狛江市議会 2021-03-26
令和3年第1回定例会(第5号) 本文 開催日: 2021-03-26
検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しい
ウィンドウで開きます) 2021-03-26 令和3年第1回定例会(第5号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ
ヒット発言 前へ 次へ
文字サイズ・別
画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール
印刷用ページ(新しい
ウィンドウで開きます) 別窓表示(新しい
ウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正
表示形式切り替え 発言の単文・選択・
全文表示を切り替え 単文表示
選択表示 全文表示 発言者の
表示切り替え 全 244 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・
ヒット発言の
表示切り替え すべての発言
ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更
選択表示 すべて選択 すべて解除
発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 2 :
◯ 議会運営委員長(谷田部
一之議員) 選択 3 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 4 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 5 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 6 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 7 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 8 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 9 :
◯ 予算特別委員長(栗山 たけし議員) 選択 10 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 11 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 12 :
◯ 議会運営委員長(谷田部
一之議員) 選択 13 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 14 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 15 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 16 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 17 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 18 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 19 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 20 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 21 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 22 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 23 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 24 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 25 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 26 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 27 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 28 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 29 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 30 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 31 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 32 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 33 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 34 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 35 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 36 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 37 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 38 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 39 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 40 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 41 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 42 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 43 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 44 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 45 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 46 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 47 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 48 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 49 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 50 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 51 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 52 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 53 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 54 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 55 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 56 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 57 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 58 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 59 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 60 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 61 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 62 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 63 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 64 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 65 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 66 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 67 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 68 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 69 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 70 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 71 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 72 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 73 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 74 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 75 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 76 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 77 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 78 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 79 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 80 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 81 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 82 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 83 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 84 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 85 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 86 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 87 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 88 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 89 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 90 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 91 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 92 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 93 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 94 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 95 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 96 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 97 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 98 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 99 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 100 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 101 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 102 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 103 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 104 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 105 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 106 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 107 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 108 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 109 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択
110 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 111 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 112 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 113 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 114 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 115 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 116 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 117 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 118 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 119 : ◯ 総務文教常任委員長(三角 たけひさ議員) 選択 120 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 121 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 122 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 123 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 124 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 125 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 126 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 127 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 128 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 129 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 130 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 131 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 132 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 133 : ◯ 社会常任委員長(岡村 しん議員) 選択 134 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 135 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 136 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 137 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 138 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 139 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 140 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 141 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 142 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 143 :
◯ 議会運営委員長(谷田部
一之議員) 選択 144 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 145 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 146 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 147 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 148 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 149 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 150 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 151 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 152 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 153 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 154 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 155 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 156 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 157 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 158 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 159 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 160 : ◯ 建設環境常任委員長(佐々木 貴史議員) 選択 161 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 162 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 163 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 164 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 165 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 166 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 167 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 168 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 169 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 170 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 171 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 172 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 173 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 174 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 175 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 176 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 177 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 178 : ◯ 21番(谷田部
一之議員) 選択 179 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 180 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 181 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 182 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 183 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 184 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 185 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 186 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 187 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 188 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 189 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 190 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 191 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 192 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 193 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 194 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 195 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 196 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 197 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 198 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 199 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 200 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 201 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 202 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 203 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 204 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 205 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 206 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 207 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 208 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 209 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 210 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 211 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 212 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 213 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 214 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 215 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 216 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 217 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 218 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 219 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 220 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 221 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 222 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 223 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 224 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 225 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 226 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 227 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 228 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 229 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 230 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 231 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 232 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 233 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 234 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 235 :
◯ 議会運営委員長(谷田部
一之議員) 選択 236 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 237 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 238 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 239 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 240 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 241 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 242 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 243 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 244 : ◯ 議 長(石井 功議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前 9時00分 開議
◯ 議 長(石井 功議員) ただいまから本日の会議を開きます。
最初に議会運営委員長の報告を求めます。議会運営委員長。
2:
◯ 議会運営委員長(谷田部
一之議員) それでは議会運営委員会の報告をいたします。
本日の議事日程についてはお手元に配付してあるとおりですが,日程第1,行政報告については市長からの報告であります。
日程第2,議長報告については,定例会招集日に報告以降の例月出納検査等の報告,その他の報告であります。
日程第3から日程第17までにつきましては,予算特別委員会,各常任委員会に付託された事件の審査の経過及び結果の報告を,日程第18,議案第17号から日程第21,議案第20号までは,3月11日に追加議案として送付された議案であります。
日程第22,委員会提出第1号は,委員会付託を省略して本会議即決で議決をお願いするものであります。
日程第23につきましては,閉会中の議員派遣の議決をお願いするものであります。
なお,本日本会議終了後引き続き一部事務組合の活動報告がありますので,よろしくお願いいたします。
以上,よろしく御審議をいただきますようお願いいたしまして,報告とさせていただきます。
3: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で議会運営委員長の報告を終わります。
本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
4: ◯ 議 長(石井 功議員) 日程第1 行政報告を行います。市長から発言を求めます。市長。
5: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 行政報告をいたします。
東京都市長会議が2月25日に開催されました。東京都等からの連絡事項が4件ありましたが,主な事項2件について報告いたします。
1件目は,政策企画局から「『未来の東京』戦略(案)」について説明がありました。「『未来の東京』戦略(案)」は,長期戦略の策定に向けて,平成31年度に策定した『未来の東京』戦略ビジョンに新型コロナウイルスでもたらされた変化と変革を踏まえて戦略のバージョンアップを図り,2040年代の東京の姿である「ビジョン」と,2030年に向けた「戦略」と「推進プロジェクト」,3か年のアクションプランで構成され,プロジェクトを強力に推進することで3つのシティが進化し,「成長」と「成熟」が両立した持続可能な未来の東京の実現に取り組んでいくものです。
2件目は,総務局より「東京都予算案の概要」について説明がありました。令和3年度の予算編成方針は,「厳しい財政環境の中であっても,都民の命を守ることを最優先としながら,東京の経済を支え,その先の未来を見据えて,都政に課せられた使命を確実に果たしていく予算」としています。一般会計の予算規模は,前年度と比べて1.0%増の7兆4,250億円となっています。市長会から要望した市町村総合交付金,保育従事職員宿舎借り上げ支援事業の増額や,新規事項として区市町村における行政手続デジタル化モデル事業等が盛り込まれました。
続いて,議案審議事項では,「東京都市長会役員改選」について審議し,次期東京都市長会の新役員として,新会長となる町田市長ほか6名が推挙され,承認しました。新役員の任期は令和3年5月1日から令和5年4月30日までとなります。
以上,行政報告といたします。
6: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で日程第1 行政報告を終わります。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
7: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第2 議長報告を行います。
議長報告につきましては定例会招集日に報告してありますが,その後例月出納検査等の報告がありましたので,ここで改めて報告するものであります。
その内容につきましては各議員のお手元に配付してあるとおりですので,御参照のほどお願いいたしまして議長報告といたします。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
8: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第3 議案第4号 令和3年度狛江市一般会計予算から日程第8 議案第9号 令和3年度狛江市下水道事業会計予算までの6件を一括議題といたします。
この6件については予算特別委員会に付託され,その審査が終了し,お手元に配付してあるとおり報告書が提出されております。委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。予算特別委員長。
9:
◯ 予算特別委員長(栗山 たけし議員) それでは日程に従いまして,予算特別委員会の審査状況について報告を申し上げます。
本委員会は3月11日,12日,15日の3日間議場において開催しております。
本委員会に付託されました事件は,議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算から議案第9号,令和3年度狛江市下水道事業会計予算までの6件でありました。
出席者は委員20人と議長,説明員としては市長,副市長,教育長,参与,以下関係各部課長などでありました。
なお,報告に当たりましては,3日間を通して簡潔に報告させていただきます。
初めに議案第4号から議案第9号の順に質疑を受けました。
全ての質疑終結後,鈴木えつお委員外4人から,議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議が,また宮坂良子委員外4人から議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議が提出され,提案理由の説明を受けました。
議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議については,1人の委員から質疑があり,議案第4号と編成替えを求める動議の討論が3人の委員からあった後,編成替えを求める動議の採決を行ったところ,賛成少数で否決されました。
次に原案について採決を行った結果,賛成多数で原案のとおり可決されました。
次に議案第5号,令和3年度狛江市国民健康保険特別会計予算は,討論がなく採決の結果,賛成全員で原案のとおり可決されました。
次に議案第6号,令和3年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算については,1人の委員から討論があった後,採決を行った結果,賛成多数で原案のとおり可決されました。
次に議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替え求める動議については,1人の委員から質疑があり,議案第7号と編成替えを求める動議の討論が3人の委員からあった後,編成替えを求める動議の採決を行ったところ,賛成少数で否決されました。
次に原案について採決を行った結果,賛成多数で原案のとおり可決されました。
次に議案第8号,令和3年度狛江市駐車場事業特別会計予算と議案第9号,令和3年度狛江市下水道事業会計予算の2件は,いずれも討論がなく採決の結果,賛成全員で原案のとおり可決されました。
以上,予算特別委員会の報告とさせていただきます。
10: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で委員長の報告を終わります。
この際鈴木えつお議員外4人から,議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議が,また宮坂良子議員外4人から,議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議が提出されております。
暫時休憩いたします。
午前 9時10分 休憩
午前 9時25分 開議
11: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
議会運営委員長から発言を求められておりますので,これを許します。議会運営委員長。
12:
◯ 議会運営委員長(谷田部
一之議員) それでは議会運営委員会の報告をいたします。
先ほど議会運営委員会を急遽開催いたしました。それは,ただいま議題となっております議案第4号及び議案第7号に関係して編成替えを求める動議が提出されており,その取扱いについてでありました。
この取扱いについてですが,この後編成替えを求める動議を原案にあわせて議題とし,提案説明,質疑,討論,採決と行っていくことに決しております。
よろしく御審議いただきますようお願いいたしまして,報告といたします。
13: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で議会運営委員長の報告を終わります。
お手元に配付してあるとおり,ただいま議題となっております議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算について,14番鈴木えつお議員外4人から編成替えを求める動議が提出されております。これを原案にあわせて議題といたします。
提出者より提案理由の説明を求めます。14番鈴木えつお議員。
14: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について,提案理由の説明を行います。
編成替えを求める理由ですが,一昨年秋からの消費税10%への増税とともに,新型コロナウイルス感染症の感染拡大による市民生活への影響が深刻さを増しており,市民の命と暮らしを守る取組が急務となっております。また,市が昨年発表した市民センター改修等基本方針については,多くの市民から中央図書館の移転先があまりに狭く,市民の期待に応えられないため一旦保留し,市民参加・市民協働で,より使いやすい中央図書館・中央公民館になるように見直してほしいという要望が出されています。
しかしながら市長が提案した令和3年度狛江市一般会計予算は,切実な市民要望に応えたものもあるものの,新型コロナウイルス感染症の感染拡大の下での市民生活支援や貧困と格差の拡大の下でも誰一人取り残されることなく,全ての市民が安心して暮らせる施策への取組はなお不十分です。
さらには市民の長年の願いであり,2013年第4回定例会において耐震補強のみならず,狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)の充実と,増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情(署名約4,000筆)が全会一致で採択されて以来7年余り,多くの市民が参加して取り組んできた中央図書館・中央公民館の充実への願いに応えるものとはなっていません。そのため本予算の編成替えを求めるものです。
編成替えの基本方針ですが,編成替えの総額は670万円の増額とし,歳入不足分は財政調整基金の取崩しで対応いたします。
編成替えの内容については,新型コロナウイルス感染症の感染拡大や貧困と格差の拡大の下での市民生活支援策を充実させるとともに,市民センター改修等基本方針については一旦保留し,市民参加・市民協働で中央図書館・中央公民館がより充実したものになるように見直すものです。
編成替えの具体的内容ですが,歳入では財政調整基金からの繰入金を増額します。歳出の民生費関係では,ひとり親家庭への家賃補助制度を創設いたします。ひとり親家庭の生活状況は,コロナ禍の下で一層厳しくなっており,フードバンク狛江の食料支援を希望する世帯が急増しています。
この間国や市で給付金等の支援を行ってきましたが,ひとり親家庭の生活状況はもともと約7割が暮らしが苦しい状態に置かれており,臨時的,緊急的支援とともに継続的な支援が求められています。
本事業は,経済的に困窮しているひとり親家庭への月額5,000円の家賃補助制度を実施するものです。ひとり親家庭への家賃補助制度は,東村山市,日野市など5市で実施されています。
2つ目は,訪問介護など介護保険利用料の軽減制度を創設いたします。
あいとぴあレインボープランに関する市民意識調査では,介護認定を受けた方のうち約3割の方が介護サービスを利用していません。そのうち4.3%の方が利用料を支払うのが難しいので,利用していないと答えています。特に要介護3の方は18.2%の方が利用料を支払うのが難しいので,利用していないと答えています。介護サービスの必要な方が経済的理由で利用できず,心身の機能を低下させてしまうという事態は避けなければなりません。
本事業は,収入の少ない世帯でも必要な介護サービスを受けられるよう,低所得世帯の訪問介護サービス等の利用料の本人負担分を3割軽減するものでございます。
3つ目は,新型コロナウイルス感染症感染者への傷病見舞金制度を創設します。
国の制度である国民健康保険の傷病手当金については,給与所得者が対象で自営業者やフリーランスは対象とならず傷病手当金がもらえません。しかし新型コロナウイルスに感染して仕事を休まざるを得なくなり収入が激減してしまうのは,自営業者もフリーランスも同じでございます。そのため国の地方創生臨時交付金等を活用して,自営業者やフリーランスにも傷病手当金や傷病見舞金を支給している自治体が出てきております。
本事業は,新型コロナウイルスに感染され仕事を休まざるを得なくなった方々に傷病見舞金20万円を支給するものでございます。昨年の1月1日以降に感染された方が対象です。
教育費関係では,就学援助制度を拡充いたします。
狛江市の子どもの生活実態調査では,18%から19%の世帯が生活困難層となっております。生活困難層では,過去1年間に食料を買えなかったことがあると答えた家庭が小学校5年生では30.8%,中学校2年生で46.2%に上ります。また塾に通わせたり,1年に1回くらい家族旅行に行くことが経済的にできない家庭が3割から6割近くに上っています。これは一般層の4倍から9倍にもなります。
あいとぴあレインボープランに関する市民意識調査では,自分や自分の家庭を支援してもらうために必要なことは何ですか,こういう問いかけに対しまして,中学校2年生では経済的支援があること,これが一番多くなっています。現在狛江市の就学援助の受給率は小学生8.1%,中学生12.6%にとどまっています。
一方子どもの生活実態調査では,この就学援助の受給率を超える18%から19%の家庭が生活困難層となっており,経済的理由により食料が買えない,子供の年齢に合った本が買えないなど,深刻な実態が示されております。誰一人取り残すことなく,全ての子供たちに行き届いた教育を行うために就学援助制度を充実させるべきです。
本事業は,就学援助の対象世帯を生活保護基準の1.1倍から1.2倍に拡大し,生活に困難を抱えている世帯の給食費や学用品費,修学旅行費などを無償化し,全ての子供たちが安心して学校に通えるようにするものでございます。
(2)市民センター改修及び新図書館整備基本構想等策定業務委託を削除する。
(3)新図書館整備基本構想検討委員関係費を削除する。
(4)市民センター改修等基本方針検討委員会設置のため関係費を計上する。
この3つは関連していますので,まとめて説明いたします。
中央図書館・中央公民館の充実は長年の市民の願いです。2013年第4回定例会に市民団体から約4,000名の署名を沿えた耐震補強のみならず,狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)の充実と,増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情が提出され,全会一致で採択をされました。
2015年2月には市と市民の会が協定書を結び協働して取り組んでいくことになり,市民の会では本当に精力的に多くの市民が参加する形での学習会や分科会の開催,先進地の視察,中央図書館・公民館の利用者アンケートなどに取り組み,2016年3月,ゆったりとしたスペースの中で読書を楽しむことができる滞在型の図書館,また多くの市民団体が活動しやすく,子供たちやお年寄り,障がい者,青少年も集える充実した中央公民館を目指す市民提案書がまとめられ4月に提出されました。この提案書について市側は最大限尊重していく,しっかりと受け止めていく,市と市民双方が納得できるよう整理をしていくと答弁をしてまいりました。そしてこの問題は2014年8月,市がそれまでの対応を謝罪し,市民参加で取り組んでいくことを表明して以来ずっと市民参加・市民協働で取り組まれてまいりました。
ところが昨年市が発表した市民センター改修等基本方針は,案ではなく決定という形で出されまして,しかも中央図書館を商工会館の所に移転する内容になっていました。この方針には多くの市民が驚き,市民説明会では商工会館の所では図書館の床面積がほとんど広がらない。市民の会の提案や市民アンケートの結果が反映されていない。この間市と市民の協働で取り組んできたのに、いきなり決定というのはおかしいなど,この方針は決定ではなく案に戻して市民と一緒に考えてほしい。こういう声が数多く出されました。
市民センターを考える市民の会からも,これまでの市民協働の積み重ねや市民提案書や市民アンケートの結果を反映したものとは言えないので,再考してほしい。こういう意見書が出されています。
また狛江市の図書館協議会からは,図書館機能を果たす占有面積を少なくとも現在の2倍近くにすべきだとの意見が出され,公民館運営審議会からもこの間の市民参加・市民協働の在り方に懸念を示す意見書が出されています。
狛江市第4次基本構想では「ともに創る 文化育むまち」を掲げ,まちづくりの主体は市民と述べています。市長も就任後初めての所信表明で,行政運営の基本は市民参加と協働ですと述べています。
本動議はこの立場に立って,市民センター改修等基本方針についてはこのまま進めるのではなく,案に戻して市民参加・市民協働で方針を確立するように求めるものでございます。
以上,編成替え動議の提案理由の説明とさせていただきます。
皆様の御賛同を心からお願いをいたします。
15: ◯ 議 長(石井 功議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより編成替えを求める動議に対する質疑を受けます。21番谷田部
一之議員。
16: ◯ 21番(谷田部
一之議員) それでは議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議につきまして,幾つか質問をさせていただきます。
まず初めに令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議の理由に,「多くの市民から,中央図書館の移転先があまりに狭く市民の期待に応えられない」とこの編成替えの要旨にございますが,この間令和3年度一般会計予算を審議する予算特別委員会などで各委員や各議員より多くの意見が出されております。私たち議員は議会制民主主義という,国民・住民に選ばれた代表者が議員となり,議会で話し合って政治を行っております。
私たち市議会議員は市民の代表でございます。市民の意見や要望を市に反映させるため,市民に代わって市民生活の様々な課題について市議会で慎重に審議したり,そして予算や条例を決めたりしております。
提出者は,多くの市民というようなことをこちらのほうで書かれ,明記されております。市民の代表者である議員としてこの間議論をしてきましたがということを提出者は言っておりますが,提出者が言われる多くの市民と,そして多くの市民から選ばれた市民の代表者である我々議員の意見とのどちらを重く受け止めているのか,お伺いさせていただきます。
17: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。
18: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 我々議員はそもそも市民の意見ですか,そういうのをよく聞いて,それを議会に反映して,市政の運営の方向について議論をしていく,それはまず第一のスタンスだと思います。議員それぞれの意見はあると思いますけれども,しかし今2,500筆を超えるような署名が広がっている,そういう市民センター問題,この意見については十分我々自身が受け止めて,その上でそう判断していかなくてはならないと思います。
議員それぞれの意見と市民の声がどうのこうのと対立させるのではなくて,我々の議員としての役割として市民が主人公の立場に立って,その声を市政に反映させる,そういうことが大事ではないかなと,そういうふうに思います。
19: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。
20: ◯ 21番(谷田部
一之議員) それでは先日の予算特別委員会での令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議での石川委員との質疑で,議会において賛成多数で可決された予算であっても,それに基づく予算執行であったとしても重んじられることはないと,このようにつながるような気がしますが,この辺の御見解をお伺いしますとの質問に,提出者である鈴木委員は,市民の合意のないまま進めるということは,議会としても看過してはならないと,そのように思いますと述べておりました。それは間違いはないでしょうか,お伺いいたします。
21: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。
22: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 石川委員の質問に対して私が答えたのは,議会の議決というのは重いものである。しかしこの問題に関しては多くの市民の皆さんが本当に運動を広げて,ともかく一旦保留して考え直してほしい。こういう運動が広がっていて,そこにきちんと議員としても耳を傾ける必要があるのではないかと,こういう趣旨の発言をしたものでございます。狛江市の基本構想などでも市民が主人公,市民が主役のまちを進めると,このスタンスに立つことが今大事ではないかなということ,そういう趣旨の発言をいたしました。
23: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。
24: ◯ 21番(谷田部
一之議員) 提出者は,多くの市民のほうが根幹として大事だと,市民の代表者である議員というより多くの市民の受け止め方がやはりそうだということを今私としては確認したわけでございます。
それではもう一つ国民,住民が自分が選んだ代表者を通じて間接的に政治に参加するのが間接民主主義といいます,まず代表者を選び,選ばれた代表者が集まって話をします。住民は自分が選んだ代表者を通じて,間接的に政治に参加することになります。これが間接民主制でございます。これは日本国憲法の基本的原理の一つである国民主権に基づくものでございます。
日本国憲法ではその前文において,国政の運営は国民の総意に従って行わなければならないこと,そして国民主権の実現方法として間接民主主義を用いることが定められております。すなわち狛江市においては,市民に選ばれた私たち代表者が議員となりまして,議会で話し合って政治を行うのが議会制民主主義でございます。
私たち狛江市議会は公選された議員で組織され,選挙民の意思を代表して予算や法律などを決定することを目的とする合議制の機関でございます。合議とは物事を決定する制度でございます。条例の制定や改廃,予算の決定,決算の認定,一定金額以上の重要な契約,財産の取得・処分などを審議してその可否を決めるのが狛江市議会議員,私たちの役目でございます。
このような議会制民主主義の定めの中で,令和2年狛江市議会第4回定例会で審議,議決された令和2年度狛江市一般会計補正予算(第7号)でこの前も言われました。債務負担行為補正にあった市民センター改修及び新図書館整備基本構想等策定支援業務を削除するような議会軽視,これは憲法違反とも取られる議会制民主主義を軽視したと捉えかねない行為が許されるのか,提案者の真意をお伺いいたします。
25: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。
26: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 御質問者もおっしゃったように,日本国憲法では主権は国民にあると定めております。議員にあるとは定めておりません。我々は主権者である国民の声をいかに市政,議会運営に反映させるか,そこが最大の我々の役目ではないかというふうに思います。
市民の運動がこれだけ広がっているときに議会がこうだからというのではなくて,市民の声に耳を傾けて,今の段階でどうしたらいいのかと,そういう判断をすべきだと思います。我々はその判断の基準として狛江市第4次基本構想,ここで「ともに創る 文化育むまち」,市民が主人公,市民が主役のまちを進めるのだと,こういうことを太く打ち出しているわけですから,そこに沿った対応を今すべきではないか,そういう判断でございます。
27: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。
28: ◯ 21番(谷田部
一之議員) それでは質問させていただきます。
債務負担行為でございます。この債務負担行為,私も調べました。歳出予算の金額,継続費の総額,または繰越明許費の金額に含まれているものを除いて予算で定められた将来にわたる地方公共団体の責務を負担する行為を指すと,これが債務負担行為でございます。つまり債務負担行為を信じて企業は狛江市と複数年契約を締結し,銀行などもそれによって融資をすることになる。仮にこの債務負担行為がすぐ変更されるようになると,議会で修正されたり,このように削除されたりすれば,これは複数年契約の安定性を欠くことになります。つまりどんな企業も信用を失った狛江市とは契約しないよと,仮に契約してもそうしたリスクを想定したコストを見込んだ多額の契約に当然なってしまうようになる。そのことは当然これからの狛江市のまちづくりが遅れてしまう。停滞することになってしまいます。
このようなまちづくりの停滞を招くような行為に対して提案者は市民にどう説明するのか,お伺いいたします。
29: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。
30: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) まちづくりの停滞とおっしゃいますけれども,今の狛江市のまちづくりにとって市民センター,中央図書館,公民館をどういうふうにしていくのかというのは大事な問題だと思うんですね。市民活動の拠点であり,交流の場であり,様々な教育活動の場でもございます。そこが市民の願いに沿ったものになるということは,狛江市のまちづくり,本当に将来をすばらしいものにすると思うんですね。ですから,今ここでこれだけ課題が見えている中で一旦立ち止まって市民と一緒に考えて,第4次基本構想の指し示す狛江市の将来都市像,そこに向かっていく,そういう決断をすべきではないか,そういう判断の下での提案でございます。
31: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川和広議員。
32: ◯ 16番(石川 和広議員) 令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議の提出者にお伺いいたします。
3月15日,予算特別委員会委員5名として提出されました編成替えを求める動議,この際質疑をさせていただきました。賛成少数で否決をされましたけれども,その質疑の際私自身は最後に御回答いただいた提出者のお答えに対して精査させていただくと,この言葉をもって締めさせていただきました。しっかりと精査をさせていただきまして,一言一句どうお答えいただいたのか,記録をさせていただきました。その上で質疑をさせていただきます。
それで否決されましたけれども,今回狛江市議会議員5名として編成替えを求める動議を提出されましたけれども,その質疑の中で教育費関係(2)市民センター改修及び新図書館整備基本構想等策定業務委託,これにつきましては令和2年度一般会計補正予算(第7号)で債務負担行為として令和3年度,令和4年度の2か年で限度額3,640万円が既に認められていると,こうしたものがある質疑をしたので,これは除かれて提出されたのであればよかったと思いますけれども,検討の余地はあったかもしれませんが,これが入ったのだとしたら,令和2年度狛江市一般会計補正予算(第7号),これに賛成した議員については議決を取り消せと,このように言われているに等しい,検討の余地がない,こうしたものになってしまうような気がいたします。精査させていただき,一言一句確認させていただいた上でまだ納得ができないので,再度この部分をお聞きいたします。
編成替えを求める動議では,市民センター改修及び新図書館整備基本構想等策定業務委託の1,400万円を削除するとされていますが,この予算は令和2年度狛江市一般会計補正予算(第7号)で債務負担行為として令和3年度,令和4年度の2か年で限度額3,640万円が既に認められているものです。既に議決された予算について削除することをどのように考えているのか,お伺いいたします。
33: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。
34: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) それは前回述べましたように,議会の議決というのは重いものでございます。しかしなお今回の問題を振り返ってみたときに7年以上の経過があって,その中で市民参加と協働の積み重ねがずっと行われてきて,長い間の懸案事項であった中央図書館,公民館をどうするのかと,そういう本当に狛江市の将来に関わる大事な問題で議論されてきたものでございます。
一旦議決されたものではありますけれども,狛江市第4次基本構想の精神である市民が主役,市民が主人公のまちづくりを進めていく,「ともに創る 文化育むまち」,こういう視点で考えた場合には今回一旦立ち止まって考えるべきではないか,そういうことで提案をさせていただいたものでございます。
35: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。
36: ◯ 16番(石川 和広議員) 改めてお伺いします。
議会において賛成多数で可決された予算であっても,それに基づく予算執行であったとしても重んじられることはない。このように言われているのか,お伺いいたします。
37: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。
38: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 議会の判断は重いものがございます。ただ,過去にも一旦議決したものであっても,それを凍結したりして市民参加の方向で考え直すということもあったわけでございます。どこに視点を置くかということが大事かなと,市民の声がどこにあるのか,狛江市の将来を見据えた場合に今どう判断したらいいのか,そこに視点を置く必要があるのではないかなというふうに思います。
39: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。
40: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。
私自身もそうですけれども,令和2年度狛江市一般会計補正予算(第7号)を可決,議決した市議会議員それぞれも,私はそれぞれ市議会議員は,市長の代弁者でも市役所の代弁者でもないと思っています。紛れもなく市民の代弁者であると思います。だからこそ採決に当たってはその市民の声を追って,自覚と責任と覚悟を持って採決に臨んでいます。だからこそ予算を否決してその政策を推進した,実現した。こうしたことは言わないのはその表れだと思います。自覚と覚悟と責任を持って予算の採決に臨むと,こうしたことであると思います。
賛成多数で可決された予算,それに基づく予算執行も市民の声の一つであると,これもお認めいただけないか,お伺いいたします。
41: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。
42: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 議会の議決というのは市民の声を反映したものではあると思います。ただ,この間のそうした先ほど述べたような7年以上にわたる参加と協働の取組,それから中央図書館,公民館を本当に充実させてほしいという多くの市民の思い,これもたくさんございます。そういう下で立ち返るのは第4次基本構想,そこのところで市民が主人公の市政を目指す,そういう方向がありますので,そこを最大限尊重した場合に,今の判断としてはこうした動議を提出しているということで,これも私たちも覚悟を持って提出しているものでございます。
43: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。
44: ◯ 16番(石川 和広議員) 分かりました。
私自身しっかりとこの辺も,前回の予算特別委員会のときの質疑に対する御回答も検証,精査をさせていただきました。そして今回も改めて質疑をさせていただきましたけれども,しっかりとこの議決されて執行された予算,認められた予算,可決された予算,それに基づく予算執行は市民の声の表れの一つでもあると,このようにも御認識はいただきました。覚悟を持って提出されたとお話をされましたけれども,私自身も市民の声を受けて責任と自覚,覚悟を持ってこの予算の採決に臨ませていただきます。
以上です。
45: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で編成替えを求める動議に対する質疑を終結いたします。
これより議案第4号とその編成替えを求める動議の討論に入ります。21番谷田部
一之議員。
46: ◯ 21番(谷田部
一之議員) 令和3年度狛江市一般会計予算,自由民主党・明政クラブから討論させていただきます。
令和3年度一般会計当初予算は303億2,000万円,前年度比3億9,100万円,1.3%増であります。狛江市において過去最大の予算は,平成5年度の316億2,700万円で,2番目が平成7年度の314億2,760万円であります。
今回予算特別委員会で平成5年度や平成7年度は普通建設事業費が多くを占めている。例えば駅前再開発や特別養護老人ホーム整備,西河原公民館建設,あいとぴあセンター建設,市民ホール建設等があり,公共施設やインフラ整備がメインであり,平成5年度の決算の普通建設事業費の構成比は45.7%,令和3年度は6.7%,また平成5年度の扶助費は6.3%,令和3年度の扶助費は31.7%と約30年間で普通建設事業費と扶助費が逆転していることが確認ができました。この要因は30年の間に総人口が1万人増え,高齢者人口も1万2,000人も増加し,社会保障費の増が要因だと確認ができました。
さらに新型コロナウイルス感染症の影響により市税収入などの減で市の財源不足が大きくなったことにより社会保障費の増による歳出の増のための予算編成であり,必要な歳出に対応するために臨時財政対策債が大幅な増となったことが確認できました。これからは将来公共施設の建て替えなどが来ます。そのためには中期財政計画を守り,基金を増やして借金を減らし,借金である臨時財政対策債の発行額を下げるよう補正予算を要望します。
今回の予算編成の中で,特に力を入れている施策,人権,参加,協働,災害対策や子育て,教育支援についての方向性も確認できました。また新型コロナウイルス感染症対策についての今後の概要,市民への周知も確認をできました。さらに収束したポストコロナについてのニューノーマル時代に転換する市長の考え方や市民センター改修,新図書館の建設については「SMALL is COOL」,小さいまちのよさを生かして顔が見えるまち,狛江,そのコアとなるのが市民センターということが確認をできました。これからは市民の皆さんが笑顔あふれるような小さなまちの宝箱のような施設となるように期待をしています。
しかしながら日本共産党狛江市議団,平井里美議員は,市民に選ばれた市民の代表である私たちが議員となり,議会で話し合って政治を行うのが議会制民主主義でありながら,それに反する行為,令和2年度狛江市一般会計補正予算(第7号)の債務負担行為補正で認められた市民センター改修及び新図書館整備基本構想等策定業務を削除するような議会軽視,言わば憲法違反とも取られる行為は許し難いものでございます。
よって自由民主党・明政クラブは令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議に反対し,令和3年度狛江市一般会計予算に賛成をいたします。
47: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村しん議員。
48: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算について,日本共産党狛江市議団を代表し,編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対する立場から討論を行います。
新型コロナウイルスの感染者数は下げ止まりの状態で,再び拡大に転じる兆しも現れています。感染力が強い変異株の確認も増えております。今喫緊の課題としてPCR検査の拡大等,感染拡大防止対策の抜本強化が求められています。同時に貧困と格差の中,新型コロナウイルス感染症という未曽有の危機で受けた様々な苦難に対して,市民の命と暮らしを守るために全力を尽くす必要があります。
昨年の夏以来,自治体財政について新型コロナウイルスの影響による税収減を理由に危惧の念も出ていましたが,国の地方財政計画では通常の財政運営を行う財源が確保されました。狛江市の一般会計予算も市税の減収等はあるものの地方交付税の増額等により減収分を補う措置がされており,地方創生臨時交付金2億1,772万円余りが新年度活用できることを含め考えると,市民要望に応える財源は十分とは言えないまでも確保されております。
この下で編成された本予算では市民の切実な要望であり,日本共産党狛江市議団も求めてきた高校生相当年齢の子供の医療費助成制度,六小放課後クラブや寺前小学生クラブの開設,三中への自閉症・情緒障がい固定学級開設,災害対策では自動起動装置付防災ラジオを避難行動要支援者に貸与する制度,止水板設置工事への補助制度などが盛り込まれており,これらは評価できるものです。
しかし今新型コロナウイルス感染拡大の下で市民生活は大変厳しくなっており,特に深刻さが増している子育て世帯や高齢者世帯への支援は一層の充実が求められておりますが,本予算での対応は不十分と言わざるを得ません。
狛江市が3年前に実施した子どもの生活実態調査では,小学5年生と中学2年生の家庭の18%から19%が低所得で家計が逼迫するなど生活困難層となっております。そしてこの生活困難層では,過去1年間に経済的理由で食料を買えなかったことがある家庭が30%から46%にも上っています。これは一般層の約14倍です。また経済的理由で塾に通わせることができない。1年に1回ぐらい家族旅行に行くことができない家庭が生活困難層では3割から6割近くに上り,これは一般層の4倍から9倍にもなります。子どもの生活実態調査は,経済的な格差が子供の生活環境や学習環境に影響を及ぼし,子供の将来の夢も奪っている実態を示しています。
フードバンク狛江が行っている学校給食のない時期のひとり親世帯への食料支援事業では,コロナ禍の中支援を求める世帯が急増しており,休業になりほぼ給料が受け取れませんでした。お金がない。11月に貯金が底をつきましたなど切実な声が寄せられています。新型コロナウイルスの下,ひとり親家庭の生活状況は一層厳しくなっています。
また昨年実施されたあいとぴあレインボープランに関わる市民意識調査では,高齢者世帯での貧困の広がりが示されております。調査結果では65歳以上の高齢者世帯の約3割が暮らしの経済状況が苦しいと答えています。中でも在宅介護を行っている世帯では,介護や医療にお金が必要となった場合について7割以上の方がお金のやりくりに不安があると答え,そのうち3割の方がとても不安があると答えています。
特に要介護3,4の高齢者世帯ではとても不安があるという方が40%を超えており,大変深刻な状況です。健康状態についてはよくないという方が経済的に苦しい方は48.5%に上り,ゆとりのある方の15.7%より33%も多くなっています。高齢者世帯における経済的な格差が高齢者の心と体に大きな影響を与えています。子育て世帯や高齢者世帯をはじめ,市民生活の現状は深刻さを増しており,市民の命と暮らしを守る取組を一層強化することが求められています。
また実際に新型コロナウイルスに感染され,仕事を休まざるを得なくなった方々への支援も急務です。
この下で提案されている編成替えを求める動議は,ひとり親家庭への家賃補助制度の創設や訪問介護など介護保険サービスの低所得者向け利用料軽減制度の創設,また新型コロナウイルス感染者への傷病見舞金の支給制度の創設,給食費や修学旅行費,学用品費などを無償化する就学援助制度の対象者拡大などを実施するものです。全体として貧困と格差の拡大の下,また新型コロナウイルスの感染拡大の下,市民の命と暮らしを守るために原案の不十分な点を補い,切実で緊急な市民の願いを実現するものです。皆さんの御賛同を心から呼びかけるものです。
次に市が昨年発表した市民センター改修等基本方針とその関連予算について述べます。
この市民センター改修等基本方針については,多くの市民からこれまでの市民参加・市民協働の積み重ねを壊すようなあまりに突然の方針決定であり,しかも中央図書館の移転先があまりに狭く,市民の期待に応えられないものになっており,この基本方針は一旦保留し,市民参加・市民協働でより使いやすい中央図書館・中央公民館になるように見直してほしいという要望が出されております。しかし本予算にはこうした多くの市民の声に応えないまま中央図書館を商工会館,駄倉地区センターの所に移転することを前提とした市民センター改修及び新図書館整備基本構想等策定業務委託等の予算が組まれております。これら関係予算については基本方針に対する市民の理解が得られていないことから,編成替えを求める動議ではこれを削除し,新たに基本方針そのものを市民参加・市民協働で検討し直すための市民センター改修等基本方針検討委員会の設置を提案しております。
中央図書館・中央公民館の充実は長年の市民の願いです。
新図書館建設については,矢野市政時代には公共施設再編計画の中で三中を旧四小跡地に移転し,三中の跡地に新図書館を建設する方針が策定されておりました。しかし2012年7月に就任した高橋市長は三中移転の中止を表明し,市民センターについてはその年の11月に策定された狛江市公共施設整備計画で2015年度に耐震改修を含めた改修工事を行うこととし,教育委員会において狛江市民センター改修検討委員会が2013年11月に設置されました。
この経過の中で中央図書館・中央公民館を充実させようと市民運動が広がり,2013年12月,第4回定例会で約4,000筆の署名を添えた耐震補強のみならず、狛江市民センター(中央図書館・中央公民館)の充実と,増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情が全会一致で採択されました。その直後,2014年2月に発表された新年度予算で,市側は約4億7,000万円の改修工事のみの実施設計予算を計上し,3月の市議会で可決されました。
しかしこの改修工事のみの予算には多くの市民から強い反対の声が出て,市は2014年8月の市民説明会ではこれまでの対応を謝罪しました。そしてさきの改修計画を最終的な案とせず生涯学習・社会教育施設のあり方の検討,公民館・図書館の機能並びにサービス提供のあり方の検証,市の計画,財政状況の検証を検討事項とし,これらについて市民参加のワークショップ等で市民の意見を聞きながらまとめていくことを表明し,耐震補強部分を除く改修工事の実施設計を見送りました。
翌2015年2月には市民センターを考える市民の会と市が協定書を結び,2016年3月にかけて市と市民協働で中央図書館・中央公民館の在り方についての検討が行われました。多くの市民が参加して学習会や分科会の開催,先進地の視察,市民センター利用者アンケートの実施など200回を超える各種会合を含め様々な取組を行い,5年前の2016年3月に狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)増改築に関する市民提案書がまとめられ市に提出されました。
この市民提案書ではゆったりとしたスペースの中で読書を楽しむことができる滞在型図書館,また多くの市民団体が活動しやすく,子供たちやお年寄り,障がい者,青少年も集える充実した中央公民館を目指すなど市民の多彩な願いが盛り込まれました。
その後市においてこれを具体化するための調査が行われ,また調査結果を下に無作為抽出で狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)に関する市民アンケートが行われ,昨年5月にその結果がまとめられました。この市民アンケート結果では多くの市民が中央図書館・中央公民館の充実を願い,約7割の方々が何らかの形での増改築を求めております。
自由記述欄では長い目で見て最良の案にしてほしい。図書館をもっと広く明るく,中で読める場所を多く,蔵書数を大幅に増やしてほしい。本を読むだけではなく学生や社会人が勉強できるスペースも作ってほしいなど期待する声が非常に多く出されております。
この7年余り多くの市民が参加して中央図書館・中央公民館の充実への取組が行われてきました。特に2014年8月の市民説明会で市がこれまでの対応を謝罪してこの問題を市民参加で進めていくことを表明して以来,市民センターを考える市民の会との協定書を結んでの取組など,昨年市民センターに関する市民アンケートが実施されるまでの間,市民参加と市民協働で進められてきたことは評価できるものです。
ところが昨年9月の市民説明会で発表された市民センター改修等基本方針では中央図書館を商工会館と駄倉地区センターの所に移転するという方針が示され,しかもこれがもう案ではなく決定という形で示されました。これには多くの市民が驚き,商工会館の所では図書館の床面積がほとんど広がらない。市民の会の提案や市民アンケートの結果が反映されていない。この間市と市民の協働で取り組んできたのにいきなり決定というのはおかしいなど,多くの方々からよりよい図書館,公民館にするために基本方針は決定ではなく案に戻してほしい。再度市民と一緒に考えてほしいという声が強く出されました。私たちも参加して本当にそう思いました。
市民センターを考える市民の会からは,この方針はこれまでの市民協働の積み重ね,市民提案書,今回のアンケート結果を反映したものとは言えない。再考してほしいという要望書が出されました。また多くの個人,市民団体からも市長宛てに市民参加で見直すよう求める要望書が出されております。
その後昨年12月14日には狛江市図書館協議会からも意見書が出されました。意見書では市民アンケートの中で中央公民館をさらに充実させてほしいという声が69%になっており,特に30代は80%を超えていること,そして充実の中身としてゆったりと読書や調べ物ができるスペースを広く設置してほしい。明るく心地のよい図書館にしてほしい。学習室の設置など10代から高齢者まで広範な市民の願いがぎっしり記されていることを指摘し,図書館協議会として車椅子利用者はじめ障がい者,高齢者などへの合理的配慮について視野に入れた計画となるよう求めております。
そして市の改修基本方針については,市民センターの図書館機能を縮小しとあるけど利便性が低下することなく,より市民に密着したサービスを実現するために現在の中央図書館専有の床面積を狭めず,できる限り残し,図書館機能を果たす専有床面積が少なくとも現在の2倍近くなるようにすることなど要望しております。
公民館運営審議会からも昨年12月18日に意見書が出されました。この意見書では市民協働をうたう狛江市がここに来て拙速かつ権威的な動きをしていると感じられます。現状では市民提案書をはじめとした,これまでの市民からの意見をどのように反映しているのか分からないまま,施設の形が決められてしまったという思いを市民が抱くことが想像されますと述べるなどこの間の市のやり方に懸念を示し,今後とも市民協働を進めて,予算の制約下でも衆知を集めてよりよい施設ができるように計らってくださいと要望しております。しかし市側はこうした多くの市民や法に位置づけられた団体の声に耳を傾けようとせず,12月議会に基本方針を具体化する予算を提出,賛成多数で可決されました。
今多くの市民が狛江市民センター改修等基本方針を一旦保留してください。使いやすい市民センターの増改築を市民参加,市民協働で再検討することを求めますという市長宛ての署名活動を行っております。署名数は2,500筆を超えました。市側はこれまで市民の会の提案書について最大限尊重していく。しっかりと受け止めていく。双方が納得できるように整理していくと述べてきました。また松原市長は就任後初の所信表明で,行政運営の基本は市民参加と協働ですと述べています。そして狛江市第4次基本構想ではまちづくりの主体は市民であり,市民参加と市民協働によるまちづくりを一層進め,市民が主役となるまちを目指すと述べております。市は今こそこの立場に立って市民センター改修等基本方針を一旦保留し,市民参加・市民協働で見直すべきです。
予算特別委員会では12月議会での議決を重く受け止めるべきとの意見もありましたが,私たちは市が示した市民センター改修等基本方針が市民の理解を得られていない中では,基本方針を具体化することは狛江市第4次基本構想に示すまちづくりの原則に反するとして反対しました。
その中での議決であったわけですが,先ほど述べた7年余にわたる経過を踏まえて考えたとき,今私たちが取るべき態度はまちづくりの主体は市民,市民が主役となるまちを掲げる狛江市第4次基本構想を生かし,進める立場に立って基本方針を一旦保留し,市民参加・市民協働で見直していくことではないかと判断したものです。
なお,2014年度の予算では市側が市民の声を尊重して,一旦議決した予算を凍結して市民参加で方針を見直す決定を行っております。
編成替えを求める動議は狛江市第4次基本構想を生かし,市民参加と市民協働のまちづくりを進める立場からのものです。
皆さんの御賛同よろしくお願いいたします。
最後に議案に対する態度表明について一言述べます。
私たち議員,または会派は提出された議案に対して原則二者択一で判断しなければなりません。提出された予算の中に市民の切実な要望で会派としても実現を求めてきた施策があっても,予算全体として市民の生活実態との関係で対応が不十分であったり,民主主義に関わる原則的な問題が関わったりした場合は,反対の立場を取らざるを得ない場合があります。しかしそれは予算に盛り込まれた個々の施策に対して反対を表明するものではありません。
編成替えを求める動議は,予算全体の中で市民の生活実態との関わりで施策が不十分であることや民主主義に関わる問題など,原則的な問題で改善が求められることなどを具体的に示して,市長に対してその内容に沿った予算に編成替えをするように求めるものであり,予算に対する議員または会派の態度をより分かりやすく鮮明にするものです。
したがって予算に反対したからといって予算に盛り込まれたほかの市民要望,編成替えを求める動議で削除の対象にしなかった施策にも反対したことにはなりません。仮に編成替えを求める動議が可決されれば,編成替えを求める動議で削除等の対象にしなかった施策はそのまま執行されるわけです。
この間狛江市議会公明党からは,日本共産党狛江市議団が提案した編成替えを求める動議が否決され,原案にも反対したことをもって編成替えを求める動議で削除等の対象にしなかった施策についても反対したこととなると決めつける発言が繰り返されております。しかしこうした発言は議会における議員,会派の態度表明の内容について市民に誤解を広げるものであり,議会の品位を汚すものと言わざるを得ません。
この点では平成19年第1回定例会において,狛江市議会公明党を代表して佐々木議員が平成19年度狛江市一般会計予算に対して反対討論を行っていますが,その内容について指摘せざるを得ません。
佐々木議員はこう述べています。「今回の予算の中には,子育て支援の面での新規事業や拡充,都議会公明党がかち取った義務教育就学児医療費助成や,安全・安心の面で学校安全対策費,全小・中学校の耐震に向けた予算等,また市民要望に少しでもこたえていこうとする個々の予算案には一定の評価をするところであります。しかしながら平成19年度の予算を総括的に考えるとき」と述べながら,矢野市政の下での財政運営等に危惧あることを述べ,最後に「狛江市民に安心感を与えられていないと判断し,予算の原案,修正案について反対といたします」と述べています。
このときは編成替え動議も提出せず反対討論のみでしたが,この討論の中で狛江市議会公明党としては義務教育就学児医療費助成や全小・中学校の耐震化に向けた予算等を評価しています。したがってこの討論を素直に読めば,狛江市議会公明党はこうした個々の施策に反対したわけではないと思います。
この間狛江市議会公明党から私たち日本共産党狛江市議団に対して,私たちが提案した編成替えを求める動議が否決され,原案に反対したことをもって編成替えを求める動議で削除等の対象にしなかった施策についても反対したことになると決めつける発言が繰り返されましたが,この立場に立つと平成19年度狛江市一般会計予算に盛り込まれた義務教育就学児医療費助成や全小・中学校の耐震化に向けた予算にも,狛江市議会公明党が反対したことになってしまうのではないでしょうか。
私たちがこれまで調べた限りでは,狛江市議会公明党は矢野市政時代に5回当初予算に反対しています。それぞれ討論で反対理由を述べており,それは反対理由で述べた部分以外の個々の施策に反対したものではないと思います。
議案に対する態度表明を議員,会派が行う場合には二者択一です。この下で各議員,会派が行う態度表明については反対・賛成の理由,また編成替えを求める動議が提出されている場合はその具体的内容,これが重要だと思います。
編成替えを求める動議を提出したり,討論で反対の理由を述べているのに,原案に反対したら予算に盛り込まれているほかの施策全部に反対したという主張は,市民の世論をミスリードするものであり,民主主義に反すると思います。
また先ほど自由民主党・明政クラブから私たちの出した編成替え,組替え予算,これが憲法違反ではないかととんでもない発言がございました。ルールに基づいて提出されている編成替え,組替えを求める予算案です。それをもってそれに対して憲法違反というのは,議会の中での議論を封殺するものであって,これは絶対に看過するわけにはいきません。議会の中でしっかりと議論する。その一つにこの組替え動機というものがございます。ぜひともその辺は理解していただきたい。
このことを最後に述べさせていただき,日本共産党狛江市議団は編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対いたします。
49: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木貴史議員。
50: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 令和3年度狛江市一般会計予算について,狛江市議会公明党の意見を申し上げます。
令和3年度予算は猛威を振るう新型コロナウイルス感染症への対策に懸命に取り組む中で積み上げられた予算となりました。
令和2年9月15日に松原市長から指示がなされた令和3年度予算編成方針に基づいて各部,各課の担当者がこの予算編成方針にかなった,そして何より市民の皆様に対する市民サービスの向上につながり,「日本一やさしいまち・狛江」の実現に向けて真剣に組み上げた予算です。総額は303億2,000万円,歳入では新型コロナウイルス感染症の影響により市民税は大きく減額し,国においても大幅な財源不足が生じており,普通交付税の交付団体である狛江市にとっても厳しい状況となります。
こういった厳しい財政状況であっても歳出では令和元年東日本台風による災害を踏まえ,排水ポンプ車の導入や子供の貧困対策としての助成制度の創設など災害対策を着実に進め,子育て支援の充実を図る予算となっております。
市政全般にわたっては,主なものだけでも「人権・平和,参加・協働」,「防災・防犯」,「地域振興」,「子育て,学校教育」,「保健・福祉」,「社会教育,芸術文化,歴史」,「自然環境,都市基盤」,「行財政運営」の8つの項目から具体的な取組も示され,コロナ禍においても市民生活を最大限に支え,新たな日常に対応できる予算であり,私たち狛江市議会公明党は責任と覚悟を持ってこの予算の着実な執行を求めるものであります。
一方日本共産党狛江市議団が提出をした令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について,編成替えの総額は670万円,歳出の増額分としては約2,105万円,編成替えの最大の目的は市民センター改修及び新図書館基本構想等策定業務委託1,400万円の削除を求めるものです。
編成替えを求めた総額の670万円は,原案の303億2,000万円に対しての割合は0.02%,編成替えに賛成し,原案に反対した日本共産党狛江市議団と平井里美議員は,市民センター改修及び新図書館基本構想等策定業務委託が市民の声に寄り添っていないなどを理由に原案に反対をしております。予算総額303億2,000万円に対し670万円を増額し,2,105万円の編成替えで反対した議員が言う原案の不十分さを補えていると考えているのでしょうか。金額の大きい,小さいで全てを判断するつもりはありませんが,0.02%の増額と2,000万円からの編成替えの自分たちの主張が通らないからといって,原案の303億2,000万円の予算を反対する。そこに大義はないと言わざるを得ません。
令和3年度は新型コロナウイルス感染症との戦いの真っただ中であり,国難の中でどうやって市民生活の支えを保障していくのか,国難と言われている現状は平時ではなく有事です。こういうときこそ議会も行政と一つになり,市民福祉の向上に一緒になって取り組むべきと考えます。
とにかく一般会計予算303億2,000万円を認めなかった。反対した会派,議員はどんな理由や理屈を言っても反対したということ,この予算を認めなかったということははっきりとさせておきます。自分たちが要望していたものが予算計上された。そこは評価しますなどということを言いますが,要望したものが予算に計上されたならば,それを実行させるためにその予算案に対しては責任と覚悟を持って議会として賛成,可決させるように努力をして,初めて予算要望施策の実現と推進を果たしたと言えるのではないでしょうか。
自分たちのビラやチラシであたかも自分たちの要望が実現したと言わんばかりの見る側を錯覚させるような内容を掲載する。これは市民を欺く行為だとちまたでささやかれ,こういった声は私どもにも届いております。
特に令和元年東日本台風で浸水被害に見舞われた皆様からは,水害対策を早急に講じてほしいという強い訴えがあります。それに応えるように今回の予算には機動力を持って排水作業に当たれるよう新たに排水ポンプ車の配備,六郷排水樋管は遠隔制御化の工事を,猪方排水樋管は遠隔制御化詳細設計を実施,自助の支援として止水板設置工事費等に対する補助制度の創設や排水ポンプ・発電機の貸出しを実施するなどといった浸水被害への備えを強化する。こういった予算も計上をされております。私ども狛江市議会公明党としてもここのところは強く要望をし,市長が予算に計上されました。だからこそその成立のために予算に賛成し,責任を持って予算執行を推進いたします。
また災害時には避難所にもなる体育館へのエアコン設置については,令和3年度での設置工事で市内全ての小・中学校の体育館にエアコンが設置されます。小・中学校体育館へのエアコン設置の予算は平成31年度予算,令和2年度予算,令和3年度予算の当初予算に計上されています。そしてこれに付随して避難所となる上和泉地域センターの体育館にも令和2年度の当初予算でエアコン設置の予算が計上されておりました。この当初予算に全て反対したのは日本共産党狛江市議団であるということも明確にしておきます。
当初予算に反対した会派や議員は,口やビラでは耳障りのいいことを言っておりますが,それを実行するための予算には反対をする。これは無責任極まりない思想であり,行為であると断言をしておきます。
先ほど日本共産党からの提出者が市民が主人公と言われておりました。その主人公である8万3,000人の市民の生活,営みを支える予算がこの303億2,000万円の予算です。ここには福祉,介護,保育,子育て,教育,災害対策,環境,まちづくり,全てが含まれております。それに反対するという行為は,主人公である市民をないがしろにするということ,これは改めて厳しく指摘をしておきます。
さて,原案の303億2,000万円の予算審議にて,市長に前代未聞の難局に立ち向かう決意を伺いました。市長からは,この間コロナ禍でも職員が市民生活や市内事業者の支援に全力を挙げて取り組んだこと,市民と市内事業者の皆様には大変な御負担をおかけするが,今後も国や東京都と連携して市としてできる支援を引き続き行っていくこと,そしてコロナ禍を乗り越えた後,誰もが希望と活力を持って安心して生活ができるよう,もうひと踏ん張り市と市民,事業者の皆様一丸となって取り組んでまいりたいと力強い答弁がありました。
私ども狛江市議会公明党は,市長の所信表明,予算審議での市長の発言に全幅の信頼を寄せ,共に狛江市政発展のため市民の皆様お一人,お一人のために全力を尽くしていく決意を申し上げ,編成替えを求める動議に反対し,原案に賛成いたします。
51: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。
午前10時31分 休憩
午前10時49分 開議
52: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
討論を続行いたします。5番高木さとこ議員。
53: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 令和3年度狛江市一般会計予算について原案賛成,編成替えを求める動議に反対の立場から立憲民主こまえの見解を申し上げます。
まず原案賛成の理由として主に2点ありますが,大きく評価したいのは市役所本庁舎への再生可能エネルギー100%の電力導入の実施でございます。
立憲民主こまえとして市議会に新たな会派として誕生させていただいてから2年間,重要課題として取り組んでいる政策の一つが環境問題でございます。その中の脱炭素政策に再生可能エネルギー電力調達を位置づけ,本庁舎への電力導入を繰り返し御提案させていただいてまいりました。
本年2021年は東日本大震災,福島原発事故から10年目となる年でございます。この10年目に狛江市として再生可能エネルギー100%の電力を市のシンボルである本庁舎に導入する意味は大きいと考えております。今後の狛江市の環境政策がより建設的に取り組まれる一歩として,狛江市民の方々へも脱炭素のための再生可能エネルギー推奨という強いメッセージが伝わることと思います。次世代につなぐ持続可能な環境対策を狛江市として前向きに進めていく決意と受け止めさせていただきます。
また通常より電気料金が増える再生可能エネルギー電力ですが,狛江市御担当課の工夫により値上げ幅を抑える努力をしていただき,財政負担が少なく有効な脱炭素政策が実施される見込みとお聞きしております。こうした対応に市民の方からも高い評価の声を頂戴していますので,感謝を込めてお伝えさせていただきます。
先日3月19日に公表された内閣府の環境問題意識の世論調査によると,地球の温暖化に関心があると答えた人が88.3%,脱炭素社会のためにCO2削減に取り組みたいという人が91.9%と国民の中に高い関心があることが示されました。こうした国民的関心が高い環境問題の取組は,自治体運営としても最優先課題にするべきだと考えております。2029年までの狛江市総合基本計画を具体化する前期基本計画推進プランには,脱炭素のための施策が欠けております。策定した当時は脱炭素政策が重点項目ではなかったということですが,再生可能エネルギー電力導入を機に,後期プランにはぜひとも一層の脱炭素政策を重点項目として加えていただくことをお願い申し上げます。そして緑化,プラスチックごみの問題,生物多様性と多岐にわたる環境問題全体に対しても最重要課題としてお取り組みいただくことを立憲民主こまえとして要望させていただきます。
2点目としましては,子供の貧困問題への対応策として新たに2つの事業実施を予定されていることを評価いたします。市民税非課税世帯の高校生年齢の子供の医療費を助成する高校生世代医療費助成事業とひとり親の困窮を改善するための養育費支援事業の2つでございます。
この養育費支援事業ですが,現在養育費を受け取っていない母子世帯が全体の約75%で子供の貧困に結びついていると考えられることから,その対応策としての事業になります。都内での導入自治体数はまだ数例ですので,狛江市が新年度に事業を創設されることを高く評価できると考えております。
平成28年の厚生労働省による調査では,1か月分として受け取っている養育費平均額は母子世帯では4万3,700円ほど,この金額が継続して毎月受け取れると貧困対策としては効果的かと私たちは考えております。とはいえ養育費支援事業が活用されていない現状が一方で報告されていますので,期待倒れに終わらないようこの支援事業が十分活用される周知とサポートをお願いいたします。また既に行われている子供の貧困対策としてひとり親家庭等学習支援事業やひとり親家庭ホームヘルプサービス,ひとり親家庭等専門相談員による相談支援も引き続きよろしくお願いいたします。
コロナ禍を女性不況とも内閣府が表現しております。特に非正規労働の割合が高く,子供を抱えてのひとり親の困窮は子供へも大きな負担を強いているでしょう。ひとり親の生活困難に対応する場合に,親への対応と同時に子供への対応という2つの側面からのサポートを今後もよろしくお願いいたします。未来を担う全ての子供が大切にされて育つ狛江であってほしいと心から願っております。
さて財政運営についてですが,新型コロナウイルス感染症の影響により市民税が大幅に減少し,減少分をカバーするために借金である臨時財政対策債発行額が大幅増という厳しい歳入状況であることを予算審議において確認いたしました。
臨時財政対策債については,中期財政計画に基づいて財政規律ガイドラインを作成し,財政健全化のためにこれまで発行抑制に努めてきた経緯の中,このたびのコロナ禍に直面し,財政健全化の厳しさが増しております。臨時財政対策債の発行抑制は財政健全化のために必要であると私たちは考えますが,災害とも考えられる新型コロナウイルス感染症に苦しむ社会状況で自治体行政として優先すべきは事業の優先順位を整理し,経済悪化により困窮する市民生活の支援に柔軟に対応していただくことを要望いたします。追加の補正予算でこれまで支援対象とならなかった前年比で20%以上減収の中小企業者への支援と飲食店の需要減による打撃に配慮した農業支援を評価いたします。
緊急事態が解かれましたが,新型コロナウイルス感染症が終息しているわけではありません。また経済的影響は今後さらに悪化すると予想されます。生活保護申請数は前年度と比べて大きく増えておりませんが,これは扶養照会に対する忌避感と許容される手持ち資産が最低限であるという生活保護の制度上の難点があると考えられます。困窮する世帯が一時的な支援金と預貯金を切り崩しながら現状をしのいでいると支援団体の見立てが報告されております。
生活保護は最後のセーフティネットですが,手持ち資産を使い切っての生活保護だと新型コロナウイルス終息後に生活を立て直すことに,よりハードルが高くなることが想定されます。この一歩手前の困窮支援を自治体行政として対策を御検討いただきたいと要望いたします。
現在は住居確保給付金が機能していますが,最長12か月の給付が終了した折にすぐに仕事が見つかればよいのですが,経済好転化が見込まれない中では不安が募ります。住宅ローンが払えなくなる。家賃が負担でアパートを出るなど住居費は大きな支出として家計を圧迫しています。今後困窮する人の住居支援などかゆい所に手が届くような支援策を講じていただきますようお願いいたします。地方自治の精神にのっとり,国の政策を待つばかりではなく,自治体として御対応をお願いしたいと思っております。
次に浸水被害対策として私たちも要望してきました止水板設置費用助成と排水ポンプ車設置が今回予算化され,新年度中にさらなる浸水対策を打ち出すための委託事業費用が約1,830万円計上されています。
つい2週間前,調布市の浸水被害の最終報告説明会が行われました。調布市が示した幾つかの対応策のシミュレーション事例としてフラップゲートやポンプ施設の設置,水路壁の立上げなど具体的な内容ごとに浸水の深さを想定し,狛江市の六郷樋管周辺を包含する対策例となっておりました。今後調布市と狛江市が連携して対応策を講じていく方向性は両市において確認されております。
一方猪方・駒井町周辺の災害対策については,被災者の方々自身置いていかれるのではないかと不安に思われていらっしゃいます。被災された方とされていない方との災害対策意識も温度差が生じつつあるともお聞きしています。有志の方々が猪方・駒井町浸水対策等を考える会を今年1月に正式に立ち上げたのは,この地域の災害対策の窓口として機能していくためだということです。戸建ての住宅が多い地域でもあり,浸水被害対策に不安のある方に情報が行くような連携づくりが必要です。狛江市としても情報連携などお力添えをよろしくお願い申し上げます。
調布市と連携している六郷樋管周辺地域の対策例がこの猪方・駒井町にも適用できるのか,調査の委託事業においてはきちんと具体的な対策が示されることを願います。いずれにせよ被害に至らない対応策を何とか講じていただくことを要望申し上げます。
最後に予算として原案に賛成し,編成替えを求める動議に賛成できない主な理由として,ポストコロナを見据えた公共施設整備についての考え方を申し上げます。
立憲民主こまえとしては,市内全域でのシステム見直しを含めた狛江市の公共施設整備が市民サービスの向上につながると考えております。コロナ禍を経て改めて社会が求めるのは,人とのつながりをいかに確保していくかという点だと思います。この点において8年間も手がつけられずにいた市民センター改修を中心とする公共施設整備をさらに保留することは賢明ではないと考えております。
私たちは新会派ゆえ,これまでの経緯とそれぞれの事情を市民センターを考える市民の会はじめ関係各所ほか,ある団体からは対面で半日ほども見解を伺うなどしてまいりました。その結果,今回市から出されている構想は,過去2回の行政案撤回を経て財政負担を増額しての内容となっており,拡充を求める市民要望の意図に応えようとしているものだと判断しております。
行政としては約8万3,000人の全市民に説明できる行政運営を行う責任があり,コロナ禍の今市民センターや新図書館建設に関心を持つ余裕もない生活をしている市民もたくさんおります。こうした明日の生活すら不安を抱える市民生活の中で,今の2倍の面積を持つような立派な公共施設に財政投資を行う検討をすることは,声なき多くの市民の感覚とはかけ離れることになると私たちは考えております。声すら届けられない多数の市民のことも見据えたコモンセンスが問われているものだと考えます。一方で市の方針としては大きく届けられている声,市民の要望にも市として応えられる財政額の中で,8年間の市民との協議において規模を拡充する内容と私たちは受け止めているものでございます。
立憲民主こまえとしては,まだまだ厳しい市の財政状況の中で蔵書数も多く大きな中央図書館が新設されるより,財政負担を抑制しながら今より改善され,より機能的な拡充が果たされる新中央図書館の規模が小さな狛江市としては妥当と考えております。
私たちは,狛江市の新図書館とほぼ同規模の世田谷区立下馬図書館を昨年秋に視察に行ってまいりました。下馬図書館は床面積約1,092平方メートルの3階建てでございます。こちらでございます。狛江市の新図書館1,100平方メートルの3階建てとほぼ同じサイズで,シミュレーションするには最適でございます。下馬図書館は開架資料数約8万7,000点,コロナ前には閲覧席が54席,車椅子も1台常備され,多目的トイレ,エレベーターも設置されて,障がいのある方も利用可能でございます。幼児向けの読書フロアも設置されています。新図書館がこれと同程度以上の機能を持つものと想定することができ,現状より改善されるものでございます。
狛江市の図書サービスとしては,隣接する調布市や世田谷区,川崎市の蔵書も貸出し可能であり,近所の図書館や図書室で受け取り,返却もできます。1か所に集中して大きな施設があるより,市内7か所の図書施設が機能し,歩いて行ける距離で図書サービスを受け,システムとして近隣自治体と蔵書をシェアするほうが費用的にも納得できるものでございます。利用蔵書数を狛江市内だけで考えずに近隣自治体連携の蔵書数で考えれば無駄を省くことにもなります。これからの時代は限られた資源の有効活用が求められる時代であり,システム連携と機能分散を組み入れたこのたびの市の公共施設整備は時代に即していると考えます。
またポストコロナのまちづくりとしては,中央の大きな施設に人が集まってくるより,各地域に分散して居場所があるほうが高齢者や子供たちにとっても利用しやすく,安全な居場所の確保も可能となります。地域センターと公民館とで利用団体の登録や予約システムの一元化が検討されていることも確認しております。物理的なスペースの拡充ばかりではなく,システムとして柔軟な対応が行われることで広く市民サービスの向上が図られます。
市民センターの改修においては費用抑制を求めますが,市民活動支援センターと公民館と一部図書館のスペースが利用されやすい設計となることが望ましく,今後のワークショップや検討委員会で市民参加により市民要望が実現することに期待いたします。
以上の理由から,立憲民主こまえはコロナの今とポストコロナのまちづくりにおいて今より一層全ての人を大切にする自治体運営を狛江市に求めて,予算原案に賛成の討論といたします。
以上です。
54: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井里美議員。
55: ◯ 3 番(平井 里美議員) 議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対の立場で討論いたします。
財政運営はまちづくりの視点で今予算案を検討し,残念ながら賛成しかねるとの結論に至りました。しかし評価する施策も多くあります。子育て世帯への応援,高校生世代医療費助成事業など狛江市独自の施策です。これからも支援のはざまにある市民の皆さんへのまなざしを大切にする狛江市であっていただきたいと思います。就労・創業支援事業,女性のためのカウンセリング,青少年が心身ともに健やかに育つための環境づくり,虐待に係る相談体制の強化などはコロナ禍で顕在化した地域の問題解決への一歩だと思います。
地球温暖化関連事業,脱炭素社会推進に向けて庁舎に再生可能エネルギー100%由来の電力を導入するという方向性を打ち出してくださったことを高く評価いたします。地域性に応じた多世代交流モデルの検討,ICT活用推進のための実証実験なども期待される新たな事業です。
新型コロナウイルス感染症対策では,PCR検査を狛江市独自で実施するに当たって,医師会や保健所との連携,調整には数々の困難があったと思います。しかしこうした困難への対応がその後国や都が打ち出す施策を迅速に的確に実施されることにつながったことは,まさに職員の皆さんのチーム力だと思います。改めて感謝申し上げます。
以上のように評価すべき点は多くあります。しかしながら国や都の施策の対応に追われ,現場や市民一人一人の困り事がおざなりになっている場面もあるのではないか,これは私自身が問われることでもあります。原案は狛江市が第4次基本構想に掲げる将来都市像「ともに創る 文化育むまち」を実現するための財政運営であるとは判断できませんでした。
予算特別委員会において,コンパクトシティである狛江市の図書館は小さくていい。人生100年時代に必要なのは広い図書館ではなく電子図書,お金をかけずに市全体の図書サービスの充実を等の意見が多々ありました。そして松原市長はそれが市の方向性であると示し,限られた条件の中で市民参加を行い,そこで自由に意見を出していただく。市内に7か所も本に触れられる場所ができることはすばらしいことであると述べられました。狛江市の将来都市像にはまちづくりの主体は市民であり,市民参加と市民協働で共にまちをつくっていくとあります。この理念は松原市長が繰り返し示されてこられました。
それでは狛江市民センター改修,新図書館計画はこの理念に基づいて実施されているでしょうか。今議会で明らかになった市の姿勢とプロセスが非常に不透明であることを,6つの視点から問題提起させていただきます。
まず1点目は,重要事項を決定する際の市の進め方の問題です。
市民センター改修等基本方針策定に当たってもプロポーザルの実施要領の内容,審査委員の選定においても市は組織をつくらず検討,決定を行いました。組織をつくらなければ議事録が残らず,市民にはそのプロセスが見えません。常に開かれた市政であってほしいと思います。
2点目は,教育行政の在り方の問題です。
法的な位置づけを持つ図書館協議会の意見を最大限尊重してほしいと述べた鈴木議員に対する教育部長の御答弁は,市長が判断された政治的判断に対しては言えないというものでした。続く市長の発言,部長が言うように最大限にではなく,いろいろな意見の一つとして参考にしていきたい。この発言は教育委員会の独立性に関わる問題ではないかと非常に驚き,重く受け止めています。
また社会教育施設である市民センターに市民活動支援センターを置くことで,市民センターは単独の社会教育施設ではなく,複合施設となるとの企画財政部長の御答弁がありました。市民センター改修のためのワークショップで市民が意見を自由に出し合うには,社会教育施設の在り方と市民活動支援センターの在り方の共有がなければ,共に考え合うことは難しいと思います。社会教育,市民参加を軽視して進めることは,教育行政の在り方を問う問題だと思います。
3点目は,住民自治の視点からの問題です。
各地域センターは町内会,PTA,市の職員など地域の方々で構成する運営協議会によって運営されてきました。それぞれ特徴のある地域の活動や地域センター祭りの開催,ニュースも発行しています。公民館,図書館はそれぞれ法律で保障されている教育機関です。それぞれの施設の機能や役割の共有なしに安易にシステム連携や計画を推進するのは,地域性や運営協議会の自治を壊すことになりかねません。
4点目は,これからの図書館サービスに関しての問題です。
7か所も市民が本に触れる場が誕生すれば,小さなまちの宝箱のような施設になるという説明が繰り返されていますが,現在市内で本に触れることができる場所は既に6か所あります。地域センター図書室は面積87平米から132平米,閲覧席は2席から12席しかない狭隘な現状でそれぞれの図書室を運営協議会などが狭さや使いにくさを工夫して運営しています。こうした現状を語ることなく新たに7か所図書室が誕生するかのような説明,市民センターに中央図書館機能の一部を残す,いわゆる図書館の分割をまるで図書館を増やすかのように印象づける市長の説明に対して多くの市民が違和感を感じ,恣意的だという市民の声が高まっています。
また市民センターを考える市民の会の提案書のコンセプト,「SMALL is COOL」(小さいまちの良さを生かして)の本旨を小さい図書館でいいと歪曲化して利用することも誠実さに欠けるのではないかと感じている市民も増えています。
予算特別委員会の中の三宅議員の質問に,市民の会の成り立ちの中で「SMALL is COOL」というコンセプトを若手の方が出され,そこがどういうわけか仲たがいしてその後35万冊の蔵書とか39億円の縦増築案みたいなのが出てきたという意図の発言がありました。意見の違いを仲たがいすると表現してしまうことは,市民活動を否定することにつながりかねません。市民の皆さんは議会での議員の発言に対して反論することができません。私自身への自戒も込めて,議員としての発言に責任を持たなくてはならないと思います。
市民センターと新図書館の基本構想策定費用として,今年度だけで1,560万円予算執行されます。市民センターを考える市民の会が市と協定を結んで策定した市民提案書は,予算なしで市から場所や講師派遣などの援助を受け,1年間に200回を超える集まりを持って策定されました。200名を超える会員が様々な要望を議論し,合意できたことのみをまとめたものです。多額の委託料を支払って策定する基本構想に決して劣らない内容であると,内外から評価をいただいております。提案書策定に関わった市民にとっては,提案書の一部を切り取り,都合よく利用されることは,市民提案,市民活動そのものが否定されることにつながるのだということ,行政も議員も重く受け止めるべきだと思います。
5点目は,電子図書に関する市の考え方の問題です。
電子図書の利用はコミックや雑誌,小説など売れ筋が中心だという調査結果があります。電子化されている人文書,専門書などは少ないため電子図書は調べ物ができる中央図書館を補完するものではありません。電子図書サービスの充実は基本的な図書館施設,資料の整備と図書館サービスが保障されていることが前提です。電子図書のみに重心を置くことは,アクセスが困難な子供や高齢者,情報弱者を置き去りにする可能性があります。そして行政や議会が世田谷区や調布市の図書館を利用すればいいと主張することは,狛江市は文化・教育の保障を放棄したまちであると宣言することで,とても情けないとの声が広がっています。
最後6点目は,ポストコロナの危機管理体制の問題です。
新図書館建設,市民センター改修に当たって,市は感染症対応,災害対策の検討はしないと述べました。多くの市民が利用する公共施設は市民の安全を保障する施設であるべきです。ポストコロナの建築はどうあるべきか,また災害対策,脱炭素化の検討も行うべきだと思います。市民が誇りに思う公共施設にするため,ポストコロナ社会に向けて狛江市の危機管理体制が問われています。
大事なのは,図書館も公民館も誰もが安心して自由に利用できる,開かれたパブリックの施設であることです。そしてどちらも市民の自由な学びの保障を法律で定める教育施設です。誰もが利用できる施設であるためには最低限の広さは必要です。専門性を持った職員の存在も欠かせません。
第4次基本構想ではまちづくりの主体は市民だとありますが,松原市政の市民参加と市民協働への姿勢はあまりにも後ろ向きに思います。今回のような市民協働を崩壊させかねない,強権的にも思えるような進め方は許されないとの市民の声が広がる中,不透明な市の進め方のプロセスを容認する予算原案には賛成するわけにはいきません。
最後に情報の平等,そして公平性についてです。
感染症や自然災害の危険性が高まり,市民一人一人に自助,共助が求められ負担感が非常に高まっている今,最も重要な情報,広報こまえを全戸配布すること,防災無線等の緊急情報を全市民に届けることは自治体の責務です。情報の有無は市民の生命を左右します。障害者差別解消法の制定から5年,障がい者,高齢者,外国人,情報弱者と言われる方々への情報の平等,公平性の実現をいま一度求めます。
以上のことから,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対いたします。
以上です。
56: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎淑子議員。
57: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 令和3年度狛江市一般会計予算に,原案賛成の立場から討論をいたします。
令和2年度は新型コロナウイルス感染症対策に翻弄されました。収束が不確定な中,令和3年度一般会計予算は303億2,000万円の規模となり,ウィズコロナの時代に市民生活の基盤である市の事業計画の維持を目指すことを確認いたしました。歳入ではコロナによる税収減少が予測され,国の地方交付金の大幅な減少に対しては,臨時財政対策債の限度額満額での借入れが提案されました。歳出では滞りなく市政運営が継続されるよう基本構想,基本計画に基づく事業が予算化されていることが分かりました。
その中でも政府の2050年脱炭素政策を実現するために,私が昨年の第3回定例会一般質問で要望いたしました電力調達環境配慮方針を12月に策定し,それに基づいて令和3年度,市庁舎と防災センターの電力に再生可能100%エネルギーを導入する決定をし,予算化されたことは,市民の脱炭素行動を先導する大きな施策として高く評価します。これを第一歩として今後の公共施設への再生可能100%電力導入を積極的に進め,市民意識の啓発に力を注ぎ狛江市の積極的な脱炭素に向けてのロードマップを示し,市民とともに脱炭素を目指さなくてはなりません。市と市民による実施計画の策定を要望いたします。
また温暖化による異常気象で水害対策が切望される中,止水板への補助金など地域要望から対策を進めることを評価いたします。流域自治体との連携とともに,様々な視点からの地域での災害対策の構築をお願いいたします。
コロナの影響で格差が浮き彫りとなり,困窮者対策が追いつきません。その中で都内では千代田区でしか実施されていない高校生世代の医療費助成策を講じられることを評価いたします。しかし償還払いでは入院など高額な医療の支払いが障壁となると思います。利用状況を調査し,医療券制度の導入検討を要望いたします。
プレーパークについて,子供の居場所の充実政策として運営団体が行政と話し合って拡充のために計画した出張プレーパークの予算が削減されました。昨日今年度事業として丸山公園で実施された出張プレーパークでは春休みに入っている未就学児や終業式から帰ってきた小学校低学年の子供たちが砂場で山を作り水を流したり,ハンモックを木にかけたり,プレーリーダーと七輪で火をおこしたり,大盛況だったと聞いています。市民団体は市民のための事業を情熱を持って担っています。市民協働推進のためにも丁寧な話合い,業務の引継ぎの場を持って活動計画を立てた上での財政支援をお願いいたします。
集合住宅などでごみの管理が徹底されず,周辺道路通行者や近隣の住民に不衛生などの影響が出ています。管理責任に対する規定など作成の検討をお願いいたします。
狛江市は,自転車が関与した交通事故の割合が都内でも高いことが分かりました。歩行者と自転車利用者の安全を守るためにも,特に子供たちと保護者への自転車通行ルール周知徹底の工夫をお願いいたします。
昨年多摩地域で地下水を利用している水道水から高濃度の有機フッ素が検出されました。狛江市の水道水は安全でしたが,2か所の井戸で基準値を超えていることが公表されています。原因究明と除去を都に働きかけるとともに,災害時提供井戸の水質検査などでの継続検査をお願いいたします。
そして総括質疑で申し上げましたように,現在の低金利を前向きに捉え長年実現されていない公園用地の確保と樹林地,農地の保全に臨時財政対策債の活用の検討を要望いたします。保護者と子供たちからはとんぼ池公園ですらボール禁止なので,自由にボールを蹴れる場が欲しい。開発で住宅ばかり建つけれど,公園を作ってほしいという声が多数聞かれます。子供たちの長年の希望と防災の観点からも公園要望は緊急性が高まっています。
併せてコロナ禍以前から抱えていた格差と生活困窮の問題がコロナによって悪化したと見ることができます。国の支援策だけでなく,狛江市としても今後課題解決に向けて独自の支援の検討と実施を続けてください。予算が行き届かない部分に対し実現の一助とするため,財政調整基金やその他の基金への積み増しも考えて,臨時財政対策債を活用することを強く要望します。
そのために中期財政計画による起債抑制方針は,超低金利下において目的を持った場合には緩和できるという柔軟性を検討してください。低金利だからどんどん使えばよいという主張をしているわけではありません。喫緊に実現が切望される事業に対しての検討をお願いいたします。
また市民センターの改修方針で明らかになった市民参加の手続に関する解釈の問題については,条例でより明確に規定することで,今後方針など意思形成段階から市民意見が反映される市政となるよう要望します。
平成15年5月に策定された狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例は,平成24年度の見直しで無作為抽出の意見聴取,ワークショップの開催,モニター制度の導入など市民参加方法提案制度が追加されました。今回狛江市が出した市民センター改修方針に対して市民参加の手続に疑義を感じる市民がいるということは,市民参加と市民協働の推進に関する条例においてどういう案件に対しどのような手法を取るか,様々な解釈が取れてしまうことが大きな問題だと思います。
どの段階でどの市民参加の手続をしなければならないということを審議会で検討していただき,条例の見直しを行うよう諮問することを要望し,今予算には賛成といたします。
58: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野芳子議員。
59: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 日程第3 議案第4号 令和3年度狛江市一般会計予算について,討論をいたします。
市長は所信表明で,「国の予算案は,年々増加し続ける社会保障費に加え,新型コロナウイルス感染症対策もあり,過去最大となりました。新型コロナウイルス感染症の拡大による経済の落ち込みを反映し,国税収入は大幅減とし,その財源を国債で賄うため,公債依存度は大幅に上昇しています。」
「令和3年度一般会計予算案は,303億2,000万円,前年度比3億9,100万円,1.3%増となり,下水道事業会計を除いた特別会計の総額は166億2,524万6,000円となりました。歳入では,市民税は,個人税・法人市民税ともに新型コロナウイルス感染症の影響により,大きく減額しています。」「個人消費支出などの減少により地方消費税交付金等は減額しています。これらを反映し,普通交付税は,増額しているものの,臨時財政対策債においては,大幅な増額となっています。これは,国において,大幅な財源不足が発生しているためで,普通交付税の交付団体の狛江市にとっても厳しい状況」と述べられております。未曽有の事態となっていまだ収束の見通しの立たない中,人口減少と超高齢社会を踏まえ,狛江市としてどのような未来への展望,戦略を持って今年度の予算編成に臨んだのでしょう。
新型コロナウイルス感染症の発生により令和3年度の予算は市税収入の減,臨時財政対策債の大幅増などで賄う厳しい予算編成となりました。社会保障費も大きく伸びましたが,その傾向は今後さらに強くなることが見込まれます。さらに小・中学校の建て替え,公共施設の更新時期も待っています。
狛江市では平成24年度以降中期財政計画に基づき,財政の健全化を進めてきたところで,コロナ禍においても市民生活への支援などを実施できる財政基盤を少しずつ確保してきました。新型コロナウイルス感染症の収束はいまだ見通せていませんが,今回の予算編成も同様,長期的な視点に基づき持続可能な財政のため財政の健全化に今後も継続して取り組んでまいりますとの答弁に誠実な姿勢が感じられ信頼できます。今までの財政運営,大変よかったというふうに思います。大胆な組替えやスクラップ・アンド・ビルドの観点からの予算反映は,日頃の一人一人の職員の方々の努力の結晶ともいえ,今後にも生かすべきだと思います。
コロナ禍により市民税などが大幅な減収となります。それは深刻な相談が増えることを意味します。納税課では市民からの納税相談,生活状況について把握できる資料等を基に丁寧な対応に努めてきたとのことです。相談を進める中で失業や多重債務等生活にお困りの方には,こまYELLや法テラス等の関係部署・関係機関を案内するなど適切な対応を行ってきたわけですが,それとともにこの数年培ってきた福祉との連携で行っている徴税業務のノウハウを生かした速やかな対応を今後も要望いたします。
市民参加と市民協働はまちづくりの要です。市民参加と市民協働に関する審議会の提言を踏まえ,制度の検証とその後の推進体制・支援内容に期待をしております。行政だけでなく多様な主体により多様化・複雑化する市民ニーズに対応していくという視点が必要となってくるとの答弁でしたが,市民参加と市民協働を推進するには人材の発掘,地域資源,場所の確保や提供,財政支援などが必要となることは行政としてしっかりと認識すべきと指摘しておきます。
防災・防犯の取組について,今年度の特徴はどんな点だったのでしょうか。釜石の奇跡と呼ばれた住民への防災教育を担当した片田敏孝東京大学特任教授は,1959年伊勢湾台風以来行政主導の防災を続けてきた。行政がインフラを整備し,ハザードマップを作り,避難所を準備する。その結果,災害過保護状態になってしまった。広域に膨大な雨が降り,河川の堤防が次々と決壊したとき行政サービスとして防災のレベルを上げることの限界が明らかになった。私も参加した政府の中央防災会議の報告書では,防災を行政サービスから行政サポートへ転換することが要点で,行政は主体的に避難行動を取る住民を全力で支援すると記した。要援護者の支援を行政は徹底的にやるべきで,めり張りをつけた対応が求められると述べています。
令和3年度は防災面において新たな取組として水害対策を目的とした排水ポンプ車の整備,止水板設置工事費等の補助制度の創設,これらハード対策に加え,これまで取り組んできた各種訓練や防災カレッジ等を通じた意識啓発のソフト対策を継続し,防災力の向上を図っていくとのことです。
防犯面では被害が多発している特殊詐欺への対策を中心に犯罪抑止対策を継続するとともに,市内でも特に件数が多い自転車の盗難対策に力を入れるとのことで,身近で切実な市民の声に応えた取組として評価いたします。
災害大国日本では市民が防災,災害に向かい合うことが必須であり,そのための施策が重要であるということを改めて指摘させていただきます。
観光協会が行っている狛江ロケーションサービス事業は,市外や特に若い世代の方々から関心を寄せていただけることで狛江を知ってもらえるよい機会となります。昨年放送された「半沢直樹」のような高視聴率の作品にも活用されるなど,狛江市の魅力の発信として一定の成果を上げており,令和3年度は狛江市観光協会とさらなる連携を深めて,ロケを中心としたガイドブックを作成するということです。狛江のシティセールスを念頭に置いてターゲットを絞り,地域振興としての相乗効果を上げるなど戦略的な展開を求めます。
文化芸術活動支援奨励金は42組,70人に交付を決定し,その後提出いただいた動画も再生回数1,000回以上の方もいるなど大変好評とのことです。お笑い芸人やミュージシャンも多く住んでいるとの声もあります。竹林が美しい狛江駅北口噴水広場や市民の憩いの場と言えるえきまえ広場で音楽以外にもお笑いライブなど,若い世代に興味を持ってもらえる新しいイベントの開催を要望いたします。狛江市に来てみたい,住んでみたいという思いを引き出せるよう有効な事業の実施に向けて尽力をお願いします。
小田急SCデベロップメントとの包括協定が締結され,小田急線高架下,和泉多摩川駅にオープンしたトライアルシェアキッチンは必要な設備を完備していて,利用料を払うことで少ないリスクで営業経験を積める画期的な飲食業の創業支援です。これからますます個性的でおいしいお店が増え,狛江のにぎわいや豊かさが増すことを確信する取組であり,大変期待しています。
令和2年度に開設した子育て・教育支援複合施設ひだまりセンターは教育支援センター,児童発達支援センター,子ども家庭支援センターが一つの建物に設置されており,それぞれの職員が同じ建物で業務を行っているため相談したいことや連携すべきことが随時円滑に行えるとのことです。この最大の強みを最大限に生かし,複合施設として温かく信頼の置ける事業を展開してください。
児童発達支援センターは現在専門性の高い事業を行っていますが,非常勤で働く職員が多いことやぱるの人材や事業の今後については,しっかりとした議論が必要不可欠であると指摘させていただきます。フラットでフランクな文字どおり風通しのよい職場環境を目指した改善をお願いいたします。
団塊ジュニアが65歳以上となる2040年を見据えて,地域共生社会の実現に向けた取組を進めています。その中核となる地域包括システムとは,必要な支援を地域の中で包括的に提供し,地域での自立した生活を支援することですが,狛江らしい地域包括システムとは今までに構築してきた地域包括システムが基盤となるよう深化させていくこととの答弁でした。コンパクトなまちの利点に着目した地域の拠点づくりを推進していくための施策を数多く展開するようですが,連携と主導のバランスが難問だと思います。庁内の横断的な連携はもとより地域の特徴と課題の把握,そして市民との関係性を大切に前進してください。
エコルマホールは今年9月から来年12月まで大規模改修のため,閉館となります。改修内容はホール部分の高天井の耐震化や老朽化した空調等設備機器の更新,照明器具のLED化,劣化した内装の改修等で,予算は工事費として令和4年度までの債務負担限度額が9億5,300万円です。工事における環境負荷の低減は,設備機器を高効率なものに更新することや計画的な改修により建物を長期に使用することによりその効果が期待できるとのことです。
駅近のホールのメリットはアピールすべき最大のポイントではないでしょうか。都内各所の学校等の公演やバレエ団体の発表会等,市外の団体の利用率も高いことなどから,周知されつつあるのだとうれしく思います。著名な歌手や音楽家によるコンサートも定期的に開催され,多くの来場者があること,駅周辺の商業振興にも寄与することで付加価値を高めることができているとの市の認識が示されました。灯台下暗しから脱却し,自信を持って積極的に広報等に取り組んでいただきたいと思います。
脱炭素社会に向けての取組として,市民や事業者の省エネ行動の推進とは市民・事業者等への普及啓発の強化に向けて,市庁舎へ再生可能エネルギー100%電力を導入するなど市の事務事業から排出される温室効果ガスの削減に向けた施策推進を図っていくとのこと,市の決意表明として重く受け止め,今後の発展的な取組に期待をいたします。
市全体が彩り豊かな緑でつながる緑のネットワークとは,聞くだけでも爽やかで美しい取組です。多くの市民,戸建てだけでなく集合住宅でも,また単身世帯や学生など若い世代の方々にも取り組めるような工夫を要望いたします。
ぽかぽか広場の整備は和泉多摩川駅周辺と多摩川との一体的な活用についてですが,「イベントにも利用できる和泉多摩川駅周辺の活性化に資する広場」,「自然を活かし,多摩川河川敷までのテーマを持った緑道」の整備を基本のコンセプトにしているとのことです。商店街や地域のイベントにも利用できるよう,ステージやキッチンカーの利用スペースを設置するとともに,多摩川をサイクリングやランニングをしている方がぽかぽか広場で休憩し,和泉多摩川商店街に立ち寄るといった新たな人の流れが生まれることも期待しているところであり,商店街を含めた周辺地域の活性化に寄与するものと考えているとの答弁でした。個人的には和泉多摩川駅には人一倍愛着がありお気に入りの駅なので,新たな価値と魅力の誕生に心を躍らせています。
若者支援についてです。衣食住が確保されていると富裕層だわと錯覚してしまうくらい,深刻な相談が続きます。生活保護につながっている人はラッキーだわと錯覚してしまうくらい,コロナ禍が長引き感覚が麻痺しています。毎回なぜか謝られます。私は運がよかった。もっと大変な人がいるのにごめんなさい。所持金ゼロで生きるのに精いっぱいな若者がいるという現実,これは大阪府子ども家庭サポーターで休みなく支援の最前線で活動されている辻由起子さんのある日の投稿です。狛江市にも何度も講演に来てくださっていますが,今後もぜひ若者支援の講師としても狛江市にお招きいただきたいことをこの場にて要望いたします。
若者支援に係る令和3年度の予算は,事業名称をそれまでの青少年自立支援事業から変更した青少年・若者支援事業において,従前から行っていたひきこもり支援事業補助金とチャイルドライン事業補助金に加えて,現代の若者が抱える様々な問題に関する地域の方向けの講座と併せて,当事者やその家族にとって敷居の低い相談の場となるような個別相談会を令和3年度に年2回開催するとの答弁でした。
昨年度まで使用していた事業名にも表れているとおり,若者についてはこれまで主として自立を支援するという立場から事業を行ってきたのですが,昨今における若者の問題は就労や経済的な自立のような全員に共通したゴールがあるものではないとの答弁は誠に感慨深く,若者支援に取り組む真摯な姿勢に深い感銘を受けたことを申し添えておきます。
また御答弁されたように若者期は行政の存在が決して身近ではない時期であり,その点においても若者への支援は繊細で難しく,特に高校生以後は状況が一気に見えづらくなるという事実を踏まえた上で,前途多難であっても進めていかなければなりません。若者支援策は乏しく,アプローチも難しいです。しかしながら若者を支援しなければ高齢者も子供も支援できないし,未来はなくなります。
特に児童館・児童センターや社会福祉協議会のコミュニティソーシャルワーカーなどと行政との間で現状認識の共有をしていただき,来年度の地域向けの講座や当事者やその家族にとって敷居の低い相談支援という新規事業を,その構築・提案過程も含め高く評価するとともに,この事業を手がかりに狛江独自の若者支援をスタートしていただきたいことを心からお願いいたします。
市民活動支援センターについては,開設から5年目,類似団体等の比較からも明らかなように,予算規模と事業内容は見合っているのかを客観的に精査すべきであると指摘します。協働ステーション中央など先進的な団体に学び,望まれる市民活動を支えてください。
多くの可能性は待ちの体制では実を結びません。活動場所となり得る公共施設は,誰にとっても使いやすいと言えるでしょうか。地域センター・地区センターの利用者の固定化が見られます。これは公民館や図書館なども同じような傾向のようです。また地域センター・地区センター問わず高齢者の利用がメインとなっており,若い世代の利用はほとんどないのが実情とのことです。
新規の利用者や若い世代の利用率の向上を図るため,子育て世代へのアピールを積極的に行っていくほか,団体の登録要件や予約要件などについて関係部署と連携して改善を図ってまいりたいとの答弁は心強いものです。市民の幅広い層が市民活動を始めたり,その活動を充実させることができる一助となるため,すなわちこれがまちづくりの基礎との認識を持ってその改善を図ってください。
敬老金は,超高齢社会と人口減少を主軸に課題解決に向けて自治体の政策が展開される現状には見合っていません。類似団体等の比較から,他の自治体の動向の変化について類似団体7市のうち当市を含めて2市が支給対象年齢に77歳を含んでおりますが,3市が88歳以上,1市が99歳以上,1市が100歳以上となっておりまして,当市に比べて支給対象としている年齢が高いこと,支給対象年齢に77歳を含んでいる2市におきましては,対象者数及び支給済み数が桁違いに多くなっておりますとの答弁からも,敬老金支給という昭和44年に始まった制度は廃止し,健康で生きがいと張りのある人生100年時代を実現するための新しい事業にすべきと要望します。
ポリファーマシーに関しての市の認識は,重複・多剤服薬による有害事象だけでなく,薬代が患者にとって大きな経済的負担になるということ,また薬剤費の増加が保険料の高騰につながるなど様々な課題があるとのことです。
狛江市データヘルス計画では,重複服薬者に対する保健指導の項目があり,また市とともに国民健康保険の保険者である東京都は令和2年12月に令和3年度から国民健康保険運営方針を改定し,適正服薬に向けた取組に新たに多剤服薬についての記載も追加されたことからも,取組が進むことが想定されます。医師会,歯科医師会,薬剤師会,また市内の薬局等とも連携し,取組を共有し,多剤服薬に関するリーフレットを市内の薬局や市役所の窓口等で配布するなど,様々な方法でアプローチを進めていく今後の狛江市の取組には大いに期待するものです。
令和2年度は市制施行50周年の年であり,また新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延した年でもありました。いまだコロナ禍にあり収束が見えない中での新たな年,そして年度の始まりです。様々な視点からの質疑を行い精査,確認をいたしました。人材は宝,多様で複雑な市民ニーズを理解し,対応できる体制や職場の環境整備に努め,職員の知見を高めるための研修や交流の機会もぜひ確保していただけるようお願い申し上げます。
若者支援に力を注ぎ,将来世代へつながる未来に希望を持てる政策こそ光を当てなければなりません。そういった意味で個人市民税・法人市民税とも新型コロナウイルスの感染症の影響により,大きく減額しているという厳しい状況下でも,長期的な視点に基づき持続可能な財政のため財政の健全化に今後も継続して取り組む決意での予算編成には敬意を表します。
緊急事態宣言の全面解除に伴い新型コロナウイルス感染症の再拡大が懸念される中,感染力が強いとされる変異株の感染拡大が続き,新たな脅威となっています。一方過剰とも思える感染対策も見られるなど新しい課題が生まれ,市民への適切な情報提供は行政でも引き続き取り組んでいくべきと指摘いたします。
以上を申し述べ原案に賛成の討論といたします。
60: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅まこと議員。
61: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 午前中最後の討論を行います。
日程第3 議案第4号 令和3年度狛江市一般会計予算原案について賛成し,日本共産党会派及び平井里美議員が出された編成替えを求める動議には反対の立場で討論をさせていただきます。
狛江市民の皆様に申し上げたいのは,議会でいう討論というのはこちらに賛成するのか反対するのかという意思を表明するもので,一般的な討論,言われたらこちらも言うみたいなことではないんですね。ただ執行部の皆様もいろいろな方からそういうことを言われて,自分の言いたいのにということを我慢されているというのが今の討論なので,そういうこともお含みおきいただいて,インターネットを御覧の皆様,私は先ほど平井里美議員から具体的に名指しをされて言われたので,それに関してまた申し上げます。
平井里美議員から言われたのは,「SMALL is COOL」というコンセプト,平成27年の予算討論の中での話になると思うんですが,私が議員になった最初の年です。西河原公民館という所で秋にあったと思うんですが,私も先輩議員に誘われて,三宅おいでよと言われてそのプレゼンテーションを拝見しました。
それで,若手の方が「SMALL is COOL」という話をされて,小さいまちの狛江市にふさわしいこの図書館,新しい公共施設の在り方ということを言った。なかなかすばらしいなと思っていたんですが,進行をしているときにその後35万冊の蔵書が欲しいという方がいらっしゃって,それに向けた延べ床面積も欲しいということを言われて,何か話の脈絡がおかしいなと思っていたのですが,具体的に2年前の議会で私ではないんですが,違う議員の方の発言をここで申し上げます。
その方がおっしゃるには,2年前の3月の議会です。よろしければ議事録等でも確認してください。
「市民センターを考える市民の会からの提案もあり,他方,市としても第三者的な,中立的な立場から専門家の意見を募集するということで設計会社への提案委託がありました。しかし考える会のほうでは,その設計会社からの提案のいずれにも満足がいかないという状況になったわけです。
こうなってきますと,先ほどの質問の参加と協働の世界で,まさに市民の会は一生懸命に考えて,時間をかけて考えてくださいました。ただ会の一部の方々が従来型の公民館像にこだわり,図書館の蔵書数が多いほうがいいのだということを言われて,私も日ごろ活動をともにしております三,四十代の市民の方々が自分たちのコンセプトとしていた「SMALL is COOL」とは相反するとして,会を脱退してしまうという残念なこともありました」と2年前のほかの議員の方は述べていますので,私の仲たがいというのが辞書を調べますと意見の相違があって別れるということなんですが,解釈の問題もありますが,私はそういうふうに思ったということをこの場で申し上げます。
続けますと,「「SMALL is COOL」というのは,日本で2番目に小さい狛江市が身の丈に合った市民センター,市民センターだけでないのですけれども,こういうものをヒューマンスケールでつくっていくのがいいんじゃないかという投げかけでもあったわけです。
実際私の周りにも,市民センターを考える市民の会の代表性はどうなのという疑義を呈される方もいらっしゃいます。市と契約を結んで,独占的な交渉権を得るためには,きょうの1問目でも触れましたように,当該市民グループの代表性というものも問うべきではないかということも一理あるわけです」と,私の話ではないです。これは2年前のほかの議員の方が言っていました。さあどうでしょうという話だけはこの場で議事録に残していただいて,新しい議会だよりで討論のQRコードを見ていただいた方にも御覧いただけます。
さて総括1つ目,10年先,20年先の狛江市のために職員意識改革をしていく必要性について質疑をさせていただきました。
自治体デジタルトランスフォーメーションの時代です。狛江市は昼夜間人口比率の数字を見ても日本屈指のベッドタウンでもあります。すなわち狛江市民はSociety5.0やニューノーマルに代表される時代の流れに敏感な方が多いと考えられます。市職員にはこうした市民が納税し,こうした新しい感覚を持った市民の方が納税者であることを念頭に置いていただき,常に新しい時代にアンテナを張っていただいて,キャッチアップをしていかなくてはいけないと思います。特に未来の管理職となる狛江市の係長世代以下の方にはこうした意識改革を求めるという質疑をさせていただきました。
質疑ではいろいろなことをお聞きしました。例えば係長世代の人数であるとか割合,年齢のレンジ,あとは給与のレンジ,あと昇任試験の運用等もお聞きしました。また人事考課,処遇評価システム,働いた分だけお給料にどう跳ね返ってくるのかをやらないと人は働きませんので,そうしたことも含めたサブシステム,特に人事評価制度と目標管理の運用実態,人事評価制度のサブシステムとしては例えば自己申告制度やジョブローテーションの運用実態,あるいは例えば360度評価であるとか他部門からの評価等の運用に関しても伺いました。あと複線型人事制度導入に関しては,見送られたいきさつというのをお聞きしたという質疑でもありました。
狛江市の行政組織を今後10年先,20年先,この予算討論の中で一番大事な話ですが,活性化させるためには若手職員の押し上げや新しい視点の導入,変化の激しい時代に即応した職員意識の醸成はマストです。そのために人事制度や評価制度は今後とも問題意識を一緒に共有しながら,若手職員さんのモチベーションアップにぜひつなげていただきたいと思います。
また職員へのデザイン教育の必要性ということも伺いました。
デザインスキルは今職員の備えるべきスキルの一つになっていないのですが,それを研究していくということ,具体的な答弁では研究していくということを御答弁いただいて,未来戦略室と職員課が連携し,このデザイン意識醸成への取組を市としても検討していきたいという御答弁を頂戴いたしました。ありがとうございます。
新年度予算で行政組織にデザイン視点を導入している先進市である佐賀県に,視察に行かれるということも伺いました。こうした職員の皆さんの意識改革というのは一朝一夕には当然事は運ばないと思うんですが,一歩一歩進んでいるような実感は受けております。今後とも期待したいと思います。それが1つ目。
総括2つ目です。
令和3年度狛江市一般会計当初予算のつくられ方,対前年比約3.9億円プラス約1.3%増の妥当性について伺いました。全体の話です。
この質疑の中でコロナ禍で景気の落ち込み,狛江市の税収,例えば市民税や消費税地方分などの影響が鮮明にありました。御答弁では歳入の予算編成ポイントは,この見通しが難しいコロナ禍において予算額より歳入決算額が下回る歳入割れを防ぐことというような話をいただいて,その際に市税の見込みをつくる上で参考になさったのがリーマンショックの水準というお話でした。ただし今回のコロナ禍ではリーマンのときとは異なって,企業業績が全体的な落ち込みではなくて,まだら模様になっているという点も踏まえて,リーマンショック時までの減額予算とはされずに結果的に令和3年度予算では前年度比約3億1,000万円,4.5%の減という御説明をいただきました。
また臨時財政対策債の話がほかの議員からも出ていますけど,新年度の臨時財政対策債は発行可能額満額を計上して当初予算では過去最大ということなんですが,今まで振り返ってみますと,平成24年度に中期財政計画を策定されて,発行額の抑制を努められてきたと,その期間の発行抑制額,借金を抑制した金額の合計は平成24年度から平成31年度まで,これは決算ベースですけど,17億9,483万3,000円でした。この令和2年度補正後の予算を足し上げるとさらに積み上がって19億6,974万8,000円,およそ20億円の発行額を抑制されたということの経緯があると。
具体的にもっと簡単に市民の方に分かりやすく言うと,平成24年度以降貯金を増やして借金を減らすという財政規律が維持されてきたんですが,当初予算上今回は約6億4,000万円と大きく借金が増えており,ある程度コロナ禍で踊り場になってしまったとも見えるんですが,借金の積み上がった部分の多くが臨時財政対策債によるもので,総括としては大変御苦労された編成であったということもその場で確認をさせていただいたのが総括の2問目であります。
個別ではちょっと細かいんですが,自動起動ラジオに関して問題提起をさせていただきました。
先週の19日にも宮城県で大きな揺れがありました。地震はいつ何どきやってくるか分からないということであります。仮に最悪のケース,役所の業務が終了した後金曜日の23時に大地震が起こったとします。御答弁で確認させていただいたのは,緊急放送が流れる運用は震度5弱以上の場合市の要請を待たず狛江エフエムはDTMF信号というものを流して,ラジオがオフの待機状態からも信号を受信して起動するという流れという御説明を受けたんですが,ちょっと待てよと,要支援でラジオを配られた方の立場に立ちますと,揺れが始まれば23時に起きてすぐNHKをつけるんですね。それで地元の狛江市から配られたラジオを当然狛江エフエムにチューニングを合わせるんです。そのときは緊急放送が流れていないので,自動起動していませんので,この時間はスタッフの参集前あるいは緊急放送用の信号を流す前の可能性が強いわけですが,狛江エフエムの放送は何が聞けるんですかという質疑ではお答えとしてはこういうお答えでした。
スタッフがスタジオから通常番組を放送していた場合は,その放送を中断して震度情報等を放送することになります。ただしスタジオにスタッフが不在の場合には,参集するまでスタジオで災害放送を行うことはできません。すなわち首都圏に大震災が起きた最初に,狛江エフエムでは災害放送として空白の時間の可能性があるということを指摘させていただきました。
この件も含めてそれ以外にもたくさんあるんですが,運用上の課題がまだまだたくさんあると思いますが,これは実は2月の福島県で大きく揺れたときに私がお願いして,狛江エフエムの運用をその後に決めていただいたということがあって,ちょっと後手後手だなということも今改めて私のほうからクレームとして指摘させていただきます。これは何が変わったかというと,大規模震災発災時の市と狛江エフエムの運用ではこうなったんですけど,震度4以上の地震で社長,放送局長,編成部長,報道担当が自身,家族等の安全を図った上で参集するということに決めていただきました。
私が申し上げたいことは,狛江エフエムは防災が目的で私が議案に賛成しているわけなんですね。今回まで平成31年度決算でのコミュニティFM放送設備整備事業補助金841万4,000円,都が631万円,一般財源,市が219万円プラス令和2年7号補正でのコミュニティFM設備のアンテナのお金357万円,これは全額一般財源,交付税措置が取られたらちょっとショートするかもしれませんけど,現状はそうだという御説明であります。放送局に対しては約1,200万円,一民間企業に約1,200万円,それ以外に今回の防災自動起動ラジオ654万5,000円,合計約1,850万円の税金が投入をされています。
この一連の予算措置はあくまでも防災が目的と伺っておりますので,狛江市としては民間企業,狛江エフエムが能動的に自分からの提案で市にこうしますといったことを促すようなことをお願いしたいと,市がやるというよりも企業側からの提案を逐次受けてこれを是正していくような運営,すなわち市民に不安がないような運営を具体的なエビデンスとして今後いただきたいということをこの場でお願いします。
個別2問目は新図書館整備基本構想に関して伺いました。
今定例会で市長が「SMALL is COOL」という考え方をお話しされましたが,私もなかなかそうだなと思いました。市域の狭い狛江市ならではの「SMALL is COOL」な考え方が現在の狛江市の図書館の蔵書にも通じるんだなというふうに質疑では考えたわけです。全体蔵書数29万冊のうち3分の1は倉庫に眠っています。現状で蔵書をどれだけ増やしても現状では市域の狭い狛江市では開架スペースが限られているので,倉庫に眠ってしまうんですね。電子図書を増やす場合は倉庫は使用しませんので,私はこれからの時代はリアルな書籍と電子図書の役割やターゲットイメージを明確にしていくべきというような視点を申し上げました。
またこうした小さな狛江市の特徴を生かした新しい図書館の考え方に対して,先ほどもほかの会派がいろいろ言われましたので,市としても御自分たちの言いたいこともあるでしょうから,分かりやすい形で市民の皆様に伝えていくのは大変大切なことだということも質疑の場で共有をさせていただきました。
もう一つちょっと指摘としては,新しい公共施設を作っていく上で大切なことは,市民に使われる施設にならなくてはいけないということですね。ただし現在の狛江市の図書館の利用者数は貸出利用者数という運用をされているということをお聞きして,ちょっと待てよと,要するに図書館に行って本を借りない人のカウントはされていないんですね。ただ費用対効果を計る上では今後はぜひお願いしたいのが閲覧のみの利用者も含めた利用者数を正確に捕捉していくような設備投資に関しても新図書館整備基本構想の中で検討いただくと。
実際に質疑の中で実はゲートから紛失してしまう本もいっぱいあって,その部分で少し相殺しても,そこに対する例えばBTSゲートみたいなカウンターで通過した人数で割る2をすれば利用者数が分かるわけですが,そういったことの費用対効果も含めて新しい基本構想の中では検討していただきたいというようなこともお願いしました。
ここが一番大事な話なんですが,ここに書いていないことでちょっと頭で言いますと,私がこの新図書館,インターネットを見ている市民の方にもしくは議会だよりで言わなくてはいけないことで言いますが,この新図書館基本構想,市民センターの話というのは,3つの話を基に市長が政策判断をされたということです。それに関して政策判断をされたというよりも,私がそうだろうと思って政策判断をされたんではないかなということです。私三宅が思ったということがその3つです。
1つは先ほどのほかの会派からもありましたけれど,過去何年も,私は平成24年度以降しかつゆ知らないのですが,先ほどの会派の話だと矢野市政時代からもあったらしいんですが,過去何年もかかってこの話を検討して,今は令和3年度という話であります。ただし後期基本計画を計る市民アンケートで毎年のように市民の要望はすごく強いんですね。いずれにしろ民主主義ですから,市民の要望が強いものをやらなくてはいけない。ただし物すごい時間がかかってというのが2つ目の話。
3つ目は,ここで決断しないと市長も選挙公約でされていましたし,先送りになってしまうと,今でさえ令和7年度にしかできないこの計画が例えば先ほどの反対動議で白紙にするのであれば,令和7年から全然先になってしまうみたいなこともあるんですね。平成20年度以前からやっているということは,もう20年近くやっているようなこと,これが許されていいのかということもあって,市長が政策決定をされたのかなということがあります。政治的判断という教育部長の話もありましたけれど,政治的判断というと少し違って政策決定ですね。政策判断をされたということだと思います。
もう一つはほかの議員からもありましたけど,世代間の財源に関してですが,世代間の負担を簡単に言うと今ある貯金,具体的に言うと公共整備基金,公共施設を建てるための基金,今46億円のうち7億円ぐらいたしかあったと思うんですが,それは5年後,10年後の小学校に使うんですね。ということは今ある貯金は過去の皆さんがやられていた貯金で,これからの借金というのは未来の方が使えるものとすると,貯金は使えないですから将来世代のために財源として考えても使っていくのが妥当だろうと私は思うわけです。市から今後財源の措置に関してはお話を聞かされていると思いますが,新しい図書館を作るのであれば,これからの未来の人が使いやすいものを造らなくてはいけないんです。そこだけはこの場できっちりと申し上げておきます。
以上をまとめますと,総括では1つ目,狛江市の人事制度や評価,処遇に関する現状を伺いました。若手職員のモチベーションアップにつなげていただく視点をお願いしました。また,人事評価として必要な職員スキルの中にデザインスキル,これを入れていただけるように再度お願いしました。
総括の2つ目,新年度予算編成は新型コロナウイルスの影響で大変厳しいものになったと。市税の収入の見込み減少や反面社会保障費の増加傾向,必要な歳出に対応するためには臨時財政対策債が大幅増という予算になったと。近年にない厳しい予算編成策定を余儀なくされたということは理解しました。
個別ではさっきのラジオの話,防災ですので,大震災発生時の運用に関しての課題を指摘しましたので,これらの是正をお願いします。
2つ目,新図書館基本構想では市長から発言がありました「SMALL is COOL」という考え方に基づいて図書館の適正な蔵書数,リアルな書籍と電子図書の役割やターゲットイメージを明確にしていくべきという視点を申し上げましたが,あくまでも私三宅まことが考えていることなので,令和3年度以降コンサルが決まりまして,今後市民を交えたワークショップで市民協働の場が本格的に始まるわけなので,そういったことも含めてうまく市民の皆様のわくわく,楽しい,新しい後継制度を作っていこうムーブメントをぜひ担保していただきたいと思います。
もう一つさっき苦言を言いましたけれど,公共空間の費用対効果を計る上で閲覧のみの利用者を含めた利用者数を正確に捕捉していくための設備投資に関しても,整備基本構想の中でしっかりと議論していただくことを確認させていただきました。
最後です。
コロナ禍の中で今後の日本経済の先行きには不透明な部分が多いわけですが,先ほど吉野議員も触れられていましたが,新型コロナウイルス対策として拠出された国の巨額な財政出動を目の当たりにしました。例えば一律給付金は12兆円です。1億2,000万人います。そうしたものは全て将来への借金です。必然的に将来世代の負担が増えていくと,地方財政の偏在性を是正する交付税措置,これも頼れる時代がいずれなくなってくる可能性もリスクヘッジをしていかなくてはいけないと私は思っています。いつまでも国は頼れない。
そうなると新年度予算編成で御苦労された歳入市税に好転が望めないような状況も考えられるわけですね。今後数年の予算編成ではできるだけ必要な事業に絞っていくこと,歳出上昇圧力となる社会保障費には抑制に資する施策,例えば介護予防であるとかを重点化していく等狛江市としての判断もいずれ必要になってくるのだろうと,また平成24年以降継続されてきました財政規律の遵守が狛江市の財政を好転させてきたことは事実であります。
今後新型コロナウイルスの状況,景気動向にもよりますが,令和3年度の決算,この抑制に努めるということができるかどうか,財政規律遵守の運用への努力をお願いして,以上をもちまして原案への賛成討論として,日本共産党会派及び平井里美議員の動議に関する反対の立場での討論を私は行いました。
以上です。
62: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
休憩いたします。
午後 0時15分 休憩
午後 1時30分 開議
63: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより採決いたします。
まず議案第4号 令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について採決いたします。
本動議に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
64: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手少数と認めます。よって議案第4号の編成替えを求める動議は否決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
65: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に原案について採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
66: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
67: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に議案第5号 令和3年度狛江市国民健康保険特別会計予算の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
68: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第4 議案第5号 令和3年度狛江市国民健康保険特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
69: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第5号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
70: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に議案第6号 令和3年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算の討論に入ります。14番鈴木えつお議員。
71: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 議案第6号 令和3年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算について,反対の立場から日本共産党狛江市議団の意見を述べます。
本特別会計予算では国の均等割特例軽減7.75割軽減が廃止され7割軽減となるため,例えば単身世帯で公的年金収入100万円,1か月約8万3,000円の収入の方の場合,保険料は3,300円値上がりして年額1万3,200円になります。既にこの世帯は今年度から均等割の特例軽減が8.5割から7.75割に縮小されており,保険料は6,400円から9,900円と3,500円値上がりしています。つまり2年連続の値上げで保険料は6,400円から1万3,200円へと2倍以上に跳ね上がっています。
後期高齢者医療保険の加入者の所得状況は所得ゼロの方が55%もあり,大変厳しい状況にあります。また病気がちの方も多く,医療費の窓口負担も多くなっております。年金収入の少ない人にとって,このような保険料の大幅値上げは耐え難いものがあります。
2008年10月3日の参院本会議で当時の麻生首相は,長寿医療制度は医療費自己負担を現役世代より低い1割負担とし,保険料の軽減も行うなど高齢者が心配なく医療を受けられる仕組みとなっています。こうしたよい点はぜひ維持していきたいと答弁をしております。今この答弁の内容が次々と崩され,低所得者の保険料が大幅に値上げされています。国に対し保険料軽減措置の復活を強く求めていっていただきたいと思います。
同時に今高齢者の置かれている生活実態を踏まえれば,東京都広域連合としても何らかの対応策を考えるべきであります。今年度の軽減特例廃止による影響額は広域連合全体で23億5,000万円であり,来年度も同程度の額と思われます。東京都の財政安定化基金212億円を活用すれば大幅な値上げを抑えることができます。
保険料改定については広域連合で決められ,市区町村にはその権限はありませんが,市区町村から広域連合,また国・東京都等に意見を上げることはできます。市として高齢者の生活実態を把握し,低所得者の保険料の負担軽減のために国や東京都,広域連合に意見を上げるべきであります。
15日の予算特別委員会でこの点をただしましたが,市長の答弁は低所得者の保険料軽減のために意見を上げていくという点では,明確なものではございませんでした。ぜひ市として高齢者の生活実態を把握し,低所得高齢者の保険料負担軽減のために国や東京都,広域連合に対して意見を上げていってほしい。このことを重ねて求めて,日本共産党狛江市議団は本特別会計予算に反対をいたします。
72: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第5 議案第6号 令和3年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
73: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手多数と認めます。よって議案第6号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
74: ◯ 議 長(石井 功議員) お手元に配付してあるとおり,ただいま議題となっております議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算について,2番宮坂良子議員外4人から編成替えを求める動議が提出されております。これを原案に併せて議題といたします。
提出者より提案理由の説明を求めます。2番宮坂良子議員。
75: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議について,提出者を代表して提案理由の説明を行います。
1,編成替えを求める理由です。
介護保険制度が始まって21年,現在の介護保険制度は介護サービスの利用が増えたり,介護従事者の労働条件を改善すれば,それが直ちに保険料・利用料の負担増に跳ね返るという根本矛盾を抱えています。保険料・利用料の負担を抑えながら,介護保険制度の充実や介護基盤の拡充を図り,本当に持続可能な制度とするには,国庫負担の割合を大幅に増やすことが不可欠であり,市として政府に対して介護保険制度の国庫負担割合を大幅に増やすよう求めるべきだと考えます。同時に市としても,市民福祉の向上という目的に沿って保険料・利用料の負担軽減や介護サービスの充実などに最大限の努力をする必要があります。しかしながら市長提案の本特別会計予算の保険料改定では基準額が年額7万5,000円となり,3,600円の値上げとなっています。この基準額は介護保険制度が始まった2000年度の基準額,年額3万6,300円の実に2倍を超える額であります。
一方この間国民年金の満額受給額は2000年度の年80万4,200円,月約6万7,000円から2020年度の年78万1,700円,月約6万5,100円へと約2万2,500円も減少しています。受給資格期間25年以上掛けた方でも,2020年度末平均受給額は月額5万6,000円にとどまっています。しかもこの間の消費税10%への増税や新型コロナウイルス感染症の影響で市民生活は一層厳しくなっており,市として被保険者の負担軽減に最大限努力するべきであると考えます。
よって下記の方法により本予算の編成替えを行い,低所得者の介護保険料を据え置くよう求めるものであります。
2,編成替えの基本方針といたしまして,1,低所得者の生活を守るため,第1段階・第2段階の保険料を現行のまま据え置くものです。
2,そしてその財源を確保するために合計所得金額が1,500万円以上の高額所得層に適用される第14段階,第15段階,第16段階の保険料率を原案より引き上げ,それぞれ2.55を2.8に,2.7を3.2に,2.9を3.7とするものであります。
3,編成替えの具体的内容については,歳入で1,介護保険料を70万8,000円減額します。2,介護保険給付費準備基金繰入金を70万8,000円増額します。
編成替えの具体的な内容の主眼といたしましては,何よりも低額所得の方々に負担軽減を求めるものとしています。
介護保険の第1段階は,生活保護世帯,または老齢福祉年金受給者で世帯全員が市民税非課税,または世帯全員が市民税非課税で本人の課税年金収入が僅か80万円以下という方です。月6万6,000円以下で生活している方々,まさにこれは生活保護基準以下で生活している世帯ということです。第2段階は,世帯全員が市民税非課税で本人の年金収入が120万円以下の方,月10万円以下で生活している世帯です。根本的には先ほども述べましたように国費を増やして低所得者に配慮した対策を実施すべきと考えます。
編成替えを求める動議は,こうした収入の少ない世帯にさらなる負担増ではなく,低所得層の保険料を据え置く,これを求めるものであります。
狛江市民の誰もが安心して暮らせるよう,ぜひ皆様の御賛同をお願いいたします。
76: ◯ 議 長(石井 功議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより編成替えを求める動議に対する質疑を受けます。21番谷田部
一之議員。
77: ◯ 21番(谷田部
一之議員) 議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議について質問をさせていただきます。
本定例会には議案第14号,狛江市介護保険条例の一部を改正する条例が提出され,その審査は社会常任委員会に付託をされております。3月5日に開催された社会常任委員会では鈴木委員から修正案が提出されております。その内容については低所得となる第1,第2,第3段階の保険料を据え置き,高所得となる新たな第14,第15,第16段階,1,500万円以上の高所得者の保険料をさらに引き上げるという内容でございました。
しかし3月15日に開催された予算特別委員会では議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議が,同じ日本共産党の宮坂委員外4名から提出され,鈴木委員も入っています。この内容は高所得となる新たな第14段階,第15段階,第16段階の保険料をさらに引き上げるという部分は社会常任委員会と全く同じですが,低所得となる第1,第2段階の保険料は据え置くとするもので,第3段階は据え置かず,引上げのままと少し違うものになっております。
そして今回提出された今の編成替えを求める動議も第3段階は引上げのままであり,社会常任委員会とは条例改正に対する修正案との考え方が少し異なっております。条例で決まる介護保険料と予算は同じ考え方であるはずですが,まず何で違うのか,その考え方についてお伺いいたします。
78: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。
79: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 市に改めて計算していただきまして,第3段階,本来ならば据え置きたいというところでございましたけれども,やむなく第1,第2段階といたしました。
80: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。
81: ◯ 21番(谷田部
一之議員) 第3段階をそのまま据え置くとしておりまして,第1,第2段階へ限定するというような形でございますが,それでは予算特別委員会のときにも質疑がありましたが,国の制度で保険料の負担軽減をしていますが,第1段階と第2段階について据え置くということは,予算上ではさらに減額をするということになります。この負担軽減は影響がないということでいいのか,お伺いいたします。
82: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。
83: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 質問者の影響がないという意味が少し分かりませんが,こちらの動議,予算編成替えにつきましては,全て市にもしっかりと算定していただいて,責任を持って出しているものでございます。
84: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。
85: ◯ 21番(谷田部
一之議員) それでは社会常任委員会の修正案では,第14段階の保険料を市の提案では19万1,300円でしたが,これを20万2,500円に引き上げるというものです。市が提案する基準月額は6,250円ですので,年間では12を掛けるので7万5,000円となります。修正案の20万2,500円を7万5,000円で割りますと,保険料率が2.7となります。編成替えを求める動議では2.8となっております。同様に第15段階で計算しますと社会常任委員会の修正案では3.1ですが,今回の編成替えを求める動議では3.2に,第16段階では修正案が3.5で今回の動議では3.7ということで,社会常任委員会で考えていたよりもさらに増額ということを求めているということでよろしいでしょうか。
86: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。
87: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) これはパーセンテージで出していくので,多少の誤差は出るというのも市がおっしゃっていますので,この利率でやっていくという提案でございます。
88: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。
89: ◯ 21番(谷田部
一之議員) いつも市にやってもらっているということでございますが,それでは高所得となる第14段階,第15段階,第16段階はさらなる引上げということが今言われているのですけど,それぞれ幾らの増額となるのか、現在の保険料,社会常任委員会で修正をした保険料,さらに今回の編成替えを求める動議での保険料について,担当部で調べさせていただきました。
現在の保険料は年額17万1,400円,高所得の第14,第15,第16段階でございます。第14段階は社会常任委員会では2.7でございますので,20万2,500円,今回は2.8ということで21万円に増額,第15段階は社会常任委員会で23万2,500円,これは現行より3.1増額ということで今回は24万円ということで3.2に増額している。第16段階では社会常任委員会では3.5増額ということで26万2,500円,今回は3.7の増額ということで27万7,500円というものでございます。所得が低いほうの保険料を据え置いて,所得が高いほうの保険料は年間で今言ったように約4万円から10万円以上も値上げするという考え方であるということでございます。
社会常任委員会は3月5日でございます。そして予算特別委員会は3月15日でございました。この10日間で考え方がすぐ変わってしまうと,そして提案している額も違う。そして第3段階はどう説明すればいいのかと,最初は据置きと言っていたんですけれども,今のこの動議では第3段階は引上げしなければいけないということでございます。その場で提案していることが違うということが今はっきり分かったということが私たちは分かりましたので,これで質問を終了させていただきます。ありがとうございます。
90: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤功一議員。
91: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 提出者に1点だけ質問させていただきます。
編成替えを求める理由の4行目に「国庫負担の割合を大幅に増やすことが不可欠であり」とありますが,国庫負担の割合を大幅に増やすことは税金を投入することになりますので,現役世代の負担増になると考えられます。提出者の見解をお伺いいたします。
92: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。
93: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 国庫負担を増やすということは,日本共産党はもちろん主張していますが,この間他党からもこういう要望も出ていますし,市長会としても国庫負担を増やすということを求めているはずだと思います。
現役世代に対する負担増になるということではなく,日本共産党は無駄な軍事費とか大型公共事業とか,そういうところを削ってさらに税金を投入するということなども考えておりますけれども,国会で決めることですので,私たちの意思がなかなか通らないということはありますが,今後とも主張し運動していきます。そして国庫負担を増やすということは,公的にも市長会でも要望していることだと思います。
94: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川和広議員。
95: ◯ 16番(石川 和広議員) 提出者に1点だけ確認をさせていただきます。
令和3年度狛江市介護保険特別会計予算,この介護保険事業,狛江市は市民合意のないまま進めていると,こういった御認識か,お伺いいたします。
介護保険事業,この事業執行に当たって狛江市は市民合意のないままこの事業を推進しようとしているのかどうか,この御認識の見解をお伺いします。
96: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。
97: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この動議とはあまり関係ない質問ではないかなと思います。私たちの動議はあくまでも低所得者に値上げではなく据置きということを主張しているのであり,しかも財源もしっかりと提案しております。狛江市が進めている介護保険制度そのものを否定するものではありません。
98: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。
99: ◯ 16番(石川 和広議員) 狛江市が行っている介護制度は否定していないということである。こうした御答弁がありました。終わります。
100: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で編成替えを求める動議に対する質疑を終結いたします。
これより議案第7号とその編成替えを求める動議の討論に入ります。12番西村あつ子議員。
101: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算について,日本共産党狛江市議団を代表し,編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対する立場から討論を行います。
今回の保険料改定は,基準額で年額7万5,000円で3,600円の値上げとなります。2000年に始まった介護保険は3年ごとに制度内容が見直され,保険料の値上げ,利用料負担増やサービスの削減が行われてきました。当初の保険料は基準額3万6,300円でした。それが今では2倍を超える保険料になっています。毎回引き上がる介護保険料が高齢者の暮らしを直撃しています。その上介護保険料だけでなく国民健康保険料や後期高齢者医療保険料,医療費なども負担が増え,さらに消費税10%増税が家計を直撃し,さらに新型コロナウイルスの影響もあり,市民生活は一層厳しく深刻です。
高齢者からは年金などで切り詰めた生活を続け,病気,けがなどがきっかけで介護が必要になるとたちまち赤字となり,老後破綻の危機に直面してしまう。少ない年金で生活費は1日1,000円以内,切り詰めて暮らす,今は医者も2か月から3か月に1回と老人健診のみです。病状として受診を控えるわけにはいかない。食費などを減らすしかない。体調が弱くなり医者にかかる回数は増えるなど切実な声です。さらに介護保険料は天引きされているのに,経済的事情のために必要な介護を利用できない方も多くいます。総務省統計によると,高齢者世帯の貧困率は単身世帯の男性36.4%,女性56.2%と高くなっており,これがさらに進行していくことが問題となっています。
高い保険料負担の一方,国民年金は40年掛け満額で2000年度の年80万4,200円,月6万7,000円から2020年度は年78万1,700円,月6万5,100円へと年2万2,500円も減っています。受給資格期間25年以上の方でも,2020年度末の平均受給額は月額5万6,000円にとどまっています。今の介護保険はサービスの利用が増えたり,介護職の労働条件を改善すれば直ちに保険料・利用料の負担増に跳ね返るという根本矛盾を抱えています。保険料や利用料の値上げを抑えながら制度の充実や基盤の拡充を図り,本当に持続可能な制度とするためには公費負担の割合を大幅に増やすしかありません。
日本共産党は介護保険の国庫負担割合を直ちに10%引き上げ35%とし,将来的には国庫負担50%,公費負担75%に引き上げることを提案しています。その財源は国民生活に大打撃となる消費税増税ではなく,富裕層や大企業への応分の負担を求める税制改革などで確保することを提案しています。
かつて自由民主党も国が国費で10%上乗せし,介護保険公費を60%にするという案を主張していました。公明党は2010年に発表した新介護公明ビジョンで公費負担割合を当面6割,さらには3分の2に引き上げると打ち出し,2012年衆院選,2013年参院選の政権公約に盛り込んでいました。介護を巡る危機を打開し,安心できる公的介護制度をつくるには国費引上げしかありません。これらのことを国に求めながら,同時に狛江市としても市民福祉の向上という目的に沿って最大限努力していく必要があると思います。
武蔵野市では所得段階区分は20段階で,介護保険料は7期と変わらず据置きとしました。世田谷区は低所得者の負担軽減を図る立場から全段階で保険料の引下げを行い,7期と同様17段階とし,多段階化の内容で累進性を強化しています。
組替え動議の内容は,特に収入の少ない第1段階,第2段階の方々の値上げを抑え,市としてできる最大限のことを行っていこうというもので,原案の係る問題点を改善するものです。また新たな財源対策として,合計所得1,500万円以上の高所得層の保険料を所得段階に応じて引き上げるという提案も積極的なものです。
よって日本共産党狛江市議団は編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対とします。
102: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤功一議員。
103: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議及び原案についての討論を行います。
先日の予算特別委員会では編成替えを求める動議は否決され,原案が可決されました。立憲民主こまえとしては編成替えを求める動議に賛成する立場ですが,予算特別委員会で一旦編成替えを求める動議が否決されたことにより,残る選択肢としては原案に賛成か反対かの2択において原案賛成を選択する立場を表明しています。こうした判断に至る私たちの見解を述べさせていただきます。
介護保険は40歳以上の方が被保険者になって保険料を納め,介護が必要となったときに費用の一部負担で介護サービスを利用できるサービスです。65歳以上の方の保険料は3年ごとに見直しを行い,市の介護サービス費用を捻出できるように算出した基準額を基に決めます。令和3年度からは第8期となり,3年間の保険料を見直す時期です。
介護保険事業の財源は公費が50%となっており,残り50%を現役世代と65歳以上で介護サービスを受ける世代が負担します。現状の制度でいくと高齢化がさらに進むことにより,将来の保険料の増額は免れません。現状制度の改善は必要なことであり,介護保険を利用する世代の保険料見直しが求められています。
したがって狛江市における保険料の見直しは必然と考えますが,今回の編成替え動議に賛成する理由としては,低所得者の負担を極力抑えるために第1段階,第2段階の保険料を現状のまま据え置くこととしている点に賛同するからです。そのための財源は合計所得額が1,500万円以上の高所得とみなされる層の第14段階,第15段階,第16段階の保険料を現在より引き上げる点も納得できます。
ただ第16段階の保険料に至っては,原案の基準額掛ける2.9より基準額掛ける3.7となっていて大幅に上がります。ここを急に上げるのではなく,例えば18段階にするなど段階を細かくして少しでも基準額の倍率を緩やかに上げるほうがさらによかったと思います。
また編成替えを求める動議の理由で政府に国庫負担割合を大幅に増やすことを求めている点に関しては,国庫の原資が税金であることに立ち返ると,現役世代への負担増に帰結することになります。したがって立憲民主こまえとしては,コロナ禍で打撃を最も受けている現役世代にさらに負担を課すことの懸念を指摘させていただきます。
この編成替えを求める動議が否決される場合は,残る選択肢が原案に賛成か反対かの2択となります。私たちは原案に賛成とします。
その理由としては,基準とする第5段階の月額保険料が現行の5,950円から300円引上げの6,250円となることは,持続可能な介護保険制度として維持するためにはやむを得ないこと,また保険料の引上げを急に上げるのではなく徐々に上げといくという考えを理解し,基準月額が第5期550円の引上げ,第6期750円の引上げ,第7期700円の引上げと比較して今回はコロナ禍の状況に配慮し,300円の引上げに抑えられていることを評価します。
これに伴い介護保険準備基金の取崩額が3億1,850万円と厳しくなることを前提としています。それから各13段階の保険料率に変更がないこと及び今回の8期から多段階化を採用し,合計所得金額が1,500万円以上の方に応分の負担を求めることに理解するからです。
よって市の原案も第8期事業計画策定において,介護保険制度の基準に基づいて介護保険料基準額の引上げをコロナ禍に配慮し,最小限にとどめることに留意したことが認められることから,原案に対しても賛成の立場といたします。
以上でございます。
104: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井里美議員。
105: ◯ 3 番(平井 里美議員) それでは議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対の立場で討論いたします。
介護サービスの利用者増加に対し介護保険料の値上げで対応するために所得区分を細分化し,高額所得者に保険料を多く負担してもらうという案は共感できるものです。しかし低所得者の介護保険料の値上げは,生活保護基準以下の年金収入で貯金を切り崩しながら生活をしている高齢者にとって大変大きな負担になります。
組替え案は,第1段階,第2段階の保険料は据え置き,所得金額1,500万円を超える方に原案より多くの負担をしていただくというものです。狛江市は低所得者に対してさらなる介護保険負担を求めるのではなく,憲法25条の健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を国が保障するよう市として政府に対し介護保険の国庫負担割合を増やすことを求めていただきたいと思います。
介護サービスを受けたくても利用料が払えないため,サービスを利用することを断念している高齢者の問題をそのままに低所得者への介護保険の値上げ分の負担をさらに求めることには賛成できません。
以上のことから,議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対いたします。
106: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎淑子議員。
107: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議に賛成の立場から討論をいたします。
介護保険制度が始まって以来,高齢者人口の増加と介護の社会化への認識が進んだことで,介護保険利用者は増加の一途をたどり,3年ごとの見直しのたびに保険料は値上げを余儀なくされてきました。狛江市でも第4期以外は値上げがなされています。今回条例改正でも提案されている保険料負担の段階細分化は他自治体も取り入れており,有意義なことと評価しております。
一方昨年からの新型コロナウイルス感染症による収入減など生活に及ぼす影響の大きさを考えると,低所得者である第1,第2段階の市民の保険料の値上げは命を脅かす可能性が大きく,新型コロナウイルスの影響が落ち着くまでの第8期の3年間に関しては,第1,第2段階の保険料を据え置くことが望ましいと考え,編成替えの提案に賛成いたします。
108: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
まず議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議について採決いたします。
本動議に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
109: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手少数と認めます。よって議案第7号の編成替えを求める動議は否決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
110: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に原案について採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
111: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
112: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に議案第8号,令和3年度狛江市駐車場事業特別会計予算の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
113: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第7 議案第8号 令和3年度狛江市駐車場事業特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
114: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第8号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
115: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に議案第9号,令和3年度狛江市下水道事業会計予算の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
116: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第8 議案第9号 令和3年度狛江市下水道事業会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
117: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第9号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
118: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第9 議案第10号 狛江市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例から日程第11 陳情第11号 国民保護計画に基づいた核攻撃に対する避難訓練の実施を求める陳情までの3件を一括議題といたします。
この3件につきましては総務文教常任委員会に付託され,その審査が終了し,お手元に配付してあるとおり報告書が提出されております。委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。総務文教常任委員長。
119: ◯ 総務文教常任委員長(三角 たけひさ議員) 総務文教常任委員会の審査状況について報告いたします。
委員会は3月4日に開会をしております。
当日の出席者は委員全員と議長,説明員としては企画財政部は部長以下2人,総務部は部長以下3人,また議会事務局からは事務局長以下4人が出席しております。
それでは委員会における質疑の概略と結果について報告いたします。
最初に議案第10号,狛江市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例であります。
質疑,討論なく,採決の結果,議案第10号は賛成全員で原案のとおり可決されました。
次に議案第11号,職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例であります。
質疑,討論なく,採決の結果,議案第11号は賛成全員で原案のとおり可決されました。
次に陳情第11号 国民保護計画に基づいた核攻撃に対する避難訓練の実施を求める陳情でございます。
委員から次のとおり意見がありました。
1,陳情事項1,陳情事項2ついて日米安保条約の上においてやる意味がないのではないか。
2,生物・化学兵器,核兵器の訓練は40分間防護服を着て動くので危険である。とても市民が行える避難訓練ではない。
3点目,本陳情は他国からの核攻撃と,また核攻撃から発生する核戦争を想定している1点において反対である。
4点目,根本的には世界の流れは核兵器廃絶である。今年1月22日に核兵器禁止条約が正式に発効し,完全廃絶への道筋を明らかにした画期的な条約である。条約発効が核軍縮を前進させる力になることは間違いありませんが,世界で唯一の被爆国の日本は核兵器禁止条約に参加しようとしておりません。今こそ被爆国にふさわしい世界への発信と行動を取るべきです。そして国際紛争は,平和的な話合い外交で解決していく努力が一番と考えているところで,この陳情にあるようにまずは核攻撃を想定するという陳情,これには反対であります。
意見終結の後,1人の委員から討論があり,採決の結果,陳情第11号は賛成なしで不採択とすることに決しました。
引き続きまして総務文教常任委員会が行いました所管事務調査について,お手元に配付してあります調査報告書により説明させていただきます。
調査事件名は豪雨対策についてであります。
日本では近年、短時間に狭い範囲で非常に激しい雨が降ることが頻発し,特に宅地等の開発が進んだ都市部では急激な増水が生じたり,道路や住宅の浸水,道路のアンダーパス等の水没といった被害も発生をしています。奇しくも調査時に令和元年東日本台風による浸水被害が市内でも発生したことを踏まえまして,今後の浸水被害軽減対策を推進するため調査を行いました。
調査は被害軽減に向けたハード面の取組について,そして被害軽減に向けたソフト施策についての大きく2つの分野に整理をしながら行いました。
被害軽減に向けたハード面の取組については,「台風第19号の経路と被害状況について」,「猪方・六郷排水樋管の操作状況について」の2点について調査を行い,猪方・六郷排水樋管と国土交通省京浜河川事務所に出向き,調査研究を行いました。
被害軽減に向けたソフト施策については,「台風第19号における本市の現状について」,「市民への情報伝達(浸水対策・大雨情報)について」,そして「本市における災害見舞金等被災者支援対策について」,「避難所運営について」,「人材育成・専門的知識を有する職員の確保について」,「ハザードマップについて」の6点について,ソフト施策の観点から調査研究を行いました。
調査結果を踏まえまして,本委員会として被害軽減に向けたハード面の取組については3項目,被害軽減に向けたソフト施策については5項目について検討いただきたく提言としてまとめ,所管事務調査報告書として提出いたしました。
被害軽減に向けたハード面の取組については,第1に樋管開閉について,第2に多摩川水量の調整について,第3に排水作業について提言することといたしました。
次に被害軽減に向けたソフト施策については,第1に住民目線に立った情報伝達のあり方について,第2に避難所運営について,第3にハザードマップの効果的活用法について,第4に近隣自治体や関係機関との連携について,第5に行政と住民の連携について提言することといたしました。
最後に総務文教常任委員会所管事務調査では報告書と併せ,今回は一目で分かる提言の整理一覧表を含む18ページにわたる資料編を作成したところでございます。
詳細につきましては,お手元の調査報告書並びに資料編を御参照いただきたいと存じます。
以上,総務文教常任委員会の報告とさせていただきます。
120: ◯ 議 長(石井 功議員) 委員長の報告が終わりましたので,委員長に対する質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
121: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で委員長に対する質疑を終結いたします。
これより順次討論,採決に入ります。
最初に議案第10号の討論に入ります。4番松崎淑子議員。
122: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 議案第10号 狛江市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例について,賛成の立場から討論をいたします。
外部評価委員会は,平成26年度より30年度までの5年間は前期基本構想後期基本計画の21分野についての市民目線,視点での評価を行い,提言をまとめるための委員会でした。第4次基本構想の前期基本計画は第2次総合戦略を兼ねていることから,現行の外部評価委員会と総合戦略推進会議の仕組みを今回の条例の一部改正で基本計画推進委員会が引き継ぐと理解いたしました。
改めて外部評価に関しては,行政提案事業だけを対象とせず市民が評価を求める事業を提案できるような仕組みを要望いたします。また基本計画については,委員会や現場の専門的な見地による評価だけにこだわらず,様々な市民意見を取り入れるシンポジウムなどによる意見収集の仕組みも検討されるようにお願いいたします。
以上です。
123: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第9 議案第10号 狛江市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
124: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第10号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
125: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に議案第11号の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
126: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第10 議案第11号 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
127: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第11号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
128: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に陳情第11号の討論に入ります。5番高木さとこ議員。
129: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 陳情第11号 国民保護計画に基づいた核攻撃に対する避難訓練の実施を求める陳情に対して,不採択の立場から申し上げます。
本陳情は前提として他国からの核攻撃,また核攻撃から発生する核戦争を想定していることに対して私は強い違和感を覚えます。本年1月22日に核兵器の使用,核兵器使用を根拠とする威嚇,開発,実験,生産,製造,さらには取得,保有,または貯蔵を禁止する国際法規として核兵器禁止条約が発効しました。既に国際社会は核兵器の使用を容認しない姿勢を強く示しています。
核兵器禁止条約は核軍縮,核不拡散を目指した長期的な取組における人道的,道徳的,そして法的にも恒久的な世界平和を望む私たち人類の悲願の出発点として受け止められております。そして核の抑止力を想定することと世界平和を求めることは矛盾するとの認識に達しています。
核兵器の使用は目には目,歯には歯をの復讐のループにつながり,対象国にとどまらず世界全体をも恐怖に陥れるでしょう。人類の未来は破滅でしかありません。そうした恐怖や不安から平和を紡ぎ出せるはずはありません。そうした人道上の前提からも,核兵器禁止条約の実効性が一層強く求められております。
しかしこの核兵器禁止条約を批准した国の中に,核保有国と核の抑止力に依存する国は含まれておりません。非常に残念なのは,我が国,世界で唯一の原爆被爆国である日本が参加していないことでございます。
陳情が求める国民保護の目的のために私たち地方自治体として行うべきは,日本が核兵器禁止条約を批准することを国に求める訴えであり,本陳情が求める内容ではないと考えます。国民が平和に生活を営むために必要不可欠なのは,核シェルターでもなく,ましてや核攻撃を想定した訓練でもなく,国際的な核兵器禁止条約に日本が参加し,国際平和を希求することであると考えます。
よって本陳情は不採択と考えます。
以上です。
130: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第11 陳情第11号 国民保護計画に基づいた核攻撃に対する避難訓練の実施を求める陳情,本陳情に対する委員長の報告は不採択であります。よって本陳情について採決いたします。本陳情を採択することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
131: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手なしと認めます。よって陳情第11号は不採択とすることに決しました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
132: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第12 議案第12号 狛江市高校生世代の児童の医療費の助成に関する条例から日程第16 議案第16号 狛江市住居表示に関する条例の一部を改正する条例までの5件を一括議題といたします。
この5件については社会常任委員会に付託され,その審査が終了し,お手元に配付してあるとおり報告書が提出されております。委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。社会常任委員長。
133: ◯ 社会常任委員長(岡村 しん議員) それでは社会常任委員会の審査状況について報告いたします。
委員会は3月5日に開催しております。
当日の出席者は委員全員と議長,説明員としては市民生活部は部長以下2人,福祉保健部は部長以下4人,子ども家庭部は参与以下2人。また,議会事務局からは事務局長以下4人が出席しております。
それでは委員会における質疑の概略と結果について報告いたします。
最初に議案第12号 狛江市高校生世代の児童の医療費の助成に関する条例であります。
委員から対象世帯,所得制限はどのようなものになるか,対象世帯,対象者は何世帯,何人と見込んでいるか,医療費助成の見込みの試算はどのようにされているか,対象世帯への周知はどのような形で行うか,医療費助成を受ける場合の手続はどのようになるか,またある委員から償還払いにすることになった経緯はとの質疑がございました。
ほかに質疑,討論なく,採決の結果,議案第12号は賛成全員で原案のとおり可決されました。
次に議案第13号 狛江市地域包括支援センターの運営基準に関する条例の一部を改正する条例であります。
委員から地域包括支援センターに1名ずつ配置という理解でいいかとの質疑がございました。
ほかに質疑,討論なく,採決の結果,議案第13号は賛成全員で原案のとおり可決されました。
次に議案第14号 狛江市介護保険条例の一部を改正する条例であります。
委員から所得段階別の保険料の改定額について,第1期から第7期までの介護保険給付費と要介護・要支援認定者数の推移と第8期の見込みについて,第1期から第7期までの介護保険料の引上げの推移について,被保険者の所得状況について,第8期における段階別第1号保険者数の推計の中での説明,第6期から第7期の介護保険準備基金の推移について,令和2年は見込額,また併せて第8期の介護保険準備基金の推移,見込額について,第1段階,第2段階,第3段階の保険料を据え置いた場合の保険料の減収見込額,併せて第14段階,第15段階,第16段階の保険料について,第14段階については基準額に対する割合を2.55から2.7に引き上げた場合,15段階は2.7から3.1に引き上げた場合,第16段階は2.9から3.1に引き上げた場合の保険料の増収見込額について,武蔵野市は値上げそのものをやめると報道があった。合計所得金額が1,500万円以上の方々への保険料設定を上げることで,年収80万円以下とか120万円以下などの低所得者の方々への保険料を据え置く検討はできないか。世田谷区はもっと多段階化している。そういう検討はできないかとの質疑がございました。
質疑終結の後,鈴木えつお委員から議案第14号,狛江市介護保険条例の一部を改正する条例に対する修正案が提出されましたので,これを議題とし,提出者から提案理由の説明を受けました。
修正の主な内容といたしましては,第1段階,第2段階,第3段階について据え置き,第14段階,第15段階,第16段階については基準額に対する割合を引き上げて増収を図り,コロナ禍の中で非常に厳しい状況でありますので,今の制度の下でできる最大の努力であるとの説明があり,修正案に対する質疑を受けたところ,委員から第1段階から第3段階を据え置いて第14段階から第16段階を少し上乗せすると原案より少し足りないのではないかとの質疑がありました。
質疑終結の後,議案第14号と修正案の討論に入り,3人の委員から討論があり,その後修正案の採決を行ったところ修正案は賛成少数で否決されました。
次に原案について採決を行った結果,議案第14号は賛成多数で原案のとおり可決されました。
次に議案第15号 狛江市指定地域密着型サービス事業者に関する条例等の一部を改正する条例であります。
質疑,討論なく,採決の結果,議案第15号は賛成全員で原案のとおり可決されました。
次に議案第16号 狛江市住居表示に関する条例の一部を改正する条例であります。
委員からなぜこの改正が必要なのかという立法事実をもう一度確認させてください。具体的に改正せざるを得ないような状況があるのかとの質疑がありました。
ほかに質疑,討論なく,採決の結果,議案第16号は賛成全員で原案のとおり可決されました。
次に社会常任委員会が行いました所管事務調査につきまして,お手元に配付してある調査報告書により説明させていただきます。
調査事件名は産業振興についてでございます。
調査の目的として,市民からも要望の強い市内産業のさらなる振興策について現状と課題を整理し,振興策を調査することといたしました。
調査の結果,本委員会では市内の商店街の現状と課題について市の説明を受けるとともに,市内5つの商店会と商工会の視察,国立市,三鷹市,国分寺市の商店会を視察してまいりました。また,本委員会では商店会長とともに視察に行くことや2020年はコロナ禍となり,調査活動が行われなかった時期もあり,インターネットを活用してのアンケートなど新たな取組を行ってまいりました。市内5つの商店会では街路灯維持管理費の負担が共通の課題となっておりました。中小企業診断士のさらなる活用も求められておりました。キャッシュレス化の学習会を開いてほしいとの要望があり,時節に応じた学習会を開いていくことも課題となっていることも分かりました。また以前の所管事務調査でも課題とされていた後継者問題については,引き続き課題であることも分かりました。
こうした中,狛江市として考えられる取組について7つの提言をさせていただいております。
1つ目として商店会の活性化支援でございます。
経営力や営業力の向上についての講座や勉強会を商工会とも相談し,定期開催ができるよう支援することなどを提案させていただいております。
2つ目には情報発信環境の整備を提案させていただいております。
他市商工会の視察の際フェイスブックなどのSNSを使い,集客に生かしておりました。こうしたSNSを使い,集客に生かせるようなことを商工会と力を合わせてできないかなどを提案させていただいております。
3つ目にイベント支援を提案させていただいております。
市内商店会への市保有の施設の貸出しも含め,そのときだけの集客ではなく継続的集客につながるイベントを実施することを検討することなどを提案させていただいております。
4つ目として後継者不足について提案させていただいております。
商工会を主体にして,事業継承できるような相談体制の推進を検討することなどを提案させていただいております。
5つ目には安全・安心について提案させていただいております。
商店会は加入店が減少して運営が困難な状況の中で存続しており,会費のほとんどが街路灯の電気代に支払われているという状況もございました。街路灯は交通安全にも寄与していることから,商店会として街路灯の扱いではなく,市で設置運営している街路灯として切替えを検討することなどを提案させていただいております。
6つ目に福祉部門との連携を強化することなどを提案させていただいております。
7つ目にコロナ対策関連として支援制度が分かりづらいという声も多く出されている中,諦めから廃業とならないよう狛江市として支援制度の周知を徹底すること,また国や都の支援で補助支援対象とならない事業者への支援も課題となっており,こうした事業者への支援を検討すること,国や都の給付金や補助制度などについて,お知らせや各種補助制度等の案内や相談できる体制を商工会が運営できるよう狛江市としても,推進・支援することなど提案させていただいております。
また今回の所管事務調査報告書の一番最後の部分には,インターネットで行ったアンケート結果もつけさせていただいておりますので,ぜひともこちらのほうも御参照ください。
詳細につきましては,お手元の調査報告書を御参照いただきたいと思います。
以上,社会常任委員会の報告とさせていただきます。
134: ◯ 議 長(石井 功議員) 委員長の報告が終わりましたので,委員長に対する質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
135: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で委員長に対する質疑を終結いたします。
これより順次討論,採決に入ります。
最初に議案第12号の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
136: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第12 議案第12号 狛江市高校生世代の児童の医療費の助成に関する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
137: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第12号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
138: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に議案第13号の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
139: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第13 議案第13号 狛江市地域包括支援センターの運営基準に関する条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
140: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第13号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
141: ◯ 議 長(石井 功議員) この際宮坂良子議員外4人から,議案第14号 狛江市介護保険条例の一部を改正する条例に対する修正動議が提出されております。
暫時休憩いたします。
午後 2時30分 休憩
午後 2時37分 開議
142: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
議会運営委員長から発言を求められておりますので,これを許します。議会運営委員長。
143:
◯ 議会運営委員長(谷田部
一之議員) それでは議会運営委員会の報告をいたします。
先ほど議会運営委員会を急遽開催いたしました。それは,ただいま議題となっております議案第14号に関係して修正動議が提出されており,その取扱いについてでありました。
この取扱いについてですが,この後修正動議を原案に併せて議題とし,提案説明,質疑,討論,採決と行っていくことに決しております。
よろしく御審議いただきますようお願いいたしまして,報告といたします。
以上です。
144: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で議会運営委員長の報告を終わります。
お手元に配付してあるとおり,ただいま議題となっております議案第14号,狛江市介護保険条例の一部を改正する条例について,2番宮坂良子議員外4人から修正動議が提出されております。これを原案に併せて議題といたします。
提出者より提案理由の説明を求めます。2番宮坂良子議員。
145: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 議案第14号 狛江市介護保険条例の一部を改正する条例に対する修正動議について,提出者を代表して提案理由の説明を行います。
原案では基準保険料で年額7万5,000円,3,600円の値上げになっていますが,本条例修正はその中で最も収入の低い第1段階と第2段階の保険料について値上げを抑え据え置き,その財源も提案しているものです。
第1段階の保険料は,原案では年額2万1,500円が2万2,500円と1,000円の値上げとなっていますが,修正案は2万1,500円に据え置くものです。
第2段階の保険料は,原案では年額3万5,700円が3万7,500円と1,800円の値上げとなっていますが,修正案は3万5,700円に据え置き,所得の少ない方へ少しでも負担を軽減するものです。
その財源確保のために,合計所得1,500万円以上の高所得層の保険料を所得段階に応じて保険料率を第14段階の2.55を2.8に,第15段階の2.7を3.2に,第16段階の2.9を3.7に引き上げるものです。
介護保険料は,介護保険制度が開始された2000年は基準額年3万6,300円でした。今回の値上げで7万5,000円となり,2倍を超えてしまいました。国民年金だけで生活している高齢者は多く,その支給額は20年前より2万2,500円も減っています。消費税10%,新型コロナウイルスの影響などで低所得高齢者の生活は大変厳しくなっています。
本来は国庫負担の引上げで保険料負担の軽減を図るべきですが,今できることとして市として少なくとも生活保護以下で暮らす低所得者向けの保険料の負担増を行わず,据え置くことを求めるものです。市としてできる低所得高齢者への生活支援策です。
ぜひこの修正案について,皆様の賛同をお願いいたします。
146: ◯ 議 長(石井 功議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより修正案に対する質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
147: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で修正案に対する質疑を終結いたします。
これより議案第14号とその修正案の討論に入ります。12番西村あつ子議員。
148: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 議案第14号 狛江市介護保険条例の一部を改正する条例とその修正案について,日本共産党狛江市議団を代表して修正案に賛成し,原案に反対する立場から討論を行います。
一昨年からの消費税10%増税とともに,新型コロナウイルスの影響などで市民生活は大変苦しくなっています。とりわけ月5万円程度の国民年金のみで生活されている高齢者も多く,その年金も減額され,その上医療保険料や社会保障費の値上げなどで低所得高齢者の生活は一層厳しくなっております。こうした中,介護保険料は基準額で年額7万1,400円が7万5,000円で3,600円の値上げが提案されました。介護保険が始まってから2倍を超える保険料となります。
市の実施したアンケートでも,65歳以上の高齢者世帯の29.1%が暮らしの経済状況が苦しいと答えています。中でも在宅介護を行っている世帯では,介護や医療にお金が必要になった場合について72.4%の方がお金のやりくりに不安があると答え,そのうち29.9%の方がとても不安があると答えています。
本来国の責任において,介護保険の国庫負担を直ちに10%引き上げて35%にし,保険料の軽減を図るべきですが,今そのような状況になっていない下で,市として少なくても低所得者向けの保険料の値上げを抑え,据え置くことを図るべきです。
本条例修正案は,収入の最も低い第1段階と第2段階の保険料を据え置くこととなっており,財源も示されております。市民生活の実態を考え,市としてできる低所得高齢者への生活支援策となることから,日本共産党狛江市議団は修正案に賛成し,原案に反対します。
149: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議案第14号 狛江市介護保険条例の一部を改正する条例に対する修正案について採決いたします。
本修正案に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
150: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手少数と認めます。よって議案第14号の修正案は否決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
151: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に原案について採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
152: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
153: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に議案第15号の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
154: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第15 議案第15号 狛江市指定地域密着型サービス事業者に関する条例等の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
155: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第15号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
156: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に議案第16号の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
157: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第16 議案第16号 狛江市住居表示に関する条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
158: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第16号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
159: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第17 陳情第12号 狛江市ゼロカーボンシティ宣言に関する陳情を議題といたします。
本件については建設環境常任委員会に付託され,その審査が終了し,お手元に配付してあるとおり報告書が提出されております。
委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。建設環境常任委員長。
160: ◯ 建設環境常任委員長(佐々木 貴史議員) 建設環境常任委員会の審査状況について報告いたします。
委員会は3月8日に開催しております。
当日の出席者は委員全員と議長,説明員としては環境部は部長以下2人。また,議会事務局からは事務局長以下4人が出席をしております。
それでは陳情第12号 狛江市ゼロカーボンシティ宣言に関する陳情の概略と結果について報告いたします。
陳情者からの意見陳述を受けた後,ある委員から温室効果ガス排出ゼロは世界の国々が目指さなければならない目標であり,アメリカで新たに就任したバイデン大統領は就任初日にパリ協定へ復帰するなど各国で取組が進められている。日本も菅首相が10月26日の所信表明演説で温室効果ガスの排出をゼロにすると表明,地球温暖化,気候変動危機の防止に向けては,気温上昇を1.5度C未満に抑えることは国際社会の共通認識であり,多くの国で1.5度C未満を目標に掲げ実施を約束している。
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが始めた気候のための学校ストライキは世界中の若者に共感と支持をされ,若い世代が国や自治体に働きかけ,温室効果ガス排出ゼロ宣言を求める動きが広がっている。一昨年は狛江市でも大きな浸水被害となり,温室効果ガス排出ゼロ宣言をすべきと考える。松原市長の所信表明でも脱炭素社会の推進に向けた取組を述べており,狛江市がゼロカーボンシティ宣言をすることが求められているので,採択に賛成する。
別の委員から,2050年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル実行に向け,政府は昨年末に実行計画,グリーン成長戦略を策定し,本年2月2日の閣議で地球温暖化対策推進法改正案を決定,法律に明記し,日本が気候変動対策に継続して取り組む決意を内外に示した。
狛江市では令和2年3月に狛江市環境基本計画を策定,松原市長の所信表明でも温暖化対策に向けた強い意志が伝わった,この問題解決に向け大切なのは,この問題を市民と共有して取り組むことであり,狛江市がゼロカーボンシティ宣言をすることは市民の意識を高めていくために有効と考え採択に賛成する。
意見終結の後,2人の委員から討論があり,採決の結果,陳情第12号は賛成全員で採択することに決しました。
続きまして建設環境常任委員会が行いました所管事務調査につきまして,お手元に配付してあります調査報告書の説明をさせていただきます。
調査事件名は「公園の現状確認と今後のあり方について」です。
調査の目的ですが,狛江市内には令和3年1月1日現在,82か所の都市公園・児童遊園等が設置されています。遊び場として整備された公園や運動広場,植物や昆虫など自然あふれる公園等様々な公園があり,これらの公園には小さな子供を連れた親子でにぎわう公園,多くの小学生が集う公園,高齢者が体操や散策で利用されている公園など市民の憩いの場として利用されています。その一方で,ほとんど利用されずに空き地としか見られない公園があるのも事実であるため,公園の現状を確認し,今後の在り方を調査することといたしました。
具体的な調査は市内外の公園等の現地視察,多世代の利用者の意見をお聞きするために保育施設や町会・自治会の皆様にアンケートによる聞き取り調査を実施し,またそもそも公園とはという認識の共有を図るため東京農業大学の入江彰昭准教授を訪問し,有意義な意見交換などもいたしました。これらを参考に議論を深め,本委員会として次の5つの項目について検討を要望することといたしました。
1,防災倉庫の設置について,2,トイレ,ベンチの設置について,3,遊具の設置等について,4,防犯の観点について,5,利用者の少ない公園の利活用について。
詳細につきましては,お手元の調査報告書を御参照いただきたいと思います。
また,この調査において申し上げたいことは,東京農業大学の入江彰昭准教授との懇談の中で,先生がここはよいと思う公園について尋ねたところ,狛江市の前原公園と御回答いただいたことに驚きと同時に,魅力ある公園は狛江市にも厳然とあるということを改めて認識させていただき,私たちは自信を持って魅力ある公園づくりに取り組んでいこうという気持ちを共有することができたことであります。
最後にアンケート調査や市民の意見を聴く会等で様々な御意見,御要望をお寄せいただいた皆様,また御講義いただいた東京農業大学の入江彰昭准教授に感謝を申し上げ,報告書の説明といたします。
以上,建設環境常任委員会の報告とさせていただきます。
161: ◯ 議 長(石井 功議員) 委員長の報告が終わりましたので,委員長に対する質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
162: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で委員長に対する質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。12番西村あつ子議員。
163: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 陳情第12号 狛江市ゼロカーボンシティ宣言に関する陳情について,日本共産党狛江市議団を代表し,賛成の立場から討論を行います。
ゼロカーボンシティは,2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにすることを目指す自治体です。温室効果ガス排出ゼロは世界の国々が目指さなければならない目標であり,各国で取組が進められています。
アメリカのトランプ前大統領は温暖化を否定し,パリ協定から離脱していましたが,新たに就任したバイデン大統領は就任初日にパリ協定へ復帰しました。そして日本もようやく菅首相が10月26日の所信表明演説で温室効果ガスの排出をゼロにすると表明しました。
ゼロカーボンシティを表明した自治体は近隣では世田谷区,調布市,武蔵野市,多摩市などです。地球温暖化,気候変動危機の防止に向けて2016年に発効したパリ協定で,産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑制する。1.5度未満に抑制するよう努めるとされました。しかしIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は,1.5度以上の気温上昇を起こせば人間の生存基盤を含めてかなりリスクが高まることを科学的に予測しています。気温上昇を1.5度未満に抑えることは国際社会の共通認識であり,多くの国で既に1.5度C未満を目標に掲げ実施を約束しています。そうした中で日本もようやくその方向を打ち出しました。
CO2排出量が多い上位5か国には中国,アメリカ,インド,ロシア,日本の順となっています。気候変動による危機を乗り越え,持続可能な社会をつくっていく上で,エネルギー需給の在り方も原発や石炭火力でなく,再生可能エネルギーを中心にした持続可能なものにしていくことが求められます。日本がどのように実行していくのかが厳しく問われてくると思います。大型石炭火力の建設計画を中止し,既存施設の計画的停止・廃止を実施すべきです。
日本共産党は2030年度までに電力の4割以上を再生可能エネルギーで賄い,温室効果ガスの排出を1990年比で40から50%削減する計画を策定・実施し,コロナ危機からの経済社会の回復は環境に配慮した回復,グリーンリカバリーの立場で取り組むことを提案しています。脱炭素社会への取組は実行に移さなければなりません。
一昨年に発生した令和元年東日本台風は,狛江市では448件が浸水する大きな被害となりました。河川の氾濫や浸水被害を食い止めるため,河川の掘削や土手の補強工事,強力な排水ポンプの設置や貯水池を造るなども必要な対策ですが,根本的な解決は温暖化の原因となるCO2の排出量の削減です。
松原市長は所信表明で,脱炭素社会の推進に向けて公共施設から排出される温室効果ガスの削減や市民・事業者の省エネ行動の推進などに取り組むと表明されており,取組を進める上でもゼロカーボンシティ宣言は必要であり,本陳情に賛成といたします。
164: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田幸子議員。
165: ◯ 17番(山田 幸子議員) 陳情第12号 狛江市ゼロカーボンシティ宣言に関する陳情に対する狛江市議会公明党の意見を申し上げます。
2050年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実行に向け,政府は昨年末に実行計画,グリーン成長戦略を策定しました。私たち公明党は2020年1月の衆参両院の代表質問で,脱炭素社会の実現に向け提案を重ねてまいりましたので,その戦略をどのように実現していくのかを注視をしてきたところです。
結果,政府は2021年2月2日の閣議で温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を盛り込んだ地球温暖化対策推進法改正案を決定しました。法律に明記をし,日本が気候変動対策に継続して取り組む決意を国内外に示すものです。
改正案では国による地球温暖化対策について,50年までの脱炭素社会の実現を旨として行わなければならないと明記,そして国民と国,地方自治体,事業者などが密接に連携して取組を進めることも定めてあります。これによって自治体への取組も明確になりました。
狛江市では令和2年3月に狛江市環境基本計画を策定,地球温暖化対策などが既に示されており,松原市長は掲げる目標を達成するため,脱炭素社会の推進に向けてまずは市の率先行動として庁舎に再生可能エネルギー100%由来の電力を導入しますと所信表明されております。温暖化対策に向けた強い意志が伝わってきました。
そしてこの課題解決に向け何より大事なのは,この問題を市民と共有して取り組んでいくことではないでしょうか。私たち一人一人が自分事と受け止め,生活の中で実践していくことだと思います。その動きを加速するためにも,狛江市がゼロカーボンシティを宣言することは市民の意識を高めていくために有効と考えます。
よって狛江市議会公明党は本陳情に賛成いたします。
166: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤功一議員。
167: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 陳情第12号 狛江市ゼロカーボンシティ宣言に関する陳情に立憲民主こまえとして賛成の立場から意見を述べさせていただきます。
IPCCの第5次報告書(2014年9月公表)によれば,1880年から2012年(132年間)で世界平均地上気温は0.85度上昇し,地球の表面では最近30年間の各10年間は,いずれも1850年以降のおのおのに先立つどの10年間よりも高温であり続けました。このままでは今世紀末には現在(1986年-2005年)と比較して最大4.8度上昇すると予想されています。それに伴い世界平均海面水位も今世紀末に最大0.59メートル上昇すると予想されています。僅かな気温上昇でも中緯度地域や半乾燥低緯度地域における干ばつの増加や沿岸地域における洪水や暴風による被害の増加など,温暖化の大きな影響を受けます。
2015年に公表されたIPCCの特別報告書では,全体の平均気温の上昇をリスクの低い工業化以前よりも1.5度高い水準までのものに制限するためには,2050年までにCO2の実質排出量ゼロとすることが必要と示されています。
菅首相は,昨年10月の所信表明演説で2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロとすることを宣言しました。環境省は,2050年に温室効果ガスの排出量,または二酸化炭素を実質ゼロにすることを目指す旨を首長自らが,または地方自治体として公表された地方自治体をゼロカーボンシティとし,令和3年度新規事業としてゼロカーボンシティ実現に向けた地域の気候変動対策基盤整備事業を予算化し,自治体における脱炭素化(ゼロカーボンシティの実現)のための基礎情報を整備・提供し,地域における脱炭素化を促進しています。
環境省の地方公共団体における2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明の状況によれば,2021年3月5日時点,3月8日建設環境常任委員会で審議した時点ですが,東京都,京都市,横浜市をはじめとする305自治体,33都道府県,182市,3特別区,68町,19村がゼロカーボンシティ宣言をしていました。最新の3月24日時点では338自治体,36都道府県,198市,4特別区,81町,19村となり,3週間弱で33自治体が宣言をしています。
東京都内でも今月に入り調布市で令和3年第1回市議会定例会において,市長が脱炭素社会の実現に向けて,2050年までに二酸化炭素排出を実質ゼロにするゼロカーボンシティを目指すことを表明し,また3月23日には足立区・足立区議会も同様に2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指すことを宣言しました。これまで多摩市,武蔵野市など都内でも4区,3市が表明しています。
地球温暖化対策の推進に関する法律では,都道府県及び市町村はその区域の自然的社会的条件に応じて,温室効果ガスの排出の抑制のための総合的かつ計画的な施策を策定し,及び実施するように努めることとされています。
狛江市においてもゼロカーボンシティ宣言をし,地球温暖化対策を率先して推し進めることが必要と考え,立憲民主こまえとして本陳情の採択に賛成いたします。
以上です。
168: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第17 陳情第12号 狛江市ゼロカーボンシティ宣言に関する陳情,本陳情に対する委員長の報告は採択であります。本陳情は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
169: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって陳情第12号は委員長報告のとおり採択することに決しました。
この際市長より発言を求められておりますので,これを許します。市長。
170: ◯ 市 長(松原 俊雄君) ただいま狛江市ゼロカーボンシティ宣言に関する陳情が狛江市議会として採択されたことを受け,議長の許可もいただきましたので,発言をさせていただきます。
近年気候変動による影響が深刻さを増すとともに,日本各地でも経験したことのない大雨による豪雨災害などの発生など,自然災害による甚大な被害が相次いでおり,狛江市においても令和元年東日本台風により大きな被害を受けました。今後もこのような自然災害の頻発化が,また激甚化が予想され,狛江市としても強い危機感を持つとともに対策を進めているところでございます。
令和2年度は狛江市制施行50周年という節目の年でございました。50年前,冨永和作初代市長は,初の市議会における狛江市市制宣言の中で,よき伝統は,これを受け継ぎ受け伝えるとともに,創意工夫を加え,英知を結集していっそう明るく住みよい生活環境の造成に全力を挙げることを決意すると述べられました。狛江市の未来に向けて,明るく住みよい新たなまちづくりを進めていくに当たり,現在,顕在化している気候変動がもたらす影響から目を背けるわけにはまいりません。
今般,市議会の皆様の全会一致という後押しもあり,脱炭素社会の構築に向けて,狛江市としても地球温暖化防止に積極的に取り組み,2050年二酸化炭素排出量実質ゼロ,ゼロカーボンシティを目指すことを表明いたします。
狛江市の貴重な財産である水と緑を受け継ぎ,受け伝えるためにも,議員の皆様をはじめ,市民,事業者の皆様と協力して,ゼロカーボンシティの実現を目指し,市政の一層の発展に向けて取り組んでいく所存でございますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
171: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。
午後 3時06分 休憩
午後 3時24分 開議
172: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に日程第18 議案第17号 令和2年度狛江市一般会計補正予算(第10号)を議題といたします。
提出者より提案理由の説明を求めます。市長。
173: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第18 議案第17号 令和2年度狛江市一般会計補正予算(第10号)について,提案理由を申し上げます。
今回の補正予算は,歳入歳出予算の総額にそれぞれ3億1,839万8,000円増額し,歳入歳出予算の総額をそれぞれ409億4,075万5,000円とするものです。
内容としては,令和3年度に予定している小・中学校の工事や新型コロナウイルス感染症対策用消耗品等について,国の補正予算に伴う交付金の内示をいただきましたので,これに対応するため今年度の補正予算に計上し,来年度へ繰り越して実施する経費を計上するほか,新型コロナウイルス感染症対策事業の不用額等を整理し,新設の専用基金へ積み立てるものです。
詳細は担当部長から説明いたしますので,よろしく御審議の上議決をいただけますようお願い申し上げます。
174: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。
175: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 日程第18 議案第17号 令和2年度狛江市一般会計補正予算(第10号)について,補足説明させていただきます。
議案書の3ページ以降にございます補正予算書で説明いたします。
3ページをお願いいたします。
第二表 地方債補正でございます。
第一小学校整備事業債は,来年度に実施予定の工事について国の補正予算に対応し,1,320万円限度額を増額するものでございます。同じく第三小学校整備事業債,第一中学校整備事業債をそれぞれ1億3,570万円,990万円限度額を設定するものでございます。
4ページをお願いいたします。
第三表 繰越明許費でございます。
小・中学校の学校保健衛生費及び既存施設改修工事は,今回の補正予算で計上します感染症対策消耗品及び工事等に係る経費を全額,来年度に繰り越すものでございます。
7ページをお願いいたします。
歳入でございます。
15款国庫支出金2項国庫補助金5目教育費国庫補助金,説明欄4,学校施設環境改善交付金8,341万9,000円は,国の補正予算分として内示をいただいたものでございます。
説明欄9,学校保健特別対策事業費補助金680万円も,同じく国の補正予算分として内示をいただいたものでございます。
16款都支出金2項都補助金3目衛生費都補助金,説明欄3,医療保健政策区市町村包括補助事業補助金791万5,000円及び説明欄11,区市町村との共同による感染拡大防止対策推進事業補助金2,052万円は,新型コロナウイルスPCR検査センターの運営等に係る経費への10分の10補助でございます。
19款繰入金1項繰入金1目基金繰入金,財政調整基金繰入金4,094万4,000円は,財源不足に対応するものでございます。
22款市債は,地方債補正にて説明いたしましたとおり1億5,880万円を増額するものでございます。
8ページをお願いいたします。
歳出でございます。
3款民生費1項社会福祉費1目社会福祉総務費,説明欄36,新型コロナウイルス感染症緊急対策生活応援事業290万円の減は,事業費の確定によるものでございます。
4款衛生費1項保健衛生費2目予防費,説明欄13,新型コロナウイルス感染症対策基金費5,000万円は,不用額の整理などにより東京都市町村新型コロナウイルス感染症緊急対策特別交付金を積み立てるものでございます。
9ページをお願いいたします。
7款商工費1項商工費2目商工業振興費,説明欄6,中小企業者緊急対策応援事業1,800万円の減は,地域経済持続支援金について,執行見込みから不用額を減額するものでございます。
10款教育費2項小学校費4目学校保健衛生費,説明欄1,学校保健衛生費960万円は,令和3年度当初予算で計上しております小学校関連の感染症対策用消耗品及び備品について,国庫補助金を活用するためこちらにまとめた上で今年度に計上し,来年度へ繰り越すものでございます。
なお,中学校費も同様でございます。
6目学校建設費,説明欄1,既存施設改修工事2億4,898万8,000円は,令和3年度当初予算で計上しております第一小学校校庭整備工事,第三小学校大規模改修一期工事,第三小学校普通教室等空調設備整備工事について,国庫補助金を活用するため今年度に計上し,来年度へ繰り越すものでございます。
10ページをお願いいたします。
3項中学校費6目学校建設費,説明欄1,既存施設改修工事2,671万円は,令和3年度当初予算で計上しております第一中学校校舎空調設備整備工事等について,国庫補助金を活用するため今年度に計上し,来年度へ繰り越すものでございます。
以上,令和2年度狛江市一般会計補正予算(第10号)の補足説明とさせていただきます。
176: ◯ 議 長(石井 功議員) 提案理由の説明が終わりました。
お諮りいたします。
これより質疑を受けるわけですが,質疑の方法は総括,歳入,歳出に分けて受けたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
177: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
最初に総括質疑を受けます。21番谷田部
一之議員。
178: ◯ 21番(谷田部
一之議員) それでは議案第17号 令和2年度狛江市一般会計補正予算(第10号)について質疑をいたします。
今回の補正予算では財政調整基金4,094万4,000円を取り崩し,新型コロナウイルス感染症対策基金に5,000万円を積み立てるものとなっておりますが,この内容についてお伺いいたします。
179: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。
180: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) まず財政調整基金の取崩しでございますが,今回国の補正予算を活用して小・中学校の工事を前倒しさせていただきますが,市債の発行もございますが,一般財源で対応する部分もあり,財政調整基金で対応させていただいているものでございます。
次に新型コロナウイルス感染症対策基金への積立てでございますが,これまで国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金と都の市町村新型コロナウイルス感染症緊急対策特別交付金を活用し,様々な対策を予算化させていただき取り組んでまいりました。
どの事業にどの財源を幾ら活用したかにつきましては,令和2年度決算がまとまった時点で整理をさせていただきますが,仮に予定していた額が執行できず国や都の財源が余ってしまった場合には,国または都へ返還しなければならなくなります。今回の補正予算でエアコン購入費等助成金290万円と地域経済持続支援金1,800万円を減額しております。また市のPCR検査センター関係費に対して,都の補助金2,843万5,000円を計上させていただいております。
東京都の市町村新型コロナウイルス感染症緊急対策特別交付金は,専用の基金に積立てすれば,返還せず令和3年度に活用することができるため,先ほどの不用額やPCR検査センター関係費への補助金等の状況を踏まえ,5,000万円は基金に積み立てて令和3年度に活用をさせていただくものでございます。
181: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で総括質疑を終結いたします。
次に歳入の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
182: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で歳入の質疑を終結いたします。
次に歳出の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
183: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で歳出の質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第17号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
184: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって議案第17号は委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
(「なし」の声あり)
185: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第18 議案第17号 令和2年度狛江市一般会計補正予算(第10号),本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
186: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第17号は原案のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
187: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第19 議案第18号 令和3年度狛江市一般会計補正予算(第1号)を議題といたします。
提出者より提案理由の説明を求めます。市長。
188: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第19 議案第18号 令和3年度狛江市一般会計補正予算(第1号)について,提案理由を申し上げます。
今回の補正予算は,歳入歳出予算の総額にそれぞれ1億8,093万5,000円を増額し,歳入歳出予算の総額をそれぞれ305億93万5,000円とするものです。
内容としては,PCR検査センター運営費や新型コロナウイルスワクチン接種関連経費に加え,都市農業の継続を支援する農業経営継続支援金やこれまでの各種支援を受けることができていない中小企業者に対する地域経済持続支援金,デジタルトランスフォーメーションを推進するDX推進監を新たに配置する経費等を計上するものです。
詳細は担当部長から説明いたしますので,よろしく御審議の上議決をいただけますようお願い申し上げます。
189: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。
190: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 日程第19 議案第18号 令和3年度狛江市一般会計補正予算(第1号)について,補足説明させていただきます。
議案書の5ページ以降にございます補正予算書で説明いたします。
補正予算書3ページをお願いいたします。
第二表 地方債補正でございます。
令和2年度の補正予算第10号に計上し,令和3年度に繰り越します第一小学校整備事業債の限度額を1,050万円減額し4,920万円にするとともに,第三小学校整備事業債の限度額1億2,050万円を皆減するものでございます。
7ページをお願いいたします。
歳入でございます。
15款国庫支出金1項国庫負担金2目衛生費国庫負担金,説明欄2,新型コロナウイルスワクチン接種対策費負担金2億485万3,000円は,市民へのワクチン接種費用に対する10分の10負担金でございます。
2項国庫補助金3目衛生費国庫補助金説明欄3,新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業補助金1億6,884万8,000円は,ワクチン接種に係る運営等の経費に対する10分の10補助でございます。
5目教育費国庫補助金,説明欄4,学校施設環境改善交付金5,639万9,000円の減は,小・中学校の既存施設改修工事の減額に合わせて整理するものでございます。
16款都支出金2項都補助金3目衛生費都補助金,説明欄9,区市町村との共同による感染拡大防止対策推進事業補助金1,966万8,000円は,新型コロナウイルスPCR検査センターの運営や啓発等に係る経費への10分の10補助でございます。
19款繰入金1項繰入金1目基金繰入金1節財政調整基金繰入金5,186万6,000円の減は,取崩額を減額するものでございます。
8ページをお願いいたします。
2節公共施設修繕基金繰入金3,000万円の減は,小学校の既存施設改修工事の減額に合わせて減額するものでございます。
5節新型コロナウイルス感染症対策基金繰入金5,000万円は,農業経営継続支援金及び地域経済継続支援金へ活用するものでございます。
21款諸収入5項雑入1目雑入,説明欄6,雑入683万1,000円は,新型コロナウイルスワクチンの接種について,市民以外の方が市内で接種した際に係る接種費負担金でございます。
22款市債は,地方債補正にて説明いたしましたとおり1億3,100万円を減額するものでございます。
9ページをお願いいたします。
歳出でございます。
2款総務費1項総務管理費7目企画費,説明欄1,一般事務費297万7,000円は,デジタルトランスフォーメーションを推進するためDX推進監などを新たに配置するものでございます。
4款衛生費1項保健衛生費2目予防費,説明欄10,新型コロナウイルス感染症予防177万8,000円は,新型コロナウイルス感染症専門家協議会の委員報償を計上するとともに,啓発チラシの作成及び全戸配布に係る経費を計上するものでございます。
10ページをお願いいたします。
説明欄11,新型コロナウイルスPCR検査センター関係費1,834万8,000円は,4月から9月までの半年分の運営費を計上するものでございます。
説明欄12,新型コロナ予防接種3億8,053万2,000円は,新型コロナウイルスワクチンの接種費用及び運営費等を計上するものでございます。
12ページをお願いいたします。
6款農業費1項農業費3目農業振興費,説明欄2,農業振興関係費の農業経営継続支援金1,000万円は,新型コロナウイルス感染症の影響により経営環境が厳しい都市農業の継続を支援するものでございます。
7款商工費1項商工費2目商工業振興費,説明欄6,中小企業者緊急対策応援事業4,000万円は,新型コロナウイルス感染症対策としてこれまで市が実施してきました各種支援の対象とならなかった個人事業者を含む中小企業者で,1月から7月までの売上げが前年同月比で減少している企業者を支援するものでございます。
10款教育費2項小学校費1目学校管理費,説明欄2,学校管理用備品整備34万6,000円の減,13ページの4目学校保健衛生費,説明欄1,学校保健衛生費482万5,000円の減,6目学校建設費,説明欄1,既存施設改修工事2億4,898万8,000円の減,3項中学校費4目学校保健衛生費,説明欄1,学校保健衛生費321万7,000円の減,14ページの5目学校給食費,説明欄2,給食センター管理運営費105万3,000円の減,6目学校建設費,説明欄1,既存施設改修工事1,427万1,000円の減は,国庫補助金を活用するため令和2年度の補正予算第10号に計上し,令和3年度に繰り越すことから,事業費を整理するものでございます。
以上,令和3年度狛江市一般会計補正予算(第1号)の補足説明とさせていただきます。
191: ◯ 議 長(石井 功議員) 提案理由の説明が終わりました。
お諮りいたします。
これより質疑を受けるわけですが,質疑の方法は総括,歳入,歳出に分けて受けたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
192: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
最初に総括質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
193: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で総括質疑を終結いたします。
次に歳入の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
194: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で歳入の質疑を終結いたします。
次に歳出の質疑を受けます。11番三角たけひさ議員。
195: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それでは3問質問させていただきます。
12ページ,農業振興関係費について,概要をお聞かせください。
196: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。
197: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 狛江市農業経営継続支援事業につきましては,新型コロナウイルス感染症拡大により大きな影響を受けている中,営農を継続していただける意思がある農業者の方々に対しまして,1世帯につき10万円の支援金を交付するもので,農業者現況調査から100世帯を対象と見込んでおります。
市はこれまでに家賃助成や休業要請への協力金,また店舗内における3密対策などを実施した支援金など飲食業や理美容業者などの事業者を対象とした経済対策事業を行ってまいりましたが,農業者の方々を対象とする事業はこれが初めてとなるものでございます。
198: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。
199: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) ありがとうございました。
それでは7款商工費,12ページでございます。中小企業者緊急対策応援事業についても概要をお聞かせください。
200: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。
201: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 地域経済持続支援金交付事業につきましては,令和3年1月以降からの月におきまして,前年同月または前々年同月等と比較して20%以上の減収があり,これまでに市が実施してきました家賃補助助成や3密対策を実施した事業などの助成金,交付金などを受けていない事業者に対しまして,1事業者に対しまして10万円を支給するもので400件を対象と見込んでおります。
なお,この事業におきましては業種を特に指定せずどの業種でも対象とし,国の持続化給付金や都のコロナ関連支援事業を受けている場合でも支給対象としているところでございます。
202: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。
203: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) ありがとうございます。
特に業種を指定せずということで,どの業種でも対象になるということで大変ありがたい応援事業ではないかと強く感じているところでございます。
それでは最後に申請期間はいつからいつまでなのか,お教えください。
204: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。
205: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 令和3年4月1日から9月30日までを予定しております。
206: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木さとこ議員。
207: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 先ほどの農業振興関係費について,少し加えて質問させてください。
飲食店での需要が減少していることで,農作物の供給先も減少していることだと伺っています。生産者の方々もお困りだと思います。コロナ禍で販売先を失った収穫物はどのように処理されているのか気になりますが,こうした余剰分の野菜を活用して今後体験収穫や困窮世帯への支援をJAや事業者,農業者の皆々様と御検討いただけないでしょうか,伺います。
208: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。
209: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 体験収穫や困窮世帯への支援との御提案につきましては,関係部署と調整の上,JAや農家さんなどと相談をしてみたいと考えております。
210: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。
211: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 余剰野菜が大切な農作物として生かされるよう,もったいない精神をベースにその有効活用方法を狛江市でお力添えいただき,ぜひ皆様で御検討ください。
農作物を有効活用することが生産者支援と困窮する市民支援につながるような一石二鳥の対応策を狛江市としてぜひ講じていただくことを要望させていただきます。
以上です。
212: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅まこと議員。
213: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) DX推進監報酬に関して伺います。
デジタル関連法があって,自治体DX推進みたいな話のムーブメントが全国で起こっているんですけど,いろいろ事前の情報では今回の人は小平市の施設で働いていた人をアサインして来られるということを聞いていたんですけど,少し質問が3つぐらいありまして,1つはその方というのはどういうプロフィール,どういうようなDXぽいことをやっていた方だとされたのかと。
2つ目は,その方が未来戦略室に来られるということだと思うんですけど,どういう意思決定で物事が進んでいくのか。自治体DXは目的ではないので,DXで例えば自治体としての行政としての業務改善をしていくみたいな話なのか,少しその辺のことも含めてその方に期待すること,その辺の御説明をいただければと思います。
214: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。
215: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) DX推進監につきましては,まずその資格として考えていたのがシステムの企画導入でのプロジェクトマネジメントの経験を有すること,またシステム運用でのプロジェクトマネジメントの経験を有すること,データベースやITインフラの知識,運用経験があること,DXプロジェクトの企画推進業務経験があること,情報セキュリティ体制構築経験があること,こういった条件を満たす方ということで検討を進めてきているところでございます。
またDXにおきましては,当然庁内のDXということで業務の効率化,デジタル技術を取り入れて既存業務の効率化,自動化を図る。また単純業務をアウトソーシングし,本来業務の効率を高める。こういったことを考えております。またそれとは別に地域でのDXの推進ということで,時代に適した行政サービスや新しい事業を生み出すコンタクトレス時代や移動などの地域課題に取り組むことも想定をしているものでございます。
こういった方に未来戦略室に来ていただきまして,いろいろアドバイスをいただき,市として考え方を整理し,まとめていくという過程を取りたいと思っているところでございます。
216: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で歳出の質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第18号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
217: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって議案第18号は委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
(「なし」の声あり)
218: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第19 議案第18号 令和3年度狛江市一般会計補正予算(第1号),本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
219: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第18号は原案のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
220: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第20 議案第19号 狛江市新型コロナウイルス感染症対策基金条例を議題といたします。
提出者より提案理由の説明を求めます。市長。
221: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第20 議案第19号 狛江市新型コロナウイルス感染症対策基金条例について,提案理由を申し上げます。
本件は,東京都市町村新型コロナウイルス感染症緊急対策特別交付金を原資として積み立て,新型コロナウイルス感染症対策に必要な資金に充てるため,専用の基金を設置するものです。
よろしく御審議の上議決をいただけますようお願い申し上げます。
222: ◯ 議 長(石井 功議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
223: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第19号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
224: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって議案第19号は委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
(「なし」の声あり)
225: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第20 議案第19号 狛江市新型コロナウイルス感染症対策基金条例,本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
226: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第19号は原案のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
227: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第21 議案第20号 狛江市国民健康保険条例の一部を改正する条例を議題といたします。
提出者より提案理由の説明を求めます。市長。
228: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第21 議案第20号 狛江市国民健康保険条例の一部を改正する条例について,提案理由を申し上げます。
本件は,新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い,新型コロナウイルス感染症の定義を改めるものです。
よろしく御審議の上議決をいただけますようお願い申し上げます。
229: ◯ 議 長(石井 功議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
230: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第20号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
231: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって議案第20号は委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
(「なし」の声あり)
232: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第21 議案第20号 狛江市国民健康保険条例の一部を改正する条例,本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
233: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって議案第20号は原案のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
234: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第22 委員会提出第1号 狛江市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。
提出者より提案理由の説明を求めます。議会運営委員長。
235:
◯ 議会運営委員長(谷田部
一之議員) それでは日程第22 委員会提出第1号 狛江市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例について,提案理由の説明をいたします。
狛江市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正し,条例に様式を定めず規則に委任するよう整理を行うものであります。
なお,施行につきましては公布の日から施行するものであります。
議員各位の御賛同を賜りますようお願いいたしまして,提案理由といたします。
236: ◯ 議 長(石井 功議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
237: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております委員会提出第1号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
238: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって委員会提出第1号は委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
(「なし」の声あり)
239: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
日程第22 委員会提出第1号 狛江市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例,本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
240: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手全員と認めます。よって委員会提出第1号は原案のとおり可決されました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
241: ◯ 議 長(石井 功議員) 次に日程第23 議員派遣の件を議題といたします。
お諮りいたします。
地方自治法第100条第13項及び会議規則第164条第1項の規定に基づき,閉会中において議員派遣を行う必要が生じた場合,その日時,場所,目的及び派遣議員等については議長に一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
242: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
243: ◯ 議 長(石井 功議員) 本日の会議中の発言につきまして,後刻会議録を精査の上,不穏当発言があった場合には善処いたします。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
244: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で本定例会に付議されました事件は全部終了いたしました。
本日の会議を閉じます。
これにて令和3年狛江市議会第1回定例会を閉会いたします。
午後 3時56分 閉会
発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...