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令和2年第1回定例会(第2号) 本文 開催日: 2020-02-27
令和2年第1回定例会(第2号) 名簿 開催日: 2020-02-27

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啓一君) 選択 30 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 31 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 32 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 33 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 34 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 35 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 36 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 37 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 38 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 39 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 40 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 41 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 42 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 43 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 44 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 45 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 46 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 47 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 48 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 49 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 50 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 51 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 52 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 53 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 54 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 55 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 56 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 57 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 58 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 59 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 60 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 61 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 62 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 63 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 64 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 65 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 66 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 67 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 68 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 69 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 70 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 71 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 72 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 73 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 74 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 75 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 76 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 77 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 78 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 79 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 80 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 81 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 82 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 83 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 84 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 85 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 86 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 87 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 88 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 89 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 90 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 91 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 92 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 93 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 94 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 95 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 96 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 97 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 98 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 99 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 100 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 101 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 102 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 103 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 104 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 105 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 106 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 107 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 108 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 109 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 110 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 111 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 112 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 113 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 114 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 115 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 116 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 117 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 118 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 119 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 120 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 121 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 122 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 123 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 124 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 125 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 126 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 127 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 128 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 129 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 130 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 131 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 132 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 133 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 134 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 135 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 136 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 137 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 138 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 139 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 140 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 141 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 142 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 143 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 144 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 145 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 146 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 147 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 148 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 149 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 150 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 151 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 152 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 153 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 154 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 155 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 156 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 157 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 158 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 159 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 160 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 161 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 162 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 163 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 164 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 165 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 166 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 167 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 168 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 169 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 170 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 171 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 172 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 173 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 174 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 175 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 176 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 177 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 178 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 179 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 180 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 181 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 182 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 183 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 184 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 185 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 186 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 187 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 188 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 189 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 190 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 191 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 192 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 193 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 194 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 195 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 196 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 197 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 198 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 199 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 200 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 201 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 202 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 203 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 204 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 205 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 206 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 207 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 208 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 209 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 210 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 211 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 212 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 213 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 214 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 215 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 216 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 217 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 218 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 219 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 220 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 221 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 222 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 223 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 224 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 225 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 226 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 227 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 228 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 229 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 230 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 231 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 232 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 233 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 234 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 235 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 236 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 237 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 238 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 239 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 240 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 241 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 242 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 243 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 244 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 245 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 246 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 247 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 248 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 249 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 250 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 251 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 252 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 253 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 254 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 255 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 256 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 257 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 258 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 259 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 260 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 261 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 262 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 263 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 264 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 265 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 266 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 267 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 268 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 269 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 270 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 271 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 272 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 273 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 274 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 275 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 276 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 277 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 278 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 279 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 280 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 281 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 282 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 283 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 284 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 285 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 286 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 287 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 288 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 289 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 290 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 291 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 292 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 293 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 294 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 295 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 296 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 297 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 298 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 299 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 300 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 301 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 302 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 303 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 304 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 305 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 306 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 307 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 308 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 309 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 310 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 311 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 312 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 313 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 314 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 315 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 316 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 317 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 318 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 319 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 320 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 321 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 322 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 323 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 324 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 325 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 326 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 327 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 328 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 329 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 330 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 331 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 332 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 333 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 334 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 335 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 336 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 337 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 338 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 339 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 340 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 341 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 342 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 343 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 344 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 345 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 346 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 347 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 348 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 349 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 350 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 351 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 352 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 353 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 354 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 355 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 356 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 357 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 358 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 359 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 360 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 361 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 362 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 363 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 364 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 365 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 366 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 367 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 368 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 369 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 370 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 371 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 372 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 373 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 374 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 375 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 376 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 377 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 378 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 379 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 380 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 381 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 382 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 383 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 384 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 385 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 386 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 387 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 388 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 389 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 390 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 391 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 392 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 393 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 394 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 395 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 396 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 397 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 398 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 399 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 400 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 401 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 402 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 403 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 404 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 405 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 406 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 407 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 408 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 409 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 410 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 411 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 412 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 413 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 414 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 415 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 416 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 417 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 418 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 419 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 420 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 421 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 422 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 423 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 424 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 425 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 426 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 427 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 428 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 429 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 430 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 431 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 432 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 433 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 434 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 435 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 436 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 437 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 438 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 439 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 440 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 441 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 442 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 443 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 444 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 445 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 446 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 447 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 448 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 449 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 450 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 451 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 452 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 453 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 454 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 455 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 456 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 457 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 458 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 459 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 460 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 461 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 462 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 463 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 464 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 465 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 466 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 467 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 468 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 469 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 470 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 471 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 472 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 473 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 474 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 475 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 476 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 477 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 478 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 479 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 480 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 481 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 482 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 483 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 484 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 485 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 486 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 487 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 488 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 489 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 490 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 491 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 492 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 493 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 494 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 495 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 496 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 497 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 498 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 499 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 500 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 501 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 502 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 503 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 504 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 505 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 506 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 507 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 508 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 509 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 510 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 511 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 512 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 513 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 514 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 515 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 516 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 517 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 518 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 519 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 520 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 521 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 522 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 523 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 524 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 525 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 526 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 527 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 528 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 529 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 530 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 531 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 532 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 533 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 534 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 535 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 536 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 537 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 538 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 539 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 540 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 541 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 542 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 543 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 544 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 545 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 546 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 547 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 548 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 549 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 550 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 551 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 552 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 553 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 554 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 555 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 556 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 557 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 558 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 559 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 560 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 561 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 562 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 563 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 564 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 565 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 566 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 567 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 568 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 569 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 570 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 571 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 572 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 573 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 574 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 575 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 576 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 577 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 578 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 579 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 580 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 581 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 582 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 583 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 584 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 585 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 586 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 587 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 588 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 589 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 590 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 591 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 592 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 593 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 594 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 595 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 596 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 597 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 598 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 599 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 600 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 601 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 602 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 603 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 604 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 605 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 606 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 607 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 608 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 609 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 610 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 611 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 612 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 613 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 614 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 615 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 616 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 617 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 618 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 619 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 620 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 621 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 622 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 623 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 624 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 625 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 626 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 627 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 628 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 629 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 630 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 631 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 632 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 633 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 634 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 635 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 636 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 637 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 638 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 639 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 640 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 641 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 642 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 643 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 644 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 645 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 646 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 647 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 648 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 649 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 650 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 651 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 652 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 653 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 654 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 655 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 656 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 657 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 658 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 659 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 660 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 661 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 662 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 663 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 664 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 665 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 666 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 667 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 668 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 669 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 670 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 671 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 672 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 673 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 674 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 675 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 676 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 677 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 678 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 679 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 680 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 681 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 682 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 683 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 684 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 685 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 686 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 687 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 688 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 689 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 690 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 691 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 692 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 693 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 694 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 695 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 696 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 697 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 698 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 699 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 700 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 701 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 702 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 703 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 704 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 705 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 706 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 707 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 708 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 709 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 710 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 711 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 712 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 713 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 714 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 715 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 716 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 717 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 718 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 719 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 720 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 721 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 722 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 723 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 724 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 725 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 726 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 727 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 728 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 729 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 730 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 731 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 732 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 733 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 734 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 735 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 736 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 737 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 738 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 739 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 740 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 741 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 742 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 743 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 744 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 745 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 746 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 747 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 748 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 749 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 750 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 751 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 752 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 753 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 754 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 755 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 756 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 757 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 758 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 759 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 760 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 761 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 762 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 763 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 764 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 765 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 766 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 767 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 768 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 769 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 770 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 771 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 772 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 773 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 774 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 775 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 776 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 777 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 778 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 779 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 780 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 781 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 782 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 783 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 784 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 785 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 786 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 787 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 788 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 789 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 790 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 791 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 792 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 793 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 794 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 795 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 796 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 797 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 798 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 799 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 800 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 801 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 802 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 803 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 804 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 805 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 806 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 807 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 808 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 809 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 810 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 811 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 812 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 813 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 814 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 815 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 816 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 817 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 818 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 819 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 820 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 821 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 822 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 823 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 824 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 825 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 826 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 827 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 828 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 829 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 830 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 831 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 832 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 833 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 834 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 835 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 836 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 837 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 838 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 839 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 840 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 841 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 842 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 843 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 844 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 845 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 846 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 847 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 848 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 849 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 850 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 851 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 852 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 853 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 854 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 855 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 856 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 857 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 858 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 859 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 860 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 861 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 862 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 863 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 864 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 865 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 866 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 867 : ◯ 議 長(石井 功議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(石井 功議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(石井 功議員) 日程第1 一般質問を行います。  質問通告の順序により質問を許します。5番高木さとこ議員。     〔5番 高木さとこ議員登壇〕 3: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 本年第1回目の狛江市議会定例会での質疑を迎えて,一言申し上げさせていただきます。  新型コロナウイルス感染の拡大が懸念されています。これから2週間ほどが山場だとの政府専門家会議の見解です。日本政府の危機感のない後手後手の対応への不信感や批判が,同時に強くなっています。検査体制も不十分で,拡大を防げるのかと不安が広がっております。  狛江市においてもイベントの中止や庁内の窓口マスク着用など御対応いただいていますが,市内に感染が発見されない現時点において感染拡大を防ぐため,引き続き危機感を持った対応策をお願いしたいと思っております。  では1問目にまいります。  最初に公務員の働く現場では同一労働同一賃金の理念に近づいているかを大きなテーマとして伺います。  格差社会が深刻化されるようになってから久しい昨今ですが,公務員の働く現場での格差も大きくなっているとして,官製ワーキングプアという問題があります。官製ワーキングプアの問題点は,ワーキングプアという課題を解決すべき立場にある行政がワーキングプアを生み出しているという実情です。  2006年から2016年までに自治体正規職員は約26万人減少し274万人となっていますが,非正規職員は約21万人増え64万人となりました。定年退職後の職員補充時などに正規職員が非正規職員に置き換えられている実態がうかがえます。  今や行政サービスに非正規職員の存在が欠かせない状態となっております。  自治体の非正規職員は,一般事務はもとより,保育,給食調理,図書館職員,学童保育,ケースワーカー,消費生活相談などの職種に広がり,本格的・恒常的業務を担うまでになっております。  一方,民間においては2020年4月から同一労働同一賃金としてパートタイム・有期雇用労働法が施行されます。公務員の働く現場では,この同一労働同一賃金の理念にどのように対応するのか。  1問目は,公務員の非正規職員の働き方の大きな改革とされる会計年度任用職員制度における狛江市の雇用実態を確認させていただきます。  会計年度任用職員制度は,非正規公務員の処遇改善と服務規程の整理を目的に,今年4月から創設されます。  まず正規職員と非正規職員の働き方と待遇の実態を伺います。
     1問目,狛江市の正規職員数と非正規職員数を教えてください。  次の質問は自席で行います。 4: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 5: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 平成31年4月1日時点の正規職員数は435人,非常勤嘱託職員は月額で報酬を払っている嘱託職員170人,時給で報酬を払っている嘱託職員が231人でございます。 6: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 7: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 非正規職員数は合計401人ということで,全職員数の約半数となっております。  狛江市としては,今後正規職員を増やす予定はありますか伺います。 8: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 9: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今後の正規職員の推移につきましては,令和2年度を計画始期とする新たな定員適正化計画を策定する予定でございます。  本計画では,今後5年間で市として取り組むべき課題等を洗い出した上で,組織としてあるべき定員について定めていくものでございますので,今後の職員の定員の推移について,本計画で示してまいりたいと考えております。 10: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 11: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 正規職員数の計画は行政サービスに大きな影響を持つものなので,注視したいと思います。  では次に,会計年度任用職員制度により何が変わり,何が変わらないのか伺います。服務規程,期末手当,採用年齢制限,年次有給休暇以外の主な休暇制度,昇給回数などについて御説明ください。 12: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 13: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) これまでの嘱託職員は,地方公務員法第3条第3項第3号に規定する特別職の非常勤職員としての位置づけであったため,地方公務員法の全てが適用されるものではございませんでしたが,このたびの改正により会計年度任用職員は一般職の非常勤職員として位置づけられます。そのため守秘義務や職務専念義務,職務上の命令に従う義務,政治的行為の制限などの服務規程がかかり,懲戒処分の対象となりますが,雇用期間中は不合理な理由での免職がなされないなどの身分保障がございます。  なお,兼業につきましては,パートタイムの会計年度任用職員につきましては営利企業への従事等の制限の対象外となっておりますが,職務の遂行に支障を来すおそれや職務の公正を確保できなくなる場合等がございますので,申請を行っていただいた上で問題がなければ許可することとなります。  会計年度任用職員にはフルタイム型とパートタイム型の2つがございます。フルタイムの場合には正規職員に準じて給料や期末手当を含む全ての手当,退職手当も支給され,パートタイム型の場合は報酬と通勤費等の費用弁償に加え,期末手当が支給されることになります。ただし正規職員と異なり,有期の雇用で1回の任期が最長で1年となります。  狛江市の制度といたしましては,これまでと同様,パートタイム型で導入することとしておりますので,報酬と通勤費等の費用弁償,期末手当の支給を行っていくこととなります。  なお,東京都を初め他の団体では,任期の更新回数の上限を4回にすると聞いておりますが,狛江市ではこれまでと同様,更新回数の上限は設定しないこととしております。年齢制限につきましても撤廃するものでございます。  休暇等につきましては,労働基準法の規定に合わせまして,制度化をしております。これまでも公民権行使等休暇,夏季休暇,育児休業等の制度がございましたが,新たに妊婦通勤時間や部分休業などを新設し,拡充したところでございます。  昇給につきましては勤務年数に応じまして,在職3年目と6年目に昇給し,上限に達することとなります。 14: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 15: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 公務員の非正規職員が少ない時代には特別職ということになったのでしょうが,現在のように自治体職員に非正規が当たり前になっている状況に対応して服務規程を設け,一般職として位置づけるということです。これに伴い,期末手当や退職手当がつけられました。  しかし,非正規であるので雇用契約は1年ごと,また長く働いても昇給は2回。他自治体では雇用が5年限定であるところ,狛江市の場合は契約更新の上限がない点で6年以上働けるのはよい点だと思います。また年齢制限が撤廃されたというのは画期的だと考えております。  副業に関して民間では認められる風潮がありますが,パートタイム型では兼業できますが,フルタイム型では兼業が認められておりません。フルタイムの給料のみで生活しなければならないということになっております。  では次に,狛江市の非正規職員のこれまでの平均勤続年数を教えてください。 16: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 17: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 平成31年4月時点での平均勤続年数は,5年4か月でございます。 18: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 19: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 5年で契約更新打ち止めになる他自治体に対して,狛江市は更新限度を設けないことで継続して働けます。この点はありがたい対応だと思っております。  では2年目以降の継続勤務判定は誰がいつ行うのでしょうか。 20: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 21: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) これまでと同様,毎年11月1日を基準日といたしまして,継続のための勤務評定を実施することとしておりまして,評定者がそれぞれの職場の課長,調整者が部長となっております。 22: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 23: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 現場の責任者が評定するということです。  今後は12月になる頃には次年度継続して働くか否かの意思を働く人も伝えるということでよろしいでしょうか。 24: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 25: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 評定の結果につきましてもこれまでと同様,12月中には御本人に対しまして通知することを予定しております。 26: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 27: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 昨年の台風19号時の記憶と被災痕がいまだに深く残っている市内ですが,大規模災害時の職員体制が気になります。会計年度任用職員には災害時に職員参集の呼びかけはするのでしょうか。 28: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 29: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現時点では,参集するという考えはございません。 30: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 31: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 承知しました。狛江市の職員参集対象は行政サービス従事者の約半数で400人余りということで理解いたします。  それでは,ここから会計年度任用の内容に関して,さらに詳しく確認させていただきます。  会計年度任用に4つある制度内容を御説明ください。そのうち狛江市の会計年度任用職員はどの職員枠になり,どのような勤務条件なのかも併せて教えてください。 32: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 33: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 地方公務員法の改正により令和2年4月1日以降の地方公務員は,「勤務時間の要件」と「従事する業務の性質に関する要件」に基づき4種に類型されます。  「勤務時間の要件」は,フルタイムか,それより勤務時間の短いパートタイムに分けられます。「従事する業務の性質に関する要件」としましては,相当の期間任用される職員をつけるべき業務(本格的業務)か,それ以外の業務に従事するかによって分けられております。  従事する業務の性質が本格的業務の場合でフルタイム勤務の場合は正規職員か再任用職員,短時間勤務の場合は再任用短時間勤務職員が該当しますので,会計年度任用職員は「従事する業務の性質に関する要件」が本格的業務以外に任用され,あとは勤務時間の違いでフルタイムかパートタイムに分類されることになります。  狛江市の会計年度任用職員につきましてはパートタイムで任用することとして制度設計を行っております。  会計年度任用職員のうち,フルタイムとパートタイムの勤務条件や待遇についての差でございますが,フルタイムの場合は給料,手当,旅費の支給は可能となっており,手当の中には期末手当,通勤手当,時間外勤務手当,地域手当等がございます。  パートタイムの場合は報酬及び費用弁償が支給されますが,報酬には時間外の割増し報酬や期末手当を含み,費用弁償としては通勤費や旅費が支給されます。  またフルタイムの場合は退職手当が支給可能でございますが,パートタイムの場合は退職手当の支給はなく雇用保険に加入することになります。 34: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 35: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 狛江市ではパートタイムの職員のみでフルタイム契約の制度はない条例となりました。2つの勤務条件を分けるのは勤務時間です。フルタイムが1週間につき38時間45分,パートタイムは1週間につき37時間30分以内とするとあります。週5日勤務だと,1日当たりにすると15分の差でパートタイムとしての雇用になるということです。非正規職員としては,この1日15分の勤務時間差で退職手当がないパートタイム契約しか選べないという制度になっております。  実は昨年末に,非正規保育士から会計年度任用のパートタイムで働くことへの不安や御意見を頂きました。市から会計年度任用の説明を受けた直後でした。保育士の資格があるのに1日15分の勤務時間差でパートタイム任用ということに対しての疑問も含まれていました。  狛江市には公立保育園が4園ありますので,こちらの職員勤務状況についてお尋ねします。  保育現場は全国的に非正規職員の労働に大きく頼っている現状がございます。  では公立保育園4園で働く正規と月額雇用の非正規職員の人数を教えてください。 36: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 37: ◯ 参 与(石森 準一君) 令和2年1月1日時点では正規職員は58名,月額嘱託職員は17名でございます。 38: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 39: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 正規対非正規職員が約3対1の割合となっております。そのほかに短時間のパートタイムの職員もいて,シフト勤務を組みながら保育園は運営されております。私もパートタイムとして働かせていただきましたので,このシフト勤務,園長先生の大きな仕事になっております。職員が足りないという現状でございます。  次に保育園での非正規職員の勤務条件は多様ですが,早朝出と延長番というシフト勤務ありの月額雇用のほかに定時勤務の日勤パート,障がい児付職員という雇用形態もございます。  日勤パートだと,祝日などがあると月の収入が減るなどの影響が出る。また障がい児付と限定されると,その子供が退所した際には雇用がなくなるのではないかという不安定さがございます。  どちらも働く職員にとって不安定要素がありますが,この点に関しては4月からの新制度に合わせて整理する御予定はないでしょうか。 40: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 41: ◯ 参 与(石森 準一君) 勤務日数による収入の変動や,障がい児加配による雇用等の状況につきましては,各園においてそれぞれシフトや働き方に関する希望等も聞きながら対応しておりまして,4月からの新制度に合わせて何か整理をするということは考えてございません。 42: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 43: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) それでは各園で働き方の希望をしっかり把握しながら御調整をお願いいたします。  次に正規職員と月額の非正規職員の一月当たりの平均収入を教えてください。 44: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 45: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 本年1月時点で園長を除いた保育士の正規職員の給料と地域手当の合計額の平均は約35万6,400円,週5日勤務の月額嘱託の報酬額は23万5,400円でございます。  令和2年度以降は在職期間に応じまして2年未満19万3,700円,2年以上5年未満20万2,400円,5年以上で21万1,200円になります。 46: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 47: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) これまでを基に計算すると,今年の4月からの想定としては,期末手当もつきますので正規職員の年収はおよそ600万円以上,一方非正規職員5年以上の人で期末手当がつきますので,おおよそ300万円くらいという計算になります。  公立保育園の職員は正規と非正規の待遇差が大きいとお聞きしております。狛江市の場合は週5日勤務・保育士資格のある非正規職員の収入は正規の約半分であるということが分かりました。確かに差は大きいのですが,実は公立保育園の差が大きいということより民間の正規保育士の待遇自体が低過ぎるのではないかと考えられます。  地域により差がありますが,保育士の平均年収は厚生労働省2018年調査によると310万円から430万円くらい。保育士の処遇が低いという社会問題は恐らく民間の正規職員と非正規職員,そして公立の非正規職員の待遇が低いことと考えられます。労働内容がとても厳しいものですので,それに伴う待遇が低いという御意見も聞かれるのだと思っております。  また,非正規保育士が正規の年収の半分という割合は保育士に限らず,ほかの職種でも正規と非正規職員の待遇格差の問題と言えます。正規職員と同じくらいの勤務時間であるにもかかわらず生活に余裕が生まれない状況は続きます。働いても働いても余裕が生まれない親の後ろ姿を見て育つ子供たちに,またこれから社会に出て働く若者たちに,こうした現状で夢を持てと言えるでしょうか。格差社会の問題として対応しなければなりません。  保育士の待遇改善については以前から課題があるということで認識しておりますが,いまだに改善に向かっていない社会状況でございます。  狛江市庁内では,この課題に関してはどのようなお考えなのでしょうか伺います。 48: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 49: ◯ 参 与(石森 準一君) 保育士の待遇に関する課題につきましては,民間保育園に勤務する保育士を初めとして,単に給料等の金額といったことだけではなく,子供を預かる保育園という職場での仕事内容や責任の重さに加えまして,体力面での不安,休憩や休暇の取りにくさといった職場の労働環境の問題,またそれに伴って生じる職員の離職と人員の確保,保育の質や水準の担保といった点については,以前からの課題であると認識をしているところでございます。  労働環境につきましてはそれぞれの職場によって異なりますが,賃金面に関しましては私立保育園に対する運営費の中で処遇改善に関する加算を設けているほか,保育士等キャリアアップ補助金や保育従事職員宿舎借上げ補助金により,賃金改善や家賃負担に対する補助を行っていることで,対応を進めています。 50: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 51: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 私立保育園職員に対し補助金などにより処遇改善にお努めいただいているのはありがたいと思います。そのためにも,まずは私立保育園の職員の待遇を含めた労働状況の把握も狛江市にはお願いしたいと思います。  保育の現場では正規・非正規という仕事内容で分けられません。子供の命を預かる責任のある大切な仕事となっております。それに伴う対価ということに関しては社会的な課題だと考えております。  次に超過勤務についてお聞きいたします。  保育園には早朝と延長という時間枠があり,働く親に対応して子供を預かる運営をしています。早朝は7時15分~8時半まで,延長は6時15分~7時15分まで。延長後の保護者対応は超過勤務がつくのでよいのですが,早番の場合,7時15分から子供を受け入れるために,職員は7時には出勤して準備しているとお聞きしております。早朝出の15分ですが,超過勤務手当対象とはならないのでしょうかお聞きします。 52: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 53: ◯ 参 与(石森 準一君) 御質問にあった早朝の15分につきましては,超過勤務手当の対象とは考えていないところでございます。 54: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 55: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 働く方のお声として頂いているのは,早朝7時15分から子供を預かるためには7時には出勤しているということです。もちろんプロとしてあるべき勤務姿勢ですが,非正規として1日15分の時間差でパートタイム任用となることへの疑問から質問させていただきました。非正規職員に相応の待遇確保が前提となると考えております。  では早朝と延長時の職員体制は,正規職員が不在で有資格者の非正規職員が当番として対応しているシフト状況もありますか。つまり正規職員がいない時間がございますでしょうか伺います。 56: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 57: ◯ 参 与(石森 準一君) そういったシフトもあると認識しています。 58: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 59: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) そうしますと,正規職員が不在で非正規職員がその現場を責任持って対応しているということになります。非正規であっても正規職員と同等の責任のある職務となっている現状と理解いたしました。  次に保育士不足が生じております。現在狛江市では派遣保育士は何人いらっしゃるのでしょうか。また派遣保育士への月の費用は平均幾らでしょうか。
    60: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 61: ◯ 参 与(石森 準一君) 令和2年1月の状況で申し上げますと,派遣保育士は3名,派遣会社に支払っている委託料につきましては1名当たり約36万円でございます。 62: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 63: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 月額の非正規保育士の方が現在月に23万5,000円ほどなので,派遣だとかなり高額な費用負担になっている現状です。保育士不足が続くと財政的負担も大きくなります。非正規保育士に継続して働いてもらう条件整備をしたほうが財政的にもプラスになると考えられないでしょうか。  そこで継続的に働ける環境整備についてお伺いいたします。  会計年度任用はどれだけ長く働いても昇給が2回。5年,10年と働いてもらいたい保育現場では,非正規職員のモチベーションが上がらないのではないか。人手不足が深刻になるこれからの時代,継続的に働けるために賃金待遇で対応できない面は長年継続勤務でもらえるリフレッシュ休暇取得や退職金つきのフルタイム任用への移行などの制度の検討はいかがでしょうか。  実際に非正規職員が職員課にお話を聞いていただいたという御連絡も頂いております。このような御要望を私は受けておりますが,お考えをお聞きしたいと思います。 64: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 65: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 他団体では会計年度任用職員の導入後も昇給の仕組みを導入していない団体も多いと聞いておりますが,狛江市では非常勤職員の方々のモチベーション向上のために昇給の仕組みを導入したほか,任用回数の上限も設定してございません。  フルタイムの会計年度任用職員につきましては導入する予定はございませんが,長年継続勤務していただけるような待遇等の検討をしてまいりたいと考えています。 66: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 67: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 厳しい財政状況の中で昇給の仕組みや雇い止めを設けないなど,狛江市独自で労働環境への御配慮をいただいておりまして,ありがとうございます。継続して勤務できるよう待遇を御検討いただけるとのことは,職員のモチベーション向上にもなります。しっかり対応いただけたらと考えております。現場の職員にもお伝えしたいと思っております。よろしくお願いいたします。  保育園は非正規職員だからと正規と異なる勤務内容を設定し,責任を軽減し限定した働き方ができない職場でございます。待遇に即した割り切った働き方をすれば,保育の質が担保できません。保育は子供の命を預かり,また一人一人の人の大切な幼児期を支える責任の重い仕事です。愛情を持って保育士には接していただきたいと思います。非正規職員でも責任感と子供の育ちを支えるプロフェッショナルとしての高いモチベーションで働いてもらう環境整備をお願いいたします。  それでは最後の項目として,狛江市のこれからの非正規職員の待遇課題に改善策はあるかをテーマとさせていただきます。  狛江市ではなぜフルタイム任用枠を設けなかったのでしょうか伺います。 68: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 69: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 先ほど地方公務員の類型について答弁させていただきましたが,1週間当たりの勤務時間が正規職員の勤務時間と比較して短い場合はパートタイムとして任用することとなります。  狛江市においては,これまでも非常勤嘱託職員として正規職員を補佐するとともに,定型的な業務を中心に担っていただいており,今回の会計年度任用職員への移行に当たってもその枠組みを変えることなく移行することとしたため,フルタイムの会計年度任用職員については設けていないものでございます。 70: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 71: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) フルタイム任用だと正規職員と同等の勤務状態になるので,補佐的な業務と規定している場合は正規と同等勤務ではない非正規パートタイムという考え方をされているということですね。  ではフルタイムは正規職員の定数を定める定員適正化計画の定数管理内にカウントされるのでしょうか伺います。 72: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 73: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現行の行財政改革推進計画【定員適正化編】におきましては,勤務時間にかかわらず,正規職員の枠と嘱託職員の枠をそれぞれ設けていることから,フルタイムか短時間かによって取扱いに変更は生じるものではございません。 74: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 75: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) フルタイムは正規職員数としてはカウントされないということです。  では勤務5年を仮定したフルタイム職員の1人当たりの人件費(社会保障や退職金手当の負担など)を教えてください。 76: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 77: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) フルタイムの会計年度任用職員の5年目の給与月額で試算いたしますと,1人当たりの人件費といたしましては年間で450万円程度の見込みとなります。 78: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 79: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) では多摩地域26市でフルタイム枠を設けている自治体はございますでしょうか。 80: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 81: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 26市のうち3市がフルタイム制度を整備し,そのうち日野市が実際に任用を行う予定であると伺っております。 82: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 83: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 国の会計年度任用の制度として退職手当のあるフルタイム型がありながら,実際はフルタイムを設けていない自治体のほうが都内でも圧倒的に多いようです。  2020年度の国の予算では,会計年度任用職員制度の施行に対応する予算として1,690億円計上されておりますが,そのうち期末手当分として1,290億円,退職手当分として80億円,残りはその他ということです。退職手当分が少なく見積もられている印象で,これでは自治体としても積極的にフルタイム型を制度設計できないのではないかと推察されます。  会計年度任用制度が非正規職員の処遇改善,つまりは官製ワーキングプアの解消につながるのかという疑問がおのずと生じてしまう印象です。  このように正規職員に準じるまでの処遇改善に及ばない現状ですが,せめて国が制度設計しているフルタイム任用を,今後狛江市は検討されますでしょうか。退職手当があるフルタイム任用だと職員の継続性も担保される可能性が高くなると考えられます。 84: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 85: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) フルタイムの会計年度任用職員を任用するに当たりましては,改めて正規職員の配置についての検討を行う必要もあるかと考えております。  導入を予定している団体の運用状況を研究してまいりたいと考えています。 86: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 87: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 他自治体でもフルタイム任用を設定している団体は少ないようですが,フルタイムを設けている自治体では,保育士や栄養士,図書館司書や土木など専門的な分野の職員をフルタイム任用として採用予定の事例があるようです。単なる補助的な仕事ではない分野でフルタイム枠を設けているということになります。  正規職員数が限定されている状況において,非正規職員がモチベーションを高く維持しながら継続して働ける条件整備をお願いしたいと思っております。  フルタイムとパートタイムは1日15分の勤務時間差です。実際には,例えば非正規保育士はサービス労働や超過勤務を入れると正規職員と同等の労働内容と勤務時間にもなっているのが実情です。単なる補佐ではないということです。ですから本来は正規職員としての採用が望まれるところでございますが,定員適正化計画により交付金に影響が出る現状の制度の中で,交付金団体である狛江市の実情としては正規職員枠を増やすこともままならないことは理解できます。健全な財政運営を主眼とするばかりに,必要以上に人件費が削られている政治状況が影響しているからではないでしょうか。  同時に,労働時間に融通の利く多様な働き方が求められている時代であることも確かでございます。だからこそ,国の制度設計がされているフルタイム型も今後は狛江市でも御検討いただき,多様性のある中で同一労働同一賃金の理念に近づける労働環境を整備していただきたいと考えております。  今年の4月に開設される教育複合施設は専門的な知見,資格を要する教育現場でございます。市民からも大きな期待を受けている教育複合施設でございます。その現場職員が会計年度任用パートタイム職員では,職員の継続性が担保できないとも言えないでしょうか。子供の育ちを切れ目なく支えるには,対応する職員の雇用形態も切れ目なく継続できるものとして,フルタイム型を選べるようにしていただきたいのです。専門職でもございます。  これからの時代は,人件費節約より人材確保が大きな課題となってくる時代となるでしょう。良い人材が良質な行政サービスをつくってくれることになります。働く人が高いモチベーションを維持しながら仕事に従事してくれる条件整備を,市政運営では大切にしていただきたいとお願い申し上げます。  例えば保育士ですが,お給料が安いからと民間保育園に異動される。いい保育士が公立の狛江の保育園からいなくなる,こうした状況を制度設計として止めていただきたいと考えております。  最後に保育園の運営に関して,人件費が上がることで100%自治体負担で運営している公立保育園が民営化される方向性になってはならないことは申し添えさせていただきたいと考えております。民間委託といえども,委託先の職員の処遇は官製ワーキングに含むと考えられ,公立保育園は民間保育園の基準となります。公立保育園の職員の処遇改善があって初めて民間の保育士の処遇も改善の方向に向かえるのです。同一労働同一賃金の理念を逆手に,待遇を低いほうに合わせることになってしまうのは間違いです。  また公立保育園は受け入れる子供に対して平等に開かれている育ちの場であり,自治体が子育てに力を入れていることを証明してくれる存在意義がございます。働く職員を尊重しながら,同時に必要な行政サービスは守っていくことをお約束いただきたいと要望いたします。  1問目は以上です。 88: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木さとこ議員。     〔5番 高木さとこ議員登壇〕 89: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 2問目です。独り親が安心して子どもと過ごせる環境づくりのためにを伺います。  1つ目,養育費の問題です。  現在狛江市では第2期こまえ子ども・若者応援プランを策定中で,3月2日までパブリックコメントが実施されています。このプランでは4つの重点施策の一つとして「子どもの貧困対策の推進」が挙げられております。  子供の貧困とは養育者の貧困問題です。子供がいる現役世帯全体の貧困率は平成27年時点で13.9%で7人に1人。その中でも特に独り親世帯の貧困率は50.8%で2世帯に1世帯が相対的貧困という生活水準になっております。  OECD(経済協力開発機構)によると,日本は子どもがいる大人1人世帯の貧困率が先進国で最悪水準ということでございます。  また,この30年間で母子世帯数は1.5倍,その80%以上が就業しているにもかかわらず生活が困窮しているという現状です。  働いているのに生活が苦しい。この貧困の原因の一つに養育費の不払いという問題が,最近クローズアップされるようになりました。  厚生労働省の2016年度調査では,養育費を受け取っていない母子世帯は71.5%と,母子世帯の7割以上が養育費を受けていないという驚くべき現状でございます。子供を育てる義務が親それぞれにあるという責任感が崩壊している社会において,行政として子供の貧困を放置しないための養育費の取組を行う自治体も出てまいりました。最高裁判所が低過ぎた養育費算出基準の見直しを行い,昨年末には16年ぶりに新基準も公表されました。  2問目は,子供の貧困を救う手だてとしての養育費に関して,質問させていただきます。  まず狛江市内での独り親の経済状況の現実を確認させてください。  狛江市では独り親世帯はどれぐらいいらっしゃるのでしょうか伺います。  2問目からは自席で行います。 90: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 91: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在,独り親の世帯全体を市として統計的に把握しているものはございませんが,直近で行われました平成27年の国勢調査において,「男親または女親と子供から成る世帯」は2,864世帯で,これが市内の世帯の全数に占める割合は7.26%となっております。なお,この2,864世帯のうち,どの程度が「18歳未満の子供がいる世帯」かは把握されていないところでございます。 92: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 93: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 「男親または女親と子供から成る世帯」がいわゆる「子育て世帯」とは必ずしも認識できていないということです。20代以上のお子さんがいらっしゃる方も入っているのかもしれません。  平成27年度の狛江市の全世帯数が3万9,760世帯で,18歳未満の人がいる世帯は17.6%,約6,998世帯が子育て世帯と考えられます。お答えいただいた2,864世帯は子育て世帯の約4割ほどになり,確かに必ずしも18歳未満の子供がいるとは考えにくいのですが,ではこの2,864世帯のうち母子世帯,父子世帯別としてはそれぞれどれくらいでしょうか。 94: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 95: ◯ 参 与(石森 準一君) ただいま答弁を申し上げました2,864世帯のうち「女親と子供から成る世帯」が2,430世帯,「男親と子供から成る世帯」が434世帯となっております。 96: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 97: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 教えていただいた数字から,女親世帯は2,864世帯のうちの約85%,男親世帯は約15%と,圧倒的に女親世帯,つまり母子世帯の割合が多いことが分かりました。  では母子世帯,父子世帯それぞれの平均収入を教えてください。 98: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 99: ◯ 参 与(石森 準一君) 市における調査で独り親家庭の平均収入を把握しているものはございませんが,直近で厚生労働省が行った平成28年の「全国ひとり親世帯等調査」におきまして母子世帯の年間収入は平均243万円,父子世帯の年間収入は平均420万円であったことは市としても承知しているところでございます。 100: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 101: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 母子世帯の平均収入は父子世帯より年間200万円ほど低く,かつ243万円の年収のうち勤労収入としては200万円であると厚生労働省は報告しております。  また,母子世帯の約8割は就労していますが,正規職員はそのうち4割程度であり,年収が低い状況になっております。  年に240万円ほどで親子が生活するという実態を想像すると,子供の貧困は本当に深刻な問題でございます。  では独り親に対して家計を助ける支援としては,どのような制度が狛江市としてあるのでしょうか教えてください。 102: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 103: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在市内の独り親への経済的支援といたしましては,国制度に基づく児童扶養手当や都制度に基づく児童育成手当を支給しているほか,医療費の助成や母子及び父子福祉資金の貸付け等を行っています。 104: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 105: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 母子及び父子福祉資金の貸付けは,返済義務を要するものでしょうか。 106: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 107: ◯ 参 与(石森 準一君) 母子及び父子福祉資金につきましては,独り親家庭の生活安定と児童の福祉の増進を目的として,原則,都内に6か月以上居住する独り親で20歳未満の子などを扶養している方を対象に各種資金の貸付けを行っているものでございまして,狛江市においては母子・父子自立支援員が御相談をお受けした上で,その状況に応じて必要な貸付けを行っています。  母子及び父子福祉資金の償還につきましては,全て貸し付けた方と相談させていただいた上で償還方法や償還期間を決定し,それに沿って償還を行っていただいています。 108: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 109: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 母子及び父子福祉資金の貸付けは,子育て中にかかる費用をサポートするために有意義です。民間の高額なお金を借りずに済むということで有意義だと思っております。引き続きよろしくお願いいたします。  先ほど述べてきたように,母子世帯が父子世帯の平均年収の約半分ほどであるので,独り親の貧困率5割の内訳としてはほとんどが母子世帯であると考えられます。  では独り親,特に母子世帯の貧困率が高い要因は何だと市では分析していらっしゃいますか。 110: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 111: ◯ 参 与(石森 準一君) 独り親家庭につきましては,家庭内に子供の養育者が1人しかいないことに起因して,様々な面で困難な状況に置かれやすいことは一般的にも言われているところであろうと思います。  特に収入という面で申し上げれば,仕事と子育てを両立させようとする中で時間の融通が利くなどの理由で非正規雇用で働くことを選択せざるを得ず,結果十分な収入が得られない。またその不十分な収入を補完しようとして長時間の労働やダブルワーク,トリプルワークをすることによって子供と接する時間もどんどん限られていき,その結果,例えば子供の健康管理が行き届かないようなことがあったり,子供の学習意欲の低下や自己肯定感といった部分にも,少なからず影響を及ぼすものと考えています。 112: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 113: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) やはり非正規雇用の待遇が低いことも影響していると考えられます。子供の情緒面にも大きく影響が及んでしまうことで,貧困対策は急務でございます。  母子世帯が独り親になった理由としては,厚生労働省の平成28年度調査によると,「死別」が8%,「離婚などの生別(生き別れ)」が91.1%とあり,ほとんどが離婚が原因で母子世帯となっている現状でございます。また,第1子出産を機に離職する女性の割合が2017年で44.3%と以前より減っているとはいえ,約2人に1人はそれまでの仕事を辞めているので,離婚するときには正規の仕事がない状態の人が2人に1人である,非正規しか選べないということが貧困につながりやすいとも考えられます。  では養育費をもらえない,もらっていないなどの声が独り親から寄せられたことはあるでしょうか。狛江市で把握している養育費の現状と課題を教えてください。
    114: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 115: ◯ 参 与(石森 準一君) これまで母子・父子自立支援員や昨年4月から新たに配置しております,ひとり親家庭等専門相談員に寄せられる相談におきまして,特に離婚に係る相談の際に,その後の生活や仕事,住まいなど必要な一連の相談を行っていく中で,養育費についても必ず相談員のほうからお話をさせていただいているところですが,福祉相談課やこまYELLへの相談も含めまして,これまでの相談の中では特に養育費について困っているという声を直接頂いたことは,余り多くはございませんでした。 116: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 117: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) それは養育費を受け取っているということなのか,あるいは最初から養育費を期待していないということなのかは不明でございます。ただ全国のデータとしては7割以上が養育費を受け取っていないので,狛江市内でもほぼその割合で養育費のない方もいらっしゃると考えられるかもしれません。  東京都では2020年予算案の中で,兵庫県明石市の養育費立替パイロット事業をモデルとした新規事業を予定しているそうです。この明石市の制度の仕組みを教えてください。 118: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 119: ◯ 参 与(石森 準一君) 明石市の養育費立替パイロット事業につきましては,市が業務委託した保証会社が養育費の取決めをした独り親家庭との間で養育費保証契約を締結し,その際に必要となる初回の保証料について5万円を上限として市が負担するものと承知しております。  また,この制度の利用者に関して,その後養育費の不払いが発生した場合は最大12か月分まで保証会社がその不払い分を立て替えて独り親家庭に支払うものと伺っています。 120: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 121: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) これまで養育費不払いは当事者の問題として当事者間に任されてきました。養育費を受け取るために裁判をすることは,独り親にはまずよほどの余力がない限り難しいので,結局諦めるしかなく貧困状態へと陥っているのでしょう。  この課題に対する救済策として,第三者による養育費立替え事業の取組が考えられ,東京都でも2020年度予算案で新規事業として700万円が計上されております。この新規事業は利用者の初回利用額負担の2分の1を都の負担として行うという予算案です。  もしこの事業を狛江市で行うとしたら,養育費のニーズはある,もしくは高いと考えられるのでしょうか伺います。 122: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 123: ◯ 参 与(石森 準一君) 先ほども答弁申し上げましたように,まずこれまでの市に寄せられた声からは,このようなニーズが高いという認識は現段階においては持っておりません。  しかしながら,さきに答弁申し上げました平成28年の厚生労働省の調査におきましても,離婚の際,またはその後に養育費の取決めをしている母子世帯が42.9%,父子世帯が20.8%である一方で,離婚した元配偶者から現在も実際に養育費を受け取っている世帯は,母子世帯が24.3%,父子世帯が3.2%となっておりまして,一般論といたしましては一定のニーズがあると言えるのではないかと考えています。 124: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 125: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 結局養育費を受けている母子世帯は25%に満たないという実情で,非常に残念な状態でございます。  養育費を受けているか,不払いで受け取れていないか,また養育費の取決めをしているかいないかなど,市として把握するための調査などは検討されていないでしょうか。養育費についてのお話が聞かれないのは,単に独り親が養育費を諦めていたり取決めをしていないだけかもしれません。当事者にお聞きし,養育費を受ける権利があることをお伝えすることは今後必要だと考えられますがいかがでしょうか。 126: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 127: ◯ 参 与(石森 準一君) 養育費の取決めにつきましては,離婚届の書式の中でその取決めの有無についてのチェック欄が設けられているほか,市民課の窓口におきましても法務省が作成した「子どもの養育に関する合意書作成の手引きとQ&A」をお渡ししておりますので,まず養育費をもらう権利について,必要とされる方に対しては一定の周知は行えていると認識しています。  あわせまして,さきの「全国ひとり親世帯等調査」において,離婚により独り親世帯となった方のうち養育費の取決めをしていない理由として,「相手と関わりたくない」という理由を挙げている方が最も多くなっているという点で,市としましても,その独り親家庭の心情には十分に配慮しなければならないと考えています。  そのため現段階において,広く一斉に独り親への調査を実施する予定はございませんが,母子・父子自立支援員やひとり親家庭等専門相談員がお受けする個別の相談の中で引き続き確認するとともに,必要な助言や支援は行っていきたいというふうに考えています。 128: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 129: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 承知しました。一斉調査ではなくても,個別に相談の中で養育費の問題を確認していただけたらと思います。  養育費の取決めをしていない理由として,「相手と関わりたくない」という理由が最多であるなら,第三者が養育費を受け取る手助けをすることは有効な方法になると期待されるのではないでしょうか。手数料が生じても,養育費ゼロより受け取りがあることが家計の足しになります。養育費を受け取ることは,憲法第25条で明記されている「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」,子どもの育ちの権利を守ることでもあるということを,市としても強くお伝えいただきたいと思います。  そして,第2期こまえ子ども・若者応援プランの重点施策である子どもの貧困対策として,この養育費の実態把握を行っていただくことを要望いたします。  最後の質問です。  独り親の貧困率の高さが社会問題化している中で,明石市の不払い養育費立替え事業に対して世間の関心はとても広く高いです。子供の貧困を救う施策として注目されております。事業費の半額を東京都が負担する予算案ですが,狛江市としてはこの事業実施を検討される可能性はあるのでしょうか,市長に伺います。 130: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 131: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 子どもの貧困につきましては,現在パブリックコメントを実施している第2期こまえ子ども・若者応援プラン(素案)においても重点施策として位置づけた上で,市といたしましても,今後必要な手だては講じていきたいというふうに考えています。  しかしながら先ほど参与からも答弁いたしましたとおり現段階におきましては,この事業のスキームや対象自治体の選定方法,こういったものにつきまして東京都の情報がまだ全て明らかになっておりません。特に狛江市におけるニーズにつきましてもはっきりとしているところではないというところが現状でございます。  まずは,この事業の情報が明らかになってから,担当課におきまして事業のニーズをしっかりと見極めた上で,実施について考えていくことになろうかというふうに思っております。 132: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 133: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) そうですね。東京都の新規事業は都民提案の新規事業となっていると伺っております。期待が大きいと考えられます。  まずは独り親の養育費の実態を把握される必要がありますので,その実態把握を踏まえて子供の貧困を根本的に救済する1つの方法として,養育費立替え事業をぜひ前向きに御検討いただきたいと思っております。  独り親が養育費を受け取れる制度づくりの声は社会的に非常に強くあり,狛江市も同様であると推察されます。東京都が都民の提案を基に2020年度に予算を見込んだ新規事業ともなっておりますので,第2期こまえ子ども・若者応援プラン(素案)の重点施策として子供の貧困状態を少しでも改善するために,具体的な措置をお考えいただきたいとお願い申し上げます。  2問目にあります居住貧困に関しましては,時間の都合上,次の議会で質問させていただきたいと思っております。 134: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午前 9時56分 休憩     午前10時10分 開議 135: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。6番加藤功一議員。     〔6番 加藤功一議員登壇〕 136: ◯ 6 番(加藤 功一議員) それでは質問通告に従いまして,2問質問いたします。  1問目は風水害に係る災害予防・減災対策及び雨水流出抑制対策についてです。  昨年10月の令和元年東日本台風(台風第19号)は東日本各地に甚大な被害をもたらしました。幸い狛江市では人的被害はありませんでしたが,市内では2月18日現在の集計で102棟134世帯が床上浸水し,199棟313世帯が床下浸水の被害を受けました。台風の浸水被害から4か月以上たちますが,いまだ生活再建途中の方が多くいらっしゃいます。被災された市民の皆様に改めてお見舞いを申し上げるとともに,少しでも早く日常生活が落ち着かれますことを心よりお祈り申し上げます。  狛江市では現在,令和元年東日本台風(台風19号)による浸水原因の究明及び実現可能な浸水対策の検討を専門家である日本水工設計株式会社東京支社に調査委託をしております。新たに被災住民への聞き取り調査を追加したため,その原因究明の調査結果の公表時期が本年7月以降にずれ込む見通しと伺っております。その結果が公表されましたら,速やかに市として市民の皆様が安心できるよう抜本的な風水害対策を講じていただくことを要望いたします。  さて,昨年の令和元年東日本台風(台風19号)と同様な規模の台風が今年も来る可能性が大いにあります。昨年の第4回定例会におきましても風水害関連の一般質問をしておりますが,今回は台風シーズンを迎える前に国や都・市が行うこと,行えることを中心に課題を取り上げてお伺いいたします。  それでは仮に昨年度と同様な規模の台風が来ると仮定して,確実に減災されるのか,その対策について,まず国の動きからお伺いいたします。  昨年の11月24日付の読売新聞によれば,政府は国内全てのダムの運用を抜本的に見直し,水害時に活用できる貯水量を大幅に引き上げる方針と固めたとあります。これはつまり,水害時の貯水可能量を大幅に増やすことだと思います。これは本年6月をめどに新たな運用開始を目指すとなっております。  また1月23日付の日本経済新聞によれば,国土交通省が台風や豪雨の前にダムの水位を下げておく事前放流をしやすくする新制度を始めるとあり,事前放流後に利水権者に損失が出た場合,金銭で補償する新制度を創設するとあります。  国の動きと市の見解をお伺いいたします。  続いて2問目は,電子地域通貨を活用した地域経済活性化についてです。  地域通貨の現状及び取組例・ブロックチェーンの採用やICO(イニシャル・コイン・オファリング)の活用について質問いたします。  狛江市は2015年の国勢調査によれば,昼夜間人口比率は73.8%で,東京都区内の区市町村では最も低い値となっております。2位は稲城市の78.5%でございますので,相当低い値でございます。  日中の市民の市外への流出は3万人規模,市内への流入は8,000人規模で,差引き2万人ほど昼間人口のほうが少ないという状況です。昼間に狛江市に滞在されている方は,およそ6万人ほどです。  第3次産業について見てみますと,市内の事業所数は平成16年で1,655で平成26年は1,706と10年間でほぼ横ばい。卸小売・飲食業に至っては事業者数が平成16年は786あったのが,平成26年には685と減っております。  このことからも8万3,000人の市民の消費の相当分が市外に流出していると推測できます。地域経済を活性化していくためには,市民や市内で働く人,狛江市に用があって来る方に市内でより消費していただくこと,また地域でお金を循環させていくことが必要です。  近年,地域経済と地域コミュニティの活性化に向け,地域で資金を循環させるため特定の地域のみで流通する地域通貨が再び盛り上がりの兆しを見せています。地域通貨は1990年代に広まり,2000年代中頃の最盛期には全国で3,000ほどの数の地域通貨があったようです。その後多くの地域通貨は姿を消し,700ほどまで数が減りましたが,近年はスマートフォンなどの普及を受け,使い勝手を高めた地域通貨が相次いで誕生しております。狛江市におきましても地域でお金を循環させ,地域経済の活性化に寄与する電子地域通貨を新たに導入すべきと考えます。  まず前段として,狛江市の商業の現状と課題についてお伺いいたします。  再質問は自席にて行います。 137: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 138: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 1問目のダムの運用について答弁させていただきます。  国の動きでございますが,既存ダムの洪水調節機能強化に向けた検討会議が昨年11月26日と12月12日の2回開催されており,既存ダムの洪水調節機能の強化に向けた基本方針等について議論がなされています。またこの基本方針を踏まえ,今年1月末には多摩川水系においても既存ダムの洪水調節機能の強化に向けた基本方針に基づく協議会が開催されたところでございます。  御質問にありました新聞報道につきましては認識しておりますが,いずれにいたしましても引き続き国の動向を注視してまいりたいと考えております。 139: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 140: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 2問目,狛江市の商業の現状と課題について答弁させていただきます。  狛江市商業振興プランを策定するに当たりまして実施いたしました市民アンケートによりますと,地元商店街で買物をしない・しづらい理由といたしまして,「品揃えが少ない」「近所にないから」「買い物が1か所で済まない」などが上位に挙げられており,魅力的な商業空間・充実した商品を提供できていない状況にございます。また,そのことにより消費が市外に流出していることから市内消費を喚起する必要があると認識しております。 141: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 142: ◯ 6 番(加藤 功一議員) それでは風水害に係る災害予防・減災対策について再質問させていただきます。  この既存ダムの洪水調節機能の強化に向けた基本方針の内容はどのようなものかお伺いいたします。 143: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 144: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 既存ダムの洪水調節機能の強化に向けた基本方針につきましては,昨年12月12日に開催されました既存ダムの洪水調節機能強化に向けた検討会議において内閣官房より案について説明があり,その場で了承されたものでございます。  主な内容といたしましては,5つございます。  1つ目は,治水協定の締結でございます。河川管理者である国土交通省と全てのダム管理者・関係利水者間において,洪水調節に利用可能な利水容量,事前放流の実施方針,緊急時の連絡体制,情報共有の在り方などを含む内容の治水協定の締結。  2つ目は,緊急時対応に必要となるダムの水位,流入・放水量などのリアルタイムデータを共有するための河川管理者とダム管理者との情報網の整備。  3つ目は,国土交通省において事前放流の実施に当たっての基本事項を定めたガイドラインの策定。  4つ目は,既存ダムの利水容量の洪水調節への最大限の活用をするためのソフト対策及びハード対策の水系ごとの取組工程表の作成。  5つ目は,水系全体におけるダム流入量及び下流河川の水位状況等の予測精度及び気象予報精度の向上等に向けた技術・システム開発。  この5つの施策について早急に検討を行い,まずは国管理の一級河川について令和2年の出水期からの運用を目指すものでございます。 145: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 146: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 多摩川は国管理の一級河川ですので,2020年(令和2年)の出水期からの運用を目指すことが分かりました。  続いて内閣府が音頭を取っている既存ダムの洪水調節機能強化に向けた検討会議のほか,国土交通省でもダムの洪水調節に関する検討会が開催されておりますが,こちらはどのような会議体なのかお伺いいたします。 147: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 148: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 内閣府による既存ダムの洪水調節機能強化に向けた検討会議は,関係行政機関の緊密な連携の下,総合的な検討を行うことにより,ダムによる洪水調節機能の早期の強化に向けた検討会でございます。  一方,国土交通省水管理・国土保全局が事務局となっているダムの洪水調節に関する検討会は,これまでの知見や新たな技術等を活用した,より効果的なダム操作や情報提供のさらなる改善等について検討することを目的に設置され,5月を目途にダムの洪水調節に関する対応を取りまとめることになっております。 149: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 150: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 国としても今年の台風シーズンを迎える前に,減災へダムの洪水調節機能強化など対策を講じることが確認できました。  続いて多摩川の水害対策についてお伺いいたします。  まず多摩川下流部左岸大規模氾濫減災協議会が発足しておりますが,これはどのようなものか教えてください。 151: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 152: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 大規模氾濫減災協議会につきましては,平成29年に行われた水防法の一部改正に伴い創設されたものでございます。  背景といたしましては,平成27年9月,関東・東北豪雨や平成28年8月台風第10号等において,逃げ遅れによる多数の死者や甚大な経済被害が発生したことから,ハード・ソフト対策を一体として社会全体でこれに備える水防災意識社会の再構築への取組が必要と考えられました。その取組の一つとして「逃げ遅れゼロ」実現のための多様な関係者の連携体制の構築として,大規模氾濫減災協議会が位置づけられたところでございます。  これを踏まえ,多摩川を管理する京浜河川事務所管内において,多摩川・鶴見川・相模川流域大規模氾濫に関する減災協議会を設置し,この協議会を構成する協議会の一つとして多摩川下流部左岸大規模氾濫に関する減災協議会が設置されたものでございます。多摩川下流部左岸大規模氾濫に関する減災協議会は,狛江市のほか大田区,世田谷区,府中市,調布市,国立市,品川区,東京都,気象庁,京浜河川事務所によって構成されたものでございます。 153: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 154: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 昨年10月の令和元年東日本台風(台風第19号)の浸水被害を受けて,京浜河川事務所より1月31日に多摩川緊急治水対策プロジェクトが記者発表されましたが,その内容について教えてください。 155: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 156: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 多摩川緊急治水対策プロジェクトは,令和元年東日本台風において甚大な被害が発生した多摩川流域における今後の治水対策の取組として,国・都・県及び多摩川流域の狛江市を含む市区等が連携し,社会経済被害の最小化を目指すために取りまとめたものを京浜河川事務所が発表したものでございます。  このプロジェクトは,1,「被害の軽減に向けた治水対策の推進」として「河川における対策」,2,「地域が連携した浸水被害軽減対策の推進」として「流域における対策」,3,「減災に向けた更なる取組の推進」として「ソフト施策」,この3つを柱として被害の最小化を目指すものでございます。  具体的には1つ目の柱,「河川における対策」では,河道の土砂掘削,樹木伐採による水位低減として約200万立方メートルの河道掘削や既存ダムの洪水調節機能強化などでございます。
     2つ目の柱,「流域における対策」では,下水道樋管等のゲート自動化・遠隔化や浸透ます等の流出抑制施設の整備等でございます。  3つ目の柱,「ソフト施策」では,講習会等によるマイ・タイムラインの普及促進や自治体職員対象の排水ポンプ車運転講習会の実施などでございます。 157: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 158: ◯ 6 番(加藤 功一議員) この多摩川緊急治水対策プロジェクトが速やかに実行されることを期待します。  次に調布市・狛江市消防相互応援協定についてお伺いいたします。  令和元年東日本台風(台風第19号)の対応については,根川の氾濫時に調布市消防団からの応援はなかったようですが,今後の課題についてお伺いいたします。 159: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 160: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 令和元年東日本台風については,調布市・狛江市それぞれの市域で災害が発生しており,消防団についてもおのおのの現場で災害対応活動を行っており,協定に基づく特別応援の要請は行われませんでした。  特別応援につきましては,原則として一方の市域のみに大火災・大規模災害が発生した場合を想定しておりますが,双方の消防団本部は日頃より情報交換を行っており,今回の台風後も団長間で意見交換を行ったところでございます。  今回のようにそれぞれの市域で災害が発生した場合の対応,活動時の指揮命令系統などが課題と考えております。 161: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 162: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 多摩川住宅におきましては両市にまたがっておりますので,両消防団本部が連携して災害対応活動をできるよう検討いただければと思います。  それでは今年の台風シーズンを迎える前に,市としてハード・ソフト面で実施することを確認させてください。  まずハード面についてお伺いいたします。 163: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 164: ◯ 環境部長(清水 明君) 今年の台風シーズン前に行うハード対策としましては,六郷及び猪方の排水樋管にそれぞれ水位計,監視カメラ,可搬式ポンプを設置する予定でございます。現在設置に向け国庫補助金等の手続を行っているところでございますが,本年7月末までのなるべく早い時期に設置したいと考えています。  水位計及び監視カメラは樋管の操作等に役立てることが目的でございますが,水位やカメラの映像については,インターネットを通して皆様にも情報提供する予定でございます。  可搬式ポンプは浸水被害を少しでも軽減するために設置するものでございます。  なお,多摩川の水位が上昇し職員が退避せざるを得ない状況においても,遠隔で樋管の開閉ができるようにするための設計につきましても,国庫補助金等の手続を行いまして9月末頃までには設計を完了させたいと考えています。  また現在,委託にて実施しております浸水被害の原因究明につきましては7月末までに完了させ,今後の対策や樋管の操作の在り方についての方向性を示していきたいと考えております。  六郷排水樋管の流域につきましては,令和元年12月25日に調布市・狛江市の副市長をトップとした調布市と狛江市の水害対応等に関する検討会を立ち上げ,浸水被害を軽減するためのハード・ソフト対策等を総合的かつ一体的に推進することについて検討しています。 165: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 166: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 副市長をトップとした調布市と狛江市の水害対応に関する検討会は,浸水被害を軽減するためのハード・ソフト対策等を総合的かつ一体的に推進することについて検討しているとのことですが,どのようなことを検討しているのかお伺いいたします。 167: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 168: ◯ 環境部長(清水 明君) 検討会では当面の樋管の運用方針や両市の連携方法,原因究明委託に関する情報,諸対策の進捗及びその実施時期等について協議・共有し,京浜河川事務所や東京都等の関係機関にも参加をいただいて,両市が連携をとりながら浸水対策について検討しています。 169: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 170: ◯ 6 番(加藤 功一議員) ぜひ両市が連携して浸水対策に当たっていただき,対策の進捗及びその実施時期等について協議・共有がなされましたら,その結果を速やかに公表いただきたいと思います。  続いてソフト面についてお伺いいたします。  水害時における避難所の開設・運営について,令和元年東日本台風(台風第19号)における対応を教訓として,どのような対応を取っていくのかお伺いいたします。 171: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 172: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ソフト面の対策といたしましては,まず昨年の令和元年東日本台風対応の課題を踏まえ,避難所の拡充を実施いたしました。従来は洪水浸水想定区域内にある公共施設等は避難場所に指定しておりませんでしたが,区域内にあっても想定浸水深に応じて安全な上階を避難場所に指定することで,より多くの避難する場を確保するものでございます。  なお,避難場所の開設のタイミング等でございますが,避難情報発令前に自主的に避難する方を受け入れるために開設する施設,開設時間は庁議または災害対策本部にて事前に判断し開設することとしております。  これらを踏まえまして避難場所を適切に運営するためのマニュアル作成を行っているほか,来年度の総合水防訓練におきましては,これらの避難所を開設・運営する訓練を実施する予定としています。 173: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 174: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 続いて災害時における福祉避難所に関する協定を結んでいる所について確認をさせてください。 175: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 176: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 令和2年2月20日現在,9事業所となっております。9事業所のうち幼稚園が狛江こだま幼稚園,狛江みずほ幼稚園及び子鹿幼稚園の3事業所,特別養護老人ホームがこまえ苑,こまえ正吉苑及びこまえ正吉苑二番館の3事業所となっております。  それ以外に高齢者グループホームとデイサービス事業所の複合介護施設である複合介護施設和楽と知的障がい者向けのグループホームであるミライハウス元和泉の2事業所に加え,ここのところで2月19日に女子少年院である愛光女子学園と新たに協定を締結いたしたところでございます。 177: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 178: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に災害時の避難場所の確保として,総合体育館の使用や駐車場の使用など,ニトリやユニディなどとの災害時協力協定についてお伺いいたします。 179: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 180: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市民総合体育館の利用につきましては,人員確保の点が課題と考えております。このため避難場所としての適切な使用方法や運営方法について,指定管理者等との協議を進めていきたいと考えております。  またユニディ狛江店及びニトリ狛江ショッピングセンターの所有者及び管理者とは,災害時における施設の使用に関する協定の準備が整い,ユニディ狛江店につきましては2月21日に締結いたしました。またニトリ狛江ショッピングセンターにつきましても,締結に関しまして日程調整を行っています。 181: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 182: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 避難場所としての市民総合体育館の利用については,ぜひ指定管理者等との協議を進めていただきたいと思います。  次に従来は市役所隣の防災センターのみとされていました土のうステーションですが,今回浸水した地域に土のうステーションを設置することについて検討できないのかお伺いいたします。 183: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 184: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 土のうステーションにつきましては,高齢者や車で取りに来ることができない市民への対応としまして,公有地等で設置する場所を探すなど検討しています。  また公有地以外の場所につきまして御同意いただいたマンション等の敷地内などへの設置も考えられるところでございます。  設置場所の選定につきましては,過去の浸水履歴等を踏まえながら慎重に検討していきたいと考えております。 185: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 186: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 比較的すぐに設置できるものとして止水板や浸水防止塀があります。これらを各家庭へ設置する場合の助成制度について,市として検討できないのかお伺いいたします。 187: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 188: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 止水板・浸水防止塀につきましては,住宅への浸水防止という観点では有効であると認識しておりますが,住宅の形状等により設置方法が異なり,浸水想定区域全ての住宅に設置することは費用の面でも困難だと考えております。このため助成制度の創設については現時点では考えておりませんが,これらの有効性等についての周知・啓発は実施していきたいと考えております。 189: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 190: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 止水板への助成については三鷹市,北区,板橋区などで実施しております。また浸水防止塀への助成についても愛知県小牧市で実施しておりますので,遊水池の設置など抜本的対策に時間がかかるならば,減災対策の応急処置として,ぜひ市としての検討を要望いたします。  次に浸水区域に建物を建築する際のかさ上げ工事等への助成について市として検討できないのかお伺いいたします。 191: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 192: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 浸水区域でのかさ上げ工事等については,大雨等による住宅の浸水被害を防止するために有効な手段の一つであると認識しております。実施を行っている自治体の効果等をお伺いすることや,多摩川沿川の自治体にも今後の浸水対策についてお伺いしながら,関係部署とも連携して研究してまいりたいと考えています。 193: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 194: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 浸水区域でのかさ上げ工事の助成についても千葉県佐倉市,我孫子市などで実施しておりますので,災害に強いまちにしていくために,市としても前向きに御検討いただければと思います。  次に建築物及びその利用者の被害を未然に防止するために,他自治体の例では草津市建築物の浸水対策に関する建築条例や世田谷区建築物浸水予防対策要綱などがありますが,狛江市としてもガイドラインのようなものをつくって水害に強いまちづくりを啓発することが大事と考えますが,市の見解をお伺いいたします。 195: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 196: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 世田谷区や草津市での実施状況についてお伺いいたしました。両区市とも建築基準法の関係規定ではございませんが,浸水のおそれのある区域等に建築する際には届出をしていただいているとのことでございました。  水害に強いまちづくりを啓発するため,狛江市でもガイドライン等で建築時における浸水対策の方向をお示しすべきとの御提案でございますが,今後多摩川沿川の自治体とも情報交換しながら,水害対策としてどのような方策が望ましいのか関係部署とも連携し,研究してまいりたいと考えています。 197: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 198: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に現在業者に原因究明委託を行っていますが,原因究明の結果や今後の対策等について市民説明会を行う予定はあるのかお伺いいたします。 199: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 200: ◯ 環境部長(清水 明君) 原因究明委託の経過や結果,浸水対策事業の進捗等につきましては,適宜ホームページ,広報等により幅広く市民の皆様に公表し情報を共有できればと考えています。 201: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 202: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 市民説明会の開催については市民からも,要望が多く聞かれます。  昨年11月9日に2か所で開催されてから開催されておりません。その後の経過を市民に直接説明することが大事だと考えますので,ぜひ開催いただくようお願いいたします。  それでは次に雨水流出抑制対策についてお伺いいたします。  雨水流出抑制対策については昨年の第3回定例会でも取り上げていますので,重ならない範囲で質問いたします。  1月31日に公表された多摩川緊急治水対策プロジェクトには「グリーンインフラとしての多摩川らしさの復活を伴う治水対策」とあり,「河川と流域が一体となった対策」の中に,「浸水被害を軽減させる対策」「流出抑制施設の整備等」とありますが,まず狛江市の基本的な見解と施策を確認の意味でお伺いいたします。 203: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 204: ◯ 環境部長(清水 明君) 治水対策につきましては,河川で行う対策と流域で行う対策とが一体となり実施していかなければならないと考えております。コンクリートで造る治水対策,グレーインフラも大切であると考えておりますが,自然環境が有する多様な機能を活用し,持続可能で魅力ある地域づくりを進める取組としてのグリーンインフラも活用して,多摩川らしさの復活を伴う治水対策が大切であると考えております。 205: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 206: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 昨年9月の一般質問では,雨水流出抑制対策として雨水貯留施設や雨水浸透ます等の雨水流出抑制施設の整備や雨水浸透ます設置助成金,雨水貯留槽設置助成金などについて確認させていただきました。  アメリカのポートランド市のグリーンインフラの活用を参考に,日本においてもグリーンインフラを活用した雨水流出抑制施策が広がっております。  雨水流出抑制のために今後公共施設等で,例えば世田谷区の上用賀公園に設置されているレインガーデンやウィープガーデン,プランターボックスを狛江市においても整備すべきと考えますが,市の見解をお伺いいたします。 207: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 208: ◯ 環境部長(清水 明君) レインガーデンやウィープガーデン,プランターボックスなどは雨水を一時的に貯留したり貯留した雨水を自然の持つ力で地下にゆっくりと浸透させることができるなどの効果があり,雨水流出抑制対策の手法の一つとして有効であると考えています。  市としましては自然の持つ力を活用したグリーンインフラでの取組も含め,狛江市雨水流出抑制施設設置要綱に基づき,施設を設置する現場状況に合った雨水流出抑制施設の整備を推進できればと考えています。 209: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 210: ◯ 6 番(加藤 功一議員) また街路や駐車場などに雨水を一時貯留・浸透させる植栽帯であるグリーンストリートやバイオスウェールの導入の検討をしていくべきと考えますが,市の見解をお伺いいたします。 211: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 212: ◯ 環境部長(清水 明君) グリーンストリートやバイオスウェルにつきましても雨水流出抑制対策の手法の一つとして有効であると考えているところでございますが,施設を設置する現場状況に合った雨水流出抑制施設の整備を推進できればと考えております。 213: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 214: ◯ 6 番(加藤 功一議員) では今後,市の建物の新設,修繕の際には屋根からの雨水を下水道へ直接流さず,雨水タンクや貯留槽,透水性舗装やレインガーデンへ流す雨どい非接続の導入を進めるべきと考えます。また民間施設にも雨どい非接続の方法をとることを誘導すべきと考えますが,市の見解をお伺いいたします。 215: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 216: ◯ 環境部長(清水 明君) 下水道や河川への雨水の流出を抑制し,浸水被害の軽減を図るためにも,降った雨を雨水貯留槽等の雨水流出抑制施設に流入させ,敷地内に降った雨をその敷地内で貯留や浸透により処理することは,非常に大切なことであると考えています。  このことから市では官民の事業を問わず,狛江市雨水流出抑制施設設置要綱に基づき,雨水の流出抑制施設の設置をお願いしています。 217: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 218: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 市として水害対策として自然の持つ力を活用したグリーンインフラでの取組を含め,雨水流出抑制対策にさらに取り組んでいただきたいと思います。  それでは2問目の再質問に移らせていただきます。  さきの答弁では,消費が市外に流出しているため市内消費を喚起する必要があると確認できました。  次に狛江市民の買物動向について現状を確認したいと思います。 219: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 220: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 先ほどの市民アンケートによりますと,生鮮食品や嗜好飲料は自宅周辺のスーパーで,お弁当や総菜,パン,菓子は自宅周辺か駅周辺のスーパーやコンビニ,専門店で買っている傾向が見られます。
     また家具や趣味,スポーツ用品,ファッション,理美容は主に市外に求めており,外食も市外が多く,市内では狛江駅周辺が主に利用されている傾向にございます。 221: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 222: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 市外に流出した消費を市内で消費していただくように地域通貨の活用が考えられます。地域通貨とは何か,見解をお伺いいたします。 223: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 224: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 地域通貨とは,特定の地域における消費の促進と相互扶助を主な目的とし,当該地域内に限って流通し,人々の決済手段などとして利用される通貨でございます。 225: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 226: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 我が国では,1990年代後半から2000年代前半にかけて多くの地域通貨が生まれ,その後地域通貨ブームは下火となりました。その原因は何か,見解をお伺いいたします。 227: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 228: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 地域通貨の運営母体が抱えた負担の問題があったものと推察されております。とりわけ当時の主流であった紙幣方式の地域通貨にあっては,発行から管理,換金などに必要とされた労力やコストが運営母体に重くのしかかり,地域通貨の持続的な運営と発展を妨げたと言われております。 229: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 230: ◯ 6 番(加藤 功一議員) それでは近年各地域で発行されています電子地域通貨とはどのようなものかお伺いいたします。 231: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 232: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 電子地域通貨は,決済時に紙幣や硬貨のやり取りが不要になるというキャッシュレス決済のメリットを地域通貨に取り込んだものでございます。  近年,ICカードやスマートフォンなどを利用媒体とした電子地域通貨が全国で発行されております。 233: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 234: ◯ 6 番(加藤 功一議員) この地域通貨のタイプには集中管理方式と信用発行方式がありますが,それぞれのメリット,デメリットについてお伺いいたします。 235: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 236: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 集中管理方式とは,地域通貨として紙幣などを管理者が発行する方式でございます。円やドルといった法定通貨と同じ方式で,メリットといたしましては簡単に利用ができるという点と,何を買ったのかということを知られずに取引を行うことができるという点などでございます。デメリットは,管理者が紙幣の発行量をしっかりと管理しないと紙幣が殖えてお金の価値が低くなる,インフレを起こしてしまうという点でございます。  信用発行方式とは,紙幣の発行はしないという方式でございます。お金は通帳やネット上の口座の数字で表され,その数字で取引が行われます。メリットは口座に残高がない場合でも物を買えるという点であり,紙幣を発行し過ぎてお金の価値が低くなるということがない点でございます。デメリットは取引を記録することが大変であるという点でございます。 237: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 238: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 地域通貨の利用媒体には紙式,ICカード,スマートフォンなどがありますが,それぞれのメリット,デメリットについてお伺いいたします。 239: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 240: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 紙幣式は地域独自の紙幣や硬貨を発行し,流通させる仕組みでございます。メリットといたしましては簡単に利用ができるという点と何を買ったのかということを知られずに取引を行うことができるという点などでございます。デメリットは誰でも簡単に発行できるため,偽造リスクがあるという点が挙げられます。  ICカードは紙幣の代わりにICカードを発行して取引を行う仕組みでございます。メリットはデータ収集が簡単にでき,利用者の利便性も高い点でございます。デメリットは読み取り機器などシステム構築と利用場所での設置が必要な点でございます。  スマートフォンはブロックチェーンを利用した暗号通貨でございまして,基本的には円などの法定通貨でコインをチャージし,チャージしたコインを決済に使うものでございます。メリットといたしましては発行や管理のコストが紙幣や電子マネーより安いこと,ブロックチェーン上にあり非中央集権化されているため安全性が確保されていることなどがあり,デメリットといたしましてはスマートフォンの充電が切れている場合などには利用ができない点などが挙げられます。 241: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 242: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に電子地域通貨と似ているものに自治体ポイントがありますが,自治体ポイントと一般の電子地域通貨との主な違いについて何かお伺いいたします。 243: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 244: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 自治体ポイントはマイナンバーカードを利用媒体として各地方公共団体が運営する地域通貨の総称でございます。一般の電子地域通貨との違いはマイナンバーカードを利用媒体としている点でございます。 245: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 246: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 自治体ポイントですが,大きな違いはマイナンバーカードを利用媒体としているとのことでした。  マイナンバーカードの現時点(2019年9月時点)での普及率は全人口のわずか14%程度で,近年発行される電子地域通貨の利用媒体であるスマートフォンの普及率は2019年1月時点のNTTドコモモバイル社会研究所の調査では男性約83%,女性85%で,15歳~49歳に限れば9割以上がスマートフォンを所有しております。普及率を比較するとマイナンバーカードの普及率は大変低い状況です。この点からもスマートフォンを利用媒体とする電子地域通貨の導入のほうが地域通貨を利用する機会が多くなり,地域経済活性化に寄与すると思われます。  次にフィンテック,これはファイナンスとテクノロジーを組み合わせた造語ですが,このフィンテックの活用により電子地域通貨が発行されております。  岐阜県高山地域の「さるほぼコイン」,かすみがうら市の「湖山ポイント」や木更津市の「アクアコイン」がありますが,これらはどのようなものなのかお伺いいたします。 247: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 248: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 「さるほぼコイン」「湖山ポイント」「アクアコイン」は運営主体は民間,地方自治体,官民合同と違いはございますが,スマートフォンを利用媒体とし,ブロックチェーンを採用した電子地域通貨でございます。 249: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 250: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 例えば「さるほぼコイン」でございますが,地域経済活性化の点以外でも税金の支払いに利用できます。高山市では市県民税や固定資産税,軽自動車税などの納付手段として受け付けております。納付書のバーコードをスマートフォンで読み込むことで自宅などでも納付できる仕組みです。  また千葉県木更津市は君津信用組合が発行する地域通貨「アクアコイン」を市職員の給与の支払いに活用しております。市は給与のうち各職員の希望額を君津信用組合の口座に振り込んで,君津信用組合はそれをアクアコインとして,市職員のスマートフォンアプリに送り,市職員はアクアコインを加盟店での買物で使えるようにして,地域でお金が回る仕組みにしております。  このように行政も電子地域通貨の普及に努めております。  2017年12月に発行が始まった「さるほぼコイン」では,地域通貨では初めてブロックチェーンが導入されました。その後,かすみがうら市の「湖山ポイント」や「アクアコイン」でも同様に導入されております。  このブロックチェーンとは何か,ブロックチェーンを導入するメリットについてお伺いいたします。 251: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 252: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) ブロックチェーンとは仮想通貨を支える基盤技術のことでございます。メリットといたしましては,データが全て利用者側の端末に記録されるため運営側が集中的な管理サーバーなどを持つ必要がなく,集中管理型の仕組みに比べてデータの改ざんや破壊がされにくく低コストでの運営が可能であるという点でございます。 253: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 254: ◯ 6 番(加藤 功一議員) このブロックチェーンを導入することによってデータの改ざんや破壊がされにくく低コストでの運営が可能になり,導入への敷居が下がったことが確認できました。  岡山県西粟倉村では2018年に仮想通貨導入に際して,2021年度までに発行する仮想通貨発行時にICOを実施することを決めました。  このICO(イニシャル・コイン・オファリング)とは何か,発行するメリットは何かお伺いいたします。 255: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 256: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) ICOとはイニシャル・コイン・オファリングの略であり,仮想通貨を新たに発行し販売することで,不特定多数の出資者にオンライン上で資金を募る手法でございます。メリットといたしましては,株式の新規上場による資金調達に類するとされておりますが,これに比べ,要する期間や手続などの面で資金調達側の負担が小さい点がメリットと言われております。 257: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 258: ◯ 6 番(加藤 功一議員) このように以前に比べて電子通貨についてはブロックチェーンやイニシャル・コイン・オファリングの活用で改ざんや破壊がされにくく,低コストでの運営や資金調達側の負担が軽くなり導入しやすくなっております。  それでは今後狛江市においても電子地域通貨を導入し,地域でお金が回る仕組みをつくり地域経済活性化に寄与する仕組みをつくったらいいと思いますが,狛江市での電子地域通貨の導入に向けての市の見解をお伺いいたします。 259: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 260: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 地域通貨を取り巻く環境は,地方創生への取組やフィンテックの進展など,ここ数年で大きく変化を遂げております。電子地域通貨を中心に新たな地域通貨の発行が各地で見られておりますので,各地の情報を収集し,動向を注視してまいりたいと考えております。 261: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 262: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 昨年7月に発表された狛江市未来戦略会議全体報告書の市民生活部の提案書によれば,「電子地域通貨による多摩川を核とした経済圏の確立」で,近年電子化により導入コストが下がった電子地域通貨「こま縁」を導入し,将来的には電子地域通貨が狛江市全域で使用できるように商業振興と市内・市外からの観光振興を図ることを提案しますとありますが,現在の検討状況をお伺いいたします。 263: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 264: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 未来戦略会議での提案は,バーベキューを活用した多摩川及び和泉多摩川商店街の振興策で,その手段の一つとして電子地域通貨を挙げたものでございます。まずは地域振興の視点から,方策についての考察を行いたいと考えております。 265: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 266: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 現在は検討していないということでございますが,ぜひ先行自治体の例を参考にしまして地域経済活性化のために狛江市全域で使用できるよう,電子地域通貨導入について研究及び検討いただきたいと要望を申し上げまして,私の一般質問を終了させていただきます。 267: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午前10時56分 休憩     午前11時10分 開議 268: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。8番三宅まこと議員。     〔8番 三宅まこと議員登壇〕 269: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 通告に従いまして2問質問いたします。  千葉市の熊谷市長からお話を伺いました。台風第15号,第19号,その後の豪雨災害と,政令指定都市であります千葉市は大きな被害に遭いました。基礎自治体として千葉市がどんな対応をしたのかということを,この狛江市に置き換えて質問していきたいと思います。  まずはおさらいです。9月9日,午前5時前に千葉市付近に上陸した台風第15号。最大瞬間風速57.5メートルは県内観測史上最大を記録したと。けがされた方が13名,避難者数が600名,避難所の開設が43か所,住宅被害が5,713軒,そのうち全壊が13軒,半壊が212軒,一部半壊5,481軒。問題なのは停電した軒数が9万4,000軒。これは市内44万世帯の20%超となります。またそれに伴って給水,この実績は1,184件。経済への打撃は農業,畜産業に深刻な影響を及ぼしたということでありました。  まとめると,典型的な風台風により顕在化した被害は停電が長期化したということです。関連して水道が麻痺したということです。また家屋に関しては屋根が吹き飛ばされたということです。狛江でも起こり得ることとして伺ってまいります。  まずは台風第15号,狛江市での被害を総括してください。  続いて2問目。狛江の魅力づくりに関する提言をしてまいります。  まずは狛江駅北口に関して伺います。  泉龍寺の裏参道へ抜けるロータリーの場所に障がい者用の駐車スペースがあります。そこに1月末まで植栽されたプランターがあったのですが,場所をずらしていただきました。せっかくの泉龍寺へ抜ける景観に視界を遮る障害物があるのは,まちの景観上もったいないと思い,私が市にお願いしたものです。  さて,ずらしていただいたプランターは置かれ続けるのかということです。置かれ続けなかったのですが,また市民の方から何か問合せがあったかどうか伺います。  再質問は自席から行います。 270: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 271: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 1問目の台風第15号(令和元年房総半島台風)における狛江市内の被害状況でございますが,小・中学校やその他公共施設において雨漏りがあったほか,公園や緑道等の倒木,飛来物による電線のぶら下がり等の被害があったところでございます。 272: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 273: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 2問目,泉龍寺の裏参道へ抜けるロータリーの場所にあるプランターの状況でございます。  植木を植えたプランターでございますが,障がい者用の駐車スペースを仕切るためにこれまで設置したものでございます。プランターを撤去することによる影響も懸念されましたので,本年1月末に車両の進入防止や停止位置の目安の1基だけを残し,試行的に移動したところでございます。  現在でも市民の方からの問合せは特にないことから撤去による影響はないと判断いたしまして,プランターは2月21日に駅前から別の場所へ移動したところでございます。 274: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 275: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。では再質問いたします。  1つ目の質問は倒木による停電リスクへの備えであります。  狛江市で千葉市のような倒木による電線切断のような事態が起こった際に,あるいは電線に倒木や飛来物があったことを見つけた場合は,東京電力のカスタマーセンターに連絡するということを事前に伺っておりました。  市内で倒木等による電線被害に関して,市はどのように予測しているのかをお聞きしてまいります。  まず電柱数は幾つか。電柱と隣接した樹木等の危険度把握に関して教えてください。 276: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 277: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 道路上に設置されて占用許可をしている電柱は東京電力,NTTなど約4,300本でございます。  電柱や電線に近接した樹木の調査について東京電力に確認したところ,2年から3年の周期で定期点検を行い,点検後は危険性のある樹木の所有者に承諾を得た上で,適切な対応をしているとのことでございます。 278: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 279: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。  千葉市の熊谷市長が被災時に顕在化した課題を解決していくために「災害に強いまちづくり政策パッケージ」というのを策定している最中です。  例えば,電線に倒木があった際に電力復旧の対応をしていくわけなのですけれども,自治体の権限で除去ができないということが露呈したみたいなのです。この災害を契機に東京電力と協定を締結する方向と伺いました。この概要と目的をお聞かせください。 280: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 281: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 「災害に強いまちづくり政策パッケージ」に示されている「電力の強靱化」の取組の一つとして,「長期停電時に電力を維持し速やかに復旧できる体制の構築と予防」という項目がございます。その中の取組として,東京電力パワーグリッド株式会社との協定締結があり,「電気の復旧と道路啓開を迅速化」「東京電力パワーグリッド(株)のリエゾンを市に派遣し,相互の情報連携を強化」「市の要請により,東京電力パワーグリッド(株)の電源車を派遣」といった内容となっております。  この中の「電気の復旧と道路啓開を迅速化」の取組として東京電力の立会いの下,市による倒木処理が可能となるものでございます。 282: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。
    283: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。千葉市は東京電力と協定を結んだことによって自分でできるようになったということです。  復旧するために東京電力との事前調整が必要とのことでした。ぜひ検討をお願いします。  2つ目の質問は,停電時の公共施設の電源確保という視点であります。  新年度に向けて事業化されるみたいなのですが,政策パッケージの中に「電力の強靱化」ということがうたわれています。具体的には,「全ての公民館・市立学校等に太陽光発電設備・蓄電池を整備」とされています。  停電時の電力確保という意味では事前に対策を取っておく必要があると思うのですけれども,現状,今後に関して教えてください。 284: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 285: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市の公共施設における停電時の電源確保でございますが,非常用発電設備が設置されている施設といたしましては,防災センター及び市庁舎,あいとぴあセンター・西河原公民館で3日間の使用が可能でございます。  防災センター及び市庁舎は,照明,コンセント,エレベーターの使用が可能で,空調につきましては防災センターの全てと庁舎の一部で使用可能でございます。あいとぴあセンター及び西河原公民館は,非常用発電により部分的に照明とコンセントが使用できる部屋を設けたほか,エレベーターの使用が可能となります。  このほか,停電時に使用可能なものとして狛江第二中学校屋内運動場では太陽光発電設備とバッテリーによりホール,多目的室で一定時間照明の使用が可能となります。  また太陽光発電設備から専用コンセントへの電気が供給できる施設は市庁舎,岩戸地域センター,和泉多摩川地区センター,北部児童館,狛江第五小学校放課後クラブ,駒井保育園,給食センターであり,携帯電話への充電等が可能となります。  ガスを使用する空調方式でも室外機や室内機を動かすために電気が必要ですが,岩戸地域センター,北部児童館では一部に発電機能があるガス空調を採用し,停電した場合でもガスが供給されていれば,この空調機は稼働でき,併せて事務室の照明と専用コンセントへの電気の供給も可能となります。  また,現在建設中の狛江市子育て・教育支援複合施設でも太陽光発電設備や空調設備において同様の設備を設置する予定でございます。  狛江第一小学校屋内運動場も同様の空調機を採用し,停電時においてもガスの供給があれば80%程度の能力で空調を行うことができ,ギャラリーの照明と専用コンセントへの電気の供給も可能でございます。  停電時にも使用可能な発電機能のあるガス空調機は機種が限定されており,取付けのスペースの問題などもございますが,今後順次空調を設置する小・中学校の屋内運動場で設置可能な施設に設置の検討をしてまいります。 286: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 287: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。公共施設の電源確保という視点で会議録に残していただきますので,市民の方も,また後日,一通り御覧ください。  千葉市の電源施設導入スキーム,これ歳出面でも切り詰めの努力をされたということでした。  熊谷市長の講演会では,民間事業者との連携により設置費用や維持・管理といった市の追加負担はゼロというような話も伺いました。今年度は1校だけ運用されているそうですが,その概要とかからくりを教えてください。 288: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 289: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 「災害に強いまちづくり政策パッケージ」に示されている「電力の強靱化」の取組の一つとして,「全ての公民館・市立学校等に太陽光発電設備・蓄電池を整備」という取組が示されております。今年度導入された事例でございますが,仕組みとしまして,民間事業者が国の補助金を活用して学校施設等に太陽光発電装置及び蓄電池を整備し,平時はこの太陽光発電装置で電力を賄い,蓄電池に余剰電気をためる形となっております。停電時はこの太陽光発電装置及び蓄電池により避難所の電気を確保する形となっております。市の費用負担といたしましては,設置事業者に電気使用料としてふだんどおり支出する形となっており,結果的に追加負担はないという仕組みでございます。 290: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 291: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。議員は言いっ放しじゃなくて財源確保といったことも市には言わなくちゃいけないと思っておりますので,この停電時の財源確保のやり方として民間と組むというのも1つの方法ということ。狛江市でも財源確保に関する今後の視点として生かしていただけるところがあるんじゃないかなというふうに思います。  3つ目の質問に移ります。千葉市の取組からEV(電気自動車),これらで電気を届けるマッチングネットワークの構築というテーマで伺ってまいります。  狛江市でもEVを所有していますが,災害時にどのように活用されるのか。私は過去の一般質問でこの話はさんざん伺ってまいりましたが,教えてください。 292: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 293: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 電動自動車につきましては大容量の蓄電池を搭載していることから,停電時の電源確保の視点で有効なツールと認識しております。  狛江市におきましても庁用車に電動自動車を複数台保有し,今年度も庁用車の入替えに合わせまして新たに3台の電動自動車を導入したところでございます。  また民間事業者との連携としまして日産自動車との間で「災害時における電気自動車からの電力供給に関する災害連携協定」,三菱自動車との間で「災害時における電動車両等の支援に関する協定」をそれぞれ締結したところでございます。これらは災害等による大規模停電時に避難所等において照明や家電製品の利用,スマートフォン等の充電といった電源確保等に活用できることと考えております。 294: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 295: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 私は去年の10月12日でも議会棟で電源確保ということをお願いして,まずはスマートフォンなり携帯電話なり,市民の方が一番困るというところ。昨年10月の平成30年度決算の認定討論でもお話ししました。災害が起こったときの最初の1日目,首都圏で電力インフラが喪失した場合に市民の情報インフラはスマートフォンに頼らざるを得ないということです。電気が通っていないわけですから。  そこで自治体として電気自動車の活用や,例えば新たな民間事業者との協定締結を模索されているという話をお聞きしておりましたが,そうした体制を市が準備したことを,今準備されたということを今後市民の皆様にもぜひ広報をお願いしたいと思っております。進めていただけるようお願いいたします。  さて,千葉市の進めようとしている取組は,電気自動車ネットワークと称されていますが,その概要を教えてください。 296: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 297: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 千葉市が進めております「災害に強いまちづくり政策パッケージ」に位置づけられております電動自動車等における電気のマッチングネットワークの構築につきましては,協力企業,市民等が保有する電動自動車を用い,停電等で電力の支援が必要な施設等に電気を届けるといった取組でございます。 298: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 299: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。  では続きまして4つ目,通信の強靱化というテーマです。  現状狛江市でも通信事業者との連携は,J:COMと避難所にWi-Fiスポットを設置する等の取組を実施していることと伺っております。  千葉市では停電が長期化しても携帯電話やスマートフォンがつながる仕組みを通信事業者と連携して構築。例えば携帯電話基地局の電力維持みたいなことをしているということです。  この概要と狛江市でも取り入れるべき内容があれば,その御見解を伺います。 300: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 301: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 千葉市が進めております「災害に強いまちづくり政策パッケージ」においては,「通信の強靱化」の取組としまして,「停電しても通信途絶が起こらない仕組みの構築」として携帯電話事業者等の通信事業者との連携が盛り込まれております。こちらは現状,協定等の締結は特段ございませんが,災害時等に携帯電話事業者等との間で情報共有を行うなど通信事業者との連携を緊密にするというものでございます。  携帯電話等は市民の情報収集手段としても欠かせないものであり,こうした通信事業者との連携については必要と考えております。 302: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 303: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) お願いします。  続きまして5つ目の話,発災時の市民発SNSの活用というテーマです。  私は第4回定例会で,市民が発信するソーシャルネットワークをAIが峻別してタイムラグなく自治体が災害情報を収集するという「FAST ALERT」というサービスを紹介させていただきました。  安心安全課にその会社のデモを受けてもらいました。市としてメリット,デメリットをどう捉えたのか,使えるシステムであったのか,その辺のお考えをお聞かせください。 304: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 305: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) SNSは利用する誰もが瞬時に情報を発信できることから,例えば事件や事故等が発生した際などに現場の人がSNSに画像等を用いて様子を投稿することで,報道等よりも早く瞬時にインターネット上に情報が流れることから,現場に行かずとも事件や事故の状況が広く伝わるという特徴がございます。御紹介いただきました「FAST ALERT」という商品につきましては,そうしたSNS上の情報からAIを用いて災害や交通事故という情報を抜き出した上で,さらに地域等を絞り込むことが可能な仕組みとなっております。  安心安全課においてデモを行っていただきまして,その時点で都内で発生している電車の遅延や火災の画像等が次々とリアルタイムに表示される様子を見せていただいたところでございます。この迅速性からマスコミ各社で導入が進んでいるとのことでございました。  こうした仕組みにつきましては,行政としてもSNS利用者の力を借りることで災害時等に迅速に現場の情報を収集できる点で大きなメリットがあると考えております。  また一方でSNS上の情報は必ずしも正しい情報のみで構成されているわけではないため,間違った情報に左右されないよう注意する必要がある面もあると考えています。  メリット,デメリットを踏まえまして引き続き検討する必要があると考えております。 306: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 307: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 一議員の言っていることですから,市が御判断いただくということだと思うのですが。  よくマスコミで視聴者投稿みたいなものがあります。今回でも,例えば10月12日の夜の9時に猪方交番がこんなに冠水しているみたいな情報がいち早く市民の方から入ってきて,あら大変だみたいな話になる。ただし,よからぬ情報もあったりする。その辺をAIが峻別するみたいなこと,御検討いただければと思います。  6つ目の話は市長ネットワークという話ですが,熊谷市長の話で印象に残ったのは首長同士の横のつながりがいかに大事かということでした。  電力がなくなりまして水道インフラが使えなくなった状況になったのですが,給水車の要請をするというのですが,県や国に情報が上がっていくスピードが遅かった。国や県はそれどころじゃないと,千葉市だけの対応をしているわけじゃないと。で,後手後手になっちゃうと。そこで政令指定都市仲間の川崎市の福田市長にすぐ連絡して給水車を手配されたということをおっしゃっていました。  非常に実効性のある取組だと思いますが,事前の御答弁で狛江市でも首長同士あるいは副市長同士の緊急時連絡網を平時からきちんと構築されていることを確認できました。  さて,千葉市では緊急時の管理職同士の連絡をLINEグループでやっていたそうです。LINEのような複数人数で共有できるアプリ,LINEじゃなくてもいいと思うのですけれども,市域の狭い狛江市では,まず災害対策本部に一同が参集されるのだから必要ないんじゃないかというような御意見もあるかもしれません。しかしながら例えば多摩川が決壊したみたいな非常時に,複数でタイムラグなく情報共有できる手段が管理職の方にも必要なんじゃないかなと。また発災時には騒々しい現場で頼りになるのはトランシーバーだみたいなことも伺って,予算化されると思うのですが,こうした災害時の行政側の情報共有手段について,今後の備えに関しての御見解を伺います。 308: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 309: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害時においては市民への情報伝達だけではなく,行政側の情報共有も重要であると認識しております。  現状の職員間の連絡手段といたしましては,防災行政無線や電話等を用いて行っています。  一方で御質問にございましたLINE等を用いて現場との連絡を職員間で行っていたところもございます。  こうした新たなツールを利用することで迅速に正確な情報共有を行うことができるものでございますが,現状私用の携帯電話を用いての運用となることが課題であると認識しております。 310: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 311: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 議会でも議長のリーダーシップの下,LINEグループみたいなものをつくるということになっている。それはすごくうれしいなというところの中で,要は複数で共有できないと,この会話何の会話だっけみたいな話を防ぐためにはLINE的なことが必要なんじゃないかという提言でもあります。  7つ目の話は自衛隊の派遣です。  これは熊谷市長からすごくびっくりされたのですけれども,私にお話しされたのですけれども,台風第19号で被災した狛江市の復旧に多大なる御尽力をいただいた自衛隊に関して伺います。  狛江市の場合は非常にスムースだったわけなのですが,政令指定都市・千葉市では物すごく御苦労されたと。  市町村,東京都との連携で自衛隊を要請できる権限があるのか。市町村,東京都は自衛隊の要請をできる権限があるのか。また狛江市の場合はどういう方法を取られたのか,その辺りのことを伺います。 312: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 313: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 自衛隊の災害派遣要請につきましては,自衛隊法に基づき都道府県知事が行うこととされており,市町村長は災害対策基本法に基づき都道府県知事に対しまして,自衛隊への災害派遣要請を求めることができるとされています。  令和元年東日本台風では気象庁等が事前から最大級の警戒を呼びかけていたように,災害の発生が想定されるレベルの事態であったことから,10月12日土曜日の段階から東京都及び陸上自衛隊から連絡員が派遣されておりました。今回の陸上自衛隊による復旧活動等の調整においては,狛江市職員と連絡員が現場レベルで調整を進めることができたため,スムーズな派遣手続がなされたものと考えております。 314: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 315: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) ネットワークというか関係値というか,それがいかに大切かと。非常時にそれがいかに大切かということはここだけの話とさせていただきます。  8つ目の話は避難所選定の考え方です。  前提として震災,風雨災害,洪水では避難所の選定基準は異なっていること。福祉避難所まで含めて計画をしなくてはいけない事情もあります。  賛否両論はあると思いますが,2つの視点で伺います。  1つは市役所施設や学校の体育館施設以外に,例えばプライバシーの確保がしやすい地域センター等が検討できないかという点であります。  2つ目は,今後どんな災害でも避難所は市の職員派遣は人数をかけられない。こうした御事情を市民に理解していただくということは,議会でも行政でもなかなか言いにくいのですが,でも本当のところです。そういう前提で避難所運営協議会の皆さんにお任せする方向で進められないかという視点であります。  前者の話を伺います。仮に避難が長期化した場合,体育館の板張りでの避難には限界があると思います。長くなった場合です。個室が多くプライバシーが確保されやすい公共施設を避難所として計画に反映していくことはできないのか伺います。 316: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 317: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 個室が多くプライバシーが確保されやすい公共施設を避難所として計画に反映とのことでございますが,狛江市地域防災計画では小・中学校を中心に指定避難所として指定し,あいとぴあセンター,一部の地域センター等の公共施設のほか,協定を締結した民間事業所を福祉避難所として指定しています。  しかしながら小・中学校は指定避難所である一方,学校施設として教育活動の早期再開を図らなければならない側面もございます。ライフラインの復旧,避難者の減少などによる避難所の整理・統合については災害対策本部等で総合的に判断するものと考えております。 318: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 319: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) まあ,そうお答えざるを得ないとは思います。分かりました。  続いて,避難所運営協議会に主体的に運営をしていただく必要が出てくるという物理的な事情に関してイメージを膨らませていただきたいと思います。  台風第19号のときなのですけれども,千葉市では避難所を65か所つくったと。各避難所に職員を2名派遣したら,それだけで130名の人的資源が取られたということです。災害対応をしていく上で無理があるという話を熊谷市長はなさっていました。  ただ狛江市の場合の大きなメリットは,市の面積が狭いですので避難所の数はそれほど多くなくても構わないという点はあります。  台風第19号対応で,実際に狛江市の状況はいかがだったのか伺ってまいります。全職員数,参集職員数,避難所何か所に何名の招集職員,インフラを目視する職員,こういった具合に役割分担されていたと思うのですが,その割合に関してどれだけの人数を要したのか,結果を教えてください。 320: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 321: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 令和元年東日本台風の対応につきましては,市長,副市長,教育長を含めまして196人の職員等が参集したところでございます。  災害対策本部を除く参集職員の役割につきましては,避難所対応といたしまして福祉避難所を含めました12の避難所の運営に約90人の人員を配置し,その他の人員で現場警戒や物資搬送,本部要員としてそれぞれ活動をしたところでございます。 322: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 323: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 賛否両論があることを分かって伺っていますが,例えば首都直下地震が起こったときに430人しかいない狛江市で,何人来られて,避難所に何人充てられるかということを考えればおのずと,これは市のスタンスというか,言いにくいことではありますが,市民の方の力をいかに活用するかというのが現実的な話になるという文脈の中で,今度は避難所運営に関しての考え方を伺いました。  最後に,その文脈の中で令和2年5月に行われる水防訓練に関して伺います。  私は5月の水防訓練はすごく特別な意味があると思っています。もしくは特別な意味を持たせるべきだと思っています。  首都直下型地震のリスクが騒がれています。幸いなことに実際の被災はまだ来ていません。しかしながら,狛江市民は昨年の台風第19号で冠水被害に見舞われました。避難所に3,996名が避難されました。
     狛江というまちは,その地形から,太古の昔から多摩川が暴れていたのですよというのは,昔からお住まいの方は重々承知されています。しかしながら新しい住民の方は,狛江市で起こり得るのだなという実感を初めてなさったんじゃないかなと思います。だからこそ,この水防訓練に多くの市民の皆様に参加いただけるような「ギフト」を御用意いただかないといけないということです。  ギフトとは,行政が対応した,例えば樋管へのインフラ整備のお話とか多摩川の整備といった関心が高いテーマに対してもお答えを用意していただくという意味であります。そのために市民の皆様の日頃からの防災意識,この括弧の中には狛江市がそこまでできませんよというのが含まれているわけですが,そのためには市民の皆様の日頃からの防災意識が必要なのですよという自助式,自助の啓発をしてもらうための仕組みも必要だと思います。  今年の水防訓練に関して,例年の内容から変えた点を踏まえて市の取組を伺います。 324: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 325: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 今年の総合水防訓練でございますが,令和元年東日本台風により多摩川河川敷グランドが使用できない状況もあり,加えまして令和元年東日本台風で避難所が開設された際の課題を踏まえまして全職員を動員し,市内一斉に水害時の避難所開設訓練の実施を計画しています。  水害時の避難所開設につきましては,これまでは市職員を中心として避難所の開設を行うこととしておりましたが,今後は地域住民とのつながりが深い避難所運営協議会の皆様にも御協力いただき,加えて避難所初動要員及び教育部の避難所担当職員による避難所開設・運営を行うことと考えております。そのため,令和2年度につきましてはこのような避難所開設訓練を計画しております。  また,これまで多摩川氾濫時の浸水域にある各小・中学校につきましては,水害時の避難所として指定しておりませんでしたが,京浜河川事務所に多摩川氾濫時の各施設の最大浸水深を御教示いただきまして,最大浸水深よりも高い階に限定し,新たに水害時の避難所として追加指定することとし,今後追加指定された避難所につきましては市広報紙,ホームページなどを通じまして周知していく考えでございます。 326: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 327: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 一議員として不謹慎なことだと,炎上は必至なのですが,去年3,996名の狛江市民の方が実際に避難されました。今までの例えば水防訓練とか避難訓練で何人の方が避難されたかと思うと,実際にリアルで体験された方は物すごく大きな体験をされて,いろいろ自分の問題意識や市の問題意識が顕在化された方も多いと。この火が消えないうちにやる今年5月の水防訓練が行政として今後10年,20年の防災意識の高まりということを維持していくためにいかに必要かというお話を1問目の最後にさせていただきました。  さて,2問目に移ります。  小さいのですが写真があります。狛江駅北口の,駅から泉龍寺のほうを写真で撮った所。これは見にくいのですが,プランターのあり・なしという写真です。  先ほどのお話で見通しが少しよくなったと。市民の方からお声は特になかったと言うのですけれども,私には結構来まして,女性の方から安全性がよくなったと言われたのです。あそこの夜道は障害物とかあると怖いらしいのです。そういうふうな話もあって,ただ私はまちのブランディングという点で,駅を降りたときにここに圧倒的な緑があって,そこの景観を総合的にデザインしていく視点がいかに大切かということをかねがね申し上げていますので,その視点としてできることからやっていただいたということになろうかと思います。  2問目に移ります。  新年度予算で狛江駅北口弁財天池特別緑地保全地区,適正に管理されるために高木剪定を実施されると伺いました。予算特別委員会の話になりますので,この話は割愛します。  一方,年度内に,もしくは新年度でも緑地保全地区内の遊歩道に関して,樹木を何本か伐採していただくことになっていると思いますが,この経緯と実施時期を伺います。 328: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 329: ◯ 環境部長(清水 明君) 御質問の場所につきましては,樹木同士が密接していたり高い所で繁茂している状況が見受けられることから,台風等による倒木や枝折れのリスク,繁茂した枝葉で通行の支障を来すリスクを未然に抑える必要があると考えております。また繁茂した枝葉の剪定により,林床が暗い場所の改善も期待できると考えています。  そうした現状の下,昨年に近隣住民,狛江弁財天池特別緑地保全地区市民の会,造園業者等から頂いた御意見を踏まえて剪定や伐採を行う樹木を検討し,関係される方々に説明させていただいたところでございます。  実施時期につきましては来年度の予算成立によるところではありますが,東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を1つの契機と考えまして,その開催前までに実施できればと考えております。 330: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 331: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。市民の方もすごくいろいろな方がいらっしゃって,樹木を伐採することに関していかがかって。ただし,「里山資本主義」の藻谷さん。雑木林とか里山,里山というのは人の手が入る,人が手を入れている。一定の景観を保つということは具体的に緑地保全地区の方々にも御理解いただけていると思いますが,事実,この緑地保全地区が最初にできたときに市民の会の皆さんももうそこにいらしたわけですが,そこにできたときは遊歩道がちゃんとあって,そこの景観に原状復帰するということであれば,8万3,000人の皆様納得されることだとは思います。  狛江駅北口駅前の緑地保全地区や泉龍寺境内を望む景観を最大限に生かしていくようデザインされた緑豊かな空間こそが狛江の宝物だと思います。  さて提案なのですが,北口の保全地区内にそそり立つ竹林に,京都の嵐山みたいなイメージですけれども,夜間ライトアップをするということで,まちのシティセールスという点で非常に有効じゃないかと思うのですが,そうなりますと社会実験的に実施をして市民の皆様の反響を集約するというやり方で試してみるということも大事だと思います。時期を夏とすると,今年は市制施行50周年のイベントがめじろ押しで,ちょうど狛江市の盆踊り大会なんかも予算案として議会に提出されておりますが,せっかくの機会ですので,若干のコストで可能だと思いますが,実施の検討をお願いしたいのですがいかがでしょうか。 332: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 333: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江駅北口前にある弁財天池特別緑地保全地区の緑や泉龍寺の景観を夜間ライトアップすることは,駅前の立地という特性からも市のイメージアップにつながるものと捉えております。市制施行50周年や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催と合わせて実施可能かどうか,その効果も含めて検討してまいります。 334: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 335: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。研究ではなく検討していただくということを伺いました。  次に職員に支給されている外套(コート)に関して伺います。  まちづくりの魅力づくりのために,職員がまちに溶け込む姿もかっこよくあってほしいなと思います。外国かぶれというわけでもないのですが,例えば海外の都市,ニューヨークとかミラノとかロンドンとかは警察や消防のユニフォームが機能的でカラフルにデザインされたものが多いと思います。  伺いたいのですが,冬の時期に職員が狛江のまちを業務で回っているときにお召しになっている紺色のコートです。これは古くなったり,例えば新規職員が採用されたときは発注されると思うのですが,例えばある時期から切り替えたりすることはできるのでしょうか。 336: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 337: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 職員の外套(防寒着)でございますけれども,必要な部署に配属となった職員に対しまして貸与しています。貸与している職員分を一斉に替えるというのは難しいところでございますけれども,順次新たなデザインのものに替えていくということは可能と考えております。 338: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 339: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) サラリーマンの服,スーツを例えばねずみ色と言うと何かあれって思うのですけれども,チャコールグレーと言ったりすればいいのですけれども。ただ,同じものであってもまちに溶け込む狛江市の職員の姿が,今まではすごい地味で脇役ということじゃなくて,これが職員だということが分かるということ,別にそれがカラフルじゃなくてもいいと思うのです。それは職員課,選ぶ職員のセンスだと思うのです。ただどうせ切り替えるということであれば,そういったことも視野に入れていただきたいということがこのテーマであります。  続きまして絵本。このまちは今絵手紙ということを,絵手紙推しでやられています。絵手紙というのはいいですよね。絵があって文字があると。絵もいろいろな思いがあって描いて,文章もいろいろな思いで書いて。ただ絵本というのも実は同じなのです。  絵本をシティセールスにつなげる視点に関して伺います。  狛江の魅力づくりという文脈の中で,私は狛江の図書館の在り方として特色を打ち出していくということが必要だと思います。子供向けに特化した児童書や絵本を置いてある図書館が都内に増えています。  武蔵野プレイスとか大和市のシリウスなんかは,ちょっと古い話になりましたけれども,市民の方でにぎわっている図書館なのですが,私が注目したいのはそれ以降にできた都内の図書館です。  私は2月に全部で5か所の図書館を回りました。荒川区と北区の中央図書館,板橋区立のいたばしボローニャ子ども絵本館,渋谷区のこもれび大和田図書館。  あと2月上旬に,中でも一番注目したのは荒川区立の図書館,ゆいの森あらかわです。3年前にオープンで,全体で38万冊で荒川区のフラッグシップなのですが,その1階に絵本館というのが造られています。蔵書数が3万冊で,創作絵本や昔話から,例えば布の絵本とか紙芝居とか外国語の絵本まで幅広く所蔵されていました。ただここがポイントなのですが,全ての世代に向かって絵本の魅力を発信したいという思いから,あえて子供図書館という言葉を使わずに絵本館と命名したということがみそなのです。  絵本でも有名なノンフィクション作家の柳田邦男さんという方がいらして,この図書館の監修をされているのですが,絵本に関しての手紙をもらって,それを審査するという絵本大賞という事業もされているのですけれども,そこに書いてあったのですが,そのお言葉で「絵本は人生に三度」。まずは自分が子供のとき,次に自分が子供を育てるとき,3番目が自分が人生の後半に入ったときに自分の人生を振り返るために絵本というのは必要だという意味の三度という意味であります。  特に最後,老いを意識したり,病気をしたり,あるいは人生の起伏を考えたり,振り返ったり,絵本から思いがけず発見があると,深い意味を得ることができる,というふうに柳田先生はおっしゃっていました。  例えば狛江市でも絵本の読み聞かせ事業というのが行われています。先ほどの絵手紙事業も推進されているということです。非常に親和性が高いテーマだと思います。  私は絵本というテーマの施設が狛江の魅力づくり,あるいは子供を育てる世帯だけでなく,老若男女幅広い世代が集える多世代交流の拠点になれるのではないかと思うわけであります。  今後10年,20年先を考えた場合に,本棚に積み上がる書籍は全てインターネットで見る人口のほうが圧倒的に多くなる可能性があると思います。しかしながら,絵本はどの時代であっても決して古くなくなりません。あるいはデザインや肌触りといった点では,絵本というのはインターネットの世界では再現できないのです。例えば畳1畳ぐらいのビッグ絵本というのもあるのですけれども,それはインターネットでは分からないですね。  一般書と違って,絵本にはこうした普遍性があるということも,行政が税金を使って購入する図書としても非常に重要だと思います。  さて質問ですが,現在狛江市の中央図書館,それ以外の図書館全てで狛江市内の絵本の蔵書は開架,書庫にそれぞれどのくらいあるでしょうか伺います。 340: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 341: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 平成30年度図書館・図書室事業報告書の数値でお答えをいたします。  中央図書館の絵本の蔵書冊数は1万6,841冊で,開架に6,604冊,書庫に1万237冊でございます。  中央図書館以外の図書室の絵本の蔵書冊数は2万184冊で,開架に1万8,601冊,書庫1,583冊となっております。 342: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 343: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。中央図書館の絵本の開架の蔵書数は1万6,000冊で,市内足し算すると大体3万3,000冊ぐらいです。  今度は絵本を御利用されている方々の利用実態に関して伺います。  平日とか土日で大体何時頃が多いのでしょうか。あと中央図書館の場合だと奥に読み聞かせスペースがあるのですけれども,ふだんの利用状況を伺います。 344: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 345: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 平日は午後2時過ぎから4時過ぎ頃まで,土日は午前中から午後4時過ぎまでの利用が特に多く,読み聞かせスペース「おはなしのへや」のふだんの利用状況は親子や友達同士で絵本や本を読んだりしながら自由に利用しております。 346: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 347: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 2月の図書館視察キャンペーンの最後に狛江市の中央図書館にも1回顔を出しました。平日の2時ぐらい。絵本の所は人がいなかったのです。児童書の所には割と高齢の方が御本をお読みになっているという静かな空間がありました。  ただ絵本の御利用者という市民の立場に立ってみますと,子育てをする上で子供に絵本を読ませる施設に来たときに,例えばまずは子供が大声を上げたり走り回ったりすることが,ほかの方の迷惑になるんじゃないかなという心情が親御さんにもあるんじゃないかなと思ったりします。  一般書と子供向け蔵書が狭い範囲で1つに押し込められていたりすると,やはり一般書の静寂に引きずられるのではないか。イコール,もう狛江の図書館で絵本を借りることはやめようという話になると思うのです。  例えば図書館に常勤されている職員のお声を聞きたいのですけれども,その辺りの不自由さ加減に関してどう捉えているのかお聞きします。 348: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 349: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 一般的には図書館では静かにという認識の方が多いと思います。中央図書館の場合,入るとすぐに一般書のコーナーがあり,奥が子供向けの本や絵本がある児童書コーナーとなっております。児童書コーナーにはおはなしのへやや子供専用席があり,その範囲内で声を出したり走ったりということは多少ございますが,特にトラブルになったことはないというふうに聞いております。  また図書館側でも赤ちゃん向きの絵本と育児書を同じ本棚に置き,一般書のコーナーに移動することなく選べるように本の配置のほうを工夫しております。 350: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 351: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。今のスペースだといろいろ無理があるというのを承知で申し上げているのですが,都内で視察した図書館は実は全て一般書と児童書の開架スペースは離れていました。  ただ田園都市線にある中央林間図書館,東急スクエアの中に入っていて蔵書数が3万冊しかなかったのですが,星乃珈琲店というところに壁がなく図書館と一体化されているのですけれども,そこは確かに児童書と一般書は近かったのですが,それ以外の見た所は全て階が離れていたりしていました。  子供向けのフリースペースというのも完備されていました。例えば託児所とか,あとは大和市のシリウスなんかが有名ですけれども,子供向け玩具のボーネルンドというのがあります。蔦谷書店に入っているやつです。大体ああいうカラフルな遊具の中に子供が放牧されているのです。子供も伸び伸び大喜びで,大人も伸び伸びできちゃうということの寸法でありました。これは今普通です。  狛江市の話ですけれども,例えば中央図書館の奥にあるスペースに仕切りをして遊戯できるような場所にできないものでしょうか。現状では一般利用者からのクレーム等御懸念もあると思いますが,その御見解を伺います。 352: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 353: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 子供も伸び伸び大喜び,親も伸び伸びできる,このようなスペースができれば図書館に行くのが楽しくなり,また行きたくなる場所にもなり,できたらいいなというふうには思います。しかし現状では,親子や友達同士で自由に絵本や本を読んだりするスペースとして使われております。また開館当初からおはなし会事業の開催場所としても利用しておりますので,その場所をどうするのかといった課題が残るというふうに考えております。 354: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 355: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。今後の検討だと思いますけれども,時代はそういうトレンドだということも頭に入れていただきたいという中で,最後に公共施設のマネジメントということに関して伺いたいと思います。  私の場合は予算特別委員会の60分の原稿は1月中にもう全部終わっていますので,今回その場では全部公共施設マネジメントのお話をさせていただこうと思っています。ただ今日はその振りとしてお話をします。今の図書館の話の文脈の続きでもあります。  本日は公共施設の稼働率,特に市民センターの利用実態というテーマで質問いたします。  以前の議会で,市民センターのアンケートの位置づけに関して伺いました。この調査委託です。市民の会の提案の実現可能性を調査したということであります。ふだん市民センターを利用していない方も含めて幅広く御意見を伺うために,無作為抽出による市民アンケートを実施していきたいということでありました。ちょうど今集計というか,アンケートを世帯に配られて,アンケートを今書いていらっしゃる方,3月13日が締切りですので,その後集計が行われるということだと思います。  想像しますと,そのサマリーは狛江市民全体を分母として市民の施設利用,例えば非利用を把握するということだと思いますが,ただ現状の利用実態は分かりません。  ここで図書館を利用している方はどの程度で,利用されていない人はどの程度いるのかということであります。  狛江市立図書館の書籍を購入されている,民間ですが,TRC(図書館流通センター)にお聞きしました。一般的に公立図書館を使っている人は,そのまちの人口の10%,1割です。人口の1割が図書館を使っていると。1人当たりの貸出冊数で詳細を見てみますと,図書館全体の年間貸出冊数の9割はその1割の方々が借りられているということが一般的らしいのです。  さて,翻って狛江市の場合はどうか。現状利用されている,1割とされている方々の利用実態,狛江市立の場合はどうなっているのかということに関して,例えばもっと,今はシステムがちゃんとしていますので誰が借りているか,性年齢属性ということも把握できるんじゃないかなと。利用者の性年齢属性ごとに年間何冊借りているかというデータが分かれば,市民の方でこの年代の方とこの年代の方で年間全体貸出数の何割に当たるとか,例えばそういった分析も可能なのですが,そうした御見解を伺います。 356: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 357: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 様々なデータを使って分析をすることは必要だというふうに感じております。  平成30年度の事業報告書から,狛江市民で図書館を利用された方,実利用者ということでございますけれども,これは人口の約16%でございました。また貸出しから集計した統計処理によりますと,中央図書館における実利用者の10.9%,登録者の6.9%の方が年間貸出冊数の50%を借りていることが分かりました。こちらは属性についての情報を持っていませんので,どの年代が多いかについては分析できないものでございます。 358: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 359: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 分かりました。属性は把握,情報はないということですが,今後公共施設マネジメントという文脈の中で予算特別委員会で質問してまいりますが,10年先,20年先というと,いろいろお金のシミュレーションが,当然公共施設マネジメントの資料があります。10年後から公共建物に関しては10億円上がっちゃうとか,いろいろシミュレーションはありますけれども。  例えば図書館なんかもICタグというのがあって,三鷹市の図書館はICタグをやって貸出しが3割増えたみたいな話があった。ただ狛江市の場合は毎年予算要求をされていますけれども,費用面的にはかなり厳しいということでICタグはなかなか。ただしICタグで,中央林間もそうなのですが,本を持っていっちゃうみたいな人がICタグなので管理できちゃうのです。別にオープンな所でも。  例えば人件費,人件費って言っちゃいけないか。図書館は職員が今12人で,7人,5人でやられていると思いますが,ツーローテーション組まれていると思います。土日とかがあるので,クロスして,シフトを組むのは結構大変だと思うのです。職員の数も少ないですし。そうした中でICタグを利用。ICタグって要はピッと置くとピッっていってそのまま介さずに持っていっちゃうみたいなことですけれども,そういうようなのが今武蔵野プレイスでもありますし,どこの図書館でもありますけれども,例えばそういった投資をどう考えるかということ。例えば1人人件費が安くなるみたいなことを含めて当然やっていくべきだろうと。  前の議会で「“本が迫ってこない”公共図書館」という話をしました。そのとき教育部長に御答弁いただきました。「“本が迫ってこない”公共図書館」というのは,これは以前の議会でイタリアの公共図書館を紹介した書籍を引き合いにして議論されたキーワードです。  当時の教育部長の御答弁は,「蔵書の数だけではなく空間構成や活動プログラムによりまして,多くの市民の方が行きたくなる,またはいたくなる滞在型図書館の事例」というふうに御答弁されていました。  こうした,税金を投入するからには幅広く市民の方,例えば今図書館のキーワードとしては「カフェ」「ブック掛けるカフェ」「ブックス掛けるカフェ」。どこの図書館に行っても民間のカフェが入っています。変な話,今利用されている人はどんなに変わったって行くのです。ただし今来ていない人が来るということが稼働実態を上げるという税金の正しい使い道だと,少なくとも一人の市議会議員である私三宅まことはそう思っています。  そもそも本が迫ってくるような図書館には行きたくないです。図書館を新しくするのではなく,多くの市民の方が集まれるように公立図書館を屋根のある広場として位置づけていく,そんな空間デザインが必要だと思っています。  狛江市の中央図書館には市民の会が要望した35万冊もの蔵書なんていうものは全く必要ありません。必要なのは市民の幅広い層が行きたくなる広場ということを申し上げて質問を終わります。 360: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩いたします。     午後 0時05分 休憩     午後 1時30分 開議 361: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。3番平井里美議員。     〔3番 平井里美議員登壇〕 362: ◯ 3 番(平井 里美議員) それでは質問通告に従いまして,本日は3つ質問させていただきます。
     まず1つ目の質問は,地域から孤立死をなくすためにです。  孤独死に関する調査結果が今月発表されました。大阪府警察による調査結果です。  昨年1年間に屋内で死亡し,死後2日以上経過して見つかった独居者は2,996人。そのうち死後1か月以上たって見つかった遺体は382体でした。死後1か月以上たって見つかった遺体のうち男性は321人,女性は61人,男性の孤独死は女性に比べて5倍以上という結果を,私たちはしっかりと受け止めなくてはならないと思いました。この数字は何を物語っているのでしょうか。  年代別に見ると,70代の男性が全体の26.4%,792人で最も多いのですが,働き盛り層とされる50代が392人,40代が159人に上りました。65歳未満で孤独死された方は29%,868人で,何と3人に1人弱の方が高齢者ではなかったことに対して,各分野に衝撃が広がりました。  つまりこの調査結果は孤独死が高齢者だけの問題ではないということを物語っており,これまで自治体が取ってきた孤独死に関する対策を根本から見直さなくてはならないと専門家が指摘しています。  狛江市内における孤独死の状況についてお尋ねいたします。  再質問は自席から行います。 363: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 364: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 都内26市につきましては孤独死に関する正確な統計は保有しておりませんので,市役所に行方不明や安否確認といった通報等があったケースで結果,孤独死と考えられた件数についてお答えをいたします。  平成31年4月から令和2年1月末までに,いずれも男性ですが3件の事例がございました。3名の方のお亡くなりになった際の年齢は60代,70代,80代が1名ずつとなっております。 365: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 366: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市で孤独死された方も全て男性ということです。  私は東野川に住んでいるのですが,狛江ハイタウンも独居率が高くなっており,認知症による行方不明や孤独死などで狛江市の職員の方にお世話になることがよくあります。  孤独死の原因とこれまで狛江市が取り組んできた施策を併せて伺います。その結果,評価についてもお聞かせください。 367: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 368: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 孤独死に至ってしまう原因には高齢化,ひとり暮らし,疾病,貧困,社会とのつながりの希薄化など多くの要因が複合的に作用した結果,現れるものであると認識しております。このため,孤独死に至る要因ごとに施策に取り組む主体が提供するサービスもまた異なったものとなります。  まず市におきましては高齢者の配食サービスやごみ出しサポートの実施時に異常を認識した場合は,緊急連絡先への連絡及び直接訪問を行い安否確認を実施しております。  またひとり暮らしの高齢者の緊急事態発生時における緊急通報システムを用いた警察・消防への通報,警備会社への駆けつけサービスもございます。  次に民間事業者やボランティアグループによるものとしては,令和2年1月末現在,金融,コンビニエンスストア,生協,宅配,物流,保険,ライフラインの7業種18民間業者と見守り協定を締結し,営業活動の実施の際に異常に気づいた場合の連絡・確認体制をとっているほか,狛江電話訪問「はとの会」による定期的な電話訪問を通じた見守り活動を実施しております。  さらに高齢者の孤立防止のためには周囲の見守りだけではなく,高齢者本人の社会参加を促進するための居場所づくりを進めることが重要となります。市と社会福祉協議会,福祉事業関係者等で組織する狛江市生活支援体制整備協議会では平成31年度に市内全戸に見守り啓発のチラシを配布し,社会とのつながりを形成するきっかけづくりのための意識全般の底上げを図っております。  ただいま申し上げましたとおり市,事業者,ボランティア,本人が協働して高齢者の孤立を防ぐ二重三重の対策を取っており,一定程度見守りの効果を上げることができているのではないかと認識しております。 369: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 370: ◯ 3 番(平井 里美議員) 市による安否確認,民間やボランティアによる連絡体制,高齢者の孤立防止のための社会参加のための居場所づくりなど,高齢者の孤独死をなくすための様々な努力は地域の安心につながっているのだと思います。  これまでも議会で複数の議員たちが取り上げてこられたと思いますが,実際の現場において支援が困難なケースについて,年代や生活環境また地域などの特徴があれば教えてください。 371: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 372: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 孤独死対応の支援が困難なケースに関して,特に年代の特徴はありません。支援を必要とされる方の生活環境,経済状況,健康状態も様々でございます。ただし,例えば90歳を超えた単身者女性の過去の例においては,対象者が婚姻歴もない方でお子様もいない方でした。また要介護認定も受けておらず,福祉サービス等を全く利用されていない方で,近隣からの聞き取りでは,最近まで元気に過ごされていたのを見かけたとのことでございました。  そのような方が急にお亡くなりになった場合にはその方に関する情報が少なく,特に戸籍等で御親族を調査しても,年齢からか御兄弟・姉妹は既に亡くなられている場合が多く,死後の対応がなかなか進まないことがございます。  過去の事例では地域的な特徴も特にございませんが,戸建ての住宅よりは集合住宅にお住まいの方が多いのではないかと認識しております。 373: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 374: ◯ 3 番(平井 里美議員) 孤独死における対応が困難なケースは年代や生活環境も様々だということです。元気で福祉サービスを利用されていない高齢者が孤独死をされた後の対応が大変だということですが,今後団塊の世代の高齢化が進むわけですし,独居の問題は狛江市全体の課題だと思います。  孤独死発見の後に狛江市が行っている手続や支援について伺います。 375: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 376: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 様々な手続がある中で,孤独死された方が滞りなくだびに付されるよう,葬祭執行者をお願いするために,判明している御親族等に連絡を行っております。御親族が判明しない場合は戸籍等で調査も行います。  孤独死の場合,原則,親族確認は警察が行いますが,警察との協議の上で市が確認することが可能な場合は,御親族に連絡を取ることもございます。  行う手続としては死亡届の提出,葬儀会社の手配,葬儀費用のお支払い,本人財産の引取り,自宅の残置物処分などがありますが,原則は御親族に行っていただくこととなります。  葬祭に関して住所,氏名が判明していながらも親族である葬祭執行者がいない場合には,墓地埋葬法に基づき,市が葬祭を行う場合もございます。 377: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 378: ◯ 3 番(平井 里美議員) 親族がいない方が孤独死された場合,市が葬祭を行う場合もあるということです。今は納骨までお願いできる社会福祉法人があるとのことですが,こうしたシステムができる前は泉龍寺の墓地に埋葬させてもらったそうで,今でも職員の方が御供養されていると聞きました。職員の皆さんや泉龍寺に感謝しなくてはなりません。  職員の方が実際現場で支援を行う際,心がけていらっしゃることはどのようなことでしょうか。 379: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 380: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) ただいま申し上げましたように,孤独死に関しては後の対応が困難になることもありますので,市のケースワーカーが実際に支援を行っており,親族による死後の対応ができないことが想定される方の場合には終末に備え,死後事務委任契約等を司法書士や弁護士等と契約していただく支援や,御希望があれば御自身の葬祭に関して葬儀会社と事前契約を行う等の支援も行っております。 381: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 382: ◯ 3 番(平井 里美議員) 私たちが独居となった場合,金銭的な備えだけではなく,住まいや財産の管理,葬儀やお墓の問題も事前に契約しておくことが必要ということだと思います。  次の質問ですが,狛江市内の地域包括支援センターはこまえ苑,あいとぴあ,こまえ正吉苑の3つありますが,それぞれのセンターが担当する地域の高齢者数と地域的な課題についてお尋ねします。 383: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 384: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 令和2年2月1日時点での数字で申し上げます。地域包括支援センターの管轄圏域ごとの65歳以上の数は,こまえ苑6,522人,あいとぴあ5,525人,こまえ正吉苑7,897人となっております。  地域的な課題として,築年数の古い集合住宅が点在している地区は入居者の年齢が徐々に上がり,見守りが必要な状況などが生じているのではないかと考えております。 385: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 386: ◯ 3 番(平井 里美議員) 築年数の古い集合住宅が点在している地区と言えば,例えばどの地域でしょうか。 387: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 388: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 丁目別の人口統計で見ますと,和泉本町四丁目,西和泉一・二丁目,東野川三丁目,和泉本町二丁目,岩戸南四丁目が挙げられます。 389: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 390: ◯ 3 番(平井 里美議員) 都営狛江団地,多摩川住宅,狛江ハイタウンがトップ3ですね。  こまえ正吉苑エリアに7,897人の高齢者が住んでいるのは都営狛江団地と狛江ハイタウンがあるからでしょうか。あいとぴあエリアは5,525人で多摩川住宅のある地域です。こまえ苑エリアは6,522人ということです。  都営狛江団地と多摩川住宅にはこまほっとシルバー相談室があり,高齢者の見守りや相談への対応を行っていますが,事業内容,相談件数など現状と課題,今後の拡大計画について伺います。 391: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 392: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 事業内容は65歳以上の独居世帯や高齢者のみ世帯を対象に,戸別訪問や電話などによる生活実態のアセスメント,安否確認等を行っております。また相談の中で寄せられた意見を吸い上げ,居場所づくりやセミナーの開催などを行っております。  相談件数は令和2年1月末時点で7,478件となっており,内訳といたしましては都営団地が5,498件,多摩川住宅が1,980件という状況でございます。  相談内容の上位に位置されるものは,狛江団地が,異変等の気づき,介護保険サービスのこと,サロン等生きがい活動となっております。多摩川住宅は,見守り活動に関すること,サロン等生きがい活動に関すること,医療・保健に関することとなっております。  それぞれが市内全体の高齢化率の2倍以上の数字となっており,地域コミュニティの醸成を図り,住民同士で互助の体制をつくっていくことが課題と考えております。  なお,今後従来と同様の形式でのこまほっとシルバー相談室の単独設置につきましては予定はございません。 393: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 394: ◯ 3 番(平井 里美議員) 7,500件近くの相談というのは年間でしょうか。高齢化率の高い都営狛江団地と多摩川住宅にはなくてはならない相談室だと思います。  コミュニティソーシャルワーカーの配置計画ですが,令和2年度にこまえ苑エリア,令和4年度にこまえ正吉苑エリアへの配置が予定されているそうですが,高齢化率40%以上の狛江ハイタウンは緊急時の要支援対象者が242名,しかし実際の登録者は112名です。  地域包括支援センターの職員の方とケアマネジャーの方に先日お話を伺いましたが,狛江ハイタウンには介護サービスを利用していないし,生活保護も受給していないなど,行政サービスとつながりのない高齢者や単身者が非常に多いとのことです。孤独死の問題も深刻だと考えられるため,狛江ハイタウンエリアに対して何らかの対策が必要だと思われますが,いかがでしょうか。 395: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 396: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 孤独死に至る原因の一つである社会とのつながりの希薄化を防ぐことが大切です。社会とのつながりを形成するためのきっかけづくりの場となるような,例えば多世代が交流できる居場所の設置は有効であり,同時にハイタウンエリアの地域コミュニティの醸成を今以上に図ることが重要であると考えております。 397: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 398: ◯ 3 番(平井 里美議員) 先ほどの大阪府警の調査になりますが,65歳以下の働く世代の孤独死が29%,3人に1人近くが働く世代というわけです。この結果はこれまでの孤独死に対する認識を変えなくてはならないと警鐘を鳴らしています。  熟年離婚が増え,生涯未婚率が高まる中,リストラや非正規の雇用形態など,亡くなっても発見されづらい環境が増えてきたことも,働く世代の孤独死の増加の一因ではないかと言われています。  こうした行政サービスとつながりのない住民の情報を市が把握することは非常に困難だと思いますし,高齢者を対象とした見守り支援だけでは限界があることがはっきりいたしました。  昨年の第3回定例会で高齢者や認知症による外出の困難,障がいのある方,子育て中の方,不登校やひきこもり等生きづらさを感じる方々と地域をつなぐためにも多様な居場所が地域に複数あることの重要性について質問させていただきました。  災害時はもちろん,平常時のつながりを広げていくための狛江市の展望と計画についてお尋ねしたところ,市の御答弁で,居場所を整備するに当たって金銭的な支援を検討するとのうれしい回答を頂きました。その後,地域の居場所に関する初期投資,補助金交付手続の煩雑さについて,どのような検討をされたのか伺います。 399: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 400: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 居場所を整備するに当たり活用できる補助として,狛江市地域福祉推進事業補助金がございますが,補助対象期間は原則として3年を超えない期間となっております。  期限を限定している理由としては,地域福祉の推進に関する事業を一定期間実施していただき,その期間中に経費の一部を補助することにより団体の成長を図り,その後は団体自ら同様の事業を実施していただくためでございます。  しかしながら補助対象期間経過後,独自に財源を確保することができず,事業継続が困難となった団体が出現したことや他区市にある居場所視察の際,補助金申請時の書類作成が煩雑であるため,補助を活用せず居場所を立ち上げたという複数の運営者の声を聞いているため,現交付要綱における課題を整理した上で市民及び団体が居場所づくりを実施するに当たり,活用しやすい補助金となるよう令和2年度以降検討してまいります。 401: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 402: ◯ 3 番(平井 里美議員) 補助金の期限を3年で切るということですとか,または申請時の書類の作成の煩雑さなど居場所に関する補助金の見直しを検討していただけるとのこと,大いに期待いたします。  居場所として定着してきたよしこさん家も,そしてまた4月からのオープンを目指している西野川の居場所も,どちらも持家を利用したものですが,どこか場所を借りなくてはならない場合,家賃の負担が大きく,活動の立ち上げや継続が非常に困難です。また営利目的の活動ではないので,スタッフの労働に適正な賃金が払えずに運営している団体も多くあります。  交通機関や買物の不便を抱える地域に住民が交流をし,各種情報が得られ,相談を支援につなげる,そんな多世代を対象にした居場所があること,それが歩いて行ける距離に複数あることが団塊の世代が75歳を迎える2025年に向けてとても有効な孤独死対策だというふうには考えられないでしょうか。  5年後,10年後を見据えて市は具体的にどのような対策をお考えかお尋ねいたします。 403: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 404: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 認知症カフェ,子ども食堂,社会福祉協議会による小地域活動のサロン等,様々な目的,運営主体,事業内容による居場所は増えつつありますが,市民の皆様が誰でも気軽に立ち寄れる居場所が身近な地域に設置されている状況であるとは言えません。特に南部のエリアにおける居場所が少ない状況にあると認識しております。  南部のエリアに居場所が不足している点につきましては,市として高齢者等の自宅にアウトリーチし,見守りを行う機能を備えた多世代交流の居場所の設置に向けた取組を検討してまいります。 405: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 406: ◯ 3 番(平井 里美議員) 南部地域に居場所が必要とのこともあり,こまえ苑のエリアにコミュニティソーシャルワーカーの増員が予定されているということですね。  地域に多様な居場所が増えることで,孤立や孤独死を防ぐことができると思います。しかし家賃や労働報酬が捻出できない活動,いわゆる居場所づくりや居場所の運営を地域の善意に頼る状況には限界があると言われております。NPO法人も減少傾向にあり,その原因は後継者不足や事務処理の煩雑さだとの声もあります。  昨年末,建物の取壊しによって東野川からパン屋,ソーセージ屋,おソバ屋が消えました。東野川四丁目や狛江ハイタウンの周辺の皆さんはスーパーマーケット,そしてコンビニも距離のある所に住んでいらっしゃいます。今地域の皆さんが歩いて行ける場所に小さなにぎわいをつくろうと,高齢者よろず相談やまちかど図書室,自宅を居場所として開放する住み開き,防災交流会,移動販売車など多くの活動が市民の中に生まれ始めています。そして高齢者だけではなく多世代を対象とした相談が支援につながる地域のステーションを東野川につくりたいとの要望が高まっています。  住民の皆さんがつながり合い,意見を交わし合って自分たちの足元の地域を暮らしやすいものに変えていく,こうした東野川の住民による地域づくりをぜひ行政が財政面でサポートしていただきたいと思います。  南部地区と並行して進めていただくことが5年後,10年後の孤独死対策に影響するはずです。待ったなしの高齢化対策を地域から始める,このムーブメントをぜひ生かしていただくことを要望し,1つ目の質問を終わります。 407: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井里美議員。     〔3番 平井里美議員登壇〕 408: ◯ 3 番(平井 里美議員) それでは2つ目の質問に移ります。2つ目は公民館保育室の充実です。  昨年度40周年を迎えた公民館の開館当時から行われてきた公民館保育室,皆さんはこの公民館保育室の活動をどのぐらい御存じでしょうか。  今日は公民館保育室のことを多くの皆さんに知っていただきたいと思い,質問させていただきたいと思います。  まず公民館保育室の目的,理念,活動など狛江市の公民館保育室の歴史を含め御説明願います。  再質問は自席で行います。 409: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 410: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 中央公民館保育室は,「おとなも子どもも仲間とともに,より人間らしく生きていくために,母親の学習を保証する目的」で1977年の中央公民館開館と同時に創設をされました。
     大人にとって単なる便利な子供の預け先としないために,「子どもをあずけ,あずかる営みを通じて,おとなの学習の場となるように。」「子どもにとって,保育室がより良い社会生活の場となるように,母親と保育者が協力し合う場に。」「地域や家庭を,より良くつくりかえていく営みをもって。」という3つの理念を持って子供の保育,母親の定期的な学習,保育者の打合せ会議などを行っています。 411: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 412: ◯ 3 番(平井 里美議員) 公民館保育室は,子育て中の親の学習を支えるために存在しています。子供はただ預けられるだけではなく,子供も大人も,そして保育者もお互いが学び合う場をみんなが協力してつくっていく所。その理念は変わらずに,今もなお受け継がれています。  保育室の運営はどのように行われているのでしょうか。 413: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 414: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 運営につきましては公民館直営で行っており,令和2年2月1日現在,保育者は有資格者4名,無資格者2名のほか,臨時職員の無資格者1名,事務方として公民館職員2名が事業に従事しております。  主な業務内容につきましては,保護者が公民館活動中の子供の保育,保護者の学習の場となる保育室運営会議,保育室運営委員会への保育者,公民館職員の出席,それら会議に係る保育,保育室だよりへの寄稿,保育者打合せ会でございます。 415: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 416: ◯ 3 番(平井 里美議員) 保育室だよりというのを今日頂いたのですけれども,私が育児休暇中に子供を預けて学んでいたとき,そのときにも毎月1度発行されておりました。子供の育ちから学んだことを親と保育者たちが文章にまとめて毎月発行しているという機関紙です。  公民館保育室の活動や予算など現状について伺います。 417: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 418: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 公民館保育室を利用する団体は,公民館事業である女性セミナーの受講者がセミナー終了後,継続的に学ぶために自主的に結成した団体であり,現在5団体が保育室活動グループとして月曜日,水曜日,木曜日に分かれてそれぞれ子育てや家庭生活,社会問題などについて学習活動をしております。  それに合わせて公民館保育室は,各曜日の10時から正午までの2時間保育を行っております。預かっている子供の数は,2月1日現在で34名となっております。  保育室活動グループは学習グループ保育の事業の中で月1回保育室に子供を預ける営みについて学習する保育室運営会議を行っております。また運営会議の事前や振り返りを行うため,月に1回,各団体から選出された委員による保育室運営委員会についても保育者と事務職員が出席,それぞれの会議に出席する保護者の子供も預かる保育を行っております。  また保育者同士,保育者と公民館職員の連絡調整の場として月1回,保育者打合せ会の実施のほか,月1回保育室だよりを発刊しております。  なお,平成31年度の学習グループ保育の事業予算は総額で86万5,000円,主な内訳は保育者の報酬でございます。 419: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 420: ◯ 3 番(平井 里美議員) 公民館は誰もが学びたいときに学べるよう,大人の学習を無料で保障する学習施設です。私自身も2人の子供の育児休暇中,保育室活動に関わってまいりました。狛江市で福祉や教育,環境,政治,NPO,ボランティアなど様々な場所で活躍されている方の中に,かつて保育室活動に関わったことのある女性はとても多くいらっしゃいます。  平成29年7月,公民館運営審議会に対して公民館長より,「狛江市立公民館における今後の保育室の運用とあり方について」の諮問が出されました。その経緯をお尋ねいたします。 421: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 422: ◯ 教育部長(上田 智弘君) まず諮問理由でございますが,中央公民館保育室につきましては学習グループ事業,女性セミナー事業などの公民館主催事業で使用するほか,保育室活動グループ以外の公民館利用団体がそれぞれの活動の際に団体のメンバーの中で子供の保育が必要となった場合の保育場所として利用されております。  保育室のみの単独利用はできず,公民館内の部屋を利用する場合に限られているなど予約申込み手続がほかの部屋と異なるため,利用実績はほかの部屋に比べ低い水準で運用している状況にございます。  こうした現状や昨今の子育てや保育に求められる環境や社会背景を踏まえ,市民が集う教育施設である公民館として,今後の適切な保育室の運用と在り方について議論いただきたい,ということで狛江市立公民館運営審議会に対し諮問したところでございます。 423: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 424: ◯ 3 番(平井 里美議員) 昨年の平成31年3月に提出された答申で,公民館における学びが定義されています。それを踏まえ,保育室の意義・必要性,保育室の問題点と改善点など保育室利用者拡大の検討を含め,答申の内容についてお尋ねいたします。 425: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 426: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 公民館保育室は核家族化が進み地域の中で孤立しがちな親子を対象として,親は子供を預けながら学び,人や地域とつながる場所があり,子供は保育室で子供同士や保育者など家族以外の他者との交流によって,思いやりや社会性を育むことができる場所であることから,公民館における学びの機会を提供する保育室の意義は市としても認識しています。  市民センターには中央公民館と中央図書館が設置され,市庁舎に隣接する好立地にあることから,そうした公共施設を利用する市民にとって保育室を利用したいという潜在的なニーズがあると推察される一方で,中央公民館保育室は他の施設と同様に給排水設備などの老朽化が顕著であり,地下1階にあることから採光についても十分とは言えず,遊具なども古いものを修繕しながら使用しているという現状もございます。  公民館運営審議会の答申の中でも,保育室の問題点・改善点として施設の老朽化が指摘されておりますが,市民センターの改修までの当面の間は子供たちの安全面を最優先事項として,可能な範囲で設備保全を行うように努めるべきであること,また現状の保育室の利用は公民館事業,児童青少年部等市長部局の事業を含めて午前中に集中していることから,午後あるいは夜間の稼働率を上げるという視点においては,市施設利用者に対象を拡大する検討が必要であるとしながら,そうした検討においても,「公民館における保育室は,あくまで「学び」の場であることから,安全面のみを見守る一時預かり保育にならないように注意が必要である。」との御意見を頂いております。 427: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 428: ◯ 3 番(平井 里美議員) 公民館は多様な学習機会の提供や集会の場の提供など,地域における住民の学習需要に応える社会教育施設です。つまり市民同士が学びを通じてつながるということは,関わりの中でお互いの人権に気づき,実感し,住民が地域をつくっていくための力をつけていく場であるということです。  次に現在見直しが行われ,素案に対するパブリックコメントの募集が行われている子ども・若者計画等を包含したこまえ子ども・若者応援プランについて伺います。  公民館保育室は就学前の児童が対象となっているわけですが,公民館講座や公民館保育室について調査されているかどうか伺います。 429: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 430: ◯ 参 与(石森 準一君) こまえ子ども・若者応援プランにつきましては,子供や若者支援,福祉,教育を含め狛江市の子育て支援に関わる取組を幅広く網羅した計画でございまして,ただいま御質問いただいた公民館における取組につきましても,この計画に含まれるものと考えております。  また調査という点におきましては,今回の計画の改定に向けた事務局の作業の中で,新たな計画に位置づけるものの一つとして,他の事業と同様にこれまでの取組状況と今後の課題などの整理を行ったところでございます。 431: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 432: ◯ 3 番(平井 里美議員) 繰り返しますが,公民館保育室は大人の学習を支えるために存在していますので,公民館で仲間たちと学び合う学習と,保育室での子供たちの育ちから学び合う保育室は,公民館で行われている社会教育の両輪です。狛江市立公民館における今後の保育室の運用とあり方についての答申を受け,教育行政としての対策はどうお考えか。公民館保育室の位置づけをどう考えるのかを含め,市の姿勢を伺います。 433: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 434: ◯ 教育部長(上田 智弘君) さきの御質問で答弁させていただいたとおり,公民館保育室は3つの理念に基づき運営を行っており,この理念にありますとおり,子供を預け,預かる営みを通し,大人も子供も学び,互いを尊重し,育つことが人権教育にもつながっていくということを認識しております。  今後どのような運営方式を採用することとなったとしても,公民館保育室では安全面のみを見守る一時預かり保育にならないよう注意するとともに,保育事業は学びであるという保育室の運営理念を踏襲できる運営を行ってまいりたいと考えております。 435: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 436: ◯ 3 番(平井 里美議員) 子育て中,保育園や幼稚園に入園する前の親子の居場所として,公民館保育室は希有な存在だと思います。それは親も子も地域や社会をつくっていく一人として何を考え,どう行動するのかを問われ続けるからです。  私自身も保育や学習活動が市民の税金で保障されていることの意味,それをずっと問われ続けました。そして保育室を卒室し,5年も10年も後になって,その答えに行き着きました。そして正解は1つではないことを知り,大人が学ぶこと,人権や主権者であることを保育室を離れてからも問い続けるのです。  狛江の保育室は狛江市の財産です。ずっと長い間,これらを大事にしながら職員と保育者と親が,我が子だけではなく子供たちを真ん中にして協力し合って運営されています。このような学びが大事にされていることを誇りに思います。ぜひ今後は人権やジェンダーを学ぶ機会をつくっていただきたいという主催講座への要望をさせていただき,2問目の質問を終わります。 437: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井里美議員。     〔3番 平井里美議員登壇〕 438: ◯ 3 番(平井 里美議員) では3問目の質問です。人権侵害による被害の支援についてです。  今議会で人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例が審議されます。昨年から行われている市民説明会やパブリックコメントには,「差別があるのに理解されていない」「相談できる場がない」「精神的な救済が行われていない」など住民の皆さんの苦しい声が多数ありました。  また昨年の台風第19号で浸水被害を受けた方々からは,「狛江市から被災者への情報提供がない」「相談する窓口がなくなってしまった」「被災者がいろいろと要請しているが,市から何の返答もない」「相談に行ってもたらい回しにされる」「窓口,窓口,全てで嫌な思いをした」など台風の被害に加えて,その後の市の対応によってさらにつらい状況にあるという声が複数届いております。  つい最近も,ある市民の方から,台風の1週間後,罹災証明用紙を届けに来てくれた職員は,そのときは一生懸命頑張ってくれたけれども,その後はだんだん来にくくなったようだ。それが狛江市の方針なのだろう。被災は決して終わったわけではなく,被災者が今どれほど大変で不安な思いをしているのか,市はどうして自分たちを見ようともしないのかと苦しい思いを伝えられました。  樋門開閉の検証については現在専門機関に依頼して調査中とのことですが,六郷樋門に設置された粗末なポンプが長年問題にされることもなく,また猪方樋門にはポンプの設置もなかったために,結果的に住民の皆さんの家屋や車などの財産権が侵されたという,そこに潜在的な不満や複雑な思いがあるのだと思います。  そしてそれらも含めて被災者の方々の声や相談を受け止めるべき被災者支援案内窓口が,12月27日で閉鎖されてしまったことも,市民の立場からすると浸水被害は終わったことにされたと捉えてしまうのも無理はないと思います。  このような状況についての市の認識を伺います。  再質問は自席にて行います。 439: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 440: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 被災された方に対する支援制度につきましては市が行う支援制度のみならず,国や都,その他関係機関が用意する制度など様々な制度があり,幅広い分野にまたがっております。そうした支援制度を被災者の方へ丁寧に説明するためには,制度をよく把握している担当課において対応する必要がございます。  しかしながら様々な御意見を踏まえ,被災者の方の利便性に配慮し,令和元年11月18日から12月末までの間,ワンストップ窓口として被災者支援案内窓口を開設したところでございます。  被災者支援案内窓口においては消毒や見舞金,住宅応急修理等の対応のため,関係部署から職員を交代で対応させていただきました。職員体制を整えるため,11月21日付で9名に兼務の辞令を発令したところでございます。  平成31年第4回定例会では被災住宅応急修理事業として補正予算をお認めいただきまして,1月から住宅補修緊急支援事業補助制度を開始したところでございます。これは多摩地域でも一番早かったと伺っています。  1月から開始するための準備が12月25日までに整ったことから,12月26日,27日に市独自の支援制度として創設いたしました災害特例見舞金の案内とともに,職員が対象となる地域に各戸訪問いたしまして,制度開始の周知を行ったところでございます。  また1月以降は住宅応急修理及び住宅補修緊急支援事業補助制度の対応のため,24名をまちづくり推進課の兼務とする辞令を発令し業務を行っており,被災された方々に必要な支援を行っています。  ただいま御質問者からお話がありました「狛江市から被災者への情報提供がない」「相談する窓口がなくなってしまった」「被災者がいろいろと要請しているが,市から何の返答もない」「相談に行ってもたらい回しにされる」「窓口,窓口,全てで嫌な思いをした」といった御意見があったということは受け止めさせていただきます。 441: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 442: ◯ 3 番(平井 里美議員) 担当部署の方々や現場の方々,職員の皆さん,本当に頑張っていらっしゃるということはよく分かりました。通常業務に加えて事務量が急増し,本来ならば職員の増員がなければ対応できない事態であること,職員体制にも無理があるのかもしれません。  12月26日と27日に職員が対象となる方々の各戸を訪問し,住宅補修緊急支援制度と災害特例見舞金制度開始の周知をされたとの御答弁でしたが,六郷樋管での浸水被害に遭われた集合住宅の方に確かめたところ,どの世帯にも職員の訪問はなかったとのことです。そして災害から現在に至るまで,災害状況全体の把握を目的とした職員の訪問もなかったと。被災者支援案内窓口が設置されてからは市の動きは何も伝わってこなくなり,とても不安だと聞きました。  六郷樋管の被災者の方は,調布市と狛江市の被災者に対する対応に開きがあることを肌で感じるそうです。もちろん市の規模も住民の連携も異なるわけですが,何よりも違うのは市の住民に対する基本姿勢だとおっしゃいました。  こうした被災者と市の見解の違いはどこから来るのでしょうか。初めは被災者支援案内窓口がなくなってしまったことが関係するのではないかと思いましたが,それだけではないようです。  被害を受けた方の中には,暖かくなってからでなければリフォームに取りかかれないとおっしゃる高齢世帯もあるそうです。そしてまた,暖かくなると浸水した住宅のカビの問題なども増えていきます。  被災住宅補修補助の期限を延ばしていただきたいとの声が多くありますが,市としての対応は可能でしょうか。 443: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 444: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) ただいまの御質問の中にありました,災害から現在に至るまで災害状況全体の把握を目的とした職員の訪問もなかったというところにつきましては,補足で説明をさせていただければと思います。  当該地域で床上浸水した集合住宅で被害があった1階部分は8戸ありまして,全ての住戸で罹災証明書の申請も出されておりまして,それを受けまして10月26日には罹災証明発行のために市職員が現地調査のために訪問し,被害状況も確認をして罹災証明の発行もしております。なお,そのうち6戸からは住宅応急修理の申請が出されておりまして手続も完了しています。  それから補助期限の延長につきましては,このたびの水害による住家被害に関して住宅応急修理事業や住宅補修緊急支援事業補助制度等で修理費等の支援をしています。  応急修理事業は被災直後の応急的な対応として支援する制度を弾力的に運用しているところでございまして,住宅補修緊急支援事業補助制度はその対象とならない案件を補完することで支援を充実させています。  被災住宅応急修理事業は3月までに申請していただければ,修理が令和2年度になっても対応するよう予算を繰り越すための準備をしています。御質問のような事情の方がいらっしゃるのであれば,ぜひ3月末までに手続ができるよう窓口に相談していただきたいと考えています。  なお,住宅補修緊急支援事業補助制度につきましては都制度であるため,手続については2月28日までの期限がありまして,その周知により現在多くの方が窓口へ手続にいらっしゃっています。  実際にこれまでも市議会議員の皆様のサポートを頂きながら手続に来られた方もいらっしゃいますので,もしそのような方の情報を把握しているのであれば,私どもの窓口を紹介する等,ぜひお力をお貸しいただければと思います。 445: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 446: ◯ 3 番(平井 里美議員) 被災された方一人一人の事情は確かに異なります。高齢者の方ですと,体調やこれからどうなるか分からないコロナウイルスの心配もあります。そんな中,狛江市としては被災住宅応急修理事業は3月末,都制度の補助制度は2月28日という期限は変更しないということですね。とても残念に思います。  12月に職員が対象となる方々のおうちを訪問して周知されたというふうにおっしゃっていましたが,全ての被災住宅に連絡が行っているわけではないようですので,ぜひとも周知徹底していただくようお願いします。  先ほどの住宅の方々も2軒を除いては申請されているということ。私たちは議員で声がかかった所にはどこでも参りますけれども,どなたが被災されてというようなリストを持っているわけではありません。市にはそういった情報が集められているのですから,そういった方々に一言声をかけて今の状況を聞いていただくとか,そういったことが住民の方々の安心につながるのではないかというふうに思います。私はそのためにお仕事をしていただくのが職員の,そして市の責務なのではないかというふうに皆様方から聞いております。  ネットのない,そして市の広報でしか情報を得ることができない被災者の方々のためにも被災者支援案内窓口の再設置と拡充をすぐにでもすべきだと思いますが,この件について市はいかがお考えでしょうか。 447: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 448: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 被災者支援案内窓口につきましては,国や都の制度を活用した住宅の応急修理や被災者生活再建支援制度,市が独自に実施する災害特例見舞金など多岐にわたって被災者支援を実施するに当たって,これらの支援がしっかりと行き届くよう設置し,関係部署の職員を中心に体制を組んで対応してきたところでございます。  先ほどの繰り返しになりますけれども,設置期間は令和元年11月18日から12月27日まで開設したところでございますが,継続的な対応が必要となる住宅の応急修理及び令和2年1月6日から受付を開始しました住宅補修緊急支援事業補助金につきましては,引き続き同じ場所で受付を行っています。  その他の支援制度等につきましても,関係各課で連携して引き続き丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。 449: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 450: ◯ 3 番(平井 里美議員) 市としては被災者支援案内窓口の再設置はしないという判断ということが分かりました。昨年の台風第19号による六郷・猪方樋門の浸水に関して,その責任は住民の皆さんには何一つありません。ただただ被害を受けた方が今なお苦しい,大変だと言っていらっしゃる。  狛江市は樋門開閉に関わる調査に関して住民への聞き取り調査を併せて専門機関に委託するそうですが,被災された皆さんが望んでいらっしゃるのは,被害に関して狛江市が責任を持って聞き取り調査を行ってほしいということです。それが市の基本姿勢だとおっしゃっております。  被災者と市をつなぐ被災者支援案内窓口は不要,災害住宅修復補助の期限延長も不可。私はそのことを被災者の方々にお伝えするのがとてもつらいです。  今議会で狛江市で初めての人権条例が審議されます。市長は人権条例策定に当たり狛江市が人権尊重の先進市となり,人にやさしいまち狛江の実現を目指すと検討委員会の中でお話しされました。狛江の希望となる言葉でした。  全ての人の命と自由を守り,幸福で人間らしく生きられる権利を保障するための法律が狛江でつくられようとしている今,被災者の皆さんの人権を大切にしようとする市の姿勢を示すべきではないでしょうか。  被災者支援案内窓口の再設置と拡充をすぐにでもすべきではないでしょうか。被災者一人一人に寄り添う災害住宅修復補助を行うべきではないでしょうか。もしここで市長に「検討する」とお答えいただけるのなら,被災者の皆さんだけではなく,狛江市民にとって狛江市の信頼と安心になると思います。市長いかがでしょうか。 451: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 452: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 被災者支援につきましては,引き続き各担当でしっかり対応をしてまいります。  住宅応急修理事業につきましても3月末までに申請いただければ,暖かくなってからの工事完了でも対応できるように準備は整えておりますので,議員が御相談を受けた方,高齢者世帯の方にはぜひともまちづくり推進課に御相談いただきますよう御案内いただければと思います。 453: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 454: ◯ 3 番(平井 里美議員) 担当課に相談してもたらい回しにされる,そしてそこで嫌な思いをするということをぜひとも解決していただきたいと要望いたします。  そして議員から市民の方に知らせることももちろんいたしますけれども,被災された,それも床上浸水の方というのはもう限られているわけですから,市のほうからぜひ市民に寄り添う,被災者に寄り添う御案内をしていただけたらと思います。
     そのことを要望して私の質問を終わりにしたいと思います。よろしくお願いいたします。 455: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時23分 休憩     午後 2時39分 開議 456: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。4番松崎淑子議員。     〔4番 松崎淑子議員登壇〕 457: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 通告に従いまして2問質問いたします。  1問目は都市計画道路の在り方から考えたまちづくりに市民の声をです。  都市計画道路は都市の基盤的施設として,都市計画法に基づく都市計画決定による道路と定義されています。良好な市街地環境を整備する都市計画と一体となって整備される道路で,都道府県または市町村によって整備されます。  都市計画道路は1968年につくられ,決定から50年以上経過しています。高度成長期における都市の拡大を前提に決定されたものが多く,近年の人口減少,低成長などの社会情勢の変化を踏まえると,その必要性に変化が生じつつある道路もあるのではないでしょうか。  都内には現在3,208キロの都市計画道路が計画されていますが,第三次事業化計画が終わった2016年(平成28年)末時点でその完成率は約64%であり,まだ多くの未着手区間が存在しています。区部の完成率は65%,多摩地域は61%となっています。  現在の第四次事業化計画は平成28年からの10年間に当たり,優先的に整備すべき路線が優先整備路線として認定されています。狛江市では調布3・4・2号線と呼ばれる水道道路,市役所の裏に通った道路の延長である調布3・4・4号線,喜多見から水道道路を結ぶために岩戸南地域を通る3・4・16号線が優先整備路線となっています。  第四次事業化計画で選定した優先整備路線の整備を推進することにより,都市計画道路の約8割が完成する時代を迎えることになるとのことです。  一方で,残る2割の都市計画道路については整備方針策定時にその必要性を確認しているものの,事業着手までに期間を要することとなり,都市計画法による建築制限がさらに長期化することも想定されます。  社会情勢や道路に対する都民ニーズは日々変化し多様化しているので,検証を不断に行っていく必要があり,東京都は特別区及び多摩地区は協働で調査検討を進めていく,つまり整備すべきものは整備し,見直すべきものは見直すとの基本的な考え方に立っています。  そこで伺います。狛江市内の都市計画道路の整備率を教えてください。  再質問は自席より行います。 458: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 459: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市内の都市計画道路の整備率は51.6%となります。この値には概成道路は含んでおりません。  概成道路とは計画幅員に満たないものの,多摩地域では現況幅員が8メートル以上の道路で,車道部や歩道部が狭く様々な課題が生じている区間もある道路でございます。 460: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 461: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針での検討対象の道路はどのような道路でしょうか。 462: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 463: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)の将来都市計画道路ネットワークの検証で必要性が確認された路線のうち,優先整備路線等として選定されなかった未着手の都市計画道路が東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針での検討対象路線であり,狛江市内には8路線ございます。  東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針の検討では,検討対象を広域的な道路と地域的な道路に分けて検証を行っております。  ここで広域的な道路とは交通や防災等の面から広域的な役割を果たす幹線道路で,現時点で都が主な都道として整備・管理が必要と考える道路をいい,地域的な道路とは広域的な道路以外をいいます。  狛江市内には広域的な道路が1路線,地域的な道路が7路線ございます。 464: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 465: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 昨年7月4日に都市建設部長より,東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針策定に向けた案の公表について,優先整備路線等を除く未着手の都市計画道路の在り方について,東京都と特別区及び多摩地区は協働で調査検討を進めていますとありますが,その結果を教えてください。 466: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 467: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 検証は概成道路における拡幅整備の有効性の検証,計画重複等に関する検証,地域的な道路の既存道路による代替可能性について行っております。  概成道路における拡幅整備の有効性の検証については,広域的な道路が1路線,地域的な道路は2路線を対象としています。道路構造条例等における現道道路の評価等を行い,計画の存続といたしました。  計画重複等に関する検証については,緑道と重複する地域的な道路が3路線あります。都市計画道路は都市計画道路ネットワークの検証で必要性が確認されていることに加え,道路線形の変更は新たに都市計画道路区域に編入する箇所が発生する等,周辺地域に大きな影響を及ぼす可能性があります。このため都市計画道路は原則として都市計画変更を行わず,重複する都市計画公園等については双方の事業化の支障とならないよう調整し,都市計画変更を行う方向性を示しました。  変更に当たっては都市計画公園等の開園状況も踏まえ,環境保全や景観形成機能など公園として必要な機能の確保を前提に調整することになります。開園している公園に都市計画道路が重複している場合は,緑や景観など既に確保されている機能に配慮し,道路構造による対応の可能性も検討することとしています。  地域的な道路の既存道路による代替可能性については検証対象が7路線あります。未着手の地域的な都市計画道路の近傍にある都市計画道路以外の道路について,都市計画道路が有する機能を代替できるかを検証しましたが,候補となる代替路は現況の総幅員12メートル以上,幅員構成は車道部7メートル以上かつ歩道幅員2.5メートル以上であり,都市計画道路が有する機能を代替できる道路は存在しないため,計画の存続と判断したところでございます。 468: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 469: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) この調査検討,東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針策定に向けた調査検討はいつから,どこで行ったのでしょうか。 470: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 471: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 平成28年3月に東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)を策定し,平成29年5月から東京都,特別区,26市2町による会議体を設け,調査検討を開始しました。 472: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 473: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針策定に当たりパブリックコメントが行われましたが,どのような意見が出されましたでしょうか。 474: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 475: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) パブリックコメントの意見としては,1,基本方針全般について,2,検討対象について,3,具体的な検証項目について,4,住民参加・情報公開について,5,検証結果について,6,その他に分類されます。  5,検証結果に分類されるものに,優先整備路線である補助第125号線の延長線上にある優先整備路線ではない調布都市計画道路3・4・7号線をどうするかとの意見がありました。  また6,その他に分類されるものに,新たな道路建設の必要性は認められない,また東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針の検討対象外である優先整備路線の調布都市計画道路3・4・2号線について拡幅は不要と,歩道の拡幅を趣旨とする意見がありました。 476: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 477: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 今報告いただいたパブリックコメントにもありました調布都市計画道路3・4・7号線については,平成13年の都市計画マスタープラン策定のために市民参加で話し合われた北部地域協議会で不要との見解もあり,議論が重ねられた記録があります。  狛江は6.39平方キロメートルと大変狭い面積に多くの都市計画道路が計画されており,今後の人口減少社会で現道のない,新たな道路建設はその必要性を改めて検討する必要があるなど,市民意見については議論があるべきと考えます。  そこで市民意見の反映,議論の場の保障について伺います。  まず多摩川住宅の調布市立第三中学校前の交差点前から延びる調布都市計画道路3・4・5号線は狛江市では中和泉の住宅地から狛江通りに計画線が引かれています。現道はありません。調布では今回見直し候補路線となりました。狛江市では調布都市計画道路3・4・5号線の検討はどうなっているでしょうか。 478: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 479: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市において調布都市計画道路3・4・5号線は東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)の将来都市計画道路ネットワークの検証で必要性が確認されております。検証項目としては交通処理機能の確保に該当しております。  また東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針では地域的な道路の既存道路による代替可能性について検証し,都市計画道路の機能を代替できる道路は存在しないため,計画の存続となったところでございます。 480: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 481: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 既存道路での代替可能性や交通処理機能という言葉そのものが,今後の人口減少社会という現実と矛盾する可能性が高いのではないでしょうか。  調布では広域的な移動を支える都市計画道路と地区内の移動を支える生活道路を体系的に連携した道路網としてバランスよく整備していくことが重要だと考え,2016年3月に調布市道路網計画が策定されました。  今回の都市計画道路の在り方に際し,調布都市計画道路3・4・5号線は市職員より見直しが提案され,それについて検討概要をパネルで説明し,対面形式で直接調布市民の意見を聴くみちの井戸端会議の開催などで地域住民の声を聞き取るなどの経過を経た上で調布市では調布都市計画道路3・4・5号線の廃止が決まったと報告されています。  では狛江市では現在,広域的な道路と生活道路について整理をしていく道路網計画はつくられているでしょうか。 482: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 483: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市都市計画マスタープランにおいて,道路・交通網整備の方針として狛江市を通過する交通を処理し,都市間を結ぶ広域的な幹線道路として都市間幹線道路を,狛江市内と隣接区市とを連結する幹線道路として主要幹線道路を,主要幹線道路を補完する道路として補助幹線道路を,地域の主要道路として主要生活道路を位置づけています。 484: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 485: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それでは道路の計画について,市民の意見を聴く場はどのようなものがあるでしょうか。 486: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 487: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針等,東京都と共同で策定した計画はパブリックコメントを実施し,市民を含める都民の皆様の御意見を確認させていただいています。 488: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 489: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針についてのパブリックコメントはいつ行ったのでしょうか。 490: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 491: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 本基本方針の検討に当たり,2回パブリックコメントを実施しております。  1度目は中間まとめとして取りまとめ,平成30年7月9日から8月10日まで行ったもので,それを踏まえさらに検討を重ねたところでございます。  2度目は基本方針(案)として取りまとめ,令和元年7月12日から8月12日まで行いました。 492: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 493: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 都市計画は市民にとって身近なものとは言えません。自分の家の近くに道路やマンション,公園の建設計画が示されて初めて関心を持つ方が多いのが現状だと思います。しかし道路建設を1つ取ってみても長い歳月をかけて行われるもので,そこに行政の御苦労もあると拝察します。だからこそ多くの市民が納得する計画策定が必要です。市民が日頃感じているまちづくりへの疑問をどう実現するか,そうしたことを気軽に出し合える場をつくっていくことが重要だと思います。  今回都市計画マスタープラン改定及び立地適正化計画策定に当たりオープンハウスの開催が広報されました。市民の声を聴く手法として大変期待しておりますが,オープンハウスの内容はどのようなものでしょうか。 494: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 495: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画マスタープラン改定及び立地適正化計画策定の検討を行う中で,現在狛江市の都市づくりに関する現況整理と市民アンケートを基に,分野別の基本課題,次期計画で対応すべき課題・検討の方向性を整理しました。  オープンハウスの内容は,狛江市のまちづくりに関する現在の状況を広く発信し,将来のまちづくりについて市民の皆様の生の声を対話形式により確認するために実施するものでございます。  オープンハウスは当初3月上旬に計画し,その旨を広報していたところでございますが,新型コロナウイルスに対処するため延期の判断をしております。実施予定につきましては改めて周知したいと考えています。 496: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 497: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 対話形式がとられることは市民・行政双方にとって,有益なことだと期待しております。コロナウイルス感染の心配がなくなった後,オープンハウス開催に多くの市民の関心が高まり,疑問点やビジョンを話すことが将来の狛江市を形づくる手法の一つとなるよう願います。  都市計画道路の性質上,市民個人や沿道地域だけの問題ではないことは理解いたしますが,日々の生活と切り離すことができない問題です。市民一人一人が意見を持ち,広い視野で考えられるよう正しく情報を提供し,議論を積み上げる機会と場ができることを要望していきたいと思います。  次回の検討時期には地域が主体的に道路計画に意見を寄せられるよう,積極的かつ有効的に情報提供し,市民と協働で将来を見据えた計画がつくられることを期待し,1問目の質問を終わります。 498: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎淑子議員。     〔4番 松崎淑子議員登壇〕 499: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 2問目の質問をいたします。  子育ての課題に向き合う狛江市の姿勢を伺っていきたいと思います。  狛江で子育てをする保護者の声を基に子育て環境の課題に関し具体的に3点,保育の無償化と養育の環境,そして特別支援教育に向き合う狛江市の姿勢について質問いたします。  狛江・生活者ネットワークに届いている声がたとえ少数だとしても,その陰には声を上げられない多くの存在があると思いますので,個々の事例について共有し,より市民の側に立った施策となるように考えていきたいと思っています。  幼児保育の無償化については導入される前から多くの懸念や議論がありました。無償化の対象をどこまで拡大するのか,保育の質をどのように担保するのか,保育士の処遇改善や確保の問題など心配する声がある中,昨年10月から無償化がスタートして現在で5か月が経過しました。  では,まず無償化による負担増という現象について質問いたします。  狛江市には無償化により,かえって保護者の負担が大きくなっている世帯があるでしょうか。例えば支払額が増えてしまうようなケースはあるか,件数についても伺います。  次の質問からは自席で行います。 500: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 501: ◯ 参 与(石森 準一君) 幼児教育・保育の無償化が始まることによりまして,認可保育園においては現行の保育料よりも10月以降の給食費,いわゆる副食費でございますが,これの支払額のほうが高額となる可能性がございました。しかしながら,狛江市においては独自に給食費に対する補助制度を実施しまして,子供の年齢問わず第3子以降に対して月額4,500円の補助を,就学前子供のうち第2子に対して月額2,250円の補助を行っているため,負担が大きくなるケースはないものでございます。  一方で一時保育の利用については,これまで住民税非課税世帯であれば保育の必要性の認定がない方も利用料をゼロ円としておりましたが,無償化と合わせた整理の中で保育の必要性の認定がない場合は利用料免除の対象外となっています。 502: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 503: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それでは負担の増えた保護者からはどのような反応がありましたか。保護者の理解はどのように得ているのでしょうか。 504: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 505: ◯ 参 与(石森 準一君) 住民税非課税世帯で保育の必要性の認定がなく一時保育を利用されている方から1件お問合せがございまして,無償化においては就労や育児休業からの復職や介護等の認定要件を満たす必要があることを説明させていただきました。その後,その方の現状を伺うことで実情に合った形で保育の必要性の認定を行い,無償化対象者として一時保育を御利用いただいています。  無償化に伴いまして負担が大きくなるような方が出ないように,今後状況等を確認して対応してまいりたいというふうに考えております。
    506: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 507: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 丁寧な対応がなされたというふうに理解いたしました。対応例で無償化制度の問題点や市民の制度理解の未消化が分かることもあり,今後の改善につながることに期待しております。丁寧な対応で市民も不安や疑問の声が上げやすくなりますし,それによって大きなトラブルが防げる可能性が高まります。  では市の負担金の軽減は無償化になる前と比較して,無償化が導入された今年度下半期,昨年10月から本年3月まででどのくらいになるでしょうか。また来年度より1年間でどのくらいの負担減が見込まれるのでしょうか。 508: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 509: ◯ 参 与(石森 準一君) 幼児教育・保育の無償化の財源負担としましては,原則として国が2分の1,東京都と狛江市がそれぞれ4分の1ずつ負担することとなります。  実際の狛江市の財政負担は,幼稚園に関しましてはこれまでよりも大きくなりますが,保育園につきましては市の保育料が国の基準よりも低いことにより,これまで市が負担してきた部分が大きかったため,この部分も含めて国と東京都,狛江市で負担することとなります。  また無償化の財源としましては,10月からの消費税率引上げによる増収入分で賄うこととなっておりますが,これによる収入は今年度は地方には入らず来年度に入ることとなりますので,今年度につきましては地方負担分を国が臨時交付金として補填する形となっております。そのため今年度は補正予算ベースでは2億円ほど軽減されることになります。  来年度の予算額につきましては,無償化による市負担額は無償化実施前と比較しておおむね5,100万円ほどの減となるものでございます。 510: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 511: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 改めてはっきりした数字を教えていただきました。  ではその負担減の経費は何に使われるのでしょうか。 512: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 513: ◯ 参 与(石森 準一君) 令和2年度に新規開設する認可保育園2園や待機児対策として,既存園での定員の弾力化による受入定員の拡充を図る部分,また先ほども答弁を申し上げましたけれども,市独自の給食費補助についても充当する予定としています。 514: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 515: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 4月からの新年度に認可保育園2園が開園され,その後認可保育園の開園は予定されていませんね。今後も無償化制度による負担減分の財政は子供施策に使うことをお願いいたします。  それでは無償化の対象の拡大は行われましたか。外れている多様な保育への助成について見解を伺います。 516: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 517: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江市において,無償化の対象の拡大は行ってございません。  令和2年度につきましては,市内における地域子育て自主グループの活動を推進することを目的といたしまして,自主保育事業への支援補助金の拡充を予算として計上させていただいています。 518: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 519: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 保育の自主グループは無償化に際し,同じ狛江の子供としての保障を訴え評価されたのだと理解いたします。今後もさらなる自主的な子育ての芽が育つことを期待しております。  それでは保育の質の担保に大きく関わる保育士確保に向けた有効的な対策についての考えをお聞かせください。 520: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 521: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在多くの保育園において保育士を初めとする人材の確保が難しい状況が続いておりまして,有効的な対応策として,いかに多くの方に募集情報を見ていただけるかが重要であると考えています。  市といたしましては,ハローワークでの募集や募集情報を市内掲示板やホームページ,SNS等で幅広く周知することのほか,今年度から狛江市の正規保育士の採用試験受験者のうち採用に至らなかった方に対しまして市内の私立保育園の一覧表を同封し,私立保育園の保育士応募にもつなげるなど,公立・私立を問わず狛江市内での人材確保に努めています。 522: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 523: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 募集情報の有効性も重要ですが,今朝高木議員が質問されたように保育士の待遇が改善されることが最も有効だと考えます。家庭にとってはかけがえのない,そして社会にとっては未来を担う子供を預かる職員は,子供たちと保護者と園に対してとても重い責任を持っています。金額で判断できることではありませんが,これからもなくてはならない存在として,付加価値を保障することが重要です。国全体でも考えていくべき問題ですが,市の独自施策の検討も要望いたします。  それでは,狛江市が考える無償化制度の目指すものは何だと思われますか。 524: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 525: ◯ 参 与(石森 準一君) 幼児教育・保育の無償化は消費税率の引上げによる財源を活用することにより,少子化対策として幼児教育を初めとする負担軽減措置を図ることを目的として実施されたものでございます。  狛江市におきましても子供たちに質の高い幼児教育等の機会を提供できるよう,引き続き保護者への負担軽減及び質の確保について取り組んでいきたいというふうに考えています。 526: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 527: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 今後も無償化政策については見守りを続け,質問をさせていただきたいと思います。  次に昨年9月の第3回定例会で質問いたしましたが,本年4月に開園予定の子育て・教育支援複合施設「ひだまりセンター」に入る新設児童発達支援センター開園に向けて確認させていただきます。  児童発達支援センターの入所について行った,あるいは行う予定の広報を教えてください。 528: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 529: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 児童発達支援センターの事業内容や募集するクラスと申込み手続の流れなどについて説明するため,去る1月29日に説明会を開催いたしました。  当日は利用希望者24名と関係機関の職員等35名の方に御参加いただきました。  また令和2年5月11日から業務を開始する予定としておりますので,改めて広報やホームページ等でお知らせする予定でございます。 530: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 531: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) この説明会の広報はどのように行われましたでしょうか。 532: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 533: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 利用説明会に関する周知でございますが,1月15日号の広報紙に掲載するとともに,市のホームページとツイッターやフェイスブック,またココシルこまえに案内を掲載しております。  あわせまして,チラシを作成いたしまして,市内掲示板への掲載と関係先への配布など現状で活用できるもの全てを活用して周知を行ったところでございます。 534: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 535: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 説明会の設定が平日の夜間1回でしたけれども,今後の予定はありますか。 536: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 537: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 今後説明会を開催する予定はございません。 538: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 539: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 平日の夜の設定ということでお子さんを御家族に預けられない,またきょうだいが多くて連れていけない,あるいは夜出かけることが難しいなどの声を多数聞きました。  当日は私も傍聴いたしましたが,参加者はとても多く,会場は満員で隣室で託児もありましたが利用者が多かったようでした。参加できなかった声もあったことを考えると,関心と期待が多いということだと思います。  では説明会に参加できなかった方は窓口で説明を受けられますか。どこの窓口が対応されるのでしょうか。社会福祉協議会との連携はどうでしょうか。 540: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 541: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 福祉総合相談窓口におきまして,担当部署でございます高齢障がい課が対応させていただいております。  児童発達支援センターの設置者は市でございますので,仮に社会福祉協議会に問合せがあった場合につきましては,担当部署でございます高齢障がい課へ御案内いただくこととなります。  なお,実際の支援におきましては社会福祉協議会とも必要に応じて連携しながら,支援の取組を進めていくことになります。 542: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 543: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 利用申請は先着順ではなく,5月の開設後にセンターに相談し,利用申請後,療育の必要性などを総合的に判断し決定されるという説明でした。  では入所を希望されている方が定員より多かった場合など,利用申請がかなわなかったケースへの対応はどのように考えますでしょうか。 544: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 545: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 児童発達支援センターが直接支援のための対応を行わない,または行えないケースにつきましては市内外を問わず適切な施設におつなぎした上で施設間の連携を密にしながら対応していく必要がございます。 546: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 547: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 適切で丁寧な対応をどうぞよろしくお願いいたします。  また期の途中での欠員募集について新規に募集するのか,あるいは待機制度をとるのか,決まっていることがあれば教えてください。 548: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 549: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 決定事項としているものではございませんが,基本的な対応の在り方といたしましては,相談から開始いたしまして丁寧なアセスメントを行いながら,それぞれに合った支援計画を策定することになりますので,それぞれのケースに応じて必要な対応を検討することになります。 550: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 551: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 昨年9月の私の質問で,新設児童発達支援センターと現行の「ぱる」との関係については次のような御答弁でした。「センター創設後も,これまでの地域療育を中心的に担ってきた「ぱる」とセンターが連携して市の地域療育を担っていくこととしておりまして,センターと「ぱる」が対象とする年齢等を定めまして,互いに補完し合って可能な限り多様なニーズに応えられる体制を目指してまいります。  例えば「ぱる」へ通所する中で子供の発達状況に変化が見られた場合には,センターで実施する並行通所クラスや週5日クラスへ移行させる等,より子供の状態に適した療育を行う予定としております。また,日常の情報交換等の連携や定期的にセンターと「ぱる」との間で意見交換や合同研修を実施することで,それぞれの療育体制のさらなる充実を図ってまいりたいと考えておりますが,最終的には運営事業者との協議により内容を決定いたします。」との御答弁でした。  現時点での「ぱる」の位置づけと連携の仕方について教えてください。 552: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 553: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 昨年の第3回定例会で答弁申し上げましたとおり,現時点におきましても基本的な考え方に変わりはございません。  「ぱる」におきましては長年にわたって市が行う療育の拠点として機能している貴重な存在でございますので,児童発達支援センター開設後も引き続き連携しながら取組を進めてまいります。  しかしながら,4月から児童発達支援センターに勤務する予定の専門職のほとんどが,現在は別の施設の職員として勤務している経験豊富な方たちということで,4月までは都合を合わせることがなかなか難しいといった事情がございまして,関係先との連携の仕方といった具体的な内容につきましては,4月以降に調整を行う予定としております。 554: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 555: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 説明会での熱心な質疑を聞きましても,新設の児童発達支援センターの必要性の高さと市民の期待を強く感じました。利用を望む方や地域住民の意見・協力を大切にし,ニーズに見合ったセンターにしていきたいと真摯に考えます。  では次に就学児童への支援について伺います。  小学校固定級の登校支援について現在ハンディキャブこまえによる第三小学校,第六小学校地域からいずみ学級への移動支援が行われていますが,利用距離などの規定がありますか。 556: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 557: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 特別支援学級児童通学支援事業補助金は,狛江第一小学校の知的障がい固定学級いずみ学級へ通学する児童の保護者を対象として,通学時における児童の安全確保と保護者負担の軽減を目的として開始されたものです。  内容といたしましては,児童が登校する際に保護者の付添いができない場合,NPO法人ハンディキャブこまえが運行する車で児童の自宅から学校までの送迎を行うもので,狛江第三小学校及び狛江第六小学校の通学区域に居住している児童の保護者を対象としております。  また平成30年度より狛江第三小学校に自閉症・情緒障がい固定学級あおば学級を設置したことに伴い,狛江第一小学校,狛江第五小学校,和泉小学校,緑野小学校の通学区域に居住し,あおば学級に通学する児童も利用できるよう例規整備を行ったところでございますが,NPO法人ハンディキャブこまえの運行体制などから,現在のところ利用実績のほうはございません。 558: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 559: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 運行規定を伺いまして理解いたしました。  利用市民の方からは,現在東野川にお住まいの方ですけれども,緑野小学校の固定級に通われるのにお母様が毎日車で送られているというお話を聞きましたので,利用範囲が広がることを期待いたします。  現在固定学級は北部の第一小学校と緑野小学校と隣接して存在しておりますけれども,今後需要増加も考え,南部に固定学級を新設する計画があるかどうか教えてください。 560: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 561: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 東京都教育委員会から特別支援学級固定学級の適正規模は20名程度の登録があることが望ましいという助言を頂いております。学級を新設した場合,新設学級と既存学級で十分な児童数が継続的に確保できるかが課題となりますので,対象児童数の推移も踏まえ,現在のところ小学校へ新たな知的障がい固定学級を新設する予定はございません。 562: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 563: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) では次に特別支援教育について伺います。  現在,特別支援教育の取組はどのような流れで行われているでしょうか。 564: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 565: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 特別支援教室の利用や特別支援学級へ就学・転学する際には,就学相談を受けていただきます。  就学相談は物が見えにくい,こだわりが強過ぎる気がする,理解や記憶が苦手であるなど就学や学校生活で心配がある場合に様々な教育の場を紹介しながら,児童・生徒が持っている力を伸ばすためにはどのような環境や学習が必要なのかを状況に応じて保護者とともに考え,より適した就学先を相談する場でございます。就学相談での面談,行動観察,発達検査,専門医の診察などの資料を基に就学支援委員会において当該児童・生徒にとって最も適切な就学先を審議し,教育委員会へ報告いたします。教育委員会からこの結果を保護者へ伝え,就学先のほうを決定いたします。 566: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 567: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 配慮が必要な子供たちへの支援として,就学相談や就学支援委員会へつながる前の段階で,学校ではどのような会議を行って共通理解を図っているのでしょうか。 568: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 569: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 各学校では,例えば発達や学習の遅れなどで気になる児童・生徒がいた場合は,学級担任はもちろん,管理職や特別支援教育コーディネーター,スクールカウンセラーなどが集まり校内委員会を開催し共通理解を図るとともに,今後の方向性などを協議いたします。さらに医療関係者や専門教育相談員などによる巡回相談を活用し,当該児童・生徒に関する助言をもらうこともあります。その上で通常の学級とは別の場所での支援が考えられる場合は,学校と保護者が面談を行い,今後の方向性について共通理解を図るようになっております。 570: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 571: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 学校が保護者に説明する際,学校側からはどのような方が参加されるのでしょうか。
    572: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 573: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校と保護者が面談を行う際は管理職や学級担任はもちろん,スクールカウンセラーや特別支援教育コーディネーターなどが同席することが多くあります。 574: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 575: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 特別支援教育コーディネーターは教員が当たられているということですね。子供にとって最善の選択ができるように子供と保護者と学校に対して専門的で公平な議論ができる場となるよう配慮が必要です。子供・保護者が建設的な意見を言える場が保障されることを要望いたします。  また特別支援教育に関して保護者が相談できる場所の周知や資料提供などは,どのように行われているでしょうか。 576: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 577: ◯ 教育部長(上田 智弘君) まず特別支援教育を初め教育相談などに関する窓口の周知を行っており,各学校において児童・生徒を対象に定期的に相談窓口に関する案内が配布されております。  また市の教育相談につきましても,ホームページでの周知とともに各学校に教育相談やスクールソーシャルワーカーに関するリーフレットを配布しております。  さらに今回,新年度小学校1年生として入学する御家庭に対して,東京都の特別支援教育に関するリーフレットを配布いたしました。今後開設予定の狛江市子育て・教育支援複合施設につきましても,引き続きその周知に努めてまいりたいと考えております。 578: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 579: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市の特別支援教育はモデル事業になっていましたし,教育研究所を経て新たに教育支援センターとして体制が強化されるのですから,ぜひ子供と家庭が当たり前に相談窓口や支援会議の存在を知り,少しでも子供に支援が必要と感じたとき,早期に相談ができるよう相談窓口と支援体制の簡単なお知らせを年度の初めに毎年配布するなど,家庭,さらには市民への周知・広報をどうかよろしくお願いいたします。  本人や保護者が通常学級を望んだ場合の支援体制の構築をどう考えていらっしゃるのでしょうか。 580: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 581: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 就学支援委員会では当該児童・生徒にとって授業内容が分かり,学習活動に参加している実感や達成感を持ちながら充実した時間を過ごしつつ,生きる力を身につけていくことができる場がどこであるのかを視点に置き,最も適切な就学先を審議し,教育委員会へ報告します。教育委員会からこの結果を保護者へ丁寧に説明し,就学先を決定いたします。  しかしながら最も適切な就学先と判断された学級・学校ではなく通常学級への就学を希望される場合には,保護者,学校,教育委員会の三者で学校でできること・できないこと,御家庭の協力をお願いすることなどについて共通理解を図り,必要な対応を行っております。  これまでに身体的な理由で特別な支援を必要とする児童・生徒に対応するため,特別支援教育支援員の配置や,段差の解消や手すりの設置などの施設改修なども行っております。 582: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 583: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 保護者,子供,学校の共通理解をぜひとも重要と考えていただき,話合いを重ねていただければと思います。  では最後に特別支援教育について,狛江市の今の課題と目指す方向性について,教育長のお考えをお聞かせください。 584: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育長。 585: ◯ 教育長(有馬 守一君) 狛江市ではこれまで障がいのある子供たちも持てる力を十分に伸ばしていけるような,あるいは他に先んじて特別支援教室等のモデル事業などに取り組んでまいりました。その中で新しい指導体制でありますとか教育方法の開発に努めてきたと思っております。  現在は情緒障がいの固定学級の小学校から今度は中学校への発展的接続というのか整備,これに取り組んでいるところでありますけれども,そうした中で大きな課題が2つございます。  これは今もそうなのですが,これからも課題なのだろうと思うのです。いろいろと整備してきたそれぞれの特別支援学級あるいは特別支援教室,それらの機能とか専門性に即した就学相談をどう進めていくのかというのが1つの課題です。同時に,こうした特別支援教育を担う教員をどう確保・育成していくのか。この2点,これが大きな課題となっております。  私どもの様々な研修等も重要なのですけれども,併せてこうした仕組み,狛江市の仕組みには関係する保護者の皆様の御理解と御協力が欠かせませんので,ぜひ議員の皆様にも側面から御支援いただければと思っております。 586: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 587: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市は特別支援教室ではモデル事業に取り組み,そしてこの4月には教育と子育ての複合施設が開設されます。形はきちんと整っていっておりますので,ぜひ内容と,そして利用しやすい施設,制度になるように私たちも力を尽くしていきたいと思います。  就学相談の周知と充実,教員の研修などを進めていくことに期待して,私の質問を終わります。 588: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 3時29分 休憩     午後 3時45分 開議 589: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。7番吉野芳子議員。     〔7番 吉野芳子議員登壇〕 590: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 通告に従いまして2問質問いたします。  1問目は市民とともに進める人にやさしいまちづくりです。  今年も2月に大津で開催されたアメニティーフォーラムに行ってまいりました。狛江でおなじみの又村あおいさんが大活躍されています。朝7時からの国会議員との朝食会のモデレーターであったり,夜9時~11時までの進行役であったり。この会場では本当の共生社会が実現されていると言っても過言ではありません。参加者は夢ではなく,共生社会をおのおのの地域で描き実践しています。だから共生社会は狛江でも夢や遠い所の話であってはいけないのです。  地域共生社会とは何でしょう。制度・分野ごとの縦割りや支え手,受け手という関係を超えて地域住民や地域の多様な主体が我が事として参画し,人と人,人と資源が世代や分野を超えて丸ごとつながることで住民一人一人の暮らしと生きがい,地域を共に創っていく社会のことだそうです。  2017年に「我が事・丸ごと」地域共生社会実現本部決定で示された今後の福祉の方向性を示す考え方であり,地域共生社会の実現を目指すため社会福祉法や介護保険法など関連法の改正がされ,様々な取組が展開されているわけです。これは地域包括ケアから地域共生社会,そしてあらゆる分野に関わる開発目標としての誰一人取り残さない社会の構築,SDGsの方向性と達成につながっていると言えます。  私たちの小さな思いや行動は大きな流れの一端です。  そこで,まず子ども食堂について伺います。  子ども食堂の輪が全国に広がっております。子ども食堂の役割と意義についての市の認識を伺います。  再質問は自席よりいたします。 591: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 592: ◯ 参 与(石森 準一君) 子ども食堂は核家族化や共働き世帯の増加等に伴い,社会的にも問題となっている子どもの孤食を防ぐという観点から,地域の食堂や公共施設を利用して無料または安価で子供に食事を提供するもので,特に様々な背景により時間的余裕のない保護者にとって経済的な負担が少ない中で,栄養のある食事をほかの子供や大人たちとの関わりを持ちながら,子供に食べさせることができるという点において,大きな意義があると認識をしています。  またこのことに加えまして,子ども食堂が子供のみならず,その親も含めた家庭が地域と接する1つの機会になっているということで,何らかの支援が必要な家庭の情報を早期にキャッチすることができるという地域の目としての機能も,併せて担っていただいていると認識しています。 593: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 594: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは子ども食堂は市民発の取組だと思いますが,その多様性が特徴とも言えます。市民の自発的な活動を通じた顔の見える地域づくりとして捉えることができます。こういった側面も鑑み,子ども食堂の必要性について市の考えを伺います。 595: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 596: ◯ 参 与(石森 準一君) 御質問いただきましたとおり,子ども食堂は市民や市民により構成される団体がその運営を担っていることが現在の多様性のある活動につながっていると認識しております。またさきに答弁申し上げましたとおり,子ども食堂は子供同士また家庭と地域の大人が交わるコミュニティーの場という側面も持っていると考えています。  昨今の社会の変化によって地域の関係が希薄になり,同時に子育て家庭が抱える困り事もより複合的なものになっている中で,地域における子育て支援は子育て家庭の包括的な支援を実施する上でも必要であると考えております。この点において子ども食堂の活動は重要性が増してきているのではないかと認識をしています。 597: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 598: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは全国こども食堂支援センター・むすびえについて伺います。 599: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 600: ◯ 参 与(石森 準一君) 全国こども食堂支援センター・むすびえは,子ども食堂にみんなが安心して行ける場所となるような環境整備と子ども食堂を通じた多くの人たちの社会活動への参加を目的に2018年に設立されたNPO法人と承知しております。  主な事業としては,子ども食堂の立ち上げ支援や運営者同士のネットワークづくり,関係団体との連携,情報提供などの地域ネットワーク支援事業,子ども食堂の安心・安全を高める活動や様々なプログラムの提供に向けた企業・団体との協働事業,子ども食堂に関する調査・研究事業を実施していると伺っています。 601: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 602: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) むすびえなのですが,ビジョンとして,「こども食堂の支援を通じて,誰も取りこぼさない社会をつくる」を掲げています。ミッションとして,「こども食堂が全国のどこにでもあり,みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整えます。  こども食堂を通じて,多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるようにします。」とあります。  地域交流拠点と子供の貧困対策という2つの役割を持つ子ども食堂は2019年時点で少なくとも全国に3,718か所カウントされていて,1年間で約1,400か所増えたとのことです。  それでは狛江市での子ども食堂の現状について伺います。 603: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 604: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在狛江市内では6団体が子ども食堂事業を実施しております。実施回数はそれぞれ月1回程度で,公民館や地域センターなどの公共施設のほか,市内の食堂や貸しスペースで行われていると伺っております。またそれぞれの団体は連絡会を通じて必要な情報交換や連携を図っております。  なお市といたしましては,このうちの4団体について団体からの申請に基づき,子ども食堂事業補助金を交付するとともに,各事業において狛江市の後援・共催名義の使用を許可することで,公民館や地域センター等の市の施設の優先使用や会場費の減免等による支援を行っています。 605: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 606: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは子ども食堂の運営上,どんな困り事や要望が出されているかについて伺います。 607: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 608: ◯ 参 与(石森 準一君) それぞれの団体によって少しずつ異なるとは思いますが,活動場所の確保や運営スタッフとなるボランティアの確保につきましては,多くの団体において課題となっていると感じております。  また団体からは学校などの関係機関も含め,必要な情報を直接的に共有できる場の提供や補助金の増額などの要望を頂いています。 609: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 610: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 子ども食堂は狛江でもいろいろな多様な形態で展開されていると思うのですけれども,例えば一般的にはフードバンクから食料を頂いたり,でもそれにしても子供を無料にしているというような団体もございます。  それで子供が多ければ多いほど全く収入がないわけで,この補助金の増額,こういったことも要望に出されているということですので,今後それをお気に留めていただきたいなというふうに思います。  子ども食堂というのは2012年に初めてできて,8年目ということです。にもかかわらず,先ほどのむすびえによりますと認知度というのは8割という驚くべき浸透率です。  一方,「行ったことがある」という人は五,六%という結果だそうです。子ども食堂の役割の重要性は計り知れません。市でのさらなる展開,こういったものを期待しております。  続きまして明石市の話を少し伺いたいと思います。  私は2016年に7月に明石市に視察に行きました。その当時もパワフルで情熱的な泉市長に圧倒されたのを鮮明に思い出します。  先日参加した大津でのアメニティーフォーラムでも登壇者になって発表していただきましたが,そのときの資料として2018年11月の広報紙が配られました。やさしい社会を明石からという特集が組まれ,人口6年連続増加,赤ちゃん3年連続増加,地価5年連続上昇,税収増,今,明石は元気であふれてますと書いてあります。  明石での「こどもを核としたまちづくり」とはどんなまちづくりなのかを伺います。 611: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 612: ◯ 参 与(石森 準一君) 兵庫県明石市では,「すべてのこどもを地域みんなで応援する」という考えの下,「こどもを核としたまちづくり」を掲げ,市が徹底的に子供の立場に立って子供一人一人に寄り添いながら推進されているものと承知しております。  お伺いしている中では,例えば保育園における第2子以降の保育料の完全無料化や子供の医療費の無料化,市内の主な公共施設の入場料無料化など,子供の育ちと子育て家庭の負担軽減を図りつつ,併せて待機児童対策や「あかしこども財団」の設立,「明石こどもセンター」の設置,子ども食堂の全小学校区での展開,里親家庭の拡大などに取り組まれているようでございます。  また離婚前後の子供を支援するための児童扶養手当の毎月支給,養育費立替えのパイロット事業,無戸籍者に対する支援など大変先駆的な取組も併せて行っていると伺っています。 613: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 614: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 子ども食堂なのですけれども,明石市でも積極的に取り組んでおります。  子ども食堂の取組はどうして広がり,その必要性は何なのでしょうか。  みんなでわいわい御飯を食べる光景がおうちや地域から消えた,ひとり暮らしは増えている,人はどこで知り合うのか,子ども食堂が広がった理由は知り合う場所が必要だから,決して食べられない子供が行く所ではないというのは,先ほどのむすびえの理事長,湯浅誠さんの弁でございます。  山口県では国内最大級と呼ばれる400人が来るみんにゃ食堂というのがあります。これはお寺で開催されています。埼玉や滋賀県では,先ほどの明石市と同じように小学校区に1つつくっていこうという動きがあり,また徳島県では移動型の子ども食堂が始まっています。  子ども食堂の意義というのはこういった意味で市民協働事業としても,市民と行政が力を合わせて深めていくべきだというふうに思います。  明石市では子ども食堂をやるときに,領収書なしで市民の人に2万円といったかな,渡して,それで子供たちに御飯を食べてもらうと。泉市長が言うには,子供はお金を持っていないし,親によって左右されてはいけない,こういうような考え方をしている。それで子供を親の年収とか親の状況に関わらず,子供を支援していくのだ,こういう立場に立っています。全ての子供たちをまちのみんなで,子供目線で本気で応援すると市長は言っています。先ほど言ったように子供はお金を持っていないのだから,子供を親の収入などで区別しない,勝ち組や負け組はなしという思いをしっかり政策に反映しているということです。  その施策というのは子供,高齢者,障がい者はもちろん,犯罪被害者や更生支援も網羅していることからも分かるように本当の本気度が表れております。  狛江市でも目指す方向は同じとしてよろしいのでしょうか。「やさしい社会を明石から」の理念,施策は狛江市においてはどのようなことを取り入れるべきと考えているのかお伺いをいたします。 615: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 616: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 明石市が目指している「やさしいまち」の理念でございますが,明石市長コラムによると,「「やさしいまち」というのは,みんなで支え合い,助け合える居心地のよいまちであると同時に「強いまち」であると考えています。  誰一人として排除するのではなく,寛容に包み込む,何かあったときにお互いさまと言えることがまちの強さのもととなると信じています。」とのことでございます。  こうした理念は令和2年度からスタートする第4次基本構想で掲げている理念と合致する部分も多いことから,目指す方向は同じであると考えておりますので,参考となる点も少なくないと考えております。  具体的には第4次基本構想の将来都市像「ともに創る 文化育むまち~水と緑の狛江~」を実現するため,その土台となる2つの「まちづくりの視点」を設定しております。その1つである「お互いを認め支え合い,ともに創る」という視点において,まちづくりの主体である市民を初め地域を支える全ての個人や団体,行政などがお互いに連携・協働することで,安心して住み続けられる持続可能な狛江らしいまちを共に創っていくことや市民一人一人が思いやりを大切にし,差別や偏見のない心を持ち,お互いを認め支え合いながらまちづくりを進めていくことの大切さを掲げているところでございます。  また明石市における「やさしいまち」の施策につきましては,御質問のとおり子供,高齢者,障がい者,犯罪被害者,更生支援などの施策を網羅しているようでございます。狛江市では年齢や性別,障がいの有無や異なる文化・価値観などにとらわれず,全ての人にやさしいまちづくりを進めておりますので,先ほどの理念と同様,目指す方向は同じであると考えております。 617: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 618: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 先ほど申し上げましたように,明石市では泉市長がおっしゃるには,明石にしかできないのではなくて,どこのまちでもやる気になればできることだということを知らせたいというふうにおっしゃっておりました。全てを同じようなまちづくりということではなく,狛江でも先ほど部長のおっしゃられた答弁の内容にもいろいろありましたように,目指す方向は一緒ということですので,今後もまたそういったほかの自治体の取組なども参考にしながら狛江市の「人にやさしいまちづくり」を推進していただきたいと思います。  続いて家庭力セミナーについてお伺いいたします。  開催趣旨や目的について伺います。
    619: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 620: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 様々な精神疾患や発達障がいなどにより生きづらさを感じている方については,本来その方にとって最も身近なコミュニティーである家庭が機能していないことが多いと言われております。  そこで市といたしましては生きづらさを感じている方への啓発は言うまでもなく,その方が属する家庭の持つ力,家庭力を豊かにしていただくために多様な専門家をお招きし,いろいろな切り口で家庭力の理解と啓発を行い,市民の皆様の家庭力を向上していただくことを目的に本事業を行っています。 621: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 622: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 今回の全4回の冬季連続講座には,私も数年ぶりに参加することができました。そしてファシリテーターの冠地情さんの困り感や当事者の状況などの説明の説得力と分かりやすい進行には改めて感心いたしました。  毎回個性豊かで確かな専門性を持つ講師陣は生きづらさを見える化し,参加者に気づきを促してくれると思いました。所管課として家庭力セミナーの魅力についてどう考えているのかお伺いいたします。 623: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 624: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) これまで過去5年間,延べ26回の家庭力セミナーを行っております。  多様な顔ぶれの講師陣はどなたも最前線で活躍している方ばかりであり,各回が重複したことはございません。そして講師の方々が自身の専門分野について,家庭力という視点を切り口に話を展開していただくことにより,様々な視点から家庭というものが本来持つ力を底上げするポイントについて,気づけることが魅力であると考えております。 625: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 626: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 思い起こせば5年ということで延べ26回,家庭力セミナーをなさっているということで,私も何回かは参加させていただいたのですけれども,確かにいつも講師も違うし,その講師が持っている専門性も違っていたというのを確かに思いますが,26回とも全部違っていたというのは本当にすごいことだなというふうに思います。  狛江市では子育て・教育支援複合施設の開設も間近になっています。地域の理解,家庭力の向上こそが狛江市が最も力を注ぐべき事柄だと考えますが,市の見解を伺います。 627: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 628: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 複合施設の開設により,支援を必要とする子供たちや親御さんに関して市民の皆様に御理解いただけることは大変重要なことだと認識しております。  地域の理解は当事者の安心感につながるものと考えており,それが当事者の家庭力の向上にも大きく寄与するものと認識しております。今後とも市民の皆様の家庭力の向上につながるような事業を継続して展開してまいりたいと考えております。 629: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 630: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは家庭力セミナーですが,周知・広報はどのように行ったのか伺います。 631: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 632: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 周知・広報につきましては市ホームページや市内掲示板のほか,市立小学校・中学校の在校生の家庭約4,500世帯にチラシの配布を行いました。また今年度は「コマラジ」に主催代表者が出演し,宣伝を行っていただきました。 633: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 634: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 本当にすごくいいセミナーなので,多くの人に知ってもらって本当に多くの人が参加していただけたらというふうに思うので,周知や広報の方法というのは今後もまた少し工夫していただきたいなというふうに思います。  今後も市民に啓発することはもちろん,市民が自ら知識を持ち,知り合い,育ち合えるといった時代のニーズに合わせた家庭力セミナーは大変必要とされていると思いますが,市の考えを伺います。 635: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 636: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 御質問者がおっしゃるとおり,市の様々な事業により啓発を受け知識を得た市民の方が主体となって,支援の必要な御家庭を支えるような取組を目指すべきであり,それはまさしく理想的な家庭力セミナーになるものと考えております。 637: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 638: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 本当に市民が力をつける,このことが本当に大切なことじゃないかなというふうに思います。  それでは課題についてどう考えているのでしょうかお伺いいたします。 639: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 640: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 現場の相談状況を見ましても,不登校,ひきこもり,発達障がい,精神疾患等で生きづらさを抱えた方が多い状況です。生きづらさを抱えた方にとっては,本来その方の家庭が安全基地のようになっているのが望ましいのですが,生きづらさを抱えた方の家庭においては家族間のトラブル等も多く発生しており,家庭力の状況の厳しさがあるようでございます。  市におきましては,5年前から先進的に家庭力の向上をテーマに本事業を行ってきておりますが,その理解・周知はまだまだ十分とは言えません。今後とも生きづらさを抱えた方の家庭力がより多く向上していただけるよう,本事業内容のさらなる充実を図り,継続してまいりたいと考えております。 641: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 642: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 先ほどの子ども食堂,家庭力セミナーもそうなのですけれども,生きづらさを抱えているとか,はっきり分かった問題がない家でも,どんな家も問題を抱えていて,どんな家もつながりを求めているという意味では,こういった子ども食堂なり家庭力セミナー,こういったものの潜在的なニーズというか,どなたもここに参加して何か得るものがある,私はそういうふうに思います。狛江市は今子ども食堂に対しても支援を行っておりますし,家庭力セミナーも5年間続けてきている。この先進的な取組が狛江市以外にももっと知られたらいいなというふうにすごく思っています。  今回の4回の講座,家庭力セミナーはどんなテーマだったかと申しますと,「強度行動障がいのある人への支援の実際~家庭における必要な視点~」「不登校・引きこもり問題から家庭力を考える」「家出から考える家庭力」そして「発達障害の子育てから家庭力を考える」という話でした。  参加した私にとって全てに新しい学びがあり,発見と反省がありました。また生きづらさの理由をとても分かりやすい言葉で代弁して,思いを通訳してくれるので謎が解けたような気持ちになり理解につながるので,自分自身がすごく優しい気持ちになれました。  休む,安心する,成長する,自信がつく,未知のものに挑戦する,これは順序なのですけれども,こういった順序についても大変納得できるし,正解をすぐ出したがる,効率を求め過ぎる,子供には要求が高いが親自身はどうなのだ,普通・平均・常識は手放したほうがよい価値観,日本ではノーマルではなく理想を「普通」と呼んでいるのではないか,生きづらさを抱えた人は「普通」という価値観に過敏だ,こんな話も出てきて,これは一部なのですけれども,私もノートをすごくいろいろ取ってきましたけれども。  当事者である冠地情さんならでは言えることというふうに思えたのは,環境調整,言い換えれば合理的配慮が当たり前。ないなら何もしない,行動しないという人たちが増えている。冠地さんはこのことにすごく危機感を感じています。環境調整が要求,前提条件になっているが,それは心地よくのためではなく試行錯誤できる,トライ・アンド・エラーとか,そういう試行錯誤できるためのものであるはずだという発言です。  理解してあげよう,配慮しましょう,声をかけてあげよう,これは特別扱いされ過ぎて当たり前という状況。そうではなくてフラットな状況で話合いをすべきだというような,ちょっとアグレッシブな冠地さんなのですけれども,こんな発言も中でありました。とても新鮮な意見だと思いました。進化する冠地さんに大きく期待するとともに,先ほども言いましたように狛江市内外でこの先進的なセミナーを知っていただいて参加者が増えることを望んでおります。  続いてバリアフリーについて伺います。  「残念な思い出の場から全ての人が楽しめる場へ。  映画館の車いす座席は往々にして最前列の端っこにあり,観ている内に首が痛くなる。バリアフリー映画は限られた場所,時間でしか上映されない。  満員を理由にコンサートの途中で退席を求められることすらある。  日本では劇場や映画館は,障害者にとって「残念な思い出の場」になることが多い。  IPC(国際パラリンピック委員会)は「アクセスは人権である」とし,障害の有無に関わらず「全ての人々が同じ体験・同じ水準のサービスを受けられる」ことを求めている。そのために不可欠なのがアクセシビリティと合理的配慮だ。そのことで,劇場や映画館が全ての人に開かれ同じ体験・水準の楽しみが得られる場になる。」というような,これは先ほどのアメニティーフォーラムで配られた資料の中に書いてございました。  狛江市でのバリアフリーに関しての考え方をお伺いいたします。 643: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 644: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市福祉基本条例で定める,都市施設を整備しようとする者に対して高齢者等を含む全ての市民が当該施設を安全で安心してかつ快適に利用できるよう必要な措置を講じる責務を課すとともに,当該施設を設置し,または管理している者に対して当該施設の福祉環境整備の努力義務を課すなどしております。 645: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 646: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは実施しているバリアフリーにはどのような種類があるのかお伺いいたします。 647: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 648: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市福祉基本条例によりユニバーサルデザイン設備の設置が義務づけられていない小規模建物などに対してもユニバーサルデザイン設備の普及を推進するため,狛江市みんなにやさしい生活空間づくり推進事業補助金交付要綱に基づき,福祉環境整備に係る費用の一部を助成しております。  またココシルこまえを活用したサポートがございます。ココシルこまえはWEB版「ココシルこまえ」,アプリ版「ココシルこまえ」及び「ココシルこまえバリアフリーナビ」という3つのアプリケーションから構成されているユニバーサル社会に対応した歩行者移動支援システムでございます。  アプリ版「ココシルこまえ」及び「ココシルこまえバリアフリーナビ」につきましてはスマートフォンをお持ちの方,WEB版「ココシルこまえ」についてはインターネットに接続できるパソコン,携帯電話,スマートフォンをお持ちの方が御利用できます。  アプリケーションの運営については,協定に基づきココシルこまえ運営委員会が行っており,高齢者,障がい者等移動困難者にとって利用しやすいアプリケーションとなるよう協議結果を踏まえた改修を次年度行う予定となっております。 649: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 650: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 2月26日のすごく新しい情報で日野市なのですが,日野市はバリアフリー工事など障がいを持つ人への配慮に取り組む小規模店舗を対象とした助成制度を導入する。市は都内の自治体で初めてだとしており,2020年度当初予算に計100万円を計上する。出入口の段差解消工事やトイレに手すりを設置した場合に上限20万円,点字メニューや筆談ボードを導入する場合は3万円を助成する。  これは先ほど言った明石市は,もうすごく前にやっている。多分2016年の時点でそういうことをやっていたと思います。  こういったことを各自治体で取り組んでいるわけなので,ぜひ狛江市もアンテナを張ってくださいということでございます。  続いて市役所総合案内のスタッフは対応できるようなトレーニングを受けているのでしょうかお伺いいたします。 651: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 652: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市役所2階にございます総合案内におきましては,障がいのある方などが相談しやすいよう耳マークの掲示や筆談ボードの設置を行っております。  スタッフに対するトレーニングにつきましては,当該業務を委託している事業者において高齢者や障がい者の応対や介助方法に関する研修を実施していると聞いております。 653: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 654: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 都は障がい理解に対して,先駆的にヘルプマークを作成しました。最近はその周知が大分されてきており,ヘルプマークを携帯している人をよく見かけます。  狛江市の現在のヘルプマークの周知・啓発について,どのようになっているのかお伺いいたします。 655: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 656: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) ヘルプマークを活用して作成いたしました市オリジナルのヘルプカードと併せて周知・啓発をしております。  また「災害の心得」や「狛江市避難行動要支援者支援及び福祉避難所設置・運営に関するプラン」では要支援者に身につけていただくグッズとして紹介しているほか,まなび講座の中でも周知を行っています。 657: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 658: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ヘルプマークに関しては,従来は地域福祉課等で無料配布されていたと思いますが,今はどのようなことになっているか。そして今後はどのように配布されるのかについて伺います。 659: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 660: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 従来ヘルプマークは東京都が作成し,区市町村の窓口を通じて配布しておりましたが,現在は都営新宿線新宿駅等一部の駅を除く都営地下鉄各駅の駅務室,都営バス各営業所,一部の駅を除く多摩モノレール駅務室,東京都心身障害者福祉センター等で配布しており,市へお問合せをいただいた際は配布場所を紹介させていただいております。  ただし移動に困難を抱える高齢者,障がいのある方などにつきましては郵送による配布も可能としております。  都のホームページによれば,事業担当課に直接お問合せをいただき,郵便切手120円を貼付した返信用封筒をお送りいただく手続が必要となりますが,対象となる方には紹介をさせていただいています。 661: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 662: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ヘルプマークはすごく赤くて,電車の中でも本当によく見かけるようになりまして,あれがあると何かさりげなく,ああ,そうなのだなという暗黙の了解が取れるので,どんな形で配布するのかなと思ったら,今手に入れるのがすごく難しいのかなというふうに思いました。  バリアフリーに関しては一歩一歩,私たちの内面も変えながらソフトもハードも整えていくというような状況で,一歩一歩狛江市の中でも充実させていただきたいと思います。  それでは新たな質問をいたします。  都内では現在リサイクル事業で地域に働く場をつくって,こういったことを継続しているところがあります。そしてそれは社会的企業として収益も上げております。共に働く場をつくっていくために市としてすべきこと,またできることは何だとお思いでしょうか。 663: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 664: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 就労開拓促進コーディネーターによる企業訪問等の機会を活用いたしまして,障がいの有無にかかわらず働きやすい職場づくりなどを実現するために,企業向けの障がい理解に関する普及啓発等を行ってまいりたいと考えております。 665: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 666: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) このことは今度時間があるときにまた新たに質問したいのですけれども,都内でリサイクル事業と片づけ事業,こういったことをしている団体がございまして,そこが共に働く場というふうになっています。  府中のほうでも新たにそういったものを,リサイクル事業を始めて1年たっている,そういったものがございまして,私は今の答弁の中とは違う設定で質問させていただいたのですが,そういったことで共に働く場というものは身近にできているということをまず申し上げたいと思います。  それではC型就労について前も聞きましたけれども,市はどう捉えているのでしょうか。C型就労の必要性,可能性について市の認識を伺います。 667: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 668: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) C型就労は障がい者に対する新たな就労支援の形として提唱されておりますが,現時点では制度として認定されていない任意の取組となっております。  しかし福祉サービスを利用する方と地域とを結びつける役割や,制度のはざまに置かれた方々への支援に広げられる可能性があると認識をしております。  市といたしましては,これまでも制度のはざまに置かれた方々への支援や地域とのつながりにつきましては,取り組む必要があると考えてまいりましたので,生活困窮者支援としてのこまYELLでの支援,また市内の就労継続支援B型事業所等による地域イベントへの出店等,C型就労に近い取組も行っています。 669: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 670: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) C型就労って何だろうと思われている人,皆さんもまだまだ多いと思います。  地域共生社会,これを構築するに当たり,共に働く場やC型就労に関しては,まず早急に市民に周知すること,また行政や関係団体などが学習会や見学などを実施する,こういった必要があるのではないかと思いますがいかがでしょうか。 671: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 672: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) どのような取組を進める上でも必要不可欠となる前提条件が相互理解ということになりますので,市が実施している既存のイベントや例年12月に設定されている全国的な取組である障がい者週間などを活用した普及啓発への取組を積極的に進めることと併せまして,C型就労に関する先進的な取組につきましては調査・研究を進めてまいりたいと考えております。 673: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 674: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) C型就労はこの前も扱ったのですけれども,どうしてもアメニティーフォーラムではC型就労については,先進的ですごく面白い取組が全国でされているので,必ず狛江市も紹介したいなというふうに思います。  C型就労の可能性について先ほどの又村あおいさんは,「「地域の困りごとに応えることで,地域で欠かせない存在になる」,「障害のある人と地域の人が出会うきっかけが増える」,「誰もが笑顔になれるコミュニティになる」ことができると言います。この可能性は「障害のあるなしにかかわらず,誰もが暮らしやすい社会を共につくっていきたい」という地域共生社会の理念にいきつきます。実際に,全国のA型・B型などにおいては,様々なC型実践が行われています。例えば,1)地域伝統芸能の継承,2)地場産業との連動(農業,漁業),3)豪雪地帯の雪下ろし,4)花壇の整備,5)高齢者の買い物代行,6)コミュニティカフェで育児サロン,介護サロンの実施,7)小中学校での福祉教育や福祉のクラブ活動への参加,8)市内の企業・商店での就労実習,9)事業所の市内散歩が町内にとってはパトロールになる等々」。これC型についてすごく分かりやすいかなと思ったので紹介させていただいたのですが,今後も私はC型就労を深掘りしていきたいと思います。  そして地域共生社会は私たち一人一人の頭の中の変革と実践で一人一人が役割を持ち,それを助け合いながら果たすことで狛江にもつくれるというふうに思いますので,それを申し上げ,この質問を終わります。 675: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野芳子議員。     〔7番 吉野芳子議員登壇〕 676: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 2問目は持続可能な狛江を目指してです。
     「あなたは地球温暖化問題に関心がありますか」との問いかけに多くの人は「関心がある」と答えることと思います。では,「地球温暖化対策として具体的に何をするべきかを知っていますか」と問いかけられたらどうでしょうか。多くの場合には南極の氷が溶けたり南の国の島々が海中に沈みかけたりするような現象の説明が中心といえ,それにより地球温暖化対策と聞くと地球規模での取組や二酸化炭素の削減などが思い浮かび,日常生活で何か対策をするのは無駄ではないか,自分一人では何もできないと思う人が多いのではないでしょうか。  車を持ち,便利な家電製品に囲まれ,冷暖房の効いた住宅で地球温暖化問題を語るのが現代の私たちの姿です。でも日々の節約が当たり前であった一昔,二昔前の暮らしを思い起こせば,その暮らし方は省エネやごみ減量につながっていたことに気づきます。  キーワードは,その人に合った省エネやごみ減量の方法をやれるものを選んで無理なく続けること,そしてそんな市民が狛江に1人ずつでも増えていけば市全体ではとても未来に明るい結果になるのではないでしょうか。  初めに雨水の有効利用をいま一度考えたいと思います。雨水貯留タンクと雨水浸透施設の違いについて伺うとともに,市民への理解啓発はどのように行っているのかについてお伺いいたします。  再質問は自席よりいたします。 677: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 678: ◯ 環境部長(清水 明君) 雨水貯留タンクは,その名のとおり雨水をためることができるもので,屋根に降った雨水を貯留するため,地上等に設置したタンクのことでございます。  雨水浸透施設は地中に雨水を浸透させるもので,代表的なものといたしましては庭等を掘って設置する雨水浸透ますなどがございます。  市民への周知につきましては,こまエコまつりや総合防災訓練での展示,全戸配布しているこまeco通信や広報こまえ,ホームページでの紹介,近隣の住宅展示場などにパンフレットの配架などを行っています。 679: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 680: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 雨水貯留タンクの役割と効果について市はどのように考えているのかお伺いいたします。 681: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 682: ◯ 環境部長(清水 明君) 雨水貯留タンクの設置の目的は2点ございまして,1点目は雨水の有効利用で,貯留タンクにある雨水を花木への水やりに使用することで上水道の使用を抑制することや災害時にトイレ排水等で使用する非常用水として利用できることなどが考えられます。  2点目は,雨水が下水道に流れなくなることにより,下水道への負荷の軽減となり,集中豪雨等の際の浸水被害を軽減することなどが考えられます。 683: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 684: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは助成制度と申請,設置までの流れについてお伺いいたします。市内の助成状況と評価について,市の見解をお伺いいたします。 685: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 686: ◯ 環境部長(清水 明君) 雨水貯留タンクの設置助成金は雨水貯留タンクの購入費及び設置経費の3分の2を助成するもので,助成限度額は4万円となっております。  申請から設置までの流れでございますが,まず設置する前に見積り等をつけて申請を行っていただきます。市より交付決定が出た後に設置工事を行っていただき,工事が終わりましたら完了届を提出いただき,その後市から助成金を振り込ませていただく流れでございます。  助成実績でございますが,平成28年度2件,平成29年度1件,平成30年度4件,今年度は2月21日現在で申請が6件となっております。  助成件数としましてはある程度の申請をいただいていると考えておりますが,さらなる設置を進めていけるよう,引き続き周知を進めてまいりたいと考えております。 687: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 688: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 今年度は6件ということで,例えば平成28年,平成29年は2件,1件ということですので,少し増えているのかなと思います。  実はうちも6月につけまして,すごく心強いというか,この前の台風第19号の前にも,うちには貯留タンクがあるから,例えばこの前紹介しましたかりはな製作所。浄水できるし,コンビニの水がなくなってもある程度浄水もあるし,それから使える水も少しあるので,そんなにいっぱいはないですけれども,貯留タンクがあるということで御近所の人にもそういうふうに声をかけて,もしよかったら,これいつでも使ってねということも声かけていますし,そういう非常時のときにも心強い感じがいたしました。  ゲリラ豪雨,台風などに備える意味もありますので,夏が来る前に改めて広く市民に雨水貯留タンク設置の呼びかけを強化していただきたいというふうに思いますので,それは要望とさせていただきます。  それでは庁内のトイレについてお伺いをいたしますが,節水型トイレというのは設置されているのでしょうか。旧式で大量の水を使うタイプのトイレは公共施設ではまだどのくらいあるのか,これについてお伺いいたします。 689: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 690: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 庁舎につきましては平成25年度にトイレ改修工事を行っており,洗浄水量が6リットルの節水型の器具が設置されております。そのほかの公共施設でも順次改修を行っているため,ほとんどが標準的な器具に更新されています。  なお,平成25年度以降のトイレ改修工事につきましては原則節水型を使用しています。 691: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 692: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 1回洗浄するのに6リットルというもの,これが標準タイプで使っているということで,実は自宅のトイレというのは1回の使用で何リットルの水を流しているのかということですけれども,1970年代に主流だったトイレは1回に何と13リットルの水を使用していたということです。そして1990年代には8リットルにまで減少し,2006年頃には今おっしゃられた6リットルのタイプが主流というふうになっています。  この頃までは家庭の水の使用量の割合の第1位がトイレ,第2位がお風呂でしたが,それ以降もトイレの1回の水使用量というのは減少し続け,最新のトイレでは1回の洗浄が3.8リットルで済むものまで登場しているということです。このため,2012年には家庭における水使用量の割合というのは1位がお風呂で2位がトイレというふうに逆転したということです。  身近なトイレの話題は環境を考えるよい題材だと思います。節水型トイレについても無駄をなくすエコ生活の推進の一環として市民への周知の機会をぜひ増やしていただきたい,またこれも要望させていただきます。  それでは省エネ家電の買換えについて伺います。効用について市の見解を伺います。 693: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 694: ◯ 環境部長(清水 明君) 環境面において省エネを効果的なものとするためには市民,事業者,行政等市全体で一体的に取り組むことが重要と認識しております。そのため個々の家庭で取り組める省エネ家電への買換えは大いに有用なものであり,促進していくべきものと考えております。 695: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 696: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 具体的にはどのように推進しているのでしょうか。また今後の市の方針についても伺います。 697: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 698: ◯ 環境部長(清水 明君) 現状の取組といたしましては,省エネ自体の重要性についてイベントや講演会等を通じて市民に対し広く啓発をしているほか,東京都等が行う省エネ家電の購入に対するポイント制度等の周知等に努めています。  今後につきましては,省エネ商品の選択を含めた市民の省エネ行動を一層促進してまいりたいと考えており,現在策定中の次期環境基本計画の中でも施策として掲げる予定になっております。  周知に当たっては,環境面だけでなく経済面等の多様なメリットを強く打ち出すなど,工夫を凝らすことで啓発の効果向上に努めてまいりたいと考えております。 699: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 700: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 地球温暖化防止につながるCO2の削減に取り組む1つの対策として,家電の買換えの推進がございます。  家庭において家電単体で電力消費量が多いトップ3は冷蔵庫,テレビ,エアコン,これらを省エネ性能の高いものに買い換えることで節電になり,CO2の排出量も抑えることができます。  例えば15年前の家電と比べると7から10畳用のエアコンだと年間の電気代は約5,320円の節約ができ,年間のCO2の吸収量は杉の木の約7本分,451リットルから500リットルの冷蔵庫だと年間電気代が約1万3,770円の節約で年間のCO2の吸収量は杉の木約18本分だそうです。  地球温暖化に関心があっても,対策として何をしていいのか分からないと思っている市民が多いのではないでしょうか。無理なく続ける市民を増やしていくことが大切だと思いますが,いかがでしょうか。 701: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 702: ◯ 環境部長(清水 明君) 御指摘のとおり問題抑制に前向きな意識を持ちながらも,自身でできる対策の情報がないために実践に至らない方も,一定数いらっしゃるものと認識しております。そのように方々に対し,ふだんの生活の中で気軽に取り組める行動を促すことで,日常的に環境に配慮した行動を実践する市民を増やしていくことは,市全体で地球温暖化対策を一体的に推進していく必要がある中で,大変重要なことと考えております。  また行動を促す機会としては,子供から高齢者まで幅広い年齢層の方々に対し,難しいと捉えられがちな環境問題を身近な問題として楽しく学んでいただくことを目的として毎年6月に開催しているこまエコまつり等を想定しているところでございます。こまエコまつりにつきましては,来場者が年々増加していることから,市民の皆さんの地球温暖化への意識も広がっているものと認識しており,環境配慮型の行動を促す取組についても,一層の効果が期待できるものと考えています。 703: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 704: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 地球温暖化と言われても事態の深刻さに圧倒されてしまいますが,明るく楽しく続けることができる工夫やアイデアなら前向きになれるのではないでしょうか。そういった意味で日常生活の節電や節水を気軽に取り組む節約モニター,これを公募してはどうでしょうか。 705: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 706: ◯ 環境部長(清水 明君) 先ほどの答弁とも関連いたしますが,市民に促す環境配慮型の行動は負担が少ない,楽しめる,自身にメリットがあるなど,市民にとって何より実践しやすいものであることが重要と認識しております。  また環境に関心を持つ市民像は幅広く,年齢層等の対象に応じて多様な手法が検討できるものとも考えていることから,御提案の内容を含め先進事例等を調査・研究の上,効果的な取組を検討・実施してまいりたいと考えています。 707: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 708: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ぜひ節約市民モニターを考えていただきたいなというふうに思います。  続いてベランダdeキエーロについて市の実施までの経緯,実施状況について伺います。 709: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 710: ◯ 環境部長(清水 明君) 環境負荷の低減と資源循環型社会の実現には,温室効果ガス発生抑制とともにより一層のごみ総量削減を図る必要がございます。新たなエネルギーを投入することなく生ごみ減量の可能性を模索していたところ,生ごみを電気や特殊な菌を使わずに黒土と日光の力で分解する生ごみ処理容器ベランダdeキエーロの存在を国立市で知ったところでございます。  平成27年に現在の大きさのベランダdeキエーロの試験運用を開始いたしました。その間生ごみ削減のためのノウハウを蓄え,試験的にモニター募集を平成29年に10名,平成30年に42名行い,利用状況を調査し使用に当たっての問題点の洗い出しや取扱いについて分かりやすく伝える方法の整理を行いました。  今年度よりシルバー人材センターへの製造委託について予算計上して,本格的にモニター募集を開始し講習会を3回,5月31日,6月30日,7月28日に実施し,58世帯92名の方に御参加いただきました。 711: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 712: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは市民モニターの声について伺います。 713: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 714: ◯ 環境部長(清水 明君) モニター58世帯にアンケートを送付し,55世帯から回答があったところでございます。  応募理由としましては複数回答になりますが,1番目はごみを減らしたいが38世帯44.2%,2番目はキエーロに興味があったが27世帯31.4%,3番目は気軽にできると思ったが13世帯15.1%,4番目はその他5世帯5.8%,5番目は今までコンポスト等で失敗してきたが,これならできると思ったが3世帯3.5%となっております。  使用頻度でございますが,1週間にどの程度使用するかの問いに一番多かったのは,週3回から4回が15世帯27.3%,2番目は毎日で12世帯21.8%,3番目は週2回で11世帯20%,4番目は週1回未満で9世帯16.4%,5番目は週1回で8世帯14.5%となっておりました。  他人に勧めたいかの問いに対して一番多かったのは勧めたいが30世帯54.5%,2番目はどちらとも言えないが15世帯27.3%,3番目は大いに勧めたいが6世帯10.9%,4番目は余り勧めたくないが4世帯7.3%となっておりまして,勧めたくないはゼロ名でした。65%は他人に勧められるという結果になっております。 715: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 716: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは自由記述ではどんな意見があったのか一部紹介していただけますでしょうか。 717: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 718: ◯ 環境部長(清水 明君) 使用しての感想として,投入量を加減しないと虫が湧く。土が増えているようで,コーヒーかすを入れているためか。4人家族では容器のサイズが小さい。投入前に分別を行うことで,食材そのものよりも,容器包装プラスチックごみがいかに多いか気がついた。ごみ減量よりも食用油や煮汁を入れられるので水質汚染防止に効果的。などの御意見がございました。 719: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 720: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは今後の展開についてお伺いいたします。学校などでの活用を要望しますがいかがでしょうか。 721: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 722: ◯ 環境部長(清水 明君) ごみ減量を継続して取り組んでいただくためには,日常生活を犠牲にすることなく楽しみながら無理なく長く続けていただくことが大切であると考えております。  モニター講習会の開催に当たり,分かりやすさを第一に,説明資料は図を多用して文字を極力減らす工夫をして作成し,説明も要点を繰り返し説明するなどして実施しております。  しかしながらアンケート結果を分析しますと,入れてはいけない卵の殻などを入れるなど,使い方が正しく伝わっていないことが判明しております。長く続けるには生ごみが確実に消滅することが重要ですので,令和2年度開催予定のモニター講習会では,より分かりやすい説明を行い,基本的な使い方を着実に習得していただくように努めてまいります。  今後については,まず市民自身の取組としての浸透を図ってまいります。学校などでの活用の新たな展開につきましては,どのように普及推進を図るのか検討を進めた後に,関係部署との調整を図りながら事業を展開してまいりたいと考えております。 723: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 724: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 数年かけて着実に進めてきたベランダdeキエーロですが,講習会での工夫以外ではどんな気づきがあったのでしょうか。ベランダdeキエーロに対する所感を伺います。 725: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 726: ◯ 環境部長(清水 明君) 試験運用を開始しまして,夏は投入した食材等がすぐに順調に分解を開始し,投入後約3時間で土の温度が60度を超え,翌日にはほぼ消滅することが確認できました。  一方気温が下がる11月以降は消滅に時間がかかるようになり,暖かくなる3月頃までは処理量が激減することが確認できました。  処理速度は気温に影響される部分が大きいことが判明し,気温が低い季節に土の温度を上昇させ処理速度を高めるために試行錯誤の結果,使い古した食用油を投入することが有効であることが分かりました。あとは土の水分量が多過ぎても少な過ぎても分解速度が遅くなることや,投入する適量を理解するまでに試行錯誤を繰り返しました。  ごみ減量に無理なく継続して取り組めるよう,こうした使用上の工夫も併せて講習会等で伝え,市民への定着を図っていくことが重要であると考えております。 727: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 728: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 冬は本当に冬眠するキエーロで,うちでも今冬眠中ですが,先ほど出てきた煮物やスープの残り汁とか水分を下水に流すことがなくなって,私としてはすごくストレスが減っています。  身近な食品が河川に及ぼす影響について多くの皆さんに知られていることですが,台所などから出る生活排水がそのまま河川に流れると自浄作用を超えて汚れ,魚などの生物がすみにくくなります。汚れた水を魚などの生物がすめるようにするためには水を加えて汚濁の度合いを小さくする必要が生じます。汚れた水を魚がすめる水質,BOD,これは生物化学的酸素要求量と言いますが,これを5ミリグラム/リットル以下にするためによく言われることですが,しょうゆ大さじ1杯ではお風呂の水3杯分と言われています。風呂水1杯は200リットルです。  こういったことですけれども,それであとみそ汁だとおわんに1杯でお風呂4杯分,マヨネーズに至っては大さじ1杯でお風呂20杯分,天ぷら油,フライパン1杯ではお風呂830杯分と言います。  さっき言ったキエーロは廃油を入れることを本当に喜ぶので,本当にうちでも家族の一員,役割を担ってくれていますので家族の一員のように,「これどうする?キエーロ?」とかいう会話が家でもう普通になっています。  私にとってこれは無理なくできること,でもあなたにとってはそうでもないということもあります。でもたくさんの身近なできることの中から,どの人も無理なく続けることを何か1つでも見つけられれば大きな力になるのではないかと思います。  実は去年松山市に視察に行ったときに,金城産業株式会社という企業に見学を申し込んで快く対応していただいて,企業がどういう在り方で環境配慮,社会貢献するかというような取組についても聞いたのですが,今回はもうお時間がございませんので,これは次の機会にさせていただきます。  狛江市は小さな自治体で,こういった企業のことをそのまま参考にするわけにはまいりませんが,大きな視点や問題意識から大上段に構えて諭したり説得するのは,ある意味簡単かもしれないです。今回は楽しんで無理なく続けられるための情報提供ができ,イベントや具体的な方法,アイデアを幅広くより多くの市民に参加してもらったり試してもらえることを目的として質問いたしました。皆さんの中で一部でも何か実現できるようなことがあればうれしいですし,今後もこういった提案,具体的な身近な提案を続けていきたい,そして持続可能な狛江をつくっていきたいと思います。  以上で質問を全て終わります。 729: ◯ 議 長(石井 功議員) 時間の延長をお認め願います。  暫時休憩いたします。     午後 4時44分 休憩     午後 5時00分 開議
    730: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。19番太田久美子議員。     〔19番 太田久美子議員登壇〕 731: ◯ 19番(太田 久美子議員) それでは1問目の命を守る災害対策から質問させていただきます。  災害大国日本,今後30年の間に約70%の確率で発生すると言われている首都直下地震では死者2万3,000人,負傷者12万3,000人,火災の死者は1万6,000人,火災の逃げ遅れで亡くなる人は4,000人,地震発生から8日までに病院にたどり着きながら治療を受けられず,亡くなる未治療死は7,400人余りに上ると想定されています。  大災害が起こると多くの負傷者が発生しますが,医療機関は対応し切れなくなります。  25年前,6,434人の命を奪った阪神・淡路大震災では倒壊建物などからの救出困難によって病院に運び込むまでに時間を要したことで防ぎ得た災害死と呼ばれる死者は500人にも上りました。この教訓を基に初めて国全体で災害医療体制を構築することになり,災害医療を担う災害拠点病院が整備され,広域医療搬送計画や広域災害救急医療情報システムが作成され,災害発生後48時間以内に現場に入って診療に当たる災害派遣医療チーム(DMAT)が創設されました。  首都直下地震などで震度6強の地震が起きても防ぎ得た災害死や未治療死から市民を救うためには発災直後から72時間までに負傷した市民に医療が届く医療体制が求められます。  災害医療については毎回のように取り上げ提案もたくさんしてまいりましたので,検討していただいているものについては進捗状況を確認させていただきますが,まずは本市における発災直後から超急性期までの災害医療の流れをお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 732: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 733: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 東日本大震災を受け,重症者の治療を行う災害拠点病院の機能維持を目的に,超急性期にトリアージと軽症者に対する応急処置及び搬送調整を行う緊急医療救護所を区市町村が災害拠点病院の近隣地等に設置することとなり,本市においては災害拠点病院である東京慈恵会医科大学附属第三病院において緊急医療救護所を設置し,災害時における地域医療体制の維持を図っております。  なお,緊急医療救護所は狛江市,調布市,東京慈恵会医科大学附属第三病院のほか,狛江市・調布市両市の医師会,歯科医師会,薬剤師会,調布市柔道整復師会と連携して設置・運営してまいるところでございます。 734: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 735: ◯ 19番(太田 久美子議員) 首都直下地震などでは発災直後から負傷者が多数,慈恵医大第三病院に殺到すると予想されていることから,一人でも多くの命を救うために個々の緊急性を判断した上で,治療や搬送の優先順位を決めるトリアージを行うことになります。  昨年12月15日に慈恵医大第三病院で7回目の緊急医療救護所設置訓練が行われました。これまでの訓練の課題は,病院本部と市救護所本部の連携不足,安定的な通信確保,いかに早くトリアージを実施するかが挙げられていましたが,令和元年第4回定例会では,12月15日のトリアージ訓練では医療救護体制確立の課題である災害時の通信の改善に向けた訓練を実施すると答弁されました。今回の訓練でこれらの課題は解決されたのかお伺いいたします。 736: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 737: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 以前からの課題でありました災害時の安定的な通信手段の確保については既に防災行政無線を慈恵医大第三病院に設置しておりますが,それ以外の複数の通信方法を確保することを目的に,最適な通信手段を模索していたところでございます。  その結果,調布市が既に慈恵医大第三病院と活用しており,狛江市,調布市,慈恵医大第三病院の三者で通信が可能となるMCA無線機を来年度予算に計上しています。 738: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 739: ◯ 19番(太田 久美子議員) 課題の災害時の安定的な通信手段の確保としてMCA無線機を導入するということです。  今回の緊急医療救護所設置訓練では市民の参加が例年に比べて少ないと感じました。災害時医療について市民の皆様に知っていただけるよい機会だと思いますので,市民への周知など検討していただきたいと思いますが,市の見解を伺います。 740: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 741: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 緊急医療救護所設置訓練全体の参加者は,狛江市,調布市,慈恵医大第三病院のほか,関係機関を含め300名が参加しております。その中で御参加いただいた市民の人数は市議会議員の皆様も含め狛江市民10名,調布市民2名の参加となっております。  狛江市の状況をお伝えしますと,12月1日に総合防災訓練を実施して間隔が短かったこと,12月の開催で屋外での訓練は寒さが厳しかったことが考えられます。来年の開催時期につきましては,寒さ対策や日程の変更も含めて検討してまいりたいと考えております。 742: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 743: ◯ 19番(太田 久美子議員) 日程の変更も含めて検討されるということですので,市民の皆様が参加しやすい開催日でお願いしたいと思います。  前回の一般質問では,他の自治体で実施されている市民トリアージ,そして学校トリアージを紹介させていただき,本市でもぜひ市民トリアージを実施してはどうかと提案もさせていただきました。  静岡県の医師たちでつくるNPO法人災害・医療・町づくりは,大規模地震が発生した直後は,負傷してもいつ診察してもらえるか分からない。救急車は動かず救急隊もいつ来るか分からないことから,ビニール傘やポリ袋,ラップなど身近な物を使った応急処置や病院に運ぶ重症患者と応急処置が必要な負傷者を振り分ける,市民トリアージの方法を教える研修会を全国各地で開いています。  私が保健衛生班の一人として参加している避難所運営協議会では,市民トリアージ訓練を望む声もあります。この医師たちでつくるNPO法人にお願いするのもよいと思いますし,また防災センターで行われるような図上トリアージ訓練でもいいので,ぜひ市民トリアージ訓練を御検討いただきたいと思いますが,市の見解をお伺いいたします。 744: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 745: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害時におけるトリアージにつきましては,原則的には医師・看護師・救急救命士などの有資格者が行う行為と考えております。市民トリアージの訓練につきましては,市民の皆様にもトリアージを知っていただくことは必要なことだと考えておりますので,課題整理を含めて関係部署と検討してまいります。 746: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 747: ◯ 19番(太田 久美子議員) 市民トリアージ,御検討いただけるということですので,どうぞよろしくお願いいたします。  医療救護所が避難所に開設されるのは発災後1週間から1か月後の亜急性期以降になるということですので,避難所の保健衛生班は発災直後から負傷した避難者の応急手当てなどに当たることになると思いますが,市が保健衛生班に期待する役割とはどのようなことなのかお伺いします。 748: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 749: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難所運営協議会の保健衛生班の役割といたしましては,平常時には応急救護訓練の実施,災害時には応急手当ての支援や衛生管理の実施などを期待しています。 750: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 751: ◯ 19番(太田 久美子議員) 分かりました。  それでは次に潜在看護師の活用について伺いたいと思います。  平成31年第2回定例会から,地域共助として避難所における潜在看護師の活用を提案してまいりました。  調布市では潜在看護師の登録を始めているとお聞きしましたので,先日,調布市保健センターを訪ねてお話を伺ってまいりました。  調布市では地域防災計画に,慈恵医大第三病院を含む9か所の病院に緊急医療救護所を設置し,対応することが定められています。調布市では平成25年から慈恵医大第三病院のトリアージ訓練を行ってきた中で,発災から72時間を目途に医療活動をすることが大変重要であるものの,とても病院と三師会の持っている看護職だけでは乗り切れない。広く市民を含めて緊急時には一緒に活動してくれる看護職が必要だということが話し合われ,平成29年から調布市災害時看護職等ボランティア登録を開始されました。現在は11名が登録されているということでした。  本市では昨年12月1日に実施した総合防災訓練のアンケートの中で,看護師,防災士,応急危険度判定士,保健師,歯科衛生士の資格をお持ちの方に連絡先を伺い,災害時のボランティア協力のお願いを送付するなどの取組を始めていると伺いましたが,そのアンケートの結果はどうだったのかお伺いいたします。 752: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 753: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 12月1日に実施いたしました今年度の総合防災訓練におきまして,参加者アンケートの中で専門的な資格を有していますかとのアンケートの中で有資格と回答された方には,災害時のボランティア協力のお願いなどのお知らせを希望しますかといった設問を設けたところでございます。  アンケートは664名の方から御回答がありまして,そのうち有資格で,お知らせを希望するとの御回答は看護師の方を含めまして5名いらっしゃいました。その5名の方に対しまして避難所運営協議会へ御参加いただけるか,今打診をしています。 754: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 755: ◯ 19番(太田 久美子議員) アンケートで分かった有資格者5名の方に避難所での活動に参加いただけるか打診をされているところだということで,結果はまだ分かりませんが,避難所における潜在看護師の活用を進めていただいていることが分かりました。引き続き進めていただきますようお願いいたします。  調布市では市報やホームページで災害時看護師等のボランティアを募集しています。また防災など市が主催する講習会などでもチラシを配布しています。本市でも広報こまえなどを活用して,潜在看護師を初めとするボランティアを募集されてはどうでしょうか。市の見解を伺います。 756: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 757: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現在アンケートで手を挙げていただいた有資格者の方に避難所運営協議会に御参加いただけるか,打診をさせていただいたところでございます。  まずはこちらの取組を進める中で,必要に応じて検討していくものと考えておりますけれども,今後防災訓練以外のイベントにおいても同様のアンケートの取組を進めていきたいと考えております。 758: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 759: ◯ 19番(太田 久美子議員) 防災訓練以外のイベントでも,同様の取組を進めていただけるということが分かりました。ぜひ広報こまえの活用も御検討いただければと思います。  それでは次に薬事コーディネーターについてお伺いします。  平成29年第4回定例会で災害薬事コーディネーターの配置を求めたところ,「災害医療コーディネーター創設後に検討を開始したい」と答弁されました。  災害薬事コーディネーターはなくてはならない存在です。本市でも災害医療コーディネーターが現在創設されましたので,改めて災害薬事コーディネーター設置について,その後の検討状況を伺います。 760: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 761: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市内で大規模災害が発生した場合において,必要とされる医療が迅速かつ適切に提供されるよう,医療資源を把握し医療救護活動を統括及び指揮するために必要な調整・助言を得るため,狛江市災害医療コーディネーターを平成30年4月に設置し,狛江市薬剤師会から3名をコーディネーターとして選出していただいております。その後,狛江市災害医療コーディネーター運営委員会において災害薬事コーディネーターの設立について協議を重ね,本年4月から設置する予定で考えております。 762: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 763: ◯ 19番(太田 久美子議員) 4月から災害薬事コーディネーターが設置されるということで安心いたしました。  前回の一般質問で練馬区の薬剤師会の事例を紹介させていただき,医薬品のランニングストック方式による備蓄を提案させていただきました。福祉保健部長から,「避難所等に設置される可能性のある医療救護所や常備薬が切れてしまった場合等に配布する医薬品として考えると有効な手段であると考えておりますので,先進自治体の事例を参考に検討してまいりたい」との御答弁を頂きました。  ランニングストック方式により医薬品をいつでも使用できる状態に保ち,期限切れ,廃棄等の無駄をなくすよう,ぜひ取組を進めていただきたいと思いますが,その後の検討状況を伺います。 764: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 765: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 令和元年第4回定例会で御質問いただいた練馬区の薬剤師会の備蓄医薬品等のランニングストック方式による備蓄につきましては現在調査をしている段階であり,具体的な方向性はお示しできない状況でございます。  狛江市薬剤師会との協議も必要となりますので,すぐに答えを出すことは難しいですが,災害はいつ起きてもおかしくはない状況でございますので,練馬区を初め先進自治体の事例を参考に検討してまいりたいと考えております。 766: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 767: ◯ 19番(太田 久美子議員) 医薬品のランニングストック方式による備蓄については御検討いただけるということですので,よろしくお願いいたします。  同じく前回,市内のドラッグストアと災害時協定を結んでいただきたいということも提案させていただきました。大きな店舗では食料,飲料,日用品も扱っています。ぜひできるだけ多くのドラッグストアと災害協定を結んでいただきたいと思いますが,その後の進捗状況をお伺いします。 768: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 769: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市内に店舗のございますドラッグストアとの災害協力協定の締結に向けまして調整を進めておりましたが,2月13日に株式会社サンドラッグと災害時における生活物資等の提供に関する協定を締結したところでございます。  ドラッグストアは一般医薬品を中心に日用品や食品など幅広い商品を取り扱っておりますので,災害時の対応力向上につながる協定であると認識しております。 770: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 771: ◯ 19番(太田 久美子議員) 引き続き市内のドラッグストアと災害協力協定を結んでいただきますようお願いいたします。  日本に住んでいる限り自然災害は避けられません。登壇質問でも述べさせていただきましたが,首都直下地震が起きた場合には多くの負傷者が出ると予想されています。  厚生労働省は,都内の救急病院や救急救命センターの4割は全ての負傷者には対応し切れないという推計を出しています。静岡県の医師たちでつくるNPO法人災害・医療・町づくりの安田理事長は,大地震が起きたら病院が頑張るだけでは到底間に合わない。また兵庫県災害医療センターの中山センター長は,災害時はすぐに治療は受けられないと思っていたほうがいいと述べられています。狛江市にあっては防ぎ得た災害死から市民の命を守れるよう,平常時から災害時の医療体制の構築をしっかり進めていただきますようお願いをいたしまして1問目の質問は終わります。 772: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田久美子議員。     〔19番 太田久美子議員登壇〕 773: ◯ 19番(太田 久美子議員) 2問目のテレワークの推進について質問させていただきます。  昨年の令和元年狛江市議会第3回定例会の一般質問で,松原市長のマニフェストや狛江市総合戦略に掲げられているテレワークについて,主に庁内における検討経過や地域活性課で今年度から実施している女性のための働き方セミナーの実施状況と評価,それまでの狛江市におけるテレワークの検討の過程において,狛江市がこのテレワークの拠点に持たせる機能や付加価値をどのように考えているのか。  またテレワーク拠点の設置に当たり,これからの時代の狛江市が置かれるであろう社会環境やその社会環境の中において狛江市が持つ特徴,強みをどのように考え,そしてその特徴をどのようにテレワークに生かしていくのかという点,さらには現段階で市として想定しているテレワーク拠点の規模や事業を立ち上げ実施していく中での民間事業者の関わり方,拠点の設置に当たっての空き家の活用などについて質問させていただきました。  これらの質問に対しまして市の答弁としては,まずこれまでは主に近隣自治体の視察と担当部局の職員同士のディスカッションを通して検討を進めてきたが,今後テレワークに持たせる機能・付加価値と公の機関が行う理由や意義をしっかりと整理することがまず課題となっていること。  また,このテレワークの拠点に持たせる機能や付加価値は,その立地や周辺環境などのロケーションにより考えていきたいということ。  また,これからの時代において職住近接の考え方がこれまでよりもっと身近なものになり,その点で働くことと暮らすことが両立できるまちが,これからの時代においては特に優位性を持つことと,そのような中で人が暮らす,そのすぐそばに自然や文化遺産がある狛江市は明らかに優位であること。  そしてさらにその優位性を生かしたまちづくりを狛江市が進めていこうとしたとき,テレワークという働き方は市民の暮らしにとてもなじむ働き方であり,それを行政が支援するのは中長期的に見ても狛江市の持続可能性につながるということ。  またこれと同時に,このテレワークの拠点は狛江らしいライフスタイルを実現するための1つの舞台装置ともなるとの答弁がありました。  また市長からも,テレワーク事業をより実効性あるものとして実施していくことができるよう,特にこの狛江らしいライフスタイルのイメージは市民とコミュニケーションを取りながらつくり,共有していくことが大事との答弁を頂きました。  政府は平成29年5月に閣議決定した世界最先端IT国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画により,テレワーク制度等に基づく雇用型テレワーカーの割合を平成28年度の7.7%から倍増させるという目標を置いています。  今年は7月に東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。東京都においても,この東京2020大会のソフトレガシーとしての多様なワークスタイルの定着を図るという観点から,テレワークの推進に取り組んでいます。  また狛江市においても令和2年度は市制50周年を迎える記念すべき年になります。狛江市がこれから先の50年も市民に選ばれる基礎自治体として持続・発展していけるようなまちづくりを進めていくこと,またそのために市民の皆様に向けて提案し,共有する狛江らしいライフスタイルの実現に向けて検討を進めているこのテレワーク事業について,この間の進捗状況を伺います。  また最近では新型コロナウイルスの感染拡大により,政府の専門家会議や東京都では感染拡大を回避するためのテレワークも盛んに議論されているとの報道もされております。感染予防策の一つとしてもテレワークの導入を本市において検討されるべきと思いますが,どのように考えられていますでしょうか。この点も併せて伺います。  再質問は自席より行います。 774: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 775: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) テレワークの推進につきましては,令和元年第3回定例会以降についても引き続き事業に関する検討を進めておりますが,特にこの間においては具体的な事業の実施場所の候補地について,地域の方も含め各方面の方から随時情報を頂きながら,その洗い出しを進めてきており,これまでに市内2件の物件について,実際に物件の下見を行っております。  また実施候補地の洗い出しと並行して,現在小平市が立ち上げ,運営しているコワーキングスペースとテレワーク事業に関して,この事業の立ち上げから現在に至るまで一貫して業務を請け負っている事業者から,仮にそれぞれの物件でテレワーク事業を実施しようとした場合において想定される課題や,それぞれのロケーションに合致する機能の整理,地域との関係づくりなどについて実現可能性も踏まえて助言を頂いています。 776: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 777: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 新型コロナウイルスの感染拡大に対する対応といたしましては,本日(2月27日)から職員の時差出勤を実施しています。小田急線上り電車等を利用している職員を中心として,ラッシュ時を避けて通勤することで職員の健康管理並びに感染拡大の防止に努めています。  職員のテレワークにつきましては新型コロナウイルスの対応だけでなく,職員の育児や介護の問題等ワーク・ライフ・バランスの推進を図っていく観点からも有効な取組であると考えておりますが,基礎自治体である狛江市で窓口サービスを低下させることなく導入するためには,整理すべき様々な課題があると認識しています。 778: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。
    779: ◯ 19番(太田 久美子議員) それではぜひ様々な課題を整理していただいて,導入に向けた検討を進めていただきたいと思います。  次にさきの一般質問において,今年度地域活性課で女性の就業支援を目的として,主に出産,子育て,介護等の理由により外で働くことが困難な女性を対象とした自営型テレワークに関する女性のための働き方セミナーを実施されていると伺いました。  さきの一般質問の時点では,女性のための働き方セミナーは第1クールが終了しており,第1クールで実施した6月の入門セミナーに9名,7月の初心者セミナーに4名の方が参加されたということで答弁を頂きました。またこの際,第2クールとして12月にも同じ内容で入門セミナーと初心者セミナーを実施される予定と伺っておりますが,この第2クールの実施状況をお伺いします。 780: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 781: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 令和元年12月3日に入門セミナー,12月20日に初心者セミナーを実施いたしました。入門セミナーにおきましては22名の方,初心者セミナーにおきましては9名の方の御出席をいただきました。  内容といたしましては,入門セミナーでは自営型テレワークを始めるための基礎知識,注意するポイント等の講義,在宅ワーカーの働き方の紹介等を行いました。また初心者セミナーでは入門セミナーよりも発展的な内容とし,仕事の探し方,受発注方法などについての具体的な講義,発注者側の企業担当者へのインタビュー,受講者と発注者側の企業担当者との交流会を主な内容として実施いたしました。  参加者からの感想といたしましては,前回と同様に満足度は非常に高く,今後自営型テレワークに取り組んでみたいかとの設問にも,全ての方がはいもしくは検討中との回答を頂いており,セミナーを受講されることで自営型テレワークについて前向きに捉えていただいていること,また前回の参加者数は2回合計で13名でございましたが,今回は31名と大幅に増加しており,たくさんの方々に受講していただけましたので,女性の就業支援に一定の効果があったものと認識しております。 782: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 783: ◯ 19番(太田 久美子議員) 第2クールでは,参加者が大幅に増加しているようです。これはこのテレワークについて,市内でも一定のニーズがあるということが示されているのであろうと思います。  それでは女性のための働き方セミナーの結果も踏まえ,これから先狛江市においてこのテレワークをどのように推進しようとしているのか。さきの定例会からこれまでの間に見えてきた課題と併せてお伺いします。 784: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 785: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) これまでの庁内での検討やテレワーク拠点の実施候補地の洗い出し,事業者等からの情報収集の中では,拠点の立地やその周辺環境などのロケーションと,そのロケーションにテレワーク事業の内容や事業運営がどのように合致するか。さらに,それが地域や周辺に対してどのような影響を及ぼすか,あるいは相乗効果を発揮するかという点をしっかりと分析・整理してから事業を開始することが,現段階で特に重要と考えております。  また今後一定の間,テレワーク事業が継続して実効性のあるものとして展開されていくためにも必要なことと考えております。 786: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 787: ◯ 19番(太田 久美子議員) テレワーク事業の立ち上げに当たってはその拠点やテレワーク事業のみを考えるのではなく,その拠点やテレワーク事業が存在することによって,地域に対してどのような価値をどれだけ還元していけるかが重要であると考えているということです。また現段階においては,拠点の立地やその周辺環境などのロケーションと,そのロケーションにテレワーク事業の内容や事業運営がどのように合致するのか。さらに,それによってどのような相乗効果が発揮されるかという点をしっかりと分析・整理してから事業を開始することが必要ということでした。  現在はテレワークの拠点の候補地の洗い出しを行っている段階ということでしたが,今後この拠点の候補地に一定程度めどが立った段階で,この事業構想を立案するための近隣地域の関係者や地域の事業者等への聞き取りなど,いわゆるフィールドワーク,フィールド調査のようなことも事業の立ち上げに先立って行っていく必要があるのではないかと思います。  さきの定例会の一般質問において,市長からも答弁いただいています地域の方とのイメージの共有を図る上でも,早い段階から地域の方を巻き込みながら事業を進めていくことがよいかと思いますが,市の所見を伺います。 788: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 789: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ただいまの御質問のとおり,早い段階から地域の方に御協力いただきながら進めていくことは,今後の事業の展開に当たっても有効であると考えております。ここのところで拠点の候補場所の洗い出しも一段落しておりますので,今後はより具体的な検討を行う段階として,特に実際に職員が視察した2件のうちの1件について,財政負担も踏まえた実現可能性の見極めを早期に行っていきたいと考えております。  また,ただいま御提案いただきました事業の実施に当たっての地域の関係者に対するフィールドワークの実施につきましては,事業の構想を練るに当たって必要な情報の把握という点からも有効と思われますので,この実現可能性を見極めるための方策の一つとして捉え,実施について検討させていただきたいと思います。  その上でこのフィールドワークの結果も踏まえながら,事業内容や事業形態,事業規模を整理し,物件所有者との調整,活用できる補助金の精査など事務的な部分も一定程度整理が必要であると考えております。 790: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 791: ◯ 19番(太田 久美子議員) それでは今後,庁内の体制はどのようにされるのか伺います。 792: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 793: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在は地域の活性化や商業振興の観点から地域活性課,子育て支援の観点から子育て支援課,狛江市としての中長期の戦略の観点から未来戦略室と,それぞれの分野の職員が逐次情報を共有しながら部局をまたいで協力し,これまで検討を進めてきたところでございます。  今後ロケーションに合致したテレワーク事業の内容や,テレワーク拠点に持たせる機能が一定程度定まった段階で,庁内の体制については一旦改めて検討していく必要があると考えております。 794: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 795: ◯ 19番(太田 久美子議員) さきの一般質問からこの間,地域活性課,子育て支援課,未来戦略会議が部局をまたいで検討を進めていただき,テレワーク拠点の候補場所の視察も行われてきたということが分かりました。これから財政負担も踏まえ,実現の可能性を見極めていかれるということですが,大いに期待させていただきたいところでございます。  多様な働き方を実現するテレワークが本市でも根づいていきますようお願いをいたしまして,2問目の質問を終わります。 796: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田久美子議員。     〔19番 太田久美子議員登壇〕 797: ◯ 19番(太田 久美子議員) 3問目の多摩川における住民交流,連携について質問させていただきます。  多摩川は山梨県の笠取山にその源を発し,東京,神奈川の大都市圏の中を流れ東京湾に注ぎ込む全長138キロメートル,流域面積1,240平方キロメートル,流域の人口は400万人に達する一級河川です。  「多摩川に さらす手作り さらさらに 何そこの児の ここだかなしき」と万葉集東歌に詠まれ,江戸時代には北斎,広重といった当時の絵師たちによって浮世絵に描かれました。また明治時代の文学者,小泉八雲の小説雪女の舞台となったのも多摩川でした。  多摩川は昔から私たちの暮らしに深く関わり,地域の歴史や文化を形づくってきましたが,高度経済成長の時代には水質汚染で魚がすめない川となりました。多摩川の水質は多くの人々の努力によって改善され,今日では清流のシンボルである鮎が100万匹以上も遡上する川へと再生し,水辺は多くの生き物の生息の場となりました。これは狛江市にとっても多摩川流域の自治体にとっても大きな資産であり,先人の努力を無駄にすることのないよう,後世につないでいかなくてはならないと思います。  本市ではこれまでも多摩川の水辺を通して多くの人々が出会い,つながりを深める取組を進めてきました。今後も多摩川流域の住民や自治体との交流・連携を進めていく必要性とその効果について市の認識をお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 798: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 799: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 多摩川は狛江市や狛江市民のみならず,流域自治体やそこに住む人々にとって貴重な資源であり,流域の自治体とはイベントを中心に連携・協力することで,地域住民の交流を通じた効果的な地域の魅力の発信を行ってまいりました。今後につきましてはイベントのみならず,台風対応などを初めとする様々な政策課題を共有することにより,相乗効果を創出してまいりたいと考えております。 800: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 801: ◯ 19番(太田 久美子議員) それでは次に現在行われている多摩川流域における住民交流,自治体連携の取組を伺います。 802: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 803: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 様々な事業が展開されていることから代表的な事例をお答えさせていただきますと,狛江市の事業といたしましては,狛江古代カップ多摩川いかだレースや水辺の楽校を通じた取組などが挙げられるところでございます。  また広域連携の取組といたしましては,多摩川流域自治体交流イベントラリーや多摩川流域連携会議などが挙げられるところでございます。 804: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 805: ◯ 19番(太田 久美子議員) 多摩川における交流・連携の取組を伺いましたが,その中で多摩川流域自治体交流イベントラリーについて,その事業の内容を伺います。 806: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 807: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本市では多摩川いかだレースが対象となっている多摩川流域自治体交流イベントラリーは,連携している自治体で行われるイベントを誰もが参加できるようスタンプラリー形式でつなぎ,一定数以上のイベントに参加した方に抽せんで各自治体の友好都市への旅行や特産品等の賞品をプレゼントすることで,複数のイベントに参加していただくことを目的としております。  平成31年度は府中市,調布市,日野市,福生市,狛江市,多摩市,稲城市,奥多摩町,大田区,神奈川県川崎市,山梨県小菅村,山梨県丹波山村の12自治体の協力により事業を進め,イベントの集客数の増加数のみならず,各自治体の職員同士のつながりの創出にも寄与しているものでございます。 808: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 809: ◯ 19番(太田 久美子議員) 多摩川流域自治体交流イベントラリーは西は山梨県丹波山村から東は大田区まで12の自治体のイベントをスタンプラリーでつないでいる事業だということですが,このスタンプラリーにはどれだけの市民が参加されているのか,また流域の住民の方たちはどれだけ参加されているのか併せて伺います。 810: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 811: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成31年度の参加人数につきましては延べ数となりますが,全体の人数が629人,そのうち狛江市民が119人,その他の自治体の住民が510人でございます。 812: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 813: ◯ 19番(太田 久美子議員) 本市では多摩川いかだレースがイベントラリーの対象となっていますが,今年で30回を迎えます。開催しようと思ったきっかけをまずはお伺いいたします。 814: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 815: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 平成2年の狛江市制施行20周年記念事業の一つとして水と緑のまち狛江の最大のシンボルである多摩川を通して狛江の魅力を発信しようと実施したものでございます。 816: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 817: ◯ 19番(太田 久美子議員) 市制施行20周年を記念して市の事業として始められたということですが,現在は狛江古代カップ多摩川いかだレース実行委員会が主催され,毎年市の内外からたくさんの方々に御参加いただいています。昨年は何チームが出場されたのでしょうか。また当日は参加者,見物人を含めてどれだけ御来場いただいたのかお伺いいたします。 818: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 819: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 昨年の第29回大会には87チームが出場され,当日の来場者数は主催者発表で1万人となっております。 820: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 821: ◯ 19番(太田 久美子議員) 87チームが参加され,1万人の方々に楽しんでいただいているということです。  多摩川流域でのいかだレースはお隣の世田谷区と合わせて2つですが,他の流域でも開催されていると思います。本市の多摩川いかだレースの特徴と効果について伺います。 822: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 823: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 多摩川五本松をスタート地点とした約1.3キロのコースで,タイムを競うレース部門やいかだのデザインやパフォーマンスのよさを競う企画部門があり,市内のみならず市外からも大変多くの方に御参加をいただいているのが特徴ではないかと考えております。  このいかだレースを通じて,たくさんの方々に狛江の景勝地でもある多摩川への愛着,そして自然の大切さを感じていただいているものと認識をしております。 824: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 825: ◯ 19番(太田 久美子議員) いかだレースでは平成24年に中止された多摩川河川敷におけるバーベキューが実施されています。参加者とその関係者に限定されていますが,多くの方々がバーベキューを楽しんでおられます。実施されてからもう6年たちますが,どのように評価されているのか伺います。 826: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 827: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) いかだレース当日にレース出場チームに限定し,バーベキューを解禁しております。既に6回の実施でございますが,どのチームにおきましても,きちんとルールやマナーを守って御参加いただいており,参加している方々からも御好評を頂いているものでございます。いかだレースの盛り上がりに大きく寄与していただけるものと考えております。 828: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 829: ◯ 19番(太田 久美子議員) いかだレースではどのチームもルールやマナーを守ってバーベキューを楽しんでいることが分かりました。  私のところには,ルールやマナーを守るのでバーベキューを再開してほしいという声が寄せられています。再開に向けての市の考えをお伺いしたいと思います。 830: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 831: ◯ 環境部長(清水 明君) 一部の市民の方からバーベキュー再開に関する御意見があることは認識しています。しかしながらバーベキューによる臭いの発生やごみの投棄により,近隣にお住まいの皆さんが多大な被害を受けた過去の経緯があることから,多摩川河川敷環境保全区域の指定解除は難しいと考えております。ただし御質問者のおっしゃった状況や試行を踏まえ,多摩川河川敷(環境保全区域)における火気を使用した調理に係るガイドラインを策定しまして,狛江古代カップ多摩川いかだレースといった市または市教育委員会が主催または共催する事業につきましては,多摩川河川敷環境保全区域内におけるバーベキューの実施を一定の条件の下で認めています。 832: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 833: ◯ 19番(太田 久美子議員) 過去の経緯から再開が困難であることがよく分かりました。  一方でバーベキューには食材を地元商店で購入することによる産業振興に効果があることが想定されます。今後もバーベキュー再開を視野に入れた研究を行っていただきたいと思います。  次にいかだレースを通して本市が交流を深めている自治体はどこなのかお伺いします。 834: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 835: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) いかだレースをきっかけに住民交流友好都市となった山梨県小菅村やふるさと友好都市である新潟県長岡市川口地域などがございます。  レース自体への参加だけではなく,当日会場内におきましても出店に御協力を頂き,いかだレースを盛り上げていただいております。 836: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 837: ◯ 19番(太田 久美子議員) いかだレースでも友好都市の小菅村や長岡市川口地域との交流が濃いことが分かりました。  それでは次にいかだレースを通して交流を深めている団体や公共機関について伺います。 838: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 839: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 美しい多摩川フォーラムや警視庁調布警察署,東京消防庁狛江消防署,利根川いかだレースを実施している茨城県境町の方々など様々な団体にもレースに出場いただき,交流を深めさせていただいております。 840: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 841: ◯ 19番(太田 久美子議員) 美しい多摩川フォーラムなど多数の団体から御協力を頂きながら住民交流を深めているということですが,美しい多摩川フォーラムからはどのような御支援を頂いているのか伺います。 842: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 843: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) タレントで美しい多摩川フォーラム副会長であるダニエル・カールさんには実際にいかだに乗っていただき,毎年レースに参加していただいているほか,協賛金も頂いております。 844: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 845: ◯ 19番(太田 久美子議員) 美しい多摩川フォーラムからは,毎年ダニエル・カールさんにいかだに乗っていただき協賛金も頂いていることが分かりました。  ほかにも何か御支援いただくなど,交流はあるのでしょうか。 846: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 847: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 今年度で言いますと,8月7日に実施いたしました令和元年狛江・多摩川花火大会,こちらのほうに鮎の塩焼きなどで御出店をいただきました。 848: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 849: ◯ 19番(太田 久美子議員) 花火大会でも出店いただいたということです。美しい多摩川フォーラムの総会には,本市を代表して狛江市議会事務局長であり多摩川いかだレースの実行委員でもあります小川局長が出席して御挨拶をされていました。今後も交流・連携を深めていただきたいと思います。  次に対岸に位置する川崎市との連携・協働についてですが,私は平成29年の第1回定例会で,「音楽のまち」を標榜して,ミューザ川崎シンフォニーホールを活動の中心拠点として,様々な音楽事業を展開している川崎市と本市が別々に音楽事業するのはもったいない気がするので,合同コンサート等連携事業をしてはどうかと提案させていただきました。
     市民生活部長からは,相乗効果が得られるので,音楽事業を委託しております一般財団法人狛江市文化振興事業団と協力しながら,推進してまいりますとの答弁を頂きました。  それから3年たちましたが,その後どのように進めていただいているのか伺います。 850: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 851: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 川崎市と狛江市の連携は平成29年度に実施した「狛江の日」音楽祭での,かわさきジャズ地域連携ゲストバンドの出場を皮切りに,平成30年度ではかわさきジャズの登戸,新百合ヶ丘におけるライブに市から2団体が出演されました。また,今年度もかわさきジャズ地域連携ゲストバンドが10月に開催されました駅前ライブに参加されるなど,狛江市文化振興事業団を中心に連携を深めております。 852: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 853: ◯ 19番(太田 久美子議員) 対岸の川崎市との音楽連携事業,提案してからすぐ取り組んでいただいたことが分かりました。引き続きよろしくお願いいたします。  狛江古代カップ多摩川いかだレースは今年で開催30回目という節目の大会となります。30年を記念した取組を行ってはどうかと思いますが,何か企画はされているのかお伺いします。 854: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 855: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 詳細につきましては,現在実行委員会で検討を進めていただいているところでございますが,記念パンフレットの作成や本年は東京2020オリンピック・パラリンピックが実施されますので,オリンピアンに御参加いただくことや,また市制施行50周年を記念して6月20日に全日本いかだサミットin狛江をエコルマホールで開催するなど様々な企画を検討していると伺っております。 856: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 857: ◯ 19番(太田 久美子議員) 実行委員会で鋭意検討を進めておられるということです。今から本当に楽しみにしたいと思います。  30回目の大会開催と市制施行50周年を記念して6月20日に全日本いかだサミットin狛江をエコルマホールで開催するということで,多摩川流域のいかだレースから流域を越えた全国的な活動へと広がりを見せていますが,この全日本いかだサミットin狛江についてお伺いします。 858: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 859: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 全日本いかだサミットin狛江は,北は北海道から南は福岡まで全国8つの地域からいかだレースを開催している皆様にお集まりいただき,有意義な情報交換と著名人によるトークショーなどを通して,それぞれの今後のより一層魅力的な大会の開催を目指すものでございます。 860: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 861: ◯ 19番(太田 久美子議員) 分かりました。多摩川いかだレース実行委員会の流域への思いが深く,活動が広がっていくのを感じます。開催を楽しみにしております。  多摩川は一旦牙をむくと甚大な被害をもたらすことになります。私は災害時の広域連携の推進を何度も提案してまいりました。水害は流域を単位に発生することから,流域の自治体全体が一緒になって水害対策に取り組むべきであり,避難所についても広域連携で取り組んでいただきたいと提案してまいりましたが,思うように進まない中,台風第19号による浸水被害が発生しました。台風第19号を受け,流域の自治体で水害対策について話し合われるようになりましたが,改めて災害時の流域連携の重要性について市の認識をお伺いします。 862: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 863: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 河川氾濫等への備えとして,河川の流域自治体で連携して取り組むことは重要と認識しております。  多摩川流域自治体との連携といたしましては,平成28年度より国の水防災意識社会再構築ビジョンに基づき,狛江市を含む3区4市,東京都,東京管区気象台,京浜河川事務所で構成される多摩川下流部左岸大規模氾濫に関する減災対策専門部会を設立いたしました。平成30年度には当専門部会を多摩川下流部左岸大規模氾濫に関する減災協議会と改組し,これまでも当枠組みを活用し,国や都,流域自治体と連携して取組を実施しています。  なお,当協議会を含めました多摩川下流部左岸・多摩川下流部右岸・多摩川上流部大規模氾濫減災協議会,多摩川下流部減災対策部会において令和元年東日本台風に伴う流域被害を踏まえ,多摩川緊急治水対策プロジェクトが公表されました。当プロジェクトは「被害の軽減に向けた治水対策の推進」「地域が連携した浸水被害軽減対策の推進」「減災に向けた更なる取組の推進」を柱に,国・都・県・流域市区等が連携し取り組むことにより被害の最小化を目指すものでございます。令和元年東日本台風により大規模な浸水被害が発生したことを踏まえ,流域連携につきましてはさらに重要性が高まり,狛江市といたしましても市長自らがこの会議に出席し,国・都等に対し直接要望等を行い,流域連携の重要性に対する姿勢を示しています。 864: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 865: ◯ 19番(太田 久美子議員) 水害は必ず流域単位で発生しますので,流域の自治体で防災行政や避難対策を共同で実施されることは大変重要だと思います。流域自治体間の連携の強化をお願いしておきます。  多摩川は昔から流域の人々に大きな恵みを与えてきた母なる川です。今後も多摩川流域の交流・連携を深めていただき,流域に人々が訪れる仕組みをつくっていただくようお願いをいたしまして,私の全ての質問を終わります。 866: ◯ 議 長(石井 功議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 867: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 5時58分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...