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令和3年第2回定例会(第8号) 本文 開催日: 2021-05-31
令和3年第2回定例会(第8号) 名簿 開催日: 2021-05-31

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    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2021-05-31 令和3年第2回定例会(第8号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 643 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言の表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 2 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 3 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 4 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 5 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 6 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 7 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 8 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 9 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 10 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 11 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 12 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 13 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 14 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 15 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 16 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 17 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 18 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 19 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 20 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 21 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 22 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 23 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 24 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 25 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 26 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 27 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 28 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 29 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 30 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 31 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 32 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 33 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 34 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 35 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 36 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 37 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 38 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 39 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 40 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 41 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 42 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 43 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 44 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 45 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 46 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 47 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 48 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 49 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 50 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 51 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 52 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 53 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 54 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 55 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 56 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 57 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 58 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 59 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 60 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 61 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 62 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 63 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 64 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 65 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 66 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 67 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 68 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 69 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 70 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 71 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 72 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 73 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 74 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 75 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 76 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 77 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 78 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 79 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 80 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 81 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 82 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 83 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 84 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 85 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 86 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 87 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 88 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 89 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 90 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 91 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 92 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 93 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 94 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 95 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 96 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 97 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 98 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 99 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 100 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 101 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 102 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 103 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 104 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 105 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 106 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 107 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 108 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 109 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 110 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 111 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 112 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 113 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 114 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 115 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 116 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 117 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 118 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 119 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 120 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 121 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 122 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 123 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 124 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 125 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 126 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 127 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 128 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 129 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 130 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 131 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 132 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 133 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 134 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 135 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 136 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 137 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 138 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 139 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 140 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 141 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 142 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 143 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 144 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 145 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 146 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 147 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 148 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 149 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 150 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 151 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 152 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 153 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 154 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 155 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 156 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 157 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 158 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 159 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 160 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 161 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 162 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 163 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 164 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 165 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 166 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 167 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 168 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 169 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 170 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 171 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 172 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 173 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 174 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 175 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 176 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 177 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 178 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 179 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 180 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 181 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 182 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 183 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 184 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 185 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 186 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 187 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 188 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 189 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 190 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 191 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 192 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 193 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 194 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 195 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 196 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 197 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 198 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 199 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 200 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 201 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 202 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 203 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 204 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 205 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 206 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 207 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 208 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 209 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 210 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 211 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 212 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 213 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 214 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 215 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 216 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 217 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 218 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 219 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 220 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 221 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 222 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 223 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 224 : ◯ 教育長(柏原 聖子君) 選択 225 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 226 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 227 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 228 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 229 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 230 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 231 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 232 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 233 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 234 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 235 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 236 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 237 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 238 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 239 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 240 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 241 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 242 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 243 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 244 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 245 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 246 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 247 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 248 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 249 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 250 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 251 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 252 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 253 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 254 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 255 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 256 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 257 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 258 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 259 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 260 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 261 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 262 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 263 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 264 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 265 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 266 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 267 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 268 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 269 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 270 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 271 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 272 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 273 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 274 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 275 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 276 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 277 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 278 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 279 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 280 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 281 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 282 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 283 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 284 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 285 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 286 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 287 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 288 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 289 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 290 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 291 : ◯ 教育長(柏原 聖子君) 選択 292 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 293 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 294 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 295 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 296 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 297 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 298 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 299 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 300 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 301 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 302 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 303 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 304 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 305 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 306 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 307 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 308 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 309 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 310 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 311 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 312 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 313 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 314 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 315 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 316 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 317 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 318 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 319 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 320 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 321 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 322 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 323 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 324 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 325 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 326 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 327 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 328 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 329 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 330 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 331 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 332 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 333 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 334 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 335 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 336 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 337 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 338 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 339 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 340 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 341 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 342 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 343 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 344 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 345 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 346 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 347 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 348 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 349 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 350 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 351 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 352 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 353 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 354 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 355 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 356 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 357 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 358 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 359 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 360 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 361 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 362 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 363 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 364 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 365 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 366 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 367 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 368 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 369 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 370 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 371 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 372 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 373 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 374 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 375 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 376 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 377 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 378 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 379 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 380 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 381 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 382 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 383 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 384 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 385 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 386 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 387 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 388 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 389 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 390 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 391 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 392 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 393 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 394 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 395 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 396 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 397 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 398 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 399 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 400 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 401 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 402 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 403 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 404 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 405 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 406 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 407 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 408 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 409 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 410 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 411 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 412 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 413 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 414 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 415 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 416 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 417 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 418 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 419 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 420 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 421 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 422 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 423 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 424 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 425 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 426 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 427 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 428 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 429 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 430 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 431 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 432 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 433 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 434 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 435 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 436 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 437 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 438 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 439 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 440 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 441 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 442 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 443 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 444 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 445 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 446 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 447 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 448 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 449 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 450 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 451 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 452 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 453 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 454 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 455 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 456 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 457 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 458 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 459 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 460 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 461 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 462 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 463 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 464 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 465 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 466 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 467 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 468 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 469 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 470 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 471 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 472 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 473 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 474 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 475 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 476 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 477 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 478 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 479 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 480 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 481 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 482 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 483 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 484 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 485 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 486 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 487 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 488 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 489 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 490 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 491 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 492 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 493 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 494 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 495 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 496 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 497 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 498 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 499 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 500 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 501 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 502 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 503 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 504 : ◯ 教育長(柏原 聖子君) 選択 505 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 506 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 507 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 508 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 509 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 510 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 511 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 512 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 513 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 514 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 515 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 516 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 517 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 518 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 519 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 520 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 521 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 522 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 523 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 524 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 525 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 526 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 527 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 528 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 529 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 530 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 531 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 532 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 533 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 534 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 535 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 536 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 537 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 538 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 539 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 540 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 541 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 542 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 543 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 544 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 545 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 546 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 547 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 548 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 549 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 550 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 551 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 552 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 553 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 554 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 555 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 556 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 557 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 558 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 559 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 560 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 561 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 562 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 563 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 564 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 565 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 566 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 567 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 568 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 569 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 570 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 571 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 572 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 573 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 574 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 575 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 576 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 577 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 578 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 579 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 580 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 581 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 582 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 583 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 584 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 585 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 586 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 587 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 588 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 589 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 590 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 591 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 592 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 593 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 594 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 595 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 596 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 597 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 598 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 599 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 600 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 601 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 602 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 603 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 604 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 605 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 606 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 607 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 608 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 609 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 610 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 611 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 612 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 613 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 614 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 615 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 616 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 617 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 618 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 619 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 620 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 621 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 622 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 623 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 624 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 625 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 626 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 627 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 628 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 629 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 630 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 631 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 632 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 633 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 634 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 635 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 636 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 637 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 638 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 639 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 640 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 641 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 642 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 643 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 日程第1 一般質問を行います。  質問通告の順序により質問を許します。6番加藤功一議員。 3: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 一般質問通告に基づきまして,2問質問させていただきます。  1問目は,狛江市における施設の集約化・共同利用についてです。  主に学校施設・プールの集約化・広域連携・共同利用の話になります。  昨年3月に発行された狛江市公共施設整備計画の中で,財政見通しが示されています。これによると,令和2年度以降の10年間では,団塊の世代が後期高齢者となり,医療や介護などの社会保障費の増大が懸念されております。また,その後においても高齢者数が更に増加するとともに,現役世代の減少により,持続可能な社会保障制度に向けて新たな局面を迎えることになります。これらを踏まえた市の財政見通しについて,現行制度では市税の減収に対して一定の一般財源は確保されるところです。しかしながら,増大する社会保障費の財源を今後も安定的に確保することは大変厳しくなると見込まれます。また,児童生徒の急増期に一斉に建築された学校施設の老朽化が進むことで,集中的に改修・建替の時期を迎えることにより大規模な財政負担が見込まれます。と述べられています。  今後,狛江市が持続的な行政運営をしていくためには,限られた財源の中で増え続ける社会保障費の財源をどうやって確保するかが重要だと思います。そこで,将来的には住民にとって必要な行政サービスを維持し,公共施設を可能なところから集約して全体の管理コストを下げていくことが必要だと考えます。  公共施設集約化のコスト削減の効果として,給食調理から考えていきたいと思います。  狛江市中学校給食センター新設整備では,自校方式での整備は検討していなかったと伺っていますが,仮に自校方式で整備されていたと仮定した場合の差を考えてみたいと思います。運営コストの削減効果はおよそどのくらいと想定されるのかお伺いします。 4: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 5: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 運営コストに関しましては,整備する給食室の規模や食数などにより変わってきますので,一概に比較はできないところでございますが,現在自校方式で行っております小学校の給食調理委託料を基に答弁させていただきます。  小学校全体の給食調理委託料の合計は1億6,948万5,731円となっており,1校当たりに換算すると2,824万7,622円となります。これの4校分ですと1億1,299万488円となり,中学校の給食調理委託料9,252万8,700円と比較すると,単純な比較でございますが,委託料のみですと約2,000万円の差となります。  施設整備のことは考慮しておりませんので,あくまで単純な比較であることを申し添えます。 6: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 7: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 単純な比較ですが,恐らく管理運営コストは下がるのだと思います。  次に,学校のプールについて考えてみたいと思います。
     水泳授業について質問いたします。  学習指導要領は,各学校が各教科で教える内容を,学校教育法施行規則の規定を根拠に文部科学大臣が定めたものですが,体育の時間数については学年により90から105時間と明記されているだけで,水泳授業の時間数は明記されていません。  学校教育における水泳授業については,小・中学校学習指導要領ではどのように規定されているのか確認させてください。また東京都教育委員会では,水泳授業についてどのように規定しているのかお伺いします。 8: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 9: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学習指導要領において水泳指導に係る内容は,小学校1・2年生については水遊び,3年生以上は水泳運動,中学校では水泳と,段階を踏んで指導を行うようになってございます。また,安全に関する事項は全ての学年で指導することとなっております。  水泳指導を実施する時間数については,学習指導要領に明記されてはございませんが,指導計画の作成と内容の取扱いで「一部の領域の指導に偏ることのないよう授業時間数を配当すること」と示されているため,各校の実態に応じて指導内容とのバランスを考慮して年間指導計画を作成しております。  東京都では毎年「安全な水泳指導のための講習会」を行っており,水泳指導中の事故防止に向けた各校での安全配慮の徹底が行われてございます。 10: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 11: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 小・中学校プールの年間稼働日数及びプールの年間維持コストについて,分かる範囲で教えてください。また,市内で単独プールを持つ小・中学校のそれぞれの占有する施設面積について教えてください。また,市民プールについても同様にお願いいたします。 12: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 13: ◯ 教育部長(上田 智弘君) まず,小・中学校プールに関する御質問ですが,令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響によりプール指導を実施しなかったことから,全て平成31年度の実績で答弁させていただきます。  初めに,年間稼働日数でございますが,授業及び教育課程外の夏季水泳指導,また中学校については部活動で使用した日数も含めまして,小学校は平均して約29日,中学校は平均して約27日となっており,全小・中学校合わせますと年間で約280日の稼働実績となっております。  次に,年間維持コストでございますが,水道代やプール清掃,水質検査の委託料などの算出可能な範囲で答弁させていただきます。  まず,水道代についてですが,プールのみの使用料が分かる市内の4つの小学校及び4つの中学校合計で930万4,229円となっており,平均すると,小学校1校当たり126万2,633円,中学校1校当たり106万3,424円となっております。このほかプール清掃の委託料として年間1校当たり約6万6,000円,プールの浄化装置の保守点検委託料として,年間1校当たり約4万2,000円,水質検査の委託料として,年間1校当たり約6万6,000円を支出しております。  なお,これらに加え,定期的な修繕やメンテナンスなどの別途必要な経費もございます。  続きまして,小・中学校の更衣室などを含むプールの面積でございますが,狛江第一小学校は校舎の屋上で1,085平米,狛江第三小学校は761平米,狛江第五小学校は602平米,狛江第六小学校は678平米,和泉小学校は570平米,緑野小学校は700平米,狛江第一中学校は743平米,狛江第二中学校は体育館屋上で1,069平米,狛江第三中学校は810平米,狛江第四中学校は831平米となっております。  最後に,市民プールにつきましては,同じく平成31年度の実績で答弁いたしますと,年間稼働日数は52日,年間維持・管理費のほうですけれども2,105万5,898円となってございます。また面積は,更衣室なども含めまして2,804平米でございます。 14: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 15: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 仮に屋内プールを建設した場合の建設費用,維持コスト,保守点検等を除く年間にプールを使える日数はおよそどのくらいかお伺いします。 16: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 17: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 屋内プールを建設した場合の費用でございますが,大阪府箕面市が令和元年6月に作成いたしました「温水プール整備検討業務報告書」に示された,他自治体の整備事例を基にした平均整備単価1平方メートル当たり53万5,000円を用いて算出した場合で答弁させていただきます。  学校につきましては,建築基準法上の規制等もございますが,建設できると仮定した場合,小学校の平均面積732平米に対し1校当たり約3億9,000万円,中学校の平均面積863平米に対し1校当たり約4億6,000万円となります。  また,市民プールにつきましても,建築基準法上の規制等から現施設での建設は難しいところでございますが,仮に同等の面積の屋内プールを建設した場合には約15億円でございます。  また,屋内プールの年間稼働日数につきましては,指定管理者に確認したところ,清掃,点検等の日程を除きまして,一般的に年間約350日程度稼働できるとのことでございます。 18: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 19: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 通年型プールを整備することにより学校プールを集約化し,プールの共同利用で水泳授業を行っている自治体が増えています。  例えば愛知県常滑市では多角的な検討により,学校プールを中学校プールは計画的に改修し維持・存続し,小学校プールは順次廃止し,令和6年度には全廃して,市営温水プールまたは中学校プールに集約する方針を決定しました。全校保有し更新する場合と市営プールを活用した集約化する場合との比較では,40年間で10億円の削減になるそうです。  茨城県鹿嶋市では,周辺の5つの市立小・中学校のプールがそれぞれ築40年以上経過しており老朽化していることから,2019年に1か所に集約して屋内温水プール「いきいきゆめプール」を整備し,同プールでの水泳授業は夏休みを除き5月から11月末の午前中に行われ,その他の時間は市民プールとして開放しています。  神奈川県海老名市では,市立小・中学校の19のプールを全廃して,市内4か所の屋内温水プールで授業をしています。  また,都内でも葛飾区が昨年12月に学校の水泳指導について,天候や気温に左右されずに1年の中で計画的に実施できるようにすることなどを目的に,「今後の水泳指導の実施方法に関する方針」を作りました。この方針では,新しく学校改築をする小学校では,総合スポーツセンターや民間事業者の屋内温水プールを利用して水泳指導を実施し,学校にプールは設置しないこととし,中学校については,改築時の各学校の状況を踏まえて対応する。屋内温水プールを活用することで,子供たちの水泳指導を計画的に実施するとともに補助のインストラクターも入り,子供たちの泳力に合わせた水泳指導を行うという内容です。  多摩地域でも日野市において,本年度より小学校1校,中学校1校での学校プールの共同利用が始まりました。  狛江市の学校プールは,全小・中学校合わせて年間で約280日の稼働実績となっており,屋内プールの年間稼働日数は年間約350日稼働可能ということなので,狛江市では1つか余裕を持たせても2つの通年使用可能プールを整備することによって水泳授業を賄え,各校それぞれにあるプールを廃止し,市民プールなどに集約できると思います。屋内なので天候に左右されず,熱中症の心配もありません。ざっくりと屋内市民プールだけに集約して建設すると大体15億円,小・中学校に1個ずつ屋内プールを造るとするとおおよそ8億5,000万円かかるとのことですが,将来に向けては検討・研究すべき課題と考えますが,市の見解をお伺いします。 20: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 21: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 先ほど総務部長より答弁させていただきましたが,通年型プールの建設につきましては多額の建設費用がかかり,さらに多額のランニングコストがかかることが容易に想像できます。  また,議員の御提案のとおり,仮に学校プールを集約すると,建設費やランニングコストのほかに児童・生徒の移動時間の問題や移動手段の確保,授業時間の調整など様々な課題がございます。そのため,将来的な視点では調査・研究の必要性はあると思いますが,現時点での実施は困難であるというふうに考えております。 22: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 23: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 例えば通年型プールのある世田谷区の梅ヶ丘中学校や太子堂中学校のプールでは,水泳授業に使用していない時間を一般に有料で貸し出しています。これによって維持費も多少回収されると思います。  狛江市の場合は現在,市民プールは例年夏季しか運営していませんが,学校プールを通年型プールに集約することによって,授業がない時間を一般に貸し出すことも考えられます。市民の健康維持,スポーツ振興の面からも,将来通年型プールを整備していただくことの調査・研究をいただきたいと思いますが,市の見解をお伺いします。 24: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 25: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校プールを通年型プールに集約することにつきましては,先ほど答弁させていただいたとおりでございます。  なお,一方で市民の健康維持ということでは,今年度も施設整備のため開放予定のほうはございませんが,当時の市民の皆様の要望にお応えし,市民プールのある地域から距離的に離れ小田急線の南側に位置する狛江第二中学校の学校プールを,平成24年から夏季休業中の一定期間,市民開放した実績がございます。 26: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 27: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 狛江市のプールの使用は,小学校が平均して約29日,中学校平均して約27日となっていると御答弁がありました。6月から9月までの屋外での水泳授業可能な期間と稼働日数を考えれば,2校で1つのプールを共同利用することは,現状でも可能と思われますので,御検討いただきたいと思います。  さきの答弁から,狛江市の通年型プールの建設については多額の建設費用がかかり,多額のランニングコストがかかるということで,現時点では実施は困難ということです。いっそのこと将来的には,学校プールを全廃して水泳授業を外部委託することが考えられます。  特に小学校では体育の専任教員がいないため,命に関わる事故のおそれがある水泳指導は教員の負担が大きいとされています。そこで,インストラクターが多く安全確保を十分に行うことができるスポーツクラブやスイミングスクールでインストラクターの協力で指導を行うなど,維持費削減だけではなく生徒の安全確保の面から水泳授業をルネサンスやコナミスポーツなどのスポーツクラブやスイミングスクール等に外部委託する千葉県佐倉市や埼玉県志木市など委託事業を行う自治体が増えてきています。  多摩地域におきもしても,本年度より多摩市は3小学校のプールの授業を,市立温水プールのアクアブルー多摩や民間施設2か所で行い,試行が軌道に乗れば,市立全17小学校に広げることを検討し,学校のプールは維持経費がかかることから,最終的には廃止も視野に入れているとのことです。  日野市も本年度から学校プール改革事業として,4小学校で民間プールを活用し外部委託し,清瀬市でも,市立第四小学校で今年度から,学校のプールではなくセントラルウェルネスクラブ清瀬のプールを使用して水泳授業を行っています。  おおむね水泳授業の外部委託について,委託費はどのくらいかかるのかお伺いいたします。また,将来に向けて水泳授業の委託について検討・研究いただきたいと思いますが,市の見解をお伺いします。 28: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 29: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 水泳指導は,子供たちの泳ぐ力の向上やその練習方法の体得はもちろん,水の危険から自分の身を守る力を培う運動であるという観点も重要でございます。そうしたことから,まず,教員が主体となって子供たちの実態に即した指導を行うことが大切であると考えております。  一方で,教育活動の充実を図るために,外部人材などを積極的に活用していくことも求められており,教員と民間の指導者との連携につきましては,その実施形態を工夫・開発していくことも必要となります。委託費につきましては,自治体規模,実施方法によって大きく変動するため一概にお示しすることはできませんが,将来的な視点として,先行事例なども参考にしながら研究してまいりたいと考えております。 30: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 31: ◯ 6 番(加藤 功一議員) こまで挙げた例から近年,学校プールを集約・廃止して,複数の学校でプールを共同利用したり,市営プールで授業をしたり,水泳指導を民間スイミングスクール等に委託して行う自治体が増えていますが,先行事例から,集約化によるメリットや浮かび上がった課題についてお伺いします。 32: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 33: ◯ 教育部長(上田 智弘君) プール施設等の集約化による予算軽減や水泳指導を民間スイミングスクールなどに委託することによる,より専門的な指導をはじめ教員の負担軽減などを図られるのではないかと考えております。その上で,プール施設の集約といった水泳指導を実施するための拠点的な施設の活用につきましては,学習指導要領改訂に伴う,各学校において取り組まなければならない教育活動が山積している折,拠点的な施設への往復に費やされる時間などにより活動が十分に確保できない可能性がございます。  また,民間スイミングスクールなどへの委託につきましては,先ほど申し上げましたとおり,子供たちの健康状態や泳力などをはじめとした実態をどのように捉え連携していくか,またその打合せなどの時間をいかに確保していくかなど,課題を整理していく必要があるというふうに考えております。 34: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 35: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に,学校施設の複合化についてお伺いします。  学校施設の複合化について法令等による位置づけについては,学校施設の複合化の取組は法令で定められたものではありませんが,文部科学省における検討は,公表されているだけでも数十年前から行われております。  文部科学省における学校施設の複合化に関する取組については,平成2年3月の「文教施設のインテリジェント化について」。人々の学習意欲の高まりや,多様かつ高度な学習需要の増大に伴い,文教施設を相互に有機的に連携させることによって,地域における総合的かつ体系的な学習環境の形成を目指していくため,施設の計画上の留意事項を提示したもの。  平成3年2月の「学校施設の複合化について」。生涯学習の振興のための施策の推進体制等の整備に関する法律の施行や週休2日制の普及などを背景に,地域における総合的な生涯学習基盤の整備を推進するとともに,学校教育環境の質的な向上を図るため,学校施設の複合化に関する計画・設計上の留意事項を提示したもの。  平成9年10月,「複合化及び高層化に伴う学校施設の計画・設計上の配慮について」。都市化が急速に進む中で,学校と様々な地域施設等の複合化や学校建物の高層化に関して,良好な学習環境を確保するための基本的な考え方を提示したもの。  平成11年6月,「高齢者との連携を進める学校施設の整備について」。中央教育審議会第2次答申において提言された「高齢社会に対応する教育の在り方」を踏まえ,学校が地域の高齢者と連携を図り交流を進めていくため,学校施設整備面の方策を検討し,施設整備上の留意事項を提示したもの。  平成27年11月,「学習環境の向上に資する学校施設の複合化の在り方について」。教育振興基本計画やインフラ長寿命化基本計画に基づき,今後,地方公共団体における学校施設とほかの公共施設との複合化の機会が増加することを見据え,学校施設の複合化に係る基本的な考え方と,施設の計画・設計上の留意事項を提示したもの等があります。  「学校プールの共同利用と跡地活用の可能性-1学校に1プールを問い直す-」という南学東洋大学大学院客員教授らの論文には,学校プール跡地の活用で財源を生み出すとあります。学校プールにおける水泳指導を見直すことで,特に一定の地価水準にある都市部では,副次的な効果として,学校プール跡地の活用としてメリットが発生する。大半の学校に設置されている屋外プールによって負担されている膨大な面積と設置・運営コストは,公共施設マネジメントの観点から見ても,無視できない大きな存在となる。  公共施設マネジメントは,現存する老朽化した公共施設の全てをそのまま更新するには財源が大幅に不足していることから,その総面積の圧縮を検討することから始まった。したがって,財源不足を補うという観点から遊休施設の売却,貸付けなどの有効活用を図れば,一定の財源を確保し,公共施設の更新費用に充てることができる。学校プールは,全国の市町村に存在している施設であり,公共施設マネジメントからも,その存在を根本から見直すことで,貴重な資産としての活用を検討できるものである。とあります。  これを狛江市に当てはめてみますと,単独のプールのある5つの小学校,3つの中学校のプールの施設面積を単純に足すと5,695平方メートル,およそ1,725坪の土地が生まれます。2020年の狛江市における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価108万円だそうです。単純に坪単価100万円として計算すると17億2,575万円の土地価格になります。仮に土地を売却する場合は,学校のようにまとまった土地の一部を切り売りするのはもったいないので,各地に点在した公共施設を集約し,集約して空いた土地を売却するほうがいいと考えます。空いた土地を貸付けしても,狛江市の貴重な財源となります。  仮に将来プールの集約化が実現された場合,プールであった場所に700平方メートルから800平方メートル程度の新たな土地が生まれます。例えば駒井保育園の敷地面積は965平方メートルであります。また将来,公共施設の老朽化により施設を再整備することが必要になった場合,複合施設として整備したほうが整備コスト削減やそれぞれの施設のシナジー効果が得られることがあります。  学校施設集約化の例としては,学校を子供たちだけのものとせず,時間帯で分けて住民とシェアできる施設を目指した柴崎学習館,柴崎図書館,柴崎学童保育所を併設した立川市立第一小学校複合施設,小学校・幼保一体施設・図書館・音楽ホールを含む文化センター・教育センター・プラネタリウムの6つの教育文化施設を一体整備した品川区立第一日野小学校や,小学校の既存校舎を活用した小学校・公民館・図書館を含む複合施設として整備した志木市立志木小学校・いろは遊学館が挙げられます。  狛江市においても,小・中学校改修の際に複合化して,保育施設・地域センターなどを併設することも考えられますが,市の見解をお伺いします。 36: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 37: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 人口が減少し,少子高齢化が進展しますと,公共施設の在り方も変わってくるものと思われます。将来的には人口減少や人口構成の変化に伴う市民ニーズを捉えて,これらに見合った整備の在り方を検討する必要がございますので,複合化もその一つであると考えております。 38: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 39: ◯ 6 番(加藤 功一議員) ぜひ将来に向けて調査・研究いただきたいと思います。  次に,広域連携についてお伺いします。  現在狛江市が近隣自治体との広域連携として行っている,事務の委託・一部事務組合などの共同処理の主なものについて確認させてください。 40: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 41: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 事務等の共同処理の主なものといたしましては,東京たま広域資源循環組合と多摩川衛生組合で行っております一般廃棄物の共同処理や,東京都後期高齢者医療広域連合で行っている後期高齢者医療事務の共同処理,東京都市町村退職手当組合で行っている退職手当の支給に関する共同処理,東京都市町村総合事務組合で行っている住民の交通災害共済や職員研修,非常備消防団員の損害補償などの事務の共同処理などがございます。 42: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 43: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 様々なことを広域連携・共同処理で行っていることを確認いたしました。  令和2年3月に発行された狛江市公共施設整備計画によれば,「古文書・文化財展示場所については,場所や規模等については市としての案を提案し,市民参加の手続を取りながら,検討を進めます」とありますが,例えば多摩地域には多摩六都科学館というものがあります。これは1994年に小平市,東村山市,清瀬市,東久留米市,旧田無市,旧保谷市の6市で構成される一部事務組合を設置し,合併により現在は5市で運営しています。古文書・文化財展示施設については,必ずしも狛江市単独ではなく,他市と共同設置することも考えてもいいと思いますが,市の見解をお伺いします。 44: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 45: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 参考事例として御提示いただきました多摩六都科学館など地域の枠を超えたテーマ・分野に関しては,広域で連携した設置・運営が比較的容易なのではないかというふうに考えております。しかし,多摩六都科学館を共同設置・運営している多摩六都科学館組合を構成するいずれの各自治体も,古文書や文化財をはじめとした地域の歴史に関する博物館や郷土資料の展示施設につきましては,現時点ではそれぞれの自治体で個々に設置されております。  古文書や埋蔵文化財など,歴史や文化財などを展示する施設につきましては,それぞれの地域の歴史や地域性が多分に反映されるものであり,また,狛江市に隣接する自治体共に既に地域の歴史や文化財に関する博物館や展示施設を整備しておりますので,現時点では難しいというふうに考えております。 46: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 47: ◯ 6 番(加藤 功一議員) いずれ各市に独自に置かれている博物館や展示施設も更新時期が来ると思われます。将来に向けて調査・研究いただきたいと思います。  次に,行政境界の辺りに似たような施設をそれぞれの自治体で造るのであれば,隣接する自治体で連携して,共同設置なり共同利用の可能性を検討してもいいのではないかと思います。  例としてJR国立駅近くには,国分寺市と国立市の行政境界があります。国分寺市と国立市では,両市民に利用されている国立駅前に「国立駅前くにたち・こくぶんじ市民プラザ」を共同整備し,共に市民窓口を設置し,住民票等の発行,図書館書籍の貸出・返却等に住民ニーズに対応しています。  横浜市と川崎市では,川崎市幸区の両市の行政境界近くに,幸いづみ保育園を共同整備しました。合計90名の定員のうち横浜市が30名,川崎市が60名となっております。狛江市におきましても,小田急線喜多見駅付近に世田谷区との行政境界があり,調布市とは野川を挟んで行政境界があり,多摩川住宅の中も行政境界が貫いております。  喜多見駅は狛江市民,世田谷区民が利用されています。例えば喜多見駅付近については,世田谷区と連携して共同設置の施設を,多摩川住宅にはおきましては調布市との共同設置の施設を将来的に検討してもいいと思いますが,行政境界付近の公共施設の在り方,共同設置・共同利用について市の見解をお伺いします。 48: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 49: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問のように,行政境界の近くにそれぞれの自治体で似たような施設が必要である場合には,財政面や利便性などの面からも共同設置することは有効であると考えております。 50: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 51: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 公共施設等の適正管理については,総務省「公共施設等総合管理計画の策定にあたっての指針」によれば,市区町村間の広域連携を一層進めていく観点から,自団体のみならず,隣接する市区町村を含む広域視野をもって計画を検討することが望ましいとありますが,狛江市の広域連携の基本的な考え方をお伺いします。 52: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 53: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 公共施設の適正管理という点での広域連携は,現在のところは考えておりませんが,将来的に人口減少,高齢化が進展した場合には,公共施設などのいわゆるハコモノの在り方も変わってくるものと思われます。  その一方で,投入できる財源が限られる中で,社会保障費などの行政コストが増大しますので,行政サービスを安定的,持続的かつ効率的に提供するという点で,市単独ではなく,各自治体の資源を有効に活用し,広域連携により行政サービスを提供することも必要になってくるのではないかと考えております。 54: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 55: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 2問目は,狛江市の市役所の住民サービス・業務のICT化及びペーパーレス化について及び職員のワークライフバランス・働き方についてです。  地方公共団体の行政手続のオンライン化,行政システムのデジタル化が急激に進んでいます。そうした状況の中,大阪府豊中市はデジタルの力によって市政や市民生活を変えていくという「とよなかデジタル・ガバメント宣言」を発表し,デジタル戦略課を設置,2023年3月末までに約910件ある行政手続を100%オンライン化する目標を掲げました。
     狛江市においても,狛江市ICT推進計画2021-2025が本年度2月に策定されました。まずこれを策定する基となったデジタル・ガバメント実行計画,自治体デジタル・トランスフォーメーション推進計画の概要,また都の動向についてお伺いします。 56: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 57: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 「デジタル・ガバメント実行計画(2020年改定)」は,デジタルの活用により一人一人がニーズに合ったサービスを選ぶことができ,多様な幸せを実現できる社会を目指すもので,デジタル庁設置を見据え,国・地方デジタル化指針として自治体の業務システムの標準化・共通化,国・地方の情報システムの共通基盤となるガバメント・クラウドの仕組みの整備等を盛り込むなどデジタル・ガバメントの取組を加速させるものとなってございます。  また,「自治体デジタル・トランスフォーメーション推進計画」では,「デジタル・ガバメント実行計画」における各施策について,地方自治体が重点的に取り組むべき事項・内容を具現化したものとなっており,デジタル社会の構築に向けた取組を着実に進めていくものとしております。  東京都におきましても,行政運営の簡素化・効率化の推進,都民の更なる利便性向上のため,原則行政手続をデジタル化する「東京都デジタルファースト条例」を本年4月から施行させるとともに,新たにデジタルサービス局を設置し,デジタル・トランスフォーメーションの推進に向け取組をスタートさせたところと認識しております。 58: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 59: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 狛江市も構成メンバーである東京都市長会として,昨年11月24日,東京都町村会と連名で,市町村における行政のデジタル化への取組に関する要望活動を東京都知事に対して行ったとのことですが,要望の主な内容についてお伺いします。 60: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 61: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 御質問の東京都市長会と東京都町村会における要望につきましては,行政ニーズが複雑化・多様化し,行政需要が年々増加の一途をたどっている中において,新型コロナウイルス感染拡大を契機に浮き彫りとなった「行政のデジタル化」への対応について,人的支援,財政支援など必要な措置を講じることを求めたものでございます。  具体的な内容につきましては,「マイナンバーカード利用事務等に関する要望」,「行政手続等における書面,押印等の廃止」,「自治体情報セキュリティ対策」,「テレワーク環境の整備」,「システムの標準化・共同利用等の推進」,「ICT人材の活用・育成」などの10項目からなる要望となってございます。 62: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 63: ◯ 6 番(加藤 功一議員) デジタル・ガバメント実行計画で地方公共団体が優先的にオンライン化を推進すべき手続が示されていますが,その主な内容について確認させてください。 64: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 65: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 地方公共団体が優先的にオンライン化を推進すべき手続は,処理件数が多く,オンライン化の推進による住民等の利便性の向上や業務の効率化の効果が高いと考えられる手続として,「図書館の図書貸出予約等」や「文化・スポーツ施設等の利用予約」,「研修・講習・各種イベント等の申込」などの24手続となってございます。また,住民のライフイベントに際し,多数存在する手続をワンストップで行うために必要と考えられる手続としまして,子育て関係の「児童手当等の受給資格及び児童手当の額についての認定請求」など15手続,介護関係の「要介護・要支援認定の申請」など11手続,被災者支援関係の「罹災証明書の発行申請」など8手続が示されているところでございます。 66: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 67: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 狛江市ICT推進計画2021-2025の基本的な方向性について,行政サービスの向上,行政事務の効率化,行政情報化推進基盤の整備がありますが,現在の主な取組状況についてお伺いします。 68: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 69: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市ICT推進計画は,狛江市情報化アクションプランを発展的に引き継いでおり,継続的に取り組んでいる事業や,新型コロナウイルス感染症の感染拡大により新たに求められる行政サービスのデジタル化や新しい生活様式に準拠した対応等を踏まえた新たな事業を掲載しております。各事業の進捗状況につきましては,今後関係課へ調査を行う予定でございますが,例えば行政サービスの向上として,「窓口混雑情報の発信」を開始するとともに,行政事務の効率化の「業務の自動化に向けたAI・RPA等の導入」として,昨年度に引き続き実証実験に取り組んでいるところでございます。 70: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 71: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 狛江市定員適正化計画によれば,新たな技術の積極的な活用で,AIやRPA等をはじめとした様々な技術により代替可能な事務等について積極的に導入にすることで,事務の効率化や正確性の向上を図り適正な人員配置や職員の担うべき業務の整理を図ります。とありますが,職員が担うべき業務とはどのようなものを想定しているのかお伺いします。 72: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 73: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民や事業者などとの直接的なコミュニケーションや調整が必要となる業務,また創造力が必要な業務などにつきましては,職員が担うべき業務であると考えております。 74: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 75: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 5月27日付の日本経済新聞の行政デジタル化の論点のコラムで,新保史生慶應義塾大学教授は以下のように述べています。「デジタル化による業務の効率化と省力化で人出は削減できるが,その成果を公務員の人員削減と連動させることがあってはならない。先進国で比較すると日本は人口当たりの公務員数が少ない国である。ITコストの抑制によって得られた資源は,政策立案や行政サービスの拡充のために必要な公務員の適切な配置に向けられるべきである。」と述べられています。そのとおりだと思います。  根本的な業務プロセスを見直しより効率的かつ効果的な業務フローに改善する自治体BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)──抜本的な「業務改革」という意味──とともにICTの利用,特にRPAを活用することで成果を上げている事例が多く見受けられます。  RPAとはRobotic Process Automationの略称です。その言葉のとおり,「プロセスを自動化するロボット」という意味です。工場の製造ラインなどで活躍している産業用のロボットと同様に,RPAは事業所のオフィス内の事務作業や定型業務などを効率化するソフトウェアロボットです。よくホワイトカラー向けのロボット,仮想知的労働者とも表現されます。  熊本県宇城市では,職員の事務負担軽減のために,RPAの導入で年間1,679時間が削減されるそうです。宇城市ではRPAは人件費削減のツールではなく,職員の負担を軽減し余裕を生み出すためのツールとして認識することが必要としています。  また東村山市でも,課税業務にRPA・AI-OCRを導入し生産性を向上し,手作業で処理していた届出書をAI-OCRで読み取り,RPAで自動処理し,年間約1,000時間の作業時間を削減しています。これによりコア業務への専念ができ,市民サービスへの還元につながったとのことです。このような取組について市の見解をお伺いします。 76: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 77: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) RPAにつきましては,第6次行財政改革推進計画において事務の簡素化・効率化に必要な先進技術として位置づけておりまして,こうした先進技術の導入は,人件費の削減のためではなく,市民サービスのより一層の向上及び業務の効率的な執行を推進することを目的としております。こうした認識の下,令和2年度にはRPA及びAI-OCRの導入効果等を検証するための実証実験を実施し,その検証結果を踏まえながら,今年度は導入範囲を広げていく予定でございます。 78: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 79: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 茨城県つくば市では,RPAによる業務のプロセス化を進めています。定型的かつ膨大な作業量が発生する業務を抽出し,業務量・難易度・RPAの導入効果・汎用性の高さを勘案して選定した市民窓口課・市民税課業務等について,RPAを活用した定型的で膨大な業務プロセスの自動化をテーマに官民連携による共同研究を実施し本格導入しました。  例として市民窓口課での異動届出受理通知業務の発送簿作成をRPAすることにより,85時間要した作業時間が14時間で済むようになったとのことです。RPA化により入力ミスが減少し,単純作業をRPA化することにより職員は住民サービスに集中でき,職員からは業務時間の削減よりも「操作ミスの削減」,「作業時間中に手を取られない」等の効果がより実感され,時間の有効活用の点からも高く評価されているとのことです。  都内足立区においても,全庁的な申請手続等処理業務におけるRPAを活用した業務改革を実施し,大量処理が必要な一斉申請や現況届等を対象にRPA,AI-OCRの活用可能性を検証し,処理時間の短縮や業務の正確性の向上を図っています。狛江市でも業務の自動化に向けたAI・RPA等の導入の実証実験を昨年行ったとのことですが,実験の内容と検証結果と導入に向けての課題についてお伺いします。 80: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 81: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 令和2年度の実証実験では,4課5係の業務の一部にRPA・AI-OCRを活用し,費用対効果,導入の容易性,職員による運用性等について検証し,作業時間の削減等で一定の効果が認められるとともに,AI-OCRは導入や職員による運用は比較的容易であることを確認いたしました。一方で,RPAはロボットの適用範囲の設定やシナリオの設計,動作エラー時の対応等で専門的な知識や技術が必要であることから,人材育成やフォロー体制の構築など運用体制を整備していくことなどが課題であると認識しております。 82: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 83: ◯ 6 番(加藤 功一議員) また,AI技術の活用事例では,千葉市では,機械学習による道路管理を進めています。道路管理に車載カメラで撮影した画像から道路舗装の損傷を機械学習により自動抽出する機能を追加し,これにより,より効率的な道路管理及び職員の業務量(1回当たり20時間程度)の削減が期待されています。  埼玉県さいたま市では,AIによる保育所利用調整業務の省力化を進めています。保育所の利用調整に当たり,申請者の優先順位や兄弟同時入所希望などの市の割当てルールを学習したAIが組合せを点数化。得点の高い組合せを瞬時に導出することにより,自治体職員の保育所利用調整業務を省力化しました。延べ約1,500時間の作業時間が数秒になり,入所申請者への決定通知を早期に発信することができるそうです。  港区では,AIによる議事録作成支援を実施し,区に設置された300を超える会議体の議事録をAIの音声認識や機械学習の技術を活用した議事録作成支援ツールを用いて自動でテキスト化,これまで職員が1時間の会議につき3,4時間程度かけていた議事録を,30分から1時間程度で作成完了になったとのことです。議事録の音声データと編集済みのデータをAIに学習させることにより認識精度を向上させています。狛江市においても,住民サービスの向上,職員の業務負担軽減のためにも,よりAIの活用を進めていただきたいと思います。  福岡県粕屋町では,業務処理の見直し等の業務改革や組織機構・事務分掌見直し等の組織改革,総合窓口に対応したシステム再構築を行い,地域情報プラットフォームシステムを導入し,プッシュ型のワンストップ総合窓口を導入しております。これにより複数の窓口を訪れることなく1か所で複数の手続を行えるほか,各種手続の際に総合窓口でヒアリングを行い,同時申請可能なサービスを市民に知らせることで効率的な窓口業務を実現しています。  また,北海道北見市の窓口には記載台がありません。職員が住民から手続に必要な情報を聞き取って,申請書を作成支援する「職員支援型」の書かない窓口を導入し,職員は受付システムを使って応対し,必要な書類はシステムから印刷され,内容を確認して署名するのみで,関連手続はシステムで判定されリストが推奨され,縦割りを軽減し,ほかの窓口を回った場合や再来庁でもその内容が引き継がれているとのことです。  北見市の書かない窓口に対して,埼玉県深谷市ではセルフサービス化による窓口業務改革事業を行い,顔認識を用いた本人確認の自動化等ICTの活用により,市民がセルフサービスで行政手続を行うことができる環境に取り組んでいます。これはまず利用者が担当課を訪問せず,タブレット上で手続を選択し,申請用紙ではなくタブレット上に申請データを記入し,システムに直接登録し,タブレット端末のカメラ撮影で本人確認をします。住民がタブレットで印刷を実行し,プリンターから証明書が発行されます。入力から発行まで職員の入力はゼロになるというシステムだそうです。このように新しい窓口業務の導入に向けて調査・研究していただきたいと思いますが,市の見解をお伺いします。 84: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 85: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 未来戦略会議の報告書におきましても,「モバイル市役所(持ち運べる市役所)の実現」として,市民が場所や時間にとらわれず行政手続ができることを目指しており,そのためには行政手続の電子化を推進していく必要がございます。  市といたしましては,まずはこれを進めていくこととしておりますが,窓口での対面の手続がなくなるというものではございませんので,次の段階として御紹介いただきましたような窓口サービスも含め調査・研究が必要であると考えております。 86: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 87: ◯ 6 番(加藤 功一議員) また北見市では,業務システムの入力作業にRPAを活用して自動化する実証実験を行い,既に「書かない窓口」と「窓口支援システム」により,精度の高い申請データができているため,そのデータを用い,件数が多いコア業務である証明書の出力や住民基本台帳の定型入力処理をRPAにダイレクトに処理させること(デジタル・イン)が実現し,RPAによる自動処理でバックヤード業務の効率化を目指しています。バックヤード業務の狛江市の現状と効率化への取組についてお伺いします。 88: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 89: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在,住民基本台帳の定型入力処理につきましては,委託事業者が手作業で入力作業をしており,RPAによる自動処理は導入しておりません。  北見市の実証実験では,RPAのメンテナンスやロボットを設計する人材の育成等が課題であったと伺っております。先ほど答弁申し上げましたとおり,狛江市といたしましても同様の課題を認識しておりまして,効率化への各種取組には,こうした課題に対応する体制を整備していく必要があると考えております。 90: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 91: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 電子情報処理組織を使用した住民票の写しの交付請求については,情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律第6条第1項及び総務省関係法令に係る情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律施行規則第4条第2項の規定により認められており,大阪府四條畷市や静岡県袋井市,埼玉県志木市など,住民票をスマートフォンなどの端末でオンライン請求できる自治体も増えてきています。  狛江市として「モバイル市役所の実現」として,市民が場所や時間にとらわれず行政手続ができることを目指していることですが,スマートフォンやPCなどオンライン上での住民票等が請求できるようにすべきと考えますが,市の見解をお伺いします。 92: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 93: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) モバイル市役所の実現に向けては,オンライン申請も重要な役割を担うものと考えておりますが,住民票の写し等の証明書の交付に関しましては,厳格な本人確認を行うこととされており,万全なセキュリティー対策も必要でございます。  「いつでも」,「どこからでも」という利便性だけではなく,「安全で」,「わかりやすい」という観点も重視した上で,オンライン申請の導入を検討していく必要があると考えております。 94: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 95: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 今後,ICT化を進めていく上で,デジタルに精通した人材の確保が必要となってくると思います。国においても地域情報化アドバイザー派遣制度やデジタル人材派遣制度を自治体向けに実施しています。狛江市においても,最高情報統括責任者(CIO)を置くことになりましたが,ICT専門職の採用や職員のICT研修など,デジタル人材の確保や育成のための狛江市の利と組みについてお伺いします。 96: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 97: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ICT推進計画では,ICT人財の育成等情報化施策を推進するための体制を整備し,ICT化を進めることとしており,現時点では専門職の採用につきましては予定しておりませんが,計画に基づき,庁内でのICT研修や外部機関で実施する専門研修への派遣など人財の育成に取り組んでまいります。  なお,デジタル技術で住民の利便性向上及び庁内の業務効率化を図るため,今年4月から非常勤でございますけれども,DX推進監を配置し,デジタル化の推進に関し助言等をいただいているところでございます。 98: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 99: ◯ 6 番(加藤 功一議員) また,ICT化を迅速に進めていく上で,周辺自治体との連携も必要です。東京都市長会における行政のデジタル化に関する取組についてお伺いします。  推進組織として多摩26市4町村でプロジェクトチームを結成したそうですが,プロジェクトの概要についてお伺いします。 100: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 101: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 東京都市長会において,昨年度,国や東京都における行政のデジタル化への機運の高まりや,新型コロナウイルス感染症への対応を機に再認識したデジタル化の課題への対応,デジタル化を担うICT人材の確保や育成といった多摩地域全体が直面する共通課題の解決等のため,「多摩地域における行政のデジタル化」を今後の政策テーマとすることを決定し,その取組を推進するため,多摩30市町村の課長級職員で構成するプロジェクトチームを設置したところでございます。  本プロジェクトチームでは,広域連携が大きく,デジタル化の利点を短期に実感できるとともに,住民サービスの向上と職員の業務効率化が両立して見込めるといった視点で取組を選定した上で,実証実験とその効果検証を行っていく予定でございます。プロジェクトチームの運営に当たりましては,東京都デジタルサービス局職員がオブザーバーとして参加するとともに,東京都市長会から委託を受けましたコンサルティング事業者の支援を受けながら,本プロジェクトチームの下に設置する現場職員等で構成される分科会とともに取組を進めていくところでございます。 102: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 103: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 職員の働き方についてお伺いします。  渋谷区では,忙しい職員に付加価値の高い区民サービスの提供のための「時間」を創出するということで,職員のワークスタイル改革を推進するため,2019年1月の区役所庁舎移転に合わせてICT基盤の全面刷新を行い,庁内のどこでも仕事ができる環境を目指し,無線LAN環境と約1,600台のマイクロソフト・サーフェスを導入しました。これにより新庁舎ではセキュリティーを確保しつつ,職員がモバイル端末を利用して庁内のどこでも業務ができる環境が整備され,フリーアドレスのオフィスが実現し,さらに職員が自由に使えるワークラウンジが設けられるなど,モバイルワークが推進されています。狛江市でも,固定されたデスクからテレワークの推進にもつながるフリーアドレスを検討すべきと考えますが,市の見解をお伺いします。 104: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 105: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現在,「職員の働き方改革推進プラン」を企画財政部と検討しております。その中で方向性を示すこととなると思いますけれども,フリーアドレスの導入につきましては,テレワークを含めて多様な働き方の一つとして検討してまいりたいと考えております。 106: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 107: ◯ 6 番(加藤 功一議員) また,渋谷区ではMicrosoft365の導入により,ワード等のファイルがTeams上でドキュメントの共同編集も可能になり,議事録や議会答弁資料等各種資料の作成を関係者がリモートで同時編集することで,業務効率が劇的に改善しました。また関係者のチェックも即座に受けられるので,業務時間は大幅に短縮しております。ペーパーレス化を進めるため内的なコミュニケーションや会議には紙をほとんど使わず仕事ができるようになっています。新ICT基盤の稼働後,紙の使用量が60%削減するなどペーパーレス化にも貢献しています。紙に出力しないことで,紛失のリスクや外部への持ち出しによる情報漏えいのリスクも低減されます。狛江市の書類作成作業・紙使用量の現状と今後のペーパーレス化に向けての取組についてお伺いします。 108: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 109: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 昨年度から,庁議などの庁内会議の資料や庁内文書などにおきましてペーパーレスを進めており,本定例会からは議案書につきましてもペーパーレスとなり,事務の効率化にもつながっているところでございますので,内部的な取組につきましては,今後とも推進してまいります。  紙の使用量につきましては,全体の数字はまだ捉えていないところでございますが,大量に印刷する場合に使用する印刷室の枚数では,平成31年度と令和2年度との比較で20%ほどの削減となっているところでございます。 110: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 111: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 狛江市においてテレワークでどの程度の作業ができるのか,テレワークのセキュリティー対策についてお伺いします。 112: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 113: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 在宅勤務におきましては,外部のインターネットから分離されたLGWAN網で行うことができる環境を整備しておりまして,特定個人情報を取り扱わない内部事務を行うことができます。テレワークのセキュリティー対策につきましては,「三層の対策」にとらわれず,新たな時代の要請を踏まえ,効率性・利便性を向上させた国の「自治体情報セキュリティ対策の見直しについて」を基本とすべきと考えております。 114: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 6番加藤議員。 115: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 政府は1月29日に「国家公務員の勤務環境を整備するための指針」を5年ぶりに改定しました。狛江市においても,ワークライフバランスの推進から,超過勤務削減のためにICTを活用した取組について期待していますが,どのように取り組んでいくのか狛江市の見解をお伺いします。 116: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 117: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 本年1月に改正されました,「国家公務員の女性活躍とワークライフバランス推進のための取組指針」では,超過勤務時間の縮減に向けて,「業務の廃止を含めた業務見直し」,「押印・書面・対面の見直し」,「ICTや外部委託を活用した定型業務の効率化」などにより,「ワークライフバランス推進のための働き方改革」と「女性の活躍推進のための改革」を2つの柱に,性別や年代,時間制約の有無等を問わず全ての職員がいかなる環境下においても,責任と誇りを持って生き生きと働ける職場環境づくりに取り組むとされてございます。  先ほど答弁させていただきましたけれども,市といたしましては…… 118: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 時間です。  暫時休憩いたします。     午前10時01分 休憩     午前10時15分 開議 119: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。5番高木さとこ議員。 120: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 緊急事態宣言が6月20日まで延長されることになりました。1問目は,コロナ禍で困難を伴う子どもたちの日常生活を守るにはを伺います。  長引くコロナ禍の中,不安や制約の多い生活において,子供たちの学校生活を中心とした日常をいかに確保し,学びを保障し充実させることができるのかは私たち社会の責務であると考えますので,その対応を伺いたいと思います。  ゴールデンウイークの連休中(4月30日,5月6日,7日)に「双方向オンライン授業」と報道された市内小・中学校のお取組について,実施内容を教えてください。双方向の授業形態を期待していた保護者もいたようですが,双方向での授業を各学校で実施したのでしょうか。 121: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 122: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 4月30日,5月6日,7日は,緊急事態宣言発出中でございました。緊急事態宣言の目的の一つに,大型連休中の人流を抑制することがあり,本市においても一定程度の時間短縮をした教育活動が必要であると判断し,この3日間につきましては午前授業とし,給食後に下校することといたしました。  学校に対しては,午後の一定時間を家庭学習として位置づけること,その際はタブレット端末を活用した学習に取り組めるよう配慮することを指示いたしました。  また,今後の万が一の臨時休校や災害,コロナ禍による感染拡大に不安があり登校できない子供たちの増加といったことなどに備えるために,オンラインで学校と子供たちがつながることができるように今回の機会を活用し検証するよう併せて指示いたしております。
     内容は,Microsoft Teamsを使い,子供たちや先生が互いの顔を画面上に出しながら算数,社会,英語といった教科学習を行ったり,クイズ形式の学習を行ったりしております。また,ある学年では3人の学級担任が役割を分担して道徳の学習に取り組んだりもいたしました。 123: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 124: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) いわゆる双方向授業というより,オンライン学習という認識で各学校ごとに自由に取り組んだということですね。  双方向のオンライン学習を市内全校で一斉に実施し,その成果と課題は何だと御認識されていらっしゃるでしょうか。 125: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 126: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 今回のタブレット端末等を活用した学習は,学校と子供たちがオンラインでつながるのための検証を第一の目的としております。  今回の最大の成果は,双方向のオンライン学習を小・中学校全校で一斉に実施でき,おおむね家庭や学童クラブなどの学校外にいる子供たちとオンラインでつながることができたということでございます。  課題といたしましては,家庭にWi-Fi環境などのない子供たちへの対応でございます。今回は,そうした子供たちについて,学校に残り学習を進めております。現在Wi-Fi等のネット環境について,学校から家庭へ御協力の依頼をさせていただいているところでございます。 127: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 128: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) それでは学校外でのコロナ禍の影響により感染することに大きな不安があるため,やむを得ず登校を控えている子供はいますか。 129: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 130: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 人権上の配慮から学校名や人数については差し控えさせていただきますが,小・中学校で数名いることを把握しております。  なお,この場合は欠席扱いとはしておりません。 131: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 132: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 感染することに不安を抱えて登校できない子供たちに対して,通常授業を一方通行でもオンライン配信を行う取組はこれまでにありましたか。そうした学校があれば教えていただきたいのですが。また,そのほか何かしらの対応をされているようであれば併せて教えてください。  1人1台のタブレット配給ですので,学校には通えない児童が自宅で授業だけでも視聴できると,学習の保障になります。当然ながら,小学校では1人の担任の先生が授業を行うので,ボタン1つで配信もしやすいとは思いますが,中学校では各教科別の先生なので,手間が増えることが想定される点が課題ではございます。 133: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 134: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 感染することに不安があり登校できない子供たちへの対応といたしましては,本人の状況や保護者の方と学校が協議を行った上で,在籍する学級での授業を固定カメラで撮影しライブ配信する形で進めている小学校がございます。中学校につきましては,特別支援学級で試行したり,別室に登校している生徒に授業の様子をライブ配信したりする取組を行っている学校もございます。  その他,登校できない子供たちへの対応といたしましては,学級担任が定期的に電話などで連絡を取るほか,プリントなどを渡している学校もございます。また,スクールソーシャルワーカーなどの関係機関を活用することで,学校と家庭の連携を一層進めてまいりたいと考えております。 135: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 136: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 登校できない御家庭では孤独感が深まっておりますので,ぜひ御対応をお願いします。  スクールソーシャルワーカーは,御家庭を訪問できる職能がございます。御家庭に派遣して,ぜひともお子さんの様子を把握していただくこと,また御家庭の不安を少しでも軽減していただけるような連携をお願いいたします。  次に,コロナ禍の影響で登校できない子供たちもいるとは思いますが,不登校の子供たちの学習保障として,通常授業の配信を行う試みは御検討されないでしょうか。  お隣の世田谷区立の中学校では不登校児童対策として,1学年1クラスを選定し授業配信の試みを実施している例がございます。 137: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 138: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 不登校の子供たちへの対応としてのタブレット端末を活用した授業配信につきましては,様々な意見があることを承知しておりますが,ある小学校では,不登校の子供に対して1人1台配備されましたタブレット端末を活用し,学級担任と本人が朝の学級活動の時間に画面に顔を出して挨拶をしたり会話を交わしたりした後,在籍学級の授業を固定カメラで撮影しライブ配信しております。こうした対応の背景には,不登校の子供たちの学習保障という面と併せまして,朝起きて規則正しい生活リズムを構築してほしいとの学校の願いもございます。 139: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 140: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 不登校児童によっては学校と距離を置きたい子供もいます。しかし,御答弁いただいたように,学校とつながり挨拶を交わせる環境をオンラインだからこそ作り出せている実例があることは救いに思っております。今後も学校と子供とつながるツールとして1人1台のタブレットが活用されることを願っております。  次に,緊急事態下とコロナ禍での中学生部活動について伺います。  いよいよ7月半ば過ぎに東京オリンピック・パラリンピック開催予定となってございます。開催中止の声も日ごとに増しており,立憲民主党としてもコロナ感染の中での大会開催は中止にするか延期するべきと政府に求めております。  一方,各地の学校では運動会や部活動が原則中止となっています。子供の声として,「オリンピックの開催はできるのに,なぜ学校の部活動や運動会はできないのか」という訴えが届いております。  緊急事態宣言下での狛江市の中学校部活動の対応と御見解を教えてください。 141: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 142: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 緊急事態宣言下の部活動の扱いとしては,原則として中止としております。ただし,例えば運動系の部活動では,中学校体育連盟などが主催する大会などがある場合は参加可能としています。その際,けが防止等の観点から,大会初日から起算して14日前から大会等へ向けた練習活動を行うことができるというふうにしております。 143: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 144: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) これまで市内の小・中学校で感染のクラスターや複数人が連鎖して感染した事例はございますか。 145: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 146: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 市立各小・中学校では,日常的に新型コロナウイルス感染防止対策を徹底しており,これまで市内の小・中学校で感染のクラスターや複数人が連鎖して感染した事例などはございません。 147: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 148: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 1年以上のコロナ禍でございます。子供たちの日常的な集団生活においてクラスター発生がこれまでにないということは,学校での対応がきちんと取られているという安心材料でもございます。  緊急事態宣言が延長されておりますが,部活動については原則中止という現状での対応と変わらない御予定でしょうか。  子供の一日一日,数か月,1年という時間は大人より貴重な重みがございます。日常生活を豊かにするため,学校現場での工夫と柔軟な対処を諦めないでいただきたいと思っております。  例えば週に一度や二度,希望者は部活動を行えるようにしたり,生徒が保護者ときちんと話し合って対応を要望できるなど,回答が用意されていない現実に対して自分たちで考える,話し合う,判断する。学校ではきちんと対策が取られている前提で,そうすることによって自らの対応の結果に対し納得を得ようとする学びの実践の可能性を御検討いただきたいと思います。大人が方針を与えるだけではなく,中学生になった子供たちが親と話し合って判断することの学びの意義を,今だからこそ教育現場で御認識いただきたいと思っております。いかがでしょうか。 149: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 150: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 緊急事態宣言が発出されているということは,本市だけのことではなく,東京都全体に関わることだというふうに認識しております。そのため,原則部活動中止の方針に変更はございません。  しかしながら,御指摘のように,子供の貴重な時間のためにも,文化部などの接触が少ない活動や,体力増進のための活動などについては,学校からの感染症対策を工夫した取組の提案なども考慮した上で,実施について検討することも考えております。 151: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 152: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) ぜひ柔軟な御対応を前向きに御検討いただき,長引くコロナ禍でも子供たちが豊かに成長していく環境づくりをよろしくお願い申し上げます。  次に,学校での子供の貧困について伺います。  コロナ禍で家計が悪化している世帯が増えております。学校での貧困対策としては,立憲民主党は全ての子供たちの健やかな成長を支えるために,給食費の無償化を都政において掲げておりますが,本日私は狛江市自治体においてフードバンク事業について問いたいと思います。  食の支援を続けてこられたフードバンク狛江が,この夏を初回として,今後は冬・春にも学校の就学援助受給世帯に食の支援を行う新たな取組を始めると伺いました。  これまでフードバンク狛江の事業としては主に2つ,生活困窮相談者にこまYELLから食の支援を行う事業と,給食のない時期にひとり親世帯に子育て応援の食品提供事業を実施されています。今度は学校内の子供の貧困対応として就学援助対象世帯に支援を広げるということになります。  これまで狛江市としても,場所の提供を活動団体にサポートいただいているおかげで活動団体は精力的な活動を行えており,生活困窮支援におけるフードバンク狛江の先進的な実績は,支援を受けられた方々からはもちろんのこと,各方面から高い評価を得ているところです。また団体からは,他自治体にない狛江市行政のサポートに感謝しているとの言葉をいただいております。  このコロナ禍で子供に貧困の影響が拡大していることから,学校内に更に支援の輪を広げようというフードバンク狛江の新たな事業の意義は大きいと考えます。  事業の意義が更に大きくなっているフードバンク狛江に,狛江市としてどのように対応し,そしてその意義にどのように向き合っていくのか,福祉支援と食品ロス対策の両面から幾つか質問させていただきます。  まず,就学援助対象者に食の支援を行うことになった経緯,見込みの提供世帯数とひとり親のみ対象としていたときと比べて支援数は何割ぐらい増える見込みか教えてください。 153: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 154: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) フードバンク狛江より,子供たちと親御さんの食に対する不安を少しでも軽減し,地域の子育てを広く支援するため,給食のない時期の食料支援を,ひとり親世帯だけでなく就学援助受給世帯に拡大したいとの提案を受け,実施に向けて協力しているものでございます。福祉保健部と教育委員会で調整し,就学援助の決定通知へフードバンク狛江の御案内を同封し周知を図る予定でございます。  見込みでございますが,フードバンク狛江の説明では,昨年度の就学援助受給世帯の25%程度,約112世帯を想定し,ひとり親世帯との重複も含まれることから,合計で160世帯,対象拡大前の約1.5倍を見込んでいるとのことでございます。 155: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 156: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 160世帯分の食料配布は,労力的にも経費としても大きな負担が想定されますが,就学援助対象世帯に拡大するに当たり,狛江市として活動団体と協働する役割は何でしょうか。また,食品の宅配費用に関しては狛江市が負担するのでしょうか。 157: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 158: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 福祉保健部と教育委員会では,対象世帯への周知で協力をさせていただき,就学援助の決定通知に御案内を同封させていただきます。  なお,食品の配布は,対象者の方がフードバンク狛江に受け取りに行く,フードバンク狛江から自宅へ発送する,このいずれかの方法となり,狛江市がその費用を負担する予定はございません。 159: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 160: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 団体によると,宅配費用に関しては約10万円弱ほどが見込まれているということです。活動団体としもて大きな負担であるということをお聞きしています。  では,定期的に生活困窮者に提供している支援数は月に延べ何世帯分になっているでしょうか。 161: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 162: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和3年4月の実績でございますが,延べ115世帯でございます。 163: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 164: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 団体によると,提供数が増え続けており,生活困窮が広がっているとうかがわれます。困窮している方が食の提供によって人とのつながりを感じてもらえる機会になっていることを励みに,フードバンク狛江は活動を続けていると団体理事長からお聞きしました。  フードバンク事業のそもそもの動機は,フードロスの削減でございます。「もったいない」を生かすための事業という側面でございます。  2019年に国で「食品ロス削減の推進に関する法律」が施行され,自治体で食品ロス削減推進計画を策定し,積極的に食品ロスの取組を行うことが求められています。  昨年3月に閣議決定された「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」の中では,地方行政として推進体制を整備していくためには,「地域の食品関連事業者等,関係団体・事業者等の意見を十分に聴き,協働することが必要である。その際,フードバンク活動が行われている地方公共団体等においては,消費者,産業振興,環境,保健福祉等の関係部局間で連絡を密にしながら,フードバンク活動の基盤の強化に向け,フードバンク活動団体の連携に配慮するとともに,必要な支援を検討,実施する。」とされております。  そこで質問でございます。  この方針を受けて,狛江市としては,活動場所の提供以外に更に一歩踏み込んだフードバンク支援を行っているでしょうか。  また,コロナ禍で企業や個人からの食品提供が最近は減少ぎみだとフードバンクから話を伺いました。食品を集める労力は,活動団体だけが担っているのでしょうか。狛江市は,企業や個人から食品収集を積極的に行う働きかけは行っていらっしゃいますか。 165: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 166: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 福祉保健部におきましては,生活に困窮している方々への食料支援で御協力いただいていることから,活動場所の提供に加えてお米の保管庫,精米機,除湿器,活動に必要な備品の提供を行わせていただいております。また,食品寄贈につきましては,改めて広報等により呼びかけを行うことを予定しております。 167: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 168: ◯ 環境部長(門井 淳君) 環境部で行う支援といたしましては,コロナ前の平成31年度の実績になりますが,6月の環境月間に行ったこまエコまつりにおきまして,市民から食品寄贈を受け付けるフードドライブを実施したことに加えまして,食品ロス削減推進法が施行後初めて迎えた10月の食品ロス削減月間におきまして,フードバンク狛江と共催する形で「食品ロスを減らし,活かす社会へ」と題した講演会を行ったほか,令和2年度から全戸配布の環境広報誌である「こまエコ通信」において,食品ロスの削減とフードバンクの利用の推奨・啓発をしているところでございます。今月発行する「こまエコ通信」におきましても,フードバンク狛江の紹介記事を掲載する予定でございます。  また,狛江市環境基本計画においても,フードバンクへの支援を含めた食品ロスの削減を重点施策として位置づけておりまして,今後も推進を図ってまいりたいと考えております。 169: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 170: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 福祉保健部のほうでは支援をしていただいているということが分かりました。  次に,この食品ロスの観点では環境政策課ということになります。現状では周知と啓発ということのお取組があるということでございますが,食品ロスの削減が重点施策として位置づけられているということは,フードバンク事業の一層の推進が求められているということでもあると考えます。  さきの第1回定例会で議決した令和3年度狛江市一般会計補正予算(第1号)で農業者支援が計上され,飲食店に農作物を出荷できなかったことによる損失に対して狛江市からの支援がございました。  一方,出荷できずに余った農作物の行方は,食品ロス削減の観点から大いに気にかかる点でございますが,余剰野菜を生かす方策は見受けられなかったようでございます。  今後も飲食店の営業が制約されている緊急事態,コロナ禍においては,余剰野菜が生じる可能性が高いです。こうした農作物をフードバンクに提供して,困窮者支援に生かす取組を狛江市としては御検討されていますか。 171: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 172: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 余剰農産物をフードバンクに提供する取組という御提案につきまして,生産者の皆様にとりましては,大切に育てた農産物を有効に活用できることに加え,余剰分廃棄費用を削減できるといったメリットもございます。またフードバンク側にとりましては,ふだん提供できない生鮮野菜を支援できるといったメリットもあることから,大変有益な取組であると考えております。  今後,関係部署と調整した上,JAや生産者の皆様に御協力の呼びかけをしてみたいと考えております。 173: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 174: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 狛江市には,農作物の生産者の皆様への御協力のお呼びかけをぜひともよろしくお願い申し上げます。  ただ,課題としましては,生鮮農作物ゆえ,御提供を受けるタイミングとフードバンクから提供するタイミングを合わせる必要が生じることです。新たな就学援助対象者への提供に関しては,日にちを設定し,食品を取りにきてもらう渡し方があることから,早い時期に提供日を生産者にお知らせすることで余剰野菜提供の御協力を得られるよう,狛江市にはお声かけの御尽力をぜひともよろしくお願い申し上げます。  フードバンク事業が関わっている行政内の部署は,生活困窮は福祉相談課,ひとり親は子ども政策課,今度の就学援助対象者は学校教育課,フードロスに関しては環境課と,幾つもの課にまたがっている事業でございます。これでは一NPO法人として,行政との交渉の負担が大きくなると考えられます。  フードバンク事業に関しては,窓口を一本化して取り仕切っていただくことはできないでしょうか。団体からも要望が出ているとお聞きしております。 175: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 176: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) フードバンク狛江の活動を効果的に支援するためには,それぞれの事業の状況を踏まえて連携する必要がございます。各主管課とのやり取りは当然不可欠なものであると考えております。  これまでに連携のない部署との交渉や複数の部署にまたがるような事項につきましては,福祉相談課で調整を図っていきます。 177: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。
    178: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) よろしくお願いします。  今後は,余剰農作物の提供をお受けする際には地域活性課が加わることになり,更に各部署の連携をよろしくお願い申し上げます。  フードバンクについて最後に市長にお伺いします。  本年2月に,NPO法人フードバンクから市長に要望書が提出されております。その中で団体は,「市民の支え合いで,安心して暮らせるまちづくりをフードバンク活動を通じて推進しようと努めてまいりましたが,今こそ狛江市との連携を強めることで実現してまいりたいと願っております」と,狛江市に更なる支援と協働を求めております。この要望に対して,市長はどのようにお応えになるお考えでしょうか。  収益が見込めないフードバンク活動団体としては,今後,担い手不足など活動継続が難しくなってくる懸念がございます。  一方で,狛江市の困窮支援,さらには子育て支援として,このコロナ禍でその活動の意義は拡大しております。食品ロス削減推進法の観点からも,フードバンク事業を自治体行政として維持し続けなければならないと考えますが,そのためにはNPO法人だけに維持継続の責任を任せていてよいのでしょうか。  今後,狛江市としてどのようにフードバンク事業存続を支えていくのか,人に優しい助け合いのまちづくりとしてフードバンク事業に対しどのように関わっていかれるのか,市長のお考えをお聞かせください。 179: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 180: ◯ 市 長(松原 俊雄君) これから先,地域課題に柔軟に対応するためには,市民活動との連携は,より一層重要なものとなってまいります。フードバンク活動の在り方として,NPO法人だからこそ市民活動として先駆的・機動的に活動していただける,こういった側面があると思います。その特徴を阻害することがないように留意しながら,事業継続の支援の在り方について考えてまいります。  また,食品ロス削減の観点から申し上げますと,食品ロスは,食の不均衡に加え,エネルギーの過剰消費,処分に係る二酸化炭素排出量の増等により環境負荷を高める大きな要因となってございます。  狛江市は先般,2050年までのゼロカーボンシティの実現に,市民や事業者の方々とともに取り組んでいくことを表明したとろでございます。この表明に即した地球環境に優しいまちづくりを進めていくためにも,市民,事業者の皆さんとの協働による食品ロス削減の推進は不可欠なものと考えているところでございます。  そして,先ほど環境部長からも御答弁させていただいたとおりでございますけれども,狛江市環境基本計画においても食品ロスの削減を重点施策として位置づけておりますことから,今後は団体の方々への支援を含め,施策の着実な推進を図ってまいります。 181: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 182: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) ぜひとも施策の着実な推進をお願い申し上げるところでございます。  先ほどもお伝えしましたように,政府としても,「フードバンク活動が行われている地方公共団体等においては,フードバンク活動団体との連携に配慮するとともに,必要な支援を検討・実施する。」という基本方針を出しております。  狛江市は,ゼロカーボンシティ宣言を行いました。これまでは福祉の観点からフードバンク事業に場所の提供負担という先進的なサポートを行っていただきました。今後は,食品ロス削減の取組事業としてフードバンク事業が継続できるように自治体行政としてより一層の御支援を御検討いただき,食品ロスロス削減施策を着実に推進していただくことを要望いたします。また,余剰野菜の活用が行われるということで,大いに楽しみにさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  次に,ゼロカーボンシティとしての狛江市の今後の脱炭素対策について問わせていただきます。  4月1日に市長は,「狛江市ゼロカーボンシティ宣言」をされ,脱炭素社会への一歩として,まず本庁舎に再生可能エネルギー由来の電力100%導入を実施されています。電力事業者との契約内容については,4月以降の情報開示だったことから,まずはこの施策から確認させていただき,ゼロカーボンシティを具体的に実現するための道筋を探したいと思います。  まず1問目です。  4月から導入された本庁舎再生可能エネルギー電気契約の事業者の詳細と契約金額を教えてください。 183: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 184: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 令和3年度庁舎の使用電力供給契約における契約事業者は日立造船株式会社であり,本事業者からは,バイオマス発電を基本とした100%再生可能エネルギー電力が供給される見込みとなってございます。  契約金額は前年度の電気使用量85万4,220キロワットアワーを基に算出した推定総価で答弁申し上げますと,1,494万2,836円となってございます。 185: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 186: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 再生可能エネルギー電気代としての予算が1,950万円でございました。再生可能エネルギーに切り替えることで値上がり分を350万円上乗せ予算としていたと伺っているので,昨年度の本庁舎電気代は1,600万円程度だったと見積もったことになります。しかし,実際に契約した再生可能エネルギー電気推定価格は,今御答弁いただいたように1,500万円弱となり,結果としては電気代が値下がりすることとなりました。そのような理解でよろしいでしょうか。 187: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 188: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 令和3年度予算は,複数の電力供給事業者から徴取した見積書を参考に計上しており,令和2年度予算からは,100%再生可能エネルギー電力に切り替えることによる費用負担の増額を見込んでおりましたが,競争入札の結果,当初想定していた価格よりも大幅に抑えられた結果となったところでございます。  一方で,令和3年度と令和2年度の入札に使用する推定総価で比較いたしますと,令和2年度が1,441万5,550円,令和3年度は先ほど答弁申し上げました1,494万2,836円と微増となってございます。毎月の電気使用量により基本料金が変動する上,その年により使用状況が変化するため,一概に比較することはできませんけれども,入札時点におきましては,100%再生可能エネルギー電力の導入により見込んでいたコスト増の影響はほとんどなかったものと認識しております。 189: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 190: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 値上がりすると見込んでいた再生可能エネルギーの電気料金が,実は以前とほとんど変わらないということが確認できました。  本庁舎を再生可能エネルギー化するという決断の前に,市内のほかの公共施設に再生可能エネルギー導入は検討されなかったのでしょうか。その見積りは金額はいかがでしょうか。最終的に本庁舎だけにした理由を伺います。 191: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 192: ◯ 環境部長(門井 淳君) 本庁舎への100%再生可能エネルギー電力の導入に当たりましては,本庁舎に加え,使用電力量が多い高圧施設と呼ばれる公共施設にも一括導入するパターンなどについても検討しております。その中では,高圧施設の電力使用量の合計が約320万キロワットアワーとして費用が約7,400万円と見積もっております。  これらの検討を踏まえまして,事業効果や財政負担増などを総合的に判断した結果,本庁舎のみに100%再生可能エネルギー電力を導入するに至ったところでございます。 193: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 194: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 高圧施設の電力使用量合計は,本庁舎85万キロワットアワーのおよそ4倍となっておりますから,電気料金増額見込みも,本庁舎の想定金額から計算して350万円の4倍で約1,400万円と推定されます。この値上げ分の費用負担が全高圧施設へ再生可能エネルギー電力導入の見送りの理由でもあったということです。しかし今回,本庁舎に関しては実際には値上げ影響がなかったという結果になりました。  今回,これまで個別契約だった低圧施設を,新たに一括入札で電力事業者と契約されたとお聞きしております。再生可能エネルギー電気契約が値上がりすることを見込み,値上がり分をカバーする目的ということでございます。  低圧施設とは,具体的にどのような施設を指すのか。また,以前の個別契約の合計電気料金と比べて,一括入札で何割くらいコストカットができる見込みでしょうか。 195: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 196: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 低圧電力契約施設とは,高圧電力契約施設と比較して契約電力が小さい施設で,保育所,学童保育所,地区センターなどを中心に,一括で競争入札に付しております。競争入札の結果,一度は不調となりましたけれども,その後,個別に見積書を徴取できた事業者と特命随意契約を締結したところでございます。  なお,保育所のうち松原学童保育所につきましては,今年度改修工事を予定しており,使用予定電力量等に影響があることから,今回の入札からは除外しております。  今年度の使用予定電力量は,平成31年度実績を参考に約30万キロワットアワーを見込み,電力会社を切り替えたことにより約2割弱の電気料金の削減につながるものと試算しております。 197: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 198: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 20%弱の電気料金のコストカットが見込まれるという成果は,サービスを変更せずに費用削減したということであり,大いに評価されるべき狛江市の御努力と感謝申し上げます。  電力を再生可能エネルギーに切り替えるということは,これまで当たり前としていた電気契約や制度を見直す意義につながります。それを実践していただいた結果だと考えます。  再生可能エネルギーに切り替えたことで見込まれるCO2排出削減量を教えてください。また,CO2排出量に関し,高圧施設合計,低圧施設合計の数値も併せて教えてください。 199: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 200: ◯ 環境部長(門井 淳君) 平成31年度の庁舎の電力使用量及び排出係数を基に答弁させていただきます。  庁舎の電力使用量83万2,099キロワットアワーが100%再生可能エネルギー電力に替わることで排出される二酸化炭素約368トンCO2が削減されることになります。具体的なイメージといたしましては,林野庁が公表している杉の木1本当たりの年間炭素貯蔵量14キログラムを使用して計算すると,杉の木約2万6,000本分が年間に吸収する二酸化炭素量に相当するものでございます。  また二酸化炭素排出量につきましては,平成31年度の排出係数を用いた場合の同年度実績で答弁させていただきますが,高圧施設の合計は2,308トンCO2,低圧施設の合計は264トンCO2となってございます。 201: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 202: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 今後,市内公共施設全てに再生可能エネルギー電力を導入するとしたら,課題は何でしょうか。 203: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 204: ◯ 環境部長(門井 淳君) 課題でございますが,電力市場の動向や小売電気事業者の経営判断により調達価格が変動することから,大幅な財政負担増となる可能性があること,また,同じく小売電気事業者の時々の経営判断により入札への参加にばらつきが見られることから,入札における安定性の向上を図る必要があると認識しております。 205: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 206: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 本庁舎だけで杉の木約2万6,000本相当のCO2を削減されましたので,市内高圧施設全てだと,先ほどの数値からおよそ16万3,000本分の杉の木相当と計算されます。これはとても意義のある事業だと考えられます。  また,今年1月の電力市場の高騰の原因が,制度上の不備であるとの専門家の指摘がございました。1月のような極端な電力市場での高騰を回避するために,国でも若干の改善策が行われたと聞いております。  再生可能エネルギー電力料金はこれから値下がりする可能性のほうが高く,脱炭素にも大きく貢献することから,来年度以降の市内公共施設の電力を全て再生可能エネルギー電力に切り替える御検討をぜひともお願い申し上げます。費用は変わらない可能性が高いという結果は出ております。確認させていただきました。  次に,ゼロカーボンシティ宣言をした狛江市が2030年まで,これから10年の中で行うべき具体的な脱炭素政策について伺います。こちらは住宅部門の具体策を伺いたいと思います。  住宅街である狛江市では,市内のCO2排出量の約6割は家庭からでございます。家庭での取組は脱炭素の成果として影響が大きいと考えられ,家庭でのCO2排出量を抑える方策が,行政の取組と二人三脚で必要でございます。  そこで,まずはエネルギーと環境との関連性について,市民の意識と実態を知る必要があると考えます。  2年前の議会でも触れさせていただいておりましたが,世田谷区では2018年8月に世田谷区環境に関する区民意識・実態調査を行っています。その中で,再生可能エネルギーで作られた電気を選ぶ価格条件はなにか。と市民に問うた質問に対しては,「価格がほかの電気と同程度なら利用したい」が42.2%と最も高く,「価格がほかの電気より少し高い程度なら利用したい」9.9%,「価格がほかの電気より高くても積極的に利用したい」2.6%と合わせると,全体の54.7%が価格が少しくらい高くても再生可能エネルギーを利用したいという調査結果となっております。2人に1人が再生可能エネルギー電力を利用したいという結果が出ております。  狛江市本庁舎では,このたび再生可能エネルギーに切り替えましたが,結果として電気料金はほとんど変わらないという御答弁が先ほどもありました。この実情を広く市民に周知することが,各御家庭でも再生可能エネルギー電気に切り替える検討のきっかけになるかもしれません。  まずは狛江市内で世田谷区が行ったような電気契約と脱炭素の取組についてなど,環境対策における市民の意識調査・実態調査が必要です。この調査の必要性に関して,狛江市の御見解を教えてください。また,調査の御検討はされますでしょうか。 207: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 208: ◯ 環境部長(門井 淳君) 狛江市の二酸化炭素の全体排出量に占める割合から見ましても,家庭における再生可能エネルギー電力の使用の促進は重要な課題であると認識しております。市民の意識調査・実態把握は必要が高いものと考えております。  当該調査に関しましては,狛江市環境基本計画で掲げる指標のうち,市民の意識・行動を対象とする指標の実績値を把握するために行う市民アンケートの機会に併せて実施することを想定しているところでございます。 209: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 210: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) ぜひよろしくお願いいたします。市民の環境意識・実態調査をぜひとも実施をお願い申し上げます。  次に,市内の太陽光発電の普及率と,合計のおよその発電量が分かれば教えてください。 211: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 212: ◯ 環境部長(門井 淳君) 市内の太陽光発電の普及率は把握しておりませんが,参考としまして,経済産業省資源エネルギー庁が公開している固定価格買取制度におけるエリア別の認定及び導入量によりますと,令和2年12月末時点での狛江市内における導入量は813件となっており,平成31年1月1日時点の家屋棟数に占める割合は4.4%になってございます。  また発電量につきましても,正確な値は把握しておりませんが,参考値として,先ほどの導入件数813件と,平成30年度に実施した太陽光発電システム設置者に対するアンケート結果による平均年間発電量4,000キロワットアワーの値を用いた場合,3,252トンCO2と算出されるところでございます。 213: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 214: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 太陽光発電設置は,全家屋棟数の約25分の1ということですが,一般家庭部門でのCO2排出を削減するためにできる取組としては,各家庭での使用電気を再生可能エネルギーに切り替えることが容易な脱炭素方策として市民の方にお勧めできます。  さきの調査を行った世田谷区では,区内のエネルギー消費量の5割以上が家庭部門で,住宅地である狛江市とは似ています。  その世田谷区では,区民の再生可能エネルギー利用率を2020年から2025年までに25%にする目標を掲げております。4件に1件が再生可能エネルギー電力を使用するという目標です。  やはり脱炭素を具体的に実現していくには,調査で実態を把握し目標設定を行い,その目標を達成するための具体策の提示,次に実施,そして結果報告というCO2排出割合の数字を達成するための過程を見える化していくことが必要でございます。  ゼロカーボンシティ宣言を行った狛江市が,本庁舎の電源を切り替えた次には家庭部門の具体策が必要です。そのためにはCO2削減パーセンテージの提示だけではなく,世田谷区のように家庭部門の再生可能エネルギー利用率の目標値もお示しいただきたいと考えます。狛江市としては家庭部門での取組目標を数値化してお示しする必要はございませんか。 215: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 216: ◯ 環境部長(門井 淳君) 家庭における再生可能エネルギーの利用に関する数値目標としましては,狛江市環境基本計画におきまして,狛江市地球温暖化対策住宅用設備導入助成金の利用実績を令和11年度までに累計1,000件とする旨を掲げているところでございます。  その他の目標につきましては,先ほど申し上げた家庭における再生可能エネルギー電力に関する市民の意識調査・実態把握などの結果を踏まえ,実効性に軸を置いた総合的な施策展開の検討の中で適宜整理してまいりたいと考えております。 217: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 218: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 家庭での再生可能エネルギー電力利用を推進していただくことは,CO2排出削減に大いに期待できる方策でございます。脱炭素政策として再生可能エネルギー電力導入目標を定めた上で,市民への啓発をお願いいたします。  次に,最後の項目として環境教育の取り組みについて伺います。  次に,次世代を担う子どもたちに脱炭素の重要性,エネルギーの問題から,自分たちの環境を守る意識を育むための環境教育について伺います。  狛江市での環境教育としては,現在どのようなお取組をされているでしょうか。 219: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 220: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 環境教育につきましては,社会科や理科,技術・家庭科,総合的な学習などの時間を中心に教科横断的な学習として取り組んでおります。  例えば小学校では,身近な多摩川を題材の軸として設定し,水辺の楽校を活用して自然環境についての学習を行っています。また中学校では,家庭科で食生活を通した環境教育も行っております。  また,狛江市生物多様性小学校副読本「こまえ生物多様性ワークブック」の作成には,狛江市立小学校教育研究会の理科部の教員が協力させていただきましたが,こうした副読本なども活用し環境教育に取り組んでおります。 221: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 222: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) SDGsの教育の取組はどのように行っていらっしゃいますか。 223: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育長。 224: ◯ 教育長(柏原 聖子君) 学校教育も含めまして狛江市の教育といたしましては,4番であります「質の高い教育をみんなに」ということは最も重要な目標として認識しております。その中でも,とりわけ第三期狛江市教育振興基本計画の実施計画におきましては,SDGsを見据えた計画を策定いたしまして,狛江市の全ての教育で推進しているところでございます。  生きる力を育むための質の高い学校教育を推進することで,持続可能な社会の創り手として期待がされている子供たちには,多様な価値観があることを前提として,他者と協働しながら主体的な課題解決に向けて食うができる素地を育むことが重要であるというように捉えております。  義務教育におきましては,SDGsにつなげるためのESDの段階ではございますので,環境学習,エネルギー学習,生物多様性学習,防災学習,国際理解学習などが狛江市の子供たちの身近な内容として取り上げているところでございます。 225: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 226: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 持続可能な環境と社会づくりを担う子供たちの環境教育に期待しています。  環境教育といってもいろいろありますが,学校から出て町の中で教師や保護者以外の大人と実施するプランは,社会の一員であることを体験できるよい機会でございます。
     昨年冬に,多摩市を中心に三鷹市,調布市など複数地域の市民団体により,再生可能エネルギーを利用したイルミネーション点灯のイベント「イルミネーションRE100」が実施されました。3月に狛江市で講演いただいた調布市のえねこやさんも参加され,調布駅前でイルミネーションを点灯させました。  中でも多摩市では,市内小学校の生徒さんたちが,水力や太陽光発電で蓄電した電気を使い,聖蹟桜ケ丘駅前で夜間に「きらめくメッセージ」としてイルミネーションを発光させました。  モニターを御覧ください。そのときの記録の写真でございます。  このように,子供たちがメッセージの光を点灯させました。  このイルミネーション点灯に至るまで,このように掲示があります。このように,イルミネーションを点灯させるまで,この教育が実は一番大切で,小学校の総合学習で,ペットボトルで風車を作るなどして,風や水,太陽光の力で電気が作れることを学び,電力を蓄電池にためました。  こちらのモニターに映っているのは,水力発電のための工作を子供たちが行っているところでございます。  こちらは水力発電で実際に川で実験しているところでございます。  このように,子供たちが実際に電気を発電させるというところまでやっております。  太陽光に関しては,太陽光パネルを学校の各場所に設置し,この電気を蓄電池にためたということでございます。  さらに,こちらはバイオマス発電の実験でございます。  このように,子供たちが電気を作るということを身をもって体験する学習でございました。  そして最後に,子供たちがこの学びを通して再生可能エネルギーについて考えたメッセージを,子供たち自身が組み立てております。  そして最後に駅前で点灯させたのが,このような聖蹟桜ケ丘駅前で「サイエネデ ツクル キボウノ ミライ」と,子供たち自らが環境教育のカリキュラムの中でたどり着いた訴えとなりました。未来を担う子供たちが,バトンを渡すべき今を生きる私たち社会への訴えを行っております。その意義はとても大きいものでございます。  このイベントのために,子供たちは再生可能エネルギーでつくる電力発電を自ら体験し,そうした体験を集約したイルミネーションのイベントで,町なかの不特定多数の人たちの前で成果を発表したそうでございます。まさに先ほど教育長がおっしゃった,「他者と協働しながら主体的な課題解決に向けて工夫できる素地を育む」実践となりました。  質問でございます。  狛江市では冬季に狛江駅前でイルミネーションの点灯を行っていますが,この企画の運営・実施詳細を教えてください。 227: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 228: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 実施主体につきましては,観光協会となります。例年12月から2月にかけて冬の風物詩としてイルミネーションを実施しております。平成27年から開始して以来,前回で第6回目となりました。  令和2年度につきましては,会場を従来の市役所市民ひろばから狛江駅北口・南口に変更し,令和2年12月16日から令和3年2月14日までの午後5時から午後8時までの時間帯で実施し,多くの方々から御好評いただいているところでございます。 229: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 230: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 今後,狛江市のイルミネーションの企画に市内の学校の生徒が環境教育の一環として関わり,再生可能エネルギーによるイルミネーション点灯を実施することを提案したいと思いますが,狛江市の御見解としてはいかがでしょうか。 231: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 232: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 先ほどお答えしましたとおり,イルミネーションにつきましては観光協会の事業でございます。協力要請のお話があった際には,観光協会の御意向を確認した上で,御希望に添えるよう努めてまいりたいと考えております。 233: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 234: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 実施側の前向きな御見解をありがとうございます。教育部でもよろしくお願いいたします。  狛江市の一連の環境教育の学びの中で,駅前のイルミネーションの場を子供たちも活用することができるよう,どうぞ皆様のお力添えをお願い申し上げます。  ゼロカーボンシティ宣言をした狛江市は,十分に気候危機を回避させ,持続可能な社会を子供たちに引き継ぐためにどのような責任を果たしていけるのか,狛江市が子供たちに示すべき環境の取組と対策は何でしょうか,市長にお伺いいたします。 235: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 236: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 市が子供たちに果たす責任といたしましては,環境の悪化を抑制・改善し良好な環境を子供たちへ引き継ぐこと,そして,今の子供たちが更に次の世代へ持続可能な環境を引き継ぐために,環境に対する意識を高く持ち,環境に配慮した行動を日常的に実践できるよう素養を身につける環境を整えることというふうに認識しているところでございます。  特に後者におきましては,子供たちに対し,子供たちの興味や関心を促し自発的に学べる学習機会を提供していくべきと考えているところでございます。現在も教育分野と連携した多様な取組を実施していることに加えまして,狛江市環境基本計画においても子供に向けた環境教育の推進を掲げているところでございます。  今後も子供たちに対する市の責任を全うし,次世代に持続可能な環境を引き継ぐために,教育分野との連携の中で環境教育・環境学習の機会を充実していくところでございます。 237: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 5番高木議員。 238: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) ぜひとも今後よろしくお願い申し上げます。  今狛江市では,環境教育の整備,環境教育づくりが着々と行われていると伺っております。狛江市のこれからの環境教育に大いに御期待申し上げます。  ゼロカーボンシティ宣言をした狛江市だからこそ,より一層先進的な環境教育のお取組を推進していただくことを楽しみにさせていただきます。  子供たちがこの環境社会の中で自ら課題を見出し,そしてそれに対し取り組み,その解決に向けて日々努めてもらうことを期待しまして,次世代への持続可能な環境づくり,まちづくりをぜひとも今後ともよろしくお願い申し上げます。  以上で終わります。 239: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午前11時10分 休憩     午前11時25分 開議 240: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。3番平井里美議員。 241: ◯ 3 番(平井 里美議員) それではまず1問目,困り事・生命の現場から,質問させていただきます。  今年に入りコロナの影響で生活が苦しいという相談が増えてきています。いただいた相談の中で,税金の猶予制度を知らないで滞納金額が高額になってしまったり,滞納があるために応援給付金が受けられないなど,税金の滞納が大きな問題になっていると同時に,滞納は困窮のサインであることを痛感しています。滞納は困窮の入口という観点から,コロナ禍での市民税,国民健康保険税の減免,延納の相談件数をお尋ねいたします。 242: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 243: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 相談件数につきましては,統計等を取っていないため正確な数字を把握しておりませんけれども,分納相談等は新型コロナウイルス感染症により影響を申し出る方が多数いらっしゃいました。  納税課における新型コロナウイルス感染症に限定した対応といたしましては,令和2年度限りの措置とはなりますが,徴収猶予特例制度がありまして,許可件数は200件,許可猶予額は2,789万2,000円でございました。  なお,新型コロナウイルス感染症の影響とは必ずしも断定できないものの令和2年度におきまして,生活困窮により課税課において減免した市税につきましては,市民税,都民税で4件,39万2,500円でございました。また,令和2年度には新型コロナウイルス感染症の影響を受けた方を対象に,保険年金課で減免した国民健康保険税につきましては629件,5,638万1,200円でございました。 244: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 245: ◯ 3 番(平井 里美議員) ありがとうございます。  税金や国民健康保険税の減免,猶予制度利用が833件,約8,500万円,これだけ多くの方が困っていらっしゃることに驚きました。コロナによる徴収猶予特例制度が今年2月に終了し心配いたしましたが,これまであった徴収猶予制度で対応してくださると分かり安心いたしました。  市税等の滞納があったり相談があった場合,市はどのような対応をしているのでしょうか。 246: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 247: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 滞納に対する対応でございます。  督促状,催告書の発送,電話催告や臨戸訪問を行うとともに,税の公平性,公正性の観点からは財産調査を実施し,必要に応じて差押え及び執行停止を行っております。また,御相談に関しましては,電話等による納税相談に常に応じているほか,御来庁いただく場合は原則生活に関する資料を御用意していただき,それらを基に納付に関する御相談をお受けしております。その際,必要に応じまして賦課部門での減免申請等の制度の案内やこまYELL等関係機関の案内も行っているところでございます。 248: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 249: ◯ 3 番(平井 里美議員) まず,督促状,次に催告書を発送し,それでも支払いがない場合,電話での催告や自宅訪問となるわけですね。  お金がないときに送られてくる督促状や催告書は精神的にとてもきついものですが,そこに減免や徴収猶予制度の案内が同封されていたら相談してみようと思えるのではないでしょうか。税金の減免制度や申請を必要とする給付金等の案内を督促状に同封することで,コロナ以前は貧困とは縁がなかったフリーランスや非正規で働く方,派遣や契約社員の若者たちがこまYELLや労働相談,母子相談や女性相談員へとつながることができます。  税金の滞納は困窮の入口です。納税窓口と各部署との連携を一層強化し,必要な支援につなげていただきますよう強く要望いたします。  では,グラフを見ていただきたいと思います。  このグラフはこまYELLへの相談件数です。最も多かったのは昨年の5月で1,300件を超える相談がありました。その後毎月800件,1年間で約1万1,000件の相談が寄せられました。  こちらは新規の相談件数です。赤い部分が2019年度です。  毎月15件前後だった相談が2020年度は5月だけで391件,1年間で1,507件の新規相談がありました。コロナ前は年間198件でしたから相談員への負担がとても心配です。今年の3月から生活保護の申請が増加していると聞きました。私自身家族や親族に知られたくないから生活保護は受けるわけにはいかないと複数の相談者から言われた経験があり,扶養照会がなければ困っている人がもっと生活保護を利用しやすいのではないかと思います。  狛江市が昨年度申請の際に扶養照会を行った件数と扶養照会が扶養につながった件数をお尋ねいたします。また,狛江市としては扶養照会に関してどのような見解をお持ちか,お聞かせください。 250: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 251: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和2年度の新規ケース119件に対しまして,扶養照会を行ったのは41件でございます。このうち支援につながったのは経済的な支援は1件,精神的な支援は29件でございます。  扶養照会につきましては,保護の補足性の一つとして計画保護法第4条第2項において,「民法に定める扶養義務者の扶養及び他の法律に定める扶助は,すべてこの法律による保護に優先して行われるものとする」と規定されていることから実施しているものでございますけれども,扶養は優先であって要件ではございませんので,扶養照会を保護の申請の条件づけとはいたしておりません。扶養照会は金銭的な扶養の可能性のほか,被保護者に対する定期的な訪問,電話,手紙,メールのやり取り,一時的な子供の預かり等の精神的な支援の可能性について確認するものともされております。  まずはこの趣旨を御本人に説明させていただいた上で,親族との交流等の関係を伺い,扶養の可能性を調査いたします。ただし,DV等の家族関係への配慮を要する場合は,個別に慎重な検討を行い,扶養照会を保留することがあります。 252: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 253: ◯ 3 番(平井 里美議員) ありがとうございます。  狛江市では扶養照会を保護の申請の条件づけにしていないとのこと,安心いたしました。  厚生労働省は3月30日,本人が嫌なら扶養照会をやめることができると生活保護の扶養照会に関する事務連絡と課長通知を発行いたしました。また,福祉事務所への調査によると,職員のうち約70%が扶養紹介は負担だと感じているという結果が3月に公開されています。足立区では扶養照会数2,275件中実績は7件,僅か0.3%にしかすぎなかったそうです。扶養照会がいかに職員の負担になっているかが分かる結果です。  生活保護は決して最後のセーフティネットではなく,誰もが必要なときに必要な期間活用することができる,そういった権利なのだと厚生労働省もホームページで申請を呼びかけています。  コロナ禍で緩和された生活保護の利用条件についてお尋ねいたします。また,狛江市の対応についても教えてください。 254: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 255: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い,生活保護の実施上の指導について,厚生労働省から社会情勢に応じた考え方が示されているところでございます。  その指導は,コロナ禍で一時的な収入の減少により保護が必要になった方については,稼働能力の活用,自動車の保有,保険の取扱い等の指導を留保することによって,保護脱却後の自立を阻害することがないよう配慮をするものでございます。この通知につきましては,係内周知を図りまして,組織的な判断の上で実際に対応しているところでございます。 256: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 257: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市の配慮,本当に大切だと思います。ありがとうございます。  これまで貧困とは縁がなかった人々が住まいを失い,自殺を考えているなどの相談もありました。そして,外国籍の方からの相談もあります。狛江市が自治体として取り組むべき対策をお伺いいたします。 258: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 259: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 様々な機会を通して,市民の皆様が生活に困窮しているサインとして捉えて,支援につなげることが重要であると考えております。庁内の関連部署だけではなく,関係機関,そして地域の皆様から寄せられるサインの気づきをきっかけに支援ができるよう,働きかけを継続してまいりたいと考えております。 260: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 261: ◯ 3 番(平井 里美議員) 相談窓口だけではなく,地域の支援団体との連携で様々なところにあるサインを捉えていただき,支援につなげていただきたいと思います。私も議員として相談を支援につなぐ役割を果たしていくために,できる限りのことをしていきたいと思っております。  次に,女性相談窓口の役割についてお尋ねいたします。  今年度の予算の概要書に,主要事業として「女性のためのカウンセリング体制の強化を行う」とあり,予算が増額されております。現状と今後の予定について教えてください。 262: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 263: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本事業につきましては,以前より実施しているものになり,令和2年度と同様,今年度につきましても毎月第2・第4水曜日の午前中に1時間ごと,3名までの枠で女性のカウンセラーによりカウンセリングを行っており,現状では毎回2から3名の御予約をいただいているところでございます。また,6月におきましては夜間相談も実施する予定でございます。 264: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 265: ◯ 3 番(平井 里美議員) それではこれまで市が直接行っていた相談業務を今年度から委託とした理由と委託先を教えてください。また,6月から行う夜間相談は週何回の予定でしょうか。 266: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 267: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 昨年度までは,カウンセリングに関する資格をお持ちの方に相談業務を依頼させていただいておりましたが,担当していただく方の事情等により継続していただくことが困難となった場合に,担っていただく方を探すことに苦慮する点があることなどの課題を踏まえ,より安定的な相談体制を確保するため,今年度からは同様の相談業務を担っている事業者に委託する形としております。  今年度契約いたしました事業者は,遠藤嗜癖問題相談室という女性に関する相談だけではなく,依存症問題やひきこもり,家族関係における暴力の問題などのカウンセリングを行っている事業者でございます。また,夜間相談につきましては,6月と11月にそれぞれ1回開催する予定でございます。 268: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 269: ◯ 3 番(平井 里美議員) 女性相談から支援への流れはどのようになっているのでしょうか。 270: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 271: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 女性のカウンセリングにつきましては,相談者に対してのアドバイス等の支援がほとんどではございますが,相談の内容によってほかの部署につなげる必要がある案件については,カウンセラーより該当する部署につなげる形で連携をしております。 272: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 273: ◯ 3 番(平井 里美議員) 女性相談窓口の周知はどのように行っていますか。 274: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
    275: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市の広報やホームページ,市の附属機関である狛江市男女共同参画推進委員会において発行しております情報誌による周知,また庁舎内の女子トイレへの実施日等を記載したカードの配架等により行っているところでございます。 276: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 277: ◯ 3 番(平井 里美議員) では,市庁舎の女子トイレのカードは確認できましたが,ホームページ上で女性相談窓口の案内を探し出すことが私にはできませんでした。また,男女共同参画推進委員会が発行する情報誌は,私の周りで見たことがある人は残念ながら1人もおりません。これでは支援どころか相談にもつながらないのではないかと心配です。  狛江市でDV,そして虐待等により実際に保護を行ったケースはどのぐらいありますか。 278: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 279: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 新型コロナウイルスの感染が拡大して以降,緊急事態宣言の発出に伴う外出自粛や学校の一斉休校,各企業における在宅勤務の推進などに伴い,生活上の不安やストレスに起因するDVの増加,深刻化が社会的にも懸念されていることは,私どもとしても承知しております。また,国からもDVに関する相談や緊急時の一時保護などは,十分な感染防止対策を前提としながら,このような状況下においても継続的かつ迅速な対応を図るよう求められているところでございます。  狛江市におきましては,この間のDVに関する相談件数は,コロナ前の平成30年度が延べ42件,平成31年度が延べ30件,令和2年度が速報値で延べ33件となっておりまして,それぞれに対応を行っているところでございます。 280: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 281: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市での女性からの相談件数は,コロナ前と比較して大きな変化はなく,平成30年度と比較してはむしろ大きく減少しています。昨年度全国の相談センターに寄せられたDVの相談件数は17万5,693件,前年に比べておよそ1.5倍増加していることを考えると,なぜ狛江市の相談件数が少ないのか,狛江市の相談窓口の周知が喫緊の課題と言えるのではないでしょうか。  次の質問です。  ひとり親家庭で親がコロナにかかった場合,どのような支援があるのでしょうか。 282: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 283: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) ひとり親に限らず,親が新型コロナウイルスに感染したことにより子供の生活環境に影響を及ぼすようなケースにつきましては,保健所において医療機関や児童相談所等と連携して対応されていると承知しております。これまでのところ,市に対しまして具体的な協力を求めてくるようなケースはございませんでしたが,今後新型コロナウイルスへの感染により市で支援する必要が生じるような家庭がいらっしゃった場合には,保健所や医療機関,児童相談所等と連携して,その都度必要な判断と対応を行っていくということになろうかと思っております。 284: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 285: ◯ 3 番(平井 里美議員) ひとり親の家庭では子供への感染,自分が入院した場合の子供の生活など,心配は計り知れません。  感染症の場合は,保健所が医療機関や児童相談所と連携して対応するということが確認できましたが,ではひとり親家庭の親が感染症ではない病気で入院が必要となった場合,どのような支援があるのでしょうか。 286: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 287: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 狛江市ではひとり親家庭の親,または中学生以下の子供が一時的な疾病にかかったとき,自宅に派遣されたホームヘルパーが当該家庭の育児や食事の世話等を行うひとり親家庭ホームヘルプサービスを市内のNPO法人に委託して実施しております。  このひとり親家庭ホームヘルプサービスでは,1か月当たり原則12回以内で生活保護世帯と市町村民税非課税世帯は自己負担なし,児童扶養手当支給水準の世帯は1時間150円,これら以外の世帯は1時間300円で御利用いただけます。  また,ひとり親家庭の子供も含め12歳までの子供を対象に,原則7日間を限度として市が指定する児童福祉施設で養育する子どもショートステイにつきましても,保護者が病気や出産のため入院するときや家族の病気等で介護を行うときに御利用いただくことができるものとなっております。 288: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 289: ◯ 3 番(平井 里美議員) 市内に施設がないために,狛江市では子供が市内の学校に通うことができません。それは親の病気によって子供が安心できる日常の暮らしが絶たれてしまうということです。  病気の親と離れることだけでも不安な子供が友達や先生とも切り離されてしまうことがないよう市内にシェルターなどの居場所を確保すること,そして24時間ホームヘルプサービスを実施するなどの検討を要望いたします。  コロナや病気,子育て,介護,DV,生活困窮,劣悪な労働条件,国籍や障がいによる差別など,社会の課題が女性であるということで,一層生きることを困難にしている現状が相変わらずこの国にはあります。それが2021年度のジェンダーギャップ指数156か国中120位という数字に表れています。政治や経済を決定する機関に女性がいないことが差別をよしとしていること,女性であるために被っている数々の問題は,今の福祉や法律は残念ながら守ってくれません。だからこそ,狛江市が今年度の予算で女性のためのカウンセリング相談体制の強化を主要事業として掲げたのだと大いに期待いたします。  インテークの重要性と関係性の構築,困っている女性が必要な情報を得られる場づくり,相談業務に関わる人材の確保と研修,行政と支援団体の横断的な連携など,啓発にとどめるのではなく,常に担当部署と支援団体が情報を共有し,ぜひ研究を重ねていっていただきたい。本気でこの事業に取り組んでいただくことを要望いたします。  では,次にコロナ禍での学校生活,コロナによる一斉休校から1年がたとうとしています。休校,外出禁止,分散登校,学校行事や修学旅行の中止など,子供たちにとっては明るい見通しを立てるのが非常に難しい学校生活です。  今年の2月,国立成育医療研究センターによるコロナ×こどもアンケート第4期調査報告書が発表され社会に衝撃を与えました。この結果を狛江市教育委員会はどう受け止めているのかを教えてください。また,狛江市教育委員会が把握している市内の子供たちの状況と課題,子供たちの育ちを守るための対応についてなど,狛江市教育委員会としての見解をお聞かせください。 290: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育長。 291: ◯ 教育長(柏原 聖子君) 先ほど御紹介いただきました調査につきましては,国立成育医療研究センターが全5回実施いたしました中の本調査につきましては,2020年11月から12月にインターネットによる小・中学生,高校生,保護者を対象とした全国調査であると承知しております。  新型コロナウイルスのことを考えますと,嫌な気持ちになったりいら立ちを感じたりする子供たちが一定数いることや特にその割合が中学生に顕著であること,そして小学校高学年の15%,中学生の24%が中等度以上の鬱症状の傾向にあることなど,調査結果が発表されておりました。この結果は子供たちの状態の傾向を表していると受け止めております。新型コロナウイルス感染症対応に伴いまして,不安やストレスなどを抱えている子供や保護者が一定数いること,同時に親子関係にも影響を及ぼしていることがうかがえます。  本市では,昨年度学校再開後に子供たちの様子を把握するために,アセスメントといたしまして,日常的な観察をはじめ,心と体のアンケートを実施したり,学校への行きづらさを感じている子供の家庭に連絡を取り合ったり,教員が子供の家に迎えに行ったりしている学校もございました。そして,可能な限り支援を行っておりました。また,スクールカウンセラーが教室に入り様子を見た上で保護者と面談をするなど,子供たち一人一人の心身のケアに努めております。  WebQUの実施をはじめまして,引き続き学級担任や養護教諭,スクールカウンセラーに限らず,全ての教職員が子供たちの理解に努め,子供たちが相談したり,浄化したりしやすい環境を整え,その対応を進めてまいります。 292: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 293: ◯ 3 番(平井 里美議員) 教育長,ありがとうございました。  この1年間見通しの立たない感染症とのせめぎ合いの中で,子供たちの心と体,そして豊かな育ちをどう守っていくか,これは保護者だけではなく,先生方にとっても非常に過酷で孤独な日々だったと思います。しかし,その中でも教師や学校がつながり合い,ただ中止をしたり諦めたりするのではなく,新たなできることを模索し,子供たちと取り組んでこられたことは大いに評価できることだと思います。  また,学校には様々な立場で関わってくださる方々の存在が欠かせません。狛江市の小・中学校に配置されているスクールカウンセラー,それから教育支援センターの専門教育相談員,スクールソーシャルワーカーの皆さんの果たす役割も大変大きいものだと思います。それぞれの人数と役割,校内や教育委員会との連携についても教えてください。 294: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 295: ◯ 教育部長(上田 智弘君) スクールカウンセラーは,東京都教育委員会から派遣されており,小学校が6名,中学校が5名の合計11名でございます。スクールカウンセラーは,心理士等の資格を持ち,児童・生徒及び保護者と面談,相談,カウンセリングを通じて悩みを聞き,問題解決に向けた支援を行っております。  教育支援センターの専門教育相談員は,小学校は基本週2回,中学校は学校から要請があった場合のみ派遣をしております。資格要件,業務内容はスクールカウンセラーと同様ですが,その他に発達や言葉の相談を担当する言語聴覚士などの資格を持つ相談員を月2回小学校に派遣しており,相談や指導に当たっております。専門教育相談員は,小学校のほか教育支援センターでも相談や指導を行っており,人数は8名です。  教育支援センターに所属するスクールソーシャルワーカーは,社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持ち,スクールカウンセラーや専門教育相談員では解決できない家庭や家庭を取り巻く課題に対し,関係機関と連携をしながら支援制度や支援機関につなぐことにより,子供が安心して学校や家庭で過ごせるよう環境づくりを行います。スクールソーシャルワーカーは,小学校の担当者1名と中学校の担当者1名の合計2名でございます。  スクールカウンセラー,専門教育相談員,スクールソーシャルワーカーの校内及び教育委員会との連携につきましては,学校現場で情報交換を行っているほか,年3回指導室が開催しているスクールカウンセラー連絡協議会においても,情報交換や課題などについて協議を行っているところでございます。 296: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 297: ◯ 3 番(平井 里美議員) ありがとうございます。  スクールカウンセラーが週1回,教育支援センターの専門教育相談員が小学校では週2回,そこで課題とされたことをスクールソーシャルワーカーが必要な支援制度や支援機関につなぐことで,子供たちにとって安心できる環境づくりを学校と家庭で行うという体制がコロナ災害の下ではとても重要な役割を果たしていると思います。  長引くコロナ禍で体調不良を訴える子供が増加していると言われていますが,狛江市内の小・中学校ではコロナ以前と比較して変化はありますか,どのような変化があるか教えてください。 298: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 299: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校の臨時休業に休校に伴い,自宅待機が長く続いたということもあり,昨年度の学校再開後に体力の低下をはじめ,体調を崩す子供が一定程度いたということを把握しております。 300: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 301: ◯ 3 番(平井 里美議員) 体力の低下,体調を崩す子供たちが出ているということは,今後も続くであろう感染症を考えると大きな課題です。狛江市としても,今後継続的な調査を行っていただきたいと思います。  次に,小・中学校でコロナに感染する子供たちが増えてきていますが,感染が拡大する中で怖いのは差別だと言われています。差別が起こらないよう学校が生徒や保護者に対して行ってきたこと,クラスや当事者への配慮など,どのような配慮がされているのかを教えてください。 302: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 303: ◯ 教育部長(上田 智弘君) コロナ禍における感染者等への差別的な言動がないよう,各学校においては昨年度から子供たちへの指導をはじめ,学校だよりなどでもその注意喚起を行ってきたところでございます。陽性者や濃厚接触者となったということについては,人権上の観点からその子供が特定されないよう配慮をしております。  なお,子供やその家族が陽性者もしくは濃厚接触者等になった場合は,保護者から学校へ連絡が来ることが一般的になっております。陽性者や濃厚接触者については,該当者に関する保健所の指示などを踏まえて学校医にも相談しながら,状況に応じて一定期間の自宅待機をお願いしているところでございます。 304: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 305: ◯ 3 番(平井 里美議員) ふだんから学校全体で,そして各クラスにおいても道徳の時間などで話合いが持たれているということです。誰もがかかるかもしれない感染症についてオープンに話し合うことは,まさに生きた人権教育だと思います。  昨年11月に狛江市内の小学校教諭が万引きで逮捕されたとの報道がありました。全国的に教師による犯罪は決して少なくないため,学校としても対策が立てられていることと思います。昨年の事件が明らかになった際,保護者や生徒への不安が広がらないよう学校として非常に迅速に対応されたと伺っております。  生徒や保護者にどのような対応をし,学校としてどのような話をされたのか,子供たちへの精神的なケアをどのように行ったのかをお尋ねいたします。 306: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 307: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 本件につきましては,報道後すぐに当該校において校長が子供たちへ講話を行っております。その際,心配なことや不安なことがあったらいつでも相談するように促しております。特に当該教員が担任を務めていた学級では,子供たち全員に対してスクールカウンセラーによる面談のほうを行っております。 308: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 309: ◯ 3 番(平井 里美議員) 事件が報道され,とても迅速に保護者や子供たちへの説明が行われたと聞いております。スピード感と情報をオープンにすることは,保護者にとっても子供たちにとっても不安が払拭され,学校や先生への信頼感が増します。  このような事件が起こってしまったことはとても残念ではありますが,起きてしまった問題をともに受け止め,次への一歩を考え合うことが教育の本質だと思います。こうした事件の影響はコロナによる影響とともに,子供たちだけではなく教職員の皆さんにも大きな負担になっていると思います。  昨年の決算特別委員会でストレスチェックについて質問させていただいた際には,平成31年度における小学校,中学校の全体のストレスチェックの分析結果は,総合健康リスクは低く,職場ストレス環境は比較的良好な結果であったとのことでした。その後実施されたストレスチェックの結果はいかがだったでしょうか。 310: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 311: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和2年度におけるストレスチェックの結果から見た職場評価結果報告書の中に,総合健康リスクという総合的な評価結果を示す数値のほうがございます。総合健康リスクとは100を基準として評価し,例えば健康リスクが120の場合,基準値よりも20%リスクが大きいことを意味します。  市内小・中学校の結果は,全ての学校で総合健康リスクが100以下,かつ全国平均よりも低い値であり,職場ストレス環境は比較的良好という評価結果でございました。 312: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 313: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市内の学校における職場のストレス環境は比較的良好ということですが,昨年度から女性教員の退職者が急増していると伺いました。コロナは女性の働き方に大きな影響を及ぼしていることが社会問題になっていることから,狛江市と近隣市における教員,管理職の男女比を調べてみました。  このグラフを御覧ください。  このグラフは狛江市の小・中学校の教諭の男女比率です。小学校も中学校も男女の差は僅かで,東京都や全国でも同様の結果でした。  では,次です。  こちらは狛江市,世田谷区,武蔵野市,三鷹市,府中市,調布市,稲城市の小学校の管理職,校長,副校長の男女比です。男性管理職の比率が高いものの武蔵野市,真ん中辺りにありますが,これは半々,そして稲城市,調布市,世田谷区では管理職の3割から4割は女性となっています。狛江市は1割に満たない状況です。  そして,こちらは市内の公立中学校の近隣のグラフです。  中学校では圧倒的に男性管理職の比率が高くなります。狛江市の中学校は100%男性管理職という状況が大変目立っております。狛江市の女性教育長の存在は,そういう中でとても重要であると思いますが,校長会等に女性の視点が入らないこと,女性が働きやすい環境になっているかなどが心配されています。  そして,次です。  こちらは狛江市の小・中学校の病気休職者の推移です。  昨年は3人の先生が病気休職しています。毎年休職が続いていることが心配されております。  そして,こちらは狛江市の小・中学校の普通退職者の推移です。  退職の理由は個人情報のため公表されていませんが,圧倒的に女性の退職が多く,昨年度からこの4月にかけて女性7名,男性3名が退職しております。子育てや介護の負担が大きくなるのはどうしても女性であり,一方職場である学校での負担に男女差はありません。  ぜひとも学校への教職員のアンケート調査を行っていただき,ストレスチェックの分析も男女別,そして学校ごとに行うなど,教職員が退職に追い込まれることのない職場環境をつくっていただきますよう要望いたします。 314: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩いたします。     午後 0時00分 休憩     午後 1時30分 開議 315: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。3番平井議員。 316: ◯ 3 番(平井 里美議員) では,引き続きまして困り事・生命の現場から,5,無園児について伺います。  狛江市内で保育園や幼稚園に通っていない未就学児は何人いますでしょうか,またその理由としてはどういったことが考えられますか,お願いします。 317: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 318: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 令和3年4月1日現在で住民登録があるゼロ歳から5歳児4,070人のうち保育施設及び幼稚園等の入所者につきましては,児童育成課で把握していない人数は1,038人でございます。これらのうち主にゼロ歳から2歳児のお子さんについては1,024人で,保育園や幼稚園に入園するまでの間に御家庭で保育をしているというケースがほとんどではないかと考えられます。  幼稚園に入園できる3歳から上のお子さんは14人で,インターナショナルスクールやプリスクールのほか,障がいのある児童であれば特別支援学校の幼稚部など,一般的にイメージされる保育園や幼稚園以外の選択肢もある中で,それぞれの御家庭の事情や教育方針によって選択されているものと認識しております。 319: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 320: ◯ 3 番(平井 里美議員) 3歳から5歳では14人の子供の通園が把握できていないということですが,保育園や幼稚園など義務教育ではないため,通えない理由が貧困や障がい,国籍,虐待,無戸籍など,深刻なケースがあることが社会問題になっております。  狛江市では親が保育園や幼稚園への入所を希望しない限り,保育園や幼稚園に通わない事情や家庭環境等を把握していないそうですが,長引くコロナ禍で家庭が孤立したり,貧困問題を抱えていたり,情報が届いていなかったりする可能性があります。こうした無園児に対して今市としてどのような対応をするのが望ましいのか,市のお考えをお尋ねいたします。 321: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 322: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) さきに答弁申し上げたとおり,子供を保育園や幼稚園に通わせない理由やその御事情につきましては,それぞれの御家庭で様々あるものと認識しております。  狛江市におきましては,ただいまの議員から御指摘の件に加えて,子供の貧困の解消の観点からも,支援が必要だけれども,外からはなかなか見えてこない,隠れた困難を抱えている家庭の把握は重要な課題と認識しております。そのため行政や公的機関による支援の情報が届いていなかったり,仮に届いていたとしても,その家庭がそのときに置かれている状況,保護者の疾病や精神疾患,発達上の特性等により自ら声を上げられない状況にある方に対し,まずはプッシュ型で必要な情報を手元に確実に届けることからできないかという観点から,昨年3月に策定したこまえ子ども・若者応援プランにおきましてアウトリーチ型の情報提供の検討を行うこととし,現在担当課においてその検討を進めているところでございます。  また,これと併せて子ども食堂やフードバンクをはじめ,地域で子育てや子供の支援に関わる活動をしていただいている団体も,それぞれの地域におきまして,行政や公的機関よりはるかに子育て家庭に近いところで活動されていらっしゃいます。その点において,この隠れた困難を抱える家庭の把握にあたっては,重要な役割を担っていただいているという認識を私どもとしても持っておりますし,実際に個々のケースにおきまして,地域で活動されている方から市役所に情報提供があり,その方に仲介していただいて支援につなげられたといったような事例もこれまでにございます。 323: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 324: ◯ 3 番(平井 里美議員) 地域で活動する団体や支援者との連携,協力はとても大切だと思います。行政支援と連携するための共通認識を持つためには,各担当部署を含めた横断的な情報交換や共同研究等の必要性があると思います。  コロナ禍で待ったなしの子供や女性の貧困,国籍や障がいによる困難への対策について,狛江市の見解をお尋ねいたします。
    325: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 326: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 子育て支援の分野におきましては,同じくこまえ子ども・若者応援プランにおいて関係機関,活動団体等の情報共有として,子ども家庭支援センターをはじめとした支援機関や子育てひろばを実施する児童館,児童センター,地域で子育て支援の活動をされていることを市が確認している団体などの間の横のつながりを持たせることを目的に,情報共有の場を持つ予定としているところでございます。  また,特に初回に関しましては可能な限り対面で実施したいと考えておりますので,新型コロナウイルスの感染状況にも考慮し,時期を見ながら開催していきたいと考えているところでございます。 327: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 328: ◯ 3 番(平井 里美議員) コロナ禍で対面が困難な状況にあっても,インテークの重要性を認識して対応してくださるとのこと,ぜひよろしくお願いいたします。  そして,今御答弁いただきましたように支援団体,居場所活動を行っている団体かつ関係機関と情報を共有する機会を早急に設けていただき,困難を抱える方々が孤立することのないよう尽力していただきますよう強く要望いたします。  次は,新型コロナワクチン接種とPCR検査についてお尋ねいたします。  狛江市でのワクチン接種,非常にスムーズに進んでいること,また会場ではスタッフや医療関係者の方々がとても親切で安心して受けられたとの声がたくさん届いております。緊急事態宣言下,現場の皆さん,医師会や職員の皆さんの御尽力に心から感謝いたします。  狛江市におけるワクチン接種の優先順位についてお尋ねいたします。 329: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 330: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 新型コロナウイルスワクチンの接種順位につきましては,厚生労働省作成の新型コロナウイルス関係省に係る予防接種の実施に関する手引きによりまして,接種目的に照らして国が公表することとなっております。  接種順位の1番目として医療従事者等,2番目として令和3年度中に65歳以上に達する高齢者,3番目といたしまして,令和3年度中に65歳以上に達しない者であって基礎疾患を有する者及び高齢者施設等の従事者とされ,ワクチンの供給量によっては60歳から64歳の方もここに含まれるとされております。その次に上記以外の者となっているところでございます。 331: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 332: ◯ 3 番(平井 里美議員) では,新型コロナワクチン予約における課題,改善策を教えてください。 333: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 334: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 接種の予約に関しましては,LINE予約とコールセンターへの電話予約の2通りを御用意し,5月12日から開始をさせていただいたところでございますが,対象者の方が75歳以上,約1万1,000人であったことから,開始日初日は申込みが殺到したところでございます。このうち特に電話予約につきましては,1対1の対応になることや1件の予約に時間がかかってしまうことなどから,最初の二,三日はなかなかつながらない状況となり,その旨のお問合せが多く寄せられたところでございます。  今後の課題,改善計画につきましては,ワクチン供給量や予約枠数は十分でございますので,安心して御予約いただけることの更なる周知,またはLINEへの促しを更に進めていくこと等が課題であると考えておりますが,市で作成いたしましたLINE予約に関する動画の再生件数が5月28日時点で合計6万1,000件となっておりまして,市民の皆様のLINE予約への関心や周知が組んでいるものと認識しているところでございます。 335: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 336: ◯ 3 番(平井 里美議員) LINEでの予約,また2回目の予約が自動的に3週間後の同じ曜日,同じ時間,同じ場所で接種できるということで,何もしなくても接種できるのでよかった。予約のことで心配しなくてもいいのは本当に助かるなど,安心したという声がたくさん届いています。また,他市の方からは狛江市が羨ましいという声もいただいております。  集団接種会場が交通の不便な所なので,地域の高齢者が御近所で声をかけ合ったり,御家族の協力を得たり,老人会や町内会が知恵を出し合ったりして,接種会場までの交通手段を確保されている声も届いていますが,一方で南部地域からはボランティアさんに一番お願いしたい搬送を頼めない。会場までの行き帰りに困っているという声,そしてまた立って待つのがとてもつらかったという声もありましたので,改善に役立てていただければと思います。  では,次に子供が集団生活を送る現場ではインフルエンザや様々な感染症リスクが大きく,学級閉鎖,学年閉鎖等を行いながら例年感染症拡大防止を行っています。学校や保育園,学童に関しては一斉休業は行わないという国の方針の下,保育士,教師等が感染源にならないかということが最重要であると考えます。  狛江市における保育士や,そして教師等へのワクチン接種の予定はどうなっていますか,保育や教育現場で感染者が確認された場合,感染を食い止めるためには迅速で広範なPCR検査が必要だと言われていますが,狛江市の見解をお尋ねいたします。 337: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 338: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 現在は70歳以上の方への接種を含めている段階ではございますけれども,接種当日に余剰のワクチンが発生した場合の対応につきまして,市としての考え方をまとめており,その中に保育士や教職員等への接種も含めているところでございます。 339: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 340: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 現時点で保育士に限定したPCR検査は予定しておりません。発熱や濃厚接触者となった場合など,感染が疑われる場合などに際して医師や保健所の判断の下,受検するところでございます。  なお,保健所から濃厚接触者に該当せず,PCR検査を受けるよう指示がなかった職員を確認した場合は,各園の判断もございますが,抗原検査の実施も案内するところでございます。 341: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 342: ◯ 教育部長(上田 智弘君) PCR検査につきましては,基本的には濃厚接触者に該当した場合など,医師等が診断上必要と認める場合に実施されるもので,教育委員会として現時点で教員に対し一斉に実施することは考えておりません。しかしながら,学校におきましては学校運営を継続し,児童・生徒の学習機会を確保することが重要となりますので,例えば教員に陽性者が確認された場合に職員室の席が近いなどの状況であっても,保健所から濃厚接触に該当せずPCR検査を受けるような指示がなかった職員に対しては,ケース・バイ・ケースではございますけれども,リスク管理や安心して授業を行ってもらうため,本人の希望を確認の上,抗原検査もしくは抗体検査を実施しているところでございます。 343: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 344: ◯ 3 番(平井 里美議員) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  世田谷区では,余剰ワクチンを保育園や小・中学校の教職員に接種する方針を決めたと報道されました。子育て中の親たちは働く世代です。家庭内感染による子供の感染が市内でも広がっておりますので,保育や学校現場に関わる大人へのワクチン接種は,保護者や祖父母にとっても大きな安心になります。  ぜひ早急に保育士,教職員へのワクチン接種を進めていただきますよう強く要望いたします。また,保育現場,教育現場で感染が確認された場合,子供たちの命と暮らしを守るために,保健所と連携しながら最善の方法を取っていただきますようお願いいたします。  では,次の質問,コロナ禍での市民参加について,緊急事態宣言下の公共施設の運営についてお尋ねいたします。  政府は昨年の5月に業種別ガイドラインを策定し,3回にわたる緊急事態宣言を経て,その後ガイドラインの改定を行ってきております。狛江市の施設の休業に関する基準は国のガイドラインによってどう変化したのでしょうか,お尋ねいたします。 345: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 346: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 緊急事態宣言が発出され,国や東京都の対策方針により狛江市新型コロナウイルス感染症対策方針を作成しているところでございます。これは最初の緊急事態宣言のときから変わりはございません。  人との接触がなければ感染リスクを低減できるため,緊急事態宣言発出時におきまして,ステイホームや人流の抑制など,その都度PR方法は変わりますが,同じ内容をPRしているところでございます。公共施設につきましても,1月の緊急事態宣言発出時点では閉館などをしておりませんが,時間短縮や人数の軽減を実施するなどの対策を講じているところでございます。  緊急事態宣言が発出された場合の休館をする基準でございますが,事業継続計画に基づき部署を縮小することとなっておりまして,緊急事態宣言の内容により休館する場合や時間短縮をするなどの対応を実施するものでございます。  なお,6月20日までに緊急事態宣言が再延長されており,市民の自主的健康維持行動と感染リックが比較的低いなどとの観点から,感染対策を講じた上で市民グランドなどの屋外施設につきましては再開を実施いたします。 347: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 348: ◯ 3 番(平井 里美議員) 公民館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインの対処方針には,「博物館,美術館,図書館などについては,住民の健康な生活を維持するため,感染リスクも踏まえた上で,人が密集しないことなど感染防止策を講じることを前提に開放することなどが考えられる」とあり,公民館においても同様の考え方の下,「全国の公民館について,館を開放する場合の前提となる感染予防対策に関する基本的事項を定めること」とあります。そして,ガイドラインには以下のように基本的な考え方を示しています。  1つ,公民館は感染予防に取り組むとともに,社会基盤としての役割を継続的に果たすよう努力することが求められる。  1つ,閉館等来館者への利用制限を実施する必要が生じた場合には,公民館が地域における住民同士の交流や社会教育の拠点であることを踏まえ,館に来館しなくても従来行ってきた講座等を在宅でも受講することができるよう,オンライン講座等のオンライン上でのコンテンツ公開を推進することや広く地域住民に対し地域に関する情報等を提供できるよう,公民館だよりのデジタル配信等を行うことなどの工夫を行っていただきたい。  これはとても具体的で重要な方向性だと思います。  多摩地域の約半数の自治体は,今回の緊急事態宣言下で公民館や市民が活動する施設などを開館しています。これはガイドラインの方針を受け,社会基盤の役割を継続的に果たす努力を行っているということではないでしょうか。  ぜひ狛江市におかれましても,大人の学びを保障する社会教育施設として,小・中学校と同様,いかなる場合においても,市民の学習権を保障する努力を行っていただきますようお願いいたします。そして,閉館する場合,教育委員会などでどのような検討がされたのか,市民への説明責任を果たしていただきますよう要望いたします。  次の質問です。  狛江市には様々な協議会,各種委員会があり,市民参加,市民協働を行っています。緊急事態宣言下での開催状況を教えてください。また,開催の判断基準についてもお願いいたします。当初緊急事態宣言は5月11日までの予定でしたが,6月20日までの再延長が発表されました。各種委員会等に関する狛江市の見通しについても教えてください。 349: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 350: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 各部署におきまして実施している会議などは,人流を抑制する観点から,ウェブ会議や書面会議に変更して実施している場合や中止としているところがございます。  緊急事態宣言が解除された場合は再開することになると考えておりますが,仮に再延長された場合におきましても,国や東京都から発出される対策方針内容により,狛江市の方針を新型コロナウイルス感染症対策本部の会議の中で検討の上決定してまいりたいと考えております。 351: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 352: ◯ 3 番(平井 里美議員) 現在対面での会議は一切実施されていないということですね。今後の方針に注目したいと思います。  次です。  新図書館基本構想,市民センター改修ワークショップの募集・応募状況について,また計画の進捗状況を教えてください。 353: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 354: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 市民センター改修基本構想に係るワークショップ参加者,新図書館の整備に係るワークショップ参加者及び新図書館整備基本構想検討委員会公募委員につきましては,5月1日から21日までの間募集をしたところでございます。  募集方法といたしましては,市広報,市ホームページ,教育委員会ホームページ,図書館ホームページ,SNS,またポスター,チラシなどで周知をしております。  なお,市ホームページでは市民センターの改修等基本方針,市民センター改修及び新図書館整備の基本構想の特設ページを設けまして,基本的な内容について説明のほうを差し上げております。  各応募状況は市民センターワークショップが定員20人程度のところ30人,新図書館ワークショップが定員25人程度のところが31人,新図書館整備基本構想検討委員会公募委員は,一般区分が2人募集のところが7人,子育て世代区分が2人募集のところが3人,学生区分が2人募集のところが2人となっております。  今後委員会の新委員につきましては,選考会により選考を実施し,ワークショップにつきましては,会場のキャパシティなども踏まえ,参加者について委託事業者と調整してまいりたいと考えております。  なお,この間新型コロナウイルス対策本部会議の決定に基づき,4月26日から5月31日までは市民センターは閉館しており,5月12日からは中央図書館は一部開館をしておりますが,申込みにつきましては,料金受取人払いの郵送,ファクス,メールでの受付とともに,各ワークショップは市ホームページの申込みホームからも直接応募を可能としたところでございます。  進捗状況でございますが,緊急事態宣言再延長に伴い,6月13日開催予定の第1回目ワークショップを延長する方向で考えておりますが,今後のワークショップに向けて関係部署と委託事業者と内容や資料について調整しているところでございます。 355: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 356: ◯ 3 番(平井 里美議員) ありがとうございました。  では,こちらのグラフを御覧ください。  これは年末から1月にかけて感染者が急増したことで,政府は1月8日から3月21日まで緊急事態宣言を発出しました。ちょっと細かいですけれども,最初の山のところがその場所です。  しかし,狛江市では緊急事態宣言解除の3月21日直前から既に感染者が増え始め,3回目の緊急事態宣言が発出された4月25日には,ちょうど12月に爆発的に感染者が増大したときと同じ状況にありました。そんな中で,私は議会においてコロナ禍で市民参加ができない中での新図書館,市民センター改修計画は一旦中止するべきではないかと繰り返し要望してまいりました。  障がいのある人,高齢者,妊婦,育児中,介護をしている人,エッセンシャルワーカー,多くの人が不特定多数の人が集まるところには行かないようにして感染防止に気をつけています。映画にもコンサートにも美術館にも行かない。私自身もそうですが,電車やバスには乗らず,友達と食事することもしないようにして気をつけているのです。  この1年,自分たちのサークル活動も全くできていないグループがどれだけあるか,狛江市は調査されているのでしょうか。グループで話し合いたくても,市民が集まれる施設は全て閉鎖している。話合いのためには,狭い喫茶店や混み合うファミリーレストランで集まるしかない。図書館も公民館も大事です。新図書館,市民センター改修にあたって一緒に考えたい。でも,感染が怖くてとても参加することはできない。申込みすらできないという声が多数あることを狛江市や教育委員会はどのように把握されているのでしょうか。  コロナで収入が激減し,家賃が払えず,仕事を失い,生きていくことだけでも精いっぱいの人たちが狛江市でも急増し,800件以上の人が合計8,400万円以上の税金の猶予,減免を求めているという状況は,本日の一般質問で明らかになりました。この状況で狛江市は誰に対して,さあ,一緒に公民館,図書館について考えましょうと呼びかけるのでしょうか。公民館も図書館も大事だけれども,今はそれどころではない。そんな人々を置き去りにしてワークショップを進めていただきたくはないと思います。  まだまだ続く緊急事態宣言,新型変異種の拡大,長期にわたるであろうコロナ禍における市民参加について狛江市,そして狛江市教育委員会はどのような認識を持っているのか,ぜひお聞かせください。 357: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 358: ◯ 市 長(松原 俊雄君) コロナ禍におきましても,感染予防と社会経済活動のバランスを取りつつ,市民生活及び地域経済の回復に取り組む中においても,施策の推進に向けて取り組んでいく必要があります。  市民参加に関しましては,市と市民とがともに狛江のまちをつくっていく上で必要となるものでございますので,コロナ禍におきましては,例えば委員会の議論が必要であればオンラインを活用して開催するなど,感染対策を図りながら,事業の状況に応じまして必要な対応をしているところでございます。 359: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 3番平井議員。 360: ◯ 3 番(平井 里美議員) 市長,御答弁ありがとうございました。  市民参加に関しては,市と市民がともに狛江のまちをつくっていく上で必要となるものという御見解,図書館も公民館も市民のための大切な期待の大きい公共施設です。市長がおっしゃるように,市民参加なしには自分たちの施設にはなり得ません。公共施設を地域で考えることこそ地域づくり,まちづくりであること,市長と同じ思いです。  だからこそ,今はコロナ対策に全力を注いでいただき,全ての人が安心して市民参加できるようになったときに新しい図書館,市民センター改修計画を改めて考えていただきますよう強く強く要望して全ての質問を終わります。 361: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎淑子議員。 362: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 通告に従いまして2問質問いたします。  狛江市は市制施行以来50年,基本構想の将来都市像として水と緑のまちの実現を目指したまちづくりを進めてまいりました。第4次基本構想でもライフスタイルや価値観の多様化,先行き不透明な景気動向と市民生活,地球環境問題,頻発する大規模自然災害など,市を取り巻く現状を踏まえ,これまでの思いを引き継ぎ更に成長,充実させていくという思いを込め,「ともに創る 文化育むまち~水と緑の狛江~」を市の将来都市像として策定したと市長も述べられております。  狛江市のイメージを大きく担う緑,それゆえに第一義に守っていくべき緑に関して市の方向性と計画の進捗を確認いたします。  緑を守る施策を考えると,生産緑地の2022年問題が懸念されます。1992年に改正された生産緑地法に基づき,都市圏の市街化区域内の農地から指定された土地が生産緑地です。農業を営む営農義務が課せられますが,固定資産税の軽減や相続税の納税が猶予されることから,1992年には多くの土地が生産緑地として指定を受けました。生産緑地法では指定期間が30年間とされています。生産緑地の面積ベースで約8割が来年,2022年に指定解除され,自治体が買取りを行わなかった場合,民間不動産業者へ売却され,生産緑地が宅地に変わることが予想されます。それにより緑地の減少や土地の供給過多などの問題が起きると言われています。これが生産緑地2022年問題です。  そこで,まず狛江市の生産緑地面積と生産緑地が狛江市全体の緑地に占める割合を教えてください。 363: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 364: ◯ 環境部長(門井 淳君) 令和2年3月に改定しました狛江市緑の基本計画の数値で答弁させていただきます。  平成30年度の生産緑地は31.19ヘクタールでございます。生産緑地が緑地に占める割合は21.46%でございます。 365: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 366: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 2016年の国の農業振興基本計画では,これまで市街化区域内の農地について,宅地化すべきものとされていたものが都市部においても農地や緑地は必要なものと認識されるようになり,2017年に生産緑地法が改正され,特定生産緑地制度が創設されました。買取りの申出をできる時期が10年間延長され,かつ所有者が同意すればその延長を繰り返すことができるようになり,生産緑地制度下で受けた税制優遇などは特定生産緑地下でも引き続き受けることができます。  それでは2022年,令和4年,来年に1992年に指定した生産緑地のうち指定期限の30年を迎える中で,特定生産緑地に移行しない予定の生産緑地の面積を教えてください。 367: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 368: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 平成4年に生産緑地として指定し,現存する生産緑地の面積は24.93ヘクタールでございます。その中で現在特定生産緑地へ移行しない予定面積は0.3ヘクタール程度の予定でございます。 369: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 370: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 特定生産緑地へ移行しないと決めた,つまり2022年問題の対象となる生産緑地は0.3ヘクタールということです。1992年に指定を受け,今も農地として続いているほとんどの生産緑地が少なくとも今後10年は営農を続けると意思表示していることが分かりました。特定生産緑地の移行にあたって,市はどのような活動を行いましたでしょうか。 371: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 372: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 平成30年の9月に2回,11月に2回,平成31年の2月に2回,計6回の説明会を行いました。また,年に1回,特定生産緑地へ移行しない考えの方には考えに変化がないか,ヒアリングを行ってきたところでございます。 373: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 374: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 特定生産緑地の指定は10年間ですので,10年後には営農の継続について再び問われます。特定生産緑地に移行した所有者も継続や後継者問題で10年を待たずして手放す申出があるかもしれません。
     緑の基本計画では,生産緑地の令和11年,2029年ですが,この目標は現状維持となっています。生産緑地の買取りの相談申請に対しては,宅地化を防ぎ,緑地率を守るためにも,公園の種地や狛江市がこれまで行っている人気の高い市民農園,そして福祉農園の買取りを検討すべきと考えます。市が都市計画公園として整備する計画がある生産緑地の場所と面積を教えてください。 375: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 376: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 市内には生産緑地地区に重ねて都市計画公園の指定をしている所が2か所ございます。  1つ目は延焼防止の目的等,市街化により公共空地や避難場所を必要とする地域にある生産緑地のうち,市として強い姿勢で確保を目指すため,駒井町二丁目に街区公園として指定した駒井公園でございます。公園面積は0.44ヘクタール,そのうち0.31ヘクタールが生産緑地地区と重複をしているところでございます。  2つ目は古墳が多く存在する狛江市の特色を生かし,歴史公園として整備していく考えの下,中和泉三丁目地内に特殊公園として指定した白井塚公園がございます。公園面積は0.15ヘクタール,そのうち0.04ヘクタールが生産緑地地区と重複をしているところでございます。  駒井公園は事業に着手をしておりませんが,白井塚公園は事業に着手をしているところでございます。 377: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 378: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 現在までの白井塚公園の整備進行状況と整備費用及びその財源を教えてください。 379: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 380: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 白井塚公園につきましては,平成29年度に全体の用地測量を実施し,平成30年度から昨年度までの3か年で用地取得を行っております。また,今年度は来年度以降の整備に向けた実施設計を行う予定でございます。これまで用地取得費は合計4億3,219万6,042円,物件補償費は合計1,020万939円となっております。そのほか不動産鑑定料,物件調査費,測量委託費などの諸費用を支出しているところでございます。  このうち用地取得費に対して,都補助である市町村土木補助及び生産緑地買取り事業補助で1億6,577万円の補助金と起債1億4,760万円などを活用しているところでございます。 381: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 382: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 公園用地取得や生産緑地買取りに際しては,東京都からの補助金が拠出されることを確認いたしました。狛江市として土地所有者の意向を常に確認しながら,緑の保全に積極的に動くことが重要です。今後とも積極的な緑の保全策を進めていただけますようお願いいたします。  次に,狛江市が目指す緑地率について伺います。  通告では緑被率としましたが,農地など緑被地ではない場合もあると担当課より御指摘いただきました。恐縮ですが,通告にある緑被率は緑地率と読み替えていただきますようお願いいたします。  狛江市の最新の緑地率と目標数値を教えてください。 383: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 384: ◯ 環境部長(門井 淳君) 最新の緑地率でございますが,平成30年度調査時点になりますが,22.73%,目標は狛江市緑の基本計画で定めており,令和11年度までに22.8%以上でございます。 385: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 386: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 10年間の緑の増加目標は0.09%で,現状と目標があまり変わらないわけですが,前緑の基本計画改定前まで30%と掲げてきた緑地率の目標は現状から程遠く達成困難であることから,生産緑地地区及び保存樹林の指定継続に努めることを前提に現状を維持することが今回の目標とされた経緯があります。つまりこれは絶対達成しなければならない目標です。既存の公園や公共施設緑地,神社などの緑地維持は可能と考えますが,先ほど述べました生産緑地や保存樹など,所有者である市民の判断によるものは,市の働きかけがないと現状維持も難しいのではないでしょうか。  では,目標緑地率達成のための施策はどのようなものですか。 387: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 388: ◯ 環境部長(門井 淳君) 狛江市緑の基本計画では,目標の実現に向けまして基本方針,施策の内容を掲げております。  具体的には,緑を育む人づくりのための交流の場づくりやアドプト制度などを活用しました公園等の身近な緑の保全,緑化推進,接道部の緑化推進に向けた緑のまち推進補助金の制度拡充,植樹などの緑化施策による総量の確保,都市緑地法の制度を活用した魅力ある都市景観の維持向上などに取り組むこととしております。 389: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 390: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 先ほどの質問で,都市計画公園として整備する計画の生産緑地として紹介があった駒井公園の計画内容と経緯を教えてください。 391: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 392: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 市街化の進んだ狛江市において,生産緑地は年々減少しておりますので,避難場所等となる公共空地を市内各所に確保しておくべきと考えているところでございます。  駒井町には生産緑地が多くあるものの,都市計画公園として指定され開設されている公園は供養塚公園しかありませんでした。そこで,生産緑地所有者と話し合い,都市計画公園に指定させてもらうことに同意してもらったのが駒井公園でございます。現在は農家の皆さんが営農しておりますので,公園整備は実施しておりません。農家の皆さんと定期的に話合いを持ち,公園整備を進めていきたいと考えているところでございます。  公園整備の内容について整備を始める前にはワークショップを開催し,市民の皆様とどのような公園を造るべきか,話し合いたいと考えているところでございます。 393: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 394: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 公園の適正配置を考え,市から生産緑地所有者の下に出向き話合いを重ね,同意をいただいたと伺いました。とても評価しております。  ぜひ駒井公園に続く公園の検討をお願いしたいのですが,都市計画公園の要件を教えてください。 395: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 396: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 公園とは主として自然的環境の中で休息,鑑賞,散歩,遊戯,運動等のレクリエーション及び地震火災等の災害時の避難等の用に供することを目的とする公共空地地でございます。  都市計画公園の種別は,都市計画法施行規則第7条第5号に規定されており,街区公園,近隣公園,地区公園,総合公園,運動公園,広域公園及び特殊公園がございます。狛江市には現在街区公園,近隣公園,特殊公園があり,その要件を説明させていただきます。  街区公園は,主として街区内に居住する者の利用に供することを目的とする公園であり,面積は0.25ヘクタールを標準とし,誘致距離は250メートルを標準とします。  近隣公園は,主として近隣に居住する者の利用に供することを目的とする公園であり,面積は2ヘクタールを標準とし,誘致距離は500メートルを標準とします。  特殊公園は,主として風致の享受の用に供することを目的とする公園,または動物公園,植物公園,歴史公園,その他特殊な利用を目的とする公園でございます。 397: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 398: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 決算特別委員会や予算特別委員会でも常に申し上げておりますが,狛江市民の公園への要望はとても高いことは認識されているかと思います。また,公園の機能についても防災面やバリアフリーなどの視点の導入が望まれたり,長年言われ続けているボールが使える公園,また保育園児がお散歩で安心して使えるトイレの設置など,各方面から様々な要望があります。  狛江市の1人当たりの公園面積の現状と目標面積を教えてください。 399: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 400: ◯ 環境部長(門井 淳君) 1人当たりの公園緑地面積の現状でございますが,平成30年度の調査時点の値になりますが,1.50平方メートル,目標は狛江市緑の基本計画で定めておりまして,令和11年度までに1.61平方メートル以上でございます。 401: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 402: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 東京都都市公園等区市町村別面積・人口割比率表での1人当たりの公園等面積は,令和2年4月1日のデータで東京都区部平均が4.35平方メートル,市部の平均が7.64平方メートル,東京都全体では平均で5.37平方メートルです。この令和2年のデータでは狛江市は1.55平方メートルとなっています。区部も入れますと,中野区と豊島区が1人当たりの公園面積が狛江市より少ないですが,市部では狛江市が最も少ない面積です。市部で最下位,23区と合わせても少ないほうから3番目であることは,深刻な問題意識を持って今後の対策を考えていかなければならないと思います。  例えばマンションが多い岩戸北には現在公園が少なく,要望が高いことは認識されていると思います。駒井公園のような積極的な検討を期待しますが,いかがでしょうか。 403: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 404: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 岩戸北には電力中央研究所の一部敷地において3棟のマンションが建設されておりますが,将来まとまった規模の公園を確保することを見据え,マンション事業者には6%の提供公園に替えて緑のまちづくり協力金として御協力をいただき,緑化基金に積み立てているところでございます。岩戸北には宿屋敷公園0.13ヘクタール,岩戸公園0.08ヘクタールの街区公園としての都市計画公園が2か所で指定されているものの両方とも未開設でございます。岩戸北には生産緑地がほとんどなく,駒井公園のような方法で公園を確保するのは困難な状況にございます。  平成28年度には電力中央研究所に対し敷地の一部を適正価格でお譲りいただき,都市計画公園として約3,000平方メートルの機能的な公園の整備を目指すために御協力をいただきたい旨の要望をいたしました。これに対し電力研究所からは趣旨について御理解をいただき,研究事業の継続に支障のない範囲で御検討いただくことは可能と伺っているところでございます。ただし,研究事業の継続とまとまった形や面積規模の公園用地確保を両立させることはなかなか難しく,話合いは現在も続けているところでございます。  今後も地区計画の変更や土地利用の変化,都市計画道路の整備状況等に注視をしながら,検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 405: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 406: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 現在の電力中央研究所の敷地における公園の計画は,地区開発とともに検討が進められることを期待します。しかし,時間がかかることも予想されます。  生産緑地の買取り申出があった場合や申出を待たずとも,緑の保全として守っていくべき重要な市内の緑地所有者に積極的な働きかけが必要と考えます。その財源として,緑化基金の使い道についてどのように考えますか。 407: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 408: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 緑化基金については,緑の保護,育成及び緑地確保等の緑化事業を推進する目的のために活用できる基金でございますので,仮に公園用地として購入するのであれば財源としては活用できますが,現在のところ具体的な活用予定はないものでございます。 409: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 410: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 緑化基金の活用については度々提案させていただいておりますが,積極的な答弁がいただけません。なぜでしょうか。  矢野市政当時に緑化基金が10年間で約5億円も公園維持管理費に充当されたことがありました。2008年には市民から緑化基金は緑地の確保に限定するなど,緑化基金条例の改正を求める陳情も出されております。当時議会では否決されましたが,委員会審査では各会派から趣旨に理解が示されました。  改正された緑の基本計画でも,公園緑地の購入,借用を目的とした緑化基金の活用が挙げられています。緑の減少は待ったなしなのですから,緑化基金をぜひ有効活用していただきたいと思います。  平成31年に発表されました未来戦略会議の報告では,都市建設部グループから緑の創出として公園として適切な位置にある生産緑地は,都市計画公園指定し,生産緑地の買取申出に対し市が積極的に空地の強化を図るべきと考えるとあり,都市計画決定すべきと考えられる生産緑地が提案されています。市の見解をお聞かせください。 411: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 412: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市の生産緑地は減少傾向にあり,平成5年10月には48.62ヘクタールありましたが,令和2年12月の都市計画変更告示により29.62ヘクタールまで減少し,19ヘクタール,39%減少しているところでございます。  生産緑地地区は,市街化区域内において緑地機能及び公園,緑地等の公共施設等の敷地の用に供する土地として適している多目的保留地域機能の優れた農地等を計画的に保全し,もって良好な都市環境の形成に資することを目的に定めております。多摩川を除く市域のほとんどが市街化区域内である狛江市において,生産緑地は市域の緑地の約2割を占めている重要な緑地でございます。  狛江市は多摩川や野川がありますので,市民アンケートではよい点として自然環境があることを挙げていただいておりますが,市民1人当たりの公園緑地面積は1.5平方メートルと決して大きいものではございません。和泉多摩川緑地への都立公園誘致も進めているところでありますが,実現には時間がかかるものと考えているところでございます。大きな公園とは別に市域全域に適度な公共的空地を確保していくことは,防災面を考えても重要と考えております。  生産緑地を営農し続けていただくことが最もよいことなのですが,営農が続けられない状況になったときのために,公園として確保していくことが望ましいと考えられる生産緑地については,駒井公園のように,都市計画公園の指定をあらかじめかけておくことが重要と考えているところでございます。もちろん計画へ反映させるにあたっては,生産緑地所有者様と調整が必要となるところでございます。  現在改定作業中の都市計画マスタープランでございますが,和泉多摩川緑地への都立公園誘致と市域全域に適度な公共空地としての公園確保について,記載をしていきたいと考えているところでございます。 413: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 414: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) ありがとうございました。  ただいまの都市建設部長からの公園として確保しておくことが望ましいと考えられる生産緑地については,駒井公園のように都市計画公園の指定をあらかじめかけておくことが重要と考えておりますという御答弁が新たな具体的提案として報告されることを市民は心待ちにしております。  都市計画マスタープランでは,緑の保全と公園についての積極的な検討が話し合われています。昨年12月のシンポジウムでは多くの子供たちが参加し,狛江市の公園への期待と要望が報告されました。中学生のアンケートでも貴重な子供たちの声を聞いております。  清瀬市では武蔵野の面影を残す雑木林などを公有地とするため,今年度予算で買取費用として約5億円を確保しました。民有地での相続発生などで貴重な緑地が失われるのを防ぐためです。農地の多くが相続に伴う税金対策として売却され,宅地開発が進むことに対し,清瀬市の個性である水と緑を残していくため,公有地化に力を入れたいとの施策です。東京都も公園が不足している地域では都市計画ができる広さでなくても,緑の種地として公有地化を投資する補助制度が始まっています。  このまま緑地の確保に消極的な対応のままに過ごしていたら,市街化区域である狛江市は住宅開発だけを促進してしまうことにつながりかねません。狛江市のキャパシティに対して,人口管理や住宅政策をどう展開するのか,良好な都市環境を形成するために必須の緑地などの自然環境をどう形成し整備していくのか,真摯に取り組んでいくべきと考えます。基金活用と補助制度を利用し,狛江市の積極的な緑地保全の施策を要望し1問目を終わります。  2問目は,HPVワクチンについての狛江市の対応について伺います。  HPVとはヒトパピローマウイルスで,子宮頸がんの一因であることが分かっています。ヒトパピローマウイルスに感染しただけでは全く症状がなく,感染しても90%の人は免疫の力で自然排出されますが,ハイリスクHPVが長期間持続感染すると,前がん病変を経て数年から数十年かけて子宮頸がんに進展すると考えられています。しかし,子宮頸がんまで進展する割合もごく僅かで,その間に自然にウイルスが排出されることも多いと言われています。HPVは主に性行為で人から人に感染します。子宮頸がんは早期に発見されれば比較的治癒しやすいがんですが,進行した場合の治療は難しいとされています。  では,まずHPVワクチン接種についてのこれまでの経緯を教えてください。 415: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 416: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 日本におきましては,HPVワクチンは2009年12月に承認され,2013年4月より定期接種となっておりますが,接種後にまれに重い副反応や多様な症状を生じたとする報告により,2013年6月より自治体による積極的な勧奨は差し控えられているところでございます。  このような多様な症状の原因がワクチンにあるという科学的な証拠は示されておらず,厚生労働省の専門部会におきましても,因果関係は否定されている状況でございます。 417: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 418: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) これまでの狛江市の接種状況について伺います。  定期接種となった2013年の実施対象,接種人数などの接種状況と2013年6月に積極的勧奨をしないことが決まってからの対応,接種状況などを教えてください。 419: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 420: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 2013年度の接種対象は,予防接種法に基づき小学校6年生から高校1年生相当の女子としております。個別通知は,標準接種対象とされる中学校1年生の女子287人に同年の5月に送付いたしました。  2013年度の接種は延べ60回でございましたが,中学1年生の通知対象者のうち,積極的勧奨を中止するまでに接種を受けられた方は3人でございました。  同年6月に厚生労働省より積極的勧奨を中止とする通知を受けた際には,既に個別通知を実施した対象の方へ経緯について説明する文書を送付したところでございます。 421: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 422: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 個別通知が送られてきた中学1年生以外の接種者もいたのでしょうか。 423: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 424: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 中学1年生以外にもいらっしゃいました。ほとんどの方は積極的な勧奨中止前の4月から6月中旬までに接種を受けているところでございます。 425: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 426: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市で副反応に関する報告は受けていますか,受けた年度と件数,内容,対応を教えてください。 427: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 428: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 副反応に関しましては,医師等が予防接種法施行規則第5条に規定する症状を診断した場合には,速やかに医薬品医療機器総合機構へ報告し,厚生労働省,都道府県を経て,接種を実施した市区町村へ情報提供されます。狛江市が実施したHPVワクチンによる副反応に関してのこの報告で受理したものはございません。 429: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 430: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 積極的勧奨中止が勧告されるまでの2年7か月余りの間に,全国では約347万人がワクチン接種を受けました。  厚生労働省に報告された重篤な副反応は2020年12月で1,870件,頭痛,記憶障がい,歩行障がいほか,様々な症状が報告されています。令和元年度末までに402人の健康被害と45人の障がいを認定しており,現在でも積極的な勧奨の中止は継続されています。  それではHPVワクチン接種以外での子宮頸がん予防の側面から,子宮頸がん検診について伺います。  現在検診の対象者と案内方法,受診機関などどのように行われていますか。 431: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
    432: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 20歳からの検診を実施しておりまして,2年に1回の受診となっているところでございます。  子宮頸がんは一般的に非常にゆっくりと進行するため,前がん状態と言われている段階から浸潤がん,いわゆる進行がんになるには2年から3年はかかると言われております。2年に1回の受診頻度でも有効というデータが多くございまして,毎年受けても隔年で受けても予防効果は変わらないとされているところでございます。  案内につきましては,20歳になった方に無料クーポンを送っており,広報こまえ,狛江市ホームページ,けんこうガイドを活用して周知をしているところでございます。  受診のできる医療機関につきましてですが,市内の保坂産婦人科と市外は東京都予防医学協会の2か所,このようになっております。 433: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 434: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 初めて子宮頸がん検査の対象となる20歳の方への案内方法を教えてください。子宮頸がんについてどのような説明がされているのでしょうか。 435: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 436: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 当該年度に20歳になる女性を対象に,個別に郵送で受診勧奨を行っております。子宮頸がんについてのパンフレットや検診の受診方法を記載した説明文を同封して発送しているところでございます。 437: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 438: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市の子宮頸がん検査の年代別受診数を伺ったところ,平成28年度から令和2年度で子宮頸がん受診者延べ4,289人中20歳代は393人,30歳代が627人,40歳代が最も多く1,143人,50歳代785人,60歳代717人,70歳代536人,80歳以上88人で,どの年度も80歳以上を除き20歳代の受診者は他の年代に比べて少ないです。  全国の受診率のデータをモニターに映します。  全国の受診率のデータのグラフはこちらです。縦軸は対象者数に対しての受診者数の割合です。20代の受診率は低いものとなっております。このグラフの数値データは古いですが,年代別受診率のグラフ構成はどの時期でも20代が低いです。  先日5月25日の参議院厚生労働委員会で,20代の子宮がん検査の受診率が低いことが質問されており,国民生活基礎調査,平成28年度は26.5%,令和元年度は25.7%,受診率が低い理由として恥ずかしい,検診の重要性が認識されていないということでした。出産前の女性が婦人科を検診することへの精神的な負担が挙げられていました。  モニターをお願いします。  国立がん研究センターによる子宮頸がん年齢別の罹患者と死亡者はこちらです。  20代の罹患率,死亡率は他の年代に比べて低いことが分かりますが,子宮頸がんは前がん段階の早期発見と適切な治療で罹患率,死亡率を80%まで抑えられると言われています。若年から検診を受けやすい体制をつくることが重要です。  モニターありがとうございました。  それでは狛江市の子宮頸がん検査についての課題は何でしょうか。 439: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 440: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市内で検診を受診できる場所が1か所しかない,こういったことと検診の受診率が低い,こういった2つのことが考えられます。 441: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 442: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 重複しますが,受診率の低さは何が原因と考えますか,その対策は考えていますでしょうか。 443: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 444: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 先ほど申し上げましたように,市内で受診できる場所が1か所しかないこと,あと私どもとしてがん検診の必要性の周知が不足していることが原因と考えております。  対策といたしましては,令和3年度けんこうガイドを見やすいようにレイアウトを変更したり,狛江市ホームページでがんについて,市民が分かりやすい内容となるようページを作成いたしまして,がん検診の必要性を周知してまいりたいと考えております。 445: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 446: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 子宮頸がん検診では,採取した細胞を顕微鏡で見る細胞診が主流ですが,国立がん研究センターの昨年3月30日,子宮頸がん検診ガイドライン更新版では,HPV検査単独法も初めて推奨されました。HPV検査は検体の自己採取が可能です。受診率を高める対策となるのではないでしょうか。  島根県出雲市は,細胞診とHPV検査併用の子宮頸がん検査で浸潤がんをおおむね撲滅したと島根県ホームページに記載されています。北海道江別市,小樽市などでも自宅で簡単に検査ができる検査キットを使った検診が使われており,札幌市では20歳の受診無料クーポン券の未利用者を対象として,自己採取によるHPV検査の導入を検討し,2020年度から開始予定とのことです。  他市や国の動向を注視していただき,受診しやすい子宮頸がん検診の検討を要望いたします。  では,昨年のHPVワクチンのお知らせについて伺います。  積極的勧奨を中止している状況のまま,昨年秋にHPVワクチン接種のお知らせを発送された経緯について伺います。厚生労働者からどういった通達が何回あったのでしょうか。 447: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 448: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和2年10月6日の厚生労働省通知により,接種対象者及びその保護者がワクチンについて検討を判断するためのワクチンの有効性,安全性に関する情報等や接種を希望した場合の円滑な接種のために必要な情報をお届けするため,接種対象者及びその保護者に対してリーフレット等の情報提供資材を個別に送付するよう勧告があったところでございます。また,令和3年1月26日に再依頼の通知が発出されており,合わせて2回通知が届いているところでございます。 449: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 450: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 昨年の案内の狛江市の対象はどのような人で,いつ,何人にどのような形で通知されましたか。 451: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 452: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 接種対象となる高校1年生の世代の女子で未接種の方332人へ10月初旬に案内文と厚生労働省作成のリーフレットを送付したところでございます。 453: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 454: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 1問飛ばさせていただきます。  接種の対象者は2013年の4月と変わらず,小学校6年から高校1年生の女子でしょうか,対象者全体では何人ですか,対象者の接種は公費負担だったのでしょうか。 455: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 456: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 予防接種法に基づくHPVワクチン接種の対象者は,小学校6年生から高校1年生相当の女子でございまして,狛江市における対象者は1,501人でございました。  なお,対象者の接種は全額公費負担でございます。 457: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 458: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 対象者の中で,高校1年生で未接種の家庭のみに案内を送った判断理由を教えてください。 459: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 460: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 接種の勧奨には至らない現状の中で,保護者がワクチン接種を判断する情報も厚生労働省確定のパンフレットやインターネットに掲載される根拠も様々な情報のみであり,公費で予防接種を受けることのできる期限が迫っていることの案内も含めまして,高校1年生相当の女子のみといたしたところでございます。 461: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 462: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 福祉保健部長の御答弁のように,接種の勧奨には至らない現状の中で,そのような中で通知案内を自治体に要請する国の判断には疑問を感じます。HPVワクチンの積極的勧奨を求める声が上がっていることは理解しておりますが,ワクチンの安全性を認め,積極的勧奨の根拠を示した上で再開してから接種案内を要請することが道理ではないでしょうか。対象者と家族は個人的な判断を迫られ,接種への責任を負います。接種に関しては国が勧奨できるものであると判断することが最も信頼性が高いのではないでしょうか。  では,昨年の通知内容について,2013年と今回ではどのような点が変更されましたか。 463: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 464: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 2013年は積極的な勧奨であったため,案内文に接種に必要な予診票を送付いたしました。今回は案内文とリーフレットのみ送付し,まず接種するかどうかの判断をしていただいて,接種を希望する場合には御連絡いただくようにワンクッション置く形で予診票をお送りすることとしたところでございます。 465: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 466: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市での請求の連絡をした上で予診票を受け取るという配慮は,通知が来たら検討せずに接種する流れにならず,HPVワクチン接種についての情報を調べたり,検討する機会の提案になり誠実な対応と評価いたします。  通知にあたり厚生労働省改訂版リーフレットを使用しましたか,昨年送付したときは最新リーフレットではなかった理由も教えてください。 467: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 468: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) HPVワクチンの3回接種完了までは6か月ほどかかりますので,市民の方への情報提供にあたりまして,早期の送付を検討し,準備をいたしたところでございます。  準備の時点では,厚生労働省のホームページに掲載されていた資料が2018年1月改訂のリーフレットでございましたので,こちらを活用させていただいたところでございます。 469: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 470: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 再度の確認となりますが,厚生労働省がHPVワクチン接種を積極的に勧奨しない方針は変更がありませんか,2020年度版の最新リーフレットにはどのように書かれていますでしょうか。 471: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 472: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 厚生労働省の方針には変更はございません。リーフレットには「このご案内は,小学校6年から高校1年相当の女の子やその保護者の方に,子宮頸がんやHPVワクチンについてよく知っていただくためのものです。接種をおすすめするお知らせをお送りするのではなく,希望される方が接種を受けられるよう,みなさまに情報をお届けしています」と記載されているところでございます。 473: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 474: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それでは積極的な接種をお勧めしないことが決定している中での通知ということで,どのような配慮や工夫をされましたか。 475: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 476: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市役所からの通知が届くと接種をするものであると考えられる方もおられるため,予診票を同封せずにリーフレットを使用した情報提供とし,接種を検討して判断していただく内容としたところでございます。 477: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 478: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 広報こまえ4月1日号の令和3年度子どもの定期予防接種や狛江市令和3年度けんこうガイドには,HPVワクチン,あるいは子宮頸がんワクチンとの表記もありましたが,積極的な勧奨は見合わせていますとの注意書きがあります。本年4月15日更新の狛江市のホームページでも,現在積極的な勧奨を差し控えていますと最初に書かれています。また,同じ項でヒトパピローマウイルス感染症予防接種を見送った方へとして,20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検査を受けましょう。検診により子宮頸がんを早期発見することができれば,子宮の部分切除などの治療によりがんによる死亡を防ぐことができますとあり,検診の内容が記されています。判断を迷われている方には分かりやすい内容です。通知には御不明な点はこちらまでという案内表記がありますが,実際に問合せや相談がありましたか,どのような対応をしたかも教えてください。 479: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 480: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 接種を希望する方の予診票の請求をはじめ,より詳しい内容について知りたいとのことで,コールセンターを紹介したことや狛江市での接種の状況や接種者の多い病院について,副反応等についての問合せがございました。  狛江市での接種状況について,実績に基づいて説明し,副反応等を御心配される方には厚生労働省ホームページに記載されている相談先を案内したところでございます。 481: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 482: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 令和2年度の無料接種は3月末まででしたが,この通知を受けて接種した方が何人いたかは把握していらっしゃいますか。 483: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 484: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和2年度の対象者1,501人のうち,延べ接種回数は129回,そのうち高校1年生相当332人のうち1回目接種は42人でございました。 485: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 486: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 今も副反応に苦しむ被害者が国と製薬会社を訴えている状況において,本人と保護者がワクチンのメリット,デメリットを正しく理解すること,その上で接種するかしないかを選択することが大切だと思いますが,市のHPVワクチンに対する考え方を教えてください。 487: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 488: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) HPVワクチンを接種することで,子宮頸がんの感染を予防することができることは有効な手段であるとは考えております。  子宮頸がんは,数年から数十年にわたって持続的にHPVに感染した末に発症するとされ,HPVワクチンは子宮頸がんそのものを予防する効果は証明されたとは言えませんが,持続的なHPVの感染やがんになる過程の異常を予防する効果は確認されており,接種が進んでいる一部の国ではまだ研究の段階ではございますが,子宮頸がんを予防する効果を示すデータもございます。  厚生労働省からも子宮頸がん予防ワクチン接種の積極的な勧奨してない状況でございますので,接種にあたっては有効性とリスクを理解した上で,御判断いただくよう情報提供しているところでございます。 489: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 490: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 厚生労働省の改訂リーフレットが届いたのと同時期に裁判を行っている原告と弁護団からの要望書が送られてきましたか,それはどのような内容でしたか。 491: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 492: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 裁判を行っている原告と弁護団からの要望書は,狛江市におきましては受け取っていないところでございます。 493: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 494: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) そうですか,要望書の内容は,今後このリーフレットを送付する形での情報提供は行わないように求めております。  今年度対象者への個別通知はどのような内容でなされるのでしょうか。 495: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 496: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和3年度は,5月14日に昨年度と同様に接種期限の迫った高校1年生相当の女子へ案内文と厚生労働省作成のリーフレットを送付したところでございます。 497: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 498: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 対象家庭に送られた案内文には,まず接種を積極的に進めていない経緯が書かれていました。また,今年度も予診票は同封されず,健康推進課保健予防係に連絡するとなっていました。  今回同封されたリーフレットは最新の2020年版です。厚生労働省の2013年6月版リーフレットには,現在子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。接種にあたっては有効性とリスクを理解した上で受けてくださいと大きく明記されていました。狛江市が昨年秋に対象家庭に送った2018年1月版リーフレットには,HPVワクチンを積極的にお勧めすることを一時的にやめていますとの記載がありました。  今回送っていただいた2020年10月発行の改訂版リーフレットには,国の積極的勧奨が中止されているというような事実が書かれていません。今後このリーフレットを使用する際は積極的勧奨の中止についての説明を付け加えることを要望いたします。  子宮頸がんから自分を守るために何ができるのか,正しい知識習得のための啓発が必要だと思います。定期検診の重要性と周知拡充の施策としてどのようなことを考えていらっしゃいますか。 499: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 500: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 子宮頸がんに対する正しい理解をしていただくため,正しい内容の周知が必要だと考えております。定期検診につきまして,予防接種をしても感染して発病する可能性はございますので,2年に1度となりますが,検診を受けていただきたい,このように考えております。  ホームページ等を改訂などしてまいりまして,市のホームページを活用して周知させていただくほか,個別に通知を発送してまいりたいと,このように考えております。 501: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 502: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 副反応に対するワクチンとの因果関係が認められていませんが,国の積極的勧奨の中止方針は変更されていません。さらに副反応に対しては治療法がなく,補償も受けにくく,2009年のワクチン承認から2013年,積極的勧奨が中止になるまでに接種をし,重篤な副反応の発症した被害者は,20歳を超えた今も通常の生活が送れていない方が多くいます。同じ苦しみを味わう人が出ないよう必死で訴えています。目的は子宮頸がんを予防することです。早期発見により子宮頸がんは予防できることからも,検診の積極的な周知をお願いします。
     HPVウイルスは性行為で感染します。性行為による妊娠や性感染症のリスクについて,男女ともに十分に理解し,話し合うことができ,同意があった上で責任を持って行うための教育が必要です。性暴力や虐待などの問題が深刻化しています。お互いの意見を聞き入れ,お互いの心と体を尊重することが今は大人でも理解できてない場合が多いのではないでしょうか。だからこそ,子供の教育の場で人権教育としての性教育が必要です。教育長の御意見をお聞かせください。 503: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育長。 504: ◯ 教育長(柏原 聖子君) 学校におきます性教育に関しましては,児童・生徒の人格を完成させるということを目指した人間としての尊厳に関わる教育の一環でございます。生命尊重,人格形成,人権尊重などの根底を貫く精神であります人間尊重の精神に基づきまして行われる教育であり,性に関する正しい知識の習得と性に関する適切な意思決定や行動選択をできるようにすることということが重要でございます。  このため性教育は,人間の性を人格形成を基本といたしまして,生物的側面,心理的側面,社会的側面に加えまして,生命尊重から捉えるとともに,児童・生徒の発達段階を考慮した上で総合的に学ぶことができるよう,教育課程に狛江市でも位置づけているところでございます。  加えまして,集団で一律に指導する内容と個々の児童・生徒が抱えている問題に対応いたしました個別に指導する内容を明確に区別し,実施すべきものでございます。また,実施にあたりましては教職員の共通理解を図るとともに,保護者や地域との連携と理解を十分に得ることが重要であると考えております。 505: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。 506: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) ありがとうございます。  性教育は単に性の知識を得るだけでなく,性に関する自己決定権,自己肯定感,相手も自分も大切にし,自分らしく生きることを学ぶ,まさに人権教育と考えます。東京都教育委員会が中学校に産婦人科医を派遣して性教育を行っているモデル授業への参加もぜひ御検討ください。  今回の私の質問では,昨年秋に通知されたHPVワクチンが積極的勧奨を控えるものであることを確認し,子宮頸がんは性感染症であり,検診による早期発見で予防,治療が可能であることから,子宮頸がん検診の受診率を高める工夫の検討を要望させていただきました。  さらにワクチンについては,自己選択できる年齢になってから必要と判断した人が接種すればよく,自己選択ができるようにすることからも,人権教育としての性教育の必要性を併せて強く要望いたしました。  これで全ての質問を終わります。ありがとうございました。 507: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時52分 休憩     午後 3時10分 開議 508: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。7番吉野芳子議員。 509: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは通告に従いまして2問質問をいたします。  1問目は,若者支援の必要性を共有するためにです。  新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず延期が余儀なくされております。外出自粛要請の中,家にいたくてもいられない子供,若者たちが様々な状況下で助けを求めております。  ユニセフ・イノチェンティ研究所の「先進国における子どもの幸せ 生活と福祉の総合的評価」,これは国際子ども基金,2007年のものですけれども,その冒頭で国の姿勢を示す本物の目安とは,その国が子供たちに対してどれほど関心を払っているかであるという視点を提起しています。乳児,幼児や義務教育下の児童・生徒だけではなく,その先にある若者の息苦しさとは何かを見極め,寄り添い,生きたいと思える環境をつくっていく必要があります。  アフターケア相談所「ゆずりは」は,養護施設,自立援助ホームを終えた後の若者を支援しております。コロナ禍で相談自体も増えているのですが,社会的養護出身よりもっと増えたのが一般家庭の子供たちだそうです。抑圧的な家庭で育ち,何とか耐えていた人たちがコロナ禍で家族間のストレスが高まり助けを求めてやってきます。困窮家庭の人,比較的裕福な家庭の人,高学歴の人や学歴に恵まれない人など,相談に来る人たちの状況は様々です。家族の在り方がひとくくりにはできなくなっているという現実を踏まえ,家族とはどんな役割を担っているのかについて市の見解を伺います。 510: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 511: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 特に今回のコロナ禍におきまして,大人の働き方が変わったことで,それぞれの家庭の中でこれまで見えてこなかった家族間の問題が顕在化したということが多くの報道等で指摘されていることは,私どもとしても承知しているところでございます。  一般的に言われておりますとおり核家族化や共働きの増加,地域と家庭のつながりの希薄化など,狛江市のみならず,特に都市部において子育て家庭を取り巻く環境は,一昔前と比べても大きく変わっているところでございます。  また,スマートフォンの普及や公共空間への無料Wi-Fiの拡大等により,欲しい情報はすぐに手に入るという状況の中で,価値観がどんどん多様になっている現代におきましては,一口に家族といってもそこにはいろいろな形があって,その家族の形によって生活スタイルも全く異なってくるものと認識しております。  子供にとりましては,朝起きて家族で顔を合わせながら朝食を食べ,その後学校に出かけ,帰ってきたらまた家族と食卓を囲み,食後の団らんの後,お風呂に入って寝るといったようなこれまでの時代で一般的と言われていたような生活の流れの中で,家族や家庭に対して精神的な落ち着きや安心,ゆとりを求められていたところが現代におきましては,その家庭の生活スタイルや家族間の関係によっては,これを家族や家庭に求めることが難しくなっている子がいるものと推察され,またこのような状況は,家庭の経済状況とは全く無関係に存在しているということであろうというふうに考えております。 512: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 513: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 家族は子育てができて当たり前という前提は既に成立しないとした上での支援の仕組みを構築するべきだと考えますが,市の認識と支援の在り方について伺います。 514: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 515: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) さきに答弁申し上げたとおり,家族のスタイルが多様になっている現代におきましては,子育ての中でも特にこれまで家庭内で担っていた機能の一部を地域で担う,子育ては地域のみんなで担うという考え方がますます大事になってくるものと考えております。  その点におきまして,これまでも市における子育て支援の中核機関となっていた子ども家庭支援センターや児童館,児童センターなどの公的な支援機関に加えて,それぞれの地域で住民が主体となって行われる活動を大事にしていかなくてはならないと考えており,乳児がいる母子の相談や居場所の提供,困っている子供やその親への食事,食料の提供など,現在既に地域で行われている子育て支援の活動につきましては,何らかの形での支援を市としても引き続き行ってまいりたいと考えております。また,これと併せて狛江市の市域の狭さを生かして,このような地域における子育て支援活動のネットワークの形成を今後図ってまいりたいと考えております。 516: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 517: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ルポライター,杉山春さんは,家族は子育てができて当たり前かという命題に対し,子育てにはお金と時間が必要だが,そうした資源はどの家庭にも行き渡っているのだろうかとの問いを投げかけています。この問いはシンプルながら答えはノーであり,この問いに対してイエスとするための政策の充実を図る必要がございます。  狛江市の母子世帯数のこの5年間の推移についてお伺いをいたします。 518: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 519: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 狛江市におきまして,比較的所得水準の低いひとり親世帯に支給する児童扶養手当の受給世帯のうち,母子世帯は平成28年度が319世帯,平成29年度が300世帯,平成30年度が297世帯,平成31年度が276世帯,令和2年度は速報値で296世帯となっております。 520: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 521: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 狛江市においては,数字的にはほぼ横ばいということが分かりました。  それでは母子世帯の状況の内容はどうでしょうか。  2010年7月1日から7日まで,しんぐるまざーず・ふぉーらむとその関連団体が支援しているシングルマザーを対象に,新型コロナウイルス禍での実態を把握するために1,800人に調査を実施しました。結果では約7割が雇用,収入への影響があったとの回答でございました。  狛江市での現状はいかがでしょうか。 522: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 523: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 狛江市におきましては,この間特にひとり親家庭に対しましては,今回のコロナ禍において生活が不安定になるおそれが高いものと判断いたしまして,国事業と併せて断続的に現金やプレミアム付商品券の給付を行いながら,ひとり親家庭専門相談員と母子父子自立支援員による相談支援を継続的に行っているところでございます。  なお,この相談支援のうち今回の新型コロナウイルスに関係する相談といたしましては,昨年3月から今年4月までの間で延べ32件の相談があり,このうち9件がコロナで収入が減り食べるものにも困っている。コロナで仕事が減って住宅ローンが払えないといった経済的な困窮に関する相談でございました。 524: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 525: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それにも増して深刻なのは心の状態で,気分障がいに相当する心理的苦痛を感じる人は61.5%,重症精神障がい相当と区分けされる人が44.7%との調査結果が示されました。このような実態調査の報告を市としてはどのように受け止め,どのような支援が求められていると考えているのでしょうか,お伺いします。 526: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 527: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 新型コロナウイルス感染症による母子世帯への雇用や収入への影響は大きく,ひとり親が精神的な負担を抱えていることは深刻な問題であると認識しております。特につらい気持ちを誰にも相談できずに1人で抱えることで,不眠や過度のストレスによって健康を害したり,お子さんに当たってしまうといったことが懸念されます。  市といたしましては,そうしたひとり親の御相談を受け,気持ちに寄り添いながら,適切に専門医療や経済的な支援を案内していくことが必要であると考えております。 528: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 529: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 勧善懲悪といった単純な考え方では,多様性の大切さは学べないと思いますが,教育委員会として多様性の理解についてはどのように伝えているのか,お伺いをいたします。 530: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 531: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 多様な人々への理解や多様な価値の尊重といった多様性を理解するために,まずは全ての大人,子供たちが人権尊重の理念を正しく受け止め,思いやりの心や社会生活のルールを身につけ,社会に貢献しようとする精神を育むことが必要でございます。  そのため,学校においては東京都が発行する人権教育プログラムに掲載されている人権課題について教職員の研修を行ったり,実践・指導事例を参考に授業や子供たちへの指導を行うなど,教育活動全体を通した人権教育及び心の教育の充実に努めています。また,あらゆる機会を捉え広い視野を持って考えるなど,多様な見方,考え方を認め合う集団づくりを通して多様性の理解につなげていっております。 532: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 533: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) かこさとしさんのことですけれども,たくさんの絵本が多くの人に愛されている中で,かこさとしさんの作品の特徴はどんなところか,お伺いをいたします。 534: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 535: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) かこさとしさんは,「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」シリーズ,「どろぼうがっこう」などをはじめ,幅広い作風の絵本を描いた絵本作家ということで承知しておりまして,その作品の中で例えば「からすのパンやさん」では現代社会では忌み嫌われやすい存在のカラスを主人公にして,同じ生き物として対等に向き合う深い愛情と多様性の大切さが表現されていたり,「どろぼうがっこう」では小さな悪を受け入れる人間観と人間関係の育み方が学べるものとして,軟らかい作風ながらも特に現代のような多様性のある社会を生きる子供や大人たちに示唆することが非常に多いものという印象を持っているところでございます。 536: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 537: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) こういった若者支援ということを考えるときに,今までお話ししたように家族とか,母子世帯のこととか,多様になっているというところで,多様性というものに対して教育委員会なり,そういう所管なりということがきちんと認識してそれを周知していくことが必要だというふうに私は考えていて,今急にかこさとしさんというのを出してきたのですけども,かこさとしさんは1926年,福井県の武生に生まれて,1948年に東京大学工学部応用化学科を卒業しております。民間化学会社研究所の勤務の傍らセツルメント運動,児童会活動に従事し,1973年に会社を退社した後は,児童文化と児童問題の研究をするとともに,テレビのニュースキャスター,大学講師,海外での教育実践活動など,幅広く活躍された方です。  この本の後書きを皆さんと共有していきたいと思いまして,読ませていただきます。  「私は今までに,烏を主題にした作品をいくつか作ってきました。その中で,このお話の底本になったのは,1951年3月,私の先輩にあたる方の結婚のお祝いにまとめた手作りの絵本で,その後の子ども会の中で仕上げられていったものです。「からすのおはなし」「からすの紙芝居」として喜んでもらってきた二十数年の間,この作品に関して,わたし一人の胸の中に秘めてきたことがあります。こんど本になってさらに多くの方々に見てもらえるようになった機会に,そのこと──つまり,大きな影響と示唆を与えられた一つの芸術作品について述べたいと思います。舞踊に関心をお持ちの方なら,きっと知っておられると思いますが,ロシアに,モイセーエフ舞踏団というのがあります。数多くの上演内容と伝統をもつ,優れた舞踏団ですが,その演目のひとつに組曲「パルチザン」と言うのがあります。長途につかれ馬上に眠りながらの行進,索敵,斥候,待ちぶせ,銃撃戦,味方の負傷,突撃,勝利,そしてまた次の敵を求めて荒野に消えていくパルチザンの情景が,詩情豊かに息もつかせぬ民族舞踊でつづられた作品でした。私はそのみごとな内容に,芸術的な香気にうたいあげたすばらしい演出よりも,そこに登場する兵士・農民・労働者・老若男女の一人ひとりの人物描写が,こころにくいまでに人間的なふくらみとこまかさで舞踏的にえがきつくされていることに,ひどく心をうたれました。個々の生きた人物描写と全体への総合化の大事なことを,私はモイセーエフから学び,さて,からすの一羽一羽に試みてみたのがこの作品です。どうかそんなわけですので,もう一度カラスたちの表情を見て笑ってください」ということで,カラスが1匹,1匹すごく書かれていて,美しいし,すごく感動するんです。  こういった作品が50年代で,これが発行されたのは1973年ですので,こういったところにも多様性というものを訴え続けてきた人がいたというところをまず今の現代で受け止めていきたいなというふうに思いました。多様性という言葉がよく使われるようになる昨今ですけれども,時代も場所も選ばない普遍的な真実なのだと感じ,かこさとしさんの深い思いに感銘を受けました。皆さんとちょっとシェアしたいなと思ってしまいました。  次の質問に移ります。  1970年代から不登校,ひきこもり,育児不安が始まりました。当時の調査で育児不安は夫が長時間家事をするかではなく,話を聞いてくれることが重要だという結果でした。  現在核家族化,機能の外注化,虐待の拡大など,家族の機能は変質しており,家族構成員の安心できる居場所として揺らいだものとなっています。家族支援の在り方について,市の見解を伺います。 538: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 539: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) さきに答弁申し上げたとおり,家族や家庭が特に子供にとっての精神的な落ち着きや安心,ゆとりを求められる場でなくなってきつつあるという流れが社会にあるという点につきましては,私どもとしていたしましても懸念しているところでございます。人の価値観の多様化と,それに伴って家族や家庭のスタイルが多様になっている中では,家族支援の在り方を特定の視点から整理することは難しいものと思いますが,そのような中におきましても,まずはそれぞれの家庭の状況や問題を共感してもらえること,そのような人や場所が自分の身近にあって自らの家庭が支えられているということを感じてもらうことは,いわゆる子育て支援におきまして,行政サービスの水準とは全く違う軸として大事になってくるのだろうというふうに認識しております。 540: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 541: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは家族が求めている支援とはどのようなものでしょうか,また家族支援の必要性について市としてどう考えるか,これについてお伺いいたします。 542: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 543: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 市といたしましては,さきに答弁申し上げたような他者に共感し,支えてもらえているという実感を得てもらうことに加えて,自らの家庭向けに整理された利用可能な子育て支援の制度や行政サービスなどの情報とその伝達手段につきましては,今後特に考えていかなくてはならないものと考えております。また,家族では解決できない問題を家族のみに背負わせることのないような地域の人の意識や理解も,その土台となるものとしてやはり必要なものと考えております。 544: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 545: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ありがとうございます。  立教大学名誉教授,浅井春夫先生は,児童養護施設で児童指導員としての勤務経験を持ち,児童福祉実践論,性教育,子供虐待,貧困を重点課題として研究している方です。そういった実践の中で,家族支援の在り方については,心理的安全性とも言える支えられている感こそが大事であり,その土台には家族の抱える課題を個人,家族の責任にしない捉え方が必要というふうに指摘しています。それは共感する他者になることそのものかと思い,その認識を今行政と共有できたこと,大変貴重なことだと思いまして安堵しているところです。  人とのつながりが減ったために,社会的孤立をしていると見られる人が推計で18歳以上の12%に上るとの調査結果を厚生労働省研究班がまとめました。日本に先駆けて調査を行った英国では,16歳から24歳の若者や健康に不安を抱える人,失業者などに孤立傾向が高いとのことで,コロナ禍で雇用情勢は悪化しており,自殺対策などを含め若年層の孤独・孤立対策は喫緊の課題でございます。  狛江市として社会的孤立をどう捉え,どのような対応を考えているのか,お伺いをいたします。 546: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 547: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) ただいま議員から御紹介いただいたようなコロナ禍における子供や若者の孤立に関する行動や懸念につきましては,私どもとしても承知しているところでございます。  狛江市におきましても,青少年・若者支援事業といたしまして,本年度実施を予定しております若者のひきこもりに関する講演会兼個別相談会の開催を通じて,ひきこもりをはじめとした現代の若者が抱える問題に対し行政課題の設定を行おうとしているところですので,議員御指摘の若年層の孤独・孤立対策につきましても,これと同じ線の上にある問題として捉え,考えていく必要があるものと認識しております。 548: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 549: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 政府のほうでも,新型コロナウイルス拡大感染で深刻化する孤独・孤立対策で問題に取り組むNPOなどの民間支援団体との情報共有や連携強化を図るため,常設の官民連絡協議会を設置するということです。ここには元厚生労働事務次官の村木厚子先生や認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいの大西連理事長など,こういった方々が参加するということで,実態に合った検討がされるのではないかと期待されるところでございます。  こういう民間がやっていかなければいけないことというのもすごくあって,私のほうでは例えば仁藤夢乃さん,Colaboというものをやっている方とか,この前も紹介しました大阪でも辻由起子さんという方がこういう自分たちで若者支援をしているわけなのですけれども,その中のNPO法人BONDプロジェクト,この方は橘ジュンさんという方で,前にもちょっと御紹介したかと思うのですけれども,この方も東京渋谷にあるBONDに事務所があって,そこで4人ほどちょっとだけ御紹介したいと思います。  関西地方で1人暮らすりんさん,16歳は「関西屈指の進学校に通う。幼い頃から努力しても,母に認められなかった。「外出自粛で母との時間が増し,ストレスで怒られたばかり」。逃げ場がなく,親元を離れた」,ももかさん,19歳,「ももかさんには帰宅しても,手を洗う習慣はない。相談者の多くはコロナから身を守ることが苦手。家族から大切にされた経験が乏しく,自分のいたわり方が分からないからだという。コロナは怖くないかと問うと首を横に振り,ぽつりつぶやく。「怖いのはコロナより人間」。腕には,リストカットの傷がある」,パーカーとスニーカー姿のひなたさん,14歳,「彼女には居場所がない。連休最終日。翌日からまた学校が始まる。同級生からいじめに遭い,黒板に「死ね」と書かれるという。2020年春,コロナで両親は在宅勤務となり,中学は休校。親子3人の家庭内は密度が高まった。家に帰ると父は仕事のうっぷんを晴らすためか,「いなくなれば?」と自分に包丁を向けると訴える。学校で父の行為を明かしても信じる大人はいなかった」という感じで,最後めいさんという方は21歳なんですけど,両親からの虐待を訴え,14歳で家を捨てた。行き着いたのは東京の歓楽街,歌舞伎町を知らなかったらよかったと思うけれども,あのまちがなければ生きてはいないというふうに言っているそうでございます。  これは現実の本当にリアルな若者の状況なのですね。こういったことをどうやって狛江市の中で対策していくか,一歩でも踏み出していただきたいと思っております。  次の質問をさせていただきます。  何点か若者の現代的な課題について取り上げていきたいと思いますが,女性の社会進出拡大に伴うストレスなどにより,若い女性に多い指摘されていた拒食や過食などの症状がある摂食障がいが低年齢化しております。近年SNSの発達と思春期の子供のやせ願望との関係は強まっていると見られます。  国が全国4か所に設置している摂食障害治療支援センターに寄せられた2020年度の新規相談件数のうち10代からの相談が年代別で最も多く,過去最多だったということです。10代からの相談はこの3年間で1.8倍に急増,326件ということです。この現状を市としてはどのように考えているのでしょうか,お伺いいたします。 550: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 551: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 摂食障害全国基幹センターの報告書によりますと,摂食障がいとなる要因は特定の原因があるわけではなく,遺伝的な要因と環境的な要因が関係しているとされております。特に環境的な要因として,生活環境や対人関係の中で生じるストレスをきっかけに摂食障がいとなることが多いことから,10代の子供がそうした環境の中に置かれている現状を表しているものと判断しております。 552: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 553: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 摂食障がい患者の低年齢化,これについてはどんな問題があるとお考えでしょうか。 554: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 555: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 摂食障がいは,食べることの異常を特徴とする心の病気でございます。そのほか身体疾患や精神疾患が併発するリスクがあることや回復には長い期間を要することが多いことから,成長期である10代の子供が摂食障がいになると,学業の遅れや社会への適応が困難となり,将来的に経済支援が必要となるなど,深刻な問題に発展していくものと危惧しているところでございます。 556: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 557: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 2016年度から福岡市教育委員会と福岡市医師会では,やせが顕著な児童に診断を促す取組を始めております。また,これまでに200人以上の摂食障がいのある子供を診てきたたかみやこころのクリニック,高宮静男院長は,兵庫県内の小・中学校で毎年20回近く養護教諭対象の勉強会を開いているとのことです。狛江市教育委員会としての認識をお伺いいたします。 558: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 559: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 摂食障がいは心身の成長を妨げ,骨粗鬆症のリスクをもたらすなど,児童・生徒の将来の心身の健康状態に悪影響を及ぼすおそれがあるとともに,低年齢化が進んでいると言われており,学校における予防,早期発見,対応の重要性は増してきていると認識しております。  そのため狛江市におきましても,毎年実施している健康診断の結果や日々の児童・生徒の給食の喫食状況などにより,担任や養護教諭が摂食障がいを含め,懸念される事例を把握した場合には学校医やスクールカウンセラー,保護者も含めて学校全体で情報共有し,カウンセリングなどを通じて専門機関につなげていくなど,各学校で組織的な対応を行っているところでございます。 560: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
    561: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それで,この新聞記事によりますと10歳未満からの相談も2018年度3件,2019年度6件,2020年度には7件あったということで,小学校高学年を中心とした10代の患者の特徴として,やせ願望だけではなく,成人女性よりストレス耐性が脆弱な面もあると見られ,家庭内や学校でのストレスに不安を抱くことが摂食障がい害の遠因になっているという見方もあるそうでございます。  続きまして,教育虐待ということについてお伺いいたします。  教育虐待というのは見えない虐待です。日本の教育においては,教育熱心という言葉で虐待の実態が見えなくなっているとのことです。明らかに行き過ぎた教育であるのに,周囲からは教育熱心な家庭だと称賛される日本社会にも問題があるということをおっしゃっているのは,元世田谷区立桜丘中学校校長の西郷孝彦さんの話でございます。市の御見解を伺います。また,教育虐待からの救済についてはどのようにお考えでしょうか。 562: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 563: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 教育虐待は,子供のためにという思いが親自身に虐待をしていることに気づきにくくさせており,また子供も年齢が低いうちは親の期待に応えようとSOSが出しにくいため,議員がおっしゃられるように実態が見えづらくなっております。  そのため狛江市におきましても,当事者から直接相談されることはほとんどなく,ほかの案件での聞取りの中で,親からお稽古や塾の成績のことで怒られたといった話があった場合や近隣からのどなり声通報等が入った際に対応しているのが現状でございます。市といたしましては,教育虐待にかかわらず,子供への虐待は絶対に許さないといったスタンスで虐待対応を行っております。  子供への教育虐待が認められた場合は,市の虐待ワーカーが保護者と直接面接をし,たとえその行為が子供のためを思ってしたことであっても虐待に当たること,また虐待が子供の脳や心の発達に与える影響などを説明するとともに,定期的に子供に面接を行い,状況を見守ることで再発防止に努めているところでございます。 564: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 565: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 教育虐待,すごく身近な問題なので,昔の教育熱心な親には東大をはじめとした高偏差値の難関大学に入学させるという明確なゴールがありました。しかし,今は先が見えないと言われる時代,英語やプログラミング,コミュニケーション能力など,子供に必要とされるスキルが多過ぎて,何が正しい教育なのか親自身も分からなくなってきているのです。そして,自らの不安を解消させるために子供にあれこれとやらせてしまう。なぜ15点も間違えたんだ。努力が足りないから100点を取れないんじゃないか。こんな簡単な問題が解けないの。○○中学に合格しなければうちの子ではありません。最低でも○○大学に行きなさい。一番になれ。親の言うことが聞けないならば出ていけ。こういった言葉なんですけれども,親は子供が憎くて言っているわけではありません。最初はこの子のために,将来幸せになるためにという思いだったはずです。しかし,この子のためにという思いがエスカレートすることで,あなたのために言っているのになぜ親の言うことを聞けないのというふうに教育虐待につながっていくというお話です。  この教育虐待をはじめ,虐待というのは本当に誰にでも起こり得ることとしてまず受け止めることが必要ではないかというふうに言わせていただきます。  続きまして,質問を続けさせていただきますけれども,「持続可能なまち狛江」としての若者支援というところでございます。  京都大学こころの未来研究センター,広井良典先生によると,人口減少社会への基本的な視点としては,人口増加期ないし高度成長期の延長上には事態は進まない。むしろこれまでとは逆の流れや志向が生じるということです。1つには,若い世代のローカル志向が着実に進んでいる。また,東京圏への転入者は1990年代半ばから横ばいないし微減,転出者は減少しており,高度成長期に起こったことの遺産として急速な高齢化が迫っているといった事実から,東京への人口流入が続いてきたとの認識は誤りだというふうに述べております。  日本の高齢化率が特に高くなっていくのは,長寿ではなく少子化が大きな要因であり,さらに少子化の要因は未婚化,晩婚化で,ハードルは結婚の前にあるとして,人生前半の社会保障の低さというのを指摘しております。人生前半の社会保障の低さ,これを踏まえて狛江市の未来戦略についてお伺いをいたします。 566: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 567: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 広井先生の人生前半の社会保障の低さとは,国際的に見て日本は子供や若者等への支援が低く,教育にかかる負担も私費負担の割合が大きいことを指摘しており,貧困による格差など,人生における共通のスタートラインの保障が低いことが20歳代の生活保障や所得水準につながり,結婚ひいては出生率にも大きな影響を与えているため,若者支援の充実を図ることにより人口減少の改善や経済の活性化に寄与することができるとしております。  市といたしましても人口減少や少子化は重大な課題と認識しており,子供や若者への支援の充実を図っていくことは,狛江市の将来にとっても大変重要であると考えております。 568: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 569: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 御答弁ありがとうございます。  21世紀は昭和とは全然違う時代です。昭和の時代60代だった平均寿命が80代まで延び,大企業の退職金で死ぬまで暮らせた時代は終わりました。持続可能な未来のビジョンは数多くございますが,藻谷浩介氏が提唱している里山資本主義とはどんな考え方なのか,お伺いをいたします。 570: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 571: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) お金の循環が全てを決するという前提で構築されたマネー資本主義では,少子化による人口減少やエネルギーの使い捨て,貯金が消費に回らず循環しないことなどの問題が生まれており,このようなマネー資本主義の欠陥を補うサブシステムとして提唱している考えが里山資本主義でございます。  里山資本主義は社会が長もちすること,多様なものがあること,次世代に続くことを重視しており,多様なものが共生し,循環,再生していく経済体制で,社会を持続可能な形としてつないでいくという考え方でございます。 572: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 573: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 里山資本主義は示唆に富んだ提言で,日本経済は安心の原理で動くという言葉も大変魅力的です。狛江市として取り入れるべき視点はございますでしょうか,お伺いいたします。 574: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 575: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 地域を大事にして地域の中で循環させていくという視点は,例えば狛江市には多くの畑がありますが,農業をより支援することにより,地産地消とコミュニティが生まれるなど,地域の活性化につながるほか,狛江の魅力の創出にもつながるものと考えております。 576: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 577: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) いろいろな可能性があると思うのですけれども,さらにちょっと補足説明をさせていただきます。  藻谷氏が唱える里山資本主義は,マネー資本主義の対義語としてつくられた。経済成長という刹那的なマネー資本主義に走ってはならないとしている。お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み,言わば安心安全のネットワークをあらかじめ用意しておこうという実践である。安心のネットワークとお金が地域内を循環するのが「さとやま」であり,これが未来をつくるサブシステムであると述べている。ただし,里山資本主義はマネー資本主義の否定では決してなく,都会よりも田舎暮らしのほうがいいという単純な話ではない。また,里山資本主義の考え方は現在のマネー経済だけでなく,日本社会が抱える地域の過疎化,少子化と急激な高齢化という問題を克服する可能性も秘めているというふうなものでございます。  その上で藻谷さんがまたおっしゃっているのがこれは一つの彼の視点でございます。  長寿はめでたいのですが,別の問題があります。そもそもあなたが老衰する頃に世話をする人はいるのでしょうか。日本のゼロ歳から4歳児は45年前に1,001万人だったのが今年には489万人と半減以下に,このペースで減り続けたら若者は消えます。こういったお話なのです。  それで,さきに紹介した広井教授は,若者支援が人口減少の改善や経済活性化にも寄与するとしてその重要性を訴えております。狛江市ではどのような具体的施策を講じていくのか,お伺いをいたします。 578: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 579: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 人生前半,特に若者期の社会保障の充実が消費が伸び悩む現代の日本経済の活性化にも寄与するという広井先生の考え方につきましては,私どもとしても承知しているところでございます。  その上で行政が講じるべき具体的な施策といたしまして,国レベルで行われるべきものと自治体レベルで取り組まれるべきものの整理はまず必要であって,その点におきまして,広井教授のような考え方も若者支援施策における最終到達点として肯定できるものではありますが,現状の狛江市におきましては,まずは何かしらの要因で今本当に困っている若者を支援する社会福祉としての視点から,この若者に関する問題は捉えていく必要があるものと考えております。 580: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 581: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 本当にそのとおりな側面でございます。行政の役割として,まず社会福祉の視点からということでそのとおりだと思います。  若い世代の現状についてどう考え,実態把握の必要性についてはどう考えるか,お伺いいたします。 582: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 583: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 若者に関する問題の実態把握については,まず問題を抱える若者が置かれている状況がそれぞれの状況によって様々であること,また当事者の中には他者との関係性を持つことが難しい状況にある方もいたり,またその家族におきましても,現在置かれている状況を他人に知られたくないという心理が働くことがある問題であることも踏まえますと,例えば無作為抽出によるアンケート調査のような広く上から網を張るような調査だけでは,その後の追加調査等を行わない限り,なかなか若者の問題の実態に迫っていくことは難しいものと考えております。  そのため本年度に実施を予定しております若者のひきこもりに関する講演会兼個別相談会の実施に先立ち,現場レベルで既に若者の問題に関する相談支援に取り組まれている社会福祉協議会のスクールソーシャルワーカーや中高生の居場所としての機能を持つ児童館・児童センター,フリースクールコピエ,調布市にある青少年の居場所キートス,所掌としては中学生までになりますが,教育委員会のスクールソーシャルワーカーや主任児童委員の方など,若者の支援機関やその周辺の方から困っている若者の現状について,順次担当課の職員が聞取りを行っているところでございます。 584: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 585: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 狛江市らしく若者支援を進めるために,今実際順次担当課の職員が聞取りを行っているということですので,ありがとうございます。  今後の若者支援の進め方,方向性についてお伺いいたします。 586: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 587: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) まずは本年度のひきこもりに関する講演会兼個別相談会を実施する中で,その結果や内容をよく精査するとともに事業の有効性や必要性,ほかの事業や取組との関係も整理した上で,今後の取組につきましては検討してまいりたいと考えております。 588: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 589: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 最後にまた紹介したい考え方がありまして,なぜかというと若者支援はなかなか取っつきにくいところだと思うので,今どういった考えをベースに若者支援を進めていったらいいかということで,ちょっとヒントという意味で,ユニバーサルベーシックインカムの導入を早くから提唱してきた「隷属なき道」が世界的ベストセラーになったルドガー・ブレグマンというオランダの若き歴史学者なんですけれども,彼が今年5月に出版した第2作では希望にあふれた視点から人間の本来の姿を伝え,大きな反響を巻き起こしているということなので,これは「ビッグイシュー」の記事なのですけれども,全ての市民の最低所得を保障し,市民への投資ともいえるユニバーサルベーシックインカム論は,日本の本性に関する全く新しい視点に基づくものだ。過去何世紀もの間,西洋文化では人間は利己的で自己中心的な生き物との考えが一般的で,映画や小説,歴史書,科学研究など,多くの分野で人間にまつわるシニカルなイメージが大っぴらに描写されてきた。しかし,この20年は違う。世界中の様々な分野の研究者たちがより希望に満ちた人間の本性を発見しているのだ。  ほかにも近年の研究では,狩猟採集の時代の洞窟壁画には人間同士の戦争を描いたものは一つも見られないとする研究が出てくるなど,人間の将来的な暴力性が否定され始めている。利他的な側面を解き明かす研究も目立つという話なのです。  ちょっと読んじゃいますが,特に2009年,資本主義の破綻を示す世界金融危機の翌年には,ノーベル経済学賞に米国のエリノア・オストロムが選ばれた。ブレグマンはこれに対して協力し合う人間の姿がようやく注目されてきたと言う。オストロムはスイスの共同牧場から日本の耕作地,フィリピンの共同灌漑まで古今東西の事例を調べ上げ,共有資源を管理するのは政府や市場ではなくコミュニティのほうが適していると結論づけた人物ということなのです。  何を言いたいかというと,今の若者は自分のことを考えないで利他的,人のことを考えている。こういうふうに言いたいのです。だから,自分が困っているとかなかなかSOSを上げていけないということです。多くの人が考える人間の本性はネガティビティ・バイアス,人はよい情報よりも悪い情報に注意を受けやすいことによってつくられたイメージであり,ブレグマンはこのバイアスを積極的に取り払うべきだと提案する。ニュースとジャーナリズムを区別し,悪い出来事ばかりを取り上げたセンセーショナルなニュースは私たちにとってよいものでありませんと語る。これにさらされることで不安に陥ったり,疑い深くなったり,落ち込んだりする可能性があるからです。心理学ではこれをミーンワールド症候群と呼びますということなのです。  だから,今の若者は本当に人のことを考えて助け合う気持ちがあるという前提において,そういうものを私たちが踏まえた上で若者支援を行っていっていただきたいというふうに思います。  このような新しい知見と心構えを持って,次の時代を大きく変革させていく若者たちを応援するための政策,これを狛江市から一つ一つ丁寧に広げていただくことをお願いしてこの質問は終わります。  続きまして,住み続けたいまちを目指してということで質問をいたします。  住んでいるまちに住民が満足するためにどの自治体も努力しています。地域が持続するために必要なのは,住民の生活における満足度を高め,また不満を少なくすることです。市民がここにいたら幸せになれないと感じているとしたら,それが人口流出につながり,地域疲弊となっていく可能性がございます。まちのイメージがよくなりシビックプライドを持つ市民が増えるには,今取り組んでいる施策の充実に注力しなければなりません。  狛江市は野川,多摩川が近く,顔の見える関係を築きやすいコンパクトさや坂がないなど,恵まれた条件にあります。この好条件を十分に生かして,さらに市民が満足するまちを目指してほしいと思います。  2015年4月設立した狛江ロケーションサービスのこの間の実績についてお伺いいたします。反響や成果はどうでしょうか,コロナ禍での影響はどんなことがあるのか,お伺いいたします。 590: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 591: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 平成27年に立ち上げました狛江ロケーションサービスは,問合せや受注件数が年々ともに伸びている状況でございます。しかしながら,令和2年度におきましては,新型コロナウイルス感染症の影響を受け,映像を制作する側の自粛時期もあり,受注件数は対前年比で約30%減少しているという状況でございます。 592: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 593: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 報告によりますと,平成31年度が106件で令和2年度は74件ということです。  狛江ロケーションサービスではフェイスブックを利用しているようですが,その目的と目標達成の現状についてお伺いいたします。 594: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 595: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 狛江ロケーションサービスのフェイスブックでは,主に市内で撮影されたドラマや映画などを紹介することで狛江市の魅力発信を行うとともに,身近な場所が使われていることによるシビックプライドの醸成に寄与することなどを目的として活用しております。  昨年度の「半沢直樹」をはじめとする著名な作品におきましても,狛江市内で撮影が行われていることをPRすることで有効に役立てており,徐々にではございますが,閲覧されている方も伸びていることから,一定の成果が出ているものと認識をしております。 596: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 597: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 閲覧数推移ということでいいね!登録,平成29年420人,平成30年683人,平成31年951人,令和2年が1,039人ということです。  調布市,日の出町,立川市,昭島市など,他の自治体との連携や情報交換は行っているのでしょうか,今後の課題,展開についても伺います。 598: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 599: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 調布市,日の出町とはフィルムコミッション事業を核とした地域の魅力向上・発信プロジェクトを通して定期的に会議をすることで情報交換を行うとともに,それぞれの地域で撮影された作品やロケ弁などを紹介するロケ地マップを作成することで連携を図っております。立川市や昭島市などにおきましては,共通して連携している株式会社デイナイトを通して,それぞれの地域の強みを生かしたロケ地の共有を図ることで連携を図っております。  狛江市が話題性のある作品や数多くの作品に使われていることで,より一層の狛江市の魅力の発信につながると考えておりますので,今後につきましても1件,1件の撮影を大切に受注していくとともに,さらに次につながるよう継続して取り組んでいくことが肝要であると感じているところでございます。 600: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 601: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 行っているロケーションサービスの内容は,テレビでドラマを見ると狛江市が出てきたりということで,それを私は写真を撮ったりしてすごいなと,ここはタコ公園だとか,いろいろ出てくるので,本当にいろいろなところで狛江市は使われているのですけれども,なかなか周知が進んでいないのかなというふうに思います。ロケーションサービスについては,もうちょっと戦略的にしていけば認知度が高められるということを指摘させていただきます。  JAでは開店前に列をつくる人たちがいて,午前中にほぼ売り切れてしまいます。狛江産野菜は大変人気です。野菜の生産量,出荷状況について伺います。 602: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 603: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 令和2年3月に一般社団法人東京都農業会議が発行している令和元年度東京都の地域・区市町村別農業データブックによりますと,農業産出額は1億9,700万円となっております。 604: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 605: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 令和2年度狛江市後期基本計画指標等に係る市民アンケート調査報告書,これによると狛江産野菜を週に1回以上食べている市民というのは14.7%,月に1回程度が22.7%ということです。地域振興というところの自由記述欄にも狛江産野菜の話,いろいろなことが大変皆さんの記述がされて,関心の高さが分かります。  JAではいわゆるB級野菜というものも見かけますが,余剰野菜や規格外品などはどのような販路で販売しているのでしょうか,市内飲食店などなどで利用したいという声もありますが,いかがでしょうか。 606: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 607: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 規格外品などは,共同直売所であるマインズショップ狛江支店にてB級品として販売されているほか,それぞれの農家の直売所にて通常より安い値段にて販売されていると伺っております。余剰野菜や規格外品などの活用につきましては,その年の気候状況や社会情勢などにより左右されることがあるため,安定した供給が難しい点をどのように解決していくかが課題であると捉えているところでございます。 608: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 609: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 最近もカフェやお弁当屋,パン屋など,新しいお店が狛江市にできております。まちの魅力となる飲食店の情報をどのように集めているのでしょうか,また狛江市での出店の魅力や利点を所管課としてはどのように考えているのか,お伺いいたします。 610: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 611: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市内での新規のお店につきましては,狛江市商工会との情報共有を行うことやわくわく元気事業などを通して,市内を直接回ることなどで情報収集を行っております。  狛江市内には自然豊かな多摩川や野川があり坂も少なく,生活環境がとても恵まれたロケーションにございます。また,狛江市最大の魅力は小さな市域を生かしたコンパクトシティとしての顔の見える関係性づくりができる点であります。狛江市において出店することは,利点が高いのではないかというふうに考えております。 612: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 613: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 過去には飲食店のスタンプラリーをやっていたというふうに思いますけれども,これまでの取組と今後の予定についてお伺いいたします。 614: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 615: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市では平成20年度から元気で頑張るお店を支援し,より魅力と活気ある地域商業を実現するため,狛江スイーツ逸品コンテスト,狛江ラーメン逸品コンテストをはじめとした事業を隔年で実施してきたところでございます。平成31年度からはコンテスト方式からスタンプラリー方式に変えて,市内の魅力的なカフェを巡っていただく狛江カフェ散歩スタンプラリーを実施いたしました。また,今年度におきましては,SDGsをテーマとしたスタンプラリーを実施するためにただいま準備を進めているという状況でございます。 616: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 617: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) SDGsをテーマとしたスタンプラリーの実施との御答弁がありましたが,大変すばらしい着眼点と発想だというふうに思います。また,こういった企画が職員の方々の味覚と足で生まれて実施に至っていることをとてもすばらしいことだと思います。  SDGsというのは,自分にとっては無関係だと感じられている方が多いかもしれませんけれども,このように市としてSDGsの考えを地域視点として置き換えて,市民が誰でも取り組めるイベントとして示していくのは,最も求められている方法だと思います。市民に分かりやすくすることで重要な取組を日常生活の中で無理なく,それも楽しく実行できます。この内容では日本の社会的緊急課題の共有や解決の一歩となっているわけですので,大変意味のあることでございます。評価をいたしたいと思います。  市内飲食店で更に地場野菜を利用促進することに関してのメリットと課題についてお伺いいたします。 618: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 619: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 飲食店におけるメリットといたしましては,取れたてで新鮮な状態で活用できることや流通を通さないことによるコストカットが見込まれることが考えられます。  課題といたしましては,狛江市の農業は少量多品目生産の傾向があり,地方のように大量生産できるものではないことが挙げられると考えております。 620: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 621: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 狛江産野菜を利用している飲食店を増やすための取組について伺います。 622: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
    623: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) ジャックポットやサイゴン,太乃志,イタリア食堂Vino unoなど,市内飲食店において狛江産農産物を使ったメニューを提供しておりますが,これらの飲食店では新鮮でおいしい狛江産農産物の魅力に触れたことをきっかけに,生産者とじかに交渉し,狛江産農産物の仕入れを始めたと聞いております。  今後も狛江市産農産物のPRを続けていくことにより,新たな店舗においても積極的に狛江産農産物を御活用いただけるよう努めていきたいというふうに考えております。 624: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 625: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 期待しております。  続きまして,アップデートされる常識に着目するとていうところを聞きます。  今年3月,埼玉県がエスカレーターの利用者は立ち止まって乗ることを努力義務とする条例を制定しました。全国でも初となる条例で10月から施行されます。東京ではエスカレーターの右側を急ぐ人のために空ける習慣が定着しており,右側で立ち止まることは常識外れ,マナー違反と感じてきました。とはいえ本来ならその場でのコミュニケーションで対処し,解決できることを法律や条例,校則などで規制することが目立つようになったことに着目し,危惧する御意見もございます。狛江市としての見解を伺います。 626: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 627: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 埼玉県のエスカレーターの安全な利用の促進に関する条例は,エスカレーターでの事故が後を絶たないことから提案されたということですが,罰則規定がないことから,安全に利用してもらうための周知を目的としたものではないかと思われます。  エレベーターの乗り方もマナーの問題でもありますが,例えば喫煙もマナーの問題であるものの,マナー違反によって生じる迷惑や危険を防止するために,狛江市でも一定のルールを設けた条例を制定しております。まずは一定の対応策を行い,その効果を検証した上で,必要であれば条例等による規制を検討すべきであると考えております。 628: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 629: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それではお伺いいたします。  この件について,市民や団体からの要望や意見はありますでしょうか。 630: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 631: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 要望や意見はいただいておりません。 632: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 633: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) やさしい日本語の研究,開発をした弘前大学の佐藤和之氏によれば,1995年の阪神・淡路大震災が始まりだったそうです。災害発災後は速やかな情報伝達が必要となる一方で,外国人被災者のための外国語対応や多言語での支援には時間がかかってしまうのが現実です。  そこで,災害情報を音声や掲示物で適切に外国人に伝えるために考え出されたのがやさしい日本語です。現在の市の対応策を伺います。 634: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 635: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 未来戦略会議の報告書におきまして,多文化共生のまちづくりとして,まずは市役所内でやさしい日本語を導入するなど,誰にとっても住みやすいまちを目指すこととしておりますので,他自治体の取組などを調査,研究してまいります。 636: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 637: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 災害が起こると,何が起きたかや何をすべきかを音声で伝え,避難誘導した後はSNSや掲示物を使って安全と安心の情報を文字で知らせるわけですけれども,やさしい日本語の情報は外国人住民に限らず高齢者から子供まで,また突然の災害で判断がつきにくくなっている住民全てが理解するのに有効な表現だと言えます。やさしい日本語の活用,導入について,市の見解を伺います。 638: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 639: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) おっしゃられるとおり,外国人の方に分かりやすいということは誰にとっても分かりやすい表現であり,例えばポスターなどの掲示物では誰が見ても理解できるように,伝えたい内容に合ったイラストを使うことや多くの情報を詰め込まずに重要な要素だけを書くことなどにより,外国人だけではなく,誰が見ても分かりやすいものになります。  このような取組は誰もが住みやすい,人にやさしいまちづくりにつながるものであると思いますので,先ほど答弁いたしましたとおり,どのような形で導入できるか,調査,研究してまいります。 640: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。 641: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 市長の掲げる人にやさしいまちづくりにつながる政策は,他自治体に先駆けて計画し実施していただきたい。このことを要望し,全ての質問を終わります。  ありがとうございました。 642: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 643: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 4時09分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...