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令和4年第3回定例会(第16号) 名簿 開催日: 2022-09-08
令和4年第3回定例会(第16号) 本文 開催日: 2022-09-08

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    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2022-09-08 令和4年第3回定例会(第16号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 821 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言の表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 2 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 3 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 4 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 5 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 6 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 7 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 8 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 9 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 10 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 11 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 12 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 13 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 14 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 15 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 16 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 17 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 18 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 19 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 20 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 21 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 22 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 23 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 24 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 25 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 26 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 27 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 28 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 29 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 30 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 31 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 32 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 33 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 34 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 35 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 36 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 37 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 38 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 39 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 40 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 41 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 42 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 43 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 44 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 45 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 46 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 47 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 48 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 49 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 50 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 51 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 52 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 53 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 54 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 55 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 56 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 57 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 58 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 59 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 60 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 61 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 62 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 63 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 64 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 65 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 66 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 67 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 68 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 69 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 70 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 71 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 72 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 73 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 74 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 75 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 76 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 77 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 78 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 79 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 80 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 81 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 82 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 83 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 84 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 85 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 86 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 87 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 88 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 89 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 90 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 91 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 92 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 93 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 94 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 95 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 96 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 97 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 98 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 99 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 100 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 101 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 102 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 103 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 104 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 105 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 106 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 107 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 108 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 109 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 110 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 111 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 112 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 113 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 114 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 115 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 116 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 117 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 118 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 119 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 120 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 121 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 122 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 123 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 124 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 125 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 126 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 127 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 128 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 129 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 130 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 131 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 132 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 133 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 134 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 135 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 136 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 137 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 138 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 139 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 140 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 141 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 142 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 143 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 144 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 145 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 146 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 147 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 148 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 149 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 150 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 151 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 152 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 153 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 154 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 155 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 156 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 157 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 158 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 159 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 160 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 161 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 162 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 163 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 164 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 165 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 166 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 167 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 168 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 169 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 170 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 171 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 172 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 173 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 174 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 175 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 176 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 177 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 178 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 179 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 180 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 181 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 182 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 183 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 184 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 185 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 186 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 187 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 188 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 189 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 190 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 191 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 192 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 193 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 194 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 195 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 196 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 197 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 198 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 199 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 200 : ◯ 副市長(平林 浩一君) 選択 201 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 202 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 203 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 204 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 205 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 206 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 207 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 208 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 209 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 210 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 211 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 212 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 213 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 214 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 215 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 216 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 217 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 218 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 219 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 220 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 221 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 222 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 223 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 224 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 225 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 226 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 227 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 228 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 229 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 230 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 231 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 232 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 233 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 234 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 235 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 236 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 237 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 238 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 239 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 240 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 241 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 242 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 243 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 244 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 245 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 246 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 247 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 248 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 249 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 250 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 251 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 252 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 253 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 254 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 255 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 256 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 257 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 258 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 259 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 260 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 261 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 262 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 263 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 264 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 265 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 266 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 267 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 268 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 269 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 270 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 271 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 272 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 273 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 274 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 275 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 276 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 277 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 278 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 279 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 280 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 281 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 282 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 283 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 284 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 285 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 286 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 287 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 288 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 289 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 290 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 291 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 292 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 293 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 294 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 295 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 296 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 297 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 298 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 299 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 300 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 301 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 302 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 303 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 304 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 305 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 306 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 307 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 308 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 309 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 310 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 311 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 312 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 313 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 314 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 315 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 316 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 317 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 318 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 319 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 320 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 321 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 322 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 323 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 324 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 325 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 326 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 327 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 328 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 329 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 330 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 331 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 332 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 333 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 334 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 335 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 336 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 337 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 338 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 339 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 340 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 341 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 342 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 343 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 344 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 345 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 346 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 347 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 348 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 349 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 350 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 351 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 352 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 353 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 354 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 355 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 356 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 357 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 358 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 359 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 360 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 361 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 362 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 363 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 364 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 365 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 366 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 367 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 368 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 369 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 370 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 371 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 372 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 373 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 374 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 375 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 376 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 377 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 378 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 379 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 380 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 381 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 382 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 383 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 384 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 385 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 386 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 387 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 388 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 389 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 390 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 391 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 392 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 393 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 394 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 395 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 396 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 397 : ◯ 11番(岡村 しん議員) 選択 398 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 399 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 400 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 401 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 402 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 403 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 404 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 405 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 406 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 407 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 408 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 409 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 410 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 411 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 412 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 413 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 414 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 415 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 416 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 417 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 418 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 419 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 420 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 421 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 422 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 423 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 424 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 425 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 426 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 427 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 428 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 429 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 430 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 431 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 432 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 433 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 434 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 435 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 436 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 437 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 438 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 439 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 440 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 441 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 442 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 443 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 444 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 445 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 446 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 447 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 448 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 449 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 450 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 451 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 452 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 453 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 454 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 455 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 456 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 457 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 458 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 459 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 460 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 461 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 462 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 463 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 464 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 465 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 466 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 467 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 468 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 469 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 470 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 471 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 472 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 473 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 474 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 475 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 476 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 477 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 478 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 479 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 480 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 481 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 482 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 483 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 484 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 485 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 486 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 487 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 488 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 489 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 490 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 491 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 492 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 493 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 494 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 495 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 496 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 497 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 498 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 499 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 500 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 501 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 502 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 503 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 504 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 505 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 506 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 507 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 508 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 509 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 510 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 511 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 512 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 513 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 514 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 515 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 516 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 517 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 518 : ◯ 教育長(柏原 聖子君) 選択 519 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 520 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 521 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 522 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 523 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 524 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 525 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 526 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 527 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 528 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 529 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 530 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 531 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 532 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 533 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 534 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 535 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 536 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 537 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 538 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 539 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 540 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 541 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 542 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 543 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 544 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 545 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 546 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 547 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 548 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 549 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 550 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 551 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 552 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 553 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 554 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 555 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 556 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 557 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 558 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 559 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 560 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 561 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 562 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 563 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 564 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 565 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 566 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 567 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 568 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 569 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 570 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 571 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 572 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 573 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 574 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 575 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 576 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 577 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 578 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 579 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 580 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 581 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 582 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 583 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 584 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 585 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 586 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 587 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 588 : ◯ 12番(宮坂 良子議員) 選択 589 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 590 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 591 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 592 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 593 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 594 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 595 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 596 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 597 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 598 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 599 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 600 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 601 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 602 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 603 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 604 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 605 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 606 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 607 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 608 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 609 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 610 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 611 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 612 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 613 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 614 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 615 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 616 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 617 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 618 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 619 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 620 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 621 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 622 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 623 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 624 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 625 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 626 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 627 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 628 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 629 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 630 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 631 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 632 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 633 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 634 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 635 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 636 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 637 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 638 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 639 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 640 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 641 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 642 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 643 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 644 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 645 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 646 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 647 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 648 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 649 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 650 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 651 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 652 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 653 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 654 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 655 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 656 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 657 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 658 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 659 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 660 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 661 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 662 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 663 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 664 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 665 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 666 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 667 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 668 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 669 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 670 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 671 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 672 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 673 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 674 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 675 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 676 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 677 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 678 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 679 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 680 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 681 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 682 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 683 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 684 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 685 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 686 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 687 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 688 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 689 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 690 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 691 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 692 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 693 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 694 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 695 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 696 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 697 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 698 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 699 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 700 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 701 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 702 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 703 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 704 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 705 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 706 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 707 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 708 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 709 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 710 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 711 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 712 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 713 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 714 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 715 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 716 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 717 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 718 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 719 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 720 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 721 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 722 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 723 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 724 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 725 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 726 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 727 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 728 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 729 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 730 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 731 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 732 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 733 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 734 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 735 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 736 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 737 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 738 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 739 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 740 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 741 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 742 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 743 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 744 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 745 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 746 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 747 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 748 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 749 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 750 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 751 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 752 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 753 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 754 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 755 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 756 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 757 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 758 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 759 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 760 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 761 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 762 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 763 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 764 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 765 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 766 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 767 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 768 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 769 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 770 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 771 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 772 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 773 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 774 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 775 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 776 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 777 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 778 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 779 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 780 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 781 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 782 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 783 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 784 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 785 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 786 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 787 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 788 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 789 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 790 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 791 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 792 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 793 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 794 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 795 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 796 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 797 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 798 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 799 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 800 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 801 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 802 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 803 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 804 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 805 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 806 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 807 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 808 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 809 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 810 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 811 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 812 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 813 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 814 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 815 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 816 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 817 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 818 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 819 : ◯ 13番(西村 あつ子議員) 選択 820 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 選択 821 : ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付してあるとおり,これにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。21番石井功議員。 3: ◯ 21番(石井 功議員) 通告に従いまして3問質問をいたします。  1問目,(仮称)中和泉グループホーム計画についてであります。  私も議員をやらせていただいて約15年少したちますが,それまで行政の関係とか,そういったのは一切関わりがなくて,経済関係しかやってこなかったので,全然分からないで議員になったような感じなんですけれども,そのときに近所のところにいろいろ挨拶回りとかしたときに,私の近所の方で障がいをお持ちのお子様をお持ちの方がいらっしゃって,そのときに狛江にはグループホームや,そしてショートステイ,預ける所がないんだということを何回も聞かされまして,そういう課題が狛江にもあるのかということを当時認識したのを覚えております。  それで,平成3年第4回定例会で「障がいのある人もない人も暮らせるための課題」という質問を私はさせていただきました。その内容というのは網膜色素変性症の眼鏡,これを取り上げさせていただきました。  そこで,マサチューセッツ工科大学のハー教授という教授がいらっしゃいます。そのことを紹介させていただいたんですが,このハー教授というのはロッククライマーで,ロッククライミングの事故で両足の膝から下をなくしてしまった。でもその後,自分で義足を作って,今では普通の人のように歩けるようになっています。それは自分の脳から発信された信号を義足が受け取って,自分の思うとおりに動いているということです。  それで,義足なのでちょっと笑い話ですけれども,身長を変えられる。相手に威圧感を与えないときは身長を150センチにするそうです。相手に威圧感を与えようと思うと190センチに身長ができるというようなこともあるそうです。  こういったことですけれども,ハー教授の言った言葉というのが非常に私は感銘を受けていて,「世の中に身体障がいなど存在しない。障がいがあるのはテクノロジーのほうだ」。いわゆるテクノロジーさえ前進していけば,近い将来,身体障がいというのは克服できるのではないかというふうに言っております。私も,やはり身体障がいというのはテクノロジーの力で障がいではなくなる日が訪れるのではないかというふうに期待しています。  しかし,身体障がいではなくて,知的障がいや精神障がい,これは今のところ残念ながら難しいと言わざるを得ないのかなと思います。  今まで障がいをお持ちの方の御家族からの要望,これは当時どのようなものがあったのか,それについてお尋ねしたいと思います。 4: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 5: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 平成31年度に調査を実施いたしました障がいのある方等の調査におきまして,利用したいのに不足を感じるサービスとして「共同生活援助」,これはグループホームでございます。これが15.1%で最も多く,続きまして「短期入所」,これは俗にショートステイと呼ばれているものですが,これが11.3%となっておりました。障がいのある方の御要望としては,住まいに関するニーズが高い状況にあると,このように認識しております。 6: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 7: ◯ 21番(石井 功議員) 要望が多いのは,グループホーム,そしてショートステイ。このような要望ということですけれども,これに対応するには,当時どのような課題があったのか。それについてお尋ねします。 8: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 9: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市域の小さな狛江市におきましては,施設の建設に必要な土地の確保,これが大きな課題となっていたと感じております。
    10: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 11: ◯ 21番(石井 功議員) 当時課題になっていたのは土地の問題だったということでございます。  それで,今から10年前,平成24年,狛江市長選挙が行われて,16年間続いた共産党の市長から保守系の市長が誕生しました。前市長が言っていた,当時就任されて少したったぐらいですかね。「障がい者施設をつくらなければいけないのだ」みたいなことを言われていたのを私は記憶しておりますけれども,この障がい者施設,これが現実的に動き出したのは前市長の時代であったかなと記憶しております。何か動き出すきっかけ,それはあったのかどうか。それについてお尋ねします。 12: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 13: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 当時の状況といたしまして,障がい者施設の整備について,共同生活援助(グループホーム)の不足といった課題に加え,障がい者及び障がい児の地域移行や,障がい者の高齢化,いわゆる親亡き後に備えるために,障がい者等の生活を地域全体で支える地域生活支援拠点を各市町村に少なくとも1か所整備することが国の方針として求められておりました。  それに加え市内に3か所あった障がい者福祉作業所が,いずれも十分なスペースを確保できずに再整備が必要となっておりました。そのため,これらの課題の解決を目指し,平成26年7月の庁議におきまして,ぽかぽか広場に複合施設を建設することが決定されたところでございます。 14: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 15: ◯ 21番(石井 功議員) 当時ぽかぽか広場に建設しようとしていた障がい者施設と,今回,(仮称)中和泉グループホーム,この計画の違い,これについてお尋ねします。 16: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 17: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 中和泉に予定しておりますグループホーム計画とぽかぽか広場で計画しておりました施設の大きな違いは,福祉作業所の機能を盛り込んでいないところでございます。急務であった3つの障がい者福祉作業所の再整備につきましては,平成28年度に暫定措置として,東和泉一丁目にありました旧保育園仮園舎に3か所を統合し,仮移転いたしました。  その後,そのままの状態が長期にわたった令和3年3月の庁議において,統合後の5年間において特段の問題が生じていないこと,現実的な施設運営上の懸念である再移転した場合に利用者に与える影響を回避することは困難であること,候補地の選定や財源確保等の課題を踏まえ,暫定的なものではなく本設とすることが決定されております。  そのため中和泉グループホーム計画には,福祉作業所の統合が含まれていないものとなっております。 18: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 19: ◯ 21番(石井 功議員) 当時のぽかぽか広場での計画と今回の計画の大きな違いというのは,福祉作業所の統合,これが含まれていないということであります。  狛江駅南口の城南信用金庫の裏というのでしょうか,保育園の隣というか,そこに統合されて,本当に溶け込んでいるなという感じがして,特段そこにそういう施設があるなということを私何かちょっと気がつかないというのですかね,それぐらい何か町の中に溶け込んでいるなというふうに思っておりまして,この判断は非常にいい判断だったんだなというふうに思います。  それで,ぽかぽか広場の計画についてですけれども,当時近隣からの反対によりぽかぽか広場に障がい者施設を建設することは難航したというふうに記憶しております。特に,初期の段階で障がい者施設の偏見的な意見の声が大きかったように私自身は感じておりますけれども,行政のほうとしてはどのように捉えていたのでしょうか,お尋ねしたいと思います。 20: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 21: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) ぽかぽか広場を建設予定地に選定した後,市民説明会を3回開催いたしました。平成26年9月21日,9月27日,そして10月2日。また,市民説明会とは別に8月18日に和泉多摩川商店街振興組合への説明会を開催いたしました。そこでは,障がい者の御家族から賛成の御意見もいただきましたが,場所の選定の経緯やぽかぽか広場がなくなることに対する否定的な意見等を述べる方が多く,反対の立場の御意見を多くいただきました。  その根底には,社会的に必要な施設を建設することは賛成だが,自分の家の近くに作られることは反対だ,いわゆるNIMBYといった意識や,当時は現在に比べ,まだまだ障がい者に対する理解が進んでいなかったことが要因となっているのではないかと推察しております。 22: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 23: ◯ 21番(石井 功議員) 当時のぽかぽか広場の障がい者施設の建設に当たっては,その後,マンションの既存不適格の問題とかに移り変わっていくんですけれども,私の印象としては,最初はそういったことが,いわゆる偏見的なものも確実にあったかなというふうに記憶しております。  このぽかぽか広場の障がい者施設というのは,その後いろいろ難航して,それでこのぽかぽか広場の計画は松原市長の決断によって建設は撤回されたんですけれども,この判断は英断だったと私は思っております。  そこでお聞きしますけれども,長年行政に携わってきた市長にとって,早期の障がい者施設の実現というのも,思いもあったのかなと思いますけれども,この判断についてお尋ねしたいと思います。 24: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 25: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 平成27年から裁判を続けておりましたので,私が市長になりました平成30年の時点でございますけれども,既にこの間で3年も行政と市民が裁判で争っているという状況でございました。  これは,日本一やさしいまち狛江を掲げておりまして,そして市民参加・協働・人権を柱にまちづくりを進めていくことを考えた私にとっては,これは容認できる状況ではなく,速やかに終結させるべきだというふうに考えておりました。  また,ぽかぽか広場の件につきましては,市民の皆様に多摩川の魅力を伝え,感じていただく施設等の必要性など総合的なまちづくりの観点,そして裁判で争っている限り,障がいのある方が切望してまいりましたこの施設が,この先まだ長期にわたって建設されないことなど,市政全般の事業を勘案いたしまして,裁判を終結させる意義は大きいと考えまして,原告側の話をお伺いしながら和解の調整を進めるように指示をしてきたところでございます。 26: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 27: ◯ 21番(石井 功議員) 市長,どんな組織のトップもそうですけれども,最大の仕事というのは,多分判断,決断だと思うんです。それは単純に,いいとか悪いとかではなくて,いろんな状況を考えて総合的な判断をしなければいけない。ここに非常に難しさ,それから苦しさも,私は同時にあると思うんですね。やっぱりトップの責任,それから苦しさというのは,判断をするとき,これが一番,私は一番大変なのかなと思います。  このぽかぽか広場の建設撤回については,本当に今でもよかったなと,すばらしい決断だったなというふうに思っております。  それで,時として,こういういろんなものを建設しようとするときに,当然反対意見というのは必ずあります。それに乗っかる政治勢力みたいなのもあって,非常に問題が複雑化するということはよくあるんですけれども,その中でそういった英断を下されたこと。これについては評価をさせていただきたいと思います。  それで,次は,今回この中和泉グループホームの計画,これの概要はどのようになっているのか,お尋ねしたいと思います。 28: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 29: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 中和泉のグループホームの計画の概要につきましては,場所が中和泉三丁目で木造2階建て,延べ床面積は800平米でございます。  入浴,排せつ,食事の介助といった日常生活上の支援を必要とする方が入居するグループホームの定員が17名であり,障害支援区分4から6の中度から重度の方を主な利用対象としております。また,自宅で介護を受けている方が病気や家族の一時的な休息等の理由により,短い期間に入所する短期入所,いわゆるショートステイですが,この定員が2名となります。  また,この施設は地域生活支援拠点として位置づけて整備いたします。地域生活支援拠点は,障がい者の重度化・高齢化や親亡き後を見据え,居住支援のための機能を地域の実情に応じた創意工夫により整備し,障がい者の生活を地域全体で支えるサービス提供体制を構築するものでございます。具体的には,グループホームとショートステイに加えまして,地域移行支援や親元等からの自立に当たり,グループホーム等の障がい福祉サービスの利用や一人暮らしの体験の機会を提供する機能,障がいの特性に応じた相談機能,大規模災害時の福祉避難所としての機能も持たせて整備することを予定しているものでございます。 30: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 31: ◯ 21番(石井 功議員) 現在計画されている中和泉のグループホームの計画というのは,グループホームの定員が17名,それからショートステイが2名,それ以外にもいろいろな相談機能,それから大規模災害時の福祉避難所,こういったいろんな多機能な施設がこれから建設されようとしているということであります。  それで,10年前ぐらいだと思うんですけれども,今回計画されている土地の所有者から,こういうものを造りたいんだというお話を聞かせていただいて,そのとき,この土地の所有者の方もお子さんが障がいをお持ちの方でいらっしゃるんですけれども,その方は,その施設ができる予定地の前に生産緑地があるんです。障がいをお持ちの方々に,ぜひ生産緑地を利用して農業をやっていただいて,やはり希望は,理想は,農業をやって,できたものを売って,少しでも障がいを持っている方々が収入を得ると。これを目指したいんだという話を聞いて,非常にそれはすばらしい計画だなというふうに思いました。  その方は,千葉県とかいろんな所に視察なんかも行っていて,こういったことについて非常に詳しかったんですけれども,これがこれから現実となると非常にいいなと思いますけれども,この土地所有者の方が,10年前こういった計画を立てたんですが,残念ながら,ぽかぽか広場の話がそれよりも先に先行して,なかなかこの話というのは実現できなかったんですが,この土地所有者の方が考えている障がいの方々に農業をやってもらう,このプランは実現できるのかどうか。これについてお尋ねしたいと思います。 32: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 33: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 土地の所有者の方に職員としてお会いさせていただいていますので,そのお話は十二分に理解はしております。土地所有者の方がそういった御意向をお持ちの方は,我々も事業者も承知をしているところでございます。また,障がい者施策を考える上でも大変ありがたいお話であると考えております。  ただ,現状としては,まずは地域生活支援拠点を軌道に乗せることが最初のステップになりますので,例えばグループホームやショートステイ等の安定した運営を確保した後に,いわゆる農福連携,こういったことについて,どういったことが可能かも含めて検討してまいりたいと考えております。 34: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 35: ◯ 21番(石井 功議員) そうですね。落ち着いて,軌道に乗ってからぜひ,せっかくすばらしいプランなので,これは実現していただきたいというふうに考えております。  それで,この障がい者施設,これを建設するに当たっては,最も難しいのはやはり近隣との調整だと思いますけれども,今回はどのような手順で進めていったのか,これについてお尋ねします。 36: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 37: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 施設の建設に当たりまして,狛江市まちづくり条例に基づく近隣説明会を令和4年3月に2回開催するなど必要な手続を行いまして,令和4年5月31日に狛江市まちづくり条例第42条第1項に規定する協定を,事業者と市において締結したところでございます。 38: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 39: ◯ 21番(石井 功議員) 近隣との調整の中で,当然反対意見はあったと思うんですけれども,そこについて,どのようだったかお尋ねしたいと思います。 40: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 41: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 近隣説明会に関しましては,御利用される障がい者に対する理解不足や不安から生じる御意見など,反対の御意見も少数ではありましたがいただいたところでございます。 42: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 43: ◯ 21番(石井 功議員) それでは,その反対意見が今回大きくならなかった,その要因はどのようなものでしょうか。 44: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 45: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) まず社会全体の動きといたしまして,この間,障害者権利条約の批准や障害者基本法,障害者差別解消法を中心とした法整備など,共生社会の実現に向けた環境づくりが進められてきたことに加えまして,ぽかぽか広場で予定していた機能を整理し,機能を絞って中和泉の施設計画を作成したことが要因として挙げられるのではないかと考えております。 46: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 47: ◯ 21番(石井 功議員) 反対意見が大きくならなかったというのは,1つは時代的にこのような理解が進んだということと,それからぽかぽか広場で予定していた機能というのを整理して計画をつくった。この2つということなんだろうというふうに思っております。  それで,今回狛江市でもようやくこういった障がい者施設ができるということですけれども,この(仮称)中和泉グループホーム計画,これによって狛江市の障がい者への課題,これは解決するのかどうか,これについてお尋ねしたいと思います。 48: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 49: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市内におきましては,重度の障がいのある方に対応したグループホームはございませんので,中和泉グループホームの整備により,障がいの重度化や高齢化や親亡き後の対応に向けた拠点ができることとなります。  しかしながら,この施設で全てが解決されるわけではなく,狛江市障がい者計画・第6期障がい福祉計画・第2期障がい児福祉計画に掲げる基本理念,「障がいのある人もない人も,ともに暮らし続けるまち」の実現に向けては,まだまだ課題がございます。  引き続き必要となる施設の整備を目指すとともに,特に医療的なケアが必要な子供とその家族への支援や,切れ目のない相談支援・相談窓口の充実,災害時における支援など,新たに求められる課題の解決に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 50: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 51: ◯ 21番(石井 功議員) このグループホームが仮にできたとしても,まだまだ課題はあるということでございます。  それでは,今後の展開,これはどのようにお考えなのか,それについてお尋ねしたいと思います。 52: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 53: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市域の狭い狛江市におきましては,施設整備を考える上で土地の確保が一番の課題でございます。加えて,1つの施設に集約した多機能施設を建設しようとした場合,多くの面積が必要となってしまいます。そのため,狛江市において整備する地域生活支援拠点においては,国から示された機能を全て集約して整備する多機能拠点整備型ではなく,地域における複数の機関が分担して機能を担う面的整備型の考えも取り入れた多機能拠点整備型と面的整備型を掛け合わせた形で整備することを考えております。  具体的には,例えばグループホームなど市内にない機能については中和泉に整備するものの,相談の機能については,今後整備する基幹相談支援センターで担い,中和泉の施設には専門性を有する相談機能は設置しないなど,市や事業所との連携で対応できる機能については分担し,市全体で対応することを考えております。 54: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 55: ◯ 21番(石井 功議員) 狛江市としては,今後面的整備,これを行うという方向だということでございます。  それで,最初に言ったんですけれども,15年ぐらい前ですかね,近所の方から,ショートステイがないから,本当に調布行ったり世田谷に預けたりしているんだよという話を聞いてから15年。それから,この農地を生かした障がい者施設の話を聞いてから10年。長い時間かもしれませんけれども,今回,本当にこれが実現するということで,本当に改めて御礼を申し上げたいと思います。市長をはじめとする行政の皆さんにまず御礼を申し上げたいと思います。  それで,障がい者施設ということですけれども,親亡き後,それから重度の障がい,それから親亡き後に当然訪れるだろう障がい者個人,その方の高齢化。こういったことは,そのお子さんを持つ親御さんにとって,一生続くのだろうというふうに想像します。その親御さんの不安を少しでも軽減できて,そして障がいをお持ちの方も安心して暮らせるまちづくり。今後ともぜひよろしくお願いして,1問目を終わります。  2問目は,多摩川住宅建て替えに伴う旧四小の方向性,これについて質問したいと思います。  多摩川住宅というのは昭和43年に竣工され,その後でも造られたところもあるんですけれども,一番早いところでは,今年で築54年になります。令和3年には都市計画と地区計画が変更され,現在建て替えが始まっています。  私は,多摩川住宅の建て替えには大賛成で,応援していきたいというふうに思っておるところですけれども,しかし多摩川住宅の建て替えはあくまでも民間の事業ですので,私がこの質問をする理由,これは大きく1つ,それは本当に全部建て替えられるのか。本当に全部売れるのか。ここだと思うんです。なぜかというと,建て替えが完了するまでは少なくとも10年はかかると思います。狛江市や調布市,今の現状なら完売できる可能性というのはあると思いますけれども,これから10年後,どうなっているのか。これは誰にも分かりません。想定される日本の人口というのがどうなっているかというと,2020年に対して10年後の2030年には1,000万人減る。こういう予想が出ているんです。こういった人口減少,そして東京都もついに人口が減少してきた。こういった中で,本当に全部建て替えられるのか。全部完売できるのか。これは非常に大きな問題だと,私自身は捉えております。  一番不安を感じるのは,例えばできたとしても売れ残ってダンピングが起こる。もしくは最初のほうに造ったものの売れ行きが芳しくなくて,建て替えが途中で滞り,古い建物が建て替えられずにそのまま残る。こういったことが考えられるんです。  そうすると何が起きるかというと,私は,やはりこの近隣,調布市と狛江市ですけれども,この近隣の土地の価格,もしくは家賃相場,そういったものに悪影響が出るのかなと。それの悪影響がどうなるかというと,やはり土地を担保に家を買われた人たちの担保能力が下がる。いろんないいことが起こらないというふうに思うんです。  それで,今でもマンションや団地の建て替えというのは行われてきました。例えば,マンションや団地,それが賃貸物件であれば建て替えというのはそんなに難しくないのかな。それはなぜかというと所有者が1人だから。その1人の人が決断すれば,例えばURが決断すれば,それはできるということだと思うんです。ただし,いわゆる分譲型のもの。これというのは区分所有ですから,所有者がたくさんいるわけです。その人たちの5分の4以上の決議,これによって建て替えというのは現在できる。これは区分所有法ということですけれども,これができて,そういう建て替えが促進されたという側面は当然あるんですけれども,この5分の4以上の決議って,そう簡単なものではないなというふうに思っております。  それで,1つだけ成功例を紹介させていただければ。  調布富士見町住宅,これが前にあったんです。総戸数で176戸。これが今現在はアトラス調布といって,2015年,今から七,八年前にできて,これは176戸から331戸,約倍ぐらいの規模になったんです。このときになぜ建て替えられなかったというのは,問題というのは,1つは当たり前ですが老朽化。もう1つは耐震強度の不足。それからバリアフリーの問題で,前の住宅は5階建てだったんだけれども,エレベーターがなかった。それから高齢化による管理組合の役員の成り手の不足。だから,大体同じようなことだと思うんです。  この建て替えがうまくいった。それを,なぜどうやってうまくいったかということを紹介したいと思います。  成功したポイントは何だったのかというと,ここの副理事長の方が4つの要点を挙げています。  1つ目,小さいことを積み重ねる。これはどんなことかというと,住宅を考える会,これはその会の名前です,の段階から説明会などを随時開催。しかし説明会では,質疑応答の際にいつも同じ人が話すことが多く,全員の不安は払拭できません。そこで談話室を使って小まめにお茶会を開催。ここでは建て替えの話は一切せず,住民の話をとにかく聞くことに努めたということです。迷っている方は話すことで整理される。まずは意見を言いやすい環境をつくることが大事だと考えました。こういったことで住民の方々の不安やそういったものを,ある意味吐き出してもらったということなんでしょうかね。こういうことをこつこつやったと。  2つ目,情報はオープンにスピーディーに。どんな詳細な情報でも,今やっていること全てを紙にして出すようにしたということです。市との交渉で,ある認可が下りた際には速報を出しました。副理事長が原稿を書き,できたところから別の役員が原稿をチェック。急いで印刷へ回して,夜中に1軒ずつポスティング。そんなようなこともやってのけたということであります。とにかく出てきた情報はなるべくスピーディーに,そしてオープンに,住民の皆様に伝えていったのだということです。  それから3つ目,これは管理組合主導と住民の人に認識してもらう。こういうことをやった。事業協力者が決まった後も,説明会などでは極力管理組合だけで対応しました。事業協力者が前面に出ると管理組合の顔が見えず,住民は疑心暗鬼になります。住民の皆さんに私たちがやっていることを信頼してもらうことが大切ということで,いわゆるディベロッパーの人はなるべく出てこないで,管理組合の人がいろんなことを説明してきた,そういうことだと思うんです。それによって住民の方々の安心感を得たということです。  4つ目,細かいことを丁寧に対処しつつ,前進あるのみということで,事業協力者や市との話合いや交渉など,やらなければならないことは多岐にわたっていたそうです。しかし,様々なことに対処しつつも,その場で停滞せずしっかりと前に進むことが大事だったというふうに思っているということです。  それで,「建て替えに関する私たち管理組合の仕事というのは合意形成。それを成功させるには,住民一人一人の不安や不満を取り除きつつ,とにかく前進することです」と,そのように副理事長は言っているということで,非常に根気の要る仕事をこつこつやられて,それでそれもすごいスピードでやってきた。そこに成功の秘訣があったのかなというふうに思っております。  それで,今こういったアトラス調布という331戸のマンション,新しくできたことの過程を紹介させていただきましたけれども,規模でいえば,多摩川住宅の比ではないことは明らかであります。多摩川住宅の建て替え,これまでこれにこぎ着けるには大変な苦労があったことは容易に想像できます。  まず,今回多摩川住宅の建て替えに尽力された多摩川住宅まちづくり協議会の皆様に敬意を表するところであります。  それで最初の質問です。現在の多摩川住宅の全体像についてお聞きします。狛江市・調布市を含めた面積,棟数,戸数。棟数というのは建物の数です。戸数,これは世帯数です。これについてお尋ねします。 56: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 57: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市・調布市を含めた多摩川住宅全体の面積は約48.9ヘクタール。ロ号棟,ホ号棟の建て替え前の数値となりますが,総棟数約90棟,総戸数約3,900戸になります。 58: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 59: ◯ 21番(石井 功議員) 済みません。モニターをお願いできますでしょうか。  これが多摩川住宅の全体像になるんですけれども,図の下のほうが,いわゆる六郷さくら通りですね,ちょっとカーブしている道みたいな。調布都市計画道路3・4・4号線。それで,向かって一番右側に根川が流れているという感じです。狛江市の市域というのは,右側のベージュ色の2つの区分,水色の部分も含めて,それの左側のオレンジ色というか茶色,あそこからは調布市という形になると思っております。  それで,先ほど答弁をいただいたのですが,この中に90棟の建物がある。それで,この49ヘクタールの中に現在3,900戸,いわゆる3,900世帯が現在あるということでございます。  それで,次にお聞きしますけれども,現在の狛江市だけ,いわゆる狛江の市域だけの面積,多摩川住宅の面積,それから棟数,戸数,これはどのようになっているのかお尋ねしたいと思います。 60: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 61: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市だけの面積は約16.0ヘクタールで,全体の3分の1でございます。狛江市内には,イ号棟とニ号棟がございまして,イ号棟は面積約5.3ヘクタール,15棟,786戸でございます。ニ号棟は面積約5.1ヘクタール,15棟,522戸でございます。
    62: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 63: ◯ 21番(石井 功議員) 建て替え計画で棟数,それから戸数,これはどのようになるのか。これについてお尋ねしたいと思います。 64: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 65: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) ホ号棟は従前が11棟,380戸ですが,建て替え後は7棟,約900戸になります。ニ号棟は従前が15棟,522戸ですが,4棟,約1,200戸に建て替えを予定しております。ハ号棟は従前が19棟で820戸でございますが,5棟,約1,500戸に建て替えを予定しております。  イ号棟,ロ号棟,ト号棟の建て替え戸数は未定とのことでございます。 66: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 67: ◯ 21番(石井 功議員) もう1回,同じモニターを出していただいてよろしいでしょうか。  今御答弁いただいたホ号棟というのは,下のほうのベージュ色に挟まれたオレンジ色みたいなところ,あそこがホ号棟というんですけれども,ここは11棟,380戸。これが,今度は11棟が7棟に代わって900戸になる。380世帯から900世帯になる計画だということです。  ニ号棟,これは狛江の市域ですけれども,今の向かって一番右側のベージュ色のところ,これがニ号棟ですけれども,ここが,今15棟の522世帯,これが4棟です。15棟が4棟に集約されて,戸数は522戸から1,200戸,これだけ増えるということです。  ほかはまた後で触れますけれども,それでまだ計画がないところもあるので,これはあくまでも予想ですけれども,これ全体の予想です,私の予想ですけれども,多摩川住宅というのは,49ヘクタール,90棟,3,900世帯だったものが,建て替えによって40棟,90棟から40棟に減るけれども,戸数は7,800世帯。完全に倍になる。もしくは倍以上になる。それから,想定人口は1万4,000人ぐらいだということです。  狛江市だけでも,ニ号棟が522世帯から1,200世帯と倍以上になり,JKK,ここは住宅供給公社,これが開発したところですけれども,イ号棟というのはありまして,ここはまだ未定なんです。当然これも多分建て替えられるんだろうと思いますけれども,これも当然,多分増えるのだと思うんです。そうしたときに,次,モニターを映してもらっていいですか。  これはホ号棟。ホ号棟というのは,先ほどの図でいうと,一番多摩川寄りの調布市域なんですけれども,既に取り壊されたところの写真です。今こんな感じで,完全に建物がなくなっていて,これから,聞いたところによりますと,このホ号棟というのは,これから年内に調布市と建て替えについての調整に入るようなことをお聞きしております。  それで,お聞きしたいんですけれども,これから人口が増えるであろうと予想されるんですが,これが狛江市にとってどのような影響があるのか。これについてお尋ねしたいと思います。 68: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 69: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) ニ号棟は現在522戸ですが,建て替えで約1,200戸になる計画でございまして,多摩川住宅地区地区計画では若年ファミリー層を誘導するため,建て替え計画の半分以上は70平方メートル以上の住戸を計画しております。それにより子供たちが増えることが予想され,小学校や学童保育所などへの影響があるものと推測しているところでございます。 70: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 71: ◯ 21番(石井 功議員) 小学校や学童クラブなどに影響があるということですが,そのことについて検討し始めるのはいつ頃なのか,これについてお尋ねします。 72: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 73: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在旧狛江第四小学校跡地利用庁内検討委員会において,和泉小学校と狛江第三中学校への影響や学童クラブへの影響についてシミュレーションをしているところでございます。 74: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 75: ◯ 21番(石井 功議員) 多摩川住宅で,狛江市域にあるのは賃貸のイ号棟と分譲のニ号棟です。  現在,この2つの棟の建て替えに関する状況,これはどのような形になっているのかお尋ねしたいと思います。 76: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 77: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) イ号棟は住宅供給公社が管理している賃貸物件ですが,建て替えの予定は聞いておりません。しかし,イ号棟街区内にあります多摩川保育園は老朽化が進み,耐震性も満たしていないこともあり,令和5年度に建て替えを計画しているところでございます。  ニ号棟は,建築資材の高騰や国の長期優良住宅認定基準の改定など様々な状況を考慮して,当初スケジュールから3か月ほど遅れていますが,11月の建て替え決議に向けて調整しているとのことでございます。 78: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 79: ◯ 21番(石井 功議員) 狛江市の中にある2つの棟,ニ号棟とイ号棟ですけれども,イ号棟はJKKの所有ですので,これは今のところ建て替えの計画はない。ニ号棟については,今年の秋ぐらいですかね。11月ごろ建て替え決議に向けて調整しているところということです。11月に向けて5分の4以上の住民の方々の賛成を得て,これから建て替えに向かっていくという調整の段階だということでございます。  それで,これも調布市のほうの建物ですけれども,これは多摩川住宅全体に影響してくるので確認したいと思います。  先ほど,ロ号棟の解体の様子というのは見ていただきましたが,現在のロ号棟ですね。調布にあるロ号棟の現状と建て替え計画の内容,これについてもう1度お願いしたいと思います。 80: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 81: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) ロの16号棟は,生活拠点地区として跡地を商業施設及び広場として活用予定でございます。今年度中には商業施設の建設を開始する予定で,令和6年3月の開業予定でございます。 82: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 83: ◯ 21番(石井 功議員) ロ号棟というのは,昔クイーンズ伊勢丹があった商業地区の地区ですね。  ここは,前,12階のすごく高層の建物とかがあったところですけれども,ここ何か解体していったら非常に貴重な遺跡が出たということで,調査が入ってしばらく停滞しておりましたが,聞いたところによると,現在はその調査完了したということでございます。  それで次,ロ号棟というのは,昔クイーンズ伊勢丹があった商業地区の所。  次,ホ号棟というのは,一番狛江の市域ではない,調布市なんですが,一番狛江市から近い多摩川沿いの地区です。このホ号棟というのは多摩川に隣接している部分であって,最初の多摩川に隣接している部分にすごく広い広場を造るという話を聞いていますが,現在,ホ号棟の建て替えに関する状況と広場,これはどのようになっているのかお尋ねしたいと思います。 84: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 85: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) ホ号棟は,令和4年8月から1工区の新築工事を着工したと伺っております。計画では,令和6年12月に1工区が竣工,2工区は令和5年8月着工,令和7年9月竣工の予定でございます。  調布都市計画道路3・4・4号線沿いの広場でございますが,基本的には現在のまま保存するとし,散策路程度の整備を行うとのことでございます。 86: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 87: ◯ 21番(石井 功議員) それで,このホ号棟のことですけれども,これも調布市のことですけれども,ちょっと関係があると思うので触れたいと思います。  モニターを出していただいてよろしいでしょうか。  これって,この画面の右側,向かって右側というのは,調布都市計画道路3・4・4号線,いわゆる六郷さくら通り。これの画面の左側というのがホ号棟になる。その前に水路があるんですよね。それと竹林があって木がある。これは考え方なんでしょうけれども,私なんかも水路を塞いで,できればあそこがオープン,多摩川から見たときにがっと広場になって建物があるみたいな感じのほうがいいのではないかなというふうに思ったりしていますけれども,それもなかなか,何か東京都のほうでいろいろストップがかかったとかいろんなことを聞いておりますけれども,あれだけの大きなものを売るには,建物に対しての魅力というのも私なんかは必要かなと思っておりまして,それで,去年の終わりか今年の初めぐらいですか,多摩川住宅の協議会の会長と副会長に1つ提案したことがありまして,それを紹介したいと思います。  それは,脱炭素先行地域という,これは環境省の事業です。どういうものかというと,脱炭素先行地域というのは,2050年カーボンニュートラルに向けて,民生部門,家庭部門及び業務その他部門の消費電力に伴うCO2排出の実質ゼロを実現し,運輸部門や熱利用等も含めて,そのほかの温室効果ガス排出削減についても,我が国全体の2030年度目標と整合する削減を地域特性に応じて実現する地域で,実行の脱炭素ドミノのモデルにするということです。  それで,地域脱炭素ロードマップでは,地方自治体や地元企業・金融企業が中心となり,環境省を中心に国も積極的に支援しながら,少なくとも100か所の脱炭素先行地域で,2025年までに脱炭素に向かう地域特性等に応じ,先行的な取組実施の道筋をつけ,2030年度までに実行し,これにより農山漁村,離島,都市部の街区など多様な地域において地域課題を同時解決し,住民の暮らしの質の向上を実現しながら脱炭素に向かう取組の方向性を示すということで,とにかく一定の地域,民生部門ですけれども,一定の地域を完全に温室効果ガスの排出をゼロにしようと,そういう試みです。それを2030年度までに完了しようということです。これをやると,それに伴う施設とかに対して3分の2の補助がもらえるという,そういう話なんです。  その話を会長さんや副会長さんと話して,非常に興味を持っていただいて,お話もいろいろさせていただいて,例えば当たり前ですけれども,屋上に太陽光発電つけようとか,2030年度までになったら,駐車場の契約は電気自動車だけしかできないとか,それから小田急バス,それから京王バス,これも電気のバスにしてほしいよねとか,会長さんや副会長さんがディベロッパーに頼んで,いろいろ調べてもらったりはしたんですが,やはり1つは高層で世帯数が多いので,1戸当たりの天井の面積というのはすごく限られてしまうんです。そうすると,なかなか太陽光発電というのも厳しい。かなりの部分が再エネ由来の電気を引いてくるみたいな感じになるのかなということで,なかなか現実的には難しかった話になりました。  それで,この先行地域,今年の4月ですかね,選ばれている地域が幾つかあって,この狛江市から見たときに近い所ってどういう所かというと,例えば,川崎市,脱炭素アクションみぞのくち推進会議,アマゾンジャパン合同会社,ここが選ばれているんです。これは,溝の口の駅前の商業関係とかビル,プラス,多分見たこともあると思いますけれども,多摩川を渡って,川崎側の多摩川沿いを走っている道をずっと行って,二子玉川を過ぎて,第三京浜をくぐり抜けた右側ぐらいですかね。大きなアマゾンの倉庫,センターがありますよね。あそこが完全に脱炭素化するということだと思います。  これなんかすごく,特にアマゾンはできる可能性は高いですけれども,溝の口の駅前を本当に脱炭素化するって,かなり合意形成大変だったのではないかなというふうに思います。  それから,もう1つ近いところでいうと,横浜市,一般財団法人横浜みなとみらい21。みなとみらいのあの地域を完全に脱炭素化する。これなんかも,すごく私はいい試みではないかなというふうに思っております。  過去に例を見ないほどの,今回多摩川住宅というのは大きな建て替えだと思います。それが脱炭素先行地域に選ばれて,先進的なまちづくりみたいなもので注目を集めたらいいなというのは,今でもそんな夢を描いていた。残念ながらそれはできなかったんですが。やはり魅力をつくるというのは,建て替えやそれから販売,こういったものを考えると必要だなと思います。  それで,魅力といえば,1つ期待したいのは旧四小跡地であります。それで,多摩川住宅の建て替えに伴い,公共公益地区である旧四小跡地の利用に向けた検討を進めるということでございますけれども,この検討状況,これはどのようになっているでしょうか。 88: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 89: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在,跡地利用に向けた課題の整理など,基本的な考え方について,庁内委員会での検討内容について,最終的な整理をしているところでございます。 90: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 91: ◯ 21番(石井 功議員) 具体的なことはこれからということですけれども,旧四小の方向性のイメージ,これはどんな感じなんでしょうか。 92: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 93: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 旧四小跡地は,小学校があった時代から地域の防災拠点として需要な役割を果たしてきておりますので,そのような機能は今後も残す必要があるものと考えております。 94: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 95: ◯ 21番(石井 功議員) 多摩川住宅にとっても,狛江市にとっても,旧四小跡地利用は重要と考えますが,大まかなスケジュール,これはどんな感じでしょうか。 96: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 97: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 具体的なスケジュールはまだ決まっておりませんが,多摩川住宅ニ号棟の建て替えの動きと大きくずれないように進められればと考えているところでございます。 98: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 99: ◯ 21番(石井 功議員) 大きくずれないようにということで,このことは多摩川住宅まちづくり協議会の方々も要望されているということですので,ぜひお願いしたいと思います。  もちろん旧四小は狛江市にとっての施設ですので,多摩川住宅のために造るわけではないですが,その辺は少しお考えいただければというふうに思います。  多摩川住宅まちづくり協議会は,中央のひろば,商業ゾーンと並んで旧四小跡地の整備は核になると考え,将来人口1万4,000人に必要な子育て施設と高齢者施設,これを求めています。これについて,どのようなお考えなのかお尋ねしたいと思います。 100: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 101: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今後,多摩川住宅まちづくり協議会の皆様にもお話を伺う必要がございますので,その中で市の考えを説明させていただくとともに,御意見を伺ってまいりたいと考えております。 102: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 103: ◯ 21番(石井 功議員) 今まで多摩川住宅の魅力みたいなものをちょっとアップさせたいねというような話だったんですが,多摩川住宅の中自体だけでなくて,多摩川住宅の周辺,もしくはそこまで行くまでのアクセスの道のり。これも当然ながら,私は魅力の一つになると思うんです。あの近くというのは,例えば五本松があったりとか,もしくは玉川碑があったりとか,玉翠園の跡地があったりとか,そういったいろんなある意味観光資源にも恵まれている所だと思うんです。  それで,狛江駅から多摩川住宅に向かう道路として六郷さくら通りがあります。私は個人的にはすごくすばらしい道路だと思っていますが,改善すべきところもあるのではないかと思っております。例えば西河原自然公園。これは前に佐々木議員も触れておりましたけれども,すばらしい公園だと思うんですが,通りから見えない。そのためにあまり利用者が多くない。改善を考えるべきだと思いますけれども,これについてお尋ねします。 104: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 105: ◯ 環境部長(門井 淳君) 西河原自然公園は,約2メートルの高低差を利用したせせらぎがあり,中低木の多い自然豊かな公園でございます。六郷さくら通りに面した場所の大半には,緑化ブロック擁壁が設置されており,その上には低木が植えられております。  六郷さくら通りに面した緑化ブロック擁壁の高さは約1.6メートル。その上にある低木の高さが60センチ程度であることから,歩道から約2.2メートルの高さまで緑となっており,園内が見えない状態になっております。  緑化ブロック擁壁の上にある植栽を移植することで,緑の高さを1.6メートルまで下げることができると考えており,まずは一部の低木を移植し,道路から園内の様子がどの程度見えるのか検証を行うなどして,道路からの視認性の確保に努めてまいりたいと考えております。 106: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 107: ◯ 21番(石井 功議員) モニターをお願いできますでしょうか。  これは六郷さくら通りですけれども,これがちょうど桜の頃になると,本当にこの道路一面に桜が満開になって,私の母親なんかが車に乗っていくと,いつもピンクのトンネルってよく言うんですよね。そのぐらいきれいな道で,非常に私はいい道路だというふうに思っております。  それから,ここが西河原自然公園なんですけれども,どうしてもやっぱり,いわゆるグランドレベルから見たときに,この辺の植栽が高くて,中から全然見えないんです。すごくいい公園なんです。例えばトイレもちゃんと完備されていて,よく見る光景は,タクシーの運転手さんや,それからトラックの運転手さんなんかよくここに止まって使っているようなところを見ます。  例えば中にはこうやって池もあって,あずまや風のところもあって,それから先ほど答弁にもありましたけれども,こういったせせらぎ,小川みたいなのもあって,中にはこういったすごく立派な松なんかもあるんです。私,この公園を生かさない手はないのではないかなと常々思っておりまして,この六郷さくら通り及び六郷さくら通りに面している,例えばいろんなものというんですかね,駅から来ると泉龍寺があって,むいから民家園があって,この自然公園があって,玉翠園跡地があって,多摩川が出てきて,そして多摩川住宅が出てくるという,このロケーションって,私はやはりすごくいいロケーションだと思うので,もうちょっと手を加えればよくなるのかなというふうに思っております。  それで,今回は多摩川住宅の建て替えに私は応援したいなと思っておるんですが,それには,やはりこの辺をもっと魅力的にしたいなというのが1つ。それともう1つ忘れてはいけないと思っているのが,重要だと思っているのがリバーサイドの建物。これ危険なイメージがあることは,これ事実だと思うんです。  台風でお聞きしたいんですけれども,台風19号の後に行った浸水対策,これをアピールして,地域住民や将来地域住民になる方の不安を取り除く努力,これも必要かと思いますけれども,これについてお尋ねしたいと思います。 108: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 109: ◯ 環境部長(門井 淳君) 令和元年東日本台風による浸水被害を受け,市では浸水の原因究明を行うとともに,排水樋管への水位計等観測機器の設置とそのデータのウェブ公開,排水樋管への可搬式ポンプの設置,排水ポンプ車の購入,排水樋管遠隔操作化の設計及び工事,内水ハザードマップの作成などの短期対策を実施し,市民説明会や市ホームページ,こまエコ通信などを用いて周知してまいりました。  市といたしましては,市民の皆様に日頃からハザードマップ等を御確認いただき,有事の際の備えなど,自身の安全確保に取り組んでいただくよう,引き続き情報提供を行っていくとともに,中長期的なポンプ施設による浸水対策を実施することで,令和元年東日本台風と同等の降雨に対する再度災害防止が可能となるため,対策を迅速に進め,適宜計画の進捗,現時点での効果などを市民の皆様に提供するなど,不安の解消に努めてまいります。 110: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 111: ◯ 21番(石井 功議員) あのときの武蔵小杉のタワーマンションのところの地下が水浸しになって,電気が,施設が使えなくなってエレベーターが止まってしまったなんていうのがあって,なかなかリバーサイドというのはあまりいいイメージではなくなってしまったのかなと思っておりますけれども,こういったことも含めて,多分過去にはないであろう。そして,多摩川住宅の建て替えというのは,今後大規模なマンションや住宅,団地の建て替えの1つの大きな例になる可能性が非常に高いと思うんです。  ですから,ぜひいろんな形で私は応援していかせていただきたいなと思って,この質問を終わります。  最後,多摩川の美化についてです。  多摩川の土手は,特に朝夕多くの人たちが散歩しています。それでペットの散歩をしている方も多く,ほとんどの人はマナーよくペットのふんを持ち帰っています。しかし最近,大型犬のふんが多数そのまま放置され,美観が損なわれています。  土手をよく利用する方から,放置している大型犬の飼い主が深夜に散歩しているらしく注意もできない。どうにかしてほしいとの相談がありました。例えば,空き缶やごみなどがボランティア的に回収している方もいらっしゃるんですが,しかし,大型犬のふんとなると,これを回収するのはなかなか難しいかなと。何か考えられる対策はあるのか。これについてお尋ねします。 112: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 113: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 犬の散歩時におけるふんの放置につきましては,飼い主のマナーの問題であり,原因は飼い主のモラルにあると認識しております。  市で行っておりますこの問題への対策といたしましては,広報や市ホームページに犬の飼い主のマナーに関する記事を掲載しているほか,毎年3月末に,次年度の狂犬病予防接種のお知らせの中に飼い主マナー啓発のチラシ,月1回開催している東京都動物愛護推進員の方を講師とした「犬のしつけ・飼い方相談」のチラシを同封し発送しております。10月末には,その年度にまだ接種を行っていない犬の飼い主に対して督促状の送付と同時に同じチラシを同封しております。  また,近年新しく犬を飼う方が増えた関係で,しつけやマナーに関する相談が増えたことを受け,令和3年度に,市に登録されている1歳未満の犬の飼い主を対象に,マナー啓発のチラシやしつけ教室のチラシを送付したところでございます。  そのほか,市民から御相談があった際には,1世帯に2枚まで無償で犬のふん・尿放置防止のためのマナープレートを配布いたしまして,啓発を図っております。  今後におきましても,飼い主一人一人の意識改革とマナー,モラルの向上を図る啓発の活動に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 114: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 115: ◯ 環境部長(門井 淳君) 多摩川の五本松において,犬のふんを放置していく方がいるという苦情は,本年2月に市にも届いており,飼い主にマナーを守るよう呼びかける内容の看板を現地に掲出するとともに,五本松周辺のごみの回収処分を,毎週月曜日を基本として業者に委託しており,ふんを見つけた場合は片づけるように指示をしております。引き続き掲出による意識啓発及び受注業者の清掃により,五本松周辺の美化に取り組んでまいります。 116: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 117: ◯ 21番(石井 功議員) 分かりました。多摩川は狛江市にとって大きな魅力の一つ。特に五本松から水神前までの桜並木もあり,狛江の代表的なフォトスポットであると思います。ポイ捨てやペットのふんなどは放置すると目立っていると,訪れる人の足が遠のくといったことになるのかとはと思います。
     それで,土手等の雑草の刈り込みは年何回行われ,どの程度の予算が必要なのか。これについてお尋ねします。 118: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 119: ◯ 環境部長(門井 淳君) 多摩川河川敷の除草などの維持管理につきましては,国が管理している区域は国が,市が国から占用している区域及び市の土地である五本松周辺は市が行っております。  国が行っている除草について確認したところ,年2回,おおむね5月と9月頃に行っているとのことでございます。  狛江市が管理している五本松周辺の除草につきましては,5月頃に職員が行い,7月のいかだレースが開催される直前には,いかだレース実行委員会によって行われております。これに加え,9月頃には受注業者による除草を行っており,今年度の予算は70万4,000円となっております。このほか,アドプト団体による五本松周辺の定期的な清掃,草刈りなども行われております。 120: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。 121: ◯ 21番(石井 功議員) いろんな形で除草ってやられているんだなと私初めて知りまして,5月,五本松周辺ですよね。これ5月に職員の方が行って,7月にはいかだレースと実行委員会の方々にやってもらって,9月には業者にやってもらう。年3回ぐらいやられている。  それから,土手のほうは国の管轄で,年2回,おおむね5月と9月ということで,でも,今行くと土手の辺の雑草って人の背丈ぐらいの高さになっていて,そろそろ刈ってほしいなという感じです。  それが確かにお金もかかることですし,何回もということにはならないんでしょうけれども,そういった雑草があまり伸びない,高くならない形になると,そういったポイ捨てとか,犬のふんなどの放置,こういうのも多少減るのかなと思います。  ぜひ狛江の魅力の一つである多摩川沿い,これをきれいにしていただきたいということをお願いして,質問を終わります。 122: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午前10時10分 休憩     午前10時29分 開議 123: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。20番三角たけひさ議員。 124: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 議長から発言の許可をいただきましたので,通告書に従い質問させていただきます。  また,本日は議長からのご了解をいただきましたので,パネルとモニターを使って狛江の新しい魅力を皆様にも紹介させていただきたいなと存じます。  それでは,1番目,こまえの街の魅力再発見ということで質問させていただきます。  まちづくりと街の魅力の関係については,どのようになっているのか。まちづくりという言葉が登場したのは1952年,その年に発行されました「都市問題」という雑誌で初めて使われた言葉だそうです。  まちづくりの定義は,様々な有識者が複数の視点で表現されているところでございますが,分かりやすくまとめると,身近な居住関係を改善し,地域の魅力や活力を高めることであります。また,生活の質を高めるために身近な居住環境に対して働きかける持続的な活動のことだと,自治体・公共ウィークは指摘しているところでございます。  あわせて,まちづくりには地域特有の魅力を見つけ出し最大限に活用することが大切であり,自分たちの地域の魅力は何なのか,それはどんな人に喜ばれるものなのか,他の地域とどのような点が違うのかなどを客観的に観察し,まちづくりに落とし込んでいくことが必要となると考えているところでございます。  それでは,まちづくりと街の魅力の関係について,どのように捉えているのか,狛江市の所見を伺いたく存じます。 125: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 126: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) まちづくりは,地域社会に存在している施設や建物などの資源をできるだけ活用する形で進められ,自治体だけでなく市民や企業などの協働で進められるもので,ハード面の整備だけでなく,空間や環境の整備,ルールづくり,イベントやなりわいの整備,人と人のコミュニケーションづくりなど,豊かな生活をする上で必要な整備を全て網羅する言葉となっております。  まちづくりには,地域特有の魅力,人の心を引きつけるような力を見つけ出し,最大限生かすことが大切です。  都市計画マスタープランの改定に当たり将来都市像を,「未来へつなげる住み続けたいまち~住み心地のよさを実感できるまち狛江~」とし,まちづくりの目標の一つに,「住みたい・住み続けたい,誰からも選ばれる魅力的なまち」としております。住み慣れた地域で生き生きと日常生活を過ごせるよう,地域特性を生かしながら健康・福祉・子育て等の支援と連携した居住誘導等の施策に取り組むことにより,市民の満足度が高く,子供が元気に育つ調和の取れた住宅地を目指したいと考えております。  また,農業,商業,工業等についても適切な土地利用を推進し,住環境と共存した魅力ある都市の形成を図るとともに,脱炭素社会の構築に向けたゼロカーボンシティの取組を積極的に進めることにより,住みたい,住み続けたいと思われる選ばれる住環境があるまちを目指したいと考えているところでございます。 127: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 128: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 都市建設マスタープランというと,どうしてもハードの部分を想像しがちでございますが,今御答弁いただいたように,人の心を引きつける力を見つけ出すということが,また大きなまちづくりの要素になっているのだなということが,今の御答弁で確認できたところでございます。  それでは,狛江市では平成19年から狛江の魅力を市民の皆さんから募り,再発見しようと毎年応募される中から選定を行い,平成25年,百選の中から99件,「狛江のまち 魅力百選」のハンドブックが発刊されたところでございます。  それでは,「狛江のまち 魅力百選」の役割をどのように捉えているのか,狛江市の所見を伺いたく存じます。 129: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 130: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市には,魅力的な自然や風景,伝統・文化に根差した地域の行事や活動がたくさんあります。「狛江のまち 魅力百選」は,こうした狛江の魅力を市民の皆様から募り,再発見するために始めたものでございます。市民の皆様には,新たなまちの魅力を発見していただき,狛江市をもっと好きになっていただき,まちづくりに参加するきっかけにしていただき,市外の皆様には狛江市の魅力を知ってもらい,訪れるきっかけにしていただきたいと考え,作成したものでございます。 131: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 132: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは,「狛江のまち 魅力百選」の発掘,発信方法並びにメインターゲットについてお聞かせください。 133: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 134: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 「狛江のまち 魅力百選」は,市民の皆様から募り発掘しました。平成25年度に冊子として発行し,市のホームページに掲載しているところでございます。ホームページでは冊子のほか,マップや選定順及びジャンル別一覧を載せ,推薦コメントや講評も見られるようにしております。市内,市外,大人,子供を問わず,狛江市のまちの魅力を発見していただきたいと考えているところでございます。 135: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 136: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 本日朝,めざましテレビでもやっていましたが,今若い人たちに昭和のレトロの建物,または飲食,食べ物等が今話題になっているということで,そのインスタグラムにも載って話題になっているということで,一般ユーザーにも狛江の魅力が伝わるインスタグラムの活用方法についてお聞かせください。 137: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 138: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市公式インスタグラムにつきましては,平成30年12月から運用を開始し,フォロワー数は令和4年9月1日現在でおおよそ2,100人となっております。画像等を気軽に投稿し,ユーザー同士で共有できるといったインスタグラムの特徴を踏まえ,イベント等,市の事業の紹介に加えまして,狛江市の四季折々の景色等を投稿し,狛江の多彩な魅力についても発信しているところでございます。 139: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 140: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) この「狛江のまち 魅力百選」の1つ目の効果を考えてみますと,地域住民の方に気がつかなかった狛江の魅力に気づいてもらう。そして,2つ目の効果として,地域外の方にこの狛江の魅力を伝えることであります。これまで地方自治体広報紙のメインターゲットは地域住民とされてきましたが,インターネットやSNSの普及により情報伝達手段が広がったことで,日本国内ほか他の地域の方々はもちろんのこと,海外の方にも情報を発信することができます。ほかの地域の方々に狛江のまちの魅力が伝わることで,定住や交流人口の増加につながることもあると思います。また,狛江市を訪れる方が多くなれば,市内飲食店をはじめとする市内経済活性化にもつながり,結果的に狛江市の収入増加,様々な分野の活性化にもつながると考えているところでございます。  「狛江のまち 魅力百選」発刊の効果について,どのように捉えているかとともに,住民が求めている情報は年齢や性別などによって差があると存じます。また,地域外向けに狛江の魅力のアピール不足など自治体広報の課題となりやすいポイントもあるかと存じます。その点につきましても併せてお伺いさせていただきます。 141: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 142: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「狛江のまち 魅力百選」のように,狛江市の多彩な魅力を発見し発信することは,シビックプライドを醸成するとともに,市外の方が狛江市に興味を持っていただく機会になるなど,シティセールスの観点からも効果的な取組であると認識しており,こうした魅力が幅広い年齢層の方々に伝わるよう,紙媒体も含めて情報伝達ツールの多様化を図っているところでございます。  御質問者のおっしゃるとおり,情報伝達の手段の広がりとともに,市内だけでなく市外の方々にまちの魅力を伝えることの重要性が高まっている中で,SNSを効果的に活用することが自治体により広報活動における1つの課題であると捉えております。例えばインフルエンサーの活用等を含めて,SNSの効果的な活用方法について,今後も調査・研究を進めていきたいと考えております。 143: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 144: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それぞれの自治体において,まちの魅力を発見するため,「○○魅力発見講座などを開催するなど,まちの魅力をどう捉えていくのか,どう工夫を凝らしていくのか,まちの魅力の発見は人によって異なる視点の積み重ねで,まちの魅力は幾つも生まれてくると考えているところでございます。  狛江の魅力百選だけではなく,自分たちの生活の中のリアリティーの中でふと目に留まった景色・風景こそ,自分だけが感じた面白さがあり,自慢できる魅力だと考えているところでございます。  狛江のまちの魅力を語るために,狛江市はどのように取組を行っているのか。狛江のまちが大好きになる,そんな子供たちを増やすためにどのような取組を行っているのか,併せてお伺いさせていただきます。 145: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 146: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市の取組といたしましては,広報こまえの特集記事や市民生活情報誌わっこなどの広報紙誌,狛江市公式インスタグラムやツイッター,ユーチューブ動画等を通じて,狛江の人,お店,イベント,風景など多彩な魅力について定期的に情報発信しております。  また,「狛江のまち 魅力百選」,「狛江市観光ガイド」,「狛江市ウォーキングマップなどでは」,狛江の魅了的な風景や歴史ある寺院等を巡る散策コースを紹介しているほか,こうした各種マップ等を活用したウオーキングイベントを開催することで,市内外の方々が狛江の魅力を発見,体験する取組も実施しているところでございます。  なお,こうしたまち歩きのイベントは,市内の団体や市民主導の企画等でも実施されていると聞いております。 147: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 148: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教育委員会では,文化,伝統,産業等の地域活性化を視野に入れ,子供たちが狛江市を誇りに思い,故郷として大切にできる郷土愛の心と行動力を育てられるよう学校と地域の協働を進めております。  その一環である地域学校協働活動推進事業では,市内で魅力のある活動を行っている個人の方や団体,企業の方を講師に迎えた出前授業を実施し,学びにつなげることで子供たちに狛江をより深く知ってもらい,より愛情を持ってもらいたいと考えております。  また,子供たちに市の歴史や身近に残されている文化財等を紹介するため,小学3年生,小学6年生,中学1年生を対象に「こまえ文化財ガイド」という小冊子を配布するとともに,小学6年生を対象に出前講座を行っております。  小学3年生には,旧野川や六郷用水,弁財天池など,かつて狛江が水の豊富な環境であったこと,その名残が市内にはたくさん残されていることなどを紹介しています。小学6年生には,市内の遺跡や古墳,そこから出土した土器や石器などを通じて市の歴史の一端を紹介しております。中学1年生には,大山道,品川道,鎌倉道など古くからの古道を通じて,広い目で見たときに狛江がどのような場所であったのかについて関心を持ってもらうことを目的としたものでございます。  いずれも地域学習の補助を目的としたものですが,ほかのまちとの違いを生み出す素地となっている地域の歴史を振り返りながら,その痕跡として身近に残されている文化財等を地域の魅力の一つとして発見してもらえればというふうに考えております。  また,絵手紙講師派遣事業や生きもの調査会など,市長部局の取組と連携することで,子供たちにより狛江の魅力に触れ合う機会を設けております。 149: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 150: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 企画財政部長からはウオーキングイベントを多数,各種開催をさせていただいているということで,このウオーキングイベントは効果があるそうです。また後ほど紹介させていただきたいと思います。また,教育部長のほうからも絵手紙ということのお話がございました。また絵手紙についても後ほど紹介させていただきたいと存じます。  それでは,まちの魅力発見イベントとして,防災に観光的視点を取り入れたイベントも多数地方の自治体で開催されているところで,効果として,まちの魅力を再発見しながら防災意識の向上を高めながら防災意識が高められる。そして,狛江においては,過去の多摩川の水害を伝承できるなどのメリットが挙げられると私は考えているところでございます。  狛江市のお取組並びに所見を伺いたく存じます。 151: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 152: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 河川敷の桜並木やいかだレースなど,多摩川は狛江市における最大の魅力となっております。このような魅力に触れる機会に水害のリスクを認識していただくことは,御指摘のとおり防災意識向上に効果的であると考えております。 153: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 154: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 先ほど御答弁いただきましたウオーキングイベントについて,1つ紹介をさせていただきたいと存じます。  特定非営利活動法人日本災害救助ボランティアネットワークが実施している,わがまち再発見ワークショップというプログラムがございます。このプログラムは,参加する子供たちには防災拠点を知ろうと呼びかけるのではなく,子供たちにまちを探検しようと持ち出して,子供たちを探検隊に仕立てるものでございます。  しかしながら,事前の準備をする大人たちは,防災という目標をしっかりと認識し,我がまちの防災拠点について事前にしっかりと学習し,地域の子供たちに防災拠点を知ってもらうよう準備をしているところでございます。このプログラム終了後には,大人も子供もみんな地域の防災拠点などに詳しくなっていくという効果があるそうです。  まちの魅力を発見する楽しみは,災害に強いまちづくりの推進を高めるとともに,住民と行政との連携協働による防災・減災,避難,復旧・復興の視点,災害発生と非日常への対応ばかりではなく,日常生活の質を高める視点,まちの構造を見直す等の長期的な視点を持って進めるまちづくりに,あらゆる手法を排除しないということができると考えているところでございます。  狛江市にも地域のお宝がたくさん隠れていると思います。どうしたらその価値を相手に理解してもらえるのか。狛江市民の皆様・地元の人々に地域ならではの魅力=価値に気づいてもらうため,地域のお宝を見える化するための方策についてお伺いするところでございます。 155: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 156: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市の取組といたしましては,先ほど答弁いたしましたとおり,各種広報紙やSNS等による地域の情報発信に努めているところでございます。潜在的な地域資源の顕在化の取組としては,広報こまえの特集記事や「わっこ」では元新聞記者や情報誌の編集記者といった専門家自らが地域に入り,地域の方々やイベントなどを丁寧に取材することで,狛江ならではの魅力を発見する等,地域資源の顕在化を図っているところでございます。  また,先ほど答弁いたしましたまち歩きのイベント等を通じて,参加者の方が魅力を発見し,その魅力をSNS等を通じて自ら発信していただければ,重層的に地域の魅力が見える化されていくものと考えております。 157: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 158: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 地元の人たちと一緒にフィールドワークをしたり,まち歩きのイベントをしたりすると,その魅力=価値を共有することだと考えているところでございます。地元の人たちの見る目が磨かれていけば,地域のお宝を発見することが楽しくなってくるのではないでしょうか。これを繰り返すことで,発見されたお宝はプッシュアップされ,そのうちの中から狛江市を代表するスター選手として地域のイメージを牽引するコンテンツになると考えているところでございます。その代表が,私は絵手紙だと強く感じているところでございます。  まちって何と考えてみると,建物や遊び場などと捉えているかと思います。まちはそのような箱の集合体だとも考えられます。しかし,構造物やハード面だけでまちは語れません。そこにソフトの存在である人が不可欠となります。人にミクロな行動や思考が集まり,構造が集積して大きな単位となっていくのであります。だからこそまちについて考えるときには,まちを構成するものは建物やイベントだけではなく,人も重要な要素となっていくのではないでしょうか。  地元が大好きという人は,お祭りや地元の行事に積極的に参加したりした中で,意外とその地域に住む人が好きという意味合いで語っている場合も多いそうです。逆説的に言うと,この地に住む人が魅力を感じなければ,たとえ利便性という面で満たされていても,心から自分のまちが好きとは感じにくいと言えるのではないでしょうか。感じ方は人それぞれです。まちに住む一人一人が自らの視点で魅力を見つけ,発信することが必要だと考えているところでございます。  狛江の魅力百選にも,狛江の暮らし方名人レポートで2名の方が登場しているところでございます。大変すばらしい企画構成だなと感じておりました。この狛江の魅力再発見には,狛江の魅力百選の企画のように,すごい大人たち,面白い大人たち,頑張っている大人たち等々の出会いが子供たち,または我々地域の人たちの視野を広げていく。そして,それがまちの魅力・楽しさを発掘する方法であると私は考えているところでございます。  狛江市の所見を伺いたく存じます。 159: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 160: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問者のおっしゃるとおり,地域の魅力的な人々は狛江の重要な地域資源であり,各種広報紙等を通じて地域で活躍する方々を紹介しているところでございます。また,市内では,市民が企画しているイベント等が数多く実施されており,こうしたイベント等を通じて市民同士の交流が広がりを見せているところです。  今後も様々な媒体を通じて地域の魅力的な方々を紹介するとともに,市民同士の交流の場となるイベント等が実施されていくことが重要であると認識しております。 161: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 162: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 文部科学省が2020年,企業と連携した総合学習の時間として,地域の魅力を伝えよう,私たちのまち大好きプロジェクトが示され,地域の魅力を伝えるためにツイッター等々のサービスを利用して,いろいろな人の投稿に反応して関連する地域の情報を発信するプログラミングを作りました。あわせて,情報発信するときに気をつけることなどの情報モラルの学習も行うそうです。  学習活動の概要については,地域活性化のために地域の特徴や魅力について調べたり,それに尽力する人たちの努力について調べたりするそうです。さらに,それをより多くの人に伝える手段を考え実行していく中で,情報手段を用いて情報発信する知識や技能,情報モラル等についても併せて学ぶそうです。それらの学習を通じて自分たちが住む地域のよさを実感し,地域を愛し,その発展について考えていくための資質・能力を育成することができるようにすることが,この学習活動の目標でございます。  それでは,狛江市において地域の魅力を見つける,もっと多くの人に伝える方法を考える,この2点において,小学校並びに中学校においてどのように学習しているのかお伺いさせてください。 163: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 164: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 子供たちが狛江について学習を始めるのは,小学3年生の社会科で扱うまち探検となります。まずは自分たちが住んでいる地域について,教科書や副読本である,「私たちの狛江」で学んだことを実際に校外で確かめながら,狛江について学んでまいります。  その後,学年の進行とともに学習の範囲を広げ,例えば小学6年生では総合的な学習の時間で多摩川の環境や魅力について,自分たちで学習課題を設定して調べたことを基に発表を行っております。  中学校では,さらに学習の範囲が広がり,狛江の防災やまちづくりなどについても総合的な学習の時間で扱います。また職場体験に向け,体験先の事業所に関する地域のことや職業についての調べ学習などを行い,体験後に調べたことを基にタブレット端末を活用したり,掲示物を作成したり,場面演技を取り入れたりと,より効果的に多くの人に伝える工夫を行いながら発表のほうを行っております。 165: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 166: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今職場体験のお話がございました。このコロナ禍の中で,なかなか職場体験の実施が難しい状況だとは推察しますが,第二中学校が2月2日に職場体験ではなく,今回職場訪問という形で実施されるということで,本当に工夫されながら,今御答弁いただいたように,私でいえば農業について学習したりして学んでいくのかなということを強く,今御答弁を聞いて感じたところでございます。  それでは,小学校では2020年度に必修化となり,中学校では2021年度からプログラミング教育が全面実施となったところでございます。内容についてお聞かせください。 167: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 168: ◯ 教育部長(上田 智弘君) プログラミング教育は,プログラミング的思考を育むこと,プログラムの動きやよさや,現在の情報社会がコンピューターなどの情報技術によって支えられていることなどに気づくこと,コンピューターなどを上手に活用して身近な問題を解決したり,よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むことを狙いとしております。  具体的な内容といたしましては,例えば理科の実験を行う際に,今までの経験や知識を活用して論理的に実験の結果を予想し,実験の条件や手順を設定し実験を行い,結果と予想した予測考察を比較しながら考察し,まとめるという指導過程を通してプログラミング的思考を育んでおります。
     ほかにも市内中学校全4校にドローンを配備しております。技術科の授業で生徒が自ら作成したプログラムを使用してドローンを飛行させ,設定した課題をクリアする学習を通してプログラミング教育の推進等を図っております。 169: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 170: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 御答弁の中で,ドローンを飛行させるということで,コンピューターを操作するだけではなく,自らプログラミングをしながら,自分で作成したドローンを飛ばすというすごい授業になっていっているんだなということを,御答弁を聞いて感じたところでございます。  このようにドローンを活用したりということで,プログラミング教育の体制整備も必要になってくると同時にセキュリティーの問題について,やはりどのように整備していくのか,今後の計画についてもお聞かせ願えればと思います。 171: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 172: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在学校では日々の学習でタブレット端末を活用し,調べ学習や思考の整理,協働的な学習を行っておりますが,プログラミング教育だけではなく,デジタル・シチズンシップ教育の視点から,子供たちが情報技術に対して主体的に考え,主体的に判断し,主体的に行動できるよう指導することで,よりよい意識や態度を高めていくことが大切であるというふうに考えております。その指導を担う教員の資質向上を図るため,今年度の教職員夏季研修会においてデジタル・シチズンシップ教育について,専門家である法政大学キャリアデザイン学部の坂本教授に御講義をいただいております。  また,セキュリティーに関してですが,タブレット端末の主たる機能であるTeamsにログインするためのIDとパスワードは完全にランダムなものであり,第三者が悪用して成り済ますことは不可能なようになっております。また,タブレット端末にログインするIDとパスワードは,中学校では一人一人個別のものとしております。小学校では全校で自分の端末を使用することを徹底しており,成り済ましなどの防止を図っております。引き続き,学級活動や道徳授業等の学習を通して情報モラルの向上も図ってまいります。 173: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 174: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) このプログラミング教育,専門家や企業の方がやってほしいという声が多いそうですが,フリーライターの奥地美涼さんのお考えでは,担任の先生がやるのがいいんですよと申しております。これはなぜかといいますと,ふだん発言しない子供がプログラミングの授業では輝いていたそうです。担任の先生なら当然この点にすぐに気づき,大事にしたい機会になるそうだそうです。しかし外部講師だと,こういったことには気づけないと指摘しているところもございます。小・中学校のプログラミング教育を通じて地域の魅力を発見するとともに,多くの人にその魅力を伝える方法も併せて教えていただければなと思います。  それでは,1問目の質問の中で最後に,私が見つけてきました自慢できる狛江の魅力について紹介させていただきたいと存じます。  それではモニター,済みません,よろしくお願いいたします。  これは,岩戸南にある明静院の木造薬師如来坐像といいます。1574年に作られた仏像で,その前年に室町幕府が滅亡しているところで,中世に作られたことを示す体内文書も残されているところでございます。胸が厚く猫背気味の体部,大きなうねりを見せる衣文表現など,類例の少ない姿も特筆される貴重な文化財でございます。住職のお話ですと,各文化財団等が学術上及び仏像の歴史を理解する上で,明静院のこの木造薬師如来坐像の実態調査を行いたいとの申出もあるそうでございます。  実は,この明静院の木造薬師如来坐像に前後して作られた全く同じものが,川向こうの川崎市多摩区長尾にあるあじさい寺として有名な妙楽寺にもあります。今後どのような関係があるのか,住職も調査してみたいというようなお話がございました。実は明静院は私の菩提寺であり,このあじさい寺で有名な妙楽寺は母の実家の菩提寺ということで,何か縁を感じたところでございます。  今後,明静院の予定としては,この木造薬師如来坐像の御開帳を予定しているというお話もございましたので,また狛江の新たな新名所になるのではないかなと考えているところでございます。  続きまして,この写真の前に,実はパネルを展示させていただくのですが,小さくて見えないかもしれないのですが,実はこの3基のおみこしは岩戸八幡神社の大人のおみこし,中学生あと小学生のおみこしなんです。松原市長の知っている方もたくさん写っているかと存じます。  実はこのおみこしがまた大変有名でございまして,千葉県市川市行徳にある浅子神輿店で作成されたみこしでございます。同じく明静院の木造薬師如来坐像と同じく,室町末期に仏師の浅子周慶が創業されたお店であり,当主は代々浅子周慶を襲名して,神仏の製造を家業としていたところでございます。  江戸時代の行徳の町,現在もそうなんですけれども,寺が多く建ち並んで,多くの宮大工が住んでいたことからみこし作りが盛んになり,浅子家も高い技術を生かしてのみこしの製作を始め,明治時代に東京府の名工に名を連ねていたところでございます。地域内の御長老の方に聞くと,この行徳は日光東照宮の彫り物もしていた宮大工もたくさんいたということで,その技術も生かされたおみこしだったのではないでしょうかというようなお話もございました。実はこの岩戸八幡神社の3基のおみこしは,昭和31年第15代浅子周慶によって製作されたところでございます。第16代が逝去されて,浅子神輿店は閉店となったところでございますが,現在は行徳のふれあい伝承館として一般公開されているところでございます。  私もこの旧浅子神輿店に行ってまいりました。それがちょうどこのモニターのほう,この1番なんです。私が訪ねたときにも解説員の方が丁寧に説明していただいたところで,東京の狛江から来たということで,岩戸八幡神社のおみこしが浅子さんの作であると話したところ,解説員の方が,浅子周慶が作ったおみこしは多数あるので,そして全国の有名神社に納品しているということで,岩戸さんですか,載っていないかもしれないですねなんていうようなお話があって,がっくりしたところでございますが,こちらが浅子周慶が神輿師になった記録が載っているところでございます。  そして次,今お話の途中になってしまいました。これが年表なんです。浅子周慶が主な神社に納めたおみこしの年表でございます。見にくいかなと思うんですけれども,実は昭和31年,東京都狛江市岩戸南岩戸八幡神社という名前がこの年表に記載されているんです。ありました,ありましたということで喜んでいたところ,解説員の方もお褒めの言葉をいただいて,第15代も相当思い入れがあったのではないかというようなお話もございました。実はその解説員の方に,昭和31年,当時このおみこし,お幾らだったのでしょうかというお話を聞かせていただいたところ,おみこしというのは神様を祭っているので,代々その請求書とか領収書とかは保管しておかないことが多いそうです。ですからこの当時幾らでできたのかということは,あくまでも推察でしかお話しすることができないという中で,3基まとめて作られたということで,また15代の浅子周慶も記憶に残っていたとともに,その3基で何百万円という時代だったのではないでしょうかというようなお話もございました。  また,地域の方にもこの昭和31年のときの社会情勢というか,そういうものも確認を取らせていただいたところ,まだ麦のご飯を食べていて,おかずなんかも本当にトマトとかカボチャしかなかったんだよというようなお話もございました。現在,先ほどお見せしたこのパネルで3基写っていますけれども,この一番大きなおみこしなんですけれども,やはり現在で作ると3,000万円以上はかかるのではないかというような解説員の方のお話がございました。  また,写真は展示していないんですが,岩戸八幡神社には大太鼓もあるんですが,その大太鼓もケヤキを使った太鼓なんです。そのケヤキの胴も今確認というか調べてみますと,関東圏内でももうその胴体も3体ぐらいしかないということで,ケヤキの胴も大変貴重だということで,ケヤキの胴で一番大きいのが,やはり武蔵野国の大國魂神社の御本社の太鼓が一番大きいというお話がございました。  続きまして,泉の森の紅葉を紹介したいのです。  実はこの写真,小さくて何枚か重ねたものをPDFにしていただいたものなんですが,泉の森の紅葉となります。  私も紅葉というものを調べてみますと,海外でも紅葉ってあるそうなんです。ただ,海外の紅葉というのは,赤なら赤というような一色の紅葉が一般的だそうです。このように色の豊富な紅葉というのは,本当に日本独特というか日本独自の紅葉だということが記載されていたところで,この泉の森の種類豊富な紅葉,やはり泉の森の竹林との調和が取れて,大変美しい光景だなというふうに感じているところで,これは狛江の観光資源であり,狛江でしか見られないとなれば,これは交流人口の増加をはじめ,また外国人観光客の皆様にも訪日の大きな動機となると私は考えているところでございます。この泉の森の紅葉を生かしていくことが,今後期待されるところでございます。  実は,この紅葉の写真を見た方がぜひ広めたいのだというお申出もあった中で,またあわせて,この奥に池がありますので,池に蛍を飛ばしたいのだというような申出も併せてあったことも紹介させていただきます。  それでは次は,これからは食べ物のシリーズになるのですが,狛江産のシークワーサーとレモンになります。その奥にはレモンのスポンジケーキなんです。実は,このレモンのスポンジケーキ,狛江産のレモンを使って作っていただいているのですが,市内でも行列ができるお店として有名で,また私より早くもう市の職員の方が知っておりまして,ふるさと納税の返礼品としても使われているということで,私がちょうどこのお店に訪ねたときには,市の職員の方と打合せを行っていたところでございます。  それでは,枝豆でいうと枝豆アイスが皆さん,頭に浮かぶところでございますが,これは枝豆を使ったチーズケーキになります。  そして,狛江でも大規模に,また観光農園としてもにぎわっていますブルーベリーなんですが,これは狛江のブルーベリーを使ったチーズケーキでございます。  あと,狛江にも蜂を飼っている養蜂家の方がいらっしゃいます。狛江の蜂蜜を使ってのこちらはチーズケーキとなります。  これは狛江のミカンを丸ごと1個使ったみかん大福でございます。実は,ここのオーナーの方,本当に狛江産の野菜果汁を使って何かできないかという取組をいつもしていただいている方で,シークワーサーでしたらドレッシング,そして実は狛江の白菜を使って離乳食なんかも作っていただいたりということで,本当に私たちが思い浮かばないようなアイデアを商品にしていただける方でございました。  最後になりますが,これはデニッシュ生地のパンを焼き上げて,その上に輪切りにしたミカンを載せたパンになります。こちらのオーナーの方も,夏野菜でいいますと,ズッキーニを使ったパンとか,やはり狛江の野菜,果樹を使った商品化に取り組んでいただいている方でございます。  このように製作をされる方にお聞きしたところ,今までだと府中の市場に買いに行っていた,豊洲に行っていたというようなことが多々あったそうですが,新鮮に果樹が手に入る,またある農家の方では,必要な分を自分で取っていってくれというようなお話もあった中で,本当に旬の果樹を生かしたものができる。そして,生産者の顔が見えるということで安心して使えると言っていただいております。  また,生産者の方にも,地元の飲食店の方が使っていただきますが,この場合,何か問題点とまたはメリット等ございますかというようなお話を聞くと,いや,もう直接作っていただける方の声が聞けること,そして,実は野菜でも果樹でも全てA級品だけではないんです。形がふぞろいや,ちょっと虫にかじられてしまったり,色がちょっと薄かったりというような野菜,果樹も当然ございます。そのようなふぞろいな野菜,果樹なども使っていただけるということで,メリットがあるというようなお話がございました。このように,地産地消はSDGsの取組の一つとしても今注目されているところでございます。  初日の日,吉野議員からも御紹介いただきました銭湯,銭湯についても,今東京銭湯というホームページがあるんです。このホームページで,トピックス形式で都内の様々な面白い,楽しい企画を行っている銭湯が御紹介されているそうです。市内で銭湯を御経営されている方にもお話を聞いてきました。ある店主の方は,このコロナ禍の時代においても,銭湯のスペースをこれから広げるのだというお話がございました。来年1月の完成を目指しているというお話がございました。吉野議員が申していたように,まさしく銭湯も地域の大切な資源ではないかなということで,私ども明政クラブも,しっかりとまた活用案を今後示させていただきたいと存じます。  以上で1問目の質問を終了させていただきまして,2問目,山梨県北杜市白州町の狛江市所有の土地活用について,これから考えていきたいと存じます。  それでは,山梨県北杜市白州町の狛江市所有の土地の地目は何かお伺いさせてください。 175: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 176: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 地目につきましては,不動産登記法によって定められた土地の区分で,23種類でございます。その中で一般的に多い地目として宅地,田,畑,山林,雑種地などが挙げられますが,白州町の土地の地目は原野となっているところでございます。 177: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 178: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは,原野という御答弁がありましたけれども,この原野を活用するために,先ほど御答弁いただいた宅地,田んぼ,畑,山林等々があるということで,例えば用途変更に伴う地目変更が必要かどうか,狛江市の所見をお伺いさせてください。 179: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 180: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 本来,土地の主な用途が変更になれば地目変更することが望ましいですが,登記上の地目は現況が異なる場合もあり,土地を利活用する際に地目変更することが必須であるとは認識しておりません。なお,土地の用途の判断をする場合は,現況を重視するものと考えているところでございます。 181: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 182: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 土地の利用に関しては現状を重視するということの御答弁をいただいた中で,これから白州町の土地の活用については,財政運営の新しい取組の方法として,民間に学ぶ財源確保,従来の役所にはなかった稼ぐという発想も今後必要になってくるのかなと考えているところで,山梨県北杜市白州町所有地をこの民間に学ぶ財源確保,稼ぐという視点で捉えていく必要があるかと考えているところでございます。  長年にわたって山梨県北杜市白州町の狛江市土地所有の有効活用に関心を示さずにいたこの問題につきましては,積極的に有効活用の方策,例えば農業委員会に諮問を出す等々の取組を行っている松原市長には敬意を表するとともに,私たち明政クラブも様々なプランを提言させていただきたいと存じます。  全国的に遊休農地,耕作放棄地が増えている中で,この現状についてもお話をさせていただこうかなと思いましたが,話がちょっと長くなってしまうので簡潔に明政クラブとしての提案をさせていただきたいと存じます。  まずは,スマート農業でございます。スマート農業が注目されている理由として,格好よくて稼げて感動のあるということで,先端技術を活用した農業でありますが,これは,やはり集約され解析が行われ,この解析結果を利用すれば適切な栽培管理や作付計画の策定が可能となり,農業経営の根幹となる高品質な作物の安定した生産にもつながるものであります。また,スマート農業は販売や流通の過程にも応用できます。生育状況と収量,品質といった農業関連データと市場データを一元管理できれば,消費者と生産者がうまくマッチングできるようになり,農家は市場ニーズに沿った営農計画が立てられるようになります。その結果において感動が生まれるのであります。  そこで,日照時間日本一の北杜市でのスマート農業の可能性を示したいと存じます。日照時間日本一の理由は,雨雲が高い山々に挟まれて入ってこないことによります。この日照時間の長さと昼夜の寒暖差を利用してのブルーベリー,カキ等を含め果樹の栽培を始めてみてはいかがと提案させていただきたいと存じます。現在,北杜市白州町に進出している企業においては,スマート農業の技術を用いた特殊な栽培方法により,ほぼ年間を通してブルーベリーを出荷されている企業がございます。このブルーベリー,じっくりと熟した食味が好評だそうでございます。  ブルーベリーを栽培して,摘み取り体験を行うだけではなく,ここでは北杜市白州町でのブルーベリー栽培を通じて6次産業化や,さらには就農支援,農業×イベントを通して農業の裾野が広がる取組を提言させていただき,後ほど松原市長にも御答弁をいただきたいと存じます。  まず,ブルーベリーの6次産業化によって,ブルーベリーの持っている価値をさらに高め,それにより狛江市の歳入が増えることにあります。ブルーベリーの摘み取り栽培・販売だけではなく,特に狛江または三多摩地域周辺のブルーベリーの期間とすると夏の1か月または2か月と限定されてしまうため,デメリットが生じると私は考えているところで,ここでブルーベリーの6次産業化のメリットとして,まず1点目は,山梨県北杜市白州町で生産したブルーベリー等の果樹を加工してオリジナル商品開発を行う。例えばブルーベリーのジャムやジュース,ゼリー,さらにはブルーベリーを使ってのジェラートなど,カキでいえば干し柿を作ることも考えられます。その加工した商品を直接販売することも6次産業になります。商品の魅力を直接消費者の方々に伝えることもできます。ほかにも市内の飲食店やカフェなどの飲食店経営者や市民や市民以外の方々が参加できるイベントを開催することで,ブルーベリーと果樹のPRをすることもできるのではないでしょうか。  2点目につきましては,最も大きなメリットとして,農産物加工品を直接販売することで,所得の向上を図ることができます。流通を通さないで中間マージンが節約できるほか,自分の農産物加工品の価格を自由に設定できることも大きなポイントであります。また,インターネット販売,先ほどお話ししましたふるさと納税返礼品としても活用できると考えているところでございます。  3点目として,6次産業として軌道に乗ることが前提になりますが,加工と販売業が事業として安定化し農産物が売れてくれば,農産物の生産量の上昇につながるものであり,まずは自ら販売できれば,需要に合わせて供給量を増やすことにもつながるところでございます。  4点目は,近年山梨県北杜市では,企業が次々に参入して農業団地が誕生しているところで,参入した企業が共通の課題を図るために,北杜市農業企業コンソーシアムという組織を立ち上げているところでございます。  そこで農業法人の誘致を図り,遊休地の解消を図りながら山梨県北杜市白州町に貢献し,永続的な農業経営等が見込める農業法人を誘致する案も併せて提言させていただくところでございます。  国や地方では,6次産業化を目指す事業者などに向け,経費の補助や融資・セミナーなどの支援策も講じられているところでございます。山梨県では,6次産業化を支援する体制を整備し,農産物の生産・加工・販売を一体的に行う活動を支援するとともに,品質の高さや独自性のブランド力を持った新たな加工品の開発を積極的に推進されているところで,山梨県では6次産業の相談窓口も設置されているところでございます。  6次産業化が山梨県北杜市白州町所有地の資源を活用し,利益の向上が図れるばかりではなく,事業の展開規模によっては新たな雇用・需要を生み出すものでもございます。今までの北杜市白州町の遊休地を活用させる原動力になる可能性を多分に秘めており,今後の白州町の遊休地問題解決に向けて重要な鍵になっていくことは間違いないと感じているところでございます。  松原市長におかれましては,あらゆる機会を捉え,そしてあらゆるツールで市長自ら宣伝マンとなって狛江の野菜・果樹のおいしさを多摩川流域の市長たちをはじめ,多くの方々に直接お伝えしていただき,売り込んでいただいているところに,改めまして感謝と御礼を申し上げる次第でございます。  先ほど私が紹介させていただきました狛江の新たな魅力,狛江の果樹を使ったスイーツの御感想をいただくとともに,山梨県北杜市白州町でブルーベリー等の生産から加工品の開発まで行う6次産業の方策について,松原市長の御所見をお伺いしたいと存じます。 183: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 184: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 市が山梨県北杜市の白州に所有いたします土地に関して,これはこれまでも様々な利用を検討しておりました。歴代の市政においてもいろいろ検討してまいったところでございます。  当初は,これを寄附いただくときには,ここを林間学校とかあるいは保養施設,そういった部分に使っていこうという考え方がございましたけれども,なかなかいろいろ荒れた土地になってしまいましたので,活用がなかなかできなかったところでございます。  令和2年度には農業への利活用,その可能性について検討を行っていただきたいということで,狛江市農業委員会に対しまして諮問を行いまして,答申をいただいたところでございます。  今回の御質問では,当該土地の利活用方法に当たりまして,果樹栽培と,それによる第6次産業化の検討など,様々な御提案をいただきましたが,市でもブルーベリー等の果樹栽培などで活用できないかということで検討してきたところでございます。  白州の市有地周辺には,三角議員も御承知のとおり水もきれいで自然も豊かな場所でございまして,近くにキャンプ場とか,あるいは道の駅,そしてお酒の蔵もございまして,こういった環境また条件も念頭に置きまして土地の整備も行った上で,具体的な利活用方法,これを検討していきたいというふうに考えております。  今年の春でございますけれども,ロビー外交で,実は北杜市長と若干お会いしまして,この件についてもお話をさせていただきました。近々また北杜市長ともお会いさせていただきまして,いろいろ御相談,また御協力もいただきたいというふうに思っているところでございます。 185: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 186: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今御答弁いただいたように,具体的に北杜市の市長ともお話をさせていただくということで,大きな進展が望めるのではないかなというふうに強く感じているところで,先ほど御答弁があったように,北杜市は本当に水がきれいで,また水がおいしい,当然サントリーの工場もあるのですが,北杜市はお米もおいしいそうなんです。やはりそれは水がおいしいということに由来している。また,北杜市の大根もおいしいということでございますので,ぜひ整備した中でブルーベリーだけではなく,大根の生産のほうにもまたお力をいただければなと考えているところでございます。  それでは次に,小菅村との関係発展の方策について,また皆さんと考えていきたいと存じます。  小菅村とは住民交流都市の提携を行っており,お互いの交流は狛江市広報でも取り上げられているところでございます。  今年度の小菅村との交流事業の実施概要についてお伺いするとともに,自治体交流の目的並びに狛江市がこの交流事業に求めていることについて,併せて3点教えてください。 187: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 188: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 小菅村との交流事業の概要でございますが,小菅村からは狛江古代カップ多摩川いかだレースへの御参加や狛江市民まつり等での物産PR,また多摩川流域郷土芸能フェスティバルでは,地元の神楽や獅子舞といった郷土芸能を披露していただくなどの交流を行っております。また狛江市からは,5月の源流まつりや小菅村の自然を体験するバスツアー等で多くの市民の方が小菅村を訪問させていただいているところでございます。  交流の目的及び狛江市が求めることについてでございますが,平成6年の多摩川いかだレースに小菅村の方が参加されて以降,狛江市と小菅村での住民同士の交流が深まり,平成18年には両自治体間で住民交流友好都市宣言が交わされました。  市といたしましては,市民の方が小菅村の豊かな自然や地域での暮らしを体感し,また交流を通じて互いの自治体にないものを補い合うことができるということも交流の目的の一つであり,このようなものを求めていると考えているところでございます。 189: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 190: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 多摩川源流の小菅の湯というのが道の駅のところにあるのですが,狛江市在住の方は村民料金で利用できるんですね。このように小菅村のPRというのは広報紙,ホームページでもたくさん拝見しているところでございます。  また,小菅村とは災害時における相互応援協定も締結されており,狛江市消防団も小菅村での訓練等を行っているところでございます。  このように他の地域との交流を進めることは,経済的,社会的,文化的な側面でも大きな効果をもたらすものであり,総務省においても地域間交流促進への取組を進めているところでございます。  自治体間交流,相手先の対象範囲,地域特性,ニーズなどが明確であり,地域の実情・特性や資源,文化等の相互理解がしやすい特徴がございます。先ほどの答弁と重複してしまうところもあるかと存じますが,この特徴を生かした交流を行うことによって生じる効果とメリットについて,狛江市の所見をお伺いしたく存じます。 191: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 192: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 交流やメリットについてでございますが,交流によりそれぞれの地域を理解し,お互いにないものを補うことで新たな経験が得られること。また,自らの地域を改めて見直すきっかけを得られること。さらには,双方の自治体をより身近に感じ,愛着を持つことができるようになるなどの効果が得られ,そのことがさらに幅広い交流につながるといったメリットがあると考えております。 193: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 194: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 市民生活部長から双方の自治体をより身近に感じ,愛着を持つことができるようになる等の効果が得られ,そのことがさらに幅広い交流につながるというメリットのお話がございました。  それでは,今後の交流事業の方向性について所見を伺いたく存じます。 195: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 196: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 先ほども申し上げましたが,交流の目的を実現し,市といたしましての行政サービスを充実させ,地域力を高めていくためにも,今後もふるさと友好都市や住民交流友好都市,また災害時応援協定締結自治体など,様々な自治体との交流を継続していきたいと考えております。 197: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 198: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 新しい試みを1つここで紹介させていただきたいと存じます。共同出資による交流事業運営主体を立ち上げて,交流事業を運営していく方法でございます。  事例を申し上げますと,群馬県川場村と世田谷区の間で行われている区民健康村事業でございます。様々な交流事業が企画され実行されており,その事業の中核をなす組織として株式会社世田谷川場ふるさと公社が設置されたところでございます。株式会社世田谷川場ふるさと公社は,川場村・世田谷区の双方の出資により設立され,区民健康村の施設管理業務を行う一方で,健康の森を舞台とした世田谷区の交流事業の企画推進役として機能しているところでございます。従業員34名のうち8割は川場村での雇用となっており,村内の雇用創出にも大きく貢献しているところでございます。  今後の交流事業促進の一つの方策と考えられます。狛江市の御所見を副市長にお伺いさせていただきます。 199: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 副市長。 200: ◯ 副市長(平林 浩一君) この事業に関しましては,区民が豊かな自然や田園風景に触れ,そこでの学び等を通じてふるさと感を味わい,健康的な時間を過ごす。それとともに,住民同士が交流することで相互の地域の活性化を図ることが目的であるというふうにお聞きしております。  私自身,子供が小さい頃,この区民健康村事業の一つでございます,リンゴの木のオーナー制度に参加して,下草刈り,また収穫と年2回川場村を訪問する機会が何年かございました。その際,村内のレストランや道の駅も利用させていただき,世田谷区民がそうした施設を利用しながら住民同士の触れ合う姿,これも多く目にしているところでございます。  都内の自治体と自然豊かな地方都市との交流ということでは,狛江市にも当てはまるものと考えておりますので,今後様々な自治体とのつながりや交流を深めていくためにも,参考にしていきたいというふうに考えております。 201: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 202: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 自らも体験されていたということで,御答弁にも大変力が入っていたというか,ああ,こういうことを,今後経験,体験をしながら進めていかないといけないのだなということを強く感じたところでございます。  実は総務省の資料に狛江市の記事が載っているんです。この記事というのは,狛江市まなび講座の中で,ふるさと友好都市川口町に行ってみようという講座を開設し,友好都市である新潟県長岡市川口町の紹介を行っていると,総務省の資料で紹介されているところでございます。  この紹介されている事例の大きなポイントは,自治体間交流を進める上での大きなポイント,自分が住む市町村の友好都市・姉妹都市等を知らないケースが大変多く,積極的な広報が必要である。そのためが1つでございます。  それでは,自治体間交流で交流による双方の地域間の相互理解・信頼性の高まりを狛江市の安心・安全に結びつけていくことが,今後期待されているところでございます。  それでは,平時の交流が災害支援等に大きな効果をもたらした事例について教えてください。
    203: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 204: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 平成16年の新潟県中越地震では,狛江市のふるさと友好都市・川口町でも6名の方がお亡くなりになり,大きな被害があったところでございます。震災時,川口町役場は電話も通じない状況でございましたが,平時から交流があり,連絡先を交換していた当時職員でございました松原市長が連絡を取り,消防団と職員による支援をいち早く決断し,ほかの機関に先んじて仮設トイレや毛布を持ち込むなどの支援が実現したところでございます。平時からの関係構築が発災時の効果的な支援につながった事例であると認識しております。 205: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 206: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今御答弁がありましたように,私も川口町には年に1回は必ず行っているのですが,やはり町内の方々は本当に狛江市の方に感謝している。すごいなと思ったのは,松原市長また谷田部議長も,当時発災してすぐ現地に乗り込んだということで,しっかりお名前を覚えていらっしゃるんです。そのことにも本当に改めて感動したところでございます。  それでは,小菅村においては数々の環境保全ツアーがあり,多くの市民の方が多摩川源流体験など小菅村の自然を満喫しているかと存じます。この小菅村に道の駅があることは,多くの方が御存じだと思います。実はこの道の駅こすげ,キャンピングカー所有者の方々から絶大なる人気を得ているスポットであるということで教えていただきました。キャンピングカーが利用できる道の駅では,関東圏内においても人気ナンバーワンではないかななんていうようなお話もございました。  RVパークとしても認定されている道の駅こすげは,自然の中にあり,夜は美しい星空を見ることができ,小菅の湯や自然共生型アウトドアパーク,フォレストアドベンチャーこすげがあり,家族や友人で一日ゆったり過ごすことができる場所として人気だそうです。  狛江市でも多くの方がキャンピングカーを所有している中,一般社団法人日本RV協会が全国キャンピングカーユーザーや業界動向を調査,報告してまとめるキャンピングカー白書というのが,2020年レポートとして発行された中の一部の記事を紹介させていただくと,日本RV協会が調査・集計した国内キャンピングカーの保有台数データによると,2005年の調査開始以来増加し続けている国内キャンピングカー保有台数は,2016年に10万台の大台を突破,昨年2021年には前年度から約8,600台増加し,累計台数が13万6,000台になったそうです。調査開始以来,様々なタイプの車両が国内外から流通し,新しいライフスタイルが求められている昨今では,キャンピングカーの存在はより浸透していることが見て取れるそうでございます。  このキャンピングカーの存在が一段高まったもう1つの要因としては,新型コロナウイルス感染症や防災対策としてキャンピングカーの存在が見直された結果,購入者が増加したのではないかと考えられているところでございます。  道の駅こすげの2つ目のキーワードとして,自然×アクティビティということになります。小菅村では,フォレストアドベンチャーこすげ,さらにはNPO法人多摩川源流こすげ源流体験,そして鉄砲打ちと山歩きという猟師と一緒に狩猟目線で山を歩く企画など,地域の歴史や自然,文化,環境を背景とした活動が交流を活性化させているところでございます。このように交流を手段とした持続可能なまちづくりは,ウィズコロナの時代であっても,さらに言えばポストコロナ時代だからこそ効果を発揮すると考えているところでございます。  小菅村との交流を含め締結している他の自治体との交流は,ポストコロナ時代だからこそ重要と捉えているところで,市民,事業者の参加を促し,住民自治を拡大していくのかといった課題は,全て自治体に共通する課題であると考えているところでございます。全国的に地方自治体において,今までは特別なイベントとしてスポーツ・文化の分野での交流事業の企画,実施事業が多くあった時代もあったかと存じます。しかしながら,狛江市では安心・安全,地域産業振興など日常各自治体が抱える政策課題を念頭に置いた交流を行ってまいりました。今後の交流においても,行政・市民の両レベルで相互に体験・経験と発想を共有する取組を強く進めていただきたいと存じます。日常的な補完性こそ,今後の自治体間交流には求められているのではないでしょうか。  今後小菅村との交流促進に向けては,地域ならではの飲食や買物や自分の趣味や地域の環境を楽しむ活動等の趣味・消費活動及び地域の人との交流・コミュニケーションを楽しむ,人脈をつくる,祭りや地域体験プログラムへの参加等,参加・交流活動を進めていきたいと存じます。  小菅村との交流促進に向けた方向性について,狛江市の御所見をお伺いいたします。 207: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 208: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 平成6年の多摩川いかだレースへの御参加をきっかけに始まりました狛江市と小菅村との交流は,その後,双方のお祭りや地域活動,また学校行事等といった日常生活にもつながる様々な場面での交流へと広がり,深まってきたものでございます。  さらなる交流の促進に向けましては,交流内容の固定化等により見直しの必要がある場合や,新たな行政サービス提供の観点から検討が必要なものがあれば,迅速かつ適切に対応するとともに,これまで住民の皆様が主体となって積み重ねてきた小菅村との交流を今度も発展させ,互いを理解し,また尊重する形で交流の輪を広げていきたいと考えているところでございます。 209: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 210: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今コロナ禍の時代において,移住支援を展開しているNPO法人の方のお言葉ですと,移住希望者は新型コロナの流行によってさらに増加していくそうです。しかしながら,移住の形も大きく変化するとし,これまでの生活の全てを地方に移すという完全移住型ではなく,様々な形の地方との関わり方が広がってきたそうです。地方においても,東京での機能,情報や人口やメリット,技術を生かすことができます。ポストコロナ時代,働き方,生き方の多様性によって,地方と都市の境界線が曖昧になったそうです。その中で生かし合う関係性を新たに築いていくことが重要であるとともに,生かし合う文化が地方と都市だけではなく,地域と企業,企業と企業,地域と地域に広がり,日本全体での広域連携が可能であると,このNPO法人ふるさと回帰支援センターの堀口氏の言葉でございます。  気軽に世界を飛び回ることができなかったコロナの時代,まずはここにあるものを見詰め,そして価値を知って,そして価値あるものの魅力を人々の交流によって高め合う。どこにいてもその魅力を高めることができる。交流や新たな連携が今までの地域と都市を抱える課題解決に導くとしていることも併せて申し上げるところでございます。  そしてもう1点,また要望させていただきたい案件がございます。  以前,我が明政クラブの石井議員が一般質問において,コロナ禍の前の御提案だったと思うのですが,小菅村との交流促進の一環として,小菅村と狛江市との間のバスの定期便の創設を要望させていただいたかと存じます。ポストコロナ時代,週末は小菅村でという新たな関係性を築くため,この定期便の創設も併せて御検討いただきますようお願い申し上げたいと存じます。  それでは,3問目なんですが,3問目,たくさんの質問にお答えいただいたのですが,お時間の関係上,済みません,残りにつきましては第4定例でさせていただきたいなと思うのですが,2点だけ質問させてください。  1点目は,8月2日以降,金曜日午後2時から4時までauショップ狛江2階会議場にて災害対策スマホ講座が開催されております。  まずは事業内容並びに事業評価をどのように捉え,より効果的,効率的な市政運営につなげていくのか,狛江市の所見をお伺いしたく存じます。 211: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 212: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) auショップ狛江と連携した災害対策スマホ講座につきましては,毎週火曜日の午後2時から4時まで,スマートフォンを用いた防災アプリや緊急速報メールなどを紹介する講座で,キャリアを問わず御参加いただけるもので,8月の実績といたしましては,毎回5から10名程度の方に御参加いただいているところでございます。この講座によりスマートフォンでの災害情報入手方法を普及するだけでなく,スマートフォンに慣れていただくことで,デジタルディバイドの解消,ITの普及につながるものと考えております。 213: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 214: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは最後の質問となりますが,都市建設部長にお伺いさせていただきたいと思います。  災害時,やはり重機を動かすことが大切だと思いますが,今この重機オペレーターの資格を持っている方がなかなかいないということで,市内建設業協会の方たちも大変苦慮されているところで,御提案の中で今後重機ももちろんなんですが,人数も確保しながら迅速的な復旧活動に貢献していくために,狛江市独自の重機オペレーター育成事業の創設並びに建設業協会以外の方にも重機のオペレーターの資格を持っている方もいらっしゃるんです。ですからオペレーターバンクの創設を強く望むところでございます。よろしくお願いいたします。 215: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 216: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 建設業の技能者の約3分の1は55歳以上となっており,他産業と比べて高齢化が進行しております。このような中,建設業が引き続き地域の守り手として役割を果たしていくため,将来の建設業を支える担い手の確保・育成が急務となっているところでございます。  このような動きにも注視しながら,重機オペレーターの育成について狛江市としても何ができるか研究してまいりたいと考えているところでございます。 217: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 218: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 済みません,最後忙しくなってしまいまして誠に申し訳ありません。全ての質問を終了させていただきます。 219: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩いたします。     午前11時49分 休憩     午後 1時30分 開議 220: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  地方自治法第106条の規定により副議長が議長職を務めます。  日程第1 一般質問を続行いたします。11番岡村しん議員。 221: ◯ 11番(岡村 しん議員) それでは,質問通告に基づいて2問質問させていただきます。  1問目,今後のまちづくりについて伺います。  まず都市計画マスタープラン,これは8月19日と21日に素案の市民説明会が開かれ,私も両日参加いたしました。  都市計画マスタープランがつくられれば,それに基づいて,市街化区域・市街化調整区域などの区域区分,用途地域・高度利用地区・生産緑地地区・地区計画等の地域地区,道路・公園,緑地・下水道等の都市施設,市街地再開発事業・土地区画整理事業の市街地開発事業など,都市計画決定を行っていくことになります。20年後の狛江市の方向性を決めていくものなので,本当に多くのものが書かれております。  まずこの素案では,開発や道路建設など,どのようなものが書かれているのか,まずその点について伺います。 222: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 223: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画マスタープラン改定及び立地適正化計画策定の素案では,将来都市構造図において,狛江駅を中心拠点,和泉多摩川駅・喜多見駅を地域交流拠点,あいとぴあセンター周辺を健康福祉拠点,慈恵医大周辺を医療防災拠点とし,互いの特徴を生かし,補完しながら拠点性の向上を目指すとしております。  道路については,広域性を有する幹線道路を都市間連携軸,防災性向上に寄与する未整備区間を重要目的別道路軸とし,整備推進を図っていくとしております。また,幅員4メートル未満の狭隘道路の解消や,各道路の役割に応じた整備や管理を進め,体系的な道路網を構築する必要がございます。  地区エリアについては,生産緑地地区が比較的まとまっている低層住宅地区を農住共存エリア,河川の洪水の影響が大きく想定される区域を,災害にも強い安心・安全なまちづくりを目指し検討する防災環境形成エリアとしております。また,和泉多摩川緑地周辺の都立公園誘致に向けた都市計画上の課題の整理や,公園を中心とした周辺のまちづくりの在り方の検討等を,東京都と情報共有し推進するエリアとして,公園まちづくり推進エリアとしております。  水と緑の方針では,公園を緑道や歩道でつなぎネットワーク化することによって,緑化環境を充実させていくことや,公園緑地の機能再編・再整備する方向性についても示しているところでございます。 224: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 225: ◯ 11番(岡村 しん議員) 拠点を整備していくことと道路整備など,様々なことについて御答弁いただきました。  では,この中の道路,都市計画道路についてお伺いいたします。  素案の15ページには都市計画道路について,市内の都市計画道路の整備率は5割ほどであり,道路網の確立に向けて,東京都と連携した都市計画道路等の整備を進めますと書かれております。この20年間で進めようとする道路網の確立とは,どこまでのものを言っているのかお伺いいたします。 226: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 227: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 市内外や市内の多様なネットワークとして,道路,公共交通,水と緑等の軸を効果的につなぐことにより,市内全体のにぎわいや利便性の向上,連続性のある景観や環境の形成,防災性の向上等を目指したいと考えております。  道路については,市内と市外を結び,都市間のつながりを確保する広域性を有する幹線道路を都市間連携軸とし,また防災性向上に効果を発揮する未整備区間の道路を,重要目的別道路軸として設定したいと考えております。また,市内の循環が可能となる道路について,環状的役割を担う道路ネットワークとして位置づけ,道路整備と併せて,拠点間を結ぶ公共交通ネットワークの形成を目指したいと考えているところでございます。 228: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 229: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。この都市計画マスタープランの説明にもあるように市内の都市計画道路の整備率は,確かに5割程度となっています。しかし,お隣の世田谷区や調布市など,都市計画道路の整備予定を見ると,狛江市の都市計画道路の距離というのは,物すごく一本一本の距離が短いというか,幅が狭いというか,本当に密接という形になっているんですね。済みません,スライドをお願いします。  こちらのほうを見ていただくと,本当に土地の狭い狛江市に,もう細かく細かくこの都市計画道路がある,こうしたことが見えてくるのかと思います。ありがとうございました。  以前の一般質問でも紹介しましたけれども,国土交通省は都市計画道路の見直しの手引の中で,都市計画道路は,高度経済成長期における都市計画の拡大を前提に決定されたものが多く,近年の人口減少,低成長等の社会経済情勢の変化を踏まえると,都市計画決定後,長時間が経過し,その必要性に変化が生まれつつある道路もあるというように述べております。  国土交通省の資料を見てみると,未着手都市計画道路を有する市区町村の見直し実施状況の中に,狛江市は,「全ての都市計画道路の廃止・変更済」とされております。恐らくもう変更済みで,計画されているのは全てやるということなのだと思うんですけれども,この都市計画道路の見直しについて,これまで狛江市ではどのように取り組まれてきたのかお伺いいたします。 230: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 231: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 東京都と特別区及び26市2町は,都市計画道路の整備を着実に進め,計画的,効率的に道路ネットワークを形成し,ゆとりある生活と経済活力が両立した都市を実現していくため,平成28年3月に整備方針(第四次事業化計画)を策定いたしました。この中で,未着手の都市計画道路を対象に,15の検証項目に照らして,将来都市計画道路ネットワークの検証を実施し,狛江市内にはありませんが,都内において,いずれの項目にも該当しない9区間約4.9キロメートルを,必要性が確認されなかった道路として位置づけられているところでございます。  必要性が確認された路線から,優先整備路線と優先整備路線として選定しなかった路線に選定しました。狛江市内の優先整備路線として事業が進められているものに,東京都施行の調布都市計画道路3・4・2号線,狛江市施行の調布都市計画道路3・4・16号線等が挙げられます。まだ事業に着手されていないものに,東京都施行の調布都市計画道路3・4・4号線,3・4・7号線の一部がございます。 232: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 233: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。15の検証項目に沿って検証したということなんですけれども,大体の路線で,この15のどこかに引っかかるようになっているのですね。だからこそ,東京全体で9か所しか見直されてこなかった。これは他県を見てみると,100とか200とか見直している県もあるんですけれども,東京全体では9か所だということなんです。今後の人口減少や車を保有しない方が増える中で,時代に即した見直し,これを狛江市でもしていっていただきたいと全体的に要望させていただきます。  そして,素案の53ページ,これに,「広域的な道路ネットワークの市内区間を担い,都市間連携強化,市内のさらなる移動の利便性や活性化に資する道路について,適切な整備促進や維持管理を図る」と書かれております。この中に調布都市計画道路3・4・4号線や3・4・7号線,先ほども答弁がありましたけれども,こうした路線が含まれているのです。スライドをお願いします。  この調布都市計画道路3・4・4号線というのはここ,今この縦のところですね。調布都市計画道路3・4・7号線というのが,この横の緑になっている大きい道路になります。  さらに,この第四次事業化計画の優先整備路線の区域内での生産緑地地区の解除発生時の用地取得等に関する検討とも書かれているわけです。前定例会の答弁では,「具体的なスケジュール等はまだ示されていません」ということだったんですけれども,ここで,もし生産緑地地区が解除されていくと,用地取得なんかも検討していくよと,そういったことが書かれております。  また,この3・4・7号線の全体については,これまで市民団体より整備の必要性がないとの提言,これも出されてきていたのかなというふうに思うんですけれども,これはどのようなものだったのかお伺いいたします。 234: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 235: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 調布都市計画道路3・4・4号線,3・4・7号線の一部は,東京都施行の優先整備路線として挙げられておりますので,各種計画との整合を図る上で,都市間連携軸として設定しております。  調布都市計画道路3・4・4号線については,東京都施行の優先整備路線でありますが,具体的なスケジュール等はまだ示されていないところでございます。  調布都市計画道路3・4・7号線については不要との市民意見が過去にあったことも承知しておりますが,検討主体は東京都と位置づけられており,優先整備路線としての位置づけはされておりません。  狛江市としては,策定中の都市計画マスタープランに基づき,市内循環ネットワークの道路を中心に整備していきたいと考えているところでございます。 236: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 237: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。次回の見直しの際には,不要との市民意見があったということも改めて都に伝えていただければと思います。  次に,56ページに歩道の切下げや段差解消,点字ブロックなど歩道のバリアフリー化について書かれております。これは本当に大事なことだなと,私なんかもベビーカーを押して歩くことが結構ありますけれども,大事な視点だなと考えております。これについて,現在具体的な計画があるのか,もしなければ具体的な計画をつくって,すぐに促進していく,こうした必要があると思いますけれども,いかがでしょうか。 238: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 239: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 現在具体的な整備計画はありませんが,歩道の新設並びに改修工事の際には,東京都福祉のまちづくり条例の施設整備マニュアルや,狛江市福祉基本条例施行規則の福祉環境整備基準に沿って,バリアフリー化に努めているところでございます。  安全かつ円滑な歩行者・自転車・ベビーカー等も含めた全ての道路利用者の移動の確保や,生活道路の安全性を図っていくことは重要と考えております。  まちづくりグループとして,バリアフリーなまちづくりを応援する委員会がございます。市民参加・市民協働による暮らしやすいまちづくりの推進として,まちづくりグループの検討内容も参考に,整備計画作成の検討を行いたいと考えているところでございます。 240: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 241: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。この歩道のバリアフリーの計画,この作成をしっかり進めていっていただきたいと思います。この問題については,これまでも点字ブロックの件なんかで宮坂議員も一生懸命質問してきましたけれども,本当に当事者の意見を聞いて作っていく,これをすぐにでも進めていっていただければと思います。  次に,60ページに自転車ネットワークのことが書かれております。主にナビマークのことについて書かれているわけなんですけれども,自転車を安全に利用していくと今後考えていくときに,自転車道の整備,この方向性というのも重要なのかなというふうに思っているんですけれども,市の見解を伺います。 242: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 243: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 自転車道等の整備は,物理的な道路空間を確保する必要がありますので,物理的に可能な路線があれば,交通管理者とも協議してまいりたいと考えているところでございます。 244: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 245: ◯ 11番(岡村 しん議員) 確かに,物理的な道路空間の確保は必要となってまいります。ただ,この道路空間をつくり出していく,またほかの方法を使って自転車ネットワークを前に進めていく,こうしたことに,やはり大きな方向性を出せる都市計画マスタープランというのを,ここで打ち出していくというのは非常に必要なのかなと思います。今回の改定に間に合わなければ,自転車ネットワーク計画のほうでも,検討していっていただきたいというふうに要望させていただきます。  次に,61ページには,将来的な公共ネットワーク形成の補足図というのがございます。空港行きや水道道路拡幅後の二子玉川行きのバス,こうしたものには触れられているんですけれども,現在課題となっていますけれども,ハイタウン便の減便だとか渋谷行きの本数減少,こうしたことについては触れられておりません。20年後に向けて,公共ネットワークをどうしていこうかという補足図だとしたら,やはり現在課題になっている部分の,こういうふうに解決していきたいんだ,新しい技術などももしかしたら必要になってくるかもしれませんけれども,解決方向についても触れていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 246: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 247: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 公共交通の利便性向上の方針を挙げ,高齢者数の増加等による市民ニーズの変化に対応した公共交通の利便性向上を図るとしております。  本数減少解消の要望につきましては,バス運行事業者に機会があるたびに要望させていただいているところでございます。 248: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 249: ◯ 11番(岡村 しん議員) 要望していただいているということで,それについては本当にありがとうございます。公共交通の利便性の向上と言っているわけですから,ぜひとも利便性の向上が必要となっている地域についての方向性,これについても今後検討をよろしくお願いいたします。  ここまで道路のことについていろいろ話してきたんですけれども,やはりこの間,都市計画道路の話をしてきたんですけれども,市民の方から聞く要望としては,都市計画道路の話よりも今ある生活道路を何とかしてほしいよとか,私道について何とかしてほしいとか,こうした要望というのが非常に多いのです。ぜひとも今後こちらの生活道路とか私道とか,そういった部分についても光が見えてくるような,そういう個別計画みたいなものをつくっていっていただければと思います。  今回,都市計画マスタープランの素案ができたわけですけれども,今後どのようなスケジュールで進めていくのか,また市民意見をどう取り入れていくのか伺います。 250: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 251: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 市民意見を取り入れる仕組みとして,平成31年度に市民アンケート,令和2年度に市ホームページによる意見募集,中学生アンケート,シンポジウムとワークショップ,令和3年度にオープンハウスを実施してきました。これらの意見を踏まえ,都市計画マスタープラン改定立地適正化計画策定の素案を作成いたしました。  令和4年度は,8月8日から9月6日までの期間でパブリックコメントを行い,8月19,21日は市民説明会を行いました。日程の都合等により説明会に出られない場合も,ホームページに掲載した資料や説明動画を見ていただき,市民の皆様が御意見を出しやすくする仕組みをつくりました。
     今後は,パブリックコメントでいただいた御意見を基に,必要に応じて見直しを行い,策定委員会を開催いたします。そして,11月に都市計画審議会に諮り,12月に公表する予定でおります。 252: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 253: ◯ 11番(岡村 しん議員) 今後,この都市計画マスタープランを具体化していくために,様々な計画が立てられていくことになると思います。この都市計画マスタープランについては,非常に範囲が広いので,具体的な計画になっていくにつれて地域の様々な声が出てくると思うんです。そういった中で,地域住民の皆さんの声で変更もしくは中止,こうしたこともあり得るのか伺います。 254: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 255: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 事業を実施していく場合等,都市計画マスタープランを基に個別計画を作成していくことになりますが,その際は市民の皆様の御意見を聞いて検討していくものと理解しているところでございます。 256: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 257: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。市民の皆さんの意見で変わっていくこともあり得るということだと思います。  次に,用途地域について伺います。  市民説明会の中で,狛江の静かな環境が気に入って家を購入したのに,自分のところの用途地域の検討が出されていて困るという旨の質問が出されておりました。用途地域の変更が,都市計画マスタープランだけで行われるわけではないということは理解しているんですけれども,今回の都市計画マスタープランの改定により,用途地域の変更が必要となってくる地域,これはどのぐらいあるのか伺います。 258: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 259: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画マスタープランの改定の素案で示しております将来都市構造図は,将来都市像やまちづくりの目標を達成するために設定しているものであり,用途地域の変更のみを想定しているものではなく,現在の用途地域のままに,地区計画による建築物の用途を限定的に緩和・規制する方法もございます。  用途地域の変更や,地区計画による建築物の用途の緩和や規制を検討するに当たっては,都市機能の更新,都市居住の推進,住環境の保全等地区の課題にきめ細かく対応し,地域の特性に応じた目指すべき市街地像を実現するため,地域住民の皆様へアンケート調査を実施したり,懇談会等で意見交換を行いながら,地域の実情を把握し,課題を整理して対応していきたいと考えているところでございます。 260: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 261: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。用途地域の変更というのが前提ではなくて,その地域に合ったまちづくりをしていくために用途地域を変更したり,地区計画で制限していったり,そういったいろんな形があり得るということだと思います。  まちづくりの目標ということでしたけれども,やはりそこに住んでいる住民の皆さんにとっては,大きな変更があり得ます。今後,町の形が大きく変わっていくことにもなりますので,具体的な計画案ができた場合には,住民の皆さんの意見で変更することも,しないこともあり得るということを含め,しっかりと説明していただきたいと思います。  この都市計画マスタープラン,とてもたくさんのことが書かれているんですが,20年計画の都市計画マスタープランで全て行っていくということはなかなか難しいのかなというふうに思いますけれども,この20年で何をどこまで行おうと考えているのか,また今後の具体化に当たって,具体的な計画が必要になってくるわけですけれども,どのような計画が必要だと考えているのか伺います。 262: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 263: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画事業は,継続して将来都市像を見据えながら進めていくもので,その中で都市計画マスタープランは,今後おおむね20年間で重点的に取り組むべきと考える重点地域別構想を基に,再開発や地区計画等で都市計画事業の推進に向けた具体的な計画の検討が必要と考えております。その検討の際には,市民参加・市民協働により進め,まちづくりグループの検討による市民提案なども参考にしながら,市民とつくる協働のまちづくりを進めていきたいと考えているところでございます。 264: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 265: ◯ 11番(岡村 しん議員) 次に,今度の都市計画マスタープランでは,立地適正化計画も一緒につくられております。国土交通省の説明でも,狛江市の説明会においても,立地適正化計画では,コンパクト・プラス・ネットワークというふうにうたわれております。このコンパクト・プラス・ネットワーク,これはどのようなものなのか伺います。 266: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 267: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) コンパクト・プラス・ネットワークとは,国土交通省白書2022の中では,「人口減少・少子高齢化が進む中,地域の活力を維持し,生活に必要なサービスを確保するため,人々の居住や必要な都市機能をまちなかなどのいくつかの拠点に誘導し,それぞれの拠点を地域公共交通ネットワークで結ぶ,コンパクトで持続可能なまちづくりの考え方」が示されております。  狛江市においては,既に市域はコンパクトでございますが,今ある各拠点の特徴を生かし,それにつながる道路や緑道,公園等を適切に配置し,ネットワーク化することで,暮らしやすいまちづくりが市内全域に広がることを理想に,都市計画マスタープランを改定し,立地適正化計画を策定しているところでございます。 268: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 269: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。このコンパクト・プラス・ネットワーク,全体的には拠点に集約していく,拠点となるところはやっぱり中心部が多いですから,だんだん中心に集約されていって,外側の部分というのがどうしても外れていってしまうのかなという不安もありますので,ぜひともその辺は御考慮いただきたいなというふうに思います。  今答弁の中で,都市機能の維持・確保とともに,地域公共交通との連携ということでございました。今後の人口動態の特徴について,全体的に見ると,市の中心部は人口が増えていく。中心部から離れると人口が減って,高齢化率でいくと,逆に中心部のほうが低く,中心部から離れると高くなる傾向があるように思います。市の見解はいかがでしょうか。 270: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 271: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画マスタープラン改定の素案の将来都市構造図では,3駅周辺をにぎわいゾーンと設定し,狛江市の中心地にふさわしい,にぎわいのある一帯の形成を目指しております。都市機能を集約させる所と良好な環境の住宅地をネットワークでつなげるまちづくりを考えているところでございます。  また,市内の循環が可能な道路を市内循環ネットワークとして位置づけ,道路整備と合わせた拠点間を結ぶ公共交通ネットワークの形成を目指すとしております。市内循環ネットワークとしている道路周辺では,既に地区計画によるまちづくりを進めており,その地区計画による望ましいまちづくりの推進が,駅から遠い部分も含めて市内全体に広がってほしいと考えております。今後も地区計画等の検討に併せて,まちづくりの方向性を検討していきたいと考えているところでございます。  立地適正化計画では,国立社会保障・人口問題研究所の推計値を用いて検討していますが,2018年3月の推計値では,今後10年はおおむね人口が維持される中,高齢化が進展する見込みでございます。今後10年から20年は,人口の緩やかな減少の中,高齢化がさらに進展する見込みでございます。20年後は,人口減少が予想されている箇所が市内の北部や南部に点在しますが,引き続き市街化区域全域が人口集中地区であると予想されているところでございます。 272: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 273: ◯ 11番(岡村 しん議員) 確かに,人口というのが大きく減るわけではないというふうに書いてありました。しかし,結構何人もの方から,中心部はそうなんだけれども,外側の部分については本当にあまり書いていないとか,そういったことを言われるのです。実際,今,北部とか南部に,人口減少を予想されている地域が点在しますと書いてあるんですけれども,これは駅から離れた部分,これが多くなっていって,駅から離れた部分でも今後快適に暮らしていける,便利に暮らしていける,そういった形で進めていっていただきたいと思います。  次に,市民説明会の資料では,立地適正化計画の策定により活用できる制度があるとされていました。これはどのような制度なのでしょうか。 274: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 275: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 立地適正化計画に基づき,市町村や民間事業者等が行う一定の期間内,おおむね5年の都市機能や居住環境の向上に資する公共公益施設の誘致や整備,防災力強化の取組等に対し,集中的な支援として都市構造再編集中支援事業という制度があり,市が持続可能で強靱な都市構造へ再編を図ることを目的とする事業でございます。医療施設,社会福祉施設,教育文化施設,子育て支援施設等の誘導施設整備も支援対象となっております。このほか,誘導施設等への支援として,コンパクトシティ形成支援事業という制度もございます。 276: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 277: ◯ 11番(岡村 しん議員) つまり必要としている誘導施設ですね。今回の都市計画マスタープランであれば,図書館や病院などは国から補助金が下りてくる可能性があるということだと思います。  次に,都市計画マスタープランの素案の市民説明会,またパネル展示やパブリックコメント,これも行われております。分かる範囲で,様子や市民から出されている声について伺います。 278: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 279: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 市民説明会においては,おおむね市の都市計画の考え方が分かりやすく,よくまとまっているという御意見をいただきましたが,市が発展するために,もっと具体的に書いてはどうかという御指摘もございました。  パネルの展示では,将来都市構造図のにぎわいゾーンについて,小田急線の駅を囲っているのはなぜかという質問や,道路や地域の色分けされた図を見ると市が考えていることが分かるので,今後のまちづくりが理解しやすいというお声をいただいたところでございます。 280: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 281: ◯ 11番(岡村 しん議員) 市民説明会の中では,温暖化対策についてあまり書かれていないのではないかという声が両日とも出されておりました。今後のまちづくりを考えれば当然の疑問なのかなというふうに思いますけれども,この点について伺います。 282: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 283: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画マスタープラン・立地適正化計画は,都市計画に関する基本的な考え方を示すもので,特定の分野に偏ることなく幅広く記述し,長期的なビジョンを描くものでございます。都市計画分野におけるゼロカーボンシティの実現に向けた取組として,第4章,まちづくり分野別の方針の水と緑の方針に記載しているところでございます。  なお,環境部が策定する狛江市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)において,まちづくりの分野を含め,総合的に温暖化対策を計画し,全庁を挙げて取組が行われているところでございます。 284: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 285: ◯ 11番(岡村 しん議員) 確かに,今答弁にあった水と緑の方針のところには記載されているんですけれども,ここには二酸化炭素排出量を実質ゼロとするゼロカーボンシティの実現に向けた吸収源の継続的な確保として,水と緑の拠点において環境保全を進める必要がありますと。つまり,今あるものを本当に維持していって吸収源にしていくんだよという話なのだと思うんですけれども,ただゼロカーボンシティを考える上で,やはりこれでは足りないのかなというふうに思います。  このCO2の排出量というのは,活動量に排出係数を掛けるということで計算されていきます。この計算式には,電気やガスの使用量も含まれております。そう考えると,吸収という考え方ではなく,この都市計画マスタープランでは大きい開発計画ということなんですけれども,開発を含むまちづくりの方向を考えていく,排出量の抑制についても方向性を示す必要があったのかなというふうに思います。  今後の開発行為によって出されるCO2や,床面積が増えることによって増えるCO2に関しても,これは他の計画をつくっていく中で吸収されていくという考え方でいいのかどうか伺います。 286: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 287: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 改正及び策定中の都市計画マスタープラン・立地適正化計画においても,まちづくりの分野別方針,住宅・住環境の方針において,環境に優しい住宅の増加について記載しているところでございます。  また,現在まちづくり条例の手続をしていただいている宅地開発や建築行為についても,まちづくり指導基準に基づいて,環境に配慮した住宅となるよう協議を行っておりますが,ゼロカーボンシティの実現を見据えた見直しも必要と考えているところでございます。今後も環境部門の計画と連携を図っていきたいと考えているところでございます。 288: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 289: ◯ 11番(岡村 しん議員) 今後のまちづくり条例の中でも見直ししていくという話でした。あとは,環境部門との連携をしっかり図っていくという話でございました。ぜひそれをよろしくお願いしたいと思います。  先ほど言われていた環境に優しい住宅という部分については,それだけでは駄目で,開発事業や道路事業,こうしたことについてもCO2は排出されますので,これは今後都市計画マスタープランの中にも位置づけていっていただければというふうに思います。今後ロードマップがつくられる予定ですので,そちらにおいても開発行為でどういうふうにしていくのか,省エネルギー化なのか,吸収源をつくっていくのか,そういったことも含めて位置づけていただきたいと要望いたします。  医療・防災拠点についてお伺いいたします。  この拠点は,慈恵第三病院の一画に加え,都営狛江団地の一部も含まれております。地区計画としては,それぞれ別の地区計画になっていたかと思いますけれども,どのようにしていこうと考えているのかお伺いいたします。 290: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 291: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 慈恵第三病院については,国領町八丁目・和泉本町四丁目周辺地区地区計画の区域となっております。都市計画マスタープラン改定素案には,医療・文教地区として,病院や附属大学としての土地利用とともに,周辺環境との調和や防災機能の確保を図る地区としております。  都営狛江団地は,東京都の建て替え計画を見据え,市も必要な検討を進めており,昨年度から検討委託業務を行っております。都市計画マスタープラン改定素案には,公共・公益・交流地区とし,市内の公共施設の配置について,将来ビジョンと合わせて,市民にとって必要な体育施設等の誘導が可能となるよう検討する地区としております。なお,ここで体育施設等については,福祉機能,子育て機能,公園機能等の公益的施設も含まれているところでございます。  地区計画は,それぞれの地域ごとにルールを定めることができますが,慈恵第三病院と都営狛江団地は別な地区計画となりますが,両計画が連動して,医療防災拠点と隣接した共同住宅等の再生が,周辺住民及び来訪者にとって快適で利便性の高い都市空間となるよう,再構築を図っていきたいと考えているところでございます。 292: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 293: ◯ 11番(岡村 しん議員) この両計画が本当にリンクし合いながら,その地域で1つの動きとなっていく,そういったことが必要になってくるのかなというふうに思います。また,医療・福祉と書いてあるので,医療施設は,慈恵医大の建て替えなんていう形もありますけれども,新たに都営狛江団地は高齢化率が高いところでもありますので,福祉施設をさらに充実させていく,そういった形で進めていただきたいというふうに思います。  それでは次に,狛江駅南口再開発についてお伺いいたします。  前定例会からの動きについて,まずお伺いいたします。 294: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 295: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江駅南口地区まちづくり協議会は,6月20日からまちづくりアンケートを実施し,狛江駅周辺の現状・課題・将来の狛江のあるべき姿について意見を伺っております。9月は狛江フェスティバルに出店し,協議会のPR活動とともに,協議会の認知度や,町の課題に対する意見調査等のアンケート調査を実施する予定でございます。また,地域への協議会の活動内容の周知を図るため,まちづくり構想案のパネル展示を行うとのことでございます。 296: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 297: ◯ 11番(岡村 しん議員) それでは,このまちづくり構想案にある計画地全体で,これは何世帯・何人ぐらいの方がお住まいで,店舗はどのぐらいあるのか,これは基本の情報だと思うんですけれども,また狛江駅南口周辺ゾーン,これではどのぐらいになっているのか,これについて伺います。 298: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 299: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江駅南口地区まちづくり協議会に確認したところ,まちづくり構想対象区域は未調査であり,狛江駅南口周辺ゾーンの権利者数は50名とのことでございます。 300: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 301: ◯ 11番(岡村 しん議員) 対象地域全体ということでは,未調査ということで分かりました。  前定例会で,「市街地再開発事業では,敷地の共同化のための権利調査作業として調査設計計画費や,市街地再開発事業という公共性の高い事業を推進するための必要な整備としての土地整備費,共同施設整備費を国,都,市が交付金として投入することが考えられます。組合施行の場合の補助割合は,国が3分の1,都と市が6分の1でございます。調査設計計画費は,事業計画,権利変換計画等の作成費でございます。土地整備費は,建築物除却,整地等の費用でございます。共同施設整備費は,公園,広場等の空地,供給処理施設等の費用でございます。また,市街地再開発事業と併せて都市計画道路等を整備する場合は,市街地再開発組合へ公共施設管理者が負担金を支払います。市街地再開発事業に当たっては,費用便益分析や税収効果評価等を行い,事業性の検証が重要と考えております。」という答弁がございました。  土地整備費や共同施設整備費が支出される事業で,現在考えられているもの,これがあれば伺います。また,多くの自治体で,再開発ビルの床を借りて公共施設を整備する,こうした事例もあると思うんですけれども,その設定についても市の考えをお伺いいたします。 302: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 303: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 土地整備費や共同施設整備費の支出,公共施設の整備について,現時点では未定でございます。今後,事業検討が進むに併せて,市でも関係部署と連携して検討したいと考えているところでございます。 304: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 305: ◯ 11番(岡村 しん議員) 未定ということで了解いたしました。私はこれをどんどん進めてほしいと言っているわけではなくて,再開発ビルの床が埋まらなくて,自治体が床を買い上げたり,借りるということがあるので,現在の考えについて確認させていただきました。  次に,前定例会の答弁の中で,「市街地再開発事業に当たっては,費用便益分析や税収効果評価等を行い,事業性の検証が重要と考えております。」ということでございました。事業性の検証,これは大事なことだと思うんですけれども,この検証はどういった形でされていくのか,仕組みについて伺います。 306: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 307: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 公共事業の効率的な執行及び透明性の確保の観点から,補助金等の公的資金が投入される市街地再開発事業については,社会的な側面から事業の評価を行います。検証は事業者の計画を基に,市が委託する業務の中でも検討を行うことになると考えているところでございます。 308: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 309: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。ぜひとも事業の検証をしっかり行っていただければと思います。  次に,都市計画マスタープランの市民説明会の中で,南口再開発の中で病院の誘致などの話もされておりました。この詳細について分かる範囲で伺います。 310: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 311: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 立地適正化計画の素案の中で,拠点立地施設の医療機能としての病院を,慈恵医大周辺及び狛江駅周辺都市機能誘導区域に示しているところでございます。これは,狛江市民が総合的な医療サービスを継続して受けられるように,慈恵医大の立地を維持するとともに,中心市街地にも誘導することが理想的であるという観点から示したものでございまして,現在病院の誘致等の計画はないところでございます。 312: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 313: ◯ 11番(岡村 しん議員) 計画は特にないということでございました。分かりました。  次に,狛江駅から離れて,狛江・和泉多摩川リバーサイド賑わいのある街づくり協議会について伺います。前定例会からの経過について伺います。 314: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 315: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 6月はぽかフェスで,まちづくり構想のパネル展示会と狛江・和泉多摩川リバーサイド賑わいのある街づくり協議会の認知度や,町の課題に対する意識調査等の市民アンケートを実施することで,地域へ協議会の活動内容の周知を図り,また役員会も実施されました。7月は勉強会と通常総会が行われたところでございます。 316: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 317: ◯ 11番(岡村 しん議員) このリバーサイド構想にある4-3街区について伺いたいと思います。スライドをお願いします。このスライドの赤く囲ってある部分,これが4-3街区ということなんですけれども,世田谷通り,多摩川,小田急線,市道523号線で囲まれた地域でございます。ここは共同住宅化が検討されているというところだと思いますけれども,現在,何世帯,何人の方がお住まいなのか,また店舗や工場などはどのぐらいあるのかお伺いいたします。 318: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 319: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 協議会に確認したところ,4-3街区での世帯数,店舗や工場等は未調査とのことでございました。 320: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 321: ◯ 11番(岡村 しん議員) 未調査ということでございます。  あと,この狛江駅南口の部分とリバーサイド構想,両計画ともに垂直避難がうたわれているかと思います。これについてはどのぐらいの規模のものを想定しているのか。また,これは市の床という形になるのか,民間の床になるのか,想定について伺います。
    322: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 323: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 垂直避難のスペースについては,協議会が考えているイメージであり,具体的な規模は示されておりません。今後検討を行い,適切な規模が示された提案となると考えているところでございます。そのため,市の所有か民間の所有かについては,あくまで計画イメージであるため,想定ができていないところでございます。 324: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 325: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。この目玉となる垂直避難スペース,これについてもまだ進んでいないということでございます。  この計画については,多くの方の立ち退きも含めた構想というふうになっています。やはりどのぐらいの方々へ影響があるのかというのは,基本情報なのだと思います。目玉になっている垂直避難についても,この建物を造ることで何人の人たちを救うのだという,そういったものがもう少し感じられればなというふうに思います。また,現実に今そこに生活がある,一人一人の生活があるということに,もう少し思いをはせていただきたいというふうに思いました。  市民の皆さんがこういった町をつくっていきたいという思いは,積極的なものだというふうに思っております。狛江駅南口においてもそうなんですけれども,この構想をつくっている方はプロではありません。狛江市からも,基本情報のこれとこれは最低限押さえていくように,こうしたアドバイス,これをしていっていただければというふうに思います。  次に,岩戸北三・四丁目地区計画についてお伺いいたします。  現在,複数のアンケートを取っていると思いますけれども,アンケートを取ることになった経緯,目的,内容についてお伺いいたします。 326: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 327: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 岩戸北三・四丁目周辺地区については,都市計画道路3・4・16号線の事業認可を見据え,令和2年度よりまちづくりの取組を進めてまいりました。  令和2年度に実施したアンケートでは,居住環境への印象として,日常の買物の利便性は満足度が高く,災害時の避難や緊急活動のできる生活道路の環境や,町なかでの自動車の使いやすさは,満足度が低かった状況でございました。町の将来像としては,既存の低層住宅地の環境を守りつつ,3階から5階程度の中低層の共同住宅も許容するような市街地形成が,イメージとして望ましいという回答が多い結果でございました。これらのアンケート結果を踏まえ,エリアごとにまちづくりの方針を示したまちづくりニュース第1号を配布しているところでございます。  令和3年度には,まちづくり懇談会を開催し,地域の皆様の御意見をお伺いし,その御意見を取りまとめ,まちづくりニュース第2号を配布しております。懇談会で道路を拡張していく方向性や,駅周辺ににぎわいを創出する方向を説明させていただいたため,実際に道路拡幅に御協力いただく方や,用途地域を緩和することで現状より商業施設等が立地しやすくなり,利便性を向上させ,地域交流を促すことを検討していきたい地域にお住まいの方へ御意見を伺うため,今年度アンケートを実施しているところでございます。 328: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 329: ◯ 11番(岡村 しん議員) 私,前回取ったアンケートの中身を見ると,現在の住環境には十分満足しているし,駅から近いし買物も便利,低層の住宅地を維持していきたい,こうした皆さんの声だったのかなというふうに思います。これをできるだけ守る形で進めていく,こうしたことが大事なのかなというふうに思います。  今回,拡幅が提案されている道路について伺います。  一の橋通り沿道にお住まいの方から,建て替えのときにセットバックすることになると,建てるスペースがなくなってしまう。そもそもそんなに人が歩いている道ではない。拡幅する必要というのがあるのか。スライドをお願いします。済みません。この赤で塗った道が一の橋通りのほうですね。この右側のほう,世田谷通りから交番を挟んで左側の通り,赤いほうが一の橋通り,交番を挟んで右側のほう,黒の線で引いてあるほうが609号線なんですけれども,この609号線にお住まいの方からは,通学路にもなっていて交通量が増えたら困る,こうした声も出されております。  私も,今後調布都市計画道路3・4・16号線ができるわけですから,そちらに車を誘導していけば,この2路線の拡幅というのは,なくてもいいのかなというふうに思っているんですけれども,そもそもこの2路線を拡幅する理由について,改めてお伺いいたします。 330: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 331: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) この岩戸北三・四丁目周辺は,調布都市計画道路3・4・16号線と調布都市計画道路3・4・3号線に挟まれた地域となります。低層住宅地を通る主要生活道路として,市道24号線,市道609号線を6メートルに拡幅整備することで見通しをよくし,利便性,安全性,防災性の向上を目指す方向性を示させていただきました。道路を拡幅することで延焼防止効果もあり,大規模地震時の減災効果もあると考えております。  建築基準法においても,延焼のおそれのある部分として,道路中心線から1階にあっては3メートル以下,2階以上にあっては5メートル以下の距離にある建築物の部分が規定されておりますので,道路を6メートルに拡幅することは,防災対策として効果があると考えているところでございます。  また,首都直下地震等による東京の被害想定が令和4年5月に改定され,建物焼失については狛江市が多摩地域で最多でありました。まちづくりのルールを定めるに当たっては,街区内に防災上の有効な道路を確保する方針を提示していく必要があると考えております。ただし,道路拡幅をする場合,敷地面積が減少してしまいますので,建蔽率や容積率の緩和も必要な措置と考えているところでございます。 332: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 333: ◯ 11番(岡村 しん議員) 地域の方々からは,生活道路は広げてほしいとか,きちんと4メートルにしてほしい,こうした声をたくさんいただくんです。ただ,この2つの道路については,広がったことによってスピードが上がると本当に怖くなってしまう,こうした声なんかもいただいているところでありますし,この市道609号線のところについては,ニトリのときも含めて,交通量は増えないでほしい,こうした思いなんです。  さらに,今回調布都市計画道路3・4・16号線ができます。基本的に都市計画道路ができたときには,車をそちらに誘導して通過交通をできるだけなくしていく,これが基本だと思うんですけれども,今回はこちらも拡幅して,都市計画道路に出るための道になってしまう,逆に交通量は増えてしまうのではないか,こうした懸念もありますので,ぜひとも地域の皆さんの声,今後ともしっかりと聞いていっていただきたいというふうに思います。  次に,喜多見駅周辺での地域交流地区で行っているアンケートについて伺います。  この地域では以前に地域住民の方の取決めがあったと認識していますが,それについてはどのようなものだったのか伺います。 334: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 335: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 地区まちづくり計画の目標としては,「本地区は小田急線喜多見駅に近傍し,利便性が高い地区であり,低層住宅により形成されている住宅地として発展してきた。そのような特性を踏まえ,良好な住環境を促進し,賑わいと活気に満ちた住宅地の形成を目指す」とし,建築物の整備の方針としては,「日照,通風等を確保するため,建築物等の高さの最高限度を定める」としております。  そのため,用途地域上の高さの制限は25メートルでありますが,建築物等の高さの最高限度を12.5メートルとしているところでございます。 336: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 337: ◯ 11番(岡村 しん議員) 駅からすぐの地域で,本来なら25メートルまで高い建物が建てられるんだけれども,合意として12.5メートルまでにして住環境を守っていこうということなんですね。ぜひとも,こうした声というのを今後も大事にしてもらいたいというふうに思います。  この2つのアンケートは,今後どのように生かされていくのか伺います。 338: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 339: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 岩戸北三・四丁目周辺地区まちづくりについては,地区計画の策定を目指しておりますので,アンケートの御意見を分析し,分かりやすく整理して,まちづくりの方向性をまとめていきたいと考えております。その内容を改めて懇談会で説明し,皆様の御意見をいただき,計画をまとめていきたいと考えているところでございます。 340: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 341: ◯ 11番(岡村 しん議員) この内容を改めて懇談会で話していただけるということなんですけれども,懇談会の残り回数があと1回だったと思うんです。そう考えると,地域住民の話し合うという機会があまりにも少ないというふうに感じますけれども,いかがでしょうか。 342: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 都市建設部長。 343: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 令和2年度にアンケート調査を行い,令和3年度に懇談会を行いました。令和4年度は,ルールづくり等で影響のある権利者等へ改めてアンケート調査を行い,その結果を分析・整理し,市の考え方をまとめ,懇談会を開催したいと考えております。  開催方法としましては,日程の都合等により懇談会に出られない場合も,ホームページに掲載した資料や説明動画を見ていただき,市民の皆様が御意見を出しやすくする仕組みを考えてまいりたいと考えているところでございます。 344: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 345: ◯ 11番(岡村 しん議員) このホームページへの資料の掲載や説明動画の配信,これはこれで大事なことなのかなというふうに思いますので,行っていっていただきたいと思います。  一方で,まちづくり懇談会は,地域の考え方を整理していく,こうしたプロセスの中で,ほかの方の意見を聞いてお互いに理解を深め合っていく,こうしたものになっていくのかと思います。昨年行われた説明会は6回に分けられておりました。地域の住民の皆さんが集まった中で話し合う機会,ほかの人の意見を聞いて学び合う機会,こうした機会が決定的に欠けているのではないかなというふうに思います。  地区計画を今後立てていっても,土地利用が変わる中で進んでいきますので,完成まで何十年とかかっていくわけです。あまり拙速に決めていくという形ではなくて,十分に地域の住民の皆さんが地域の将来を語り合える,お互い理解を深め合える,こうした時間と機会の確保,懇談会の回数をぜひとも増やしていただきたい,このことを要望いたします。  最後に,都市計画マスタープランは今後20年かけて,この狛江市全体をどういうふうにしていくのか,これを考えていくものだと思うんですけれども,今後の20年で考えていくと,自動運転などの技術も進んでいくと思います。カーシェアリングなど,一家に1台車があって当たり前だと言われていたような価値観というのも,既に変化がされてきております。また,開発行為についても,環境配慮,これはさらに大きく大きく進んでいく,進めなければならない,こうしたものなのだと思います。ぜひとも新しい20年,こうした新しい考え方をしっかり取り入れていく都市計画マスタープランにしていっていただきたい,このことを最後に要望して,この質問を終わります。  次に,子供たちが住みよい狛江へ。  最初に,学童クラブの待機児解消についてお伺いいたします。  私は前定例会でも,学童クラブの待機児が151人と多く,待機児解消へ,根川学童クラブの早期開設や新たな学童クラブの整備,これを要望させていただきました。前定例会では,保育所のように実態調査が必要ではないか,この私の質問に対して,学童クラブには入れなかった方への実態調査を準備している,こうした答弁でございました。その後どのようになっているのか,まず伺います。 346: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 347: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 7月1日時点で待機児童となっている御家庭を対象に実態調査を行い,実際に放課後はどう過ごしているのか,何年生になるまで学童クラブに通わせたいと考えているかなどについてお伺いいたしました。現在集計作業をしているところで,次回の待機児対策推進本部で報告する予定でございます。 348: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 349: ◯ 11番(岡村 しん議員) アンケートのほうは既に取っているということで,まとまった時点でまた伺いたいと思います。しかし,実際に学童クラブに入れなくて困っている現状が現在ございます。  市長にお伺いいたします。市長は市長選の公約や所信表明の中で,「民間施設にも協力いただくなど,学童クラブの待機児解消を目指してまいります。」と話されておりました。具体的にどのようなことを考えているのかお伺いいたします。 350: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市長。 351: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 令和4年度の学童クラブにおける待機児童数は151人となり,市としては,その対策が大きな課題となっているところでございます。特に三小学区,六小学区,和泉小学区の待機児数が多い傾向にございますので,そして主に南部における対策が喫緊に取り組むところとなっております。  現在,中長期的な対策とともに,短期的な対策も取り組めることがないか,こういったことも検討しているところでございます。しかしながら,行政が対応できる内容にも限界がございまして,また今後,待機児童数の動向予測を見据えますと,単純に施設を造ればよいというものでもございません。  そのために,行政で行うべきことを検討するとともに,民間事業者にも御協力いただきながら対策を進めていきたいと考えておりまして,現在調整を進めているところでございます。 352: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 353: ◯ 11番(岡村 しん議員) 現在検討中だけれども,民間事業者に御協力いただきたいと考えているということでございます。  この民間事業者への協力,なかなかイメージが湧きづらい部分もありますけれども,パイオニアキッズなんかで行っている事業の学童クラブ部分のみ,これを取り出したような,そういったイメージでいいのかなというふうに理解させていただいております。現在,市が考えている民間事業者の協力,これについてどのようなものか伺います。 354: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 355: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 現時点で考えているイメージでございますが,市南部のどこかで,設置する場所における学区の待機児童数が入れる程度の定員規模の学童クラブを,民設民営で設置していただくことができないかと考えているものでございます。相手のあることなので,思うようにいくかは分かりませんが,今後調整していきたいと考えております。 356: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 357: ◯ 11番(岡村 しん議員) 市南部ということなんですけれども,具体的にはどの地域に,いつをめどに造っていこうとしているのか,また来年度に向けて,新設というのは一定の時間がかかりますから,新設以外の対応というのも必要になってくるのかなというふうに思いますけれども,これについてはどのように考えているのか伺います。 358: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 359: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 先ほど市長からの答弁にもございましたが,特に三小学区,六小学区,和泉小学区の待機児童数が多い傾向がございまして,その区域に対する対応が必要でございます。現在,短期的な対策も含め検討しているところで,スケジュールが固まっているわけではございませんが,今後3年程度を目安に対策を行えればというふうに考えております。 360: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 361: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。  それでは,和泉小学区にある根川学童クラブについてお伺いいたします。  そもそもの計画では,来年度,根川学童クラブが開設される予定でした。前定例会の私の質問に対しては,「令和3年度の検討当時の申込者数に対する入所者数の割合により算出した保育必要者数見込みで,令和5年度から令和6年度において,定員を確保できることが見込まれたことから,今後の需要増については,各学童クラブとの調整の下,定員を超えて受入れを行うことで必要数を確保できると想定し,方針を見直したところでございます。」と答弁がされております。  改めてお伺いいたします。これは中和泉地域でも,現在多くの開発行為が進められております。中和泉五丁目にあった会社が現在解体されていて,令和6年3月に完成で66戸新たに増えるということでございました。また,中和泉三丁目にある竹林にも新たな戸建て住宅が建ち,ほかにも戸建て住宅が解体されるたびに,2軒,3軒と新しい戸建て住宅が増えてきております。  また,今後の多摩川住宅の建て替えを考えれば,この地域で子供が増えていく,これは間違いありません。和泉小学区でも待機児が多い中で,早急に開設していくべきではないかというふうに思いますけれども,どうでしょうか。 362: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 363: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 先ほどの答弁と重複いたしますが,和泉小学区は令和4年度の待機児童の状況を踏まえ,改めて今後の待機児童数の見込みを検討し,必要な対策を考えていく必要があると考えております。また,多摩川住宅の建て替え等により,将来の住環境の変化が他学区よりも顕著に影響するものと思われます。それらを踏まえながら,短期的な対策とともに,より効果的な中長期的対策を検討する必要があると考えております。 364: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 365: ◯ 11番(岡村 しん議員) 今の答弁は,多分将来的には規模の大きな学童クラブが必要になるから,他の対策で短期的には乗り切っていくという答弁なのだと思います。もちろん効果的な中長期対策の検討,規模の大きな学童クラブ,それは必要になってくるかと思います。  ただ,答弁にあったように短期的な対策というのも必要になってまいります。根川学童クラブは,手は入れる必要があるものの,既に場所,建物があるので,短期対策としてもすぐに使えるものですし,もともと造ろうとしていたものなので,大きな調整ということも必要にはならないかと思います。将来的に多摩川住宅の建て替えがあった際にも,家から近い学童保育所として,一定の需要が見込まれるものと考えます。とにかく早急な対応が必要になってまいります。根川学童クラブの開設や放課後クラブ・小学生クラブの定員拡大など,他の短期対策のお願いも含めて,来年度の定員拡大に向けて何らかの対応,これを取ってほしい,改めて要望させていただきます。  次に,児童館についてお伺いいたします。  2019年の第3回定例会でも質問しましたけれども,多くのお母さん方から,日曜日に雨が降ると外で遊べない,家以外で遊ぶところがなかなかない,日曜日でも開いている室内の施設が欲しい,こうした声をいただいております。  一日中子供が家にいるというのは,子供にもよると思いますけれども,体を動かすことが好きな子供や,親と少し離れて過ごしたい子供にとってもストレスになってくると思います。親にとっても,体を動かしてくれないと,小さい子の場合は昼寝をしてくれないなとか,子供がぐずる時間が長くなるなとか,テレビやユーチューブ,ゲームばかりになり,ついつい叱ることが多くなってしまうとか,親にとってもストレスになる,こうしたこともあるかと思います。  子供の居場所ということで,真っ先に思いつくのが児童館でございます。先日もサードプレイスという言葉も出ていましたけれども,子供の居場所として大事な役割を果たしてくれております。  まずは,児童館の平日と土曜日の利用人数の平均,これがどうなっているのかお伺いいたします。 366: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 367: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 令和3年度の実績で答弁いたします。岩戸児童センターは平日の平均が51.8人,土曜日の平均が30.6人,和泉児童館は平日の平均が37.7人,土曜日の平均が31.9人,こまっこ児童館は平日の平均が44.1人,土曜日の平均が67.2人となっております。 368: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 369: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。児童館によって平日のほうが人数が多いところ,土曜日のほうが多いところ,それぞれだということだと思います。前回の質問をしたときには,岩戸も土曜日のほうが多かったんですけれども,コロナ禍の中で状況も変わってきているのかもしれません。一方で,こまっこ児童館は,土曜日が平日の1.5倍も来ているということでございます。地域によって需要も変わってくるのかもしれません。  では,この児童館を利用している利用者の方からの声,どのようなものが出されているのか伺います。 370: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 371: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 昨年の利用者のアンケートにおきまして,貴重な遊び場所,子供の居場所として,これからも地域の中核施設としてあり続けてほしいですといった御意見や,地域の子供たちの活動拠点として今後も期待しております,親も相談できる話しやすいスタッフの皆様,子育てを支えるすてきな場所ですといった御意見を頂戴しております。 372: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 373: ◯ 11番(岡村 しん議員) とても温かい意見で,ふだんから児童館のスタッフの皆さんが,地域のお子さんや保護者の皆さんと信頼関係を築けているというのがよく分かります。子供だけではなく親も相談できる,これは本当に大事なことなのかなというふうに思います。  そうした中で,次に市内に,雨の日曜日に子供が気軽にいられる場所,これはどのぐらいあるのか伺います。 374: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 375: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 屋内の公共施設であれば,図書館や各地域センター,公民館,総合体育館などが考えられます。ただし,これらにつきましては児童厚生施設ではないので,児童館と同じような過ごし方をすることはできないものでございます。 376: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 377: ◯ 11番(岡村 しん議員) どこも居場所になる可能性はあるんですけれども,遊び場という感じではないのかなと。総合体育館にしても利用料がかかる。市内南部地域から行こうとすると,気軽にはなかなか行けないというふうに思います。そうなってくると,やはり児童館というのは,市内3か所にあるということで,気軽に行ける場所になってくるのかなというふうに思うんですけれども,他市の状況,26市の日曜開放,こうした状況についてお伺いいたします。 378: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 379: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 26市の各所管部署に伺ったところ,日曜日に全館もしくは一部を開放している市は16市でございました。 380: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 381: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。多摩地域でも3分の2の自治体が,既に全館か一部開放を行っているということでございます。  3年前,この問題を取り上げたときには,「日曜開館につきましてはこれまでどおり岩戸児童センターの遊戯室の一般開放を継続するとともに,新たな日曜開館につきましてはニーズや経費といった課題も含め調査・研究してまいりたいというふうに考えています。」と答弁がございました。
     先ほどの答弁の中で,日曜日の子供の居場所で岩戸児童センターが出てまいりませんでした。岩戸児童センターの遊戯室の一般開放はどうなっているのか,また調査・研究,これもどうなっているのか,状況についてお伺いいたします。 382: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 383: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 児童館の日曜日における利用といたしましては,従前,岩戸児童センターの一部,具体的には体育館を遊戯室として開放しておりましたが,新型コロナによる感染対策のため,令和2年3月から停止しております。  また,他市の状況を調べたところ,日曜日における開放に当たっては,対応できる職員の不足,緊急時対応に対する不安,定期的な休館日がないため,設備メンテナンスや修繕,工事対応が難しいといった課題があるようでございます。  このような課題を踏まえた上で,新しい日常下での日曜開放の在り方を検討していく必要があるというふうに思っております。 384: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 385: ◯ 11番(岡村 しん議員) 岩戸児童センターが一部開放していたのも,今はできなくなった状態だということでございました。残念でございます。  これは雨の日曜日と今まで話していましたけれども,雨だけではないんですよね。環境省の熱中症予防情報サイトによれば,熱中症警戒アラート発表時の熱中症予防行動の例として,「不要不急の外出は避け,昼夜を問わずエアコン等を使用する」としております。子供たちがこのとおりの行動を行おうとすれば,やはり雨以外でも室内の居場所,こうしたものが必要になってまいります。  それでは,今年度どのぐらい熱中症予防アラートを出されているのか,月別にお伺いいたします。 386: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 387: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和4年の熱中症警戒アラート発表回数におきましては,6月が1回,7月が3回,8月が6回の計10回となっております。令和3年は7月が1回,8月が6回の計7回となっており,昨年より増加している状況でございます。 388: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 389: ◯ 11番(岡村 しん議員) 昨年より増加しているということです。長いスパンで見ていけば,この温暖化というのはさらに加速してまいります。外で遊ぶことができない日が増えてくるのかなと思います。  そうした中で,やはりもう児童館の日曜開放,まずは公共施設からということで行っていっていただければというふうに思います。この日曜開放をすることの課題について,どのように捉えているのか伺います。 390: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 391: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 児童館の日曜開放につきましては,狛江市でもそうでございますが,他市の状況を見ても,主に利用する年齢層が高めとなること,またある程度,施設構成として開放する場所とそうでない場所が区分けしやすいかどうかで,管理上の課題も変わってまいります。市内児童館におきましては,やはり岩戸児童センターが適しているものと思われますが,新型コロナ対策や管理体制の再構築等も,日曜開放を行う上で課題となるところでございます。  日曜開放の運営体制を再検討し,特に管理上の課題を踏まえて体制を改める必要があるということであれば,現在の指定管理で委託している運営業者と調整し,契約内容の見直しが生じる可能性も考えられるところでございます。 392: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 393: ◯ 11番(岡村 しん議員) 確かに,これまでのようにシルバー人材センターにお願いして,では,コロナ対策まで全部やれというのかとか,そういったことまで含めていくと,なかなか難しい部分がもしかしたらあるのかもしれません。管理上の問題や契約上の問題,これの見直しが生じる可能性もあるということでございました。  ただ,この岩戸児童センターや和泉児童館を運営している雲柱社,これが行っている児童館でも,練馬区に日曜開館をしている児童館がございます。また,こまっこ児童館を運営する株式会社こどもの森が運営する児童館の中でも,目黒区に日曜開館をしている児童館がございます。狛江市の児童館を運営する事業者は,既にほかの自治体では日曜も開けるということをやっているんですね。これはやる気になれば,事業者としてはできるということなのだと思います。あとは,もう狛江市のやる気の問題ではないかなというふうにも思います。  近年,夏はとても暑く,昔と違って熱中症アラートが出ている日も増えて,長時間外で遊ぶことが難しい日が増えております。また,コロナ禍でのコロナ対策の認識の違いや保護者の働き方の変化により,友達の家に遊びに行く,こうしたことも以前よりも難しい現状がございます。  また,先ほどの答弁の中でも,雨の日に気軽に行ける居場所,遊び場が狛江市には少ない状況がございます。児童館は,子供の居場所,遊び場として多くの市民に認知されており,雨の日でも暑い日でも安心して子供を遊ばせることができます。それだけではなく,先ほどの答弁にもあったように親の相談にも乗ってくれる。多様な働き方の中で,日曜日も開いていてくれれば,子供を遊ばせながら親が職員と相談していく,こうしたことも可能になるということだと思います。  東京都のこども基本条例では,「こどもの遊び場,居場所づくり」,この第7条の部分で,「都は,こどもが伸び伸びと健やかに育つことができるよう,特別区及び市町村と連携して,こどもが過ごしやすい遊び場や居場所づくりなど,環境の整備を図るもの」とされております。  狛江市の子ども・若者応援プラン,25ページには,土曜日の定期的な教育・保育事業の利用希望が増えております。多様な働き方が広がっている,こうしたことではないでしょうか。また,ほぼ毎週子供を預けたい,こうした中では,前回5.8%だったものが8.2%に,月に一,二回,土曜日に子供を預けたい,これが22%から29%となっております。市に期待する子育て支援の充実では,就学前では,「子連れでも出かけやすく楽しめる場所を増やしてほしい」が一番の要求になっております。小学生の子供を持っているところでは,上から見ていくと,「遊び場を増やしてほしい」,「放課後の居場所を充実させてほしい」,「子連れでも出かけやすく楽しめる場所を増やしてほしい」,こうした順になっております。  こうしたことを踏まえ,さらに多摩地域でも16市で既に行っている日曜開放について,狛江市でもやはり行っていく,こうしたことはできないでしょうか。 394: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 395: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 休館日である日曜日にも,広く子供の遊べる場所として児童館を開放できないかということでございますが,現時点では児童館の施設構成,運営体制等の整理をする必要があり,現状としては,岩戸児童センター以外での実施は難しいように思っております。  新型コロナの感染状況等も注視しながら岩戸児童センターとも調整し,可能な範囲で再開に向けて検討したいというふうに考えております。 396: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 11番岡村議員。 397: ◯ 11番(岡村 しん議員) 分かりました。コロナ前のように岩戸児童センターは調整し,再開に向けて検討していただけるということで,ありがとうございました。  ただ,コロナや熱中症など,子供たちを取り巻く環境は大きく変わっています。私たちが子供だった頃,道路や空き地で遊ぶ,こうしたことは当たり前でしたけれども,今では難しくなっている中で,子供の居場所をつくっていく。重要な課題だと思います。  先ほども述べましたが,児童館を運営する事業者は,他の自治体では既に日曜日も含めて運営しています。ぜひとも他の児童館も含め,子供の居場所づくり,これを進めていっていただきたい。改めて要望し,全ての質問を終わります。 398: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時42分 休憩     午後 3時04分 開議 399: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。12番宮坂良子議員。 400: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 議長の許可を得まして,それでは1問目を質問させていただきます。コロナ禍から命を守るために生活保護の拡充をということで質問いたします。  エアコンなしではいられない暑い夏でした。コロナが長引き,加えて物価の上昇が止まらず,生活困窮の方の暮らし,命が脅かされています。今こそ行政が支援をという立場から施策を求め,提案していきたいと思います。  物価の値上がりはエネルギー25.6%,電気29%,ガス28.5%と,とんでもない上がり幅です。再々値上げも秋以降に集中しているといいます。  生活保護費はどうでしょう。年々下げられ,保護を利用する人々の暮らしがより一層苦しめられています。憲法で保障された健康で文化的な最低限度の生活が壊されています。私のところにも生活がぎりぎり,苦しい,助けてと悲鳴が寄せられました。  日中は家にいるとエアコンで電気代がかさむので,できるだけ外出しているといっても,暑いさなか外にいることはできないので,公共の場で時間を過ごしている。家では多少暑くてもエアコンはつけず,もう我慢も限界となってやっとつけている。母親を介護している男性は1日1食で我慢している。生活保護利用者に限らず非正規の人,給料が削減された人,職を失った人,低い年金暮らしの人など生活が困窮しています。こうした方々が市に相談に来ているでしょうか。  まず,こまYELLの相談状況について伺います。20年,21年,22年のそれぞれ1月,相談者数とその年代,また相談者の抱える相談内容と多い年代を伺いたいと思います。 401: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 402: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) こまYELLの相談人数でございますが,令和2年1月が14人,令和3年1月が307人,令和4年1月が319人でございます。令和2年度は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,生活に困窮される方が増え,住居確保給付金の相談が増加いたしました。  年代別では20代,30代の相談者の割合が増加し,40代以上の中高年,65歳以上の高齢者の相談の割合が減少いたしました。若年者の特徴として,預貯金が少なく毎月の収入の減少が生活困窮に直結した,こういった相談が多い傾向がございました。  令和3年度も新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が長期化し,相談者の多い状況が続きました。年代別では20代の相談者の割合が多く,また70代以上の高齢者の相談の割合が増加しました。高齢者の特徴といたしましては,年金収入だけでは生活を維持することが困難で,就労支援,住居確保給付金,自立支援金等に関する相談が多い傾向があったと認識しております。 403: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 404: ◯ 12番(宮坂 良子議員) ではその困窮状況について,相談から見える課題について伺います。 405: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 406: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) これまでの新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言や休業要請により減収をしたため,生活に困窮する方からの相談が急増した状況でございます。徐々に経済活動が再開されるようになり,復職や転職により自立される方もいらっしゃる一方で,御希望の就職先が決まらない方や心身の状況から就労が困難な状況で,治療や療養を優先すべき方もいらっしゃる状況でございます。 407: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 408: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 相談件数は新型コロナ以前よりその後は20倍以上に急増したということ。しかも経済的困窮の相談者が多かった。それが20代,30代という若い人たちであり,就労が困難な状況であるということ。働くことができなければ収入はなくなり,食べていけません。大変深刻な事態だと思います。  コロナが3年目の今年はどうでしょうか。22年のこまYELLの相談件数と生活保護数について伺いたいと思います。 409: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 410: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和4年度のこまYELLの相談件数は,月平均838件で,コロナ以前と比較して多い状況が続いております。また,4月から7月の生活保護の申請は累計59件,生活保護受給世帯は7月時点で1,066世帯で増加傾向にございます。  令和4年度にこまYELLから生活保護の申請に至った人数は9名でございます。年代別の内訳ですが,20代が2名,30代が1名,40代が1名,50代が3名,60代が1名,70代が1名となっております。 411: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 412: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 今年も引き続き相談件数も生活保護利用者数も増加しているということ,そして22年度のこまYELLの相談から生活保護利用へつながった人数,年齢は9名ということでありました。これらの状況からどのようなことが見えたでしょうか。 413: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 414: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) コロナ禍における社会福祉協議会の貸付,住居確保給付金,生活困窮者自立支援金,住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金等の支援策を活用して辛うじて生活されてこられましたが,それでもなお新たな就職先等から収入を得る機会が確保できず,生活に困窮されていると,こんな状況が見えております。 415: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 416: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 貸付などは,今返済できるかという,全国的にも問題となっております。しかも何度も延長は行われましたが時限的なものでした。相談者数が月800人を超え,辛うじて生きてこられたという状況が分かりました。大変深刻な困窮状況が広がっているにもかかわらず,生活保護の利用数がこの4か月で見ると僅か0.02%と,本当に僅かだったということですけれども,市はその原因をどのようなことにあるとお考えでしょうか。 417: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 418: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 生活保護の申請件数が増えていない理由を分析することは,様々な社会情勢と個別の事情,こういったものが関連することから非常に困難であるとは考えております。  しかしながら,その中でも社会福祉協議会で行われた生活福祉資金等の貸付は,コロナ禍の特例で最大200万円まで可能でございました。なおかつ償還困難なことは償還の免除といった,そういう特例もありました。その効果が大変大きいのではないかと考えております。この貸付けに加えまして住居確保給付金,生活困窮者自立支援金,住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金等の給付金も一定の効果があったものと考えております。 419: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 420: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 確かに今まだなお給付金等あるいは貸付けでしのいでいるという状況であると思いますが,これはずっと続くわけではない。そして就労についても非常に困難だということも伺いました。  ただ,もう1つ大きな原因があると思います。それは生活保護に対してためらいが大きいのではないかと思います。今,生活保護基準以下の収入の人が保護を利用している割合,一般に捕捉率と言われていますが,これは2割と言われています。切実な相談をしても保護の申請をためらっているのは,1つ目は周知不足とか,あるいは2つ目には制度に対して生活保護は恥とする忌避感の強さ。また,3つ目は扶養照会にあるのではないかなというふうに考えました。これらについて行政の改善などを求めていきたいと思います。  その前に,ここ数年間の生活保護基準の引下げ状況とその影響について伺いたいと思います。生活保護基準,2013年大幅に削減がありましたけれども,それ以降も引下げが続けられました。引下げ内容と総額について伺います。 421: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 422: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 平成25年度の改定におきましては,一般の低所得世帯の消費実態や物価の動向を反映する方法で,生活扶助基準について平均6.5%程度引き下げ,平成25年から3年間で670億円程度の削減が想定されたところでございます。  また,平成27年には各地における家賃額や光熱費の実態を踏まえ,住宅扶助及び冬季加算の調整が行われました。  さらに平成30年度の改定では,一般の低所得世帯の消費実態を反映する方法としながらも,減額幅を5%以内にとどめたものでございます。同時に子供に関する扶助の見直しも行われました。昨年総額は,厚生労働省の説明資料には掲載されていないため,正確には把握できていないところでございます。 423: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 424: ◯ 12番(宮坂 良子議員) それでは具体的に高齢者の75歳のひとり暮らし,また4人世帯の方,あるいは母子世帯,どのぐらい引下げになったのでしょうか。 425: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 426: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 平成25年度の改定では,高齢者75歳のひとり暮らしで月額3,000円程度,夫婦と子供2人の4人世帯で月額2万円程度,母子世帯では月額8,000円程度の減額となりました。平成30年の改定では,高齢者75歳のひとり暮らしで月額3,700円程度,夫婦と子供2人の4人世帯で月額9,500円程度の減額ですが,一方母子世帯におきましては月額4,300円程度の増額となったところでございます。 427: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 428: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 子供2人の4人世帯で2017年,月2万円。そして2018年,月9,500円。この減額は本当に驚きです。9年間たちましたから,ざっと計算しても273万円もの減額ということになります。  また母子世帯は2018年で4,300円程度少し増額となったという御報告でしたけれども,これには訳がありました。13年の大幅な引下げ後,この母子加算というのが外されたわけですけれども,その後民主党政権のときに母子加算復活ということをやりました。それでプラスになっているという状況です。  それにしても全体は本当に大幅に引き下げられたということが分かりました。この問題は生活保護の利用者だけの問題ではありません。例えば最低賃金,就学援助,保育料,介護保険料など様々なところへ影響を与えていると思います。どのぐらいの事業に影響を与えているのか伺います。 429: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 430: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 最低賃金につきましては生活保護に係る施策との整合性に配慮するものと規定されており,生活保護の水準を下回らないように決められております。  また,就学援助の基準のように生活保護基準の見直しに直接影響を受ける制度に関しましては,基準が減額となる場合にそれぞれの制度の趣旨や目的,実態を十分考慮しながら,できる限りその影響が及ばないように対応することを基本的考え方とするという対応方針を厚生労働省は示しているところでございます。 431: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 432: ◯ 12番(宮坂 良子議員) それでは幾つの事業に影響を与えているのか,また今御説明があった最低賃金と就学援助以外の保育料とか,あるいは住民税減免とか,こういうのはもう既に9年前の引き下げた基準で引き下げられての計算がなされているのでしょうか,伺います。 433: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 434: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 当時,厚生労働省は生活保護基準の見直しに伴い,直接影響を受け得る国の制度について47の施策を挙げておりました。住民税の減免制度においては,改定の都度,生活保護基準を基に計算されております。また,保育料の減免につきましても,その世帯の収入額が生活保護法による保護の基準に満たなくなったときと規定されており,連動しているところでございます。 435: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 436: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 結局47の施策に影響しているということ,それは多くの市民,国民の皆さんがもう既に影響を受けているということになります。つまり社会全体が健康で文化的な生活の引下げがこの間行われてきたということが明確になったと思います。  そこで2013年大幅引下げが強行されたことに対して,全国29か所で生活保護の引下げは憲法違反だと裁判に訴えが行われております。そして現在まで3つの地方裁判所で勝利判決となりました。6月に勝利した東京地方裁判所は,「統計などの客観的な数値との合理性を欠き,専門的な知見との整合性もない」として支給額の引下げを取り消しました。つまり裁判でも引下げの整合性がないのだと断罪するほどの引下げが強行されたということになります。  こうした中で,生活保護は権利だということで,もっと広げていこうという運動も広がりました。そしてようやく,「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので,ためらわずに御相談ください」と狛江市のホームページに明記されました。鈴木議員が粘り強く求め続けたことで実現しました。本当によかったと思います。  また,これらの呼びかけはホームページだけのものではなく,生活保護申請のてびき,あるいは生活保護のしおりなども改善していただくことを提案したいと思います。  まず扶養照会についてです。さきに紹介したように生活保護利用をためらってしまうのが,扶養照会があるからです。生活困窮者を支援するつくろい東京ファンドの調査では,3人に1人が家族に知られるのが嫌なのが理由だと回答しています。つくろい東京ファンドは困窮者を生活保護制度から遠ざける不要で有害な扶養照会はやめてくださいと求めています。扶養照会についても運用が変更されました。  改めて伺います。2021年の厚生労働大臣が,「扶養照会は義務ではない」と答弁し,厚生労働省が通知を出しました。この通知はどのようなものでしょうか。 437: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 438: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 通知におきましては,扶養義務者による扶養の可否等が保護の要否の判定に影響を及ぼすものではないこと,また扶養に関する調査の手順を定義し,扶養照会は扶養義務の履行が期待できると判断されるものに対して行うものであることが明記されました。  その中で要保護者が扶養照会を拒んでいる場合等においては,その理由について特に丁寧に聞き取りを行い,照会の対象となる扶養義務者が扶養義務履行が期待できないものに該当するか否かという観点から検討を行うべきであると示されているところでございます。 439: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。
    440: ◯ 12番(宮坂 良子議員) それでは市は今まで扶養照会についてどのように取り扱ってきたのでしょうか。そしてこの21年3月30日付厚労省の通知を受けて,どのように対応されているでしょうか,伺います。 441: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 442: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 厚生労働省からの扶養照会の実施について留意点等が示されましたが,従前より扶養照会につきましては,保護の補足性の一つとして生活保護法第4条第2項において,「民法(明治二十九年法律第八十九号)に定める扶養義務者の扶養及び他の法律に定める扶助は,すべてこの法律による保護に優先して行われるものとする」と規定されていることから実施するものでございます。  しかし,扶養は優先であって要件ではありませんので,扶養照会を保護の申請の条件づけはしていないところでございます。また扶養照会は,これは何度も繰り返し答弁させていただいていますけれども,金銭的な扶養の可能性のほかに被保護者に対する定期的な訪問・電話・手紙・メールのやり取り,一時的な子供の預かり等,精神的な支援の可能性についても確認するものとされております。まずはこの趣旨を御本人に丁寧に説明した上で,親族との交流状況等の関係を伺い,扶養の可能性を調査いたします。  ただし,DV等の家族関係への配慮を要する場合には個別に慎重な検討を行い,扶養照会を保留しているところでございます。 443: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 444: ◯ 12番(宮坂 良子議員) それでは,狛江市での21年,22年度の扶養照会は何件で,そのうち扶養を受けられた件数と金額を伺います。 445: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 446: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和3年度は46件,令和4年度は7月末時点で11件の扶養照会を行っておりますが,いずれも金銭的な扶養を受けられた件数はございません。 447: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 448: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 金銭的な実績がゼロということでは,やはり扶養照会が必要ないという状況ではないかなというふうに思いました。  では次に,生活保護申請のてびき・しおりについて伺います。てびき・しおりには,生活保護は国民の権利。どなたでもためらわずに御相談くださいと,このようなホームページに書かれていることなどがこのしおりにしっかり明記されているでしょうか。また,扶養照会の運用変更についても明記されているでしょうか。私はこのしおりにもきちんと書いていただきたいというふうに思いますけれども,いかがでしょうか。 449: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 450: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 今御指摘いただいた生活保護申請のてびき及び生活保護のしおりにつきましては,現在そのような記載がございません。今後,誤解を与えることがないように留意し,正確性を担保しつつ,さらに分かりやすくなるよう内容を検討してまいります。 451: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 452: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 生活保護を申請したいぐらい苦しいと考えたときに,権利だよという話をよくしますけれども,権利であることや,あるいは扶養照会についても事情があれば大丈夫だよということなどが明確に書かれていれば,ためらいをなくすことにつながると思います。検討をお願いしておきます。  そして私は以前,生活保護申請のしおりは窓口のラックに置いてほしいと要望したことがあります。そのときの答弁は,説明しないと分からないから窓口に来ていただいて相談しながら渡すとのことでした。本来,生活保護とはどういう内容なのか,あるいは自身が対象になるかどうか,そしてどのような手続が必要なのかなど,その概略が簡単に分かることが気を軽くすることにつながるのではないでしょうか。  窓口で相談しないと見られないでは困ります。ぜひ簡単に手にすることができ,ホームページでも見ることができるようにしていただきたいと思います。 453: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 454: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 現状では生活保護の御相談の際に,生活保護申請のてびきをお渡ししております。ホームページの掲載につきましては,先ほど申し上げた扶養照会等の改定後につきまして掲載を考えております。 455: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 456: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 先ほどの答弁でも明らかになったように,経済的困窮者が多くても,必ずしも最後のセーフティネットである生活保護に結びついていません。生活困窮で生活保護だけは受けたくないという人が多いと聞きます。  そこで様々な工夫がされております。中野区では,「生活保護は国民の権利」と書いたオリジナルのポスター,このポスターをお知らせ版,保育園,区民センター,図書館,体育館など合計300か所に掲示し,公式ツイッターやLINE,ホームページなどからも発信したそうです。このことは詳しく紹介したいのですが,時間がないのでまたの機会にしたいと思います。  ためらわず相談できるように,権利としての生活保護をどう知らせていくかが重要です。中野区のようなポスターの作成を提案したいと思いますが,いかがでしょうか。 457: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 458: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 生活保護は憲法第25条に規定する生存権保障の理念の一端を具体化する制度でございますが,生活に困窮した際にはまず御相談につながることが重要であると考えております。  生活に困ったときに相談できる窓口として,生活保護の相談はもちろんのこと,生活困窮者自立相談支援機関のこまYELLや福祉総合相談の窓口の周知を図るとともに,生活困窮のサインを早期につかむため,他の部署や窓口との連携を図っているところでございます。生活保護の制度案内につきましてはホームページに掲載しているところです。今後も必要な方に必要な情報をお届けできるように周知に努めてまいりたいと考えております。 459: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 460: ◯ 12番(宮坂 良子議員) よろしくお願いいたします。  それでは次にケースワーカーの実態について伺います。ケースワーカーの人数と働く形態,受持ち件数を伺います。 461: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 462: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和4年7月末の生活保護のケースワーカーは10名で,いずれも正規職員でございます。1人当たり平均担当件数は106件となっております。 463: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 464: ◯ 12番(宮坂 良子議員) それでは社会福祉法が示す受持ち人数は何世帯でしょうか。 465: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 466: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 社会福祉法第15条におきましては,標準数として80世帯と示しているところでございます。 467: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 468: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 80世帯の基準に対し106世帯,3割以上も多いというわけです。コロナ禍においての訪問は,最低必要なものに限って行うということでございましたけれども,どのようなときに訪問し,訪問した際明らかになったこと,対応等について伺います。 469: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 470: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 体調不良等による御本人からの支援要請や関係機関等からの安否確認依頼,被保護者に直接会って対応すべき場合に訪問しております。  日頃より支援が必要な状況があればヘルパー等の支援者が関わり,変調のサインを早めに把握することができますが,これまで福祉的な支援が必要のなかった健康な方が急変することがあり,サインの把握が困難なことがございます。緊急対応におきましては警察,救急隊,医療機関等から同行を求められるなど,長時間の対応や夜間まで対応を要することもございます。  また窓口でのやり取りは,生活の支障を感じられなかった方でも,訪問することによって支援が必要な状況が明らかになった方もいらっしゃる,こんな状況でございます。 471: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 472: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 本当に困難や悩みを抱えている利用者にとって,ケースワーカーの訪問は命綱のようなものだと思います。ケースワーカーが献身的に利用者に寄り添っていただいていることが分かりました。  しかし,働く条件は大変です。改善が求められると思いますが,計画はいかがでしょうか。 473: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 474: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市全体の職員数が限られる中で厳しい現状があるとは認識しております。令和4年度におきましては,まず事務の簡素化ということで生活保護業務のデジタル化の推進,福祉事務所内のフロアの改修,狛江市の職員の働き方改革推進プランに基づく超過勤務時間の縮減等,働く環境面の改善に取り組んでいるところでございます。 475: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 476: ◯ 12番(宮坂 良子議員) まずはぜひ増員していただきたいというふうに思います。  では次に,生活保護の拡充をということで,先ほどもるる述べましたように生活保護費,大幅に削減してきたことが明らかになりました。これでは本当に暮らしていけないという悲鳴が上がっております。特に物価上昇,大変です。せめてこの物価上昇と,そして夏季手当としての支援を要望したいと思いますが,いかがでしょうか。 477: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 478: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) エアコンの設置につきましては,従来より設置状況を確認いたしまして,随時使用するように声かけをしているところでございます。  またかねてから,私が生活保護担当課長会の頃から,夏季のエアコン使用に係る経費として夏季加算の支給というものを課長会を通じて要望していたのですが,今のところ実現には至っておりません。  新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急的経済支援策については,生活保護についても収入認定を除外する運用が図られております。また,秋からは5年に1度の生活保護費の見直し,これが本格化いたしますので,その後生活保護費に関してはまた変化してくるものと想定しております。 479: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 480: ◯ 12番(宮坂 良子議員) エアコンについては非常に御努力いただいたということであります。  ただ,この5年ごとの見直しというのは,見直すというよりも削減が続いてまいりました。今年秋にそういう作業が本格化するということでありますけれども,ぜひこれは正当に,物価がこれだけ上がっている,生存権を脅かしているということで,削減は絶対駄目。しかもこの物価高に見合った見直しをしっかりと行うよう,市も市長会,課長会を通して要望していただきたいというふうに思います。  それとあわせて,この生活保護基準というのは決して利用者だけのものではないということも明らかになりました。また大きな運動によって,この保護は権利であるということで,戦えば要求は実現する,前進するということもこの間明らかになったのではないでしょうか。  自公悪政の下で政治を揺るがしてきたというふうに私は思います。そしてこれからも日本共産党は国民の皆さんとともに,憲法で保障されている,何よりも生存権,これを行使し,命を守るために頑張っていきたいということを申し上げまして1問目を終わります。  では,2問目のコロナ禍での子育て支援~学校給食無償化へを質問させていただきます。  狛江市では2018年,子どもの生活実態調査が行われ,18から19%の世帯が生活困難層となっているという深刻な状況など明らかになっていましたが,その後さらに新型コロナ感染症が広がり,物価高騰と追い打ちをかけています。市は子育て世帯の生活実態についてどのように考えていらっしゃるでしょうか,伺います。 481: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 482: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 長引くコロナ禍に加え世界的な物価高騰の影響などにより,食費や衣料費,光熱費の高騰など子育て世帯に限らず負担が増している状況であることは日常生活において実感していると同時に,各種報道により承知しているところでございます。 483: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 484: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 市も負担が増していると実感しているという御答弁でした。この18年より現在はさらに深刻になっているということであります。  内閣府は2021年に令和3年子どもの生活状況調査の分析報告書を発表いたしました。この調査では新型コロナの感染症の拡大による世帯全体の収入の変化について,「減った」と回答した割合は全体では32.5%であったのに対し,貧困層は39.6%,準貧困層では47.4%で収入が低い世帯で割合が高くなっています。  また朝食を毎日食べるかどうかも聞いていますけれども,「食べる」と答えた割合は準貧困層や貧困層のほうが非貧困層より低くなっている。また,子供が学習習慣や生活習慣という,こうした文化を身につける機会が少なくなっているということなどもリアルに調査報告が示しています。  こうした中で,生活困難の小・中学校の子育て世代を支援しているのが就学援助です。今年度から就学援助制度の所得基準が変更され,対象者が拡大されました。新基準前と後の利用者数・率を伺います。 485: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 486: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 従来の認定基準で審査していた令和3年度と新たな基準で審査を行った今年度のいずれも,8月1日時点での認定者数と児童・生徒数における認定者の割合,認定率で答弁させていただきます。  小学校は令和3年度の認定者数256名,認定率は6.9%,令和4年度の認定者数は258名,認定率は6.8%。中学校は令和3年度の認定者数139名,認定率は10.2%,令和4年度の認定者数は153名,認定率は10.8%でした。 487: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 488: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 基準を拡充したというわけですけれども,利用者数,率ともほぼ変わらず,小学校においてはむしろ利用率が0.1%減少しているということであります。これらについてどのように考えているでしょうか。 489: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 490: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和4年度に就学援助費の認定基準となる需要額を算出する際に用いる生活保護基準を変更するとともに,需要額に対する係数を1.4倍以下といたしましたが,小学校の認定者数に増加が見られませんでした。認定率については分母の児童・生徒数の増といったこともございますが,各学年で認定者数が増加傾向にあるものの,小学1年生の認定者数が38名といったことであり,前年度の48名に比べまして10名減少したといったことがございました。 491: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 492: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 就学援助の基準拡大で多くの対象者の方が利用が増えると期待していたわけですけれども,この到達は非常に残念です。しかも新1年生の利用が少なかったということ,ここから想像するに周知などに関係しているのではないかなとも考えられます。正確ではありませんけれども,ぜひ市としても今後の分析をお願いしたいと思います。この到達を見る限り,さらなる拡充が必要だと思いました。  就学援助はこれで終わりにしたいと思いますけれども,次に給食の無償化へということで質問させていただきます。  子供の貧困問題が社会問題となる中,かつてなく給食の果たす役割は重要です。しかし,給食費を支払うのは大きな負担となっています。こうした中,自治体独自で少子化対策や子育て支援を目的に無償化が広がっています。まず,狛江市の学校給食の意義と位置づけについて伺います。 493: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 494: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校給食の意義ということでございますけれども,学校給食法第2条に,学校給食の目標として次のとおり規定がなされております。「一,適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。二,日常生活における食事について正しい理解を深め,健全な食生活を営むことができる判断力を培い,及び望ましい食習慣を養うこと。三,学校生活を豊かにし,明るい社交性及び協同の精神を養うこと。四,食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め,生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。五,食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め,勤労を重んずる態度を養うこと。六,我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。七,食料の生産,流通及び消費について,正しい理解に導くこと」と定められております。  狛江市におきましても,この目標を踏まえて学校給食を実施しております。 495: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 496: ◯ 12番(宮坂 良子議員) たくさんの目標がありますね。  ある小学校のホームページを見ましたら「給食室より」ということで,それを見ますと季節を感じたり,郷土料理だったり,例えばカレーに入れたラッキージャガイモなど,また食べ方や栄養面からのお勧め言葉などが添えてありました。これこそ子供たちへの体と心の栄養だと思いました。  子供たちに聞くと,みんなとにかく「おいしい」と答えてくれ,中には,「いつもおかわりしている。でもなくなっちゃってできないときもある」とのことでした。学校給食は栄養バランスの取れた食事で健康と体の成長・発達を支えるだけでなく,心も豊かにし,成長期にある子供たちにかけがえのないものだと思います。  またある中学校では毎年1年生に,給食がどのようにして作られていくのか,感謝の気持ちで食べようなどの講話をしているとのことです。食に対する正しい知識と食習慣を身につけることができる,まさに教育としての一環を担っているということ,本当に大きな意義があるということが分かりました。この機会に栄養士をはじめ先生・職員の方々の努力に敬意を表したいと思います。  では,子供の小・中学校の保護者負担の給食費について伺います。 497: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 498: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江の学校給食費は小学校低学年が月額3,845円,中学年が月額4,067円,高学年が4,289円,中学校が月額4,768円でございます。 499: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 500: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 2020年度は給食費の値上げが行われました。値上げ割合と金額,その理由について伺います。 501: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 502: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和2年度に給食費の1割程度の見直しを行いました。見直し額は月額で小学校低学年が345円の増,中学年が367円の増,高学年が379円の増,中学校が418円の増としております。  改定の主な理由は,前回改定の平成26年度以降,5年間での食材価格の上昇に対応することであり,近隣市の給食費と比較・検討した上で1割程度の見直しを行ったところでございます。 503: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 504: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 年間にしますと小学校低学年が3,795円,中学年が4,037円,高学年が4,169円,中学生が4,598円で,まさに10%もの値上げであり,家計に大きな負担となっています。  義務教育は無償のように見えて,実は保護者の私費負担が大変多いという現状が問題です。小・中学校に通う子供たちの給食費は保護者が負担し,そのほかにも学校生活で必要な制服や体操着,上履き,学用品などを買いそろえ,学習教材,修学旅行,部活動など学納金を支払わなければなりません。それらの学費はおおよそ幾らになるのか伺います。 505: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 506: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 文部科学省が公表しております平成30年度子供の学習費調査の結果によりますと,学習費総額は公立小学校が32万1,281円のうち,学校教育費は6万3,102円,給食費は4万3,728円,公立中学校の総額48万8,397円のうち学校教育費は13万8,961円,給食費は4万2,945円となっております。
    507: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 508: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 何度も言うようですけれども,憲法第26条は,「義務教育は,これを無償とする」と明記されています。それにもかかわらず,教育に係る保護者の負担が大変重くなっているということですね。  給食費の滞納状況について伺いたいと思います。19年度から22年度までを伺います。また対応はどのようにされているのでしょうか。 509: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 510: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 給食費の滞納状況でございますが,平成31年度,小学校約83万円,中学校約110万円,令和2年度,小学校約146万円,中学校約151万円,令和3年度,小学校約63万円,中学校約56万円となっております。  現状として滞納者の方に対しましては,毎月の督促状発送に加え,文書,電話及び訪問による催告を定期的に実施しております。引き続き滞納者の方には丁寧に説明し,納入をお願いしてまいります。 511: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 512: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 滞納が増えているという状況です。子供の給食費を払えないということは本当に悲しいことです。本来無償であるべきですね。徴収という観点からではなく,どんな事情があるのか丁寧に伺っていくことが必要ではないでしょうか。事によっては就学援助や生活保護などの制度も紹介していただきたいと思います。  全国では,学校給食費は本来無償という趣旨から,無償化または一部無償の自治体が急速に広がっています。実態について伺います。 513: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 514: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 平成30年7月に文部科学省が公表しております学校給食費の無償化等の実施状況の調査結果によりますと,1,740自治体のうち,小学校,中学校ともに無償化を実施している自治体が76自治体で4.4%,小学校のみ無償化を実施している自治体が4自治体で0.2%,中学校のみ無償化を実施している自治体が2自治体で0.1%となっております。 515: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 516: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 今御報告あったのは2018年の調査です。今はもっと広がっています。完全実施の自治体は,小学校のみ,中学校のみも含めると82,一部実施は424,合わせると約30%の自治体に広がっているということでありました。  ところが,8月下旬に20万人都市で初めてとして,市川市が2023年度から完全給食化に踏み切るというニュースが飛び込んできました。報道によると全校55校で実施し,市負担額は年間約17億7,000万円。市長は物価高による家計逼迫を救済する一面もあり,子供の成長に必要な充実した食の環境を整えたいと強調したようです。条例提案の理由として,子供たちの成長を社会全体で支える施策を推進するためとしております。  そしてまたまた,昨日,葛飾区が完全無償化を来春から全校74校で実施するということを区長が表明いたしました。こちらも総額17億円を見込むということです。区長は,「子育てにかかる負担をいかに軽減していくかが大変重要な課題。食育と子育ては自治体として支援していくべきだ」と述べています。  学校給食は,先ほど意義でも伺ったように,育ち盛りの子供たちの心身の成長・発達を支え,給食を通して食の大切さを学ぶには不可欠のものです。しかし現実には,学校教育の保護者負担に占める給食費の割合は,小学校70%,中学校37%です。しかも学校教育費だけではなく,学習費総額は小学校32万円を超え,中学校は48万円を超える負担となっていることが分かりました。  こうした中で,学校給食は憲法で保障された義務教育は無償とするということからも,また安心して子育てができる環境をつくるということからも,本来は無償化が望まれると考えます。  給食の無償化について,教育的な観点からどのように教育長は考えるでしょうか。見解を伺います。 517: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育長。 518: ◯ 教育長(柏原 聖子君) 広く教育的・教育上の観点から申し上げます。  学校が学校たるゆえんは,同じ学齢の仲間がいて,そこに社会があることです。仲間と共に学び合い,高め合い,助け合い,分かち合うことは,これは非常に価値があることです。  東京都の市区町村では既に2つの自治体が給食を無償にしています。御蔵島村と利島村のいずれも島嶼の地域であります。いずれも各村立学校は小・中学生合わせても40名足らずの自治体でございます。過疎化が進んでいる地域では,児童・生徒数の確保と学校の存続をさせることが課題でございます。定住・転入の促進による地域創生の一つの政策として,給食費を無償にすることは一定の評価はできると存じます。  ただ,狛江市における給食費の無償化は,市全体あるいは子育て関連の施策全体の中で慎重に検討し,判断していくものだと考えております。 519: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 520: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 慎重に検討・判断というのは重要なことだとは思いますけれども,教育の一環であると。そしてしかも義務教育は憲法上無償であるという,この点からぜひ検討を進めていっていただきたいというふうに思います。  次に,狛江市で完全無償化した場合の市の財政負担はどのくらいになるのでしょうか。 521: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 522: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和4年度歳入予算で答弁いたします。  教職員等臨時喫食者分を除きまして,小学校で約1億6,950万円,中学校で約7,300万円,合計2億4,250万円を見込んでおります。 523: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 524: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 狛江市で無償化した場合は2億4,250万円ということでした。  私たち日本共産党は,これまで学校給食の無償化に向けて,この市議会でも,また国会や都議会でも要望し続けてまいりました。2020年,日本共産党都議団は給食費の助成を求める条例提案として,「近年様々な事情により朝食を取っていない子供がいるなど,成長期に十分な栄養が確保できないことが問題になるなか,学校給食は子供の食のセーフティネットの役割も果たしてきた。もとより学校給食は憲法26条に位置付けられた義務教育の一環であり,本来無償にすべきものです」として,この児童・生徒1人当たり月額2,000円の助成を求める条例を提案いたしました。  また都議会で,本年第2回定例会で,国に対して,「学校給食への更なる支援に関する意見書」,これが全会一致で可決することができました。  狛江市独自で給食費の無償化を実施することは,現段階では慎重にやるということですけれども,ぜひ独自での財政を充当するという立場を取ることと併せて,厳しいのであれば国や都へ求めていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 525: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 526: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現時点では,給食費の無償化について狛江市独自で国や都へ要望する考えはございません。 527: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 528: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 非常に残念ですね。それでしたら市でやってよと言いたくなりますよね。ぜひ国や都に要望するというのが地方自治体としての役割ではないでしょうか。狛江市民の子供たち,子育て世代の親たちのためにぜひ考え直していただきたいというふうに思います。  そこで,全額無償ということではないですけれども,狛江市ですぐできるのではないかという点で葛飾区,ここは先ほど来年から全額無償にするということが発表されましたけれども,今現在,中学生以下の子供が3人以上いる世帯を3人目以降は無償にしています。この葛飾区のように第3子以降の子供に全額補助をした場合の予算はどのくらいになるでしょうか。 529: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 530: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和4年度8月現在における該当世帯は約140世帯です。概算ではありますけれども,年間総額で約650万円が見込まれます。 531: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 532: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 第3子以降全額無償にした場合は約650万円でできるということ。できるなという感じをいたしました。先ほども紹介いたしましたように,この無償化,一部無償化も含めると約3割,今もっと超えていると思いますが,行っています。  そして負担は非常に大きいものがあります。例えば小学生2人,中学生1人の家庭では給食費だけで1年間で14万4,000円,学習費総額では113万円にもなります。まずは多子世帯の抱えている子育ての経済的負担を軽減することで,安心して子育てができるようにする。そのためにも第3子以降の無償化を進めていただきたい,こういうふうに思いますけれどもいかがでしょうか。 533: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 534: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 先ほど教育長が申し上げましたとおり,現段階においては市全体あるいは子育て関連施策全体の中で慎重に検討し判断していくべきものと考えております。 535: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 536: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 本当にとても残念です。ぜひ検討していただきたいと思います。  北区や足立区は第2子半額,第3子全額無料。品川区は第3子以降全額無料,世田谷区はこの間紹介もしてまいりましたけれども,就学援助の基準を給食費無料の対象世帯を拡大し,例えば子供2人,4人世帯の場合は収入760万円未満の世帯までが全額支給され,子供の3分の1が対象になったということです。  また,私たち日本共産党市議団は補正予算の組替えで,給食費1人につき2,000円を引き下げること,予算は1,141万円で実施できると提案いたしました。やり方はいろいろあると思います。ただしっかり,義務教育は無償であるという立場に立って,そして本当に子育て世帯を支援するということの考えが重要だと思います。  そこで市長に伺いたいと思います。市長は所信表明で「子育てしやすいまちづくり」を掲げ,「少子化対策は喫緊の課題です。安心して子供を産み育てることのできる子育て環境を実現するためには,経済的負担を軽減することも必要です」と述べています。掲げた施策には学校給食費の無償化は入っていませんでしたが,子育てしやすいまちにしていくためにも子育て世帯への支援として,給食無償化に向けて少しでも前進させるための施策を実施していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 537: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市長。 538: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 所信表明におきまして申し上げましたように,子育てしやすいまちづくりの実現のためには,何を優先しどのような施策を実行していくか総合的に検討した上で,高校生の医療費の無償化,そして出産に対する支援の検討,学童クラブの待機児解消,これは挙げさせていただいたところでございます。  給食費の無償化についての御提案をいただきましたけれども,この件につきましては市全体あるいは子育て関連施策の全体の中で慎重に検討,判断していくものと考えているところでございます。  引き続き総合的に検討し,必要な支援が必要な方に届くよう,限られた財源を効果的に活用していきたいというふうに考えているところでございます。 539: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 540: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 残念ですけれども,ぜひ今後必要な支援,必要な方に届く必要な支援ということで検討をお願いしたいと思います。  食育を研究している名古屋芸術大学名誉教授の新村洋史さんは,「日本の学校給食は教育として捉えていることです。毎日の献立が生きた教材です。栄養面で優れた学校給食を子供たちに残さず食べてもらえるように,学校栄養職員・栄養教諭の努力が続いています。2005年制定の食育基本法では,給食・食育は知育・徳育・体育の基礎をなすものとされており,給食は教育費無償化の範疇に入ります」と指摘されています。そして,「自治体と国が責任を持って無償化に踏み出すときだ」とも話されています。  私たち日本共産党は誰もが安心して子育てができるように,これからも運動を続けていきたいと思います。2問目を終わります。  では3問目,高齢者が安心して暮らせるように~補聴器購入費助成を求めていきたいと思います。  このことはこの間,議会で繰り返し取り上げてまいりました。ある方から声が寄せられました。「私は補聴器をつくったのは4年前,子供にテレビの音が大きい,聞こえないのかと言われ,聴力を調べたら悪かったのですが,補聴器を購入するかどうか1年ぐらい悩みました。補聴器はとても高いからです。周りの人の中には高額なのでつけるのを諦めている人もいます。聞こえにくいことを気づかない人もいます。健康診断のときに検査をしてほしいです。費用も援助してもらえれば悩むことなく,諦めることなく買うことができたと思います。耳が聞こえないのは本当に大変です。グループの中で話の内容が分からず輪に入れません」というものです。  いつか誰もが高齢になります。病気をはじめ日常生活に不便なことが起きてくるようにもなります。支援によってより豊かな人生が送れることができれば,長寿を楽しむことができます。そのためにも支援策を求めたいと思います。  まず,「聞き取りにくい」を放置すると,家庭でも社会的にも孤立しやすく引き籠もりがちになり,認知症の要因になるという指摘もあります。ところが,加齢性難聴に対する支援は極めて不十分です。聞こえは人権問題であり,情報の格差があってはならないと思います。まず初めに市として難聴者への支援を拡充するとともに,聞こえのバリアフリーに取り組むことが重要と考えます。高齢化が進み,コロナが急増している中での聞こえのバリアフリーの重要性について市の認識を伺います。 541: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 542: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 加齢に伴う体力の低下や視力の低下,また御質問の聴力の低下など,様々な機能の衰えは避けて通ることが難しいものだと考えております。  また,機能が低下していく状況は人それぞれ違いますので,画一的な対応を行うことは難しい状況にありますが,それぞれの状況に見合った施策を構築していくことは必要であると認識しております。  しかし,何か1つに特化して取り組むことなく,総体的に状況を見定めながら財政状況なども踏まえた上で,必要かつ効果的な施策を構築していく必要があると考えているところでございます。 543: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 544: ◯ 12番(宮坂 良子議員) では加齢性難聴と認知症の関係について,前定例会で市の答弁では,「難聴は認知症の発症リスクを約2倍上昇させ,認知症機能障がい全体の相対危険度も約3倍上昇させること,また,高血圧や糖尿病など改善可能な認知症リスクが幾つかある中で難聴は比較的大きなウエートを占めていること,WHOが2019年に発表した認知症予防ガイドラインでは,難聴が認知症のリスクになり得,補聴器導入による認知症予防のエビデンスはまだ十分ではないが,高齢者に対する難聴のスクリーニングと補聴器導入の適時・適切な提案が推奨されると記載されているとして,このような状況を踏まえ,難聴高齢者と認知症リスクの関連性については市としても重要な課題であると認識している」と,こうした御答弁でありました。  このことから,加齢性難聴対策は早急に必要ではないでしょうか。市はどのように行っていこうと考えているのでしょうか。 545: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 546: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 今御指摘いただいたとおり,令和4年第2回定例会におきまして,難聴高齢者と認知症リスクの関連性につきましては,市としても重要な課題であると認識していると答弁させていただいたところでございます。今後の加齢性難聴対策につきましては,他自治体の実施モデルを参考に,多摩地区の実施状況等も注視しながら調査・研究してまいりたいと考えております。 547: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 548: ◯ 12番(宮坂 良子議員) たくさんの先進モデルがありますので,この間もいろいろ紹介させていただきました。ぜひ調査していただきたい。そして狛江市でも実施していただきたいと思います。  練馬区は昨年,高齢者の補聴器購入費助成事業をスタートさせましたが,この事業を認知症対策の3本柱の1本として補聴器購入補助制度を位置づけました。1,認知症検診を行う,2,認知症の社会参加を促す,3,補聴器購入への補助制度を実施と,このように3本の柱を立て,ホームページには,「加齢による聴力機能の低下は,認知症の発症要因の一つともいわれています。高齢者の認知症予防や聴力低下のため閉じこもることによるフレイル(虚弱状態)予防を図ることを目的に,補聴器の購入費用を助成します」と書かれています。  市はこのような認知症対策について,難聴者の支援という点が位置づけられているのでしょうか,伺います。 549: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 550: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市の認知症対策としての位置づけはございませんが,一般介護予防事業として実施しております認知症予防教室において,加齢による聴力機能の低下を認知症の修正可能な危険因子として紹介しているところでございます。 551: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 552: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 私が参加した講演会で,補聴器問題の第一人者でもある小川郁教授は,「中程度の難聴を放置すると7歳上の年齢と同じ認知機能に低下する。ほかにも難聴が脳の萎縮を招いたり死亡などのリスクを高めている。補聴器を使用することで認知障がいを抑制する効果が示されている。使用は早ければ早いほど効果がある」と話されました。  しかし加齢に伴う聴力はゆっくり進行し,視力の低下と比べて自覚しにくく,気づくのが遅れがちです。特にひとり暮らしでは気づきにくいものです。前定例会で紹介した厚生労働省が行った難聴高齢者の社会参加促進のための補聴器補助制度及びその効果研究には,自治体が取組を強化すべきことの1番目に掲げているのが,難聴を早期発見する仕組みの構築としています。こうした調査・提言を受けて,早期発見のための施策として市はどのように考えているでしょうか。 553: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 554: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 先ほど答弁させていただいたとおり,難聴高齢者の早期発見については市としても重要な課題であると認識しているところでございます。ほかの認知症リスクを軽減させる施策も含め,今後調査・研究してまいりたいと考えております。 555: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 556: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 早期発見は重要だということですけれども,施策としてはまだこれから研究だということであります。それでしたら研究するだけではなく,施策を早急につくっていただきたいなと思います。  先ほども述べましたが,難聴の場合は気づきが大変遅れてしまいます。老眼の場合は少しずつ見えなくなり始めると,眼鏡を使い始める方がほとんどだと思います。加齢性難聴の場合も,本来は聞こえが少しずつ低下し始めた段階で補聴器の装用が必要なのですが,難聴に気づかなければ補聴器の必要性も感じなく,必要と考える時期は随分聞こえが悪くなってからの方が多いのではないでしょうか。健診や相談窓口が必要と考えます。  これまでも何度も早期発見のためには特定健診や後期高齢者健診の項目に聴力検査を入れていただきたいと要望してまいりました。厚生労働省の提言を受け止めて,改めて早期発見のためには聴力検診が重要と思いますが,その見解を伺います。 557: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 558: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 厚生労働省の自治体における難聴高齢者の社会参加等に向けた適切な補聴器利用とその効果に関する研究の調査結果と提言におきまして,難聴を早期発見する仕組みを構築することとされておりますが,特定健康診査の項目は問診,身体測定,血圧測定,血液検査,尿検査などでございます。メタボリックシンドロームや高血圧,糖尿病,脂質異常症などの生活習慣病を早期発見し,早期対策に結びつけることが目的でございますので,聴力の検診は内科の専門外であることと,目的が異なりますので,現状では実施は難しいと考えています。 559: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 560: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 残念ですけれども,この要望は周りの方からは非常に強い要望なのですね。耳鼻科になかなか行くまでもないという方,だけれども少し不安だなという方,耳鼻科に行くと医療費もかかりますし,少しハードルは高いですよね。ですからやはり公的機関として聴力検査や相談窓口が欲しいということなんです。  そこで紹介したいのが豊島区です。豊島区では65歳以上の高齢者を対象に,みんなの聴能力チェックアプリというものを活用して,3会場でヒアリングフレイルチェックを無料で行っています。担当の方からお話を伺いました。  65歳以上の約半数に聞こえの問題があると言われているため,今回豊島区医師会とも連携し,これは昨年なんですけれども,「アプリの活用を行うことで難聴の早期発見,フレイル予防に取り組んでいます。聞こえにくさから会話に参加することが困難になると,人との交流の低下や社会との関わりの減少につながる。こうしたことがフレイルや認知症の原因になってしまうため,それらに対する予防効果も期待できるということで始めました」ということで,チラシには,「あなたの聴こえは大丈夫?耳の健康チェックしませんか」と呼びかけて,ホームページなどで周知しているそうです。  そして語音聴取率60%未満の方には耳鼻咽喉科を案内していると。チェックはフレイル対策センターの職員が1対1で行い,実績は21年6月から3月まで391人の方が参加し,語音聴取率が60%未満だった方は135人もいらしたということなんですね。そのうち補聴器使用者は僅か20人。「自身に補聴器が合っているか確かめたかった」あるいは,「もう諦めていたけれども,こういう機会があるならと来てみた」,また,「耳鼻咽喉科にいきなり行くのは気が引けた。無料だったので来た」という感想などが寄せられたということです。この担当の方は,「きっかけづくりになっています」と話されていました。  早期発見のための入り口としての検査をもっと柔軟に工夫して行っていただきたいと要望いたします。この豊島区のようなチェック,取組を取り入れていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 561: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 562: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 聞こえに関する早期発見の取組については,今後先行事例等を参考に調査・研究を行っていきたいと考えております。  現在,狛江市医師会には新型コロナウイルス感染症の対応をしていただいております。現状さらなる負担をお願いすることは,その妨げにならないよう,新型コロナウイルス感染症の収束した後,医師会とどのような連携が可能かも含め調査・研究を行ってまいります。 563: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 564: ◯ 12番(宮坂 良子議員) では次に,やはり実態をちゃんとつかむことが大事だと思います。
     練馬区では高齢者生活実態調査を行いました。その結果,聞こえの状態では,「何らかの聞こえに支障がある」が高齢者一般で23%,要介護認定者は48%,聞こえが悪い人へ補聴器を使用しない理由を聞いたところ,高齢者一般では,「高額だから」29%,「補聴器使用効果が分からない」が28%,「煩わしい」が33%でした。  また,日本共産党都議団が行ったアンケートでは,聞こえにくい方が約半数しか補聴器の使用につながっていないこと,また購入価格の多くは2万円から40万円。購入した方でも「今は使用していない」が20%,購入しなかった理由のトップは「価格が高い」で,次いで「購入した人からいい話を聞かない」でした。「購入してみようと思う」動機のトップは購入費補助制度でした。公的補助のニーズが高いこと,また専門医や相談員による丁寧な説明を求める声も多く,相談先につながらないことも課題です。これらの実態に対して市はどのように考えるでしょうか。 565: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 566: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 練馬区の高齢者生活実態調査の結果からも,一般高齢者及び要介護認定者には聞こえに支障のある方が一定数おり,補聴器を使用していても聞こえの状態が悪い方がいることも見てうかがえます。  また補聴器を使用しない理由としましては,購入費が高額であること,効果検証が不明であること,装用が煩わしいこと等が挙げられており,個々人の聞こえの状態や症状に合った補聴器を使用できていないことがうかがえます。  このような実態からも,加齢性難聴高齢者には個々人の聞こえの状態や症状に合った補聴器の調整が必要ではないかと考えております。 567: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 568: ◯ 12番(宮坂 良子議員) では市として,まず高齢者の聞こえの実態をぜひつかんでいただきたい。そしてその実態に対する支援策も検討していただきたいというふうに思います。  介護保険事業計画第9期策定に当たって,この高齢者実態調査に聞こえの問題を設問として設けていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 569: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 570: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 介護保険事業計画の策定に向けた高齢者実態調査といたしまして,狛江市では介護予防・日常生活圏域ニーズ調査と在宅介護実態調査の2種類の調査を予定しております。調査につきましては高齢小委員会と介護保険推進市民協議会,市民福祉推進委員会で審議した上で実施することを予定しております。設問等についてもそれぞれの委員会で審議した上で決定してまいることになると思います。 571: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 572: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 委員会においてぜひ重要性を討論していただきたいなと,このことを要望しておきます。  先ほども言いましたけれども,老眼の場合,眼鏡はかければすぐに効果が分かりますが,補聴器はその人に合った調整が必要です。慣れるための脳のリハビリのアフターケアが大変重要です。そのためには補聴器相談医や認定補聴器技能者などの専門的知見を持った人たちに相談できることが求められます。調整やリハビリの重要性について市の認識を伺います。 573: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 574: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 一般的には補聴器が必要と診断された場合,耳鼻咽喉科医が作成した補聴器適合に関する診療情報提供書を基に,聴力に合わせた適切な補聴器を選択することになりますが,一定期間日常の生活で試しで使用してもらうことで自分にふさわしい補聴器を決定し,必要に応じて調整を繰り返しながら自分に合ったものにしていきます。  その後も聴力や補聴器の定期的なチェックを受け,聴力の変化に応じて補聴器を調整し直すことが大切でございます。また,ある程度使用し続けることで脳や耳が慣れて違和感が減り,使いやすくなるようです。一般的に慣れるまでの期間は約3か月ほどとされております。  このような手続が必要なことも踏まえ,調整やリハビリについては非常に重要であると認識しております。 575: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 576: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 本当に調整が重要だということであります。そして,この重要だということで補助をしている板橋区ではアフターケアの取組を行っています。  購入にはまず診断してもらって,そこで調整する。それを4回続けて,4週間で調整しながらやった後に,これを区に出すと助成金が振り込まれるというシステムを使っています。いろんな工夫がされているなというふうに思いました。ぜひ,先ほどから言っていますように,先進事例を調査しながら取り入れていただきたいというふうに思います。  そこで,市が実施しております補聴器の助成制度,これについて伺いたいと思います。 577: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 578: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 現在市で実施している補聴器に係る制度について答弁申し上げます。  身体障害者手帳を所有している方は補装具として補聴器を支給しております。また,身体障害者手帳の認定基準に該当しない18歳未満の両耳の平均聴力がおおむね30デシベル以上の方につきましては,難聴児補聴器購入費助成制度がございます。助成額は基準額である13万7,000円または実費用のいずれか低い額の9割を助成する制度となっております。 579: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 580: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 高齢者の場合,身体障害者手帳があれば障がい者の補装具として位置づけられているということでしたけれども,この身体障害者手帳の認定基準はどのような内容でしょうか。 581: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 582: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 聴覚障がいに関する身体障害者手帳の認定基準につきましては,両耳の聴力が70デシベル以上,片耳であれば聴力レベルが90デシベル以上で,もう片方の耳の聴力レベルが50デシベル以上となっております。これらは40センチ以上の距離で発声された会話が聞き取れない程度の聴力になります。 583: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 584: ◯ 12番(宮坂 良子議員) 先ほど言った中度の41デシベル以上というところが補聴器使用をということで,WHOも中等度の難聴,41デシベル以上は補聴器使用をと求めています。ぜひこの障害者手帳に至る前の段階での支援が必要だと思います。  今,補聴器助成の要望と実施は全国に広がっており,東京で2019年時点では8区でしたが,来年予定を含め16区1市1町が実施しています。26市では三鷹市が10月から実施されます。高齢者の切実な要望である狛江市の高齢者が元気で安心して日常生活が送れるよう,補聴器購入費用への助成を提案するものですが,いかがでしょうか。 585: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 586: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 補聴器購入費補助につきましては,財政状況を踏まえた上で,国や東京都における新たな補助制度の動向及び多摩地域の独自補助制度の制定状況を注視しながら,調査・研究していきたいと考えております。 587: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 12番宮坂議員。 588: ◯ 12番(宮坂 良子議員) ぜひ早期発見,早期対応のための補聴器助成,コミュニケーションが取れて,本当にいろんな情報が入ってくる。人生をそのまま継続できる。孤立化を防ぐ。認知症予防になり医療削減にもつながるこの補聴器助成を市としてもぜひやっていただきたい。このことを要望して終わりたいと思います。 589: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 暫時休憩いたします。     午後 4時24分 休憩     午後 4時44分 開議 590: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  間もなく定刻の5時になりますので,時間の延長をお認め願います。  一般質問を続行いたします。13番西村あつ子議員。 591: ◯ 13番(西村 あつ子議員) それでは,1問目の市民生活支援について質問します。  物価高騰が止まりません。毎月のように身近な商品の値上げが続き,9月に入ってからも,暮らしに欠かせない食料品の値上げや,内容量を減らす実質値上げが行われて,家計の負担はまた大きくなります。コロナ感染拡大の影響を受けて減収,6月からの年金受給額の削減,10月からは75歳以上の医療費が1割から2割になるなど,今後も大きな負担となり,自治体として市民の暮らしへの支援が求められます。  今定例会では追加の補正予算が提出される予定ですが,どのような視点で考えているのか,最初に伺います。 592: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 企画財政部長。 593: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 既に第2回定例会で可決いただきました一般会計補正予算第1号におきまして,子育て世帯や高齢・障がい者事業所,保育所等への給付など,物価の高騰対策などとしても一定の対応はさせていただいておりますが,さらなる対応といたしまして,物価の高騰対策などを中心とした一般会計補正予算第3号の提出を考えているところでございます。 594: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 595: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 物価高騰対策に重点を当てるということですね。  私たち市議団は,8月2日に市長と教育長宛てに,「物価高騰新型コロナ急拡大に関する対策を求める緊急要望書第10次」,これを提出し,各種対応を求めました。日用品や光熱費の値上げは生活を圧迫しており,特に生活保護受給者や低所得者層にとって負担が大きいが,生活実態はどのようについて把握されているのでしょうか。 596: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 597: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 実際に御相談を受けている現場といたしましては,物価高の影響に関する御相談はほとんどなく,カードローンの利用。ネットゲームへの課金,酒やたばこといった嗜好品やギャンブルへの支出,ネット通販の利用。手数料を気にせずに預貯金を引き出す等,御自身の支出内容について把握できていない方が多い印象でございます。  このような方々に対しまして,日々の生活困窮に係る御相談の中で,必要に応じて家計の収支状況をお伺いし,家計再生プランの作成やアドバイスを行う等,家計改善に向けた支援を行っております。  一方で,低所得世帯にとりましては,昨今の日用品等の物価の高騰は生活への影響が大きいと感じているところでございます。 598: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 599: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 相談に来る方はお金の管理がきちんとできていない方が多いということですが,相談にまでつながらなくても,特に低所得者層には物価高騰の影響は大きいです。  では,国民健康保険税や市都民税の減免状況について伺います。 600: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市民生活部長。 601: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 個人市民税・都民税の令和4年4月1日から8月30日現在までの減免件数及び減免税額は19件,総額98万8,000円の減免となっております。  また国民健康保険税につきましては,令和4年度課税相当分における減免対象世帯数と減免の総額で申しますと,8月30日現在160世帯に対しまして456万9,400円となっております。 602: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 603: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 国民健康保険税の減免が多いようですね。減免の周知,これも引き続き周知していただきたいと思います。  次に,地域経済持続支援金は,国などの給付金の対象にならない人,つまり制度のはざまにいて支援が受けられない方々への市の独自支援でしたが,この間に何度か申請が延長されてきましたけれども,最終の実績について伺います。 604: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市民生活部長。 605: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 地域経済持続支援金の交付実績でございますが,令和2年度は20事業所,令和3年度は608事業所,合計で628事業所に対しまして6,280万円交付いたしました。 606: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 607: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 制度の周知もあり,昨年度は608件と大幅に伸びていますので,支援が受けられない方が増えたということは大変よかったと思います。しかし,現在は物価高騰の影響でさらなる影響を受けていると思いますが,中小零細企業への物価高騰への影響について,実態は把握されているのでしょうか。併せて倒産や廃業の状況について伺います。 608: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市民生活部長。 609: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市内の事業所の実態につきましては,東京都からの企業状況に関する情報により確認するとともに,狛江市商工会等の関係機関とも情報共有を図り,把握に努めております。  倒産や廃業の状況でございますが,令和3年度中に倒産した市内の事業所数は5件,また令和4年1月から7月末までは2件でございます。 610: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 611: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 今年度に入って2件あるということですね。地域経済持続支援金は昨年度で終了しましたが,営業はなかなか厳しい状況が続いております。中小零細企業は物価高騰の影響を受けて,新たな支援策についての考えを伺います。 612: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市民生活部長。 613: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 物価高騰による市内事業所への影響は大きいものと認識しており,事業所に対する具体的な支援策に関しましても,国や都の動向に注意しつつ,必要に応じて対策を講じていきたいと考えております。 614: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 615: ◯ 13番(西村 あつ子議員) ぜひお願いいたします。  そして10月からさらに6,300品目以上の値上げが予定されていますが,特に大きな負担となっているのが,光熱費などのエネルギー関係の値上げ幅が大変大きいと思います。クリーニング店や理美容店,銭湯など負担が増えています。こうしたところへの物価高騰への支援が求められると思いますが,いかがお考えでしょうか。 616: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市民生活部長。 617: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 光熱水費等の値上がりにつきましても,影響は大きいものと認識しております。そのため,今後,物価高騰による市内事業者への支援策と同様に,光熱水費の値上がりに対する支援策も講じていきたいと考えております。 618: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 619: ◯ 13番(西村 あつ子議員) ぜひお願いします。  それと私たち市議団が高齢者や障がい者の福祉施設へ,物価高騰への影響を伺ったところ,電気代が上がり厳しい,ガソリン代も今後続くと厳しくなるなどの意見を伺っております。  6月議会での私一般質問で,物価高騰での福祉施設への影響について確認したところ,事業者などからガソリン高騰に対する支援などの要望を受けていないということでした。その際に実態把握を求めましたが,実態把握の状況についてはどのようになっているのでしょうか。 620: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 621: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 高齢者や障がい者の福祉施設への物価高騰の影響については,現在事業者等からガソリンなどの高騰に対する支援等の要望は受けておりませんので,実態の把握はできていない状況でございます。  なお,市内の社会福祉事業を行う事業者へは,影響を緩和するための給付金を8月31日に支給しているところでございます。 622: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 623: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 福祉施設は,利用者への転嫁がなかなか難しい状況です。ただでさえ運営が厳しい現状で,その上に物価高騰への影響を受けられています。福祉施設への支援が再度求められると思いますが,お考えを伺います。 624: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 625: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市としては,これまで福祉施設の支援・対応については一定程度行ってきているというふうに考えているところでございます。 626: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 627: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 確かに支援はされてきましたけれども,光熱費や食材費の負担が増えているのが事実です。  私は,高齢者のデイサービスを運営している方にお話を伺いました。コロナで利用者が減っている状況であるとともに,食材費の値上がりで食事代が赤字になっていたらしく,値上げを検討し,7月から100円の値上げをしたそうです。たしか値上げ前の食事代は700円だったと思います。値上げすることについて,施設内でいろいろ議論されたそうで,細かい数字で算出したり,本当は1,000円ぐらいにしたいけれども,そうすると利用者が減るのではないかなど,本当にいろいろと話し合ったとおっしゃっていました。  値上げについては,利用者の家族の方は,ここが倒産しちゃうとお母さんの行く場所がなくなってしまうから大丈夫ですと,こういう声があったそうでほっとしたというふうにおっしゃっていました。私たちのような場所は入ってくるお金は決まっているから,運営は大変だと話されておりました。  先ほどの御答弁では,事業者からは要望を受けていないということですが,今紹介したように影響は受けていますので,市のほうからぜひ聞き取りをしていただきたいことを改めて要望します。  次に,入浴券の交付事業について伺います。  昨年の第3回定例会で質問した際,昨年度の登録者数は41名でしたが,本年度の状況について伺います。 628: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 629: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和4年度の現時点における登録者は35人でございます。 630: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。
    631: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 人数,毎年減っている感じですね。  入浴券は前市長時代に所得制限が設けられました。所得制限の導入は,平成26年に外部評価委員会からの提言で実施したとのことです。外部評価委員会の会議録を確認すると,所得があってもお風呂を直さずに入浴券をもらっている人がいるのではないかとの意見に対し,担当課は所得制限がなくても,低所得の方が大半だと意見を述べています。  改めて確認しますが,所得制限がなかった当時,交付されていた方々は低所得者の方であったという認識でよろしいでしょうか。 632: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 633: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 当時の交付対象者につきましても,低所得者の方が大半を占めていたと認識しております。 634: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 635: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 分かりました。  2015年3月の予算特別委員会の際に,交付対象者は88名,対象外となる方は僅か10名でした。現在では,交付対象者は当時から半分以下となっているので,所得制限から外れる方もさらに減っていると思います。銭湯代は昨年の8月に480円となり,今年の7月にも値上げされ,500円になりました。低所得者だということ,入浴券の目的は健康保持と保健衛生の向上とされていますので,繰り返しの要望となりますけれども,ぜひ所得制限を撤廃していただきたい,このように改めて要望しますが,再度お考えをお聞きします。 636: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 637: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 所得制限の導入につきましては,平成26年に外部評価委員会から,所得要件の規定を検討していただきたいとの提言を受け,設けたものでございます。加えて同委員会では,市民の視点から見ても,所得がありながら交付を受けることは納得しかねるのではないかとの御意見もございました。健康維持と保健衛生の向上は重要であると考えておりますけれども,提言等も総合的に勘案し,所得制限の撤廃は現在考えていないところでございます。 638: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 639: ◯ 13番(西村 あつ子議員) それでは,現在月に4枚交付されていますが,銭湯代の度重なる値上げを鑑みて交付枚数を増やす必要があると思いますが,いかがでしょうか。 640: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 641: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和3年度の入浴券の交付実績でございますが,対象者41人,交付予定枚数が1,968枚,41人で月4回ですから48枚となります。うち8人の方392枚が未受領となっており,実際に交付した33人分の枚数1,576枚のうち294枚が未使用となっております。交付した33人を基に未使用枚数の平均を算出したところ,1人当たり約9枚を使用していないことになります。  こういった実績を見まして,未受領者の方も含め入浴券は不足しているとは考えられず,余剰が出ている状況にあると考えますので,交付枚数を増やすということは現在考えていないところでございます。 642: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 643: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 未受領の方だとか,入浴券を交付したにもかかわらず,未使用が出ていることが逆に私は心配です。入浴券は心身の健康と衛生を保つためのものであり,定期的にお風呂に入っていないのではないかと大変心配するところですが,未使用の実態把握はできているのでしょうか。 644: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 645: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 入浴券の使用状況につきましては,浴場組合等から回収した使用済券の総数を基に把握しておりますが,記名式ではないため,個人を特定してその使用状況を把握することは困難な状況となっております。ただし,入浴券の交付案内を通知したのにもかかわらず受け取りに来ていただけていない方については対象者が分かりますので,今後,御本人の状況確認及び意向確認等を行ってまいりたいと考えております。 646: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 647: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 入浴券を配布するだけではなく聞き取りも必要だと思いますので,ぜひ対応していただきたいと思います。  各市の交付状況を調べてみました。府中市は年間で120枚,1か月当たり7枚半で夏季は30枚でした。交付枚数を増やすということも必要だと思いますが,せめて夏季のときだけ,夏の時期ですね,増やすということを検討していただきたいと思います。  今回と前回の一般質問で,私は物価高騰による事業者への支援の質問で,銭湯への支援を要望しました。銭湯の数も減っております。先日の一般質問の中で出されていましたが,銭湯が一軒もない自治体があるということに大変驚きました。私が子供の頃,中和泉近所にヒカリ湯というお風呂屋がありまして,私も時々子供の頃行っていました。また私の両親は結婚して中和泉に住んでいましたけれども,お風呂がなくて,赤ちゃんだった兄を連れて銭湯に行っていたそうです。  当時は赤ちゃんのお世話をしてくれる人がいて,体を拭いて洋服を着せてくれて,母がお風呂から上がるまで赤ちゃんのお世話をしてくれる,そういう方もいたそうです。お風呂は大切な文化であり大切な場所ですので,支援していただきたい。また,お風呂のない人への支援も改めて要望いたします。  次に,子供の医療費の無料化について質問します。  狛江市は,今年の10月から小学生まで所得制限が撤廃されますが,今後の所得制限撤廃についての市長の考えを伺います。 648: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市長。 649: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 義務教育就学児の医療費の助成につきましては,子供の医療は,世帯の所得の多寡にかかわらず,全ての子供にひとしくその機会を確保すべきだという観点から,市長会を通じまして繰り返し東京都に対して所得制限の撤廃の働きかけを行っておりますけれども,なかなか要望がかなえられない,そういった状況でございます。  そのため,狛江市といたしまして政策的な判断といたしまして,令和2年10月から小学1年生と2年生の所得制限を撤廃し,この10月からは6年生までの所得制限を撤廃することに至ったところでございます。引き続き中学生の所得制限についても検討を行っていくこととなります。  こちらについては,先月8月ですけれども,第2期こまえ子ども・若者応援プラン実施計画(令和4年度版)を策定しましたが,その中で令和6年度までに検討することとしておりますので,引き続きそういった検討を行ってまいります。 650: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 651: ◯ 13番(西村 あつ子議員) では,中学生まで無料にした場合の予算の見込みについて伺います。 652: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 653: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) これまでの義務教育就学児の実績等をベースにした,あくまで概算でございますが,中学生の所得制限を撤廃した場合,医療費負担の扶助費として,毎年度約1,800万円程度が必要となる見込みでございます。 654: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 655: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 23区では,中学生まで所得制限がないのが当たり前になっております。しかも自己負担の200円もありません。義務教育である中学生まで所得制限撤廃は,多摩地域での強い要望です。市長は,選挙公約では高校生の医療費無料化を掲げられましたが,これは東京都の制度に沿った対応です。選挙後のKプレスの記事によると,市長は生まれるときから育てるところまで子供に対する政策をしっかりと行うと,このように語っておられます。中学生までの所得制限撤廃をぜひ進めていただきたい,このように改めて要望します。  次に,高校生の医療費無料化についてですが,想定される対象者数と割合について伺います。 656: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 657: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 高校生等の医療費助成制度の対象となる16歳から18歳までの人数は約1,800人で,そのうち対象となる方は6割程度になるものと想定しているところでございます。 658: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 659: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 半分以上が対象になるということですね。高校生の医療費無料化は来年4月からスタートとなりますが,乳幼児と子供の医療費の医療証の切替時期は10月です。今後,この2つの制度の切替時期の変更はあるのか,情報はあるのでしょうか。 660: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 661: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 高校生等の医療費助成制度の開始は4月を予定しておりますが,制度運用に当たっては,前年度所得の判定を行う必要があり,その後の医療証の切替時期は10月となります。同様の理由によりまして,マル乳・マル子の切替時期を変更する予定はないものと承知しているところでございます。 662: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 663: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 分かりました。  高校生の医療費無料化については,当初自治体への説明がない中での都知事の発言で,実施を知ることになりました。区長会では詳細が知らされていない中であったので,不満の声があるとの報道もされておりました。今回の対応については,市長会ではどのような意見が出されていたのか伺います。また,東京都に対して何か具体的な要請や要望などされたのでしょうか。 664: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市長。 665: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 本年4月21日の東京都市長会議で都から助成事業補助の説明がございまして,その際に乳幼児医療費助成制度,義務教育就学児医療費助成制度の所得制限の撤廃を先行して実施すべきだと,こういった意見や,3年間限定ではなく,東京都事業として継続して事業を実施すべきであると,こういった御意見がなされました。  その後の5月25日の会議では,東京都から黒沼副知事が出席されまして,事業開始後4年目以降の財源も含めて,所得制限や自己負担の課題等については,市町村の状況を踏まえ,協議の場を設定するというような発言があったほか,準備事務に関して事務経費や人件費等の支援を行うとの説明がございましたので,市長会26市長の総意といたしまして協議を加速していくこととなりまして,これは第2回定例会において私から説明させていただいたところでございます。 666: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 667: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 分かりました。  高校生の医療費無料化,これは今度はマル青というそうですね。マル青については,3年間は全額東京都の負担となります。初日の補正予算での質疑の中で,今後東京都と協議の場が設けられる旨の答弁が子ども家庭部長からありましたが,協議の場はいつ頃どのような状況で行われるのでしょうか。 668: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 669: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 詳細はまだ決まっておりませんが,令和8年度予算に間に合うように協議を行っていくという説明がございました。 670: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 671: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 23区では,既に所得制限もなく実施するという報道もあり,さらなる多摩格差が生じてしまいます。多摩地域では,財政力の豊かな府中市や武蔵野市などが所得制限を撤廃するようです。多摩地域での所得制限撤廃状況について伺います。これについては,マル乳・マル子・マル青それぞれでお願いいたします。 672: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 673: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) マル乳(乳幼児医療費助成制度)及びマル子(義務教育就学児医療費助成制度)は,4月25日時点でマル青,高校生等医療費助成制度になりますが,こちらは9月7日時点の調査結果でございますが,マル乳で所得制限を設けていないのは26市全て,マル子で所得制限を設けていない市は9市,狛江市と同様,学年により所得制限を設けていない市は6市,マル青で所得制限を設けない予定としている市は11市でございます。 674: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 675: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 随分広がっているみたいですね。  子供の医療費の無料化の所得制限撤廃要請は,矢野市長時代のときから毎年市長会から東京都へ要請されていますが,所得制限撤廃はなかなか進みません。都議会議員への働きかけもぜひしていただきたいと思います。北多摩3区には3人の都議会議員がおりますが,都議への働きかけや要請はされているのでしょうか。また,各議員の反応について伺います。 676: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市長。 677: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 3人の都議会議員とは,それぞれお会いする機会も多くございます。その際に,都政の中で市に影響があるものについて情報交換をさせていただいているところでございます。その中で,医療費助成制度の所得制限の撤廃について,東京都として取り組んでいただきたいというお話はさせていただいているところでございます。3人の都議会議員の方々もそれぞれの立場がございますけれども,医療費助成制度に限らず,多摩格差の解消については,課題として認識していただいておりますので,皆様取り組んでいただいているところでございます。 678: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 679: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 子供の医療費については,本当に引き上がれば引き上がるだけ,多摩格差が広がってまいります。所得制限撤廃のためにぜひぜひ,多摩格差解消のために都議会議員への働きかけ,引き続きお願いしたいと思います。また,市議会でも市長会を後押しできるよう意思表示ができればよいなというふうに思っております。  以上で1問目を終わります。  それでは2問目,コロナ感染症の対策についてです。  新型コロナ感染の第7波は,全国で爆発的に感染者が増え,狛江市でも1日で200人を超す陽性者が出た日もありました。今月中旬以降にはピークアウトを迎えるとも言われている一方,7月に国内で確認されたオミクロン株の新たな変異種,ケンタウロス株と呼ばれ,感染力は従来のオミクロン株の3倍とも言われております。BA.5に代わり,第8波となる可能性が大きいと専門家が予測しています。さらに,ワクチンを打っても感染予防効果は3分の1だと分析されており,大変に心配をするところです。しかし,重症化予防率に関しては,ワクチンを3回から4回打った人のほうが高いということです。  最初の質問は,ワクチンの接種状況について伺います。  今定例会の初日,市長の行政報告の中で8月21日時点でのワクチン接種状況の報告がありましたが,年代別の接種状況についてお伺いいたします。 680: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 681: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 現時点での最新の数値でございます9月4日時点のもので答弁申し上げます。  1回目の接種率は,12歳から19歳までの10代で75.8%,20代86.4%,30代89.5%,40代88.9%,50代90.5%,60代93.7%,70代以上が99.0%となっております。  同様に,2回目の接種率は,10代で74.5%,20代85.3%,30代88.9%,40代88.5%,50代90.2%,60代93.4%,70代以上の方は98.4%となっております。  3回目の接種率は,10代で46.3%,20代で54.3%,30代で63.6%,40代が71.2%,50代で79.9%,60代88.1%,70代以上が93.6%となっております。  4回目の接種率でございますが,10代は18歳と19歳の方が対象ですが,これが0.2%,20代は1.9%,30代は2.9%,40代は4.6%,50代が9.8%,60代が65.2%,70代以上が81.0%となっております。 682: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 683: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 1回目接種から2回目以降の追加接種について,回数が進むにつれて接種率が下がっていますが,その理由についてはどのように考えているのでしょうか。 684: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 685: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 回数を追うに従って接種率が下がっていくという点につきまして,1回目と2回目については,狛江市では基本的に1回目接種から3週間後に自動で同時予約を行う方式を採用していたところから,いずれの年代にもほとんど差が出ていないものと認識しております。  3回目接種につきましては,特に20代から40代の若者世代の未接種,これが多く見られております。これに対して東京都では,アクセスしやすい会場や時間帯,予約不要接種の実施といった手軽に接種できる取組や,追加接種の必要性,安全性を訴える取組を行っており,ここから推察いたしますと,仕事等が忙しくて都合が合わない,先々の予定が立たないといった点や,追加接種に必要性を感じていない,1回目,2回目の際の副反応が強かったため敬遠していること等が,その要因として考えられるところでございます。 686: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 687: ◯ 13番(西村 あつ子議員) それでは予約不要の「ふらっと接種」など,接種率を増やすための対策を進められていますが,2回目以降の接種促進についての取組について伺います。 688: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 689: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 接種促進のための狛江市の取組といたしまして,まず2回目接種におきましては,全国に先駆けて実施した予約不要接種をはじめ,特に若い方への接種促進を図るため,「SAVE KOMAE PROJECT」として,喜多見駅・和泉多摩川駅前でのスポット接種,飲食店店主ポスターの市内掲示,ダイレクトメールの送付による再周知・接種勧奨等を一体的に行ったところでございます。  3回目接種におきましては,実施に先立ち,市長,医師会長,慈恵第三病院副院長による座談会を開催し,その必要性や安全性について医師の立場から知見をお示しいただいた内容を全戸配布チラシでお伝えし,接種の判断材料としていただきました。また65歳以上の方には,予約日時,会場等を市が指定させていただき,予約の手間や負担の軽減に努めたほか,若者世代への接種促進策として,予約不要,接種券不要の「ふらっと接種」を実施したところでございます。  4回目接種におきましては,60歳以上が主な対象となりますので,予約日時等の指定,移動支援等により,接種を受けやすい環境を整えたところでございます。 690: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 691: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 分かりました。  それでは,次に狛江市のLINE登録は,ワクチン接種の予約がLINEでできることから登録者が増えましたけれども,登録状況について伺います。 692: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 企画財政部長。 693: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市公式LINEアカウントの友だち登録者数は,8月30日現在でおおよそ5万700人となっております。 694: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 695: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 事前に伺ったところ,登録者の年代は分からないようですけれども,高齢者の登録は少ないのかなと想像しますけれども,LINE登録者にはすぐに情報が届くことになっているということですね。  次に,8月16日のLINEでの通知で,新型コロナワクチン・ノババックスのお知らせという内容のものがありました。ノババックス社のワクチン接種の案内ですが,1回目の接種は8月20日に実施されているようですが,接種状況について伺います。また,ノババックスは国内製造で副反応が少ないとされているとのことですが,副反応の様子について把握されていることはありますか。 696: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 697: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 8月20日に防災センター会場で実施いたしましたノババックス社のワクチン接種は,1回目,2回目,3回目の方を対象としております。  当日の実績でございますが,1回目の方が18人,2回目の方はゼロ人,3回目の方は20人,合計38人で,このうち21人の方が「ふらっと接種」を御利用いただいての接種でございました。  厚生労働省の研究班が公表したノババックス社ワクチンを3回目に接種した人58人の変異する前の従来株に対する抗体の値や副反応を分析した結果によると,37.5度以上の発熱,全身の倦怠感,頭痛について,「統計学的にノババックスのワクチンは他社のワクチンより副反応の頻度が低いといえる結果になった」,このように記されております。 698: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。
    699: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 分かりました。国内生産ということで,今後はノババックス社ワクチンの希望者が増える可能性もありますが,ワクチンの確保はどのようになっているのでしょうか。在庫を増やしていくなどの対応はできるのでしょうか。 700: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 701: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) ノババックス社ワクチン接種を狛江市で実施するに当たりましては,東京都から供給を受けた分にまだ余裕がある状況ではございます。また,今後も必要に応じて東京都を通じて調達することになりますが,現時点では東京都にも在庫は十分にあると聞いているところでございます。 702: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 703: ◯ 13番(西村 あつ子議員) ワクチン接種では副反応も大変心配するところです。副反応の市内の状況について伺います。 704: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 705: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 予防接種後の副反応や症状は様々でございますが,重い症状が出たものとしては,アナフィラキシー,ギランバレー症候群,髄膜炎疑いなどがあります。軽症のものでは,頭痛や発熱,吐き気等がございます。  医師は,予防接種を受けた者が厚生労働省令に定める副反応を呈している場合,厚生労働大臣に報告することが義務づけられております。副反応疑いの報告がされ,狛江市に情報提供のあった市民は18名でございます。報告された方は成人のみで,小児の報告はございませんでした。  症状の程度は,第一報の報告のため,最終的な診断や重症度は不明でございます。これまでにワクチンによる健康被害救済制度を申請された方は4名おり,2名は認定済みで給付も実施しており,1名が認定待ち,1名が現在狛江市で収受している,こういった状況でございます。 706: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 707: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 健康被害救済制度を申請されて認定された方がいらっしゃるということですね。副反応は腕の痛みや腫れ,発熱,頭痛など人によって様々ですが,重症化する事例もあります。副反応と健康被害救済制度を広く周知するようにお願いいたします。  また,副反応の情報も伝えて,接種するかしないかはあくまでも個人の判断であると思います。接種した人と接種しない人などで差別や偏見が生まれないようにすることも大変重要だと思います。そして相談窓口については,東京都でのワクチン副反応相談センター,ここがありますけれども,やはり身近な狛江市での相談窓口の設置を改めて要望したいと思います。  次に,自宅療養についてです。  医療機関で陽性と判断されたら,医療機関から保健所に情報が報告され,その後,市への情報提供がありますが,陽性と判断されてから市へ情報提供されるまでの日数について伺います。 708: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 709: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 陽性が判明して,医療機関でHER-SYSの入力を行い,保健所でデータを確認して市に情報を提供していただいている状況でございます。  市内や多摩府中圏域の自治体の医療機関からの報告であれば,最短で2日で来ることもございますが,感染のピーク時などは4日程度かかった事例もあったところでございます。 710: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 711: ◯ 13番(西村 あつ子議員) ピーク時は4日ほどかかったということですね。陽性者が多数出たピーク時のときの連絡は,担当課の皆さん本当に大変だったと思います。陽性となった方全員への連絡をすることができたのか,またその体制についてお伺いします。 712: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 713: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 65歳以上の方と重症化リスクの高い方は保健所及びフォローアップセンターが対応しており,それ以外の方に市は連絡しております。内容といたしましては,保健所から通知されたSMSの内容の説明を実施して,不明な点や不安なことを伺い,連絡先が分からなければ,あいとぴあセンターに連絡して相談できる旨を伝えております。  ただ,同一世帯の方にまた感染者が出た場合には同じ内容の御案内となりますので,その場合には再度の御連絡はしていないところでございます。 714: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 715: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 分かりました。コロナ感染症が広がったこの2年半の間,担当課の皆さん,様々な対応に追われていると思います。しかも第7波は誰しもが感染する状況となり,毎日のように陽性者が増え続けたことによって,日々の仕事量が増えて,担当課の職員の皆さんの長時間労働は大変心配するところです。第7波は夏休みの時期とも重なっていますけれども,職員の休暇が取れているのか,また超過勤務の状況について伺います。 716: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 717: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 休日も出勤している状況でございますけれども,代休を取得できるように職員間で調整を図っているところでございます。休暇につきましても調整して取得できるように対応しております。  超過勤務につきましては,通常業務が当然のようにあるため,ほぼ毎日発生しているところでございますが,業務に遅れがないように対応しているところでございます。 718: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 719: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 職員の皆さんの体調,本当に大変に心配するところですので,くれぐれも気をつけてください。また,必要な人員配置の対策も講じるようにしていただきたいということを要望します。  次に,ホームページで公表されている感染状況を見ると,自宅療養者が大幅に増えている一方,宿泊療養の増加はあまり見られません。7月には20人前後で推移していますが,8月のピーク時でもほとんどが20人台となっていますが,療養施設の数が足りないのか,また希望者が少ないのか,これについてはどのように見ていますか。 720: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 721: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 宿泊療養者の人数につきましては,第6波のピーク時の2月も30人を数日超える日がございましたが,その後8月9日に35人となりましたけれども,そのほかはほとんど20人台で推移している状況でございます。  療養施設の不足や希望者が少ないのか,情報がないため判断できませんが,保健所からは,希望者の対応はできているとの内容を聞いておりますので,しっかりとした対応を東京都がされていると考えているところでございます。 722: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 723: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 7月初旬に宿泊療養した人の話です。感染者は増え続けていましたが,当時はまだ激増している状況ではなくて,陽性と判断された翌日に都内の宿泊療養所に入りました。市内でもう一人,車に同乗して施設に一緒に行ったそうです。入室してからは,食事を取りに行く以外は部屋から出られず,それでも日に日に入所者が増えているのが分かったそうです。  お弁当は偶数階に入室している人から取りに行くそうで,その人は奇数階に入室していました。入所当初は,お弁当と一緒に提供される飲み物は,ペットボトルのお茶や水,またスティックのコーヒーなど選べたそうですが,そのうち水だけになったそうです。自動販売機も利用することができません。全部がこうした状況ではないのかもしれませんが,宿泊療養施設を利用した方の情報が集められたら,それを集約していただいて,少しでもよい環境で療養ができるように狛江市からも東京都へ伝えていただきたいというふうに思います。  次に,東京都からの食料支援が届くまで市の食料支援を行っていますが,陽性と判定されてからおよそ何日で届けることができるのでしょうか。 724: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 725: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 狛江市の自宅療養者支援は,御依頼のあった当日もしくは翌日にお届けしている状況でございます。ただし,休日は全て対応しているわけではございませんので,場合によって2日程度時間がかかる場合もございます。 726: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 727: ◯ 13番(西村 あつ子議員) とても速い対応をされていると思います。  そして,ホームページに食料品のイメージの写真が掲載されていますが,現在の食料品の内容について伺います。 728: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 729: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 中身でございますが,スポーツドリンク,麦茶,野菜果物のジュース,飲むゼリー,レトルトのおかゆ,カップラーメン類,御飯と具材のセット食品で,写真と変更はございません。納入状況によって一部変更になることはございますが,基本的には同じものとなっております。 730: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 731: ◯ 13番(西村 あつ子議員) ホームページに掲載されているとおりだということですけれども,ちょっと私気がついたんですけれども,お水が入っていないようですが,ぜひお水を入れてほしいと思います。水は一番飲みやすい水分でありますし,また薬を飲んだりするのに必要なので,ぜひ考えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 732: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 733: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 薬を服用する際に水が必要だということは十分に認識しております。ただ,行動は制限されますが,外出することなく家庭内で水は手に入れることができるため,入れていないところでございます。架電の際に水筒やペットボトルを再利用されているなど,市民の皆様が工夫されているお話を伺っております。現状では,箱詰めをしている段ボールのスペースに余裕がない状況でございますので,いただいた御意見を参考に,内容の再検討をする場合には考慮してまいりたいと考えております。 734: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 735: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 確かにお水は自宅で確保できますけれども,陽性となり,家の中で隔離されている場合は,共同生活の場の水道は陽性者には大変使いにくいと思います。今は分かりませんけれども,東京都は2リットルのペットボトル6本の支援がありますので,ぜひ検討をお願いしたいと思います。  また,陽性者が増えて東京都の食料支援は,知人などからの食料支援が受けられない人や,ネットなどで食料が購入できない人というふうになりましたけれども,食料支援は大変に助かりますので,配送は大変だと思いますけれども,担当課のほうでは引き続きお願いしたいと思います。  次に,政府は陽性でも無症状でマスクの着用などの感染対策をしていれば,生活必需品を買いに外出することを認めるというようなことを検討している,このような報道があります。自治体の食料支援などの負担軽減ともなるわけですが,感染リスクを広げる懸念があります。  現在,陽性者には外出しないよう求めていますが,政府での方針転換が行われた場合に,市としてはどのように対応していくのでしょうか。 736: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 737: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 政府が方針転換をして,マスクなど感染対策をした陽性者が自宅から外出することを認めた場合には感染リスクの拡大という懸念は残りますが,政府としての決定でございますので,その理由などの確認も含め,東京都の動向も確認して対応していくことになります。  一方,昨日付で,この辺のまた変更,自宅療養者に対する扱い方の変更等の文書が届いておりますので,それによってまた,刻々と新しい情報が送られてきていますので,その辺も注視しながら対応してまいりたいと考えています。 738: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 739: ◯ 13番(西村 あつ子議員) ぜひお願いいたします。  先日,知り合いの方から,高齢のお母さんを介護している息子が陽性になってしまったという連絡をもらいました。私が分かる範囲での情報をお知らせしたのですが,その方の話では,息子は38度以上の熱があって,喉の痛みがひどくて水分を取るのもやっとだという状況でした。お母さんの食事は作れる状態でなかったのでやむを得ず,陽性になっているのだけれども,お弁当を買いに出かけたということを伺いました。食料品の支援があるということも伝えてもらいまして,その後支援が受けられたということです。  厚生労働省は,無症状の場合であっても感染させる可能性があるとされていますので,どのような状況になっても,感染拡大のリスクを減らすよう,LINEなどを活用して広報していただきたいと思います。  現在では,濃厚接触者については追跡しないということになりましたけれども,学校や保育園,学童クラブなどの感染状況はどのようになっているのか伺います。また,追跡しないことへの感染リスクについては,どのように考えているのでしょうか。 740: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 741: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 保育園,学童クラブに関して答弁申し上げます。  感染状況でございますが,園児,児童,職員とも感染者,濃厚接触者が日常的に発生しております。状況に応じて登園を控えていただいたり,クラス休園や園全体を休園する施設もございます。  また,保育施設における濃厚接触者の特定につきましては,令和4年7月22日から保育所,幼稚園,認定こども園,学童クラブにおいて,保健所での積極的疫学調査及び濃厚接触者の特定は実施しないとの運用になりました。ただし,マスク着用等の基本的対策の徹底が困難である場合も考えられるため,個別の事情に応じて柔軟に対応することは差し支えないものでございます。  そのため,基本的に濃厚接触者を特定はしておりませんが,特に感染拡大が収まらない状況の中では,施設内での感染可能性も考慮しながら,個別に対応する必要があると考え,そのように対応しております。 742: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 743: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 小・中学校の感染状況は1学期に比べて落ち着いておりますが,夏季休業期間を経て,家庭内感染等,みなし陽性も含めますと,1日当たり数件から10数件の報告が来ております。  なお,学校においては感染防止対策を徹底しているため,これまでもクラスターが発生している事例はございません。同一クラス内,学年内に陽性者が多数発生しており,感染拡大が懸念される場合は,学校医の先生の助言に基づき,適宜学級閉鎖や学年閉鎖を実施しており,クラスター発生の未然防止に努めております。  また,児童・生徒の生活の場は学校だけではないため,各御家庭において,陽性者との濃厚接触の可能性があるような状況があれば,まずは出席を控えていただき,慎重な健康観察や,状況に応じて医療機関の受診や検査をお願いしており,保護者,学校,教育委員会が連携協力することで,感染拡大防止に努めております。  今後も学びを止めないことを念頭に,感染防止対策を徹底してまいります。 744: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 745: ◯ 13番(西村 あつ子議員) それでは,保育園,学童,学校の抗原検査キットの在庫状況について伺います。 746: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 子ども家庭部長。 747: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 公立保育園,学童保育所等につきましては,東京都の集中検査を活用し,毎週職員の抗原検査を行っております。これは事前に申込みをして必要数を箱単位で送付していただくもので,常時ある程度余裕があるような状況でございます。 748: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 教育部長。 749: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校教育課では,抗原検査キットをまとめて保管しており,これを必要に応じて各校へ配付しております。令和4年8月30日現在で120回分の在庫がございます。 750: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 751: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 抗原検査はある程度の症状が出ている人には有効ですが,ウイルス量が少ない場合はPCR検査が有効となります。私たち市議団は,保育園や学校などで働く職員への定期的なPCR検査の実施を繰り返し求めていましたけれども,感染拡大を極力抑えるための対策の一つとして,定期的なPCR検査,これについては答弁は求めず,再度要望させていただきます。  次に,現在市内でのPCR検査の実施状況について伺います。あわせて,東京都と連携し無料のPCR検査を増やし,抜本的な体制強化が必要だと思いますが,いかがでしょうか。 752: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 753: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市内医療機関における検査状況は,PCR検査は最大限対応している状況で,抗原検査キットを活用している医療機関も多くなっております。第6波の2月は2,632件を超える検査件数となっており,8月の医師会からの速報によると,8月は3,000件を超える検査件数になっていると考えております。  発熱などの症状のない無症状の都民の方の感染拡大傾向時の一般検査事業は,知事が認める当面の間実施しております。狛江市内で実施している検査機関は以前よりも3か所増えまして,5か所ございます。その場所は,クスリのナカヤマ薬局和泉多摩川店,狛江無料検査場,アイン薬局,クオール薬局狛江店,クオール薬局狛江2号店でございます。  また,都では8月1日から20代限定で有症状者に対して抗原キットを配付する事業を開始し,8月3日より陽性者登録センターが開始されております。現在は40代まで対象が広げられておりますので,医療機関の逼迫を解消するための方策を実施していると認識しているところでございます。 754: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 755: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 今現在5か所に増えているということですが,検査キットが不足している状況だと思います。PCR検査キットがありませんと貼り紙をしてあるところもあるようですが,在庫状況はどうなっているのか,希望者が検査を受けられる状況になっているのか,現状について伺います。 756: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 757: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) PCR検査キットは不足しているため,貼り紙をして周知している検査場があることは伺っておりますが,抗原検査キットを活用して検査は継続しております。  そのほか薬局におきましては,抗原検査キットでの検査となっております。キットの在庫につきましては,準備できていない場合などもあり状況は正直言って様々でございます。  また,薬局では,薬剤師が処方の間で検査を行っており,1日の対応に人数に限りがあるため,お断りする場合もあるとは伺っております。 758: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 759: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 分かりました。  保健所の負担軽減のために,自身の健康状態を知らせるMy HER-SYSが広く活用されております。My HER-SYSは,毎日検温結果や体調などをメールで保健所へ知らせます。医療機関で入力するHER-SYSの概要について,厚生労働省では,保健所等の業務負担軽減や関係機関との情報共有・把握の迅速化を図るとされております。  市内の医療機関で働く方の話です。「現場が大変,具体的にはHER-SYSの入力などが大変で,マンパワーの支援が欲しい。市が現場の聞き取りをしてほしい」,こういうお話でした。私たち市議団は,そうした声を受けて初日の補正予算に対し組替予算を提出し,大変な中で頑張っている医療機関への支援を盛り込みましたが,残念ながら否決となりましたが,医療機関への財政支援をしていただきたい,このように思いますが,いかがでしょうか。 760: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 761: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和4年度狛江市一般会計補正予算(第2号)の編成替えを求める動議におきまして,発熱外来の医療機関に対する補助金を提出いただきましたけれども,発熱外来を実施している医療機関も大変ではございますが,その他の医療機関におきましても,事業を継続していただけていることで役割分担ができていると,こういう形になっております。発熱外来だけに対象を絞ることは,現在のところ考えていないところでございます。  令和4年第2回定例会狛江市補正予算第1号の議決をいただきまして,医師会,歯科医師会,薬剤師会に加入する医療機関に対しまして,事業を継続していただくために10万円の補助を実施しているところでございます。 762: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 763: ◯ 13番(西村 あつ子議員) もちろんどこの医療機関も2年半にわたり大変な御苦労を重ねております。私たちは,第7波の感染拡大の状況を鑑みた中で,特に発熱外来を実施している医療機関に対し,緊急性があるとして組替えを提案しました。  医師会などに加入する医療機関に,事業継続のための10万円補助を実施しましたが,感染リスクが高い状況で頑張っていらっしゃる医療機関に対して,再度前回同様の支援をしていただきたい,このことを改めて要望します。
     この質問の最後です。  現在,My HER-SYSの導入で保健所から陽性者への連絡は以前と比べて減っている面もあるでしょうが,6市を管轄する多摩府中保健所の体制は依然として厳しい状況です。感染者の拡大で療養施設や入院の調整も相当数増え,医療機関同様に保健所体制も逼迫していると思います。  例えば,送信されてきたMy HER-SYSでの健康状態が悪化している場合や,連絡のない方への対応ができているのかどうか心配するところです。保健所体制の現状について伺います。 764: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 福祉保健部長。 765: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 第6波におきましては1,000件以上の新規発生届を受理している状況でしたが,第7波におきましては2,000件以上の新規発生を受理している状況でございます。  保健所の対応状況は,第6波の1月から感染拡大時緊急体制となった際に整えた状態となっており,SMSによる状況確認を送り,感染者本人にHER-SYSに感染者情報を入力していただくようにしている状況でございます。非常に大変なときは,保健所は一日中電話の外線が埋まっている状況で,架電が必要な事例も多く,大変多忙な状況ではありますが,保健所のほうで全体で協力し合って対応していると確認しております。  また,自宅療養サポートセンターうちさぽ東京などをつくりまして,自宅療養者支援の連絡窓口となって対応していただいている状況でございます。 766: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 767: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 多摩府中保健所は狛江を含む6市を管轄していますが,人口規模がほかの保健所と比較して大き過ぎます。狛江保健相談所は25年前の1997年3月に廃止され,18年前の2004年3月に狛江調布保健所が廃止され,今の体制となりました。  私は保健所が廃止されたときの人口を調べてみましたが,1997年1月1日の狛江市の人口は7万2,816人,調布市は19万6,127人,2004年1月1日の狛江市の人口は7万5,239人,調布市は20万8,040人,そして2022年1月1日の狛江市の人口は8万3,075人,調布市は23万3,554人でした。1997年から2022年の間に,人口増加数は狛江市で1万259人,調布市は3万7,427人,両市を合わせると4万7,686人もの人口が増えています。  人口増は狛江市と調布市に限ったことではなく,多摩府中保健所が管轄するほかの市でも同様であると思います。人口が増えた上に,日々コロナ感染への対応に追われている状況の中,保健所体制が変わっていないというのは大きな問題です。東京都に対しては,引き続き調布市と狛江市へ保健所設置を繰り返し求めていただきたいと思います。  それでは3問目,安心・安全なまちづくりについてです。  市長は2期目の公約として,安心で安全なまちづくりを公約しました。その中の一つが,「市民の誰もがより生きやすい,安心して暮らせる平和なまち,お互いに支えあい助けあうやさしいまちへ」ということが掲げられていますが,今後の具体的な取組について伺います。 768: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市長。 769: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 公約にございます,「誰もがより生きやすい,安心して暮らせる平和なまち,お互いに支えあい助けあうやさしいまち」というのは,様々なまちづくりに関することでございまして,私の政治信条として,全ての取組に通じる基本的な考えとした申し上げたものでございます。 770: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 771: ◯ 13番(西村 あつ子議員) もっと具体的な取組を伺いたかったのですが,今後の機会で伺っていきたいと思います。  また,公約の2つ目である「令和元年東日本台風(台風第19号)規模でも浸水しないまちへ」,これについて伺います。  浸水対策についての住民説明会の内容は,先日,質問で出されていたので割愛します。  六郷樋管と猪方樋管,この2つの樋管に排水ポンプを整備するということですが,その概要について伺います。 772: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 環境部長。 773: ◯ 環境部長(門井 淳君) 対策案の概要でございますが,各排水樋管の上流側にポンプ施設と吐出水槽を設置いたします。ポンプ施設から吐出水槽へ雨水を排水し,吐出水槽と河川の水位差を利用して水位の低い河川に排水するものでございます。 774: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 775: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 完成は6年後の令和10年度となっていますが,一日でも早い設置が望まれますが,前倒しでの完成の可能性について伺います。 776: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 環境部長。 777: ◯ 環境部長(門井 淳君) 説明会でお示しした対策案の想定スケジュールは,ポンプ規模を基に標準的な期間を見込み,加えて猪方排水樋管の流域については,用地取得が見込みどおりに進むものという条件で期間設定しております。  今後,両樋管の流域とも工事を実施するための基本設計等を行い,現場条件に合わせた具体的な検討を実施することで,詳細なスケジュールが組めるものと考えております。 778: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 779: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 猪方流域については用地の取得が必要ですので,時間がかかる可能性もあります。被害に遭われた方々は,ポンプが一日も早く完成するよう求めています。特に,猪方排水樋管流域ではまだ用地が確保されておらず,被害に遭われた方々は一日も早く用地確保をと求めております。ぜひどちらもポンプ設置を急いでいただきたいということを要望します。  今後,大きな台風が発生する可能性は非常に高いですが,完成までの浸水被害を出さない対策について伺います。 780: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 環境部長。 781: ◯ 環境部長(門井 淳君) これまで国,都,市が連携して取り組んでまいりましたハード対策,ソフト対策及び市民の皆様の御協力を得ながら,浸水被害の軽減に努めてまいりたいと考えております。 782: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 783: ◯ 13番(西村 あつ子議員) それでは,多摩川の土砂の定期的な撤去が必要となりますが,今後の対策について伺います。 784: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 環境部長。 785: ◯ 環境部長(門井 淳君) 多摩川の管理者である国土交通省京浜河川事務所に確認したところ,現在,多摩川緊急治水対策プロジェクトで行っている河道掘削・樹木伐採とは別に,5年に一度測量を行い,中州の状況や水面下の土砂の堆積状況を確認し,河川管理上支障となる土砂の堆積などが確認された場合は,河道を維持するための河道掘削・樹木伐採を行っているとのことでございました。 786: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 787: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 今回のシミュレーションでは,多摩川の土砂の掘削などで,石原観測所で水位が60センチ下がることが大前提となっており,それを前提に強力な排水ポンプを設置することで,3年前の台風程度の豪雨があっても浸水を出さないことができる,そういう内容となっております。  そういう点では,多摩川の土砂が蓄積すると浸水被害が出てしまうことになります。ぜひ,今後3年前の台風程度の豪雨があっても浸水被害を出さないために,国に対して定期的な土砂の撤去を求めていただきたいですが,いかがでしょうか。 788: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 環境部長。 789: ◯ 環境部長(門井 淳君) 国に対しましては,様々な機会を通じて多摩川の治水対策を要望しているところでございます。引き続き多摩川の治水安全度の向上に資する事業の推進と適切な維持管理を要望してまいります。 790: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 791: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 常設される排水ポンプについて伺います。  私たち市議団では,浸水被害を二度と出さない対策の一つとして,議会での一般質問や予算・決算特別委員会での質疑,また市長への要望書の中でも繰り返し強力な排水ポンプを設置するよう要望し続けてまいりました。  浸水被害発生後すぐの第4回定例市議会での一般質問では,鈴木えつお議員が強力な排水ポンプの設置を求めましたが,その際の環境部長の答弁は,「狛江市の雨水を強制的に多摩川に排水することは,多摩川下流域の洪水を増長してしまう可能性があることから,慎重に検討する必要がありますが,排水ポンプの設置も対策の一つではありますので,原因究明委託の中で検討し,ほかの対策と比較できるようにしたいと考えております。」このような答弁でした。今回の常設排水ポンプの設置に至った経緯と有効性について伺います。 792: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 環境部長。 793: ◯ 環境部長(門井 淳君) 令和元年東日本台風と同等の降雨に対し,浸水被害を発生させない「再度災害防止」を目標として,国,都,専門家を交え,様々な角度から対策案の検討を進めたところ,貯留施設では目標を達成することができず,ポンプ施設で目標を達成することが確認できました。  また,多摩川への排水につきましては,多摩川緊急治水対策プロジェクトにおいて,管理者である国土交通省京浜河川事務所が河道掘削や堤防整備等を行うことで,令和元年東日本台風と同規模の洪水に対して安全に洪水を流すことができる計画高水位以下にするとしており,京浜河川事務所にも確認を取った上で,ポンプ施設案を採用することとしたものでございます。 794: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 795: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 今回の強力な常設の排水ポンプの整備方針は大きな前進です。ぜひポンプの設置を一日も早く実現するため,東京都の補助金の増額など財政確保策も進めていただきたいと思います。  次に,3つ目の公約,「都内で一番犯罪の少ないまちへ」の取組の具体化について伺います。 796: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市長。 797: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 私が公約といたしました「安心で安全なまちづくり」の一つといたしまして,「都内で一番犯罪の少ないまちへ」を掲げております。  調布地区防犯協会狛江支部連合会をはじめとする地域の皆様や調布警察署,調布市などと一体となって効果的な防犯施策を推進し,自転車窃盗対策,また特殊詐欺の被害防止,これを中心といたしまして刑法犯罪認知件数を減少させることで,「都内で一番犯罪の少ないまちへ」の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 798: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 799: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 特殊詐欺被害はなかなかなくなりません。犯罪グループは様々形態を変えながら,特に高齢者を狙う大変卑劣な犯罪です。過去5年間の被害件数と被害総額について伺います。 800: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 総務部長。 801: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市内の特殊詐欺被害の年別件数と被害額でございますが,認知件数,被害金額の順で答弁させていただきます。  平成29年は34件,2,544万1,717円,平成30年は30件,1億3,624万3,016円,平成31年は28件,5,237万5,616円,令和2年は27件,4,039万6,821円,令和3年は38件,7,954万4,401円でございます。 802: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 803: ◯ 13番(西村 あつ子議員) まだまだ被害額が多くて,本当に被害に遭われた方がいらっしゃるということに胸が痛みます。  被害防止の対策として,電話機に取り付ける自動通話録音機は,特殊詐欺被害を防ぐ一つの有効的なものであると思います。現在の貸出台数について伺います。併せて在庫状況についてもお伺いします。 804: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 総務部長。 805: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 自動通話録音機の貸付事業は,平成27年度東京都の貸付事業に始まり,翌平成28年度からは市の事業として取り組んでいるものでございます。貸出台数でございますけれども,東京都事業分130台を含めまして,令和4年8月末時点で1,257台,在庫のほうは173台でございます。 806: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 807: ◯ 13番(西村 あつ子議員) まだ173台の在庫があるということですね。  機会があるごとに,特殊詐欺被害に遭わないように注意喚起をしていくことが大変重要ですけれども,その機会の一つが高齢者福祉大会でした。高齢者福祉大会は参加者も多くて,被害を改めて確認できる機会だったと思います。こまえ安心安全情報メールなどでも注意喚起をしておりますけれども,高齢者で登録している方は少ないのではないかと思います。注意喚起を促すことだとか,自動通話録音機の貸出しなどを案内したチラシをデイサービスのような高齢者が利用する施設などで配布するなど,コロナ禍での取組が必要だと思いますが,いかがでしょうか。 808: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 総務部長。 809: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 昨年は高齢者対象の新型コロナワクチンの集団接種会場で特殊詐欺防止のチラシを配布し,注意喚起を行ったところでございます。  今後につきましても関係部署と連携しまして,引き続き効果的な特殊詐欺被害の防止に取り組んでまいります。 810: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 811: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 昨年のことですけれども,知り合いの方が息子を名のる電話を受けて,家で保管している現金の金額を教えてしまいました。その後に息子に電話をして詐欺電話だと発覚して,調布警察署に相談して,アポ電強盗の可能性があるので,数日間ホテルに滞在しておりました。自動通話録音機の普及啓発とともに,犯罪から市民を守る取組,さらにお願いしたいと思います。  市長は犯罪発生件数が狛江市は少ないと話されていますが,その評価について伺います。 812: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 市長。 813: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 令和3年中の市内刑法犯罪認知件数は,人口1,000人当たりで都内の区市で4番目の少なさでございました。また,令和4年度狛江市前期基本計画の指標に対する市民アンケートから,狛江市が治安のよいまちだと感じる市民の割合は92,6%と把握しているところでございます。これは,先ほど答弁させていただきました地域,また関係機関との連携した取組の成果として,市民の皆様にも狛江市の治安のよさを感じていただいている,こういったことで受け止めているところでございます。  市の防犯への取組を紹介するチラシを作成いたしまして,不動産会社で市内転入を検討する方に配布し,治安のよさを,また市の強みとしてPRするなど努めているところでございます。 814: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 815: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 市民の皆さんや関係機関の皆さんと連携を進めながら,犯罪の少ないまち,引き続き進めていただきたいと思います。  最後に,防災センターは災害時での拠点となる大切な場所となります。防災センターの役割を改めて伺います。  また,防災センターの建設に至った経緯についても改めてお願いします。 816: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 総務部長。 817: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 防災センターの役割でございますけれども,防災の拠点となる施設でございまして,災害時に迅速な災害対策本部を設置し,防災機関相互の情報連絡や応援要請のほか,災害に関する様々な情報の収集,分析,災害対策の審議・決定・指示を迅速かつ円滑に行い,できる限り被害を抑制する役割がございます。  建物の機能といたしましては,免震構造を採用することで大地震後でも構造体の補修をすることなく使用できる耐震性能を有しております。また,業務継続の観点から基幹システムを防災センター内に設置し,また,屋上に設置した大型の非常用発電機により3日間無給油で電力を供給することが可能なものでございます。  防災センター建設に至った経緯でございますけれども,平成18年度に庁舎の耐震診断を行った結果,2階から4階で耐震性能が不足していることが判明いたしました。この診断結果を受けまして,平成19年第3回定例会で武蔵野市防災センターの例を挙げ,ホストコンピューターの保護や事業継続の重要性の指摘をいただいております。これらの御指摘をいただき,平成21年12月に策定いたしました狛江市公共施設再編方針では,市民ひろばの一部に防災機能を有した防災センターを新たに整備し,本庁舎については延命化を図るための必要な改修を行うことが示されたところでございます。  これを受けまして,平成22年度には狛江市庁舎耐震改修及び増築工事基本計画策定委員会を設置いたしまして基本計画を取りまとめたところでございます。 818: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 13番西村議員。 819: ◯ 13番(西村 あつ子議員) 引き続き,犯罪のない,安心して住めるまちづくりは大切ですので,さらなる取組を進めてください。  今回の市長選挙では,市長は,「安心・安全」を公約やビラ,演説などで訴えられていましたが,私少し気になるところがありました。それは,狛江駅での第一声です。市長は具体例を挙げられたようですが,かつての共産市政でできなかったことは,私たちの命に関わる「安心・安全」ということ,このような発言をされていたのではないかなというふうに思います。  矢野市長の在籍した16年間は,石井市長時代の多額な借金返済に追われた期間でした。そうした中でも2012年には小・中学校の耐震化が完了し,その後,保育園の耐震化も完了,二中地域でスタートした避難所運営協議会を広げ,家具転倒防止器具の設置を進め,設置は26市でトップとなりました。  そして議会での発言です。庁舎耐震改修の中で防災センターを建設することとし,いざというとき直ちに災害対策本部が行動できるようにするとともに,市役所の基幹系システムをここに移設することによって災害後でも業務の継続を可能にすると説明し,防災センターの建設を進めました。  また,市民の皆さんによる安心・安全パトロールや関係機関の協力で,犯罪発生件数はピーク時から半分に減少し,下から3番目となり,それらがベースとなり,前市長のときに最も犯罪が少ない自治体となりました。市長がどのような思いでおっしゃったのかは分かりませんけれども,矢野市政でも命に関わる安心・安全をきちんと取り組んでいました。市長も御存じのことであり,一緒に進められてきたと思います。  そして,一つですね。応援に入った萩生田大臣の話です。狛江市は1990年代から割と混乱が続いていた,このような発言をしていたようです。石井市長は突然辞職し,その後贈収賄で逮捕されました。そして,前市長はハラスメントで辞職しました。2つの不祥事は全国的なニュースとなりましたが,当然ながら大臣は御存じでしょうし,この2つを問題視されていたのでしょうかね。私はずっと狛江市に住んでいますので,狛江市は大変よいまちだと思っています。安心して暮らせるまちをさらに進めていくよう,私たち市議団も今後も様々な提案をしていきたいと思います。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 820: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 821: ◯ 副議長(鈴木 えつお議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 6時00分 延会
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