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令和元年第3回定例会(第17号) 本文 開催日: 2019-09-10
令和元年第3回定例会(第17号) 名簿 開催日: 2019-09-10

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企画財政部長(高橋 良典君) 選択 30 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 31 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 32 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 33 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 34 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 35 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 36 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 37 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 38 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 39 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 40 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 41 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 42 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 43 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 44 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 45 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 46 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 47 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 48 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 49 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 50 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 51 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 52 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 53 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 54 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 55 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 56 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 57 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 58 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 59 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 60 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 61 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 62 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 63 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 64 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 65 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 66 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 67 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 68 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 69 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 70 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 71 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 72 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 73 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 74 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 75 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 76 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 77 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 78 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 79 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 80 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 81 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 82 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 83 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 84 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 85 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 86 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 87 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 88 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 89 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 90 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 91 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 92 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 93 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 94 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 95 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 96 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 97 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 98 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 99 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 100 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 101 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 102 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 103 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 104 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 105 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 106 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 107 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 108 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 109 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 110 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 111 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 112 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 113 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 114 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 115 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 116 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 117 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 118 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 119 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 120 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 121 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 122 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 123 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 124 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 125 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 126 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 127 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 128 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 129 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 130 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 131 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 132 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 133 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 134 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 135 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 136 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 137 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 138 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 139 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 140 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 141 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 142 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 143 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 144 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 145 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 146 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 147 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 148 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 149 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 150 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 151 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 152 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 153 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 154 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 155 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 156 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 157 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 158 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 159 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 160 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 161 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 162 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 163 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 164 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 165 : ◯ 3 番(平井 里美議員) 選択 166 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 167 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 168 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 169 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 170 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 171 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 172 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 173 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 174 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 175 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 176 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 177 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 178 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 179 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 180 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 181 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 182 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 183 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 184 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 185 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 186 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 187 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 188 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 189 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 190 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 191 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 192 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 193 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 194 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 195 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 196 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 197 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 198 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 199 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 200 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 201 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 202 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 203 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 204 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 205 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 206 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 207 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 208 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 209 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 210 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 211 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 212 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 213 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 214 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 215 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 216 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 217 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 218 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 219 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 220 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 221 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 222 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 223 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 224 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 225 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 226 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 227 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 228 : ◯ 10番(栗山 たけし議員) 選択 229 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 230 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 231 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 232 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 233 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 234 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 235 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 236 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 237 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 238 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 239 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 240 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 241 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 242 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 243 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 244 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 245 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 246 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 247 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 248 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 249 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 250 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 251 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 252 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 253 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 254 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 255 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 256 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 257 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 258 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 259 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 260 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 261 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 262 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 263 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 264 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 265 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 266 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 267 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 268 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 269 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 270 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 271 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 272 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 273 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 274 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 275 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 276 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 277 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 278 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 279 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 280 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 281 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 282 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 283 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 284 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 285 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 286 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 287 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 288 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 289 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 290 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 291 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 292 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 293 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 294 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 295 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 296 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 297 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 298 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 299 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 300 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 301 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 302 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 303 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 304 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 305 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 306 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 307 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 308 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 309 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 310 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 311 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 312 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 313 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 314 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 315 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 316 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 317 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 318 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 319 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 320 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 321 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 322 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 323 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 324 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 325 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 326 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 327 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 328 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 329 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 330 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 331 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 332 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 333 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 334 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 335 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 336 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 337 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 338 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 339 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 340 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 341 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 342 : ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 選択 343 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 344 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 345 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 346 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 347 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 348 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 349 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 350 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 351 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 352 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 353 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 354 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 355 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 356 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 357 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 358 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 359 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 360 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 361 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 362 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 363 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 364 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 365 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 366 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 367 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 368 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 369 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 370 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 371 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 372 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 373 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 374 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 375 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 376 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 377 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 378 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 379 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 380 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 381 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 382 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 383 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 384 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 385 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 386 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 387 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 388 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 389 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 390 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 391 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 392 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 393 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 394 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 395 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 396 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 397 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 398 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 399 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 400 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 401 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 402 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 403 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 404 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 405 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 406 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 407 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 408 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 409 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 410 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 411 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 412 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 413 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 414 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 415 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 416 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 417 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 418 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 419 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 420 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 421 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 422 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 423 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 424 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 425 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 426 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 427 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 428 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 429 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 430 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 431 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 432 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 433 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 434 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 435 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 436 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 437 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 438 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 439 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 440 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 441 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 442 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 443 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 444 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 445 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 446 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 447 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 448 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 449 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 450 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 451 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 452 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 453 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 454 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 455 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 456 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 457 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 458 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 459 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 460 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 461 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 462 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 463 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 464 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 465 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 466 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 467 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 468 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 469 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 470 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 471 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 472 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 473 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 474 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 475 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 476 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 477 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 478 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 479 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 480 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 481 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 482 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 483 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 484 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 485 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 486 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 487 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 488 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 489 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 490 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 491 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 492 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 493 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 494 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 495 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 496 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 497 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 498 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 499 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 500 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 501 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 502 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 503 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 504 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 505 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 506 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 507 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 508 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 509 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 510 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 511 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 512 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 513 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 514 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 515 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 516 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 517 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 518 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 519 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 520 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 521 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 522 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 523 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 524 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 525 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 526 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 527 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 528 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 529 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 530 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 531 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 532 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 533 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 534 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 535 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 536 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 537 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 538 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 539 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 540 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 541 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 542 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 543 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 544 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 545 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 546 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 547 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 548 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 549 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 550 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 551 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 552 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 553 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 554 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 555 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 556 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 557 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 558 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 559 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 560 : ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 選択 561 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 562 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 563 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 564 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 565 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 566 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 567 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 568 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 569 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 570 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 571 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 572 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 573 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 574 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 575 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 576 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 577 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 578 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 579 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 580 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 581 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 582 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 583 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 584 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 585 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 586 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 587 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 588 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 589 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 590 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 591 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 592 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 593 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 594 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 595 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 596 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 597 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 598 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 599 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 600 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 601 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 602 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 603 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 604 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 605 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 606 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 607 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 608 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 609 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 610 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 611 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 612 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 613 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 614 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 615 : ◯ 21番(谷田部 一之議員) 選択 616 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 617 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 618 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 619 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 620 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 621 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 622 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 623 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 624 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 625 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 626 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 627 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 628 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 629 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 630 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 631 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 632 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 633 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 634 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 635 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 636 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 637 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 638 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 639 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 640 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 641 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 642 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 643 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 644 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 645 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 646 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 647 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 648 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 649 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 650 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 651 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 652 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 653 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 654 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 655 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 656 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 657 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 658 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 659 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 660 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 661 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 662 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 663 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 664 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 665 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 666 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 667 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 668 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 669 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 670 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 671 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 672 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 673 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 674 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 675 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 676 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 677 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 678 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 679 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 680 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 681 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 682 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 683 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 684 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 685 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 686 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 687 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 688 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 689 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 690 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 691 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 692 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 693 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 694 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 695 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 696 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 697 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 698 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 699 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 700 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 701 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 702 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 703 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 704 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 705 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 706 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 707 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 708 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 709 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 710 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 711 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 712 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 713 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 714 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 715 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 716 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 717 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 718 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 719 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 720 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 721 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 722 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 723 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 724 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 725 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 726 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 727 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 728 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 729 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 730 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 731 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 732 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 733 : ◯ 9 番(しの 浩司議員) 選択 734 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 735 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 736 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 737 : ◯ 議会運営委員長(谷田部 一之議員) 選択 738 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 739 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 740 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 741 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 742 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 743 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 744 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 745 : ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 選択 746 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 747 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 748 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 749 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 750 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 751 : ◯ 議 長(石井 功議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(石井 功議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(石井 功議員) 昨日に引き続き日程第1 一般質問を続行いたします。3番平井里美議員。     〔3番 平井里美議員登壇〕 3: ◯ 3 番(平井 里美議員) 質問通告に従いまして3つ質問させていただきます。  まず初めに「日本一やさしいまち・狛江」実現のために,不当な差別を禁止し,人権被害を受けた人が救済される条例を。  他自治体で起こっている差別を狛江市で起こさないために,(仮称)狛江市人権尊重基本条例に関して質問いたします。  昨今お隣の国,韓国との関係の悪化で在日コリアンや外国籍の方に対するヘイトスピーチが激しさを増し,ネットやメディアには差別をあおる暴力的な言葉があふれています。子供の貧困,広がる格差,なくならないいじめやハラスメント,私たちが子育てをしているのは若者の死の原因の第1位が自殺という日本です。  そんな中,狛江で差別のないまちをつくる条例を策定することになりました。本当にうれしいことだと思っております。  (仮称)狛江市人権尊重基本条例中間報告フォーラムが先月行われました。私も参加させていただきましたが,市民の皆さんが大勢参加され,議員も多数いらっしゃっていました。  この中間報告フォーラムの目的と内容,そこで出された意見はどのようなものだったか伺います。  再質問は自席で行います。 4: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 5: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 中間報告フォーラムにつきましては(仮称)狛江市人権尊重基本条例の骨子案について広く皆さんに説明するとともに,骨子案に対する御意見をいただく機会として開催いたしました。  内容につきましては第一部が大学教授による基調講演「人権について考える」,第二部が骨子案説明及び意見交換としたところでございます。  中間報告フォーラムの参加者からは,救済制度や罰則規定を設けてほしい,差別されている当事者について明確に言及してほしい,子供の権利について明記してほしいなどの御意見をいただいたところでございます。 6: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 7: ◯ 3 番(平井 里美議員) よりよい条例にするために市民の意見を聞く機会を設け,それを骨子案に反映させる,それが中間報告フォーラムの目的だということです。
     基調講演では慶應義塾大学の横大道聡先生が人が生まれながらに持っている権利,人として大切にされる権利をわかりやすく話してくださいました。  フォーラムに参加した皆さんから出た意見は,当事者の声を聞いて条例を策定してほしい,救済制度や罰則規定を設けてほしい,子どもの権利について明記してほしいという声のほか,前市長のセクハラを容認した議員たちにこそ人権を学んでほしいのに,なぜ1人も中間報告フォーラムに参加していないのかという声や,なぜ市長は市民の声を聞かないで帰ってしまわれたのかという厳しい意見もありました。  また条例の検討委員の方々の参加が少なかったのは残念でした。  そこでお尋ねいたします。(仮称)狛江市人権尊重基本条例検討委員会というのはどのような組織なのでしょうか。この検討委員の果たす役割についてもあわせてお尋ねいたします。 8: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 9: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本条例は学識経験者1名,識見を有する者7名,公募市民3名の計11名で構成する(仮称)狛江市人権尊重基本条例検討委員会を設置し,検討委員の皆さんには条例の内容や構成等について検討いただいています。 10: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 11: ◯ 3 番(平井 里美議員) 検討委員の役割は,条例の内容についての検討ということ。委員は学識経験者と識見のある方と公募市民とのことですが,それぞれの委員の選任方法と委員報酬についてお尋ねいたします。 12: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 13: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 検討委員会の委員につきましては人権全般,福祉,男女共同参画,教育,子育てなど人権に関する各分野からの選出のほか,公募市民委員によって構成しています。  委員報酬につきましては会長及び学識経験者が1万2,300円,有識者が9,200円,公募市民委員が3,000円となっております。 14: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 15: ◯ 3 番(平井 里美議員) 委員の方々は誰がどのような方法で選出されたのでしょうか。選考方法をお尋ねいたします。 16: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 17: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁いたしました学識経験者や有識者の方々につきましては人権に関する各分野から狛江市に在住・在勤されている方,また市の委員会等で御協力いただいている方を中心に市で選出し,依頼させていただいたものでございます。 18: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 19: ◯ 3 番(平井 里美議員) 誰がどのように委員を選ぶのかを伺いたかったのですが,市が選出するという回答ではそこがブラックボックスのままだと思います。  実は市の審議会等でなぜこの人がと思う人が委員をされていることがあるため,このような質問をさせていただきました。  私はこの7月,東京弁護士会が開いた「つくろう!使おう!人種差別撤廃条例!」というシンポジウムに参加いたしました。  東京弁護士会が地方公共団体に対して提案している人種差別撤廃条例のモデル条例案と国立市,世田谷区,川崎市それぞれの人権条例を条例づくりにかかわった方々と一緒に議論するというとても中身の濃い,大変有意義な学習会でした。  在日コリアンでさまざまな差別の中で仕事をされている金哲敏弁護士は,モデル条例案策定にかかわってこられた方ですが,条例策定の上で重要なのは審議会の設置であると言います。人権に関する審議会を構成する委員は一般的な学識経験者ではだめで,人種等を理由とする差別の撤廃に関し専門的知見を有する者でなくてはならないと。なぜかというと,人権や差別は何が差別に当たるのかが非常にわかりにくいからだそうです。  狛江市では検討委員に対する人権,差別に関する研修は行われているのでしょうか,お尋ねいたします。 20: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 21: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今回の(仮称)狛江市人権尊重基本条例案の作成に当たりましては,研修という形ではございませんが,検討に先立ち同じ多摩地域の基礎自治体で人権に関する全般的な条例を定めた国立市から平成31年4月1日に制定された国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例の内容や考え方,制定経緯などについて国立市職員より説明いただいたところでございます。そのほか東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例,(仮称)川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例や東京都広報の人権週間が特集された号や公益財団法人人権教育啓発推進センターが示すガイド等も参照いただきながら検討を進めていただいたところでございます。 22: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 23: ◯ 3 番(平井 里美議員) 他市のさまざまないい条例を勉強してくださったということです。  不当な差別を禁止し,人権被害を受けた人が救済される条例をつくるに当たって狛江市の検討委員は,一般的な学識経験者やただ見識があるだろうと思われる人ではなく,人権や差別に関して専門的知見のある方々,本当に差別をなくそうという思いのある方々に担っていただきたいと思います。  検討委員に関する市の見解を改めてお伺いいたします。 24: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 25: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 検討委員会の学識経験者や有識者の方々につきましては,狛江市の実情を踏まえた条例案の作成という点を重視しています。こうした観点から先ほど答弁いたしましたとおり人権に関する各分野から狛江市に在住・在勤されている方,また市の委員会等で御協力いただいている方を中心に選出させていただいております。 26: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 27: ◯ 3 番(平井 里美議員) 本当に差別をなくそうという思いのある方々に検討していただきたいと心から思っております。  次に狛江市内の人権問題で狛江市における現在の救済制度と救済状況について伺います。  狛江市民が差別の被害者となったとき,人権侵害を受けたとき,現状ではどのようなサポートを受けることができるのでしょうか。ここ5年間の人権相談の件数と狛江市の対応についてお尋ねします。  またジェンダー,LGBT,SOGI,国籍等による差別に関して狛江市における現状と対応について伺います。 28: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 29: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 人権身の上相談の相談件数につきましては平成26年度は6件,平成27年度は4件,平成28年度は3件,平成29年度は1件,平成30年度は8件となっております。その他に受けた相談につきましては,内容により適切な相談窓口等を案内しております。  ジェンダー,SOGI,国籍等による差別の現状につきましては,女性のためのカウンセリングにおいてもここ数年そういった内容の相談は寄せられておりません。 30: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 31: ◯ 3 番(平井 里美議員) 人権身の上相談の窓口が常設されており,専門の相談員がいらっしゃるのは大変大切なことだと評価いたします。  狛江市では人権擁護委員の方が相談員をされているそうですが,どのような専門性を有し,どういった研修を受けられているのかお尋ねいたします。 32: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 33: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 人権擁護委員については特段の専門性は求められておりませんが,人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき,「人格識見高く,広く社会の実情に通じ,人権擁護について理解のある社会事業家,教育者,報道新聞の業務に携わる者等及び弁護士会その他婦人,労働者,青年等の団体であつて直接間接に人権の擁護を目的とし,又はこれを支持する団体の構成員の中から」選出,推薦しております。  研修につきましては法務局において委嘱時,委嘱後6カ月以内,委嘱後2年以内,初めて再委嘱されてから1年以内のタイミングで研修が行われております。 34: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 35: ◯ 3 番(平井 里美議員) 人権相談にはセクハラやパワハラ,人種差別など非常に専門的な対応が必要とされる案件があります。ぜひ人権について専門的な知見のある方を選出していただくよう,そして研修していただくようお願い申し上げます。  では次に障がい者,高齢者,貧困格差による差別や人権侵害に関して狛江市が把握している現状と市の対応についてお尋ねいたします。 36: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 37: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 障がいのある方の相談状況に関しましては,平成28年4月に障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律が施行されたことを受け,市として障がい者差別に関する相談体制を整備しております。  相談実績といたしましては,平成28年度4件,平成29年度ゼロ件,平成30年度3件となっており,相談があった場合には関係部署等が連携して対応を行うとともに,相談内容を全庁的に共有し,適切な対応がなされるように努めております。  高齢者,貧困格差による差別や人権侵害の状況につきましては高齢者虐待以外に特に相談件数等の数字はございません。ただし対象者の方からそのようなお話があれば個別の相談支援の中で対応しております。  なお,高齢者の方や貧困格差による差別や人権侵害の状況を主訴に相談に来られたケースは現在のところ把握しておりません。 38: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 39: ◯ 3 番(平井 里美議員) 障がい者差別,高齢者虐待に関する相談があるということがよくわかりました。  狛江視覚障害者の会の代表を務めていらっしゃる伊藤聡子さんにお話を伺ったところ,障がいのある方々は一般的には当然の権利であることを障がいのせいだと諦めたり自分のせいだと我慢を強いられたりすることが多く,それが差別だと自分自身も気づきにくいことが問題だとおっしゃっていました。高齢者,貧困格差に苦しんでいる方々も同じ状況に置かれているとすれば,窓口に相談しに来られるのは本当にせっぱ詰まったとき,限られた方だと思います。  次に学校における差別やいじめ等について伺います。  いじめには国籍や経済格差,LGBT・SOGIによるものなど複雑な背景があると思いますが,狛江市が把握している学校や学童でのいじめや差別の状況について教えてください。 40: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 41: ◯ 教育部長(上田 智弘君) いじめ問題を初めとした人権に関する課題について,特にいじめ問題の状況把握といたしましては日常的な見守りはもちろんのこと,定期的なアンケートを実施する中で,その把握に努めております。 42: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 43: ◯ 3 番(平井 里美議員) いじめの状況や背景,人権課題について日常的に把握に努めていらっしゃるということ。どのような課題があるか伺いたかったのですが,学校が把握されたいじめや差別問題に対する学校及び教育委員会の対応について伺います。 44: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 45: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 各学校ではいじめ防止基本方針に基づいたいじめ防止委員会を設置しております。いじめを認知した場合は学級担任だけではなく家庭と連携を図りながらいじめ防止委員会を中心に組織的に対応し,早期解決に取り組んでおります。  また人権課題への対応といたしまして,毎年年度当初に市内全教職員を対象にした人権研修会を開催するとともに,都が主催する職層に応じた人権研修会へも参加しております。  さらに児童・生徒への対応として東京都教育委員会が毎年発行している「人権教育プログラム」を活用し,各教科等の中で学習を行っております。 46: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 47: ◯ 3 番(平井 里美議員) 毎年全教員を対象に人権研修会を行い,東京都の人権研修会へも参加されているとのこと,今後もぜひ継続をお願いいたします。  いじめ対策だけでなく体罰や虐待などによって子供たちの人権が侵害されることのないよう最大限の努力をしていただきたいと思います。  次の質問です。狛江市がこれまでに策定した人権関係条例,その他の取り組みについて伺います。 48: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 49: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) これまでに狛江市において制定した人権に関する条例はございません。また市が行う人権に関する取り組みとしましては毎月第3木曜日に行っている人権身の上相談,毎年12月4日から10日までの人権週間の時期に合わせた人権パネル展などがございます。 50: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 51: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市の人権に関する取り組みは人権身の上相談と人権パネル展とのことです。今回の(仮称)狛江市人権尊重基本条例が狛江市で初めての人権に関する条例だということがわかりました。  市民に関するものではありませんが,昨年策定された狛江市職員のハラスメントの防止等に関する条例についてお尋ねいたします。  セクシュアル・ハラスメントによる前市長の辞任を受け,以前は「狛江市職員のハラスメントの防止に関する規則」だったものが「条例」になったわけですが,条例策定によって何が改良されたのか伺います。 52: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 53: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市職員のハラスメントの防止等に関する条例の施行後で大きく変わったことが外部相談窓口の設置でございます。委託先の公益財団法人21世紀職業財団は高い専門性と豊富な経験を持つプロの相談員がさまざまなハラスメントに関する相談を受け付けております。全ての相談員が産業カウンセラーの有資格者で長年ハラスメント防止対策に従事した経験者であることから,相談中の二次被害の心配もないと考えております。  同様にハラスメントに関する苦情を調査・審議し公平な処理に当たるための苦情処理委員会にも外部の有識者を委員に加えたことで専門的な知見に基づく公平な処理が行われるものと考えています。  また条例ではハラスメントの行為者が市長等または議員であった場合にハラスメントの事実が確認された場合は公表できることを規定しております。  このような点が条例の施行後で大きく変わったところでございます。 54: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 55: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市職員のハラスメントの防止等に関する条例第6条に,「市長は,ハラスメントの防止等を図るため,職員に対し必要な研修等を実施しなければならない。」とあります。職員に対する研修の実施状況について伺います。 56: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 57: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ハラスメントの防止等を目的といたしまして,平成30年度は4つの研修を実施しております。  1つ目は昨年7月に実施しました東京都市町村職員研修所第3ブロック合同研修「ハラスメント相談員研修」でございます。本研修は研修所第3ブロック合同で隔年で実施しており,ハラスメント相談員としての心構え及び基本的知識の再確認,相談時における応対の流れや対処方法等を習得しております。狛江市では4名の相談員が研修を受講しました。  2つ目は昨年11月にハラスメント防止講演会を実施いたしました。市長,副市長,教育長を含め全管理職とそれ以外で受講を希望する職員合わせて74名が受講しております。講師は職場のハラスメント研究所所長の金子雅臣氏に御登壇いただき,各種ハラスメント防止について御講演いただきました。  3つ目は管理職を対象としたコンプライアンス研修でございます。昨年度はカリキュラムの中でハラスメントに焦点を当て実施いたしました。研修の受講履歴を踏まえ職員課で指定した管理職7名が受講しております。  4つ目は「ハラスメント(パワハラ・セクハラ)防止研修」でございます。当該研修はこれまで主任以上を対象としておりましたが,誰もがハラスメントの被害者または加害者になり得ることから,受講対象を主事から係長相当職までに変更して実施したもので,27名の職員が受講しております。  以上でございますが,若手職員から管理職まで幅広く研修を実施したことで全庁的にハラスメントの防止に関する知識習得や意識啓発を図ってまいりました。今後もハラスメントの防止等に向けて研修を実施してまいります。 58: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 59: ◯ 3 番(平井 里美議員) 若手の職員から管理職までの研修,相談員としての研修も実施されているとのことです。  ハラスメントは加害者と被害者だけの問題ではなく,周囲のあり方が大きくかかわりますので,幅広い層の研修は必要不可欠だと思います。  ハラスメントや差別はそれ自体が人権侵害であることに加えて,相談や報告の段階で二次被害を受け,さらに深く傷つくということが多いため,相談員が人権感覚を身につけていない場合はさらなる人権侵害を引き起こしてしまうことになります。  第7条に,「人事担当課にハラスメント相談窓口を設置する。」,第8条に,「相談・苦情を受ける者としてハラスメントに関して見識のある外部の法人等及び6名の職員を選任する。」とあります。相談窓口の設置状況と相談員の選任について伺います。 60: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 61: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市職員のハラスメントの防止等に関する条例に基づき庁内及び外部に相談窓口を設置しております。外部の相談窓口の運営は公益財団法人21世紀職業財団に委託しており,雇用形態や職種等を問わず利用できること,またウエブ相談につきましては24時間利用が可能であることなどから,いつでも誰でも相談しやすい環境の整備を進めております。  また内部の相談員につきましては総務部職員課人事研修係長及び総務部職員課給与厚生係長,総務部長が推薦する職員2名,職員団体が推薦する職員2名の合計6名を選任しておりますが,相談員の男女のバランスを考慮し,男性3名,女性3名の体制となっております。 62: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 63: ◯ 3 番(平井 里美議員) 庁内に相談窓口を設置し,相談員に総務部長推薦の職員と職員団体推薦の職員,係長が既に選任されているということですが,男女のバランスも考えられ,相談しやすい環境の整備をされていること,外部の相談窓口も整備されていることは職員の皆さんにとっての安心につながることと思います。今後もぜひ研修の継続と相談窓口の周知に力を入れていただきたいと思います。  次に第9条に,「市長は,ハラスメントに関する苦情を調査審議し,公平な処理に当たるため,狛江市ハラスメント苦情処理委員会を設置する。」とありますが,こちらの設置状況について伺います。
    64: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 65: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 苦情処理委員会はハラスメントに関する苦情を調査・審議し,公平な処理に当たるため市長が設置するもので,有識者3名と市職員2名で構成されております。有識者3名につきましては行政経験者として調布市役所OBの男性,ハラスメント防止に関して高い専門性を持つ公益財団法人21世紀職業財団会長の女性,人権擁護委員の女性の3名に委嘱しております。市職員2名につきましては総務部長の私と職員団体が推薦する職員1名を任命しております。  なお,当委員会につきましては昨年度は1回開催しておりますが,委員の委嘱やハラスメント防止の取り組み全般に関する意見交換を行ったもので,ハラスメントに関する苦情の調査・審議はございませんでした。今年度につきましては現在のところ昨年度の相談件数等を報告した1回のみの開催でございます。 66: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 67: ◯ 3 番(平井 里美議員) 苦情の調査審議,処理が行われた案件はまだないということですが,第11条には,ハラスメントの事実が確認された場合の対応措置として,(1)市長等又は議員の場合は公表,(2)職員の場合は市長が別に定めるところによる懲戒処分等とあり,ハラスメントの防止等に関する指針には具体的な対応策として行為者が職員であった場合,市長・副市長・教育長であった場合,そして議員であった場合の3パターンの相談対応フローが示されています。  職員,市長,副市長,教育長,議員いずれも同じ市庁舎内で仕事に当たっていますので,ハラスメント防止のために全ての立場の者が人権に関する研修を実施するべきと考えます。  市長及び議員のハラスメントに関する研修の実施状況と今後の予定についてお尋ねいたします。 68: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 69: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市長につきましては先ほど答弁させていただきましたようにハラスメント防止講演会を受講しています。今後もハラスメントの防止等に向け講演会形式での研修を実施することを予定しております。  なお,議員の方につきましては市長部局では実施しておりません。 70: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 71: ◯ 3 番(平井 里美議員) 市長,副市長,教育長,管理職を含め職員には4つの研修が昨年度実施されたということですが,議員の研修はまだ1度も行われていないということがわかりました。議員の職員に対するハラスメントも絶対にあってはならないことですので,早急に研修を実施することを求めます。  市長ほか特別職,管理職,職員の皆さんが研修を重ねてハラスメント防止に努めていらっしゃるのに,議員のみ研修が行われていないのは条例の不備であり改正が必要なのではないかと思います。  狛江市職員のハラスメントの防止等に関する条例は議員提案で策定されたそうですが,策定にかかわった方の中には,長年続いた前市長のハラスメントについて承知されていた議員もいらっしゃったと,また前市長に対して水面下で交渉されていた議員もいらっしゃったと去年プレスで読みました。前市長によるセクシュアル・ハラスメントを知りながら議会で追及しないということは,その議員はハラスメントの被害者を守るどころか切り捨てたのだと市民の目には映りました。それが故意でないというなら人権感覚の欠如です。セクシュアル・ハラスメントがなぜ起きたのか,なぜ長年誰もとめることができなかったのか,なぜ被害者の方々を孤立させてしまったのか,事実をしっかりと検証し二度と被害を生まないでほしい,多くの市民の思いがありましたが,結局ハラスメントの検証はされず,前市長を擁護した方々の手によって狛江市職員のハラスメントの防止等に関する条例が提案・可決されました。  被害者の声を聞くことなく市民への説明会もパブリックコメントもなくつくられた条例,私はこの条例が被害者を切り捨て,市民から最も遠い所でセクハラ問題の幕引きに使われたことが残念でなりません。  次にハラスメントに関する相談件数と対応について伺います。 72: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 73: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 条例施行後から平成30年度中にあった相談件数はパワー・ハラスメントを含む8件で,内訳としましては内部相談が2件,外部相談が6件ございました。内部相談2件につきましてはいずれもパワー・ハラスメントに関する相談でございましたが,そのうち1件については相談者から市への対応の求めがあり,該当者に対し職員課で指導を行っております。ほか7件につきましては対応の求めがございませんでした。  今年度につきましては7月までに外部相談窓口に2件の相談がございましたが,いずれも市への対応の求めはございませんでした。 74: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 75: ◯ 3 番(平井 里美議員) たびたび相談があるということですが,日本労働組合総連合会が行った2017年のハラスメントと暴力に関する実態調査では,ハラスメントを受けたものの,「誰にも相談しなかった」人は4割強に上ると報告されています。そしてハラスメント被害を相談しても半数近くが,「親身に聞いてもらえたが具体的な対応に進まなかった」と答えています。  対応の求めがない7件の相談者,ことし新たに外部の相談窓口にあった2件の相談,対応の求めがないから解決したわけではないと思います。相談をしても具体的な対応に進まない,相談すらできない人という人が4割から5割いることを踏まえて,ハラスメントのない職場づくりに努めていただきたいと思います。  最後に不当な差別を禁止し,人権被害を受けた人が救済される人権条例策定のためにを質問いたします。  隣まちである(仮称)川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例,世田谷区多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例は市民と首長と議会が一緒になって差別から市民を守るために本気で取り組んだ条例です。  狛江市が条例策定に当たってサポートを依頼した国立市では,4年前,一橋大学院の学生が同性愛の恋愛感情を告白した相手によるアウティングによって投身自殺をしたという事件がありました。こんな悲しい事件を二度と起こしてはならないと国立市は全国で初めてアウティング禁止を盛り込んだ条例を策定いたしました。  このたび国立市市長室の3人の職員の方から国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例策定についてお話を伺いましたが,国立市では差別と人権が専門である師岡康子弁護士によるスーパーバイズを行い,担当者がしっかりと人権について学んだ上で条例の検討を行ったそうです。  そして国立市では市長を交えてのタウンミーティングを4回とパブリックコメントを行いました。  条例の検討過程で最も大切にしたのは当事者との意見交換だそうです。その上で人権侵害を決して許さないという市の姿勢を明確に示すために差別禁止を条例に規定し,市長がかわっても取り組みが継続するようにと市長の使命の条項を設けたとのことでした。  市は市民を必ず差別から守ります。そんな条例があるまちに誰しも住みたいと思うのではないでしょうか。  (仮称)川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例は日本で初めてヘイトスピーチを犯罪として処罰する法規制です。川崎市のこの条例は今後他自治体の条例制定を後押しし,国の法改正,整備を促す条例になるだろうと言われています。  7月から8月に募集したパブリックコメントの総数は1万8,000件を超え,過去最高。賛成が多数だったそうです。  川崎市には人権に関する条例が7つ,指針が2つ,推進計画が2つあります。2013年以降,レイシストからのさまざまな被害を受け,市はさまざまな対策をとってきましたが,今までの条例では市民の人権を守ることができませんでした。だからこそ罰則規定のある条例策定をことしの12月議会で成立させようとしています。  レイシストの団体は川崎市でヘイトスピーチができなくなったら一体どこへ行くのでしょうか。狛江市でヘイトスピーチが起こった際のことを市は想定されていますか。狛江市には現在ヘイトや差別を受けている市民がいるのかどうか,調査をされたのかどうか伺います。 76: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 77: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ヘイトスピーチが狛江市で起こった際のことについて現時点で具体的な想定はしておりませんが,国や他自治体の動きなど随時情報収集を行っています。  また,ヘイトスピーチを受けている市民の方がいるかどうかの調査は実施しておりません。 78: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 79: ◯ 3 番(平井 里美議員) (仮称)狛江市人権尊重基本条例検討委員会の中間報告フォーラムでは,またその後の委員会の中でも,狛江市は罰則で禁止するのではなく北風と太陽の太陽のような条例を目指す,禁止や罰則については被害が深刻になったら考えるという声が多数出ておりました。  中間報告フォーラムに参加した市民や検討委員会を傍聴した市民は,被害者を生まない条例を,被害者が救済される実効性のある条例を,これでは前市長のセクハラをとめられず複数の被害者を生み,追い詰め,孤立させてしまった経緯が何ら生かされない条例になってしまうと声を上げています。  人権条例についてLGBT当事者として条例策定にかかわってこられた世田谷区議会議員の上川あやさんにもお話を伺いました。  上川さんは,相談対応は条例がなくても行われていること,条例に必要なのは苦情処理,被害者の救済だと言っています。相談対応ではなく苦情処理,被害者救済を求める市民の具体的な声に対する市の見解をお尋ねいたします。 80: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 81: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 中間報告フォーラム等でいただいた御意見について現在検討委員会で検討を進めていただいていますが,苦情処理,被害者救済につきましては差別の対象範囲や定義が非常に難しいという問題もございますので,市としてどこまでできるのか慎重に検討する必要があると考えております。  また骨子案の中で相談についての項目がございますが,相談を受けるだけでなく,それぞれの分野に応じた専門的な機関などにつなぐことで的確で迅速な対応が可能となりますので,そうした方策も考えられるところでございます。 82: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 83: ◯ 3 番(平井 里美議員) 人権問題やセクシュアル・ハラスメントの相談に関しては相談窓口で二次的な被害を受けてしまうことが多々あります。勇気を振り絞って相談に訪れた被害者が相談先でさらに人権侵害を受けることはあってはならないことですが,これは狛江市でも起こっております。  相談窓口である担当者は一般的な学識経験者ではなく差別の撤廃に関し専門的な知見を有する者であることが条件だと思います。そのためには必ず専門的な知見を有する学識経験者によるスーパーバイズを行うことをすぐにでも検討すべきだと思いますが,市の見解をお尋ねいたします。 84: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 85: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 相談窓口の担当にどのような立場の方をお願いするかなど取り組み体制の詳細につきましては条例が制定された後,具体的に検討してまいります。 86: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 87: ◯ 3 番(平井 里美議員) 既にある相談の窓口でもぜひ検討をお願いいたします。  私には在日コリアンの友人がいます。彼女は日本で生まれ日本で40数年在日3世として生きる中で数え切れない差別とヘイトスピーチ,脅しを受けてきました。ネット上でも某メディアの社員等にさまざまな差別的な言葉で嫌がらせを受け,闘い続けています。一昨日は狛江で彼女の話を聞き,この国の差別を考える学習会が開かれたのですが,100人近い参加者があり,狛江市民の問題意識の高さに驚きました。  日本で生まれ育ち,日本で仕事をし税金を納め,子育てをしている彼女が国籍が違うということだけで虫けらのように扱われ脅される。絶対に許せないことです。  狛江市ではヘイトスピーチの被害を受けているという相談は寄せられていないそうですが,彼女はこれだけの被害を受けてもどこかに相談しようとは思わない,彼女自身が言っていたことですが,自分は氷山の一角にすぎないと,表に出ない差別は数え切れないのだと。  川崎市では市民生活が脅かされるほどの組織的なヘイトスピーチが実際にたびたび行われています。こういった住民に対する差別を許すかどうかは国の問題ではなく地方自治体が問われていることだと思います。  川崎市の福田市長は,外国人市民の増加傾向は今後加速していく。川崎市が培ってきた寛容性をより高める必要がある。その根底となるあらゆる差別をなくすルールとして条例を市民の総意でつくり上げていきたいと。そして条例に刑事罰を導入すると実行に移されました。罰金50万円という罰則規定ができたことで川崎市でヘイトスピーチができなくなった団体が狛江に活動場所を移した場合,市はどのような対応をとり市民を守るつもりなのかお尋ねいたします。 88: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 89: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 仮定の御質問になりますので答弁は控えさせていただきます。 90: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 91: ◯ 3 番(平井 里美議員) 実際にこういった被害者がいらっしゃるのにお答えがいただけないのはとても残念なことです。  松原市長は「日本一やさしいまち・狛江」をつくるために人権条例制定を目指すと約束されました。そして国際交流にかかわる市民の方が私に話してくださったのですが,松原市長が市民協働課長の時代,ある会合で,皆さん,人権問題にぜひもっと関心を寄せてもらうようお願いいたしますと御挨拶されたことが今も忘れられないと彼女は私に連絡をくださいました。それを聞き,私もとてもうれしかったです。  狛江市民の条例に対する期待がどんどん大きくなっています。外国籍の方がふえ続けている狛江市でさまざまな立場の方の声をどのように聞き,どのように条例に反映していくおつもりか市長にお尋ねいたします。 92: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 93: ◯ 市 長(松原 俊雄君) まず当事者の声を聞くということもございます。これは人権が尊重されるまちを目指すために重要なことの一つということで認識をしています。  人権は広範でさまざまな分野がございます。そのために条例案の作成に当たっては先ほど企画財政部長が答弁をさせていただきましたけれども,狛江市の実情を踏まえた観点から検討委員会でいろいろ検討いただくとともに,先日開催させていただきました中間報告フォーラム,また今後実施予定のパブリックコメントなどで広く御意見を聞いていきたいというふうに考えております。  条例が施行されました後に具体的に推進していく中で,取り組むテーマに即して当事者や関係者の方から御意見を伺うことなど,より的確な対応ができるものというふうに考えております。  条例ができて,その後の運営推進に当たっては,いろいろな場面場面でまだまだ御意見があると思います。そういった部分も踏まえながら推進していきたいというふうに考えております。 94: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 95: ◯ 3 番(平井 里美議員) 中間報告フォーラムの意見,パブリックコメント等の意見を反映して条例を策定してくださるということ,ぜひ被害者を生まない,被害者が切り捨てられずに救済される条例にしていただきたいと思います。  条例が施行された後に当事者や関係者から意見を聞くとおっしゃったでしょうか。私は順番は逆なのではないかと思います。当事者の方々の意見を聞きながら条例を策定していただきたいと強く望みます。  前市長によるセクシュアル・ハラスメントという差別でおとしめられ,長年救済されず捨て置かれた被害者を職場も議会も救うことができなかった狛江市。差別を生み,差別を放置し,差別にふたをしてきた狛江市だからこそ,この条例ができた,そう言える,そんな血の通った条例の策定を望みます。  このまちは私たちをいかなる差別からも守ってくれると,誰もがどんな立場の人でもよりどころにできる,狛江市だからつくれたという人権条例を市民と当事者の皆さんと一緒につくっていただきたいと要望して,この質問を終わります。 96: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井里美議員。     〔3番 平井里美議員登壇〕 97: ◯ 3 番(平井 里美議員) 2つ目の質問は要支援者名簿の活用推進で,地域の見守り体制を。  要支援者支援についての狛江市の取り組みより,避難行動要支援者名簿についてです。  近年巨大地震,豪雨や暴風雨,大規模土砂災害といった激甚災害が数多く発生し,きのうの台風も各地に甚大な被害をもたらしました。被害を受けられた皆様に心からお見舞い申し上げます。そして夜を徹して対応してくださった職員の皆さん,消防団の皆さんに心から感謝申し上げます。  災害時,自力での避難が困難な高齢者や障がい者の方への支援体制を整えるために策定されている避難行動要支援者名簿の概要についてお尋ねいたします。  再質問は自席より行います。 98: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 99: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成25年6月に災害対策基本法が一部改正され,同法第49条の10の規定により,「要配慮者のうち,災害が発生し,又は災害が発生するおそれがある場合に自ら避難することが困難な者であつて,その円滑かつ迅速な避難の確保を図るため特に支援を要するもの」──これらの方を「避難行動要支援者」と言いますが,これらの方の把握に努めるとともに,地域防災計画の定めるところにより,避難行動要支援者について避難の支援,安否の確認その他の避難支援等を実施するための基礎とする名簿,この名簿を「避難行動要支援者名簿」と言いますが,この名簿の作成が義務づけられました。狛江市では狛江市地域見守り活動支援対象者名簿登録制度実施要綱の規定により,この名簿のことを地域見守り活動支援対象者名簿登録と呼んでおります。 100: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 101: ◯ 3 番(平井 里美議員) 避難行動が困難であり支援を必要とする方を把握するため,つまり避難の支援と安否確認のための名簿ということです。狛江市では地域見守り活動支援対象者名簿登録と呼んでいるそうですが,この名簿作成に関していつからどのような取り組みをされてきたのかお伺いいたします。 102: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 103: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 市では平成22年6月から災害時要援護者支援事業として災害時に自身で避難することが難しい方を把握し,災害時に備えるために狛江市災害時要援護者支援制度実施要綱を制定いたしました。  情報の収集方法については対象者へ登録勧奨通知を送付し,申請があった方を登録する手挙げ方式と民生委員が実施している高齢者実態調査を利用して,訪問により本人に直接働きかけ,必要な情報を収集する同意方式の両方を併存させ,実施しておりました。この点は現在も同様でございます。  名簿の管理方法といたしましては,制度開始当初はエクセルで管理しておりました。名簿情報の更新は年1回,住民基本台帳システム,介護保険システム,障害福祉システムから抽出したデータと突合して情報を更新しておりました。  平成25年6月の災害対策基本法の改正に伴い,平成25年10月に災害時要援護者支援制度から避難行動要支援者登録制度に名称を変更し,要綱名も狛江市避難行動要支援者登録制度実施要綱に改正いたしました。  名簿の管理方法といたしましては,アクセスで運用を開始いたしました。名簿の更新頻度につきましては従来と同様に年1回でございました。  平成27年10月に避難行動要支援者制度を地域見守り活動支援対象者名簿登録制度としてリニューアルし,実施要綱を狛江市地域見守り活動支援対象者名簿登録制度実施要綱に全部改正いたしました。  名簿の管理方法といたしましては,平成26年度末に名簿管理用システムを導入いたしました。このシステムは障害福祉システムの一部分として開発したため,障害関係情報についてはリアルタイムで更新が行われます。また住民基本台帳システム,介護保険システムともデータ連携しておりますので,日次更新が可能となりました。  平成29年3月に狛江市避難行動要支援者支援及び福祉避難所設置・運営に関するプランを策定したことに伴い,平成29年8月に同要綱の一部改正を行いました。  平成30年11月から個別計画の策定を開始することに伴い,平成30年度当初から名簿管理用システムの改修を行うとともに,同年9月に同要綱の一部改正を行いました。  それぞれの要綱改正時に名簿で管理する対象者,個人情報,名簿を提供する支援組織につきましても必要に応じて見直しを行っております。 104: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 105: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市では国に先駆けて3年も早く要支援者名簿作成に取り組まれてきたということがわかりました。また避難行動要支援者名簿を地域見守り活動支援対象者名簿登録として改良し,日常からの地域のつながりをつくる狛江ならではの制度に発展させていく取り組みに関して非常に共感いたします。  障がい者の方々,介護保険利用の方々の情報がリアルタイムで更新されることは当事者の方にとっては大きな安心につながると思います。  では支援の対象,地域見守り活動支援の対象となる方はどういった方なのか,また名簿提供の同意のある要支援者の人数と対象区分ごとの人数についてお尋ねいたします。 106: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 107: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 名簿提供の同意のある要支援者の人数は平成31年3月末現在4,610人でございます。要支援者の対象区分と人数につきましては,高齢者については75歳以上のひとり暮らしの世帯の方が2,186人,75歳以上のみの高齢者のみの世帯の方が1,693人,介護保険要介護3以上認定者の在宅の方が62人,障がい者につきましては身体障害者手帳1級,2級取得者が323人,愛の手帳1・2度取得者が44人,精神障害者保健福祉手帳1・2級取得者が103人,難病の指定を受けている方で身体障害者手帳等を取得された方が12人,75歳以上の高齢者及び身体障害者手帳1・2級,愛の手帳1・2度,精神障害者保健福祉手帳1・2級のいずれかの取得者で構成される世帯の方が28人,これ以外の方で登録を希望された方,例えば介護保険要介護2以下の認定者や障害者手帳3級,4級,あるいは愛の手帳3・4度取得者などの方が159人となっております。
    108: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 109: ◯ 3 番(平井 里美議員) 支援を希望されている方の中で75歳以上のひとり暮らし世帯の方が2,186人,75歳以上の高齢世帯の方が1,693人,要介護3以上の方が62人と4,000人近い方が高齢者ということですが,避難の支援等を実施するためには日ごろから地域での見守りが大事だと思います。狛江市が支援を依頼している組織について伺います。 110: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 111: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 災害対策基本法第49条の11第2項の規定により避難支援等関係者となる支援組織につきましては10区分ございます。民生委員・児童委員協議会,狛江市社会福祉協議会,地域包括支援センター,町会・自治会またはマンション等管理組合,狛江市防災会,狛江消防署及び狛江市消防団,調布警察署,指定居宅介護支援事業者並びに指定一般相談支援事業者及び指定特定相談支援事業者,その他緊急時において市長が特別に認めた組織及び団体となり,令和元年8月末現在協定を締結している支援組織は11団体でございます。 112: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 113: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市が依頼している団体は11団体ということです。  支援を希望されている方の中で高齢者の比率が圧倒的に高いわけですが,500人近い障がい者の方も支援を必要とされております。個別計画の策定状況,人数について伺います。 114: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 115: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成30年度は身体障害者手帳1級または2級,愛の手帳1度または2度,精神障害者保健福祉手帳1級または2級取得者,介護保険要介護3以上認定者,難病指定を受けている方のうち身体障害者手帳等取得者,医療的ケア児等合計1,162人に勧奨通知を送付し,平成31年3月末現在541人が個別計画を作成しております。 116: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 117: ◯ 3 番(平井 里美議員) 平成30年度第2回拡大防災ネット会議に参加させていただいたのですが,そこで福祉避難所と地域見守り活動支援対象者個別計画の作成についての意見交換がありました。  そこで障がい者の方の個別計画は施設や事業所,支援団体が中心となって策定されているという話を聞きました。個別計画のフォーマットが高齢者用であり,障がい者にとっては使いづらいという声がありました。高齢者と障がい者の方では支援内容が異なりますので,フォーマットの見直しの検討も必要かと思います。  次に民生委員・児童委員との連携についてです。  ひとり暮らしの高齢者,障がいのある方やひとり親家庭など民生委員・児童委員との連携が不可欠だと思います。狛江市における民生委員・児童委員の委員数,名簿の提供状況,活動内容について伺います。 118: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 119: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 民生委員・児童委員の定数は58名でございます。9月1日現在51名,欠員は7名でございます。狛江市民生委員・児童委員協議会とも協定を締結しており,各民生委員にそれぞれの担当地区の要支援者名簿を提供しております。  民生委員は毎年75歳のひとり暮らし及び75歳以上のみの世帯を対象に高齢者実態調査を実施しており,実態調査を通じて得た情報と名簿情報をあわせて日ごろの見守り活動に活用していただいております。  また支援が必要な方がいた場合,市や地域包括支援センターにつないでいただいております。 120: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 121: ◯ 3 番(平井 里美議員) 次に町内会,自治会との協定締結状況と課題。  狛江市における町会・自治会について町会数,加入者数及び組織率についてお伺いいたします。 122: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 123: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 平成31年4月1日現在でお答えいたします。町会・自治会数は31団体,加入世帯数は1万7,642世帯,加入率は41.52%となっております。 124: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 125: ◯ 3 番(平井 里美議員) 町会・自治会が行っている活動について伺います。 126: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 127: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 町会・自治会では防犯パトロールの実施や防犯カメラの設置等の地域防犯力の強化や総合水防訓練への参加,地域のイベント開催等の親睦活動,町会だよりの作成による広報活動,行政施策への協力などさまざまな活動を行っていただき,地域力の向上に御協力いただいております。 128: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 129: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市内にある町会・自治会は31団体,1万7,642世帯の加入があるということです。半数以上の方が加入されていないという状況もよくわかりました。  その中で3団体,駒井町会,和泉北町会,狛江ハイタウン団地管理組合法人の3団体と協定を締結しているとのことですが,残りの28の町内会・自治会は支援を希望されている方がいらっしゃるにもかかわらず地域が支援の要請を拒否していることになるのではないかと心配です。  実は私は狛江ハイタウンの役員をしているのですが,数年前から市からの協定依頼があるにもかかわらず,個人情報の扱いの不安などから協定の締結に至らなかったと聞きました。しかし今年度の理事長が支援を求めている住人の手を振り払うことは人道に反すると理事を説得,協定締結に至ったわけです。  要支援者支援の名簿の受け渡しが進まない理由について市の考えを伺います。 130: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 131: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 理由の一つといたしまして,町会・自治会の中には毎年役員が交代する所も多く個人情報を管理する体制が整っていない団体が多いと伺っております。 132: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 133: ◯ 3 番(平井 里美議員) 早い時期に市と協定を締結した駒井町会の会長にお話を伺ったところ,同じ課題と不安があることがわかりました。駒井町会は町内会の委員に民生委員が入ることで情報の共有ができると話されていました。一方,会長を頂点にピラミッド型の組織であること,10件前後を受け持つ班長は1年交代で持ち回りのため意識のあり方を引き継ぐのが困難だそうです。  狛江ハイタウンも同様で,理事長を初め全員が1年で交代してしまうのでスキルや情報の蓄積ができないことが問題となり,見直しの検討を迫られています。  では次に協定締結推進のための市の取り組みについて伺います。 134: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 135: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 町会・自治会連絡会において災害時の地域における支援の重要性と名簿提供についてお話をさせていただいているほか,個別に説明を行うなどの対応をしております。 136: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 137: ◯ 3 番(平井 里美議員) 協定締結における課題と今後の計画についてお尋ねいたします。 138: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 139: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 町会・自治会との協定締結数がふえていないというところが課題でございます。引き続き町会・自治会の連絡会及び個別の説明等周知を行ってまいります。 140: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 141: ◯ 3 番(平井 里美議員) よろしくお願いいたします。  次に災害時の支援につなげるための地域づくりで,狛江市内の空き家状況について伺います。  町会・自治会が特定の活動場所を持っていないことが地域のつながりをつくることへの困難につながっているという声もあります。地域に住民が集う居場所,コミュニティーがあることが町内会・自治会活動の活性化につながる重要な条件整備です。狛江ハイタウンには集会室,タウンカフェ,ギャラリーなど複数の居場所があり,その居場所で地域の多様なつながりが生まれています。  福祉や子育て,働く世代にとっても地域とのつながりは平時,災害時問わず重要視されており,狛江市も空き家を利用しての居場所づくりに尽力されていると伺っております。  数年前は狛江市内でも放置される空き家がふえ,防犯上も空き家対策が問題となっていましたが,近年状況が変わってきていると聞きます。狛江市における空き家状況についてお尋ねいたします。 142: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 143: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 平成28年度の実態調査で把握した空き家等の総数は218件です。その後市に寄せられた苦情や取り壊しがあった空き家等の把握により多少の動きはありましたが,おおむね200件で推移していました。現在改めて取り壊し状況等を調査し,170件ほどとなっております。  適正な管理をしていただくよう,苦情があった空き家等の所有者に対し連絡をしておりますが,特に管理状況のよくない空き家等については特定空き家等に認定する手続をしていく必要があると認識しています。  また空き家等維持の今後の見通しや利活用の意向等についてアンケート調査を行っています。 144: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 145: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市では持ち主の方と連絡をとり調査を行い,適正な管理を依頼するなどして3年間で約50件,20%強空き家が減少したということがわかりました。空き家の増加で対策を迫られる自治体が多い中,小さなまち狛江ならではのきめ細かい市の対応の成果だと思います。  空き家にはマンション等の空き部屋,アパート,一戸建て等ありますが,狛江の空き家には一戸建てが多いと聞いております。空き家の利活用には行政だけではなく市民の期待も大きい昨今ですが,空き家の利活用に関する狛江市の見通しについて伺います。 146: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 147: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 過去に行った空き家等を所有されている方を対象としたアンケート調査で,「地域や市役所で利用してもらってもよい」と回答された方がいることは把握しておりますが,諸条件をマッチさせるのはなかなか困難な状況でございます。  改めて今年度,空き家等の所有者に対して空き家等維持の今後の見通しや利活用の意向等についてアンケート調査を行っています。その結果を踏まえて分析等を進めていきたいと考えています。 148: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 149: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 福祉保健部からは市内外の不動産業者,商店会役員等から伺った状況を答弁いたします。  空き店舗の物件の状況について市内外の不動産会社に伺いましたところ,近年小田急線の狛江駅が準急の停車駅になった影響で,東京都心に近く,もともと多かった住宅需要とテナント需要が急激に増加したと伺っております。そのため問題なく使用できる土地や建物は不動産市場に出ればすぐに買い手や借り手がつく状況とのことでございます。  また商店会の役員の方にも伺いましたところ,1階部分にシャッターがおりていても上層階を住居として使用しているケースや貸し倉庫として使用しているケースが多いとのことでございます。  さらに空き店舗を取り壊し住宅となる物件がふえており,商店会自体が縮小しているという話も伺っております。もっとも,テナント需要は反比例して多くなっていますので,空き店舗についての問い合わせの電話がここ数年ふえているとのことでございます。  また最近はインターネットやSNSでお店をPRする事業者やネット販売を行う事業者も多いため,駅前や大通り付近でない空き店舗にも需要があるとのことでございます。 150: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 151: ◯ 3 番(平井 里美議員) 狛江市は都心から近く,準急が停車するようになったことで交通の便もよく,多摩川と野川そして狛江駅前の豊かな緑が魅力の住宅地として不動産事業会社のランキングも急上昇中です。個性的なお店やイベントなどもふえてまいりました。加えてゆったりと過ごせる図書館と公民館が生まれ変わればさらなる狛江の魅力が広がることと思います。  このように大規模な公共施設のない狛江市ですが,近年地域の居場所づくりの活動が広がってきております。狛江市内における居場所に関する活動状況について伺います。 152: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 153: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 自治会・町会単位で運営されている居場所,地域住民の方々で運営されている居場所,民間事業者が運営している居場所などがございます。  活動内容として子ども食堂や簡単なカフェ形式のものから,催し物をメーンに楽しむ居場所までさまざまございます。  特にここ数年,地域住民の皆さんや市内民間事業者の御尽力はもちろんのこと,狛江市社会福祉協議会や地域包括支援センターを含む庁内各部署で連携しながら居場所についての周知や団体支援等を積極的に行ってきた結果,大小さまざまな居場所が立ち上がってきております。 154: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 155: ◯ 3 番(平井 里美議員) 高齢化や認知症による外出の困難,障がいのある方,子育て中の方,不登校やひきこもり等生きづらさを感じる方々と地域をつなぐためにも多様な居場所が地域に複数あることが大切だと思います。災害時はもちろんのこと,平常時のつながりを広げていくための狛江市の展望と計画をお尋ねいたします。 156: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 157: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 地域の居場所づくりのため,長期間運営されている市外の居場所を数カ所視察いたしました。その結果を踏まえて今後の地域の居場所づくりの方向性について答弁を申し上げます。  多世代交流の居場所づくりの目的は,居場所での交流を通じて市民主体による地域生活課題の解決力を強化することにございます。そのためには市民が主体となって居場所を構築していただく必要があり,複数視察した居場所についても市民が主体となっておりました。これらの居場所では市民がお茶を飲みながらおしゃべりしたり趣味の場として集うスタイルでスタートし,年数を経て多世代の市民がさまざまな活動をする居場所に発展していった所が多くございました。  他方,行政が主体となって多世代交流拠点として整備した居場所では人的支援終了後,居場所の運営が立ち行かなくなった例が多くあることを多世代交流拠点の整備にかかわった方から伺っております。そのため地域の居場所づくりに当たっての行政の支援のあり方としては,人材育成支援と金銭的な支援が重要であると考えております。  市民が居場所を運営するためには運営のノウハウが必要となります。長期間運営されている市外の居場所は福祉・医療系の専門職だった方や地域活動に昔から熱心だった方が運営者となっている所が多くございました。今後狛江市社会福祉協議会が実施する福祉カレッジ等を通じて居場所を運営していただく人材を育成してまいります。  次に金銭的な支援につきましては多額かつ継続的な支援を行うと行政の予算ありきの活動となる上,補助金の交付手続が煩雑なため,視察を行った市外の居場所の運営者からは運営費について金銭的な支援は一切受けていないことを伺っております。  もっとも居場所を整備するに当たっては初期投資にまとまった財源が必要なため,この点についての財政的な支援は有効だという話を伺っております。  これらの視察結果を踏まえ,居場所づくりについての金銭的な支援について検討してまいります。 158: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 159: ◯ 3 番(平井 里美議員) 居場所について多様な居場所が生まれるように金銭的な支援を検討していただけるということ,本当に心強いと思います。  狛江市では本当に多様な居場所が地域に生まれていますが,確かに運営のノウハウは必要だと思います。福祉カレッジ等で人材育成を行っている取り組みはとても重要ですし,市民活動支援センターが市民の活動の立ち上げを支援し,団体同士をつなぐ役割を果たしていることも大いに評価されることだと思います。  年々充実する狛江☆サミット,昨年から中央公民館と市民が共催で行っている居場所交流会も多様な居場所を運営する市民がお互いの活動を報告し合って学び合う貴重な機会となっております。  東野川地域ではハイタウンのギャラリーを利用してよろず相談,まちかど図書室,子育ての輪,自宅を住み開く居場所野川のえんがわ-こまち-,認知症デイサービス事業所の空き時間を使って始めたこまキッチン,西野川に来年オープンする予定の多世代型デイサービス,そのほか狛江にはどんどん新しい居場所がオープンしております。  この輪の中に町内会や自治会がつながれたらどんなにいいことでしょう。町内会・自治会同士のフォーラムや町内会と地域の居場所の交流会,そういった場づくり,機会の提供を市が仕掛けることで地域は動き出すのではないでしょうか。公民館,地域センター,学校,保育園,高齢者施設,空き家,市民の財産,地域の財産として公共施設があるのです。  先日新宿区の戸山団地の一室に設けられた暮らしの保健室を訪れました。そこは暮らしや健康の相談窓口,市民の学びの場,ボランティア育成の場,医療や介護・福祉の連携の場,世代を超えてつながる交流の場,受け入れられる安心な居場所がコンセプトとなっており,とても居心地のいいスペースです。地域共生社会に向けた未来型のコミュニティー再生の資源として暮らしの保健室は地域になくてはならない存在になっていました。  世田谷区の個人宅や空き家を活用した集いの場地域共生のいえも子育て中のファミリーと一緒に3カ所訪れてみました。それぞれ区の助成金やクラウドファンディングなど初期投資の創業支援があってこその居場所事業です。  居場所づくりの支援活動として初期投資的な金銭支援等の検討をしてくださるという御答弁,本当にありがとうございます。市による初期投資等の創業支援によって新しい地域事業が広がりを持ち,つながりを持っていくことを大いに期待したいと思います。 160: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井里美議員。     〔3番 平井里美議員登壇〕 161: ◯ 3 番(平井 里美議員) それでは最後の質問,都営狛江団地の建てかえ計画と市民参加のまちづくりについてです。  都営狛江団地の建てかえ計画,狛江市の取り組みにつきましては宮坂議員の質問にてお答えいただきましたので3番,まちづくりへの市民参加についての質問をさせていただきます。  第3次基本構想のもと策定された狛江市住宅マスタープランの中で狛江団地のエリアは「良好な居住環境を維持保全していく必要がある重点エリア」として位置づけられています。その敷地は7.9ヘクタールという,何と狛江第一小学校の約8倍という広い面積を占めております。  東京都は都市計画公園の位置,団地区域の整備・開発・保全に関する方針,地区整備計画など地区計画の素案を検討し,都市計画の変更素案を作成するとのことですが,慈恵第三病院,前原公園,緑野小学校,小田急狛江営業所に囲まれた広大な地区です。東京都にお任せするのではなく,ぜひ狛江市がしっかりとかかわり,幅広い市民が計画にかかわることが心の通い合う地域をつくり,人と地域をつなぐことになると考えますが,市の認識をお聞かせください。  再質問は自席にて行います。 162: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。
    163: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 今年度から着手しております都市計画マスタープランの改定等でも,将来都市像を検討するに当たり都営住宅の建てかえを想定した検討になると考えています。改定作業に当たっては市民委員にも参加いただく検討組織を立ち上げ検討してまいりますが,そのほかにも広く市民の意見を伺う機会を設けたいと考えています。 164: ◯ 議 長(石井 功議員) 3番平井議員。 165: ◯ 3 番(平井 里美議員) 図書館はまちの文化度をはかる物差しだと言われます。そして公民館は市民の学びの場です。第2回定例会において,市民の自由な学びが狛江の福祉や教育,環境などを支え,発展に寄与したことを訴えさせていただきました。市民の学びとは決して知識を得ることやお勉強だけのことではありません。文化やスポーツ,音楽や芸術,全て社会教育であり,市民の学びです。  狛江は「音楽の街」として初夏の音楽祭やバンドフェスティバル等が開催され,狛江フィルハーモニー等の器楽や邦楽のグループ,合唱も盛んです。私自身,合唱団で毎週音楽を楽しみ,狛江市内外のさまざまなイベントにも参加しております。  しかし多くの団体が練習場所や発表の場所に苦労しております。文化・芸術がまちに与える影響,効果は多岐にわたります。経済効果,地域社会のコミュニティー構築,そして何よりも活動の源泉となります。この文化・芸術の力は,現在は福祉・医療分野にも大いに活用されております。  4年前文化庁は2020年の東京オリンピックまでの期間の基本方針を示し,文化芸術立国への姿を明示しました。そこでぜひ都営狛江団地の建てかえ計画の中に,コンパクトでいいので狛江らしい音楽施設の誘致を求めていただきたいと考えます。  市民の自由な学びを保障する公民館,図書館,そして音楽施設。今を生きる市民から次世代の市民まで文化と学習,そして音楽と芸術という市民の教養と交流のあるまちづくりを支える活動の場である公共施設を狛江がこれからどう保障し続けていくか。今新たに課題となった狛江団地建てかえと中央公民館と図書館の増改築,市民参加のまちづくりに狛江市に本気で取り組んでいただきたいと思います。  小さなまちだから仕方ないと諦めるのではなく,小さなまちだからできることをぜひ計画段階から市民参加で行っていただきたいと思います。  市民とともに考え取り組むことが市民と市民,市民と行政をつなぎ,その取り組み自体が地域づくりそのものになる。本当の市民参加の実現を要望して最後の質問を終わらせていただきます。 166: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午前10時20分 休憩     午前10時35分 開議 167: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。10番栗山たけし議員。     〔10番 栗山たけし議員登壇〕 168: ◯ 10番(栗山 たけし議員) まず初めに今回の台風15号,災害に対応していただきました消防団の皆様,そして市内植木業者の皆様,そして市長を初めとする職員の皆様,徹夜の対応に感謝を申し上げます。ありがとうございました。  それでは通告に従いまして1問だけ質問させていただきます。  1番目,安心で安全なまちづくりについてでございます。  1番,災害時に期待される都立公園について。  私たち自由民主党・明政クラブは平成28年4月発生の熊本地震,被災地の視察に翌年の2月に向かいました。まだ熊本市行政では復興が忙しい状況で視察の受け入れはお断りされました。当時狛江市消防団長でありました三角議員の御尽力で熊本市消防局にお願いし,視察が実現いたしました。  まだ地震の傷跡の残る消防局本部建物内で地震当時の問題などをお伺いでき,狛江市でも対応しなければならないことを実感いたしました。  熊本市において地震災害時の連絡体制が混乱し,状況把握ができない。応援に来た近隣また各地からの応援機関を受け入れる場所を限定していなかったため,応援を有効にできなかった。特にこの点は狛江市においても最も重要なことです。広大な土地のある熊本市とは違い,空きスペースのない狛江市においては早期に防災機能を持った水道局用地の都立公園化が必要不可欠と実感いたしました。  和泉多摩川への都立公園誘致については長年の狛江市民の強い要望でもあり,市では約4年前の平成27年12月に狛江市和泉多摩川緑地都立公園誘致推進構想を策定いたしました。和泉多摩川緑地19.28ヘクタールのうち民有地は39%しかなく,60%以上が都や市そして防衛省の用地であることからも,東京都が都立公園化を進めるつもりになれば,まずは公有地を中心に整備は進めやすいと思います。  この構想の中では都立公園を整備する意義として日常的な意義と災害時の意義を挙げていますが,まずは確認の意味でこの2つの意義の内容について質問いたします。  再質問は自席から行います。 169: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 170: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 日常的な意義として2点を挙げております。  1つ目は多様な交流ができるスポーツ・レクリエーション空間の確保でございます。  公園空白地域の解消や多様化する利用ニーズへの対応に向けて,周辺区域の交通状況や立地条件を生かし,高齢者や障がい者を含む多様な都民の交流が可能となるスポーツやレクリエーション等空間を整備することで都民サービスの充実を図ることが可能となります。  2つ目は多摩川の景観軸の拠点形成と環境保全機能の向上です。貴重なオープンスペースである多摩川の中流にある和泉多摩川緑地に都立公園を誘致することにより多摩川沿川の景観・環境機能やレクリエーション機能を総合的に牽引する緑の骨格づくりを図ることが可能となり,沿川の地域資源を生かし自治体間の連携を強化し,広く都民の景観・環境意識の啓発や活動のサポートに寄与する環境整備が可能となります。  また災害時の意義としては,首都直下地震等に備える広域防災機能の確保があります。  重要な都市インフラが集中する多摩水道橋の橋詰めに位置する和泉多摩川緑地に都立公園を誘致することにより,災害時のライフラインの復旧・復興活動の拠点や帰宅支援機能を果たすことが可能となります。  また都県をまたぎ,神奈川県から都心部への広域受援機能を付加し,広く都民の首都直下地震等の災害対策の強化に寄与する,災害時にも安心・安全な機能の確保が可能となります。  さらに堤防と一体となった公園を整備することで堤防機能が強化され,当該地区における浸水被害の発生リスク低減に資することが期待されます。加えて豪雨時には公園が雨水を一時貯留する遊水地として機能し,公園周辺の水害リスク低減に資する可能性があるものでございます。 171: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 172: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 災害時の意義は首都直下地震に備える広域防災機能の確保とのことです。和泉多摩川緑地は多摩水道橋の橋詰めに位置することからも非常に有効な土地であるとともに,狛江市には広大な場所がないことからも,この土地へ都立公園ができれば災害のとき仮設住宅用地としての活用も考えられます。  松原市長が就任され1年ちょっとが過ぎましたが,松原市長就任後,都立公園誘致の取り組みについてお伺いいたします。 173: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 174: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 松原市長就任後,平成30年8月に東京都水道局,都市整備局,建設局の各局長を訪問し,引き続き都と市が良好な関係のもと都立公園誘致に向けた課題の整理に協力をお願いいたしました。  平成30年12月からは東京都と区市町村が連携して都市計画公園・緑地の整備方針の改定に着手し,その中で将来管理者の決定のあり方も検討していくこととしております。  今年度より3カ年かけ都市計画マスタープランの改定や立地適正化計画の策定を行います。将来都市像として市内の都市計画公園のバランスのとれた配置とあわせて和泉多摩川緑地の都市計画上の課題整理をしていきたいと考えております。  平成31年2月6日には市長と小池都知事の意見交換の場で和泉多摩川緑地の都立公園化のお話をさせていただいたところ,市がお進めになっている都市計画の和泉多摩川緑地,この事業化に向けた課題の整理につきましては協力してまいりたいと考えておりますとのコメントをいただきました。  また7月31日に行った市長会による来年度の東京都予算要望において,緑の保全に対する施策の充実として,都立公園の存在していない市の状況を踏まえた都市計画公園・緑地の整備方針の改定を行い,都立公園及び緑地(緑道)の整備拡充を要望し,和泉多摩川緑地の都立公園化について強く要望していただいています。 175: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 176: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 協議や要望をされていても,進めるのはなかなか難しい状況なのかもしれません。  現在都内には幾つの都立公園があるのでしょうか。また都立公園がない市は幾つあるのかお伺いいたします。 177: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 178: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都立公園は82カ所あり,都立公園がない市は青梅市,国立市,清瀬市,稲城市,羽村市,狛江市の6市でございます。 179: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 180: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 現在東京都の計画で都立公園の整備についてどのような考えになっているのか,お伺いいたします。 181: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 182: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 東京都は緑あふれる東京の実現に向け,みどりのネットワークの拠点となる都立公園の整備を行っており,都市計画公園・緑地の整備方針に基づき事業を推進しています。平成27年度から令和6年度末までの10年間で170ヘクタールを開園する目標となっております。 183: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 184: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 都としても都立公園を今後も整備していく考えはあるようですので,ぜひそこに和泉多摩川緑地を候補地として考えていただくようにする必要があるのだと思います。  災害時の拠点というだけでは都立公園誘致の必要性が弱いかもしれません。都立公園がない市をなくすという考えを東京都に特に持ってもらうことがよいかもしれません。  この都立公園の質問の最後に市長にお伺いします。市長は今後,和泉多摩川緑地への都立公園の誘致についてどのようにお考えになっているのかお伺いいたします。 185: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 186: ◯ 市 長(松原 俊雄君) ただいま栗山議員のおっしゃるとおり和泉多摩川緑地に都立公園が必要だと東京都に思わせるような,このきっかけが大切だというふうに思っております。  先ほど都市建設部長から,私が市長に就任してからの取り組みについて答弁させていただきましたけれども,7月31日に市長会として来年度の予算要望を東京都へ提出に行った際に都市整備局長にお会いいたしまして,これからの超高齢化社会,人生100年時代を見据え,和泉多摩川緑地にスポーツ公園として都立公園を整備していただきたい旨,お話をさせていただきました。そうしましたら関心を持っていただいたというふうに感じております。  また都の戦略ビジョンや長期計画の策定,来年度予算編成に当たっての施策・事業の検討に生かしていくためにも,東京都と私の意見交換が8月20日にございました。東京都からは宮地特別秘書,総務局行政部長,多摩振興担当課長の3名が来庁されまして,30分の予定でございましたけれども,1時間以上にわたり意見交換をさせていただいたところでございます。  その中でも和泉多摩川緑地への都立公園誘致をお願いし,狛江市民も東京都民であるけれども,都道とかそういった部分は認識されているところでございますけれども,利用できる都の施設が何もなく東京都民としての実感が得られないというお話もさせていただきました。またスポーツ公園からつながるネットワーク的なお話もさせていただいたところでございます。  10月には東京都知事との意見交換も予定されております。都立公園誘致に向けましてはさまざまな視点も必要でございます。大きな事業であることからも,すぐに事が運ぶことでもございません。私も今考えれば,私はその前々々,その前の市長から,都知事もかわっていますけれども,東京都知事にはいろいろ要望してきたところでございますけれども,これは粘り強く取り組んでいくことが必要であるというふうに感じております。  議員の皆様におかれましてもさまざまな場面でお力添えをいただければと思っております。よろしくお願い申し上げます。 187: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 188: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 私たち自由民主党・明政クラブとしましても8月27日,都庁において約50名の部長職の方々に,自由民主党三多摩議員連絡協議会にて令和2年度東京都への予算要望で継続要望として和泉多摩川緑地内の水道局用地の都立公園化を要望してまいりました。  自由民主党・明政クラブは松原市長とともに狛江市民が待ち望む和泉多摩川緑地への都立公園誘致に全力で協力していくことをお約束し,次の質問に移ります。  2番目,安心して歩ける多摩川歩道についてでございます。  先日の花火大会,天候にも恵まれ無事に開催できましたことに実行委員会,市職員,ボランティア,関係各位の皆様に感謝を申し上げます。  さて,多摩川のイベントで土手の天端の未舗装,砂利のままの状態がどうしても残念なことでならない。赤ん坊を乗せたベビーカーは歩きにくく,お年寄りだけではありませんが,足元の御不自由な方が手押し車で歩く姿を見かけません。実際私の母親も手押し車なしでは歩けませんが,少しの段差があったらもう動けない状態です。砂利道などは到底無理です。また車椅子の方も本当に御不便な道なのではないでしょうか。  多摩川の土手の天端の未整備は狛江市に入ったとわかる名所にまでなっております。今回は今後の整備状況について確認させていただきます。  完了済み天端舗装工事の施工概要と狛江市負担工事についてお伺いいたします。 189: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 190: ◯ 環境部長(清水 明君) 狛江市では平成29年5月から7月までの期間に国との共同で元和泉水衝部の堤防天端約600メートルの整備を行いました。この整備は国が策定した水防災意識社会再構築ビジョンに基づく危機管理型ハード対策の一つである粘り強い構造の堤防等の整備のためのアスファルトによる舗装に加え,狛江市で策定した狛江市多摩川土手の天端の整備に関する考え方に基づき,ユニバーサルデザイン,安心・安全,周辺との調和という観点から市の負担で保水性舗装及び交通安全対策施設の整備を行ったものでございます。  工事費用といたしましては2,336万1,480円の支出がございました。 191: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 192: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 河川管理施設等構造令によれば,雨水の堤体への浸透抑制や河川巡視の効率化,河川利用の促進等の観点から,堤防天端を舗装することが望ましいとあります。舗装されたことにより,歩きやすい利便性だけではなく,土手の強度と舗装面が土手の異常を早期発見しやすい,すなわち異常発生とともに対応が可能になるわけです。  それでは天端舗装の完成による市民の反響はどのようなものだったのかお伺いいたします。 193: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 194: ◯ 環境部長(清水 明君) 元和泉水衝部の多摩川土手天端が舗装されたことにより,市民の皆様から多くのお声をいただいております。具体的には,天端が補強されたことでより安心できるようになった,足の不自由な方やベビーカーで通行する方が歩きやすくなったとの声のほかに,未舗装部分の舗装も早くやってほしいといった意見をいただいています。 195: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 196: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 2日目の佐々木議員の質問に対する答弁では,未舗装部分の施工については現在国との協議中とのことでしたが,今後も狛江市としては保水性舗装の費用負担のみなのかお伺いします。 197: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 198: ◯ 環境部長(清水 明君) 今後の整備に当たりましては国で行うアスファルト舗装に加え,市では狛江市多摩川土手の天端の整備に関する考え方に基づき,ユニバーサルデザイン,安心・安全,周辺との調和という観点から,前回と同様に保水性舗装とあわせて自転車のスピード抑制のための交通安全対策施設の整備を行うことを考えております。 199: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 200: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 確かに舗装されることにより自転車事故が増加しては,安心で安全なまちづくりにはなりません。  では自転車のスピード抑制はどのような対策を考えておられるのか,お伺いします。 201: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 202: ◯ 環境部長(清水 明君) 交通安全対策として自転車のスピード抑制のための着脱式の車どめや注意喚起のための路面標示等の整備を考えています。 203: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 204: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 自転車のスピード抑制対策は絶対に必要です。ぜひともお願いいたします。  それでは質問ですが,保水性舗装の効果についてお伺いします。 205: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 206: ◯ 環境部長(清水 明君) 平成29年に行いました保水性舗装は,ヒートアイランド現象等の熱環境の緩和を目的に整備したものでございます。  保水性舗装とは,すき間のあるアスファルト舗装に雨水などの水を吸い込んで保持する材料を詰めた構造で,降雨によってしみ込んだ水が蒸発するときの気化熱を利用して路面温度の上昇を抑制するものでございます。  市では平成30年の夏季に,業者委託によりまして保水性舗装の効果検証を行いましたが,保水性舗装部分が通常の路面の温度より低かったことが確認されております。 207: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 208: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 現在東京オリンピック・パラリンピックのマラソン対策などで施工されております,主に車道の遮熱性舗装も温度上昇を防ぐ効果がありますが,耐用年数が短いと1年ももたない状況です。保水性舗装はアスファルトの中に保水性のモルタルが充填され,耐用年数も長いと聞いております。夏などは特に朝露による水分で保水し,気化熱の効果が出てきます。  では保水性舗装の色は現行の色しかないのか,お伺いいたします。 209: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 210: ◯ 環境部長(清水 明君) 保水性舗装の色につきましては,イエロー,レッド,グリーン等の色があることは把握しておりますが,今後の整備に当たっては前回整備部分との統一性の観点から,前回と同様の色に舗装することを予定しております。
    211: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 212: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 色に関しましては,かなり派手な色があるということがわかりました。  色については市民の方からの要望はあったのか,お伺いいたします。 213: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 214: ◯ 環境部長(清水 明君) 保水性舗装の色につきましては特に要望等はいただいておりません。 215: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 216: ◯ 10番(栗山 たけし議員) では全く違う質問ですが,よく多摩川で見かける国土交通省職員のバイクパトロールは何を行っているのか,お伺いいたします。 217: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 218: ◯ 環境部長(清水 明君) 国土交通省では多摩川管理区域の不法投棄やホームレスの実態等を把握するため,原動機付自転車による巡回パトロールを行っていると聞いております。 219: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 220: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 以前私は多摩川の土手ではなく,和泉自動車教習所の歩道内に水道管を埋設する工事を行いました。そのとき,あそこの歩道は河川扱いということで,国土交通省の管理区域ということでバイクパトロールの方に毎日チェックされました。特に土手に測量用の木ぐいを打ち込んでいないか調べられました。それほど土手は神経質な構造物と,そのとき実感いたしました。  堤防を崩壊から守るために行うことは,側面の芝張りなど,または費用負担,あとガードレール設置などがあるのかと思いますが,その辺についてお伺いいたします。 221: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 222: ◯ 環境部長(清水 明君) 今後国が土手天端で行う具体的な整備内容につきましてはまだ示されていないところでございますが,水防災意識社会再構築ビジョンによりますと,堤防決壊の時間を少しでも引き延ばすための対策として,堤防天端をアスファルト等で保護することのほかに,堤防裏のり尻,川の反対側の堤防斜面の縁でございますけれども,こちらの補強をすることが挙げられております。  なお,この整備を行う場合は国の治水対策であることから,国に御負担いただけるものと考えております。  また土手天端にガードレール等の固定された構造物を設置することにつきましては,緊急時の車両通行の妨げになるおそれがある等の事情によりまして,余り望ましいことではないと聞いております。 223: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 224: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 多摩堤通り,二子玉川から多摩川,田園調布に向かう所もガードレールがない。危険だなと思われるかもしれませんが,あのようなものがあると洪水時,また堤防の崩壊につながるということでつけられていないとも聞いたことがあります。  先日の佐々木議員の質問にありましたが,狛江から二子玉川まで,そして川崎側に戻り登戸そして狛江までの周遊は土手を安心して歩けるとてもよいコースですとのお話がありました。多摩川天端舗装完成により隣接行政とのイベントの計画はあるのか,お伺いいたします。 225: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 226: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 隣接自治体とのスポーツイベント等の計画は今のところございませんが,マラソン大会や自転車ロードレースなど隣接自治体と連携した取り組みにつきましては調査・研究してまいりたいと考えております。 227: ◯ 議 長(石井 功議員) 10番栗山議員。 228: ◯ 10番(栗山 たけし議員) 最初に話しましたが,現在狛江市の土手はマラソンの方だけではなくサイクリング愛好者の方からも,急に砂利道になり引き返してしまう名所です。土手の天端の舗装完成で市民の皆様だけでなく狛江を訪れる多くの方が人に優しい狛江を感じることができ,ベビーカー,車椅子,お年寄りの皆様が安心して歩ける道になります。  また狛江市内の土手が全て舗装されることで隣接する世田谷区,川崎市とのさまざまな今までできなかった土手を利用したイベントを開催し,人の新たなにぎわいができると思います。和泉多摩川の地域活性の一助にも必ずなるはずです。  そして最大のポイントは大水害を経験した狛江市だからこそ堤防の重要性を忘れてはいけません。舗装することにより堤防の補強となり浸水崩壊の時間を稼ぐだけでなく,砂利道では気づかなかった舗装面の少しの異常により堤防の目に見えない箇所の異常をすぐに発見でき,災害を未然に防げます。  安心で安全なまちづくりと人に優しいまちづくりのために早期完成をお願いいたしまして,私の全ての質問を終わります。 229: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角たけひさ議員。     〔11番 三角たけひさ議員登壇〕 230: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 議長から発言の許可をいただきましたので,一般質問通告書に従い3問質問させていただきます。  まず最初に絵手紙の魅力を松原市長にお聞かせ願いたいと思います。  再質問は自席にて行います。 231: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 232: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 絵手紙の魅力ということでございますけれども,絵手紙は大人から子供まで年齢を問わず,道具さえあればすぐに始めることができます。そして短い文章で自分の気持ちを表現するため,相手に伝える力,これも養うことができます。またメールやSNSといった短時間でのやりとりが普通の時代に,相手を思って時間をかけて言葉を書き絵を描くということは,もらった人の心に響き,また絵手紙は一言で言いあらわせないような魅力を持っているのかなというふうに感じています。 233: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 234: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 一般質問2日目の山田議員からの絵手紙に関する一般質問の中で,市長はどのようにしてこうした構想を温め,いつごろから着手について御判断されたのかという問いかけに対しまして松原市長からは,市民協働課長であった平成16年,市内郵便局から絵手紙を狛江の魅力としてというお話があったと御答弁がございました。  私も当時のいきさつを知っておりますので,少しお話し方々紹介をさせていただきたいと思います。  平成16年,私は市内で狛江岩戸南郵便局の局長を務めさせていただきながら,市内の特定郵便局の部会長を務めておりました。当時狛江郵便局の林局長から私に,市内に絵手紙を考案された小池先生がいます。市内特定郵便局6局を含め狛江郵便局と7つの郵便局で絵手紙の魅力を発信しませんかという御提案とともに,市役所に知っている人が誰もいない,ぜひ市役所とタイアップしてこの絵手紙を広めたいのだという御相談がございましたので,当時市民協働課長でございました松原市長に絵手紙の件を相談させていただきました。  松原市長からは,もう御自分自身で,どのようにしたら絵手紙の魅力,楽しさを広められるか,もう考えているよというお話がございましたので,市内7つの郵便局と狛江市がタイアップして絵手紙を広める企画はスムーズに進行し,記念絵手紙教室等さまざまな事業展開を図ったところでございます。  私が今回絵手紙の質問の最後の項目に質問させていただきます絵手紙を通して自治体間の交流でございますが,実はもうそのときに実施をしていたのです。松原市長のお声かけで,隣接する調布市にお声かけをいただき,調布市グリーンホールにて小池邦夫絵手紙ギャラリー展を開催したところでございます。  しかしながら当時私も絵手紙の魅力発信に努めていたところでございますが絵手紙の体験もせず,また絵手紙のすばらしさもわからず,もう本当に失礼なことをしてしまったなということを反省しているところで,実は8月17日,自由民主党・明政クラブ全員で絵手紙を体験させていただきました。  小池先生からは,「ヘタでいい ヘタがいい」という言葉で,このお言葉で体験中は気が楽になり,集中して絵手紙に取り組むことができたとともに,小池先生は本当に下手な絵手紙を愛していられるのだなと実感したところでございます。  それでは平成19年,絵手紙を市の文化施策の柱の一つとして位置づけ,「絵手紙発祥の地-狛江」としてさまざまな活動を行っているところで,市内で絵手紙を体験できるような機会や場所についてお伺いをさせていただきます。 235: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 236: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 現在市では一般財団法人狛江市文化振興事業団に絵手紙事業を委託しており,狛江市文化振興事業団と「絵手紙発祥の地-狛江」実行委員会で絵手紙事業に取り組んでいただいております。  狛江市民ホールや市役所ロビーで実施している初心者向けの絵手紙ひろばは実行委員の皆様が講師となり無料で指導していただいているもので,絵手紙体験の入り口として重要な役割を果たしていただいております。  また初心者から経験者向けとして5回連続での絵手紙教室の開催,親子で絵手紙に親しんでいただくための親子絵手紙教室の開催など,絵手紙に数多く触れる機会を設けていただいております。 237: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 238: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 絵手紙実行委員会の皆様とともに狛江市においては絵手紙の魅力発信,さらには市内お祭り等地域活動においても御活躍されている市内特定郵便局においても日本郵便が実施している手紙作文コンクール絵手紙部門などの応募受け付けから始まり,市内絵手紙実行委員会の皆様を講師として招き,参加された皆様に実際に絵を描いてもらい,絵手紙の楽しさや技法等を紹介されています。献身的に絵手紙の魅力発信に努めておられる市内特定郵便局並びに特定郵便局長との連携体制についてもお聞きするとともに,今後もラグビーワールドカップ,東京オリンピック・パラリンピックが開催されるところで,さらなる特定郵便局長等々の連携体制の強化も必要かと存じます。狛江市の所見についてお伺いをするところでございます。 239: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 240: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 今月20日のラグビーワールドカップの開幕に合わせ実施されます狛江市民ホールでのパブリックビューイングの際に実行委員会と協力してホワイエにてラグビーワールドカップ応援絵手紙の作成イベントを予定しておりますが,その際に郵便局にも出店していただき,日本代表へ手紙を用いた応援メッセージ作成イベントも行われる予定と伺っております。  また実行委員会には,市内特定郵便局の局長様にもオブザーバーとして参加していただいており,来年のオリンピック・パラリンピックに向けても各種イベントの開催に合わせまして市内特定郵便局と連携を強化して絵手紙を発信してまいりたいと考えております。 241: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 242: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それでは市制施行50周年に向けて絵手紙を通して狛江市を知っていただくためさまざまな企画が進行中かと存じます。企画内容並びに進捗状況についてお伺いをさせていただきます。 243: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 244: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市制施行50周年の記念イベントの際に絵手紙を用いた記念品や記念切手シートの作成のほか絵手紙公募展の開催,さらには小池先生による講演会も開催できればと考え,現在狛江市文化振興事業団及び実行委員会の皆様と調整を進めております。 245: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 246: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 今市民生活部長から御答弁いただいた記念切手の作成は楽しみです。  ここでもう1つよい提案をさせていただきたいのですが,オリジナルの記念押印の作成もぜひお願いしたいのです。記念押印というのは全国に記念押印を収集するマニアもいらっしゃいます。そして海外においても日本の風景印を含めた記念押印というのは大変高い評価がされているところでございますので,ぜひオリジナルの絵手紙を入れ込んだ記念押印の作成もぜひお願いさせていただいて,訪日する外国人旅行者に対しても狛江を伝えるいい機会になるのではないかと考えています。  そのように絵手紙の楽しみ方,狛江市としてはどのように捉えているのかお伺いをさせていただきます。 247: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 248: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 絵手紙は専門的な知識がなくても誰でも描ける,描いて自己表現ができます。また手紙でございます。切手を張ってポストに投函すれば相手に届けることもできます。相手に届いたときのことを想像するなど,絵手紙にはそういった楽しみがあるのではないかと考えております。 249: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 250: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 絵手紙は老若男女が楽しめる趣味として広まってきております。幼稚園,保育園や学校の授業や老人ホーム等施設のレクリエーションとしても多く採用されています。いつでもどこでも「ヘタがいい」,誰でも楽しめる絵手紙,世代を超えてやりとりができるのも絵手紙の魅力ではないでしょうか。  例えば1歳児のまだ字も書けないかなという小さいお子様でも,まだまだ形や言葉を認識できていなくても世界を受け入れる情操教育にもなるそうです。また初めての作品は保管しておいて,成長してから見返してみるといい記録にもなるのではないでしょうか。  幼稚園,保育園においても相手のことを思って絵と言葉を描く絵手紙は知育・情操教育にもなるところでございます。さらには手を使う絵手紙は認知症にも効果的でございます。  このように絵手紙発祥の地として市内全域にこの絵手紙を広めていくことを提案させていただきますが,狛江市の所見をお伺いするところでございます。 251: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 252: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 絵手紙は世代を超えて楽しんでいただけるものでございます。現在も狛江駅を初め市内各所に絵手紙ギャラリー等の設置を行い,絵手紙の街のPRに取り組んでおります。  また見るだけではなく絵手紙を描いて,その魅力に触れることも大事でございます。絵手紙ひろば等のイベントに数多くの方に参加していただけるよう周知を図っています。  また市の新人職員研修の一環として職員に絵手紙を体験してもらうことも予定しております。  市民の皆様に狛江と言えば絵手紙と思っていただけるよう,さらなる取り組みを進めてまいりたいと考えております。 253: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 254: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 今市民生活部長から狛江と言えば絵手紙と思っていただけるように取り組んでいかれると御答弁をいただいたところで,次の質問からは絵手紙が持ち合わせている教育的効果について考えてみたいと思います。そして私の意見も述べさせていただきたいと存じます。  絵手紙の極意は,「ヘタでいい ヘタがいい」というように絵をきれいに描くことも字を美しく書くことも求めていません。大切なことは自分をそのまま表現することです。  では絵手紙で何が変わるのか。それは目に見えない一人一人の心ではないでしょうか。その心が絵や言葉になって表現できるようになることです。  杉並区立久我山小学校では,東日本大震災被災地の福島県南相馬市の独居老人の方々に対し絵手紙を描き上げ,届け,自分を表現したことが被災地の人たちの喜びになることで自己有用感を高め,たくさんの子供たちの活動参加の場になったそうでございます。今年度も東京都並びに杉並区から2年連続で善行表彰を受けたところでございます。  また大学においても絵手紙を講義のカリキュラムに取り上げている学校もございます。皆様も御存じかと思います箱根駅伝,大学野球でも有名な群馬県にある上武大学でございます。美術の講義に絵手紙を導入し,駅伝部,野球部を初め,また多くの留学生が小池先生の授業を受講されているということで,あわせて上武大学では絵手紙ギャラリー,そしてミュージアムもあわせて開設しています。  それでは狛江市においては絵手紙の教育的効果についてどのように捉えているのか,お伺いをさせていただきます。 255: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 256: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 御意見いただいたとおり市長が総合教育会議でも述べておりましたが,一人一人の思いを絵と文字で表現することができる絵手紙は電子メールやSNSなどのデジタルツールでのやりとりが中心となる今日において心を育む教育活動であると同時に,狛江市の伝統文化について学び,郷土愛を育むことができるものと捉えております。  人工知能やビッグデータ,ロボティクス等の先端技術の高度化により社会のあり方が劇的に変わる超スマート社会の到来により,我々の生活はさらに便利で快適なものになっていくと言われております。  そのような社会が訪れたとしても,AIやロボティクスには決して代替できない文化・芸術・スポーツなどは人間の創造力により生み出され,人々の共感や感動を得て発展し続けてきた分野でございます。ますます社会に求められていくとされております。その点においても絵手紙の活動は重要であるというふうに捉えております。 257: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 258: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それでは教育長にお伺いをさせていただきたいと存じます。  狛江市において,市内全小学校において教育プログラムの中に絵手紙の導入を自由民主党・明政クラブは提案させていただきます。よろしくお願いします。 259: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育長。 260: ◯ 教育長(有馬 守一君) 絵手紙につきましては今部長からありましたとおり自然でやわらかな感動あるいは心情を表現できる活動として,これからの時代において特に大切にされるべき教育活動ではないかと認識しております。  絵手紙の活動によりまして子供たちにとって身近な地域の事物,あるいは手紙の相手を思う心情がより深いものになると考えている次第です。  おかげさまで各学校においてもその教育効果が認識されてきておりまして,昨年は小学校4校,中学校3校で絵手紙教室に取り組んできています。今年度は小学校6校,中学校4校,全ての小・中学校で取り組む計画となっております。  ただ教育課程そのものは学校が中心になって編成するものでありますので,編成に当たりましては法令あるいは学習指導要領等を踏まえつつ,子供たちの発達段階や実態に応じて考慮されていく必要があると考えております。  狛江市教育委員会としましては絵手紙に関する授業の実施も含めて,こうした学校の主体的な取り組みを支援してまいりたいと考えています。 261: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 262: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 教育的効果について考えてみますと,教育部長からは絵手紙の活動は重要である,また教育長からも相手を思う心情がより深いものになる,その教育的効果は認識されているということで,絵手紙の可能性なのですが,物を見て描く力,観察は理科につながり,そして図画は図工,それから道徳は心遣いと,絵手紙をやることで4から5科目の学力が上がる,培われると言われています。  しの議員からも御報告いただいたのですが,8月30日の金曜日,9月2日の月曜日,第二中学校1学年においても2クラスずつ絵手紙教室が開催されたということで,今後も教育長のお話のとおり積極的にお取り組みをいただきたいと存じます。  2問目の質問の中で,今後稼げる地域をつくるとともに自治体みずから稼ぐというみずからの地域力を高める手法が不可欠となっているというお話をさせていただくところでございますが,ここではローカルファーストという考え方を紹介させていただきたいと存じます。  ローカルファーストとは地域の目線に立って地域を第一に,そして優先的に考え,地域の資源・文化・歴史を大切に持続可能な地域社会を形成していくという考え方でございます。  この根底にあるのは顔の見える関係をもとに地域コミュニティーの中で地域の資源,素材を生かして人に営み,人間力とそして暮らしの営み,経済力を大切にし,自分たちに知恵や手法で地域のまちづくりを進めていこうという考え方でございます。  それでは狛江の地域資源は,地域の強みは何か,地域の宝探しは何かと考えてみると,やはり絵手紙ではないでしょうか。  絵手紙の歴史をひもといてみますと,江戸時代以前にも相手のことを思って歌を書いて贈る風習があり,そこに絵を添えておりました。手紙に絵を添えて出すことは大昔から行われていたところで,書家の小池邦夫先生は若かりしころ岡本太郎の教えを受け,岡本太郎の「モーレツに素人たれ」という言葉に強い影響を受け,プロの書ではなく素人であるからこそ,その書を追求され,現在の絵手紙の形式を考案されたのでございます。
     その後の小池先生の御活躍は皆様も御存じかと存じますが,昭和53年には絵手紙を実に6万枚も発表されたものでございます。  先ほど15年前のお話をさせていただきましたが,当時は手紙離れが叫ばれ,年賀はがき,記念切手の売り上げが減少していた時代でもございます。手紙離れが叫ばれていたこのころ,絵手紙を通して心の交流を行っていくというコミュニケーションの手段として手紙によるやりとりを復活させようではないかと小池先生にもお力添えをいただき,郵便局での絵手紙教室の開催,松原市長にもお力添えをいただき,絵手紙ギャラリーの開催,自治体間交流などさまざまなイベントを開催してきたところでございます。ぜひこれからも絵手紙を狛江市の大切な地域資源と考え,絵手紙を通して地域を支える人材の確保・育成に努めていただくことを強く強く要望させていただくところでございます。  それでは狛江市シティセールスプラン実施計画において来訪者を迎えるための環境整備において絵手紙事業がございます。狛江市シティセールスプランの絵手紙ギャラリーの拡充を通して来訪者の増加を図る取り組みをより深化させ,絵手紙を通して体験型相互交流活動を行うことで自治体間の交流促進へつなげていく。また絵手紙を通しての文化交流や親善を目的とした自治体間交流等を行い,相互理解や地域文化の振興・活性化を図るとともに,人的交流・文化交流,さらには災害時における相互応援協力まで発展することも絵手紙で期待できるところでございます。  先日山田議員からも他の自治体や他地域団体との連携や交流についての御質問がございました際に,市長から愛媛県松山市長が絵手紙に興味を持ち市を訪問されたことをきっかけとして,松山市へ来月行かれるとおっしゃられておりました。松山市長が狛江市を知るきっかけはどのようなものであったのか,松原市長にお伺いをさせていただきます。 263: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 264: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 実は松山市は小池邦夫先生の生誕の地で,またたしか高校まで過ごされたという所だと思います。この松山市は正岡子規を初め数多くの文化人を輩出している地でもございます。今ではこのような文化的土壌で育たれた小池先生の作品が松山市の道後温泉にある旅館に絵手紙ギャラリーとして飾られているほか,小池先生の講演会も開催されるなど,絵手紙を通じたさまざまな取り組みがなされているということでございます。  このようなことをきっかけに松山市の野志市長が絵手紙に関心を持たれまして当市にいらっしゃったと伺っています。 265: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 266: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 松山市では市長がおっしゃられた正岡子規の生誕の地であるということから,多くの小学校で俳句の授業を取り入れられているということを今お聞きしたところでございます。  松山市のホームページでも,来訪者に対しての正岡子規関連のイベント等も広く周知されているということで,郷土のもの,何が大切なのかというものを自分たちで探しながら取り組んでいかないといけないのかなというふうに感じたところでございます。  また先ほど教育長からも市内全ての小・中学校で絵手紙に取り組む予定とお伺いいたしました。このように子供のころから美しい言葉で自分を表現する機会に恵まれ,絵手紙と俳句に共通することばという点で結びついた両市で交流促進を図っていただきたいと切にお願いをするところでございます。  また我々議員においても行政視察で他の都道府県を訪れる際には,狛江市は絵手紙が盛んである,絵手紙発祥の地であると積極的にアピールするとともに,自分たちで描いた絵手紙をお渡しすることで今後の交流促進にも結びつくのではないかと考えています。  さらには狛江市を訪ねてくる地方公共団体の職員そして議員に対しても絵手紙の魅力は必ずお伝えしていただくとともに記念品として絵手紙を渡す,さらにはお時間があれば絵手紙を体験してもらうなど,絵手紙体験教室なども来訪者の皆さんに実施していただいてもいいのではないのかなということで,絵手紙の魅力発信にみんなで取り組んでいくことを強く要望させていただきまして1問目の質問を終了させていただきます。 267: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角たけひさ議員。     〔11番 三角たけひさ議員登壇〕 268: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それでは2問目,市保有地の有効活用について質問させていただくところでございます。  狛江市後期基本計画・行財政改革推進プロジェクトにおいて「歳入確保・歳出削減の推進」の中で「市有地の売却」という項目がございます。  狛江市においても公的不動産を大きな視点から新たに捉え直し,公的不動産をより有効に利活用するための計画を構築し,果敢に実行しなければならないと考えています。  狛江市の所見についてお伺いするとともに,人口減少時代に向かう中,いかに歳入を確保するか,自治体の歳入確保の意義とその方策について,あわせて2点お伺いするところでございます。  3問目,住んでて楽しい街・・こまえver.2ということで,こまほっとシルバー相談室の役割は高齢者,家族等からの相談のほか,高齢者の生活実態把握,見守り等アウトリーチによる情報収集,安否確認,地域の組織・住民と連携した見守りネットワークの構築,民間緊急通報システムを活用した24時間365日の安心・安全を提供する役割を担っています。  さて現在,保健・医療・福祉の分野で新たに,先日三宅まこと議員からもお話がございました地域共生社会という概念が提示されています。地域共生社会とは誰もが住みなれた地域で生きがいを持って暮らし,ともに支え合う社会です。制度や政策に正解はありません。時代の移り変わりとともに新たな課題に直面するところでございます。直面する課題を正確に捉え,具体的な対応策,政策,事業を実施していく必要があると考えています。  そこで対応策の1つ目として,高齢者だけではなく障がい者や子供など全分野での地域包括ケアの推進でございます。  2つ目としては総合的な相談支援体制・相談機関の設置,3点目としては地域に暮らす人たちが受け手と支え手に分かれるのではなく,それぞれが役割を持ち支えながら自分らしく活躍できる地域コミュニティーを育成し,福祉など公的サービスと協働して助け合いながら暮らすことができる仕組みづくりが必要と考えています。  そこで狛江市においても江戸川区で整備されている地域共生社会構築の拠点なごみの家の仕組みづくりを参考に,岩戸地域において年齢や障害の有無にかかわらず,誰もが相談でき気軽に集えるまちの福祉拠点,多世代が食事をしながら交流できる場所,さらには学習支援の場の開設を要望するところでございます。狛江市の所見をお伺いするところでございます。  2問目,3問目の再質問におきましては自席にて行います。 269: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 270: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 2問目の自治体の歳入確保の意義とその方策についてに関連して答弁させていただきます。  これからの自治体運営に当たっては多様で複雑なニーズにできる限り対応していかなくてはならないことや生産年齢人口の減少による税収減が懸念されるため,さまざまな工夫を凝らし,税収だけでない歳入を確実かつ安定的に確保する必要があると考えております。  こうした状況を受け,狛江市後期基本計画の行財政改革推進プロジェクトの中の施策の方向性の一つとして「歳入確保・歳出削減の推進」を掲げ,市有地の売却を初め市税徴収の強化,補助金の活用,広告収入の確保などの方策を講じています。 271: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 272: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 3問目,住んでて楽しい街・・こまえver.2につきまして答弁を申し上げます。  現在2カ所設置しておりますこまほっとシルバー相談室につきましては,都営狛江団地,多摩川住宅という高齢化率が市内で突出している共同住宅を対象に高齢者の方が気軽に相談したり,相談員がアウトリーチによる訪問活動を効果的に行うことを主な目的としております。  一方,今御質問者がおっしゃられました江戸川区のなごみの家につきましては一昨年に職員が視察いたしましたが,江戸川区では地域包括ケアシステムの拠点として区内に設置を進めております。  なごみの家の機能は訪問も含めた「なんでも相談」の機能,地域の支え合い,助け合いを行う地域のネットワークづくりの機能,子供から熟年者まで障害の有無にかかわらず気軽に立ち寄り交流できる居場所・通いの場という3つの機能があるようでございます。  市におきましても地域包括ケアシステムのさらなる発展と地域共生社会を目指し,包括的な支援体制の構築を検討する際に大変参考になる先行事例であると認識しております。 273: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 274: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それでは2問目,市保有地の有効活用について再質問させていただきます。  それでは狛江市においては保有する公的不動産の活用方針を定めたガイドラインを作成しているのかどうか,お尋ねいたします。 275: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 276: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市内にある水路敷などの法定外公共物の今後の方向性については,平成26年1月に狛江市法定外公共物等利用方針を定めています。 277: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 278: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それでは先ほどお話をさせていただきました狛江市後期基本計画,施策の方向性ということで「歳入確保・歳出削減の推進」のところで「市有地の売却」の項目がございます。利活用が困難な市有地の売却を進め,売却促進に向けた情報発信の充実や庁内手続を整理し取り組んでいくと記載されていますが,現在の取り組みの進捗状況についてお伺いをさせていただきます。 279: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 280: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市法定外公共物等利用方針の中で公的利用しないものとして位置づけた財産は,市ホームページ上で売り払いの紹介をしているほか,売り払いに関して直接市のほうに相談に来られた方や境界立ち会いなどで法定外公共物の隣接地権者との接触を持ったときなどに丁寧に説明して,御理解いただくように進めております。  また効果的・積極的な働きかけとして市のほうから隣接地権者へ出向き,払い下げの意思のない方に対して説明する取り組みを行っています。  結果として過去3年間は,平成28年度288.68平米,4,222万5,771円,平成29年度131.47平米,1,585万8,150円,平成30年度452.59平米,4,398万4,563円の売り払いをしたところでございます。 281: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 282: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それでは次に山梨県北杜市白州町に狛江市は土地を所有しているかと存じます。この質問についてこれから多数,複数質問させていただきたいと存じます。  まず最初に,土地を所有するようになった経緯についてお伺いをさせていただきます。 283: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 284: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 昭和43年に市民より寄附を受けたものでございます。 285: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 286: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 白州町に土地を所有するようになった経緯ということで寄附ということで,この土地の広さ,並びに狛江市から大体どのぐらいかかるのか教えていただければと存じます。 287: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 288: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 土地の広さは9,975平方メートル,狛江市役所から現地まで所要時間は自動車で調布インターチェンジから須玉インターチェンジまで中央自動車道を利用し,約2時間30分でございます。 289: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 290: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 寄附を受けられたという御答弁の中で,寄附を受けられたとき,実際にどのような活用があるのか考えられていたのかお伺いをするところでございます。 291: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 292: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 寄附を受けたときの活用方法については不明ですが,近年の活用方法の検討としては太陽光発電事業などの検討を行いましたが,実現には至らなかった状況でございます。 293: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 294: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それではこの土地の現在の維持・管理状況について教えてください。 295: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 296: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 年2回職員6名ほどが庁用車2台に分乗しまして現地へ向かい,草刈りや境界の確認の業務を行っています。 297: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 298: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 1万平方メートルある土地ということで,私も草刈りはやっているところで,大変な作業かなということは実感しています。  それでは白州町の土地の周辺の環境について教えていただきたいと思います。 299: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 300: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 交通アクセスは中央自動車道の須玉インターチェンジから自動車でおよそ30分でございます。南側は国土交通省管理の大武川に接しており,対岸にはオートキャンプ場,バーベキュー場でありますフレンドパークむかわがございます。北側には水路を挟んで水田が広がり,東側には民家がございます。  また所有地は原野であり,昭和34年の台風7号により南側を流れる大武川が氾濫し大きな被害があり,その影響のためか巨大な岩や樹木が林立し,起伏のある土地でございます。 301: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 302: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 市保有地の活用方法として売却するという方法も1つの方法ではないかなと考えているところで,売却方法については競争入札・公募提案式・随時契約等ございますが,現在の白州町所有の土地については利用計画中,売却計画はなかったのかお伺いするとともに,この市有地を買った方のメリットについてもあわせてお伺いさせていただきます。 303: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 304: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 平成21年12月に策定いたしました狛江市公共施設再編方針では,北杜市白州町市有地は,「将来的にも公共施設としての活用が見込まれないことから,売却する。」としておりましたが,平成25年7月に策定いたしました狛江市第5次行財政改革推進計画の平成26年度のローリング版におきまして,売却も難しいため,再度利活用を検討する。としております。  市有地購入のメリットとしましては,原則として境界立ち会いを実施し,隣接所有者との境界が確定しています。また不動産の仲介手数料や所有権移転登記は市で行いますので,司法書士などに依頼する場合に必要となる登記手数料は不要となるものでございます。 305: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 306: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 売却が難しいということで,その理由についてお伺いさせていただくところでございます。 307: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 308: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 地元の北杜市でも普通財産の売却を進めておりますが,おおよそ50坪から100坪程度で整地された宅地などの好条件地でなければ売却できない状況であると伺っております。所有地は不整地であり原野であることから,現状では可能性はとても低いように思われます。 309: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 310: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 今都市建設部長から御答弁いただきましたとおり売却ができないということであれば,有効活用を考えなければなりません。そのためには現状の土地を整備する必要があるのではないでしょうか。現状の土地ですと伐採ではなく大がかりな倒木等をして,大がかりな整地が必要だと考えています。整地方法についても粗整地法を初め何種類かあり,盛り土,土どめなどは別料金になります。そして今後の利用計画により,より慎重な業者対応が必要かと存じますが,整地費用についてはどのぐらいの予算を見込んでいるのかお伺いいたします。 311: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 312: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 数年前に現地の土木事業者に見積もりを依頼したところ,樹木の伐採,除根,岩の撤去費用に約2,500万円,さらに整地費に約2,500万円から3,000万円の見積額でございました。 313: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 314: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) そうです。かなり高額な金額ですが,解体業者によって整地の仕上がりもさまざまだそうです。解体整地工事が終わり,いざ整地を確認してみると伐採した残骸等がたくさん落ちている場合もあるそうです。なぜこのようなことが起こるのかというと,法律上では取り除くべき物やその大きさの規定がないためでございます。そのため解体業者によって取り除く基準が違い,トラブルになりやすいと聞いています。  解体・整地業者選定並びに作業工程においてもどこまで整地してくれるのかしっかりと打ち合わせ,確認が必要かと存じます。  それでは次に白州町のこの土地に市民向け保養施設としての活用は,狛江市はどのように捉えているのかお伺いするところでございます。 315: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 316: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市として市民向け保養所を設置するためには多額の整備費用のほか,経常的に必要となる維持・管理や運営の費用がかかってまいりますので,現在の市の財政状況の中でこうした施設を整備する必要性,また現在の市民ニーズにマッチしているかといった点などを踏まえると,市が市民保養所を設置することは難しいと考えております。 317: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 318: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) もう本当に今的確な答弁かなと思うのですが,市民のために保養所を設置したにもかかわらず,維持費や管理費に手間がかかるだけで年々保養所の利用率が下がるのであれば,予算を無駄にしないためにも早急に利用率等の低下の原因を探る必要があるのではないでしょうか。また現在箱根には東京都内10区と三鷹市が保養所を所有,府中市においては昭和60年に12億円をかけて長野県八千穂村に保養所を設置し,現在においても年間6,000万円の予算を計上しているということで,我々自由民主党市議団の仲間も年間6,000万円の予算が有効に利用されているのかというようなことを問いかけています。  企画財政部長の御答弁にあったように宿泊施設においても新しいニーズに対応するのも大変であり,昔ながらの大宴会場・カラオケルームなどは今は不要のオプションとなりつつあり,部屋は当然バス・トイレつきが当たり前の時代になってきております。  これから多様化する市民ニーズへの対応は必要かと思われますが,健全財政の維持が必要であると私は考えています。今後現在ある公共施設の改修や改築などに多額の費用がかかるとともに,少子高齢化の進展により扶助費等の社会保障経費の増加への対応が見込まれる中で学校施設の改築等,公共施設の更新への対応に必要な財源の確保が課題となっています。  この課題に対し,基金の取り崩しや起債による対応では限界があり,財政健全化を維持することは困難と言えるのではないでしょうか。持続可能な自治体経営にはこれから公共施設にかかわる施設をできる限り抑えることが必要であります。  御答弁いただきました,高橋企画財政部長の保養所の設置建設についての御答弁は十分に理解できる内容であり,市民に対しても経費の削減や効果的な財源配分など中長期的な財政見通しを示しながら市民との信頼関係に基づく持続可能で健全な財政運営に結びつくと考えています。  それでは市で保有している白州町の土地ですが,隣接している所は田んぼですよね。そして例えば滞在型市民農園としての活用,または農地としての活用は考えられないのかお伺いするところでございます。 319: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 320: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 白州町の市有地につきましては,土地が川のそばであることから肥沃な土地であると考えられます。整地等をして農地として活用できる状況にできれば,滞在型市民農園や農地としての活用は可能であると思われます。 321: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 322: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) これからの市民農園の方向性は地域と福祉の時代になると考えています。高齢化社会とともに近隣関係の希薄化が進む現代は,健康や孤独の問題を抱える市民がふえてくるのではないでしょうか。  このような状況の中で生活空間の中に健康増進機能や市民の交流機能が求められているところでございます。市民農園にはそのような複合的機能が期待されている中で,都市地域の日常型市民農園や山間地域の滞在型市民農園など多様な展開も考えられています。
     さらに狛江市が保有している山梨県北杜市白州町の地域の特徴として気象が挙げられるところでございます。市内の明野中学校の生徒が昭和55年から気象観測を行い,現在では気象衛星からのサテライト受信衛星も設置されているところで,総合的な観測装置も設置されており,これらの観測データから日照時間が年間2,500時間以上,太陽の多照地域で日照時間日本一として広く知られています。  周辺には北は八ヶ岳,西には甲斐駒ヶ岳から連なる南アルプスに囲まれ,この自然の恵みが名水百選の里としてミネラルウオーター生産量日本一でございます。また北杜市の特産品としては,県内最大の水田面積を有するお米でございます。特に白州町では米づくりに非常に適しており,良質のお米の生産とお酒づくりも行われています。  そしてその他の特産品として,恵まれた日照時間により辛みと甘さのバランスがとれた浅尾ダイコン,昼夜の大きな寒暖差により糖度の高いトマト,日照時間日本一の気象条件並びに土壌条件を生かした高品質かつ大粒のブルーベリーなどが生産されています。  そこで白州町の市保有地を活用して農業者の交流を深め,ネットワークづくりを進め,農業技術を学ぶ機会として,また世代や地域・地区を越えた農業者同士の関係づくりにおいても有効であると考えているところで,農業者ネットワークの交流では新品目の導入,栽培方法の検討,加工品の試作開発,先進取り組み事例や技術・経営セミナーなどの企画を行い,これらの活動の中で最も期待されている交流会の情報交換の場において実績や年齢も異なる農業者同士がお互いに技術や感性などを刺激し合うことで新たな取り組みの芽が出ることが期待されているところでございます。そしてその芽が後継者育成,農地保全につながっていくのでございます。  狛江市農業振興計画の目的は,将来にわたって市民の期待に応える狛江市農業を確立することでございます。山梨県北杜市白州町の市保有地を活用しての狛江市の農業振興,どのような活用が考えられるのか狛江市の所見をお伺いさせていただきます。 323: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 324: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市民の皆様の市民農園に対するニーズ,意欲があり農業に対する意識が高い農家が多数いらっしゃる状況から,狛江市の農業振興を図る上で白州町の市有地を活用できる条件がそろえば,滞在型市民農園による農業体験や農業者の農業技術を学ぶ場として有効に活用できると考えます。 325: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 326: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それでは地域で稼ぐということで,この関連の質問を何点かさせていただきます。  現在地域は交付税や公共事業を当てにした与えられた経営から,地域でつくる,地域で稼ぐという自立した地域経営への転換が不可欠ではないかと考えているところで,その理由は都市の高齢者の増加は巨大であるため,今後は福祉・医療施設の充実に莫大なお金が必要とされているところでございます。さらには日本の赤字国債はGDPの2倍に達し,これ以上財政出動はできません。加えて2011年に発生した東日本大震災の被害も大きく,その再生に25兆円もの予算を必要としています。  これまでのように都市の税金と赤字国債で集めたお金を地方に分配するという手法は通用しないものでございます。  それでは稼げる地域づくりと自治体も稼ぐという発想について狛江市の所見をお伺いするところでございます。 327: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 328: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 少子高齢化社会及び人口減少社会を迎えるに当たって,地域全体として稼げる地域づくりをつくるとともに自治体もみずからが稼ぐことで財源を創出し,狛江市全体としての活性化を促していくという視点は大切であると認識しています。  狛江市の強みとしては都心に近いながらも豊かな自然,安心・安全なまちなど他自治体と比較して優位性はあるものの,狛江市に人を呼び込み稼ぐ地域としていくためには地域ブランドの構築を推進していくことが大切であると思っております。  現在の強みを生かしつつ,狛江らしい付加価値を創出していくことで狛江ブランドの確立がなされ,継続的に地域資源を活用した取り組みを行っていくことができるのではないかと考えています。  また基礎自治体においても持続可能な自治体運営を行っていくために稼ぐ自治体の視点を持つことは大切であると認識しています。 329: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 330: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) それでは今後地方自治体にも経営感覚が求められている中で仕事や産業をつくり出すことは民間だけの専売特許ではございません。神戸市が株式会社神戸市と言われたように,幾つかの地方自治体でも株式会社を設立して積極的に地域で仕事や事業に取り組んできた地方自治体もございます。  近隣では三鷹市が市民による積極的な参加こそが公共サービスの効果を大きくし費用を少なくできるという利点をもたらしたところで,税収の落ち込みを回復するために株式会社まちづくり三鷹を設立したところで,三鷹市の事例が示唆することは地方自治体が公共事業を民間に委託する手法だけではなく地方自治体みずからが株式会社を設立し,企業として経営感覚を持って市場に参入し,そこから利益を獲得することも可能だということでございます。  社会資本から見れば,税金だけではなく市場にあるマネー自体も地方自治体が動かせる時代を迎えたのではないでしょうか。狛江市の所見をお伺いするところでございます。 331: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 332: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 少子高齢化の進行による生産年齢人口の減少に伴い,今後も大幅な税収増は見込めないところであり,長期的な財政見通しのもと計画的な財政運営を推進していく必要があると考えております。現在においてもさまざまな歳入の確保に取り組んでおりますが,その上で先ほど答弁させていただきました,まず狛江市ならではの付加価値を創出し,狛江ブランドの確立を進めていくことが必要であると考えています。 333: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 334: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 最後に稼げる自治体ということでお話をさせていただきましたが,市の保有地,私は比較的いい場所に保有しているのではないかという,活用次第かなと思うのです。白州町の土地なのですが,実は8月末から9月にかけてテレビに3回ほど白州町の土地が御紹介されています。まぼろしの水信玄餅,そして白州町は水がきれいということで各種工場があるのです。特に夏休みにおいては行列ができるほど工場見学があるということで,白州町の土地自体も先ほどお話をさせていただいたように寒暖差が激しいということで,特にブルーベリーなんかは私は大変楽しみがあるというか,育成しがいのある産物ではないかなということを考えているところで,農業振興を含めて御検討いただきたいなということをお願い申し上げまして,最後3問目の質問をさせていただくところでございます。  質問の内容を簡潔にお話をさせていただくところでございます。  総務省消防庁では京都アニメーション放火事件以降,全国の消防本部にガソリン携行缶での購入者に対し身分証の確認と利用目的,販売記録の作成を求める通知が出されたところでございます。  狛江市における給油取扱所におけるガソリン販売の安全対策について東京消防庁,狛江消防署とどのような情報交換を行っているのかお伺いするところでございます。 335: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 336: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 給油取扱所におけるガソリン販売時の安全対策につきましては東京消防庁予防部危険物課がガソリンの取り扱いに注意を呼びかけるチラシを作成し,狛江消防署が市内の4つのガソリンスタンドに京都アニメーションで発生した放火事件の経緯を説明するとともに,ガソリン容器販売時に注意を呼びかけるよう協力の依頼を行っております。  また東京消防庁ではガソリン携行缶を取り扱っておりますDIY協会や自動車用品販売店にもガソリン携行缶購入者に対しまして注意を呼びかけるよう依頼を行ったと伺っております。  市といたしましては引き続き狛江消防署と連携し,安心・安全の視点から市民に対する広報を推進し,各種安全対策の周知を図ってまいります。 337: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 338: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 京都アニメーションの放火事件を受けて,京都市においてはガソリン販売の規制強化を図り,ガソリンスタンドで購入希望者の身元や使用目的の確認を徹底することを求め,現在条例化を設定するよう検討中でございます。また倉敷市においては火災予防条例の中でガソリン携行缶の取り扱いに関する項目があるところでございます。  狛江市においても今後ガソリン使用が考えられる大きなイベント,狛江市民まつり等イベントにおけるガソリンの貯蔵・取り扱い時の安全使用にかかわる周知事項,並びにイベント会場における火の取り締まり,または器具等の取り扱いに関する消火準備の防災上必要な事項についてどのような指導を行っていくのか,以上2点についてお伺いするところでございます。 339: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 340: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市民まつりなど各種イベントにおける防災上必要な事項につきましては東京都火災予防条例による規制を受けており,狛江市においては東京都火災予防条例に基づき狛江消防署が防災上必要な指導を行っております。  特に大規模なイベントにおきましては平成25年8月に発生した京都府福知山市の花火大会で発生しました事故を受け,平成26年8月1日施行されました東京都火災予防条例による規制が強化されております。  具体的には消火器の設置,露店等を開設する場合の消防署への届け出が必要となり,さらに花火大会などの10万人以上の人手が予想されるイベントや露店が100店舗を超えるイベントでは防火担当者を定め,火災予防上必要な業務に関する計画を作成して消防署に届けることが必要となり,届け出を行う際に狛江消防署により必要な指導が行われ,イベントが行われる直前に各露店の出店者が届け出のとおり適正な火気の取り扱いを行っているか点検・指導を行っております。  市といたしましては狛江消防署と連携し,イベント開催時に広報による露店等への注意喚起を行い,市民に対しては安心安全通信などを通じまして危険物の安全な取り扱いについて周知するなどの対応に努めたいと考えております。 341: ◯ 議 長(石井 功議員) 11番三角議員。 342: ◯ 11番(三角 たけひさ議員) 災害対策として現在家でガソリン保管を検討されていらっしゃる方もいるかと思います。地方自治体によっては40リットル以上の保管ですと届け出が必要な自治体もございます。狛江市においても今後ガソリンの危険性の周知や発電機などに補給する際の場合の注意事項など,先ほど石橋総務部長から御答弁いただきましたように安心安全通信などを通じて,また狛江消防署,ガソリンスタンド等と連携を図りながら情報発信に努めていただきたいと強く思っています。  市内のガソリンスタンド,私も御協力をいただき訪問させていただいてアンケート調査をさせていただきました。実際に今メーカーから使用目的,身分証明書の提示を求めるようメーカーのほうから指導が入っているということがございました。さらにもう1点は私どももよく使うのですが,農家,そして植木屋,解体業者,道路工事関係者等が使う軽油においても,従来軽油はガソリン携行缶に注入しなくても購入できたのです。それが今メーカーのほうから,ガソリン,軽油,灯油含めて安全管理の徹底を図るようにという指導が入っているという情報もございましたので,その辺もまた含めましてガソリンスタンド,そして狛江消防署とも情報交換を行いながら安心安全通信で広く市民の皆様に周知をお願いさせていただきまして,全ての質問を終了させていただきます。 343: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩いたします。     午後 0時00分 休憩     午後 1時30分 開議 344: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。19番太田久美子議員。     〔19番 太田久美子議員登壇〕 345: ◯ 19番(太田 久美子議員) 本日は質問者が多いということで議会運営のことを考え,3問目の質問は次の機会にさせていただきまして,本日は1問目と2問目の質問をさせていただきます。  それでは1問目のテレワークの推進について質問させていただきます。  テレワークとは情報通信技術を活用し時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方のことで,自宅で業務を行う在宅勤務,顧客先や移動中に業務を行うモバイルワーク,勤務先以外のオフィススペースで業務を行うサテライトオフィス勤務に大別されます。  テレワークは安倍政権における重要な政策課題である働き方改革を実現する切り札と言われています。政府は2017年から2020年まで7月24日を「テレワーク・デイ」「働く,を変える日」と位置づけ,企業や官公庁にITを活用して在宅勤務を呼びかけ,国民運動的に展開してきました。  ことしは全国で3,000団体,延べ60万人の参加を目標にテレワーク・デイズ2019を7月22日から9月6日まで約1カ月開催されました。  東京都は来夏の東京オリンピック・パラリンピックに向け本庁職員1万人を対象に大規模に実施されたようです。また平成29年9月から毎月第3月曜日を都庁テレワーク・デイとしてテレワークの活用を促進しています。  本市では総合戦略にテレワーク活用の取り組みが記載されています。テレワークについて,「子育てをしながらも女性にとって魅力的な在宅就業の支援にも努めます。」と書かれてあります。  私は2016年第4回定例会で狛江市議会で初となるテレワークに関する質問をしてから今回で6回目の質問となりますが,この間長野県塩尻市,島根県隠岐の島,東京都小平市などの先進自治体の視察を踏まえ,テレワークを提案してまいりました。  視察を通してテレワークは女性や高齢者,障がい者の就業機会を拡大し,ひきこもりの若者に対しては安心して働ける環境を提供できるなどさまざまな効果が期待できる働き方だと思っています。  総務省ではテレワークの意義・効果について少子高齢化対策推進,ワーク・ライフ・バランスの実現,地域活性化の推進,環境負荷軽減,有能・多様な人材確保と生産性の向上,営業効率の向上と顧客満足度の向上,コスト削減,非常災害時の事業継続を挙げていますが,本市ではテレワークの意義や効果についてはどのように認識されているのかお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 346: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 347: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) テレワークにつきましては昨今の情報通信の高度化や情報通信機器の普及・進化に伴い場所や時間にとらわれない柔軟な働き方が可能になってきている中で,子育てや御家族の介護などさまざまな状況を抱えながらもそれぞれの状況や周囲の環境に応じて誰もが生活とのバランスを保ちながら働き,暮らしていけるような社会の形成に資するものと考えております。  市といたしましては,平成28年2月に策定した狛江市総合戦略において,「テレワークなど子育てをしながらも女性にとって魅力的な在宅就業の支援にも努めます。」ということでテレワークを子育て支援や就業支援の一環として位置づけているところでございますが,これらに付随して産業振興や地域の活性化,事業者にとっての生産性向上など,やり方によって実にさまざまな意義,効果を期待することができるものであると考えております。 348: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 349: ◯ 19番(太田 久美子議員) テレワークは子育てや介護などさまざまな状況や環境に応じて誰もが生活とバランスを保ちながら働き暮らしていけるような社会形成に資するものであり,本市では子育て支援や就業支援と位置づけていますが,産業振興や地域の活性化,生産性向上などやり方によって実にさまざまな意義,効果を期待することができるということです。  狛江市総合戦略は平成28年度から31年度までの計画ですが,現在までにどれだけやれたのか,テレワークの検討状況をお聞かせください。またその中においてどのようなことを課題として整理されているのか,あわせてお伺いします。 350: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 351: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市におきましては,これまでの間継続的に情報収集を行うとともに,昨年からことしにかけて世田谷区や小平市,多摩市など近隣自治体のテレワークやコワーキングスペースを視察しながら関係する職員間のディスカッションを通して,狛江市でテレワークを整備する場合における課題の抽出・整理を行ってまいりました。  このうち近隣自治体の視察におきましては,それぞれの事例ごとに付加する機能やそれにより生み出そうとしている価値も少しずつ異なっており,例えば世田谷区のおでかけひろばULALAでは子育て支援を行うNPO法人が住宅街の一軒家を改装し,1階に子育てひろば,2階にコワーキングスペースを整備し,多様な働き方の実現と子育て支援とともに空き家の有効活用を図っておりましたし,さきの一般質問でも御紹介いただきました小平市の「すだち」では小平市の委託を受けた民間事業者が商店街の中で閉店した店舗を改装し,サロンとカフェのインキュベーション施設のほかコワーキングスペース,テレワークの運営を行っておりました。  この2つの事例も含め,いずれの施設においてもテレワークやコワーキングスペースによる多様な働き方の実現のほかに子育て支援,空き家・空き店舗の活用,起業支援,商店街の振興などさまざまな価値が付加されていたところでございます。  市としましてはこれらの事例を踏まえまして狛江市で整備する場合における課題として,まずテレワークにどのような機能を持たせ,それによってどのような価値をつくり出していくかという点と,加えてテレワークにつきましては既に民間事業者が参入している分野でもありますので,このような中で市役所という公の機関が行う理由や意義を特にどのように整理するかという大きく2点について検討課題として捉えています。 352: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 353: ◯ 19番(太田 久美子議員) これまで視察や職員間のディスカッションを行い,本市でテレワークを整備する場合の課題の抽出・整理をしてこられたということです。テレワークにどのような機能を持たせ,それによってどのような価値を割り出していくかということと,市役所という公の機関がテレワークを行う理由や意義をどう整理するかという,この2点について課題と捉えているということです。  ことしの6月,自営型テレワークに関するセミナーが開催されました。セミナーは2回開催されたということですが,セミナーの内容と受講者数をお伺いいたします。 354: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 355: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 女性のための働き方セミナーは女性の就業支援を目的としており,主に出産・子育て,介護等の理由により外で働くことが困難な女性を対象とした自営型テレワークに関するセミナーでございます。  現在まで6月に入門セミナー,7月に初心者セミナーを1回ずつ開催しております。  内容といたしましては,入門セミナーでは自営型テレワークを始めるための基礎知識,注意するポイント等の講義,在宅ワーカーの働き方の紹介等を行いました。また初心者セミナーでは入門セミナーよりも発展的な内容とし,仕事の探し方,受発注方法などについての具体的な講義,発注者側の企業担当者へのインタビュー,受講者と発注者側の企業担当者との交流会を主な内容として実施いたしました。  参加人数といたしましては,6月の入門セミナーには9名,7月の初心者セミナーには4名の方が参加しております。  また12月にも同じ内容で入門セミナー及び初心者セミナーを実施し,自営型テレワークについての理解と知識の普及を図っていく予定でございます。 356: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 357: ◯ 19番(太田 久美子議員) セミナーの内容はわかりました。12月にも開催されるということですので,引き続きテレワークの理解と知識の普及を図っていただきますようお願いいたします。  それでは次にセミナーではどのような効果が得られるのか,お伺いいたします。 358: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 359: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 現在実施しているセミナーはテレワークとは何か,また始めるに当たってどのような点に注意しなければならないかなどテレワークに関心がある初心者を主な対象としておりますので,これからテレワークを始める方にとって効果的なものとなるよう内容を考えております。  受講された方のアンケートの結果を見ましても満足度は非常に高く,今後自営型テレワークを取り組んでみたいかとの設問にも,全ての方からはいもしくは検討中との回答をいただいており,セミナーを受講されることで自営型テレワークについて前向きに捉えていただいていることからも,女性の就業支援に一定の効果があったものと認識しております。 360: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 361: ◯ 19番(太田 久美子議員) 受講者全員が今後自営型テレワークに取り組んでみたい,または検討中と答えられ,受講者全員がテレワークを前向きに捉えていたことから一定の効果があったと,そういった認識だということでございます。テレワークセミナーの取り組み,今後とも引き続きよろしくお願いいたします。  それではここからは狛江市が目指すべきテレワーク事業について伺ってまいります。テレワークを導入する目的,狙いをどのように考えていくのかお伺いいたします。 362: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 363: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) さきに答弁申し上げましたとおりテレワークの導入を進めるに当たり,その目的と機能,付加価値をどのように整理するかという点についてはまず初めに整理しておく必要があると考えております。さらにその整理に当たっては,これからの時代の社会の状況やその中での狛江市が持つ強み,優位性を加味しながら考えていく必要があると思っております。 364: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 365: ◯ 19番(太田 久美子議員) それではその狛江市の強み,優位性とは具体的にどのようなことを想定されているのか,またそれが狛江市におけるテレワーク事業にどのように生きてくるのかお伺いいたします。 366: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 367: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市におきましては,まず都心へのアクセスがよいという点,そしてそれと同時に川や緑などの自然や古墳などの文化遺産が人の生活のすぐ近くにあるという点が都市部の他の自治体には余り見られない特性であり,狛江市の強みであると認識しております。ただその一方で先日取りまとめました未来戦略会議全体報告書の「未来戦略会議による考察」にもありましたとおり,これから先の20年を見据えたとき,テクノロジーの進歩や価値観の多様化に伴って人の生活スタイルや働き方が変わっていく。その中では今の狛江市の「都心に近い」という強みが少なくとも今よりは優位性を失っていくのではないかという点については市としても危機感を持っています。  これからの時代,少しずつ働く場所に関しての制約がなくなっていく中で生活と仕事の場が近い職住近接の考え方はこれまでよりももっと身近になってくるものかと思いますし,特に働く場所についてはこれまで以上にその環境という面が重視されるような時代になってこようかと思っております。  その点においてはテレワークという働き方はそのような時代と,その中における狛江市の環境や特徴に鑑みてとてもなじむ働き方であると考えております。  例えば子供を出産したときに離職したけれども子供も大きくなってきたから,また少しずつ社会に出て働いてみたりしようかなというお母様が日中家の近くのコワーキングスペースに行って,そこのテレワーク機能を利用して仕事をする。またあいた時間や休みの日には子供と一緒に近くの商店街のイベントを見に行ってみたり,古民家園で狛江の歴史に触れてみたり,多摩川でレクリエーションしてリフレッシュしてみたりといったような生活スタイルは狛江ならできる,狛江ならではの生活スタイルであると思っております。  さらに人の働き方が柔軟になってくると,住むと働くのどちらをも充実させられることが人が住む場所を決める上で1つの大きなポイントになると思いますので,その点において定住人口の増を図る,また持続可能な自治体運営という観点からもこのテレワーク事業については大変有効な取り組みであると考えております。 368: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。
    369: ◯ 19番(太田 久美子議員) 都心へのアクセスがよく,川や緑などの自然や古墳などの文化遺産が人の生活のすぐ近くにある点が狛江市の強みであり,テレワークは狛江市のこの強みにとてもなじむ働き方であるということです。  テレワークを利用する1つのイメージとして,先ほど企画財政部長が狛江ならできる,狛江ならではの生活スタイルを御紹介いただきましたが,子育て中のお母さんが狛江の豊かな自然の中でテレワークを利用し,より生き生きと働き,自分のライフスタイルを楽しみながら豊かな子育て時代を送っている姿をかいま見させていただきました。  こんな狛江ライフが送れるなら住み続けたいと子育て世代の皆様も思っていただけると感じたところです。  目的についてはこれから整理されていくということですが,整理に当たっては社会の状況や本市の持つ強み,優位性を加味しながら考えていかれるということです。  では現段階で本市が想定しているテレワーク拠点の要件,規模,民間事業者のかかわり方についてお伺いいたします。 370: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 371: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) テレワークの拠点に関する要件等につきましては,基本的にその拠点のロケーションであったり周囲の環境,地域性,特徴によるところが大きいかと思いますが,特に規模感につきましてはこの取り組みの先駆性も踏まえ,特に最初の段階においては余り大き過ぎないものをというところは考えております。  また民間事業者のかかわりにつきましてもこれからの検討にはなりますが,企画,立ち上げ,運営のいずれの段階におきましても民間の経験や発想を生かせる部分は一定程度あるのではないかと考えております。 372: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 373: ◯ 19番(太田 久美子議員) 要件,規模についてもこれから検討されていくということですが,その検討に当たってはテレワーク拠点のロケーションや周囲の環境,地域性,特徴を踏まえていく必要があり,規模は最初は余り大き過ぎないものを,そして民間事業者のかかわりについては企画,立ち上げ,運営の全てにおいて民間の経験や発想を生かせると考えておられるということです。  本市の目指すべきテレワーク事業について目的,本市の優位性,要件,規模,民間事業者のかかわり方などを伺いましたので1つ提案ですが,本市では空き家がふえ,その有効活用が課題となっているところです。私は空き家を活用してテレワークの環境整備を行っていただきたいと思いますが,市の見解を伺います。 374: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 375: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 空き家につきましては昨今社会的にも注目されている中で狛江市におきましても昨年3月に狛江市空家等対策計画を策定しております。また7月には狛江市空家等の適切な管理及び利活用に関する条例も施行したところでございます。  また先ほどテレワークの拠点の規模について余り大き過ぎないものをということで答弁申し上げましたが,その点においても空き家ということであればその点とも合致してくるものと考えております。  今後テレワークの拠点を具体的に検討していく中において,拠点として備えるべき条件とその空き家の整合がとれるか,また用途地域等の制限で支障がないかなどの諸条件を加味する必要はございますが,その上で空き家の活用につきましては1つの選択肢として考えてまいりたいと思います。 376: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 377: ◯ 19番(太田 久美子議員) 私の提案は1つの選択肢として考えていただけるということです。よろしくお願いいたします。空き家を活用したテレワーク拠点の整備,よろしくお願いいたします。  それで子供がいるけれども仕事がしたいというお母さんたちのためにもう1つ提案をさせていただきたいのですが,私がこれまで視察してまいりました塩尻市や小平市のようにテレワーク施設利用時の預かり保育をぜひ実施していただきたいと思いますが,市の見解をお伺いします。 378: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 379: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 施設利用時のお子さんの預かりにつきましては他の自治体の事例においても実際に実施されている事例があることは把握しております。それによって施設利用者の増加と満足度の向上につながる可能性があるという点は市としても認識しています。  またさきに答弁申し上げました今回のテレワークにおいて行政が関与する理由,必要性の観点からも,子育て支援や就労支援に資するような機能を付加していくことはその1つの答えにもなり得るものと考えております。今後具体的な検討を進める中において考えてまいりたいと思っております。 380: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 381: ◯ 19番(太田 久美子議員) テレワーク施設利用時の預かり保育についても御検討いただけるということですので,よろしくお願いいたします。  市長の公約にもありますサテライトオフィスについてですが,小池東京都知事は年頭のインタビューで,多摩地域でぜひ推進していただきたい取り組みにサテライトオフィスの展開があります。これは快適通勤につながる時差Bizともかかわります。通勤時間帯の満員状態がおさまったときに通勤する。それまでは乗降駅に設置されるサテライトオフィスで仕事をする。実際に多摩センター等でスタートし始めていますが,そんな仕組みの広がりをつくりたいと考えていますと述べられています。  そして近年,他地域の企業を誘致してサテライトオフィスを整備する自治体がふえています。市長の公約でもありますので,御見解をお伺いいたします。 382: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 383: ◯ 市 長(松原 俊雄君) まずテレワークにつきましてはただいま企画財政部長が答弁を申し上げたとおり,そのような考え方を基本としまして引き続き準備を進めてまいりたいというふうに考えています。  また拠点にどのような機能を持たせ,どのような価値を市民に提供していけるかという点につきましては,私としても特に大事にしながら考えていきたいというふうに思っています。  さきに企画財政部長から,狛江のよさを存分に生かした狛江ならではの生活スタイルの1つのイメージを紹介させていただきましたけれども,例えばこのような市民の生活スタイルについては行政だけで考え,提示,共有するものではなく,市民の皆様とコミュニケーションを図りながらつくり,共有していくことが大切だというふうに考えているところです。  その意味におきましてもこのテレワークの拠点についても市民の皆様とそのような生活スタイルを共有するための1つの舞台装置として考えていくこともできるかなというふうに思っています。その点も含めまして今後の具体的な検討を進めてまいりたいというふうに考えております。  またサテライトオフィスやシェアオフィスにつきましても近年社会的な需要は高まっているように私自身も感じていますし,実際に市内においても民間事業者によって少しずつそのような場の整備がされていることも実態でございます。  こちらにつきましても基本的にはこのテレワークと同じ考え方や文脈の中で捉えながら今後検討を進めてまいりたいというふうに考えております。  また先ほど冒頭に太田議員からもお話がございました。来年はオリンピック・パラリンピックが東京で開催されます。東京都としても時差Bizということで,そのためにはテレワーク,時差出勤,フレックス勤務ということも満員電車の解消ということで実施していくということでございます。  また本当に直近で台風15号がございましたけれども,その際は鉄道の計画運休がされたわけでございます。通勤時に混乱が生じたのも確かでございまして,災害時においてこのテレワークなどは有効な活用というふうに専門家の方々も言っております。  このような,これからもそういった災害も考えながらテレワークの推進を考えていきたいというふうに思っています。 384: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 385: ◯ 19番(太田 久美子議員) テレワーク拠点にどのような機能を持たせ,どのような価値を市民に提供していけるかということについて特に大事にしながら今後具体的な検討を進めていかれるということです。またサテライトオフィスやシェアオフィスについても今後検討を進めていただけるということですので大いに期待したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  先ほど企画財政部長が1つのイメージとして紹介された大変魅力的な狛江ならではの生活スタイルですが,市長は行政だけで考えていくのではなく,市民の皆様とコミュニケーションをとりながら共有していきたいというお考えを示されました。狛江市の市民参加,市民協働の生みの親でもあります松原市長らしいお考えだと私は思いました。  市民の皆様がテレワークを利用して,お一人お一人のライフステージや生活スタイルに合った狛江ならではの生活スタイル,この実現に向けましてテレワーク拠点,サテライトオフィスなどのテレワークの環境整備を改めてお願いいたしまして1問目の質問を終わります。 386: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田久美子議員。     〔19番 太田久美子議員登壇〕 387: ◯ 19番(太田 久美子議員) 2問目の安心して子育てができるまちを目指してから質問させていただきます。  10月から子育て世帯を支援する幼児教育・保育の無償化がスタートします。同時に実施される消費増税分から財源を確保し,子育て世帯の負担感を和らげ少子化対策につなげる安倍首相の看板政策です。少子化がこのまま進みますと現役世代の税や社会保障費の負担がさらに高まり,経済社会の活力も損なわれて国力低下に直結していきます。  少子化の原因として非正規雇用の増加など経済的事情に加え,女性の社会進出や仕事と子育てを両立できる環境整備のおくれが指摘されてきました。  総務省がことし7月30日に発表した労働力調査によりますと,女性の就業者数は前年より53万人ふえ,初めて3,000万人を超え,3,003万人となりました。  令和元年版男女共同参画白書によりますと,平成30年の共働き世帯は1,219万世帯,専業主婦世帯は606万世帯で,今や共働き世帯は雇用世帯の約67%,専業主婦世帯は約33%となっています。  また核家族化も進行しており,核家族世帯は約60.2%に及んでいます。  来月から幼児教育・保育無償化が始まりますが,無事に子供が入園できたとして,働くお母さんとお父さんが次に悩むのは子供が病気になったときの仕事の調整です。  2017年の女性の仕事と子育てに関する調査によりますと,76.8%のお母さんが仕事と子育ての両立で最も困ることは,子供が急病になったときの仕事の調整だと答えています。  小さな子供はよく熱を出します。一気に40度の高熱まで上がることも珍しくありません。けがもします。子供はいろいろな病気にかかることで免疫を獲得して強くなっていきます。働くお母さん,お父さんにとって子どもが病気のたびに仕事を休むのはなかなか大変なことです。  東京女子医科大学の研究では,保育所を利用している子供が1年間に病気で休む平均日数はゼロ歳は約二十日,1歳は約13日,2歳は約9日,3歳と4歳は約7日,5歳は約6日であるという結果が出ています。  ゼロ歳は二十日ということですから,有給休暇のほとんどを子供の病気に使うことにもなります。また子育て世代の強い味方となるはずの病児保育施設ですが,使いづらいということで全国の平均利用率は30.5%と低いのが現状です。  今全国には1,749の病児保育施設があります。利用人数は69万人です。病児保育の利用ニーズは共働き世帯や核家族世帯,そして変わりやすい子供の体調を加味して計算すると潜在ニーズは1年間でおよそ延べ1,500万人にも及ぶとの試算もあります。  厚生労働省は多くの子育て世代が病児保育に困っているという現状に対して病児保育の利用枠を2019年度には2.5倍拡大し,150万人にすると発表しました。  本市では多くの自治体が人口減少に頭を悩ます中,近年大型マンションなどの開発により子育て世代が多数移住されています。子育て世代が安心して子供を産み育てられる環境の整備,システムづくりは本市には欠かすことができません。  本市の病児保育事業が子供が急病のときはそばにいて看病したいのにどうしても仕事は休めない,近くに頼れる人もいないというお母さん,お父さんにかわって病気の子供たちに快適な環境とケアを提供することで子供の健康と幸せが守られるよう,また窮地に追い込まれたお母さん,お父さんの強い味方となって就労と育児を支援できるようにと願って質問してまいります。  まずは病児保育とはどのような事業でどのような種類があるのかなど,病児保育の概要をお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 388: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 389: ◯ 参 与(石森 準一君) 病児・病後児保育につきましては,保育を必要とする乳幼児や保護者の労働もしくは疾病その他の事由により家庭において保育を受けることが困難になった小学生について病院,診療所,保育所その他の場所で保育を行う事業でございます。  国の類型によりますと,児童が病気の回復期に至っておらず当面の症状の急変が認められない場合に利用する病児対応型,児童が病気の回復期であり集団生活が困難な期間に利用する病後児対応型,児童が保育中に微熱を出すなど体調不良となった場合において,主に当該保育施設内で保健的な対応を行う体調不良時対応型,回復期または回復期に至っておらず集団保育が困難な期間において当該児童の自宅で一時的に保育を行う非施設型の4つの類型に区分されます。  このうち狛江市においては病児対応型及び病後児対応型として市内で1カ所,狛江すこやか病児保育室に委託して事業を実施するとともに,援助活動支援事業,ファミリーサポート事業として病気の回復期のお子さんをそのお子さんの自宅で預かる病後児預かり事業を行っています。 390: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 391: ◯ 19番(太田 久美子議員) 病児保育は子供が急病時に病院,診療所,保育所などで利用できる保育ということです。どんな種類があるのかといいますと,病児対応型,病後児対応型,体調不良時対応型,非施設型としての訪問型の4種類で,本市では病児対応型及び病後児対応型の狛江すこやか病児保育室に委託されているということです。またファミリーサポート事業として子供の自宅で預かる病後児預かり事業を行っているということです。  それでは狛江すこやか病児保育室への委託内容をお伺いします。 392: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 393: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在狛江すこやか病児保育室に委託して実施しております病児保育につきましては,市内在住の小学校3年生までの児童を対象に,日曜・祝日,年末年始等を除く月曜日から土曜日まで開設しております。  利用に当たってはあらかじめ市の子育て支援課で利用登録を済ませていただいた上で,原則として前日までに病児保育室に予約を入れていただき,利用日当日は併設されている小児科で受診した後に病児保育室を利用するといった流れをとっていただいております。  なお,病児保育室の利用に係る自己負担につきましては,原則1日当たり2,000円をいただいておりますが,生活保護世帯と市民税非課税世帯につきましてはこれを免除し,市が負担しています。 394: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 395: ◯ 19番(太田 久美子議員) 狛江すこやか病児保育室は小児科医院が併設しており,利用する子供の病状が変化したときには小児科医が対応できることから,子供にとってもお母さん,お父さんにとっても安心して預けられる施設だと思います。利用料は1日2,000円で生活保護世帯と市民税非課税世帯については市が負担しているということです。  来月から始まる幼児教育・保育の無償化の対象施設には病児保育も含まれており,国はゼロ歳から2歳児までは月4万2,000円,3歳児から5歳児は月3万7,000円を上限に利用料を補助するとしています。  それでは次に病児保育スタッフについて伺います。  ホームページを見ますと,狛江すこやか病児保育室は利用できる子供は最大10名となっています。国の定める基準では,看護師等は利用児童おおむね10人につき1名以上,また保育士は利用児童おおむね3人につき1名以上配置しなければならないと定められています。狛江すこやか病児保育室には看護師と保育士は何人常駐されているのかお伺いいたします。 396: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 397: ◯ 参 与(石森 準一君) ただいまの御質問のとおり国の病児保育事業実施要綱において,病児対応型と病後児対応型はいずれも,病児の看護を担当する看護師等を利用児童おおむね10人につき1名以上,保育士を利用児童おおむね3人につき1名以上配置することが定められております。  狛江すこやか病児保育室におきましては,現在利用するお子さんの人数にかかわらず常駐されている職員としては看護師が1名,保育士が1名の計2名となっております。  また利用するお子さんの数がふえて保育士を2名以上配置する必要が生じた場合には,その都度パートタイムの保育士をお願いして必要数を配置しています。 398: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 399: ◯ 19番(太田 久美子議員) 一般的には6カ月から受け入れるようですが,狛江すこやか病児保育室は小児科医院に併設しているので,月齢の低い赤ちゃんにも対応できるということで,本当に理想的な病児保育室だと思いますが,感染症が流行しているときは預けたくても予約がとれない状況もあるということです。利用登録者はどれくらいいるのでしょうか,子育て世帯の何割に当たるのか,あわせてお伺いいたします。 400: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 401: ◯ 参 与(石森 準一君) 市内の子育て世帯のうち病児保育室の利用登録をされている方の割合ということですが,昨年度の決算数値と直近の統計こまえのデータから対象のお子さんの数ベースで答弁させていただきますと,平成31年1月1日時点でのゼロ歳から9歳までの児童数6,699人に対しまして平成30年度の病児保育室の利用登録者数が507人となっております。時点が違いますので正確な割合ということにはなりませんが,現状おおむね子供14人当たりに1人程度,率にすると7.6%程度の割合で病児保育を利用するための登録がなされているという状況になっております。 402: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 403: ◯ 19番(太田 久美子議員) 市内の子育て世代の7.6%が狛江すこやか病児保育室に登録しているということです。  では次に本市の病児保育室の実績を伺いたいと思います。年間の延べ利用児童数及び月ごとの傾向,病児保育室の年間受け入れ定員数に対する延べ利用者数の割合である病児保育室の利用率,これについてお伺いします。 404: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 405: ◯ 参 与(石森 準一君) 病児保育室の利用状況ということで直近3年間の数字で申し上げますと,平成28年度は利用者が延べ429人,平成29年度が延べ406人,平成30年度が延べ495人となっております。  またこれを月ごとにならしてみますと,例年春先から夏場にかけてやや利用者がふえる傾向が見られますが,季節や月によってそこまで極端な偏りはございませんでした。  また利用率というところでは平成30年度の数字で申し上げますと,それぞれ病児保育室の年間の受け入れ可能定員数が2,870人,平成30年度の延べ利用者数が495人となっておりますので,この病児保育室の利用率につきましては17.2%ということになっております。 406: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 407: ◯ 19番(太田 久美子議員) ここ3年間の利用者数は400人台で推移されて,30年度は500人近いということです。利用者は春先から夏場にかけてふえるものの,季節や月によって極端な偏りはなく,利用率は17.2%ということです。  それでは次に利用した子供の病気の傾向などをお伺いしたいと思います。 408: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 409: ◯ 参 与(石森 準一君) 病児保育室から月次で提出されております報告書を見ますと,例年年間を通じて感冒性咽頭炎と感冒性消化不良が最も多く,年間で病児保育室を利用するお子さんの約6割から7割強がこれに当たっております。またこれに次いで中耳炎や水痘などは例年比較的よく見られるものとなっております。 410: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 411: ◯ 19番(太田 久美子議員) 利用する子供に多い病気は年間を通じて感冒性咽頭炎や感冒性消化不良だということです。先ほどの御答弁で利用率は17.2%ということで,全国平均利用率は30.5%ということですから,全国と比較しますと低い状況にあります。国のほうでは利用率30.5%では低いという認識で,子育て世代,働くお母さん,お父さんが利用しやすいように病児保育施設を2.5倍拡大し,150万人の利用を目標に掲げ,子育て世代を応援します。この国の取り組みについてはどのように考えていらっしゃるのか市の見解をお伺いします。 412: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 413: ◯ 参 与(石森 準一君) 病児保育室は事業の性格上,受け入れられるお子さんの数がどうしてもそれぞれのお子さんのその日の状況に左右されてしまうところがございますので,その点において利用率が伸びないといったことにつきましては,ある程度いたし方ないといった部分があるというふうには思っております。  また国が病児保育の方針といたしまして全国で150万人の利用を目標に掲げたということは各種報道等を通じて既に承知しておりますし,より多くの受け皿を確保するという点におきましては共働き世帯の増加といった社会的な傾向に応えるものとなっているということで市としても認識しています。 414: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。
    415: ◯ 19番(太田 久美子議員) 病児保育室の利用率が伸びないのは病児保育事業の性質上ある程度仕方がないということです。また国が150万人の病児保育の利用拡大を目標にしていることについては,共働き世帯の増加といった社会的な傾向に応えるものになっていると認識されているということです。  これまで主に現状について伺ってきましたが,課題についてはどのように捉えていらっしゃるのか伺います。  平成29年度の外部評価委員会において,この病児保育と狛江市ファミリー・サポート・センターで行われている病後児預かりの2件について評価対象となり,事業の改善に向けた提言も出されているかと思いますが,まずその内容をお伺いします。 416: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 417: ◯ 参 与(石森 準一君) ただいまの御質問のとおり現在狛江すこやか病児保育室で実施している病児・病後児保育と狛江市ファミリー・サポート・センターで行っております病後児預かりにつきましては,平成29年度狛江市における外部評価事業に選定されまして提言をいただいています。  この提言では,特に狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりにつきまして,平成27年度に1件の利用があったことを最後に,それ以降利用者ゼロの状態が続いていることから,どうしたら利用してもらえるかといった声をアンケートにより収集するとともに,同様の事業で成功している自治体事例を参考にすることで課題を把握し,整理・検証すること,子供を安心・安全に預けることができる制度であることをわかりやすく伝える等,事業の効果的な周知方法について検討することという提言をいただいています。 418: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 419: ◯ 19番(太田 久美子議員) 狛江市外部評価委員会からは特に狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりについて利用者ゼロを改善するための提言をいただいたということです。  それでは狛江市外部評価委員会の提言に対してこの間児童青少年部はどのように対応されてきたのかお伺いします。 420: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 421: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江市外部評価委員会の提言を受けまして,昨年度先進自治体の視察として清瀬市のファミリー・サポート・センターに伺いまして,清瀬市における事業の概要,運営形態,運営上の課題等の聞き取りを行ったほか,狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりの利用登録をしている方を対象としたアンケート調査を11月に実施し,課題の抽出・整理を行ったところでございます。  また今年1月には病後児預かりの利用が多く見込まれる保育園の保護者に向けて事業内容を紹介するポスターを作成し,市内の保育園各園に一斉に掲示をお願いしたところでございます。 422: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 423: ◯ 19番(太田 久美子議員) いろいろ取り組まれたということがわかりました。  それでは狛江市外部評価委員会の提言を受けて行ってきたことも踏まえ,現状の狛江市における病児・病後児保育と狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりが抱える問題・課題についてお伺いします。 424: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 425: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在の狛江市における病児・病後児保育の課題といたしましては,まず病児・病後児保育事業を実施しているのが市内に1カ所しかないということと,先ほども申し上げましたとおり春先や夏場,感染症の流行期など特定の時期において病児保育室の利用を希望しても実際には利用ができないお子さんが出てきてしまうことの2点については,市としても課題と捉えています。  また事業者からは,当日利用予約をしていたにもかかわらずキャンセルの連絡をせずに病児保育室を利用しなかったため,その分キャンセル待ちのお子さんの受け入れができなかったという事態が頻繁に発生しているということも伺っております。  一方狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりにつきましては,この間改善に向けて一定の取り組みを行ったにもかかわらず,依然として利用者が出てこないところも含めて事業の抜本的な見直しが必要であると考えています。 426: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 427: ◯ 19番(太田 久美子議員) 病児・病後児保育については施設が1カ所しかないこと,春先や夏場,感染症の流行期に断られるケースがあること,予約を当日無断キャンセルする事態が頻繁に発生していることが課題だということです。  また狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりの利用者ゼロという課題に対して,これまでさまざま取り組みを行ったにもかかわらず利用者が出てこないということで事業の見直しも考えているということです。  病児保育については子育て支援に関するニーズ調査もされていると思います。そこからはどのような課題が見えてきたのか,お伺いします。 428: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 429: ◯ 参 与(石森 準一君) 昨年度実施した子育て支援に関するニーズ調査のうち,今後のニーズ量につきましては現在取りまとめを行っているところでございますが,同じくこの調査において子育て支援事業やサービスの認知度といった利用意向を調査したところ,病児保育につきましては知っているが43.7%,利用したことがあるが7.2%,今後利用したいが15.4%,利用したいと思わない・知らないが29%と他の子育て支援事業やサービスと比較して認知度は高いという結果が出ております。  これまでも子育て支援施設や事業,サービスを網羅して広く子育て家庭に配布しております子育てガイドブックに病児保育の内容は詳細に掲載されておりますので,その点も含めて子育て家庭において一定の認知はなされていると考えています。  また利用手続につきましては病児保育の場合,あらかじめ市の子育て支援課で利用登録を済ませていただいてからでないと病児保育室を利用することができないこととなっておりますが,この点におきましても大事なお子さんをお預かりするといったこの事業の性質に鑑み必要な手続であると考えておりますので,この部分につきましては利用者の方にも御理解いただけるよう今後も努めてまいりたいと考えています。 430: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 431: ◯ 19番(太田 久美子議員) 子育て支援に関するニーズ調査では,病児保育はほかの子育て支援事業と比べて認知度が高いという結果が出ており,一定の認知はされているということです。また病児保育室を利用するに当たっての煩雑な手続という課題については,必要な手続であり,利用者に理解されるように努めていくということです。  先ほどの御答弁では,病児・病後児保育の施設が1カ所しかないことが課題に挙げられていました。施設の新設についてはこれまでも議論されてきましたが,国は病児保育施設の利用枠を2019年度は2.5倍拡大し150万人にすると言っています。病児保育施設をふやすことで一人でも多くのお母さん,お父さん,そして子供の支援につながるものと思いますが,市の見解を伺います。 432: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 433: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江すこやか病児保育室におきましては,ほかのお子さんの病状や月齢等の関係,それに伴う施設の受け入れ体制が理由で病児保育室の利用をお断りしている状況があることは先ほどから答弁を申し上げているとおりではございますが,それを実数で申し上げますと平成29年度は29件,30年度は24件ございました。  そのため最終的には現在取りまとめを行っているニーズ調査の結果が整理できた段階で必要性を判断することになろうかと思いますが,現段階においては施設型の病児保育室の整備が必要なだけのニーズ量の不足は生じていないというふうに認識しています。 434: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 435: ◯ 19番(太田 久美子議員) 病児保育室の整備が必要なだけのニーズ量の不足はないと認識しているということです。病児保育を利用する子供のほとんどはゼロ歳から5歳の子供です。登壇質問で東京女子医科大学の研究を紹介しましたが,年間病欠日数はゼロ歳が約二十日で最も多く,次いで1歳が約13日,2歳が約9日,3歳が7日,4歳が約7日の順となっています。2018年8月時点のデータですが,全国の病児保育施設は1,749施設です。ゼロ歳から4歳の人口は490万9,000人ですから,1施設当たりのゼロ歳から4歳人口は2,807人となります。本市のゼロ歳から4歳は3,522人ですから1施設当たりの人口は3.52人となり,全国と比較しますと80%。したがってゼロ歳から4歳人口の全国平均の施設数は1.3となり,1施設では足りないことになります。狛江市では2施設で全国平均並みになります。全国平均並みに病児保育施設をふやしていただきたいと思いますが,市の見解をお伺いします。 436: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 437: ◯ 参 与(石森 準一君) ただいま御提案いただいている内容や全国の状況につきましては私どもとしても理解はできるところですし,もちろん子育て世帯にとってそのような施設が多いにこしたことはないというところはあろうかとは思います。  しかしながら厳しい財政状況の中で明らかなニーズ量の不足というものが出てきていないものに対して財源を投入していくことにつきましては慎重にならざるを得ないというふうに考えています。  いずれにしましても,最終的には現在取りまとめを行っているニーズ調査の結果が整理をできた段階で必要性を判断することになりますが,現段階においては新規の施設の整備につきましては難しいものと考えています。 438: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 439: ◯ 19番(太田 久美子議員) 新設は厳しいということだと思いますが,潜在ニーズが高いのが病児保育です。市内で新設が難しいのであればほかの手だてを講じて,子供が急病になったときに安心して預けられる環境を整えていただきたいと思います。  市内に新設が難しいのであれば,国や都が推進しています病児保育施設の広域利用を進めてはどうでしょうか。日本で初めて病児保育施設の広域利用の取り組みを行った山梨県では,出生率が1.53に上昇しました。厚生労働省がことし6月に発表した人口動態統計によるものです。県の地域創生・人口対策課は,病児・病後児保育や産前産後のケア事業など県の各部局を横断して安心して子育てできる環境づくりに取り組んできました。これからも一層施策を充実させたいと述べられています。  本市における広域利用の可能性について見解をお伺いします。 440: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 441: ◯ 参 与(石森 準一君) 病児保育施設の広域利用につきましては,ただいま御紹介いただきました山梨県のほか,岡山県や福岡県の一部地域で取り組まれていることは承知しています。  現段階におきまして東京都や多摩地域において同様の取り組みを行うといった情報は把握しておりませんが,この件も含めまして病児・病後児保育事業の改善やサービス向上に向けた情報収集につきましては引き続き今後も努めてまいりたいと考えています。 442: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 443: ◯ 19番(太田 久美子議員) 広域利用については今後も情報収集に努めていただけるということです。  今施設型に比較して定員数や立地等に関係しないことから,訪問型病児保育が広がりを見せています。これまでの御答弁から今の狛江市の現状を考えますと,訪問型病児保育の整備をされていってはどうかと考えますが,市の見解を伺います。 444: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 445: ◯ 参 与(石森 準一君) ただいま御提案いただきました非施設型の訪問型病児保育につきましては特にNPO法人も含めて民間事業者が多数参入しているという実態もございますので,その点において利用者にとって選択肢の幅が広がるというメリットはまず確実に期待できるものと考えております。  また昨年11月に狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりの利用登録をしている方を対象に実施したアンケート調査におきましても,現に民間の訪問型病児保育サービスを利用されている方も複数名いらっしゃいました。  またこのアンケート調査の中では,民間の訪問型病児保育サービスについて現在は利用していないが今後利用したいと考えている方と条件が合えば利用したいという方を合わせますと,狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりの利用登録をしている方のうち,およそ7割以上の方が民間の訪問型病児保育サービスを利用している,もしくは利用したいという意向をお持ちであることが明らかになっております。  ただし市において整備するという点に関しましては,さきに答弁申し上げましたとおり訪問型病児保育サービスは既に複数の民間事業者が参入している現状もございますので,その必要性は少し薄いのではないかというふうに考えています。 446: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 447: ◯ 19番(太田 久美子議員) 昨年11月実施された狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりの利用者へのアンケートでは,7割以上の方が訪問型病児保育サービスを利用している,もしくは利用したいと答えているということです。ただ既に民間事業者が参入しているので,施設を整備する必要性は少し薄いのではないかということです。  本市ではこれまでも子育て支援には力を入れてきましたが,保育所整備とともに子育て支援の質と言われる病児保育の充実もお願いしたいと思います。病児保育にも予算をとっていただき訪問型病児保育の整備を進めていただきたいと思いますが,改めて市の見解を伺います。 448: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 449: ◯ 参 与(石森 準一君) 実際に近隣の自治体におきまして病児・病後児保育事業に対する市民ニーズに対応するために訪問型病児保育サービスの利用料への補助を行っている自治体もございます。また狛江市ファミリー・サポート・センターの病後児預かりについては,現在もなお一定の予算を投入している実態もございます。  それらの点も踏まえまして,市といたしましてはこれらの民間事業者のサービスを狛江市における子育て世帯への支援,サービス向上につなげていけないか,今後検討を進めてまいりたいというふうに考えています。 450: ◯ 議 長(石井 功議員) 19番太田議員。 451: ◯ 19番(太田 久美子議員) 近隣の自治体では病児保育事業に対する市民のニーズに対応するため,訪問型病児保育サービスの利用料への補助を行っている所もあり,これらの民間事業者のサービスを本市の子育て世帯への支援にもつなげられないか検討を進めていただけるということです。ぜひよろしくお願いいたします。  子供が病気のときにどうしても仕事を休めないお母さん,お父さんにかわって子供にとって一番安心できる自宅でケアが受けられるよう訪問型病児保育の整備を進めていただきたいと改めてお願いを申し上げまして,私の全ての質問を終わります。 452: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時29分 休憩     午後 2時44分 開議 453: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。20番辻村ともこ議員。     〔20番 辻村ともこ議員登壇〕 454: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 議長より御許可をいただきましたので,通告に従い2問の質問をさせていただきます。  1問目,狛江市の在宅医療廃棄物の適正処理と今後についてをお伺いしたいと思います。  超高齢化社会における慢性疾患や在宅医療の増加について。  全国東京都における超高齢化社会における慢性疾患や在宅医療の増加への対策は喫緊の課題であります。国においては昭和45年,廃棄物の処理及び清掃に関する法律が制定され,平成15,16,22,29年と改正が行われています。また平成に入り平成5年,日本の環境政策の根幹を定める環境基本法が制定され,我が狛江市でも各計画の推進基準とされている循環型社会形成推進基本法,生物多様性基本法などの上位法として位置づけられております。平成20年環境省が在宅医療廃棄物の処理の在り方検討会を発足させ,在宅医療廃棄物の処理に関する取組推進のための手引きをまとめ,在宅医療廃棄物の感染症の留意の必要性を含め,地域や患者の立場に立った在宅医療廃棄物の適正処理への指針を打ち出しました。この地方版においては東京都同会議へ狛江市職員も参画し意見を述べているところであります。  さて,今回私は市民の代表として市民や団体の皆様より市への要望を日々傾聴し,他市との比較,調査・研究を行い,よりよいまちづくりのために議会提案を行う市議会議員として在宅医療を受けている狛江市民の皆様とまちの薬剤のスペシャリストであり相談人の狛江市薬剤師会からの切実な要望について質問と提案を行いたいと存じます。  では最初に,改めて狛江市における人口の見通しや年齢構成比を勘案した長寿社会の現状と課題,また医療の形態が病院から在宅での治療にシフトする社会動向を見据え,狛江市における在宅医療廃棄物,つまり使用済み注射針の適正処理と今後についてお伺いをしたいと思います。  超高齢化社会における慢性疾患や在宅医療の増加について狛江市の現状と課題についてお伺いします。  再質問は自席より行います。 455: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 456: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 内閣府の令和元年版高齢社会白書で2042年に日本の高齢者数がピークを迎えるとのことでございます。また厚生労働省平成29年患者調査の概況の在宅医療の年次推移を見ると,在宅医療を受けた推計外来患者数は平成17年まで7万人前後でございましたが,平成29年では18万人を超える状況となっております。  また生活習慣病の糖尿病は約80万人,高血圧症疾患は約200万人が平成17年から平成29年に増加している状況でございます。  狛江市でも同様の状況であると認識しており,在宅医療の必要性が増す点については課題であると考えております。 457: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 458: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 狛江市におきましても生活習慣病は増加していると。これは在宅医療の必要性も同時に増す見込みがあり課題であるという市の認識を確認させていただきました。  2問目に入ります。超高齢化社会における慢性疾患や在宅医療の増加について狛江市の今後の取り組み,これをお伺いしようと思ったのですけれども事前レクチャーでお伺いいたしましたので簡単に要約させていただきますと,在宅医療を必要とする方は同時に介護サービスを要す場合がほとんどだと。医療と介護の連携が必須であり,地域包括ケアシステムの充実,また今年度当初までに在宅医療・介護連携推進事業8項目を全て整備したということでございました。糖尿病などの慢性疾患については予防事業に取り組み,一方で今後の在宅医療の現場は慢性疾患も含めてさまざまな症状のある患者が増加していくことも想定し,在宅医療にかかわる専門職などとの情報共有や連携を密にしながら,状況に応じた支援体制の構築を推進していく,このようなお話をいただいております。  それでは循環型社会の推進を基本理念とした狛江市における在宅医療廃棄物とはどのようなものを指すのか,また狛江市における在宅医療廃棄物処理に関する指針狛江市一般廃棄物処理基本計画,狛江市一般廃棄物処理実施計画平成30年,31年度版の位置づけと目的,そして方策についてお伺いいたします。 459: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 460: ◯ 環境部長(清水 明君) 在宅医療廃棄物の定義を狛江市一般廃棄物処理実施計画等で具体的に定めてはおりませんが,一般的に考えられるものは医療機関へ返却を必要とするものとしてペン型自己注射針などの針を使用するもの,可燃ごみとして出せるものとして針部分を取り除いたペン型自己注射器本体,針のないチューブ類や栄養バッグ等,おむつやストーマ,製品を包んでいるプラスチック類や薬の包み,資源物として出せるものとして市販薬の缶や瓶,市販薬の紙製の空き箱や段ボールなどがございます。  在宅医療廃棄物としての処理を具体的に定めているものは注射針で,こちらについては狛江市薬剤師会で実施している使用済み注射針回収事業に出してもらうようにしております。 461: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 462: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 在宅医療廃棄物としての処理を具体的に定めているのは狛江市においては使用済み注射針で,こちらについては狛江市薬剤師会で実施している使用済み注射針回収事業に出してもらうようにしている,このように確認させていただきました。  今回は在宅医療廃棄物の適正処理についてということですけれども,市が行う廃棄物収集運搬及び処理の方法に関しては占有者または事業者の協力義務に関することが定められております。それはどのようなもので,在宅医療廃棄物,つまり使用済み注射針はどのように位置するのかお伺いいたします。 463: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 464: ◯ 環境部長(清水 明君) 廃棄物処理の基本は拡大生産者責任,つまりは製品を製造・販売した事業者による処理を原則とするものであり,使用済み注射針についても同様にお求めになった薬局にお返しいただくという位置づけになっております。 465: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 466: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 今一般質問でもほか議員の方からも質問がありますけれども,廃棄物処理の基本というのは拡大生産者責任,つまり製品を製造した事業者による処理を原則としている。これを確認させていただき,使用済み注射針についても同様で,お求めになった薬局に返していただく,こういう位置づけになっているということでございます。  改めまして私は医療用廃棄物の処理に関しては適正にどのように行っていくのか。増大する医療,こういったものがある中で在宅医療廃棄物,使用済み注射針の回収事業に関する適正処理,これは目標などを設定し,より適正な処理が行えるよう推進したほうがよいのではないかなというふうに思いますが,そのあたりの御意見についてお伺いいたします。 467: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 468: ◯ 環境部長(清水 明君) 在宅医療廃棄物についてのみの目標は設定しておりませんが,高齢化の進展と医療技術の進歩により在宅医療での治療件数は年々増加し,それに伴う在宅医療廃棄物の増加も見込まれることから,福祉保健部と連携し適切な処理に努めてまいります。 469: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 470: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) なるほど。目標というのはなかなか立てにくい分野だなということかと思います。しかしながら今後の見通し,こういったものは限りある財源の中でさまざまなことをしていくわけですから,その見通しを立てる重要な部分に関しては環境部のみならず福祉保健部が連携して事業者と適切な処理に努めること,こういうふうな体制でいくよということを確認させていただきました。
     それでは次に医療廃棄物とは医療行為に関係して排出される廃棄物のことを指します。医療廃棄物処理法上の区分では感染性廃棄物と言って特別管理廃棄物に区分されます。これは何かというと感染症の汚染源となる可能性があるために適正に処理する必要がある。感染症患者の在宅中の各種廃棄物の中にも病原体によって汚染されているものが含まれているため,これらも医療廃棄物として適正に処分されることが望ましいとされているものであります。  過去には使用済み注射針が主に清掃関係の従事者の手に刺さるなどしB型肝炎などの感染症にかかる事件が相次いで発生し,感染症に罹患したケースがありました。在宅医療が拡大する中でこのような注射針回収事業を行う薬剤師会の働きや,薬剤師会は無償で容器を購入して配布もされています。こういった実態はもっと多く狛江の市民に周知をするべきだと思われますけれども,現在の狛江市のホームページ上の周知などの現状で十分だと考えているかどうか,今後の検討もあればお伺いしたいと思います。 471: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 472: ◯ 環境部長(清水 明君) 使用済み注射針の廃棄方法の周知につきましては全ての市民に御理解いただきたいと考えていることから,ホームページや広報こまえに加え,ごみ・リサイクルカレンダーでも周知を行っております。効果的な周知方法については今後検討を進めてまいります。 473: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 474: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 対象者が市内でも大変ふえているという実態,それは最初の質問でも市にも御答弁いただきました。もう少し積極的に広報もぜひ検討いただきたいとお願い申し上げます。  では使用済み注射針回収事業につきましては狛江市薬剤師会への補助が出されているということでございます。3年間の補助金の推移についてお伺いしたいと思います。 475: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 476: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成15年度から平成19年度まで東京都薬剤師会が東京都の補助を受けて使用済み注射針回収事業を実施してきた中で平成20年度から狛江市で補助を開始し,開始当初からその処理費用に対して年25万円の補助金を出している状況でございます。過去3年間におきましても25万円の補助をしております。 477: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 478: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) では今年度までの過去3年間の使用済み注射針の回収本数の推移についてもお伺いしたいと思います。 479: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 480: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成28年度57万7,500本,平成29年度64万6,000本,平成30年度74万7,500本でございます。 481: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 482: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 私も狛江市薬剤師会の方からこれを確認させていただきまして私なりに表にしてみたのですけれども,3カ年で増加の一途をたどっている状況を比較するほうがわかりやすいかなということで皆さんにお伝えさせていただきたいと思うのですけれども,狛江市薬剤師会の使用済み注射針の処理に係る狛江市薬剤師会自己負担持ち出し金額というものと本数の関係です。これを言いますと,市内使用済み注射針回収数が3カ年で見ますと平成28年が57万7,500本,平成29年が64万6,000本ですから,市内で1年間6万8,500本ふえています。平成29年から平成30年の増減数を比較いたしますと,平成29年の64万6,000本から平成30年74万7,500本でございますから,10万1,500本増加しております。平成28年から平成30年の増減数を比較いたしますと,何と17万本が増加していることとなりました。これはすごく大きいです。  狛江市薬剤師会の処理実施金額を申し上げますと平成28年が25万2,197円,平成29年が33万8,068円,平成30年が39万5,538円でございますので,狛江市からの狛江市薬剤師会への補助金は3年間で25万円据え置きと先ほど部長に御答弁いただきましたことから,平成28年から平成29年の持ち出し金額は2,197円増加しておりましたが,平成29年から平成30年の持ち出し金額は8万8,068円増加,平成28年から平成30年の比較をいたしますと何と14万5,000円も増加していることとなります。  一団体の負担としては平成30年は細かく言いますと14万5,538円と,使用済み注射針の処理持ち出し金額,これが増大している現状は大変な負担だという訴えが薬剤師会よりございました。さらに使用済み注射針の増加傾向は今後の社会状況を鑑みてもとまらないことが見込まれています。  昨年,狛江市薬剤師会より市へ処理費用の増加に伴う持ち出し金額の増加が著しいと相談がされているとお伺いしています。私も総合的な状況を見ても,これは事業形態の改善を検討すべきではないかなというふうに思いますが,市のお考えをお伺いいたします。 483: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 484: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市薬剤師会から平成30年度に続き今年度も補助金増額の要望を受けております。  厚生労働省中央社会保険医療協議会,「在宅自己注射指導管理料の主な対象薬剤,注射頻度及び効果・効能等」では42製剤中26製剤が平成20年以降に自己注射が認められたものであり,使用済注射針廃棄本数の実績が増加している原因の一つではないかと考えております。  ただ過去の使用済注射針回収本数を見てみますと,ほとんど前年実績よりも増加している状況ではございますが,減少する年もあったことから補助金額については据え置かれている状況でございます。 485: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 486: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 42件中,平成に入ってからは38件ぐらいですか,かなりの件数,新しい病気として自己注射のリストがふえているんじゃないかなというふうに思うのですけれども,私も調べさせていただきました。糖尿病でよくインスリンを日に4回打つ,こういうことが一番有名でございますけれども,リウマチや骨粗鬆症,例えばパーキンソン病,ホルモン的な注射です。さまざまなホルモンが必要な。こういったものに関しても,もう今では自己注射の対象となっているのです。科学と医療の進歩がございますから,これは今後もふえるんじゃないかな,このように思っております。  ここで私は一般質問に当たって1カ月ほどかけまして多摩26市の在宅医療廃棄物,つまり在宅医療における使用済み注射針回収事業の独自の調査を行いました。行った結果を皆様にお知らせしたいなというふうに思うのですけれども,まずは1つ目の視点として,多摩26市の使用済み注射針回収事業についての実施形態について調査いたしました。  市が補助金を交付して薬剤師会が回収事業を実施している市は26市中12市でございました。その中で使用済み注射針回収事業の過去5年間の使用済み注射針回収本数というのは,本数じゃなくても重量で回収している市もありましたので比較はできなかったですけれども総じて増加をしており,稲城市のみが微減となっていると,こういった状況であります。  次の視点として使用済み注射針回収本数の増減の要因について各市に聞いてみました。各市,インスリン自己注射の増加,骨粗鬆症やリウマチの自己注射の導入を理由に挙げる自治体が多く,狛江市同様に国・都の進める在宅医療の推進が影響しているということがわかりました。  そして4つ目の視点として,事業費の実施実績はどうなっていますかとお伺いしましたところ,市からの補助金額は令和元年度で見ると10万円から586万円とかなり幅がありましたが,薬剤師会への包括的な補助金を全部書かれている所もありましたので回答として大きくなっている自治体もありましたけれども,補助金により賄えていて薬剤師会の持ち出しのない市は12市中9市,そのほか狛江市とあと3市,青梅市,小金井市,三鷹市が持ち出しがございました。  ちなみに隣接市である調布市においては回収は薬剤師会が実施しており,見積書を提出して回収補助金を全額出す方式をとっているということです。薬剤師会の持ち出し負担はゼロということでございました。  5つ目の視点として,各自治体の今後の取り組み方針や課題についてをお伺いしましたところ,三鷹市は増加している注射針の容器の回収に対して補助金が据え置きのままで薬剤師会の持ち出しがふえている。この状況を踏まえて薬剤師会からも補助金増額の要望が出されており,対応は検討中と,このような回答がなされ,同様の回答を持ち出しされている青梅市と小金井市,薬剤師会の持ち出しの多い市においては補助金増額の検討を余儀なくされているという御返答をいただいております。  狛江市薬剤師会より昨年より在宅医療患者がふえていることや在宅医療廃棄物の増加について適正処理に係る持ち出し経費の増加について相談があったことと存じます。また狛江市としては最初の質問にありましたとおり全国,東京都と同様に,狛江市においても今後超高齢化社会における在宅医療の増加傾向を認識されていらっしゃいます。  こうした社会状況の中で狛江市は今年度の予算にはこの事業に関する補助金,据え置きのままでございました。人口増加率及び人口高齢化率におきましては先が見えています。在宅医療を受ける人がふえ,在宅医療廃棄物は年々増すことが見込まれております。私は狛江市薬剤師会が実施する使用済み注射針回収事業の安定化を求め,今の事業の設計は見直しを図るべきではないかなというふうに感じました。  また多摩26市の事例を調査したところ,先ほどの調布市に加え八王子市のように使用済み注射針回収事業を委託事業として行っている自治体もございました。  狛江市内における超高齢化社会,これを迎える中で市内事業者負担軽減を勘案した今後の取り組み方法について市の見解をお伺いしたいと思います。 487: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 488: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) この事業が始まった経緯は,使い捨て注射針により廃棄処分業者が誤って手に刺してしまうなどしてB型肝炎に感染する感染症被害を受ける事例があり,家庭ごみの回収事業者の安全衛生向上のために事業を開始したものでもございます。  在宅の自己注射と言えば糖尿病でのインスリン製剤でございましたが,在宅自己注射の種類が増加していることもあり使用済み注射針の本数が増加している実態があるのではないかと考えております。  これまでは補助金額の範囲内で事業を実施しており狛江市薬剤師会の自己負担がふえている実態がございますので,このことを踏まえた中で予算編成の中で検討してまいりたいと考えております。 489: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 490: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 在宅の自己注射の種類が増加していることや使用済み注射針の本数が増加している実態があることを御認識され,狛江市薬剤師会の自己負担がふえている実態,このことを踏まえた予算編成の中で検討されたいということでございました。しっかりと予算編成含めて,今後の先を見据えながら環境部,福祉保健部,そして事業者である狛江市薬剤師会と連携をとって,より安定して安全な事業になりますよう取り組みを進めていただくことをお願いいたしまして,1問目の質問を終わらせていただきます。 491: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村ともこ議員。     〔20番 辻村ともこ議員登壇〕 492: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 2問目,令和元年実施された教科書採択のあり方についてをお伺いいたします。  前回の一般質問では教科書採択のあるべき姿や教科書会社による教科書賄賂事件の勃発と狛江市内の保護者の思い,一般常識からかけ離れた文部科学省の決定について狛江市教育委員会の対応などを質問いたしました。  狛江市総合教育会議が開催され,市長を中心に開かれた教育界を目指し,学校と保護者と地域とが一体となった教育へ向かっています。  賄賂事件後の教科書採択における疑惑と教育のブラックボックス化を解消するために今狛江市がなすべきことを令和元年度の教科書採択では行ったのか,また公平・公正でかつ適正な教科書採択が行われたのか。令和元年度教科書採択を通じて見えてきた,来年は学習指導要領本改訂後初の中学校教科書採択でございます。そこにつなげる改善点はあるのか。ほか,今回私は教科書採択時の傍聴に際し全速記を行った調査から評価できる点もありましたが,その反面,改善ができるのにしなかったことによるふぐあいも見受けられました。  令和元年度狛江市教科書採択についてブラックボックス化から解放され,標準化され,特定の人だけではなく子育て世代を中心に一般の多世代にわたる市民にも開かれたあるべき教科書採択に向けて質問をしたいと存じます。  公平・公正な教科書採択へ向けた取り組みに対し現状と課題について,改めて令和元年度狛江市教科書採択における取り組み方針についてをお伺いいたします。  最質問は自席より行います。 493: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 494: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教科書採択は義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律の規定により,文部科学大臣の検定を経た教科書目録に登載された教科書のうちから各教育委員会の責任と権限により採択することとなっております。  教育委員会といたしましては未来を担う子供たち一人一人が人格の形成と互いの個性を尊重し合い,地域や社会の中で自立した生き方を身につけていくという教育理念,また確かな学力の定着と個々の能力や創造力を伸ばし,郷土や国を愛する心を育む学校教育の充実を目指すといった教育目標を踏まえ,狛江市立小学校及び中学校教科書採択に関する規則及び同実施要綱に基づき公正・公平に採択を行うことを確認いたしております。  具体的には各学校,教科別調査研究委員会等の研究資料,市民アンケートに基づいた教科書選定協議会からの調査資料を踏まえながら教育長を初め各教育委員が調査・研究し採択を行っております。 495: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 496: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 教科書採択はルールにのっとって適正に行われたのかということをお聞きしていたのですけれども,事前のレクチャーで文部科学省や東京都の各規定などを踏まえて公正・公平に採択事務を進めることができた。教科書採択が適正に実施されたと認識していると,そのようなお話をいただいております。  それでは今回私が一般質問で教科書採択についてを質問する際に,令和元年度教科書採択にかかわる教科書選定委員会などによる全教科の全教科書への意見表及び市民アンケート,市民メールなど情報公開請求をさせていただきました。その数は約1,000枚に上っております。こちらなのですけれども,重たいこれです。この1,000枚の教科書採択の情報公開請求の資料と私が5時間通しでとらせていただきました全速記のメモ,こちらのほうを使用しまして公平・公正に教科書採択が行われているのか,また狛江市教育振興基本計画にのっとり採択は適正に行われているのか。文部科学省が通達を出しております。採択理由が不明瞭になることがないようになど,中身ではなく装丁などの外見で判断している発言がないか,また学校の絞り込みがないか,さらに過去8年間に行われた教科書採択との違いや改善点,改善未着手などの取り組みチェック確認,そして市民アンケート,メール意見投稿などについて市民の皆様のお考え,意見,要望など,つぶさに調査を実施いたしております。  そこで質問させていただきたいと思いますが,まず初めに文部科学省,東京都教育委員会が法令遵守についてという通達を出されていますけれども,この御説明を,教科書採択にかかわる方たちにどのように説明をなされたのかお伺いしたいと思います。  これを読ませていただきますと,平成31年3月29日付,文部科学省初等中等教育局長通知(30文科初1853号)「教科書採択における公正確保の徹底等について(通知)」及び令和元年6月19日文部科学省初等中等教育局長事務代理文部科学審議官より「教科書採択における法令遵守について(通知)」の通知がありました。これは届いているということでございます。  これは東京都教育庁指導部管理課長から区市町村教育委員会教科書関係事務主管課長宛てに出されたものでございます。こちらはとても重要なことなので内容を読ませていただきたいというふうに思います。  「教科書採択における法令遵守について(通知)」ということで文部科学省から出されております。  「今般,大阪府内の市区町村において,地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号)第14条第6項の規定に違反し,教科書の執筆に携わる教育委員が,自ら関与した教科書に係る採択を行う教育委員会会議の議事に参加していたことが明らかとなりました。本件事案については,採択に影響はなかったと考えられる旨の報告を,大阪府教育委員会から受けているところではありますが,教科書採択の公正確保の直接の担い手である教育委員会において,法令遵守がなされていなかったことは,極めて遺憾であります。  令和元年度においては,高等学校の教科書のほか,小学校用の全ての教科書,中学校の「特別の教科 道徳」以外の教科書について,新たに教科書採択が行われることとなっていますが,「教科書採択における公正確保の徹底等について」(平成31年3月29日付け30文科初第1853号初等中等教育局長通知)で通知したとおり,教科書採択については,採択権者により公正確保が徹底されるとともに,調査員等を選任し,教科書の調査研究を行う場合においても,採択権者による十分な審議を行うことなどにより採択権者の責任が不明確とならないようにすることが不可欠となります。  本件事案を踏まえ」──賄賂事件です。「国立学校及び私立学校も含めた貴教育委員会の域内において,先の通知も参照しつつ,教科書採択における公正確保の徹底とともに,関係法令の規定に則り,採択権者の判断と責任により適切に教科書採択が行われることを確保するため,教育委員会会議はもとより,採択地区協議会や教科用図書選定審議会,調査研究会議等の教科書採択に至る全ての段階において,万全の措置が講じられるよう,域内の市町村教育委員会並びに国立学校及び私立学校への周知及び適切な指導・助言等をよろしくお願いします。」,これが文部科学省局長通知でございます。  今ここにも出てきましたとおり,これ以外にこの情報公開請求をした中で文部科学省通知,何と85枚も狛江市に不正があった,これは遺憾だ,二度と不正が起こらないために不正に関しては関係各所にきちっと通達して,そして二度とこういうことが起こらないようにしっかりと脇を締めて採択に当たってくれ,こういったことの通達が来ています。これは85枚です。  では令和元年教科書採択を始めるに当たり小学校,中学校における第1回教科書選定を行うに当たり,ただいま文部科学省より通達のあった賄賂事件は極めて遺憾だということ,そしてそのようなことが起きてからの教科書採択であるということを踏まえた上で採択にかかわる人々は公平・公正を改めて求められており万全の措置が講じられるよう周知を求められていますが,小・中学校の教科書選定協議会会議録がここにございますが,全ての会議録を持っていますので,これを拝見いたしました。全て拝見いたしましたけれども,一番大事な最初の教科書選定概要についての説明の際,初めての顔合わせです。初めての委員招集の会議にもかかわらず概要説明では,委員欠格事項の説明の際,この時期に大切な,賄賂事件を受け不正したら欠格だという,一層公平・公正が求められているという文言は一言もなく,3年以内に教科書採択に携わった方は御相談くださいという文言のみでございました。書類のみ配付しているようですけれども,文部科学省のたび重なる通知を教科書調査,研究,選定にかかわる人たちにきちんと口頭で伝えていないこととなり問題ではないでしょうか。今の時期,文部科学省の通知の一番大事な要旨ははっきりと伝えるべきではなかったか。今後の取り組みも含めてお考えをお伺いいたします。 497: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 498: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教科書会社による不適切な行為は周知の事実であると認識しておりますが,改めて不適切な行為など過去の事例なども踏まえながら教科書選定協議会において丁寧に説明していきたいと考えております。 499: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 500: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 過去の事例なんかを踏まえながら,より丁寧な御説明をしてくださるということでございます。来年は中学校教科書採択でございます。この際には必ずお願いしたいと思います。よろしくお願いします。  では次に議会質疑の報告漏れについてちょっと感じましたので質問させていただきたいと思います。  前回の教育部長の議会答弁では,議会一般質問で取り上げました教科書不正賄賂事件による,大規模に汚職を働いた教科書会社の教科書を使わせたくないという市民の声が上がっていた質疑に関しまして,議会にかかわる案件はいかなるものでも報告を行いますという趣旨の御返答をいただいておりました。  しかしながら今回の情報公開請求において小・中学校の教科書選定協議会,教科書選定委員会,調査研究段階,教育委員への事前説明の全ての会議の会議録には,議会で市民意見の報告をされた会議録は見当たりませんでした。教科書選定協議会では保護者代表も入っており,きちんとした説明がないまま進められたことに,隠蔽しているというように捉えられてもおかしくないのではないかなという心配をいたしました。また事件を軽視していると誤ったメッセージを送ったことにならないかどうかと心配です。いつどこで誰に前回の同一般質問の議会報告をしたのか,狛江市民の方々の問題意識をどう伝えたのか確認させていただきます。 501: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 502: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 一般質問に関する質疑等に関しましては教育委員会定例会の中で報告させていただいています。令和元年第2回定例会における教科書採択にかかわる一般質問につきましても,7月の教育委員会定例会において報告をしております。  7月の教育委員会定例会における会議録につきましては,教育委員の署名等を終えた後公開する予定となっております。 503: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 504: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 部長,確認なのですけれども,7月の教育委員会の定例会というものは,会議録はまだですよと,なるほどということで,これは入っていなかったと,でも報告してくださったと。まずはありがとうございます。  そのメンバーなのですけれども,これは教育委員のみの出席だったということでよろしいでしょうか。 505: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 506: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教育部の管理職は出席しております。 507: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 508: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 実は私のこの質問は,先ほど読み上げさせていただきました文部科学省の局長からの通達,通知にございましたとおり,不正があった,こういったことがあったから二度と不正を起こさないように皆さん気をつけてくださいね,こういうことを教科書採択にかかわる全ての方に伝えてくださいねということだったのです。ですから繰り返しますけれども,全ての教科書選定協議会委員だけでなく教科書調査研究委員にまで言及をしているということでございました。そうですよね。  私は,もしできれば,お願いなのですけれども,85枚も文部科学省から通達が出ている。ですから不正があったこと,これは選定関係委員がターゲットになって気をつけないと不正がまた,不正につけ込まれてしまうかもしれない。だから脇を締めてしっかりしてください。危ないです。また狛江市教育委員会としては不正のないクリーンな教科書採択をしています。こういうことをきちっと伝える,こういうことが大事なんじゃないかなというふうな思いで質問させていただいたのです。  ですから,中には保護者の方も入っているわけなのです。PTA代表として入っています。中には教科書賄賂事件のことを詳しく知らなかった方もいらっしゃるんじゃないかなというふうに思います。  そういうことを鑑みましても,狛江市教育委員会としては不正は許さない,しっかりとクリーンな教科書採択しているのだ,こういうことを文部科学省の通知にありましたとおり全ての方にお伝えいただきたかった。もし可能であれば,次の中学校教科書採択におきましては,そういったところを少し検討していただけたらありがたいと思っています。よろしくお願いいたします。  では法令遵守の観点によって,公平・公正な報告というのがあるのですけれども,この報告って何のことを言いますかというと,令和元年7月8日に様式第1号の作成に当たっての留意事項というものが出されました。これは出版社ごとの調査に偏りがないことが重要となりますと書かれた通知でございます。この文部科学省からの通知,踏まえた通知ですけれども,第3回教科書選定協議会で発表された中学校教科書採択における様式第1号作成過程においての報告においては各社の採択される教科書の意見が述べられましたが,分量を同じく,公平・公正に意見を述べることとなっていたにもかかわらず,歴史分野においてのみ違和感を感じるものでした。  それは実例を挙げますと,東京書籍とその他,例えば育鵬社や自由社の選定意見について分量が,東京書籍の意見のみ学校などから上がってきた評価,これについては2倍の量の意見が出されていたのです。これは通知に反しているんじゃないかなと,このように感じました。どう見ても東京書籍に肩入れしているような,こういうような意見に見えてしまいます。  出版社ごとの意見の偏りについて配慮すべきではなかったのか,教育部のお考えをお伺いします。 509: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 510: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教科書採択の調査資料などにつきましては各学校,教科書調査研究委員会,市民アンケートなどを踏まえ最終的に教科書選定協議会が狛江市立学校使用教科書選定資料,すなわち第1号様式を作成し,教育委員会へ答申いたしました。調査の途中段階である各学校などにおける調査の資料などに多少の分量の違いがあったにせよ,最終的には教科書選定協議会が作成いたしました第1号様式につきましては御指摘の歴史分野を含め,各教科書会社ごとの意見の偏りなどはないと捉えております。 511: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 512: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 学校ごとの調査表が上がってくるわけですけれども,正直に言いまして,これは調査力,まとめ力の差が出たのかなというふうにも思います。決められた分量,決められた範囲の中で意見をまとめるというのは,これはなかなか難しいことですけれども,学校でも子供たちに400文字以内で書きなさいとかあるのと同じように,出版社ごとに学校がまとめてくる分量,これにちゃんとおさめられるような指導をぜひ今回行っていただきたいなというふうに思います。気をつけていただきたいというふうに思っています。学校がその教科書を推していると,そんな誤解が生まれないようにしていただきたい,このようにお願い申し上げます。  では次は傍聴人の人数と来訪者の高齢化についてお伺いしたいと思います。  教科書採択傍聴人数の過去3年間の推移及び今回の傍聴人の総数のうち,教科書会社関連業者,教職員,議員を除く一般の傍聴者は何人だったのかお伺いいたします。私の見る限り,平日の午前10時に狛江市役所で傍聴している保護者層の傍聴人は皆無だったかな。また私のところには,行きたかったけれども会社を休むわけにいかなかったからと訴える子育て世帯,共働きの方より数多く御連絡をいただきました。お願いします。 513: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 514: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教科書採択が付議されました令和元年8月の定例会の傍聴者は31名でございました。平成30年8月の定例会は27名,平成29年8月の定例会は22名でございました。  傍聴につきましては狛江市教育委員会傍聴規則に基づき,申請書に住所,氏名の記載は求めておりますが,それ以外は求めておりませんので,その他の情報は不明でございます。 515: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 516: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 人数,これは十分でしょうか。大変少ないんじゃないかなというふうに思います。今家族数が家庭数だけでも市内の小・中学校合わせまして6,000近いです。また住所,氏名以外は不明ということですけれども,私が見る限り,今回の31名のうち教科書関連業者,学校教職員,議員を除くと数名の方がいらっしゃったのかなというふうにお見受けいたします。お見受けする限り御年齢は70歳前後の方が多かったかな,80歳を超えていらっしゃる方もお見受けいたしました。関心を持っていただくことは大変にありがたいことでございます。  しかしながら一方で,もっと子育て世代の保護者当事者にも興味・関心を持っている方は多く,そういった方にも来ていただける環境づくりへの配慮,工夫が必要ではないかなというふうに思いました。
     教育部は今の人数,来訪者構成で十分か,またはもっと改善し,よりよいものにしたいと考えているのかお伺いします。例えば子育て世代の方が参加しやすい土日・夜間開催なども検討できるのかどうか,あわせてお伺いします。 517: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 518: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教科書採択に関心を持ってもらうことは非常に大切であると思っております。採択に関する会議は長時間を要することから夜間の開催は現実的に難しいというふうに考えておりますが,子育て世代の方に初めより多くの方に関心を持ってもらえるような配慮は必要であるというふうに考えております。 519: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 520: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 今御答弁いただきましたとおり教科書採択に関心を持ってもらうことは大切だと。採択に関する子育て世代の方に初めより多くの方に関心を持ってもらえる配慮は必要だということでございます。夜が難しくても土日の開催,このあたりは検討できるのかなと思いますので,ぜひお願いとして要望させていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。  では次に市民アンケートについてお伺いいたします。  市民アンケート数及びメール意見投稿についての数及びその内容についてお伺いします。 521: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 522: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教科書展示における市民アンケートは73件でございました。1件に複数の意見が書いてあるものもございますが,主な意見としましては教科書の内容に関することはもちろん,教科書の大きさや重さ,小学校英語や道徳の教科化に関すること,教科書採択の進め方に関すること,教科書会社に関することなどがございました。  いただいた意見の内容が複雑多岐にわたって書かれていることが多くありましたので,どの意見が何件と正確に読み取ることが困難ではございますが,英語及び道徳の内容に関することが各20件程度,社会科の内容に関することが15件程度,教科書会社による不適切な行為に関することが20件程度,教員の意見を尊重すべきなどの教科書採択の進め方に関することが15件程度でございました。  メールでお寄せいただいた意見などにつきましては4件ございました。内容は主に教科書会社による不適切な行為に関することでございました。 523: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 524: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 全体で73件ということで,内訳は英語及び道徳,新しい教科,これに関することで20件程度,社会科の内容に関することは15件,教科書会社による不適切な行為に関することが20件,教員の意見を尊重すべきなどの教科書採択の進め方に関することが15件程度ということでございました。教科書賄賂事件の関心の高さがかなりうかがわれる結果となったのかなというふうに思います。  今回の教科書賄賂事件が英語と同数,社会よりも多かったというのは,教科への意見とほぼ同数ほど集まった市民アンケート,さらにメールで,私はこれをいただいているのですけれども,これを受けて市としてはどのように受けとめたのかお伺いしたいのですが,その前にメールの事例を1つ読ませていただきます。  どんなものだったのかということで,例えば狛江市に住んでいる者ですと。表題の件に関しまして,表題というのは狛江市の教科書選定についてということで,意見を送らせていただきます。  教科書会社賄賂事件の全体の8割を東京書籍と教育出版が占めていますが,このような不正を働いた教科書会社の教科書を子供たちに使わせるのはおかしいと思います。教科書は子供たちにとってもとても身近で影響を受けやすいものです。なぜ不正を働いた会社の教科書を採用するのでしょうか,疑問で仕方ありません。狛江市は小さな市です。だからこそ内面や品格を高めることが重要だと考えています。そのためには教育です。もっと教育について考え直す必要があるのではないでしょうか。健全な子供が育つまちづくりを何とぞお願いします。  今回の採択に当たり,教科書会社が賄賂事件に深くかかわったとされる東京書籍と教育出版の教科書の採択について市では前例踏襲で,この疑惑の企業から出版されている教科書を継続採択しようとする方針で進めていますが,社会通念上,不正企業の商品を何の議論も経ないまま扱うということは教育行政の信頼を損ねるだけではなく,狛江市で育つ子供たちの将来に対する責任を負う立場にある市民として見過ごしてはならない事態であると言えます。採択の見直しをお願いします。  こういったような内容のメールがほかにも来ていました。市としてはどのように受けとめたのか,アンケート,メールの結果についてお伺いいたします。 525: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 526: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 平成26年,多数の教科書会社が検定中の教科書,いわゆる白表紙本を教員等に見せるなど不適切な行為が行われていたことが後に発覚し,多くの処分者が出たことは事実でございます。しかしながら国の省令改正や採択事務の厳格化を求める通知,教科書会社の規範遵守などにより,その後同等の事故は発生していないと聞いております。  教育委員会には検定を経て配付された教科書見本本を公正・公平に調査・研究した上で狛江市の児童・生徒に最もふさわしく,かつ適切と思われる教科書を採択する責務がございます。教科書会社による不適切な行為に関することにつきましては1つの御意見としては受けとめておりますが,教科書採択はあくまでも教科書の内容について調査・研究を行い,適切と思われる教科書を採択することが目的でございますので,御理解をいただきたいと考えております。 527: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 528: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 前回も同じような御回答をいただいたかと思いますけれども,特筆すべきは新しい教科の英語はかなり注目を浴びているものです。英語の意見と同じだけの分量を,賄賂事件で使われた教科書を使うってどういうことだという市民の意見があって,メールの数で言うとそれを上回っているわけなのです。社会通念上,不正を働いた会社の教科書を使うことに対して,そのまま使うことには違和感を覚えているという意見が市に寄せられているということであります。それは自分の子供を通わせている保護者からであるわけです。教育界の常識と社会の常識というのをきちんと合わせて,大人が襟を正した教科書を選ぶ必要性を訴えている市民の意見,これを大事にしてほしいというふうに私は捉えていますし,お願いしたいなというふうに思っているということなのです。  そこで市民アンケートの価値について。はしょりますけれども,市民アンケートの価値というのは軽いのでしょうか。  実は市民のアンケートについて第2回教科書選定協議会に提出されたのですけれども,会議録を確認すると小・中学校それぞれの会議では手順がほぼ同様に進められているのですけれども,市民アンケートに関しては市民意見の集約とか傾向性なんかは意見交換がなされずに,市民アンケートは後ほど見ておいてください程度で終わっているのです。ぜひ議題に入れて市民アンケートとかメールが何件あったか,こういったものを入れたらどうかなというふうに思うのですけれども,意見の総括はすべきだと思ったのですが,考えをお伺いいたします。 529: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 530: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 市民アンケートにつきましては狛江市立小学校及び中学校教科書採択に関する規則の中で協議会において参考意見として扱うとしているため,内容の一覧を配付し,教科書選定協議委員はもちろん,教育委員へも確認いただいています。  教科書の調査・研究に係る協議会等につきましては,限られた時間の中で協議などを行っております。市民アンケートにつきましても具体的な意見一つ一つを取り上げて協議を行うことはございませんが,御意見を一覧にしたものを配付しております。その内容につきましては協議会等の委員は把握しております。 531: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 532: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 内容に関して協議会等の委員は把握しているとおっしゃいますけれども,こういう市民の意見,アンケート,こういったものも大事だと思いますので,もう少し議題の中に上げるような工夫をしていただきたいなというふうに思います。  ではアンケートの回答者の属性についてお伺いしたいと思います。  アンケートの回答者を見ますと,年齢のところ,御年齢の高い方が多くございました。そして職業欄を書くところがあるのですけれども,職業欄というか意見のところで元教員ですというふうに書かれている方が多数いらっしゃいました。偏在することがわかりました。確かに引退した,日本のさまざまな教職員組合の方が具体的に教科書の内容や教員の働き方や国,文部科学省への文句といいますか,やり方についての御批判,そして労働環境をよくせよというような御意見を多く出されていることは全国でも知られていることでございます。狛江市においても全く同様にそのとおりでございました。当然それも次世代の子供を思ってのことと理解はいたします。しかしながら視点,論点が似通ったものが多かったのです。御高齢の方々の訴えとしての訴えが多いというふうに感じたのです。  しかし狛江市の教科書採択市民アンケートを拝見すると全くその逆で,実際に子育て中の30代,40代の方の意見がほとんどでした。それは自分の子供たちに大人が不正した教科書を使わせないでください,こういう内容の意見書だったのです。これは重要なポイントじゃないかなというふうに思います。30代,40代の子育て中の,今学校に通わせる保護者からこれだけ危機感を持った意見が出たということは今回の採択で重要視すべき大変重要な意見だったんじゃないかなと思うのです。  今後市民アンケートや,また電子メールでの市民意見は重要で,かつ年齢構成から言うと30代,40代ということで生かしていかないといけないものじゃないかと思うのですが,子育て世代で平日の教科書採択になかなか行けない人のために,できる手段で意見を伝える,保護者層の意見をきちんと伝えられる手段を検討することは有効じゃないかと思うのですけれども,市民アンケートもメールも公式に規則へ加えるように改善の必要性を感じております。市の考えをお伺いいたします。 533: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 534: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在市民アンケートにつきましては,教科書展示に来ていただいたら所定の用紙に意見などを書いていただいているところです。メールの意見につきましてはその場で用紙に書く必要がなく,いつでもどこからでも自分の意見を送信し伝えることができるというメリットがございます。まずは教科書見本本をごらんいただくことが前提となりますので,その点が担保されるよう慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。 535: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 536: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) そうですね。メールによる意見というのは今規則に入っていないということでございます。時代は変わってきていますので,規則の見直しは慎重に,かつ,でも時代に合わせて行っていただきたいことを要望したいと思います。  1点,市民アンケートについて乱雑な集計の改善を求めたいなと思ったのです。  今回の市民アンケートの集計は教科書に対する意見とその他の意見とに分かれているのですけれども,不正を働いた教科書を使ってほしくないという意見が両方に顕在して今回集約されていたのです。同じ要素が別々のカテゴリーで集約されて大変乱雑なものもあって,これは誤ったメッセージを送ることになるかもしれませんので,そのあたり改善していただきたいのですが,市の見解をお伺いします。 537: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 538: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 市民アンケートにつきましては意見の内容が多岐にわたっております。いただいた意見に関しましては市民の皆様などの意見をそのまま掲載することが必要かと思いますが,今後よりわかりやすく書いていただくためにも,まずは様式について検討していきたいと考えております。 539: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 540: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 単純ミスだと思いますので,集計で誤解を招くことがないように今後よろしくお願いいたします。  次です。教育長には本当にすごく長い時間の教科書採択,本当にお疲れさまでした。  英語の採択のときに,それは5時間の教科書採択の一番最後のほうですが,最後から2つ目が英語の採択だったのですが,英語の採択のときにさまざまな教育委員が意見を言った後,本来教育長が今回の採択はこういう理由で採択します,こういうふうにまとめなければいけないところ,そのまま読み上げますと,選定理由は後で事務局でまとめておいてくれという発言で終わりました。また一番最後の道徳教科書の採択なのですが,道徳教科書の採択理由は飛ばされておりました。それで閉会をされました。これは教育長として少々問題じゃないかなというふうに思ったのですが,このあたりについて御意見をお伺いいたします。 541: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育長。 542: ◯ 教育長(有馬 守一君) 前回の議会で議員より,採択理由をわかりやすく市民に示す必要があるのではないかという御意見をいただきました。これは妥当な1つの提案というふうに受けとめて,今回教科ごとというか,種目ごとの最後に採択理由をこういうふうにまとめていいですねということで私のほうでまとめをしていたのです。それで5時間余りいったのですけれども,正直言って頭がブラックアウトして力尽きたというのが正直なところで,つまり自分の意見を,私も意見を持っていますから,自分の意見を出しながら委員方の意見を出してもらって,これをより合わせてというか,すり合わせて決めていく,そして最後にこの採択理由はこれでいいですねというまとめをするところなのです。これが自分でやっていて極めて難しかったのです。  特に最後の英語,道徳というあたりになりますと,非常にまとめられない状況が出てきたということであります。  それで私の反省としましては,これは司会進行を務めながら,それを全部,3役,4役をやっていくということが,私も採択を20年やっていますけれども,ちょっと難しいなというのが正直言って今回の反省でありました。  だから次回やるときはその辺をもう少し役割分担しながらやらないと曖昧になってしまうということで,1つの課題として受けとめています。 543: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 544: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 協議の時間は5時間ということで大変長かったこと,本当にお疲れさまでございました。ここにあるのですけれども,私も5時間,皆さんの言葉を全部速記しましたので,文字数としては1万5,392文字打ちました。本当に頭がぽーっとしました。私はこういう会議のときはできればチョコレートとあめとか,そういったものが会議に用意されていて,これだけ長ければ糖分を入れながら会議をするというのも1つの方法じゃないかなと,自分でここにメモが書いておりますけれども,そのような状況でした。  とはいいましても教科書採択,この採択の理由を事務局に渡してしまったりとか,また最後の道徳教科の採択理由を言うのを忘れてしまった。この2つの教科は今回新設の教科でございますから,大変重要だったものなのでございます。ですから,きちんとしていただきたかったなというふうに私は思います。今後どのように改善されるのか見守ってまいりたいと思いますが,しっかりとよろしくお願いしたいというふうに思います。  同時に,今狛江市が行っている採択理由について前回の議会で御答弁を求めましたところ,採択理由はできれば要旨を簡潔にまとめてわかりやすいようにしないと,5時間にも及ぶものを,教育長のお答えとしては5時間ほどかけた協議会,この全会議録が市のホームページに載っているのだからこれでいいというようなお話をいただいたのですけれども,今教育長御自身でもおっしゃられたとおり頭がブラックアウトするぐらいの本当に大変な,大量なものなのです。さっきも言いましたけれども,私のこの1万5,000文字です。これを採択理由として公開しているというのは,なかなかわかりにくいのかな。  これは国も基本的にはこの中で,文部科学省のこれまた教育局長でございますが,教科書採択における公正確保の徹底等についての通知が先ほど紹介いたしました平成31年3月29日30文科初第1853号,こちらに各都道府県教育委員会教育長から,また今度は都から各区市町村におろされているのですが,この中に「教科書採択に関する情報の公表について」という部分がございまして,「教科書採択に係る資料の公表状況に関する調査結果を見ると,採択基準,採択結果や採択理由等について十分に公表されているとは言い難い。  教科書採択の結果及びその理由等の公表に関し,義務教育諸学校については,無償措置法第15条の規定により,採択権者である教育委員会並びに国立学校,公立大学法人が設置する学校及び私立学校の学校長に努力義務が課されているところであり,採択権者においては,より一層,採択結果及びその理由をはじめとする教科書採択に関する情報の積極的な公表に取り組み,採択に関する説明責任を果たすことが求められること。  また,既に公表を行っている採択権者においても,保護者や地域住民等が容易にその情報を得ることができるよう,公表の時期・方法等について不断の改善を図ること。」。  なお,ホームページにきちっと,「主体的に公表に取り組むこと。」と,こういったことがございます。当然こういったものをお読みになられているわけですよね。当然お読みになっているかと思います。  ですからそういうことから鑑みましても,前回の議会の質問と同じ質問をもう1度させていただきますが,5時間もかかったブラックアウトしてしまうかもしれない1万5,000文字以上の言葉,これらではなく各一つ一つの教科書の採択理由がお金で買収されたものじゃないよ,こういったことがわかるように,狛江市教育振興基本計画のここの部分に合って,狛江の教育の特徴のここに合っているから,だからこれらを選んだのだ。簡単に要旨を説明して発表する必要性があると思いますが,そこの改善を要望しますが,市の見解をお伺いします。 545: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 546: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 既に広報にてお知らせしておりますが,第2回定例会にて御提案いただきましたように採択理由をよりわかりやすくお伝えするために教育委員会会議録とあわせ,採択の理由の概要をまとめたものを公開する予定でございます。 547: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 548: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 長年かかりましたけれども,ようやく1つわかりやすい教育に近づいたんじゃないかなと思います。お礼を申し上げます。ぜひなるべく早期にその公開がなされますよう見守りたいと思います。  では教科書採択のインターネット中継についてです。  前回の議会の質問では教育長から,インターネット中継というのは自分自身では判断できない範疇なので市長直轄の総合教育会議で検討というふうにお答えをいただきました。これは私は本当に驚いたわけですけれども,教育長の判断範疇じゃなかったのかなというふうに思います。  インターネット中継を行うことで,傍聴者の人数,年齢層,属性の幅が今までよりも広がるというふうに思われます。真に開かれた教育改革のためにはインターネット中継が必要ではないかというふうに思います。  企画財政部長より,制度的に教科書採択をインターネット中継することは制限がかからないと,このような御答弁をいただいていました。改めて教科書採択のインターネット中継導入を要望いたしますが,教育部のお考えをお伺いいたします。 549: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育長。 550: ◯ 教育長(有馬 守一君) 今の御質問のお答えの前に1つ訂正をしておきたいと思います。  前回6月の議会で突然の質問だったので私もうまく答えられなくて,総合教育会議等で検討が必要とお答えをしたかと思います。  今インターネット中継というのは議会等が中心になっていまして,恐らく私の頭では市全体としての公開規則みたいなものがあって,それとどうかということで市長部局との話し合いが必要ではないかということでお答えしたのですが,その後確認しましたら教育委員会の会議のことであるので教育委員会で判断することというふうに確認ができましたので,訂正いたします。  それで7月の定例の教育委員会でもこのことを審議いたしました。これも追って会議録が公表になると思いますけれども,詳しくはそちらをごらんいただければと思いますが,採択に当たって私といいますか,一番大事にしなければならないことというのは先ほど御紹介があった初等中等教育局長の通知の中にもあるのです。「外部からのあらゆる働きかけに左右されることなく,静ひつな環境を確保し……適切な審議環境の確保に努めること。」というような中身になっております。委員方がつぶさにごらんになった教科書の評価が公正・中立,もちろん率直に出てこないと成り立たないわけです。私どもはその環境を確保する必要があるということで審議してもらいましたけれども,傍聴などの際には氏名や住所を書いてもらっています。それから開示もそうです。自分の存在を明らかにした上で傍聴したり会議録を公開したりしているわけですが,インターネットというのはネット空間でありますので,このネット空間の中で,御承知のとおりいろいろな,正しく伝わる場合も多いのですけれども,非常に無責任な切り取りが行われたりねじ曲げが行われたり,あるいは集中的に個人攻撃が行われたりというのはしょっちゅう見ます。だからこのことが委員方にとっては非常なる不安なのです。自分はそういう危険を冒してまでこれに承諾した気はないというのが委員方の率直な御意見でありました。詳しくは審議録をあれしてください。  それで私としましては,先ほど言った初等中等教育局長の通知,それから委員方のそうした不安,安全確保の面から今の状況では厳しいのではないかというふうに考えております。 551: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 552: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 私としては委員には説明責任というものが課せられるものかなというふうに思いますが,御意見もいろいろあると思いますので,検討をしっかりと進めていただきたいと,きょうはこの程度にさせていただきたいと思います。  次に教科書展示に関してなのですけれども,教科書展示というものが,多忙な保護者の方たち,共働きだったりするとなかなか時間内に行けないと。もう既に市民の方たちに教育研究所とか公民館など,こういった所で公開されているわけですから,電子データ化して公開しても何ら問題ないのかなというふうに思っているのですが,来年度以降,教科書見本展示にホームページでのデジタル化された見本教科書の公開を加えることというのは検討可能かどうか,お伺いします。 553: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 554: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教科書展示につきましては,より多くの市民の皆様にごらんいただけることは大切なことであるというふうに考えております。デジタル化された教科書の展示となりますと各教科,学年の教科書全て,約数万ページをスキャンする必要があり膨大な事務作業となること,また教科書会社の著作物であることなどの問題が発生いたします。  文部科学省のホームページには検定を経た教科書の編修趣意書が掲載されておりますので,教育委員会のホームページに文部科学省のホームページをリンクさせることについては検討していくことは可能であるというふうに考えております。 555: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 556: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 私は今回,文部科学省初等中等教育局教科書課のほうに問い合わせています。さまざま問い合わせをしたのですけれども,この件に関してだけ言いますと,著作権の問題というのは教科書に関してあるようなのです。ただし実際の本の内容全て,データでやりとりは途中段階で行われているわけなのです。データはあるのです。これを法律の改正で著作権の範囲を一般展示で使う,そしてまた写真の使用範囲というのは少し広いようなのですが,これに教科書見本で展示するときにはデジタル化もするよ,この一言だけ法律の改正に加えればこれは可能になるということだったのです。実際の本の内容を全ての世代の方たちに今の時代に合った形で展示をする必要性,こういったことをぜひ狛江市から文部科学省に要望を出していただきたいな,このように思いまして,こういったことも含めて改善をお願いしたいというふうに要望いたします。よろしくお願いいたします。  では最後になります。市長,今までさまざま質問しておりましたけれども,先日の傍聴人の人数,年齢層,属性の分布と同様に,一定の属性の方々のみが採択にかかわることがないように多様性,多年齢,多世代にわたって,より多くの人が教科書採択にかかわるべきであると思っております。  教育部はより開かれた,そして全世代の市民に,特に当事者である子育て世代がレイマンコントロール的な意見も持ちながらも,もっと教科書採択へ参加できる仕組み,例えば教科書採択のインターネット中継や電子教科書の公開からメールで意見を言える環境づくり,土日・夜間の教科書採択の開催など,一層の改善をすべきだというふうに思っています。  市長はその必要性をお感じになられているのでしょうか。また教員やPTA代表者からの意見のみならず,市民の意見を十分に教科書選定委員へ伝えるよう改善を求めて,まとめますけれども,そのあたりに関しての市長の御意見をお伺いしたいと思います。お願いします。 557: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 558: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 教育委員会の独立性,自主性を尊重しつつ,市長として協議すべき必要があると判断したものについては総合教育会議におきまして協議していきたいと考えているところでございます。  また教科書採択について子育て世代にも関心を持ってもらうことは大切であるということを思っていますので,ほかの自治体の事例,また教育委員会のあり方を踏まえまして教育委員会として検討していただければと考えているところでございます。 559: ◯ 議 長(石井 功議員) 20番辻村議員。 560: ◯ 20番(辻村 ともこ議員) 長きにわたって教科書採択を質問させていただきましたけれども,狛江市に合った狛江市にふさわしい,狛江市の教育方針に合った不正のない教科書採択が公平・公正に行われること,これが一番であると考えています。その仕組みづくり,そしてそれにかかわる方たちが知らなかったということがないような丁寧な説明,こういったことを取り入れながら,今の時代に合った手法で市民が気軽に意見が言えるような,こういう環境づくりをぜひ,総合教育会議及び教育委員会,それぞれの立場のお役割があるかと思いますが努力をしていただきたい,そのようにお願いを申し上げます。  来年度は学習指導要領本改訂後の初の教科書採択でございます。ぜひその際にさまざまな改善がなされていることを期待いたしまして,私の一般質問を終えたいと思います。 561: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 3時58分 休憩     午後 4時14分 開議 562: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。21番谷田部一之議員。     〔21番 谷田部一之議員登壇〕 563: ◯ 21番(谷田部 一之議員) 議長から許可をいただきましたので,通告により1問質問いたします。  人口が少しずつ増加している狛江市,特に子育て世代が最近増加している中で,なぜ若い世代が集合住宅や一戸建てを購入して選んだか。理由としては1番目として防犯・防災対策がしっかりしている。2番目といたしまして都心からの交通のアクセスがいい,準急がとまると。そして3番目に坂道がなく平たんであると,買い物等が非常に便利であると。それと水と緑のまちである,緑があり多摩川がある,環境がいい。そして5番目,まちがきれいであると,駅周辺が非常にきれい,そして空気がいいと。私も調査いたしまして不動産会社等から聞いております。  つまり子育て世代の環境整備が整っているのも狛江市の特徴であります。
     しかし我が国日本,4人に1人が高齢者という超高齢化時代に入ったのも事実であり,狛江市も2050年までに高齢化率38%までに増加すると狛江市総合戦略にも明記されています。  このように超高齢化社会を見据えるとき,高齢者を含め市民一人一人のまちづくりへの参加と参画を前提とした協働のまちづくりがこれまで以上に重要になってくるものと考えられます。  今日狛江の地域をまとめているのが地元で活躍している元気な高齢者の方たちです。私はそのように自負しております。また地域活動していなくても元気な高齢者もたくさんいます。そういう人たちの地域の発展に結びつくような取り組みが新しい時代,新しい狛江には絶対に必要だと私は思います。そしてそれら元気な高齢者の人たちと新しく狛江を選んできた人たちが融合して一緒になって新しい狛江をつくっていかなければいけません。  具体的に例を挙げれば,これから9月,10月にかけて狛江の6社,神社,地域のお祭りがあります。まず初めに6社の総社でございます和泉の伊豆美神社から始まり,覚東の子之三島神社,岩戸八幡神社,猪方の白幡菅原神社,そして駒井の日枝神社,そして最後は小足立八幡神社で終了です。11月の狛江市民まつりではこの6社の神社のおみこし,太鼓が一斉に集まります。こういう神社のお祭りにも沿道から声援するのではなく,新しく引っ越してきた世代の人たち誰もが参加できるまちづくりをしていかなければなりません。盆踊りもそうです。鑑賞型ではなく積極的な市民参加型にしなくてはいけないと私は思います。  今回の質問では新しい時代に新しい狛江を,元気な高齢者を例に出して,元気がなくひきこもりな高齢者をいかに動いて働くことで生きがいを感じ元気になり,元気になるためには何が必要かということを質問いたします。  また質問を入れかえまして2問目,来年は市制施行50周年であります。このような○周年にオリンピック・パラリンピックが来る,来年は歴史的な年であります。この50周年,市制施行50周年ということで狛江市になって50歳の誕生日を市民全員でお祝いする新時代の幕あけの年になるべきだと思います。この市制施行50周年についての市の取り組みを質問させていただきます。  3つ目として,今回の定例会で各議員が質問している開館から40年以上経過し老朽化がかなり進んでいる市民センターは限界が近づいていると私は思います。将来の狛江の目玉となり得る市民センターの今後についてどのように考えているかを質問させていただきます。  まず1問目,生涯を通じた健康づくりの推進のために,働いているから元気なのか,元気だから働くのか市の見解をお伺いいたします。  再質問は自席からお願いいたします。 564: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 565: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) よく日本人は働き過ぎだと耳にすることがございます。そのようなこともあってか,一昔前は定年退職後はのんびりと過ごす方もいらっしゃったようですが,医療技術の発達,栄養状態や衛生環境の改善などにより日本は超高齢社会を迎え,最近では人生100年時代とも言われるようになってまいりました。  先日,狛江市シルバー人材センターの理事の方にお話を伺う機会がございましたが,現在会員で最高年齢の方は98歳の男性で,今でもほぼ毎月のように自宅周辺で400件以上の全戸配布業務を続けられている方がいらっしゃるとお聞きいたしました。また会員の中には病気になったり入院されたりと連絡をもらうこともあるが,お客様が待っている,仕事があるからと皆さん前向きに復帰をされてくるとのことでございました。  このように必要とされている仕事があるということは高齢者にとっては何よりも元気のもとになるのではないでしょうか。最初は元気だから働き出した方も,いつしか働いているから心も体も元気になっていくのだとお話を伺って実感をしています。 566: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 567: ◯ 21番(谷田部 一之議員) 部長の答弁からは働いているから元気だというふうに感じられますが,私も働いているから元気だと自負しております。  それでは高齢者の就業率の第1位は長野県でございます。平均寿命はこの長野県,男性で2位,81.75歳,女性が1位,長野県87.67歳です。では狛江市はどうでしょうか。 568: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 569: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市の平均寿命でございますが,平成27年時点では男性は81.7歳,女性は87.8歳で,女性は全国1位の長野県を上回っており,男女を合わせますと長野県と同じ平均寿命となっております。 570: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 571: ◯ 21番(谷田部 一之議員) 狛江市は平均寿命が非常に高いということで,長生きしている人が多いということでございます。これがわかりました。  それでは男性,女性の平均寿命,健康寿命はどうでしょうか。 572: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 573: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成25年の厚生労働省の全国統計になりますが,男性の平均寿命80.21歳,健康寿命71.19歳,その差9.02年,女性の平均寿命は86.61歳,健康寿命74.21歳,その差12.4年となっております。  平成30年版厚生労働白書によれば,2040年までに健康寿命を3年以上延伸し,平均寿命との差を縮小することを目指すとしています。 574: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 575: ◯ 21番(谷田部 一之議員) それでは高齢者の就業率は今長野県が第1位と言っておりました。高齢者の就業率が非常に高い長野市。狛江市でもシルバー人材センターというものがございます。狛江市のシルバー人材センターの会員の伸び率はどうでしょうか。 576: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 577: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) シルバー人材センターへの入会資格は満60歳以上でございますが,狛江市は就業意欲の高い方が非常に多く,会員数が減少している自治体も多い中,平成29年度から30年度にかけて会員伸び率は11.52%と,東京都内では第1位,全国でも第2位と非常に高い伸び率となっております。 578: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 579: ◯ 21番(谷田部 一之議員) そうですね。シルバー人材センターは会員入会率が都内で第1位,会員が400人以上在籍するセンターでは全国で第1位ということで,前も佐々木議員が最高年齢は97歳と言っておりましたけれども,生涯現役ということで,狛江市シルバー人材センターは就業率が非常に高いということで生涯現役の人が多いということですので,狛江市も働いているから元気だという高齢者がいっぱいいると,そういうことが平均寿命の長くなる要因ではないかと私は思っております。  特に私はシルバー人材センターの,きょうも1人お会いしたのですけれども,いつも朝掃除をしていて,朝の6時前から市役所に来まして,名前は言えないのですけれども,本来は9時から12時までが仕事なのですけれども,6時前から来て落ち葉掃きとか雪かき,あるいは側溝のものを全部取ってやっている。その人は76歳なのです。その人にきょうヒアリングしましたら,仕事をしているから元気だと言っておりました。9時から12時までがシルバー人材センターの仕事なのですけれども,自分は6年前からずっと6時から市役所に来て,冬ではヘルメットをして,夜は暗いですのでライトをつけながら側溝を掃除しているのです。そういう人がいるのです。すばらしいことだと私は思っています。仕事をしているから元気ということを言っておりました。  それではシルバー人材センターか何かに入っていなくても働きたいという,ボランティアしたいという人もかなり多いと思います。狛江市には,この前も高齢者福祉大会で説明しましたが,狛江いきいき介護ボランティアや狛江ちゃきちゃき健康ポイントがありますが,それぞれの現在の状況も含めお願いいたします。 580: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 581: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 介護ボランティアポイント事業につきましては今年度試行実施するもので,老人ホーム等でボランティアを行った場合にポイントがたまり,一定のポイントがたまった方全員に狛江ブランド野菜,農産物等をプレゼントするものでございます。  12月から応募開始となるため具体的な実績は出ておりませんが,老人ホーム等からは既存の活動者の参加に加え,本事業をきっかけに新たに活動を始められた方も一定数おり,大変ありがたいとの報告をいただいております。  また健康ポイント事業につきましては,平成29年度に試行実施した結果を踏まえて今年度から本格実施するもので,健診受診や健康づくりの取り組みを行うことによりポイントがたまり,一定のポイントがたまった方に抽せんで金券をプレゼントするものでございます。こちらはポイントがたまり次第,随時応募できる仕組みとなっており,現在のところ50件ほどの応募をいただいています。  両事業とも今後さらなる周知の強化に努め,最終的な参加者数の増を目指してまいりたいと考えております。 582: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 583: ◯ 21番(谷田部 一之議員) 狛江いきいき介護ボランティアは人数が少ないというのも聞いておりますが,ぜひとも強化をよろしくお願いいたします。  働いている人は元気だということが,わかってきたわけです。  それでも働いていなくとも元気な高齢者もたくさんいます。それには動いているから,運動しているからというような高齢者もいっぱいいます。  私もできる限り毎朝ラジオ体操,この市役所で早く行っているのですけれども,市役所前でも365日,雨が降っても風が吹いても雪が降ってもラジオ体操,元気な高齢者たちが,夏休みは子供も含め最高200名ぐらい市役所内に集まって,台風のときでも11名と軒下でラジオ体操をしております。その人たちに聞きますと,毎日来ることが健康のあかしだという,元気なあかしだということを言っております。  このラジオ体操は私は狛江市役所の前で行っているのですけれども,ほかにもどういう所でやっているのか教えていただければ教えてください。 584: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 585: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市ラジオ体操会連盟では現在前原公園と白幡菅原神社で活動しており,それぞれ20名程度が参加されております。また8月4日に開催した市民健康ラジオ体操大会には100名以上の方が参加しております。  ラジオ体操会連盟以外では狛江市役所市民ひろばでほかの団体によりラジオ体操が行われているほか,狛江第五小学校においてことし初めておやじの会主催のラジオ体操が行われております。  平成27年7月に市制施行45周年を記念する夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会を開催し,多くの方々に参加していただき,大いに盛り上がった実績もございます。ラジオ体操会の開催地などは選考によって決まるものですが,来年の市制施行50周年の記念事業として現在応募しています。 586: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 587: ◯ 21番(谷田部 一之議員) いろいろな各所で健康運動促進のためにラジオ体操をやっているということが今確認されました。市制施行45周年も第一中学校でやった夏期巡回ラジオ体操,大勢の人が集まって,私も行かせていただきました。  それでは各学校の運動会とか体育祭でのラジオ体操はやっているのですか。状況のほうを教えてください。 588: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 589: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 運動会,体育祭におけるラジオ体操の実施状況につきましては,小学校1校の運動会がこれからの開催になりますが,小学校で1校,中学校で3校が行っております。また運動会や体育祭以外では小学校の移動教室の際に朝にラジオ体操を行っている学校もございます。 590: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 591: ◯ 21番(谷田部 一之議員) そうなのです。高齢者はいっぱいラジオ体操をやっているのですけれども,子供が結構やっていないということで,知らない人が結構多いのです。うちの子供も知らないのですけれども。小学校1校が運動会でやっているということで,中学校では3校,そして運動会や体育祭以外では移動教室ぐらいしか朝にラジオ体操やっていないということで,子供が結構知らないのです。我々が小学校の時代,皆さんも御承知のラジオ体操,経験者だと思っております。これからは健康寿命延伸という体力増進,そしてまたラジオ体操をやることによって子供の頭の活力,そして朝御飯も食べられるようになり頭の活力にもなるからぜひともラジオ体操を要望したいと思っております。  ラジオ体操の普及については地域をつなげる起爆剤となるかと思うのですけれども,市長の見解をお知らせください。 592: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 593: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 私も8月4日に市民健康ラジオ体操大会に参加させていただきまして,何か1日が長く感じて得したなという感じがしました。ラジオ体操は誰もが知っているのではないかなという,国民的な体操として親しまれているのではないかなというふうに思っていましたけれども,最近ではお子さんがまだわからないということもありまして,私は学校では週に1回朝礼でラジオ体操をしていたことがありましたけれども,答弁の中では最近学校ではやっていないということですので,何か健康のためにはいいかなというふうに思います。これは健康寿命を延ばすとか,あるいはその取り組みによって運動による健康づくりが進められるのではないかなというふうに感じております。  ラジオ体操というのはいつでもどこでも,また続けやすいということから健康づくりに有効な取り組みの一つというふうに思っているところでございます。加えて公園や神社などに集まってラジオ体操が行われることで顔と顔が見える関係づくりが進み,地域の活性化にもつながるというふうに考えられます。  しかしながら最近では,先ほど申し上げたラジオ体操というのがなかなかわからない方もいらっしゃるようでございますので,その辺どういう普及をしていくかというところも課題であると思います。  先ほど出ましたけれども,平成27年市制施行45周年のラジオ体操会には多くの方々の参加をいただきました。ラジオ体操の実践というのは狛江の健康づくりの推進,地域の活性化にもつながっていくのではないかと思っています。  夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会の開催地は選考によって決まるものでございますけれども,市制施行50周年を迎える令和2年度,このときに開催できるといいなと思っております。 594: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 595: ◯ 21番(谷田部 一之議員) 市長,ぜひよろしくお願いします。  それでは今市長が言っていました来年の市制施行50周年,こちらのほうは記念式典や事業などどのような形で進めていくのか,取り組んでいくのか,その辺のところを教えていただきます。見解をお願いいたします。 596: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 597: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市制施行50周年記念式典につきましては,狛江市同様に令和2年に市制施行50周年を迎える自治体の記念事業や地域のお祭りの日程等を考慮して,大安である令和2年10月25日日曜日に実施してまいる予定でございます。  記念式典では市政に対し功労のあった方に感謝の意を表すために感謝状の贈呈をとり行うことを考えています。  また市制施行50周年に向けて機運醸成を図ることを目的に,現在50周年記念ロゴマークを募集しており,あわせて50周年を契機として50cc以下の原動機付自転車用オリジナルナンバープレートのデザイン募集を行っております。  そのほか50周年記念事業につきましては現在検討中でございますが,市民の皆様に喜び,そして楽しんでいただけるような事業を取り組んでまいりたいと考えています。 598: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 599: ◯ 21番(谷田部 一之議員) 市制施行50周年記念式典は大安である令和2年10月25日の日曜日に実施するということが今御答弁からわかりました。10月25日の日曜日でございます。記念事業については現在検討中と言っておりましたので,ぜひ狛江市にゆかりのある著名人などをお呼びしながら伝統・文化・歴史を学習できる,50年の歴史に関連した人を呼びながら,市のお誕生日でございますので,ぜひ盛大によろしくお願いいたします。  それでは盆踊りについては山田議員がしておりましたので,これはまた割愛させていただきまして,最後に市民センターのことについてでございます。  昭和52年に建設され築42年が経過した市民センターの新築や増改築に対し市はどのように考えているのか,改めて確認します。 600: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 601: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターにつきましては耐震性に問題はないものの,開館から40年以上が経過し,老朽化がかなり進んでおり,これまでのような事後の対応では限界が近づきつつあると考えております。こうした点からも今後も引き続き市民の会と協議を続けてまいりますが,できる限り早期に次の段階へ進めていく必要があると考えております。 602: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 603: ◯ 21番(谷田部 一之議員) ここまで各議員がさまざまな角度で市民センターの今後のあり方について質問してきました。市民センターを考える市民の会との協議が進んでいないという現状について,市は早急な判断が必要とのことでありました。また先日の一般質問でもできる限り早期に次の段階へ進めていく必要があるという答弁もしていました。早期に判断ということですが,その判断する材料として実態調査や市民アンケートの実施などを行うものだと思います。しかしアンケート,実態調査については早期に進めていかなければいけません。市民センターを考える会の案がございます。この案を含めてアンケート調査を今年度ぐらいに実施できるぐらいのスピード感がなければいけないと思いますが,市の見解をお伺いいたします。 604: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 605: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 改修に係る予算や工期等を踏まえると実態調査やアンケートの早急な実施も必要と考えておりますので,今いただいた御意見について検討していきたいと考えております。 606: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 607: ◯ 21番(谷田部 一之議員) ぜひよろしくお願いいたします。  また私たち自由民主党・明政クラブは7月22日,23日に須賀川市へ視察に行ってまいりました。須賀川市民交流センターtette(テッテ)というものがございます。須賀川市はウルトラマンの力をかりたまちづくりに取り組んでいます。それはウルトラマンやゴジラを生み出した特殊撮影映画の円谷英二監督が本市出身であっただけではなく,監督が目指したウルトラマンの正義や勇気,優しさを復興への希望と,それを実現するための熱い力にしたいと考えたためで,まちじゅうに14体のウルトラヒーローや怪獣のモニュメントを設置し,大きな反響をいただいております。これがそれでございます。残念,ちょっと見えませんね。ウルトラマンタロウ見えましたか。その中の市民交流センターtetteでございます。市民交流センターtetteは図書館や公民館などの生涯学習機能を初め子育て支援,市民活動支援,市民交流など多くの機能を持つ複合施設でございます。5階の展示交流スペースには円谷英二ミュージアムも整備されております。  このtetteで一番印象に残ったのは,単独だった市民活動センターを複合施設の中に含めたことによって目覚ましく活動登録者が増加したということでございます。また狛江市においても市民センターの改修を検討する中でこのような視点について検討できないかどうか,見解をお示しください。 608: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 609: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 須賀川市民交流センターtetteは,「市民の生涯学習の推進及び様々な市民活動の支援を図るとともに,世代や分野を超えた市民交流を促進し,もって東日本大震災により甚大な被害を受けた市街地中心部ににぎわいと活気を取り戻し,震災からの創造的復興の実現を図るため。」を設置目的としております。複合施設として生涯学習と市民活動の場,図書館,こどもセンター,さらに地元出身の映画監督である円谷英二ミュージアムも併設されております。  御質問にございました狛江市の市民活動支援センターに当たるものとして,生涯学習と市民活動の中に市民活動団体やNPO法人,ボランティア活動をしている方々やこれから活動しようと考えている方々の活動しやすい環境づくりをサポートする市民活動サポートセンターが入っております。  狛江市におきましても将来を見据えた施設の複合化については,狛江市公共施設等総合管理計画においてもその考え方をお示ししており,施設の相乗効果を狙うためにも必要な視点であると考えております。  その中で公民館や図書館の利用者がふらっと市民活動支援センターに立ち寄ることや逆に市民活動団体が公民館でイベントや講座等を開催したり図書館で資料を探したりすることができるなど一体化することによる施設同士の相乗効果も生まれるなどのメリットもございますので,改修の検討に当たりましてはそれぞれの役割や機能等を整理しながら,こうした視点も視野に入れてまいりたいと考えております。 610: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 611: ◯ 21番(谷田部 一之議員) それでは,もし仮にではありますが,市民活動支援センターが市民センターに移動した場合,今市民活動支援センターがある場所はどのように活用するつもりでしょうか。 612: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 613: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 仮定のお話でございますので具体的な施設はお答えできませんが,当該施設の位置や規模に見合った公共の施設を配置することが妥当ではないかと考えております。 614: ◯ 議 長(石井 功議員) 21番谷田部議員。 615: ◯ 21番(谷田部 一之議員) 須賀川市は7万6,000人で狛江市は8万3,000人です。ちょっと多くなってきたのですけれども,須賀川市は面積が非常に広いので複合施設,一体で大きな施設にすることはできるのですけれども,狛江市といたしましても,もしこの市民センターが改修に至ったときには市民活動支援センター,これが入ることによって市民活動支援センターも絶対に生きてきます。これは実際私たちが視察に行って言われております。今部長からも,そのようなことも考えられるというような御答弁がありましたので,ぜひよろしくお願いいたします。  このように高齢者の人たちが一生懸命狛江のまちづくり,頑張っております。来年の50周年を迎えるに当たって,50周年は東京オリンピック・パラリンピックと同じ年でございますので,ぜひとも市長,市民の皆さんとこの誕生を祝っていきましょう。ひとつよろしくお願い申し上げまして,私の全ての質問を終了させていただきます。 616: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの浩司議員。     〔9番 しの浩司議員登壇〕 617: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 通告に従いまして1問質問させていただきますが,午前中に栗山たけし議員のほうからもありました日曜日から月曜日にかけての台風の対応には,市の職員の方,また狛江市消防団,そして今回新たに緑水会が御尽力していただいたということでございます。緑水会というのは市内の造園業の方々の集まりと聞いておりまして,8日の夕方から招集,またその後に対応の訓練を行い一旦解散した後,9日午前1時に再度集まり待機をしていただいたということでございます。その後午前5時40分まで待機していただきまして解散,その後市内の巡回をしていただいたと,このように聞いております。  狛江の安心・安全はさまざまな方々によって保たれているということをここで感謝申し上げます。  そして8月の末には中学校,そして先週から小学校で2学期が始まりました。大きな事件・事故に巻き込まれたという報告もございません。そして市内でいろいろとあった行事に児童・生徒も足を運んで楽しい思い出をつくったと,このように感じております。その中でも特に大きな事件・事故に遭わなかったということは主催者のしっかりとした運営,また地域の方々の温かい見守り,各学校のPTAやおやじの会の方々の御協力の上に成り立っているというふうに思います。
     そしてことしは花火大会が無事に開催され,多摩川ではいかだレースも開催されております。この場面でも狛江市消防団の警戒また警備,これも大きく役立って御尽力していただいていると,このように感謝を申し上げます。  そして今回は消防団について質問させていただくわけですが,消防団は常備消防と言われる消防本部,消防署とともに法律に基づいて設けられている消防機関で,両者は連携・協力してあらゆる災害事故と闘っています。  そして消防団は常備消防と比べても即時対応力,要員動員力,地域密着力に特徴があり,まさに地域防災力の中核であり,東日本大震災などの例にもあるように大変厳しい状況下でも命令を受けて組織的な活動展開をし,本当になくてはならない存在です。  その消防団を将来にわたり欠くことのできない代替性のない存在として位置づけ,装備の改善,団員確保等を進めるとともに地域防災力の充実強化を図るもので,我が国消防においては画期的な意味を持つ法律である消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律が平成25年に成立いたしました。  全市町村に消防団があるのは日本だけであり,消防団国際会議においても世界の国々から日本の消防団は世界一士気が高いと,このように評価を得ています。  消防団員が減少傾向にある中で日本が世界に誇る人的インフラであり,住民の皆さんの安心・安全を担う中核である消防団をしっかりとサポートしていく,この法律ができたということは極めて意義が高いと考えられます。  そこでまず初めに,地域防災力とは何かをお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 618: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 619: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 地域防災力とは消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律の第2条に,「住民一人一人が自ら行う防災活動,自主防災組織,消防団,水防団その他の地域における多様な主体が行う防災活動並びに地方公共団体,国及びその他の公共機関が行う防災活動の適切な役割分担及び相互の連携協力によって確保される地域における総合的な防災の体制及びその能力をいう。」と定められております。 620: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 621: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律の第3条基本理念には,「地域防災力の充実強化は,住民,自主防災組織,消防団,水防団,地方公共団体,国等の多様な主体が適切に役割分担をしながら相互に連携協力して取り組むことが重要」とされ,第5条住民の役割では,「住民は,第三条の基本理念にのっとり,できる限り,居住地,勤務地等の地域における防災活動への積極的な参加に努めるもの」とされ,また狛江市地域防災計画震災編第2部第2章「市民と地域の防災力向上」の「基本的な考え方」でも,「自らの生命は自らが守る」,「自分たちのまちは自分たちで守る」ことを基本理念として……自助・共助による防災力・災害対応力を向上していくとされ,まずは市民一人一人がしっかりと地域防災力の充実強化に努めなければなりません。もう1度繰り返しますが,まずは市民一人一人がしっかりと地域防災力の充実強化に努めなければならない。これは当然のこととして,その上で市民の皆さんの安心・安全を担う中核と位置づけられている消防団について,狛江市の所見についてお伺いいたします。 622: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 623: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団につきましては,消防組織法第9条に消防機関として市町村にその設置が規定されております。狛江市においては昭和22年に狛江村消防団として発足し,以降昭和27年11月に町制施行に伴い狛江町消防団に,また昭和45年10月の市制施行に伴い狛江市消防団として改称され,これまで72年余り市民の生命・財産を守るために活動しております。  今までの活動が評価され,消防団を中核として国,地方公共団体,住民が一体となって地域防災力の充実強化を図っていくという消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律が平成25年12月に公布されたことは大変有意義なことであり,しっかりと取り組んでいかなければならないと改めて認識しています。 624: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 625: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは狛江市消防団の現状についてお伺いいたします。 626: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 627: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現在の狛江市消防団は本部3名,本部付10名,うち女性団員4名,第1分団15名,第2分団15名,第3分団14名,第5分団15名,第8分団15名,野川分団16名,計103名体制でございます。 628: ◯ 議 長(石井 功議員) 時間の延長をお認め願います。  一般質問を続行いたします。9番しの議員。 629: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは消防団の活動について,地域における消防団とはどのようなものかお伺いいたします。 630: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 631: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団員は地域の防災リーダーとして災害発生時や演習・訓練時には住民の皆さんを指導する立場であると認識しております。防災リーダーとしての指導力を身につけるためにも定期的に訓練を実施するとともに防災教育や教育訓練等を適宜受講いただいております。また地域の行事等の警戒活動,応急手当の指導などにも積極的に取り組んでおります。 632: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 633: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 消防団の現状についてお伺いしたときに出てきました本部また分団,これのそれぞれの任務についてどういうものかお伺いいたします。 634: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 635: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団は地域に密着した防火・防災を担う機関として平常時の火災及び水災などに対する消防・水防活動,応急救護などを任務とし消防署と連携して活動しています。また震災などの大災害に備え,地域における防災リーダーとして市民に対し出火防止,初期消火,応急救護等の指導を担っております。火災を初めとするこれらの活動は消防団として総合力を発揮しなければなりません。そのため消防団の指揮統制,活動状況の把握,消防署指揮本部との連絡調整などは団本部が担い,団本部の指揮のもと消火活動,情報収集,救出救助,避難誘導などの実際の活動等は分団が担う任務分担としております。 636: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 637: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは消防団の地域住民に対しての役割についてお伺いいたします。 638: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 639: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団の皆さんは自分たちのまちは自分たちで守るとあるように,地域における防災リーダーとして町会・自治会,学校主催の防災訓練や救急訓練での指導,消防写生会での児童への啓発,地域のお祭り,イベントでの警戒活動など地域に根づいた活動を行っており,地域の皆さんの安心・安全なまちづくりの牽引者として期待されているものでございます。 640: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 641: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは市の職員に対しての消防団の役割についてお伺いいたします。 642: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 643: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 水防訓練,防災訓練,庁舎消防訓練などにおきまして日ごろの消防団訓練の成果,スキルを実践することにより職員の火災,水害,地震等の災害対策に対する意識の向上を図っております。また3名の市職員が消防団員として活動しております。こういった職員が消防団員として体験,学んだことを職場などで発信・共有することができれば,職員の災害対応力の向上がより図れると考えております。 644: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 645: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 狛江市消防団は市の職員の災害対応能力の向上につながるように活動もしていただいているということと,今話の中では現在は市の職員の方3名に消防団に入っていただいているということでございます。  公務員には兼業禁止の規定がありますが,その法律の中の第10条「公務員の消防団員との兼職に関する特例」として現在は入団しやすい環境も整えられているというふうに聞いております。  誰かに言われたのではなく,恐らく地域住民の一人として団員に入っていただいた職員の方々にもしっかりと頑張っていただきたいということと,狛江市地域防災計画第5章「応急対応力の強化」の中で,「平日の夜間や休日等に発災した場合でも,避難所の開錠等の初動対応を速やかに行うことができるよう市内又は近隣市区に在住する職員を初動要員として任命する。」とあり,それぞれの避難所に5名程度の初動要員が配置されております。ぜひこの方々,与えられた職務として,仕事としてではなく,ふだんから一市民として地域活動に参加され,防災力の向上に協力いただけたらなというふうに思います。  これについては特に初動要員というふうに位置づけをされた方ではなく役所に勤められている市民の皆様方,先ほど谷田部一之議員のほうからもお話がありましたが,今週末から伊豆美神社のお祭りを皮切りに地域でお祭りが開催されます。ぜひそういう所に顔を出して地域と顔と顔をつなぎながら,また仕事にも生かしていただければなと,このように感じます。  それでは消防団の地域住民からの評価はどのようなものか,お伺いいたします。 646: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 647: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団の活動は地域の安心・安全にとって欠かせない存在になっていると認識しております。特に応急手当普及員・指導員による応急救護隊は一般市民向けに普通救命講習を実施するなど市民の自助力向上に貢献しているものと考えております。 648: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 649: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは大規模災害が発災した際の役割分担についてお伺いいたします。 650: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 651: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団の役割でございますが,地域防災計画「市,都及び防災機関の役割」の中で,「1 狛江市災害対策本部の要請に基づく本部会議等の参加に関すること」,「2 各分団の指揮統制に関すること」,「3 狛江消防署との連携に関すること」,「4 火災その他の災害予防,警戒及び防ぎょに関すること」,「5 人命の救出に関すること」,「6 災害時集合場所,避難所及び周辺の情報収集に関すること」,「7 担当地域の被害状況の把握に関すること」,「8 その他狛江市消防団に関すること」と示されており,災害時の実戦部隊としてさまざまな役割を担っております。また消防団のOBの皆さんで組織している地区消防隊につきましては大規模地震による同時多発火災・延焼拡大等の広域性を有する災害時に狛江市災害対策本部等の要請に基づき出動し,消火活動等に当たっていただくものと認識しております。 652: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 653: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 消防団の役割として警戒というものがあると思いますが,これはどういう活動なのかお伺いいたします。 654: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 655: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 警戒活動でございますが,火災や災害の被害拡大防止のための活動に出動することでございます。例えば風水害等により災害の発生が予想される地域周辺を巡回することなどが警戒活動となります。そのほか年末に行う歳末警戒,お祭りや盆踊りなどの地域行事の警戒,狛江市民まつり,多摩川いかだレースなど市の行事の警戒なども警戒活動に含まれております。 656: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 657: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 先ほど聞いた大規模災害時の役割や今の警戒,さまざまな取り組みを消防団の方々はされていますが,これに当たるために訓練をされていると思います。この訓練内容についてお伺いいたします。 658: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 659: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団の訓練といたしましては団員全員を対象とした訓練礼式,ポンプ操法,火災防ぎょ,防災,救助救急などの集合教育を行う基礎教育訓練,河川での警戒・救助活動を想定した舟艇訓練,応急救護を中心とした上級救命講習,また東京都消防訓練所に出向しての専門教育である警防科,機関科,初級幹部科,中級幹部科,上級幹部科,救急科,女性消防団員科の受講など,さまざまな訓練・講習を実施・受講しております。 660: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 661: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 今さまざまな訓練が答弁の中でいただけましたが,恐らくこれ以外にもいろいろなこと,また訓練内容を細かく聞くと,かなりの努力をされているということがわかるわけですけれども,訓練の成果につきましてはさっきの団と分団の役割の中でもありましたように指揮統制などは,また出初め式や水防訓練などで皆さん方もこれを見て確認していることだと思うので,この訓練がしっかりと生かされていると,このように確信しております。  また団員の皆さんは,ふだんは仕事を持ちながら,また子育てをしている方もいながら消防団活動をしていると思いますが,こういった訓練をいつ行っているのかお伺いいたします。 662: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 663: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団の訓練等は原則土曜日・日曜日に実施しておりますが,ポンプ車や消防資機材の点検等夜間に行っていることも少なくございません。  また学校行事や地域行事での指導・警戒を行う場合は平日に行うこともございますので,団員それぞれ仕事のやりくりをして出動していただいています。 664: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 665: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 時間や曜日の使い方によっても消防団の御苦労が見えてくるところでございます。  それでは狛江市消防団の課題としてはどういったものがあるのか,お伺いいたします。 666: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 667: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団の課題でございますが,一番は団員の確保でございます。消防団員の条例定数は108名でございますが,現在103名で5名欠員となっております。  団員の確保につきましては平成23年度に旧第6分団と旧第7分団が統合し野川分団となったとき,このときは12名欠員でございますけれども,このことからもわかるように以前から継続した課題として検討されており,平成26年度は機能別団員,女性団員の導入,時期尚早で実施には至りませんでしたが,公募による団員の募集の検討,そして今定例会に狛江市消防団条例の一部を改正する条例を提案させていただいておりますけれども,団員の任期を現行の3年から2年に改め,勧誘や再任のハードルを下げるような取り組みなど苦心しています。  法律にもありますように地域防災力の中核として消防団員の役割,やりがい,重要性などを積極的にPRするとともに消防団員が安心・安全に活動できるような環境整備に努めてまいりたいと考えております。 668: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 669: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 人材不足等も課題の一つだということですので,この辺はどのようにPRしていくか今後考えていただくと同時に,地域を担う若者が必要だと思うので,消防団を務められるような人材がいましたら我々も情報としてぜひ提供ができればと,このように考えるところでございます。  そして安心・安全に活躍できるような環境整備ということですが,東日本大震災被災地の消防団の団長また副団長などの取材を通して,団長,副団長から団員の装備を充実したいと消防担当者に申し出ても自治体の財政難もあり新たな予算がつくことはなかったそうです。  消防団の装備とは具体的にどういったものか,お伺いいたします。 670: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 671: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団の装備でございますが,制服・盛夏服・作業服などの服制,保安帽,長靴,安全靴,ゴーグル,手袋,救命胴衣,雨具,防火衣一式などの安全装備,携帯・車載無線機などの情報関連機器,担架・AED・チェーンなどの救急救助用具,ロープ・拡声器などの避難誘導器具,投光器・発電機,燃料携行缶などの夜間活動用具,そして消防ポンプ車などが主な装備でございます。  また団員の大規模災害時活動用におおむね3日分の食料と飲料水を備蓄しております。 672: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 673: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは狛江市における消防団の現状の装備や服装,これを充実するために見直す必要はないのか,これをお伺いいたします。 674: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 675: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 先ほど答弁させていただきました消防団員の装備でございますが,基本的には消防団の装備の基準消防庁告示第3号により配備することとなっております。狛江市でもこの基準にのっとって配備しております。  軽微な装備等につきましては優先順位に鑑み,随時できる限り対応しております。また分団長会議において次年度の予算に向け本部・分団で必要な装備等の要望調査を行い,必要な装備についてはできる限り対応していきたいと考えております。 676: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 677: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律の第14条,第15条には,「消防団の装備の改善等」について規定されています。団員が安全に活動できることが市民の安全につながりますので,装備については必要に応じてできるだけ要望に応えていただきたいと,このように思います。  また消防団員の皆さんは基本的にはボランティア精神で活動していただいているものであり,決して多額の報酬を期待しているものではありませんが,第13条「消防団員の処遇の改善」では,「消防団員の処遇の改善を図るため,出動,訓練その他の活動の実態に応じた適切な報酬及び費用弁償の支給がなされるよう,必要な措置を講ずるもの」とされております。ここについても社会情勢や近隣自治体を見まして報酬,手当を適切に渡してあげられればなというふうに思います。  また手元に他の自治体の消防団の資料がございまして,本部運営費というものを他の自治体と比較しますと,これは当然規模にもよるのだと思うのですけれども,数字だけ見ると狛江市は少し少ないのかなというふうに感じます。これが消防団活動にしわ寄せですとか市民の安心・安全にしわ寄せとならないように,こちらについてももし足りないというようなことであれば適切な支給をしていただければと,このようにお願いいたします。  狛江市消防団は応急救護指導員の資格を持っている資格取得者が三多摩ナンバーワンだと,このように聞いております。大変頼もしい限りですが,応急救護指導員資格取得のメリットについてお伺いいたします。 678: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 679: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 応急救護指導員につきましては普通救命講習に加え,上級救命講習も指導できる資格でございます。狛江市消防団においては現在24名の団員が指導員の資格を取得しております。  救命講習については消防職員(OB)が指導することが一般的でございますが,消防職員においては本来業務もあり毎月何日など受講に一定の制限がございます。  一方,消防団については地元に密着していることもございまして,行事に合わせて実施することが可能となります。また近くに資格を持った団員がいることで市民の安心感を高める効果もあると考えております。  また団員にとりましても苦労して資格を取得し,直接市民の皆さんに指導することにより,消防団活動へのモチベーションがより一層高まるものと期待しています。 680: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 681: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは狛江市消防団による市民向け応急救護活動の実施についてお伺いいたします。 682: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 683: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団員による普通救命講習につきましては,平成24年度から年5回実施している事業でございます。平成30年度につきましては5回,49名が受講し,延べ20名の消防団員が指導したところでございます。 684: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 685: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 普通救命講習については今おっしゃったとおりの実績があるということ以外にも,先ほど来答弁にある地域のイベント等でも講習をしていただいているということで,ありがとうございます。  それでこれは2017年の話ですが,消防団の資格取得者の方が人命を救ったということで消防総監から表彰を受けるというようなことがございました。  5月22日に発生した救急事案では61歳の男性が倒れた際にその場に居合わせた消防団員の指揮のもと心臓マッサージ,AEDの搬送,119番通報などそれぞれ救命活動を行いました。現場にいらっしゃった方々の協力があり救命の連鎖が効果的に行われた事案でありましたということでございます。ふだんからの訓練,またこういった資格取得をされている方がこういったしっかりとした活躍をされているということも安心につながるところでございます。これは2019年9月発行の安心安全通信に記事がありますので,また見ていただければと思います。  それでは来月10月12日に実施される東京都消防操法大会に狛江市消防団第3分団が出場いたしますが,消防操法大会の概要並びに意義についてお伺いいたします。
    686: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 687: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 東京都消防操法大会でございますが,消防団員の平素における訓練の成果を確認するとともに各消防団の活動技術の向上と士気の高揚を図ることを目的に毎年開催されるもので,狛江市消防団は三鷹市,小金井市,府中市,東大和市各消防団とともに北多摩17市の代表として出場することとなっております。  大会に出場するに当たって分団内においては選手の選出,大会までのスケジュールの管理,仕事のやりくり,地域への報告・協力のお願いなどさまざまな調整,また訓練が始まれば選手の体調管理,他分団への協力要請など課題が山積しております。  こういった課題に全員で取り組み乗り越えることによって連帯感・団結力が生まれてまいります。さらに訓練を重ねるにつれ,ポンプ車操法の技術も向上してまいります。第3分団以外の分団においても操法経験者が指導することにより消防技術の継承にも貢献できるものと思っております。  また訓練は狛江消防署の職員の方からも指導をいただいております。消防署員と顔と顔とが見える関係が構築され,実際の災害現場での連携にもプラスになると考えております。 688: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 689: ◯ 9 番(しの 浩司議員) これについては先ほどお聞きいたしました通常の訓練とは別に操法大会出場に向けての訓練が行われていると思うのですけれども,訓練内容並びに回数などについてお伺いいたします。 690: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 691: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 東京都消防訓練所発行の消防団員教育訓練必携消防ポンプ車操法実施要領に基づいて訓練しております。訓練方法としては選手5人による通し訓練や各パートパートでの反復訓練,個人での振り返り等,状況によって消防署員,経験者のアドバイスをいただくなど試行錯誤しながら行っております。  今までの訓練の回数でございますけれども,8月末現在,訓練回数96回,延べ1,262名の団員が出動しております。 692: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 693: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 今の答弁で,この大会に出場するためにかなり大がかりな訓練が想像されます。訓練はどのような場所で行っているのか,お伺いいたします。 694: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 695: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 全体を通しての訓練や放水を伴う訓練は主に夜間に行っており,和泉自動車教習所様の御理解・御協力のもと教習所の営業が終了した20時過ぎからコースをお借りして訓練を行っております。昼間に全体訓練を行う場合につきましては警視庁白バイ訓練所をお借りしております。またパートパートの訓練や振り返りにつきましては分団置き場や自宅などでも行っております。追い込みに入りました7月以降は,おおむね週3回以上の訓練を実施しています。 696: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 697: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 狛江市消防団のために市内の和泉自動車教習所という事業所様が場所を提供していただいているというようなことに関しても非常に感謝したいと思います。  今の話ですと,7月以降,週3回以上の訓練ということですが,熱中症対策とかそういったものはどのように行っているのか,お伺いいたします。 698: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 699: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 訓練時の熱中症対策につきましては日よけのテントや扇風機,十分な飲み物,体を冷やすための冷たい水などを準備するなど休憩時の環境を整えるとともに,指揮者である分団長,また周りで指導,片づけなどを行っている消防署員・団員が選手等の体調を気遣い,まめに休憩をとることとしております。今までのところ事故となったケースはございません。 700: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 701: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 大規模災害が起きた場合など本当の活動になったときには,十分な対策がなされていないところで,責任感や使命感から作業に没頭することによって自分の体調が悪くなったことに気づかないというようなケースも考えられると思いますので,まずは自分の体調が悪くならないような指導とか訓練とか,そういったものもぜひお願いできればと思います。  それでは操法大会に向けて訓練を重ねていらっしゃいますが,地域防災力の強化にどのように結びつけているのかお伺いいたします。 702: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 703: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) まずポンプ車運用の技術が向上することでございます。出場分団はもちろんのこと,支援する他分団につきましても指導・見取りをすることにより技術の向上が図られます。また同じ目標に向かってハードな訓練に取り組むことによって団員間・分団間の連携,団結力が養われます。  そして訓練には消防団担当の消防署員のほか,その日当番の消防署員が指導・見取りに来ます。団員と消防署員が顔の見える関係になることで実際の災害現場においても連携が図られると考えております。  このようなことから消防団員の地力が向上し,地域防災力の強化につながっていくものと考えています。 704: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 705: ◯ 9 番(しの 浩司議員) この操法訓練は順位がつくというふうに聞いております。出場に向けて今消防団の皆さんは順位も気にしながら一生懸命訓練,努力をしていると思いますが,この大会を経験することによって本来の目的である地域の防災力強化につながるということが今の答弁でわかりました。しっかりと取り組んでいただきたいと,このように思います。  それでは東京消防庁は火災の際,効果的活動,延焼防止を行うために建物の外壁等一部を破壊して消火活動を行いますが,狛江市消防団の火災時における活動についてお伺いいたします。 706: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 707: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 消防団の活動につきましては,狛江市消防団の災害出動及び活動基準に示されています。  火災につきましてはまず情報収集,水利部署し消防署と連携し活動を開始いたします。そして消火活動につきましては署隊と連携し積極的に支援等を行い,早期鎮圧,被害の軽減及び拡大防止を図らなければなりませんが,延焼中の建物への屋内侵入につきましては絶対にしてはならない約束事となっております。 708: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 709: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 情報収集,水利部署し消防署と連携し活動を開始という答弁でございましたが,この水利部署というのが聞きなれないので,水利部署とはどういうことかお伺いいたします。 710: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 711: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 水利部署でございますが,簡単に説明いたしますと消火栓や防火水槽などにホースを連結し,消火のための水を確保することでございます。 712: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 713: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それでは火災時における狛江消防署との協力体制についてお伺いいたします。 714: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 715: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 火災などの災害現場ではちょっとした連携ミスが大きな事故や消火のおくれにつながることがございます。狛江消防署とは訓練,警戒活動,またお互いの行事へ参加することなどを通じまして,使命を同じくする者としての信頼関係を日ごろから培っております。災害現場においては署隊現場指揮本部の直近に団現場指揮本部を設置し,常に情報共有しながら活動しております。  また水利部署につきましては現場到着が署隊とほぼ同着の場合は火災現場直近の水利は消防署を優先するなど,各隊の部署位置を無線等で把握しながら火元建物を中心とした車両による包囲隊形を考慮して部署(配置)することなど有機的連携に努めています。 716: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 717: ◯ 9 番(しの 浩司議員) それではことし6月に発生いたしました狛江市の建物火災において狛江市消防団が火災現場の南側直近に水利部署,これは消火のための水を消火栓等から確保し効果的な火災活動を行ったという情報がありますが,まず1点目,狛江消防署が覚知した火災の連絡が狛江市消防団にメールで入り出動するまでの時間を教えてください。2点目,水利の意味について教えてください。3点目,これまでの火災現場への出動においても狛江市消防団が狛江消防署より最も近い水利を部署し効果的消火活動を行ってきたところで,その要因についてお伺いいたします。 718: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 719: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 1点目でございますが,この火災の覚知は4時47分で,消防団員の携帯等への配信は4時49分でございました。それから身辺整理を行い,器具置き場に参集し,防火衣等を着用し一定の人員が参集した後,出動したものでございます。  2点目の消防水利でございますけれども,消防法第20条第2項に規定する消防に必要な水利施設及び同法第21条第1項の規定により消防水利として指定された消火栓,私設消火栓,防火水槽,プール,河川,池,井戸,下水道などを示したものでございます。この火災で消防団が確保した水利は防火水槽でございます。  3点目でございますが,消防団には地元出身の消防団員が所属しているため地の利がございます。また6個分団構成で機動力があることから転戦,現場待機あるいは活動後の隊が他の災害現場に向かう場合などは署隊よりも早く現着することは十分考えられるところでございます。 720: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 721: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 連絡が入ってから速やかな出動とまた地の利というか,地元出身者が多いということで水利がどこにあるかということをしっかり把握していることで早期の対応ができたということだと思います。  この6月の火事におきましては積極果敢に消防活動を行ったということで,火災の被害を最小限にとめた功績を高く評価され,東京消防庁第八消防方面本部長及び狛江消防署長より表彰されたと聞いております。これも先月の広報こまえ8月15日号に掲載されております。本当に先ほどの人命救助とか,こういう表彰というのは恐らく活動の功績の一部だと思うのです。日ごろからの訓練がまたこうやって人命や被害拡大を防ぐということにつながっているということをここで改めて確認ができました。  次に今回のケースではありませんが,狛江消防署,そして猪方出張所のポンプ車が全部不在になってしまった場合の狛江市の防火・防災体制はどのようになっているのかお伺いいたします。 722: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 723: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 東京消防庁におきましては火災出場等で狛江消防署管内での消防力の確保ができなくなる場合につきましては,指定の消防署のポンプ車が狛江消防署で待機する等の体制を整えております。あわせて消防団にもその旨情報提供し,消防力の確保に努めています。 724: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 725: ◯ 9 番(しの 浩司議員) そういった対応もしっかりできているということが確認できました。  それでは消防団出場時におけるサイレン吹鳴について府中市や稲城市においてはホームページで,「火災その他の災害被害を抑制するためのサイレン吹鳴に皆様のご理解とご協力をお願いします。」とトップページに記載するなど,市民に理解を得ながら効果的にサイレン吹鳴を活用していると聞いております。  改めて狛江市においてサイレン吹鳴をやめた理由についてお伺いいたします。 726: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 727: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 第1回定例会で栗山議員からの質問にお答えさせていただきましたけれども,近隣の方からの苦情があったこともあり,また団員の招集につきましては基本メール配信としたことにより中止したところでございます。 728: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 729: ◯ 9 番(しの 浩司議員) 経緯はいろいろあるということでございますが,消防関係者からは昨今の住宅は気密性が高く近所で火災が発生しているのに気がつかない,知らないということで,本来であればぼやで済むところに火の手が上がってしまったなど,近隣の住民による初期消火の観点からもサイレン吹鳴は必要ではないかという意見もあると聞いています。消防団参集については今までどおりメール配信,これのほうが効果的だと思いますが,近所で火災が発生している,また延焼しているなどの場合に限っては近隣への注意喚起・情報提供の観点から地域を限定してでも市民の皆様方に御理解いただきながらサイレン吹鳴を行うということを再考していただきたいと,このように申し上げておきます。  最後に市長,地域防災力を高めるため狛江市消防団と狛江市民に期待すること,また望むことを一言お願いいたします。 730: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 731: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 地域防災力の充実強化は住民,自主防災組織,消防団そして自治体等多彩な主体が適切に役割分担しながら相互に連携・協力して取り組むことが地域防災力を高めることにつながると考えています。  このため消防団においては昭和22年以降72年間続いている「自分たちのまちは自分たちで守る」,この消防精神のもと団長を中心に地域に密着した防災活動機関としてこれまで同様厳しい訓練に励み,またさらなる防災知識の習得,技術の向上を目指し,防災行動力を備えた地域の防災リーダーとして住民と手を携え,災害に強い人づくり,まちづくりにさらなる貢献をいただけるものと期待しています。  また市民の皆様には災害は人ごとと思わず,地域住民一人一人がいつ発生するかわからない災害に備え,自分でできること,家族でできること,隣近所で力を合わせてできることなどを考え,また相互に助け合うことで災害に立ち向かう準備をしていただきたいと思います。そのためには,まず防災・減災に関心を持って地域での防火・防災活動,市の防災訓練や水防訓練,講演会等にぜひ足を運んでいただければと思いますので,よろしくお願い申し上げます。 732: ◯ 議 長(石井 功議員) 9番しの議員。 733: ◯ 9 番(しの 浩司議員) これまでのやりとりで,これは狛江市消防団の活動また努力,訓練の一端だと思うのですけれども,皆様方に御苦労を知っていただけたのではないかと思います。これからも消防団を中核として当然地域防災力強化をしていかなければいけないとは思うのですが,今市長がおっしゃったとおり消防団の方々に安全に活動していただくために行政には行政としてやるべきことをしっかりと努めていただきたいことが1点と我々一人一人が日ごろの備え,また自分自身のことを守ることによって消防団の活動がより速やかに,本当に困っている人や安心・安全につながると,このように感じています。  以上をもちまして私の一般質問を終了とさせていただきます。 734: ◯ 議 長(石井 功議員) お諮りいたします。  以上で一般質問を打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 735: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって日程第1 一般質問を打ち切ります。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 736: ◯ 議 長(石井 功議員) 去る9月9日本会議終了後に議会運営委員会が開かれておりますので,委員長から報告を求めます。議会運営委員長。     〔議会運営委員長 谷田部一之議員登壇〕 737: ◯ 議会運営委員長(谷田部 一之議員) それでは議会運営委員会の報告をいたします。  議会運営委員会を9月9日本会議終了後に開催いたしました。  内容といたしましては,議員提出第2号の取り扱いについてであります。  この後の議事の進め方でありますが,議長次第により進めることに決しております。  以上でございます。 738: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で議会運営委員長の報告を終わります。  次に日程第2 議員提出第2号 消費税再増税中止を求める意見書を議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。13番田中智子議員。     〔13番 田中智子議員登壇〕 739: ◯ 13番(田中 智子議員) 議員提出第2号,消費税再増税中止を求める意見書について,案文を読み上げて提案理由にかえさせていただきます。     消費税再増税中止を求める意見書  平成27年(2015年),駆け込み需要や円安による輸入原材料の高騰などにより国内総生産(GDP)は大きく落ち,安倍首相は10月1日,消費税率を8%から10%に引き上げることの中止を宣言し,当時の通常国会で,平成29年(2017年)4月に「景気条項を削除」し10%に引き上げるなどを盛り込んだ政府予算案を可決・成立させた。しかし,さらにそれも延期し,ことしの10月,政府は10%に引き上げることを決定している。  現在,滞納税額合計6,165億円のうち約3,300億円が消費税となっている。このような実態は,消費税が価格に転嫁できず,いかに国民負担になっているかを示している。  政府の景気判断としても「景気は回復していない」との判断であり,また,軽減税率適用による8%と10%という複雑化や,インボイス制度など,国民に負担が多い状況の中で10月に消費税率を再び引き上げれば,市民生活をさらに悪化させ,格差の拡大と地域商店,中小企業の経営をますます圧迫することは明らかである。  よって狛江市議会は政府等に対し,消費税の増税を撤回し,令和元年(2019年)10月の10%への引き上げを行わないよう強く求めるものである。  以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。     令和元年(2019年)9月10日                                東京都狛江市議会   内閣総理大臣
      財務大臣   経済再生担当大臣 様   衆議院議長   参議院議長  皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。 740: ◯ 議 長(石井 功議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 741: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出第2号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 742: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって議員提出第2号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。18番佐々木貴史議員。     〔18番 佐々木貴史議員登壇〕 743: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 議員提出第2号,消費税再増税中止を求める意見書について狛江市議会公明党の意見を申し上げます。  消費税率の引き上げは,日本の最重要課題である人口減少と少子高齢化を乗り切るために全世代型社会保障,すなわち年金,医療,介護,そこに子育て支援を加え,柱として位置づけ,ここへ必要となる財源として安定的,恒久的に得られる消費税を生かし,充当するものであります。全世代型社会保障を継続的に安定させるために消費税率を引き上げますが,皆様に御負担をお願いしなければなりません。  そこで消費税率10%への引き上げと同時に,酒類と外食を除く飲食料品などの税率を8%に据え置き,痛税感を緩和する恒久的な制度である軽減税率が導入されます。これはせめて食料品だけでもとの生活者の切実な声を受けとめた公明党が,政党で唯一主張し実現。また景気対策として子育て世代や高齢者のためにプレミアムつき商品券を発行し,キャッシュレス化を進めるためにポイント還元対策も行います。ほかにも低年金の方に対しては最高で年6万円上乗せする年金生活者支援給付金制度も10月から始まります。小さな声を聴く力のある公明党が国民の皆様の声,小さな声を聞き取って実現したものであります。  これからの日本のかじ取りに責任を持ち,人口減少と少子高齢化を乗り切るために子育て支援である幼児教育・保育の無償化の財源としても活用される10月の消費税率10%への引き上げは,国民の皆様の御理解をいただきながら着実に進めていかなければならないものであります。  よって狛江市議会公明党は,消費税再増税中止を求める意見書に反対いたします。  最後に一言申し上げます。  定例会初日,8月29日の日程第6号 陳情第3号 「消費税再増税中止を求める意見書」を国に対して提出を求める陳情,採決の結果,賛成した会派や議員がいましたが,少数のため否決となりました。その後,日程第20 議案第31号 平成31年度狛江市一般会計補正予算(第4号)が審議されました。この補正予算は10月からスタートする幼児教育・保育の無償化に狛江市としてしっかりと取り組んでいく体制を整えるものが主な内容になっております。この幼児教育・保育の無償化の財源は,10月からの消費税率引き上げ分が充てられると理事者側からも明快な答弁がありました。この議案の採決に対して消費税再増税中止に賛成した会派や議員がどのような判断をするのかと注視しておりましたが,全員賛成で可決されました。  消費税率引き上げに反対という態度表明をしたにもかかわらず,消費税率引き上げ分をその財源とする幼児教育・保育の無償化が計上された補正予算には何食わぬ顔で賛成する。これは明らかに筋の通らないパフォーマンス,大衆迎合的なパフォーマンス,無責任なパフォーマンスと言わざるを得ません。  こういったちぐはぐで無責任な判断をした会派や議員は,日本共産党狛江市議団,立憲民主こまえ,議席番号3番議員,4番議員ということを申し添えて討論を終わります。 744: ◯ 議 長(石井 功議員) 5番高木さとこ議員。     〔5番 高木さとこ議員登壇〕 745: ◯ 5 番(高木 さとこ議員) 私,立憲民主こまえ会派として消費税再増税中止を求める意見書提出に基本的には賛成の立場から申し上げます。  来月に迫っています10月からの10%消費増税の実施については,景気状況が芳しくなく,回復傾向が見えない現況においては,景気悪化の誘因となること,また社会においてさらなる格差の拡大が懸念されております。  加えて,このたびの増税に伴う複雑な軽減税率制,5段階もあります。そのほかクレジット払いによるポイント還元など,中小・零細企業やクレジット払いの店が少ない地方の実情を置き去りにした愚策であると考えております。  こうした混乱が懸念される政策を発案する現政権に対して信頼が持てない中での増税に反対している国民も,5月19日付共同通信では反対57.6%,過半数となっており,賛成の国民は37.6%でございます。  増税による財源から幼児教育・保育の無償化という見返りに関しても保育環境の条件を拡大した適用による保育の質に対する不安も生じております。立憲民主こまえ会派は無償化を行う前に,待機児の解消や保育士の処遇改善という課題に取り組み,保育環境の改善が先決と考えております。  今し方公明党会派の方から狛江市の補正予算の対応に関し矛盾しているとの御指摘がございました。しかし現実,国が定めた来月にも迫る10月の増税に関し,地方自治体としての現実的対応をしてくださっている行政の補正予算案に関し反対を申し上げることは現実的ではないと考えておりました。矛盾を指摘されましても,この補正予算案に関し反対することは狛江の行政を否定することにもつながります。そうしたことは私たちは矛盾していないと考えております。  こうした立場から立憲民主こまえ会派としては,10月実施予定の消費増税は凍結すべきとの考えでございます。  以上により本意見書の提出に賛同いたします。  以上です。 746: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木えつお議員。     〔14番 鈴木えつお議員登壇〕 747: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 議員提出第2号,消費税再増税中止を求める意見書につきまして,賛成の立場から意見を申し上げます。  意見書では,「現在,滞納税額合計6,165億円のうち約3,300億円が消費税となっている。このような実態は,消費税が価格に転嫁できず,いかに国民負担になっているかを示している。  政府の景気判断としても「景気は回復していない」との判断であり,また,軽減税率適用による8%と10%という複雑化や,インボイス制度など,国民に負担が多い状況の中で10月に消費税率を再び引き上げれば,市民生活をさらに悪化させ,格差の拡大と地域商店,中小企業の経営をますます圧迫することは明らかである。」ということで,「狛江市議会は政府等に対し,消費税の増税を撤回し,令和元年(2019年)10月の10%への引き上げを行わないよう強く求める」としております。  私たちはこの間,家計消費が2人以上世帯で年間25万円も減少していること,また年間の実質賃金がこの6年間で10万円も減少していることなど,国民生活が大変悪化している状況を指摘してまいりました。また商店街の方々の中からも,10%になればお店が続けられない,こういう時期に10%増税すべきではないと私たちは考えております。  消費税そのものに,その仕組みには賛同する方々の中からも,今の景気状況のもとでは消費税増税はすべきではない,延期すべきだ,こういう声も上がっております。参議院選挙後の世論調査でも,10%増税に反対する意見が多数でございます。そういう点では,この増税中止を求める意見書は当然採択されるべきものと考えます。  先ほど公明党の佐々木議員のほうから,初日の一般会計補正予算に賛同したことについて批判がございました。しかし29日の補正予算の際にも私たちは述べましたように,国においては消費税増税を財源にした予算としてこれがされておりますけれども,本来こうした国民の福祉にかかわる分野については弱い立場の人々に負担がかかる消費税増税ではなくて,今富が異常な形で蓄積しております富裕層や大企業に応分の負担を求めて確保すべきと主張いたしました。その立場を述べて,市として国に対し,こうした財源対策の改革を求めるよう求めたものでございます。  30年間私たちは消費税を払い続けてまいりまして,その総額は372兆円にもなります。しかしこの間大企業減税などがあって法人税の減収は290兆円,約8割が法人税,大企業減税で消えてしまっている状況になっております。今資本金10億円以上の大企業,内部留保金は先日の報道では449兆円,国家予算の4倍をはるかに超える額になっております。6年間で129兆円も内部留保金がふえている状況になっております。  こうしたもとで,私たちは大企業に中小企業並みの税負担をきちんと求める税制改革を行うことで約4兆円,富裕層向けの優遇税制の是正で3兆1,000億円,米軍への思いやり予算の廃止などで約4,000億円など7兆5,000億円の新たな財源対策,消費税増税に頼らない新たな財源対策を示す中で,8時間働けば普通に暮らせる社会,最低賃金の引き上げのための中小企業支援策や保育士・介護士の賃金の月額5万円の引き上げ,さらに暮らしを支える社会保障にするために国民健康保険税の引き下げで約1兆円,さらに就学前児童の医療費の無料化,さらには生活保護制度,切り下げられたものをもとに戻す取り組み,そして3つ目にお金の心配なく学び子育てできる社会ということで,大学の高過ぎる学費を半分に削減したり,70万人の給付型奨学金を支給したり,そして学校給食の無償化また幼児教育・保育の無償化など,この財源の中で十分できると提案しています。  国においてこうした財政改革が行われ,そして消費税の増税に頼らない形でこうした施策が実行されることが望ましいと考えております。  こうした私たちの立場を表明いたしまして,本意見書に賛成するものでございます。 748: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第2 議員提出第2号 消費税再増税中止を求める意見書,本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 749: ◯ 議 長(石井 功議員) 挙手少数と認めます。よって議員提出第2号は否決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 750: ◯ 議 長(石井 功議員) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。  お諮りいたします。  委員会審査及び議事の都合により,明11日から10月7日までの27日間休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 751: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって明11日から10月7日までの27日間休会することに決しました。  なお,次回の本会議は10月8日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。     午後 5時47分 散会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...