狛江市議会 2021-03-15
令和3年予算特別委員会 本文 開催日: 2021-03-15
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発言者一覧 選択 1 : ◎
委員長 選択 2 : ◎
辻村委員 選択 3 : ◎
まちづくり推進課長 選択 4 : ◎
辻村委員 選択 5 : ◎
まちづくり推進課長 選択 6 : ◎
辻村委員 選択 7 : ◎
まちづくり推進課長 選択 8 : ◎
辻村委員 選択 9 : ◎
整備課長 選択 10 : ◎
辻村委員 選択 11 : ◎
整備課長 選択 12 : ◎
辻村委員 選択 13 : ◎
宮坂委員 選択 14 : ◎
まちづくり推進課長 選択 15 : ◎
宮坂委員 選択 16 : ◎
まちづくり推進課長 選択 17 : ◎
宮坂委員 選択 18 : ◎
まちづくり推進課長 選択 19 : ◎
宮坂委員 選択 20 : ◎
まちづくり推進課長 選択 21 : ◎
宮坂委員 選択 22 : ◎ 山田委員 選択 23 : ◎ 環境政策課長 選択 24 : ◎ 山田委員 選択 25 : ◎ 環境政策課長 選択 26 : ◎ 山田委員 選択 27 : ◎ 環境政策課長 選択 28 : ◎ 山田委員 選択 29 : ◎ 環境政策課長 選択 30 : ◎ 山田委員 選択 31 : ◎ 加藤委員 選択 32 : ◎ 環境政策課長 選択 33 : ◎ 加藤委員 選択 34 : ◎ 環境政策課長 選択 35 : ◎ 加藤委員 選択 36 : ◎ 道路交通課長 選択 37 : ◎ 加藤委員 選択 38 : ◎ 道路交通課長 選択 39 : ◎ 加藤委員 選択 40 : ◎ 道路交通課長 選択 41 : ◎ 加藤委員 選択 42 : ◎ 道路交通課長 選択 43 : ◎ 加藤委員 選択 44 : ◎
まちづくり推進課長 選択 45 : ◎ 加藤委員 選択 46 : ◎
まちづくり推進課長 選択 47 : ◎ 加藤委員 選択 48 : ◎ 道路交通課長 選択 49 : ◎ 加藤委員 選択 50 : ◎ 道路交通課長 選択 51 : ◎ 加藤委員 選択 52 : ◎ 道路交通課長 選択 53 : ◎ 加藤委員 選択 54 : ◎ 松崎委員 選択 55 : ◎ 道路交通課長 選択 56 : ◎ 松崎委員 選択 57 : ◎ 谷田部委員 選択 58 : ◎ 環境政策課長 選択 59 : ◎ 谷田部委員 選択 60 : ◎ 環境部長 選択 61 : ◎ 谷田部委員 選択 62 : ◎
委員長 選択 63 : ◎
委員長 選択 64 : ◎ 三角委員 選択 65 : ◎ 危機管理担当理事 選択 66 : ◎ 三角委員 選択 67 : ◎ 危機管理担当理事 選択 68 : ◎ 三角委員 選択 69 : ◎ 危機管理担当理事 選択 70 : ◎ 三角委員 選択 71 : ◎ 危機管理担当理事 選択 72 : ◎ 三角委員 選択 73 : ◎ 危機管理担当理事 選択 74 : ◎ 三角委員 選択 75 : ◎ 危機管理担当理事 選択 76 : ◎ 三角委員 選択 77 : ◎ 危機管理担当理事 選択 78 : ◎ 松崎委員 選択 79 : ◎ 危機管理担当理事 選択 80 : ◎ 松崎委員 選択 81 : ◎ 石川委員 選択 82 : ◎ 危機管理担当理事 選択 83 : ◎ 石川委員 選択 84 : ◎ 吉野委員 選択 85 : ◎ 危機管理担当理事 選択 86 : ◎
委員長 選択 87 : ◎
委員長 選択 88 : ◎ しの委員 選択 89 : ◎ 学校教育課長 選択 90 : ◎ しの委員 選択 91 : ◎ 学校教育課長 選択 92 : ◎ しの委員 選択 93 : ◎ 学校教育課長 選択 94 : ◎ しの委員 選択 95 : ◎ 学校教育課長 選択 96 : ◎ しの委員 選択 97 : ◎ 学校教育課長 選択 98 : ◎ しの委員 選択 99 : ◎ 教育部理事 選択 100 : ◎ しの委員 選択 101 : ◎ 教育部理事 選択 102 : ◎ しの委員 選択 103 : ◎ 教育部理事 選択 104 : ◎ しの委員 選択 105 : ◎ 教育部理事 選択 106 : ◎ しの委員 選択 107 : ◎ 西村委員 選択 108 : ◎ 教育部理事 選択 109 : ◎ 西村委員 選択 110 : ◎ 教育部理事 選択 111 : ◎ 西村委員 選択 112 : ◎ 教育部理事 選択 113 : ◎ 西村委員 選択 114 : ◎
委員長 選択 115 : ◎
委員長 選択 116 : ◎
宮坂委員 選択 117 : ◎ 学校教育課長 選択 118 : ◎
宮坂委員 選択 119 : ◎ 学校教育課長 選択 120 : ◎
宮坂委員 選択 121 : ◎ 学校教育課長 選択 122 : ◎
宮坂委員 選択 123 : ◎ 学校教育課長 選択 124 : ◎
宮坂委員 選択 125 : ◎ 学校教育課長 選択 126 : ◎
宮坂委員 選択 127 : ◎ 学校教育課長 選択 128 : ◎
宮坂委員 選択 129 : ◎ 佐々木委員 選択 130 : ◎ 学校教育課長 選択 131 : ◎ 佐々木委員 選択 132 : ◎ 財政課長 選択 133 : ◎ 佐々木委員 選択 134 : ◎
委員長 選択 135 : ◎
委員長 選択 136 : ◎
委員長 選択 137 : ◎ しの委員 選択 138 : ◎ 学校教育課長 選択 139 : ◎ しの委員 選択 140 : ◎ 石川委員 選択 141 : ◎ 学校教育課長 選択 142 : ◎ 石川委員 選択 143 : ◎ 学校教育課長 選択 144 : ◎ 石川委員 選択 145 : ◎ 学校教育課長 選択 146 : ◎ 石川委員 選択 147 : ◎
委員長 選択 148 : ◎
委員長 選択 149 : ◎
委員長 選択 150 : ◎
委員長 選択 151 : ◎ しの委員 選択 152 : ◎ 政策室長 選択 153 : ◎ しの委員 選択 154 : ◎ 政策室長 選択 155 : ◎ しの委員 選択 156 : ◎ 公民館長 選択 157 : ◎ しの委員 選択 158 : ◎ 図書館長 選択 159 : ◎ しの委員 選択 160 : ◎ 図書館長 選択 161 : ◎ しの委員 選択 162 : ◎ 図書館長 選択 163 : ◎ しの委員 選択 164 : ◎ 高木委員 選択 165 : ◎ 社会教育課長 選択 166 : ◎ 高木委員 選択 167 : ◎ 社会教育課長 選択 168 : ◎ 高木委員 選択 169 : ◎ 社会教育課長 選択 170 : ◎ 高木委員 選択 171 : ◎ 社会教育課長 選択 172 : ◎ 高木委員 選択 173 : ◎ 平井委員 選択 174 : ◎ 図書館長 選択 175 : ◎ 平井委員 選択 176 : ◎ 図書館長 選択 177 : ◎ 平井委員 選択 178 : ◎ 図書館長 選択 179 : ◎ 平井委員 選択 180 : ◎ 三宅委員 選択 181 : ◎ 図書館長 選択 182 : ◎ 三宅委員 選択 183 : ◎ 図書館長 選択 184 : ◎ 三宅委員 選択 185 : ◎ 図書館長 選択 186 : ◎ 三宅委員 選択 187 : ◎ 図書館長 選択 188 : ◎ 三宅委員 選択 189 : ◎ 図書館長 選択 190 : ◎ 三宅委員 選択 191 : ◎ 図書館長 選択 192 : ◎ 三宅委員 選択 193 : ◎ 図書館長 選択 194 : ◎ 平井委員 選択 195 : ◎
委員長 選択 196 : ◎
委員長 選択 197 : ◎ 平井委員 選択 198 : ◎
委員長 選択 199 : ◎
委員長 選択 200 : ◎ 平井委員 選択 201 : ◎ 教育部長 選択 202 : ◎ 平井委員 選択 203 : ◎ 教育部長 選択 204 : ◎ 平井委員 選択 205 : ◎
委員長 選択 206 : ◎
委員長 選択 207 : ◎
辻村委員 選択 208 : ◎ 社会教育課長 選択 209 : ◎
辻村委員 選択 210 : ◎ 委員長 選択 211 : ◎ 委員長 選択 212 : ◎ 委員長 選択 213 : ◎ 委員長 選択 214 : ◎ 委員長 選択 215 : ◎ 委員長 選択 216 : ◎ 委員長 選択 217 : ◎ 委員長 選択 218 : ◎ 委員長 選択 219 : ◎ 委員長 選択 220 : ◎ 委員長 選択 221 : ◎ 吉野委員 選択 222 : ◎ 保険年金課長 選択 223 : ◎ 吉野委員 選択 224 : ◎ 委員長 選択 225 : ◎ 委員長 選択 226 : ◎ 委員長 選択 227 : ◎ 委員長 選択 228 : ◎ 委員長 選択 229 : ◎ 委員長 選択 230 : ◎ 委員長 選択 231 : ◎ 委員長 選択 232 : ◎ 委員長 選択 233 : ◎ 鈴木委員 選択 234 : ◎ 保険年金課長 選択 235 : ◎ 鈴木委員 選択 236 : ◎ 保険年金課長 選択 237 : ◎ 鈴木委員 選択 238 : ◎ 市長 選択 239 : ◎ 鈴木委員 選択 240 : ◎ 市長 選択 241 : ◎ 委員長 選択 242 : ◎ 委員長 選択 243 : ◎ 委員長 選択 244 : ◎ 委員長 選択 245 : ◎ 委員長 選択 246 : ◎ 委員長 選択 247 : ◎ 委員長 選択 248 : ◎ 委員長 選択 249 : ◎ 委員長 選択 250 : ◎ 鈴木委員 選択 251 : ◎ 高齢障がい課長 選択 252 : ◎ 鈴木委員 選択 253 : ◎ 高齢障がい課長 選択 254 : ◎ 鈴木委員 選択 255 : ◎ 高齢障がい課長 選択 256 : ◎ 鈴木委員 選択 257 : ◎ 高齢障がい課長 選択 258 : ◎ 鈴木委員 選択 259 : ◎ 高齢障がい課長 選択 260 : ◎ 鈴木委員 選択 261 : ◎ 市長 選択 262 : ◎ 鈴木委員 選択 263 : ◎ 委員長 選択 264 : ◎ 委員長 選択 265 : ◎ 三宅委員 選択 266 : ◎ 高齢障がい課長 選択 267 : ◎ 高木委員 選択 268 : ◎ 高齢障がい課長 選択 269 : ◎ 高木委員 選択 270 : ◎ 委員長 選択 271 : ◎ 委員長 選択 272 : ◎ 委員長 選択 273 : ◎ 委員長 選択 274 : ◎ 委員長 選択 275 : ◎ 委員長 選択 276 : ◎ 委員長 選択 277 : ◎ 委員長 選択 278 : ◎ 委員長 選択 279 : ◎ 委員長 選択 280 : ◎ 委員長 選択 281 : ◎ 委員長 選択 282 : ◎ 委員長 選択 283 : ◎ 委員長 選択 284 : ◎ 委員長 選択 285 : ◎ 委員長 選択 286 : ◎
委員長 選択 287 : ◎
委員長 選択 288 : ◎
委員長 選択 289 : ◎ 鈴木委員 選択 290 : ◎
委員長 選択 291 : ◎ 石川委員 選択 292 : ◎ 鈴木委員 選択 293 : ◎ 石川委員 選択 294 : ◎ 鈴木委員 選択 295 : ◎ 石川委員 選択 296 : ◎ 鈴木委員 選択 297 : ◎ 石川委員 選択 298 : ◎ 鈴木委員 選択 299 : ◎ 石川委員 選択 300 : ◎
委員長 選択 301 : ◎ 岡村委員 選択 302 : ◎ 平井委員 選択 303 : ◎ 三宅委員 選択 304 : ◎
委員長 選択 305 : ◎
委員長 選択 306 : ◎
委員長 選択 307 : ◎
委員長 選択 308 : ◎
委員長 選択 309 : ◎
委員長 選択 310 : ◎
委員長 選択 311 : ◎
委員長 選択 312 : ◎ 鈴木委員 選択 313 : ◎
委員長 選択 314 : ◎
委員長 選択 315 : ◎
委員長 選択 316 : ◎
宮坂委員 選択 317 : ◎
委員長 選択 318 : ◎ 佐々木委員 選択 319 : ◎
宮坂委員 選択 320 : ◎ 佐々木委員 選択 321 : ◎
宮坂委員 選択 322 : ◎ 佐々木委員 選択 323 : ◎
宮坂委員 選択 324 : ◎ 佐々木委員 選択 325 : ◎
宮坂委員 選択 326 : ◎ 佐々木委員 選択 327 : ◎
宮坂委員 選択 328 : ◎ 佐々木委員 選択 329 : ◎
委員長 選択 330 : ◎ 西村委員 選択 331 : ◎ 平井委員 選択 332 : ◎ 三宅委員 選択 333 : ◎
委員長 選択 334 : ◎
委員長 選択 335 : ◎
委員長 選択 336 : ◎
委員長 選択 337 : ◎
委員長 選択 338 : ◎
委員長 選択 339 : ◎
委員長 選択 340 : ◎
委員長 選択 341 : ◎
委員長 選択 342 : ◎
委員長 選択 343 : ◎
委員長 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前 9時00分 開会
◎
委員長 ただいまから
予算特別委員会を開会いたします。
本日の審査順序につきましては,お手元に配付してある会議日程のとおり進めます。
12日に引き続き,日程第1,議案第4号 令和3年度狛江市一般会計予算を議題といたします。
8款土木費の質疑を受けます。
2: ◎
辻村委員 216ページ,都市計画総務費から1問質問させていただきたいと思います。
駅周辺のまちづくりについて,都市計画マスタープラン改定及び立地適正化計画策定の今後の方向性についてお伺いいたします。
3: ◎
まちづくり推進課長 狛江駅周辺は,市全体の玄関口として中心市街地の役割を担い,市内外から多くの人が訪れ,活発な都市活動や交流が行われる中心拠点として,和泉多摩川駅周辺と喜多見駅周辺につきましては,通勤・通学者の交通結節点であり,日常生活の活動の場となる地域交流拠点として位置づけまちづくりを進めていきたいと考えております。
3駅の駅間隔が短いことを生かし,小田急線沿いも含め,3駅周辺が連携して本市のにぎわいの中心となる一帯を形成するにぎわいゾーンとして位置づけたいと思っているところです。
また3駅周辺は,立地適正化計画におきまして都市機能誘導区域に定めたいと思っております。
令和2年12月に実施いたしましたワークショップにおきましても,駅周辺は多様な商業施設を求める意見が出ていました。駅周辺のにぎわいが生まれれば,駅のバリアフリー化も更に進めていくきっかけになると思っております。
令和3年度は,都市再生特別措置法の改正によりまして,立地適正化計画策定に必要となった防災指針を作り,その内容を現在までに整理してきましたまちづくり方針等に反映させ,計画の素案を作っていきたいと考えております。
令和4年度は素案を作り,パブリックコメント等を行い,都市計画マスタープランの改正及び立地適正化計画の策定を完了させたいと思っております。
4: ◎
辻村委員 狛江市内にあります駅は3つございます。乗降者数で言いますと狛江駅,喜多見駅,和泉多摩川駅と,こういう順番になりますけれども,しっかりと市としては立地適正化計画において,またこのワークショップでもありましたけれども,市民の方の御意見をお聞きしながら,まちづくりの方針等に反映させて今回の都市計画マスタープラン改定素案を作り出せたらと,こういうお話でありました。
都市計画マスタープラン改定及び立地適正化計画策定に当たり,令和2年12月5日に開催いたしましたシンポジウム,ワークショップには大人だけではなくて子どもの参加もありました。意見集約結果はどのように発表されるのか,またそれらの活用状況についてもしっかりと公表した上でまちづくりに生かしていくべきではないかと思いますが,御所見をお伺いします。
5: ◎
まちづくり推進課長 令和2年12月5日に開催いたしましたシンポジウム,ワークショップの結果は,参加されていなかった方も含め市民の皆様と共有したいと考えております。
現在,皆様から出された意見などのまとめと周知の準備を進めておりまして,参加された方にはお知らせの上,ホームページで公表しようと思っております。また都市計画マスタープラン改定及び立地適正化計画策定委員会でも,改定などに向けての参考にさせていただくよう議論を進めております。
いずれ都市計画マスタープラン改定及び立地適正化計画の素案になった段階でお示しできると考えております。
6: ◎
辻村委員 様々な意見の中でも,この12月5日は各老若男女の参加があり,特にお子さんたちがすごく活発に御意見を言われていた点も大変印象的だったと思います。各分科会,ボードにかなり細かく御意見をまちづくり委員の先生方がまとめていらっしゃいましたので,公表と有効な活用をよろしくお願いいたします。
ここで現状とお願いということで市民の方からありましたので,少し御紹介させていただきます。
中でも喜多見駅狛江市側改札口復活についての御意見は,このところの都市計画マスタープランに関する市民アンケートにおきまして,過去最高の158件中100件ぐらいのお声が上がっている。63%ぐらいに当たるんですけれども,その市民の声というのは,喜多見駅周辺の七差路交差点や業務用スーパー,駅高架下歩道での自動車と自転車の衝突人身事故の多発や,世田谷区側の改札口に歩行者と自転車,自動車が一極集中している現状において,駅高架下歩道での自転車と歩行者のすみ分けができずに,調布警察署によりますと,通報事故件数というのは,正確に分かっているだけで過去3年間で約40件,ヒヤリ・ハットは数百件に及ぶということで,調布警察署の交通規制係の警察官の調査報告書というものが上がりました。
このような状況で,やむにやまれず市民の方々が声を上げて,現在まちづくりグループが岩戸町会,岩戸地域センター,商店街,学校法人国本学園,地域住民の方々により立ち上がったという次第であります。
まちづくり委員の70歳を超える
委員長,役員の方は,狛江市役所の職員の方から以前,改札口復活というのであれば,本来30年前に改札口提案をすべきだったんじゃないかと言われたことに対して話合いを持った際,このように話されていました。「当時の市長,市議会議員,住民が,どうして最後まで狛江市側の改札口設置のために声を上げなかったのかは分からない。でも今30年後の自分たちは,調布都市計画道路3・4・16号線という大きなまちづくりの転換点にあって,自分たちはその後生きていないかもしれないけれども,30年後の子どもや孫のために,また地域の人々のために遺産を残したいと思っているんだ。自分たちは見られないと思うけどね」と笑いながらお話をされていました。
「30年後の人たちが自分たちのように,なぜ30年前に市長も議員も住民も最後まで声を上げなかったのかという思いをしないように,同じ轍を踏まないように狛江側の改札口復活というのは,交通安全や快適性,利便性にも資するので踏ん張るつもりだ」というような話をされていた次第です。
まちで商売をしにぎわいを創出する商店街の会長の方々,学校法人を運営し800人もの児童・生徒の命を預かり教育を進めている方,日本一大きな3,500世帯の町会自治会や地域センターでまちの活力やいざというときの市民の防災自治を考える方,新しく移住された若い親子など多くの方々が同じ思いで関わられています。署名は1,400筆を超えました。
どうか市長,市役所関係各部署の皆様も御一緒に,こうした喜多見駅周辺の住民の声と努力に対して真摯に向き合い,改札口復活の有効性の検証を含めたまちづくりを道路開発とともに実現できるようぜひお力添えいただきたいという,こういうお話でございました。私たちもしっかりと見守りたいと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。
次に,緑化基金のところでお伺いしようかと思っていたのですが,この場所でお聞きしたいと思います。
電力中央研究所に緑化基金を活用した防災公園を設置してほしいということで,これは岩戸北一・二丁目,東野川一丁目周辺地区地区計画の会合の中でも住民から声が4年ぐらい前から上がったと思いますけれども,この電力中央研究所の防災公園の整備の進捗についてお伺いしたいと思います。
7: ◎
まちづくり推進課長 電力中央研究所周辺地域における防災機能を持った公園整備の必要性につきましては,岩戸北一・二丁目,東野川一丁目周辺地区地区計画の検討の際にも挙げられていた課題の一つであります。
電力中央研究所へは,御趣旨について市のほうから説明いたしまして,用地の一部売却等を要望しておりますが,その意義については御理解はいただいたものの,研究機能は維持したいというお考えも伺っておるところです。
一度,電力中央研究所にも御検討いただきまして,候補地の御提示をいただきましたが,防災機能を備えた公園としては望ましい条件ではありませんでした。今後の動向に注視しながら,引き続き調整を続けてまいりたいと思っております。
8: ◎
辻村委員 コロナでコミュニケーションの間隔が空いてしまわれたということでございました。今後の動向に注視しながら引き続き調整ということで,ぜひ狛江消防署のほうも環境部のほうには随分前から出していると思いますけれども,編み目のように防災公園,防災の機能を有するような公園,公園マップを出しますと,ちょうど岩戸北のあの辺りというのはぽっかり穴が空いていて,公園が非常にないところでございます。ぜひ推進をまた粘り強くよろしくお願いしたいと思います。
最後に218ページ,3目街路事業費,説明欄2,調布都市計画道路3・4・16号線岩戸北区間の委託料,物権調査委託に関して御質問させていただきます。
これは岩戸北のほうから岩戸南を通りまして水道道路のほうまで行くという計画がなされているかと思います。
これは計画に関しては,既にほかの議員からこの議会中に何度もお話がありましたので,私のほうからは1点だけ,ちょっと気になるお話が住民の方からありまして質問させていただきます。
先日,調布都市計画道路3・4・16号線岩戸北区間の事業に関係する地権者から相談がありました。それは狛江市がまだ正式に3・4・16号線の説明会を開催していない中に,銀行などが主体となった事業に対する説明会の開催案内が送られてきたそうです。金融コンサルタントというような名前もあったようですけれども。その地権者の方は私のほうに,狛江市がまだ説明していない中で金融機関が動くってどういうことなんだろうということで,若干不安を覚えて参加をされなかったということだったのですけれども,こうした地域独自で開催される説明会には少し不安を感じていらっしゃったということです。市では,こうした金融機関が先に動く説明会の実態を把握しているのかどうかお伺いいたします。
9: ◎
整備課長 その説明会については把握しておりませんけれども,地域のあるグループの方々が勉強会をするという話は聞いております。
10: ◎
辻村委員 市としても早期に丁寧な街路事業説明が必要だと感じています。万が一誤った情報が地域に発信されないように,こうした独自で開催する説明会等を把握することに努めて,場合によっては指導していただくことが必要だと感じますが,いかがでしょうか。
11: ◎
整備課長 市といたしましては,来月4月に事業に関係する地権者に対しまして説明会を開催する予定ですので,委員御指摘のとおり,その中で正確な情報を発信していきたいと考えております。
12: ◎
辻村委員 早期に対応していただきたいとお願い申し上げます。しっかりとよろしくお願いします。
13: ◎
宮坂委員 215ページ,説明欄5,地区計画関係費,狛江団地周辺まちづくりに関する検討業務委託についてお伺いいたします。
まず,この事業内容について伺います。
14: ◎
まちづくり推進課長 東京都におきまして,都営狛江団地の建て替えが検討されております。当該団地につきましては大規模団地でして,建て替えによりまとまった規模の用地の創出が期待されることから,こうした用地が地域の課題解決や地域特性に応じたまちづくりに有効に活用されるよう検討するものです。
主な委託内容は土地利用,用途地域等の基礎情報を整理いたしまして,課題を解決するための方針を検討し,その方針を踏まえた周辺地域を含めたまちづくりの構想案を作成していきたいと考えております。
15: ◎
宮坂委員 2019年7月に狛江団地建て替えと報道されたので,私は第3回定例会で質問いたしました。そのときの新聞には,「基本計画案の作成作業に着手するため業務委託手続を開始した。1,700戸超えの大規模団地を段階的に建て替えていく。土地利用や住宅施設,公共公益施設などの助言,事業スケジュールなどを検討するとともに,都市計画変更案を作成する。8月19日に開札して業務委託先を決める」と書かれておりました。
さらに,「都市計画公園の位置,同団地地区域の整備,開発,保全に関する方針や地区整備計画など地区計画の素案を作成する」とも書かれておりました。
一般質問の中で市の答弁では,既にこの基本計画策定はスタートしているということが確認できましたが,まだ期間を要することで,建て替えが終わるまでには20年くらいはかかるとのことでした。そして建て替えに当たっては,市と都が協議を行っていく必要があるとのことでしたが,その後の進捗状況はどのようになっているでしょうか。
16: ◎
まちづくり推進課長 都市計画マスタープランの土地利用誘導方針におきまして,「狛江団地は大規模住宅地区でして,大規模な修繕や建て替えなどが行われる場合には,周辺環境との調和,活性化につながるように適切な誘導を図り,多様な世代が共生する地区を目指します」とあります。
将来の建て替えに備えつつ,これらの実現のためにゾーニング検討の必要性などがあるということにつきましては,東京都にお伝えしているところです。
17: ◎
宮坂委員 東京都の方針と,今この予算で掲げられました検討業務委託,この関連についてはどのようになるのでしょうか。
18: ◎
まちづくり推進課長 東京都で建て替え事業の基本計画の検討作業は継続されておりますけれども,それとは別にこちらは検討するものです。
狛江市として狛江団地の建て替えによりまとまった規模の用地の創出が期待されることから,将来の建て替えに備えてこうした用地が地域の課題解決や地域特性に応じたまちづくりに有効に活用されるよう具体的に検討を進めていくというものです。
検討の過程はその都度東京都にはお伝えいたしまして,周辺環境との調和や活性化につながるように適切な誘導を図り,多様な世代が共生する地区を目指したいと考えております。その中で連携して東京都としても必要な検討をしていただきたいと思っているところです。
来年度はまちづくりの手法も検討いたしまして,令和4年度以降も狛江団地周辺のまちづくりについて更に検討を進めていきたいと考えております。
19: ◎
宮坂委員 分かりました。ぜひ東京都と市が連携を図りながらまず進めていっていただきたいということを要望いたします。
そして何よりも,この1,700戸の団地の建て替えということは本当に大きな集団が崩れることにもなり,身近な知り合いの方々ともばらばらになることでもありますので,住民の皆さんの人生にとっては極めて大きな問題であり,今後住民の皆さんに誤解を生まないようにしていただきたい。しかも,今住んでいられる方々は高齢の方が圧倒的に多く,そして今後様々な困難が予想されます。これらも含めて,まず丁寧な説明,そして要望にもしっかりと耳を傾けながら進めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
20: ◎
まちづくり推進課長 建て替え事業に対しましては,丁寧な説明を行っていただくように東京都に対して狛江市からも要望してまいります。
21: ◎
宮坂委員 ぜひ都にもしっかりと要望していただくと同時に,市からも住民の皆さんへの説明もしっかりと行っていただきたい,このことを要望して終わります。
22: ◎ 山田委員 おはようございます。それでは1問質問させていただきます。
219ページ,都市公園維持管理費,西野川せせらぎろ過交換委託の1,573万円について伺います。
西野川のせせらぎは,昨年7月にようやく運転が再開されました。振り返ってみますと,平成30年8月にろ過ポンプの故障があって,またその後,流れポンプの故障によって長期間の運転中止となりました。7月の運転再開後にまたこのメンテナンスのため休止していますとなっておりましたけれども,運転再開に至るまでの経過について教えてください。
23: ◎ 環境政策課長 西野川せせらぎは,平成2年に設置して以来,約30年が経過しております。毎年度,専門業者による定期的な保守点検や部分的な修繕を通じて機能の維持に努めてきたものの,ここ数年,せせらぎの運転に影響のある設備の故障が連続して見つかったため運転停止といった状態になり,皆様に御迷惑をおかけしている状況でした。
ここ数年の経過といたしましては,まず平成30年5月にろ過ポンプが故障し,せせらぎの運転を停止いたしました。その後,同年8月にはろ過ポンプの修繕が完了して一旦再開いたしましたが,同年11月に流れポンプの故障が発覚したため,再度運転を停止したところです。
令和2年7月に流れポンプの修繕を完了して運転を再開いたしましたが,水量が過剰に多い状況が見受けられたため,水量調整を目的とした改修を行うために,同年8月上旬に一時運転を停止し,9月1日から運転を再開したところです。
24: ◎ 山田委員 分かりました。
繰り返しますと,この平成30年5月にろ過ポンプが故障して,8月にろ過ポンプの修繕を行った。だけれども,同じ30年11月に流れポンプが故障してしまって,そこでまた運転を停止したということですよね。それまでの2年間弱の間,やっと令和2年7月に流れポンプの修繕を完了したということで,大体3年間ぐらいずっとここが稼働していなかったのかなというところが確認できます。
それでは令和3年度には,ろ過器の交換が予定されています。流れポンプとろ過器を一緒に交換することはできなかったのでしょうか,伺います。
25: ◎ 環境政策課長 せせらぎの設備のうちポンプ及びろ過器の修繕費用は高額になっております。年度途中に故障が発覚した際に,その時点では故障していない設備を一体的に修繕することは,修繕に要する費用が非常に高額になるため,まとめての修繕は行っておりませんでした。
26: ◎ 山田委員 分かりました。
続いて質問します。
ろ過器の交換の計画について教えてください。
27: ◎ 環境政策課長 ろ過器交換の時期につきましては,定期点検の報告や点検を委託している専門業者からのアドバイスなどを参考にしながら判断しているところです。
令和3年度予算では,西野川せせらぎのろ過器交換費用を計上しているところです。
なお,岩戸川せせらぎは平成28年度に,西河原自然公園は令和2年度に交換を行っているところです。
28: ◎ 山田委員 続いて,交換の目安について伺います。
29: ◎ 環境政策課長 最も早くろ過器交換を行った岩戸川せせらぎは,設置から24年程度で交換を行っております。
ろ過器の耐用年数は15年ですが,毎年の点検及びメンテナンスを行うことで耐用年数の延伸化を図り,前回と同等の間隔で交換できるように努めていきたいと考えているところです。
30: ◎ 山田委員 分かりました。平成28年に岩戸川せせらぎを改修した。それで西河原自然公園を令和2年度に交換した。ちょうどその間に西野川せせらぎの故障が位置しているのかなと思うんですけれども,大体同じような時期に開設されて,同じような時期に改修しているということが分かりました。
耐用年数も15年ということですけれども,毎年の点検を行っていただいているおかげで延伸化を図っていただいていることも分かりました。
西野川せせらぎは,狛江の観光ガイドにも紹介されて狛江の名所にもなっております。せせらぎの再開を待ち望んでいる市民の方が多くいらっしゃいますので,計画どおり改修が進むようお願いいたします。
31: ◎ 加藤委員 それでは3問質問いたします。
210ページ,8款2項5目,説明欄3,交通安全施設整備費,多摩川土手の天端環境性能舗装安全施設工事委託についてお伺いします。
天端環境性能舗装安全施設の工事の前提となる国土交通省の堤防道路のR1多摩川左岸猪方築堤工事は,いつ終了の予定かお伺いします。
32: ◎ 環境政策課長 国が行っておりますR1多摩川左岸猪方築堤工事につきましては,6月末までに完了すると国から伺っているところです。
33: ◎ 加藤委員 築堤工事の工事期間が延伸された理由についてお伺いします。
34: ◎ 環境政策課長 当初は自動車教習所前の一部区間については工事を行わないと伺っておりましたが,その部分を含め全区間を施工することになったため工期を延伸したと国から伺っているところです。
35: ◎ 加藤委員 多摩川土手の天端環境性能舗装安全施設工事は,いつから始まり,いつ頃完成する予定かお伺いします。
36: ◎ 道路交通課長 安全施設工事の施工期間につきましては,ただいま国土交通省と調整中です。国の工事終了後に,市施行によります多摩川土手の天端環境性能舗装工事保水性舗装を行い,その後の施工となりますので,夏から秋の初め頃となる予定です。
37: ◎ 加藤委員 多摩川土手の天端環境性能舗装安全施設工事の概要についてお伺いします。
38: ◎ 道路交通課長 安全施設工事の概要ですが,天端が舗装されることにより,自転車の通行量及び通行速度が増加する可能性があることから,歩行者などの安全対策としまして,市において行う天端の保湿性舗装部分において,基本的には約200メートル間隔でその付近に設置されている階段の前後に自転車の速度抑制及び歩行者との接触を避けるための車止め柵や路面表示を6か所設置する予定です。
また,国土交通省の工事におきましても,数か所ゲートが設置されると伺っているところです。
39: ◎ 加藤委員 和泉自動車教習所の前の追加工事の部分も同様の施工がなされるのかお伺いします。
40: ◎ 道路交通課長 安全施設工事は,和泉自動車教習所前の追加工事の部分も含めた施工予定です。
41: ◎ 加藤委員 この安全施設工事により自転車の交通量減少,速度抑制にどの程度の効果を見込んでいるのかお伺いします。また同じような工事が行われた五本松付近の工事ではどのくらいの効果があったのかお伺いします。
42: ◎ 道路交通課長 どの程度の効果が見込まれるかは,現時点で推測することは難しいですが,五本松付近は工事後に大きな事故などが発生したとの情報は入っていないところです。
43: ◎ 加藤委員 狛江高校から五本松付近の天端とは違いまして,猪方のほうの天端は土手の下に並行する道路がありませんので,多くの自転車が猪駒通りに行かずに車止め柵を抜けて堤防道路を通過すると思われますので,事故が起こらないように引き続き交通安全対策には留意されるようお願いいたします。
次の質問に移ります。
215ページ,8款4項1目,説明欄5,地区計画関係費について伺います。
調布都市計画道路3・4・2号線水道道路周辺まちづくり方針,調布都市計画道路3・4・16号線延伸整備に伴うまちづくり方針,和泉本町四丁目周辺地区変更等の検討に至る背景と業務の委託内容についてお伺いします。
44: ◎
まちづくり推進課長 まず調布都市計画道路3・4・2号線周辺まちづくり及び調布都市計画道路3・4・16号線延伸整備に伴うまちづくり方針等検討について答弁いたします。
背景といたしましては,調布都市計画道路3・4・2号線は令和3年2月9日に,調布都市計画道路3・4・16号線の小田急線以南の世田谷通りまでの区間につきましては令和3年3月12日に事業認可の告示がありました。今後それぞれの都市計画道路の整備が推進されていくことに伴いまして,その周辺の住環境の変化が見込まれているところです。
そこで,整備事業の推進に合わせて各路線の沿道周辺地区の調査等を行い,良好な住環境の確保や公園,緑地,広場などの保全及び創出をするためにまちづくり方針の検討を行うべきと考えております。
令和2年度は,調布都市計画道路3・4・2号線周辺については,地域住民にアンケート調査及びまちづくりニュースの発行,調布都市計画道路3・4・16号線周辺岩戸北区間周辺につきましては,地域住民にアンケート調査を実施し地区計画の素案を検討,まちづくりニュースの発行を行います。
令和3年度は,調布都市計画道路3・4・2号線周辺地区につきましては,地域特性を生かした地区計画の素案及び用途地域の変更素案等の作成,まちづくりニュースの発行,調布都市計画道路3・4・16号線周辺地区につきましては,懇談会等を実施し,地域住民とまちづくりについての検討を進めることやまちづくりニュースの発行を行いたいと考えております。
続いて,和泉本町四丁目周辺地区変更等の検討です。
背景として,和泉本町四丁目周辺地区地区計画につきましては,調布市とともに平成26年度に既に策定しております。調布市におきましては,国領町八丁目周辺地区地区計画という名称になっております。
和泉本町四丁目周辺地区につきましては,東京慈恵会医科大学附属第三病院がありまして,現在建て替えの計画がされております。またこの狛江市都市計画マスタープランにおきまして,地域交流拠点と位置づけがされております。災害時などに重要な拠点にもなることから,必要な機能の導入等の検討が重要となっているところです。そのため,令和2年度は地区の現況と課題の整理,地区計画の変更素案の検討,作成,懇談会等を実施する予定でしたが,コロナ禍で慈恵会医科大学の計画の遅れや懇談会等が実施できないというような状況がありまして,一部繰越処理もさせていただきたいと考えております。
また来年度につきましては,今年度繰越処理した業務のほか,地区計画変更の原案及び案の作成,説明会も行えればと考えているところです。
45: ◎ 加藤委員 水道道路周辺地区,調布都市計画道路3・4・16号線岩戸北・岩戸南周辺地区,和泉本町四丁目周辺地区のそれぞれのまちづくりの狛江市のイメージする将来像,目標についてお伺いいたします。
46: ◎
まちづくり推進課長 水道道路周辺地区は範囲も広く,検討を進めたばかりであり,現時点では将来像について定めるというところまでには至っておりません。アンケートの結果,良好な住環境の維持や形成,防災性の向上に資するルールづくりが求められているということが分かったところであります。
都市計画道路の進捗等も踏まえ,地権者の皆さん,地域の皆さん,まちづくりの検討を進めていきたいと考えております。
調布都市計画道路3・4・16号線岩戸北周辺地区につきましては,立地性を生かした商業機能の誘導や基盤整備を促進するべきエリア,立地性を考慮した住宅の高度利用化を促進するエリア,既存の住環境を保全するべきエリアと5つに分けたまちづくりというものが考えられます。
この地区につきまして都市計画道路の進捗等も踏まえて,地権者の皆さん,まちの皆さんとまちづくりの検討を進めていきたいと考えております。
調布都市計画道路3・4・16号線岩戸南周辺地区につきましては,まだ検討はスタートさせておりませんけれども,都市計画道路沿道地区は高度利用化を進めるべきであるとか,そこの隣接地区との調和を図るというようなことも必要になってくるというふうに考えております。
和泉本町四丁目周辺地区につきましては,狛江市都市計画マスタープランにおきまして地域交流拠点と位置づけられております。災害時にも重要な拠点となるところです。
そのためには地権者や民間企業,医療機関等の連携が不可欠ということもありまして,住民説明会等も通して御理解をいただきながら地区計画の変更を実現していきたいと考えているところです。
これらにつきましては,あくまで現段階で考えられるイメージでして,決まったというものではありません。今後時間をかけて検討していくものと考えております。
47: ◎ 加藤委員 それでは次の質問に移ります。
216ページ,説明欄8,コミュニティバス関係費,負担金補助費及び交付金2,269万5,000円についてお伺いします。
コロナ禍によりコミュニティバスの運営状況に厳しさが増していると思いますが,運行補助金額の過去3年の推移と今後の補助金額の見通しについてお伺いします。また運行補助金額の決定の仕組みについて確認させてください。
48: ◎ 道路交通課長 補助金額確定の過去3年間の推移についてお答えいたします。
平成29年度1,040万円,平成30年度1,124万1,000円,平成31年度1,140万4,000円です。
なお,令和2年度予算額は,当初予算額1,960万2,000円,新型コロナウイルス感染症の影響による補正後の予算額は2,229万5,000円です。
平成31年度と令和2年度当初の差額につきましては,平成31年度より1台ずつ車両の更新をしており,車両の減価償却費の計上によるものです。
補助金の決定の仕組みについてですが,補助金の交付額は補助対象となるバスの運行経費の総額から運行による運賃などの収入を減じていただくとし,その限度額は予算に定める範囲内としておりますので,補助金の見通しといたしましては,運賃収入により変動すると考えているところです。
49: ◎ 加藤委員 運賃収入により変動するということは,乗客数が減少し運賃収入が減収になったとしても予算に定める範囲内までしか補助金が出ないということですね。
令和2年度は,コロナ禍の影響により補助金は当初予算額より補正後は269万3,000円増となっています。令和3年度も同じように補正で増額する可能性があるのか確認させてください。
50: ◎ 道路交通課長 補助金の交付決定後に,運行事業者より補助対象事業の内容を変更する申請が提出されたときには,その内容を審査し,適当と認めるときは承認することとなります。
51: ◎ 加藤委員 現在のこまバス運賃は200円ですが,同じ小田急バスが運行している三鷹市コミュニティバスの運賃は210円となっています。今後の乗客数の状況次第では,値上げや減便はあり得るのか,また市が運行補助金を増やすことで維持していくのかお伺いします。
52: ◎ 道路交通課長 補助金により現状が維持できればと考えているところですが,今後の環境の変化により狛江市地域公共交通会議の意見なども聞きながら適切な運行に努めてまいりたいと考えております。
53: ◎ 加藤委員 現状よりサービスが悪くならないように,市としても御尽力いただきたいと思います。
54: ◎ 松崎委員 1問伺います。
207ページ,5目交通安全対策費について伺います。
狛江市の全交通事故件数中,自転車が関与する事故の関与率は,平成28年から30年までの平均が40%ぐらいであったのに対し,31年度は53%,令和2年度でも今のところ61%で,都内でも関与率ワーストワンとのことです。自転車走行のルールと周知の方法を教えてください。
55: ◎ 道路交通課長 自転車の基本的なルールとして,自転車安全利用五則があります。
1,自転車は,車道が原則,歩道は例外。2,車道は左側を通行。3,歩道は歩行者優先で,車道寄りを徐行。4,安全ルールを守る。飲酒運転は禁止,2人乗りは禁止,並進は禁止,夜間はライトを点灯,交差点での一時停止と安全確認,信号を守る。5,子どもはヘルメットを着用。となります。
自転車利用者に対する安全意識向上等の取組といたしましては,春,秋に行われる交通安全運動や自転車の交通ルールやマナーを普及・啓発させるための自転車安全利用TOKYOキャンペーン,年末に実施されますTOKYO交通安全キャンペーン,自転車の放置防止を図るための駅前放置自転車クリーンキャンペーンなどに合わせまして,市の施設や市の掲示板などにポスターの掲示,リーフレットの配布,駅前での周知活動などを実施しているところです。
あわせて,関係団体と連携を行い,調布交通安全協会狛江連合支部とも協力して,市役所周辺で交通安全の意識啓発を図るため,ビラ配布等のPR活動を実施しているところです。
自転車が関与する事故を減少させるためには,効果的な正しい交通ルールの周知や限られた道路空間での的確な自転車走行空間の創出などが課題と認識しているところです。できることから粘り強く対応を進めていきたいと考えております。
56: ◎ 松崎委員 ヒアリングでは,幼稚園や保育園でも自転車交通安全教室が行われると伺いました。ぜひお願いいたします。
学校での自転車安全教室は,児童だけでなく保護者にも走行ルールを伝え,自転車を利用する幅広い層に安全走行が行き渡るような政策をお願いいたします。
57: ◎ 谷田部委員 219ページの8款4項4目,説明欄1の都市公園維持管理費,公園遊具設置委託についてです。
公園遊具の設置について,どのような基準で行っているのでしょうか。また設置対象の都市公園の遊具についてお伺いいたします。
58: ◎ 環境政策課長 毎年度行っている遊具点検の結果に基づき,入れ替える遊具の選定を行っているところです。
令和3年度の設置対象の都市公園と遊具ですが,中村児童公園に鉄棒を,和泉多摩川児童公園に滑り台を設置する予定です。
59: ◎ 谷田部委員 それでは毎年ごとの定期結果を踏まえて,公園遊具の入替えが行われているということが今分かったことでございます。令和3年度には鉄棒と滑り台が設置されることも分かりました。子どもたちが遊ぶ遊具の安全確保について引き続きよろしくお願いいたします。
それでは質問です。
次にインクルーシブ公園についてお伺いいたします。
障がいのある子もない子も,大人も子どももみんなが肩を並べて遊べるのがインクルーシブ公園でございます。普通の子どもたちと全体の1割以上が思うように遊べていない,そんな子どもたちを一人でも多く減らしていきたい,そんな強い思いが生まれてくるのがインクルーシブ公園でございます。
2020年,都内で2つの公園,みんなのひろば,世田谷区砧公園とキッズパーク,豊島区が2020年に開かれておりますが,世田谷区の都立砧公園にインクルーシブ公園が設置され,障がいの有無にかかわらず子どもたちが一緒に遊ぶことができるようになりました。砧公園のインクルーシブ公園の遊具があるエリアは,地面にゴムチップの塗装がされ,転んだときに衝撃を小さくする工夫がなされています。また体を支える力が弱い子が乗ることができる,しっかりとした背もたれがついた大型ブランコや,車椅子に乗ったまま遊具の中を通ることができる複合遊具なども整備されています。
公園は,子どもが遊びながら成長する場ではないでしょうか。誰もが遊べる公園が狛江にも必要であると思います。
それではインクルーシブ公園の導入について市はどのように考えているか,環境部長にお願いいたします。
60: ◎ 環境部長 インクルーシブとは,包み込むとか包括的といった意味がありまして,インクルーシブ公園の考え方には,障がいの有無や年齢,性別にかかわらず多くの子どもたちが一緒に遊べる公園と認識しております。
委員から御紹介がありましたように,都立砧公園にインクルーシブ遊具が設置されたほか,ほかの公園にも設置される予定と伺っております。
インクルーシブな公園は,誰もが同じ場所で楽しむことができる空間をつくるとともに,子どもたちが人間の多様性を自然に理解でき受け入れる心が育つことも期待できると考えております。
これまではバリアフリーやユニバーサルデザインの視点を取り入れ,手すりやトイレの設置を行っておりましたが,更に一歩進んだインクルーシブの考え方を取り入れていくことは,今後の公園に必要な視点だと認識しているところです。
令和2年3月に策定しました狛江市緑の基本計画では,身近な公園の機能再編やバリアフリー化を施策として掲げているところです。この施策を進めるに当たりインクルーシブな視点を取り込んでいくことは可能だと考えております。
東京都は令和3年度にインクルーシブな遊具を設置するための補助制度を創設すると伺っております。今後はインクルーシブな考え方を整理し,インクルーシブ公園の導入に当たり調査・研究を進めていきたいと考えております。
61: ◎ 谷田部委員 インクルーシブ遊具は非常に高額なものが多いと聞いております。また安全対策も必要になります。障がいのある子もない子も含め,年度内には,都立府中の森公園内,渋谷区恵比寿にもインクルーシブ公園が完成する予定でございます。
インクルーシブ公園は,その地域に住むスペシャルニーズのある子とない子が一緒に交わって遊ぶことのできる,その公園を起点としてインクルーシブな地域コミュニケーションを作っていくことが目的なので,区市町村に1か所は絶対必要だと思っています。補助制度の活用も含め,ぜひインクルーシブ公園の調査・研究をお願いして終わります。
62: ◎
委員長 以上で8款土木費の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
63: ◎
委員長 次に9款消防費の質疑を受けます。
64: ◎ 三角委員 それでは2問質問させていただきます。
228ページ,4目災害対策費,説明欄2,災害対策関係費,排水ポンプ車並びに止水板設置工事費等補助金についてお伺いさせていただきます。
それではまず最初に,備品購入費,排水ポンプ車の購入についてお伺いさせていただきます。
排水ポンプ車の仕様,能力,配備時期の3点についてお聞かせください。
65: ◎ 危機管理担当理事 排水ポンプ車ですが,水害時等における排水・送水活動を車両に搭載して移動が可能なことで,機動力を持って対応することができるものです。
主な仕様といたしましては,まず本体となる水中ポンプを稼働させるための専用ディーゼルエンジンを備えた移動式大容量送排水ポンプユニットが1台,用途に応じて選択することになりますが,水路などの排水に使用する場合のフラッドポンプ1台,マンホールなどの排水に使用する場合のマンホールポンプ1台,そして排水ホース,油圧ホースを想定しております。
水中ポンプの能力につきましては,フラッドポンプは排水量,1分間に15立米,マンホールポンプ同じく4立米です。
次に配備時期ですが,受注生産となりますので,納期はおおむね6か月と聞いております。納期までの間は代車での対応を行えるよう契約内容に含める予定です。
66: ◎ 三角委員 ただいま御答弁いただいたように,高性能な排水ポンプ車を適切に運用するためには,マニュアルの作成が必要不可欠かと存じます。マニュアルの作成についてどのような御計画かお伺いさせていただきます。
67: ◎ 危機管理担当理事 マニュアルの作成につきましては,樋管の操作を担当する下水道課,実際に現地での運用を担っていただく消防団の皆さんの意見も取り入れながら進めていきたいと考えているところです。
68: ◎ 三角委員 それでは導入予定排水ポンプ車,台風や豪雨による河川等の氾濫により住宅が浸水した場合,浸水被害を最小限に防ぐことが期待できるわけでございます。狛江市としては,どのような効果,成果を期待しているのかお伺いさせていただきます。
69: ◎ 危機管理担当理事 排水樋管操作要領の見直し,水位計監視カメラの整備,樋管への可搬式ポンプの配備など,浸水被害を軽減するための取組を進めております。今回予算計上させていただきました排水ポンプ車についても,その取組の一つです。
浸水が想定される場合の予防的排水作業として,排水樋管周辺にあるマンホールに排水ポンプ車を停車し,マンホールの中から給排水作業を行うこと,また浸水が生じた場合は,浸水現場に移動して排水作業を行うなど機動力を生かした活動ができるものと考えているところです。
70: ◎ 三角委員 今まで御答弁をいただきました中で,マニュアルの作成等を含めて高性能なポンプ車を運用していくということの御答弁をいただきました。しかしながら,災害発生時どのようなことが起こるか分かりませんので,今回この排水ポンプ車が配備された中で,災害発生時における排水ポンプ車などの機械対応の課題について何かございましたらお聞かせ願えますか。
71: ◎ 危機管理担当理事 機械対応の課題についてですが,災害時において排水ポンプ車等の資機材を必要とする現場は複数あります。限られた資機材を,人員も含め速やかに最も効果的な現場に出動させることが,被害の軽減を図る上で重要になると考えているところです。
72: ◎ 三角委員 それでは229ページ,説明欄2,災害対策関係費,止水板設置工事費等補助金についてお伺いさせていただきます。
今回,この止水板設置工事費等補助金につきましては,自由民主党・明政クラブも谷田部幹事長から,緊急予算要望で強く導入を求めていたところでございます。浸水ストッパーとしての止水板のメリットと効果を狛江市はどのように捉えているのかお伺いさせていただきます。
73: ◎ 危機管理担当理事 止水板につきましては,集合住宅の共用エントランス部分への設置や,半地下構造の住宅等に設置することで,浸水に対し一定の効果があると考えております。しかしながら,建物の構造によっては基礎部分から水が流入する等の可能性があり,止水板が効果を発揮しない,あるいは設置できないということも想定されます。そのため本補助制度では,関連工事として敷地周りの囲い込み,外壁の防水工事,地下の宅地内浸透枡からのトイレ等への逆流を防ぐための止水弁の設置等,浸水対策に効果があるものについては補助対象にしたいと考えているところです。
74: ◎ 三角委員 それでは止水板でどう浸水被害を食い止めるのか,また減災に結びつけていくのか,市民への防災情報として,止水板をできる限り浸水対策の一つの方法であるということで市民への周知は必要かと存じます。どのような方法にて市民へ知らせていくのかお伺いさせていただきます。
75: ◎ 危機管理担当理事 市民の皆さんへの周知ですが,広報,ホームページ,安心安全通信等の複数の媒体で,補助制度の周知と併せ,止水板等でできる浸水対策等についても周知に努めてまいりたいと考えているところです。
76: ◎ 三角委員 最後でございますが,今後はまちづくりと連携した水災対策が必要かと存じます。例えばマンション新築時,介護施設など要配慮者施設などへの浸水被害を軽減するため,あらかじめ建物施設等への止水板,また密閉扉を設置するなどの水害対策を行っていくことも必要ではないかと存じます。それには庁内の連携も必要かと存じます。狛江市の所見をお伺いさせていただきます。
77: ◎ 危機管理担当理事 浸水被害の軽減につきましては,まちづくりの観点から,ハード面の対策を推進することは非常に重要と認識しております。特に洪水による浸水が想定される地域においては,効果的に対策を進める必要がありますので,庁内で連携して対策を推進してまいります。
引き続き一定規模の開発事業等を行う事業者に対しては,水防対策を取るよう働きかけをお願いしているところです。
78: ◎ 松崎委員 1問伺います。
228ページ,災害対策費で防災対策用井戸水水質検査委託について伺います。
昨年,多摩地域の地下水から高濃度有機フッ素化合物が検出され,東京都は,水道水に利用している立川市や府中市,お隣の調布市など9自治体で水源井戸からの取水を停止しています。
狛江市では地下水源からの取水は,耐震化工事のため現在行われていないということもあり,水道水は安全ですが,昨年都が実施した狛江市内2か所の井戸水の検査で,暫定基準値を超えたことが公表されています。
災害対策用井戸の水質検査委託について,有機フッ素検査の必要性をどのようにお考えでしょうか。
79: ◎ 危機管理担当理事 災害対策用井戸水質検査ですが,災害対策用井戸及び災害時井戸水提供の家に登録しております井戸水を,災害対策用井戸では,厚生労働省の定める水質検査基準51項目から消毒副生成物11項目を除いた40項目を,井戸水提供の家には,飲用に供する井戸等の衛生管理指導要領に定められた11項目を,普段御自身で使用される場合の目安として2年に一度検査しているところです。
これらの井戸水は,災害時に生活用水として利用させていただくもので,飲用としての利用を想定していないこともあり,有機フッ素化合物検査の必要性は考えていないところです。
80: ◎ 松崎委員 有機フッ素化合物は,人体においてのみならず環境においても残存率が高いことから,農作物への水やりなどに使われた場合の影響も心配です。井戸保有者や地下水使用者への正確な情報提供と有機フッ素化合物の検査項目への追加を要望します。
井戸水くみ上げは,地下水循環にとっても災害時利用にとっても非常に大切なので,有機フッ素混入の原因追求と浄化を前提に,井戸の活用は今後も継続することを東京都へ要望することをお願いいたします。
81: ◎ 石川委員 229ページ,災害対策関係費,止水板設置工事費等補助金について伺います。
この止水板の補助については,私ども狛江市議会公明党も市長に第4次終了後,緊急要望としてお願いしました。そして予算化をしていただけるのならば,その可決に向けて全力を挙げて,予算執行も含めて責任を持って推進すると,ぜひ予算化をと,こうして市長に強く要望させていただきました。やはり予算化していただいて,可決に向かって私どもも力を合わせそれに向かって推進していく。そして現実にこの施策が実行できるように,そこまで責任を持って私たちも真剣に取り組むと,このように申し上げました。
1点確認です。
令和元年の東日本台風被害に遭った直後から,住居の所有者で,その後既に止水板の工事を実施しているという方もいらっしゃると思います。そうした意味では,この新年度当初予算に入っていますけれども,令和3年4月1日以降の工事が対象となってしまうのかどうか,その辺を含めて確認させてください。
82: ◎ 危機管理担当理事 令和元年10月12日から令和3年4月1日までの間に施工した補助対象事業につきましても,令和4年3月31日までに申請していただければ,補助の対象としたいと考えているところです。
83: ◎ 石川委員 分かりました。いわゆる台風直後から今年度中ですね,今年度に工事施工した方に対しても補助対象,遡及して,遡ってそれをしっかりと新年度に申請していただければ補助対象とするということが確認できました。よろしくお願いいたします。
84: ◎ 吉野委員 1点お伺いいたします。
229ページ,参加型防災セミナー,この内容についてお伺いいたします。
85: ◎ 危機管理担当理事 参加型防災セミナーにつきましては,市民提案型市民協働事業として採択された事業で,こまえ親子防災部と連携して実施するものです。
令和2年度に実施を予定しておりましたが,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,令和3年度に繰り越したものです。
令和2年度の内容としましては,アレルギー防災として講演会や子どもたちによるアレルギーマップ・缶バッジの製作等を計画しておりましたが,今後の感染症動向を踏まえながら,こまえ親子防災部と連携して検討を実施したいと考えております。
86: ◎
委員長 以上で9款消防費の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
87: ◎
委員長 次に10款教育費に入ります。
1項教育総務費の質疑を受けます。
88: ◎ しの委員 3問質問させていただきます。
231ページ,10款1項2目,説明欄2,一般事務費,地域学校連携支援マネジャーについて,この地域学校連携支援マネジャーとはどのようなものかお伺いいたします。
89: ◎ 学校教育課長 コミュニティスクールの実現に向けた基本構想やロードマップなどの計画案の作成はもとより,その実施に必要な例規等の事務的整理や組織づくり,地域・学校との調整,運営支援など具体的準備も含め,コミュニティスクールの推進を担うものです。
90: ◎ しの委員 それではコミュニティスクールとはどういったものかをお伺いいたします。
91: ◎ 学校教育課長 コミュニティスクールとは,学校運営や学校の課題に対して,広く保護者や地域の皆様が参画できる仕組みで,地域の力を推進力として学校づくりに積極的に生かし,地域と一体となって持続可能な学校運営を進めていくものです。
92: ◎ しの委員 それでは具体的に,どのような組織,役割を担っていくことになるのかお伺いいたします。
93: ◎ 学校教育課長 コミュニティスクールの導入校には,地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5の規定に基づき,保護者や地域の皆様に参画していただく学校運営協議会を設置いたします。
学校運営協議会は,校長が作成する学校運営の基本方針を承認すること,学校運営に関する意見を教育委員会または校長に述べることができること,教職員の任用に関して,教育委員会規則に定める事項について教育委員会に意見を述べることができるとされており,これらが主な役割となります。
94: ◎ しの委員 現在設置されている学校運営連絡協議会との違いについてお伺いいたします。
95: ◎ 学校教育課長 既に狛江市におきましては各校に,保護者や地域の皆様の意向等を反映させる仕組みとして,学校運営連絡協議会設置要綱に基づき,各学校へ学校運営連絡協議会を設置しておりますが,地方教育行政法に基づく学校運営協議会を改めて設置することで,学校と地域で目指すべき目標やビジョンが共有されるとともに,学校や地域,子どもたちが抱える課題,例えば小中連携の推進やいじめの未然防止など,各々が当事者意識を持って連携・協働した取組を進めることができると考えております。
96: ◎ しの委員 それではコミュニティスクール導入に向け,今後どのように進めるのかお伺いいたします。
97: ◎ 学校教育課長 具地的な進め方などにつきましては,先ほど申し上げましたとおり,地域学校連携支援マネジャーが具体的に検討を進めていくことになりますが,現在のところ準備期間を経まして,令和4年度からコミュニティスクールを順次導入する方向で考えております。最終的には全校導入を目指すものです。
98: ◎ しの委員 コミュニティスクール導入に向け,しっかりとした準備をお願いいたします。
現在の学校運営連絡協議会委員の皆さんも,精力的に学校運営に尽力されておりますが,コミュニティスクールが実現された後の学校運営協議会では,これまで以上の学校への理解と協力が求められることが想像できます。コミュニティスクール導入に当たり選出される委員の方には十分な説明をし,御理解いただき,お引き受けいただけるようお願いいたします。
続きまして237ページ,10款1項3目,説明欄4,指導一般事務費において,一般事務補助報酬についてスクールサポートスタッフの配置を予定されているようですが,ここで配置される人はどのような職務を行うのでしょうか。また勤務条件や資格要件等についてお伺いいたします。
99: ◎ 教育部理事 スクールサポートスタッフにつきましては,東京都の10分の10負担で実施する事業です。教員が児童・生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を整備することを目的として,授業準備や校内の消毒・換気等の新型コロナウイルス感染症対策など,教員をサポートしていく業務を担います。
勤務条件といたしましては,週5日で1日当たり6時間勤務で,年間を通して配置を予定しております。特に資格要件等はありません。
なお,配置につきましては,各学校1名を予定しております。
100: ◎ しの委員 スクールサポートスタッフについては,今年度途中,補正予算で一部の学校への配置をされたと思います。昨年度まで特に配置をしていなかったようですが,この配置に至る経緯についてお伺いいたします。
101: ◎ 教育部理事 昨年,東京都から新型コロナウイルス感染症対策への対応として,一般事務補助職員として学習指導サポーターを配置する事業が行われ,8月下旬から順次,市内各小・中学校に1名の学習指導サポーターを配置し,消毒作業や換気,児童・生徒の健康チェック作業等を行いました。
この配置事業は,2学期途中で終了いたしましたが,東京都からスクールサポートスタッフ配置に関する追加募集がありました。こちらについて,学習指導サポーターとおおむね同様の対応を行うことが可能であったため,12月より小学校3校,中学校3校においてスクールサポートスタッフを配置しているところです。
スクールサポートスタッフについて学校からは,教員のサポートとして非常に効果的であるとの報告を受けているところであり,来年度については全校配置が必要であると判断いたしました。
102: ◎ しの委員 良い判断だと思います。
次に,学校ではいろいろな働き方改革が進んでいますが,副校長の業務についてはかなり大量であり,多岐にわたっていると聞いております。どうしても副校長に業務が集中している様子も見えてきます。
そこで今回,副校長補佐についての予算計上には大変期待が持てるのではないかと思いますが,この副校長補佐は,どのような方が,どのようなことを行うのでしょうか。勤務条件や資格要件等についてお伺いいたします。
103: ◎ 教育部理事 副校長補佐を配置する事業は,東京都の学校マネジメント強化モデル事業の一つで,東京都の10分の10負担で実施する事業です。こちらは副校長の業務負担軽減を目的とし,副校長業務のうち服務管理,調査対応,電話や来客対応等の外部対応,その他雑多な事務支援等を行います。
勤務条件としましては,1日当たり5時間,年間192日の勤務となっております。
資格要件は特にありませんが,副校長の業務を補佐するという点を踏まえ,学校における管理職等の学校運営の経験者が望ましいと考えております。
なお,こちらの事業は東京都のモデル事業として小学校1校,中学校2校で実施する予定となっております。
配置を行う中で,副校長業務負担軽減という観点から,その効果について東京都教育委員会が検証を行う予定となっております。
104: ◎ しの委員 副校長の業務負担軽減が目的であり,令和3年度はモデル校として小・中3校で実施とのこと。その効果検証の結果がいいことによって,更に配置が増えるのであれば,モデル校の結果は大変重要であり,配置される方の責任も重大だと考えます。配置される方には,よく学校を理解いただき,良い関係で良い仕事をしていただくよう教育委員会としても協力するようお願いいたします。
次に249ページ,10款1項3目,説明欄28,オリンピック・パラリンピック教育推進。
オリンピック・パラリンピックの競技観戦が予定されていますが,これに向けてどのような準備を進めているのかをお伺いいたします。
105: ◎ 教育部理事 令和3年度のオリンピック・パラリンピック競技につきましては,これまで同様,教科等横断的な視点から年間35時間以上確保できるよう各学校の年間指導計画に組み入れ,組織的・計画的な実践を予定しております。
オリンピック・パラリンピック教育は,オリンピズム及びパラリンピックの理念を学びながら体験や活動を有しているものであり,競技観戦もその一環として,レガシーを残していくことを目的に実施を予定しております。
競技観戦に向けましては,東京都教育委員会からの指示により,各学校における借上げバスの手配等を含め,その準備を進めてまいります。
106: ◎ しの委員 今年度は新型コロナウイルスの影響で予定されていた修学旅行,林間学校,スキー教室など校外学習がことごとく中止になる中,2月,3月に入り,小・中各学校,代替の校外学習を行ってくれています。本日も二中が鎌倉のほうに行っていますけれども,これ賛否もあるようですが,子どもたちのためには良い判断をしてくれているなと私は評価をいたします。
昨年のオリンピック・パラリンピックの競技観戦はかないませんでしたが,子どもたちは改めて今年の開催を楽しみにしていることと思います。今のところ,どの程度観客を入れるかなどはっきりしていない部分もありますが,仮に競技観戦ができなくなった場合でも,子どもたちにとってオリンピック・パラリンピックをかけがえのない財産とするための教育活動が工夫できるよう,各学校への支援をお願いいたします。
107: ◎ 西村委員 それでは237ページ,指導一般事務費についてです。
スクールサポートスタッフは,今の御答弁の中で,各学校1名配置されるということですけれども,教員の負担はどの程度軽減されると考えているのでしょうか。
108: ◎ 教育部理事 今年度既にスクールサポートスタッフを配置している学校からは,教員の業務負担軽減に大きく貢献しているとの報告を受けております。このことからも,教員が授業や児童・生徒への生活指導対応等に注力するための一定の負担軽減が図られるものと考えております。
来年度の配置につきましては,各学校1名を予定しております。
109: ◎ 西村委員 事前に伺ったお話ですと,再来年度以降というのは,東京都の対応はいまだ未定だということですので,継続できるように要望していただきたいと思います。
次に,副校長補佐報酬については,来年度はモデル事業と伺いましたが,その後も継続して実施されるということになるのでしょうか。
110: ◎ 教育部理事 こちらにつきましては,来年度はモデル事業となっておりますが,その後の実施等,東京都の対応につきましては現在未定です。
111: ◎ 西村委員 これ将来的には全校配置ということになるのでしょうか。
112: ◎ 教育部理事 副校長補佐を配置する事業につきましては,配置を行う中で副校長業務負担軽減という観点から,東京都としてその効果について調査を行う予定と聞いておりますので,モデル事業における効果検証等を踏まえて検討されるものと考えております。
113: ◎ 西村委員 検討が本当に重要になると思います。全校配置に向けて要望もしていただきたいと思います。
114: ◎
委員長 以上で1項教育総務費の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
115: ◎
委員長 次に2項小学校費の質疑を受けます。
116: ◎
宮坂委員 255ページお願いいたします。
就学援助の中での新入学用品費について伺います。
まず金額と支払月日,利用者数を伺います。
117: ◎ 学校教育課長 新入学学用品費の令和2年度の支給金額につきましては,小学校が5万1,060円,中学校が6万円となっており,入学前支給分につきましては令和2年3月30日,入学後支給分につきましては令和2年7月22日に振り込んでおります。
新入学学用品費の受給者につきましては,小学校が67名,中学校が66名となります。
118: ◎
宮坂委員 新入学学用品費の利用者で,入学前支給を利用された人数と利用率を伺います。
119: ◎ 学校教育課長 令和2年度の新入学学用品費の受給者のうち,入学前支給の利用につきましては,小学校が46名で68.7%,中学校が46名で69.7%となります。
120: ◎
宮坂委員 新入学学用品費を入学前に利用された方が,小・中学校共7割弱ということですが,その理由は分かりますでしょうか。
121: ◎ 学校教育課長 入学前支給を利用されていない理由につきましては把握していないところですが,考えられる理由といたしましては,個別に発送等をさせていただいている通知を御覧いただけていない,入学前支給の必要性を感じていない,そのような制度があることを認知していないなどが考えられると思います。
122: ◎
宮坂委員 3割の方が,理由が分からないとは言いながらも,7月に受け取られているということです。ぜひ知らない方がいらっしゃって7月になってしまったということのないように周知を強めていただきたいと思います。
他市ではホームページに,「新入学準備金(就学援助)の入学前支給について」とタイトルを掲げて詳しい説明が載っていました。狛江市は就学援助制度をホームページに掲載しておりますけれども,この新入学準備金入学前支給についてという独自には掲載していなかったので,ぜひこれを掲載していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
123: ◎ 学校教育課長 新入学学用品費入学前支給の御案内につきましては,申請受付期間に限定いたしまして教育委員会ホームページに掲載しておりました。新入学学用品費の申請につきましては4月以降もできますので,制度の御案内とともに継続して掲載してまいりたいと思います。
124: ◎
宮坂委員 よろしくお願いします。
新入学学用品費の申請の手続,市の認定,振込までの流れを伺います。
125: ◎ 学校教育課長 新入学学用品費の入学前支給につきましては,11月に案内と申請書を入学予定者に送付し,12月までを期限といたしまして申請の受付を行っております。その後,認定審査につきましては,支給金額等の参考としている国の
補助単価が変更される場合には,1月の通知を踏まえ例規改正等が必要となること,また支給の要件となる公立学校への入学予定の有無が確定する時期が2月上旬から中旬であることから,それらを踏まえて審査を行い,振込の手続を経て3月末の支給となっているところです。
126: ◎
宮坂委員 新入学学用品費の入学前支給については,この間,日本共産党は,市議会でも国会でも繰り返し要望を続けてきて,ようやくこれが実現いたしました。そして今では,全国で8割を超えて実施しているということになりますけれども,この支給月が自治体によって様々です。狛江市の場合は3月30日という御報告でしたけれども,この間一般質問で,せめて3月中旬にと求めましたけれども,実務的にできないとのお答えでした。
改めて手続の流れを伺いましたけれども,例えば私立中学の合格発表は,多くが2月1日から5日でございました。前倒しができないものかと思います。3月中旬には卒園式,卒業式があり,何かとお金がかかります。いかがでしょうか。
127: ◎ 学校教育課長 先ほど手続の流れの中でも答弁させていただいておりますが,3月末の支給でもかなり厳しいスケジュールとなっております。加えて,新入学学用品費の入学前支給を受給した後に市外転出や私学入学等で対象外となった場合には返金をお願いすることとなり,かえって保護者の方々の負担となることも総合的に勘案し,3月末の支給とさせていただいているところです。
今後も事務的作業の短縮化を図るなど,少しでも早期に支給できるよう努めてまいりたいと考えております。
128: ◎
宮坂委員 西東京市では,入学準備金を9月上旬に申請時期等の詳細をお知らせし,10月上旬に申請書を発送,受付は11月21日から12月28日,そして2月中旬に支給ということです。しかも,現在小学6年で今年度就学援助を利用している方は申請不要ということ。また国分寺市は,締切り1月12日,支給2月中旬,やはり小6で利用している場合は申請不要。調布市は,小学生は9月に就学児健康診断通知書とともに申請書を同封,締切りは12月28日,2月末頃支給など先進的な市があります。ぜひこの市などの実務なども参考にしながら,狛江市でも早めていただきたい,このことを強く要望して終わります。
129: ◎ 佐々木委員 265ページ,6目学校建設費,学校教育課長へ1個確認です。
ここに屋内運動場空調設備整備工事,第五小学校,第六小学校,和泉小学校,3校載ってございます。要するに体育館のクーラーの設置工事。これによって市内小・中学校には全ての体育館にクーラーがつくという形でよろしいか。
130: ◎ 学校教育課長 そのとおりです。
131: ◎ 佐々木委員 体育館のエアコン設備は,市長,本当に喜ばれています。これは順次つけられております。
ここにいる私たち議員も,31年に選挙があったものですから,新人の皆さんは経験ないというか,要するに,卒業式,入学式に参加していないんですよね,今コロナの関係で。というのがあるのだけれども,昨年の避難所運営協議会のときに,私もその委員としてお手伝いさせていだたいたときに,やはりそこの地域の方が,「暖かくていいね,これは助かるね」というふうに言われておりました。
今年1月にも,ある学校でイベントがあって,少し関わらせていただいたので,そこの会場にも入らせていただきましたけれども,すごく暖かいというか,中で体育館での授業もされておりました。児童・生徒の皆さん方も本当に喜ばれていると思います。
これは平成31年のときからスタートしたクーラーの設置でありますけれども,平成31年度の予算のときに私,賛成討論させていただいておりますけれども,そこの部分だけ引用させていただきたいと思います。
「そして,いざ災害が発生したときには,避難所ともなる市内の小・中学校の体育館へのクーラー設置について確認いたしました。
現在,平成30年度補正予算で,第一小学校の体育館にクーラーを設置することで進められております。これは昨年の東京都議会第3回定例会で,都議会公明党の代表質問に対し小池都知事が,来年夏からの対応を見据えて補正予算を編成するなど,緊急的な対応を行って,区市町村を支援してまいります,と答弁されたのを受け,狛江市議会公明党として緊急要望したものであります。東京都が補助金で区市町村を支援するといっても,実際に各自治体,ここ狛江市が設置するのかどうかであります。
そこで私どもはすぐに松原市長のもとに訪れ,緊急要望として狛江市内の小・中学校の体育館にクーラーの設置をお願いしたい,と何度も足を運びました。その中には中島よしお都議会議員とともに市長室を訪問し,都議からは,東京都の考え方,スキーム,そういったものをつぶさに報告させていただきながら,狛江市での設置の要望を行わせていただきました。
こういったことにより,松原市長が各担当部,各担当課に指示を出していただき,各部・各課の皆さん方の御努力で,現在,第一小学校の体育館へのクーラー設置が進められていると思っております。
ここは私ども公明党のネットワーク力,こういったもので狛江市の小・中学校の体育館にもクーラーが設置されることになった,このように自負しております。
そして,体育館にクーラーが設置されていないほかの小・中学校への設置に向けて,財政面からの考え方を確認したところ,狛江市の一般財源の負担を考えると,都の補助率引上げが適用されれば負担が最も少なくなることから,他の7校に対しても設置に向けて時期を逃さないように検討していく,との力強い答弁をいただきました。」
このように私は賛成討論させていただいて,しっかりと予算執行を賛成させていただいております。
こういった中で,いわゆる避難所になるといったところの部分では1点,令和2年度なんですけれども,実は上和泉地域センターの体育館にも,これは設置型のクーラーだと思いますけれども,2台クーラーが設置されていると思います。この上和泉地域センターにもエアコンが設置されたんですけれども,その財源を教えていただきたいと思います。
132: ◎ 財政課長 上和泉地域センターの空調につきましては,東京都市町村総合交付金にて全額措置いただいたと認識しております。
133: ◎ 佐々木委員 ということでございました。令和3年度も国や東京都の交付金など,こうしたものを活用してしっかりと予算執行していただきたい,こういったことをお願いして終わります。
134: ◎
委員長 以上で2項小学校費の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
135: ◎
委員長 暫時休憩いたします。
午前10時20分 休憩
午前10時39分 再開
136: ◎
委員長 再開いたします。
次に3項中学校費の質疑を受けます。
137: ◎ しの委員 268ページ,10款3項1目,説明欄2,学校維持管理費,中学校用務業務支援委託について,これの内容はどのようなものかをお伺いいたします。
138: ◎ 学校教育課長 用務業務支援委託につきましては,学校配置職員と一般作業巡回班報告及び個別業務ごとの外部委託によって実施しております中学校の用務体制を学校配置職員と個別業務を包括した一括委託で実施する体制へ改めるものです。これによりまして,学校環境の美化の向上はもちろんのこと,学校管理職の負担軽減を図るとともに,小学校と連携して業務を担わせることで,スケールメリットを生かして効率的に実施することを目指すものです。
139: ◎ しの委員 既に小学校に導入され,好評を得ている取組とほぼ同じ取組だと理解をいたします。学校における働き方改革,教職員の業務負担軽減に向け,中学校でも早期に取り入れていただきたいと訴えていたものが実現されて大変ありがたく感じているところでございます。
令和3年度予算には教員の負担軽減につながるような事業も多く見られますが,これは先生に楽をさせようということではなく,本来行うべきことに注力していただき,児童・生徒に向き合う時間をより多くつくっていただくための取組だと思っています。ぜひ負担が軽減された分の力を向けるべき方向に向けていただけることを期待し,お願いをいたします。
140: ◎ 石川委員 277ページ,検診事業について,ここではデータヘルスについて伺います。
学校健診情報のデータ化について,令和3年度予算ではどのように反映されたのか,お伺いいたします。
141: ◎ 学校教育課長 一般社団法人健康・医療・教育情報評価推進機構による各中学校で保有している紙媒体の小・中学校9年分の健診データをスキャニングし,個人を匿名化した上で,健診データ部分のみをデータ化する事業に昨年度から参加しております。昨年度同様,市として特に費用負担の必要はないことから,予算の計上はしておりません。
142: ◎ 石川委員 確認をさせていただきました。昨年度も
予算特別委員会でちょっとここは触れさせていただいて,初年度と予算負担はなかったと,次年度からあるのかどうかも含めて確認させていただきましたけれども,特に予算負担の経費はないということでした。
昨年ちょっとお聞きしたときに,データ化事業への参加について,昨年度では,学校を通じて中学校3年生の全保護者へ同意確認の文書を配布して,昨年463名中382名,82.5%の同意が得られたと,こういう御答弁でありましたけれども,今年度の状況についてお伺いいたします。
143: ◎ 学校教育課長 今年度につきましても,学校を通じて中学校3年生の全保護者へ同意確認の文書を配布し,405名中371名,91.6%の同意が得られ,12月7日に同意いただけました生徒分の児童・生徒健診診断票を匿名化した上でデータ化しております。データ化された健診情報につきましては,毎年度3月までに各中学校へ送られ,翌年度以降となりますが,準備が整い次第,携帯端末アプリを通じて自身の健康情報データの閲覧が可能となる予定です。
144: ◎ 石川委員 分かりました。
データ化するに当たっては,個人情報の審議会に諮ったときに保護者の方の同意,不同意,意思確認を行わなければならないということで,必ず明確な同意と意思表示があった方のみデータ化するということで,今年度は91.6%の保護者の方の同意があったということでありました。
最後,携帯端末アプリを通して自身の健康情報データが閲覧が可能だという御答弁でしたけれども,これについては昨年度同意していただいた82.5%の382名の方,今年度これはフィードバック,いわゆる自身の健康情報のデータ閲覧が可能になっていると,こういった認識でよろしいか,お伺いします。
145: ◎ 学校教育課長 そのとおりです。
146: ◎ 石川委員 分かりました。
これまで一般質問でも触れさせていただきましたけれども,紙ベースで小学校から中学校に引き継がれたもの,こういったデータが紙ベースなどで保管して5年間,保存期限が来ればこれは廃棄ということで,こうした状態が大きく変わったということだと思います。自身の小学校時代,中学校時代のこの9年間の健診情報,フィードバックしていただけると,この健康情報をもって自身の今後の健康管理,健康維持,保持増進に役立っていくと,私はこのようにも思います。
市としても,前回もお聞きしましたけれども,この取組が自身の健診データの永続的所有を可能にして,健康情報を本人が振り返ることで病気の重症化予防等可能になると,本人にとって大きな医療上のメリットにもなるということでもあると思いますし,市にとっても多額の行政費用と時間をかけて実施しているこの学校健診,このデータをデータベース化すること,これについても費用負担を行うことなくこれからも継続してできるということでありました。
データヘルスについては,昨年
予算特別委員会でも確認させていただきましたけど,これは母子保健事業のところ確認したんですけど,乳幼児健診の受診の有無の電子化した情報,これはどうなるのかとお聞きしたところ,これは転居時に市町村で引き継がれる仕組みを構築するということで,今年度の7月からこれが情報連携ができて,これまで引き継がれることのなかった転居による乳幼児健診の情報,これが引き継がれることが可能となっております。
国としては,この母子保健分野におけるデータヘルスの推進について,将来的には現在乳幼児期の健診情報,そして今御答弁いただいた学校の健診情報,これが一元的に連動して一元管理できるような,こうしたことに将来的には結びつけるという方向で今一つ一つ進めておられるようであります。しっかりと市としてもこの国の動向の確認をお願いしたいと思います。
147: ◎
委員長 以上で3項中学校費の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
148: ◎
委員長 次に4項幼児教育費の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
149: ◎
委員長 以上で4項幼児教育費の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
150: ◎
委員長 次に5項社会教育費の質疑を受けます。
151: ◎ しの委員 290ページ,10款5項2目,説明欄1,市民センター管理費の市民センター改築及び新図書館整備基本構想等策定業務委託と303ページ,10款5項4目,説明欄7,新図書館整備基本構想検討関係費の委員報酬について併せてお伺いいたします。令和2年第4回定例会の一般質問で市民センター改修及び新図書館整備についてお伺いいたしましたが,改めて現状や今後の予定などについて確認をさせていただきます。
まず,現在市民センター改修及び新図書館整備に関する基本構想等の策定業務を委託する事業者を選定しているところだと思うが,進捗状況についてお伺いをいたします。
152: ◎ 政策室長 前回の定例会の補正予算で基本構想等策定委託の予算を議決いただきまして,その後事業者を公募プロポーザルによる事業者選定の実施に向けて準備を進めまして,1月15日に公示を行ったところです。
2月5日に参加表明書等の1次審査書類の提出を締め切りまして,2月12日に事業者に対しまして結果を通知したところです。
今後の予定といたしましては,2次審査として技術提案書をこちらは既に提出いただいておりまして,明日プレゼンテーション,ヒアリング審査におきまして受託候補者を選定し,その後契約の手続を進めていく予定としております。
事業者が決まりましたら,今後の進め方を改めて調整していく予定です。
153: ◎ しの委員 委託する事業者を選定する際に,どのような点を重視するのか,また基本構想等の策定に際して,決定した事業者にはどのようなことを期待をするのかをお伺いいたします。
154: ◎ 政策室長 2次審査では,選考委員会におきましてプレゼンテーション,ヒアリング審査を行いますが,本業務への理解や取組姿勢,最新の知見やノウハウを持っているか,柔軟な発想力や高度な知識,技術,経験に基づいているかなどを総合的に判断して審査していただきます。
また,決定した事業者に期待する点につきましては,ワークショップでの検討に関しましては,参加される方が楽しく前向きに検討していただけるよう進めていただき,またうまくコーディネートしていきたいと思いますが,市民センターにつきましては,施設の構造的であったり,法的な制約も出てくると思われます。また,新図書館につきましては,市全体の図書サービスの在り方の検討をすることとなっておりますので,事業者の専門的な知識や技術,経験等を発揮していただきたいと考えております。
155: ◎ しの委員 次に市民センター改修の基本構想についてお伺いいたしますが,狛江市民センター改修等基本方針では,令和3年度にワークショップにより構想案を検討することとなっております。基本構想策定までの流れやワークショップの回数や人数についてお伺いをいたします。
156: ◎ 公民館長 市民センター改修基本構想につきましては,関係団体や中高生等からの意見も聞きながら,ワークショップにより幅広い意見を集約した上で,令和3年12月までに策定する予定です。
ワークショップの回数は5回程度を想定し,人数につきましては1回につき1グループ8名程度,計3グループの約24名の参加を想定しておりますが,具体的にワークショップをどのように進めていくかなどにつきましては,委託業者の提案等も踏まえて検討することを予定しております。
157: ◎ しの委員 同じく新図書館整備基本構想の策定までの流れ,ワークショップの内容についてお伺いをいたします。
158: ◎ 図書館長 新図書館整備基本構想につきましては,令和4年5月を目途に策定することとしております。
現時点ではワークショップは公民館と同じく1グループ8名程度,計3グループほどで5回程度実施,新図書館整備基本構想検討委員会は12名ほどで5回程度実施,また関係団体にもヒアリングを行い策定することを想定しております。
3月下旬に業務の委託業者を決定する予定ですが,そこでは市民参加による検討の進め方も提案していただくことになっていることから,事業者の持つ豊富なノウハウを参考に進めてまいります。
159: ◎ しの委員 新図書館整備基本構想検討委員会の委員構成についてお伺いをいたします。
160: ◎ 図書館長 新図書館整備基本構想検討委員会の委員構成につきましては,学識経験者に加え,教育関係者や子育て世代,学生の方など,多様な方々に御意見をいただけるような委員構成とすることを予定しております。
161: ◎ しの委員 多様な方々に意見をいただけるような構成とする予定とのことですが,どういった形で考えているのか,お伺いをいたします。
162: ◎ 図書館長 市民委員につきましては,広く市民に公募いたしますが,特に学生枠や子育て世代枠などを設けて公募したいと考えておりまして,関係者につきましても学校関係者のほか,児童福祉の専門家や幼児教育に携わっている方などに参画いただけるように検討しております。
163: ◎ しの委員 市民センター改修とそれに伴う新図書館の設置に当たっては,様々な方の御意見を聞きながら,ワークショップは参加される方が楽しく前向きに検討していただけるようにしつらえること,また専門的な知識や技術,経験等を参考に,若い世代を含めた様々な立場の市民参加で進むこととなることが確認ができました。
先日「SMALL is COOL」とのキーワードを受け,市長は新図書館ができれば狭い市内で7か所の図書館に触れることができる。市全体の図書サービスの在り方を整理することで,限られたスペースの中においても機能的で利用しやすい図書サービスが提供できる。それぞれの場所で小さな発見があり,本と本,本と人,そして人と人がつながる世界を深化し,図書館が地域の知を支えるだけでなくコミュニティを形成し,まち全体の発展を促していく。新図書館が何かを見つけられる場所,市民の皆様の笑顔あふれるような小さなまちの宝箱のような施設になるよう市民の皆様と一緒に考えると,こう述べておられました。
先日「SMALL is COOL」を狭くてもいいと捉えているかのような発言もあったような気がしますが,決してそんなことを言っているのではなく,限られたスペース,施設の有効活用が重要だと捉えます。必ずしも広くはないが,これからの時代を見据えて,コンパクトで効率的な公民館,図書館の在り方をワークショップなど,市民参加で狛江の未来について最善の検討をお願いいたします。
164: ◎ 高木委員 289ページ,説明欄13,地域学校協働活動推進事業について伺います。
地域学校協働活動推進事業について,その内容について教えてください。
165: ◎ 社会教育課長 地域の皆さんの幅広い参画により,地域全体で子どもたちの学びや成長を支えるとともに,学校,地域の連携による学校支援活動を通して地域社会全体の教育力の向上を図り,地域の活性化や子どもが安心して暮らせる環境づくりを推進するものです。
取組内容ですが,当面は狛江市では地域人材や協力企業等を外部講師として活用する特別授業,出前授業に特化して行い,センター方式で提供していくことといたします。これにより市内小・中学校10校の社会に開かれた教育課程の実践の一助となるだけでなく,地域の教育力の向上にも寄与し,地域と学校の協働,共生につなげてまいります。
166: ◎ 高木委員 出前授業とは面白い発想だと思うのですが,組織体系としてどのように進めていくのでしょうか。
167: ◎ 社会教育課長 統括コーディネーターを社会教育課内に配置し,この統括コーディネーターを中心に各学校の出前授業のニーズ等の調査を行うとともに,学習指導要領に照らし,明確な目当ての設定と授業内容の検討を行い,既存の出前授業の活用と,新規のプログラムを開発したものをセンター方式としてメニュー化するなど,学校と地域人材の橋渡し的な役割を担ってもらいます。
また,授業推進に係る協議を行う機関として,所管課である社会教育課と各学校,また地域人材のバンクである市民活動支援センターなどから成る地域学校協働本部を設置し,情報共有を図るとともに,授業推進の核となる役割を果たします。
次にその活動を評価し,指導できる機関として,地域の方や代表幹事校,市職員等で構成する地域学校協働活動推進委員会を設置し,取組について検証してまいります。
168: ◎ 高木委員 今コロナ禍にあり,地域の人材,保護者でも学校に入っていくのが非常に困難な時期だと思いますが,当該事業について今年度はどのような進捗が図られたのでしょうか。
169: ◎ 社会教育課長 対面で調整することが多い当該事業につきましては,今年度は長引くコロナの影響を受けたところです。しかし,そうした中でも昨年の8月に校長経験者である方を社会教育課に統括コーディネーターとして配置して市内10校を巡回し,出前授業のニーズや現状について調査を行ってまいりました。また,一部の企業による出前授業のプログラムを学校に適用し,実際に授業を行った学校もあります。さらに現在こまえくぼや市内の企業に御協力いただいて,コロナ禍でも児童や生徒が視聴できるよう,出前授業動画の開発を進めているところです。
今後年度内に地域学校協働本部の定例会を開催し,情報共有を図るとともに,地域学校協働活動推進委員会を開催して当該取組の評価,検証を行い,次年度に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
170: ◎ 高木委員 それでは,実際に行われた出前授業の具体例を教えてください。
171: ◎ 社会教育課長 外部人材が学校に入って出前授業を行うことについて,先ほども申し上げたとおりコロナ禍でもあり,なかなか進んでいない状況があり,さほど多くはありません。
所管課として各学校に提供し,授業が行われた具体的事例を申し上げますと,昨年の11月12日に小学校6年生に対して,FC東京のトップチームで活躍されているプロサッカー選手が夢や希望,また困難をどのように克服したかなどについて話し,一方で児童から選手への質問タイムなども設け,双方向の交流授業を行いました。また,同じく昨年の12月5日には小学校3年生に対して市のスポーツ推進委員が講師となり,障がい者スポーツのボッチャの体験授業を行いました。さらに先日の3月9日には小学3年生に対し,東京ガス株式会社による「ガスの歴史と暮らしの変化」というタイトルで,ガスの歴史に沿って生活がどのように変化したか,出前授業が行われました。授業を行ったクラスの担当教員からは,それぞれ好評の声をもらったところです。
また,児童・生徒による企業訪問や職場体験など,以前は当たり前にできていたことができないという話も学校からありまして,地元企業に協力してもらい,コロナ禍でも,あるいはコロナ以降でも活用できるような職場体験動画を現在作成しているところです。
172: ◎ 高木委員 本事業は子どもたちの学びを社会とのリアルな接点を設けることで豊かにするものだと非常によい試みだと思います。生徒たちがわくわくするような出前授業を今後ともよろしくお願いします。
また,地域が学校教育に関わる役割としてもう一つ考えられると思っております。学習に困難を抱える子どもの学習支援という機能を持つ地域が他自治体ではあるようでございます。将来的にはこの視点からの地域連携についても御検討いただくことをお願い申し上げます。
173: ◎ 平井委員 303ページ,4目図書館費,説明欄7,新図書館整備基本構想検討委員会について伺います。
委員構成と委員の選考状況については,先ほどしの委員からの御質問で御答弁いただきましたので,委員の選考基準と誰が委員を決定するのかをそこから教えてください。
174: ◎ 図書館長 選考につきましては,新図書館整備基本構想策定業務を委託する事業者のノウハウなどを参考にしながら実施をする予定でして,現時点で選考基準は未定です。
なお,決定権者につきましては,教育委員会教育長に対する事務委任などに関する規則第2条第11号に基づき,教育委員会となります。
175: ◎ 平井委員 新図書館整備基本構想検討委員会は,地域図書室を分館として充実することを含めた検討を行うということですが,市内では既に6か所で図書サービスが行われております。現在,野川,上和泉,岩戸,南部,西河原図書室の運営を行っているのはどちらでしょうか。
176: ◎ 図書館長 西河原公民館図書室は教育部公民館となります。各地域センターにつきましては,各地域センター運営協議会となります。
177: ◎ 平井委員 西河原公民館図書室を運営するのは公民館,地域センター図書室は各地域センターの運営協議会ということ,公民館,図書館,地域センター,運営協議会と,それぞれの関係部署が独自に図書館,図書室を運営しているのが狛江市の特徴であるということが分かりました。
新図書館整備基本構想検討委員会は,市全体の図書サービスの在り方を検討するということです。単館としての図書館ではなく,市民の自由な活動と学びを支える公民館,ボランティア活動を支える市民活動支援センターとの複合施設としての検討もしなくてはなりません。また,地域センター,学校図書室とどう連携するのか,こちらも検討するわけですので,広い知見と豊富な経験を持つ方を学識経験者として委員に選定していただきますようお願いいたします。
最後の質問です。
市全体の図書館サービスの在り方の検討を決定するに当たり,地域センター運営協議会への説明は行われたのでしょうか,これまで地域の特性を生かしながら図書室を運営してきたのは運営協議会です。今後新図書館整備基本構想策定に運営協議会がどのように関わるのかをお尋ねいたします。
178: ◎ 図書館長 市全体の図書サービスの在り方の検討につきましては,今後様々な選択肢の中で検討していくものですので,図書館としては現時点で各地域センター運営協議会への説明は行っておりません。また,各運営協議会がどのように関わるかについても現時点では未定ですが,何らかの形で運営協議会の御意見は伺ってまいります。
179: ◎ 平井委員 そうですか。地域センター図書室は当初図書館の分館でしたが,1987年に分館を廃止し,今のような運営形態になったという経緯があります。
市と協定を結んでいた市民センターを考える会では,公共施設分科会を設け,地域センター運営協議会の方,地域活性課の職員と一緒に学習会を開きました。そして,ワークショップを行い,地域センターと図書館,公民館の連携についてまとめました。
地域センターの図書室は運営協議会が図書室の職員を雇用し,中央図書館の資料費を使って独自に図書を選定,購入するという変則的な運営が行われています。開館時間は午後から,他市の分館と比べて小規模で,本や雑誌の数も多くありません。
ちなみに面積は僅か87平米から132平米です。ファミリータイプのマンション1室プラスアルファ程度のところに,本棚や事務作業スペース,貸出カウンターがあるため,閲覧席は少ないところで2席,そして多い所でも12席しかありません。複数の家族がゆったり過ごすことは到底できない狭隘な施設環境ですが,運営協議会がそれぞれ工夫をして運営をしています。今後分館としての検討でスペースの拡大が期待されます。
狛江市の平成30年度図書館・図書室事業報告書によると,7歳から9歳の子どもたちの利用率は約77.7%に上っています。行動半径が小さい子どもや支援を必要とする高齢者にとっては,歩いて行ける地域図書館が全てです。そのためコロナ禍で中央図書館が閉鎖していた時期も,地域センター図書室は感染防止策を講じて図書の貸出しを続けていました。市民センターを考える市民の会の市民提案書では,施設予約システムや図書館機能など,一定の条件の下に地域センター,地区センターと連携をすることを提案しています。
ですので,松原市長が図書館の全域サービスを新図書館基本構想で実現したいと市民の会の提案を尊重し,推進しようとしてくださっていることについては,心からありがたく思っております。しかしながら,今説明させていただいた地域センター一つ一つの現場を尊重して,市民センター改修等基本方針が策定されているかどうか,これまでいただいた数々の御回答からも甚だ疑問であると言わざるを得ません。
コロナ禍で集まれない中,計画を進めるのをちょっと待ってほしいという市民からの要望署名は今のところ2,200筆を超えていると聞いております。廃止,統合される各施設とも,地域センター運営協議会とも丁寧な協議が必要であったと,そして必要であると思います。
計画推進に当たりましては,そのプロセスを透明性を持って進めていただきたい。そして,子どもたち,高齢者,障がいのある方々がゆったりと本を読むことができる地域の居場所としての中央図書館,地域図書館の実現を心から期待いたします。
180: ◎ 三宅委員 290ページ,説明欄1,市民センター管理費を伺います。
昨日野川にめいっ子が子どもを連れてきまして,狛江の図書館事情とか,いろいろ聞かれまして,おじさんね,狛江というのは半径2キロなんだと,すごく狭くていいねと。坂がないな,今ママチャリで電動自転車にみんな乗るのですけど,先ほどのお話で居場所みたいな話はピュッと行ける部分では狛江はすごく有利じゃないみたいな話をされて,その子は今日野に住んでいるんですけど,なるほどねと。
初日に谷田部委員の質問から,市長が「SMALL is COOL」というお話をされて,そういう考えがあるのねと,私もいろいろ調べてみたんですが,市長のお話ですと,市民の会の提案書で「SMALL is COOL」ということに共感されたと,先ほどしの委員がおっしゃっていましたけど,本と本,本と人,人と人がつながる世界に市民の皆様と一緒に考えていきたいというお話があったということで,「SMALL is COOL」,確かに市民の会の提案書の9ページに小さいまちのよさを生かしてとは書いてあるんですけど,これはそもそも私が2年前の議会でほかの議員が言われた市民の会の成り立ちの中で,「SMALL is COOL」というコンセプトを若手の方が発案されて,そこがどういうわけだか仲たがいして,その後35万冊の蔵書とか39億の縦増築案みたいなのが出てきたという経緯がありました。
その前に2015年の9月19日に若手の会の中間報告というのがありまして,そこに「SMALL is COOL」,狛江らしい格好いいライフスタイルの発見というところの中で,例えば歩けるまちづくりとか,みんなのラウンジとか,みんなで育てていく,この中には当然分散という話も実は出てきていたのですね。
市長がいい着目をされているなと感じまして,先ほどのお話じゃないですけど,半径2キロのコンパスの中で,市役所にコンパスの針を立てて,ぐるっと回る中で狛江のまちの図書館の在り方というのを見事に表しているのが,「SMALL is COOL」かなというような話の中で,ちなみに本の話もあるんですが,ちょっと質問に行く前に,蔵書が狛江市は今29万4,000冊,それで今半径2キロですけど,ぐるっとそれを500メートルほど半径2.5キロにしてみたら,調布とか世田谷の図書館があるわけで,それでどのくらい蔵書があるのかなと調べてみたんですが,一応63万冊あるそうです。
ちなみに半径4キロを歩きますと,たづくりの図書館がありますので,あそこは89万冊の蔵書がありますので,そういった意味では狛江は本は別にこの狭いまちの在り方ではないのかなとみたいな話の中で質問を始めます。
現在市内図書館全体での蔵書29万4,625冊のうち,開架が出ているのが18万9,000冊,倉庫が10万5,000冊と伺っておりました。およそ3分の1の蔵書が倉庫に眠っているんですね。現在の狛江では蔵書をどれだけ増やしても開架スペースが限られているので,倉庫に眠ってしまうというような話だと思います。あと電子書籍ではなく,リアルな書籍というのは,倉庫代という物理的なスペースのお金も見えにくいコストでありますが,かかってきます。
この「SMALL is COOL」ならではの狛江市の考え方もありますが,ちなみに伺いたいんですが,毎年新たに書籍を購入されますが,例えば何年で何割の蔵書が入れ替わるのかとか,そういったイメージはあるのでしょうか,伺います。
181: ◎ 図書館長 平成31年度の図書館・図書室事業報告書の数値でお答えいたします。
蔵書数が市内全体で29万4,625冊,購入寄贈冊数が1万3,776冊ですので,単純計算で年4.68%が入れ替わっていることとなります。
なお,除籍冊数につきましては1万2,604冊となります。
182: ◎ 三宅委員 分かりました。単純に4.68%が毎年入れ替わっているということらしいです。
明日コンサルのプロポーザルがあって,本締結の前にどこかにというのは決まるのでしょうけど,こういった新しい図書館基本構想の策定時に「SMALL is COOL」という考え方にのっとっていただいて,計画的にやっていただくんですが,この倉庫代のストック,物理的なスペースのコストという意味でも適正な書庫・書籍入替計画を立てる必要があるかと思いますが,御所見を伺います。
183: ◎ 図書館長 図書館蔵書数の計画に際しましては,常に古く貴重な資料を残したい面と新しい本を入れるためにスペースを確保したい面のジレンマがあります。
今年度から開始いたしました電子図書館につきましては,現状では書籍の充実という点では紙の書籍に及ばないものの,将来的には紙の書籍に対してある程度の代替となり得る可能性があるものと考えております。こうした図書館や出版文化を取り巻く環境は大きく変わろうとしていく中にあって,そうした変化に柔軟に対応できるよう考えていく必要があると捉えおります。
184: ◎ 三宅委員 古くて貴重な資料というのもそれは大切だということと,本のスペースを用意したいというジレンマがあるというお話だったんですが,「SMALL is COOL」という考え方に基づきますと,リアルな書籍と電子図書の役割やターゲットイメージを明確にしていくべきかなと,コンサルさんも含めて考えていただきたいなとちょっと投げかけなんですが,例えばリアルな書籍が必要なのは,強いて言えば五感を研ぎ澄ます情緒的な教育が必要な乳幼児とか児童書,例えば絵本なんていうと畳2畳ぐらいの絵本なんかがこの間北区の図書館に眠っていて,なるほどねと,その上でこういうふうに遊ぶんだよみたいな,トーマスか何かを並べてやるみたいな話なんですね。すごく手触りとか臭いとか肌触りとか,そういったものがリアルなものには子どもさんには必要なのかなと,なるほどねと。
それ以外は今後のデジタル社会を見据え,かつ倉庫というストックを鑑みると,大人は僕なんかは極端な話を言いますので,電子図書にしていくべきだと思うのですね。今後10年,20年,30年先の図書館をつくっていかなくてはいけないという中で,デジタルトランスフォーメーションの時代に狛江市が即応されていますが,10年先,20年先の子どもが果たしてパソコンなんかはできなくなって,みんなタブレットでピュッピュッなんですね。
というような話の中で,電子図書にしていくべきと考えますが,細かい微修正は必要だと思いますが,大きな方針を立てていくべきと考えますが,御所見を伺います。
185: ◎ 図書館長 電子書籍に委ねていく部分をどのように考えていくかは,新図書館整備基本構想の中でも重要な部分だと思いますので,委員の考え方も含めまして,その中で整理してまいります。
186: ◎ 三宅委員 もちろん私だけが全てじゃないので,市民の皆様でいやいや私はリアルな書籍がいいよという方も当然いらっしゃるでしょうけど,そういった中で含めて考えていただきたいということであります。
今後電子図書の比率が上がっていけば,「SMALL is COOL」という考え方にのっかった話なんですが,市民の会の一部の方々が主張する蔵書数を増やすという方向であっても,物理的に小さなスペースでも実現できることから,市民の会の皆さんは喜ぶのではないかなと,市の基本方針に対する理解が幅広く得られるのではないかなとは思います。
そうした具体的な発想が「SMALL is COOL」という考え方を市民に発信していくべきと考えますが,御見解を伺います。
187: ◎ 図書館長 ふだん図書館を利用されている方にも,あまり利用されていない方にも,新図書館のコンセプトを分かりやすい形で市民の皆様に伝えていくことは大切なことだと思っております。ワークショップ参加者や新図書館整備基本構想検討委員会の公募委員を募集する際などにも,「SMALL is COOL」というコンセプトについて意識して発信してまいりたいと思います。
188: ◎ 三宅委員 最後に公共施設の使われ方みたいな話で,石川委員はよくこういった御質問をされて,私もなるほどねと思っていて,数を捕捉しながら本当に使われているかみたいなことがという質問なんですが,図書館や市民センターの議論を際に,よく一部の人が使っていて,多くの市民は利用していないという議論になります。
正確な利用実態に関して数字で伺います。
市から公表されている数字,例えば図書館の話だけでいいんですが,利用人数や貸出冊数みたいな話になると思いますが,そうした利用実態のベースとなる数字は何で,それはとういう調べ方をしているのか,伺います。
189: ◎ 図書館長 図書館の利用人数は,延べの貸出利用者を集計しております。1回の貸出しで1名とカウントし,平成31年度では14万9,087人となっております。貸出しを受けない閲覧のみの方などの人数は集計できていないものです。
190: ◎ 三宅委員 お答えでは,要は図書館に行っただけで本を借りてない人はカウントしてないよということなのですね。
ちょっとまた別視点ですけど,中央図書館での書籍の盗難被害実態を金額で伺います。
191: ◎ 図書館長 全てが盗難かどうかは確認しているものではありませんが,平成31年度の不明図書につきましては,図書館,図書室合計2,297冊となります。平成31年度の資料の平均取得単価が1,670円となりますので,概算で383万5,990円となります。
192: ◎ 三宅委員 年間でちょっと損失というか,380万円ぐらいあるなという話なんですが,先ほどの話とリンクしますけど,狛江市の場合図書館の利用者数イコール貸出利用者数ということだったので,御答弁にありましたとおり貸出しを受けない閲覧のみの図書館利用も多数いると思いますが,それはカウントされていないということなのですね。
ここが大事なのですが,公共空間の費用対効果を計る上で,閲覧のみの利用者も含めた公共施設の利用者数は正確に捕捉されるべきと考えるんです。例えばほかの公共図書館では,運用されている盗難防止のBDSゲート等のカウント機能を利用して,通ったら掛け算して,要するに行き帰りがあるので,割る2にすれば閲覧している人も含めてカウントできるということもあるんですけど,こうした機能を活用するなど,手法論を新図書館整備基本構想ではぜひ検討をしていただきたいんですが,御見解を伺います。
193: ◎ 図書館長 閲覧者なども含めた人数の把握のため,盗難防止のためのBDSゲートなどの活用も考えられるかと思います。こちらも新図書館整備基本構想の中で整理してまいります。
194: ◎ 平井委員 先ほど三宅委員の発言に事実に基づかない発言がありました。臆測に基づいた恣意的な発言は市民の皆さんに誤解を招きますので,発言の撤回を求めます。
195: ◎
委員長 暫時休憩いたします。
午前11時19分 休憩
午前11時20分 再開
196: ◎
委員長 再開いたします。
197: ◎ 平井委員 先ほどの三宅委員の質問に事実に基づかない発言があったと思いますが,
委員長はどのように。
図書館長にお尋ねいたします。市民の会の中の事情について,私も知り得ない,そういった臆測に基づいて発言がありましたが,そこのところをどう捉えていらっしゃいますか。
198: ◎
委員長 暫時休憩いたします。
午前11時21分 休憩
午前11時22分 再開
199: ◎
委員長 再開いたします。
200: ◎ 平井委員 市民の会のコンセプトとしまして,「SMALL is COOL」,これは全員の市民の会のメンバーで共有されているコンセプトでございます。それに対して仲たがいがあったとか,その後違う意見が出てきたというふうにおっしゃいましたけれども,私はその当時市民の会の代表をしておりましたが,公式な会議の場でそういった発言もありませんし,そういった事実も確認しておりません。三宅委員のおっしゃった事実を基に図書館長は答弁をされたということですけれども,そういった事実は確認していらっしゃいますか。
201: ◎ 教育部長 私も知り得ないことなので,その点については不明です。
202: ◎ 平井委員 では,その事実を確認せずに御答弁いただいているということですね。
203: ◎ 教育部長 質問者が質問していることですので,図書館長にはその責がないと思います。
204: ◎ 平井委員
委員長からのそういった恣意的な発言に対して注意があるかと思ったんですけれども,ありませんでしたので,後ほど手続を取らせていただきます。失礼いたします。
205: ◎
委員長 以上で5項社会教育費の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
206: ◎
委員長 次に6項保健体育費の質疑を受けます。
207: ◎
辻村委員 307ページ,10款6項2目,説明欄1,体育施設維持管理費についてお伺いします。
これまでも水道局用地などの新たなグランドの確保と芝生のグランドについては,その必要性を体育協会のほうの要望書にも入っていたかと思います。市の検討状況についてお伺いをいたします。
208: ◎ 社会教育課長 市内に屋外施設が少ないことについては,十分認識しているところですが,市内の土地利用状況に鑑みますと,新たに屋外運動施設を整備することは困難な状況です。
これまでもグランドの確保については,委員の今までの御提案も踏まえて,近隣の複数のグランドについて現地確認等を行い,おのおのの所有者,大学等にアプローチし,借用等のお願いや調整を図ってきたところです。しかし,様々な理由であったり,貸出しについては住所地の自治体を優先することなどの理由から,いずれも狛江市へ貸し出していただくことは困難な結果でした。また,芝生のグランドの整備につきましては,足や腰への負担が少なく,けがをしにくいことなどから,安全性を高めるためにも有効であることを認識しております。
一方で新たな整備にはメンテナンスに経費がかかることに加え,定期的に芝生の養生期間を設ける必要があるため,グランドの稼働面積が狭くなり利用期間が短くなるというデメリットがあります。そのため既存のグランドを利用していくことで利用者の利便性を図ってまいりたいと考えております。
なお,現在復旧工事を行っている多摩川緑地公園グランドの外野部分につきましては,芝生を植えておりますので,広さから種目や形式等は限られてしまいますが,7月以降の全面開放時には野球以外のスポーツで,例えばタグラグビーなどのニュースポーツなどで御利用いただくことも可能です。
209: ◎
辻村委員 ありがとうございました。
今のお話ですと近隣他市に聞いてみていただいたと,様々に御検討いただいたり,御尽力いただいたことを感謝申し上げますし,高く評価をさせていただきたいと思います。ただ,各自治体分の地域住民を優先するということで,当然なかなか貸出しというのは狛江市に対しては難しいという結果だということは確認できました。
市内で屋外運動場が不足しているということは,今お認めいただいたとおりでございまして,これこそ市長のリーダーシップの下,市民のための市民が活動できる市内への屋外運動場について進めていただきたいと,生き生きと老若男女全ての狛江市民が活動できる屋外運動場の不足についての御対応について御尽力いただきますようによろしくお願いいたします。
210: ◎ 委員長 以上で6項保健体育費の質疑を終結いたします。
以上で10款教育費の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
211: ◎ 委員長 次に11款公債費の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
212: ◎ 委員長 以上で11款公債費の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
213: ◎ 委員長 次に12款諸支出金の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
214: ◎ 委員長 以上で12款諸支出金の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
215: ◎ 委員長 次に13款予備費の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
216: ◎ 委員長 以上で13款予備費の質疑を終結いたします。
以上で歳出の質疑を終結いたします。
以上で第1,議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
審査の都合上,討論,採決は一旦保留し,本委員会に付託された事件の質疑が全部終結した後に行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
217: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
──────────────────────────────
218: ◎ 委員長 次に第2,議案第5号,令和3年度狛江市国民健康保険特別会計予算を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第5号については,既に提案理由の説明を受けておりますので,これを省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
219: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
これより質疑を受けます。
お諮りいたします。
質疑の方法は,総括,歳入,歳出に分けて受けたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
220: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう進めます。
最初に総括質疑を受けます。
221: ◎ 吉野委員 1点お伺いいたします。
ポリファーマシーに対する取組というのは今後どのように進めていくのでしょうか,また目標や評価の仕方についてお伺いをいたします。
222: ◎ 保険年金課長 ポリファーマシーに関しましては,重複多剤服薬による有害事象だけでなく,薬代が患者にとって大きな経済的負担となること,また薬剤費の増加が保険料の高騰につながるなど,様々な課題があるものと認識をしております。
これらの課題に対しまして,まずは実際に薬を処方,調剤をする医療機関や薬局において,各患者にとっての適正な処方等が行われること,仮に複数の医療機関を受診していてもその情報ができる限り共有されていること,また患者側についても適正な服薬管理を行い,さらには重複多剤服薬に関する情報がしっかりと周知,啓発されていることが必要と考えます。
目標と評価ですが,狛江市データヘルス計画では重複服薬者に対する保健指導の項目があります。また,市とともに国民健康保険の保険者であります東京都では,昨年12月,令和3年度からの国民健康保険運営方針を改定し,適正服薬に向けた取組に新たに医薬品の適正使用の取組の推進に関する項目が追加され,重複服薬だけでなく多剤服薬についての記載も追加されたところです。
評価に関しましては,各自治体の取組に応じた得点により交付金が決定される保険者努力支援制度の中で,薬剤の重複多剤投与を受けている方への通知や戸別訪問,指導等を行い,その後に当該対象者の服薬等の改善状況を確認することで,実施前後の評価とする配点項目があるところです。
今後の市の取組ですが,医師会,歯科医師会,薬剤師会,また市内の薬局等とも連携をし,それぞれがポリファーマシーに関してどのような取組を行っているのかを共有してまいります。
また,適正服薬に向けた市民への周知,啓発につきましては,レセプト等を活用して重複多剤服薬について,一定の基準で対象者を抽出した上で,個別に保健指導を行っていくとともに,狛江市薬剤師会等と情報交換を行いながら,多剤服薬に関するリーフレットの市内の薬局や市役所の窓口等での配布など,様々な方法でアプローチを進めてまいりたいと考えているところです。
223: ◎ 吉野委員 ただいまの答弁,大変分かりやすかったのではないかと思います。
今回多分ドラスティックにポリファーマシーに対しては取組が進められていくということが大変期待されます。特に御答弁にあったように,各自治体の取組に応じた得点により交付金が決定される保険者努力支援制度の中で,薬剤の重複多剤投与を受けている方への通知や戸別訪問,指導を行って,その後当該対象者に服薬等の改善状況を確認する。こういったことも含まれているということでございますので,ぜひこれはしっかりと進めていっていただきたい。なぜならこれはどの方にとってもウイン・ウインという,こういう国民健康保険の中では取組として進めていくべきものだと思っておりますので,ぜひよろしくお願いいたします。
224: ◎ 委員長 以上で総括質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
225: ◎ 委員長 次に歳入の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
226: ◎ 委員長 以上で歳入の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
227: ◎ 委員長 次に歳出の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
228: ◎ 委員長 以上で歳出の質疑を終結いたします。
以上で第2,議案第5号,令和3年度狛江市国民健康保険特別会計予算の質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
審査の都合上,討論,採決は一旦保留し,本委員会に付託された事件の質疑が全部終結した後に行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
229: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
──────────────────────────────
230: ◎ 委員長 次に第3,議案第6号,令和3年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第6号については,既に提案理由の説明を受けておりますので,これを省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
231: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
これより質疑を受けます。
お諮りいたします。
質疑の方法は総括,歳入,歳出に分けて受けたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
232: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう進めます。
最初に総括質疑を受けます。
233: ◎ 鈴木委員 最初に後期高齢者医療制度における保険料軽減制度の概要について,またこの間国の特例軽減制度が縮小,廃止されてまいりましたけど,その経緯と各所得階層別の被保険者への影響額についてお伺いをいたします。
234: ◎ 保険年金課長 後期高齢者医療保険料の軽減制度につきましては,所得の少ない世帯に対する軽減と後期高齢者医療制度の対象となる75歳よりも前の時点で社会保険の被保険者だった方への軽減があります。このうち所得の少ない世帯に対する均等割保険料軽減制度につきましては,世帯の所得に応じた軽減割合として7割軽減,7.75割軽減,5割軽減,2割軽減が各段階ごとに設定をされているものです。
本軽減制度につきましては,平成20年度に施行されました後期高齢者医療制度において制度上設けられているものですが,制度導入時の平成20年当時様々な議論があり,中でも低所得の高齢者の負担軽減に関する議論により,本来7割,5割,2割の軽減制度にあるものについて,特例措置として,より所得の低い7割軽減の対象となる方については,9割ないし8.5割と軽減割合が拡大をされていたものです。
特例軽減制度の見直しにつきましては,世代間や世代内の負担の公平を図り,負担能力に応じた負担を求めるといった観点から,後期高齢者医療制度が導入され7年が経過をいたしました平成26年度に,国における医療保険制度改革に関する議論において,社会保険制度改革推進本部として保険料軽減特例を段階的に見直すことを決定をしたものです。
平成29年度以降所得割額の軽減割合の引下げや元被扶養者に対する均等割軽減の縮小,廃止等が行われ,平成31年度からは均等割保険料の軽減につきましても9割が8割,7割へと,また8.5割が7.75割となり,令和3年度からは特例軽減が全て廃止となり,制度本来の7割,5割,2割の軽減が適用されることとなったところです。
平成31年度からの均等割保険料の特例軽減の縮小,廃止に当たりましては,介護保険料の軽減の強化や年金生活者支援給付金の支給開始などと併せて実施をし,可能な限り所得の低い方への負担増が生じないように,また特例軽減の縮小,廃止に当たり,より丁寧な説明を行うこととして実施をされたものであると認識をしているところです。
来年度から制度本来の軽減が適用されるに当たっての所得階層別の被保険者への影響額ですが,対象となりますのは現在本来の7割軽減が特例の7.75割軽減となっている方で,総所得金額が33万円以下で,かつ世帯の被保険者全員の年金収入が80万円を超える方であります。狛江市内の後期高齢者全体に占める割合といたしましては,約16%程度と捉えているところです。
影響額といたしましては,東京都内の後期高齢者医療保険料の均等割保険料額が現在標準額で4万4,100円であるものに対し,7.75割軽減の場合は9,900円となっているものが7割軽減となりますと1万3,200円となり,差額で3,300円,月額にして275円の増となるものです。
なお,次年度の保険料算定に当たりましては,令和2年中の所得を基に算定をいたしますため,現在ではあくまでも推計ということになりますが,令和2年度の予算ベースで見ますと,保険料に関する予算全体額が約10億6,000万円のうち約600万円,およそ0.56%程度の影響であると考えているところです。
235: ◎ 鈴木委員 今説明が詳しくございました。
まず,後期高齢者医療,75歳以上の高齢者,この保険に加入されている方の所得状況でございますけれども,所得ゼロという方が55.4%と本当に半数以上を占めております。60万円以下の10.5%,ここまで含めますと65%以上となっているところ,まずこうした加入者の所得状況は大変厳しいということでございます。
さらにこの間の連続した国の特例軽減制度の縮小,廃止によりまして,各低所得層においての保険料の引上げが本当に極端な形で行われております。このグラフは単身で年金収入168万円,月収にいたしますと14万円ぐらいの方でございますけれども,アパート住まいの方の場合は生活保護基準ぎりぎりの方ですけれども,所得割の縮小,廃止によりまして,平成29年度,平成30年度とこれだけ急激に上がっております。6,300円が1万3,000円まで2倍以上になっているということでございます。
さらに均等割の軽減も縮小,廃止となりました。この赤棒が年金収入80万円以下ということでして,国民年金だけの収入の方でございます。また,青い棒が年金収入80万円から168万円以下という方でございます。こうした低所得層に対しまして,均等割軽減が縮小されたことによりまして,こうした急激な値上げとなっております。
この間の国による特例軽減の廃止は,低所得者に大変大きな重い負担となっております。麻生首相は当時これが制度がつくられたときには,こうしたいい制度ができた。保険料の軽減を含めて維持していきたいと,こういうふうに言っていたんですけれども,これはどんどん廃止をされております。
それでは,現在東京都の財政安定化基金は幾らになっているのか,お伺いいたします。
236: ◎ 保険年金課長 東京都後期高齢者医療広域連合に確認をいたしましたところ,令和元年度末時点では約210億8,000万円であるとのことです。
237: ◎ 鈴木委員 この財政安定化基金は保険料の負担軽減にも活用をすることができます。
市長に伺います。
後期高齢者医療制度における保険料は2年ごとに値上げをされ,それも被保険者の大きな負担となっておりますが,特にここ数年制度創設時に導入されました特例軽減制度が縮小,廃止をされ,特に低所得高齢者への負担が大きくなっております。あいとぴあレインボープランに関する市民意識調査の中でも,65歳以上の在宅介護を行っている世帯では約7割の方々がお金のやりくりに不安があると答え,そのうち約3割の方々がとても不安がある。そして,特に要介護3,4の高齢者世帯ではとても不安があると40%を超えている状況となっております。
狛江市として国や東京都,また広域連合に対しまして,今回の市民意識調査の結果なども踏まえて後期高齢者の生活実態を知らせて,保険料の特例軽減制度の復活など,負担軽減策の拡充をぜひ要請していただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。
238: ◎ 市長 人生100年時代の到来を見据えまして,高齢者だけでなく子どもや子育て世代,現役世代も含めた全ての世代が広く安心して暮らしていくことができる国づくり,まちづくりを進めていく中で,日本においては国民皆保険制度としての医療保険制度が整備されていることにより,仮に体調が悪くなれば誰でも病院で受診することができるということが私たちの生活に根づいており,これが私たちが暮らす上での安心感の基礎と礎となっております。現在の長寿社会の礎となってきているものであると考えているところです。
この先令和4年にはいわゆる団塊の世代も後期高齢者になり,また令和22年頃には団塊ジュニア世代も高齢期を迎えるといったことを見据えまして,市では様々な施策等を進めているところですが,先ほど申し上げたとおり,私たちが安心して暮らすための礎となる医療保険制度を今後も安定的かつ継続的に運用,運営していくためには,75歳以上の方が対象である後期高齢者医療制度におきましても,年齢だけではなく負担能力に応じて負担をしていただくということを原則として,制度の継続と強化に向けて取り組んでいくことが必要であると考えているところです。
都内の後期高齢者医療の保険料率は2年ごとに見直すこととなっております。次は令和4年,令和5年度の保険料率について検討していくことになります。都内では他の広域連合とは異なり,保険料率の値上げを軽減するための特別対策等も実施しております。また,保険料率の検討に際しましては,保険給付費の適正化についてもしっかりと取組を進めていく必要があります。
こうした様々な状況を踏まえまして,狛江市として今後の保険料率の検討,ひいては後期高齢者医療制度をこの先も安心して利用できる制度とするためにも,しっかりと意見を述べていきたいと考えているところです。
239: ◎ 鈴木委員 私が後期高齢者医療広域連合の議員のときには,こうした特例軽減の廃止があったときに,全自治体にいろいろな意見を聞くわけなんですけれども,大半の自治体は大体合意しちゃうんですが,その中でも何市か何区かは都の安定化基金を使ってでも一部肩代わりすべきだというような意見も出ていたわけでございます。
自治体としてどういう意見を出していくのかというのが非常に大事なんですけれども,しっかり意見を述べていくということなんですが,その立場なんですが,低所得者の負担軽減,あるいは都の財政安定化基金の活用なども含めた,そういう立場で意見を述べていくということでよろしいでしょうか。
240: ◎ 市長 この後期高齢者医療制度というのは,様々な社会変動とか,地域の実情などがあります。そういった中でいろいろ様々なことを考えまして,しっかりと意見を述べていきたいと考えているところです。
241: ◎ 委員長 以上で総括質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
242: ◎ 委員長 次に歳入の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
243: ◎ 委員長 以上で歳入の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
244: ◎ 委員長 次に歳出の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
245: ◎ 委員長 以上で歳出の質疑を終結いたします。
以上で第3,議案第6号,令和3年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算の質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
審査の都合上,討論,採決は一旦保留し,本委員会に付託された事件の質疑が全部終結した後に行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
246: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
──────────────────────────────
247: ◎ 委員長 次に第4,議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第7号については,既に提案理由の説明を受けておりますので,これを省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
248: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
これより質疑を受けます。
お諮りいたします。
質疑の方法は総括,歳入,歳出に分けて受けたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
249: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう進めます。
最初に総括質疑を受けます。
250: ◎ 鈴木委員 本予算には介護保険料の値上げが含まれております。
まず,所得段階別の保険料の改定額の概要についてお伺いいたします。
251: ◎ 高齢障がい課長 基準額となる第5段階の月額保険料が現在の5,950円から300円引上げの6,250円としているところです。
各段階の保険料率に変更はありませんが,基準額の引上げに伴いまして,第1段階では年額1,000円,基準となる第5段階では年額3,600円,第10段階では年額6,700円,現行では最も高い所得階層である第13段階では年額8,600円の負担増となっているところです。
また,第8期におきましては,さらなる多段階化を進めておりまして,第14段階として合計所得金額が2,000万円未満,第15段階として合計所得金額が3,000万円未満,第16段階として合計所得金額が3,000万円を超える方を対象としているところです。
現在の第13段階の保険料に比べまして,第14段階では年額1万9,900円,第15段階では年額3万1,100円,第16段階では年額4万6,100円の負担増となっているところです。
なお,第1段階から第3段階までの低所得層に対する保険料の負担軽減につきましては,第7期事業計画に引き続きまして適用しているところです。
252: ◎ 鈴木委員 今回多段階化ということで,14,15,16段階というふうに広げられました。これは3年前の保険料値上げの際に日本共産党狛江市議団として提案していたものであり,ここの部分は評価をするものでございます。
ただ,低所得の年金生活者の部分も値上げをするという部分は賛同できません。
それでは,第1期から第7期までの介護保険料引上げの推移,基準額についてお伺いいたします。
253: ◎ 高齢障がい課長 保険料の推移ですが,それぞれ基準月額で答弁申し上げます。
第1期は3,025円,第2期は3,025円で据置き,第3期は3,950円で第2期に比べて925円の引上げ,第4期は3,950円で据置き,第5期は4,500円で第4期に比べて550円の引上げ,第6期は5,250円で第5期に比べて750円の引上げ,第7期は5,950円で第6期に比べて700円の引上げ,第8期では6,250円で第7期に比べまして300円の引上げを予定しているところです。
254: ◎ 鈴木委員 第1期3,025円まで月額ですが,それから第8期6,250円ということで2倍以上になっているところでございます。
それでは,第1段階,第2段階の方々の収入の状況についてお伺いいたします。
255: ◎ 高齢障がい課長 第1段階の所得区分ですが,生活保護受給者または非課税世帯で,課税年金収入と年金以外の所得額の合計が80万円以下の方,次に第2段階の所得区分は非課税世帯で課税年金収入と年金以外の所得額の合計が120万円以下の方となっているところです。
256: ◎ 鈴木委員 第1段階では生活保護や老齢年金受給者,または年金収入80万円以下ということで,収入が年金だけの場合ですと80万円以下ですので,月収6万6,000円以下ということでございまして,国民年金だけの方の場合は今現在大体25年以上掛けた方でも月5万6,000円でございまして,もっと少ない方も非常に多いのが実態でございます。こういう方々に年間2万2,500円の介護保険料がかかってしまいます。
第2段階は年金収入120万円以下ということで,月10万円以下の収入でございます。アパート住まいの方の場合は生活保護基準以下の生活となります。こういう方々にも3万7,500円の介護保険料がかかってしまいます。
それでは,第6期から第7期の介護保険準備基金の推移について伺います。同じく第8期の見込みについて伺います。
257: ◎ 高齢障がい課長 各計画期間における3か年の決算額の合計で答弁申し上げます。
第6期は積立額1億7,246万円,取崩額1億6,615万2,000円,残高2億5,302万6,000円,第7期では積立額2億7,660万9,000円,取崩額1億3,371万8,000円,残高3億9,591万7,000円となっております。第8期の見込みですが,取崩額の見込みにつきましては3億1,850万円を予定しているところです。
なお,積立額と基金残高につきましては,計画期間中の介護保険会計の財政収支によりますので,見込みの数値はありません。
258: ◎ 鈴木委員 第8期については,積立てなどについては分からないということでございますが,今回の計画の中で第7期の残高3億9,591万7,000円から第8期の取崩額を差し引きますと今後3年間,令和5年度の残高は7,741万7,000円となります。ただ,実際には毎年度の剰余金を基金に積み立てる形になりますので,その額が上乗せされると予想されます。
続きまして,低所得の第1段階,第2段階の保険料を据え置いた場合の保険料の減収見込額と併せて合計所得金額が1,500万円以上2,000万円未満の第14段階の保険料を基準額に対する割合を2.55から2.8に引き上げた場合,同じく合計所得金額が2,000万円以上3,000万円未満の第15段階の保険料を基準額に対する割合2.7を3.2に引き上げた場合,同じく合計所得金額が3,000万円以上の第16段階の保険料を基準額に対する割合2.9を3.7に引き上げた場合,保険料の増収見込額,また減収分と増収分の差引額についてお伺いをいたします。
259: ◎ 高齢障がい課長 それぞれの合計額で答弁申し上げます。
第1及び第2段階を7期の保険料に据え置いた場合,約639万円の減収になります。また,第14段階以上の保険料率を御指示のとおり上方修正した場合,約568万円の増収になります。減収分と増収分の差引額は約71万円の減収となるところです。
260: ◎ 鈴木委員 第14段階以上の保険料率を引き上げることで,低所得層の保険料を据え置くことができるということだと思います。
市長に伺います。
新型コロナ禍の中で市民生活は厳しくなっております。先ほどのあいとぴあレインボープランに関する市民意識調査でも,高齢者の経済的な不安が大変高くなっていることが明らかになっております。今介護保険料は制度発足以来2倍以上の高さになっております。本来国の公費負担割合をもっと引き上げて,被保険者の負担軽減を図るべきですけれども,地方自治体としても市民生活を守るための最大限の努力を行うべきでございます。
質疑で明らかになりましたけれども,合計所得金額が1,500万円以上の方々への保険料設定を引き上げることで,年収80万円以下とか120万円以下など,低所得者の方々の保険料を据え置くことは可能でございます。新型コロナの下で,武蔵野市など保険料全体を据え置く自治体も出ております。
ぜひ低所得層の保険料据置きを検討してほしいと思いますけれども,いかがでしょうか。
261: ◎ 市長 介護保険制度を持続可能な制度とするためには,相応な御負担をお願いをせざるを得ません。第8期事業計画策定期におきましても,介護保険制度の基準に基づきまして,介護保険料基準額の引上げ幅を最小限にとどめることを留意しながら検討させていただいた結果となります。
262: ◎ 鈴木委員 なかなか検討できないということなんですけれども,高齢者の生活実態は貧困と格差という点でもかなり広がって,狛江市の実態調査でもそういうことが見えてきております。低所得者の保険料を最大限抑えていく,そのための市としての努力,また国に対する要望,これをぜひ進めていってほしい。このことを要望いたしまして終わります。
263: ◎ 委員長 暫時休憩いたします。
午前11時57分 休憩
午後 1時30分 再開
264: ◎ 委員長 再開いたします。
総括質疑を続行いたします。
265: ◎ 三宅委員 それでは,介護保険の討論をする必要上1問だけ質問させてください。
今回令和3年度から3年間にわたって第8期が始まって,介護保険料基準額が6,250円ですか,300円上がるということですが,第7期,21年間あったわけで,第1期から先ほど鈴木委員の御答弁でだんだん上がってくると,ただもともとは1990年代の議論の話では,3年ごとに保険料は見直すということが前提で,それは40歳以上の国民の皆さんのその自治体の請け負える額と給付費,それを割り返すと当然保険料は上がっていくということ,ただ上げられてしまう方にとっては丁寧な議論は必要なのですが,そもそもの設計は,これはサービス給付に見合った保険制度ですので,税金ではありませんので,ステークホルダーの方は皆さん一律に不安にされて,私も40歳以上になってサラリーマンのお給料で引かれていたということで,皆さん応分のもので将来のリスクを分散するという保険制度の中での位置づけでもあります。
私はその6,250円の金額に関して,先ほどの委員の方とは私は逆の心配をしています。仮にこの第8期のサービス給付費総額想定よりもオーバーしてサービス給付があった場合に関して伺います。
この基準額から算定された収入に見合わず,この財源不足というのが起きると思うのですが,そうした場合の対応はどうなさるのか,またそれが第9期の基準額にも影響が出てしまうと思うのですが,そのあたりのことをお聞かせください。
266: ◎ 高齢障がい課長 第8期事業計画期間におきまして,財源不足が生じた場合には不足額の全額を東京都が設置する財政安定化基金から借り入れることとなります。借り入れた財源不足分は,次期の第9期事業計画において保険料必要額に算入され,第1号保険料財源から全額を返済することとなります。このため必然的に大幅な保険料の引上げにつながる可能性が高くなります。
267: ◎ 高木委員 再度確認させてください。
先ほど仮に鈴木委員の修正を行い,第1,第2段階を据え置いて,14から16段階の率を上げることを行った場合,不足分の繰入れはどこから行い,また幾ら増額することになるのか,再度確認させてください。
268: ◎ 高齢障がい課長 現在第8期介護保険事業計画におきましては,基金取崩額を3億1,850万円としているところですが,先ほど答弁申し上げました不足額約71万円につきましては,この金額に追加をいたしまして基金を取り崩すこととなります。
269: ◎ 高木委員 ありがとうございました。
270: ◎ 委員長 以上で総括質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
271: ◎ 委員長 次に歳入の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
272: ◎ 委員長 以上で歳入の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
273: ◎ 委員長 次に歳出の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
274: ◎ 委員長 以上で歳出の質疑を終結いたします。
以上で第4,議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
審査の都合上,討論,採決は一旦保留し,本委員会に付託された事件の質疑が全部終結した後に行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
275: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
次に第5,議案第8号,令和3年度狛江市駐車場特別会計予算を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第8号については,既に提案理由の説明を受けておりますので,これを省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
276: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
これより質疑を受けます。
お諮りいたします。
質疑の方法は総括,歳入,歳出に分けて受けたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
277: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう進めます。
最初に総括質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
278: ◎ 委員長 以上で総括質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
279: ◎ 委員長 次に歳入の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
280: ◎ 委員長 以上で歳入の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
281: ◎ 委員長 次に歳出の質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
282: ◎ 委員長 以上で歳出の質疑を終結いたします。
以上で第5,議案第8号,令和3年度狛江市駐車場特別会計予算の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
283: ◎ 委員長 次に第6,議案第9号,令和3年度狛江市下水道事業会計予算を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第9号については,既に提案理由の説明を受けておりますので,これを省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
284: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
これより質疑を受けます。
お諮りいたします。
質疑の方法は一括で受けたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
285: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう進めます。
質疑を受けます。
(「なし」の声あり)
286: ◎
委員長 以上で質疑を終結いたします。
以上で第6,議案第9号,令和3年度狛江市下水道事業会計予算の質疑を終結いたします。
──────────────────────────────
287: ◎
委員長 この際,鈴木えつお委員ほか3人から議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算,鈴木えつお委員ほか3人から議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議が提出されております。これから配付しますので,これらを併せて審査をお願いいたします。
なお,この後休憩を取り,再開後は一般会計予算に対する編成替えの動議の提案理由の説明,質疑,原案と編成替えについて併せて討論,採決を進める予定です。
暫時休憩いたします。
午後 1時37分 休憩
午後 2時13分 再開
288: ◎
委員長 再開いたします。
先ほど議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について,鈴木えつお委員ほか3名からの提出と申し上げましたが,鈴木えつお委員ほか4名からの提出でありますので,訂正いたします。
また,議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議について,鈴木えつお委員ほか3名からと申し上げましたが,これも宮坂良子委員ほか4名からの提出でありますので,併せて訂正いたします。
なお,議案第7号の1枚目は机の上に置いてありますが,差替えをお願いいたします。
改めまして,鈴木えつお委員ほか4名から議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議が提出されております。
提出者からの説明を求めます。
289: ◎ 鈴木委員 議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について提出者を代表し,提案理由の説明を行います。
まず,編成替えを求める理由ですけれども,一昨年の秋からの消費税10%への増税とともに,新型コロナウイルス感染症の感染拡大による市民生活への影響が深刻さを増しており,市民の命と暮らしを守る取組が急務となっております。また,市が昨年発表した市民センター改修等基本方針については,多くの市民から中央図書館の移転先があまりに狭く,市民の期待に応えられないため,一旦保留し,市民参加,市民協働で,より使いやすい中央図書館,中央公民館になるように見直してほしいという要望が出されております。
しかしながら,市長が提案した令和3年度狛江市一般会計予算は切実な市民要望に応えたものもあるものの,新型コロナウイルス感染症の感染拡大の下での市民生活支援や貧困と格差の拡大の下でも,誰一人取り残されることなく全ての市民が安心して暮らせる施策への取組はなお不十分でございます。
さらには市民の長年の願いであり,2013年第4回定例市議会において市民センターの充実と増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情,署名約4,000筆が全会一致で採択されて以来7年余り,多くの市民が参加して取り組んできた中央図書館,中央公民館の充実への願いに応えるものとはなっておりません。そのため下記の方法により本予算の編成替えを行うべきでございます。
編成替え基本方針ですけれども,編成替えの総額は670万円の増額といたします。歳入不足分は財政調整基金の取崩しで対応いたします。
編成替えの内容についてでございますけれども,新型コロナウイルス感染症の感染拡大や貧困と格差の拡大の下での市民生活支援策を充実させるとともに,市民センター改修基本方針については一旦保留し,市民参加,市民協働で中央図書館,中央公民館がより充実したものになるように見直すものでございます。
編成替えの具体的内容ですけれども,歳入では財政調整基金からの繰入金を670万円増額いたします。
歳出につきましての民生費では,1つ,ひとり親家庭への家賃補助制度を創設いたします。
ひとり親家庭の生活状況はコロナ禍の下で一層厳しくなっています。フードバンク狛江の食料支援を希望する世帯が急増しています。この間国や市で給付金等の支援策を行ってきましたが,ひとり親家庭の生活状況はもともと約7割が暮らしが苦しい状態に置かれており,臨時的・緊急的支援とともに継続的な支援が求められています。本事業は経済的に困窮しているひとり親家庭,児童扶養手当受給世帯への月額5,000円の家賃補助制度を実施するものでございます。ひとり親家庭の家賃補助制度は東村山市,日野市など,5市で実施されております。
2つ目は訪問介護など,介護保険利用料の軽減制度を創設するものでございます。
あいとぴあレインボープランに関する市民意識調査では,介護認定を受けた方のうち約3割の方が介護サービスを利用しておりません。そのうち4.3%の方が利用料を支払うのが難しいと答えております。特に要介護3の方は18.2%の方が利用料を支払うのが難しいので,利用していないと答えております。介護サービスの必要な方が経済的理由で利用できず心身の機能を低下させてしまうという事態は避けなければなりません。本制度は収入の少ない世帯でも必要な介護サービスを受けられるよう,低所得世帯,住民税非課税世帯の訪問介護サービス等の利用料の本人負担分を3割軽減するものでございます。
3つ目は新型コロナウイルス感染症感染者への傷病見舞金制度を創設するものでございます。
国の制度である国民健康保険の傷病手当金については,給与所得者が対象で自営業者やフリーランスは対象とならず休業補償が受けられません。しかし,新型コロナウイルスに感染して仕事を休まざるを得なくなって収入が激減してしまうのは,自営業者もフリーランスも同じでございます。
そのため国の地方創生臨時交付金等を活用して,自営業者やフリーランスにも傷病手当金や傷病見舞金を支給している自治体も出てきております。本事業では新型コロナウイルスに感染され,仕事を休まざるを得なくなった方々に傷病見舞金20万円を支給するものでございます。昨年の1月1日以降に感染された方に遡って支給をするものでございます。
教育費関係では,(1)就学援助制度を拡充いたします。
狛江市の子どもの生活実態調査では,18%から19%の世帯が生活困難層となっております。生活困難層では過去1年間に経済的理由で食料を買えなかったことがあると答えた家庭が小学校5年生では30.8%,中学校2年生で46.2%に上ります。また,塾に通わせたり,1年に1回くらい家族旅行に行くことが経済的にできない家庭が3割から6割近くに上っています。これは一般層の4倍から9倍の多さです。
あいとぴあレインボープランに関する市民意識調査では,自分や自分の家庭を支援してもらうために必要なことは何ですかという問いに対する答えで,中学校2年生では経済的支援があること,これが一番多くなっております。現在狛江市の就学援助の受給率は小学生8.1%,中学生12.6%にとどまっています。
教育長の答弁は,狛江市の就学援助の受給率が減少傾向であるとして,子育て支援制度全体の中で検討するとの答弁にとどまりましたけれども,子どもの生活実態調査では,就学援助の受給率をはるかに超える家庭が生活困難層となっており,経済的理由により食料が買えない。子どもの年齢に合った本が買えないなど,深刻な実態が示されております。誰一人取り残すことなく,全ての子どもたちに行き届いた教育を行うために就学援助制度を充実すべきです。
そのため本提案では,就学援助の対象世帯を生活保護基準の1.1倍から1.2倍に拡大し,生活に困難を抱えている世帯の給食費や学用品費,修学旅行費などを無償化し,子どもたちが安心して学校に通えるようにするものでございます。
(2)市民センター改修及び新図書館基本構想等策定業務委託費を削除する。
(3)新図書館整備基本構想検討委員会関係費を削除する。
(4)市民センター改修等基本方針検討委員会を設置するため,関係費を新たに計上するものでございます。
中央図書館,中央公民館の充実は長年の願いでございます。2013年第4回定例会に市民団体から4,000名の署名を沿えた耐震補強のみならず,狛江市民センター(中央公民館・中央図書舘)の充実と,増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情が提出され,狛江市議会で全会一致で採択をされました。
2015年2月,市と市民の会が協定書を結び協働して取り組んでいくことになり,市民の会では本当に精力的に多くの市民が参加する形での学習会や分科会の開催,先進地の視察,中央図書館,公民館の利用者アンケートなどに取り組み,2016年4月,ゆったりとしたスペースの中で読書を楽しむことができる滞在型の図書館,また多くの市民団体が活動しやすく,子どもたちやお年寄り,青少年も集える充実した中央図書館を目指す市民提案書がまとめられました。この提案書について市側は最大限尊重していく,しっかりと受け止めていく,市と市民双方が納得できるように整理していく,このように答弁してまいりました。
しかし,昨年市が発表した市民センター改修等基本方針では中央図書館の移転が盛り込まれ,その移転先があまりに狭く,今後60年も使う図書館としては十分なものができません。しかもこれが市の決定という形で出されたために多くの市民が驚き,市民説明会では商工会館の所では図書館の床面積がほとんど広がらない。市民の会の提案や市民のアンケートの結果が反映されていない。この間市と市民の協働で取り組んできたのに,いきなり決定というのはおかしいなどの声が出されました。市民センターを考える市民の会からも,これまでの市民協働の積重ねや市民提案書や市民アンケートの結果を反映したものとは言えないので,再考してほしい。こういう意見書が出されました。また,狛江市の図書館協議会から図書館機能を果たす占有床面積を少なくとも現在の2倍近くにすべきとの意見が出されました。公民館運営審議会からもこの間の市民参加,市民協働の在り方に懸念を示す意見書が出されております。
狛江市第4次基本構想では,「ともに創る 文化育むまち」を掲げております。まちづくりの主体は市民と述べています。市長も就任後初めての所信表明で,行政運営の基本は市民参加と協働ですと述べております。
本提案はこの立場に立って,市民センター改修等基本方針についてはこのまま進めるのではなく,一旦案に戻して市民参加,市民協働で改めて方針を確立して,よりよい中央図書館,中央公民館になるように取り組むものでございます。
ぜひ皆様の御賛同を心からお願いいたします。
290: ◎
委員長 説明が終わりましたので,これより編成替えを求める動議に対する質疑を受けます。
291: ◎ 石川委員 令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議の提出者にお聞きいたします。
まず,編成替えを求める動議では市民センター改修及び新図書館整備基本構想等策定業務委託の1,400万円を削除するとされていますが,この予算は令和2年度狛江市一般会計補正予算(第7号)で,債務負担行為として令和3年度と令和4年度の2か年で限度額3,640万円が既に認められているものであります。この御認識はおありか,お伺いいたします。
292: ◎ 鈴木委員 そういう認識はありますけれども,この間市民の皆さんが市に対しまして署名運動も行いながら,一旦これを棚上げして,そして市民参加で取組を進めてほしい。このように多くの皆さんが言っております。その思いを受けてこうした提案をしたものでございます。
293: ◎ 石川委員 ここから質問です。
既に議決された予算について削除することをどのように考えているのか,お伺いします。
294: ◎ 鈴木委員 大変大きなことだと思いますけれども,先ほど説明しましたように,この問題については本当に狛江市のまちづくりの基本に関わる問題だと思います。7年余,本当に多くの市民の皆さんが一緒になって市民センターの充実,中央図書館,中央公民館を充実させようということで取り組んできたものでございます。それがいきなり決定という形で出されまして,それに対して皆さんがこれでは困るということで一旦保留してほしいと,そういうふうに言っているわけでございます。それに応えるのが議会としての役割だと思います。
狛江市議会でも7年前に全会一致で増床を視野に増改築等を考えていくということも議決しているわけですから,そういう趣旨に基づいてこうした取組を求めるものでございます。一旦保留してほしいと思います。
295: ◎ 石川委員 今議会というお話もありました。
議会において賛成多数で可決された予算であっても,それに基づく予算執行であったとしても重んじられることはないと,このようにつながるような気がしますが,この辺の御見解をお伺いします。
296: ◎ 鈴木委員 狛江市の基本構想は,まちづくりの主体は市民ですと,主役が市民ですと,そういうふうに言っております。市民の合意のないまま進めるということは,議会としてもそういうことを看過してはならないと,そのように思います。狛江市の第4次基本構想に基づく「ともに創る 文化育むまち」,こうした方向で流れを切り替える必要がある。一旦保留してほしいというふうに思います。
297: ◎ 石川委員 ごめんなさい,後から答弁なので,大事なことなので,もう1度そこの部分確認をさせてください。
重んじられることはないのか,お伺いいたします。
298: ◎ 鈴木委員 議会の結論というのは重んじております。ただし,今市民が多くの形で声を上げております。そして,まちづくりの主体は市民であると,そういう立場に立つならば,一旦保留するという立場でこうした削除の提案をすることはあり得ることだと,そのように思います。
299: ◎ 石川委員 精査させていただきます。
300: ◎
委員長 以上で編成替えを求める動議に対する質疑を終結いたします。
これより議案第4号とその編成替えを求める動議の討論に入ります。
301: ◎ 岡村委員 議案第4号,令和3年狛江市一般会計予算について日本共産党狛江市議団を代表し,編成替え動議に賛成し,原案に反対する立場から討論を行います。
フードバンク狛江の学校給食のない時期のひとり親世帯への食料支援事業では支援を求める世帯が急増しており,休業になりほぼ給料が受け取れませんでした。お金がない。11月に貯金が底を突きましたなど,切実な声が寄せられています。また,狛江市が行った子どもの生活実態調査集計報告書では,小学校5年生と中学校2年生の18から19%が生活困難層となっており,過去1年間に経済的理由で食料を買えなかったことがある家庭が30%から46%にもなっています。
そして,あいとぴあレインボープランに関する市民意識調査では,子ども向け調査の中で,自分や自分の家族を支援してもらうために必要なことは何ですかという問いに,悩みを気軽に相談できること,経済的な支援があることという回答が多く,特に中学2年生では経済的支援があることが最も多くなっています。新型コロナの下で生活に困難を抱える子育て世代の生活状況は一層厳しくなっています。
また,あいとぴあレインボープランに関わる市民意識調査では,65歳以上の高齢者世帯の約3割が暮らしの経済状況が苦しいと答えています。中でも在宅介護を行っている世帯では72.4%の方がお金のやりくりに不安があると答え,そのうち約3割の方がとても不安があると答えています。特に要介護3,4の高齢者世帯ではとても不安があるが40%を超えており,深刻な状況です。
一昨年秋からの消費税10%への増税の影響とともに,新型コロナウイルス感染症の感染拡大による市民生活への影響が深刻さを増しており,市民の命と暮らしを守る取組が急務となっています。
こうした中で編成された本予算には,高校生世代への医療費助成事業や学童クラブの増設,三中への自閉症・情緒障がい固定学級開設,また災害対策で自動起動装置つきの防災ラジオの避難行動要支援者への貸出制度や止水板設置工事への補助制度など,市民の願いを実現する予算が盛り込まれており,これらは評価するものです。しかし,新型コロナウイルス感染症の下で,また貧困と格差の拡大の下で深刻さが増している低所得の子育て世帯や高齢者世帯への支援は不十分と言わざるを得ません。
一方提案されている編成替え動議では,ひとり親家庭への家賃補助制度の創設や訪問介護など,介護保険利用料の軽減制度の創設,新型コロナウイルス感染者への傷病見舞金を支給する制度の創設,就学援助の対象者拡大など,原案の不十分な点を補い,緊急で切実な願いを実現するものです。
また,市民センター改修への対応ですが,市が昨年発表した市民センター改修等基本方針については,多くの市民から中央図書館の移転先があまりに狭く,市民の期待に応えられないため一旦保留し,市民参加,市民協働で,より使いやすい中央図書館,中央公民館になるよう見直してほしいという要望が出されております。しかし,本予算ではこうした市民の声に応えないまま中央図書館を商工会館と駄倉地区センターの所に移転することを前提とした市民センター改修及び新図書館整備基本構想等策定業務委託の予算が組まれております。
しかし,中央図書館,中央公民館の充実は2013年第4回定例会において市民センターの充実と増床視野に入れた改築の検討求める陳情,署名約4,000筆が全会一致で採択されて以来7年余り,市と市民の協働の取組も含め多くの市民が参加して取り組まれてきました。
狛江市第4次基本構想では,まちづくりの主体は市民であり,市民参加と市民協働によるまちづくりを一層進め,市民が主役となるまちを目指すと述べています。ぜひこの立場に立って,市民センター改修等基本方針は一旦保留し,市民参加,市民協働で見直していただきたいと思います。
提案されている本予算の編成替え動議は,この狛江市第4次基本構想で示されたまちづくりの基本原則や市長も所信表明で述べていた行政運営の基本は市民参加と協働です。この立場に立って市民センター改修基本方針を案に戻して市民参加,市民協働で見直していくというものであり,心から賛同するものです。
ぜひ狛江市第4次基本構想が目指す狛江市の将来都市像「ともに創る文化 育むまち 水と緑の狛江」を進める立場に立って,市民とともに中央図書館,中央公民館の充実に取り組んでいただきたい。このことを強く求め,日本共産党狛江市議団は編成替え動議に賛成し,原案に反対いたします。
302: ◎ 平井委員 議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対の立場で討論いたします。
財政運営はまちづくり,この視点を大事に今予算案を検討し,残念ながら賛成しかねるとの結論に至りました。しかし,評価する施策も多くあります。
子育て世代への応援,高校生世代医療費助成事業など,狛江市独自の施策です。これからも支援のはざまにある市民の皆さんへのまなざしを大事にする狛江市であっていただきたいと思います。
就労・創業支援事業,女性のためのカウンセリング,青少年が心身ともに健やかに育つための環境づくり,虐待に係る相談体制の強化などは,コロナ禍で顕在化した地域の問題解決への一歩だと思います。
地球温暖化関連事業,脱炭素社会推進に向けて,庁舎に再生可能エネルギー100%由来の電力を導入するという方向性を打ち出してくださったことを高く評価いたします。
地域性に応じた多世代交流モデルの検討,ICT活用推進のための実証実験なども期待される新たな事業です。
新型コロナ感染症対策では,PCR検査を狛江市独自で実施するに当たって,医師会や保健所との調整には数々の困難があったと思います。しかし,こうした困難への対応がその後国や都が打ち出す施策を迅速に,的確に実施されることにつながったことは,まさに職員の皆さんのチーム力だと思います。改めて感謝申し上げます。
以上のように評価すべき点は多くあります。しかしながら,国や都からの施策に追われ,現場や市民一人一人の困り事がおざなりになっている場面もあるのではないか,このことは私自身が問われることでもあります。自分自身への自戒も込めて,令和3年度一般会計予算には賛成しかねるとの結論に至りました。
理由は以下の2点です。
まずは狛江市が進める施策,予算執行のプロセスの透明性の問題です。
市民センター改修等基本方針及び計画実施に向けての公募,プロポーザルの条件等が策定されました。しかし,それらの検討段階のプロセスは市民や利用者,担当部署への情報提供や意見聴取の機会を持たない透明性に欠ける進め方に思えました。こうした予算執行のプロセスが透明性に欠ける問題は,市民参加と市民協働の推進に関する基本条例を持ち,「ともに創る 文化育むまち」を将来都市像に掲げる狛江市に影を落とすことになりかねません。
そして,情報の平等,公平性への問題です。
広報こまえで発信される情報,緊急防災無線等の情報を全ての市民に届けることは自治体の義務です。たとえ視聴覚などの障がいがあっても,新聞購読をしていなくても,インターネットの環境がなかったとしても皆さん狛江市民です。感染症や自然災害の危険性が高まり,市民一人一人に自助,共助が求められていますが,そのためにも最も重要なのが情報です。障害者差別解消法の制定から5年,情報の平等,公平性をまずは広報こまえから実現させていくべきだと考えます。
以上のことから,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対いたします。
303: ◎ 三宅委員 原案に賛成し,編成替えを求める動議に反対の立場で討論いたします。
今回のこの市民センターの件に関して,市民の皆様の御意見を聴取せずに市が独断で進めるというような話が喧伝されると困りますので,私からその辺を申し上げて,原案に対する賛成討論とさせていただくということであります。
平成24年度に公共施設整備計画,これに基づいて前市政からの話でありますが,この市民センターに関しては改修ということでおよそ5億円ほどの改修費ということで,最初3億円だったと思いますが,5億円程度になって,それが市民の皆様の御意見の上で,それを撤回する形で市民の会の皆様と協定を締結したという経緯だったと思います。
その後,基本的には縦増築案ということの是非に関して議論が進んだ中,日経設計コンサルタントさんというところに議会が関与して議決した中で委託し,その中でA案,B案,C案,D案,E案という中で,E案はちなみに縦増築案の39億円のお話でございました。
その中で今回分散案ということで,市民センターは11億円の改修というところの中,新図書館が5億円という,この辺に関しては私も計り知れませんが,そういったことで狛江市のほうは政策判断をしたということの中で,市民の会の皆様と打合せの機会を持ってそれを公表されて,その後市民の皆さんを巻き込む,まさに明日このコンサルの皆様とプロポーザルのコンペティションを受けて,それで決定した流れを受けて,市の政策判断を受けて,中身に関しては市民の皆様の御意向をいただけるようなコンサルのテクニカルの部分を担保された上で,きちんと狛江市としては狛江市民の皆様とのお話合いを踏まえて進められているということの中,いわんやこの平成24年度の話から遡りますと,この着工に関しては5億円,そして16億円,39億円という中,そしてコロナ禍の中,実際に市民の皆様の要望が多い中,そして財政負担を鑑みながら総合的に市が政策判断をされて,この今の考え方でも令和7年度にしか新図書館,市民センターはできないというスケジュールの中,いわんや今回の一般会計当初予算に関して編成替えを求めるというのであれば,令和7年度を踏まえ,はるか将来に向かってこの話が先送りされる中,厳密に市民要望の非常に高い案件で,その予算も鑑みながら市が政策判断したということに関して,私は評価をしている次第でもございます。
そうした意味では,狛江市が市民の皆様の意見を全然尊重しないでということが喧伝されるのは嫌だという思いで,私はこの反対討論をして原案に賛成といたします。
304: ◎
委員長 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
まず,議案第4号,令和3年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について採決いたします。
本動議に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
305: ◎
委員長 挙手少数と認めます。よって議案第4号の編成替えを求める動議は否決されました。
──────────────────────────────
306: ◎
委員長 次に原案について採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
307: ◎
委員長 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────
308: ◎
委員長 次に議案第5号の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
309: ◎
委員長 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議案第5号,令和3年度狛江市国民健康保険特別会計予算の本案を原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
310: ◎
委員長 挙手全員と認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────
311: ◎
委員長 次に議案第6号の討論に入ります。
312: ◎ 鈴木委員 議案第6号,令和3年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算につきまして,反対の立場から日本共産党狛江市議団の意見を述べます。
本特別会計予算では国の均等割軽減特例の廃止により,例えば単身世帯で公的年金収入100万円の世帯では保険料が3,300円値上がりし,年額1万3,200円になります。既にこの世帯は今年度から均等割の特例軽減が8.5割から7.75割に縮小されており,保険料は6,600円から9,900円と3,300円値上がりしています。つまり2年連続の値上げで保険料は6,600円から1万3,200円へと2倍に上がっております。
後期高齢者医療保険の加入者の所得状況は,所得ゼロの方が55%もあり大変厳しい状況にあります。年金収入の少ない人にとってこのような保険料の大幅値上げは耐え難いものがございます。
2008年10月3日の参議院本会議で,当時の麻生首相は,長寿医療制度は医療費自己負担を現役世代より低い1割負担とし,保険料の軽減も行うなど,高齢者が心配なく医療を受けられる仕組みになっています。こうしたよい点はぜひ維持していきたいと答弁をされております。今この答弁の内容が次々と崩されて,低所得者の保険料が大幅に値上げされております。国に対し軽減措置の復活を強く求めていく必要がございます。
同時に高齢者の置かれている生活実態を踏まえれば,広域連合として何らかの対応策も考えるべきでございます。今年度の軽減特例廃止による影響額は,広域連合全体で23億5,000万円であり,来年度も同程度の額と思われます。東京都の財政安定化基金212億円を活用すれば大幅値上げを抑えることができます。
保険料の改定については広域連合議会で決められ,市区町村にはその権限はありませんが,市区町村から広域連合,また国,東京都等に意見を上げることはできます。ぜひ市として高齢者の生活実態を把握し,低所得者の保険料の負担軽減のために,国や東京都,広域連合に声を上げていただきたいと思います。
先ほどの市長の答弁ではしっかり意見を上げていくとのことでしたが,残念ながら低所得者の保険料の負担軽減のためにとの言葉がございませんでした。ぜひ低所得高齢者の保険料負担軽減のために,市として高齢者の生活実態をよく把握して,国や東京都,広域連合に対し声を上げていってほしい。このことを強く求め,日本共産党狛江市議団は本特別会計予算に反対をいたします。
313: ◎
委員長 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議案第5号,令和3年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算,本案を原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
314: ◎
委員長 挙手多数と認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────
315: ◎
委員長 この際宮坂良子委員ほか4人から議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議が提出されております。
提出者から説明を求めます。
316: ◎
宮坂委員 議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議を提案いたします。
令和3年度狛江市介護保険特別会計予算について,市長は下記の要領により速やかに編成替えを行い,再提出をするよう求めるものでございます。
まず,1つ目,編成替えを求める理由といたしまして,介護保険制度が始まって21年,現在の介護保険制度は介護サービスの利用が増えたり,介護従事者の労働条件を改善すれば,それが直ちに保険料,利用料の負担増に跳ね返るという根本的な矛盾を抱えています。保険料,利用料の負担を抑えながら介護保険制度の充実や介護基盤の拡充を図り,本当に持続可能な制度とするには国庫負担の割合を大幅に増やすことが不可欠であり,市として政府に対し介護保険制度の国庫負担割合を大幅に増やすよう求めるべきだと考えます。また,同時に市としても保険料,利用料の負担軽減や介護サービスの充実に取り組んでいただきたい。
本特別会計予算の保険料改定では基準額が年額7万5,000円となり,3,600円の値上げとなっています。この基準額は介護保険制度が始まった2000年度の基準額,年額3万6,300円の2倍を超える額であります。
一方この間国民年金の満額受給額は2000年度の年80万4,200円から2020年度の年78万1,700円と2万2,500円も減少しており,受給資格期間25年以上の方でも2020年度末の平均受給額は月額5万6,000円にとどまっています。この間消費税10%への増税や新型コロナウイルス感染症の影響で市民生活は一層厳しくなっています。市として被保険者の負担軽減に最大限努力するべきだと思います。
よって,下記の方法により本予算の編成替えを行い,低所得者の介護保険料を据え置くことを求めるものです。
2つ目に編成替えの基本方針です。
1,低所得者の生活を守るため第1段階,生活保護や老齢年金受給者,また年金収入が80万円以下の方,そして第2段階,年金収入が120万円以下の方です。この第1段階,第2段階の保険料を値上げせず現行のまま据え置くこと。
そして,2つ目は上記の財源を確保するため,合計所得金額が1,500万円以上の高所得層に適用される第14段階,第15段階,第16段階の保険料率を原案より引き上げ,それぞれ2.55を2.8に,2.7を3.2に,そして2.9を3.7とするものでございます。
3つ目に編成替えの具体的な内容といたしまして,歳入において,1,介護保険料を70万8,000円減額する。2,介護保険給付費準備基金繰入金を70万8,000円増額するというものです。
本当に今低所得の方々は,明日の生活もおぼつかない大変な生活を強いられています。年金5万円でどうしてこれだけの社会保険料が払えるというのでしょうか。
ぜひこの編成替え,皆さんの御賛同をよろしくお願いいたします。
317: ◎
委員長 説明が終わりました。
これより編成替えを求める動議に対する質疑を受けます。
318: ◎ 佐々木委員 今回の動議であります。令和3年度からの介護保険料について,市のほうでは基準額を月額6,250円,だから年額だと7万5,000円とすると提案をされております。編成替えを求める動議では,この基準額は変えずに第1段階,第2段階の保険料を現行のまま据え置くというものであります。
介護保険制度では,第1段階はいわゆる基準額の5割,半分というのが基本となりますが,低所得者の負担軽減を図るために3割とする保険料の軽減制度があります。この軽減のために国が2分の1,東京都と市がその4分の1ずつを負担をするというものであります。これは消費税率を10%としたことにより実現をされた制度であります。
提案者はこの制度を御存じでしょうか。
319: ◎
宮坂委員 承知しております。
320: ◎ 佐々木委員 今も申し上げました。これは消費税率を10%にしたことにより実現したものであります。
提案者の会派は,いわゆるここの案文にもありましたけれども,消費税率10%の引上げにより,増税によりということで市民生活が一層苦しいということでありますけれども,こういったところでもいわゆる国が2分の1,都と市が4分の1ずつ負担している。こういったものは,いわゆる消費税率10%にしたことによる恩恵を受けております。
これについても,この10%への今の消費税率,反対でしょうか。
321: ◎
宮坂委員 現実に今苦しいという現実を報告いたしました。
322: ◎ 佐々木委員 聞いていることの答えになっていると思えないけれども,このまま進みます。
第2段階にも率は違いますけれども,同様の負担軽減制度があります。
編成替えを求める動議では,いわゆる基準額を変えないとのことでありますので,市独自のルールで第1段階と第2段階の保険料を引き下げるということになるんですけれども,そのときに先ほど申し上げた国が2分の1,また都と市で4分の1ずつという軽減をしているところがあるんですけれども,その軽減制度に影響はないと言い切れるのか,お答えをお願いします。
323: ◎
宮坂委員 市のほうに計算をしていただきましたので,大丈夫だと思います。
324: ◎ 佐々木委員 市が大丈夫だと言ったって,これは国と東京都からお金が出ているものです。国でいえば具体的には厚生労働省,また東京都は福祉局のほうで担当されているんだと思いますけれども,そこにもちろん確認をされて,言質を取ってあるからこそ,このような提案をされているとしか,するほうとすればそういうふうにしか考えられない。それをしていないで提案するのはいかがなものかと思いますけれども,そこについては確認をされているのか,お答えをお願いします。
325: ◎
宮坂委員 国に確認してつくるということではなく,市の計画ですので,市の担当にしっかりと伺ってつくりましたので,そこまで必要ないと思っております。
326: ◎ 佐々木委員 説得力のない答えであります。
最後になります。
市独自での引下げ,その財源を所得の高い人に負担させるという提案だと思いますけれども,これは介護保険制度上許されるというものなのか,お答えをお願いいたします。
327: ◎
宮坂委員 大丈夫です。
328: ◎ 佐々木委員 そういうような解釈で提案をされているということは分かりましたので,結構でございます。
329: ◎
委員長 以上で編成替えを求める動議に対する質疑を終結いたします。
これより議案第7号と編成替えを求める動議の討論に入ります。
330: ◎ 西村委員 議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算について日本共産党狛江市議団を代表し,編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対する立場から討論を行います。
今回の保険料改定は,基準額で年額7万5,000円で3,600円の値上げとなります。2000年に始まった介護保険は3年ごとに制度内容が見直され,保険料の値上げ,利用料負担増やサービスの削減が行われてきました。
当初の保険料は基準額3万6,300円でした。それが今では2倍を超える保険料になっています。その上介護保険料だけでなく,国民健康保険料や後期高齢者医療保険料,医療費なども負担が増え,さらに消費税10%増税が直撃し,新型コロナの影響もあり,市民生活は一層厳しく深刻です。
高い保険料負担の一方,国民年金は40年掛け満額で2000年度の値80万4,200円,月6万7,000円から2020年度は年78万1,700円,月6万5,100円へと年2万2,500円も減っています。受給資格期間が25年以上の方でも2020年度末の平均受給額は月額5万6,000円にとどまっています。
今の介護保険はサービスの利用が増えたり,介護職の労働条件を改善すれば直ちに保険料,利用料の負担増に跳ね返るという根本矛盾を抱えています。保険料や利用料の値上げを抑えながら,制度の充実や基盤の拡充を図り,本当に持続可能な制度とするには,公費負担の割合を大幅に増やすしかありません。
日本共産党は介護保険の国庫負担割合を直ちに10%に引き上げ,将来的には国庫負担50%,公費負担75%に引き上げることを提案しています。その財源は国民生活に大きな打撃となる消費税増税ではなく,富裕層や大企業への応分の負担を求める税制改革などで確保することを提案しています。これらのことを国に求めながら,同時に狛江市としても市民福祉の向上という目的に沿って最大限努力していく必要があると思います。
編成替え動議の内容は,特に収入が少ない第1段階,第2段階の方々の値上げを抑え,市としてできる最大限のことを行っていこうというもので,原案の抱える問題点を改善するものです。また,新たな財源対策として合計所得1,500万円以上の高所得諸層の保険料を所得段階に応じて引き上げるという提案も積極的なものであります。
よって,日本共産党狛江市議団は組替え動議に賛成し,原案に反対とします。
331: ◎ 平井委員 議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対の立場で討論いたします。
介護サービスの利用者増加に対し,介護保険料の値上げで対応するために所得区分を細分化し,高額所得者に保険料を多く負担してもらうという案は共感できるものではあります。しかし,低所得者の介護保険料を値上げすることは,生活保護基準以下の年金収入で貯金を切り崩しながら生活している高齢者にとって大きな負担になるのは明らかです。組替え案は第1段階,第2段階の保険料は据え置き,所得金額1,500万円を超える方に原案より多くの負担をしていただくというものです。
狛江市は低所得者に対してさらなる介護保険料負担を求めるのではなく,憲法25条の健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を国が保障するよう,市として政府に対し介護保険の国庫負担割合を増やすことを求めていただきたいと思います。
介護サービスを受けたくても利用料が払えないためにサービスを利用することを断念している高齢者の問題をそのままに,低所得者への介護保険の値上げ分の負担をさらに求めることには賛成できません。
以上のことから議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対いたします。
332: ◎ 三宅委員 編成替えを求める動議に反対して,原案に賛成する立場で討論を行います。
編成替えを求める理由に,本特別会計予算の保険料改定は基準額が年額7万5,000円,月額に直しますと6,250円と3,600円の値上げとなっていると,この基準額は介護保険制度が始まった2000年度の基準額,年額3万6,300円,月額に直しますと3,025円でありますが,2倍を超える額となったということでありました。
私が社会常任委員会の3月5日の資料で拝見したところによりますと,2000年度,平成12年度の要介護認定者数は平成12年度が1,284人でございます。平成13年度が1,418人,平成14年度が1,825人という資料でございます。翻ってこの第8期,今4,448人から始まって,4,633人,4,810人ということであります。単純計算でこのサービスの受給量が4倍になっているようなことも簡単な計算ではあるわけでもございます。
もちろん介護保険料は40歳以上の国民全てが関与するもので,先ほど私が申し上げましたが,介護保険という仕組みは先ほど佐々木委員がおっしゃっていただいたように,国と都と地方自治体と,そして利用者の負担,ちなみにケアマネージャーはそれ以外の金額で成り立っておりますが,その中で運用されているということ,持続可能な保険制度だということで,決して税金ではないということであります。
いわんや40歳以上の国民のほかの方の負担も考えていって,一見保険料を値上げしないのはいいかというふうに捉えられるかもしれませんが,1990年代の制度設計では,3年ごとに向こう3年間のサービス量を受給者等,いろいろなことを計算して割り返して,計算が月額の単価が設定されるという制度設計にそもそもなっていたということに関して,市民の皆様が御承知ないのであれば,それを丁寧に御説明しながら,これを持続可能な制度として今後も第8期,第9期と運用していかなくてはいけないというのが普通だと思うんですが,ちなみに先ほどの私の質問で,第8期でこの6,250円が妥当ですかということに関して,もし財源不足が露呈すれば第9期にも影響するという御答弁もあったわけでもございます。
そうしたことも考えまして,基本的にはこのサービスを受けられる方が受けられることは,それは保障はあってしかるべきだと思いますが,基本的にはこの保険制度の中で皆さんが分かち合っていくということを丁寧に御説明して理解を求めていくのが政治家の役目だと思っております。
したがいまして,原案に賛成する立場,編成替えには反対する立場,それは先ほどのサービスの受給者となり得る要介護認定者数が4倍に膨れ上がっているという第8期の保険計画に基づいたものであります。
333: ◎
委員長 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
まず,議案第7号,令和3年度狛江市介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議について採決いたします。
本動議に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
334: ◎
委員長 挙手少数と認めます。よって議案第7号の編成替えを求める動議は否決されました。
──────────────────────────────
335: ◎
委員長 次に原案について採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
336: ◎
委員長 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────
337: ◎
委員長 次に議案第8号の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
338: ◎
委員長 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議案第8号,令和3年度狛江市駐車場事業特別会計予算,本案を原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
339: ◎
委員長 挙手全員と認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────
340: ◎
委員長 次に議案第9号の討論に入ります。
(「なし」の声あり)
341: ◎
委員長 以上で討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議案第9号,令和3年度狛江市下水道事業会計予算,本案を原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
342: ◎
委員長 挙手全員と認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────
343: ◎
委員長 以上で
予算特別委員会に付託されました事件は全部終了いたしました。
これをもちまして
予算特別委員会を閉会いたします。
午後 3時09分 閉会
狛江市議会委員会条例第30条第1項の規定によりここに署名する。
予算特別委員会
委員長 栗 山 たけし
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