狛江市議会 > 2020-12-08 >
令和2年第4回定例会(第18号) 本文 開催日: 2020-12-08
令和2年第4回定例会(第18号) 名簿 開催日: 2020-12-08

ツイート シェア
  1. 狛江市議会 2020-12-08
    令和2年第4回定例会(第18号) 本文 開催日: 2020-12-08


    取得元: 狛江市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-20
    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2020-12-08 令和2年第4回定例会(第18号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 519 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 2 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 3 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 4 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 5 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 6 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 7 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 8 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 9 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 10 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 11 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 12 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 13 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 14 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 15 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 16 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 17 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 18 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 19 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 20 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 21 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 22 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 23 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 24 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 25 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 26 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 27 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 28 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 29 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 30 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 31 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 32 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 33 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 34 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 35 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 36 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 37 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 38 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 39 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 40 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 41 : ◯ 教育長(柏原 聖子君) 選択 42 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 43 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 44 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 45 : ◯ 教育長(柏原 聖子君) 選択 46 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 47 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 48 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 49 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 50 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 51 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 52 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 53 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 54 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 55 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 56 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 57 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 58 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 59 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 60 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 61 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 62 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 63 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 64 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 65 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 66 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 67 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 68 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 69 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 70 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 71 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 72 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 73 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 74 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 75 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 76 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 77 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 78 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 79 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 80 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 81 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 82 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 83 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 84 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 85 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 86 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 87 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 88 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 89 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 90 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 91 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 92 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 93 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 94 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 95 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 96 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 97 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 98 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 99 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 100 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 101 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 102 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 103 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 104 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 105 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 106 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 107 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 108 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 109 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 110 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 111 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 112 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 113 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 114 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 115 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 116 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 117 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 118 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 119 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 120 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 121 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 122 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 123 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 124 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 125 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 126 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 127 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 128 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 129 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 130 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 131 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 132 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 133 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 134 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 135 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 136 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 137 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 138 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 139 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 140 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 141 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 142 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 143 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 144 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 145 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 146 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 147 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 148 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 149 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 150 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 151 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 152 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 153 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 154 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 155 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 156 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 157 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 158 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 159 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 160 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 161 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 162 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 163 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 164 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 165 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 166 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 167 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 168 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 169 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 170 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 171 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 172 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 173 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 174 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 175 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 176 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 177 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 178 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 179 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 180 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 181 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 182 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 183 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 184 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 185 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 186 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 187 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 188 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 189 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 190 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 191 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 192 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 193 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 194 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 195 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 196 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 197 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 198 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 199 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 200 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 201 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 202 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 203 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 204 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 205 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 206 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 207 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 208 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 209 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 210 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 211 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 212 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 213 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 214 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 215 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 216 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 217 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 218 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 219 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 220 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 221 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 222 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 223 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 224 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 225 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 226 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 227 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 228 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 229 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 230 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 231 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 232 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 233 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 234 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 235 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 236 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 237 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 238 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 239 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 240 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 241 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 242 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 243 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 244 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 245 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 246 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 247 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 248 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 249 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 250 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 251 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 252 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 253 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 254 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 255 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 256 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 257 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 258 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 259 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 260 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 261 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 262 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 263 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 264 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 265 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 266 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 267 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 268 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 269 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 270 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 271 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 272 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 273 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 274 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 275 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 276 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 277 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 278 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 279 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 280 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 281 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 282 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 283 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 284 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 285 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 286 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 287 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 288 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 289 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 290 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 291 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 292 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 293 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 294 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 295 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 296 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 297 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 298 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 299 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 300 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 301 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 302 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 303 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 304 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 305 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 306 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 307 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 308 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 309 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 310 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 311 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 312 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 313 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 314 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 315 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 316 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 317 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 318 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 319 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 320 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 321 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 322 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 323 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 324 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 325 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 326 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 327 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 328 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 329 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 330 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 331 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 332 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 333 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 334 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 335 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 336 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 337 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 338 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 339 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 340 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 341 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 342 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 343 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 344 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 345 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 346 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 347 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 348 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 349 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 350 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 351 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 352 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 353 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 354 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 355 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 356 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 357 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 358 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 359 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 360 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 361 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 362 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 363 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 364 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 365 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 366 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 367 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 368 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 369 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 370 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 371 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 372 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 373 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 374 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 375 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 376 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 377 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 378 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 379 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 380 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 381 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 382 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 383 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 384 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 385 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 386 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 387 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 388 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 389 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 390 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 391 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 392 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 393 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 394 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 395 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 396 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 397 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 398 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 399 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 400 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 401 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 402 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 403 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 404 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 405 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 406 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 407 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 408 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 409 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 410 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 411 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 412 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 413 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 414 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 415 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 416 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 417 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 418 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 419 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 420 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 421 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 422 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 423 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 424 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 425 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 426 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 427 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 428 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 429 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 430 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 431 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 432 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 433 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 434 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 435 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 436 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 437 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 438 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 439 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 440 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 441 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 442 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 443 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 444 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 445 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 446 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 447 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 448 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 449 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 450 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 451 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 452 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 453 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 454 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 455 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 456 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 457 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 458 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 459 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 460 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 461 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 462 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 463 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 464 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 465 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 466 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 467 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 468 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 469 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 470 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 471 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 472 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 473 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 474 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 475 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 476 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 477 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 478 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 479 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 480 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 481 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 482 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 483 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 484 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 485 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 486 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 487 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 488 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 489 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 490 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 491 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 492 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 493 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 494 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 495 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 496 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 497 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 498 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 499 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 500 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 501 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 502 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 503 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 504 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 505 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 506 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 507 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 508 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 509 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 510 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 511 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 512 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 513 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 514 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 515 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 516 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 517 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 518 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 519 : ◯ 議 長(石井 功議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(石井 功議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(石井 功議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。7番吉野芳子議員。 3: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) おはようございます。通告に従いまして2問質問いたします。  1問目は福祉の視点からとらえた防災対策についてです。  「災害はその時々の社会の脆弱性を突いてきます。阪神・淡路大震災が起きた当時,大都市直下の地震については,あまり経験がありませんでした。高速道路が崩れ,渋滞が起き,火災が広がって,避難生活が長引く。この地震を通して,何が起きるかが分かり,避難所の運営なども含めて議論が進んだのです。阪神・淡路大震災以降,震度5弱以上で都市ガスが自動的に止まる仕組みも導入されました。私くらいの世代は,地震が起きたら火を消せと習っていると思いますが,命を守るという意味では,今では間違いです。都市ガスの火は自動的に消えるので,無理に近づかないこと。時代によって防災も変化します。東日本大震災では,津波の恐ろしさを痛感しました。東京では帰宅困難者が大量に発生。ガソリンがなくなり,インターネットもつながらなくなりました。人々の依存するものが増えるにつれて,被害のリスクも高まるのです。」,こうおっしゃっているのは慶應義塾大学環境情報学部准教授大木聖子さんです。  防災対策は時代により変化しています。一方で被災体験から多くの教訓が生まれます。これを無駄にしてはいけないと思います。避難所のトイレには排せつ物があふれ,何日待っても仮設トイレが届かない,将来の災害でそんな惨事が繰り返されてはいけません。人の命を守るために,トイレの確保問題は待ったなしで優先的に取り組む対策だと考えます。  災害時にインフラが寸断されてトイレが使えなくなると,感染症などで被災者の健康被害を招くおそれがあり,人口が集中している都市部では特にトイレ不足が心配です。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中,災害に備えた対応が急務となっております。  災害トイレについて市の認識を伺います。狛江市ではどのようなタイプの災害トイレがどこに幾つあるのかお伺いいたします。 4: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 5: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 大規模な災害時には上下水道等が寸断され,家庭のトイレが使用できなくなるおそれがあり,災害時に備えたトイレの確保は非常に重要であると認識しております。このため,自助の備えとして家庭単位で食料等の備蓄に加え,携帯トイレの備蓄等をしっかりと行い,災害時のトイレの確保の必要性を周知・啓発しているところでございます。  狛江市のトイレの備蓄につきましては,令和2年12月1日現在で,貯留式仮設トイレを84基,マンホールトイレを75基,凝固剤を使用する携帯トイレを1万4,900セット,これらを各避難所に設置している備蓄倉庫等に備蓄しております。 6: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 7: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 日本では災害時のトイレが不足しています。多くの人が避難所に集まり,避難生活を余儀なくされる災害時にはトイレは50人に1つ,避難が長期化すれば20人に1つ必要であるとされ,トイレの平均的な使用回数は1日5回が目安とされています。狛江市のトイレ対策では十分ではありません。このことを指摘しておきます。  内閣府が市区町村に要望する災害発生時のトイレの確保・管理計画についての市の見解を伺います。 8: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 9: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 内閣府が作成する「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」には,「市町村においては,本ガイドラインを参考に災害時のトイレの確保・管理計画を作成し,その計画を実効性のあるものとするため,地域防災計画等に反映させることが求められる。」とあり,狛江市では地域防災計画の中にトイレの確保及びし尿処理について位置づけ,複数種類の災害用トイレを備蓄し,し尿処理に関する災害協定を締結しているほか,衛生管理に関してマニュアルに記載するなど取り組んでおります。 10: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。
    11: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 特に充実に努める必要がある災害用トイレは,マンホールトイレとトイレトレーラーだと思いますけれども,市としてはどうでしょうか。 12: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 13: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) マンホールトイレにつきましては,下水道の損傷がなければ,し尿を直接下水道管に流下させることができるなど衛生面等で優れているため,順次各避難所に整備を進めております。また,民間企業との連携として,今年度レンタル事業者と災害協定を締結し,仮設トイレの供給体制を強化したところでございます。 14: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 15: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) マンホールトイレ整備には国土交通省の補助金,トイレトレーラーはクラウドファンディングを活用している自治体が見受けられます。狛江市でも進めるべきではないでしょうか。 16: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 17: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現在進めているマンホールトイレの整備につきましては,国の社会資本整備総合交付金を活用して進めているところでございます。トイレトレーラーのクラウドファンディング事業につきましては,一般社団法人助けあいジャパンを中心とした取組で,自治体がクラウドファンディングにより資金を確保し,トイレトレーラーを導入し,災害時には被災地に各自治体がトレーラーを派遣して助け合うという事業ですが,運用するためには牽引免許が必要なこと,平時のトレーラーの保管場所等,維持管理等課題も多いことから,他の自治体の動向等,情報収集を進めていきたいと考えております。 18: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 19: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 宮城県東松山市は人口約3万9,000人,東日本大震災では1,000人以上の方が犠牲となりました。当時5か所の避難所にマンホールトイレがあり,3か所は津波で使えませんでした。こういった中で,市の元職員は,仮設トイレは運んで設置まで三,四日かかる。マンホールトイレは使い方を知る地域住民が組み立て,震災翌日から利用できた,と有効性を強調しているとのことです。さらに震災後は20か所170基の整備を計画し,16か所137基を設置しました。中学校の運動会で住民に体験をしてもらい,利用者の意見を参考に,防犯ブザーや人が近づくと点灯するライトを取り付ける改善をしたということです。  トイレトレーラーは御答弁にあったようなものですが,1台1,500万円から1,800万円と高額なのですが,数百万円から1,000万円を寄附で賄い,これまでに10自治体が購入済みです。他に約100自治体が導入を検討しているとのことです。奈良県田原本町は人口3万2,000人ですが,購入済みの自治体です。トイレの重要性は被災地からの大切な教訓の一つです。狛江市の人口の半分以下の自治体でも充実の努力をしております。  少し紹介します。「2019年9月,台風15号で市内の一部が断水した千葉県君津市の市民文化ホール駐車場には,静岡県富士市や愛知県刈谷市などから派遣されたトイレトレーラーが集結した。米国社製で窓や換気扇,鏡などが付いた水洗洋式トイレ4室を備え,女性の着替えや授乳にも利用できる。ソーラーパネルで電力を確保し,たまったし尿をマンホールにも流せる仕様になっている。」,こういったものが今の話の続きでございます。  それで,防災カレッジの講師として狛江市にも来ていただいた加藤篤さん,日本トイレ研究所代表理事です。この方のお話をトイレの話の最後にしたいと思います。  「災害時のトイレ対策が進まない大きな要因は,被災者が安心して排せつできる環境を確保するための責任者や担当部署が自治体で決められてこなかったことにある。排せつの問題に大っぴらに触れることに抵抗感を覚えたり,災害時も「トイレなら何とかなる」と考えたりするきらいもあるだろう。トイレは,給排水や汚水処理,送電などがシステムとして機能する。多くの人が複合的に関わってこそ使えるだけに,社会全体で災害時の対応計画を作る必要がある。何も知らなくても日常的に使えているものだけに,備えがない状態でトイレの機能が止まれば,何から手をつけていいのか分からななくなってしまう。市民に自助や共助を求める前に,自治体の関連部署が連携して備えることが大切だ。各部署の取組を調整し,計画を遂行する責任者が誰なのかを明確にしておく必要があるだろう。排せつは,命や人間の尊厳に関わる事柄で,災害時であっても,快適なトイレを求めることはぜいたくなことではない。エコノミークラス症候群などに起因する災害関連死をなくすためにも,行政が真っ先に手を打つべき課題だ。」,このようにおっしゃっております。最後にこのことを申し上げて次の質問に移ります。  銀色の非常用持ち出し袋というものは既に今は昔。心もとないと感じる人が多いのではないでしょうか。防災リュックはこの10年で目覚ましい進化を遂げております。最新式では衛生用品が充実している特徴などがあると聞いております。狛江市ではこのような現状について把握しているのでしょうか。また,防災拠点の備蓄にはどんな工夫をしているのかお伺いいたします。 20: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 21: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 各個人が災害時等に避難する際,避難先で必要となる食料や飲料水,生活用品などをリュック等に収納し,いざという時に持ち出しやすい形で保管しておく非常持ち出し品や防災リュックなどは,災害時における市民の対策として非常に重要なものと認識しております。  非常持ち出し品として備えておくものは,家族構成など個人の事情に応じて必要なものは異なりますが,一般の小売店等でも扱いは多く,各企業等で様々な提案がされているものと認識しております。また,市で備える備蓄品についても,最新の知見や全国の被災地の事例等を踏まえ,適宜見直し,更新を実施しております。一例としましては,昨今の新型コロナウイルス感染症拡大を踏まえ,感染症対策等の備蓄品を拡充するなど取り組んでいるところでございます。 22: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 23: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 自助の備えとしても大切なことは自明であるので,市としても最新の進化した災害時の防災用品,被災者の必需品を知っておき,周知するべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 24: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 25: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 御質問のとおり災害への備えとして自助の備えは極めて重要であると認識しており,時代の変化とともに災害時の備えも常に変化してまいります。市でも,庁用車で導入している電気自動車から給電できる機器を導入するなど,また,防災フェアの視察などで新しい備蓄品の情報収集・導入に努めております。市民の皆様におかれましては,定期的に配布する安心安全通信をはじめ様々な手段において,有効な対策について積極的に周知・啓発し,市民の備えを支援してまいります。 26: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 27: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 進化している防災用品について少し紹介いたします。  簡易保護帽,これはでるキャップと言って,ヘルメットとは違うんですけれども,85グラムと軽量で首への負担が少ない。そしてまた防災頭巾の約5倍も衝撃を和らげることができる。薄型で避難所では枕やクッションの代わりにできる。それから,大雨時の止水用には収納コンパクトな水のうがよいのではということもあります。水に浸してもむと約4分で重さ15キロのパック型の水のうになる。取っ手があり持ち運びに便利。  そして,これから紹介します湯井さんという方が講座の中で,実際様々な支援を現場でしている方ですが,その方がおっしゃっていたのは,よく言われる,災害のときの避難所では温かいものとか野菜が足りなくなるという話があって,野菜ジュースという話はよく出てくるんですが,この方がおっしゃっていたのは,避難所生活で足りない野菜を補うために青汁というのが軽くて重宝だというお話も聞きました。ぜひこういったものを狛江市の中でも取り入れていただきたい,このようにお願いいたします。  続きまして質問いたします。被災した後も自宅で生活を続ける在宅被災者に関する認識を伺います。 28: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 29: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 在宅被災者につきましては,被災した後も自宅で生活を続けることから,不特定多数の人と共同生活を行う避難所での避難生活と比較して,プライバシーの確保やストレスの緩和など多くのメリットがあると考えております。そのため,災害後も自宅で生活を送ることができるよう,住宅の耐震化,家具類の転倒・移動・落下防止,1週間程度の食料等の備蓄を行うなど,継続して周知を行っているところでございます。市といたしましては,こうした避難所以外で生活する在宅被災者に対しまして,適切な情報提供等を行っていくがあると認識しております。 30: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 31: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 現在,災害時の行政の支援制度は避難所で生活する被災者を想定しております。自宅に残る被災者の生活物資や生活再建のための情報も届きにくい状態です。これらに対する市の対応を伺います。 32: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 33: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 各種支援制度等をはじめ被災者への情報提供につきましては,地域の拠点となる避難所は当然のこと,各個人へ確実に伝達されることが重要であると認識しております。市ホームページやSNS,コミュニティFM放送局など,利用可能な様々な手段を用いて情報提供を行っていくことを考えているところでございます。 34: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 35: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 1995年の阪神・淡路大震災当時,名古屋市にある大学の職員だった栗田暢之さんは,被災者ニーズを掘り起こして支援につなげようと,2002年にNPO法人レスキューストックヤードを設立しました。2016年には全国災害ボランティア支援団体ネットワークをつくり,現在,全国29の団体が正会員となっているとのことです。台風19号の被災地長野市で炊き出しをした際,被災者100人に実施したアンケートでは,9割が床上浸水の被害に遭い,そのうちの七,八割の方が炊事や洗濯ができない状態だったのに,避難所に移ったのは1割にすぎなかったことが分かりました。こうした支援の漏れを解決する力としても,先ほど紹介したNPOの力は心強いものです。NPOの行動と行政の持つ豊富な人材や財政力を被災者のために使うことに力を合わせていきたい,というのが栗田さんの言葉でございます。  続きまして,狛江市の小・中学生のうち特別支援学校に通う児童・生徒数について伺ってまいります。 36: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 37: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和2年4月1日現在,特別支援学校の小学部に在籍している児童は17名,中学部に在籍している生徒は12名です。そのうち都立調布特別支援学校に在籍している児童・生徒は,小学部が10名,中学部が8名,都立けやきの森学園の小学部に在籍している児童は5名,中学部に在籍している生徒は2名となっております。 38: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 39: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 大阪府立富田林支援学校では,教頭がリーダー役を担い,地域と学校が協働する教育コミュニティづくりを実践しています。さらに学校経営計画では,地域連携,学校防災アドバイザー派遣事業の実施をし,災害時に行政区を超えて対応できるような体制を整えております。例えば富田林支援学校では,通学バス運行中に大地震に被災したら学校には戻らず,バスごと避難できる緊急避難場所50か所の協力先を市町村連携の下で確保しております。各支援学校で立地等の状況に応じてこのような具体的な体制づくりが必要だと考えます。市の見解を伺います。 40: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育長。 41: ◯ 教育長(柏原 聖子君) 大阪府の取組につきましては,発災を想定した1つの現実的な対応として評価しておりますが,東京都教育委員会で実施する場合は,東京都としての通学区域の各市の状況やその年の特別支援学校のバスルートも踏まえつつ検討していく必要があると思います。具体的な体制づくりにつきましては,それに基づきまして模索していただく必要があるかと考えております。 42: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 43: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 東京都の話なのでという,全体的にはそういう考えだと思うんですけれども,私はやはり連携というのが必要で,こういったことを大阪府では実際に実施しているわけです。  通学バスの一時避難場所の確保,これは通学バス走行中に大地震に被災したら,保護者の引き取りを待つ安全な場所,車外で休憩,トイレ,こういったことを学校の中でしっかりまとめています。プラス地域や大阪府と連携をしっかり,支援学校の内部でそういったことを提案して計画を立てています。これは阪神・淡路大震災の教訓ということで,バスが出発してしまった,学校に着いたのは昼前,3日間の全校休校になった,そして地震が地震だけで終わらない,こういった教訓をここは生かして,現在の市町村連携を行っているということでございます。  調布特別支援学校等も,先ほど言いましたように狛江の子供たちが通っております。広域な通学圏での運行となっている中,狛江市として東京都への提案や働きかけを要望するんですが,いかがでしょうか。 44: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育長。 45: ◯ 教育長(柏原 聖子君) 都立特別支援学校の中の都立調布特別支援学校と都立府中けやきの森学園の両校に,現時点での通学バスの運行時に震災が起きた場合の対応方法を確認しましたところ,両校ともに,バスの位置とそのときの震災規模や被災状況,そして道路状況により,学校が避難方法や避難場所等について随時,判断していくということでございました。  例えば狛江市で申し上げますと,登校時,府中けやきの森学園は,狛江コースNo.954のバスにつきましては,以前は狛江市役所前の信号を泉龍寺方面へ右折しておりました。しかし現在は6時45分頃に一の橋方面に左折しております。そういったところからバスルートが変更になり得るということも,やはり特別支援学校では慎重に検討する一つの材料となっております。  そして今後ですけれども,東京都教育委員会もしくは都立特別支援学校から具体的な打診・相談があった際には,私どもも子供の命を守るといったことを最優先に,できることがありましたら対応していきたいと考えておりますので,このことにつきましては市長部局とも連携を取りながら進めていきたいと考えております。 46: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 47: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 今回はこういった指摘だけにさせていただきますけれども,やはり予測を立てて予防というのが教訓を生かした防災対策だと考えています。特にこういったことで,わだちをつくっている所がございますので,そういったことを踏まえてぜひよろしくお願いいたします。  質問を続けます。元総務相,前岩手県知事の増田寛也さんによると,近年の災害被災地支援は,混乱した現場から具体的な要望が出る前に緊急で物資を送るプッシュ型が重視されているとのことです。市の認識を伺います。 48: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 49: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 御質問のとおり,熊本地震をはじめとした近年の大規模災害時には,自治体の要請を受けずに国が支援を実施するプッシュ型の支援が行われております。プッシュ型の支援とは,災害の規模が大きければ大きいほど,発災当初は被災自治体では正確な情報把握に時間を要することや民間供給能力が低下することなどから,被災自治体の要請を待たずに,避難所等で必要不可欠な物資等を国が調達し,被災地に緊急搬送する取組と認識しております。こうした支援活動につきましては,特に発災初期において自治体にとって非常に心強いものと考えております。 50: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 51: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 自治体職員が減り続けていることもあり,市町村の被災情報も都道府県はプッシュ型で取りに行くべきだということですけれども,東京都にこういったことを要請してはいかがでしょうか。 52: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 53: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 被災市町村の被災情報が都道府県に的確に伝達されることは,都道府県や国が被災地の情報を把握し,適切な支援等につながることから非常に重要と認識しているところでございます。震災時においては,災害対策本部が立ち上がる市区町村に対し,都は首都直下地震等対処要領に基づき,情報連絡員として現地機動班を派遣することとしており,現地機動班を通じて都災害対策本部へ区市町村の被災情報等を伝達するとともに,都災害対策本部からの情報を市区町村に伝達することとしております。  なお,昨年の令和元年東日本台風対応の際にも,都から連絡員が2名派遣され,市と都の情報伝達の役割を担っていただいたところでございます。 54: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 55: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 今後さらなる重層的かつ有機的な連携を検討していくべきだとの思いを強く持ちました。  10月19日に,先ほどもちょっと紹介しました湯井恵美子さんの「障害児者と災害についての基礎知識」「要支援者の支援のあり方について」の講座を受講してきました。湯井さんという方は熊本県で生まれて,次男は重度の知的障がい者で現在25歳です。平成25年度,26年度に大阪府立支援学校PTA協議会会長,顧問。現在は大阪府吹田市に在住し,防災士であり,そして兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科博士後期課程を終えております。また,大阪府立支援学校PTA協議会OB会防災担当,大阪府教育委員会委嘱学校防災アドバイザー,そして一般社団法人福祉防災コミュニティ協会福祉防災上級コーチ,おおさか災害支援ネットワークOSN世話役,NPO法人災害救援レスキューアシスト理事,こういった活動をなさっている方です。この方の講座の中から何個か質問してまいります。  福祉防災計画とは,従来の消防・防災計画に防災のレベル向上,福祉事業継続,地域貢献を加えるものです。市の見解を伺います。福祉施設には福祉防災計画はあるのでしょうか。 56: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 57: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 福祉施設には,火災に対応する消防計画の作成,当該計画に基づく訓練が義務づけられておりますが,これは災害発生直後の緊急対応が中心であり,大災害発生後に,また中長期的に対応できるものとはなっておりません。福祉防災計画は,消防計画に加え,避難計画,事業継続計画──いわゆるBCPでございますけれども──及び事業所の災害時における地域貢献に関する取組を組み合わせたものであると承知しております。  福祉施設では災害等にあっても最低限のサービスを維持していくことが求められており,BCPを作成しておくことが有効ですが,令和元年度に厚生労働省が実施した「社会福祉施設等におけるBCPの有用性に関する調査研究事業」で,2,924の福祉施設を対象にしたアンケート調査では,BCPを策定している事業者は24.5%にとどまっております。  このような結果を踏まえて,厚生労働省では,令和2年6月に社会福祉施設等におけるBCP様式を作成し,都道府県を通じて社会福祉施設に周知しております。本様式には事業所の災害時における地域貢献に関する内容も含まれております。本様式は福祉防災計画に掲げる内容を全て網羅するものではありませんが,事業者連絡会などの機会を通じて,消防計画や水防法第15条の3第1項の規定による避難確保計画を策定する際に,併せて社会福祉施設等におけるBCP様式を踏まえた計画の確定をお願いしてまいります。 58: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 59: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 災害に脆弱な障がい者には手厚い情報と行動支援が必要です。知的障がい者の中でも手帳のない軽度者は外見では気づかれず,誤解されるなど困難を抱えております。市としてはどのような支援策で対応しているのでしょうか。 60: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 61: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 知的障がい者の中でも手帳のない軽度者につきましては,市としては把握しておりません。例えば避難所に避難され,避難所で避難生活に係る相談支援を行う際にこのような方がいらっしゃった場合には,本人の御希望,本人の特性等を把握した上で,適切な支援を行ってまいりたいと考えております。 62: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 63: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 湯井さんのレジュメから紹介させていただきます。  東日本大震災では,障害者手帳の保持者の死亡率は非保持者の2から4倍となっております。また,要援護者は一般の避難所には滞在困難でした。自宅にいた理由は,自身もしくは家族に障がいがある,高齢,障がい,妊産期などの理由で自宅以外では健康管理ができない,設備がバリアフリー化されていない,こういったことです。  「誰が逃げろと伝えたか」ということに対して,家族・同居人に続き,近所,友人,そして福祉関係者との回答でした。そして,それは逃げるのを支援した人たちでもあり,要援護者にとって近所,友人,福祉関係者との関係というのは大変重要だということです。「誰が逃げるのを支援したか」,これは全く同じ人たちが1位から3位までに上がっています。ですから,今後コミュニティーをどうやってつくっていくかというところが重要になっていくと私は思っております。  次の質問をいたします。避難とは避難行動と避難生活を意味します。避難所において福祉避難スペースをどのように確保するのかお伺いします。 64: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 65: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 福祉避難スペースは,各指定避難所に設置する要配慮者に配慮したスペースでありますが,各指定避難所において施設管理者と協議した上で,可能な範囲で高齢者と身体障がい者,知的障がい者と精神障がい者,乳幼児と妊産婦に区分してスペースを確保するものでございます。 66: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 67: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 2016年4月の熊本地震のときに,指定避難所ではなかった熊本学園大学は14号館を地域住民に開放し,身近な福祉避難所を開設しました。熊学モデルとも言われる「管理はしないが配慮はする」というインクルーシブな避難所を実践しました。狛江市ではどのような福祉避難スペースが望ましいと考えているのかお伺いいたします。 68: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 69: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 熊本地震の際,熊本学園大学は,他の避難所で受入れが困難とされた障がいのある方々などを多く受け入れ,全国からの応援ヘルパーを活用し,細かい役割分担や厳密なルールをあえて設けない「管理はしない,配慮する」原則での避難所運営は,インクルーシブな避難所の好事例として認識しております。  狛江市内には,熊本学園大学のバリアフリーのホールのような施設がなく,また人員の面からも同様の対応は難しいところでございますが,避難所において要配慮者が少しでも安心できるよう,人員の配置や物品の整備をはじめ,福祉避難スペースの適切な運営について引き続き取り組んでまいります。 70: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 71: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 質問を続けてまいります。SOSカードの情報についてですけれども,これが多かったり複雑だと実際には役に立たない場合があるのではないでしょうか。避難行動と避難生活で助けてほしいことなどがはっきりと分かるものにする必要があります。  高知市すずめ共同作業所のSOSカードは,いつも呼ばれているニックネーム,避難場所,声かけのせりふなどだけが記載されております。従来型でないオリジナルのSOSカードについて,市はどう考えているのかお伺いいたします。 72: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 73: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 御質問者がおっしゃるとおり,発災時に役立つツールとするためには,避難行動と避難生活で助けてほしいことなどがはっきりと分かるものにする必要があると認識しております。  狛江市ではヘルプカードを作成しておりますが,本人情報として,氏名,生年,性別,血液型,住所,電話番号,緊急連絡先,障がいの内容,苦手なこと,支援してほしい内容,医療的ケアの必要性の有無,ケアの内容,服薬の有無,薬の内容,アレルギーの有無,避難所で配慮してほしいこと,移動時に必要な援助,食事について等を記載していただくことになっております。ヘルプカードの変更の際は,高知市すずめ共同作業所のSOSカードを参考の上検討させていただきます。 74: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 75: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) その作業所のSOSカードですけれども,こういったものなんですけれども,後ろもこういった形で,この人の場合,「ゆきさん,一緒に逃げよう」と声をかける。こういうふうにシンプルなものになっています。ぜひこういったことを取り入れていただけたらと思います。  湯井恵美子さんは,病名がついてから初めて「障がい者」と認定されます。そもそも困り事の解決を目指していない。障がい者や高齢者を「困った人」にしないために,障がいや老いへの理解が必要です。身近な地域からノーマライゼーションの発信を,とおっしゃっております。市の見解を伺います。顔見知りになり,理解し合い,助け合えるコミュニティーをどのようにつくっていくのでしょうか。 76: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 77: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 地域で暮らす方が気軽に顔見知りになり,理解し合い,助け合えるコミュニティーの形成に当たっては,障がいのある人もない人も交流できるような居場所の設置が重要であると考えております。既に市内には,障がいのある人もない人も交流できるような居場所が数か所設置されておりますが,まだまだ十分とは言えません。市としてこのような居場所の設置に向けた検討を行うとともに,このような居場所を設置される団体への支援についても行ってまいりたいと考えております。 78: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 79: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 湯井さんは,要支援者の支援の在り方について,分散避難する被災者の安否確認とアセスメント,そして災害時避難行動要支援制度の整備,これは障がい児の療育園・進学に合わせ「個別の教育支援計画」の活用,保護者の意識向上・PTAの力・地域での障がい啓発,障がい者と地縁組織の協働ということを掲げています。そして最後に,病気や障がいなどで差別しないしなやかな心,新型感染症感染者への「お大事に」の心と言葉を,ゼロリスクではなくウィズコロナを理解し,対策して行動する,そして正しく恐れて正しく対策し,人のいのちを守る活動を継続する,こういったことを課題と対策ということで提言しています。  防災対策に決め手はありません。完璧ということもありませんが,常に新しい情報に敏感になり,実践できることは速やかに取り入れていくことが大切だと思います。引き続き福祉の視点での防災対策の推進に力を注いでくださるようお願い申し上げ,この質問は終わります。  続きまして2問目でございます。健康で尊厳ある人生の充実にむけてです。  日本の65歳以上の高齢者は3,609万人で,全人口の3割に迫っています。世界一の高齢化率です。2019年の統計データでは,日本は28%,2位のイタリア23.01%,ポルトガルが3位で22.36%。参考としてアメリカが16.2%,韓国が15.06%,台湾が14.56%,ブータンが6.09%,フィリピンは5.31%となっています。分かっていても衝撃的な事実だと思います。老いや長寿は悪いことではありません。しかし未経験の社会であることは確かであり,対応策が求められています。  誰でもがなり得る認知症。だからこそ認知症と共生するまちを目指すことは極めて自然な方向と言えるのではないでしょうか。認知症についての市の認識と実施している施策,今後必要がある施策について伺います。
    80: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 81: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 当市におきましては,認知症の方が住み慣れた地域でいつまでも安心して自分らしく暮らせるまちを目指し,認知症になっても住みやすい社会を形成する共生と発症と進行を遅らせる予防を車の両輪として位置づけ,1番目として普及啓発・本人発信支援,2番目として予防,3番目として医療・介護サービスの連携,介護者への支援,4番目として認知症バリアフリーの推進の4つの側面から認知症施策を展開しております。  引き続き予防に重点を置いた施策を展開いたしますが,現実に認知症高齢者は増加していることから,共生のための施策につきましても今まで以上に展開していく必要があると考えております。 82: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 83: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 認知症の人は増えているとのことです。推移と傾向について伺います。 84: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 85: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市の認知症高齢者数は,令和2年3月末現在で3,658人となっており,高齢者人口の18.5%に相当します。経年では,平成29年3月末現在2,978人で高齢者人口の15.2%であったことから,1年当たりおよそ1%ずつ認知症高齢者が増加していることになります。今後も令和22年をピークに高齢者は増加していくと見込まれていることから,認知症高齢者も増加を続けることが想定されます。 86: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 87: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 認知症の方は増えていて,そしてこれからも増え続けるということです。このため,私はこれまでも一貫して,予防よりももっと共生にシフトしていくべきではないかと主張してまいりました。  世田谷区では,認知症とともに生きる希望条例が10月1日に施行されました。この条例はどんな趣旨で制定され,どんな特徴があるのかお伺いします。 88: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 89: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 世田谷区認知症とともに生きる希望条例の趣旨といたしましては,認知症になってからも誰もが自分らしく希望を持って暮らすことのできる地域共生社会を目指すものと理解しております。最も大きな特徴といたしましては,認知症は誰もがなる可能性のあるものとして,認知症を前提としている点でございます。 90: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 91: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) かつての認知症施策は,当事者である本人たちの声をほとんど聞かずにつくられてきました。しかしこの数年は自らの思いや体験を語ることも多くなり,和歌山県の御坊市が当事者と共につくった条例を施行するなど新しい動きが生まれています。  以前は,認証になると何も分からなくなってしまうとの考え方があったわけですが,世田谷区の条例は,本人の意思や感情は豊かに備わっているとして,「尊厳と希望を持って自分らしく生きることが可能」と明確に伝えるものでございます。  続いてお伺いいたします。狛江市の施策は,認知症に関しては予防的な視点が重視されている感が否めませんが,認知症になっても大丈夫な地域づくりの視点での有効な施策の展開が必要だと思います。市ではどうお考えでしょうか。 92: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 93: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 認知症施策の傾向といたしましては,どちらかといえば予防に重点が置かれていることは議員の御指摘のとおりでございますが,最近では,認知症になる前も後も希望を持って暮らせる共生社会を多様な分野や多世代が協働して進める「認知症の人にやさしいまちづくり」を目指す動きが出てきております。今回の世田谷区などでは,本人の意思と権利の尊重を前提に,予防よりも備え,本人を支援するサポーターよりも共に歩む姿勢を重視する視点を打ち出しており,今後の認知症施策の展開を考える上で重要な考え方であると認識しております。 94: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 95: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは,認知症になっても大丈夫な地域づくりについて具体的に伺っていきます。  認知症でも働きたい,この実践について市の認識を伺います。 96: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 97: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市内では,認知症高齢者の方に対しましては,シルバー人材センターにおいて認知症の症状に応じた仕事を紹介し,実際に就労へとつないでいただいております。一方,およそ50万人を超える認知症高齢者に対して,65歳未満で発症する若年性認知症患者は約4万人程度と言われておりますが,点在する対象者を専門に支援する場を準備することは難しく,支援のノウハウもなかなか蓄積されておりません。若年性認知症の場合,診断された方の「もう働けない」という本人の思い込みや周囲の偏見が,仕事を続けることを難しくしてしまうこともありますが,若年性認知症であっても周囲の支えがあれば仕事を続けられることを知ってもらい,社会参加につなげていくためにも,ただお世話するだけではない支援の在り方を構築することが重要だと考えております。 98: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 99: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 町田市のデイサービス,「DAYS BLG!」では,利用者が主体的に時間を過ごしています。利用者もスタッフも全員BLG!のメンバーと位置づけ,地域や事務所にとって必要な役割を担いながら対等な関係を築いているとのことです。以前紹介した藤沢市の株式会社あおいけあとも通じる考え方です。1日の定員は10人で,2020年10月現在登録メンバーは23人,その大半が認知症です。  少し紹介します。「「今日の午前中の活動は次の3つです。1つ目は自動車販売店での洗車作業,2つ目は広告チラシのポスティング,3つ目は事務所での書類の整理。外回りの掃除も手伝っているいただけると助かります。さて,どれを選びますか?」。進行役のスタッフが声をかけ,メンバーの希望をホワイトボードに書き込んでいく。活動が決まったら,次の昼食をどうとるかだ。外食が好きな人,弁当を注文して事務所内でゆっくり食べたい人,弁当を持ってカラオケに行きたい人と3つのグループに分かれた。予算の範囲で選択でき,スタッフと話し合いながら決める間,笑い声が絶えない。NPO法人「町田市つながりの開」理事長で,BLG!代表の前田隆行さんは,BLG!を地域社会との結節点,「まちとつながる窓」だと話す。つながり方の一つが広い意味で「働く」こと。洗車とポスティングは有償の活動で,働いたメンバーは謝礼を受け取る。中でも洗車作業は人気があり,朝の会が終わると,自動車会社のロゴが入ったパーカーに着替えたメンバーは,送迎車の駐車場に向かって住宅街を歩き始めた。」,こういった毎日がございます。私はやはり選択肢があるというのが大変重要だと思っています。主体的で能動的なあかしだと思います。  介護保険法に基づくサービス提供事業所の利用者は,これまで地域参加や交流があまりなく,まして働いて報酬を得ることはできませんでした。近年,利用者の自立と尊厳を支援するために,仕事の発注元があること,自治体の最低賃金を上回らないことを条件に,地域の中でボランタリーに働き,謝礼を得ることが認められるようになりました。それもこの人たちの活動,特に前田さんの活動が基礎になっているということでございます。  近隣の自治体で取組がされていますが,狛江市でも少しずつでも取り入れることを提案します。市の見解を伺います。 100: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 101: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 様々な取組をされていることは把握しております。市におきましても,シルバー人材センターにおきまして一定の取組を行っていただいておりますが,こういった取組を含めていく上では,ほかの市内事業者との連携体制をはじめ,解決しなければならない課題も多くございますので,今後調査・研究を進めてまいりたいと考えております。 102: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 103: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) この近隣で身近な自治体での取組でございます。ぜひ積極的に情報を取り入れて,狛江市でもこういったことを進めていただきたいとお願いいたします。  続きまして物忘れを防ぐ回想法,これはどういうものでしょうか。どんな効果が期待できるのかお伺いします。 104: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 105: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 回想法は,1960年代にアメリカの精神科医によって提唱された心理療法の一種であり,加齢や認知症で物忘れが進んだとしても,古い記憶はきっかけがあれば思い出せることがあり,それを認知症予防に役立てようとするものでございます。例えば懐かしいものや映像を見て幼少期からの思い出を振り返り,継続的に語り合うことによって脳が活性化され,情緒が安定することから,認知症の進行予防や鬱状態の改善につなげられる効果が期待できます。 106: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 107: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 愛知県北名古屋市では,2002年から高齢の市民を対象に回想法スクールを開催しています。受講後はグループ活動が生まれ,その数は約70にも及んでいるということです。住民を対象とした地域回想法を住民間の交流や地域活性化につなげ,総体として介護,認知症予防を目指した取組となり,北名古屋モデルと言われるようになりました。市の見解を伺います。 108: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 109: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 北名古屋市の回想法スクールは,市内の歴史民俗資料館を使って,昭和の道具等をきっかけとした回想法を実践している取組でございます。都内自治体の一部においても,自分史を作成する講座をきっかけとして同様の実践が行われております。実践の場を施設に置くか,手軽にできる家庭に置くか,また,集団で行うか個人で行うかは,各自治体の持つ地域資源により異なるとは思いますが,過去の記憶を呼び覚まして認知症予防の実践に結びつけるという方法は共通しており,精神活動と体力の低下につながる心身の衰えの悪循環であるフレイルサイクルから脱出するための大変効果的な取組であると考えております。 110: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 111: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ほかの自治体では,滋賀県東近江市の能登川博物館,富山県氷見市立の博物館なども地域回想法に取り組んでいるそうです。それから医療施設や介護施設などでの実践例も増えております。さいたま市のNPO法人シルバー総合研究所など多数の団体がこの講座の研修を開いているということですので,ぜひ狛江市のほうでも少し考えていただきたいと思います。  続きまして認知機能の改善を図る音楽療法,これについて聞きます。音楽を演奏することで,高齢者施設の入居者たちの障害や機能の改善を図る音楽療法があるということを知りました。国立病院機構京都医療センターの認知症外来では,認知症患者が明るくなって家族が介護しやすくなる,また,無反応だった患者に表情が出るなどの効果が得られているといいます。市の見解を伺います。 112: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 113: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 音楽は感情や心と結びついており,音楽が心身に影響をもたらすことは古来より知られております。特にその効果を活用して,宗教や祭礼で,身近なところでは校歌の斉唱等により,心が一つになる体験をされたことがあると思います。メロディーを聴き,リズムに体を揺らし,歌詞を思い出し,声を出すなど,音楽を通して様々な脳の部位が協調して働くことによって,脳が活性化され,先ほど答弁させていただきました回想法と相まって,フレイルサイクルから脱出するための取組方法の一つとして活用できるものと認識しております。 114: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 115: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 音楽療法を提供する飯塚さんという方のお話でございます。「高齢者施設などでの経験から,集団で鈴などを持たせて,童謡ばかりを歌わせる音楽療法に疑問を持った。個人の人生に根ざした曲を,カードをめくるようにメドレー式に歌う「フラッシュソングセラピー」を独自に考案。同センターの脳神経内科と共同で研究を続け,自由診療として2009年から患者に提供している。これまでに約200人の認知症患者に実施。2014年に海外の学会で発表した報告によると,若年性アルツハイマー病患者8人に週1回のセラピーを16回行ったところ,不安や暴言といった周辺症状は大幅に改善。見当識など認知機能についても4人で改善がみられた。中には,認知症が進んでほとんど反応がなくなった70代女性が鍵盤を指でたたき,音楽に合わせた」,こういった事例もあるそうです。ただ,先ほど言いましたように自由診療で保険適用ではないので,そういったところがまだまだハードルが高いのかなと思います。  続けて質問してまいります。外出不足の長期化の影響に対応する。コロナフレイルへの対策について伺います。  2016年版高齢社会白書によれば,2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症という推計です。予防では対応し切れません。認知症に対する理解がある地域なら,認知症になっても市民として暮らし続けられるのではないでしょうか。認知症と共生するまちづくりを狛江市としてはどのように推進していくのでしょうか。お伺いいたします。 116: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 117: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 認知症はなったらおしまいという意識から,ウィズコロナと同じく認知症と共に生きるとの考えに基づき,認知症の診断に絶望するのではなく,残された様々な力を使って尊厳と希望を持って自分らしく生きることができるという社会的なメッセージを周知することで,認知症に対する市民の意識と行動に変化を促していくことが必要であると認識しております。  また,市では,これまでも認知症講演会や認知症サポーター養成講座,また認知症サポーターステップアップ講座など,認知症と共生するための取組を進めているところでございます。今後につきましても,先ほど答弁申し上げましたとおり,予防と共生の取組を両輪としてバランスの取れた施策を展開していく必要があると認識しております。 118: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 119: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 新型コロナウイルスの影響で,高齢者が感染を恐れて自宅に閉じ籠もりがちな生活が長く続くと身体機能や認知機能に低下が起こり,要介護の一歩手前のフレイル状態になることが懸念されます。市としてはこのような現状をどう把握しているのかお伺いします。 120: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 121: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 高齢者にとって新型コロナウイルス感染症は,感染の危険性のみならず,自宅に閉じ籠もることによる生活不活発が筋肉量の低下を招き,フレイルを進行させることは,一般的にも指摘されているところでございます。新型コロナウイルス感染症を予防しながらフレイルにならない,フレイルを加速させないためには,筋肉量を減らさない毎日の栄養摂取と運動,人とのつながりの3つを特に重視していただく必要があると考えております。年齢に関係なく影響を受けることから,注意喚起のためのチラシを作成いたしまして,年度内には全戸に配布する予定でございます。 122: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 123: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 東京大学高齢社会総合研究機構では,全国の自治体に呼びかけて地域ぐるみのフレイルチェックの活動を広め,昨年までに66の自治体がこの試みを導入したとのことです。この取組についての認識を伺います。 124: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 125: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) フレイルチェックとは,東京大学高齢社会総合研究機構が2012年から千葉県柏市で実施している柏スタディという調査を基につくられた,市民同士でフレイルの危険度をチェックし合い,集いの場で学び合うフレイル予防プログラムのことでございます。  フレイルは全ての世代において対策が必要なものであり,当事者である高齢者本人だけの問題ではなく,生産世代などを含めた様々な世代に関心を寄せてもらうことにより,予防意識を高めることができるものと認識しております。フレイル予防にどのような方法を取るのか選択肢は複数あると思われますが,市民同士で気軽に進められる方法は,多くの市民の参加を確保するために必要なことであると考えております。 126: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 127: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 閉じ籠もり傾向の人は運動量や食事の質の低下が心配です。いずれにしても何らかの対策を講じる必要があると思いますが,いかがでしょうか。 128: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 129: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 地域包括支援センター等を通じた積極的な接触が難しい状況下におきまして,自宅でも問題なく取り組むことができる運動や口腔ケアの情報を周知するチラシの配布や,広報媒体の普及に向けた取組を進めております。 130: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 131: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 最後です。高齢者施設での避難訓練についてお伺いしてまいります。  狛江市にも高齢者施設が増えております。市の特別養護老人ホームを含め市内に幾つの高齢者施設があるのかお伺いいたします。 132: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 133: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 特別養護老人ホーム,有料老人ホーム,グループホームを合わせて19か所でございます。 134: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 135: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 避難訓練はどのように実施しているのでしょうか。課題は何でしょうか。 136: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 137: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 特別養護老人ホーム等の避難訓練は,国の指定基準通知である指定介護老人福祉施設の人員,設備及び運営に関する基準等により,非常災害に関する具体的な計画を策定し,非常災害時の関係機関への通報及び連携体制を整備し,定期的にこれらを従事者に周知するとともに,避難訓練を行わなければならないことになっております。  避難訓練実施上の課題は各施設により異なると考えますが,市では,基準に基づいた非常災害時の計画の策定状況や避難訓練の実施を確認するなどの指導を行っております。 138: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 139: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 介護保険導入で特別養護老人ホームなどがすごく増えて,いろんな所で特別養護老人ホームでの被害が報告されていますので,こういったことは充実させていっていただきたい,このようにお願いしておきます。  2013年,長野県安曇野市の特別養護老人ホームあずみの里でドーナツ提供後に入居者が死亡する事故がありました。今年,逆転無罪の判決となりました。施設は高齢者の生活の場です。安全と生活の豊かさのバランスをどのように取るか,家族の考え方もケアの在り方を大きく左右する難しい問題でございます。単にリスク回避に偏らず介護の質を確保し,かつ現場の裁量を尊重し,萎縮せずに働ける環境を整えることが求められております。市の見解を伺います。 140: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 141: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 利用者の安全を確保するリスクの回避は必須でございますが,御質問にございましたように,介護の質を確保し,かつ現場の裁量を尊重し,萎縮せずに働ける環境を整えることもまた必要であると考えております。 142: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 143: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 気持ちの抑制や忍耐が必要な感情労働の典型とされる介護職,月収は全産業の平均より10万円低く,年収は300万円程度とされています。結婚を機に辞めていく男性職員がいることはよく耳にします。介護職の賃金は国民の保険料と公費で賄う介護報酬から支払われており,国が介護保険のシステムを変えない限り処遇はよくなりません。  労働法の研究者たちが2006年から2008年度に様々な仕事の職務評価を行い,本にまとめていますが,介護職は放射線技師の60%の時給,しかし放射線技師の評価を100とすると介護職は111で,ハードな仕事ぶりが見える化しました。  今後介護を必要とする人が増える現実を踏まえ,まず事実・実態をいま一度しっかりと把握し,自治体でできることから具体的な施策の展開が切実に求められている,このことを申し上げ,全ての質問を終わります。 144: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午前 9時58分 休憩     午前10時14分 開議 145: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。8番三宅まこと議員。 146: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 1問目は,小田急線と,というよりも小田急電鉄グループと狛江市がもっともっと仲よくしないといけないかなという思いに駆られて質問いたします。  もっとも,市長をはじめとして現場の担当の方皆さん,小田急電鉄の上層部であったり,真ん中の辺りだったり,下であったり,つながっていらっしゃる。狛江市と小田急電鉄の取組というものは多いと,この辺もお聞きしてまいりますが,私が問題意識として持っているのは,新しい生活様式の中で小田急電鉄も困っています。狛江市も当然困っていきます。ただ,小田急線沿線には狛江市だけではないんです。世田谷区,川崎市,厚木市,大和市,藤沢市,小田原市と,自治体間競争の中で,狛江市が小田急電鉄ともっともっとコミットしていただくような,そのためには小田急電鉄にお願いするのであれば小田急線のことを知らないといけない。何を彼らが今模索しているのか。こちらから一方的に,狛江市はこうだからといっても多分聞いてくれないんです。そうしたことも含めて今日はお伺いしていきたいと思います。  1点目,市民生活部長にお聞きしたいんですが,小田急線の話をする前に,狛江市の人口を,11月,10月ぐらいから市民課長に,ずっと推移を追いかけていたんですが,今年の1月から12月まで,毎月1日現在の狛江市の人口と世帯数の推移があって,そのピーク月がいつで12月1日の数字,それぞれを教えてください。 147: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 148: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 令和2年各月1日現在の人口及び世帯数は,5月1日現在での人口8万3,649人,4万3,145世帯がピークでございました。12月1日現在での人口は8万3,312人,4万2,984世帯。ピークであった5月と12月を比較いたしますと,人口では337人,世帯数では161世帯の減となっております。 149: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 150: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 5月と12月の間の月を見ても微減傾向が続いているんですね,人口,世帯数とも。ある意味,踊り場に狛江市は差しかかったのかなと。5年先,10年先を見たときに,2020年の5月がピークであったというようなことが往々にしてあるという行政運営をすると。それ以上に小田急電鉄も苦しんでいますということを後で申し上げます。  今,狛江市の話としてどう捉えているのかというのを伺いたいんですけれども,世代別の傾向とか,あるいは外国人の世帯動向等の分析で,顕著な傾向があるようでしたら,それをお教え願いたいんですが,よろしくお願いします。 151: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 152: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 人口が減少している要因でございますが,新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国内外ともに移動の制限がありますので,入国や転入を見合わせる方が増えているのではないかと推察しております。 153: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 154: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 東京都も同じです。人口速報,11月1日現在1,396万3,751人で,前月から7,358人減っているとニュースが流れていました。11月として前月比の人口が減ったのは1993年以来27年ぶりということです。新型コロナウイルスの感染者が多い東京都では,リスクを避けるために転入を控えて,都外転出が増えていて,人口は6月から減少傾向ということですので,狛江市の傾向とシンクロをまさにしているのかなと。
     私の大嫌いな東京新聞の記事ですけれども,10月までは日本での仕事を失うなどした外国人が出国するケースが目立ったと。11月は減少した人口の過半は日本人だったそうです。特に23区の人口減が目立って,千代田区,中央区,台東区の3区以外は全て減ったと。大田区は1,000人以上減少と。世田谷区,中野区,江戸川区で500人以上減少と。  記事の中で偉い方が言っているのは,遠隔地でも働けるリモートワークの普及により,よりよい住環境を求めて郊外に転出する人が増えていると分析されています。特に23区でもベッドタウンに位置づけられている区では,通勤や住環境の面で中途半端な感が否めず,住民を引きつける魅力がなければ人口減を食い止めるのは難しいだろうと。まさに狛江市もあるかなというところの中で,小田急電鉄グループの話を始めたいと思います。  いい話として,未来戦略室の方が,若手の女性職員が,室長もすごく前向きな方で,いろいろアグレッシブに提案してくださって本当に私はありがたく思っています。市制50周年企画として狛江駅構内を活用した告知が行われました。このいきさつと小田急電鉄交渉窓口及び広告費用換算を教えてください。 155: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 156: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 小田急電鉄には日頃から市の取組等に御協力いただいているところであり,市制施行50周年を迎えるに当たり,多くの市民が利用している狛江駅でのPR等について,小田急電鉄交通企画部に相談したところ,10月から3月までの期間,狛江駅の支柱や壁面を装飾することについて御協力をいただくことになったものでございます。  今回の装飾は,施工に係る費用は必要となりましたが,小田急電鉄の御厚意により広告料は発生しておりません。広告代理店に確認したところ,今回の装飾を広告料として仮定して換算いたしますと,装飾に係る面積と期間から推定して5,000万円程度になると聞いております。 157: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 158: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 私も電鉄系の広告代理店にいたので,これは臨時張りというふうに言われています。臨時張りとは何かというと,既存の広告スペース,駅張りスペースとかではなくて,柱とか,ふだんない所に新たに設置するというものです。人の目が注視をして広告価値が高いのと,そこは値付けをするんです。ただ,私も幾つかいろんな企業,例えば映画会社なんかはそういうものを喜ぶので,変わったことをやるとすごく喜ぶ会社なんかは,そういうものをよく私も提案して実現させていました。  小田急エージェンシーに確認されたということだと思うんですが,5,000万円だと。プラス,あれは特殊なフィルムを貼ると思うんですけれども,その製作費は狛江市が持たれたということなんですが,何よりもそのアイデアがすばらしいなと思ったのは,狛江市のアクセスポイントで一番重要なのは狛江駅,喜多見駅,和泉多摩川駅なんです。というのはベッドタウンですので,折り込みをやっても見ないんです。見ないというか,見る人はいますが,量が足りないんです。圧倒的に4万人の通勤客が,狛江市の半分の人が行く駅というところが一番アクセスポイントが高くて,市の広告物の中では一番リーチをするというのは自明の理でもあります。そうしたことを早くから女性職員が気づいていただいて,室長が吸い上げていただいたということを,彼にもすごく御立派な仕事をされたということを申し上げておきました。  本日の1問目は,狛江市はこれからの時代,小田急電鉄を含むグループ会社との連携を強化していく必要があるのではないか。鉄道会社はコロナ禍で乗客が減っています。旅客収入が減っています。具体的に首都圏の私鉄の今年度の中間決算は,東急電鉄約194億円,小田急電鉄約220億円,京成電鉄約199億円,西武鉄道約346億円の赤字をそれぞれ計上しています。新型コロナウイルスの影響です。今年度3月決算の通期予想,小田急電鉄ですが,今,営業利益マイナス284億円,前年度実績はプラス411億円ですから,今年度3月は284億円,690億円ぐらい直下してしまうということの予想だということです。  都市部に路線を持つ鉄道会社というのは,今まで通勤・通学とか安定した収入が得られて不況に強いと見られてきたわけですが,状況は一変しました。この感染拡大による移動の自粛で経営環境が一変したということなんです。アフターコロナ,ウィズコロナを見据えた民間企業の構造改革が進んでおります。そこに狛江市もおもねっていく必要があるのではないかということであります。  そうであれば,小田急電鉄という会社の企業理念であるとか,今後,アフターコロナでの経営ビジョンに関して確認するべきなんですが,これは直近の決算説明書に出ていましたので後ほど触れたいと思います。  市との連携の話ですけれども,コマエ×ミライ×チャレンジ施策で子供からノーベル賞を出すという市長の熱い思いで,50周年にふさわしい企画をされたということですが,小田急電鉄からも協賛いただいていました。所管課から,特別賞の選考や提供といった面で御協力いただいたと,小田急電鉄からは,優秀作品を作製した児童18名にペンケースやクリアファイルなどを御提供いただいたほか,特別賞の受賞者には仕事の紹介や工場見学,子供は電車の車庫とかすごく,私は飛行機会社をやっていたので,JASとか,子供だと相当喜んだりして,大きな飛行機があるとすごく喜ぶというのはよく分かります。  CSR,コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティーという言葉が登場してもう何十年もたちます。改めて企業の社会的責任とは何かと考えてみますと,企業の顧客とされる人々に貢献することで,具体的に小田急電鉄だと沿線住民の生活を向上すること,それはすなわち地元自治体である狛江市との連携はますます不可欠になってくるということだと思います。先ほど申し上げたあまたある地方公共団体が,小田急線沿線にはライバルがあるので,狛江市としてもっともっとコミットして,常に情報収集のアンテナを張っていく必要があるんだと思います。  昨日もほかの議員の質問が出ていましたが,小田急SCディベロップメントとも,これは子会社なんですが,創業支援で協定を締結されたということ。これは市の狙いと,同社,小田急のメリットを教えてください。 159: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 160: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 小田急マルシェ等,高架下区画を管理している小田急SCディベロップメントとの間で包括連携に関する協定を締結することに伴い,連携事項の第1弾として,高架下区画の出店者であるなかむら商工会を加えた3者間で狛江市における創業支援に関する覚書を締結いたしました。  和泉多摩川駅高架下に開業したシェアキッチンの活用など,創業支援の取組で連携することで,市としては市内の飲食店開業に一定の効果を期待しているほか,小田急SCディベロップメントやなかむら商会にとっては,地域貢献や施設利用者の確保といった面でメリットがあるものと推察しております。 161: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 162: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) なかむら商会の中村社長と11月ぐらいからずっとコンタクトを取っていまして,私の市政レポートで,御許可いただいて日曜日に取材させていただいて,次の号で紹介するんですが,狛江市の女性の方がケーキ屋と花屋が合わさったものを開店されるんです。そういったものを来週から,私,市民の方にお知らせしようと思っています。  これはどういうことかというと,和泉多摩川駅中にFORT MARKETというシェア型店舗をオープンしたんです。飲食店にチャレンジする出店者を募集していると。市内で起業したい,会社を起こしたいという──会社を起こしたいというよりも,お店を持ちたいみたいな敷居の低い話でもいいんですが,手元資金が少なくて,あと保健所とか行政との手続もすごく楽だと。気軽にお店をオープンできますと。リスクは少ないと思います。一方で,大家が小田急マルシェなので,小田急SCディベロップメント,この相手先,メリットとして考えられることは何でしょうか。 163: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 164: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 小田急SCディベロップメントは,「商業施設を含めたまち全体の魅力を最大限に引き出す」というビジョンを掲げ,事業活動を通じ,地域に根差し,地域と一緒に発展していくことを目指していると聞いております。狛江市が魅力的なまちとして発展することは,こうした会社のビジョンと一致するものでございますので,包括協定の締結につきましては,沿線地域の発展といった大局的な観点に立った判断があったものと推察しております。 165: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 166: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 御答弁いただいたとおり,「商業施設を含めたまち全体の魅力を最大限に引き出す」という会社のビジョンがあるということなんです。逆に言うと,企業としてのメリットがあるのであれば,自治体との連携を彼らは模索していく必要があるんだろうなというふうに思うわけです。  関連質問ですが,テレワークの話。私は昔から,テレワークというものは自治体がやるものではないと思っていたんですが,事情がいろいろ変わっていく中で,市長にもテレワーク協会の名誉会長とか紹介させていただきながら,情報を入れさせていただいたんですが,小田急線高架下施設を活用したテレワーク環境の整備に関して,この概要及び狛江市の関わりを伺います。 167: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 168: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁いたしました包括連携に基づきまして,小田急SCディベロップメントと高架下区画に出店を予定されている事業者との間で,高架下区画におけるテレワーク環境の整備について協議を重ねているところでございます。今後,調整が整った場合には,市の役割も含めて,連携内容について協議により取り決めることを想定しております。 169: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 170: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) テレワークの話は,土曜日の都市計画マスタープランのシンポジウムでも出ていました。私,ボヘミアンみたいにあちこちうろちょろしていたんですが,どこかでそういう話が出ていまして,狛江市にテレワーク,私も前から市長にも直接申し上げていましたけれども,ほかのテレワーク施設とどこが違うのかというと,狛江市ならではのテレワーク施設というと川しかないんです。つまり多摩川。例えば多摩川が見えるテレワーク施設みたいなこと。別に狛江でなくてもいいんです,テレワークするんだったら。リモートですから。ただ,今,例えば和泉多摩川には,法人限定ですけれども,市民の人で子育てできる,法人が抱えているテレワーク施設も和泉多摩川駅にあったりしますけれども,自治体がやる以上,特色がないと造った意味がないなと思っているんです。市長にも川周辺のお話にはいろいろ確かに動いていただいて感謝していますが,いろいろ障壁があるということは伺っています。  ベッドタウンとして,小田急線を利用される多くの狛江市民の方にとって,先ほど申し上げました一番便利なアクセスポイントは駅なんです。昨日の議会で石川議員からお話が出ていたかと思うんですけれども,この場所に図書館貸出サービス機能を付与していくみたいな施策,アイデアです。アイデアというのは湯水のように湧き出してこないといけないんですけれども,例えばそんなことを思いついたとしますと,ICT技術と書籍のロジスティックが整えば,あとは場所の交渉なんです。  となると,実現のためには,例えば小田急電鉄から落としてもらって,小田急マルシェを経営する小田急SCディベロップメントに,通常のテナント料ではなくて,小田急マルシェにとって通勤客の利便性を高める公共サービスという文脈,小田急電鉄にとっていいことなんですよということを自治体からアプローチして,無料に近いお金で貸してもらうとか,今後のアフターコロナの時代は,やり方がいろいろあると思うんです。私はそういったことをもっともっと関係が強く狛江市と小田急電鉄がやるべきなんだろうと。このアフターコロナの時代,相手も苦しんでいます。狛江市も苦しんでいます。公共サービス,市民の方のニーズを,お金がない中,頭を使わなければいけないんです。そんなことを思います。  私のところにも,私は拙い市議会議員ですけれども,多くの市民の方から問合せが来まして,私は組織を持たないので,直接電話が来たりメールが来たりするので,次から次へと来たりしています。その中で,喜多見駅の小田急バスの昼間の減便の件も当然来ていました。小田急バスは小田急電鉄100%子会社なんです。先日の議員とは別の視点で質問します。  今から5年,10年先を見据えたとき,コミュニティバス等を含めて未来の狛江市の公共交通インフラ,小田急バスの減便を補完していくことはできないか方法論を模索したいと思います。現実,私も議員を5年やっていますので,いろいろ難しいことはよく存じ上げています。こまバスと小田急バスは物理的に路線のすみ分けをしていると思いますし,今回の減便を受けて,物理的な場所軸ではなくて時間軸,昼間だけとか,そんなことでこまバスもしくは違う交通インフラで補完する方法ということを考えてみたいと思います。  では質問しますけれども,狛江市のコミュニティバス事業の中長期的な視点で,例えばバスの減価償却後に小さな車両に変更するとか,そうすると双方向路線を実現するとか,この質問をするのは3回目ぐらいかもしれませんけれども,その検討の余地はないでしょうか。お願いします。 171: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 172: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) こまバスの双方向路線につきましては,幅員が狭いなどの道路環境のほか,車両を小型化した場合も含め運行経費が倍になるということで,一定の採算性を考慮した現在のコミュニティバス事業の手法では,実現は難しい状況でございます。 173: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 174: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 一定の採算性という意味をもう少し詳しく説明していただけますでしょうか。 175: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 176: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市のコミュニティバス事業は,狛江市コミュニティバス運行事業補助交付金要綱に基づき,バス運行委託事業者に対し補助金を交付しております。交付額は,補助対象となるバスの運行経費の総額から運行による運賃などの収入を減じて得た額とし,その限度額は予算に定める範囲内としております。また,補助金の交付の際には,申請の内容,採算性などを勘案して決定しているところでございます。 177: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 178: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。  ニュースを見ていますと,茨城県境町の自動運転バスの定常運行開始が報道されました。生活路線バスとして往復5キロ運行なさるということで,まさに自動運転というのは,これから,菅首相も言っていましたけれども,10年,20年たつ中で我が国の成長戦略のキーワードになるだろうと。自動運転は交通事故が減るのではないか──減るのではないかというのではなくて完全に減るらしいです。今は4,000人ぐらいしか交通事故で実際に亡くなってはいないんですが,もっと少なくなるということらしいです。  また,地域公共交通の将来的な課題を見据えて,地方自治体がMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)等の視点で研究を始めていると思います。MaaSというのはよく聞くんですけれども,詳しく調べてみると,ICTを活用して交通をクラウド化して,公共交通や運営主体にかかわらず,マイカー以外の全ての交通手段によるモビリティーを一つのサービスとして捉え,シームレスにつなぐ新たな移動ということらしいです。これらに関して狛江市の見解を伺います。 179: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 180: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 自動運転バスが狛江市の現在の道路や交通の状況において実用化されるには,まだまだ時間がかかると思われますが,導入コストや運用コストも抑えていけるようになれば,運転手の確保が難しい地域でも住民向けの公共交通が維持されやすくなり,全国的に導入の機運がさらに高まっていくと思われます。  また,日本各地でMaaSの導入の取組が行われています。例えばしずおかMaaSでは,新たな移動サービスを構築し,過度に自家用車に頼らなくても安全・安心・快適に移動できる社会の実現とし,AI配車によるリアルタイム型オンデマンド相乗りタクシーの実証実験,検索・予約・決済の一元化,交通・商業を絡めた行動分析,医療・福祉の予約・送迎の連携などの取組が行われております。その他全国で行われている取組に注視し,狛江市で取り入れることができるかを検証することは有効であると考えております。 181: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 182: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) しずおかMaaSの話は静岡市も入っているんです,コンソーシアムというか。  何でMaaSの話をしたかというと,小田急バスというよりも,アフターコロナで小田急電鉄としての今後の経営ビジョンにMaaSという取組が出ているんです。あとは個人を中心としたIDプラットフォームみたいなNEOというものがあるらしいんですけれども,それには自治体とのコミットというのが,2020年度の小田急電鉄の決算説明書の経営ビジョンに出ています。  要約すると,その決算の説明資料には,本業では投資削減や財務体質の改善をするというんですが,それにプラスアルファで,成長戦略としてアフターコロナの事業環境に適応していくということです。アフターコロナの対応の中で次世代モビリティーを活用したネットワークの構築とし,二次交通サービスの高度化・MaaSを取り組む,これは小田急電鉄の話ですね。  この二次交通というのは何か調べたんですけれども,複数の交通機関等を使用する場合の2種類目の交通機関のことと。主には,鉄道駅から路線バスや自転車などを使って学校や観光地などへ赴く交通手段ということらしいんですが,それを高度化して,ICTとかを駆使してインフラをクラウドでつくっていくMaaSに取り組むということらしいです。  質問ですが,小田急電鉄は既にオンデマンド交通の取組として,新百合ヶ丘駅周辺あるいは町田市山崎団地周辺エリアで実証実験を実施予定とお聞きしました。概要を教えてください。 183: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 184: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 小田急電鉄のニュースリリースによりますと,郊外住宅エリアである新百合ヶ丘駅周辺約5平方キロメートルで,オンデマンド交通「しんゆりシャトル」の実証運行を実施し,配車に関する効率性の検証や需要調査等の検証を,また,町田市山崎町周辺でオンデマンド交通「E-バス」を実証運行し,郊外住宅エリアにおけるオンデマンド交通の需要や,対象地域内の各種施設と連携したクーポン等のインセンティブを活用した「E-バス」のオフピーク利用促進効果等の検証を行うとしております。  使用車両は7人から8人乗りの乗用車で,利用者は専用のアプリをダウンロードします。基本的な運行方法は,利用者からの配車アプリを通じた呼出しに応じて,随時経路を変えながら運行し,利用者が指定した出発地,到着地の近くの乗降地点で乗降できるとしております。 185: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 186: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 昨年,つくば市にあります,AIによるオンデマンドタクシーのSAVSというシステムがあるんですが,国立研究開発法人産業技術総合研究所に谷田部議員と2人で行ってきました。  SAVSというのは,AIを使って地域のタクシー等の乗り合い車両をオンデマンドで配車やルートを最適化することで,地域公共交通の一端を担う取組になります。その中で,つくばの先生がおっしゃったのは,何をやるにしても,民間企業の事業採算性であるとか,縄張りであるとか,取組であるとか,いろいろあるわけです。地域公共交通会議で地元事業者の利害を乗り越えて,地域の公共交通の将来をいかにコンセンサスを取っていくかが大事だというお話がありました。  狛江市が主催する地域公共交通会議の概要に関して教えてください。 187: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 188: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市地域公共交通会議の設置及び目的は,狛江市の地域交通について,道路運送法の規定に基づき,地域における需要に応じた市民の生活に必要な旅客輸送の確保その他旅客の利便の増進を図り,地域の実情に即した輸送サービスの実現に必要な事項を協議するために設置するとし,その協議事項は,地域の実情に応じた適切な乗合旅客運送の態様及び運賃,料金等に関する事項,交通会議の運営方法その他の交通会議が必要と認める事項としているところでございます。 189: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 190: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) このメンバー,構成委員の法人・団体名を教えてください。 191: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 192: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市地域公共交通会議の現在の構成委員の法人・団体名は,小田急バス,京王電鉄バス,東京都バス協会,関東運輸局東京運輸支局,小田急バス労働組合,東京都建設局北多摩南部建設事務所,世田谷区,調布警察署でございます。 193: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 194: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。  この質問は終わりますけれども,先ほど申し上げました小田急電鉄の来年3月の決算説明書,MaaSの取組であるとか,よくよく見てみると,小田急電鉄グループと自治体の取組,例えば秦野市とか川崎市は,まちづくりに対する包括連携協定を締結したり,いろいろ趣向を変えてSDGsの取組は海老名市かな,小田急電鉄はいろいろやっているんです,皆さん御存じだと思うんですけれども。狛江市も当然そういった枠組みにコミットすることで,あまたある小田急線沿線の自治体の中で,松原さんの所ね,というような話になっていかないといけないかなと。相手の事情を知っていることが大事だと思うんです。そういったことを釈迦に説法とは思いますが申し上げました。  続きましてライトアップの話に移ります。  10月から,私と石井議長で,コロナ道路占用施策ということで,コロナ道路占用許可のスキームを,泉の森テラスというものをやらせていただいていたんですが,それと時期をシンクロして緑地のライトアップを行いました。これは株式会社メビウスに多大なる御尽力をいただいています。環境政策課及び緑地保全の会,市原さんのところですね,大変感謝申し上げます。市民の皆さんの反応も上々で,興味深いのは,三宅さん,女性の夜道の安全のためにもライトアップというのは必要なのよ,という意見も寄せられたということであります。  発展的な施策として,小田急線の狛江駅の施設を活用して,泉の森通り沿いの狛江駅北口にダウンライトを敷設できないかというようなことを,実は市長に小田急電鉄に交渉くださいとお願いしていたんですけれども,その辺の概要をお聞かせください。 195: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 196: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市長からの指示によりまして,駅舎へのダウンライト設置の可能性につきまして,10月29日に小田急電鉄の御担当の方に相談をさせていただきました。御担当の方のお話によりますと,駅舎にダウンライトを設置するには鉄道電源を使用する必要があり,その使用にはかなり制限があることに加え,終電後から始発時間までの時間帯に電力を供給することが困難であること,駅舎の躯体に穴を空けてダウンライトを設置することはハードルが非常に高いこと,また,仮設で躯体にライトを取り付けることも安全面から懸念があること,などのお話を伺い,駅舎を活用したダウンライトの設置は現実的には困難なものであると認識しております。 197: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 198: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。最初,石井議長とも話していたのは,小田急線の電源を使って,それを分配して向こうに迷惑をかけなければいいのかなと思っていたんですが,やはり鉄道会社の立場としてそれはできないということだと思うんです。  そうなりますと,狛江市として自前で電源やライトを自立させるという方法論に移行するしかないんですが,ライトアップというのは,例えばシティセールスとか,まちの美観アップとか,先ほどの女性の通行の安全といった側面以外にもいろいろあって,これも私から都市建設部長に去年お願いしました,国土交通省のウォーカブル推進都市に応募してくださいというふうに強く申し上げて,狛江市は入っていただいたわけですが,散策して歩けるまちとして都市開発をしていくためにも必要なんだろうと思ったのが,この間の都市計画マスタープランのワークショップ,ファシリテーターの大学の先生や市民の方からの具体的なアイデアとしてこんなものが出ていました。小田急線3駅をつなぐ遊歩道の創出というお話なんです。横にずっと続く中を,ここに商店が点在して住宅地があったり中学校があったりする,それで全部つないでしまおうみたいな話が,アイデアとして面白いのではないかなと。昨日の石川議員の質問でも,コロナ禍の中での生活不活発病みたいな話があったかなと思うんですが,そういった話にも通じると思います。  例えば介護予防施設の担い手や,利用者がコロナ禍で外出控えになる中,どうするんだと,密を避けながら社会との関わりを持つ場所って道しかないんです。アウトドアの公共空間,公道しかないと私は思うんです。散策するということなんです。そこにはしゃれたベンチなんかがあったらいいなと。  あと,散策するにしても何か情意がないと,やはり人間は行動動機が起きませんので,今,シニア世代のスマホ所有率は,コロナ禍で急激に伸びて8割を超えたという調査が8月に出ていました。道路にICTの技術で,例えばARやVRなんかで一層歩くことが楽しめるようにするとか,行政としても投資コストがそれほどかからずに済むかもしれないなんて,アイデアがどんどん出てきて,狛江市のウォーカブル推進都市としての骨格ができてくるのではないかと思います。  先ほどのライトアップの話に戻りますが,街路灯とは違う,ライトアップされた小道というアイデア,何か楽しそうだと思います。もちろん小田急線高架がずっと続くわけなので,小田急電鉄にお願いして,何かしらを映写させていただくということは多分できると思うんです。向こうの鉄道事業に影響を与えなければという前提で協業していくようなお付き合いとか,沿線の魅力度アップという意味では小田急電鉄グループも喜ぶと思うんです。今後ともこうした楽しいアイデアを,小田急電鉄と関係を密にしていただいて,アイデアは無料ですので具体化していただければと思います。  ほこみち制度というものが,まちづくりをウオッチしている人なら常識の話ですけれども,11月25日道路法等が改正されました。道路空間をまちの活性化に活用したいとか,歩道にカフェやベンチを置いてゆっくり滞在できる空間にしたいなど,道路への新しいニーズが高まっています。このような道路空間の構築を行いやすくするために,第201回国会において道路法等が改正され,この改正案において,新たに歩行者利便増進道路,通称ほこみち制度が創設されて,12月16日に国土交通省主催のオンラインウェブミーティングがありますので,私もそれに参加してまいります。  そんなことで,小田急電鉄との付き合いというのが,先ほど,向こうの事情というか,小田急電鉄も困っているんです。営業利益ががくんと落ちて,旅客人数が減っているというか,減るんだろうと。これから沿線の住民価値をグループ企業として創造していく中では,自治体とのお付き合いというものは不可欠になるという中で,例えば先ほどの図書館ニーズが分散するということになれば,市民にとって何が一番いいかというと駅だったりするんです。ただ,お金がかかるからその辺は頭を使っていくということを,私も小田急電鉄の上層部は知らない仲でもないので,少しそんなことも含めて市長にもお話ししながら,やっていただければということで,1問目を終わりたいと思います。  2問目は,昨年の今頃です。議会でこの話をしようと思わなかったんです。というのは,いろいろ市民の方からの御要望,御不満,御不安があった都市計画道路についてのお話なんですが,議会で事を荒げるといろいろ問題があるのかと思って,担当と膝詰め談判でやっていただいて,かなり難しい話だと思ったんですけれども,道路交通に関して,都市建設部長が本当に御尽力していただいて,狛江市の難しい問題を解決に導いていただいたということで,私としても市民の方から物すごく感謝されたということがありました。1年たって時効がありましたので,この機会でこういうことがあったんだということを執行部の皆様にもお話をしたいと思います。  都市計画道路の計画線に関して狛江市の内規で顕在化した課題について伺います。 199: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 200: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 一般的に,建物の建築に当たり,都市計画道路等の都市施設の位置や建築できる建物の用途が定められた用途地域等を確認して建築計画を立てることになります。  狛江市では,対象地に都市計画施設が指定されていたり用途地域の境がある場合は,都市計画証明の申請が出されることがあります。都市計画は2500分の1の図面で管理しておりますが,建築計画に当たっては100分の1から300分の1の平面図が利用されており,証明書にも100分の1から300分の1の図面に都市計画施設や用途地域の境の線を手作業で記入しております。2500分の1の図面で管理しているデータを100分の1から300分の1の図面に落とし込むので図面精度の差が生じます。2500分の1の図面は0.5ミリのずれで1.25メートルの影響が生じますので,都市計画施設,特に都市計画道路を示す場合は1メートルの余裕幅を持たせて証明書を作成しております。 201: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 202: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 計画線に関する内規で顕在化した課題についてという質問の狛江市の内規とは何なのか,その辺に絞ってもう1回御答弁をお願いします。 203: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 204: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 主に都市計画道路に関する都市計画証明を作成する方法として取りまとめたものでございます。 205: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 206: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 御答弁でありました都市計画施設の特に都市計画道路を示す場合は,1メートルの余裕幅を持たせて証明書を作成という部分も狛江市の内規になると思います。この1メートルの余裕幅というのはほかの自治体には存在するんでしょうか。これは狛江市独自のものなんでしょうか。その辺のことを教えてください。 207: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 208: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画証明を発行している自治体には,余裕幅を持たせている自治体もあれば,余裕幅を持たせていない自治体もあり,余裕幅の大きさも異なっております。 209: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 210: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) お聞きになっている方は,何が問題なのかというのがちんぷんかんぷんの方もいらっしゃると思いますので,実はこういうことがありました。昨年夏頃に市民の方が都市計画法第53条許可申請をした際に,市の内規により不利益を被ることが分かり,内規の内容の是正をしてほしいと。内規というのは狛江市独自のものですので,それは是正できるのではないかという事案の窓口対応をさせていただいたんです。  この市民の方は内規によりどのような影響を受けて,その対策として最終的に市はどのように対応されたのかを教えてください。 211: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。
    212: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画証明作成の際に,その位置に1メートルの余裕幅があるとその分建築できない範囲が生じることから,自ら測量して正確な都市計画道路の位置を示すので,その位置で証明書を発行してほしいとの申出がございました。対象地は調布都市計画道路3・4・16号線岩戸北区間の沿道であり,既に現況測量を実施していたため精度の高い情報が得られていたことから,その成果を基に余裕幅を含めず,都市計画道路の位置を示した証明書を作成しました。なお建築に当たっては,施工誤差等の余裕を考慮した計画にするよう伝えているところでございます。 213: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 214: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 個人名になりますので詳細は申し上げにくいんですが,あそこの電研の通りに新たに集合住宅を造るという中で,その方は建設事務所もやっているので,測量とかは自分のブレーンでできてしまうのです。去年の狛江市の事業で測量があったので,その結果というものは3月にエビデンスが出てくるそうですが,どう見ても狛江市のアナログでやっている部分は誤差があるのではないかと。何がその方にとって不利益を被るかというと,その1メートルの誤差によって建物の部屋が少なくなってしまう。銀行にその方はお金を借りているので,部屋を少なくすると将来的な賃貸収入が減って,事業計画にも支障を来すというようなことだったんです。  それで御自分で自前で測量して,ほら見ろという話で,そこで市と内規の存在に関してああだこうだ言っていたという経緯が,ちょうど去年の10月か11月ぐらいです。その中で都市建設部長が御英断を下されたということの中で,少し工期は遅れましたが,今ほぼ着工してやっているということであります。  当時のメモ見ますと,当初は道路測量の正確な成果物は2019年度末の3月下旬に確定,今申し上げたとおりなんですが,その内容をもって正確な道路位置は確定すると。その段階に併せて設計申請がなされるというような話だったんですが,その後の調査進捗により狛江市の成果物を11月頃に示すことができたため,それを根拠として,精度の高い都市計画道路位置を把握できたというところの中で,無事建築確認が下りたということの中で,銀行から,いつできるんだという話で,ほかの自治体は1メートルの内規というものはないということ。  実際に私もよく分からなかったんですけれども,いろんな自治体の,そういったことも含めて狛江市ではどうなのという話をしていて,言い方を逆にすると,事業主の賃貸収入が減ってしまうのであれば,狛江市の個人市民税も将来的には若干ですけれども減るわけです。その事業会社の法人市民税も若干減るわけです。私が問題意識を持ったのは,3・4・16号線が延伸される中,その方は救われたとしても,今後同じような問題が起こるかもしれない。そのために,都市建設部長にはいろいろその後の話もやっていただいたわけでございます。  今後の運用に関して伺います。 215: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 216: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画証明は発行していない自治体もあり,その場合,500分の1程度の図面発行サービスを行っている事例があります。狛江市では今年度から令和4年度の3年間で,都市計画道路未施行区間の500分の1の都市計画道路線形図を作成いたします。都市計画道路線形図は電子化されたデータとして整理し,将来は狛江市都市計画支援システムと一緒に活用することで,狛江市が都市計画証明を発行しなくても,建築計画を立てるのに必要な都市計画道路の位置の情報を発信できるように検討していきたいと考えております。 217: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 218: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 計画段階という中ですけれども,御答弁ありがとうございます。  この都市計画道路線形図は電子化されたデータとして整理されて,狛江市都市計画支援システムと一緒に活用する計画ということは,分かりやすく市民の方にメリットです,具体的に都市計画申請をしようとされる市民にとってどのような利便性の向上が図られるのか。先ほどの具体例に照らし合わせてイメージをシェアしてください。 219: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 220: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画証明は申請を受けてから発行まで,開庁日で10日ほど時間をいただいております。都市計画道路線形図を情報提供できれば情報を得る時間の短縮化につながります。将来的には都市計画情報をインターネット上で閲覧できるように検討したいと考えております。 221: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 222: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 終わります。 223: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午前11時02分 休憩     午前11時14分 開議 224: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。3番平井里美議員。 225: ◯ 3 番(平井 里美議員) それでは質問通告に従いまして,まず誰もが安心して暮らせる地域へ,医療と暮らしを支える公共交通の確保を,質問させていただきます。  岡村議員,三宅議員の質問で概要は御答弁いただきましたので,11月16日から小田急バスダイヤ改正により,最も困っている東野川地域の問題に絞って質問させていただきます。  狛江ハイタウン折返場から喜多見駅系統を利用する住民の多くは,喜多見駅に集中する病院と覚東にある内科,耳鼻科,整形外科,歯科等医療機関に通院するために小田急バスを利用している高齢者です。バス停まで歩くことはできても覚東まで歩くことができない高齢者が多い地域であるということは,狛江市の都市づくりに関する現況整理の資料でも確認できます。こちらは狛江市が都市計画マスタープランの策定のための資料です。とても分かりやすく,狛江の課題がよく見えます。  この資料によると,東野川の地域としては,まず高齢化率が30%から40%の地域です。2040年にかけてさらにその地域が拡大するということが予想されています。次に徒歩圏内に医療機関があるかどうかという図です。点在しておりますけれども,やはり東野川の地域は空白になっております。徒歩圏内に医療機関がないという地域になっております。そしてまた,こちらは金融機関の分布状況です。郵便局ですとか銀行のATM,そういった所も徒歩圏内にはないという図になっております。そしてコンビニやスーパーマーケットも徒歩圏内にはない地域になっています。  そして,こちらが鉄道及びバス交通等の運行状況です。鉄道駅の徒歩圏内というのは半径800メートル,見えにくいですけれどもピンクの地域です。そこからも東野川の地域は外れております。そして,こまバスの徒歩圏内からも東野川は外れていることが分かります。これまでは狛江ハイタウンから喜多見駅までのバス路線がありましたので,ここはブルーの300メートル以内で歩いて行ける公共交通がある地域だったんですけれども,実は午前中3時間以上もバスが一本もない,そして午後も2時間以上ないという時間帯があります。特に午前中は,高齢者の方々は,病院へ行かれたり,買物しに行きがてらお昼御飯を買われたりということがありますが,その時間帯は全く空白の地域になってしまうということが分かります。  そして先日,野川地域小田急バス利用者の会の皆さんと調査を行いました。その結果,バスの大幅な減便によって大変困っている人が100人以上いることが分かりました。まず病院やリハビリに通うことができなくなった。高齢ドライバーの交通事故防止のため免許を返納したけれども,それは公共交通があったから,バスがあったから,みんなで免許を返納した。でも,こんなことなら免許の返納なんてしなければよかった。妻の病院への送り迎えができない。歯医者の予約が取れない。買物のついでに昼御飯のお弁当を買っていたけれども,昼御飯を買うことができなくなってしまった,など困った声は増え続けています。  以前から,東野川地域は支援の手が入りにくい,高齢者の孤立が心配な地域だと言われていましたが,新型コロナウイルス感染症の影響で,ますます高齢者が引き籠もり,運動機能の低下や認知症の進行が深刻化しています。地域包括支援センターの方が家でできる運動のチラシを作って配布するなど対策を考えてくださっていますが,外出しなくなったことで歩けなくなってしまった,誰とも話さないので精神的に参ってしまっている,家族との関係が悪くなってしまった,など深刻な相談が多数届いているそうです。  野川地域には,追い詰められて困りに困って相談してくる方が多く,一様に「相談しても無駄だと思っていたから相談しなかった」と言われるそうです。支援を知らず孤立化している高齢者が多いのではないかということです。そこに来て午前中のバス便が3時間以上ない,午後も2時間以上バスの運行がない時間帯ができてしまったことは,確実に医療難民,買物難民,高齢者の運動機能の低下につながってしまいます。既に認知症や引き籠もりが深刻な状況になっている可能性があるため,早急に対策を考えたいとおっしゃっていました。  人々の暮らしと福祉を支える住民の大切な足である公共交通です。自治体として支えていく責任があると思いますが,いかがでしょうか。 226: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 227: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 新型コロナウイルス感染症の影響によりバスの運送人員が落ち込み,事業者としましては厳しい状況であると感じているところでございますが,公共交通は様々な対策を講じながら維持していく必要があると考えております。その上で,地域の実情に合わせたサービスなど柔軟に考えていくには,市や事業者だけではなく,地域全体でも支えていくという意識を持つことが大切であり,関係部課並びに類似自治体等からも情報収集をし,研究してまいりたいと考えております。 228: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 229: ◯ 3 番(平井 里美議員) 公共交通の維持・継続について,狛江市としても対策を講じる必要があると捉えていただいていることは,地域住民の方々,また医療や福祉を支えてくださっている方々にとって,とても心強いことだと思います。  ダイヤ改正後,野川地域小田急バス利用者の会の皆さんと一緒に,小田急バスに対して3つの提案・要望をまとめ,届けました。狛江市のほうにもこれはお届けしてあります。  まず1,午前中9時4分から12時16分の間に1便でいいから運行してほしい。2,それが無理なら,9時の便,12時の便の運行時間を少しでもいいから前後にずらすことで,3時間の空白が短縮するようにしてほしい。3,狛江ハイタウン折返場から狛江営業所に戻る回送バスは病院やスーパーがある覚東を通過して戻るので,暫定的な措置として覚東まで乗れるように配慮してほしい,というものです。  小田急バスからの回答は,どの提案も現時点では困難であるとのことでしたが,後日,小田急バスの職員の方々と懇談する機会をいただきました。こまバス及び狛江ハイタウン折返場から喜多見駅系統の路線バスに関して,小田急バスには公共交通機関としての配慮と御協力をずっといただいてきたことが分かりました。  こまバスの運行等について,狛江市は平成31年度1,140万4,000円,このたびの補正予算でも269万3,000円の補助をしています。世田谷区や調布市はこうしたコミュニティバスへの支援がないことを考えると,狛江市は小田急バスとともに地域の公共交通の役割を大事にしていること,それはとても評価すべきことだと思います。狛江市の公共交通に関して,市が情報収集し,研究していくとの御答弁をいただいたこと,住民の皆さんにとってはとても心強いことです。  こまバスルートに関して渋滞による遅延の解消など協議が可能と伺っていますので,持続可能な公共交通を目指すためにも,ぜひコース変更を含め協議していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 230: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 231: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) こまバスの現状のルートは一定程度制限がある中での運行となっております。一部の利用者からはもう少しきめ細かくという御意見もございますが,現状の道路状況などの制限の中で,可能な限りのサービスができていると考えております。 232: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 233: ◯ 3 番(平井 里美議員) こまバスルートに関して,世田谷通りの渋滞により遅延が生じていることなど,その都度,改善のための協議は狛江市主導で可能であると小田急バスの職員の方からの見解も伺っております。市民の大事な足としてサービスの改善が必要であり,可能であるならぜひ早急に取り組んでいただきたいと思います。  多摩市,武蔵野市で策定されている地域公共交通網計画,狛江市ではどのように取り組まれているのでしょうか。また,狛江ハイタウン折返場から喜多見駅路線は,小田急バスにとっては準コミュニティバスの位置づけとのことです。こまバスとともにコミュニティバスへの財政支出を,交通分野における単なる赤字補填ではなく地域を支える効果的な支出と捉え,支援の必要性を可視化するためにも,地域公共交通のクロスセクター効果を算出し,狛江市も地域公共交通網計画を策定していくべきだと考えますが,いかがでしょうか。 234: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 235: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市においては,地域公共交通網形成計画は策定していないところでございますが,狛江市都市計画マスタープランにおいて,道路・交通網の方針などについてお示ししております。また,現在,狛江市都市計画マスタープランの改定及び立地適正化計画の策定を行っているところであり,この中で公共交通網の現状や方針などをお示しできると考えております。 236: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 237: ◯ 3 番(平井 里美議員) 冒頭の資料も都市計画マスタープラン改定のためにまとめられたものです。このたび小田急バスのダイヤ改正により,地域の実情,特に東野川地域の公共交通事情に変化があったわけですので,ぜひ反映させていただきたいと思います。また,地域住民の医療と暮らしにおける困難は深刻さを増していますので,公共交通の福祉的な役割を重視していただき,福祉担当部署との連携を取って対応していただきますよう要望して,この質問を終わります。  次に,2問目の(2)子供がのびのびと育つまちの保育園の課題について質問させていただきます。  決算特別委員会で,狛江市立保育園の会計年度任用職員の人員不足について質問させていただき,新規保育園設置,公立保育園の民営化等により,狛江市においても非正規である会計年度任用職員の保育士不足が大変深刻であることが分かりました。  狛江市が公立保育園で受け入れている障がい児の人数は何人ですか。 238: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 239: ◯ 参 与(石森 準一君) 令和2年度が4名,平成31年度が3名,平成30年度が3名,平成29年度が7名,平成28年度が7名でございます。 240: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 241: ◯ 3 番(平井 里美議員) 職員の定員数は,正規が58名,嘱託・会計年度任用職員が16名ということです。今年度は,障がい児の受入れのための会計年度任用職員の確保が十分にできていないということを確認させていただいております。  年度初めの職員の5年間の欠員状況はどのようになっていますか。また,その原因と狛江市がどのように課題として捉えているかをお尋ねします。 242: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 243: ◯ 参 与(石森 準一君) 正規職員に欠員は生じておらず,全て月額の会計年度任用職員及び嘱託職員になりますが,令和2年度が4名,平成31年度が3名,平成30年度が5名,平成29年度が8名,平成28年度が1名となっております。  正規職員に限らず保育士が育児休業をする場合,代替で会計年度任用職員を採用しておりますが,人数が多い場合,充足できないことがあります。また,障がい児への加配対応もありますが,そういった場合,通常枠の会計年度任用職員を欠員として障がい児への加配を行っております。  令和2年第3回定例会におきまして,平井議員より,自宅待機を余儀なくされているお子さんがいるというような事実とは全く異なる発言があったと思っております。しかも御本人からの聴取も行わずに伝聞に基づいたものだということも明らかになっております。あたかも狛江市の保育が児童福祉法に基づいて行われていないような発言もございました。また,御自身のSNSでも拡散をされております。  西村議員の御質問でも答弁しましたとおり,職員がおらずお断りしたということは一切ございませんし,保育現場では感染症が広がる不安の中で,職員は一生懸命頑張っておりますので,狛江市の保育が児童福祉法に基づいて行われていないのではないかということで不安に思われている方もいると思っておりますので,SNSでの発言は訂正をしていただければと考えております。 244: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 245: ◯ 3 番(平井 里美議員) 保育の担当課のほうから伺ったお話だったものですから,全く今のようなお答えがあったこと,少し驚いているんですけれども,4月スタートの時点では保育士の確保ができなかったというふうに伺っております。そのことについて確認させていただいたというだけですので,その後は協議の下でというふうに伺っておりますが,それは間違いということですか。 246: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 247: ◯ 参 与(石森 準一君) そのとおりでございます。3月中に協議を終えまして,4月からは入らないということは決めているということでございます。 248: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 249: ◯ 3 番(平井 里美議員) そうでしたか。では私と職員の方とのやり取りが少し不足があったということかもしれませんので,調査させていただきます。調査ではないんでしょうかね。ここで言っていらっしゃること,聞いているお話があるものですから,そこを確認させていただいて,また責任を持って御相談させていただきたいと思います。  今,5年間の欠員状況を伺いまして,スタート時の保育士の欠員,それも会計年度任用職員の欠員ということが問題になっていると思います。保育士の方の育児休業によって職員の欠員が生じるというお話でしたけれども,保育士が安心して子供を産み育てることができるように,全力で職員雇用に当たっていただくことを要望いたします。新年度スタート時は新入園のお子さんたちが多く,欠員でスタートすることは保育士にとっても大変大きな負担があると思います。そして子供たちにとっても,親にとっても,安心・安全面で不安がありますので,ぜひよろしくお願いいたします。  保育園における正職員,会計年度任用職員,派遣職員,パート職員,それぞれの役割について教えてください。 250: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 251: ◯ 参 与(石森 準一君) 月額の会計年度任用職員や派遣職員は担任としてクラスに入っておりますが,基本的には正規職員は園の運営に関して責任ある立場にありまして,会計年度任用職員や派遣職員については補佐的な役割を担っていただいております。  例としますと,園での行事に関しましては正規職員が責任者となり,会計年度任用職員や派遣職員の方は担当の補佐となっておりますし,保護者対応につきましても,会計年度任用職員や派遣職員は日常的な対応にとどまりますが,正規職員は苦情の聞き取りや調整等も行うこととなっております。また,勤務に当たっては,原則は正規職員が必ず各クラスにはおりますが,ローテーション勤務時の早番や延長番のときには正規職員が不在の場合もあり,そういった場合には会計年度任用職員が施設の施錠や解錠を行うこともあります。 252: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 253: ◯ 3 番(平井 里美議員) 事務職等の会計年度任用職員は通常は補佐的な業務だと思いますが,保育士は誰もが子供の生命を預かっているわけですから,事務的な業務とは異なるのではないかと思います。一般の会社で非正規職員が鍵の開け閉めをすることはまずないわけですから,保育士としての業務に加え,時には正規職員の業務も担わなければならないことは,保育現場における会計年度任用職員が敬遠されがちなことも分かるような気がします。  正規職員,会計年度任用職員,派遣職員,パート職員の勤務時間帯について,それぞれの休憩時間について,また,正規の職員と会計年度任用職員の平均残業時間を教えてください。 254: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 255: ◯ 参 与(石森 準一君) 正規職員及び月額の会計年度任用職員については,午前7時15分から午後7時15分までの間のローテーション勤務となっております。派遣職員については午前8時半から午後5時15分までの勤務となります。保育補助職員については午前7時15分から午後7時15分までの間のシフト制の勤務となっております。ローテーションについては,4つ程度のグループで早番や遅番,延長番等を順番に担当しております。  休憩時間については,正規職員は1時間,会計年度任用職員は1時間15分となっておりまして,大体子供たちが午睡の時間帯等に交代で取っております。  平成31年度の正規職員保育士1人当たりの年間超過勤務時間数は55.1時間で,月平均4.6時間でございました。月額の嘱託職員保育士1人当たりの年間超過勤務時間数は16.7時間で,月平均で1.4時間でございました。 256: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 257: ◯ 3 番(平井 里美議員) 長時間の保育に対応するために大変複雑な勤務形態になっていることが分かりました。保育園のお昼寝の時間帯は,子供たちの食事,歯磨き,着替え,お昼寝と最も忙しい時間だと思います。子供たちがお昼寝をしている時間に交代で休憩を取っているとのことですが,お昼寝できない子供,起きてしまう子供,その日によって様々であり,新年度のスタート時の大変さを想像すると頭が下がります。  保育園には,親と保育士が子供の日常について相談をしたり報告したりする連絡帳があり,親と保育園との大切なコミュニケーションツールとなっております。全員の子供の連絡帳を勤務時間内に書かなければならず,それは子供たちがお昼寝をしているときしかないと聞きます。  決まりでは,昼休憩は保育園になくてもいい,うちに帰ってもカフェで過ごしてもいいそうですが,実態はどうなっていますか。 258: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 259: ◯ 参 与(石森 準一君) 各園には休憩室がありますので,そちらを利用したり,御自宅に帰られる方もいらっしゃるようでございます。 260: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 261: ◯ 3 番(平井 里美議員) 複数の保育士の方にお話を伺いましたが,昼休みとはいえ,毎日,園児の人数分の連絡帳を保育中に書くわけにはいかないので,どうしても昼休みを充てることになる,お昼寝ができない子供,泣いてしまう子供とかがいると,つきっきりになって子供の世話をしながら,お昼御飯を食べたり連絡帳を書いたりしなくてはいけないということでした。また,正規と非正規で昼休憩の長さが違う,そうしますと勤務シフトを組むのがとても大変だという声も聞きました。ぜひ実態調査を行っていただきたいと思います。  職員,会計年度任用職員,それぞれの有給休暇の取得率はいかがでしょうか。 262: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 263: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 平成31年度における取得日数で答弁させていただきます。正規職員が11日と3時間,嘱託職員が14日ちょうどになります。 264: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 265: ◯ 3 番(平井 里美議員) 平均すると,ほぼ全員の正規・非正規職員が毎月1日の有給休暇を取ることができているということはとても評価できることだと思います。しかし有給休暇とはいえ,女性が多い職場ですから,お子さんの病気や介護のために予定外の休暇を取らなくてはならないことが多くあると聞いています。ぎりぎりの人数で子供たちの命と成長を預かる保育を保障していくためには,4種類の勤務体制を考慮しながら勤務ローテーションやシフトを組むことの大変さ,要する時間,大変な労力だと聞いております。  勤務ローテーション,そしてシフト表作成業務は誰がどのように行っていますか。 266: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 267: ◯ 参 与(石森 準一君) 早番,延長番等の職員のローテーション表については,正規職員が輪番で作成し,保育補助職員のシフト表については園長や主査が作成に当たっております。 268: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 269: ◯ 3 番(平井 里美議員) 解錠,施錠,そして施設警備に関しては,小学校のように業務委託することを決算特別委員会で提案させていただきました。保育士の働き方改革が保育の質の向上につながり,保育士不足の解消にもつながると考えますが,いかがでしょうか。 270: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 271: ◯ 参 与(石森 準一君) 保育園の解錠については早出の当番の職員が,施錠については延長番の職員が行っております。鍵の開け閉めだけに職員が来ているわけではないので,それを業務委託することによりメリットがあるとは思えませんが,日々の業務の効率化等も含めて保育の質の向上を図ってまいりたいと考えておりますけれども,平井議員のお話を伺っていますと,新たな民営化についても具体的な検討を始めていかなければならないのかと思った次第でございます。 272: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。
    273: ◯ 3 番(平井 里美議員) 私は民営化のことは全く申し上げておりませんが,公立保育園があることで,ほかの私立の保育園の保育の質が保っていられていると本当に思います。保育の現場の公立の保育士さんたち,本当に頑張ってくださっていると思います。  現場の保育士からすると,鍵の開け閉めや登園時のセキュリティー対応,朝の父母からの電話対応など,保育以外の業務がとても大変な園もあると伺っております。実際に会計年度任用職員の保育士不足が慢性化している現状があるわけですから,その原因を究明し,早急に改善することが必要なのではないでしょうか。保育士の働き方改革は保育の質の向上につながります。声を上げられない子供たちに,安心で,そして安全な保育環境がしっかりと保障されるよう,各園の現状把握を行い,対策を取っていただきますようお願いいたします。そして,公立保育園の働き方がしっかり保障されるということは,ほかの私立の保育園の保育士さんたちにとっても,保育の質,そして労働環境を保障することになります。ぜひそこのところを御理解いただきまして,お願いいたしたいと思います。  以上を要望しましてこの質問を終わります。 274: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩いたします。     午前11時42分 休憩     午後 1時30分 開議 275: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。3番平井里美議員。 276: ◯ 3 番(平井 里美議員) 午前中の最後に,以上を要望して質問を終わりますと発言いたしましたが,子どもがのびのびと育つまちの保育園の課題についての質問を終わりますに訂正させていただきます。  では次に,2問目の(1)ともに創る文化育むまちと市民センター改修等基本方針について質問させていただきます。  狛江市都市計画マスタープランの改定,狛江市立地適正化計画策定に向けての取組が進められています。12月5日に行われた狛江市の将来像を考えるシンポジウムでは,10代,20代の若者が描く未来の中で,図書館への不満,勉強する場所がないなど,使える施設の不足が報告されたと伺いました。マスタープラン改定のためのアンケート結果では,若い世代の身近な施設,教育・文化・子育て・スポーツ・図書館に対する満足度の低さ,年代を問わず図書館への不満と,再整備,機能充実に関する意見が非常に多いという結果でした。公民館や図書館など公共施設の整備は,都市計画マスタープランに反映しなくてはならない重要な部分だということが分かります。  松原市長は中央図書館を利用されたことがありますか。市長がよく利用される図書館,いいなと思われるものはどんな図書館ですか。教えてください。 277: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 278: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 中央図書館を私自身が使ったかどうかということは,少し失礼な質問だと思いますけれども,いかがでしょうか。 279: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 280: ◯ 3 番(平井 里美議員) 失礼いたしました。図書館をよく利用されますかと言うつもりだったんですけれども,申し訳ありませんでした。ではそれに関しては結構です。  どんな図書館がいいと思われますか。教えてください。 281: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 282: ◯ 市 長(松原 俊雄君) もう私,議会の中で述べさせていただいているとおりでございます。それは平井議員もお聞きになっていると思いますので,ここで改めてお話しすることはないと思います。 283: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 284: ◯ 3 番(平井 里美議員) そうですか。少し残念です。  狛江市第4次基本構想には,「市民,議会及び行政が一体となってその実現を目指します。」とあります。まちづくりの主体である市民,地域を支える様々な主体がお互いに連携し,協働し,支え合うことで,市民参加と市民協働によるまちづくりをより一層進めるというすばらしい将来都市像だと思います。  狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例は,共に創る文化育むまち実現のための条例であるという理解は間違いありませんか。 285: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 286: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) そのとおりでございます。 287: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 288: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市と協定を結び,提案書をまとめた市民センターを考える市民の会は,いろいろな方がおっしゃるように,30億円をかけて新築しろとか,17万冊の蔵書を倍にしろとか,そんなことは求めておりません。ぜひ提案書を読んでいただきたいと思います。そして,意見が違うことを嘆いたり,いいか悪いかを判断するのではなく,違うこと,議論できることが地域の豊かさなのだと考えていただければと思います。  私が代表を務めさせていただいていた市民センターを考える市民の会の「狛江市民センター増改築に関する市民提案書」の最終章にはこのように記してあります。  「私たちの「市民センターの増改築の提案」は,増築か新築かを提案するものではなく,また単にスペースを提案するものでもありません。今後市が増改築にあたって必要な調査をし,プロポーザルやコンペなどを行いながら,市民と専門家と行政が一緒になって市民センターの増改築を進めていく,そのお互いの顔が見える「市民協働」のあり方こそが最も大事だと提案するものです。議論の中で,一つひとつの意見が大事にされ,異なる意見を受け止めるプロセスが市民の納得へとつながり,まちづくりへの参加意識,当事者意識へとつながっていきます。このような市民協働は「SMALL is COOL」──顔の見える小さな規模の狛江だからできることであり,全国に誇れる「狛江方式の公共施設づくり」「新たな市民協働」と言えるでしょう。」。  まさに狛江市第4次基本構想に掲げられた狛江市の将来都市像そのものではないでしょうか。私は,この基本構想を本当にうれしく,それを支える市民参加条例をとても大事だと思います。こんなまちを子供たちに手渡したい,その思いは職員の皆さんも,きっと市長も同じだと思います。  では次の質問です。市民センター改修等基本方針(案)を策定したメンバーと,そのメンバーはどのように選定されたのかを教えてください。 289: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 290: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 基本方針は,市民センター以外の施設も含めた全体的な枠組みを示したものでございますので,市長部局で取りまとめたものですが,会議体を設置したわけではないため,メンバーの選定ということは行っておりません。 291: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 292: ◯ 3 番(平井 里美議員) 6つの施設の統廃合と新築計画の動かせない枠組みを会議体を設置せず市長部局で取りまとめたということですね。  市民センター改修等基本方針(案)策定のための話合いの第1回目は,いつ,どこで行われましたか。また,策定のためにどのような集まりが何回あったのか,そのメンバーと会議録の内容について教えてください。 293: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 294: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 会議体という形で検討したものではなく,会議録を作成しているものではございませんが,最終的には庁議で審議をし,決定しているものでございます。 295: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 296: ◯ 3 番(平井 里美議員) 教育委員会,社会福祉協議会,地域活性課,児童育成課,商工会,全て市民が利用する公共施設です。その建物の広さ,予算まで決定する基本方針の策定が,会議体もつくらず議事録も残さずに行われるということに少し驚いております。  では,市民センター改修等基本方針(案)について最終的に審議したという庁内会議はいつでしたか。そして庁議の中ではどのような意見がありましたか。 297: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 298: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 庁議で基本方針案を説明し,各部持ち帰って確認をいただき,スケジュールや図書館休館中の対応等について御意見をいただき,それを基本方針に反映しております。 299: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 300: ◯ 3 番(平井 里美議員) 8月4日の庁議で基本方針案を説明し,8月18日の庁議で決定したということです。そして8月21日の会派代表者会議で議会に報告したという流れが分かりました。  市民センター改修等基本方針は,6つの施設の設置に係る新しい基本計画等の策定です。ここでそれぞれの施設に対してどのような説明がされてきたのかを伺います。  まず公民館運営審議会,図書館協議会,市民活動支援センター運営委員会に対して,市は基本方針策定前に意見を聞かなかったということは,既に議会の中で確認させていただいております。駄倉地区センターの廃止に関しては地域の住民の方に意見を聞いたという御答弁でしたが,いつ,どこで,どのようにして意見を聞かれたのでしょうか。 301: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 302: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) まず図書館協議会につきましては,図書館法により,図書館の運営に関し館長の諮問に応ずるとともに,図書館の行う図書館奉仕(サービス)について,館長に対して意見を述べる機関とされているところでございます。また,公民館運営審議会につきましては社会教育法により,館長の諮問に応じ,公民館における各種事業の企画実施について,調査審議するものとされております。また,市民活動支援センター運営委員会でございますが,こちらは指定管理者が市民活動支援センターの運営について活動団体等の意見を取り入れるために設置している機関であることを,まず説明させていただきます。  駄倉地区センターの廃止に関して地域住民の方に御意見を聞いたかということでございますが,7月に運営協議会や町会の方にお伺いし,御理解をいただいたところでございます。 303: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 304: ◯ 3 番(平井 里美議員) ではそれはいつ行われた駄倉地区センターの運営協議会ですか。狛江市からはどなたが参加され,運営協議会からはどのような意見がありましたか。議事録やメモはありますか。町内会についてもいつの会合に参加されたのか,そこで出された意見も教えてください。 305: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 306: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 7月16日に運営協議会会長と町会長にお会いし説明しており,議事録として残しているものはありませんが,地域での集会施設がなくなることについての御意見はいただいたところでございます。 307: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 308: ◯ 3 番(平井 里美議員) 駄倉地区センター運営協議会の会長,駄倉町会長,7月16日に企画財政部長が御自宅へ行かれたということでしょうか。会長の意見,どういうものだったか教えてください。 309: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 310: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市長が直接お話をいただいております。 311: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 312: ◯ 3 番(平井 里美議員) 申し訳ありません。少し意味が分かりませんでした。 313: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 314: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 私がお伺いしたのではなく,市長が直接お伺いして御説明をいただいております。 315: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 316: ◯ 3 番(平井 里美議員) そうですか。どのような会長の御意見だったか伺ってもよろしいでしょうか。 317: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 318: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 町会としては,総会等を駄倉地区センターで行っているということで,そういった総会の場所がなくなってしまうのは困るというようなお話はいただいたところでございます。それに対しては,町会が総会等を行う際に活用できる施設等を今検討させていただいております。 319: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 320: ◯ 3 番(平井 里美議員) 運営協議会も町内会もどちらも公的な組織です。駄倉地区センターという地域の集会施設を廃止することについて,市民からするともう少しオープンに,どのような話合いがされたのかという記録があってほしいと思います。  これまで狛江市は,公共施設の基本方針を策定する際,会議体をつくらず,会議録も作らず進める,そういったことが行われてきたのでしょうか。 321: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 322: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターの改修に当たりましては,そもそも市民センター改修検討委員会をつくって,市として教育委員会から提案をさせていただいております。それに基づいて市民センターを考える市民の会ができまして市と協定を結んで,そこで市民センターを考える市民の会の意見も取り入れながら話合いを続けてきております。そういった意味では,今回会議体をつくらないという形で行ってきたというふうには,私としては考えていないところでございます。 323: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 324: ◯ 3 番(平井 里美議員) 分かりました。ただ,今回は市民センターの改修だけにとどまっておりませんので質問させていただきました。  基本方針が決まったのは8月18日の庁議です。それなのに,7月の段階で商工会や町内会長に対して何かを報告することができるのかどうかということを疑問に思っております。狛江市が16億7,000万円費やして行おうとしている計画が,会議体をつくらず,議事録もない,市民から全く見えないところで決まってしまったということは信じられない思いです。  今年7月にオープンした駄倉小学生クラブの廃止については,いつ,誰が,どのように了解を得たのか教えてください。同様に商工会議所に関してもお願いいたします。 325: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 326: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 駄倉小学生クラブにつきましては,担当部署と調整し,学童クラブ施設整備計画では令和5年度では待機児が解消される見込みとなっていることや,今後の需要見込みを踏まえて,改めて待機児対策推進本部において検討することから,閉所することとしたものでございます。また,商工会につきましては,7月に商工会長に説明し,御理解をいただいたところでございます。 327: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 328: ◯ 3 番(平井 里美議員) 待機児対策推進本部会議で駄倉小学生クラブの閉所が決定されたということですが,その会議はいつ行われた会議でしょうか。また,いつ庁議で承認されましたか。駄倉地区センターは岩戸児童館の分室という位置づけで今年7月にオープンいたしましたが,3年間で閉所するという契約なのでしょうか。待機児対策推進本部の決定を両センター長及び指定管理者である雲柱社にいつ報告されたのでしょうか。指定管理者の対応も教えてください。 329: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 330: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 駄倉小学生クラブの閉所の決定は,市民センター等改修基本方針の中で決定したものでございますので,同じ庁議でございます。  また,事業者との指定管理の契約は令和5年度までであり,令和5年度末で閉所することも事業者には連絡しております。 331: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 332: ◯ 3 番(平井 里美議員) 8月18日の庁議で駄倉小学生クラブの閉所が決定したということです。そして,契約では初めから令和5年度までとなっていたということでしょうか。7月にオープンしたばかりで,9月2日に施設を見学させていただいたのですが,センター長は,オープンしたばかりの小学生クラブが令和5年度で廃止になることを御存じありませんでした。  次に市民説明会で出た意見について質問させていただきます。10月1日に行われた図書館協議会で事務局から報告された内容は,市民説明会では,撤回すべき,または棚上げして再検討すべきとの意見があったが,今後の進め方等についての質問が多かったことなどから,市の庁議ではこの案の通りで進めていくとの方針が示されている,というものでした。それに対して委員から,今後の進め方についての質問は皆無であったと記憶している。基本方針で示されている内容については到底受け入れられないという意見がほぼ全部を占めていたように感じた,など複数の異論がありました。  その後,私は11月18日に開かれた狛江市教育委員会定例会を傍聴させていただいたのですが,事務局から全く同じ内容が報告されたことに驚きました。庁議で報告された内容は誰が何を基に作成したものでしょうか。 333: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 334: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 説明会に出席しておりましたので,基本方針を撤回すべきという意見もありましたが,その他,今後の進め方等に関する質問や意見等があったことを報告したものでございます。 335: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 336: ◯ 3 番(平井 里美議員) 市民説明会に出席した企画財政部長が聞き取った市民の意見を庁議で報告されたということでしょうか。その際,資料を配布するなどして市民の意見を共有したわけではなかったそうですが,一昨日,その市民説明会の記録を頂き,拝見しました。今後の進め方についての質問や意見は1割にも満たないようでした。出された意見の中に,今後の進め方に対する要望はあるものの,基本方針に賛同する意見はほとんど見受けられませんでした。  3回行われた市民説明会には84名の市民が参加いたしました。そして出された意見は70件余り。皆さん,公民館や図書館を大事に考え,新型コロナウイルス感染が広がる中にもかかわらず参加されていました。しかし,そこで交わされた意見が庁議で共有されることもなく,基本方針に反映されるわけでもありません。市は何のために市民から意見を募ったのか教えていただけませんか。 337: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 338: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市として改修等基本方針がまとまりましたので,それを説明するために市民説明会を開催させていただいたところでございます。 339: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 340: ◯ 3 番(平井 里美議員) 市の方針を説明するため,一方的に報告をするための会だったということでよろしいわけですね。  10月1日開かれた図書館協議会の会議の中で,市民説明会に参加されていた委員長が思いを述べていらっしゃいます。本当にそのとおりだと共感する内容ですので,ここで紹介させてください。  「緑野小学校が出来るときに,旧狛江二小に在籍していたため,いろいろな協議会に出席してきた。設計を担当する方と現場で働く者との間には考え方に大きな開きがあった。家庭科室や図工室を実際に使用していく側の意見からの聞き取りを怠ったために,完成して蓋を開けてみたらダメな部分が相当な箇所で発覚したという経験がある。この経験を踏まえて,になるが。図書館の関係者も公民館の関係者も参加せずに政策室が計画を考えてしまうという構図に驚いてしまう。一緒に考えていく形はできないものだったのだろうか。当事者において計画の段階で多様な意見を出し合っていくことが肝要であったと思う。先日の説明会では,狛江の図書館行政として今後どうしていくのか,という前提の姿勢が全く触れられることが無かった。現在の市民センターが老朽化しているから,建替や改修が至急必要であるということが先行し一人歩きしてしまっている。まずは箱物を作ってから,そこに入る図書館のコンセプトを後付けで考えていく様相となっている。本来は関係各所間で熟考した上での図書館のコンセプトというものがあって,それを具現化するための箱物を作っていく流れであるべきであろう。今後,委員会を設置して内容を考えていく,という説明があったが,全くもって順序が逆である。まず委員会を先に立ち上げ,そのうえでどういう箱物が必要なのかを提言していかなければならない。これからの時代,図書館が地域でどのような役割を担っていくのかが重要課題となってくる。例えば認知症や高齢化対策としての図書館の担っていく役割は決して少なくないはずである。狛江市が掲げる大きな目標の中での具体的なものが,今の取り組み方では全く見えてこないままに,財政が厳しいとの理由のもとで箱物が先行して作られ,後付けでその内容を検討していくことは非常に残念なことである。一度建ててしまったら,50年は使い続けなければならない施設だということを踏まえて,もう一度改めて考えてもらいたいものである。基本方針の中でも示されてきた,今までの新図書館に関する流れはどこへ行ってしまったのか。そこからの流れが無碍に断ち切られて,市民参加でもない案がいったいどこから沸いてでてきたのであろうか。説明会の場においても,今後の進め方等についての質問が多かったという印象は全く受けなかったし,この内容に怒りを示す方が多いのも,もっともであると感じている。」。  市民参加条例が保障する図書館協議会のとても大事な意見だと思います。こうした意見を狛江市は基本方針にどう反映させていくのかを改めて伺います。 341: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 342: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 図書館協議会が市民参加条例が保障している審議会というのとはまたちょっと違うと思いますけれども,図書館協議会は,先ほど図書館法に基づく規定で設置をさせていただいている組織でございますので,本来であれば館長に対して答申をするという機関ではございますが,政策室長が図書館協議会の委員長,副委員長とお会いし,図書館協議会で出た御意見についてお伺いはしております。市としての考え方や今後の進め方等を政策室長からお話をさせていただいたところでございます。
    343: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 344: ◯ 3 番(平井 里美議員) 佐賀県の伊万里市民図書館というところがあります。佐賀県というと,TSUTAYAが指定管理者となっている武雄市図書館が有名ですが,伊万里市民図書館は開館から25年,当初から「伊万里をつくり 市民とともに育つ 市民の図書館」を掲げ,情報や知識は参画や協働という民主主義の社会に欠かせない,思考や行動へとつながっていく,と市民との協働を実践してきた図書館です。ただサービスの受け手となる図書館ではなく,協働につながる図書館活動を実践し続けている図書館です。元総務大臣の片山善博さんが名誉館長を務めている図書館でもあります。  9月に行われた市民センター改修等基本方針説明会では数々の厳しい意見がありましたが,私には,それは公共とは何かに立脚し,おかしいものはおかしいと声を上げ,市と共にまちを考えていこうとする姿に思え,狛江市はすばらしいまちだなと思いました。  説明不足であったり,不誠実であったりすると,市民の信頼を得ることはできません。市民から見えないところで,市民の声を聞かずに策定した市民センター改修等基本方針は,御答弁いただいた「ともに創る 文化育むまち」の実現のための狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例に背くことになりません。枠組みから共につくろう,一緒に考えようと必死に呼びかける人々が市長にはどう見えているのでしょうか。  無責任な要求にしないために,裏づけとなる財政を勉強し合い,どんな図書館があればより多くの人々の暮らしが豊かになるのか,共に考え,学び合い,夢を語り合ってきました。自分のためだけではない,このまちのため,子供たちの未来のために声を上げている人々だと思いませんか。市長がこのままこの枠組みで進めることは,共につくろうと差し伸べられた手を振りほどき,遠ざけてしまうことになりませんか。  一部の人,一部の利用者という声があります。市民参加できるのは一部の人なのだから市民参加できない人の声を聞くべきだと。一面的でとても残念な考え方だと思います。車椅子の人の声,目の見えない人,耳の聞こえない人の声,学校に行けない子供たちの声,認知症の家族の介護をする人の声,外国籍の人々の声も,まだまだ足りません。今の図書館では利用することのできなかった方がたくさんいます。その人々を置き去りにしない図書館を造るためには,本当の市民参加が必要だと思います。  でも今はそれが十分にはできません。特に新型コロナウイルス感染症のリスクのある方々は,参加したくても参加することができません。参加できない方々を置き去りにして計画を進めることはしてはいけないと思います。  狛江市都市計画マスタープランの改定,狛江市立地適正化計画策定に大きく関わる図書館,公民館などの公共施設です。マスタープランで出された意見,感染症対策,災害対策は欠かせない検討事項です。特に公共施設と感染症に関しては,コロナが終息してから対策を反映させることを考えるべきだと思います。新型コロナウイルス感染症の終息を待つ,マスタープランとのつながりの中で進める,市民参加条例にのっとって進める,そのために計画を一旦止めていただくよう強く強く要望して,全ての質問を終わります。 345: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎淑子議員。 346: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それでは,通告に従いまして2問質問させていただきます。  1問目,住宅都市として発展するために~市民主体のまちづくりという視点から質問させていただきます。  狛江市は今年の10月1日で市制50周年を迎えました。50年前は農地も多く残っていた狛江が,都心の人口増加や地価の高騰と小田急線の利便性向上により,今は,新宿まで20分でありながら自然の風景も持ち合わせた住みよいまちとの評価を受け,農地や事業用の土地がマンションや宅地に変わっています。市となり,ほぼ同時期に開発された地域が50年の時間を経て,高齢化や利便性から変革を迫られているとも感じます。現代に見合った,そして将来にも適応できるまちづくりを考えるターニングポイントが来ているのではないでしょうか。  日々の生活の改善を求めながら20年後のまちを想像すること,また,地域で活動しながら狛江市の全体像を見渡すこと,どちらも1人で考えるには想像力や知識に限界を感じ,また,自分本位のものになりがちです。その解決策の一つが,専門家の提案と多くの市民の意見を聞き,話し合うことです。  狛江市では今,来年度に向けてまちづくりマスタープランの改定,立地適正化計画策定の作業を進めています。12月5日には,「住み続けたい選ばれ続けるまち 狛江市の将来像を考える こまえ みらい2040 シンポジウム&ワークショップ」が開かれ,小学2年生から高齢の老若男女70名近くの市民が6つのテーマに分かれて意見を出し合いました。まちづくりマスタープランの改定については,本年3月に駅や市民センター前広場でオープンハウスの開催が予定されていました。残念ながら新型コロナウイルス感染拡大が始まった時期と重なり,企画は延期となりましたが,趣旨や目的を広報し,市民からの意見を聞くための様々な場を設ける工夫がなされています。  並行して地区計画やその計画変更の話し合いも進んでおり,今議会では岩戸北一・二丁目,東野川一丁目の地区計画変更による条例の改定が議案になっています。地区計画はより身近な地域の開発に関わるので,当該地域の市民の思いは切実です。立ち退きや所有地の提供,日当たりや景観の変化は,日々の生活や土地の価値に影響が生じるので熱が入ります。  狛江市の全体像という大きなテーマと日常の利便性という個々人のテーマの両方の解決は,簡単ではないかもしれませんが,話合いの積み重ね,納得がいく将来像を市民と共につくること,その過程を省かないことが重要ではないでしょうか。この視点からまず地区計画について伺います。  地区計画とは地区ごとにまちづくりを進める手法で,生活に密着した身近な計画という位置づけです。土地や建物の所有者などの住民が主役となって,話し合い,考えを出し合いながら,地区の実績に応じた計画をつくっていきます。地区計画は目的を持って立てられるわけですが,計画から実施まで段階的に長い期間を有することでもあり,住民の状況や意思も様々である上に変化もあることから,合意形成が難しい場合もあります。それでも計画に対し意見を言う,聞く姿勢は保障されるべきものです。  都市計画関係で住民への情報提供については様々な改善要望が出ています。以下,要望の対策状況を教えてください。  都市計画関係の説明会,意見収集,参加手続のホームページでの案内は,とても分かりにくいとの声を多く聞きます。改善は行われましたか。その内容を教えてください。  また,縦覧図書のホームページでの公開は検討されていますか。  都市計画審議会など議事録が公開されるまでの時間が大変長いので,短縮改善が要望されています。検討するとのお答えですが,進捗状況を教えてください。  最後に懇談会の記録のホームページ公開の検討状況はどうでしょうか。 347: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 348: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 現在のコロナ禍において,都市計画手続等においても新しい生活様式を考慮しながら,例えば説明会が開催できないことも想定した中で,住民の皆さんの御意見を伺う方法等を模索する必要があると認識しております。  都市計画関係の説明会,意見収集,参加手続のホームページ案内の改善につきましては,今年度実施しております多摩川住宅地区地区計画においては,調布市と調整し,説明会資料や議事録をホームページで公開しております。  また,縦覧図書である告示資料も同じくホームページで公開いたしました。  その他,都市計画法に基づかない意見については,メール,ファクス,郵送で受け取ることも始めました。  議事録公開期間短縮改善につきましては,各種説明会の議事録の作成について,できるだけ早く公開するべく努めているところでございます。  懇談会の記録につきましては,内容をある程度まとめてからニュースレター等で地区内の皆様には個別配布しております。今後,ニュースレターのホームページの公開も検討しているところでございます。 349: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 350: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) お仕事をされている市民は平日,市役所窓口で資料を閲覧することが難しいので,24時間確認が取れるホームページへの掲載が求められています。また,10月にホームページがリニューアルされましたが,都市計画関係の説明会や意見収集が「住まい」から入ることが分かりづらいと感じます。説明会開催案内や参加募集は単独のアイコンをつくり,ワンクリックでページに飛べるなど,参加がしやすい工夫があると助かります。  また,ニュースレターは地区計画該当地域に配布されていますが,とても分かりやすい内容で情報が整理されています。近隣や他の地域の市民への広報ともなりますので,ホームページでの公開はぜひお願いいたします。  次に,地区計画で市民からの合意が得られたと判断し,次へ進む場合の判断基準について教えてください。 351: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 352: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) いただいた御意見全体を考慮しておりますが,意見の多寡だけで判断するものではなく,地区の将来にとって重要な御意見であるかを考慮しております。地区整備計画による影響が生じる範囲の市民の方の御意見,地区計画区域全体の市民の方の御意見,また市全体の市民の皆さんの御意見等を踏まえ,それぞれの立場や利益を比較衡量して,市内全体としておおむねの御理解をいただいているかの判断をするものと考えております。 353: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 354: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市が発信したり,提供したり,文書管理する情報は,市民への意思形成の説明責任を果たす重要なものですので,議事録や報告書の表現や掲載基準は重要です。住民への情報提供として議事録の公開を早くすることは当然として,議事録の客観性についても改善を求めます。  計画への賛否の意見表明などについては,出席者の実感と議事録の間に大きな乖離があると感じます。これをなくすには,まず参加者や寄せられた意見数に対しての賛否,どちらとも言えないなどの意見数をきちんと上げることが必要なのではないでしょうか。おおむねの賛同が得られた,などということではなく,参加者何人中何人から賛同する意見,何人から一部について異議があった,などです。その上で重要と判断する根拠なども記録に残し,判断に至った過程も表明・記載すべきです。  今回の岩戸北一・二丁目,東野川一丁目地区計画変更に関しては,住民の要望で区画道路の整備が見送られたとのことでした。議事録を確認しますと,審議会では別の意見もあるようでしたが,審議会や行政の一方的な計画ではなく,住民要望の結集で反映されることの見本となったと感じます。将来に影響することですから市民も意見に責任を持たなければなりません。これからも自分が住む地区をよくするために議論を重ねる場をつくっていくことをお願いいたします。  では次に,現在都市計画マスタープランの改定が行われていますが,前回のマスタープランでは道路整備の大まかな方針が第4章で示されています。これに基づいてどのような整備が行われましたか。例えば防災面からは,4メートル未満の道路が多い,いわゆる狭隘道路地区に重点を置いて,その拡幅などによる整備を推進します,と書かれていますが,どのように進めていますか。整備計画があるのでしょうか。 355: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 356: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 舗装状況の劣化状況を調査し,道路修繕計画を策定しており,その計画に基づく市道を修繕しております。修繕に当たり,4メートルに満たない狭隘道路については沿道の土地所有者に協力していただき,幅員4メートルの道路を整備しております。 357: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 358: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)に当たっては,長年未着手の道路について,東京都からその必要性を検証することが求められました。狛江市ではどのような検証が行われましたか。 359: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 360: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画道路の必要性の検証は,未着手区間を対象に,都市活力の強化,都市防災の強化,安全で快適な都市空間の創出,都市環境の向上という4つの基本目標の下,骨格道路網の形成,都県間のネットワークの形成,円滑な物流の確保,交通結節点へのアクセス向上,交通処理機能の確保,緊急輸送道路の拡充,避難場所へのアクセス向上,延焼遮断帯の形成,災害時の代替機能,都市環境の保全,良好な都市空間の創出,公共交通の導入空間,都市の多彩な魅力の創出・発信,救急医療施設へのアクセス向上,地域とまちづくりの協働の15の検証項目が示されており,それに基づき検証したものでございます。 361: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 362: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市は,都市計画道路など広域道路整備を検討することと並行して,地区レベルから見た道路網を考える生活道路網整備計画を立てているでしょうか。 363: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 364: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 自転車ネットワーク計画や八幡通り整備基本計画等がございますが,市内全域を対象とした生活道路網の整備計画は立てていないところでございます。 365: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 366: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 調布市では都市計画道路と生活道路の一体的計画づくりの取組を行いました。市内の道路を一元的に俯瞰することによって住民が必要とする道路整備が見えてきた。その結果,調布では都市計画道路の一部廃止が提案されました。この過程が大変重要だと思います。  東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)に当たっては,長年未着手の道路について,東京都からその必要性を検証することが求められていました。狛江市では生活者目線からの議論・検討は行われていないとのことでした。市民にはパブリックコメントの案内はされましたが,個別の意見として処理され,狛江市民としての議論に発展させる動きや場がなかったことをとても残念に思います。  交通量調査など地域の実態に即し,説得力のある道路の必要性を判断すべきです。人口が減り,高齢化が進み,自動車も減っている20年後の社会を見据えて,狛江市としての都市計画道路と生活道路について,きちんとした議論を踏まえた上での道路網整備計画の作成を要望し,1問目の質問を終わります。  続きまして2問目,ひだまりセンターの連携について伺います。  児童の発達支援を目的として各自治体に児童発達支援センターを設けることが推奨され,狛江市では,子供の育ちや発達を支援するために,子ども家庭支援センターと教育研究所と新設の児童発達支援施設の複合施設の建設構想が平成29年につくられました。現代の子供をめぐる問題,児童虐待や発達障害,不登校などの芽を多方面からのアプローチで早期発見・対応が容易になるように,そして継続的に見守ることで,子供自身や家族を支援できることが可能となります。生きづらさを抱えた子供と家庭を地域で見守り,手助けする風土の醸成にも期待できます。  複合施設の計画に際して,市は多くの先進事例を視察され,ハード面もソフト面もよいところをたくさん取り入れた施設になったと思います。複合センターは市の中心部に位置し,子育て中の若い世代の方々にはもちろんのこと,生きにくいと感じている子供や子供の育ちに心配や不安を抱えた保護者の方が,安心して気軽に相談に行くことができる,扉を開けやすい,垣根の低いセンター・相談の窓口となるよう,本年度の4月30日開所を目指して,建物の建設も機能や内部組織の整備調整も鋭意進められてまいりました。新しいこの複合施設の名称は昨年,市民公募により「ひだまりセンター」となりました。  本年に入ってからの新型コロナウイルス感染拡大と緊急事態宣言下で,開園セレモニーは縮小化されましたが,子育て支援センターと旧教育研究所である教育支援センターは運営を新しいセンターに移行し,ひだまりセンターは予定どおりの4月30日に開園しました。6月までは学校休校,幼稚園・保育園の通園自粛がなされ,コロナで来所者の制限を設けなければならず,開園当初は特別な状況に見舞われました。子ども家庭支援センターのひろば事業は,今もまだ1日3回,各回の間に消毒作業を行うために1時間半の時間制限での開催であり,人数を制限するために電話での予約が必要です。  子育て経験が浅い保護者や核家族化などで,ただでさえ身近に子育ての相談ができる家族がいない世帯が増えている中で,コロナ禍による不要不急の外出自粛が呼びかけられ,子供も保護者も人との接触機会が減少した結果,子育ての不安が募り,心身に不調を来しているのではないか,また,その兆候,サインを見逃してしまうのではないかなど,心配の声も多く聞いております。本来,そのような対策として乳幼児健診の場や子育てひろばが期待されていました。コロナの終息が見えず,感染防止の配慮は緩められませんが,市は個別健診の実施や,短時間,少人数,予約制のひろば開催など,消毒などの防止策を徹底した上での運営を工夫しています。今後も状況を見ながら,市民の声を聞き,プレーパークやあかちゃんのわなど子育てを考える市民や団体と協働して,保護者と子供が孤立せず,遊びが保障されるよう御検討をお願いいたします。  今回の私の質問では,開所から半年を迎えたひだまりセンターの機能と内容について確認させていただきます。  まず児童発達支援センターについて伺います。本年1月末に行われました利用説明会では,児童発達支援センターの実施事業を相談支援,通所支援,地域支援として掲げ,オープン後,障がい者認定を受けていない子供対象の外来訓練クラス,また,認定を受けていて保育園などに通っている子供が週2日通う並行通所クラス,朝から午後までの週5日クラス,理学・作業・言語・心理など各療法を受ける個別指導クラスについての募集がオープン後の5月に行われ,利用申請で療育の必要性などを総合的に判断して後,7月に通所が始まる予定とのお話でした。  相談支援事業については,来所による一般相談と計画相談が行われる計画になっていました。対象は18歳未満の子供とその家族で,一般相談は心身の発達やコミュニケーションなど環境への適応に関するもの,計画相談は通所サービスの利用に関する相談や障がい児支援利用計画案作成です。  それでは,センター開所後の相談の件数,内容,対応などを教えてください。 367: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 368: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童発達支援センターでは5月7日から,障がい等に関する一般的な御相談と障がい児福祉サービスの利用に伴う利用計画案を作成するための計画相談を開始しております。一般相談の延べ相談件数でございますが,5月から6月までが59件,7月が65件,8月が56件,9月が88件,10月が110件で,令和2年10月末時点での合計は延べ378件となっております。主な相談内容は,サービス利用に関することや障がいや病状についての御相談となっており,内容に応じて教育支援センター等の関係機関につないでおります。  また,計画相談の延べ件数につきましては,5月から8月までが17件,9月が41件,10月が37件で,令和2年10月末時点での合計は延べ95件となっております。 369: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 370: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 障がいに関する相談件数が多く,相談機関及び支援機関の必要性とそれをつなぐことの重要性を改めて認識し,センター開所がされて本当にありがたく思います。  次に,受給者証更新時に提出するサービス等利用計画案の作成が療育家庭での戸惑い点として挙げられ,狛江市の中での作成の相談窓口に要望がありましたが,児童発達支援センターで対応していますか。対象者の範囲はありますか。広報はどのように行っているか教えてください。 371: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 372: ◯ 参 与(石森 準一君) 受給者証を更新される場合は,有効期限までに新しいサービス等利用計画案を作成し,福祉相談窓口に提出する必要があります。障害児相談支援事業所と契約されている方は,事業所が新たなサービス等利用計画案を作成いたしますが,セルフプランでサービスを受給されている方は,御自身で新たに計画案を作成するか,障害児相談支援事業所で契約の後,事業所に作成してもらうかのどちらかとなります。狛江市児童発達支援センターでは障害児相談支援事業所の指定を受けておりますので,お受けできる件数に限度はありますが,御相談いただければお受けすることは可能でございます。  広報等につきましては4月15日号に掲載したほか,現在,市のホームページにも掲載をしているところでございます。 373: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 374: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 以前市外から転入していらした方より,サービス等利用計画作成の相談ができる所がないことに驚かれたと伺いました。作成に慣れていない保護者のためにも,まず発達に関して相談できる場があり,作成をお願いできることは心強いと思います。作成時期近くに呼びかけの広報や丁寧な対応をお願いいたします。  では通所事業について伺います。私は6月9日にひだまりセンターを見学しましたが,コロナの影響により,総合的判断の基準となる個別の面談日程が密にならないように配慮したので,面接期間が長引き,通所開始は8月からとなった旨伺いました。現在,通所が始まって4か月目となりましたが,通所クラスの定員と人数を教えてください。 375: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 376: ◯ 参 与(石森 準一君) 令和2年11月末時点の週5日の通所クラスにつきましては,定員数7人に対し利用人数7人と定員が全て埋まっている状況にあります。また,保育園等の利用と並行して週2回児童発達支援センターに通う並行通所事業につきましては,定員数14人に対し利用人数13人となっております。 377: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 378: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 10月の第3回狛江市子ども・子育て会議では,法外外来訓練クラスに関しては,コロナ感染防止で密を回避するため定員を半分にした報告がされていました。それ以外では初年度は全てのクラスが定員に満ちていることが分かりました。  それでは,この11月から法外学齢期対象事業が実施されているとのことですが,目的や内容を教えてください。 379: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 380: ◯ 参 与(石森 準一君) 学齢期対象事業は,学校生活や環境への適応に課題がある学齢期,小学校1年生から17歳までですが,こちらの児童・生徒を対象に,地域社会でよりよく生活ができるよう,作業療法士等が個々の特性や状態に合わせた機能訓練を月1回60分程度行う事業でございます。利用料は1回1,200円となっております。事業は11月から実施しておりまして,現在9人の小・中学生が訓練を受けているところでございます。 381: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 382: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 現在は作業療法のみですが,今後,言語療法,理学療法への拡充も御検討ください。また,定員8名,半年更新と枠が少ないので,終了あるいはできない期間も,学校の指導教員と内容を共有し,授業などでもその成果が進むような工夫をお願いいたします。  それでは,来年度,令和3年度の通所クラス募集について時期と定員を教えてください。 383: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 384: ◯ 参 与(石森 準一君) 令和3年度の通所クラスにつきましては,12月1日から12月25日まで申請を受け付けておりまして,現時点で多くのお問合せをいただいております。次年度の通所クラスの定員につきましては,申請状況を鑑みながら検討してまいりたいと考えております。 385: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 386: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 既に募集が始まっているのですね。申込期間は今伺いまして,12月1日から25日ということです。チラシも拝見いたしました。必要な方に広く伝わるように積極的な広報をお願いいたします。  児童発達支援センター利用者の方からは,狛江市の中に新しく児童発達支援センターが開所され,自分の子供が毎日クラスに通うことでお友達との関わりもでき,今までやれなかったことができるようになったことへの自信とやる気が目に見えて芽生えた。施設の存在と先生方に本当に感謝しかありません。ぜひそのようにお伝えください,と伺っています。  では次に,開所後,事業計画は立てたものの着手できていないことはあるか教えてください。 387: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 388: ◯ 参 与(石森 準一君) 今年度につきましては,新型コロナウイルス感染症対策のため,通所事業の開始が7月から8月にずれ込む等,計画とのずれはありましたが,当初に計画をしていました事業はおおむね順調に実施しております。今後につきましては,市と児童発達支援センターが協力して地域支援ネットワーク会議を開催することで,地域全体で児童とその家族を支える体制を構築してまいりたいと考えております。 389: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 390: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 地域支援ネットワークの会議は実施事業の「地域支援」に位置づけられています。発達に不安を持った子供への理解を深め,不登校やひきこもり問題を抱えた本人と家族支援にもつながる地域の見守りと支援は必要かつ重要です。ネットワーク会議の在り方や,勉強会や広報などの取組も検討をお願いいたします。  次に,狛江市内には,ぱるやウイングこまえ,ゆめぽっと,ナナの家など,従前より児童発達支援事業所がありますが,連携や情報共有はどのように行われているのでしょうか。 391: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 392: ◯ 参 与(石森 準一君) お子様によっては複数の児童発達支援事業所に通っている場合がございまして,各事業所の支援の方向性が異なることで効果的な療育が阻害されてしまうことがございます。そのため児童発達支援センターで支援を行う際は,当該施設以外で支援を受けている事業所を確認し,保護者の方から同意を得た上で情報共有をすることで,複数の事業所と一体となって児童を支援するように努めているところでございます。 393: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 394: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 子供の発達に関する情報の共有については,家庭によって考え方や姿勢に違いがあると伺い,事業所によっても違い,システム以前に対応が難しいことを認識いたしました。子供自身の能力を伸ばす手助けとなり,生きづらさが軽減され,御家族も心配や負担が減るための相談機関であり,情報の漏えいの可能性はとても低く,共有することで多面的な方向性を見いだしていくことが有益であることを理解していただき,安心して支援のために情報を共有するという認識が広がることを期待しております。
     では,「地域支援」事業の中に位置づけられている保育園,幼稚園,こども園などの巡回相談事業はどのように行われていますか。 395: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 396: ◯ 参 与(石森 準一君) 事業計画では,巡回相談事業は子ども発達支援課が実施することとなっておりますが,今年度につきましては施設開始初年度ということもありまして,引き続き児童育成課が実施しているところでございます。次年度以降は子ども発達支援課で実施する予定でございます。 397: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 398: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 今年度は初年度で,年度に入ってからの開所でしたので,従来からの児童育成課の担当者による訪問相談が行われたとのことです。児童発達支援センターでは並行クラスもあり,保育園でのお子さんの様子を見る上でも,センター内での情報共有や対策の検討の点でも,児童発達支援センターの対応に移行することが望まれますので,よろしくお願いいたします。  今後,発達障害への知識・認識も広がり,発達に不安を持つ子供が増加し,相談窓口や支援施設はますます必要性を高めることが予想されます。10月に傍聴しました令和2年度第3回狛江市子ども・子育て会議では,児童発達支援センターは市内の発達支援事業所の情報と連携の中核的な役割を担ってほしい,という意見がありました。事業所としては始まったばかりですが,地域支援も含め,将来的には発達支援事業の中核を担うよう事業の検討と推進をお願いいたします。  今回,議会でこの質問をするに当たり,児童発達支援センターの利用者や利用考えている方の御意見を多く伺いました。施設の工夫や親への支援などについて,今回質問できなかったことは,細かい点も含めお伝えし,検討してくださるとのお答えをいただいています。今後も議会質問や予算特別委員会などで確認してまいりますので,どうぞよろしくお願いいたします。  では次に,ひだまりセンター内の連携について伺います。ひだまりセンターは,3つのセンターが同じ施設に入ることで,重層的な問題を多方面からのアプローチで対策をし,子供の成長とともに継続的に見守ることを大きな目的としています。そこで重要なことは連携です。  最初に相談受付の流れについて,どこで誰が担当し,情報の記録はどのように処理されているのかを教えてください。また,既に学校でも相談をしていて,時間が隔たっていたり別案件が生じた場合など,改めて相談した場合などの対応を教えてください。 399: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 400: ◯ 参 与(石森 準一君) 市民からの御相談につきましては,電話やメール,来所など様々な方法で受付をしております。相談内容や該当する支援センターが明確になっている場合は,各支援センターに直接つないでおりますが,どこに相談すればよいか分からない場合や問題が複数の機関にまたがっている場合は,まずは子ども家庭支援センターで行っています総合相談窓口で御相談をいただき,社会福祉士等の資格を所有する相談担当職員がお話を伺った上で必要な機関へつないでおります。相談内容につきましては,話を伺った相談担当が3センター共有の連携システムに入力し,必要があれば,相談者の同意を得た上で,学校や保育園といった関係機関に情報共有させていただいております。  また,ある程度時間が経過していたり相談が別案件の場合等には,話を整理するために改めてお話を伺うこともございます。過去の情報を共有していい旨の申出をいただければ,今年の4月以降の御相談はシステムに情報入力をしておりますので,住所や家族構成等の基本情報は一からお話しいただかなくても対応が可能でございます。それより前にいただいた御相談も各センターで情報を持っておりますので,申出により同様に対応しております。 401: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 402: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 情報共有のシステムについては,相談や支援があった際の履歴を残して,特に関係する機関で必要に応じて確認できるような体制が取れると思っていましたが,どうでしょうか。  12月1日の狛江市市民福祉推進委員会を傍聴しましたが,「第4次地域福祉計画の施策体系等の見直し等について」への意見回答で,子育て・教育複合施設「ひだまりセンター」のオープンに合わせて「子育て・教育支援システム」の運用が開始されます。このシステムは,まずひだまりセンター内の3センター(子ども家庭支援センター・児童発達支援センター・教育支援センター)で一番初めに相談を受けた施設が氏名や生年月日,住所などの基本情報を作成し,基本的には当該センター内の取扱いとなりますが,本人や保護者から過去の相談履歴の提供の申出があった場合は,本人と保護者の同意が得られたセンター間で基本情報を共有することができることとしています。共有できる情報の内容ですが,各センターの相談内容や教育支援センターで行った発達検査の結果,教育支援課で行った就学相談の内容などを確認することが可能です,というふうに伺っております。  情報共有に関しましては先ほども申しましたが,本人あるいは保護者の同意が必然で,同意が得られなかった場合,適切な対応に至らなかったり時間がかかることが懸念されます。共有に関して,セキュリティーの安全性と有効な支援,そこから得られる家族の安心のための情報共有の必要性の丁寧な説明をお願いいたします。  ひだまりセンター開所前の,例えば教育究所やスクールカウンセラーが受けた相談は,データとしては残されているが,システムへの入力は外部業者への委託から見合わせたとのことでした。こちらも御本人,保護者の意思確認により共有は可能と今伺いました。相談に踏み切る当事者や家族の精神状態,そして精神的な負担を思うと,状況説明の繰り返しや以前の相談内容の説明はとても負担が重いので,同意確認作業は端的にし,共有の同意が取られた場合は担当する部署でしっかり状況把握し,総合的な最善の対策が取れるようにしてください。  次に就学支援の相談体制について,就学支援に関する回数や参加メンバー,決定の主体を教えてください。 403: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 404: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 相談する場合は電話で予約を入れていただき,就学に当たっての御希望やお子さんの様子などを伺うための面接を保護者と就学相談専門員とで行います。その後,就学相談専門員が保育園や幼稚園に出向いてお子さんの様子を観察したり,就学支援委員会の委員が実際にお子さんと遊んだり運動をしながら,成長の様子を観察させていただく行動観察を2回実施します。また,併せて発達検査や小児精神科の専門医による診察を行い,これらの資料を持ち寄り,就学支援委員会でどの就学先が適切かを総合的に検討・審議し,その結果を教育委員会と保護者に報告します。保護者の希望と就学支援委員会での結果に乖離がある場合は,必要に応じて話合いの場や見学・体験入級の場を設け,学校の受入れ体制なども考慮の上,最終的に就学先を決定します。そのため相談回数はお子様により様々でございます。  就学支援委員会のメンバーでございますが,特別支援学級設置校校長と副校長各1名,市立小・中学校教諭12名,こちらは特別支援学級設置校及び特別支援学級拠点校は学級担任ということです。あと都立特別支援学校教諭1名,教育支援センター職員1名,指導室長と指導主事1名,就学相談専門員1名の計19名です。また,就学先の決定者は教育委員会教育長でございます。 405: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 406: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 就学相談に関しましても,縦のつながり,そしてひだまりセンターでの情報の共有なども考慮して,よりよい就学が,家族や御本人が望む就学が望めますようにお願いいたします。  最後に,ひだまりセンターで子供に関する相談に対応していく上で,行政上では教育部と子ども家庭部,また福祉保健部にまたがる案件数が多いと思いますが,連携が難しい点,その事例などはありますでしょうか。 407: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 408: ◯ 参 与(石森 準一君) 部署がまたがる連携において障壁となるのが個人情報の取扱いでございます。関係機関につなぐことが適切と認められる場合であっても,御本人または保護者の同意を得ていない場合や同意を拒否される場合は,基本,情報共有はできません。そのため,どの情報を何のために共有する必要があるのかをきちんとお伝えし,御納得いただくことが大切と考えております。現状,行政間の情報共有は円滑に連携ができていると認識しているところでございます。 409: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 410: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 行政間の情報共有は円滑に連携ができていると認識しているというお答えをいただきまして,安心いたしました。  市民の方から先日,現在小学生の子供の支援計画について児童発達支援センターで相談なさった。その話の延長上で長期的な方向性について話が及んだときに,就労の状況なども参考に質問したら,18歳以降のことは「みづき」で相談してほしいという案内があったそうです。将来的に知識として知っておけたらと思ったくらいなので,その情報などについても共有があればよかったと,教えてほしいということなので,今後は福祉保健部やほかの施設との連携もお願いいたします。  ひだまりセンターは,子供やその家族の居場所,交流の場として開放し,安心して子育てできる環境づくりに寄与するとともに,発達に支援が必要な子供を早期に発見し,個人の成長に合わせた切れ目なく垣根のない支援を行い,自立した生活や社会参加を目指す施設です。併せて,子供の育ちや発達,虐待,いじめ,不登校,経済的な問題など子育てに不安を持つ家族・保護者を支え,その精神的負担の軽減や不登校児童・生徒への対応など,総合的な支援の拠点となる施設です。せっかくできた機能性の高い複合センターであり,機能するための相談システムですので,さらによりよいものとしていくために,利用者の意見を聞き,改善できる点はぜひ対応してください。  施設の改善は予算も時間もかかると思いますが,一番重要なことは,相談を受ける際の聞く力と対応力なのだと思います。つまり人間の力です。子供一人一人の教育的ニーズをつかみ,より適切な教育や支援につなげるよう,これからも見守り,市民からの要望を提案したいと思います。ありがとうございました。以上です。 411: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時44分 休憩     午後 2時59分 開議 412: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。9番しの浩司議員。 413: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 自由民主党・明政クラブ,しの浩司でございます。通告に従いまして質問させていただきます。  電子図書館について,6月に開始され約半年がたちましたが,今後の活用などについて確認をいたします。  まず,改めて導入の目的と現在のターゲットについてお伺いいたします。 414: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 415: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 電子図書館サービスにつきましては昨年度から検討しておりましたが,今年度新型コロナウイルス対策の一環として,市民の方が図書館に来館せずに読書が利用できるサービスとして6月10日に開設いたしております。開設後,従来図書館を利用したことがない方からの問合せ,利用申込みが急増するといったことがあり,紙の本にあまり触れてこなかった方にとっても,改めて読書に親しむきっかけとなったのではないかと思っております。  また,仕事や家事,育児などでなかなか図書館に足を運べない方や,文字の拡大や読み上げ機能などにより読書に支援が必要な方にも寄与することから,これからの時代を見据えますと,より多くの方に広く御利用いただけるものとして,図書館の機能拡充の一翼を担うものと期待しております。 416: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 417: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 以前より検討はされていたということですが,予定としては恐らくもう少し先だったのかなというところが,今回の新型コロナウイルス対策の一環として前倒しで導入していただいたということだと考えます。非常に市民にとってもありがたかったことだと思いますし,26市でも比較的早い段階で導入をしたということは,さすが狛江市だなということで評価をしたいと思います。  それでは電子図書館の基本的な利用方法についてお伺いいたします。 418: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 419: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市在住・在学・在勤の方で図書貸出券を持ちの方であれば,お手持ちのスマートフォンやタブレット端末などで御利用することができます。1人2点まで2週間の貸出しとなり,期間が過ぎると自動的に返却され,返却を忘却する,また未返却として督促をされるなど,そういった問題が発生しないため,利用者にとっても図書館にとっても手間がかからないといったメリットがあります。 420: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 421: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 電子書籍については,スタート当初は7,000タイトルほどであったと記憶していますが,今後の電子図書館の拡充についてどのように考えているのかお伺いいたします。 422: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 423: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 電子書籍につきましては約7,300タイトルで開始いたしました。その後,補正予算で拡充し,12月1日現在で約8,300タイトルとなっております。今後も可能な限り充実に努めていきたいと考えております。また,閲覧するための機器をお持ちでない方にも御利用いただけるよう,中央図書館・各図書室の通信環境の整備と館内閲覧用端末を設置する予定でございます。 424: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 425: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 閲覧するための機器をお持ちでない方のための対応についても予定があるということですが,早急に進めていただければと思います。  それでは,電子書籍と従来の紙ベースの書籍のすみ分けについて,電子書籍は紙書籍の代替となる可能性についてどう捉えているのかをお伺いいたします。 426: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 427: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 電子書籍は原則2年間の使用許諾契約となり,出版社が供給しているタイトル数も紙の書籍に比べれば少ないこと,また,情報技術を利用できる方とできない方の格差の問題などを鑑みますと,市民の皆様に必要とされる情報を届けるためには,紙書籍は従来どおり必要であるものと認識しております。しかしながら,今後の社会動向を考えると,コロナ禍をきっかけに,書籍等の紙媒体のデジタル化はますます拍車がかかっていくと考えられます。現状においては紙の書籍と電子書籍をバランスよく整備してまいりたいと考えております。 428: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 429: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは,電子書籍をより活用できる可能性についてはどう捉えているのかをお伺いいたします。 430: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 431: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 図書貸出券をお持ちの方であれば,御自宅から外出することなく図書を御利用いただくことができますので,昨今の新型コロナウイルス感染の拡大状況や新しい生活様式を踏まえて,より安全に安心して御利用いただけるサービスであると考えております。  また,先ほども申し上げましたが,従来図書館を利用したことがなかった方や紙の書籍にあまり触れられてこなかった方などにとっても,読書に親しむきっかけの一つになるものと捉えております。加えて,紙の書籍では読書に御不便を感じている方からは,文字の拡大や読み上げ機能によって読書しやすいといった御意見や,旅行のガイドブックなどは持ち運びがしやすいといった御意見もいただいております。  今後も新たな生活様式に対応した新しいサービスやニーズが出てくるものと予測されます。市民センター改修等基本方針に掲げる「限られたスペースの中で機能的で利用しやすい新しい図書館」を目指し,引き続きサービスの充実に努めてまいりたいと思います。 432: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 433: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 電子図書は電子図書としての使い方というか,メリット,様々使う人によって違うと思います。  それでは,私もこの電子図書館,当然見てみたんですけれども,電子図書で検索して,ないものは改めてわざわざ図書館のホームページで検索しないといけないようで,これは少し不便に感じるんですが,何か対応できないのかお伺いいたします。 434: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 435: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和3年2月に実施する図書館システム入替えの際には,紙書籍の検索システムと電子書籍の検索システムを統合し,一括検索ができるようにする予定でございます。 436: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 437: ◯ 9 番(しの 浩司議員) これは昨日ほかの議員の質問の中でも,このシステム入替えがあるということでお聞きをいたしました。その際に,一括検索が可能となれば紙書籍を検索している方にもアプローチが可能となり,シームレスに電子書籍を閲覧できるようになるため,電子書籍利用の利便性向上が期待されますと,紙書籍を検索している方へのアプローチが大切だし,理解していただけるものかと思います。  一方,これまで電子書籍というものに触れられていない方々にも当然知っていただければと思う中で,電子書籍は本来,貸出カードを持っている方が見られるシステムになっているんですけれども,ログイン不要コンテンツとして,狛江市関連資料がどなたでも見られるシステムになっていると思うんです。その中には狛江市防災ガイドや観光マップ,市史研究,狛江市史民俗調査報告書など歴史をひもとくような資料ですとか,新しく市制施行50周年としてまとめられた「狛江・今はむかし」上下巻も既にアップされているということですので,これまで電子図書に触れていない方もしくは電子図書館に興味ある方は,こういったところから見てもらって,その先進んでいただければと思います。  また,先ほどの所有タイトル,12月1日現在ということで冊数,タイトル数をお聞きしましたが,12月2日にはまた284冊,主に児童書を中心とした入荷がニュースとして出ていましたし,本日,12月8日,小説など一般書72タイトル,児童書30タイトル,102タイトルがまた今日も入荷されたというようなことが書いてありました。ますますタイトルも充実されることを期待しますので,こちらのほうも充実させてもらいたいと思います。  引き続き新図書館整備について,まず図書館の現状について確認をさせていただきますが,現在,図書館の1日当たりの貸出冊数についてお伺いいたします。 438: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 439: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 平成31年度の統計から答弁させていただきます。貸出利用者は1日当たり308.7人です。また,貸出冊数は1日当たり1,110冊です。 440: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 441: ◯ 9 番(しの 浩司議員) これもさんざん聞かれていることですけれども,改めまして狛江市が所蔵している蔵書冊数についてお伺いいたします。 442: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 443: ◯ 教育部長(上田 智弘君) こちらにつきましても平成31年度の統計から答弁させていただきます。中央図書館のみで17万749冊,西河原公民館図書室・各地域センター図書室を含めた合計は29万4,625冊です。 444: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 445: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 蔵書冊数については26市中最も少ないと聞いていますが,現場ではどのようにそのデメリットを埋めているのかをお伺いいたします。 446: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 447: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 蔵書冊数が少ない一方,予約の件数につきましては,人口8万人以上10万人未満の全国77市区のうち上位5番目という状況でございます。これは積極的に御利用いただいている市民の方が多いことが最大の理由でございますが,そのニーズに応えるために,図書館で所蔵していない資料を都立図書館や他自治体の図書館から借用する相互貸借の活用や,利用者の手元にいち早くお届けするため,市内の各図書室へ書籍を届ける配送便を週3回運行しており,併せて職員による予約本の早期処理に努めております。 448: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 449: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは,貸出冊数について,人口規模が近い都市との比較ではどのような状況かをお伺いいたします。 450: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 451: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和2年4月1日現在の国立市,福生市,東大和市,清瀬市,武蔵村山市,稲城市,羽村市,あきる野市との比較で答弁いたしますと,これらの市に狛江市を加えた9市のうちでは上位5番目です。 452: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 453: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 図書館の現状としては,蔵書冊数が少なく予約件数が多いということ,また,貸出冊数は人口規模が近い他市との比較では中間程度と確認をさせていただきました。  先ほどの答弁の中で,他自治体の図書館から借用する相互貸借の活用とありましたが,他自治体とはどこのことを指しているのか,また,その場合,活用できる書籍数はどのくらいになるのかをお伺いいたします。 454: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 455: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 日本全国の公共図書館と相互に貸し借りをすることが可能でございます。基本的には同一都道府県内の図書館からの相互貸借となりますので,東京都立図書館及び都内区市町村立図書館と貸し借りをすることが多くなっております。なお,平成31年度の東京都全体の蔵書は,都立図書館も含め5,019万9,462冊となっております。 456: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 457: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 他自治体から借りるための申込方法,また,取り寄せにどれぐらいの日数がかかるのか,お伺いいたします。 458: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 459: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 中央図書館,西河原公民館図書室,各地域センター図書室にリクエスト用紙がありますので,そちらを御記入いただき窓口に提出していただきます。取り寄せにかかる日数につきましては,都内の自治体に関しては東京都立図書館の配送便が運行されておりますので,所蔵館で相互貸出し可能の状態であれば,おおむね1から2週間で用意することができます。 460: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 461: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 申込方法とその取り寄せにかかる,どれぐらいで入るかという日数が分かりました。また,狛江市民は調布市,世田谷区,川崎市で利用登録をすれば図書館を利用することができるとなっていますので,こういったところも狛江の市民の方は図書館利用としては便利なのかなと思います。  それでは逆に,狛江市から他自治体へ貸し出すことがあるのか,これをお伺いいたします。 462: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 463: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 平成31年度は1,500冊程度を他自治体に貸出しをしております。
    464: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 465: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 狛江市も,蔵書冊数が少ないといえ他自治体に貸し出すような書籍,また貴重な資料があるんだと思います。そして,少し大げさなのかもしれませんけれども,東京都だけでも計算上では5,000万冊活用することができるということでありますので,蔵書冊数が26市中最も少ないというデメリットについては,十分埋められているのではないかと考えます。  それでは,現状のサービス水準を維持し,よりよい図書館としていくための課題についてはどう捉えているのか,お伺いいたします。 466: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 467: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在実施している相互貸借や予約の早期処理,配送といったサービスに引き続き努めるとともに,子ども読書手帳の実施など,電子図書館の充実に加え,新たなニーズに応えてまいりますとともに,ブックスタート等の読書啓発事業やボランティアの皆さんに参加いただいているおはなし会などの事業についても,充実を図ってまいりたいと考えております。 468: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 469: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それではその他の図書館機能について,新図書館ではどのように充実させていくと考えているのかをお伺いいたします。 470: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 471: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 様々な図書館の機能につきましては,新図書館整備基本構想の中で整理・検討してまいりたいと考えておりますが,ワークショップなどを通じて広く御意見等を伺い,市民の皆様にとって利用しやすい図書館にしていくことが必要であると考えております。 472: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 473: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 狛江市には,中央図書館・各図書室のほか,各小・中学校にも学校図書館があります。市民センター改修等基本方針では「市全体の図書サービスの在り方を整理する」とされていますが,そもそも市立図書館と学校図書館の違いは何かをお伺いいたします。 474: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 475: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 市立図書館は図書館法に基づく施設であります。その第2条で,「一般公衆の利用に供し,その教養,調査研究,レクリエーション等に資することを目的とする施設」と定められております。一方で学校図書館は学校図書館法に基づく施設であり,その第2条で,「児童又は生徒及び教員の利用に供することによって,学校の教育課程の展開に寄与するとともに,児童又は生徒の健全な教養を育成することを目的」とすると定められております。 476: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 477: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 第3期狛江市教育振興基本計画では,「学校図書館の機能を強化・充実させ,市立図書館との積極的な連携を推進します。」とされておりますが,連携によって期待される効果についてはどう捉えているのかお伺いいたします。 478: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 479: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校図書館と市立図書館が連携した取組を推進することにより,学校図書館が有する読書センター機能や学習・情報センター機能を充実させ,教員に対するサポート機能とそれに基づく授業力向上に資することなどが期待できると思います。  具体的には,市立図書館からの協力貸出しによる蔵書の充実,移動教室等の学校行事や季節行事に合わせた資料の集約と提供による学習情報の支援,教員に対する授業支援として資料提供や読書指導をサポートすることなどが挙げられます。また,子供たちの職業体験など形を変えた協力も進んでおります。こうした取組やセカンドブック,サードブックなどの読書啓発事業を進めることにより,子供たちが読書に親しむ機会をより一層充実させることにつなげてまいりたいと考えております。 480: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 481: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは,そのために新図書館をどのように整備していくことが望ましいと考えているのかお伺いいたします。 482: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 483: ◯ 教育部長(上田 智弘君) こちらにつきましても新図書館整備基本構想の中で検討することとなると思いますが,学校教育などに携わる方々からも御意見などを伺い,整備の方向性を整理していくことを念頭に置いております。 484: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 485: ◯ 9 番(しの 浩司議員) よろしくお願いいたします。  それでは市民センター改修についてお伺いいたします。基本方針では,商工会は現在の市民活動支援センターの場所に移転し,市民活動支援センターは市民センターに移転することとなっておりますが,これについてそれぞれ調整は済んでいるのかお伺いいたします。 486: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 487: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 商工会につきましては,移転について御理解をいただいているところでございます。また,市民活動支援センターにつきましても,現在,指定管理業務をお願いしている狛江市社会福祉協議会にも説明しており,市民センターの基本構想を検討する際には,市民活動支援センターの利用者の御意見も伺っていく必要がありますので,その点についてもお願いし,御了承をいただいているところでございます。 488: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 489: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 私も商工会の会員として,この件について説明,また理解をしているところでございます。私としても,今の商工会から現在の市民活動支援センターの所に行った場合に,建物がきれいになり,2階建てだったのが1階のワンフロアになって使いやすくなるということで,例えば会員に対する研修ですとか起業を考えている方々に対する研修,また,そういった方々の相談をするにも,人が集まるにはいいのかなというふうにも思いますが,一方で,今,狛江通りという大きな通りに面している場所から少し奥まった所に移ってしまうということに対して,どうかなと思っている方がいらっしゃるのも事実ですので,これから,まだ先のことなので,そういったところも一つ一つ丁寧にクリアしながら,うまく進むことを私自身望んでおります。  さて,高齢化が進展し,人生100年時代と言われており,長い人生において,ライフステージに応じて生涯学習や地域コミュニティ活動などに積極的に関わることが個人の人生を豊かにするものだと思います。また,様々な団体活動の場や市民と団体の交流の場づくり,団体間の連携や支援などを通じて,市民の自主的な活動を支援することにより,生涯学習と市民活動の充実を図ることができるのではないかと考えますが,市民活動支援センターが市民センターに移ることでどのようなメリットが得られるのかをお伺いいたします。 490: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 491: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民活動支援センターが市民センターに移転するメリットでございますが,令和2年度を初年度とする第4次基本構想では,「学びを活かす機会の充実」に向けて,学びの成果を地域において生かせるように,市民協働や市民活動支援センターを軸とした関係団体等と連携し,支援を行っていくこととしております。また,第3期狛江市教育振興基本計画におきましても,「学びを活かす機会の充実」として,市民活動支援センターとの連携など,「市民が自らの経験を活かし,活躍できる仕組みを検討します。」としております。市民センターに,現在の公民館機能に加えて市民活動支援センターの機能を持たせ,同一施設内で運営することにより,公民館で学んだ成果を市民活動支援センターを通じて地域への活動につなげることができるなど,相互連携,相乗効果を図ることができ,先ほどの計画の施策の方向性にもある「学びを活かす機会の充実」を図ることができると考えております。 492: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 493: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それではここで確認ですが,市民活動支援センターで活動している団体と公民館の利用団体の違いについてお伺いいたします。 494: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 495: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民活動支援センターを利用する団体は,地域における課題の解決に資する取組を行う市民公益活動団体でございます。公民館を利用する団体は,主として社会教育活動を行うことを目的とし,活動拠点が狛江市で会員構成が5人以上,過半数が市内在住・在勤・在学であるなど,一定の登録要件を満たした団体となります。なお,市民活動支援センターの登録団体で公民館にも登録をして利用している団体もあるところでございます。 496: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 497: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 市民活動支援センターが市民センターに移ることによって,これまでの公民館利用団体に加え,市民活動団体等も市民センターを利用することになりますけれども,各団体等が利用する部屋やスペースの確保についてどのように考えているのかお伺いいたします。 498: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 499: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 中央公民館の利用状況につきましては,予約枠の取得率に比べ,全体時間に対する利用時間の割合が低く,また,定員に対して利用人数が少ない状況でありましたので,部屋の配置や利用時間の見直しを行うことや,図書館のあったスペースも一部活用することができるようになるため,今後の検討によるところもございますが,これまでよりも活動できるスペースは増えるものと考えております。また,地域センターの利用率は50%程度,地区センターは40%程度でありまして,半分近く空いている状況があります。これらの施設も含めて利用していただくことにより,団体活動のスペースは確保できるものと考えております。 500: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 501: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは次に,第3期狛江市教育振興基本計画,基本方針(4)「生涯を通じた学びの充実」の中には,「2)生涯を通じた学びの実現 市民ニーズや社会情勢の変化等を踏まえた公民館事業の見直し・充実など,世代を超えた交流や仲間づくり活動ができる機会の充実」とあります。今定例会のほかの議員の一般質問でも,公民館利用者の固定化,若者の利用が少ないことが課題と認識しているとの答弁をされていましたが,そのような課題を解決するためにも,世代を超えた交流という視点が大変重要だと思います。この視点を踏まえ,教育委員会として今回の市民センター改修についてどのように関わっていくのかをお伺いいたします。 502: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 503: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教育委員会といたしましては,市民の皆さんの学びを支援する立場から,市民の皆さんが自ら自主的に学ぶ空間・施設として,より一層多くの方に公民館や図書館を利用していただく視点から,「多世代交流」や「地域の中の居場所」といったことがキーワードではないかと考えております。また,教育委員の皆さんからは,11月の教育委員会定例会の中で,審議事項や報告事項の討議の際に,コンパクトシティである狛江にとって,公民館や図書館だけでなくスポーツ施設も含めて,限られたスペース,限られた資源を有効に活用し,様々な工夫を通して社会教育の充実に努めていくことが重要であると意見をいただいております。  今後は,教育委員の皆さんの意見も参酌しつつ,関係者の皆さん,関係部署とともに,第3期狛江市教育振興基本計画の基本方針(4)である「生涯を通じた学びの充実」につなげてまいりたいと考えております。 504: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 505: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 今の答弁について,11月の教育委員会定例会において,市民センター改修等基本方針とそれに関わる市民説明会の結果について報告を行った際の教育委員の皆さんからの意見だと思いますが,その意見についてもう少し詳細に教えてください。 506: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 507: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教育委員の皆様からは,狛江市はコンパクトであるため,市民センター改修の際においても,限られたスペース・施設の有効活用は重要である。1年間に相当数の書籍が出版されており,1つの図書館で全ての書籍を集めることは不可能である。国会図書館や都立図書館等と様々な図書館との役割分担の整理と役割分担に応じた書籍の整理が必要である。近隣にも多くの専門的な図書館があることから,近隣や地域の専門的な図書館との連携・協力の在り方が重要。図書館離れしている中高生や大学生にとって,集中して調べ物をしながら考えを整理してもらえる場所としてほしい。児童用図書館と大人用図書館を分けることはお互いにとってメリットがある。インターネットの普及により,限られた空間で何が大事なのかを検討する必要がある,といった御意見をいただいたところでございます。 508: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 509: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 様々な御意見があったということを確認させていただきました。  それでは今後の進め方について確認をいたします。令和3年度に,公民館については市民参加でワークショップを実施し基本構想を策定,図書館については,ワークショップとともに新図書館整備基本構想検討委員会を立ち上げ,進めていくということでよろしいのか。また,ワークショップの構成や募集方法,それぞれのワークショップに参加は可能なのか,また,新図書館整備基本構想検討委員会のメンバーには市民委員は入るのか,これについてお伺いいたします。 510: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 511: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 基本構想の検討につきましてはおっしゃるとおりでございますが,ワークショップをどのように進めていくかなどにつきましては,今後選定する事業者の提案も踏まえて検討する予定でございます。また,新図書館整備基本構想検討委員会につきましては,新年度予算になりますので詳細については未定でございますが,市民公募委員にも参加していただく予定で考えております。 512: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 513: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 現状と課題,それに伴う今後の方向性などをお伺いいたしました。教育委員の皆様からも御意見があったとおり,コンパクトシティである狛江市にとって,公民館や図書館だけでなくスポーツ施設も含めて,限られたスペース,限られた資源を有効に活用し,様々な工夫を通して社会教育の充実に努めていくことが重要だと,このように考えます。  市民センター,いわゆる中央公民館や中央図書館,西河原公民館だけでなく,市民総合体育館など利用する皆さんは,施設が少ない,狭い,また,そのことで利用したいときが重複するなど,少なからず不満を持っているのが事実だと思います。しかしながら,これはコンパクトシティ狛江,市域が狭いため場所がない,適地が少ないといった潜在的な要因が顕在しているものだと考えます。これは市民の皆さんで限られたスペースを工夫しながら有効に活用しないと解決できない課題であり,また,そこには持続可能な自治体として,イニシャルコストやランニングコストといった財政的問題の議論も避けて通れない課題の一つとなることから,今回の市民センター改修・新図書館整備は,これからの時代を見据え,コンパクトで効率的な公民館・図書館の在り方を,ワークショップなど市民参加で狛江市の未来について検討してほしいと考えます。  しかし,ただ単に市民センター改修・新図書館整備にとどまらず,公民館・図書館を中心に,市内地域センター,図書室,学校図書館,さらにはネットワークを介して利用できる資源の有効利用を含め,生涯を通じた学びの環境の整備,質の高い学校教育推進のための学習環境の整備を進め,また,それぞれの活動の中で得られた市民の皆さんの力をどのように生かすのかが重要と考えますが,市長,いかがでしょうか。 514: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 515: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 今後の人口減少,デジタル化等の時代の変化などによりまして,公共施設の在り方も変わってくると思われますけれども,そのような中,今ある資源を有効に活用していくこと,また,狛江市のコンパクトさを生かしていくことは大変重要であると思います。それぞれの施設やサービスをネットワークでつなげることによりまして,生涯学習や市民活動の充実を図ってまいりたいと考えております。 516: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 517: ◯ 9 番(しの 浩司議員) しっかりと進めていただきたいと思います。終わります。 518: ◯ 議 長(石井 功議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 519: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 3時30分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...