• 発掘調査(/)
ツイート シェア
  1. 多摩市議会 2003-03-11
    2003年03月11日 平成15年第1回定例会(第7日) 本文


    取得元: 多摩市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    2003年03月11日 : 平成15年第1回定例会(第7日) 本文 (479発言中0件ヒット) ▼最初の箇所へ(全 0 箇所) / 表示中の内容をダウンロード  / 印刷ページ       午前十時〇分開議 ◯議長(菊池富美男君)  ただいまの出席議員は二十七名であります。  定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。  日程第一、第一号議案平成十四年度多摩市一般会計補正予算(第五号)を議題といたします。  昨日に引き続き、歳出についての質疑を行います。  土木費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。小川議員。 ◯三番(小川豊一君)  おはようございます。それでは、若干質問をさせていただきます。  六十ページの地籍調査事業についてであります。二番目は土地区画整理管理経費、同じページでありますが、この二点について若干伺いたいと思います。  地籍調査はもう数年前からずっと定年的にやっておりますけれども、今回は一ノ宮地区の三丁目、四丁目の三・九平方キロメートルということで予算が計上されたかと思いますが、若干の減額ということでありますけれども、この三、四丁目といいますと、いわゆる川崎街道の南だと思いますけれども、あと残りはどんなところを、国の法定受託事務だと思いますけれども、どんなふうな状況でありますか、まずその状況を説明していただきたいと思います。  また、二点目の区画整理でありますけれども、若干のやはりこれも減額ということでございますが、補正後六億四千五百万円という大きな予算を今回消化したわけでありますけれども、この幅員十二メートルの開発公社の土地をこの中に入れたということでありますけれども、これについての経緯につきまして御説明をまずいただきたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  神尾道路課長。       (道路課長神尾修君登壇) ◯道路課長(神尾修君)  地籍調査についてお答え申し上げます。  地籍調査は平成六年度から市内で実施しておりまして、現在までに連光寺の二、五、六丁目、連光寺の三、四丁目、桜ケ丘の三、四丁目、桜ケ丘の一、二丁目、関戸の五、六丁目、乞田、貝取の一部と関戸三丁目、一ノ宮二丁目、それで今年度一ノ宮一丁目まで終了いたします。それと一ノ宮の三、四丁目に関しましては、今年度と来年度二カ年をかけて調査をいたしまして、来年度中には正確な地図が作成される予定でございます。  今後の予定でございますけれども、今申し上げた以外の地域、例えばですけれども、和田地域、あと連光寺の一部の地域、それと関戸二丁目等が今後の予定になってございます。 ◯議長(菊池富美男君)  小林都市づくり部次長
          (都市づくり部次長小林克巳君登壇) ◯都市づくり部次長(小林克巳君)  二点目についてお答えをさせていただきます。  関戸・古茂川の区画整理事業につきましては、桜ケ丘地域整備計画に基づきまして、地区内に十二メートルの広幅員道路を設置するという形で整備してきたものでございまして、その広幅員道路に充当するために先行取得をした面積が七百八十八平米ございまして、この買収したものを道路として対応してきたものでございます。 ◯三番(小川豊一君)  一点目の地籍調査につきまして若干質問をさせていただきます。  今、和田とか関戸とか、若干を残してやっておるということでありますけれども、この境というものは本当に難しいもので、ましてや公図等の誤差がある場合には、非常に成立度が低いというようなこともありますけれども、こういったような地籍調査によって不明のところが、お互いの協議で成立すれば解決するという、本当にこの功績は随分大きいと思います。この地籍調査をやった成立度というんですか、この辺の、どのくらいのパーセントで成立、不成立の度合いというのはどんなぐあいに今全体的に推移しているか、その辺がわかりましたらお知らせください。 ◯議長(菊池富美男君)  神尾課長。       (道路課長神尾修君登壇) ◯道路課長(神尾修君)  境界については市のほうが決めるのではなく、皆さんのお話し合いで当然決めていただくわけでございますけれども、地域によってばらつきはございます。現在まで一番低いのが九二%で、一番高いのが約九九%の確定率と申しますか、そういう数字になってございます。 ◯三番(小川豊一君)  これは国の法定受託事務だと思うんですが、予算等については全部国庫のほうから一〇〇%出ると思っていたんですが、これで間違いないでしょうか、いかがですか。 ◯道路課長(神尾修君)  財源につきましては、七五%が都の負担金という形で入ってまいります。 ◯三番(小川豊一君)  七五%ということで、今後、不明地区についてはもうこのままで、いわゆる、かなり私も、もうちょっと低いのかなと思いましたら、ほとんど、九二%、約一割弱というのが、それでも低いほうですということは、この功績というのは非常に大きいかと思います。この際に境が決まるということは、私も何度も立ち会いましたけれども、本当に公図との差が余りにもひどいために何度も何度も立ち会いをやって、でも決まれば、これは当事者同士ではなかなか決まらないものですから、この地籍調査というのが大きいんですけれども、これによって、いわゆる昔でいう縄延びというのがありますよね。ほとんどの土地というのは明治時代の測量ですから、かなり技術もあまり、今よりは随分劣っていたと思いますけれども、当然、昔の面積よりかも、はかってみたら二割も三割も多かったということが随分あります。桜ケ丘なんかの場合、土地は全部あれは公簿で買っていますから、あれば随分、二割ぐらい土地がふえているわけです。同じ百坪でも百二十坪ぐらいある。こういうようなところがありますけれども、今までの、そういうところで、そういう増減というものはどんなふうになっているのか、その辺おわかりでしょうか。土地のいわゆる測量前の公簿と測量後の面積の差というのはどんなものですか。 ◯道路課長(神尾修君)  確かにご質問のとおり、過去に測量をした、元地盤のままの土地でありますと、相当縄延びがございました。それと、元地盤があって、さらにそれを分筆したものもございますけれども、その分筆した土地についてはそれほどの縄延びはございません。測量精度が上がっていますのでそれほどの縄延びはございませんけれども、分筆をした元地盤については、やはり二割程度の縄延びは通常、それも地域によってまちまちでございます。 ◯三番(小川豊一君)  これを全部終わると、今、多摩の面積は二十一・〇八平方キロということでなっておりますけれども、この測量は、全部地籍調査が終わると、地籍訂正というんですかね、それは当然、個々のをやりますから、その縄延びがふえると二十一・〇八が幾らかふえてしまうという、そういうことには全体になるのではないかと思うですけれども、その辺はどんなふうな考えなんでしょうか。 ◯道路課長(神尾修君)  それぞれの土地の面積は、それぞれ正確な面積が出されるわけですけれども、二十一・〇八平方キロのその面積の確定は、個々の面積を積み上げた数字ではなくて、全体の測量をやった結果がそういう数字でございますので、変更はないのではないかというふうに考えます。 ◯三番(小川豊一君)  その点はよくわかりました。地籍調査については、一番困難なというんですか、この地域でもって非常に困難地域というのは随分ありましたけれども、こういったようなところというのは、この事業によってかなり解決しているんでしょうか。それとも一番困難なようなところは不成立のままというような、そういう集団的と言ったらおかしいんですけれども、かなりまとまったところが不成立とかという、そういうようなところが過去ではあるんでしょうか、いかがでしょうか、その辺は。 ◯道路課長(神尾修君)  困難な地域につきましては、確かに部分部分ではありましたけれども、それぞれご協力、ご理解をいただいて解決はしてございます。ただ、地域的にどうしても構図と大幅に地域全体が違っているようなものは、現在二カ年でその調査を実施しておりますけれども、そういう地域は二カ年では終わらないだろう。三カ年なり四カ年をかけないと、事前の調査を十分にやらないとほとんど成立しない可能性もございますので、慎重にそれらは対応していくべきであろうと考えております。 ◯三番(小川豊一君)  その土地の境というのは、いろいろ感情とかそういうようなものも交差しますので、いろいろな、いわゆる内に秘めた理由というのがあるかと思うんです。仮にそこは不成立になった、だけれども、よく考えたら、これはやはりここでもって承諾しておけばよかったかとか、そういうようなことで、そういう場合には、今地籍調査をやっている、全部が終了しない中で、両者がそういうふうな状況で申し出たということになりますと、そういった救済というんですか、そのときはそうだったけれども、あとになったらやはりこれはいろいろと忠告されたとか何とかという、そういうようなこともあって、この際はきちっと境はすべきだとか、そういうようなことがあると思いますけれども、そういうチャンスを逃した方の救済というのはどういうふうになっておるんでしょうか、いかがですか。 ◯道路課長(神尾修君)  立ち会いの時点で納得できないということで不成立に終わった土地でございましても、その調査期間内でございましたら、まだ登記所に持ち込む前でしたら再度立ち会いをやるというような、そういう便宜は、便宜といいますか、それは図ってございます。ただ、登記所に持ち込んだ後でございますと、もう図面がすべて直っておりますので、それはご自分で境界確定の申請をしていただいて、それで登記所に地図の変更の申し出をしていただくという、そういう段取りになります。 ◯三番(小川豊一君)  そういうようないいチャンスを逃したという方もあとで出てくるかと思いますけれども、当然、この九十何%という、そういった高い成功率でありますけれども、残されたところにつきましては、できるだけ地籍調査の事業内でできるように再度勧告するとか、ぜひこのときを利用して、費用もかかるわけではないのでぜひ境界を確定しておきなさいというような、そういった催促みたいなことは当然やっていきながら、全体を一〇〇%できるようになれば、後々住民も、何をやるにも境界が不確定のときには、どういう申請をするにも何にしてもできませんので、その辺は一層のご努力をお願いしたいと思います。  二問目の土地区画整理事業についてであります。六億四千五百万円という、こういった予算で開発公社の土地を道路へ組み込んだということでありますけれども、今朝、私も行ってみたんですけれども、歩道をたっぷりとった、これはこんな広いから通過道路かと言ったら、いやいやそうではない、生活道路ですよということで、今工事をやっていますけれども、もう既に歩道の幅はできておるんですけれども、私は前々から言っておるように、あの辺に学童クラブとか保育所、駅前保育園がこれから絶対に必要だ、学童の生徒の推計を見ても非常に多い、どうしてもあの辺にと思ったら、その当時土地がないということで、今中学校のほうのクラブハウスを利用しているという、そういうようなことで今やっておりますけれども、できれば、あの土地は道路へ組み込まないで、地権者として区画整理に参加して、換地を受けて、そこをそういったものに利用していくべきではないかなと思って、私も気がついたときには、その土地はもう既に道路に組み込んであったということで、非常に残念だなというふうに思っておるんですけれども、地権者に聞いてみても、それは十二メートルに広げるんだということで、地権者自体もそんなに広い道路は必要ないのではないかというような意見もあったんですが、いやいや市の土地もありますから十二メートルだということなんですけれども、ちみなに歩道はどのぐらいとってあるんでしょうか。道路の形態というものは、車道、歩道、どんなふうな十二メートルの中でなっているんでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  小林次長。       (都市づくり部次長小林克巳君登壇) ◯都市づくり部次長(小林克巳君)  歩道の幅員でございますけれども、歩道につきましては片側三メートルの歩道をとっております。両側としては六メートルでございます。 ◯三番(小川豊一君)  植栽も植えられるようなかなりたっぷりした道路でありまして、今の川崎街道でも四メートルぐらいです。四メートル、大して道幅は違わない。それでお邪魔棒が川崎街道にはあって、これが先だっての今井議員の質問で、実際ああいったものが、お邪魔棒があっていいものかどうかということで質問がありましたけれども、当然、あそこの生活道でありまして、同じ歩道の幅がありますから、車が入らないようにという、そういうようなことは区画整理でもってお考えになったんでしょうか、いかがでしょうか。 ◯都市づくり部次長(小林克巳君)  区画整理区域内につきましては、歩道が三メートルでございますので、そういったものは設けてございません。 ◯三番(小川豊一君)  いずれにしましても、十二メートルで六億円もの公社の土地を投入したんですから、当然、あの通りを生かすにはその先を早期に整備しまして、桜ケ丘の正面のところの渋滞を多少回避できるような、そういった道路にしていかないと、この十二メートルが生活道路といっても、あれは十二メートルあれば通過道路ですよ。そういうようなことも考えて、早期にこれは整備していかなければならないかと思うんですけれども、その辺、最後にお聞きしまして、質問を終わりたいと思います。いかがでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  神尾道路課長。        (道路課長神尾修君登壇) ◯道路課長(神尾修君)  来年度予算でございますけれども、区画整理から続く道路につきましては、桜ケ丘の方面に向かう道路、確かにおっしゃるとおりの道路でございます。予算計上をさせていただいて、地域の皆様と相談をさせていただきながら、どういう整備がいいんだろうか、その辺を探りながら整備を進めてまいりたい、そういうふうに考えてございます。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑はありませんか。藤原議員。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  おはようございます。二問質問いたします。  まず五十八ページの道路台帳整備事業について、この十四年度、道路台帳整備事業補正後で四百七十二万五千円ということでありますけれども、どんな業者に委託をして、その委託の実際の内容についてどんなふうなことを整備をしたのか、その辺をまずお伺いしたい。  二点目でありますが、六十一ページ、グリーンライブセンター管理運営費についてであります。人件費、それから管理運営等、具体的にどんな内訳になっているのか、いま少し詳しく説明をしていただきたい。 ◯議長(菊池富美男君)  神尾道路課長。       (道路課長神尾修君登壇) ◯道路課長(神尾修君)  道路台帳についてお答え申し上げます。  今回の補正作業は前年度工事で竣工した道路の補正作業、それに地籍調査等で新たに境界が確定したものに対する補正作業、それと開発行為等によって市の道路となった部分の補正作業、それらを実施しております。業者につきましては、有限会社伊代南コンサルタント、これは指名競争入札三社によります競争によりましてそちらのほうと契約してございます。 ◯議長(菊池富美男君)  進藤公園緑地課長。       (公園緑地課長進藤充宏君登壇) ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  グリーンライブセンター管理運営費についてお答えいたします。  全体事業費で十四年度約五千九百万円、そのうちの人件費でございますけれども、緑化相談員の報酬が七百十万円ほど、それから臨時職員、イベント従事員、賃金でございますが、百六十万円ほどかかってございます。運営の内容でございますが、花や緑に関する相談業務、それから講座の実施、講座につきましては、今年度について百四十回ほど開催しております。それと、都市緑化植物園の植物の展示を行っております。また、緑に関します市民の方々の活動拠点となるようなことで、現在非常に活発に運営をしております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  一番目から伺います。多摩市の道路台帳というのは、そもそも起源はいつごろまずできたものですか。 ◯議長(菊池富美男君)  神尾課長。       (道路課長神尾修君登壇) ◯道路課長(神尾修君)  道路の認定が大正九年にやられたのが最初だと思いますので、その時点で道路法にそういう道路台帳を整備しなければいけないという項目があったかどうかは別にしましても、その時点では一定のものがあったのかなというふうに思います。それと、昭和六十一年の三月三十一日に再度、今までの路線をすべて見直しまして、新たな番号をつけまして、道路の路線の再編成という作業をやってございますので、その時点から現在の形になっております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  今、多摩市の道路台帳の起源のことをちょっとお伺いして、課長のほうからご説明があったんですけれども、そもそもは大正時代からだと。昭和六十一年に一定の見直しをしたということですが、それ以来は特に改めて道路台帳に時代的な変遷といいますか、ニードというか、そういったことを踏まえて整備をするとか、そういったことは特にはなかったんですか。 ◯道路課長(神尾修君)  私の記憶では特にはございません。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  多摩ニュータウンと既存の地域の格差のない都市形成ということは、だれしもご案内のとおり、多摩市のニュータウン事業を受け入れる前から非常に大きな課題であったと。今もってそのことは変わりないというふうに私は認識しておるつもりです。つまり、具体的に申し上げますが、ニュータウンと既存地域を比較してみまして、当然ながら、地元、特に既存の地域の道路整備状況が極めておくれていると言わざるを得ないというふうに私は思っております。例えば、既存の地区といっても新住事業以外を外せば、いわゆる皆さん本当に既存の地区ということになるわけでありますけれども、和田の地域一つとってみましても、例えば高蔵院のお寺さんの周辺の道路整備等々も極めておくれているというふうに思いますが、その辺のこと、全体的なことは申し上げませんが、例えばその部分に限ってみても、うちの行政としては、あの周辺の既存の地区の道路整備、あるいはまた計画段階もこのままでいいというふうに考えておられるんですか。 ◯議長(菊池富美男君)  石田都市づくり部長。       (都市づくり部長石田亘君登壇) ◯都市づくり部長(石田亘君)  先ほど道路台帳整備ということでございましたので、神尾課長のほうから、いわゆる道路台帳整備というお話はさせていただきましたけれども、今のお話は、多分これからの多摩市の道路計画という趣旨だろうというふうに私聞いております。そういった中では、ご案内のとおり、確かにニュータウンと既存地域の基盤施設の格差是正ということは、道路というものは非常に大きい問題であるというふうに今までも認識をしておりますし、お尋ねのところに、和田地区というふうに表現させていただきますと、やはり和田地区につきましても、従来ニュータウンが開始された時点の道路の状況というのは、これからの多摩市の市街地形成を図る部分では不十分というふうなことがありまして、既存道路の整備計画、こういうものをもって進めてまいりました。そういった意味では、幾つかの新しい路線といいますか、そういったものも通しながら、あるいは必要によって従来の道路の拡幅整備、こういったものもしてきております。今もまたいろいろ市街地の発展状況がございますので、周辺に区画整理も整備されていろいろな道路網が出てきた、こういったものとの連携、こういったものも必要が出てきた。そういった意味では、今、もう一度、既存地区の道路計画の見直しを内部で進めさせていただいております。なるべく早くそれらをまとめまして、皆さんにもお示しできるように努めていきたいというふうに考えております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  部長の非常に意欲的なご答弁をいただいたわけでありますけれども、ちなみに、住民の皆さんから、当該地域の皆さんからも行政の側に直接的な要請とか要望とかというような形があったかどうかわかりませんけれども、ただ、いずれにしても、道路台帳が非常に古いと、古過ぎると。先ほども答弁があったとおり、古いんですよ。時代に合致した形で再度ここでまた見直しをして、二十一世紀の多摩の既存の地域の良好な都市形成に向けて、道路は何といっても基本ですから。例えば救急車が入る、消防車が入るというようなことについても、道路が狭ければどうにもならないという事態がありますから、道路台帳の整備もきっちりする、そして新しい計画についてもきっちりとこれからやはり進めていく必要があるというふうに思います。ちなみに、遠田自動車の周辺の通りあたりも、住民の皆さんの非常に強い要望があるけれども、一向に行政としても動いてくれないというような、そんな声もしておるところであります。そういった点を含めても、もう一遍、再度、部長のご答弁をいただきたいわけでありますけれども、ぜひその地域も、さらにまた多摩市全体の既存の地域についても、もう一遍、道路台帳が非常に古くなった、整備をもう一回、再整備をするということで、また計画についても抜本的に時代に合致した形で見つめ直し、そして手直しをしていくと、取り組んでいくということが大事だと思いますが、いかがですか。 ◯都市づくり部長(石田亘君)  道路台帳の整備につきましては、これは道路法の中で台帳に搭載すべきといいますか、それは規定されておりますので、それに従って道路台帳は整備をしたいというふうに思っております。また、既存道路の見直しに当たりましては、先ほど言いましたような形で、今後とも一生懸命努めてまいりたいというふうに考えております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  ぜひ既存の地域のためにも、今こそ役所の総力を結集して整備をしていただきたいとお願いしておきます。  それから二点目に入りますけれども、グリーンライブセンター、補正後の額でありますが、五千九百三十四万六千円と極めて巨額の金額だなというふうに、はっと驚くほどの額だなというふうに私は受けとめております。確かに環境の世紀と言われる今日、地球上のどこの国においても、我が国においても、どんな小さな地方政府に至っても緑が大事だとだれしも思うわけであります。多摩市の公園の一人当たりの住民の占める面積というのは東京一だということで、大変、これは市の行政の努力もよくわかりますけれども、このグリーンライブセンターの運営そのものを、その編成をもう一遍、たしか文化振興財団とのいろいろなあれもあったと思うんですけれども、私ちょっと勉強不足で、もう一遍、どういうふうな経過があってこうなったかちょっと説明してください。 ◯議長(菊池富美男君)  長島環境部長。       (環境部長長島征雄君登壇) ◯環境部長(長島征雄君)  グリーンライブセンターは平成二年の四月二十九日にオープンをしたわけですけれども、その当時は、太陽と緑に映える都市ということで、緑の重要性にかんがみまして、それから多摩ニュータウンには他府県の多くの方々が多摩市に来られていると、こういうふるさとの醸成も含めまして、緑の啓発を進めていこうということで進めたというふうに聞いております。当初は、パルテノン多摩の文化振興財団の管理としてお願いをしておりました。それにつきましては、単独の直営の管理ということも含めていろいろ検討した結果、平成十二年度から市の直営という形で今管理をさせていただいております。先ほどのご質問者がおっしゃられました年間約五千九百万円余りの管理費がかかるわけですけれども、施設といたしましては、都市緑化植物園の面積が約四万平方メートルございます。それの管理と、それから建物自身も四百平米の建物がございます。それにまた植物も管理していくということのいろいろな費用、それと啓発に大変力を入れておりますので、それらの費用を含めまして、全体でその額がかかっておりまして、この管理の仕方ということにつきましては、将来どうしたらいいかということは私ども今検討しておりまして、例えば全体的にNPOに一括管理をしていくことも一つの方策でありましょうし、その辺は今後、十分検討していきたいと考えております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  示唆に富んだ答弁でもあったかなというふうに受けとめておりますけれども、各地方自治体の地方政府といえども、非常に財政が厳しい、東京都もそうであります。そういう状況下の中で、役所のいわゆる簡素化とか合理化とか、極力民間、例えばシルバー人材センター、あるいはNPO、あるいはまたその他市民団体の皆さん方にワークシェアも含めてできるだけ移管をできるものはしていこうと、そういう機運にあるというふうに思います。財団とかあるいは社会福祉法人その他も含めて、そういう法人的なものに委託、移管をするということも当然あるわけでございますけれども、そもそも文化振興財団というのは財団法人だったんですよね。今でもパルテノン多摩の管理運営そのものはいろいろとプロパーの職員がまだ少なくて、市の職員も出向させて、ある面ではまだ丸抱え的な形で税金を相当に投入しているという状況であります。そういう状況下の中で、行政としてグリーンライブセンターはそこに業務としてやってもらっていたわけですよね。だけれども、結局、どういうことですか。文化振興財団の管理運営を少しでも軽減するために多摩市が、行政が逆にそれを全部引き取って直営でやろうと、こういうことに決めたんですか。発想がそういう発想なんですか。 ◯環境部長(長島征雄君)  多摩市といたしまして、やはりグリーンライブセンターは緑の拠点ということでございますので、それを直接市のほうが主体的に管理するべきだろうということで、十二年度から対応させていただいております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  伺いますけれども、そのことによって市民の税金がより安く、そして合理的に運営されるという形になったんですか。その比較をまず一点伺いたい。と同時に、ちなみに伺っておきたいんですけれども、この五千九百三十四万六千円の補正後のこの額には、いわゆる名称はセンター長というのか、要するに職員そのものの、何人職員がいて、人件費は幾らなのか、それもちょっと示してください。 ◯議長(菊池富美男君)  進藤公園緑地課長。       (公園緑地課長進藤充宏君登壇) ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  今までも文化振興財団が管理していたときと、それから現在との比較ですけれども、高いときで八千万円以上かかっていたというようなことでございます。十二年度、十三、十四年度と大分、市の管理になりまして、下げております。それから、その五千九百万円のかかっている人件費、管理経費でございますけれども、先ほどの追加ということで、緑化相談員が今現在三名ございます。その報酬、それから賃金といたしまして、イベント従事員が、これはただいま夏のイベント、それからクリスマスの時期に夜間イベントを開催しております。これのイベント従事員で、時間単位ですけれども、四、五名、それから年間を通した臨時職員一名、これがございます。それからあと、講座の講師の支払いがございます。これを合わせまして約一千三百五十万円ほど、それを差し引いた額、四千五百八十万円ほど、これが大体全体の管理費になってございます。管理の内訳ですけれども、都市緑化植物園の管理委託、それから建物自体のピラミッドギャラリーの園芸装飾業務委託、これらが主でございます。それから、若干の工事費がございます。工事費については、今年度、冷温水発生機の交換を行っております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  市の職員は何名出向していますか。その人件費は幾らですか。この補正後には、それは当然そういうものは入っていないかもわからないけれども、市民からすると、そういったこともひっくるめて、一体どのくらい金がかかってあそこは運営されているかということは、住民はだれでも税金をおさめている立場からすると知りたいところです。幾らですか。 ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  市の職員はただいま二名でございます。金額については、今手元に資料がございませんので。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  今、そのぐらいはすぐわかるでしょう、所管なんだから。そのぐらいのことは調べないとわからないなんていうことでは恥ずかしいでしょう。とにかく、それはあとでもいいですけれども、その辺はしかし大事なところですよ。住民は税金をおさめている立場、自分たちの税金がどういうことにどんなふうに使われているかということは、みんなだれも関心を持っていますよ。議会もだからそういったことで住民の声を代弁して、こういったことについても、与党も野党も関係なく大事な点ですから、質疑はちゃんとさせていただくと、こういうことであります。  それで、私が思うのに、文化振興財団という財団法人でやっていたものを行政が丸抱えで引き受けているというのは、いわゆる民間的な活力を生かしていこうという合理化的な考え方からすれば、まさに逆行した形をとっているんだろうなというふうに言わざるを得ないわけですよ。全く理解に苦しむということだと思います。文化振興財団そのものも管理運営はなかなか大変なんだから、運営を少しでも軽減しようということで役所に押しつけたのかなんていうふうに、ちょっとうがった見方をすればできるわけですけれども、発想を変えてみても、公園関係なんかでも八億円を超えるお金をかけている。これは別の次元でありますけれども。また、このようなライブセンターについても巨額の、六千万円近くのお金を投入していると、こういうことにしっかりとメスを入れて、もし市長以下役所の職員の皆さん方が、市民の税金という人の金を預かっているというのではなくて、自分の一軒一軒の家でもって切り盛りしてやっていくということになったときに、本当に死ぬか生きるか、事業をやっている人が、明日、もうこれ売れなかったら首吊って死ぬようだなんていうふうな切羽詰まった状態で物事を考えれば、新たな発想や知恵というのはどんどん浮かんでくる、何としても乗りきらなければならない、こうなるんですよ。行政の皆さん方にそういった逼迫した自覚というか、意識というか、そういったものがない限り、税金は市民の皆さんからおさめていただく大切なお金だと、言葉で言っても、そこまで逼迫感がないからなかなか企画政策、立案には結びついてこないということだと私は思うんですよ。  まず伺いますけれども、この問題について、合理化の第一歩として、こういった事業については民間に委託しても十分私はできると見ているんですよ。もっともっと住民の皆さんの中には六十歳を超えられた、定年された方でも、こういった緑の関係について学者的な人もいるでしょうし、趣味であっても非常に博学の方もいると思います。自分たちの持っているノウハウ、その他をぜひ市に、少しでもボランティア的な形でも貢献をしたいと、そういう崇高な理念を持った方もたくさん私はいると思うんですよ。シニア世代の皆さん方に生きがいを感じていただくということに格好の場ではありませんか。もっとそういう能力を引き出す、そういうことが役所の知恵ではないですか。市長、いかがですか。この言葉を改革していくという、そういう考えはございませんか。 ◯議長(菊池富美男君)  長島環境部長。       (環境部長長島征雄君登壇) ◯環境部長(長島征雄君)  いろいろ今ご指摘いただきましたけれども、基本的には、私も、幾らでもお金をかけていいということは全く考えておりません。全く考え方は同じでございます。ただ、多摩市には多くの公園がございます。市民の方々がきれいにしてくれという、こういういろいろな苦情もしょっちゅうございます。そういう中で、どの程度の管理がいいか、これは十分内部で話し合って今対応をしております。その中でも管理の仕方として、地域の市民の方々にお願いをしたいということで愛護会にお願いしたり、シルバー人材センターにお願いしたり、いろいろ手法を考えて、また今年度はアダプト制度という導入も考えております。それがこれからどのように育っていくのか、またグリーンボランティアといたしまして、山林の樹木をボランティアで管理してもらおうという手法も今取り入れをさせていただいています。全く考え方は同じでして、ただ、例えば、グリーンライブセンターに来られた方々が、ここに来るとほっとすると、今この世の中でこういう緑というもののありがたさというのは大変重要であるといういろいろなご意見もいただいています。それを全部多摩市がやることがいいのか、いろいろ考え方はあると思います。ですから、それらをいろいろ斟酌しながら、今後、この緑の行政についてトータルで考えていかなければならないというふうに考えております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  これでもう終わりにしますけれども、例えばグリーンライブセンター、このこと一つとってみても、本当に市民の税金の使い方がこういう形でいいのかなと、考えざるを得ないというふうに思います。まずは気がついたところから、できるところから一つ一つ合理化をしていく、そういうことが本当の意味での行財政改革につながっていくことだというふうに思います。幅広く審議会の意見を聞き、そして市民の皆さんのいろいろな公聴会、その他も含めてご意見を伺う。それから優秀な官僚の皆さん方のノウハウもいろいろ引き出して、最終的トータルとして、地方政府の最高責任者であります市長が行政判断、政治判断をして、この問題をどうするかということに多分なるんだろうと思いますけれども、時には、私は、最高責任者として、トップダウン方式の形で、まず自分の政治理念、あるいは行政理念として、これは確あるべし、こうありたいというものがあれば、逆に職員の皆さんを督励して、このことはこういう形でプロジェクトをつくって進めたいというものが私はあってもいいのではないかなというふうに思います。両方のことを提起しながら、まず手始めに、グリーンライブセンターの民活的な形での合理化を今後もぜひ積極的に進めていただきたいとお願いして終わります。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。山田議員。 ◯十八番(山田勝義君)  六十一ページのみどりの審議会委員報酬、これは八万九千円の減ですか、十四年度は何回開いて、何を審議したのか、それが一点です。  もう一点は、その下のフラワーポットの業務委託料七十万四千円の減、これの中身を教えてください。 ◯議長(菊池富美男君)  進藤公園緑地課長。       (公園緑地課長進藤充宏君登壇) ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  みどりの審議会の開催状況をお答えします。今年度三回実施しております。一回目につきましては会長の選出、それから報告事項といたしまして、日野市境の民有樹林の一部を取得したという内容でございます。二回目につきましては、武蔵野市に視察に行っております。これは市民参加によります公園管理、つくり方から公園の管理のもので、市民が主体となってやってきたと、そういう先進地の視察を行っております。三回目につきましては、市民協働による公園管理のあり方、これらを議題としております。  もう一つですけれども、フラワーポットの管理業務委託、これにつきましては、契約差金でございます。 ◯十八番(山田勝義君)  まず、みどりの審議会ですけれども、三回やられたということですけれども、これは定期的にやるのか、それとも市のほうで議題があって、それで市のほうで諮問するのか、そういうような形で何かやらなければいけないということが起きたときに市が開催をするのか、この辺の開催の仕方ですね。  それと審議の中身ですけれども、これはなんかは諮問して答申して、今の中身を何点か話されましたけれども、ただそれは、そういうことを見たり聞いたりして皆さん意見を聞くだけなのか、この辺の中身、審議の仕方というか、それをお聞きします。 ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  審議会については、緑の育成、保全に関することを審議しておりますが、答申する内容につきましては、今年度はございません。報告事項にとどまっております。  審議の内容につきましては、市長の諮問によりまして審議を諮ることになっております。十四年度につきましては、その審議、答申をするような内容はございません。 ◯十八番(山田勝義君)  このみどりの審議会は、十三年度、十二年度でしたか、桜ケ丘の庭園をどうのこうのという、審議会の人たちの意見が大分生かされたというか、出てきたわけですけれども、そうしますと、十四年度は諮問がないということですけれども、それでも年三回やっている、一回は会長選出ということですけれども、これはさっき私が質問したけれども、定期的にやらなければいけないのか、やっているのか。ただ、市のほうでこれを今回見てもらおうとか、これを少し皆さんに勉強してもらおうみたいな形で市が開催の通知をして集まっていただいているのか、その辺はどうなんですか。 ◯議長(菊池富美男君)  長島環境部長。       (環境部長長島征雄君登壇) ◯環境部長(長島征雄君)  みどりの審議会は、原則は市長の諮問に応じてその審議をし答申をするという形でございますけれども、一昨年の場合には、桜ケ丘の庭園の関係で大変何回もご審議をいただきました。今年度は、先ほど申しましたように、市としての諮問はしておりませんけれども、ただ、ここでボランティアによる山林の管理と新たな手法についての考え方を市としても決めていかなければならないという考え方がございまして、市民協働による管理というものの審議をしてほしいと、これは正式な市長の諮問ではございませんけれども、審議会でその管理につきましてのいろいろご意見をいただきたいということで、実は三回目は、そういうことでお願いをしております。今のご質問のとおり、勉強会的になるかもしれませんけれども、そういうものを一つの審議をしていただく中で、最終的には市長のほうから諮問事項ということで改めて対応させていただきたい、その前段としての取り組みをしていただいております。 ◯十八番(山田勝義君)  審議会については最後にしますけれども、そうしますと、何か市が新規事業をやりたいとか、緑のことで先ほど、例えば和田のほうの土地を購入したいとか、何かそういうことについてはここに諮問しなければいけないのか、それとも、諮問ではないけれども、意見を聞くのか、そういう何か緑のことについて新規事業をする場合は、新規の事業をやりたいとか、あるいは何か変更したいとか、こういうときはみどりの審議会の意見を聞かないといけないとか。法的には聞かなくてもいいけれども、市は聞いているのか、その辺のやり方を教えてください。 ◯環境部長(長島征雄君)  それぞれの事案で考えていっております。例えば桜ケ丘の庭園の廃止等については、みどりの審議会の意見を聞こうということで正式な諮問をさせていただきました。また、和田の緑地を市として寄附を受けるということについては諮問はしておりません。ただし、先ほど申しましたように、それを含めた市民協働による管理、これについては少し勉強をしていかなければならないということで、みどりの審議会の皆さんにもいろいろご意見をいただきたいということで、これは正式諮問ではございませんけれども、勉強会的に対応をさせていただいている。これらを含めて、今後、それぞれの事案によって諮問、また勉強会等のいろいろな対応をさせていただきたいと思っております。 ◯十八番(山田勝義君)  二点目のフラワーポットですけれども、私も契約差金であろうと思いますけれども、答弁は契約差金ですなんて鼻くくったような答弁しかなかったですけれども、何かを契約してどのようにどことやったのか中身を聞いているんです。 ◯議長(菊池富美男君)  進藤公園緑地課長。       (公園緑地課長進藤充宏君登壇) ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  フラワーポット等の管理業務委託につきましては、多摩センターの駅前の四十メーターペデにございます駅前からパルテノンの大階段下の歩行に向かいまして九十四基のフラワーポットがございます。それに年間通して花を植えて町の美化を図っていくと、そういう事業でございます。十三年までは多摩センターのほかに唐木田、それから桜ケ丘、永山も含めまして四駅でやっておりましたけれども、十四年度から多摩センター駅前、これを中心にしてございます。唐木田、桜ケ丘については、花の手間がかからない植え方にしております。 ◯十八番(山田勝義君)  多摩センターの大通りというんですか、あの歩道ですね、パルテノン大通りというんですか、あそこにフラワーポットがたしか置いてあるんですけれども、私もしょっちゅう行くわけではないですけれども、何回か行く中で、あまり目立たないのではないかなという気はするんです。先ほどなかったような気がするんですけれども、契約差金で七十万四千円というのが出ているわけですけれども、そうすると十四年度は幾らかかっているのかというのを聞かせていただきたいんですけれども、もう少し工夫ができないのかなという気はするんですけれども、例えばこの前、いつでしたか、秋ぐらいでしたか、花の祭典みたいなことをやって、あれは多分市がやったのではなくて、あそこの商店街かあるいはどこかがやった、その辺もお聞きしたいんですけれども、あれとのフラワーポットとの整合性はないのかどうかということと、もう少し金をかけるならば工夫はされないのかなという気はするんですけれども、また十五年度も同じようなことで考えているのかどうか。 ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  フラワーポット管理業務委託の契約金額でございますが、十四年度七百八十七万五千円でございます。  それから、今後の工夫というようなことでございますが、十五年度から、ここにつきましてアダプト制度ということで、公共施設の里親になっていただくというようなことを、この施設を対象にして、試行という形でございますが、始めていきます。こういった制度の普及を広めてまいりたいと考えております。 ◯議長(菊池富美男君)  田村くらしと文化部長。       (くらしと文化部長田村一夫君登壇) ◯くらしと文化部長(田村一夫君)  昨年の十月に、一カ月程度だったと思いますけれども、商工会議所を中心にして地元の立地企業の方々が花かざり事業をやっていただきました。市のほうからもそれについては若干の補助を出しておりますけれども、その花かざり事業の実施に当たっては、フラワーポットとの関連もあるというふうに思っておりまして、街路灯の上のほうに花をかけたという事業でございます。
    ◯十八番(山田勝義君)  花かざり事業ですか、あれも街路灯の上にあって、あれもちょっと地味過ぎたかなと、目立たないかなと、上見ないとわからない、そういうようなことも私ちょっと感じました。せっかくフラワーポットをパルテノン大通りに置くのでしたら、この前のクリスマスツリーですか、イルミネーションのツリーを置いたような、あの真ん中に一つ大きなフラワーポットみたいなのを置いても、邪魔になるかどうかという問題もあるかもしれないけれども、花壇を置いてもいいのではないかなという気はするんですけれども、十五年度はそんなことはどうですか。 ◯議長(菊池富美男君)  長島環境部長。       (環境部長長島征雄君登壇) ◯環境部長(長島征雄君)  四十メーターペデでは、なるべく広い空間を確保するという趣旨もあると思うんです。その空間を今後構造改革の中で、市はいろいろそこについての対応をしようとしております。その中で、花かざりはどういうふうにしたらいいのか、それも含めて今後いろいろ商工部局と公園とで対応させていただきたいと思います。 ◯十八番(山田勝義君)  ぜひ研究していただいて、一時は多摩センター駅から降りて、バス停の両脇に降りるところの真ん中辺にも花壇を一時つくったことがあるんですね。皆さん疲れて、夜仕事終わって帰ってきたときに、サラリーマンの皆さんが駅を降りてバス停に降りるときに、真ん中辺の階段のところに花壇があって、これも一ついいなという気もいたしましたので、それらを含めて、ぜひひとつまた研究していただきたい、このように思います。以上で終わります。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。小林一郎議員。 ◯十二番(小林一郎君)  六十ページの、先ほど小川議員が質疑されましたけれども、地籍調査の関係で少し確認しておきたいところがございますので、それが一点と、それからこの補正では、五十八ページの道路維持管理経費、これは財源補正というふうなことで、一般財源から特定財源に補正したというふうな内容ですけれども、これに関連しまして、道路維持関連について若干の質問をしてみたいと思います。  さきの地籍調査の関係は、今、一ノ宮地区は終わったんでしょうか、終わらないんでしょうか。先ほどの質問でちょっとわからなかったんですが。 ◯議長(菊池富美男君)  神尾道路課長。       (道路課長神尾修君登壇) ◯道路課長(神尾修君)  地籍調査について、一ノ宮地区の状況でございますけれども、平成十二年、十三年と二カ年をかけまして一ノ宮の二丁目は終了いたしました。一ノ宮の一丁目につきましては、十三年、十四年、この二カ年で実施をいたしまして、現在、たしかあしたまでだと思いましたけれども、縦覧をやってございます。ですから、これもほぼ終わりでございます。それと、一ノ宮三丁目、四丁目につきましては、本年度と来年度、二カ年をかけて実施いたします。 ◯十二番(小林一郎君)  その後の予定というのはどこの地域に入るのか確認したい。 ◯道路課長(神尾修君)  十五年度、十六年度につきましては、関戸の一丁目と四丁目、それと東寺方地区の一部ということで、一ノ宮の三、四丁目に連檐する部分でございます。 ◯十二番(小林一郎君)  一ノ宮の一丁目、二丁目ですか、この地域で、先ほど全体的に見まして、民民の合意は相当結果的には上がって、わずか合意できない部分もあるということの説明だったかと思うんですけれども、民民はそうですけれども、官民の場合で整っていない部分があるのかないのか。 ◯道路課長(神尾修君)  官民の境界についての不成立な部分でございますけれども、若干ございます。 ◯十二番(小林一郎君)  どっちも合意することが望ましいわけですけれども、官民の合意しないものを、その後の対処の仕方は合意せずで済ましてしまうんでしょうか、どうなんですか。 ◯道路課長(神尾修君)  一例を申し上げますと、過去に境界確定が成立していまして、六尺なら六尺で決まっている水路なり道路なりがございます。それから続くものとして、同じ幅で官地を確保しなければいけないんですけれども、それがどうしても民地として現在使われているというふうな状況もございまして、なかなか前後の関係がございまして、そういう場合はなかなか合意に達しないというところがございます。 ◯十二番(小林一郎君)  その場所は、私も相談を受けまして心配をしていたんですけれども、私どもなんかの手に負える問題ではないというふうなことで、そのままにしましたけれども、過去、村当時かな、町当時かな、その行政でかかわって、その農道を改修した経過があるんですよね。おそらく今のその道路だろうと思いますけれども。そのときには、その農道の両側の地権者は杭も打って合意されて、農業用道路で使用されてきたわけですけれども、その後、急激な宅地化なんかの変化によって、両側とも埋め立てをされてしまったというふうな中で、前の境界を引いた線がお互いに合意できないというふうなことで突っ張っちゃっていたんですね。地籍調査で何とかそういうふうなことがはっきりできるのかなというふうに期待していたんですけれども、やはり地籍調査の進める中においても、両隣接地がお互いに境界を突っ張って決まらないと。現在もその決まらないままで整理されてしまうというふうな市のお考えのようですけれども、将来、市では、公図上には幅員と長さがはっきりしていますから、その農道の面積は確保できますけれども、実際行ってみると、その道路は公図と全く違うような、狭くなってしまっていると、こんな不合理な問題が出るわけですけれども、先ほど道路台帳整備のあれも出ましたけれども、こういう際に、これを何とか解決する考え方を伺いましょうか。 ◯道路課長(神尾修君)  確かにいい機会でございますので、地籍調査の機会をとらえまして、市のほうも十分、その所有者と話し合いをしながら、できるだけ成立といいますか、確定といいますか、そういう形がとれるように努力してまいりたいと思います。 ◯十二番(小林一郎君)  ちょっと声が小さくて聞き取りにくかったんですけれども、今後も努力するという意味のことをご答弁されたんでしょうか。解決のために努力するというふうな今ご答弁だったんでしょうか。 ◯道路課長(神尾修君)  おっしゃるとおり、努力してまいりたいと思います。 ◯十二番(小林一郎君)  よろしくお願いします。今後、東寺方に入りますから関係ないわけですけれども、やはり官民の境界で大変困っているところがたくさんあって、そのために、私どもの付近になるからあまり申し上げなかったんですけれども、これから東寺方に入りますと、実は昔の村道、これは何号線だか号数はわかりませんけれども、昔から九尺道路というふうなことで私たちは育ってきたんですが、途中で戦後、東京都の道路査定があったんです。あの関係はよくわからないんですけれども、何で査定したんだかわからないんですけれども、二間で査定されたんですよね。その当時、この道路は二間だというふうな都の説明をみんなまともに受けちゃって、村長が判こを押したわけです。ところが、その後、それは全線はやらなかったんですが、一部、富士銀行付近から私どものちょっと西側まで第一次がされて、それから先をもう一遍、都のほうで査定をするというふうなことになりまして、ちょうどそのころ、地域の旧家から昔の図面が出たんです。この道路は幅何間、長さ何間ときちっと入ってるんですね。それを見ると、幅九尺、長さはもちろんどこからどこまでというふうなことですけれども、幅が、私どものちょっと西側、ゴルフ練習場がありますけれども、あの付近までが一番最初査定されて、それは二間ですよというふうな都のお話で二間で査定されました。それから西は、旧家から出た図面によって九尺で査定されていると思います。そういうふうなことで、あの道路を整備してくれというふうなことで何回もお願いしたんですけれども、その査定がうまく成立していないものですから、市のほうでいじくりようがないんですね、測量もできない。そういうふうなことがございます。それはこれから査定に入ってから、地籍調査に入ってからそんな問題が出ようかと思います。  それから、五十八ページの道路維持管理経費、この中で伺いたいんですけれども、実は、一ノ宮団地、東京都住宅供給公社が造成した団地がございますけれども、それに面して、坂下耕地区画整理がおかげさまで完了して、家も四割近く建っているんでしょうか、立派な区画整理が完成したわけですが、去年体調を崩しまして、朝散歩をしなさいというふうなことで、歩く場所もないので、あの辺をちょいちょい行くんですけれども、住宅供給公社でつくった団地をつくるときに、ちょうど私、農業委員をしていたんですよ。あの団地を農地転用したいという申請が出たんです。そのときに道路を見たら、真ん中の道路が、今、明神橋通りですね。これは六メートルで計画されていたんですが、あれを八メートルにしてくださいと農業委員会で要求を出しまして、それはそれで直った。それから、今度は南北に何本か道路が入っているわけでありますが、その何本かの道路の中には、将来隣接地が宅地化されたような場合、これは隣接しますから、道路が貫通していなければまずいというふうなことで、その造成地の端末まで南北道路をつき出していくと。いわゆる、本来ならそこへ住宅が建てられるわけですけれども、そういうふうな関係から、当時の農業委員会で、道路を何本か行われた区画整理のところまで末端を突き出しておいてもらったんです。区画整理が終わったと。道路はそのとおり、その団地の道路へ区画整理の道路を接続しています。ところが、これは道路の公道認定がされていると思いますけれども、その公道であるんだけれども、どういう関係か、あそこに二本、バリケードがされてしまっているんです。ですから、歩行者は端を通れますけれども、自動車は通れない。先ほどの救急なんかの場合のことから考えても、大変不都合であるというふうなことを行政では知っていますか。 ◯議長(菊池富美男君)  石田都市づくり部長。       (都市づくり部長石田亘君登壇) ◯都市づくり部長(石田亘君)  私どもも十分、現地は承知をさせていただいております。ご案内のとおり、今お話にもありましたように、区画整理の際にもあそこの道路をつなげさせていただいておりますし、道路の管理者として考えてみますと、やはり車どめというのは、市道管理上は好ましい状態ではないと思っておりますので、今後、以前にもあそこを何とか抜けるようにというお話を自治会等とした経緯もあるようですけれども、残念ながら、今、まだあると。今後とも、なるべく早期にうまが外せて、相互に行き来できるような状況にしたいというふうに考えております。 ◯十二番(小林一郎君)  よろしくひとつお願いします。あの状況では、あの付近を知らない方は、何のためだろうというふうなことを思うと思いますけれども、それ以外に、やはり緊急性のときに、大変道路が使えないということは不都合ですから、道路の維持管理者として解決をしていただきたいと、そのことをお願いして終わります。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。折戸議員。 ◯二十八番(折戸小夜子君)  六十一ページ、公園管理業務委託料、これの減額の内容、そして委託先ごとに金額を教えてください。 ◯議長(菊池富美男君)  進藤公園緑地課長。       (公園緑地課長進藤充宏君登壇) ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  公園管理業務委託料の減額九百万一千円でございます。これの個々の内訳ですが、公園管理業務、業者委託している分がブロック別管理、単独公園、シルバー委託等ございます。それからトイレ清掃、流れ清掃が各それぞれございますが、公園管理業務、今現在でございますけれども、四億八千九百万円。この内訳が、Aブロック、A、B、C、D、Eから七千三十五万円、五千四百六万八千七百円、七千九百八万一千八百円、三千六百七十五万円、八千九百二十五万円、それからシルバーブロックでございますが、九百六十八万七千三百円、多摩東公園の分が一千四百七十五万二千五百円、中沢池公園千八百九十万円、一本杉公園一千九百十八万六千六百五十円、多摩中央公園七千八百七十五万円、鶴牧西公園、これはシルバー人材センターでございます、一千四百十一万二千円。豊ケ丘北公園四百十一万六千円、トイレ清掃、流れ清掃の一つ目が二千六万七千六百円、二つ目二千四百一万三千五百円、それから鶴牧西公園の水田管理業務委託二十三万六千二百五十円でございます。あと、その他、害虫駆除だとかスズメバチの巣の除去だとかがございます。このうちの、先ほどのブロック別管理、単独の公園管理業務委託、シルバー管理委託、トイレ清掃、これの契約差金を十四年度の利用、それを精査いたしまして、そのうちから九百万円を減額しております。 ◯二十八番(折戸小夜子君)  わかりました。私は補正の内容、それを一覧に欲しかったんですけれども、あとでください。  ところで、豊ケ丘北公園がございますが、これは何ですか、このあるものは。 ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  豊ケ丘北公園につきましては、面積約四万九千平米ございます。ただいまお示しに出された写真は、シルバー人材センターが利用されている詰め所と道具の置き場でございます。これをシルバー人材センターのほうから使用申請が出ておりまして、それを許可しております。 ◯二十八番(折戸小夜子君)  公園に詰め所を置くということ、それはどこでもできるんですか。 ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  シルバー人材センターの活用ということで、シルバーにつきましては、会員の方が、地域の方が直接現地に行って作業されるということで、通常の会社のように、会社の事務所に行って、そこから道具を積んでトラック等で現場に向かうと、そういうようなことはされておらないそうなので、会員の方が現地に集合して、そこで作業をして休憩をとって、一日そこで仕事をして帰るというふうなことで許可をしております。 ◯二十八番(折戸小夜子君)  まず、それは法的に可能なのかどうかが一つと、それから月に何回、何人でどんな仕事をしているんですか。 ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  法的な問題ですけれども、公園条例の中で、占用使用ということで許可をしております。作業日程、作業人員、ただいまお調べをしますので、お願いします。 ◯二十八番(折戸小夜子君)  これを見ていただくと、北公園のというのは外れです。私がたまたまトイレを利用したときに、異様に感じました。これは今の子供たちが連れ込まれたりいろいろなことがあるかな、そういう危険性もあるな、あるいは放火の問題があるかなと思うんです。ぜひ考えていただきたいんですが、どう思いますか。 ◯公園緑地課長(進藤充宏君)  その建物自体の管理につきましては、シルバー人材センターのほうに責任を持って管理をするように指示はしております。また、ご心配の点がありますようでしたら、例えば建物に何々に使用中だとか、そういった表示をしっかりさせるというふうな対応を図らせたいと思います。また、設置場所につましては、非常に広い公園の中でも、広場というようなところで設置をしております。特に、陰で死角になるだとか、そういったところではないところに設置をしております。 ◯二十八番(折戸小夜子君)  今、このことが条例に違反をしていなくてここに置いていいよということでおやりになったというんですけれども、社会情勢から見ますと、あそこは外れていますよね。そして、あまり人が通らないところなんですよ。非常に死角だと思うんです。その点において、今通学路でもって痴漢だああだこうだと、いろいろ教育委員会でも知っていると思うんですが、こういうことがあること自体、どう思いますか、教育長。 ◯議長(菊池富美男君)  長島環境部長。       (環境部長長島征雄君登壇) ◯環境部長(長島征雄君)  先般も同種のご質問をいただきましたけれども、これから公園の管理等を市民の皆さんや、いずれNPOの皆さんにいろいろ管理をしていただくには、やはり道具置き場だとか、作業をする前の着替えだとか、作業した後の衣服を洗うといいましょうか、そういうふうなものを含めまして、その地域地域に幾つかの拠点施設を設けていかなければならない事態がくるのではないか。例えば百草団地のところのご寄附いただいたところにも、私どものまだ予定でございますけれども、あそこに先ほど申しましたような施設をつくって、それを主体にしてまた市内に幾つかそういう同種の施設をつくっていきたい、そういうふうに考えております。それの先駆けとして、今シルバーの皆さんはそこを使っていただいているということでございます。しかしながら、地域で、これは何だろうと不審に思われたり、また危険なり痴漢の温床になっては困りますので、管理の仕方だとか、それから表示だとか、それはいろいろ工夫をしていきたいと思います。 ◯二十八番(折戸小夜子君)  工夫をすると、これを見ていただくとわかるんですけれども、まさに、一つはプレハブなんですよね。それから、これは道具置き場なんです。道具置き場が二つあるんですよ。私は本当に異様に感じました、正直言いまして。危ないのではないかなと率直に思ったんですよ。このままで、見かけも含めて非常に私はおかしいと思うんです。ぜひこれを検討してください。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。岩永議員。 ◯六番(岩永ひさか君)  では、六十ページの都市計画に関する基本的な方針推進事業についてお伺いいたします。  今回の減額の理由についてご説明ください。 ◯議長(菊池富美男君)  渡辺都市づくり部次長。       (都市づくり部次長渡辺龍一君登壇) ◯都市づくり部次長(渡辺龍一君)  都市計画に関する基本的な方針推進事業、これの減額の内容でございますが、まちづくりコンサルタント派遣、当初四地区予定しておりましたけれども、それらのについての回数の減、それから、まちづくりの助成要綱に基づく助成金、これにつきましての減額五十万円、合わせて八十万円の減額ということの内容でございます。 ◯六番(岩永ひさか君)  この都市計画マスタープランを推進していくという意味で、こういった事業をされていると思うんですが、今、地区まちづくり計画策定の進捗状況はどのようになっていますか。 ◯都市づくり部次長(渡辺龍一君)  地区におきまして、私ども、地区まちづくり協議会等の働きかけをさせていただいておりますけれども、現在のところ、連光寺地区で地区まちづくり協議会がつくられているということで、先日も用途地域の説明会の中でもお話をさせていただきましたけれども、今後、まちづくりの協議会を各地区でつくっていただきたいというふうに考えております。 ◯六番(岩永ひさか君)  今、ご説明ありました用途地域見直しにかかわる説明会なんですけれども、今後、用途地域が見直しになるときには地区計画が必ずつくっていかなければいけないというふうな感じで法律も変更されたと思います。この説明会なんですが、参加人数は一体どれぐらいだったのかについてお伺いします。 ◯都市づくり部次長(渡辺龍一君)  用途地域等の見直しの説明会につきましては、本年一月二十六日から二月十日まで、計十六回開催させていただきまして、参加人数につきましては百十七名でございました。 ◯六番(岩永ひさか君)  この参加人数だけ見ますと、まだまだ都市計画行政を市民とともに考えているというふうな状況にはないと思うんですが、そういう中でも、こういった説明会を開くことがすごく市民の人と、都市計画マスタープランを含め、共有していくチャンスだというふうに私は思っているんです。ただ一方的にこういうふうなことが今回変更になりましたら、ご理解を求めますというふうなやり方だと、なかなかこのマスタープランが市民と共有される状況にはなっていかないというふうに思うんですが、今回、未利用地の問題とかがある中で、都市計画をどういうふうに考えていくのか、どんな居住環境をつくっていくのかということの中では、まずこのマスタープランを市民にどのように伝えて、そして市民の考え方を聞いていくのか。やはり声を集める積極的な取り組みというのがもっと求められる気がするんです。この制度なんですけれども、有効に使われていない状況があると思うんですよ。とにかくこのまちづくり推進補助金というのは、当初予算でも五十万円計上されていて、それがそのままそっくり使われていないという状況があるんです。このことについて、全くこの制度が有効に使われていなくて振るわないという状況を見て、市長はどのようにお考えですか。 ◯都市づくり部次長(渡辺龍一君)  用途地域の見直しの説明会の中でも、都市計画のマスタープラン、一地区ごとに説明をいたしております。それから都市計画につきまして、一般的なまちづくりについて質疑応答の時間を設けまして、各個別の問題について、私も出席いたしましたけれども、質疑応答させていただきまして、細かい点についてもご説明をさせていただき、また地区計画の必要性、今後のまちづくりは市民の皆さん方の主体的な意思によって行うということを再三ご説明させていただいております。  それから、まちづくりの推進の補助金でございますけれども、これは広報であるとか、それから今回の用途地域の見直しの中でも説明させていただき、また、個々、自治会等の説明の中でも補助金の概要を説明させていただきましたけれども、説明の中でそのような申請がなかったということで、この補助制度については、今後もPRの仕方であるとか、地域の方々に有効に使っていただくやり方について検討してまいりたいというふうに考えております。 ◯六番(岩永ひさか君)  それだと、今までの反省をどういうふうに踏まえて今後に生かしていくのかというのがよくわからないんですけれども、それでは、今までなぜ使われなかったというふうにお考えですか。 ◯都市づくり部次長(渡辺龍一君)  私ども、今まで広報等で周知を図っているんですけれども、概念的にわかりにくかった部分があるのかなというのが第一点ございます。それらについては、広報のやり方だとか、市民周知のやり方について、また十分内部でも検討していき、また今後、インターネットの活用等によりまして、市民の方々にも知らしていきたいなと思っております。活用していただくということで、個々の自治会等にもお知らせも考えていきたいというふうに考えております。 ◯六番(岩永ひさか君)  市民参加がすごく必要だとおっしゃるわりには、市民の参加を得ていこうという意欲があまり感じられないというのが私の感じを受けるわけなんですけれども、やはりマスタープランがあることですから、この計画をまず、せっかくつくったから市民と共有しなければいけないというふうに思うんです。市民参加でまちづくり条例もつくっていきたいというふうにおっしゃっているわけなんですけれども、このまちづくり制定を市民参加でやっていきたい意欲をどう形にしていくのかも含めて、来年の抱負、やる気、熱意を石田部長にお伺いしたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  石田都市づくり部長。       (都市づくり部長石田亘君登壇) ◯都市づくり部長(石田亘君)  今、次長のほうからもお話をさせていただきましたように、今回、用途地域の見直しという市民との接点を持つ機会がございました。そういったようなことで、せっかくの機会ですから、今までまちづくり講座で人づくりをしようというようなことでも進めてまいりましたけれども、また実際的に市民とこれから一緒になってつくっていくということの中では、この機会をとらえて、市のほうの都市計画に基づくマスタープラン、こういったことがどのように進められようとしているのか、市民と一緒にやっていきたい。そういったためには、できる限り、ばらばらで受けてもしようがありませんので、ある程度地域的なところでいろいろな方々に参加をしていただいて、これから都市計画のマスタープランで目指していく市民の参画を得たまちづくりの形成、こういったものを図っていきたいということで、まず第一弾をスタートさせていただきました。結果については、先ほど言ったような参加状況でございましたけれども、今後ともそういういろいろな機会をとらえて、地域の方々に情報を提供し、またご意見をいただける環境をつくりながら進めていきたいというふうに思っております。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。平野議員。 ◯二十一番(平野勝久君)  五十九ページの道路整備事業の補正額の内容をご説明いただきたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  神尾道路課長。       (道路課長神尾修君登壇) ◯道路課長(神尾修君)  工事請負費の関係でございますけれども、道路改良工事のほうで、永山駅周辺の整備事業をやりました。それの契約差金等が五百十七万四千円でございます。道路新設工事では、和田地内に道路新設を行っております。これの主な減額の理由でございますけれども、予算編成時には遺跡調査を実施いたしまして、予備調査を実施いたしました。その時点では、本調査が必要かどうかというのが明確ではございませんでしたけれども、本調査が必要になりました。表土の関係が遺跡調査のほうの費用で処分ができましたものですから、ここで工事費が、起工額で約一千二百万円ほど減額になりました。そのような状況でございます。 ◯二十一番(平野勝久君)  この内容はよく今の説明でわかりました。この整備のことについてお聞きしたいんですけれども、これは乞田の五叉路から八王子境までの道路が都道だったのが多摩市に移管されるということで、あの道路が整備されたんですけれども、本来は道路を広げるということについてはみんな賛成するんですけれども、あの道路を狭めるということで、相当反対があったと思うんです。そのときに、私が当時の次長に話をしたときには、北側は家がないので、北側はあのままでもいいのではないか、南側の住宅、愛宕の三丁目の住宅に沿ったほうだけをやってもいいのではないかという話をしたときに、道路はシンメトリー、左右対称でなくてはいけないんだという話をされたんです。そのとき、私もそんな話はあまり聞いたこともないなと思って国土交通省に問い合わせをしたら、そんなことはありませんという返事をもらったんですけれども、道路整備上、多摩市ではシンメトリーということを第一条件にしているのでしょうか。それをお聞きしたいと思います。 ◯道路課長(神尾修君)  現在、生活道路の整備の中では、当然、片側歩道もございますので、シンメトリーというものはそれほど意識はしておりません。 ◯二十一番(平野勝久君)  それと、あそこの道路の改修に当たっては、多摩市の意見が相当入っているということなんですけれども、歩道に乗り上げるところのテーパーがすごくきつくなった。きつくなった理由もわかるんですが、それによって逆に、道路で一度降りた車いすが歩道に乗り上げにくい、それからまた、道路を横断して駐車場に入るのが入りにくいというようなことがあるんですけれども、その辺の規定というのは、規格というんですか、それはどんなふうになっているんでしょうか。 ◯道路課長(神尾修君)  車道からの乗り上げるブロックの関係でございますけれども、できるだけ歩道、縦断方向の移動がスムーズにいくようにということで、できるだけ波乗り道路、歩道に縦断勾配が生じないような形でああいうブロックが採用されております。 ◯二十一番(平野勝久君)  それは都道ですか、市道もそのような規格を用いているんですか。 ◯道路課長(神尾修君)  市道につきましても、都道につきましても、そういう形で採用されてございます。 ◯二十一番(平野勝久君)  一部、歩道のほうが波を打つようなところに改良したところもあると思うんですけれども、工事をやっている人に聞くと、住民の要望と、多摩市がいいと言えば、おれたちはどういう工事をしてもいいんだよというような感じで話をされていたんですけれども、やはり車いすが通りやすいというのには、どっちのほうが通りやすいのか、歩道から乗り上げるのが大変なのか、歩道を通行するほうが大変なのかということを判断していただいて、今後の道路、また歩道を含めての整備の上で、使う人たちが使い易い道路をつくっていただきたいということをお願いして終わります。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。松島議員。 ◯二十二番(松島吉春君)  都市計画の岩永議員のあそこと、基本的にああいうものが減額補正にならざるを得ない、こういう傾向というのはずっと続いてきているわけなんですけれども、私はやはり、都市計画というのは非常に難しい問題、建ぺい率とか容積率という言葉すらわからない市民が多いという中での市民協働というのはどう進めていくかということで、非常に難しいと思うんですけれども、都市計画のほうは、すごく町へ出て、一生懸命やっていると思うんですよ。しかし、なかなか反応が返ってこないという現状についてどのように認識されていますでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  渡辺都市づくり次長。       (都市づくり部次長渡辺龍一君登壇) ◯都市づくり部次長(渡辺龍一君)  率直なところ、ご質問者の言われるように、私ども、今回も用途地域の説明会、自治会等への文書等のご紹介、広報等、インターネットでも意見募集をいたしましたけれども、非常に少ないということが現状でございます。そういった中で、やはり身近に都市計画とは何かということも知っていただくことも考えながら、やはり皆さん方にまちづくりというのを理解していただくこと、そのことも含めて、今後、広報だとかいろいろな媒体を使いながら広く市民の方に知っていただこうというふうに思っております。 ◯二十二番(松島吉春君)  マスタープランづくりのときもそうでした。一生懸命町へ出ていくんだけれども、参加者はわずか数名と、そういうのが現状です。私、都市計画のほうでやっているのですごく効果的だなと思うのは、まちづくり講座をやっていますよね。ああいうので、都市計画というのは一体何なのか、自分たちの町は自分たちでつくっていくんだぞと、そのための基礎知識を身につけましょうと、あれは非常に効果的だと思っているんですけれども、あれをもっと充実させていくという考え方はどうでしょうか。 ◯都市づくり部次長(渡辺龍一君)  まちづくり講座については非常に有益だというふうに考えておりますし、今後もまた市民の方々の参加を得るように努力していきたいと思っております。 ◯二十二番(松島吉春君)  ぜひそういうふうにしていただきたい。参加者が少ないからといってあきらめることなくずっとやっていただきたいと思います。そしてまた、地域によっては、自分のたちの町は自分たちでつくるんだという、かなり先進的に自治意識が向上している地域もあると思います。そういったところがすっと前にいくと、そしてあとをついてくるという構造も必要だと思うので、全体のレベルアップと進んでいる、本当に自分たちの町は自分たちでつくるんだというところへの先導役という、こういったことも必要だと思うんですが、いかがでしょうか。 ◯都市づくり部次長(渡辺龍一君)  私ども、市民の方々が全市的に共通な理解のもとでというふうに考えてますけれども、やはり地区ごとにそれぞれまちづくりの課題等も違っておりますので、ご質問者の言われるようなことも含めて今後もまちづくりを推進していきたいというふうに考えております。 ◯二十二番(松島吉春君)  かつての都市計画は、お役所がつくるものというところから、一九八〇何年かの都市計画の大改正の中で、ヨーロッパ的な形で、まちづくりは住民自治、市民自治なんだと、そういうところで都市計画のマスタープランなんかも、たしかあれは、当時の社会党の修正要求で出てきたものだったと思うんですけれども、そういう視点というものをあきらめずにぜひ投げかけていく、そして先進的なところは引っ張っていけるように、そういったところのフォローアップを図っていくということが必要だと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって土木費についての質疑を終了いたします。  次に、消防費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。  この際暫時休憩いたします。       午前十一時四十六分休憩         ────────────────       午前十一時四十六分開議 ◯議長(菊池富美男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  小林憲一議員。 ◯二十五番(小林憲一君)  六十五ページの急傾斜地崩壊対策事業負担金三万円の減について、この減額理由をまずお答えください。 ◯議長(菊池富美男君)  中村防災課長。       (防災課長中村元幸君登壇)
    ◯防災課長(中村元幸君)  連光寺一丁目の急傾斜地の件でございますけれども、今回の補正減の理由といたしましては、当初五百一万ということで、東京都と十四年度の事業について費用負担の契約を交わしたところでございますが、最終的に工事の内容等が確定いたしまして、その確定に伴う差金ということでございます。 ◯二十五番(小林憲一君)  この工事は国と都と、そして市の負担で行うわけですけれども、今までの進捗状況と、それから来年度以降の見通しについてお答えください。 ◯防災課長(中村元幸君)  本工事につきましては、ご案内のように、十三年度から十七年度の五年間の工事でございますが、十四年度、今年度につきましては、一期の部分のがけの急激なところについての吹きつけ工事等を行うと。今後につきましては、十五年度にまた一期の吹きつけ工事等を計画し、十六、十七年度で二期で指定された部分の水抜き工法等を予定しております。 ◯二十五番(小林憲一君)  この事業は、急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律に基づいて行われていると思うんですが、前に質問したときに、この法律に基づいて五カ所指定をされていると。このうち、今度の事業が行われているのがその一カ所に当たるんですけれども、もう一カ所、連光寺の二丁目-三十一-十のほうについては、これは区画整理に伴って既に崩壊防止工事が行われているということですが、あと三カ所がまだ手がついていないと。今度のように、事業に指定をされるかどうか基準というのはどんなふうになっているんですか。 ◯防災課長(中村元幸君)  急傾斜地の危険箇所につきましては、今ご質問ございましたように、市内に五カ所ございます。そのうち、あと、今全く手がつけられていないようなところが二カ所ほどございますが、連光寺の二丁目、和田等につきましては、基本的にこの事業がいわゆる地権者にある程度開発の制約がかかるものですから、それについてはその関係する周辺住民の方のいわゆる要望等を受けて、東京都なりに市としても要望しているというような形になっております。 ◯二十五番(小林憲一君)  このうち、多摩市連光寺二-三-六の箇所についてですけれども、そこの斜面が業者によって開発をされて、宅地造成をされるということで今動きが進んでいるんですけれども、これに伴って、樹木等が伐採を既にされているわけですが、そうすると、その上に住んでいる方が非常に不安だと。せっかくこういう地域に指定をされていて、国と都と、それから市の責任で崩壊防止工事がきちんと行われていればいいけれども、そうでなくて、民間業者にそれが任されているということになると非常に不安だという声が出ているわけですけれども、それについて今、市はどんな立場でこれにかかわっておられますか。 ◯防災課長(中村元幸君)  今、ご質問にございました連光寺二丁目、乞田川沿いでございますけれども、そこにつきましても五カ所のうちの一カ所ということで、危険箇所というふうに指定されております。ただ、この急傾斜地の法律に基づく区域指定並びに工事というところまで至っておりません。今回、その一部が民間の開発になるということで、市といたしましては、その開発に当たって、上に住んでいらっしゃる方、また周辺の方に危険が及ばない安全確保を考えた工法で指導するように東京都のほうに要望しております。 ◯二十五番(小林憲一君)  この事業が行われるという見通しはあるのですか。そういうことは市のほうから要望はしているわけですか。 ◯防災課長(中村元幸君)  今のご質問の指導につきましては、急傾斜箇所の区域の指定ということで理解いたしましたが、基本的には、その区域の指定を受けるためには、連光寺一丁目と同じように関係する周民の方々のいわゆる要望に基づいて、開発行為等の制限があります関係で、そういうものがあって初めて、市としても東京都なり国に要望するというような形になっております。 ◯二十五番(小林憲一君)  その場合の要望というのは、その地権者と、それから、崩壊をすれば被害を受ける周辺の住民がいるわけですけれども、その双方が一致して要望しないとだめということですか。 ◯防災課長(中村元幸君)  そのとおりでございます。 ◯二十五番(小林憲一君)  そうすると、周辺の住民が要望しても、その地権者が、今実際に開発業者がそこの所有者になっているわけですけれども、地権者が同意をしないとそういうことができないということですか。 ◯防災課長(中村元幸君)  繰り返しになってしまいますが、その区域指定を受けるということでは、法律では、その角度なり高さ等の制約があるわけですけれども、それにかかわる周辺住民の総意の中で開発行為がされると、いわゆる制約が出るということがありますので、総意の中での要望というのが基本であるというふうに考えております。 ◯二十五番(小林憲一君)  そうすると、地権者が同意をしないというか、要望をしないという場合は、その地権者の責任で防止工事が行われるということになるんですけれども、その場合、もし崩壊が起こったというときには、その地権者がきちんと責任を取るということになるのでしょうか。 ◯防災課長(中村元幸君)  基本的には、今の状況によって、どういう災害によって被害が起きるかということがありますけれども、基本的に、急傾斜地にかかわらず、その土地により災害が発生するおそれがあるということであれば、当然、その地権者が安全確保を図るというのが基本であるというふうに考えております。 ◯二十五番(小林憲一君)  その地権者が責任を取る上で市はきちんと指導をするということですか。この点をもう一度確認します。 ◯防災課長(中村元幸君)  地域防災計画の中でも、その急傾斜地にかかわる危険箇所については、市としても災害が発生しないように、例えば大雨、台風等の時期には積極的に消防団などと連携して警戒に当たるですとか、そういうことをやっておりますし、その開発に当たっての危険があるかないかということは、先ほどの繰り返しになりますけれども、東京都等の指導を仰ぎながら安全確保に努めたいというふうに考えております。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって消防費についての質疑を終了いたします。  この際暫時休憩いたします。       午前十一時五十四分休憩         ────────────────       午後一時〇分開議 ◯議長(菊池富美男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  補正予算についての質疑を続行いたします。  教育費についての質疑はありませんか。安斉議員。 ◯十七番(安斉きみ子君)  それでは、六十八ページの特色ある学校づくり補助事業と、七十、七十一ページの小・中学校の便所・窓ガラス清掃業務委託料についてお伺いいたします。  まず特色ある学校づくりの補助事業ですが、五万円の減額ですが、その理由と減額内容を教えてください。 ◯議長(菊池富美男君)  原田学校教育部次長。       (学校教育部次長原田美知子君登壇) ◯学校教育部次長(原田美知子君)  各学校の積算に基づきまして予算を配当いたしまして、今結果を、報告を上げていただいておりますが、当初予算の単価よりも安くいろいろな事業ができたということでの差額でございます。 ◯十七番(安斉きみ子君)  この事業は何年から始まっていますか。 ◯学校教育部次長(原田美知子君)  平成十三年度からです。 ◯十七番(安斉きみ子君)  この事業の成果を子供たち、教員、そしてまた父母はどのように評価しているでしょうか。 ◯学校教育部次長(原田美知子君)  今、各学校の特色を出すということで教育課程が編成されております。いわゆる学校の核となるものでございますので、それぞれの学校が特色を出しております。栽培活動をやったり、それから体験を通したり、それからいろいろなものを創造したり、つくったりというような、それぞれの学校の特色を出しておりますので、子供たちもそれによって教育活動が行われておりますし、成果もかなり上がっているというふうに、児童ももちろんですが、児童を通して保護者のほうからの評価も高く上がっております。 ◯十七番(安斉きみ子君)  この事業というのは、総合的な学習の時間あるいは調べ学習、こういったことだと思うんです。これは本当に、みずから子供たちが目標を持って、その学習に向かっていくこと自体は非常にいいことなんですが、このためにも、やはり充実させるためには、人的配置が本当に必要なのではないかと思います。教員をふやすこと、またピアティーチャーの先生ではなかなか打ち合わせをする時間がないという実態、それからまた、教員自体にゆとりがなければ、本当にこの子供たちの一人ひとりの教育目標に寄り添い、そしてそれをサポートするということができないわけですので、ぜひ現場の声を生かされるよう検討を願いたいと思います。  次に移りまして、便所・窓ガラス清掃業務委託料ですが、この減額はどうなっているのでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  羽田学校教育部次長。       (学校教育部次長羽田一美君登壇) ◯学校教育部次長(羽田一美君)  今、ご質問いただきました便所・窓ガラスの清掃業務委託料につきましては、小学校が六千円の減額、中学校におきましては二十一万五千円の減額ということで、今回補正でお願いをしているところでございます。 ◯十七番(安斉きみ子君)  それでは、トイレの清掃について伺います。  小・中学校のトイレ清掃、これは校舎内ですけれども、今年度から週一回が月二回に減らされた、そういうことでしょうか。 ◯学校教育部次長(羽田一美君)  そのとおりでございます。 ◯十七番(安斉きみ子君)  そのことで学校からの苦情は出ていないでしょうか。 ◯学校教育部次長(羽田一美君)  特に苦情ということで、私ども、じかに聞いているようなことはございません。 ◯十七番(安斉きみ子君)  トイレが本当ににおいが臭いというふうな、そういったことは現場からも聞いておりますし、また、自分の学校のトイレが入るのが嫌で、出身の幼稚園のトイレを借りに来たという子供の話を聞いているのです。このトイレのにおいというのは、月に二回では汚れが残ったままの状況ではないかと思います。そしてまた、汚物処理も滞るというふうに思うんですが、この減らされた中で、各学校、対策はどのようにしているのでしょうか、お聞かせください。 ◯学校教育部次長(羽田一美君)  ご存じのように、臭気の問題というのはさまざまな状況がありまして、問題になっているわけでございますけれども、現状では、学校において児童・生徒がトイレ清掃しているような学校もございます。これは我々、今承知をしている中では、小学校が六校、中学校が九校、こういった中で児童・生徒の方がトイレ清掃をやっているというような状況も一つございます。そうした中で、我々としては、その臭気問題、特に、いろいろ言われておりますけれども、やはり施設が老朽化してまいりますと、どうしてもそういう問題が大きな問題として出てくるわけでございまして、状況によって高圧洗浄をするとか、さまざまな対応を我々としてもしているところでございます。 ◯十七番(安斉きみ子君)  高圧洗浄をしているというお話でしたけれども、やはり悪臭のもととなる便器についたアカというか、そういったものというのは、本当に子供たちの力ではきれいに取り除くことはできないと思います。高圧洗浄だけに限らず、やはりそのアカをとっていくというふうなことも大事かと思うんですが、そのあたりはいかがでしょう。 ◯学校教育部次長(羽田一美君)  今後、そういった対応を図ってきていることもございますけれども、尿石除去剤の投入ですとか、あるいはトイレの清掃の仕方をドライ方式からウエット方式に切りかえていくとか、我々としてはさまざまな工夫をしてまいりたいと思います。これは当然、学校におきますれば、学校長が施設を管理しているわけでございますので、そういう中では、我々も学校とよく連絡をとりながら、さまざまな可能な限りの対応を図ってまいりたいということでございます。 ◯十七番(安斉きみ子君)  校長先生にそういう責任をというふうなお話もありましたけれども、やはり教育環境を整えていくというのは、多摩市の教育委員会の仕事ではないかと思います。そのためには、やはりこまめに掃除するということが、本当に臭いにおいをたつ一番の解決の方法だと思います。どの学校も気持ちよく用が足せる、そして、これは本当に最も人間らしい生活の基本的な問題だと思うんですけれども、こうしたことを、わずかなお金があればできるようなことでもありますし、私はやはり、このトイレ掃除が週一回が月に二回になってきたということに非常に憤りを感じます。ぜひ来年度にはもとに戻し、ホテルのようなトイレまでは言わずとも、どの学校も気持ちのよいトイレに変えていただきたいと要望して終わります。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。今井議員。 ◯十一番(今井三津江君)  六十七ページ、通学路安全対策事業の減額の理由、それから教育センター運営費の中で、委託料、それから工事請負費が高額で減額になっていますが、この理由をお答えください。 ◯議長(菊池富美男君)  田倉学務課長。       (学務課長田倉正二君登壇) ◯学務課長(田倉正二君)  通学路安全対策事業の補正の状況でございますけれども、まず一点といたしまして、交通安全指導員の報酬の減額がございます。これにつきましては、昨年九月で一人の方が退職されましたので、その方の九月分につきましては日割り計算ということにさせていただきました。一カ月分との差額を今回減額するものでございます。  それから、あと費用弁償の関係ですとか、こうしたものは勤務日数が月十五日未満のものは半額にするという規定がございますので、それに基づきまして、勤務状況にあわせました減額をさせていただきました。  それから、消耗品関係につきましては、通学路標識ですとか、あるいは新一年生に対するランドセルカバーの購入などを行ってございますが、それにつきましては契約差金等で減額をさせていただくものでございます。 ◯十一番(今井三津江君)  ありがとうございます。交通安全指導員に関しては、また予算のほうで改めて、私も二年前から散々やらせていただきましたので、それはやらせていただきますけれども、この通学路の安全対策というのは、決して交通安全指導員とか、そういう人が立っているというだけの問題だけではないと思うんです。そうではなくて、実際に歩いている子供たちが、危ないとかと思うことに対して安全対策をするのが通学路の安全対策事業でなければ本来いけないものだと思っているんですけれども、この一年間で、こういうことに対して、例えばこの通学路をこういうふうにしてもらいたいという要望等、学校または地区委員会等あったのかどうか、その辺がもしあれば教えてください。 ◯学務課長(田倉正二君)  毎年度、年度当初に学校のほうからは通学路の届け出をしていただいておりますけれども、その際には、危険箇所ですとか、そういったことについてのご報告はいただいてございます。さらに、各学校によりまして、PTAの方などのご協力によりまして安全パトロール等がされてございます。そうしたものを受けまして、何点か要望はいただいてございます。例えばスクールゾーンのような形で設置ができないかとか、あるいは一定時間、居住者の方以外の車両の進入を防止できないかどうかとか、そんなような要望をいただいてございます。 ◯十一番(今井三津江君)  さまざまあると思うんですけれども、その中で、例えばスクールゾーンだとか、そういうきちんとした道の中での通学路という方と、また一つだけ山道みたいなところがあると思うんですよね。土砂が崩れてくるという、そこまでオーバーな言い方はしないでも、一年間歩いてみたときに、相当、横から畑の土が歩道の半分を埋めてしまうですとか、そういうところが一カ所あると思うんですけれども、そこのところの通学路の安全に対してはどのような考え方を持っていらっしゃるんでしょうか。 ◯学務課長(田倉正二君)  申しわけございません。具体的にちょっと場所を私のほうで承知していない部分がございますけれども、また確認をいたしまして、必要な対応は考えさせていただきたいと思います。 ◯十一番(今井三津江君)  では、和田中の生徒が通る通学路です。百草団地までの中和田から上っていく途中、特に家があるところまではいいんですけれども、昨年暮れからことしにかけて、樹木をいろいろと伐採していただいたりとか、地主の方のご協力もいただいたりとかして歩道が大分確保はされたんですけれども、それまでは、歩道の幅が一・五メートルぐらいのところが半分ぐらい土砂で埋まって、そういう狭いので当然だと思って歩いていた方たちが多かったんです。でも、広げてみたら、あ、これだけ歩きやすいところだったんだと。また、子供たちが歩けるということは、お年寄りの方たちも通りやすい、また自転車で通っても通りやすいという、そういう道になったんですけれども、そこの確認はしていただけますか。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  今、ご指摘の箇所、今回地主さんのご意向の中で、一部市のほうにというふうなところ、そこはきれいになりました。ガソリンスタンドの間の左側、要するに竹やぶが生い茂ってきています。そういうふうな中で、竹とかそういう枝を切ってほしいというふうな、過去にも何回かお願いをした経過がございます。そこだけではございませんけれども、そういう箇所について、また学校から、またPTAからもいろいろなお話が入ってきています。そういうふうな対応の中で、安全対策ということで、これは子供たちだけではなく、近所の人たちのことも考慮しながら対応してまいりたいというふうに思います。 ◯十一番(今井三津江君)  では、ぜひ気をつけていただきたいと思います。あそこのところは、特に統廃合の問題があったときにも、あの辺の通学路がきちんとならなければ子供たちは通れないということで、あそこの改善をという話も統廃合の問題があったときに大分出たところだと思うんです。山道というのにふさわしいぐらいのすごい急なところでもありますので、ぜひ、通学路の安全対策というのはそういうところも含めた上での安全対策だということを一つだけ、その点だけは指摘をさせていただきます。 ◯議長(菊池富美男君)  伊野教育センター長。       (教育センター長伊野茂君登壇) ◯教育センター長(伊野茂君)  工事請負費の減額の件ですけれども、電気、給排水、建築、これの契約差金です。 ◯十一番(今井三津江君)  契約差金だというふうに多分答弁はあると思ったんですけれども、この前、一般質問で言わせていただきましたIT教育の中のメールの相談ということで私もお話をさせていただきましたけれども、そういう情報環境が進んでいなかったという中の差金だったのかなというふうに私のほうでは受けとめたんですが。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  今回の補正で減額をしている関係でございますけれども、旧中諏訪小学校、教育センターの衣替え等を含めて、他の施設の部分の改修工事を含めて、とりわけセンターの相談機能等の施設整備がございました。一般質問にもございましたが、IT環境、いわゆるケーブルを引き込むとか、そういうハード面、これについては、その工事ができ上がって受け口、受け入れ体制ができた段階で整理をしていくというふうな形で進めていきたいということでございますので、工事がこれででき上がる、十五年度に向かって受け入れ方の配信をどうするかということを含めて対応するということのステップ、段階を迎えようとしているということでございます。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。平野議員。 ◯二十一番(平野勝久君)  七十ページの第一小学校建替事業についてお聞きいたします。  この大きな減額を説明していただきたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  羽田学校教育部次長。       (学校教育部次長羽田一美君登壇) ◯学校教育部次長(羽田一美君)  第一小学校の建替えにつきましては、平成十四年度で基本設計、これの業務委託を予定して進めてまいりました。当初予算としては一千二百万円の予算をお願いいたしましたけれども、そこで契約が、いわゆる相当低い額で、申しわけありません、数字はあとで確認しますが、百万円弱だったと思いますけれども、九十五万円程度だったでしょうか、あとで確認します。で入札が終えたということでございまして、前払いの予算計上を予定いたしましたけれども、そういったことから完了払いの契約となりました。  もう一つは、なお学校施設の耐力度調査、これをいたしました。建替えに伴いまして、校舎の危険改築の確認をするというようなことでございまして、この調査をいたしまして、今後、学校建替えのための補助金申請をしていくということになるわけでございます。したがいまして、それが二百五十七万二千五百円の執行でございましたので、その執行のみでございます。したがって、補正減といたしましては九百四十二万七千円の減額の補正をお願いしているというような状況でございます。 ◯二十一番(平野勝久君)  私の手元にある資料、新聞資料なんですけれども、事前公表価格は一千七百十一万円、落札が九十五万円、実に予定価格の五・六%でこの契約がされたということなんですけれども、このような契約になるというようなことは最初から予測をされていたのでしょうか。 ◯学校教育部次長(羽田一美君)  私どもとしては、到底予測はしておりませんでした。 ◯二十一番(平野勝久君)  では、この予定価格の五・何%で本当にきちんとした基本設計をしてもらえるというふうに判断をしたのでしょうか。 ◯学校教育部次長(羽田一美君)  それにつきましては、契約当局を交えて委託業者との間でさまざまな確認、調整をいたしました。そうした結果、これは我々としては、我々の望む仕事をしっかり対応していただけるという判断をいたしました。 ◯二十一番(平野勝久君)  これは、基本設計というのは、一般で言えば、建築確認のようなときには必要のない書類ですよね、本設計でやるわけですから。ですから、業者がいいかげんなと言えば、一枚の図面を出してきても済むようなものだというふうに思うんですよ。ですから、今回の応募した人の中の相当数の、八社が予定価格の半分以下だったというようなことがこれには書いてあるんですけれども、このような状態で入札を受けてしまったということは、結果をどういうふうに判断されていますか。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  契約成立をして執行の段階で、我々も当初、こういうことはやってくれるだろうかという確認はしてきております。そういう中で、今現実に動いている中で、ご案内のように、第一小学校の場合に、今までのいわゆる仕様書づくりというか、基本的なところを決めるのに、市民等を交えていろいろな形で手法を、これまでと違った方法で対応してきています。そういう取り組みに際して、いろいろな活動というか、手法をまとめたり、意見をまとめたり、一定の図面を用意したりという部分について今現在進んでおりますけれども、これまでの様子を見ますと、我々が望む対応はされているというふうに理解をしております。 ◯二十一番(平野勝久君)  これは委託契約といえども、昨年の三月ですか、地方自治法が変更になって、委託契約でも最低価格を設定できるということが明記されるようになったんですけれども、それはご存じだったんでしょうか。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  私どもも契約に際して、物件が物件でございますので、契約当局のほうに依頼をするという手続きをします。その場合に、最低制限価格云々というふうな部分については、市トータルのいわゆる契約事務処理に従ってというふうな形で、そういう法律改正等、いろいろな部分の中で最低限、最低価格とか予定価格云々というふうな部分の変更があるということは、詳細はともかくとしても、動向は承知しております。 ◯二十一番(平野勝久君)  これは契約上の問題になってくるとは思いますけれども、前回の選挙のときにも、市長は、業者にも透明感を求める、倫理観を求めるというようなことを言って選挙をやられて、私たちもそれは同じように感じていたんですけれども、これは業者自身の、倫理観も全くないような数字だと思うんです。これは、基本設計をとれば本設計もとれると、今までそういうような形で常に随意で契約をしてきたので、こういうような数字が出てきたのではないかなというふうに思うんですけれども、今回、この場合は、基本設計をやって、今度、本設計に当たっては、今までどおりのような形で、任意の随意契約をして本設計をさせるというような意向はお持ちなんですか。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  私どものほうと教育委員会の考えといたしましては、基本的なでき上がりは、市民を交えて基本設計はでき上がります。それを受けて実施設計に入るわけでございますけれども、教育委員会の考えとしては、新たな競争でということで契約に臨むつもりでございます。 ◯二十一番(平野勝久君)  市長にお聞きします。本当に本設計についての入札を行うのか、今までどおりのような形でずるずるといってしまうのか、その辺をひとつお答えいただきたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  古藤助役。       (助役古藤純一君登壇) ◯助役(古藤純一君)  委託につきましての契約のあり方ということでございますけれども、ご案内のように、現段階では、まだ委託についての最低制限価格、これは多摩市の場合は設定しておりません。今後、設定の方向で対応等について整理をしていきたいと考えております。  それから、このようないわゆる落札比率の問題、このことも含めて、今後、低価格に対する入札にどう対応していこうかと、この仕組みを整理してまいります。  それから、本案件につきましては、随意契約の予定はございませんで、実施設計に当たっては競争入札ということで対応する考えでございます。 ◯二十一番(平野勝久君)  これは、ことしの二月の十三日から三月の四日まである新聞に掲載された記事を私は今持っているんですけれども、頻発するダンピングというような言葉を使ってこの記事が、それの冒頭に、この多摩市の契約のことが書かれているんです。ですから、恥の上塗りのような感じで、また多摩市がというような感じをとられている、全国的に非常に恥ずかしいなというふうに感じますので、このようなことがないように、これから、もちろん一生懸命やられているのはわかりますけれども、契約ということを慎重にやっていただきたいということをお願いいたします。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。山本議員。
    ◯二十九番(山本治史君)  七十四ページ、埋蔵文化財発掘調査事業の委託料五十一万三千円の内容、委託先についてをお願いします。  それから八十一ページ、温水プール運営業務委託料を含む委託料四百五十九万八千円の減、温水プールに関してだけでいいですから、その内容を教えてください。 ◯議長(菊池富美男君)  佐藤スポーツ振興課長。       (スポーツ振興課長佐藤樹三郎君登壇) ◯スポーツ振興課長(佐藤樹三郎君)  温水プール管理運営費の委託料の減額の内訳でございますが、まず消防用設備等保守点検委託料、これが四十四万九千円の減でございます。それから建築設備定期点検検査委託料、これが十一万四千円の減、それから監視カメラ設備等保守点検委託料が二百二十六万八千円の減、温水プール運営業務委託料、こちらが二十三万八千円の減ということでございます。それから施設管理業務委託料、これが三十四万九千円の減、それから清掃業務委託料、これが百十八万円の減というふうなことでございます。 ◯二十九番(山本治史君)  今も平野議員からダンピングの話が出たんですけれども、そして昨日は、折戸議員からも弁当の値段の話があれで、聞くところによると、雇用関係があるかどうか知りませんけれども、六百円ぐらいしか時給換算で払っていないと。最低賃金法違反で、この温水プール運営業務委託をしているところの事業者と、そして雇用している人の間の労働条件、賃金等の関係については、民民の話だから市が直接どうのこうの言えることではないのかもしれません。しかし、国際労働機関からも、公正労働に努めてほしいということは強く言っている。同質労働同一賃金の原則等についても言われているようですが、私、聞くところによると、違法ではありませんが、時給単価が七百十円で夜間十時までの勤務というようなことも聞いています。私は、市としては、そういったことができるだけないようにというような努力もすべきだと考えるんですが、その辺のご見解を聞いて、この温水プールについては終わります。 ◯スポーツ振興課長(佐藤樹三郎君)  ただいまのご指摘でございますけれども、確かに平成十二年のオープン当初にはそういうことがあったというふうに聞いております。しかし、その後は改正されまして、最賃制には抵触しないように、それから労働時間につきましても、二交替制、三交替制をしまして、時間も合わせるようにしているというふうに現在やっております。 ◯議長(菊池富美男君)  この際暫時休憩いたします。       午後一時三十二分休憩         ────────────────       午後一時三十二分開議 ◯議長(菊池富美男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  中村生涯学習部次長。       (生涯学習部次長中村満君登壇) ◯生涯学習部次長(中村満君)  埋蔵文化財の関係でございますけれども、委託料の関係、三件ほど委託をいたしております。市内の遺跡発掘調査業務委託ですけれども、ここは住宅等を建てる場合に文化財の遺跡区域に入っている場合の調査ということで、委託先は文化財コムという会社と四門という会社、二社でございますけれども、そことの契約、それから市内道路発掘業務委託につきましては、和田地内の道路整備に伴いまして、四門という会社に委託をいたしております。 ◯二十九番(山本治史君)  この調査を市が行うには、文化財保護法第五十八条第二項に根拠があると思いますが、いかがですか。 ◯生涯学習部次長(中村満君)  調査に当たっては、文化財保護法に基づいての調査でございます。 ◯二十九番(山本治史君)  ここで埋蔵文化財というのは、定義としては何なんでしょう。そして、この和田地域の道路用地から出てきた、出土したものは何なんでしょう。 ◯生涯学習部次長(中村満君)  和田地内の道路からの遺跡のものでございますけれども、住居跡等、そういったものでございます。和田地域というのは、非常に住居跡、包蔵地がたくさんありますので、その中の一つでございます。 ◯二十九番(山本治史君)  土木工事その他、埋蔵文化財の調査以外の目的で発掘する場合、その土地が、埋蔵文化財が包蔵されていることが周知されている場合には、六十日前までに文化庁長官にその旨届け出る義務がある、文化財法五十七条二項、そういう見解でよろしいかどうか。その場合に、市の事務というか、つまり開発業者であれば開発業者と文化庁長官、つまり国の機関、その間に地方自治体がどのように関与しているのか、市町村と都道府県が。その辺の関係はどうなっているんでしょうか。 ◯生涯学習部次長(中村満君)  文化財につきましては、地域が指定をされております。そうした中で、建築ですとか、そういったものが包蔵地にかかる場合につきましては、市のほうに確認をした上で、市のほうから東京都を経由してそういった届け出をいたしております。 ◯二十九番(山本治史君)  そのニュータウンにはまだ未利用がたくさん残っているという状況の中で、いわゆる未利用地については、既に埋蔵文化財については調査済みという認識なのか、それとも開発行為がなされる場合には、そこで何か出てくれば義務が生じるというふうになるんでしょうか。 ◯生涯学習部次長(中村満君)  今までニュータウンそのものは私どもとしては扱っておりませんので、中身はちょっとわかりませんけれども、いずれにいたしましても、ニュータウンの中は造成をいたしておりますので、そういったことで、今の包蔵地、これから開発するようなところということで、包蔵地には入っていないかというふうには思いますけれども。 ◯二十九番(山本治史君)  一般的な意味での文化財の保護、そしてその埋蔵文化財にしても、お隣の稲城市と比べて、昨年の九月の議会で、多摩弾薬庫跡地に関して私随分申し上げたかとは思うんですけれども、その辺の調査体制や、きちっと記録を残していくという点でおくれをとっているところがあるのではないかと私はずっと感じているものですから、一度失われたものについては戻ってこないということがありますので、その辺は、開発業者の人たちに対する協力等の啓発の活動も含めて、基本的な姿勢を聞かせていただきまして終わります。 ◯生涯学習部次長(中村満君)  特にニュータウン等につきましては、ニュータウンの遺跡調査会等もございますので、そういったところとも調整をしながら進めていきたいというふうに思っております。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。藤原議員。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  それでは、二点ほど伺います。  まず一点目は、小・中学校に関連して、先ほど共産党の議員の方もお話されていましたけれども、便所・窓ガラス清掃業務委託、このような差金が出ておりますけれども、小・中学校のトイレ、悪臭の話も先ほど出ておりましたが、抜本的に教育委員会当局としては、悪臭とかそういったことについてはどういうふうに具体的に手当てをしているのかということをまずお伺いしたいのと、それから清掃なんかについては、学校によっては子供たちにさせているところもあるというんですけれども、その比率というか、どんな状況になっていますか、内訳は。  それからもう一点、七十六ページの(仮称)市民大学整備事業で、これは懇談会の件ですけれども、実際何回やって、そして具体的にどんなふうな形でまとまったのかなというようなことについて、内容について説明してもらいたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  羽田学校教育部次長。       (学校教育部次長羽田一美君登壇) ◯学校教育部次長(羽田一美君)  各学校のトイレの臭気の問題につきましては、やはり各学校によってそれぞれ状況の違いがございます。私どもも、その臭気の問題につきましては、何とか解消を図っていきたい、これは学校も当然そうなんですが。そうした中で、施設の古い学校ほど、やはりどうしても季節によって臭気が出るというような傾向もございます。そうした中で、先ほどもちょっとご答弁させていただいて繰り返しになるんですが、そういう時期によって臭気が強いときに薬剤を少し投入してみるとか、あるいは高圧の洗浄をするとか、そういうことを、できる限りの対応をしておりますけれども、なかなか梅雨の時期、あるいは夏の時期になりますと、臭気の問題というのがどうしても残ってしまうという状況がございます。今後、いろいろ我々も勉強させていただいた中で、その臭気の問題については積極的にまた、できる限りの対応を学校と連携を図って進めてまいりたいというように考えております。  それから、各学校でどんなことをやっているのかというお話でございまして、先ほど、ちょっと答弁が違ったら申しわけないんですが、児童・生徒がトイレ清掃をしているというような小・中学校がございます。小学校は六校、中学校は九校というようなことでやっておりまして、実際にどういうことをやっているのかということにつきましては、子供ができる範囲、そしてできる内容で実施している。あるいは基本的には、自分の使ったところは自分できれいにするというような考え方、それから他の施設と同様に、使用している生徒が清掃するのはある意味では当然なのではないかというような考え方に立ってやっているというようなところでございます。 ◯議長(菊池富美男君)  中村生涯学習部次長。       (生涯学習部次長中村満君登壇) ◯生涯学習部次長(中村満君)  市民大学の関係でございますけれども、昨年の十月から懇談会を開催いたしましたけれども、五回ほど懇談会を開催いたしております。懇談会の内容でございますけれども、市民大学のシステム構築について検討をお願いいたしております。今、五回ほど終わりまして、三月中に最終的な検討結果を出していただく予定になっております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  一問目からもう少しお伺いしますけれども、学校教育の場ですから、やはり体験的といいますか、体を使って、そして自分たちが使用するトイレを子供たちがみずから清掃して、そしてきれいに、また大切に、快適に使うということはかなり重要な教育の部分の一つではないかなというふうに思っています。ですから、これは中学校で九校ですから、十校のうち九校、小学校が六校ということですから、小学校はまだまだその比率は低いわけですけれども、学校長の方針によるのかもわかりませんけれども、ぜひこれは教育行政の一環としても、教育委員会としても、校長会等を通じて、十二分に徹底をして促進すべきではないかなというふうに、これは一つございます。そのことについてお答えいただきたいのと、それからトイレの三Kとよく言われますよね。改めてどういうことか説明してください。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  前段の考え方でございますけれども、これは事例になるかどうかわかりませんが、卒業式を迎える六年生が、学校で一番何とかしなければいけないところはどこかということで、いわゆる三K、臭い、汚い、暗い、その三Kのところを何とかしようということで、卒業生が在校生のためにトイレにペンキを塗ってドアをきれいにしたり、いろいろな形で対応していただきました。残った新六年生が、先輩が残してくれたこのきれいさを引き続き続けていきたいというコメントの新聞が出ておりました。まさにそれが思いやりというか、教育分野で生かしてほしいなと私自身が期待するものでございます。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  大変麗しいお話のご答弁がありました。私自身もぜひそういうふうにあってほしいなというふうに思っております。自治体によっては、三K対策として、いわゆる洋式化を促進するだとか、そして設計等においては、極力、実際使用する子供たちのニードといいますか、希望等を十二分に引き出して、子供たちにも設計をしたり、いろいろなペインティングするにしても、どういうふうな形にするとか、そういうふうなことについても積極的に参加をさせてトイレのモデルチェンジをするなどというところもあるやに確認をしております。そういったことも今後必要でしょうし、特にここでちょっとお伺いしますけれども、多摩市の小・中学校も、もう既にニュータウンの第一次入居が始まってみて、そこから数えてみても相当の時を経ています。先ほど来、羽田次長のご答弁にもありますように、大変そういう面では老朽化しているという状況です。構造的に見ても、配管がかなり痛んできているというような状況もあると思うんですよ。財政は厳しいけれども、人材を育てる学校教育の場には十二分な金を投入すべきだろうなというふうには私はいつも思っている立場でありますけれども、今後、統廃合等ともいろいろ出てきます。そういった状況も勘案しながら、こういう古くなった、老朽化した学校のいわゆるトイレ改修等についても、どんなふうに教育委員会として考えているのか、基本的な考えをまずお伺いしておきたいと思います。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  ご質問者以外、他の多く議員さんからも学校の状況をいろいろご指摘をちょうだいしました。教育委員会として、いわゆる学校の中で管理上の部分と、それから教育委員会として支援をしていかなければならない、そのレベル差はあるにしても、ましてや古い学校の場合に、例えば技術的なものはわかりませんけれども、例えば、もう少し壁の色を、ペンキを塗りかえすることによって脱臭効果があるのかとか、そういうものも含めて、古い学校等の対応は考えていきたいというふうに思います。また、換気扇の関係もどうなのかとかという部分があろうかと思いますけれども、それは学校でできる部分と学校ではできない部分がありますので、学校といろいろ連絡をとり合った中で対応できるところは対応したいというふうに思っております。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  児童・生徒が、特に小学校の低学年等においては、今の家庭はほとんど洋式化したトイレなんですよね、はっきり言って。そういう形の生活になれている子供たちが、学校の和式のトイレでは、便所はなかなかなじまなくてできないと。先ほどもちょっとお話がありましたけれども、わざわざ家に帰ってまでトイレをしなければトイレができないという子もいる。ちびっちゃったりすると今度いじめにつながるというようなことも現実にあるんですよね。だから、やはりそういった洋式化のことも十分今後考慮していかなければならない。古くなったいわゆる配管施設についても、どういうふうに整備していくかということも十分あると思いますから、今から思いをめぐらせて、十二分な対応をぜひしていっていただきたいなと、そんなふうにこれはお願いをしておきたいと思います。  それから、市民大学関係でありますけれども、これは前のいわゆる鈴木市長のときには、旧西落合中学校跡地を使ってほぼやるという方針だったような気がしますけれども、渡辺市長になって、そこのところは政策変換という形でもって、おおむね、多摩センター周辺のところでということですけれども、ある程度、行政として、懇談会ではいろいろな検討をしていただくにしても、行政はこういう形でもってというのは何かおありだろうと思うんですけれども、その辺についてはどうなんですか。 ◯議長(菊池富美男君)  古瀬生涯学習部長。       (生涯学習部長古瀬康紘君登壇) ◯生涯学習部長(古瀬康紘君)  市民大学の関係につきましては、ご存じのように、生涯学習の二次計画の中で、重点プロジェクトというようなことで位置づけておりますし、その中では、市としては、いわゆる今までの公民館等でやっております行政が主体的にその講座を設定して、来てくださいというような市民参加型といいますか、そういうようなことではなくて、いわゆる市民の方々が企画から運営までかかわるというようなことでの住民主導型という形での考え方でございます。そういったことを踏まえての懇談会でも議論をしていただきましたし、現在報告をまとめているという段階でもそういう方向でというふうに私どもは理解しております。場所につきましては、第四次総合計画の中では生涯学習拠点施設の整備というようなことで考えておりましたけれども、質問者も先ほど言いましたように、学校跡地等含めての広範な判断の中でというようなことでございますが、市民大学というのは、場所につきまして、具体的にどこというのは来年度運営協議会等も開かれる中でということになると思いますが、講座等の開催につきましては公民館、学校、コミセン等、いろいろ施設がございますので、そういうような活用の中でも市民大学は運営できていけるのではないかというふうには思っています。 ◯二十七番(藤原忠彦君)  今、ご答弁がありましたように、どこでもできると思うんですよね、はっきり言って、場所は。どこでもやればできると。ただ、やり方はいろいろ、内容の問題が一番問われることだというふうに思いますが、しかし、願わくば、多摩センターの中心地域を、いわゆる特色ある形の、呼び水になるような形のものにしていくという、仮に大きな理念や命題を持ったとすれば、どういう形のものが好ましいかなということになるかと思うんですよ。中央図書館構想の問題だとか市の庁舎の問題も出るかもわからないし、それから生涯学習センターの問題等もありますし、そういった意味で、私はまさに市長の政治理念というものが非常に大きなウエートを占めるというふうに思っているんです。その辺だけお伺いして終わります。 ◯生涯学習部長(古瀬康紘君)  第四次総合計画では、ご存じのように、生涯学習拠点施設整備というような中で整備をしたいというのが所管の考えでございますけれども、やはり多くの方々が利用するというようなことでは、駅周辺というようなこと、また集客力があるというようなことからすれば、生涯学習の一つの大きな目玉でございますので、そういう意味では中央図書館、その他の施設等の一体的な形でというようなものが望ましいのかなと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。武内議員。 ◯七番(武内好惠君)  六十九ページの学校管理運営費の中の委託料の各種校長会負担金というのがあるんですけれども、それについての内容と、それから校長会のほうがどれぐらいの割合で開催をされているのか、またその会の中で話し合われている内容についてお尋ねいたします。 ◯議長(菊池富美男君)  原田学校教育部次長。       (学校教育部次長原田美知子君登壇) ◯学校教育部次長(原田美知子君)  校長会への負担金でありますけれども、校長会は毎月一回は必ず開かれております。それから、この負担金そのものは市のみならず、東京都と多摩地区の校長会、小・中も含めてですけれども、そちらの方への負担金も入っております。こちらのほうは、代表の方が月一回行って、東京都との打ち合わせという形で情報をいただいたということで情報交換等を行ってきている内容であります。そういうことも含めて、それが市のほうに回ってきて、市の校長会でそれが全員に伝達されるという形になっております。会で話し合われることは、その時々の課題でありますけれども、今で言えば、教育改革になっておりますので、市のほうから出されている予算のことから始まりまして、各学校でどういうふうに取り組むかということとか、それから法令に触れるような内容のことはないかとか、いわゆるそれぞれの今の課題となっている教育改革に取り組む姿勢のことのお話をしております。 ◯七番(武内好惠君)  その内容についてお聞きしたいんですけれども、例えば子供の安全について、あるいは池田小の事件なんかがありましたけれども、学校の危機管理という点についての話し合いのほうはどうなっているんでしょうか。 ◯学校教育部次長(原田美知子君)  もちろん今回、危機管理のことにつきましては、こちらのほうからも体制をしっかりとっていただきたいということ、それから市の方針はこういうふうに行うということ、それも含めて学校体制をしっかりとっていただきたいので、もちろん話し合われております。うちの学校はこういうふうにやっているというようなことの情報交換はもちろんありますので、大体の学校が足並みがそろうような形で行われております。 ◯七番(武内好惠君)  たしか一月だったと思うんですけれども、八王子市のほうに銀行強盗が入って、犯人が多摩市のほうに逃走中だということで、各学校のほうに教育委員会からの連絡があって、各学校が集団下校という措置をとったと思うんですけれども、これは各学校で行ったわけですから、すべての学校が集団下校を行ったかどうかちょっと私はわからないんですけれども、その点、すべてがそうだったのかということをまずお聞きしたいんですけれども、今回、集団下校をとったということに対して、非常に周りの保護者の方から、危険な措置だったのではないかという声が上がっているんです。例えば逃走した犯人が凶器を持っている場合に、集団下校をして帰って、保護者がいて子供たちが家にいる状態ならいいんですけれども、例えば私は四年生の子供がいますけれども、仕事をしていると家にいません。そうすると、子供を帰しても、子供はかぎを開けてランドセルを置いて、また遊びに行っちゃうんですね。たとえ校長先生が、こういうことがあってきょうは集団下校します、危ないですから家にいてくださいと言っても、遊びに行ってしまう子のほうがほとんどだと思うんです、中には。例えば、本当に危ない、危険だと思って、親がいなくて家に一人でいるという場合もあると思うんですけれども、やはり心理状態はすごく危ないと思うんですね。そういうことを考えたときに、今回の措置については、かえって集団下校するよりも、学校のほうで預かるという形をとったほうがよかったのではないかというふうに思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ◯学校教育部次長(原田美知子君)  その辺のところが、学校と、それから事件が起きたりする時間帯と子供たちの下校の時刻と、それから小学生、中学生において対応が異なります。こちらのほうから指示を出しましたのは、事件の内容が八王子の教育委員会から伝わってきた内容でしたので、その内容をもとにいたしまして、凶悪犯というふうに思われますのでということで、集団下校等を含め、各学校での対応方をお願いしますという形で出しました。したがいまして、中学生はそのまま部活というような形で学校でお預かりするような形のほうが望ましい、それから小学生の場合には、もう下校している子供たちにはそれなりに連絡を取り合うことというようなことで、大体の学校が子供たちに伝えて下校をしたということで、集団下校をした学校も中に一、二あったというふうには聞いておりますが、それぞれの対応は、各校長がその場の判断で行ったということです。ただ、私どもとしては、いけなかったのが、そのあとの情報が全然入ってこなかったものですから、警察が解除したのがあとから入ってきたときにはもう既に全部下校した後のことで、何時何分、その前に解除したということが入ってきましたので、その辺が後になったということでは大変申しわけなかったと思っております。 ◯七番(武内好惠君)  今回、最悪のことにはならなかったのでよかったというふうに思っているんですけれども、例えば今回のことでも、集団下校をさせますということで連絡網が回ったんですね。でも、それは、確かにその時間帯に家にいる方には連絡は通じるんですけれども、仕事をしている人とか、たまたまその時間に家にいない人は、本当に夕方になって、夜になって集団下校させましたという情報が入ってくるわけですね。そうなると、やはり緊急時の連絡網の体制みたいなもの、これは確かに各学校が考えていくことだとは思うんですけれども、その点についてもやはりきちんとしたものを今後考えていかなければいけないというふうにも思うんです。それとあと、九月一日に引き取り訓練を行っていますよね。これは地震などを想定して行われているわけですけれども、こういうときにこそ引き取り訓練というのを行うべきだったのではないかというふうにも思うんですよ。形だけで、九月一日に引き取りをやっている、それが本当に何かあったときに生かされるべきなんでしょうけれども、今回の場合も、やはりこういうふうに引き取りという形をとるべきではなかったのかなというふうにも思います。そして、学校のほうに緊急カードというものを毎年頭に出していますよね。そちらについても、緊急の親の連絡先をそれぞれ、携帯電話なり会社の電話なりを書いているわけですけれども、こちらもやはりただ書いて学校が保管するだけではなく、こちらもきちんと生かされていかなければいけないというふうに考えるんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  教育委員会事務局含めての危機管理体制というふうな部分もございます。そういうふうな中では、今いろいろご指摘いただきましたけれども、今回、八王子の事件、近々では連光寺地内での事件もございました。警察と連携をとっている部局を通じて、いわゆるそういう場合に、連絡体制をとれるかどうか、そういうものの部分も今調整に入っております。その後、今いろいろご指摘がございますけれども、まさに校長会の中で、こういうふうなケースの場合にいろいろあるけれどもどうなのかというふうな問題提起をしながら、まさに地域性がございますので、各学校の中でPTAなり、また学校運営協議会等の中で、やはりこういうふうな場合にはどうすればいいのか、そういう場合には、何かあったらそういうときに使おうという、いわゆる九月一日の事前に予告された、心の準備ができた引き取り訓練と違う部分をどうしようかという部分については、PTAを含めて、校長会を含めて整理を、調整というか、意見を伺うという場面はつくっていきたいというふうには思います。 ◯七番(武内好惠君)  ぜひそうしていってもらいたいと思います。今回のこの件に関しては、おそらく、私の子供が行っている学校については、PTAの役員会の中で、今回の対応がよかったのかどうかという話が確かに出ました。そして、緊急時に対応する連絡がとれる方法を考えていきましょうということで、これから今後話し合っていくことになっているんですけれども、ほかの学校でもおそらく同じような対応がこれからなされていくのではないかというふうに考えるんですが、ぜひ、今お答えにもありましたように、校長会の中でその危機管理についての認識などを新たにして、情報交換なりの確認をしていっていただきたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。小林憲一議員。 ◯二十五番(小林憲一君)  それでは、七十ページと七十二ページの小学校と中学校の要保護・準要保護児童就学援助費について伺います。もう一点は、第一小学校の建替事業の基本設計業務委託料についてです。  最初のほうですが、この減額理由についてお答えください。  それから、第一小学校のほうですが、今平行してワークショップがやられていると思うんですが、そこでいろいろ議論された内容は、この基本設計にはどのように生かされているのか。それと、来年度予算でもう一度基本設計業務委託料、実施設計業務委託料ということで一千六百五十万八千円が計上されていますけれども、この来年度の基本設計というのは、今年度の基本設計とどういう関係にあるのでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  田倉学務課長。       (学務課長田倉正二君登壇) ◯学務課長(田倉正二君)  一点目の就学援助費の減額理由でございますけれども、まず小学校費につきましては、当初予算三千六百一万六千円で見込んでおりましたけれども、支給実績あるいは今後の執行見込みをもとに積算いたしましたところ、三千四百五十一万六千円ということで、百五十万円の減額をいたすものでございます。この要因といたしましては、要保護のほうの認定者数は増加してございますけれども、準要保護につきましては、当初見込んだ人数に比べまして減員になっているということがございます。それから、各支給経費等につきましても、当初の見込みよりも減額になっているということで、百五十万円の減ということでございます。同じく中学校につきましても、準要保護のほうの人数のほうが当初の見込みよりも少ないということで対象経費のほうが減額ということで、当初の三千五百八十四万五千円に対しまして三千三百八十四万五千円の執行見込みということで、二百万円の減額をさせていただくものでございます。 ◯議長(菊池富美男君)  羽田学校教育部次長。       (学校教育部次長羽田一美君登壇) ◯学校教育部次長(羽田一美君)  まず一つ、基本設計をどう生かすのかというご質問だったと思いますが、基本設計は、この二月にそれぞれの今まで進めてまいりました四つのワークショップを一つの全体会にまとめました。そうした中で、本年の十二月までの間に基本設計をまとめていきたいという予定でございます。そうした中で、十分各ワークショップから出た意見を議論をしながら吸い上げていくというような作業になろうかと思います。これまで四つのワークショップでやってまいりましたけれども、例えば第一小学校のお子さんたち、それからPTAの皆さん、学校の教職員の皆さん、それから地域の皆さん、こういった中でやってまいりましたけれども、そういった一定の各ワークショップでやってきた作業の集約をしたものを先般冊子にまとめさせていただきました。そうした中で、二月二日にそれぞれの四つのワークショップを一つの全体会にまとめ上げた。今後、その全体会の中で基本設計を本年いっぱいの中でまとめ上げていくというような作業でございます。よろしくお願いいたします。 ◯二十五番(小林憲一君)  まず就学援助費のほうから伺いますけれども、今ご答弁の中で、準要保護世帯のほうが見込みよりも減だということだったんですけれども、これは来年度予算では、今年度の決算見込みが今の補正で六千八百三十六万一千円ということになると思うんですが、来年度は七千二百七十万円というふうに増額になっているわけですが、この増額する主な理由は、準要保護世帯がさらにふえるということで見込んでいるんでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  田倉学務課長。       (学務課長田倉正二君登壇) ◯学務課長(田倉正二君)  手元に来年度の当初予算の積算数値を持っておりませんので申しわけございませんけれども、ここ数年、就学援助費のほうの準要保護の認定者数は増加する傾向にございます。十五年度も引き続き、現在と同じ認定の基準で執行するという中で増額のほうを見込みをさせていただきました。 ◯二十五番(小林憲一君)  今、そういう見込みだということでおっしゃったんですけれども、今の不況だとか、あるいは失業ということを反映をして、こういう世帯が今後もふえていくだろうということでの見込みだと思うんですけれども、先ほどの答弁で、準要保護世帯が見込みよりも少なかったということでおっしゃったんですけれども、今のいろいろな実態を考えると、この準要保護の基準をもう少し緩和をする必要があるのではないかと。それからもう一つは、就学援助費そのものを増額する必要があるのではないかというふうに思うんですが、今年度、こういう形で減額補正をしているんですけれども、今年度の途中でそういう形で基準の緩和とか、あるいは援助費の増額ということは検討しなかったんでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  十四年度中でのそういう緩和といいますか、そういうものは当初予算等のご審議をいただいた考え方の中で変更なしで十四年度を終わろうとしております。十五年度については、今の当初予算、これからの審議でございますけれども、今のベースで進めるというふうな形にしておりますけれども、まさにこれから歳出構造、歳入の状況というふうな中では、十五年度についてはいろいろな形で見直すべき項目の一つであることには違いないという状況でございます。 ◯二十五番(小林憲一君)  その見直すべき項目というのは、先ほど私が言った基準の緩和だとか、援助費の増額についても検討を視野に入れているということですか。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  各種補助金含めて、この就学援助費の部分について、他市の状況等々、いろいろな情勢判断をした中で検討をするという項目でございますので、今ご指摘にある、上になるのか下になるのか、そういう部分について、私どものほう、何ら今、まだテーブルにつけておりません。 ◯二十五番(小林憲一君)  今の状況を考えれば、上に見直すということが私は妥当ではないかというふうに思うので、ぜひその方向で検討していただきたいと思います。  それから、第一小学校のほうですけれども、今のお話で、最初に、今年度の予算で行った基本設計にさらにワークショップからの意見を取り入れて、ことしの十二月までにもう一度基本設計をつくると、その上で実施設計を立てるということになるんでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  羽田学校教育部次長。       (学校教育部次長羽田一美君登壇) ◯学校教育部次長(羽田一美君)  これはいわゆる二カ年事業の債務負担行為をさせていただいておりまして、そうした中で、昨年の七月からこれは現実に取り組んでまいりました。そうした中で、先ほど来ご説明したような状況になっておりまして、これからいよいよ第一小学校の本当の建替えに向かって全体会の中でご検討いただいて、今お話がありましたように、この十二月に基本設計をまとめて、その後、実施設計を進めていくということで、積極的に進めてまいりたいということでございます。 ◯二十五番(小林憲一君)  今年度の最初の基本設計を委託する上では、市のほうからは何か注文といいますか、こういう構想でということは示しているんでしょうか。  それと、今年度、基本設計と引き続いて実施設計ということになってくるんですけれども、この委託というのは、それぞれ基本設計の業務委託、それから実施設計の業務委託、それぞれ別々に入札をやるということですか。 ◯学校教育部次長(羽田一美君)  いわゆるこの基本設計をお願いするに当たりましては、私どもとしては、何としても、一つは、市民の皆さんのさまざまなご意見ですとか、あるいはアイデアですとか、そうしたものを十分に学校づくりの中に反映をしてまいりたいということが一つ大きな考え方としてございました。ですから、当然、ワークショップを設置するという中で、設計にかかわる方も当然、随所に入っていただいて、そのご意見を聞きながら、今後どういう基本設計をしていくかというところに大いに役立てていただくという意味で、そこを基本的には一つ大きなねらいとしてお願いをいたしました。  今後、今ご質問の話ですが、いわゆる基本設計と実施設計につきましては、先ほども議論がありましたけれども、いわゆる実施設計は実施設計とした中での契約の手法でお願いをしたいということで、私ども教育委員会は考えてございます。 ◯二十五番(小林憲一君)  そこのところはよくわからなかったんですけれども、基本設計業務委託と、それから実施設計の業務委託というのは別々に入札をして、結果的には一緒になるかもしれませんけれども、別々の入札をするということですか。  それと、市民の意見やアイデアをぜひ反映させていきたい、その方向性というのは大変よく理解できるんですけれども、そういうことをしながら、一方で、一回目の基本設計は基本設計で委託をしているというふうになっているのはどういう理由なんですか。市民のいろいろ意見やアイデアを聞いた上で基本設計を委託をすればいいのではないかというふうに思うんですけれども、その辺は、どうしてそのようになったんですか。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  まず、前提条件を整理させていただきたいと思うんですが、基本設計は、既に十四年度の半ばで契約をさせていただきました。この債務負担行為というのは、十五年の十二月までの間対応してもらう。絵をかくというか、基本設計を仕上げてもらう。その間にワークショップ等から出された提案、要望、それらを絵にかいていく。絵にかいたものを全体会、検討委員会の中でいろいろまた議論をしていただいた中で最終的な基本設計書をつくり上げるというのがまず一つ。それを受けて、一月になるか二月になるかわかりませんけれども、実施設計を十五、十六の二カ年の債務負担行為というふうな中で整理をさせていただきたいというスタンスでございますので、第一回基本設計、第二回基本設計というか、これはつながっているというふうにご理解をいただきたいと思います。 ◯二十五番(小林憲一君)  つながっているということは、要するに同じ業者が基本設計をやるということなんですか。つまり、今年度契約をしましたですよね。それで債務負担行為でやっていくというふうにおっしゃったんですけれども、そうすると、先ほど業務運営委託で契約差金が出ましたけれども、今年度また基本設計、実施設計で一千六百万円計上されているわけですが、それはどういう関係なんですか。わからないんです、その辺が。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  基本設計は既に十四年度の半ばで九十九万八千円で、十五年の十二月までのいわゆる履行期限ということで契約は終わっています。だから、十五年度新たに次の基本設計業者を選ぶというものではございません。実施設計については、そのあと、新たにその基本設計をもとに競争の中で実施設計業者を選考し、具体的な実施に向かっての設計書をつくり上げていくというスタンスでございます。 ◯二十五番(小林憲一君)  そうであれば、来年度の当初予算では、実施設計の業務委託料というふうに書けばよろしいのではないかですか。基本設計、実施設計、業務委託料と書いてありますけれども。
    ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  予算の歳出としては、九十九万八千円で契約をいたしました。十四年度に支払額は前払い金がなくなりましたのでゼロになります。十五年度に完成時ということで、十五年度に九十九万八千円を払わなければなりません。そうなると、基本設計の支払うべき委託料の予算計上を必要としますので、そういうふうな形で表現をさせていただいたというふうにご理解をいただきたいと思います。 ◯二十五番(小林憲一君)  その点はわかりました。  それと、市民の意見、アイデアを反映させるということなんですが、いろいろワークショップがやられる中で、第一小学校にぜひ直営自校方式の学校給食をということで、その施設も入れてほしいという意見も出ていたと思うんですが、それはどんな形で反映をされていきますか。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  議員さんがこの審議会のメンバーの中にもメンバーはいらっしゃいます。そういうふうな中で、一番最初にワークショップを立ち上げるに当たっての基本的事項の中で、給食については給食センター方式で行いますということは明記はいたしました。ただ、意見としては、そういう方法はどうかという意見は出ております。ただ、教育委員会としては、基本的にセンター方式でいくというふうな形で議会にもお話を申し上げておりますし、今後、そこでワークショップの後、市の教育委員会としては、給食センター方式を基本ベースとしておりますというふうなことを再度説明をすることになるかと思いますけれども、前提条件では、事前にはそういう資料には明記をして対応しております。ただ意見が出ていることは承知はしております。 ◯二十五番(小林憲一君)  これから建替えた後の学校に通う第一小学校の子供たちによってセンター方式が非常によろしいというふうに市が考える、あるいは教育委員会が考える理由はなんでしょうか。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  今、教育委員会の学校給食のあり方というふうな部分では、給食センター方式で実施をするという部分で、新たに建替えをする学校についても同様な方針でいくということでございます。 ◯二十五番(小林憲一君)  そうすると、そのことについてはもう決まっているのだから市民の声は聞かないということではないんですか。そうすると、市民の意見、アイデアをできるだけ反映していきたいという先ほどの答弁とは矛盾するのではないでしょうか。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  ワークショップに限らずですけれども、いろいろな意見、提案、もちろんアイデアもございます。子供さんもアイデアをいろいろ出していただきました。これは無理、だめとするならだめとするなりの説明を果たす責任はあります。そういう部分では、我々のほうとしても、給食センター方式というふうな給食方式をとっていくというご説明は申し上げました。こういうことで建て替えに当たっての厨房設備といいますか、いわゆる自校方式の取り入れについては教育委員会としてはできませんという、できないものはできないと言わざるを得ませんということになります。 ◯二十五番(小林憲一君)  先ほどお聞きしましたけれども、多摩の子供たち全員ということではなくて、今度建替えになる第一小学校の子供たちにとってセンター方式がどうしていいんですか。先ほどの説明では、多摩市はそう決まっているからそうなんだということしか言っていないと思うんですけれども。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  繰り返しになりますけれども、基本的に今、多摩市の教育委員会として、学校給食の手法については、いわゆるセンター方式という中で実施をするというふうな形でお話を申し上げたいし、進めてまいりたいというふうに思っています。 ◯二十五番(小林憲一君)  私も繰り返しになりますけれども、センター方式に決まっているからそうなんだということ以外には、結局何もおっしゃっていないわけですよ。子供たちにとってなぜセンター方式がいいのかということは何も説明していないではないですか。そういう説明も今度のワークショップの中では、そういう意見が上がったときにされたんですか、なぜセンター方式がいいのか。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  ワークショップの中で、場合によっては、ご質問者もそういう席にお顔を見せてくれたのかもしれませんけれども、その中では、すべてこれはだめ、それはだめ、その意見はだめというふうな部分でのワークショップは私どものほうはしておりません。白紙の中で、子供たちがどう考えるか、各地域の方が、PTAがどう考えるかというふうな部分をご提言いただいた。それを整理して、今後できるところ、できないところ、それはあります。そういうふうな中で、できない場合には、こういうふうなことでできません、計画に入れられませんでしたというふうなものの説明はしていく必要があろうというふうに思っています。 ◯二十五番(小林憲一君)  この部分は白紙でないというふうにあらかじめ決めて、白紙ですと言っているのは、私は自己矛盾だというふうに思います。そのことを指摘して終わります。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに。安藤議員。 ◯二番(安藤邦彦君)  七十七ページ、図書館運営経費についてお伺いいたします。  図書館嘱託職員報酬の減額及び、これはちょっとわからないので説明してほしいんですが、調布玉川惣画図売払手数料、これはどういうことなのか。  それから、関戸図書館共益費が減額になっていますけれども、これは、共益費なんていうのは当初予算どおりいくのではないかと思うんですが、その辺についてご説明ください。 ◯議長(菊池富美男君)  宮森図書館長。       (図書館長宮森徳弥君登壇) ◯図書館長(宮森徳弥君)  三点お答えいたします。  嘱託職員の報酬の減額ですけれども、今、この嘱託職員が一名、年度途中で病気になりまして、その病気が七月から三月、約九カ月間ぐあいが悪くなりまして出勤しなかったということの残額でございます。  それから、調布玉川惣画図ですけれども、これは、年度はちょっと忘れましたけれども、記念のときに、多摩市に在住しておりましたというか、江戸時代に関戸の村に住んでおりました相澤伴主という方のかいた絵を、この絵巻物を復元して販売しようと。これは郷土資料の一環としても、また多摩市民にぜひ、こういう方がいらっしゃったということと、多摩のことをよく知っていただきたいという意味でつくったものです。それを売っているのが今現状でございます。それの手数料ということです。  それから、関戸図書館の共益費の関係ですけれども、これは冷暖房費の共益費の負担ということでやっておりますけれども、ザ・スクエアの全体でやっておる関係で、その年度の冷暖房の使った経費というのは、翌年度の予算の中でもって清算をするという、そんな特別な仕組みを持って運営されておりますので、その関係で、今回ありました共益費は、どちらかといえば、冷房費、夏場の経費も差額が出たということでの減額でございます。 ◯二番(安藤邦彦君)  お答えについてはわかりました。すばらしい絵があるようですが、手数料が減額ということはまだ売れていないということなんでしょうね。すばらしいものであれば、市民のために役に立てていただきたいと思います。  この図書館運営経費、全体で九百七十二万円の減額になっています。会計上、なかなか難しいということはわかりますけれども、これだけ減額が出るのであれば、図書館の本の充実とか、いろいろな形で使えるような仕組みづくりということを考えてもらえればありがたいなと思いますが、今、多摩市の図書館で、私も時々いろいろなところへ行かせてもらうんですが、全般にものすごい混んでいるという感じがします。特に、机のあいているところがない。よく学生の方がたくさんいらっしゃって、前にも質問したんですけれども、社会人の方が利用しようと思うとなかなかできないという状況で、質問を前にさせていただいたんですが、その後改善しているのかなと。私見る限り、あまり改善しないように感じるんです。現在、図書館の利用状況、曜日によってとか、それから利用者、年齢層はどういう方が多いのか。それから閲覧机といいますか、机の空き状況というのは現在どういうふうになっていますでしょうか。 ◯図書館長(宮森徳弥君)  確かに図書館全般的に利用が多いと。貸し出し冊数そのものは決して多くなっているわけではないんですが、いわゆるふらっときて図書を利用するという方がかなりふえていることは事実です。特に、そういう方々の年齢層の調査というのはやっておりませんので、単純に、実際に利用した方々の、大人、中高生、小学生、そういう分け方での区分はしておりますけれども、今は、ご質問にあるような形では統計はとっておりません。  それからもう一つ、勉強するという、その閲覧コーナーの関係ですけれども、特に関戸の図書館は、座席そのものは五十五席ございまして、結構、市内の図書館では一番多いわけなんですけれども、利用が多くて利用することがなかなかできないというお話はよく聞かされております。関戸の関係につきましては、ちょうどあそこには集会室というのがございまして、その集会室を、特に団体の方が利用されていないときにはそこも開放して、社会人や学生さんたちに利用していただこうということで対応はしております。  なお、社会人と学生というふうな区分けを特にやっているわけではなくて、逆に、なかなかそれは図書館の性質上、しにくいというのも現状でございます。ただ、永山図書館については、特段に社会人席ということでもって用意はされておりますけれども、関戸図書館のほうも、また別な図書館にも社会人席と学生席というのはなかなか設けにくいというのも現状でございます。 ◯二番(安藤邦彦君)  市民の方の図書館の机に対するニーズがどれぐらいあって、そして、これからもし増設することができたとしたら、どれぐらい増設できたらそれが解消できるか、ニーズにおこたえすることができるか、その辺のところの指標をつかんでいらっしゃるんですか。 ◯図書館長(宮森徳弥君)  特別にその関係での統計はとっておりません。特に、季節的に夏場ですとか冬場ですとか、そういった夏休み、冬休みが非常に多いということで、時期的なバランスはいろいろあるというふうには考えております。今後また、これも閲覧コーナーの増設というのは要望もございますので、図書館の中でも十分検討はしてまいりたいなというふうには思っております。 ◯二番(安藤邦彦君)  私も、ぜひこういったところはふやしていただきたいと思っているんですが、どれぐらいふやしたらニーズにおこたえできるのかという、その需要がわからないのに、何となくふやしますというのでは政策にならないと思うんですよね。そういうベースになる調査をされていないということあれば、これは仕方がないんですけれども、これから政策立案するに当たっては、そういったところをきっちり調査した上で、長期的に、あと三年かけてそういったニーズにおこたえできる体制をつくろうとか、中央図書館をつくっちゃおうという話もあるけれども、地域の図書館をどうやって対応しようかといったあたりのプランを検討していってほしいと思うんですが、いかがですか。 ◯図書館長(宮森徳弥君)  今、私ども、図書館の中で考える手立てというのは、現有のスペースの中で、そういったスペースをいかにあけていくかということを前提にしながら、今おっしゃったように、どれだけニーズがあるかということは、改めてどういう方法をとったら一番資料として使えるかどうかも含めて検討させていただきたいなというふうに思います。 ◯二番(安藤邦彦君)  ぜひそういったところをやっていただいた上で、大変ご苦労されて工夫もされていらっしゃるということは私はわかりますけれども、それで、今、関戸の図書館がものすごい人気だというのは、これは駅前でもあるし、私、いろいろな方からお話を聞きまして、ぜひ行きたいんだけれども、いつも満杯で帰ってきちゃうという、特に高齢者の方が多いんですよ。あそこはスクエアの中にあります。あそこは現在、いろいろなところが結構スペースがあいているみたいなですね、テナント的に言いますと。閉店されたり。ぜひご検討いただきまして、できればあそこを増設といいますか、スペースを広げることも、それほど予算を使わなくても可能性があるのではないかと私は考えているんです。ぜひその辺も含めて、特に関戸の図書館に関してはご検討いただきたいと思うんですが、どのようにお考えでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  古瀬生涯学習部長。       (生涯学習部長古瀬康紘君登壇) ◯生涯学習部長(古瀬康紘君)  大変、図書館の利用が多いということは、私ども喜んでいるわけですけれども、ご質問者のように、関戸図書館を初め、多摩市の図書館全体として、いわゆる閲覧コーナーというのが少ないというような声は聞いておりますし、これは今までは貸し出し中心型といいますか、そういったようなのが時代の流れ、その他の中、また高齢化が進めば私はふえてくるのかなと思いますが、いわゆる滞在型といいますか、そういった方向が変わってきているのかなとも受けとめております。関戸のこれをいかに生かすかという、ふやすかということでございますけれども、今、一つのご提案として、あの中のスペースをどうかということでございますけれども、その辺、予算的な面もございますし、先ほど言いましたように、共益費、その他も含めての検討ということになると思いますが、一つの貴重なご提案ということで受けとめさせていただきたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。末木議員。 ◯二十三番(末木あさ子君)  七十五ページの社会教育総務費の中の旧多摩聖蹟記念館管理運営事業、この中で監視カメラ保守点検委託料、この減の内容をお聞きします。  もう一つは、八十一ページの体育施設費の中の温水プール管理運営費、この中の監視カメラ設備等保守点検委託料の、この部分だけのマイナス分が幾らかということをお聞きします。 ◯議長(菊池富美男君)  中村生涯学習部次長。       (生涯学習部次長中村満君登壇) ◯生涯学習部次長(中村満君)  旧多摩聖蹟記念館の監視カメラの保守点検委託の関係でございますけれども、これは監視カメラ四台を設置しておりますけれども、その契約差金でございます。 ◯議長(菊池富美男君)  佐藤スポーツ振興課長。       (スポーツ振興課長佐藤樹三郎君登壇) ◯スポーツ振興課長(佐藤樹三郎君)  温水プールの監視カメラ設備等保守点検委託料に関しましての質問でございますが、二百二十六万八千円の減額ということになっております。これは総合福祉センターとの統合契約になっております。 ◯二十三番(末木あさ子君)  市の中に、ほかの施設でも監視カメラが作動されているところがあると思うんですが、私たちが、例えばコンビニや何かに行くと、このお店には監視カメラが設定されていますとかという表示があるんですが、そのような表示はそれぞれなされているんでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  中村生涯学習部次長。       (生涯学習部次長中村満君登壇) ◯生涯学習部次長(中村満君)  記念館の監視カメラでございますけれども、表示についてはされておりません。 ◯議長(菊池富美男君)  佐藤スポーツ振興課長。       (スポーツ振興課長佐藤樹三郎君登壇) ◯スポーツ振興課長(佐藤樹三郎君)  温水プールにつきましても表示されておりません。 ◯二十三番(末木あさ子君)  表示されていないということは、私たちは知らない間にカメラにおさまっちゃっているというようになると思うんですよね。そういう意味で、監視社会の、イギリスなんかでは方々に監視カメラがあるというようなことも聞いておりますが、自分たちが、せめてそういう監視カメラに映っているんだということを知る権利というのがあると思うんですよ。そういう意味で、個人情報保護条例の中で、第三条、第五条、第六条、第七条、第十条の二項などに照らし合わせて、今のような状況がよいとお考えでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  中村生涯学習部次長。       (生涯学習部次長中村満君登壇) ◯生涯学習部次長(中村満君)  個人情報保護条例との関係でございますけれども、個人情報といいますのは、特定の個人が識別され、また識別されるようなものが個人情報というふうに考えておりますけれども、旧多摩聖蹟記念に設置しております監視カメラについては、銀行等に設置されている監視カメラと同様、不特定の人を対象に、警備上必要ということで設置をされているもので、個人情報保護条例上では問題ないかなというふうには思っておりますが、個人情報保護条例のことも意識しながら今後進めていきたいというふうには思っております。 ◯二十三番(末木あさ子君)  それぞれ監視カメラの目的というのが、例えば旧聖蹟記念館では、どういうことが目的なんでしょうか。 ◯生涯学習部次長(中村満君)  旧多摩聖蹟記念館の監視カメラですけれども、四台設置されておりますけれども、この監視カメラにつきましては、夜間のみでございます。夜間に、周りに人家がございませんので、たき火等の跡があったりとか、そういったことも見受けられておりまして、平成七年度に設置をしたものでございまして、そうしたことから設置をいたしておりきます。 ◯二十三番(末木あさ子君)  それで、今まで作動させていて、設置したことによって事件かなんかを解決したとか、そういうことにつながったんでしょうか。 ◯生涯学習部次長(中村満君)  直接それがあることによって被害ですとか、そういうものが防げたかというのは把握はしておりませんけれども、先ほど監視カメラを設置してあるというような表示はしておりませんということで申し上げましたけれども、非常にわかりやすいところにありますので、入口が見えるようなところにありますので、そういったことでは、カメラがあるというのを認識して、いたずらができないというのもあるのかもしれません。ただ、たき火の跡等については、監視カメラから外れたところで燃やした跡があるというような状況はあることは確かでございます。 ◯二十三番(末木あさ子君)  撮影されたものの、この保守点検というのは、保守点検を委託されたところで、例えば廃棄をいついつするとか、そういうふうになっているわけではないですよね。責任者がどなたかということと、廃棄はどのようにされているか伺います。 ◯生涯学習部次長(中村満君)  保守点検は、カメラの保守点検ということでございまして、カメラのほうを録画したら消去するような形にしております。 ◯二十三番(末木あさ子君)  録画したら消去するということですが、どのぐらいの期間をとっておくのでしょうか。 ◯生涯学習部次長(中村満君)  一週間程度で録画したものについては消去をというような形になっております。 ◯二十三番(末木あさ子君)  そういうようなことというのも、今プライバシー保護というのが非常に重要視されている時期ですから、ぜひきちっと市民に、個人情報保護条例のことも広く知らしめていく必要はあると思うんですけれども、例えば簡単なことで、監視カメラが作動しているんだよということが、例えばベルブなんかでもあると思うんですが、表示がされていないということはやはり市民にとっておかしいと思いますので、ぜひきちっとやっていっていただきたいと思います。終わります。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。菅原議員。 ◯九番(菅原しげみ君)  図書館の問題について伺いたいんですけれども、図書館事務経費についてなんですけれども、先ほど来、図書館嘱託職員の報酬等が減額とかということになったんですけれども、この年度にたしか電磁波によるいろいろな問題が起こったかと思いますが、それについてどうなっているかお答えください。 ◯議長(菊池富美男君)  宮森図書館長。       (図書館長宮森徳弥君登壇) ◯図書館長(宮森徳弥君)  ブックディデクションの関係ですかね、電磁波ですね。今、市のほうでその関係を調査して、まだ今中間報告ということで、まずその中間報告、さらに本調査を待って、私ども十分な検討をして対応していきたいなというふうに思っております。 ◯九番(菅原しげみ君)  その中間報告が大変長いかというふうに思うんですが、この間の文教常任委員会でお伺いしたときには、二月ごろに結果が出るということを聞いていたんですが、いかがですか。 ◯図書館長(宮森徳弥君)  予定がおくれておりまして、できれば年度内にというふうに私ども考えておりますけれども、先方のほうの慎重な吟味が必要だということで、おくれているということを聞いています。 ◯九番(菅原しげみ君)  結局、安全だという結果が出る前というのは、安全か安全でないかわからないという状況ですので、それに対する対応というのが必要になってくるかと思いますが、いかがでしょうか。 ◯図書館長(宮森徳弥君)  今回の調査は、安全かどうかということも踏まえて調査しているものですから、どちらの結論も、その結果を待って判断していきたいというふうに思っております。 ◯九番(菅原しげみ君)  結果的に安全でないという結論が出たとしたら、つまりそれで何も手を打っていなければ、一年間何も手を打たないできてしまったということになってしまうんですよね。だから、疑わしきは使用せずとか、疑わしきはとか、それを今使っていませんと言えば、市民的にどうかということはいろいろあるかというふうに思いますけれども、少なくとも、働いている人の健康上、あるいは安全上の問題で言えば、安全だという結論が出るまではストップするという、そういう判断はしなければいけないのではないかと思いますが、いかがですか。 ◯図書館長(宮森徳弥君)  ストップするということの判断が非常に難しい面がありますので、私ども当面、今対応すると考えておるのが、今やっておるのは、例えばその機器に、ローテーションでもって今カウンター業務をやっているわけですけれども、長い間、その場所で従事しないことですとか、あるいはエプロンをするですとか、そういった気を使いながら今活用を図っているというのが現状でございます。 ◯九番(菅原しげみ君)  臨時職員の方たちもいらっしゃるということで言えば、雇用の変わり目のときというのは、ある意味では、そういうことはないかというふうに思うんですが、そういう大変な人は雇用をするのはやめようということだってあり得ちゃうと思うんですよね。そうすると、なかなか、本来調子が悪くても言いにくかったりとか、そういうことも出てくるので、ぐあいが悪いからだれかにエプロンをさせる、ぐあいが悪いからその人に何かをさせるということではなくて、すべての人を対象に安全策をとる。そして、その上で電磁波とかというのには個人差があるので、個人差に対してはどういう対応をとるのかということを考えなければいけないというふうに思うんです。そういう意味で、全員、この人が大変だからこの人を異動させてという形ではなくて、全体のローテーションをきちんと組み直していくということが必要かと思いますが、いかがでしょうか。 ◯図書館長(宮森徳弥君)  図書館の場合、従来から、六館ということでもって、できるだけ地域の実情も知るということで、ローテーションは極力回すような形でもってやっております。 ◯九番(菅原しげみ君)  ぜひ、この電磁波の問題だけでローテーションとかという形ではなくて、それも含めて、働いている職員の労働環境をきちんとよくするということは、そのとき気がつかなくても、やはり何らかの形で影響を受けている場合もありますので、その点、きちんと判断をされた上で、公平な形での安全対策がとれるようにぜひお願いしたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。小林義治議員。 ◯十番(小林義治君)  八十二ページの南野学校給食センターの運営費の十七万円の減額についてお伺いします。 ◯議長(菊池富美男君)  佐藤南野学校給食センター長。       (南野学校給食センター長佐藤清一君登壇) ◯南野学校給食センター長(佐藤清一君)  運営費のほうの減額でございますが、今回お願いしておりますのは、当初でお願いしておりますところの経費の中で幾つか契約をしているわけでございますが、その中の委託関係、業務関係があるわけでございますが、これらの契約差金の減額ということでございます。 ◯十番(小林義治君)  もう少し内容をお伺いしますけれども、一つは、当初予算で五千十三万円でたしかいいのかと思いますけれども、そうすると十七万円の減額という、おおむね五千万円、すべてが五千万円という一つの認識でいいのかということと、それから草刈業務委託料から残滓、それから学校給食センター献立、大型缶回収、給食献立システム、これら五件というのは、トータルでいいですけれども、委託料としては幾らなんでしょうか。おおむねでいいです。 ◯南野学校給食センター長(佐藤清一君)  全体で四千七百九十万円でございます。 ◯十番(小林義治君)  実は私、一番古いので予算書を見ていきますと、平成二年度のときが、南野がおおむねこの委託料というのが、今の言った件を抜かしてどのくらいかといいますと、三千二百三十七万円なんですね。ということは、今の件が四千二百どうのこうのと言いますけれども、そうすると約五千万円から四千二百万円を引いたとしても、八百万円という形になるかと思うんですけれども、四千七百九十万円というのが今の五点の委託料ということなのか、それ以外の形が委託料なのか、それをちょっともう一回ご答弁ください。 ◯南野学校給食センター長(佐藤清一君)  業務委託料全体でございます。 ◯十番(小林義治君)  業務委託全体が四千七百九十万円と。ということは、先ほど私が言ったんですけれども、その五点の分はおおむね幾らなんでしょうか。草刈りのほうから。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  今、五件分の委託料の項目で混乱をしておりますので、恐縮でございますけれども、これとこれとこれとこれという五件分、もう一度チェックをさせていただきたいと思います。 ◯十番(小林義治君)  先ほども言いましたけれども、どの点かといいますと、草刈業務委託料、残滓回収業務委託料、学校給食献立システムメンテナンス業務委託料、大型缶回収業務委託料、給食献立システム開発導入業務委託料、この五件です。ということは、何で今私言ったかといったら、平成二年のときには、この分を外して当初予算が約三千二百万円ちょっとだった。今回は、この分も入っているんですけれども、当初で五千万円だけれども、今言ったように、四千七百九十万円ということですね。というのは、この分を仮に入れて、例えば一千万円以上するんだったら話はわかるかもしれないですけれども、同じ南野学校給食センターでありながら、おおむね約十一前ですけれども、それと比較しても、これだけ委託料がふえているんです、金額として。そういうことが、皆さん方そのことを認識して今までこういったことを委託を出してきているのか。物価スライドがそれだけ上がっている、内部のいろいろな状況の業務がそれだけ多くなっているから、こういった状況の積算が出てきているのかどうかということで確認しているわけです。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  今の五点、特に十五年度、もうすぐでございますけれども、いわゆるシステムの部分がございます。献立表のシステムの変更等の経費、大型缶の問題、確かに十一年前はそういうものは項目としてありませんでした。そういうふうな中で、そのトータルが一千万円を越えるか否かという部分については、一千万前後というふうにお答えをさせていただきたいと思います。 ◯議長(菊池富美男君)  この際暫時休憩いたします。       午後二時五十五分休憩         ────────────────       午後三時十分開議 ◯議長(菊池富美男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  補正予算の質疑を続行いたします。佐藤南野学校給食センター長。
          (南野学校給食センター長佐藤清一君登壇) ◯南野学校給食センター長(佐藤清一君)  先ほどからご議論いただいております五項目の金額を申し上げますと、約一千百万円でございます。 ◯十番(小林義治君)  仮に一千百万円としても、この平成二年と比較してもまだ結局高い積算の形になっているということですけれども、それに対して内部の中では、それ以外の部分というのがどうやった形で高い予算になっているのかという部分、それからもう一つは、この中で新たに、私も言いましたけれども、結局、草刈りの業務委託というのをやっているわけですね、それまでは入っていなかったと。一つは、各決算なんかでも言われますけれども、例えば、職員なんか夏とか四十日くらい休みがある中で、みんなどうしているんだということもありますけれども、それらの改善というのはされているのかどうか、特に今年度ですね。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  業務委託関係については、こういう食に関する部分でございますので、慎重にいろいろ業務委託をやっています。ただ、見直すべきは見直したいということの中で、十五年度予算に向かってはいろいろな整理も、仕様の見直し等も行ってきております。  それから、草刈りの関係でございますけれども、業務委託はいつもという、日常的な部分では、休み等について職員をして法面等、草刈りをしているところでございます。そういう中で、過日、損害賠償の事案も発生してしまいましたけれども、いろいろな状況の中では職員も対応しているところでございます。 ◯十番(小林義治君)  もう一つは、平成二年度のときの食数と平成十四年度の食数というのはどのくらいの差があるのか。それは見れば多分わかるかと思いますけれども、やはりいろいろ議会の中でも議論されている部分があるかと思いますけれども、非常に児童・生徒も少なくなっている中で、三センターそのものをやるというのはどうなのかと。私もこれを見て、いろいろな形で内部努力やなんかされて、委託やなんか下がっていれば、それなりに三センターでやる一つの必要性はあるのかなという感じはするんですけれども、現実的に見ていると、職員、臨時職員、それなんかも含めてもほとんど下がっていない状況なんです。トータルでも予算が上がっています。そういったことを見ていたときに、本当にこれは効率的な形というのが、内部でどれだけ認識を持ってやられているのかという感じがあるわけですけれども、その辺はどのように検討されているんでしょうか。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  まず、平成二年当時というか、多摩市の小・中学校の生徒数、児童数のピークは平成五年約二万人、今現状は二分の一という状況もございます。そういう状況の中で、教育委員会のほうとしても、いわゆる三センターをよしとしておりません。その見直しに向けて一センター方式を主軸にいろいろな手法を、検討を今続けているところでございます。 ◯十番(小林義治君)  これを最後にしますけれども、これは非常に大きな、私は今後見直していく一つにすべきだと思うんです。確かに、前教育長のときに、一回具体的に設計の検討までしたけれども、最終的に財政的な面でできなかったという経緯もありますけれども、やはり延び延びこのまましていくというのは決して好ましいことではないなという感じはします。やはりどこかの段階でしっかり計画をぴしっと立てて、それがトータル的に毎年の部分という、極端な話、二センターにすれば、私は多分、この部分も相当委託料も減ってくると思うんですよ。その辺も全部積算をちゃんとして、やるということは、学校給食の内部の中でも見直しをちゃんとやっているんだということになってくると思いますので、ぜひその辺はしっかり検討していくと。十五年度あたりは、ぜひその辺をやっていただきたいと思いますけれども、その辺を聞いて終わりにします。 ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  十五年度、その手法、規模、いろいろな工法がございます。そういう部分では、十二分に検討させていただくということでございます。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。谷議員。 ◯二十番(谷健一君)  六十六ページの関東地区都市教育長協議会定期総会の減額がありますが、その理由と、この協議会では禁煙や分煙のことについても議題になったことがあるのかどうか伺います。  もう一点、六十八ページ、就学指導委員会運営事業の活動内容と減の理由について伺います。 ◯議長(菊池富美男君)  遠藤学校教育部長。       (学校教育部長遠藤恵喜君登壇) ◯学校教育部長(遠藤恵喜君)  後段の部分についてお答えをさせていただきます。  就学指導委員会につきましては、児童・生徒の適正就学に向けて対応していろいろ検討をしていただく機関でございます。実施回数等の中で、いわゆる専門医といいますか、心理職等の回数等を整理した結果で補正減とさせていただきました。 ◯議長(菊池富美男君)  羽田学校教育部次長。       (学校教育部次長羽田一美君登壇) ◯学校教育部次長(羽田一美君)  関東甲信静市町村教育委員会連合会総会等出席者負担金ということでございます。これにつきましては、予算を二万三千円お認めいただきました。そうした中で、負担金としての執行が六千円ということでございまして、一万七千円の減額の補正をお願いしているということでございます。 ◯議長(菊池富美男君)  香川教育長。       (教育長香川善平君登壇) ◯教育長(香川善平君)  たばこの問題については、まだ昨年度の段階ではお話はありませんでした。 ◯二十番(谷健一君)  まず、たばこの問題についてですけれども、この文書にもあるように、さまざまな考え方が変わって、区として罰則つきのということを設けるんだとか、そういうところも出てきています。私が思いますには、非喫煙者にも熱意と能力のある人は大勢いる。喫煙者にも同様の人は大勢いる。今の小学校の中でも頑張っている人は大勢いると思います。私は、七日に出されたこの文書が徹底をされて、全校がそういうふうになったと過程すれば、多摩市に就職というか、希望する教員、条件として、喫煙者にはその門戸を閉ざすということと同義語になるのではないかというふうに考えておりますが、いかがでしょうか。 ◯教育長(香川善平君)  私たちのほうでは、たばこを吸う方とか吸わない方で評価するものではありませんので、そのところだけは理解していただきたいなと思います。  それから、それは私が七日の件に関連していることだと思いますので答えますけれども、要するに、今言ったようなことで、吸う吸わないで教員の評価をしないということと、それから将来を担う児童・生徒の健康のために、もちろん教師を初め、来校者につきましても、児童愛、教育愛のもとでご協力をいただきたいと、こういうことでございます。 ◯二十番(谷健一君)  吸う吸わないで評価をしないというのは当然ですけれども、私が言っているのは、そういうことが全体として定着した場合、喫煙者は多摩市への異動希望をしなくなるだろうという、そういう意味で門戸を閉ざすのと同義語ではないかということを強く懸念をしているということだけ指摘しておきます。  就学指導委員会の指導があって、多分、養護学校が適当ではないかという意見を親御さんに通知するというか、言う場合でも、養護ではなくて身障学級にという人も一定数いるのではないかというふうに思いますが、その辺の状況はいかがでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  伊野教育センター長。       (教育センター長伊野茂君登壇) ◯教育センター長(伊野茂君)  今ご指摘のとおり、身障なのに普通級というような形というのは多いです。今回から二層構造にいたしまして、以前は三十六人でやっていましたけれども、まず専門部会を一つもって、そこで観察行動をする。それから、その次に就学指導委員会を開く。これは専門の医師とか心理職、専門の方々が入っています。計数的には、何件かというのは今ここにないんですけれども、半分近い場合もあります。そのときには、その辺のことを、学務課のほうで、親御さんを呼んでまた相談をすると。基本的には、親御さんのほうの意思を尊重するというような形をとっています。 ◯二十番(谷健一君)  養護学校の場合は、児童や生徒が四ないし五人に担任等の教員が二ないし三名という体制で進められています。本来、そういう人数で指導を受けるということが好ましかろうという子供さんが身障学級に入ってきているという状況だと思うんです。ところが、例えば東落合小学校を見ると三クラスあります。教員が四名です。そして現在では、今年度は講師の人が四人、そして週二回だけ来る講師が一人ということで、結局、一クラスに三名の担任と補助員、それが二クラスです。そしてあと一クラスは二人だけ、六、七人の子供に対して。養護に行ったほうがより好ましいのではないかという状況に、要するに個別指導をしないと安全上からも大変だという深刻な状況にある。ところが、十三年度から十四年度にかけて、この補助員の額は二千百十五万円から一千九百六十六万円というふうに七%減、東落合小学校では五百五十万円から今年度四百九十万円に減っている。したがって、十三年度の場合は丸々フルタイムの補助員が五人いた。それですべてのクラスに三名の教員と指導員を配置できたんです。ところが、十四年度は額が減ったために、例えば二人だけのクラス、二つのクラスは三人体制ですけれども、一クラスは二人体制です。そこでは個別指導ができないというんです、グループ指導しかできない。結局、ことし一年見てみて、よくけがをせずに一年過ごせたものだということでほっとしているという状況で、個別の指導をするというところまで手が回らないというのが今年度の実態ではなかったというふうに考えておりますが、いかがでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  原田学校教育部次長。       (学校教育部次長原田美知子君登壇) ◯学校教育部次長(原田美知子君)  身障学級の仕組みを少しお話申し上げます。固定の知的発達障害のクラスは八人で一クラスという形になります。クラス数プラス一人ということでの教員が配置されるような仕組みになっておりまして、これは都のほうでの決まりになっております。都ではこれだけしかありません。要するに、この人数で指導ができるという、集団でも指導ができるお子さんたちというので、小集団での指導を行うということで、この身障学級のお子さんがここに入って教育が行われるというのが本来の知的発達障害の身障学級のものでございます。したがいまして、そういうことのほかに、今現在、保護者の方のご希望によって、先ほど来お話のありますお子さんがここに入ってくるということによって、市としては補助員をつけているわけです。このほかに、学校のほうには、都のほうから講師が派遣されまして、講師の人数も、ここにはお話はありませんけれども、かなりの人数が入っているわけです。その中で介助員を入れておりまして、落合小学校につきましては、今年度は七人の方が入っております。したがいまして、この方々に対する対応策ということでは入れております。ただし、全体的な予算の減がありましたり、また落合小学校だけではなく、他校にも同じようなお子さんが入ってきていることもありまして、同等のような形で全部の学校に配置を考えておりますので、その関係で、落合小学校は、それでも一番多くの介助員を配置しているというような状況でございます。 ◯二十番(谷健一君)  十三から十四年度にかけても総額として減額になって、この十五年度の予算書を見ると、また一千七百万円に減額。十三年度から比べると二五%もの減額ということになっているわけです。そういう意味で、私は、今言いましたように、十四年度だけでも極めて不十分な体制である、これを充実する必要があるということだけ申し上げておきます。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。朝倉議員。 ◯二十六番(朝倉泰行君)  七十三ページ、私立の幼稚園、幼児教育の大切さというのは当たり前の話で、幼児だけではなくて成人、老人、人間は教育がやはり大事だと思うし、始まりの幼稚園のことで、私立、公立でも一緒なんですけれども、これは大分、私立幼稚園の保護者、園、児童とそれなりの補助金が出ているようなんですけれども、大体、概算でいいです、一人当たり幾らぐらいで出ているのか、また園もどのぐらい、保護者ですね、出しているのか。 ◯議長(菊池富美男君)  田倉学務課長。       (学務課長田倉正二君登壇) ◯学務課長(田倉正二君)  ご質問の一人当たりの金額というのは、申しわけございませんが、算出してございませんけれども、それぞれ保護者補助金あるいは就園奨励費、そういったものはそれぞれの所得基準に応じました月額、あるいは年額の補助をさせていただいているところでございます。 ◯二十六番(朝倉泰行君)  それはここに出ているからわかっている。全然頭数がわからないから、概念でどのくらいかなという話なんです。そのぐらい分かっている、出ているんだから。 ◯学務課長(田倉正二君)  例えば保護者補助金ですと、全部で五つの基準に分かれてございますけれども、生活保護世帯の方ですと月額八千九百円というような金額になってございます。それから、就園奨励費の場合ですと、やはり市民税非課税、あるいは生活保護世帯の方で、これは年額になりますけれども、十三万八千六百円というような額になってございます。 ◯二十六番(朝倉泰行君)  それなりに補助金が違うんだろうというふうには感じていますけれども、お金でなくて、やはり幼児教育の、補助金をやめちゃえなんていう話ではないんです。お金より以上に大事なことというのは教育であるわけです。私、前にもお話したかもしれませんけれども、所管が違うかもしれませんけれども、幼稚園児の音楽発表会はパルテノンでもってやりたいと、土曜、日曜日でやりたいけれども、平日でなくてはできないと。そういう中で、父兄また園児にとっても、お父さん、お母さん、たくさんに見てもらいたいという、それはお金でかえられないものというのがそこで出てくる。そういうことを含めますと、お金もさることながら、やはり教育の大切さというのはお金ではないということもたくさんあるということです。  それと、この時間は、私の、ほとんど時間がなくなりましたけれども、こうして私たちいろいろな絡みの中で、それなりにない知恵を出しながら絞って質問していまして、正直言いまして、答弁していただける市長、助役、収入役、教育長、部長初め、課長さんたちが前にいらっしゃって、何かにたにたしたり、眠っちゃったほうが私はいいんですけれども、笑われていたり、ガムをかんだりとか、ガムはかんだって別にだめだという時代ではないかもしれませんけれども、やはり戦場の一つ、真摯に受けとめて、それなりに議論を交わす場だと思っているんです。  ぜひ、私は幼児教育の大切さの中から、青年、じいちゃん、ばあちゃんまではすべて教育ですけれども、市の中で、職員の人材をよくしようなんていうフォーラム、勉強会がスタートして、そういうところでもいろいろやられているわけでしょうけれども、私たちがよく見えないところはたくさんあるんです。ただ、見えるのはこういう場なんですよ。こういう場で市長の答弁が詰まったときに、部長がぱっと来て助けるというのは失礼ですけれども、何か見ていると、やってみたらなんて感じを受けているのは私一人かもしれませんけれども、それなりにお互いに助け合う中で、行政なり、また私たちの中でのキャッチボールなりが生まれてくるのではないかなと思います。そういうことというのはお金ではないですね。お金でないことがやはり教育です。  話は幼稚園の話ですけれども、お金でないものを、やはり教育の一環として、金を出しているからいいんだではないんですね。ぜひそういうことで、真摯に受けとめて、私たちも真摯に受けとめていきたい。いろいろな提言をして、こうしたほうがいいんじゃない、ああしたほうがいいんじゃないと。グリーンライブセンターの話も出ましたし、本当に今回、えっと思っているところがありますよね。ぜひそういうことで、真摯に受けとめていらっしゃるでしょうし、私たちも真剣、それなりに改革の案を出していますので、ぜひやっていただきたいなというふうに感じましたので、私の私見で、答弁は結構でございますけれども、よろしくお願いします。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって教育費についての質疑を終了いたします。  次に、公債費についての質疑に入ります。  質疑はありませんか。住田議員。 ◯十五番(住田啓子君)  それでは、公債費一千六百九十一万九千円の減額の積算と十四年度決算見込みでの公債費比率はどうなっているのでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  湯浅財政課長。       (財政課長湯浅俊雄君登壇) ◯財政課長(湯浅俊雄君)  公債費についての補正の額でございますけれども、当初、利率を二%で見ておりました。実際の借り入れ利率が一・七%、あるいは一%で済んだということの減額と、それから償還期間、例えば縁故債につきましては、七年で見ておりましたけれども、それが十年、あるいは十二年ということで期間が少し長くなりましたので、一年の償還額が多くなったということでございます。それから十四年度につきましては、今借り入れの申請をしているところでございまして、利率については年度を待つということになります。 ◯十五番(住田啓子君)  それと決算見込みでの公債費比率をお尋ねしたんです。 ◯財政課長(湯浅俊雄君)  それも利率が確定しないと出ませんので、また後ほど、決算のときに報告したいと思います。 ◯十五番(住田啓子君)  それでは、ずっと言われていることなんですが、平成十六年度が住民税減税補てん債の一括償還の時期ということで、一括償還するとしたら、その場合の公債費、細かいことは利率の変動とかいろいろあるかと思いますけれども、幾らぐらいの額になるのか。それから、それに対する対応策というのは平成十五年度予算でどのようにしているのかお伺いいたします。 ◯財政課長(湯浅俊雄君)  十六年度一括償還の対象は三十億三千八百十万円になります。それを十年間で据え置きなしということで計算をいたしますと、おおむね十年ですと一%でございますので、毎年三億一千六百万円ほどの償還というふうになります。 ◯十五番(住田啓子君)  十五年度の対応はということで伺ったんですが、少しずつ準備を十六年度に備えて対応策を考えていかなければいけないかと思うんですけれども、おそらく借りかえということで、分割して償還するように、今三億円というふうにおっしゃいましたけれども、その場合の市債の発行額はどのくらいにおさめればいいのかというふうに考えていらっしゃるのか。財政状況が大変厳しい中で、いわゆる財務規律というものが保っていくことは難しいということをこの補正予算でも私も少しわかったような気がするんですが、これから後年度負担ということを考えた場合に、公債費の今後の償還のあり方と市債の発行というのがリンクさせてどのくらいの年度までどうしたらいいのかということが非常に問われてくるかと思いますが、その点はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。 ◯議長(菊池富美男君)  坂本政策推進協働部長。       (政策推進協働部長坂本亨君登壇) ◯政策推進協働部長(坂本亨君)  平成十六年度につきましては、やむを得ずといいますか、こういった実態の中で三十億円ということになりますけれども、できれば十五億円前後というのが今までの努力目標でございますので、そういった範囲の中でおさめたいというふうに思っておりますけれども、この場合には、特例ということでやむを得ないというふうに考えております。したがいまして、三億円ほどふえるわけでございますけれども、こういった中で、それを前提にしながら今後の財政運営を考えてまいりたいというふうに考えております。 ◯十五番(住田啓子君)  多摩市の借金及び返済についても、市民にわかりやすく公表していただきたいと思います。終わります。 ◯議長(菊池富美男君)  ほかに質疑ありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって公債費についての質疑を終了いたします。  次に、予備費についての質疑に入ります。  質疑ありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって予備費についての質疑を終了いたします。  これをもって本案に対する質疑を終了いたします。  これより第一号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。  まず、本案に対する反対討論の発言を許します。橋本議員。       (十六番橋本由美子君登壇) ◯十六番(橋本由美子君)  十六番、橋本由美子です。  第一号議案二〇〇二年度、平成十四年度多摩市一般会計補正予算(第五号)について、日本共産党多摩市議団を代表して、否決の立場で討論します。  本補正は、今年度最終補正であり、歳入歳出をそれぞれ三億五千八百五十八万四千円を減額し、総額をそれぞれ四百五十八億一千六百六十七万八千円とするものです。本年度は骨格予算で出発し、渡辺市長誕生後、第一号補正で約二十五億円、二号補正で三億四千五百万円、三号補正では二億一千七百八十四万円、それぞれ増額補正を行ってきました。特に第二号補正においては、土地区画整理組合助成金一億六千万円が要綱を変え、しかも過去の事業に遡及したものである問題点を指摘しました。また、三号補正においては、市民税についての具体的減額補正は示されませんでしたが、不況、リストラ、医療費負担増の市民生活の実態を明らかにしながら、歳入の補足をできるだけ早い時期に行うこと、事業の契約差金の精査は決定次第早めに上程すること、その上で市民が緊急に必要とする生活面での要求にこたえることなどを指摘し、問題点を明らかにしてきました。  今回の五号補正は、年度最終であると同時に、二〇〇三年度の予算組みを前提として考えられたものであり、次年度予算も含め、多摩市の今後のまちづくり計画に問題はないか、また失業、雇用不安、営業不振、介護、医療の不安の中で、市民生活を守る配慮に立っているのかという立場で検討を行い、質疑も行ってきました。  歳入において大きな金額を占めているのは、土地開発基金繰入金四億円及び財団法人多摩市福祉サービス公社出捐金返還金三億円であり、国庫補助金、原峰公園用地買い取り補助金二千九百万円、eまちづくり交付金一千万円、都補助金まちづくりチャレンジ事業交付金二千九百七万円などがこの時期に上程されています。  今回、土地開発基金については、条例改正案も上程されおり、基金の額を十億円から六億円に減額し、四億円は一般会計に繰り入れようというものです。  質疑の中で、市も昭和四十四年にスタートしたこの制度も、この基金による土地の先行取得の必要性は減少していると答えています。もともとこの土地開発基金は、議会の合意を得なくても公用地を取得可能にしています。二〇〇〇年度土地開発公社評議委員会で取得を拒否された和田地区の三億四千万円の土地も、この基金により購入されてきたという経過があります。  今年度の第二号補正で問題になった助成金とともに、市民の目で見れば、なぜこの土地、この地域が特別扱いされるのかと思われるような財政のあり方は、財政が厳しくなればなるほど市民的に納得できないお金の動きとして浮上してきます。土地開発基金の今後のあり方とともに、不明瞭さがあれば徹底して明らかにしていくと同時に、不明瞭さを生むことのない市政運営が必要です。運用基金だけでなく、特定目的基金についても当然積み立てることが目的ではないはずです。二〇〇一年度も緑化基金など、その一部を取り崩して使われています。二〇〇三年度も障がい者の支援費関係及び休日保育事業や産後支援ヘルパーなど、新規事業に充てるとしています。  日本共産党多摩市議団は、個人市民税などの減収を見て、これからは財政が厳しい、行革だ行革だ、市民の現金支給はだめ、受益者負担増は当然、民間保険に入って自分のことは自分で守る時代だ、人件費をたたける民間に仕事は回せと方向を定め、結果として市民サービスを打ち切ってしまうことの問題点を指摘してきました。むだの見直し、仕事の効率化は当然のことであるとともに、地方自治体の多摩市の仕事は、地方自治法にもあるように、市民の福祉向上です。介護保険料の軽減制度を受けられた人が四人だけ、これ以上利用料がふえたら介護が受けられないという高齢者の切実な声がある中で、この実態に前向きにこたえ、補正でも改善を図ることは市の大きな課題のはずです。高齢者入院慰労金、障がい者のタクシー医療助成など、前市長のもとで減額が決まっているものでも、渡辺市長にその気があればストップをかけ、逆に市民の経済的困窮さを見て充実させることも可能です。いずれも所得制限があり、決して無制限なものでもなく、ばらまきでもありません。最終補正も含め積極的な対応が見られないのは問題です。  一方、今補正では、歳入のeまちづくり交付金、歳出の多摩センター地区活性化事業などに見られるように、業務核都市構想に基づく動きが今、多摩市のまちづくりのキーワードになっています。多摩市商業活性化計画などでも明らかになっているように、駅周辺、商店街、幹線道路沿道など、それぞれの特徴をとらえた対策は今後も必要であり、賑わいと市民の利便性を追及することは当然です。しかし、いわゆる業務核都市構想は、基本を一九八八年、昭和六十三年の多極分散型国土形成促進法をよりどころにしており、まさしくバブル時期の計画によったものです。多摩の心の位置づけをした生活都市東京構想も、今では都心中心の都市再生で、国も都も、あとは地方自治体と民間でやりなさいと逃げ腰です。オフィス床が余ると言われる二〇〇三年問題などをリアルに受けとめ、多摩市のまちづくりを業務核都市構想の上に立って進めるのではなく、もう一度立ちどまって考え直すべきです。  続いて、歳入歳出各論について何点か申し述べます。  まず歳入です。財団法人多摩市福祉サービス公社出捐金返還金についてです。公社が廃止されたのでその基本財産の出捐金が返還されることは一般的には当然のことです。しかし、そもそも公社設立の経緯や、現に今、活動内容は社会福祉協議会で行われているわけですから、一般的に財産収入として入れてしまって終わりではなく、社協の福祉サービスのあり方も考え、その目的としても投入することが必要です。  東京都振興交付金についてです。都支出金です。これは市町村調整交付金とともに、いわゆる多摩格差是正の大事な財源です。これが本補正予算で三千万円減額、二億七千万円となり、さらに来年度予算では二億一千万円となっています。都は、都市再生や大型幹線道路計画、臨海副都心開発など、巨額の予算を投ずる一方で、この予算を年々削っています。市は、普通建設事業があまりないからと平然としていますが、普通建設事業といっても、大型建物づくりだけではありません。生活道路、下水道などに充てるためにも、この予算増額を要求すべきです。  総務使用料、駐車場使用料について。パルテノン多摩の駐車場収入は五千七百三十四万円、管理業務は財団に約二千五百万円で委託されています。差し引き約三千万円の収入です。公共施設駐車場として、施設利用者にとって無料化を望む声があります。積極的対応を求めます。  教育使用料、温水プール駐車場使用料について。温水プール駐車場は、通年有料化にしたため三千万円もの市民負担となっています。もとに戻すべきです。  歳出について。総務費、駐車場案内システム管理事業。七カ所の地区案内版の三カ所が故障で作動していない上、部品がなく、修理もできない状況です。一九九一年に設置されて既に十二年になり、腐食などでの安全面でも危惧されています。また、自動車運転中に地図の看板を見るという点では、交通安全上も問題です。狭い多摩センター駅周辺に六百万円もの税金を使った駐車場案内システムは必要ありません。  行政改革、行革推進事業、ISO9001について。PDCAの発想を重視し、仕事の流れをマニュアル化することの必要性が強調されています。市民にとっては窓口でのわかりやすく安心できる対応が求められています。接遇面の改善とともに、申請主義中心の行政の中で、自分にとって使える制度を市民にきちんと知らせることもサービス向上として当然です。  民生費、いきがいデイサービス、いきがいデイサービスセンター事業運営業務委託料です。九百十六万九千円の減額です。各施設の当初の延べ利用人数の見込みが大幅に下方修正されました。利用率を上げる一つの手立てとして、要支援、要介護度一など、利用できるようにすべきです。半径六百メートル以内の徒歩で利用できるとしながら、八カ所しか計画しないのは矛盾です。小規模の施設利用を検討すべきです。  食事サービスについて。九千食の年間計画の中で七千二百食の利用ということで、二百十四万円の減額となっています。現在、同一の人は週二回までしか利用できないという制度の中では、三回から四回利用したい人、一方ではもっとつくることができる余力があっても、利用できない状況が生まれています。ヘルパーさんがつくるケース、配食するケースなど、食を供する形態はさまざまですが、予算措置さえあれば三回、四回とふやすことは十分可能です。充実を求めます。  介護保険推進事業。家族介護慰労金は二年間、利用者ゼロです。介護保険サービスを利用しなかった重度の低所得高齢者の介護を行っている家族に支給するものです。介護を受けられない不幸な実態や、周りの苦労をあとでお金で埋め合わせるという発想そのものが問題です。次年度も続けるとのことですが、発想の転換が必要です。また、利用料助成の充実も、利用促進の大きな力となります。三%負担を継続すべきです。  衛生費、老人保健対策事業についてです。慢性肝炎、肝硬変、肝がんは、その八割から九割が肝炎ウイルスによって引き起こされることが明らかになってきています。GOT、GPTなど、肝機能検査の結果によってウイルスチェックをするのではなく、先にウイルス検査をしてキャリアの健康管理をする方法に転換するべきです。  教育費について。小学校、中学校の就学援助費についてです。要保護・準要保護児童・生徒の援助費が小学校、中学校それぞれ百五十万円、二百万円の減額となっています。不況や失業増の影響をまともに受け、就学援助費は年々増額で、来年度予算でも小・中学校あわせて今年度決算見込みよりもさらに四百四十四万円増額されています。基準の緩和、援助費の増額を行い、より多くの方が実態に即した援助が受けられるようにするべきです。以上で各論を終わります。  税収の見通しなど、市財政を見ると、楽観的なものでないことは明らかです。しかし、現下の市民の暮らしを守ることは自治体の最優先の課題であり、そのことなしに市政運営は考えられません。何度も申し述べましたが、業務核都市構想が既に破綻を打ち出したリゾート開発や東京湾のアクアライン、本四架橋などのにように、国の鳴り物入りの計画が地元にとって負の負担として二十一世紀の多摩市民の暮らしに大きくのしかかることのないよう、いま一度、構想そのものを冷静に見直しをする必要性を再度申し述べ、日本共産党多摩市議団を代表しての討論といたします。 ◯議長(菊池富美男君)  次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。折戸議員。 ◯二十八番(折戸小夜子君)  二十八番折戸小夜子です。
     第一号議案平成十四年度多摩市一般会計補正予算(第五号)は、可決の立場で討論いたします。  討論に当たっては、一点に絞って行います。  多摩市の食事サービスに対する具体的な考え方が統一されていないことは大変遺憾です。食べることは生きることです。毎日食べ続けること、安全な食事をとり続けることが健康を維持するための原点であることはだれもが認識することができます。多摩市での食事サービスは、訪問食事サービスを実施しています。食事サービスの委託は、一、市内の特養和光園、桜ケ丘延寿ホーム、白楽荘に委託され、平成十二年度は一食当たり一千四百八十八円、平成十三年度は一千四百三十一円、平成十四年度は一食当たり一千二百円と単価契約が移行しています。  一方、福祉サービス公社から、社協のゆうゆうで訪問食事サービスを実施しています。一食当たり、平成十三年度九百円、十四年度で九百五十円で、花ぐるまとあいファームが契約をして実施しています。同じ市の食事サービスで、一食当たり十三年度で五百三十一円、十四年度で二百五十円の金額の差が出ています。この金額の差は大変に大きな問題です。このことは何回も決算特別委員会や予算特別委員会などで指摘し続けていました。  今回の補正審議の中で、三特養の週間利用の実態は、月曜日は二十九人、火曜日は二十三人、水曜日は十七人、木曜日は三十八人、金曜日は二十七人とのことですが、単純に三施設で割りますと、一施設、月曜日は九・六食、火曜日は七・六食、水曜日は五・六食、木曜日は一二・六食、金曜日は九食となります。特養では、施設に入所している約百人ほどの食事をつくる作業の中でやれば、調理一千円というのは七から八割は利益になるのではないかと推測されます。ゆうゆうでの食事サービスは、花ぐるまの例をとりますと、十四年度は昼三十食、夜五十食で、一食当たり、調理七百五十円、配達百五十七円で、実施は契約の食数の七八%でしかなかったこと、十五年度契約は十四年度実績の二二%減で、食数も減らし、配達エリアも外して、全市的にするなどの提示がされているという現状では、とてもゆうゆうの食事サービスに協力できないのではないかという事態です。  質疑の中で、調理の金額の差はどこにあるのかと尋ねたところ、食の質が違う、手間が違うという答弁には心から怒りを感じました。  花ぐるまは平成九年、多摩市福祉サービス公社の昼食事を白楽荘にかわって受け、素性の確かな食材を使って、安価で安心しておいしい食事の提供をして今日に至っています。  一例をとりましても、遺伝子組み換えをしない油、しょうゆ、みそ、できるだけ地場野菜を、冷凍食品を使わない努力をして、食材費は四〇%前後をかけ、人件費は平成十三年度は五百円、平成十四年度は六百円で十四人の地域のお母さんがローテーションで心を込めてつくっています。まさに利益追及ではなく、これはNPOの先駆けだと思っております。つくっている方々皆さんは、ボランティアの気持ちで、高齢者においしい食事を届け続けています。ぎりぎりに算出をした単価は、一千四百二十五円だと出されています。また、食事の配達はヘリックのメンバーが十五人でローテーションを組んで高齢者に届けています。この二年間で安否確認は当然ですが、質疑の中で申しましたが、厳重に三つのかぎをかけたところに配達をし、家の中で助けを求められ、やっと入ったらうんちだらけで、着がえをさせ、掃除をして、このまま食事を配達していいのだろうかと疑問を感じながら配達を終わったことや、家のドアを開けたら倒れていて緊急に連絡をとって事なきを得たとか、事務所には、高齢者から七時過ぎても急な連絡があったり、ゆうゆうに連絡しても、既に職員はだれもいないということが日常だと聞いています。何よりも、食事をつくっている人も届ける人も、日々心を込めて食事サービスに当たっていることの実態をしっかり認識をしていただきたいと思います。花ぐるまでぎりぎりに算出した一食の単価は一千四百二十五円だとなっているそうです。この場で、多摩市の食事サービスの考え方、適正な食単価を前向きに検討し、十五年度のゆうゆう食事サービスの食単価のアップを強く要求して賛成討論といたします。 ◯議長(菊池富美男君)  次に、本案に対する反対討論の発言を許します。末木議員。 ◯二十三番(末木あさ子君)  末木あさ子です。  第一号議案平成十四年度多摩市一般会計補正予算(第五号)について、否決の立場で討論いたします。  歳入の根幹をなす市税が軒並みマイナス補正で、とうとう二百八十億円を割ったことはかなり打撃です。中でも個人市民税は、平成五年度百三十九億円をピークに十年間ふえていないことを見ると、納税義務者の推移と一人当たりの収入については、もっと厳しくカウントしなくてはならなかったと考えます。法人市民税は順調な伸びを示している業種は電力、鉄道であり、それ以外はサービス関係が伸びているものの、会社ごとに好不況があるということです。多摩市では、今後も金融関係の大きな伸びが期待できない以上、法人税も緩やかな減少傾向が進むと考えてよいのではないでしょうか。  固定資産税の増は償却資産税ということで、ここ数年の傾向です。土地、家屋については三年後の評価替えがありますが、先行き不透明です。歳入に見合った歳出を、小さな政府をと言いつつ、年度末になると国の予算を消化するために公共事業関係の補助金などがおりてくる状況が長く続きました。そのツケが現在の財政逼迫を招いていると言っても過言ではありません。しかし、このようなときにこそ、行政は市民に対してあらゆる情報の開示をして、職員、市民の知恵と力を結集し、税金のよりよい使い方を決められるチャンスだと考えます。多様な機会を編み出して、今まで参加して来なかった、あるいは参加できなかった市民の意見を聞くことにより新しい視点が生まれると考えます。  歳入について。市たばこ税一千六百四十七万九千円、増の要因は、一括購入していたものが販売店ごとになったということで、議会でもかねてから所管の働きかけを要求していたので、その成果があったと理解いたします。  一方、喫煙に関連した死者が世界で年四百九十万人に達する危機的な状況を打開するため、たばこ規制枠組み条約が三月一日、世界保健機関の策定会議で承認されたことを受けて、日本政府も政策展開せざるを得なかったのです。多摩市でも年間七億円以上の税収に頼らなくてもよいように今から準備しておく必要があります。  総務使用料、マイナス九百四十八万三千円。減の要因は、パルテノン多摩の駐車場料使用料が月平均マイナス一千八百台であり、西側はわかりにくいので看板を付けるとのことですが、パルテノンの使用件数、入場者数が減っていないのであれば、駅至近に駐車場ができたこともあり、利用がふえる要素はないとも言えると考えます。空間の有効理由を考えるときではないかと指摘しておきます。  教育使用料マイナス九十四万円。市立幼稚園児の減少が要因ですが、十五年度の四歳児が募集定員六十人を割るということで、今後の見通しはどうなのか。市立の意義、私立への影響など深慮して、思い切った転換が必要と考えます。  出捐金返還金三億円について。財団法人多摩市福祉サービス公社により七月に返還入金にされていたということですが、直近の九月補正で収入として処理し、財政調整基金に積み立てるべきだったと考えます。  歳出について。財産管理費、総合事務管理システム導入事業、マイナス二百五十万八千円、減の主な要因は、開発導入業務委託料の仕様内容の精査をした結果、予算より委託料が少なくなったということです。  十四多監発第四十五号、平成十四年度第二回定期監査の結果に関する報告についてのまとめに、本事業導入により、これまでの監査結果等で指摘している関係事項について改善が図られ、より正確性、迅速性、効率性などが高まることを期待するとあります。この期待にこたえられるようにしていただきたい。  交通安全対策費。多摩市交通問題連絡協議会委員謝礼マイナス七万八千円、(仮称)交通マスタープラン策定事業マイナス四十八万二千円、委員の欠席、謝礼受け取り辞退によるマイナスと策定事業委託料の契約差金ということです。協議会が年に一回の開催では、市民要望への対応、報告も時期を逸すると考えます。永山駅前の改修工事も、バス事業者、タクシー事業者、それぞれの現場の声がどこまで反映されているか疑問も出ています。協議会、委員会とも、歩行者の安全を常に念頭に入れてご協議、プラン策定をしていただきたい。  なお、視覚障がい者が市役所を初め、公共施設へ公共交通機関を使っていくときに、最寄りから目的地まで安全に行かれるように点字ブロックをつなげていただきたい。特に、健康センターには障がい者支援センターもあることから、歩行関係をしっかり調査し、東京都と一緒に改善を推進していただきたい。  老人福祉費。いきがいデイサービスセンター事業、マイナス九百十六万九千円、計画利用者一万六千九百六十四人に対して実利用者七千三百四十四人で、調理委託料の減ということです。市内全体に八カ所つくる計画ですが、半径六百メートル以内となるととてもに八カ所では足りないでしょう。むしろ、今後は身近なところで地域の資源を使ったミニデイをたくさんつくったほうが有効だと考えます。補助金を当てにしないで、介護保険の認定の有無にかかわらず、寄り合えるような場所が求めれているのです。  社会教育総務費。旧多摩聖蹟記念館管理運営事業、監視カメラ保守点検委託料マイナス十一万七千円。市内の他施設にも設定されていますが、設置していることの表示をすることは、プライバシーの保護の視点から必要です。個人情報保護条例にのっとって事業の遂行をしていただきたい。  学校建設費。第一小学校建替事業、マイナス九百四十二万七千円の、四つのワークショップが計画を話し合い、ことしの十二月の全大会で基本設計をまとめるということです。子供も含めた市民参加で小学校を建替えようという画期的なことを内外でも評価されていると考えます。ワークショップの中で自校方式の給食をという声が出ていることに対して、多摩市の学校給食はセンター方式の方針ということでは説明責任が果たされたとは考えられません。市民の知恵と希望を尊重する方向をとるように指摘します。  以上、各論を申し上げましたが、市の財政がやっと回っているという感がぬぐえない補正内容でした。何が起こるかわからない昨今ですから、少なくとも財調三十億円は保持していけるような状況にしていただきたい。住民基本台帳ネットワークの切断など、分権の時代にふさわしい、市長の英断がむだに税金を使わないで済むことになることを申し上げて、否決の討論といたします。 ◯議長(菊池富美男君)  次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。住田議員。 ◯十五番(住田啓子君)  住田です。  平成十四年度多摩市一般会計補正予算(第五号)について可決の立場から意見討論いたします。  長期にわたるデフレ不況に伴い、所得税、法人税等の基幹税がダメージを受け、ここ十数年、景気対策は雇用につながらず、過去最悪の失業率、自殺者、精神病者の増加、DV、子供の虐待等、先行き不安が広がっています。  政府は一月二十日召集の国会で、平成十四年度補正と十五年度予算を一体として切れ目なく運用したいとして、二兆四千五百九十億円の歳出追加補正をしました。うち一兆五千億円が雇用、中小企業対応となっており、財源はすべて赤字国債です。政府は、これまで目先の不況対応のため、赤字国債は発行し続け、二百兆円以上が累積しています。私たちは今、鉄鋼、自動車産業に代表される二十世紀重工業時代から環境重視の知識、情報産業に代表される二十一世紀型産業への転換期を迎えています。人間も部品のごとく扱われ、効率を追い求め、競争の時代から一人ひとりの人権、トータルな人格が大切にされる時代へと向かっている途上に今私たちはいるのではないでしょうか。私たちはどういう社会に向かおうとしているのか、共通目標のもと、持続可能な社会、持続可能な世界に向けて新しい産業を生み出していかなくてはならないと思います。  構造改革の中身がしっかり見えてこないと、痛みばかりが募ります。十九世紀から二十世紀に映る際も、第一次産業から第二次産業へと多くの失業者を生み、世界恐慌、二度にわたる世界大戦を体験し、多くの犠牲を生み、私たちはそのことを教訓としながら、戦争を起こさない平和な社会、持続可能な社会を一人ひとりの地球市民が自覚を持って力を合わせてつくっていかなくてはならないと思っております。  知識、情報を中心とした新しい産業を起こすということは、既に北欧諸国等では情報産業を生み出し、産業構造の転換を図りました。こういう過渡期における政治に求められていることは、市民が新産業構造に向かってチャレンジできる、また失敗しても死ななくても済むようなセーフティネットをいかに張るかが問われていると思います。市民に身近な自治体における地方財政の役割が大変重要であるととらえております。  多摩市の平成十四年度一般会計予算は四百三十二億二千万円でスタートし、五回の補正を経て、決算見込み四百五十八億一千六百万円です。市税については、平成五年以来、今日まで減少の一途をたどり、ついに平成十五年度予算編成に当たり、財調が一億円しか残らないという予測のもと、政府と同じように十四年度、十五年度予算を一体ととらえる考え方のもと、本補正では土地開発基金を取り崩し、財調の補完をするという手法をとっています。  今回の補正でe-Japan構想の一つである雇用対策の一つ、eまちづくり交付金については、全国百事業の一つとして多摩市は選定されたとのことですが、多摩市に確固とした計画がないまま赤字国債を財源とした交付金事業を行うのはいかがなものかと思います。二十一世紀は、知識、情報産業の時代に向かっているとはいえ、年金、失業保険、医療保険など、社会的セーフティネットは破れたままです。セーフティインフラとしての教育改革も十九世紀、あるいは二十世紀初頭並みのものです。渡辺市長は、清潔な市政運営、経営感覚のある市政、だれもが夢を持ち支え合うまちを公約として、新しい時代の市政を担っていかれるわけですから、市民が安心してチャレンジできる環境づくり、すなわち多摩市としてのセーフティネットを用意していただきたい。子供のときから、家庭や地域の構成員として主体的に生きる、このことを身につけること、またリカレント教育や十八歳選挙権等を入れ、そして失敗してもやり直しがきく、そういったセーフティネットを今インフラ整備していく時代だと考えています。  財政運営についても、伸びきったゴムは入れかえるしかないのです。まず、構造改革ありきだと私は思います。財政緊急事態宣言を通して、五カ年間のスパンで思い切った財政改革をすべきと考えます。特に福祉においては、制度の転換期であり、介護保険制度、支援費制度など、生活支援サービスを利用する市民の立場に立って、東京都、国に対して対等に交渉をしていただきたい。歳入の自治の基本である税財源移管を強力に進め、アカウンタビリティーの徹底によって歳出の自治を確保をしつつ、財政の確立を図ることです。  以上を申し上げ、可決の討論といたします。 ◯議長(菊池富美男君)  次に、本案に対する反対討論の発言を許します。吉田議員。 ◯十四番(吉田千佳子君)  平成十四年度多摩市一般会計補正予算(第五号)について、否決の立場から意見を申し上げます。  臼井元市長は、財政が豊かなうちにできるだけ公共事業をして、いずれ学校跡地の売却も検討する必要があるだろうとおっしゃっていました。特別減税や恒久的減税、そして長引く不況によって、個人市民税は一九九二年をピークに年々落ち込み続けています。歳入に見合った歳出構造にという掛け声は前市長時代から声高に言われていました。歳出の一律カットや事務用品に至るまでの見直しなど、その是非はともかく、一定の努力はされても、最終的には補正で膨らんでしまうなどを繰り返して今日に至ったと感じています。  本補正では、償却資産の伸びによる固定資産税の増やたばこ税の増などがあるものの、個人市民税、法人市民税、都市計画税、地方譲与税、利子割交付金、地方消費税交付金などの減、税収減に伴い地方特例交付金の減など、これまでになく大変厳しい歳入状況となっています。歳入の財源の積算がどうだったのかきちんと分析する必要があるのではないでしょうか。市民に行政改革の検討を問いかける前に、財政調整基金が底をつくまでになってしまった事実をもっと重く受けとめ、人口から見た予算、適正規模予算がなぜ今まで組めずにきたのかを検証し、財政構造悪化の原因を分析すべきです。決算を認定し、予算を可決してきた議会もまたその責任を問われなければいけません。次年度の歳入不足を補う目的での土地開発基金と財団法人多摩市福祉サービス公社出捐金返還金の扱いについては疑問を感じます。  また、国や都の補正予算で出される補助事業について、補助要綱の内容から、とても地方分権など実感できず、この相変わらずのありようには本当にがっかりします。補助金獲得のために煩雑な事務手続きに追われる担当者のエネルギーを考えると、果たしてこれでよいのかと思わずにはいられません。補助制度の見直しを自治体から提起していくべきです。  もう一点、住民基本台帳コードの発送作業に当たっての市の対応については、個人情報保護の意識の低さとセキュリティ面の不安が明らかになりました。住民基本台帳ネットワーク、総合行政ネットワークがこのまま進むことには大変危機感を覚えます。現状を危機的状況と見るか否かでその対応は大きく違うはずです。危機意識の欠如が本予算にはあらわれていると思います。  以上を申し上げて、反対の討論とします。 ◯議長(菊池富美男君)  次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。岩永議員。 ◯六番(岩永ひさか君)  岩永ひさかです。  第一号議案二〇〇二年度多摩市一般会計補正予算(第五号)に対し、生活者ネットを代表し賛成の立場より討論いたします。  本補正予算は、決算見込みに当たっての精査及び次年度への対応を目的とし、歳入歳出それぞれ補正額マイナス三億五千八百五十八万四千円が計上され、したがって、今年度予算総額合計が四百五十八億一千六百六十七万八千円とするものでした。  現在、多摩市では人口が少しずつ減り、そして世界最速とも言われるスピードで高齢化を迎え、人口構造が急激に変化しようとしています。そして、景気の回復には明るい兆しがなかなか見えてきません。今後、税収増を期待できない社会状況に対応した行政経営を確立しなくてはなりません。  今回の補正予算の中で最も重大なことは、説明責任の果たし方だと思います。自治体の会計原則である会計年度独立から考えたときの整理の仕方として、年度末のこの補正の中で基金を繰り入れる必要性があったのか、なぜこのような手法をとったのか、明確な答えはありませんでした。  地方自治法の二百四十三条の五及び地方自治法施行令百六十六条の二による翌年度歳入の繰上充用も可能でした。例えば、この繰上充用を行うことで生まれる危機感こそ、本来求められるべきものではなかったかと考えます。何とか食いつないでいける的な予算組みのあり方を見直すべきだと思います。  本補正予算の中から感じたのは、将来の世代に対しての無責任さでした。財政調整基金の考え方、今後の展望は十分に説明されているとは思いません。だれもが夢を持てるための明るさが見えてきませんでした。今、自転車操業という言葉がまさにぴったりの状況ですが、問題なのは、行政だけで自転車をこいでいることです。行政が自転車をこげなくなったとき、私たちは倒れるしかないのでしょうか。  先日、小泉首相は、施政方針演説の中で、大事なことは失敗しないことではなく、失敗を次の成功に生かすことですということを述べていましたが、それは多摩市や多摩市の市民そのものにも全く当てはまることだと思います。行政に求め過ぎてしまった市民のあり方、そしてキャパシティを超えて受け入れてきた行政とともに、これまでの時代そのものを総括し、そして次へとつないでいく必要があると思います。まさに次の成功、市民自治の実現を目指して、市政運営を市民とともに考え、行動していく新しい時代のまちづくりを展開しなければなりません。  今必要なことは、この厳しい状況を市民と行政とともにまずはきちんと受けとめることです。その上で明るい展望を市民とともに切り開いていかねばなりません。そのためには、会計年度の独立の原則を踏まえ、予算策定について不透明さのない説明責任を果たしていくべきだと考えます。  以上を申し上げまして、賛成の討論といたします。 ◯議長(菊池富美男君)  次に、本案に対する反対討論の発言を許します。──反対討論なしと認めます。  次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。──賛成討論なしと認めます。  これをもって討論を終了いたします。  これより第一号議案平成十四年度多摩市一般会計補正予算(第五号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。       (挙手多数) ◯議長(菊池富美男君)  挙手多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  日程第二、第二号議案平成十四年度多摩市国民健康保険特別会計補正予算(第三号)を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第二号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、歳入歳出それぞれ六千十四万三千円増額し、予算総額を九十三億九千九百十六万二千円とするものです。  まず、歳出の主な内容としては、保険給付費については、決算見込みにより五千万円減額しました。  また、老人保健拠出金は、医療制度改革により拠出金額が変更された結果、一千八百二十四万六千円減額いたしました。  諸支出金については、平成十三年度国庫支出金、療養給付費交付金及び都支出金の超過交付額の変換のため、一億三千百六十五万二千円増額しました。  次に、歳入の主な内容としては、国民健康保険税は決算見込みにより一億六千九百二十七万八千円減額しました。  また、医療制度改革により、退職被保険者等に係る老人保健拠出金は全額、退職者医療制度が負担することになったことに伴い、国庫支出金が五千八百二十万六千円減額、療養給付費交付金が八千四百九十六万円増額しました。  都支出金については、交付見込みにより一億三千八百七十五万三千円減額しました。  繰入金については、歳入歳出予算の財源不足を一般会計から繰り入れるもので、三億三千五百七十八万五千円増加しました。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第三十六条第二項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(菊池富美男君)  ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって質疑を終了いたします。  これより第二号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。──討論なしと認めます。  これをもって討論を終了いたします。  これより第二号議案平成十四年度多摩市国民健康保険特別会計補正予算(第三号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。       (挙手全員) ◯議長(菊池富美男君)  挙手全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  日程第三、第三号議案平成十四年度多摩市下水道事業特別会計補正予算(第二号)を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第三号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、歳入歳出それぞれ三千百十六万八千円減額し、予算総額を二十五億三千六百八十七万八千円とするものです。
     まず、歳出の主な内容としては、下水道費のうち、公共下水道整備費で、南多摩処理場において平成十五年度に予定されていた汚泥焼却炉建設工事が前倒しで実施されたこと等による負担額の変更に伴い、流域下水道建設費負担金を四千八百七十八万二千円増額しました。  また、下水道維持費では、契約差金等により、下水道施設管理経費で三千四十九万八千円、下水道台帳整備事業で四百十七万円減額するものです。  次に、歳入の主な内容としては、下水道使用料収入を七千四百七十六万九千円増額し、公共下水道事業都補助金を二十八万八千円、一般会計繰入金を一億五百二十三万円減額するものです。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第三十六条第二項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(菊池富美男君)  ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって質疑を終了いたします。  これより第三号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。──討論なしと認めます。  これをもって討論を終了いたします。  これより第三号議案平成十四年度多摩市下水道事業特別会計補正予算(第二号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。       (挙手全員) ◯議長(菊池富美男君)  挙手全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  日程第四、第四号議案平成十四年度多摩市受託水道事業特別会計補正予算(第二号)を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第四号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、歳入歳出それぞれ一億二千七百七十一万二千円減額し、予算総額を七億一千五百六万七千円とするものです。  まず、歳出の主な内容としては、受託水道事業費については、水道管理費において配水管布設替工事の内容変更及び契約差金等による不用見込額として五千九百七十二万八千円減額しました。  また、建設改良費では、配水管改良工事の内容変更及び契約差金の整理等により六千七百九十八万四千円減額するものです。  次に、歳入の主な内容としては、歳出の減額に伴い、受託水道事業収入を一億二千四百七十九万円、下水道使用料徴収事務受託料としての諸収入二百九十二万二千円をそれぞれ減額するものです。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第三十六条第二項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(菊池富美男君)  ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって質疑を終了いたします。  これより第四号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。──討論なしと認めます。  これをもって討論を終了いたします。  これより第四号議案平成十四年度多摩市受託水道事業特別会計補正予算(第二号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。       (挙手全員) ◯議長(菊池富美男君)  挙手全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  日程第五、第五号議案平成十四年度多摩市介護保険特別会計補正予算(第四号)を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第五号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、歳入歳出それぞれ二千百五十五万一千円増額し、予算総額を三十七億二千三百八十万六千円とするものです。  まず、歳出の主な内容としては、総務費で、要介護・要支援認定有効期間をできる限り延長した結果、認定審査会の開催数も減り、また訪問調査委託件数も減ったことなどにより三百五十五万五千円減額しました。  保険給付費については、事業計画をベースに毎年修正をかけながらサービス量を見込んでいますが、居宅介護サービス給付費が予測以上に伸びたことにより、一億七千二十一万八千円を増額し、一方、施設介護サービス給付費、居宅支援サービス給付費等は予測を下回ったため一億四千五百十一万二千円を減額しました。  次に、歳入の主な内容としては、保険給付費に対する国庫負担金の交付見込みから国庫支出金を一千五百八十三万四千円減額し、同様に、支払基金交付金からの歳入も一千百六十九万四千円を減額しました。  繰入金については、保険給付費の歳出に見合った財源を確保するために四千六百二万四千円を増額しました。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第三十六条第二項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(菊池富美男君)  ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって質疑を終了いたします。  これより第五号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。──討論なしと認めます。  これをもって討論を終了いたします。  これより第五号議案平成十四年度多摩市介護保険特別会計補正予算(第四号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。       (挙手全員) ◯議長(菊池富美男君)  挙手全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  日程第六、第六号議案平成十四年度多摩市介護保険サービス事業特別会計補正予算(第一号)を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第六号議案について、提案の理由を申し上げます。  本補正予算は、歳入歳出それぞれ二百七十三万五千円増額し、予算総額を九千四百二十二万四千円とするものです。この増額は、平成十三年度介護保険サービス事業特別会計における歳計剰余金から平成十四年度介護保険サービス事業特別会計へ繰り越したものを精算し、一般会計へ繰り入れたものです。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本案については、会議規則第三十六条第二項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(菊池富美男君)  ご異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって質疑を終了いたします。  これより第六号議案に対する討論に入ります。  討論はありませんか。──討論なしと認めます。  これをもって討論を終了いたします。  これより第六号議案平成十四年度多摩市介護保険サービス事業特別会計補正予算(第一号)を挙手により採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。       (挙手全員) ◯議長(菊池富美男君)  挙手全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。
            ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  この際、日程第七、第七号議案平成十五年度多摩市一般会計予算から日程第十三、第十三号議案平成十五年度多摩市介護保険サービス事業特別会計予算までの七案を一括議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第七号から第十三号議案につきまして提案の理由を申し上げます。  まず、第七号議案についてです。  我が国経済は、世界的規模での社会経済変動の中、単なる景気循環ではなく、複合的な構造要因による停滞に直面しています。政府は、日本経済を再生するため、歳出・税制・金融・規制の四つの改革を加速させるとしていますが、景気回復の兆しはなかなか見えてきません。  また、経済財政諮問会議において、「地方にできることは、地方に委ねる」との原則に基づき、国庫補助負担金、交付税、税源移譲を含む税源配分について、三位一体の改革案を六月を目途に取りまとめるとしています。  しかしながら、平成十五年度予算において、改革の芽を出したとされる国と地方の関係については、二月に示された平成十五年度地方財政計画によると、国庫補助負担金の一般財源化の措置として、一部が交付税に算入されるなど、普通交付税不交付団体である本市にとって、マイナスの影響を受けるものです。  今後論議が本格化される国から地方への税財源移譲については、国と地方の歳出規模の乖離を是正し、安定した地方税制体系等を構築するため、引き続き国や都に対して強く要望していきます。  一方、本市においては、ニュータウン区域での人口の減少傾向や急激な少子高齢化への対応、多摩センター地区を中心とした地域の活性化、高度情報化への対応、国や都、ニュータウン施行者に対する自治体としての適切な対応等、直面する課題は多岐にわたっています。  人口構成の変化や現下の社会経済状況などが歳入の根幹をなす市税の大幅な減収をもたらし、経常一般財源が十五億二千万円の減となるとともに、平成六年度末には三十一億二千万円あった財政調整基金は、平成十五年度末の残高見込みが、土地開発基金等での財源対応を図ったものの六億八千万円と僅少になるなど、市行財政を取り巻く環境は非常に厳しい状況にあります。  このような中で、ここ両年の市政が多摩市の将来を決めるとの認識のもと、多摩市の持つ豊かな地域資源や人々の英知を生かし、「だれもが夢をもち、互いに支えあうまち・多摩」の実現を目指し、将来に向けた今なら間に合うまちづくりを進めていかなければなりません。  このためには、行財政改革を一層推進し、歳入に見合った歳出構造へと転換を図っていくことが重要です。  この認識のもと、平成十五年度予算は、市民生活に直接影響を与えないよう配慮し、これまでの歳出を厳しく見直し、対十四年度の経常経費の一般財源比較では五億九千万円を削減しました。  そして、六項目の重点事項「温かな人と人との結びつきが広がる、夢のあるまちづくり」、「子育てをサポートする仕組みの充実」、「個性を豊かにする教育環境の創造」、「障がい者や高齢者も夢をもって安心して暮らせるまちづくり」、「働く場を支え、広げ、元気なまちづくり」、「環境負荷の少ない循環社会の創造」を中心に予算を配分しました。  以上の結果、平成十五年度一般会計予算は四百三十三億三千万円で、平成十四年度の年間予算とした六月補正ごとの比較では五・〇%の減少となりました。  次に、予算の主な内容について、歳出から款別に説明いたします。  まず、「議会費」については、会議録検索システムを活用し、公式ホームページに議事録を掲載することによって、情報公開及び市民との情報の共有化を図ります。  次に、「総務費」についてです。歳入に見合った歳出構造への転換を図るため、これまでの行財政のあり方を総点検し、今後の施策選択のための情報を市民の皆さんにわかりやすく公開するとともに、行財政診断市民委員会を設置し、行財政診断白書に基づく改革の方策を検討します。  また、地方分権時代における多摩市の自治の理念やまちづくりの基本ルールを定める、(仮称)多摩市市民自治基本条例を平成十五年中の議会提案に向け検討を進めます。  家族や地域での子供の養育機能が低下しつつある中、安心して子育てができる地域環境を整備するために、引き続き、子育て支援検討市民懇談会において、総合的な子育て支援の施策を検討します。  さらに、学校跡地施設等活用検討市民委員会において、市立小・中学校の統廃合に伴う跡地施設等の恒久的活用も含めた今後の方策について、引き続き検討していきます。  そのほか、広聴活動では、法律相談や相続・遺言など、くらしの書類作成相談の充実を図ります。  IT関連では、電子自治体の構築のため、平成十五年度中の総合行政ネットワーク(LGWAN)接続に向け、関係機器を整備するとともに、平成十六年度を目途に東京都が構築する電子申請・電子調達システムを区市町村で共同利用するためのシステム設計経費を負担します。  また、電子化した市の例規集を公式ホームページに掲載するとともに、要綱集の電子化を進め、市民と行政の情報の共有化を図ります。  交通対策では、企業の協力を得ながら環境面にも配慮した市民の交通手段確保の方策を引き続き検討するとともに、小田急多摩センター駅のエレベーター整備に対し、鉄道事業者への補助を行い、バリアフリー化を推進します。  さらに、多様化する市民要望などを踏まえながら、市内の総合的な交通体系の構築等を行うため、(仮称)多摩市交通マスタープラン策定に向け、引き続き検討します。  また、多摩都市モノレール株式会社の経営安定化のため、沿線四市と共同で貸付支援を行います。  コミュニティ関係では、唐木田コミュニティセンターについては、基本設計を踏まえ、地域の方々による実施設計の協議を進めるとともに、和田コミュニティセンターについては、建設協議会の立ち上げに向けての取り組みを進めます。  そのほか、四月に執行される統一地方選挙において、有権者が投票しやすいように、聖蹟桜ヶ丘駅周辺ではヴィータコミューネ内に、永山駅周辺ではベルブ永山内に不在者投票所を増設し、投票率のアップを目指します。  次に、「民生費」についてです。高齢者福祉では、心身の機能の維持回復を図る方のために、今まで総合福祉センターで実施してきた機能訓練を廃止し、新たに地域参加型の機能訓練に変更して、虚弱な高齢者や障がい者の閉じこもりや介護予防に取り組みます。  また、痴呆高齢者など判断能力が十分でない方に対して、その方の人権を守り、不利な契約を結ばないようにするため、十五年度より周辺四市と共同で有限責任中間法人を設立し、生活支援サービスの一層の充実を図ります。  さらに、低所得者に対する介護保険の利用者負担の軽減を引き続き実施するとともに、諏訪地区にいきがいデイサービスセンターを開設します。  障がい者福祉では、身体障害者福祉法等の改正により、現在の措置制度から、障がいを持つ人が契約に基づきサービスを選択し、そのサービス利用に係る必要の一定部分を市が負担する支援費制度に移行します。  また、在宅心身障がい者・障がい児通所訓練施設「工房マテリアル」の運営費を充実し、通所者の自立更生を促進するとともに、保護者の負担軽減を図ります。  さらに、知的障がい者の生活寮の整備に対して補助を行います。  児童福祉では、出産後の一定期間、家事援助を必要とする家庭に対してホームヘルパーを派遣する産後ヘルパー派遣事業を新たに実施します。  また、子育てと就労の両立を支援するために、休日保育を実施します。あわせて、子供や家庭に関する相談に対して、個別ケースごとに関係機関と連携しながら解決を目指す子ども家庭支援センターの設置に向けて検討委員会を立ち上げます。  さらに、一ノ宮学童クラブの入所児童の増加に対応するため、多摩中学校の旧クラブハウスを改修し、関戸学童クラブとして整備します。  次に、「衛生費」についてです。保健衛生では、男性高齢者に多く見られる前立腺がんを早期に発見するため、各種がん検診に新たに前立腺がん検査を加え、疾病予防、生活習慣の改善に努めます。  また、六十五歳以上の寝たきり高齢者の訪問歯科診療委託を廃止し、要介護者等が継続的に在宅で歯科医療サービスが受けられるよう、携帯治療機器等を整備充実し、身近なかかりつけ歯科医の定着を目指します。  環境対策としては、地球温暖化等環境問題が深刻化する中で、私たち一人ひとりが環境にやさしい生活を実践していくよう、新たにエコライフ普及啓発誌を市民で協働で発行し、PRに努めていきます。  また、環境基本計画の目標や市の環境に係る施策を継続的に改善し、その結果を市民が確認し認証する市独自の環境マネジメントシステムを推進します。  さらに、市内の雨水浸透能力や地下水脈を調査するとともに、市民団体と協働して、動植物の生息実態を調査し、多摩市版レッドデータブックを作成します。  「農林業費」については、日野市境を流れる一ノ宮の農業用水路を改修し、冠水の被害防止と水田の水源保全を図ります。  「商工費」については、多摩センター地区で実施する市民団体等が企画する活性化イベントや花をテーマとする公共空間活用事業に支援を行うとともに、多摩センターのさまざまな情報を発信する「たまっぷねっと」の運営に対する補助を引き続き行います。あわせて、クリスマスの時期にパルテノン多摩周辺に電飾等を設置して、賑わいのあるまちづくりを進めます。  さらに、市民・大学・企業等の連携組織による創業支援を実施します。  このほか、商店街の活性化を図るため、商店街で行われるイベントなどへの補助を実施し、地域の特性を生かした産業の振興を図ります。  また、市内中小企業が健全な経営を図れるよう、事業資金を低利・長期で市内金融機関から借り入れできるように、引き続き保証料について市が全額補助を行います。  次に、「土木費」についてです。都市計画関係では、都市計画法第六条の規定による土地利用現況調査に基づき、用途地域の見直しを行います。  また、引き続き組合施行による関戸古茂川土地区画整理事業に対して助成を行い、良好な都市基盤整備を推進します。  道路関係では、聖蹟桜ケ丘駅東側の多摩市道一-二六号線等の道路拡幅工事を実施します。  公園関係では、市民や企業・大学等と連携して、駅周辺や主要公園の花壇やフラワーポットを対象に公園里親制度を立ち上げます。  また、公園の確保や緑地保全の観点から、多摩市土地開発公社から原峰公園用地を買い取るとともに、十二てん公園用地を買収します。  住宅関係では、中層階段室型分譲集合住宅のエレベーター設置に係る設計に対する補助を新たにモデル実施するとともに、引き続き住宅リフォームに対して助成を行います。  「消防費」については、食料品備蓄計画に基づき、非常用食糧を整備するとともに、災害時に避難所となる小・中学校のうち、本年度は瓜生小学校にソーラー式避難所案内看板を設置します。  また、東京都が施行して三カ年目となる連光寺一丁目地内の急傾斜地の崩壊防止事業に対して、引き続き地元市としての費用の一部を負担します。  次に、「教育費」についてです。学校教育関係では、児童・生徒にとってより望ましい教育環境を充実し、充実した学校教育の実現を図るために小・中学校の一定規模・適正配置について審議する「多摩市立学校一定規模・適正配置等審議会」を設置します。  また、「個」に応じた指導等少人数学習を進めるため、ピアティーチャーを増員するとともに、読書環境等を充実するための学校図書館司書を増員します。  さらに、地域の人材を生かして幅広い教育活動を行う、市民キャリア等活用推進事業について充実を図ります。  あわせて、全校を挙げて、創造的・継続的な教育活動を展開し、特色ある学校づくりに取り組んでいる小・中学校を支援します。  また、不登校児童の早期発見・早期対応等、不登校児童生徒の学校復帰に向けた取り組みを行うため、スクーリング・サポート・ネットワークを整備します。  施設整備では、多摩第一小学校の建替えについて、引き続き市民グループ検討委員会を中心に基本設計を検討し、実施設計とつなげます。  また、増加する児童への対応と教育環境の向上を図るため、連光寺小学校増築のための実施設計を行います。  さらに、北豊ケ丘小学校や和田中学校の耐震補強工事を実施します。  生涯学習関係では、永山、関戸の両図書館を祝日開館し、利用環境の向上に努めます。  また、夏季期間中、多摩中学校のプールを一般開放します。そのほか、総合体育館の屋上防水、外壁補修工事を実施します。  「公債費」については、定時償還分の市債の元金及び利子のほか、多摩都市モノレール整備事業のため借り入れた東京都の振興基金を低利率なものに借りかえ、後年度負担を軽減します。  次に、歳入予算について説明します。  「市税」については、前年度と比較して四・八%の減となりました。主なものは、個人市民税が恒久的減税の影響及び景気低迷による個人所得の減、高齢化などの要因により四・三%の減、法人市民税は長引く景気低迷の影響などから一四・六%の減、昨年まで顕著な伸びを示してきた固定資産税は、今年度は評価替えの年に当たり、土地・家屋等の価格下落の影響により四・二%の減となりました。  「利子割交付金」については、預貯金の利子に係る税の一部が交付されるものですが、平成十二、十三年度のように高金利時代の利子が集中して満期を迎える時期が終わったことにより、前年度に比べ五八・八%の減となっています。  「地方特例交付金」は、恒久的減税の減収補てんとして交付される減収影響想定額の四分の三を計上するものですが、今年度については、国庫補助負担金の一般財源化に伴う措置として、一部が地方特例交付金で交付されることになります。  「国庫支出金」は、生活保護費負担金が一五・〇%の増、児童扶養手当負担金が二二六・八%の増、支援費制度の移行により新たに全身性障害者介護人派遣国庫補助金が交付されることなどにより、全体としては一九・五%の増となりました。  「都支出金」では、市町村調整交付金は、都の予算額と過去の交付実績を見ながら五億五千八百万円と前年度より上積みしていますが、市町村振興交付金は、普通建設事業の減から二億一千万円と昨年度より九百万円減となりました。  そのほか、公債費補助金六億六千四百万円、保育所運営費補助金五億五千九百万円、心身障害者福祉手当負担金二億三千百万円等を計上しました。  全体としては、昨年度当初予算比で一・六%の増、六月補正後の年間予算との比較では〇・九%の減となりました。  「繰入金」は、財政調整基金から十一億円を、緑化基金から十二てん公園買収のため八千六百万円を、また、超低金利を踏まえ、果実運用基金である福祉基金の条例を改正し、多様な福祉施策に対応するため一億円をそれぞれ一般会計に繰り入れます。  「市債」は、原峰公園用地買取事業債ほか二件の普通建設事業に伴う七千九十万円の事業債、多摩都市モノレール貸付事業に伴う四億円の貸付債、減税補てん債三億八千八十万円、東京都区市町村振興基金の借換債四千九百万円の計九億七十万円を計上しました。  その他の財源については、国や都に係る実績を考慮して計上いたしました。  次に、財政指標について説明します。  経常収支比率については、減税補てん債を分母に加えない従来の計算式では九六・二%になり、六月補正後予算との比較では二・九ポイント上昇しました。減税補てん債を分母に加えた計算式では、経常収支比率は九五・〇%になります。  経常収支比率が上昇した主な要因は、経常経費充当一般財源を委託料の見直し等の内部努力により、約五億九千万円削減しましたが、市税等経常一般財源が十五億二千万円と大幅に減収したことによるものです。  公債費負担比率は九・六%で、六月補正後予算との比較では〇・五ポイント上昇しました。これは公債費充当一般財源は昨年度と比較し三千六百万円の増となったものに対して、一般財源総額が十四億七千百万円の減収となったためです。  以上が歳出歳出の主な内容です。  このほか、「債務負担行為」二十件、「地方債」五件についてもあわせてご審議をお願いします。  次に、第八号議案についてです。  平成十五年度の多摩市国民健康保険特別会計の予算総額は、歳入歳出それぞれ百三億八千七百四十三万四千円とするものです。  これは、前年度の当初予算額に対して九・二%の増額なっています。  歳出の主な内容ですが、保険給付費は、平成十五年四月施行予定の医療制度改革の影響を勘案の上、六十三億一千六百三十一万六千円を見込みました。これは、前年度当初予算額と比較しますと五・三%の増額となっています。  保険給付費の内訳は、一般被保険者に係る保険給付に要する経費が四十億一千八百十三万七千円、退職被保険者等に係る保険給付に要する経費が二十一億六千四百八十三万二千円、その他の給付に要する経費が一億三千三百三十四万七千円となっています。  また、老人保健拠出金は三十億八千二百九十八万五千円を、介護給付金は五億八千二百六十三万四千円をそれぞれ平成十三年度の清算額を含めて見込みました。  次に、歳入の主な内容ですが、歳入総額の三四・六%を占める国民健康保険税は、前年度当初予算額と比較して一六・四%増の三十五億九千七百六万六千円を見込みました。  また、国庫支出金は、一般被保険者の保険給付費に対する補助率等により二十九億九千三百四十二万四千円を見込み、療養給付費等交付金も同様に退職被保険者等の保険給付費に対する補助率等により二十一億二千八百四十五万四千円を見込みました。  このほか、都支出金が一億七千百九万一千円、共同事業交付金が一億五千三百九十四万四千円となっています。  また、一般会計からの繰入金は、保険基盤安定分も含めて十二億八千七百九十一万八千円を見込んでいます。  次に、第九号議案についてです。  平成十五年度多摩市下水道事業特別会計予算は、歳入歳出それぞれ二十五億九千七百六十一万六千円とするものです。これは前年度の当初予算額に対して一・二%の増額となっています。  歳出の主な内容としては、下水道管理費では、下水道施設管理経費で一億四千二百三十四万九千円、流域下水道排出管理経費では、南多摩処理場での処理水量に係る流域下水道維持管理負担金等で十億四千七百九万七千円を見込むものです。  また、公共下水道整備費では、公共下水道整備事業として二億七千八百二十三万八千円を計上し、都道三・四・一九号線街路工事に伴う汚水管・雨水管整備や連光寺地区計画内の公設汚水桝設置工事等を行うものです。
     公債費については、償還元金及び利子として七億九千三百十一万八千円を見込むものです。  次に、歳入な主な内容としては、下水道使用料収入で二十三億七千八百五十二万三千円、一般会計繰入金は公債費の償還等の財源として一億八千六百十七万七千円、雑入では下水道管渠支障移設補償費負担金等で二千六百三十六万九千円をそれぞれ見込むものです。  次に、第十号議案についてです。  平成十五年度多摩市受託水道事業特別会計予算は、東京都との協議が整い、歳入歳出それぞれ六億三千二百八十二万九千円を計上し、市民への安定給水の確保という基本方針のもとに、受託水道事業の管理運営を行うものです。  歳出ですが、水道管理費の四億九千百十七万九千円は、耐震管への取りかえ等による布設替工事、浄水・配水施設の維持管理及び料金の徴収業務等に要する一般管理費などです。  次に、歳入ですが、受託水道事業収入として五億二千八百二万九千円、下水道使用料徴収事務受託料としての諸収入一億四百八十万円をそれぞれ計上しています。  次に、第十一号議案についてです。  平成十四年十月一日の国の医療制度改革により、公費負担割合の三割から五割への五カ年をかけた変更、老人医療受給者の適用年齢の引き上げ、受給者等の所得状況による医療自己負担割合を二割とする受給者の出現、さらには、外来受診者の一割、または二割自己負担の完全実施等、老人医療においても大きく影響を受けています。  そのような中で、平成十五年度多摩市老人保健医療特別会計の予算額は、歳入歳出それぞれ六十七億三千二百五十一万九千円で、前年度と比較して八%の減となっています。  まず、歳入の概要ですが、医療費の負担割合は老人保健法に定められており、各保険者からの拠出金である支払基金交付金は四十六億四千七百六十九万九千円となっています。国庫支出金は十三億八千九百八十七万二千円を計上しました。  また、都支出金は三億四千七百四十六万九千円を計上しています。  さらに、一般会計からの繰入金は、都支出金と同様の割合で三億四千七百四十六万八千円となります。  次に、歳出ですが、医療の現物給付を行う医療給付費は六十六億三千九百七十万八千円であり、歳出予算総額の九八・六%を占めています。  また、補装具代などの現金支払い分の医療費支給費は六千百五十六万円、医療給付に係る審査支払委託料は三千百二十三万六千円となります。  次に、第十二号議案についてです。  平成十五年度介護保険特別会計の予算総額は、歳入歳出それぞれ四十億九百八十九万千円です。  まず、歳出予算の概要は、介護保険サービスの給付に伴う保険給付費が三十八億二千四百三十六万円で、歳出総額の九五・四%を占めています。  総務費では、総務管理費一億三千四百四十八万八千円認定審査会費が四千三百八十一万二千円などとなっています。  また、介護給付準備基金積立金は、利子積立三万五千円の計上です。  次に、歳入ですが、第一号被保険者保険料について八億三千二百万一千円で、前年度当初に比べ二一・七%の増額になっています。これは被保険者数の伸びに加えて、第二期介護保険事業計画における改定保険料を見込んだためです。  国庫支出金では、介護給付費国庫負担金七億六千四百八十七万二千円、調整交付金五千百六十二万八千円などです。  支払基金交付金では、保険給付費の三二%の十二億二千三百七十九万五千円、都支出金では同じく一二・五%の四億七千八百四万五千円を計上しました。  繰入金では、一般会計繰入金において、介護給付費繰入金四億七千八百四万五千円、その他一般会計繰入金一億五千八百六十三万円、あわせて六億三千六百六十七万五千円を計上しました。  基金繰入金については、保険給付に係る財源不足分として、介護保険給付準備基金繰入金に九十万八千円を計上しました。  次に、第十三号議案についてです。  平成十五年度多摩市介護保険サービス事業特別会計の予算総額は、歳入歳出それぞれ一億五百六十二万五千円で、前年度と比較して一五・五%の増額となっています。  歳入については、利用実績を踏まえ、平成十四年度に対し平成十五年度は、一名当たりの介護給付費を南野デイサービスセンターにおいては平均四万四千百四十三円から四万九千三百二十七円に、愛宕デイサービスセンターにおいては平均四万三千六百七十八円から五万四千二百七十五円に見直し、介護給付費収入八千四百九十五万五千円と、自己負担金収入二千六十七万円を計上しました。  次に、歳出については、居宅サービス事業費として一億四百六十二万八千円を計上しました。  今後も引き続き利用の促進に努め、円滑な事業運営をしていく考えでございます。  以上、七案についてよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  総括質疑については、議会運営委員会の決定により省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(菊池富美男君)  ご異議なしと認めます。  よって、総括質疑については省略することに決しました。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  お諮りいたします。  本七案については、二十六人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(菊池富美男君)  ご異議なしと認めます。  よって、本七案については二十六人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。  お諮りいたします。  ただいま設置された予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、議長を除く二十六人の議員を指名いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(菊池富美男君)  ご異議なしと認めます。  よって、ただいま指名いたしました議長を除く二十六人の議員を予算特別委員会の委員に選任することに決しました。  ただいまから正副委員長互選のための初の委員会を議場で開催いたします。互選の結果については、後刻議長までご報告願います。  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  この際暫時休憩いたします。       午後四時五十八分休憩         ────────────────       午後五時二十分開議 ◯議長(菊池富美男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま設置されました予算特別委員会委員長及び副委員長が互選により選任されましたのでご報告いたします。  予算特別委員長に二十一番平野勝久議員、同副委員長に二十五番小林憲一議員となりました。  以上で報告を終わります。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  この際、日程第十四、第十六号議案東京都市町村公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の減少及び東京都市町村公平委員会共同設置規約の変更についてから日程第二十九、第三十一号議案多摩市国民健康保険条例の一部を改正する条例までの十六案を一括議題といたします。提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第十六号議案から第三十一号議案につきまして提案の理由を申し上げます。  まず、第十六号議案についてです。  清化園衛生組合が平成十五年三月三十一日をもって解散することに伴い、東京都市町村公平委員会を脱退することになりました。つきましては、共同設置規約の一部を改正する必要が生じたため、本案を提出するものです。  次に、第十七号議案についてです。  多摩市議会の会派に交付する政務調査費について、議員の調査研究活動の一層の充実を図るため、一人月額二万二千五百円を二万六千円に増額するため、多摩市議会政務調査費の交付に関する条例の一部改正を行うものです。  次に、第十八号議案についてです。  最初に部の名称ですが、平成十二年八月の組織改正に伴う名称変更以来、「市民に分かりにくい」との声が多く寄せられていること、「市民協働」はすべてのまちづくりの基本であり、特定の部だけではなく、全市的に取り組むべきであること。さらに、「総合企画機能の強化」、「政策管理機能の強化」などを図るため、「政策推進協働部」を「企画政策部」に変更するものです。  次に、事務分掌については、「市民協働は特定の部署の事務でなく、すべてのまちづくりの基本である」という考え方に基づき、今回「市民協働に関すること」については、事務分掌から削除しました。  また、庁内における総合事務管理システムの整備や地域の情報化政策の強化・推進が求められていることから、情報化に関する事務分掌の表現を変更するものです。  次に、第十九号議案についてです。  多摩市土地開発基金については、公共用地を先行取得する目的で、昭和四十四年に基金の額を一億円として設置しました。  その後、平成四年には基金の額を九億円増額する改正を行い、現在は十億円とし、事業の円滑な執行を図ってきたところです。  近年、本市のまちづくりは成熟期を迎え、用地取得を要する都市基盤や公共施設などはおおむね整備し、また土地の需給も安定化しており、地価も下落傾向にあるため、土地開発基金による今までのような土地の先行取得などの必要性は減少してきています。  これらのことから、基金の額を十億円から六億円に改めるものです。  次に、第二十号議案から第二十三号議案について、一括して提案の理由を申し上げます。  議会の議員の報酬、市長、助役、収入役の給料の額の改定及び実施時期について、多摩市特別職報酬等審議会に昨年十二月十二日に諮問を行い、本年一月十六日に、それぞれマイナス一・六四%の改定を行い、平成十五年四月一日から実施すべきとの答申を受けました。  本議案は、この答申を尊重し、議会の議員の報酬及び常勤特別職の職員の給料の改定を行うとともに、教育委員会教育長の給料についても、常勤特別職の職員の給料との均衡を考慮し、改定するものです。  また、非常勤特別職の職員についても、審議会の答申の趣旨等を考慮し、報酬を改定するとともに、平成十五年度から「学区調査研究協議会」が「市立学校の一定規模及び適正配置等に関する審議会」に変更することに伴い改正するものです。  次に、第二十四号議案及び第二十五号議案について、一括して提案の理由を申し上げます。  地方自治体を取り巻く厳しい状況の中にあって、税金の重みを再認識し、行政としての姿勢を示すためにも、私を含めた常勤特別職の職員と、教育長の平成十五年六月に支給する期末手当の支給率を削減するものです。私と助役については、一般職の期末・勤勉手当の支給率から〇・二月分を、収入役と教育長については〇・一月分を減ずるものです。  次に、第二十六号議案についてです。  図書館が祝日開館を実施するに当たり、職員の休日に関する規定を整理するとともに、小学校就学前までの子を看護する場合に取得できる「子の看護休暇」及び妊娠中の女性職員が妊娠に起因する障害のために勤務することが困難な場合に取得できる「妊娠障害休暇」を新たに設けるため、本案を提出するものです。  次に、第二十七号議案についてです。  本議案は、一般職の職員の通勤手当について、本年十月一日から交通用具等を利用している場合の通勤手当の支給基準を、交通機関を利用した場合の運賃相当額から通勤距離に応じた支給基準に変更を行うものです。  次に、第二十八号議案についてです。  図書館の祝日開館の実施による「多摩市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例」の一部改正に伴い、不規則勤務者手当について、休日を支給対象にするとともに、土曜日に勤務した場合の手当額を日曜日に勤務した場合と同額に改定するため、本件を提出するものです。  次に、第二十九号議案についてです。  多摩市都市計画税条例第三条において都市計画税の税率は「百分の〇・三」と規定していますが、特例措置として、附則において「平成十二年度から平成十四年度までの税率は百分の〇・二三」としています。引き続き、都市計画税の軽減を図る目的から「特例措置を継続すべき」と判断し、「平成十五年度から平成十七年度での税率を百分の〇・二三」とするものです。  次に、第三十号議案についてです。  平成十四年度の税制改正において、閲覧制度の改正が行われ、これに伴い、借地人、借家人等の固定資産課税台帳の閲覧制度が法定化されたことにより、縦覧期間内における借地人、借家人等の閲覧手数料並びに土地閲覧台帳及び家屋閲覧台帳の閲覧について規定するための多摩市手数料条例の一部を改正するものです。  次に、第三十一号議案についてです。  国民健康保険法の改正に伴う退職被保険者及び退職被保険者の被扶養者が入院及びその療養に伴う世話、その他の看護を受けるときの一部負担金の割合を改正するものです。  以上、十六案につき、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって総括質疑を終了いたします。  ただいま議題となっております日程第十四、第十六号議案東京都市町村公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の減少及び東京都市町村公平委員会共同設置規約の変更についてから日程第二十九、第三十一号議案多摩市国民健康保険条例の一部を改正する条例までの十六案は、総務常任委員会に付託いたします。         ────────────────
    ◯議長(菊池富美男君)  この際、日程第三十、第三十二号議案平成十一年度における多摩市市民生活資金貸付に係る償還期間及び連帯保証人の資格の特例に関する条例を廃止する条例から日程第三十九、第四十一号議案多摩市学童クラブ条例の一部を改正する条例までの十案を一括議題といたします。提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第三十二号議案から第四十一号議案につきまして、提案の理由を申し上げます。  まず、第三十二号議案についてです。  本条例については、平成十一年度における緊急景気対策の一環として、多摩市市民貸付事業の償還期間及び連帯保証人の資格の緩和を行い、市民生活の安定の一助とするとの趣旨で、一年度に限り特例として実施した条例です。  特例措置の償還期間は一カ月据え置き、三十カ月で返済であったため、平成十四年十一月をもって本制度の最終適用期間が終了しました。このため、本条例を廃止する条例を提案するものです。  次に、第三十三号議案についです。  市民保養所ふじみについては、これまで経費等の見直しに努め、歳出の削減を進めてまいりました。  本条例改正の提案は、平日の利用者の増加を図るため、使用料等の見直しを主な内容としたものです。  主な改正点としては、一点目として、日曜日から木曜日までの平日等の宿泊については、大人の使用料を五百円減額する。二点目は、市内在勤者及びその家族については使用料を七百円、市外在住者については一千円減額する。三点目は、平日等に市民と随伴して宿泊した者の使用料は市民料金とする。四点目は、平日等に客室定員の上限人数で宿泊する際は大人も子供も二百円減額するなどです。  これらの改正により、平成十四年度の利用人数よりも約三百人強の利用者の増加を見込むものです。  次に、第三十四号議案についてです。  平成十四年十二月十八日付けで施行された「マンションの建替の円滑化等に関する法律」では、市長の行う建替え勧告に基づき、マンションの建替えが実施される際、当該事業に参加できない住民のうち、特に公営住宅の入居資格を有するものに対しては、円滑な入居措置をとることが義務づけられています。  このため、多摩市営住宅条例のうち、公募の例外について規定している第五条及びマンション建替え事業に係る家賃の特例を規定する第三十九条について一部改正を行うものです。  次に、第三十五号議案についてです。  本市では、昭和六十二年から市民が行う「住宅の増改築と修繕」を対象に、また平成十二年七月からは「住宅の新築と購入」を追加して、「多摩市住宅資金融資あっせん制度」を設け、市民生活の向上と住環境の整備に努めてきたところです。  しかしながら、近年の金融機関を取り巻く社会情勢の変化に伴い、取扱金融機関が「住宅の新築と購入」の部分について、市の制度に対応した融資が行えなくなったことから、条例の関連項目について整理を行うための一部改正を行うものです。  なお、「住宅の増改築と修繕」については、従前どおりの制度を運用します。  次に、第三十六号議案についてです。  多摩市福祉基金については、将来の急激な高齢化を見据え、「温かい心のかよう街づくりを目標に多様な社会福祉の市民需要に対応する」ため、平成二年三月に設置し、現在三十億円を当面の目標額として、果実運用基金として積み立てを行っています。  基金設置以来十三年を経過し、長引く景気低迷による超低金利の中での運用基金としての役割が果たせない状況下、一方では、少子高齢化の進行・支援費制度の開始など、福祉の分野において多様な社会福祉の需要の本格化が見込まれるところです。  今回、この福祉基金の活用について、従来の利子運用だけでなく、元金も含めて増大する福祉需要を計画的、効果的に実施していくため「基金の処分」ができることに改める一部改正を行うものです。  次に、第三十七号議案についてです。  この条例は、「多摩市桜ケ丘いきがいデイサービスセンター」を開設する際に制定したものですが、このたびの「諏訪いきがいデイサービスセンター」の開設に伴い、市が設置した、いきがいデイサービスセンターを別表で整理する、いきがいデイサービスセンター条例に改正するものです。  今回の改正では、市が設置したものについて一つの条例に包括し、名称も「多摩市いきがいデイサービスセンター条例」と改正するものです。いきがいデイサービスセンターの利用者が負担する「利用料」については、条例施行規則でその金額を定めていましたが、この改正にあわせて、この条例で定めるものとしました。  次に、第三十八号議案についてです。  平成十五年三月末日で老人福祉手当制度が廃止されることに伴い、多摩市心身障害者福祉手当条例の中の老人福祉手当について、記述している関連条文の一部を改正するものです。  次に、第三十九号議案についてです。  本条例の改正は、第二期介護保険事業計画における第一号被保険者保険料として、平成十五年度から平成十七年度までの保険料設定等を行うものです。  なお、基準となる第三段階の保険料の設定は、年額四万六百円となり、現行三万六千五百円から一一・二%のアップとなります。  次に、第四十号議案についてです。  平成十三年一月の健康保険法等の改正により、育児休業期間中の被保険者に係る保険料は、それまでの被保険者負担分の免除に加え、新たに事業主からの申し出により、事業主負担分も免除されることとなりました。  市では従来から、本条例により、保育所を経営する社会福祉法人に対し、民間保育所補助事業として各種の補助を行っており、「育休助成費補助金」の項目で、民間保育所の育休取得職員に対する社会保険料事業主負担相当額を交付してきましたが、法の改正により事業主負担が免除されることとなったため、本条例中の「育休助成費補助金」の項目を削除するものです。  次に、第四十一号議案についてです。  本案は、平成十四年四月から多摩中学校の空き教室を利用し、運営をしてまいりました一ノ宮学童クラブ関戸分室について、関戸地区における今後の入所需要に対応すべく、多摩中学校旧クラブハウスを活用し、定員六十人の関戸学童クラブとして条例設置をするとともに、愛宕南学童クラブ、諏訪南学童クラブ、落合第二学童クラブについては、八十人規模の施設を整備したことに伴い、定員をそれぞれ八十人に改めるものです。  また、永山第二学童クラブについては、都市基盤整備公団から土地を購入したことにより、土地の地番変更を行うものです。  以上、十案につき、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって総括質疑を終了いたします。  ただいま議題となっております日程第三十、第三十二号議案平成十一年度における多摩市市民生活資金貸付に係る償還期間及び連帯保証人の資格の特例に関する条例を廃止する条例から日程第三十九、第四十一号議案多摩市学童クラブ条例の一部を改正する条例までの十案は、厚生産業常任委員会に付託いたします。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  この際、日程第四十、第十四号議案市道路線の廃止についてから日程第四十二、第四十二号議案多摩市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例までの三案を一括議題といたします。提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第十四号議案、第十五号議案及び第四十二号議案につきまして、提案の理由を申し上げます。  まず、第十四号議案についてです。  整理番号一番及び二番の路線は、交換等により道路敷地の整備を行うため、道路形態がない公図上の赤道の廃止を行うものです。  整理番号三番から六番までの路線は、新住宅市街地開発事業により整備された道路の引き継ぎにより、起終点地番の変更が生じるため、路線網の整理上、路線の廃止を行うものです。  次に、第十五号議案についてです。  整理番号一番から四番まで、整理番号十一番及び整理番号十六番から二十番までの路線は、新住宅市街地開発事業により東京都が整備した道路の引き継ぎに伴い、市道路線として認定を行うものです。  整理番号五番から十番まで及び整理番号十二番から十五番までの路線は、新住宅市街地開発事業により都市基盤整備公団が整備した道路の引き継ぎに伴い、市道路線として認定を行うものです。  次に、第四十二号議案についてです。  本件は、地区計画の内容を建築基準法上の制限とすることにより、地区計画の実効性の向上を図り、地区計画に基づいたまちづくりを実現するため、平成十四年一月一日に施行した「多摩市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例」について、一部を改正するものです。  内容としては、新規地区として「鶴牧五丁目地区地区計画」と「山王下地区地区計画」の二地区の追加と、八王子市との行政界変更等に伴い「多摩センター北地区地区計画」と「唐木田地区地区計画」の二地区の区域を変更するものです。  また、区域の追加により「永山五・六丁目住宅地区地区計画」を変更し、さらに建築物の用途の制限の変更として、「連光寺地区地区計画」の一地区を変更するものです。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって総括質疑を終了いたします。  ただいま議題となっております日程第四十、第十四号議案市道路線の廃止についてから日程第四十二、第四十二号議案多摩市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例までの三案は、建設環境常任委員会に付託いたします。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  この際、日程第四十三、第四十三号議案多摩市立学校設備使用条例の一部を改正する条例から日程第四十六、第四十六号議案多摩市立八ヶ岳少年自然の家条例までの四案を一括議題といたします。提出者から提案理由の説明を求めます。渡辺市長。       (市長渡辺幸子君登壇) ◯市長(渡辺幸子君)  ただいま議題となっております第四十三号議案から第四十六号議案につきまして提案の理由を申し上げます。  まず、第四十三号議案についてです。  本案については、条例中の文言の表現について、その多くが昭和二十四年の条例制定時のままとなっているため、それらの表現を現代的なものとし、わかりやすい条例とするため改正を行うものです。  なお、条例の施行日は公布の日とするものです。  次に、第四十四号議案についてです。  小・中学校における望ましい教育環境を整備し、充実した学校教育の実現を図る上で、一定規模の確保と適正な配置は重要な要素です。  多摩市立学校の通学区域については、これまで多摩市学区調査研究協議会を設置して調査研究を行い、統廃合を含めた措置を講じてきましたが、今後のさらなる見直しに当たっては、多摩市としての適正な学校規模や配置に関する考え方の整理、地域における学校の役割などの総合的な検討が必要となります。  このようなことから、多摩市学区調査研究協議会にかわる教育委員会の附属機関として、「多摩市立学校の一定規模及び適正配置等に関する審議会」を設置するものです。  本審議会の所掌事項としては、「市立学校の一定規模に対する基本的な考え方に関すること」、「市立学校の適正な配置に関すること」、「市立学校の通学区域に関すること」のほか、「教育委員会が必要と認める事項」となっています。  また、委員構成は、常設の委員として学識経験者、学校長、保護者、地域団体の代表者、公募市民、計十五人以内とし、特定の学校の通学区域について審議する場合には、当該地域の学校一校について二人以内の区域代表を加えることができることとしました。  なお、本条例の施行に伴い、多摩市学区調査研究協議会条例については廃止します。  次に、第四十五号議案についてです。  現在、私立高等学校入学準備金貸付事業を実施するに当たり、特定金融機関に対し、予算に定める金額を定期預金として預託する方法をとっていますが、平成十五年度以降においては預託方式を廃止することとし、必要な条例改正を行うものです。  次に、第四十六号議案についてです。  少年自然の家は、昭和五十五年に開設以来、小・中学校の児童・生徒や市内少年団体など多くの青少年に利用されてきましたが、少子化による児童・生徒の減少や施設の効率的活用を図ることなどから、利用団体の構成人数や市外在住者の利用を可能にするなどの対応をしてまいりました。これにより、家族単位の利用が可能となり、未就学児や市外在住者の増大など、利用形態が多様化しています。  そのような市民の皆さんのニーズにこたえるととも、より効率的な施設運営を図るため、条例の全部改正を行うものです。  以上、四案につき、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯議長(菊池富美男君)  これをもって提案理由の説明を終わります。  これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。  これをもって総括質疑を終了いたします。  ただいま議題となっております日程第四十三、第四十三号議案多摩市立学校設備使用条例の一部を改正する条例から日程第四十六、第四十六号多摩市立八ヶ岳少年自然の家条例までの四案は文教常任委員会に付託いたします。         ──────────────── ◯議長(菊池富美男君)  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。       午後五時四十七散会...