えば大丈夫というところは伺っているのですが、もともと自動演奏楽器はヨーロッパで乾燥しているところでつくられたものを日本に持ってくるということがあって、きちんと音を出し続けるためには、それなりにメンテナンス費用がかかっていくということを私たちは共有をしていたのではないかと思っています。  現に委員会の議事録を拝見しておりますと、館内ではなくて温度湿度管理も必要だし、それなりのメンテナンスも必要だし、手をかける必要があるものについてはきちんと活用できることを探すことも必要だと考えているというお答えがありました。  これはどういうことかというと、全てのものを一括してどこかに引き取ってもらうことは無理かもしれないので、そのうち一部は市として残すものもあるだろう。でも、そうではないものについては、パルテノン多摩の中に持ち続けることは難しい、適切な管理を含めてふさわしい場所があるのではないかと議論してきたし、そのような中で動いていたのではないかと私は理解し、平成28年夏ごろに決定した市の方針を受けとめていたのですけれども、それでいいのかどうか、確認をしたいと思います。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 平成28年のときの方針は先ほど申し上げたとおりで、そのときに課題として挙げられていたのは、年間の来場者数が伸びないということや、今お話のありました年間の維持管理費が一定程度かかると。その当時言っていたのが約250万円かかるということがございました。  そういった中で、パルテノン多摩の中で今と同じ形で活用していくということではなくて、外に出すこと、そこから近隣の大学あるいは博物館等にも調査を始めさせていただいたわけですが、そういうところで活用していくことも含めて動いたわけでございます。  その後は子ども教育常任委員会でも毎回のようにご報告させていただき、その意見もいただきながら進めてきましたが、なかなか外で活用していくところについてはハードルが高く、平成30年度末までには決め切れなかったところがございます。  そういった中でもリニューアル後は多摩センター地域の一帯の活性化のためにより活用していこうと方針を決めさせていただいたわけでございます。そういったところで今回パルテノン多摩と図書館は維持管理費が当然かかっていくことにはなります。それにつきましても定期メンテナンスは必要になります。それは全てパルテノン多摩の指定管理者のほうで対応していきたいと考えておりますので、それについてはまた定期メンテナンスの事業者とも手法、金額等については相談していきたいと考えてございます。 ◯13番(岩永ひさか君) 今、オープンスペースではない、50度、60度ときちんと湿度管理をしている狭いスペースの中で管理をしていてこそ、年間250万円ぐらいで済んでいるのではないかと思っております。いい音色をきちんと市民の皆様に提供させていくということで考えますと、広いオープンスペースの中で、今本当に気候も大きく変わっていて、日本はゲリラ豪雨とかがあると一気に湿度が上がったりすると。  楽器類はその温度、湿度が激しく変化するような場所に置いておくことが非常に価値を損なう、痛みにつながることが言われている中では、私はこれについてはもし置くのであればきちんと温度、湿度管理できるような場所に保存し、適切に管理をする中で、市民の皆様に聞いていただきたいと思っております。オープンスペースに置くということですが、今、あそこのマジックサウンドルームは、あまり人が来ない場所かもしれませんが、それでもちょっとした収入を得ながら、音楽を聞くところの収入にして、自動演奏楽器のメンテナンスに還元されていることから考えますと、オープンスペースに置くことによってお金もとれなくなるのだと私は考えています。  そうした意味で私たち議会としてもきちんと早く、もしそこの中に自動演奏楽器を置くのであれば、そこに置くことを前提にした設計をするというところがあるのではないかということで、再三せかしながらどうしていくのですかと聞いてきたわけですけれども、今回このまま図書館に2台、パルテノン多摩に6台、なおかつ今お話ししたところ、第2収蔵庫の中に移動するだけで500万円、またそれを図書館やパルテノン多摩のオープンスペースに運ぶだけでも一体幾らかかるのかということを考えると、本当にこの結論がそれでいいのかというところについては、私は大変疑問であるということを申し上げておきたいと思います。  この自動演奏楽器の価値を損なわないために、どういうふうに私たちはそれを守っていくのかというところと非常に結びついてきておりますので、私はこの自動演奏楽器についてはきちんと温湿度管理がなければ、音が出なくなって、最後は昔のアンティークの飾り棚、食器棚、音が出ない箱としてあそこの中に置かれるようになってしまうのかと思うと非常に残念だ。それは20年後、30年後にどうなるのかというところで申し上げておりますので、そのことを意見として申し述べておきたいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。  しらた議員。 ◯20番(しらた満君) パルテノン多摩のことですけれども、今回イメージ平面図及びイメージパースについて、複合文化施設等大規模改修等工事概要書を見せてもらいましたけれども、災害のときの一時滞在施設ということで、パルテノン多摩は使われてきたのかと思っております。  そういう中で今回パルテノン多摩の中にはどのような形で一時滞在施設という機能を持たせているのか。またそれに、多摩センターは以前から市長がたくさんの乗降客がいる、1日約17万人ぐらいということでございますので、この30年間の間に70%の確率で首都直下型地震が来るということでございます。  そういうときに対応できるようにこのパルテノン多摩、どのようにつくっていくのか、つくり上げていくのかお聞きしたいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) まず今回の改修の中で、どういう視点でというところがございます。まず私のほうから、災害時、帰宅困難者の一時受け入れ施設ということで、多摩センターについてはパルテノン多摩ということになってございます。文化振興財団と市とでは災害時等における施設利用の協力に関する協定を平成27年4月1日に締結いたしました。その前段にはご承知のとおり平成23年の3月11日、東日本大震災には帰宅困難者766名の受け入れを行ったところでございます。  こういったところからそれまでは特にパルテノン多摩は避難所ではございませんので、その備蓄品の収蔵施設というのはなかったわけでございますけれども、帰宅困難者の滞在ということになりますので、備蓄品として水ほか食料品等を備蓄できる状態になってございます。この機能につきましては、今防災安全課との調整の中では、今の規模で継続していくところで、改修工事でそれを大きく変更するということはございません。現状の機能を維持していきたいと考えてございます。 ◯20番(しらた満君) 今現在ということなので、この図面でどこにあらわされているのかということでございます。私も拝見しましたところ、そういう機能がどこに残っているのかなということと、今回この天井が平成26年4月1日の国土交通省からの方針ということで、天井が落ちないようにということで工事が含まれていたように思いますけれども、東京都では直下型地震が来るということで、都市開発諸制度における防災都市づくりの推進ということで、72時間、非常用発電、自家発電ができるところだということと、先ほど文化施策担当課長がおっしゃったように、非常食のようなもの、これからアレルギー体質の方々やいろいろなお子さん、離乳食、液体ミルクというものもしっかり貯蔵して、置いておかなくてはいけないのかと思います。  こういう施設は一時的なことかもしれませんけれども、そういうことを考えると今回この防災倉庫に対して、今までどおりということももちろん大切でございますけれども、どのように考えているのかということと、これからまたパルテノン多摩で非常用電源ということで太陽光パネルも今回10キロワットということでございますけれども、10キロワットで考えますとご家庭で約3軒分ぐらいの大きさしかございません。  そういうことを含めますと、前回3・11のときも七百何十人ということでございます。そういう方々が携帯電話でこれから情報を見ていきたい、いつ電車が動くのか、バスが動くのか、自分の地域がどうなっているのかということも考えますと、そういう情報が大切だと思いますので、電源は市長も横串ということで、環境問題と密接だと思っております。そういうことを考えますと、10キロワットで環境問題、今、売電しても1キロワット100円かその前後だと思うのですけれども、何年か前は三百幾らという時代があったと思います。そういうときは屋根貸しの人たちが採算がとれるという言い方は失礼ですけれども、何とか自分たちでもそういうことでペイできるということで、屋根貸しという言い方があったかもしれませんけれども、何で今回パルテノン多摩は10キロワットだから屋根貸しをしないのか、採算がとれないからということで考えて、でも、環境として一生懸命取り組んでいくというのであれば、もう少し大きなワット数のもの。ご家庭の3軒分で780人を考えて、今回の建て直し、設置する場所がないということでございますけれども、でしたら蓄電を考える。これからは蓄電ということのほうがメインになっていくような気がしますので、この考え方についてどうしてもう少し防災、一時避難、帰宅困難者のために前回のとおりのものは維持するということですけれども、市長、30年後には首都直下型地震が70%の確率で発生するということを言われているので、東京都でも推進しています。一時避難指定場所とするにはこの辺の考え方をもう一度改めるということはないのでしょうか。 ◯議長(藤原マサノリ君) この際暫時休憩します。          午後0時00分休憩     ──────── - ────────          午後1時00分開議 ◯議長(藤原マサノリ君) 休憩前に引き続き会議を開きます。城所防災安全課長。       (防災安全課長城所学君登壇) ◯防災安全課長(城所学君) パルテノン多摩の帰宅困難者対策についてご回答させていただきます。  まず、倉庫でございますが、1階に設ける形になってございます。また、今現時点でもそちらには食料や資器材が配備したりというところで、また継続的に備蓄していければと考えているところでございます。また、帰宅困難者対策と申しますと、3・11以降、クローズアップされてきているところでございますが、最近は企業の方々も自社の方々は3日間は社内にとめ置くと対策をしていただいているところでございますので、周辺企業がたくさんふえていますが、その分だけたくさんふえると考えていないかなと。どちらかと申しますと、我々といたしましては駅にたまたまいる滞留者などが帰宅困難者となり、その方々を各施設に収容しなければならないのかと考えているところでございます。  現時点でパルテノン多摩は1,400名ほど収容できると考えているところでございまして、それに見合うビスケットやエアマットを中心に備蓄させていただいているところでございます。 ◯議長(藤原マサノリ君) 岩田資源循環推進担当課長。    (資源循環推進担当課長岩田具嗣君登壇) ◯資源循環推進担当課長(岩田具嗣君) 太陽光パネルの設置の検討状況でございます。多摩市の地球温暖化実行計画の中で、太陽光発電設備の導入のことが記述がありまして、太陽光発電設備の導入を検討するという形になってございます。そちらをもとに検討いたしましたところ、大ホールの上はアンカーを打ち込む必要がございまして、大ホールの天井を改修するということで、漏水の危険があるのではないかというところ、そして、レストランの上ですが、スプリンクラーの水槽がありまして、保全のための場所が必要という形で、そちらも除かれました。最終的にシティサロンの上が残りまして、そこに10キロワットという形の検討状況でございます。
    ◯20番(しらた満君) 駅前の滞留者対策ということも含めますと、先ほども私はお話ししましたけれども、乗降客が17万人から18万人ということであって、その方々が全員が全員会社に待機しているか、たまたま帰宅ということで帰宅途中であれば、長時間にわたりパルテノン多摩に待機するのかと。何人ということは想定できないと思うのですけれども、太陽光パネルも10キロワットでございますし、先ほどの備蓄は1階に設けるということで、大体大きさもわかるのでしょうか。どんな形の大きさ、サイズのものが置いてあるのかと。  それと自家発電ということで、そういうことは太陽光パネルだけで済むのかといったら難しいのではないか。これから避難する方がそこに一時避難にいたしましても72時間、何とかしなくてはいけないと東京都が推進してございますけれども、多摩市は今回大規模改修ということで75億円までお金をかけるということで、そばには図書館もございますけれども、図書館ではそういう機能があるわけではございません。どちらかというとこの一時避難滞在場所ということでございますと、東京都でもパルテノン多摩ということで、先ほど調べましたら、東京都では推進している場所がどこですと一覧表があったのですけれども、多摩市では永山高校と多摩ニュータウン市場ということしか載っていませんでした。  でも、今後そういうことを本気で考えるのであれば、一番駅前で利用客が多いところでございますので、しっかりと取り組んでいくことが、今後の多摩市も30年後に70%の確率で直下型地震が来るということでございますので、もう少し深く市民のため、多摩市を利用する人のためになるような考えはいかがでしょうか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) まずご質問の場所と広さですけれども、今、1階の正面の左側の出入り口がございますけれども、それのさらに入って左側に階段がございますが、そこに1カ所倉庫がございます。それからあと、1階の事務室横をそのまま真っすぐ入っていきますと、その右側にも小さな部屋がございます。両方合わせて約15平米ほどなのですけれども、現在その場所に備蓄している状況になってございます。今後もその場所をそのまま使うということで、防災安全課と確認をとっているところでございます。 ◯議長(藤原マサノリ君) 城所防災安全課長。       (防災安全課長城所学君登壇) ◯防災安全課長(城所学君) 帰宅困難者対策についてご説明させていただきます。おっしゃっていただいているように、基本的にパルテノン多摩で1,400名収容しますが、一時の避難となろうかと考えてございます。また、先ほども物資のお話もさせていただいておりますが、全てをパルテノン多摩の倉庫に置いておくというのは、量の関係からさすがに難しいと考えてございますので、たまたま近くにほかの倉庫がたくさんございますので、必要があればそういった倉庫からプッシュで我々が持ってこようと考えているところでございます。  また、周辺企業とも災害時応援協定を締結しておりますので、そういった企業さんから物をいただきながら、帰宅困難者に提供ができればと考えているところでございます。  最後にどうしても長期化する場合となりましたら、パルテノン多摩は客席でございますので、横になったりすることもなかなか難しい施設でございます。できるところがありますが、大半は客席ということでございますので、長期化する場合はほかの避難所となっている学校に移動していただいて、帰宅困難者を収容できればと考えているところでございます。 ◯20番(しらた満君) 非常用電源のほうは全然お答えがないのですけれども、どのようなお考えでしょうか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 奥空複合文化施設改修担当課長。   (複合文化施設改修担当課長奥空武夫君登壇) ◯複合文化施設改修担当課長(奥空武夫君) 非常用電源でございますけれども、2つございまして、1つ目が非常用照明、また受電設備の操作用電源としましてバッテリーが電気室にあります。そちらにつきましては停電時に無事に避難ができますように、明るさを保つように非常照明のための電源となっております。  もう1点は消防法により自家発電機設置義務がされておりますので、こちらはまず停電時に防災設備等の電源を確保するために設置されておりますけれども、それ以外につきましては大きな施設ですので、保安照明と一部のコンセントに電源供給できるようになっておりまして、こちらにつきましては22時間程度稼働できるようになっているところでございます。 ◯20番(しらた満君) 今のは非常用電源設備で、その建物自体に必要だということで、一時的避難者のためにはどのような電源があるのかと思うわけでございます。もちろん皆さん携帯をお持ちの方が多いと思いますので、携帯電話の充電も必要だし、今、東京都でもテレビを置いたりラジオを置いたり、情報共有ができるようにということでございます。皆さん、いつ電車が走るのかということや自分の地域はどこまでなら行けるかとか、私も3・11のときに渋谷まで迎えにオートバイで行ったのですけれども、オートバイで行くにも2時間から3時間、帰りは甲州街道が走れないぐらい混んでいて、大回りして東八道路を通って、ぐるっと回ってきてやっと2時間ぐらいで着いたという感じでございました。ぜひとも避難した人が情報がないということが一番不安になるのかなと思いますので、この非常用電源、これは建物に対してこうしましょうという、複合文化施設改修担当課長からの説明だと思います。蓄電もなければ、一般の避難者が使う蓄電もなければ、もし今この設備で避難者の人たちが全員電気を使ったとすれば、逆に防災的な無線や部屋の電気など、使わなくてはいけないものは使えなくなってしまう。それではバランスが悪いので余裕を持つということで、非常用電源が必要かなと。  東京都でもそういうことも含めて72時間推進しますということで、前も話したように立川市の庁舎では72時間動くような非常用電源で2万リットルの燃料を置いてあるということでございます。多摩市でも一番駅の利用客が多いところで、もう少し安心して使えるような駅、1日17万人が動いているということであれば、パルテノン多摩は今ならまだ見直しがきくのかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 城所防災安全課長。       (防災安全課長城所学君登壇) ◯防災安全課長(城所学君) 災害時の非常用電源でご説明させていただきます。議会の一般質問でもございましたが、例えば台風15号で停電の話がたくさん出て、それは現時点でも我々も課題として認識しているところでございます。もし今本当に起こった場合どうすればいいか常に考えておかなければならないのですが、今現時点で各学校の倉庫以外の倉庫で12台ほど発電機を持っておりますので、今であればそういったものを代用しながら、電源を確保していきたいと思っているところでございます。  今後の話もあわせて考えなければならないところでありますが、ここは我々が防災担当セクションでございますので、地域防災計画などをこれから改定いたしますが、その中でどの施設に例えばポータブルの式のものを配備できるか、どれぐらい必要であるか、停電対策の新たな課題として捉えておりますので、地域防災計画の修正の中で検討ができればと考えているところでございます。 ◯20番(しらた満君) 防災安全課長の言うとおり、地域防災計画で今後地域とはしっかりやってもらって、せっかく30年後も見据えてつくる大規模改修でありますので、私たちとすればもう一度今の設計段階で入れられたらということを要望、期待できないのかと思っております。  それと太陽光パネルですけれども、環境ということだけで10キロワットなのでしょうか、場所がないから10キロワットなのか、なぜ蓄電設備をつけないのかということをお聞きします。 ◯議長(藤原マサノリ君) 岩田資源循環推進担当課長。    (資源循環推進担当課長岩田具嗣君登壇) ◯資源循環推進担当課長(岩田具嗣君) 10キロワットにつきましては、先ほどご説明いたしましたように、主に技術的な問題で10キロワットということで制限がされてしまっていますので、パルテノン多摩につきましては技術的に10キロワットしかつかないということですので、そういう設計になっております。  全体的なことを申しますと、地球温暖化実行計画では令和4年までに、平成22年度比で10%削減という今現在の目標がございます。こちらにつきましては昨年度9.6%削減ということで、かなり近づいてはいるのですけれども、またさらに今後、日本ではパリ協定の素案の中で2030年度までに我々のこの業務部門では40%削減するようにという案も出ております。そうしますと今のペースだと全く足りないペースになりますので、そういうことからもなるべくつけていきたいということになります。  蓄電池につきましては、かなり高価なこともありまして、なるべく自家消費できるというような基準でつけていることもあります。ただ、10キロワットですので、かなり限定されてしまう電力になりますので、これをつける費用対効果も考えまして、こちらには蓄電池はつけていないという形になります。 ◯議長(藤原マサノリ君) 奥空複合文化施設改修担当課長。   (複合文化施設改修担当課長奥空武夫君登壇) ◯複合文化施設改修担当課長(奥空武夫君) 太陽光発電設備の件で、蓄電池ができないのかということでございますけれども、今回はパルテノン多摩という大規模な施設でございますので、10キロワット程度の電力ですとほぼ全量、微々たるものになってしまいますので、そういったものにつきましては蓄電池は今回しないということで設計をさせていただいております。 ◯20番(しらた満君) 蓄電池というのは、考え方によれば別に太陽光パネルから電気をとるだけが蓄電池ではないと思うのです。もちろん今出ている100ボルトから蓄電することだってできるし、そうすることによって災害には大変強いかということで、そういう考えがなぜできなかったのかと思いながら、今回質問させていただいていますけれども。災害に対していつ来るかわからない。皆さん一般質問のときにも災害のことについて大変多岐にわたって質問されていましたけれども、環境も大切であり、防災も大切ということであれば、リスクは少しはしようがないのかなと、費用対効果ではないと思うのです。  今、太陽光パネルの屋根貸しというのはリスクを背負わないので、だから屋根貸しの人がいっぱいいたけれども、今回は10キロワットしかつかない、今は売電が大変安いということで、市でつけなさいという流れになってしまっているという思いがあります。  今回せっかく30年後を見据えての大規模改修ということでありますから、ぜひとももう少し災害に強い、そして皆さんが安心して滞在できる、環境にも優しいということを含めて検討していただきたいと思います。  先ほど岩永議員からの質問で、オルゴール、自動演奏楽器ですけれども、分解をしてそれをまたどこかに保管して、そしてまた組み立てるということでございますけれども、私も市長と一緒で、マジックサウンドルームに行ってきました。確かに大きなものが入っていて、出すのをどうやって出すのかと言いながら見ていたのですけれども、設計図や分解図みたいなものがあるのでしょうか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) パッカードと申します1.5トンぐらいあるということですけれども、これは分解しないと出ないと、出入り口の幅では難しいということで、設計図といいますか、メンテナンスをお願いしている職人さんのほうに頼んで動かしていただくしかないと考えています。ほかに取り扱いができる事業者さんもおりますので、実際にお願いするときはより安くやっていただけるというところも必要になるかと思っているのですが、いずれにしましても詳細な設計図があるわけではございませんので、職人さんにその辺をお願いするということになろうかと思っております。 ◯20番(しらた満君) 職人さんの腕の差が出てくるのかなという感じがしますけれども。分解をして、今度はまたそれをどこかに保管しておく場所というのは、どのくらいの年数を保管しておいて、また組み立てるときは同じ方が組み立てるのでしょうか。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 先ほども少し触れさせていただきましたが、分解する必要があるのは1つ大きなもので、全部が全部分解する必要はないのですけれども、下の第2収蔵庫に休館中、工事中は保管しておくということです。リニューアル、施設の引き渡しを受けましたら出して、ピアノなどもそうですけれども、調律なり何なりが必要になって、そこでオープンを迎えるという状況になっております。  基本的に同じ人にやっていただくことになると思います。分解して組み立てるということですので、1つの保障といいますか、その辺もございますので、同じ人にやっていただくようになると思っております。 ◯20番(しらた満君) その第2収蔵庫への保管の仕方は真っ平らなところに置いておくのか、台をつくるのかとかその辺はどんな形にするのか。そしてまた、今度これを組み立てて置く場所、オープンスペースというところに置くとお聞きしましたけれども、ここはどんな環境で置かれて、そのオープンスペースの環境はどんな形になるのかということをお聞きします。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 収蔵庫にしまうときは、分解するパッカードにつきましては、棚を置いて積み重ねられるものはそうするかもしれませんが、平置きにして置けるスペースを確保しています。あとは業者の方とその辺打ち合わせて置き方を工夫するようかと思っております。ただ、先ほど申し上げましたように、分解しなくてもそのまま入るものもございますので、そのまま移動して入れるものはそのままに置いておくということです。  これも先ほど申し上げましたが、休館中も月に1回ないしは2回程度、その中のものの確認をしておきます。収蔵庫については温湿度を管理しますので、そのときの温度、湿度の状況はチェックいたしまして、必要であれば湿度を上げてもらうなり下げてもらうなりということをしようかと考えております。  リニューアル後の置き場所ですけれども、まだ確定しているわけではないですが、1つはハードの面で設計図の中で大きいものは下に張りがある場所でないと、床だけだと不安があるということで、張りのある部分に想定しています。主に5台は大ホールのホワイエ、出入り口の正面、今は造作物、椅子があるのを撤去いたしますので、そのあたりの位置に置くということです。あとはロビーのほうにできれば1台置きたいということで、その辺は設計の図面と、実際に活用していく文化振興財団と調整して、固めていきたいと思っています。 ◯20番(しらた満君) 前からオルゴール、自動演奏楽器の文化的価値を守るということが非常に大切な言葉かと思っています。その中でこの文化的価値を守るということで、オープンスペースの場所には楽器だけに対して特別な環境整備ということがあるのでしょうか。  それと分解して組み立てるというときに、3年たったときも必ず同じ人が行うということでよろしいですか。そのときにもし同じ人ではなかったら、どのような方法で伝えていくのかと考えますけれども、その辺の準備、お考えはいかがですか。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) まず1点目、楽器に対しての環境整備でいえば、今度は除湿でなく加湿になってしまうのですけれども、楽器を置いた場所では個別に加湿が必要かと考えております。その辺も先ほど技術者の方、職人さんという言い方もしましたけれども、そういう方に実際にパルテノン多摩に来て、見ていただいています。定期的にもやっておりますし、今回移動して設置するということに関してもご意見をいただいたりしていますので、そういったところで温湿度、風が空気が動くところについても、どういう配慮をしていくのかというところは相談しながら進めていきたいと思っております。  同じ人といいますか、個人でやっているわけではないので、そこの会社の組織に対してお願いしていくということになりますが、なかなか自動演奏楽器を扱う職人さんはそう多くありませんので、限られてきてしまうわけですけれども、可能な限り同じ方にやっていただきたいということはございます。 ◯20番(しらた満君) 文化的価値のあるものですから、設計図がないということを考えますと、必ずしも同じ人ができるかどうかという不安もありますけれども、その辺は業者、職人さんがやるので、その辺は職人さんと打ち合わせしながらお任せするということでしょうか。  自動演奏楽器については、やはりあれだけたくさんあるのですから、せっかく残すのであればきちんといい音色が出るように、いつでもいい環境のところで性能を十分発揮できるような形で残すことがいいのかなと思います。  それとこのパルテノン多摩の大規模改修ということで、まだまだ課題があるのかなと思いますから、この設計段階のうちから少し修正できるものは修正していただきたいということを思いまして、終わります。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。  岩崎議員。 ◯3番(岩崎みなこ君) 自動演奏楽器のところ、大分わかってきたのですけれども、6台がパルテノン多摩で2台が図書館と今お聞きしたのと、分散配置と言えるかどうかわからないですが、パルテノン多摩の2階にほとんど置くということがわかってまいりました。  そこでお聞きしたいのは、図書館の2台は図書館がオープンしてから運ぶということになると思うのですけれども、とりあえず倉庫にそのまま置いておいて、パルテノン多摩は開館していくという状態でいいのでしょうか。 ◯議長(藤原マサノリ君) 立花文化施策担当課長。      (文化施策担当課長立花寛君登壇) ◯文化施策担当課長(立花寛君) まさにおっしゃるとおり図書館が開館する、準備に入れるまでの間は収蔵庫に2台は入れておくということになろうかと思います。ちなみに先ほどレジーナというオルゴールと、もう1つ今の時点で想定しているのはチェンバーオルガンという少し小振りな、音が小さいですけれども、この2台かと考えているところで、これは実際に分解したりとかそういうことなく移動ができるものですので、そういった形で対応していきたいと思います。 ◯3番(岩崎みなこ君) それで6台はパルテノン多摩に置くということで、ある程度置く場所を決めていらっしゃるようですが、一度置いたらパッカードは絶対動かせないけれども、ほかのものは時折動かざるを得ないこともあるというお考えでしょうか。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 動かざるを得ないというよりも動かして使うこともできるということかと思っています。パッカードについては張りの上にある意味固定ということですが、例えばアンピコというピアノがありますけれども、下にキャスターがついているわけです。そういう形であのピアノをロビーのあたりに置きたいと思っているのですが、それは移動して使うことができるかと思っています。  ただ、先ほど申し上げましたように、移動して使うとなると移動に伴うリスクもありますし、その辺を相談しながら使っていくのだろうと考えております。 ◯3番(岩崎みなこ君) 今回補正予算で実施設計が出てきて、これでなかなかオルゴールのことを皆さんと一緒に考える機会というのはなくなっていくのかということもありますけれども、すごく大きな問題でした。2年、3年とずっと考えてきて、市のほうではオルゴールについてはもう持ち続けられないので、行き場所を探すために今動いているということをお聞きしたときがございました。  それが陳情があって、多くの署名があって、市は大きな方向転換をされたわけですけれども、そのときに私たちとしたら一体どういうふうに頭を整理したらいいのかなと思った部分と、陳情者の方がパルテノン多摩の中に残してくださいという陳情でしたので、逆に言えば市もそれをするという決断をした以上、ノーということもできないかなというところで可決したわけですけれども、いよいよ今回実施設計が上がってきています。  その方向転換で先ほど岩永議員が、いろいろ別のお金がかかってくるのではないかということで、運搬費や躯体の運び出し費、もろもろ維持管理のためのものもかかってくるとお話ししてくださった中では、市は方向転換したときにもうそのお金に関することもかかるということを予測したわけだと思いますけれども、この実施設計に対しても、その反映というのもされているのか、あるいは庁内で政策として決めたときに、この費用がかかっているという積み上げが反映されているというのが今のこの実施設計にかかってくるお金と整合しているのかをお聞きします。 ◯文化施策担当課長(立花寛君) 実施設計に直接というのはないのです。これを例えば工事期間中にどこかに保管をして、またある意味メンテナンスをして、戻して使い始めるというのは、収蔵庫ではなくてほかのところに移したとしてもかかるような費用でしたので、当初から移転費用というのはなかなか今の時点でははっきりできませんというお話をずっとさせていただいていました。備品費もこれから具体的にどういうものをそろえるかということになると、今の時点では本当に仮の状態なのですけれども、そういう意味での移転費は当初からかかるだろうということで想定しております。  あと運営費について、これからかかっていくというのはそのときからそういう状況になるということはもちろんわかっております。これは工事というよりは改修後の管理運営に関する部分に影響してくるということですが、その辺も文化振興財団ともう既に情報を共有しておりまして、図書館に2台、パルテノン多摩に6台ということで、活用していくためのプランをつくり始めていただいているところではございます。 ◯3番(岩崎みなこ君) そうなるときょうのこのお金のほうは大した動きはなかったということで考えるならば、これからまた別の形でみんなと考えていかなければいけないということがあるかもしれないという考え方だと思いますけれども、大きな方向転換をしたことには間違いないと思います。  そして、この自動演奏楽器はもちろん大切な楽器なので、奏でられるような形で維持していきたいというのが市の思いだと思いますけれども、先ほどのしらた議員のご質問でも、これだけ災害が頻発する中、あそこがもしかしたら大変な人たちが避難してくることもあり得る中、皆さんがいる中でもとにかく楽器は持ちこたえることになるかもしれないけれども、それどころではない、楽器どころではないということにもしかしたらあるのかというと、湿度だの温度だの言ってられないという日が来てしまう場合もあるかもしれないというのも、少し不安はありますけれども、あれだけ大きな決断をした以上維持していく、そして、実施設計はこれでとりあえずはやっていくということが今示されているということではありますけれども、今後また大きな問題として、あのときどれだけ楽器として維持するなら、これだけのことをしようと思ったということが非難されたりしないように、楽器であるということと市はパルテノン多摩の中に置くのだという、2台は図書館に行きますけれども、それはすごく大きな転換だったということをいま一度申し上げおきたいと思います。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって総務費についての質疑を終了いたします。  次に、民生費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって民生費についての質疑を終了いたします。  次に、衛生費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。岩崎議員。 ◯3番(岩崎みなこ君) 債務負担行為のところでエコプラザ多摩、資源化センタープラスチックプラント設備改修工事費、ほぼ2億4,000万円のところですけれども、お聞きします。  今回の改修の規模や機能の変更、改善などがあるのかをお聞きします。 ◯議長(藤原マサノリ君) 市ノ瀬ごみ対策課長。      (ごみ対策課長市ノ瀬聡君登壇) ◯ごみ対策課長(市ノ瀬聡君) 資源化センタープラスチックプラントの改修事業についてご質問いただきました。こちらに関しましては、令和2年度までの債務負担という形で、2億4,010万7,000円の債務負担行為をとらせていただいております。改修内容としましては、プラスチックプラントの改修という形になりまして、受け入れの設備、袋を受け入れて、袋を破く機械の更新、供給コンベアの更新、選別プラントのほうでプラスチックの選別の機械を新設する、搬送設備として手選別コンベアの増設をするという形の改修工事になっております。  大きく変わるところとしましては、まずプラスチックの袋を破く機械のほうが変わっていくという形になります。以前つけていたものに関しましては、その当時プラスチックの袋を一部分破ければいいという形になっていたのですが、今は容器包装リサイクル業界のほうからすると、プラスチックの袋を全部破けていないとランクを下げると基準が変わりました。それの関係がありまして、プラスチックの袋を破く機械を更新するという形になります。  軟質プラスチックの袋やレジ袋に関しまして、今、手選別で人が全部1枚1枚とっていたという形ですけれども、機械で分けることができるのではないかという形で選別をさせていただくという形になっているところでございます。 ◯3番(岩崎みなこ君) 細かいところは少しそこで働く方たちがやりやすくなったりするのかと思うのですが、規模的には時間短縮はあるかもしれませんが、あまり変わらないという理解でよろしいでしょうか。 ◯ごみ対策課長(市ノ瀬聡君) プラスチックごみの設備に関しましては、今、毎年約1,000トン出てきている状態でございます。こちらのほうは平成20年から10年間やっているのですが、排出されている状況はほぼ変わらず横ばいで1,000トン出てきているという状況でございます。  こちらは小さくすると処理ができなくなってしまうという形なので、1,000トンに関しては確実に処理ができる工事計画を立てているという状況でございます。ただ、先ほど言ったとおり今まで手でとっていたものが機械でとれるようになるという形になれば、逆に先ほどお話がありました、作業工率が上がって、運転する時間帯を短くすることができたりとか、そういうところでの効率化というところに期待をしているところでございます。 ◯3番(岩崎みなこ君) 今後回収量がどういうふうになっていくかということもあるかと思いますけれども、現状を維持するというだけの量を見込んだのか、ある程度先を見ての見込みをとっているのかということをお聞きします。 ◯ごみ対策課長(市ノ瀬聡君) 先ほどもお話ししましたとおり、現状出てきているものを処理できなくなってしまうというのは、非常に問題があるという形になります。そのため最低限、今のごみ量に関しては確実に処理ができるものという形で行ったところでございます。  先ほどもお話ししたとおり、機械が老朽化してきたところもあわせての改修という形になりますので、それを変えることによって、エネルギー効率等の効率化はできると考えているのですが、作業効率が上がることによって、作業時間の短縮は目指しているところでございます。プラスチックに関しましては、ごみ対策課を挙げて減量という形で取り組んでいるところでございますが、こちらに関しましては将来少なくなっていくという形になったとしても、今現状のプラスチックを処理できなくなるというところに関しては、やはり避けなくてはならないという形で、今回設計をさせていただいたところでございます。 ◯3番(岩崎みなこ君) 今回は同じ会派の岸田議員が一般質問で、ワンウェイプラスチックという削減のことを一般質問でしまして、市は啓発に力を入れるという姿勢でしたので、そのところは期待していきたいと思います。  そこでお聞きするのですけれども、プラスチックはワンウェイのプラスチックとしてあるものと、容器包装のプラスチックというものでもない、両方でもないようなその他プラと呼ばれているものがあると聞いています。その市場が大分だぶついているということではあるのですけれども、多摩市としてはそういうものの保管のスペースなど、現状の見通しとかはどうなのでしょうか。 ◯ごみ対策課長(市ノ瀬聡君) 多摩市では、容器包装プラスチック以外に製品プラスチックという形で、プラスチックだけでできている製品というのも集めていて、そちらに関して資源化をしているという状況にあります。今までは容器包装プラスチックに出した場合は、無料でとりに来ていただいて、持ってきていただいてリサイクルしていただけるという形だったのですが、製品プラスチックは種類別ごとに分けると売り払いができる、買っていただけるという形で行っておりました。  今、お話があったとおりそちらのプラスチックに関しまして、価格が非常に下がってきていて、一部に関してはなかなか引き取っていただけないという状況も出てきている状況です。ただ、今の時点でいいますとまだ何とか、0・何円という単位かもしれないですが、買い取って資源化していただけるという人がまだいらっしゃいます。そちらのほうに何とか頑張って出しているところでございますが、これから先、社会の情勢等がどう変わるかなかなか見えにくいところもございますが、もしかするとこちらの資源化が難しくなるところが出てくる可能性がありますので、そちらに関しましては、そういう状況になりましたらまた皆様にご報告させていただいて、方法などを相談させていただければと思っております。 ◯3番(岩崎みなこ君) 岸田議員への答弁では、川の清掃もあったと思いますが、陸上、川でないところのごみに対して多摩市は一生懸命やってきていたということで、その上でまた川のほうもということを一般質問でやってくださいました。そのときに考えてみれば川というのは、最終的には海に流れ込んでしまうということで、やはり海にいってしまえば国が何とかということにもなるのですけれども、その前に川が必ず海につながっていく以上、川のところできれいにしておけば、きれいな水が海に流れていくということが重要な意識かと思います。そのことはもしかしたら今は海洋汚染ということで未来を担う子どもたちにとっては、大変大きな関心事になっているかと思うところでは、海を守りたい、海を守るために自分たちに何かできることがないのか、できるなら何かしたいという多摩市の子どもたちは多いのではないかと思います。  SDGsの関心も大分高くなっていますし、せんだって青陵中学校の生徒が商店街の活性化ということで、すごくいろいろな工夫をされていらっしゃいましたところも、SDGsの紙を張っていらっしゃったりしていました。30周年の式典が鶴牧中学校でありましたときも、子どもたちが環境への意識をすごく強く訴えてくださっていました。  そのように今、市民は子どもも大人も何とか環境を考えなければいけない、環境に対して何かしたいと思っているところです。その意識の高さをもしかしたらこのプラントの改修という考え方で終わらせるということは、もったいないのではないかという考えもありますけれども、その認識をお伺いします。 ◯議長(藤原マサノリ君) 岩田資源循環推進担当課長。    (資源循環推進担当課長岩田具嗣君登壇) ◯資源循環推進担当課長(岩田具嗣君) 海ごみのマイクロプラスチックにつきましては、やはり川から流れて海に行く。昔は漁業で使うポットが海ごみになっているという問題がありましたが、今では陸上から出るプラスチックごみが川から海に出て、紫外線や波にさらされてマイクロプラスチックになってしまうのがほとんどであるということが言われております。
     やはり先ほど岩崎議員がおっしゃいましたように、川での清掃というところは、教育的な観点からもごみ減量の観点からもマイクロプラスチック、海ごみの減量、ものを大事に使うということからも、大変効果的な場所であると思います。ですので、今までの環境政策、ごみ対策課でやっておりました啓発は、NPOから借りてきたパネルを使って行ってきたのですけれども、それは主に海ごみの写真を掲載してきましたが、それに加えまして多摩市の川でどのようなものが捨てられているのか、現実を知ることは重要ですので、そういう啓発の方法も今後考えていきたいと思っております。 ◯3番(岩崎みなこ君) この資源化センターの改修についての所管はごみ対策課になると思います。ただ、今の社会状況を踏まえるとエコプラザ多摩に家庭のごみが運ばれたりする、そしてそれを何とか資源化して、処理して排出するというだけにとどまることはなく、今回一般廃棄物処理計画の改定もあったと思いますけれども、そこにはあまりプラスチックのことが課題となっていなかったこともあるかと思います。建物自体はまた老朽化していくわけですから、そのこともまた考えていくことも始まっていくとは思いますけれども、その中でこのプラントを改修するだけで2億4,000万円かけていくということは、そこにいろいろな付加価値をつけなければ意味がないと思います。  プラスチック対策ということで、環境部の中で課をまたいで取り組んでいただきたいということを要望しておきます。 ◯議長(藤原マサノリ君) ほかに質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって衛生費についての質疑を終了いたします。  次に、土木費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって土木費についての質疑を終了いたします。  次に、教育費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって教育費についての質疑を終了いたします。  次に、予備費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって予備費についての質疑を終了いたします。  これをもって本案に対する質疑を終了いたします。  これより、第103号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。  まず、本案に対する反対討論の発言を許します。  大野議員。        (12番大野まさき君登壇) ◯12番(大野まさき君) 12番大野まさきです。第103号議案令和元年度多摩市一般会計補正予算(第5号)に、フェアな市政を代表し、反対の立場から討論させていただきます。  主な理由は複合文化施設等規模改修事業に関することで、今後の自動演奏楽器の管理のことがあります。パルテノン多摩が開館されるときに、当時の多摩市長はその思いをそれは長きの流れ、それは故郷の香り、それは人と人とのつながり、今ここに文化の大輪が花咲くことを願い、1粒の種をまくとつづられています。  市側は当時の市長が託されたパルテノン多摩への思いをどのような形でつないできたでしょうか。議会ではパルテノン多摩の大規模改修に当たり、これまで重ねてきた文化、芸術活動の歩みを振り返りながら、次の時代や将来にわたっての持続可能性、継続性を見据え、どのような施設にしていくべきなのかを検討してきました。  その中で、マジックサウンドルームをどうすべきか、約4億円をも投じて市民の財産となった自動演奏楽器についても協議を重ねてきました。その議論の過程を通じ、大事にしなければならない自動演奏楽器であるからこそ、もっとその価値を高め、発展させていくことのできる場所があるのではないか。そのままパルテノン多摩に保有していくよりもふさわしく自動演奏楽器を守ってくれる場所を探すべきという意見も多数あって、改修後、必ずしもパルテノン多摩内に設置する必要性はないものとする結論に当時は到達していました。  既に購入してから一定の月日が経過し、自動演奏楽器を後世に残していく責任を多摩市が果たしていくためには、オーバーホールなどの手入れなどもしなければならず、それなりのコストが必要になりますが、決してお金がかかるから不要といったような単純な乱暴な議論を重ねてきたわけではありません。  新しい時代の文化芸術の拠点として、これからもパルテノン多摩が発展し続けていくための選択と判断をしてきたのだと考えております。このような議会での一定の議論を踏まえつつ、多摩市が昨年8月に決定した多摩市立複合文化施設等大規模改修工事基本計画では、自動演奏楽器について個々の文化的価値に鑑み、できる限り市内施設などの一体的な活用を検討するとしています。当然ながら、基本計画を決定するに当たっては、議会の意見があったからというものではなく、その後も市民ワークショップなどを通じて、市民意見にもしっかり耳を傾けてきた行政としての判断、市長としての判断もあったのだと思っております。しかし、一昨年陳情が提出され、陳情について議会が判断する前に市長の方針は変更しました。  私たちはマジックサウンドルーム廃止を前提とした改修計画には賛成してきました。行政側も苦労して計画をつくってきたこと自体は理解をしており、私たちはその点を評価したいと思っております。しかし、これまで温湿度管理がなされてきた自動演奏楽器が、今後はそうした温湿度管理が少なくともこれまでと同レベルまでにはなくてもよいとされる方針には納得できません。文化的価値や楽器の立場から見ても、6台はパルテノン多摩内に維持し続けるならば、当然今後も適切な温湿度管理がなされるべきであると考えます。  しかしながら、現在説明されている中ではこのあたりの対応が見えないまま進行してしまうと思われるため、残念ながら今回の補正予算案には反対させていただきます。 ◯議長(藤原マサノリ君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。橋本議員。        (8番橋本由美子君登壇) ◯8番(橋本由美子君) 橋本由美子です。  第103号議案、2019年度、令和元年度多摩市一般会計補正予算(第5号)について、日本共産党多摩市議団を代表し、可決の立場で討論します。  特にパルテノン多摩に関連する補正予算及び2020年度、2021年度の継続費が示されましたので、それに関して意見を申し上げます。また、マイナンバーに関する問題についても考えを述べます。  3年前、2016年12月議会で、パルテノン多摩・周辺施設整備等特別委員会が立ち上げられました。昨年3月議会で特別委員会は解散しましたが、その最終報告で10点の今後の課題が示されました。多摩中央公園、図書館の整備、パルテノン多摩4階の展開など、昨年度から今年度各委員会での検討が行われ、一定の方向性も示されています。  課題の1として、当時の委員長がまとめたところは以下のようになっています。建設コストについては他の自治体と比較し、本市は借金が少ない状態ではあるものの、中期財政見通しで当初提示されていた総額80億円がそのまま記載されている。議会の附帯決議でも挙げたとおり、総額の圧縮については今後どのように実現していくのかが問われている。また、財政面に関しては建設コストのみならず、運営費についてもきちんと議論することが必要である。加えて都市計画税を充当する金額の妥当性についても話し合いはまだ十分とは言えないというものでした。  今回は継続費に関して金額が示されました。都市計画税の充当は今後の都市計画税の使い方、基金への積み立てを見ると主たる財源とすることは妥当と考えます。そのことで地方債と一般財源への依存度が減り、市民の後年度負担も軽くなります。ただ、この間市民の方とお話しすると、都市計画税がたくさんあるのなら、それを高齢化社会の福祉に回せないのか、市役所建て替えに使えないのかなどの声もあり、また持ち家の方から都市計画税を払っているので、ニュータウンの今後の再生に充ててほしいなど、率直な意見が出されます。  80億円という金額が先行してきたので、財政負担のことに関心が高まるのは当然です。ぜひわかりやすく説明をしていただき、パルテノン多摩の改修問題がネガティブに語られるのではなく、改修後への期待が語られる方向に向かえるよう、改めて努力をお願いしたいと思います。  昨日も障がい者美術展の会場で、来年の30周年をパルテノン多摩で開催できないのは残念。でも、3年後が楽しみですと言われました。また、合唱祭で南大沢の会場を使わせてもらったけれども、リニューアル後の大ホールで歌えれば、子どもたちは夢を持てますという先生方の声もお聞きしています。  来年6月には契約議決が行われ、本格的工事が進みます。運営方法、その費用なども含めて今後もさまざまな話し合いを並行して進めることは重要です。  また、今回の補正予算として旧豊ヶ丘中学校へ今、パルテノン多摩内にあるさまざまな資料、備品などを保存するとのことですが、32年間に発行された刊行物や資料は膨大な量になっていると思います。電子データにできるもの、歴史的資料を含め大幅な整理を行い、今後の30年間の利用を見越した十分な保存空間がとれるような取り組みを強く求めます。  次に、マイナンバーカード関係です。マイナンバーカード交付円滑化計画という国の政策により、自治体に事業を押しつけるやり方には疑問を感じます。今回の補正予算金額は少ないものの、マイキーID設定支援員派遣業務委託料などは、明らかにマイナンバーカードの活用を進めようという国の狙いに沿ったものであり、派遣業務に任せること自体にも問題があります。  マイナンバーカードを取得させるために、新たにマイキーIDの設定支援を自治体に強要するやり方も問題です。今年10月から来年6月までのキャッシュレス決済が終了しますが、マイキーID設定を行い、カードを取得した方には引き続き5%還元をするものです。プレミアム商品券の普及も4割を切っています。現金がないとプレミアム商品券が受け取れないので、厳しい生活を強いられている方の対策にはなっていません。消費税を引き上げてさまざまな対策に税を使うより、思い切って消費税5%に引き下げれば、積極的な景気対策になります。誰一人も残さないというキャッチフレーズを本当に大切にするなら、減税こそ必要ではないでしょうか。  市長は11月13日に開催された東京都市長会で、国に対して提案されたということですが、その内容は令和4年末までにほとんどの市民がマイナンバーカードを保有しているということを想定したマイナンバーカード交付円滑化計画の策定は、1)市民の負担となる来庁を前提とする交付方法であること、2)人件費など交付に必要な費用を市の一般財源で負担していること、こうした点を改善しない中では、国の想定どおりにはいかないという指摘です。自治行政局長からは、カード交付手続及び国庫補助の補助要件の緩和について、真剣に検討したいとの発言があったそうです。  日本共産党としてはマイナンバーカードを含むマイナンバー制度にはそもそも問題があり、反対の立場です。今でもマイナンバーカードを使った庁内連携や他の自治体との共有は利用されていますが、便利さを装いながらさらに国民にカードを取得させ、国からひもつけという形で個人情報を都合よくコントロールさせるやり方は問題であり、先発的に実施した国々でも既に見直しが行われています。  一自治体として国の流れをとめることは難しさはありますが、マイナンバーカードの普及が国民をコントロールする手段とさせてはならないという世論を高め、ひもつきを断念させていくことが必要と考えます。  以上、2つの点につき意見を申し上げ、補正予算への討論とさせていただきます。 ◯議長(藤原マサノリ君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。──反対討論なしと認めます。  次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。  いぢち議員。        (11番いぢち恭子君登壇) ◯11番(いぢち恭子君) いぢち恭子です。  第103号議案令和元年度多摩市一般会計補正予算(第5号)の認定について、ネット・社民の会を代表して、意見を申し述べます。  今回の補正予算では、マイナンバー制度に関する費用は複数の所管に振り分けられていますが、その内容はカードの発行業務にかかわるものがほとんどです。政府のたび重なる普及キャンペーン、特にイータックスやコンビニ交付などでカードがなくては受けられないサービスをつくり出し、さらには消費増税後の厳しい市民生活を見越して、ポイント還元という魅力を付加するやり方で、低迷していた普及率が徐々に伸びていることは本市の状況からも読み取れるようです。  しかしながら、全国的に見てこの制度は当初政府が期待したほどには、国民に受け入れられていないのが実情です。そのため、政府は今年6月にマイナンバーカードの普及とマイナンバーの利活用の促進に関する方針を打ち出し、この秋には各自治体にいきなり短期間で交付円滑化計画を出すよう迫るという暴挙に出ました。  ほとんど全ての国民にというその目標数から、普及のための数々の努力内容までおよそ無謀としか言えないものですが、今回の補正予算は直接それにかかわるものではないと理解しています。  2015年10月にスタートしたマイナンバー制度は、2018年11月の内閣府の世論調査でも、マイナンバーカードを今後取得する予定はない、53.0%、マイナポータルを利用してみたいとは思わない、62.2%、マイナンバー制度に特に期待することはない、39.8%だったように、政府のたびたびのPRやカード交付を無料にするなど普及策を行っても、市民の全般的な理解を得られない状況です。  それは私たちが指摘してきたように、マイナンバー制度が費用ばかりかかってメリットに乏しく、プライバシーや財産の侵害を拡大して、国家による監視を強化する危険性が知られてきたためだと思われます。  全国8カ所で争われているマイナンバー違憲差し止め訴訟では、政府ですら保護措置がなければ、これらの危険性が生じ得ると認めてきました。そして、裁判の中ではこの保護措置が機能していない現実が明らかになってきています。  私たちが一番問題だと思うのは、カードを持たせること自体に必死になるばかりで、本来の目的であったはずのこれまで届かなかった人に支援の手を届ける社会保障の充実の部分が全く見えなくなっていることです。国際的に見れば、共通番号制度はおおむね破綻しており、情報漏えいなどの事故が多発したため、イギリスのように一度始めた制度を廃止している国もあります。  この制度が機能している一部の国は、富裕層を含めて保有財産などが公開され、税の多くを社会保障に費やす高福祉型の小国家です。国家制度も人口規模も全く違う日本において、マイナンバー制度が目指す個人の所得などの情報が国家に筒抜けとなる社会基盤にしていくというなら、国民の間でまずどのような国の体制を望むかという徹底的な議論が必要不可欠です。  そうした段階を全く経ず、多額の税金を投入して国民が望んだわけでもない共通番号制度を強引に推し進めようとする無理が、一連の混乱と政府の空回りの根底にあるものと考えられます。  以上、当会派は共通番号制度そのものに疑義を感じており、またカード促進のみに焦点を当て、血税をつぎ込んで普及に血眼になっている現在の国策にも反対するものです。  しかし、この事業が自治体に選択権のない法定受託事務であり、その中で市民の個人情報を守り、行政が遺漏なく職務を遂行するために必要なことと解釈して、私たちはこれまで関連する条例改正や予算案を認める立場をとってまいりました。  今回も同様の観点から、本議案を認定する立場での当会派の意見討論といたします。 ◯議長(藤原マサノリ君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。──賛成討論なしと認めます。  これをもって、討論を終了いたします。  これより、第103号議案令和元年度多摩市一般会計補正予算(第5号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。           (挙手多数) ◯議長(藤原マサノリ君) 挙手多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。    ──────────────────── ◯議長(藤原マサノリ君) 日程第2、第104号議案令和元年度多摩市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。        (市長阿部裕行君登壇) ◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第104号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、国民健康保険の資格管理のさらなる効率化に伴うシステム改修、前年度繰越金などにかかわるもので、歳入歳出予算をそれぞれ3億4,496万7,000円増額し、予算総額を159億2,811万6,000円とするものです。  まず歳入の内容ですが、国庫支出金を14万9,000円、繰越金を3億5,090万7,000円それぞれ増額し、繰入金を608万9,000円減額しました。  次に、歳出の内容ですが、諸支出金を3億5,090万7,000円増額し、総務費を594万円減額しました。また、特定健診受診券等一斉発送業務委託料について、令和2年度分の債務負担行為を設定しました。  よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げます。 ◯議長(藤原マサノリ君) これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(藤原マサノリ君) ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって、質疑を終了いたします。  これより、第104号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。──討論なしと認めます。  これをもって、討論を終了いたします。  これより、第104号議案令和元年度多摩市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。           (挙手全員) ◯議長(藤原マサノリ君) 挙手全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。    ──────────────────── ◯議長(藤原マサノリ君) 日程第3、第105号議案令和元年度多摩市介護保険特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。
     提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。        (市長阿部裕行君登壇) ◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第105号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、保険給付費における高額医療合算介護サービス等費の支給額の増及び介護保険運営協議会の開催回数の増に伴うもので、歳入歳出予算をそれぞれ201万2,000円増額し、予算総額を112億4,748万2,000円とするものです。  まず、歳入の主な内容についてです。  国庫支出金、支払基金交付金及び都支出金を総額101万5,000円、繰入金を99万7,000円増額しました。  次に、歳出の主な内容についてです。  総務費を32万8,000円、保険給付費を168万4,000円増額しました。  よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げます。 ◯議長(藤原マサノリ君) これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(藤原マサノリ君) ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって、質疑を終了いたします。  これより、第105号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。──討論なしと認めます。  これをもって、討論を終了いたします。  これより、第105号議案令和元年度多摩市介護保険特別会計補正予算(第2号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。           (挙手全員) ◯議長(藤原マサノリ君) 挙手全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。    ──────────────────── ◯議長(藤原マサノリ君) 日程第4、第106号議案令和元年度多摩市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。        (市長阿部裕行君登壇) ◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第106号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、後期高齢者にかかわる特定健診受診券等一斉発送業務委託料の債務負担行為について、第104号議案の債務負担行為の設定と同様に計上するものです。  よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げます。 ◯議長(藤原マサノリ君) これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(藤原マサノリ君) ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって、質疑を終了いたします。  これより、第106号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。──討論なしと認めます。  これをもって、討論を終了いたします。  これより、第106号議案令和元年度多摩市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。           (挙手全員) ◯議長(藤原マサノリ君) 挙手全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。    ──────────────────── ◯議長(藤原マサノリ君) 日程第5、第107号議案令和元年度多摩市下水道事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。        (市長阿部裕行君登壇) ◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第107号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、令和元年第3回定例会で廃止をお認めいただいた市道路線の土地売り払いにあわせて、当該土地に埋設された管渠の売り払いにかかる予算を計上するものです。  収益的支出の内容については、管渠の売り払いにかかる売却価額と帳簿価額との差額を売却損として30万円計上しました。  資本的収入の内容については、管渠の売り払いにかかる売却代金として74万6,000円計上しました。  よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げます。 ◯議長(藤原マサノリ君) これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(藤原マサノリ君) ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって、質疑を終了いたします。  これより、第107号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。──討論なしと認めます。  これをもって、討論を終了いたします。  これより、第107号議案令和元年度多摩市下水道事業会計補正予算(第2号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。           (挙手全員) ◯議長(藤原マサノリ君) 挙手全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。    ──────────────────── ◯議長(藤原マサノリ君) この際、日程第6、第113号議案多摩市職員定数条例の一部を改正する条例の制定についてから、日程第9、第116号議案多摩市会計年度任用職員の任用、勤務条件等に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてまでの4案を一括議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。        (市長阿部裕行君登壇) ◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第113号議案から第116号議案までについて、一括して提案の理由を申し上げます。  まず、第113号議案についてです。  今回の改正は、多摩市職員定数条例第2条第1項ただし書きの「定数外」とする職員の規定を改正することで、「実際に配置可能な職員数」と「定数」との乖離を解消し、職員の適正な配置を確保することを目的とするものです。  具体的には、定数外とする職員を定めている第2条第1項ただし書きに、「育児休業者」「配偶者同行休業者」並びに「多摩市が給与を負担して派遣する職員を除いた、国、他の地方公共団体及び公益的法人に派遣する職員」を加えるものです。  なお、国の制度改正や福祉需要への対応などから、今後、職員定数自体の検討も必要となりますが、今回の規定の見直しにより、実態にあわせた職員定数とすることで、当面の業務増に対応していくものです。  次に、第114号議案についてです。  本案は、「私立幼稚園園児保護者補助金事務」を、個人番号にかかわる本市の独自利用事務として追加するため改正するものです。  個人番号を利用できる事務については、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、いわゆる「番号法」によって定められた「法定事務」または地方公共団体が社会保障、地方税、防災その他これに類するものとして条例に定める「独自利用事務」に限定されています。  本件事務は、東京都の財源を活用した幼児教育・保育に関する本市の補助制度であるものの、現時点で番号法及び本条例に規定がないことから、マイナンバーを利用することができません。  そのため、1月1日以降に転入された保護者は、所得額の確認のために、転入元の自治体から課税証明書を取得し、添付する必要があります。  以上の理由から、保護者の事務手続の軽減を目的として、同事務を独自利用事務と位置づけるための改正を行うものです。  次に、第115号議案についてです。  本案は、東京都最低賃金が令和元年10月1日から1,013円に改定されたことから、多摩市チャレンジ雇用「ハートフルオフィス」事業で雇用している非常勤一般職員の報酬単価を、現在の985円から1,013円に改定するものです。  なお、東京都最低賃金は、本年10月1日から改定されているため、本条例も本年10月1日から適用することとします。  次に、第116号議案についてです。  本案は、本年の第3回定例会にて承認されました「多摩市会計年度任用職員の任用、勤務条件等に関する条例」について、職の追加や報酬等の支払い条件の整理を行うため、必要な改正を行うものです。  主な改正内容として、庁舎管理の職及び教育委員会で任用している非常勤特別職を会計年度任用職員として整理するものと、非常勤一般職として学校に勤務する事務員を会計年度任用職員の専門スタッフとして整理し、新たな職として規定するものです。また現在、臨時職員として任用している職について、今後、会計年度任用職員へ移行する職を再度精査の上、追加いたします。
     あわせて、労働基準法第37条における月60時間以上の超過勤務に対する割増報酬についての規定の整理と、令和2年3月分の勤務等に関する支払いについては、3月まで嘱託職員・非常勤一般職員・臨時職員として雇用している職員への報酬及び費用弁償の支給が条例廃止後の4月になることから、その経過措置を本条例に規定し、支給を行います。  また、会計年度任用職員制度導入により改正の必要な6条例について、本条例の中で一括改正いたします。  以上4件につきまして、よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げます。 ◯議長(藤原マサノリ君) これをもって提案理由の説明を終わります。  これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって総括質疑を終了いたします。  ただいま議題となっております第113号議案多摩市職員定数条例の一部を改正する条例の制定についてから、第116号議案多摩市会計年度任用職員の任用、勤務条件等に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてまでの4案は、総務常任委員会に付託いたします。    ──────────────────── ◯議長(藤原マサノリ君) この際、日程第10、第108号議案市道路線の廃止についてから、日程第17、第120号議案多摩市下水道事業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてまでの8案を一括議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。        (市長阿部裕行君登壇) ◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第108号議案から第110号議案まで及び第112号議案並びに第117号議案から第120号議案までについて、一括して提案の理由を申し上げます。  まず、第108号議案についてです。  本案は、道路台帳の電子化にあわせ、市内一円の道路網の見直しを行うために市道路線を一括廃止するものです。  次に、第109号議案についてです。  本案は、市内一円の道路網の見直しにより、一括廃止した道路網を改めて市道路線として一括認定するものです。  次に、第110号議案についてです。  本案は、多摩市立コミュニティセンターの管理運営について、指定管理者を更新するに当たり、地方自治法第244条の2第6項の規定により、コミュニティセンター運営協議会9団体を指定管理者に指定するため提案するものです。  コミュニティセンターについては、その設計段階から運営に至るまで、それぞれの地域の方々のボランティアによる主体的な取り組みがなされてきており、「市民の主体的活動によるコミュニティ形成の拠点施設」というコミュニティセンターの設置目的からも、施設管理と運営の権限を市民に委任することで効率的、効果的な市民サービスの提供と地域特性に応じたコミュニティ形成が図られるため、地域住民により組織された運営協議会を指定管理者として指定するものです。  この指定に当たりましては、各運営協議会からの提出書類及び所管課による実地調査の結果をもとに審査を行い、個人情報の取り扱いについても多摩市情報公開・個人情報保護運営審議会の同意を得ております。  また、指定の期間は令和2年4月1日から令和5年3月31日までの3年間です。  なお、今回の指定期間中に大規模改修工事等により閉館を予定している施設がありますが、この閉館期間中も含め指定管理者とします。  次に、第112号議案についてです。  本案は、多摩市立多摩東公園について、地方自治法第244条の2第6項の規定により、多摩市健幸スポーツパートナーズを指定管理者に指定するため提案するものです。  多摩東公園は、遊具や広場等の公園施設がなく、運動施設の割合が高いスポーツ色の濃い公園であるため、公園内の運動施設と同様に、スポーツ施設の運営を行う専門企業である株式会社フクシ・エンタープライズを代表企業とする共同企業体「多摩市健幸スポーツパートナーズ」を指定管理者に指定することで、管理運営の効率化を図るものです。  なお、当該団体は、多摩市立総合体育館及び多摩市体育施設の現指定管理者であるフクシ・ハリマ共同事業体に、日本体育施設株式会社が加わった共同企業体であり、いずれの団体も自治体から指定管理者の指定を受けるなどの実績を有しています。  選定に当たっては、学識経験者及び公募市民からなる「多摩市立総合体育館等指定管理者候補者選定委員会」において、提案事業、コンプライアンス体制、財務体質、コスト等の観点から公平・公正に審査されたものであり、また、個人情報の取り扱いについても、多摩市情報公開・個人情報保護運営審議会の同意を得ております。  また、指定の期間は令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間です。  次に、第117号議案についてです。  本案は、平成31年4月に「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律」施行を受け、多摩市に譲与される森林環境譲与税を木材利用促進や森林整備等に活用するため、多摩市緑化基金条例を改正するものです。  具体的な改正の内容は、森林環境譲与税の積み立て方法を追記するとともに、目的を改め、森林環境譲与税を森林の整備及びその促進、木材利用促進に活用していくことを含め、多摩市の緑化推進にとどまらない包括的なみどりの保全を対象としていくこととしました。これに伴い、基金名を「多摩市緑化基金」から「多摩市みどりの基金」に改めました。  また、附則において、多摩市寄附条例で引用する「多摩市緑化基金」を「多摩市みどりの基金」に改正する条文整理を行っています。  次に、第118号議案についてです。  成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律が制定され、廃棄物の処理及び清掃に関する法律において、成年被後見人等の権利制限適正化のために資格、職種、業務等から一律に排除する規定(欠格条項)を削除するなどの改正が行われました。これに伴い、同法の規定を準用する「多摩市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例」において、引用する条項のずれが生じたため、本条例の一部を改正するものです。  次に、第119号議案についてです。  成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の制定を受け、国土交通省が定めた市町村の下水道条例の制定等の事務の参考として示される「標準下水道条例」が、令和元年9月に成年被後見人及び被保佐人の人権を尊重し、不当に差別されないことを目的として改正となりました。本市においてもこの趣旨に基づき、指定工事店の指定等に係る要件、責任技術者の登録等に係る要件を変更するため、多摩市下水道条例の一部を改正するものです。  次に、第120号議案についてです。  令和2年4月1日から施行される改正地方公務員法及び改正地方自治法において、会計年度任用職員制度が導入されることとなります。これにより、本条例の非常勤職員を会計年度任用職員に改めるとともに、会計年度任用職員に支給する給与の種類について規定するため、地方公営企業法第38条の規定に基づき、多摩市下水道事業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正するものです。  以上8件につきまして、よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げます。 ◯議長(藤原マサノリ君) これをもって提案理由の説明を終わります。  これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって総括質疑を終了いたします。  ただいま議題となっております第108号議案市道路線の廃止についてから、第120号議案多摩市下水道事業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてまでの8案は、生活環境常任委員会に付託いたします。    ──────────────────── ◯議長(藤原マサノリ君) この際、日程第18、第111号議案多摩市立総合体育館、多摩市体育施設、多摩市立武道館及び多摩市立陸上競技場の指定管理者の指定についてから、日程第21、第123号議案多摩市学童クラブ条例の一部を改正する条例の制定についてまでの4案を一括議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。        (市長阿部裕行君登壇) ◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第111号議案及び第121号議案から第123号議案までについて、一括して提案の理由を申し上げます。  まず、第111号議案についてです。  本案は、多摩市立総合体育館、多摩市体育施設、多摩市立武道館及び多摩市立陸上競技場について、地方自治法第244条の2第6項の規定により、多摩市健幸スポーツパートナーズを指定管理者に指定するため提案するものです。  本グループの代表企業である、株式会社フクシ・エンタープライズは、スポーツ施設の運営を行う専門企業です。また、構成団体である株式会社ハリマビステムは、公共施設等における警備や設備管理を行う総合的ビルメンテナンス企業であり、日本体育施設株式会社は、総合グラウンドや公園などの施設の設計、施工のほか、管理運営も行うスポーツ施設の建設業者です。  当該団体は、多摩市立総合体育館及び多摩市体育施設の現指定管理者であるフクシ・ハリマ共同事業体に、日本体育施設株式会社が加わった共同企業体であり、いずれの団体も自治体から指定管理者の指定を受けるなどの実績を有しています。  選定に当たっては、学識経験者及び公募市民からなる「多摩市立総合体育館等指定管理者候補者選定委員会」において、提案事業、コンプライアンス体制、財務体質、コスト等の観点から公平・公正に審査されたものであり、また、個人情報の取り扱いについても、多摩市情報公開・個人情報保護運営審議会の同意を得ております。  また、指定の期間は、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間です。  次に、第121号議案についてです。  子育て総合センターは、平成16年7月に「子ども家庭支援センター」の名称で東永山複合施設内に開設した後、平成21年11月に現在の豊ヶ丘一丁目に移転した際に「子育て総合センター」に改称しています。現在の土地は、地元の方の協力で土地交換等がされており、移転時に地元の方とも話し合い、「子育て総合センター」となった経緯があります。  しかし、東京都内の市区町村における児童相談を担う機関としての一般的な名称は「子ども家庭支援センター」となっており、26市でも本市以外の25市が「子ども家庭支援センター」であることから、市民や関係機関によりわかりやすい名称とするよう、地元の方の了承も得て「子ども家庭支援センター」に名称変更するものです。  次に、第122号議案についてです。  成年被後見人等について、欠格条項により資格等を一律に排除する仕組みから、各資格、職務、業務等に適した能力の有無を個別的・実質的に審査し、判断する仕組みに移行させるため、成年後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律が制定されたことに伴い、児童福祉法が改正され、同法の規定に準拠している多摩市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例において、引用する条項にずれが生じたため、改正を行うものです。  次に、第123号議案についてです。  児童福祉法第6条の3第2項に基づき、放課後児童健全育成事業を実施している学童クラブについては、多摩市豊ヶ丘学童クラブ、多摩市南鶴牧小学童クラブ分室を令和元年度末に閉所し、多摩市貝取小学童クラブ、多摩市南鶴牧小学童クラブ第二を令和2年度に開所するとともに、多摩市南鶴牧小学童クラブを多摩市南鶴牧小学童クラブ第一に名称変更するため、「多摩市学童クラブ条例」を改正するものです。  以上4件につきまして、よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げます。 ◯議長(藤原マサノリ君) これをもって提案理由の説明を終わります。  これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって総括質疑を終了いたします。  ただいま議題となっております第111号議案多摩市立総合体育館、多摩市体育施設、多摩市立武道館及び多摩市立陸上競技場の指定管理者の指定についてから、第123号議案多摩市学童クラブ条例の一部を改正する条例の制定についてまでの4案は、子ども教育常任委員会に付託いたします。    ──────────────────── ◯議長(藤原マサノリ君) お諮りいたします。  議事の都合により、明日12月10日は休会といたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(藤原マサノリ君) ご異議なしと認めます。よってあす12月10日は休会することに決しました。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。          午後2時35分散会...