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  1. 東久留米市議会 2021-06-17
    令和3年厚生委員会 本文 開催日: 2021-06-17


    取得元: 東久留米市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                午前 9時30分開会 【島崎(清)委員長】  これより厚生委員会を開会いたします。  委員は全員出席であります。市側より市長、副市長をはじめ関係職員が出席されております。  議会側より議長が出席されております。  現在、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発令されておりますことから、本委員会の傍聴は御遠慮いただいておりますが、特に希望のある方につきましては、委員会条例第18条第1項により傍聴を許可したいと思います。  なお、傍聴席の定員は15人としているところですが、密集を避けるため5人としたいと思います。これに御異議ございませんか──異議なしと認め、そのようにいたします。  これより議事に入ります。  本委員会に付託されております案件は、請願3件であります。  初めに、審査の順序について、お諮りいたします。お手元に御配付の審査順(案)のとおり、子ども家庭部所管の請願を先に審査し、その後、福祉保健部所管の請願を審査したいと思います。これに御異議ございませんか──異議なしと認めます。それでは、ただいま申し上げた順で審査をしてまいります。  ここで委員長より申し上げます。定時の午後5時を終了時間として、委員1人当たりの質疑・討論の時間を想定しますと、単純に計算して42分程度が目安となります。もとより慎重審査を妨げるものではありませんが、この点を踏まえて審査に御協力をお願いいたします。また、市側にも簡潔な御答弁をお願いいたします。     ────────────── ◇ ────────────── 2 【島崎(清)委員長】  初めに、3請願第24号 公立保育園の全園廃園計画は一旦立ち止まることを求める請願を議題といたします。  本件について、特に市側の見解があれば求めます。 3 【功刀子ども家庭部長】  それでは、3請願第24号 公立保育園の全園廃園計画は一旦立ち止まることを求める請願について市側の見解を申し述べます。  本市の保育行政につきましては、平成28年3月に待機児童解消策計画的に進めるとともに、施設の老朽化が進んでいる市立保育園の当面の方向性を示すために、東久留米市保育サービス施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画を策定し、推進してございます。この実施計画は、東久留米市子ども・子育て支援事業計画における幼児期の教育・保育提供体制の確保や、東久留米市財政健全経営計画実行プランにおける市立保育園の民間活力の導入による行政サービスの維持向上を具現化するための計画として位置づけてございます。  支援事業計画策定に当たっては、ニーズ調査を基に、パブリックコメントの御意見にも配慮しながら、子ども・子育て会議の意見聴取を経ております。また、財政健全経営計画についても、意見聴取を経て策定されております。このことから、実施計画は上位計画を具現化し、目標を達成するための方針、手段、スケジュール等を市として責任を持って策定しているものでございます。実施計画策定の基本的な考え方の中で、市立保育園については、保育サービスの民間活力への転換を行うことで様々な効果が期待できることから、市立保育園は順次閉園し、児童を取り巻く状況等を注視しながら、必要に応じて待機児童解消に向けた保育サービス施設整備を検討することと並行して、市立保育園の民間化を図るとしてございます。  施設の老朽化が進んでいる市立保育園につきましては、民間から供給される保育サービスを積極的に活用することで、多様な保育サービスの提供による保護者の選択肢の拡大や、保育園の運営に関わる経費の縮減を図ることを目的に、施設の老朽化の程度などを踏まえ、市立保育園を閉園し、民間サービスへの転換を図ることとし、このことを市立保育園の民間化と定義し、この考えに基づき進めております。  しんかわ保育園の民間化は、平成30年第3回市議会定例会において、翌年からの毎年の定員数についての条例改正を可決いただいております。今後も児童を取り巻く状況を注視し、実施計画に沿って必要な対応を図ってまいりますが、しんかわ保育園につきましては、令和3年4月入所より2歳児の募集停止を行っております。卒園するまでの保育を基本的には保障するという考えの中、今後につきましても、保護者の皆様には担当所管において丁寧に情報提供を行い、御意見を伺ってまいります。  保育園は養護と教育を一体的に行うことを特性とし、環境を通して子供の保育を総合的に実施する役割と、通園する子供の保護者に対する支援や地域の子育て家庭に対する支援という役割を担っております。このため、保育園は児童福祉施設の一つとして、また、地域の子育て支援拠点として機能を果たしていくことが肝要でございます。保育園における保育は、保育理念や目標に基づき、子供や保護者の状況、地域の実情などを踏まえて行うものでございます。  また、全ての子供の最善の利益のためには、子供の健康や安全の確保、発達の保障等の観点から、保育園が行うべき保育の内容などに関する全国共通の枠組みに基づいて保育を実践することが必要でございます。このため、市立、民間といった運営主体に関わらず、保育園は保育所保育ガイドラインである保育所保育指針や、国や東京都の定める施設整備職員配置等に関する基準に基づいて、日々保育を実施しております。
     また、新型コロナウイルス感染症対策につきましても、市立、民間といった運営主体に関わらず、国や東京都の通知等に基づいて必要な対応を講じております。地域の子育て支援の拠点としての役割につきましても、児童福祉法第48条の4の規定に基づき、保育所の行う保育に支障がない限り、こちらも設置主体に関わらず取組を進めているものでございます。このように本市が求める保育の質において、市立保育園と民間の保育園が担う役割に違いはございません。  令和3年4月当初の待機児童の状況において、実施計画による取組などにより、0歳から5歳の全ての年齢区分において、各施設の入所空き状況の合計が、それぞれの年齢区分の待機児童数を上回ることとなりました。これは、支援事業計画において目標としている各年齢区分における保育の提供体制がニーズを上回るといった状況が達成されたものであります。今後、人口動態や子供を取り巻く環境等を勘案しながら、保護者の方へのフォローアップなど、子育て支援策の充実に取り組んでまいります。 4 【島崎(清)委員長】  ここで、資料要求があればお願いいたします。 5 【永田委員】  直近の待機児童数の分かる資料と空き状況の分かる資料をお願いします。 6 【鴨志田委員】  私からは、保育所等屋外遊戯場についての最新の資料をお願いします。 7 【島崎(清)委員長】  ただいま、永田委員鴨志田委員より資料要求がありました。提出できますか。 8 【功刀子ども家庭部長】  ただいま永田委員から要求のございました直近の待機児童数、それから空き状況の分かる資料、また、鴨志田委員から要求のございました保育所等屋外遊戯場の最新の状況の分かる資料、御用意がございますので、御配付させていただきます。 9 【島崎(清)委員長】  それでは、御配付をお願いいたします。  ここで暫時休憩いたします。                午前 9時39分休憩                午前 9時40分開議 10 【島崎(清)委員長】  休憩を閉じて再開いたします。  これより、3請願第24号に対する質疑を行います。質疑のある方は挙手願います。 11 【鴨志田委員】  私からは、今回は請願に沿ってということで、主に保育の質、あとは公立保育園の役割について、3つの角度から伺っていきたいと思います。  今頂きました資料を基に伺いたいんですけれども、昨年、永田委員と私とで幾つかの小規模保育施設に感染症の影響についてヒアリングを行いまして、公園で遊ぶことにも一定以上、他園と重ならないように配慮されているなど、様々な配慮がされているんだなということが、そのときに分かりました。  この厚生委員会の場でも取り上げさせていただきたいのですが、現状としてどうなのかなというところをつかめていないので伺いたいんです。小規模保育施設家庭的保育施設を含めた市内の保育施設感染症対策や、そういった中での困難な状況、または、御相談を伺っているかどうかについて伺います。  2点目は、請願にもあったんですけれども、保育士不足が社会問題として言われている中で、年度当初、空きが出たと思うんですけれども、職員体制について、相談というか、そういった声を伺っているでしょうか。特に小規模保育施設家庭的保育施設職員体制について、先ほども言いましたけれども、昨年度のヒアリングの中では、年度当初はどうしても人員体制をやり繰りするのが困難というか、大変ということを伺っていますので、ちょっと心配をしています。  それで、東久留米市は毎月中旬に行っている入所会議が3月になく、5月の入所になってしまうということで、4月から5月の1か月、もう少し入れそうなんだけれども入れないというところがちょっと大変だというような話を伺ったことがあるんです。3月に入所会議を行うことは検討していただけないかということと、あと、難しければ、4月分はせめて1か月分、職員体制に影響の出ないように何か市として支援をしていただけないかということで伺います。  大きな3点目なんですけれども、今ほどもありましたけれども、担っていることに違いはないという御見解だということで、この間もそういった御答弁なども繰り返されているんですけれども、請願にはシステム化というものが書かれています。後段のほうなんですけれども、民間保育園からも声が上がっている現状もあるということなんです。例えば、ほんの一例なんですけれども、昨年5月に北九州市の判断で、医療従事者への支援のための緊急保育事業をスタートしたということがホームページに載っていました。こういったことはもちろん、現場の現状──人員体制ですとか職員の声を聞いた上でということではあるんですけれども、市としての判断で決定して、こういったプラスアルファというんですか、役割の付加ということで実施できると示されているかなと思います。本当にこれはやってほしいという意味ではなくて取り上げたんですけれども、ほかにも、子育て支援などということで役割を付加することについて他市の例も他の議員から挙がっていたかと思います。  私たちは、公的な施設だからこそ担えることがあると、これまでも障害児保育などで担ってきているという認識で質問を繰り返していましたけれども、やはり市とは意見が違うということで平行線だったかなと思います。であれば、せめて公立保育園の役割についての検討をこの際にぜひしていただけないかということでお願いしたいと思うんですけれども、御見解をお願いします。  以上、大きく3点です。 12 【沼田子育て支援課長】  1点目、保育園の新型コロナウイルス感染症などの対策についてでございます。保育園における新型コロナウイルス感染症の対策としましては、厚生労働省より保育所における感染症対策ガイドラインが示されており、これに基づいた対応を行っております。また、新型コロナウイルス感染症への対策として、「保育所等における新型コロナウイルスへの対応にかかるQ&Aについて」といった文書など、様々なガイドラインも示されております。基本的に、これに沿う形で対応しております。  また、現在も各種園長会などにおいて情報共有を図りながら、保育園職員をはじめ、保護者、在園児にも健康管理の徹底やマスクの使用、消毒の実施といった基本的な対応など、各園で必要な対応を図っているところでございます。  2点目、保育士の不足についてでございます。保育士の不足につきましては、各保育施設での雇用条件などの違いがあるところではございますが、ここ数年の中では、年度の当初において、保育士の不足により定員が確保できないといった御相談はいただいてない状況でございます。今後につきましても、保育従事職員宿舎借り上げ支援事業補助金や、国の処遇改善などを活用していただきまして対応していっていただきたいと考えております。  3点目、3月の入所申請の期間がないことについてでございます。4月より入園を希望される方につきましては、例年、11月下旬から12月上旬に一次申請を受け付け、2月上旬から2月中旬にかけて二次申請を受け付けております。二次申請の結果を申請者の方にお知らせするのが3月上旬となっており、その後、内定辞退者が出た場合について繰上げの内定を行い、3月中旬にその結果をお伝えするようなスケジュールとなっております。また、内定を受けてからの流れとしましては、健康診断の受診や保育施設との面談、各種事務手続の上、4月より入所となります。そういったスケジュールとなっていることから、ほかの月と異なり、4月1日の入所の方については3月に申請期間を設けていないというような状況でございます。  4点目、公立保育園の役割についてでございます。保育園は、養護と教育を一体的に行うことを特性としております。環境を通して子供の保育を総合的に実施する役割と、通園する子供の保護者に対する支援ですとか、地域の子育て家庭に対する支援といった役割を担っていると考えております。このため、保育園は児童福祉施設の一つとして、また、地域の子育て支援拠点として機能を果たしていくことが肝要でございまして、市立保育園と民間の保育園が担う役割に違いはないものと考えているところでございます。 13 【鴨志田委員】  ちょっと私の言い方が足りなかったなという部分もあるんですが、まず大きな1点目からです。ガイドラインが様々示されていると、そういう中で、園長会もありながら各園で対応をしていただいて、何かあれば、園長会でも御相談などを受けていただいているのかなと思ったんですけれども、伺っていますかという質問に対し、伺っているという答えがないということは伺ってないということなのかなとも、各園で本当に苦労されている状況もあるけれども、対応されている中での御相談はないのかなとも受け止めました。  感染症の対策に関しては、今後も相談を全く受けないということではないと思いますので、受ける姿勢で丁寧に受けていただきたいとは思っているんです。先ほども言ったのですが、公園で遊ぶことにも一定配慮がされていると、昨年のヒアリングではそういうふうに受けたものですので、今回、一般質問で複合遊具の修繕が必要といいますか、使用禁止になっている箇所があるというところで資料を出していただいたんですが、屋外遊戯場についてどうなのかなと思って、回ってみました。  細かくは申し上げませんけれども、椅子が劣化しているなと、全体的にそれは言えるかなというのと、すいせん公園は1つの遊具に使用禁止の黄色いテープが貼ってありました。あとは、小山台遺跡公園のトイレは、1つに使用禁止の貼り紙がされていました。また、柳窪の公園にある鉄棒の握り棒がガタガタッと揺れるような形で、ちょっと劣化が目立つなというような感覚で帰ってまいりました。  先日、市内の保育施設ヒアリングをしたんですけれども、その保育園は、使用禁止の遊具があれば、職員間で情報共有をして行かないようにしているんだというようなお話でした。散歩先を選ぶのも、年齢や発達に応じたところですとか、感染症の対策ではこれまで以上に他園と重ならないようになど様々考えられ、工夫されていることと思います。公園の遊具の整備に関しては所管が違うので、ここではもちろん問わないんですけれども、各保育園、保育施設から、公園のベンチを直してくださいとか、遊具、ここが壊れていますといった声は子育て支援課にも届けていただくこともあるのかなと思いますので、その際は丁寧に伺って、担当課につないでいただきたいと、これは要望したいと思っています。  感染症対策としては、やはり職員体制も重要な視点なので、大きな2点目に移っていきたいんですが、ここ数年、年度当初の御相談はないんだなと受け止めました。年度途中には、そういった御相談というか、声もあるのかなというように思うんですが。また、3月の入所会議は難しいということでありました。もう1つ付け加えたいのが、保育士不足と言われていますけれどもということで始めたんですが、今、空きが出ている状況で、逆の心配をしているわけなんです。なので、そういった声も受けてはいないという御答弁の中にはなかったので、そういうことなのかなと、もう一度確認をしたいなと思います。  やはり4月から5月の1か月というのは、ちょっと支援が必要なのかなと。昨年のヒアリングでも、体制を組むのが厳しいというお話も伺ったので、支援は必要なのかなと思いました。4月、5月ぐらいまでは保育士が本当に気を張り詰めて保育をされているかなと、私自身も働いていた経験もあるので、そういうふうに思っています。慣らし保育もあって人数以上に、本当は加配というか、プラスアルファで職員が欲しいぐらいだなという感覚も分かるわけです。ずっと泣き続ける子もいらっしゃれば、リズムが定まってなくて、寝るタイミングがずれてしまうお子さんもいらっしゃって、保育中の突然死というのも、一部のデータによると、全体の30%は預け始めの1週間以内に、50%が預け始めの1か月以内に集中しているとも言われているわけです。保育士も、やはりより丁寧に対応する必要があるかなと。年度当初は本当に気を張り詰めているなと思うんです。  という意味でも、今は特に感染症対策で消毒を行いながらということで、職員の休憩時間の確保も大変というお話も伺っています。安定した職員体制を市として保障すべきだと思います。とはいえ、昨年ヒアリングをして、今年はできていませんので、やはりそういった意味でも、来年に向けて考えていただきたいとは思うんですが、ぜひ小規模ですとか家庭的保育施設などにヒアリングをしていただいて、まずは要望を聞いていただく、そのことは御対応していただけるように求めます。これ1点だけですが、御答弁をお願いします。  大きな3点目です。これまでと変わりない公設公営、公設民営、あとは民間の保育施設、小規模も家庭的も企業も、様々保育施設があるのは分かっていますし、その中で様々な工夫をされながら、子供にとって最善の保育をということでしていただいているのも分かっているんですけれども、それでもやっぱり、いま一度、公立保育園の役割を検討していただけないかと、そこを聞いているわけです。私たちの思いに沿った御答弁はないのかなと思いましたので、少し角度を変えて伺いたいのが、請願趣旨の上から2~3行目に、「市は保育の、福祉の本質をどう捉えていらっしゃるのでしょうか」という1文があります。これについて伺います。福祉と言うと結構広くなってしまうので、子供にとっての保育の質をどう捉えていらっしゃるのか、そして、子供たちにどんなふうに育ってほしいのかという市長の思いをお聞かせ願えればと思います。その2点です。 14 【沼田子育て支援課長】  御質問の1点目、新型コロナウイルス感染症の対策について、市内の保育園などのお困り事についてでございます。新型コロナウイルス感染症の対策として、そういった中身について、私立園長会や各連絡会などにおいて御意見や御要望をいただいているところでございます。直近では、緊急事態宣言中ということもあり、そういった中での保護者との対応について、お困り事、御相談ということでお話をいただきまして、その中で、市側で文書を用意させていただいて、保護者の方に配布をさせていただいたというような状況がございます。  2点目、保育士の不足についてでございます。年度当初においては、保育士の不足で定員の確保ができないといった御報告はないということでございますが、年度の途中において、急な退職などで保育士の確保が必要になったときに、募集に対してなかなか応募が来ないといった御相談をいただいたということはございます。 15 【並木市長】  保育に関する、特に福祉的視点という部分も踏まえて、委員から考えをということであります。福祉的な要素も含めてということでいきますと、保育の事業というものは、保育に欠ける、必要とする、そういった方々を支援するということでありますので、やはり保育を必要としている方々への対策ということで、定数を一生懸命増やしてきた結果でありまして、今、178もの空きが発生する、そういった環境に進めることができたということであります。  そして、保育というものに関しましては、これまでも児童福祉法、また、市の持っておりますガイドライン等をお示しさせていただいておりますし、本当に安心して子育てができる、そんな環境づくりのために、公立も民間も関係なく子供たちとしっかり向き合っていただき、保護者の方にも安全な保育を提供するということで、安心して預けていただける、そんな環境をつくっていただいております。子供に対しての向き合い方というものは、これまでもお答えをさせてきていただいておると思いますし、本当に貴重な成長する時期でありますから、各園、本当に工夫をされ、子供たちと向き合っていただいていると思っております。そういった質の向上ということも、この実施計画の中では、公立、民間関係なくしていこうということをお示しさせていただいておりますし、各園、本当にそういった努力をしていただいていると思っております。 16 【鴨志田委員】  伺いたかったことが伺えてない気もするんですけれども、1点目が、お困り事について相談を一度受けて、文書の用意をして配布をされたことがあるというところで、相談は受けて対応もされているんだなということは分かりました。2つ目は、職員体制保育士不足と言われているがというところで、大きく2点目で先ほど伺った職員体制に関して、人員確保の相談が年度当初はなく、年度途中では相談をいただいたことがあるという御答弁がありました。なるほど、実際あったんだなということも分かりました。  私が伺いたかったのは、年度当初で大きく空きが出ているような状況、例年とはまた異なった状況が今年度はスタートとしては出ていたかなと思うので、そういう意味でのことだったんですけれども、特にないということなのかなと一度受け止めます。  それで、大きな3点目に行きたいんですけれど、私は質のことを聞いたのですけれど、必要とする方々に対して定数を確保されていると。178という数字も出していただいて、御答弁がありました。それで、どんなふうに育ってほしいかというところは、それに対するストレートな答えがないと私は思っているんですけれども、安心して預けられる環境をつくっていただいていると。お子さん方が成長する本当に貴重なその期間、工夫をしながら向き合っていただいていると、そのことは私もすごく理解はしていますし、同じ思いではいるんですけれども、それでもその中で、市内の子供たちにどういうふうに育ってほしいのか、その点について、市長としての思いを聞かせていただきたいという質問で、私としては、もう一歩踏み込んでほしいなと思っているんです。  当市は、長年の積み重ねの上で、一人一人にとって最善の保育や地域性による子育て支援などの実践、取組がありました。ここの厚生委員会の場でも何度も取り上げていますけれども、「東久留米市立保育園で大切にしてきたこと」の資料にも、詳しくは紹介しませんけれども、様々書かれているわけです。公立保育園の民営化、今は民間化と言われる廃園計画ですけれども、多くの市民の反対を受けている問題で、今はもちろん市長としてそういった市民のお声を受け取っていらっしゃると思いますけれども、時に市議会議員としての立場でも進めてきたわけで、やはり乳幼児にとっての保育というのはどういうことが大切にされるべきかとか、こういうふうに育ってほしいとか、そういう市長としての保育像みたいなのが市内の保育施策に反映されると私は思っていますので、ぜひもう一度だけ御答弁いただけませんでしょうか。 17 【並木市長】  子育てという、思いという部分において、保育の枠だけに収めて語るというのは大変難しい部分もございます。子育ての形態というのは、様々な御家庭もございますし、様々な環境によって、子供の成長というものは様々な工夫が必要だと思っておりますので、そういう意味では、子供の成長の大切な時期というものを支えていく。これは都市計画でも、また生涯学習でも、また、今委員がおっしゃられるような保育の環境でも、これはいろいろな分野において必要だと思っております。本当に将来にわたって、子供がかけがえのない成長の期間を安全に、そして、そういう意味では愛にあふれた、そんな育ちというものを感じていただければなとは思っておりますけれども、しかし、様々な御家庭があるわけでありますから、それを全面的に訴えて子育てを主張するということは、これまた、様々な御家庭にとって、いろいろなお考え、また、いろいろな思いというものにもつながると思いますので、行政といたしましては、先ほど来言っております児童福祉法、またガイドライン、そういったものにのっとり、安全に、そして保育を必要とされる方々に対してしっかりと保育を提供していくということが私は大切だと思っております。 18 【鴨志田委員】  私は、安全性もすごく大事だとは思っているんです。けれども、愛にあふれたという市長の思いが語られたことはすごく大事で本当によかったなと、私としては大事なことだなと思っていて、市内の子供たち、乳幼児がどういうふうに育ってほしいかという市長の思いがここでしっかりと語られて、それが保育施策にも反映されるものだと思っています。そういう下で、では、この計画はどうなのかというところに私としてはなるんですけれども、やはりそういった保育施策の中で必死に働いている職員の皆さんがいらっしゃるわけで、保育の仕事は子供たちの思いを言語化して、具現化して、常に寄り添って、子供たちが主体的に人や環境に関わるなど、成長発達を支える本当に大事な仕事だと思っているんです。  そういった中で、大変な手間と時間とかかるわけで、でも、そういったことを理解して示し続けている公立保育園が、これまで本当に大事な役割を担ってきていると思っています。保育の質、本質というところをどういうふうに保っていく、そして市長もおっしゃるように底上げをしていく、一般質問でもありましたけれども、そして計画にも示されていますけれども、底上げをしていくというところがどういうふうにしたらできるのか。そして、公立保育園の全園廃園計画で、本当に多くの市民を不安にさせていると。公立保育園を守ってほしい、多くの方が請願を出してこられたりですとか声を上げられている中で、どうしたら保育の本質というものをしっかりと保育施策に反映できるかというところと、あとは公立保育園の役割をしっかり付加していくところも今回は求められているわけで。私たちとしては、これまで担ってきているという思いですけれども、やはりいま一度見直すというんでしょうか、付加も考えて検討し直すというところに立っていただきたいなと要望しまして、質問を終わります。 19 【功刀子ども家庭部長】  貴重なお時間をいただき、申し訳ございません。先ほど、永田委員から資料要求ございました令和3年6月1日の保育所等利用待機児童数の表なんですけれども、数字には違いはないんですけれども、訂正をお願いしたい部分がございまして、この表のしんかわ保育園のゼロ歳児と1歳児、2歳児の欄、ゼロとなっていますけれども、結果は変わらないんですけれども、横線のほうに訂正をお願いしたいと思いまして、0、1、2のところが棒線のほうに訂正をお願いしたいと思います。委員長におかれまして、お取扱いをお願いしたいと思います。 20 【島崎(清)委員長】  ただいまの訂正の件、了解いたしました。 21 【佐藤委員】  久しぶりの厚生委員会でございまして、保育園に関しましても、私は以前、厚生委員をやっている頃は、待機児童をどうするかというときでございました。今年になりまして、15名の待機児童はいらっしゃいますが、公立、公設民営、私立合わせて91の空きがあると。小規模、家庭的保育でも41名の空きがある。かなり多くの空きがあるというような状況になっておる。今後はまた新たなことも考えていかなければいけないんではないかなと、そういう段階にも入っているのかなという気もしますが、請願を拝見させていただきまして、実際どうなのかなというところを質問させていただきたいんですが、請願趣旨の下の辺り、「公立の保育園を中核保育施設の役割をシステム化してほしいとの声が民間保育園からも上がっている現状もあります」ということなんですが、そのようなシステム化をするとなれば、当然、市に要望なり、そういったものが上がってこないと考える前提にもならないと思うんですが、今、現状としてそういった声が上がっているというか、何か情報として聞いているというようなことはあるんでしょうか。 22 【沼田子育て支援課長】  市立保育園に対する要望についててございます。市内各保育施設とは、私立保育園長会や日頃の事務の連絡調整などで意見交換や情報共有を行っているところでございます。そういった中におきまして、少なくとも、ここ数年の間におきまして、市立保育園に中核的な役割を求めるといった内容の正式な形での御要望はいただいていない状況でございます。 23 【佐藤委員】  正式な形では、そういった声は担当課としては聞いていないと。恐らく、想像するに、この請願者の方なんですが、日頃の保育の大変なときに、愚痴と言ったらいいのかよく分からないですけれども、ちょっとこうなったらいいなとかおっしゃったのを聞いたのかもしれませんけれども、その辺の具体的なことは分かりませんが、私、この考え方としましても、やはり公立の保育園というのが民間の園よりも上にあるというんですか、そういったイメージを持ってしまうんですね。私はそうではないんではないかなと思っていまして。例えば民間の保育園も公立の保育園もやることは同じであって、例えば災害時ですとか、そういったことでもお互いが協力するというのはもちろんあってもいいんですが、中核的な役割、しかもシステム化してほしいというのは、ちょっと違うのではないのかなという考えを持っておりますので、もし、そういった声が上がった場合なんですけれど、私はそうではないんではないかと考えているんですが、市としてはどういった対応をしていこうと今考えていらっしゃいますか。 24 【沼田子育て支援課長】  公立保育園に役割を付加することについてでございます。保育園は児童福祉施設の一つとして、また、地域の子育て支援拠点として役割を果たしていくことが肝要でございまして、そういったところに市立保育園民間保育園とが担う役割に違いはないと考えているところでございます。 25 【佐藤委員】  もちろんそういう考え方であるということで、私もそうなんだろうと思っておりますので、そのような対応をしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 26 【青木委員】  私からは、大きく3点に分けて質問させていただければと思いますが、議論が複雑になりかねないので、1点ずつのテーマで質問させていただければと思います。  まず、本請願につきましては、議会ごとに何度か出されている請願でありまして、我々の会派としては、この請願を採択すべきだろうというところで、いつも討論しているわけであります。今回、一般質問で同じ会派の間宮議員から、公立保育園の役割というところで、他市の西東京市や小平市の例を引いて、蓄積してきた知識や経験等を生かして、地域の保育園における保育サービスの質の向上を図るとともに、地域の子育て支援などの強化というところについて、質の向上に公立保育園を生かしていくべきではないかという質問をしました。その際に、先ほども答弁ありましたけれども、公立保育園に役割を付加するといった考えはありませんといった答弁が出まして、ある種、税金を使って運営している保育園で、このような向上心のない答弁が出てしまうというのが非常に残念だなと思っております。改めまして、公立保育園の役割というところで伺っていきたいと思います。  まず初めに、長期総合計画、まち・ひと・しごと創生総合戦略等にある保育園に関する文言のところで伺いたいと思います。今回、まち・ひと・しごと創生総合戦略(令和3年3月版)のところから引いてきますが、19ページ、【2-1-4 家庭・地域における子育て支援】ということで、「市内各保育所における育児相談、園庭開放、地域交流行事など、地域活動事業の充実に努め、地域の子育て力向上を図ります」と、これ、公立保育園であれば、先ほど間宮議員が述べていた内容なのかなと思うんですけれども、この文言にある市内各保育所というのは何を指すのか御説明いただければと思います。 27 【沼田子育て支援課長】  まち・ひと・しごと創生総合戦略の中での記載についてでございます。地域活動事業につきましては、相談や園庭開放、様々な行事など、市立保育園に限らず、私立園においても実施しております。そういった取組を通しまして、地域の子育て力の向上に努めてまいりたいと考えております。 28 【青木委員】  今ほど御答弁ありました私立園というのは、具体に何を指すのか伺えればと思います。また、市として、どういった指導といいますか、依頼等をしているのかというところがあれば伺いたいと思います。 29 【沼田子育て支援課長】  取り組んでいる私立園についてでございます。市ホームページ等でも、地域活動事業に取り組んでいる園については周知させていただいているところでございますが、そういったところにおいて、園庭開放や様々な行事などを行っている状況でございます。 30 【青木委員】  今の御答弁ですと、今、私もホームページを持ってきてないものであれなんですけれども、認可保育所だけということでよろしいですか。それとも、何かほかにもありますでしょうか。 31 【島崎(清)委員長】  暫時休憩いたします。                午前10時19分休憩                午前10時20分開議 32 【島崎(清)委員長】  休憩を閉じて再開いたします。 33 【沼田子育て支援課長】  お時間をいただきまして、申し訳ございませんでした。具体にどの私立保育園といった資料が今、手元にございませんが、各園におかれまして、そういった取組などをしていただいているというような状況でございます。 34 【青木委員】  各園におかれましてということで、私も今、手元に資料として持ってきてなかったもので、また改めて問わせていただければと思うんですけれども、本来は公設公営の保育園が、こういった事業というところで、地域の子育て力の向上については率先して行うべきものであって、そこで民間の力も当然借りていくというのは分かるところではあるんですけれども、ここに役割がないと言われてしまうと非常に残念だなと思いますし、あと東久留米市の次世代育成支援行動計画の後期計画ですかね、これは時限的なものなので、もう期限としては切れていますけれども、当時は「認可保育所は、地域の子育て支援の核として、待機児童の解消に努めるとともに、育児相談や地域活動事業等のメニューの拡充を図っていきます」と、「保育サービスの充実」の欄にはこのように書いてありまして、地域全体の子育ての支援ですとか地域の子育て力向上となると、民間園にそこまで、全体に寄与する、一園一園各園がそれぞれやっていただいている部分では当然あると思いますけれども、やっぱり市の公設公営、公立園の果たす役割というのは一定あるのではないかなと思いますけれども、改めて考えを伺いたいと思います。 35 【功刀子ども家庭部長】  ただいまの御質問に関わりまして、例えば地域活動事業でありますとか園庭開放、育児相談なども含めまして、これは地域活動事業という見方をいたしますれば、認可保育所につきましては、児童福祉法保育所保育指針に基づき、保育士に支障がない限りにおいて、地域の実情や当該保育所の体制等を踏まえ、地域の保護者などに対する子育て支援を行うことを努めることとされているところであります。これにつきましては、各市内保育園、公立も私立保育園もそうですけれども、こういったところで地域活動事業というのはそれぞれの園で行われてございますので、こうした取組により、地域活動事業の充実に努めながら、地域の子育て力の向上も図っていくというのが考え方でございます。 36 【青木委員】  児童福祉法等に基づく見解ということでいただきましたけれども、支障が出ない範囲でというところの1文ですとか、市内の保育施設といいますと様々な保育施設がありますので、やっぱり民間だけで本当にそういった部分が賄い切れるのかなと思う部分もあるわけです。また、ホームページの活動事業年間予定一覧は今手元にありますけれども、確かに私立の園も様々、地域活動事業としてやっていらっしゃる部分はありますが、やっぱり公立園としても当然、今まで果たしていた役割というのが、公立園がなくなってしまうことによって果たせなくなってしまう部分というのもありますし、小規模保育施設で言うと、どれほどの事業者が果たして果たせるのかなというところもありますので、先ほど、どこまでというところについては明確な御答弁は、あくまでホームページという形の言い方でしかなかったですけれども、市全体の保育として考えたときに、やっぱり賄い切れない部分は間違いなく民間にはあると私は考えています。  改めまして今回の計画で言うと、「市内各保育所における育児相談、園庭開放、地域交流行事など、地域活動事業の充実に努め、地域の子育て力向上を図ります」ということで、今以上に充実を図っていくという書き方がしてあるわけですけれども、この辺りというのは、例えば民間の民設園に関してはどのように充実を図っていく、市としてどのような手だてを取っていらっしゃるのか伺いたいと思います。 37 【功刀子ども家庭部長】  まず、市の実施計画、東久留米市保育サービス施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画におきましては、保育サービスの質の向上に向けた取組といたしまして、私立保育園や小規模保育事業者、公立保育園も含めて、各種園長会や連絡会の開催を市として取り組んでいるところでございます。こうした中で様々、それぞれの情報共有、また御相談、御意見等をいただく中で、全体の保育サービスの質の向上に向けた取組としての情報共有の場の設定というものを行いながら、例えば地域活動事業についても、その中でも依頼となれば情報共有できますので、そういった形で取り組んでいるところでございます。 38 【青木委員】  今、依頼等あれば情報共有を進めているということでしたけれども、依頼がなければやってないんでしょうか。また、情報共有というのは、充実に努めるというところの中に入ってくる話になるんでしょうか。そこを伺いたいと思います。 39 【功刀子ども家庭部長】  当然、園長会、また連絡会等の中で様々議題になることはそれぞれ、全体の保育の内容も含めて多々ございますので、その中で、例えば地域活動事業でありますとか育児相談、園庭開放、どのように各園が取り組んでいるのかといったことでありますとか、一般論としてどういった対応をしているのかといったことを情報共有することにより、各園での地域活動事業等の取組の向上につながっていくものと考えておりますし、それが地域の方たちに還元されるようなことにつながれば、地域の子育て力の向上を図ることにつながっていくと、このように考えてございます。 40 【青木委員】  今の御答弁ですと、地域活動とかの共有とかも含め、一般論としてどのように対応しているかとかも共有することによって、各事業者でそれをいろいろ使って地域活動につながっていけばという御答弁だったと思うんですけれども、当然、民間の各事業者はそれぞれ特色のある保育ということで、そういった部分というのはやっていらっしゃると思うんですが、先ほど一般論としてという言い方もありましたけれども、では、市の水準ってどこだったんだろう、どうなんだろうというのが保育については一番ポイントではないかなと思うんです。  やっぱり公立保育園が今まで過去の長い経験値を持っていて、そして地域と密接して活動してきたと。そういった中で、公立保育園のノウハウですとか、そういったものというのをしっかりと引き継いでいかなければいけないはずなんですよね。過去の民営化に当たっても、それぞれの公立園が大切にしてきたものをしっかりと引き継いでいくと。そういったのは一定、説明会等でも御説明があったと思いますけれども、今回、民間化に当たって、結局引継ぎは必要ありませんということになってしまって、本当に今、公立保育園のノウハウというのが失われてしまうんではないかと言う保護者の方もいらっしゃいますし、公立保育園があと何年、市長が残されるおつもりなのかも分かりませんけれども、市としてそこに今まで税金を投入してきたといった部分からも、そういったノウハウというのを引き継ぐために、もし全園廃園にしたいと市長が思っていても、今ある機関は役割というのをしっかり持たすべきではないかと、そう思いますが、市長に見解を求めたいと思います。 41 【功刀子ども家庭部長】  ただいまの御質問についてでございますが、以前御答弁させていただいている部分もございます。保育園につきましては、養護と教育を一体的に行うことを特性とし、環境を通して、子供の保育を総合的に実施する役割と、通園する子供の保護者に対する支援や、地域の子育て家庭に対する支援という役割を担っていることは、これまでも御答弁させていただいているところでございまして、保育園は児童福祉施設の一つとして、また、地域の子育て支援拠点として機能を果たしていくこと、これが肝要ということでございます。  こうした中、市としまして、保育サービスの質の向上に向けた取組といたしましては、実施計画等におきまして、各種連絡会の開催でありますとか、それから障害児特別支援を要する子供の保育の充実、また連携施設の確保など、市全体の保育サービスの質の向上に向けた取組として、この役割を担っていくことを計画としてさらに推進してございますので、これらの取組により現状進めていって、市の全体の保育サービスの質の向上に努めているところでございます。 42 【青木委員】  市長から御答弁いただけなかったのは残念に思いますし、御答弁も、先ほどから型にはまった答弁といいますか、本当に最低限のラインの御答弁しかいただけないなということで、我が市も待機児童対策という点では並木市長の功績は非常に大きかったと思ってはおりますけれども、今、待機児童が出ている。でも、その中で一方で、かなり空き定数も増えていると。やっぱり我が市としては、保育の質というところを十分に上げていって、今度は子育て世代を呼び込むという戦略も一定必要になってきますし、そういうアピールというのも外に向けて必要になってくる中で、全園廃園に向けてという計画が残されてしまっている。今後どうされていくのか知りませんけれども、そういったところは非常に残念だと思いますし、もったいないなと思います。  過去も、待機児童の解消というのを御旗といいますか、大きな理由として、民営化、また民間化というのを進めてきていることかと思いますけれども、今回、一定待機児童出ていますけれども、かなり空き数も多くなっていく中で、民間化の方針というところについて、市としてどのように考えていらっしゃるかを改めて伺いたいと思います。 43 【沼田子育て支援課長】  施設の空きが出ている中で、計画を見直すかということについてでございます。保育サービス施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画におきましては、各年度において、量の見込みと、それを上回る確保方策をお示ししており、その差についても計画として記載をさせていただいております。今後も、各保育施設の空き状況等を注視しながら、実施計画の取組を進めてまいりたいと考えております。 44 【青木委員】  今の御答弁ですと、方針としては変えずというところの御答弁だったかと思います。残念ではありますが、次の質問に移らせていただきます。  続いて、今ほどの話とも関連してくるんですけれども、今、市としては、市内全域を1つの区域として提供体制というものを考えていくというのは、過去の議会からの答弁だったかと思います。現状はこのような形で空きが増えてくる中で、提供区域の細分な設定が必要だと考えますけれども、市の見解を伺います。 45 【沼田子育て支援課長】  保育の提供体制の区域についてでございます。本市におきましては、子ども・子育て支援事業計画の中で、幼児期の教育・保育に関わる提供区域の設定につきましては、子ども・子育て会議の御意見も伺いながら、施設の整備を広域的に利用できる柔軟かつ合理的な需要バランスの調整や弾力的な運用を行うことができるといった理由により、提供体制で区域を1つとさせていただいております。また、非常に面積が広い市では提供区域を分けている実態があるようですが、本市と同程度の面積の市の多くが区域を1つとしている状況でございます。 46 【青木委員】  今のは、子ども・子育て支援事業計画にも記載がある内容なのかなと思います。これにつきましても、もともとは本市では、現状の利用実態に即しているため計画と実績との乖離が少ないと。あと、市全体の広域的な観点で効率的な施設整備が図れ、一時的な需要の増減に対して柔軟な対応ができ、かつ合理的な需給バランスの調整ができるといったことが理由に挙げられていますが、例えば施設整備という面で言えば、一旦これで、原則このままいけば打ち止めになるのではないかなと。逆に、区域を設定すれば、需要がある地域につくるというのは考えられるとは思うんですけれども、そういった面で、他市では例えば、それが待機児童が解消している市なのかどうかというのは分かりませんが、保育の提供の区域の考え方について、待機児童が解消している市でも、そういった市があればもしあれば教えていただきたいんですけれども、我が市としてはこの状態、空きがあるのに待機が出てしまっているという状態からすれば、やはり見直すべきではないかなと思いますけれども、改めて答弁を求めたいと思います。 47 【沼田子育て支援課長】  空きがある中で待機児童が発生している状況についてでございます。令和3年4月当初の待機児童数は15名となっており、0歳から5歳、全ての年齢区分において、各施設の入所空き状況の合計が、それぞれの年齢区分の待機児童を上回っている状況でございます。15名の待機児童につきましては、多くの方が入所希望の施設の欄を全部記入されていなかったという状況もございます。今後も、各保育施設の空き状況等を注視しながら、保護者の方へのフォローアップなどマッチングに取り組んでまいりたいと考えております。 48 【青木委員】  新型コロナ禍の中で、昨年もマッチングがなかなか難しかったというお話は聞いていますけれども、今のお話を聞いていても、保護者の方にとっては、預けやすい保育園、それは例えば自分の通勤の範囲にあったりですとか、もしくは、それぞれの園の特性によって預けたい園というのは当然出てきているのかなとは思いますし、そういった部分でも、やはり改めて区域の設定といいますか、そういったものは必要ではないかなと思います。まして、今後また廃園を進めていこうとするのであれば、単純に老朽化の度合い、職員の方の退職だけで本当に考えていかれるのかなと。そういった部分も含めて、本来であればきちっとこの時点で、一度全園廃園計画自体の見直しをかける必要はあると考えています。  では、最後に3点目の質問なんですけれども、先ほど、民設民営園、民間園というところが多様な保育サービスを行われているということで、保護者のニーズに合致しているというような、最初に御答弁があったのかなと思いますけれども、多様な保育サービス、保護者ニーズといえば、当然こうやって請願も上がってきていますし、公立のニーズというのも当然にあるわけですよね。そういった中で、全園を最終的に廃園することというのは、この御答弁からは本来ちょっと外れるのではないかなと思いますけれども、改めて見解を伺います。 49 【功刀子ども家庭部長】  ただいまの御質問について、まず、公立、民間、こちらにつきましては、保育園それぞれ、児童福祉法ガイドラインに基づき保育運営をしている中で役割に違いはないといった考え方、こちらはこれまでも御答弁させていただいてございます。  その中で、多様な保育サービスにつきまして、実施計画にも掲げてございますけれども、役割の違いが、公立と民間といったところにつきまして、選択肢という部分につきましては変わりがない部分でございますし、また、小規模保育施設家庭的保育施設等の多様な保育サービスの種別、こういったものが拡大されることにつきまして、このように記載をしているところでございます。 50 【青木委員】  変わりがないと市は言いますけれども、逆に言うと、そこに子供を入所させる保護者の方にとっては、別に私は民間が駄目だとは言ってないんです。民間がいいという保護者の方からの意見も当然聞いています。特色ある保育ができていると。それはもうすばらしいことですねと思いますけれども、反対にやっぱり公立がいいと言う保護者の方もいます。そういった部分のニーズというところからすれば、少なくとも全園を廃園していくという考え方はおかしいのではないでしょうか。改めて伺います。 51 【功刀子ども家庭部長】  ここは、先ほど御答弁させていただいたところでもございますけれども、公立、民間に関わらず、児童福祉法ガイドライン保育所保育指針等に沿った形で運営されている保育所というのは役割に違いがないと。そういった中で、それぞれ施設整備もこれまで実施計画に定め、取り組んでいるところでございますので、実施計画に沿って効果というものを掲げてございますけれども、その中でやはり多様な保育サービスというのが拡大していることはございますので、こういった中で実施計画、これに沿った施設整備を進めてきました。これからにつきましても、この実施計画に沿って、保育サービスの質の向上に向けた取組といったところも含めて進めていく、こういった考えでございます。 52 【青木委員】  本来、やっぱり各園ごとにそれぞれ、いろいろ事業もやられていて、やっぱりこの園がいいというところで保護者の方も決められている部分があると思いますので、完全にそれに差がない、役割に差はないという言い方は、あくまで市側の考え方であって、保護者側のニーズというのはきちっと捉え切れてないと思いますし、安心して子育てができるまちづくりという面で、先ほどから、安全という言葉を市側も盛んに使われていますけれども、当然民間の保育園も安全には運営されていますが、保護者のニーズで安全というと公立保育園という方もいらっしゃいますので、そういった部分のニーズはきちっと把握した上で、本当にこのまま計画を進めていっていいのか、それが我が市の今後のまちづくり、本当に子育てが楽しいまちとか、そういったものにつながっていくのかというところは非常に疑問であります。  最後に、根本的なところで伺いますが、待機児童が今回解消するとなった場合に、今はまだ一定、空きはあっても待機児童がいらっしゃる状態ですけれども、待機児童が完全に解消した場合、公立保育園というのは廃園にする必要はあるのでしょうか、伺います。 53 【功刀子ども家庭部長】  まず、保育サービス施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画において、市立保育園の民間化、こういった考え方をお示しし、その中で具体的に今、民間化の対象園となっているのはしんかわ保育園ということになります。その中で、そのほかの公設公園の保育園につきましては、今後も民間化の可能性について検討していきますとしてございますので、この計画に沿って進めているのが今の計画でございますので、こちらのほうで進めてまいるということで考えてございます。 54 【青木委員】  今の御答弁のとおり、そもそも計画なのか何なのかも正直よく分からない書き方というところもありますし、もう一度、やはり全園民間化の可能性をというところと、最終的には民間化するということで記載があると思いますけれども、そこにとらわれずに、もう一度、市の保育サービスの質を上げるにはどうしたらいいか、保護者の方のニーズに合致するにはどうしたらいいかというところを改めて考えていただければと思います。本当に財政的なメリットというところと、今までは待機児童対策として、どうしても民営化を進めなければいけない、もしくは今回みたいに民間化を進めなければいけないということは、ある種、市長のほうからも発言があったかと思いますけれども、一方で待機児童が解消した際は、では、コストの問題なんでしょうかというところを、やはり市民からも問われてくる部分だと思いますので、そこはきちっともう一度考え直していただくよう要望して、質問は終わります。 55 【島崎(清)委員長】  ここで休憩いたします。                午前10時44分休憩                午前11時00分開議 56 【島崎(清)委員長】  休憩を閉じて再開いたします。
    57 【功刀子ども家庭部長】  貴重なお時間をいただきまして、申し訳ございません。先ほど永田委員から資料要求ございました令和3年6月1日の保育所等利用待機児童数につきまして、重ねてで恐縮ですが、1点訂正をお願いしたいと思います。内容につきましては、この資料の下のほうの小規模保育施設の下から4つ目のつくし保育園のゼロ歳児の欄がゼロとなっておりますが、こちらを横線に、委員長におかれまして、訂正方お願いいたします。 58 【島崎(清)委員長】  訂正のほうを了解いたしました。  それでは、質疑に入ります。 59 【永田委員】  質問に先立ちましてなんですけれども、資料請求したもので、数値には間違えないということでそれは理解しているんですけれども、正式なものを、また改めて頂ければと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、請願について質問を行っていきたいと思います。まず、資料なんですけれども、直近のものということでお願いしたので、本当に時間のない中で、6月1日現在のを出していただいて、ありがとうございました。この資料を見て思ったんですけれども、空き状況について、4月1日は178でありましたけれども、これまでの間、空きが132、46名埋まったと。一方で、待機児は15名、同じ方ではないのが資料を見比べると分かるんですけれども、新たな方が待機児になっているということも分かりました。  まず伺いたいのですけれども、第2期東久留米市子ども・子育て支援事業計画の27ページに、量の見込みと確保方策が掲載されています。令和3年度については、あくまでも見込みということなんですけれども、実績について伺います。また、乖離が生じているのかどうか伺いたいと思います。  2点目は、鴨志田委員、青木委員のやり取りを聞いていて、また、従前からの市の御答弁で、保育の質に関わって、民間と公立、全く違いがないということについて、果たしてそうなのかなと思います。保育の質の確保として、1つの目的として行われている保育施設の指導検査の実施状況、コロナの下ですけれども、どのように取り組まれたのかということを伺いたいと思います。  最後は、しんかわ保育園の保護者からの要望につきまして、さきの3月議会のこの委員会の中で伺ったところ、行事の実施に関することや地域活動、他園交流の実施に関することなど、ほかにもいろいろあるんですけれども、御要望をいただいておりますという御答弁がありました。そして、こうしたところについては、感染症の影響を踏まえ、実施を検討する必要がございますので、こちらの状況を注視しながら検討していきますという御答弁をいただいているんですけれども、この間、実施があれば、その状況について、また、検討状況、今後の見通しについて伺いたいと思います。 60 【沼田子育て支援課長】  子ども・子育て支援事業計画における量の見込みと申込者の実績についてでございます。令和3年度の幼児期の教育・保育の量の見込みについて、ゼロ歳児の見込みが219人に対し、実績が204人で、乖離はマイナス6.85%、1、2歳児の見込みが918人に対して実績が960人で、乖離は4.58%となっております。  2点目、指導検査についてでございます。市内保育施設に対する令和2年度の指導検査の実績でございますが、東京都の実施する指導検査として、市内社会福祉法人に対する検査が1件、市が行っております小規模保育施設家庭的保育施設に対する指導検査が、それぞれ1件ずつといった実績となっております。  3点目、しんかわ保育園の地域交流事業などについてでございます。現在、しんかわ保育園の地域交流事業や他園交流事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を注視しながら、実施の時期について検討している状況でございます。 61 【永田委員】  実績については了解いたしました。ゼロ歳児については、乖離についてはマイナス6.85%、1、2歳児については4.58%ということでした。国が一定示している基準は乖離が10%ということなので、改めて見込みについて検討し直すということは、この数字を見てはないなと分かったところです。この件については以上です。  また、指導検査の実施状況は分かりました。コロナの中でも全部で3件行われたという御答弁ありました。指導検査の大きな目的の一つは、やはり保育の質をちゃんと確保していく上で必要なものだと思いますので、これは適切にやっていっていただきたいと思います。  ここで再質問したいんですけれども、保育の質に関して、公立が果たしている役割というのはとても大きいものがあると思っています。読み上げさせていただきたいので、若干時間を使わせてもらいます。私はこれまで、都内で公立保育園の民営化を行っている自治体においても、改めて公立保育園の在り方についていろいろと検討しているということを申し上げてきました。西東京市や小平市の例も挙げてきましたけれども、小平市では、改めて公立保育園の運営のあり方に関する方針、この再改定を行っています。読み上げます。  「公立保育園の特長としては、保育士の経験年数が比較的長いことや他の公的機関との連携が容易であることがあげられます。また、公立保育園では地域全体の保育の質の向上を目指し、私立保育園等も参加できる研修を年4回実施しています。平成30年度に実施した研修では『アレルギー・最新の医療について』、『子どもの発達について』、『身近なものを使った体育遊び』を企画し、私立保育園等も合わせ、毎回200名前後の保育士が参加しました。私立保育園は、近年開設した園が増えているため、保育士の経験年数が短い園もありますが、長年小平市で保育園を運営している社会福祉法人や全国的に多数の保育施設を運営している事業者もあり、総じて、保護者ニーズへの適時適切な対応、運営面における柔軟性や迅速性などが特長としてあげられます。定期利用保育の実施、保育時間の延長や受入年齢など、保護者のニーズに即した柔軟な保育が実施されています。保育サービスの質については、第三者評価の保護者の方々に対するアンケートで、公立・私立保育園とも全体的に高い評価を受けています」。公立保育園を軸に、保育の質の向上が図られ、それが評価につながっていることが分かります。  小平市では、結びになんですけれども、「公立保育園の役割の充実」として、「公立保育園が蓄積してきた知識や経験等を活かし、地域の子育て支援などの強化をするとともに、基幹となる園を設定し、地域全体の保育の質の向上を図ります」とあります。初めて紹介するのが東村山市の取組です。東村山市では、約6年前に公立保育園についての計画をつくっています。読み上げます。  「現在、公立保育園は7施設、私立認可保育園は12施設(分園を含めると14施設)あり、民間事業者の運営する施設は当市の保育環境の重要な構成要素となっています」、「民間事業者による保育施策の寄与の度合いは年々高まっていると言えます。このように、実績のある社会福祉法人等の民間事業者が保育施設の運営に参入する動きは全国的に進められており」、「『民間にできることは民間で』との考えが推進される状況のなかで、当市は、公立保育園を複数かつ直接運営していく必要があると考えますが、公立保育園の設置・運営を維持・充実化していくことは、『公立』である保育園の存在意義を明確にし、その経費負担に応じた役割が公立保育園によって果たされることを広く市民に理解されることが必要です。今後、当市では『公立保育園が今後担うべき役割』と『公立保育園が拠点となって役割を担うエリア』を次のように考え、この役割を果たしていくために必要な施策を慎重に検討し、実施していきます」、「公立保育園は、市が直接運営する施設であることから、市が抱える課題に対して直接、機動的かつ効果的な対策に取り組む必要があります。公立保育園と私立保育園との運営主体の相違点や特長に留意しながら、公立保育園の取り組みとして実現すべき次の点を公立保育園の役割と捉え、具体的な施策を通して実現していきます」  「公立と私立、認可と認可外、大規模と小規模など、保育施設の運営主体や運営制度、施設や事業規模の違いにより様々な保育施設が整備されており、それぞれの違いにより子供の保育環境の特長は異なります。保護者は、施設ごとの違いを踏まえ、利用したい施設を選択し、所定の手続を行うことで保育を受けることができる制度になっています。公立保育園では、児童福祉法及び東京都条例等に定める基準を確保し、これまで培ってきた保育の取り組みの維持・向上を図ります。公立保育園で行う保育の取り組みは、市内の保育施設における一つのスタンダード(水準)となり、市内の保育施設等がこの水準を参酌することにより、一層の運営の充実が図れるように機能することを目指します。こうした水準を大幅に下回る施設がある場合には、指導・連携・協力・支援等の中で必要な水準に達するよう牽引していきます」  そして、役割の実現に向けた具体的な取組として、保育運営などに関する各マニュアルの更新と市内保育施設などへの情報提供、公平・中立な保育の維持・推進とあります。また、特別な配慮が必要な児童への対応ということで、東村山市では、「公立・私立を問わず全ての保育所(分園を除く。)において、特別な配慮が必要な児童に対しても、受け入れる取り組みを行っていますが、近年その対応について、複雑な家庭環境にある児童やアレルギー疾患や障害の程度が比較的重度な児童等への配慮など、専門性の高い対応のニーズが高まっています。今後、公立保育園では、待機児童の受入枠の確保の観点を考慮しつつ、特別な配慮が必要な児童のニーズに応じて、高度に専門性を要する事案への対応を視野に入れた体制の構築に取り組みます」  また、緊急時において保育が必要な子供の保護として、「平常時には保育に欠けていない子どもの家庭において、突発的な事情により一時的に保育が必要となる状況が発生した場合などに、子どもを安全に保育できる環境の整備などが求められています。また、大地震等の災害時において、保護者に引き渡すまでの間や保護者を失った子どもに対して、安全・安心に子どもを保護する体制の確保が認められています。今後も、公立保育園が複数園存在することにより、緊急時においても迅速かつ確実に対応できる体制の確保に取り組みます」  そして、保育環境の整備による安全・安心な保育の提供として、「公立保育園はいずれも建築時から長い期間が経過した施設が多く、耐震性や劣化度・老朽度の状況に即した安全性の確保が求められています。また、公立保育園で子供を保育するためには、子供を保育・サポートする人員体制・設備の充実化として、保育・子育てに関する情報提供内容の充実も求められています。保育環境には、このようにハード面(施設・設備等の物理的環境)とソフト面(人材育成等の保育者の育成、多様なニーズに沿った事業等のサポート環境)があることを踏まえ、この両面の整備に積極的に取り組むこととします」こうして公立の役割を明確化しています。  もう1点なんですけれども、昨年の10月に武蔵野市でも公立保育園のあり方検討有識者会議というのが開かれて、報告書が上がっています。これ、本当に詳しく読みたいんですけれども、担当課におきましては、ホームページに載っているので、ぜひ御覧になっていただきたいと思います。武蔵野市立保育園のあり方検討有識者会議の報告書なんですけれども、これもやはり公立保育園の位置づけをしっかりと持たせて、例えば、養育困難家庭への支援ですとか、市内全ての保育施設の保育の質の維持向上に公立保育園が中心となって取り組むとか、医療的ケア児の受入れについても、公立保育園の中でしっかりと取り組む必要があるとか、いろいろと報告書が上がっているところです。  我が市においては、これまで民営化が行われてきたことによって、公設公営保育園は残念ながら5園しか残っていない状況です。私は、この5園を廃園することは市の財産の大きな損失であると考えています。その点について市長はどのように思われているのか、伺いたいと思います。  そして2点目は、公立保育園が蓄積してきた知識、これは絶対あるはずなんです。その知識や経験等を生かすことは市の子育て支援として有効であると考えますけれども、いかがでしょうか。  3点目は、地域の子育て支援の拠点として、保育の質の向上のために、また子育て世帯の支援のために、公立保育園をしっかりと位置づけるべきだと考えます。その上で改めて、さっき鴨志田委員も質問しましたけれども、私のほうからも改めて、公立保育園の在り方について検討すべきと考えますので、見解を求めたいと思います。しんかわ保育園の保護者の要望について、地域活動について御答弁がありました。実際、今検討を行っているということなので、この間は実施されなかったと受け止めているところです。伺いたいのが、園児の募集停止が行われる前までは、0歳から5歳のお子さんたちがしんかわ保育園に通われていました。このときの園児の総数を伺いたいのと、あと、現在は3歳から5歳までの園児しかいない状況なんですけれども、実際、全ての園児の数を教えていただきたいと思います。  今後についてなんですけれども、来年の4月には3歳児の募集停止、その翌年は4歳児の募集停止が行われまして、今後の園児数の推移について伺います。 62 【沼田子育て支援課長】  御質問いただきました、まず公立保育園の培ってきたものということでございます。公立保育園においては長い歴史もございますので、そういったところで積み上げてきたものというところがあるものと考えております。ただ、私立園でも当然、市内で長く地域に根差して開設をしてきている、そういったところもございますので、そういった意味におきましても、私立園と市立保育園に違いはないと考えております。  続きまして、2つ目、しんかわ保育園の在園児についてでございます。まず、令和3年4月当初のしんかわ保育園の在園児につきましては59名となっております。東久留米市立保育園条例における、しんかわ保育園の定員につきましては、平成31年4月1日が101名となっており、令和2年4月1日が86人、令和3年4月1日が68人、令和4年4月1日が48人、令和5年4月1日が24人というような状況になっております。 63 【並木市長】  公立園についての考え方であります。これまでも御答弁をさせていただいております公立と民間の役割には違いないという前提の下で、ただいまお示しをさせていただいております実施計画、これ、提供体制を加速度的に進めていくこと、また老朽化していく施設の対応というようなことも含めて、全体的な子育て、保育の環境をどのように進めていくのかということをお示しさせていただいております。そういった中で、市全体の質の向上というものにつきましても、この計画の中で様々な努力をしていくということでお示しもさせていただいております。  都内では、公立園を持っていない自治体もございます。様々な自治体の考え方というものはあろうかと思っておりますけれども、私どもは今回、実施計画というような形で、市内の保育・子育て支援策というものをお示しさせていただいております。 64 【永田委員】  質問の順が変わってしまうんですけれども、今、市長から、都内でも公立保育園がない園はあるという御答弁なんですけれども、それは東久留米市みたいに、もともとあって、それで園をなくしていったわけではなくて、もともと公立保育園がなかった、多分、青梅市だったと思うんです。ほかは公立保育園があるんですよ。公立保育園がない自治体は、本当にまれという言い方をしたらいいんですかね、そうなんです。圧倒的多数があるということなんです。ちょっときつい言葉なんですけれども、私立も公立も変わりはないとおっしゃっていますけれども、それは、この廃園計画を正当化するために言っているだけだと感じざるを得ません。他の自治体では、繰り返し申し上げましたけれども、公立保育園の果たしている役割というのを本当に認めてというんですか、それを地域の子育て支援の拠点として市民サービスに還元しているというのが多い状況です。  伺いたいのが、私は、公立と民間は変わらない、イコール公立は必要ないとは思わないんです。仮に公立と民間が同じであったとしても、だからといって公立をなくす理由にはならないと思うんですけれども、その点についていかがでしょうか。  そして、園児の推移については分かりました。もともと101名だった条例上の定数が、最終的にこれから48、そして24になっていくということです。新型コロナの関係で、今、地域活動事業や園庭開放などができていない状況で、緊急事態宣言が解除された下でも、今までどおり多くのお子さんがしんかわ保育園の園庭に集まって、いろいろな行事を行うということは実際難しくなってくると思うんです。これまで何度も焼き芋会という話をしましたけれども、100人以上のお子さんが集まって、そうした大きな行事をやっていくというのも本当に難しくなっていくのではないかなと思います。そうした地域事業、園庭開放がなかなか困難な状況の中で、少なくなった園児を、子供の最善の利益を考えるのであれば、まずはこのコロナの中で来年の園児募集停止、これは一旦見送るべきだと考えます。その点について伺いたいと思います。 65 【沼田子育て支援課長】  御質問の1点目、保育園の民間化についてでございます。保育サービス施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画におきまして、「保育園は、児童福祉施設の一つとして、また地域の子育て支援拠点として機能を果たしていくことが肝要であり、市立保育園と民間の保育園とが担う役割に違いはありません」とさせていただいております。また、この考えに基づき、多様なニーズに応える保育サービスの提供や保護者の選択肢の拡大、保育園の運営に係る経費の縮減、施設の老朽化への対応といった効果が期待できることから、この考えにより市立保育園の民間化について進めている次第でございます。  御質問の2点目として、緊急事態宣言が終わった後のしんかわ保育園の地域交流などについてでございます。こちらにつきましても、新型コロナウイルス感染症の影響などを注視しながら、実施の時期などについては検討していきたいと考えております。 66 【永田委員】  まず、園庭開放等の事業なんですけれども、実施についてはこれから検討ということですが、今までどおりできるかどうかというと、それは困難な状況ではないかと思います。ここは、保護者の皆さんなどの意見を本当に丁寧に聞いていっていただきたいと思います。  先ほど、課長の御答弁でも、今までと変わらない御答弁がありましたけれども、選択肢の拡大については、公立保育園を選びたいという保護者がいても、結局それが選べなくなってしまうということで、これは絶対拡大ではない、縮小だと言わざるを得ないと思います。先ほど、質問に明確に答えていただけなかったんですけれども、改めて公立保育園の在り方については検討すべきだということと、市民の声を本当に受け止めるべきだと考えています。毎議会のように、公立保育園全園廃園計画、また、しんかわ保育園の廃園計画についての請願が提出されています。市長もまちを歩かれると分かると思うんですけれども、しんかわ保育園をなくさないでほしいというポスターも、市内いろいろなところに貼られています。これは一部の市民の方だけの声ではなくて、これまで署名などもいただいた中で、少なくない市民の方が公立しんかわ保育園を守ってもらいたいと思っているんです。  市の実施計画に沿って行っているという御答弁なんですけれども、これについても、市民の声というのはこれまで一切反映されなかったんですよね。子ども・子育て支援事業計画の中間見直しの際も、パブリックコメントの募集が行われましたけれども、そのときに公立保育園の廃園計画に触れると、この場に適したコメントではありませんということで、実際、市からの回答はなかったというような状況なんです。私は、市民の声を聞かずに、無視してつくられた計画を今、市が進めていると思っているんです。その点について、市長、何かお考えがあれば伺いたいと思います。 67 【並木市長】  市民の声ということで、今御質問がございました。市民の声という部分におきましては、一番のお示しをする場面でございます。4年前に、この実施計画を基にお示しをさせていただきまして、そのときには、しんかわ保育園のことも大きな争点になっていたと記憶してございます。それを経て今に至っておりますし、それに準じて議案等も上程し、可決していただき、今日に至っております。そういった意味において、今進めている実施計画というものは、お示しの上に、また、私が進めている考え方をお示しをしてきた中で今日に至っていると理解しております。 68 【永田委員】  私が理解できないのは、4年前の市長選挙のときにも実施計画があったということで、その上で自分は当選したんだから、これも当然、市民の声を受けて進めていくんだというふうに、ちょっと開き直った御答弁にしか感じられません。ですので、実際、今なお反対の声があって、請願が寄せられて、そういう状況なんです。市長が本当に市民の皆さんの声を丁寧に聞いているというふうに言えば、そうではないかなと率直に感じているところなんです。市民の声って本当にいろいろとあると思うんですけれども、公立保育園の全園廃園計画で今進められているしんかわ保育園については、本当に多くの市民の皆さんが反対の声をお持ちなんです。その認識はあるのか伺いたいと思います。 69 【並木市長】  私は今、4年前のお話をさせていただきまして、それにのっとり事業を進めさせていただいております。また、それに関しまして、事業を進める中では、対象園にお邪魔して説明会もさせていただいておりますし、様々な御意見はいただきながらも、私がお約束してきたことをしっかりと進めさせていただいておるところでございます。 70 【永田委員】  私はやはり、約束どおり進めているというのではなくて、今なお、こうして根強い市民の声があるということを、4年前からこの計画があるとしても、今もその声があるんですよ。そこを受け止めるべきだと思っています。笑っていらっしゃるけれども、やはり市民の声を聞くということは……、市長に言っているわけではないです、ということが大事だと思っています。  そして、私がもう1点伺いたいのが、コロナの問題で、児童を取り巻く状況がこの間変わってきているということなんです。私は子ども・子育て会議というのはできる限り傍聴してきたんですけれども、この計画がつくられたときは、まだ新型コロナウイルスの感染がないときで、そういった中でも、やはり「社会情勢の急速な変化にも柔軟に対応し」という文言が盛り込まれているんです。  保育のニーズについて、先ほど御答弁があったとおり、ゼロ歳児については、6%ちょっとという小さくない乖離が生じています。保育ニーズについても、一定期間、絶対注視していかなければならないと考えているんです。その上で改めて、ニーズを見極める上で、来年のしんかわ保育園の園児募集停止、これは見送るべきだと考えています。そして、市長が民間化をこれからも行っていくとする中で、先ほど青木委員が言っていましたけれども、民営化についてもこれまで様々な議論があって、そして、今回は引継ぎもない民間化、廃園計画というのが一番問題が大きいと思っています。  一番最近で民営化された保育園がさいわい保育園になると思うんですけれども、さいわい保育園が民営化されたとき、これについても、いろいろな引継ぎなどの細かい約束が保護者の皆さんとされています。例えばなんですけれども、原則として、移管前のさいわい保育園における年間行事を継承し、その他の行事については保護者に説明を行った上で実施してください、さいわい保育園において現在行われている事業については継続をしてください、また、主任保育士は保育経験を10年以上有する者としてください、そして、中心的役割を担う保育士は経験豊かな保育士を配置し、年齢や経験年数などのバランスを考慮してくださいと、このような要項が作られて、実際、さいわい保育園は民営化されたという経過もあります。  そのような中で今回の廃園計画というのは、こうした約束、そういうのがない中で廃園されて、そして新たな園が造られていく計画になっていると思うんですけれども、私が伺いたいのが保育士の経験年数なんです。市で把握していれば教えてもらいたいんですけれども、公立保育園の現在の保育士の経験年数、そして、私立保育園における保育士の経験年数が分かれば伺いたいと思います。 71 【沼田子育て支援課長】  保育士の経験年数についてでございます。手元に正確な資料がございませんので正確なところをお伝えすることはできませんが、退職者不補充という状況もございますので、やはり公立保育園については、ある一定、年齢の高い保育士が在籍しているものと認識しております。 72 【永田委員】  私立については、いかがでしょうか。それは手元にないから分からないという前段の御答弁が、私立の件なんでしょうか。 73 【沼田子育て支援課長】  私立園についても、正式な調査を直近のところで行っていないので詳しい数字はお伝えできない状況ですが、平均経験年数につきましては、大体10年から15年ぐらいの方が多いのかなということで認識しております。 74 【永田委員】  今、調査は直近でかけてないとおっしゃりながら、平均10年から15年とおっしゃったけれども、これは本当に事実でよろしいんでしょうか。 75 【沼田子育て支援課長】  先ほどお伝えした数字につきましては、処遇改善等の関係で各保育施設から上がってくる資料の中で把握している数字ということでございます。 76 【永田委員】  分からないのが、近年、新たに設立された私立の保育園も一定ある中で、それで10年から15年なんでしょうか。 77 【沼田子育て支援課長】  直近で開園した園も含めての数字として、おおよそ10年から15年ぐらいの方が多いと認識しております。 78 【永田委員】  もう少し正確な数字、どこかで分かれば、また伺っていきたいと思うんですけれども、何で私が伺ったかというと、以前、議会の中でも申し上げましたけれども、私立保育園で保育士をされていらっしゃった方から、職場には経験の浅い保育士しかいらっしゃらないと。主任の方は一定年数たっているけれども、その間という方がいなくて、2年、3年ぐらいの方がとても多くて、そういった中で一遍にある年度のときには辞められて、ほとんど経験のない保育士が保育を担っているというような情報もありました。これは市内の保育施設でしたので、そうした状況については、今の御答弁から言うと、平均10年から15年ということなので、そういうケースがあるということは、担当としては把握はできない仕組みになっているんでしょうか。 79 【沼田子育て支援課長】  委員のお話にありますとおり、古くから運営をしている保育園等につきましては、それなりに経験年数のある保育士等がいるような状況でございます。新しいところにつきましては、当然、若い保育士がいるような状況の中で、先ほどお伝えした数字については、そういったところも含めた平均の経験年数ということでお伝えしたところでございます。 80 【永田委員】  私がなぜそういうことを伺ったかというと、新たな園については、経験年数が短い保育士が保育を担うということは当然だと思っているんです。それがいけないと言っているわけではなくて、新たな園ですので、そういうことに当然なるのかなと思っています。そのような中で、そうした保育園の保育の質をいかに向上させていくかと考えて、公立保育園にそうした役割を担ってもらうということはできるのではないかなと思っているんです。それがやはり地域の保育の質の向上につながると思うんですよね。なので、改めて公立保育園が果たしていく役割というのをしっかりと考えていってもらいたいと思っています。  それと、保育の指針に基づいて適切に保育をやっている、これは当然だと思うんですけれども、この保育の指針についても様々なことが書かれていて、やはり保育士の年齢構成、経験年数というのも、ピラミッド型というんですか、そういうのが望ましいと書かれているところなんです。私は、私立の保育園について、市はそこまで求めることができないと思っているんです。その権限があるのかどうか伺いたいと思います。 81 【島崎(清)委員長】  暫時休憩します。                午前11時41分休憩                午前11時42分開議 82 【島崎(清)委員長】  休憩を閉じて再開いたします。 83 【沼田子育て支援課長】  お時間をいただきまして、申し訳ございませんでした。各保育施設における保育士等の配置につきましては、国や都の基準にのっとったところで、指導検査等で確認をしていっているような状況でございます。 84 【永田委員】  その国や都の基準というところなんですけれども、その職員体制についてどのようになっているのか伺いたいと思います。 85 【功刀子ども家庭部長】  国と都の基準等に係る職員の基準でよろしいですか。職員の配置基準というものにつきましては、例えば、ゼロ歳児のお子さんに対して職員が3人必要とか、1歳児だったら何人とか、そういった基準がございますので、保育園につきましては認可するとき、また、毎月の請求のときに確認できる状況でございます。 86 【永田委員】  私は、経験が浅い保育士がよくないと言っているわけではなくて、そのバランスが大事なんだと申し上げていて、そのバランスの部分に対する基準です。 87 【功刀子ども家庭部長】  細かい部分もあろうかと思いますけれども、一定、例えば園長や主任、そういった役付等の職員につきまして、経験年数が何年以上、そういったところもございますけれども、基本的には配置基準、必要な保育士の人数等に関して、国や都の基準に沿った形でやっているところでございますが、国の処遇改善でありますとか東京都のキャリアアップ補助金などにつきましては、経験年数なども加味した算出方法になっていますので、そういったもので、そちらの取組というのは進んでいく部分はあろうかと考えてございます。 88 【永田委員】  例えばなんですけれども、さいわい保育園の民営化のときには、中心的役割を担う保育士は経験豊かな保育士を配置し、そして、年齢や経験年数等のバランスを考慮してくださいとお願いをして民営化を行ったんですよね。その点を伺っているんです。  もう一回繰り返しますけれども、民営化のときには、中心的役割を担う保育士は経験豊かな保育士を配置し、年齢や経験年数などのバランスも考慮してくださいとなっていて、そして今、私立園が頑張って東久留米に参入してくださっていて、そういった私立保育園は民営化ではないので、そこまで市のほうで事業者にお願いはできるものなんでしょうかという質問です。 89 【功刀子ども家庭部長】  先ほど、民営化の際の公募要項等のお話を含めてのお話かと思いますけれども、公募要項等については、そのときの公募の条件という形での提示であったかと思いますけれども、通常の私立保育園の設置認可に当たるところにつきましては、都の基準等に適合しているかどうかといったところで認可等の手続が進んでいきますので、そういったところにつきましては公募要項とはまた違う部分もあろうかと考えてございます。 90 【永田委員】  要するに、都の基準というと、先ほど御答弁いただいたような人員の配置基準というところ、ゼロ歳児には何名とか、あと平米数ですとか、そういうところなんだろうなと思います。ですので、例えば職員体制のバランスについて、そこまで市が介入できないということは、イコール、先ほど申し上げましたように、園長以外の方は、皆さん、経験が2年、3年という保育所があっても、これは決して法に触れているとか、そういうものではないなと理解はしました。ならば、なお一層、そういう保育施設を支援していくために、ノウハウを伝えていくために、先ほども課長から、公立保育園は長い歴史を積み上げてきたとおっしゃいましたので、そうした役割を担ってもらって、市全体の保育の質の向上のために力を尽くしてもらいたいと思いますけれども、それも駄目なんでしょうか。 91 【沼田子育て支援課長】  先ほど答弁させていただきました部分でもございますが、やはり市立保育園と同様に、私立園も地域に根差して長く運営されている園がございます。また、そういった園につきましては、ある一定経験を積んだ保育士等がいるような状況だと認識しております。そういった点も踏まえまして、市立保育園、私立保育園に違いはないと考えているところでございます。 92 【永田委員】  私の質問の趣旨がうまく伝わらなかったのかなと思いました。今の御答弁は御答弁で、ずっとおっしゃっていただいているので分かるんですけれども、経験が浅い保育士が比較的多い保育施設というのも市内にはあって、そういったところを公立保育園がしっかりとサポートしていく、その役割をしっかりと明確化する必要があるのではないんですかという質問なんです。 93 【功刀子ども家庭部長】  ただいまの御質問についてでございますが、公立保育園、私立保育園、こちらの運営主体に係る役割について違いはないということはこれまでも御答弁させていただいているところでございます。私立保育園につきましても、経験年数等はそれぞれ園によって違う部分はあるところでございますが、基本的には安心・安全な保育所、保育指針や、国の設備基準や職員配置等に関する基準に基づいた日々の保育を行っているかどうかを確認しているところでございます。  そうした中でございますので、こちらにつきましては、この実施計画に記載のあるように、施設の老朽化が進んでいる市立保育園の当面の方向性を示すために、様々な効果等も含めた考え方で進めてきた実施計画に沿って進めていくという考えでございます。 94 【永田委員】  まとめますけれども、私はノウハウがある公立保育園を有効に活用すべきだと考えています。そして、他の自治体の取組などをいろいろと言わせてもらいましたけれども、武蔵野市では、公立保育園などで保育経験の長い職員が保育アドバイザーとして各園へ巡回相談支援を行ったり、指導監査についても、長く市立保育園の運営に携わった市の保育士を配置し、現場での豊富な保育実践、経験に基づいた指導、助言を行うと、このように市の役割として作成しているんですよね。これはやろうと思ったら、この実施計画がある下でもやれるのではないんですかということを聞きたいと思います。 95 【功刀子ども家庭部長】  基本的には、この実施計画に、保育サービスの質の向上に向けた取組といたしまして、様々項目を掲げて、次の役割を担っていきますということで掲げているところでございます。この中で、例えば、今お話ありました巡回相談等も実施してございますし、各種園長会、連絡会の開催や、その他、これらの市全体の保育サービスの質の向上に向けて取り組んでいるところでございますので、これに沿って進めていっているところでございます。 96 【永田委員】  その一方で、民間も公立も違いはないんだという御答弁を繰り返されています。これも他の自治体から取り寄せたものなんですけれども、開設から間もない園をはじめとして、全市的な保育の質の向上に公立保育園は大きな寄与をしていくと公立保育園の役割を明確化しています。市の財産でもあり市民の財産である公立保育園を、やはり改めて、今までの実績というのも市は認めていると思うんですよね。その公立保育園を本当に全園なくす計画について、絶対に撤回をすべきだということを最後に求めて終わります。 97 【当麻委員】  1点だけ確認させてください。先ほど佐藤委員から質疑がありました請願趣旨の中で、公立の保育園の中核保育施設の役割をシステム化してほしいとの声が民間保育園からも上がっている現状もありますという件は、市側に上がっているかどうか確認されたと思うんですが、市側としては把握されてないという御答弁だったんですが、紹介議員のほうは、これについては把握されているんでしょうか。 98 【鴨志田委員】  私もそのところが気になって、紹介議員になる際に伺ったんですけれども、その際に、こういったところを見たんですというので御紹介いただいたサイトがありまして、ここで御紹介します。「台風でも保育園が休園できない驚きの理由」というタイトルで、駒崎弘樹(コマザキヒロキ)さんとお読みすると思うんですけれども、認定NPO法人フローレンス代表理事、一般財団法人日本病児保育協会理事長、NPO法人全国小規模保育協議会理事長をされている方のサイトを、その際、御紹介いただきました。その駒崎さんという方が、このようにサイトの中で述べていらっしゃいます。御紹介します。  「どうしても会社を休めないひとり親等は臨時休園の際には困難を抱えます。それに対し、地域の公立園などを『災害時指定中核園』にしておき、そこで共同保育をすることが考えられます。指定中核園以外の園は、休園の代わりに保育士の一部を中核園に応援に出す仕組みにしておくこと」、このように述べられています。 99 【青木委員】  私も今、鴨志田委員のほうから御説明ありましたように、本内容につきましては、一般的な保育の世界の中の認識ということで、東久留米市に限ったものではないと捉えております。 100 【当麻委員】  今のお話ですと、市に関係から上がっているというお話ではなくて、あくまでも一般的な意見ということでよろしいんですね。承知しました。 101 【島崎(清)委員長】  これをもって質疑を終結いたします。  続いて、3請願第24号について討論を行います──討論省略と認めます。  これより3請願第24号を採決いたします。3請願第24号 公立保育園の全園廃園計画は一旦立ち止まることを求める請願を採択し、市長に送付すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます──挙手少数であります。  よって、3請願第24号は不採択とすべきものと決しました。                  〔賛成少数〕     ────────────── ◇ ────────────── 102 【島崎(清)委員長】  ここで休憩いたします。                午前11時57分休憩                午後 1時00分開議 103 【島崎(清)委員長】  休憩を閉じて再開いたします。  次に、3請願第25号 新型コロナワクチン接種についての請願を議題といたします。  本件について、特に市側の見解があれば求めます。 104 【小堀福祉保健部長】  それでは、3請願第25号 新型コロナワクチン接種についての請願について市側の見解を述べさせていただきます。  本市におけます新型コロナワクチン接種事業では、集団接種の予約を5月10日より開始し、5月15日から6月12日までに4日間、3会場にて、延べ4778人の方が接種を受けております。6月19日からは、土曜日に加え日曜日を追加し、7月末をもって高齢者への接種完了を予定しております。その後の65歳未満の方への接種についても、1日の接種人数を維持し、市医師会の御協力を得ながら進めてまいります。  請願にございます各事項についてでございます。1つ目の情報発信に関する事項につきましては、刻々と変わる状況にも注意しながら、分かりやすい情報の出し方には努めてまいりたいと考えておりますが、各接種会場の予約状況のお知らせに関しましては、現状でも、市の予約サイトにおいて予約受入れ可能な人数を確認することができます。申し上げるまでもございませんが、予約の残数は刻一刻と変わるものでございます。よって、予約サイト以外で予約状況をお伝えするということは難しいものと考えております。  2つ目の独り暮らしの高齢者や障害を持つ方などへのサポートに関する事項につきましては、今般、コールセンター代行予約枠を設け、ウェブによる予約に難がある方でも予約を取りやすくする仕組みを導入いたしております。また、障害のある方に向けては、わくわく健康プラザを会場に設定した上で、障害のある方を対象にした時間枠を設ける、あるいは、各施設に医師が巡回していただくなど具体の対応を、市医師会と調整を進めているところでございます。
     3つ目の集団接種の曜日と時間に関する事項につきましては、当初、5月15日より、土曜日、3会場にて実施し、6月19日からは土曜日に加え日曜日も実施し、さらに1会場当たりの予約枠を広げております。また、7月29日からは、木曜日と土曜日を実施日とする方向で調整をしております。今後につきましても、市医師会と十分な調整を図りながら進めてまいります。 105 【島崎(清)委員長】  これより、3請願第25号に対する質疑を行います。質疑のある方は挙手願います。 106 【高橋委員】  それでは、何点か質問させていただきたいと思います。  まず、先ほど答弁ありましたように、我が市でも5月10日より新型コロナワクチン接種の予約が開始されて、1回目の接種をされた方、または、人によっては2回目の接種をされた方というのがちらほら何人か出てきているという状況であります。国においても都においても、7月末をもって高齢者への接種完了ということで急ピッチで動いているという状況で、身近でもそういう状況が感じられるようになりました。  請願の中でありました(1)の部分、コールセンターの受付用電話回線の数を大幅に増やしてというところで質問なんですけれども、回線の増設について今後どうなっていくのかということが1点と、もう1点は、私ども公明党が提言させていただいた中にもありました自動音声システムの導入について、これは1回目の予約の際に電話がつながらないだとか、そういう様々な声があったのを受けて並木市長に提出をさせていただいたんですけれども、それについての導入を含めてどうなっているのかということを伺いたいと思います。  続いて、キャンセル待ちの対応について、具体的に決まっているところがありましたら教えていただきたいと思います。  次が、先ほどの市側の御答弁の中の2点目、障害のある方や高齢者への巡回接種についてというところですけれども、これが具体的に実施される時期はどのぐらいになるのか、教えていただきたいと思います。 107 【浦山健康課長】  新型コロナウイルスワクチン接種事業について、4点御質問をいただいてございます。  まず1点目のコールセンターでございますが、昨日6月16日に工事を完了いたしております。6回線あったところを2回線増やしまして、8回線としたところでございます。現状、コールセンターのスペース等の課題がありまして、今のところ、これ以上増やすのは難しいというように考えてございます。  2点目の音声自動応答サービスでございますが、これも併せて昨日の工事の中で導入をさせていただいてございます。音声の内容につきましては今検討中ではございますが、例えば、「ただいま大変電話が混み合っております。順次おつなぎしますので、このままお待ちください」など、また、例えば予約の枠がもういっぱいになってしまったというところであれば、何月何日分の予約の受付は終了しましたと。その他御相談がある方はこのままお待ちください。順次おつなぎいたします、そのような内容を今検討しているところでございます。検討が済みましたら、運用をすぐ開始していきたいと考えてございます。  それと、キャンセル待ちのシステムについてでございますが、各日程、各会場、今、大体10名枠ぐらいを設定し、午後4時半に直接会場にお越しいただき、ワクチンが余った場合に接種できるというような内容で考えてございます。当然それには御同意が得られる方ということが条件になるところでございます。運用開始につきましては、近日中に決めていきたいと考えておりまして、一応7月3日が第1回目の接種のときがございますので、そのときには運用ができるような形では考えてございます。  4点目の高齢者や障害者の巡回の具体的な日時ということでございますが、担当課と今調整しているところでございまして、また、市医師会との日程調整等もございますので、具体的にいつからというのは、今この場ではお答えできません。申し訳ございません。よろしくお願いいたします。 108 【高橋委員】  では、1点目、コールセンター受付用電話回線が昨日、2回線増えたということで8回線、大幅にというところからするとあれなんですけれども、対応はされているのかなとも思っています。これから64歳以下に切り替わったり、また、予約の状況も、ホームページなどを見ますと、2回目以降は空きがあるという状況で、空きの人数なども具体的に教えてもらいたいです。  また、自動音声システムについては、これから具体的にどのような御案内をされていくのかというところ、先ほどお話しいただいたので、自動音声の内容によっては、前回なかった状況に比べれば一定は対応されているのかなと思いますけれども、中身を具体的にどのぐらい詰められるのかというのもちょっと気になるところでもありますので、ここはまた決まる段階で教えていただきたいとも思っております。  先ほど、集団接種の予約のところで、空きがあるというホームページを見ると、1回目は受付終了、2回目以降は空きがあるという表示に今なっていますけれども、この日々の状況、これを数値化して表示するというところは可能なのかどうか伺いたいと思います。 109 【浦山健康課長】  コロナワクチン接種事業について3点御質問でございます。  1つ目の空きの人数、昨日現在ということでございます。1回目が6月19日、2回目が7月10日の接種につきましては一応表示もさせていただいていますが、予約はいっぱいになってございます。1回目が6月20日で2回目が7月11日の接種につきましては、スポーツセンターが536人でございますので、60%ぐらい埋まっているというような状況です。生涯学習センターとわくわく健康プラザについては、いっぱいという状況です。  1回目が6月26日、2回目が7月17日の接種につきましては、スポーツセンターが337人でございます。まだ、かなり空きがあると。生涯学習センターにつきましては451人で、75%ぐらい埋まっていると。わくわく健康プラザにつきましては100%で、満員という状況でございます。  次に、6月27日が1回目、2回目が7月18日の接種につきましては、スポーツセンターが276人ですので大体30%、生涯学習センターが263人で約44%、わくわくプラザにつきましては、609人で約87%が埋まっているというような状況でございます。  2点目のコールセンターの音声の件でございますけれども、昨日、工事した業者のほうに確認したところ、音声としては約10秒間と聞いてございます。  3点目の予約の空き状況、日々の状況ということでございますが、先ほど部長も答弁させていただきましたけれども、これについては、日々、いつでも、予約枠については、予約できるような形になってございます。コールセンターは9時から5時まででございますが、ウェブは24時間対応ということになってございますので、そのような中では、かなり数字については変化してくるところでございます。そういったところでは、申し訳ございませんが、今のところは考えてないということでございます。 110 【高橋委員】  ホームページの空きありのところの表示の仕方なんですけれども、さっき口頭で言っていただいた人数とパーセント、これを簡単にですけれども、このまま載せてもいいのかなとは思います。例えば、リアルタイムで日々刻々変わってくるというのはそうだと思います。空きがあるにしても、いろいろな状況の空きがあると思うので、1人しか空きがないのか、この数字を見せていただけると分かるんですけれども、先ほども言っていただいた数字ぐらい載せていただいて、前日、2日前でもいいですので、この程度の数字を表示することは大事なのではないかとは思っています。  これは例なんですけれども、練馬区のサイトを見ますと、毎日の状況が、丸、三角、バツという感じで載っていまして、三角というのは20人以下空いていますよということです。丸は余裕があるということで、そこは大きく枠は取っているんですけれども、そのくらいでもいいと思うんです。1日、ここがどのくらい空いているのかなということを載せていただく。練馬は集団接種会場はかなり多いんですけれども、本市において、集団接種会場は3か所です。本市でもそういう情報というのは大事なのかなと思いますので、ここはぜひ市民の方も気になっているところなのでお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 111 【浦山健康課長】  空き状況のホームページへの掲載というところでございます。今、委員のほうからも、練馬区の事例ということで御紹介いただきました。丸、三角、バツというような表示ということでございますけれども、担当といたしましては、他市の状況も参考にしながら、どのようにできるかというのは工夫させていただき、進めさせていただければと思ってございます。 112 【当麻委員】  1点確認させてください。以前からお話がありましたワクチン接種記録システム(VRS)が6月中旬から稼働されるというお話だったんですが、もう稼動されたというお話は聞いたんですが、このシステムでどこまでの情報が把握できるのか、お聞かせいただきたいと思います。 113 【浦山健康課長】  ワクチン接種記録システム(VRS)についてでございます。このシステムにつきましては、国が設置し、運用しているシステムでございまして、住民一人一人の接種情報が接種記録システムに登録、保存されるものとなっております。基本的にはタブレット端末で接種券の情報を読み取り、登録となります。市町村は、このシステムにアクセスすることで、住所地外での接種状況も含めて接種の状況を把握することができるというものとなってございます。  ただし、例えば高齢者、医療従事者などの内訳は確認ができないということでございますので、あくまでも接種した人数の把握という形になります。 114 【当麻委員】  分かりました。 115 【永田委員】  先ほどの高橋委員とのやり取りを聞いていて、ああ、よかったなと思います。日々動いていくというか、時間ごとに動いていくという中で、高橋委員がおっしゃったような、うちで言うと公共施設ですよね、丸とか三角とかバツとか。あと、何々時点ときちんと明確に書いていただければ、そのときの正確な数字ということも載せても問題はないのかなと思います。担当課におかれては、本当にお忙しい中だと思いますけれども、市民の知りたい情報の大きな一つだと思いますので、お願いしたいと思います。これは意見です。  質問ですけれども、今議会、他の議員との一般質問などで、個別接種に関する状況について今月中に把握できるということなんですけれども、その進捗状況についてを伺いたいと思います。あと、把握できる内容というのはどういったことなのかということを伺いたいと思います。  次に、この請願事項の2にも関わるんですけれども、私の下には、地域で御夫婦そろって聴覚障害をお持ちの方から、高齢でもあるしネットもできないのでというお手紙を頂きました。あと、先ほど、市民の方から、両耳が全く聞こえない方で、何とか対応してもらいたいというお手紙が届きました。私のほうでもいろいろと調べてみたんですけれども、例えばですけれども、小金井市のホームページには、ワクチン接種を行う際は手話通訳者の派遣が可能ですと。また、手話通訳等に対応したタブレット端末を設置する予定です。派遣が必要な方は事前申請などが必要になるため、ワクチン接種の日時、場所が決まったら早めに連絡くださいということになっています。  あと、豊島区ですけれども、ファクスでの対応が可能となっています。読み上げますけれども、「新型コロナウイルスワクチン接種について、聴覚に障害があるなど、耳の不自由な方を対象とした問合せ先がございます。」それで、ファクス番号が書かれています。多摩地域でも立川市、ワクチン接種の御予約はこちらからということで、市のホームページからファクス送信票というものがダウンロードできる、そして、コールセンターにファクスすると、折り返しのファクスで接種予約について案内してもらえますというような対応が行われています。我が市においてそういったことを考えられないのか伺いたいと思います。  そして、先ほどキャンセルの対応についてのやり取りもありまして、理解はいたしました。私はやはりワクチンを無駄にしないためにも、ドタキャンというんですか、それがないほうがもちろんいいと思いまして、その辺の周知はやはりしっかりと行っていただく必要があると思います。その見解を伺いたいのと、それと、これまで、コールセンターに電話をかけてもなかなか通じないという声がある中で、コールセンターで予約を取った方がキャンセルを行いたいケースになった場合、また、コールセンターに電話をかけることについてちゅうちょしてしまい、そこで無断キャンセルになってはいけないなと思うんですけれども、例えば、キャンセルの方法として、電話回線を1本キャンセル用にできないかとか、ファクスや紙ベースでキャンセルを受け付けることができないか伺いたいと思います。  それと、接種券を持たない方への対応なんです。DVや虐待などで市内に避難されていて、市内には住民票がない方がいらっしゃる場合、どのような対応になるか伺いたいと思います。 116 【浦山健康課長】  まず、1点目の個別接種の状況でございますが、これにつきましては、35の医療機関で接種していただいているということでございます。医師会との御協力の中で情報提供をいただいている状況でございますので、そういった中で把握をさせていただいているというところでございます。 117 【森田障害福祉課長】  2点目の障害をお持ちの方についてでございます。障害をお持ちの方につきましては、窓口等に御相談があれば、接種に関する対応はしているところでございますし、私の認識ではございますが、先日の接種のときには手話通訳者派遣をして、耳の聞こえない方に対して対応しているところではございます。なので、手話通訳者派遣については可能ということで考えているところでございます。 118 【島崎(清)委員長】  暫時休憩いたします。                午後 1時25分休憩                午前 1時26分開議 119 【島崎(清)委員長】  休憩を閉じて再開いたします。 120 【浦山健康課長】  お時間をいただきまして申し訳ございませんでした。多言語の関連でございますけれども、各会場に自動翻訳機というのを備え付けておりますので、それで対応させていただいているというところでございます。  続きまして、キャンセルシステムの周知ということでございます。当然周知については、ホームページなり広報のほうで周知をさせていただきたいと考えてございます。  次は、コールセンターにおいてのキャンセルでございます。今、キャンセルにつきまして、コールセンターにお電話いただいてキャンセルをいただくというような形になってございます。委員からファクスでの受付等も御提案いただいたところでございますので、すぐできるかどうかという部分については内部で検討させていただければと思います。  続いて、接種券を持っていない方への対応ということでございますけれども、基本的には接種券を市側から送付させていただいて、それを基にワクチンの予約、接種券番号というのがございますので、その番号がないと予約ができないような状況でございます。DV被害者の方につきましては、住んでいるところの、今、住民票はないところで住んでいる区市町村に御相談いただき、接種券はそこから発行していただけるような形になっておりますので御安心いただければと思います。 121 【永田委員】  若干再質問させていただきます。聴覚障害をお持ちの方についての対応ですけれども、実際手話通訳者派遣もあり、あと多言語の端末などでも、聴覚障害者だけに関わらず、そういう対応をされているということですけれども、聴覚障害者の方とお話をする中で、やはり日常的にファクスを使ってやり取りをすることが多いと伺っている状況です。そうした中で、先ほど、近隣だと立川市の例などを申し上げたんですけれども、ファクスでやり取りができるという工夫を検討していただきたいと思います。もう一度そこを伺いたいと思います。  そして、移動手段についてですけれども、集団接種に向かうためには、公共交通や徒歩、自転車などということで、一般の方は自動車を使うことが原則としては駄目となっていると思います。一方で、高齢者の方などで公共交通機関や、あと集団接種場所によっては、バス停などから一定の区間を歩かなければいけないというところもありますので、課題の一つと思っています。そうした中、先日の他の議員の一般質問の中で、デマンド型交通の活用についてという質問があって、その御答弁は、検討をするというんですか、全くデマンドを使いませんというような御答弁ではなかったと思うんですけれども、このデマンド型交通の活用について検討されているのか確認させていただきたいと思います。  あと、もう1点ですけれども、先ほど当麻委員からもワクチン接種記録システム(VRS)についての質問があって、私もそれを確認しようと思っていたんです。先ほど、市の情報提供で、接種率というんですか、既に接種された方の人数というのもいただいたところです。この人数が、もちろん正確であるということが前提なんですけれども、これが速やかに国には届いているということでいいのか伺いたいと思います。 122 【浦山健康課長】  4点御質問いただいてございます。  1点目のファクスの活用ということでございます。先ほども御答弁させていただきましたが、他市の事例等も参考にしながら、どういった形でやれるのかというのは内部で検討させていただければと思います。  2点目、デマンド型交通についてでございますけれども、一般質問で他の議員からも御質問いただき、御答弁させていただいたところでございます。これにつきましては、担当課にお話を聞いてございまして、デマンド型交通につきましては、乗客が9名ということでございます。今回、東京ドームスポーツセンターの御協力を得ながら、バスを駅からスポーツセンターまで走らせていただきますけれども、それに比べるとかなり少ない人数になってしまうということ。それと、どういったところを通ったらいいのか、検討に時間をかなり要するのではないかということも併せて考慮いたしますと、スポーツセンターについては、先ほど言いましたように、バスの運行はさせていただいているところでございますし、ほかの2会場につきましても、バス停から10分程度かからなく来場ができるという施設であることから、現状、担当のほうではバスを運行する考えはないということでございます。  3点目のワクチン接種記録システム(VRS)の件でございますが、一応ワクチン接種記録システム(VRS)を確認いたしますと、情報提供させていただきましたこの数値、1万4846人になるというところでございます。先ほども答弁いたしましたけれども、内訳について分からないというところもございますが、今回は市医師会の御協力を基に、内訳については算出させていただいた数字になってございます。 123 【永田委員】  デマンド交通についてですけれども、現時点ではいろいろ丁寧な御答弁をいただいたんですけれども、実際、車を使ってのピストン運転、そういうことはないという状況なんだなと分かりました。ただ、やはり乗客が9名ということであっても、有効に活用できるものではないかなと思っているところです。改めて検討を求めたいとここでは言っておきます。  私は、ワクチンについては、打ちたいという方は、希望するタイミングで打っていただく。ちゅうちょされている方とか、いろいろいらっしゃるとは思うんですけれども、やはり打ちたいという方がスムーズに打てる体制をつくっていくということが必要だと思って、そのうちの一つに交通手段という課題があるとしたら、それを解決するためには、市が持っているデマンドが有効だと思っているところです。  接種を受けたい人に打っていただくということで、請願に戻るんですけれども、「集団接種の曜日と時間の拡充を図ってください」と書かれています。医師会の皆さんの様々な御尽力と市の職員の御尽力で、土曜と日曜の両方でスタートをしてくださることになって、これは本当に感謝するばかりなんです。  一方で、これから64歳以下の方の接種も始まって、今、働き方も本当に様々で、必ずしも土曜、日曜日が休みとは限らない方も一定いらっしゃるし、また、若い方は、そもそもかかりつけ医を持っていらっしゃらない方がとても多いので、希望されるんだったら集団接種になるのかなと思っているところなんです。そういった意味でも、週に1日だけでも平日で行ってもらうということは考えられるのか、また、検討していただけるのか伺いたいと思います。  あと、ワクチン接種記録システム(VRS)についてですけれども、御答弁は御答弁として分かります。私がすごく気になったのは、2日前の報道ですけれども、「新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、調整を担う河野大臣は15日の閣議後会見で、国の接種記録システムへの入力が遅い自治体に対して、ワクチンの配送を見送る可能性があるとの考えを示した。入力の滞りにより、国がワクチンの使用実態を正確につかめなくなることから、自治体に迅速な対応を求めている」と、このように報道していて、私はあまりにもひどいなと思いながらこれを読んでいたんですけれども、我が市の状況、どういった感じなのか伺いたいと思います。 124 【浦山健康課長】  1点目の曜日、週1回、平日ということでございます。先ほど部長からも、市の見解として御答弁させていただいたところでございます。6月19日から、土曜日に加えて日曜日も実施し、1会場の枠を広げております。また、7月29日からは木曜日と土曜日の実施をする方向で調整しております。医師会との十分な調整を図りながら今後進めていきたいと考えてございますので、御理解いただければと思ってございます。  2点目のワクチン接種記録システム(VRS)の関連でございます。本市におきましては、各集団接種、また個別接種のほうで予診票を、いわゆるタブレット端末で読み取るというような内容になりますけれども、集団接種につきましては市のほうで終わった後に確実に読み取りさせていただいて、登録をさせていただいていると。個別接種につきましても各医療機関で御対応いただいてございますので、この数字については正確と理解してございます。 125 【永田委員】  木曜日の実施の追加もよかったと思います。  あと、国の対応ですけれども、私は本当にあんまりだと思っていて、そういった中で東久留米市では集団接種の数字は確実に上がっていて、あと個別医療機関も適切に対応されていると思いました。ただ一方で、国に上げる時間が一定かかっている自治体も全国ではあるという情報もあって、そういった中、こういう罰則みたいなことを提案する国もちょっとひどいなと思っているところです。市長には、自治体の長として、国に対してあんまりだというような声は上げていってもらいたいなということを提案いたしまして終わります。 126 【青木委員】  まず、請願の審査に当たりということで、一般質問等でも私もいろいろと質問させていただきまして、今回、64歳以下の方の予約サイトの案内チラシの例なんかも情報提供いただいておりますけれども、かなり改善をしていただいたということで、そこは本当に感謝いたすところであります。また、請願事項につきましても、請願の提出日から大幅に改善はしていただいているところについては、本当にありがたく思っております。  それで何点か質問させていただきます。今後、64歳以下の方の予約が始まっていくに当たりまして、今回、個別接種の実施医療機関の一覧ということで、どういう予約方法が受け付けられるかなども示していただけるということでの情報提供があったかと思います。64歳以下の方の予約接種が始まっても、65歳以上の方は、地域の医療機関であればまだ予約は受けられると私は認識しているんですけれども、まず、そこが間違いないのかどうか。  それから、その際に、予約方法が64歳以下の案内と65歳以上の方の案内で、電話受付していたところが電話受付しなくなっているというような医療機関もリストを見ると見受けられるんですが、そういった部分の対応について、医師会、例えば、65歳以上の方が電話したら、いや、うちは電話で受け付けていませんのでという話になってしまうと、またクレームになってしまうかと思うんですけれども、そういった部分について、御協議とかというのはいただけるのか、もしくはいただいているのかどうかについて、伺いたいと思います。  あと、今回、12歳以上というところも予約の接種券のスケジュールが、まだ一部未定のところはありますけれども、もう広報にも示されている状態かと思います。そういった部分の、いわゆる予算の増額、本来は想定していなかった部分というところの対応があったかと思うんですけれども、そういった部分は予算の処理上といいますか、どのようになっているのか伺えればと思います。 127 【浦山健康課長】  まず1点目の、64歳以下の方の予約が始まったときに65歳以上の方の予約が可かということでございますけれども、それは予約ができます。  2点目の各個別の医療機関の予約方法が今後ちょっと変わるような形での周知でございますけれども、これについては、接種券のお知らせの中に、64歳以下の方はお知らせさせていただいているほか、広報やホームページでの掲載も今検討しているというところでございます。  3点目の12歳以上の方の予算が増えたことによる対応ということでございます。こちらの予算につきましては、令和2年度の補正予算、繰越明許をさせていただいてございます。その予算を活用して対応しているというところでございます。 128 【青木委員】  65歳以上の方の予約については、64歳以下の方の予約が始まってもできるということで、認識の相違がなくて安心しました。ただ、65歳以上の方は、広報を見て、予約方法が変わるのかどうか明確な御答弁はなかったかと思うんですけれど、65歳以上の方は電話で予約できると当然思われていると思うので、もし逆に電話を受け付けないというところがあるのであれば、そこはきちっと広報等で明示していただきたいなと思います。  また、先ほどからのほかの委員の質問の中で、市側としても、手話の通訳ですとか多言語対応も含めていろいろとやっていただいているという話もありましたし、我々も情報というものが知らない部分も多くありまして、質問するたびに新しい情報が分かってくるというのもあるんですけれども、ぜひQ&Aみたいなものをつくって、こういうことはこういうことできちっとやっていますというのを1回示してもらえると、多分問合せも減ると思いますし、市としてもきちんと、こういう方にもいろいろな配慮をしてやっています、それから、窓口がこういうところにありますというのが伝わると思いますので、ぜひホームページ、広報、もしくは地域への掲示など、また考えていただければ幸いです。 129 【佐藤委員】  先ほど、他の委員からの質問で、今受け付けている6月19日の接種はいっぱいでしたけれど、20日、26日、27日の1回目接種にはかなり余裕があるということが分かりまして、恐らく、他の個別接種の予約状況がどのようになっているかというのは分からないんですけれども、集団接種がこれだけ空いているということは、恐らく順調に個別接種の予約も入っているのかなと想像はできます。  そうしますと、やはり次は、64歳以下のところを今後どうスムーズにやっていくかというところが大きなところだと思うんですが、私は、これはかなりこれまでのとは違うものになってくるのではないのかなと思うんです。なぜかと言えば、多くの方は仕事をされているということが大きいと思いますので。そして、かかりつけ医がいらっしゃらない方も多くいらっしゃると思うんです。そうすると、恐らく平日、個別接種というのは少なくなっていくんだろうなと、恐らく集団接種にしても、電話の予約というのは少なくなっていくんだろうなと思います。先ほど、回線を2回線増やしたということはありましたけれども、今後それほど多くかかってくるのかどうか分からないなと今思っています。  個別の接種に関しても、私の年齢ですと、恐らくいろいろなところを予約するのにはほとんどネットで予約するのが今普通になっているのかなと思います。そうすると、各個別の医院の、先ほどいただきました予約の方法を見ると、ウェブというのが半分ぐらいにはなっています。半分ぐらいしかできないということで、中には来院でしか受付をしていないということでございますので、となると、実際行ってみて、空いていますか、いや、空いているのは8月になったらじゃないとできませんとか言われることも想定できるんですよね。そうしますと、やはり情報の提供というところで、ここに書いてありますのは、各医療機関でワクチンを受けられる人数に大きな違いがありますということでございますので、これを、難しいのかもしれませんけれど、ある程度、各医療機関で何人ぐらいの定員、キャパシティーがありますよというのは、一応目安的なものを示したほうがいいのではないのかなと思うんですが、その件に関しましては、どうでしょうか。  あと、何点か質問があるんですが、個別でいきますと、ウェブ予約ができるというところもあるんですが、どのようなものなのか。恐らくホームページの上から、ただメール的なもので予約をするのか、今、何人空いていて、申し込んだ時点で予約が取れるのか、それとも、そこから返信が来て、いつならオーケーとか、そういうものなのか。そういう状況、各医院違うとは思うんですけれども、分かる範囲でお伺いいたします。  あと、ワクチン接種記録システム(VRS)がやっとうちの市でもできるようになったということなんですが、今日いただきました情報では、6月15日現在で44.4%、2回目のケースも含まれて……、すいません、2回目のケースも含めているか分からないんですけれど、約40数%はいっているということですけれども、今、こういう状況になっているというのをホームページにこれからアップしていくということはできるんでしょうか。  取りあえず、以上3点。 130 【浦山健康課長】  1点目の各個別の医療機関の受入れ人数というところでございます。これにつきましては、やはり各医療機関によって違うというようなところは聞いてございますけれども、具体のところについては、市のほうでは、申し訳ございません、把握していない状況です。一応、こういった御意見があったということは市の医師会には伝えさせていただければと思います。  2点目の個別接種におけるウェブ予約でございますけれども、これも実は市の医師会のシステムとなっておりますので、詳細については市のほうでは把握してございません。ただ、医師会のほうでも、市民の方にどのような形で伝えていくかということでの御検討はいただいているということは聞いてございますので、今後、どのような形でこういうのが公表できるのかというところは、その段階でお示しできるような形になるかと思ってございます。  それとワクチン接種記録システム(VRS)の件で、今の状況、ホームページというところでございますけれども、これにつきましては、予約状況は先ほど御答弁させていただいておりますけれども、刻々と変わるような状況でございますので、今のところは考えていないというところでございます。 131 【佐藤委員】  接種の状況ですけれども、刻々と変わるということではありますが、もし毎日というのが難しいのであれば、週単位などでもいいので、大体、東久留米市では何回ぐらいの接種が終わっているよというのを、市民に対しての情報提供という面ではやってもいいのではないのかと思いますので、その件に関してはよろしくお願いいたします。  先ほどの、その前の質問のウェブ予約に関して、これも今初めてお聞きしましたが、医師会でシステムをつくってやっていらっしゃるということですかね。恐らく統一のシステムでそこに申し込んでやるというようなことなのかなと今思ったんですけれど、これに関しましても、もう少し詳しい情報が分かりましたら、様々な情報提供をしてもらえればと思いますので、医師会のほうともいろいろお話を聞いてやっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  市としては集団接種と個別接種とあるんですが、今、そのほかに接種する方法としては、大手町の国の大規模接種ですと18歳以上にも対象を広げたということですので、ちょっと埋まり始めたということもあるんですけれど、ひょっとしたら今後、もう少し多摩地域にもとかそういう話も出るかもしれませんし、もしくは東京都も築地でやるとか、その後は代々木公園で打つというような情報もいろいろ入ってきております。それは消防団ですとか、そういったところらしいですけれど、そういったものも空いてくれば、ひょっとしたら一般の都民にも開放するかもしれませんし、まだ状況が分かりませんしね。  あと、今、職域接種というものも様々なところでやることになっておりまして、大学ですとか、そういったところも職域接種ということで始まっているところであります。職域接種というところで言えば、区の例であるみたいですけれども、東久留米市の市役所でも職域接種をやることは考えていらっしゃるんでしょうか。 132 【浦山健康課長】  職域接種の件でございます。職員の関連ということでございますので、職員課とも連携をしながら、これについてはどういった形でやれるのかというところの部分も含めて、市の医師会にも今、御相談をさせていただいているというような状況でございます。 133 【小堀福祉保健部長】  先ほど、御質問の中で、現在の接種率、40数%ということで、ちょっとアバウトな表現をさせていただきましたけれども、これにつきましては、2回目の接種の方が含まれているということもございまして、せんだって新聞報道で一部、多摩26市の接種状況ということで報道がありましたけれども、あれを見ますと、あくまで1回接種された方というのが対象になっています。そこの把握の仕方というのが実は大変難しくて、それを今日取り急ぎお出しした資料では区別ができなかったということでございますので、1回目だけの方ということで見ますと、恐らく40%は切っているのではないかと現状は思われます。その辺は御承知おきいただきたいと思います。  それから、各医療機関での受入れ人数のお話ですけれども、ちょっと補足をさせていただきます。実施計画をつくる際に、個別接種で週当たりどのぐらいの数がさばけるのかという協議をずっとしてきたわけですけれども、この数の算出に当たっては、各医療機関の積み上げでやるというのが一番現実的な算出方法かなと思ったわけですけれども、実際のところ、グロスで今4200という数字でお示しをさせていただいております。実際に接種状況、お配りした資料を見ていただきますと、あるいは、それを超える対応をしていただいていたのかもしれないとも見て取れるわけですけれども、各医療機関ごとのというお話をそのときからさせていただいておりましたけれども、これについてはそれぞれ医療機関の事情があるということで控えさせてもらいたいということは、この間言われていたことでございます。 134 【佐藤委員】  分かりました。ワクチン接種記録システム(VRS)の件からなんですけれども、ワクチン接種記録システム(VRS)では、1回打ったか2回打ったかというのは分からないということなんですか。私、そういうふうに聞いてなかったんですが、その辺に関してもう一度だけ。そうしたら、もう少し詳しく見る方法があって、1回打った、2回打った。しかも、それはファイザー製ですとかモデルナ製ですとか、そこまで分かると私は聞いていたんですが、その辺に関してだけ、もう一度再質問いたします。  医師会の各個別の医院の把握はなかなか難しいんだなということは分かったんですけれども、ただ、そうすると、予約をする際に非常に難しいんですよね。どこがどうだか分からないから何軒も電話した、あるいは来院でしかやってないところは、行ってみたら、もういっぱいですよとか、電話しても、うちもいっぱいですとか、何日かかりますとか。その辺が恐らく、世代と言ったらあれかもしれないですけれど、ネットに慣れていると、なかなかそういうのをやるとかって面倒くさいなというのがあったりとかすると、どうしても行かなくなってしまう、足が遠のいてしまうという心配がありましたので、もしそういうのができるんであれば、そういうふうにしてももらえれば利便性も上がるのではないのかと思ったところであります。それでは、1点目、ワクチン接種記録システム(VRS)だけお願いします。 135 【浦山健康課長】  ワクチン接種記録システム(VRS)の件でございます。これの数値につきましては、接種した人数の把握ということでございますので、今、1回目あるいは2回目とかという、あるいは、どういった方が受けていらっしゃるのかという内訳については把握できないと理解してございます。 136 【佐藤委員】  分かりました。では、私の聞いていた情報とは違ったのかもしれませんので、その点に関しましては理解いたしました。いずれにしましても、先ほど申し上げましたように、個別と集団と、あるいは大規模接種は国や東京都、あるいは職域接種がどうなるかということで、市で打つ人がどれだけいるのかということをまだ把握できないということで、この請願項目にあります曜日と時間の拡充を図っていったらいいものなのか、それとも、今のままでちょうどいいのかというのがまだ把握できないような状況なのかなと感じました。 137 【三浦委員】  まず、担当課におかれましては、日々の御対応、御尽力いただきまして、ありがとうございます。いよいよ、16歳以上64歳以下の接種が具体的に始まるところでございます。その中で、何点か確認していきたいと思います。  基礎疾患を有する方が優先されるわけでありますが、基礎疾患を有する方は何か証明するものが必要なのか否か、まず、これが1点です。  2点目が、16歳から39歳の基礎疾患をお持ちの方は、優先といえども後のグループになるわけですが、その中で重度の基礎疾患の方はどうするか。案内にも書いてあるように、基礎疾患を有する方は、まずはかかりつけ医での個別接種を御検討くださいとあります。重度であれば、もちろんかかりつけ医は100%あるわけですが、仮に相談して、医師がこれを受けるべきだと言っても、一応今の市がつくったルール上では後になってしまう現状になりますが、ここら辺の考え方はいかがか、お伺いいたします。  3点目ですが、現在、65歳以上の個別、集団接種を行っているところですが、先ほどから繰り返し、まだ残りが2000人分近くあるということであります。これに関しては、7月3日をめどにキャンセル待ちの対応も行うということでありました。せっかく日にちを取って接種体制を取っていると。残りが多くなる見越しがあれば、65歳以下の方を前倒しで接種してもいいのではないかと普通は考えるんです。ですけれども、前倒しを今から決めると、実際65歳以上でこれから予約する人とかもいるでしょうから、しっかり確保していかなければいけないとなると、やっぱり7月3日は65歳以上で構えることが必要だと思うんです。  そこで、キャンセル待ちなんですよ。もうこれ以上来ないなと思ったときにキャンセル待ちを採用するときに、例えばですけれども、接種券がその時点で配られている40歳以上で介護福祉施設の従事者の方とか、そういった方を7月3日のキャンセル待ちの対象にするとかそういうことができるか見解をお伺いいたします。  以上3点です。 138 【浦山健康課長】  まず1点目の基礎疾患のある方の、いわゆる証明か何かが必要なのかということでございますが、これにつきましては、あくまでも自己申告ということで国からも言われておりますので、そういった対応となってございます。  2点目の16歳から39歳までの基礎疾患のある方で、重度の方の対応というところでございますが、接種券の案内チラシにもあります個別接種、集団接種の予約の開始、接種の開始の日にちで、医師会とも調整させていただいた内容になってございますので、この内容で今説明させていただいていく予定になってございます。  3点目の、7月3日、第1回目の部分に予約があまり入らない場合での前倒しの対応というところでございますけれども、国からも、予約枠が空いた場合の対応として前倒しを実施することも可能と言われているところではあります。現状、高齢者の予約状況を見ますと、いまだ空きが埋まらない状況であるというのは認識してございますので、国が言う64歳以下の前倒しということにつきましては、今後、新型コロナウイルス感染症の対策本部において検討する予定で、今事務局のほうでは考えているというところでございます。 139 【三浦委員】  16歳から39歳の重度の基礎疾患の対応は変わらず、今示しているとおりということでありますけれども、それでも、特に急いだほうがいいという医師の判断が出た際は、いわゆる接種券がない場合ですけれども、これは個々で接種券をお渡しするとか、それは医師会とぜひ協議をしておいていただきたいなと思いますので、要望としてお伝えしておきたいと思います。
     最初に聞いておけばよかったんですが、もう1個大きな話で、大規模接種です。あれが18歳以上が対象となって、今、ニュースでも大きく報道されているところでありますが、自治体によってはまだ接種券が配られてない、もらってないんだけれど、大規模接種に行きたいという人には個別で対応しているということであります。当市として、そういった個別対応の方針についてお伺いいたします。 140 【浦山健康課長】  ワクチン接種事業について、大規模接種が始まって、対象枠が18歳以上になったということの中で、接種券が送付されていないというところでの個別の対応ということでございます。他市のほうでも、委員のお話がありましたとおり、個別の対応をしている自治体があるというのは確認してございますが、本市につきましては、今、どのような形で対応できるか検討しているというような状況でございます。 141 【三浦委員】  分かりました。我々議員側も、本当に現場が混乱しないように、なるべく市民の皆様の声を集約しながらお伝えしているところではありますが、それでも多岐にわたっている状況です。また、地域だけではなくて、国の大きな動きとか、国からの打ち出しとか、そういったのにも対応していかなければいけない、これ、担当課、大変な状況であると思っております。これまでも、さっき高橋委員からも、いろいろな要望に対しての対応をしていただいている、また検討を進めていただいているということでありますが、今日のこの委員会での質疑を聞いているだけでも、もういろいろなことをやらなければいけないと。  それで、市長のほうも、これはもう庁内一丸となってということで、会場の運営だとか、そういうのは本当にいろいろな人を用意していただいてやっているわけなんですが、やはりこの新しい取組、変化に対応する、どうやったらいいか考える仕組みづくり、こういったのは人海戦術ではないと思うんです。そういった意味では、例えば、課長、係長2人でやるとか、そこではなかなか頭が回っていかないんではないかと思っているんです。どれだけ能力があっても、これだけ瞬時にスピード感を持って間違いなく進めていくには、やはりそういった課長、係長級の、いわゆる指示が出せる人、企画ができる人、そういった方が今、集中的に必要ではないかなと思っております。いろいろ応援とかできるかもしれないんですけれど、やはり専任といいますか、そういった企画段階から携われる人という配置が急務かなと。これ、委託とかではなくて、やはり庁内で必要ではないかなって私は考えるんですが、副市長、いかがでしょうか。 142 【西村副市長】  三浦委員から御指摘を受けるまでもなく、全議員もそうなんだと思いますし、広く言えば、市民の方からもそういう御要望、希望される方には早く打っていただくということについては、そういう組織体制を組めれば、当然ながら当初からそういう配置を想定はしておりました。人事のほうの総務の担当とも調整しながら、現状で取り得る手法というんですかね、併任辞令も含めて、各部の協力をいただきながら当たっているところでございます。これからも可能な限り、担当部、担当課だけに負担がいかないように、人事のほうとも調整しながら当たっていきたいと思っています。 143 【三浦委員】  コロナに関係ない暇な部署があるわけではありませんからね。もちろん、それぞれの通常業務をやりながらで、本当に大変だと思いますけれども、流れをつくるということかなと思っております。集中してやるとき、これから64歳以下、非常に大きな事業となるところなので、今がちょうどそのときかなと思いますので、ぜひ行政の長たる……、あっ、行政の長は市長ですけれども、実務をつかさどる副市長の采配にも大いに期待しておりますので、よろしくお願いいたします。 144 【島崎(清)委員長】  これをもって質疑を終結いたします。  続いて、3請願第25号について討論を行います。 145 【高橋委員】  市議会公明党は、本請願について継続審査の動議を提出いたします。  続いて、その理由を述べたいと思います。まず、本市において新型コロナワクチン接種事業の集団接種の予約が5月10日より開始をされ、5月15日から6月12日までに4日間、3会場にて延べ4778人の方の接種が終了しているということでありました。6月19日からは、土曜日に加え日曜日を追加し、7月末をもって高齢者の接種完了を予定しているとのことです。その後の64歳以下の方への接種についても、1日の接種人数を維持し、市医師会の協力を得ながら進めていくとのことです。  請願項目の1点目の情報発信についてでありますけれども、今後は予約サイト以外での予約状況を掲載することが分かりました。市民の疑問や不安に応えるシステムを構築することは非常に大切なことであることは言うまでもありません。今後の改善を強く要望しておきます。  2点目の高齢者や障害者へのサポートについては、コールセンター予約枠が設けられ、ウェブによる予約がしやすい仕組みも導入しております。自動音声システムの導入の準備も進んでいるということで、6月16日に工事が完了したとのことでありました。さらに、回線数増については、同じタイミングで2回線増やすとのことでもあります。さらに今後は、わくわく健康プラザにおいて、障害のある方への時間枠を設けたり、または、各施設に医師が巡回するなど具体の対応も進められているとのことであります。  3点目の集団接種の曜日と時間に関する事項については、当初の5月15日より土曜日、3会場にて実施をされ、6月19日からはさらに日曜日も実施し、1会場当たりの予約枠を広げております。また、7月29日からは木曜日と土曜日を実施日とする方向であります。今後も、市医師会と十分な調整を進めていくことでありました。  以上のことから、市として今後改良すべき点が多々あることや、感染状況やワクチン接種状況も日々リアルタイムで変化する中でもありますので、本請願については継続審査するべきであると考えます。 146 【島崎(清)委員長】  ただいま高橋委員から、3請願第25号については継続審査されたいとの動議が提出されました。本動議を先議いたします。本動議に対して御意見ございますか。 147 【青木委員】  私は、本請願につきましては、継続審査ではなく採択すべきと主張します。請願事項として今回3点挙げられておりますが、まず1点目、「市民の疑問や不安に答える情報発信を迅速に行ってください。各接種会場の予約状況を情報提供してください」という問いについて、一定改善は今後見られてくる予定ではありますけれども、例えば、国の動きではありますけれど、12歳以上の接種とかはどうなるんだですとか、学校でやるのかですとか、いろいろな疑問を市民の方も持たれていますし、ワクチンの副反応についてもまだまだ不安に思われている方もいらっしゃいます。それから、やはり御高齢の方は、今も予約が取れるのかどうか不安だという方もまだ多くいらっしゃいます。そういった意味でも、情報発信というものはやはり迅速に行う必要があるだろうと。  また、各接種会場の予約状況につきましても、個別接種のほうはなかなか把握ができないというところではありましたけれども、例えば受付をしないというところも65歳以上のときにはありましたので、分かった情報などがあれば、それは一定情報提供というのはしていくべきだろうと考えます。  2点目の「独り暮らしの高齢者や障害を持つ方など予約弱者の方々のワクチン予約と接種をサポートするサービス」というところですが、先ほども聴覚障害の方から永田委員にお手紙が2通届いたというお話があったと思いますけれども、現場のほうではそういう対応を想定して、接種会場とかではできている、また、窓口に来てもらえばという話が今答弁ではありましたけれども、やっぱりそれがまだまだ市民の方に伝わっていないと。なので、議員のほうに相談が来る。別にそれも議員が答えればいいという方もいらっしゃるかもしれませんけれども、やっぱり市がきちっと窓口というものですとか、サービスというとどこまでかというのは難しいかもしれませんけれども、不安のある方、分からない方向けにしっかりと何か窓口を案内できるようなものというのは一定必要ではないかと思います。  3点目の「集団接種の曜日と時間の拡充」というところにつきましては、現状も一部図ってはいただいているところではありますけれども、まだ本日というか、請願提出時点、また採決時点では、土日の拡充と今後の7月の後半、末からは木曜日と土曜日という形で様々行われていくかと思いますが、例えば7月以降の接種については、木曜日の64歳以下の仕事を抱えられた方がどれだけ受けられるのかというところもやっぱり一定ありますし、今後も集団接種の曜日、時間の部分というのは、一定市民のニーズに応えながら、拡充ですとか状況の変更というのは行っていかなければいけないだろうというところで、私は本請願項目については採択をし、対応すべきだと主張します。 148 【当麻委員】  本請願につきましては、趣旨採択の立場から意見を申し述べさせていただきます。  本市における新型コロナワクチン接種事業は、5月10日より接種の予約を開始し、5月15日よりスポーツセンター、生涯学習センター、わくわく健康プラザの市内3か所の集団接種会場での接種が開始され、5月17日より、東久留米市医師会の協力の下、市内個別医療機関においての接種が開始されており、7月末までに高齢者の接種完了を予定されています。また、5月24日から自衛隊東京大規模接種センターにおいて、防衛省によるワクチン接種が実施されており、ワクチン接種の選択肢が増えています。  本請願は、1、市民の疑問や不安に応える迅速な情報発信、各接種会場の予約状況の情報提供、2、独り暮らしの高齢者や障害を持つ方など予約弱者の方々のワクチン予約と接種をサポートするサービスの実現、3、集団接種の曜日と時間の拡充を求めるものであります。  請願事項1点目の各接種会場の予約状況の情報提供は、現在では市の予約サイトにおいて予約受入れ可能な人数を確認でき、予約枠の空き状況についても情報発信されています。予約状況は刻一刻と変わるものであり、市ホームページ等でのリアルタイムでの情報提供については難しいとのことであります。  2点目の独り暮らしの高齢者や障害を持つ方などへのサポートについては、コールセンター代行予約枠が設けられ、ウェブ予約が難しい方でも予約を取りやすくする方式が導入されています。また、障害のある方については、わくわく健康プラザを会場に設定した上で、障害のある方を対象にした時間枠を設ける、あるいは各施設に医師が巡回接種していただく等の対応を市医師会と調整を進められているとのことであります。  3点目の集団接種の曜日と時間の拡充については、市内3接種会場において、冒頭にも述べましたが、5月15日より土曜日に実施が開始され、さらに、6月19日からは、土曜日に加え日曜日も実施予定となり、1会場当たりの予約枠も拡大されます。また、7月29日からは木曜日と土曜日を実施日とする方向で調整中とのことであり、65歳以上の方が早期に接種完了できるよう体制の増強が進められています。また、コールセンターでの受付についても、市民の皆さんの御不安解消に向けて、自動音声システムの導入準備を進めているとのことであります。  今後、64歳以下の市民を対象にした接種が進んでいきますが、自治体での接種に加え、職域接種も開始されます。今後、職域接種が始まりますと、単独企業に加え、中小企業が商工会議所等を通じての共同実施、また大学等でも接種が可能となり、さらに接種の選択肢が増えていくことが予想されます。ワクチン接種開始時には多少の混乱もあったようですが、現在では請願趣旨にあるような状況は改善されてきており、市では今後も市医師会と十分な調整を図りながら事業を進められていくとのことでありますので、本請願につきましては趣旨採択の動議とさせていただきます。 149 【永田委員】  共産党市議団といたしましては、継続審査、趣旨採択ではなく、採択すべきと考えています。自分だけではなく、他の委員とのやり取りもこうやって聞いている中で、担当課におかれましてはいろいろなことを検討して、その実現のために努力をしていく姿勢がとても見れて、本当にありがとうございますという気持ちで、正直いっぱいです。  請願項目の1点目については、いろいろと情報発信をこれから行っていく中で、さらにやはり市民が求めることの対応についても検討できる余地があるのではないかと受け止めました。ぜひ求めたいと思います。  あと、高齢者や障害者についても、巡回接種など、いろいろやっていただきますけれども、それでカバーできない障害者、ここでは聴覚障害者の方の声をお話をさせていただいたわけですけれども、それについても前向きに受け止めていただき、ありがとうございました。ファクスの活用など、さらに求めて対応していただきたいと思います。  3点目の集団接種の曜日と時間の拡充についてなんですけれども、この間、土曜と日曜という中、今度は平日、木曜日と土曜日ということで検討してくださっていることが分かりました。ありがとうございます。検討が本当に実現していただきますことを強く求めまして、賛成の意見といたします。 150 【佐藤委員】  先ほども少し申し上げましたけれども、今の接種予約スケジュールでいきますと、40歳から59歳までの方で基礎疾患を持っていない方で、介護や福祉施設従事者でない方とか、一般の方という言い方がいいのか分かりませんけれど、今のスケジュールですと、個別ですと8月2日から、集団ですと8月7日から、同様の方で、年齢が16歳から39歳までの方については個別は8月23日から、集団は9月11日からということで、かなり先なのかなと思ってしまうんですね。ここにも39歳以下の方も何人かいらっしゃいますよね。そういう方は、もうかなり先に打つことになるのかなということを考えますと、では、大規模接種会場で打とうかとか、あるいは職域接種で打とうかという市民の方も多く出てくるのではないのか。ひょっとしたら、空いてくれば接種のスケジュールを前倒しということも考えられるのかもしれませんけれども、どれぐらいの方がワクチンを市内で打つかということがまだ当面はっきりしないという中におきまして、本請願に関しましては、私は継続審査が適当でないかなと考えますので、継続審査に賛同します。 151 【島崎(清)委員長】  これをもって討論を終結いたします。  お諮りいたします。3請願第25号については、ただいまの動議のとおり、継続審査と決することに賛成の方の挙手を求めます──挙手少数であります。  よって、3請願第25号は継続審査されたいとの動議は否決されました。  当麻委員から、3請願第25号については趣旨採択されたいとの動議が提出されました。  お諮りいたします。3請願第25号については、ただいまの動議のとおり、趣旨採択し、市長に送付すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます──挙手少数であります。  よって、3請願第25号は趣旨採択されたいとの動議は否決されました。  これより、3請願第25号を採決いたします。3請願第25号 新型コロナワクチン接種についての請願を採択し、市長に送付すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます──挙手少数であります。  よって3請願第25号は不採択とすべきものと決しました。                  〔賛成少数〕     ────────────── ◇ ────────────── 152 【島崎(清)委員長】  ここで休憩いたします。                午後 2時26分休憩                午後 2時45分開議 153 【島崎(清)委員長】  休憩を閉じて再開いたします。  次に、3請願第23号 多摩北部医療センターの拡充を東京都に要請する意見書の提出を求める請願を議題といたします。  本請願は、関係行政庁に意見書の提出を求める内容でありますので、この取扱いについて各委員の意見を求めます。 154 【当麻委員】  本請願については、反対の立場から意見を申し述べさせていただきます。本請願は、多摩北部医療センターに、誰もが安心して出産し、子育てができるように、1、産科の設置、2、新生児集中治療室NICUの設置、3、手術ができる小児外科の設置を求めるものであります。現在検討が進められている多摩北部医療センターの改築について、東京都の病院経営本部長は、「多摩北部医療センターは、救急医療やがん医療などの提供を通じ、北多摩北部医療圏で極めて重要な役割を果たしている」、「今後、改築後の病院が担うべき役割や機能強化の方向性について委員会の意見を幅広く聞きながら検討し、令和3年夏頃に策定する基本構想をもとに改築を具体化していく。将来にわたり、多摩北部医療センターが地域のニーズを踏まえた質の高い医療を提供し、地域住民の安全・安心の確保に貢献できるよう取り組んでいく」と述べられています。  現在は、基本構想策定に向けて委員会の意見を幅広く聞いている段階であり、基本構想を基に改築を具体化していくとしています。基本構想案の取りまとめ段階でパブリックコメントなどがあると思いますが、多摩北部医療センターの前身は多摩老人医療センターで、高齢者に係る部門が多くあり、高齢者の増加に伴い、その機能の充実も求められています。また、多摩北部医療圏の中で病床数が決まっていることから、産科の設置や手術ができる小児外科への拡充ができるのか、新たな診療科を増やすための増築が可能なのかが不明であります。  新生児集中治療室(NICU)の設置には、高度な技術を持った医療スタッフと多額の費用が必要となります。東京都では、府中市にある多摩総合医療センターにおいて高度な医療が受けられるようになっており、その中の周産期医療では、隣接する小児総合医療センターと連携し、産科部門と小児総合医療センターの新生児部門が中心になり、母体救命対応総合周産期母子医療センターを運用しています。このことから、多摩地域の産科において重篤な出産が予想される場合は、母子ともに高度医療を受けることが可能となっています。多摩北部医療センター改築後の病院が担うべき役割や機能強化の方向性について、委員会の幅広い意見を聞く段階での意見書提出には反対の意見といたします。 155 【永田委員】  3請願第23号 多摩北部医療センターの拡充を東京都に要請する意見書の提出を求める請願につきまして、共産党市議団といたしましては採択を主張いたします。さきの議会においても同じ趣旨の意見書を求める請願が提出され、一定の時間をかけて私も賛成討論を行った経過もございますので、それを踏まえて簡潔に意見を述べたいと思います。  請願趣旨に記述されているように、この間、第2回多摩北部医療センター基本構想検討委員会の議事録が公表されました。東京都のホームページには、議事録のほかに、検討委員会の際に配付された資料も添付されています。この資料によって改めて明らかになったことは、北多摩北部医療圏の分娩施設数は5施設と都内で一番少なくなっており、人口10万人に対する施設数も同様です。分娩件数は、北多摩北部医療圏は東京都内で2番目に少なく、人口10万人に対する分娩件数では一番少ない数値となっています。  出生数に対する分娩件数の割合では、区部と多摩を比較いたしますと多摩のほうが大きく、北多摩北部医療圏域では約47%となっていて、ほかの医療圏と比べても、医療圏以外で分娩される方の割合が多いということが分かります。  東久留米市におきましては、お産できる医療機関が2か所あり、また、助産師会の大きな御尽力もありますけれども、圏域内としては、分娩を取り扱っている医療機関の数が他の医療圏と比べて明らかに少なく、東村山市、清瀬市の両市には分娩を実施できる医療機関が市内に一つもないという状況が資料でも分かります。  まず、請願項目1について、「産科を設置してください」についてですけれども、検討委員会の委員の皆さんからも、当地域の現状について何らかの対応が必要であると思われますとの意見が本当に多く述べられています。公立昭和病院から出席されている委員の方からは、「公立昭和病院はかなりの分娩数を扱っているが、現在、新型コロナウイルス感染症の蔓延などによる制約が生じている。先日は、出産時に新型コロナウイルス陽性になった妊婦を急遽、別の部屋で預かって分娩することがあった。また、東村山市と清瀬市に分娩施設がないという状況を踏まえると、この地域の分娩に対するキャパシティーをある程度広げたほうがよいと思う。ニーズがかなりあるのではないかと感じている」との意見が述べられています。  また、東村山市から参加されている委員からは、「市民の皆様からは、市内に分娩施設が無いということは残念だというご意見をよくいただきます。区部やそれ以外の地域から転入されてきた方でも、東村山市内に分娩施設が無いとのことをご案内させていただくと非常に驚かれ、苦情というわけではないのですが、窓口で色々とご意見をいただくケースもあります。『子育てするなら東村山』とスローガンとして掲げさせていただいておりますので、是非市内に分娩が可能な病院、産科を開設したいということが市としての意向でございます。このような内容を含みおきいただけると非常にありがたく思います」と述べられています。  また、東久留米市から出席されている委員からは、「産婦人科のお産部分が充実してくると、小児科のニーズも増えてくると思います。多摩北部医療センターは小児科が非常に充実しているため、小児科を更に発展させていくためにも産婦人科があることは、病院にとっても非常に大きなポイントになるのではないかと思っています」  以上、何名かの委員の皆さんの御意見、御発言を申し述べましたけれども、この議事録を読みますと、北多摩北部医療圏、多摩北部医療センターに産科を求める要望が委員の皆さんの共通した御意見となっています。改築の際に、産科の設置は市民にとっても切実な願いで、当然理解できるものだと思います。  2点目の新生児集中治療室(NICU)の設置についてです。新生児集中治療室(NICU)の設置状況ですが、東京都全体では329床、新生児集中治療室(NICU)が設置されていますが、多摩地域にあるのは72床だけ、全体の22%にすぎません。お産の比率と比較して、新生児集中治療室(NICU)の設置率は多摩と区部では大きな格差となっています。請願趣旨にも記されていますが、当時、妊婦でいらっしゃった市民の方が妊娠29週目で妊娠高血圧症ヘルプ症候群に罹患され、母体が危ないということで、市内の医療機関から、そのまま1時間以上かけて文京区の病院に救急搬送されました。もちろん、近くに受入れ可能な機関がなかったためです。帝王切開で生まれた赤ちゃんは828グラムで、3か月間、新生児集中治療室(NICU)で過ごされたそうです。搾乳した母乳を、本当ならば毎日赤ちゃんの元に届けたかったそうですけれども、帝王切開をしたばかりのお体で往復2時間以上の時間をかけて行くことが体力的に困難であった、今でも申し訳なくて涙が出ると、そのお母さんはおっしゃっていました。また、別の市内のお母様からも、やはり高血圧症候群のため同様のケースであったことも伺っています。  妊娠高血圧症候群は何も特別な病気ではなく、妊婦の一定数が罹患するものであると言われています。そのほか、高齢出産、多胎児出産などにより、低出生体重児の赤ちゃんが今増えています。厚生労働省の調査においても、出生率は横ばい、減少傾向である中で、体重が小さく生まれてくるお子さんの割合が増加しているとなっています。小さな命を守るためには、本当に一刻を争うケースもあります。安心して出産するために、医療圏内の新生児集中治療室(NICU)の拡充は必要です。  3点目です。手術のできる小児外科の設置です。これも前定例会でも述べましたけれども、私の元にも、小児外科の設置を求める声が多くの保護者の皆さんから寄せられています。また、清瀬小児病院があったとき、これも繰り返しますけれども、幼稚園で骨折した4歳のお子さんが急いで地域の整形外科に運ばれましたけれども、レントゲンの結果、複雑な手術が必要となることから、小児専門の外科がある清瀬小児病院を紹介されました。術後の経過観察も必要だったため、しばらくの期間、小児病院に通院することになりましたけれども、もちろんここから病院まで近いため、保護者、お子さんの負担は比較的軽く収まりました。子供の骨折は、まだ骨の形成が成長段階にありますので、小児専門の外科での対応が求められています。検討委員会の委員からの発言にもあったように、多摩北部医療センターは小児科が非常に充実している病院です。この改築という機会に、同センターの機能の拡充を求めます。  以上を申し述べ、本請願を採択し、関係機関に意見書を上げることを求めます。 156 【三浦委員】  本請願に反対の立場から意見を申し述べます。多摩北部医療センターにつきましては、御当地の公明党都議会議員、谷村孝彦議員が、センターの改築の推進及び機能拡充に積極的に取り組んできた経緯があり、せんだっての3月の都議会でも質疑をされておりましたので、少し引用させていただきます。「北多摩北部二次保健医療圏の令和2年の人口は74万人、分娩可能な病院、診療所は6か所、人口10万人当たりの病院、診療所数は0.81か所である。この数は都内全体の1.18か所を大きく下回っており、医療圏別に比較しても都内で一番少なくなっている」と。その上で、産科の存在が地域で果たす役割について質疑しております。  東京都の答弁では、「検討委員会で産科の設置が地域の活性化に寄与するという意見が出されている。妊婦が安心して出産するための産科の重要性は認識しており、こうした点も十分踏まえながら、新病院の医療機能に関する基本構想を取りまとめていく」ということであります。明言はしてないものの、いい方向で向かっているのかなという感想も持っております。  その他、災害時の医療提供につきましては、「新たに防災や危機管理に関する専門家の意見を取り入れながら、これも基本構想を取りまとめていく」、また、新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、「現在、今回の病棟へ簡易陰圧装置の設置をして患者受入れ体制を整備した」ということでありますが、「今後も感染症が蔓延した場合であっても、地域に必要な医療を提供できるよう、これまでの多摩北部医療センターでのコロナ患者の受入れ対応を検証し、その結果を基本構想に反映していく」とございました。  いわゆる、地域の課題、要望は多岐にわたっていると思っております。これは前回、この委員会で阿部委員が述べていましたが、新たな病院の機能を検討している基本構想検討委員会、現在開催中で、今年の8月頃、基本構想が取りまとめられると思いますということであります。課題の要望、多岐にわたる件は、以前も阿部委員がるる申し述べておりますので、その部分は割愛いたしますが、様々な意見、各都議会議員、あるいは東京都に直接いろいろな形で届いていると認識をしております。  その中で今、東久留米市として、あるいは市議会として、今回の請願項目、3つの要望に限った意見書を出すというのはいかがなものかと、これは前回と同じ見解でございます。繰り返しますが、様々な意見、要望を東京都、それぞれ届けるのは非常に結構なことだと思っております。今回、請願という形で市から、あるいは市議会からということに関してはいかがかなということを繰り返しましたが、これをもって反対意見とさせていただきます。 157 【島崎(清)委員長】  これをもって討論を終結いたします。  これより3請願第23号を採決いたします。3請願第23号 多摩北部医療センターの拡充を東京都に要請する意見書の提出を求める請願を採択し、意見書を提出すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます──挙手少数であります。  よって、3請願第23号は不採択とすべきものと決しました。                  〔賛成少数〕     ────────────── ◇ ────────────── 158 【島崎(清)委員長】  以上をもって、厚生委員会に付託されました案件の審査は全て終了いたしました。  これをもって厚生委員会を閉会いたします。                午後 3時00分閉会             厚生委員長   島 崎 清 二 Copyright © Higashikurume City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...