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  1. 東久留米市議会 2012-06-06
    平成24年第2回定例会(第4日) 本文 開催日: 2012-06-06


    取得元: 東久留米市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       午前 9時30分開議 ◯議長(篠宮正明君) これより本日の会議を開きます。    ─────── ◇ ─────── 2 ◯議長(篠宮正明君) 本日は全員出席であり、会議は成立しております。    ─────── ◇ ─────── 3 ◯議長(篠宮正明君) 地方自治法第121条の規定により、市長及び関係者の出席を求めております。    ─────── ◇ ─────── 4 ◯議長(篠宮正明君) 本日の議事日程は皆様に御配付のとおりであります。  日程に従い会議を進めてまいります。    ─────── ◇ ─────── 日程第1 会議録署名議員の指名 5 ◯議長(篠宮正明君) 日程第1、会議録署名議員の指名。  本日の会議録署名議員の御指名をいたします。  16番 小山 實議員  17番 細谷祥子議員  以上お二方にお願いいたします。    ─────── ◇ ─────── 日程第2 一般質問 6 ◯議長(篠宮正明君) 日程第2、一般質問。  ただいまより一般質問を行ないます。
     本日は、「市行政について」、「教育行政について」と題して、小山議員から行ないます。  小山議員。     〔16番(小山 實君)登壇〕 7 ◯16番(小山 實君) 自民クラブの小山 實です。よろしくお願いいたします。  きのう、きょう、欧州の経済危機のニュースが伝えられ、日本の財務当局も対応に追われているようです。欧州の債務危機は深刻化し、世界的な金融市場の動揺も広がり、日本経済に対しても大きな影響を与えずにはおかないようです。この影響のもと、日本の経済も政治も不安定化し、不透明な状況にあり、なかなかおさまりそうにありません。真に地球が狭くなったと思われます。他の世界の動向にも目が離せない時代になったと思わないではいられません。  一方、昨年の3月11日に地球の地殻プレートもわずか動き、東日本大震災が発生しました。その後続いた原発事故も収束せず、いまだ復旧・復興の道筋の見通しがつけられたとは言えない状況にあります。首都圏直下の地震にも注意が必要になっています。このようなとき、私たちはどうすればいいのでしょうか。自分の五感を働かせつつ、みずからできることに集中化し、できることを適正化・正常化することに集中していかなければと思います。東久留米市の政治も正常化できるよう、力を尽くしていかなければなりません。また、このようなとき、改めて確認された絆、これを固めていくことも大事なことと思います。  最近、五木寛之氏の『下山の思想』という本を見ました。この中で、「今は未曾有の時代と言っている。しかし、未曾有の時代に直面しながら、なすすべもなく、ほとんど傍観しているのではあるまいか。私たちはいつまでも目を閉じているわけにはいかない。事実は事実として受け止めるしかない。今、下山の時代に生きている。下山は転びやすい。おりるときは細心の注意を要する」と言っています。私たちは、このような下山の時期を確実に乗り切り、次の登山の上り坂を見つけるため、最前を尽くさなければならないと思います。  それでは、一般質問通告書に従い質問させていただきます。  回答いかんによりましては自席にて質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  1、市行政について。  (1)市長の政治姿勢について。  市長は東久留米市の市政をどのようにお考えなのでしょうか。この定例会に向けての市長報告の中、「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ東久留米」を全市の市域に適用し、市政運営の根本に据えて当たるとされていましたが、理解困難なものでございました。元来、コンパクトシティとは、小さい都市地域、高密度な都市地域であり、市として都市における空洞化または衰退化した中心市街地を活性化していくという意味で、このような用語で使われておりました。私どものまちづくり協会という研究会でもこういったことで使っております。私は富山市の例は見に行きまして、青森市の例は関係者をお呼びして勉強したところてございます。このようなことからすれば到底理解しがたいものでございました。  政治家の使用する言葉、特に政策として使用される言葉は、多くの人に通用する言葉でなければならないと思います。ひとりよがりの用語や言葉遣いは、周囲の人を惑わすばかりではなく、発信しても世間に通用しないのではないかと思います。これでは問題を残すばかりです。  今、有事で、有事のとき有事のリーダーが求められていると思います。大前研一氏は、「リーダーシップとして最も重要なのはビジョン、つまり政策・組織等の方向づけの能力、かじ取りの能力であり、そして次に重要なことはコミュニケーション能力、特に論理力を使用してのコミュニケーション、わかりやすさ、説得力」を挙げています。山内昌之氏は、リーダーの能力として「総合力、胆力、人心掌握力」を挙げております。有事のリーダーとして、市長は首長としてビジョン創造と発信能力、そして総合力が必要と私は考えますが、市長のお考えをお伺いしたいと思います。  そして、「コンパクトシティ」の用語・言葉遣いは、間違いやすい言葉、通用しがたい言葉だと思います。この言葉の使い方を変えていただけませんか。例えば、私どもの中でちょっと話したら、馬場タウンというほうがいいのではないか、このようなことがございました。このように変えていただくわけにはいきませんでしょうか。  (2)は、都市計画マスタープラン改定後の具体的対応策です。  都市計画法に基づくいわゆるマスタープラン、都市計画に関する基本的な方針、これはいろいろな都市計画事業に大きな影響を与えます。将来の10年後を見据え、多くの市民の協力を得てまとめられ、改定されました。これからの都市計画はこれに即して決定されることも非常に多いわけです。まずは市民との適切な情報共有が必要となると思います。今後の情報の受発信の、または共有の仕組みとして、どのようなことが考えられているか教えていただきたいと思います。  (3)は、企業誘致の進捗状況、見通しです。  企業誘致の状況は、特に制約の見通しはどうでしょうか。さきの質問の中では予想どおりいかないようにお話がございました。私は基本的には、企業誘致は、情報発信は厚く、そして丁寧にフォローすることが何よりも大切だと思っております。一般的には記者発表がよく使われます。マスコミ・ミニコミ活用のためには記者発表が不可欠と思います。記者発表のスケジュール等はどういうふうになっているんでしょうか、教えていただきたいと思います。特に関係先であるURは国交省の記者クラブとも関係があります。このような関係の中でどのように位置づけておられるのでしょうか。  それから、(4)は下水道料金の改定です。  このたびの下水道料金の改定は、円滑に進行していた業務を混乱させてしまったと思います。下水道の歴史は過去の債務をいかに解消するか、非常に重要な案件でございました。また、利用者にも負担を強いる極めて難しい作業であり、慎重の上にも慎重で、丁寧の上にも丁寧である必要があったと思います。市長の判断で大きく先延ばしせざるを得ない事態をつくった。今後の参考のためにきちんと整理の必要があると思われます。最終的に今年度の利用料の減収額は幾らになったのでしょうか。また、このほか追加的に発生する支出額はあるのでしょうか。この点についてお伺いいたします。  (5)は、緑地・生産緑地の減少対策です。  ひところ、東久留米市の緑被率はおおむね3割強と言われておりました。水と緑、これは東久留米の宝です。最近、相続により生産緑地の宅地化の事例が目につきます。今現在、緑地・生産緑地の現況はどのような形でしょうか。もちろん、都市計画道路沿いの本来開発されるべきところは除外されると私は思っておりますけれども、近隣市ともいろんな情報交換をして、状況把握、それから対策を講じていただきたいと思います。これについてのお考えを伺いたいと思います。  教育についてです。  通学時の交通安全対策。  現在、少子化時代と言われ、子どもは非常に大事、そしてしっかりと育てる時代だというふうに思っております。けさほどの新聞を見ましたら、出生数が過去最低であったと、そのような記録にもなっております。次の時代を担う子、しっかりと大切に育て上げなければいけないと思います。  にもかかわらず、最近、通学時の痛ましい交通事故が相次ぎ発生しております。走る凶器ともなる車両を運転する運転者側の重大な過失によると思われるものが多く、平和な時代に貴重な生命がむげに散ったり、障害を受けていると思われます。子どもたち、保護者が守ろうと思っても守れない事例も多いと思います。これにより失う社会的損失ははかり知れないものがあります。ここは、学校、警察、保護者等、関係者が徹底的に原因を究明し、対策を講じなければならないのではないか。通学ルートの徹底的な点検及び対策の検討が必要と思われます。子ども目線も必要という話もありますが、運転者側から見た事故発生原因の徹底的究明と、それに基づく徹底的な対策を講じることが、今、必要なのではないかと思います。これについての御見解を伺いたいと思います。  以上、あとは自席にて御回答に従って質問させていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 8 ◯議長(篠宮正明君) 答弁お願いします。  市長。 9 ◯市長(馬場一彦君) まず、1点目の市長の政治姿勢についてということで御質問いただいております。  東久留米市の置かれている財政状況を踏まえ、施策の選択と集中を通じ、資源の最適配分をもって、行政、公共サービスの維持・向上につなげていく必要があります。既存の制度にとらわれず、従来からの行政・公共サービスのあり方を検証し、再構築する必要があるものと考えております。現在、社会が成熟期に入り、人々の価値観も多様化しております。超高齢社会に足を踏み入れ、社会環境の変化に対応できる自主・自立した基礎自治体として、5年後、10年後の東久留米市を見据えた不断の行財政全般にわたる改革・改善に取り組み、持続可能な財政基盤づくりに向けて、市民の皆さんとも共通の認識の上に立ち、一つ一つの課題を整理し、誠意を持って市政運営に全力で取り組んでまいりたいというふうに考えております。  次に、2点目の都市計画マスタープラン改定後の具体的な対応策についてということでお答えいたします。  本都市計画マスタープランの基本理念として示されております「市民と行政の協働による、みんなが主役のまちづくり」を進めるための仕組みづくりについて、今この場で具体的な仕組みについて御提案できるものではございませんが、協働によるまちづくりを進める上で大切なことは、都市計画マスタープランにも示されておりますが、まちづくりへの関心や意識を高める機会があること、そして、それらの機会を通じて市民みずからが関心や意識を高め、まちづくりへの市民の参加機運の向上を図ることと考えております。そして、これらの機会を通じて、市民、行政職員とともに協働のまちづくりについてともに議論できる場をつくっていくことが重要であると考えてございます。  今回の都市計画マスタープラン改定に当たりましては、市民検討委員会を設置し、2年間にわたる議論が行なわれ、この間、地域別懇談会等も開催され、多くの市民の皆様が参加し、自分たちのまちの将来像について話し合われました。また、この改定を機会に、市民検討委員会の有志の皆様が中心となりまして、「市民と行政の協働によるまちづくり」をテーマとしたフォーラムも6月の末に開催される予定でございます。この先、まず市民がまちづくりに関心を持っていただき、よりよいまちづくりのために市民と行政がともに考えていけるような仕組みの構築に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。 10 ◯議長(篠宮正明君) 行政管理担当部長。 11 ◯行政管理担当部長(橋爪和彦君) 企業誘導についての御質問です。  企業等誘導の取り組みにつきましては、現在、PR活動を中心とした誘導活動を展開しているところでございます。支援業務受託事業者におきましては、営業担当者が、その顧客を初め、市の誘導イメージにある企業等へのリーフレットの配付及び対面によるヒアリング調査を鋭意実施しております。担当部といたしましても、団地自治会等の地元関連団体に説明を行ない、事業への理解を求める活動や、金融機関、商工会、JAなどの経済団体、鉄道会社などを訪問し、それぞれが持つネットワークを通じたPRや立地希望企業等の市への情報提供を依頼するなど、さまざまな活動を行なってきております。  今後は、夏をめどに進出希望企業の把握、企業ニーズの明確化に結びつけ、誘導の具体化に向けた取り組みを行なってまいりますが、御案内のように対象地は12万平米を超える広大な地域であり、多くの方々との意見・情報交換におきましてもさまざまな課題が提起されているのが現実であります。引き続きさらなる努力が必要になるものと認識しております。 12 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 13 ◯市長(馬場一彦君) 次に、下水道料金の改定について、実施されなかった影響についてということで御質問をいただいております。  まず、平成23年8月30日に御報告いただきました下水道使用料等検討委員会の報告書に沿いまして、東久留米市下水道条例の一部を改正する条例としてこの間提案してまいりましたが、成立に至らなかったことに対しましては、この場をおかりいたしまして改めておわびを申し上げる次第でございます。  下水道使用料の改定が実施されなかったことが今年度の行政運営に対してどのような影響が出ているかということにつきましては、一般会計予算に負の影響を与えたものと理解しております。それは、平成24年度の下水道使用料収入予算は実績を反映した予算として対前年度比で約3%減の予算としており、その減収分につきましては一般会計からの繰入金の対応という予算になっております。このことは、下水道事業が独立採算制を基本としていること、汚水に係る処理経費を下水道使用料で賄わなければならないという原則からいたしましても、下水道財政の健全化が図られていないものと認識しております。  今後は、埋設後約50年近くなる施設について更新事業を実施しなければならないことや、地震対策もあわせて進めなければならないなど、下水道施設の維持管理業務がますます重要となっていくことから、将来に向けて、それらの事業の財源としても適正な下水道使用料の確保が必要であると考えておりますし、下水道使用料の見直しは避けて通れないものと考えております。  以上のことからも、下水道事業特別会計の健全化は一般会計の健全化に結びつくものと考えております。 14 ◯議長(篠宮正明君) 都市建設部長。 15 ◯都市建設部長(高橋高一君) 5点目の緑地・生産緑地の減少対策ということで御質問をいただいております。緑地や生産緑地の減少に関して、市の対応についてということでお答えさせていただきます。  まず、生産緑地についてですが、緑地保全の観点からも、今後の対応について、このたび改定いたしました東久留米市都市計画マスタープランにおきましても課題として示されております。生産緑地の買い取りにつきましては、生産緑地法では、土地所有者から買い取りの申し出があった場合、1ヵ月以内に公共団体が買い取りについての意向を示すとの規定になっておりますことから、買い取りに関する意思決定や予算措置の関係もあり、公共用地として確保することが難しい状況にあります。  なお、他の農業者へあっせんすることも可能であり、過去に六仙公園の代替地という形で生産緑地として存続された事例はございますが、住宅開発等の土地利用の転換に対する行為の制限解除が申し出から3ヵ月という規定となっていることから、あっせんについても現実的には難しい状況にあります。  また、東京都と連携し国への要望についてですが、多摩26市と連携し、平成25年度東京都予算要望をしているところでございます。また、東京都におきましても、この件につきましては9都県市と連携しながら国へ提案・要求を行なっているところでございます。 16 ◯議長(篠宮正明君) 環境部長。 17 ◯環境部長(西村幸高君) 続きまして、緑地に関しまして環境部よりお答えさせていただきます。  緑が減少している中、緑地の保全につきましては市としましても認識しておりますし、現在改定作業中の東久留米市緑の基本計画の中でも議論されている状況でございます。その中で、現在、みどりの基金につきましては、東久留米市みどりの基金条例の規定に基づき、緑地の保全及び緑化推進に関する経費に充てる場合に限り活用できるものとなっておりますことから、市内の緑地の保全に活用しているところでございます。東久留米市第4次長期総合計画におきましても、みどりの基金の充実、活用方法等につきまして位置づけられているところでございますので、今後は改定いたします東久留米市緑の基本計画にも位置づけをし、緑の保全の計画を策定していく中で計画的に緑地を保全していく考えでございます。 18 ◯議長(篠宮正明君) 教育部長。 19 ◯教育部長(荒島久人君) 次に、通学時の交通安全対策についてでございますけれども、議員が御指摘いただきましたように、今年度に入りまして京都府や千葉県、愛知県におきまして登校中の児童等の列に車が突っ込みまして死傷者が出るという痛ましい事故が発生してございます。文部科学省からは5月1日付で、東京都を通じまして各区市町村に対し、学校、警察、道路管理者等が連携・共同して学校通学路の安全点検や安全確保の推進に取り組むよう依頼がございました。  本市における通学路の安全確保につきましては、学校やPTAから提出される要望に基づきまして、PTA、学校、田無警察署、施設管理課、学務課が共同して通学路点検を実施し、安全を確保するための改善を行なっているところでございます。今回さらに、一連の事故を受けまして、学務課では施設管理課と共同して危険と思われる箇所の点検を独自に行ない、一部路面標示の再舗装や通学路の標示、幅員減少の標識を設置するなどの対応を図ってまいります。加えまして、各学校に対しましても、通学路の危険箇所に関する情報提供を依頼するための文書を送付するとともに、ボランティアの活動状況などの調査もあわせて依頼したところでございます。このように、さらなる通学時の交通安全対策を図っているところでございます。 20 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 21 ◯16番(小山 實君) それでは、再質問させていただきます。  一番最初の市長の政治姿勢についてですが、先ほど申し上げましたけれども、「コンパクトシティ」という用語、この使い方は何とかならないものでしょうか。まちづくりの専門家の中で使われている言葉、この前もありましたけれども、まちづくりの国交省の中の研究会では「コンパクトシティ」という用語が非常に乱用されていると。行政としても非常に困っているという話もあります。やっぱりこういった専門的用語というのは一定の定義がありますので、その範囲内で本来的に使われるべきものと思いますが、このままこれが流布していくとなると、東久留米市政に対するいろんな悪い影響が出てくるのではないかと思いますが、市長はいかにお考えでしょうか。私ももうこの言葉はちょっと注意して使わなければいけない。「東久留米市では」というような前置きしながら使うのは非常につらいことがございますので。やはり言葉遣いというのは政治家にとっては命だと思いますね。それで、東久留米市から間違った言葉が全国に発信される、それでいいのでしょうか。ちょっと市長の御見解を伺いたいと思います。市長の政治姿勢についてはそれでよいのでしょうか。  2点目、都市計画マスタープランは、大体御趣旨はわかりました。私は、都市計画マスタープランが改定されてこれでおしまい、これでは困ると思うんです。これから10年後に向けて東久留米市がさらに魅力あるいいまちになるように、行政も市民も議員もみんな力をあわせてこれから新たなまちづくりに向かってやっていかなければいけないと思うんですね。今回のマスタープラン、この前も申しましたけれど、当初よりかはだいぶ具体的、それからいろんなイメージも入ってきています。これをきちんと各地域あるいは総合的に全市的に見直しをして、きちんとした、10年後はいいまちになったと思えるような出発点に、私はしてほしいと思います。この点について、市長、それからあと関係部長のコメントをいただければ非常にありがたいと思います。  それから、企業誘致の進捗状況、見通しについては、私は、こういったことはやっぱり情報発信が広く厚く行なわれることが極めて基本だと思っています。それで、東久留米市はどうしてマスコミだとかミニコミだとかそういったところを活用しないんでしょうか。先ほども言いましたけれども、記者発表という公の、行政では一般的によく使われるツールがあるわけですね。これを全く使わないというのは私は非常に理解しがたい。どのように考えているのか、市長並びに関係部長の意見をいただきたいと思います。  それから、下水道料金については、先ほど今年度失われた金額の御説明がございました。しかし、今、情報システムの時代で、このようなシミュレーションだとか何かが伴うとどうしてもシステムの変更だとかそういったものが必要になるんですよね。そんな、そろばんで簡単に整理するわけにいかないと。そういったことだとか、はっきり言うと、担当の部課長、職員の非常な作業時間というのも大きな無駄として発生したのではないかというふうに思うんですよね。金額だけの話ではなくて、そこら辺についてもどのようなマイナスがあったのか。今後の参考のためにもきちんと整理をしておく必要があると思いますが、そこら辺についてのデータ等、お考えをいただければありがたいと思います。  それから、緑地・生産緑地の減少対策につきましては、東久留米市が今3割台の中で減少しているという推移がございます。清瀬市は何か4割ぐらいあるらしいんですよね。東久留米市の「水と緑」は、市長もこの前、湧水宣言もやられたように東久留米の宝で、東久留米の特徴をなす唯一のものですから、これはきちんと守らなければいけない。そのためにはやっぱり生産緑地だとか緑地をいかに守るか、そういった制度面をどうしてもいろんな検討をしなければいけない時期だと思うんですね。そこら辺について市長の御見解をいただきたいと思います。  それから、通学時の交通安全対策は、本当に子どもたちの列に車が突っ込むテレビのシーンを見て非常にショックを受けました。本当に少子化時代と言われ、出生率や何かは問題なんですが、さらに出生率だとか何かを下げる要因になってしまうのではないかと思います。ここはもう本当に学校だとかいろんな関係者総がかりで、もうこれからは絶対に起こらないように徹底的に時間をかけてきちんと対策等を検討していただきたいと思います。はっきり言うと予算や何かの制約もありますので、問題点は総ざらいした上で、優先順位をつけて危険度の高いところのほうからやっていくとか、そういった行政手法や何かをきちんと用いていろんなことを考えていただければというふうに思いますが、いかがでしょうか。  以上。 22 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 23 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目のコンパクトシティについてということでございますが、こちらのほう、この間も御答弁させていただいていますように、「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ東久留米」という形で私のまちづくりに対しての理念・理想を述べさせていただいたものでございます。そして、この考え、これを所信表明でも述べておりますように、この東久留米市のまちづくりの基本に据えて行なってまいりたいということで考えてございます。今後ともこの私が理想とするまちづくりに近づけるよう、また、実現できるように、努力してまいりたいというふうに考えております。 24 ◯議長(篠宮正明君) 都市建設部長。 25 ◯都市建設部長(高橋高一君) 都市マスの改定ということで、10年後の出発点にすべきだということでございますけれども、幸いにして都市建設部を中心に庁内の検討委員会も開かれておりまして、その中で多くの関係する職員が出席して論議をしていただきました。そういうこともありまして、都市計画マスタープランにつきましては内容が庁内でも熟知されているというふうに考えてございますので、今後、各担当でそれらに向けて都市計画マスタープランの内容に沿ってまちづくりができるものというふうに考えてございます。  以上でございます。 26 ◯議長(篠宮正明君) 行政管理担当部長。 27 ◯行政管理担当部長(橋爪和彦君) マスコミの活用についての御質問でございます。  マスコミに対しましては、先月、市のほうから情報発信をいたしまして、新聞等への掲載をお願いしているところでございます。資料等も送付いたしております。その中で、先週、日経新聞の記者の方がこちらのほうに参りまして、取材等も受けたり、現地へ御案内したりした経緯もございます。今後も引き続き、情報発信につきましては重要と考えておりますので対応してまいりたいというふうに考えております。 28 ◯議長(篠宮正明君) 都市建設部長。 29 ◯都市建設部長(高橋高一君) 下水道料金の関係でございますけれども、議員がおっしゃったように、提案するに当たって細心の注意を払っての提案ということで考えておりましたけれども、さまざまな御指摘をいただきましてこういう結果になったということで、深く反省しているところでございます。  その中で、今後、そういった反省に基づいて改めて検討させていただきまして、再度提案させていただくという予定にしてございますけれども、そういった中で皆様からいただきました御意見、検討委員会の皆様からいただきました御意見や議員の皆様からの御意見も、私たち下水道料金検討に携わる者にとりましては非常に勉強になりました。システムの改定ということで約900万程度の予算を今回計上させていただいておりますけれども、そういったこともございますが、十分に検討した上で改めて御提案させていただきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 30 ◯議長(篠宮正明君) 緑地関係。  環境部長。 31 ◯環境部長(西村幸高君) 担当部としましては、議員おっしゃるとおり、「水と緑」、これは東久留米市の財産でございますので、ただいま改定中の緑の基本計画、環境基本計画も中間見直しを行なっております。また、今回出されました都市計画マスタープラン、これらの政策を関係部署連携しながら、市民の力もおかりしながら、よりよいまちづくりに推進してまいりたいと考えております。 32 ◯議長(篠宮正明君) 教育部長。 33 ◯教育部長(荒島久人君) 通学路の安全対策につきまして、今、議員のほうから総がかりで優先度をつけてという御指摘をちょうだいしたところでございます。今後もPTAと学校、田無警察署、施設管理課、学務課が共同して、それぞれの役割の中で優先度をつけて交通安全対策を図ってまいりたいというふうに思っているところでございます。 34 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 35 ◯16番(小山 實君) それでは、1番は後にしまして、都市計画マスタープランの件につきましては、市民検討委員会、非常によくまとめていただいたんですが、今後、このような組織を継続的な組織として活用するようなお考えがあるのかどうか。  それからあと、地域懇談会の参加者も非常に多くの方が参加されたと思うんですが、このような方々に対する呼びかけというのはフォーラムだけで終わりなんでしょうか。  この2点について都市計画マスタープランの関係はお聞きしたいと思います。  それから企業誘致の関係は、先ほど日経新聞社の方が一応取材等に訪れたという話もあります。私は全国的に情報発信する必要があるのではないかと思っていて、全国的に情報発信するのであれば、中央官庁の記者クラブを活用するというのがいいのではないかと思って、そういった意味では国土交通省の記者クラブだとか専門記者会だとか、そういったところへの情報発信を、ぜひともURとも関連させながら御検討いただければいいのではないかと思いますが、これについてちょっとコメントをいただきたい。  下水道料金は、もしシステム改修や何かでどのぐらいお金がかかったのか、わかれば教えていただきたいと思います。  それから、緑地・生産緑地の減少対策は非常に難しい制度が絡む話だけれど、これは制度に絡む話というのはきちんと整理して、必要なときに中央のほうに発信するといった中で税制改正や何かのほうに絡んでいかないと、多分実現できないと思います。10年間といってもあっという間ですから、できるだけ早くいろいろ準備していただいて、市だけでは到底できないことなので、東京都や何かとまた相談しながら、近隣市とも相談しながら──多分、清瀬市は結構いろんな意味で環境の問題については重視しているところだと思いますので、どうか東久留米の「水と緑」が守れるように、特に生産緑地等の対策、それから緑地等の管理の対策、これから制度的なことを含めていろいろ整理して、適切なときに──これから中央では重点施策や何かも始まりますので、これからいろんな税制改正や何かの動きもあると思います。そういったときにきちんと市のほうからも発信できるように準備をしていただくことが非常に重要ではないかと思いますので、関係部課におきましては所要のいろんな作業をきちんとやっていただければと思います。また、結果を教えていただければありがたいと思います。一応、緑地・生産緑地はそのようなお願いを申し上げまして了解とさせていただきたいと思います。  それから、通学時の交通安全対策も、本当にもう真剣に取り組まなければ、何かけさの新聞では1000年後は出生率ゼロとかいう話もありました。基本的には経年的な積み重ねで、世代、世代のところで減少傾向が強まっていけばいくほど国の未来も何もないわけで、やっぱりここはきちんとこの対策を講じていかなければならないと思います。いろいろとお忙しい中、大変だと思いますけれども、市の教育委員会挙げて、そしてまた地域のようなPTAだとか自治会だとか何かいろんな関係者ともいろんな情報交換しながら、適切な対応がとられることが非常に重要と思います。それを運転者のほうにいかにフィードバックするか、これは大きな課題ですけれども、それのあれをやっていただければと思います。  要望は以上なんですが、ちょっと関連で、小学校中心の対策になっておりますが、幼稚園だとか保育所だとかそういったところも関連してきますし、それから中学校も、ほとんど背が高いのでちょっと違うかもわかりませんが、この前、小金井街道沿いの久留米中学校に行ったら、あそこは本当に歩道が狭くて自転車だとか何か下校時は混雑してしまうということで、私が通った学校というのはわりに公道に出る前に生徒だまりみたいなものが少しあるんですけれども、バッファゾーンみたいなのが。久留米中は公民境界ぎりぎりに門扉が立っているんですよね。そこもちょっと心配なことを言っている方、学校関係者がいましたので、ちょっと聞いておいて、何か対応がとれればとっていただければというふうに思います。  以上、再質問よろしくお願いいたします。教育委員会は、もうそれは、私、要望だけお伝えしておきますので、もういいです。教育委員会のほうは通学対策よろしくお願いいたします。 36 ◯議長(篠宮正明君) 都市建設部長。 37 ◯都市建設部長(高橋高一君) 都市計画マスタープランの関係でございまして、市民検討委員会・懇談会に出席された方たちの今後の組織の継続ということでございますけれども、市民検討委員会の皆様、先ほど市長が御答弁申し上げましたように、委員の有志の皆様がこの6月30日に市民と行政の協働によるまちづくりということでフォーラムを開催するということでございまして、担当部としましても、今後のまちづくりの関連等の意見や政策的な問題解決のために今後とも御協力いただければというふうには思っておりますけれども、それ以外につきましては、まだ具体的に継続的なつながりということは考えてございません。懇談会に出席された皆様方につきましても、今のところは具体的な対応というのは考えておりません。  以上でございます。 38 ◯議長(篠宮正明君) 行政管理担当部長。 39 ◯行政管理担当部長(橋爪和彦君) 議員おっしゃいますように、情報発信、最も重要だというふうに考えております。さまざまなチャンネルを活用しまして引き続き情報発信に努めていきたいというふうに思っております。 40 ◯議長(篠宮正明君) 施設建設担当課長。 41 ◯施設建設担当課長(小島信行君) 下水道使用料の改定について、料金についてでございますが、今年度(24年度)に改定いたします料金は800万弱、それから広報・チラシ等で100万ぐらいを見込んでおります。一応、徴収につきましては水道局のほうに委託しておりますので、その改定はどうしても費用がかかってしまいます。それからあと、そのシミュレーションといいますか、内部検討につきましては、内部、私どものほうで計算等はさせていただいております。  以上でございます。
    42 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 43 ◯16番(小山 實君) 下水道料金の改定の件は了解いたしました。普通、当初どおりであれば、無駄だとか無理だとかこのような経費だとか何かが発生しなかったし、多分、関係職員は部長も含めて多大ないろんな御苦労があったと思います。それに対しては労を多としたいというふうに思います。  あとは、さっきの企業誘致の件も、さまざまなチャンネルを通じて情報発信する。それから、あえて言えば、私の経験からいうと、情報って1つだけだと、1回目はニュースなんですよね。2回目の発信はもうニュースではないんですよね。ちょっと細工して、少しニュースを加工して変えて、これをニュースにしてくれとか、そういう仕立て上げ方も必要だと思います。そういった意味ではいろんな情報を集めて、できるだけ、今、企業誘致やっているんだよという情報発信をいつもいつもいろんなことでやって、それがまたいろんな人の目にとまって、少しでも企業誘致がうまく成功できればというふうに思います。本当に大きな面積で、これからの東久留米市の財政だとか行財政の効果というのは相当はかり知れないものがありますので、ぜひ担当部長には……。それから、庁内全体のプロジェクトチームをつくっていただいて関係各部にも情報発信するとともに、情報を集約して、私は、農業だとか何かも含めていろんなところに情報発信してうまく産業誘致が成功すればなと思っております。  本当に東久留米市の今後を左右することなので、部長の御双肩にかかっているとともに、市長の肩にも重くかかっていると思いますので、どうかよろしくお願いいたします。意を酌んでいただければというふうに思います。全市挙げて、ちょっと組織づくりも検討いただければというふうに思います。はっきり言うと、産業誘致というのは本当に簡単なようで不動産業界は千三つという言葉もありますので、1000当たっても3つしか当たらないということもありますので、それは時代、時代で全然違いますので、どうなるかわかりませんけれども、成功をお祈りしますので、どうか頑張っていただければと思います。何かあれば、私も知っているところでまた情報発信をすることもあるかもわかりませんけれども、それは御協力させていただければというふうに思います。  それでは、市長の政治姿勢ということで、私は2009年ぐらいからずっとまちづくりに取り組んで、その中でもコンパクトシティというのは非常に重要な課題なんですよね。いろんなまちの中で、コンパクトシティ、多分、第1号目は富山で、第2号目が青森だったんですよね。今、多分、100以上の市町村が中心市街地を中心としてこのようなコンパクトシティの研究をやっていると思います。そういう中で、馬場市長のこのコンパクトシティの定義というのはどういうふうに説明すればいいのか。大体、都市問題というのは基本的には中心地の活性化と、それから中心地の外縁部、一般的に言えば郊外部なんですが、そういったところのスプロール防止、これが基本的な都市問題の政策なんですよね。そういったことを御理解の上でこのような言葉を使っておられるのかどうか。どうも全市的に適用するという考え方自体が非常にわからない。これが私の考え方ですが、ちょっと市長の御見解を伺いたいと思います。 44 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 45 ◯市長(馬場一彦君) コンパクトシティということについての市長の考えということでありますけれども、これはこの間も御答弁していますように、例えば欧米における、もともと1980年代、また90年代からそういったものが提起されてきたというようなことはございますけれども、そういった先進事例ですとか他の事例、そういったものを参考にさせていただきながら、この東久留米市で、これは市民の方が安心して暮らしていただけるため、そして何よりも、今、大都市部におかれては特にコミュニティの希薄化、そういったものがうたわれている中で、私は、市民同士が世代を超えて顔の見える関係を構築し、地域コミュニティを活性化していくこと、こういったことを目指したいということで申し上げてございます。そういった今申し上げたことを実現するために、市長としてこのまちづくり全般にわたっての基本的な考えとして示しているものが「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ東久留米」ということで示させていただいているつもりであります。これは所信表明で述べ、また、その中で具体的な5項目、5つの柱について述べさせていただき、その5つの柱についての各事業、また、この4年間通して取り組んでいくべき、そういったことを実行することによって、私が理想とするまちと理念に近づけていけるということで考えてございます。 46 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 47 ◯16番(小山 實君) 市長は私の言っていることが御理解いただけないようですね。市長の言っているこの「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ」って、これ、市民の方に説明してわかると思いますか。10人に説明してどのくらいの方がわかると思いますか。それを教えてください。 48 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 49 ◯市長(馬場一彦君) 10人の方に御説明して何人がわかっていただけるのかということでありますけれども、それはちょっと、その中で何人ということは私から特にお答えすることはできませんが、私がこの間示しておりますこの考え方、ちょっと繰り返しになりますけれど、市民同士が世代を超えてということで述べさせていただいている、こういったまちづくりをしていきたいと。そのためにさまざまな施策の実現を通じて実行していくということで、これは御説明をさせてきていただいているつもりであります。説明不足または意を尽くせない部分が議員の御指摘のようにあろうかと思いますが、これは丁寧に説明し、また、私の考えをお示ししていきたいというふうに考えております。 50 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 51 ◯16番(小山 實君) 市長がよく言われている情報公開とか市民との対話だとか、市民との対話、この件でやったことありますか、コンパクトシティの件で。 52 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 53 ◯市長(馬場一彦君) このコンパクトシティというテーマでタウンミーティングをしたということはございません。 54 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 55 ◯16番(小山 實君) タウンミーティングなんて言っていません。自分の近しい人でも、ともかく政治というのは人を動かさなければだめなんですよね。人を動かすためにはきちんと、「こういったことをおれは考えているんだ。これでわかるかい」と、そういったことが基本的に必要なことだと思うんです。それが対話の基本だと思うんですよね。それを理解していただかないと、このような市長でいいのかと思ってしまいますが、どうでしょうか。 56 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 57 ◯市長(馬場一彦君) 失礼いたしました。コンパクトシティという言葉、また、コンパクトシティということ、私は「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ東久留米」ということで、この私が示していますまちづくりの理想・理念、こういったことについては対話といいますか、それはいろいろと意見交換ですとか御説明させていただいたり、考えを述べさせていただいたり、そういったことはございます。 58 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 59 ◯16番(小山 實君) コンパクトシティという、その言葉の概念が人に伝わるかどうかの問題で、人がそれを聞いて納得しないと、そんなもん使ったって意味がないわけですよ。ひとりよがりという、独善というのはまさにそういったことに使う表現だと思います。やっぱり自分で思っていることは思いが強くて、それはいいんだけれども、やっぱり市政というのは人に伝えてだんだん理解者をふやしていく、それでないと自分の思いというのは実現しない。これが市政の現実なのではないでしょうか。だから、自分の思いだけで突っ走っている、それは何か非常に危うい感じがしますね。それで11万人の人たちの生活がやっぱり規定されてしまう、決定されてしまうわけですので、そういった市長のお考え、姿勢というのは、私は非常に疑問を感じざるを得ませんけれど、どうやって11万5000人の方を納得させようと思っているんでしょうか。コンパクトシティ、全市域に広げたというのでそういう話になってしまう。これが5000人のところだとかそういったところだったら、そのコンパクトな地域の中できちんと理解者を募って協力してもらって、いろんな活性化につなげていけばいいと思うんだけれど、市長は全市にふろしき広げて、それで全部コンパクトシティだと言って「歩いて暮らせるまち」を実現しようとしている。それだったら、11万5000人に説明して理解を得て、いろんな事業だとか協力関係を結んでいかなければいけない。単に理念だとかソフトだとかいう話もありましたけれど、やはりまちづくりというのは、ソフトもあるけれども、基本的には形というのを、何らかの、抽象的でもいいから形というのをつくりながら、それを本来的な形にすとんと落としていく、それが基本的なまちづくりだと思うんですよね。どうも市長の「コンパクトシティ」の言葉の使い方がよくわかりません。自分の思いとか自分の考え方だけでいろいろ物事考えるのではなくて、「こういったことでコンパクトシティを考えているんだけれど、わかるかい」と。では、一応、庁議では全部わかったことになっているんでしたっけ。部長はみんな理解してくれていることになっているんでしたっけ。そこら辺について市長がどう思っているかお聞きします。 60 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 61 ◯市長(馬場一彦君) これは、私が所信表明、そして施政方針ですとか、その後、それ以外でも質疑の中で御答弁させていただいて考えを述べさせていただいているつもりでございます。それは当然、各部長級職員ということでありますけれども、その内容ということは御理解していただいているものというふうに考えております。 62 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 63 ◯16番(小山 實君) では、庁内は一応説明してわかってもらってということが市長の認識なわけですね。あと重要なことは、これから市民に対する説明だと思うんですよね。市民に対する説明はどういう形で──タウンミーティングでやるんですか。お伺いします。 (「すみません、もう一回」「では、もう一回言います」の声あり) 64 ◯議長(篠宮正明君) 市長、そんな難しい質問ではないでしょう。よく聞いて。何回こういったことがあるんですか。 65 ◯16番(小山 實君) コンパクトシティが庁内のほうで一応説明されて、大体の幹部の方は理解したというのは、市長のお話でわかりました。これからは11万5000人の市内全域にわたって理解と協力を求めて動かなければいけないと思いますが、市長はどのような形でそれを実践されるのでしょうか。例えばタウンミーティングなどでそれをやるのでしょうかと。  以上です。 66 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 67 ◯市長(馬場一彦君) これは、タウンミーティングでコンパクトシティということをテーマとして、これだけをもってお話をするということは考えてございませんが、私が「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ東久留米」というこれをまちづくりの基本理念として持ち、こういったまちづくりをしていきたいということで、それに基づいた各施策・事業を展開していくわけでございます。ですので、そういった意味では、それは間接・直接的にこのまちづくりをこういうふうにしていきたいということの中では、市民の方に、タウンミーティングに限定することではありませんけれども、さまざまな場面で機会があればお話または対話をさせていただきたいというふうに考えております。 68 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 69 ◯16番(小山 實君) タウンミーティングというのは、私、例えばということで挙げたわけで、基本的にだから、11万5000人に対してどういうふうに理解・協力を求めていこうとしているのか。それがうまくいかなかったら全くコンパクトシティの意味をなさなくなるわけですよね。そうですよね。11万5000人の人に情報発信して、納得してもらって、協力してもらっていろんな事業が動いてくるわけですよね。ですので、それをどういうような形でやるのでしょうかというのが私の今の……。(「まず足元の議会が納得してない」の声あり)私は一応市民ですから、市民に対してどういうようなことを今考えておられるのか、全く考えていないのか、では、二者択一でお答えください。 70 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 71 ◯市長(馬場一彦君) 二者択一ということではちょっとお答え……もう右か左かだけということではないと思いますが、これはさまざまな機会を通じて私の考えをお知らせする、そういったことは可能だと考えておりますので、これは例えばいろんな懇談させていただく機会、そういったところがございますから、その中で私がまちづくりに対してこういうまちづくりをしていきたいということをお話しさせていただくことを通して御理解していただくように努力してまいりたいというふうに考えております。    ─────── ◇ ─────── 72 ◯議長(篠宮正明君) 暫時休憩します。       午前10時27分休憩       午前10時28分開議 73 ◯議長(篠宮正明君) 休憩を閉じて再開いたします。    ─────── ◇ ─────── 74 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 75 ◯市長(馬場一彦君) 今ほど申し上げたように、この私の考えをどうやって市民の皆様に御理解していただくのか、そういった取り組みをどうされるのかということで御質問だというふうに思っております。それに関しましては、私、長として、例えばさまざまな団体の方ですとか、または個人の方、これはもうあらゆる機会で市民の方に、この東久留米市の今後、こういうまちづくりをしていきたいというお話はさせていただく機会がございます。そういった中で今までもしてきたつもりでありますけれども、そういったものがもっとしっかりと浸透していかなければ市民の御理解・御協力は得られないのではないかということの、今、御提言、また御提案もございました。私、今までしてきたつもりでありますけれども、そういった意味では、今後、あらゆる機会を通じてこういったお話しできる際にやはり御説明し、また、御意見も伺うことによって、私のこのまちづくりの考えが御理解いただけるものというふうに思っておりますので、そういったことは努力してまいりたいというふうに考えております。 76 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 77 ◯16番(小山 實君) はっきり言って、私が納得するような回答は得られていません。1つだけお願いしたいのは、今度、都市計画マスタープランのフォーラムがありますよね。そのときに何なりのアンケート調査等、どれだけ理解できるか、そのようなことで意向確認していただけませんでしょうか。よろしく御検討お願いします。もう一回言いますか。今度、都市計画マスタープランの関係でフォーラムがございますよね。実施されますよね。そのときに、どのくらいの人がこのコンパクトシティのコンセプトについて理解していただけるか、概念について理解していただけるか、調査確認していただけませんでしょうかという要望です。    ─────── ◇ ─────── 78 ◯議長(篠宮正明君) 暫時休憩します。       午前10時30分休憩       午前10時30分開議 79 ◯議長(篠宮正明君) 再開いたします。    ─────── ◇ ─────── 80 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 81 ◯16番(小山 實君) 私は、市長の定義は定義としてありますが、基本的には都市計画マスタープランの中で一応整理・位置づけされるべきものがコンパクトシティの概念なり定義だと思いますので、今度、フォーラムのときに少しそこら辺の、どれだけわかるかという調査でもしていただけませんかという、そういう話です。多分、行政権の介入ではないとは思います。 82 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 83 ◯市長(馬場一彦君) このフォーラムでということでございますが、フォーラム、市も一緒にやらせていただくことになっておりますけれども、都市計画マスタープラン中間見直しの委員の皆様の有志の方の発意、そういったものでこの御報告というか、フォーラムを開いて都市計画マスタープランのお披露目をするということになっておりますので、その中で今御提言のような調査をする、それはちょっとこのフォーラムの趣旨、内容とは異にするかなということを考えていますので、ちょっと難しいことではないかというふうに考えております。 84 ◯議長(篠宮正明君) 小山議員。 85 ◯16番(小山 實君) 私はいろいろとフォーラムや何かでは大体アンケート調査するのかなと思っていて、その中で1項目入れたらどうなのかなというようなつもりでちょっと聞いたんですが、今の市長のお言葉はお言葉として受け止めます。ただし、市長のコンパクトシティについての考え方は全く納得できませんし、これでいろんな専門家等の会議で発信することは非常に恥ずべきことと考えます。  以上で私の質問を終わりたいと思います。以上です。 86 ◯議長(篠宮正明君) 以上をもって小山議員の一般質問を終了いたします。    ─────── ◇ ─────── 87 ◯議長(篠宮正明君) ここで休憩いたします。  再開、午前10時50分。       午前10時32分休憩       午前10時50分開議 88 ◯議長(篠宮正明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。    ─────── ◇ ─────── 89 ◯議長(篠宮正明君) 次に、「市行政について」、「教育行政について」と題して、細谷議員から行ないます。  細谷議員。     〔17番(細谷祥子君)登壇〕 90 ◯17番(細谷祥子君) 通告に従いまして一般質問いたします。  その前に、身の回りの出来事を少し。先日、1本のメールが入りました。「巨星墜つですね。日野原先生と相当のスーパーな方でした。かかわられた書籍を思い出しました」。これは、先日、70年もの映画人生、100歳にして世界最長老の映像作家、新藤兼人氏を悼み、私のもとに送られてきたメールです。日野原先生とは、聖路加国際病院名誉院長として100歳現役ドクター、日野原重明氏のことです。私は15年ほど前、吉村公三郎監督の書籍『映画は枠(フレーム)だ!』を企画・編集、新藤監督にも原稿をいただく等の交流をさせていただいておりました。  吉村・新藤両巨匠は、紆余曲折の激しい映画の世界を長年ともに歩んだ同志でした。しかし、違いもありました。2人の違いはスタート時。吉村監督は若くして助監督の修行から映像の仕事に入りました。一方、幼いころに生家が没落した新藤監督は、志新たに京都に出るものの、新興キネマ現像部でフィルム乾燥の雑役という、目指していた、想像する映像の世界とはかけ離れた、長靴を履きながらのつらい水仕事からの出発でした。  それぞれの道を歩みながら、監督・脚本家として2人で組んだ「安城家の舞踏会」は松竹で大ヒット。後にクレームで退社。後は、殿山泰司氏を含め、独立プロダクションを日本の先駆けとして設立。今度は「偽れる盛装」など作品でヒットをおさめてきました。しかし、順調なことばかりではなく、監督として新藤氏の無言の映画詩「裸の島」では興行協力の会社もなく、資金繰りにも困難をきわめました。後にこの作品がモスクワ映画祭でグランプリをとり、皮肉なことに、新藤監督は映像作家として日本より先に世界から認められることとなりました。  新藤作品は社会派ではありましたから、私が「裸の島」を視聴した際、天皇・皇后両陛下もおられ、昨年には新作の「一枚のハガキ」も楽しまれたことにびっくりいたしました。両陛下と監督はその後も親交があったことから、訃報にお悔やみの伝言があったそうです。長年、困難にも打ち勝ち、一貫した主張を貫いた精神は広く認められ、実を結んだものと思われます。  通夜の末端に出かけましたが、弔辞の津川雅彦氏が「監督は亡くなる前日に寝言で『今度は日米合作を撮る』とつぶやいた。その執念に降参です」と話されました。とはいえ、お通夜は穏やかなもので、御家族は献花を済ませた弔問客お一人一人にほほ笑みながら話しかける丁寧な対応をされていました。死を悼みながらも、御家族も大きな偉業をともになし遂げてきたという安堵感があらわれていました。それでも私は「新藤監督、仕事にかける衰えぬ情熱の源泉はどこにあったのでしょう」と、できることならもう一度お尋ねしたいと思いました。  さて、社会では団塊の世代が一斉に退職を迎えています。我が市でも多くの方々が生き生きと活動されています。また、年齢を重ねてもなお、生涯現役人生を貫いている方もおられます。そこで、我が市の市政運営の現状に立ち戻り、考えが及ぶわけですが、こうしたさまざまな人の声が、力が、本当に生かされているのだろうかと思います。まちには若い方々の活力も必要ではあるけれど、老練の知恵と力には及ばぬものがあります。こうして欠いてはならぬ大切なものが発揮されているとは思えません。「市民参加」のスローガンは、この市政の中でどこへ行ったのか。「新しい公共」は順調でしょうか。年齢に、そして職種別、性別、あらゆることにもっとバランスよく、信頼し合える人の関係が、合意形成が、この市の中に、庁舎に、議会に、構築されていればなと残念に感じています。いつから市政全体がこんなにぎくしゃくし、揺らぎ、不安定になってしまったのか。一体何が要因なのかと、今、改めて思います。  老練の巨匠が人生をもって示してくれた、信念を持ってなし遂げようとする情熱、一たび決断したからには、懸命に、揺るぐことなく誠実に進めていくという力強い思い、努力、人とのつながり、そしてリーダーシップを、今、我が市の市政運営の中に求めてやみません。どう思われますでしょうか。  それでは、詳細についての質問に入ります。「だれもが安全で暮らせるために」を視点に据えてお尋ねいたします。  1つ目の質問は、住居表示の不都合について。  最近開発された中央町の住宅は13軒ほどが同じ住所です。一体どういうことかと調べてみましたところ、本年(2012年)5月10日は日本で住居表示に関する法律が施行されてからちょうど50年目に当たることがわかりました。市街地など人や物の往来の多い場所に対して、何々町何丁目何番地何号といったような場所のあらわし方を法律に定めたわけです。詳しくは、1962年、住居表示に関する法律第119号が制定され、複雑な町名、地番などを機械的・合理的なものに整理しようとされたわけです。また、住居表示には街区方式と道路方式があり、欧米では道路方式が一般的だが、日本ではなじまないとして、実際には採用されておりません。東久留米市でも同様、街区方式を採用しています。  さて、宅地建物など多くの住居が建てられた場合、何軒も同じ住居番号がついてしまい、郵便物などの配付に混乱が生じる可能性があります。このような不都合、不自由に対して、市はどのように対応していますか。見解を伺います。  2つ目の質問は、地域防災は安全かということです。  昨年の東日本大震災の悲劇の教訓として、災害対策の見直しが行なわれています。東京都では首都圏直下型地震の被害想定を出していますが、さらに防災意識を高めていくためにどのような取り組みをされているのかを伺います。  次の質問は、緊急時の対応について。  さきの質問にもありました同一の住居表示の住宅についても、緊急時における対応は難しくなると考えられますが、大丈夫なのかを伺います。  また、市では、備蓄品を保管する倉庫として旧大道幼稚園跡を明示されています。以前も伺ってはおりますが、今後どのようにされるのか、あわせてお伺いいたします。  次の質問は、防災教育について。  防災教育の必要性及び学校における防災教育にかかわる安全指導計画の今後のあり方について伺います。  また、避難所設置における学校の対応について伺います。みずからを守る防災教育の徹底は、という観点からお聞きいたします。  以上で壇上での質問は終えて、自席にて再質問をさせていただきます。 91 ◯議長(篠宮正明君) 答弁お願いします。  市民部長。 92 ◯市民部長(中島 哲君) 住居表示の不都合についてのお尋ねでございます。  本市の住居表示は昭和41年から45年の間に街区方式にて実施しておりまして、実施後40年が経過してございます。住居番号の付定方法は、街区付番──これは何丁目何番の「何番」に相当する区域でございます。街区付番ごとに、その外周に対しおおよそ10メートルから15メートルごとに基礎番号をあらかじめ規則的に割り振ってありまして、住居の玄関や出入り口を接する基礎番号を住居番号──これは何丁目何番「何号」に相当する番号でございます。住居番号として付定していくことを原則としております。袋小路など出入り口が同一の基礎番号となってしまう場合は、数軒あるいは10数軒の住居が同じ住居番号になってしまうこともございます。この場合、本来の目的である「だれでもわかりやすく、たどり着きやすい住居表示」にそぐわない問題点であると認識してございます。  しかしながら、1住居に対し1付番とするには、街区全体の基礎番号の変更が必要となる場合があり、既にお住まいの方の住居番号を変更する必要が生じてしまいます。このため、規則性を損なわない範囲で出入り口付近の使用されていない基礎番号を割り振るなどして、できるだけ同一番号を少なくする工夫をとらせていただいているところでございます。  続きまして、防災について3点御質問を受けております。  まず1点目の防災意識を高めていくための取り組みについてでございます。
     市民が安心して暮らしていくまちづくりは、行政目標の一つであります。市民の皆様の御参加・御協力を得ながら地域防災対策を充実させていく考えであります。具体的には、防災につきましては東久留米市地域防災計画が策定されており、その中で、行政の役割、市民の役割、地域の役割がそれぞれ示されております。特に自分たちのまちは自分たちで守るという地域での安全・安心に対するコミュニティづくりを、市民の皆様の御参加・御協力を得ながら推進していく考えであります。  また、地域における防災力強化は重要であると考えております。去る5月20日、第二小学校で開催されました防災訓練では、周辺地域14の自治会、団体を初め、第二小学校の関係者、消防署、消防団、社会福祉協議会、市の初期活動班など、338名が参加されまして合同防災訓練が実施されました。いつ起こるかわからない自然災害から身を守るためには、市民一人一人が日ごろから災害に対する意識を持ち、いざというときのための準備をしていくことが重要となります。そういう意味からも大変意義がある訓練であったと考えております。  市では、自主防災組織の育成にも努めておりまして、自分たちの地域は自分たちで守るということを実際に活動している団体に対して補助金等の交付を行なうなど、支援を引き続き行なってまいります。昨年度は、地域における防災訓練、講演会などが38ヵ所で開催され、約4000人を超える方々が参加されるなど、大変活発化しております。市といたしましても今後ともできる限りの支援をさせていただきたいと考えております。  次に、2点目の緊急時の体制についてでございます。  同一の住居表示の住宅が場所によっては10数軒を超えるような場所では、火災や緊急搬送などの緊急時における場所の特定が難しくなります。東京消防庁では、その対応につきましては、通報者に屋外に出ていただき緊急車両の案内・誘導を求めております。また、固定電話の場合には、場所が特定できる支援システムにより対応が図られることとなっております。これらの方法以外の場合はその場所の特定は難しいものとなっているのが現状でございます。  次に、3点目の備蓄品を保管する倉庫の整備についてでございます。  東日本大震災の発生以後、地域防災の重要性が一層高まる中、既存の防災備蓄倉庫は今、満杯の状態であります。今後、新たな備蓄品の整備を行なうに当たっては、その保管する場所の確保が急務となっております。今後、旧大道幼稚園跡における建物の2階部分を防災備蓄倉庫として活用を図ってまいりたいと考えております。 93 ◯議長(篠宮正明君) 教育部参事。 94 ◯教育部参事(片柳博文君) 防災教育にかかわりましてお答えいたします。  まず、小中学校の学習指導要領の総則には、「生涯を通じて健康・安全で活力ある生活を送るための基礎が培われるよう配慮しなければならない。」とあります。これは、学校における教育活動の展開に当たって、安全教育が重要な柱の一つであることを示しています。安全教育の充実によって危機を防止・回避し、事故・事件の発生に際しては被害を最小限にとどめることが課題であります。特に昨年の東日本大震災の発生を受け、地震を初めとした自然災害を自分自身への身近な危険として認識し、必要な知識を持ち、平時の備えや災害時にとるべき行動を身につけさせる防災教育の重要性は、ますます高まってきたと認識しております。  今後の防災教育や学校計画のあり方につきましては、東日本大震災の教訓から、児童・生徒自身がどう行動すれば危険を回避できるかを考え、行動する力を身につけられるようにすることが求められています。現在の安全教育は、教科や領域ごとに関係する内容を学びますが、時間数が限られており、子どもがみずから危険を予測し、率先して避難する姿勢を育てる教育には十分と言えないところもあります。系統的に指導できる時間の確保は必要とされているところです。  文部科学省では、今後、研究開発校を指定するなど安全教育の研究を進め、教科化を慎重に検討するとしており、教育委員会といたしましては、このような国における取り組みや動向について注視しつつ、現在ある防災教育の充実や、東日本大震災で明らかになった児童・生徒の安全確保や学校と地域防災の関係などの課題について、学校を引き続き指導してまいります。  また、今回の震災からは、学校が避難所となることに当たって対応・体制をあらかじめ整備しておくことが必要であることを改めて認識させられました。教育委員会といたしましても、市の地域防災計画を所管する部署の計画に基づき、学校とも緊密な連携を図って今後の具体的な対応・体制について検討してまいりたいと思っております。  以上でございます。 95 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 96 ◯17番(細谷祥子君) それでは、順次再質問させていただきます。  まず、住居表示の件でございますけれども、工夫をしていくという御答弁でしたが、具体的にはどのような対応が今されているのか。また、近隣市、ほかの自治体はどのような対応をしているかということをお聞かせいただきたいと思います。  また、この市の中におきましてもこんな情報も聞いております。近々、100軒の同住所。その対応についてお聞きいたします。  また、法の施行から50年、この日本の表示形式そのものは変わっているのでしょうか。  我が市では実施40年ということですが、いかがでしょうか。ほとんどの自治体で採用していることから、我が市だけの問題ではないと思いますけれども、50年そのままの施行というのは、現在の生活には、この環境にはそぐわない点があるというふうに思っております。それについてはどう考えるのか、その辺についてもお伺いしたいと思います。 97 ◯議長(篠宮正明君) 市民課長。 98 ◯市民課長(坂東正樹君) 住所番号の付定の原則は、先ほど市民部長のほうから御答弁申し上げたとおり、その住居が基礎番号と接する番号となりますので、数十軒が同一番号になってしまうということはございます。具体的な工夫の方法ということでございますが、1つは、使用されない近接、隣接する基礎番号を使用することによりまして、例えば袋小路内の住宅が20軒あったとして、近隣する4つの基礎番号を右回りに規則性を持って割り振ることによって、同一番号の住居を5軒程度に分散する方法をとる場合がございます。  また、街区全体が再開発などにより既存の住宅がすべてなくなり、新たに基礎番号を規則的に振り直すことができる場合、この場合は規則性を保ちながら1住居に対して1住居番号を付定していく場合がございます。先ほど御質問がありました予定される100軒というところに関しましては、この例に該当する形になりますので、新たに付定を、同一番号を減らしていくという対応をとることが工夫の方法として考えてございます。  また、団地などに相当する番号などで例えば号の次に101と号棟の番号を付定する場合が、これは基準に定められてございますけれども、そういう場合もございますけれども、一般住宅の場合はハイフンを使用した住居番号の指定はしてございません。他の団体でもこういった問題には同様に苦慮しておりまして、ハイフンを使用する団体もあるようではございますけれども、結局、規則性というものが保てずに飛び番号が発生してしまうとか、そういったデメリットもございますため、本市においては採用をしてございません。  いずれにいたしましても、先ほどおっしゃられているように40年経過してございまして、既にお住まいになられている方の住居番号を見直していくには、変更をいたしますと登記や通帳などの変更手続を強いることになってしまいますので、既存の住居番号については単純に整理ができないのが実情でございます。これはほかの団体も同じようなところを抱えているところが多いと聞いているところでございます。  以上でございます。 99 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 100 ◯17番(細谷祥子君) わかったような、わからないようなところがありまして、要するに、工夫するにも限界があるというふうに考えたらよろしいんですかね。しかし、今、市の中にどのくらいその箇所があるのかということがお答えの中にはなかったんですが、知り得る限りは、こんなところもあるよというふうなやりとりの中で住民の方にお伺いしますので、今後もふえていくんだろうというふうに思っております。以前にちょっとお尋ねしたとき、20軒ぐらいまではそんな工夫と対応でということでしたけれども、近々、100軒の同じ番号のところが出るということに対しての具体的な対応策というのは今あるんですか。その辺はどうされるのか、ちょっとお聞きしたいと思います。  緊急時の対応にもちょっとかかわってくるんですけれども、たまたまきのう防犯協会の総会がありまして、そんな話がちょっと出たときに、やはり警察としてもいざというときに困るし、また、消防、救急車などが来たときに外にといっても、では、独居の方が電話だけを頼りに連絡したときに、はたして即対応ができるのかどうかという問題もありますので、その辺についてはどのようにお考えになっているのかなというふうに思います。  また、住居表示につきましてはこういうこともございまして、市町村は、議会の議決を経て、市街地につき、区域を定め、当該区域における住居表示の方法を定めるとともに、当該区域について、街区符号及び住居番号または道路の名称及び住居番号をつけることによってなされるとあります。市町村長は、町もしくは字の区域の新設、廃止またはその区域の名称の変更をするときは、議会の議決前にその案を公示しなければならないという規則があるということで、この案に異議のある有権者は、50人以上の連署をもって、理由を付して、この案の変更を求めることができるとあります。市町村の議会は、これらの変更の請求があったときには、あらかじめ公聴会を開き、当該地域の住民の意見を聞いた後でなければ、議案の議決をすることはできない。住居表示制度の導入により各地で由緒ある地名が廃止されたため、反対運動も少なくないとありますが、東久留米市においては以前にこういうような事例があったのかどうかということをお伺いしたいと思います。  名字、家紋、地名の第一人者であります丹羽基二さんという、故人になられましたけれども、私の恩師も、この市に在住しておりましたときに「地名とかそういったものの命名は歴史であり、むやみに変更することはいかがか」と語っておられたことを思い出します。こうした方がまだ生きているというふうにすれば、この市の中でもそういったことがあるのかなというふうに思います。今のまちの表示は、以前のまちの形状を残して町名をつけるように努力されていると思いますが、もっと前の市の古文書とか地図を見ますともうなくなってしまった地名等もございますので、そういうことも含めて、今後、一つの課題になっていくかとも思いますので、その辺についても何か事例がございましたら、あわせてお伺いしたいと思います。 101 ◯議長(篠宮正明君) 市民部長。 102 ◯市民部長(中島 哲君) 新しく開発して同じ街区に100軒できるというようなことがあります。これに関しましては宅地開発ということで、前の建物が全部なくなりまして、その100軒近い区画がはっきりしていまして、これにつきましては規則どおり順番に1から100幾つということで付番をしていきたいと考えております。  また、住居表示が一緒ということで、独居の方が緊急時ということは外に出たりすることはできないという質問でございますが、それに関しましては、当然、独居の方が電話とかするということは考えられませんので、おそらく近所の方がいらっしゃるか、気がついた方が通報していただいていると思いますので、現在のところはそこの住居を特定するというのは、先ほどの答弁でございますが、非常に難しい状況でございます。  あと、過去にそういう事例ということでございますが、河川改修とか都市計画道路の築造が進みまして街区が割れた箇所というのは何件かあります。そこで何年か前、調査をした経緯はございますが、先ほど市民課長が申したとおり、いろいろ影響がかなり大きいということで、一応そこの調査で終わっていると聞いております。  以上でございます。 103 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 104 ◯17番(細谷祥子君) 今、その100軒についてのことがちょっとよくわからなかったんですけれど、では、最後の号のところで分けるということですか。それとも、その号の次に番号を振るというような分け方をされるわけですか。その辺がちょっとよくわかりませんでした。 105 ◯議長(篠宮正明君) 市民部長。 106 ◯市民部長(中島 哲君) 何丁目何番何号で、何号で分かれます。 107 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 108 ◯17番(細谷祥子君) そうすると、100軒目は100号ということになるわけですかね。 109 ◯議長(篠宮正明君) 市民部長。 110 ◯市民部長(中島 哲君) はい、そういうことです。 111 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 112 ◯17番(細谷祥子君) ありがとうございます。  今回、市民部の方の質問が多くて申しわけないんですが、緊急時の対応もそちらのほうに行きましたけれども、防災についてももう少しお伺いしたいことがあります。まず、先ほどの緊急時の対応なんですが、独居といいましても、本当に独居の方よりも、私は昼間独居の方の問題というのは今後いろいろ出てくるのではないかと思います。なかなか把握しにくいですし、福祉のところでもそこのところのすくい上げというのが完全ではないというふうに思っておりますので、そうした場合の手だてというものも、今後は、これは防災になるんでしょうか、福祉のほうの観点からなのかわかりませんけれども、市側としても考えていっていただきたいなというふうに思います。  それと、先ほどの防災のことに関してなんですけれども、いろいろ工夫をされ、いろいろな自治会等でも防災訓練などをなさっていらっしゃいますが、まず、六仙公園が防災機能を持った公園として整備されていると聞いておりますけれども、その進捗状況をお伺いしたいと思います。  また、地域防災計画の見直しのスケジュール、きのうも大まかには教えていただきましたけれども、これは東京都のほうとやりとりをしなければ進めることができないんでしょうか。地域性がある細かい事柄についてと、また、3.11を教訓に理念そのものを見直していくという動きもあります。今の防災防犯課の中では地域は自分たちで守るということが一つの目安として補助金等も出されておりますけれども、自分の身を自分で守るという、先ほどの教育のほうのお答えにもございましたけれども、その辺の観点から、地域防災の計画の中でももう少しきめ細やかなものを付していかなければいけないのではないかと思いますので、その辺についてもお伺いしたいと思います。そこは理念的なところかとは思いますけれども。  また、本年度から警察のOBの方が勤務していらっしゃいますが、たまたま田無管内がモデル地域ということで、防災に関しても少し力を備えていくということですので、その辺の連携、それから役割はどういったことになっているのか。  また、過去の議会の答弁の中にありましたように、調布市が防災教育の日を制定して防災訓練を一斉に行なう取り組みをしております。その辺について市はどういうふうにお考えになるのか。私、前に提案させていただいたのは、今までの防災訓練を木曜日ということでずっとしてまいっていますが、医師会のほうは特に木曜日という定めがなくてもというふうなこともちらっと聞いてはおります。もっと皆さんが参加できるような休日を取り入れたほうが効果的かと思いますので、その辺についてもお伺いしたいと思います。 113 ◯議長(篠宮正明君) 環境部長。 114 ◯環境部長(西村幸高君) それでは、環境部としまして、都立六仙公園に関しまして御答弁させていただきます。  これまでにも多くの議員の方より御質問、御提案をいただいてきております。現在、平成23年度から平成24年度末までの直近の事業計画でございますが、旧第八小学校跡地の整備となっておりまして、大規模な良質な土の搬入が既に終わりまして、植樹を初めとした公園の整備が進んでおります。平成25年度開園予定の計画はそのままの予定と聞いております。東京都におきまして今後10年以内での優先整備区域の公園と指定されていることからも、用地買収等に関しましても一定程度進んでいくものと思われます。  防災に資する公園との位置づけもついてございますので、防災面に特化して考えますと、現状の都立六仙公園の位置、場所からしましても、これまでにも御答弁してきておりますが、アクセス道路の整備や防災トイレ、防災ベンチの設置などを初めとしましたいわゆる防災機能の充実などにつきましても、市内部の関係各部署との連携を十分とりながら東京都とも協議してまいる考えでございます。 115 ◯議長(篠宮正明君) 防災防犯課長。 116 ◯防災防犯課長(増原貴文君) 地域防災計画の見直しについてでございます。  こちらにつきましては、さきの4月18日に東京都によりまして新たな被害想定が出されてございます。この被害想定に先立ちまして、昨年の9月に「防災対応指針」が東京都より発表されました。その中の考え方の中に防災隣組という考え方が出てきてございます。地域における防災力の強化も東京都としても取り組んでいくということでございます。市におきましても、そのような考え方から自主防災組織、地域における防災力の強化ということで進めてまいりたいと考えてございます。そういったもので、自助・共助・公助という立場の考え方は堅持をしていきたいというふうに考えてございます。  また、これらにつきましては、東京都の被害想定が出てきましたので、これらの修正案との整合性を図りながら防災計画の見直しの作業を進めてまいりたいというふうに考えてございます。  次に、元警察官の採用についてでございます。こちらについては、今、元警察官の採用をさせていただいたのは防犯に基づくものでございます。特に昨年は都内ワースト1となりました振り込め詐欺等の被害もございました。また、市内におけるひったくり等も件数が多くございます。これらについての防犯上の対策を進めていきたいという観点から元警察官の採用をさせていただいたということでございます。今後ともそういったところで進めていきたいと思います。  先ほど言いました田無警察における防災面の強化につきましては、モデルケースとして西東京市と田無警察署で進めていかれるというふうに伺ってございます。東久留米市の場合に、そういう中で何らかの連携が必要な場合には考えてまいりたいと思いますが、今のところ西東京市とということで聞いてございます。  次に、防災訓練についてでございます。こちらについては、今まで総合防災訓練については市内を3地域に分けて訓練をさせていただいて、いずれも学校の施設を利用させていただいての訓練とさせていただいております。これらにつきましては、学校の施設を利用するということから、子どもの教育にかかわるものについて配慮をしながら進めていくということで考えさせていただいておりまして、今のところ夏休みの期間に実施をしているということでございます。今後、そういった子どもたちの教育現場のところとかかわらない部分で総合防災訓練を進めていくと、さまざまな機関についても変更等を考えていくことも可能かというふうに考えてございます。今、そういったところでさまざまな観点を踏まえながら次の総合防災訓練のあり方についてもまた検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 117 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 118 ◯17番(細谷祥子君) 今、お答えいただきましたけれど、もう少し踏み込んでお聞きしたいなと思いますのは、もう少し総合防災訓練などについても具体的に想定内を含めたきちんとした訓練の仕方をこれからは考えていかなければ、もとのもくあみといいますか、同じことになるというふうに考えています。そこで市長にお尋ねしたいんですが、総合防災訓練に出ていらっしゃる方々、市の方は別としまして、ほとんどがボランティアですね、消防分団の方ですとか、災害防止協会の方ですとか、これは多分有償ではない形で出ていらっしゃる方もたくさんあって、仕事を休んでまで出てくるというのは大変つらいということを聞いております。それで、もっと首都圏直下型の地震に備えなければならないという現状で、まだ学校の教育現場を使って防災訓練をし続けていくという何か消極的な形をとっていくのか、それとも、もっとここできちんと抜本的に考え直して、みんなが参加して、そして親子で体験もできるようなコーナーもつくって、きちんとした、個々が自分を守るというような観点も含めた、理念的なこと含めた訓練というものを考えていかなければいけないと思いますが、その辺についてどうお考えになるかということが1点。  それと、旧大道幼稚園跡に防災倉庫ということですが、防災用の備蓄品の重量や有事の際の即効性を考えても階下のほうが適していると思いますが、そこに矛盾を市長は考えられませんか。  その2点についてお伺いします。 119 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 120 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目の総合防災訓練についてですが、御指摘のように、いかにして市民の皆様にいざ災害・地震等になったときに備えていただくかということが主眼になっているということは、御指摘のとおりであります。その主眼に基づいて行なっていく際に、現状では確かに、例えばグラウンドですとかいろんな活用ということは今後検討していかなければならないと思いますが、そもそも市を東部・西部・中部という形で分けていくというのも、各地域の方、その御近所の方がなるべく参加していただくために場所を毎年変えて開催してきたという経緯があるというふうに認識しております。  そういった中で、御指摘のように、確かにその中で工夫は当然しなければならないというふうにとらえております。現状、先ほど担当から御答弁したとおりではありますけれども、今の御指摘も踏まえて総合防災訓練のあり方、これはこの総合防災訓練についての市民の団体の委員会といいますか、そういったものを持っておりますので、そういった中でも今後十分にやはり議論をしていき、また、御指摘も踏まえた総合防災訓練のよりよいやり方というものを検討していきたい、また、定めていくべきことであるというふうに考えてございます。  2点目の旧大道幼稚園の使い方ということですが、確かに御指摘の部分として2階の部分と1階の使い方ということの中で、今、想定しておりますのが、1階の部分が御指摘のように教育相談室という形の活用ということと、あと、現状の大道幼稚園の跡のあの建物の形状というものの中で経費をなるべくかけないで、現行の部屋割りといいますか、そういったもので経費をかけないで使うという形の中で考えたのがこういった現状の形でございます。2階から1階におろすというようなことの手間というものは御指摘のとおりだと思いますので、そこの部分はもう少し、例えばリフトですとかそういったものが必要な機材が入るのか、入らないのか、そういうことも含めて今後検討させていただきたいというふうに思っております。 121 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 122 ◯17番(細谷祥子君) 今お答えになりました防災倉庫の件ですけれど、リフトとかを使うということですけれども、それでは、きちんとした試算を出していただきたいと思います。例えば2階になったときのリフトを使ったり装備のための費用というものは、階下に備えたときよりもかえってかかるのではないかと私は思いますけれども。  それと、先ほどお聞きしたのは、矛盾は感じないかということなんですが、重いものを上に載せて即効性もないような形をとるということに対して矛盾は感じませんかね。そこのところをちょっとお伺いしたいですね。  それともう1つ、防災訓練についてですが、先ほどいろいろおっしゃられましたけれど、根幹のところはお答えいただいてないんですね。先ほど都立六仙公園についてお伺いいたしましたら、平成25年度には開園するということなので、例えば、平成25年度開園の六仙公園を目安に総合防災訓練をしていけないかどうかというような具体的な検討にしていっていただけないのだろうか。例えば六仙公園ということだけではなくて、本当に市民の方々がボランティアとして平日に参加することは厳しいと。また、一般のお勤めしている方たちは参加ができないという状況の中、これは市長として市民の声をきちんと聞いていくというようなところからしても非常に不可解だなというふうに考えます。きちんと市民の声を聞いて市政運営をしていくというようなスローガンもあったわけですから、その辺についてはどういうふうにお考えですか。 123 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 124 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目の大道幼稚園跡のほうは、今、物資をどういうものを入れるかということも、やはり御指摘のように、余りにも重いものを上に持ち上げるというのは、それ、下げるときの手間というのは御指摘の部分もございますので、やはりこの大道幼稚園跡に搬入する際のそういった物資をどういうものにするかということを、リフトだとかそういったものによらないような機材を入れるとか、そういったことはやはり工夫が必要であるというふうに考えてございます。現状、そういった意味で矛盾は感じないかということでありますが、可能ならば、確かに御指摘のように1階というものも当然検討しなければならないと思っていますが、今、部屋割りと、教育相談室というようなものをあわせて整備した際の費用面、そういったものを検討しての現時点での考え方ということでありますので、御指摘も、今後もう少し踏まえてもう少し詳細に検討はさせていただきたいというふうに考えております。  そして、総合防災訓練につきましては、今、六仙公園の使用はどうかということに関しては、これは東京都との調整もございますが、東京都のほうも六仙公園は防災を拠点とした公園として整備するというような方針も示されておりますので、東京都とも少し相談をさせていただきたいというふうに思っております。 125 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 126 ◯17番(細谷祥子君) 東京都も行政はすぐには動かないわけですから、こういう提案をさせていただきたいと思いますので、ぜひそういう形で総合防災訓練はもっと皆さんが広くかかわれるような形で展開していただきたいなというふうに思います。  それと、備蓄倉庫の関係ですけれども、本末転倒だと私は思うんですね。だって、必要だから備蓄品を備えるのに、重いから備えられないというのは、市長として責任をどう考えているのかなというふうに思います。重いとか軽いとかの問題ではなくて、必要なものを備えていくということなんですから、それを重量がどうだからといって備えられないということは、とてもおかしいですよね。それはおかしいと思いませんか。財政的なことだけで人の命をないがしろにしているというふうに思われても仕方ないというふうに思いますけれども。だから、もともと論点がかみ合わないような感じがするんですけれども、階下に置いた場合と階上に置いた場合の試算をきちんと出せるのか、出せないのか、そこをちょっとお伺いします。 127 ◯議長(篠宮正明君) 企画経営室長。 128 ◯企画経営室長(小山 満君) 大道幼稚園跡ですけれども、園舎の跡地については庁内検討委員会で担当所管とも調整しつつ、1階、2階というところで、1階は教育相談、それから2階は防災備蓄倉庫ということで決定してございます。今、議員御指摘の部分も含めて、細部についてはこれから調整はしていきたいと考えております。 129 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 130 ◯17番(細谷祥子君) 先ほども質問の中で申し上げましたけれども、庁内ぎくしゃくしてなかなかうまく回っていないなというふうな雰囲気を感じるのは私ばかりではないかと思いますけれども、個々に担当に聞くと、必ずしもそういうふうな意見をお持ちとは聞いておりませんですね。例えば教育部がどうしても1階でなければならないというような理由は聞いておりませんし、また、防災のほうとしては「2階はちょっと不都合だな」というふうなつぶやきも聞いております。また、市民の感覚からいっても、矛盾しているというふうに皆さん思っていらっしゃると思うんですね。また、特に近隣の方々、大道幼稚園跡の近くの方々は、ここのところ、消防の方がいろいろ訓練をされていて、ベランダからずっと見ていて、「随分上手になったのよ」なんていう話も聞くぐらい皆さん注目していらっしゃる場所ですので、ここはきちんと理論的にも理由がつくような形で決めていっていただきたいので、その試算的なことを出していただきたいというふうにお願いしているんですが、要望にとどめて……(「予算特別委員会か何かに出してもらおう」の声あり)そうですね。予算特別委員会では、私、質問ができませんので、会派の中でかわって質問させていただきたいと思います。  それと、先ほどお聞きしました防災の件で、調布市の例をお伺いしたんですが、それについてお答えがなかったので、それ、後でお聞きしたいと思います。  また、防災に関して、防災教育ということで教育部のほうにもお答えをいただいていますけれども、ここは非常に防災と防災教育とがリンクするところでありますので、その再質問も含めてちょっとお話をさせていただきたいと思いますけれども、先ほど室長の御答弁の中に、みずから危険を予測し、率先して避難する姿勢という教育はこれからのように伺いました。東久留米市には津波はありませんけれども、大きな直下型の地震にはだれもが柔軟な対応を余儀なく求められていくと思います。ぜひみずから守る防災教育の徹底というものを東久留米市の教育に根差していただきたいと思います。自身がどう行動するかということが、今までの大震災の教訓をもとにまだまだ醸成されていないというふうに思います。  また、調布市の取り組みとして小中学校が同じ日時に一斉に避難訓練をするという取り組みを伺っておりますが、保護者も含めてさまざまな体験ができると思いますが、我が市において具体的にはどのように考えられておりますでしょうか。  また、文科省では検討するとされていますが、市独自ではどうなのでしょうか。御見解をお聞きします。 131 ◯議長(篠宮正明君) 防災防犯課長。 132 ◯防災防犯課長(増原貴文君) 失礼しました。調布市における防災教育の日ということで定められてございます。こちらについては、調布市では毎年4月の第4土曜日をこの日と設定されて、今年4月28日の土曜日に調布市の小学校、中学校全校一斉に実施をされました。避難所の運営をスムーズに行なうために地域の実態に即した形で進められたというふうに伺ってございます。こちらについては全国初の取り組みということでされたというふうに伺ってございます。このような地域の実態に即した地域との連携による防災教育と防災訓練の取り組みにつきましては、大変参考になるものとして注目しております。これについては、今後の学校単位での開催につきましては、高齢化の進展と世帯構成の変化などを踏まえた会場や開催方法について工夫や検討が求められるものと思われています。高齢化社会に対応した一般参加者の拡大ということも含めて、調布市の取り組みなども参考に調査・研究をさせていただければというふうに存じております。  以上でございます。 133 ◯議長(篠宮正明君) 教育部参事。 134 ◯教育部参事(片柳博文君) 実際の学校における一斉の訓練等の実施ですけれども、9月1日、これ、始業式の日になっていますけれども、この日を中心にして保護者等による児童・生徒の引き取りですとか集団の下校訓練といったことを学校ごとに取り組んでいるというのが実態であります。したがいまして、市が行なう防災訓練と学校が行なっている避難訓練等とのかかわりにつきましては、今後、担当課との調整により検討されていくものかなというふうに思っております。  それから、子どもたちがみずから自主的に考え、行動するという教育につきましては、実は本年も3月に東京都のほうが防災教育点検月間というような形で、子どもたちに日ごろの防災に対する意識のチェック等をするような取り組みもいたしたところであります。文科省も、それから中央教育審議会のほうでも、みずから考え、判断し、行動するということは、防災に限らず、今、求められている教育の非常に重点課題でありますので、防災教育においても子どもたちが判断できるような指導について教育委員会として各学校にも指導してまいりますし、連携して教育指導の充実を図ってまいるつもりでおりますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。 135 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 136 ◯17番(細谷祥子君) 担当の方にはさまざまな御答弁をいただき、お調べいただき、本当にありがとうございます。学校の取り組みは、釜石市が2006年からずっとかかわってきた方針というのが、今回、非常に結果が出て生かされているところがありますので、ぜひその理念ですね、決して油断することなく、きちんと物事を自分で考えて行動するということがこれからは本当に必要なんだと思います。  また、特にハザードマップだけに頼らない。それは基本的なハザードマップは大事ではあるんだけれども、それだけにとらわれていては、想定にとらわれていては危険を回避することができない。また、状況下で最善を尽くせ。そして、率先避難者たれというような言葉をおっしゃっています。いざというときには、他人を救うことよりもまず自分の命を守ることに専心せよと。人間はいざというときはなかなか逃げるという決断はつかない。でも、だれかが逃げるとそれにつられて群集心理が働き、みんなが逃げることにつながる。自分の命を守ることは周りの人たちの命を救うことになる。だからこそ君が逃げるのだというようなことを原則として、釜石の今回の津波でも、大声で叫びながら全力で駆け出した中学生が小学生を巻き込み、大挙避難する子どもたちの姿を見て住民の多くも避難を始め、子どもたちは文字どおり率先避難者となり、周りのおとなたちの命を救ったというようなことがあります。  今、総合的な訓練も、そして学校の訓練も、どうしても型どおりのものになりがちであり、避難所開設など、ある程度安定してからの生活の訓練などが、今、まちの中で非常に多いように感じますが、もっと初期の基本的な身を守るというようなことをぜひこれからの基本理念の中に入れていっていただきたいと思います。  また、冒頭の新藤監督は、小学校を舞台にした映画も撮られています。「さまざまな悲惨な事件が起きているのも、人間と人間のつき合いが希薄になってきたから。今の社会の状況を見ると、小学生から物の見方を考え直さなければいけないと感じる」と語っておられます。
     また、釜石の奇跡を生んだ片田群馬大教授も、「小中学校から社会全体の意識改革を」と取り組まれたことが結果を出しております。社会全体の危機管理に教育の役割は重要なので、これからもよろしくお願いいたしたいと思います。  また、最後、冒頭に質問いたしました市政運営について市長にお聞きします。本来、もっと市民の声を自由に市政に反映していくということが市長の目指すところではなかったかというふうに思っています。今回お聞きした質問事項は市民からの切実な要望、不安をもとにしたものです。視点を変え、工夫をし、解決しようとする熱意があれば、財政にかかわらず見直すことも可能な事柄もあります。例えば備蓄倉庫などがその例です。市長はいかが考えられますでしょうか。最後にお伺いしたいと思います。 137 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 138 ◯市長(馬場一彦君) 備蓄倉庫を一つ例として御質問でございます。市民の皆様の声を聞き、また、その要望または改善点の視点を取り入れて行なっていくと。その際に予算というものもあるかもしれないけれども、そこにとらわれずという御指摘、これはやはり行政としてもそういうことに対してしっかりと耳を傾けていかなければならないと考えております。現状、備蓄倉庫の大道幼稚園の跡利用につきましては、市で一定の考え方を、これは庁内で調整をとった上で決定させていただいた事項でありますので、現状、大変恐縮ですが、御答弁させていただいたとおりでありますが、今、細谷議員からの御指摘、この御指摘はいただいておりますので、そこは再度、市としてもその考え方をしっかりと固めさせていただくよう取り組んでいきたいというふうに考えております。 139 ◯議長(篠宮正明君) 細谷議員。 140 ◯17番(細谷祥子君) これからの防災は、防災から減災へと、また、地域から個人へと、個人が守るというようなことへだいぶ移行して、いろいろな幅広い考え方が生まれてきたように思います。そして、タイミングよく六仙公園は平成25年度にオープンということでした。ここでまた市長がきちんと皆さんをまとめリーダーシップをとるいい機会だと思いますので、ぜひ具体的な検討につなげていただきたいというふうに要望いたしまして、質問を終わります。 141 ◯議長(篠宮正明君) 以上をもって細谷議員の一般質問を終了いたします。    ─────── ◇ ─────── 142 ◯議長(篠宮正明君) ここで休憩いたします。  再開、午後1時。       午前11時49分休憩       午後 1時00分開議 143 ◯副議長(富田竜馬君) 休憩を閉じて再開いたします。    ─────── ◇ ─────── 144 ◯副議長(富田竜馬君) 議長交代します。  一般質問を続けます。  次に、「市行政について」、「教育について」と題して、野島議員から行ないます。  野島議員。     〔15番(野島武夫君)登壇〕 145 ◯15番(野島武夫君) よろしくお願いします。  6月議会が始まり、今までさまざま市長と議員とのやりとり聞いてくる中、やはり今の馬場市長の市政運営に多くの疑問を感じています。議員として、やはり今ここで厳しく質問し、やはりこの市政、市民のための市政に戻したいと思っています。  そういう中で、私も地方議員になって9年ちょっとがたちます。そういう中で、市政への質問と同時に、地方議員の一員として、この国、この仕組みづくり、法整備に対し、やはりしっかりと物申したいと思っています。東日本大震災から1年以上がたち、そういう中で今、日本の現状、地方議会でやはりしっかりと物申し、さまざまな大規模な災害等の緊急事態に備えて国がしっかりとした体制、法整備をしてほしい、そういう思いを強く持っています。  今、地方議会でそうした緊急事態に迅速かつ適切に対応することを国に求める意見書の採択が広がっています。消費増税の問題もそれは重要です。それと同じように、東日本大震災を受けて私たち、やはりしっかりとした備えをしておく。そして、そういう中で地方議員としてもこの市をしっかりとすると同時に、国に対して物申したいと思っております。  そういう中で、これは24年3月16日、さいたま市議会で原案が可決された「大規模災害等の緊急事態に迅速かつ適切に対応する包括的な法整備を求める意見書」、簡潔にちょっと読み上げさせていただきます。  「近い将来に大地震が高い確率で発生すると警鐘を鳴らされている今日の我が国において、災害発生時にあらゆる組織が、人命救助と2次災害防止のために、迅速かつ適切な行動をとれる体制を早急に構築することが求められています。昨年3月11日に発生した東日本大震災においては、多くの方々の尊い命が失われました。平成7年に発生した阪神・淡路大震災への対応について多くの問題点が指摘されたことを受け、災害発生時における国、地方自治体その他の公的機関の役割や権限が大きく見直されたところですが、東日本大震災への対応で明らかになった課題等を踏まえ、更なる改善の必要性が叫ばれています。」とあります。  「さらに、世界は今、地球温暖化や地殻変動による自然災害をはじめ、」と、さまざまなことが起きています。そういう中で、「我が国においても、このようなマルチハザードや、近い将来の大震災への対応を視野に、国民の安全に重大な影響を及ぼすような大規模災害等の緊急事態が発生した際に、我が国に暮らす人々の生命、身体又は財産を守るための権限付与と国会による民主的統制を可能とする法律の整備が必要であると考えます。」となっています。  その中で、「公的機関の責務の明確化と一層の権限付与、国会による事後統制の仕組み、基本的人権の最大限の尊重等を包含した緊急事態に対応する包括的な法律」、「政府の迅速かつ適切な意思決定を担保し、あらゆる組織・団体等に対して危機管理施策を統括的かつ総合的に推進する指揮機関の設置に関する法律」、こういうものを「地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。」とあります。  こうしたことをしっかりとやっていかなければならないと思っています。  菅 前首相、東日本大震災直後の対応、民間の検討委員会の中でも菅 前首相の意見、答弁、これはリーダーとしての力量と同時に、やはりこの日本としてしっかりとした仕組みづくり、法の整備をしておかなければならないと私は思っています。ぜひとも今やらなければならないこと、皆さんの御賛同も得ながらやっていきたいと考えています。  では、通告に従い一般質問をします。  1番、市行政について。  (1)市長の政治姿勢について。  今の市長と市役所の組織の状況を見ると、まとまりがないように思われます。先ほど細谷議員が言われていた言葉では「ぎくしゃくしている」という表現になるかと思います。例えば下水道条例や保育園の対応など、さまざまあります。先ほどは防災備蓄倉庫、聞いていて非常に不安であります。市長のリーダーシップ、組織をまとめる力量がないのではないかと思いますが、市長の考えを伺います。  (2)番として、上の原地区の企業誘致について。  上の原地区の企業等誘導については、支援委託業者とともに取り組んできていると思いますが、現在の状況について伺います。  また、有力な具体的な企業名などがあれば、あわせて伺います。  (3)障がい者福祉について。  イ、「活動センターかなえ」について。  活動センターかなえの施設整備の課題解決に向け、市としてどのように取り組まれているのか伺いたいと思います。この問題は、長い間、さまざま議論がされています。そういう中で、やはりここで解決しなければ、一歩を踏み出さなければいけない問題だと私は思っています。考えを伺いたいと思います。  ロ、移動支援について。  移動支援の利用状況と、今後の課題についてどのように把握されているか伺います。  (4)災害に強いまちづくりについて。  5月20日、第二小学校で住民による初めての自主防災訓練を行ないました。第二小学校の校長先生、副校長先生、学校関係者の方々が全面的に協力をしていただきました。その協力があったからこそできた防災訓練だと思っています。壇上で、この場で感謝を申し上げたいと思っています。  話を伺ったところ、昨年の3月11日、東久留米駅、多くの帰宅困難者が出たそうです。電車がとまり、そういう中で西武鉄道側、そういう指示があったのだと思いますけれども、第二小学校に多くの方が避難されて来られたと。そういう中で、学校側も当初、対応に悩まれたとのことでした。事前にしっかりとした仕組みづくり、やはりそういうものをつくっておかなければいけない、そういうものを痛感されたそうです。そういう中にあって、防災訓練、事前に住民と市とさまざまな関係機関とやっていきましょうということで行なわれました。  そこで伺います。第二小学校で開催された防災訓練から、イ、自助・共助・公助の観点からの取り組みについて市の考えを伺います。  そして、ロとして、24年度の主な防災対策について伺います。  教育について質問いたします。  (1)小中学校施設の大規模改修とそれに合わせたトイレの洋式化について伺います。  現在、校舎や体育館の耐震補強工事や空調設備の設置工事などが行なわれています。今年度でほぼ、課題としては耐震化、空調設備等はめどがつくものと思っております。次の課題として小中学校のトイレの洋式化、そして大規模改修工事と合わせた取り組みについて私は進めるべきだと思いますが、考えを伺います。  (2)図書館の運営について。  今回の6月議会に図書館条例の改正議案が提出され、地区館への指定管理者制度の導入の準備が始まったことは大変評価しています。つきましては、今後のスケジュール等について伺います。  また、多摩地区においての指定管理者制度の導入状況等がわかれば伺います。  (3)スポーツ祭東京2013について。  スポーツ祭東京2013の周知PRについて、今後の展開はどうなっていくのか。山岳競技の認知度が上がっていくような仕組みを考えてほしいと思っています。その取り組みについて伺います。  以上で壇上での質問を終え、自席にて再質問をします。よろしくお願いします。 146 ◯副議長(富田竜馬君) 市長。 147 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目の市長の政治姿勢についてということで、組織の掌握、把握についてということで御質問をいただいております。  庁内組織に対する対応につきましては、私は東久留米市の長として、市政運営に当たって基本的な考え方を示し、また、方針を伝えるとともに、さまざまな課題を解決すべく適宜協議し、進むべき方向と具体の指示をしております。ただいまいただきました御指摘も踏まえまして、今後も厳正に長としての責務に当たってまいりたいというふうに考えております。 148 ◯副議長(富田竜馬君) 行政管理担当部長。 149 ◯行政管理担当部長(橋爪和彦君) 企業誘導についての御質問です。  企業等誘導の取り組みにつきましては、現在、PR活動を中心とした誘導活動を展開しているところでございます。支援業務受託事業者におきましては、営業担当者が、その顧客を初め、市の誘導イメージにある企業等へのリーフレットの配付及び対面によるヒアリング調査を鋭意実施しております。担当部といたしましても、団地自治会等の地元関連団体に説明を行ない、事業への理解を求める活動や、金融機関、商工会やJAなど経済団体、鉄道会社などを訪問し、それぞれが持つネットワークを通じたPRや立地希望企業等の市への情報提供を依頼するなど、さまざまな活動を行なってきております。  今後は、夏をめどに進出希望企業の把握、企業ニーズの明確化に結びつけ、誘導の具体化に向けた取り組みを行なってまいりますが、御案内のように対象地は12万平米を超える広大な地域であり、多くの方々との意見・情報交換においてもさまざまな課題が提起されているのが現実であります。引き続きさらなる努力が必要になるものと認識しております。 150 ◯副議長(富田竜馬君) 福祉保健部長。 151 ◯福祉保健部長(鹿島宗男君) 3点目の障害者福祉についてでございます。  1点目の活動センターかなえについてでございます。  活動センターかなえは、重度の知的障害者の日中活動の拠点として、そして、市の事業であるさいわい福祉センターの地域活動支援センター事業を活用した障害者の進路先として、重要な通所施設でございます。また、今年度からの第3期の障害福祉計画の中、生活介護事業の整備目標を達成するためにも、その施設整備は市として喫緊の課題と考え、課題解決に向けて取り組みを進めております。  施設整備において、建物については国庫補助事業の活用が可能なので、代替地を法人が取得する方法はないか、この間、検討を進めてまいりました。都有地を取得するか、都事業の福祉インフラ整備事業を活用して賃貸借をする方法、民有地を取得する方法、民間の倉庫を改築して賃貸借する方法など、さまざまな可能性を追求し、それぞれの地権者と交渉をするなどしてまいりましたが、現状では適切な代替地を見出すには至っておりません。  今後は、引き続き地権者との交渉を進める一方で、活動センターかなえを運営する法人が土地を取得するか、賃貸借するためにどのような条件が必要なのか、逐一協議をしてまいります。  2点目の移動支援についてでございます。  移動支援事業は、障害者自立支援法の地域生活支援事業の一つとして、移動が困難な障害者の外出支援策としてこの間も充実に努めてまいりました。平成23年度末の利用登録者は320名で、23年度中の利用実績は2万9397時間となっております。月々の実利用人数では平均で192名ほどになっております。年々、支給実績が伸びております。  身体障害者については視覚障害者のみを支給の対象としてまいりましたが、それでよいのかが一つの課題となっておりました。これまでの議会での議論も踏まえて、今年度からは、重度の肢体不自由児のため外出が困難な身体障害者も新たに支給の対象とすべく要綱を改正いたしました。制度の改正の内容を広報等を通じて周知し、新たな利用者の登録を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 152 ◯副議長(富田竜馬君) 市民部長。 153 ◯市民部長(中島 哲君) 災害に強いまちづくりについて御質問をお受けしております。  市民が安心して暮らしていけるまちづくりは行政目標の一つであり、市民の皆様の御参加・御協力を得ながら地域防災対策を充実させていく考えであります。具体的には、防災につきましては東久留米市地域防災計画が策定されており、その中で、行政の役割、市民の役割、地域の役割がそれぞれ示されております。特に自分たちのまちは自分たちで守るという地域での安全・安心に対するコミュニティづくりを、市民の皆様の御参加・御協力を得ながら推進していく考えであります。  地域におけます防災力強化は重要であると考えております。去る5月20日、第二小学校で開催されました防災訓練では、周辺地域14の自治会、団体を初め、第二小学校の関係者、消防署、消防団、社会福祉協議会、それに市の初期活動班など、338名が参加されて合同防災訓練が実施されました。いつ起こるかわからない自然災害から身を守るために、市民の一人一人が日ごろから災害に対する意識を持ち、いざというときのための準備をしていくことが重要となります。この意味からもこのような訓練を実施し、運営していただいた各自治会の方々を初め、関係者の皆様にこの場をおかりしてお礼を申し上げさせていただきます。  また、市では、自主防災組織の育成に努めており、自分たちの地域は自分たちで守るということを実際に活動している団体に対し補助金等の交付を行なうなど、支援を引き続き行なってまいります。昨年度は、地域における防災訓練や講演会などが38ヵ所で開催されました。約4000人を超える方々が参加されるなど、活発化しております。市といたしましても今後ともできる限りの支援をさせていただきたいと考えております。  次に、24年度の主な防災対策についての御質問です。  東日本大震災は、従来の防災の概念におさまらない未曾有の大災害でありました。震源から遠く離れた都内においても、液状化や多くの帰宅困難者の発生など直接的な被害に加え、放射性物質の拡散、電力供給不足に伴う計画停電の実施などにより混乱が生じました。市では、このたびの都の被害想定の結果を踏まえ、今後、都の地域防災計画の修正案と整合性を図りながら、東久留米市の防災力の向上を目指し、地域防災計画の見直し作業を進めてまいります。  また、北朝鮮による人工衛星と称する長距離弾道ミサイルの発射事案などから、市における総合的な危機管理体制を構築するために、国民保護計画についても修正していく考えであります。具体的な対策といたしまして、防災行政無線の老朽化対策、防災倉庫・防災拠点の整備、避難所運営マニュアルなどの作成など進めていく予定でございます。 154 ◯副議長(富田竜馬君) 教育部長。 155 ◯教育部長(荒島久人君) 次に、小中学校施設の大規模改修、トイレの洋式化についてでございます。  既存の小中学校施設は、昭和40年代から50年代の児童・生徒の急増期に建築されたものが多く、その老朽化対策は喫緊の課題となってございます。児童・生徒の家庭におけるトイレ環境が向上し、また、公共の場所での改善が進んでいる中、小中学校のトイレについては改修が進んでいないものが多く、結果として取り残された存在になりつつございます。現在、日常の施設管理の中で臨時的なトイレの改修工事などは実施してございますけれども、校舎や体育館の耐震補強工事や空調設備工事などを優先して実施していることなどから、大きな予算を伴う抜本的なトイレ改修工事は進んでいない現状がございます。  そのような中で、トイレの洋式化を進めるべきとの御意見でございます。小中学校建物全体の老朽化が進む中、今年度は小山小学校と本村小学校の大規模改造工事に向けた実施設計委託を予定しており、今後はこの大規模改造工事を計画的に進め、この工事の実施に合わせたトイレ整備を行なってまいりたいというふうに考えているところでございます。  続きまして、図書館の運営についてでございます。  図書館の運営につきましては、東久留米市立図書館条例の一部改正を今回の議会に御提案させていただいてございます。お認めいただけますれば、地区館への指定管理者制度の導入に向けまして、指定管理者の募集のための要領などを作成してまいります。おおむね7月後半から募集に入りたいというふうに考えてございます。その後、受託者の選定を行ない、プロポーザル等により受託者を絞り込み、12月議会に指定管理者の指定をお願いしたいというふうに考えているところでございます。それがお認めいただければ、平成25年4月からの指定管理者による地区館の運営に向けまして引き継ぎを行なっていくという考えでございます。  続きまして、多摩地区での指定管理者制度の導入状況でございますけれども、稲城市では地区館1館で平成21年10月より、立川市で地区館2館におきまして平成22年6月より、武蔵野市で地区館1館におきまして平成23年4月よりという状況でございます。  次に、スポーツ祭東京2013のPRに関する御質問でございます。  議員から御指摘いただきましたとおり、山岳競技の内容を広く知られるように、効果的な周知やPRを重ねていかなくてはならないというふうに考えてございます。現在、実行委員会事務局では、まず、国体開催の周知を図るため、各種イベントにて「ゆりーと」の着ぐるみを用いたPR活動を行なっているほか、庁内で国体ポロシャツを製作し、来庁された方々にアピールを行なったり、また、インターネット上ではこれまでにない試みといたしましてフェイスブックとツイッターの公式アカウントの運用を始めるなど、従来の周知方法にとらわれないような試みや工夫を重ねております。さらに、クライミング体験事業を毎月開催するなど、競技の普及に努めております。また、通常、本開催の前年度に実施されるリハーサル大会も地域の機運醸成に寄与するものでございますけれども、山岳競技は今年度のリハーサル大会がないため、これにかわり、財団法人東京市町村自治調査会の助成を受け、10月に山岳競技に関するイベントを開催するという企画も検討しているところでございます。 156 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 157 ◯15番(野島武夫君) まず最初に教育から再質問をさせていただきます。小中学校のトイレの洋式化ということなんですけれども、小山議員が幼稚園児の話をされていて、今、子どもたちにとって、家庭が洋式になっていて、学校でというのでなかなか恥じらいもあったり何かいろいろと子どもたちの洋式を望む声があるみたいなんですけれども、こういう小中学校、実際、子どもたちというのはどういうものなのかなと。そういう声というのはどう把握されているのか伺えればと思います。 158 ◯副議長(富田竜馬君) 教育部長。 159 ◯教育部長(荒島久人君) 直接に児童・生徒からトイレの洋式化というようなお声はいただいてはないですけれども、学校からはやはりトイレの洋式化、各フロアに1ヵ所ぐらいはというようなお声はいただいているところでございます。 160 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 161 ◯15番(野島武夫君) 学校からの要望は各フロアに1ヵ所ということで、今度、大規模改修するに当たって、先ほどの答弁だと洋式化を検討してくれるというような話だったと思うんだけれど、全面的なのか、それとも1ヵ所でやっていくのか。何か私は全面的にやったほうがいいのかなとは思うんだけれど、ちょっとその辺の確認をしておきたいんですけれども。 162 ◯副議長(富田竜馬君) 教育部総務課長。 163 ◯教育部総務課長(東 淳治君) 大規模改造工事に合わせましたトイレの改修ということでございますけれども、トイレの洋式、和式、それから床を乾式にするのか湿式にするのか、そういったいろんな条件がございます。これについては、学校側の需要といいますか、お声等も反映させながら、それぞれその学校にふさわしい合った方式を用いていきたいと思っております。その中に必ず洋式トイレを設置したり、あるいはそのほか学校側が求めるトイレにおける必要な機能を設けていきたいというふうに考えているところでございます。 164 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 165 ◯15番(野島武夫君) はい、わかりました。学校側の要望を受ける形でうまくいい形で、きれいな形で、すばらしい、子どもたちが本当に心地よく利用できるような環境をつくってほしいと思います。
     次に、図書館の運営についてなんですけれども、今回、地区館への指定管理者制度の導入ということであります。地区館への導入の成果次第では中央図書館への導入も進めるべきだと私は思っていますが、見解を伺います。 166 ◯副議長(富田竜馬君) 教育部長。 167 ◯教育部長(荒島久人君) ただいま中央図書館への導入も進めるべきではというようなことでございます。今回は地区館3館への指定管理者制度の導入を進めるということでございます。当然、この導入の状況につきましてさまざまに検証が行なわれるということになるわけでございまして、その結果を受けまして中央図書館の業務の効率的な運用についても検討を進めるということになるというふうに考えておるところでございます。  しかし、一方、中央図書館は、例えば滞在型図書館への対応など、図書館にかかわる行政としての計画づくりとか蔵書構成とか選書などの機能も担っているところでございます。これらの機能につきましては行政みずから当たる必要があるというふうに考えているところでございます。 168 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 169 ◯15番(野島武夫君) ここで地区館への指定管理者制度の導入、やはり市全体のネットワークで考えると、そこで決まった指定管理者、それが将来的に中央館も、私はそういう思いがしているんですけれども、そういう私の夢、思いがあるんですけれども、そういう中で、先日、文教委員会で立川市のほうの図書館の視察をされたと伺っています。先進市になると思うんですけれども、立川市でのこういう声、導入しての状況等、伺えればと思います。  そしてもう1つ、九州に武雄市といういろいろと改革を進めているところがありまして、私も会派視察で行っていろいろと感銘を受けた市長がいらっしゃるところなんですけれども、そこで、民間の力をかりて、TSUTAYAというのかな、そういう民間に指定管理者になってもらって、年間1億4500万円で運営し、市の図書館をTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブへ業務委託すると。で、基本合意に達して6月議会でその辺の条例も出てくるみたいなんですけれども、開館時間は現行の午前10時から午後6時が午前9時から午後9時となり、しかも年中無休となると。また、閲覧書籍も約8万冊から20万冊にふえ、さらにカフェ・ダイニングの併設も予定。コスト面では約1割削減。さまざまなこういう民間活力をして今までの図書館をさらに市民サービスを向上した展開を計画されているんですけれども、この取り組みに関して、民間委託することで、指定管理者にすることで可能になってくるんだと思うんですけれども、その辺の考えを、市長なり担当の評価を伺いたいと思います。 170 ◯副議長(富田竜馬君) 教育部長。 171 ◯教育部長(荒島久人君) まず1点目の立川市での指定管理者の関係でございますけれども、これにつきましては、お伺いさせていただきまして、試行導入の検証結果という資料もちょうだいさせていただきました。その中では、開館日の拡大とか開館時間の延長とか、貸し出し冊数は伸びたり、または自主事業がふえたりというようなことがあり、また、全体の総括の中では、読み上げさせていただきますと、「平成22年度終了時に行なわれたモニタリングにおいても、要求水準書等に定められた水準を満たしているとの結果が出ているほか、これまでのところ運営上の大きな問題点や課題も生じていないことから、図書館における指定管理者制度導入については評価が得られたと判断しているところである」というような検証結果ということもいただいたわけでございます。  もう1点の武雄市でのものということでございますけれども、これにつきましては、いろいろな波紋というんでしょうか、そういうところもあるというふうに思っているところでございまして、これにつきましてはいろいろと意見の分かれるところかなというふうに思っているところでございまして、9つの市民の価値を上げるというようなプラスで言われている部分もありますし、または図書の履歴というところの部分も言われているところもございます。そういう中で、東久留米市というところではこういうところまでの指定管理の導入というんでしょうか、そういうことまでには至らないのかなというふうに考えているところでございます。 172 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 173 ◯15番(野島武夫君) 立川市のほうでは指定管理者制度の導入、評価するということで、これは中央図書館の話になると意見が分かれるところという御指摘なんですけれど、この武雄市の取り組みと、私、考えるのは、この東久留米市の状況を考えると、これはリーダーの、要するにリーダーシップの違いだなと思っています。リーダーというとそれは市長になるんだと思いますけれども、改革を進める、その辺だと私は思うんですけれども、これはそういう思いを述べさせていただいて、スポーツ祭東京の取り組みについて再質問をします。  近隣他市では、カウントダウンボード、500日前からになるのかな、東村山駅のところにカウントダウンボードを設けてやられたり、目に見える形でのPR活動が始まっています。東久留米市ではどう考えていらっしゃいますか。 174 ◯副議長(富田竜馬君) 教育部長。 175 ◯教育部長(荒島久人君) 見える形でのPRが始まっているというような御指摘でございます。今、そういう意味で他市に比較して市内の盛り上がりが出おくれているのではないかという御指摘かなというふうに受け取ったわけでございます。これにつきましては、1年半後の国体の開催時に盛り上がりのピークが迎えられますよう、また、市民の皆様の機運が維持できるよう、計画的かつ効果的にPR活動を展開してまいりたいというふうに考えているところでございまして、今、内部でいろいろ検討してございまして、例えば、今後、下半期ぐらいからは駅周辺を中心とした各種の装飾とかスポーツセンターの送迎バスへのPRラッピングなどさまざま検討しているというところでございます。 176 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 177 ◯15番(野島武夫君) さまざま検討しているということで、期待しております。ポロシャツということで、私も申し込みました。国体PRポロシャツ。いい取り組みだと思います。市民対応の窓口でもポロシャツを着用されて市の職員が実際の業務をやられているという取り組みもいいことだと思います。個人的には議会でも盛り上げていきたいのでポロシャツ着用議会ぐらいやりたいと思うんだけれども、東部地域のスポーツセンターで国体が行なわれます。そういう中で、私も周辺に住む、そこに住む身として、やっぱりしっかりと、夏祭りなどで「ゆりーと君」とかその辺にぜひとも出てもらって、子どもたちにPR活動してもらいたいと思っています。その辺の要望を述べさせてもらって、担当の方にはぜひとも国体成功に向けて頑張ってほしいと思います。東久留米市を、東京都、そして日本全体にPRするいい場ですので、ネット、ツイッターやフェイスブックでもどんどん情報を発信していただき、そのポロシャツでどんどん盛り上げていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。  続きまして、市行政については、すみませんけれども、逆からというのか、下からというか、逆から質問させてもらいます。災害に強いまちづくりということです。いろんな取り組み、防災についてしっかりと担当の決意、わかりました。そういう中で2点質問させていただきます。  1つは担当のほうに。これは、二小の防災訓練の反省会がありまして、そういう中でいろいろと話し合って、一度で終わらすのも……、もう一度やってみようと。そういう中で市民の中にやっぱり定着させていきたいなという思いで今まとまっております。また、学校側ともまた話していきたいと思うんですけれども、そういう中で、今回は避難所の設営、避難所の中のパーティションとかそういうものを体育館でやったんですけれども、そういう中でいろいろと段ボール等協力してくれるところがあって、かなり防災倉庫に段ボールなんかも備蓄できるようになって、それと、やっぱりAEDの体験という形でみんなが実際やって、大変よかったという意見をもらっています。  そして、次回、来年もしできるなら、昨日の阿部議員の一般質問の中で提案されていた避難所運営ゲームHUGというのを伺っていて、実際問題、ぜひともやってみたいなという思いがしています。具体的にはある程度市のほうでもノウハウを持ってもらって、私たちも勉強しなければいけないんですけれども、市民の方にやっぱり指導役というのかな、そういうのになってもらいたいなと思っているんですけれども、その辺、具体的に来年度やりたいなと思うんだけれど、その辺の市の対応はどうか、可能なのかどうか確認したいと思います。  それから、これは市長になると思うんですけれども、先ほど細谷議員の質問の中で、旧大道幼稚園の跡の防災倉庫が2階にある、で、リフトの試算をという形で言っていました。予特までに出してくださいというのをここで要望したいと思っているんですけれども、もう1つ、あわせて、市長と細谷議員のやりとりを聞いていると、何か答弁がだいぶ変わっているような感じもあって、実際この旧大道幼稚園の防災倉庫に関する庁議での議論ってどんなことがなされているのか。何か先ほどつぶやきがあったということなんだけれど、まとまっていないのではないかということで、その辺の何か出せる資料があれば。もう正式決定なのか、それとも……その辺をちょっと、予算特別委員会までで結構ですから、資料提出を可能ならお願いしたいと思うんですけれども。 178 ◯副議長(富田竜馬君) 防災防犯課長。 179 ◯防災防犯課長(増原貴文君) 避難所におけるHUGの訓練につきましての御質問でございます。こちらにつきましては、静岡県で開発されたゲームということでされております。こちらについては避難者カード等を使ってさまざま避難所における情報が書かれたものを使いながら疑似体験をするゲームとして開発されたものと伺っております。周辺市における取り組みにつきましては、東大和市、国立市、立川市なども同様な訓練が行なわれてございますが、どちらの市においても委託による取り組みが行なわれてございます。こちらについてもやはり東久留米市における防災担当においてもノウハウがございませんので、これ、例えば教育がまず必要になってまいります。その上で市民を交えた中での訓練ということになると思います。こちらについてはそういうことが実施されているというのは存じておりますけれども、調査・研究をさせていただければというふうに考えてございます。 180 ◯副議長(富田竜馬君) 市長。 181 ◯市長(馬場一彦君) 先ほどのリフトの試算ということでありますが、これは、先ほど私、御答弁しましたように、防災備蓄倉庫2階に、また、教育相談室が1階にという形の中で、これは行政内部で決定しております。その上で、例えば、御指摘のように、2階に持っていくということになりますと、リフトを使わないでも可能なような物資、そういったものをやはり工夫としてしなければならないということを先ほど申し上げた次第であります。ですので、リフトの試算といいますか、リフトを仮に買った場合のそういった見積もり等はお出しすることは可能だと思いますけれども、この2階に防災備蓄倉庫を設けるということの、やはり2階ということの特性をしっかりと考慮して、その上で備蓄品を備蓄するという考えでございます。 182 ◯副議長(富田竜馬君) 企画経営室長。 183 ◯企画経営室長(小山 満君) 旧大道幼稚園の跡地の備蓄倉庫の庁議ということでございますが、本年第1回定例会において旧大道幼稚園の跡地利用ということで行政報告をさせていただいておりますので、当然、それ以前に庁議決定をしているということでございますから、それでも資料ということであればこちらのほうで考えますけれど。 184 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 185 ◯15番(野島武夫君) 先ほどの細谷議員とのやりとりを聞いていると、市長が行政報告で決定していたんだろうけれど、市長の答弁は決定を受けたという認識がないような答弁をされております。私、それは非常におかしいなと思っております。では、その辺の資料のことに関してはまた相談させていただいて、次に進めたいと思います。  次は、障害者福祉で活動センターかなえについてなんです。先ほど御答弁、非常にいろいろと動かれているという形で評価します。ぜひともそれを結果を出すことに向けて先送りすることなく動いてもらいたいと思っています。  これも、昨日、津田議員の一般質問で的確な指摘だなと思って伺っていたんですけれども、過去の経緯の中で市側がお願いして始めたことという形で指摘されていました。いろんな中で過去の──私もこれで3期目ということなんだけれど、その中で過去あるんだけれど、新人、新しく入られた議員も含めて、この問題はずっと長年ある問題で、そろそろ、議会もそうなんですけれども、この問題を解決に向けて、議会、そして担当、最終的には市長の判断になると思うんですけれども、これは必ず解決していくんだという強い思いがないと、また今までどおり先送りになってしまう問題だなと思っています。そういう中で、今回、家族会の方から、今こういう現状で、何とかしてほしいという請願が出ています。そういう中で、ぜひとも担当の方のこの問題を解決するんだという決意を伺えればと思います。  あわせて、これは市長になると思うんですけれども、議会がこうやって問題解決に動き出す。そして担当がしっかりとした決意を持って進むという答弁をいただけるなら、やはり市長がそれをしっかりと決断する、もうそういうときに来ていると思うんですけれども、その辺の市長のこのかなえに対する考え方、伺いたいと思います。 186 ◯副議長(富田竜馬君) 福祉保健部長。 187 ◯福祉保健部長(鹿島宗男君) 担当部といたしましても、課題解決に向けまして最大限の努力をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 188 ◯副議長(富田竜馬君) 市長。 189 ◯市長(馬場一彦君) この活動センターかなえの旧いずみ幼稚園の今の状況ということの中で、この活動センターかなえの今後のことということは、もうこの2年間ほど、各議員、多くの議員から御質問いただいております。その際にもお答えしておりますし、また、現在でも考えは変わりませんが、市の最重要課題の一つであるという認識はいささかも変わってございません。現実、御指摘のように解決にまだ至っておりませんが、ただいま担当部のほうからも御答弁させていただきましたように、この解決に向けて最大限努力していくつもりでございます。 190 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 191 ◯15番(野島武夫君) 今、担当部長がしっかりやっていただけるという形で御答弁いただきました。ありがとうございます。馬場市長のほうでは、最重要課題の一つ、最重要課題ということでいいんだと思うんですけれども、そうした認識でやはり決断してくれるという答弁だと私は思いましたので、ぜひともよろしくお願いいたします。  次に、上の原地区の企業誘致についてなんですけれども、私としてはぜひいい企業に来てもらいたいと思っています。あれだけの広さの場所、それを本当にいい活用をしてほしいと思っています。さまざま今までのやりとりの中でも、いい企業に来てもらうにはそれなりの、こういう経済状況下ですから、優遇策等の検討も必要だという意見も出ています。企業との話し合いの中でそういう優遇策が必要となることもあるんだと思いますけれども、その辺の考えを伺いたいと思います。 192 ◯副議長(富田竜馬君) 行政管理担当部長。 193 ◯行政管理担当部長(橋爪和彦君) ヒアリングなどを通じまして、一般論としては優遇策として固定資産税の減免というのが一般的な話でございます。また、業種によりましてはさまざまな補助的なものを要望されるケースというのも幾つか聞いているところでございます。検討を行なっていくに当たりましては、既存立地企業とのバランスなども考慮しなければいけないというふうに考えておりますので、引き続き企業誘導を具体化していく中で効果的・効率的な優遇策を検討していきたいというふうに思っております。 194 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 195 ◯15番(野島武夫君) ぜひともよろしくお願いいたします。  最後なんですけれども、市長の政治姿勢というところで質問します。今回、議会が始まる前に、2件、うん、なるほどなという陳情が出ています。陳情第2号 馬場一彦市長の辞職勧告決議を求める陳情。陳情、馬場市長は読まれていると思いますけれども、「東久留米を愛しているなら辞職して再立候補を求めます」と。議会に対して「再度辞職勧告決議を上げることを求めます。よろしくお願いします」ということと、第3号では、「東久留米市個人情報保護条例の順守を求める陳情」の中に、馬場市長のこれも政治姿勢なんだと思いますけれども、「苦情申し出の対応はこれで終わりでは納得がいきません。誠意を感じることができません」とはっきりと述べた陳情が出ています。陳情、今、委員会で審査という形がないんですけれども、これは直接市長のほうに届いているということだと思いますけれども、まず、この陳情2つに対する市長の考えを伺います。 196 ◯副議長(富田竜馬君) 市長。 197 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目の2つの陳情についての見解ということでありますが、1点目の再度立候補をということですけれども、そのような考えは一切ございません。  2点目の個人情報の取り扱いと誠意が感じられないという趣旨の陳情についてということでございますが、こちらにつきましては、この間、直接、また、先方の方とのお話の中でしっかりと文字に残していただきたいということでのお手紙での謝罪等々させていただいております。私としては最大限誠意を尽くしておわびも申し上げているところでございます。 198 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 199 ◯15番(野島武夫君) おわびを申し上げていると。で、誠意を尽くしているというんだけれど、こういう形で陳情という形に出てきているのが結果なんだと思います。市民の方は納得していないのではないですか。  それと、「コンパクトシティ東久留米」、全面取り下げしないということなので、これはしなければいけない質問だと思うのでします。小山議員の質問を続けさせていただくと、「コンパクトシティ」、議会で理解されていないものを市民の方々に理解してもらえると思っているのか、そこを伺うのと、もう1つ、「我流で」という形で馬場市長は答弁しています。このコンパクトシティは我流なんだと。これって市民の理解もない中、それで市政運営をされては市政は混乱するだけだと思います。議会も市民も理解できない我流のコンパクトシティ。この市長の発言というのか、責任、本当に聞いていて情けなくなりました。御答弁お願いします。 200 ◯副議長(富田竜馬君) 市長。 201 ◯市長(馬場一彦君) 私がお示しして「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ東久留米」というこの考え方、これは今回、市長報告でも一番最後の部分で述べさせていただいております。重複になりますので読み上げませんが、私がこの東久留米のまちづくり、4年間、私が市長としてまちづくりに対する基本的な理念、まちづくりの理念として述べさせていただいていることであります。これは所信表明、施政方針等、また、質疑の中で、この間、明らかにさせていただいているつもりでございます。市民の皆様に対してということ、先ほど小山議員の御質問でもございましたが、所信表明で述べている部分のとおりでありますし、これから市民の方とお会いしてまたそういったことがもしお話しできる機会があれば、それは当然、私のまちづくりに対しての思い、そういったものはしっかりと述べさせていただきたいというふうに考えております。  2点目の我流、私がこの「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ東久留米」ということで私のまちづくりの理念を掲げております。これは我流というよりも、私がやはりまちづくりをする上での長としての考え方、また、思いを込めてこの言葉を基本理念として持っておるものですので、私がこの東久留米のまちづくりをこういうまちにしたい、そういったことで述べさせていただいておるものでございますので、ぜひとも御理解いただければというふうに思います。 202 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 203 ◯15番(野島武夫君) 私はね、それ、理解できないんですよ。コンパクトシティというのは、これは市長選、そして議員時代、そういう中で馬場市長を支持する方々が南沢五丁目の大型商業施設の見直しというのかな、縮小、そういう中での「コンパクトシティ」という言葉で、それで馬場市長は選ばれた。それが今回の市長報告でそこの部分は取り下げますと。要するに市長選とかみんなで応援してくれた方、支持者の方々の部分だけは取り下げて、結局、市民の理解も市長選でも認めたわけではない「コンパクトシティ」を所信表明で述べてしまっているから、もう全面取り下げできないというような趣旨で、それって、それで市政運営をしている自体、おかしいのではないですか。この我流なら我流のコンパクトシティ、市長選で市民が理解して、それで市政運営をするならわかるんだけれど、市長選で訴えたものは取り下げてしまって、所信表明で述べているから取り下げられないって、おかしいと思いませんか。ちょっと私、理解できないんだけれど。 204 ◯副議長(富田竜馬君) 市長。 205 ◯市長(馬場一彦君) 今回、市長報告で述べさせていただいておりますように、私が議員時代の南沢五丁目大型商業施設建設に係る「コンパクトシティ」につきましては、私の思い描いていた地区計画の見直しというものが現実的に実施できなかったということがございます。私が選挙戦時にこのイオンの大型商業施設の見直しということは、地区計画を変更して、商業施設だけではなくてほかの機能も持ってくる、そういった地区計画にすべきであるということを申し上げて選挙戦を戦ってきたということを述べております。ですので、この地区計画の見直しというものが──現実、現在、イオンの商業施設の建設が進んでおります。地区計画の見直しができなかったということがございます。ですので、私、議員時代に述べていたこういった一連のことにつきましては、厳粛に受け止め、取り下げさせていただいたということでございます。  そして、私は、「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ東久留米」ということで、これは市長ということで、市長に就任いたしまして4年間の所信としてその基本に据えていくということで、東久留米のまちづくり、東久留米においてのまちづくり、その基本理念をあらわしたものでありますので、この基本理念に基づいて私はこの東久留米の市政運営を行なっていくというふうに考えてございます。 206 ◯副議長(富田竜馬君) 野島議員。 207 ◯15番(野島武夫君) 私、思うんですよ。この東久留米をよくしていきたいと私たちは思っています。そういう中で今の市長の答弁を聞いていると、要するに、今挙げているコンパクトシティって、小山議員も指摘されているように、何の根拠もない、法的な根拠もないし、何もない。市民も議会も理解されていない。そういう市政運営にこだわり続ける馬場市長の、何でこんなことにこだわり続けるのか、残念でなりません。もう時間がないので、そういう思いを伝えさせていただいて終わりにします。 208 ◯副議長(富田竜馬君) 以上をもって野島議員の一般質問を終了します。    ─────── ◇ ─────── 209 ◯副議長(富田竜馬君) ここで休憩いたします。  再開、午後2時20分。       午後 2時00分休憩       午後 2時20分開議 210 ◯議長(篠宮正明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。    ─────── ◇ ─────── 211 ◯議長(篠宮正明君) 議長交代いたします。  次に、「市行政について」、「教育行政について」と題して、並木議員から行ないます。  並木議員。     〔21番(並木克巳君)登壇〕 212 ◯21番(並木克巳君) それでは、通告に従い一般質問させていただきます。  今定例会、非常に波乱含みのスタートであったというのが私の率直な感想であります。なぜそのような波乱含みのスタートとなったか。後々、質疑の中でいろいろと明らかになってくるかもしれませんけれども、やはり政治家としてどのような姿勢を示すのか、また、議会とどのように向き合うのか、また、その奥にいる市民の皆様にどのように自分のメッセージを発信していくのか、まさにそういったところが非常に問題視された結果の上での波乱含みのスタートではなかったかなというふうに思っております。  そこら辺も含めまして、まず、行政報告並びに市長報告に関して一言申し上げたい、そのように思っております。  議会初日に行なわれました行政報告に対し、多くの議員から質問がありました。報告事項はそれぞれが重要な課題であり、多くの議員から質問が出ることは活発な議会として重要なことであります。その中でも特に一般廃棄物処理基本計画の報告並びに都市計画マスタープラン改定の報告に関し、長い時間が使われております。  一般廃棄物処理基本計画の報告では、第1回定例会でも多くの議員から質疑が交わされている、とても関心の高い課題のごみ有料化についての進め方並びにその実施時期についての質疑が交わされました。しかし、市長答弁をめぐり、つじつまが合わない場面が発生し、調整のため休憩する場面がたびたびあり、結果的に謝罪の上、答弁を修正する場面がありました。  都市計画マスタープラン改定の報告では、市長の「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ」との関連性について質疑が集中し、同じく多くの休憩を挟み、答弁調整をする場面がありました。この課題も、さきの第1回定例会において質疑が集中しております。今回は、その経過も含めさらに踏み込んだ質疑がされておりました。しかし、質疑と答弁がかみ合わず、さらにやりとりが一時ヒートアップする場面もあり、結果的に延会せざるを得なくなり、翌週に議会日程を追加し、行政報告並びに市長報告の日程追加をするといったことになりました。この都市計画マスタープラン改定の報告の質疑においても市長は陳謝をし、答弁の変更をする場面が発生しております。  以上のような第2回定例会の滑り出しであります。さきの定例会から時間がたっていないにもかかわらず答弁が変わる実態、しかも、議員からの関心が高く、前回質問が集中した懸案課題に対し、その対応が今回のようなありさまであることに、大変危惧をしております。庁内の連携はしっかりできているのか。指示は的確に示され、方針や計画等の共有がされているのか。市長の答弁が二転三転するのは何が原因なのか。市長自身に課題があるのか。さきの定例会で辞職勧告決議が15対6で可決された後の定例会の滑り出しがこのような結果となってしまい、議会との信頼構築に全身全霊を注がなくてはならないはずの市長ですが、さらなる不信を招いてしまう姿勢に言葉を失います。  さらに、市長報告では、大変多くの議員よりその報告内容に対し「理解に苦しむ」との意見や、質疑を通して多くの矛盾点が指摘をされております。私自身も余りに理解に苦しむ内容に唖然としてしまったのが本当のところであります。多くの議員から指摘を受けていることは単なる偶然ではないはずであります。指摘された点をどのように受け止めるのか、まさにみずからの度量と見識が試されているのであると思います。市長自身も行革の必要性を述べられ、議会に対し理解と協力を常々述べられております。しかし、幾度も陳謝や答弁の変更を繰り返す市長をどうやって信頼すればいいのでしょうか。問責決議や辞職勧告決議が圧倒的多数により可決している結果をどのように理解し、学習されておられるのでしょうか。今定例会の行政報告や市長報告での市長の姿勢を見るに、議会からの決議を受けたことに対し、本当に真剣に向き合ってこられたのかと疑問に感じてしまいます。  一歩でも東久留米市を先に進めたい、その思いで議会は議論を重ねております。願わくは、馬場市長もそのような思いを持ち、真剣に市政運営に取り組み、東久留米市民の未来や市政の発展を目指してくれたらと願うばかりであります。  それでは、質問に移ります。  初めに、市長の政治姿勢について伺います。  さきの私の一般質問では、「市民に負託されたこととは」との質問に「行財政改革を推進する」との答弁がありました。「将来にツケを残さない」との文言を引用して、改革に対する姿勢をアピールもされていましたが、私は、市長就任当初の言動を踏まえ、「行革には積極的ではなかったのでは」と指摘をしております。多くの公約をほごにし、「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ」も理想であり、単なるスローガンとの位置づけに後退している。このような状態で選挙時と今では別人ととらえられても仕方がない。馬場市長は市長になって本当は一体何がしたかったのかお伺いいたします。  続いて、行財政改革。持続性と発展性について伺います。  行財政改革は待ったなしの状態であるという実態は、多くの方が理解しているところであろうと思います。その上で、持続可能な自立した東久留米市をいかに構築していくのかが大きな課題となっています。東久留米市は現在、アクションプランと7つの道標という改革目標を掲げ、行財政改革を進めております。さらに、身の丈の市政運営を維持するにも、高齢化や景気の状況も含め、税収が劇的に上がる要素は描けない、そのような中でいかに持続可能な財政構造を築くのかが問題であります。そして、行革一辺倒で将来にわたって安定的な税収増を見込むことは難しいと言われてもおります。将来にわたって持続し、安定的な市政運営を行なうためにも、税収構造の改善、担税世代の増加等を真剣に考えていかなくてはならないと考えます。  そこで伺います。東久留米市の持続性、歳入と歳出の見通しの考え方とその対策について伺います。  また、発展性に関して、税収構造の改善等のビジョンは、縮減する身の丈、その打開をどのように考えるのか伺います。  最後に、教育とスポーツ環境の整備について伺います。  青少年の健全な心身の育成や生涯にわたってスポーツに親しむ態度を養う上で、子どもたちが行なう体育やスポーツの環境整備が重要と考えます。東久留米市では西中のハンドボール部が全国制覇という実力を持ち、その環境維持に努力をしていただいてまいりました。市内の他の中学校でもそれぞれに部活動は行なわれ、それぞれの特色を継承し今日があるものと考えます。しかし、このような部活動に関して言えば、それぞれの学校ごとに環境は違い、その支援体制も一律とは言えません。  また、市内のスポーツ施設に関しても、日ごろより整備・充実が叫ばれる状況の我が市であり、市全体としてもスポーツに親しめる環境づくりは大切であると考えます。東京国体やオリンピック等が間近に迫り、スポーツへの関心は高まるはずであります。このような機会を大切に、スポーツ環境のさらなる整備・充実を検討されたいと思います。  そこで、子どもたちへの充実したスポーツ環境の提供と、生涯スポーツを支える仕組みづくりのための学校・家庭・地域などの連携のあり方について教育委員会の考え方を伺います。  以上で壇上での質問は終わります。御答弁によりまして自席での質問をさせていただきます。 213 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 214 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目の市長の政治姿勢についてということで御質問いただいております。  私は東久留米市長として、東久留米市の将来にわたって自主・自立した基礎自治体としてしっかりと財政基盤が確立され、行政サービスを安定的に提供できる、そのようなまちづくりをしたいと思ってございます。現在、東久留米市が直面している経済・社会情勢の中にありまして、市の財政健全化に向けて先頭に立ち全力で当たっております。これまでも、改革の7つの道標、第4次行財政改革基本方針・行財政改革アクションプランをお示しし、さまざまな行財政改革に取り組んでまいりました。厳しい財政状況下にありまして、東久留米市が持続可能な自主・自立した基礎自治体としてあり続けるためには行財政改革に不断の取り組みが求められ、市長としてこれを断行していく、そういう責任があると認識しております。  今後も、「情報公開、市民参加、市民対話」を基本姿勢に据え、市長としてリーダーシップをとり、全庁一丸となって行財政改革を推進することが市民の皆様に安定した行政サービスを提供し続けることにつながるものと考え、そういった市政運営に取り組んでまいりたいと考えております。  2点目の行財政改革のイ、持続性と発展性についてということで御質問をちょうだいしております。
     今日の超高齢社会に伴う社会保障関係経費の増加と、担税世代の減少に伴う市税収入の落ち込みが続く状況下で、今後もこうした厳しい状況は継続していくものと予測されます。これまでも、歳出の抑制、歳入の確保の取り組みを着実に進めながらも、毎年の予算編成の段階では約10億円の財源不足が発生していることから見ても、厳しい財政状況であることに変わりがないのが現状でございます。  引き続き歳入・歳出のバランスが維持できる財政健全化を図っていくことが必要であり、そのためには、歳入の確保策としましては、公共施設使用料の見直しや中・長期的には企業誘導の取り組み、歳出面におきましては、人件費の削減を継続的に進めるとともに、今年度におきましても補助金の見直しへの取り組みを行なっていきたいと考えております。  改革・改善に取り組む戦略としての第4次行財政改革基本方針・行財政改革アクションプランを今後もスピード感を持って着実に取り組んでいき、また、市政を取り巻く諸情勢の変化に対応し、さらなる改革・改善の推進に努め、持続可能な行財政構造の確立に向けた努力を続けてまいりたいと考えてございます。 215 ◯議長(篠宮正明君) 教育部長。 216 ◯教育部長(荒島久人君) 続きまして、教育とスポーツ環境の充実についてでございます。  現在、市内学校における体育・スポーツへの取り組みにつきましては、学校ごとの工夫された体力向上のためのプログラムや、東京都のスポーツ教育推進校事業の積極的な活用、部活動などが実践されてございます。特に全校とも教育目標の中に「健康な子ども」や「丈夫な子ども」、「たくましい子ども」などを掲げており、健康についての関心を高め、進んで体力の向上を図る態度をはぐくむとともに、生涯を通じて体力の保持・増進を図る基礎を培うことができるよう、さまざまな取り組みが行なわれてございます。  一方、生涯スポーツの分野では、スポーツ施設の各スポーツ教室や大会のほか、地域のスポーツクラブの自主的な活動などにより取り組みが行なわれております。しかしながら、学校や地域などが連携した取り組みにつきましては、体育協会が行なっている部活動への指導者派遣や学校単位での連携は一部で推進されているものの、生涯スポーツを支えるための仕組みづくりを推進する取り組みについては今後も引き続き課題としてとらえてございます。  子どもたちの日常的なスポーツ活動は、スポーツ基本法にうたわれておりますように、体力の向上のみならず他者を尊重する精神や公正さと規律を尊ぶ態度を培い、実践的な思考力や判断力をはぐくむなど、人格の形成に大きく役立つものと考えます。教育委員会といたしましては、今後策定される教育振興基本計画の中で市の現状と教育的視点を踏まえた計画づくりを行なってまいりますとともに、あわせまして、子どもたちのスポーツ活動が生涯スポーツへと展開されるよう、学校・家庭・地域などが連携した取り組みにつきまして検討してまいりたいというふうに考えております。 217 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 218 ◯21番(並木克巳君) それぞれ御答弁いただきました。教育行政のほうから再質問させていただきたいと思います。  御答弁のほう、非常に丁寧にいただきまして、やはり教育行政の中で教育財産ともなるかもしれませんけれども、そういった施設と生涯スポーツ、どのように市全体に波及をさせていくか、また、連携をさせていくかというのは、いろいろと規制もあったり、しっかりと考えていかないと難しいのかなというふうには思っているんですけれども、ただいま答弁いただいた中でそこら辺について連携を図っていきたいというような御答弁をいただいておりますので、ぜひその点に関しましては推進をしていただきたいなというふうに思っております。  先ほど、国体やらオリンピックというようなことをきっかけとしてお話をさせていただきましたけれども、我が市は、非常によく言われるのは、ソフトに関しては充実をしつつあるというようなことで、いろいろなスポーツに関する有名な種目もございますし、また、そういったものを拠点にピラミッドのようにその選手層が広がっているというようなこともありますので、そういった意味では非常にソフト的にはよろしいかなというふうなことが言われておりますけれども、やはりそれを支えるスポーツ施設の環境ということでいくと毎議会ごとにさまざまな議員から要望も出ているというようなことでありますので、やはりスポーツ施設の充実というのは本格的に御検討いただきたいというふうに思っております。  それをきっかけに──それをきっかけというのは、教育の現場でのそういった充実を含めて、充実をさせていただけるようなきっかけをぜひ進めていただきたいというふうに思っておるんですけれども、まず1点はそこの部分で、施設に関しての充実を図る上で、特に義務教育課程における子どもたちがスポーツに関していろいろな選択肢を持てるということもいいことでありますし、先ほど来言っております生涯スポーツというところに絡めていっても、スポーツ環境、施設ですね、そういったものの充実というのは、やはりそういうところを突破口に効率よく施設整備を進めるということも必要ではないかなというふうに思っておりますので、今、御答弁はいただいているんですけれども、それをスポーツの施設の整備のほうにも力を注いでいくべきではないかというようなことが1点。  2番目の質問で担税世代というお話もさせていただいているんですけれども、やはり教育に関しての充実という部分、そういった部分での担税世代、若い部分というものに対しての魅力づくりというものも非常に価値あるものではないかなというふうに思っております。それを教育部に御答弁いただくのはちょっと厳しいんですけれども、やはり市全体のまちづくりの構想としても、効率よい予算配分、教育というものに少し特化とまでは言いませんけれども、そういった施設を通じて充実をさせていくというようなことをぜひお考えいただきたいなと。逆に、担税世代、教育に関して非常に我が市は力を入れている。先ほどのスポーツを一つの例にしましても、生涯スポーツへと波及していく。それをきっかけにできれば施設の充実というのも一緒になって考えてもらえればということのねらいでもあるんですけれど、そういった一面でお考えをもう一度、再度確認したいと思っています。 219 ◯議長(篠宮正明君) 教育部長。 220 ◯教育部長(荒島久人君) ただいま、ハードの部分ということで施設整備にもということでございます。これらにつきましては、市の財源を投入してというところも一方で制約がある中で、例えば東京都やURの資産の活用を図れないかなど、さまざまな取り組みはしているところでございます。そういうような中で今御指摘いただきましたような施設面の充実についても力を入れていきたいというふうに思っているところでございます。  また、そういうところでの力を入れるということによりまして、生涯スポーツの推進も当然図られるということになるわけでございます。これによりまして、今御指摘のございました担税世代というところの部分につきましても、こういうことが一つの魅力となりまして、ここら辺の担税世代に対するアピールというんでしょうか、PRというんでしょうか、そういうものになっていくのではないかというふうに考えているところでございます。 221 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 222 ◯21番(並木克巳君) ぜひ応援していきたいと思いますので、頑張っていただきたいと思っております。  続きまして、市行政のほうに移らせていただきたいと思います。質問の項目は市長の政治姿勢というようなことで、市長になって何がしたいのかというようなことは、大変恐縮なんですけれども、私も何回か引き続き同じような趣旨で質問をさせていただいておりました。前回は何がしたいのかというようなことで、「何を負託されたのか」というような言い回しもしたんですけれども、「市民から負託を受けて行革を進める」というようなことが開口一番、御答弁の中にありましたので、改めて、3ヵ月前ですけれども、市長の中でぶれがないかという意味で確認をさせていただきまして、御答弁の中で行革をするというようなことがありましたので、あわせてその行革に対しての考え方も含めて確認をしていきたいというふうに思っておるんですけれども、ちょっと話の順番的に大変恐縮なんですけれども、行革、財政の収支のバランスをとるというようなことは前提なんですけれども、市長自身がこのまちづくり、どのように進めていくんだという大きな問題で、議会と市長が非常に混乱をしているというふうに私は思いますので、やはり「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ」については一言述べさせていただきたいと思いますし、確認をしたいなというふうに思っております。市長の政治姿勢というようなところで御理解賜ればというふうに思うんですけれども。  行革に関しての部分はそのつながりで確認をしていきますので、まずは、今、議会と市長が非常に混乱を来たしております「歩いて暮らせるまち=コンパクトシティ」について確認をしたいというふうに思っております。私も市長報告の中ではお時間をいただいて質問をさせていただきまして、質疑の中では結論は出なかったというふうに思っております。あわせて、市長報告の中で述べられている内容というのは私自身はいまだに理解がしづらい、そういうような印象を持っております。  もう一度、改めて確認したいんですけれども、なぜ市長報告をあの場で行なうことになったのか。  またあわせて、市長報告というのは市長にとってどういう意味があるのか、ちょっとその点、確認をしたいと。 223 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 224 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目のなぜ市長報告をしたのかということでございますが、これは、さきの3月の臨時議会で私の述べておりますまちづくりの理念についての質疑が数多く交わされたというふうに認識しております。そしてまた、御疑問も提起されたというふうに考えてございます。そういった一連の質疑、また、それに対しての御意見等伺う中で、6月までに整理をさせていただきたいということでお話をさせていただき、改めて今6月議会にお時間をちょうだいして市長報告をさせていただきました。  そして、この市長報告の意味ということでございますけれども、この市長報告の意味というのはまさに、この間、大型商業施設を始めとして、私の議員当時の発言、また考えと、そして市長になって現実に今行なわれていることに対しての問題提起、そういったことについてしっかりと私自身明らかにする必要があるというふうに考えまして、今回、市長報告をさせていただいた次第であります。 225 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 226 ◯21番(並木克巳君) このタイミングで報告があった理由というのは、先ほど冒頭のほうの、3月で非常に質疑がそこに集中しまして、市長の答弁がかみ合わなかったということを踏まえて今回の市長報告になっているというふうに思っております。  市長報告の意味というのは少し違う角度で確認をしようかなと思ったんですけれども、要は、何もなければ市長報告はする必要ないわけですよね。私、違ったら御指摘いただいて結構なんですが、行政報告も含めて、市長報告も含めて、なぜ行なうかというのは、議会とのスムーズな連携というか、今、市長側がどのようなことをやっている、もしくはこのようなことを考えている、今回の場合は、いろんな誤解があれば、それを解消するためにわざわざ時間をかけて報告をしているのではないんですか。というのは、私が確認したいのは、議会に理解を求めている、もしくは議会にしっかりと説明をしたい、そういうものが行政報告、市長報告なのではないですか。その視点で私は聞いているんですけれど、そういうものではないと思えば、それの御返事で結構なんですけれど、私はそういうふうに思っているんですが、市長のお考えをお願いします。 227 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 228 ◯市長(馬場一彦君) 並木議員のおっしゃっていることに基本的には私も同様でございますが、行政報告をやらせていただいておりますのは、議会から議会の間に行政が取り組んでいること、または起きたこと、そういったことを議会の皆様に議会の場で公表させていただくということで、この行政報告ということを行なわせていただいているものというふうに考えてございます。そして市長報告の意味と。先ほども御答弁いたしましたように、市長報告というのは、市長、長が、個人の考えですとかその状況ですとかそういったことを、市長のみずからのある意味政治的なと言ったら語弊があるかもしれませんけれども、市長みずからが考えていることを議会に明らかにする、そういったことを行なわせていただくものが市長報告であるというふうに考えております。ですので、行政報告、市長報告も議員の皆様に御説明をし、また、報告をし、御理解を求めるということで、それは、並木議員のおっしゃる部分、そのとおりであるという部分も考えてございます。 229 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 230 ◯21番(並木克巳君) よかったです。言いっ放しでいいんだというような発想をされたら、この先が進まなかったものですから。この先というのは、議会自体が進まなくなる可能性もありましたのでね。  正直、今、政治的な視点もというようなことがありましたけれども、3月の市長の御答弁と質疑のやりとりがなかなか整理がつかないから、時間を経て整理したいというようなことで、今回、市長報告があった。今いみじくも、市長は御理解を賜るように報告をしたというようなことで言われているんですけれども、結果としてどうですか。議会にも御協力を求めるくくりの市長報告にはなっておりましたけれども、余計、議会が混乱してという感じはしませんか。いみじくも、間宮議員も少しわかりづらいというような冒頭の質問があって質問をされているという経緯もありましてね、市長は御理解をされているというふうに思っているのか、ちょっとその点、確認したいなと。 231 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 232 ◯市長(馬場一彦君) 議員の皆様に御理解していただいているのかということでありますけれども、こちらの件につきましては、私としてこれは市長報告、先ほどの意味ということで、長が考えていること、また、その政策または長の政治的な部分としてしっかりと明らかにさせていただく、そういった必要があるということでさせていただいたものであります。それに対して、これは長の考えとしてあらわせていただきました。御指摘のように、すべてを御理解していただいているということでは、確かに、先ほど来、これは各議員から理解し切れないというような発言も現実としてちょうだいしております。しかしながら、私としては、今、現時点として、長、私自身の考えということを明らかにさせていただいているというふうに考えておりますので、今後も御理解いただけるように努めてまいりたいというふうに考えております。 233 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 234 ◯21番(並木克巳君) しっかり明らかにというようなことを言われておりましたけれども、あの市長報告のおかげで、逆にしっかり多くの議員が疑問を抱いてしまったというのが私の率直な意見であります。市長報告、先ほど来、いみじくも、御理解を賜るためにあそこに組み込んだというようなことであるならば、市長報告したがために逆にこれだけ混乱をしているということを、馬場市長はそれを理解しているか、受け止められるのか、まずその1点。  あわせて、議会に対して本当に理解をこれからも求めていこうと思っているのか。馬場市長は、もしかしたら一方的に、私が言っているんだから議会のメンバーはわかっているんだろうというふうに思われて今後も市政運営を担っていこうと。特にこの6月の議会をそのスタンスで進めていこうというふうに思っていらっしゃるのかわかりませんけれども、まず、理解をされたと思うのか、そこら辺について市長の率直なお考えをお伺いします。 235 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 236 ◯市長(馬場一彦君) まず、理解をしていただいているのかということでありますけれども、これは私としてみずからの考えを率直に述べさせていただいたつもりであります。しかしながら、各議員の皆様の中に、これは理解できない、または、これはどういうことなのかというふうに御質問が多くあり、また、理解できないという御発言も現実としていただいているのは重々承知しております。これは、私自身、丁寧にこれからも御説明をさせていただくことによって理解をしていただくよう努めてまいりたいというふうに考えております。 237 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 238 ◯21番(並木克巳君) 理解されていないのではないかというようなことを抱えたまま、議会の位置づけというのは、この「コンパクトシティ」、非常に重い位置づけになっているんですね。それは市長もいみじくも御本人の4年間の根本に据えるということで言われているわけですから、正直、背骨みたいなものですよね。つかさどる体すべてに関連してくるというようなことであるわけですよ。そこの考えがだれも理解できていないというような状況で、市長は一言、一言、これからの質疑、議会、議員それぞれに理解を賜れると思っていらっしゃるのかが1点。  あとは、各部が、所信表明にしろ、施政方針にしろ、すべてがコンパクトシティという概念の基本から派生しているということは市長がみずから言っていらっしゃるわけですから、すべて──すべてと言うと、意外とそこの言葉をとらまえて、「いや、違う」というようなことを市長は言われますから、その概念から何かしらの関連性がある施策であるということになってしまうわけですよね。私たちはそういうふうに見ますよ。4年間の根本にあるんだということですから。そういう見方でよろしいんでしょうか。間違いないんでしょうか。 239 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 240 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目についてでありますが、これは先ほども御答弁させていただきましたように、御理解していただけるようにこれは最大限努力をさせていただきたいというふうに考えてございます。  また、2点目の質問についてでございますが、こちらは、私が市長として市政運営の長、責任者としてございます。これは、その長として私が4年間のこの市政運営においての基本に据えて、まちづくりの基本理念として取り組むべき課題として5つの列挙をさせていただいております。そういった意味では、長としての責任を果たしていく、これが当然ございますし、そのために各部各課の各事業、そういったものを実行しているということでございます。 241 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 242 ◯21番(並木克巳君) では、ちょっと確認の仕方を変えますけれど、このまま議会は理解してなくても市政運営していていいやと。また、この6月議会、非常に混乱をしたままですけれども、もう進めていってもいいやと、そういうお考えなのか確認したい。 243 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 244 ◯市長(馬場一彦君) これは私が所信表明で今後4年間の市政運営の基本に据えて、まちづくりの基本理念として行なっていくということで申し上げておりますので、これは私が長として責任を持って果たしていくべきものだというふうに考えております。 245 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 246 ◯21番(並木克巳君) 質問に答えてもらってないんですが、要は、議会は理解してないんです。市長は、本当にこの数年間、議会には誠心誠意、また、御協力を仰ぎたいというようなことで言われておるんですね。その二元代表というわけではないんですけれども、市長が御協力を仰ぐ議会が「全くできない」とほとんどの方が言っているんですよ。なのに、「私は市長の責任だからそれは進めます」。それは市長の立場で結構ですよ。議会とどういうふうに向き合うつもりなんですかということなんです。どうなんでしょう。 247 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 248 ◯市長(馬場一彦君) これは、私自身、まちづくりの基本理念としてお示しさせていただいております。そこの部分がなかなか理解できない、またはこの部分どうなのかということに対して、私としてそれに対しての考えはお示しさせていただいているつもりでありますが、今、そういったことの中でも、この部分どうなのかと御質疑をいただいております。そういった部分に関しましては、これは私、しっかりと丁寧な説明、また、私の思いをわかっていただくように、これは思いを込めてしっかりと説明をさせていただくことに、それに尽きるのではないかというふうに考えております。 249 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 250 ◯21番(並木克巳君) では、もう一回説明すればいいのではないですか。理解できるようにもう一回整理すればいいのではないですか、市長報告。どうですか。 251 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 252 ◯市長(馬場一彦君) これは、再度市長報告をまたということでしょうか。私が市長報告としてこの間の整理をさせていただき、今回、市長報告として行なわせていただいたことが、これは整理させていただいたすべてであります。私がこれは市長報告、長としての考えをまとめてお示しさせていただいたものでありますので、これが、私がこの「コンパクトシティ」ということの今までの、これは議員当時のことも含めての御指摘いただいたことに対しての整理をさせていただいた結論であるということでありますので、そこは御理解いただければというふうに思います。 253 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 254 ◯21番(並木克巳君) 大変恐縮なんですが、馬場市長が一生懸命御説明をいただいているんですけれども、一生懸命説明されればされるほど、こんがらがってきてしまうんですよ。時間のこともありますから細かいところまで掘り下げるつもりはありませんけれども、南沢五丁目だけを取り下げればすべて整理がつくというような話になっていたんですね。しかし、では、あの地域、コンパクトシティから外すのかといえば、いやいや、違う、あの地域もコンパクトシティの中には入っているよと。片方では地区計画ができないからそのことは外すけれど、いやいや、コンパクトシティという概念は生きているよと。おいおい、どういうことなんだいと。「では、ハードのことなんですか。全市的にそのハードを広げるんですか」と言えば、市長みずから「それは限界あります、無理です」と言ってしまっているわけですよ。で、多くの議員が質問していけば、最終的に「スローガンだった」ということになるわけですね。所信表明の中で5つの柱、「今思えば、あ、そうだ、今のコンパクトシティというものの概念何もなかったんだ」ということを言ってくれれば、あの5つに分かれるの納得しますよ。あの「コンパクトシティ」という言葉からあの5つのジャンル分けというのは非常に無理があるなというのが市議会の皆さんの意見なんですから──私だけかもしれませんけれど、多くの方も似たような質問をされているので。市長、間違ってないと思っていらっしゃるんだったら、それは申しわけないけれど、何か物差しがちょっと市長はおかしいですよ。議会と本当に向き合おうと思っているんなら、もう一度ちょっとね、市長が言われた御答弁、もう一回ね、しっかり読み返してほしいな。始点と終点が合わない、そんな状態で議会と市長がしっかり向き合うなんて無理ですよ。今の中でも市長は全然矛盾がないんだと思っているんなら、それはそれでいいです。あわせて、議会にも理解なんかされなくてもいいと思っているんなら、それでも結構です。議会の多くの皆さんの考えは、ちゃんと説明したほうがいいのではないか。百歩譲って、私ね、「コンパクトシティ下げろ」とまで言っていませんから。ちゃんと馬場市長の始点が間違ってないか、もう一度、じっくり一言一句読んだほうがいいのではないですか。取り繕うために何かいろんなものつけてしまって、がんじがらめに後でなりませんか。助け船出しているんですよ。どうなんですか。 255 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 256 ◯市長(馬場一彦君) 今回、市長報告につきましては、私として考えをよく整理させていただき述べさせていただいたものであります。議員の御指摘はございますけれども、私は私として自分の考え、そういったものをしっかりとまとめさせていただいたつもりでありますので、そこはぜひとも御理解いただければというふうに思います。 257 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 258 ◯21番(並木克巳君) 後ほど質問しようかと思ったんですけれども、要は、馬場市長が我を通して、1人だけならいいですよ。後ろにいらっしゃる皆さん、またあわせて市長に本当に期待を寄せて投票してくれた方々、今、無知の知ということがいいのかどうかわかりませんけれど、本当に正しければいいですよ。ちょっとおかしいということを冷静に考えたときに、2年先に気づいて、とんでもない方向にかじ切ってしまっていたら、そうなって巻き沿いになるのは御免ですよ。市長は自分が正しいと。それで結構ですよ。ただ、これだけの議員が理解に苦しんでいる現状をもっと真摯に真剣に考えたほうがいいのではないですか。最後に聞きますよ。最後と言うと本当に最後になってしまうので、ちょっとその手前に聞きますよ。もう一回考えて市長報告したほうがいいのではないですか。 259 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 260 ◯市長(馬場一彦君) 今回の市長報告は、私が3月にさまざまな御質疑をいただき、また、この間、しっかりと自分自身の議員当時の発言等々も含めて自分として今回よくよく整理させていただき行なわせていただいたものでありますので、私が今回市長報告させていただいたもの、これが私その整理させていただいたことであるということでありますので、ぜひそこは御理解いただければというふうに思います。 261 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 262 ◯21番(並木克巳君) 大切な時間でもったいないので、御理解を賜ればというのは、多分、議会の中に幾ら言っても無理だと思います。本当に今、正直、残念だなと思うのは、私自身も、間違いだと感じればしっかりと修正していく、一刻も早く改善して、レールが外れれば直して、それこそが私は市民のためだというふうに思っておりますし、多くの方からさまざまな御指摘をいただいたら、それは真摯にやはり聞こうと思いますよ。ただ、馬場市長、この2日間も、御本人の理想、スローガンのことに関しては、多くの方の「理解できない」という言葉を無視して、しかしながら、議会には御理解賜りたいというような姿勢を示していると。ぜひ客観的に見てほしいなというふうに思うんですけれども、本当に議会にどのような姿勢で向かうのか、まさにそこが問われていることだと思いますよ。  私、百歩譲ってね、もう今、二百歩目ですよ。「取り下げろ」、「いや、取り下げない」というやりとりで終わってないですよね、私たちは。もう一度、冷静に考えたほうがいいのではないですか。その言葉、そのスローガンに縛られるんだから。どうなんでしょうか。本当に、「南沢五丁目に関して取り下げます」って、そこに関しては積極的に言われるんですけれども、あそこに関してどれだけ馬場市長に期待をされていた人がいるのか、そういう思いとかというのも意外とあっさりしているんだなという気がしてしまうんだけれど、本当にこの市長報告って何だろうなと。形だけやったらいいやと。一方通行でも、馬場市長というのは議員とは向き合うつもりがないのかなというふうに私は理解します。最後に確認します。整理をして市長報告をするつもりがあるのか。議会と真摯に向き合う気があるのか。どうでしょう。 263 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 264 ◯市長(馬場一彦君) 市長報告に関しましては、私が今回整理し、述べさせていただいたものが、これがすべてであるというふうに考えております。  今御指摘の真摯に向き合うのかということ、これはもう当然、この議会の皆様と質疑を通じて、また、丁寧に御理解を求めるよう、これは今までもそうですが、これからもしっかりと努力してまいりたいというふうに考えております。 265 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 266 ◯21番(並木克巳君) それが答えであれば、もう仕方ないなと思います。馬場市長が本当に人として人とどのように向き合うのか。人が言っている言葉というのがどのように馬場市長のハートですね、胸に入っていくのか、それにしっかりどうこたえるのかという部分で、何か残念だな。馬場市長、本当に言葉遊びしているわけでも全然ないんですよ。そこを突破口に馬場市長の首根っこをひっかこう、そんなつもりでも何でもないんですよ。東久留米市のことを、東久留米市民のことを思えば、みんなが混乱してしまうようなスローガンを掲げて、5つの柱というのをあの言葉から展開してくるというのはえらい強引だと思っていましたよ。ただ、この前、概要は全然ないんです、中身ないんですというようなことでありますから、であれば、スローガンはスローガンで浮いてありますけれども、5つの柱、津田議員が言われたように、前市政から引き続き続いている案件がほとんどですよ。「前市政からチェンジ」というふうに言われてきたんですけれども、「コンパクトシティ」というタイトルは変わりましたけれども、中身変わってないと。このこっけいさというものを私は非常に残念に思っております。  本当に真剣に東久留米市民、東久留米市政の発展のことを考えれば、こういった提言、本当に真摯に市長が向き合うかどうかということで大きく変わってくる。私はこれ、これからの議会運営、また、市政運営、私自身が馬場市長をどのようにとらえていくかというようなことで考えたときに、大変大きな起点になってしまうのではないかなというふうに思っております。議会、まだ21日までありますから、そこまでは閉会するわけではないですから、きょうのやりとり、おうちにでも帰られてしっかりゆっくりお考えいただければというふうに思っております。  本当に私、こんなに時間かけるつもりなかったんですけれど、では、行革のほうに、ちょっとすみません、確認させていただきます。  御答弁いただきました。大変厳しい状況だということは、10億円のショートということがもう既に言われておりますし、3月に質問させていただいたときも予算要求の段階で当初16億オーバー、また、直前には19億もオーバーしているというような状況で、担当部の御努力で最終的に予算収支合わせてきたというようなことで考えると、やはり予算とすればやりたいことはまだまだあると。しかしながら、行財政改革をしていかなくてはいけないんだというようなことがそれだけでもわかるわけです。  そこで、私が1つ確認したいなと思うのは、馬場市長が行革を進めるその一つの中に公約を実現させるためにも必要なんだということをおっしゃられているんですけれど、馬場市長の実現したい公約というのは何なんでしょうか。 267 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 268 ◯市長(馬場一彦君) 実現したい公約ということでありますけれども、これは、公約を選挙公報、また選挙チラシを通じて述べさせていただいておりますので、この公約を実現することに全力を尽くすということでありますので、その私が掲げた公約、そういったものの実現に努めてまいりたいというふうに考えております。 269 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 270 ◯21番(並木克巳君) まだ頭の中に描き切れてないのかどうかちょっとわからないんですが、市長の任期で考えますとあと2年弱かな。その中で行財政改革を進めて、その中で公約を実現できるゆとりをつくっていくということだったと思うんですね。行財政改革を進めなければ公約を実現することはできないと。ということは、残りの任期の中で、まず財政フレームから、実施計画から、そして何をするのか、本来もうなくてはおかしいのではないかなと、そのように感じるんです。本当に質疑の中で、「公約を実現するためにも行革を進めなくてはいけない」と。またあわせて、「持続できる市政をつくるために行革を進めなくてはいけない」と。非常に漠然とした討論をされていたのか。いや、違うと。実施計画、我が市の場合、アクションプラン、この前、改定してもらってある程度数字は載っかるようになっておりましたけれども、市長が任期中の財政のフレームまでは本当に算出していくというのは難しいかなと思うんです。でも、それ、やらなくてはいけないと私は思っているんです。というのは、馬場市長が「公約を実現するために行財政改革をするんだ」ということを答弁で言われているわけですね。ですから、今、改めて確認しましたら、「公約をやるために行革するんだ」と、そのままなんですよ。では、本当に公約何をやるつもりなんですか。やるもの、実はないんですか。どっちなんですか。 271 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 272 ◯市長(馬場一彦君) 行財政改革をすることによって公約の実現をしたいということで、そういうことで今御質問で、では、どの公約なんだということでありますけれども、私が掲げさせていただいた公約、もう既に実施に至った、または実現できたものもあれば、まだ緒についたばかり、または緒につけていない、さまざまなことがございます。ですので、一概にどのということではございませんが、基本的にやはり私が掲げた公約というものはこの4年間の中で実現していくということをこれは課せられているわけですから、この4年間という任期の中で各公約を実現できるようにこれは努力していくということに尽きるのではないかというふうに考えております。 273 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 274 ◯21番(並木克巳君) 私はトップリーダーとしての心構えだと思っているんですよ。大きな争点であった公約というのはあっさりほごにされていると。原 議員の言い方はたしかそうだったかなと思うんですけれど、市長はイオンに関しては見直しをするという選択肢をとらなかった。市長として公約を守るほうの選択をしなかったというふうな言われ方をしたかなと。間違ったらすみません、後で手直ししていただいて結構なんですけれど、私、そう思っているんですよね。市長はイオンに関して、市民の皆様と選挙公約したことを選ばないで、推進のほうを選択したわけですよ。ですから、公約に関しては大もとは既に破綻していると。市長の政治家としてのスタートが少し泥かぶってしまったかなというふうに私は思うんですけれども、やわらかめに言っています。  ただ、百歩譲って、その件に関しましてはこれからも追及はされていく、私はそう思っているんですけれど、ほかにも行革を進めながら公約をやるんだと。3月の話ですよ。3月の答弁でそういう形、質疑の中で言われているわけで、そういった中で、行革をしてまだ何をやるかどうかわからないということに関してもちょっと疑問ですし、あわせて、市長の任期中に行財政改革、どういう成果を出すのか。この前御答弁いただいた、既に予算要求の段階で16億オーバーしているよと。直近では19億にも膨れ上がってしまったよと。大変厳しい状況の中で公約を実現する、また、それをしっかりと推進していくという気持ちがあれば、実施計画なり財政フレームなり、やはり真剣に考えるのではないかなというふうに思っております。まずそこについて市長のお考えを確認したい。  時間になってしまいますので。アクションプラン、7つの道標、特に9月近くに答えを出さなくてはいけない案件が非常にございますし、25年度までに実施するというような案件も多くございます。今、市長が公約を実現するために行革をしなくてはいけないんだというようなことを言われているということを考えて、これは本当に実現しなくては、市長、おかしくなってしまうのではないかなというふうに思うんですけれども、そのお考えをお伺いしたいなというふうに思っております。  その2点。 275 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 276 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目の行財政改革をして公約の実現に取り組んでいくということは、これは先ほど来申し上げておりますが、その中でやはり財政フレームというふうに議員がお触れになられたように、非常に財政状況厳しくありますので、やはりこの財政状況等見合わせながら、また、予算をかけないような方法等やはり工夫しながら取り組んでいくということがやはり基本になろうかと思っております。そういった中で、アクションプラン、そして7つの道標という形の中でお示ししているこういった内容、また、今御指摘のように、秋までにさまざまにあるということも当然御指摘のとおりだと思っております。これは、着実にアクションプラン、また7つの道標の実施をしていくということに尽きるのではないかというふうに考えてございます。 277 ◯議長(篠宮正明君) 並木議員。 278 ◯21番(並木克巳君) 答弁の中で公約を実現するために行革が避けて通れないということも言われておりますし、特に12月にはコミバスの断念というようなことを早々と言われているわけですから、やはり今進めている行革というものをしっかりと進めるか、しないかというのは、市長の責任の中で非常に高い位置づけになっているというふうに思っております。答弁の中でも、市長は何がやりたかったのかということが行革ということになっておりますので、市長選を思い起こせば非常に複雑な気持ちであることはありますが、私は、この行財政改革、市長がいみじくも進めるべきだと言われていることに関して、責任を持って遂行していくかどうか見守っていきたいと思います。  時間になりましたので、終わります。 279 ◯議長(篠宮正明君) 以上をもって並木議員の一般質問を終了いたします。    ─────── ◇ ─────── 280 ◯議長(篠宮正明君) ここで休憩いたします。  再開、午後3時40分。       午後 3時19分休憩
          午後 3時40分開議 281 ◯議長(篠宮正明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。    ─────── ◇ ─────── 282 ◯議長(篠宮正明君) 次に、「市民との約束を破り、議会の決議も無視し、馬場市長は一体何をしたいのか」と題して、宮川議員から行ないます。  宮川議員。     〔14番(宮川豊史君)登壇〕 283 ◯14番(宮川豊史君) 2012年、ことしは日本が再び独立を取り戻してから60年になります。1951年9月8日、サンフランシスコで開かれた講和会議において、日本、アメリカを初めとする49ヵ国が平和条約に調印し、1952年4月28日に発効いたしました。これが新しい日本のスタートとなったわけです。  このサンフランシスコ講和会議で日本代表として出席したのが当時の内閣総理大臣、吉田 茂です。現在の吉田 茂に対する評価はさまざまです。「戦後日本の復興に最も重要な役割を果たした」と高く評価するものから、「結局はアメリカの指示のもとに動いただけだ」とする説もあります。また、当時、吉田首相は「ワンマン」という批判を受けていました。吉田 茂は1946年、幣原内閣退陣後に総理大臣に就任しましたけれども、最初は鳩山一郎が就任するはずでした。ところが、鳩山一郎はその直前にGHQから公職追放を受けたため、吉田 茂にその話が回ってきたというわけです。吉田 茂は、「金はつくらない。閣僚人事は口出し無用。やめたくなったらいつでもやめる」、これらの条件のもとに首相を引き受けたそうです。ですから、吉田 茂にとっては、ワンマンということは全く問題ないと思っていたことではないかと思います。  ちなみに、そのときに「鳩山一郎が公職追放から復帰したら首相の座を譲り渡す」という密約がなされたと言われていますけれども、吉田 茂はそれを否定しています。「次期首相は君に」といったような密約が交わされるのは、政治の世界ではよくある話ですが、そのような密約はほとんどの場合、まるで初めからなかったことのように破られています。安保改定前の岸 信介と大野伴睦との密約、大平正芳と福田赳夫の大福密約、いずれも見事に破られています。考えてみれば、全国民に対する約束である選挙公約でさえ平気で破ってしまうわけですから、密約なんてなおさら守られることはないのかもしれません。  いずれにしても、ワンマンというのは手法の批判にすぎません。政治というのは結果責任であり、何に取り組んだのか、何をなし遂げたのかで評価されるべきものです。吉田 茂が首相に就任したのは日本が独立を回復する前の占領下であり、そのような非常事態においては吉田 茂のようなリーダーシップが必要であったのだろうと思います。  さて、今の日本の政治ですが、6月4日、野田首相は内閣改造を行ないました。そこで防衛大臣が国会議員ではなく民間人となったことが批判されていますけれども、私は何が問題かさっぱりわかりません。そもそも大臣に民間人を登用することは日本国憲法で認められています。それを批判したところで意味のないことです。防衛大臣は防衛機密を取り扱うということですけれども、外交機密を取り扱う外務大臣に、古くは岸 内閣での藤山愛一郎大臣、大平内閣での大来佐武郎大臣、最近では小泉内閣での川口順子大臣がいます。外務大臣がよくて防衛大臣がだめということにはなりません。あとは個人の資質の問題であり、何か問題があるのであれば、そのときは首相の任命責任を問えばいいだけの話だと思います。  私は今、1つほっとしていること、それは消費税増税がまだ決定していないということ。私が今、1つ心配していること、それは消費税増税法案が今月中にも衆議院で可決されてしまうかもしれないということです。消費税増税は目的ではありません。消費税を上げることによって何をしたいのか、それが明らかになっていない。いつの間にか消費税を上げることが目的になっている、それが最大の問題だと私は考えています。  税と社会保障の一体改革とは言っていますけれども、実際には増税分が何に使われるのかはわかりませんし、税率を上げたところでどれだけ税収がふえるかもわかりません。消費税は数多くある税金の中の1つです。もし所得税も固定資産税も住民税も、年金、国民健康保険、介護保険などの保険料をすべてなくして消費税だけにするというのであれば、消費税を20%や30%に上げても構いません。しかし、そうではないわけです。今、私たちの生活はもう既に数多くの税金によって縛られている。そこにさらに消費税を上げる、それが問題なのです。  そして決定的なのは、今の経済状態です。3月と6月を比べて円高は進み、株価は下がり、景気は明らかに悪化しています。ヨーロッパ諸国の財政危機も深刻です。日本が消費税を上げることによってヨーロッパ諸国の財政危機を救うことができるというのであればいいのですが、私はそこに何か関連があるとはとても思えません。  こういった状況の中、民主党の皆さん、そして野党第1党の自民党の皆さん、本当に消費税増税に賛成するのでしょうか。自民党の中にもし「面倒なことは民主党にやらせてしまおう」という考えがあるのであれば言語道断です。民主党は大マニフェスト違反をしています。野田首相は「消費税増税時期は任期後だから、マニフェスト違反ではないんだ」と開き直っています。これを追及するのが野党の責任ではないでしょうか。自民党の谷垣総裁は衆議院解散を消費税増税法案の賛成の条件にしていますけれども、一国の首相が法案採決前に解散を確約するということはまず考えられませんし、仮に何かしらの密約が交わされたとしても、自民党の皆さん、信用してはだめですよ。先ほども述べたように、政治の世界での密約はあってないようなものです。法案を通しただけで解散はしないということになっても、何も文句は言えません。密約なんですから。そうなっても「後悔先に立たず」です。  これだけ国民の注目を受けている、そして多くの人たちの、また、党内の議論になっているこの消費税増税問題が、今、大変注目されていますけれども、そういった国政の混乱、一日も早く終わらなければ、日本の景気回復、そして世界のこの金融危機はおさまることはないだろうと思います。  このような国政においてまだまだ先行きが見えない、そういった状態の中、東久留米市政においてもまだまだ先行きがどうなるかはわかりません。東久留米市、馬場市長が就任してから、平成22年度、23年度、そして24年度と3年連続で新年度が始まる前に当初予算が成立することはありませんでした。その最大の原因は、馬場市長の公約違反と言行不一致にあります。そのような馬場市長の政治姿勢に対して、3月議会、平成24年度予算案が否決された後、馬場市長に対する辞職勧告決議が提出され、賛成多数で可決されました。しかし、それから3ヵ月たった今、馬場市長は何も政治的責任をとることなく、この6月議会を迎えています。もしこのまま馬場市長が議会の決議を無視し、強硬な態度を続けるのであれば、6月議会においても予算が成立する可能性は極めて低いと言えるでしょうし、少なくとも私は、予算にこのままでは反対すると言わせていただきます。  馬場市長が今、市長を辞職したとしても、しなかったとしても、これから1年半の間に確実に東久留米市長選挙は行なわれます。東久留米市の次期市長となる人物は、この停滞した東久留米市を立て直すという極めて重い責任を負うことになります。東久留米市は野崎前市長が就任していた2期8年の間、財政再建に向けて大変厳しい改革に取り組んでまいりました。私も一議員としてその改革に協力させていただきましたけれども、馬場市政になってその改革の流れが断たれてしまいました。この改革の流れをもう一度取り戻していくためには、野崎前市長が取り組んだこと以上の改革に取り組まなければならない。次期市長となる人物はそれだけの決意と覚悟が必要です。  そして、次期市長選挙においてもっと重要なことは、市民の皆さんに対して自分の考えと政策を選挙公約においてはっきりとわかりやすく示すことです。「中止ではなく見直しだ」とか「賛成とも反対とも言ってない」とか、そのようなあいまいな公約はもう二度と許されません。東久留米次期市長を目指そうという者であれば、改革に対する意志を明確にし、その具体策をはっきりと公約に示した上で市長選挙に臨むべきだと思いますし、そういった明らかな改革の意思のある人物、そういった人を私は支持してまいりたいと考えています。  東久留米市、このままでは、馬場市政、あと1年半続いてしまうかもしれません。そのことに対して残念ながら将来に希望を持てないと、そういう人もいるかもしれません。日本も東久留米市も先行きの見えない大変厳しい時代の真っただ中にある、それが現状です。  しかし、敗戦後の日本に比べればましです。日本は戦争に負けたことにより、一度、独立を失いました。そのことを国としても国民としても忘れてはなりません。その敗戦後、吉田 茂は「立ち直る、必ずや日本は立ち直る」、常にそのように口にしていたそうです。そのような断固たる決意があったからこそ、敗戦後、苦しい日本の状況にあっても、時には強気な態度で、時には人を食ったような発言で、GHQと対等に渡り合い、日本の独立を回復することができたのだと私は思います。  東久留米市も、馬場市政、まだまだ続いてしまうかもしれないけれども、しかし、東久留米市は必ずや立ち直る、立ち直らせなくてはならない、その決意で私はこれからも全力で議員活動を取り組んでまいりたいと考えております。  それでは、無党派無所属・100%市民派、宮川豊史の一般質問、これから始めさせていただきます。  (1)図書館。現在の人員体制について伺います。  (2)事業仕分け。仕分け委員は、いつ、何名、どのような形で募集していくのか伺います。  (3)入札改革。馬場市長からどのような指示が出ているのか伺います。  (4)保育園民営化。次期民営化対象園をどのように設定し公表していくのか。  最後に、イオン誘導。馬場市長は、周辺道路の渋滞対策、十分だと考えているのかについて伺います。  以上で私の壇上での質問を終わります。御答弁に応じて自席で再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 284 ◯議長(篠宮正明君) それでは答弁。  教育部長。 285 ◯教育部長(荒島久人君) まず、図書館の人員体制についてでございます。  平成24年4月1日付の図書館の人員でございますけれども、まず中央図書館が、正規職員10名、再任用職員1名、嘱託職員10名、臨時職員6名でございます。地区館が、正規職員10名、再任用職員3名、嘱託職員11名、臨時職員12名、あわせまして正規職員が20名、再任用職員が4名、嘱託職員が21名、臨時職員が18名の総勢63名でございます。 286 ◯議長(篠宮正明君) 行政管理担当部長。 287 ◯行政管理担当部長(橋爪和彦君) 事業仕分けについての御質問です。  事務事業見直しのための仕分け市民会議につきましては、平成24年度行政評価の取り組みの中で第三者評価として位置づけ、事業仕分けを実施することを行財政改革推進本部で決定しております。現在、7月1日から市民委員10名を公募するため準備を進めているところでございます。仕分け市民会議の運営につきましては、8月から9月にかけまして対象事業を選定し、10月中旬をめどに市民委員による評価結果を御提言いただき、平成25年度以降の予算編成に反映させていくことを予定しております。このスケジュールは、平成22年度に実施した第1回とおおむね同様になるものと考えております。  仕分けの実施方法につきましては、これまでの実施状況から検討すべき課題があると認識しております。特に仕分け市民会議にはできるだけさまざまな立場の市民に御参加いただくことが望ましいと考えておりますので、委員の公募に当たりましては、年代や性別のバランスを含めて1人でも多くの方に関心を持っていただけるよう周知してまいります。また、事業の選定や市の作成資料や説明などにつきましても、23年度市民委員の皆様や傍聴者のアンケートなどにより御意見をいただいておりますので、これらを整理・検証しながら課題について検討を行ない、市民委員の皆さんとともに事業仕分けを実施してまいりたいと考えております。  以上です。 288 ◯議長(篠宮正明君) 財務部長。 289 ◯財務部長(沢西晋之君) 入札改革の御質問についてお答えいたします。  入札制度改革につきましては、市長より、国や東京都の動向、他団体の取り組みの情報収集を行ない、公平性の確保、公正性の確保、透明性の確保を基本とした多角的な視点から常に研究を行なうように指示を受けているところでございます。 290 ◯議長(篠宮正明君) 子ども家庭部長。 291 ◯子ども家庭部長(西川昌彦君) 続いて、保育園の関係です。  公立保育園の中に老朽化がかなり進んでいる園、あるいは集合住宅の建て替え予定に入っている園などがあり、こういった状況にありまして、担当部で現在、公立園の施設状況の確認あるいは公有地の有無などについて関係機関への照会などをいたしております。施設整備の可能性につきましてこういった該当する項目を調査しておりますので、こういった調査などをもとに9月には公表してまいりたいと思っております。 292 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 293 ◯市長(馬場一彦君) 次に、南沢五丁目の周辺道路対策について御質問をいただいております。  南沢五丁目の商業施設建設計画につきましては、去る4月に施設建設工事が着手され、来春のオープンに向け建設工事が進められております。周辺道路の渋滞対策についての御質問でありますが、本施設の主要な交通動線となる市道110号線につきましては、本施設建設に合わせ事業者により整備がなされます。また、五小通りにつきましても、事業地に面する部分の拡幅整備をし、施設周辺における渋滞対策を行なうこととなっております。また、東京都において進められております所沢街道の拡幅や都市計画道路東3・4・18号線の整備につきましては、市道110号線の整備に合わせ、所沢街道交差点部の整備や東3・4・18号線の交通開放がなされるよう、東京都と協議・調整を進めております。  このように、事業者や東京都の協力をいただき、一定の交通処理が図られるものと考えておりますが、今後とも事業者や交通管理者である田無警察とも十分協議を行ない、市としてできる限りの対応を図ってまいりたいと考えております。 294 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 295 ◯14番(宮川豊史君) では、まず、保育園からちょっと市長に伺いたいので。その後は(1)、(2)、(3)、(5)と順番に行こうと思うんですけれど、まず、保育園についてもう一回確認したいんですけれど、次期民営化対象園は9月に公表するということで3月議会で市長から発言がありました。それに対して私、3月議会で質問したんですけれども、要は、9月議会中にきちんと示すのかという形で質問したわけですけれども、9月議会、どういう形になるかわからないですけれども、議会に対してきちんと保育園の次期民営化対象園を公表できるということで、馬場市長、よろしいですか。 296 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 297 ◯市長(馬場一彦君) そのように考えてございます。9月議会で公表できるように努めてまいりたいと考えております。 298 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 299 ◯14番(宮川豊史君) 9月に議会で示すということですけれども、では、これから約3ヵ月の間にどういった形で選考していくかということなんですけれども、社会福祉審議会の子育て支援部会はありますけれども、そこではこの次期民営化の議論はしないと。そしてまた、あり方検討委員会というようなものをつくって決めるわけでもないと。あくまでも馬場市長の判断でこの保育園の次期民営化を決めると、そういう考えで変わりはないですか。 300 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 301 ◯市長(馬場一彦君) 昨年6月に一定の保育園の民営化に対する考え方をお示ししております。それに基づいて今調査しておりますので、私が9月に公表させていただきたいというふうに考えております。 302 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 303 ◯14番(宮川豊史君) 3月議会で市民説明会も行なうような話も出てきておりますけれども、今、馬場市長は、どういう市民説明会を、どの段階でしようと考えているのか伺いたいんですね。というのも、9月議会ではもう次期民営化対象園、具体的な園の名前が出てくるのでしょう。それをその公表の前にやるのか、後にやるのか、どういった形で市民説明会をやろうとしているのか、そのお考えを伺います。 304 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 305 ◯市長(馬場一彦君) 保育園の施策に対しての市民に対する説明ということでありますけれども、こちらの件は3月議会でも御答弁しておりますように、この保育園の民営化、そういったことをするに当たっての経緯ですとか考え、市を取り巻いている状況、そういったものをお知らせし、またあわせて、状況によりましては国の制度等の現時点での概要説明ですとか、将来どういうふうな状況になるのか、そういったさまざまな保育施策を取り巻くこと、そしてこの市として考えていること、私がなぜそういうふうに考えたのか、そういったことを御説明させていただく、また、情報提供する場にしてまいりたいというふうに考えております。 306 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 307 ◯14番(宮川豊史君) 今、市長がおっしゃったような説明会をまずいつやるのかということが1つ目と、2つ目は、それは次期民営化園についての説明会ではないわけですよね、それね。そこで次期民営化はここをこうしました、それは理由はこういうことですという説明会ではないですね、今おっしゃった説明会は。  その2点伺います。 308 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 309 ◯市長(馬場一彦君) まず1点目のいつ開催するのかということでございますが、こちらについては、今、担当と調整しておりますので、いつということは明言できませんが、9月に公表させていただくということで、9月議会で公表させていただきたいということも申し上げておりますので、そういったものは適切な時期に行なってまいりたいというふうに考えております。  そして2点目の、その説明会の中で次期対象園の公表をするのかということでございますが、この説明会はあくまでも今申し上げたことを説明させていただくということでありますので、次期対象園の公表ということに関しましては9月議会、そういったところで明らかにさせていただくと。今まで申し述べていたとおりで考えてございます。 310 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 311 ◯14番(宮川豊史君) ですから、もう一回質問しますけれども、次期民営化対象園となる保育園の説明会はいつやるのかということですよね。議会で公表する前なのか、ほぼ同時期なのか、その後なのか。この保育園をこれこれこういう理由で民営化対象園とすることにしましたと。それは議会でも当然説明しなければいけないですけれども、市民の皆さんに対しても同じように説明しなければいけないですよね。これはもうほぼ全員の議員の方がそう思っていると思います。そういった市民説明会はいつやるんですか。 312 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 313 ◯市長(馬場一彦君) 次期対象園を公表させていただきましたら、その対象園の方に対して当然説明させていただく、そういったことはしなければならないというふうに考えてございますが、それをまた全市民に対してということは現時点では考えてございませんが、公表して、その後のお知らせということにつきましては、今後もう少し整理をして行なわせていただきたい、考えさせていただきたいというふうに考えております。 314 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 315 ◯14番(宮川豊史君) 今の答弁ですと、9月に議会で次期保育園民営化対象園を公表するけれども、次期民営化対象園についての説明会を事前に行なって市民の皆さんの意見を聞くこともなければ、公表した後も市民の皆さんに対する説明会はしませんよという答弁ですけれども、そういうことなんでしょうか。 316 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 317 ◯市長(馬場一彦君) 事前の、これから行なわせていただきたいというその説明に関して、民営化対象園を9月に公表するという一定の考え方、そしてそういうふうに考えるに至った経緯というものは説明させていただきたいというふうに考えておりますが、次期対象園についてはまだ決定もしておりませんし、それに対しては9月までに公表するということで申し上げておりますので、まずその9月の公表、そういったものをするということを考えてございます。その前提として、では、どの園をするのかということに関しましては、私が昨年の6月に民営化するに対しての一定の考え方を示させていただき、その後、調査をし、9月に公表するということで申し上げております。これは私の責任で公表するというふうに申し上げておりますので、この公表をし、その後にその対象の方に対しては説明をさせていただく、そういうことで考えてございます。 318 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 319 ◯14番(宮川豊史君) ですから、議会で公表する前に市民の皆さんの意見を聞かなければ、その後にもやりませんよと。対象園の人には決まったことを報告する説明会をやりますよということですよね。私、これ、3月議会でも言いましたけれども、これはまた馬場市長にとっては新たな公約違反なんですよ。御本人は「賛成とも反対とも言っていない」と言っていますけれども、「保育園の民営化に関してはあり方検討委員会を開いて検討」でしたよね。でも、それもしないで決めていくわけで、私はもう、イオン誘導の公約違反だけでも十分辞職勧告決議に賛成するだけの十分過ぎる理由だと思っていますけれども、またこれ、新たな公約違反を積み重ねていくわけですよ。  最初に平成21年の12月の市長選挙で受かった馬場候補という存在は、もう市長になった瞬間に変わってしまっているわけだから、そこがやはり、イオンのことも含めて、保育園のことも含めて、本当の馬場市長の考えはこうなんですよって示した上で市長選挙をやっていかなければいけないという理由になっていくわけですよ。結局やらないわけですよね、あり方検討委員会だって。それは民営化は必要ですよ。やっていかなければいけないですよ。ただ、馬場市長はこれまで議員時代も含めて、公立保育園の役割を認めて一部残してと。民営化そのものには反対していないということは言っていましたけれども、でも、全園民営化って考えは持っていなかったですよね。今もどうかわかりせんけれども。ですから、やはりこれはイオンも含めて、選挙できちんと市民の皆さんに説明して御判断受けるべきではないですか。もうこのまま突き進んでも、本当に9月議会、おそらく納得されない市民の方だらけになりますよ。議会からもいろんな声が出てくるとは思いますけれども、本当にこのまま民営化進めてしまっていいのかって、進められるのかって感じですよね、こういう状態で。大丈夫ですか、このまま本当に。  だから、私は無理だと思っているんですよ。1回、これまでの2年半も振り返って、いろいろ市長になってわかったことがあるでしょう。そういうのも含めて、私の考えはこうなりました、こうなりました、こうなりましたってきちんと説明して、選挙を受ければ一番すっきりして私はいいと思いますけれど。おそらくそういう気はないということかもしれませんけれども、このまま本当に保育園の次期民営化対象園を市民の皆さんの判断を受けることなく公表してしまっていいのか、もう一回、馬場市長のお考えを伺います。 320 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 321 ◯市長(馬場一彦君) 次期対象園を公表する前に、次期対象園を公表するということの先ほど御答弁したとおり一定の考え、また、それに至る経緯等々、御説明させていただきたいというふうに考えておりますが、これは最終的には長の責任として、これはアクションプランにも掲げさせていただき、これは議会の皆様とのお約束ということの中でもしっかりとやらせていただくということは3月議会でも御答弁させていただいております。これは長の責任として9月議会に明らかにさせていただきたいというふうに考えております。 322 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 323 ◯14番(宮川豊史君) ちょっとまたほかの質問をしながらまたイオンに戻ってきますので、そこで市長の責任については追及していきたいと思いますけれども、次に図書館の話をちょっと伺いたいと思うんですけれども、先ほどは、今の中央図書館と地区館の人員体制を伺いました。それはわかるんですけれども、そこで、現在、教育委員会は地区館の指定管理者制度導入の方針を打ち出しているわけですよね。そして今議会においてもそれができる、指定管理者制度導入ができるための議案を提出していますけれども、では、その地区館に指定管理者制度を導入したことによって、今のこの中央館、そして地区館の人員体制はどうなっていくのかということなんですよ。地区館の人数がもし仮に全員定年退職だったということになれば、導入した分、その人件費だけ財政削減効果があらわれるんでしょうけれども、逆に、今いる地区館の皆さんが皆さん中央館のほうに行かれれば、指定管理者制度を導入したとしても、その導入経費だけマイナスになるわけですね。支出がふえるわけですよ。ということは、やはり指定管理者制度導入に当たっては、今後の図書館の人員体制をどうしていくのかという考えを示さなければいけないと思いますけれども、例えば正規職員だけでも中央館で10名、地区館で10名いるわけですよ。この10名、10名、あわせて20名どうしていくのか。そういった人員体制の計画を示すべきだと思いますが、いかがですか。 324 ◯議長(篠宮正明君) 教育部長。 325 ◯教育部長(荒島久人君) 今御指摘いただきましたように、現在、地区館には正規職員が10名いて、全体といたしましては20名の正規職員がいるということでございまして、地区館に指定管理者が導入された場合に、単純に考えれば地区館の10名の正規職員が不要ではないかということだと思いますけれども、これ、地区館から中央館に移る事務もございますし、また、新たに中央館で担っていかなければならない業務とか、また、中央館に集中して行なっていく業務などございまして、これらを総合的に検討していく中で中央図書館の人員体制が見えてくるということで考えてございます。したがいまして、今、現段階でそこの人員体制がどうなるということをお答えできる状況ではないということでございます。よろしくお願いいたします。 326 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 327 ◯14番(宮川豊史君) 私は、指定管理者制度を導入するのであれば、今ある人員体制をはっきりさせないと、要は財政削減効果があるかどうかがわからないわけです。「指定管理者制度を導入しました。だけれども、歳出はふえました」では導入する意味ないですよね。ですから、指定管理者制度を導入することによって、今の中央館、地区館あわせた人員体制、これがどうなっていくのか、そこを示さないと、少なくとも指定管理者制度を導入することによる財政効果の議論はできませんよね。ですから、これはもう私はワンセットだと思っているんですけれども、「具体的な人数はそれはわからない」、それはわかりますよ、今の段階で。だけれども、ある程度今ある人員体制を削減していくんだという方針がなければ、指定管理者制度を導入するという意味がなくなってくるのではないですか。おそらくこの議会の中で図書館への指定管理者制度導入を主張している議員のほとんどは、それによって歳出増加を求めてないわけですよ。そうすることによってコストの削減、サービスの向上を求めているわけですから。ですから、そこは私は、指定管理者制度導入と今後の図書館のトータルでの人員体制を示すというのはもうワンセットだと思いますけれども、いかがですか。 328 ◯議長(篠宮正明君) 教育部長。 329 ◯教育部長(荒島久人君) 今回の検討につきましても、例えば、この報告書にございますように、市民ニーズに柔軟に対応する運営とか、開館時間の延長、多文化サービスを初めとするサービスの充実など、運営面の課題でもあるという一方で、効率的な管理運営を実施して経費を抑制しつつということで、行財政改革アクションプランでは図書館についてアウトソーシングというような行動計画が示されていると。これらを踏まえて今回の取り組みを進めるための運営方法について検討したということでございます。十分にそこら辺のこと、いわゆる効率的な管理運営を実施し、経費を抑制しつつというところも十分認識をしているところでございますけれども、先ほど申し上げましたように、今、中央館で新たに担っていく業務とか地区館から中央館に移る業務とかそういうところがございますので、現在のところではそのような人員体制ということが明らかにできないということでございます。 330 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 331 ◯14番(宮川豊史君) いや、ですから、指定管理者制度の導入が目的ではないんですよ。コストの削減、サービス向上が目的なわけですよね。そのコストを削減できるかどうかは今後の図書館の人員体制にかかわってくるわけではないですか。そこを明らかにしないで議論できますか。少なくとも経費削減していくというのであれば──現在、嘱託とか臨職とか再任用とかいろいろいるのはわかります。でも、少なくとも正規職員ですよ。この10名、10名いて、地区館、指定管理者制度を導入しました。では、正規職員どうなったか。中央館で20名になりましたと。これでは指定管理者制度導入する意味ないのではないですか。だから、少なくとも経費削減ということを言うのであれば、人員体制、特に正規職員の削減という目標をしっかりと掲げていただきたいと思いますけれど、指定管理者制度導入によって職員削減につなげていくと、そういうお考えがあるかどうか伺わせていただきます。 332 ◯議長(篠宮正明君) 教育部長。 333 ◯教育部長(荒島久人君) 今、人員体制ということで私が申し上げているのは、厳密に何名ということが申し上げられないということでございます。そういう中で、今、全体として正規職員20名いるわけでございますので、これを削減していくということについては、当然のことながらこういう検討の中で進めていくということで考えているところでございます。 334 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 335 ◯14番(宮川豊史君) 人数が言えないと、そこはわかりました。それはそうでしょう、この段階では。ただ、削減の方針だけはしっかりと持っていただくという答弁も出ましたので、そこはそういった視点とあわせて指定管理者制度を導入しなければ導入する意味がないということだけは言わせていただきます。  次に事業仕分けなんですけれども、これは市長の政策経費という形で今年度やるということですけれども、私は昨年の総務委員会でも言わせていただきました。事業仕分け、これも事業仕分けをすることが目的ではないわけですよ。はっきりと何かしら歳出削減につながって初めて事業仕分けをやる意味があるわけですから、であるならば、これは市長がやるわけですから、市長が、事業仕分けをやることによって歳出削減につなげていく、予算編成の中で財源効果を生み出したいと、そういうことをきちんと掲げた上で委員を募集して事業仕分けを実施していかなければ、私は意味がないと思っているんです。馬場市長は去年の段階では「いや、削減だけが目的でない」とか言っていますけれども、私は、歳出削減効果につながらない事業仕分けはやっても全く意味がないし、それに参加する市民の皆さんも気の毒だし、周りの人だっていろいろ事務をやる人も大変な思いをするわけですよ。ですから、まずこれは市長のはっきりとした意思を示してもらわないと、私は事業仕分けをやる意味ないと思っているんですけれど、この歳出削減という目的をはっきりと示した上でやっていただけますか。 336 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 337 ◯市長(馬場一彦君) 事業仕分けの、明確に削減意識をということでの御質問でございますが、この仕分け市民会議によります事業仕分けに取り組むに当たりましては、市民委員の皆様からいただく評価、こういったものは基本的に尊重してまいりたいというふうに考えておりますが、一方で、各事業には受益者や当事者の方がいらっしゃいます。また、市民の皆様の中にはさまざまな御意見をお持ちの方もいらっしゃいますので、仕分けの結果につきましては各種調整、また、市民意見の聴取などを実施するとともに、行政評価の結果も見据えながら、市経営の観点から最終的には市長として総合的に判断してまいりたいというふうに考えております。 338 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 339 ◯14番(宮川豊史君) 私、今、最終的判断を聞いているのではなくて、事業仕分けをやる前の段階のことを言っているんです。事業仕分けをやる以上、これはなぜやるのかということを市長が説明しなければいけないんですよね、市民の皆さんに。それは東久留米市の今の財政が厳しいというところから始まっていて、予算を組むのにも財調とか臨財債とかいろんなものを使わなければできないという、そこから事業仕分けというものが必要になってくるわけですよね。ということは、何らかの削減効果を生み出さなければ事業仕分けをやる意味がないわけですよ。そのことを事業仕分けをやる前にまず市長が明確に示してほしいということなんです。そういうことを示さないで仕分け委員を募集しても、委員になる方が気の毒ですよ、市長の意思を受けてないわけですからね、そういった削減の意思を受けてないで仕分けを始めるんですから。で、結果としてそれは削減できるものもあったり、できないものもあるでしょう。それはわかっていますよ。だけど、仕分けをする目的は何ですかといえば、明らかに何かしらの歳出削減効果、場合によっては事務事業そのものをなくせれば大きな効果になるわけですよ。それを市長がはっきり示さないで委員を募集しても意味がないのではないですかという質問なので、委員を募集する段階でそのことをはっきりと市長の言葉で示していただけますか。
    340 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 341 ◯市長(馬場一彦君) この仕分けをするに当たりましては、今御指摘のように、市民視点で公開の場で改革・改善に取り組む、または改革・改善につなげていく、そういった御意見、御提言、また、そういっものをちょうだいしたいと考えております。当然、事務事業の改革・改善ということの中には、いかにして効率的にやっていくか、そういった視点を委員の皆様からもいただきたい。また、どのようにサービスの充実を図っていくかということもいただきたいと思っております。当然、削減という、予算の経費の削減または節減、そういったものの視点というものはその中にあわせて取り入れていただきたいというふうには考えてございます。 342 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 343 ◯14番(宮川豊史君) これは馬場市長と私の危機感の違いですから。もうね、意見を聞いているとかそういうレベルではないんですよ、今の東久留米市。もう具体的な削減効果を生み出さなければ、今も予算通っていませんけどね、来年度の予算編成だって大変だという状況にあるわけですよ。それだけの危機感を持った上での事業仕分けであれば私は賛成しますけれども、とても危機感は感じられない。そのような答弁で事業仕分けをやっても私は全く意味ないなというふうに思いました。  次に入札改革についてですけれども、これも、御答弁いただきましたけれども、全く答弁の内容がわからなかったので、馬場市長に伺いたいんですけれども、結局、馬場市長は入札改革について何かしら今、指示を出したんですか、出してないんですか、それをはっきりお答えください。 344 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 345 ◯市長(馬場一彦君) こちらの入札改革につきましては、今ほど担当の部長のほうから御答弁させていただきましたが、これは国や東京都の動向、他団体の取り組みの情報収集を行ない、また、公平性の確保、公正性の確保、透明性の確保、こういったことを基本として多角的な視点から研究していただきたい、また、他の事例等調査していただきたいということで指示をしております。 346 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。  傍聴の方、お静かに。 347 ◯14番(宮川豊史君) 私ね、あえてこれ、最初に入札改革という形で聞いたわけですよ。なぜかというと、入札改革というのは人によって受け取り方が180度違うわけですよ。例えば、東久留米市の入札改革は何かって言われたときに、希望制競争入札の対象工事を現在3000万以上を1000万以上にする、これも一つの入札改革ですね。一方で、総合評価、これを導入することが入札改革だという人もいるわけですよ。そこを今回、私はあえて入札改革という形で質問したので、具体的に伺わせていただきます。  希望制指名競争入札の対象工事の3000万以上を1000万以上にするかどうかの検討を馬場市長は指示しましたか。 348 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 349 ◯市長(馬場一彦君) 具体的な希望制制限価格、そういったものの引き下げということは指示をしておりません。 350 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 351 ◯14番(宮川豊史君) それでは、総合評価制度ですね、こちらの導入について指示しましたか。 352 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 353 ◯市長(馬場一彦君) これは総合評価制度だけではなくて、他の自治体、団体の事例、そういったものを総合的に調査していただきたい、また、どういう取り組みがあるのか研究していただきたいということで申し上げておりますので、これは総合評価方式だけではなくてさまざまな事例の研究と、その結果の報告、そういったものを指示しております。 354 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 355 ◯14番(宮川豊史君) 結局、調査・研究だけですよね。具体的にそういった制度を導入する考えは今のところはないということですね。ですから、あと1年半しか任期ないわけですから、入札改革に関して、今、具体的に何かを実施する考えは何もないということでよろしいですね。今、要は調査・研究レベルだけなんですから。何かこの1年半で具体的な制度実施をすると、そういう考えはないということでよろしいですね。 356 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 357 ◯市長(馬場一彦君) これは、私、所信表明等でも、また、質疑の中でも、さまざまな、そういった入札改革という観点から取り組みをしていきたいというふうに考えておりますので、今、調査・研究をしておる段階ですが、そういったものがまとまり、また、行政として有益なもの、そういった制度ですとか方法、方式、そういったものは市として取り入れてまいりたいというふうに私は考えてございます。 358 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 359 ◯14番(宮川豊史君) もう任期1年半しかないんですよ。その1年半で、では、何か具体的にやる考えがあるんですか。 360 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 361 ◯市長(馬場一彦君) 現在まだこれということで確定しておるわけではございません。今、調査・研究を進めておりますので、その調査・研究を進める中で成案に向けて実施していきたいというふうに考えてございます。 362 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 363 ◯14番(宮川豊史君) いや、ですから1年半しかないんですよ。いつまでに何をどう示すんですか。いつまで調査・検討──調査・検討で2年半費やしている。おかしいでしょう、それ。いつやるんですか。 364 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 365 ◯市長(馬場一彦君) 現在、特にいつというふうに明言をできるような内容、また、そういったところまではなってございません。今、調査・研究、私も他の事例等もいろいろと参考にさせていただいておりますけれども、現在、まずどういう制度があるのか、また、それが東久留米市にとってどうなのか、そういったことを多角的に総合的な視点から調査している、または研究している段階でございます。 366 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 367 ◯14番(宮川豊史君) 残り任期が1年半しかないのにそういう状況で全くおかしいですし、これまで2年半何やっていたのかという話になりますし、結局ね、何もやる気がないんだろうなというふうに受け止めました。  次にイオンの誘導に関してなんですけれども、馬場市長が議員時代、このイオン反対の理由の一つが道路渋滞だったわけですよ。出店によって渋滞で周辺地域が大変なことになるということで、反対の理由の一つにされていたと思うんですけれども、では、この状態で、来春、イオンがオープンして、道路渋滞、大丈夫なんですか。 368 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 369 ◯市長(馬場一彦君) この渋滞対策としましては、先ほど申し上げましたように、事業者、そして東京都の協力をいただきながら一定の交通処理が図られるものと考えてございます。今後ともこれは、今御懸念ありましたように、やはり渋滞ということ、この対策ということは、御指摘のとおりだと思っておりますので、今後、事業者、また、交通管理者であります警察とも十分に協議を行なって、市としてできる限りの対応を図っていく、そういった考えでございます。 370 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 371 ◯14番(宮川豊史君) いやいや、そうではない、私が聞きたいのはそういうことではなくて、渋滞があるから馬場市長は反対していたわけですよ。馬場市長がイオン反対からイオン賛成に変わったって渋滞がなくなるわけではないですからね。ですから、反対から賛成に変わったことは、それは馬場市長の公約違反ということで言っていますけれども、ただ、渋滞問題は残っているわけですよ。この渋滞問題、どう解決するんですかという壇上での質問に対しては、事業者側と警察は検討しますよね。それはわかります。だけども、では、馬場市長、何かやっていますか、渋滞対策。あれですよ、一方通行にするとか言ったって、警察は勝手にやりませんからね。市のほうが何も言わずに周辺道路が一方通行になることもありませんし、渋滞対策、警察側がやることだけですべて大丈夫なんですか。  ちょっと具体的に聞いたほうがいいですね。馬場市長は、周辺道路の一方通行、どこかする考えはあるんですか、ないんですか。 372 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 373 ◯市長(馬場一彦君) この一方通行をする考えがあるのかということでありますれば、一方通行をさせる、またはするという考えはございません。 374 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 375 ◯14番(宮川豊史君) いや、今の段階でそれ言ってしまっていいんですかね、開店までまだ時間があるのに。例えば、周辺の神明通りであったり、あと南町のガストのわきの道であったり、あとはイオン南側の西東京境目であったり、あと学園町の踏切あたりだったり、いろんな意見出ているはずですよ。馬場市長、それら何の調査も検討もしないで、今、やりませんって言ってしまっていいんですか、それ。 376 ◯議長(篠宮正明君) お静かに。  市長。 377 ◯市長(馬場一彦君) 今、御指摘としてございますけれども、この渋滞対策につきましては、これまでも事業者や東京都、また、警視庁との協議を行ない、一定の交通処理が図られるものというふうに考えておりますが、御指摘のように特に開店当初など、当初の予測を上回る、そういった来店車両が発生した場合の対策につきましては、今後、事業者が作成します、また、開店時の臨時交通誘導計画、こういったものを踏まえ、事業者、警察とよく協議・協力をしながらこの解消、また、その対策に努めてまいりたいというふうに考えております。 378 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 379 ◯14番(宮川豊史君) いや、それと、周辺の一方通行をするか、しないかの検討は別でしょう。やっぱり検討したほうがいいのではないですか。もうこのままオープンで渋滞が起こらなければいいですけれども、だけど、起こる可能性が高いわけですよ。ですから、そういうことも含めて検討しなければいけないのに、今、何もしてないわけですよね。さっきも言ったように警察が勝手に「ここを一方通行にします」ということはないわけですよ。市民の意見をまとめて、東久留米市として意見を出さなければ、そういうことは一切動きませんからね。そういうことを全くやらないということを今言い切ってしまっていいのかということが1つ。  あともう1つは、道路の拡幅ですよね。これも、一部事業者側がやるのがあるのかもしれませんけれども、警察が道路を広げてくれるわけではないんですよ、これ。例えば五小通りですよね。馬場市長、議員時代、五小通りのボトルネックを批判していました。あそこ、どうするんですか。このままでオープンするんですか。 380 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 381 ◯市長(馬場一彦君) 御指摘のとおり、南沢の五丁目と四丁目の間の商店街がございますところについては、道路幅員ということが狭い状況、そういったことはございます。こういったことに関しましても、これは、そういったことを前提として交通対策・交通処理が図られるということで今計画しております。確かに危険な部分、または特に開店当初の予測を上回るような来店車両が発生した場合の特別な交通誘導、そういったことも行なってまいらなければいけませんが、今現状、計画が示されている中で交通処理ができるものというふうに考えております。 382 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 383 ◯14番(宮川豊史君) 具体的に聞きます。馬場市長は、五小通りのボトルネックを反対理由の一つで猛烈に批判していたわけですよ。それをでは、対応するのか、しないのか、それだけ伺います。このまま何もしないのか、それとも拡幅着手するのか、それだけ伺います。 384 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 385 ◯市長(馬場一彦君) 現在、事業地から五小通りの商店街までの部分は、現状、この……。 (「それは議員時代は猛烈に批判していたでしょうが」「議長を通してやれ。もう一回」「議長、もう一回聞きます」の声あり) 386 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 387 ◯14番(宮川豊史君) ですから、現在のボトルネックの狭い部分ですよ。事業者側の前は広くするって、そんなのわかっているわけですよ、皆さん。だから、狭い部分の拡幅を馬場市長が市長として取り組むのか、取り組まないのか、それだけでいいです、答えてください。 388 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 389 ◯市長(馬場一彦君) 現状、今、既に住宅がございますので、あそこの南沢通りの事業敷地以外の部分の先の、東側に行く、そういったところをすぐに拡幅できるということは難しいというふうに思っております。 390 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 391 ◯14番(宮川豊史君) ですからね、一方通行の問題も、周辺道路の検討も、馬場市長としては何もしてないんですよ、結局。反対から賛成に変わった後、もうこれは決まったことだから、あと知りませんって。それはないのではないですか。それは、イオン賛成した人に対しても、反対する人に対しても、そういう態度ないと思いますよ。それ、ひど過ぎませんかね、ちょっと。もう一度、イオン誘導を最終的に地区計画決めてやったのも馬場市長になるわけですからね、馬場市長の責任になってしまっているわけです、みんな。ですから、このまま何もしないで、渋滞対策何もしない、一方通行検討しない、拡幅をしない、そのままオープンしてしまっていいんですか。もう一回再検討すべきだと思いますが、いかがですか。 392 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 393 ◯市長(馬場一彦君) これは先ほど来御答弁しておりますように、今、そのボトルネックという箇所もございますが、そこの墨付けですとか、ほかの部分もそうですけれども、今示されている線形等で、これは事業者、また、東京都、警視庁と協議を行なって、その結果として一定の交通処理が図られるということで結論が出ております。ですから、先ほど来申し上げていますように、この交通処理が図られますが、特に開店当初などの予測を上回る場合、そういった場合も臨時交通誘導計画、こういったものも今後作成していただくことになっておりますので、この万全の体制、そういったものを今後とも事業者及び田無警察、東京都などと協議を進めて取り組んでいきたいというふうに考えております。 394 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 395 ◯14番(宮川豊史君) とても東久留米市の責任で何かしたとは思えない答弁ですよね。したとは思えないし、する気のない答弁ですよね。そういうことで、では、渋滞が起こったらもう馬場市長の責任になりますからね、これ。それだけはわかっておいてくださいね。  最後に、私は今回、題名で「市民との約束を破って、議会を無視して」という形で言いました。その「議会を無視」という表現はどういうことかというと、改めて説明しますけれども、3月議会で市長に対して辞職勧告決議が出たわけですよ。これに対して、その後3ヵ月たつけれども、馬場市長は何も政治的責任をとらないと。これを私は「議会を無視している」というふうな発言をしておりますけれども、決議を受けてもやめないということは、議会の決議を無視したということでよろしいですね。 396 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 397 ◯市長(馬場一彦君) 決議というものは大変重たいということは私自身も認識しておるつもりですが、私も4年間というこの任期、これは責任を負わなければならない、そういうふうに考えておりますので、この4年間の任期、しっかりと職責を全うしてまいりたいというふうに考えてございます。 398 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 399 ◯14番(宮川豊史君) ですから、議会の辞職勧告決議には従わないと。決議は無視すると。議会の意思は関係ないと。私は4年間やりますよと、そういうことでよろしいですか。 400 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 401 ◯市長(馬場一彦君) 繰り返しの答弁になりますが、私、4年間の任期をしっかりと果たしていかなければならない、そういった職責であり、また、その重さであるというふうに考えてございます。 402 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 403 ◯14番(宮川豊史君) 私も繰り返しになりますけれども、その行為は議会の決議を無視するということなんですよ。だから、無視するんですかって質問です。 404 ◯議長(篠宮正明君) 市長。 405 ◯市長(馬場一彦君) 無視するのかという言葉で言われると、これは私自身も表現の仕方としては大変しづらく、また、大変恐縮ですけれども、これは先ほど来の繰り返しになりますが、私、市長としてのこの職責、また、その負託を受けている重さ、そういったものをしっかりとこれは私自身も感じて、また、背負っているつもりでございますので、私はその職責、そういったものをしっかりと果たすのが役目であるというふうに考えております。 406 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員。 407 ◯14番(宮川豊史君) ちょっとね、馬場市長は私の発言をどう考えているかわからないですけれど、私は、あくまでも政治の筋というんですかね、民主主義のルールに従って質問しているわけですよ。普通に考えてみれば、選挙で公約で掲げたことを──努力したけれど、できなかったこと、それは当然ありますよ。ですけれども、馬場市長の場合は違いますよね。就任直後、もう半年足らず、たった5ヵ月でイオン反対から誘導賛成に変わっているわけですよ。それはもう馬場市長が選ばれた前提が覆されているわけだから、そのことに対する市長の公約違反、そして政策変更、言い方はいろいろありますけれど、そのことに対する市民の皆さんの意見を聞かなければ、今後、市政運営できませんよねって話なんですよ。いや、それでも関係ないよ、4年間はやるんだよということであれば、まあ勝手にやってくださいよ。だれもついていかないだけの話ですから。それで次期、またさらにその後もやりたいのかどうかわかりませんけれども、それはだめですよ。私はですから、もう2年半たってから手おくれなんですけどね、今さらやめてもしようがないとは思いますけれども、本来であれば2年前の6月ですかね、そこでやめて、きちんと市民の皆さんの判断を受けていれば、下手したら、馬場市長、長期政権になっていたかもしれないので、それはそれで私も困ったんですけれども、ですけれども、私はそういう個人的感情は一切除いているんですよ。やはり選挙のことを……。 408 ◯議長(篠宮正明君) 宮川議員、もう時間過ぎておりますので、まとめてください。 409 ◯14番(宮川豊史君) はい、わかりました。そういった時間の限られた中で意見を言わせていただいておりますけれども、その辺はね、議員と市長という立場ですから、公の立場ですから、私利私欲なくこれからも議論させていただきたいと思います。  以上で終わります。 410 ◯議長(篠宮正明君) 以上をもって宮川議員の一般質問を終了いたします。    ─────── ◇ ─────── 411 ◯議長(篠宮正明君) 以上をもって本日の会議を終了いたします。  これをもって散会といたします。       午後 4時41分散会 Copyright © Higashikurume City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...