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令和3年第2回定例会(第11号) 名簿 開催日: 2021-06-04
令和3年第2回定例会(第11号) 本文 開催日: 2021-06-04

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    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2021-06-04 令和3年第2回定例会(第11号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 560 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言の表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 2 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 3 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 4 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 5 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 6 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 7 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 8 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 9 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 10 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 11 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 12 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 13 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 14 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 15 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 16 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 17 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 18 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 19 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 20 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 21 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 22 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 23 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 24 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 25 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 26 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 27 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 28 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 29 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 30 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 31 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 32 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 33 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 34 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 35 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 36 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 37 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 38 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 39 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 40 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 41 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 42 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 43 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 44 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 45 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 46 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 47 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 48 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 49 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 50 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 51 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 52 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 53 : ◯ 教育長(柏原 聖子君) 選択 54 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 55 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 56 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 57 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 58 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 59 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 60 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 61 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 62 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 63 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 64 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 65 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 66 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 67 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 68 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 69 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 70 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 71 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 72 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 73 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 74 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 75 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 76 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 77 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 78 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 79 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 80 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 81 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 82 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 83 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 84 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 85 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 86 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 87 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 88 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 89 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 90 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 91 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 92 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 93 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 94 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 95 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 96 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 97 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 98 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 99 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 100 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 101 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 102 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 103 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 104 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 105 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 106 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 107 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 108 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 109 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 110 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 111 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 112 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 113 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 114 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 115 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 116 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 117 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 118 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 119 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 120 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 121 : ◯ 教育長(柏原 聖子君) 選択 122 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 123 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 124 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 125 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 126 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 127 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 128 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 129 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 130 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 131 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 132 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 133 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 134 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 135 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 136 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 137 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 138 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 139 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 140 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 141 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 142 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 143 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 144 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 145 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 146 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 147 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 148 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 149 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 150 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 151 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 152 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 153 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 154 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 155 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 156 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 157 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 158 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 159 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 160 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 161 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 162 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 163 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 164 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 165 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 166 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 167 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 168 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 169 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 170 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 171 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 172 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 173 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 174 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 175 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 176 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 177 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 178 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 179 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 180 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 181 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 182 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 183 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 184 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 185 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 186 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 187 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 188 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 189 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 190 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 191 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 192 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 193 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 194 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 195 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 196 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 197 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 198 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 199 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 200 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 201 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 202 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 203 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 204 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 205 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 206 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 207 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 208 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 209 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 210 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 211 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 212 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 213 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 214 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 215 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 216 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 217 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 218 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 219 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 220 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 221 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 222 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 223 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 224 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 225 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 226 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 227 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 228 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 229 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 230 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 231 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 232 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 233 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 234 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 235 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 236 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 237 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 238 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 239 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 240 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 241 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 242 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 243 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 244 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 245 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 246 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 247 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 248 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 249 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 250 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 251 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 252 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 253 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 254 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 255 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 256 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 257 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 258 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 259 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 260 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 261 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 262 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 263 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 264 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 265 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 266 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 267 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 268 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 269 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 270 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 271 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 272 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 273 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 274 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 275 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 276 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 277 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 278 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 279 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 280 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 281 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 282 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 283 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 284 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 285 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 286 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 287 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 288 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 289 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 290 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 291 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 292 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 293 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 294 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 295 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 296 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 297 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 298 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 299 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 300 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 301 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 302 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 303 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 304 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 305 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 306 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 307 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 308 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 309 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 310 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 311 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 312 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 313 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 314 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 315 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 316 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 317 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 318 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 319 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 320 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 321 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 322 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 323 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 324 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 325 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 326 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 327 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 328 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 329 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 330 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 331 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 332 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 333 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 334 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 335 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 336 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 337 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 338 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 339 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 340 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 341 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 342 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 343 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 344 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 345 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 346 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 347 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 348 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 349 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 350 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 351 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 352 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 353 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 354 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 355 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 356 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 357 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 358 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 359 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 360 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 361 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 362 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 363 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 364 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 365 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 366 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 367 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 368 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 369 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 370 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 371 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 372 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 373 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 374 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 375 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 376 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 377 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 378 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 379 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 380 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 381 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 382 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 383 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 384 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 385 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 386 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 387 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 388 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 389 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 390 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 391 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 392 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 393 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 394 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 395 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 396 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 397 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 398 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 399 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 400 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 401 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 402 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 403 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 404 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 405 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 406 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 407 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 408 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 409 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 410 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 411 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 412 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 413 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 414 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 415 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 416 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 417 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 418 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 419 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 420 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 421 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 422 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 423 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 424 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 425 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 426 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 427 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 428 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 429 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 430 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 431 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 432 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 433 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 434 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 435 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 436 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 437 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 438 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 439 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 440 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 441 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 442 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 443 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 444 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 445 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 446 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 447 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 448 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 449 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 450 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 451 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 452 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 453 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 454 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 455 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 456 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 457 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 458 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 459 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 460 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 461 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 462 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 463 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 464 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 465 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 466 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 467 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 468 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 469 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 470 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 471 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 472 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 473 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 474 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 475 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 476 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 477 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 478 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 479 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 480 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 481 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 482 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 483 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 484 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 485 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 486 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 487 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 488 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 489 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 490 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 491 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 492 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 493 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 494 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 495 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 496 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 497 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 498 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 499 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 500 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 501 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 502 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 503 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 504 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 505 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 506 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 507 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 508 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 509 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 510 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 511 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 512 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 513 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 514 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 515 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 516 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 517 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 518 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 519 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 520 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 521 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 522 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 523 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 524 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 525 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 526 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 527 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 528 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 529 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 530 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 531 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 532 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 533 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 534 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 535 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 536 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 537 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 538 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 539 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 540 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 541 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 542 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 543 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 544 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 545 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 546 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 547 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 548 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 549 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 550 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 551 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 552 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 553 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 554 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 555 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 556 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 557 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 558 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 559 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 560 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付してあるとおり,これにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 昨日に引き続き日程第1 一般質問を続行いたします。12番西村あつ子議員。 3: ◯ 12番(西村 あつ子議員) それでは1問目の市民生活支援について質問いたします。  緊急事態宣言がさらに延長となり,市民生活や営業はますます厳しく深刻な状況となっております。私たちが実施中のアンケートでも,収入が減った現状を訴える内容が寄せられております。  私はこの1年間,市民生活支援について取り上げてまいりました。この間,狛江市でも様々な市の独自支援策を行ってこられましたが,まだ先の見通しが立たない中,さらなる支援が求められますので,そうした思いから引き続いて質問してまいります。  こまYELLでの相談件数は,現在でも多くの方が相談に来られています。私のところにも,フリーランスでグラフィックデザインのお仕事をされている方からもメールをいただきましたので,一部紹介いたします。「昨年来よりコロナ禍の影響で仕事が激減し今後に不安を覚えております。支援制度も活用させていただいておりますが,肝心の仕事量が増えてきておりません。不安が日々募るばかり」,こうした内容でございます。  持続化給付金など様々な支援制度給付金がありますが,離職や休業などで収入が減少した方への支援制度である住居確保給付金は大変に助かっている制度です。申請期間が6月まで延長となりましたが,その内容について伺います。併せて,これまでの申請者数と実績についても教えてください。 4: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 5: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 住居確保給付金の支給期間でございますが,一応3か月が基本でございます。令和2年度中に申請した方は,3回まで延長することが可能で,最大12か月受給することができるようになりました。さらに,コロナ禍の特例措置として,自分の責めによらない解雇に限定されていた再支給申請が,離職や休業等による減収の方も対象となり,6月末まで再支給申請が可能となりました。  令和2年度の住居確保給付金の新規申請者は331件,延長申請192件,再延長115件,再々延長54件,再支給は16件と,このように長期化している状況がうかがえるところでございます。  支給総額は合計で8,580万円,このようになっております。 6: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 7: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ただいまの御答弁で,多くの方が利用されていることが分かりました。  事前にお話を伺ったところ,延長される方に対しては連絡をして丁寧に対応されているということを伺いましたので,大変安心いたしました。  事業者が対象となる家賃支援給付金は3月で終了してしまいました。日本共産党は苦境に立たされている事業者を支援するために,家賃支援給付金を再度行うよう求めております。緊急事態宣言が延長となっているので,家賃の支払いが困難となることが懸念されます。現状についてはどのように把握されているのでしょうか。 8: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 9: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 現在のところ,地域活性課窓口や狛江市商工会におきましても,家賃への支援等に関する御相談などは入っていない状況でございます。
    10: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 11: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 現時点では相談が入っていないという状況だということですけれども,これについても丁寧に注視していただきたいと思います。  次に,地域経済持続給付金について伺います。  この給付金は市の独自支援で,国制度などが受けられていない,いわゆる狭間となっている方々への支援制度です。4月1日から拡充版として申請が始まり,国の持続化給付金などを受けていても申請が可能となっておりますので,対象者が増えたのではないかと思います。現在での申請状況と交付決定状況はどのようになっているのでしょうか。 12: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 13: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 5月21日現在でございますが,申請件数114件,交付決定は91件,助成済み額は910万円となっております。 14: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 15: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 5月21日現在ということで,1か月半ちょっとでしょうか。申請は114件,交付決定は91件ということですので,新たな支援が広がり,これも大変よかったと思います。  この制度だけではありませんが,より多くの人たちへ情報が届くよう,きめ細やかな制度の周知が必要です。国や東京都の支援は知っていても,市独自の支援を知らない方々がいらっしゃいます。周知方法はどのようにされているのでしょうか。 16: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 17: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 広報,ホームページなどに掲載を行っているほか,商店会や商工会を通してチラシを配布することで周知を図っております。 18: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 19: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 広報やホームページということですけれども,私は地域活性課から申請要項をいただきまして,この支援金の対象になるのではないかなと思われる方々に要項をお渡ししましたが,どなたもこの制度のことは知りませんでした。先ほど紹介したフリーランスのグラフィックデザイナーの方も知りませんでした。皆さんネット環境が整っていますが,市のホームページを確認されていないのが現状でした。  私は前回の一般質問で,短期間でしたが確定申告の提出場所に資料を置いていただくようお願いいたしました。まだまだ対象になる方がおられると思いますので,もっと人の目に触れることができるように周知を広げていただくように改めてお願いいたします。  これまで理美容店,ひとり親家庭,飲食店など市独自の支援を様々実施されてきましたが,執行状況についてお伺いいたします。 20: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 21: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 事業所支援といたしましては,国のセーフティネット保証制度等により貸付けを受け,店舗等を賃借している事業者へ家賃の2分の1を3か月,最大30万円を給付した中小企業者緊急対策応援助成金,こちらにつきましては交付件数227件,5,051万3,640万円を助成しております。東京都の感染拡大防止協力金を受けた事業者へ10万円を給付した中小企業者感染拡大防止協力金は,交付件数305件,3,050万円を助成,売上げが減少したものの国の持続化給付金等の支給要件を満たすことのできない事業者に対し10万円を給付する地域経済持続支援金は,交付件数20件で200万円を助成いたしました。新しい生活様式へ対応するための負担軽減や営業を支援するため,市内飲食店や理美容店に対し10万円を給付した3密対策実施等事業者支援給付金は,交付件数235件で2,350万円を助成いたしました。また飲食店や理美容業とは違いますが,文化芸術活動を行われている方々に対し1人5万円を給付する文化芸術活動支援奨励事業は,42件70名の方に350万円を助成しております。 22: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 23: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) それでは福祉保健部の主な支援事業について答弁させていただきます。  社会福祉協議会から貸付けを受けた方を対象に3万円を支給した緊急対策生活応援給付金の実績でございますが,935名で2,805万円となっております。  そしてエアコンを設置していない市民税非課税の高齢者,生活保護,児童扶養手当受給世帯を対象に5万円を上限に助成した熱中症予防を目的としたエアコン購入費等助成の実績は,52世帯で260万円となります。  そして,満65歳以上の方を対象に1人当たり額面6,500円を配付いたしましたプレミアム付商品券給付の実績につきましては1万9,848名で,額面ベースが1億2,901万2,000円となります。  そして,社会福祉施設等を運営する障害福祉事業所,高齢・介護事業所,障がい児通所事業所を対象に,該当区分ごとに10万円を支給いたしました社会福祉施設等応援給付金の実績は,106件で1,060万円となります。  そして,障害者手帳を取得している18歳から64歳の方を対象に1万円を支給いたしました緊急対策障がい者応援給付金の実績は,1,251人で1,251万円となります。  最後に,新型コロナウイルス感染症のPCR・唾液検査等を実施する医療機関を対象に1施設30万円,医師会・歯科医師会及び薬剤師会に所属する機関を対象に医療を継続したということで1施設10万円,病床を確保していただいた医療機関を対象に2,000万円を補助いたしました市内医療機関事務継続補助金の実績は合計で3,520万円と,このようになっております。 24: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 25: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) この間のひとり親家庭向けの支援につきましては,市独自事業といたしまして,昨年6月に子育て世帯緊急対策応援給付金といたしまして,児童扶養手当受給世帯と児童育成手当受給世帯,延べ774世帯に総額1,114万円を給付して以降,8月に子育て世帯緊急対策応援プレミアム付商品券として,児童扶養手当受給世帯と児童育成手当受給世帯475世帯に,額面1,482万円分のプレミアム付商品券を配布いたしております。8月と12月には,ひとり親世帯緊急対策応援給付金といたしまして,児童育成手当のみを受給しているひとり親家庭,延べ301世帯に1,194万円を給付。今年2月に大学生活・学業等応援給付金として,児童扶養手当受給世帯と児童育成手当受給世帯,またはこれらの所得水準に相当するひとり親家庭24世帯に130万円の給付を行っております。  また,ひとり親家庭向けというわけではございませんが,8月に高校生世帯緊急対策応援給付金として,高校生に当たる年代の子供がいる世帯1,737世帯に3,700万円の給付を,新生児世帯応援給付金といたしまして,令和2年4月28日以降に生まれた新生児の子供がいる世帯544世帯に5,510万円の給付を行っております。 26: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 27: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 改めて今伺って,市民生活への影響の大きさが確認できました。まだまだ行政としての継続的な支援が必要だと思います。  先の見通しが立たない中,どの職種もなかなか厳しい状況ですが,イベントや公演の中止で,そこに携わる方への影響が大変大きなものとなっています。  私の友人は,今回の緊急事態宣言前は,少し仕事が戻ってきたと話していましたが,緊急事態宣言の延長でまた不安になっているのではないかと思います。文化芸術活動支援奨励金を改善するとともに,追加支援を前回要望いたしましたが,これについて現段階でどのように考えているのでしょうか。 28: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 29: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 以前の緊急事態宣言期間中とは違い,劇場やホールなど一部稼働しているところもあることから,活動の場が全くないという状況ではないため,現段階では追加の支援等の予定はございませんが,コロナ禍の影響により状況が一変する可能性もあることから,国や都,社会情勢の動向には注視する必要があるものと認識しております。 30: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 31: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 比較的小さな催しというものはコンスタントに実施できていないケースもありますので,改めて追加支援を要望したいと思います。  次に,大学生等給付金について伺います。  大学生や専門学生は,アルバイトの減収や仕送りの減額などで学校を辞める学生が出ていると言われています。  私たち日本共産党狛江市議団は,昨年6月3日付の市長宛の第三次緊急要望書の中で,大学生への給付金を求めてきました。また私は昨年の9月議会の一般質問でも求めましたが,そのときの答弁は,現段階ではこれ以上の支援を行っていくことは考えていない旨の内容でしたけれども,3月の補正予算での実施は大変うれしく,よかったと思っております。この制度の周知方法と実績についてお伺いいたします。 32: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 33: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 大学生活・学業等応援給付金の周知に当たりましては,市といたしまして市民の方の大学等への就学状況についての情報を把握していないことから,留年等をしなかった場合において,大学生の年代に当たる平成10年4月2日から平成14年4月1日生まれの住民基本台帳登録者に事前に御案内を送付いたしました。また,併せて市内4か所の学生会館などに職員がチラシを持って訪問し,在籍者などへの周知をお願いしております。  支給実績といたしましては,申請件数は598件,支給対象人数は662人,支給総額といたしましては3,310万円の支給を行ったところでございます。 34: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 35: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 対象世帯への案内の送付だとか学生会館への配布は大変よい取組です。  662件,かなり多くの人が利用してますが,これについてはどのように評価をしているのでしょうか。 36: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 37: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) まず,本給付金を通じまして,新型コロナウイルス拡大防止対策の影響を受けて家計が逼迫し,大学生活や学業等の継続が困難になる可能性が高い世帯や大学生本人に対して,一時的かつ限られたものではございますが,生活の支援ができたのではないかと考えております。  その上で,特に単身世帯において当初の見込みより申請が伸びなかった点については,さきに申し述べました,平成10年4月2日から平成14年4月1日生まれ以外の対象者に情報が行き届かなかった可能性があるものと認識しております。  また,本給付金の対象といたしました高校生より上の年代の学生については,一般的に行政との接点が薄くなりがちな年代と言われておりますが,今回,市内の学生の居住実態が一定程度把握できたことで,今後のまちづくりにおける資源としての視点も含めて,今後の施策展開を考える上での大学生に関する重要な情報が得られたものと感じているところでございます。 38: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 39: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 行政との接点が薄い世代と給付金を通してつながれたのは,今後に生かされると思います。  大学では対面授業の割合を増やすことにしていましたけれども,緊急事態宣言を受けてオンライン授業に切り替えた科目もあります。  先日,大学4年生の方とお話をしましたけれども,昨年度は健康診断で一度だけ学校に行っただけで,あとは全てオンライン授業だったそうです。対面授業を行っている小中,高校生と比べて大学生は学生同士の交流も大幅に減って厳しい大学生活を送っています。  例えば食事に関しては,学校に行けば安い学生食堂を利用できますけれども,オンライン授業ですと自宅での食事となり,コンビニやファストフードを利用する学生が多いと思われます。食費を抑えるためにカップ麺やおにぎりだけで済ませてしまう人もいます。  そこで,市民食堂の活用を提案いたします。市民食堂というのであれば,市民のために何かをすることが求められると思います。例えば学生応援メニューのような食事を提供し,学生証を見せれば安くて栄養バランスが取れている食事が食べられるなど工夫した取組をしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 40: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 41: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 食堂の運営事業者からは,現時点におきまして,緊急事態宣言中である6月20日までは休業するとの連絡があったことから,ただいま御提案の内容につきましては,緊急事態宣言後の通常営業開始時に,学生支援と市民食堂の継続の両面から,学生応援メニューの提供や学生割引といった取組ができないか協議してまいりたいと考えております。 42: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 43: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 分かりました。  改めて確認しますが,市民食堂の役割についてはどのように考えているのでしょうか。 44: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 45: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現在の市民食堂につきましては平成26年5月,それまでの職員食堂の位置づけから,食堂機能を維持しつつ「広く市民に親しまれる食堂」として,市民食堂へのリニューアルを実施したものでございます。運営事業者には,市内業者からの食材調達や福祉団体製品の販売,民間のノウハウを生かした様々なイベントの開催やカンパチジャックへの協力など,単なる食事の提供にとどまらず市及び市民に広く貢献いただいているものと考えております。今後も市及び市民に対する貢献を期待しているところでございます。 46: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 47: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 市民に対する貢献の観点からも,学生への支援をぜひお願いします。  仕送りやアルバイト収入が減った学生のため,学生食堂の料理の値段を大幅に下げて提供している大学もあります。先ほどの大学生への給付金のときの答弁で,大学生の把握は今後のまちづくりにおける資源としての視点だということを言われておりました。学生への応援ということは,社会人になっても狛江市に住み続けようというきっかけになるのかとも思います。学生証を見せれば,例えばワンコイン,500円ですね,バランスの取れた日替わりメニューが食べられるだとか,ほかのメニューも安く食べられるなど事業者と協議して,再開後は早期に実施ができるようにお願いしたいと思います。  あと2か月もすれば夏休みとなります。フードバンクは,学校が長期休みになると食料支援が増えて新たに対象を広げるということです。そうしたことを鑑みた場合には,大学生だけではなく高校生なども対象にしていただきたい,このことを要望いたします。  最後に,市長にお伺いしたいと思います。  これまで市の独自支援も様々実施されてきましたが,長期化するコロナ禍で市民生活はますます厳しい現状にあります。市長は現状をどのように捉えられ,今後の支援策としてどう考えていらっしゃるのでしょうか。 48: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 49: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 昨年から長く新型コロナウイルス感染症拡大,これはあらゆる局面で市民の皆様の生活に影響を及ぼしており,これまでに狛江市の独自施策として新型コロナウイルス感染症緊急対策生活応援給付金や事業を営む方への各種支援,大学生への支援など必要に応じて様々な支援を行ってまいりました。  現在ワクチン接種が始まったものの,安定した日常を取り戻すまでにはまだ時間がかかると思います。今後も引き続き,狛江市といたしまして独自支援策について検討・実施してまいります。 50: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 51: ◯ 12番(西村 あつ子議員) もちろん大きな部分は国や東京都での支援の延長などさらなる支援だと思いますが,狛江市としてもこの間本当に様々な支援策をやってこられたと思います。それは先ほど各部長さんがお答えいただいたように,各部署でのいろいろな年代,いろいろな層での支援が行われておりますが,まだまだ厳しい状況にありますので,引き続き狛江市としての独自支援を考えていただきたいと思います。  また,私たちもまだ支援が届いていない方々への声かけもしてまいりたいと思います。また提案などもしていきたいと思います。  これで1問目終わります。  それでは2問目は,行き届いた教育についての質問です。  前回に引き続き,35人学級について質問いたします。  今年度から5年間かけて全小学校での35人学級実施がされ,大きな一歩となりました。しかしながら学級規模については,当初文部科学省は30人学級を求めていましたが,財務省との調整で35人学級となりました。日本教育学会では潜在的な人材のプールを踏まえて,平均1校当たり,小学校3人,中学校3人,高校2人の教員を加配する10万人の教員増を提案しているということです。  日本共産党は昨年6月2日に「子どもたちの学び,心身のケア,安全を保障するために学校再開にあたっての緊急提言」を発表いたしました。その内容として,小中,高校の教員を10万人増員し,学習支援員と合わせて20人程度の授業ができるようにすることなどです。  教育長会などでは,文部科学省に対して30人学級の実施を求めていましたが,なぜ30人なのか,その根拠について伺います。そして,今回は求めよりも多い35人学級となりましたが,どのように受け止められているのでしょうか。 52: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育長。 53: ◯ 教育長(柏原 聖子君) 昭和34年第1次義務教育諸学校教職員定数改善計画では50人とされました公立小・中学校の学級編制の基準は,昭和39年,第2次計画から45人,昭和55年,第5次計画から40人となりました。そして平成18年,第8次公立義務教育諸学校教職員定数計画により35人程度の少人数学級編制を行うことが可能となる教員定数の改善が打ち出されております。日本の教育は,この60有余年で大きな変革を遂げてまいりました。  近年,学校には子供の視点で,教師との間に1対1の関係を築き,きめ細かな指導の展開が重視されております。また,保護者のニーズの多様化への対応や教室のスペースの学習環境の改善から,学級編制の基準を30人として求めておりました。  今般,諸条件が考慮されまして,文部科学省におきまして策定されました,小学校では学級編制を35人上限とした段階的な移行につきましては,第8次公立義務教育諸学校教職員定数計画の完全な実施であり,様々な現況を踏まえた上で総合的に判断されたものというように受け止めております。  今後,学級編制の標準引下げによる教育活動の成果や少人数が子供たちに及ぼす影響につきまして検証が求められるところでございます。少人数による学級編制が,子供たちにとって安心・安全な教育環境の整備につながり,誰一人取り残すことなく全ての子供たちが唯一無二のかけがえのない存在といたしまして,学校という社会の中で仲間と円滑な人間関係を育み,協働するとともに学びに向かい活躍の場にできることを期待しております。 54: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 55: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 前回の質問で,教育長に35人学級実施についての感想を伺った際には,「少人数による人間関係の構築への課題がある」,このようにおっしゃっておりましたが,どういった課題があると考えられているのでしょうか。 56: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 57: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学級規模が小さくなった場合に想定する課題といたしまして,学習効果と社会性の育成の面での効果について,改めて検証すべき点があると考えております。  具体的には,集団による学習効果として期待されております子供たち同士が多様な考えに触れる対話的な学習で,思考を広げ深めることの効果を検証することや,体育科などの実技科目の人数による実施種目の有限性について評価する必要がございます。一方で,少人数でも教育効果が得られる手だてを研究する必要があると考えております。 58: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 59: ◯ 12番(西村 あつ子議員) では,今後検証を行っていくということですけれども,課題解消の取組は,現時点では何が必要だと考えているのでしょうか。 60: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 61: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 少人数の中でのグループ化や人間関係づくりなど,まずは今般の学級編制35人の上限について,教育活動充実の成果や少人数が子供たちに及ぼす影響についての検証が必要であると考えております。 62: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 63: ◯ 12番(西村 あつ子議員) では,現在35人以上の学級の状況について,小学校,中学校ではどのようになっているのでしょうか。 64: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 65: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在,小学校で35人以上の学級数は23学級でございます。中学校では6学級でございます。 66: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 67: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 一定数あるということが分かりました。
     政府の教育再生実行会議は,「小学校での35人学級の検証などを踏まえ,望ましい指導体制を検討する必要がある」と指摘し,「35人学級化」を念頭に,公立中学校への導入も検討することを求める提言案をまとめております。また萩生田文部科学大臣は,「少人数学級の効果を検証し,中学校の35人学級はもちろん小・中学校の30人学級の実現にもつなげていきたい」と話しました。少人数学級の拡大を見据え,学力や教員の負担などについて確かめる方針を示したということです。こうした言動は,今後の少人数学級化に期待するものです。ただ,今回の35人学級で見られるように,財務省との折衝となり,そこが大きな壁になっていますが,こうした言動についてはどう捉えているのでしょうか。 68: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 69: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 今般の学級編制の標準引下げにつきましては,移行的な要素が多分にあると受け止めており,35人学級の効果検証後の国の動向に注視したいと考えております。また,学級数増加により,教員の増員や教室の確保といった課題がございます。  学級編制の標準引下げの目的は「教育の質の向上」でございます。教育活動の内容に関する成果や課題を整理した上で,それに伴う施設や人的配置の対応について,国や都の動向を注視しながら総合的に判断をされていくものと考えております。 70: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 71: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 小学校での少人数学級化の早期実施と,中学校での実施も進めるべきです。  保護者の思いを少し紹介いたします。これは私たちのところに届いたアンケートです。少し読みます。  「小学校は段階的に35人学級になるとのことですが,併せて中学校も同様に35人学級にしてほしいです。このコロナ禍の中,40人の教室内は,机と机の間の通路を通るのもやっとで,子供いわく,落ち着かないと。ロッカーの上に様々なもの(教材,透明仕切り板)が置かれた写真(学年だより)を見たときは,何て手狭なと驚きました。ぜひ視察に行ってください」と,こうした内容でございます。  学級の長期休業で学力の格差が広がったと言われております。また,感染拡大の長期化は,子供たちも大きなストレスを抱えています。一人一人の手厚い教育の一環として,少人数学級の実施と,中学校での実施が必要だということを改めて述べます。  次の質問に移ります。  昨年度は,多くの学校行事が中止や延期を余儀なくされました。昨年の行事の取組状況と中止などの状況について伺います。 72: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 73: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 昨年度,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,一定程度の教育活動の制限を行いました。その中でも,例えば運動会・体育祭は,実施内容や方法の工夫,来場者の制限など,感染対策を十分に講じた上で,可能な範囲の中で工夫した取組を行いました。一方で,感染リスクの高い合唱コンクールなどは中止といたしましたが,移動教室や修学旅行などの宿泊学習につきましては,最終的には宿泊は行わなかったものの,代替行事として日帰りの校外学習を実施いたしております。 74: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 75: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 修学旅行や遠足は,子供たちがとても楽しみにしている行事です。特に修学旅行は,グループでの事前準備やグループ行動など,教育的にも大切な行事です。そして合唱コンクールは,その学年の集大成となる行事だと思いますが,今年度の予定はどのようになっているのでしょうか。 76: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 77: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 各学校,年間指導計画に基づいて準備を進めているところであります。  移動教室,修学旅行などの宿泊学習につきましては,既に小学校5年生の移動教室は延期といたしました。また,中学校1校が6月から7月にかけて予定しておりました修学旅行の実施を一旦控えている状況でございます。  遠足及び合唱コンクールにつきましても,移動教室,修学旅行などと同じく,今後の感染状況を踏まえながら対応,また実施の有無,実施形態の変更など判断すべきと考えておりますが,現段階におきましては,準備を進めている状況でございます。 78: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 79: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 分かりました。  卒業式での合唱は何度聞いても毎回とても感動するものです。行事の中止は大変心が痛みます。何とか実施してあげたいというのが,保護者や先生方の思いです。  私の息子のことですけれども,昨年11月に平和教育の一環で沖縄に行く予定でしたが,2月に延期の計画でしたが,それも中止となりました。修学旅行でしか経験できない,平和を考える貴重な経験の一つでしたので,親としても非常に残念です。  また,息子と同級生の女の子は,台湾への修学旅行が変更となり,ディズニーランドへ1泊で行く予定でしたが,それも中止となりました。担任の先生は,中止を子供たちに泣きながら伝えたというふうに言っていました。彼女が言っていたのは,「去年の学校生活の印象は何もない」という言葉が胸に痛みました。行事は,大変悩みながらの選択だと思いますが,ぜひ子供たちの心に残る取組をお願いしたいと思います。  次に,オリンピック・パラリンピックの学校連携観戦についてです。  現段階での狛江市の計画について伺います。 80: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 81: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 東京都教育委員会からの指示に基づき,小学校5年生から中学校3年生までが観戦する予定で本市においても準備を進めております。  小学校は,東京スタジアムでのラグビー及び武蔵野の森総合スポーツプラザでの近代五種の観戦を予定しております。中学校は,小学校と同様にラグビー及び近代五種の観戦,また,有明アリーナで車椅子バスケットボールの観戦を予定しております。 82: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 83: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 競技の観戦開始時間と移動手段はどうするのでしょうか。 84: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 85: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 小学生が観戦予定のラグビーにつきましては,全て午前中に設定されてございます。また,中学生が観戦予定のラグビーにつきましては,午後4時半から午後7時半までとなってございます。近代五種に関しましては午後,車椅子バスケットボールにつきましては午前中となってございます。この時間設定の中で各校が時間を決めて観戦することとなってございます。  現段階での移動手段といたしましては,多くの学校で,会場の近くや最寄り駅までは交通規制があるため,学校からバスが停車可能な駅までバスで行き,その駅から規制のない最寄り駅まで電車に乗り,そこから会場まで徒歩で移動する予定を立てております。 86: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 87: ◯ 12番(西村 あつ子議員) では,競技場の実地踏査が教員参加で行われたと思いますが,狛江市の参加状況について伺います。 88: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 89: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 今回の実地踏査につきましては,東京都教育委員会からは任意の参加である旨の連絡がございました。本市におきましては,10校中6校が実地踏査に参加しております。  なお,これから実地踏査を予定している学校もございます。 90: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 91: ◯ 12番(西村 あつ子議員) では,そこでの課題はどのように考えているのでしょうか。 92: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 93: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 実地踏査に行った教員からは,最寄り駅から会場まで少し距離があることや,待機時間の長さによっては子供たちの熱中症が懸念され,その対応が心配であること。トイレを使用する場所が決められており,観戦席から遠いことなどが課題として上げられておりました。  また,一部の学校から,車椅子などの生徒の座席が指定されており,ほかの生徒の座席と離れてしまうといった報告がございました。 94: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 95: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 熱中症が懸念されるということですが,熱中症応急セットが配布されると聞いておりますが,そのセット内容について伺います。 96: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 97: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 熱中症対策の応急セットにつきましては,東京都教育委員会より,競技観戦グループに1セット配布される予定でございます。セットの内容は,瞬間冷却剤4つ,フェイスタオル2枚,500ミリリットル経口補水液1本,扇子1本となってございます。そのほかに,子供たち1人に1枚,日よけ用として使用するA3版のメッセージボードが配布される予定と聞いております。 98: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 99: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 競技観戦グループに1セットということは,参加人数が多くても1セット,少なくても1セットということでよろしいですね。一番参加者が多い観戦競技種目と参加人数について伺います。 100: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 101: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 競技観戦グループに1セットの配布となっております。  グループの人数は,平均するとおおむね1グループ100人程度ですが,観戦人数が一番多い種目は,東京スタジアムで行われる近代五種の観戦で,246人ということを聞いております。 102: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 103: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 多くて246人ということで,それでも1セットということですね。  観戦時間や応急セットなどについては後で触れます。  次に,欠席の場合の扱いについてです。  観戦にはコロナ感染症へのリスクがあり,参加しない児童・生徒も出てくると思います。そうした場合の欠席の扱いはどうなるのでしょうか。 104: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 105: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在,学校では新型コロナウイルス感染症への不安などにより登校できない場合は,欠席扱いとしてはおりません。今回のオリンピック・パラリンピック競技観戦につきましても,新型コロナウイルス感染症への不安から競技観戦へ参加しない場合,学校における登校の扱いと同様に欠席扱いにはしない予定でございます。 106: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 107: ◯ 12番(西村 あつ子議員) オリンピックの実施については,昨日,岡村議員が詳細に質問しましたが,今日の答弁内容を聞いていても,到底安心・安全に実施できる状況ではありません。  まずは移動です。会場近くは交通規制があるので,バスで行っても停車可能な駅までしか行けず,そこから電車に乗る,そして徒歩。多くの児童・生徒が公共交通機関を利用して列をなして歩く。さらに,ラグビー観戦は16時30分から19時30分。観戦終了後は,行きと同じ経路になると思いますので,帰宅が夜になる。  また熱中症対策では,応急セットはグループに1セット,しかも内容もあまりにも少ないというか,経口補水飲料1本だとか,少しお粗末ではないかなと思います。  一般質問の中で,子供の命と健康を守る体制の確保が重要だと話をされておりましたが,私も全くそのとおりだと思います。しかし,こんな状況では,子供たちの命と健康を守る体制になっておりません。オリンピック中止への詳細は述べませんが,子供たちを守るために中止するべきだということを私からも述べさせていただきます。  次に,環境整備についてです。  神奈川県大和市では,4月26日から公立の小・中学校28校の女子トイレに,自由に使える生理用品の設置が始まりました。生理の貧困が社会問題となっている中,人の目を気にせずに自由に使える仕組みを考えた結果の取組だということです。洗面台付近に巾着袋をつるして,その中に生理用品を入れています。対象トイレは147か所,年間で2万9,400枚の想定です。これまでも保健室で配っていたが,恥ずかしくて口に出せない子もいたとされており,大和市の指導室は,「さりげなく置いてあるので,困ったときに使ってほしい」,このように呼びかけています。こうした取組,どのように思いますか。 108: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 109: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 大和市で始められた取組につきましては,児童・生徒が様々な理由で生理用品について困ったときに,人目を気にせずに使用できるという点で配慮の行き届いた取組であると感じているところでございます。 110: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 111: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 貧困対策では,こまYELLでの配布が始まりましたが,それとは別に児童・生徒が困ったときに使えるようにして,小・中学校のトイレに生理用品の設置を進めていただきたいのですが,いかがでしょうか。 112: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 113: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 生理用品の設置につきましては,配慮の行き届いた取組であると感じているところでございますけれども,一方で,そうした困りごとの相談から生活の困窮や家庭における虐待などの事例を関係者が把握するという側面も大変重要ですので,様々な側面から必要性については検討してまいりたいと考えております。  現在,狛江市では生理用品を忘れた,足りなくなったなどの場合に備え,保健室に常備し,養護教諭が対応を行っているところでございます。しかしながら,保健室に行きづらいと感じてしまう児童・生徒もいることも十分考えられますので,保健室での配布に当たっては,来室が苦にならないよう配慮するよう改めて学校へお願いしたいと考えております。  これに加えまして,こまYELLでの生理用品の配布も既に始まっておりますで,まずは保健だよりなどへ記載するなど,学校を通じて保護者へ周知してまいりたいと考えております。 114: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 115: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひ検討を進めていただきたいと思います。  確かに,保健室に取りに来るということは,その子の状況だとか話をするきっかけにもなるので,その子の話とか,その背景にあることも見て取れることもあるかと思いますけれども,前回の一般質問のとき,いじめ対策等々について,気軽に相談できる環境についてどうなっているのかというふうに質問したときには,そういう体制はできておりますというような旨を話されていたので,そういうところでも聞いていけるのかなというふうに思います。  保護者はこまYELLでの受取りは可能ですけれども,様々な家庭環境があります。私,これなぜ学校に置いてほしいかということは,子供たちが直接自分たちで手に取ることができる環境が大切だと思います。やはり父子家庭だったりすると,なかなかお父さんに言いにくいだとか,そういうことももちろんあるかと思いますので,ぜひこれについては検討を進めていただきたい,そのことを再度要望させていただきます。  次に,サニタリーボックスの改善についてです。  小・中学校の女子トイレを見てきましたけれども,どこもきれいに清掃されていましたが,サニタリーボックスが小さくて,手で押して開くタイプのものがほとんどでした。最近は映画館やパーキングエリアに置かれたサニタリーボックスは,手を触れずに開閉するもので,容量も大きくて清潔なものが設置されています。そして衛生的なものが増えています。衛生的なものは,使用する人にとっても,また清掃する人にとってもよいと思います。手で触れずに利用できるものに交換していただきたい,このように要望したいんですが,いかがでしょうか。 116: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 117: ◯ 教育部長(上田 智弘君) サニタリーボックスの形状や容量につきましては,基本的には各学校がその状況に応じて適したものを設置し,清潔が保たれていると認識しているところでございます。しかしながら,手に触れずに開閉できる点につきましては,新型コロナウイルス感染症予防対策の一つとして有効であると考えますので,設置できるよう検討してまいりたいと考えております。 118: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 119: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひよろしくお願いいたします。  私がお邪魔した学校は,衛生面を考えて,最近,足踏み式で開閉できるものに変更しています。お聞きしたところ,学校の消耗品費で購入されたということですけれども,学校の予算を使わずに市の予算でぜひとも交換していただきたいと思います。  ちなみに,市役所も手で触れるものになっていますので,今ちょうど総務部長がいらっしゃいますので,市役所のところへも検討をしていただきたいなというふうに思います。  学校も市役所も多数の人たちが利用するということで,交換をする場合には少し大きめなものがよいのかなというふうに思いますので,ぜひよろしくお願いいたします。  5月28日は世界月経衛生デーだということです。そういう日があるというのは,私はしんぶん赤旗の記事で知りました。生理をめぐる不平等に目を向け,ジェンダー平等を実現していこうと世界各地で取組が進められているということで,コロナ禍で苦境に置かれている人に支援を強めて,生理の貧困をなくそうと交流がされたそうです。  イギリスでは,14万人近くの学生が生理用品を購入できず学校を休んだ経験があるということです。スコットランドでは,昨年11月に生理用品を無償提供する法律が成立しました。イギリス政府は,今年から生理用品を非課税とするなどの動きが始まっております。  国際団体「パンデミック・ピリオド」の創始者は,国連の持続可能な開発目標(SDGs)にあるジェンダー平等のためにも,生理の貧困への対処が必要だと表明しております。また国際NGO「プラン・インターナショナル」は,生理の貧困には購入費用,月経衛生・健康についての教育の欠如,羞恥心やタブーの存在があると指摘しています。認識を変える一つとして,まずはトイレの環境を変えていくことだとか,社会の意識を変えていくための教育ということがこれからの社会にとって大切になっていくのかと思います。  そこで教育長にお伺いしたいと思います。  世界月経衛生デーの取組について,どのように感じておられるのでしょうか。また,社会の意識を変えていくための学校教育について,どのようにお考えでしょうか。 120: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育長。 121: ◯ 教育長(柏原 聖子君) 世界月経衛生デーにつきましては,偏見や社会の暗黙のルールがある国々の文化を変えることを目的に,ドイツで始められた取組であると認識しております。  性と生殖の健康と権利に対して否定的な社会の意識があるとすれば,これは許されることではございません。国際人口開発会議で提唱されておりますように,人口は数の問題ではなく,一人一人の尊厳と生活の質に関する問題であり,課題解決のために行動することが求められているところでございます。  私どもにとりまして,5,066人という数は単なる数字ではございません。狛江市の公立小・中学校で学んでいる命です。この5,066人にはそれぞれ意思があり,個性があり,異なった背景と営みがございます。  学校教育におきましては,全ての児童・生徒の生き方の尊厳を守ることであり,基本的人権を享受される社会の実現に向けて,互いの生命や人格・人権を尊重し,他者を思いやる心を育むことを目標としております。  第3期狛江市教育振興基本計画におきましては,SDGsの「ジェンダー平等を実現しよう」という目標に向かって,実施計画に位置づけているところでございます。そして,今後も広く推進していきたいというふうに考えております。 122: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。
    123: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今,教育長お話しいただいた,本当に生き方の尊厳を守ること,本当にこれは重要だと思います。  私の息子の学校の教育目標は,人間の尊厳を大切にするということが教育目標になっていて,各学校の教室にそれが額縁に貼られて置いてあります。そして,それに沿った教育課程があります。まだまだ女性が不当な扱いをされていたり,認識が違ったりと,国でも様々だと思います。また日本でも,人それぞれの価値観がありますので,全てこうしたことをオープンにすることでもないと思います。  今回,生理の貧困というのが社会問題となって,多くの人に知られるようになりました。これについて,私も含めてですけれども,いろいろな角度から考える必要があるのかなというふうに今回の質問を考える中で,私もいろいろと考えをいたしました。  それでは次の質問に移ります。  次は,和式トイレを洋式トイレに替えていただきたいという質問です。  現在,校舎の工事が実施された学校では,洋式トイレに変更されてきましたが,現状はどのようになっているのでしょうか。また,今後の改修計画はどのようになっているのでしょうか。 124: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 125: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校における洋式・和式トイレの現状につきましては,小学校では校舎,体育館,屋外に設置され,児童が日常的に使用するトイレ全311基のうち,洋式が247基で79.4%,和式が64基で20.6%となっております。中学校では,同様に生徒が日常的に使用するトイレ全197基のうち,洋式が157基で79.7%,和式が40基で20.3%となっております。  今後につきましても,大規模改修時などの機会を捉え,計画的に改修を進めてまいりたいと考えております。 126: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 127: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 三中ですけれども,男子トイレはエレベーター設置の際の工事の中で全て洋式に交換されたと思いますが,女子トイレは和式トイレが交換されていません。ある階のトイレでは,今事情があって一時的に使用ができない状況でしたけれども,洋式が1つで和式が2つでした。休み時間に使用が集中するので,和式を使用せざるを得ない状況です。洋式トイレへ計画的に交換する必要がありますが,どのように考えているのでしょうか。 128: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 129: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江第三中学校のトイレにつきましては,男子トイレ部分を一部利用しエレベーターを設置することとなりましたので,その工事に合わせ洋式トイレへの改修を行ったものでございます。女子トイレにつきましても,大規模改修時などの機会を捉え,計画的に進めてまいりたいと考えております。 130: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 131: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 大規模改修ですと,まだまだしばらく先になるんでしょうか。やはりトイレの工事もかなりお金がかかるということも聞いておりますけれども,できるだけ早く改修をしていただきたいなと思います。  最近の子供たちは,なかなか和式を使う習慣がないので,やはり洋式を利用する児童・生徒が多いと思います。ぜひなるべく早く交換できるようにしていただきたい,このことを改めて要望いたします。  次に,飲料水についてです。  昨年の9月議会で,つくばみらい市の事例を紹介して,熱中症対策として学校で冷たいペットボトルの水の配布を要望いたしました。コロナ感染症では,多くの人が触れる蛇口での感染が問題視されております。既に東京でも暑く夏日があり,熱中症対策でも飲み水が欠かせません。水道水を継ぎ足すことは極力避ける必要があると思います。学校での水の配布の検討状況について伺います。 132: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 133: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 前回答弁させていただきましたが,つくばみらい市における飲料水の無料配布につきましては,新型コロナウイルス感染症予防や熱中症対策の一つの有効な手段であると認識しているところでございます。  しかしながら,自動販売機などによってペットボトル飲料水を配布することは,新たにペットボトルごみが排出される懸念もあり,持続可能な社会を目指し,使い捨てプラスチック廃棄物の削減を進める観点から,慎重に検討すべきものと考えております。  狛江市におきましては,水筒などによる飲物の持参を認め,足りなくなった際には,水道水から補充するなどの対応を行っておりますが,水道栓のレバー式への交換や水道栓についても定期的に消毒するなど,新型コロナウイルス感染症を防止する感染予防の取組を同時に行っているところでございます。 134: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 135: ◯ 12番(西村 あつ子議員) なかなかごみの問題ということもありますけれども,なかなか水道水を飲むというのはちょっとどうなのかなというふうに思います。  以前,保護者からも冷水機を置いてほしいというようなPTAからも要望があったんですけれども,なかなか今のこのコロナ禍の中で,冷水機を多くの子供たちが使うというのもまたちょっとこれも設置については難しいと思います。やはりつくばみらい市のように,そうしたお水の配布をできればいいのかなというふうに思います。  先ほど,定期的に消毒をされているということで,私もそれは本当にそのとおりだと思います。ただ,一人一人に消毒するわけではないので,時間を決めたりとかそうしたことでの消毒をされているかと思いますので,やはりここについては検討していただきたい。あと,何よりも水分補給をしっかりしていただいて,熱中症対策を行っていただきたい,このことです。  最後に1点だけ,学校教育のデジタル化について質問します。  これについては,この間の議会の中でも様々出されていました。学校でのネット環境がない場合は,学校に来てもらうということでしたけれども,ルーターの貸出しがやはり必要ではないかと思いますが,その点についてはどのように考えているのでしょうか。 136: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 137: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 昨年度,緊急事態宣言発出を踏まえ,東京都が休校措置などに伴う子供たちの学びの保障のための補助メニューを設けていただきました。それを受け限定的ではありますが,5月から約半年間,補助メニューを活用し,自宅にネット環境がないもしくはネット環境を使えない御家庭に対して,タブレット端末と併せてWi-Fiルーターの貸出しを行っております。  現状におきましては,Wi-Fiなどのネット環境について,学校から家庭への御協力の依頼をさせていただいているところでございます。 138: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 139: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 前回は東京都の措置でルーターの貸出しができたということですけれども,やはり家族が使っていたりするとネット環境が使えないということもあります。また,これは緊急事態宣言中とかにオンライン授業をやるということですので,やはりそこは家庭でもできるようにしていただきたいということを改めて要望して質問を終わります。ありがとうございました。 140: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午前 9時54分 休憩     午前10時10分 開議 141: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。18番佐々木貴史議員。 142: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) それでは質問通告に従いまして質問いたしますが,最初に振り込め詐欺撲滅に向けてを行わせていただきます。  なかなか減らないと言われております,この振り込め詐欺,特殊詐欺でありますけれども,本年の被害状況と特徴についてお聞かせください。 143: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 144: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 4月30日現在までの状況でございますけれども,本年の市内の特殊詐欺被害状況は,認知件数14件,被害額は約2,116万円でございます。昨年の同時期は5件,金額で約1,124万円でございましたので,昨年の同時期と比べまして被害が増えている状況でございます。  今年の認知件数14件の内訳でございますが,市役所職員等をかたり医療費の還付等に必要な手続を装ってATMを操作させお金を振り込ませる還付金詐欺が3件,未払いの料金があるなどと言い金銭をだまし取る架空請求詐欺が3件,警察官等をかたり「キャッシュカードが不正に利用されており,カードの交換手続が必要」などの名目でキャッシュカードをだまし取る預貯金詐欺が3件,また預貯金詐欺と同じくキャッシュカードの不正利用等の口実でカードを準備させた上で,隙を見てキャッシュカードを窃取するキャッシュカード詐欺盗が5件でございました。  被害傾向といたしましては,ATMに誘導する還付金詐欺は少なくなったものの,犯人が実際に被害者の自宅を訪れましてキャッシュカードをだまし取るカード手交型の手口による被害が14件中8件と,多く発生している状況でございます。 145: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 146: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今御報告ありましたけれども,残念ながらといいますか増えてしまっている,件数も昨年同時期3倍ぐらい,金額は倍近く。去年の今頃はちょうどステイホームという形で,家族が要するにそばにいたからということで,この振り込め詐欺の被害額というのも,たしか抑え込まれていたというようなのがあったと思うんですけれども,今年はまたそれがこういった状況であると。  それから最後,総務部長からカード手交型の手口と言われましたけれども,これ専門用語で,簡単に言うと手渡しということですから。カードを,要するに手渡してしまう,もしくは玄関口でやり取りしているうちにカードを置いておいて,ちょっと行っているうちにそれを持っていかれてしまうということだと思います。それが14件中8件ということですので,そういった現状が多いということが確認できました。  次に,被害に遭われた方の特徴というのかな,そういうのがあればお聞かせいただきたいと思います。 147: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 148: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 調布警察署の担当者の方によりますと,今年に限った特徴というのは特にないということでございましたが,被害者のほとんどは高齢者の方で,素直で話を信じやすい印象の方が多く,電話を受けた際,公的機関を名のった時点で信じて疑うことをしなかったということでございます。 149: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 150: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) いわゆるそういう犯人というのも,いわゆる素直な方というか,そういうところが本当に標的になっているということかなとも思いますのと,どなたも……実際私,被害に遭われた方と少しお話をさせていただく機会があったんですけれども,まさか自分が引っかかるとは思わなかったということがほとんどです。  よく高齢者の方が集まったときでも,私なんかが話をするときに,そんな被害に私なんかは遭わないよという方,手を挙げてくださいと言うと,ほとんど全員手を挙げるんです。でも,そういった人の中から実際問題被害に遭われてしまっているというのが現状であります。だから,そこをどうしていくのかということが課題になろうかと思いますけれども,被害に遭わないためにどのような対策というのが有効であるかというのはどのようにお考えかお聞かせください。 151: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 152: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市役所や警察等の公的機関を名のったとしましても,すぐに信じず,一旦電話を切って,電話の内容が本当なのかどうかを確認することが肝要と考えてございます。このため,常に留守番電話に設定し,相手を確認してから受話器を取るようにし,併せて自動通話録音機や迷惑電話防止機能付電話機を使用することが有効であると考えております。 153: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 154: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 本当に電話に出ないということが,一番のファーストコンタクトというのがやはり電話であろうかと思います。中にはひどいので,要するに押し込みみたいなというか何というのかな,それはもうほとんど強盗というようなスタンスでありますけれども,まずは取っ掛かりは電話ということですから,これもなかなか市のほうでも周知はされているというのは承知しています。留守番電話にしておいてくださいということも。でも,なかなかそういった被害状況というのが出ているということは,なかなかそれが浸透していないというのも現実かなと。  今の時期,要するに,報道なんかでもありますけれども,コロナのワクチンの接種に関する,そういった絡みの詐欺というのがあるそうであります。電話をしてきて,ワクチン接種の予約を優先的に取れますというような形の,いわゆるそこからつながっていく詐欺というのがあるそうであります。この辺について被害状況が分かりましたらお聞かせください。 155: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 156: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 調布警察署に確認いたしましたところ,調布警察署管内でのワクチン接種などに乗じた詐欺被害は現在は確認されておらず,そのような詐欺の入電についても確認がないというようなことでございました。しかし,狛江市内でもワクチン接種が始まったことから,ワクチン接種に便乗した詐欺が懸念されるため,接種会場にポスターを掲出するなど新型コロナ予防接種室と連携し注意喚起を行ってまいります。 157: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 158: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今総務部長からワクチン接種室とも連携しということがありましたけれども,福祉保健部長のほうからもまたそういった手を打っていただきますようよろしくお願いいたします。  なかなか減らないといったこの振り込め詐欺の被害でありますけれども,市として被害防止に向けた取組というのは,これも毎回のように聞かせていただいておりますけれども,この市の取組をお聞かせいただきたいと思います。 159: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 160: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 引き続き調布警察署,調布市役所と適宜情報共有を行いまして連携した取組を進めており,被害防止に効果の高い自動通話録音機の貸与,安心安全通信での注意喚起,調布警察署からの特殊詐欺入電情報に基づいて安心安全情報メールの配信,防災行政無線による注意喚起などを実施しているところでございます。 161: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 162: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 先ほども被害のというか手口の特徴という中で手交型という,要するに手渡してしまうといったところが14件中8件ということですので,割合が非常に高い。先ほども御答弁ありましたけれども,ATMから振り込むというのは件数が少なくなってきているというところからすると,電話に出ないで留守番電話にしておいてくださいということと,それからキャッシュカードは,要するに他人には渡さないでくださいといったものも改めて高齢者向きというようなところでは声を大にして,またそういった広報などでも,要するに,会話の中でなぜか暗証番号が聞かれてしまっているというか,うまく聞かれてしまっていると思うんですよね。でも,最終的にはそのカードを渡さなければ引き落としされることがないわけですから,カードは絶対他人には渡さないでくださいといったものをしっかりと周知していくというのも,今特徴になっている被害の防止につながるものかとも考えますので,その辺もお願いしたいと思います。  やはり一番,先ほど申し上げましたけれどもファーストコンタクトは自宅にかかる電話ですので,この特殊詐欺防止に効果的な自動通話録音機の貸出し状況,ここについてお聞かせください。 163: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 164: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 自動通話録音機貸出事業は,平成27年度の東京都の貸与事業として始まりまして,調布警察署に御協力いただきまして,貸し出している分も含めまして,5月19日現在で1,011台を貸し出しているところでございます。 165: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 166: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) こういったものについてもしっかりと貸出しとか,あとは周知をしていって,こういったものが役立ちます,またはやはり留守電にしておいてくださいといったものについての周知などもまた,先ほども申し上げましたけれども,クレジットカードは絶対渡さないでくださいといったもの,そういったものを周知するお取組をまたお願いしたいと思います。  昨日までの一般質問の中で,今ワクチン接種の予約で利用されているLINEというものがあります。今後のこれからの利用について様々なものが検討されていくということで副市長のほうからも御答弁ありましたけれども,こういったものについても今現実問題,高齢者の方の予約というのはお子さんであったりお孫さんであったりという方がやられているというのが多いと思うんですよね。だけども,そこからいろいろな,また高齢者の御本人にも登録をしていっていただきたいなと思うのと,こういったLINEというものをせっかくですから活用して,届く文面として,親御さんやおばあちゃん,おじいちゃんに,今狛江市内でそういったものが発生しているから気をつけてねというお声がけをしてくださいといったものもLINEで通知していくことによって,それが家族の会話にもつながるということもあろうかとも思うし,やはり家族でしっかりと守っていく,被害に遭わないようにしていくというのもこれからは考えられることかなというふうにも思いますので,そういった利用についても御検討いただきたいということを申し上げて振り込め詐欺は終わります。  新型コロナウイルス感染症対策についてであります。  まずは,狛江市の感染状況と傾向をお聞かせいただきたいと思います。 167: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 168: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 狛江市の感染者でございますけれども,1月に138名の方が陽性となっており,これまでの一月当たりの感染者の最高となっておりますが,4月は85人とその次に多くなってきております。5月は81人でございまして,緊急事態宣言が発令された時期の陽性者は非常に多くなっているところでございます。  年齢別の傾向といたしましては,1月は30歳以下が約50%と多い状況でございますが,60代以上が約30%でございました。ところが,5月は30歳以下が約60%と増加しており,60代以上の方は約15%と減少している状況でございます。  保健所で行われる関係機関連絡会におきまして,各病院において若者の感染者が入院するケースが多くなっていると,このような御報告がございました。ただし,若者の場合,回復が早く入院病床の回転がよく,あまり病床は逼迫していないと,このように伺っております。  しかしながら,入院者数を見ると,4月は入院されている方が20人を超えていなかったものが,5月につきましては20人台の後半で推移しております。宿泊療養者や自宅療養者,調整中の方を含めますと50人前後で推移している状況でございます。  狛江市内におきまして,若い世代の中でも10代や10歳未満の感染者が発生している状況でございまして,変異株による感染力の増大や重症化の影響が見られる状況でございます。  保健所との意見交換の中で,狛江市だけではなく各自治体においても大きなクラスターは発生している状況ではなく,陽性者は継続して発生しており,変異株の影響は心配ではございますけれども,1月に比べれば落ち着いた状況になっていると,このようなところでございます。 169: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 170: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 状況の御報告がありました。いずれにしても,本当に一人一人がまずはしっかりと感染防止の対策に取り組んでいくことかと思います。  この間,狛江市としても,このコロナウイルス対策というものは様々な面で支援,また対策を講じていただいて取り組んできました。その中でこの新型コロナウイルス感染症対策について,私今日は2つのことで,2点質問させていただきたいと思っています。  1点目が,いわゆるこのコロナ禍において生活が厳しいといったもの,また方,または市内の商店をどう守っていくのかという観点から,プレミアム付商品券のことについてお聞かせいただきたいと思います。  昨年取り組んだプレミアム付商品券事業の事業内容と実績をお聞かせください。 171: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 172: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 昨年度のプレミアム付商品券事業は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大により落ち込んだ地域消費の活性化を図り,市内事業者を支援することを目的として,狛江市商工会にプレミアム付商品券事業の補助を行ったものでございます。  プレミアム率は30%,発行総冊数6万冊,総額3億9,000万円,使用期間は令和2年9月1日から令和3年1月31日まででございました。  登録店数は271店舗,そのうち大型店が11店舗,大型店舗以外は260店舗でございました。  販売実績といたしましては,1次の抽選販売,2次の先着順販売を行い,配布事業といたしましては,子ども政策課の事業としてひとり親世帯に,高齢障がい課の事業といたしましては65歳以上の方に配布が行われたものでございます。  換金の実績といたしましては,総発行額3億9,000万円に対しまして,総換金額は3億8,209万5,000円でございます。換金率は97.97%となっております。 173: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 174: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 過去にも途中経過でしたけれども,この実績をお聞かせいただいたときに,やはりすごい経済効果ですよね。狛江市内に3億8,000万円からの経済を回すことができている。お一人お一人が現金で持っていた場合,市内で買うとは限りません。どこでお金を落とすか分からない。だけども,プレミアム付商品券ということになったら,市内の商店でお使いくださいということになりますので,必ず確実に市内経済を回していけることができる。  ただ1点だけ,実績の中で,要するに97.97%ということは,金額でいうと残,使われなかったのが790万5,000円,約800万円近くがいわゆる使われなかった。これ,すごくもったいないというのもありますし,その分800万円が,もっと市内業者にも落とせたというか経済を回すことができたということになろうかと思いますので,今後のお取組については,期限がいつからいつまでというような形で示されると思いますけれども,必ず期限内に御使用,御利用くださいというような形でアナウンスをしていただきたいなというふうに思います。  それで,東京都がプレミアム分を補助する今回のこの商品券事業について,検討されている内容についてお聞かせください。 175: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 176: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 令和3年度のプレミアム付商品券事業は,東京都の補助事業を活用し,従来の紙の商品券に加えデジタル商品券を導入いたします。  紙の商品券は,1冊の額面が5,000円としているものが5万2,000冊,デジタル商品券は,1口の額面が6,500円のものを4万口発行する予定で,プレミアム率は紙の商品券が25%,1冊につき1,000円となります。デジタル商品券は30%(1口につき1,500円分)を予定しており,事業規模は額面総額で5億2,000万円を見込んでおります。
     また併せまして,ひとり親世帯プレミアム付商品券配布事業と生活応援プレミアム付商品券事業も行う予定としております。  ひとり親世帯プレミアム付商品券配布事業につきましては,収入減少などの家計の変化が家庭生活に影響する度合いが高く,不安定になりがちなひとり親世帯の生活支援を行うため,昨年度に引き続き,児童扶養手当受給世帯と児童育成手当受給世帯に,児童1人につき額面5,000円分の商品券を配布するもので,対象となる世帯の方へあらかじめ通知した上で,商品券が発行され次第,対象世帯に送付する予定でございます。  生活応援プレミアム付商品券配布事業につきましては,新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で,生活困窮者の生活を応援するため,扶養家族等になっている方や生活保護を受給されている方を除いた令和3年度分の住民税非課税者1人につき額面5,000円分の商品券を配布するもので,こちらにつきましても,対象となる方にはあらかじめ通知をした上で,商品券が発行され次第,対象者に送付する予定でございます。 177: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 178: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) よろしくお願いしたいと思います。  今度,経緯というかお聞かせいただきたい。  今回の商品券事業を実施するに当たり,取り組むきっかけと,その決断はどういった経緯,状況判断を基に決定されたのかお聞かせいただきたいと思います。 179: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 180: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 昨年度,令和2年度におきまして,プレミアム付商品券事業を行い,市民の皆様や事業所を営む皆様から大変な御好評をいただいたところでございます。  令和3年度につきましても,新型コロナウイルス感染症の影響による消費の冷え込みはいまだ収束しておらず,地域消費の活性を図り,市内事業者を支援する必要があることから,商工会からの要請と市長の御決断に基づきまして,昨年度に引き続き商品券事業を実施するものでございます。 181: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 182: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 商工会などからの要請と市長の決断で決まった事業だということであります。  今回のプレミアム付商品券事業は,東京都がそのプレミアム分の補助率を3分の2,また2分の1補助するといったものであります。都議会公明党が,このコロナ禍で非常に生活が厳しい,いたんだ,都民生活,こういったものをしっかり支えていけるようなという思いで決定されたこのプレミアム付商品券事業であります。しかしながら,自治体,狛江市でやるかどうかというのを判断しなければ,それのある意味では恩恵を受けることができません。今回の東京都の補助金を活用したものは総額で5億2,000万円,やはりこれが市内の経済をしっかりと回していけるように,そして少しでも,いわゆる物を買うこともままならないといった生活状況の方にも少しでもお役に立てるような形での今回の事業が進んでいけますように,しっかりとしたお取組をお願いさせていただきます。また,様々ないわゆる非課税世帯であるとかひとり親であるとかといったところにつきましても,前回,私ども狛江市議会公明党のほうから提案させていただいたものでございます。ここについては,その要望をしっかりと受け止めいただいて事業展開していただくことを感謝申し上げます。しっかりとお取組をお願いしたいと思います。  続きまして,次の2点目です。これは少し問題提起というか問題共有というような意味合いで質問させていただきたいと思うんですけれども,このコロナ禍の影響で,ある意味大きく変わった生活習慣,もう皆さん御承知のとおり,まずはマスクの着用,それから手・指の消毒,手指消毒と言いますけれども,手・指の消毒ということだと思います。このマスク着用がある意味義務づけられている日常生活,また社会人としての経済活動の中で,特にコミュニケーションに影響を与えているもの,このことについて市はどのように考えているのかお聞かせいただきたいと思います。 183: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 184: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 新型コロナウイルス感染症対策といたしまして,マスク着用を含む咳エチケットを実施していただくように周知しているところでございます。  マスクを着用していることで,なかなか思うように話が通じないことがございます。声が聞こえづらいこともございますが,表情が見えずコミュニケーションを阻害していると考えられることがございます。  言葉以外の情報からもコミュニケーションを図るのが「非言語コミュニケーション」でございます。  アメリカの心理学者のアルバート・メラビアンが提唱いたしましたメラビアンの法則によりますと,表情やジェスチャーである視覚情報が与える影響は最多の55%,笑顔で話すのと無表情で話すのとでは,伝わる結果は大きく変わることになってまいります。次に話の内容,言葉の意味を指す言語情報が与える影響は,最小で7%にすぎません。最後に話すスピードや声のトーンなどを指す聴覚情報が与える影響は,38%となっております。話し方の違いで同じ内容でも相手への伝わり方は変わってしまいます。話の内容はもちろん重要ではございますが,大きな影響を与えているのは,表情やジェスチャーなどの視覚情報である非言語コミュニケーションとされているところでございます。  マスクをつけることで,視覚を通して得ている情報の一部分をマスクで隠してしまっている状況となっており,窓口業務などにおいても相手に伝わりやすいようにはっきりと発音するなどの対応が必要となっているところでございます。 185: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 186: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 本当にマスクが日常化したということで,まずここにいらっしゃる幹部職員の方々も,新入社員というか職員の顔を見たことがないと思います。どこの会社に聞いても,新入社員の顔を知らない,あの人の素顔は見たことがないというのが今の現実であります。それから,マスクしているから,声が聞こえづらいといったものは本当によくある。また今は,スーパーなどでもフィルムというか透明なシートで遮っていますので,袋要りますかとか何とかというやり取りもなかなか聞こえづらいというようなものもあるのも現実であります。  そういった中で,子育てというかそちらのほうに視点を置いて今度はお聞きしたいと思います。  口元が見えない,表情が見えないという環境の中で,子育て,子育ちということに関しては大きく影響を受けているとネット上でも話題になってございます。報道でもされてございます。ここについて市はどのようにお考えになっているのかお聞かせください。 187: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 188: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 現在のコロナ禍におきまして,マスクを着用して社会生活を営むことが言わば標準的になっていることで,特に小さな子供や赤ちゃんが,保護者や友達の表情を読み取りづらくなり,それが子供の育ちに影響を及ぼすおそれがあるということは,これまで各種報道等でも指摘されているところでございます。  私どもにおきましても,保育園や幼稚園,子ども家庭支援センター,学童クラブ,児童館・児童センターなど,子供やその保護者と接する機関のスタッフには,新型コロナウイルスへの感染防止を最優先として,新型コロナウイルスの感染拡大期当初よりマスクの着用を求めているところでございますが,このマスク着用が今後子供たちに与え得る影響につきましては,私どもといたしましても懸念しているところでございます。 189: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 190: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 様々な保育園や幼稚園,また学童クラブ,児童館,そういったところでもいろいろなことが懸念しているということでございます。  このマスクの着用が,言葉の発達に影響,また社会性発達を阻害するなど,ネット上でも様々な懸念の声が上がっております。私にも保育の関係者から御相談があったり,直接お話を聞かせていただきました。そういったことを含めて,今回一般質問の中で取り上げさせていただいたところであります。  1つお聞きしたいんですけれども,市内の保育現場からマスク着用に関連しての相談や要望,こういった声というのは何か届いているのかお聞かせください。 191: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 192: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 保育園の考え方もあるかとは思いますが,着用を必須としていない例もございまして,特に相談や要望等の声については伺っていないところでございます。 193: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 194: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 市内ではということであったんですけれども,まずネット上の中で専門家の方のお声を紹介させていただきたいと思います。  「脳の発達には『感受性期』と呼ばれる,環境の影響を特に大きく受ける特別な時期があります。例えば,視覚情報をつかさどる視覚野は,生後8か月頃から就学前くらいまで環境の影響を受けて変化します」。  こういった点において,「他者の動く表情」を目にする日常経験というのは,乳児の脳と心の発達にとても重要だと思います。  「乳児は,目や口がダイナミックに動く表情を目にしながら,喜びや怒りなど空いての感情を理解する能力を発達させていきます。  また,『いい子だね』などと相手が口から発する音声とそれに伴う口の動きの視覚情報を統合しながら,言語を獲得していきます。相手の表情を理解し,その表情や音声をまねすることで,相手の心を想像する心,共感する心などを発達させていく時期です」ということなんです。  あとは,保育士さんの現場で見えてきた影響ということで,保育士がマスクを着けて対応する保育園では,口元を見せることができずに,子供と信頼関係を築きにくいという声が相次いでいる。例えば「よくできたね」とか「えらかったね」と褒めても,子供たちにはその意図が伝わっていないとか。  喜怒哀楽ということで,生物としてのヒトの脳と心の発達を専門に研究している教授の言葉ですけれども,特に生まれてから1歳くらいまでの時期の子供との接し方に注意が必要だといいます。  この時期の子供は,いろいろな人の顔やその動きを見て,表情を学びます。そのとき重要なのが,目・鼻・口の3点です。  全てがそろって,目・鼻・口がそろって,全てがそろって,赤ちゃんは「これが顔だ」ということのを理解するようになるそうです。その後,数か月かけて,笑ったり怒ったりといった,いわゆる喜怒哀楽の顔の区別を学習していく。こうして身につける「顔と表情を区別する能力」,それはその後,「相手の気持ちを理解する能力」の土台となります。  目だけで情報が通じ合うのは大人だけの世界でした。通じない人もいますけれども。子供たちは,表情の中のたくさんの情報を使って,少しずつ少しずつ,相手の表情,感情というものを理解していくわけです。そういった経験が今回のこのコロナ禍において,一気に失われていくという可能性がありますという専門家のお声なんですね。  あとびっくりしたのが,保育園で離乳食をあげるときに,そのまま要するに飲み込んでしまう。何かといったら,これやっているからあれだけど,これマスクしたまま口で言いますね。ちいさい子に,あーんしてと言って口を大きく開けさせるでしょう。こっちがまねして,あーんしてと。あーんしてと口に離乳食を入れたら,もぐもぐもぐもぐ,ごっくんというのを,これは通常であれば声を出してやれることだと思うんですけれども,それが,いっても赤ちゃんというか乳児は見えないから何をしているか分からない。だけど,声は出さないですけれども,うんうんうんうんという動作を,声を出して見えるようにすることによって,いわゆる食べ方というのを学んでいくということらしいんですよね。だから,今のお子さんの中でびっくりしたのが,離乳食を与えたらそのまま飲み込んでしまった。  喜怒哀楽ということで学んでいくということがありましたけれども,口で言っていても意味が分からんところがあろうかと思うので,喜怒哀楽のイラストを参考にして,私がマスクを取って,もちろんしゃべりませんから,こういう状況で皆さんに見ていただいて,マスクしたときと何が違うのかと。そんなに変わりはしないというのを感じていただきたいと思うので,これ寄れますか。あんまりおじさんの顔をドアップしても嫌ですけれども,寄れるところまで寄っていただいて。  イラスト上に出ていたものを顔まねというか,してみます。  というのをマスクしてやるとどうなるかというと,見ていただいた方は,少しも変わらないのではないかという人もいるかもしれないけれども,見て違いは歴然だと思います。  下手をすると,私思ったんですけれども,去年から生まれた赤ちゃんて,大人の顔を見るとのっぺらぼうに見えるのではないかなと。だから,そういうようなものが本当にいろいろなところに影響していくのではないかなということであります。  こういった影響が懸念されていることも,こういったことも念頭に入れて狛江市の保育事業に取り組んでいかなければならないと思うんですけれども,市の御見解をお聞かせいただきたいと思います。 195: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 196: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) コロナ禍に伴う影響は,単に「新しい生活様式」という言葉には収まらないくらい多大であると感じております。  保育におきましても,社会情勢と関連して様々な影響が懸念されるところであり,今後の保育事業の展開はコロナ禍を念頭に置いて検討することが必須となるところでございます。  その中で,子供の心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られるよう保育に当たってまいりたいと考えております。 197: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 198: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) よろしくお願いしたいと思います。  特には,先ほどの専門家の方も言われていたのが,だからこそマスクをしないでいい,御家庭で親御さんだったり養育者というか,面倒を見る方としっかりと今まで以上にコミュニケーションを取ってくださいということが,ある意味では1つの結論な部分なんですよね。そういったものについては,しっかりとまた念頭に入れてお取組をお願いしたいと思います。  あと,先ほど実はそこに,今日いらっしゃいませんが,教育部長とも話をさせていただきました。今向こうできちんと聞いているんだと思いますけれども,実は,そういう影響はないんですとかと言ったときに,実は英語の授業で先生が透明のマスクをして口元が見えるようにして授業をしていというものも一例としてありますというお話がありました。確かに,今英語というのは,それこそ3年生,4年生,5年生ぐらいからやるんだけれども,私たちのときは中学から英語だったから。そのときに,例えばですけれども,Rをアールとか,Vを下唇をかんでブイとやるとかというのはさんざん教え込まれたではないですか,分かる方は分かると思うんだけど。そういったものが,今,このマスクのせいでというか,このマスクを着けることの習慣によって,そういったものがなかなか,小学生だって中学生だってやはり口を見て,表情を見てというのは,言葉の英会話にしても,日常の会話にしてもというのがあるんではないかなというふうに思います。ですので,これが乳幼児とか就学前までという感じではなくて,教育長,また向こうで見ている教育部長,その辺についてはしっかりと学校の教育現場の中でもどういったもので子供たちに,生徒・児童に伝わりやすく,もしくはコミュニケーションをしっかりと取っていけるような,これからそういったものも考えていかなければいけないのかなというふうに思っております。  昨年生まれた子供さんたちから,大体ほとんどの大人がマスクをしているという状況でした。あと5年,6年するとこの子たちが小学生になります。そのときに,先ほども申し上げましたけれども,本当に今生まれた赤ちゃんは大人というか,誰しもが本当にのっぺらぼうに見えるのではないかなと思います。そういったものをどう教育現場の中でというか,また,もちろん小学生というか小学校,中学校になってからも,先ほど申し上げました,やはりマスクを取っているときの御家庭であったりそういったところでのコミュニケーション,表情の豊かなものを親御さんとしても意識を持って当たっていってくださいみたいなものは,何かのときにお知らせしていくというのも大事なことかなとも思いますので,よろしくお願いいたします。  この問題の最後に,前回に引き続きまして,コロナ禍で顕在化した孤独孤立について,この間,孤独を防止するという観点から,職員の意識改革や情報共有に向けた取組についてお聞かせください。 199: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 200: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) コロナ禍におきましては,長引く外出自粛や人と会う機会の減少により社会から孤立する人が増え,また就業の機会が失われたことで経済的困窮に陥り,精神的な負担を抱えたまま,誰にも相談できずに孤立を感じている世帯も増えていると言われております。こうした状況を市といたしましても大変深刻な課題であると認識しているところでございます。  こうした方に関する御通報や御相談をいただいた場合には,まず支援を必要とする方の気持ちに寄り添い,困りごとを丁寧に伺うという意識を持って対応するように職員にはしっかりと伝えているところでございます。その上で高齢者や障がい者の方の支援,生活に困窮する方への支援などのそれぞれの専門分野の担当職員が,必要な情報を共有しながらチーム支援に取り組んでいるところでございます。  孤独や孤立,こういったものを感じている方たちが社会とのつながりを取り戻し,再び安心して生活ができるよう,引き続き丁寧に寄り添いながら支援してまいりたいと考えております。 201: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 202: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今回,公明党でも全国的に,公明党の社会的孤立防止対策本部を立ち上げまして,5月21日ですが,総理に対し,「誰も孤立させない,ひとりぼっちをつくらないための提言」を,社会的孤立ということで党の提言をいたしました。  その中で具体的には,1つ目に,個人の問題ではなく社会全体で対応すべき問題であり,国を挙げて取り組むべき。2つ目に,孤立している当事者はSOSを出せず外部から「見えにくい」からこそ,当事者に伴走する支援者が重要。3つ目に,孤立の問題を誰もが他人事でなくわが事と捉え,誰もが支え,支え合う「地域共生社会づくり」こそ孤立対策の基盤と,この3点が提言では強調しているところでありますけれども,本当に見えにくい,要するに,変な言い方ですけれども,こまYELLですとか市役所に来られるとか,もしくは誰かに相談するという人は,自らSOSを発しているからこそ何かしらの手を差し伸べるといったことに行政としてもつなげられる。しかしながら,そこを声を上げられない,なかなか,そういった方をどう見つけ出すのかというのが本当に一番の課題だと思います。  そういった中で,公明党としてはそういった提言も出させていただいておりますけれども,本当に狛江市におきましても,私ども公明党議員はしっかりと地域の皆様方からのお声で,そういった心配の方がいらっしゃるとかといったときに,これまでも福祉のほうにつなげさせていただいたというのはありますけれども,これからもそういった取組,これは本当に役所に任せるものではないと思います。本当に全体で取り組んでいかなければならない,この狛江市から本当に孤独,孤立といったものをなくしていくという思いで私どもも一緒になって取組をさせていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  それでは災害に移ります。災害対策について。  まず,今進められております多摩川土手天端舗装の進捗状況をお聞かせください。 203: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 204: ◯ 環境部長(門井 淳君) 現在,国土交通省京浜河川事務所が施工しております多摩川左岸猪方築堤工事でございますが,昨年の10月中旬より着手いたしまして,途中二度の工期延伸がございましたが,6月下旬に工事完了予定と伺っております。国の工事完了後におきましては,狛江市におきまして狛江市多摩川土手の天端の整備に関する考え方に基づきまして,環境に優しい保水性舗装を行う予定でございます。  また,昨年の第3回定例会におきまして,議員から御要望のございました階段への手すりの設置についてでございますが,国との調整の結果,川裏側の道路から天端へ上がる階段のうち5か所に手すりが設置されることとなってございます。 205: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 206: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 多摩川の土手の整備というものは,私自身としても長年取り組んできたことであり,本当に手すりとかについても近所にお住まいの高齢者の方が,土手を歩きたいんだけれども階段が上れないから手すりをつけてほしいというお声をいただいて,過去につけることができたところもあるんですけれども,やはり基本的には階段全部に手すりがあるにこしたことはないということもあろうかと思いますので,よろしくお願いします。  あと,やはり高さの足りないところというのは約90センチにわたって嵩が足りなかったけれども,あそこ本当に立派になって,今のり面は芝生がようやくへばりついてきたというような雰囲気でありますけれども,近隣の方は本当に強化されたものを目の当たりにされていますので,すごくこういったものが不安解消につながっていければということで,これからもしっかりと取組をお願いしたいと思います。  土手の舗装が先行していたというか,逆に言うと狛江市だけが砂利道だったというような表現もできるんですけれども,その自治体間では,自転車は左側だとか,もしくはルール決めについて自治体間で議論されていたかとは思うんです。そこで,狛江市の土手天端が完成することにより,多摩川の流域自治体間,いわゆる「たまリバー50キロ」といった形での中ではこういった議論も進められていくのではないかなと想像できるんですけれども,このあたりの現状についてお聞かせください。 207: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 208: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 多摩川沿線自治体ごとに土手の天端の通行ルールが異なっており,ルールを統一しようという動きもございます。国土交通省京浜河川事務所及び多摩川沿線自治体で構成される多摩川マナー策定会議にて検討しているところでございます。具体的な方針については決定していないのが現状でございます。 209: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 210: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 現状はそういうことだということであります。  それで,多摩川の土手の整備は,最初平成29年ですか,五本松から世田谷通りまでというか狛江高校のところまでは舗装整備になった。今小田急線から下流をやっておりますけれども,この市内の土手については,いわゆる五本松から世田谷通りまでの間というのは,皆様御承知のとおり,土手の下に側道がありますね。ずっと狛江高校のところまでというか,側道がずっと行っている。だから,ある意味,土手は歩行者優先で自転車は下の道路を通行してくださいという,そういうふうな標示もされておりますけれども,現在進められている土手については,いわゆる側道がなかなかないところもあります。ですので,歩行者の安全と自転車の通行についてどのように考えられているのかお聞かせいただきたいと思います。 211: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 212: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 五本松から世田谷通りまでの土手の区間は,おっしゃるとおり土手の下の側道を通行することも可能でございます。一方で,多摩川の自然を楽しみながら土手の天端を通行したい自転車利用者の方もおられますので,車止め柵を設置し,歩行者優先としているところでございます。  ご質問の箇所は,土手下の側道が設置されていない区間がございます。このため,土手の天端へは,路面標示により注意喚起と物理的に自転車の速度を低減させるための車止め柵を設置間隔を200メートル程度,計6か所設置いたします。主に歩行者が土手を横断する階段付近に設置し,自転車と歩行者の出会い頭の接触事故を防止できればと考えているところでございます。 213: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 214: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今御答弁の中にもありましたけれども,いわゆる歩行者と接する危険性があるのは階段を上った辺りがということで,そういったところに防止柵,そういったものを取り付けていただくということであります。様々な対策を取っていただいて,とにかくスピード自転車というか,どうしても通り出すかなとは思うんですよね。今は猪駒通りから抜けて,ちょうどあそこの部分については,砂利道のときから,工事をしている前から砂利道のところは自転車が走りにくいと猪駒通りをばっと抜けてきたというのもありました。そこですごいスピードを出しているからおっかないというふうなことを言われていた方ももちろんいらっしゃいますので,自転車と歩行者の事故といったものを本当に起こさないような形のお取組,注意喚起というのもそうですし,市としてできる施しというか,そういったものについてもお願いしたいと思います。  それでは,多摩川の災害対策というのは本当に,台風19号のときに削られてしまった,ちょうど狛江高校辺りの堤防のえぐられたところ,あそこにも昨年7月までには工事が完了した。堤防の高さが足りないと言われていた下流の部分についても,今しっかりと嵩上げして堤防の強化をすることができていることは,これは本当に松原市長をはじめとして私ども公明党,都議会,また国会議員としっかりと連携させていただく中で安全な確保をしっかりと市長とともに取組をさせていただいておりました。  もう一点,多摩川だけではなくて狛江市には上に野川があります。野川の災害対策について,これまで東京都が取り組まれた対策の内容をお聞かせいただきたいと思います。 215: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 216: ◯ 環境部長(門井 淳君) 東京都では,野川流域河川整備計画に基づきまして,野川の河床掘削を下流の世田谷区から順次進めております。このうち,北多摩南部建設事務所管内となる下流側の世田谷区と狛江市の境から三鷹市の野川橋の区間約2キロメートルにおきまして,現状ではおおむね時間50ミリ降雨に対する流下能力が不足しているため,河床掘削を行い,時間50ミリ降雨に対する流下能力を確保するとともに,洗掘防止対策や瀬切れ対策を施すことに加え,高水敷を散策路として利用できるよう,水際に降りられる階段を増設する環境対策も併せて行うものでございます。  進捗状況といたしましては,これまでに谷戸橋付近から野川大橋付近までの区間,約780メートルが完了したところでございます。 217: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 218: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) という取組をされていると。  この野川災害対策,ご答弁いただいたことによって見込める効果といったものはどういったものがあるのかお聞かせください。 219: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 220: ◯ 環境部長(門井 淳君) 効果でございますが,河床掘削によりまして流下能力が不足している箇所が解消され,時間50ミリ降雨に対応できること,さらに,洗掘防止策や瀬切れ対策を施すことで,本来河川が持っている機能が維持されるとともに,動植物の生息・育成・繁殖環境,良好な河川環境が確保できるなどの効果があると認識しております。 221: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 222: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 先日,中嶋義雄都議会議員が,この野川の工事箇所を視察するということで私ども,狛江市議会公明党としても同席させてもらって確認をさせていただきました。河床掘削だとかというのは,結局今のところというか,今,谷戸橋から野川大橋というのありましたけれども,いわゆる狛江市分についてはしかりと整備が終わって,これからは上流の調布市のほうに向かっていくというものであります。  それと同時に,ハイタウンのところに実は監視カメラが入っているんですよね。先日も中嶋都議から情報をいただいて担当部にはお渡ししますけれども,河川監視カメラの動画配信を開始しますと,今,配信になってございます。いわゆる野川と入間川が合流するハイタウンのところに監視カメラが立って,ライブでしっかりとその状況が分かるように,可視化ではないですけれども,しっかりと見える,また地域の皆様方も,こういったもので安心といったものを少しでも感じていただける,または豪雨のときにはそういったものもご覧いただきながら,まずは自分の身をしっかりと守っていただけるという行動につなげていただける一助になるのではないかなというふうにも思っておりますので,そういった取組,東京都としてもしっかりと行ってくれているというものを御報告させていただきました。
     災害ということでございますので,最後の質問ですけれども,市内で大規模な災害が起こったときのために,狛江市建設業協会と協定を結んでいると思いますけれども,その内容についてお聞かせいただきたいと思います。 223: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 224: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市建設業協会様との協定でございますけれども,災害時における障害物除去等の応急措置に関する協定を,昭和57年12月1日付で締結させていただいております。  内容といたしましては,路線における障害物の除去に関すること,倒壊建物等からの救出救助活動の支援に関すること,倒壊建物等の解体及び撤去に関すること,その他市が必要と認めた業務に関することについて要請させていただくものでございます。  この協定に基づきまして,令和元年東日本台風の際に浸水地域において堆積した泥土等の除去作業を行っていただいたところでございます。 225: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 18番佐々木議員。 226: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 令和元年東日本台風第19号のときには,本当に狛江市建設業協会の皆様方がお手伝いいただいて土砂を取り除いてくれたというものは,私も見ております。実は今回取り上げさせていただいたのは,先日,栗山議員も触れられておりましたけれども,いわゆるこういうお声があります。狛江市建設業協会として,何かがあればしっかりと市に協力して災害対策をしている。もちろん訓練にしてもそうだしということで参加させていただいている。ただ,実際のお仕事の契約というときに,なかなかそこが地元業者を優先といったところには非常に難しい問題もあろうかということも承知はしておりますと訴えられている,そういった声を上げていらっしゃることもそういったことは十分承知している。ただ,しかしながらと,やはり災害協定のときは何かをやるとかといったりしているのに,仕事がなかなか取れないというのはいかがなものなのだろうかと,これ本当に正直な気持ちの,心の声だと思います。変な言い方ですけれども,骨折り損のくたびれもうけということがあるけれども,言葉は悪いけれども,使われ損のくたびれもうけではないけれども,やはりそういったところに協力するからこそ何かしらの契約といったものの中では,総合評価といった中で,少し加点を検討していただくとか,そういったものをしっかりとお考えいただきたいなというのが協会の皆様方の声であります。  一例を挙げるとちょっとあれですので,挙げませんけれども,本当にこの仕事を取れれば地元のほかの若手の育成のためにといった形で仕事も振り分けていきたいといった,地元の狛江市内業者をしっかり守っていくためにそういった仕事も取らせていただきたいという思いでいらっしゃるということも現実であります。こういったところについても,なかなか公平性だとか税金を無駄にしないとか,いろいろなこともあろうかとは思いますけれども,しかしながら,やはり地元業者をしっかりと守っていく,だからこそ災害のときには協力してくれといったもの,いわゆるウィン・ウィンといった形になれるような。今の状況ですと,言葉は悪いけれども,ウィン・ルーズということにもなりかねないというか,やはりそういうふうに受け止めていらっしゃる。気持ちとしては,とにかく仕事を取らせてくれよと,そういうふうに言いたくなるといった気持ちも本当に分かります。その辺のところを,忖度してくれとかではなくて,やはり1つのルールとして決めて総合評価なりの加点をしていけるようなものを,また知恵を絞っていただきながらお取組をして,だから,いずれにいたしましても,本当に町を挙げて市役所とともに地域の安全・安心,市民の皆様の安心・安全を守っていけるような取組,私ども公明党としても取り組んでまいりますので,そこはよろしくお願いさせて一般質問を終わります。  以上です。 227: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午前11時09分 休憩     午前11時24分 開議 228: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。16番,石川和広議員。 229: ◯ 16番(石川 和広議員) 通告に従い,質問します。  1問目,新型コロナワクチン接種の実施について。  令和3年2月17日から接種が開始された我が国における新型コロナワクチンの接種については,4月17日からの数限定の高齢者への接種を経て,各自治体における高齢者向けワクチンの本格接種が始められている状況であります。  総理も,「7月末までを念頭に希望する高齢者の接種を終えられるように取り組む」との方針の下,東京,大阪における国の大規模接種センターの開設計画が発表され,現在,運用にも至っております。また,各自治体に対し,6月までの高齢者向けワクチンの供給量の全体像を示し,接種計画の前倒しを要請するなどの取組が行われているところでもあります。  こうした状況の中,狛江市の新型コロナワクチンの円滑かつ迅速な接種体制の整備,運用,取組についてお聞きしてまいります。  初めに,5月19日より市が設置した集団接種会場において,75歳以上の高齢者の方々から集団接種が始まりました。現在までの接種事業の状況についてお聞かせください。 230: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 231: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 新型コロナワクチン接種の集団接種会場につきましては,5月19日から開始しております。5月30日までの延べ10日間の実施で約7,200人,高齢者人口1万9,986人の約36%の方が1回目の接種を完了しているところでございます。  会場運営は,おおむね順調に稼働しておりまして,現時点で来場者の方から,大きく改善を求める声は見受けられませんが,実際に運営する中で,より効率的な接種につながるような動線や配置などを適宜修正しながら進め,その結果,接種開始1週間後には,枠数を約25%増設することができたところでございます。 232: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番,石川議員。 233: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。約36%の方が1回目の接種を終えられたということであります。  また今も御答弁ありましたけれども,実際運営する中で,効率的な接種更新につながるよう動線や配置を適宜修正しながら,接種開始1週間後には,枠数を25%増設することができたと,これは本当に大きなことだとも思いますし,こういった職員の皆様の知恵,努力,こうしたものの結集されたものだとも思います。  それと国の自衛隊東京大規模接種センター,これは5月24日から接種が実施されておりますけれども,こちらで狛江市民の方々も接種をここで受けられているようでもあります。これは接種終了のデータ等もしっかりと狛江市にも来ますので,どなたが接種を大規模接種会場で受けられたかということも,しっかりと把握できているということでもあります。  次にお聞きしますけれども,集団接種を実際に開始して,発生した新たな課題,またトラブルなどにどのように対処し,解決や整理を図ってきたのかお伺いいたします。 234: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 235: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 集団接種を実施しての課題といたしましては,2回目予約について,当初,接種後の待機時間を利用して,会場内スタッフによるサポートで行う予定でおりましたけれども,当日,想定以上の希望者があり,待機スペースが混雑し,場内が密になるおそれがあったことから,感染防止や場内の混乱防止のため,急遽中止させていただいております。  そこで1回目の接種をされた方には,3週間後の同じ曜日,同じ時間帯,同じ会場を市のほうで予約し,お一人ずつに説明しながら,その旨を記載した用紙をお渡しする方式に変更したところでございます。これにより場内の混雑を回避できたことや,来場者の方から,自分で予約しなくて済むとのことで,おおむね御好評をいただいております。 236: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番,石川議員。 237: ◯ 16番(石川 和広議員) 大きなトラブルというか,そういったものは見受けられないということでもありました。様々,LINEがつながりづらくなったとか,電話がつながりづらくなるとか,こうしたものに対しても一つ一つ対処,こうしたものもしていただいていると思います。また,そうした結果で,現在も円滑な接種が,日々着実に進められていると思います。  実は,ある御高齢の方から,私お聞きしたことがあります。3週間後に自動的に接種が決まるということで,後日きちんと通知が行きますからという,こうしたお話だったと思うんですけれども,実は御高齢の方のところに,御通知,いわゆる届いた日の前日の零時という,こうした通知が届いて,びっくりして,予約もLINEで娘さんに取っていただいたので,娘に見せたところ,娘がすぐ,夕方5時過ぎだと言っていましたけれども,確認したところ,誤送信だったということです。実はこの御高齢の方は,年4回か3回ぐらい大学病院で検査をしなければいけない。こういった関係があって,ちょうど3週間後がそれに当たっていたので,娘にその日と違うところをもう1回目の接種が終わったらすぐに取っておいてもらった。娘さんはそこの確認で,実は取っているけれどもそっちは有効ですかと言ったら,そっちが有効で,届いたのは誤ったデータが入ったものが印刷されたものが届いたということでありました。  そのお話の続きは,実はその日の夜,8時過ぎに狛江市の職員の方が2人訪問されて,丁重におわび,そして誠実な対応という形で帰られたと。それで私に聞いたのは,狛江市の職員の方はそこまでしなくてはいけないものなのかということだったんです。そういった意味では,狛江市の職員の方々も,高齢者の人が接種に期待している,これを受けて職員の方も必死で取り組まれているということをすごく感じましたと。くれぐれも心身共に緊張感の連続の中での仕事で,どうか体を壊されないようにとお伝えいただければということで,私にも御連絡いただいたもので,すぐ翌日には室長にもお伝えさせていただきました。どうやら接種開始日の午前中に接種して,言われたとおり次の予約をお取りしようということで混乱,混雑している,こうした中で自動的にやると,前に1回1回入力しているときに誤って入ったもので,調査の結果,5時,電話でいただいて指摘を受けてからやったのは10件ちょっとあったそうで,全て訪問しておわびに回った。いずれにしても接種が受けられなかったわけでもないし,受けられなくなるわけでもないし,きちんと予約は通っていた。ただ不安を与えるような材料の誤送信があった。これだけのために夜8時までおわびに来る。この必死な体制,必死な思い,こうしたものも市民の方々も分かっていただいた,こうした一例だったと思いますので紹介させていただきました。  課題,トラブルにどう対処するかが大事であると思います。課題やトラブルなど何一つもなく接種を実施している自治体はないと思います。自律要因ではなく,他律要因的なトラブル等もあると思います。なぜ,誰の責任と論じているときになってしまうのか。課題,トラブル等,一つ一つの問題を走りながら解決を図り,前へ前へ,先へ先へとスピード感を持って進めていくときとしていくのか。いずれにしてもワクチン接種を前へと進めていくほかはないと思います。  公明党は,これまで党内に新型コロナウイルスワクチン接種対策本部を設置し,各都道府県本部設置の接種対策本部などとオンラインでつなぎ,先月15日には第2回目ともなる全国会議を開催しました。全国1,000か所,議員は地方議員も含めて2,000人規模だと思います。私も参加させていただきましたけれども,この中での情報の共有,意見交換なども行われました。ここで高齢者への接種を7月末までに完了させるとの政府目標の達成に向け,全国の国会議員,地方議員が各自治体の接種体制の強化に力を合わせて取り組むことが確認されました。  これは先月12日でありますけれども,公表されたワクチン接種をめぐる政府の調査結果では,全国1,741市区町村の約86%が7月末までに高齢者向け接種を完了する見込みであるということが分かりました。でも,この中には,政府目標を踏まえ,苦心しながら接種計画を前倒しした自治体も多くあるとされています。  ここでお聞きします。国からの要請に応え,7月末までに65歳以上の高齢者の接種を終了させるべく,市において接種計画の見直しや変更点はあったのかお伺いいたします。 238: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 239: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 7月末までに65歳以上の高齢者の方への接種につきましては,当初市で設定した予約枠数とファイザー社製のワクチンの供給量にめどが立っておりましたので,特段の変更を行うことなく,計画を立てられたところでございます。 240: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番,石川議員。 241: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。狛江市としては,ワクチン供給量,これはしっかりめどが立っているということで,変更はないということであります。  確認ですけれども,市では7月末までに,65歳以上の高齢者の接種を終了させることが可能とされておりますけれども,そこには,都道府県による医療関係者の派遣予定など,医療従事者の確保等,何かしら前提条件のようなものがついているものなのでしょうかお伺いいたします。 242: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 243: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 国が求める7月末までに65歳以上の高齢者への接種完了につきましては,接種を希望する高齢者の接種完了という考え方であることを確認いたしておりますけれども,それ以外の前提条件につきましては,特段示されていないところでございます。 244: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番,石川議員。 245: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。実は7月末までに終了見込みの自治体においても,医療従事者を確保できた場合は終了可能と,こういった前提条件を設定している場合もあるようであります。新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種完了について,政府目標の7月末に間に合わないとした自治体の75%が,医療関係者の確保が困難なことを課題に上げていることが,これは公明党の調査で判明いたしました。5月27日の公明党の接種対策本部で調査結果が報告され,この調査は5月15日から約1週間で自治体の調査を実施いたしました。接種完了が8月以降になるとしていた248の自治体のうち,75.4%が医療関係者の確保が困難などのことが課題だと回答し,複数回答可として,このほかにも医療関係者自身のワクチン接種が終了していないが25.4%,接種会場の確保が困難が24.6%,国の負担金・補助金が不十分が15.3%,地域医師会との協議が難しい13.7%などの理由が続きました。接種加速へ,自治体への支援の強化が強く求められていることが浮き彫りになりました。  接種を希望する高齢者の数が自治体の予想を上回る可能性もあります。様々な事態を想定した対応策も必要だと考えます。そこで接種体制への国の支援及び財政措置の視点からお聞きいたします。国のワクチン接種に係る新たな支援策,ワクチン接種対策費負担金・ワクチン接種体制確保事業などの財政的支援,接種円滑化のための措置などを受けての狛江市の対応等あるのか,お伺いいたします。 246: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 247: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 国からの財政支援といたしまして,新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費国庫補助金,新型コロナウイルスワクチン接種対策費国庫負担金,この2つが用意されておりまして,負担金を超える額につきましては補助金で賄うこととなっているため,原則市の持ち出しはないこととなっております。  高齢者接種を加速化するため,これに接種体制確保事業費の追加的支援や,個別接種を促進するための新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金,こういったものを活用した支援策が新たに示されております。  市といたしましても,接種の円滑化に要した経費を接種体制確保事業費の追加的支援へ適切に計上することや,個別接種促進のために,先ほど申し上げました緊急包括支援交付金に該当するための条件等を地域診療機関等へ周知するなど,接種の円滑化に向けて様々な対応を行っております。 248: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番,石川議員。 249: ◯ 16番(石川 和広議員) 負担金を超える額については補助金で賄うということで,原則市の持ち出しはないということであります。  そして接種体制確保事業追加支援というもの,また個別接種を促進するための新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金,こうしたものが示されて,これによって接種の円滑化に要した経費,これを新たに接種対策確保事業費の追加的支援,これに計上していくこともしっかりとやっている,対応しているということ。  また個別接種促進のために,緊急包括支援交付金に該当する条件等,地域診療機関等へ周知するなど,いずれにしても接種の円滑化に向けた対応をしているということでもあります。そうした意味では,なかなか会場に行くことが難しい,またつらい,困難な方についても,バス,こうしたものを出す経費自体も全てこういったものを活用すれば必ずできる。こうしたものもしっかりと活用して実現を図っていただきたいとも思います。  こうした様々な支援策もある形もありました。先ほどいろいろな課題で,7月末までなかなか打てない,終わらないという自治体もありましたけれども,政府は全国1,741の市区町村を対象に,これは今月6月1日の時点で,高齢者向けのワクチン接種を7月末までに終えられる見通しだと回答した自治体は,今度は全体の99%になったということであります。残りの23の自治体が,7月には終われる見通しがないということについては,政府はしっかりと継続的に支援していくと,円滑化のための支援に力を注ぐと,こうしたもので進められております。  続けますけれども,約3,600万人いる高齢者への接種は,6月1日時点で少なくとも1回接種した人が570万人を突破しました。先行して接種した医療従事者も合わせると1,000万人以上が1回は接種していることになります。また高齢者への1日当たりの接種回数は当初,供給量が少なかったことから1日1万回に満たない日もありましたが,5月に入って毎週増加し,高齢者と医療従事者への接種で1日60万回を超える日も出てきています。  1日100万回接種の実現を目指す政府は,6月1日に企業・団体,大学などの職域接種を6月21日から始めると発表しました。従業員や教職員,学生らが対象で,接種可能な18歳以上なら年齢は問わないというものであります。既に職域接種の準備や検討に入った大手企業もあります。診療所を自前で持たない中小企業向けに,会場や医師を確保する民間の受託サービスも動き出しています。この職域接種は2月に公明党が政府に提案しており,自治体の負担軽減と接種の加速化につながる取組であります。しっかりとした後押しが必要でもあります。  1日100万回接種の実現に何より欠かせないのがワクチンの打ち手の確保です。政府は公明党の要請を受け,医師や看護師に加え歯科医による接種も特例として認めました。さらに救急救命士や潜在看護師などの活用も急いでいます。かつてない規模の接種事業であります。それぞれが持てる力を集結させて,成功させてまいりたいと考えます。  ここからは希望接種100%に向けてお聞きしてまいります。この希望接種率100%という言葉は,狛江市の令和3年度の部の方針において,福祉保健部の方針の中で言われています。市民の命を守り,健康寿命を延ばすを掲げ,その中で市民が安心して新型コロナウイルスワクチンを接種できる環境を整えるとともに,適切,丁寧,円滑な接種を行い,希望接種率100%を目指すとしています。ワクチン接種を希望される全ての方に接種していただけるよう,訪問接種に関してお聞きしてまいります。  全国各地で本格化している高齢者向けワクチン接種は,主に体育館などでの集団接種や診療所での個別接種といった形で行われています。これらは対象者が会場まで足を運ぶ必要があります。  一方で,自宅で寝たきりの高齢者など移動が難しい人も少なくありません。このため厚生労働省は,移動が困難な高齢者の自宅に,医師や看護師が出向いて行う訪問接種も認めています。重症化しやすい高齢者に漏れなく接種するために必要だと思います。  ただ課題もあると言われています。1つは,集団接種などへの対応を優先し,自治体によっては訪問接種に十分な人手を確保できないことも挙げられています。そこで人手の確保には,約70万人いるとされる潜在看護師の活用もと,厚生労働省は潜在看護師が新たに接種業務に従事する場合に3万円の就職準備金を支給すると発表もしています。  またほかの課題として,生理食塩水で希釈する必要があるファイザー製ワクチンの特性も課題の一つと言われています。厚生労働省は,高齢者宅を訪問する前に,医療機関などで希釈したワクチンをシリンジ,注射筒に詰めた状態で運ぶように求めていますが,1瓶6回分を希釈後6時間以内に使い切らなければならないとされており,移動も含め1人当たりにかかる時間が多い訪問接種では,時間切れで無駄が出ることも懸念されています。集団接種や個別接種と組み合わせて進めるといった工夫が必要だと,取組を模索する自治体も見られます。狛江市の新型コロナワクチン住民接種実施計画,これにもありますけれども,こちらのほうで接種体制,形態という形で個別訪問接種,「在宅療養者で移動が困難な方を対象に,訪問にて主治医等が接種する。」「対象者の自宅」と掲げられております。そして「在宅医療を受けている者で移動が困難な者は主治医又は市が市医師会と調整し決定した接種医による訪問接種を受けることとする。また,市が把握している難病等で人工呼吸器を使用している者についても,訪問接種を実施する。」と計画上しっかりと記載されております。  ここでお聞きいたします。希望接種率100%に向けて,自宅で寝たきりの高齢者など移動が困難な人へのワクチン訪問接種について,市の考え方と取組についてお伺いいたします。 250: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 251: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市では,重い病気や身体機能の低下により外出が難しい在宅の高齢者の方に対しましては,医師等が御自宅に伺って接種を行う訪問接種の実施を予定しております。訪問でしか接種できない方もおりますので,日頃から診察していただいている医師等が接種することで,それぞれの療養環境で安心かつ安全に接種できるものと考えております。  しかしながら,訪問接種につきましては,人手が限られていることや,移動や接種後の経過観察など,1人当たりの接種に時間がかかるため,1日に接種できる数に限りがございますが,現在,市内で開業されている訪問診療が御専門の先生にお願いし,効率的に実施できる方法につきまして調整,協議をさせていただいております。 252: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番,石川議員。 253: ◯ 16番(石川 和広議員) 関連してもう1つお聞きします。  仮に市外の医師にかかっている狛江市民が訪問接種を希望する場合は,どうなるのかお伺いいたします。 254: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 255: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 御質問のケースにつきましても,もちろん接種の対象となってまいります。市外にかかりつけ医がいらっしゃる方については,基本的には直接当該医師に申し出ていただき,日程調整等を行っていただきますが,例えば調整が整わない場合等につきましては,市に御相談いただければと考えております。 256: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番,石川議員。 257: ◯ 16番(石川 和広議員) しっかりと調整,協議を図っていただいて,実行に移していただければと思います。御高齢者の接種が円滑にどんどん進むほど,お家で外出ができない高齢者の方が,果たして自分は本当に打てるのか,こうした心配の気持ちが日に日に高まっているという事実もあります。必ず打てる,こうした思いを持って待機されていると思いますので,よろしくお願いします。訪問接種については,私は担い手を運ぶタクシー代の支援や,御一緒に住んでいる介護する家族も一緒に接種するなど,併せて検討いただきたいとも思います。  訪問接種は,64歳以下の一般接種でも大きな役割を担ってくると思います。移動が困難な人への配慮が必要であります。ワクチン接種の希望者は誰も置き去りにしない。この体制へ,訪問接種への取組をよろしくお願い申し上げます。  次に,同じく狛江市新型コロナワクチン住民接種実施計画,これで基礎疾患を有する方,この方についてお聞きします。  この計画書によると,基礎疾患を有する者,これ想定で5,243人,計画上想定されております。計画上では,個別接種で基礎疾患を有する者を対象にかかりつけ医による個別接種も実施するということ,この記載も5月7日段階での接種計画では記載されておりますけれども,ここでお聞きします。市のホームページなどでは,現在,基礎疾患を有する方へのワクチン予約とワクチン接種については,準備が整い次第お知らせしますとし,クーポン券の発送時期を6月以降としています。基礎疾患を有する方へのワクチン接種について,クーポン券発送,先行予約,優先接種と,どのような検討が積み重ねられ,準備が進められているのか,運用イメージについて現時点で御答弁が可能な範囲の中でお聞かせください。 258: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 259: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 基礎疾患を有する方につきましては,厚生労働省が示す14の種別に該当する方が対象となりますが,自己申告による方式となっております。また,基礎疾患を有する方には,年齢による優先順位はないことを踏まえ,64歳未満の方全員が一律に予約をスタートさせることと基礎疾患のない方より優先して予約ができることを両立させる必要があると考えております。こうした点に配慮しながら,現在スケジュールの組立てを行っております。 260: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番,石川議員。 261: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。基礎疾患を有する方というのが,厚生労働省が示す14の種別に該当する方が対象。これは接種計画に詳細に掲載されておりますけれども,自己申告による方式であるということであります。自己申告ということは,予診票の質問事項に記載を御自身でするということで,確認を厳格に行うというか,そういったこともないですし,当然ですけれどもクーポン券もこの方が基礎疾患を有する方と役所が把握しているわけではありませんから,そこにピンポイントで郵送はできません。では,先行予約を,基礎疾患を有する方に優先ですという形で枠を持ったとしても,自己申告になるということでもあります。こうしたものも含めまして,様々なことを配慮しながら,スケジュールの組立てを現在やっているということでもあります。こうしたもの,しっかりと基礎疾患を有する方たち,ここが64歳未満の方全員一律にスタートする。基礎疾患を有する方には年齢による優先順位の差はないという,この視点は大事だと思いますし,ここで混乱がないように,また市民の皆様の御理解,接種される方の御理解,御協力というのも必要になってくると思います。こうしたものも含めて最終的な調整,配慮しながらの調整,スケジュールの組立て,ぜひお願いしたいと思います。  最後に希望接種率を実現させていくための方策と最重要となるポイントについて,市長はどのようにお考えになるのかお聞かせください。 262: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 263: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 市では,狛江市新型コロナワクチン住民接種実施計画におきまして,希望する対象市民100%の接種を目標として掲げております。これを実現するためには,接種に関わる環境整備と市民の皆様へのアプローチ,この2つの視点が重要というふうに考えております。  まず十分な予約枠を確保し,また予診・接種・経過観察などを行う医療従事者の確保,狛江市が適時適切にワクチン供給を受けるための国や都との調整など,接種に必要な体制を万全にしていくことがポイントというふうに考えております。  次に,接種を希望された方に正確な情報をお届けすることと,副反応などの接種に心配が残る方の払拭,また,先ほど御質問いただきました訪問接種をはじめ,会場へ出向くことが困難な方でも,確実に安心して接種いただける方策を講じることなど,市民の皆様に対して安心感を持っていただくことが重要なポイントであると考えております。 264: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番,石川議員。 265: ◯ 16番(石川 和広議員) 接種環境の整備と市民の皆様へのアプローチ,この2つの視点が重要ということでありました。市長の御答弁にもありましたが,改めて訪問接種をはじめ,接種会場へ出向くことが困難な方でも,接種いただける方策を講じていただけますようお願いいたします。  希望接種率100%を実現させていくためには,市と関係機関だけではなし得ない。市民の皆様の御理解と御協力も必要不可欠だと思っています。御理解・御協力を賜るためにも,市は正確な情報をいかに市民へ届けるかに,これまで以上に注力していただくようお願い申し上げます。誰が,何を,どう発信するのか,氾濫する情報の中で,不確定要素の含まれた情報が一人歩きしてしまうこともあり得ます。情報の錯綜は接種の円滑化の妨げにもなってしまいます。よろしくお願いいたします。接種希望率100%へ向けて,松原市長のリーダーシップの下,職員の皆様,関係者の皆様のお力を集結し,円滑なワクチン接種をさらに推し進めていただけますよう強くお願い申し上げ,1問目の質問を終わります。 266: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩いたします。     午前11時54分 休憩     午後 1時30分 開議 267: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。16番石川議員。 268: ◯ 16番(石川 和広議員) 2問目の質問です。狛江市国土強靱化地域計画について。  私は,ちょうど2年前となる令和元年第2回定例会において,「国土強靱化地域計画と地区防災計画について」と題し一般質問を行いました。平成25年成立の国土強靱化基本法で努力規定となっている国土強靱化地域計画について,都道府県は全て策定されていますが,市区町村は令和元年5月1日現在で111市区町村にとどまっており,全体の僅か6%にすぎないという内閣府のデータをその際に紹介しております。それから2年,内閣府によると,令和3年5月1日現在,全体の約8割に当たる市区町村において,国土強靱化地域計画を策定済みとしているということであります。  狛江市では,今定例会で上程された狛江市一般会計補正予算(第4号)において,国土強靱化地域計画策定支援業務委託費が計上され,この補正予算は初日の本会議において審議され,可決しました。国土強靱化地域計画の策定に向けて,本格的に動き出すことになると思います。
     また,市は既に本年1月に策定された狛江市前期基本計画推進プランにおいて,主要事業,防災都市づくりの推進の中に,新規に国土強靱化計画の策定,これを盛り込んでおります。国土強靱化地域計画を策定するとの決定と予算化のタイミングについて,その経緯をお聞かせください。 269: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 270: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 国土強靱化地域計画の策定につきましては,都市計画マスタープラン・立地適正化計画・下水道浸水被害対策に関する計画の策定状況,また,国土強靱化地域計画の策定を交付金・補助金等の交付要件とする要件化を導入する国の方針が具体的に示されたことから,本年度末までに策定するため,今補正予算に策定予算を計上させていただいたところでございます。 271: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 272: ◯ 16番(石川 和広議員) 次に,令和元年10月8日の庁議において,法令に基づく計画の策定に関する整理について,これが審議され,国土強靱化地域計画は策定する予定はないとされ,策定しない理由として,「国土強靱化地域計画は,従来の意味での「防災」の範囲を超えて,まちづくり政策・産業政策も含めた総合的な計画であり,狛江市が実効性のある同計画を策定するに当たっては,類似団体の計画等の調査研究が必要である。都内市区町村で策定しているのは荒川区のみであるため,当面は,基本計画,地域防災計画,国民保護計画,都市計画マスタープラン,商業振興プラン等の個々の計画に基づき,国土強靱化地域計画の趣旨に沿った施策を展開していく。ただし,計画策定が国庫補助の採択条件となるため,施策に国庫補助の活用が見込まれる場合には,計画策定を改めて検討する」とされておりました。  国庫補助の活用を視野に入れた今回の展開と捉えてよろしいかお伺いいたします。 273: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 274: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) そういった側面もあると認識しております。 275: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 276: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。先ほどの御答弁にもありました要件化を導入する国の方針が具体的に示されたこともあるという御答弁でもありました。そして,令和元年10月8日の庁議で法令に基づく計画の策定に関する整理,これについても私,2年前の質問のときに,国土強靱化基本法が制定されてから5年以上経過して,地域計画の策定の有無について,会議体に諮ったことがあるのかどうかお聞きしたら,ないということで,早速に整理していただいて,諮って,令和元年10月8日の段階では策定しないということでありました。法令で計画の策定について,努力規定となっているものについてはどう整理していくのかということで,この場で,このときに全て整理されていると思います。  策定済みの市区町村の割合,全国で一番低いのが神奈川県で20%未満,次が東京都と埼玉県で30%未満,5月1日現在です。東京都の市区町村の場合,策定済みが17,策定中が15,策定予定が22,検討中が8となっています。狛江市の場合,策定予定に含まれていると思います。  国土強靱化施策の推進においては,「防災・減災,国土強靱化のための5か年加速化対策」が令和2年12月11日に閣議決定されています。令和3年1月19日の国土強靱化の推進に関する関係府省庁連絡会議,これによると,令和3年度末までの地域計画策定とそれに続く5か年加速化対策の内容を踏まえた地域計画の内容充実を支援・促進するため,関係府省庁においては,以下の対応を行うこととするとされました。  1つ目が,令和3年度は,新規13を含む57の交付金・補助金で「重点化」を着実に実施する。2つ目が,地域計画の策定状況や交付金・補助金制度の趣旨等を踏まえつつ,地域計画の策定を交付要件とする「要件化」及び地域計画に明記された事業への「重点化」を令和4年度以降実施するために,要綱改正等の検討を行うというものであります。  2021年度から5か年で,今年度ですね,総事業費15兆円に上る「防災・減災,国土強靱化のための5か年加速化対策」,これが始まりました。計123の防災・減災事業を重点的に実施し,完了時期の前倒しも目指しております。新たな5か年対策の特徴は,2020年度,昨年度で終了した「防災・減災,国土強靱化のための3か年緊急対策」と比較して,期間だけではなく,事業規模も拡充している点であります。  対策の柱は,大きく3つです。  第1に,甚大化する自然災害への備えの強化,河川の流域全体で取り組む「流域治水」対策として,河川堤防の強化や遊水地などの整備などのハード面と,住民の避難体制強化を含むソフト面を一体にした事前防災に取り組みます。  第2に,道路などの老朽化対策を強力に推進します。高度成長期以降に整備されたインフラが今後,一斉に老朽化します。劣化が少ないうちに補修する「予防保全型」に転換することでメンテナンスコストの低減も進めます。  第3に,デジタル化の推進で防災気象情報の高度化などに取り組みます。豪雨をもたらす「線状降水帯」の予測精度を向上させ,大雨への警戒を半日前から呼び掛けられるよう技術開発を促します。  公明党は2018年の党大会で防災・減災を政治・社会の主流にと掲げ,国の3か年緊急対策をスタートさせました。2020年度末で終了することから,対策継続を望む自治体の声を踏まえ,2021年度,今年度から新たな計画を策定し,必要十分な予算を確保すべきだと強く主張し,その結果,新たな5か年計画には,インフラ老朽化対策を含め,中長期的な視点で計画に取り組むことになりました。流域治水や予防保全に重点が置かれた防災・減災5か年対策の着実な推進を図ってまいりたいと思います。  では,今回,狛江市国土強靱化地域計画を策定する趣旨について,改めてお伺いします。 277: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 278: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 国土強靱化地域計画の策定は,国土強靱化基本法において義務規定とはなってございませんが,同法第4条におきまして,「地方公共団体は,その地方公共団体の地域の状況に応じた施策を総合的かつ計画的に策定し,及び実施する責務を有する」と規定されております。  狛江市において,国土強靱化地域計画を策定することは,この規定の趣旨にのっとるものであり,住民の生命と財産を守ることのみならず,経済社会活動を安全に営むことができる地域づくりに資するものであると考えております。 279: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 280: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。冒頭話をさせていただきましたけれども,狛江市では本年1月に策定された狛江市の前期基本計画推進プラン,これにおいても国土強靱化推進計画の策定を盛り込んだとありますけれども,この狛江市前期基本計画推進プランと,こういったものについてどういうことかというと,昨年9月9日に開催された第366回狛江市行財政改革推進本部会議において,議題として,「総合基本計画の推進体制の整理について」が上げられ,これが議論されました。  基本構想及び基本計画で構成される総合基本計画については,毎年度,実行プランをはじめとした5つの計画を策定して,施策の着実な推進を図ってきましたけれども,従来の推進体制について,幾つかの課題が見受けられていたと,このようにされています。  実施計画(実行プラン)については,近年,社会情勢や市政を取り巻く環境変化のスピードが著しく,また,大規模災害や新型コロナウイルス感染症対策といった迅速かつ柔軟な対応が求められるケースが増加していることから,実行プランで示す財源見込みと実際の取組の乖離が大きくなってきていることなど,課題が上げられました。  ほかにも,行財政改革推進計画,総合戦略進捗管理,内部評価・外部評価の行政評価の現状と課題,コロナ禍を踏まえての対応の必要性などが整理され,この前期基本計画推進プランが策定されるに至っています。まさに推進プランにおいて,迅速な対応の必要性から新規に国土強靱化計画の策定,これが前期基本計画推進プランに盛り込まれたものだと理解しております。  では次に,国土強靱化地域計画とは,市の計画として,どのような位置づけになるのかお伺いいたします。 281: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 282: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 国土強靱化地域計画は,まちづくり政策・産業政策を含めた総合的な計画となるため,行政全般に関わる狛江市基本計画と整合・調和を図り策定した上で,各分野別計画の強靱化に関する部分の指針として位置づけるように考えております。 283: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 284: ◯ 16番(石川 和広議員) まちづくり政策・産業政策を含めた総合的な計画となると。行政全般に係る狛江市基本計画と整合・調和を図り策定するということであります。また,国土強靱化地域計画は,各分野別計画の強靱化に関する部分の指針になると,こういう位置づけになるということであります。  そこで,確認なんですけれども,国土強靱化地域計画で示された指針に基づき,必要に応じて地域防災計画も修正することもあるのか,これをお伺いいたします。 285: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 286: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 国土強靱化に関しましては,地域防災計画に対しても国土強靱化地域計画が指針となりますので,必要に応じて地域防災計画の見直しを行うものと考えております。 287: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 288: ◯ 16番(石川 和広議員) 国土強靱化地域計画が指針になるので,必要に応じて地域防災計画の見直しを行う必要もあるということでした。  ここで整理する意味で,改めてお伺いいたしますけれども,「国土強靱化」と「防災」この違いについて,改めてお伺いします。 289: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 290: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 防災は,地震や洪水などのリスクを特定し,そのリスクに対する対応を取りまとめるものと考えております。一方,国土強靱化は,リスクごとの対処・対応をまとめるものではなく,あらゆるリスクを見据えつつ,どのようなことが起ころうとも,最悪な事態に陥ることが避けられるような強靱な行政機能や地域社会・地域経済を事前につくり上げていくものと認識しております。 291: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 292: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。防災は,地震や洪水など,リスクを特定すると。リスクに対する対応をまとめるものであるということ。一方,国土強靱化は,どんなことが起ころうとも最悪な事態に陥ることが避けられるような強靱な行政機能,地域社会,地域経済を事前につくり上げていくと,こうした立ち位置の違いがあるということ,改めて簡単に整理させていただきました。  それで,もう1つ,インフラの長寿命化基本計画(公共施設等総合管理計画)との関係も確認しておきたいんですけれども,国土強靱化地域計画でも,老朽化対策は注力すべき分野の一つでもあります。老朽化対策に関しては,施設の現状と課題,中長期的な維持管理,更新コストの見通し,取組の方向性を取りまとめた公共施設等総合管理計画という,具体的に行動を起こす行動計画というものがあります。  国土強靱化地域計画策定及び推進に当たっては,公共施設等総合管理計画という行動計画と相互に連携して,整合性を保ちながら進めることが効率的・合理的だとして,その際,ここは私は注目して,もう少しきちんと整理しておかないといけないんですけれども,既存の公共施設や公的不動産の集約・用地転換など,公的ストックを有効活用しながら取り組むことが必要と内閣府の国土強靱化地域計画策定のガイドラインでは言われております。  ここの部分については,別の視点からの考え方も含め,改めて別の機会に質問させていただきます。  次に行きます。目標と策定プロセスについてお伺いします。  狛江市国土強靱化地域計画に定める目標についてお伺いいたします。 293: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 294: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市国土強靱化地域計画に定める目標としては,国及び東京都の計画と調和を保つこととなりますが,基本目標としては,1,大規模自然災害が発生した時でも,人命の保護が最大限図られること,2,大規模自然災害発生直後から救助・救急,医療活動等が迅速に行われること,3,大規模自然災害発生直後から必要不可欠な行政機能は確保する,4,大規模自然災害発生直後から必要不可欠な情報通信機能は確保すること,5,大規模自然災害発生後であっても,経済活動を機能不全に陥らせないこと,6,大規模自然災害発生後であっても,生活・経済活動に必要最低限の電気,ガス,上下水道,燃料,交通ネットワーク等を確保するとともに,これらの早期復旧を図ること,7,制御不能な二次災害を発生させないこと,8,大規模自然災害発生後であっても,地域社会・経済が迅速に再建・回復できる条件を整備することと考えております。 295: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 296: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。基本目標として,今部長が御答弁になられた8つの事項,これが目標として定められるということでもあります。  私は,2年前の一般質問の際,狛江市で国土強靱化地域計画の策定が進まない要因と課題について,これもお聞きしております。その際,市側の御答弁は,「地域の強靱化は地方公共団体のみによってなし得るものではないことから,国土強靱化地域計画の対象となる範囲が広大であること,また,市民,経済団体,民間事業者,ほかの地方公共団体,国等の関係者との連携・協力による取り組みについても取り入れる必要があるといったことが,策定の進まない要因であると考えております」と,こうした御答弁,こうしたものでありました。  現在,また今後,こうした課題の整理をどのように図っていくのかお伺いいたします。 297: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 298: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 以前に答弁させていただきました課題は,現状におきましても課題であると認識しておりますが,地方公共団体の国土強靱化地域計画策定状況に鑑みて,国からの交付金・補助金等の配分において配慮されることで,狛江市の強靱化の取組の推進につながることから,今年度計画を策定すると判断したものでございます。 299: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 300: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。課題は,現状においても同じ課題であるということであります。御答弁にあった国からの交付金・補助金配分において配慮されること,こうしたものもあり,狛江市強靱化の取組の推進につなげるということで,今年度中の策定,こうしたものであると思いますけれども,こうしたものに取り組むということであります。  それで次に,計画の策定プロセスについて,これをお伺いいたします。 301: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 302: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 国土強靱化地域計画の策定プロセスといたしましては,国が作成する国土強靱化地域計画策定ガイドラインにのっとりまして,1,強靱化が目指すべき目標を明確にした上で,主たるリスクを特定・分析,2,リスクシナリオと影響を分析・評価した上で,目標に照らして,脆弱性を特定,3,脆弱性を分析・評価し,脆弱性を克服するための課題とリスクに対する対応方策を検討,4,課題解決のために必要な政策の見直しを行うとともに,対応方策について,重点化,優先順位をつけて,計画的に推進,5,その結果を適正に評価し,全体の取組を見直し・改善,というPDCAサイクルで取り組むよう考えております。  なお,策定に当たりましては,全庁横断的な意見を集約する必要があることから,庁内検討委員会の設置を考えているところでございます。 303: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 304: ◯ 16番(石川 和広議員) 今部長からプロセスをお聞きしました。一つ一つ次のステップを踏んでいくというか,このプロセスを経ていくには,一つ一つ丁寧というか,それなりに時間をかけて,きちんと整理しながら進めていかないと,形にならないというか,こうした形にはならない,そういう性質でもあると思いますので,しっかりとお願いしたいと思います。  特に御答弁にもあった策定に当たっては全庁的に,横断的に意見を集約するということがありますので,庁内検討委員会の設置ということで,全庁的に,横断的に意見を集約と,いかにどこまでどのように集約して形に結びつけられていくか,非常に計画の有効性,これに係っている問題だとも思いますので,この辺をしっかりと取組をお願いしたいと思います。  いよいよ策定に向かって進めていくわけですけれども,ここで計画策定に当たっての留意点,これについてお伺いいたします。 305: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 306: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 国及び東京都の計画との調和が確保される範囲内であれば,地域計画にいかなる事項をどの程度定めるかにつきましては,基本法では定められておりません。狛江市におきましては,令和元年東日本台風のように大規模自然災害が発生しております。地域の特性を十分に踏まえ,策定主体が創意工夫を講じることが肝要であると考えております。  また,リスクシナリオの設定につきましては,国の計画,都の計画で定められたリスクシナリオを踏まえ,狛江市で起こり得るリスクとして,漏れなく拾い出すことに留意する必要もあると考えております。 307: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 308: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。留意点としては,狛江市で起こり得るリスクを漏れなく拾い出しをするということ,リスクシナリオを踏まえてですね,これが留意点であるということと,国と東京都の計画と調和が図れる範囲であれば,いかなる事項をどの程度定めるかは,これは基本法で定められていないので,狛江市において地域の特性を十分に踏まえ,創意工夫を凝らして定めることができるというものであります。こうした意味でしっかりと留意点もきちんと整理した上で,計画を一つ一つ策定に向けて積み上げていけばいくほど,様々な課題も生まれてくるかと思います。一つ一つを粘り強く整理しながら,実効性のある計画の策定にお願いしたいと思います。  最後に,令和3年度の部の方針において,総務部は,「安心して暮らせる安全なまちを目指します」を掲げ,その中で「様々な自然災害から市民を守るため,市の防災上の課題やリスク等を明らかにし,課題等の克服に向けた施策を着実に進めていくため,国土強靱化基本法に基づく狛江市国土強靱化地域計画の策定に取り組みます」としました。  確認ですが,狛江市国土強靱化地域計画の策定は,令和3年度の総務部最優先取組事項である,この認識でよろしいかお伺いします。 309: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 310: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) そのように考えております。 311: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 16番石川議員。 312: ◯ 16番(石川 和広議員) よろしくお願いいたします。狛江市国土強靱化地域計画の策定へ,実効性の伴う充実した内容の地域計画となるよう全庁的にも力を集約していただきながらの取組を図っていただくことを最後にお願い申し上げ,全ての質問を終わります。 313: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺克己議員。 314: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 通告に従いまして,2問質問させていただきます。  聴覚障がい者支援の推進について質問させていただきます。  災害時の聴覚障がい者らの支援に取り組む愛知県豊橋市の豊橋手話ネットワークがこのほど「薬に関する絵カード」と「防災ピクトグラム」の作成や,絵や文字によって確実に情報を伝える「避難所でのお知らせ絵カード」,こういったものを開発し,市や関係機関に今年の3月に寄贈しました。  応急救護所の開設訓練に参加していた同ネットワークのメンバーが薬剤師と情報交換したことが,カード作成のきっかけとなったそうです。豊橋手話通訳学習者の会,平松靖一郎会長は,病気や薬に関するやり取りは,医学的な内容や専門用語も多く,手話や筆談では正しく伝わらないことを知り,薬剤師や聴覚障がい者と検討を重ね,カードを完成させたとのことです。  手話通訳士である平松会長は,災害情報は音声によるものが多く,その情報を得られない聴覚障がい者は災害弱者と指摘しています。中でも,薬に関する情報の遅れや誤解は,命に直結するとの危機感があったと言います。今後は,外国人も使える多言語版を作る予定だそうです。  災害時の避難所における聴覚障がい者支援を充実させていくことは,誰もが等しく情報を共有できることにつながっていくと思います。  初めに,避難所における聴覚障がい者支援について質問いたします。  新型コロナウイルス感染症が拡大して,1年数か月が経過しましたが,避難所運営における課題や問題点について伺います。 315: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 316: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難所における新型コロナウイルス感染症への対応につきましては,「狛江市が設置する避難所等における新型コロナウイルス感染症対策方針」を定め,スペースの確保,備蓄品の整備,訓練の実施など,避難所での感染リスクをできる限り低減できるよう取り組んでございます。  課題といたしましては,避難者のスペースを3.3平方メートルに2人から,4平方メートルに1人にすることから,従前の約40%の受入れ可能人数となることでございます。風水害時の避難に当たりましては,親戚,知人宅への避難,在宅避難など,避難所以外への避難先の事前検討の必要性について,引き続き周知・啓発を進めていくことが重要であると考えております。 317: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 318: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 避難所では,仮設トイレができたことや,水や食料を配られますなど,どのように伝えているのか伺います。 319: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 320: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難所内の情報提供につきましては,受付の周辺等の避難者が見やすい場所に掲示することを基本と考えております。また,書き込んだ文字などが発光し,暗い場所でも情報提供が可能なアンブルボードを各避難所に順次導入しているところでございます。 321: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 322: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 2017年9月に,平成29年第3回定例会の一般質問で佐々木議員からの提案で,文字がLEDの明るい光源で浮かんで見えるボード,アンブルボードが準備されております。LEDは,4万時間使用可能で,具体的には24時間使用した場合に4年間使えるものが,今年度予算で7機まで準備できる,そういった状況だとうかがっております。日中でも夜間でも情報提供が可能で,持ち運びもできる有効なものだと思います。  次に,体調が悪くなった方が出た場合,こうした場合はどのような対応や体制を取るのか伺います。 323: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 324: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難所では,受付時に避難者の検温・問診を行うこととしております。新型コロナウイルス感染症の自宅療養者や濃厚接触者,発熱等の症状がある方につきましては,専用のスペースへ避難していただき,経過観察を行います。また,避難後に体調が悪化した場合などには,専用のスペースに移動していただき,経過観察を行いますが,医療機関への搬送などが必要とされる場合については,災対福祉保健部と連携し,対応することとしております。 325: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 326: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 新型コロナウイルス感染症対策を避難所運営の手引について書かれているのでしょうか。また,各避難所運営では,どのようなマニュアル化,こうした対策が取られている状況なのか伺います。
    327: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 328: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 東京都作成の「避難所における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」や昨年度に第五小学校で実施しました新型コロナウイルス感染症対策を考慮した訓練を踏まえ,「避難所等における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル」を各避難所統一で作成しております。各避難所では,このマニュアルを基にして,感染症対策を考慮し,施設内の部屋割りを設定したゾーニング図を作成したところでございます。 329: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 330: ◯ 15番(小野寺 克己議員) しっかりと対策が取られていることが分かりました。  これまでの体制では,聴覚障がい者の方や耳の聞こえが悪い方への対応について,どのように行っているのか伺います。 331: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 332: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) これまでの総合防災訓練では,手話通訳者,要点筆記者の方々に避難所訓練に御参加いただき,避難所運営における情報提供について御意見をいただいているところでございます。避難所内の情報提供は必ず掲示を行うことで,聴覚障がいのある方やその場で聞こえなかった方への情報を伝えることとしております。 333: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 334: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 全国初の試みとして,1985年(昭和60年)9月1日の防災の日に,狛江市に聴覚障がい者のための災害情報伝達システムが導入され,昭和60年に障がい者の家庭18台分を設置した旨の記録がホームページに掲載されております。  現在はどのようなシステムが何軒のお宅に設置されているのか伺います。 335: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 336: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 昭和60年に聴覚障がい者のための災害情報伝達システムとして,フラッシュベルを導入し,その後続として移行した狛江市聴覚障がい者用緊急通報無線システムは,防災行政無線の放送内容をファクスで受信できるシステムでございましたが,「こまえ安心安全情報メール」の運用開始に伴い,必要性が低下し,廃止した平成28年度には,1名の方のみが御利用されている状況でございました。 337: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 338: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 障害者(児)福祉のしおりという形でしたが,災害の心得というものに刷新されましたが,この日常生活用具費の支給で,耐用年数10年の聴覚障がい者用屋内信号装置を原則1割負担で支給されております。これは音や音声を光や触覚で知らせるものということで,御使用されている方にとっては非常に大切なものとなっていると思います。  現在は必要な対象世帯のうち何台が支給されているのでしょうか。また,故障など,相談や対応状況,交換などについて伺います。同じように,ファクス,聴覚障がい者用情報受信装置などについても伺います。 339: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 340: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) まず,聴覚障がい者屋内信号装置でございますが,音を振動や文字,また光や音で知らせるものとなっております。主に在宅時の呼び出し音や乳幼児の泣き声を知らせる機能がついているものがございます。対象は,18歳以上の聴覚障がい2級の方で,聴覚障がいのみの世帯及びこれに準ずる世帯となっております。対象世帯数は,令和3年4月1日時点で47世帯の56名となっており,これまで支給決定を受けている世帯は15世帯,交換なども含めて合計17件となっております。  次に,聴覚障がい者用通信装置でございますが,音声の代わりに文字などで連絡を行うための装置であり,ファクスなどが該当いたします。対象は,学齢児以上の聴覚,または音声,言語に著しい障がいのある方となっております。対象者は,令和3年4月1日時点で合計207名となっておりまして,これまで支給決定を受けている方は18名,交換などを含めて合計25件となっております。  最後に,聴覚障がい者用情報受信装置,アイドラゴンがございますが,字幕放送や聴覚障がいの方専用の番組を見ることができるもので,聴覚障がい者の方で等級が1級から3級に該当する方が対象となっております。対象者は,令和3年4月1日時点で74名となっており,これまで支給決定を受けている方は5名,交換等も含めて,合計で5件となっております。  日常生活用具の故障や修理,交換についてでございますが,故障や修理の相談は,この用品を問わず,年に数件はございます。この場合に係る費用については,対象とはしていないところでございます。また,このことに伴い,どうしても修理等ができない場合で,耐用年数が経過している場合は,新規扱いとして,給付を行っているところでございます。 341: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 342: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 御紹介いただきました「目で聴くテレビ」,これは聴覚に障がいのある方のための放送局として,1995年の阪神大震災の教訓を踏まえ,全日本ろうあ連盟,全日本難聴者・中途失聴者団体連合会などが中心となって,情報保障と情報発信に取り組むことを目的として,1998年に創立しましたという説明がありました。  先ほどの御答弁で,対象者は令和3年4月1日時点で対象者は74名ですが,支給決定を受けている方は延べ5名となっております。そのほかの方,これから対象になられる方については,情報保障と情報発信の観点で,知らずに支給決定を受けていないことのないように,随時周知をお願いいたします。  では次に,薬の情報を伝える絵カードについて質問してまいります。  このカードは,豊橋手話ネットワークの防災対策委員会が豊橋市薬剤師会の協力を得て,今年2月に作成したものであります。カードには,処方する薬の種類・効能や服用時間などの説明をはじめ,アレルギーの有無,ジェネリック医薬品の希望や生活習慣などに関する質問が絵や文字で表記され,状況に応じて聴覚障がい者が看護師や薬剤師らとコミュニケーションを取れるように工夫されております。  例えば「熱がある」「吐いた」「痛い」など6つの症状の絵があるカードで,自身の体調を伝えたり,胸部や腹部など19か所の部位を示した全身図を使って,どこに症状があるのかを訴えたりすることができるようになっています。  質問です。狛江市でも聴覚障がい者の方や耳の聞こえが悪い方と情報共有のツールとして,取り寄せて活用することはできないか伺います。また,外国人も使える多言語版についても検討をお願いしたいと思いますが,これについて伺います。 343: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 344: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 聴覚障がいの方などとの絵による情報共有は,避難所でのツールとして有効であると認識しております。御紹介いただきました「薬に関する絵カード」につきましては,導入に向けて検討していきたいと考えております。 345: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 346: ◯ 15番(小野寺 克己議員) よろしくお願いいたします。参考に現物も取り寄せてお渡ししましたので,参考にお願いいたします。  次に,豊橋市では,聴覚障害者向け自主防災ガイドブックを制作したそうです。  狛江市では,平成20年度に作成された「防災の心得」は,平成28年度に「災害の心得」へ改定がなされておりますが,その状況や内容について伺います。 347: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 348: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 狛江市におきましては,妊産婦や高齢者,障がいのある方など,災害時に手助けを必要とする人と手助けをする人が,お互いに思いやりを持って,協力し合うための方法や考え方について,分かりやすく説明した「災害の心得」を配布しております。耳の不自由な方のページでは,聴覚障がいのある方が災害時に配慮すべきこと,周囲の方が配慮すべきことを分かりやすく説明しているものでございます。 349: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 350: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 次に,「避難所でのお知らせ絵カード」,こちらについて質問してまいります。  地域住民らと情報伝達支援ツールとして,「避難所でのお知らせ絵カード」の作成をしたそうですが,避難所で使用し,誰にでも伝わるように,例えば「仮設トイレができました」「支援物資を配ります」「困っていることはありますか」など,場面場面に応じて,絵と文字で説明するカードになっております。  市内の避難所の備品リストにも加わり,救急車にも配備されました。その品質の高さから,県内外の自治体からの要望で,データも無償提供しているそうであります。対応言語も増やしたことで,聴覚障がい者だけでなく,外国人の方にも配慮したツールとして期待されています。  この中で,災害時に聴覚障がい者本人が配慮すべきこととして,「状況が把握できず,不安を感じたときは,筆談などで周りに相談すること」,周囲の方が聴覚障がい者に配慮すべきこととして,「ジェスチャーを用いたり,筆談具を用いたりして,会話すること」や,「手話でなくても,口話で伝えられること」があることをイラストで説明しております。  このようにイラストは,誰にでも理解しやすいツールであると考えます。備品として,準備していただき,備品倉庫に配備していただけるよう要望したいと思いますが,市のお考えを伺います。 351: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 352: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 文字や絵を見せることによって,情報を伝える「避難所でのお知らせ絵カード」につきましては,導入に向けて検討していきたいと考えております。 353: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 354: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 外国人のためにも使用できることは,以前にも紹介しましたが,国が作成している無料のスマホアプリ,翻訳ツール「Voice Tra(ボイストラ)」は,話しかけると外国語に翻訳してくれる音声翻訳アプリ,これは31言語に対応しております。ダウンロードも御利用も全て無料ですので,こうしたアプリを自助の備えとして,個人のスマホに準備していただくよう,広報等で広く周知をお願いいたします。  質問です。平成23年度に茨城県立聴覚障害者福祉センター「やすらぎ」は,災害時手話ハンドブック「災害時用 きこえない私たちからのお願い」を作成しています。災害発生時に必要最低限のコミュニケーションを図るためのハンドブックであり,1枚の紙を折り畳んで,財布に携帯することができるものとなっています。  狛江市でも内容を活用していただけたらと思いますが,いかがでしょうか。 355: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 356: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 御紹介いただきました災害時手話ハンドブックは,狛江市で配布しておりますヘルプカードにコミュニケーションカードの機能を付加したものであると,このように考えております。狛江市におきましては,ヘルプカード及び聴覚障がい者用のベストを聴覚障がい者の方に配付しておりますけれども,ベストの附属品といたしまして,コミュニケーションツールであるヘルプマーク型筆談具を配付しております。  災害時手話ハンドブックを聴覚障がい者団体の方々に情報提供を行うとともに,ヘルプカードやヘルプマーク型筆談具以外に,このようなハンドブックのニーズがあるかどうか聞き取りを行った上で,活用方法について検討してまいりたいと考えております。 357: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 358: ◯ 15番(小野寺 克己議員) こういった本当に小さな折り畳んで携帯できる,そういったものですので,例えば外出先で困った場合などは,これを財布から出して使えるという利点もありますので,御説明のほうもよろしくお願いいたします。  次に,窓口でのAIボイス筆談機の活用について質問してまいります。  窓口では,耳の聞こえが悪い方への対応はどのように対応されてきたのか伺います。 359: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 360: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市民課窓口における耳の聞こえが悪い方への対応といたしましては,筆談が可能であることを示す「耳マーク」を掲示するとともに,筆談用の備品やメモ帳を窓口に備えつけ,すぐに筆談に対応できるようにしております。  また,手が震えて書きづらいなど,筆談が困難である方に対しましては,大きな声で分かりやすく要点をお伝えするなどの対応をしております。 361: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 362: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 福祉保健部の総合相談窓口におきましては,原則として,筆談による対応を行っております。持ち運びができるサイズのホワイトボードのような「書きポン」と言われるものを使用したり,メモ帳などに記載する場合がございます。話した内容を改めて見返したいために,書いたメモをもらいたいと希望される方も一定数おり,メモ帳の場合は,すぐにお渡ししたりすることができるというメリットもあるため,そのような筆談対応が多くなっているところでございます。  また,補聴器装着により聞こえる方に対しては,ゆっくり聞き取りやすいスピードで話すことを心がけて対応させていただいております。手話ができる方に対しましては,平成30年度から毎週水曜日の午前9時から正午までの間に手話通訳者を配置して対応させていただいております。 363: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 364: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 話した内容を改めて見返したいために,書いたメモをもらいたいと希望される方も一定数いらっしゃるということは貴重な御意見だと思います。また,ゆっくりと聞き取りやすいスピードで話すことを心がけて対応していただいているというユニバーサルマナーを行っているということでした。こうした対応を心がけていらっしゃることは,狛江市民として誇りに思います。  では次に,これらの対応について,市民からの反響がありましたら伺います。 365: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 366: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市民の皆様からの反響は,これまでに特にいただいたことはございませんが,職員側からの意見といたしましては,筆談は文字として残るので,後で見返すことができること,また分かりやすいことがよい点である反面,職員と市民の方との間に時間と手間がかかってしまうことが難点ではございます。  大きい声で話す場合は,時間がかからない反面,どのような要件で御来庁されたかなど,周りの市民の方にまで全て聞こえてしまうため,内容によっては時間をかけて対応するなどの配慮が必要になる場合がございます。 367: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 368: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 福祉保健部の総合相談窓口におきましては,手話通訳者を配置する曜日を増やしてほしいといった御要望をいただいておりますが,手話通訳者の個人派遣という制度もございますので,複数の制度を組み合わせて,御利用いただいている状況でございます。 369: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 370: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 次に,AIボイス筆談機の活用について質問してまいります。  狛江市役所本庁舎では,新型コロナウイルス感染症対策とともに,耳の聞こえに配慮した接遇を行っています。来庁者と受付担当者の間に飛沫防止のためのアクリル板が設置されています。このことにより,声の聞こえが悪くなるため,小型のマイク・スピーカーを設置して,両方の音声を大きく聞こえるように対応しております。  また,ただ話しかけるだけで文字になる進化したAIボイス筆談機を設置することで,耳の遠い方にも安心して会話できるよう配慮した接遇を心がけておりました。こうした対応はいつ頃から対応され,市民の方からの反響などお聞かせいただきたいと思います。 371: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 372: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 総合案内へのアクリル板,小型マイク及びスピーカーにつきましては,昨年9月に委託業者が備品類の更新に合わせて設置したものでございます。  AIボイス筆談機につきましては,市民からいただいた意見を踏まえまして,先月上旬に委託業者が設置したところでございます。現在までのところ,特に御意見,感想といった反響はございませんが,聴覚に障がいのある方,耳の聞こえに支障のある方に安心して庁舎を御利用いただくための一つのツールとして,その効果に期待しているところでございます。 373: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 374: ◯ 15番(小野寺 克己議員) では次に,AIボイス筆談機については,どのような方に効果があるのか伺います。 375: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 376: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) AIボイス筆談機は,話しかけた音声を瞬時に自動で文字にして,画面に表示できるため,聴覚に障がいのある方だけでなく,高齢者などで耳の聞こえに支障がある方に対しましても,円滑なコミュニケーション手段として効果があるものと認識しております。  特に現在コロナ禍におきましては,マスクを着用したやり取りにより,口の動きが見えないことや,発声自体の聞き取りにくさなど,コミュニケーションを阻害する要因が大きくなっておりますので,より効果的なツールになっているものと考えております。  先月から始まりましたコロナワクチンの接種予約に関しまして,多くの高齢者の方が総合案内を訪れてこられております。その対応においても活用している状況でございます。 377: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 378: ◯ 15番(小野寺 克己議員) では,AIボイス筆談機のデメリットや課題などありましたら伺います。 379: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 380: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現在までのところ,特にデメリットや課題として把握しているものはございませんが,一部文字の誤変換が発生してしまうことがあり,今後の改良を期待しているところでございます。 381: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 382: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 御答弁にありましたように,一部の誤変換は,現在の技術では一部あるそうです。一般的に言われている点は,インターネット接続を利用して,音声を文字化している場合は,電波が届かない場所では使用することはできない,こういったデメリットがあるそうです。特に地下などで使う場合は注意が必要になります。  次に,AIボイス筆談機を窓口に設置していただけるよう検討をお願いしたいと要望しますが,それぞれの窓口に設置をお願いしたいと思いますが,いかがでしょうか。 383: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 384: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 総合案内に設置いたしましたAIボイス筆談機につきましては,各課窓口でも活用できるように必要に応じて庁内へ貸出しすることができるようにしております。全庁的な展開につきましては,総合案内や各課窓口での利用状況等見ながら,関係課と協議し,判断してまいりたいと考えております。 385: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 386: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 各課窓口でもAIボイス筆談機を活用できるように,必要に応じて庁内で貸出しすることということでした。耳の聞こえが悪いことをわざわざ言わなくとも,通常から設置されていることで,気兼ねなく安心して誰でも窓口で対話できると思います。反響など,アンケートを取っていただきながら,推進をお願いいたします。  では次に,ハード面での対応のほかに,ソフト面でのスキルアップが欠かせませんが,ユニバーサルマナーについての受講計画や状況について伺います。 387: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 388: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ユニバーサルマナー検定につきましては,平成29年度から職員が受講しております。初年度につきましては,10名の職員を研修会場へ派遣しておりましたが,平成30年度からは庁内研修として,市役所に講師をお招きして実施しており,毎年度30名程度の職員が受講しております。昨年度につきましては,コロナ禍でございましたが,eラーニングによるオンライン講座で37名の職員が受講し,ユニバーサルマナー検定3級を取得しております。今年度につきましては,同様に30名程度が受講することを予定しているところでございます。 389: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 390: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 私自身もユニバーサルマナー検定を受講しました。昨年のコロナでの外出自粛期間は,オンラインで3回ほどユニバーサルマナーセミナーを受講させていただきました。ユニバーサルマナーは,ハードが変えられなくても,ハートは今から変えられるものです。ユニバーサルマナー研修の中で魔法の言葉を覚えました。「私に何かお手伝いできることはありますか」と声をかけるという言葉です。「大丈夫ですか」と話しかけることは,時には相手を傷つけてしまいますが,「私に何かお手伝いできることはありますか」と声をかけることで,相手にとっては頼みやすく,相手を傷つけずにサポートできます。相手の立場になって考えていく心配りができるよう努めていきたいと私自身も思っております。  窓口に話しかけるだけで文字になるAIボイス筆談機が,今後については順次標準的に設置されて,活用されていくことを順次考えていきますと,耳の聞こえがよくても悪くても,誰でも安心して話しかけられる場所となると考えます。多くの場所で活用できるよう推進をお願いしまして,1問目は終了いたします。  次に,2問目,「生活習慣病に関する予防・健康の気づきを与える取組を」と題して質問いたします。  世界保健機関(WHO)が2000年から2019年の20年間の世界の死因トップテンを発表しました。心臓病,糖尿病,脳卒中,肺がん,慢性閉塞性肺疾患が世界の1億近くの人の健康寿命を縮める原因になっています。WHOは,「死因となった病気の多くは,予防・改善が可能です。早期発見・治療のために地域のかかりつけ医の役割が大きい」と述べています。
     このうち糖尿病は9位に入り,世界の死因のトップに名を連ねています。糖尿病とも関連の深い虚血性心疾患,脳卒中,認知症,腎臓病なども上位に入っています。  我が国では,日本人のおよそ10人に1人が糖尿病という時代に入りました。糖尿病患者数の増加に伴い,人工透析の主な原疾患である糖尿病性腎症の重症化予防が課題となっています。  糖尿病は,一たび発症すると,治癒することなく,放置すると網膜症,腎症,神経障がいなどの合併症を引き起こし,末期には失明したり,透析治療が必要となることがあります。一般的には,初めは自覚症状がありませんが,2年後に神経障がいが発症し,10年後には網膜に障がいが発症し,15年後には腎症が発症すると言われております。さらに,糖尿病は脳卒中,虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を推進することも知られています。  これらの合併症は,患者のQOLを著しく低下させるのみでなく,医療経済的にも大きな負担を社会に強いており,今後も社会の高齢化に従って増大するものと考えられます。  我が国の糖尿病の大部分を占めるものは2型糖尿病であり,この疾患の対策としては,発症の予防,早期発見,合併症の予防が重要です。  国民健康保険制度における保険者努力支援制度等によって,自治体の重症化予防の取組を推進している状況にありますが,初めに糖尿病性腎症重症化予防について質問してまいります。  保健指導の状況について伺います。 391: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 392: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市では,国民健康保険の被保険者の方を対象に平成29年度より糖尿病性腎症重症化予防事業を実施しております。事業概要といたしましては,生活習慣を改善することで,重症化の予防が見込める糖尿病の患者様に対し,面接及び電話での約6か月間の保健指導を行っているところでございます。  対象者数につきましては,令和2年度は378名で,そのうち指導実施者は18名でございました。事業の効果でございますけれども,指導終了時に検査データの提供を受けることができた方について,腎臓の機能を示すeGFR値の指導前後の改善率は90%となったところでございます。 393: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 394: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 令和2年度は378名で,そのうち指導実施者数は18名でした。約5%の方が指導実施をし,指導前後の腎臓の機能を示すeGFR値の改善率は90%という実績でした。  あまり聞き慣れない言葉ですが,血液中にある老廃物の一種のことで,本来であれば,尿へ排出されますが,腎臓の働きが悪くなると,尿中に排出されず,血液中にとどまっていきます。この値が高いということは,腎臓のろ過や排せつがうまくいっていないと判断できます。  慢性に経過する全ての腎臓病を示す慢性腎臓病(CKD)とは,あまり耳にしないかもしれませんが,国民的キャラクターである「レレレのおじさん」を起用した「アレレのレ,慢性腎臓病,御存じないんですか」とCMで親しみのあるトーンで周知をしているCMが思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。  現在の患者は1,330万人,二十歳以上の成人8人に1人いると考えられ,新たな国民病とも言われております。慢性腎臓病(CKD)は,初期には自覚症状がほとんどありません。それが慢性腎臓病の怖いところで,患者を増加させていく原因でもあります。CKDは,早期では治療して回復します。しかし,腎臓は一度あるレベルまで悪くなってしまうと,自然に治ることはありません。放っておくと,どんどん進行して,透析療法や腎臓移植を行わなければならない可能性があります。  直近の透析患者の実態について伺います。 395: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 396: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 医療情報,特定健診情報,介護情報等が集約されました東京都国民健康保険団体連合会で管理するKDBシステムにより,令和3年4月時点で把握できる狛江市国民健康保険被保険者の方の人工透析患者数は54名となっております。 397: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 398: ◯ 15番(小野寺 克己議員) それでは,糖尿病はどのような病気であり,糖尿病が疑われる方はどれぐらいいるのかなど,状況について伺います。 399: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 400: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 糖尿病は,血液中の血糖を一定の範囲に抑えるインスリンが十分に働かず,血糖が増えてしまう病気でございます。初期には自覚症状が乏しく,未治療や治療中断者が半数を占めていると言われております。  また,糖尿病患者の大部分は,生活習慣を起因とする2型糖尿病であり,一たび発症すると,治癒することはなく,血糖値が高い状態を放置すると,網膜症,腎症,神経障がいなどの深刻な合併症を引き起こし,末期には失明や透析治療が必要となるなど,患者のQOL,いわゆる生活の質,これを著しく低下させることとなってしまいます。  糖尿病患者数でございますけれども,先ほども申し上げましたKDBシステムによりまして,令和3年4月時点で把握できる狛江市国民健康保険被保険者の糖尿病患者数は1,191名となっております。 401: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 402: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 多くの方に糖尿病の危険度をチェックして見れるようにすることも,予防の一つの方法だと思います。糖尿病にかかる危険度をチェックすることについては,12項目に該当することで,リスクの目安となります。例えば「自炊よりも外食が多い」「野菜をあまり食べない」「食事は肉類が中心」「揚げ物が好きである」「運動不足である」「BMIが25以上ある」「お酒をよく飲む」「清涼飲料水や缶コーヒーをよく飲む」「たばこを吸う」「ストレスが多い仕事や生活をしている」「生活が不規則である」「近親者に糖尿病の人がいる」,以上12項目です。  糖尿病の95%は2型糖尿病,つまり生活習慣病であります。糖尿病はサイレントキラーと呼ばれるように,かなり進行しなければ,自覚症状がありません。これらの質問への「はい」が多ければ多いほど,糖尿病にかかるリスクは高くなります。できるだけ「はい」を減らすよう定期的に健康診断を受けるようにしてまいりたいと思います。  3年後の将来,自分は2型糖尿病になるリスクを予測するツールを国立国際医療研究センターで2019年に開発しました「糖尿病リスク予測ツール」は,健康診断の診断結果を入力することで予測することができます。こうしたツールを活用できるように促すことなど検討できないか伺います。 403: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 404: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 御質問のありましたツールを活用することで,糖尿病への関心が高まり,そのリスクを自覚して,予防のための食事や運動といった生活習慣の改善に取り組むきっかけになることが期待されます。また,生活習慣病である糖尿病を未然に防ぎ,重症化予防を進めていくことは,生活の質の維持だけではなく,医療費の上昇を抑え,医療財政の負担を軽減することにもつながるものと考えております。  「糖尿病リスク予測ツール」は,国立国際医療研究センターのホームページ上で公表されております。どなたでも御利用できる状況でございますので,ツールの活用に向けた周知も含めまして,引き続き糖尿病の発症と重症化の予防に向けた効果的な取組を進めてまいりたいと考えております。 405: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 406: ◯ 15番(小野寺 克己議員) それでは次に,ナッジ理論の活用について質問してまいります。  分かりやすく説明するとどのようなことなのか伺います。 407: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 408: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 「ナッジ」とは,行動科学の知見から望ましい行動を取れるよう人を後押しするアプローチのことでございまして,人が意思決定する際の環境をデザインすることで,自発的な行動変容を促す,こういったことが特徴でございます。  健康分野での活用方法の例といたしましては,階段を鍵盤に見立て,足を乗せると実際に音が鳴る,このような仕掛けを施すことで,エスカレーターより階段を使用する人が増えたなどがございます。人の行動心理を踏まえ,低コストで望ましい選択に誘導する新たな政策手法でございます。 409: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 410: ◯ 15番(小野寺 克己議員) これが厚生労働省が発行した「受診率向上施策ハンドブック~明日から使えるナッジ理論」です。  これを自治体で活用できるよう促しておりますが,どのようにこれを捉えているのか伺います。 411: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 412: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 特定健診やがん検診の受診率を向上するために,意思決定のプロセスを減らし,内容を分かりやすく簡単にいたしまして,インセンティブの渡し方,正しい行動を示しまして,時期を逸しないようにすること,気になることを伝える方法など,自治体での成功事例を掲載して,分かりやすく説明がなされているものでございます。  健診の内容,実施方法,勧奨方法等,様々な場面で活用できるように検討しているところでございます。 413: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 414: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 横浜市行動デザインチームは,2019年2月,横浜市職員有志中心に設立した日本の地方自治体で最初のナッジユニットです。市民や社会にとって真に効果的な行政サービスの提供を実現するために,世界中で急速に普及しているナッジをはじめとした行動デザインやデータ・エビデンスに基づく科学的な行政手法を,日本の地方自治体に先駆けて取り入れてきました。  その活動の輪は,横浜市の職員だけでなく,省庁,各自治体,大学,民間企業など,200人を超える規模に急速に広がっているそうですが,こうした取組に狛江市も加わり,市民にとって真に効果的な行政サービスの提供ができるよう,知識や経験を共有することは有効な取組と考えますが,いかがでしょうか。 415: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 416: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 横浜市行動デザインチームは,OECDが認める国内唯一の自治体ナッジユニットでございます。「ツールキットと事例の紹介」「人材育成」「事例創出」「ネットワーク」の4つの取組を実施し,海外での事例を翻訳し,事例分析により,論点と方向性を整理し,自治体ごとの特性を踏まえて,課題の把握と対策を専門家との連携により,政策ナッジ実装に向けた普及プロセスモデルを作成しております。  ナッジユニット成功事例の条件を見ますと,組織内のサポート,政治的サポート,専門家等との連携,組織的な位置づけ,実証実験等,調査や評価を実施することが必要となっております。市として取り組むためには,成功事例の条件を満たすことができないと有効な取組とならないと考えますので,調査・研究してまいりたいと考えております。 417: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 418: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ナッジ等を活用した健康診断・健診勧奨を推進して,既に推進しているところだと思いますが,狛江市の取組について伺います。 419: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 420: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 狛江市では,受診率向上に向けて医師会と協議しながら,より効果的な健診実施時期,健診内容,健診方法,受診勧奨等について検討しているところでございます。特に受診勧奨におきましては,がん検診との同時受診や狛江ちゃきちゃき健康ポイントによるインセンティブの付与,明確な指示,みんなの行動に影響を受ける,行動を促すきっかけづくり等のナッジを要所に取り入れた受診勧奨通知の送付等を実施しているところでございます。 421: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 422: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 今回はコロナ禍の中での特定保健指導の実施方法も検討され,ウェブ特定保健指導という自宅などのパソコンからリモートでのウェブ面談で実施されておりました。郵送された資料で手続を行う型式でしたが,先進事例ではスマホへのメールでの受診勧奨やウェブサイトでの受診予約など,メールから連動して予約まで完了できることも考えられます。  健康診断後の受診結果が気になる時期に,心の扉が開いているタイミングにメールなどで受診勧奨を簡潔にする方法を模索することが必要と考えますが,これについてお考えを伺います。 423: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 424: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) スマホへのメールでの参加勧奨は,大変興味深く,先進事例等検証したこともございますけれども,個人情報保護の観点から,メールアドレスの取得方法に課題がございます。ショートメッセージを活用するにも,携帯電話番号を取得する必要があるため,現状,検討段階でございます。  また,ウェブサイトでの予約につきましては,現状ではまだ電話や書面のほうが分かりやすい,こういったお声が多く,取り入れていませんでしたが,今後,選択肢として取り入れることを検討してまいりたいと考えております。 425: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 426: ◯ 15番(小野寺 克己議員) よろしくお願いいたします。  では次に,健康づくりの推進について質問してまいります。  緊急事態宣言が発令され,不要不急の外出が制限され,自身の体を動かす活動量自体が少なくなり,運動の機会は激減しています。生活不活動が蔓延していることが心配です。また,在宅勤務の方も多いので,その中で体を動かすにはどうしたらいいのか,まずはシンプルなメッセージですが,ナッジを使った情報発信が必要だと思いますが,こうした社会状況に対する対策について伺います。 427: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 428: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和2年度につきましては,市ホームページに家の中で取り組める体操動画を作成し,配信いたしましたが,令和3年度もバージョンを増やして配信し,幅広く周知していきたいと考えているところでございます。 429: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 430: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 狛江市ウォーキングマップや狛江ちゃきちゃき健康ポイントなどでは,様々な取組を行っております。  健康推進課では,秋にイベント参加コースの企画を予定していますが,現時点でお話しできる内容をお聞きします。 431: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 432: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 健康運動指導士によるウオーキング指導やクイズラリー等を取り入れて,楽しく健康になることを目的に実施いたします狛江ちゃきちゃき健康ポイントにも,ウォーキングマップを活用するコースを設定する等,イベント時のみならず,ウォーキングマップを活用し,ウオーキングが定着する仕組みの構築を検討してまいりたいと考えております。 433: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 434: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 健康に無関心な層に訴えかけるポイントについて,大阪大学の松村直宏先生は,健康以外の価値をアピールすることが重要であり,提唱する仕掛け学の3要素の一つに,目的の二重性というのがあり,健康づくりをしてほしいときには,健康以外に例えば人と交流する,リフレッシュするなどの価値を訴えてアピールすることも大事だと訴えていますが,こうした観点で健康に無関心な層に訴えかけることが重要と考えますが,こうした取組について考えられていることについて伺います。 435: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 436: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 健康推進課で取り組んでいる健康に無関心な層へのアプローチ方法の一つに,狛江ちゃきちゃき健康ポイントがあり,プレゼントがもらえるからということをきっかけに参加することで,知らず知らずのうちに健康づくりの大切さを意識するという,そういった狙いがございます。 437: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 438: ◯ 15番(小野寺 克己議員) もう取り組んでいるということで確認が取れました。  令和3年4月1日号の広報こまえで掲載された「歩こう!狛江の古墳 ウオークラリーで古墳カードを手に入れよう!」では,市内5か所の古墳を巡り,古墳カードを手に入れるウオークラリーということでありますが,市内の古墳を巡りながら,オリジナルの古墳カードを集めることができます。市内5か所の古墳の写真を撮ってくると,特典として,貴重なレアカードが入手できるものとなっています。  本年4月1日から実施されていますが,実施することとなった経緯と実施状況や反響について伺います。 439: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 440: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和2年4月に猪方小川塚古墳公園と亀塚古墳公園の2つの古墳公園が開園したことを契機に,古墳公園の新たな活用策の一つとして,企画したものでございます。この2か所の古墳公園と令和3年4月1日に開園した土屋塚古墳公園を含めて,市内に残された古墳5か所を巡っていただくことで,住宅地の中に古墳が点在するように残されてきている狛江の特徴を,広く市民の皆さんや市外の方々に知っていただければという意図で企画いたしております。  実施に当たりましては,コロナウイルスの感染拡大防止のため,日時を決めて一斉に回るという形ではなく,参加される方が御自身の都合がよいときに,可能な範囲で参加いただく形としました。また,特段の期間を設けず,カードがなくなり次第終了とする予定でございます。  古墳に実際に足を運んでいただき,デジカメやスマートフォンなどで古墳の写真を撮影していただき,その画面を社会教育課の窓口,あるいは古民家園で提示していただければ,その古墳のカードを差し上げるというものでございます。  一回で5か所全て回っていただいても構いませんし,5か所を少しずつ回っていただいても構いません。今回対象としました5か所の古墳全てのカードをそろえていただくと,もう1枚レアカードを差し上げるというものでございます。実際には二,三時間ほどかけて一度に5か所を回っていただいている場合が多いようでございます。  実施に当たりましては,対象となる5か所の古墳を記したイラストマップを掲載いたしました「歩こう!狛江の古墳」パンフレットを1,000部印刷し,3月24日から配布,広報こまえ4月1日号及び市教育委員会のホームページで周知いたしましたが,パンフレットにつきましては,当初印刷しました1,000部はほぼなくなっており,市内の小学6年生に配布するよう600部を追加で印刷しております。パンフレットの配布枚数が必ずしも参加数ではございませんが,当初印刷いたしましたパンフレットはほぼなくなっております。  現在までのところ,実際に古墳を回っていただいた方に配付していますカードのうち,5か所の古墳全てを回っていただいた方にお配りしていますレアカードは,これまで170枚ほど配付しておりますので,少なくとも170名の方々が5か所全てを回られているものと考えられます。 441: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 442: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 狛江市内に確認できる古墳は69基ということです。そのうち18基は,開発に伴う発掘調査にて確認されたものです。狛江駅北口の再開発では,3基の円墳の周溝が発見されました。これは弥生時代の方形周溝墓になります。小田急線高架化・複々線化事業では,9基の円墳の周溝が確認されました。  古墳時代の狛江を考えるとき,立地が多摩川沿いだということが分かります。縦断するように野川が流れていたということもあり,幾つもの古墳が多摩川や野川から見て一段高い所,川から見て見上げるような所に象徴的に造られているのが分かります。古民家園や亀塚古墳は,多摩川の旧河道に沿った場所にあったことは,多摩川がそれだけ暴れ川として横に大きく振れていた,そういった歴史を感じることもできます。  コロナ禍の影響の中,リモート勤務など増え,通勤することが減り,体力を使う場面・運動することが激減した方も多いと思います。その対策として,ジョギングやウオーキングなどされている方が非常に多くなっていることを感じます。各個人が取り組んでいることを大きく市民のムーブメントにつなげられるようなナッジ・仕掛けを頻繁に行うことも有効ではないかと考えております。  質問です。多くの人がやっているとまねてみたくなるので,エクササイズ動画を配信する際には,オンラインフィットネスがはやっていることを強調するのもよいかもしれません。こまえ体操の動画を多くの人に取り組んでいただけるよう,こまえ体操の動画の投稿を募集するなど,コロナ禍における運動不足解消に向けた取組が必要と考えます。この緊急事態への対応として検討していただきたいと考えますが,これについて伺います。 443: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 444: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 健康推進課におきましては,令和3年度もフィットネス動画を配信する予定でございますので,その際はただいま御提案いただいたように,オンラインフィットネスがはやっている,そういうことを強調するというナッジを周知活動に取り入れることを検討してまいりたいと考えております。 445: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 15番小野寺議員。 446: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 新たな生活様式を多くの人に無理なく習慣化してもらうには,ナッジが非常にかなっていると言えます。新型コロナとの闘いは長期戦が予想されます。誰もが自発的に好んで行動しやすくなるような肯定的な,ポジティブな伝え方の工夫が必要です。狛江市では,様々な政策の効果を高めるためにも,これからもナッジの活用に知恵を絞ってほしいと要望します。  毎日は,誰にとっても,今がこれからのスタートラインです。人生で一番今が若いのです。過去はやり直せませんが,過去をやり直すかのように生活を改善し,これからの人生をスタートできます。こうした気づきを触発できることを期待して,全ての質問を終了いたします。 447: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時52分 休憩     午後 3時05分 開議 448: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。17番山田幸子議員。
    449: ◯ 17番(山田 幸子議員) それでは済みません,最後の質問者になりました。お付き合いをしていただきたいと思います。  質問の順番を入れ替えまして,質問3のインクルーシブのまちを目指してから質問させていただきたいと思います。  障がいを抱える方や高齢者にとって暮らしやすいバリアフリー社会,エレベーターやスロープ,多目的トイレ,道に用意をされました点字のブロック,段差の小さいバスであるノンステップバスなど市内の整備は進んでおり,安心して狛江を歩くことができます。これをさらに一歩進めようとしていますのが,インクルーシブ社会です。障がいだけではなく,性別,年齢,国籍や文化など多様性を認め合って共に暮らしていく社会をつくろうというインクルーシブ社会,仲間外れにしない,みんな一緒という言葉です。  「日本一やさしいまち・狛江」だからこそ,インクルーシブのまちをさらに目指して実現していくべきだと思いますが,狛江市はインクルーシブについてどのように認識をされていますでしょうか。また,ビジョンについてもお聞かせください。 450: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 451: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) インクルーシブとは,一般的には包み込むような,包括的なというような意味でございます。社会的な文脈で用いられる場合には,多くの人を社会に包み込むことを意味し,インクルーシブ社会とは,人々を包み込む社会を意味いたします。  そして,インクルーシブ社会で包み込む対象となる人々は,障がいがあることのみならず性別,年齢,国籍,文化,貧困など様々な理由により孤独を感じ,社会から孤立し,排除され,社会的な摩擦が生じているような人々です。インクルーシブなまちづくりを実現するためには,このような人々を孤独,孤立,排除及び摩擦から援護し,健康で文化的な生活の実現につなげるよう,社会の構成員として包み支え合うことが重要であると考えます。  狛江市総合基本計画前期基本計画におきましては,インクルーシブという用語は使用しておりませんが,同様の理念でございますソーシャルインクルージョンの考え方に基づき,多様な団体や関係機関が地域の中で互いに支え合い,地域とともにつくっていく地域共生社会の構築の推進を目指しているところでございます。 452: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 453: ◯ 17番(山田 幸子議員) 御答弁をいただきましたインクルーシブなまちづくりを実現するには,全ての人を社会の構成員として包み支え合うことが重要といただきました。狛江市が取り組んでいる地域共生社会の構築も包み支え合う意識や精神の下に推進が図られていると思いますので,インクルーシブの考え方はこれから重要になってくると思います。  次,2つ続けて質問をさせていただきたいと思いますけれども,このインクルーシブ,本当に聞き慣れない言葉で,一体何だろうと思っている方のほうが多いかと思います。まず,この言葉なのですけれども,市民の皆様にどのぐらい認知をされているのか,また,このインクルーシブに関連しましてアンケートなどを取られたのか,また,御要望などがこれまであったのか併せて伺います。 454: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 455: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和元年12月から令和2年1月にかけて実施いたしました狛江市高齢者保健福祉計画等の策定等に係る市民意識調査においては,インクルーシブという用語に関する認知度の調査は実施しておりません。もっとも住民基本台帳から無作為抽出した市内に居住する20歳以上の市民500人を対象とした市民一般調査で,ユニバーサルデザイン及びバリアフリーという用語を知っているか,こういったことを伺っておりまして,ユニバーサルデザインの周知度は47.5%,バリアフリーの周知度は93.8%と,このような結果になっております。  また,市民の皆様に対するアンケート調査や御要望ということでございますけれども,狛江市高齢者保健福祉計画等の策定等に係る市民意識調査の周囲の理解と支援の必要な方,障がいのある方等への調査の自由意見の中で,障がいのある人への理解を深め,共生社会を実現していくためには,幼い頃から同じ空間で育っていくこと,学んでいくこと,その中に大人がどういう意識を持ち言葉を発し,空間づくりをしていくかが大切ではないかと思います。幼い頃から一緒に過ごしていると,子供の特徴は障がいではなく個性になります。幼稚園,保育園,小学校でのインクルーシブな環境づくり,教員や職員の障がいへの理解とともに区別のない関わり,教育を求めていますと,このような御意見をいただいているところでございます。 456: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 457: ◯ 17番(山田 幸子議員) 認知度はないような感じを受けました。でもしかし,このようにしっかりと意見を持っている市民の方がいらっしゃるということも分かりました。  このインクルーシブ,みんな一緒とか仲間外れとか言いましても,やっぱり何だろうということがありますので,ネットのニュースの中なのですけれども,一般財団法人のアジア・太平洋人権情報センターの中で,このインクルーシブの用語を解説しておりますので,こちらを参考に読ませていただきたいと思います。  このインクルーシブという言葉を理解するためには,その反対の言葉から知ることが不可欠だと考えています。インクルーシブの反対はイクスクルーシブ。排除的,排他的という意味です。一部の人を外へ追い出す,のけものにするということ。私たちの社会から排除されてきた人たちがいるという事実を気づかなくてはなりません。皆さん,お一人お一人は,別に誰かを排除したつもりはないと思うかもしれません。けれども実際に他の人と同じように学校に行ったり,社会参加したりする機会を奪われてきた人たちがいました。その代表格である方たちが障がいのある方たちです。教育を受ける権利は普遍的な人権であるはずですが,日本国憲法や学校の教育法が施行された後も,障がいのある人の多くは1979年まで義務教育さえ保障されず,また就学免除というような扱いを受けていたこともあったということが書かれていました。  その後,養護学校等に就学できるようになっても,障がいのない子供たちと自然に分離をされてきたということです。そのために,同年代の子供たちや地域の大人たちと触れ合う機会を奪われてしまった。学校を卒業して進路も非常に限られたものになってしまった。そして,障がいのない人たちは障がいのある人たちの生活や思いを知る機会もなく,健常者,こういう言葉がありますけれども,だけに都合のよい社会を長年にわたってつくってきてしまった。障がいのない若者が障がい者とどう接していいのか分からない,こういうことも分離教育イコール排除の結果というふうに書かれています。知らず知らずの間に,私たちも気づかない間に障がいのある方が構造的に排除されてきた,こういうような弊害が非常に大きいものですということで,今は少しずつでありますけれども,教育にもインクルーシブ教育を取り入れていきながら変わってきてはいます。ただただ,こういうことがまだ根強いのかなと思います。  まさにインクルーシブな社会をつくるための基盤となるのが,誰も排除されない社会をつくっていく,まずここの意識変革なのかなと思いまして,今回,こういう思いもありまして質問を取り上げさせていただきました。  続けて質問させていただきたいと思いますけれども,こういう意味合いの中でありますけれども,インクルーシブ社会の実現は,多岐にわたって考えていかなければいけないと思います。現在,狛江市が取り組んでいることについてと,また今後の課題についてお伺いをします。 458: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 459: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 前期基本計画の下位計画でございますあいとぴあレインボープラン狛江市第4次地域福祉計画におきましては,コロナウイルス感染症拡大に伴い,他者と物理的に距離を取ることを余儀なくされることになった結果,ひきこもり,虐待,DV等の地域生活課題を抱える人,世帯が孤立を深め,課題を深刻化させてしまう可能性があることや,感染症拡大に伴い雇用状況が悪化し,自殺者が増加していること,地域社会から孤立している人が増えていることなどを地域福祉をめぐる主な課題として掲げております。  このような課題を踏まえまして,狛江市第4次地域福祉計画におきましては,地域共生社会の構築に向けて,既存の相談支援体制を踏まえ重層的な支援体制整備事業の実施に向けた支援を進めるとともに,権利擁護支援,虐待防止,生活困窮者等への支援等セーフティネットを充実させ,市民一人一人がサービスの利用者として権利と利益を保護され,自分に最もふさわしい福祉サービスを自由に選択することができる仕組みづくりを進めているところでございます。  また,狛江市で生活する一人一人が地域生活課題に対し,自分自身の問題として受け止め,市,市民,事業者が連携・協働して解決に向けてみんなで支え合う地域づくりを引き続き進めてまいります。  このような取組の方向性は,あいとぴあレインボープランという名称に込められた意味に合致するものでございまして,地域づくりを進めるに当たっては,社会的な孤立を防ぎ,不安や孤独感を抱えた人が悩みを分かち合い,相談でき,誰一人取り残さないことが重要でございます。そのためには,多世代・多機能型の交流拠点を住民の身近な地域に設置し,社会的に孤立している方も含め,誰もが気軽に立ち寄り,他者との交流を通じて誰もが悩みを共有し,支え合える環境を地域につくり出すことが必要であると考えているところでございます。  現在,市内には数か所の多世代・多機能型の交流拠点が設置されておりますけれども,全ての住民の身近な地域に設置されているとは言えません。特に岩戸北・猪方・駒井町エリアには,多世代・多機能型交流拠点は設置されておりませんので,この点も課題であると考えております。次年度の設置・運営開始等に向けて,関係各課・関係機関との調整を進めているところでございます。 460: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 461: ◯ 17番(山田 幸子議員) 誰一人取り残さないために様々な視点や角度から,また支援に取り組んでいることが分かりました。支援を必要としている人と市が点と線となってつながっている状況が今だと思います。地域でそれを支え合って包み込んでいく,また,みんなでそれを支え合うまちづくりを進めているところだと思います。  しかし,やはり進めるに当たりまして,基盤となるのは発信をしていく仕方だと思うのですけれども,インクルーシブの心を持つことがどのくらいの方,みんなにこういう心を持ってもらいたいなというところが本心です。これからこのインクルーシブ,ここがスタートの起点なのかもしれませんけれども,市民の皆様に意識調査などを図っていただいて取り組んでいくことを要望させていただきます。  また,先ほどの答弁の最後のところに,特に岩戸北・猪方・駒井町エリアには多世代・多機能型交流拠点は設置されていませんということです。その地域の方々をさみしくさせないために,また,いろいろな意味で包み込むためにしっかり次年度に向けての設置に調整を進めているという話も伺いましたので,しっかりこちらも順調に進めていっていただきたいと思います。  それでは,インクルーシブの遊具について,次,質問させていただきたいと思います。  先ほどずっとみんなと一緒,仲間外れにしない,このインクルーシブについてお話をさせていただきました。その分岐点が,やはり生まれたときから子供の心の中にあることが大事だと思います。インクルーシブのまちを目指すに当たりまして,障がいのある子もない子も,大人も子供もみんなが遊べるインクルーシブ公園の整備は考えられないでしょうか。一緒に遊んでいく中で,みんなが仲間だということを学んでいきます。子供のときから違いを普通のことと捉え,大人へと成長していくインクルーシブのまちを築いていくための入り口が,私はここにあると思います。インクルーシブの公園の狛江市の考え方について,お伺いします。 462: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 463: ◯ 環境部長(門井 淳君) インクルーシブ公園は,障がいの有無や年齢,国籍などにかかわらず,あらゆる子供たちが一緒に遊べる公園と認識しております。  インクルーシブ公園の設置は,誰もが同じ場所で楽しむことができる空間をつくるとともに,子供たちが人間の多様性を自然に理解でき,受け入れる心が育つことも期待できると考えております。  これまでもバリアフリーやユニバーサルデザインの視点を取り入れ,手すりの設置やトイレの洋式化を行ってまいりましたが,さらに一歩進んでインクルーシブの考え方を取り入れていくことは,今後の公園に必要な視点だと認識しているところでございます。 464: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 465: ◯ 17番(山田 幸子議員) 本当にこの視点で公園が実現できればいいかなと思います。  先日,子ども家庭支援センターに通いますダウン症のお子様をお持ちのお母様にお話を伺うことができました。今公園に行けないという話でした。どんなことが気になっているのかといいますと,自分の子供を皆さんは気にしないだろうけれども,やはり見てくるというのですね。その人目がすごく気になる。それが毎日毎日続いていくうちに,自然と公園から離れてしまったということなのです。最初は,とにかく子供にも同じように遊ばせてあげたい,そういうふうに思ったらしいです。だけれども,ダウン症で普通の子とは違うので,友達との距離が置けなくて友達が好きで近寄ってしまうということなのですけれども,その加減が分からなくてお友達にけがをさせてしまったということもあったそうです。でも,けがをさせてしまってからでは言い訳が利かない,そういうところ,しっかり責任を持って公園に行っているけれども,こういうふうな思いをしてしまうことがあるということでありました。  また,遊具の高さもそんなに高いものは市内に見られないのですけれども,そういうお子様はその高さをすごく異常に高く感じるというような,怖がってしまうというような話もありました。とにかく公園に行っても人に迷惑がかからないように一瞬でも目を離せない状態,そのうちに自分のメンタルも弱くなってしまって,市内の公園に行かなくなってしまったのですという話をしておりました。  そのお母様は,もう一人その上に男の子がいるのですけれども,いつになったらお兄ちゃんと一緒に同じ公園で遊ぶことができるんだろうと,そういうような話もしておりました。今は子ども家庭支援センターに行って毎日のやり取りをしているそうですけれども,そこで感謝をしていることは,支援員の方がけがをさせないようにということで公園に行くと1人に1人つくらしいのです。一生懸命遊ばせてくれているうちに,子供は自然と体力がつくようになったという話をしていたのですね。子供は元気でそういうふうに遊ばせるものなんだなということで,自然に足が傾いていった公園が砧公園だという話をしていました。そのお母さんは,そこがインクルーシブ公園だったということを知らないということなのです。なぜ通うようになったのかなという話を伺いましたら,とにかく公園が優しいと。遊具も柔らかいし,下の地面も柔らかい。そこはゴムチップでできているのですけれども,そういうことが分からなかったのですけれども,とにかくみんなも優しいし遊具も優しい。子供が何よりも笑顔で遊んでくれている。そのときにその話をしたら,あそこがインクルーシブ公園だったのですねという話をしてくださったのですね。本当にそういうところ,今も早朝目指して毎日時間があるときは遊びに行っているようですけれども,こういうような声を伺いました。  そして,そういえば同じ支援センターに行っている子も,市内の公園では見かけたことがないとお話をされていました。みんなもしかしたら私と同じように視線を気にして公園に行かなくなったのかなと。多分こういうところが分断というか,分離をさせてしまう,自然に,私たちはそう思っていないけれども,何となくそうなってしまっている。これをどこかで断ち切らなければいけないなと私は思っております。  また,ある市民の方が,ある小さな児童遊園でおじいさんが車椅子に乗ったお孫さんを連れてきた。そのお孫さん,ブランコが大好きだけれども,車椅子で足が不自由なので乗れないと。ブランコにおじいちゃんが乗って,その子を抱きかかえて,自分のベルトで固定をしてブランコに乗っていると。何とかこの子にも乗れるような遊具って狛江市にはないのかなというふうに市民の方も思ったとありました。  このようなこともありますので,こういうことも含めていきながら,いろいろな声を聞いていきながら進めていっていただきたいというところが一番です。  また,次,質問に入りますけれども,そうしましたインクルーシブ公園,2020年に都立の今お話をしましたけれども,砧公園と豊島のキッズパークに誕生いたしました。近隣市の状況,遊具の特徴などを教えてください。 466: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 467: ◯ 環境部長(門井 淳君) インクルーシブ遊具の導入に関する近隣市の状況でございますが,近隣市の担当者に聞き取りを行ったところ,調布市や稲城市では,インクルーシブ遊具を導入した公園があるとのことでございます。  導入されているインクルーシブ遊具の特徴といたしましては,ハーネスつきのブランコなどと伺っております。 468: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 469: ◯ 17番(山田 幸子議員) 全体,インクルーシブ公園ではなくても遊具を取り入れて,そういうふうなことで活用している公園もあるということであります。  砧公園,今さらっとお話をしてしまったのですけれども,車椅子でもファミリーパークというランドが,砧公園はすごく大きなところなのですけれども,その一角をつくっているのですが,車椅子の子たちでも遊べるような滑り台があったりとか,体を支える力がなくても,筋力がない子でも椅子のようなものをブランコにつりさげてゆらゆら揺らせる道具とか,あと音の出る遊具,そういうものも置いてありました。大きな鍵盤が,小さいお子様の手の高さ,車椅子に乗せたお子様の手の高さでもこういうふうに手で弾けるようになっているのですね。  その中で一番特徴的だったのが,また人込みの中で落ち着きを保つということが大事な子もいるのですね,発達障がいの子とかいろいろな方がいらっしゃるのですけれども,そういうときに静かに過ごすことができる切り株のかわいいシェルターみたいなのもあるのですね。そういうものもありますので,ここまで大きくできないのかもしれませんが,しっかりこういうことも参考にしていただきたいかと思います。  次,質問です。インクルーシブ公園の整備に当たりまして,東京都の動きについてお伺いします。 470: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 471: ◯ 環境部長(門井 淳君) 東京都では,誰もが自分らしく輝くことができるダイバーシティの実現に向けて,障がいの有無にかかわらず,子供たちが安全に遊ぶことのできる遊び場の整備に取り組んでございます。  令和2年3月に,世田谷区にある都立砧公園にみんなのひろばがオープンし,今後は,府中市にある都立府中の森公園に整備する予定となってございます。  補助制度でございますが,令和3年3月に区市町村だれもが遊べる児童遊具広場事業に対する都費補助要綱を定めまして,インクルーシブ遊具を設置する際の補助制度が創設されたところでございます。  補助期間は,令和3年度から令和7年度の5か年間,区市町村は補助期間内に1回,1公園に限り申請できるものとなってございます。補助率は,東京都の予算の範囲内で補助対象となる経費の2分の1を限度として補助するもので,補助限度額は3,000万円でございます。 472: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 473: ◯ 17番(山田 幸子議員) 令和3年度から補助制度が創設されたということでございます。しっかり狛江市もぜひこの補助制度を活用して,取り組んでいただくことを考えます。  今砧公園のお話をしましたけれども,かなり綿密につくられております。整備の計画はかなりあるのではないかと思いますが,インクルーシブ公園の整備にはガイドラインの作成が必要かと思いますが,その点はいかがでしょうか。 474: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 475: ◯ 環境部長(門井 淳君) 東京都では,インクルーシブ公園を都内に拡充していくことを目的といたしまして,令和3年4月に「だれもが遊べる児童遊具広場」整備ガイドラインを作成しております。今後,狛江市がインクルーシブ公園を整備するに当たりましては,このガイドラインに留意する必要があると考えております。 476: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 477: ◯ 17番(山田 幸子議員) それでは,狛江市におきましてインクルーシブ公園を整備するに当たり,どのような課題があるのでしょうか,お伺いします。 478: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 479: ◯ 環境部長(門井 淳君) インクルーシブ公園を整備するに当たっての課題でございますが,インクルーシブ遊具は,遊具自体が高額であることに加えまして,設置に当たり,公園入り口から遊具に至るまでの経路に段差を解消するなどのユニバーサルデザインを施すとともに,遊具を設置する場所やその周辺にクッション性の高いゴムチップ舗装を施す必要があり,遊具や整備範囲の選定,維持管理についてコストの適正化を図ること。  また,公園は地域と密接に結びついており,想定される利用者や周囲の住民の方々と整備前の段階から意見交換を行う場の設定など,整備に向けた体制を構築すること,さらに,あらゆる子供たちが互いに理解し,障がいの有無などにかかわらず一緒に遊ぶことの大切さを適切に整備計画に反映させることが課題であると認識しております。 480: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 481: ◯ 17番(山田 幸子議員) 様々な課題がありますけれども,とても大切なことですので,狛江市一人ではできないと思いますので,こういう関係の方に一番声を聞いていただくのが一番かなと思います。様々準備段階はあると思いますけれども,今御紹介させていただいたそういうふうに子供は遊びたいと,そういうお子様もいます。そういう人,みんなと一緒,仲間外れにしない,このインクルーシブの気持ちで進めていっていただきたいと思います。  それでは,市内には83か所の公園があります。身近な公園で地域の子供たちと一緒に遊ぶことができるようになれば,一番いいなと思います。例えばあいとぴあセンターに隣接をしております西河原公園にプレーパーク機能を持たせたように,西河原公園にインクルーシブの機能を持たせる公園の取組とか,そのようなことは考えられないのでしょうか,伺います。 482: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 483: ◯ 環境部長(門井 淳君) 令和2年3月に策定いたしました狛江市緑の基本計画では,身近な公園の機能再編やバリアフリー化を施策として掲げており,この施策を進めるに当たり,インクルーシブな視点を取り込んでいくことは必要と認識しているところでございます。  今後,インクルーシブな機能を持たせる公園を整備する際には,先行設置している自治体の状況を把握しつつ,子供たちの健やかな成長や誰もが交流できる場所として地域コミュニティーの形成を図る観点なども踏まえ,西河原公園という選択肢を含め,遊具の種類や設置する公園を検討していきたいと考えております。 484: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 485: ◯ 17番(山田 幸子議員) インクルーシブのまちを目指す,今日はたくさんインクルーシブという言葉をこの場でお話をさせていただきました。みんなが一緒,仲間外れにしないという意味です。しっかり狛江市もインクルーシブの心で,またいろいろなまちづくりを目指していただきたいと思います。  そして最後に,東京都補助が創設されておりますので,狛江市もしっかり今年度から取り組んでいただき,またインクルーシブ公園の実現を強く要望してまいりますので,お願いをいたします。  それでは,次,2問目に入りたいと思います。  コロナ禍における女性や子どもを取り巻く環境について。  深刻化するDV被害について。  警視庁は,令和3年2月4日に犯罪情勢を公表しました。これによりますと,警察に寄せられたDVの相談は,虐待の疑いで警察が児童相談所に通告した子供の数がともに過去最多となったというような報道がありました。  DVの相談件数は8万2,641件,前年比と比べて0.5%増加をしているということです。児童虐待の疑いに関しましても,18歳未満の子供10万6,960人,これも比べて8.9%増加したということでありました。通告の内容は,子供の目の前で家族に暴力を振るうなどの心理的虐待,そしてこれが7割を占めているというものです。続いて身体的虐待,育児放棄,性的虐待と続き,検挙の件数も2,131件で過去最多となっているとありました。これは2月2日の暫定の数でありますけれども,今の数はもう少し増えているのかと思います。  狛江市におきましても,令和2年3月に策定をいたしました狛江市男女共同参画の推進計画におきまして,配偶者からの暴力の防止と被害者支援を重点の目標に掲げ,取り組んでいる次第です。それを踏まえながら質問をしてまいります。  まず最初に,DV被害について狛江市の状況を教えてください。 486: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 487: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 狛江市におけますDVに関する相談件数でございますが,コロナ前の平成30年度が延べ42件,平成31年度が延べ30件,令和2年度が速報値で延べ33件となっております。 488: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 489: ◯ 17番(山田 幸子議員) 男女共同参画の推進計画にありますように,DV被害については認知度は大きく上がっている,内容を見たのですけれども,その一方で,市役所で相談をした割合が下がっている,こういうような調査内容がありました。  狛江市の現状を伺いますと,平成30年度以降は極端な増加は見られないように感じますが,相談をできずに我慢している方もいるのでしょうか。実際のところ,はっきり分からないところであります。しかし,この数があるように,深刻な悩みを抱えている方の現状は続いているということです。  NPO法人の全国女性シェルターネットの代表,北仲千里さんは,外出自粛などの影響でもともとDV被害に遭っていた人が加害者と一日中,家に一緒にいるケースが増えて,その結果,被害者が自分一人でほっとする時間が消え,つらい状況に陥ってしまっている。それに加えてコロナの影響でパートの女性たちが職を失い,経済的な理由から加害者と離れて住むことができない実態がある。また,失業や休業など,将来の不安から加害者が以前よりもいらいらしてしまう,ますます八つ当たりをされてしまうと話されています。このように被害者は逃げ場がない状態です。率直に伺いますが,被害に遭っている場合,どうすればいいのでしょうか,お伺いします。 490: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 491: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 今般のコロナ禍におきまして,ただいま議員から御紹介いただいたようなお話や報道などがあることについては,私どもとしても承知をしているところでございます。  家庭内でDVが発生した場合につきましては,国が所管・運営し,24時間のフリーダイヤルやメール・チャットなどで相談が可能なDV相談プラスや,東京都が運営する東京ウィメンズプラザ,東京都女性相談センターなどの支援機関,狛江市子ども政策課など,関係の行政機関に御相談いただければと思います。  また,この場合におきましても,もし自らの身の安全が確保できないような状況の場合は,すぐに最寄りの警察や交番にお申し出いただければと思います。 492: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 493: ◯ 17番(山田 幸子議員) 国は,昨年,相談窓口,DV相談プラスを開設をしました。これによりまして,今までどこにも相談できなかった人が支援につながったとの新聞の記事もありました。メールやチャットはその場で相談ができる大事なツールだと感じておりますので,さらに周知をしていただきたいところです。  被害に遭っている人は自信を失っています。これぐらいは我慢しなくてはいけないとか,正常な判断ができずに感覚が麻痺してしまっているということです。相談までそういう状態ですので,こぎ着けない方も多いと思います。加害者と2人だけの世界で我慢をしないこと,とにかく誰かとつながるということが一番大事だと思います。このような状態ある方に狛江市が働きかけていることは何でしょうか。 494: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 495: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 悩み事を気軽に相談していただくことができる窓口として設置しております女性のためのカウンセリングや関係機関の相談先の周知を行っており,また,市の附属機関である狛江市男女共同参画推進委員会において発行しております情報誌を市内施設への配架に加え,町会・自治会の回覧を通し,多くの方の目に情報が届くよう,周知に努めているところでございます。
     しかしながら,相談ができていない方がどれくらいいるかにつきましては把握できていないところであり,そういった方に対する働きかけは課題であると認識しております。 496: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 497: ◯ 17番(山田 幸子議員) 狛江市の男女共同参画推進計画の中に,平成31年度の調査によりますと,DVを受けた人のうち,誰にも相談しなかった人の割合は50.3%と半数を超えており,その理由は,「相談することのほどではないと思ったから」43.2%,「相談しても無駄だと思ったから」37%が上位を占めていることからも,被害が顕在化しにくい状況が見られ,情報の周知や啓発に努めていくとありました。リアルタイムの状況はすぐに分からないと思いますので,引き続き実態の把握に努めていただき,多くの方の目に情報が届くように働きかけをお願いしたいと思います。  6月1日の広報にも,女性のためのカウンセリングを夜間に実施しますということでこのように書いてありましたので,とてもよい試みかなというふうに思いました。  このようなものも市役所のトイレや飲食店に名刺ぐらいの大きさで,一人で抱え込まず,あなたの気持ちをお聞かせくださいと,こういうものがあります。ここをきちんと聞いておりませんでしたけれども,こういうものもたくさんの方に,結構自分で取ってすぐしまえるとてもちょうどいいサイズかなと思います。コンビニに置くとか,またATMに置くとか,皆さんが生活環境の中で利用しやすい場所の協力を得ながら,そういうところを利用しながら情報を届けてもいいのかなと思いますので,こちらのほうも要望させていただきたいと思います。  それでは質問です。国は昨年,特別定額給付金をDVの被害者の方が避難先の自治体でも受けられるようにしました。大きな救済措置だと私は思っています。当事者の方々は,本当に助かったのではないでしょうか。狛江市の状況はどうでしたでしょうか,お伺いをします。 498: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 499: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 昨年度に実施いたしました特別定額給付金は,原則として基準日の令和2年4月27日時点で住民登録のある市区町村から給付を受けるものでしたが,配偶者やその他親族からの暴力等により,住民登録している住所地から避難されている方とその同伴者につきましては,居住地の自治体に申し出ることで給付金の申請を行うことができるものとなっておりました。  狛江市におきましても,この申出があり,必要な要件を満たした方につきましては,御本人の希望に従い,給付を行っているということで私どもとしても承知をしているところでございます。 500: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 501: ◯ 17番(山田 幸子議員) 現在,新型コロナのワクチン接種が始まっております。こういう方たちも接種の対象になる方もいらっしゃると思うのですけれども,そのような方々へもう1度同じような取組をしていただけるのか,お伺いをします。 502: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 503: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 厚生労働省が作成いたしました新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引におきまして,新型コロナワクチンの接種対象者は,原則住民票所在地の市町村において接種を行うこととなっておりますが,やむを得ない事情があり,住民票所在地で接種を受けることができない場合には,住民票所在地以外で接種できることとされております。DVを受けている被害者の方については,ここに含まれているものと認識しております。 504: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 505: ◯ 17番(山田 幸子議員) 御答弁をいただきました。給付金のときは,狛江市のホームページでDVのそういう対象の方も受けられるようなことが周知をされておりました。今回,ワクチンの中ではそういうような具体的な内容はありません。ただ,今御答弁いただいたように,コロナ禍に含まれているということで,その方たちにもしっかり接種ができる権利がありますので,それを望んでいるところであります。しっかりそういう問合せがありましたら,丁寧な対応で接していただきたいと思います。  しかし,現実,クーポン券が手元にない,こういうこともあるかと思います。その対応について伺います。 506: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 507: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 接種クーポン券が手元にない場合は,まず,住民票所在地市町村にて接種クーポン券を再発行し,本人が指定する場所に送っていただくように依頼していただくとともに,接種を行う市町村に住所地外接種届を提出し,当該市町村から住所地外接種届済証の交付を受けていただきます。この再発行された接種クーポン券と届済証を持って接種を受けることができるようになるものでございます。 508: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 509: ◯ 17番(山田 幸子議員) 分かりました。  住民票は家族になっているけれども,一緒に住んでいない人たちをどうするのか,ここは課題だと思います。今後の大きな課題だと思いますが,被害を受けている方に必要な支援が行き渡るように,世帯単位で物事を処理する仕組みから個人単位で受け取っていく仕組みづくりも重要だと思いますが,その点はどのようにお考えでしょうか,伺います。 510: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 511: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 民法第752条の規定により,夫婦間には協力扶助義務が定められているため,同居夫婦の世帯認定の原則はあくまでも同一世帯であり,夫婦間の世帯分離は例外的な取扱いとしているところでございますが,ただいま御質問いただいているようなDV等による支援措置申出があるまたは申出の予定がある場合や,相談事実がある場合につきましては,この例外が適用され,夫婦間の世帯分離ができる制度となっております。  また,特にDVにより避難されている方につきましては,住民基本台帳事務におけるDV等支援措置を申し出て,住民票や戸籍の附票の写しの交付等の制限をかけることにより,新たな居住地で生活を始めるための環境が整えられるものとなります。  議員御指摘の点につきましては,特にDV被害者の立場に立ったときには,お気持ちも含めて十分に理解できるところですが,その一方で,我が国におきましては,世帯を単位として運用されることを前提に構築されている社会制度も数多く存在していることから,まずは国において議論されるべき課題であると認識しております。 512: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 513: ◯ 17番(山田 幸子議員) 分かりました。DV被害者の申出によりまして,夫婦間の世帯分離ができるという制度があるということも確認をいたしました。ここで話していればそういう内容は分かりますけれども,実際に被害を受けている方はこういうことがあるということが分からず,耐えて頑張ってしまっているという実態もあるかと思いますので,しっかり取組をしていただきたいと思います。  確かにこのような議論は国でされるべきだと思います。そのためにマイナンバーカードの普及も始まっておりますので,またこういうことがそういう方たちの支援につながるのかなと思いますので,しっかり取組をしていただきたいと思います。  それでは,児童虐待について質問を移らせていただきます。  児童虐待が増加傾向にあると言われています。令和2年7月31日に開催をされました狛江市子ども・子育て会議の会議録を読ませていただきましたが,その中に虐待の件数が約3倍になった,ほかの自治体と比較しても狛江市は増加率が高いと御意見がありました。この状況を含め,狛江市の状況についてお伺いします。 514: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 515: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 養育困難者を含む令和2年度の児童虐待受理件数は178件で,平成31年度の受理件数は133件でしたので,最終的には前年比で約3割強の増加となりました。  昨年の1回目の緊急事態宣言明けの7月から9月までの虐待受理件数は,昨年比の約3倍と非常に大きくなっており,これはコロナ禍における生活環境の変化の影響が強く出たためと考えております。中でも家族間の喧嘩,特に夫婦が子供の目の前で暴言や暴力を振るう面前DVが非常に増えているところでございます。 516: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 517: ◯ 17番(山田 幸子議員) 面前DV,子供にとっては親がいつ何のきっかけで感情を爆発させるんだろうとか,ぴりぴりしていつも不安を抱えている状態です。心の発達にも大きな影響があります。増えてきていること,本当に心配をしております。  それでは,虐待の背景ですけれども,どのように捉えていますでしょうか,お伺いをします。 518: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 519: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 虐待の背景でございますが,新型コロナウイルス感染症の拡大により,家庭を取り巻く環境が大きく変化したことが要因と考えております。新型コロナウイルスへの感染不安や生活不安を抱える中,外出制限や在宅勤務などにより,家庭内で親や子,夫や妻が適切な距離を保つことが難しくなったストレスにより虐待が増えたものと考えております。 520: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 521: ◯ 17番(山田 幸子議員) それに対し,どのような支援や対策を図ってきたのでしょうか,お伺いします。 522: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 523: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 虐待に対しましては,2つの側面で対応しております。  1つ目は,虐待の早期発見,早期対応でございます。虐待を早期に見つけ,早期に対応することで虐待が繰り返されたり,事態が悪化することを防ぐことができます。そのためには,保育園や学校といった子供にとって身近な機関や警察,児童相談所といった万が一の際に子供の即時保護を管轄する機関との連携強化が重要となります。  昨年度は,児童虐待防止のネットワークを強化するため,子ども家庭支援ネットワーク会議,こちらを1回,実務担当者会議を2回実施し,改めて早期通報のお願いや虐待予防のための情報交換などを行いました。  また,月に1回,市の子供関連部署と児童相談所の職員が集まり,要保護児童の近況を情報交換したり,対応方法について協議を行う定例ケース検討会議を行っております。  そのほか,近隣住民による見守り体制を強化するため,児童虐待防止月間に市役所2階ロビーで児童虐待防止のパネル展示,パンフレット及び啓発グッズの配布を行いました。  2つ目は,当事者を含む家族支援でございます。子ども家庭支援センターでは,総合相談やひろば相談におきまして子供の育ちや家庭内のあらゆる悩みに対し傾聴し,相談者に寄り添った助言を行うことにより家庭内の閉塞感を和らげたり,一部制限を設けておりますが,子育て広場を開放し,保護者同士の交流や育児ストレスを回避できる場の提供を行っております。  そのほか市内の小・中学校に通う全児童・生徒に対し,家族からの虐待などの相談ができる相談先が記載されているSOSカードを配布いたしました。 524: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 525: ◯ 17番(山田 幸子議員) 2つの側面できめ細やかに対応していただいているということです。でも,虐待があるという事実で本当に小さい胸の中にいっぱい悲しい思いを詰まらせている子,本当にそれをなかなか言葉に出せない,そういうつらい状況だと思います。本当に1人でも2人でも救ってあげたいという気持ちがあります。虐待をしている方は,その出来事を隠そうとする傾向性にあるのではないかなと私は思います。虐待の通報は国民の義務になっていますので,この点,分からない方も多いかと思います。何かを感じたら誤報でも構わないというような情報もありますので,何でもいいから情報を上げていただきたいとあります。しっかり狛江市も市民の皆様に意識啓発をしてもいいのかなと思いますので,取組のほう,よろしくお願いいたします。  それでは虐待ですけれども,見えてきた課題はあるのでしょうか。また,その課題に対してどのように取り組まれているのかお伺いをします。 526: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 527: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 課題でございますが,例えばコロナ禍で増えている面前DVにつきましては,虐待の事実を把握後,虐待対策ワーカーが保護者と面接をし,面前DVが子供の脳や心の発達に悪影響を与えることなどを説明した上で,再び子供の目の前で喧嘩をしないよう厳重注意をしているところですが,面前DVが虐待に当たることはあまり知られておりません。  そのため,昨年度作成した虐待防止を呼びかけるチラシには,面前DVが心理的虐待に当たることを表記し,市内の小・中学校に通う全児童・生徒に配布をしたところでございます。児童虐待を防ぐには,虐待の正しい理解が必要と考えております。  今後も虐待に関する情報を発信し,理解を促してまいりたいと考えております。 528: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 529: ◯ 17番(山田 幸子議員) 虐待を起こさせないためには,子供と親は別な人格なんだ,そして別な人間というふうに意識をずらさないことが,子供の人権を尊重させていく本当の取組だと私は思います。  東京都は,令和3年4月1日より東京都こども基本条例を施行いたしました。目的と内容についてお伺いします。 530: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 531: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 東京都こども基本条例は,子供を社会の宝と位置づけ,子供に対するあらゆる差別の禁止,最善の利益の確保,生命・生存・発達への権利及び子供の意見の尊重を一般原則としているものと伺っております。  また,子供の目線に立った施策を率先して推進すること,子供の安心・安全の確保,遊び場・居場所づくり,学び・成長への支援,子育て家庭と子供に寄り添った多面的支援など,東京都が取り組む施策の基本とする事項が定められているものとなっております。 532: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 533: ◯ 17番(山田 幸子議員) 東京都こども基本条例,これは子どもの権利条約の理念に基づくもので,都議会公明党が子供に関する取組を絶対に政争の具にしてはいけないということで,原案の作成から一貫してリードしてまいりました。おかげさまで全会一致で可決をされたものであります。これによりまして,子供の権利を保障するための諸制度や展開につながっていくものと捉えています。  東京都こども基本条例,市民への皆様に周知は図られているのでしょうか,お伺いをします。 534: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 535: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 東京都こども基本条例につきましては,東京都が制定し,本年4月から施行されたことは各種報道等により承知しておりますが,直接都から私どもに特段の通知等は送られてきておりません。  この東京都こども基本条例につきましては,今後,東京都におきまして,都民に対して周知を行っていくものと承知しておりますが,私どもに対しまして,都から周知に関する依頼等がございましたら,その都度必要な協力を行ってまいりたいと考えております。 536: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 537: ◯ 17番(山田 幸子議員) 分かりました。東京都こども基本条例は施行されていますので,私たちも意識を強くしていきたいと思います。  子供は社会の宝,かけがえのない存在です。第4条に,こどもの権利条約を踏まえ,こどもの生きる権利,育つ権利,守られる権利及び参加する権利をはじめとした,こどもの権利を尊重し,擁護するための施策を推進するものと子供の権利が明記をされております。私は,子供の人権を一番に思っております。  令和元年の第4回定例会では,お母さんが赤ちゃんを産まれてくる前から成長の記録をつけている母子手帳に,子どもの権利条約,大きく4つ掲載してほしいと要望させていただいております。いろいろなことがありますけれども,これを受けまして,狛江市も充実した施策を図っていく必要があると考えますが,いかがでしょうか。 538: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 539: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 昨今のスマートフォンの普及や子供たちへのSNSの浸透,共働き世帯の増加,核家族化の進展と地域の養育力の低下など,子供を取り巻く社会的な状況に鑑みて子供たちを様々なリスクから守るという観点からも,子供の権利につきましては,市といたしましても重要な事柄であると認識しております。  そのため,昨年3月に市で策定いたしました子ども・若者応援プランにおいても,重点施策の関連事業として児童虐待の予防・防止のほか,子どもの相談・カウンセリング事業の推進,専門性のある多様な相談体制の充実,日本が1994年に批准した子どもの権利条約の普及啓発,保育園での子供の権利を尊重・擁護した保育方針に基づく保育,学校における教員向け人権教育研修や人権教育指導資料の作成などを位置づけておりますので,今後もこれらの取組を着実に進めることで,狛江市における子供の権利の尊重とその推進を図ってまいりたいと考えております。 540: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 541: ◯ 17番(山田 幸子議員) 狛江市は,令和3年の新規事業としまして,地域課題解決型子ども議会を始めます。直接施策につながるわけではありませんが,子供たちの意見,考え方を参考にして積極的に取り組んでいただきたいと思います。  それでは,マスク着用について伺いたいと思います。  子供の視点から訴えるものがあります。マスクについて,子供の人権は守られているのでしょうか。マスク着用に関しましては,個々の考え方がありますので,一概には言えません。心配されている保護者の方,また,子供の声,いろいろな声が寄せられていますので,ここでお話をさせていただきたいと思います。  体育授業でも着用しなければいけない学校,この場合は体調が悪くなったらマスクを外して休憩をする,そして着用しなくてもよい学校がある。なぜ学校によって対応が違うんだろうか。また,ほかの授業や休み時間で遊んでいるとき,苦しいなとか外したいなとか取りたい気分になる。だけれども,周りを気にして本当は取りたいけれども取れない。もしかしたら外したらいじめの対象になっちゃうのかなというように悩んでいるお子さんがいます。このように感じているお子さんがたくさんいるということでお声が多数寄せられていますが,この状況をどのよう受け止めていますでしょうか。  また,その矢先に5月27日に大阪府の小学校で,2月,体育の授業で持久走をした当時5年生の男の子が死亡していたニュースが報道されました。これにより,学校の対応が変わってきた,このようなお声もあります。マスク着用の考え方について,また,報道によりまして変更した内容などはあるのでしょうか,併せてお伺いをします。 542: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 543: ◯ 教育部長(上田 智弘君) まず,マスク着用につきましては,保護者の皆様の御理解と御協力をいただきながら,その徹底に努めているところでございます。  その上で,昨年度から熱中症対策への配慮として,体育の授業など運動中におけるマスクの着用については,ソーシャルディスタンスを十分に取ることで必要がないこと,また,同時に水分補給に十分配慮することを学校と共有しております。このことについては,昨年度,学校医の先生からも十分留意するよう御意見をいただき,先生自ら動画を作成し,提供していただいたり,啓発チラシを作っていただいたりし,学校への啓発を行ってございます。  6月に入りまして気温や湿度が高くなっており,学校では,子供たちに対して息苦しくなったり,暑くてつらくなったりした際や体育の授業,皮膚の過敏等によりやむを得ずマスクを着用することができない場合は,マスクを外すよう指導のほうをしております。  また,マスクを外したときは例えば周りの友達との会話を控えたり,相手との距離を保ったりするなど,具体的に工夫した行動例を示しているところではありますが,周りの友達を気にするあまり,暑かったり息苦しくなったときでもマスクを外すことに抵抗を感じてしまう子供たちがいるので,適切な対応してほしいといった保護者からの御意見を教育委員会でも把握しており,校長会において,改めて適切なマスクの着脱につきまして指導を行ったところでございます。  また,文科省から運動中におけるマスクの着用に関する留意点について通知のほうが来ておりますので,改めて学校へ通知し,注意喚起を促したところでございます。 544: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 545: ◯ 17番(山田 幸子議員) 講習会において,改めて指導していただいたということですので,今後,学校での対応のばらつきはなくなったものと解釈をします。  その中で,合唱に関しては不織布のマスクを着用し,行うようになっているとありますが,症状が出てからの対応だと思いますので,こちらも十分に注意を払っていただきたいと思います。小さいお子様は判断能力がまだ確立できていない,こういう方も多いかと思います。先生方も本当に大変かと思いますけれども,細かく気を配っていただきたいことをお願いしておきます。  次の質問に入ります。子どもの自転車安全対策について。  交通安全の取組であります。市内の保有台数とかいろいろお調べをしていただきました。ありがとうございました。狛江市におきましては,令和元年には約9万4,710台,そして子供車と幼児車を合わせた比率でございますけれども9%ということで,狛江市の状況ではどのぐらいの数があるのかなということをお聞きしましたところ,約8,524台とありました。これは子供車と幼児車ですので,今はストライダーとかいろいろな乗り物があります。その中にストライダーというのは幼児車に含まれるのか,また,分類や扱いについてお伺いをします。 546: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 547: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) ストライダーにつきましては,道路交通法上,軽車両ではなく遊具に該当するものでございます。 548: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 549: ◯ 17番(山田 幸子議員) ストライダーにはブレーキがありません。これは2歳から3歳の子がブレーキを握る握力がないということで,直感的動作ができないために役に立たないそうです。そのため,人にぶつかったり障害物にぶつかったりとか危険性をはらんでいます。ただ,大抵の保護者の方は乗り方を知っておりますけれども,最近はブレーキがついているということもありますので,週末になると歩道を走行している幼児が見られるということがありますので,しっかりまた交通安全対策についても配慮していただきたいと思います。  そのほかいろいろ自転車の乗り方についての走行について規則があるわけですけれども,1つお伺いをしたいと思います。自転車は,車道が原則,歩道は例外となっている,ここ1点あるのですけれども,普通の自転車が歩道を通行できる場合についてお伺いをします。 550: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 551: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 自転車は車両として歩車道が分離されている道路においては,車道を通行することが大原則ですが,道路交通法第63条の4,自転車が歩道を通行できるという条件がございます。  1つ目は,道路標識や道路標示によって歩道を通行されるとされているとき,2つ目は,13歳未満の子供や70歳以上の高齢者,身体の不自由な人が普通自転車を運転しているとき,3つ目は,車道または交通の状況に照らして,通行の安全を確保するために,普通自転車が歩道を通行することがやむを得ないと認められたときと定められているところでございます。 552: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。
    553: ◯ 17番(山田 幸子議員) このルールに照らし合わせて,みんなが安全な走行を心がけていきたいと思います。  子供の目線ということで,歩道を子供はほとんど通ります。子供は視野が狭くて大人と比べると横の方向の視野は成人が150度見えているのに対しまして,6歳の子供では90度しか見えていない,また,縦の方向の視野は成人が120度,6歳の子供は70度しか見えないというデータがあります。事故を起こす要因の一つと思いますが,事故を起こす要因とまた自転車の事故の特徴についてお伺いをします。 554: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 555: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 子供の自転車事故の原因で最も多いのが,出会い頭の衝突と右左折時の衝突で,特徴としましては,大半の事故は交差点で起こっているものでございます。 556: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 17番山田議員。 557: ◯ 17番(山田 幸子議員) 子供はいろいろな事故の特徴をはらんでおります。しっかりこういうことも大人もルールが分かっていなかったり,子供もルールが分かっていないことがたくさんあります。しかし,こまえ安心安全情報メールを活用しまして,しっかり交通安全対策を訴えてまいりたいと思いますので,お願いします。 558: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 時間です。  お諮りいたします。  以上で一般質問を打切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 559: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって,日程第1,一般質問を打ち切ります。  以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。  委員会審査及び議事の都合により,明5日から15日までの11日間休会したいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 560: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって,明5日から15日までの11日間は休会することに決しました。  なお,次回の本会議は6月16日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。     午後 4時05分 散会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...