多摩市議会 2012-12-10
2012年12月10日 平成24年第4回定例会(第6日) 本文
2012年12月10日 : 平成24年第4回定例会(第6日) 本文
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◯議長(折戸小夜子君) ただいまの出席議員は25名であります。
定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
────────────────────
◯議長(折戸小夜子君) 本日の議事日程はあらかじめお手元に配付したとおりであります。
この際、日程第1、第106号議案平成24年度多摩市一般会計補正予算(第2号)を専決処分したことについて及び日程第2、第107号議案平成24年度多摩市一般会計補正予算(第3号)を専決処分したことについての2案を一括議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。
(市長阿部裕行君登壇)
◯市長(阿部裕行君) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
それでは、ただいま議題となっております第106号議案及び第107号議案について、一括して提案の理由を申し上げます。
本2議案については、東京都知事の退任に伴う都知事選挙及び衆議院解散に伴う衆議院選挙等が12月16日投開票で行われることから、その選挙実施に係る経費及びその財源としての都委託金の計上を早急に行う必要があるため、地方自治法第179条の規定に基づき、平成24年11月1日及び11月19日付で、それぞれ専決処分させていただいたことについて報告するものです。
補正予算の内容につきましては、まず、第106号議案については、歳入歳出予算をそれぞれ6,497万6,000円増額し、予算総額を503億7,818万1,000円としました。
次に、第107号議案については、歳入歳出予算をそれぞれ4,426万円増額し、予算総額を504億2,244万1,000円としました。
以上2件につきまして、よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げます。
◯議長(折戸小夜子君) これをもって提案理由の説明を終わります。
お諮りいたします。
本2案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって委員会の付託を省略することに決しました。
これより、質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終了いたします。
これより、第106号議案に対する討論に入ります。
討論はありませんか。──討論なしと認めます。
これをもって討論を終了いたします。
これより、第106号議案平成24年度多摩市一般会計補正予算(第2号)を専決処分したことについてを挙手により採決いたします。
本案はこれを承認することに賛成の諸君の挙手を求めます。
(挙手全員)
◯議長(折戸小夜子君) 挙手全員であります。
よって本案は承認することに決しました。
これより、第107号議案に対する討論に入ります。
討論はありませんか。──討論なしと認めます。
これをもって討論を終了いたします。
これより、第107号議案平成24年度多摩市一般会計補正予算(第3号)を専決処分したことについてを挙手により採決いたします。
本案はこれを承認することに賛成の諸君の挙手を求めます。
(挙手全員)
◯議長(折戸小夜子君) 挙手全員であります。
よって本案は承認することに決しました。
────────────────────
◯議長(折戸小夜子君) 日程第3、第108号議案平成24年度多摩市一般会計補正予算(第4号)を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。
(市長阿部裕行君登壇)
◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第108号議案について、提案の理由を申し上げます。
本補正予算は、歳入歳出とも決算見込みに立って精査したもの、国の緊急雇用創出事業を活用し、新たに実施するもの、新たに歳入が見込まれるもの、9月補正予算編成後の情勢変化に適時適切に対応すべきものなどを中心に編成しました。
その結果、歳入歳出予算をそれぞれ2億9,371万8,000円増額し、予算総額を507億1,615万9,000円とするものです。
まず、歳入の主な内容についてです。
市税は2億5,496万9,000円減額し、273億4,924万4,000円としました。
個人市民税では、景気低迷の影響による個人所得の減少などから、3億9,301万4,000円の減額を見込みました。
固定資産税では、家屋分が資材価格の下落に伴い課税評価額が下がったものの、企業の設備投資により償却資産分が当初の見込みを上回ったことから、9,942万7,000円の増額を見込みました。
市たばこ税では、販売本数が当初の見込みほど落ち込まなかったことにより、2,332万7,000円の増額を見込みました。
国庫支出金は241万5,000円増額し、75億9,879万9,000円としました。
教育費国庫補助金では、開発行為などに伴う埋蔵文化財発掘調査の件数がふえたことに伴う「
埋蔵文化財発掘調査事業費補助金」の増額を計上しました。
都支出金は222万1,000円減額し、66億465万2,000円としました。
民生費都補助金では、児童手当の改正を受け、平成24年10月から
子ども医療費助成制度の所得制限額が引き上げられたことにより、受給者及び対象経費が増加することを見込み、補助金の増額を計上しました。
教育費都補助金では、平成22年度から減額された国の就園奨励費の差額分の一部を補助する「
私立幼稚園就園奨励特別補助金」を昨年度に引き続き計上しました。
緊急雇用創出事業補助金では、緊急雇用創出事業の再度の追加実施に伴う補助金を計上しました。
繰入金は5億円増額し、21億2,690万2,000円としました。
本補正予算の財源対策として、財政調整基金の取り崩しを計上しました。
諸収入は531万7,000円増額し、2億7,864万1,000円としました。
多摩島しょスポーツ祭東京2013等気運醸成助成金などを計上しました。
市債は4,300万円増額し、9億2,100万円としました。
市税収入の大幅な減収の補てんとともに、通学路安全対策など、今補正予算を実行する一般財源の一部とするため、臨時財政対策債の借入額の増額を計上しました。
また、このことにより、一段の厳しさが予想される新年度予算編成に向けた財政調整基金の積立効果を見込むものです。
次に、歳出の主な内容についてです。
総務費は372万3,000円増額し、67億9,832万4,000円としました。
財産管理費では、平成25年4月の組織改正に伴う
総合事務管理システムのシステム変更及び庁内レイアウト変更に係る経費を精査の上、必要最小限で計上しました。
交通安全対策費では、京王永山駅高架下駐輪場内の火災報知器等を、駅舎及びショッピングモールの設備と連携させるための費用を計上しました。
民生費は、1億1,171万9,000円増額し、236億1,163万円としました。
社会福祉総務費では、
国民健康保険特別会計への繰出金を計上しました。同会計の決算整理に伴い、平成23年度
国庫支出金等返還金の財源の一部に充てるものです。
児童措置費では、児童手当の改正に伴い所得制限額が緩和され、受給者が増加となったことなどに伴う子ども医療費助成の増額を計上しました。
商工費は70万円増額し、5億2,767万円としました。
商工振興費では、国の
緊急雇用創出事業補助金を活用し、映画「耳をすませば」の舞台とされている聖蹟桜ヶ丘駅周辺をPRするパンフレット作成に係る経費を計上しました。
土木費は1億5,900万1,000円増額し、35億3,070万2,000円としました。
都市計画総務費では、平成23年度決算の確定や平成24年度の
都市計画税収入見込額の変更により超過額が生じたため、
都市計画基金積立金の増額を計上しました。
消防費は772万6,000円増額し、18億2,467万1,000円としました。
常備消防費では、消防事務委託費の積算の基礎となる基準財政需要額の算定に用いる単位費用が上がったことに伴い、委託料の増額を計上しました。
教育費350万3,000円増額し、72億3,228万4,000円としました。
学校建設費では、東落合小学校のプール改修工事費を計上しました。
幼稚園費では、国の制度改正に伴い、
幼稚園就園奨励費補助金が大きく減額した世帯に対し、その減少額の3分の2を補てんする経費を、東京都の補助金を活用し計上しました。
体育施設費では、アクアブルー多摩のプールエリア屋上の天窓の補修工事に係る経費を計上しました。
学校給食費では、平成25年9月から南野調理所の調理業務を民間委託するに当たり、準備のための費用として、業者の選定に係る経費を、また平成25年4月から市内私立小学校に学校給食を提供するに当たり、数の足りない食器等の購入に係る経費を計上しました。
また、通学路安全点検に基づく通学路の安全対策のため、土木費の交通安全施設費では、安全確保の必要があると確認された箇所への交通安全施設の設置及び改修に係る経費を、総務費の交通安全対策費では、危険箇所への啓発看板の設置に係る経費を計上しました。また、教育費の教育指導費では、平成25年度から一ノ宮1・2丁目が多摩第一小学校から東寺方小学校の通学区域に変更となることに伴い、通学路となる京王線の踏切拡幅に係る費用を計上しました。
このほか、民生費の補正額のうち、4,620万3,000円については、平成23年度の国及び都支出金の精算に伴う返還金を計上しました。
また、その他の費目については、決算見込みに立って整理をしました。
以上が歳入歳出予算の主な内容です。
また、あわせて、
東寺方小学校増改修工事や、
東愛宕小学校改修工事、
東落合小学校プール改修工事などに係る「継続費補正5件」を提案しております。
さらに、諏訪児童館や諏訪第2公園の改修工事、学校給食に係るもののほか、
市内中小企業支援対策の一環として、契約事務の前倒しにより、年間発注量の平準化を図る「ゼロ市債9件」に係る「債務負担行為14件」を提案しております。
よろしくご審議の上、ご承認を賜りますよう、お願い申し上げます。
◯議長(折戸小夜子君) これをもって提案理由の説明を終わります。
お諮りいたします。
本案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって委員会の付託を省略することに決しました。
これより、歳入についての質疑に入ります。
質疑はありませんか。遠藤めい子議員。
◯5番(遠藤めい子君) 歳入ということなんですけれども、債務負担行為の部分について質疑をしたいんですけれども、このところでよろしいでしょうか。
それでは5ページなんですが、債務負担行為補正ということで、今回、幾つか上がっているんですが、基本的なところで、先ほど適時適切な対応など、補正予算の基本的な考え方が述べられたんですが、この時期に債務負担行為の補正を行うという、まず全体的な考え方を伺いたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) ただいまお尋ねのございましたゼロ市債の関係ですけれども、平成20年度ごろからかと思いますけれども、12月補正のところでゼロ市債というものを発行させていただくということを続けさせていただいてございます。
この趣旨ですけれども、通常、年間の予算、新年度からの予算ということですけれども、この時期に債務負担行為を組むことによりまして、契約事務の平準化と、また、それから年間を通じた形の契約事務が進むというような形で設定させていただいたものでございます。
また、内容的なものでございますけれども、維持保全工事等で建築、塗装、防水、給排水、空調、電気等の工事、また、工期が短期間、おおむね第1四半期中に工事が終わるもの、もしくは終わらせるべきもの、また、市内業者に発注が可能なもの、小規模工事等というものを対象といたしまして設定しているものでございます。
◯5番(遠藤めい子君) 今、ご説明いただいたとおりのようですけれども、私は債務負担行為の設定するメリットということも当然あろうかと思いますけれども、予算全体、財政全体が厳しい中では、当初予算のときにきちんと優先順位をつけながら判断をしていく、そういう形が重要になってくるのではないかと思っています。
そういう観点から具体的に伺いたいんですけれども、この中に集会所の冷暖房機の改修工事というものがございます。集会所関連では2件あるわけなんですけれども、これについてなんですが、実は当初予算でも同じような予算が計上されておりましたけれども、そこについては、現在のところはどんなふうにこの予算執行が進んでいるのかをまず確認しておきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君)
萩原市民活動支援課長。
(
市民活動支援課長萩原利明君登壇)
◯市民活動支援課長(萩原利明君) 集会所の工事で、エアコンの工事が今年度の当初予算でも入っておりますけれども、それぞれ既に7月までに工事を完了して、執行済みでございます。
◯5番(遠藤めい子君) 今回、この補正、債務負担行為に計上している冷暖房の改修なんですが、この機器を設置したのはいつなのかということと、当初予算で計上された冷暖房の改修も既に工事が完了しているという今、ご答弁をいただきましたけれども、その設置はいつごろのものなのかということをあわせてお答えください。
◯市民活動支援課長(萩原利明君) ここで計上しております冷暖房機の設置の時期ですけれども、平成6年3月に設置しております。当初予算につきましても、平成6年の設置でございます。
◯5番(遠藤めい子君) 20年近く経過したものの改修が行われているということのようなんですけれども、当初予算で計上したものが、今回、7月、既に工事が終わっているということであれば、当初予算に計上しても、きちんと年度の中で必要な時期に改修工事が終了するのではないかと私は感じるわけなんですけれども、それを前倒しして債務負担行為という形で計上しなければならない理由というのは何なんでしょうか。
◯市民活動支援課長(萩原利明君) 当初予算で計上した工事につきましても夏に入る前ぐらいには終了しておりますけれども、債務負担行為で行いますと、2月から3月ぐらいに工事の契約に入ることができまして、例年5月から6月ぐらい、夏の需要がふえる前ぐらいまでには工事が終わりますので、それが終わった後に、また当初予算の工事が入ることができますので、大体継続的に市内業者の方に工事を依頼することができるというようなメリットがあると考えております。
◯5番(遠藤めい子君) 夏前にこの工事を終わらせなければならないとするのであれば、当初予算の中で、もう少し前倒しできちんと夏前に工事ができるような時期を設定して、当初予算に上げるというのが筋ではないかと私は感じるんですけれども、いかがでしょうか。
◯市民活動支援課長(萩原利明君) 先ほども申し上げましたけれども、当初予算の工事ですと、見積もりをとったりとか、それで工事の業者を選定するのに、どうしても
ゴールデンウイーク明けになってしまいますので、それから工事に取りかかると、梅雨の時期が7月の中ぐらいですと、それぐらいぎりぎりになってしまいます。債務負担行為でもう少し早目に、たとえ1カ月でも早目にやることによって、梅雨の時期がいつから始まるか、いつで終わるか、毎年わかりませんけれども、それが夏が始まる前ぐらいに工事が完了するということで、利用者にもご迷惑をかけずに改修工事ができるということで、債務負担行為で上げさせていただきました。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) ゼロ市債の全体的な考え方のことでございますけれども、まず、今回のものであれば、平成25年度に執行する見込みのものの維持補修、全体工事、全体等をにらみながら、その中でゼロ市債になじむもの、そういったところで小規模の工事、あるいは市内業者等に発注が可能なものということで整理させていただいて、今補正予算の中でゼロ市債ということで上げさせていただいてございます。そうした意味では、平成25年度当初予算に上げるべきというものについては、現在、引き続き全体的な整理を行っておるというところでございます。
◯5番(遠藤めい子君) そうではなくて、今言われたように、今年の当初予算に上げた改修工事も20年ぐらい経過したものなわけです。この債務負担行為として今、補正に上げられようとしているものも20年ぐらい経過しているとうことは、それぐらいの時期には改修工事が必要だということをきちんと全体管理の中でつかんでいらっしゃるのではないかということです。
そうすると、債務負担行為で来年の夏に合わせるというふうにばたばたやるのではなくて、今年の当初予算の中できちんと来年の夏を見越してやれるように、計画的にできないのかということです。債務負担行為というのは、いろいろなメリットもあるけれども、財政規律という面からいくと、私はきちんと当初予算の中で議論すべき、その時間がないということであれば別ですけれども、今のご説明だと、これは全体の中できちんと計画的にやれば、当初予算の中で優先順位も含めて議論ができるのではないですかというふうに伺っているわけです。そこのあたりの考え方をもう一度確認したいと思います。
◯財政課長(藤浪裕永君) ゼロ市債ということで、先ほどご説明させていただいたところでございますけれども、計画的な維持修繕ということでは、市全体的な取り組みの中では、建築の部門も含めた形で、老朽化が進んだもの、こうしたものも計画的に整理をしていくような形はさせていただいてございます。
その中で、平成25年度に取り組みを行うべき工事、この中で、先ほど来、申し上げた小規模工事、あるいは市内業者に発注が可能なものと、こちらについては今回のゼロ市債という形で、12月のこの時点から、お認めいただきましたら、契約準備等が進められるような、そんな枠組みで進められるような形を考えさせていただいたものでございます。
◯5番(遠藤めい子君) あくまでも、この20年近く経過した改修工事については平成25年度の工事でよいという判断をされているというふうな、今、お答えだったと受けとめていますけれども、であれば、先ほども申し上げたように、今年度、平成24年度の当初予算で組んだこの改修工事については、7月にはきちんと工事が終わっているわけですから、平成25年度の当初予算に組んでも7月には終わると私は思います。その辺のところが、なし崩し的に前倒し、前倒しで債務負担行為にのせるということではなくて、きちんとでき上がる時期、多少そこは1カ月ぐらい夏にかかってしまうといっても、今は皆さん、節電、省エネということで、本当に暑くなるまでクーラーの設置やクーラーをつけるということを我慢しているような時代ですから、そういう中で7月を少しぐらいずれても、本当に暑くなるときにはついているわけですから、そのあたりのところもあわせて、きちんと考えていただきたいと思っているわけなんですが、もう一度、その点を確認したいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺くらしと文化部長。
(くらしと文化部長渡辺龍一君登壇)
◯くらしと文化部長(渡辺龍一君) 市で管理しております集会所は43カ所ありまして、老朽化した冷暖房機器については、これはいろいろ宝くじの補助金等も出てまいりますから、年度を定めながら、実際の状況も調べながら改修工事を実施している。そのような中で、4月から6月というのは、契約がいろいろ重なったり、業者もいろいろ忙しい中で、それから、また7月までということになりますと、利用者にご迷惑をおかけしますし、地元で使っていただく施設ですから、なるべく工事もスムーズにやりたいということで対応しております。7月もどうなるか、来年のことでわかりませんけれども、梅雨の時期もありますし、また、猛暑もある。そういった中で市民の利用の向上を図っていくということで、今回このような措置をさせていただきました。
◯議長(折戸小夜子君) 福田企画政策部長。
(
企画政策部長福田美香君登壇)
◯企画政策部長(福田美香君) 全体的なところで、私からもお答えさせていただきます。
まず、債務負担行為のところでございますが、市内業者に発注可能なものという条件がついているわけです。実は、これは国の予算制度そのものの問題になるんですが、年度年度ということになりますと、どうしても準備行為というようなところでは、実際に予算をお認めいただいて、いろいろなものをやっていくということになりますと、契約の適正な手続を経てということになりますと、実際に業者が仕事ができるというのはタイムラグが出てくるわけです。実は市内の事業者に切れ目なく、これはある程度、維持補修的な工事というような限定つきで、もちろん政策的なというよりは、そういう平成25年度にやらなければいけないようなものというような条件で、先ほど財政課長が申し上げたような、そういう基準をつくりまして、そういう事業を債務負担行為をすることによりまして、市内の中小の事業者に切れ目なくお仕事が回るようにというような経済対策の意味合いも含めて実施しているものでございます。
◯5番(遠藤めい子君) 債務負担行為の全体的な考え方は理解しております。地元の業者に対しての経済対策の側面もあるということもわかっているんです。そのことをどうこう言っているわけではなくて、例えば今、私が申し上げたようなところは金額も大変低い、要するに、所管のところで手続についてもできる、例えば指名競争入札のような別途の手続をとらなければいけないような金額の工事であれば、それにかかる手間などを前倒しすることで年度当初から工事を動き出すことができるというような理由も納得できるんですけれども、所管のところでできる程度の金額の工事だということで、そうしたところの切り分けをしていただきたいというふうなことを申し上げているわけです。
それからもう1点、集会所の管理については、これは大きな方針が示された後、具体的にどうしていくのかということがなかなか進まない現状だと思いますけれども、いずれは地域の中にお渡ししていくというような方向性だと思っています。そういう中で、壊れれば、市が今、管理している以上、補修をしていかなければいけないわけですけれども、いつまでもいつまでもその大きな方針が決まらないでいけば、どんどん年数が経過すれば、さまざまなところが老朽化してまいります。補修を1カ所すれば、ほかのところだって、壊れたら、また補修をしてもらうということになって、これは追いかけっこになっていくと思うんですが、そのあたりのところもきちんと期限を決めて、ある程度、どうしていくのかというふうなところを私は考えていくべきだと思いますし、地元の集会所を受けとめる側の自治会の皆さんなども、どんなふうに思っていらっしゃるのか、意向調査などをしたことはあるのかどうかを確認したいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺くらしと文化部長。
(くらしと文化部長渡辺龍一君登壇)
◯くらしと文化部長(渡辺龍一君) 集会所につきましては、過去からも地元移管ということで私どもも話をさせていただいているということで、具体的にアンケート等は実施しておりませんけれども、今議会でもいろいろお話しさせていただきましたように、自治会自体も相当高齢化だとか、組織の関係だとかで、自治会自体の力もそれを自治会費の中で負担するということは非常に難しくなっているということも事実でございます。私どもは公平性、透明性の中で、自治会についても、地元移管を基本にしておりますけれども、そのようなことは施設の老朽化とともに具体的に各集会所ごとに自治会の方々とお話をさせていただいて、地元移管を第一に検討してまいりたいと思っております。
◯5番(遠藤めい子君) この補正予算でも、あるいは今年の当初予算でも計上されておりました冷暖房の改修、20年ぐらいを経過したところの改修がどうやら必要だということが見えてくるんですが、ほかにこの程度の経過年数を経て、改修が見込まれるところがあれば、最後にそれを確認したいと思います。
◯議長(折戸小夜子君)
萩原市民活動支援課長。
(
市民活動支援課長萩原利明君登壇)
◯市民活動支援課長(萩原利明君) 集会所につきましては、平成16年の行財政再構築プランで、とりあえず地元移管という方針が示されましたので、それ以前は大規模、小規模ということで改修計画を立てまして、およそ20年で改修していく、大規模な改修もしていくということで整備をしておりましたけれども、平成16年以降は、大規模な改修は、今はしておりません。今後、何年かはこのままの状態で今のところ保持していかなければいけないというような状況の中では、大体屋根の雨漏りだとか、放っておくと建物全体に大きな影響を及ぼすというようなところについて、それぞれ毎年管理している自治会から、管理報告だとか、いろいろなものをいただいておりますので、それを見ながら修繕をしていっているという状況であります。
◯5番(遠藤めい子君) 予防保全の考え方を市全体としても持っていると思うんですけれども、そのことと、それから、今後、全体的に集会所を市の管理ではなくて地元に移していくという大きな方針のもとで、追いかけっこになってしまうと思います。その中で、きちんと予算を提案するというところは全体の財政の規律にもかかわってくることだと思いますので、整理をしていただきたいと申し上げたいと思います。必要なものについて、市民の皆さんにご不便をかけないようにということで、工夫をされての提案だとは思いますけれども、しかし、そのことと予算の規律、私たちは当初予算で、全体の財政の中で、これが必要なのかどうか、そして優先順位がどうなのかということを議論していかなければいけませんので、そうしたことも兼ね合わせて、債務負担行為で出すべきなのか、当初予算の中にきちんと計画的に盛り込むべきなのか、もう一度整理をしていただきたいということを申し上げて終わりたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
橋本議員。
◯17番(橋本由美子君) 同じく債務負担行為のことについて、まず、歳入について伺います。
今の表が出ていて、詳しいことについては35ページの予算のところにも載っているわけですけれども、今のやりとりの中で確認したいのは、債務負担行為という単年度の予算のやりくりの中で、やらなければならない形でやる債務負担行為と、それから、今、後段でやりとりがあったように、ある程度、市内業者の皆さんに平準化した仕事をやってもらう、そういう2つのことで大きく債務負担行為はあるかと思うんです。そのことは、この一覧表に載っていると、全く市民的は整理できません。
今のやりとりは、後段の市内業者が云々ということが強調されていましたけれども、もう一度確かめたいんですけれども、1年間で、3月で区切りのできる予算とはいっても、7月にスタートせざるを得ないとか、秋口までというような形の大きな債務負担行為でやらざるを得ない、特に今回、全体で6億円という長い見通しの学校給食の業務委託のこともこの表の中には入っていますので、その辺として、どのように市としては考え、市としては頭を整理していますということなのかもしれませんが、そのそもそも論をもう一度確かめたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 債務負担行為とゼロ市債とのかかわりについてというようなお尋ねかと思います。債務負担行為につきましては、ご案内のとおり、予算の例外的な措置ということで、単年度予算の例外の形で継続費、あるいは債務負担を組むことによりまして、あらかじめの予算の行為、あるいは翌年度以降の債務を負担するような形の予算措置ができるという仕組みでございます。
この中でも、先ほど来、申し上げているゼロ市債につきましては、市内業者に向けてのこと、あるいは景気対策その他の趣旨から、同じ枠組みは使いますけれども、その趣旨のものをゼロ市債という形に整理させていただいてご説明させていただいているものではございます。
◯17番(橋本由美子君) 私たちはこういうことをこの場でお聞きする中で、頭の中でも整理していくんですけれども、その辺のところでは、対市民的には債務負担行為という表で出てくるときに、去年の12月のような場合もあれば、今回は随分と学校給食のことと、あと、来年の10月にまち開きに合わせた、1、2番目のところに、3番目もそうですけれども、児童館の改修工事と諏訪第2公園の改修工事、それは明らかに、そのスタートに市としての政策的にも間に合わせたいという形のものだと思うんですが、この辺のところが大変わかりづらいと思うんですが、この辺はもう少し説明責任としても明確にしていくことが対市民的にも必要だと思うんですが、その辺のことも伺いたいと思います。
◯財政課長(藤浪裕永君) 今補正予算の中では、お尋ねのありました債務負担行為の中でもゼロ市債、それから、それ以外の形の今年度のものというものが入ってございます。今回、こうした形で多数入っているというところからわかりにくさもあるというふうなお尋ねかと思います。こうしたことにつきましても、ゼロ市債の趣旨というところも捉えながら、内容については丁寧なご説明が必要かと思ってございます。こうした対応をしていきたいと考えてございます。
◯17番(橋本由美子君) それで、ここには、今、私が申し上げた諏訪二丁目の大きな1,200戸を超える団地の入居に合わせた工事が、これもまたそれなりの額があって、載っているわけですけれども。この辺のところで、確かに諏訪二丁目の団地が整備されて、それが活性化につながるということも大事な観点ですけれども、これは諏訪二丁目だけの問題ではなくて、諏訪児童館のあり方、それから諏訪第2公園のあり方というのは、もっと広い意味で近隣の住民にとって使い勝手のいいものであり、また、児童館というのは幅広い人たちが使うものなんです。その辺のところで、その大きな観点を1つと、それから、当然、工事が始まれば、これは使えなくなってしまうんですが、この辺の中で、児童館という大変多くの方が、特に低年齢児を持つ親が使う場所ですが、この辺のところについてはどんな考えを持ってこの工事を進めようとしているか、2点お伺いします。
◯議長(折戸小夜子君) 越智児童青少年課長。
(児童青少年課長越智弘一君登壇)
◯児童青少年課長(越智弘一君) 諏訪児童館の改修につきましては、諏訪二丁目の都市更新の中身に合わせて工事を進めていきたいということでございまして、住宅の更新につきましては、保育園ができたり、コンビニエンスストアができたりというところがございますので、そちらの活動と一体的に運営ができるように考えたいということと、あと、改修時につきまして、地域全体にご不便をかけたくないということで、仮移転の場所としましては、諏訪小学校の中に移しまして、運営をしていきたいと思っております。
それから、改修に当たっての考え方につきましては、今は小・中学生と、それから乳幼児と一体的な運営でございますけれども、例えば唐木田児童館のように、大きな遊戯室の中では小学生、中学生が自由に活動している。また一方で、少し空間的に離れた場所で乳幼児の活動する場所をつくってございます。そうすることによって、乳幼児が一日児童館で過ごせるというメリットもございますので、そうした観点を入れていきたいと考えております。
◯17番(橋本由美子君) わかりました。細かい点についてはまたいずれお聞きする機会もあるかと思うんですが、それで、今あるこの施設というのは、一番土地的に低いところにあって、通路と、それから児童館、そして、また、今、工事が進んでいる諏訪二丁目の団地のところというのはかなり階段を使っておりていかなければいけないという状況になっていますが、この辺のところは、公園の工事も含めたところで、公園は課が違いますけれども、その辺のところでは、児童館についても、公園についても、先ほどのユニバーサルデザインではありませんが、まちのそうしたことには配慮された工事になるのかどうかを両方のところでお答えいただきたいと思います。
◯児童青少年課長(越智弘一君) 地域の中央を横断します歩行者専用道路につきましては、今回の改修によりまして、その高さを減じるということになってございます。今、おっしゃるとおり、歩行者専用道路から児童館までは階段を利用して行くという形式でございますが、計画では実際の遊歩道の場所から児童館の敷地まで4メートルぐらいあるかと思いますが、その4メートルの中での段差が30センチぐらいになろうかと思いますので、そうした意味では、スロープで利用することができるという形になろうかと思います。
また、公園につきましても、同じように歩行者専用道路の高さが下がりますので、より利用がしやすくなる形になろうということで計画がなされております。
◯議長(折戸小夜子君) 芳野みどりと環境課長。
(みどりと環境課長芳野俊彦君登壇)
◯みどりと環境課長(芳野俊彦君) 諏訪第2公園でございますが、今、ご質問者がおっしゃいましたように、傾斜地ということでございまして、さまざまな機材等の搬入に際しては、どうしても諏訪児童館を通らなければいけないというようなところで、児童館の工事と一緒に今回工事を行わせていただくということでございます。
◯17番(橋本由美子君) 最後になりますが、こういう時期をきちっと見定めて、しかも、それから、利用するこれからのまちづくりという観点で工事が進むということは、特にユニバーサルデザインも含めた、まちのそういうことが考えられているということを確かめて、このことについての質問は終わります。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
安藤議員。
◯14番(安藤邦彦君) 歳入のところで、今回おそらく目玉になるでしょう。臨時財政対策債についてお聞きしたいと思います。
今回、市がまた借金を4,300万円ほどするということで、私たち、市民の代表として、市が借金をするということについては、はい、そうですかとそう簡単には言えないわけで、きっちりお聞かせいただくことはご説明いただかないといけないと思っております。
臨時財政対策債というのは、私、以前、さんざん議論をしまして、2年前のとき、臨時財政対策債を初めて借りるときか、相当議論して、危機感があったと思うんです。臨時財政対策債というのは、そもそも交付団体用に設計されたもので、不交付団体の多摩市が借りるということは想定もしていなかったんだけれども、お金が足りないということで、借りる話になってきました。
不交付団体である我が市にとって、臨時財政対策債というのはどういう意味を持つのか。単なる借金、せいぜい基準財政需要額に積み上げることはできるだろうけれども、多摩市の場合、そう簡単に交付団体になるとは到底思えないんだけれども、今回もまた臨時財政対策債を借りるということなんですが、この市にとっての臨時財政対策債ということの位置づけというのは大体どういうふうに考えて、今回、こういう措置をとろうとしているんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) お尋ねの臨時財政対策債でございます。こちらにつきましては、まず1つ、仕組みというところでございますけれども、基準財政需要額の一部を減額いたしまして、臨時財政対策債発行額に振りかえる、このような仕組みでございます。
つきましては、地方交付税の交付団体、不交付団体につきましても、その範囲内の起債が可能な仕組みとなってございます。また、交付、不交付団体とも臨時財政対策債をどのように使うのか、このあたりについては各団体の裁量ということでございます。交付団体、不交付団体ということはございますけれども、制度設計といたしましては、全ての団体を対象といたしまして、これをどのように活用していくかということが1つ肝心かと思ってございます。
多摩市にとってということですけれども、現下の非常に厳しい財政状況の中で、まさに一般財源が不足しておる状況でございます。こうした中でやっていかなければいけない事業、投資的な事業の一般財源の必要な部分の一部、あるいは補助金等でありますけれども、例えば諏訪二丁目住宅、あるいは企業誘致等の関係、こちらについても一般財源の事業ではございますけれども、新しい力を呼び込んでいく、こうした事業ということで考えてございます。こうした事業を前に進めるための財源ということでは非常に価値あるものと考えてございますので、そうした意味に利用させていただきたいと考えてございます。
◯14番(安藤邦彦君) 要するに、借りる制度があるから、有効に使いたいということなんだろうけれども、ただ、今回は補正予算ですから、当初予算できちんと組んでいたものが足りなくなってきた、税収見込みが大きく足りなくなったということのようです。
それで、今回、本当にびっくりしたのは、歳入不足に陥ったから、財政調整基金を取り崩して対応いたしますというのならわかるんだけれども、これはいろいろ仕方ない状況もあるかと思っていたんだけれども、そこにどういうわけか4,300万円の臨時財政対策債がくっついてきて、ああ、びっくりだなと。何で借金をするんですかということなんです。本来、途中でいろいろな状況で足りなくなれば、財政調整基金を取り崩して対応するということが基本であるはずなんだ。そこにこの臨時財政対策債という借金をつけてしまった、つけて対応するというのは、これはどういう意味なんだろうか。どういうお考えでそれをされたんですか。
◯財政課長(藤浪裕永君) 臨時財政対策債、今補正予算の中で4,300万円の増額ということでお願いしておるものでございます。これにつきましても、予算につきましては、ご案内のとおり、年度の当初予算、それから9月の補正、そして今補正というところで、一連の流れの中でございます。当初予算の中でお願いした臨時財政対策債もございますけれども、その後、9月の例えば補正予算の中では、大きな制度改正の中で、例えば予防接種の関係でいけば、ポリオの不活化ワクチン、これへの対応、これも税源移譲のない中での財政負担がふえてきておる、また、今補正予算の中では、通学路対策その他というところで、また取り組みをしていかなければいけない事項等も当然にふえてきている、こうした状況もございます。
そうした中で、トータルで財源対策をどう考えていくのか、そうしたところの中で財政調整基金を取り崩すもの、また、これだけに頼るのではなくて、トータルでの臨時財政対策債を活用させていただく、そのようなことから、今補正の中では増額をお願いするものでございます。
◯14番(安藤邦彦君) 大変厳しい状況で、需要がありながら、そこへの対応が大変だということはわかる。そんなことは最初から申し上げているではないですか。何で借金という対応をするんですかということです。財政調整基金、そんなにたくさんあるわけではないけれども、5億円財政調整基金を取り崩すのと、5億4,300万円取り崩すのと、どれほど違うんだろうかと私たちは考えるわけです。5億円取り崩すところを、4,300万円さらに取り崩すことによって市の財政が大変危険な状況に陥るんだ、4,300万円の差でものすごく危険な状況に陥るというんだったら、これは5億円までにしておいて、何か借金できるならしてしまったほうがいいかという考え方もできるんだけれども、当局は、この4,300万円さらに借金をふやすという対応、取り崩しを4,300万円減らすことで安定度が維持できるとか、何かそんな考え方があるのか。その辺が全く解せないんだけれども、市民への説明として、どういうふうにされるのかをお答えいただきたい。
◯財政課長(藤浪裕永君) 今補正予算の中で、臨時財政対策債を増額することと、それから財政調整基金をより取り崩すこと、どちらのほうかというところの部分かと思いますけれども、今回の財政状況、また、財源不足の状況は、先ほど来、申し上げたとおりのところでございます。その中でどんな手法をとるかというところは中でも十分検討させていただいた上で、1つ今回の臨時財政対策債、当初予算、あるいは昨年度の実績等も捉まえますと、現行でいけば、低利な借り入れ等もできる状況ということ、また、現下の公債費の状況等もある中では、返済の能力も十分にでき得る、そうしたところも捉まえながらで、一部については臨時財政対策債の借り入れをさせていただきたい、また、それ以外の部分については財政調整基金に頼る形になろうかと思いますけれども、これを活用していきたい、そのような考え方でございます。
◯14番(安藤邦彦君) きちんと聞いたことに答えてください。4,300万円取り崩しをふやすことで、多摩市の財政は危機的な状況になるという判断をしているのか、していないのか、どっちなんですか。
◯財政課長(藤浪裕永君) 現在のお尋ねのところでございますけれども、これをもって危機的かどうかというところの部分については、最終的な決算のところを迎えたところでどうなるかにもよってくるかと思ってございます。確かに現在の財政調整基金の残高というところで見ますと、標準財政規模の1割あれば頼もしいところかというところですけれども、5%も満たない状況というところでございます。また、最終的に今補正、また、3月補正、最終的な決算見込みでどういうふうになっていくのか、その段階で上ぶれなのか、下ぶれなのか、これはわかりませんけれども、その中では、さらに厳しい状況が見込まれるとは考えてございます。
◯14番(安藤邦彦君) きちんと答えてくださいと言っているの。財政の担当の責任者なんだから。4,300万円、取り崩しを減らすことで、危険な状況になるんですかというのがわからないという答えなんですか。私は、多摩市の今の財政状況から考えて、ほんの少しでもという話をすれば、それは際限はないけれども、これが5億円も、6億円も、さらに借金を重ねるということになれば、相当財政の安定度は失われてくるという考え方もできるんだけれども、今回の案の筋が悪いなと思ったのは、要するに4,300万円って非常に少額なんです。この少額のことで、多摩市の財政が危険になるとは思えないんだけれども、そこのところをきちんと答えてください。その4,300万円だけで財政が危機的な状況に陥るとは思えませんときちんと答えられるでしょう。あなたはそう考えているはずだ。どうですか。
◯議長(折戸小夜子君) 福田企画政策部長。
(
企画政策部長福田美香君登壇)
◯企画政策部長(福田美香君) 今回の4,300万円というのは、実は当初予算の4億円と加えましてということで、総額では4億4,300万円、この4億4,300万円というのは、実は7月ぐらいに国で算定をしまして、多摩市が借りられる枠は4億4,300万円ですということでいただいた額です。当初予算のときは、まだそういうような算定がされておりませんので、昨年度の実績や市税の状況、歳入歳出の予算の状況で、大体こういうような額になるのではないかというような私どもの見通しで4億円というものを計上させていただいております。
安藤議員がおっしゃるように、借金というようなところでは、ある意味、野放図に借金をするというような、当然、これは望ましくないことでございますが、多摩市の場合は、おっしゃるように、地方債残高も、今、市民1人当たりということで言えば、類似35団体中、本当に少ないというところのトップを走っております。そういう中で、低額のものというところで枠いっぱいお借りさせていただいて、そして、今、先ほど申し上げましたような補助事業の一般財源の部分、それから、一般財源で全てやらなければいけないけれども、あしたにつながる事業、そういう投資的な意味合いのある事業、こういったものを最大限、あしたにつなげるというところで活用させていただくということで、トータル4億4,300万円というようなところでの活用というような考え方でございますので、よろしくご理解いただきますようお願いします。
◯14番(安藤邦彦君) 要するに、お答えいただけないということです。4,300万円借り入れをふやすことで、多摩市の財政が危機的状況に陥るということではないということだと、お答えいただけないんだろうから、そういうことだと思います。
それで、では、借金をしていいのかどうかということなんですが、借金をすれば、当然、額はともかくとして、利息がかかるわけです。財政調整基金を取り崩していけば、利息はかからないわけです。それで、今、財政調整基金を取り崩しておいて、それで年度末に整理をして、それでいろいろ契約差金等、毎年の例ですと必ず出てきますから、そうしたら、財政調整基金にもう一回、積み立てればいいわけです。
今回、いろいろご説明を聞く中で、臨時財政対策債を借りておいて、借金は借金としてしておいて、それで3月に補正できちっといろいろ整理して、浮いたお金が出てくるでしょうから、そうしたら、それは財政調整基金に積み立てさせていただきますとお答えいただいた、説明いただいたような気がするんだけれども、今の考え方というのは、借金は借金でしておいて、3月になったら、余ったお金は財政調整基金に積み立てます、そういうご説明をしたよね。そのお考えは変わっていないんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 今補正予算の中で臨時財政対策債をお願いしてございます。総額では4億4,300万円ということでお話しさせていただいてございます。その一方で財政調整基金の取り崩しというところもある中ではございます。
総体の中でどうしていくのかというところの部分ですけれども、先ほど来、十分ではないかもしれませんけれども、ご説明させていただいている中では、最終的な3月補正を見込む中で、どのような状況になってくるのか、さらに財政調整基金を取り崩さなければいけない状況が生じてくるのか、また、逆に契約差金等で財源等が5億円、10億円と出てくる状況なのか、そうした状況も踏まえながらで、最終的な執行の中で、どういう形で行って、借金をしていくのか、あるいは取り崩しをしていくのか、この辺の判断をしてまいりたいと考えてございます。
◯14番(安藤邦彦君) 答弁がころころ変わって、要するに、最後のところで余裕が出た場合と言っているのに、どうなるか、マイナスになるかもしれないと、それはそのとおりかもしれないけれども、余裕が出たら財政調整基金に積み増すということは基本的に変わっていないわけだよね。余裕があれば、そういうことだよね。
これは何かといいますと、借金は借金でしておいて、余裕が出たら財政調整基金に積んでおく、これは借金という負債をふやしながら、そして最後のところで財政調整基金が積み立てられました、キャッシュフローに余裕を持たせるという考え方だ。財政調整基金がふえました、積み上げがふえました、お金に余裕ができました、これはまさにキャッシュフローしか考えていないんだ。負債が一方でふえながら、キャッシュフローだけは何とか余裕が出てきている。これでは財政をしっかり運営しようというインセンティブがなかなか湧いてこない。
この考え方自体は、基本的に財政運営の考え方として私はおかしいと思います。負債をふやすんだったら、負債がふえましたということが市民にわかるようにきっちりやっていかなくてはいかんと思うんです。どうも4,300万円を借りて、借りたこととして置いておけというのは、どうも昔流の単式簿記の考え方から全然出ていないのかと思います。一方で借金をして、負債がふえていくということであれば、こんな議論をしていたら全くもっておかしいです。どうなんですか。一方で負債をふやしながら、それで財政調整基金を積んでいく、それでキャッシュフローに余裕があります、こんな考え方は基本的にはおかしいと思うんだけれども、当局、どう思いますか。
◯財政課長(藤浪裕永君) 今回、市債を借り入れることによって負債ではないかというようなお尋ねかと思います。これにつきましては、ご案内のとおり、毎年度、バランスシートもつくっておりますが、バランスでございますので、負債もあれば、こちら側に資産となる部分もございます。そうした中で、冒頭ご説明申し上げましたけれども、必ずしも消費されるような経費ではなくて、投資的経費の一部であるとか、これはバランスシートに載らないものもあるかもしれませんけれども、将来につながるような投資的な意味合いのものに充てていきたいというところでは、この効果は今後もつながっていくものということでございます。そうしたものに活用させていただきたいというところの趣旨でご説明させていただいているものでございます。
◯議長(折戸小夜子君) 福田企画政策部長。
(
企画政策部長福田美香君登壇)
◯企画政策部長(福田美香君) 補足させてください。議員がおっしゃるのは、野放図に借金というようなところで本当にいいのかというようなところのご懸念だと思います。これまでも、今、借金が少ないというのは、実は数次の行政改革の中でも、起債額というのをキャップをかけてきているということがございます。現実、今もそういうような一定の枠組みをはめて活用させていただいているというようなところで、今回の多摩市行財政刷新計画の中でも、公債費負担比率については、これは将来負担をチェックする指標でございますが、毎年度決算値8%以下というようなところで枠組みをはめて活用させていただくということで、従来のそういうところについて、バランスをとりながらやっていくという姿勢については変わっているものではございません。
◯14番(安藤邦彦君) 野放図にって、多摩市の財政の強みは借金が少ないことです。だけど、これはちょっと気を抜いたら、あっという間にこんなものは崩れます。国の財政だって、最初に赤字債を発するときに、一回だけだ、ちょっとだけだと始めたんです。これがあっという間に崩れていく。
それから、建設債であればいいんだみたいな考え方をするけれども、建設債自体は、世代間の負担の公平って、便利な言葉で説明されるんだけれども、本当にそうですかということです。勉強をよくしていない人は、本に書いてあって、建設債だからいいんだといったら、はいと言って、それで、そんな発言をする議員もいるんだけれども、実は建設債というのは、ご承知のとおりだけれども、20年、30年、世代を超えて利用価値があるということなんだけれども、その保証は実もどこにもないわけです。一般論として、橋というのは50年ぐらいもつということなんだけれども、これだってまちの中心部が移動したり、バイパスができたり、いろいろなことがあって、20年後、30年後になったら、その橋の使用価値が市民にとってずっと続くという保証は何もないんです。それで、利用価値がなくなっても、そのローンだけはずっと残るんです。
多摩市の旧西落合中学校、あれをつくったときは学校としてつくって、そして世代間の負担の公正ということで借金している。だけど、これは今、図書館になっています。児童・生徒数が減って、利用価値としては全く変わってしまっているんです。
だから、財政運営のときに、建設的なものに使っていますからいいんですみたいなことをあんまり堂々としゃべられても困るわけです。今回、4,300万円というお金なんだけれども、この借りる額自体が非常に少なくて筋が悪いと私は思っている、これは何なんだろうと思っているんだけれども、結局、説明として、そんな建設債的に使うからいいんですと、だけど、今回の臨時財政対策債というのは、一般会計の中に入ってしまうのだから、これ自体、何の目的として借金をするという形ではないよね。その辺のところを本当にどう考えているの。どういうふうに説明をされるんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 安藤議員に申し上げます。
質疑でございますし、要するに、今、平行線になっていますから、そういう点で、もしきちっとご本人のお考えがあるのなら討論でやっていただいて、あまり平行し過ぎることは、時間もロスでございますから、その程度でとどめていただければと思います。
藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 今回お尋ねの臨時財政対策債、こちらは借り入れであることは間違いございません。また、趣旨の中でも、建設債以外の市債ということでは、いわゆる赤字債という形になるかと思います。一般財源の補てんをするという趣旨の起債でございます。
そうした中でございますので、建設債と違いまして、これにずばりこの施設の整備に充てますというものにはならないかと思いますけれども、先ほど来申し上げました、投資的経費等にも充てる形で、また、将来につながるような経費に充てていくということで、有効な効果を発揮するものと考えてございます。
また、建設債との兼ね合いの部分ですけれども、建設債でも積み上がれば大きな負債になるということは重々承知してございます。そうした中で、先ほど来、企画政策部長もご答弁申し上げましたけれども、トータルのキャップをはめておるというところはそうした趣旨でございます。さまざまな財政指標等も毎年毎年お示しさせていただいております。そうした中で多摩市の状況がどうなのか、さらにまた大きな起債をすることがよろしいのかどうか、そうした時点でもまたご判断いただけるような形になろうかと思います。こうした数字もしっかりお示ししながら、引き続き財政の健全性を堅持するような、そんな動きをとりたいと思ってございます。
◯14番(安藤邦彦君) 要するに、まだ借り入れますよというような話をされても困るわけで、今回の4,300万円というのは、まさにそういうことではないですか。臨時財政対策債の枠がこれだけ残っていますということです。幾ら必要ですということで借りているわけではない。私は今回の臨時財政対策債の考え方については、市として相当慎重に取り組んでもらわないと困る。これは市民の大切な財産ですから、しっかり対応していただきたいと思います。
それで、今回、借金を4,300万円します、そうすると、4,300万円という金額ですから、年度末の調整を最後にしたときには、これに近いような額、これの半分だか何割か知らないけれども、それだけ余裕が出てくると思われるんです。そうしたら、これは財政調整基金に積むより、借金をまず返してしまうということが基本のまともな財政運営だと思うんですけれども、私は臨時財政対策債の執行は、年度末と聞いているんだけれども、間違いないだろうね。だとしたら、その時点でしっかり対応してもらったほうがいいと思うんだけれども、4,300万円、少し増えたということだけでは、これは市民の皆さんに理解してもらうことは相当難しいと思います。枠が残っているから借りました、これは、まだ借りられますよというのはサラ金が言うことで、多摩市の財政運営がこんな感じでは困るわけです。私は年度末のところできっちり調整をすべきだと思います。財政調整基金に積んで、キャッシュフローに余裕があるということよりも、借金そのものはきちっと返してしまうというのがまともな財政運営だと思いますが、ご見解を伺って終わりにしたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 福田企画政策部長。
(
企画政策部長福田美香君登壇)
◯企画政策部長(福田美香君) 年度末には、確かに毎年繰越金という形で歳入と歳出の差し引きの額が出てまいります。一方、1月、2月というのは、例えば一風吹けば何億円というような
国民健康保険特別会計への繰り出しというようなところも医療費の関係では出てくるというようなところもあります。そういった意味では、こういった財政状況のところを注意深く見守りながら、そして、庁内につきましても、大分予算の執行が終わっているようなものにつきましては、予算をきちっと精査して、予算があるからということではなく、また、契約差金があるからということではなく、執行についてはそれぞれの部署に私どもからコントロールをいたしまして、なるだけ繰越金というようなものを生み出すような努力というのを庁内に呼びかけまして、その上で年度末の状況によりまして、起債額についてはそれに対応して抑制するなりというような対応を考えてまいりたいと思っております。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
桐木議員。
◯27番(桐木優君) 新人議員ということで、変な質問かもしれない。お許しいただきたいんですけれども、今、臨時財政対策債の話の中で、財政調整基金の話がありましたけれども、財政調整基金というのは、どういう目的で積み立てられている基金なんでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 財政調整基金につきましては、一般会計に設置が義務づけられているものでございまして、年度間の財源調整、それからまた、不測の事態に備えてというような意味合いで、家庭で言えば普通預金に当たるような形と言われているものでございます。
また、その積み立ての額というところですけれども、明確に、この額を積みなさいというところの額まで定められているものではございませんけれども、安定的な財政運営を行うという点であれば、少なくとも標準財政規模の5%程度、私どもは前から10%程度は欲しいということで考えてございますので、少なくとも15億円程度、できたら30億円ほど残高があれば好ましいかと考えてございます。
◯27番(桐木優君) そうしますと、今回のような大幅な減収という不測な事態に備えるために積み立てている基金ということで理解してよろしいでしょうか。
◯財政課長(藤浪裕永君) 基本的な趣旨としては、そのようなことと考えてございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
佐久間議員。
◯11番(佐久間むつみ君) 5ページの継続費補正のところで伺いたいんですが、この中で東愛宕小学校の改修工事の事業が、平成24年度はなくて、平成25年度ということで監理料とともになされていますが、継続費補正にした意味というものですか、それがどのようにあるのかということと、その整備事業の内容について詳しく伺いたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 東愛宕小学校の改修事業の内容でございますけれども、改修工事といたしましては、延べ床面積で約4,467平米ございますけれども、屋上、内外装の塗装工事、それから特別教室のレイアウト変更、それから、通級学級等のレイアウト変更を予定してございます。また、トイレの改修、太陽光発電、また、外構工事としては、入り口のところのスロープでございますとか、それから既存の植栽、中庭、それから観察池等々の校舎を取り巻く全体の外構の工事、それから体育館の一部改修、プールの一部改修、そのような内容でございます。
◯11番(佐久間むつみ君) そうしますと、継続費にしたということは、すぐにでも工事契約をして進められるということなんでしょうか。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 設計につきましては、本年度、完了しているという状況でございます。補正をお認めいただいた上で、契約行為、3月には契約議決をお願いした上で、4月から工事に取りかかりたいと考えているところでございます。
◯11番(佐久間むつみ君) 改修工事によって、現状の教室配置数というんですか、普通教室とか、そういうことについては変化があるのかどうかということ、それから、あそこは特別支援通級の学級もあるんですけれども、そういうことについての全体的な変化はどういうふうになるんでしょうか。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 学級数につきましては、通常の普通学級が18学級規模程度になろうかと考えてございます。プラス6学級規模ぐらいの特別支援学級というような形になっております。基本は各学年2学級の普通教室プラス少人数学級というような組み合わせをとりたいと考えているところでございます。使えるところは、全部では普通学級で20学級程度という形になろうかと思います。12学級プラス6学級程度の少人数学級というような組み合わせになろうかと考えてございます。
◯11番(佐久間むつみ君) もう一度確認しますと、普通学級が20学級、そして特別支援学級が6学級ということですよね。というふうにおっしゃいましたよね。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 普通学級として使える教室ということでございます。
◯11番(佐久間むつみ君) そうしますと、来年度、実際に学級数として使うというか、使う見込みであるという学級数は幾つになるんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 田島学校一定規模担当副参事。
(学校一定規模担当副参事田島元君登壇)
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 来年度につきましては、通学区域を変更するのは平成26年度からでございますので、来年度、平成25年度につきましては、普通学級といたしましては6学級規模を考えてございます。平成26年度以降は、通学区域を変更していきます予定でございますので、こちらの年度以降につきましては普通学級として使用する教室数は増加していくことと考えてございます。
◯11番(佐久間むつみ君) 今、そうしますと、20学級の教室数があるけれども、実際には使われるのは普通教室6学級ということになるわけですね。そうすると、あと14の教室があいているということになるんですか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 平成25年度につきましては、普通教室として使うのは6学級でございますけれども、それ以外に少人数指導の学級、教室としまして、基本的には2学年に1教室あたりを考えてございます。また、あちらの学校につきましては、今現在、通級指導学級がございますので、そちらの教室として、基本的には6学級程度を使用する見込みを考えてございます。
◯11番(佐久間むつみ君) 中身の問題については、これからいろいろ学級編制の問題とかにかかわってきますので、ここで論議するのはあれなんですが、先ほど施設整備をされるといった中身について、4月から実際に工事が始まるということになりますと、東愛宕小学校の全体像が明らかになってくるかと思うんですが、そういう意味で大変期待されるところなんですけれども、それを多摩市全体の共有の情報として、きちっと東愛宕小学校に焦点を当てた、そういうPRというんですか、そういうことをされるべきだと思うんですが、そういうことについてはどのように考えていますか。
◯議長(折戸小夜子君) 川田教育部長。
(教育部長川田賢司君登壇)
◯教育部長(川田賢司君) 現在、多摩市内の学校の施設整備というようなことで、どこの学校が特別にこうだとかというようなPRの仕方ということは今までもしておりません。この学校はこのような形で、今、施設整備をしましたというPRはさせていただいています。ですので、今回の東愛宕小学校につきましても、今回の通学区域の変更というようなことでは、広報を通じてのPRも含めてやっております。それとあわせて学校施設整備をいたしますということはPRをさせていただきますが、ここだけに焦点を当てたということではなくて、多摩市内の学校施設整備全般のときに、それぞれの学校の施設整備はこうですということでのPR、周知をさせていただいているところです。
◯議長(折戸小夜子君) 佐久間議員、少し広がっていますので、よろしくお願いします。
◯11番(佐久間むつみ君) このように東愛宕小学校に焦点を当てて、整備をされるということは大変期待しているところですので、よりよい整備をしていただきたいということを申し上げて終わりたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
しらた議員。
◯20番(しらた満君) 今、東愛宕小学校のところなんですけれども、今、課長の答弁で太陽光発電、ここは太陽光のパネルをつけるのかどうかということなんですけれども、どの位置とどのくらいの大きさ、蓄電はできるのか、それと、ここはESDで、たしか防災拠点ということであれば、そこら辺の関係はどのように考えているのか、その辺の考え方をお伺いします。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 東愛宕小学校の太陽光発電につきましては、屋上に3キロワット程度のものをつけるというふうな考え方でございます。3キロワットの中では、一般的に、今、一番普及されているという家庭用にも使われているというようなことで、自立運転ができるということでございます。その中では、自立運転ができる中で、太陽光、昼間の間でございますけれども、それが使えるコンセント等の設置もしてまいりたいと考えているところでございます。
蓄電でございますけれども、今、蓄電の設備はございません。今回も整備はしない予定でございます。
◯20番(しらた満君) 防災の拠点とはどのような関係でこの太陽光パネルをつけるんですか。昼間しかつけられませんよね。3キロワットだとご家庭のワット数です。その場合の使い方はどのように使って、これを東愛宕小学校につけて、防災の拠点として進めていく学校であるのであれば、どのように活用するか、それはこちらの教育部長と教育指導課とか、そういうことをお話は何もされていないのでしょうか。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 防災の拠点というような意味合いもございます。3キロワット等で、先ほど申しましたとおり、昼間に関しては太陽光から直接とれるコンセント等の設置もするという中では、防災時、停電時、自立運転ができますので、そういう中では昼間の間の防災無線の無停電のバッテリーの充電でございますとか、一番今回の需要が多かった携帯電話の充電、それから、学校内でいろいろな名簿の打ち出し等に使うようなプリンターやパソコンの起動や充電というものには使っていけるものと考えているところでございます。
◯20番(しらた満君) 太陽光パネルの使い方をどうのこうの説明する気はありませんけれども、太陽が出ていなければ使えないわけです。それは昼間しか使えないわけです。昼間だけ使って、では夜、自炊も何も、防災の拠点として使うのであれば、夜はどうするんですか。皆さん携帯電話をお持ちになって、コンセントを100個も200個もつけるんですか。1個しかつけないで、みんな順番でこうやって携帯電話を充電するように交換するのか、その辺、きちんとした考えがあって、太陽光パネルを3キロワットという目的があるのか、そこら辺は教育指導課とどういうふうにお話をしているのかをお聞きします。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) まずは、基本は学校に、今回、3キロワットという中では、1つは教材という形での使用をしていきたいというところでの3キロワットでございます。
そういう部分では、災害時の夜間の電力をどのような形で供給するかというところにつきましては、太陽光発電の蓄電を使うのか、または発電機等を使うのかというような部分も、今、全体の災害対策というような部分では計画の見直しを行っているところでございます。そのような整理ができている中で、学校が避難所となったときに、避難所として必要な電力の供給というような部分が太陽光になるのかどうかというところの整理がされていくと考えているところでございます。
◯20番(しらた満君) ということは、今のご答弁は、学校自体が避難所となるかどうかわからないということですよね。そこら辺がきちんとまだ整理ができていないから、ただ太陽光パネルをつけます、3キロワットの家庭のサイズのものをただつけるという考えで、全然、教育指導課の子どもたちの勉強にどういうふうに活用するかというご答弁はないんですけれども、どのようにお考えでしょうか。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 今、避難所にならないというような議員さんからありましたけれども、私どもは避難所対策班でございますので、避難所になるということは重々承知をしているところでございます。
また、今、そのような中で、計画が最終的にはまだ調整されている、また計画を立てているという段階でございますので、現状としては、今、3キロワットというような形で教材に使える範囲というような中での太陽光の発電装置をつけてまいりたいと考えているところでございます。
◯20番(しらた満君) だから、3キロワットとして、教材としてお使いなら、どのような教材として使うのか、それと、まだ計画を立てていないのなら、防災の拠点として、どのような計画が、いつ立てられるんですか。それは教育委員会で防災計画を立てるんですか。防災は総務部ではないんですか。防災の拠点として、では学校の使い方をどういうふうに計画を立てるか、それをただ3キロワットのものをつけるということなんでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 曽我総務部長。
(総務部長曽我好男君登壇)
◯総務部長(曽我好男君) 学校は避難所ということで位置づけをしておりますので、そこは防災の拠点、ただ、防災の拠点のどういう設備といったものが必要かについての議論については、今、地域防災計画の中で明らかにしていきたいと考えてございますので、現段階では、まだここでお示しすることはできないということでございます。
◯20番(しらた満君) 現段階ではお示しできない、3.11が、あれだけの地震があって、市長、今まで何も計画を立てていないで、ただ3キロワットのものをつけますということで、予算をつけて、補正予算しました、それはないのではないですか。だって、防災のまだ何も決まっていません、ただ3キロをつけます、ただ、蓄電もできない、発電機があるって、発電機からのじかでなんか、電流が安定しないからパソコンとかはできません。それも、今、多摩市にある発電機は、古いと言ったら失礼ですけれども、ちょっと型が古いというか、今の対応にできているようなものではないと思うんです。エンジン等、音も大きいですし、そういう場合の対応をこれから考えるんですか。それで3キロワットのものを、電気の3キロワット、家庭用のをつけて、どう使うかも何もわからない、ただ暗くなったら、だって太陽光パネルのコンセントをつけたって、それは電気はできていないんです。それでどういうふうにこの東愛宕小学校を防災拠点の学校として子どもたちに意識づけして、学校教育をしていくつもりなんでしょうか。防災のほうからどういうふうにやるんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 今、議員さんから、直接的に3キロワットの太陽光発電というのが防災に特化した形でのご発言、またはご意見をいただいているところでございますけれども、教育委員会といたしましては、あくまでも3キロワットに関しましては教材で使いたいと考えているところでございます。せっかく3キロワットのものを入れるからには、自立運転ができたりだとか、そういうものも多摩市の中では、今、ありませんので、そういうものの機能も付加してついているということでございますので、直接的に防災と結びついているという状況ではございません。
◯20番(しらた満君) でも、だんだん答弁が変わってきていませんか。変化してきてしまったんですか。最初は防災のことも含めてとおっしゃったではないですか。そうしたら、今、教材としてしか使わないと、総務部とどういうふうにお話しされているんですか。では総務部が出てくる必要はないですよね。最初から、教材としか、うちは使っていないんですからと、そのまま突っ張ればよかったではないですか。しかし、今は総務部もお話に出てきました。それは考えていないというお答えでしたよね。
コンセントって、ではコンセントは子どもたちに何に使わせるんですか。携帯電話を持ってきてはいけないとは言っていないけれども、今、子どもたち、必要であれば許可しますと、では、そこでコンセントを許可させるんですか。昼間、では何に使うんですか。夜はどうするんですか。防災として使わないんですよね。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 教育の教材として使い、また、防災上もそういうところでも使うことができるということでございます。各学校においては、たくさんのそういうコンセントを使っているところもございますけれども、多摩市ではございませんが、そこには、コンセントの色が変わっていて、これは太陽光で起きた電気が流れているんですというようなことを指導の中で行って、また、そこから電気を取り出しながら学習に役立てているというような学校の取り組みというものも全国的にはあるように聞いているところでございます。そういう部分では、そういうものもつける中で、教材として使いながら、そういうこともできるというような設備をつけているということでございます。
◯20番(しらた満君) 最後になるかもしれませんけれども、学習の内容は何なんですか。コンセントで何を勉強させるんですか。コンセントを入れたり抜いたりさせて、コンセントの色が変わっています、これは太陽光の100ボルトですと、本当にそれが太陽光パネルが100ボルト、そのまま流れていると子どもたちに教えるんですか。太陽光パネルは、あれは直流が流れてくるんですよね。そこをどういうふうに子どもたちに教えるんですか。コンセントが違うんだといって、雨が降っていたら、このコンセントは使えません、晴れているから使えますという教育をするだけですか。
◯議長(折戸小夜子君) 川島教育部参事。
(教育部参事川島清美君登壇)
◯教育部参事(川島清美君) 直接、直流、交流ということは小学校ではなかなか難しい部分もあります。ですので、それも踏まえて、太陽という光が発電をするという、その仕組みということに関しては、小学校の段階からきちんと、そういったものが自分たちのいざというときの手助けになる、または学習のいろいろな教材に使えるということを理解するということが大事だと思います。その理解の上で、いざというときにはそういう活用もできるということを続けて教えていく、そういう環境を整えるということも教材用としては十分活用できるものかと思っております。
◯20番(しらた満君) もう一度聞きます。太陽光パネルをつけて、何がついて、コンセントがついているんですか。そこのシステムはどうなっているか、見積もりがあるわけですよね。そうしない限り、わかりませんよね。コンセントだけ色を変えていたって、本当に100ボルトがどうなっているか。
◯議長(折戸小夜子君) 乙川建築保全課長。
(建築保全課長乙川真一君登壇)
◯建築保全課長(乙川真一君) 今回の太陽光発電につきましては、今、お話のとおり、自立運転ができるという機能を設けております。これについては、パワーコンディショナー、これは直流から交流に変換する装置でございますけれども、それから分岐をいたしまして、電源変換装置というものをつけまして、コンセントに供給するという装置をつける予定でございます。
◯20番(しらた満君) それを、だから何カ所にどのくらい使えるか、それも子どもたちに必要だと思うんです。3キロワット、こういうものをつけました、では、コンディショナーをつけて、何が動かせるかということが勉強の1つになるのではないかと思うんですけれども、今、どこにそれを、各教室に全部つけるんですか。理科室だけにつけるんですか。家庭科室だけにつける、それとも、どこにつけるかも何も決まっていないんですか。
◯建築保全課長(乙川真一君) 現在、3キロワットのものにつきましては、コンセントの100ボルトのものを1口が許容量として可能であると考えております。これにつきましては、今、想定しております場所としては、玄関付近に設置を今、設計では考えております。
◯20番(しらた満君) 玄関につけました、では、玄関につけて、どういうふうに学習としてお勉強させるんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 設備と同時に、実際にどのくらいの発電が今、されているというような、また、どんな形で電気が流れているというようなパネルに関しましても、もう設置をされている学校等をお訪ねいただきますと、昇降口のところについているというようなところもございます。そういう部分では、実際に発電量がそこにいてわかるような形になっていて、そのところにコンセント等があるというような形を考えているところでございます。
◯20番(しらた満君) 先ほどのご説明では、パネルは出てきませんでしたね。パネルをつけているという。3キロワットにパネルをつけるというような見積もりというか、先ほどご答弁でありませんでした。パワーコンディショナーをつけて、コンセント1カ所をつけるというお話だったんですけれども、パネルをつけて、パネルを見て、今、こういう電気が起きていますというお勉強をして、そこの玄関にみんなで行って、コンセントで扇風機か何かを差して、回りますという。どういうふうにやるんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 乙川建築保全課長。
(建築保全課長乙川真一君登壇)
◯建築保全課長(乙川真一君) 先ほどご説明したところで、啓発用といたしまして、テレビの画面等のようなものを設置し、現在の発電量ですとか、そういったものの掲示を、啓発できるように、今、玄関付近に考えております。
◯20番(しらた満君) では、ここで整理しますけれども、防災としての使い方はしないということでいいですね。先ほどの防災としてどういうふうに使うかということでは、蓄電もないのに、夜もつけられないということだし、それは防災としてどういうふうに使うのかということは頭に入れないでいいということで、そういう整理の仕方で今後よろしいですか。
◯議長(折戸小夜子君) 曽我総務部長。
(総務部長曽我好男君登壇)
◯総務部長(曽我好男君) 防災の拠点として、太陽光をどう活用していくかということについては、まだ検討中ということでございますので、先ほど来、お答えしているような使い方になろうかと思います。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
橋本議員。
◯17番(橋本由美子君) 先ほども話題になっていた臨時財政対策債、16ページのところでお聞きします。
ある意味、本当に厳しい中で、どれがどういう財政運営をしていったら一番いいのかということで、かなり安藤議員からは安藤議員なりのお考えが示されたところなんですが、私は臨時財政対策債の実際に借りたときのことをもう少し今、お聞きしておきたいと思います。
平成23年度は0.9%年利という形で終わっているわけですけれども、この辺のところで、今年度、最初の4億円も含めて、同じ利率になって借りることになるかと思うんですが、どのくらいを見込んでいるかということが1点、それから、この借り入れの条件というのは、3年据え置き20年償還という今までと同じものでいいのかどうか。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 臨時財政対策債の借り入れの関係ですけれども、当初予算で4億円、そして今回、4,300万円ということでございますけれども、基本的には国の財政融資資金ということの手当てをお願いしたいと考えてございます。
これにつきましては、昨年度の実績ですと、20年の償還で0.9%ということでございますので、全体の償還額ということでは、この金額を当てはめてということになりますけれども、4億4,300万円ですと、利子分としては20年間で4,760万円ほどの数字になると見込んでございます。ただ、いずれ借り入れの時期、年度末になろうかと思いますけれども、その段階の金利情勢、その他のところで上がる場合、また、下がる場合とあろうかと思ってございますので、その時点でどのようになるのかというふうに考えてございます。
◯17番(橋本由美子君) その時点でとおっしゃいますけれども、借りるときに一定の見通しはあるかと思うんです。平成17年だったら2%、それから去年は、さっきお話ししたように0.9%ということで、その辺のところはどの辺のことを大体、今、お考えでこの借金をするかということは重要だと思うので、一応、お聞きしておきます。
◯財政課長(藤浪裕永君) 先ほどご答弁させていただきました金利の状況ですけれども、まさに国の動向ですとか、国債の発行の状況ですとか、その辺に左右される部分が大きいかと思ってございます。ただ、一方で現下の金利情勢を考えますと、非常に低く抑えられているところということですので、予算の中では0.9%プラスアルファの部分で見込ませていただくことになろうかと思いますけれども、実績としては、先ほど来、申し上げた平成23年度実績程度で借り入れができるのではないかと現在考えておるところでございます。また、その上でも財政融資資金の手当てを考えるということが、金利上のところでも有利な形になろうかと、市中から借り入れるよりも有利な状況と見込んでございます。
◯17番(橋本由美子君) 誰の感覚からいっても、お金を借りないでいろいろ動いていけばいいと思うんですが、いただいた予算のときの表を見ても、26市の中で多摩市は全然臨時財政対策債を立てていない武蔵野市と国分寺市以外では最も低い額で、このまま行っているのではないかと思うんですが、その辺のところ、これは予定額ということで26市の資料を載せていただいたんですが、この辺の動きについて、わかっていることがあれば1点と、それから私、年利0.9%のものでも10年たつと見直しというのは、これは毎年借りるときの借入条件として、10年ごとの金利見直しというのはついてくるものなんですか。
◯財政課長(藤浪裕永君) 2点ご質問をいただいたかと思います。
1点目の各市の借り入れの見込み、状況でございますけれども、こと不交付団体というところで限らせていただきますと、現在、6団体、立川市、武蔵野市、三鷹市、府中市、調布市、多摩市とございます。この中では平成23年度の中では5市が発行しておる状況ということで、多摩市が借り入れの可能額に対して9割程度、残りの4市についてはほぼ100%借り入れをしておると。また、平成24年度の当初の中で資料で既にお示しさせていただいてございますけれども、金額等で拝見しますと、昨年度実績のほぼ半分程度ということですので、ほかの不交付団体の4市についてもほぼ満額の借り入れを見込んでおると考えてございます。
また、もう1点の金利の見直しでございますけれども、これは財政融資、国の資金の中で、借り入れの条件ということで、10年たったら利率を一旦その段階で見直しをします、その段階での金利の動向によって、上がる場合、また、下がる場合もあるということで、場合によってはこの際に一括償還をできるというような仕組みになっておるものでございます。
◯17番(橋本由美子君) ということは、例えば、一番近々だと、当然、10年近く前に借りた臨時財政対策債、いただいている表、例えば平成15年のものだったら、もう目の前に見直す日が来るんですけれども、そのときには、必ずしも、今のお話を考えると、1.4%とか、2.0%というものが0.何%台になることもあり得るという予測で考えていっていいということですか。
◯財政課長(藤浪裕永君) 現在のお尋ねですと、臨時財政対策債のことですけれども、既に減税補てん債でも同様な枠組みがございまして、これについては、今、具体的な数字は持ってございませんけれども、借りかえの際に金利が下がっておる、現在の金利に改めて当てはめた形での借りかえという形になっておりますので、当初見込んでいたものに比べまして、金利負担は下がってきている、そんな状況が現在ございます。
◯17番(橋本由美子君) お金のことで、先ほどの考え方のように、4億4,300万円財政調整基金から借りて、その着地点のこれから何年か運営していく多摩市の中で、今までも長期にわたって、私たちは逆に、20年近く前には公債費比率が高くて、このまま新しいものをこれから、当時は新しい、しかも50億円、80億円という建物を建てていく中で、こういう借金計画でいいのかということは、臨時財政対策債とか、減収補てん債とか、それだけではなく、建設債のときも心配してきて、討論でも言わせ続けていただきました。
でも、今の中で、あのときには考えられなかったような財政の困難さに当たってということで、私、これはまた討論等でも申し上げますが、今回のやり方について、では、どこをどういじるのが一番将来的にいいのかということはなかなか正解というのは難しいかとも思っていますし、随分、財政の方もご苦労なさった上でのこのお金だというふうに、とりあえず、歳入については受けとめさせていただきたいと思っているということを申し上げて終わります。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
加藤議員。
◯24番(加藤松夫君) おはようございます。今の臨時財政対策債についての関連といえば関連ですので、基本的なことをまず確認したいと思っておりますが、先ほどのいろいろやりとりの中で、まず財政調整基金を取り崩すのに、さらに今回みたいに臨時財政対策債を手をつけないで、4,300万円くらいだったら、財政調整基金を取り崩す方法もあるのではないかという考え方がありました。
私は個人的には、この前、せんだっての一般質問でもお話ししましたが、問題は地方自治体が起債する、要するに借り入れ、借金をすること自体は決して悪いことではない。我々議会も、以前から、あれをつくれ、これをつくれ、こういうものはどうなっているんだ、これは一刻も早く設置してくれ、こういう要望をもう行政の皆さん方が耳にたこができるぐらいまで、ああしろ、こうしろ、でも、我々議会も、確かに責任が伴う話だったんです。それには全て財源が伴って、その財源をどこから持ってくるんだということを議論を別にしておいて、あとは全部行政の皆さん方で、それはそっちで考えてというのが今までの一般的なことであった。
しかし、これからは、きょうの議論にもありますように、賛成するも、反対するも、当然、我々議会もそれに責任を伴うということです。そういう意味で、私は今回、ここで確認を1つだけしておきたいんですが、財政調整基金を取り崩せばいいというふうな先ほど質疑がありました。現在、これまであった約17億円から5億円を既に取り崩して、実際、今、12億円少しぐらいしか、これくらいしかないわけでしょう。そうすると、12億円の財政調整基金で、これから何が起こるかわからない、防災対策、いろいろなことをやらなくてはいけない、庁舎の手直しだとか、あっちこっち雨漏りだ、これも全部やらなくてはいけないというのを、一般的な会計の中で、財政調整基金を取り崩せばいいなんて、簡単にはこれからはいけないと思うんだ。まだ5億円、12億円あるから、ではこれを使えばいいということになると、次から次へとこれに全部手を出さなくてはいけなくなる。そういう意味では、市側がこれまでかけていた、我々議会も納得をして手を挙げてきた目標25億円くらいの財政調整基金は、当然、これは今後、四、五年のうちに確保しなければ、これは大変なことになるという考え方を持っております。
まず、財政調整基金の現在の所管の取り組み、そして、これまで財源不足に対する具体的な取り組みのイメージということで皆さん方所管が出してくれた平成25年度、来年度の新予算です。この中では、既に8億4,000万円を、毎年経年的にこれを取り組みによって何とかお金を浮かしていく、そして、さらに平成25年度は3億5,000万円をさらにどこかで削る、身を切る覚悟でもってこれを確保して、トータル的に平成25年から28年度の削減額を74億9,000万円、こういうとてつもない減額を目指そうとしているんです。
そういう流れの中で、今回、4,300万円、たかが4,300万円であるけれども、されど4,300万円、これを一時の財政調整基金を取り崩すという考え方、私は個人的には、これは大丈夫かなと思います。仮にそれが4,000万円で、5,000万円であろうと、1,000万円であろうと、世代を超えて負担をさせるという考え方であれば、それは投資的な借り入れですから、それは当然、こういう考え方があって、臨時財政対策債でもって借り入れをするということは、私は間違っていない、そういうふうな考え方を持っております。
まず、財政調整基金の見通し、それから、その返済に対する具体的な見込みについて、お話しいただければありがたい。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 財政調整基金、また、今後の中長期の財政運営ということでお尋ねいただいたかと思ってございます。先ほど来の答弁の中でも、財政調整基金のあるべき目標額といいますか、少なくとも標準財政規模の5%程度は欲しいということで、15億円程度はコンスタントに確保できる形が望ましい、できれば10%程度が望ましいという話もさせていただいてございます。これにつきまして、まず、この目標を立てながら、かなり高い目標というところもあろうかと思いますけれども、これは1つ持ってございます。
また一方、今回の第五次多摩市総合計画を作成するときの財政の見通しという中で、大幅な財政の不足が見込まれる。そうした中ではさまざまな見直しをさせていただきまして、本年度予算の中で、一般財源で8億4,000万円という数字も出させていただきました。この金額は、効果は後年度も続く、来年度以降も続く、それに加えて、また平成25年度、26年度以降に新たに効果が積み上がっていくもの、これは取り組みによっては初年度ではなくて、2年目、3年目に効果が出てくるもの、例えば、申しわけないですけれども、使用料改定についても、初年度からではなくて、改定したその後に金額が反映されてくる、そうしたもの、その他を含めまして、トータルで効果額が見込まれてくるということでございます。
これに加えて、4カ年ないし5カ年の事業を実施するに当たりましては、さまざまな財源的な手当てということで、財政調整基金以外の特定目的基金、公共施設整備基金ですとか、緑化基金等もございます。こうしたものも活用しながら、また、その他の建設債等も活用しながらの4カ年ということで見込みをさせていただきます。そうした中でトータルの政策を実現するということを考えていくということと、あとは、毎年度の財政の動きの中では、当然に経済情勢も計画で見込んでいたものと、上がる場合もあれば、下がる場合もある、そうした中で、やりくりもしながらで、また財政調整基金についても積んでいくような、そんな動きも引き続きしながら、中長期的な動きはしていきたいと考えてございます。
◯24番(加藤松夫君) 先ほど75億円弱の財源不足に対して、今後、4年間でもってどう対応していくかということについては、これは我々議会もこのきちんとした現状を頭の中にたたき込んでいろいろな議論をしなくてはいけないと思うんです。75億円財源不足の、そのうちの財政調整基金の活用でもって、そのうち約20億円でもって対応するということを我々議会も忘れてはいけないと思うんです。であるならば、この4年間で20億円の財政調整基金は、何としてもこれは確保しなければ、今後は立ち行かなくなるということなんです。
せんだって私は一般質問でもって、いよいよこれは国政の選挙が終わらないことには始まらないわけでありますけれども、おそらく暮れに一定の方向が決まってくると、いよいよ消費税のほうの投入が具体的になってくるでしょう。そして、それに対して、消費税のそれぞれの増額分が各自治体にどれぐらい入ってくるかというのは、これは好むと好まざるにかかわらず、我々自治体はそれを避けて通れなくなる。こういう議論もして、きちんとした精査をした、そういうデータ、具体的な金額、そういうものを頭の中にたたき込んで、我々は議論していかなくてはいけないと思っております。
いずれにいたしましても、問題は、現在から将来までの負担が、現在の多摩市の自治体の負担が身の丈を超えたものになっていないかどうかということだけを、我々議会もここを徹底的に議論を交わしながら、そして行政はきちんとした最新のデータを常に我々議会、そして市民の方々にもお示ししていただきたいと思っておりますが、少なくともきちっとしっかりとしたまちの将来ビジョン、財政の裏づけというものを、具体的なものを、現状はこうです、2年先、3年先はこうなりますというものをきちっとデータをお示ししていただきたいとお願いしますが、この件について、お答えを聞いて終わります。
◯財政課長(藤浪裕永君) 先々の見通しということのお話かと思います。総合計画のときにも中期の見通しということで4カ年、5カ年、お示しさせていただきました。この動きについては毎年更新をさせていただいているものでございます。例えば平成24年度、25年度についても、現時点に見通せる制度改正というもの、見えるものと全くまだ見えないものというところがございます。その中でも、現時点で見られるものは最大限、見ながら見通しを立てていく、また、先ほどお話のございました税制の改正、このものについても先が見えてきたところでは、さらに更新をかけながらということで、これは毎年度、お示しさせていただきながら、このような状況ですということではご説明をさせていただきたいと思ってございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
遠藤ちひろ議員。
◯26番(遠藤ちひろ君) それでは、関連で伺います。残すところ、午前中もあまりありませんが、臨時財政対策債のことです。
この議論を振り返って、私は過去、また一昨年の議事録を拝見していたんですけれども、臨時財政対策債の性格について、当時の太田企画政策部長がよいことを言っているんです。臨時財政対策債につきましては、今回、これは2年前のことですか、平成22年、今回、7億円発行いたしましたけれども、本来これは、率直に言えば、ある意味で非常事態でございます、まさに国家予算における国債の占める割合がどうか、あれと同じような議論になってしまう、急場しのぎであって、赤字債として活用するのは平成22年度でできれば最後にしたい、こういうことをおっしゃっております。
まず、この臨時財政対策債という名前が間接的に聞こえるものですから、これは要するに赤字債ですよね。財源がないから、国が赤字国債を発行しているように、財政法の特例でもって出している、あの性格と一緒であると、前、おっしゃっているわけですが、この見解に現執行部は変更はありますか。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 臨時財政対策債ですけれども、制度としては平成13年度に設けられたものと理解してございます。こちらにつきましては、地方一般財源の不足に対処するために、投資的経費以外の経費にも充てられる地方債というふうに制度化されてございます。こちらにつきましては、地方財政法第5条の特例として発行される地方債ということでございます。以前の減税補てん債などと同様のものでございます。建設債とそれ以外という形に分かれますので、そういった意味では、いわゆる赤字債の区分に入るものということで理解させていただいてございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) 要するに、これは赤字債なんです。表現が臨時財政対策債とかというから、何となくいろいろな理由があるのかなとか、合理性があるのかという気がするんですが、これは紛れもなく赤字債で、我々の会派の基本的スタンスは、何でも合理的に考えましょうということで考えていきますので、幾つかその観点から質問したいと思います。
まず1つ目ですが、先ほど安藤議員がおっしゃった、私も改めて思ったんですけれども、臨時財政対策債を借りるということは、これは利子がつくんです。0.9%で、今、橋本議員からお話があったんですが、20年で4,700万円ぐらいの利子が発生すると。つまり、これを借りると、利子が発生するんです。安藤議員がおっしゃっていたのは、財政調整基金を一時的に崩すのであれば、これは利子は発生しません。
まず、我々が思ったのは、利子が発生するお金をなぜ借りなくてはいかんのか、利子の分をさらにオーバーできる、利子をさらに収入に変えられるような投資的な意味合いが入っているならば、これはわかるんですけれども、20年で4,700万円、これをさらに増収分に変えられるような投資的な意味合いがこの借金にはあるんでしょうか。
◯財政課長(藤浪裕永君) 金利の関係の部分でお話があったかと思いますけれども、トータルの4億4,300万円であれば4,700万円ほどということですけれども、今回、4,300万円という部分でいけば、トータルで462万7,000円ほどになろうかと思ってございます。
また、今回のものがどのような形の投資効果を生むのかという部分のお話ですけれども、1つは、先ほど来、申し上げた、枠組みは赤字債というものですけれども、こうした活用の仕方をしたいという話をさせていただいたかと思いますけれども、建設事業にかかわる部分の一般財源部分、これについては形として残るものということで世代間の公平ということも1つございます。
また、もう1点、事例として挙げさせていただきました補助金の関係ですと、諏訪二丁目住宅の関係ですとか、あるいは企業誘致の関係、補助金ではありますけれども、こうしたものに充てさせていただきたい。これにつきましては、諏訪には新しい世代の人たちが市外からも多く入ってこられるということで、これをイコール増収の形で捉えてご説明するのはいかがかと思いますけれども、平成26年度以降の税収の増というところは期待させていただいているものはございます。
また、企業誘致につきましては、既に実績等のお話もさせていただいた場面があったかと思いますけれども、こちらも企業として、法人市民税の貢献等のところも、あるいは償却資産税の関係ですか、こちらに跳ね返ってきているようなところという部分も十分にあるかと理解してございます。
◯議長(折戸小夜子君) この際暫時休憩します。
午前11時58分休憩
──────── - ────────
午後1時00分開議
◯議長(折戸小夜子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
平成24年度多摩市一般会計補正予算(第4号)についての歳入の質疑を続行します。
遠藤ちひろ議員。
◯26番(遠藤ちひろ君) 午前中の最後のところで、臨時財政対策債をお借りするわけですが、この臨時財政対策債が単なる赤字債なのか、それともほかの性格があるのかというところ、つまり投資に向けるお金があるとか、この4,300万円はそういう性格を持っているのかというところで伺ったらば、いろいろなお話をされましたが、それは、でも当初予算全体のお金がどこに回ったかというお話で、この4,300万円がどう使われるのかとちょっと違うのかと思ったんですが、この臨時財政対策債を借り入れる金額は、投資的な部分、将来的なリターンを生むお金に回っていくのか、もう一回伺います。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 今回の補正では、臨時財政対策債4,300万円ということですけれども、当初予算と合わせますと4億4,300万円という数字になってございます。
こちらの充て先といいますか、こういう形に振り向けたいという中身の部分でございますけれども、当初予算から9月、そしてまたこの12月補正までの中のところでは、投資的な経費、さまざまございます。施設整備の関係ですとか、また、先ほど来、申し上げた諏訪二丁目ですとか、企業誘致の補助金、こうしたものに充てていきたい。また、今補正の中であれば、通学路の安全対策等ということで、トータルの中でということになろうかと思いますけれども、全体の部分に、一般財源に相当する部分に充てていきたいと。
なお、その一般財源相当する部分のところですけれども、投資的な中身で言えば、あらかたで10億円程度はあろうかと思いますので、その2分の1弱になろうかと思いますけれども、こうしたものに振り向けたいということでございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) 我が党といいますか、我が会派の基本的な考え方というのは、皆さんご存じかもしれませんが、民間的な発想を行政や政治の世界に持ち込んでいこうという部分です。そう考えますと、持続可能かどうかということ、キャッシュフローが回るのかということ、固定費をどう折り合いをつけていくのかということと、さらに収入をどうふやすのか、こういうふうな観点から我々は歳入歳出を見ていくわけですけれども、そういうふうな観点から考えますと、これは臨時財政対策債というものが赤字市債であって、かつ、来年以降のことを考えたとき、象徴的な部分だと思うんです。臨時財政対策債は今年でもう使えなくなる、今年の当初予算の3月の審議の際にも、臨時財政対策債は極力もう借りたくない、非常事態であって、一般的に使っていい財源ではない、なるべくならば4億円も余ったらばお返ししたいというふうなお話をされていましたが、この最後の一種とりでであった緊急避難的に使ってきた臨時財政対策債が来年使えなくなるわけです。しかし、おそらく、また収入だけでは、歳入だけではやり切れなくなって、どこかから借金をしてくる、もしくは基金を取り崩す、いろいろなことでやりくりするんでしょうけれども、臨時財政対策債が使えなくなるわけですが、来年の予算編成のときに、今度、どうやって赤字部分を埋めていくんですか。
◯財政課長(藤浪裕永君) 今年度の次の、また次の展開ということのお話かと思ってございます。予算編成に当たりまして、市税が基本であるということは変わりないところでございますけれども、そうした中でのその他国庫負担金、補助金等からの支出金、こうしたものもございます。こうしたものを見込みながら、それでも財源が足りない部分をどうしていくかというところであれば、建設債である市債の借り入れ等もございますし、あとは、大きいところですと、その他の財源対策ですと、各種基金、これをどう使っていくのか、これが1つ大きいところかと思います。また、そのほかのところですけれども、歳入の確保の部分と、それから、あとは歳出のところですと、いろいろと切り詰めていく部分は節約をしながら、あるいは実施時期等も考慮しながらということで編成に当たりたいと思ってございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) ここが我々にとっての一番の主張する部分なんです。臨時財政対策債の4,000万円にけちをつけているわけではなくて、この臨時財政対策債の借り入れというものが象徴的な事項、項目ではないかと思っているんです。4,300万円の臨時財政対策債、合計で4億4,300万円ですか、これが来年は使えなくなると、今、プライマリーバランスが合っていませんから、今度は基金に手をつけざるを得なくなるんです。
これは、まさに30代、もしくは20代、10代、我々がこれからずっと払っていくことになるわけです。建設債ならば、百歩譲って一歩わかるんですけれども、基金の取り崩しと赤字債の発行というのは、単に穴埋めです。これでは困る。我々は収入をもっとふやすべきだと言っていますし、経常経費の事業予算もカットしなくてはいかん、新規の箱物なんか論外だと、そういうところまで含めての臨時財政対策債であり、来年の予算編成でなくては困るんだと思っています。
その部分、私たちは別に無理を言っているつもりはないんですが、その辺のポリシーはしっかりしていただかないと、臨時財政対策債の借り入れが非常に安易な財政運営の象徴になってしまっている、ここを問題視しています。ご意見を伺います。
◯財政課長(藤浪裕永君) 財政規律と、それから今後の展開ということのお話かと思ってございます。財政規律の関係につきましては、先ほど来のご質問の中でも、るる申し上げましたけれども、しっかりこれは確保していきたいと考えてございます。
その一方で、投資的な意味合いの中身のところですけれども、今補正の中でも施設整備の部分を幾つか上げさせていただいてございます。教育の関係ですとか、子育ての関係等についても、これは単なる箱という形ではございませんで、新たな活力を呼び込んでいくための魅力づくりといいますか、皆さんに多摩市に移り住んできて、子どもを育てていただくような、そんな環境をつくるためには、まさに必要な施設ではないか、魅力づくりの施設ではないかと思ってございます。そうしたこともトータル兼ね合わせた上で、一番の主眼であります市税をしっかり確保していく、そんな流れの長いスパンで進めていきたいと考えてございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) また、太田企画政策部長のお話を引用しますけれども、わずか2年前には、市側は臨時財政対策債というのは本当に非常事態であって、本来使ってはならないんだ、国家予算における赤字国債と同じように、知らない間に毎年毎年発行していって、1,000兆円に積み上がってしまう性格のものであって、本当に禁じ手であるという認識をお持ちだったんですが、ここのところ毎年発行なさっている。おそらく来年は、基金に、もしかしたら手をつけるのかもしれません。これも非常に大きな覚悟を持って手をつけるんでしょうけれども、これがおそらく常態化していくのではないかという危険を、まさに今、日本国政府が示している。ああなってしまっては困るんです。
我々もいろいろなご提案を申し上げています。おっしゃったように、市民税ですか、確かに個人市民税は必要です。と同時に、法人市民税、固定資産税、この基幹3税の増収を真剣に考えてもらわなければ困ると思っています。
国と同じようにならないためにも、ぜひこの機会に私は一度踏みとどまる必要があると思っておりますけれども、さっきの質疑にもありましたが、4,300万円が、単に枠があったから借りてしまったと見えないためにも、それが政策的に意味があって、リターンを生むんだということをもう少し合理的に説明していただかないと、枠があったから借りてしまったようにしか見えないんですが、もう一度伺います。あのお金がどういうふうに将来返ってくるんですか。利子の部分をさらに上回るリターンを生むんですか。伺います。
◯議長(折戸小夜子君) 福田企画政策部長。
(
企画政策部長福田美香君登壇)
◯企画政策部長(福田美香君) まず、太田部長当時の答弁についてお話をされていらっしゃいました。実は、平成18年度に税源移譲がありましたが、それ以降は財源の移譲がないまま、国の制度改正や地域主権改革で、交付税措置というようなことで、全く不交付団体の場合は財源が来なくて、一般財源の負担ということで、全部市税からの負担というような形になっております。こういった状況というのは、まだその答弁をしている段階の中では、そういうふうなものというのがそんなに多くある状況ではございませんでした。これが今、目白押しになってきているというようなところでは、かなりの状況変化がございます。
それから、国の役割として、健康や、医療や、セーフティーネットというところの制度改正については、交付団体であろうが、不交付団体であろうが、本来は国の責任で、これは市が何かするとかいうことではありませんので、要は、これは国の事業としてやるというような形であるべきもので、それが不交付団体の場合は全部一般財源でやらなければいけないということの中では、ますます財源の自由性というか、そういうものがなくなってきているということもございます。そういう意味では、前提となる枠組みがかなり違っているというようなところはご理解いただければと思います。そして、これは、超高齢社会になっている中で、日本の制度そのものの問題が不交付団体のところにも来ているというような部分があるというところ、そこを私どもも認識しているところでございます。
ただ、では、国の責任といって市が手をこまねいていていいのかということでは、確かに議員がおっしゃるように、できる努力、歳出削減、いろいろな見直し、それから公共施設も含めました適正配置、そして歳入確保のためのいろいろな努力、これは総合的に一つ一つ全部手を抜かずにやっていかなければいけない事業だということで、何か1つで特効薬で解決するようなものは、今、全然ないという状況だと認識しております。
◯26番(遠藤ちひろ君) そろそろおしまいにしますけれども、増収策についても、私は一般質問等々で何度も申し上げています。シティーセールスのお話から、清掃工場の活用、電力の問題、営業的な視点で見ると、公共施設、公共が持っている財産ってすごいんです。それを本腰を入れて取り組んでもらって、増収を図る、来年からの基金取り崩しを極力回避したい、これはサスティナブルな持続可能な市政運営において、ここが大きなポイントになってくると思っています。公共施設の再配置についても、よもやこの議論を踏まえて、先日、しらた議員がおっしゃっていましたが、スクラップ・アンド・ビルドの方向性が揺れるようなことがないように、くれぐれもお願いしておきます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
星野議員。
◯19番(星野なおこ君) 5ページの継続費補正の東寺方小学校の増改築工事について伺いたいと思います。
この東寺方小学校の増改築工事が行われるようになった経緯と、それから、工事の内容を教えていただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 東寺方小学校の工事の経緯ということでございますけれども、まず、東寺方小学校は昭和50年に開校して以来、耐震工事を平成14年、それから校舎、または体育館が平成20年という形で耐震工事等はやってまいりましたけれども、その間、大規模改修をしてこなかったというような経緯がございます。そのような部分で、現行の従来の校舎につきましては、大改修の時期を迎えているということでの改修ということでございます。
それから、増築部分に関しましては、多摩第一小学校、それから多摩第二小学校という大規模校の間に挟まれた東寺方小学校ということで、12学級規模の小さな学校でございました。そのような部分で、全体の学区等の見直しの中で、12学級規模から18学級規模への増築ということを約1,700平米弱という形で考えているものでございます。
また、従来の校舎の改修の内容につきましては、屋上内外装工事、それから教室等の適正配置、それからトイレの改修、それから太陽光、西通用門の新設ですとか、体育館の一部改修、プールの改修というような全体の老朽化に伴う改修を行うという予定でございます。
◯19番(星野なおこ君) 先ほどのしらた議員とまた重なってしまうところがあると思うんですけれども、太陽光発電を屋上に設置すると伺っていますけれども、その大きさ、それと、今、トイレの改修をするとおっしゃっていましたけれども、全部のトイレをきれいにするのかを教えていただけますでしょうか。
それで、トイレの工事、そして太陽光の工事のそれぞれの金額を教えていただければ。お願いします。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 太陽光発電の大きさでございますけれども、3キロワットを予定しているところでございます。
それから、トイレの改修でございますけれども、東寺方小学校に関しましては、トイレの老朽化が進んでいる中で、暗い、それから汚い、におうというようなことがお子さんたち、または保護者の方たちからも指摘されているというところでございました。
その中では、保護者の方たちが清掃に行ったりだとかということもしていただいているというようなこともございまして、今回は保護者の方、それから児童、教育委員会等でトイレプロジェクトという形で参加型のトイレづくりをしようというところから、トイレについての改修のことを始めました。その中では、床の仕上げがウエットがいいのか、水で流せるのがいいのか、それともドライがいいのかということで、4回にわたりまして、ウエットを採用している学校、それからドライで改修した学校等々の視察も行ったところでございます。そのような中で、今回のトイレの全体の改修ということになってございます。
個別の金額に関しましては、入札前でございますので、控えさせていただきたいと思ってございます。
◯19番(星野なおこ君) そうですね、わかりました。金額のことは結構です。
それで、トイレプロジェクトが行われた経緯というのは、今おっしゃったようにトイレが暗いとか、汚いとかというようなことから、今回の増改修に合わせてトイレプロジェクトが多分、設置されて、どのようなトイレにしていったらいいのかということを話したんだと思うんですけれども、トイレが汚いとか、怖いとかというのは、ほかの学校にもあるようなことだと思うんですけれども、今回、私が以前、いただいた資料の中だと、要は太陽光パネル3キロワットを設置したことによって、それを教材に生かしたい、それは東愛宕小学校も同じだと思いますけれども、今回はこのトイレプロジェクトの中で、お尻で感じる太陽光ということをスローガンにして、暖房便座を導入と私は伺っていますけれども、それは間違いないのかということを伺いたいと思います。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 太陽光の発電を教材で使いたいということに関しましては、それは設計の中で動いてございました。それから、トイレプロジェクトは、そこに参加された保護者の思いの中でさまざまな検討が行われてきたというような経緯がございます。それが最終的に結びついた中で、何らかの形でトイレも教材にできないか、太陽光で起こした電気が熱に変わり、肌で感じられるようなものにならないだろうかというような話も最終的には出てまいりました。そういう中で、それがありきということではなくて、今回は総合的な判断の中で3キロワットという形になったというような経緯でございます。
◯19番(星野なおこ君) 多摩市の小学校、中学校の中では、太陽光パネルがついているところとついていないところがあると思うんです。それで、今回は東愛宕小学校と東寺方小学校は3キロワットですよね。ほかの小学校、中学校では、10キロワット、あるいは20キロワットがついているところがあると思うんですけれども、多摩市として、全部の小・中学校に太陽光パネルをつける予定なのか、そして、その大きさをどのようにして決めているのかを伺いたいと思います。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 現在まで、小学校、中学校で8校の学校に太陽光パネルを設置してまいりました。一番大きなものが多摩第一小学校の20キロワットでございますけれども、そのほかのものに関しては、エコスクール事業ということで、3校に関しては行いました。それから、1校は飲料メーカーからの寄附というようなことでございます。それから、環境教育の一環ということで、青陵中学校、それから貝取小学校、豊ヶ丘小学校に関しましては、統合に合わせてそういうものを整備してきたというような経緯がございます。
今回、それらの中で、3.11を迎えて、太陽エネルギーというものが新たなエネルギーとしてさまざまな形で期待を受けているというふうな中にあって、学校の中でのそういう太陽エネルギーのパネルをどういう形でつけていくかというところに関しましては、太陽エネルギーに関して、最低限、教材として使える範囲内のものを設置していこうということで考えたものでございます。
これらの中には、平成23年6月に改正されました環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律、このような中でも、1つは環境教育の教材としての活用ができること、また、地域の環境エネルギー教育を発信できること、また、学校のそういう整備、大改修をする際にはそういうものに配慮をし、設置等もお願いしたいというような法律改正もございました。
そういう中では、引き続き太陽光発電に関しては2分の1の補助もいただけるという中で、今回は3キロワットとしたというような状況でございます。
◯19番(星野なおこ君) 特にこの学校は10キロワット、この学校は3キロワットとかということは決まっていないのかと思うんですけれども、今おっしゃったように、太陽光パネルを環境教育として活用するという、ある意味、教材として活用していると私は受けとめているんですけれども、ただ、先ほどもしらた議員からお話がありましたけれども、原発の事故があってから、多摩市としてもエネルギーを自分たちのまちでつくっていくんだというような方向を向いていると思うんです。
それで、防災のほうになってしまうんですけれども、学校は防災の拠点でもありますので、私はそういう視点できっちり考えていったほうがいいと思うんです。場当たり的に3キロワットだったり、10キロワットだったり、20キロワットだったりというのは、私は違うのではないかと思うんです。これで今回も3キロワット、教材といってつけるのだったら、それはそれでいいですけれども、私はここで立ちどまって、もう一回どうするのかということを考える必要があると思うんです。
それで、環境教育といえば聞こえがいいですけれども、ただ、ほかにもあると思うんです。太陽光パネルをつけることだけが教育ではないと思うので、多摩市はESDの観点でいろいろな教育をやっています。ですので、お金をかけないESDだってあると思うんです。ですので、私はこの3キロワットを載せることによって、子どもたちに本当にしっかりした環境教育、あとは地域住民にも影響できるようなことになっているのかどうかということを疑問に感じていますので、そこのところ、多摩市全体としてどういうふうに考えていらっしゃるのか、どなたになるのかわかりませんけれども、お答えいただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 少し広いんです。この件だけでします。
曽我総務部長。
(総務部長曽我好男君登壇)
◯総務部長(曽我好男君) 防災拠点ということでの、今、お尋ねでございましたけれども、先ほどもしらた議員にご答弁申し上げましたように、現段階で防災の拠点に太陽光発電をどう活用していくかということについては検討中でございまして、今ここで、こういうことで使うとか、どれぐらい必要だとかということについてはお答えできない状況でございますけれども、防災拠点に太陽光発電をどう活用していくかということについては今後の検討課題ということで捉えております。
◯議長(折戸小夜子君) 會田環境政策担当部長。
(環境政策担当部長會田勝康君登壇)
◯環境政策担当部長(會田勝康君) 再生可能エネルギーへの市での取り組みということでございますけれども、こちらにつきましては、これまで啓発ということが中心に行われてきたかと思っておりますけれども、先ほどありました3.11を踏まえて、自然エネルギーを市としても、もう少し市の中で発電をしていくという必要性があるということで、推進に歩みを進めていくということも必要かと考えております。その際、市の持っている公共施設をそういった太陽光の発電をそこで利用する、いわゆる屋根貸し等もこの中では今後検討していかなければならないと考えてございます。
ただ、これには実際に幾つかの自治体で取り組んでいるところもあります。また、その中ではいろいろ課題等もありますので、そういうところを整理しながら、まず、可能性があるようなところを抽出しまして、そこへの太陽光発電のより一層の設置を考え、進めていきたいと考えてございます。
◯19番(星野なおこ君) 話が広がってしまってすいませんけれども、ということは、防災関係はいいですけれども、教育にまた戻りますけれども、多摩市は、ほかの全部の小・中学校に、今後、環境教育の教材として太陽光パネルを設置していくというおつもりでよろしいんでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 川田教育部長。
(教育部長川田賢司君登壇)
◯教育部長(川田賢司君) 今回の太陽光パネルの設置につきましては、大規模の改修という時期を捉え、そしてまた、今の制度の中での補助制度等があるというようなことを鑑みて、その時代に合った教材という考え方の中で、現在、3キロワットの太陽光パネルを設置するという考え方でございます。
◯19番(星野なおこ君) 増改修に合わせて設置するとお答えがありましたけれども、学校によっては3キロワットだったり、10キロワットだったり、20キロワットだったりと、今の感じではまちまちなわけです。
それと、今回はたまたま増改修に合わせてトイレプロジェクトが立ち上がって、お尻で感じる太陽光という便座が温かくなるトイレを設置するということですけれども、私は一番もったいないやり方だと思うんです。便座、休み時間は5分しかありません。夜間はもちろんとまると思うんですけれども、はっきり言って、使っていない間は熱が逃げていって、捨てているようなものなんです。そういうところも教育としてどうなんでしょうかと言いたくなってしまうんですけれども、私はもっと効率的な使い方をするべきなんだと思いますし、太陽光パネルを設置すること、パネルを見て、どれだけの太陽が今、光が来ているのかということももちろん大事かもしれませんけれども、私は、教育委員会としてはもっと違った視点でESDをやってもらいたいんです。お金をかけないESDをやってもらいたいので、太陽光パネルがもちろんその時代のニーズに合ったということもわかりますけれども、今はいろいろな情報がありますので、お子さんだって大体わかるわけです。これを設置したことによって、ふーんと思って、そうだねといって、それで終わってしまったら意味がないので、だからそこを今後どういうふうにして、地域の人も巻き込んでやっていくのかという、ほかで実際、そういう教育をされているのかどうかを伺いたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 今回、トイレプロジェクトというところで保護者の方々、また、お子さんたちからもアンケート等の調査を行いました。そういう中では、今回、暖房便座というような話が出てきました。学校全体としても環境教育の1つとして、そういうものを使っていきたい、指導していくというようなこともございました。それから、トイレの前には、そういうものがそういう形で変わっていくんだというようなパネル展示等も行い、その中でのこともやるというような形もございます。
また、皆でトイレを今回つくってきたというところには、その後の清掃でありますとか、トイレをみんなできれいに使おうだとか、それから、今回は節水の洋式便器へ皆かえておりますけれども、その節水効果だけでも六十数万円の金額の水道の節約もできる、全体的なそういうような中で、今回のトイレプロジェクトの中でかえてきたというようなこともございます。
先ほどご指摘のありました、確かに5分休みですとか、昼休みですとか、そういうときしか使わないではないかというようなお話もいただいているところでございます。それらにつきましても、細かく設定を変えられるという中では、15パターンほどの季節、それから曜日、時間というような形での設定をする中で、そういうものが無駄にならないというような形をしていかなければいけないというようなことも、一緒に子どもたちと考えていくというようなこともさせていただきたいと考えているところでございます。
◯19番(星野なおこ君) それはトイレが座ったときに温かければ、それは気持ちいいと思いますけれども、私はそれが教育だとは思っていませんので、そこのところは教育委員会でよく考えてもらいたいと思うんです。お尻が温かいからって、それを太陽光パネルをつけたことによってお尻が温かくなる、それが太陽の光なんだというように、それが教育なんだではないけれども、それが果たして教材として活用できているのかというと、私はそうではないと思うんです。逆に不便を感じることのほうが私は教育だと思うので、それがESDなのではないですか。私は本当にそう思うんです。ということなので、私は、はっきり申し上げまして、これに関しては納得いっていません。
ですので、今後、太陽光パネルを設置する際には、要はパネルを設置して、太陽の光がこれだけ来ているねだけで終わるだけではなく、お金をかけて設置するんですから、もっと教材として生かしてもらいたいと思います。そうではないとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんけれども、私はそういうふうに思っています。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
三階議員。
◯7番(三階道雄君) 1点確認だけお伺いしたいんですけれども、市民税のことでお伺いしたいんですけれども、かなり減収しているということなんですけれども、約4億円見込みが減ということなんですけれども、そこら辺、細かく、できたら個人と法人とか、そういう部分について、それぞれの状況というんですか、そこら辺をお伺いしたいんですけれども。
◯議長(折戸小夜子君) 東島課税課長。
(課税課長東島亮治君登壇)
◯課税課長(東島亮治君) 今回の約3億9,300万円の補正減につきましては、全て個人市民税ということでございます。
平成24年度の当初予算というのは、もともと年少扶養控除の廃止の3億1,500万円を除けば、基本的には7,000万円ほど減額で計上させていただいたところですけれども、その後、実績値として約3億9,300万円ほど減少したということで、その内容でございますけれども、大きく3つに分かれます。1つ目は震災の寄附金の税額控除、これが約2,200万円ほどふえております。それと、もう1つは分離課税所得ということで、これは土地の売買、あるいは株の売買による所得、それが約1億3,000万円減少しております。それと、あと景気低迷等々の影響によりますところの納税義務者の減少が約2億4,000万円ということで、そのうち均等割分は300万円ほどということになっております。
景気低迷の影響ということで、基本的に納税者数が少なくなったということでございますけれども、給与所得者、この中で非課税者の割合というのがございます。収入を得ても課税に至らない年収100万円以下ということになりますけれども、これが平成22年度、23年度では約10.8%でございましたけれども、平成24年度には13%、実数にして約1,700人ほど非課税者の割合がふえてしまったということがございます。そういうような内容で、今回、3億9,300万円の減額補正を提案させていただいているというところでございます。
◯7番(三階道雄君) よくわかりました。特に景気だとか、社会状況というのもかなり影響しているのかと思いましたけれども、来年度の予算に当たって、ここら辺、今後どうなっていくというある程度の予想が必要だと思うんですけれども、そこら辺のお考えをお伺いしたいと思うんですけれども。
◯課税課長(東島亮治君) こういう景気状況ですので、なかなか平成25年度予算についても推測が難しいところでございます。賃金水準というところにつきましては、いろいろな景気の指標を見ますと、基本的には大体横ばいなんですけれども、ただ一方で、パート労働者の比率が比較的高くなりつつあるというふうな状況ですとか、あるいは失業率が高どまっている、あるいは、本市にあっては30代の人口が少しずつ減少してきているという傾向がございます。そういったもろもろの状況を考えますと、少なくとも平成25年度につきましては、厳しい見積もりをせざるを得ないと考えているところでございます。
◯7番(三階道雄君) 先行きが見えないという部分であると思うんです。あと、社会保障ということで、いろいろ国の制度等で今後とも変わるということで、何とも見通しが立たないところだと思うんですけれども、今の厳しい状況でいったら、来年度も同じように厳しい、今後さらに、見通しが立たないというところもあるんですけれども、ちなみに、今後4年間で74億円といろいろ言っているんですけれども、このような厳しい状況からすると、上積みでさらに厳しくなるといった状況であるという考えでよろしいんでしょうか。
◯課税課長(東島亮治君) ここ数年間、四、五年間のスパンで考えますと、基本的に、市民税でいいますと、諏訪二丁目の建てかえでありますとか、あるいは多摩センターのマンションの建設とかということで、平成26年度になりますと、基本的に約1,000世帯ほど納税者がふえてくるということがございます。あと、企業誘致等々がございますので、その分の資産税分も、平成26年度ぐらいになると、どうなるかはまだわかりませんけれども、そういった増要因も考えられるというところもございます。
その後、あとは人口の動態ということが大きな影響を与えます。今、63歳から54歳までのところで人口が急減している最中であります。どんどん退職をしている途中でございます。それが54歳を過ぎると、今度は40代に向かって人口というか、給与所得者は増加していく傾向になりますので、ここ数年は、個人市民税で言えば、厳しい状態は当然続くとは思いますけれども、その5年、6年後になると、また状況は変化してくるのかというふうな見通しでございます。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) お尋ねの中の今後の見通しの部分ということで、私からお答えさせていただきます。
以前の大幅な財政の厳しさというところにつきましては、74億円という話もございましたけれども、これもその時点での制度ですとか、税の見通しというところの状況で見立てたものでございます。これは平成23年度、また平成24年度当初予算の中でもローリングしてございます。
今後、平成25年度予算、ここで予算要求もそろったところというところですけれども、こうした予算編成もしながら、また、大きなところですと社会保障と税の一体改革、こうした動向も踏まえながら、どんな動向になっていくのか、こういうところも見据えた上で、また数値としてはお示しさせていただきたいと思ってございます。
◯7番(三階道雄君) 国のことはなかなか、決められることなので、何とも言えないところなんですけれども、多摩市的には人口の増といったところとか、企業誘致とか、しっかり進めていただければと思うんですけれども、あともう1点、臨時財政対策債のことでいろいろ先ほど議論していたんですけれども、例えば今回、いろいろ不交付団体でも満額を借りているといった団体が多いということを伺ったんですけれども、その他市の状況の基金の状況というんですか、これについてお伺いして終わりたいと思うんですけれども。
◯財政課長(藤浪裕永君) ただいまの時点で、お尋ねいただきました不交付団体の基金の状況、手元に詳細な資料は持ってございませんので、今の段階ではお答えできません。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
桐木議員。
◯27番(桐木優君) 今の市民税の減収のところなんですけれども、当初予算を確定させてしまったという議会としての責任を感じなくてはならないと思うんですが、唯一の予算提案権を持つ市長として、この見込みのずれということはどのようにお感じになられていますでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 東島課税課長。
(課税課長東島亮治君登壇)
◯課税課長(東島亮治君) まず、事務的な内容からお答えさせていただきます。
平成21年度以降、実は毎年この時期に個人市民税については補正をさせていただいております。平成21年度は2億円、平成22年度はリーマン・ショックの影響がありましたので5億4,000万円、平成23年度は2億8,000万円、今回、平成24年度は3億9,000万円ということでございます。これを当初予算の比率に直しますと、平成21年度は1.8%、平成22年度は4.9%、昨年平成23年度は2.7%なんですが、先ほど説明させていただきましたとおり、譲渡所得、あるいは寄附控除の特殊要因を除きますと、約2億4,000万円ということになりますので、2.3%の補正の状況でございます。
なるべく誤差がないということで、課税課でも、こういう財政規律の厳しい状況ですから、極力誤差の生じないようにということで最大限の努力を図っているところでございますけれども、こういった厳しい雇用環境、あるいは経済状況の変動の中では、どうしても2%前後の誤差は生じてしまうというふうなことで、今も見通しがなかなか立てづらいという状況でございますので、その辺のところをご理解いただければと思います。
◯27番(桐木優君) 議会としても、予算の審議についてはこれから工夫が必要なのではないかと思いますので、精査していきたいと思うんですが、1つ疑問に思っているのが、なぜ12月になって補正が行われるのかということなんですけれども、企業の給与支払報告書というのは1月末に提出、確定申告は3月15日までで、市民税が6月から普通徴収が始まって、6月、遅くとも9月にはこの額というのは見込みが立っていたのではないかと思うんですが、6月でもなく、9月でもなく、12月までこの補正が出てこなかった理由というのを教えてください。
◯課税課長(東島亮治君) 基本的に、先ほどご質問者からありましたとおり、5月調定で6月の納付書をつくり、6月以降、さまざまな申告漏れ、あるいはいろいろな調整をしながら、最終的に9月ぐらいには確定をするんですが、これは予算上の事務的なことも入りますけれども、10月の段階で、12月補正について補正予算書の見込みを出さざるを得ないというふうなところがございます。9月補正でやろうとすると、6月ぐらいということになりますけれども、6月、7月時点ではまだ変動がありますので、最終、今回の見込みも実は9月の時点での調定見込みから推計をさせていただいております。それで最短の補正の時期が12月ということでご理解をいただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 税の補正予算の時期ということでございますけれども、さかのぼりますと、9月補正の議案説明の際に、市税の見通しとして、今後、二、三億円の減収が想定されるということは口頭でご説明させていただいた経過があったかと思います。先ほど課税課長から話がございましたけれども、あくまでその段階は第1四半期が終わったばかりというところで、確定的な数字がまだ見込めないというところでしたので、ペーパーとしての資料はなかったと思いますけれども、一旦は情報提供させていただいた、そして、今年度前半も終わったところで、9月時点の見通しも、今後の決算見通しも立ってきたというところで今回の補正に上げさせていただいたということでご理解いただければと思います。
◯27番(桐木優君) 技術的なところはわかりましたが、今回、12月ということで、基本的に歳入が減ったら歳出を減らすものだろうと思って、いろいろ調べはしたんですけれども、12月になった段階で歳出を減らすということはかなり困難だと私自身も思います。ただ、原則的にはそれが第一優先になるのではないかと思うんですが、歳入が減った分、歳出を減らすということに関して、どのように、検討されたのかということと、それがうまくいったこと、できなかったことがあると思うんですが、そういった結果について教えてください。
◯財政課長(藤浪裕永君) 歳入の減少に見合って歳出も見直しというところのお話、この辺の趣旨も十分理解させていただいております。実際に予算の執行というところでどう工夫をしていくかというようなお尋ねかと思います。そうした中では、6月の時点の税の状況、こうしたものも踏まえながら、まずは予算が認められているからということだけではなくて、執行の中で十分工夫をして、余らせる工夫というものもしていきながらということで取り組んできてございます。
◯27番(桐木優君) では、決算のときを楽しみにさせていただきます。
それともう1つ、考え方がよくわからなかったことが1点ありまして、午前中のご答弁の中で、どなたのご質問だか記憶にないんですけれども、財政調整基金の積み立て効果というお話をされていたんですけれども、貧すれば鈍するというような言葉もあって、遠藤議員が言うように、歳入増加によって、結果的に財政調整基金が積み上がるということであれば、それは効果があると思うんですが、借金をしてまで基金を積み立てるということにどのような効果があるのかということがいまいちわからないんですが、そのあたりのご説明をお願いできますか。
◯財政課長(藤浪裕永君) 財政調整基金の積み立て効果というところの部分でございますけれども、今補正の中では5億円の取り崩しということでございます。それ以上に取り崩すと、財政調整基金が減ってくるということの部分ですけれども、それとあわせた財源対策で臨時財政対策債をお願いするということによりまして、取り崩し額が減るというようなこと、これはご案内のことかと思ってございます。今回、臨時財政対策債の使い方、こういうふうに使いたいという話は午前中の中でもお話しさせていただいているところでございますけれども、当初予算、それから9月補正、12月補正という中で、トータルの中で投資的な経費がある、また、将来に向けた展望につなげていくような経費がある、こうした投資的な中身、総体約10億円ほどという話をさせていただきましたけれども、その主要な一般財源に今、充てさせていただく、そういうことがまず主眼ということで臨時財政対策債の活用を考えさせていただいていくということでございます。その副次的な効果の部分として、財政調整基金の部分のお話があろうかと思ってございます。
◯27番(桐木優君) 財政調整基金の積み立て効果というところとは離れてはいると思うんですが、一生懸命苦労をされた中で、こういった景気の中で出されたものだと思うので、いろいろ私のほうでも前向きに解釈をしながら、これからも少し検討をさせていただこうと思います。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
しらた議員。
◯20番(しらた満君) 東寺方小学校の建設なんですけれども、仮校舎を建てるということなんですけれども、この仮校舎は壊すのでしょうか。今後の使い方について教えてください。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 東寺方小学校の増改修に伴いまして、こま学級の仮校舎をプレハブで今、建てさせていただいております。それらにつきましては、改修が終わった後、学童クラブ等の使い方ができないかということで、担当所管と調整しているところでございます。
◯20番(しらた満君) それはいつ決まったんですか。公共施設を今後減らすという、仮校舎であれば、普通、仮ですから、建て終われば壊すわけですよね。プレハブということはいろいろな段階、プレハブの価値の高いものがいろいろな形のものがあると思うんですけれども、今、公共施設の適正配置についてやっている最中で、優先順位も何も決めていないのに、市長、今まで公共施設を減らすという、床面積を減らすということでしたよね。いつ決まってしまって、そういうふうに検討し始めることになったんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 中村子ども青少年部長。
(子ども青少年部長中村元幸君登壇)
◯子ども青少年部長(中村元幸君) 東寺方小学校の仮校舎の利用ということで、先ほど、その後、学童クラブ等の利用ということで課長から答弁させていただいてございます。
全体につきましては、公共施設は、ご案内のとおり、今、公共施設適正配置ということで検討してございます。そのスクラップ・アンド・ビルドという中では、将来的に減らす施設も含め、今回の一般質問の中でも、建てるのなら減らすというお話でございます。
今回、東寺方小学校の再利用につきましては、ただふやすだけではなくて、今後のその地域、いわゆる既存と呼ばれる地域がございますけれども、一ノ宮から愛宕までにかけて、和田もそうですけれども、全体の今、学童クラブだけではなくて、児童館の適正配置も検討してございます。そうした中で、先ほど答弁させていただきましたように、それは活用を図るつもりでございますけれども、それによって、将来的にその地域の再編成ということも今、検討しながら進めさせていただいているところでございます。
◯20番(しらた満君) 再編成とか、いろいろなコミュニティセンターとか、いろいろなことを聞くと、今、これから決めることです、これから、今、検討することだ、それなのに検討する前に、この学童クラブだけは先に建ててしまう、そういうことなんですか。検討も何もないんですよね。ただ地域のバランスを見たら学童クラブを建ててしまう、東寺方小学校の仮校舎だったら仮校舎一回やめればいいではないですか。今回これを使えるような仮校舎というのはもう仮校舎ではないのではないですか。市長、仮校舎ってどういう意味でつくられたんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 今回の仮校舎の位置づけでございますけれども、東寺方小学校には固定級の特別支援学級が入ってございます。今回の増改修に伴いましては、そのこま学級が使っている教室1階部分だけが少し横に出たような形になってございますけれども、その解体を先行させ、その後、改修、または増築というような全体のフローになってございます。そのような中で、先に固定級に通っている児童の方たちにまずは仮校舎に移っていただきまして、音とか、そういうものに敏感でございますので、移っていただき、その後、どういう形で使うかということに関しては、学童クラブというのも1つの選択肢であろうということの中では調整をしているということでございます。
◯20番(しらた満君) 1つの使い方というと、では、ほかに何があるんでしょうか。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 現状としては、そういう調整をさせていただいているというところでございます。その中で、全部改修が終わった後、どうするかということに関しましては、その間の調整をさせていただきたいと考えてございます。
◯20番(しらた満君) だから、ほかに使い道があるのかどうかという、調整、調整って、何かほかに使い道があるのでしょうかということをお聞きしているんですけれども、お答えできないんですか。
◯議長(折戸小夜子君) 中村子ども青少年部長。
(子ども青少年部長中村元幸君登壇)
◯子ども青少年部長(中村元幸君) 仮設校舎の使い道ということで、今、今後、本校舎が完成して移った後のことで、先ほど課長からご答弁させていただいてございますが、私ども児童館、学童クラブを所管している立場といたしましては、なるべく今後、施設総量を減らすために、全体をどう考えていくか、今、全体で検討している中で、所管部でいろいろ検討してございます。その活用として、例えば、今あるところから移転する、新しくつくるということで、集約するというような形の中で、学区の変更等がございますので、そういうものを見きわめながら、東寺方小学校で今、仮設で使っている建物を、それを活用することによって、所管部としては、その地域に点在している学童クラブを学区と合わせてそこに集約することも可能ではないかということの中では、今の課題となっております全体の公共施設の適正配置という視点からも、それは私ども所管としては、ぜひ庁の中でオーソライズしていただいて、その方向で進めていけば、いわゆる既存地域の学童クラブの待機児の解消にもなりますし、全体では施設全体の総量の削減に向けても一助になるというような考え方の中で、今、教育委員会と調整をさせていただいているところでございます。
◯20番(しらた満君) ご答弁で総量の削減とお答えいただいたので、議長、私はそれに対して質問をしたいと思うんですけれども、総量の削減は、では、どこをするんですか。学校も大きくなるわけですよね。教室がふえるということで、学校も大きくなりました、仮設校舎ということでプレハブを建てたのも、それもとっておきます、ふえました。では、総量削減で具体的にどこを削減するんでしょうか。
◯子ども青少年部長(中村元幸君) 全体的な総量削減について、どこを削減するかということは私のほうで答弁する立場にございませんので、所管としての考え方、全体的にはその方向で進んでいるということはご案内のとおりでございます。私どもとして、今はどこをということではないですけれども、児童館についても、今ある全体の11施設あるものを市全体の中で見直していきたいと考えてございますし、学童クラブについては、基本的な考えは学校の敷地内に移りたいというところもありますけれども、現在ある施設の活用等を図りながら、全体を考えていきたいと考えてございます。
今の段階で、どこの施設ということはご答弁できませんけれども、その方向に向かって進んでいる中で、東寺方小学校の仮設の校舎の活用についても、その中の一環として私ども活用させていただいた中で、それが将来的な全体の適正配置につながっていくというような考え方で取り組んでいるところでございます。
◯20番(しらた満君) ということは、整理しますと、仮設はそのまま使う、仮設校舎は建て替えの予算で、今度、仮設、そこの維持管理の面とか、建てたお金は学校ので、今度、学童クラブの建物に転用するということで、そのときは、では建物の価値は、それこそ減価償却し、どういうふうに計算する、学校で建てたものを学童クラブ、所管が違うんですよね。そっちの所管は学童クラブとして考えるから、ほかにどこか削減するか、今、調整中だと、だけど、お答えできない、どこを削減するかわからない。でも、教育委員会側は、その仮設を建てるときに、もうそのときから何か転用しようという考えがあって、ああいう立派な仮設校舎に最初からしたのではないんですか。そこがどうしてそういうふうになってしまったか、だから、仮設というときは、筋交いが見えるような、ブレースが見えるようなものに近いものもあるではないですか。今まで私はそういう小学校で育ってきました。多摩第二小学校は。だけど、今度の仮設は違うではないですか。立派な、東庁舎に近いようなぐらいの仮設ですよね。市長、だから床面積を減らすと言ってきたんですから、ここでこうやって予算を認めるということは、どういうふうに床面積を減らしていくかということは大切なことにつながると思うんです。だけど、まだそれはお答えできないけれども、予算だけ認めてくれということですか。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 仮設の今、つくっている校舎と、先行して壊さなければならない現校舎のものに関しては、もう予算をお認めいただきまして、今、工事を進めているところでございます。その中では、基本的には、今の仮設のプレハブに関しましても、通常の予算の範囲というところで建てているというような状況でございます。
せっかく建てているものでございますので、本当に3年間でそれを取り壊してしまうのか、それとも、さまざまな形での利活用がその後、図れるかどうかということは、その段階では検討させていただいたところでございます。今、適正配置の考え方の検討も行われている中では、その後の学童クラブという形の使い方でも検討できないだろうかということで、所管には教育委員会からも検討できないだろうかということの問いかけをさせていただいたというような経緯でございます。
◯20番(しらた満君) では、補正予算なので、これは幾らかかって、今後、何年使うかぐらいはわかりますよね。要するに、予算を認めなくてはいけないんですから、平米単価とかがおわかりであれば。そして、何年使うぐらい、今のところ、学童クラブという提案があるだけで、もしかしたら、ほかに変わるかもしれないということです。でも、大体はわかりますよね。大体でよろしいので、お願いいたします。
◯議長(折戸小夜子君) 中村子ども青少年部長。
(子ども青少年部長中村元幸君登壇)
◯子ども青少年部長(中村元幸君) 今回の継続費補正については、本体の工事の補正ということで、この仮設は当初予算でしたか、そのときにご議論いただいたと記憶してございます。私どもとして、先ほど希望も申しましたけれども、あの地域全体の学童クラブを考えたときに、待機児対策も含めて活用したいという中では、できれば最低20年はその地で、学校の中で学童クラブを運営していきたいと考えてございます。
◯20番(しらた満君) 最後にしますけれども、では、延べ床面積は何平米ふえたか、お答えしていただいて終わりにしたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 仮校舎の面積につきましては、後ほど、すいませんが、調べさせていただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
岩永議員。
◯3番(岩永ひさか君) それでは5ページ、諏訪児童館の改修工事に関連してお伺いしたいと思います。
諏訪児童館については、当初予算の中で改修工事の実施設計の業務委託料が計上されていたかと思います。このとき私が質疑をした中で、課長からは、1階部分は児童館で、2階部分は学童クラブになり、下の児童館は今までどおり公設だけれども、2階部分は民間委託になるということで、設計を発注する際には、公共部分と民間に委託する部分の運営区分を明確にして設計工事の発注をするというふうなお答えをいただいておりますので、その結果を踏まえて、今回、工事費の計上という形で債務負担行為になっているかと思います。ですので、その管理区分がどのような形で明確になっているのかについて、お尋ねしたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 越智児童青少年課長。
(児童青少年課長越智弘一君登壇)
◯児童青少年課長(越智弘一君) 今、改修前の状況は、児童館と、それから学童クラブ、2階の部分が混在してございます。育成室としては1フロアという形で、西側に図書室という形で設けられているかと思います。今回の改修工事によりまして、その間にある壁を一部抜いて、一体的な育成スペースとして設けていきたいということと、もう1つは、学童クラブの子と児童館利用の子が利用する場合に、今までは入り口が1階部分一緒でございましたけれども、学童クラブの子どもたちにつきましては非常階段のほう、階段を利用させていただきまして、そして内側に靴箱といいますか、風よけのスペースを設けて、そして、基本的には2階の部分が学童クラブで、一体として使えるという形に変えていきたい、1階の部分については児童館で基本的に使うという形での利用を考えて改修をするものでございます。
◯3番(岩永ひさか君) 児童館は多分、6時までの運営ということで考えていらっしゃって、2階の部分については、おそらく7時までモアサービスをやるということになると、時間帯なんかも違ってくるんですが、これはセキュリティーなんかについては、今までは一本化されていたものだと思うんですけれども、そのあたりはどんなふうになっていくのかをお答えいただきたいと思います。
◯児童青少年課長(越智弘一君) セキュリティーにつきましては、今、1階のところで最終的に全てを警備オンにするか、解除するかというところでやってございますが、基本的には警戒の方法をセンサー方式ということで、部屋の割り当てごとにやっていくという形で、1階と2階、あるいは共有部分を分離できるという形の警戒にしてまいりたいと思ってございます。そして、最終的に学童クラブも児童館も出るところにつきましては1階部分になりますので、1階部分の共有部分について、警戒をかけずに、児童館の職員は帰宅をする、最終的に学童クラブの民間の方が帰るときは、共用部分を最終的にロックして、そして1階の部分から出るという形に設計をしてございます。
◯3番(岩永ひさか君) それから、事務スペースの問題なんですけれども、これまでは1階の事務所のところに児童館の職員と学童クラブの職員がともに同居していたような形になるんですが、これも、おそらく1階と2階で分かれて使うというふうなことになるのかどうかを確認したいと思います。
◯児童青少年課長(越智弘一君) ご指摘のとおり、1階の部分と2階の部分と事務スペースを分けて考えたいと思っております。そして、1階部分につきましては、事務スペースが少し空きますので、図書コーナーということでの活用をさせていただき、2階の部分については職員の執務スペースということと、あと、更衣室も設けて、分離ができるようにと考えてございます。
◯3番(岩永ひさか君) 新しくできた学童クラブのプレハブの施設の中には、子どもたちが汚れて帰ってきたときに、ちょっとしたシャワーなんかができるスペースなんかもあるんですが、これまでは共用できていた部分みたいな水回り的なものは、今回、1階と2階を分けるという形ではどのようになっていくのかをお答えいただきたいと思います。
◯児童青少年課長(越智弘一君) 今回の改修につきましては、建築面積をふやさずに行うということでございまして、トイレの改修とかも含めて2階の部分も工事をさせていただきますが、どうしてもその部分を見出すことができませんので、1階部分の児童館のシャワーをお借りして、その部分については協力しながら進めていきたいと考えてございます。
◯3番(岩永ひさか君) それからもう1つ、これは年数を重ねていくと、だんだん大事になっていく部分で、倉庫が必要になってくるんです。かなり今、新しい学童クラブなんかも、最初はいいんですけれども、何か行事なんかをやっていくと、物がふえたりして、倉庫の部分が大変大事になってくるんですが、今までの諏訪児童館の場合には、2階部分の倉庫がとても狭かったので、あれだけでは心もとないということもありますから、ぜひ倉庫についても、どこか1階の部分であきスペースができるのであれば、共用ということも考えていったほうがいいのではないかと思うんですが、その当たりについてはどのようなご見解をお持ちになっているのかをお尋ねしたいと思います。
◯児童青少年課長(越智弘一君) 先ほども申し上げましたように、建築面積をなかなか多く生み出せないということがございますので、今、外に倉庫がございます。その部分については、実は今回の工事によって一度撤去して、その下を雨水管を通すという形になってございます。年数も経て大分傷んでおりますので、次年度予算の中で倉庫を新たに設けて、お互い分け合う部分もあるかもしれませんが、共用に使う部分もあると思いますので、その中で収容スペースを確保してまいりたいと考えております。
◯3番(岩永ひさか君) 同じ施設で今まではずっと行政がやっていたものの中に、一部、民間に業務委託をするということになると、これから管理区分をどういうふうにやっていくのかということが課題になってくるんだろうと思うんです。それは多分、諏訪だけではなくて、ほかの児童館と一緒になっている学童クラブもこれから民間委託化していきますので、ある意味で、諏訪児童館のところでどういうふうに民間の事業者としっかり管理区分を明確にしながらやっていくのかということが大事になっていくと思いますので、このあたりはきちんと管理区分のことも含めて、工事を発注しながら、その後、完成した建物の運営もうまくいくように調整を進めていただきたいと思っています。
それと、今、これは、もしかすると諏訪第2公園の改修工事ともかかわりが出てくるのかもしれませんけれども、実は諏訪児童館のところというのは、かなり勾配があるというか、今まで一応、階段とスロープがついていたんですけれども、スロープにならないような急なスロープみたいになっていたんですけれども、外から来るアプローチのところについてはどんなふうになっていくのかをお尋ねしたいと思います。
◯児童青少年課長(越智弘一君) 先ほど橋本議員のご質問にもお答えしましたけれども、東側の遊歩道についてのアプローチにつきましては、階段からスロープに変わるという形になります。そして、南側の道路につきましては、今回、改修範囲の中に入ってございませんので、その部分については現在の状況を維持していくという形になろうかと思います。
◯3番(岩永ひさか君) それから、児童館ということで、あそこの場所には北諏訪小学校の地域の子たちが結構自転車で行くというふうなところがあるんですけれども、これまではあまり自転車置き場というふうな形のスペースはとっていなくて、スロープがすごく急なので、児童館の外側の歩道のところにもたくさん自転車が置いてあったり、自転車で乗り入れる子は、自転車で急なところを下って乗り入れて、乱雑に一応は置いておくというふうなことがあったんですけれども、そのあたりのことは、自転車置き場の確保とかという意味では、何か考えていることがあれば、お尋ねしたいと思います。
◯児童青少年課長(越智弘一君) 今回の工事の中で、自転車置き場ということで、工事をするという内容はございません。ただ、利用する子どもたち、あるいは保護者の方がベビーカーでいらっしゃるということもございますので、使用のためのルールづくりというような形で、なるべく混在しないように、また、自転車も利用するルール、あるいは片づけ方というもの、子どもたちの指導の中では大切なことであろうと思いますので、そうした約束事として、どのような場所が一番いいのかを考えてまいりたいと思います。
◯3番(岩永ひさか君) ぜひ自転車、ベビーカーがどういうふうに乗り入れるのかということもあるんですけれども、学童クラブにも随分自家用車を使ってお迎えに来られる方も多いですので、全体的に、これまでみたいに段差があって、例えばベビーカーも自転車も上のところに置いておいて、歩いて何段かおりて児童館に行くということではなくて、おそらく全体的なそこのまちづくりの見直しの中では、児童館がある今の土地の面と、全部フラットな形になっていくのではないかと思っています。そうなってくると、南側から車が上がってきて、そこで学童クラブのお迎えやら何やらということになったときには、車とベビーカーや自転車が混在するというふうなことのおそれもありますので、そういったところも含めて考えていってもらいたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
◯議長(折戸小夜子君) しらた議員の質疑について、数値がわかりましたので、答弁をいたさせます。
渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 仮校舎の平米数でございますが、298平米でございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
岩永議員。
◯3番(岩永ひさか君) それで、もう1点、諏訪第2公園の改修工事の内容についてお伺いしたいと思うんですけれども、これも諏訪二丁目全体のリニューアル計画の中での改修工事ということになりますが、今回、街区公園については、諏訪第2公園のみならず、ほかの公園も改修していくことになっていると思うんですが、まず、その公園はどこなのかということを諏訪地域に限定して教えていただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 芳野みどりと環境課長。
(みどりと環境課長芳野俊彦君登壇)
◯みどりと環境課長(芳野俊彦君) 今回の諏訪地区の対象公園としましては、諏訪第1公園、諏訪第2公園、諏訪第3公園、諏訪第7公園でございます。
◯3番(岩永ひさか君) そうしますと、今回は、まず諏訪第2公園の改修工事について、おそらくこれは道路との関係もあって、諏訪児童館の工事なんかとも一緒にやっていこうというふうな形でこうなっているのかと思っているわけなんですけれども、この諏訪第2公園の改修工事の内容について、どんなふうに改修をされていこうとしているのか、特に遊具のことについてお尋ねしたいと思います。
◯みどりと環境課長(芳野俊彦君) 今回の改修につきましては、南側の、今、植栽のところを少し広場的に広げまして、そこに遊具を1つ増設したいと考えております。この遊具につきましては、管理組合からの一応、要望ということもございますので、その点を踏まえて対処していくという予定でございます。
◯3番(岩永ひさか君) 管理組合からの要望ということなんですけれども、これは、例えば諏訪第2公園と諏訪第3公園というと、そう遠くない距離にあるのかと思っているんですけれども、諏訪第3公園には、たしか公園の遊具が今、あるかと思うんですけれども、どういった遊具があるのかをお尋ねしたいと思います。
◯みどりと環境課長(芳野俊彦君) 現在、諏訪第3公園は、滑り台、砂場、こういったもの、それから鉄棒、サッカーのゴール、バスケットのゴール、こういったものがございます。
◯3番(岩永ひさか君) 諏訪第3公園にはその遊具があって、おそらく改修工事をした後も、この遊具はそのまま設置されるのかと思うんです。
そうすると、諏訪第2公園に設置される遊具というのは、管理組合から広場に遊具を設置してほしいというふうな要望を踏まえて設置するということなんですけれども、どんな遊具を設置するおつもりなのかをお尋ねしたいと思います。
◯みどりと環境課長(芳野俊彦君) 今のところ考えているのは、コンビネーション遊具でございます。
◯3番(岩永ひさか君) コンビネーション遊具というのはどんな遊具であるのか、詳しくご説明いただきたいと思います。
◯みどりと環境課長(芳野俊彦君) 説明が足りなくてすいません。複合的な遊具ということでございまして、いわばアスレチック的な遊具とお考えいただければいいかと思います。
◯3番(岩永ひさか君) そのアスレチック的な遊具なんですけれども、耐用年数というのは何年ぐらいのものであるのかを教えていただきたいと思います。
◯みどりと環境課長(芳野俊彦君) 木製だと10年というぐらいの耐久年数がございますが、金属の場合は、今、調べますので、少しお時間をいただければと思います。
◯3番(岩永ひさか君) 木製であるか、金属製であるかで耐用年数が違うということは十分にわかるんですけれども、いずれにしても、年数がたてば、老朽化して危険ですので、取りかえていかなければいけないと思うんです。
それでお尋ねするんですけれども、私、先日、並木公園に伺いましたらば、公園の遊具が老朽化していて危なくて使えないということで、立入禁止でぐるぐる巻きになっている遊具が、そのときは雨が降っていたので、何かかわいそうな形で置かれていたのを見たんです。
それでお伺いするんですけれども、今、全市的に使えなくなっている遊具というのは一体どのぐらいあるんでしょうか。
◯みどりと環境課長(芳野俊彦君) 今、正直言って、数は把握できておりません。というのは、今年がちょうど3年に1度の遊具の点検の年に当たっておりまして、既に一番使ってはいけないというD判定というものがございますが、そのD判定が出ている遊具等もございます。今、その数を集計しているところでございますので、間もなく集計ができれば、お知らせできるのかと思います。
◯3番(岩永ひさか君) 確かに新しく諏訪第2公園をリニューアルしていくということで、地元の管理組合の皆さんが、ここに広場を設置して、子どもたちのために遊具を設置していきたいというふうに要望なさるのはごもっともだと私は思います。
ただ、目を転じて、全市的にどうなのかということを考えた場合には、今、危なくて、使えなくて、そのまま置かれている遊具もあるわけです。この諏訪の地域だけに着目しても、コンビネーション遊具ではありませんけれども、すぐそばの諏訪第3公園には遊具があるわけで、それにしたって何年かたてば老朽化もしますし、また入れかえていかなければいけないというふうなことにもなるわけです。ですので、もちろんリニューアルするときには気持ちよくなったほうがいいし、新しいものを取り入れるというふうな考え方もあるんですけれども、もう少し全市的に見れば、使えなくなっている遊具がこれだけ多くある。D判定にはなっていないけれども、いずれD判定になるようなものもたくさんあるというふうなことを考えた場合には、遊具一つとっても、もう少し全市的にどういうふうにやってリニューアルをかけていくのかというところも踏まえて、新設については考えていただきたいですし、もしまだ、今回は遊具は断念しますと、もちろん地元の皆さんの要望かもしれませんけれども、これは市の公園ですから、市が責任を持って全部の、街区公園も含めて、どういうふうにやっていくのかというところの中での整理のほうが必要ですし、そこを優先させて、この遊具の設置については、もう一回、諏訪全体地域を見回しながら検討をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◯みどりと環境課長(芳野俊彦君) 確かに、バランス的な問題ということは重要だとは考えております。
ただ、一応、パブリックコメントを募集した際に、この住宅市街地総合整備事業における市の回答のスタンスとしましては、公園の整備につきましては、住民の意見を踏まえて対応していくということを基本にしております。
現在、公園の設計図面を管理組合にお渡しして、大体来年の1月下旬か2月上旬にはお答えをいただけるのではないかと思っているところでございまして、それを踏まえて、最終的には市として考えをまとめていきたいと思っております。
◯3番(岩永ひさか君) パブリックコメントも募集してということも十分にわかっているわけですけれども、でも、公園に対するパブリックコメントだけではなくて、あの地域全体のパブリックコメントの話で言えば、もっと公園の遊具よりも重要な、エレベーターをつけてほしいとかというようなところもあるわけです。そっちについては、お金もかかるし、いろいろな意味があってできませんと、できないところは今すぐできないということが言えているわけですから、こちらの問題についても、住民の方の要望だから、できるからやりますということではなくて、全市的にどういうふうにやっていったらいいのかというところで最善策を尽くしていただきたいということだけ申し上げて、質疑を終わりたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
しらた議員。
◯20番(しらた満君) 東庁舎の空調設備改修工事ということなんですけれども、5ページ、何か今、壊れてしまって改修なんでしょうか。それとも、空調ですから、エアコンなのか、あと、排気管とか、いろいろあるのかなと、具体的にどこが壊れていて直さなくてはいけないということでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 松尾総務契約課長。
(総務契約課長松尾銘造君登壇)
◯総務契約課長(松尾銘造君) 東庁舎の空調設備の更新工事でございますけれども、今、5台ございます。ここの中で、平成23年度、平成24年度におきましても、それぞれ4台の機器につきまして、例えば冷媒低圧の異常ですとか、室外機の部品が破損している、また、冷却水温の異常ですとか、また、実際に冷えないといったような、そういった状況が発生しております。
◯20番(しらた満君) この2,840万円は、何台ついていて、何台直すのかということ、では調子が悪くて使っていなくて、何カ月か前に少し異常が発生して、今、使っていなくて、すごい寒い思いをしてやっているのか。これはエアコンなんですよね。空調設備というけれども、これは学校の場合は冷暖房とかと書いているけれども、庁舎の場合は空調設備と、いろいろな言い方はあると思うんですけれども、何がどう違うのか。何台、では1台幾らくらいかかっているのか、もう全部壊れてしまっているのか。壊れてしまっているわけですよね。今、大変寒い思いをしているということですよね。
◯総務契約課長(松尾銘造君) 今、東庁舎の空調設備につきましては、先ほど申し上げましたように、何回か故障等をしております。それは修繕等で対応して直してございますので、現在では空調としては活用しているという状況でございます。今、現時点で壊れていて、使っていないということではございません。
◯20番(しらた満君) 今まで得意の事後ではなく、事前修繕というか、予算が補正で認めていただければ、すぐ直せて快適なということなんでしょうか。今まで学校なんかで、屋上が雨漏りしてから直すというぐらいだったんですけれども、それが一歩前進して、職員の安心・安全、健康管理が大切ということで、今回、2,840万円、ちょっと高額かなと思ったものでお聞きしました。では、それで健康を保っていただいて、よろしくお願いいたします。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
大野議員。
◯13番(大野まさき君) 同じく5ページの債務負担行為の補正の第3表のところで、複合施設維持補修工事というものがありまして、たしか説明会のときに、これは公共施設の見直しとは別に、必要なものに手を入れていくんだといったようなご説明があるんですが、そういったことについての確認でよろしいのかどうか。
◯議長(折戸小夜子君) 乙川建築保全課長。
(建築保全課長乙川真一君登壇)
◯建築保全課長(乙川真一君) 複合施設維持補修工事についてご説明いたします。
これは部分的な補修として非常階段の塗装工事、かなりさびて傷んでおりますので、ここで処置をすることによって延命化が図れるということで対応を図るものでございます。
◯13番(大野まさき君) これに関連して伺いたいんですけれども、具体的に、今後、どういった施設を見直すのかということはまだわからないわけですが、公共施設の見直しということの対象となり得るものに対して、こういうメンテナンスの考え方というものについては、市としてどのようにお考えなんでしょうか。
◯建築保全課長(乙川真一君) 壊れてからということでは困りますし、私のほうでは適正な維持管理というところで、今回につきましては緊急的に補修が必要だという判断で、対応させていただくという形でなっております。
◯13番(大野まさき君) これは可能性として、例えば同種のような公共施設で見直しになるのかどうかはあれですけれども、見直しの対象となり得るような施設で、同様に、本来だったら補修したほうがいいだろうみたいな、そういうウエイティングリストに載っているようなものというのは、現状で幾つぐらいあるんですか。
◯建築保全課長(乙川真一君) 私どもでは、保全計画の中で耐用年数を算定し、それらについて現地を調査を個別にしております。そうした中で、まだ補修しなくても大丈夫だろうというところについては、できるだけ延命化をする。ただし、必要がある部分につきましては、今回のような形で補修を適宜していくということで考えております。
◯13番(大野まさき君) 現状、数、それはどこが対象になるのかということが具体的ではないからあれですけれども、例えばこういった形で本来ならば緊急に手を入れたほうがいいだろうみたいなところというのは、現状ではほかにないと理解してよろしいでしょうか。
◯建築保全課長(乙川真一君) 私どもでは、現状では、調査した結果、これが緊急性があると判断をし、計上させていただいております。また、ほかの部位につきましては、まだ大丈夫という部分も含まれておりますので、これらは随時毎年見直しをしながら、現地を調査し、必要なものから順次対応するということで判断をしております。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
安藤議員。
◯14番(安藤邦彦君) 臨時財政対策債についてなんですけれども、いろいろ話をお聞かせいただきながら、何となくわかってきたことは、何でこんなに4,300万円ぐらいの借金が財政調整基金取り崩しの中にくっついてきてしまったのかというところが理解できていなかったんですが、どうも部長の答弁等をお聞きしていると、不交付団体である我が市は随分つらい目に遭っているんだ、国から、まさに江戸時代の上げ米とか、そんな制度に似ている、その辺が我慢ならぬ、そのお気持ちはよくわかります。そのお気持ちの高まりが、どうも、我が市としてできることは臨時財政対策債を借りることぐらいかなというところにもしかして行ってしまったのかと思うんですが、今回の臨時財政対策債の話は、市の職員の皆さんの英知の結晶がこういう借金をしようという結論になったんだろうかというあたりがどうも腑に落ちないんだけれども、この話というのは、実は経営会議ぐらいのレベルで、部長たちが全部集まって議論して決めた結果なんでしょうか。その辺の事情をお話しください。
◯議長(折戸小夜子君) 藤浪財政課長。
(財政課長藤浪裕永君登壇)
◯財政課長(藤浪裕永君) 市の重要な意思決定の場として経営会議がございまして、予算の編成方針、あるいは当初予算編成など、予算編成の中でも大きな方向性にかかわるもの、こうしたものにつきましては経営会議の協議を経ながら進めてまいるものでございます。ただし、基本線といたしましては、企画政策部の財政部門が中心とした予算案で部内の査定、また、理事者査定を経て、最終的な予算案とするような流れとなってございます。今補正予算についてということのお話であれば、こうしたプロセスの編成ということでございます。
◯14番(安藤邦彦君) 今回のことは、多摩市の財政運営の方針について、金額は少なくとも、極めて私は重要なことかと思っていたんですが、ここにいらっしゃる部長たちのうちのほとんどはその議論に参加していないということがわかりました。それはそれで、そういう制度なんだろうと思います。しかしながら、一円たりとも無駄にするわけにいきませんので、利息を払っていいかどうかということは大変に問題があると思います。
そして、今回、借金はするけれども、年度末の最終的な調整をしたところで、もし余裕があれば、借入額の変更等も含めてというようなご答弁をいただきました。
これは、女性議員にお聞きしますと、よくわかるとおっしゃっていただけるんです。これは私のある銀行のローンカードです。200万円までいつでも借りられますといっていただいたんです。それで、申し込んでくれというから、借りて、中身、200万円の枠がありますけれども、今、25万円借りているだけなんです。これはおふくろの病院代を払うときに、給料をもらうまでということで一旦借りたんです。ところが、いざ給料が入ってみると、これは放っておいても毎月1万円、2万円、落ちていって返すことになるから、どうしても入った給料を返そうという気にならないんです。それで、放っておくと、だんだんこれが200万円まで枠があるから、何かあるたびにだんだん使っていってしまうのではないかという危険性を私の心の中に感じています。
今回の多摩市の臨時財政対策債も、不交付団体の多摩市にとって唯一使えるものということなんだろうけれども、枠がそこまで、今回、いっぱいまで借りるという話なんですけれども、臨時財政対策債の枠が、今、こうなっていますけれども、来年度以降、政権がおそらくかわるでしょうから、かわったら、臨時財政対策債の枠があと10億円、20億円ふえますといったら、これは借りていってしまうんですか。これはその場しのぎでも、借金というものは必ず返さなくてはいけないんですから、非常に危険な話だと思います。
ぜひ、今回、部長のお話ですと、年度末に向けて、とんでもなくお金がショートするような事態が起きるかもしれないということですから、その備えとして、借金の準備をしていくということは百万歩譲ってあったとしても、これは年度末にきちっと整理をしてみて、毎年の例ですと、お金が浮きますから、財政調整基金に幾らか積み立てていますから、そういうような事態が起これば、できれば4,300万円ぐらいはきちっと借りないで済めばベストかと思います。先ほど部長からお答えいただきましたが、別にここは理事者の方のご答弁をいただきたいと思いますので、再度お願いして終わりにしたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 後藤副市長。
(副市長後藤泰久君登壇)
◯副市長(後藤泰久君) 公債費比率の関係でありますけれども、私ども、先ほど部長もお話し申し上げましたけれども、類似35団体ですか、の中でもトップということで、現在はいい位置についているということでありまして、これからの負担も極めて少ないというような状況で、これはぜひ継続していきたいという認識を持っております。
そういった中で、今、ご質問がありましたこれから年度末に向かって契約差金等も予想される部分はありますので、私どもそういったものも精査をした上で、今後の執行につきましては、全体のバランスの中でということになりますけれども、できる限りこの発行額については改めてその時点での整理をさせていただきたいと考えておりまして、3月補正の段階といいますか、その段階でのきちっと改めた整理をして、年度末の執行ということになりますので、時間的には余裕がございますので、それを目指して今後整理をしていきたいと考えているところでございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
橋本議員。
◯17番(橋本由美子君) 1点、先ほどの債務負担行為の5ページのところの学校給食調理等業務委託料、これは丸々6年間なのかどうかわかりませんが、6億844万2,000円を計上されていますが、この内訳をお答えいただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 川田教育部長。
(教育部長川田賢司君登壇)
◯教育部長(川田賢司君) 詳細につきましては別途お答えさせていただきますけれども、現在の考え方としては、平成25年度からの5年間を考えたものでございます。平成25年度から平成30年度までの5年間のものでございます。
内訳につきましては、別途説明をしてもらいます。
◯議長(折戸小夜子君) 松平学校給食センター長。
(学校給食センター長松平和也君登壇)
◯学校給食センター長(松平和也君) 学校給食の5年間の内訳ということでございますが、これは現在、3社ほど見積もりをとった中での5年間の合計額でございます。これは児童推計等もございますので、各単年度ごとの見積もりではないということでお答えさせていただきたいと思います。
◯17番(橋本由美子君) ここで数えるのも何なんですけれども、平成30年度までだったら6年となるんですが、5年間、平成25年度のどこかから平成30年度のどこかという形で年度がかかっているという解釈でいいんですか。
それが1点と、つまり、一度契約をしたその3社の見積もりというのは、ずっとその間は有効で、同じところにこの契約をした金額でお願いしていくと解釈したこの債務負担行為という形でいいんでしょうか。
◯学校給食センター長(松平和也君) 先ほどの5年間のお話ですが、平成25年9月から平成30年8月ということで年度をまたぐということですが、期間が5年間という中身になってございます。
それから、あと契約金額のことにつきましては、児童数等の変化等もございますので、今の段階では丸々それを払うのかと今、ご質問もありましたけれども、これからのプロポーザル等の中で検討していきたいと考えております。
◯17番(橋本由美子君) では、その前のほうの年度のことはまたがってで理解できますが、そのもう1つの要因である食数とかが変化すると、そこは考えていくということで、当然、変化があるかと思うんですが、その辺のところというのは、最初の委託の中で、どのように打ち出していこうと多摩市は今、考えているのかということと、つまり、それだけ長いスパンで、いろいろあっても同じ業者に調理委託をお願いするということを今の時点でもう方針として固めていると受けとめていいんでしょうか。
◯学校給食センター長(松平和也君) ご質問者が言われましたとおり、5年間、同じ業者と契約をしていきたいと考えてございます。
◯17番(橋本由美子君) 今、決まっている法律だと、消費税が再来年の4月から8%、その次の年の10月から10%ということなんですが、これはそれを見込んだ数字と考えていいんですか。
◯学校給食センター長(松平和也君) 契約につきましては、現状の段階で、予定されていることで、それを計算しまして立てた金額でございます。
◯17番(橋本由美子君) ということは、確かめますけれども、今、選挙でいろいろな考え方が出ていますが、当然、増税の時期とか、そういうものがずれると、今考えているお金というのは変わってくるお金であるということ、それから、前段の食数に対してとか、状況に対してということは、委託関係の中でどのくらい、つまりこちらがリスクを背負わないためには、きちんとしたものを考えていらっしゃるんだと思うんです。これまで検討を長くしてきて、いろいろなさるということの準備段階が長いですから、その辺のところについて、もうちょっと骨格をお答えいただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 浦野教育部参事。
(教育部参事浦野卓男君登壇)
◯教育部参事(浦野卓男君) リスクの関係がございました。先ほど担当課長もご説明しましたが、5年間という中では、一定の児童・生徒の推計値を使って見積もりをとっています。実際の実施の中では、その推計より上がる可能性もあるし、低くなる可能性もあります。そういった意味では、例えば児童数等が一定程度ふえれば、調理体制、費用負担の問題もございますので、契約変更するということも考えなければいけませんし、また、推計値よりも大幅に実際、少なくなったということであれば、市が多く払うのも問題ですので、その辺は契約変更もできるような、そういうことを今、考えてございます。消費税等につきましても、税法の変更に伴いまして、契約変更をしていくという考えでございます。
◯17番(橋本由美子君) 1点、最後に、5年ということは、これはどういう根拠で出された条件なんでしょうか。
◯教育部参事(浦野卓男君) 5年の根拠でございますけれども、複数年契約の中で、3年という考えと5年という考えが大方の他市の事例を見てもその2種類がございます。ただ、3年というふうなことになりますと、一定の習熟度、経験をもとに事業者の発揮できるノウハウというのを、短期間の中で発揮するよりも、5年という一定の長い時間のほうがそのノウハウを発揮できやすいというふうな調査の結果もございました。そういう中で5年と設定させていただいたところでございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
佐久間議員。
◯11番(佐久間むつみ君) 今の学校給食の調理等業務委託料なんですけれども、委託料の積算根拠というんでしょうか、先ほど食数が関係あると言われたんですが、計算の仕方はどういうふうに考えたらいいんでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 松平学校給食センター長。
(学校給食センター長松平和也君登壇)
◯学校給食センター長(松平和也君) 特に積算の仕方というのはないんですが、食数と給食実施日数、それから、あと夏季、冬季、春季の3期の休みの中でのさまざまな洗浄作業等、そういったものをこちらから提示しまして、それに対して何人とか、そういうことではなくて、幾らでできるというような見積もりをいただいたということでございます。
◯11番(佐久間むつみ君) そうしますと、さまざまな要素がありますけれども、契約金額というのはあちらが出したものですよね。プロポーザル方式でとおっしゃいました。そのプロポーザル方式の要素というのがさまざまあると思いますけれども、それはどんなものでしょうか。
◯学校給食センター長(松平和也君) ご質問いただきましたプロポーザルの方式の評価の項目でございますが、まずは企業の評価ということで、企業理念、経営状況、業務実績、危機管理体制等の部分、それから技術力評価ということで、どういったサービスができるかという提案内容ですとか、実施の人員体制、衛生管理、研修、それから食育なんかの支援とか、それから災害時対応等がいわゆる技術力評価ということでございます。最後に受託のコスト評価という3点、それから総合的評価ということを含めまして4点の大きな視点でプロポーザルをいただくことで考えてございます。
◯11番(佐久間むつみ君) 市が行う場合は、一応、調理業務に当たる職員の人数とか、そういうものは決まっていまして、それから、また経験年数とか、さまざまな要件の中で働く人の給与とかが決まるわけです。
ですけれども、委託した場合には相手任せということで、人数が何人になるとかということはあまり関係なく、とにかく業務がきちんとこなせればいいということなんでしょうか。
◯学校給食センター長(松平和也君) 今ご質問者からいただきましたように、完成すればいいというのが業務委託の中身でございますが、ただ、我々としては、要求水準ということで、最低限として総責任者とか、衛生管理者とか、あと、ボイラー技術者ですとか、ある程度一定の必要な職責の者は指定しますが、何名でとかということはなくて、時間までにその食数を仕上げるということであれば、特に人員についての指摘はこちらからはしないということでございます。
◯11番(佐久間むつみ君) 私は民間でも、そこの中で働く人たちの労働条件とか、そういうものがとても気になるんです。ですから、公務員で行う場合は、その条件というのは働く人にとって大変いいわけなんですけれども、それが民間委託するということでどんなふうになるかということがとても心配なところもあります。
それで、この契約金額というのは、年齢給与とかは関係あると思うんですけれども、現状の費用とどのくらいの年間の差があるのか、いかがでしょうか。言いかえれば、民間委託にしたら、どのくらい費用の違いがあるか、安くなるかという言い方は嫌なんですけれども、そういうふうになるのかということなんですけれども。
◯議長(折戸小夜子君) ちょっとオーバーでございますので、この程度で。答弁はさせますので、よろしくお願いします。
浦野教育部参事。
(教育部参事浦野卓男君登壇)
◯教育部参事(浦野卓男君) コストの比較のご質問かと思います。これは2つの比較を説明したいと思っています。1つは、南野調理所を業務委託したいと今、考えています。1年間丸々業務委託になるのは平成26年度でございますけれども、平成26年度、南野調理所ともう1つの永山調理所、この調理関係における、片や人件費、片や業務委託料になりますけれども、この差が6,500万円ほどです。ということが1つの比較の方法でございます。
ただ、今の数値は、当然、永山調理所のほうは平均年齢も高いというふうなことになりますので、もう1つの出し方として、標準人件費という言葉がいいかどうかわかりませんけれども、公務員として採用して、生涯にわたってどのくらい人件費がかかるか、それを勤続年数で割ったものが平均の1人の人件費でございます。それに必要人数を掛けて出した、そういうものです。それは平均年齢が高いとか、若いとかということをおしなべて比較するベースになるわけですけれども、そういうものと比較すると約1,000万円の差が出てくるということで、業務委託料のほうがその金額より低くなるというふうな2つの試算をしたところでございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
岩永議員。
◯3番(岩永ひさか君) 今のところに関連してお伺いいたします。
今、コスト比較ということでお出しいただいたんですけれども、結局、1年間ごとに比較をするのではなくて、長期的に見て大きくコストが削減されていくんだろうと私は考えるんですが、確認しておきたいのは、中についての人員配置については委託の業者に任せるということなんですけれども、この学校給食の調理業務の委託に当たっては、1時間当たり903円となっている公契約条例の適用になるのかどうか、そのことを確認したいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 松尾総務契約課長。
(総務契約課長松尾銘造君登壇)
◯総務契約課長(松尾銘造君) 今回のこの調理業務委託につきましては、公契約の対象にしていきたいと考えております。
◯3番(岩永ひさか君) そのことについてはどんなふうに担保していくのかということもあるんですけれども、民間事業者の側に立ってみれば、例えばお皿洗いをするとかというふうなことを考えたときに、1時間当たり903円の時給を例えばお支払いするということが高いのか低いのかというところを考えたときには、これから多摩市の中でも、どういうふうに業務委託の積算、見積もっていくのかというところが1つ課題になっていくのではないかというふうな気はしているんですけれども、そんなところを含めて、プロポーザルできちんとした提案をいただくようになっているのかどうかをお尋ねしたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 松平学校給食センター長。
(学校給食センター長松平和也君登壇)
◯学校給食センター長(松平和也君) 新たに受託する業者から、単価についてのプロポーザルということは考えてございませんが、先ほど総務契約課長からもありましたとおり、公契約の範囲になるということですので、それは1つの条件としてお伝えしていくようなことになると考えています。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって歳入についての質疑を終了いたします。
これより、歳出についての質疑に入ります。
まず、総務費についての質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって総務費についての質疑を終了いたします。
次に民生費についての質疑に入ります。
質疑はありませんか。橋本議員。
◯17番(橋本由美子君) 23ページ、子育て支援課が担当する子ども医療費助成事業について伺います。
これは乳幼児の小学校入学前のと、それから義務教育のところと分かれているんですが、増額になりましたけれども、この根拠について、まずご説明ください。
◯議長(折戸小夜子君) 古川子育て支援課長。
(子育て支援課長古川美賀君登壇)
◯子育て支援課長(古川美賀君) 23ページの子ども医療費助成事業でございますが、乳幼児の医療費助成事業及び義務教育就学児医療費助成、乳幼児につきましてはマル乳(乳幼児医療費助成制度)、義務教育就学児医療費助成についてはマル子(義務教育就学児医療費助成制度)ということで略させていただきますが、マル乳(乳幼児医療費助成制度)につきましては、平成24年度4月から想定よりも受診者が多く、そのために対する補助増になっております。
あわせまして、マル子(義務教育就学児医療費助成制度)につきましては、先ほど説明がありましたけれども、子ども手当からの児童手当が所得制限の範疇が変わりました。マル子(義務教育就学児医療費助成制度)につきましては、その児童手当の所得制限に準拠しているものでございますので、それに合わせた形の中で、今回、対象者の増ということで補正を組ませていただいたものでございます。
◯17番(橋本由美子君) 課長のほうではマル乳(乳幼児医療費助成制度)とか、マル子(義務教育就学児医療費助成制度)とかとおっしゃるんですけれども、これは意外とわからないんです。だから、きちんとその制度でいただく保険証的なものにそういう形で俗称なので、きちっと、後に残るものですので、お答えいただきたいと思います。
それで、子どもの医療費の助成制度で、要するに児童手当の基準で収入が少し多くなっても、この対象になって医療費の助成制度が受けられるようになったというふうな子どもさんやその保護者の方にとってはプラスの方向の改正が10月から行われてきたということとして受けとめますが、一番よく平均的なもので、さっきの税金でも、うちは2人の子どもがいらっしゃるご家庭というふうに例を出して、いろいろな資料とかをお願いしているんですが、小学生2人いる子どもさんの場合でしたら、今まではどのくらいだったものがどの程度の所得制限まで、また、収入に換算した場合はどの程度までの子どもさんが受けられるようになったのかをお答えください。
◯議長(折戸小夜子君) この際暫時休憩します。
午後2時58分休憩
──────── - ────────
午後3時21分開議
◯議長(折戸小夜子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般会計補正予算について、民生費の質疑を続行します。
橋本議員の質疑に対する答弁からです。
古川子育て支援課長。
(子育て支援課長古川美賀君登壇)
◯子育て支援課長(古川美賀君) ご指導ありがとうございました。乳幼児医療費助成制度及び義務教育就学児医療費助成制度、しっかりと使わせていただきます。
先ほど質問にございましたモデル事例でございますけれども、お子さんが2人、そして奥さまが税扶養にとられていらっしゃるというところがいつもモデル事例ということで表に出ているかと思います。その方たちで、平成24年9月までは所得額が574万円、これは収入換算いたしまして、780万円という形になります。これが平成24年10月からは、所得額が736万円、同じく収入換算いたしますと960万円というような形になっているのがモデル世帯でございます。
◯17番(橋本由美子君) 四半世紀前、ゼロ歳児の医療費無料化から始まって、ここまで来たという感じで、私自身はその発展を思うんですが、それにしても、この間、市長がほかの方の答弁の中で、この乳幼児、子どもの医療費の完全無料化は、今の財政の厳しさの中で完全にはできていないということで第1番目にお挙げになったので、多少なりとも気にしていただいているということはとてもうれしく思いましたが、まだこの中で財政的負担が大きくて、すぐになかなかできないというところがあるかと思うんですが、23区とかは本当にいいなと、200円の窓口どころか、入院のときも全く負担なく子育てができる状況になっていますが、多摩市がそうした状況になるとしたら、今の時点の概算でいいんですが、どのくらいあと財政支出が必要かということをお答えください。
◯子育て支援課長(古川美賀君) このたびの制度改正におきまして、対象者が、例えば乳幼児医療費助成制度につきましては、これまでおおむね都制度の対象者が88%と見込んでおりました。これがこの制度改正で93%までに都費の制度の対象者がふえております。
さらに義務教育就学児医療費助成制度でございますが、これにつきましても、対象者が68%から89%に都費制度の拡大が図られているところでございます。
平成24年度の当初予算で、この乳幼児医療費助成制度、義務教育就学児医療費助成制度につきまして、今、議員からお話がありましたように、完全無料化を図った場合にどれだけ一般財源が負担するかということについて試算をさせていただきましたところ、現行ではプラス2,200万円ほどの一般財源が増加するというようなデータが出ているところでございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
遠藤めい子議員。
◯5番(遠藤めい子君) 21ページ、
国民健康保険特別会計への繰り出し9,761万8,000円について伺いたいと思います。
この時期に改めて特別会計への繰り出しということなんですけれども、これは医療費が増加をしたので特別会計にさらに繰り出しをしなければいけないのか、それとも何か別の要因なのか、まずそこについて伺いたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 伊野保険課長。
(保険課長伊野勲君登壇)
◯保険課長(伊野勲君) 今回の補正増は医療費の増額によるものではありません。平成23年度国庫支出金等の実績報告に伴う返還金によるものです。
◯5番(遠藤めい子君) そうしますと、年度間の調整というようなことだと思うんですけれども、この平成23年度の国庫補助金の返還金ということなんですが、その中身はどういうことなのか、少し詳しく伺いたいと思います。
◯保険課長(伊野勲君) 平成23年度の国庫支出金等の返還金でございますけれども、その内訳としては、療養給付費等負担金2億491万8,044円、特定健康診査・保健指導負担金が国と都それぞれ570万5,000円、合計で1,141万円、出産育児一時金補助金25万円、災害臨時特例補助金5,000円になります。
◯5番(遠藤めい子君) 額の大きいところでは療養給付費等の負担金ということなんですけれども、これが過大になった理由というのはどういうことなんでしょうか。
◯保険課長(伊野勲君) この療養給付費等負担金が過大になった理由でございますけれども、この補助金は、基本的には療養給付費の実績に基づいて給付されるものですが、年度内においては3月から10月の実績と11月から2月の推計によって補助金が算出されます。その後、国の療養給付費負担金の予算に応じて調整率が設けられ、その率によって補助金額が決定されます。平成23年度は下半期の療養給付費が想定より伸びなかったことにより、結果として過大交付され、翌年度精算額が2億円強の値となっております。
また、そのほかに、療養給付費負担金については、実績により算出するだけのものではなく、推計や国の調整率などの市で見込めない部分があるため、想定していたよりも過大に交付されたことも一因となっております。
◯5番(遠藤めい子君) 実績と、下半期の部分は推計ということで、実際は医療費が推計の額を下回ったわけですよね。ということで、今までは医療費がどんどんふえているということで繰り出しをせざるを得なかったということを考えれば、今回はそういう意味ではよかったと思うんですが、本来的に考えますと、国民健康保険は特別会計ということなので、今言われたような、いわゆる調整、返還金等に伴う調整も、国民健康保険の中でできるような形になっていないと、これは一般会計から繰り出しをしなければいけないということになると思うんです。そういう意味で、今、現状は国民健康保険の特別会計にはそんな余裕はないんだと思うんですけれども、このあたりは今後考えていかなければいけない、そういう制度的な、国の制度に絡むこういった返還金等に対応し得るような国民健康保険財政ということも考えていかなければいけないと思うんですが、そのあたり、大きい方向性を伺って終わりたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 鈴木健康福祉部長。
(健康福祉部長鈴木秀之君登壇)
◯健康福祉部長(鈴木秀之君) 今、議員さんからお話がございました、本来であれば国民健康保険会計の中で留保するということが基本ではないかと、このことにつきましては、今、指針ということで、国民健康保険運営協議会を設けていろいろと私どもの諮問に対してご議論いただいている中でも、このことについてお話が出ております。その中でも、今後検討が必要なのではないかというご指摘などもご意見が出ておりますので、私どもも同様に、今後の課題として受けとめていきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって民生費についての質疑を終了いたします。
次に衛生費についての質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって衛生費についての質疑を終了します。
次に商工費についての質疑に入ります。
質疑はありませんか。遠藤ちひろ議員。
◯26番(遠藤ちひろ君) 聖蹟桜ヶ丘駅周辺PRパンフレット作成業務委託料について伺いますけれども、このPRパンフレットというのはどういう性格のもので、これによってどういうふうな結果が予測されるんでしょうか。例えば観光客の増加ですとか、お客様満足度といいますか、駅を訪れた方にどのようなプラスの効果をもたらすのか、まず概要から伺います。
◯議長(折戸小夜子君) 畠山経済観光課長。
(経済観光課長畠山千加志君登壇)
◯経済観光課長(畠山千加志君) それでは、まず、事業の目的からでございます。平成25年4月に聖蹟桜ヶ丘駅周辺で実施されます例年の桜まつりでございます。それと平成25年9月でございますが、国体がございます。それに加えまして、本年4月に地球屋をモデルにした青春のポストが聖蹟桜ヶ丘駅前に設置されました。映画「耳をすませば」のモデル地と称される聖蹟桜ヶ丘駅周辺でございますが、地域の団体もいろいろと計画をされて実施してきているところでございます。これらを支援し、聖蹟桜ヶ丘駅周辺に市内外からお客様をお呼びする。これによって地域の活性化、経済の活性化が図られればいいということで作成させていただきます。
今回、この事業は国の緊急雇用制度を活用させていただいて作成するわけでございますけれども、昨年も多摩センターのPRガイド、これも同じように国の緊急雇用制度を使って実施したものでございます。
概略はA4判横でございます。これを三つ折りにしてそれぞれのイベントで配布させていただきたいと思っております。
作成部数は1万部を予定してございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) 概要を伺いました。
聖蹟桜ヶ丘駅の名物として「耳をすませば」、今、駅前も大分変わってきました。「地球屋」ができて、あとは、いろは坂を上がったところにおみくじを置いたり、毎日のようにあの主人公の帽子をかぶった女性が、もしくは男性があの坂を登っていくような光景を私も目にしております。
ですので、事業自身には私は賛成なんですけれども、問題は、紙をつくっておしまいにならないかというところが少し危惧される部分でございます。大事なのはアウトリーチです。お客さんがそれによってふえるのか、また、この事業の70万円のものがどういうふうに観光政策に位置づけられていて、どういうリターンを生んでいくのか、循環を生んでいくのかというグランドデザインが必要になると思うんです。
緊急雇用は10分の10だと思いますけれども、にしても、これは国費ということは、要するに国民の税金、我々の税金ですので、10分の10だから粗くてもいいなんていうことは到底あり得ないわけですから、そういう意味でアウトリーチ、どういうふうにこのパンフレットを活用していこうとされているのかを伺いたいと思います。
◯経済観光課長(畠山千加志君) 経済の活性化、これはやり方はさまざまございます。我々は観光という視点で、まず1段階、聖蹟桜ヶ丘のPRをまず、紙一枚でございますけれども、皆さんに知っていただく、そこから始まるのではないかと私は考えます。
来年度の予算の話はまだ早いですけれども、一応、私、担当課としての計画では、「耳をすませば」を中心に、何かひと味、「桜まつり」、「せいせき朝顔市」でひと味つけられないかということも今、考えております。これは、ただ、予算をお認めいただけるかどうかは、今後の話でございます。そういう視点で、観光という視点でこれを進めさせていただきたいと考えております。
◯26番(遠藤ちひろ君) ぜひひと味、ふた味、つけていただきたいと思いますけれども、例えば、課長、多摩センターのPRガイドは、おつくりになってみて、その検証、もしくはどういうふうに位置づけられていて、市民からの評判ですとか、プラスマイナス含めて、どういうふうにこの多摩センタータウンガイドは活用されたんでしょうか。
◯経済観光課長(畠山千加志君) 多摩センタータウンガイドとして多摩センター駅のPRをさせていただいておりますが、これは3カ国語がございます。これは1つで3カ国語になっているわけですけれども、これを東京都の1階の観光センターのようなところがあったと思いますが、そこにも配布させていただいたり、あと、羽田空港でも配布させていただいたりしております。外国人の方も一緒に来ていただければという考え方でございますけれども、そのように、地域、地域に応じたPRの仕方があるんだろうと考えています。
結果的には、外国人のお客様が何人来たかということについては各企業の秘密ということでお教えいただいていないところではございますけれども、中国、そしてアメリカなどからは来ているというようなお話も伺っております。人数的には把握できておりませんが、以上のように効果はあると私どもは考えております。
◯26番(遠藤ちひろ君) 何か、かつて聞いた議論がまた頭の中でフラッシュバックしましたけれども、企業側が経営の秘密だからといって検証の数字を一切出さない。それに対して市側は、お金を投入しているんだけれども、数字は伸びているかどうかわかりませんけれども、効果があったとおっしゃる。この経済系の議論をすると、必ずこうなるんですけれども、このらせん階段から抜けられないものでしょうか。今度、聖蹟桜ヶ丘駅周辺でチャレンジするときに、そういうふうな数字もあらかじめ、一定程度経営に影響を及ぼさないように、もしくはインナーで処理するから外に出さない、いろいろな話ができると思うんですが、だって、そこができないと、これは検証しようがないではないですか。お願いします。
◯経済観光課長(畠山千加志君) 私も同じようなことを答弁したような記憶がございます。大変申しわけありませんが、ただいまご質問者もインナーとおっしゃったと思いますが、この場がインナーかどうかということはなかなか難しいところでございます。数字として出していただけるものであれば、極力私ども企業にお願いをして、出していただくように努力はしております。また、どうしても出せないという部分も企業側にはあると思われます。その辺はご理解いただければと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 飯高市民経済部長。
(市民経済部長飯高のゆり君登壇)
◯市民経済部長(飯高のゆり君) 今、課長から、るるお答えさせていただいております。まず、多摩センターは、「ハローキティにあえる街」多摩センターということ、また、聖蹟桜ヶ丘は「耳をすませば」ということを1つ大きな特徴づけにしながら進めているという中で、今の数字であらわせないかというお話は何度も議員さんからいただいているところでございます。経済効果というところで、金額でということも1つあるかと思いますけれども、例えばいろいろなイベントの来街者数といいましょうか、人数とか、あるいは今回つくらせていただくガイドマップで言えば、市民の方主体でガイドツアーなんかもしていただいていますから、そういったところの参加人数、いろいろな指標を組み合わせながら、経済効果を金額でというのもその1つにはなるかと思いますが、いろいろな指標を組み合わせながら、どういう効果があったかということはできるだけ数字でお示しできるようにまた考えてまいりたいと思っているところです。
◯26番(遠藤ちひろ君) 繰り返しますが、先ほどの話にもありましたけれども、とにかくまちにたくさん来てもらって、お金を落としていただく、もちろん市民の方にどんどん人口的にもふえてもらうことはうれしいことなんですが、しかし、一番実は幅が大きいのは、法人税だったり、もしくは観光です。市民の方に、もちろん住んでもらってもいいんですが、それは出ていくものも当然ありますので、そうではないという観点から申し上げますと、観光、また、企業の法人税、こういった部分にぜひ注力していただきたいと思っています。
繰り返しますが、サンリオであり、また「耳をすませば」、世界的なブランドを2つも持っているまち、これは東京26市を見回しても、23区を見回しても、おそらくあまりないのではないかと思います。ですから、そういう意味では、既にまちのブランドをつくるという観点において、本市は非常に恵まれているわけでありますので、この恵まれている部分をいかに活用するか、料理するか、ひと味、ふた味つけていくのかということは、これはまさに我々議会と執行部の皆さんの知恵の結晶でありますので、今後も幾つか提案させていただきたいと思っております。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
今井議員。
◯1番(今井みつえ君) 何点か伺いたいんですけれども、まず、委託先、それから先ほどお話がありましたガイドツアーについて。
◯議長(折戸小夜子君) 畠山経済観光課長。
(経済観光課長畠山千加志君登壇)
◯経済観光課長(畠山千加志君) まず、委託先でございますけれども、この予算をお認めいただいてから、委託先が決まるということでございまして、まだ決まっておりません。
それから、観光ガイドのようなものでございますけれども、現在、せいせき観光まちづくり会議という団体がございます。そちらの団体でガイドをしていただいているように聞いております。
◯1番(今井みつえ君) もちろん委託先というのは後からということはわかるんですけれども、その1つに、例えばスタジオジブリとどの程度まで話し合いができているのか、せっかくパンフレットをつくるということであれば、あの映画の中の場面、場面、いろは坂のところなんかは、そこを見ると、あそこだ、ここだと、見た方はすぐわかるわけです。そういうところなんかを使えるような、そういう算段というのはあるんですか。
◯経済観光課長(畠山千加志君) スタジオジブリとの関係でございますけれども、実はこの10月にお訪ねさせていただきました。そちらと今後も友好におつき合いさせていただく、使うべきところは使わせていただく、使っていけないところはこちらも遠慮するというような関係を今後も続けていきたいと考えております。
◯議長(折戸小夜子君) 飯高市民経済部長。
(市民経済部長飯高のゆり君登壇)
◯市民経済部長(飯高のゆり君) 若干補足をさせていただきます。
1つの映画という作品ですので、そこの部分の著作権というんでしょうか、それがスタジオジブリにとっては1つのブランドでもございますので、かなり気を使った調整をさせていただいています。「耳をすませば」の映画については、ここがモデルなんだということは特定されないというのが基本的なスタジオジブリの考え方だと伺っております。というのは、映画を見た方のお一人お一人の中にそれぞれのまちのイメージを描いていただくということですので、それを何かどこかに特定してしまうということはどうなのかと、それは私は理解できるような気がいたしております。そうはいっても、多摩市として「耳をすませば」という映画をぜひひとつ、活用といっていいんでしょうか、させていただきながらというところでは、スタジオジブリといろいろなお話をさせていただきながら進めたいとは思ってございますが、今申し上げたように、ストレートに使う、キャラクターを使うとか、特定して何かPRするというところはなかなか気を使わないと難しいのかとは率直に考えているところでございます。
◯1番(今井みつえ君) わかりました。難しいんだと、非常に残念ですけれども、でも、どう見ても多摩市であるということは、もうなくなった何とか家具とかというのがあったりとか、あれが違う名前であったりとか、見て、とても懐かしい、桜ヶ丘の以前のまち並みが残っていたりする映画ですので、うまく話し合いを進めていただきながら、スタジオジブリを使わないと、どうも一歩進まないような、地球屋風というところのニュアンス、でも、この前、国体のティッシュ配りのときに、副市長もご一緒のときだったけれども、せいせき観光まちづくり会議の方たちがガイドツアーで回っていらっしゃる姿を見て、何かすごくうれしくて、ああいう姿を何度かまち中で見るようになると楽しいかなと思いました。
せっかくパンフレットをつくるのであれば、お金を落としてもらえる、さっきの話ではありませんけれども、そういうようなパンフレットにならなければ意味がないと思いますので、ぜひ委託先ともしっかりと話し合いをして、いろいろなお店、もちろん商店街のほうでいろいろ取り扱ってきているところもありますので、そういうところとうまくやっていただきたいということを要望して終わります。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
桐木議員。
◯27番(桐木優君) 同じところですが、スタジオジブリですとか、サンリオですとか、そういう特殊な利益の構造というか、システムをしている企業だと思うので、すごくメリットがある部分もあると思うんですが、その反面、気を使わなければいけないという今、ご答弁がありましたし、公的な部分も含めてご苦労なさっていると思うんですけれども、今回の事業は都の
緊急雇用創出事業補助金を利用されているので、内容的に多少検討の余地があると思うんです。いつもスポーツのイベントなんかを観戦にいくと、周りの市ではマスコットがあって、試合を盛り上げたり、イベントを盛り上げたりということをされているわけなんですけれども、今回の東京都の
緊急雇用創出事業補助金を使った中で、そういった多摩市のマスコットをもうちょっと多摩市が自由に使えるというか、それに加えて、サンリオですとか、スタジオジブリとのコラボをしていくというようなことを考えてもいいのではないかと思うんですけれども、そういったマスコットキャラクターのようなものに関しての検討はなされたんでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 畠山経済観光課長。
(経済観光課長畠山千加志君登壇)
◯経済観光課長(畠山千加志君) ご質問者がおっしゃるように、多摩市には貴重なPR主体といいましょうか、ございます。1つはキティちゃんであり、しまじろうであり、「耳をすませば」でありというようなところもあると思います。改めてここで多摩市が、先日もゆるキャラの大会がございましたが、改めて多摩市がゆるキャラをつくるかどうかということは、私はちょっと難しいかと考えております。
◯27番(桐木優君) ブームに乗ればいいということではないと思うんですけれども、例えば、第五次多摩市総合計画を説明しているのは、にゃんともTAMA三郎だったりということで、そういったことをうまく活用していくという機運はあると思うんです。
今回のPR活動で外から人を呼び寄せる、外国の方でも来られるようにということで工夫されているというところは十分趣旨として理解はできるんですけれども、まず第一に、地域愛の醸成というところをもう少し考えてもいいのではないかと思うんですが、そのあたりで、ゆるキャラではないと思っていらっしゃる理由というのはどのようにお考えなのでしょうか。
◯経済観光課長(畠山千加志君) 最初に、先ほど緊急雇用ということでございましたけれども、緊急雇用にはさまざまな要件がございます。新しい事業であること、それと人件費が事業費の半分以上を超えていなければならないという制約がございますので、なかなか見合った事業を見出すためには難しいかと考えております。
それと、どうやって誘客するのか、どんな人を誘客するのかということでございますけれども、まず、多摩センターと聖蹟桜ヶ丘、大きく違うところ、大きくは言い過ぎかもしれませんが、違うところは、キティちゃんである。ある一定の上の世代の若者ですけれども、聖蹟桜ヶ丘に「耳をすませば」という若干の違いがあろうかと思います。もちろんキティちゃんは大人の方も好きな方はたくさんいらっしゃいますけれども、そういう若者を呼び込む、それと、桜まつりではお年寄りでも結構ですし、これには年齢制限はないと思います。そういった意味から、誰を対象にということはなかなか難しいですけれども、聖蹟桜ヶ丘については「耳をすませば」を象徴するように、若い方たちが訪れてくれると大変ありがたいと感じております。
◯議長(折戸小夜子君) 補正予算の内容に沿った形でやってください。ちょっと広がっておりますので、よろしくお願いします。
桐木議員。
◯27番(桐木優君) 以前、一般質問の中でも観光専門の部署ですとか、観光協会のようなものが必要なのではないかと。というのは、専門的な知識ですとか、ノウハウが必要な部分というのは多分にあると思いますので、せっかく、都のお金を使うということであっても、大切に使っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって商工費についての質疑を終了いたします。
次に土木費についての質疑に入ります。
質疑はありませんか。星野議員。
◯19番(星野なおこ君) 25ページの交通安全施設整備事業について伺います。これはどのような工事内容なのか、内容を伺いたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 尾又道路交通課長。
(道路交通課長尾又孝行君登壇)
◯道路交通課長(尾又孝行君) 交通安全施設設置工事の内容でございますが、今年の夏に実施いたしました通学路の合同安全点検で、多摩市道におけます交通安全施設におきまして、対応すべきとされた箇所に対する工事を行うという内容で、内容としましては、白線を引くところが10カ所、あと、赤の薄層舗装、路面を赤くするような舗装、これが4カ所、あと、緑色の舗装が3カ所、あとガードパイプ設置が1カ所、あと、ポストコーンと申しまして、オレンジ色の棒で白の反射テープがある80センチぐらいの棒ですが、これが2カ所です。あと交差点マークを7カ所、あと、文字やマークを8カ所に設置するというような内容でございます。
◯19番(星野なおこ君) 白線とか、赤とか、緑とか、いろいろ幾つかあると思うんですけれども、これは今おっしゃったように夏の交通安全の点検で危険な箇所に対処するものだと思うんですけれども、その16カ所以外にはなかったのかどうか、何でその16カ所を選んだのか、その基準を教えてください。
◯道路交通課長(尾又孝行君) 今回上げました16カ所が、多摩市道におけます、こういった安全施設をやるところが全てでございます。そのほかには街路樹が暗いとかといったものもあったり、あと、横断歩道の設置を要望するというものもありますが、それは多摩市道の工事とはまた別ですので、今回は多摩市道に関係する工事は、あと来年度、工事1カ所が予定されておりますが、それ以外は全部これで完了するというような内容でございます。
◯19番(星野なおこ君) 白線というのは、多分、私の想像なんですけれども、きっと車道と歩道の区別ですよね。あと、赤と緑というのがよくわからないので、どういう効果があるのかを教えていただけますでしょうか。
◯道路交通課長(尾又孝行君) まず、緑は白線、外側線を引きまして、あと沿ってずっと緑に塗るということで、より運転手から、歩道ではないんですが、より人が通るような場所をはっきりとさせるというような意味合いがあります。あと、赤は交差点付近にやって、これもスピードを抑制するような効果がございます。
◯19番(星野なおこ君) では、赤は交差点付近でスピードを落とすような効果があるということですよね。
来年度は1カ所あると伺っていますけれども、来年度の1カ所の工事だけ聞いて終わりにしたいと思います。
◯道路交通課長(尾又孝行君) 来年度は、ガードパイプを交換するという工事をやるという予定がございましたので、それはもう今回の合同点検の以前から、それはやるというような予定になっておりましたので、それは来年度に回しているというような内容でございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって土木費についての質疑を終了いたします。
次に消防費についての質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって消防費についての質疑を終了いたします。
次に教育費についての質疑に入ります。
質疑はありませんか。池田議員。
◯6番(池田けい子君) 27ページです。高等学校等新1年生のための図書購入補助事業についてお聞きしたいと思います。
これは73万円の減額ということなんですけれども、この認定者が、1人1万円の図書購入補助ということは、認定者が27名ということでよいのか、それは、例えば申請者は多かったんだけれども、認定外の方も多かったんだということなのか、その73万円の減額の説明をお願いいたします。
◯議長(折戸小夜子君) 安達学校支援課長。
(学校支援課長安達仁君登壇)
◯学校支援課長(安達仁君) 本年度の申請状況でございますが、本年度につきましては、申請が30人、それで交付というのが27名ということでございます。
◯6番(池田けい子君) たしかその前年度には38名の申請者があって、7名が認定外で31名の補助をしたということだったと思うんですけれども、このときに、これは新たな制度だったもので、周知が行き届かなかったと、たしか私は言われた記憶があるんですけれども、その反省を踏まえて、今年度はどのように周知をされたのかを伺います。
◯学校支援課長(安達仁君) 本年度の周知につきましては、卒業する3年生全員に事前にお知らせをして、それで6月の申請時期を迎えたというふうな形でございます。
◯6番(池田けい子君) ということは、周知を前年度よりもしっかり行ったにもかかわらず、人数が減っているということの理解でいいのかと思うんですけれども、たしか予算のカルテの中には、申請者の数の変化によっては今後のあり方を検討するというふうにあると思うんですけれども、これは2年経過して、どのような今、見解をお持ちで、また次年度、この事業についての方向性はどのようにお考えなのかを伺います。
◯議長(折戸小夜子君) 川田教育部長。
(教育部長川田賢司君登壇)
◯教育部長(川田賢司君) この制度につきましては、経済的に困難な家庭に対する支援というようなことも一部考え方を持っていました。そしてまた、新たに高校生になる方に希望を持った高校生になっていただきたいというような意味合いを持った事業ということでいたしましたが、先ほどお話にありましたような形で、全中学3年生に申請の対象があるかどうかということで周知をいたしましたが、今回、このような状況でございますので、1つ方向性といいますか、方法を再検討する必要があるだろうと考えております。
◯6番(池田けい子君) 私もこれを否定するものでは決してなくて、ただ、このご利用者というか、希望する人が少ないということは再検討の余地があるのではないかと思いますので、本当に子どもにとっての使える事業でなければいけないと思いますので、しっかりと検討をよろしくお願いいたします。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
岩永議員。
◯3番(岩永ひさか君) 関連。今、おおむね私も池田議員と同じ考えなんですけれども、方法を再検討するというのは、この補助金を続けるということの中での再検討なのかどうか、そのことだけ確認をしたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 川田教育部長。
(教育部長川田賢司君登壇)
◯教育部長(川田賢司君) 新たに高校生になる子どもさんたちが夢を持って高校に進学できる、そのための支援の方法ということでございまして、全くこの形を変えないでこのままではなく、形を変える必要があるだろうと考えております。
◯3番(岩永ひさか君) つまり、形を変える必要があるというふうなところで、この事業をやめて、何かこれにかわる新しい事業を100万円以内で立ち上げるというふうなことなんでしょうか。
◯教育部長(川田賢司君) 新しい事業を立ち上げるのではなくて、現在ある事業の中で、これと同じような効果のあるものについて充実を図る必要があるだろうと考えております。
◯3番(岩永ひさか君) 要するに、この補助事業というのは、やってみたけれども、あまり効果が出なかったのでやめるということでいいのかどうか、そのことについて答弁をいただいて終わりにします。
◯教育部長(川田賢司君) より効果的なものにするための方向性ということで、新年度予算に向けて、今、検討しているということでございまして、現状のままではないということです。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
遠藤ちひろ議員。
◯26番(遠藤ちひろ君) 私も同じく高等学校等新1年生のための図書購入補助事業ですけれども、今、お二人の話の答弁を聞いていると、何となく方向性は見えてきているという気がしていますし、そこは私たちも信頼している部分ですけれども、これは、そもそも現金給付で、性格からしてばらまきです。何でこういうことがそもそも2年前に事業に上がってきたのかというところから思うんですが、振り返ってみて、こういった現金給付型の事業は、今後、教育部としてどういうふうに整理し、総括されているのかを伺います。
◯議長(折戸小夜子君) 川田教育部長。
(教育部長川田賢司君登壇)
◯教育部長(川田賢司君) 今おっしゃるような現金給付型につきましては、教育部だけでなく、市全体の中での今、検討をいろいろしている中で、どうだろうというふうにも言われているところでございますので、今後の中では、全庁的な取り組みとしてこの辺は整理されていくことになろうかとも教育部としても考えております。
◯26番(遠藤ちひろ君) 図書、本に親しむということは私自身も大事なことだと思っていますし、本を読む習慣をいかにつけてもらうのか、むしろここだという気がします。図書券を配ったってというか、それはあくまで、もっと前段階にすべき処置の話でありまして、まさにこういったニーズとしても、30名の申請があって27名が結局受け取ったということで、目標の件数が100件ですので27%、達成率としては非常に低かったわけですので、今後はこういった類似の現金給付型の事業というのは、教育部長もおっしゃっていましたけれども、教育部のみならず、そちらの市長部局全体としても、こういった現金給付型のクラシックな予算傾向は厳に慎んでいただきたいということを思いますが、これについて、そちらの市長部局でのご意見はございますか。お考えを。
◯議長(折戸小夜子君) 福田企画政策部長。
(
企画政策部長福田美香君登壇)
◯企画政策部長(福田美香君) まず、セーフティーネットにかかわる部分ということの中で、国と地方の役割というようなものがあると思います。今、全国市長会等では、そういうふうな全体のナショナルミニマムとして、現金とかというような部分できちっと給付する部分は国が、そして地域の身近なサービスというようなところについては地方が役割分担をするという大きな考え方がございます。こういった考え方で、相互に役割分担を踏まえて、あるべき役割に基づいた施策のあり方というようなものについて、検証しつつ、全体の行政改革の中での取り組みを進めてまいりたいと考えております。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
小林議員。
◯16番(小林憲一君) 29ページの通学路安全対策事業、踏切拡幅工事負担金について伺います。
これは一ノ宮一・二丁目が通学区域が多摩第一小学校から東寺方小学校に移るということで、その際に一番問題になる京王線との3カ所の踏切と、それから川崎街道という幹線道路を渡らなくてはいけないということで安全策が求められている中で、このうちの1カ所について、踏切について、安全対策をするということだと思うんですけれども、まず、この工事の内容と、それからこの907万2,000円の積算根拠について伺いたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 田島学校一定規模担当副参事。
(学校一定規模担当副参事田島元君登壇)
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) まず、工事の概要でございますけれども、聖蹟桜ヶ丘5号踏切というところがございます。こちらは小野神社通りにかかっている踏切でございますが、こちらの踏切の幅が市道幅よりも狭くなってございます。こちらを市道幅いっぱいまで踏切を拡幅することによりまして、こちらの踏切についている歩行帯の幅を広げることによって安全確保を図ってまいりたいと思ってございます。
工事の内訳でございますけれども、こちらの市道幅に踏切の軌道を拡幅する、軌道工事と信号機、また、信号機を保護する防護柵等を移設することが中身となってございます。
◯16番(小林憲一君) それで、これは京王線ですから、京王電鉄が所有している、管理している踏切の拡幅工事をするということですから、工事は京王電鉄がやるしかない、しかも、見積もりについては京王電鉄から出してもらうしかないということになると思うんですけれども、その細かい内訳、材料費と、それから工事費というか、人工のお金になると思うんですけれども、それはさっき言ったように京王電鉄に出してもらうしかないということもありますけれども、それだけでは言いなりになってしまうわけで、その辺の客観的な、それが正しいというか、相場にきちんと合っているという、その根拠はどこにあるのでしょうか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 確かに、今回の工事につきましては鉄道の事業者が持っている土地の部分でございますので、工事を請負ができるのは京王電鉄という1つの会社しかございません。こちらの会社から見積もりをいただいたところでございますが、こちらの京王電鉄との今回のこちらの予算額を上げるに当たりましての調整につきましては、道路管理者でございます道路交通課の担当職員と一緒に、京王電鉄の本社に伺って調整をしながら進めているところでございます。
◯16番(小林憲一君) そういったケースというのは全国いろいろあると思うんですけれども、そういったときに、例えば国、あるいは東京都かもしれないけれども、そういうところが定めた指針といいますか、そういったものはあるんですか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 平成13年に国土交通省が踏切道の拡幅に係る指針というものを定めてございます。また、この指針の下に、この指針の取り扱いについてというものを出してございます。その中で、鉄道敷の中の拡幅に関する費用負担の割合につきましては、こちらの取り扱いの中で定まってございますので、基本的に、拡幅部分につきましては道路管理者が費用負担するということになってございます。
◯16番(小林憲一君) それで一応の根拠というものはあると思うんですけれども、それで、これは事柄上、京王電鉄に委託をするというわけでもないわけですね。要するに京王電鉄が自分の持ち物を拡幅するということですので、それで、多摩市と京王電鉄との間ではどういう契約になるんでしょうか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 今回の工事につきましては、多摩市が持っている土地ではございません。ですので、今回、委託工事という扱いにはなってございません。多摩市としては、今回、予算としては、負担金という形で計上させていただいてございます。したがいまして、今回、契約書ではなくて、工事に関する施工協定書というものを締結いたしまして、この協定書に基づきまして工事をしていただくようになります。
◯16番(小林憲一君) 協定書締結に当たっては、きちんと京王電鉄に、拡幅をして、要は子どもたちが安全に渡れるような水準のものにしないといけないわけですから、その辺、しっかりと見ていただきたいと思います。
それで、ただ、拡幅をしただけでは、それで安全ということにはならないと思うので、この前、私は一般質問でやったときに、安全を講ずるために一定の人の配置も行うと答弁があったと思うんですけれども、その辺についてはどういうふうに具体化されているんでしょうか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 当該踏切道につきましては、来年度から、現在、多摩第一小学校の通学区域でございますけれども、こちらは東寺方小学校の通学区域に変更する予定でございます。したがいまして、こちらの踏切を渡っていただくことが正規の通学路となりますので、この安全を確保するために、鉄道敷の拡幅と同時に、誘導員の配置を通学時間帯に1人つけたいと考えまして、そちらは来年度の予算で計上させていただきたいと思ってございます。
◯16番(小林憲一君) それから、あと、踏切はあと2カ所あるんですけれども、基本的には小野神社の前のこの通りを通っていただくということになると思うんですけれども、ほかの東と西の小さな踏切もあるわけですけれども、そちらは安全策はどうなるんでしょうか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 今おっしゃっていただいたとおり、あと2つ踏切がございますが、基本的に、今回につきましては、この聖蹟桜ヶ丘5号踏切というものを正規の通学路と指定させていただきたいと思ってございます。したがいまして、来年度から、こちらの地区から東寺方小学校に通っていただくお子さんについては、学校と調整をしながら、この聖蹟桜ヶ丘5号踏切を使っていただくよう、また、学童クラブも一ノ宮学童クラブがございますので、そちらも学童クラブと調整しながら、この踏切を基本的には使用していただきたいというふうな調整を今後進めてまいりたいと思ってございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
今井議員。
◯1番(今井みつえ君) 今の話の続きです。
拡幅工事の具体的に信号機が動く形になるのかと思っているんですが、どれだけ幅が広がるんでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 田島学校一定規模担当副参事。
(学校一定規模担当副参事田島元君登壇)
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) この踏切の拡幅部分につきましては、市道幅が上限でございますので、今現在、市道と踏切の歩道部分の差が0.4メートルぐらいございますので、基本的には40センチ程度広げていきたいと思ってございます。
◯1番(今井みつえ君) 幅がその程度しかないということは十分わかっているんですけれども、それは両脇を少しずつ広げるという考え方なんでしょうか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 今回の拡幅部分につきましては、この踏切の聖蹟桜ヶ丘駅側、東側の部分につきましての歩道部分の拡幅を考えてございます。
◯1番(今井みつえ君) 了解しました。ともかく、もともと狭くて、車が通るときも通るのが大変だというようなところですので、0.4メートル、それでも大分助かるかと思っています。誘導員がつくということですので、そこでしっかりとやっていただくということを要望して終わります。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
安斉議員。
◯8番(安斉きみ子君) それでは、33ページの学校給食費、運営費についてお伺いいたします。
先ほどの債務負担行為の中では、いわゆる給食センター、委託も含めた運営費について、消費税の部分は入っていないというふうなお話もありました。そのときは契約変更もあり得るというようなことでしたけれども、共産党は消費税増税は反対ですから、消費税増税、それから、また委託に伴う新たな設備投資等によって、かえって民間のほうが高くついたというふうなことがないように、そのことを心配しております。
それで、この(仮)学校給食調理等業務委託企画審査会委員謝礼12万3,000円ですけれども、この審査会の構成について、どういう人たちを構成のメンバーとしているのか、まずそこからお伺いいたします。
◯議長(折戸小夜子君) 松平学校給食センター長。
(学校給食センター長松平和也君登壇)
◯学校給食センター長(松平和也君) ご質問いただきました審査会でございますが、学識経験者の方を2名ほど、それから市民の方を4名ほど、それから、あと市内部の職員4名ほどを今、予定してございます。
◯8番(安斉きみ子君) この学識経験者については、そういう給食にたけている方たちなのか、また、市民の方については、これは公募なんでしょうか。
◯学校給食センター長(松平和也君) 市民の方は公募かということなんですけれども、一応、給食のことについてあまりご存じない方になっていただいても困りますので、今、学校給食センター運営委員会等に入っていただいている市民の方等にお声をかけていきたいと考えてございます。
◯8番(安斉きみ子君) プロポーザル方式で委託業者を決めるというふうなことですけれども、先ほどどういう基準で委託業者を選ぶのかという視点は、一応、お話がありましたので、私からは、その具体的なスケジュール、時期も含めてお伺いしたいと思います。
◯学校給食センター長(松平和也君) 一応、審査会等は、予定は3回を考えています。12月中に審査の基準等について検討する、それから企画提案が出ました2月初旬に企画を出した事業者の企画提案を伺う、そのまた中旬ごろに委員皆さんで検討していただきまして、どの業者が望ましいのかということを選定していくという3回を予定してございます。
◯8番(安斉きみ子君) そうしますと、そういう中で委託業者が決まると、委託契約をして、そして仕様書をつくるのか、仕様書をつくって委託契約をするのか、そちらはどうでしょうか。
◯学校給食センター長(松平和也君) 今回はプロポーザル方式ということで、企画提案をしていただく、その企画提案の中に我々の中では気がつかないようなよい提案があれば、そういったものも盛り込んで仕様書をつくっていくというふうに考えております。
◯8番(安斉きみ子君) この仕様書の中身については、私たちも注視していきたいと思っております。
さて、11月、これは全議員に配付された今後の学校給食センター運営の全体計画についてという中で、一般財団法人東京神奈川学校給食サービス協会に触れられているわけですけれども、多摩市として、この協会を活用されるおつもりなのか、そのあたりを伺いたいと思います。
◯学校給食センター長(松平和也君) そちらの記載の中の一般財団法人は、そういった財団もあって、給食の担い手と民間がなりつつあるという表記のために引用したもので、特にその財団を活用して受託者を決めるようなことにはなってございません。
◯8番(安斉きみ子君) 同じく、この全体計画書について、先ほどもおっしゃいました。結論としては、いわゆる民間事業者は学校給食の新たな担い手となっていると考える、このように結論づけられているわけですけれども、私は一般質問でも指摘しましたとおり、民間委託は調理業務の遂行、その過程については、発注者の多摩市は基本的には介入ができないというふうに私は押さえております。
さて、11月29日、多摩市学校教育委員会は保護者の皆さんへ、学校給食に関するお知らせを出しておられます。その中で、学校給食の調理業務委託に関する疑問についてお答えしますということで、Q&A形式で問答集が出ております。
私は1つだけこれを例にとりたいと思いますが、例えば、民間委託すると、市の栄養士の調理の指導ができなくなるのではという市民の不安に関してどのように書かれているかというと、栄養士の役割は衛生管理や調理の温度管理等が主な業務である、衛生管理は委託先の栄養士が担当するので、調理への影響はない、このようにお答えになっていらっしゃるわけです。
本当に栄養士は調理にかかわらなくていいのかということです。栄養士はでき上がった給食について全部の責任を負うわけであって、今でもそのようにされていると思います。そうしたらば、この回答にあるように、衛生管理とか、温度管理、これを指示しておしまいということではないと思うんです。調理現場では調理員と栄養士とがともに相談しながら協力し合って、チームワークでよい給食をつくっているわけですけれども、委託先の栄養士に全て任せることで、本当に市が責任を持つ、そういった給食をつくったと言えるのかどうか、その点だけ聞いて終わります。
◯学校給食センター長(松平和也君) 今ご質問いただいたQ&Aの栄養士の役割ということですけれども、実際、今も栄養士は直接調理の指導ということはしているという状況ではございません。協力はしておりますが、あくまで調理員が、どういう順序で調理をして、どういうふうにゆでて、どう味をつけるかというようなことをやっています。ですから、栄養士のつくったレシピどおりで味つけをしたりはしていませんで、調理員がその味が出るかということを合わせ合わせしながら味を決めている、その決まった味に対して最終的に、栄養士、どう、飲んでみたらということで味は見ますけれども、基本的に、調理員が調理の過程を責任を持つということで考えています。
あと、その中に市の栄養士が入らないことで衛生管理に疑問はないかということなんですが、私としては、同じ栄養士が中におりますから、特に問題はないと考えています。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
星野議員。
◯19番(星野なおこ君) 関連で、(仮)学校給食調理等業務委託企画審査会委員謝礼のところです。
今、学校給食センター長からメンバーの紹介がありましたけれども、市民4名は学校給食センター運営委員会のメンバー、それ以外に専門家の方が2人、市の職員の方が4名とおっしゃっていましたけれども、その専門職の方はどんな方なのか、そして選ぶに当たっては、どういうことを望んでいるのか、あと、その市民4名の方に関しても、どのようなことを望んでいるのかということを伺いたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 松平学校給食センター長。
(学校給食センター長松平和也君登壇)
◯学校給食センター長(松平和也君) まず初めに、専門の方というお話でございましたけれども、お一人は保健所等の職員の方の推薦を今、依頼しまして、衛生管理等がきちんとできている会社であるかどうかというものを判断するといった意味で、衛生管理のスペシャリストを1名、それから、公認会計士のような方に企業運営がどうなのかを見ていただくような専門の方をお一人、それから市民委員につきましては、小学校PTA連合会、中学校PTA連合会の代表の方もいらっしゃいますので、保護者としてお子さんたちの口に入る給食、どういった事業者が望ましいのかという視点を見ていただくというような感じで考えております。
◯19番(星野なおこ君) 私はこの市民4名の方は、ある程度、学校給食のことをご存じの方をということで学校給食センター運営委員会の方を4名選ばれましたよね。私は何回か傍聴したことがありますけれども、失礼に当たるのかもしれませんけれども、そんなには詳しくないような気がするんです。
私はある意味、市民目線で選ぶということは大事なことだと思っていますので、そこのところを別に否定するわけではありませんけれども、私が今、思っているのは、今、2年ぐらい前から市民目線で事業仕分けみたいなものをやっていますよね。行政評価市民委員会でしたか、あれを傍聴して思ったことは、市民の皆さんの意見が、知識がないから、専門的な方に流されてしまうんです。ということなので、私はそこを懸念しているんです。そこのことはどのようにお考えになっているのかを伺いたいと思います。
◯学校給食センター長(松平和也君) 専門の方というのは、先ほどお話ししましたが、保健所の方とか、それから公認会計士の方、あと内部のほうは4名ほどの管理職の職員が当たりますけれども、特に4名が引っ張られてしまうのではないかという懸念は私はあまり考えておりません。また、その後、その委員会とは別にセンターのほうに見えまして、学校給食物資取扱要項ですとか、日ごろの検収簿ですとか、それからパン等の成分とか、そういったこともかなり勉強に来ていらっしゃいまして、かなりそれぞれスキルを上げるように努力されている方々ですので、保護者の目として、きちんと選んでいただけるのではないかと考えてございます。
◯19番(星野なおこ君) これはプロポーザル方式で選定するということですけれども、どのように企業の方に声をかけるのかということがわからないので、そこを教えていただきたいのと、金額によって何社以上来なければいけないとか、そういう決まりがもしあるなら、それを教えていただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 松尾総務契約課長。
(総務契約課長松尾銘造君登壇)
◯総務契約課長(松尾銘造君) 今のお尋ねの件でございますけれども、現時点での想定で申し上げますと、多摩市の指名基準にのっとれば、価格等でいけば9者以上ということで、今、想定しております。実際には、この9者の方については、学校給食の種目で競争入札の参加資格者名簿に登載された者等のこういう条件をクリアした者ということで9者を指名したいと思っております。
◯19番(星野なおこ君) 9者以上ということで、資格名簿に載った方に声かけをするということなんですけれども、例えば9者以上が来ますよね。その一番初めの段階で、この市民の方が入った委員会が初めから選定するのでよろしいんですか。3回やりますよね。それでよろしいのかどうかを伺います。
◯議長(折戸小夜子君) 松平学校給食センター長。
(学校給食センター長松平和也君登壇)
◯学校給食センター長(松平和也君) 今、ご質問がありましたけれども、9者以上来るかもしれないということで、その中から候補者の事前審査ということをやって、9者分全部企画提案を聞くということはかなりの時間がかかりますので、その選定に当たりましては、給食の、センター長をはじめ、あと所長とか、技能長、栄養士、栄養教諭といった、今、給食を実際に担当している者たちが9者の中からある程度望ましいものを事前審査いたしまして、4、5者からの企画提案を受けて、市民の方々に最終的に決定いただきたいと考えています。
◯19番(星野なおこ君) では、最終的には4、5者に、今、学校給食を担っている職員で絞って、4、5者を市民や専門性の方を含んだ委員会で選ぶということでよろしいのでしょうか。もう一回、お願いします。
◯学校給食センター長(松平和也君) 今、ご発言いただいたとおりでございます。
◯19番(星野なおこ君) 例えば9者来たとします。そこから4、5者を選んだときに、要は職員だけで選ぶということに私は疑問を感じているんです。そこに専門性を持った保健所の方、公認会計士、そういう方が入っていないのがおかしいのではないかと思うんですけれども、そこはどうなんでしょうか。
◯学校給食センター長(松平和也君) 先ほど答弁いたしましたが、いろいろな項目にわたっての企画提案を各社が出してきますので、ただ、会社概要とかを見ただけで切るのではなくて、企画提案の出たものをまず事前審査を一回して、それぞれ4つの部門に分かれていたと思うんですが、それぞれの部門でやれる能力がきちっとあるのかということとか、それから、現場に携わっている者たちが責任を持って一つ一つの会社をきちんと見て選定していくということで考えているので、特に問題があると思っておりません。
◯19番(星野なおこ君) そうしたら、会社経営とかということは全然加味しないで、4、5者を選ぶというようなことと私は受けとめられますけれども、そこはどうなんでしょうか。
◯学校給食センター長(松平和也君) 会社経営も1つの選択の要素ですが、その1項目で決定するのではなくて、多岐にわたった部分をきちんと評価させていただこうと思っていますので、大丈夫ではないかと考えています。
◯19番(星野なおこ君) だからこそ、専門性を持った方を初めから入れるべきなのではないでしょうか。例えば、指定管理だって、会社経営が成り立っていなければ破綻してしまうわけです。そういう例はたくさんあります。そういうことも加味すると、これは5年間の契約なので、それは非常に大事だと思いますけれども、いかがでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 浦野教育部参事。
(教育部参事浦野卓男君登壇)
◯教育部参事(浦野卓男君) 今、指定管理者の例がありましたけれども、指定管理者の候補者選定、これも1次審査、2次審査がございました。そういう中で学識経験等の専門的な方は2次審査のほうでやっているというふうなことで、同じようなことでございます。
まずは、9者以上のプロポーザルの参加者に、現場をよく知っている職員が、あそこの調理場でいかに我々が考えている要求水準を満たすかどうか、そういうところをまず主眼に置いて審査をしたいと思っています。その上で、2次審査の中では、会社が本当に継続的に運営できる会社なのかどうか、そういうところの視点は2次審査でしっかりとまた審査をしていただきたいと考えてございます。
◯19番(星野なおこ君) 今のご答弁は、私もわかるんです。今、運営されている方が一番現場を知っているので、どんな業者が望ましいのかということは一番選びやすいと思うんですけれども、私は、衛生管理もそうですし、会社の経営もそうですし、透明性が必要なのではないかということを申し上げたいんです。ですので、9者から4、5者を選ぶというところは重要なポイントだと思うんです。だから、そこにそういう専門性のある方を入れていただきたいと申し上げているんですけれども、そういうお考えは一切ないということでいいんでしょうか。
◯教育部参事(浦野卓男君) 議員さんが今、言われる手法も1つの手法だとは思います。我々の考えているこのやり方も1つの手法だと思っています。どちらがいいかというふうなことはここでは言えませんけれども、透明性というふうなお話もございました。これにつきましても、審査結果についてはきちんと公表していくというふうなところでは透明性を確保していきたいと考えております。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
岩永議員。
◯3番(岩永ひさか君) 今のところで関連してお伺いいたします。
学校給食の調理業務ということで、(仮)学校給食調理等業務委託企画審査会のメンバーをお伺いいたしましたところ、学識経験者が2名で市民が4名で職員が4名ということでした。今、星野議員からのご指摘もありましたように、私自身は、責任を持って業務委託をするということは、市ですので、市が責任を持ってきちっと選んでいくことが多分、大切なのではないかと思うんです。
星野議員は市民目線で選んでいくことが必要だと言ったんですが、例えば、同じようにプロポーザル方式を入れるとしても、建物をつくる、建物の外観をどうするというところで市民に参加してもらって、こういうほうがいいというふうに意見をもらうのと、今回の給食を調理するというところについては、献立部門とかについては、言ってみれば、市が責任を持ってやるということになりますと、出てきたアウトプットのものがおいしいかまずいかというところで選ぶのかどうかわかりませんけれども、市民を入れることの意味、要するに安定的に給食サービスを提供できればいいわけだから、別に献立とか、そういうところに意見をもらうというふうなところでは、既に献立の市民委員会があるというところで市民の方の意見をいただければいいわけで、同じ12万3,000円の謝礼を払うというところの中に、私は本当に市民の必要性があるんだろうかということを疑問に思ったのでお伺いするんですけれども、もう一度、ここの企画審査会に市民を参加させるところの期待というところ、基準も含めて、今、お持ちであれば、教えていただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 浦野教育部参事。
(教育部参事浦野卓男君登壇)
◯教育部参事(浦野卓男君) 今言われたとおり、市が責任を持って決めるということは重要なことだと思っています。一方、市民参画というふうなところも視点としては必要だと考えてございます。審査の方法、まだ詳しくは申し上げられませんけれども、市民の方が第三者委員として参画する手法を取り入れながら、とはいえ、単にそれぞれが自分の持ち点を持って、一人ひとりが同じ配点で評価をし、単に集計するというふうな方法ではないような手法をとりたいと考えております。ただ、その辺につきましては、今後企画審査会等でも意見を聞きながら、最終的には決めたいと思ってございます。
◯3番(岩永ひさか君) 要するに、例えば献立から最終的なところまでを全部指定管理者みたいな形で任せるということになると、そこにはおいしいか、まずいかとか、そういうことの判断も入ってくるので、例えば選ぶ段階で市民の方を入れていくというふうなところは理解ができるわけなんですけれども、献立とか食材とかみたいなところは市がしっかり責任を持ちますということですので、大事なことは、安定的に運営していけるのかという、その企業の体質をどういうふうに分析するのかという視点だと思うんです。
そうなると、私自身は持ち点を変えるというふうなことも今、いただいたんですけれども、どういうふうに企業を選んでいくのかというときに、市民を入れることがなじむものとなじまないものというふうなところでのきちんとした整理をしていくべきではないかと思います。先ほど私は歳入のところでも申し上げたように、今回は業者を選ぶときに、ただ単に財務体質がいいというふうなところのみならず、公契約条例を入れておりますので、労務管理がどうなっているのかというところもしっかり見ていかなければいけないのではないかと思うんです。先ほど公認会計士ということで、確かに公認会計士にその企業の会計がどうなっているのかという経営的なところは見てもらえるかと思うんですけれども、その中で、経営的には、外形的にはよくても、実は雇用されている方はみんなパートだったとか、そういうことであれば、多摩市が進めていきたい公契約条例の中にのっとっている精神をきちんと踏まえた運営はしていただけないということを思ったときに、学識経験者が衛生管理の方と公認会計士だけでは不十分ではないかということを感じるんですけれども、その点について、ご意見があれば伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。
◯教育部参事(浦野卓男君) 労務管理のところ、私も評価する上での重要なポイントだとは考えてございます。そういった中で、行政の職員が4名ということも説明がありましたけれども、その中には総務部長にも入っていただこうと考えてございます。また、先ほど公認会計士の方ですけれども、単に財務状況だけではなくて、東京都のいろいろ業務のプロポーザルの委員の経験もある方という中で、単に会社の経営というところだけではない知識を持っている方をお願いしたいと考えてございます。
◯3番(岩永ひさか君) それは十分にわかるんですけれども、業務委託ですから、基本的には、別に企画提案なんかしてもらわなくてもいいわけです。市が任せる業務をそのままやってもらえばいいわけです。
わかりやすいのが学童クラブです。学童クラブは業務委託なんです。今、行政のものと民間のものがあって、学童クラブ側がもっと創意工夫をやりたいと言っているけれども、直営のところを飛び越えていろいろなことをやってもらったら困りますというふうな状況の中でせめぎ合っているような状況が、実は市内の学童クラブの状況です。
業務委託というのは、こちらが任せていることをきちんと正しくやっていただくということなので、ある意味、私は企画提案の部分でプラスアルファの部分があったらいいけれども、別になくてもいいということからすると、どういうふうに5年間の間、責任持って多摩市が進めていきたい公契約条例の精神にものっとってやってくださるのかという企業を選んでいく必要があるんです。
そのときに、衛生管理の方1名、公認会計士1名というふうな2人の学識経験者の方を入れますけれども、公認会計士でもいろいろな得意分野とかがあるということを思ったら、私は市民の方を入れるよりも、専門家の方をあと2名でもふやして、きちんと、職員も4名ですから専門家の方も4名というふうにそろえた上で、もう一回、その企画提案の審査会の構成を変えて、本当の意味できちんと私が先ほどから申し上げているようなことを分析して、最終的に業者を決定してくれるような形でメンバーの構成を変えていったほうがいいのではないかと思うんですけれども、もう一度お答えをいただきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) 松平学校給食センター長。
(学校給食センター長松平和也君登壇)
◯学校給食センター長(松平和也君) 先ほど総務契約課長からもありましたけれども、2回ほど、ふるいにかけるという言い方は変ですけれども、まず指名をする段階で、実績があって、しっかりした業者を契約担当のほうで指名する。1次審査の中では、近隣のさまざまな受託をしている業者等、実績等を見ながら、また、技術的な部分も見ながら、内部の1次審査を実施する。ある程度、安心・安全な事業者、4、5者に絞った段階で、最後の段階で決めていくというふうな2回ほど見ていますので、私としては2人の学識経験者の方がいれば、選択するにはそれほど問題はないのではないか、最後に残った業者の中に、どうしようもなくてとか、つくれないというところがそこに残るということは到底考えられませんので、2名でやれるのではないかと考えておりますが、ご指摘いただいた部分につきましても、企画審査会等がございますので、その中でこういう意見をいただいたということはお伝えしていきたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
しらた議員。
◯20番(しらた満君) 埋蔵文化財発掘調査事業なんですけれども、31ページ、これは場所と埋蔵文化財が、例えばきちんと出ました、そういう場合、どこに保管して、どういうふうにするのかということをお聞きします。場所と2つ。
◯議長(折戸小夜子君) 渡辺教育振興課長。
(教育振興課長渡辺眞行君登壇)
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 今回の埋蔵文化財の関係の補正増でございますけれども、埋蔵文化財の関係につきましては、平年ですと、10件弱ぐらいの箇所での、民家の建て替えでありますとか、土地の利活用でありますとか、そういうところでのものがございまして、それらにつきましては、基本的に国が2分の1、東京都が4分の1、市が4分の1という形での補助金の中で試掘等をやってございます。
今年度につきましては、もう14件のご相談を受けているというような状況がございます。これらにつきましては、場所といいますと、個々の場所にはなかなかあれですが、基本的には、ニュータウン地区に関しましては既に終わってございますので、既存地区、連光寺、一ノ宮、和田、百草というようなところで、それぞれの民家の建て替え、または土地の利活用というようなところでご相談を受けているところでございます。
そこで出土したものでございますけれども、今までもさまざまな形で保管場所に困っているということは引き続き同じようなことでございますけれども、出たものに関しましては私どもで保管させていただくという形で、今、旧西落合中学校の体育館を中心に保管をさせていただいているというような状況でございます。
◯20番(しらた満君) 旧西落合中学校の体育館にずっと眠っているというか、保管されている場合、何か教育としてそれを勉強の課程に使ったりして、多摩市ではこういうものが出ていますということはされていると思うんですけれども、今後この保管、ずっとあのままでいいのかということをお聞きしたいのと、毎年10件、14件ぐらい出ているんでしょうか。今まで出ていたものの記録というものはどんなものが、私たちは何かこういうものが出たと聞いたことがないので、その辺はどのようになっているんでしょうか。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 基本的には包蔵地と言われるところで家の建て替え等がある場合は、そこの部分の約10%程度に当たるんでしょうか、トレンチといいまして、溝を掘っていただいて、その中でそういう出土物があるのかどうか、または居住の跡地や落とし穴等があるのかどうかというようなところを確認させていただくということをやってございます。そういうもの、大きなものが出れば、全面の調査というような形になります。そういう中では、土器等が出れば、旧西落合中学校等、そういうところで保管してまいりますけれども、基本的には、住居跡ですとか、そういうものだけですと、基本は記録にとどめるという形になってございます。それで調査会社からその報告書を200部いただくという形をとらせていただいて、うちで保管をさせていただいているという形をとってございます。また、旧西落合中学校等は子どもたちの見学のコースというような形もとらせていただいております。
◯20番(しらた満君) そうしますと、最後になると思うんですけれども、この178万円なんですけれども、これは何カ所ということはまだわからないということなんですか。場所は言えないかもしれないけれども、場所を何カ所ぐらいはわかるわけですよね。さっきのご答弁だと既存地区のほうで、連光寺、多摩、和田、一ノ宮という方向なんですけれども、今回はこれは補正で何カ所かをお聞きしたいと思います。あと、地域がわかれば、少しはどこかというぐらいおっしゃっていただいてもいいのかと思いますけれども。
◯教育振興課長(渡辺眞行君) 全部で6カ所になります。基本的な字等でございますと、一ノ宮が1カ所、和田が3カ所、百草が2カ所というような状況でございます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
遠藤ちひろ議員。
◯26番(遠藤ちひろ君) 先ほど29ページの道路の踏切拡幅工事のことで、関連で質疑があります。
先ほどの質問で、40センチほど幅を広げると言っておりました。命にかかわるお話ですので、もう一度伺いたいんですけれども、踏切の聖蹟桜ヶ丘駅側を40センチ、40センチというと、これは、お天気のときはいいと思うんですが、ふと思った。雨が降ったときに、傘を持って渡るときに、40センチぐらいあそこを広げたところで、安全性がどれぐらい向上するのかという疑問を持ったんですが、雨天時の安全性の確保について、所管の見解を伺います。
◯議長(折戸小夜子君) 田島学校一定規模担当副参事。
(学校一定規模担当副参事田島元君登壇)
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 先ほど申し上げましたが、40センチ程度、聖蹟桜ヶ丘駅のほうに拡幅したいと考えてございます。現状では、こちらの聖蹟桜ヶ丘駅側の歩行帯につきましては、白線を含めまして75センチ程度ございます。これに40センチ程度が加わってまいりますので、基本的には120センチ程度、115センチ程度でございましょうか、それぐらいの幅になりますので、今現状ではかなり傘を持って交差するということは難しい状況かもしれませんけれども、これを40センチ広げることになりますと、基本的には可能かと思ってございます。
◯議長(折戸小夜子君) 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長します。
遠藤ちひろ議員。
◯26番(遠藤ちひろ君) 安全性が40センチ拡幅されることで、当然、向上はすると思うんですが、技術的なお話になるかと思うんですけれども、これはもう40センチでぎりぎりいっぱいなんですか。さらに広げることは検討し得ないわけですか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 先ほども申し上げましたが、踏切内の歩道につきましては、市道幅が上限でございます。市道よりも踏切の内部を広げてしまいますと、そこで交通渋滞等が起こって、かえって危険と伺っておりますので、この40センチという幅が今回の拡幅の上限と考えてございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) あそこの一ノ宮の小野神社に向かっていく通りです。確かにふだんから危険が指摘されていますが、過去、あそこの踏切で、児童が踏切を横断する際の事故、児童に限らなくてもいいんですが、こういったことは頻発していますか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) 今回、通学区域を変更するに当たりまして、保護者の説明会等を行いました。また、自治会等からもご意見をいただきました。そういった中で、特にここで事故が起こったといった事例はお伺いしておりませんけれども、かなり保護者の方、地域の方からの要望が多かったところでございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) なるほど、わかりました。
最後、京王電鉄との交渉の部分で、先ほど小林議員がお話しになっておりましたが、今回の工事費907万2,000円のことは、基本的には京王電鉄は負担を負うものではなくて、市が出す、この理屈はよくわかるんですけれども、ただ、先ほどのスタンスで申し上げますと、見積もりを出すのが1社だけということは感覚としてどうなのかと思うんですけれども、出し得ないのかもしれませんが、通常、相見積もりにしないと、100%もちろん事業者は信用できますけれども、しかしながら、手続はわかるんですが、そこの見積もりを出すのが1社だけということが引っかかるんですけれども、そこは何か改善の余地がないものですか。
◯学校一定規模担当副参事(田島元君) おっしゃるとおり、今回、京王電鉄からしか見積もりはいただいてございません。どうしても京王電鉄からいただいた金額がイコール予算の計上額になりますので、そういったことも考えた上で、教育委員会、私ども通学路を所管しておりますけれども、道路交通課の職員とも一緒に京王電鉄に同行して、いろいろ意見を伺いながら、今回、この額を計上させていただいたところでございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) 事情は理解できないわけではないんですけれども、ただ、900万円という補正、決して、もちろん安全のためには必要な投資であるんですが、一抹の何か改善の余地というものを今後模索してまいりたいと私は今、考えておりました。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。
遠藤ちひろ議員。
◯26番(遠藤ちひろ君) 33ページ、学校給食センター運営費の消耗品というものです。240万円ぐらいの計上がされておりますが、学校給食センターでつくった給食をほかの小学校に提供する。まさに帝京大学の附属学校に提供するわけですが、この事業費と聞いていますが、それでよろしいのでしたか。
◯議長(折戸小夜子君) 松平学校給食センター長。
(学校給食センター長松平和也君登壇)
◯学校給食センター長(松平和也君) 補正予算で上げています消耗品でございますが、新たな私立小学校に提供するときに、不足する食缶等の消耗品の費用でございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) 不足する食缶等で240万円かかるわけですか。どれぐらいの人数がふえるのかということと、その辺をもう少し詳しく伺います。
◯学校給食センター長(松平和也君) 現在では予定で255名ほどと伺ってございますが、入学希望者の数によってそれは多少左右するということで、マックスで255名ぐらいではないかと聞いてございます。
ただ、食缶については各クラスに1つが必要になります。学校給食用の食缶というのは中ぶたつきの二重になったステンレスでございまして、普通のバケツとは違って大変高価なもので、1クラス分で大体1つが4万円程度する食缶でございます。食缶と保冷とバットを合わせると、1クラス分で10万円ぐらいかかりますので、そういった費用を計上していきますと、その金額になってしまうということでございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) 255名の児童に対して242万円の補正予算、1人1万円です。さっきの食缶を買うと、これぐらいの費用がかかる、それだけでよろしいわけですか。
◯学校給食センター長(松平和也君) 少し細かくなりますけれども、食缶という、いわゆる汁物を入れるものが11クラス買いますと42万円ぐらい、それから保冷ポットというサラダ等を入れるものが11クラスで45万円とかということで、食缶と保冷ポットで90万円ほどになりますけれども、そのほかにパン箱、牛乳ケース、それから食器のかご、それから若干不足する食器類ということで、合わせてこの金額になるということでございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) 初めは帝京大学の附属の方に給食を提供するという話で、給食センターの利用の最大化ということで私もいいお話だと思ったんですが、意外に結構お金がかかるという感想を率直に抱いております。
給食センターで帝京大学附属小学校に提供する給食の単価ですけれども、これは、いわゆる義務教育を受けている市内の小・中学生に対する給食食費と変更があるんでしょうか。
◯議長(折戸小夜子君) 少し広がり過ぎなので、この線に沿った形でしてください。
◯学校給食センター長(松平和也君) 私立小学校の負担金の歳入につきましては、来年度の当初予算で上げさせていただく予定ではございますが、給食食材費は全く公立の児童の皆さんと同じものをいただく予定です。そのほかに、光熱水費の一部ですとか、人件費の一部等の負担金を若干いただくという考え方で今、進めてございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) 給食の単価自体は、市内の義務教育を受けている子どもたちと私立の学校の児童たちでも変わらないわけですね。
◯学校給食センター長(松平和也君) 給食の食材費は同じでございます。
◯26番(遠藤ちひろ君) 1食単価は、つまり同じということでよろしいんですか。
◯学校給食センター長(松平和也君) これも公立と私学との差がございますので、1食食べるものは全く同じ金額ではありませんが、給食費として負担していただく額は、同じものを食べるわけですから、額は一緒です。そのほかに、いわゆる税で負担している部分のうちの、私学分でございますので、そこで一定の負担をいただいて、ですから1食は、口に入る費用としては若干高くなるとご理解いただけたらと思います。
◯26番(遠藤ちひろ君) 最後にしますけれども、今、小学校、中学校の給食単価がたしか1食250円、それは帝京大学附属小学校の場合はどれぐらいになるわけですか。
◯議長(折戸小夜子君) 再三申し上げていますけれども、広がり過ぎです。
◯26番(遠藤ちひろ君) では、これは当初で聞きます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって教育費についての質疑を終了いたします。
◯26番(遠藤ちひろ君) 休憩動議をお願いしたいと思います。
◯議長(折戸小夜子君) ただいま遠藤ちひろ議員より、暫時休憩されたいとの動議が提出されましたが、本動議を議題とするのに、会議規則第15条の規定により、2名以上の賛成者が必要であります。賛成者はございますか。
(賛成者挙手)
◯議長(折戸小夜子君) 所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
よって本動議を直ちに議題とし、採決いたします。
お諮りいたします。本動議に賛成の諸君の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
◯議長(折戸小夜子君) 挙手少数であります。
よって、この際、休憩されたいとの動議は否決されましたので、会議を続行いたします。
次に予備費についての質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって予備費についての質疑を終了いたします。
これをもって本案に対する質疑を終了いたします。
これより、第108号議案に対する討論に入ります。
討論はありませんか。
まず、本案に対する反対討論の発言を許します。
安斉きみ子議員。
(8番安斉きみ子君登壇)
◯8番(安斉きみ子君) 8番安斉きみ子です。
日本共産党市議団を代表して、第108号議案平成24年度多摩市一般会計補正予算(第4号)について、否決の立場で討論します。
私たち日本共産党は、これまでも学校給食の調理業務の民間委託に反対してきました。
今回の補正で、学校給食センター運営費(仮称)学校給食調理等業務委託企画審査会委員謝礼は、調理業務等の民間委託へ踏み出すものとして、認めるわけにはいきません。今回、市教育委員会は、調理等業務の民間委託から施設更新までの工程と概要、全体計画における位置づけを明らかにし、本補正予算案で人材派遣と業務委託を1本のプロポーザルで実施し、そのための委託企画審査会委員謝礼となっております。
そもそも偽装請負という法律の矛盾の中で進める民間委託は、給食の質からも、安全性からも問題です。偽装請負にならずに民間委託を行おうとすれば、自治体は業務を丸投げしなければなりません。丸投げをすれば、自治体は業務の内容をチェックすることができなくなり、公務・公共業務の深刻な低下を招きます。全国では学校給食調理などの業務で民間委託を取りやめて直営に戻す自治体も生まれております。
今回のプロポーザル方式をとり、企画審査会委員にも専門家も入れるとのことですが、どういう手法をとろうとも、委託業者への丸投げしかありません。子どもたちの食育の上からも、体や心の健康を育む上からも、公務・公共の業務として多摩市が責任を持つべきです。
以上を申し上げて、否決の討論といたします。
◯議長(折戸小夜子君) この際暫時休憩します。
午後5時04分休憩
──────── - ────────
午後5時05分開議
◯議長(折戸小夜子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に本案に対する賛成討論の発言を許します。──賛成討論なしと認めます。
次に反対討論の発言を許します。桐木議員。
(27番桐木優君登壇)
◯27番(桐木優君) 27番桐木優です。
ただいま議題に上がっています第108号議案平成24年度多摩市一般会計補正予算(第4号)について、みんなの党多摩を代表して、否決の立場で意見を申し上げます。
予算は堅実が第一です。不健全な状態が続くと、財政は行き詰まり、住民福祉向上は実現できなくなります。
今回の大幅減収のような不測の事態に備えて積み重ねられている財政調整基金を残したまま借金をするということは、財政調整基金の目的を鑑みても、本末転倒です。唯一予算提案権を持つ市長には、この案件について再検討を促したいところです。
あわせて、今後の歳入見込み減少については、早目の提案により、財政調整基金や借金に頼らない政策を期待するところです。
議会は政策に責任を持つものです。自治体が財政破綻をしたら、議決している議会の責任、市が借金をするのであれば、それも議会に責任があると思います。
今回、借金をするということが将来につながるかどうか、「みんなが笑顔 いのちにぎわうまち 多摩」につながる施策なのかどうか、疑問を呈さずにいられません。
以上により、第108号議案平成24年度多摩市一般会計補正予算(第4号)に対する反対討論とさせていただきます。
◯議長(折戸小夜子君) ほかに反対討論はありますか。──反対討論なしと認めます。
これをもって討論を終了いたします。
これより、第108号議案平成24年度多摩市一般会計補正予算(第4号)を挙手により採決いたします。
本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
(挙手多数)
◯議長(折戸小夜子君) 挙手多数であります。
よって本案は原案のとおり可決されました。
この際暫時休憩します。
午後5時08分休憩
──────── - ────────
午後5時30分開議
◯議長(折戸小夜子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第4、第109号議案平成24年度多摩市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)を議題とします。
提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。
(市長阿部裕行君登壇)
◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第109号議案について、提案の理由を申し上げます。
本補正予算は、平成23年度国庫補助金の実績報告に伴う返還金発生によるもので、歳入歳出予算をそれぞれ2億1,658万4,000円増額し、予算総額を163億1,756万2,000円とするものです。
まず歳入の内容ですが、繰入金を9,761万8,000円、繰越金を1億1,896万6,000円、それぞれ増額しました。
次に、歳出の内容ですが、諸支出金を2億1,658万4,000円増額しました。
よろしくご審議の上、ご承認を賜りますよう、お願い申し上げます。
◯議長(折戸小夜子君) これをもって提案理由の説明を終わります。
お諮りいたします。
本案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって委員会の付託を省略することに決しました。
これより、質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終了いたします。
これより、第109号議案に対する討論に入ります。
討論はありませんか。──討論なしと認めます。
これをもって討論を終了いたします。
これより、第109号議案平成24年度多摩市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)を挙手により採決いたします。
本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
(挙手全員)
◯議長(折戸小夜子君) 挙手全員であります。
よって本案は原案のとおり可決されました。
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◯議長(折戸小夜子君) 日程第5、第112号議案人権擁護委員の候補者推薦につき意見を求めることについてを議題とします。
提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。
(市長阿部裕行君登壇)
◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第112号議案について、提案の理由を申し上げます。
人権擁護委員福岡紀子氏が、本年12月31日をもって任期満了となるため、その後任として小野里摩理子氏を人権擁護委員候補者として推薦いたしたく、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、本案を提出するものです。
小野里氏は、平成19年12月から、民生委員・児童委員として献身的に職務を遂行され、地域の福祉活動にご尽力いただいております。
また、同氏は多摩市の青少年問題協議会地区委員としても地道に地域活動に取り組まれてこられ、温厚にして識見高く、経験豊富な方でございます。
よろしくご審議の上、ご同意を賜りますよう、お願い申し上げます。
◯議長(折戸小夜子君) これをもって提案理由の説明を終わります。
お諮りいたします。
本案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって委員会の付託を省略することに決しました。
これより、質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終了いたします。
これより、第112号議案に対する討論に入ります。
討論はありませんか。──討論なしと認めます。
これをもって討論を終了いたします。
これより、第112号議案人権擁護委員の候補者推薦につき意見を求めることについてを挙手により採決いたします。
本案はこれに同意することに賛成の諸君の挙手を求めます。
(挙手全員)
◯議長(折戸小夜子君) 挙手全員であります。
よって本案はこれに同意することに決しました。
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◯議長(折戸小夜子君) この際、日程第6、第113号議案多摩市総合オンブズマン条例の一部を改正する条例の制定についてから日程第8、第115号議案多摩市使用料等審議会条例の一部を改正する条例の制定についてまでの3案を一括議題とします。
提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。
(市長阿部裕行君登壇)
◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第113号議案から第115号議案について、一括して提案の理由を申し上げます。
まず、第113号議案及び第115号議案についてです。
これら2議案については、平成25年4月1日付で多摩市の組織体制を改正することに伴い、多摩市総合オンブズマン条例については、オンブズマンの庶務を取り扱う組織名称を「監理室」から「オンブズマン事務局」へ変更するものです。
また、多摩市使用料等審議会条例については、「多摩市使用料等審議会」の担当課を、「企画課」から新たに設置する「行政管理課」に変更するものです。
次に、第114号議案についてです。
本案は、「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」により、平成25年4月1日付で社会福祉法人に関する事務の一部が東京都から市に移譲されることに伴い、新たに処理することとなる2つの証明事務にかかる手数料を新設するものです。
以上3件について、よろしくご審議の上、ご承認を賜りますよう、お願い申し上げます。
◯議長(折戸小夜子君) これをもって提案理由の説明を終わります。
これより、総括質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって総括質疑を終了いたします。
ただいま議題となっております第113号議案多摩市総合オンブズマン条例の一部を改正する条例の制定についてから第115号議案多摩市使用料等審議会条例の一部を改正する条例の制定についてまでの3案は、総務常任委員会に付託いたします。
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◯議長(折戸小夜子君) 日程第9、第117号議案多摩市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。
(市長阿部裕行君登壇)
◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第117号議案について、提案の理由を申し上げます。
平成23年12月2日に公布された地方税法の一部改正に基づき、国民健康保険税条例の一部を改正するものです。
主な改正点は、地方税に関する不利益処分等について、行政手続条例第2章及び第3章は適用除外とされていましたが、そのうち平成25年1月1日以後に行う不利益処分等については、理由の提示を義務づけるものです。
よろしくご審議の上、ご承認を賜りますよう、お願い申し上げます。
◯議長(折戸小夜子君) これをもって提案理由の説明を終わります。
これより、総括質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって総括質疑を終了いたします。
ただいま議題となっております第117号議案多摩市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定については、健康福祉常任委員会に付託いたします。
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◯議長(折戸小夜子君) この際、日程第10、第110号議案市道路線の廃止についてから日程第13、第118号議案多摩市都市計画審議会条例の一部を改正する条例の制定についてまでの4案を一括議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。
(市長阿部裕行君登壇)
◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第110号議案、第111号議案、第116号議案及び第118号議案について、一括して提案の理由を申し上げます。
まず、第110号議案についてです。
本案は、財産処分を前提とした用途廃止に先立ち、市道路線を廃止するものです。
次に、第111号議案についてです。
「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」に基づき、水道法による専用水道及び簡易専用水道、また飲用井戸等衛生対策要領に基づく、東京都条例及び要綱の改正により、小規模貯水槽水道及び飲用に供する井戸等の衛生的飲用水の確保に関する事務については、平成25年4月1日付で都から市に事務の権限が移譲されます。
これらの事務については、現在、都が保健所を設置する区域においては、保健所が水道施設情報を集約し、一元的かつ効率的に管理、運営されています。
市単位でこれらの事務を行う場合、都の「水道事業の一元化」推進の特殊性から、市には水道業務に関する経験、技術力の蓄積が少ないことや専門知識を有する職員がいないため、新たな技術職員の採用、育成が必要になるとともに、施設や備品の整備、水道施設情報を管理するためのシステム開発等に伴う費用が多大となることが課題となります。
このことから、市長会等において、事務の特殊性や効率的な行政運営の継続、さらには、特別区や保健所設置市と衛生水準の均衡が維持されることなどを考慮すると、引き続き都による広域処理が望ましいとの結論に至り、本年3月に、都知事に対して、その旨の要望をいたしました。
その後、関係自治体における検討会を経て、保健所設置市を除く24市と都において専用水道等の事務委託に関する合意書が本年9月に取り交わされたところから、本議案を提出するものです。
次に、第116号議案についてです。
「多摩市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例」について、資源物の持ち去り対策として、資源物の持ち去り行為に対しての罰則規定等を新たに設けるものです。
また、一般廃棄物処理施設における技術管理者資格基準について、「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」の施行により、この条例において新たに規定するものです。
次に、第118号議案についてです。
平成25年4月1日付で多摩市の組織体制を改正することに伴い、都市環境部から都市整備部に名称を改めるため、「多摩市都市計画審議会条例」の一部を改正するものです。
以上4件につきまして、よろしくご審議の上、ご承認を賜りますよう、お願い申し上げます。
◯議長(折戸小夜子君) これをもって提案理由の説明を終わります。
これより、総括質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって総括質疑を終了いたします。
ただいま議題となっております第110号議案市道路線の廃止についてから第118号議案多摩市都市計画審議会条例の一部を改正する条例の制定についてまでの4案は、生活環境常任委員会に付託いたします。
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◯議長(折戸小夜子君) この際、日程第14、第119号議案多摩市立学校設置条例の一部を改正する条例の制定についてから日程第16、第121号議案多摩市立学校給食センター設置及び管理運営に関する条例の一部を改正する条例の制定についてまでの3案を一括議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。阿部市長。
(市長阿部裕行君登壇)
◯市長(阿部裕行君) ただいま議題となっております第119号議案から121号議案まで、一括して提案の理由を申し上げます。
まず、第119号議案についてです。
子どもたちにとって望ましい教育環境を整備するために、和田地区・愛宕地区の小学校を3校から2校に段階的に再編していくことに伴い、多摩市立学校設置条例の一部を改正するものです。
平成26年度から、東愛宕小学校の通学区域に多摩第二小学校の通学区域の一部を合わせた区域をもって、現在の東愛宕小学校の位置に新たな小学校を設置する予定です。
これに伴い、東愛宕小学校は平成25年度末をもって閉校し、平成26年4月1日に新校を設置します。
さらに、西愛宕小学校は平成27年度末をもって閉校し、平成28年4月1日に新校と統合するものです。
新校の名称については、「校名等検討委員会」を設置し、市民参画を得ながら決定していく予定です。
次に、第120号議案についてです。
これまで、「多摩市立学校の一定規模及び適正配置等に関する審議会」に諮問し、答申を受けることで、多摩市における適正な学校規模、適正な配置についての基本的な考え方を確立し、これに基づいて、対象となる学校の具体的な見直しを進めてきました。
本年4月に決定した「多摩市立学校の通学区域制度の見直しにあたっての指針」では、子どもたちの教育環境をより早期に整備していくためにも、今後の通学区域の見直しについては教育委員会において、さまざまな市民参画手法を用いながら、迅速に進めていくこととしたことから、本条例を廃止するものです。
次に、第121号議案についてです。
市内の私立小学校を有する学校法人から、来年度からの学校給食について、多摩市の学校給食を提供してもらいたい旨の依頼があり、平成25年4月から私立小学校の児童及び教員への給食提供を開始する方向で、現在詳細について協議中です。
給食の提供契約は、学校法人と多摩市が締結することから、条例の一部を改正し、給食の対象として「多摩市長からの協議により多摩市教育委員会が認める者を給食の対象とすることができる」旨を追加するものです。
以上3件につきまして、よろしくご審議の上、ご承認を賜りますよう、お願い申し上げます。
◯議長(折戸小夜子君) これをもって提案理由の説明を終わります。
これより、総括質疑に入ります。
質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
これをもって総括質疑を終了いたします。
ただいま議題となっております第119号議案多摩市立学校設置条例の一部を改正する条例の制定についてから第121号議案多摩市立学校給食センター設置及び管理運営に関する条例の一部を改正する条例の制定についてまでの3案は、子ども教育常任委員会に付託いたします。
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◯議長(折戸小夜子君) 日程第17、これより、多摩市選挙管理委員4名の選挙を行います。
お諮りいたします。
選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。
指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって、議長において指名することに決しました。
選挙管理委員には、浅倉義信氏、小島功氏、黒澤菜穂子氏、伊藤邦生氏、以上の方を指名いたします。
お諮りいたします。
ただいま議長において指名いたしました4名の方を選挙管理委員の当選人と定めることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました浅倉義信氏、小島功氏、黒澤菜穂子氏、伊藤邦生氏、以上の方が選挙管理委員に当選されました。
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◯議長(折戸小夜子君) 日程第18、これより、多摩市選挙管理委員補充員4名の選挙を行います。
お諮りいたします。
選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。
指名の方法につきましては、議長において指名することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって、議長において指名することに決しました。
選挙管理委員補充員には、第1順位に中山伸子氏、第2順位に中嶋孝彦氏、第3順位、寺田重信氏、第4順位、嶋田正一氏、以上の方を指名いたします。
お諮りいたします。
ただいま議長において指名いたしました4名の方を選挙管理委員補充員の当選人と定めることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました第1順位、中山伸子氏、第2順位、中嶋孝彦氏、第3順位、寺田重信氏、第4順位、嶋田正一氏、以上の方が、順位のとおり、選挙管理委員補充員に当選されました。
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お諮りいたします。
議事の都合により、12月11日は休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(折戸小夜子君) ご異議なしと認めます。
よって、12月11日は休会とすることに決しました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
午後5時53分散会...