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令和元年第4回定例会(第20号) 本文 開催日: 2019-12-05
令和元年第4回定例会(第20号) 名簿 開催日: 2019-12-05

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和俊君) 選択 30 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 31 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 32 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 33 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 34 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 35 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 36 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 37 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 38 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 39 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 40 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 41 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 42 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 43 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 44 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 45 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 46 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 47 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 48 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 49 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 50 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 51 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 52 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 53 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 54 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 55 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 56 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 57 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 58 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 59 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 60 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 61 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 62 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 63 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 64 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 65 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 66 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 67 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 68 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 69 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 70 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 71 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 72 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 73 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 74 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 75 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 76 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 77 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 78 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 79 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 80 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 81 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 82 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 83 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 84 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 85 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 86 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 87 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 88 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 89 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 90 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 91 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 92 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 93 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 94 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 95 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 96 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 97 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 98 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 99 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 100 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 101 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 102 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 103 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 104 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 105 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 106 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 107 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 108 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 109 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 110 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 111 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 112 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 113 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 114 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 115 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 116 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 117 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 118 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 119 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 120 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 121 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 122 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 123 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 124 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 125 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 126 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 127 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 128 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 129 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 130 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 131 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 132 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 133 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 134 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 135 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 136 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 137 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 138 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 139 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 140 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 141 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 142 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 143 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 144 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 145 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 146 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 147 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 148 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 149 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 150 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 151 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 152 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 153 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 154 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 155 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 156 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 157 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 158 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 159 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 160 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 161 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 162 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 163 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 164 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 165 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 166 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 167 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 168 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 169 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 170 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 171 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 172 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 173 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 174 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 175 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 176 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 177 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 178 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 179 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 180 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 181 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 182 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 183 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 184 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 185 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 186 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 187 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 188 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 189 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 190 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 191 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 192 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 193 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 194 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 195 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 196 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 197 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 198 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 199 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 200 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 201 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 202 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 203 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 204 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 205 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 206 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 207 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 208 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 209 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 210 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 211 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 212 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 213 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 214 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 215 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 216 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 217 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 218 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 219 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 220 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 221 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 222 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 223 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 224 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 225 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 226 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 227 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 228 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 229 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 230 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 231 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 232 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 233 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 234 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 235 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 236 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 237 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 238 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 239 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 240 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 241 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 242 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 243 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 244 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 245 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 246 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 247 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 248 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 249 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 250 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 251 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 252 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 253 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 254 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 255 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 256 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 257 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 258 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 259 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 260 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 261 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 262 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 263 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 264 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 265 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 266 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 267 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 268 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 269 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 270 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 271 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 272 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 273 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 274 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 275 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 276 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 277 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 278 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 279 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 280 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 281 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 282 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 283 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 284 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 285 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 286 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 287 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 288 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 289 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 290 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 291 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 292 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 293 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 294 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 295 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 296 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 297 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 298 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 299 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 300 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 301 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 302 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 303 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 304 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 305 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 306 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 307 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 308 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 309 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 310 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 311 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 312 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 313 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 314 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 315 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 316 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 317 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 318 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 319 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 320 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 321 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 322 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 323 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 324 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 325 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 326 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 327 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 328 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 329 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 330 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 331 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 332 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 333 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 334 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 335 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 336 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 337 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 338 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 339 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 340 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 341 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 342 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 343 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 344 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 345 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 346 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 347 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 348 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 349 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 350 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 351 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 352 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 353 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 354 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 355 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 356 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 357 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 358 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 359 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 360 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 361 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 362 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 363 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 364 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 365 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 366 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 367 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 368 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 369 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 370 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 371 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 372 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 373 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 374 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 375 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 376 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 377 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 378 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 379 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 380 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 381 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 382 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 383 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 384 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 385 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 386 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 387 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 388 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 389 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 390 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 391 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 392 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 393 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 394 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 395 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 396 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 397 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 398 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 399 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 400 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 401 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 402 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 403 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 404 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 405 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 406 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 407 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 408 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 409 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 410 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 411 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 412 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 413 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 414 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 415 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 416 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 417 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 418 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 419 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 420 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 421 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 422 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 423 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 424 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 425 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 426 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 427 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 428 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 429 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 430 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 431 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 432 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 433 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 434 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 435 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 436 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 437 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 438 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 439 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 440 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 441 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 442 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 443 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 444 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 445 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 446 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 447 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 448 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 449 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 450 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 451 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 452 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 453 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 454 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 455 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 456 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 457 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 458 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 459 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 460 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 461 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 462 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 463 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 464 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 465 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 466 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 467 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 468 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 469 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 470 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 471 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 472 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 473 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 474 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 475 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 476 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 477 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 478 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 479 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 480 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 481 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 482 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 483 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 484 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 485 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 486 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 487 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 488 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 489 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 490 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 491 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 492 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 493 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 494 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 495 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 496 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 497 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 498 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 499 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 500 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 501 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 502 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 503 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 504 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 505 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 506 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 507 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 508 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 509 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 510 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 511 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 512 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 513 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 514 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 515 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 516 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 517 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 518 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 519 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 520 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 521 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 522 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 523 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 524 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 525 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 526 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 527 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 528 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 529 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 530 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 531 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 532 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 533 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 534 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 535 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 536 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 537 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 538 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 539 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 540 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 541 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 542 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 543 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 544 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 545 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 546 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 547 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 548 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 549 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 550 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 551 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 552 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 553 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 554 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 555 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 556 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 557 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 558 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 559 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 560 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 561 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 562 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 563 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 564 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 565 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 566 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 567 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 568 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 569 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 570 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 571 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 572 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 573 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 574 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 575 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 576 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 577 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 578 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 579 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 580 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 581 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 582 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 583 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 584 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 585 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 586 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 587 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 588 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 589 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 590 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 591 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 592 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 593 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 594 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 595 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 596 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 597 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 598 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 599 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 600 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 601 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 602 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 603 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 604 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 605 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 606 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 607 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 608 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 609 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 610 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 611 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 612 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 613 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 614 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 615 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 616 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 617 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 618 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 619 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 620 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 621 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 622 : ◯ 17番(山田 幸子議員) 選択 623 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 624 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 625 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 626 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 627 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 628 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 629 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 630 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 631 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 632 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 633 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 634 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 635 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 636 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 637 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 638 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 639 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 640 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 641 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 642 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 643 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 644 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 645 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 646 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 647 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 648 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 649 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 650 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 651 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 652 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 653 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 654 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 655 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 656 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 657 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 658 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 659 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 660 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 661 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 662 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 663 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 664 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 665 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 666 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 667 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 668 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 669 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 670 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 671 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 672 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 673 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 674 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 675 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 676 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 677 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 678 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 679 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 680 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 681 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 682 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 683 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 684 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 685 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 686 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 687 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 688 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 689 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 690 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 691 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 692 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 693 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 694 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 695 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 696 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 697 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 698 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 699 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 700 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 701 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 702 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 703 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 704 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 705 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 706 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 707 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 708 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 709 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 710 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 711 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 712 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 713 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 714 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 715 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 716 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 717 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 718 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 719 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 720 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 721 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 722 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 723 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 724 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 725 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 726 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 727 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 728 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 729 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 730 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 731 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 732 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 733 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 734 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 735 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 736 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 737 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 738 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 739 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 740 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 741 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 742 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 743 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 744 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 745 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 746 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 747 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 748 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 749 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 750 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 751 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 752 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 753 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 754 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 755 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 756 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 757 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 758 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 759 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 760 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 761 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 762 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 763 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 764 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 765 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 766 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 767 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 768 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 769 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 770 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 771 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 772 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 773 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 774 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 775 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 776 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 777 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 778 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 779 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 780 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 781 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 782 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 783 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 784 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 785 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 786 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 787 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 788 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 789 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 790 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 791 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 792 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 793 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 794 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 795 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 796 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 797 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 798 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 799 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 800 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 801 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 802 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 803 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 804 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 805 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 806 : ◯ 議 長(石井 功議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(石井 功議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(石井 功議員) 日程第1 一般質問を行います。  質問通告の順次により質問を許します。18番佐々木貴史議員。     〔18番 佐々木貴史議員登壇〕 3: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今回の私の一般質問でありますが,狛江市議会公明党幹事長として会派を代表して一般質問に臨みます。  安全・安心なまちづくりについて,令和元年10月12日に猛威を振るった台風19号への対応について質問いたします。  台風19号は非常に強い勢力で上陸し,広範囲に甚大な被害を受けました。11月25日の国土交通省の報告によりますと,関東,甲信越,東北地方等で71河川で140カ所の堤防決壊,住宅被害では全壊2,806棟,半壊1万8,336棟,一部破損2万510棟,床上浸水1万8,702棟,床下浸水2万8,605棟と大きな被害の爪跡を残しております。  この被害により死者98名,多くの方のとうとい命が犠牲となりました。今なお行方不明の方もいらっしゃいます。お亡くなりになられた皆様に心からお悔やみを申し上げますとともに,被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。そして,ここ狛江市でもこれまでにない規模での大きな被害を受けました。被害に見舞われた多くの市民の皆様に改めて心からのお見舞いを申し上げます。  今回,安全・安心なまちづくりとして質問通告をいたしましたが,被災された方からは,狛江市は安心・安全のまちなんて言えない,何が安全なまちだ,という厳しい声も寄せられております。こうした声を真正面から受けとめ,今後の対策をしっかりと講じていく,そうした誠意ある行動でしか信頼を回復することはできません。  私たち公明党は,どこまでも被災者に寄り添い,その御意見,御要望を着実に進めていくために,何より被災された皆様が一日も早くもとの生活に戻れるよう,そして「安心」をつくり出すために全力を挙げて取り組んでまいります。  初めに,猛威を振るった台風19号の気象概要等について並びに気象庁の注意を呼びかける記者会見の内容について伺います。  再質問は自席より行います。 4: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 5: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 台風第19号は,10月12日19時前に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸した後,関東地方を通過し,13日未明に東北地方の東海上に抜けました。台風本体の発達した雨雲や台風周辺の湿った空気の影響により,静岡県や関東地方,東北地方を中心に広い範囲で記録的な大雨となりました。台風第19号の接近を控え,気象庁は記者会見を10月9日に実施し,大雨や暴風に対し最大限の警戒を呼びかけました。 6: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 7: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 10月9日の記者会見,異例と言われる3日前からの気象庁の記者会見でありました。この記者会見を受けまして,台風19号接近に伴い市がとってきた体制等,取り組みを伺います。 8: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。
    9: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 台風第19号の接近に伴い,10月8日の庁議において,台風接近に伴う参集態勢や週末のイベント等の確認を行い,10月11日に2回の臨時庁議を災害即応対策本部として開催しており,災害即応対策本部の設置,12日に災害対策本部を設置すること,自主避難所を開設すること等を決定しております。 10: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 11: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) こういった大きな台風だということで,市のほうでも11日の金曜日には2回の臨時庁議を災害即応対策本部として開催されたと。前日の11日からの職員の待機の状況についてお聞かせください。 12: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 13: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 11日の臨時庁議において各部の職員態勢を確認しておりますが,11日は気象状況から職員は待機せず,翌日早朝から必要な人員を各部で待機させたところでございます。 14: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 15: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 後でまとめて指摘します。  災害対策本部の役割,設置基準,そして災害対策本部会議に参加いただいた機関,参加者について伺います。 16: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 17: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害対策本部は,災害が発生する,あるいは発生するおそれがあるときに,市が組織全体で災害対応を迅速かつ強力に進めるために設置するものです。台風第19号に伴い10月12日午後1時に設置しました。災害対策本部の設置により市一体となって全力で災害対応を行ったものですが,本部の運用としまして,参集人員の確保,避難所対応,被災者生活再建支援等,さまざまな課題・反省点が明らかとなったと認識しております。これらの課題点等を精査し,解決できるよう取り組みを進めてまいります。  また,災害対策本部会議の参加機関や参加者についてですが,本部長が市長,副本部長が副市長及び教育長,本部員が企画財政部長,総務部長,市民生活部長,福祉保健部長,児童青少年部長,環境部長,都市建設部長,教育部長,議会事務局長,安心安全課長及び消防団長となっております。関係機関としまして自衛隊,狛江消防署,東京都に御参加いただき,オブザーバーとして市議会議長にも御参加いただきました。 18: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 19: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) それでは災害対策本部会議開催の内容について伺います。 20: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 21: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害対策本部会議は12日から13日にかけて7回開催しており,警戒レベル・避難情報の発令,非常配備態勢や避難所の開設等について検討しております。具体的には,1回目において,自主避難所の増設や避難所の開設準備等に関する事項,2回目において,警戒レベル3避難準備・高齢者等避難開始の発令や消防団出動要請等に関する事項,3回目において,警戒レベル4避難勧告の発令や職員への参集指示等に関する事項,4回目において,避難所派遣職員の交代や道路冠水等への対応等に関する事項,5回目において,避難所の状況報告や福祉避難所の開設等に関する事項,6回目において,避難勧告の一部解除,浸水被害状況の確認等に関する事項,7回目において,自衛隊への災害派遣要請,災害対策本部の閉鎖に関する事項をそれぞれ協議したものでございます。 22: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 23: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 災害対策本部の廃止,要するに解除した時間のことについてもお聞きしたいんですが,12日に台風が来ました。13日になって,明るくなって被害の全貌がようやく見えてきた。被害現場では,これからどうしよう,これからどうなるんだ,そういった被害を受けた市民の皆様方が一番不安なときに,頼みの綱である行政との連絡がとれないという現実がありました。これは市民の皆様からすれば不安が募る一方であります。いかがなものか。災害対策本部の廃止時刻について,振り返ってどう考えているのか伺います。 24: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 25: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害対策本部は,13日午前10時からの第7回の会議におきまして,避難者の状況,早急に対応が必要な道路上の泥土除去における自衛隊の協力調整,被害状況調査や被災ごみの対応等,その後の方針を確認し,本部長から各部に対応を指示した上で,災害対策本部は廃止しております。その後の対応は各部が当たることとしておりましたけれども,市民の皆様からの支援要望等に対し,各部において役割分担の調整・整理に不十分なところがあり,適切な対応に至らなかったところがあったことについては,反省点として認識しております。 26: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 27: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 災害対策本部の廃止,解除した時間というのを他市区のほうも調べてみました。そうしましたら基本的には台風が過ぎ去った後,狛江市よりも早い時間に廃止している所もありましたし,台風が過ぎ去ったら災害対策本部は閉じる。その会議体の性質上,例えばですけれども,自衛隊の方,関係機関も入っていただいているので,性質上そういったものがあるのかと思いました。  それはそれとして,ここでいろいろと私も確認させていただきましたけれども,先ほども御答弁でありました。まず職員の参集を12日の16時の時点でかけていると。だけれども,この日は小田急線も京王線も計画運休,お昼ごろから翌日の朝までとまっています。どうやって集まるんだと。  それから私が一番感じたのが,先ほども申し上げましたけれども,台風が過ぎ去って,台風一過じゃないけれども空はすごい晴天,青空。だけれども,被害の全貌が明らかになり,家屋浸水の被害に遭われた市民の皆様,本当にもう絶望感に襲われながら,どうにかしなくちゃいけない,目の前の泥,また家の中の泥の処理に,涙を流しながら掃き出しておられました。そういったときに頼みの綱である市役所に電話しても誰もいませんでは話にならない。  私自身も14日に連絡しました。台風が12日の土曜日。13日の日曜日は職員も出ていて,いろいろと対策をやってくれていた。14日の祝日の月曜日,私も問い合わせがあったので電話しました。宿直の方に何て言われたか。きょうは誰もいません,誰も来ていませんと。私の感情で言わせれば,何だよ,使えねえなと,正直な思いであります。松原市長を支える側の議員としておりますから,あえて厳しく言わせていただきますけれども,こんなんじゃ市民を守れるわけがないじゃないですか。  災害対策本部を廃止,解除したとしても,せめて祝日の14日には何かしらの連絡がとれる。先ほどの答弁でございましたけれども,災害対策本部というのは市が一体となって全力で災害対応するもの。災害対応というのは,台風が過ぎ去っただけが災害じゃないですから,その後に残った泥,さまざまな処理をどうするんだと,ある意味ではそこからが災害のスタートであります。このときに何で役所はいないんだよと。ここは本当に猛省を促すものでありますし,今後このようなことがないようにしていただきたいと思います。  だからこそこれからの先の話,しっかりとした体制をとっていかなければならない,対策をとっていかなければならないということで,次の質問に移ります。  被害状況であります。今回の被害の状況,字別とか棟,世帯,この辺のところ,御答弁をお願いいたします。 28: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 29: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 12月2日現在の住家被害状況について,把握している棟数及び世帯数ですが,駒井町一丁目は床上浸水43棟で55世帯,床下浸水が63棟で72世帯,駒井町三丁目は床上浸水10棟で10世帯,床下浸水が52棟で53世帯,猪方二丁目は床上浸水38棟で45世帯,床下浸水が64棟で67世帯,中和泉四丁目は床上浸水8棟で15世帯,床下浸水が3棟で3世帯,中和泉五丁目は床上浸水2棟で8世帯,床下浸水が1棟で1世帯,西和泉一丁目は床上浸水はなし,床下浸水が1棟で12世帯,西和泉二丁目は床上浸水1棟で1世帯,床下浸水が14棟で104世帯です。合わせて床上浸水は102棟で134世帯,床下浸水は198棟で312世帯です。 30: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 31: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) そういう被害でありました。  今回の被害を想定することはできなかったのだろうか,単純な質問なんですがお願いいたします。 32: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 33: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 台風第19号においては,多摩川が危険水位にあったことから,多摩川洪水による浸水想定区域をもとに対応いたしました。ハザードマップでは3メートルの浸水深地域でしたが,結果として約300棟に床上・床下浸水の被害が生じたことは重く受けとめ,引き続き被災者支援,減災対策に取り組まなければならないと考えております。 34: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 35: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今ハザードマップという言葉が出てきたんですけれども,今回,道路が冠水した所であったり床上・床下浸水,こういった被害に遭われた地域というのは本当に限られた所であります。ある意味,地域ごとのハザードマップというのは,今後のことを考えても大切なものになってくると思いますので,地域ごとのハザードマップの作成についてはしっかりと全庁的に取り組みをしていただきたい,ここは要望にとどめておきます。  1点確認させてもらいたいんですけれども,被害ということで,狛江市地域防災計画の中に示されております風水害編というのがあって,過去にやはり床上・床下浸水というのがあるんです。このときに災害対策本部は設置されたのか,そこだけお聞かせください。 36: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 37: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市地域防災計画風水害編に掲載している過去の浸水被害の際,災害対策本部は設置されなかったところでございます。 38: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 39: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 設置はされなかったと。このとき,風水害編に出ているのでは,平成17年から床上・床下という被害も出ているということで記されているんですけれども,過去にあった災害の地域と今回の被害に遭った地域,これは符合するのか確認させてください。 40: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 41: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 過去に多くの浸水被害があった平成17年9月4日及び平成19年8月28日の大雨による被害として,床上浸水の状況で答弁させていただきます。  平成17年9月4日では,長時間の大雨により道路冠水や住宅浸水被害が発生し,床上浸水が和泉本町一丁目で12件,中和泉五丁目で2件,元和泉一丁目で4件,東和泉一丁目で18件,東和泉二丁目で3件,岩戸南一丁目で6件,岩戸北一丁目で2件,岩戸北三丁目で5件の合計52件の被害が発生したものでございます。なお,床下浸水は23件の被害が発生しております。  また,平成19年8月28日では,こちらも大雨により低い土地で床上浸水が発生し,和泉本町一丁目4件,元和泉一丁目3件,東和泉一丁目7件,岩戸北一丁目2件,岩戸北三丁目4件の合計20件の被害が発生したものでございます。床下浸水につきましては6件の被害が発生しております。 42: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 43: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今御答弁いただいた地域を聞いても,今回の所と重なっている所はほぼないという状況だと。当時はいわゆるゲリラ豪雨みたいなものが集中的に起こっていたという状況での被害だったと思います。  特に平成17年9月4日というのは,私もこれは一般質問で取り上げていて,南口ロータリーの近所の商店なんかに水が入っちゃってという被害で,そこで私も一般質問させていただいたというのも思い出したところであります。  次に避難所というところに進んでまいります。今回の避難所,自主避難所も含めてなんですけれども,開設における実態と課題についてどのようにまとめているかということでお聞きしていきたいんですけれども,まずは避難者数等について答弁をお願いいたします。 44: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 45: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 12日の午前8時40分に中央公民館を自主避難所として開設し,最終的には福祉避難所を含む12カ所を開設,3,966名の方が避難されております。 46: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 47: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今回の避難所についても,どうしても職員の方が少ないという部分についてはさっき申し上げたところであります。ですので,参集の時間とかというものについてはよくよくお考えいただきたい。そのために,ある意味では気象庁の3日前からの異例の記者会見というのもあったわけでありますので,そこら辺はよろしくお願いします。  この避難所についてなんですけれども,地域の声としては,うちの町会はこの地域の避難場所は○○小学校,○○中学校だと決めているんだけれども,今回は多摩川に近い所じゃなくて上のほうに逃げてくださいということで,最初は設定されたところであります。なんだけれども,指定している学校でない所に避難してと言われても,遠方であったり場所がわからないとか,現実的ではないと。そこで,水害時の避難についてということで見直しをしていかなければならないと思います。  例えばですけれども,この地域の避難所は○○小学校,○○中学校と固定して,仮に水が出た場合には,今回も活用されましたけれども,垂直避難で校舎の上階,上のほうに移動するというのも考えられると思います。水が出た場合でも,これは想定ですけれども,24時間,長くても36時間あれば水は引いていく。校舎の上階での避難で不自由ではあろうかと思いますけれども,命を守るために,とにかくそこで頑張っていただくということも見据えていかなければならないんじゃないかと考えるところであります。ただ,水害時の避難所については慎重に,かつ迅速に検討していかなければならないと思いますが,市の見解を伺います。 48: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 49: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市では,水害時は浸水想定区域外へのいわゆる水平避難を原則として,それに基づき避難所の指定,ハザードマップを作成しておりました。しかしながら御質問のような課題も認識しており,想定浸水深より高い場所への垂直避難として,校舎上階の避難所指定を検討しておりました。今回の台風第19号では,自主避難所開設の段階からの避難者の状況を考慮し,校舎への避難も見据えた上で,より安全なスペースを少しでも多く提供する必要があると判断し,浸水想定区域に所在する学校を避難所として開設いたしました。今回の対応を踏まえまして,垂直避難を含め避難所を見直してまいりたいと考えております。 50: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 51: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) やはりそれは考えていかなきゃいけないんですけれども,私も今回,実は第六小学校にお子さんを通わせる保護者の方といろいろと意見の交換をさせてもらったんですけれども,そのときに実は第六小学校の子供たちは,水害のときには第六小学校に逃げちゃだめと言われていると。だから子供たちのほうがよく知っているということもありました。これは学校のほうでそういった教育をしていただいているからだと思うんです。それを聞いたときに,そういうふうに学校のほうではされているんだと。だから子供と親の考えが違うとその方は言われていました。そういったものもある中で,本当に避難所が少ないという中では見直しをしていかなきゃいけないと思いますので,総合的に判断していただきたいと思います。  話は変わりますけれども,先日,全国都市問題会議で「防災とコミュニティ」と題して講演がございました。これは視察という形で私も参加させていただいたんですけども,そのときのパネルディスカッションのメンバーの発言の中で,避難という意味で地区内残留地区という表現をされていました。そこにいれば安心だから動かないほうがいいと。例えばマンションの上階の人,建物自体は強いんだから,水害のときはとにかく上のほう,2階以上もしくは3階以上であれば,自宅のほうが安心ですよという意味の地区内残留地区というもの,これについての見解をお聞かせください。 52: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 53: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 自宅が安全であれば避難所へ避難する必要はありませんので,浸水想定区域外にお住まいの方,浸水想定区域内であっても想定浸水深より高いマンションの上階にお住まいの方等は,自宅にとどまるほうが安全でございます。そういった点も広報啓発を図ってまいりたいと考えております。 54: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 55: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 次に行きますけれども,今回の災害の件で,市長に要望ですとかいろいろな形の中で話をさせてもらいました。そのときに,避難所がいっぱいになってしまった。先ほども答弁がありましたけれども,4,000人の方,これは狛江市だけじゃなくてどの自治体も避難所としては少ない,要するに収容できる人数は限られている。避難所がいっぱいになっちゃったという現状とか,あと車両の避難,そういった話をする中で市長から,市内の大型店舗の駐車場もしくは立体駐車場への車両での避難,車両ごとの避難という話をお聞きしました。これは非常によい視点だと思いましたのと,はっとさせられた。車ごと家族で避難できて,車の中で短時間の生活ですから,短時間というのは24時間とか36時間とかという時間帯ですけれども,車の中でありますので,1つには他人に気兼ねせずにいられるという避難もできるのではないか。これは店舗ごとでの協定もしくはそこの本社なりとのやりとりというのが必要になると思いますけれども,ぜひ進めてもらいたいと思いますが,市の見解を伺います。 56: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 57: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 今回の対応において,避難所のスペースに余裕がないことは狛江市だけではなく,近隣市を含む多くの自治体で浮き彫りとなった課題でございます。狛江市でも避難所としていない議場やロビー,エコルマホールで避難者を受け入れましたが,公共施設は少なく限界があります。民間事業者の立体駐車場など避難スペースとして御提供いただくことは有効であると認識しており,協定締結に向けて取り組んでまいります。 58: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 59: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 私も調べてみました。例えばヤマダ電機,ニトリが立体が300台,地上が50台,ユニディが立体340台,いなげやはそんなに野川の影響もないかなという思いの中から,あそこは地上ですけれども130台,これだけの台数の確保はできるのかなと。だからその辺のところについては本当に進めていっていただいて,とにかく市域の狭い狛江市であります。ですので,活用できるものは活用できるように打って出て,協定に向けて取り組みを進めていただきたいと思います。  次に,愛光女子学園との避難所協定の進捗状況について伺います。 60: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 61: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 地域福祉課及び安心安全課の職員が愛光女子学園を訪問し,学園施設を確認してまいりました。その後の調整で,愛光女子学園の一部を福祉避難所に活用するための協定締結に向け着手することとなり,現在,地域福祉課と愛光女子学園の両者で協定内容の検討を進めております。 62: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 63: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) これは私どもも8月に市長に要望書という形で提出させていただいて,前回の議会のときに石川議員からもここについて触れて,進めてもらいたいという形での要望をしておりましたが,具体的な形で今進めていただいていると。ここはよろしくお願いします。  また避難所に戻りますけれども,今回,避難所として初めて校舎を使用しました。体育館じゃなくて校舎を使用しました。その判断についてお聞かせください。 64: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 65: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 従来は校舎を避難所として使用することを想定していませんでしたが,当日は多くの避難者が来られ,体育館だけでの収容が難しくなったことや,一部避難所では浸水被害の懸念があったことから,校長等による現場判断と避難所からの要請に災対教育部で応えたものです。 66: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 67: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今後の考え方と対応状況を伺います。 68: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 69: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 台風第19号の対応におきまして,指定避難所である学校の施設利用に関し,市長から改めて風水害における垂直避難の考え方が示されております。これを受けて11月1日の校長会におきまして,校舎を開放する際の教室利用の優先順位をあらかじめ決定しておくことや,高齢者,障がい者,乳幼児を抱えた親子の方等,災害時要支援者のスペース確保やペット同行避難者の避難場所等について検討しておくよう伝え,調整しているところです。  また,風水害においては,学校における重要書類や重要物品の退避等もあらかじめ検討する必要があります。いずれにいたしましても,風水害後の学校再開を視野に入れつつ,学校の置かれた地域環境,つまり地理的な課題や校舎の構造上の特性を踏まえて対応を考える必要がありますので,調整を行っているところです。できる限り来年の降水期前には,それぞれの学校において具体的な対応ができるよう準備しておく必要があり,あわせて避難所運営協議会とも共通認識を持っておく必要があると認識しております。  また,校舎の開錠が課題となった学校もありましたことから,今後,台風の接近等で避難所開設の可能性がある場合には,校長,副校長,主幹教諭のいずれかが事前に待機し,避難所開設に備えるよう要請しております。 70: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 71: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) あと学校関連でもう1点,校庭の駐車スペースということであります。さっきも言いましたけれども,遠いし,雨が降っているし,台風の中だから車で行っても,車は受け付けられませんと言われて帰されたという方も多くいらっしゃいます。校庭の駐車スペースの考え方についてお聞かせください。 72: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 73: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 当初は,水害時に自動車を利用することについて危険性が報道されていたことや,校庭に自動車を乗り入れした場合には学校再開に大きな影響があること等から,自動車での避難は控えていただくようお願いしていました。しかしながら避難所からの要請も踏まえ,市民の生命を優先する必要があることから,駐車場として校庭を利用するという判断をいたしました。  校庭を駐車場として利用することに関しての今後の対応につきましては,受け入れ台数にはおのずと物理的な限界がありますので,災害発生状況や避難状況に応じて,市民の生命を優先するという観点から柔軟に判断したいと考えております。 74: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 75: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 避難所というのは基本的には体育館という感覚でおりましたけれども,やはり学校がメーンになってきます。そこでは本当に大事なことだと思ったのが,避難所開設の可能性がある場合は,校長,副校長,主幹教諭のどなたかに待機していてもらって,すぐに避難所開設ができるように備えるということは大事なことだと思いますので,しっかりとした体制を整えてもらえるようにお願いいたします。  次に情報伝達の大切さということで質問いたします。今回行った情報提供手段の課題について伺います。 76: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 77: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 課題としましては,正確な情報をいかに早く市民の皆様に伝えるかが課題であると認識しております。市からの情報発信は主に安心安全課,秘書広報室から,こまえ安心安全情報メール,緊急速報メール,防災行政無線,市ホームページ,ツイッター,フェイスブック等さまざまなツールを用いて情報発信を行いました。市からの情報をインターネット等を通じてみずから情報を入手できる方と,インターネット等の環境が整っていない方がおりました。その中で,いかに早く正確な情報をお伝えし,受け取っていただけるかが課題であると考えております。 78: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 79: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今回,正確な情報をいかに届けるかということの大切さを感じた場面がありました。18時過ぎだったと思いますけれども,避難所の様子というか,見に回らせていただいたんですけれども,そのとき私,防災服を着て行きました。第二中学校に行ったときに,防災服を着ていますから職員だとか関係者だと思ったんでしょう,すごく不安そうな顔をして1人の女性がいらっしゃいました。「済みません」と言って,「多摩川氾濫したって本当ですか」と。そのときには二子玉川が上がったという情報が入っていて,「狛江は大丈夫です」とお伝えはしたんですけれども,そのときにちょっとほっとされたというか,こわばった表情が少し解けたというのはあるんですけれども,それを自分が経験したときに,正確な情報をいかに早く届けるかということの大切さを改めて認識させられたところであります。  続いて,今回臨時災害放送局として放送されたコマラジの効果について伺います。 80: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 81: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) コマラジはコミュニティFMの特性上,災害時には狛江市に特化した情報を繰り返し放送できるメリットがあります。今回は開局前でしたが,狛江市に身近なFM放送局としてコマラジが定着することで,災害時の有効な伝達手段になるものと認識しております。 82: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 83: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) これは私どもも要望して予算づけいただいて,これが形は変わりましたけれども,狛江エフエムの開設とともに,協定を結んで臨時災害放送局,災害があったときはラジオを放送できるようにという形のものであるんですけれども,ラジオについて,今バッジラジオというんですか,こんな小さいものだとか,あとコマラジ局固定の携帯ラジオもあろうかと思うんですけれども,その辺についての貸与というのか,例えば高齢者の方だとか要支援の方への貸与,これについて考え方をお聞かせください。 84: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。
    85: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) コミュニティFMは電波の出力が高くないため,エリアや受信環境によっては受信するラジオに一定の機能が求められる場合があります。どのような手法が効果的であるか検討してまいります。 86: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 87: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 先日の12月1日の防災訓練のときに,実はコマラジのほうで,避難所に来た方にといってこういったラジオを配布して,私もいただきました。  実はその前に,私も携帯のラジオを購入して市内を回ってみました。10月12日の災害のとき,臨時災害放送局はやっていますよといって,85.7ヘルツですよと言ったんだけれども,特に言われたのが,水道道路のマルバツ公園,あのあたりに住んでいる方から,全然入らなかったよという話。私,きのう,それぞれ機能が違うかと思って,両方持って市内の遠い所へ行ってみました。屋外は,外だったら辛うじて聞ける。でも,外で聞けていても家に一歩入ったら正直なかなか聞けない。だからその相談をされた方にも,玄関先でここだったら聞けると,外だったら聞けるけれども,聞こえる状態で中へ入ったら全然聞こえないねと,そういったものもありまして,どうしてもコミュニティFMは電波が弱いという状況であります。  実はその中で,きょう議長にお許しいただいてスマホを持ち込ませていただいておりますけれども,実はパソコンとかスマホを持っている方は,コマラジのホームページをあけるとリスラジというアプリがあります。そのアプリからやると,こういうふうにアプリで聞けるんです。これはちょっと時間のロスがある。40秒から1分弱。これは85.7ヘルツで,ここでも聞ける。  このアプリを使うとどこの放送局も聞けるんです。実は北海道の網走ってあったから,FMあばしり,やってみたら控室で聞けました。だから電気が来たり環境があれば,スマホとかパソコンの環境がある人は,アプリでリスラジというところを,言葉が全部片仮名の4文字だからわかりづらいかもしれないけれども,コマラジのホームページからいくと,リスラジというアプリを入れてくれれば聞けます。確かに聞ける。どこへ行っても聞けるというもので,マルバツ公園のあたりの方にも紹介はしました,これだったら聞ける環境があれば聞けるからと。こういったものの周知も非常に大事なものだと思いますので,ここもお願いいたします。  あとは,安心安全通信にもありましたけれども,この中でもYahoo!防災速報のプッシュ型というか,登録しておけば勝手に届くというものについても情報提供もされております。いろいろなチャンネルというか,多く自分が備えておけば,いろいろな所から情報を得られると思いますので,ここについてはそういった周知をお願いしたいと思います。  今回の道路冠水と家屋浸水の原因なんですけれども,なぜ浸水被害が起こってしまったのか,この原因について市の見解を伺います。 88: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 89: ◯ 環境部長(清水 明君) 台風第19号により多摩川の水位が上昇したことに伴い,通常多摩川へ排水している狛江市内の雨水が排水できずあふれたことや,多摩川の水が逆流したことにより浸水被害が発生したと考えております。 90: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 91: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今回の浸水の原因というのが,いわゆる樋管,六郷排水樋管,猪方排水樋管,いわゆる多摩川に出る水門の所,その水門をあけっ放しだったからという意見が多い。閉めておけばここまでの浸水はなかったのではないか,だからここは市の対応が誤っていたイコール人災だという意見もあります。ここについては本当に原因究明をしていかなければならないところでありますけれども,何の原因を究明するのかということなんです。水が出たことの原因なのか,それとも同時に水門の開閉,あけていたからだと,これを閉めていたらどうなんだとか,開閉による被害の増減に関することを究明するのか,どういった調査を委託する予定なのか伺います。 92: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 93: ◯ 環境部長(清水 明君) 樋管をあけていたから浸水被害が広がったとの御意見は説明会等でもいただいております。今回のような浸水被害の発生を防ぐためにも,樋管の開閉に伴う浸水被害のシミュレーションを行いまして,浸水の原因究明を専門家に委託するものでございます。この委託の中で行うシミュレーションをもとに,最善の樋管操作のあり方について検討するとともに,今後の対策としましてハード面やソフト面についても検討してまいります。  なお,この委託につきましては,令和元年11月29日に開札がありまして,建設コンサルタントである日本水工設計株式会社と契約しております。契約工期は令和2年3月31日までとなっておりますが,シミュレーションを行っていく中などでの条件の追加等があった場合については,工期が延びることも想定されます。委託作業の経過や結果につきましては,市民の皆様に適宜公表し,情報を共有してまいりたいと考えております。 94: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 95: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 専門家のコンサルタントに原因究明の調査をやってもらうということなんですけれども,原因究明の調査のときに,ぜひ特に被害地域の皆様方に聞き取りをしてもらいたいと思うんです。いわゆる聞き取り調査。私もちょっと話を聞いたんですけれども,駒井大通り,籠屋の通り,あれのもうちょっと世田谷へ行ったほう,浄水場のほうに向かっていった所,あっちのほうの先の方からも,あの道路のマンホールの所から水がちょろちょろ出てきたよといったものだとか,あの道路自体も,駒井大通りも皆さん地域の方で,その後,泥を掃かれたりしていますし,聞き取りしていくというのは非常に重要なことだと思います。被災された方,被災地域にお住まいの皆さん方は現場で見ていらっしゃるから,何時ごろ出たとか,いつどうなったとか,どうしたら水が引いたとか何とかいったものも,皆さんそういった情報をお持ちであります。今回の原因究明の調査に非常に役立つものだと思いますので,何かしらの,聞き取りなのかアンケートなのかわかりませんけれども,そこはしっかりと調査もしていただきたいと思います。  ところで,先ほど過去の浸水被害も聞きました。このときに六郷と猪方の水門は,あけていたのか閉めていたのかお聞かせください。 96: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 97: ◯ 環境部長(清水 明君) 先ほど総務部長から答弁申し上げました平成17年9月4日及び平成19年8月28日の際の浸水被害につきましては,時間当たりの降雨量が非常に多い集中豪雨により浸水被害が発生したものであったため,排水樋管の開閉はありませんでした。  排水樋管を閉めた実績としましては,平成19年9月6日の台風第9号の際,六郷排水樋管について一旦樋管を閉めた実績があります。猪方排水樋管につきましては閉めておりません。平成19年の台風第9号の雨量は,気象庁府中の雨量計データによると,24時間雨量が今回の令和元年の台風第19号の約3分の1と少ないため比べることはできませんが,平成19年の台風第9号の影響により多摩川の水位が上昇し,石原観測所の水位計で6.02メートルまで水位が上昇しました。その際,六郷さくら通りの道路冠水が確認されております。 98: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 99: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 平成19年の台風9号のときも,多摩川の土手からあと1メートルぐらいという所まで水位は来ていた。私も見ているのでよくわかります。でも,そのときには猪方も閉めていないんだと,あけていたんだと。今回も土手から見たらあと1メートルぐらいと。だから多摩川の水位自体は平成19年のときとほぼ一緒だったのかと。だけれども,平成19年のときはあふれていない,今回はあふれたというか,たまっちゃったというか,要するに吸い込まなかったというか,流れなかったということなので,それを考えると,平成19年が100ミリ,今回が約300ミリ。だから内陸というか,中で降った雨が多かったのかというようないろいろな,素人で考えると,平成19年のときは大丈夫だったのに何で今回はだめだったのか,それは雨が多かったからとか,いろいろな意見をお持ちの方もいらっしゃいます。だからこそこの原因究明が必要になろうかと思いますので,そこはひとつお願いしたいと思います。  続いて災害ごみについてであります。災害ごみの対応について,まとめて答弁をお願いいたします。 100: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 101: ◯ 環境部長(清水 明君) 11月末時点での災害ごみの処理状況についてお答えいたします。  粗大ごみ関係が戸別に143回収集に伺っております。収集量については,通常の収集とは別に特別に収集した合計は,土のう袋を含み5万6,840キログラムになります。内訳は,可燃ごみ1万2,500キログラム,不燃ごみ5,060キログラム,粗大ごみ3万7,400キログラム,土のう袋等が1,880キログラムになります。  臨時の対応をした件についてお答えいたします。職員による臨時収集を,可燃・不燃については2回,10月13日の午後と15日に,粗大ごみは3回,16日,17日,21日に実施しております。委託業者による臨時収集を,可燃・不燃については土曜日を含めて9回,粗大ごみは祝日を含めて10回実施しております。委託業者の土曜,祝日の収集日には職員が出勤し,直ちに業者に対して対応できる体制で臨んでおります。 102: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 103: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今回の災害ごみの対応は本当に早かったと思います。ほかの自治体では,災害ごみの扱いというか,取り組みが遅かったとか,いろいろな批判を受けている自治体も承知しておりますけれども,本当に狛江市は早く対応して,それから,本来であればリサイクル法か何かで電気屋でないと持っていかないものも,今回はやりますということですぐに判断をいただいたりといった対応は,本当に早かったと思います。  私も,災害後ですけれども,多摩川の土手に本当にいろいろなものが流れてきていて,原チャリもあり,ガスボンベもあり,金物が多かったので,地域の方から言われて,私,特に金物というか,金属類のものだけまとめて置いておいて,結構な量でしたけれども,それも頼んでおいたら,本来,京浜河川事務所とやりとりしなきゃいけないものかもしれないけれども,対応していただいて,要望いただいた市民の方からも喜ばれておりました。  次に説明会ということでありますけれども,市民説明会,今回,私ども狛江市議会公明党としては,10月12日に台風が来て,13日,14日,日曜日,祝日,15日の火曜日に,どこよりも早く先んじて松原市長に対し,台風19号の被害に関する緊急要望という形でさせていただいております。  そういった中からの要望も入れさせていただいておりましたけれども,今回,市民に向けての説明会が11月9日に開催されました。当日は,和泉小学校と第六小学校の体育館で約520名の方,和泉小学校については約3時間,第六小学校についても2時間半以上といった形での本当に丁寧な説明会がなされたと思います。  ただ,ここでいただいた批判,また提案といったものもありました。こういったさまざまな御意見に関する市の受けとめを伺います。 104: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 105: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市民説明会での御批判,御提案につきましては,市として真摯に受けとめ,前向きに取り組んでまいる所存でございます。 106: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 107: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) この説明会等の意見を参考にして,要するに市民の皆様からいただいた意見を参考にして取り組まれた案件について伺います。 108: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 109: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市民説明会でいただいた御意見を踏まえまして,被災者支援制度を総合的に案内する被災者支援案内窓口を11月18日に開設いたしました。被災者支援案内窓口では,支援制度を網羅的に案内し,個別の制度の申請の際などは担当部署の職員がその場で対応を行っております。また,御要望の多くありました床上浸水の家屋の消毒費用の助成,災害救助法に基づく住宅の応急修理について,被災者支援案内窓口の開設と同時に受け付けを始めております。 110: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 111: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) いただいた意見,提案は,やれることはすぐにやってもらいたい。それが誠意ある行動につながると思います。  今後の対策について2つの見方があると思います。長期的に見なきゃいけないもの,それから,とにかくやれることはやろうといったところでの対策。今後の対策について,まず長期的というか,多摩川護岸部の修復と土手天端の舗装,この辺についての取り組み方,今後の考え方を伺います。 112: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 113: ◯ 環境部長(清水 明君) 台風19号の被害により,狛江市域でも多摩川護岸が洗掘により露出したり,岸が崩落してしまった箇所が発生しました。また,多摩川の土手の天端については,平成29年度に元和泉地区の未舗装部分の整備を国と協同して実施したところですが,調布市との境,和泉多摩川地区センターから世田谷区との境に未整備部分があります。このような状況を踏まえ,11月15日に松原市長が赤羽国土交通大臣に直接お会いし,多摩川護岸部の復旧と土手天端の舗装を早急に行うよう緊急要望活動を行ったところでございます。 114: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 115: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 多摩川のことについては狛江市だけの取り組みではないと思います。それこそ流域全体で考えていかなきゃいけないことにもなろうかと思うし,金額的にも国の予算でないとやれないことでもあります。ただ,ここは市民の皆様を守るという意味で,働きかけする所にはしっかりとした要請を行っていただきたいと思います。  もう一つには,今後の対策の中で喫緊の課題であります。今回被害に遭われた市民の皆様方が一番どうするのというのが六郷排水樋管,猪方排水樋管,今回,床上・床下浸水になられた地域の方々のあそこの治水をどうするんだということであります。その治水対策をお聞かせください。 116: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 117: ◯ 環境部長(清水 明君) 根本的な対策としましては多摩川の水位を下げることであると考えておりますが,このたび委託しております浸水原因の究明委託の中でも,今後の対策等について検討していきたいと考えております。  喫緊の対策としましては,各排水樋管に水位計や監視カメラを設置することにより樋管の操作に役立てること,水位や監視カメラの情報を市民の皆様にリアルタイムで情報を発信すること,可搬式ポンプを配備し,少しでも排水作業ができるようにすることを考えております。また,職員が樋管から退避した際にも,遠隔で樋管の操作ができるようにするための設計も行っていきたいと考えております。 118: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 119: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) ここは市民説明会でも市民の皆様方から多くいただいた声だと思います。  実はけさ追加補正が入りました。この中で,今言われた樋管への水位計と監視カメラの設置,またポンプの設置について,それから遠隔操作の整備,こういったことも予算が補正予算として計上されています。これは事前審査になるので詳細は触れませんけれども,そういったことでお応えしているということかと思います。  六郷排水樋管,多摩川住宅のほうです。六郷排水樋管の常設ポンプを稼働させながら,職員が退避しても大丈夫なようにするため,ポンプだけは吐き出しができるようにするため,それを可能にするための安全対策を伺います。 120: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 121: ◯ 環境部長(清水 明君) 六郷排水樋管の常設ポンプの設置場所は,六郷さくら通りの歩道上のマンホールの中に設置されており,排水作業を行うためには,そのマンホールのふたをあけた状態で排水する必要があります。職員が退避した場合,マンホールに人が転落する可能性があるため,マンホールのふたを閉める必要がありますが,退避した場合にもポンプの稼働ができるよう,転落防止柵等の設置を検討しております。 122: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 123: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) ここも実際に見させていただきました。あいとぴあセンターから多摩川住宅のほうに行くと水神前というバス停があります。そのちょっと先の歩道上,要するに土手側の歩道上に,マンホールといっても約150センチ四方の口があって,こういうふうにふたがあくようになっていて,これが3枚ずつだから6枚ある。真ん中に柱があるとはいえ大きな口です。それをあけっ放していたら人が落ちてしまう。だから,排水ポンプは持っていきながらも,そこを囲う柵をしっかりと設置すれば,人がついていなくてもポンプで吐き出ししながら職員は逃げることができるという形だと思います。そういったものについても早急に対応できるようにお願いしたいと思います。  今度は猪方排水樋管への常設ポンプの設置について伺います。 124: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 125: ◯ 環境部長(清水 明君) 猪方排水樋管には常設のポンプの設備がないため,有事には消防団の協力を得てポンプ車にて排水作業を行うこととしております。しかしながら有事に少しでも排水作業ができるよう,猪方及び六郷排水樋管に可搬式のポンプを配備させていただきたいと考えております。 126: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 127: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) そこもしっかりと対応をよろしくお願いします。  六郷排水樋管は常設ポンプがあるけれども,猪方排水樋管には常設ポンプがないので,可搬式ですけれども,建屋というか,水門の上の所に多分置いておくのかと思いますけれども,すぐに対応できるようなことで,今後についてはそれでしっかりと対応していけるようお願いしたいと思います。  次に排水能力の高いポンプ車両,ポンプを背負った大型の車を,特にホースというか,パイプがこれくらいあるようなという感覚の排水能力の高い車両の配置についての考えを伺います。 128: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 129: ◯ 環境部長(清水 明君) 国土交通省等で所有しております排水能力の高いポンプ車の配置につきましては,市長みずから国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所長に,有事の際,迅速に排水ポンプ車が出動できるよう,狛江市内または隣接区市の公有地等に排水ポンプ車を配備することを要望したところでございます。京浜河川事務所から配備についての回答はいただけておりませんが,排水ポンプ車を出動した際に,排水ポンプを操作する人材が不足しているとのことでございました。そのため,排水ポンプ操作の講習会を実施するので,ぜひ参加していただきたいとの話があったところでございます。 130: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 131: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 連携をしっかりとっていれば,こちらの要望にも応えてくれるというところがあろうかと思いますので,お願いいたします。  台風後に多摩川を見る方は一番思うと思うんですけれども,多摩川の流れてきた砂利,それこそ1メートルというんじゃなくて2メートルぐらい,砂利が流れてきておかになっちゃっているというか,今までの川の流れと全然様子が違う。簡単に言うと,昔,たまり屋があった所が,川崎のほうまで行かないとないというような,あそこを見ている方はよくわかると思うんだけれども,その砂利のしゅんせつについて,これは早急に取りかかっていただかないとと思うんですけれども,その辺についてお聞かせください。 132: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 133: ◯ 環境部長(清水 明君) 御指摘のとおり,多摩川河川敷の市が占用している部分につきましては,上流からの大量の砂利が漂着している状況です。ドッグラン付近等につきましては復旧に多額の費用が見込まれること,今後もこのたびのようなことが起こることが想定されることから,今後の対応は未定となっております。  なお,台風19号に伴い多摩川に堆積した土砂の撤去につきましては,市長みずから京浜河川事務所長に,土砂の撤去を速やかに行い,多摩川の流下能力を確保するよう要望したところでございます。 134: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 135: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) あともう一点,多摩川緑地公園グランドの整備についての考え方をお聞かせいただきたいと思います。 136: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 137: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 多摩川緑地公園グランドにつきましては,敷地全体に大量の砂利が堆積し,内野部分の土は大きくえぐられ,またバックネットも流される等,グランドとしての機能を果たせないほどの大きな被害を受けております。多摩川緑地公園グランドは,スポーツを楽しむ場,またイベント会場としても利活用される市内においては貴重な場所と考えております。この貴重な場所である多摩川緑地公園グランドについて,現在,整備課を初め関係部署と連携し,国の補助金の活用等を視野に入れ,復旧整備に向けて努めております。  なお,具体的な復旧整備につきましては京浜河川事務所との調整が必要ですが,一般的には出水期である6月から10月末までの期間の工事実施は難しいため,早くとも来年の11月以降の着手になるものと見込んでおります。 138: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 139: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 下流部の世田谷区とか太田区も多摩川の河川敷にグランドがあります。ああいった所の関係者と話をさせていただいたんですけれども,台風が来るたびに下手すると何千万円かかると。だからあれのあり方をどうしたらいいのかという声も伺っています。ただ狛江市として,整備はしたけれども,過去に,近いところだと平成28年か平成29年に整備して,あそこのグランドも1,000万円ぐらいかかっているはずなんです。だけれども今回はあれ以上,基礎が持っていかれてしまったみたいな雰囲気にもなっております。  ただ,多摩川緑地公園グランドというのは,スポーツとして使える施設が少ない狛江市にとっては本当に貴重なグランドであります。そういったことを考えると,土手の中だから,いつまた整備し直さなきゃいけないということもあろうかと思いますけれども,そこは,活用される,スポーツを楽しまれる,またグランドとしてしっかりと活用していくという捉え方で,ここの整備も多額の費用がかかるかと思いますけれども,しっかりとした取り組みをお願いいたします。  次に被災者支援ということであります。国・都・市として支援できる内容について伺います。 140: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 141: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 国・都・市が連携して実施する被災者支援制度としましては,災害救助法適用に伴い,国・都の費用負担で市が実施している住宅の応急修理,また,詳細は確定しておりませんが,都・市の費用負担で実施する住宅被害区市町村支援事業及び被災者生活再建支援制度を予定しております。 142: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 143: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) これもけさ配られた補正予算の中にその予算が組まれております。国や都と連携するようなものについては漏れのないような形で,しっかりと財源の確保からして取り組みをお願いしたいと思います。  もう一つ,狛江市のホームページにも上がっておりますけれども,いわゆる義援金を今お願いしております。義援金の使い方,今はお願いしますといって義援金を募っているところでありますけれども,真心からの義援金はどのように被災者に届けられるのか,この辺についてお聞かせいただきたいと思います。 144: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 145: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市内で被災された方を支援するための義援金は,来年の3月31日まで募集する予定でございますが,募集期間終了後に公平に義援金を配分するために義援金配分委員会を設置し,委員会で配分基準や対象,配分時期,方法等も検討する予定でございます。できるだけ早く義援金をお届けしたいとは考えておりますが,来年4月に委員会を設置し,配分基準等の決定後,御案内し,申請受け付け,審査,決定を経て義援金をお届けすることとなりますので,夏ごろのお届けになるのではないかと考えております。 146: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 147: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) これも義援金配分委員会を設置するということでありますけれども,今回,事業をされていて,もしくは店舗の被害というものもある中で,住んでいないからなかなかというものも正直あります。だからそういったものもどうやって配分していくのか,しっかりとその委員会の中で検討していただきたいと思います。  最後に,台風19号に関する市長のこの間の取り組みとしてお聞かせいただきたいと思います。台風当日は災害対策本部長としての行動,その後は被害の全貌が見えてきた中で,この間,市長が自治体の長としてとってきた行動,そして被災者への思い,また,今後の災害対策に向けての取り組みをお聞かせいただきたいと思います。 148: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 149: ◯ 市 長(松原 俊雄君) まず,このたびの台風15号,19号では各地に大きな被害が発生しました。亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに,被害に遭われました皆様方にお見舞いを申し上げます。  台風19号への対応としましては,市民の生命を守ることを第一に考えておりました。本部長として,平成19年の台風9号の状況を頭に浮かべながら,多摩川・野川の水位を監視し,また,京浜河川事務所長及び東京管区気象台防災部長と連絡をとりながら対策を講じておりました。この9号台風では多摩川の石原観測所で6.02メートルを観測し,戦後2番目の高水位となりました。  このときと今回との違いは,命を守る行動をするようにと言われたほどの大型で強い台風で,近隣地域には大雨特別警報が発令され,狛江市でも大雨が続いたことです。多摩川の水位も6.33メートルという記録的な水位となり,管内の雨水が排除できず市内にあふれ,また,多摩川の河川水が逆流し,浸水被害が発生してしまいました。市内の雨が小康状態になりましたので排水作業を開始し,道路等が土砂で覆われましたので,自衛隊への災害派遣要請を都知事に連絡いたしました。  国・都への要望といたしましては,一連の台風で全国的に大きな被害となりましたので,一市長が国土交通大臣にはお会いさせていただけないことから,公明党の皆様方からつないでいただきまして,直接赤羽大臣に多摩川治水対策等をお願いいたしました。また,小池東京都知事へも災害対応等を直接お会いいたしましてお願いしております。先日,伊藤達也衆議院議員が被害状況等の視察に見えたときには,多摩川の河岸洗掘状況や排水樋管等を確認いただき,今後の対応・対策を要望いたしました。  市といたしましては,被害に遭われました方々にはできる限りの対応をするとともに,原因を究明し,今後の対策に努めてまいります。  また,国土交通大臣あるいは衆議院議員,東京都知事にいろいろ要望させていただきましたけれども,実は政治的なことでお話をさせていただきました。大事なことはこれからのことでございます。国の外交を見ますと,実は事務方がいろいろ整理して準備を整え,トップがそこをお互いに共有し,承認し合うところでございますけれども,こういった場面におきましては,市長であるトップが大臣にお会いさせていただきまして切実な要望をお伝えする,今後はこれをしっかりと対応するには,事務方が局長とか部長,課長にお会いして,順次状況を改善に向けて進めていくところでございますので,これからもそういった部分でしっかり対応していきたいと考えております。
    150: ◯ 議 長(石井 功議員) 18番佐々木議員。 151: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 被災された方の中には,床上浸水はしなかったものの床下浸水でも相当な被害を受けられて,泥の処理,片づけ,こちらも想像を絶する労力と心労が重なる等,とてもつらい思いをされております。狛江市が災害救助法の適用になったとはいえ,災害見舞金にしてもルールとして床上浸水というのが基準,床下浸水の被害に遭われた皆様は何もないというのが現状であります。  こうした皆様に何か市として独自の支援というものを考えられないか,私ども狛江市議会公明党もさまざま検討してみました。支援といっても複雑なものは難しいし,仮に被災者宅を一軒一軒再確認するといった作業も,事務量が多くなるだけで素早い対応ができないと思います。そこで市が独自に支援できるものとして見舞金ではないか。今回,家屋・建物が床下浸水した,床下まで浸水はしていないものの家屋や建物が水につかってしまい,肉体的にも精神的にもつらい思いをされた皆様に,せめてものお見舞いという形で,対象になる市民の皆様方から申請をいただければ銀行振込等で見舞金お届けする,ここをぜひ検討実施してもらいたいと要望しますが,いかがでしょう。 152: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 153: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 今回の台風19号におきましては,狛江市も災害救助法が適用されております。また,泥水による浸水であったため,水が引けた後に泥土が残り,床下浸水であっても,泥をかき出す作業など御苦労も多くあったと認識しております。また,多くの被災者支援制度は床上浸水が対象となり,床下浸水に対しては支援がほとんどない状況でございます。災害見舞金につきましては,現状の制度では床上浸水を対象に1世帯3万円を支給させていただいておりますが,今回の被災状況から特例といたしまして,御要望いただきました浸水した世帯に対して,幾らかの見舞金を支給させていただきたいと考えております。 154: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午前10時18分 休憩     午前10時40分 開議 155: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。16番石川和広議員。     〔16番 石川和広議員登壇〕 156: ◯ 16番(石川 和広議員) 通告に従いまして質問します。  1問目,今後における行財政運営について。  狛江市において,歳入の根幹となる市税では,個人市民税が平成30年度決算では納税義務者数の増加や所得環境の改善等により増収となっており,今年度においても同様の傾向があるとされています。しかしながら来年度は,歳出において社会保障費の自然増や保育園の待機児対策のほか,会計年度任用職員制度の施行,子育て・教育支援複合施設の開設等,その財源確保は大変厳しいものになると見込まれると予想されます。職員一人一人の創意工夫により限られた財源を有効に活用して,市民サービスの向上,行政課題の解決への取り組みが求められてもいます。  こうした中,来年度からの10年間を展望し,狛江市第4次基本構想が市議会の議決を経て策定されました。基本構想を推進するための基本計画の策定も進められています。このようなことを踏まえ,今後における行財政の運営についてお聞きしてまいります。  初めに行財政改革について,次世代を見据えた新たな行財政改革プランはどのような視点を持って策定されていくのか,また,これまでの改革プランと比較し,どのような特徴を持たせるのか,自治体経営における戦略マネジメントが重要になってくると捉えます。  私は,戦略とは,絶えず変化する環境を前提に,「選択と集中」を実現するためのものであり,組織のビジョン・目標の明示と目標間優先順位の明確化と目標実現のための資源割り当て,資源配分の優先順位の明確化,このことを戦略と捉えています。そしてマネジメントとは,政策目的の達成へ向けて経営資源を効果的に活用していくプロセスだと捉えています。トップみずからが組織として,なぜ,何を目的に改革を行うのか,そのための手段としてのマネジメント手法が,なぜ,どのような観点から必要なのかといった改革のビジョン・方策を明確にし,トップみずからがそのことをメッセージとして組織全体に伝えることが最も重要だと考えます。  松原市長が就任されて初めての定例議会となった平成30年第3回定例会一般質問において,私は「行財政改革のさらなる推進について」と題し質問を行いました。そして最後に,松原市長が所信表明で述べられた「養ってきた経営感覚と38年間の行政経験」をどのように行財政改革に生かしていかれるのかをお聞きしました。今後の行財政改革では,「何をやるか」に加えて,「いかにやるか」に重点を置くマネジメント改革が必要だと私は思います。  今回は,次世代を見据えた新たな行財政改革プランの策定に当たり,自治体経営における戦略マネジメントについて市長はどのようなお考え,御構想をお持ちなのかお聞かせください。  再質問は自席より行います。 157: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 158: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 今後の社会情勢を見据えたときに,さらなる行財政改革は必要不可欠であると考えております。そのためにも,より精密な「選択と集中」の観点を推進するとともに,効率的かつ効果的でスピード感のある経営を実践するとともに,また,分野を超えた横断的な取り組みによって経営資源を有効に活用する,そして民間発想を踏まえた経営力を強化することが必要であると考えております。  また,行財政改革の実現のためには,トップダウンとボトムアップ双方からのアプローチが必要であると考えております。市長である私が明確なビジョンを提示し,改革の実現に向けた環境整備を行うことは前提であるところでございますけれども,実際には改革を行うのは職員であり,職員の積極的な姿勢や創意工夫に基づく提案が改革を推進する上で必須であると考えております。そのためにも職員の意識改革やモチベーション向上のための取り組みが必要であると考えており,その第一歩として狛江市未来戦略会議を実施したところでございます。  今後も私がトップとして明確なビジョンを打ち出しながら,職員が積極的にチャレンジできる風土づくりに努めてまいりたいと考えております。 159: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 160: ◯ 16番(石川 和広議員) 今の御答弁で,市長から私自身は新たなキーワードを教えていただいたと思っています。1つはより精密な「選択と集中」の観点の推進,もう1つはスピード感のある経営を実践と,このキーワードであります。次世代を見据えた行財政改革へのキーワードだと私は思います。  来年度から次世代を見据えた新たなプランのもとでの行財政改革への取り組みがスタートいたします。市制が施行されて半世紀を迎えるときでもあります。狛江のさらなる発展を目指すためにも不断の改革に取り組んでまいりたいと,このことを申し上げまして質問を続けさせていただきます。  前回一般質問で確認させていただきましたけれども,新たな行財政改革プランでの優先課題は,「AIやRPAなどの最先端技術を取り入れた取り組み」「市の財政や市民サービスに大きく影響する公共施設マネジメント」であるとされ,新たな改革視点では,「経営的視点からの事務事業や施策の見直しのこれまで以上の推進」「業務の効率化や多様な担い手確保への公民連携・自治体連携等のさらなる推進」「まちに対する付加価値やブランド力を高めるためのデザイン経営」とされました。これらのことは新たな行財政改革プランにどのように盛り込まれ,どのように展開を図ろうとされているのかお伺いいたします。 161: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 162: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市の行財政改革の考え方につきましては,その基本的な考え方を示す行財政改革大綱と,さらにその大綱を具体化する取り組みを示す行財政改革推進計画において現在お示ししておりますが,次期総合基本計画におきましても同様の形をとることを予定しております。  このうち行財政改革大綱につきましては,おとといの12月3日の行財政改革推進本部において,前期基本計画の「まちの姿8 持続可能な自治体経営」に位置づけることと決定したところでございます。内容につきましては,今後,前期基本計画のパブリックコメントを経て最終決定する予定でございますが,これまでのまちの姿8の内容について,庁内だけでなく,狛江市総合基本計画審議会及び策定分科会等で市民の皆様の御意見を伺いながら検討を進め,今御紹介いただいた点について,優先課題かつ重要な視点であると捉えております。そのため,次期推進計画においては,この方向性を具体化する取り組みを示す形で盛り込む予定でございます。  また,どのように展開を図るかという点につきましては,前年度までの取り組み状況や施策を取り巻く状況,財政状況等を勘案しながら評価し,毎年度ローリングしていくことでその展開を図っていきたいと考えております。 163: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 164: ◯ 16番(石川 和広議員) 策定されました基本構想,持続可能な自治体経営というところ,基本構想自体の中でも,先ほど申し上げた文言,優先課題は触れられております。今後は行革を進めるための推進計画というところで,この推進計画の中で,今申し上げた優先課題,視点を具体的な取り組みを示していくということでありましたので,しっかりとした取り組みをお願いしたいと思います。  現在,市ではさまざまな取り組みをしていると思うんですが,この間の一般質問でもそうでしたけれども,自治体連携についても触れさせていただきました。自治体間による改革推進方策の共有と共通ということ。事務事業について共同で研究して,効率的な事務執行の手法を確立することを目的とする自治体間ベンチマーキング事業も紹介させていただきましたけれども,御答弁では狛江市もこれについては注視していくということでもありましたので,現在,市でもこうしたことでさまざま計画をつくっておられると思いますけれども,こうした視点もぜひお願いしたいと思います。  次の質問ですけれども,現在,市では「法令に基づく計画の策定に関する整理について」というものが進められていますが,整理された結果をお聞かせください。 165: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 166: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 法令に各種計画の策定根拠となる規定があるもののうち,「策定するよう努めなければならない。」というような計画策定の判断を市に委ねられているものがございます。この努力規定の計画につきまして庁議で議論し,市の考え方を整理したところでございます。  法令で計画の策定について努力規定となっている計画のうち,市にかかわるものは41件でございました。この中で策定済みのものは16件,今後策定する予定のものは5件,策定する予定のないものは20件でございます。これらは市の現状,東京都や近隣自治体の状況,関連計画等を勘案し,現時点における市の考え方として整理したものでございます。 167: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 168: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。国の法令等で計画の策定について市が努力規定,努力義務を負うものについては,調査をして41件あって,策定済み,また今後策定するもので約半数,半数の20件は今後も策定する予定がないということでありました。これは7月2日の庁議に諮られて進められていたものだと思います。  第2回定例会の一般質問において,法令で策定が努力規定となっている計画,策定していない理由等明確にして,たしか私だと思いますけれども,国土強靱化地域計画は策定努力義務があるけれども,それに触れられていないと,つくらないならつくらないで明確にしておくべきだと,こういうものを受けてやったんだと思いますけれども,41件を庁議で全部調べて,それぞれの根拠法令,策定状況,こうして策定する場合は策定の時期,策定しない場合は策定しない理由というものをしっかりと文書化,明文化して,10月8日の庁議で市の考え方としてこれを決めたということでもありました。  例えば国土強靱化地域計画について,さまざまな範囲を超えて,まちづくり政策・産業政策も含めた総合的な計画であると,こうしたことから,さまざまな形で地域計画の趣旨に沿った施策をしっかり展開していくに当たっては注視していきたい,また,計画策定が国庫補助の採択条件となる施策に国庫補助の活用が見込まれた場合には,計画策定を改めて検討すると,こういうようなことを明文化して,41の法令に基づく計画策定については,はっきりさせて明文化して確定したということでありましたけれども,今後,法令に基づく計画の策定に関する考え方やその方針,対応報告等の手続はどのようになっていくのかお伺いいたします。 169: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 170: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 努力規定の計画策定に関する今後の対応につきましては,市の現況,国や東京都の動向等,社会情勢の変遷に応じまして市の考え方を見直していく必要があると考えております。今回の整理につきましては現時点の考え方でございますので,定期的に整理を行っていきたいと考えております。 171: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 172: ◯ 16番(石川 和広議員) 努力規定の計画については,やはり議会や市民への説明責任が伴ってくると思います。なぜ着手しないのか,なぜ策定しないのか,こうしたものは,現段階で41件整理しましたけれども,1年に1回ぐらい見直しをして庁議で諮って,市の考え方ということで調整を図っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に今後の財政運営に向けてについて伺ってまいります。  松原市長による令和2年度予算編成方針が9月17日の庁議を経て決定されました。現在までにこの方針に基づき着々と来年度予算が編成されつつあるとは思いますが,ここに来て,どう予算を投じるかの優先順位やその規模,さらに緊急度も大きく変わってきていると思います。水害対策,治水対策についてであります。市は今後における水害対策,治水対策について,財政的な見地からはどのように考えていくのかお伺いいたします。 173: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 174: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 災害対策につきましては,これまでも対応してきたところでございますが,このたびの台風第19号により水害時の課題も見えてきました。水害対策といたしましては多摩川の治水対策が最も重要ではございますが,こちらにつきましては,先日市長が国土交通大臣にお会いさせていただき,国において早急な対策を講じていただくよう要望させていただいたところでございます。  水害対策について市として対応すべき点につきまして,財政的な見地からでは一般会計だけではなく,公共下水道特別会計としての対策も重要であり,特に六郷と猪方の排水樋管については,今回の台風被害を受け早急に対応が必要でございますので,本日提案させていただきました補正予算でもその費用を計上させていただいたところでございます。  現在,来年度の予算編成を行っておりますが,今回の台風被害を受けまして早急に対応すべき点について整理し,来年度予算に反映できるよう調整してまいりたいと考えております。 175: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 176: ◯ 16番(石川 和広議員) 今,予算編成していると思いますけれども,早急に対応すべき点,当初予算,来年度予算に反映できるよう調整していただきたいと思います。緊急性のもの,きょう提案いただいた補正予算等にも含まれているということでありましたので,私は,ここに来て優先順位や緊急度,その規模も大きく変わってきていると思いますので,早急に対応すべき点についてはしっかりと整理していただいた上で,計画化をお願いしたいと思います。  今回の台風19号に伴う対応や被災者支援に要した市の費用は現時点でどのくらいになるのか,お伺いいたします。 177: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 178: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 一般会計につきましては,先日議決をいただきました補正予算等予備費で対応させていただいた分を含めて7,000万円ほどでございます。また,公共下水道特別会計では既存予算で対応させていただいておりますが,根川雨水幹線の清掃や浸水原因の究明業務委託等に2,800万円ほどを見込んでおります。また,本日の追加議案として提案させていただきました補正予算では,一般会計で5,390万円,公共下水道特別会計で5,197万円を計上させていただいております。これら全て合わせますと2億円ほどの事業費となっておりますが,このうち狛江市の負担といたしましては1億3,000万円ほどを見込んでおります。 179: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 180: ◯ 16番(石川 和広議員) 本日の追加議案も含めると,事業費も含めてになりますけれども2億円,狛江市の一般財源の負担としては現時点で1億3,000万円ほどだということでありました。  私は,今後において有事に備えるというんですか,こうしたこともさまざまこれまで緊急対応,緊急対応という形でされてきたと思いますけれども,今後において災害等の有事に備えて,予備費や財政調整基金における計上や積み立て規模の考え方も再検討していく必要もあると思いますけれども,市の見解をお伺いいたします。 181: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 182: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 予備費につきましては,当初予算で1,800万円のところ,今回の台風対応として1,500万円ほど使わせていただいております。このほかにも早急に対応しました道路等の清掃や廃棄物の収集運搬にも多額の費用がかかったところでございますが,そこまでの予備費がなかったことから,各所管課の既存予算の中で予算を先食いするような形で対応させていただき,今後不足する分につきましては,先日議決いただきました補正予算(第5号)で増額させていただいたところでございます。予備費の額につきましては,今回のような緊急時にも対応できるように,当初予算編成での財源の余裕がありましたら増額することも必要であると考えております。  また,財政調整基金につきましては,台風対応として補正予算(第5号)で5,000万円,本日追加提案させていただきました補正予算(第6号)では5,800万円と,合わせて1億円以上の繰り入れにより対応させていただいております。財政調整基金の積み立て目標額は,以前は標準財政規模の10%を目標としておりましたが,現在の中期財政計画では20億円としております。社会保障費の増加や社会情勢の変動のほか,今回のような災害等による緊急時等にも柔軟に対応するためにも,今後も20億円を目標に積み立ててまいりたいと考えております。 183: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 184: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。予備費,当初予算で1,800万円,ほぼ使ったということと,清掃や廃棄物の収集運搬の多額の費用は,各所管課の既存予算を先食いする形で使ったということでありました。そういう形でさまざま対応しながら補正も含めておやりになったと。今後,予備費については可能な限り増額していく,余裕があればやっていきたいということでありました。  財政調整基金については,令和元年10月に狛江市中期財政計画のローリング版が出たばかりですけれども,当初の計画どおり目標は20億円ということで,この目標も20億円としっかりと明記がされています。以前は標準財政規模の10%という形でありましたけれども,現在中期財政計画では20億円としていると。この20億円,この目標をしっかりと守っていくと,有事にも対応できるような形ということで,目標をここに設定している意味もそこにあると私は受けとめましたので,そういったところでの積み立て目標,有事に備えるという意味合いもあるかと思いますので,緊急時に備えるということもお願いしたいと思います。  次に,さまざま状況変化もしてまいります。治水対策や水害対策,これまで以上にやっていかなければいけないということもあると思います。投じる予算の優先順位,そして規模,緊急度,この3つの変化によって,場合によっては,これまで想定していたもの,予定していたもの,具体的に計画されていた事業の内容や規模,そして実施時期の見直しも,市の限られた財源の中で対応していくためにはあり得ると私は考えますけれども,市の考えをお聞かせください。 185: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 186: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 事業に対する予算づけに当たりましては,まずは基本計画とそれに実効性を持たせた実施計画のほか,各種の個別計画に沿って市の施策を推進するために,優先順位を持つとともに,全体の施策のバランスも見ながら予算配分をするものでございます。しかしながら状況の変化によっては優先順位が変わったり,予定していなかった事業を組み入れることもございますので,限られた財源の中で対応するためには,内容や規模,実施時期の見直し等も必要になってくるものでございます。 187: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 188: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。優先順位,規模,緊急度の変化により,想定,予定,計画されていた事業の内容,規模,実施時期の見直しもあり得るということだと思います。市長も先ほど登壇されましたけれども,より綿密な優先順位もかかわってくると思いますので,この点の判断をよろしくお願いしたいと思います。  次に,台風19号で水害がありましたけれども,さまざまな報道を見ていく中で,被災した各地を支援するために,テレビなどを見ていると,テレビ局やSNS,ポータルサイト,クラウドファンディング等,さまざまな募金や寄附の報道が結構流れていました。市を代表するような象徴的な施設が壊滅して,復興の象徴として建て直したい,こうしたものが報道で大きく広がったり,SNSで広がったりするという中で,こうしたものがありました。  私,前々回の一般質問で,ふるさと納税におけるクラウドファンディングでの施設修繕,これは古民家のカヤぶき屋根とか,修繕ということで提案しましたけれども,今回のような災害復旧にもクラウドファンディングのようなふるさと納税を活用した財源確保,こういう考え方を進めることができないのかお伺いいたします。 189: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 190: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) ふるさと納税を活用したクラウドファンディングは,特定の事業について小口資金を募るもので,寄附者から見てお金の使い道が明確である必要があります。台風第19号では市内の幾つかの施設で被害が出ましたが,特に市民の憩いの場である多摩川河川敷は冠水による被害が深刻な状態にあり,グランド等の復旧に多額の費用がかかることが推察されます。現在,河川敷の復興・復旧に特化したクラウドファンディングを活用したふるさと納税を呼びかけたいと考えており,ふるさと納税サイトふるさとチョイスへの掲載準備を進めております。 191: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 192: ◯ 16番(石川 和広議員) ぜひお願いしたいと思います。今御答弁にあった河川敷の復旧・復興に特化したクラウドファンディング,具体的には多摩川緑地公園グランドだと思いますけれども,狛江を代表するような場所でもありますし,施設でもありますし,先ほどの質問への御答弁でも早くとも着手は約1年後,こうした大規模な修繕もかかるということだと思います。  一般的なふるさと納税と災害支援のふるさと納税の違いは,原則として自治体からの返礼品がなく,支払った寄附がそのまま自治体に届くというものもあります。今御答弁にもありましたけれども,ふるさと納税サイトふるさとチョイスということで,運営会社はさまざまなふるさと納税の支援のサイトを立ち上げていると思いますけれども,ふるさとチョイスを運営している会社については,この運営会社との契約の有無にかかわらず,被災自治体が寄附金を募りやすいよう全国の自治体に無料でプラットフォームを提供する,自治体からは手数料を一切受け取らないでプラットフォームを提供するということでもありましたので,この掲載準備を進めていただいて,多額の復旧の財源を確保して,河川敷の復旧・復興に特化したクラウドファンディング,ふるさと納税を進めていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  ここからは公共工事の平準化について,行政運営,財政運営の面からお聞きしたいと思います。  大規模震災,大規模水害の自然災害に対して,住民の安全を確保し,被害を最小限に食いとめるためには,地域の建設土木事業者の協力が必要不可欠だと思います。今回の台風19号に際しましても,市内の建設業組合の皆様,多大なる御協力,御協力というよりも助けていただいたことも記憶に新しいと思います。  少子高齢化・人口減少社会において,地域の人材確保が年々難しくなっている中で,建設業界の活性化による担い手確保のためには公共工事の平準化が必要だと思います。公共工事の平準化により,地元の労働者(技術者・技能者)は年間を通して安定的に仕事ができ,計画的な休日取得も可能になります。また,事業者の機材の稼働率向上により重機等の保有も促進され,地域の建設事業者の災害への即応能力も向上します。さらに,行政にとっても発注職員等の事務作業が一時期に集中することを回避することができます。そこで,地域を守る建設土木工事の担い手を育てる公共工事の平準化についてという視点でお聞きしてまいりたいと思います。  債務負担行為の積極的な活用について伺います。予算は単一年度で完結するのが原則ですが,大規模公共工事など単年度で終了せずに後の年度にわたり支出をしなければならない事業には,いわゆる債務負担行為が設定されています。  ここで道路の舗装工事や修繕工事など短期で行える事業においても,平準化を踏まえ年間を通して必要に応じて事業を進められる体制を整えておくことは,地域住民の安全を守る上で大切なことだと思います。そして通常,新年度に発注する工事を,前年度中に債務負担行為を設定し現年度中に入札,契約を締結することによって,年度内または新年度早々の工事着手を可能とする「ゼロ市債」を活用する自治体もふえています。  ここでお聞きしたいのですけれども,公共工事の平準化へ,幹線道路や橋梁など長い工期を要する工事だけでなく,生活道路の舗装工事,修繕工事等にも債務負担行為やゼロ市債を設定し,年度をまたぐ工期で発注できるようにすることも必要と考えますが,市の見解をお聞かせください。 193: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 194: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 平成26年に公共工事の品質確保の促進に関する法律,建設業法及び公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律が一体として改正され,建設業の担い手の中長期的な育成・確保のための基本理念や具体的措置が規定され,また,新たな課題に対応する等のため,ことしの6月にも改正が実施されたところでございます。  公共工事の品質確保の促進に関する法律では発注者の責務が明確化され,その1つの事項として発注や施工時期の平準化を図るとしております。現在の平準化の取り組みとしましては,前年度に設計を行い,早期発注に努め,計画的な発注を行っておりますが,債務負担行為を設定することも平準化への取り組みとして有効と認識しております。  ゼロ市債の活用につきましては,現在は行われておりませんが,新年度分の公共工事の契約や発注を前年度中に行うゼロ市債の活用は,前年度中または新年度当初の工事着工を可能とし,施工時期等の平準化を図るために有効と認識しております。課題といたしましては,公共工事を賄う財源の確認が必要なこと,前払い金や中間払いが新年度の4月以降となることでございます。 195: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 196: ◯ 16番(石川 和広議員) 公共工事の品質確保の促進に関する法律が改正されて,ことしの6月から改正された事項の実施がされています。改正のポイントとしては,災害時の緊急対応の充実強化という項目があります。発注者の責務としては,緊急性に応じた随意契約・指名競争入札等適切な入札・契約方法の選択,建設業者団体等との災害協定の締結,災害時における発注者の連携,もう1つ,働き方改革への対応というポイントの視点になっていますけれども,発注者の責務として,休日,準備期間,天候等を考慮した適正な工期の設定,そして公共工事の施工時期の平準化に向けた,債務負担行為・繰越明許費の活用による翌年度にわたる工期設定,中長期的な発注見通しの作成・公表等,そして設計図書の変更に伴い工期が翌年度にわたる場合の繰越明許費の活用等,こうしたものが改正によって行われてきたということです。市ではゼロ市債の活用についてはまだ行っていないということであります。  課題としては,財源の確認が必要なことと前払い金や中間払いが新年度4月以降になるということですけれども,いろいろ調べると,こういったところも工夫している自治体も見受けられました。当然,初年度に前払い金が活用できない旨をしっかりと公告で打っておくということ。また,新年度にならないと前払い金が活用できないため保証会社の制度,こうしたものを活用して紹介して行ったりしている自治体もありました。ゼロ市債を活用した早期発注も含めて時期の平準化を図っているということでもありました。  次にお聞きしますけれども,柔軟な工期の設定について伺います。公共工事の工期設定や施工時期の選択を一層柔軟にすることで,工事の平準化を初め効率的な施工が可能となると思います。具体的な事例として,工事着手時期・工事完成期限等が特定されない工事の発注に当たって,落札日の翌日から一定期間内に受注者が工事着手日を選択できる工事着手日選択可能期間を定め,ゆとりある工事を促すフレックス工期契約制度があります。また,工事着手時期が特定される建設工事の発注に当たっては,落札日の翌日から工事着手指定日の前日までの間を事前の準備期間として定めることにより,計画的な発注を行い,円滑な施工を促す早期契約制度もあります。  そこでお聞きしますけれども,フレックス工期契約制度や早期契約制度等を活用しての公共工事の柔軟な工期の設定について,現状と今後の方針についてお聞かせください。 197: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 198: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 公共工事の平準化は,年度内の工事量の偏りを解消し,年間を通じて工事量が安定することで,発注者,受注者ともにさまざまな効果が期待できるものと考えております。  現状,フレックス工期契約制度や早期契約制度は実施しておりませんが,毎年度初めに年間の工事等の発注予定表を市ホームページ等で公表し,できる限り工事の平準化に努めております。制度の活用につきましては都内他自治体の動向を注視するとともに,関係部署とも協議しながら研究してまいりたいと考えております。 199: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 200: ◯ 16番(石川 和広議員) ぜひこうした制度の研究も含めていただいて,公共施設の設備修繕も多額な費用がかかるということで,基本的には年間1億5,000万円から2億円かかる,こうしたものを平準化していくという考え方を持って,施設設備修繕計画というのも立てられると思います。財政運営でも大事なことだと思いますし,公共工事の平準化は,財政運営の面から見ても,また,先ほど申し上げた行政運営の面から見ても有効なことだと思います。この取り組みの研究を進めていただければと思いますので,よろしくお願いいたします。
     この質問の最後になります。新たな基本計画に関して伺います。新たな基本計画策定のプロセスとスケジュールをお聞かせください。 201: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 202: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 令和2年度を開始年度とする前期基本計画につきましては,第3回定例会において可決いただいた狛江市第4次基本構想に関して御議論いただいた狛江市総合基本計画審議会の下に狛江市基本計画策定分科会を設置し,分野ごとに3つの分科会に分かれて,本年5月より議論を行ってまいりました。  第1回会議につきましては,前期基本計画の策定に当たって全分科会に共通する事項を議題としたことから3分科会合同で開催し,その後,第一分科会を全9回,第二分科会を全8回,第三分科会を全9回,合計で24回の会議を重ね,御議論いただいたところでございます。その後,分科会での議論内容を審議会において取りまとめ,11月25日に審議会委員長より市長に対し,前期基本計画の中間答申をいただいたところでございます。  今後のスケジュールでございますが,審議会からの中間答申を尊重させていただき,策定した前期基本計画素案につきまして12月15日から年明け1月14日までパブリックコメントを行い,その期間中に市民説明会を2回開催する予定でございます。その後,寄せられた意見の取り扱いについて議論を行う審議会を開催し,2月中に最終答申をいただきたいと考えております。また,最終的には,第4次基本構想と前期基本計画を合わせた総合基本計画の冊子として年度内に取りまとめる予定でございます。 203: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 204: ◯ 16番(石川 和広議員) 着々と策定が進められているということでありました。冒頭の行財政改革についても,大綱自身も基本計画の中でしっかりと位置づけられ,まちの姿,持続可能な自治体経営,大綱として位置づけるということでありました。基本計画と連動した展開,行財政改革の新しいプランも始まるということは,最初の御答弁でも確認させていただいております。  新たな基本構想,基本計画のもと,持続可能な自治体経営を目指した行財政運営がいよいよスタートしてまいります。冒頭での市長の御答弁には,より精密な「選択と集中」の観点を推進するとともに,効率的かつ効果的でスピード感ある経営を実践することが必要とありました。新しい狛江の創出に向け,トップの明確なビジョンのもと,職員が積極的にチャレンジできる風土づくり,創意工夫のモチベーションを備えた組織において,持続可能な自治体経営を目指した行財政運営をお願いし,1問目の質問を終わります。 205: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川和広議員。     〔16番 石川和広議員登壇〕 206: ◯ 16番(石川 和広議員) 2問目,子どもの安全通行確保への環境整備について。  本年5月に滋賀県大津市において,集団で歩道の通行中の園児らが死傷する痛ましい交通事故が発生し,その後もたびたび子どもが被害者となる交通事故が発生しています。政府は相次ぐ交通事故の発生を受け,「昨今の事故情勢を踏まえた交通安全対策に関する関係閣僚会議」を開催し,6月18日に「未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策」を決定しました。その対策の一つとして,未就学児が日常的に集団で移動する経路の緊急安全点検の実施の要請等が行われてきました。保育所等が行う散歩等の園外活動の安全を確保するため,「平成31年度厚生労働省交通安全業務計画」の改定も予定されています。  今回は,こうした中において取り組まれた,また,取り組まれていく狛江市の子どもの安全通行確保への環境整備についてお聞きします。  初めに,子どもの安全通行確保のための道路交通安全環境の整備について,市の取り組みをお聞かせください。  3問目,健康維持・増進へのデータヘルスについて。  近年では,健診やレセプトなど健康医療情報は,平成20年の特定健診制度の導入やレセプトの電子化に伴い,その電子的管理が進んでいます。これにより,従来は困難だった電子的に保有された健康医療情報を活用した分析が可能となってきました。  データヘルスとは,医療保険者がこうした分析を行った上で行う,加入者の健康状態に即したより効果的・効率的な保健事業を指しています。医療保険者は,被保険者の医療情報・特定健診情報を電子的に保有しています。そのデータを分析して,個々の医療保険者の課題を把握し,データ結果をもとに独自の保健事業を展開することを目指します。その保健事業を効率的・効果的に展開するため,策定する計画がデータヘルス計画であります。  データヘルス計画とは,レセプト・健診情報に基づきPDCAサイクルをもって保健事業を展開するための計画となり,身の丈に合った計画の策定が重要となります。得られたデータの要因を分析し,地域の特色等を考慮した医療保険者独自の保健事業を展開していくことにより,被保険者の健康寿命の延伸が期待できるのがデータヘルスであり,今注目される要因であると思います。  こうした中で,国民の健康寿命のさらなる延伸と効果的・効率的な医療・介護サービスの提供を目的に,データヘルス改革が国において進められつつあります。ビッグデータの連結,保健医療記録共有の際のIDとしての活用や,資格情報・特定健診情報等について個人単位での一元的集約を可能にすること等を目指しているとされています。  今回は,市のデータヘルス計画,データヘルス改革への取り組み,健康づくりへの施策展開の3点についてお聞きしてまいります。  初めに狛江市国民健康保険データヘルス計画について,計画期間は国の指針等を踏まえつつ,狛江市特定健康診査等実施計画との一元化の可能性及び整合性確保を考慮し,平成29年度から令和4年度までの6年間とされ,計画の見直しについては,各事業実施状況についてのPDCAサイクルによる評価及び見直しに基づく目標値の達成状況を踏まえ,計画の改定を行うとしています。  まず,この狛江市国民健康保険データヘルス計画の見直しと改定は進められるのか,お伺いいたします。  再質問は自席より行います。 207: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 208: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 2問目の道路交通安全環境の整備についての市の取り組みについてお答えいたします。  これまで実施してきたハード的な交通安全対策としては,車両の速度や通過交通の進入を抑制するゾーン30を2つの地域で実施したほか,運転者に対して,路側帯内のグリーンベルトを含むさまざまな路面標示での注意喚起や防護柵等の交通安全施設の設置,交通安全に関する注意喚起の看板設置等を実施しております。また,必要に応じて,都道の管理者である北多摩南部建設事務所や交通管理者である調布警察署とも連携しながら対応を行っております。 209: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 210: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 3問目,国民健康保険データヘルス計画の見直しと改定について答弁申し上げます。  データヘルス計画は,平成25年6月14日に閣議決定されました日本再興戦略を受けて,平成29年度から令和4年度までの6年間の計画となっております。データヘルス計画では5つの保健事業を行い,当該年度の成果を評価した上で翌年度の目標を設定するサイクルで行っておりますが,当該年度の成果測定に時間がかかるため目標設定の時期が遅くなることから,あらかじめ短期及び中長期目標を設定する予定でございます。  また,計画期間については,狛江市特定健康診査等実施計画及び東京都医療費適正化計画の計画期間が令和5年度までであり,国からの通知では,特定健康診査等実施計画とは可能な限り一体的に策定することが望ましいとあることから,データヘルス計画の計画期間を1年延伸させ,計画期間のすり合わせを行い,次期改定時には一体的に策定する予定でございます。 211: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 212: ◯ 16番(石川 和広議員) 2問目から再質問させていただきます。  これまでの道路交通安全環境の整備,車両の速度や通過交通の進入を抑制するゾーン30は地域で2カ所やったということ,また,路面標示での注意喚起,看板設置等の注意喚起の取り組みがされてきたということです。  ここでお聞きしたいんですけれども,整備への具体的な要望も多々あるかと思いますけれども,道路交通安全環境整備への取り組みを進めるに当たっての重要なポイントや整理しておくべき点等があればお聞かせください。 213: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 214: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 要望内容が道路管理者である市の判断で対応できるものについては,現地を確認の上,対策を検討する際に警察としっかりと連携をしていくことが重要でございます。また,警察の権限で実施しなければならない要望の場合については,信号機や横断歩道等の設置基準や交通規制にかかわる指針を踏まえておく必要があるものと考えております。 215: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 216: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。市の判断で対応できるもの,また,警察の権限で実施しなければならないもの。市の判断でできるものにしてもやはり協議が必要であると。単一的な要因だけでなくて,それをすることによって誘因というんですか,いろいろなものに連動していく,こうしたものを総合的に見てその点を改良しなければならない。その点だけ見ていればそれで済むかもしれませんけれども,いろいろな誘因がかかってくると総合的に見ていかなければいけないという,こうした調整も難しいものだと思います。これから環境整備ということについてやるにも,さまざまな連携や協議,全体感から見た視点での取り組みが必要になってくるということを確認して,臨んでいきたいと思いました。  次に子どもの通行(歩行)空間の安全点検についてお聞きしたいと思います。  5月9日に市内の全保育施設に向けて,散歩コースにおける危険箇所の再確認や経路の見直しを含めた児童の安全確保を市は文書通知されましたけれども,点検結果の取りまとめ内容と,さらに点検結果において具体的対応・対策されたものにはどのようなものがあるのかお聞かせください。あわせて市内保育施設等への情報提供と意見交換に関してもお聞かせください。 217: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 218: ◯ 参 与(石森 準一君) 5月8日に滋賀県大津市で交通事故が発生した翌日には,市から市内保育施設に宛てまして,散歩経路の危険箇所の再確認や散歩経路の見直しも含めた児童の安全確保に関する通知を発出しております。  その後,5月21日付で警視庁及び東京都福祉保健局から出されました「子供を交通事故から守るための緊急的な取組への協力依頼」の文書を市内各保育施設に送る際,市からはその通知とは別に,各施設ごとに散歩等の園外活動時に危険と感じる箇所について,市に報告をいただくよう依頼したところでございます。当初,市内11園から54カ所の報告がありましたが,重複している箇所や危険箇所の状況,また,施設が単独で対応できる箇所等で内容の絞り込みを行いまして,東京都からの「未就学児が日常的に集団で移動する経路の緊急安全点検及び対策の実施状況」に関する調査では,合同点検実施箇所を7カ所としております。  その後,8月19日に教育委員会と合同で実施しました通学路合同点検におきまして危険箇所の点検を行い,そのうち4カ所で押しボタンの位置の変更や注意喚起の看板の設置,ガードポールからガードレールへの変更,カラー舗装の塗りかえ等の対応を依頼する予定としております。また,合同点検後,ハード面での対応・対策方法がなく未就学児の散歩コースには適していないと考えられる15カ所も含め,11月の公私立合同園長会で「散歩時の安全確認について」を議題といたしまして,エリア別にグループトーク等を行い,情報共有と意見交換を行ったところでございます。 219: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 220: ◯ 16番(石川 和広議員) 点検,対応,情報共有,しっかりとした対応をいただいていると思います。  市内11園から54カ所の報告があり,重複とかしている所をやっていくと合同点検箇所で7カ所あったと,そのうち4カ所が対応を依頼するという御答弁もありました。ハード面での対応方法,対策方法がないというものもあるし,また,未就学児の散歩コースには適していないのではないかと考えられる15カ所等もあったということで,これは園長会等で安全確認について議題として,情報共有,意見交換をして,これからの対応・対策をさらに深めていくということでもありました。  未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策,国がやったものでありますけれども,特に未就学児を中心に子どもが日常的に集団で移動する経路の安全確保,こうしたもので取り組みを求められたと思いますけれども,この点検の実施,また,安全な通行を確保するための道路交通安全環境の整備の推進,地域ぐるみで子どもを見守るための対策,そして小学校の通学路の合同点検,この4つが主なものになるかと思いますけれども,ここで通学路における合同点検の状況,結果についてお聞かせください。 221: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 222: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 通学路合同点検は,狛江市通学路交通安全対策プログラムにより,毎年,市長部局,学校,PTA,警察等の各関係機関と連携し,通学路の交通安全確保の取り組みとして実施しているものでございます。  各小・中学校から提出された要注意箇所について,6月ごろに狛江市通学路安全対策推進会議で検討の上,点検箇所を決定し,9月ごろまでに点検を実施いたします。今年度ですけれども,先ほど参与から答弁させていただきましたが,8月19日には学校教育課,道路交通課,整備課,安心安全課,児童青少年課,子育て支援課の職員,警視庁調布警察署職員,PTA代表,各学校の副校長が参加し,点検を行っております。  先ほども申し上げましたが,点検箇所は51カ所で,対策が必要とされた箇所は9カ所でした。対策が必要とされた箇所については,今年度末をめどに注意看板の設置や路面標示の溶着等を実施する予定でございます。 223: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 224: ◯ 16番(石川 和広議員) 対策が必要とされた箇所は9カ所あり,今年度中に目標に対応していくということでありました。学校の通学路ということでありました。  交通安全対策は文部科学省も進めておりますけれども,令和元年6月にも文部科学省から,「スクール・ゾーンの設定の推進について」という依頼通知が出ていると思います。「スクール・ゾーンの設定及び定着化の推進」ということで,「学校の周囲における交通安全対策につなげるため,幼稚園等及び小学校等を中心に周囲500メートルを範囲とするスクール・ゾーン(特に子供の交通安全の確保を図る特定地域)の設定及び定着化を積極的に推進すること。」ということであります。ただこの通知には,「スクール・ゾーンについては,住民の意向なども踏まえ地域の実情に即した対応が行われることが必要である。」と,こうしたものも記されています。そうした意味では,地域住民の皆さんの御理解等も必要なことがスクール・ゾーンということであります。  例規を定めて,例規に基づくスクール・ゾーンは,現状,市内には設定されていないというのが今の狛江市だと思います。ただ車の進入の禁止なり進入の時間帯を変更する,こうしたもので対応しているということでありますけれども,スクール・ゾーンという定義上ではないということでありましたので,しっかりと地域住民の御理解をいただきながらの交通安全対策もお願いしたいと思います。  次に保育施設周辺にキッズ・ゾーンということで,キッズ・ゾーンの設定推進についてお伺いいたします。保育園児らの安全を確保するため,内閣府と厚生労働省は11月12日,保育施設周辺の道路でドライバーらに園児への注意喚起など重点的に対策を講じるキッズ・ゾーンの整備を促す通知を都道府県や政令市などに出しました。キッズ・ゾーンは主に小学校周辺に設定された既存のスクール・ゾーンに準じる安全対策の重点地域となります。保育施設を中心に原則半径500メートル以内を対象範囲とし,園児の散歩コースなどを踏まえ,自治体が保育施設,道路管理者,警察などと協議して設定するものとなっています。  通知では,キッズ・ゾーンで行う安全対策の例として,園児が通行する可能性を知らせる路面塗装やガードレールの設置,園外活動を見守るキッズ・ガードの配置などを提示しています。実施に向けて,自治体の保育担当部局などが中心となり,道路管理者や警察と検討するよう要請しています。今回の通知とほぼ同時に,警察庁が都道府県警,国土交通省が道路管理者に対し,市区町村と協力して取り組みを進めるよう促す通知も出されています。  確認のためお聞きしますが,キッズ・ゾーンに関して市にはどのような形で依頼・要請の通知がおりてきているのかお伺いいたします。 225: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 226: ◯ 参 与(石森 準一君) 令和元年11月12日付で内閣府及び厚生労働省から発出されましたキッズ・ゾーンの設定の推進に関する通知につきましては,令和元年11月13日に東京都福祉保健局を経由して市に通知されております。 227: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 228: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 内閣府,厚生労働省から発出された文書を受けまして,国土交通省からも令和元年11月14日付でキッズ・ゾーンに関する事務連絡が発出され,こちらは令和元年11月21日に東京都建設局を経由し,市に対しても通知されております。  道路管理者宛ての依頼文では,市町村保育担当部局等から道路管理者へ協議がされた際には,交通安全対策の実効性の観点から技術的助言及び協力を行うこととされておりますので,積極的な連携と協力をしていきたいと考えております。 229: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 230: ◯ 16番(石川 和広議員) 11月12日に発出された厚生労働省の通知でも,「キッズ・ゾーンの設定の推進について(依頼)」ということで,事業所が行う散歩等の園外活動の安全を確保するためというのが目的であります。「保育所等の周辺で園児等に対する注意をすべきという意識の啓発」「関係機関の協力により,特に配慮する必要がある箇所に対しての安全対策の一層の推進」「保育所等の周辺の道路における自動車の運転手等に対する注意喚起を行うことを目的とするものである。」,こうしたものが出てきて,今御答弁にもありましたけれども,国土交通省からも,「協議に際しては,交通安全対策の実効性の観点から技術的助言及び協力を行うこととし,この際,キッズ・ゾーンにおける交通安全対策をエリア対策の一種ととらえ,車両の速度や通過交通の進入の抑制を図るゾーン30やハンプ等の物理的デバイスの設置について積極的に検討されたい。」ということが国土交通省の依頼のほうではあります。また,警察庁のほうでは「キッズゾーン創設に伴う交通安全の確保について」,これは都道府県の警察宛てですけれども,「キッズゾーンの設定」ということで,「確保する上で必要な意見を申し入れること。」ということであります。「必要な交通規制の検討」ということで,「一時停止等の交通規制を検討するとともに,路側帯の設置等を強化」,こうしたものも入っております。  特に「交通安全施設等の整備」ということで,「園外活動で横断する信号機の歩車分離化や横断秒数等の見直しを検討すること。」と,こういうことも警察庁の通知には範囲として,こうしたこともあり得るんだということで入っております。交通の取り締まりや交通安全教育の実施も,「キッズゾーン創設に伴う交通安全の確保について」という警察庁からおりてきているものでもあります。  既に大津市などでは,先駆けてキッズ・ゾーンを創設し,取り組みも進められているということでもあります。  ここで改めての確認ですけれども,キッズ・ゾーン設定における所管はどこになるのかお伺いいたします。 231: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 232: ◯ 参 与(石森 準一君) 国の通知とあわせて示された参考資料では,キッズ・ゾーンの範囲の設定につきましては市町村の保育担当部局とされております。また,キッズ・ゾーンは小学校等の通学路に設定されているスクール・ゾーンに準ずるものとされておりまして,キッズ・ゾーンの設定に当たりましては,市内の保育施設のほか,道路管理者や所轄警察署,また,地域住民等とも協議を行う必要があるものと認識しております。 233: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 234: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  こうした動きの中で子どもの命を守るための交通安全対策として,キッズ・ゾーンの設定への取り組みを進め,未就学児等の安全通行確保への環境整備を図るべきと考えますけれども,市の見解をお聞かせください。 235: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 236: ◯ 参 与(石森 準一君) 国の通知では,キッズ・ゾーンの設定の目的については,保育施設等が行う散歩等の園外活動時の安全を確保するため,保育施設等の周辺において園児等に注意をすべきことの意識の啓発とそのための安全対策の推進,また,車の運転手等に対する注意喚起を行うこととされております。  市といたしましても,その目的を認識し,今後,園長会等を通じて,市内保育施設とも情報共有や意見交換を行うとともに,関係機関との協議や近隣自治体の対応状況等も確認しながら,未就学児等の安全確保に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。 237: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 238: ◯ 16番(石川 和広議員) ぜひ検討を進めていただきたいと思います。  キッズ・ゾーンの創設について,公明党は大津市の事故などを受け,党通学路の安全対策プロジェクトチームがことし6月に政府へ提出した緊急提言で,事故対策に関して,保育所や幼稚園周辺での車の通行を規制するキッズ・ゾーンの創設について,国土交通省や警察などが連携して効果的な対策とするよう要請しました。7月の参議院選の「こども・子育てマニフェスト2019」にも,保育園散歩ルートなどにも新たにキッズゾーンをつくるなどの対策を進めることを掲げ,政府の対応を促してきたものでもあります。通園・通学に絡む痛ましい事故が後を絶たない中で,未来の宝である子どもたちを守るには,できる限りの事故防止対策を講じておかなければならないと思います。その1つとして挙げられるのがキッズ・ゾーンの整備だと思います。ぜひ検討を進めていただきたいと思います。  子どもたちの交通安全の確保に少しでもつながればとの思いで,私も町内会メンバーの一員としてボランティアに加わり,中和泉一丁目5番地交差点,本町通りと品川道の交差する所において,朝,子どもたちの登校の見守り活動を,ちょうど厚生労働省がキッズ・ゾーンに関する通知を発信した11月12日より週2回のペースでさせていただいております。まずはできることから,できるところからとの思いです。市における子どもの安全通行確保への取り組みについては,さまざまな視点,さまざまな手法からも講じていただけますよう強く要望し,2問目の質問を終わります。  データヘルス計画の改定については,期間の延伸,1年間延長させて計画のすり合わせを行う,こうした方向で進めるということであります。  次にお聞きしますけれども,国民健康保険保険者努力支援制度におけるインセンティブへの評価指標にはデータヘルスも含まれていると思いますが,調べたところ,経済財政運営と改革の基本方針2019,いわゆる骨太方針2019において,法定外繰り入れ等の解消について,国民健康保険財政を健全化する観点から見直しがなされたところでありますけれども,見直しの内容と狛江市における影響についてお伺いいたします。 239: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 240: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 経済財政運営と改革の基本方針2019では,令和2年度における評価指標において,予防・健康づくりについて配点を高め,成果指標を拡大するとともに,法定外繰り入れの解消等についてもマイナス点の設定等,メリハリを強化するなど取り組みをさらに促進するよう抜本的に強化されたところでございます。  見直しの内容でございますが,法定外繰り入れを行っている市町村において,削減目標年次や削減予定額等を定めた赤字解消計画が未策定の場合や削減予定額が未達成の場合は,マイナス評価となるものでございます。狛江市における影響でございますが,具体的な削減目標年次や削減予定額を定めていないため,令和2年度において,この部分はマイナス30点の評価となっております。 241: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 242: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。これまでの国民健康保険の保険者努力支援制度,これは決算・予算で確認させていただきましたけれども,狛江市は23区も含めた都内ではインセンティブ,保険者努力支援,最高点をとって,2位とダブルスコアぐらいの差をつけてやってきましたけれども,今度からは厳しいというか,法定外繰り入れの解消について,それはやっていないと零点じゃなくてマイナス評価という,私はなかなか考えられないんですけれども,マイナス評定されるということ。見込みでいくと,今のところ狛江市はそれを持っていないから,ここの部分だけではマイナス30点という見込みになってしまっているということであります。  赤字解消計画の策定状況についてお伺いします。 243: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 244: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 今年度,具体的な削減目標年次や削減予定額を定めた赤字解消計画を策定する予定でございます。策定に当たりましては,先月22日に開催いたしました狛江市国民健康保険運営協議会において,赤字削減解消の基本方針案や削減解消期間のシミュレーションをお示しさせていただき,委員の皆様から意見を頂戴したところでございます。 245: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 246: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。今年度に具体的な削減目標の年次,それと削減予定額を定めた赤字解消計画を策定するということで,狛江市国民健康保険運営協議会の内容も聞かせていただきました。さまざまなシミュレーションがあり,さまざまな委員の方からの意見もあって,その中で最終的につくっていくということであります。それはしっかりと計画を策定していただきたいと思いますけれども,忘れてはならない視点もあると思います。  データヘルスによる効果的な取り組みで,保険加入者の健康保持・増進をさらに図っていくという視点も,国民健康保険事業の赤字削減・解消による財政健全化を進める上では,さらに重要化してきていると思いますが,市の見解を伺います。 247: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 248: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 赤字削減・解消のためには,まずは保険者として保健事業を着実に実施し,医療費の適正化を図ることや,それに伴うインセンティブといった公費を確実に獲得することがございます。その上で,それだけでは解消できない赤字について,被保険者の皆様に急激な負担増とならないように配慮した上で,保険税率等の改定をさせていただきたいと考えております。 249: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 250: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  御答弁の最後に保険税率の改定という言葉が出てまいりました。私はこれまでも,保険税率の改定をするに当たっては,保険者としての努力,究極の最大限の努力をした上でのものということで,これまでも徴収や医療費の適正化,健康施策の推進について,平成24年から毎年のように議会質問で取り上げてやってきていますけれども,しっかりこういったことをお願いしたいと思います。  いずれにしても医療費がどのくらい膨らむのかによって,保険税率を多少変えたとしても,ここだけは読めません。健康保持・増進の取り組みをしっかりとして,医療費を抑制するのではなくて適正化するということで,これをしっかりと図っていくための健康施策の取り組みというのは非常に重要だと思いますので,その点をお願いしたいと思います。
     では,続いて「データヘルス改革」への市の取り組みについて伺います。乳幼児期の健康情報の一元管理へ向けた乳幼児健診及び妊婦健診情報の電子化への取り組み状況についてお聞かせください。 251: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 252: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 令和2年6月から,母子保健情報の電子化につきましては,乳幼児健診及び妊婦健診の健診情報に係る標準的な電子的記録様式及び最低限電子化すべき情報が策定され,マイナンバー制度を活用し,本人や保護者が健診結果をマイナポータルで一元的に閲覧することや,乳幼児健診の受診の有無等について市町村間での情報連携の仕組みを構築すること等が取りまとめられております。  また,標準的な電子的記録様式については,本人または保護者が自己の健康管理のために閲覧する情報で市町村が電子化することが望ましい情報としており,乳幼児健診及び妊婦健診が対象となりますが,最低限電子化すべき情報としては,転居の際に他の市町村に引き継がれることを前提として市町村が必ず電子化する情報としており,乳幼児健診のみが対象になっております。  妊婦健診の情報につきましては,一部の市町村においては受診券方式等により受診情報を把握しているものの,市町村における一律の情報集約には課題が残るため,今回はマイナンバー制度における情報連携事務とはしないとされており,狛江市も対象外としております。  なお,今回の情報連携対応に付随したシステム改修として,妊娠届情報と予防接種情報も取り組むこととしております。  システムによるデータ一元管理により,乳幼児健診等母子保健情報の効率的な利活用と推進が期待され,市民サービスの向上及び業務の効率化につながると考えております。 253: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 254: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。最低限電子化すべき情報という形で,今後,来年の6月になりますけれども,マイナポータルでの健診情報が閲覧できるようになるのと,今まで転居時に市町村間の引き継ぎが一切できなかったんですけれども,今度は転居したときにこの情報の引き継ぎができるようになるということでもありました。  これから母子保健分野におけるデータヘルス改革,さまざまなことも今後の検討課題としてあるのが,任意予防接種の状況の把握だとか電子記録の保存年限,また,学校健診情報との連携等も挙げられておりますけれども,こうした中で情報が少しずつデータヘルス改革によって一元管理が進められていくと思います。  次に,本年の第2回定例会一般質問で触れさせていただきましたけれども,学校健診の健診情報の一元化に関してであります。最近ではありますけれども,小・中学校の9年間の学校健診記録をデジタル化して,中学生が卒業する前に生徒本人にリポートを渡し,健診データを児童・生徒や保護者が携帯端末などで将来にわたり保存・閲覧できる仕組みへの取り組みがあることを知りました。  学校健診では小・中学校9年間の健康データが記録されてはいますけれども,保存年限5年を経て破棄されているというのが現状であります。成長期の子どもの貴重な記録が破棄されることは大きな損失だと感じます。生徒個人の9年間の健診データ還元があれば,健康意識への意識向上,将来の生活習慣病などの疾病予防などにもつながると思います。  質問ですけれども,狛江市の学校健診記録は,小・中学校において校務システムで健康診断情報を管理してはいるものの,システム連携がされていないので,小学校時の健康情報は紙媒体によって中学校に引き継がれるとのことでした。小学校入学から中学校卒業までの9年間の学校健診記録のデジタル化を図り,学校健診情報の一元管理によるデータヘルスへと発展させることは考えられないか,教育委員会の見解をお伺いいたします。 255: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 256: ◯ 教育部長(上田 智弘君) まず新しい取り組みと言われている内容について答弁させていただきます。  一般社団法人健康・医療・教育情報評価推進機構では,各中学校で保有している紙媒体の小・中学校9年分の健診情報をスキャニングし,個人を匿名化した上で健診データ部分のみをデータ化し,将来的にその記録をそのまま生徒本人に引き継ぐ取り組みを行っており,平成30年度では120自治体が参加しております。データ化された健診情報は,携帯端末アプリを通し,本人と保護者のみ閲覧・保有できるサービスが提供され,無償で健康診断記録の閲覧と保持が永続的に可能となります。これにより,健診情報を本人が振り返ることで病気の重症化予防等が可能になります。  実は今年度,狛江市におきましても,中学3年生を対象としてこの取り組みへの参加を予定しております。準備を進めているところです。今後,一般社団法人健康・医療・教育情報評価推進機構と業務委託契約を交わし,各中学校で保有している紙媒体の小・中学校9年分の健診情報をスキャニングします。この際,健診データ部分のみをデータ化し,個人を特定する情報については一般社団法人健康・医療・教育情報評価推進機構が持ち出すことはありません。また,本件につきましては,狛江市個人情報保護審議会において,学校健診情報データ化の保護者同意が得られた生徒のみを実施するよう答申がございましたので,各家庭に案内を通知するとともに,説明会を実施しまして,データ化について同意・不同意の意思の確認を行っております。 257: ◯ 議 長(石井 功議員) 16番石川議員。 258: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。狛江市でも今年度準備を進めているということで,大事なのは個人情報ということでありまして,審議会の答申では同意が得られた生徒のみという形で,慎重に進められるということでした。データ化についての同意・不同意の意思確認があって,中学3年生になったら,これまで引き継がれてきた小学校からの9年間のデータを還元できることになりますので,毎年,中学3年生が対象ですから,こうした取り組みを深く広く理解していただけるようなお取り組みをお願いしたいと思います。  国がデータヘルス改革で実現を目指しているサービスには,保健医療記録の共有,これも来年度から少しずつ実現をしてまいります。これまで医院や薬局にかかったところとか,こうしたもの。そして緊急時医療情報共有,データヘルス分析,乳幼児期・学童期の健康情報,科学的介護データ提供などがあり,具体的に進められてもいます。こうしたことも踏まえて,今後は健康づくりへの施策展開というのが私は非常に重要になってくると思います。  より早い時期での適切な保健指導や診断,病気の早期発見や早期治療,さらに予防等,データヘルスへの取り組みによっての効果が期待されるときをだんだん迎えつつあると思います。こうした中で高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施も求められています。また,健康診査事業の効果的な実施の推進,フレイルなどの心身の多様な課題に対応した保健事業,こうしたものも取り組んでいかなければならないと思います。有益な保健事業の展開をきめ細やかに図っていただきたいと思います。  健康の保持・増進へ,健康づくり事業のさらなる充実を強く要望して,全ての質問を終わります。 259: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩いたします。     午前11時57分 休憩     午後 1時30分 開議 260: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 261: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 通告の1問目,パパの子育てと孫育てについて質問させていただきます。  狛江市男女共同参画に関する市民意識調査報告書が令和元年10月に作成・発行されました。その中に「家事や育児」についての調査結果で,家事については全体で7割以上,男性についても6割以上が行っており,1日当たりの時間も「1時間以上5時間未満」が7割以上を占めています。育児については14.1%の男性が育児をしていることがわかりました。  一方,全国の児童相談所が対応する児童虐待の件数は年々増加し,2018年度は16万件超に上りました。厚生労働省のまとめによると,2018年度に全国の児童相談所での虐待の相談対応件数は,前年度比2万6,072件増の15万9,850件と過去最悪を記録しました。統計をとり始めた1990年度から28年連続の増加。虐待によって子供が死亡する事件が社会問題化しています。  こうした中,虐待を起こさないための対策が求められています。社会の状況は,共働き世帯がふえ,男性が子育てによりかかわるようになりました。しかし育児に積極的になる分,ストレスや悩みをため込む男性もふえてきているのではないでしょうか。そうしたパパの育児をメンタル面で支える取り組みが必要になってきたのではないでしょうか。  こうした観点で父親に対する支援について質問させていただきます。また,家族の支えや地域で子育てを支えていく共同育児の観点で質問させていただきます。  父親向け事業について,これまでどのような事業を行ってこられたのか伺います。  再質問は自席にて行います。 262: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 263: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江市における父親向けの講座やプログラム等の事業としましては,父親の育児参加の促進を目的として,ゼロ歳から未就学児までのお子さんのいる父親向けの「パパ向けノーバディーズパーフェクトプログラム」と,生後2カ月から1歳未満のお子さんのいる父親向けの「パパと一緒にベビーマッサージ」をそれぞれ開催しております。 264: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 265: ◯ 15番(小野寺 克己議員) では再質問させていただきます。  父親の育児の参加のきっかけになる講座だと思います。  それでは,ママパパ学級の対象者と開催回数,対象全体に対する参加率について伺います。 266: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 267: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) ママパパ学級は,母子保健に関する知識の普及に努め,孤立しがちな母親同士の仲間づくり及び父親の育児参加を支援することを目的としております。対象者は初産の妊婦と配偶者としており,平成30年度は妊娠届373件に対して344人の参加で,父親の参加は147人となっており,約4割の参加率となっております。  参加されたお父さんは,沐浴実習,赤ちゃんのあやし方,おむつ交換,妊婦体験,マッサージ等の実技を受けていただき,妊婦体験では,足元の見えない不安や妻の苦労が理解できた,沐浴実習では,3キロの赤ちゃんの重さを実感して,これからの苦労と楽しみを実感されているのが印象的でございます。また,土曜日の参加率が高いので,土曜日の開催を増加できないか検討しております。 268: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 269: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 参加されたお父さんは,赤ちゃんに接する具体的なことを学ぶとあって熱心に学ばれていた点と,妊婦体験では,身重の体形を疑似的につくり,妻の身体的に大変な苦労を理解できてよかったなど,時間の都合がつけば参加していただいていることもわかりました。一方では,お仕事をされている方も多く,参加したくても曜日によっては参加できない場合も多分にあると思いますので,参加できなかった方にアンケートをとっていただき,参加しやすい曜日を選びやすくなるよう検討をお願いします。  では次に子育て講座の種類とそれぞれの概要について伺います。 270: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 271: ◯ 参 与(石森 準一君) 子育て講座につきましては,年4回,それぞれテーマや対象を変えながら実施しております。平成30年度につきましては,第1回がさきに答弁申し上げました「パパと一緒にベビーマッサージ」を実施しまして,第2回は「地域で子育て・孫育て~どこまで手を出す?口を出す??~」と題して,市内在住で地域の孫育てに関心のある方を対象に,NPO法人ファザーリングジャパンから講師をお招きし,今の時代の子育てに関する講演と孫育ての実践のためのバルーンアートの講習会を実施しました。また,第3回は,音楽の街-狛江エコルマ企画委員会の協力のもと,「親子で楽しむ!華やかなフルートの調べ」と題して,市内在住のゼロ歳から未就学児のお子さんとその親を対象に,狛江市文化振興事業団にも御協力をいただき,フルート奏者によるミニコンサートを行いました。また,第4回は,「良い足を育てる,赤ちゃんからの靴教育」と題して,市内在住のゼロ歳から小学校6年生までのお子さんとその親を対象に,靴選びのコツや正しい靴の履き方などの実践講座を実施しました。  それぞれの参加者数につきましては,第1回が定員12組に対して11組,第2回が定員20組に対して8組,第3回が定員35組に対して34組,第4回が定員35組に対して17組の参加をいただいております。 272: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 273: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 子育ての当事者向けの回は参加率が高い傾向にあることと,当事者以外の回は参加率が低いことがわかりました。当事者以外の場合はもっとPRを強化するべきなのかなど,今後に向けての検討をお願いします。  では次に,新たに父親向け事業として設けられた「パパ向けノーバディーズパーフェクトプログラム」の実施について,その経緯と事業内容について伺います。 274: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 275: ◯ 参 与(石森 準一君) 「パパ向けノーバディーズパーフェクトプログラム」につきましては,男性の育児参加の促進やワーク・ライフ・バランスの推進,働き方改革が社会的に注目されてきている中で,それまでママ向けとして行ってきたノーバディーズパーフェクトプログラムについて,年間3クールのうち1クールをパパ向けに振り向けてはどうかということで担当の職員から発案があり,このプログラムを統括する団体との調整を経て,平成30年度のトライアル実施に至ったものです。  この「パパ向けノーバディーズパーフェクトプログラム」は,ママ向けのそれと同様に1クールを全6回で構成し,未就学児までのお子さんを持つパパを対象として,それぞれが抱えている悩みや関心のあることを個人ワークやグループワークを通して参加者で共有しながら,自分のこと,子供のこと,家族のこと,仕事のことなどを改めて見詰め直し,自分に合った子育てを考えていくというプログラムとなっております。 276: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 277: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ノーバディーズパーフェクトプログラム,これはもともとはママ向けであったこと,また,子育てに大変な思いはパパもあるのではないかということでパパ向けを実施したとのことでした。  例えば,「夫が洗い物をしてくれるけど,私の思ってるやり方じゃないの」と,パパは手伝ったつもりが仕事をふやしたと怒られてしまったことがあるなどパパの子育てあるあるな話題,困ったこと,怒られたこと,悩んでいることなど共有することで,私だけではないとの気持ちや不安も,こうしたらよいのかなと自信につながっていくのではないでしょうか。  そのほかの本年度の取り組みとして,「こまえママ☆パパアイデアソン」の活動もされていると伺いました。これは,狛江の子供たちが大人になったときの子育てを考える,こうした取り組みで未来志向の活動だそうです。アイデアソンとはアイデアとマラソンを掛け合わせた造語ですが,企業などでは,戦略的な思考を育てることなど,近年では自治体や学校などでも積極的に行われるようになってきています。グループ単位で話し合い,アイデアを出し合う方式で,継続的にやることで,よりよいアイデアをつくり上げることができるのがメリットだそうです。  私も今回の質問に当たって,就学前教育・保育のあり方という部分で講習会がありましたので,公明党の講習会に参加してまいりました。その際に先生から教わった内容の中に,OECDのEducation2030プロジェクトのお話が出てきました。これは,要はなぜ2030なのかというと,今いる子供たちは将来,2030年になったときに社会に出ていくことになると。そのときに現在ある仕事がなくなっているかもしれない。そういった状況の中,どうやってその可能性を,教育を育てていくのかという観点が,今,世界では話題になっているそうです。  その中で3つのポイントがあるということでした。新たな価値を創造する力,対立やジレンマを克服する力,そして責任ある行動をとる力,こうした点が,未来が不確実な中,そうした困難な社会を乗り越えていく力を養うことが,これからの子供たちが未来で生き抜く力だと紹介されておりました。こういった未来志向の取り組みも子育ての中で狛江市もかじを切られているということで,未来志向型の狛江市を紹介させていただきました。  次に,初めてお父さんになる方へ向けて,母子健康手帳だけでなく父子健康手帳の配布を数年前から開始したと伺いました。父子健康手帳については,パパに活用してもらうためにどういった取り組みをされているのか伺います。 278: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 279: ◯ 参 与(石森 準一君) 父子健康手帳につきましては,パパの子育てに対する興味や関心を高め,正しい理解やサポート等を促すことを目的としまして,平成25年度から毎年900部程度作成し,子育てをするパパに広く行き渡るとともに妊娠期から必要なサポートを行っていけるよう,妊娠届を提出いただいた際に母子健康手帳とあわせてお渡ししております。  この父子健康手帳では,妊娠期からのママの体の変化や出産の流れなど,出産前後のママをサポートするために必要な情報が記載されているほか,沐浴の手順やおむつのかえ方,ミルクのつくり方など,出産後にパパが実践的に活用できるような内容の記載に努めております。 280: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 281: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 子育て中の家庭での夫婦の役割も大切になっておりますが,狛江市における傾向性や特徴についてどのように分析されているのか伺います。 282: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 283: ◯ 参 与(石森 準一君) いわゆるイクメンという言葉が世間にも浸透しつつあることを見ても,近年,父親の育児参加は社会的に認知されてきており,また,価値観も多様化し,共働き世帯の増加と核家族化が進んだ現代においては,パパは仕事,ママは家庭といった以前の日本における一般的な子育てのスタイルからは,社会の意識としても徐々に変わってきているのだろうと感じております。  また,国におきましても,育児・介護休業法の改正等も含め,父親の育児参加の促進に向けた法制度の整備もこれまで行われてきており,民間企業においてもフレックスやテレワークなど,父親の育児参加が進むような制度を設ける企業もふえていると認識しております。  しかしながらその一方で,平成28年に総務省が実施した社会生活基本調査では,育児に充てる時間は,共働き家庭にあっても妻が56分に対して夫が16分となっていたり,昨年度,こまえ子育て応援プランの改定の基礎資料とするために市が実施した子ども・子育て支援に関するニーズ調査において,未就学児の保護者への「子どもの養育を主にしている人」という設問に対する回答が,「父母ともに」が60.1%,「主に母親」36.2%,「主に父親」2.8%となっていたりするなど,家庭の中の役割分担においては,いまだに母親にかかる比重は大きくなっており,このことからも,現状としては男性の育児参加の促進に関しては,社会の意識がもう少し変わっていくことが必要であると感じております。 284: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 285: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 若い世代の夫婦は,こういった取り組み,家庭内でのバランスは変わりつつあるものの,社会の意識はまだまだ変わり切れていない,こうした実情が見えてきたと思います。  では父親の子育ての悩みや課題について伺います。 286: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 287: ◯ 参 与(石森 準一君) 父親の育児参加に当たり最も多い悩みや課題としましては,やはり仕事と育児の両立の難しさであると考えております。さきに実施した子ども・子育て支援に関するニーズ調査におきましても,例えば父親が育児休業を取得していない理由として,「仕事が忙しかった」が51%,「職場に育児休業を取りにくい雰囲気があった」が37%となるなど,仕事との関係で育児休業を取得しなかった人が狛江市においても多かったという傾向が明らかになっております。  他方,国においても,「イクメンプロジェクト」として専用サイトが開設され,個人と企業の双方に向けて情報発信が強化されるとともに,男性の育児休業の義務化について国会議員の間で議論が行われているようですので,市としてもこのあたりの国の流れや社会の動きに留意しながら,必要な取り組みを行っていく必要があるものと考えております。 288: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 289: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 実際にどういった状況なのかという点で企業に聞くわけにいきませんので,狛江市役所でお聞きしたいと思います。悩みや課題の中に,仕事が忙しくて育児時間がとれないとの趣旨のものもありました。こうした部分で狛江市における状況について幾つか伺います。  男性職員の育児休業の取得率を伺います。 290: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 291: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 男性職員の育児休業取得率は,平成29年度88.9%,平成30年度90.9%でした。 292: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 293: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 取得率は非常に高いという印象ですが,それでは取得した育児休業の日数は平均何日でしょうか。 294: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 295: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 育児休業の取得日数は,平成29年度0.7月,平成30年度1.0月でした。 296: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 297: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 平均すると1カ月以内というところだと思います。  では次に,育児休業の取得日数がこれだけ少ない状況に対して,その要因や原因をどのように分析されているのか伺います。 298: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 299: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 男性の育児休業の取得日数が短くなっている要因としましては,収入面が大きいと分析しております。 300: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 301: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 取得日数が少ない背景には,収入に影響が出ることを避けるために日数を余りとらない傾向があることも考えられます。どのような要因の可能性があるとお考えでしょうか。 302: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 303: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 職員が育児休業を取得した場合,給与は支給されませんが,共済組合から育児休業手当金が支給されます。ただし支給額は,最大で毎月の給与の7割弱,180日以上取得後には5割程度の支給となっております。また,1カ月以上取得した場合には期末勤勉手当にも影響が出ます。男性職員だから育児休業が取得しづらいということは余りないと考えておりますが,経済的な要因により取得期間が長くならない傾向があると分析しております。 304: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 305: ◯ 15番(小野寺 克己議員) わかりました。育児休業を1カ月以上取得した場合は,その後の期末勤勉手当にも影響が出ることなどで取得日数を1カ月以上とることは控えている,そういった方がほとんどで,こうした基準が変わらなければ状況は変わらないと思います。  では次に,父親が子育てを積極的に行うことの意義について伺います。 306: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。
    307: ◯ 参 与(石森 準一君) 父親が積極的に子育てにかかわることの意義としましては,子育てに係る母親の体力的・精神的な部分での負担軽減や父親自身のワーク・ライフ・バランスの推進,これからの男女共同参画社会の実現に当たっても大変に意義があるものですが,これらに加えて,父親の子育てへのかかわりの過程の中で,父親と母親の間での活発なコミュニケーションが図られることにより,子供の情緒の発達の面でもよい影響があるものと考えております。 308: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 309: ◯ 15番(小野寺 克己議員) これから父親になる人の気持ちに寄り添い支えていこうと,静岡県清水町ではことし8月から,日本精神科看護協会発行の小冊子「パパカード」の配布を全国で初めて開始しました。  パパカードというのは4つのカードであります。読む分量としては手にとって読みやすい分量になっております。共働きがふえる社会ですが,1世代前に比べると多くの男性が子育てにかかわるようになってまいりましたが,育児に積極的になる分,ストレスや悩みをため込む男性もふえてきたと感じます。そんな中,「お父さんも自分を大事にしよう」と呼びかける冊子が作成されました。父親としての心構えやストレス解消法などメンタル面に着目した編集となっていて,これまでの育児マニュアルとは一線を画していると注目を集めています。  もともとはフィンランドの母子支援シェルターで,虐待の加害男性が外傷体験から回復することを狙い,開発された支援ツールで,約10年前に考案し,改変を重ねてきたものです。子供のころ虐待された経験を持つ人が,みずからDVや虐待に走ってしまうことは少なくありません。この団体は,母親に比べて支援が手薄だった父親に注目し,助言を受け入れてもらいやすいよう,父親自身の心の傷からの回復を重視してカードをつくったそうであります。フィンランドでは保健師等が家庭訪問する際に家族に渡したりしています。  「話を聞いてくれる人はいますか?」「仕事で疲れきってはいませんか?」,こうした問いがつづられています。パパカードの特徴は,こんなふうに父親に語りかける文体で書かれていること,読む人を説教したり批判したりするのではなく,寄り添う質問を多用して,ともに考えようとするスタイルです。  同協会は,パパカードを活用した支援事業を児童虐待予防支援と位置づけ,「“これから起こり得る虐待を防ぐ”ということではなく,“子どもの健やかな成長への支援と,母親・父親・兄弟など家族全体の心身の健康サポートを行う”」ことを目的としています。児童虐待予防支援ですが,一番の目的は「子どもと父親とその家族そのものの支援」です。その中でも父親の気持ちを支えることに着目して,子供や母親やその周囲の人たちをサポートする支援が,パパカードを活用した支援となります。このパパカードは,新しく父親になった人と,これから父親になる人のためにつくられました。児童虐待の問題の有無にかかわらず,全ての父親に活用していただけます。  では質問ですが,虐待予防や父親支援だけでなく,家庭環境をさらに良好にし,家族全体の心身の健康サポートを行うためにもパパカードは有効だと思います。活用の仕方も効果を増すために重要だと思いますが,パパカードの活用について所感を伺います。 310: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 311: ◯ 参 与(石森 準一君) パパカードにつきましては,御紹介いただきましたようにフィンランド発の子育て支援冊子として,一般社団法人日本精神科看護協会が日本語版の監修を務め,清水町では今年度から母子健康手帳アプリの提供開始とあわせて配布を開始したものと伺っております。  また,このパパカードは,サイズがA5程度で,8ページの冊子が4部で1セットとして構成されております。清水町では,それぞれママの妊娠期,出産後,6カ月健診時のタイミングで分けてお渡ししていると伺っておりますが,あえて細かく分けてお渡しすることによって,必要なタイミングで必要な情報を適量にお伝えすることができるものと感じております。 312: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 313: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 母子健康手帳アプリのお話が出ましたが,パパカードを導入した清水町では,同時に母子健康手帳アプリ「みんなでいっしょに」とあわせて,情報発信や御家族への支援につなげています。  母子健康手帳アプリは,スマートフォンを活用して妊娠から子育てまでを支援するもので,生年月日と性別,郵便番号を入力すれば登録できるとあって,簡単で使いやすく,近隣とのつながりが希薄な中,情報不足で悩んでいる人も少なくないことから,同アプリの導入は多くの母親に喜ばれているそうです。スマートフォンを使いこなすお母さんが非常に多くなってきていると感じている中,母子健康手帳アプリは,乳幼児健診など子育てに役立つ自治体情報等の配信,最適な予防接種日の自動表示や予定日の通知,成長記録(写真つき)の保存と共有等の機能があります。子育てに忙しい中必要な情報が届いて,予防接種日など個々に対応した情報を得ることができます。お母さんを支えるツールとしての母子健康手帳アプリについて検討していただきたいと思いますが,これについて伺います。 314: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 315: ◯ 参 与(石森 準一君) 母子健康手帳アプリにつきましては,清水町を初め他の自治体においても既に導入が進んでおりまして,スマートフォンで情報を得たり管理できる手軽さから,導入した自治体におきましては利用者から一定の評価を受けていると伺っております。  狛江市においては,妊娠から出産,子育て期の忙しい中にあっても,必要な手続を短時間で行える環境を用意し,子育て中のママやパパに子供と向き合う時間を確保するとともに,今年度のこまえ子育て応援プランの改定やプランの改定に向けたワークショップにおいても一定の議論がされておりますが,今後,市と子育て世帯との関係性の向上に向けたコミュニケーションの形を考えていく上でも,このようなアプリはそのための大変有効なツールになる可能性があるものと捉えております。 316: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 317: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 非常に有効なツールであるという評価をいただきました。  では次に,保育園入園手続について質問を続けさせていただきます。  保育園入園申し込みの状況について,過去3年について伺います。 318: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 319: ◯ 参 与(石森 準一君) 過去3年間の保育園入園の申し込み状況ですが,平成29年4月入園に対する申し込み件数は746件,平成30年4月入園に対する申し込み件数は689件,平成31年4月入園に対する申し込み件数は724件です。 320: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 321: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 各年件数は異なるということでした。  次に,保育園入園申し込みについての窓口では主にどのような内容や御相談が寄せられたのでしょうか,その対応状況について伺います。 322: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 323: ◯ 参 与(石森 準一君) 主な相談内容としましては,申請書の記入方法や勤務証明書等の作成・提出といった書類や手続に関すること,入所選考の際の指数に関すること,また,希望する保育施設や新たに整備する施設に関すること等が挙げられます。ほかにも,お子様の年齢別の保育園への入りやすさであったり,前年度の申し込みや入園の状況等,入園申し込みに当たっての情報収集についてもよく御相談をいただきます。窓口で御案内する際には,入園のしおりや過去の申し込み状況に関する資料等を使いながら,個別にできる限り丁寧な対応を心がけております。 324: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 325: ◯ 15番(小野寺 克己議員) その入園申し込みにはさまざまな書類を作成したり提出する必要がありますが,その提出書類について伺います。 326: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 327: ◯ 参 与(石森 準一君) 入園申し込み時の提出書類としましては,教育・保育給付認定申請書兼保育所等入所申込書は皆様に御提出いただきます。そのほかに,勤務証明書や障害者手帳等の写しといった保護者が保育に当たれない状況を証明する書類,認可外保育施設に預けられている方については受託証明書,前年に市外にお住まいだった方については前住所地の市区町村民税課税証明書等でございます。 328: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 329: ◯ 15番(小野寺 克己議員) さまざまなこれまでの状況によって提出する書類も異なる,こういったことだと思います。そういった部分では窓口で問い合わせが必要となることも考えられます。  では次に,入園申し込みに関する課題について伺います。 330: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 331: ◯ 参 与(石森 準一君) 子育て中の保護者の方に書類を御記入いただき,窓口に直接お持ちいただいて申請することの手間が挙げられる反面,そのような手続を通して個別に御家庭の状況を伺いながら対応させていただくことで,保育園入園や御家庭での子育てに対する不安感の軽減にもつながっているのではないかと考えております。結果,窓口において一定程度の時間をかけて対応させていただくことから,新年度の申し込みに際しましては,例年,窓口が大変混雑するといったことは課題の一つとして挙げられます。 332: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 333: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 窓口としての役割は非常に重要な取り組みであるがために,それが担当部署としては課題の一つに挙げられているということでした。  では,お母さんからは,スマートフォンで入力して申請できないでしょうか,といった声もあります。こうした入園申し込みの電子申請について御検討いただきたいと思いますが,課題等ありましたら伺います。 334: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 335: ◯ 参 与(石森 準一君) スマートフォンでの入力については,書類作成にかかる負担の軽減や窓口でお待ちいただく時間の短縮といった観点からは有効であると考えますが,先ほども答弁いたしましたとおり,窓口で対面して対応させていただくことについても一定の効果を感じているところでございます。他の自治体におきましては,オンライン入力で申請書を作成し,入力済みの申請書を印刷することで記入の手間を省くといった事例もありますが,こうした事例等も参考に,課題等を含めて調査・研究してまいりたいと考えております。 336: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 337: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 検討していただけるということでした。  窓口でのさまざまな相談というのは重要な取り組みでありますので,そうした中でも,例えば電子申請ができる画面を表示してタブレットで一緒に入力しながら,相談の条件をそれぞれ伺いながら入力していくということで,相談時間と入力時間を一度に行えるのではないかと想像するところでありますが,こうした部分,しっかりと調査を重ねていただけたらと思います。  では次に,孫育ての支援について伺ってまいります。  親しみの深い漫画「サザエさん」は,昭和初期の母親であるサザエさんは1人で子育てしておりません。タラちゃんの子育てを大家族みんなで支えています。地域の人も見守っています。  人類のルーツでもあるホモ・サピエンスの時代は,男が狩りに集団で出かけ,母親たちは子育てのための集団をつくっていました。人間の子育ては群れで行うという共同保育という特徴があるそうであります。地域の人が子育てを見守ることは大事な取り組みであるとともに,地域で協力し合う人間本来の保育の姿でもあると思います。社会環境は変わっておりますが,本質的な部分も残されていると感じているところであります。  狛江市では,祖父母手帳をつくり活用しておりますが,どのような目的で作成されたのかなど,経緯と手帳の内容と活用状況について伺います。 338: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 339: ◯ 参 与(石森 準一君) 祖父母手帳につきましては,祖父母世代に向けて,子供の両親のサポートとともに孫と楽しく交流を図っていくことができるよう,平成30年度に初めて作成したもので,こちらにつきましても,担当の職員間における議論の中で,共働き世帯や核家族がふえているという社会環境の中における祖父母世代の役割に着目し,発案があったものです。  この祖父母手帳には,孫との時間の過ごし方や両親とのかかわりなど孫とかかわっていく中での留意点とともに,子育ての昔と今ということで,例えば以前はおむつは早目に外したほうがいいとされていたものが,今は脳と体の発達が進めば自然に外れていくため,子供の様子に合わせて進めるとされているといったようなことなど,昔と比べて変わっている子育ての常識についても記載がされております。 340: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 341: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 確かに昔と今では,常識とされているものが大きく変わってきていることは感じております。  そうした中,この手帳を実際に具体的に活用している活用事例,活用状況について伺います。 342: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 343: ◯ 参 与(石森 準一君) この祖父母手帳は,子供の出生や子育て世帯の市内への転入の際に,子育て支援課の窓口にて行っている各種手当や医療助成の手続のときにお渡ししているほか,祖父母世代を対象とした第2回子育て講座や,毎年1月から3月にかけて実施する保育ボランティア講座等,主に祖父母世代に係る子育て関連の事業を実施する際にも配布して,周知・啓発を図っております。 344: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 345: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 核家族化が進んでいますので,お孫さんがいらっしゃる世代の全ての方に手にとって見ていただけるよう,配布先も検討をお願いします。  では次に孫育ての効果について,孫本人や父母,祖父母それぞれにおける効果について伺います。 346: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 347: ◯ 参 与(石森 準一君) 孫育ての効果ということですが,まず子供自身にとっては,多くの人から愛情を受けることで情緒が安定し,自己肯定感を育むことができるとともに,父母と異なる価値観に触れることで多角的な考えができるようになるという効果が期待できるものと考えております。また,両親にとっては,体力的・精神的な負担の軽減や子育てと仕事との両立,祖父母とのよい親子関係が図られる等が期待でき,祖父母にとっては,自身の生きがいや地域の人とのつながりができること等が期待できると考えております。 348: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 349: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 孫育てはそれぞれの立場において効果が期待できるものということです。特に生きがいを持てることは祖父母にとっては健康にもよい効果がありますので,推進をお願いいたします。  次に孫育ての取り組み全般について,講座やイベント等どのような取り組みをされているのか伺います。 350: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 351: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江市における孫育てを目的とした講座やイベントとしましては,一部さきに答弁申し上げましたが,祖父母世代を対象とした第2回子育て講座において,今の時代の子育てに関する講演と孫育ての実践のためのバルーンアートの実践講習会を実施しております。また,これはみずからの孫の孫育てではありませんが,御自身の子育てが一段落した方を対象として,子育てイベントの託児や子育てひろばでのスタッフのサポート等を行うボランティアを養成するための保育ボランティア講座を開催しております。 352: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 353: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 今後も高齢者がふえる見込みです。また,核家族化も進んでいて,孫は離れた場所に住んでいるケースも多いと思います。保育ボランティアの方がふえることは,家族ではないにしても,近隣の孫世代の保育を手伝うことができるよう推進をお願いします。  中央図書館では子供たちへの読み聞かせを実施しておりますが,状況と反響等お聞かせください。 354: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 355: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 子供向けのおはなし会は,開館当初から,子供と本の出会いをつくる機会として現在も継続しております。実施に当たっては,市内のおはなしグループの協力を得ながら定期的に実施しているおはなし会のほか,七夕やクリスマスといった季節の特別おはなし会等,さまざまな機会をつくっております。また,開館当初から御協力いただいている市内のおはなしグループのほか,新たにおはなし会に協力・参加してくださる方を募るための図書館おはなし会ボランティア養成講座を実施し,今年度からボランティアとして絵本の読み聞かせや手遊び等,おはなし会で活躍していただいております。 356: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 357: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ボランティアの方は50代から70代までの年代の方が御活躍されていると伺いました。地域の子供たちへの読み聞かせは,子供たち自身も効果があり,読み聞かせる側も脳が活性化され,生き生きとしていらっしゃると思います。  では次に,祖父母から見て子供夫婦や孫との良好な関係を築くことは大切ですが,家族だけにとどまらず地域にも広げていくことは大切だと思いますが,こうした祖父母の活躍を推進することについてお考えを伺います。 358: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 359: ◯ 参 与(石森 準一君) ただいまの御質問のとおり,地域で子育てを支えていくという考え方を実践していこうとする中においては,祖父母世代の方のお力はいろいろな面で必要であると考えております。特にこれからの時代,社会の中で多様性が認められていく中において,子供自身も,みずからがふだん触れている価値観とはまた異なる価値観に触れられるような環境整備は大変重要でありますし,その点において,人生経験が豊富な地域の祖父母世代と触れ合う機会があることは,子供のその後の育ちによい影響を与えられるものであり,祖父母世代の方にとっても,地域で活躍していただける場があるという点で,生きがいづくりとして1つの選択肢にもなろうかと考えております。このとおり,いずれにおきましても地域における子育てで祖父母世代の方に御活躍いただくことは,子供と祖父母世代のどちらにもメリットがあると考えております。 360: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 361: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 祖父母世代は地域のつながりや生きがいをつかむことは大切なことです。このような地域で活躍できる場があることが大切ですし,やってみようと行動に移すきっかけが必要だと思いますので,活躍の場の創出に期待したいと思います。  次に,ファミリー・サポート・センターでは,子育ての援助を受けたい人と子育ての援助をしたい人が,それぞれ会員登録の上で助け合う仕組みがあるそうですが,概要とこれまでの会員数や活動状況について伺います。 362: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 363: ◯ 参 与(石森 準一君) ファミリー・サポート・センターは,地域で育児の援助を受けたい方と協力したい方が,説明会や講習会を受講した上で利用会員とサポート会員となり,育児について助け合う有償の援助活動事業でありまして,現在,社会福祉法人雲柱社に委託して実施しております。  援助活動内容としましては,保育施設までの送迎や保育施設の開始前や終了後の時間帯,また,学童保育終了後や放課後,冠婚葬祭や外出時の際の子供の預かり,病後児預かり等であります。 364: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 365: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 昨年度は246名のサポート会員で合計2,521件のサポートを実施されたということを伺いました。子供の両親にとっては安心してお願いができるといった点や,日常に必要な送り迎えや預かり等,突然都合がつかない場合には非常に助かるのではないでしょうか。サポートに対する謝礼を支払うことも頼みやすい要因となっているように感じます。地域で子育てを支え合う仕組みの一つだと思います。人にやさしいまちづくりとして子育てを地域で支えるまちとなるようお願いいたしまして,1問目の質問を終了いたします。 366: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 367: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 続きまして2問目,認知症やパーキンソン病の誘発要因MTBI(軽度外傷性脳損傷)の啓発推進をの質問をさせていただきます。  交通事故やスポーツ外傷等で頭部に強い衝撃を受け,脳の神経線維が傷つき発症する軽度外傷性脳損傷(MTBI),世界保健機関(WHO)が「静かなる流行病」として警鐘を鳴らしております。MRIやCT等画像診断に映りにくいため,国内の患者は適切な診療と補償を受けることができずに苦しんでいます。  MTBI友の会代表委員の佐曽利麗子さんは,「患者は誤診されたり,病気だと偽る詐病扱いされ,そして労災や自賠責保険すら受けることができない」と患者の苦しみを訴えています。佐曽利さんは,2005年に一時停止無視の自動車にはねられ,搬送先の病院で全治1週間の頸椎捻挫と診断されるが,その後,意識喪失やけいれん発作等の症状に悩まされるようになりました。「軽度」とは受傷時の意識障害が比較的軽いという意味にすぎず,症状自体は日常生活に大きな支障をもたらします。しかし幾つもの病院を回っても,画像に映らないことを理由に診断結果は「異常なし」との診断。2009年に友の会結成の模様を報じたNHK番組を偶然に目にしたことをきっかけに,国内のMTBI診療の第一人者である石橋徹医師と出会い,ようやくMTBIの診断を受けることになりました。  私も友の会代表の佐曽利さんにお会いして詳しくお話を伺いました。現在,薬を服用し,けいれん発作は抑えられているが,かつては外出中にたびたび意識を失ったそうです。そのまま倒れて顔面を強打したこともあり,発作の時と場所によっては命に及ぶ可能性もあります。佐曽利さんの症状はMTBIの中でも重症ですが,受傷直後の画像診断で異常は見つかりませんでした。労災や自賠責保険の補償を受けるためには,異常が画像に映ることを前提にしていることに加え,意識障害なしと誤診されたため事故との因果関係が認められず,一切の補償が受けられずにいます。佐曽利さんは,「MTBIは誰にでも起こり得る病気だ。患者だけでなく,全国民を守るために周知予防に取り組んでほしい」と強調していました。  こうした友の会の切実な声に耳を傾け,一貫して救済に取り組んできたのが公明党です。佐曽利さんと専門医からお話をお聞きし,この問題に初めて光を当てたのが山口代表です。その後,公明党は国会質問で労災基準の見直しを主張し,労災認定方法の改善につながりました。  一方,公明党はネットワークの力を生かし,都内の教育現場でMTBI啓発用リーフレット配布を推進してきました。2010年4月,山本博司参議院議員が国会で初めて質問したことを皮切りに,労災認定基準の見直しや診断基準の確立に向けた研究体制を整備するよう,再三にわたり政府に要望してきました。2012年6月には公明党対策プロジェクトチームも発足しました。  厚生労働省は,高次脳機能障害のうち画像所見のない54症例を調査。2013年5月には,WHOのMTBI基準に当てはめたところ,15人がMTBIに該当する可能性があるとの報告が出され,この報告を受けた厚生労働省は6月,労働基準監督署が一律に決めていた労災による障害認定のあり方について,最も低い第14級とすることを改めて,同省に症例を集めてWHO基準をもとに個別判断することとしました。  なかなかMTBIといっても理解してもらえない状況ですが,MTBIは誰にでも起こり得る病気です。患者だけでなく,狛江市民を守るために周知予防に取り組んでほしいとの思いでお聞きいたします。  MTBIとは主にどのような症状があるのか伺います。  再質問は自席にて行います。 368: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 369: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) MTBIの主な自覚症状としましては,記憶力,理解力,注意・集中力の低下と情緒不安定,また,発作性意識障害や手足の動きが悪い,手足の感覚が鈍い等,多岐にわたる症状が示されております。 370: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。
    371: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 世界保健機関(WHO)では2004年にMTBIの定義を作成しましたが,その内容について伺います。 372: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 373: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) WHOが2004年に発表したWHO指定協同研究センターの報告による基準では,受傷後30分以下の意識消失,24時間以内の記憶喪失,錯乱等の意識の変容,神経学的異常のうち,1つ以上を満たしたものとされており,現時点において最も権威のある基準とされております。 374: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 375: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 「軽度」とは事故直後の意識障害の程度が軽度という意味で,その後に起こる症状が軽度というわけではなく,日常生活に大きな支障をもたらします。  WHOの報告によりますと,MTBIはどの程度の人が毎年発症しているのでしょうか伺います。 376: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 377: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) WHOの報告によりますと,毎年人口10万人当たり150人から300人が外傷性脳損傷を発症し,そのうちの9割がMTBIであるとされております。 378: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 379: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 大田区のMTBIリーフレットによると,日本全国では数十万人のMTBI患者が潜在していると推定されています。その確率を狛江市に当てはめた場合,推計されるMTBI患者数を伺います。 380: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 381: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市に当てはめた場合の推計値としましては,毎年120人から240人が外傷性脳損傷を発症し,そのうちの9割がMTBIと推計されます。 382: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 383: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 狛江市における外傷性脳損傷の推計人数の9割はMTBI患者ということですので,毎年108人から216人の方が潜在していると推計できます。  MTBIの9割は軽症ですが,1割は重症で,「不幸な少数者」と呼ばれているとMTBI友の会事務局長は訴えています。先ほどの御答弁で,MTBIの主な症状は多岐にわたる症状とありました。このMTBIの主な症状には,手足の運動障害と知覚障害,排尿や排便の障害,脳神経麻痺症状,高次脳機能障害等が示されています。  では次に,MTBIの症状の中には高次脳機能障害もあるとのことですが,MTBIと高次脳機能障害の診断の違いについて簡単に御答弁をお願いいたします。 384: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 385: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 初めにMTBIについてでありますが,CTやMRI,また脳波計といった検査機器の画像等では,認知障害の原因と考えられる脳の器質的病変の存在を確認することが難しいこと等から,診断が確立しておらず,神経学的検査を含む詳細な診察が必要となります。このため,脳神経外科,神経内科,整形外科,耳鼻咽喉科,眼科,泌尿器科,リハビリテーション科,精神科等の協力による総合的な診断が求められます。  次に高次脳機能障害でありますが,国の診断基準では詳細に規定されておりますが,主要症状等では,原因となる事故等による受傷や疾病の発症の事実が確認されていることや,検査所見では検査機器等のデータで異変の存在が確認されていること,また,除外項目としまして,認定可能である症状にありながら認知障害による生活上の制約を受けていないことや先天性疾患等が定められております。  全ての規定を満たした場合,原因となった外傷や疾病の急性期症状を脱した後に診断することとされております。 386: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 387: ◯ 15番(小野寺 克己議員) MTBIと高次脳機能障害の診断の違いについて御説明をいただきましたが,大きく違う点は,高次脳機能障害の診断では,MRI,CT,脳波等により,認知障害の原因と見られる脳の器質的病変の存在が確認され,要は映り出すことができますと。しかしMTBIの場合はそれを確認することが難しく,多角的な知見に基づいて患者の状態を確認した上で診断することとなり,診療科目を超えた複数の診療科による集学的アプローチが必要であり,MTBIを熟知した医療機関でなければ適切な治療や確定が難しい,こういったことがわかりました。  では次に,高次脳機能障害とはどのようなものか伺います。 388: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 389: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 高次脳機能障害とは,病気や事故等のさまざまな原因で脳が部分的に損傷されたために,言語・思考・記憶・行為・学習・注意等の知的な機能に障害が起こった状態のことで,注意力や集中力の低下,比較的古い記憶は保たれているのに新しいことが覚えられない,感情や行動の抑制がきかなくなる等の精神・心理的症状が出現し,周囲の状況に合った適切な行動が選べなくなり,生活に支障を来すようになるものであります。 390: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 391: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 脳科学研究で著名な加藤俊徳医師によりますと,「日本ではMTBIに対する十分な社会的関心が寄せられていません。当事者支援も進んでいるとは言いがたい状況です」と指摘しています。MTBIがどのような病気なのかが知られていない状況では,こうした高次脳機能障害の症状がありながら,画像所見が認められないだけでMTBIの診断を見落とされてしまい,重い症状に悩む方がいらっしゃるのではないかと推察されます。速やかに御自身の状態が適切に診断されるためにも,MTBIを広く普及啓発していく必要があることがわかりました。  狛江市では高次脳機能障害で身体障害者手帳の交付を受けている方の人数を伺います。 392: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 393: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 身体障害者手帳の交付を受けるためには主治医の診断書が必要になりますが,診断書には疾患名が記載されており,個々の疾患が必ずしも高次脳機能障害に結びつくとは限らないことから,人数を把握することは難しい状況でございます。 394: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 395: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 加藤医師によりますと,「MTBIの問題は,目に見えない小さな傷を負っても発症してしまう点です。しかも,事故直後に発症することは少なく,数日から数週間後,長い時には数年から十数年後に発症することも珍しくありません。そのため,MRI検査でも発見することは難しく,医師であっても見落としがちです」と指摘しています。  リハビリテーション学会ではアメリカが有名ですが,この問題に対する研究が進み,各種対策が講じられています。海外派兵の多いアメリカ軍では爆弾の衝撃によるMTBI発症が多発しています。そのため国を挙げてこの問題に取り組んでいます。一例としては,1996年に外傷性脳損傷法が連邦議会で可決・成立し,当事者支援が前進しました。  それでは質問ですが,アルツハイマー病やパーキンソン病の原因や治療法について伺ってまいります。一般的にそれぞれ解明されているのか伺います。 396: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 397: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) アルツハイマー病及びパーキンソン病の原因と治療方法については,現代の医学をもってしても原因が解明されておらず,治療方法も確立されておりません。 398: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 399: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 2010年にはオバマ前大統領が,MTBI対策は軍隊の重要課題の一つだと言明し,膨大な国家予算を投じてMTBI研究を加速しました。その結果として,アメリカのフットボール選手から死後に提供された脳標本分析では,アルツハイマー病と類似の慢性外傷性脳症という病変が発見されました。頭部打撲が認知症を引き起こすことが明らかになりました。そして,MTBIの動物実験用マウスの頭部に衝撃を加えると,認知症やパーキンソン病を引き起こすたんぱく質が脳内に蓄積し始めることがわかりました。  加藤医師は,「これまでアルツハイマー病やパーキンソン病と言えば,″現代医学ではどうにもならないもの″といった,諦めにも似た思いがありました。それが,MTBI研究の発展により,頭部打撃が2つの病への有力な手がかりになったのです。故に,世界の医学者らはMTBIに強い関心を寄せているのです。」と重要性を語っております。  WHOが2020年に世界第3位の疾患に,また,「静かなる流行病」と警鐘を鳴らすMTBIです。  質問です。このMTBIはアルツハイマー病やパーキンソン病の誘発要因とわかってきましたが,MTBIを知ることで専門の医師が適切に診断をすることで,将来に認知症,パーキンソン病を予防することにつながると考えますが,お考えを伺います。 400: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 401: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) MTBIとアルツハイマー病及びパーキンソン病の関連性につきましては,明確に証明されておりませんが,関連性を指摘する考え方がふえつつあると認識しております。最も大切なことは,MTBIを知ること,そしてWHOが定義の中で表現しているような物理的外力による力学的エネルギーが頭部に作用した場合には,迷わず専門医の受診を受けて,適切な治療を行うことであると考えております。そうすることによりまして,将来的に顕在化する危険性のある症状の発生を防ぐことが期待できます。 402: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 403: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 将来的に顕在化する危険性のある症状の発生を防ぐためにできることとして,MTBIの周知・啓発が必要だということでありました。  では次に,MTBIと確定診断されて身体障害者手帳の交付を受けている人数を伺います。 404: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 405: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 身体障害者手帳の交付を受けるために主治医がMTBIと診断しているケースは,把握しておりません。 406: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 407: ◯ 15番(小野寺 克己議員) MTBI自体が知られていない状況もあり,その診断結果を受けている人は市内にはいないとも考えられます。  ではMTBIの主な原因について,どのようなことがあるのか伺います。 408: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 409: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) MTBIの原因につきましてはさまざまございますが,頭部への激しい衝撃を受ける状況としましては,乳児に対する激しい揺さぶりや,ボクシングやラグビー等の激しいスポーツ,また,転倒した際に頭部を強打することや交通事故によるむち打ち等があります。 410: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 411: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ふだん楽しんでいるスポーツや日常生活で起こり得ることが原因として挙げられているということは,年齢や性別は関係なく誰もが起こり得ることであります。他人ごとではないということだと思います。  では,なぜMTBIと推計される人がいてもMTBIの診断結果を受けている人は少ないのか,その要因はどのように捉えられているのか伺います。 412: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 413: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 最も大きな要因としましては,MTBIそのものの認知がされていないことから,頭部への激しい衝撃を受けたにもかかわらず,意識不明や外傷など重篤な状態にならなければ,医療機関を受診することさえしないのではないかと推察されます。加えて,仮に医療機関を受診しても,CTやMRI,脳波計といった検査機器のデータ上で問題が確認できないという状況のため,医師が診断を誤るということも推察されます。 414: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 415: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 実際にはMTBIであっても診断結果が誤っている可能性もあるということです。  2014年5月12日付の読売新聞夕刊に掲載された記事によりますと,MTBI友の会の調べでは,ほとんどの患者が複数の医療機関を受診していたこと,MTBIであると確定診断されるまでの平均期間は約4年でした。そして,84%が最初はむち打ち損傷等の首のけがと診断されていた状況です。事故に遭ってから数週間後に症状が重くなったり,日常生活や社会生活が思うように送れなくなっていることが周囲に理解されずに,適切な治療を受けられずに苦しんでいる現実があります。  では次に,平成24年には厚生労働省から,そして平成30年には国土交通省から,MTBIに関する内容の通達・お知らせがあるそうですが,概要について伺います。 416: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 417: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 初めに厚生労働省の通知につきましては,平成24年度に実施された厚生労働科学研究障害者対策総合研究事業「高次脳機能障害者の地域生活支援の推進に関する研究」において取りまとめられた結論として,画像所見が認められない症例であって,「MTBIに該当する受傷時に意識障害が軽度であるものにあっても,高次脳機能障害を残す可能性について考慮する必要性がある」とされたことを受けまして,以後の対応方針を示す内容でございます。  また,国土交通省の通知につきましては,損害保険料率算出機構において,自賠責保険における高次脳機能障害の後遺障害認定に係る損害方法の充実を図り,審査対象要件に「MTBI」「軽度外傷性脳損傷」の名称が記載されたことを受けて,平成30年7月1日から見直し後の認定システムによって高次脳機能障害の認定審査を実施することを通知する内容でございます。 418: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 419: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 国としてもMTBIを見落とすことがないように通知するまでに状況は変わってまいりました。自賠責保険における審査対象要件に「MTBI」「軽度外傷性脳損傷」の名称が記載され,大きく認知される状況になってきました。しかし一般的には,社会ではまだまだ知らない方が多くいらっしゃるのが現実です。  東京都内におけるMTBI啓発活動の状況について伺います。 420: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 421: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 東京都を初め23区のうち半数を超える自治体では,ホームページやリーフレットを作成して啓発に取り組んでおりますが,多摩地域におきましては具体的な取り組みが確認できておりません。 422: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 423: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 東京都においては,公明党議員斉藤やすひろ都議の質問によって普及啓発の取り組みがされ,区部においては公明党のネットワークで前進することができました。  こうしたMTBI啓発活動は大きく推進されつつありますが,狛江市ではこれまでにどのような取り組みをされてきたのか伺います。 424: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 425: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 市では,これまでのところ具体的な取り組みは行っておりません。 426: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 427: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 狛江市としては,こうしたことを受けて今後どのような取り組みが必要と考えているのか伺います。 428: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 429: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 認知度が低いという状況からも,まずは啓発に取り組む必要があると考えておりますが,具体的な取り組み内容につきましては,他の事例の調査・研究を進めてまいりたいと考えております。 430: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 431: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 幼稚園,保育園,小・中学校,教職員,部活動の講師,スポーツ団体,老人会等には,取り決めとして対策を明確に決めることが大切だと思います。例えば頭部に打撃を受けた際には必ず医師の診断を受けることとし,MTBIの検査を受けることとするなど,厳格に行わなければ実効性がないと思います。こうした対策について市のお考えを伺います。 432: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 433: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 御質問の中で対象となる施設等が多岐にわたっておりますので,総括して答弁させていただきます。  市民に対する啓発だけではなく,公共施設等の職員に対しましても,頭部に強い衝撃を受けた事案が発生した際には,迷うことなく速やかに専門の医療機関を受診するよう啓発する必要があると考えております。 434: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 435: ◯ 15番(小野寺 克己議員) MTBIの周知・啓発の必要があるとの御答弁でした。MTBIを周知・啓発するリーフレットを作成し,全ての小・中学校や公共施設,教職員,スポーツ関係者,医師会等,広く認識していただけるようお願いいたします。また,広報こまえ,市のホームページ等でも掲載していただいて,周知・啓発をお願いしたいと思います。  これまで1,400人以上の方にMTBIの確定診断を行ってきた石橋徹医師によりますと,脳損傷の多彩な症状に対して,診療科目を超えた集学的アプローチが必要であるとしています。こうした専門の医師による診断が必要ですが,狛江市ではどこに行ったらよいのかを伺います。 436: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 437: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 市におきましては,慈恵医大附属第三病院に専門の医師がおります。 438: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 439: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 市内の病院で診ていただけることがわかりました。リハビリテーション科が専門になりますが,こうした情報もあわせてリーフレットに掲載していただきたいと思います。  では最後の質問です。MTBIとならないよう日ごろから予防することが大事だと考えます。乳幼児から高齢者までどのような対策が考えられるでしょうか。 440: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 441: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 最も重要で効果的な対策としましては,頭部に対して外的な強い衝撃を受けない,与えないようにすることであると考えられます。 442: ◯ 議 長(石井 功議員) 15番小野寺議員。 443: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 乳幼児を強く揺さぶることは,脳に衝撃を与えMTBIの危険があります。これまで多くの方は,頭部への強い衝撃を受けても,CTやMRI,また脳波計といった検査機器の画像等で異常がなければ大丈夫と思いがちですが,MTBIを知ることで行動が変わることが期待できます。  しっかりと専門医に診ていただき,その後も経過観察を受けることが何より大事なことになります。MTBIの症状がありながら,わからずに適切な治療も受けられないまま一人で苦しむ人が出ないためにもMTBIの周知・啓発をお願いいたしまして,私の全ての質問を終了いたします。 444: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時42分 休憩     午後 3時00分 開議
    445: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。17番山田幸子議員。     〔17番 山田幸子議員登壇〕 446: ◯ 17番(山田 幸子議員) 通告に従いまして2問質問いたします。  1問目,子どもの未来のために。  先月,11月20日は「世界子どもの日」。1954年,世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的として国連によって制定されました。子どもたちによる子どもたちのための日です。世界の全ての子どもたちが学校に通い,安全に生活をし,みずからの可能性を発揮できる世界をつくりたい。そして,1989年(平成元年)11月20日,全ての子どもに人権を保障する初めての国際条約,子どもの権利条約が国連総会で採択されてからことしで30年。この条約で定められている子どもの権利は大きく4つあります。1つ目,生きる権利,2つ目,育つ権利,3つ目,守られる権利,4つ目,参加する権利です。まずは全ての子どもの命が守られなければなりません。  日本は25年前の1994年4月に批准,翌5月から締約国としてスタートしました。それ以前は,たとえ先進国であったとしても,子どもに人権があるということは共通の認識ではありませんでした。成人するまでは半人前とか,親が子どもを学校に行かせず仕事を手伝わせる,あるいはしつけと称して体罰を与える,かつてはそんなことが当たり前のように行われていました。そうした状況下で子どもの権利条約が採択されたことは極めて画期的だと考えます。子どもは親の持ち物ではなく,独立した1個の人格であるということを明確に打ち出しました。この条約によって,18歳未満の子どもを権利の主体として尊重する新たな時代が開かれました。  日本では,さまざまな課題から児童福祉法を改正し,子どもの権利条約を基本理念に明記したことを初め,公明党は旗振り役を果たし,さまざまな法律や制度がつくられました。しかし,いじめ,児童虐待,差別等,まだまだなくならないのが現状です。子どもの人権が本当に守られているのか,日本で子どもの権利を考える際にとりわけ深刻なのはいじめと児童虐待と考えますが,市の見解を伺います。  再質問は自席より行います。 447: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 448: ◯ 参 与(石森 準一君) 子どもの権利につきましては,1989年の国連総会において子どもの権利条約が全会一致で採択され,我が国におきましても1994年に批准しております。また,児童福祉法第1条においても,全ての児童は,心身の健やかな成長やその自立を図るため,適切な養育や保護等を保障される権利を有するものとされております。いじめにしても児童虐待にしても,子どもの心身に重大な影響を及ぼすのみならず,その子の人生にも大きな影響を及ぼし得る点も鑑みますと,議員の御指摘のとおり,いずれも深刻な人権侵害であると考えております。 449: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 450: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。  それでは公立小・中学校のいじめの現状について伺います。 451: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 452: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 公立学校におけるいじめの認知件数は,平成30年度分の全国集計で小学校が42万5,844件であり,前年度に比べて10万8,723件増加しております。児童1,000人当たりの認知件数は66人となっております。中学校が9万7,704件であり,前年度に比べて1万7,280件増加しております。生徒1,000人当たりの認知件数は29.8人となっております。過去5年間で,全国的に小学校におけるいじめの認知件数は大幅にふえ,中学校ではわずかに増加している現状にございます。  狛江市におきましては,平成30年度いじめ認知件数は,小学校が前年度から3件増加し25件で,児童1,000人当たりの認知件数は7人でした。中学校は,前年度から6件増加し14件でした。生徒1,000人当たりの認知件数は約11件でした。これら認知したいじめにつきましては,一部引き続きの指導を行っておりますが,その他はおおむね一定の解決を見ております。 453: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 454: ◯ 17番(山田 幸子議員) 今年度の数ははっきりしていないようですけれども,平成29年度,平成30年度と増加傾向にあるということがわかりました。  それでは,対応と解決に向けまして取り組んできたことを伺います。 455: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 456: ◯ 教育部長(上田 智弘君) いじめ問題についての学校の対応姿勢としましては,全校で学校いじめ防止基本方針に基づき,見逃しがちな軽微なトラブルもまずはいじめと認識するように努めてきております。引き続き,いじめの未然防止,早期発見と早期解決につなげるために,学校いじめ防止委員会を中心とした組織的対応の徹底を図っております。特に「いじめを生まない,許さない学校づくり」へ向けた,子供同士が互いによさを認め合えるようにする学級経営や豊かな情操と道徳心を培う教育活動を推進,hyper-QUの活用等によるいじめの早期発見,教育研究所と連携したいじめへの組織的な相談対応及び教職員の指導力向上,そして家庭・地域・関係諸機関との連携に取り組んでおります。  このほか全市的な組織として,学校,児童相談所,法務局または地方法務局,弁護士,警察,指導主事等の職員,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーにより構成されるいじめ問題対策連絡協議会を設置し,昨年度は2回,今年度は10月に第1回の協議会を開催しております。昨年度はいじめ問題についての事例検討,今年度はいじめ防止のための授業のあり方について協議を行いました。対応の難しかった事例を丁寧に振り返って省察したり,いじめの防止につながる学校での授業のあり方を協議したりすることにより,それぞれの立場から指摘や助言がありました。協議や助言を通じて,行政の対応についての課題を明確にするとともに,いじめ問題への学校での適切な対応や関係機関との連携等,示唆に富んだ有意義な協議会となっております。 457: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 458: ◯ 17番(山田 幸子議員) たくさんの思いで取り組んでいただいているということがわかりました。細かくいろいろな点をお聞きしたいんですけれども,それは控えさせていただいて,課題について伺います。 459: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 460: ◯ 教育部長(上田 智弘君) いじめ問題への対応の課題としましては2点あります。  第1に,学校における組織的対応の一層の充実を図ることです。ささいな兆候や懸念,児童・生徒からの訴え等,いじめの疑いに関する情報があった際には,特定の教職員で抱え込まずに,いじめ対策組織を活用し,速やかに組織的に対応する必要があることを一人一人の教職員が確実に理解し,行動することが重要であると考えております。  第2に,児童・生徒がいじめ問題について自分ごととして捉え,いじめとはどのようなことなのかを正しく理解するとともに,どの子供も加害者や傍観者にならないための意識を高める指導を積み重ねていくことであります。各学校においては,全ての教育活動を通じて,いじめ防止につながる道徳教育,また体験活動等を充実させていく必要があると考えております。 461: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 462: ◯ 17番(山田 幸子議員) ここまでいじめの現状と対応と解決,そして課題について聞いてまいりました。  先ほど対応と解決に向けて取り組んできたことの御答弁の中に,組織的対応の徹底を図っているところとありました。しかし課題の中には,いじめ対策組織を活用し速やかに組織的に対応する必要がある。そして,どの子どもも加害者や傍観者にならないための意識を高める指導を積み重ねていくことですとありました。今までこのように力を入れてきたにもかかわらず,根本的な問題が課題となっているというのが現状だとわかりました。  心の問題で非常に対応が難しい面もあるかと思います。それは重々わかります。いじめにつきましては,いじめられている子はもちろんですが,いじめる側の子にも助けが必要なのだと私は思います。いじめなければ自分の存在意義や優越感を得られないのであれば,とてもかわいそうなことです。そして,いじめる側の人は常にいじめの対象となる人を探しているのかもしれません。そうだとしたら,そんな人生は不幸だとしか言いようがありません。だからこそいじめる側にも助けが必要だと考えます。この点も踏まえ,両方の心の声を受けとめていただき,子どもの命に届くような言葉を語りかけていただき,今後も取り組みをお願いいたします。  それでは,児童虐待の現状について伺います。 463: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 464: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江市における児童虐待の現状ですが,まず平成30年度の児童虐待通告対応件数は59件となっておりまして,このうち身体的虐待が21件,心理的虐待が27件,ネグレクトが9件,性的虐待が2件となっておりました。また,今年度の上半期につきましては,通告対応件数は45件で,このうち身体的虐待が17件,心理的虐待が26件,ネグレクトが2件となっております。  また,このような通告に至らないまでも,例えば若年出産や保護者の養育力などの問題で,児童の養育環境が不安定になっていると判断しているケースが該当する「養護その他相談」につきましては,昨年度は25件,今年度上半期では5件受理しております。  なお,このような統計上の「養護相談」という分類には計上されておりませんが,子ども家庭支援センターにおいては,例えば親が育児についてストレスがあるといったものや,子どもとのかかわり方がわからないといったような相談も,日々の子育てひろばや電話,メール等でお受けして,それぞれ対応を行っております。 465: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 466: ◯ 17番(山田 幸子議員) 児童虐待の状況,細かくありがとうございます。その中で若年出産の現状があることがわかりました。周りの環境が整っていなければ,心も体も傷つけてしまうデリケートな問題です。丁寧な対応が必要かと思われます。  それでは次に,対応と解決に向けて取り組んできたことを伺います。 467: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 468: ◯ 参 与(石森 準一君) まず児童虐待の通告があった際の対応としましては,子ども家庭支援センターと子育て支援課職員が緊急受理会議を開催した後,原則48時間以内に所属や自宅を訪問し,子どもの現認を行うとともに,保護者への事実確認や注意喚起等を行っております。また,この注意喚起の際には,状況を改善するために,一時保育やショートステイ等の在宅サービスの利用を担当ワーカーが促すなどしておりますが,そのときの状況で緊急を要すると判断したような場合には,児童相談所への援助要請または送致を行い,一時保護が行われることもあります。  また,養育環境が不安定な家庭についても,同じく担当ワーカーから,その家庭に必要と思われる在宅サービスの利用を促したり,対応方法の助言を行ったりしておりますが,これらのケースにつきましては,いずれも児童福祉法上の要保護児童として,狛江市子ども家庭支援ネットワークを構成する関係機関と情報を共有し,その家庭への継続的な支援を実施していくこととなります。  なお,子ども家庭支援センターで行われている日々の相談の対応につきましては,子ども家庭支援センターのスタッフが,それぞれ保護者が抱える育児における不安や負担感に寄り添いながら,必要に応じて対応の仕方を助言したり,一時保育や育児支援ヘルパー等の在宅サービスの情報提供を行うなどして,継続的にフォローしております。 469: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 470: ◯ 17番(山田 幸子議員) 手を打っていただいている状況がわかりました。  続いて課題について伺います。 471: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 472: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童虐待につきましては,何よりも事案が重篤化する前の早期発見・早期解決が最も大事であると考えております。そのためには,子ども家庭支援センターを初め地域の関係機関の職員が,子どもや保護者の様子の変化にしっかりと気づくことができること,さらに,その家庭に寄り添いながら相談を受け,必要な支援につなげていくために必要な知識の習得やスキルの向上,関係機関や関係機関の職員同士の連携を日ごろから維持・強化しておくこと等が課題であると考えております。 473: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 474: ◯ 17番(山田 幸子議員) 課題に関してわかりました。  児童虐待通報「189」が12月3日より通話無料となりました。189は最寄りの児童相談所につながり,相談員と話ができる仕組みとなっております。電話は匿名でも可能ということです。早期発見,また早期対応に向け,こちらの周知もしっかりお願いいたします。  このように,市のほうでは最近,10月ですか11月ですか,チラシを作成していただいておりますけれども,ここにも189のことが載っておりますけれども,通年と書いてあるだけで,隣に通話無料と書いていなかったので,ぜひ記載してほしかった次第です。189は通話が無料になりましたけれども,改善される前は,通話料が発生することがわかると途中で切れてしまい,月平均2万件の電話がかかっていたにもかかわらず児童相談所までつながったのは現実5,000件だったという報告もあります。電話1本で心の声が届かなかった人がいたということでございます。189は無料となっておりますので,こちらの資料の周知もしっかりしていただきたいと思います。  それでは次の質問に移らせていただきます。  子どもの権利条約ではこれまでに3つの議定書が採択されました。条約をさらに発展させるためのものであり,条約と同じ効力を持っております。日本ではこのうち2つを批准しています。議定書の内容と市の認識を伺います。 475: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 476: ◯ 参 与(石森 準一君) 我が国におきましては,これまでに国連で採択されている3つの議定書のうち,「武力紛争への子どもの関与に関する選択議定書」と「子どもの売買,子ども買春及び子どもポルノに関する選択議定書」の2件については,2002年に署名・批准しております。  このうち,「武力紛争への子どもの関与に関する選択議定書」につきましては,条約において,軍隊に参加させない年齢を15歳未満としているものを18歳未満とすることや,強制的に軍隊に参加させてはならないこと,被害に遭った子どものリハビリや社会復帰等を定めているものであります。一方,「子どもの売買,子ども買春及び子どもポルノに関する選択議定書」につきましては,条約において子どもを人身売買や性的搾取から守ることを定めておりますが,議定書におきましては,こうした行為を明確に犯罪とし,罰することや,被害を受けた子どもの保護等について定めております。  特に,後段の「子どもの売買,子ども買春及び子どもポルノに関する選択議定書」につきましては,日本国内においても,署名・批准と前後して,いわゆる児童ポルノ禁止法が制定されたり,直近では2014年に児童ポルノの単純所持においても罰則が科される旨の法改正が行われる等,子どもの権利を著しく侵害する重大な問題として,以前から広く社会的にも認識されている問題でありますし,昨今のSNSの普及とも相まって,子どもや若者がこのような犯罪の被害に遭うリスクは増してきているものと捉えております。 477: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 478: ◯ 17番(山田 幸子議員) 日本の社会の中で特に懸念するのは,児童ポルノに関する選択議定書ではないでしょうかと私は思いました。子どもを性の対象者として扱う人がまだまだ多い点です。  それでは,この問題に関しましてどのように対策を講じているのか伺います。 479: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 480: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童ポルノについては,まず国レベルの取り組みとして,関係閣僚会議において総合対策を策定し,国民的な意識の啓発や青少年を取り巻くインターネット環境の改善のほか,被害者支援,警察による取り締まりの強化等,関係省庁を横断して多角的な対策がとられております。  狛江市におきましては,この国レベルの総合対策の位置づけに沿って,7月の青少年の非行・被害防止全国強調月間における社会を明るくする運動推進大会・コンサート,11月の児童虐待防止月間における市立小・中学校の児童・生徒へのSOSカードの配布,市民まつりやパネル展示による周知・啓発活動のほか,インターネット・SNSの正しい使い方等,学校教育も含めたさまざまな場面におきまして,各担当課や関係機関がそれぞれの取り組みを推進しております。 481: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 482: ◯ 17番(山田 幸子議員) 今の答弁の中に,SNSの正しい使い方,そして学校教育も含めたさまざまな場面において,各担当課や関係機関がそれぞれの取り組みを推進しているところとありましたけれども,学校教育の中で行っている取り組みについて伺います。 483: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 484: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校では,子どもたちの安全・安心に資する取り組みとして,毎年セーフティ教室を実施しております。警察やインターネット関連の企業の方などを招いて,インターネットやSNSの正しい使い方,不審者への対応等,子どもたちが体験的に学習する機会となっております。 485: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 486: ◯ 17番(山田 幸子議員) SNSの使い方に取り組んでいただいているということだと思いますけれども,今すごい勢いで,携帯電話を持っている方はいないというほど普及しているのではないでしょうか。課題もたくさんあるかと思いますけれども,課題点を伺います。 487: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 488: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童ポルノについては,さきに答弁申し上げましたとおり国レベルでも社会的な問題として捉えられておりまして,その中で国と地方のさまざまな行政機関がそれぞれの役割を果たしながら,取り組みを推進しております。  狛江市におきましても,現在,いわゆる青少年の健全育成や児童虐待,子どもの人権といった観点から各種の取り組みを行っておりますが,この個別の取り組みを推進している中において,警察,児童相談所など他の行政機関との連携については,特に留意しながら市としての取り組みを進めております。 489: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 490: ◯ 17番(山田 幸子議員) 先月,男が大阪市内の公園に女児を誘い出し,栃木の自宅まで連れ去った事件がありました。男が女児との連絡手段としてツイッターを使っていたことがマスコミで大きく取り上げられております。新聞の記事に,SNSを通じて児童買春や誘拐等の犯罪被害に遭った18歳未満の子どもは,一昨年に1,813人と過去最高となり,昨年も1,811人に上った。このうち最も多くの被害者が使っていたSNSがツイッターなのだから,関心が集まるのは当然と言えよう,とあります。  今回の事件で目を向けたいのは,「知らない人についていってはいけない」という当たり前のことができなかった理由であると言われていました。報道によりますと,女児は男のことを「SNSで知り合った人」と話しているという。この女児に限らず多くの子どもは,SNSでつながった相手とは面識はなくても,「知らない人」ではなく「知り合い」と認識し,警戒心を緩めてしまうのではないか,とありました。何より,SNSには犯罪者とつながる怖さがあることを機会あるごとに子どもに諭す必要があると考えますので,しっかり取り組みの推進をお願いいたします。  それでは次の質問に移らせていただきます。人権教育の取り組みについて,こまえ子育てプランには子どもの権利条約の普及啓発事業が位置づけられております。これまでどのように取り組んできたのか伺います。 491: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 492: ◯ 参 与(石森 準一君) これまでの取り組みとしましては,児童青少年部においては,公立保育園において,子どもの権利を尊重・擁護した保育方針に基づいて保育を実施しております。また,保育の実施に当たりましては,保育所保育指針にも記載されているとおり,保育所の役割として子どもの最善の利益を考慮することや,保育の目標として人権を大切にする心を育てることに永続的に取り組んでいくことが課題であると考えております。 493: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 494: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 本条約に示されている権利については,その保障のため,教職員の研修を含め数多くの取り組みがされております。  例えば教職員の児童虐待防止,体罰の防止等,各種年次研修会や各学校の服務事故防止研修会等で取り上げ,適切な指導を行えるよう取り組んでおります。いじめ問題への対応につきましては,各学校のいじめ防止委員会を中心に,定期的に行っているいじめに関するアンケート調査,hyper-QUの活用等,各学校のいじめ防止委員会を中心に未然防止,早期発見,早期対応に努めております。  その他,児童会・生徒会でいじめ撲滅に関する取り組みを推進する等,児童・生徒が主体的に取り組んでいる学校もあります。  課題としては,学校だけでの取り組みでは解決が難しい問題に対し,関係機関とさらに密な連携を図ることであります。児童・生徒の権利の保障のためにも,教育委員会としましても,今後も保護者・地域・関係機関との連携を深めていきたいと考えております。 495: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 496: ◯ 17番(山田 幸子議員) 確認させていただきました。  それでは続いて,狛江市人権教育啓発資料の内容と目的について伺います。 497: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 498: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市人権教育啓発資料の目的は,狛江市立小・中学校の教職員の人権に関する正しい知識の定着と人権教育に関する意識向上を図ることにあります。内容としましては,この数年は各学校の実践等を紹介する形式をとっております。 499: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 500: ◯ 17番(山田 幸子議員) 目的に,人権に関する正しい知識の定着と人権教育に関する意識向上を図るとあります,と御答弁をいただきました。報道等でもありましたように,神戸市における教職員同士によるいじめの問題もありました。狛江市では起こっていないのでしょうか,伺います。 501: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 502: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校や教育委員会におきましては,ハラスメント等の相談担当や相談窓口を設置しております。相談窓口に限らず,当然ながら職場の人間関係等の個別の相談等もありますが,報道等にあるような教職員間によるいじめ等の相談,報告等は受けておりません。 503: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 504: ◯ 17番(山田 幸子議員) ないということで安心いたしましたが,起こらないとは限りません。今後も注視していかなければならないと考えます。  それでは次の質問です。今年度のテーマと各学校の取り組みと課題について伺います。 505: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 506: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 今年度の主題は「いじめ問題について主体的に考える」,副題を「いじめを生まない,許さない」として各学校に取り組みを依頼しております。学校においては,いじめ問題に適切に対処し,児童・生徒が安心して学校生活を送ることができるようにすることは非常に重要です。本市においてもいじめ問題は解決すべき重点課題であり,未然防止,早期発見,早期対応を適切に行う必要があります。いじめは人権課題,子どもにかかわる重要な課題であり,人権教育が目指す「自他ともに大切にする児童・生徒の育成」のためには,児童・生徒がいじめ問題について主体的に考え,人権感覚の高揚を図ることができるような実践を行い,共有することが求められます。
     各学校には,いじめに関する道徳授業を複数の時間で実施したり,いじめ防止等に関する内容を教科等横断的に取り上げたりし,いじめ防止について効果的な取り組みを推進するよう指導しております。今年度はそれらの各学校の実践を人権教育啓発資料にまとめる予定でございます。 507: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 508: ◯ 17番(山田 幸子議員) では続いて,道徳が教科化になりました。人権について学ぶ時間があるのか伺います。 509: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 510: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 人権教育につきましては,「特別の教科 道徳」に限らず,各教科・領域等を初め教育活動全体を通して組織的・計画的に推進されるものであり,各学校の人権教育の全体計画・年間指導計画に基づき,また,東京都教育委員会の人権教育プログラムを参考にしながら,組織的・計画的に実施しております。 511: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 512: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。  これも続いて質問させていただきます。今までいろいろ質問して答弁をいただいております。人権教育は子どもに生かされているのか伺います。 513: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 514: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 人権教育には,地域の特色や発達段階に応じて人権課題を取り上げ,児童・生徒が自分自身とのかかわりから人権課題についての正しい理解と認識を深める「個別的な視点からの取組」のほか,人権にかかわる普遍的な概念を念頭に置いた「普遍的な視点からの取組」という内容があります。「普遍的な視点からの取組」については,例えば人権の意義・内容についての学習,法の下の平等,個人の尊重,社会規範,権利と義務,自由と責任についての学習,生命尊重の心情や態度,豊かな人間性を育むための学習,自己理解と他者理解を図るための学習,自尊感情を高めるための学習,コミュニケーション能力を高めるための学習等があります。これらの内容に関連する学習については,各学校で工夫して実施されていること,児童・生徒が主体的に取り組む姿が見られることから,一定の成果はあるものと認識しております。 515: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 516: ◯ 17番(山田 幸子議員) 今まで本当にすばらしい思いで児童・生徒の皆さんに取り組んでいただいているという姿勢がよくわかりました。本当はお聞きしたかったのですけれども,ここまでずっと答弁をいただいておりまして,私もこれが生かす教育とは,そしてまた生かされる教育とは一体何だろうかと思いました。現状を聞いて,取り組みをされている,しかし課題が残っている,これは確かに永遠のテーマなのかもしれませんけれども,あえて私の個人の気持ちでおさめたいと思います。  教職員の方々は子どもに温かい心で,また情熱を持って接してくださっている,それは本当に実感しております。その思いが子どもの心に伝わったとき,そしてまた子どもが受けとめてくれたときに,実感できるものではないのかと思いました。それが生かされる教育,また,生かす教育につながっていくのかと思いました。  また,これは新聞の記事に載っていたものだったんですけれども,ふと目にしましたので,少し視点がずれるかもしれませんが,紹介させていただきます。  「ある教育関係者の講演会で,高校生が質問した。「勉学に励む上で大切なことは何でしょうか」。講師は勉強量と成績の関係を表すグラフを紹介。勉強を始めたばかりの頃は,成績はなかなか上がらないが,ある地点から急上昇するという。「勉強は中途半端では身に付きません。どんな小さな歩みでもいい,努力をやめないことです」とエールを送っていた。このグラフを作った脳科学者の池谷裕二氏は,さまざまな研究の結果から,“もう一息の努力で,目の前に大海が広がるのと同様に,ものごとがよく理解できるようになったと感じる瞬間がある”と分析。……勉強に限らず,すぐに「結果」が出ないと,諦めたり惰性に流されたりするのは人の常かもしれない。……目に見える「結果」がなくても,努力を続ける限り,必ず「成長」はある。」とありました。生かす教育,生かされる教育,とにかく私たちが子どもの心にしっかり諦めずにエールを送り続ける,そういうことではないかと思いました。  次の質問に移らせていただきます。次からは確認の意味で質問を3問させていただきます。  教職員は人権教育研修を必修にしておりますが,何時間研修されているのか,また,自治体によって内容は違うのか伺います。 517: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 518: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 人権教育研修については,年度初めにおおむね1時間30分程度の全体研修会を実施しております。その他,東京都教育委員会主催の校長・副校長,中学校進路指導主任,各学校の人権教育担当者等を対象にした人権教育研究協議会が毎年開催されております。いずれもおおむね2時間から2時間半程度のものです。このほか,各学校の人権教育担当者は,近隣5市で構成されるブロックで年2回の人権教育に関する連絡会を開催しております。  さきに述べました人権教育研修の内容につきましては,各自治体で人権教育に関する課題が異なるため統一されておりません。本市においては,各学校の実態,社会情勢等に合った内容を選択して実施しております。 519: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 520: ◯ 17番(山田 幸子議員) それでは,あわせまして市の関係機関の職員研修の状況も伺います。 521: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 522: ◯ 参 与(石森 準一君) 子どもの人権に関する研修としましては,毎年1回開催している狛江市子ども家庭支援ネットワーク会議の全体会議の研修会において,毎回講師をお招きして児童虐待に関する講演を行っていただいておりまして,保育園や幼稚園,子ども家庭支援センター,児童館,学校等の関係機関の職員のほか,市役所からも子育て支援課を初め児童青少年課,学校教育課,指導室,健康推進課,地域福祉課,福祉相談課など関係課の職員が毎年度参加しております。 523: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 524: ◯ 17番(山田 幸子議員) 続きまして課題について伺います。 525: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 526: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在,「人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例」の検討も進められている中では,これまでも課題として捉えておりましたが,子どもの人権に関しましては,やはり地域の意識の醸成が最も大きな課題であると考えております。 527: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 528: ◯ 17番(山田 幸子議員) 教職員の皆様もあわせまして,また,市の関係の皆様もかなり人権を意識していただき,しっかり研修を行っていることがわかりました。  それでは次の質問です。児童関連施設等への条約文の掲示とありますが,どこに掲示されているのか伺います。 529: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 530: ◯ 参 与(石森 準一君) 子どもの権利条約にかかわるものも含めまして,市で作成したチラシやポスター,国や東京都など関係する行政機関等が作成した子どもの権利擁護に係るポスター等につきましては,逐次,関係する施設に配布・掲示していただいております。  なお直近では,先日の市民まつりでも配布した子どもの権利条約に定める4つの権利を記載したチラシを,子ども家庭支援センターや児童館・児童センターのほか,保育園,幼稚園,学童保育所,小・中学校等にも配布して,掲示の依頼を行っております。 531: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 532: ◯ 17番(山田 幸子議員) 掲示していただいている,配布していただいているということでございました。それがこのチラシなのだと思います。このチラシを見ますと,「みんなで防ごう児童虐待」,虐待をみんなで防いでいるんだなというポスターだとわかります。子どもの権利条約がどこに書かれているのかといいますと,この後ろのページの下のほうに,「人権」とは,ということで書かれていますけれども,大きく定められております「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」が,もう少し明確にわかるとよいかと私は思いました。また,現在ポスター等,私もイメージをしておりましたので,確認しに行ったら,A4の紙が表で張られているという感じでしたので,人の目に触れるような大きさの検討も必要かとは思います。しっかりポスターの改善を図っていただきまして,(仮称)狛江市子育て・教育支援複合施設にも掲示を要望いたしますので,よろしくお願いいたします。  それでは次の質問に移らせていただきますけれども,これまで人権についてさまざまな点から質問させていただき,確認させていただきました。このような問題の根っこは私たち一人一人が人権について学ぶ機会がなかったからではないかと考えます。赤ちゃんはお母さんのおなかに命を宿したときから人権が守られなくてはなりません。お母さんは子どもの成長を記録するたびに母子健康手帳を開きます。最初のページに4つの権利が掲載されていれば,生まれてくる赤ちゃんの大切な存在,権利の主体を知ることができ,大人側も本当の精神を学ぶことに通じるのではないでしょうか。そういう点も含めまして,まず人権を知る一歩といたしまして,子どもの権利条約を母子健康手帳に掲載を要望いたしますが,いかがでしょうか伺います。 533: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 534: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 母子健康手帳には子どもの権利条約の記載はありませんが,児童憲章を掲載しております。児童憲章は,1951年5月5日に制定された児童のための憲章で,「児童に対する正しい観念を確立し,すべての児童の幸福をはかる」ことを目的としており,子どもの権利条約の生きる権利,育つ権利,守られる権利,参加する権利の大きく分けた4つの権利も含まれるような内容が記載されております。  今お渡ししている分については変えられませんが,今後作成する母子健康手帳の内容について検討してまいりたいと考えております。 535: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 536: ◯ 17番(山田 幸子議員) 隣の世田谷区では,条約の思いが広まって,暴力やいじめなどで悲しい思いをする子が減ってほしいと願う1人の小学生の呼びかけがきっかけとなり,ことし4月から母子健康手帳に掲載されました。来年施行されます人権基本条例に合わせ,子どもの権利条約の掲載の検討を前向きにお願いいたします。  それでは次の質問に移らせていただきます。幼児教育・保育無償化についてです。  10月から幼児教育・保育無償化が始まり,2カ月が経過しました。これは長年,公明党が取り組んできた大きな成果であり,「経済的負担が軽くなった」と多くの子育て世帯から喜びの声が寄せられております。未来の宝である子どもたちを社会全体で育てていく大きな一歩になったと言えます。  一方で,保育の質の問題や保育不足などの課題も指摘されております。こうした実態に真正面から向き合い,解決を図っていくために,公明党として全国的に利用者や事業所の方からの「声を聴く運動」を展開しております。狛江市におきましても,私たち狛江市議会公明党は,アンケートを通じて利用者や事業所から直接声を聞く実態調査運動に総力を挙げて取り組んでおります。  幼児教育・保育無償化について,市民の皆様から狛江市に届いているお声があるか,また,内容についても伺います。 537: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 538: ◯ 参 与(石森 準一君) まず全般的な部分で,今回の無償化の対象者や対象施設等,幼児教育・保育無償化の制度全体については,実際に現在お子さんを幼稚園や保育園に通わせている方であったり,これから通わせようとしている方からも,多く問い合わせをいただいております。  また,これに加えまして,幼稚園に通われているお子さんの保護者からは,無償化に必要な手続が現行の幼稚園就園奨励費及び保護者補助金と比較して煩雑になっていることや,幼稚園の預かり保育部分の無償化に関して,その要件となる新2号認定に係る保育の必要性の緩和等について御意見をいただいております。  また,保育園に通われているお子さんの保護者から,月額4,500円の副食費を登園日数に応じて日割り計算すべきではないかという御意見もいただいております。 539: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 540: ◯ 17番(山田 幸子議員) それでは見えてきた課題は何か伺います。 541: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 542: ◯ 参 与(石森 準一君) 今回の無償化に当たりまして,窓口や電話等において市民の皆様とやりとりをしている中では,無償化の制度全体としてはおおむね好意的に捉えていただいている一方で,さきに答弁申し上げましたとおり一定の要望はあると認識しております。  また,今回の無償化に当たっては,幼児教育や保育を実施する施設側においても,保育園であれば副食費の徴収であったり,幼稚園であれば無償化の手続に必要な書類のやりとり等において,事務量が増加しております。  また,私ども行政側においても,教育・保育給付認定や施設等利用給付認定,他の自治体の施設利用に係る管外協議,副食費の徴収免除対象者の確認や施設との情報共有等,総じて事務量がふえておりますし,自治体によっても異なりますが,無償化の対象となる認可外保育施設の確認や基準適合状況の把握,指導検査等の実施等,保育の質の確保につきましても課題として挙げられるものと認識しております。 543: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 544: ◯ 17番(山田 幸子議員) さまざまな課題が見えてきたということがわかりました。  狛江市といたしまして,今後の対応と取り組みについて伺います。 545: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 546: ◯ 参 与(石森 準一君) まず今回の無償化につきましては,この制度自体が保護者の中に定着していくための時間は一定程度必要になると考えておりますが,その中におきましても,担当課において市民の皆様に対する説明の工夫・改善を続けていくことや,事務手続に係る利用者の負担を極力抑えられるような手続や様式の整理等,事務的な整理に努めてまいりたいと考えております。  また,保育園や幼稚園と個別の話し合いや園長会等の機会を捉えた意見交換を重ねることで,事務負担増への対応等も含めた無償化に関する課題の共有を図りまして,園の運営に支障が生じないように対応してまいりたいと考えております。 547: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 548: ◯ 17番(山田 幸子議員) 私たち狛江市議会公明党といたしましても実態調査を行っておりますが,さまざまなお声をいただいているのは事実です。これまでの保育に関する支援は自治体によって異なっていましたので,自治体の支援策をどう上乗せしていくか課題が挙げられます。よりよい制度に改善していくため,現場の声を受けとめ,実情を把握していくことが必要であると考えます。  幼児教育・保育無償化は,義務教育と同じく,子どもたちにひとしく充実した教育環境を提供することが理念の一つです。大改革が実を結ぶよう,子どもの未来のためにしっかり取り組みをお願いいたしまして,1問目の質問を終わります。 549: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田幸子議員。     〔17番 山田幸子議員登壇〕 550: ◯ 17番(山田 幸子議員) 2問目,予防医療について。  病気,病とは,心や体に不調または不都合が生じた状態のことです。不健康であるというサインを受けとめ,日常生活を修正し,病因について管理・治療を受ければ,多くの病気は早期に消失し,今まで以上に健康な日常生活を手に入れることができます。病気が重症化すれば医療費がかさむだけではなく,何よりも体や精神面により大きな負担がのしかかります。予防医療の推進を図ることで,生活習慣病の予防やがんの早期発見・早期治療を受けることができ,医療費抑制にもつながると考えます。  公明党は,これまで予防医療の重要性を訴え続けてまいりました。がん対策に関しましては,がん対策基本法の制定をリードし,女性特有のがんである乳がん・子宮頸がんの検診無料クーポンの配布,コール・リコールの推進や,患者の支援として免許写真の帽子着用等も実現してまいりました。それにより,以前より受診率向上につながったのは事実ですが,しかしながら現状のがん検診の受診率は30%から40%台であり,我が国のがん検診の受診率は依然として諸外国に比べて低い状況にあります。引き続き対策を講ずる必要があると考えます。  この状況を踏まえまして,狛江市の予防検診の取り組みの考え方を伺います。 551: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 552: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 検診は受けることで,健康を確認できることもあれば,悪い部分を発見できることもあります。早期に発見されれば,がんは治すことができる病気となってきております。しかし,主要疾患の死亡者数で一番多い疾患は,現在でも悪性新生物,いわゆるがんです。市では,市民の皆様がいつまでも健康でいられるように,対策として有効ながん検診を実施しております。 553: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 554: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。  それでは,平成31年度健康推進課の方針で,がん検診制度の改善(国の指針に基づく検診制度を目指す)とありますが,指針の内容についてと,昨年と比べてどのように改善されたのか伺います。 555: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 556: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 国の指針では,がん検診に関して,罹患する確率が高いため基本的には40歳以上を対象としております。平成30年度まで女性30歳,男性35歳から実施しておりましたが,平成31年度は,女性の受診開始年齢を35歳に引き上げ,40歳に合わせるため段階的に引き上げております。また,精密検査の追跡につきましては,平成30年度からは,精密検査も実施している公益財団法人東京都予防医学協会に追跡業務も含めて乳がん検診を委託しております。  あわせて,国の指針とは関係はございませんが,乳がん検診は女性医師による検診を実施しております。 557: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 558: ◯ 17番(山田 幸子議員) 取り組みの姿勢と状況がわかりました。  それではその結果,受診率アップにつながったのか,そして受診率の推移についても伺います。 559: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 560: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成29年度から平成30年度の実績を比較いたしますと,胃がん4.0%から3.4%,肺がん4.4%から4.0%,大腸がん13.9%から12.3%,乳がん10.2%から10.3%,子宮がん8.5%から8.0%となっており,受診率が下がっております。平成31年度は,まだ年度途中のため受診率は出ておりませんが,改善されているものと考えております。 561: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 562: ◯ 17番(山田 幸子議員) 今年度の受診率はまだ出ていないのではっきりわかりませんけれども,今の質問は受診率のアップを期待しての質問でした。この数字からでは伸び悩んでいるようにも見受けられます。改めて伺いますが,課題は何でしょうか。 563: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 564: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 東京都生活習慣病検診管理指導協議会がん部会の意見としまして,科学的根拠に基づくがん検診の実施が求められております。胃がん,肺がん,大腸がんの40歳以下の実施と国の指針外の検診の実施について,見直しを求められております。 565: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 566: ◯ 17番(山田 幸子議員) 国から見直しが求められているということがわかりました。  それでは,課題に対しての今後の取り組みについて伺います。 567: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 568: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) まずは国の指針に合わせた検診制度を確立し,受診者が受けやすくなるよう受診機会の増加を図るため,市外でも受けられる方策を検討してまいりたいと考えております。その上で周知を図り,受診率の増加を図ってまいりたいと考えております。 569: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 570: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。  国はこれまでも,がん対策に関しましては計画を打ち出しております。しかしながら目標とする50%,胃・肺・大腸は40%に届いていないということを重要視して,平成30年度にがん対策推進基本計画(第3期)を発表いたしました。これにより受診率向上をさらに促しているにもかかわらず,狛江市の現状は答弁していただいたようにとても低い状態であるということがわかりました。しかし先ほど課題に対しての取り組みの内容も伺いました。受診率向上に向けた決意が含まれていると考えますので,その決意が数字にあらわれるように取り組みをお願いいたします。  それでは次の質問をさせていただきます。予防接種について(高齢者肺炎球菌ワクチン)。  肺炎は高齢になるほど重症化しやすく,人口の高齢化に伴い年々死亡者数も増加しております。特に高齢者の死亡率が高い肺炎予防のための定期接種制度が2014年10月から開始されました。高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種制度も我が公明党が推進して実現させた制度の一つです。狛江市におきましても,狛江市議会公明党の先輩議員が2008年より肺炎球菌ワクチンの公費助成を粘り強く訴え続けてまいりました。  2014年から始まりました肺炎球菌ワクチンの定期接種制度は5年間で,対象者は65歳から100歳までの5歳刻みになる方です。国としましては,この5年間,毎年同じ年齢の方を対象に実施することで,65歳以上の全員の接種を目指しており,これまで65歳以上の全ての対象者に接種の機会が与えられました。しかし接種率が伸び悩んだため,国は本年度から5年間(2023年「令和5年度」まで)経過措置を延長するということを決めました。  厚生労働省の検討会では,制度が十分に知らされていないのではないかという指摘も出ております。2019年1月11日に発表されました厚生労働省の事務連絡には,経過措置延長の決定の通知とともに,さらなる接種率向上のための取り組みを自治体に求める内容の記載も見られております。
     初めに狛江市のさらなる取り組みと具体的な方法について伺います。 571: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 572: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 成人用肺炎球菌の予防接種の補助は平成30年度まででしたが,延長され,令和5年度まで実施される予定となっており,毎年65歳から5歳ごとの対象となり,助成されるのは1回だけでございます。対象者の方には,これまで4月中に接種のお知らせを郵送しており,今後も同様に事業を実施してまいりたいと考えております。 573: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 574: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。  それでは接種費用は幾らかかるか伺います。 575: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 576: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 接種の単価は9,690円となっており,本人負担の5,000円を除き,市の負担は4,690円となっております。 577: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 578: ◯ 17番(山田 幸子議員) そうしますと,補助がこの5年間出ている間は5,000円で接種ができるということですけれども,これを過ぎてしまいますと実費で1万円近くかかるということがわかりました。家庭的には家計費にとても響くものかと思われます。  それでは次の質問ですけれども,高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種に関する事業の予算について,接種率はどのぐらいで想定されているのか伺います。 579: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 580: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成31年度の接種率の想定は34%となっており,前年度の実績に基づき算出しております。 581: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 582: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。  続きまして,狛江市の平成30年度の接種率と令和元年度の接種率について,対象者と接種者数ともに伺います。また,各年度の70歳以上の接種率についても伺います。 583: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 584: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成30年度の対象者は3,864人で,接種者は1,233人,約32%となっております。平成31年度の対象者は2,949人で,10月31日現在接種者は399人,約14%となっております。また,70歳以上の平成30年度の対象者は3,081人で,接種者は961人,約31%となっております。平成31年度の対象者は2,158人で,接種者は234人,約11%となっております。 585: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 586: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。接種率の想定が34%ですと,わかっている範囲では現在半分にも満たないということです。  それでは,新しい65歳の対象者数と既に接種されている方は何人いるのか伺います。 587: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 588: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 対象者は791名で,接種された方は10月31日現在165人で約21%となっております。 589: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 590: ◯ 17番(山田 幸子議員) それでは,接種率向上を図るためにはどのような対策を講じるのか伺います。 591: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 592: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) これまで同様の周知のほか,広報や市ホームページ等で再度周知してまいりたいと考えております。 593: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 594: ◯ 17番(山田 幸子議員) ホームページという話もありました。私もホームページを拝見いたしましたが,文字がぎっしり詰まっていて,65歳以上の方は少し読みづらいのではないかという感じがいたしました。  それでは,接種率,まだまだ届いていないということですけれども,コール・リコールの必要性があると私は考えますけれども,市の見解を伺います。 595: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 596: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 基本的には勧奨通知の送付は考えておりません。特に70歳以上の方は今回で2回目の通知となり,接種を忘れている方は多くないと考えております。65歳の方は初めての通知ではございますが,広報,ホームページの周知をさせていただき,状況を確認してまいりたいと考えております。 597: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 598: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。今御答弁ありましたけれども,例えば65歳の未接種の方にはがきで再通知すると,今わかっている限りですとまだ受けていない方が626名ということだと思います。そこにはがき代を63円掛けたとして3万9,438円となります。もし予防接種を受けないで肺炎にかかったとしたら,個人の負担はこれよりもっとかかるのではないかと思います。1人がこれ以上かかるとなれば626人,75歳以上,70歳以上の方も受けられていないという状況ですので,もっと医療費がかさむのではないかということが懸念されます。  埼玉県の川越市におきましては,今回の救済措置導入前から再通知を実施しております。その結果,10%と上昇したと伺っております。命に及ぶことです。5年間延長した背景を考えた上で,また丁寧な周知で接種率向上に努めていただくようお願い申し上げます。  それでは最後の質問です。予防医療についての予防接種,風疹の抗体検査と予防接種について伺います。これはある市民の方から,よく接種の状況と内容がわからないということですので,この機会で確認させていただければいいかと思いまして質問させていただきます。  本年,風疹の感染拡大防止に向けた取り組みといたしまして風疹の追加的対策が講じられました。風疹とは,かかると発熱や発疹,リンパ節の腫れなどが出る感染症です。感染した人のせきやくしゃみを通じて広がります。そして特に注意が必要なのは妊婦です。妊婦が風疹にかかると,おなかの赤ちゃんもウイルスに感染してしまい,白内障や難聴,心臓病などの先天性風疹症候群になるおそれがあります。  国は風疹流行の兆しを受け,平成30年度第2次補正予算に男性を対象とした風疹対策費17億円を計上,また,平成31年度予算にも,妊娠を希望する女性のために前年比の5倍の約12億円の対策予算が盛り込まれました。いずれも公明党山口代表が強く訴えてまいりました。この対策によりまして,ことし4月から2022年3月までの3年間,抗体保有率が低い男性,40歳から57歳の約1,500万人の方の抗体検査と予防接種が原則無料となりました。  初めに追加的対策の対象年齢が決まっている理由を伺います。 599: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 600: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性は,風疹の予防接種を一回も受けていないため抗体保有率が約80%となっており,他の世代や女性は90%以上のため,約10ポイント低くなっているためでございます。 601: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 602: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。  それでは,1年目は昭和47年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性に対してクーポンが送付されています。それ以外の対象者は抗体検診を受診することはできないのでしょうか。また,現在までの実施状況を伺います。 603: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 604: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 1年目は,昭和47年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性に対してクーポンを送付し,2年目は,昭和37年4月2日から昭和47年4月1日までの間に生まれた男性と1年目に受診していない方に対してクーポンを送付する予定でございます。3年目は,対象者でまだ受診していない方に対して送付する予定となっております。まだクーポンを送付していない方も受診することは可能でございます。ただクーポンがないと受診できないため,市で発行して郵送しておりますので,健康推進課にお問い合わせいただきたいと考えております。  10月8日現在までの実績報告については,抗体検査452人で約10%,予防接種94人で約2%ですが,抗体検査実施者の約21%となっております。 605: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 606: ◯ 17番(山田 幸子議員) 現在の状況がわかりました。  それでは届けられておりますクーポンの仕様について伺います。 607: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 608: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) クーポンは厚生労働省より様式が定められております。通知や封筒も基本的な内容は定められております。 609: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 610: ◯ 17番(山田 幸子議員) クーポンの仕様ということで,封筒の外側の形状のことについてお答えをいただきました。このクーポンの中には,抗体検査用の用紙と予防接種用の2種類の通知が入っているということでよろしいですよね。わかりました。  それでは,1年目にクーポンが届いたが抗体検査や予防接種ができなかった場合,2年目も同じクーポンを使用できるのか伺います。 611: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 612: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) クーポンは期限を定めておりますので,基本的には利用することはできないとお知らせしておりましたが,厚生労働省より新たに使用ができるとの連絡がございました。ただ,受診していない方には市から再度クーポンを送付いたしますので,混乱を招くおそれがありますので,新しく届くクーポンを御利用いただきたいと考えております。 613: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 614: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。  それでは,今回対象になっている40歳から57歳の男性は働き盛りの世代です。この方々が平日の日中に検査を受けるのは難しいと考えます。厚生労働省は,事業所の健診の機会に抗体検査を受けられるようにすることや,夜間・休日の抗体検査・予防接種の実施に向け体制を整備するとされております。狛江市の状況を伺います。 615: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 616: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市に限らず,自治体が発行したクーポンを持参すれば抗体検査を受けることができます。同様に予防接種を受けることも可能となっております。勤務先等で実施される健康診断において抗体検査は実施できる場合もありますので,勤務先にお問い合わせいただければと考えております。 617: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 618: ◯ 17番(山田 幸子議員) それでは周知方法について伺います。 619: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 620: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) これまで広報やホームページで周知しているほか,対象者に直接クーポンを送付しております。12月3日に厚生労働省において,今後の「風疹の追加的対策について」の説明会がございました。その中で,抗体検査の受検状況を見ると,9月までに約87万人で,今年度当初見込んでいた受検者数330万人よりも少ない状況となっており,勤務先での健診の機会に間に合わせ抗体検査が実施できるように,来年度のクーポン券を今年度内に送付を実施するように要望がございました。市としましても,検査を受けていただけるように調整を図ってまいりたいと考えております。 621: ◯ 議 長(石井 功議員) 17番山田議員。 622: ◯ 17番(山田 幸子議員) わかりました。12月3日におきましても厚生労働省のほうから説明があったということでございます。風疹の予防接種ということではなくて,追加的対策がとられているということで,また,庁舎内の方も対象になる方がいらっしゃるかと思います。  来年はオリンピック・パラリンピックが開催されます。たくさんの外国の方も来日するでしょう。諸外国からの感染も懸念されます。また,国立感染症研究所の報告によりますと,災害における避難所の生活が長引けば,過密状態の中で肺炎のリスクも高まり,感染症も急速に広まると指摘されております。予防医療の重要性を認識していただき,市民の健康を考えた取り組みを実施していただくように申し上げまして,全ての質問を終わります。 623: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 4時12分 休憩     午後 4時30分 開議 624: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。5番高木さとこ議員。     〔5番 高木さとこ議員登壇〕 625: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) まず1問目,台風19号における狛江市のタイムライン(防災行動計画)の検証と,被災者支援の公共性に関して質問させていただきます。  大きな被害をもたらした10月の台風19号において,被災者の皆様には改めてお見舞い申し上げるとともに,発災から2カ月になろうとする今も御住居の修復途中である方も多くおいでで,少しでも早く日常生活が落ちつかれますことを心よりお祈り申し上げます。  今回の災害では,根川と猪方の排水樋管近隣域での冠水・浸水被害が生じたこと,災害対策本部の設置が45年ぶりだったこと,自主避難所開設が初めてだったこと等,台風・豪雨時に特化した災害対策を本格的に見直す必要があることに気づかされました。被害を受けた方,被害なくとも避難所に避難された方等々からさまざまな課題のお声もお聞きしております。  そこで,台風・豪雨時という想定される災害に対して有効な対策につなげるために,狛江市の台風19号時のタイムラインを俯瞰して検証する質問をさせていただきたいと思います。  まずタイムラインとは,災害の発生を前提に,防災関係機関が連携して災害時に発生する状況をあらかじめ想定し,共有した上で,「いつ」「誰が」「何をするか」に着目して,防災行動とその実施主体を時系列で整理した計画で,防災行動計画とも言います。  まず台風19号における狛江市のタイムライン概要をお聞きいたします。行動計画を作成したのは何時間前でしょうか。  再質問は自席にてさせていただきます。 626: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 627: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 台風第19号につきましては,気象庁により発生が確認された時点から各担当課で情報収集を行っておりました。10月8日の庁議で,台風接近に伴い警報が発令された際に安心安全課職員の参集,状況によって環境部,都市建設部の職員も参集の協力を依頼し,市長からは連休中に予定しているイベントの対応を検討するように指示があったところでございます。  事前行動計画としての具体的な対応としましては,10月9日午後3時30分に庁内掲示板において,大雨・暴風雨対策について庁内に周知徹底しました。おおむね3日前でございます。 628: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 629: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 12日当日の参集職員は,台風3日前の時点では安心安全課,環境部,都市建設部を対象として行動計画が作成されておりました。台風当日の12日には,タイムラインでは福祉保健部,学校教育課,児童青少年部,企画財政部,市民生活部の行動がありました。実際には参集できる職員全員への呼びかけメールが16時15分に配信され,結果,参集した職員は夕方以降半数近くの42%,189名で対応されたということでした。  午前中に佐々木議員が御発言されたように,12日の夕方は計画運休もなされており,交通の便が悪い中での参集呼びかけということには課題が残ると思います。遅過ぎたのではないかと考えております。  次に,災害対策本部設置が12日午後1時だったのですが,設置判断基準は何でしょうか。 630: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 631: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 10月12日から13日にかけて東京地方に接近するおそれがあり,大雨や暴風となる危険性が大きいことから,11日午前8時30分と同日午後3時に災害即応対策本部として位置づけた臨時庁議を開催しております。東京都,各部からの情報等,また,気象庁が大雨特別警報を発令する見込みがあることを踏まえ,翌日午後3時までに災害対策本部の設置を判断すると決定したものでございます。その後,12日午前4時14分に狛江市に大雨警報,6時32分には洪水警報が発令されたことに伴い,市内に災害が発生するおそれがあることから,午後1時に災害対策本部を設置するに至ったものでございます。 632: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 633: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 調布市では災害対策本部設置が12日の14時で,比較すると狛江市は1時間早いのですが,世田谷区では本部設置が2日前の10日13時で,発災後の18日解散まで16回の会議を行っていたということで,自治体により対応は異なっております。世田谷区によると,台風19号の前の台風15号の千葉の被害状況を踏まえ,用心を入念にした対応をするということで,2日前の災害対策本部設置となったとお聞きしております。それでも被害は生じて,12月2日時点で罹災証明書発行数では床上・床下浸水が400軒余りで,今後ふえて五,六百軒弱の見込み。災害対策本部解散後,災害復興対策本部を設置して被災対応を統括しているとお聞きしております。  狛江では,今回,11月18日に被災者支援窓口として被災者対応が統括されたのですが,発災後1カ月以上がたっており,今後はもう少し早い時期に被災対応の受け皿をわかりやすく一本化していただけることを期待します。また,災害復興対策本部という統括した対応に当たられることも御検討ください。  次に,48時間前の「災害対策資材等の確認」とタイムラインに書いてありますが,主な資材とは何でしょうか,伺います。 634: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 635: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 土のうを初め投光器,発電機,水中ポンプ等の資機材の確認,運搬,調整,車両の確保等を行っております。 636: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 637: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 土のうに関してなんですが,私は,台風15号時に砂利袋とブルーシートを購入し,今回は玄関前60センチ高さぐらいまで積み上げて備えましたが,床上浸水しました。けれども,備えがあっただけ家屋内に入る泥は少なくて済んだと考えております。今後,冠水・浸水想定地域には,事前に行政に土のうをお貸しいただけるのか,あるいは冠水想定地域近辺に数日前から土のうステーションのような用意をされ,必要な人が土のうを使うという御協力は御検討いただけるのでしょうか。 638: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。
    639: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 土のうについては,今までどおり市役所で配布するのが基本ですけれども,高齢者等や車がなく取りに来ることができない市民への対応は必要と考えております。また,自助の範囲で土のう等を準備していただく啓発もしていきたいと考えております。 640: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 641: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) わかりました。基本は自力で備えることが最も防災・減災だとは認識しております。高齢者の方など土のうを運ぶ手段を持たない市民の方への御対応を狛江市だけでカバーするというのも手が足りない可能性もあるでしょうから,私たち自身が隣近所にお声かけしながら助け合いの連携をしていけるように,日ごろからのおつき合いを大切にしたいと改めて思っております。  次の質問ですが,小河内ダムの事前放流の予定についての情報が24時間前,さらに放流開始連絡が12時間前に狛江市に情報提供されております。この放流情報は市民に周知されたのでしょうか。されなかったとしたら,今後,災害時に小河内ダム放流に関しては周知することの御検討はありますでしょうか。それというのも,ダム事前放流の事実は,川沿いにお住まいの方々の避難の判断に影響するとのお声をいただいております。事前放流の情報により,実際の多摩川の増水量がわかるわけではなく,また,避難要不要に関しては各自の判断にはなりますが,知ることが必要。判断のために知りたいというのが市民感情としてありますのでお伺い申し上げます。 642: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 643: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 小河内ダムについては,東京都水道局が管理者として対応しておりますので,放流情報につきましては,市から市民の方に対しまして直接の周知はしておりません。狛江市ホームページにおきまして,「各種防災情報」として関係機関のリンクを用意しており,東京都水道局へのリンクへアクセスしていただくことで放流情報等を確認することができます。 644: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 645: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) わかりました。ただ,インターネット環境のない方も少なくないと考えております。小河内ダムの緊急放流,事前放流ではなくて緊急放流の際は,防災行政無線,広報車,コマラジ等を使って,狛江市から緊急連絡として周知を要望いたします。昨年の豪雨・台風被害で,各地では緊急放流が下流に知らされず被災を拡大したと言われている事例もあります。ぜひこの点は御検討いただきたいと考えております。  次の質問ですが,12時間前にハザードマップによる浸水想定の確認をされていらっしゃいますが,このときに水門流域部(根川排水樋管と猪方排水樋管)に関しての浸水想定はされたのでしょうか。近年,川の本流と支流の合流地域周辺での越水・冠水被害が顕著となっております。台風19号でも,全国で河川氾濫の8割以上が合流地域でのバックウオーター現象によるとの報告がありました。こうした中から水門流域部の浸水想定をされていたのかどうか伺います。 646: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 647: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 12時間前のハザードマップによる浸水想定の確認は,避難方法や避難ルートの確認とともに,市民の皆様に確認・実行していただきたい重要な事項であります。樋管周辺地域につきましては,ハザードマップでは浸水想定区域となっております。 648: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 649: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 確かに今回被害のあった地域はハザードマップで浸水想定区域となっていますが,浸水想定区域ということだと狛江の半分近くにも及び,樋管周辺地域を今後は特に警戒地域にしていただきたいと考えております。  根川用水路がすぐ近くの我が家の周辺にお住まいの方々も,私が当日の夕方に根川が増水していることをお知らせして回るまで,多摩川は注意していたけれども根川はノーチェックだったよ,と言う方がとても多くいらっしゃいました。今回の被害を機に,樋管の影響による冠水被害も私たち市民は意識して注意するようになると思いますが,狛江市でも注意の呼びかけをお願い申し上げます。  次に,浸水想定地域での浸水が生じ始めてからの対策はあったのでしょうか。消防ポンプ車の待機は何時からでしょうか。それぞれ猪方と根川について何台ずつかもあわせてお伺いいたします。 650: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 651: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防ポンプ車については,六郷樋管では12日午後4時5分に1分団,5時に2分団の2台,一方,猪方樋管は13日午前零時22分に第5分団,零時30分に第8分団,零時59分に第3分団の3台で活動しております。 652: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 653: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 今回2つの地域の冠水が始まったことを確認したのはそれぞれ何時でしょうか。確認したことにより何らかの対策は講じられたのでしょうか。 654: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 655: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 市内の道路状況については,都市建設部職員で数班に分かれ,適宜パトロールを行いながら情報収集に努めていたところです。冠水状況を詳細に把握はできていませんが,午後5時ごろには多摩川住宅周辺の六郷さくら通り及び根川さくら通り,午後6時ごろには猪方・駒井地区の猪駒通り,駒井大通りのそれぞれ路線の一部が交通に支障を及ぼす冠水状況となり,交通管理者である調布警察署に連絡をした上で,現地に職員を配置して通行どめの対応を行ったところでございます。 656: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 657: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 冠水が始まったことにより,市役所に寄せられた主な要望を教えてください。それに対し何か手だては打たれたのでしょうか。 658: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 659: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 自宅前の道路が冠水しているとの連絡が数件届いており,各担当課で通行どめ,常設ポンプや消防ポンプ車による排水作業等の対応をしたところでございます。 660: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 661: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) そうした対応をとられた中でも,根川周辺ではその排水作業の能力が降り続く降雨に追いつかず,効果がなかったということで,六郷排水樋管を閉じた後20分で排水作業を終えられたと伺っております。根川排水樋管近くのマンション1階部では,増水している状況を電話でお知らせしていたが,どんどん増水したとお聞きしております。打つ手がなかったとお聞きしております。今後,排水ポンプ車の増設等により排水効果が得られる体制をぜひともお願いします。マンションの1階部分の方々は,今も雨が降ると寝られないとおっしゃっておりました。今後,少しでも,一台でも排水ポンプが設置されるというだけで安心して夜が寝られますということですので,ぜひ,今回何台になるのか教えていただけると思いますが,建設的な御対応をお願い申し上げます。  次に,中和泉四丁目の被害状況をお聞きしている中で,世田谷や川崎の速報は登録していないのに携帯電話で受信し,狛江の速報が受信できなかったという人がいらっしゃいました。緊急速報メール受信には平時からメール登録しておかなければならないのでしょうか,伺います。 662: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 663: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 緊急速報メールにつきましては,NTTドコモが運用するエリアメール,KDDI及びソフトバンクモバイルが運用する緊急速報メールのことを言い,狛江市においてもこれら3社のサービスを活用し,避難勧告等の情報発信を行ったものでございます。緊急速報メールは登録不要で,配信した自治体の範囲内に存在する対応端末に対して情報を発信します。受信できない条件としましては,対応端末でないこと,電源がオフになっていること,電波が圏外であることや,アプリの設定等により受信できない場合が考えられます。 664: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 665: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 今のことをちゃんとお伝えしたいと思います。  次に,今回,中和泉地域には避難勧告が出ませんでした。中和泉地域は広いので,根川周辺の中和泉四丁目の,さらに根川用水路周辺に特定されることにはなりますが,そうしたスポット的な特定地域への避難勧告は今後検討されるのでしょうか伺います。 666: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 667: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難勧告につきましては,多摩川沿いの想定浸水深が3メートル以上となる範囲が広い地区を中心に選定しました。今後,避難勧告等を発令する際は,今回の浸水を踏まえ,わかりやすい発令に努めてまいります。 668: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 669: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) ちょっと細かい対応になると思いますが,きちんと住民の方に届くような発令でよろしくお願いいたします。  次に関連機関との連携についてですが,京浜河川事務所から4時間前と3時間前にホットラインを2回受けていらっしゃいますが,このときの内容は何でしょうか。水門についての確認等はなかったのでしょうか伺います。 670: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 671: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 京浜河川事務所からの情報については,多摩川流域の水位の状況,今後の見通しといったことでございました。 672: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 673: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 水門については情報がなかったということの理解でよろしいということですね。水門については狛江市管轄であり,京浜河川事務所が特に言及がなかったということがわかりました。  次に,根川用水路は調布からの用水路の水量が大半となっています。調布の下水道課との情報連携はなかったのでしょうか。そしてまた,今後の調布との連携方法,その約束事など教えてください。 674: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 675: ◯ 環境部長(清水 明君) 六郷排水樋管については狛江市で管理をしているため,基本的には情報の連携はありませんが,今回の台風第19号では,樋管を閉め排水作業を行っている段階で,調布市の下水道課と排水状況等について情報連携を行っております。  調布市の下水道課との今後の連携につきましては,六郷排水樋管の現場状況や職員の配置体制等について密に連絡をとり,情報を共有することとしております。また,現在,両市の副市長をトップとしまして,下水道部門,防災部門,道路部門の職員で構成する協議体を立ち上げることで合意をしております。この協議体の中では,災害時等における情報共有や両市の連携方法等について協議を行っていく予定です。 676: ◯ 議 長(石井 功議員) 時間の延長をお認め願います。5番高木議員。 677: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 根川用水路は95%が調布で,最後の5%が狛江ということをお聞きしております。調布と一緒に連携して根川用水路増水分を今後どのように対策していくのか,雨水抑制を貯水等で対策をとっていただきたいと要望いたします。  次に避難所についてです。自主避難所開設を降雨前の前日等に開設することは今後検討されないのでしょうか。自主避難所とは場所だけの提供であって,各自毛布や食料や必要なものを持ち込んで避難するものだという認識が十分でなかったようでした。とはいえ,雨の中を御高齢者が防寒の毛布等を持ち運べるかというと,それもまた難しい話です。ですので,雨が降り出す前日の早い時間に開所し,自家用車やバス等で運び込めれば,台風当日は避難所で自助努力で待機していられます。また,自主避難所という表現がわかりにくい印象であります。今後わかりやすい表現で避難所の説明をしていただけたらと思いますが,いかがでしょうか。 678: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 679: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 自主避難所については,今回,台風第19号で初めて開設したものであります。公民館や地域センターでは使用予約をしている団体,学校や体育館では授業や学校行事との調整等,課題があります。自主避難所の位置づけ,利用方法,自主避難所内でのあり方等,既存の避難所とあわせて,災害時混乱なく避難所運営が行われるよう,市民の皆様に周知・啓発をしていきたいと考えております。 680: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 681: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 公民館や地域センターの使用予約はもちろんあるでしょうが,今回のように数日前から「命を守る最善の対策を」と呼びかけられる規模の台風・豪雨に際しては,日常時の諸事情が破棄されても市民の方の御理解はいただけるはずだと思います。次からは早目早目の対策をお願いしたいと思っております。空振りでもいいくらいの注意深い対策だと,想定を超えた災害に対して有効な策となることが,他地域の高齢施設での事例で報道されておりました。よろしくお願いします。  次に,避難所となる施設,主に小・中学校ですが,備品はどのようなものがあるのでしょうか。 682: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 683: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難所となる施設には,それぞれ防災備蓄倉庫を設置しております。備蓄しているものとしましては,食糧,毛布,エアマットのほか,発電機,投光器など避難生活に必要な備品が収納されております。そのほか学校等に配備されているストーブや扇風機等も災害時においても使用する想定です。また,各施設に収納することが困難な畳,物資等については,民間事業者との災害協定により,発災後に供給を受ける想定をしております。 684: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 685: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 民間事業者との連携ということですが,どのように,いつ何を持ち込むかという細かいことまで協定で想定していただけると,いざというときに役に立つと思いますので,よろしくお願いします。  次にあいとぴあセンターですが,あいとぴあセンターは基本的に避難所ではないことを知らない人があいとぴあセンター近辺にいらっしゃいました。むしろ逆に,あいとぴあセンターに避難するとの間違った認識にあり,12日も雨の中,あいとぴあセンターに行って,断られ,帰ってきたと聞いております。あいとぴあセンターは福祉避難所のみであるとの認識でよいのでしょうか。震災時,多摩川氾濫時,内水氾濫時の福祉避難所として位置づけられているのでしょうか。 686: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 687: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 御質問者のおっしゃるとおり,あいとぴあセンター及び西河原公民館は福祉避難所として位置づけられております。災害の種類としましては,震災時及び内水氾濫時です。 688: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 689: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) あいとぴあセンターは場所的に多摩川の近くですので,多摩川氾濫時は福祉避難所にもならないということで理解いたしました。  次に,風水害時の福祉避難所入所までの避難の流れと市民への周知方法をお尋ねいたします。今回の台風19号における福祉避難所入所避難の流れはどのように行われたのでしょうか。福祉避難所には高齢者が行ける避難所とも思われていたりと,認識が市民の中で非常に曖昧な現状があるようですのでお伺いいたします。 690: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 691: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 風水害時の避難の流れですが,要支援者を含め市民は指定避難所に避難していただきます。指定避難所には福祉避難スペースを設置することになっており,一般の避難者とは別の居住空間を確保したほうがよいと認められる要支援者については,この福祉避難スペースで避難生活をしていただきます。その後,福祉避難スペースで避難生活をすることが困難な要支援者がいらっしゃる場合には,特別養護老人ホーム等への緊急入所や医療機関への入院,福祉避難所へお入りいただくことを検討することになります。検討に当たっては,災対福祉保健部がチェック表を用いて御本人の状況を把握した上で,福祉避難所へお入りいただくかどうかを決定いたします。福祉避難所には御家族等介護者1名が付き添い,お入りいただくことになります。  避難の流れについては,狛江市防災ガイド,災害の心得,名簿登録の勧奨通知,避難行動要支援者支援及び福祉避難所設置・運営に関するプラン,ココシルこまえ等において周知しております。台風第19号災害で設置された指定避難所は,避難勧告発令により避難所として開設がなされたものや発令前の自主避難所が切りかわったものであったため,全体把握はできておりませんが,一部の指定避難所においては福祉避難スペースを設置したとの報告を受けております。  一方で,避難勧告発令前の自主避難所が切りかわった指定避難所では,福祉避難スペースが未設置となっておりました。指定避難所に避難したものの,時間の経過とともに身体状況が悪化され,災対福祉保健部に報告があった方の中から指定避難所において継続避難が困難であると認められた方については,福祉保健部職員で編成された移送チームによる車両移送により,指定避難所から福祉避難所にお入りいただきました。このため,今回は避難行動要支援者支援及び福祉避難所設置・運営に関するプランに位置づけられた避難の流れや福祉避難所とは異なるものとなっております。 692: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 693: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 福祉避難所に行くというのは,本来は普通に避難された所の福祉避難スペースで状態を確認し,そして福祉避難所に行く必要があるかどうかを判断してから福祉避難所にお連れするということだと理解できました。  次に,今回の福祉避難所の設置場所はどこでしょうか。そして避難した人数も教えてください。 694: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 695: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 西河原公民館に設置しました。お入りいただきましたのは,要支援者4名と介護者2名,計6名です。 696: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 697: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 今回のことで見えてきた課題は何でしょうか。 698: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 699: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 各避難所に福祉避難スペースを設置し,福祉避難スペースの生活環境に配慮し,いかに要支援者の体調を悪化させないようにするのかが課題であると考えております。 700: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 701: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 今回は,普通の避難所で体調が悪化した方を福祉避難所にお連れしたとお聞きしております。福祉避難スペースの設置を飛ばして臨機応変な御対応をしていただいたと伺っております。ありがとうございました。  私の御近所の方で,車椅子の御高齢者が小学校に避難したけれども,机の上に寝ることになったので,付き添いの方が一晩中つき切りで一睡もできなかったとお聞きしております。福祉避難所に行きたいと申し出ることができれば,福祉避難所に行き,楽だったのではないかと私は考えていましたが,そういうことでもないということがわかりました。かなり支援が必要な方が福祉避難所に行って,介護を受けられるということだと理解できました。今後は,避難所での福祉避難スペースの確保等を避難所運営協議会の方々にも御共有をよろしくお願いいたします。  次に,ペットがいるので避難所に行けないという人も少なくなかったようです。避難所にペット同伴で行くことはできるということですが,避難所内でペット同伴者専用のエリアとそうではないエリアとに分けるとわかりやすいと思うのですが,今後,避難所運営ではそのような想定も可能でしょうか。 702: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 703: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ペット同行避難について,市民の皆様に対ししっかりと周知できず,避難所において一部混乱が生じたことは反省すべき点であります。ペット同行避難のあり方については,教育部,学校とも連携しながら,避難所運営協議会の皆様も交え,解決に向け努力していきたいと考えております。 704: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 705: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 学校だと鍵をあけるという問題もあると思うのですが,午前中に佐々木議員が御質問されていたので,ここは割愛させていただきます。  次に,避難所開設の情報が得られにくかったという声が多いのですが,市の災害対応を市民に素早く伝える方法としてSNSの活用も有効だと思いますが,情報発信として今回は活用されたのでしょうか。また,この情報を随時更新する担当者はいらっしゃったのでしょうか。市民の方々から,防災無線は聞こえず,狛江市のホームページもダウンした,困った,情報が得られないとお聞きしております。今後はいかが対応になっておりますでしょうか。 706: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 707: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 情報発信については,防災行政無線,こまえ安心安全情報メール,エリアメールについては安心安全課,ツイッター,フェイスブック,ホームページは秘書広報室が中心となって,それぞれの特性に応じた発信に努めたところでございます。また,臨時災害放送局としてコマラジにラジオ放送していただきました。  今後でございますが,コマラジについては,11月11日の開局前だったこともあり,市民の皆様への周知・定着が必要になるものと考えております。必要な情報を的確に伝えることは,災害時非常に重要なことでございますので,SNSを初め,さまざまなツールを活用して発信していきたいと考えております。  市ホームページについては,アクセスが集中し,サーバに負荷がかかり見づらい状態になりました。今後の対策としましては,サーバへの負荷を回避する仕組みを検討し,災害時の情報発信の強化に取り組んでまいりたいと考えております。 708: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 709: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) アクセスが集中してサーバに負荷がかかるという現状は,国土交通省の多摩川のサーバも落ちまして,途中で多摩川の情報が得られなくなったりしたのですが,こうしたときに地域でのコマラジの活用でありますとか,そうしたものが有効だと思います。今後も御検討をよろしくお願いいたします。  次に,大きな枠で避難行動要支援者の避難行動支援に関してのタイムラインを伺います。タイムラインには「4時間前に避難行動支援者避難開始」とあります。今回の台風19号において具体的にどのような動きをされたのか教えてください。 710: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 711: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 福祉避難所の開設を見込みまして受け入れ態勢の準備を行いました。福祉避難所の運営には,地域福祉課職員2名,福祉相談課職員2名及び公民館職員1名,計5名で開設準備をしました。  具体的に時系列で答弁申し上げます。14時30分から西河原公民館に福祉避難所を開設するための準備を開始し,15時10分,備蓄品を確認の上,準備作業を実施しております。16時10分,要配慮者の移送手順を決め,移送チームを組織し,必要人員を確定しました。その後,災害対策本部において福祉避難所の開設を決定し,19時30分,福祉避難所を開設の上,保健師2名を追加配置し,7名体制のもと運営しました。20時40分から21時40分の間に要支援者4名及び介護者2名を受け入れております。  風雨もおさまり,翌零時50分に保健師2名と公民館職員1名が帰宅し,その後は4名体制での運営となりました。翌朝の6時30分に避難者の方々は起床され,7時30分までに全ての要支援者を御自宅まで移送し,8時に福祉避難所を閉所しました。 712: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 713: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 時系列での御答弁ありがとうございました。当日の状況がリアルによく理解できました。福祉避難所と一言でリクエストしたくなりますが,そのための御準備と人員確保に大変な労力を要することがわかりました。今回,福祉相談課の方は計画運休を想定して,当日朝7時には登庁されていたとお聞きしております。早朝から深夜,翌日までの御対応,本当にありがとうございました。大変お疲れさまでございました。  次に,要支援者名簿による避難の呼びかけはいつでしょうか。どのようにされているでしょうか。また,要支援者のうち,みずから手を挙げられた同意方式名簿に登録されている人数は何人いらっしゃるのでしょうか,お伺いいたします。
    714: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 715: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 市から直接避難行動要支援者名簿に基づく避難の呼びかけはしておりません。狛江市避難行動要支援者支援及び福祉避難所設置・運営に関するプランに基づき協定を締結した支援組織を通じて,日ごろから災害時の安否確認,避難支援等をお願いしております。協定を締結しております民生委員・児童委員協議会に所属する民生委員には,台風の中での安否確認は危険であるため,避難情報をメールにより周知した上で,担当地域で日ごろから気になる要支援者の方には電話で避難の呼びかけをしていただくようにお願いいたしました。  避難行動要支援者数9,941人のうち,同意方式名簿に登録されている要支援者の人数は,平成31年3月末現在4,610人となっております。 716: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 717: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 集団が苦手な要支援者に対しての避難所措置の今後の予定はあるでしょうか。 718: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 719: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 集団が苦手な方にとって,体育館での避難生活は負担であると想像できます。ペット同伴,障がいのある方等につきましては個別に確保できるよう,教育部,学校と調整していきたいと考えております。 720: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 721: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 今後は学校側の対応も御協力いただくということで,よろしくお願い申し上げます。  総括として,今回のタイムライン(防災行動計画)を総括して,狛江市としての検証はされたのでしょうか。課題と評価できる点を教えてください。 722: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 723: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) タイムラインについては,台風による水害発生を想定し,設定されたものですが,個々の台風の状況により臨機応変な判断・対応が必要となります。今回の台風第19号への対応については,タイムラインを踏まえつつ,気象庁,東京都,関係機関,各部からの報告等を災害対策本部で総合的に判断し,対応したと考えております。  タイムラインでは6時間となっている保育園,学童等の対応,また,公共施設等の貸し出し,各種イベントへの対応等は,市長の指示を受け,前日11日には決定しております。このような実際の対応を踏まえてタイムラインは更新していくべきものと考えております。 724: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 725: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 今回,こうしてタイムラインに沿って具体的にお聞きした中で,狛江市の災害対策活動がどのように行われていたか全体が把握できました。今回の被災の原因を今後検証されることになっていると思いますが,被災原因となった点をタイムライン(防災行動計画)上でもしっかり御対応いただきたいと考えております。  そして,今後は台風・豪雨時の対策,避難方法を震災とは全く別に考えていただく必要があるように思います。そしてまた,発災後の被災者対応もできたら一本化して,指揮を早くしていただけると,被災者の方へもより迅速に支援が届くものと思いますので,よろしくお願い申し上げます。  最後の質問ですが,被災者支援の公共性について,側溝清掃についてですが,公道や公共施設への影響が及ぶという意味では,民有地の側溝であっても行政の清掃対象として検討する必要があるように思われます。側溝は地域の財産という考え方もあります。今後の対応はいかがでしょうか。原因が自然災害であり,かつ狛江市が管理している用水路のオーバーフローによる土砂堆積であることから,今後,今回のような事例等に適応する特例等の規定を設ける必要もあるように思われますが,検討はされますでしょうか,お伺いいたします。 726: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 727: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 敷地内の排水溝等については,原則として土地等を管理している方に対応していただきたいと考えております。今回もボランティアの方々を御案内させていただきましたが,今後につきましても,まずはボランティアの方々のお手伝いを考えていただくことを想定しております。しかしながら,御質問のように公共施設への影響や,逆に公共施設による影響が考えられる場合は,相手方との協議も必要であると考えております。 728: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 729: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 今後も柔軟に御対応いただくことをお願い申し上げます。  ボランティアの方々にお願いできること,お願いできる期間を被災者の方々に市から御連絡いただけると助かります。被災されている方は,書類がたくさんで困っていると,どれを見たらいいかわからないというお声も多いです。被災されている状況であれこれ調べる余裕もないので,被災者視点で支援内容のリスト化や必要書類のパッケージ化等もあわせて御検討いただけると助かります。よろしくお願いいたします。  タイムラインについての質問は以上です。 730: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木さとこ議員。     〔5番 高木さとこ議員登壇〕 731: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 2問目,「条例」の意義に関し,狛江市の見解を伺います。策定中の「人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例」素案をもとに考えたいと思います。  松原市長が初就任の議会で,平和を求め人権を尊重するまちづくりを推進するために,人権を尊重する理念などを定める条例を制定いたします,と公言された人権尊重の条例素案が現在パブリックコメントにかけられ,市民の意見が求められております。  現在市に提出されている素案は,公募3名の市民を含み,狛江市が任命した委員8名と全部で11名の方から成る委員会が8回の検討委員会を経て出されているものです。素案は検討委員会が審議したものということであるとしても,狛江市が最終的に判断するものでありますから,現時点で素案に対しての御見解を狛江市と市長に確認させていただく意味で,今回は質問させていただきます。  市政における「条例」の位置づけと役割ですが,日本国憲法では「第94条【地方公共団体の権能】」として,「地方公共団体は,その財産を管理し,事務を処理し,及び行政を執行する権能を有し,法律の範囲内で条例を制定することができる。」と定められていますが,市政における「条例」の位置づけ,役割を狛江市ではどのようにお考えになっていらっしゃるでしょうか。  再質問は自席でさせていただきます。 732: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 733: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 条例の位置づけでございますが,条例は自治立法の最高形式であり,憲法第94条で,「法律の範囲内で条例を制定することができる。」と条例制定権が規定されております。また,地方公共団体の住民を代表する議会の議決によって制定される法規であることから,国民を代表する国会の議決によって制定される法律と共通の性格を有しております。  条例の役割については,地方自治法第14条第2項で,「普通地方公共団体は,義務を課し,又は権利を制限するには,法令に特別の定めがある場合を除くほか,条例によらなければならない。」と規定されているとおり,市民に義務を課すことや市民の権利を制限するときは,条例を根拠にする必要があります。また,市民の義務や権利を規定する以外に,条例の役割としては,法令の委任を受けて制定する委任条例や,まちづくりの基本的な理念や基本原則,市民・事業者の責務や役割等を明らかにした,いわゆる理念条例といったものがあります。  条例に関する市の考え方としましては,今申し上げました条例の位置づけや役割を勘案し,各種の課題や政策の方向性に合わせて,条例や規則等の法形式を判断しております。 734: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 735: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 私たちは,国の法律に従って毎日の生活を営む法治国家の市民であります。その一方で,各地域にはそれぞれの特性や事情があり,自治体が国の法律とは別に定める自主法として,各自治体は条例を定められることを地方自治の原則として私たちは共有しています。  地方自治法第14条第2項により,自治体では,法令の定めに触れない場合,条例に従うことと位置づけられていて,条例を法に準じるものだと考えております。また,地方自治法第14条第3項においては罰則規定も定められるものとしています。  罰則規定も定め,実効性を担保している条例がある一方で,罰則規定を設けない理念条例も全国各自治体に多く存在するのも現状であります。例えば宮崎県日南市には,「日南市の地元本格焼酎による乾杯を推進する条例」というものがあります。新潟県南魚沼市の「南魚沼市コシヒカリの普及促進に関する条例」では,市民に朝食には地元産コシヒカリを食べるように訴えている条例もあります。これらは呼びかけのような役割として定められている条例と言えます。つまり理念条例の効果としては,ガイドラインで期待されるものと同様程度になると認識されるものであるとも言えます。  そこで伺います。松原市長が御就任以来打ち出されている「日本一やさしいまち・狛江」とするための人権尊重のための基本条例,「人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例」の素案について,市長はこの条例を理念条例としてお考えになっているのか伺います。また,理念条例とはどのようなものだとお考えになっていらっしゃいますでしょうか。理念条例によって狛江市が「日本一やさしいまち」になると期待できるのでしょうか。あわせて市長にお伺いさせていただきたいと思います。 736: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 737: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 今回議論をいただいております「人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例(案)」は,狛江市全体における人権を尊重するまちづくりの第一歩となる理念条例である一方で,この目的を達成するための具体的な規定を盛り込み,一定の実効性を担保したものであると考えております。  また,理念条例とは,まちづくりの基本的な理念や基本原則,市民・事業者の責務や役割等を明らかにしたものと認識しております。この条例は,理念の部分における基本的な規定だけでなく,実効的な部分とあわせて規定し,取り組みを進めていくことで,「日本一やさしいまち」に近づいていくものと期待しております。 738: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 739: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 素案の前文にイソップ童話の「北風と太陽」の寓話があります。「北風と太陽」の寓話は,北風のように冷たい対応ではなく,太陽のように温かい対応によって旅人のコートを脱がせるという寓話です。狛江市の条例の姿勢としては,差別をする者,人権侵害を行う人に対して,北風のように厳しい態度で臨むより,太陽のように温かい対応で臨むほうが効果的ですよという呼びかけとして受け取れます。つまり差別をする者,人権侵害を行う人に対しては,厳しい禁止や罰則規定よりも温かい気持ちで思いやりを持って対応しましょう,という理解になりますが,そういう理解でよろしいのでしょうか,伺います。 740: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 741: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 童話の「北風と太陽」については,読み手によってさまざまな解釈があるかと思いますが,狛江市で初めての人権全般に係る条例であり,市・市民・団体等,みんなで人権を守っていこうという条例でございます。また,検討委員会の中で,「悪いものを排除するというスタンスではなく,よりよい市をつくっていくための成長課題が与えられたという位置づけにしたい」「困っている人がいたら助けられるようにしましょう」,また,「狛江をさらに住みやすい,生きやすいまちにするという前向きな姿勢はみんなに伝わりやすい」といった御意見があり,その象徴として引用したものでございます。こうしたことから,市全体で温かい気持ちを育んでいくことが効果的であり,より狛江らしい条例素案になったと理解しております。  また,御質問の「差別をする者,人権侵害を行う人」に対しては,厳しい禁止や罰則規定を設けてはありませんが,前文においてあらゆる人権侵害を許さないと強く主張しているほか,何人も,あらゆる場所,場面において,理由の有無にかかわらず侵害をしてはならないと規定しております。 742: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 743: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 川崎市の人権条例は,全国で初めて罰則規定を設けるものとして注目されています。なぜなら,川崎市ではヘイトスピーチが日常的に行われており,在日コリアンであるという属性だけで,穏やかな日常生活を過ごすことのできない人たちがいらっしゃるからです。ヘイトスピーチを聞いている多数派である私たち日本人も,普通の感覚では気分が悪いものであり,それが日常的にある環境は子供たちにも悪影響を及ぼすと懸念されます。差別をして当然とか,違うから怖いとか,そんな差別意識をまだやわらかい子供たちに植えつけてしまうかもしれません。実際にヘイトスピーチを記録した映像の中に,中学生の女子生徒がヘイトの前面に出て本邦外の人たちをののしっているという現実もありました。  「死ね」「出ていけ」「ぶっ殺せ」と暴力的な言動を声高に公道で行うヘイトスピーチの人たちに対して,太陽のように温かい気持ちで接して,そうしたヘイトスピーチをとめさせることができるでしょうか。狛江市では実際そういうヘイトスピーチを私は見かけたことはありませんが,インターネット上での差別発言,攻撃は数多く,それは地域に限る現象ではありません。差別という人権侵害に苦しんでいる人たちがいるのは狛江市でも同じではないでしょうか。  川崎市は,どんなに警告してもヘイトスピーチをやめない人たちがいることに対して罰則という規定を設けるしかなく,それが立法の必要性ということにつながっております。太陽のように温かく接して差別をなくせるのが望ましいかもしれません。「悪いものを排除するというスタンスではなく,」というのは,罪の償いを終えた人に対してや教育の中ではとてもよい姿勢ですが,今起こっている差別という暴力に対しては有効でしょうか。そして,悪いものを排除するのではないことが差別を許すことと同義になっているのではないでしょうか。それを問うております。  温かい姿勢で差別をなくせるなら,大切な税金を投入して条例を策定するまでもないと考えますが,いかがでしょうか。本条例は,狛江市としては立法としての効果を求めるものではないという前提とされているのでしょうか,伺います。 744: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 745: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁いたしましたとおり,この素案では理念的な部分のほか,本則において,「相談及び救済」「啓発等」「子どもに対する教育等」「市の支援」等,一定の実効性を担保しております。 746: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 747: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 人権とはどのようなものだと狛江市はお考えでしょうか。本条例素案にある「人に対する思いやりや,みんな違ってみんな大切だという心を育み,」という表現は,確かにわかりやすく優しい表現となっていますが,学校の道徳の教科書にもある表現でもあります。本条例は市民の道徳教育という意味合いになるのでしょうか,伺います。 748: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 749: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 人権とは,日本国憲法において保障されている基本的人権のほか,自分らしく生きる権利であると考えております。素案では,自分が守られる権利だけではなく,相手の人権を守る義務も同様に重要であると捉えており,それらをより平易な表現であらわしたものが,「人に対する思いやりや,みんな違ってみんな大切だという心」という表現になっております。  検討委員会では,条例の趣旨,目的,理念,決意等を述べる前文において,その考え方を子供が読んでもわかりやすく理解できるよう心がけ,少しでも親しみやすいものにしたいという考えから,このような内容になったものでございます。 750: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 751: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 人権とは思いやりの問題ではなく,人としての尊厳にかかわる権利であり,侵害されたら救済し,回復しないと,被害者が死にまで至るダメージをこうむる,と差別の実態に詳しい弁護士の方は,差別意識に疎い日本国内状況に警鐘を鳴らしています。本条例の素案は,子供が読んでもわかりやすく理解できるというような発想があること自体,人権問題というよりも,啓蒙・啓発的性質の強い条例である印象であることは否めない気がいたします。  次に,「人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例」策定の動機となる立法事実を確認したいと思っております。条例を定める際,条例の必要性や正当性を根拠づけるため立法事実が必要とされるのが一般的な基準ですが,このたびの条例の立法事実は何でしょうか。また,その記載は条例内にあるでしょうか。 752: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 753: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) (仮称)狛江市人権尊重基本条例検討委員会において,人権問題には,目に見えるものと見えないもの,見落としてしまっているものがあること,また,狛江に大きな人権課題がないと言ってしまうと,何らかの問題で苦しんでいる市民に届かないので,課題の大きい小さいではなく,たとえ少数の方たちでも苦しんでいる人がいるということをきちんと認識すべきである,といった趣旨の御意見がございました。このことから,本条例制定の背景となる立法事実の考え方としましては,生きづらさを抱えながら生きている人がいるという事実も含めて捉えたものと認識しております。  これを受けて,素案の前文において,「このまちにも,自分の人権が侵害されたと感じていたり,生きづらさを抱えたりしている人がいます。」「誰もがより生きやすい平和なまち」という一文を入れております。 754: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 755: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 「生きづらさを抱えたりしている人」と,当事者としての視点を入れて表現されたのはとてもよいと思います。  では,市としてその立法事実を明確に確認されたのでしょうか。狛江市にも差別被害を受けている人が存在するという認識を狛江市として持っているという理解でよろしいのでしょうか。 756: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 757: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市内の各種データや意識調査,各部署において実施する事業等から,狛江市においては突出した特徴は見当たらないところでございますが,市で定期的に開設している市民相談窓口のほか,市民の方々からさまざまな相談を受けております。顕在化している数としては,狛江市における差別や人権侵害はさほど多くはないのかもしれませんが,まだ差別や人権侵害に至ってないけれども,何らかの生きづらさや困り事を感じている方がいらっしゃるという認識はしております。 758: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 759: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 顕在化している例が少ないという捉え方です。しかし,在日コリアンの方とか障がいのある方等が苦しんでいる状態を表現できない,表で言えずに抱えているという事実は,現在の日本国内において少なくなく,それは狛江市も例外ではないと思われます。また,差別や生きづらさを抱えている人たちがいることを認識しているのなら,市としてそれを明記しなければ条例としての立法事実となりません。  例えば先進的な条例として注目された国立市の「国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例」では,このように記してあります。「今もなお,人種,皮膚の色,民族,国籍,信条,性別,性的指向,性自認,しょうがい,疾病,職業,年齢,被差別部落出身その他経歴等を理由とした不当な差別や暴力等の人権侵害が存在し,日常の暮らしの脅威となっている。また,一人一人の多様性に対する無理解と無関心に起因して,争いや衝突が生じている。そして,この人権侵害や争い等については,誰もが,無意識的に又は間接的に当事者となる可能性を持つ。」と,人権尊重条例を定める理由が明記されております。  また,この12月議会で審議されている川崎市の「「(仮称)川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」(素案)」においては,その制定の背景としてこのように記しています。「川崎市は,日本各地や海外から多くの人たちが移り住み,地域に根づいて多様な文化が交流する「多文化のまち」へと発展する中,……近年,本邦外出身者に対する不当な差別的言動,いわゆる「ヘイトスピーチ」や,インターネットを利用した人権侵害などの人権課題が顕在化してきました。このような状況の下,平成28年7月,市長が,「川崎市人権施策推進協議会」に対し,……多文化共生,人種差別撤廃などの「人権全般を見据えた条例」の制定を求める提言を提出しました。」と記し,条例策定に至る背景と川崎市の姿勢が明確に明記されています。  条例を定めるからには,主体としての行政の姿勢を明確にする必要があるのではないでしょうか。狛江市の素案では主体者が市民であるような表現となっている印象です。本来は市が主体であり,差別をなくすと明言する必要があるように思われます。そして,差別が根強く存在するという立法事実があり,その事実に対して現状の制度では対応できないので条例を制定するという過程が必要なのではないでしょうか。  今後,その差別被害がある実態調査を実施される御予定があるでしょうか伺います。 760: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 761: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) まずは素案における狛江市人権尊重推進会議において,人権施策の評価,意識調査等を行う予定としております。また,この推進会議での議論や関係機関等と連携し,情報収集等を行っていく中で,実態調査の必要性が高まれば実施を検討することになろうかと考えております。 762: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 763: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 意識調査というより,実態調査をして初めて人権問題を解決するための現実的な対応がとれるものではないかと考えています。具体的で実効性のある御対応を要望いたします。  次に,国の重立った差別解消法との関連があるかどうか伺います。本来,人権尊重を求める声というのは,人権侵害の被害者だったり差別を受けている人から発せられるものであり,そうした被害に苦しむ人たちを守るために人権尊重の法整備,差別禁止の立法が求められているのが現代の国際状況であり,日本にも求められています。  その中で,先進的な国立市人権・平和基本条例の意義としては,国で定めた3つの差別解消法の実効化を明記した全国で初めての条例となっています。3つの差別解消法とは,1つ,障害者差別解消法(2016年4月施行),2つ,ヘイトスピーチ解消法(2016年6月施行),3つ,部落差別解消法(2016年12月施行)です。狛江市の条例素案はこの3つの重立った差別解消法との関連は含めていますでしょうか。素案にはこうした法律に触れている文章がありませんが,国の差別解消法との関連はどのようにお考えになっているでしょうか,お伺いいたします。 764: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 765: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本条例素案においては,人権を侵害する行為の禁止があります。趣旨としては,あらゆる場所において,理由の有無にかかわらず,人権を侵害する行為をしてはならないというものですが,人権を侵害する行為が起こる理由として,「障がい」「国籍」「出身」を明記しております。本条例は3つの差別解消法に基づくものではありませんが,その趣旨を踏まえた内容になっていると考えております。 766: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 767: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) こうした国内の差別解消法のベースとなっているのは,1965年に成立した人種差別撤廃条約と呼ばれる国際条約で,日本は1995年に加入しています。締約国は2009年5月時点で173カ国。これまで日本政府は,差別は啓発でなくしていくべきと主張していますが,一方で,日本は1995年に国連の人種差別撤廃条約に加盟しました。啓発でなくせるなら,なぜ人種差別撤廃条約に入ったのかと国連で批判されたそうです。条約の意義は単なる呼びかけではなく,実効性を持つ法的整備を加入国に求めるものです。  この条約の第2条にあるのは,締約国は,あらゆる形態の人種差別を撤廃し,全ての人種間の理解を促進する政策を,全ての適当な方法により遂行する義務を負う。そして,人種差別を撤廃することを国・地方の全ての公的当局・機関がこの義務に従って行動するよう確保する義務を負う,とされております。この国際条約にある地方の公的機関としての義務を,狛江市は今回の条例で遂行される意図はおありでしょうか,伺います。 768: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 769: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本条例素案には人権を侵害する行為の禁止があり,人権を侵害する行為の一つとして差別があります。差別の禁止を狛江市における初めての人権全般に関する基本条例に規定することにより,人種差別撤廃条約の趣旨も踏まえたものになっていると考えております。 770: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 771: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 差別に関する基本的な国際人権の条約としては,先ほどの人種差別撤廃条約のほか,障害者権利条約,女性の権利条約,子どもの権利条約等の主な条約があります。障がいや女性に関しては素案の中で明確になっておりますが,特に子どもの権利ということでは,「子ども」を対象にという表現はありません。「年齢」という表現に子どもも含まれるという検討委員会での御見解でした。ただ,本年6月には親による体罰禁止を盛り込んだ改正児童虐待防止法が成立しており,今後はより子どもの権利を明確にし,守る必要があるように思われます。  子どもとは,単なる年齢の違いではなく,人間の一生の中で発達途上であり非力な時期,そして個人の一生を支える特別な時期でもあります。今回の本条例が上位にある条例とすれば,今後,子どもの権利を具体化していくためにも,子どもの権利について明確にしておく必要があるように思われますが,いかがでしょうか。 772: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 773: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 子どもの権利については,「年齢」による人権を侵害する行為の禁止のほか,人権を侵害する行為としての虐待行為の禁止があります。御指摘のとおり,市政において上位となる本条例は,市民一人一人が個人として尊重されることを目的とした条例でありますので,子どもだけでなく広く市民の皆様に向けた条例であるべきだと考えております。 774: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 775: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 子どもだけでなく広く市民に向けたものであることは前提としておりますが,人権侵害から守るべき特性のある「子ども」という対象をより明確にするべきだと考えております。虐待で命を絶たれる子どもが後を絶たない今の時代,社会に対しての対策・施策をとり,子どもの命を絶対に守るのだと狛江市の問題意識を明確にしてほしいと思っております。ぜひ御検討ください。  そして次に,素案には,「私たちは,どんな理由があっても,誰かを傷つけたり,いじめたり,仲間はずれにしたりすることは,決して許しません。」とあります。許さないということを具体的にどのように実現するお考えなのか伺います。 776: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 777: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問の部分は前文の中にありますが,前文は,先ほど答弁いたしましたとおり,その条例の趣旨,目的,理念,決意等を述べるものであり,これは人権を侵害する行為の禁止に通じるものと考えております。「相談及び救済」「啓発等」「子どもに対する教育等」により,本条例の目的である「市民一人ひとりが個人として尊重され,差別や偏見のない,誰もがより生きやすい平和なまち,お互いに支えあい助けあうやさしいまち」を実現してまいりたいと考えております。 778: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。
    779: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 「誰かを傷つけたり,」とは誰なのか,「仲間はずれ」とはどのような行為を指すのか,また,「許さない」ということを何をもって実効性を確保するのかが不明確です。  川崎市条例策定の背景ではこう記されています。「平成28年には,「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」,「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」,「部落差別の解消の推進に関する法律」のいわゆる「差別解消三法」が施行され,川崎市をはじめとした地方公共団体にも地域の実情に応じた施策を講ずることが求められることになりました。」と根拠となる差別解消法が示され,障害を理由とすることや日本人ではないこと,出身地を理由とした差別を解消するための施策とすることが明記されています。  特にヘイトスピーチ解消法では,特定の民族に対して・社会から排除する・危害を加えようとする・著しく見下すことを許されない言動として明記されています。それでも罰則規定がないので実効性が担保できないと指摘されているのが現状です。具体的に法的な根拠に触れる必要があり,漠然とした宣言だけでは,法に準じた条例としては物足りなさが残ると言わざるを得ないのではないでしょうか。  次に,市の責務として,「市は,市長による主体的かつ率先した指揮の下,市民一人ひとりが個人として尊重されるよう,市政の全てにおいてこの条例の趣旨を踏まえ,施策を総合的に推進しなければならない。」とありますが,総合的に推進するということの内容が抽象的でわかりにくいのですが,どのような取り組みを想定されていますでしょうか。 780: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 5時38分 休憩     午後 5時39分 開議 781: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。企画財政部長。 782: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本条例が施行された際には,この条例を市の人権に関する統一的な基本として位置づけ,相談しやすい体制の整備や好事例の周知といった啓発,子どもに対する教育といった直接的な人権施策に取り組むだけでなく,各種計画策定や推進,事業の実施等,市の施策において市政全般にわたり人権を尊重するという視点を持って取り組んでいくものと考えております。 783: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 784: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 総合的と言うからには,例えば方針,計画策定,報告という実施方法を示すのも条例として求められている内容だと思います。  市の支援についてですが,「この条例を推進する活動に対して,必要な人的及び財政的な支援」とありますが,この「財政的な支援」の対象として,日本の学校に通う外国人の子どもたちの日本語学習や母語教育支援,また,外国人学校に通う子どもへの支援も含めて御検討いただけるか伺います。全ての子を,全ての人を大切にするという施策支援があるのかどうか伺いたいと思います。 785: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 786: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市の支援については,人権について取り組む個人や団体等に対する支援を想定しております。人的支援であれば,職員や講師,アドバイザーの派遣等,財政的支援としては,活動費や会場費,講師料等の支援等が想定されるところでございます。詳細な枠組みにつきましては,条例の趣旨を踏まえ,支援の対象となるかどうかの判断基準や判断の方法,支援の範囲等については今後検討してまいります。 787: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 788: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 推進会議というものが設けられると書いてありますが,推進会議の構成員として,差別の被害当事者の属性を有する者を入れることが,より当事者視点からの人権尊重につながると考えますが,いかがでしょうか。 789: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 790: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 推進会議につきましては,検討委員会において,地域の実態をよく知る方,特に若い世代に参加してほしいという意見をいただいておりますが,構成員については今後検討してまいります。また,素案にあります「必要に応じて専門家,関係者等に会議への出席を求め,意見を聴くことができる。」の部分を活用することも考えられるところでございます。 791: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 792: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 最後に伺いたいのですが,今後,パブリックコメントで寄せられた市民の意見をどのように精査し,反映させるのかが焦点になると思います。検討委員会に対して,狛江市としては何を基準にパブリックコメントを精査し,その意見を反映するのか,お伝えになっている御意見,御見解を教えてください。または,この素案をさらに深めるために条例制定期日を延長することは可能でしょうか。以上2点をお伺いいたします。 793: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 794: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) これまでの検討委員会では,8月に実施した中間報告フォーラムでいただいた御意見や,委員の方から出された御意見について,当初の予定よりも1回多く開催し,一つ一つ丁寧に御議論,御検討いただき,反映できるものはできる限り酌み取る方向で検討いただいてきたところでございます。パブリックコメントでいただいた御意見につきましても,同様の形で検討いただきたいと考えております。  なお,条例の制定期日につきましては,当初の予定どおり,パブリックコメント後の検討委員会をもって検討を終了し,最終答申をいただいた後,3月議会に上程する予定でございます。 795: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 796: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) パブリックコメントには恐らく,禁止しろとか罰則規定を設けろという多様な意見が来ると思いますが,どういった基準でこうしたものを精査するのか。松原市長はどのようにお考えでしょうか。 797: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 798: ◯ 市 長(松原 俊雄君) パブリックコメントとか説明会等で,市民の皆様方,多くの方々から御意見をいただくわけでございますけれども,これは委員会がございますので,その中でいろいろ議論していただくことになります。これは市民自治の基本でありますので,市民の皆様方で御議論いただいた結果を行政側に答申いただければ,市長が尊重して,議会に上程するかどうか,また,市がそれに何らかの部分でつけ加えたり変更する場合は,今度は市長は市民の皆様方に変えたところの説明責任がございます。また,今御議論いただきましたけれども,審査部分も入っていると思います。それで,市長が上程すれば,今度は議会側で審議をいただきます。議会側で市長が上程したものがいいのか悪いのかというところはしっかりいろいろ議論いただくんですけれども,もしくは議会でこれはだめだよと言えば,廃案ということになるだろうし,また,議会として附帯決議がつくもの,あるいは議会としてこういう条例がいいよということで提案をいただいて,それが皆様方で承認されれば,それはそれで条例となると思います。これから市民の皆さんからいろいろ御意見をいただいた上で,また市民参加の中で御議論いただければと思っております。 799: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 800: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) ただこの過程を経ると,3月議会に上程で,今後4月に策定という流れがもしかしたら変わるかもしれないということもあり得るということはないんでしょうか。 801: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 802: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 私がここで,市民参加の議論をしていただいている中で,期限を延長するとか,あるいはもう少し短縮しろと,こういう話はできないです。これは委員会の中で議論していただくことだと思います。 803: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木議員。 804: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) わかりました。  今回こうして人権条例に関して質問してまいりましたが,条例を検討する委員会,私も何度か傍聴させていただきました。その中で,そもそも条例を定める意味とは何かと疑問が生じ,考えてまいりました。また,人権問題とは何かという点も明確にはわからない気がしておりましたが,差別問題に詳しく,現実問題に対峙している弁護士の御指摘を拝聴し,わかったことがあります。  人権問題とは,人に思いやりを持つとか,人を大切にするという理念ではないということです。理念ではなく,例えば普通に道を歩いている人が,その属性が日本人ではないという理由あるいは女性であるという理由だけで突然崖から突き落とされる暴力に対し,それをとめ,崖から突き落とされないように対処することが人権問題だということがわかりました。個人の属性により,日常生活を平穏に過ごす権利を奪われること,人としての尊厳を奪われることから一人一人を守るのが人権問題だということです。そして,人権問題を解決するために人権条例が策定される必要があります。だから,国際的にも人種差別撤廃,女性の権利,子どもの権利,障害者権利条約等をつくり,法的に対処することが各国・各地方に求められています。  本条例の検討委員会の方々が毎回熱心に議論していただき,「北風と太陽」の寓話のように優しい対応が人を動かすというお考えはとても大切なことだと思います。教育においては間違いなくその方針が正しい対応だと私は思います。けれども人権問題には,残念ながら立脚点が異なる発想が必要なのではないかと私自身考えるに至り,質問させていただきました。残念ながら思いやりだけでは社会の問題を解決できないので,法律や条例が必要とされているのがこの世です。  パブリックコメントにより,狛江市や検討委員会でも今後多角的に検討されることを願い,質問は以上とさせていただきます。 805: ◯ 議 長(石井 功議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 806: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 5時47分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...