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  1. 狛江市議会 2022-03-30
    令和4年第1回定例会(第5号) 本文 開催日: 2022-03-30


    取得元: 狛江市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-20
    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2022-03-30 令和4年第1回定例会(第5号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 287 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 2 : ◯ 議会運営委員長(三角 たけひさ議員) 選択 3 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 4 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 5 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 6 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 7 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 8 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 9 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 10 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 11 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 12 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 13 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 14 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 15 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 16 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 17 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 18 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 19 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 20 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 21 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 22 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 23 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 24 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 25 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 26 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 27 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 28 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 29 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 30 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 31 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 32 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 33 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 34 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 35 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 36 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 37 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 38 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 39 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 40 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 41 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 42 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 43 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 44 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 45 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 46 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 47 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 48 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 49 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 50 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 51 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 52 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 53 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 54 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 55 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 56 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 57 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 58 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 59 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 60 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 61 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 62 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 63 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 64 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 65 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 66 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 67 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 68 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 69 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 70 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 71 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 72 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 73 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 74 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 75 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 76 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 77 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 78 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 79 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 80 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 81 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 82 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 83 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 84 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 85 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 86 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 87 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 88 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 89 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 90 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 91 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 92 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 93 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 94 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 95 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 96 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 97 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 98 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 99 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 100 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 101 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 102 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 103 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 104 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 105 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 106 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 107 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 108 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 109 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 110 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 111 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 112 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 113 : ◯ 予算特別委員長(太田 久美子議員) 選択 114 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 115 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 116 : ◯ 議会運営委員長(三角 たけひさ議員) 選択 117 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 118 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 119 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 120 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 121 : ◯ 11番(栗山 たけし議員) 選択 122 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 123 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 124 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 125 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 126 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 127 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 128 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 129 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 130 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 131 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 132 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 133 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 134 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 135 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 136 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 137 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 138 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 139 : ◯ 9 番(辻村 ともこ議員) 選択 140 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 141 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 142 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 143 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 144 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 145 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 146 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 147 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 148 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 149 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 150 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 151 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 152 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 153 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 154 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 155 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 156 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 157 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 158 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 159 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 160 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 161 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 162 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 163 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 164 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 165 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 166 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 167 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 168 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 169 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 170 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 171 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 172 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 173 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 174 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 175 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 176 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 177 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 178 : ◯ 10番(しの 浩司議員) 選択 179 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 180 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 181 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 182 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 183 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 184 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 185 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 186 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 187 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 188 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 189 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 190 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 191 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 192 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 193 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 194 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 195 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 196 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 197 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 198 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 199 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 200 : ◯ 総務文教常任委員長(栗山 たけし議員) 選択 201 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 202 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 203 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 204 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 205 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 206 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 207 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 208 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 209 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 210 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 211 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 212 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 213 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 214 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 215 : ◯ 社会常任委員長(佐々木 貴史議員) 選択 216 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 217 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 218 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 219 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 220 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 221 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 222 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 223 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 224 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 225 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 226 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 227 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 228 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 229 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 230 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 231 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 232 : ◯ 議会運営委員長(三角 たけひさ議員) 選択 233 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 234 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 235 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 236 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 237 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 238 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 239 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 240 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 241 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 242 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 243 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 244 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 245 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 246 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 247 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 248 : ◯ 建設環境常任委員長(岡村 しん議員) 選択 249 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 250 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 251 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 252 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 253 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 254 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 255 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 256 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 257 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 258 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 259 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 260 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 261 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 262 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 263 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 264 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 265 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 266 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 267 : ◯ 議会事務局長(小川 みゆき君) 選択 268 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 269 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 270 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 271 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 272 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 273 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 274 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 275 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 276 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 277 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 278 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 279 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 280 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 281 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 282 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 283 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 284 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 285 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 286 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 287 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ただいまから本日の会議を開きます。  最初に議会運営委員長の報告を求めます。議会運営委員長。 2: ◯ 議会運営委員長(三角 たけひさ議員) それでは議会運営委員会の報告をさせていただきます。  本日の議事日程につきましては,お手元に配付してあるとおりでございます。  日程第1,一般質問については,3月7日に引き続き一般質問を行うものでございます。  日程第2,行政報告については,市長からの報告でございます。  日程第3,議長報告につきましては,定例会招集日に報告以降の例月出納検査等の報告でございます。  日程第4,議案第4号から日程第21,議案第20号までにつきましては,予算特別委員会,各常任委員会に付託された事件の審査の経過及び結果の報告をそれぞれ委員長が行うものでございます。  日程第22,同意第1号は当初から予定されていた議案で,人事案件のため無記名の投票により議決をお願いするものでございます。  日程第23,議員提出第1号から日程第24,議員提出第2号までの2件につきましては,委員会付託を省略して本会議即決で議決をお願いするものでございます。  日程第25につきましては,閉会中の議員派遣の議決をお願いするものでございます。  以上,よろしく御審議をいただきますようお願いいたしまして,報告とさせていただきます。 3: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で議会運営委員長の報告を終わります。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 4: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。10番しの浩司議員。 5: ◯ 10番(しの 浩司議員) 皆さん,おはようございます。本日はこの時間を取っていただきありがとうございます。  それでは通告に従いまして質問をさせていただきます。  まずまん延防止等重点措置も明け,既に卒業式,修了式も済み新年度の準備に入ってはいますが,確認も含めて質問をさせていただきます。
     2020年3月から5月までの間,コロナ禍における初めての休校から最善を願いながら最悪に備え教育を止めないという理念の下,学校行政に取り組んでいただきましたが,今回のオミクロン株による学校への影響について,2020年3月の初めての休校からこれまでの休校,学級閉鎖の状況と今年に入ってからの状況についてお伺いをいたします。 6: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 7: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 全国一斉臨時休校後の新型コロナウイルス感染症に伴う学級閉鎖等の臨時休校措置につきましては,令和4年3月10日現在までの累計で学級閉鎖が6校で18学級,学年閉鎖が2校で2学年となっております。全てが令和4年に入ってからのものでございます。 8: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 9: ◯ 10番(しの 浩司議員) 全てが令和4年に入ってからとのことですが,3学期という学校として集大成である時期の学級閉鎖での影響と最悪に備えどのような準備をされたのか,またどのような検証をされてきたのかをお伺いいたします。 10: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 11: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 3学期に入っての学級閉鎖であり,1年間の学習のまとめの時期であるとともに受験などを控えている状況でございましたので,児童・生徒への学習保障という点が一番懸念されるところでしたが,本市では今年度の早い段階から感染症の拡大による臨時休業や学級閉鎖などを想定し,児童・生徒の学習保障という観点からタブレット端末を活用したオンライン学習の準備を進めてまいりました。  具体的には,昨年の大型連休中の平日3日間の午後,児童・生徒がタブレット端末を自宅に持ち帰り,学校と家庭における双方向のオンライン学習を試行しております。また,授業におけるタブレット端末の効果的な活用はもちろん,家庭学習における活用や授業と家庭学習をミックスしたシームレスな単元学習に取り組んだ学校もございました。さらに,教員が自宅待機を余儀なくされることも想定し,教員の自宅から学校の教室へ授業配信を行った例もございました。万が一を想定した取組により,学級閉鎖になった際もオンライン学習の準備が整っていたことから,授業のライブ配信や課題のやり取りなどを行うことで児童・生徒の学習保障を担保できたものと考えております。  また,直接の学級閉鎖の影響ということではございませんが,オミクロン株の急速な拡大により,予定した宿泊学習についてやむを得ず延期をした学校もございました。 12: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 13: ◯ 10番(しの 浩司議員) それではオンライン学習への保護者,児童・生徒の評価はどのようなものであったのかをお伺いいたします。 14: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 15: ◯ 教育部長(上田 智弘君) オンライン学習に対して児童・生徒からは,オンラインであっても顔を合わせることができてうれしい,楽しくオンライン学習に参加することができたという声が上がっています。保護者からは,学びを止めることなく学習の保障につながりありがたい,オンラインで学習できる状況を設定してくれたことに感謝しているといった御意見もいただいております。また,教員からは学校や学年で配信の仕方を試行錯誤し,スムーズに配信できるようになってきた。定期考査前であったが,生徒がオンラインで学習することができてよかったという報告を受けております。 16: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 17: ◯ 10番(しの 浩司議員) 休校はなかったものの,最善を願いながら最悪に備え教育を止めないという理念の下,早い段階から最悪を想定し学校が準備に取り組んでいただき,また家庭,そして学童保育とか他の部署等にも協力をいただいた成果が学級閉鎖の中でも,うれしい,楽しい,感謝という評価につながっているということを確信いたします。  多くの保護者より質問されるのですけれども,このタブレットが壊れた場合の対応についてどのようになっているのかをお伺いいたします。 18: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 19: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在タブレット端末が破損などをした場合は予備機で代用する対応を行っております。特に保護者へ弁済を求めたことはございません。 20: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 21: ◯ 10番(しの 浩司議員) それでは現在の破損等の発生状況についてお伺いいたします。 22: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 23: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 破損の状況といたしましては,例えば理科の授業の際,外で植物の成長を撮影するときに誤って落下させて破損してしまうなどの授業中に発生することが最も多く,次いで自宅学習のときの破損となっております。使用頻度が上がれば上がるほど破損のリスクは高くなりますが,活用してこそのタブレット端末ですので,取扱いには十分注意しながらも活用の促進を図っていきたいと考えております。 24: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 25: ◯ 10番(しの 浩司議員) 弁済を求めるものではなく予備機で対応できているということが確認できました。ただ,丁寧に扱っていても子供がやることですから壊れることも想定できますし,機械などで破損以外にも恐らく故障ということもあるでしょうから,児童・生徒の手元にないという状況だけは作らないようにお願いをしたいと思います。  それでは小学校6年生と中学校3年生の卒業後のタブレットの扱いについてお伺いをいたします。 26: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 27: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現状では,小学校6年生と中学校3年生の卒業時には返却チェックシートを使用し,タブレット端末の破損や汚損,充電アダプターなどの周辺機器,キーボードで正常に入力できるかなどを確認した上で学校に返却をしてもらっております。その後,保守業者の作業により,小学校で使用しているiPadは新2年生のアカウントで使用するための設定をします。また,新中学1年生が使用するウィンドウズタブレットは小学校で使用していた自分自身のTeamsのアカウントでログインすることができるため,すぐに使用することができる状態になっております。  今後は小・中学校9年間の指導に一貫性を持たせるため,中学校で使用するタブレット端末を小学校と同様にiPadへ移行していく予定でございます。なお,一般的にタブレットの耐用年数は4年間であることから,小学校2年生と小学校6年生で新しいタブレットを貸与し,耐用年数終了後のタブレットにつきましては,予備機及び教員機等として充当するとともに,将来的にはタブレット端末を義務教育終了後に譲渡することで引き続き家庭学習などで活用してもらいたいと考えております。 28: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 29: ◯ 10番(しの 浩司議員) 現状では卒業生は返却し下級生へ下ろすことを確認しました。卒業後の入替えはデータが残るなど事故なくスムーズにお願いをいたします。また今後については,令和3年第2回定例会の一般質問でタブレットの小学校から中学校への持ち上がり,また,機種の入替えのタイミングについて私から言及をさせていただきましたが,それが形になっていくことだと認識をいたしました。ぜひ計画的にスムーズに進めていただくことをお願いいたします。  それでは次に給食についてお伺いをいたします。  学校給食の意義と役割についてお伺いをいたします。 30: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 31: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校給食の意義,役割ですが,学校給食法第2条に「学校給食の目標」として次のとおり規定がされております。「適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること」,「日常生活における食事について正しい理解を深め,健全な食生活を営むことができる判断力を培い,及び望ましい食習慣を養うこと」,「学校生活を豊かにし,明るい社交性及び協働の精神を養うこと」,「食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め,生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと」,「食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め,勤労を重んずる態度を養うこと」,「我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること」,「食料の生産,流通及び消費について,正しい理解に導くこと」と定められております。狛江市においてもこれこそが学校給食の意義,役割であるというふうに考えております。 32: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 33: ◯ 10番(しの 浩司議員) 学校給食の意義と役割についてお伺いをいたしました。これにのっとり狛江の小・中学校には給食が提供されているということを確認いたしました。  小学校給食調理委託化の基本方針にのっとり令和2年で全校委託化が完了しましたが,これまでの経緯についてお伺いをいたします。 34: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 35: ◯ 教育部長(上田 智弘君) これまでの経緯でございますが,平成25年1月策定の狛江市第5次行財政改革推進計画(定員適正化編)において,効率的な行財政運営を行うためにも,市が行っている業務について,サービス提供にふさわしい実施主体を精査する必要があるとして,小学校給食調理については,質や安全に十分に配慮した上で平成26年度から委託化を進める方向性が示されました。  これを受け教育委員会では,小学校給食調理の委託化について安定した給食の供給体制を確保するとともに,学校給食の質や教育的意義を低下させずに実施するための検討を行い,その検討結果を踏まえ,平成25年5月に狛江市立小学校給食調理委託化の基本方針を策定しました。この基本方針に基づき平成26年度の狛江第五小学校を皮切りに順次委託化を進め,令和2年度の和泉小学校及び緑野小学校の委託化をもって全校の委託化が完了しております。 36: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 37: ◯ 10番(しの 浩司議員) 小学校給食調理委託化の基本方針の基本的な考え方ではデメリットも挙げられていましたけれども,これについては解決できているのかお伺いいたします。 38: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 39: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 基本方針の中で挙げられていたデメリットは2点ございました。1点目は役割の明確化です。各自治体で給食調理委託化に対する保護者の意見として,給食の味や質の低下,食材の安全性への懸念,衛生管理の問題などが寄せられておりました。それを踏まえ,学校や学校栄養士の役割と委託化する部分を明確にし,保護者等へ十分な説明が必要であると指摘されており,この点については,各学校でそれぞれ実施した委託化に関する説明会などで丁寧な説明を行うことで,委託化しても狛江市の給食の質・安全性は変わらないという保護者等との共通理解が得られたものと考えております。  2点目の食育への理解については,給食調理従事者の食育への協力と十分な人員配置や食育への取組などを業者選定の項目に加える必要があると指摘されており,この点についても業者選定プロポーザルにおける評価項目に食育事業への取組・考え方を盛り込んで評価・選定を実施するとともに,契約の際の仕様書にも各校の食育に関する取組への協力を明記することで課題解決を図っております。 40: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 41: ◯ 10番(しの 浩司議員) それでは委託化によってどのように変わったのか,またこれまでの取組についてお伺いをいたします。 42: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 43: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 給食調理の委託化に当たっては,経費及び管理業務の軽減を図りつつも,給食の質・安全性については委託化前と変わらないことを念頭に置いて,選定委員会による適正な業者選定を行ってまいりました。委託化後に各校で実施したアンケートにおいても,おおむね委託前と変わらない,またはおいしくなったとの評価を得ておりますので,狛江市においては適正に給食調理の委託化を実現できたものと考えております。 44: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 45: ◯ 10番(しの 浩司議員) 狛江市においては,適正に給食調理の委託化を実現できたというような答弁がございました。これは今まで給食調理に携わってくださった職員の皆様の力と引継ぎも大事だったのではないかなと思いますので,これまで携わってくださった方々には感謝申し上げたいと思います。  それでは学校や学校栄養士の役割と委託化する部分を明確にという答弁もございましたが,給食調理委託においては学校栄養士と委託業者の連携が重要かと思います。委託化後,学校栄養士と委託業者スタッフとの連携はどのようになっているか,また学校栄養士の配置についてどのようになっているかお伺いいたします。 46: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 47: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 各委託事業者には,仕様書で給食調理業務の経験豊富な従業員の配置を義務づけております。各学校では日々委託事業者の業務責任者が中心となり,学校栄養士との綿密な打合せの下,給食調理の現場を円滑に運営しております。また委託事業者の本社スタッフによる定期的な現場巡回により,学校栄養士から業務履行上の問題点や改善点などをヒアリングするなど適切なフォロー体制も構築しております。  なお,学校栄養士は,東京都教育委員会の基準では2校に1名の配置となっており,狛江市では栄養教諭1名と栄養士2名の配置となっております。それに加えて市職員の栄養士を3名配置することで,1校1名体制としております。 48: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 49: ◯ 10番(しの 浩司議員) 今回全校委託化を完了されたわけですが,全校委託化完了前に既に何校かが契約更新をしています。当初は3年ごとのプロポーザル実施予定であったものが変更になっておりますが,これはなぜかお伺いをいたします。 50: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 51: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 委託開始当初は市として初めての取組であり,給食の質や安全に重点を置いた業者選定に慎重を期するため契約可能期間を3年間としておりました。しかし,委託化を順次進めていく中で委託化による大きなトラブルなどは特に生じなかったこと,また更新のたびに業者が変わることにより,学校の給食現場において混乱が生じる可能性を未然に防止するとともに,事業の継続性も重視する必要があることから,平成31年度にプロポーザルを実施した和泉小学校及び緑野小学校から契約可能期間を5年間としております。 52: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 53: ◯ 10番(しの 浩司議員) 今回実は私,市内の小学校6校のうち5校で給食のシーンを参観させていただき,校長先生や副校長先生からお話を伺うことができました。どこの学校も校長,副校長から栄養士さん,そして,委託業者さんの評価が高くおいしい給食を提供しているというような言葉を聞いております。さらに言えば,やはり地元農家さんがおいしい野菜を提供してくださっているということも多く聞いていますので,引き続き児童・生徒においしい給食を提供していただければなと思います。  それでは市民まつりにおいて給食試食会をこれまで行っていたと思いますけれども,これの趣旨,また参加者の評判についてお伺いいたします。 54: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 55: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 市民まつりの給食試食会は,平成27年度から中学校給食センターで再開した中学校給食について,これまで中学校給食にあまり関わりのなかった市民の方々にも広くその取組を紹介することを目的に試行的に実施したものでございます。  参加者の方の評判ですが,試食後に行ったアンケートで94%の方からおいしかったとの評価をいただいております。 56: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 57: ◯ 10番(しの 浩司議員) 1月24日から30日は文部科学省が定める学校給食週間となっており,他の自治体や学校では様々な取組が行われているようです。狛江市ではどのような状況かお伺いいたします。 58: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 59: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市においても学校給食週間の機会を捉え,各校様々な取組を実施しております。例えば中学校給食では,昔の給食というテーマで昭和や平成のメニューを再現したり,地場野菜を使った丼などを提供しております。 60: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 61: ◯ 10番(しの 浩司議員) 自治体によっては,学校給食週間に合わせて市民向け試食会や市民食堂で数量限定で市民に給食を提供する試みもあるようです。私の周りにも狛江の給食を食べてみたいという方が多くいらっしゃいます。学校給食の意義や役割について,保護者や地域住民の理解を深め関心を高めるため,この学校給食週間に限らず,例えば中学生が修学旅行へ行っているときなどセンターに余裕があるときなどに,市民食堂や公民館を利用して市民向け給食試食会を開催することができないかどうかお伺いいたします。 62: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 63: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校給食の意義や役割について,保護者や地域の住民の方々の理解を深め関心を高めていただく取組は重要なことであるというふうに認識しております。一方で,学校や給食センター以外の場所での試食会の実施に関しては衛生面などの課題もあることから,コロナウイルス感染症が一旦終息した際には,試食会の実施も含め保護者などの理解・関心を高めることに寄与できる取組について,先進市の事例なども参考に検討したいというふうに考えております。 64: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 65: ◯ 10番(しの 浩司議員) おっしゃるとおり課題はたくさんあると思いますけれども,できれば多くの方に狛江の給食のよさを知っていただくということで,ぜひ御検討いただければと思います。  次にコロナ禍における給食の様子について,コロナ禍前の給食の様子と現在の様子の違いについてお伺いをいたします。 66: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 67: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在,感染拡大防止の観点から以前のように机を向かい合わせて食べることはせず,飛沫防止パーティションを使用し,一方向を向き黙食の対応を取っております。児童・生徒は以前より静かに給食の時間を過ごしているようでございます。 68: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 69: ◯ 10番(しの 浩司議員) 黙食に否定的,マイナスイメージの意見も散見するようですが,これについてどのように捉えているかお伺いをいたします。 70: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 71: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 黙食対応等により子供たちにとって給食の時間が味気ないものになっているというようなデメリットを指摘する一部報道などもございますが,以前より給食を味わって食べられるようになった,食事に集中できる時間が長くなったなどの児童・生徒からの前向きな声もあると聞いております。また黙食については,これまでも給食指導の中であえて黙食の時間を設け給食に集中する時間を作ることも実践していましたので,一概に黙食対応は望ましくない指導であるとは言えないというふうに考えております。  黙食を基本にしつつも,各学校において給食時間中に放送委員によるクイズや音楽を流したり,栄養士が当日のメニューについて説明を行うなど,給食を楽しめる工夫をして対応しております。 72: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 73: ◯ 10番(しの 浩司議員) 私はさっきも申し上げたとおり市内の給食のシーンを拝見させていただきました。黙食という言葉を見ると確かに暗い気持ちになってしまいがちですが,答弁にあるように,コロナ禍以前でももぐもぐタイムと称して食べることに集中する授業を設けていたので,子供は思ったほど苦痛ではないのではないかというようなこともお聞きをいたしました。  確かに見ると食事中は静かにはしているのですが,その前後,食事の準備のときはもちろん大声ではしゃべっていないですけれども,普通の会話をしながら準備をして,食事になるとしっかりと集中をして食べて,答弁にあったようにそれぞれ学校で放送で工夫をしたりして,決して楽しそうではないというよりも,実際現場を見るとある意味これが食事の姿かなという印象も受けました。  給食が終われば,またその後の昼休みには校庭に出て元気に遊んでいる子供の姿も見せましたし,実際このままでいいかといえばそうではありませんけれども,パーティションは取ってあげたいとか,あと準備とか片づけの時間がやはりかかるということを先生からも聞いていますので,変わっていく必要があると思いますが,そんなに暗いイメージではありませんでした。また一つ先生からは,この給食の時間,その黙食という言葉だけを切り取らず,学校に通える1日この時間全てを見て学校生活を判断してほしいということをおっしゃっていたので,これはごもっともだなという印象でした。  続いて,食べることに集中をして残食率が減るのかなと思っていたのですけれども,先日の別の議員からも質問があったので,このところを確認すると,実は残食率が増えているというような答弁でしたが,学校によっては減っているというところもありましたので,これは一概に全体的に増えているということではないんだなということも私自身確認をしてまいりました。  それでは令和4年度には,新潟県長岡市川口地域とふるさと友好都市として35周年を迎えるに当たり,学校給食交流が予定をされております。これを市内の学校でも例えば本日は狛江一小の給食など,その学校でしか食べられない自慢の給食を各校で一斉に提供するようなことができないか,これについてお伺いをいたします。 74: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 75: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 全校一斉に同じ献立の給食を実施するに当たっては,各校の給食調理室の設備や人員体制,提供食数の差による問題などがございますが,その点をクリアできるメニューであれば実現は可能であるというふうに考えております。 76: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 77: ◯ 10番(しの 浩司議員) 学校給食献立コンクール優秀賞献立を食べようなどと題して自治体を挙げて子供から給食のアイデアを募集し,実際に給食として提供している自治体もあるようです。例えば西東京市では地元農産物を取り入れた給食レシピを募集,授業でレシピを作成する学校も出るなどして1,500人の応募があり,給食としても提供されたということをネットで見たのですけれども,狛江市でもこういった取組ができないか,子供からだけではなくて例えば我が家の食卓というようなタイトルで大人からの募集も考えられるのではないかと思いますけれども,こういった取組についてどうかお伺いをいたします。 78: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 79: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在狛江市においても各学校の取組にはなりますが,リクエストメニューと題して児童から要望のあったメニューを給食として提供するなどの取組を実施しております。これまで市全体を挙げての企画は実施していませんでしたが,他市,先進自治体の事例を参考に狛江市においても効果的に実施できるものがないか検討したいというふうに考えております。 80: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 81: ◯ 10番(しの 浩司議員) これについても少しでも給食が楽しくなる取組として検討していただければと思います。  それでは食育に関連して,部活を含め運動が思うようにできない日々が続いて肥満を心配する声もあるようです。実際にどうなのか,また体力についてどうなのかお伺いいたします。 82: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 83: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在のところ,学校から運動不足による児童・生徒の肥満に関して特段の報告は受けておりませんが,体力に関する影響については課題があるというふうに認識しております。
    84: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 85: ◯ 10番(しの 浩司議員) それでは新型コロナウイルス感染拡大により昨年度は一斉休業があり,その後,新しい生活様式に基づいて生活することが求められてきております。このことから子供たちの体力に及ぼす影響についてお伺いをいたします。 86: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 87: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校では3密を避けるなど新しい生活様式に基づいて生活することが求められており,子供たちが体を動かす機会や運動の内容も制限されております。令和3年度東京都児童・生徒体力・運動能力,生活・運動習慣等調査結果では,これまでと同様に狛江市立学校の傾向として,持久力,跳躍力,投力に課題が見られております。経年比較すると,全国的な傾向と同様に,コロナ禍における児童・生徒の全体的な体力低下が懸念をされるところです。このような現状を踏まえ,各学校では感染防止対策とバランスを取りながら運動会や体育祭などの実施方法を工夫したり,休み時間の外遊びで校庭が密にならないよう,学年ごとに時間をずらして体を動かす機会を設けたりするなど体力維持向上の工夫をしております。  今後も各学校における運動機会の確保の工夫はもちろん,教職員で構成している教育研究会等でも課題として取り上げ,日常的に楽しみながら体を動かすことで体力の向上を図る研究も必要であるというふうに考えており,児童・生徒の体力維持向上に努めたいと考えています。 88: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 89: ◯ 10番(しの 浩司議員) 体力は大事なことなので,ぜひ今後体力向上のための取組をしっかりとしていただきたいと思います。  先日の予算特別委員会で,オリパラ教育について個別質問をさせていただいて,令和3年度の取組についてお伺いをしたときに,オンラインで学校とオリンピアンをつなぎ,オリンピアンから子供たちに語りかけたり一緒に体を動かしたりというような取組をされたということの答弁をいただきました。これがまた令和4年度の取組で今度は実際に会って一緒に体を動かすというようなことも想定されているのかなと思うので,こういったことも興味を持って体力向上につなげていただければいいなと思います。このときはこういった話を聞いただけでやってくれているんだという印象だったのですけれども,ただ紹介ということで一部紹介させていただきますが,3月28日日曜日の報知新聞で狛江の取組,これ1面全部狛江なんです。これを見ると,オンラインだったけれども,体を動かしてすごくよかったというような感想もあるので,予特のときは本当にこういうことをやってくれているんだななんていう印象だったんだけれども,こういう取組をしているということを確認すると改めてすばらしいなと思っておりますので,令和4年度についても引き続きよろしくお願いをいたします。  それでは次の質問に移ります。  用務業務及び設備管理業務の委託について,小学校で導入されて3年が経過しておりますが,これについての評価についてお伺いいたします。 90: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 91: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 小学校の学校用務業務及び設備管理業務については,平成31年度に委託化してから今年度が3年目となります。  評価でございますが,用務業務に関しては,日常的な廊下や階段,トイレなどの清掃や簡易的な樹木の剪定などきめの細かい配慮が行き届いた対応をしていることから学校の美化環境の向上等に大きく貢献しており,見た目においても確実に成果を感じているところでございます。また,設備管理業務に関しては,これまで学校側で行っていた個別事業者への日程調整などの対応が不要となることで,特に副校長先生の負担軽減,働き方改革に資するとともに,これまで発注していた修繕などもケースによっては本業務の中で実施できるものもあり,より迅速な対応が可能となるとともにコスト削減につながる部分もあり,大きな成果を感じているところです。  3年目となりましたが,学校の評価も高く,引き続き委託事業者とも連携し,情報共有をしながらさらなる向上を図っていきたいというふうに考えております。 92: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 93: ◯ 10番(しの 浩司議員) これについては中学校でも導入を待たれていたものですが,中学校用務業務の一部委託に至った経緯についてお伺いいたします。 94: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 95: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 中学校における学校用務業務の一部委託については,委託化による学校環境美化の向上と学校の負担軽減が見込まれることから,可能な限り委託化を行うこととし,令和3年度については,一般作業巡回班と個別委託で実施していた業務につきまして,小学校の学校用務業務及び設備管理業務委託事業者に一括して委託を行ったところでございます。 96: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 97: ◯ 10番(しの 浩司議員) それではこれについて,評価と今後の予定についてお伺いをいたします。 98: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 99: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 約1年が経過しておりますが,小学校同様,学校からの評価も高く,特にトイレや床面など学校環境美化の向上を実感しているところでございます。また小学校と中学校を一体的に委託することにより,スケールメリットを生かした業務を実施されております。現在大きな課題は生じていないところですが,委託事業者とも連携,情報共有しながら,まずは現状を維持していくとともに,さらなる向上を図っていきたいというふうに考えております。 100: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 101: ◯ 10番(しの 浩司議員) 今後の予定についてもお伺いいたします。 102: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 103: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 他の中学校3校につきましても,設備管理業務をはじめとして可能な限り順次委託化を進めていきたいというふうに考えております。 104: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 10番しの議員。 105: ◯ 10番(しの 浩司議員) これについてもぜひ先生方が本来の業務にしっかりと力を注げるよう進めていただければと思います。  松原市政のここ2年間は本当にコロナ対応で大変な市政運営をしていただいたこと,ありがとうございます。その中でも教育を止めずに進めていただいたのは,教育委員会を先頭として教職員の皆様,そしてそれに携わる家庭や地域の皆様のおかげでここまで学校教育は来たと思いますので,今後もまだまだいつ終わるか分からないコロナ禍ですけれども,これに負けないようしっかりと子供たちを支えていただくようお願いいたしまして質問を終わります。ありがとうございました。 106: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) お諮りいたします。  以上で一般質問を打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 107: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって日程第1 一般質問を打ち切ります。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 108: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に日程第2 行政報告を行います。市長から発言を求めます。市長。 109: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 行政報告をいたします。  東京都市長会議が2月25日に開催されました。  東京都等からの連絡事項が7件ありましたが,主な事項3件について報告いたします。  1件目は,総務局より「東京都パートナーシップ宣誓制度」について説明がありました。  東京都では,多様な性に関する都民の理解を推進するため,「東京都パートナーシップ宣誓制度」の素案を作成し,パブリックコメントを実施する等,必要な準備を進めているところであり,令和4年の秋を目途に制度を開始するとのことでした。  2件目は,福祉保健局より「高校生等医療費助成事業補助」について説明がありました。  現行の義務教育就学児医療費助成制度を参考に,高校生等を対象にした医療費助成に係る制度を令和5年度に開始するとのことでしたが,市長会側からは,事前の調整がなかったこと,市町村に2分の1の負担割合があることなどに対して,異議を唱える声が相次ぎました。こうした意見等を踏まえ,東京都からは,必要な調整を行うとの回答がありました。  その後,3月3日付で令和7年度までの3年間に限り,東京都が全額を負担するとの説明がありました。引き続き制度設計について,東京都と協議を進めてまいります。  3件目は,総務局より「東京都予算案の概要」について説明がありました。令和4年度の予算編成方針は,「都政に課された使命を確実に果たし,次なるステージへと力強く歩みを進めることで,希望ある未来を切り拓いていく予算」としています。一般会計の予算規模は,前年度と比べて5.1%増の7兆8,010億円となっています。  議案審議事項では,渋谷清瀬市長の逝去に伴う後任の監事に石森八王子市長が選任されたほか,令和4年度東京都市長会関連の一般会計予算,事業計画等について審議し,原案のとおり承認されました。  続きまして,令和4年第1回定例会招集日以降の新型コロナワクチン接種に関する動きについて報告します。  追加接種について,1月29日から開始した集団接種は,これまで事故,トラブル等なく順調に進んでおり,接種券についても昨年12月までに接種された方までお届けが完了しています。また予約の状況や個別クリニック接種の状況,今後の接種対象者の属性等から,集団接種会場を防災センターに集約することとし,3月12日をもって岩戸児童センター会場,3月26日をもって上和泉地域センター会場を終了しました。  5歳から11歳までの小児への接種については,予防接種法の臨時接種に位置づけられたことを踏まえ,2月25日に対象となる方へ接種券を発送し,3月9日から市内小児科における個別クリニック接種を開始しています。また3月19日には1回目接種として防災センター会場を使用した集団接種を実施し,4月9日に2回目接種を行う予定です。  狛江市における接種については,昨年9月までに初回接種を完了した方が追加接種の対象となる3月中の接種予約が落ち着いた状況となっていることを踏まえ,貴重な医療資源を無駄にしないよう,3月19日から27日までの間で延べ5日間,合計3,600の接種枠を世田谷区へ提供し,自治体間による広域接種の取組を実施しました。あわせて,3月中旬以降の接種枠に空きが一定数見受けられてきたことを踏まえ,仕事等の関係で先々の予定が立てづらく接種日をなかなか決められない,主に若い世代や現役世代に対する接種促進対策として,初回接種と同様に3月16日から予約不要接種を実施し,これまで延べ11日で183名の方に御利用いただいています。  国の「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施について(指示)」の一部が改正され,3月25日から追加接種におけるファイザー社ワクチンを使用する場合の対象者が12歳以上とされましたので,現在,速やかに接種を開始できるよう準備を進めています。また4回目接種に向けた体制確保について,同日付で国から連絡があり,「4回目接種を実施するかどうかは引き続き審議していくが,実施が決定された場合に備え,速やかかつ円滑に接種を開始するための準備をすること」とされましたので,情報を注視しながら準備を進めていきます。  最後に,3月27日現在の接種率をお伝えします。  12歳以上の接種対象者全体7万3,515人で1回目92.0%,2回目91.4%,65歳以上の高齢者1万9,986人で1回目96.9%,2回目96.3%,65歳未満5万3,529人で1回目90.2%,2回目89.5%となっています。3回目接種率は,18歳以上の接種対象者全体7万1,566人で58.3%,65歳以上の高齢者1万9,986人で86.5%,65歳未満5万1,580人で47.4%となっています。5歳から11歳までの小児接種率は1回目9.7%,2回目は,1回目接種から3週間の間隔が必要となるため未実施となっています。  また,都が公表している区市町村別の3回目接種率について,3月23日現在,狛江市は対象者全体で56.2%,65歳以上高齢者で85.7%となり,対象者全体では町村を除く都内区市で首位となっています。  以上,行政報告といたします。 110: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で日程第2 行政報告を終わります。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 111: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に日程第3 議長報告を行います。  議長報告につきましては定例会招集日に報告をしてありますが,その後例月出納検査等の報告がありましたので,ここで改めて報告するものであります。  その内容につきましては配付してあるとおりですので,御参照のほどお願いいたしまして議長報告といたします。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 112: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に日程第4 議案第4号 令和4年度狛江市一般会計予算から日程第9 議案第9号 令和4年度狛江市下水道事業会計予算までの6件を一括議題といたします。  この6件については予算特別委員会に付託され,その審査が終了し,配付してあるとおり報告書が提出されております。委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。予算特別委員長。 113: ◯ 予算特別委員長(太田 久美子議員) それでは日程に従いまして,予算特別委員会の審査状況について報告申し上げます。  本委員会は,3月16日,17日,22日の3日間,議場において開催しております。  本委員会に付託されました事件は,議案第4号,令和4年度狛江市一般会計予算から議案第9号,令和4年度狛江市下水道事業会計予算までの6件でありました。  出席者は委員20人と議長,説明員としては,市長,副市長,教育長,以下関係各部課長等でありました。  なお,報告に当たりましては,3日間を通して簡潔に報告させていただきます。  初めに議案第4号から議案第9号の順に質疑を受けました。  全ての質疑終結後,岡村しん委員ほか3人から議案第4号,令和4年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議が,また宮坂良子委員ほか3人から議案第5号 令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議が提出され,提案理由の説明を受けました。  議案第4号と編成替えを求める動議の討論が2人の委員からあった後,編成替えを求める動議の採決を行ったところ賛成少数で否決されました。  次に原案について採決を行った結果,賛成多数で原案のとおり可決されました。  議案第5号と編成替えを求める動議の討論が2人の委員からあった後,編成替えを求める動議の採決を行ったところ賛成少数で否決されました。  次に原案について採決を行った結果,賛成多数で原案のとおり可決されました。  次に議案第6号,令和4年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算については,1人の委員から討論があった後,採決を行った結果,賛成多数で原案のとおり可決されました。  次に議案第7号,令和4年度狛江市介護保険特別会計予算,議案第8号,令和4年度狛江市駐車場事業特別会計予算,議案第9号,令和4年度狛江市下水道事業会計予算の3件は,いずれも討論なく採決の結果,賛成全員で原案のとおり可決されました。  以上,予算特別委員会の報告とさせていただきます。 114: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で委員長の報告を終わります。  この際岡村しん議員外3人から,議案第4号,令和4年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議が,また宮坂良子議員外3人から,議案第5号,令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議が提出されております。  暫時休憩いたします。     午前 9時50分 休憩     午前10時08分 開議 115: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  議会運営委員長から発言を求められておりますので,これを許します。議会運営委員長。 116: ◯ 議会運営委員長(三角 たけひさ議員) それでは議会運営委員会の報告をさせていただきます。  先ほど議会運営委員会を急遽開催させていただきました。それは,ただいま議題となっております議案第4号及び議案第5号に関係して編成替えを求める動議が提出されており,その取扱いについてでございました。  この取扱いについてですが,この後編成替えを求める動議を原案に併せて議題とし,提案説明,質疑,討論,採決を行っていくことに決しております。  よろしく御審議いただきますようお願いいたしまして,報告といたします。 117: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で議会運営委員長の報告を終わります。  お手元に配付してありますとおり,ただいま議題となっております議案第4号,令和4年度狛江市一般会計予算について,1番岡村しん議員外3人から編成替えを求める動議が提出されております。これを原案に併せて議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。1番岡村しん議員。 118: ◯ 1 番(岡村 しん議員) それでは提案理由を説明させていただきます。  議案第4号,令和4年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について,提案理由の説明を行います。  消費税増税や年金の切下げ,新型コロナウイルス感染症による収入減,物価の軒並み値上げなど市民生活は厳しさを増しており,市民の命と暮らしを守る取組が急務となっています。また,市が一昨年発表した市民センター改修等基本方針については,多くの市民から中央図書館の移転先があまりに狭く,市民の期待に応えられないため一旦保留し,市民参加,市民協働で,より使いやすい中央図書館,中央公民館になるように見直してほしいという要望が出されております。  しかしながら市長が提案した令和4年度狛江市一般会計予算は,切実な市民要望に応えたものがあるものの,誰一人取り残されることなく,全ての市民が安心して暮らせる施策への取組はなお不十分です。さらには2013年第4回定例会において市民センターの充実と増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情が全会一致で採択されて以来8年余り,多くの市民が参加して取り組んできた中央図書館,中央公民館の充実への願いに応えるものとなっておりません。そのため本予算の編成替えを求めるものでございます。  編成替えの基本方針ですが,(1)編成替えの総額は8,228万円の増額といたします。歳入不足分は財政調整基金の取崩しと新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金で対応いたします。  (2)編成替えの内容は,市民の命と暮らしを守る施策を充実させるとともに,市民センター改修等基本方針については一旦保留し,市民参加,市民協働で中央図書館,中央公民館がより充実したものになるように見直してまいります。  編成替えの具体的内容ですが,歳入では財政調整基金からの繰入金を3,278万円増額いたします。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を4,950万円活用いたします。歳出では,民生費関係でひとり親家庭への家賃補助制度を創設いたします。民間賃貸住宅にお住まいの児童扶養手当受給世帯に月5,000円の家賃補助を実施するものでございます。東村山市,国立市,日野市など5市で実施されているものでございます。  (2)訪問介護など介護保険利用料の軽減制度を創設いたします。  住民税非課税世帯など低所得者に対して,訪問通所,短期入所介護,訪問入浴介護,訪問看護,訪問リハビリテーション,通所リハビリテーション,認知症対応型通所介護などの利用料を4分の1軽減するものでございます。介護事業所と市が半額ずつ負担して実施するものでございます。日野市の事例を参考にさせていただいております。  (3)高齢者,障がい者への入浴券交付事業の所得制限を撤廃いたします。
     2015年4月から所得制限が導入されましたが,それを撤廃するものでございます。この間,私たちに所得制限撤廃の要望が寄せられております。自宅にお風呂のない方は収入の少ない方が多いと思われます。所得制限導入当時,入浴券の交付または軽減事業を実施している自治体は17市であり,そのうち所得制限のある自治体は2市だけでした。  (4)高齢者補聴器の購入費助成制度を創設いたします。  耳が不自由なため,家族や地域の方々とコミュニケーションが取りづらい高齢者に補聴器の購入費を助成し,よりよいコミュニケーションと積極的な社会参加を促していくものでございます。一定の所得制限を設け,購入費の2分の1,上限4万円まで助成するものでございます。三鷹市や江東区の事例を参考にさせていただいております。  (5)(仮称)根川学童クラブ整備へ改修工事設計を行ってまいります。  学童クラブの待機児が増えており,待機児解消に向けた対策として,令和3年度一般会計補正予算(第11号)で減額された新設学童クラブ整備事業予算を復活させるものでございます。  (6)新型コロナウイルス感染症対策として,住宅リフォーム・店舗リニューアル助成制度を実施してまいります。  新型コロナウイルス感染症によりテレワークが普及し,住宅リフォームの要望が強くなっております。また,新型コロナウイルス感染症への対応や老朽化への対応で店舗リニューアルの要望も強くなっております。市民,商業者,建設業者への支援策として,新型コロナウイルス感染症対策住宅リフォーム・店舗リニューアル助成制度を実施してまいります。上限10万円で改修工事費の5分の1を助成するものでございます。  (7)自営業者やフリーランスで新型コロナウイルス感染症に感染された方への傷病見舞金支給制度を創設いたします。  国の制度である国民健康保険の傷病手当金は,給与所得者が対象で自営業者やフリーランスは対象となりません。しかし新型コロナウイルスに感染して仕事を休まざるを得なくなり収入が激変してしまうのは,自営業者もフリーランスも同じです。そのため国の地方創生臨時交付金等を活用して,新型コロナウイルス感染症に感染した自営業者やフリーランスに10万円の傷病見舞金を支給するものでございます。  (8)国民健康保険特別会計への繰出金を増額してまいります。  コロナ禍の下,低所得者が多く加入する国民健康保険の来年度の値上げを中止するため,繰出金を増額するものでございます。  衛生費関係では,(1)学校,保育園,学童クラブ,幼稚園,介護施設等で働く人たちが自宅で新型コロナウイルス感染症の検査ができるよう抗原検査キットを配布してまいります。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため,小・中学校の教職員,介護施設職員,保育園,学童クラブ,幼稚園職員に抗原検査キットを配布いたします。お子さんの学校で感染者が出たり御家族が濃厚接触者になったときなど,自宅で検査することで,その日の仕事をどうするかなど判断の材料になればと思います。  (2)帯状疱疹ワクチン接種費用を助成してまいります。発症部位によっては視力低下や失明,顔面神経麻痺,難聴,目まいなど合併症を引き起こすこともある帯状疱疹の発症を防ぐため,ワクチン接種への助成制度を作ってまいります。文京区の事例を参考にさせていただいております。  教育費関係では,(1)新型コロナウイルス感染症対策として,大学生,専門学校生等に生活・学業応援給付金5万円を支給してまいります。新型コロナウイルス感染症の感染拡大で生活が厳しくなっている大学生,専門学校生を応援するため,2020年度に実施した狛江市大学生活・学業等応援給付金の支給を再度実施してまいります。  (2)生理用品を小・中学校のトイレに常備してまいります。生理の貧困が社会問題となっており,小・中学校の女性トイレに生理用品を常備する自治体が広がっており,東京都立学校250校でも昨年9月から生理用品の配布がスタートいたしました。狛江市でも実施するものでございます。神奈川県大和市などの事例を参考にさせていただいております。  (3)市民センター改修工事実施設計委託を削除いたします。(3)と(4)につきましては,これまでの市民センター改修等基本方針のままの設計を行うのではなく,基本方針を見直し,より充実した中央図書館,中央公民館にしてほしいという市民の願いを受けてのものでございます。  (4)新図書館整備基本設計委託を削除いたします。  以上でございます。皆さんの御賛同をよろしくお願いいたします。 119: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより編成替えを求める動議に対する質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 120: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で編成替えを求める動議に対する質疑を終結いたします。  これより議案第4号とその編成替えを求める動議の討論に入ります。11番栗山たけし議員。 121: ◯ 11番(栗山 たけし議員) それでは議案第4号,令和4年度狛江市一般会計予算について,自由民主党・明政クラブの意見を述べます。  令和4年度予算は,松原市長の現任期最後の予算となります。このことから予算特別委員会では,これまでの松原市長の公約である市民参加・協働・人権,防災・安心・安全,医療福祉・子育て・介護,環境・文化・経済,そして,財政再建・市役所の大きく5項目,その下に掲げられた13の項目について実現に向け取り組んでこられたことをまず確認いたしました。  情報発信では,令和3年度より新たに導入した狛江市公式LINEアカウントには,新型コロナウイルス感染症のワクチン接種予約に活用したことで約4,500人の友達登録があり,広報こまえの発行をプッシュ通知するなど情報発信機能が格段に強化されました。このような様々な情報発信ツールの活用は,平常時だけではなく,緊急を要する災害時にも有効であり,安心して暮らせるまちづくりにつながっているものと考えております。  現在,一,二回目の接種の経験を生かし,3回目の接種へ取り組まれましたから,狛江市の取組は国でも取り上げられております。3回目の接種率は,先ほど市長の報告からもございましたように,東京都の23区26市で1番であることも確認できました。  ハラスメント対策では,人にやさしいまちづくりを具体的に進めていくため,それを担う職員全体がハラスメントのない安心して働ける職場環境の確立を目指し,また,狛江市役所からあらゆる種類のハラスメントをなくすため,苦情処理委員会や内部相談員の選任,専門的な知見を有する機関を外部窓口として設置するとともに,ハラスメント防止に関する指針を策定し,ハラスメント防止研修などを通して誰もがハラスメントの被害者にも加害者にもなり得ることを念頭に置いた行動を取るべきことについて啓発していることも確認できました。  ラグビーワールドカップは東京スタジアムにおいて試合が行われ,狛江駅からシャトルバス運行に合わせ,絵手紙体験の実施や狛江市のガイドブックを配布するなど狛江をPRする機会を創出するとともに,エコルマホールなど計3日間パブリックビューイングを実施し,見るスポーツの推進もつなげました。  東京2020オリンピック・パラリンピック大会につきましては,新型コロナウイルス感染症の拡大により,当初予定していた事業はできておりませんでしたが,緑野小学校の児童や第一中学校の生徒の東京都の点火セレモニーへの参加,町田シバヒロで実施したオリンピック聖火リレーの点火セレモニー,また,西河原公園で実施したパラリンピック聖火ビジット採火セレモニーと,コロナ禍でできる事業にしっかりと取り組み,市民のスポーツに対する関心をレガシーとすることができたと考えております。  災害時の危機管理体制の充実に向けては,令和元年東日本台風での対応を踏まえ,排水樋管の遠隔化や排水ポンプ車の導入など水害軽減対策の実施,そして,避難所開設・運営体制を見直し,総合水防訓練・総合防災訓練での実績,合わせてニトリ狛江ショッピングセンター,ユニディ狛江店の立体駐車場,さらにNTT研修センター武道館及び駐車場,そして,今月には味の素スタジアム駐車場などの民間事業者との協定締結による避難場所の確保,また,市民の皆さんの自助の促進の一助となるよう,止水板設置工事費などへの補助など着実に取組を進めています。そして,令和4年4月には新たに退職自衛官を任用することで,豊富な経験を市の災害対応力向上につなげ,さきの台風被害からの復旧に御尽力いただいた自衛隊との連携がさらに強固なものになると確認できました。  公共交通ネットワークの充実として,これまで進捗が全くなかった水道道路については,松原市長就任後,直ちに推進するようにと指示を出され,継続的に市職員を東京都北多摩南部建設事務所に派遣し,市長自ら多摩川架橋及び関連道路整備推進協議会などの都との意見交換の機会に要請をした結果,平成31年3月には,事業概要及び測量説明会が悪天にもかかわらず,多くの市民の皆様により,特段大きな反対意見もなく開催され,令和2年度に事業認可が取得されました。  狛江市としても,水道道路とのネットワーク構築に重要となる調布都市計画道路3・4・16号線については,電中研前は平成26年に事業認可を取得し整備を進めておりますが,さらに,岩戸北区間の事業認可を令和2年度に取得し,用地取得の交渉を始めました。また,それぞれの都市計画事業の推進に合わせて沿道周辺地区の調査を行い,良好な環境維持,そして,保全及び創出をするために地区計画制度を用いた規制及び誘導方策の検討を進めていることも確認できました。  狛江らしい地域包括ケアの推進といたしましては,日常生活圏域ごとに段階的にコミュニティソーシャルワーカーを配置し,高齢者を含めた個別支援を行うとともに,個別支援を行う中で把握いたしました地域生活課題を把握し,地域づくりや仕組みづくりが行われています。こまえ苑エリアでは,喜多見の就労継続支援B型事業所に通所する障がい者が職員とペアを組み,就労支援の一環で困り事を抱えた高齢者のお宅を訪問する有償のお手伝いサービスも開始されました。  子供の貧困対策の充実では,令和3年度には養育費確保支援事業の創設,10月からは市民税非課税世帯の高校生年齢の子供の医療費の助成事業を開始しました。令和4年度予算では,義務教育就学時の医療助成の所得制限の撤廃を現在の小学校2年生までから小学校6年生までに拡大することも確認いたしました。  次に女性が働きやすい環境の整備では,地域活性課で継続して実施している女性のための働き方セミナーと並行して,市内におけるテレワークの施設の設置を推進し,現在では市内で5か所のサテライトオフィスが稼働しています。特にこのうち岩戸北の七差路近くの小田急線高架下に開設されておりますサテライトオフィス狛江Cityにつきましては,当時商業施設の管理を行う小田急SCディベロップメントとも連携しながら,東京都の補助金の情報提供など,運営事業者が施設の開設に向けて円滑に進んでいけるよう,伴走しながら支援を行ったことも確認できました。  障がい者のための地域支援拠点の整備促進については,土地所有者と社会福祉法人足立邦栄会との間で土地の賃貸借に関して合意に至ったことから,去る3月1日には中和泉三丁目の建設予定地に市まちづくり条例の規定に基づく標識板が設置されるとともに,同13日と14日には,同条例の規定に基づく近隣住民説明会が開催され,施設建設に向けて具体的な取組が始められたことが確認できました。令和4年11月から建築工事に着工,令和5年9月から事業を開始する予定とのことで,令和4年度予算でも債務負担行為として建設費助成が設定されています。  市内で初めてとなる重度・重複障がいにも対応したグループホームが整備されるとのことで,これまでは市外の施設の利用を迫られていた状況が改善されることは大きな進展につながるものです。  次に狛江ブランド農産物の普及支援では,いかだレースや多摩川流域郷土物産展などにおいての直売やこまえ応援寄付金の返礼品,高齢者運転免許返納事業の特典などへの農産物の提供など,幅広く周知が行われています。  音楽の街推進事業では,音楽がより身近なものとなるよう,ストリートピアノを令和元年度に実施,令和3年度には,新型コロナウイルス感染症拡大の影響により狛江駅での開催はかないませんでしたが,狛江市民まつりにおいて,感染対策を行いながら市民広場でストリートピアノを実施しています。また,令和2年度は市制施行50周年として多くの市民の皆さんに音楽に触れる機会を提供するため,アマチュアの市内音楽団体を主体としたものとプロの演奏家を主体としたものの2種類の音楽イベントを開催し,令和4年度には,3月15日にオープンしたぽかぽか広場を活用したイベントを開催することも確認できました。  元気に頑張るお店や特色ある事業者の支援としては,平成30年度にカフェ散歩スタンプラリー,令和3年度に狛江すごろくさんぽ事業を実施しています。これにより市内のお店の利用機会の拡充,また学校の安全が図られております。  図書館,市民活動支援センターを含めた生涯学習と市民協働の観点からの市民センターの在り方検討では,市民センター改修等基本方針を令和2年8月にまとめられ,現在市民センター,新図書館それぞれ市民のワークショップを開催し,基本構想の策定に向けて取組が進められています。  市民センターの改修の考え方の一つには,人生100年時代に向けた生涯学習と市民活動の連携があり,市民センターには公民館機能に加えて,市民活動を支援するための機能として市民活動支援センター機能を持たせ,同一施設内で運営することで,生涯学習と市民活動の相互連携,相乗効果が生まれることを期待しているものです。  また,市民センターがそれぞれの活動の機会の提供だけではなく,支援,情報発信を行うことにより,新たに参加する人や団体を増やし,人生100年時代の様々なライフステージに応じた生涯学習の市民生活の拠点となる施設を目指しているものです。  このように4年前の市長選挙で掲げられた公約はほぼ達成されており,特に課題であった水道道路や新図書館,そして,障がい者のための地域生活支援拠点の整備が動き始めています。これらは松原市長だからこそ動き始めたものです。この2年間は,市長選挙時には想像もできなかった新型コロナウイルス感染症への対応が最優先事項である中においても,しっかりとまちづくりを推進できたことに対し,改めて敬意を表します。  それでは新型コロナウイルス感染症への対応では,先ほども少し述べましたが,新型コロナウイルスワクチン接種体制については,マスコミ,国会でも狛江市の評価は大変高く,様々なアイデアで接種率を向上させることも確認できました。これらの取組も市内医療機関である慈恵第三病院や狛江市医師会ともしっかりと連携されているからこそ取り組めたものであります。  令和2年3月以降,急激に新型コロナウイルス感染症が拡大したことにより,市内事業者の皆さんからお声を受け,国や都よりも早く令和2年5月より狛江市中小企業者緊急対策応援助成金として家賃補助の支援を行っています。また,飲食店や理美容店など3密を避ける取組が特に求められる事業者の方々へは,令和2年8月より狛江市3密対策事業者支援給付金事業を開始し,国や都などの支援を受けることができなかった事業者の皆さんへは,狛江市地域経済持続支援金事業を令和2年11月から実施し,令和3年度には対象を拡充し,今月末までの期間で実施するなどの事業者支援にもしっかりと取り組まれています。これらも高く評価するものです。  財政運営に関しては財政のあらましで確認しましたが,基金残高は平成23年度末には約21億円であったものが,令和2年度末には約47億円と実に26億円も増加しています。市債残高についても平成23年度末には約214億円あったものが,令和2年度末には約189億円と25億円も減少しています。臨時財政対策債の発行抑制など規律ある財政運営に努められた結果です。令和4年度予算の臨時財政対策債は満額で予算計上しているとのことでしたが,平成24年度に中期財政計画を策定以降,臨時財政対策債の発行抑制に取り組み,これまで約30億円を抑制していることも確認できました。  令和3年度の普通交付税で一部補填があったことから,この抑制した約30億円のうち約26億円は将来の普通交付税で補填されるものとのことです。これは,今借金を抱え現金をもらい,行く行く借金を返していくのか,それとも今借金をせず現金をもらわないが,行く行く現金をもらうのかということだと思います。我々は改めて,将来世代に責任を持つこの狛江市の選択を支持いたします。  市では,令和3年3月にゼロカーボンシティを宣言されました。そして,公共施設の再エネ電力活用については,公共施設への太陽光発電設備等の設置と公共施設で使用する電力の再生可能エネルギー100%への切替えの2つの方法で推進してきています。令和4年度からは全ての小・中学校で使用する電力を切り替えることにしており,これにより約628トンのCO2削減効果があると見込んでいるということでした。これも将来世代に責任を持つ大切な取組であります。  そして,これからのまちづくりについて市長はどのように考えているのかとお伺いしましたら,市長からは,令和4年度予算では義務教育就学児医療助成の所得制限を小学生まで撤廃,国民健康保険の多子世帯に対する第3子以降の保険税均等割額を全額免除,小・中学校の就学援助所得基準を拡充するなど子育て支援の充実を図る予算としたことです。また,これからのまちづくりでは,特に地域のつながり,地域コミュニティーが重要な役割であると考えていること。そして,公共施設の老朽化対応も大きな課題の一つであり,人口減少社会を迎え,さらにデジタル社会が進展することで公共施設が果たす役割も変わってくることが想定されること。大きな施設は当然,維持管理経費も多額となることから,長期的な視点に立ち,市全体として公共施設の在り方を考える必要があること。人口減少社会において持続可能なまちづくりを進めていく上では規律ある財政運営が必要であり,限りある財源でより魅力のある,そして住み続けたいと思っていただけるまちとするためには,地域資源の活用もその一つではないかと考えているとのこと。多摩川や古墳など狛江市の地域資源を生かしたまちづくりが必要であると考えていることをお伺いいたしました。  以上,令和4年度狛江市一般会計予算は,コロナ禍においても市長の公約の実現,子育て環境の充実,ゼロカーボンシティへの取組強化,都市計画事業の推進などを図るものであります。  一方,先ほどの日本共産党狛江市議団が提案した編成替えを求める動議の理由の中には,市民センター改修等基本方針については一旦保留し,市民参加・市民協働で,より使いやすい中央図書館・中央公民館になるように見直すとされておりました。あたかも市民参加ができていないようなことを言われておりましたが,私も平成15年の第1回定例会の会議録を確認させていただきました。平成15年3月に策定されました狛江市まちづくり総合プラン,矢野市政のときに計画策定したものですが,現議員で平成15年第1回定例会でこの場のやり取りが直接お分かりなのが,共産党のお二人だけです。この策定までの議論は,ほかの現職議員は誰も関わっておりません。共産党のお二人の議員は矢野市政の与党議員として,会議録にないこともよく分かっていると思います。  総額147億8,000万円,10年事業という大規模な計画で,明政クラブの先輩議員が平成15年度一般会計予算について,「まちづくり総合プランの市民説明会,これは昨年の暮れに2回開催した説明会でありますが,重複して出席した人や議員を含めて44人という状況であります。これが狛江市の実情であり,これで市民参加,市民の意見集約ができるとは到底言えないと思います」との意見を述べました。  このときの予算委員会の質疑で当時の矢野市長は,「まちづくり総合プランについては市民への説明責任の範疇で説明をさせていただいております」,「意見集約は個別の事業ごとに行っていくと,そういうふうにも話をいたしております。そこは御理解をいただきたいと思います」と説明しております。ほかの議員の質問にもこのような答弁を繰り返していました。ということは,全体計画は行政と委託業者で策定し,その中の計画に示された個々の事業については市民参加することであるかと思います。  このときの日本共産党狛江市議団の2003年度狛江市一般会計予算の賛成意見として,「策定される狛江市まちづくり総合プランは,中学校給食の実現や新図書館建設など長年の市民要望について財政を悪化させずに実現への道筋を立てたものであり,大いに評価し,期待するところです。  これらは狛江の市制が新たな発展へ飛躍の瞬間にあることを感じさせます。大いなる前進のために,私たちも力を尽くしていく決意を申し上げて,賛成意見といたします」と会議録にはございました。まちづくり総合プラン自体は,市民参加をしなくても個々の計画を実行するときに市民参加をすることで,計画を前進させるということだと思います。  共産党が一旦保留しろと言っている狛江市民センター改修等基本方針は,利用者のみならず多くの方から意見をいただくためのアンケート調査を行った上,まとめられたものです。市民センター改修,新図書館整備に向けての基本構想は,議会の議決を得た上で,ワークショップや検討委員会などで市民の皆さんと一緒に作り上げるものです。  市民センター改修等基本方針については一旦保留し,市民参加,市民協働でということがもし基本方針が市民参加でなされていないということでしたら,矢野市政のときの狛江市まちづくり総合プランは,市民参加がなされていないということを共産党が認めたことになります。  市民センター改修等基本方針を策定する前には,市民の会からの市民提案書や幅広く意見を求めるアンケート調査なども実施していますので,狛江市まちづくり総合プランとは違い,多くの市民の参加の機会を経て方針が策定されています。  日本社会は,コロナウイルス感染症の拡大により新たな時代に入りました。デジタル化が急速に進み,小学生や中学生に一人一人のタブレットが貸与され,社会ではテレワークなどが進み,新しい生活様式の局面に既に入りました。公民館や図書館の必要性や在り方も変わり,また,図書館ではデジタル図書やオーディオブックというように,急速に図書の形態も変わってきています。これからの10年間を考えると,大きな図書館や蔵書を増やすといった時代ではなくなってくると考えられます。教育といったことからではなく,自由に市民が活動しやすい施設,また高齢者が憩える施設として,フリースペースやWi-Fiが完備された場所での活動や学習,子供たちが勉強できる施設として改修・整備をすることが重要です。  そして,児童が騒いでも気兼ねなく親子が絵本に親しめる場所として市民センターはあるべきだと思います。そして,新しい図書館では時代遅れになることなく,新しい形態での図書館として,憩える場所として,学習する場所として,仕事でも活用できる場所などとして,これからの時代に求められる公共施設へと発想を切り替えていくべきです。魅力ある狛江のまちづくりの推進には,市民センター改修等基本方針は大変重要な施策であり,また,全会一致で陳情のことも言われていますが,そのときには,提案のあった市民センター改修工事は既に撤回されておりますので,いかがなものかとしか聞こえておりません。  よって自由民主党・明政クラブは編成替えを求める動議に対し,反対し,原案に賛成いたします。  以上です。 122: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木えつお議員。 123: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 議案第4号,令和4年度狛江市一般会計予算について,日本共産党狛江市議団を代表して,編成替え動議に賛成し原案に反対する討論を行います。  長引くコロナ禍の下,子育て世帯でも高齢者世帯でも貧困と格差が広がっております。若者の間では,非正規雇用の労働者がコロナ禍で仕事を失い,生活苦に陥る事例が後を絶ちません。内閣府の報告書では,感染症の影響は非正規雇用に集中しているとして,特に女性の非正規雇用にその影響が大きいと指摘をしております。経済的に困窮する家庭への学習支援や食料支援を行っておりますNPO法人キッズドアの渡辺由美子理事長は,「コロナ禍の2年間で,困窮家庭の子供達はお腹を空かせ続けている。支援を行っている家庭では,女性で離婚・別居中の家庭が多く,年収200万円未満が7割,非正規雇用で収入が少なく貯蓄もない状態です」と語っております。  高齢者世帯では,貧困率が年々上昇するとともに,コロナ禍での社会的孤立化が問題になっております。今生活保護受給者の半数以上が高齢者世帯であり,生活保護を受けていなくても年収150万円以下が23.5%,生活保護基準ぎりぎりかそれ以下で生活されている方も多くなっております。そして今,電気,ガス,ガソリン,小麦粉,食品,菓子類など様々な商品が軒並み値上げをされ,コロナ禍の市民生活を直撃しております。  まん延防止等重点措置は解除されましたが,オミクロン株より感染力が高く,アジアで死亡者が増えておりますBA.2への置き換わりも指摘をされております。引き続きワクチン接種,検査の拡大,保健所体制の強化など感染対策を強化しながら,市民生活への支援を充実させることが求められております。  この下で市長が提案いたしました令和4年度狛江市一般会計予算ですが,本予算には,義務教育就学児医療費助成の小学校3年生から6年生までの所得制限の撤廃,就学援助制度の対象者枠の拡大,国民健康保険税の子供の均等割の市独自の軽減制度の創設など,市民の切実な要望であり,日本共産党狛江市議団が繰り返し求めてきた施策も盛り込まれており,これらは大きな前進として評価するものでございます。  しかし一方,本予算は第1に,今コロナ禍で,また物価高の中で市民生活が苦しくなっているにもかかわらず,低所得者が多く加入しております国民健康保険について,保険税の値上げ計画をそのまま実行する予算になっており,賛同できません。  狛江市では,都道府県化を前にいたしまして,2017年度と2018年度に保険税の連続値上げが行われ,その負担増は合計約1億円にもなりました。特に被保険者一人一人に係る均等割が大幅に値上げをされ,低所得者に重い負担となっております。来年度予算では1人当たり5万1,500円にもなります。  そして,2020年度からは国民健康保険特別会計への法定外繰入金4億400万円を14年間でゼロにする計画が実施されました。これにより保険税は,当時の試算では最終的には1人当たり2万2,645円,4人家族で9万580円もの大幅な値上げとなります。さらに,2020年度決算時点では,その負担がさらに増えて1人当たり2万7,212円,4人家族で10万8,848円もの値上げになると試算をされております。  そして,来年度は1人平均2,900円の値上げで年間保険税額12万700円,4人家族で48万2,800円の保険税になります。長引くコロナ禍の下,市民生活は厳しさを増しており,来年度の国民健康保険税の値上げは中止すべきでございます。  本予算には,切実な市民要望に応えたものがあるものの,SDGsが目指す誰一人取り残すことなく市民が安心して暮らせる施策への取組はなお不十分でございます。  一方,提案されております編成替え動議は,国民健康保険税の値上げを中止するとともに,ひとり親家庭への家賃補助制度や高齢者や障がい者への入浴券交付事業の所得制限の撤廃,高齢者補聴器の購入費助成制度,(仮称)根川学童クラブ整備のための改修工事設計予算の復活,帯状疱疹ワクチン接種費用の助成,全小・中学校の女子トイレへの生理用品の常備を進める予算となっております。また,新型コロナウイルス感染症地方創生臨時交付金を活用して,住宅リフォーム・店舗リニューアル助成制度や自営業者・フリーランスの方に傷病見舞金を支給する制度,学校,保育園,介護施設等で働く人たちへの抗原検査キットの配布,大学生等への生活・学業応援給付金支給を実施する予算となっております。  財政的にも,来年度は市税収入や地方交付税の大幅増などにより自治体が自由に使える一般財源総額が3億4,712万円増えることや,国の補正予算を活用した学校施設大規模改修予算の前年度補正予算への計上替え等による約5,800万円の一般財源の負担軽減,新型コロナウイルス感染症地方創生臨時交付金2億3,231万円が活用できることなどを考えれば,これらの施策の実現は十分可能でございます。  編成替え動議は,コロナ禍の下,厳しい市民生活をさらに苦しめる国民健康保険税の値上げを中止するとともに,多くの市民からの要望を実現するものであり,市民が安心して暮らせる予算へと前進をさせていくものでございます。  また本予算は,第2に,市民合意の得られていない市民センター等改修基本方針をそのまま具体化する,市民センター改修工事実施設計委託や新図書館整備基本設計委託の予算が盛り込まれており,賛同できません。  中央図書館,中央公民館の充実につきましては,2013年第4回定例会におきまして,市民センターの充実と増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情,署名約4,000筆が全会一致で採択をされました。それ以来8年余り,市と市民の協働の取組を含め多くの市民が参加して学習会や意見交換会,利用者アンケート,先進市の視察など多彩な取組が行われてまいりました。  しかし,一昨年8月に市が市民センター改修等基本方針を決定という形で発表したため,それまでの市と市民の協働が断ち切られてしまいました。しかも,中央図書館の移転先であります商工会館・駄倉地区センターのところがあまりに狭く市民の期待に応えられないため,多くの市民から,商工会館のところでは図書館の床面積がほとんど広がらない。この間,市と市民の協働で取り組んできたのに,いきなり決定というのはおかしいなど,よりよい中央図書館,公民館にするために基本方針は決定ではなく,案に戻して再度市民と一緒に考えてほしい,こういう声が強く出されました。  この間のワークショップでは,中央図書会や市民センターのよいところとして,市の中心部で市役所の隣でアクセスもよく立地がいい,こういう声が多数出されております。そして,改善したいところとしては,中央図書館は蔵書数が少ない,開架図書が少ない,ゆったりとした気分で本を読めない,車椅子やベビーカーでゆったり通れるようになどの声が数多く出されております。中央公民館につきましても,会場の確保が難しい,部屋取りが大変,若者の居場所,中高生の居場所がほしい,学習スペースがほしい,学生・若者の学習スペースなどの声が出されております。  2020年12月には,狛江市立図書館協議会から市の改修等基本方針につきまして,利便性が低下することなく,より市民に密着したサービスを実現するために,現在の中央図書館の専有床面積を狭めずできる限り残し,図書館機能を果たす専有床面積が少なくとも現在の2倍近くになるようにするよう要望が出されました。狛江市立公民館運営審議会からもこの間の市側のやり方に懸念を示し,今後とも市民協働を進めて,予算の制約下でも衆知を集めて,よりよい施設ができるように計らいください,こういう要望が出されました。  そして今,市の基本方針を一旦保留し,市民参加,市民協働で,より使いやすい中央図書館,中央公民館になるように見直してほしい,こういう市長宛ての要望署名運動が行われており,その署名数は4,000筆を超えました。  この間,様々な議論が行われてまいりましたが,特に中央図書館を分割移転するという方針には市民の合意が得られておりません。松原市長は就任後初の所信表明で,「行政運営の基本は市民参加と協働です」と述べられております。また,狛江市第4次基本構想では,まちづくりの主体は市民であり,市民参加と市民協働によるまちづくりを一層進め,市民が主役となるまちを目指しますと述べております。今こそこの立場で市民センター改修等基本方針を一旦保留し,市民参加,市民協働で再検討すべきでございます。少なくとも中央図書館の分割移転は中止をし,中央図書館は現在地で充実をさせていくべきでございます。  この間の市議会の議論では,2020年12月議会で,市民センター改修等基本方針を具体化する補正予算の議決を重く受け止めるべきとの意見もございましたが,私たちは市が示した基本方針が市民の理解が得られていない中で基本方針をそのまま具体化することは,市民主体のまちづくり,市民参加と協働の原則に反するということで反対をいたしました。  2013年第4回定例会で,市議会は市民センターの充実と増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情を全会一致で採択いたしました。以来8年余にわたるこの間の全経過を踏まえて考えたときに,今私たちが取るべき態度は,まちづくりの主体は市民,市民が主役となるまちを掲げる狛江市第4次基本構想を生かし進める立場で基本方針を一旦保留し,市民参加,市民協働で再検討することではないかと思います。  過去にも市側が住民の声を尊重して一旦議決した予算を凍結して,市民参加で方針を見直した経過がございます。編成替え動議は基本設計,実施設計の予算を削除することで,市民とともに市民センター改修等基本方針の再検討を求めるものでございます。ぜひ狛江市第4次基本構想が目指す狛江市の将来都市像,「ともに創る 文化育むまち~水と緑の狛江~」を実現する立場から,本編成替え動議への御賛同を心から呼びかけるものでございます。  最後に,議案に対する態度表明について一言述べます。  私たち会派また議員は,提出された議案に対して原則二者択一で判断しなければなりません。提出された予算の中に,市民の切実な要望で会派としても実現を求めてきた施策があっても,予算全体として市民の生活実態との関係で対応が不十分であったり,民主主義に関わる原則的な問題が関わっていたりした場合には,反対の立場を取らざるを得ない場合があります。しかし,それは予算に盛り込まれた他の個々の施策に対して反対を表明するものではございません。  編成替え動議は,予算全体の中で市民の生活実態との関わりや民主主義に関わる問題などで改善が求められることなどを具体的に示して,市長に対して,その内容に沿った予算に編成替えをするよう求めるものでございます。予算に対する会派また議員の態度をより分かりやすく鮮明にするものでございます。仮に編成替え動議が可決されれば,編成替え動議で削除等の対象にしなかった施策はそのまま執行されるわけでございます。  したがって,原案に反対したからといって,原案に盛り込まれた他の市民要望,編成替え動議で削除等の対象にしなかった施策にも反対したということにはなりません。それはこれまで他の会派も同様の議論をしてきたのではないかと思います。各会派また議員が行う態度表明につきましては,反対,賛成の理由,また編成替え動議が提出されている場合にはその具体的内容,これが重要かと思います。  このことを申し添えまして,日本共産党狛江市議団は編成替え動議に賛成し原案に反対をいたします。  また緊迫するウクライナ情勢ですが,ロシアのウクライナ侵略は絶対に許されません。核兵器や生物化学兵器の使用で世界を恫喝するやり方は言語道断でございます。平和を取り戻すために,日本は非軍事の立場からあらゆる支援,行動を行うべきでございます。そして,市としても引き続き狛江市平和都市宣言の立場に立って,ウクライナ市民への人道支援活動等をさらに強めていくよう要望いたします。  私たち日本共産党狛江市議団もロシアのウクライナ侵略に抗議する声を広げるとともに,ウクライナ市民への人道支援募金活動など,平和を求める皆さんとともに力を尽くす決意を表明いたしまして,討論といたします。 124: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木貴史議員。 125: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 令和4年度狛江市一般会計予算について,狛江市議会公明党の意見を申し上げます。  令和4年度,総額313億2,000万円の予算は松原俊雄市長の現任期最後の予算となり,この2年間は,新型コロナウイルスへの対応に奔走しながら,まちづくりを止めることなく,掲げた公約の実現に向け一歩一歩着実に歩みを進める中で練り上げられ,新年度に向けては,人口減少への対応をはじめ,地域のつながりの強化を意識するとともに,ゼロカーボンシティへの取組の推進,シビックプライドの醸成を目指し,市民とともに人にやさしいまちづくりを進めていくと,熱い思いが込められた予算となりました。  特に私たち狛江市議会公明党が戦略的に子育て世帯の支援を主張してきた安心して子育てできる環境の整備として,多胎妊娠健康診査費助成金の創設,産後ケアの拡充,学童クラブの待機児対策による定員の拡大,義務教育就学児医療費助成の所得制限を小学生まで撤廃,国民健康保険の多子世帯に対する第三子以降の保険税均等割額を全額免除,小・中学校の就学援助所得基準を第76次改定生活保護基準の1.4倍に拡充するなど,子育て支援の拡充を図る予算となっております。  私たち狛江市議会公明党からは総括質疑にて,新型コロナウイルス感染症対策,福祉政策,子供政策,安全・安心,ゼロカーボンシティ,人材活用と女性活躍の推進,デジタル推進,狛江の教育,安定的で持続可能な財政運営,これらについて,人にやさしいまちづくりを基本に据えたこれからの取組を確認。歳出では,私たちが注視している事業について一つ一つ確認をし,丁寧な対応により市民サービスの向上につながる施策の実施を訴えました。  令和4年度の予算については,コロナ禍においても市民生活を最大限に支え,これからの狛江市の未来を拓き,着実なまちづくりを進めるための予算であり,私たち狛江市議会公明党は責任を持ってこの予算の執行を求めるものであります。
     一方,日本共産党狛江市議団が提出した令和4年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議は,市長が提案した令和4年度狛江市一般会計予算は,切実な市民要望に応えたものがあるものの,誰一人取り残されることなく全ての市民が安心して暮らせる施策への取組はなお不十分であるとし,編成替えの総額は8,228万円,その中身は日本共産党狛江市議団なりの要望が羅列されているものです。  また,編成替えを求めるもう1つの理由が,市民センター改修等基本方針を一旦保留し,市民参加,市民協働で中央図書館,中央公民館がより充実したものになるよう見直すというものです。これについて一言申し述べておきます。  現在,市民センター改修に向けた基本構想,新図書館整備に向けた基本構想のワークショップの開催,利用者団体や幅広い市民へのアンケートに取り組むなど,市民参加,市民協働で進められているのは事実であります。また,この市民センターに関して,日本共産党狛江市議団がよく引用する陳情,正式名です。「耐震補強のみならず,狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)の充実と,増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情」については,議会が全会一致で採択した陳情として,日本共産党狛江市議団の方はこれを水戸黄門の印籠や鬼の首でも取ったかのような言い回しでよく利用されます。  この陳情が採択された平成25年第4回定例会当時,この陳情に賛成した一員として述べておきますが,この全会一致で採択された陳情については,その効果を既に十分発揮していると考えております。それは,この陳情が採択された後に当時予定されていた市民センター改修工事が白紙となり,その後に市民の会なども参加しての検討,協議が行われ,その上で最終的に幅広い市民の皆様の声を取り入れ,様々な社会情勢や狛江市の財政状況などを考慮し,総合的な判断で現在に至っております。  改めて申し上げますが,全会一致で採択された陳情については,当時予定していた市民センター改修工事を白紙にしたこと,狛江市民センターの充実と増床を視野に入れた検討もなされてきたことにより,その効果を十分に発揮したものであり,既にその使命は果たしているということを明確にしておきます。こうした経緯があることを知っておきながら,平成25年当時の全会一致の陳情をいつまでも引用する,いつまでもこれに頼るというのは,逆に言えば,この過去の陳情に頼ることでしか反対理由が見つからないという現実を露呈しているということにお気づきになられないのでしょうか。  新型コロナウイルスによる社会の在り方が見直され,デジタル社会への加速度はこれまでとは見違えるほどのスピードで進む状況の中で,10年,20年先,もっと先の社会の環境は,これまでの概念では想像し得ない状況であることは誰の目にも明らかです。こうした先を見据える将来の社会活動の在り方を読み解いて先手先手を講じていくことは,まちづくりを考えるときに非常に大事な視点となることは言うまでもありません。  いずれにいたしましても,最終的に予算原案にまで反対をした日本共産党狛江市議団と平井里美議員の反対理由としては説得力を欠くものであり,予算特別委員会での質疑を聞いていても,これで本当に反対するのだろうかと首をかしげてしまう内容であったということは否めません。  さて,令和4年度の予算は,松原市長が現任期での最後の予算編成となりました。私どもから松原市長に対し,この予算の成立に向ける思いと成立後の人にやさしいまちづくりの推進への思いを伺ったところ,松原市長からは,私の現任期最後の予算。市長選挙時に掲げた日本一やさしいまち,狛江に向けた5つの公約,この公約実現・総仕上げの予算案であり,また,状況の変化に対応したポストコロナへ向けた予算案でもあり,ぜひとも本予算を成立させ,市民,事業者の皆様方へ行政サービスの一つ一つを遅滞なく,少しでも早く実施できればと考えている。予算成立後の人にやさしいまちづくりの推進への思いは,私は人が人を思いやる優しさが必要であるとの考えから,人にやさしいまちづくりを私の政治姿勢の基本に据えて取り組んでいくことを1期4年間の市政運営に向けて所信を申し上げ,この間まちづくりを進めてきた。今後も市民,事業者の皆様方とともに協働による人にやさしいまちづくりを推進していくと確信にあふれた,そして,これからの先を見据えた決意の答弁がありました。  私たち狛江市議会公明党は,松原市長が掲げる人にやさしいまちづくりの政治姿勢を共有し,これからも狛江市政発展のため,市民の皆様方お一人お一人のために全力で取り組む決意を申し上げ,編成替えを求める動議に反対し原案を賛成といたします。 126: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午前11時12分 休憩     午前11時29分 開議 127: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  5番高木さとこ議員。 128: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 2022年度狛江市一般会計予算について,立憲民主こまえの討論を行います。  まずは財政面についての見解を述べさせていただきます。  新年度の予算規模は313億2,000万円となっており,前年度比10億円増,3.3%の増加となる見込みです。新年度は国でも当初コロナ感染症対応による減収の予想でしたが,巣籠もり需要などで予想と異なり過去最高の税収見積りとなりました。狛江市でもその好影響を受けて増額予算となっております。  16か月予算という考え方から,国からの令和3年度補正予算で,臨時財政対策債償還基金費約4億1,700万円を含む普通交付税が約6億円措置され,狛江市としては,借金である臨時財政対策債の発行抑制額を実質約6億円とすることができたことを確認いたしました。これまで平成24年度から令和3年度の一般会計補正予算(第11号)までで臨時財政対策債の発行抑制額は約30億円となっていることも確認いたしました。  発行抑制を行うメリットとしては,主に3点ございます。1つ目は,この約30億円分の市債残高が軽くなっていること,2つ目,その返済に係る公債費がないこと,また3つ目は,臨時財政対策債は使っても使わなくても,発行可能額満額分の元利償還金分が後年度の普通交付税の基準財政需要額に算入されることが挙げられます。そもそも借りていない場合,返済がないため,その発行抑制分,現在実質で約25億7,500万円にかかる元利償還金分を純粋に普通交付税として受け取っております。よって,その返済にかかったと想定される公債費分がほかの事業の一般財源として活用でき,財政運営に余裕が生まれるとのことです。将来に向けた財源確保とも捉えることができます。  以上の理由から,私たちは臨時財政対策債を将来世代の借金と考えることから,将来世代の負担を軽減するために,引き続き適度な抑制方針を狛江市にはお願い申し上げます。  次に歳出について,主に注目したのが義務的経費の割合でございます。  義務的経費については,当初予算額の性質別歳出額の内訳で令和4年度は歳出総額の52.8%,令和3年度は歳出総額の53.2%と極めて硬直性の高い義務的経費でした。義務的経費は,これまでは人件費と公債費を下げることで扶助費の増に対応し,義務的経費比率の増加を抑えてきましたが,今後は今までのような人件費や公債費の減を見込むことは難しく,一方で扶助費は増加し続ける見込みのため,義務的経費はさらに上昇していくことが見込まれます。今後より一層の予算編成の工夫が望まれるところでございます。  一般会計から特別会計への繰出金ですが,先日も議会で指摘があったように,総額で約33億円近くとなり,歳出に占める割合は,民生費,教育費に続き3番目と大きな負担となっているのが分かりました。この特別会計の中の国民健康保険は,新年度,2年に一度の保険税率改定で利用者に負担増額をお願いすることになります。一般会計から補填するための繰出額が増え続けていることにより,若者や現役世代を含む納税者全般に負担を負ってもらう現状となっているからです。  国民健康保険加入者は,主に高齢者が半数近くと増えております。現状では日本社会の賃金が上がらず,非正規雇用は約4割を占め,高齢者世代と若年世代の世代間格差が深刻化しております。これ以上若年や現役世代に負担を強いていくことは立憲民主こまえとしても避けるべきだと考え,一般会計の法定外繰出額の解消に向けて対応することは仕方のない判断であると考えざるを得ません。  市では,新年度に国民健康保険利用者への値上げにより約3,850万円の繰出額を減少させることになりますが,それでも2022年度狛江市国民健康保険の繰出額は約9億7,000万円,前年度は9億2,000万円でした。とはいえ,加入者にとって既に国民健康保険税額はかなり高額になっており,今後利用者の負担が増え続けることは国民皆保険の維持も危うくなると考えられ,市としては制度の改善を国に求め続けてほしいと思います。  歳出の削減の工夫について,前年度の予算では,中学校の用務業務の一部集約化により約600万円を捻出など工夫・見直しを行いました。令和4年度は,今まで各課や係での決裁を行わない回覧などを紙に出力し回付していたものを,基本的には庁内グループウェアの電子回覧機能を活用することなどペーパーレス化を推進して,紙代や印刷費などに係る経費を約800万円削減するということでございます。工夫・見直しを行っていることを評価いたします。歳出を数百万円削減することはなかなか難しいことですが,予算特別委員会で指摘した内容として選挙費用の工夫も提案させていただきます。  まだ参議院選挙の期日が正式には決まっておりませんが,あくまで仮の話で市長選挙と参議院選挙が同日か別々に行うかで約1,600万円の影響額があるとのことです。同日に選挙が開催されることを私たちとしては期待したいと思います。  次に立憲民主こまえとして,2022年度狛江市一般会計予算事業に対しての意見と,またこの夏以降の新たな任期の市長による市政運営に望むことを今度は政策面での提言としてお伝え申し上げます。  新年度の予算として私たちが主要な焦点とするのは,少子超高齢化社会を見据えた持続可能な自治体運営となっているか,また持続可能な環境づくりとして,ゼロカーボンシティ宣言を実現する施策に積極的に取り組まれているかという観点でございます。  まず環境問題としての脱炭素施策に関して申し上げます。  再生可能エネルギー電力が本庁舎に続き,新年度には市内で電力消費量が大きい小・中学校にも拡大して導入されることになります。これは私たちが3年前からお伝えしていた脱炭素政策を発展させていただいている施策であり,高く評価されます。また市内の二酸化炭素排出量6割を占める家庭部門の対策として再エネ電力導入のキャンペーンを計画されており,再エネ電力に切り替えるかちゅうちょしている御家庭にはいいきっかけになるであろうと期待しております。  ただ,2050年にゼロカーボンを実現するためには,2030年に脱炭素量50%削減を可能にするぐらいの積極的な具体策が必要で,再生可能エネルギー電力導入にとどまらない取組が今後は求められます。例えば世田谷区のように地方と独自にエネルギー供給の連携を結ぶことや,稲城市が計画しているような行政が再エネ電力会社の事業運営者となる試みの検討,またあるいは省エネを極める対策として建築物の断熱化の推進など,これまでにない施策を生み出す力,幅広く多様な施策を実施していく機動力が必要です。  狛江市では新年度の秋までにゼロカーボンシナリオが策定される予定ですが,計画を実施するためのマンパワーを私たちは危惧しております。環境省も地域の課題として脱炭素のロードマップを支えるために人材支援が課題としております。従来の行政の組織体制では定期的に担当が入れ替わり,情報や知見の蓄積が求められる脱炭素の取組を行うには適しておりません。また庁内で横断的な取組も必要となりますので,脱炭素施策に従事する職員の配置を今後はぜひ御検討いただきたいとお願いいたします。  次に少子超高齢化社会における持続可能な自治体運営としては,何より人口バランスの均衡を取る対策が必要であると私たちは考えております。狛江市の直近の出生率が過去最低と言われた国の出生率1.34ポイントを下回る1.15ポイントと非常に低い現状に対して,行政としては危機感を持って臨まないといけないと考えます。少子化対策としての子育て施策,若い世代に選ばれるまちづくりは,脱炭素施策と同様,最重要課題であると考えております。  狛江市の新年度の主な取組として,10月以降に全ての小学校6年生までの子供が一律200円の負担で医療が受けられる市の所得制限撤廃は長年子育て世帯から求められていたもので,評価も高く歓迎されております。東京都が2023年度以降には高校生までの医療費助成も検討しており,市としてはさらに中学,高校生まで対象を拡大することに期待いたします。  また出産前後の対応として,産後ケア事業の拡充や多胎児妊婦健診の助成など手厚い事業を実施されることは,女性にとってありがたい対応となっております。出産は子育て世帯には一大事であります。しかし,実はその後の子育てにおける家事や育児,養育費,教育,そして就労とのバランスを鑑みて,理想とする子供数を諦める,少子化に向かわせている要因があります。  1つは,若い人の非正規化拡大で賃金減少の実態があり,家族を持つことを諦める選択につながっております。また,多子を望む家族が理想の子供数を諦めてしまうことも非常に残念でございます。こうした課題を把握し,自治体としてできる対策を取ることで即効性のある少子化対策を求めます。  分かりやすい取組としては多子世帯への支援策が挙げられますが,新年度から国民健康保険の第三子から均等割額免除とすることは,まずは一歩前進でございます。多胎児世帯に対してはわいわいキッズやタクシー券支給と取り組んでいただいておりますが,当事者世帯からは,育児支援などより有効なサービスが欲しいという声をいただいております。現在市では有償の育児支援ヘルパー派遣事業や一部無償のファミリーサポート育児支援事業とよい事業がございますので,こうした事業の条件を多子世帯により有益なものにしていただくことも一つの方策となり得ると思います。  また,例年の課題である保育と学童における待機児童解消に向けて,引き続きお取組をお願い申し上げます。学童の待機児増大においては,市が小学校高学年まで全て受け入れる学童整備は現実的には難しいことは理解できるので,公民館,地域,地区センターなどの公共施設にフリースペースを拡充し,子供たちの居場所の選択肢を広げることも御検討ください。  子供の貧困対策としては,支援から見落とされている15歳から19歳の高校生世代やひとり親はもとより両親がいる非課税世帯の実態把握の必要性も指摘させていただきます。また,就学援助所得基準を旧来の生活保護基準の1.1倍から新基準の1.4倍に拡充し援助対象者を広げることは,子供の貧困対策として評価されます。全ての子供たちが幸せな子供時代,成長期を過ごせることが,未来を担うときに多々の困難を乗り越えて自分らしく生きていける力を養い,新しい社会を切り拓いていくものだと考えております。そのためのバックアップを行政が行い,社会として子供たちを育てる姿勢を共有していただきたいとお願い申し上げます。  そして,コロナ感染拡大が2年にも及ぶ生活で,子供たちが遊びや学びの実体験機会を喪失している傾向にあること,常時マスク着用や集団生活の中での制約,家庭内での緊張感の高まりと子供たちが受けているストレスや困難に対して,日常生活を取り戻すウィズコロナの生活を私たち大人がそろそろ考えていく時期ではないかと一言申し添えさせていただきます。  また今後社会に対して声を伝えられない,伝えにくい子供たちの権利を守るための子どもの権利基本条例の検討も併せて要望いたします。子どもの基本条例は,東京都では既に2021年度から施行されていますので,教育委員会を管轄する自治体での条例制定をぜひよろしくお願い申し上げます。  持続可能な自治体運営としてもう1つ,市民サービスの担い手である行政職員体制を総括質疑で確認させていただきました。新年度の狛江市は,一般財源の人件費の減少額が約2,700万円と大きく,4月からの正規事務職の新規採用がありません。2023年度からは職員の定年が1年ずつ延長されることが決まっており,新年度に新規採用がないことにより,後々職員の年齢構成のバランスが悪くなってしまうことを懸念いたします。  その一方で,非正規職員が今年度より約50人も増員されております。感染症対応で各種業務が増していることもあるとは思われますが,正規職員が足りていないので非正規職員で補うことが常態化しているのではないでしょうか。これでは社会としての格差がさらに拡大することになります。この30年間,日本社会は人件費を抑制してきたことにより,賃金が上がらず景気が低迷し,社会の格差ばかりが拡大して生活困難層が増えております。早急に軌道修正を行い,格差を是正する必要があると立憲民主党としては考えております。この格差是正を公務労働の雇用整備から行うことをこの夏以降の新しい狛江市政に対して,立憲民主こまえとして強く求めてまいりたいと考えております。  正規職員を減らす方針ではなく,脱炭素政策や少子化という最重要課題,さらには気候危機により甚大化する自然災害への備えなど腰を据えて取り組む職員体制を整えるべきです。人件費の財政的負担が懸念されてきたからこその人員削減だったのでしょうが,必要な業務に対し,正規職員として配置し,公的サービスの質を上げることで選んでもらう自治体になる。そして税収をしっかり確保する。質の高い自治体になる意気込みで,まずは必要な職員体制を非正規に置き換えるのではなく,しっかり正規職員として確保することを求めます。  このことを予算審議の前々から指摘させていただいたこともお酌み取りいただいたのか,2022年度4月からの新規採用はないのですが,2023年度の採用を前倒しし,新年度中には新規採用を行うことを決めたと予算審議で御答弁をいただきました。御対応に感謝いたします。さらに加えては,パートタイム枠である会計年度任用で月極常勤職員に対しては,退職金のあるフルタイム任用の選択肢も設けていただくことを引き続き要望いたします。  ところで,狛江市は新年度から管理職クラスの退職自衛官を任期付きで1名採用する人事がございます。自衛隊で培われた災害対策のノウハウや防災の知見を生かしていただく地域防災マネジャーとしての目的は理解できますが,関係機関との協力体制の強化という目的に関しては,市民感覚としては違和感がございます。端的には自衛隊との協力関係ということと理解されるからです。  2019年の豪雨被害で被災現場の復旧に自衛隊の皆様が昼夜問わず御尽力いただいたことに対して,私たちは大変感謝しております。だからこそ私たち一般市民は,自衛隊という組織は被災者の救助や災害地の復旧のため,特段の協力関係に関係なく,緊急性の高い地域や人々から救助に向かってくれるものだと尊敬の念を持って理解しているのです。あえて協力関係を築かずとも,災害時や非常時には,自衛隊はしっかり市民救済に努めてくださると信じております。ですので,自治体行政としては,市民生活の日常を支える事務職の採用をまずは優先して考えてほしいと思い,一言指摘させていただきます。  次に狛江市のまちづくりについて申し上げます。  少子超高齢化社会における公共施設整備は,これまでのように1つの目的に対して1つの公共施設整備というつくりではなく,1つの施設を多機能化・複合化して活用する計画が各地で検討されております。施設維持費や施設整備の費用を合理的に整理するためです。  例えば札幌市が2020年に定めた公共施設再構築の基本的な姿勢は,施設維持から機能重視へという考え方で進められております。また,多機能化や集約により多様な市民の交流を創出し,地域コミュニティーをさらに深める効果を期待するとしています。  こうした時代の流れにおいて,狛江市の新年度予算に計上されている市民センター改修基本構想で,新しい市民センターを公民館,一部図書館,そして市民活動支援センター,こまえくぼを入れて多機能化することは,私たちは妥当と考えております。市民活動支援センター,こまえくぼが新市民センターに入ることで,より市民にその機能が認識されることが期待され,こまえくぼが支援する市民活動がより活発化することを願っております。  市民活動が活発になることは,すなわち市民参加と市民協働が促されるということでございます。ただ,市民参加と協働の活動では,活動団体の継続性をその団体の自立性を保ちながら,いかに行政と協働していくのかという課題に直面している実態がございます。公益に資する事業は収益を見込まない事業が多く,継続には費用面での困難が伴うからです。例えばフードバンクやプレーパークなどがそのような実態にございます。そうした課題を把握した上で,条例の改正を議論している審議会に引き続き注目していただきたいと思います。  また,市民参加と協働が求める先に広い公益を念頭とすることが前提となり,声が届かない傾向にある子供,若者,そして忙しい現役世代の意見や利益もしっかり酌み取る配慮が確保されなければならないと私たちは考えております。そのためには,市民の声を代弁する議会が市政において二元代表制を健全に機能させていかなければならないと考え,私たち立憲民主こまえも努力してまいりたいと考えております。  日本共産党狛江市議団が提出されている編成替え動議に関しては,自営業者やフリーランスの方に傷病見舞金支給制度や生理用品を小・中学校トイレに常備するなど,きめの細かい市民サービスへの対応には賛同するものでございますが,市民センター改修構想及び新図書館構想に関しては,8年以上にわたり硬直してきただけに,新しい公共施設と機能的に市民サービス向上を図る新しい図書館を一日でも早く望む市民の声に応えるために,私たちは市の構想は妥当と考え,動議に反対せざるを得ません。  以上,市政における課題の指摘と提言を踏まえ,私たち立憲民主こまえは,感染症対策を適度に行いながら,その不安から社会が脱し,分断や差別のない健全なポストコロナの日常生活を一日でも早く取り戻すための御尽力を狛江市に引き続きお願い申し上げ,2022年度狛江市一般会計予算に対して,編成替え動議に反対し原案に賛成といたします。  また最後に,平和都市宣言のある狛江市として非核三原則を貫き,武力に頼るだけでは決して人々の平和な生活を守れないこと,協議による世界平和を求める声を率先してお示しいただくことを求め,立憲民主こまえの討論とさせていただきます。 129: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午前11時53分 休憩     午後 1時30分 開議 130: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  討論を続行いたします。3番平井里美議員。 131: ◯ 3 番(平井 里美議員) 令和4年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議に賛成し原案に反対の立場で討論いたします。  人権課題解決に向けてのまちづくりは,松原市長が所信表明で述べていらっしゃる人にやさしいまちづくりの基盤となるものです。令和4年度は,2年前に策定された人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例に基づいて,本格的に松原市政の人権施策が予算化される年ですので,とても期待しておりました。  ところが,人権課題解決に向けて,令和4年度狛江市が取り組むのは職員研修,講演会,啓発パンフレット,これが松原市政集大成と言われる人権施策です。しかし,どうしても納得できませんし,諦められません。狛江市が本当に人権が尊重され,みんなが生きやすい狛江であるよう,いま一度ここで思いをお伝えいたします。  おととしの秋から松崎議員と毎週木曜日,狛江駅前で続けている困りごと相談には数々の相談が寄せられています。その中で,私たちは地域や制度の不備による問題だと思われる課題を議会で取り上げ,政策提言を行ってきました。例えば仕事や住むところを失う人,税金が払えず困っている人の多くは契約社員や派遣社員です。会計年度任用職員として公務労働の現場で格差に苦しむ女性,企業の調整弁として社会に利用され,支援のはざまで追い詰められる女性たちが気軽に相談できる場所が狛江市に必要であること。市内の学校では,把握することも対応することもできない不登校の子供たち,私立や市外の小・中学校,フリースクールに通う子供たちへの配慮,DVや障がい等で精神的にも経済的にも追い詰められる子供たち,自分を守るために死を考えてしまう高校生や若者たち,彼らを支援につなげる仕組みが狛江市には十分ではないという課題。消費税の値上げ,国民健康保険,高齢者医療保険,介護保険料の値上げに加え,物価の上昇等により医療や介護サービスを必要としている人たちが利用できないという現状があります。  長引くコロナ禍で高齢者や障がい者がますます孤立し,運動機能や認知機能が衰え,孤独死を招いていることは深刻な課題です。コロナ禍で仕事を失い,しかし帰国することもできない外国人労働者や留学生,難民申請が受理されず仮放免となっている外国人は,仕事をすることを禁じられながら生活保護や福祉,医療サービスを受けることができません。彼らは地域でどうやって生きていけばいいのでしょうか。  LGBTQ,SOGIの理解や法整備が進まないため,パートナーが介護が必要になったりコロナに罹患したりした場合,そばにいることすらできない,そんな人々が狛江にもいます。エッセンシャルワーカー,働く父母が直面する問題は決して自己責任ではありません。この狛江には格差や制度の不備で困っている人々が大勢いらっしゃることを繰り返し市長にお伝えし,狛江市としての対策を求めてまいりました。  市民の生命と福祉を支えている公務労働の在り方についても複数の議員が改善を求め続けてきた結果,松原市長は,会計年度任用職員の課題解決に取り組みながら,全ての職員にとって働きやすい職場づくりに向けて取り組んでいくと約束をしてくださいました。しかし,令和4年度の予算案がこの課題解決のための予算編成になっているとの判断はできません。これらの人権課題が職員研修,講演会,啓発パンフレット等の費用,合計151万7,000円の予算で解決されると判断されている令和4年度予算案です。なぜ人権条例を持つ狛江市が,人にやさしいまちづくりを目指す狛江市が本気で人権・ジェンダー差別を解消するための政策に取り組まないのでしょうか。  狛江市では,自殺対策庁内検討委員会や待機児対策推進本部等,女性の視点が欠かせない政策決定の場に女性がいないことが無関係ではないとの声があります。本気で人権・ジェンダー差別に苦しむ市民への対策を考えるなら,政策決定の場に複数の女性が参加すること,そして,繰り返し求めていることですが,人権やジェンダーの情報を市民が気軽に訪れて得ることができる場を作り,そこに相談に対応できる専門家を配置すること,これらは女性センターのない狛江市に必要な施策です。  もう1つ,令和4年度予算案は市民の学び,市民の活動,市民参加,市民協働のまちづくりの視点に欠ける予算であると判断せざるを得ませんでした。2年前,学校は一斉休校となり,公民館,図書館をはじめ市民が利用できる公共施設は閉鎖,時間制限,利用制限が行われました。当時からコロナ禍であってもただ閉鎖するのではなく,何ができるかを考え実施していくべきだと憲法第26条が保障する教育を受ける権利を求め続けてきましたが,学校教育においては,学びを止めないという狛江市の方針が確認できました。  しかし,社会教育施設である図書館,公民館においては,残念ですが,市として一体となった対策を講じるとの御答弁,市民の学ぶ権利は市の公共施設の在り方に従うという公民館の方針を市民の学ぶ権利の軽視,教育委員会の独立性を欠くものであると判断せざるを得ません。  また,市民センター改修に関する基本方針で発表された駄倉地区センター小学生クラブの廃止,狛江市商工会議所,市民活動支援センターの移設などは多くの市民の活動に影響を及ぼす施設の改修であり,狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例では,基本方針策定に当たり市民参加の手続を取るべき事業だとあります。狛江市が市民参加を行わずに市民センター改修に関する基本方針を策定したこと,その基本方針に基づいてワークショップや基本構想が策定されようとしているのは,条例に罰則規定がないためです。市民参加の手続を行わないまま市民センター改修,新図書館建設に関わる予算案を承認するわけにはいきません。そして,条例改定に当たり市民参加の手続が軽視されることがないよう改善を求めます。  現在検討されている市民参加と市民協働に関する条例改定案の審議委員に公民館,社会教育の関係者が不在であることも問題です。狛江市に公民館が設置される以前から,市民の学びと市民活動を支えてきた社会教育。中央公民館が設立された1977年からは,市民の学びと市民活動が活発化し多くの団体やNPOが生まれました。狛江市には,こうして市民が地域課題,福祉,環境,教育など様々な部分でまちづくりに関わってきた歴史があります。そのことを語る委員も職員もいない中で狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例改定を進めることは,公民館活動,社会教育活動を否定することにつながり,市民活動の分断を招きかねません。市民が主体的にまちづくりに関わるための市民参加と市民協働を狛江市が本気で目指すのなら,社会教育,公民館で行っている市民活動を排除してはならないはずです。  新型コロナ対策に関して,国や都からの施策への対応も大切であり,職員の皆さんの頑張りで狛江市の評価がとても高いことはすばらしいことだと思います。また,狛江の魅力を発信し,まちのデザインに力を入れることで住みたいまち,住みたくなるまち狛江を目指すことも大事だと思います。しかし,デザインすべき狛江,魅力となる狛江の中身は,市民一人一人の人権が守られ,どんな立場になったとしても安心して幸せに暮らすことができる狛江のまちづくりです。  昨年の8月末から実施された新型コロナ陽性者自宅療養者への支援は私も昨年の3月議会から求め続けてまいりましたが,多くの市民が待ち望んでいた支援であり,大いに評価できるものだと思います。また,新型コロナワクチン接種への迅速な対応,職員の皆さん,狛江市医師会,歯科医師会,薬剤師会,医療関係者の皆さんとの連携は,顔の見えるまち狛江ならではのすばらしい対応だったと多くの市民からの声が届いています。  狛江市では,現場で市民一人一人の困り事に向き合う職員の存在が市民の暮らしを支えています。こうした職員の存在を大切にし,成果が見えにくい人権,住民の福祉,市民参加を守るという地方自治体の役割を果たしていただきたいのです。足元でのこの積み重ねが狛江市から東京都,日本から世界の平和へとつながるのだと信じます。  ロシアによるウクライナへの武力攻勢により,日本はウクライナからの避難民を受け入れることを表明いたしました。東京都も窓口を設置,狛江市のホームページにもウクライナから避難してこられた人へのメッセージ,相談先がアップされています。こうした迅速な対応を評価いたします。一般質問でも提言いたしましたが,ウクライナから避難された住民への狛江市独自の担当窓口の設置,各部署との連携体制が必要とされています。戦争も紛争も差別もない誰もが安心して幸せに暮らすことができる社会をつくるために,欠かすことができない人権と市民参加のまちづくりに本気で取り組んでいただくことを求め,令和4年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議に賛成し原案に反対する討論といたします。 132: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎淑子議員。 133: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 令和4年度狛江市一般会計予算につきまして,原案に賛成の立場から討論をいたします。  来年度予算は,新型コロナウイルス対策費も含めて予算規模313億2,000万円です。狛江市2050年ゼロカーボンシティ宣言の実現に向け,今年度,市庁舎に続き全小・中学校の電力を再生可能エネルギーに転換することは,狛江市脱炭素化への大きな前進として評価いたします。市民への再エネ切替え促進アピール事業では,販売元,電力事業者の電源構成などが分かる情報提供や省エネ情報の提供を要望いたします。  市長が所信表明で述べられたように,安心して子育てできる環境の整備として多胎妊娠健康診査助成費の創設や義務教育就学児医療費助成の所得制限を小学生まで撤廃,また,小・中学校の就学援助所得基準の拡充など子育て支援の充実が図られることを評価いたします。  今議会で条例改定が議案にもなっております国民健康保険税への繰り出し削減のための保険税値上げは,コロナ禍での生活への影響を考慮すると苦渋の判断とはなりますが,国の未就学児童の保険税軽減対策に加え,狛江市独自の18歳未満の3子以降保険税の均等割額を全面免除するということを評価いたします。今後も困窮世帯に対して必要に応じた減免措置を周知,拡充するなど引き続き検討をお願いいたします。  昨年の令和2年度決算特別委員会では,狛江市民1人当たりの歳出額が多摩26市の中で25位と下位だったことに対し,市民サービスが低いのではないか,今予算にどう反映されているか質問いたしました。1人当たりの歳出の比較では一概に市民サービスのよしあしは判断できないとの御答弁でしたので,次回の決算では,性質別費目の他市比較などから狛江市政の課題について分析していきたいと思っております。  また,政策や行政サービスが多様になっていく中で,職員の知識や理解を深めることは大変ですが,市民に誠実で真摯な対応が取れるよう,職員への政策の周知徹底と自発的に行政を改善していく力を育てるための努力と工夫をお願いいたします。  話合いや丁寧な説明がないまま漏水が9か月放置され,不安な日々を送っている都営狛江団地商店会の市民と公園で遊ぶ子供たちの安全を考え,人にやさしいまち狛江として東京都への働きかけをお願いいたします。  個別の予算に関しましては,積極的な勧奨が再開されるHPVワクチン接種に対し,対象者と保護者の接種判断の基準となる情報提供と,ワクチンを接種しても子宮頸がん要因の全てのウイルスに効力があるものではないので,検診を受けることの重要性,またHPVウイルスは性感染症であることの周知をお願いいたします。  学校で開かれている放課後クラブは定員が多く,移動の必要もないので高い人気ですが,障がいのある子供への加配や支援員の職場環境について支援員との意見交換が必要です。また,子供が安全で伸び伸びとした時間を過ごせるよう研修の機会をしっかり確保し,保育の質を守ることをお願いいたします。  今年度11月より始まり令和4年度いっぱいで終了予定である特別支援教育に関する実践研究充実事業は,発達障がい支援者養成講座を受講修了している方たちをサポーターとして,知的障がいを持った児童の通常級での支援などを行っておりますが,今後のインクルーシブ教育への大きな取組です。終了後の評価を共有し,今後も継続して地域で取り組める事業となるよう,狛江市教育委員会には積極的な検討を要望いたします。  多摩川の利活用や仮称駒井町公園など,公共事業の計画が動き出すことについて様々な市民の声と意見を聞き,市民が自らの手で作り上げた実感と愛着を持って管理にも関わっていきたいと思えるものとなるように市民参加で進めることをお願いいたします。  多摩川住宅にある旧第四小学校跡地利用についての庁内検討が始まっているようですが,今後もこのような大規模な公共施設事業については,狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例の基本的な考え方にあるように,「まちの主体である市民が自らの責任と役割を自覚して行う活動に積極的に参加するとともに,市民公益活動を自主的に行う様々な団体と行政組織が対等な立場でまちの発展のために取り組むことが求められます」,このように市民参加で議論を進めることを基本としてください。  また最後に,狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例見直しの審議では,市民参加の在り方,手法について市民から意見や要望が上がった場合には,双方の主張が平行線にならないように,公平かつ効率的に判断する第三者機関の設置を条例に加えることを要望し,討論といたします。 134: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野芳子議員。 135: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 日程第4 議案第4号 令和4年度狛江市一般会計予算について討論をいたします。  予算概要によれば,狛江市の令和4年度一般会計予算案は313億2,000万円,前年度比10億円,3.3%の増となりました。歳入では,市民税は所得割の増や企業収益が堅調なことにより大きく回復したとあります。また,国税収入が大きく伸びたことにより普通交付税は大幅に増額しており,財源不足は改善したことで臨時財政対策債は大きく減額となっているとのことです。狛江市の歳入の財源である市税は前年度比5億331万9,000円,4.1%の増ですが,今年度,狛江市としての未来に向け戦略とした展望,見通しが一層重要であることは疑う余地がありません。一例として,リモートワークの浸透により都心アクセスがよい立地という狛江市のセールスポイントの価値は損なわれていくのではないでしょうか。  市長は,狛江市では昨年まで増加傾向にあった人口が今年に入ってから減少に転じるなど状況は少しずつ変化しつつあります。全国的に少子・高齢化や人口減少が進む中で,財政的に決して豊かではないこの狛江市が行うべきまちづくりは,単に行政サービスの拡大を図るということではなく,狛江市特有の地域資源,例えば狛江市のシンボルの多摩川であったり,各地域に点在する緑地や公園などの緑,古墳や万葉歌碑,むいから民家園といった文化,歴史遺産などをいかにまちづくりにおいて有効に使っていくかということと,さらにそのことをいかに狛江市に住むことにより得られる価値として,特に若年層や子育て世代に伝えていくことができるか,というこの2つのポイントになると考えています。  さらに,直近で言えばAI,DX,ドローン,SDGs,カーボンニュートラルといったところになるかと思いますが,社会の動きや技術の進歩を素早く察知して,そのたびにアップデートを繰り返しながら狛江市の将来の展望を描き続けることの重要性は認識しています。令和元年に設置した未来戦略室,未来戦略会議を中心に取り組んでまいりたいと考えておりますと答弁しており,迫る深刻な近未来に対する明確な問題意識と分析,具体的なビジョンと政策の推進の表明に安堵いたしました。  新型コロナウイルス感染症による世界的影響は既に2年に及んでいます。予算編成方針でも述べられているように,感染症との闘いは長期化し,一進一退を繰り返しています。コロナ禍による財政面での変化にも注視する必要があります。税収が減少していく中においても,持続可能な財政運営として財政の健全化を確保し引き継ぐ責任があると考えております。そのため,引き続き中期財政計画に定める規律ある財政運営を行う必要があると考えておりますとの答弁からは,危機感を持ちつつ,基本に忠実で毅然とした姿勢が確認できました。  臨時財政対策債を借金と捉え,将来への負担の軽減となる方針にも賛同するものです。狛江市が目指す市民参加・市民協働の姿とは,前期基本計画において掲げている多くの市民が市政に興味を持ち,まちづくりに主体的に参加することで,狛江に愛着を持って暮らし,市民や団体等と行政による適切な役割分担の下,協働してまちづくりを進めている状態であるとのことですが,具体性が全く示されなかった答弁であり残念です。  核となる市民活動支援センターでは,団体等によるさらなる活用の推進,また市民公益活動に関心のある方等を活動につなげていく機能,団体間,団体と行政等のさらなる橋渡しの機能等の強化が必要とのことですが,平成28年4月設立から停滞した足踏み状態が続いているのではないでしょうか。ぜひとも協働ステーション中央などを視察し参考として,6年目を進歩,飛躍の年としてください。
     防災・防犯の取組においては,防犯施策では刑法犯認知件数の都内区市最小を目指し,抑止効果の高い防犯カメラ関係の補助金を継続し,市内刑法犯認知件数の28%を占める自転車盗難を防ぐために啓発ステッカーを作成し,多額の被害が発生している特殊詐欺対策として自動通話録音機貸与事業を引き続き実施するとのことです。  防災対策では,危機管理における新たな視点と自衛隊との連携を強化するために退職自衛官を採用するほか,令和元年東日本台風による被害を踏まえ,排水ポンプ車運用に当たり,安全性と作業効率の向上を図るため油圧ホースを購入し,浸水を想定した運用訓練を実施していくなど,狛江市として独自の取組が予算化されました。地域の防災意識向上につながる市民提案型市民協働事業と併せて実施する防災まち歩きセミナー,これに期待し,これを評価します。ソフト,ハード両面での対策の充実とともに,より多くの市民や事業者の関心と参加を高めるよう不断の努力をお願いいたします。  市長の公約には,狛江ブランド農作物の普及支援,元気に頑張るお店や特色ある事業者を支援とあります。狛江GAP研究会によって作成された統一したチェックシートを使い,各生産工程において項目を一つ一つしっかりと確認・管理して生産された農産物が狛江ブランド農産物として平成26年度より出荷されており,令和4年度には未来戦略室と連携して狛江ブランド農産物の認知度拡大を目的としたキャンペーン活動を行うとのことです。また創業支援として,今年度より家賃・改修費補助金を創設し,来年度に向けて予算の増額を申請できる機会を増やし,狛江市内で創業検討に向けた支援体制を強化しているとのこと,そして,このような新たな取組を通じて,にぎわいの創出,活気あふれるまちを目指しているとの答弁でした。コロナ禍という予測不可能な状態であっても目に見える公約の実現と言え,着実に歩みを進めていることが確認できました。  令和3年度の予算でも質疑,討論いたしましたが,和泉多摩川駅周辺と多摩川の一体的活用の具体的進捗が見られることは大変喜ばしいことです。狛江駅とは違う価値と魅力のある地域として,大好きな和泉多摩川駅周辺がさらに発展することを大いに歓迎します。そのためにも,一般質問で要望させていただいた喫煙スペースについては早急に設置をお願いいたします。  安心して子育てできる環境の整備として,妊娠・出産期から子育て期にわたる切れ目ない支援を行うための施策については,それぞれ別の主担当機関が機能を担っているため,適切に情報を共有しながら,子供の発達段階や家庭の状況等に応じて支援を継続して実施しており,狛江の顔の見える関係による支援体制が構築できているとの答弁でした。若年妊婦のような特定妊婦については,特段の事情等に配慮しつつ,民間の支援団体との連携を図るべきと指摘いたします。  狛江らしい地域包括ケアの推進は重要な政策課題です。多様な団体による運営を前提に多世代が気軽に集う居場所の財政を含めた支援の必要性や在り方について,令和3年12月28日の中間報告では,人材の育成などの社会資源の創出,場の立ち上げ,場の安定的な運営という提言が出されたとのことです。市民協働の理念,運営主体の自主性や方針を大切にしながら,財政を含めた支援を要望します。  今後のまちづくりのキーワードは,多世代,多機能,地域分散型だと考えます。公共施設を利用したことのない市民や若者の利用実態を踏まえると,市民センターや中央図書館といった限られた公共施設のみを殊さら取り上げることには違和感を覚えます。市民の憩いの場や交流活動の場,コミュニティーの在り方や捉え方も柔軟で自由度の高いものであるべきです。  中央という概念について,生活する市民にとって何なのかを問う必要があります。市域の狭い狛江であっても単身社会を鑑み,住まいから歩いていける範囲での身近なところに様々な思いや特色のあるコミュニティーの拠点が必要となります。その意味において行政の役割は,市民に,各地域にバラエティーに富んだ選択肢を提供することである,このことを指摘いたします。  障がいのある方の高齢化や親亡き後を見据えた居住支援機能を持つ地域生活支援拠点の整備を歓迎します。同時に地域移行についても進めていく必要があります。地域理解の促進と当事者に寄り添った支援の充実を求めます。  認知症との共生社会の実現に向けた取組は喫緊の課題です。認知症発症者数の増加により共生の取組に一層の注力が必要であり,認知症当事者を講師として招いて講演会を実施するなど,認知症当事者が活躍できる場,認知症への理解を広め深めるための福岡オレンジパートナーズとオレンジ人材バンクやクッキング・リハビリといった先進的取組の情報収集,有益であれば事業者と協力しながら実現に向けて進めるとの心強い答弁が得られました。速やかに確実に実現してください。この際,現状を冷静に判断し,敬老金は社会の実態に見合う一連の必要な施策の基金等に事業を変更すべきと要望します。  ゼロカーボンシティ宣言を踏まえ,市全体の温室効果ガス排出量の約6割を占める家庭の脱炭素を効果的・効率的に推進するためには,幅広い家庭の個々の状況に応じて省エネや再生エネルギー導入等の脱炭素に取り組めるよう多様な手法を広く提示し,令和4年度は家庭における再生可能エネルギー電力への切替えを促進するキャンペーンを予定しているとのことです。周知啓発の工夫としては,各手法のメリットや注意点,実施までの流れ等その選択に必要な具体的なイメージを明示することにより,各家庭の状況に合った手法を選択しやすい仕組みを取り入れるとの答弁でした。多くの市民が自分でもできる,やってみたいと思える事業としての成果を期待いたします。  令和3年第3回定例会では,小水力発電について関係団体や事業者等から情報収集に努めているとの答弁でした。現在は多摩川で小水力発電ができないか机上構想にとどまらず,具体的に計画設計を進めている団体があり,電力接続等の手続を含め,国や関係機関等に問い合わせている状況だと確認いたしました。小水力発電は,開発から運用,廃棄までのライフサイクル全体を考慮した際の二酸化炭素排出量が最も少ないエネルギーであるとともに,昼夜,年間を通して安定した電力が得られる点において太陽光発電や風力発電より発電効率が優れたエネルギー源とされており,今後の進捗状況を把握し,市として活用や連携ができるか検討するとの答弁に対し,関心を持つとともに重く受け止めます。  平たんであることや親切で信念ある自転車屋さんも多い狛江市として,改めてサイクルシティを標榜し目指すことを提案いたします。自転車通行空間,路上駐車対策,駐輪・放置自転車対策,ルールマナー向上,自転車事故,シェアサイクル,帰宅困難への自転車活用等,多岐にわたる自転車活用の推進について,東京都を中心に話し合われる東京都自転車活用推進協議会が令和3年10月に設置されたこともあり,今後,主に近接自治体と連携を取りながら,市内だけでなく広域にわたるネットワークを充実できるよう取り組んでいきたいとのこと,今後の進展に大いに注目してまいります。  水道道路の拡幅に向けた取組,今後の進め方と課題について伺いました。平成17年度から東京都へ整備の要請をしており,平成31年3月には,事業概要及び測量説明会は悪天にもかかわらず多くの市民の参加により開催され,令和2年度に事業認可が取得されました。水道道路の世田谷区側の事業化スケジュールが具体化されていないことと,調布都市計画道路3・4・16号線の用地取得に相当の時間を要することが想定されること,既設送水管と新設電線共同溝等企業管との埋設占用位置の検討が課題として挙げられました。  令和2年度の地域住民を対象としたアンケート調査及び令和3年度のまちづくり方針案の検討結果を踏まえ,令和4年度は,防災性の向上や農地の保全・活用に向けて先行的に検討を行う地区を対象にまちづくり計画案の検討を行う予定です。今までも,そしてこれからも市民の皆様との信頼関係を築きながら,東京都と連携して水道道路の拡幅事業に協力していくとの真摯な答弁に好感を持ちました。  孤独・孤立対策についてです。今年2年2月に20歳以上の約3,000人を対象としたNPO法人あなたのいばしょの調査で,コロナの感染拡大により人との関わりが減ったことで約4割が孤独感を抱いているとの結果が示されました。相次いで起こる無差別襲撃の背後には,少しでも道を踏み外してはいけないという強迫観念にも近い社会の閉塞感があるように映ります。作家ドリアン助川さんは対岸の火事ではない,経済が停滞し高齢化が進む一方のこの国では,これからますます分断の深まる大孤立時代がやってくるのではないか。自分は曲がったことをせずに生きてきたはずなのに,どうしてこんな目に遭うんだ。そんなやり場のない感情に多くの人が直面することになるだろうと述べています。孤独は,喫煙,飲酒,運動不足,肥満より大きな短命のリスクだ。DVや児童虐待の背景には孤立や孤独があるなどと指摘され,新たな国民病とも言われています。アフターコロナの地域社会では,どのような施策が必要となるのでしょうか。  福祉における最も重要な課題の一つであると認識があり,地域社会とのつながりを回復する施策として,重層的支援体制整備事業における参加支援事業を実施するとのことです。また子ども政策課として,孤独・孤立を感じている市民が多くなっていると同時に,何らかの事情で相談に来られない状況にある人がいるという課題が提示されました。今後のアフターコロナにおいては,これまで家族が担ってきた機能を地域で代替するための子ども食堂,フードバンクや児童館,児童センターといった市民,地域の力をお借りしながら孤独・孤立対策を講じていく必要があると考えているとの答弁でした。孤立・孤独という社会的問題から目を背けてはならないとの思いの共有をしっかりできたと確認できました。  若者支援の必要性については,若者の問題が様々な形で顕在化しており,行政としての最重要課題であることを認識すべきです。2020年に自殺した小・中学生は過去最多の415人に上りました。静岡県富士市で子供の居場所づくりをしているNPO法人ゆめ・まち・ねっとの代表渡部達也さんは女子高生向けの講演会で自立とは何かを問うと,口々に誰かを頼らず1人で何でもできるようになることとの趣旨の返答があり,渡部さんはそれは間違いだと指摘したそうです。それは自立ではなく孤立と言うんだよ。たくさんの人に迷惑をかけながら,いろんな人に助けてもらって自分らしく生きていくこと,それが本当の自立と語ったそうです。一般的に日本の社会で自立の定義はどのように考えられているのでしょう。  答弁では,日本社会において自立に対し,他人に頼らず何でも1人でできるようになることというイメージが一般的であって,実際に学校を卒業し社会に出て働くことが当たり前とされ,社会全体でもこのような直線的な移行が社会的自立に向けたステップであるということ。学校に通わなければならないと考える子供たちに休息を与え,自信や自己肯定感を回復できるような子供の居場所が必要であり,並行して生きづらさを抱える子の親の不安に寄り添うことや将来の見通しを共有できるような相談の場をつくること,そして,子供や若者が抱える問題に対する地域の理解を深めるとともに,必要な支援に結びつけることが必要であるとの認識が示されました。  また,東京大学先端科学技術研究センターの熊谷晋一郎准教授は,自立とは依存しなくなることだと思われがちだが,そうではなく,依存先を増やしていくことこそが自立だとおっしゃっています。子供,若者にとって依存できる先を増やしていくことが若者支援として大切な視点であると考えているところでございます,との答弁でした。狛江市における若者支援は,実態を的確に把握して進められていると実感しました。そして,子供,若者の生きづらさを理解する一歩を踏み出せていると確信しました。若者支援に実績のある民間団体と積極的につながり,情報共有し役割分担を見極めて,狛江市として責任ある政策の構築を強く要望するものです。  国民健康保険は,制度として持続可能な運用を目指さなければなりません。まずはポリファーマシーの周知啓発や節約バッグ等の取組を推進してください。適正服薬とともに適正医療も追求していくときが来ているのではないでしょうか。医師の不足や労働状況等の改善も他人事ではなく,患者側も過剰で安易な医療の利用について見直していくべきだと考えます。  様々な視点からの質疑を行い,本予算を精査いたしました。コロナという非常事態が続く中,未来に向けた新しい政策に果敢に取り組む姿勢を評価し,編成替えを求める動議に反対し予算原案に賛成の討論といたします。 136: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 8番三宅まこと議員。 137: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) お時間をいただきます。  令和4年度狛江市一般会計予算に関して,原案賛成,編成替えを求める動議に反対の立場でお話しいたします。  ネットで御覧になっている方は少し分かりにくいかと思いますので,本来はこの執行部が出してきた約313億円の一般会計の予算案,新年度,今年の4月から来年の3月までの事業に関してああだこうだと総括で賛成,反対の立場を述べるということなんですが,今回,日本共産党狛江市議団さんからこれに関する編成替えを求める動議が出てきましたので,まずは原稿はありませんが,この編成替えを求める動議に関して賛否を述べて,その後賛成というような段取りでございます。御覧になってみてください。  それでは日本共産党狛江市議団の予算審議,この編成替えの動議に関してかいつまんで説明いたしますと,細かい基本方針というのは細かい事業の執行なので特に言及はしませんが,この編成替えを求める理由ということに関してもう1回ここであからさまにしたいと思います。  日本共産党狛江市議団は,大きく2つ理由を書いていらっしゃいます。まずは増税とか年金の切下げとか生活に苦しい方に関して,この予算案は市民要望に応えたものではないというようなお話で,どうにかしてくださいということが論調であります。それが1点目。2点目は中央図書館,市民センター改修等基本方針に反対するということであります。1点目に関しては,これに関しては私の立場として,これにどうして反対をするかということを今からネットの方は御覧になってみてください。  それでこの1点目,まず実際に日本共産党狛江市議団に寄せられている市民の生活に困っていらっしゃる方はいらっしゃると思います。いらっしゃると思いますが,この行政というのはバランスを取って全ての財源,納税者,そういったことの中で私も考えなくてはいけないと思っています。この日本国は生活保護制度以外にも2015年度に生活困窮者自立支援制度ということで,例えば多層化した,複層化したそういった困った方,今まで顕在化していなかったことに関するこういった国の姿勢はありますが,細かいことは自治体でやらなくてはいけない,それはそうなんですね。  それで今回,社会福祉制度でしたか,多層的・重層的支援制度というのは,要は介護とかそういう枠ではなくて,いろいろなひきこもりとかそういったことを全部ひっくるめて救うような多層の段階の会議体を持って,一人一人を救うということを今回,福祉法の改正で狛江市も4月以降やるということになっています。  それに対して期待していますので,私はお一人一人の困っていらっしゃる方はいらっしゃるのですが,この予算案はそれに沿って粛々となっていますので,そういった方は御不便かもしれませんが,そうならないように狛江市はしていくという約束をしていただいていると思いますので,それに関しては,私は原案に賛成するという立場であります。  2つ目,新図書館,市民センターであります。私も1996年にこのまちに引っ越してきましたので,私は口が悪いので平たく言ってしまいますと,しょぼいなと。何でこんな図書館なのかなと思っていたんです。私が2015年に多くの市民の方から御負託いただいて議員に押し上げていただいたその前に,2012年に基本構想,基本計画ということで狛江市の一番最初のものが取っかかりをやって,そのときに前市長が耐震化でいいのではないかというような話があってやったのですが,それに関して基本的には議会も含めてそれはないでしょうと。もう少し考えたほうがいいのではないのと。そのときは後期基本計画に係る市民アンケート等で,具体的な市民のニーズの1位か2位は図書館,市民センターを何とかしてくれと。ただ大きくしてくれという話ではないんですねというようなこともあります。大きくしてくれという方は一部の方です。何とかしてくれ,私もそうです。私も新しくしてくれ。今回は16億5,000万円の予算で11億円以上市民センターのほうにお金を使うということが一昨年でしたか,市から出た基本方針でもあります。  そういった中で,行く行くこの基本構想の改修方針を見ていくと,実際に市民の方が少し誤解されていると困るので,ありていに申し上げますと,今この改修等基本方針,要は分散するということに関して賛否があるのかもしれませんが,このコンパクトシティ狛江市6.39平方キロメートル,日本で2番目に小さい市である狛江市は,移転するにしても市民センターから歩いて100メーターぐらいのところに移転するだけですから,もう歩いて行ける,ほとんど近いということを皆さんもよく御認識していただきたいと思います。  その中で,市は11億円以上の市民センターに対する改修等基本方針を立てたと。これの審議会をやっていますが,基本的にはこれがうまくいったとしても,来年からいよいよ始まって再来年,その3年後ぐらいにようやくできるんです。これは2012年に最初始まったと申し上げましたけれども,今は2022年で,これを白紙に戻すということを日本共産党狛江市議団は書いていますけれども,どんどん先へ行ってしまうんですね。そうではなくて,やっぱり未来への投資のためには今結論した基本方針,市長が政策判断をしたものに変わって,それに乗って,私もあの審議会に出ました。日曜日,この議場で審議会に出られた方がいました。それぞれ皆さん取りようは違うと思いますが,私はすごく今回の日曜日の審議会はよかったと思います。具体的にはなぜか。反対される方は相変わらずいらっしゃいましたけれども,基本的にはワークショップとしてテーマを決めてそれに対して収れんすることで,次回,実は図書館と市民センターをがっちゃんこにしたものが4月10日に開かれます。これは私が重々申し上げたのですが,どっちにしろ市民センターが図書館に移転してしまうんだから,図書館のほうと一緒にしないと駄目でしょうということを実はアンダーグランドに申し上げていて,実際それにならして今回の4月は一緒にやるということになっていただいて,反対される方もおっしゃっていましたけれども,それが今の答えです。一緒にやることがありますということがあるのですが,私は傍聴者だったから申し上げませんでしたけれどもね。  ただ,基本的にこれは先ほど申し上げましたいろんな市民の皆さんのお声をスポイルせずに,市はアンケート等,いろいろその市民のアンケート,そして議会もそうですが,こういった審議会も含めて前向きに,今回特に岡田新一設計事務所さんがスケルトンリフォームの模型を作ってきていただいて,基本的には市民センターは暗くて何か嫌だねと皆さん頭の中で描いているかもしれませんが,あそこのトイレの中央というのはスケルトンで全部外せるんですよ。そういったことも含めて情報開示して,その中でアイデアを収れんする中で,みんなクリエィティブにがんがん言ったことが先週の日曜日だったんです。それが4月10日にまとまって,それを市民のステップとして市はちゃんとやってくださっているのを私も見届けていますので,その辺はインターネットを御覧になっている方は御安心くださいということしかないです。  したがって,編成替えを求める日本共産党狛江市議団の動議に関しては,基本的に市民不在ということは一切なくて,市民の皆様の声を上げない,いろんなサイレントマジョリティ,私も含めて,私のバックにいらっしゃる方も含めて,基本的にはその尊重に乗っているということも含めてです。もちろん民主主義ですから,こういった反対の方はいらっしゃることはあるのですが,それを調整するのがこの議会です。そういった意味で私はこの動議に反対といたします。  それでもう1つ,先ほど狛江市議会公明党で私が本当に1つだけ気になっていた件が2013年第4回定例会において,陳情が全会一致で採択されて8年余と書いてあったんですね,この陳情には。私も実は2015年は議員ほやほやだったので,2013年の話はつゆ知りません。そういうことで,ただそれが紹介されました。先ほどの御答弁でまた引用させていただきますけれども,基本的には2015年に賛成した一員として議員も言っていたのですが,その効果は既に十分発揮している。それはなぜならば,採択された後に当時予定されていた市民センター改修工事が白紙になったと。耐震等でちょこちょことやってしまうのは一回やめて,もう1回戻そうということで効力を発揮したという意味だと思うのですが,その後に市民の会が参加され,検討協議がなされて,市民のステップがあって,その上で最終的に幅広い市民の皆様の声を聴く。これはアンケート等だと思うのですが,そういった意味で,インターネットを御覧の皆様はぜひこういったステップを実は御認識いただきたいということを今申し上げています。  そうした意味で,総合的な判断で財政状況,2012年,今から10年前の話ですよ。今は10年後でインターネットの時代,テクノロジーの時代で,またその大きな建物を入れる必要がない,私は完全にそう思っています。このデジタルの時代に頭が少し失言になるから言いませんけれども,やっぱり未来の子供たちのために考えましょうよというのが私の話であります。  そして,賛成討論を行います。賛成討論は済みません,290文字なので,かなり短いです。  3月16日から18日まで60分の時間をいただきまして,私は狛江市の約313億円の一般会計に関して,細かいことはほかの先生方にお任せしますので,私はポイントを絞って幾つかネットでの狛江市の広報戦略,そして自治体DX,1回これは去年の決算特別委員会のときにいろいろああだこうだ言って10個の確認をしたんですが,それに関する再検証をしました。そして,デザインの体制,デザインというのは平面でこういうデザインをするということではなくてグランドデザインという意味の狛江市のデザインの体制,これに関して確認をしました。総括質疑です。  この市民への広報体制として,LAN,インターネット環境,アプリ等の現状構造を副市長に作っていただいた資料を確認させていただきました。この市民参加,市民協働の間口を広げるために例えばそのラインのアンケート等,そういったことも検討してくださらないかなというような話であるとか,例えばLINEを入り口にして,LINEは御承知のとおり日本の人口1億2,000万人のうち8,600万人,70%もの方が利用されている,老若男女に使われているプラットフォームでありますので,そういったことを入り口とした行政手続ということの考え方もあるのではないかというような話もしました。  そして,去年の決算特別委員会での確認から時間が経過して,この自治体DX推進のための10個の確認,全部言うと時間がなくなってしまいましたので,幾つか確認しました。その中には例えば人事評価制度に対する目標管理制度で,管理職も含めて自治体DXの進捗に責任を持ってよということも確認できました。  個別質疑,例えば多摩川の利活用,かわまちづくり,例えば多摩川へのぽかぽか広場側道,令和4年度整備予定の遊歩道の整備等,市の意思を確認いたしまして私は満足しています。あと狛江のデザインで一番大切なことは,いろいろ御担当の方が優秀な方で,学識というものをある程度世に,副市長とかそのときの教育部長の御指導の下,今の未来戦略室長がやられたのかもしれませんが,私が彼に言っているのは狛江のデザインで一番大切なのは全庁的な職員の意識,それは管理職も含めてです。答弁でその辺が執行部のほうもそういう共有をしているというお話をいただいたので,私は満足しています。  そうなんですね。形だけ作ってもマインドで,要するに執行部の皆さんがあと5年,10年したら,この狛江市からいなくなった後に若手の職員がそのデザインのイズムを継承して,市民の方にコミュニケーション,本当に分かりやすい広報をしていくかという文化が狛江に根づくかどうかが意識づけという意味なんですが,それは大丈夫というようなお話でした。ということで最後に管理職発のオリエンシートという話をしました。これはまだそのときのお答えでは,今未来戦略室として伴走してやっていくので,マンパワーも含めて今はそれでやりますということでしたが,将来的には管理職発,要するに皆さんが部下が発案したものに関して,このターゲットは何なんだ,この目的は何だということをお互いに握り合うような文化にするのが,それは民間の会社では当たり前なんですが,それを行政に根づかせたいというのが私の本望なのですが,そういったことも含めて検討いただきたいというようなことをつらつら申し上げまして,以上,日本共産党狛江市議団の出した編成替えを求める動議に反対をして,令和4年度執行部の予算案に賛成する討論といたします。  以上です。 138: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 9番辻村ともこ議員。 139: ◯ 9 番(辻村 ともこ議員) 議長の御許可をいただきましたので,日程第4 議案第4号 令和4年度狛江市一般会計予算につきまして原案に賛成,編成替え動議に反対の立場から討論をさせていただきます。  令和4年度の特別会計予算を含めた予算総額は489億4,229万円,前年度比19億9,705万円,4.3%の増でございました。一般会計予算は総額313億2,000万円,前年度比10億円,3.3%の増でありました。増額の主な要因といたしましては,市民が多く使う市民ホール改修工事や調布都市計画道路3・4・16号線整備費の岩戸北区間の用地取得等の実施,そして,都内トップを走っております新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種に関わる経費,介護保険特別会計からの計上替えとなります重層的支援体制整備事業の開始に伴って新設をされた地域包括支援センター事業等によるということでございます。狛江市民が必要とする重要な施策の推進が着実に進められていることが確認でき,評価をさせていただきます。  松原市長任期最後の編成予算ということで,市長選挙に掲げられた公約の実現のために様々な事業が今まで取り組まれてまいりました。私はまずそうは言いましても,現在とても大切な,世界で皆さん本当に心を痛めております専制政治を行うロシアによるウクライナ侵攻という21世紀に許しがたい,自由と民主主義にのっとった主権国家の主権と領土を力で現状変更をしようとする暴挙に対しまして,日本の基礎自治体として狛江市の国際平和と地方自治体の役割,教育における平和教育と国際常識の確立について総括にて質疑をさせていただきました。狛江市では,積極的な平和への取組を自治体,そして教育ともに行われていることを確認いたしまして安心はいたしましたが,継続してできることをしっかりと進めていく,これは大事だなということでこの場でも申し上げさせていただきたいと思います。  個別質疑におきましては,14項目という多岐にわたる市民からの要望につきまして,しっかりと調査をし,緊張感を持って質疑を行わせていただきました。  歳入につきましては,歳入確保策としてKPIを意識いたしまして,民間活力の導入を意識して取り組む姿勢というものを確認はさせていただきましたが,私は市有地の不動産売払収入や広告料収入の増加策などを提案させていただいたのですけれども,1点残念なことは,数年間提案をし続けております個人事業主誘致に関しまして,私は創業資金の融資あっせん制度,こういったもののほかに新しい方法,こういうものをぜひ追加していただきたいとお願いをしておりましたが,見られなかったことです。私が数年提案し続けております若い起業家等への空きアパートの低額での提供やストックオプション払いの活用などというのは,これからの狛江市の持続可能な自治体運営に,そしてシティセールスにも大変寄与するものだと思っております。ぜひ今年度中に,今年度というのは令和4年度中に検討しまして,来年度,スタートの足がかりをぜひ一歩進めていただきたい,これはお願いを申し上げたいと思います。  歳出につきましては,乳がん検診の1万円のクーポンを工夫して多く配布してくださっていました。受診場所も増やしているにもかかわらず,市民の乳がん検診受診率は10%を切っております。これはコロナ禍ということを勘案しても,狛江市民の生命の安定的な維持を損ねる大変重要な問題であり,解決の必要があると思います。今年度は職員の皆様や市民とともに前年度,前年度というのは令和3年度でございますが,効果があったと言われます例えば乳がんセミナーを開催して受講していただいて,受診率50%の目標に対してせめて令和4年度は20%,これは何とか目標を達成していただきたい,これはお願いいたします。ちなみにこのがんの受診率は東京都の目標50%,狛江市の健康こまえでもがん検診の受診率は50%となっております。  私の提案も数年かかったものも多くありますが,幾つか実現し住民の福祉向上へ資する予算に今回はなっていたかと思います。一例を取り上げますと,人口減少化対策としましても,幸せな家族を増やし定住促進となる婚活について,多摩ウエディングとして実施決定されました。町内会,自治会,特に台風19号のときに感じました連絡網,これは本当に電話,そういったものでも本当になかなか難しいといったところ,LINEの活用,これを検討されると同時に商店街でのLINEの活用も検討されるとなりました。なんでも鑑定団の2回目の実施であるとか市民向けラグビー講習会の実施,単価契約の単価契約時期,これは早期に実施ができるように今年度はようやくなりました。提案から6年かかったのですけれども,試行錯誤しながらしっかり軌道に乗せていただいたこと,大変感謝しております。  そして,歯科保健衛生推進の一環であります乳幼児の健診のかかりつけ医での実施,薬局での使い捨て使用針の回収費の助成金の支援強化継続,5年前に狛江市議会で初の危機管理監の要望をさせていただきましたが,ようやく時代が追いついた感がございまして,今回,危機管理監の設置要望が実現しております。  さらに,学校安全対策費におきまして学校安全ボランティアの新しい取組の実現,学校の国際常識の確立として,国旗,市旗,校旗,こういったことができるフラグポールの設置の標準化の実現,これに向けて走り始めるということでございます。  喜多見駅狛江市側改札口の復活を求める市民の声をまずは都市計画マスタープランの中に確認事項としてでございますが,掲出していただく第一歩が実現したということをお伺いしました。そして,何よりも市議会へ働きかけて議会全員で後押しをして実現いたしました議会のインターネット中継の聴覚障がい者,難聴者用字幕サービスのUDトーク,この導入の実現など多くの提案が盛り込まれた予算編成となり,高く評価をさせていただきたいと思います。  そのほか学校,保育園で必要とされる人材と働きたいと思っている市民の方々をマッチングさせる子供にかかわる人材バンクの提案をさせていただいております。ぜひ人材バンクの創設は前向きに検討いただきたいと思っております。求人側,求職側双方にメリットがありますので,本当に真剣にこれは検討をお願いしたいと思っております。  そして,そのほか屋外運動場・芝生のグランド設置の要望,博物館,資料館の建設につきましては今年度の予算への反映はありませんでしたけれども,多くの市民の願いですので,ぜひ実現に向けて引き続き検討をお願いしたいと要望させていただきます。  最後になりますけれども,あと残り少しでございますけれども,松原市長は38年間の職員経験を基に,多くの人脈と理想を実現する創造力を持って市長任期1期目の任期を全うされようとされています。本当に狛江の市民の皆様とお話をさせていただいても多くの公約が達成されておりますし,特にコロナ禍においての本当に危機の中で素早く様々なことに対応されたこと,高い評価を受けていると私も実感しております。その働きに本当に感謝を申し上げたいと思っております。  これは最後になるのですけれども,喜多見駅の狛江市側改札口復活についてですけれども,岩戸北の地域住民は30年前に市長と当時の職員と,そして議員と,これは見捨てられてしまったんじゃないかというふうな評価を今しているわけなんですね。改札口がなくなることを知らずに商店街のほうも実はそこからどんどん閉店に追い込まれまして,まちが閑散としてみんな泣いていたというんですね。でも,どうしていいのか分からないと。今30年たちまして,調布都市計画道路3・4・16号線,この道路の開通が50年ぶりぐらいに通るということが決まりまして今進められています。令和8年までに岩戸北区間,二の橋交差点までは計画どおりいけば進みますし,平成7年にはその後の南のほうの事業に関しましても着手をし始めるというような計画を発表されておりますが,こういう中で岩戸北三,四丁目周辺地区に関するまちづくり懇談会もまちづくりの構想というものも進んできました。  都市計画マスタープランに関しましても,10年ごとの計画,ルール決めに関しての方針というものも今一生懸命役所の皆さんが考えられているということであるのですが,令和3年度に行った都市計画マスタープランに関する内容についてどうですか,もしくは岩戸北三,四丁目についてのまちづくりについてどうですかといったときに,双方,数百通の喜多見駅の狛江市側改札口というものが交通安全対策上必要なんだ,あそこで人がどんどん引っかけられたり倒れたりするのを毎年見ているんだと。調査をしたところ,救急車もしくは警察が駆けつける事故というのは3年連続で起こっているんですね。まさに喜多見駅の周辺の交通安全でヒヤリハットを含めると数百と言われる自動車と自動車,自動車と自転車,自転車と歩行者,自動車と歩行者,これは交通規制係のほうに関しましても一緒に現地調査をして見ていますし,国士舘大学の交通工学の専門家の先生もおっしゃっていますが,やはり世田谷区側に一極集中しているこの改札口というのがもう人口が増えて非常に危険な状況になっているんだと。というのは側道が細いですから,しかし大型マンション,千人単位でのものが増えていって,今もまた世田谷区側でも1,000人単位のものが増えています。2つ建設されています。こういうような状況で,地域住民の声としては,何とか分散させて安全確保をしてもらいたいということが1つ大きなお願いであるわけなんですね。  私はこの3年間毎年起きている事故,救急車を呼ぶような大事故が起きているのは異常事態だと思いますし,ぜひそのあたりにひとつ目を向けていただいて,ちょうど道路が大きな都市計画道路にかかっているところでございます。地域の方たちがいろいろと考えて協力し合おうという機運も高まる,そういう時期だと思いますので,ぜひこの喜多見駅の周辺の交通安全対策,歩行空間,ウォーカブルシティもいいかもしれません。ほこ道制度もちょうどふれあい側道がいい時期かもしれません。ぜひ御検討を,どういうふうにしたら住民が安心・安全で快適で利便性のいいまちで過ごせるかということをお考えいただきたいと切に思います。  市民の生命,身体,財産を守っていくというのは地方自治体が取るべき基本中の基本だというふうに思いますので,ぜひこの視点を持ってお願いしたいというふうに思います。全力を挙げて取り組んでいただきたいということをお願いいたします。  以上の理由から多くを評価し改善提案への期待を込めまして,自由民主党所属の辻村ともこ,令和4年度狛江市一般会計予算につきまして,編成替え動議に反対いたしまして,原案に賛成をする討論とさせていただきます。  以上でございます。ありがとうございました。 140: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  まず議案第4号 令和4年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について採決いたします。  本動議に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 141: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手少数と認めます。よって議案第4号の編成替えを求める動議は否決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 142: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に原案について採決いたします。  原案に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 143: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 144: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ただいま議題となっております議案第5号 令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算について,2番宮坂良子議員外3人から編成替えを求める動議が提出されております。これを原案に併せて議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。2番宮坂良子議員。 145: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは議案第5号 令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議を提案したいと思います。  令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算について,市長は下記要領により速やかに編成替えを行い,再提出をするよう求めるものでございます。  編成替えを求める理由といたしましては,国民健康保険は2018年4月から財政運営の主体が東京都に移行しました。国民健康保険の都道府県化に当たっては,高齢者や非正規の方などの低所得者が多く加入する医療保険なのに協会けんぽのような事業主負担がなく保険税が高いという構造的問題を解決するために,全国知事会等が求めているように国費1兆円の投入などの抜本的な対策がどうしても必要でありました。しかし,新制度は国費の投入が不十分だったため,国民健康保険の構造的問題が解決されずに加入者に大幅な負担増を迫るものになっています。  狛江市では2017年度と2018年度に保険税の値上げが行われ,その負担増は合計約1億円にもなり,特に賦課方式の変更等により均等割が大幅に値上げされ,低所得者に重い負担となっています。そして,2020年度からは国民健康保険特別会計への法定外繰入金4億400万円を14年間でゼロにする計画が実施されました。これにより保険税は2年ごとに値上げが繰り返され,当時の試算では,最終的には1人当たり2万2,645円,4人家族で9万580円もの大幅な値上げとなることになりました。さらに,2020年度決算時点ではその負担がさらに増えて1人当たり2万7,212円,4人家族で10万8,848円もの値上げになると試算されています。  国や都は,法定外繰入金の解消は自治体の判断と言いながら市町村に様々な圧力を加え,保険税値上げを迫ってきています。本来,高過ぎる国民健康保険税の引下げは国や都が財政支援を抜本的に強化して行うべきであります。しかし,今消費税増税や年金の切下げ,物価高,新型コロナウイルス感染症による収入減,物価の値上げなど市民生活は厳しさを増しており,住民福祉の増進という地方公共団体の役割を果たす立場から,市独自としても保険税の値上げ抑制に最大限の努力を払う必要があります。  よって,下記の方法により本予算の編成替えを行い,来年度の保険税の値上げを中止するよう強く求めるものであります。  編成替えの基本方針ですが,来年度の国民健康保険税の値上げを中止します。そして,編成替えの具体的な内容といたしましては,歳入に一般被保険者国民健康保険税を3,850万円減額するものです。そして2つ目には,一般会計繰入金を3,850万円増額するという内容でございます。来年度の国民健康保険税の値上げを中止するために,この一般財政から3,850万円増額するという,これで中止を実現することができますので,ぜひ議員の皆様,今の国民健康保険税の構造的課題,こうした中での大きな負担を回避するために御賛同をお願いしたいと思います。  以上です。 146: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより編成替えを求める動議に対する質疑を受けます。  16番石川和広議員。 147: ◯ 16番(石川 和広議員) では確認をさせていただきます。  編成替えを求める動議を提出するに当たっては緻密な数字を計算されて,それがこの編成替えを求める動議の中にも数字として入っておりますので,判断をするに当たり,この数値の確認と考え方をお聞きしたいと思います。  まず,編成替えを求める理由の中にあります。「2020年度からは,国民健康保険特別会計への法定外繰入金4億400万円を14年間でゼロにする計画が実施された。これにより保険税は2年ごとに値上げが繰り返され,当時の試算では,最終的には1人当たり2万2,645円,4人家族で9万580円もの大幅値上げとなる。さらに2020年度決算時点では,その負担がさらに増えて1人あたり2万7,212円,4人家族で10万8,848円もの値上げになると試算されている」と,この文言があります。お聞きしたいのは,「最終的には」というこの最終的というのはいつを指しているのかお伺いします。 148: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 149: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 最終的にはということは,当初2019年にこの計画は立てられまして,14年間で解消するということを市が計画したその最後の年のことを言います。これは市からの答弁で,社会常任委員会でも市からの答弁に基づいてここに掲載をいたしました。 150: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 151: ◯ 16番(石川 和広議員) 明確な御答弁をありがとうございます。2019年度に計画された14年後ということは,私の足し算が間違っていなければ2034年という形になるのですかね。2034年には最終的にということで,すぐにやってくるものではないということ,10年以上以降のことであるというこの最終的にはという額をまずは確認させていただきました。  そして,もう1点数字の確認をさせていただきます。「狛江市では2017年度と2018年度に保険税の値上げが行われ,その負担増は合計約1億円にもなり」とあります。この2か年で1億円ということですけれども,この明細,2017年が幾らで2018年が幾ら,これは当然数値をきちっと緻密に計算されていると思うのでお分かりだと思うんですけれども,その内訳を教えてください。 152: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 153: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 内訳は今持っておりません。しっかりとした緻密な計算の基に提案をしております。 154: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。
    155: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。ありがとうございます。  これは予算特別委員会でも動議が出されました。今回も動議が出されて,私は少し中身が変わっているのかと思って一言一言送ってみましたけれども,決算特別委員会に出された動議とやっぱり一語一句変わっていなかったんですね。私は決算特別委員会が終わってから数値を検証,計算してみました。これは確かに2017年度と2018年度,2か年にわたると1億円越えなんですね。2017年は3,240万円調停増額がある。2018年は6,850万円,これは調定増額を合わせると1億90万円になります。これは私の計算が合っているかどうかも含めて動議を出される,緻密な計算をされている方とちゃんと数値が合うかどうか,答え合わせをしたかったので聞きました。私の調定増額の計算では両方合わせて1億90万円ということになりました。この数字で多分間違いないとは思うのですけれども,提案の方は怒っていらっしゃいますけれども,何か答えがあった。  正しいと思うんだけれども,それでは今回はこれからこの後に採決があって確定をするかと思うのですけれども,直近は令和2年に税率改定されているんです。これの調定増額というのは幾らぐらいだったのでしょうか,お伺いします。 156: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 157: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 前回の資料は持ってきておりません。 158: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 宮坂良子議員,答弁できますか。できないのでしたらできないで結構です。2番宮坂議員。 159: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 数字については,今資料を持ってきておりません。来年度予算についての提案ですので。 160: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 161: ◯ 16番(石川 和広議員) おっしゃる意味もよく分かるんです。ただ,この編成替えを求める理由に2017年度と2018年度に1億円を超える増額をかけたと記載しているから,私は確認の意味で聞いているんです。そういった意味では,2017年度,平成29年には3,240万円の調定増額です。2018年,平成30年は6,850万円,合わせて1億90万円で,直近の改定は令和2年,調定増額は,私が当時の資料等で計算しましたけれども,3,780万円の調定増額になっています。今回は値上げをこれから採決ですけれども,過去3回,値上げ調定増額を足していくと1億90万円。3,240万円,6,850万円,3,780万円,合わせて1億3,870万円,実は3回の値上げで約1億3,000万円調定増額がかかっているんですね,過去3回で。  私が提案者にお聞きしたいのは,中止した場合には法定外繰入金で今後もそれで乗り切れと,こういうお考えなのかお聞きします。 162: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 163: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) まずは私たちは,当時のときには,46%の軽減になるということを提案してきましたが,否定されました。そして,今回は特にコロナ禍で,しかも物価が上がっている,こうした中で,しかも調定額は3,850万円繰り入れることによって値上げを中止することができるということを提案しています。今年度,値上げをしようとした市で7市が値上げを中止したり,来年度は2市が値上げを中止したりしております。やはりコロナの中,物価高の中での,しかも年金が切り下げられる中での困難な中で,せめてこれだけ入れれば中止ができるということを提案しております。  以上です。 164: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 165: ◯ 16番(石川 和広議員) 基本的にはもう今後税率改定には手をつけないで,今回も含め今後も含め法定外繰入金でカバーしていく,これが基本的な考え方にあるということでよろしいか。 166: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 167: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 提案の理由にもありますように,本来ならば公費でしっかり投入することこそが協会けんぽ並みに下げることができるということですね。それを私たちは日本共産党国会議員をはじめとして,草の根でも国にしっかりと投入せよ,東京都にも要望しております。これは自治体として市も課長会を通して東京都に一斉に申入れをしたということも聞いております。国にも申入れしていると言っております。やはり国がしっかりと投入するべきだと考えております。国が投入をしていかない,政府のこの問題があると思うんです。質問者が与党を担っているのならば,ぜひ政府にそういう申入れをして,市民の暮らしを守る,そのことを第一義的に議員としてやるべきではないでしょうか。  そして,その根拠もしっかりと考えております。私たち日本共産党は,この財政を投入できる可能性があるんだということも政策的に述べております。例えばこの1兆円の投入の財源…… 168: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員,質問者への答えで討論ではないですので,答えを言ってください。2番宮坂議員。 169: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) だから答弁したんです。 170: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 討論になってしまっていますよ。質問者への答弁を答えてください。簡潔にお願いいたします。  16番石川議員。 171: ◯ 16番(石川 和広議員)  激励ありがとうございます。私も地方議員として頑張ってまいります。  それで,そこで解せないのが1個あるんです。それは提案者たちも平成23年,国民健康保険の税率改定に賛成されているんですね。これは平成23年,2011年,このときは1回改定で1億5,700万円の調定増額なんですよ。過去3回さっき計算しましたけれども1億3,870万円,過去3回分を平成23年は1回で1億5,700万円,これは国民健康保険がパンクする,危ないと言って提出者の皆さんは賛成されているんですね,その考え方が私はよく分からない。  そして,私はそのときに矢野市長の執行部の一員としていらっしゃった松原副市長,執行部の一員です。上程者の執行部です。そこの執行者の一部としておられたがゆえに,1回の税率改定でここまでの大幅な税率改定は教訓になったと私は思っています。だからこそ松原市長になってからは,平均増加率は2.16%,2.47%,3,780万円と今回の3,850万円。平均増加率は2.5%以内に抑えているんです。とにかく一遍に上げて負担を少なくしていくんだと。私はこの平成23年のときの執行部の一員だった松原市長の教訓だと思っています。高橋市長のときでも1.87%,4.48%と5%以内に抑えています。これも一遍に税率改定をするのは大変だからだということであります。しかし,平成23年は1億5,200万円,平均増加率は約14%という10%越えの増加率なんです。ここで提出者の方は賛成をされております。そのときと同じ考え方で今回見ていただくということはできないのかお伺いします。 172: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 173: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 保険税というのは年々積み重ねられています。そのときの値上げ幅が多い少ないではなく,それが積み重ねで今のこの保険税になっております。当時は,このとき同時に7割・5割・2割軽減策,これを入れて低所得者の方々の均等割を引き下げると。むしろ保険税は下がる人たちも生まれました。そして,確かに保険制度がこれ以上もたないと。数年間値上げしなかったことによってもたないということで,それこそやむなく保険税の値上げに賛成したわけですけれども,それが今積み重ねられて保険税が年々増えてきているわけです。それをさらにたとえ保険率が少なくても,今1人当たりの保険税は年額12万700円,4人家族で値上げ額が1万1,600円にもなっているということですので,その率の問題ではないと考えます。 174: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 175: ◯ 16番(石川 和広議員)  積み重ねと言われちゃうと,この平成23年のことが一番衝撃的だったのかなと思ってしまいます。そこから考えると,積み重ねてくると全てはそこか,元凶と言っては失礼だけれども,私はそのときの判断は何だったのかなと何か迷ってしまいますね。維持するためにこれまで真剣に数値を追いかけてきました。動議も出されたから緻密な計算上成り立っていると思って,特別委員会で出されてから5年間の全部資料を調べてまいりました。数値を出してまいりました。それが提案者が言う動議の組み立てた数値と合っているのかどうかということも含めてやりたかったなと思いました。  いずれにしても,私自身は今回でも全員が上がるわけではなくて軽減措置もされているわけです。そういったことも含めて総合的な判断,バランスの判断をするべきではないかなと。いずれにしても,判断をするに当たり緻密な数値を確認させていただいたのと同時に考え方を整理させていただきました。ありがとうございました。 176: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ほかにありませんか。     (「なし」の声あり) 177: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で編成替えを求める動議に対する質疑を終結いたします。  これより議案第5号とその編成替えを求める動議の討論に入ります。10番しの浩司議員。 178: ◯ 10番(しの 浩司議員) 議案第5号 令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算,自由民主党・明政クラブは原案賛成の立場で討論をいたします。  現在我が国においては急速に少子・高齢化が進んでおり,医療や介護,年金などの社会保障制度については,国民が安心して暮らしていくための基盤として安定的に運営がされ,また今後も持続可能な制度となるよう,適切に見直しや改革が進められていく必要があるものと考えます。国民健康保険についても平成30年度に大きな制度改革があり,令和4年度は制度改革から5年目を迎えるわけであります。  国民健康保険制度改革では,国民健康保険の広域化として都道府県が市区町村とともに国民健康保険の運営を担うこととされ,都道府県は国民健康保険の財政運営の責任主体となるとともに,安定的な財政運営や効率的な事務の確保などについても中心的な役割を担うこととなりました。また,市町村については引き続き地域住民と身近な関係の中,保険給付や保険税の決定,賦課徴収,保健事業など地域におけるきめ細かい事業を担うこととされています。  狛江市においては,前期基本計画で定めるまちの姿,「いつまでも健やかに暮らせるまち」の中で子供から高齢者まで全ての人が健康づくりに取り組み,生き生きと暮らしていくことを目指しており,国民健康保険に関しては,特定健康診査等実施計画やデータヘルス計画に基づき,特定健診受診率の向上や各種保健事業の推進に取り組んでいるところであります。  特に先日の予算特別委員会でも確認したとおり,特定健診受診率,特定保健指導終了率については他自治体においては軒並み減少しているにもかかわらず,市民の健康意識が向上し,増加はしないまでも減らすことなく,それぞれ26市中1位,また2位とし,保険者の取組に対するインセンティブとして交付金を獲得することができたのは,狛江市の努力であることは明らかであります。  一方で狛江市の国民健康保険の課題に目を向けますと,以前から一般会計からの法定外繰入金により財政均衡を保ってきたという現状であるため,市はこの課題に対し国民健康保険財政健全化計画を策定し,2年ごとに保険税率を改定し,併せて収納率の維持向上や医療費の適正化等にも取り組むことで,14年間で法定外繰入金を削減,解消することとしています。  今回,令和4年度国民健康保険特別会計については,歳入に関して別に提出されました狛江市国民健康保険税条例の改正により保険税率が改定されることとなります。また,子育て世帯の経済的な負担軽減を図るため,国の制度として未就学児に係る国民健康保険税均等割額5割軽減が行われ,さらには,市独自制度として18歳未満の子供が3人以上いる世帯を対象に第三子以降の国民健康保険税均等割額を全額免除することとされています。  また,歳出においては,効果的・効率的な保健事業を行うことで引き続き被保険者の健康の保持増進と医療費の適正化にも取り組むこととされています。これらの内容は市として取り組むべき課題に総合的に対応するといった点では評価できるものであり,また,今回の対応にとどまらず,さらなる取組を強化,継続していくべきものであると考えております。  コロナ禍において私たちの生活スタイルが大きく変わりました。医療機関の受診に関して言えば,昨年度は受診自体を控える傾向も見られましたが,令和3年度はその反動もあり,保険給付費も伸びている状況であります。まだ行き先不透明な状況でありますが,誰もが気軽に医療保険を利用し,質の高い医療が受けられる状況は今後も確保をされていかなければなりません。そのため,国,東京都,また狛江市においては冒頭にも申し上げたとおり,国民健康保険制度が持続可能なものとなるよう今後も課題の解決に取り組み,制度の見直しや改革についても進めていただくことを要望し,編成替え動議に反対をし原案賛成の討論とさせていただきます。  以上です。 179: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村あつ子議員。 180: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 議案第5号 令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算について,日本共産党狛江市議団を代表し,編成替えを求める動議に賛成し原案に反対する立場から討論を行います。  国民健康保険特別会計予算案はコロナ禍にもかかわらず保険税を値上げするもので,1人当たり平均2,900円の値上げで年間保険税額12万700円,4人家族では1万1,600円もの大幅な値上げで年間48万2,800円にも上ります。  国民健康保険は協会けんぽのような事業主負担がなく,加入者は高齢者や非正規,フリーランスなど所得250万円以下が8割を占めるなど,所得が低いのに保険税が高く,負担が限界になっているという国民健康保険の構造的問題を抱えています。これを抜本的に解決し協会けんぽ並みに下げるよう,全国知事会などは公費1兆円の投入を求めています。しかし,十分な投入が行われなかったため,加入者への大幅な負担増となっています。  1984年に国民健康保険に対する国庫負担補助率が大幅に引き下げられ,加入者の貧困化,高齢化,重症化が進む中で国民健康保険税の高騰が止まらなくなりました。構造的問題を解決するためには公費を投入するしかないとして,全国知事会,全国市長会,全国村長会は国民健康保険の定率国庫負担の増額を政府に要望し続けています。狛江市は,国民健康保険の財政運営の主体が東京都に移行する都道府県化を前に2017年と2018年度に大幅な値上げを行い,その負担額は合計1億円にもなりました。特に均等割が大幅に値上げをされ,低所得者に重い負担となりました。その上,来年度の均等割額は1人当たり合計で5万1,500円にもなります。  国は2018年4月から国民健康保険の都道府県化に当たって,自治体からその他繰入金を最終的にはゼロにするよう自治体にその計画を求めました。狛江市は2020年度から14年間でゼロにする計画が実施をされ,2年ごとに値上げが繰り返され,最終的には1人当たり2万7,212円,4人家族で10万8,848円もの大幅な値上げとなると試算されています。先ほどの質疑の中で矢野市政時代の当時の値上げの話が出されていましたが,当時の財政状況と今の市の財政状況は違います。今回は値上げを中止する財源も確保できます。  国民健康保険の加入者は,今でも高い保険税に加え,消費税の負担増やコロナ禍の影響で生活はますます厳しくなっています。予算質疑でも明らかになったように,一般会計から値上げ相当額の3,850万円の組替えを行えば値上げを中止することができます。市として国に対し,公費1兆円の投入による国民健康保険の協会けんぽ並みへの引下げを求めつつ,市独自としても住民福祉の増進という地方公共団体の役割を果たす立場から,来年度の保険税の値上げを中止すべきです。  組替え動議は,国制度である子供の均等割の半額軽減制度と市独自の制度である18歳未満の子供の均等割の第三子以降を無料にしていく制度を大きな前進として評価をするとともに,国民健康保険税本体の値上げについては中止を求めるものです。  よって日本共産党狛江市議団は,編成替え動議に賛成し原案に反対といたします。 181: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  まず議案第5号 令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議について採決いたします。  本動議に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 182: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手少数と認めます。よって議案第5号の編成替えを求める動議は否決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 183: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に原案についての採決いたします。  原案に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 184: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 185: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第6号 令和4年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算の討論に入ります。14番鈴木えつお議員。 186: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 議案第6号 令和4年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算について,反対の立場から日本共産党狛江市議団の意見を述べます。  来年度予算では,医療費の窓口負担が単身世帯で年収200万円以上,夫婦2人世帯で合計年収320万円以上の方が1割負担から2割負担へと2倍になります。外来では3年間の配慮措置が設けられますが,それでも1人当たり最大年間3万6,000円の負担増となり,3年後はさらに負担が増えます。厚生労働省はこの窓口負担の2倍化で受診抑制が広がると予測していますが,受診抑制は病状の悪化,命に直結いたします。窓口負担の2倍化は中止すべきです。  あわせて,本予算では1人当たり保険料が年額10万1,053円から10万4,842円へと3,789円引き上げられます。単身世帯で年収153万円,月収12万7,500円の世帯では,国の保険料軽減制度の廃止前の2016年度の保険料と比較すると,保険料は6,300円から1万3,900円,7,600円もの値上げとなります。同じく単身で年収200万円,月収16万7,000円の方の保険料は5万5,200円から8万1,700円へと2万6,500円もの値上げとなります。夫婦2人世帯で年収153万円,月収12万7,500円の場合,保険料は1万2,600円から2万7,800円へと1万5,200円の値上げとなります。  75歳以上の高齢者の所得状況は,所得ゼロの人が全体の55.6%と半数以上を占め,所得100万円未満の人は全体の73.4%を占めております。後期高齢者医療制度発足当時と比較いたしますと,所得100万円未満の方が64.4%から73.4%へと9%も増えております。しかも,厚生労働省の資料では,75歳以上の高齢者で貯蓄が100万円未満という方が24%にも上っております。低所得者の保険料負担は極力軽減すべきです。  この間,私たちは法的にも保険料の抑制に活用できる東京都の財政安定化基金212億円等を活用して,低所得者の保険料負担を軽減すべきと提案してまいりました。しかし,来年度予算ではそうした措置が取られませんでした。また,市としてそういう意見を上げることもされませんでした。非常に残念でございます。  2008年10月3日の参院本会議で当時の麻生首相は,「長寿医療制度において,医療費の自己負担を現役世代より低い一割負担とし,保険料の軽減も行うなど,高齢者が心配なく医療を受けられる仕組みになっております。こうした良い点は是非維持してまいりたい」と答弁をされております。しかし,今この国民への約束が次々と破られて,低所得者の保険料が大幅に値上げをされ,来年度からは医療費の窓口負担の2倍化が導入をされます。市として国に対し,国民への約束を守り,窓口負担の2倍化を中止し,低所得者の保険料の軽減措置を復活するように強く求めるべきでございます。また,東京都広域連合に対しまして,東京都の財政安定化基金212億円等を活用して,低所得者の保険料負担の軽減を図るように求めるべきでございます。  しかし,この間の質疑では残念ながら市側にそうした姿勢が見られませんでした。ぜひ市として高齢者の生活実態を十分把握し,医療費の窓口負担の軽減や保険料軽減のために国や東京都,広域連合に意見を上げていただきたい。そして,これらを根本的に解決するために,国に対しまして,コロナ禍でも莫大な富を蓄積している大企業や富裕層に応分の負担を求めて,社会保障予算を抜本的に拡充するように意見を上げていただきたい,このことを求めまして,日本共産党狛江市議団は本特別会計予算に反対をいたします。 187: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第6 議案第6号 令和4年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 188: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手多数と認めます。よって議案第6号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 189: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第7号 令和4年度狛江市介護保険特別会計予算の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 190: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第7 議案第7号 令和4年度狛江市介護保険特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 191: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第7号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 192: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第8号 令和4年度狛江市駐車場事業特別会計予算の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 193: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第8 議案第8号 令和4年度狛江市駐車場事業特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 194: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第8号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 195: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第9号 令和4年度狛江市下水道事業会計予算の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 196: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第9 議案第9号 令和4年度狛江市下水道事業会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
        (賛成者挙手) 197: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第9号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 198: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午後 3時19分 休憩     午後 3時39分 開議 199: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に日程第10 議案第10号 狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例及び狛江市国民健康保険条例の一部を改正する条例から日程第13 議案第18号 狛江市消防団条例の一部を改正する条例までの4件を一括議題といたします。  この4件については総務文教常任委員会に付託され,その審査が終了し,配付してあるとおり報告書が提出されております。委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。総務文教常任委員長。 200: ◯ 総務文教常任委員長(栗山 たけし議員) 総務文教常任委員会の審査状況について報告いたします。  委員会は3月9日に開催しております。  当日は,出席者は欠席の委員1人を除き委員5人と議長,説明員としては,企画財政部は部長以下2人,総務部は部長以下4人,また議会事務局からは事務局長以下4人が出席しております。  それでは委員会における質疑の概略と結果について報告いたします。  最初に議案第10号 狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例及び狛江市国民健康保険条例の一部を改正する条例であります。  質疑,討論なく,採決の結果,議案第10号は賛成全員で原案のとおり可決されました。  次に議案第11号 狛江市職員共済会に関する条例の一部を改正する条例であります。  ある委員から,会計年度任用職員が共済会に参加できることにより,どんな福利サービスが受けられるのか。共済会への加入は義務なのか,また加入においては月負担額を教えていただきたいとの質問がございました。  ほかに質疑,討論なく,採決の結果,議案第11号は賛成全員で原案のとおり可決されました。  次に議案第12号 狛江市特別職報酬等審議会条例の一部を改正する条例であります。  ある委員より,審議事項として期末手当を加えるために至った経緯とそれによってどのように変わるのか教えていただきたいとの質疑がございました。  ほかに質疑,討論なく,採決の結果,議案第12号は賛成全員で原案のとおり可決されました。  次に議案第18号 狛江市消防団条例の一部を改正する条例であります。  ある委員から,消防団については保険に加入しているのかとの質疑がありました。  ほかに質疑,討論なく,採決の結果,議案第18号は賛成全員で原案のとおり可決されました。  以上,総務文教常任委員会の報告とさせていただきます。 201: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 委員長の報告が終わりましたので,委員長に対する質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 202: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で委員長に対する質疑を終結いたします。  これより順次討論,採決に入ります。  最初に議案第10号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 203: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第10 議案第10号 狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例及び狛江市国民健康保険条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 204: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第10号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 205: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第11号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 206: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第11 議案第11号 狛江市職員共済会に関する条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 207: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第11号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 208: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第12号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 209: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第12 議案第12号 狛江市特別職報酬等審議会条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 210: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第12号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 211: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第18号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 212: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第13 議案第18号 狛江市消防団条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 213: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第18号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 214: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に日程第14 陳情第20号 「5歳から11歳の新型コロナワクチン接種に関して,わかりやすい情報提供と差別等の起こらない対策の充実」を求める陳情から日程第19 議案第15号 狛江市子ども・子育て会議条例の一部を改正する等の条例までの6件を一括議題といたします。  この6件については社会常任委員会に付託され,その審査が終了し,配付してあるとおり報告書が提出されております。委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。社会常任委員長。 215: ◯ 社会常任委員長(佐々木 貴史議員) 社会常任委員会の審査状況について報告いたします。  委員会は3月10日に開催しております。  当日の出席者は委員全員と議長,説明員としては,福祉保健部は部長以下4人,子ども家庭部は部長以下2人,また議会事務局からは事務局長以下4人が出席しております。  それでは委員会における質疑の概略と結果について報告いたします。  最初に陳情第20号 「5歳から11歳の新型コロナワクチン接種に関して,わかりやすい情報提供と差別等の起こらない対策の充実」を求める陳情であります。  陳情者から意見陳述を受けた後,委員から,情報提供については現在行われていると思う。また区別や差別,そういった実態としてはこれまで報告はないということである。ただ,より丁寧により徹底したことを望むという気持ちも理解できない話ではないと思っている。  別の委員から,日本でのワクチン接種は希望者に対して行われている。また市では,ワクチンの効果とリスク,差別の扱いがないよう案内を同封して周知を図っている。さらに,偏見や差別を防ぐための情報発信に一層努めることは必要があると思う。  別の委員から,5歳から11歳の方への接種については努力義務を適用しないことになっている。接種することやしないことで差別や排除がないよう,市からの呼びかけを徹底することが重要である。  別の委員から,接種した方,しない方というのは今後の問題になってくると思う。市からしっかりした働きかけ,区別,差別がないよう配慮や差別してはいけないということを促す効果的な方法でしっかりやっていただきたい。  別の委員から,メリットとデメリットを判断するのは保護者であるため,その判断材料が今ちょっと少ないのではないかというのが陳情者の御意見と思う。また差別が起こらないようになどの相談体制については確認の上,また検討いただきたい。  別の委員から,効果とリスクについて分かりやすい適切で丁寧な情報提供と相談体制等の充実は当然のことと思う。また差別や排除がないように,市から呼びかける働きを徹底してということについてもしっかりとやっていただきたいとの意見がありました。  ほかに意見,討論なく,採決の結果,陳情第20号は賛成全員で採択することに決しました。  次に陳情第21号 建設アスベスト被害の全面解決へ,アスベスト建材製造企業の基金拠出等,「特定石綿被害建設業務労働者等に対する給付金等の支給に関する法律」の改正を求める国への意見書を求める陳情であります。  委員から,基本的に司法判断が最高裁判所で出たということを基にしないと話は成り立たない。これを尊重する立場であり,基本合意というものがなされているので,陳情についてはいかがなものかと思う。  別の委員から,最高裁判所の判決で国などの責任が認められた日に与党プロジェクトチームが救済策を作成し,国と原告側が基本合意書を締結し和解した。また,国は既に建設メーカーなどにおいても対策を示していると考えている。  別の委員から,最高裁での判決後,議員立法で建設アスベスト給付金法が,課題が残されたもので成立した。責任の一部を負担するべき建材メーカーについては,まだ訴訟が継続している。建設アスベスト給付金法をさらに改正し,全面救済を図ることが必要であると考える。  別の委員から,最高裁判決は被害者補償基金制度を一部実現するものであり,建設メーカーに対し,高等裁判所では賠償を求める判決を行ったにもかかわらず,給付金法には拠出を定めていない。被害者に対する完全補償を実現するためには,第一次的加害者であるアスベスト建材メーカー補償基金へ応分の拠出をさせるために法改正を行うべきと考えるとの意見がありました。  意見終結の後,1人の委員から討論があり,採決の結果,陳情第21号は賛成少数で不採択とすることに決しました。  次に議案第13号 狛江市福祉基本条例の一部を改正する条例であります。  委員から,条例改正のポイントの意義について,重層的支援体制整備事業とはどのような事業か,どのように進めどのように変わるのか,重層的支援会議等を設置し,どのように円滑に移行を進めるのかとの質疑がありました。  ほかに質疑,討論なく,採決の結果,議案第13号は賛成全員で原案のとおり可決されました。  次に議案第17号 狛江市国民健康保険税条例の一部を改正する条例であります。  委員から,今回の条例改正はどのような考え方でこれを行うのか。改正により1人当たりの保険料はどうなるのか。法定繰入れの残額,また加入者数,最終的には1人当たりの値上げは幾らになると試算しているのか。低所得で保険税が高い,コロナの影響も考えたとき,健全化計画一辺倒だけでなく考えなくてはならない。市はどのように考えるか。国が来年度から未就学児の均等割の5割軽減を実施するが,対象世帯数と影響額を伺う。多子世帯への18歳未満の均等割を減免するが,どういう想定になっているか,また対象世帯数と影響額を伺うとの質疑がありました。  質疑終結の後,1人の委員から討論があり,採決の結果,議案第17号は賛成多数で原案のとおり可決されました。  次に議案第14号 狛江市義務教育就学児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例と議案第15号 狛江市子ども・子育て会議条例の一部を改正する等の条例の2件は,いずれも質疑,討論なく,採決の結果,賛成全員で原案のとおり可決されました。  以上,社会常任委員会の報告とさせていただきます。 216: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 委員長の報告が終わりましたので,委員長に対する質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 217: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で委員長に対する質疑を終結いたします。  これより順次討論,採決に入ります。  最初に陳情第20号の討論に入ります。1番岡村しん議員。 218: ◯ 1 番(岡村 しん議員) それでは陳情第20号 「5歳から11歳の新型コロナワクチン接種に関して,わかりやすい情報提供と差別等の起こらない対策の充実」を求める陳情について,日本共産党狛江市議団の意見を述べます。  5歳から11歳の子供たちへの新型コロナワクチン接種は,オミクロン株に対する有効性のデータが十分でないことから,接種は受けるように努めなければならないとする努力義務とはなっていないものでございます。したがって,あくまで保護者の判断を尊重するとしており,保護者の同意が必要とされており,メリット,デメリットの情報提供は当然必要になってまいります。私自身,この世代の子供を持つ身として保護者の皆様の抱える不安の気持ちについては理解できるものでございます。  本定例会の私の一般質問でも,小児科学会が健康な子供へのワクチン接種にはメリットとデメリット,本人と養育者が十分理解し,接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要ですと言っており,考慮すべき基礎疾患なども発表されたことを紹介しつつ,保護者の皆さんに十分な情報提供を要望いたしました。  また日本共産党狛江市議団は,ワクチンの副反応や副反応が出た際の補償についても情報提供をこれまでの一般質問において何度も要望してきたところでございます。本陳情で陳情者は,効果とリスクについて分かりやすい適切で丁寧な情報提供と相談体制等の充実,接種は任意であることから,差別や排除がないように具体的に市から呼びかける働きを徹底してほしい,このように求めており,保護者の不安の気持ちに寄り添い,そして,これまでの日本共産党狛江市議団の要望内容とも一致するものでございます。  よって日本共産党狛江市議団は,本陳情に賛成いたします。 219: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木さとこ議員。
    220: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 陳情第20号に対して,採択に賛成の立場から討論させていただきます。  本年3月より,5歳から11歳の子供たちへ新型コロナワクチン接種が予防接種法上の特例臨時接種として全国で実施されております。しかし,本ワクチンは治験中であり,小児においてオミクロン株に対する効果のエビデンスが不確かであることから,努力義務を適用せずに行われることになりました。努力義務ではないことにより,幼い子供に接種するかしないかは保護者の判断となります。つまりワクチンの効果と中長期の安全性のエビデンスが不確定な状態で医療関係者でもない一般の保護者が幼い子供の接種判断を行うには,接種体制を整え勧奨している行政が,陳情者が求める効果とリスクについて,分かりやすく適切で丁寧な情報提供を行う必要性が生じるということでございます。  また3月24日には厚生労働省から都道府県に対して,ワクチン接種後の副反応を疑う長期間にわたる体調不良を訴える方々への対応について,3点の対応を求める通知が出されました。1つ目は窓口などの相談体制が確保されること,2つ目は医療提供体制が確保されること,3つ目は関係機関の連携体制が構築されることです。ワクチンの副反応による体調不良,つまり後遺症を含めたワクチン接種に関わる相談体制を整えるよう求める本陳情はこの厚生労働省の通知にも沿っており,市民生活を直接預かる自治体行政が行うことで,市民が安心をひとまず得られることと思います。  そもそもオミクロン株に感染しても重症化しないと言われている小児に接種が必要なのかと疑問に思われている方,また不安に思われている方も江東区のアンケート調査では9割近くもの多数となっております。こうした不安が背景にある小児へのワクチン接種に対しては,差別や排除が生まれないように,具体的に市から市民へ呼びかける働きが必要であると考えております。  以上により立憲民主こまえは,「5歳から11歳の新型コロナワクチン接種に関して,わかりやすい情報提供と差別等の起こらない対策の充実」を求める本陳情に賛成といたします。 221: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第14 陳情第20号 「5歳から11歳の新型コロナワクチン接種に関して,わかりやすい情報提供と差別等の起こらない対策の充実」を求める陳情,本陳情に対する委員長の報告は採択であります。本陳情は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 222: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって陳情第20号は委員長報告のとおり採択することに決しました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 223: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に陳情第21号の討論に入ります。2番宮坂良子議員。 224: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 陳情第21号 建設アスベスト被害の全面解決へ,アスベスト建材製造企業の基金拠出等,「特定石綿被害建設業務労働者等に対する給付金等の支給に関する法律」の改正を求める国への意見書を求める陳情に日本共産党狛江市議団を代表いたしまして,賛成の立場で討論を行います。  アスベストは吸い込んでから20年から50年以上も後になって悪性のがんを引き起こし,命や健康が奪われる大変危険な建材です。アスベストが使用されたのは,1930年代から2005年までの76年間に約1,000万トンのアスベストが輸入され,1960年代の高度成長期には安価で軽量である上,耐火や断熱,防音に優れているとして,ビルの高層化や鉄骨化に伴って多く使われるようになりました。特に1970年から90年にかけては年間30万トンも大量に輸入され,消費量のうち9割が建材製品が占めるようになっていました。  アスベストは非常に細い繊維からなっているため,それを吸い込んでしまうと肺の細胞に沈着しやすく,細胞に長くとどまることになり,石綿肺や肺がん,中皮腫などの被害が多発していました。発がん物質とアメリカで指摘されたのは1935年,1964年にはアメリカ国際会議で肺がん,中皮腫を発生させると警告が出されて,1972年に世界保健機関や国際労働機関が危険性を警告していました。1980年代,ヨーロッパでは相次いでアスベスト使用の禁止を行いました。  しかし,日本の建材メーカーはこのようなアスベストの有害性を知りながら,その有害性について何ら警告もしないでアスベスト含有建材の製造・販売を行い,利益を上げ続けました。国は長年にわたって経済成長を優先させ,アスベストを多量に使用する実態を事実上放置し,建設労働者の生命と健康を犠牲にし,適切な規制を課してこなかった責任は重大です。  アスベストの有害性が明らかになり,1975年にアスベストの吹きつけが原則禁止されましたが,95年までは含有量5%以下ならアスベスト商品とみなされないとされました。2006年にようやく建造物へのアスベスト使用や製造などが全面的に禁止されました。有害性がはっきりした1971年に全面禁止していれば,これほど多くの犠牲者を出すことはありませんでした。  最高裁判決は,建設労働者が提訴以来求めてきた建設アスベスト被害者補償基金制度を一部実現するものであり,長年の闘いの成果です。同時に陳情者が述べているように,建材メーカーに対し最高裁判決では賠償を求める判決を行ったにもかかわらず,建設アスベスト給付金法には拠出を定めていません。国は被害者に対する完全補償を実現するために,第一次的加害者であるアスベスト建材メーカーに補償基金へ応分の拠出をさせるために法改正を行うべきであります。また,屋外作業者や期間外作業者をも救済できる差別のない補償基金制度実現に向けて検討を開始することがアスベスト被害者の全面救済につながることになります。国,建設メーカーは一日も早く一人残さず救済をとの被災者の悲痛な声に誠実に応えるべきであります。  よって日本共産党狛江市議団は,この陳情に賛成といたします。 225: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第15 陳情第21号 建設アスベスト被害の全面解決へ,アスベスト建材製造企業の基金拠出等,「特定石綿被害建設業務労働者等に対する給付金等の支給に関する法律」の改正を求める国への意見書を求める陳情,本陳情に対する委員長の報告は不採択であります。よって本陳情について採決いたします。本陳情を採択することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 226: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手少数と認めます。よって陳情第21号は不採択とすることに決しました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 227: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第13号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 228: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第16 議案第13号 狛江市福祉基本条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 229: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第13号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 230: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) この際宮坂良子議員外3人から,議案第17号 狛江市国民健康保険税条例の一部を改正する条例に対する修正動議が提出されております。  暫時休憩いたします。     午後 4時05分 休憩     午後 4時18分 開議 231: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  議会運営委員長から発言を求められておりますので,これを許します。議会運営委員長。 232: ◯ 議会運営委員長(三角 たけひさ議員) それでは議会運営委員会の報告をさせていただきます。  先ほど議会運営委員会を急遽開催をさせていただきました。ただいま議題となっております議案第17号に関係して条例の修正を求める動議が提出をされており,その取扱いについてでありました。  この取扱いについてですが,この後,修正を求める動議を原案に併せて議題とし,提案説明,質疑,討論,採決と行っていくことに決しております。  よろしく御審議いただきますようお願いいたしまして,報告とさせていただきます。 233: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で議会運営委員長の報告を終わります。  お手元に配付してあるとおり,ただいま議題となっております議案第17号 狛江市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について,2番宮坂良子議員外3人から修正動議が提出されております。これを原案に併せて議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。2番宮坂良子議員。 234: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは議案第17号 狛江市国民健康保険税条例の一部を改正する条例に対する修正案の提案をさせていただきます。  住民福祉の増進という地方公共団体の役割を果たす立場から,コロナ禍で物価上昇で厳しくなっている市民生活を守るために,低所得者が多く加入する国民健康保険税の値上げを中止するために狛江市国民健康保険税条例の一部を改正する条例に対する修正案を提案いたします。  1つ目は,市提案の条例の一部改正案の中の値上げを行う条例部分を削除いたします。2つ目は,国制度の未就学児に対する5割軽減は値上げを行う前の基準額で計算したものを明記いたします。そして3つ目は,付則第15号については市独自の減免についての改正についての内容なので,同じ内容をそのまま載せるものです。  以上です。 235: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより修正案に対する質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 236: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で修正案に対する質疑を終結いたします。  これより議案第17号と修正案の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 237: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  まず議案第17号 狛江市国民健康保険税条例の一部を改正する条例に対する修正案について採決いたします。  本修正案に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 238: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手少数と認めます。よって議案第17号の修正案は否決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 239: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に原案について採決いたします。  原案に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 240: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 241: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第14号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 242: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第18 議案第14号 狛江市義務教育就学児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 243: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第14号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 244: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第15号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 245: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第19 議案第15号 狛江市子ども・子育て会議条例の一部を改正する等の条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 246: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第15号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 247: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に日程第20 議案第16号 狛江市立児童遊園設置条例を廃止する条例と日程第21 議案第20号 道路の廃止についての2件を一括議題といたします。  この2件については建設環境常任委員会に付託され,その審査が終了し,配付してあるとおり報告書が提出されております。委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。建設環境常任委員長。 248: ◯ 建設環境常任委員長(岡村 しん議員) 建設環境常任委員会の審査状況について御報告いたします。  委員会は3月11日に開催しております。  当日の出席者は委員全員と議長,説明員としては,環境部は部長以下3人,都市建設部は部長以下3人,また議会事務局からは事務局長以下4人が出席しております。  それでは委員会における質疑の概略と結果について報告いたします。  最初に議案第16号 狛江市立児童遊園設置条例を廃止する条例であります。  委員から,児童公園が都市公園になるメリットとデメリットは。  またある委員から,児童遊園以外に狛江市に公園があるのか。狛江市が所有している公園で自費で運営していく公園というのは一つもなくなるのかとの質疑がありました。  ほかに質疑,討論なく,採決の結果,議案第16号は賛成全員で原案のとおり可決されました。  次に議案第20号 道路の廃止についてであります。  ある委員から,道路の廃止の判断基準はあるのか。また交通の用に供していないというのは,一般の車両が通行するような状況にないということかとの質疑がありました。  ほかに質疑,討論なく,採決の結果,議案第20号は賛成全員で原案のとおり可決されました。  以上,建設環境常任委員会の報告とさせていただきます。 249: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 委員長の報告が終わりましたので,委員長に対する質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 250: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で委員長に対する質疑を終結いたします。
     これより順次討論,採決に入ります。  最初に議案第16号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 251: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第20 議案第16号 狛江市立児童遊園設置条例を廃止する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 252: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第16号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 253: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に議案第20号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 254: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第21 議案第20号 道路の廃止について,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 255: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手全員と認めます。よって議案第20号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 256: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に日程第22 同意第1号 狛江市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。市長。 257: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第22 同意第1号 狛江市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて,提案理由を申し上げます。  本件は,固定資産課税台帳に登録された価格に関する不服の審査を行う固定資産評価審査委員会の委員として選任している石川慶一郎氏の任期が令和4年6月20日をもって満了となることから,引き続き石川氏を選任させていただくため,地方税法第423条第3項の規定により議会の同意をお願いするものです。  石川氏の経歴等につきましては,資料ナンバー3を御参照願います。  よろしく御審議の上同意いただきますようお願い申し上げます。 258: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 259: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております同意第1号は,会議規則第36号第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 260: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって同意第1号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入るわけですが,人事の問題でありますので慣例により討論を省略いたします。  これより採決いたします。  この採決は無記名投票をもって行います。  ただいまの出席議員は20人であります。  投票用紙を配付させます。  念のため申し上げます。問題を可とする議員は「賛成」と,問題を否とする議員は「反対」と記載の上点呼に応じ順次投票願います。     (投票用紙配付) 261: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 投票用紙の配付漏れはありませんか。     (「なし」の声あり) 262: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めます。     (投票箱点検) 263: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 異状なしと認めます。  なお,投票中,賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は,会議規則第70条第2項の規定により「否」とみなします。点呼を命じます。議会事務局長。     (議会事務局長氏名点呼・投票) 264: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 投票漏れはありませんか。     (「なし」の声あり) 265: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 投票もれなしと認めます。  投票を終了いたします。  これより開票を行います。  会議規則第30条第2項の規定により,立会人に2番宮坂良子議員,12番西村あつ子議員を指名いたします。  立ち会いを願います。     (開  票) 266: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 投票の結果を議会事務局長に報告させます。議会事務局長。 267: ◯ 議会事務局長(小川 みゆき君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数  20票  賛  成  20票  以上のとおりであります。 268: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 投票の結果は議会事務局長報告のとおりであります。よって同意第1号はこれに同意することに決しました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 269: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に日程第23 議員提出第1号 会計年度任用職員制度の改善を求める意見書を議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。5番高木さとこ議員。 270: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 意見書の案文の朗読をもって提案理由とさせていただきます。 ┌───────────────────────────────────────────┐ │    会計年度任用職員制度の改善を求める意見書                   │ │                                           │ │ 2020年4月1日,新たな非常勤職員制度である会計年度任用職員制度が施行された。コロナ │ │禍において,臨時・非常勤をはじめとする自治体職員が国民・住民の期待に応え,より質の高 │ │い公務・公共サービスを確実に提供していくためには,職員の雇用の安定と賃金・労働条件の │ │改善・確保が不可欠である。しかし,残念ながら賃金・労働条件について,新制度の趣旨・目 │ │的とは異なり,常勤職員との均衡がはかられているとは言えない状況にある。さらに,会計年 │ │度任用職員の約8割が女性という実態から,男女の収入格差を生じさせている。       │ │ とくに人事院勧告が2年連続で期末手当を引き下げたことから,勤勉手当が支給されていな │ │い会計年度任用職員は大きな影響を受けることとなった。国の非常勤職員には勤勉手当が支給 │ │されているにも関わらず,現行地方自治法では短時間会計年度任用職員に支給できることにな │ │っていない。                                     │ │ また,フルタイム会計年度任用職員については法律上支給が可能であるが,総務省からの指 │ │導によりほとんどの自治体で支給がされていない実態にある。正規・非正規の待遇格差の是正 │ │に向けては,国家公務員の非常勤職員に勤勉手当が支給されていることを踏まえ,地方公務員 │ │法や地方自治法の改正を進めていく必要がある。                     │ │ また,会計年度任用職員の休暇については国の基幹業務職員との権衡により措置することと │ │され,病気休暇については無給とされている。有給の夏季・冬季休暇の付与について,正規・ │ │非正規労働者の間で取り扱いが異なることについて,「不合理な格差」にあたるとした最高裁 │ │判決も踏まえ,休暇に関しては,国・地方ともに常勤職員と同じ取り扱いとすべきである。  │ │ よって,狛江市議会は政府等に対し,所要額の調査の定期的実施など会計年度任用職員の実 │ │態を把握するとともに,地方自治法の改正など,制度の改善をはかることを強く求めるもので │ │ある。                                        │ │ 以上,地方自治法第99条の規定により,意見書を提出する。               │ │                                           │ │    令和4年(2022年)3月30日                          │ │                               東京都狛江市議会    │ │                                           │ │  内閣総理大臣                                   │ │  総務大臣                                     │ │  財務大臣   様                                 │ │  衆議院議長                                    │ │  参議院議長                                    │ └───────────────────────────────────────────┘
     多摩地域のほかの自治体では全会一致で可決している意見書でもあり,ぜひ皆様の御賛同をよろしくお願い申し上げます。  以上です。 271: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 272: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出第1号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 273: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって議員提出第1号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。6番加藤功一議員。 274: ◯ 6 番(加藤 功一議員) それでは会計年度任用職員制度の改善を求める意見書について,賛成の立場から意見を述べさせていただきます。  会計年度任用職員制度については,自治体労働者の組合からも安定雇用と労働条件の改善について意見が上がっております。都庁や区役所,市役所,町村役場,一部事務組合,公共交通など自治体職員などが主に加入する自治労東京都本部,これは狛江市職員労働組合の構成団体の一つでございます。2022春闘要求から一部を取り上げます。  まず会計年度任用職員の賃金については,賃金給料は類似する職務の常勤職員に適用される給料表を使用すること。賃金決定に当たっては,学歴,免許,資格及び職務経験等,常勤職員と同じ基準で調整(前歴換算)を行い決定すること。職務の級については常勤職員と同様の等級別基準職務表や在級期間表に基づき昇格させることを要求しております。  また一時金については,期末勤勉手当における除算(欠勤等)の理由及び換算日数を改善すること。一時金は常勤職員との均衡・均等による一時金の支給月数とすること。国の非常勤職員には勤勉手当が支給されていることを踏まえ,勤勉手当相当の報酬を支給すること。常勤職員の期末手当,勤勉手当の割り振りの見直し等により期末手当の引下げが生ずる場合には,勤勉手当が支給されないことに鑑み,期末手当の支給月数を維持することを要求し,勤勉手当について国の非常勤職員に支給されている状況を踏まえ,速やかな法改正の要請もしくは関係団体への働きかけを自治体に求めております。  手当については,常勤職員に支給される手当を支給すること。手当支給が常勤職員と異なる場合は,合理的な理由を説明すること。理由なく差が設けられている場合は速やかに見直すことを要求し,退職手当については特に狛江市のようなパートタイムの短時間勤務の会計年度任用職員については,退職手当相当分を報酬または退職報償金として支給することを要求しております。  休暇制度については,同一自治体内の常勤職員との均等による制度とし,有給の扱いについて常勤職員と同じ取扱いをすること。休暇制度が常勤職員と異なる場合は,合理的理由の説明を行うこと。理由なく差が設けられている場合は,速やかに見直すことを要求しております。このように自治体の労働現場からも声が上がり,常勤職員の待遇との均衡が図られているとは言えない状況であり,改善のために会計年度任用職員の待遇改善を求める意見書を国に提出すべきと考え,本意見書の採択に賛成いたします。  以上でございます。 275: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第23 議員提出第1号 会計年度任用職員制度の改善を求める意見書,本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 276: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 賛成少数と認めます。よって議員提出第1号は否決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 277: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 間もなく定刻の5時になりますので,時間の延長をお認め願います。  次に日程第24 議員提出第2号 介護職員の処遇改善は全額国庫負担で行うことを求める意見書を議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。2番宮坂良子議員。 278: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 議員提出第2号 介護職員の処遇改善は全額国庫負担で行うことを求める意見書を提案したいと思います。案文の朗読をもちまして提案理由とさせていただきます。 ┌───────────────────────────────────────────┐ │    介護職員の処遇改善は全額国庫負担で行うことを求める意見書           │ │                                           │ │ 政府は2021年度の補正予算で,介護職員を対象に,収入を3%,月額9,000円相当を引き上げ │ │るための費用分1,000億円を2022年2月から9月まで措置した。               │ │ 介護職員の平均月収は29.3万円で,全産業35.2万円を大きく下回っている。現場の労働組合か│ │らは,「賃上げ幅が一桁違う」という強い声が上がっている。               │ │ しかも,国庫負担は9月までということで,10月以降は介護報酬の引き上げで対応することに│ │なる。国負担が4分の1に減らされ,国民に利用料や保険料の負担として転嫁されることにな │ │る。                                         │ │                                           │ │ 岸田政権の看板政策である賃上げの財源を介護報酬に求めることに対して,全国市長会からは│ │「サービス利用者,被保険者に新たな負担が発生する」と懸念の声が上がっている。高齢者から│ │は「今でも保険料が2倍以上になり,払いたくても払えない。これ以上の負担増は困難」など,│ │怒りの声が上がっている。                               │ │ 保険料の高騰を抑えながら介護職員の賃金を全産業平均並みに引き上げるには,介護保険制度│ │への国庫負担割合を大幅に引き上げることが必要である。                 │ │ よって狛江市議会は政府等に対し,介護職員の生活を守り働き続けることができるようにする│ │ためにも,介護保険被保険者の生活と暮らしを守るためにも,介護職員の処遇改善は全額国庫負│ │担で行うことを強く求めるものである。                         │ │ 以上,地方自治法第99条の規定により,意見書を提出する。               │ │                                           │ │    令和4年(2022年)3月30日                          │ │                               東京都狛江市議会    │ │                                           │ │  内閣総理大臣                                   │ │  厚生労働大臣 様                                 │ │  衆議院議長                                    │ │  参議院議長                                    │ └───────────────────────────────────────────┘  以上であります。ぜひ皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。 279: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 280: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出第2号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 281: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって議員提出第2号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。1番岡村しん議員。 282: ◯ 1 番(岡村 しん議員) それでは介護職員の処遇改善は全額国庫負担で行うことを求める意見書に対し,賛成の立場から意見を述べます。  政府は2021年度の補正予算で介護職員を対象に収入を3%,月額9,000円相当を引き上げるとしました。高齢者の介護職員の平均月収は29.3万円で,全産業35.2万円を大きく下回っています。現場からは,賃上げ幅が1桁違うと強い声が上がっています。  新型コロナウイルス感染症が広がる中,厚生労働省は訪問サービスを利用する高齢者が陽性や濃厚接触者になった人へも訪問サービスの継続を求めております。リスクにふさわしい補償はありません。ヘルパーは陽性かもしれない方へのサービスに強い緊張感を強いられております。  高齢になれば誰でも心身が衰え,疾病などにより介護が必要となります。現在ますます少子・高齢化社会となり,核家族化などで要介護状態の高齢者世帯では介護保険サービスはなくてはならない存在となっております。しかし,介護サービスを担う介護職員の賃金は全産業の平均賃金より6から8万円低いと言われています。その上,介護現場は人手不足の慢性化,採用が困難と深刻化しています。その最大の原因は平均賃金が低いことにあります。  介護労働安全センター介護労働実態調査2020年によると,有効求人倍率は19年全職業平均は1.45倍ですが,介護関係職種は4.20倍,ヘルパーに限っては15.01倍。ヘルパーになるよりヘルパーの離職率が採用率を0.6ポイント上回っております。政府計画でも2040年までに69万人の介護職員の増員が必要とされております。危機感を持って処遇改善に取り組むべきです。  しかも,今回の処遇改善の国庫負担は2月から9月までということで,10月以降は介護報酬の引上げで対応することになります。国負担が4分の1に減らされ,国民に利用料や保険料の負担として転嫁されることになります。  市の答弁では,令和4年1月12日に開催された第206回社会保障審議会介護給付費分科会において,40歳から64歳までの第2号被保険者の保険料を月額70円程度引き上げ,65歳以上の第1号被保険者については,当面介護給付費準備基金などを取り崩して対応するとのことでした。結局は保険料の値上げにつながるものです。  岸田政権の看板政策である賃上げの財源を介護報酬に求めることに対して全国市長会からは,サービス利用者,被保険者に新たな負担が発生すると懸念の声が上がっています。今でも保険料は介護保険制度が導入された第1期の2倍を超えています。一方,年金の平均月額は介護保険制度発足時より3.2万円も減少しております。高齢者からは,高過ぎる保険料は払いたくても払えない。これ以上の負担増は困難など怒りの声が上がっています。保険料の高騰を抑えながら介護職員の賃金を全産業平均並みに引き上げるには,介護保険制度への国庫負担割合を大幅に引き上げるか恒久的な全額国費の補助制度を創設するかの改革が必要でございます。  日本共産党狛江市議団は政府に対し,介護職員の生活を守り働き続けることができるようにするためにも,加入者の生活と暮らしを守るためにも本意見書に賛成いたします。 283: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第24 議員提出第2号 介護職員の処遇改善は全額国庫負担で行うことを求める意見書,本案を原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 284: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 挙手少数と認めます。よって議員提出第2号は否決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 285: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 次に日程第25 議員派遣の件を議題といたします。  お諮りいたします。  地方自治法第100条第13項及び会議規則第164条第1項の規定に基づき,閉会中において議員派遣を行う必要が生じた場合,その日時,場所,目的及び派遣議員等については議長に一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 286: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 287: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 以上で本定例会に付議されました事件は全部終了いたしました。  本日の会議を閉じます。  これにて令和4年狛江市議会第1回定例会を閉会いたします。     午後 4時53分 閉会 発言が指定されていません。 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