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令和元年第3回定例会(第16号) 名簿 開催日: 2019-09-09
令和元年第3回定例会(第16号) 本文 開催日: 2019-09-09

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功一議員) 選択 30 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 31 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 32 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 33 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 34 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 35 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 36 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 37 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 38 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 39 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 40 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 41 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 42 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 43 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 44 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 45 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 46 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 47 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 48 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 49 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 50 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 51 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 52 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 53 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 54 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 55 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 56 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 57 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 58 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 59 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 60 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 61 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 62 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 63 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 64 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 65 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 66 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 67 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 68 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 69 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 70 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 71 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 72 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 73 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 74 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 75 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 76 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 77 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 78 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 79 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 80 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 81 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 82 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 83 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 84 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 85 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 86 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 87 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 88 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 89 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 90 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 91 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 92 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 93 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 94 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 95 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 96 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 97 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 98 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 99 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 100 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 101 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 102 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 103 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 104 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 105 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 106 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 107 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 108 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 109 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 110 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 111 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 112 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 113 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 114 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 115 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 116 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 117 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 118 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 119 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 120 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 121 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 122 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 123 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 124 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 125 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 126 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 127 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 128 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 129 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 130 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 131 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 132 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 133 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 134 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 135 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 136 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 137 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 138 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 139 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 140 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 141 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 142 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 143 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 144 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 145 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 146 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 147 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 148 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 149 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 150 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 151 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 152 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 153 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 154 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 155 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 156 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 157 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 158 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 159 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 160 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 161 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 162 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 163 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 164 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 165 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 166 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 167 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 168 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 169 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 170 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 171 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 172 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 173 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 174 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 175 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 176 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 177 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 178 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 179 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 180 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 181 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 182 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 183 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 184 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 185 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 186 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 187 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 188 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 189 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 190 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 191 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 192 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 193 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 194 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 195 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 196 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 197 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 198 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 199 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 200 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 201 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 202 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 203 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 204 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 205 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 206 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 207 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 208 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 209 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 210 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 211 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 212 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 213 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 214 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 215 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 216 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 217 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 218 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 219 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 220 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 221 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 222 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 223 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 224 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 225 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 226 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 227 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 228 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 229 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 230 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 231 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 232 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 233 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 234 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 235 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 236 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 237 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 238 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 239 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 240 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 241 : ◯ 6 番(加藤 功一議員) 選択 242 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 243 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 244 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 245 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 246 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 247 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 248 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 249 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 250 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 251 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 252 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 253 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 254 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 255 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 256 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 257 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 258 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 259 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 260 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 261 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 262 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 263 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 264 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 265 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 266 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 267 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 268 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 269 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 270 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 271 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 272 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 273 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 274 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 275 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 276 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 277 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 278 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 279 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 280 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 281 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 282 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 283 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 284 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 285 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 286 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 287 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 288 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 289 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 290 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 291 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 292 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 293 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 294 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 295 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 296 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 297 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 298 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 299 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 300 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 301 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 302 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 303 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 304 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 305 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 306 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 307 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 308 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 309 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 310 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 311 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 312 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 313 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 314 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 315 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 316 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 317 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 318 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 319 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 320 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 321 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 322 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 323 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 324 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 325 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 326 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 327 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 328 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 329 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 330 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 331 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 332 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 333 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 334 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 335 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 336 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 337 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 338 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 339 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 340 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 341 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 342 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 343 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 344 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 345 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 346 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 347 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 348 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 349 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 350 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 351 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 352 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 353 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 354 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 355 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 356 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 357 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 358 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 359 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 360 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 361 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 362 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 363 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 364 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 365 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 366 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 367 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 368 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 369 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 370 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 371 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 372 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 373 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 374 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 375 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 376 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 377 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 378 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 379 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 380 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 381 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 382 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 383 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 384 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 385 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 386 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 387 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 388 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 389 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 390 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 391 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 392 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 393 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 394 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 395 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 396 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 397 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 398 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 399 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 400 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 401 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 402 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 403 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 404 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 405 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 406 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 407 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 408 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 409 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 410 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 411 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 412 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 413 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 414 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 415 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 416 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 417 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 418 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 419 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 420 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 421 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 422 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 423 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 424 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 425 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 426 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 427 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 428 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 429 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 430 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 431 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 432 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 433 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 434 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 435 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 436 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 437 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 438 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 439 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 440 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 441 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 442 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 443 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 444 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 445 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 446 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 447 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 448 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 449 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 450 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 451 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 452 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 453 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 454 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 455 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 456 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 457 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 458 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 459 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 460 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 461 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 462 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 463 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 464 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 465 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 466 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 467 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 468 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 469 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 470 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 471 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 472 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 473 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 474 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 475 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 476 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 477 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 478 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 479 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 480 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 481 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 482 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 483 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 484 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 485 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 486 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 487 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 488 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 489 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 490 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 491 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 492 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 493 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 494 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 495 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 496 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 497 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 498 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 499 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 500 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 501 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 502 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 503 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 504 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 505 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 506 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 507 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 508 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 509 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 510 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 511 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 512 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 513 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 514 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 515 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 516 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 517 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 518 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 519 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 520 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 521 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 522 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 523 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 524 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 525 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 526 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 527 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 528 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 529 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 530 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 531 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 532 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 533 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 534 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 535 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 536 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 537 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 538 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 539 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 540 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 541 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 542 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 543 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 544 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 545 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 546 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 547 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 548 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 549 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 550 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 551 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 552 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 553 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 554 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 555 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 556 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 557 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 558 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 559 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 560 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 561 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 562 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 563 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 564 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 565 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 566 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 567 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 568 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 569 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 570 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 571 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 572 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 573 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 574 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 575 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 576 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 577 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 578 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 579 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 580 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 581 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 582 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 583 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 584 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 585 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 586 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 587 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 588 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 589 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 590 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 591 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 592 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 593 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 594 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 595 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 596 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 597 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 598 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 599 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 600 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 601 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 602 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 603 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 604 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 605 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 606 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 607 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 608 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 609 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 610 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 611 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 612 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 613 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 614 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 615 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 616 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 617 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 618 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 619 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 620 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 621 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 622 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 623 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 624 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 625 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 626 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 627 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 628 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 629 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 630 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 631 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 632 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 633 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 634 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 635 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 636 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 637 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 638 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 639 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 640 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 641 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 642 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 643 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 644 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 645 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 646 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 647 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 648 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 649 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 650 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 651 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 652 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 653 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 654 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 655 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 656 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 657 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 658 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 659 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 660 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 661 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 662 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 663 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 664 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 665 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 666 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 667 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 668 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 669 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 670 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 671 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 672 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 673 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 674 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 675 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 676 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 677 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 678 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 679 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 680 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 681 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 682 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 683 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 684 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 685 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 686 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 687 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 688 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 689 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 690 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 691 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 692 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 693 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 694 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 695 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 696 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 697 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 698 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 699 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 700 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 701 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 702 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 703 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 704 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 705 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 706 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 707 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 708 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 709 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 710 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 711 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 712 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 713 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 714 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 715 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 716 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 717 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 718 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 719 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 720 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 721 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 722 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 723 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 724 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 725 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 726 : ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 選択 727 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 728 : ◯ 議 長(石井 功議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午後 1時00分 開議 ◯ 議 長(石井 功議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(石井 功議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。6番加藤功一議員。     〔6番 加藤功一議員登壇〕 3: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 通告に従いまして2問質問いたします。  1問目は,狛江市におけるスペシャル・トランスポート・サービスについてです。  日本国憲法は第25条で生存権を定めています。「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と書かれています。この「生活を営む」には「移動する」ことも含まれると思います。基本的人権として,通常の公共交通機関を利用することが困難な高齢者や障がい者等の移動制約者にも移動の自由が保障されるべきだと思います。  この移動の自由を保障する考え方は,2010年(平成22年)6月に国土交通省が「交通基本法の制定と関連施策の充実に向けた基本的な考え方(案)」を発表した中で,交通権に含まれると思われる移動権が取り上げられ,この「交通基本法の制定と関連施策の充実に向けた基本的な考え方(案)」の「移動権の保障と支援措置の充実」という項目で,「交通基本法の根幹に据えるべきは「移動権」だと思います。まず,私たちひとりひとりが健康で文化的な最低限度の生活を営むために必要な移動権を保障されるようにしていくことが,交通基本法の原点であるべきです。」と記載されております。  2013年11月に交通政策基本法が可決されました。移動権という文言はなくなりましたが,この交通政策基本法第17条では,「国は,高齢者,障害者,妊産婦その他の者で日常生活又は社会生活に身体の機能上の制限を受けるもの及び乳幼児を同伴する者が日常生活及び社会生活を営むに当たり円滑に移動することができるようにするため,自動車,鉄道車両,船舶及び航空機,旅客施設,道路並びに駐車場に係る構造及び設備の改善の推進その他必要な施策を講ずるものとする。」としています。  まず交通権,移動権の定義についてお伺いいたします。  続いて2問目は,グリーンインフラストラクチャーによる災害・環境対策についてです。  これまで災害対策は,洪水防止のための堤防等,人工構造物による個別単一の機能を高める整備を中心に進められてきました。これに対して,「健全な生態系が災害を防いだり,災害からの影響の緩衝帯として機能し,人々や財産が危険にさらされるリスクを軽減する」とする生態系を基盤とする防災・減災(Ecosystem-based Disaster Risk Reduction,Eco-DRR)という考え方が近年注目されています。また,自然環境保全,防災・減災,都市機能強化等のさまざまな行政分野において,自然生態系が持つ機能を生かしたグリーンインフラストラクチャーという新たな概念に注目が集まっています。  欧米においては,グリーンインフラは現在のインフラに新たな付加価値を与える政策や事業の展開が進められ,日本でも2015年(平成27年)8月に閣議決定された国土形成計画と国土利用計画にグリーンインフラの文言が初めて盛り込まれました。この中で,「社会資本整備や土地利用等のハード・ソフト両面において,自然環境が有する多様な機能を活用し,持続可能で魅力ある国土づくりや地域づくりを進めるグリーンインフラに関する取組を推進する。」と記載されております。  まずこのグリーンインフラストラクチャーの定義と従来のグレーインフラの違いについてお伺いいたします。  再質問は自席にて行います。 4: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 5: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 1問目,狛江市におけるスペシャル・トランスポート・サービスについて答弁を申し上げます。  日本国憲法や法令には交通権に関する定義はありません。また,判例上も交通権を定義した判例はありません。
     なお,いずれも当時の条文とはなりますが,道路運送法第98条第2項及び同第24条の3が,軽車両等運送事業を営む者が軽自動車によるタクシー事業を行うことを禁止することの是非が争われた事件に関する判決である最高裁平成4年3月3日の判決の中で,上告人の主張として,「交通権とは,全ての国民が自己の意思に従い,自由に移動し,財貨を移動させるための適切な手段を平等に保証される権利であり」,「憲法22条,同25条,同13条等の憲法上の人権を統合した権利と理解されており,移動の権利は,適切な交通手段の保証によって始めて成立するものである」とされ,「交通権は,移動する事に自由という自由権的基本権としての性格を有するとともに,経済活動に資する権利として,生存権的基本権の性格を併せ有するもの」と性格付け,「交通権は,移動の権利として憲法上の基本的人権にまで高められた権利であるから,交通貧困層に対しても平等に適切な交通手段の利用が保証されなければならない」と主張されております。  移動権につきましても,日本国憲法や法令には移動権に関する定義はありません。また,判例上も移動権を定義した判例はありません。  なお,交通政策基本法が平成25年第185回国会において成立し,平成25年12月4日に公布・施行されました。第185回国会の国土交通委員会において杉本委員からの,「第二条の関連として,きのうの参考人質疑でもありましたけれども,交通権,移動権の指摘といった問題がございました。(中略)今議論をしているこの政策基本法案については,その問題を包含していると解釈できるのか,あるいは今後の議論の問題なのかを改めて確認させていただきたいと思います。」という質問に対して,国土交通省総合政策局長,西脇政府参考人が次のとおり答弁しております。「移動権につきましては,交通政策審議会及び社会資本整備審議会の委員会の合同の審議によりまして,移動権というものを法律上規定することは時期尚早であるというふうな考え方から,移動権については規定しておりません。そういうことから,移動権そのものを包含しているということではないということで,そういう意味では,移動権そのものについては今後の課題であるというふうに思っております。」と答弁されております。 6: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 7: ◯ 環境部長(清水 明君) 2問目,グリーンインフラストラクチャーの定義と従来のグレーインフラとの違いについて答弁いたします。  ことしの7月に国土交通省が公表したグリーンインフラ推進戦略では,グリーンインフラの「グリーン」は,「緑・水・土・生物などの自然環境が持つ自律的回復力をはじめとする多様な機能を積極的にいかして環境と共生した社会資本整備や土地利用等を進めるという意味を持つ。」としております。また,グリーンインフラの「インフラ」は,「従来のダムや道路等のハードとしての人工構造物だけを指すのではなく,その地域社会の活動を下支えするソフトの取組も含み,公共の事業だけではなく,民間の事業も含まれる。」としており,それらを整理して,グリーンインフラとは,社会資本整備や土地利用等のハード・ソフト両面において,自然環境が有する多様な機能を活用し,持続可能で魅力ある国土・都市・地域づくりを進める取り組みとしております。  一方,グレーインフラは,道路・港湾・堤防など,コンクリートによる人工構造物に代表される従来型の社会基盤の総称としております。  グリーンインフラはグレーインフラと対立するものではなく,双方の特性や強みを踏まえ,適切な組み合わせが必要だと考えております。 8: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 9: ◯ 6 番(加藤 功一議員) それでは再質問に移らせていただきます。  交通権,移動権については,法令などには明文化されてなく,判例もないということですが,近年注目されている権利だと思います。  条例レベルでは福岡市が2010年(平成22年)3月,公共交通空白地等及び移動制約者に係る生活交通の確保に関する条例を可決・施行しました。この条例では,まず前文において,「生活交通は,市民の諸活動の基盤であり,日常生活において重要な役割を果たし,地域社会の形成を支えるだけでなく,社会経済を発展させるとともに,文化を創造するなど豊かな社会の実現のために不可欠なものである。」と指摘して,「市民の生活交通を確保し,すべての市民に健康で文化的な最低限度の生活を営むために必要な移動を保障する」ことをうたっています。また,交通権学会では,交通を「人々が安心して豊かな生活と人生を享受するための権利」としています。  この交通権が明記されたものとしては,フランスで1982年12月に施行された「国内交通方向付け法」が挙げられます。この中で「交通に関する権利」が明記されました。ここにいう「交通に関する権利」とは,「1)すべての利用者の移動する権利,2)交通手段選択の自由,3)財貨の輸送を自ら行うかまたはこれを組織や企業に委託するに当たって利用者に認められる権利,4)交通手段とその利用方法に関して利用者が情報を受ける権利」の4つを包括する概念です。この中の「すべての利用者の移動する権利」がいわゆる移動権とされるものです。  続きまして,移動制約者に対しても移動する権利は保障されるべきという観点から,スペシャル・トランスポート・サービスに関する質問に移ります。  まず狛江市における移動困難者の類型やその人数をどのようにカウントしているのか,お伺いいたします。 10: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 11: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 法令上,移動困難者の明確な定義がないことから,多摩地域福祉有償運送運営協議会におきましても,明確に人数をお示しすることが困難であるという結論に至ったと伺っております。  その上で,国土交通省から示されている福祉有償運送ガイドブックにおいて,旅客の範囲として,1) 身体障害者,2) 要介護認定を受けている者,3) 要支援認定を受けている者,4) その他肢体不自由,内部障害,知的障害,精神障害,その他の障害を有する者の4類型が示されております。前述の多摩地域福祉有償運送運営協議会におきましても,各区域の移動困難者数を推計する要素として,要介護認定者数及び要支援認定者数並びに身体障害者手帳所持者数,愛の手帳所持者数及び精神障害者福祉手帳所持者数をもとに判断していただいております。 12: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 13: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 明確な定義がないことから人数を把握することが困難ということですが,何らかの対策をとるためには,ある程度の類型,人数を把握することが必要だと思いますので,市として移動困難者の定義をしていただき,調査し,人数を把握していくことを要望いたします。  次に移動支援サービスの種類とそれぞれがカバーしている人数はどの程度か,お伺いいたします。 14: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 15: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 主な移動支援サービスとしまして,福祉タクシー券の支給と福有償運送事業等があります。福祉タクシー券は,平成30年度末の時点で471名の方に支給しております。また,福祉有償運送につきましては,平成30年度末の時点で87名の方が会員として登録されております。 16: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 17: ◯ 6 番(加藤 功一議員) その中で,とりわけSTS(スペシャル・トランスポート・サービス)を必要としている人数をどう推計しているのか,お伺いいたします。 18: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 19: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) STS(スペシャル・トランスポート・サービス)とは,乗り合いバスやタクシー等の従来の公共交通機関を利用できない移動制約者に個別的な輸送を提供する交通サービスをいいます。サービス形態としては,ドア・ツー・ドア型,定時定路線型及び公共施設等巡回型の3つに分類されます。  このうちドア・ツー・ドア型サービスは,最も移動制約者に配慮したもので,移動制約者のうち単独ではタクシーを利用することができない人が対象となります。電話等により事前の予約を必要とし,運行する車両はリフトつき車両等のバリアフリー化した車両を使用いたします。運行主体は,タクシー事業者が福祉タクシーとして運行するケースや,福祉有償運送のように地方公共団体からの運行委託を受け,事業者またはボランティア等の福祉団体が運行するケースがあります。  定時定路線型サービスは,乗り合いバスの形態に類似しておりますが,バス停間隔を短くしたり,リフトつきバスや床面を低くした低床バス等の車両の運行により,移動制約者にとっても利用しやすいサービスを提供するものであります。こまバスがこの形態のサービスとなります。  公共施設等巡回型サービスは,自治体等の主導により,病院,デイケア施設,その他の公共施設等をバリアフリー化した車両で巡回するサービスです。現在狛江市ではこの形態のサービスを提供しておりませんが,平成16年から平成20年10月末まで運行しておりました福祉バスは,市内の福祉施設,福祉関連事業を実施している市民利用施設を循環しておりましたので,この形態のサービスに該当するものと考えられます。  以上のとおり,STSが想定するサービス形態ごとに利用可能な移動制約者は異なるとともに,サービス形態によっては,いわゆる移動制約者以外の利用者もいらっしゃいますので,STSを必要としている人数を推計しておりません。なお,平成30年度のこまバスの乗車人数は延べ19万6,040人,平成19年度の福祉バスの利用者は延べ4万6,920人となっております。 20: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 21: ◯ 6 番(加藤 功一議員) STSを必要としている人数を推計していないとのことですが,かなりの人数の方がいらっしゃると思います。  この障がい者,高齢者等の移動制約者に個別的な輸送を提供する移動サービスの柱である狛江市のハンディキャブ運行事業が危機にあると聞いております。その原因,背景と移動サービスの適切な提供のあり方についてお伺いいたします。 22: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 23: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市のハンディキャブ運行事業の現状につきまして説明させていただきます。  狛江市でハンディキャブ事業を実施しているハンディキャブこまえでは,運転協力員の高齢化が進んでおり,主力として運行業務を担っていただいている方が来年度中に定年を迎えると伺っております。移動サービスにつきましては,移動先のサービスと密接にかかわっていることから,それらを総合的に勘案して,適切な提供のあり方を検討する必要があると考えております。 24: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 25: ◯ 6 番(加藤 功一議員) NPO法人ハンディキャブこまえが行っている福祉有償運送事業とは何か,お伺いいたします。 26: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 27: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) タクシー等の公共交通機関によっては,要介護者,身体障がい者等に対する十分な輸送サービスが確保できないと認められる場合に,NPO法人,公益法人,社会福祉法人等が,実費の範囲内であり営利とは認められない範囲の対価によって,乗車定員11人未満の自家用自動車を使用して会員に対して行うドア・ツー・ドアの個別輸送サービスを福祉有償運送と言っております。 28: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 29: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 東京都内自治体では,自治体ごとに福祉有償運送事業を社会福祉協議会やNPO法人等で行っていますが,自治体における事業主体の割合,数をお伺いいたします。 30: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 31: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 多摩地域福祉有償運送運営協議会を構成している自治体は25自治体ありまして,その中でNPO法人で行っている自治体は18自治体あります。また,社会福祉協議会で行っている自治体は6自治体,社会福祉協議会以外の社会福祉法人で行っている自治体は5自治体,その他,生活協同組合で行っている自治体が1自治体あります。なお,合計数が30自治体となっておりますのは,複数のNPO法人や社会福祉法人が福祉有償運送事業を実施している自治体もあるためでございます。 32: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 33: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 多摩地域ではNPO法人で行っている自治体が一番多いようです。  それでは近隣自治体のハンディキャブ事業の状況についてお伺いいたします。 34: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 35: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 近隣自治体のハンディキャブ事業の実施状況でございますが,調布市では平成31年4月現在NPO法人3団体,三鷹市ではNPO法人1団体,世田谷区では平成31年3月現在NPO法人7団体,杉並区では平成30年5月現在NPO法人5団体,社会福祉法人3団体,川崎市では平成30年4月現在NPO法人18団体,区の社会福祉協議会4団体を含みました社会福祉法人が8団体,生活協同組合4団体,医療法人3団体,一般社団法人1団体となっております。  なお,多摩地域福祉有償運送運営協議会におきまして,ハンディキャブ事業について特に議論されている点といたしましては,高齢ドライバーの事故防止措置に関することが挙げられております。この点につきまして,各団体で点呼の際,職員の対面による健康状態の確認等の措置をとっていることが報告されております。 36: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 37: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 狛江市では1983年(昭和58年)に社会福祉協議会が活動を開始しましたが,狛江市におけるハンディキャブ事業の成り立ち,今日に至るまでの経過についてお伺いいたします。 38: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 39: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 昭和58年に,車椅子が2台乗るような車両,この車両を当時ハンディキャブと呼んでおりましたが,当該車両を市が購入するとともに福祉会館に車庫をつくって,狛江市社会福祉協議会が車椅子利用者等の身体障がい者の外出の利便を図るために,ヘルパー20人の市民参加のサービス形態で運行を開始しました。平成16年にハンディキャブ運行事業のサービス改善を行い,より使いやすくするために,狛江市社会福祉協議会からNPO法人ハンディキャブこまえに移行いたしました。平成16年から現在に至るまで,NPO法人ハンディキャブこまえがハンディキャブ運行事業を実施しております。  なお,NPO法人ハンディキャブこまえにおかれましては,狛江市社会福祉協議会から事業移行する以前の平成10年から運行されていると伺っております。 40: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 41: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 2004年(平成16年)まで約20年間にわたって,狛江市が狛江市社会福祉協議会に委託してきたハンディキャブ事業との主な相違点は何か,お伺いいたします。 42: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 43: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 相違点の1点目は利用料についてです。狛江市社会福祉協議会の場合無料でしたが,ハンディキャブこまえの場合有料と伺っております。  相違点の2点目は利用条件についてです。狛江市社会福祉協議会の場合,身体障害者手帳の1級,2級,車椅子利用者,それから歩行が著しく困難な方に限られておりましたが,ハンディキャブこまえの場合,知的障害のある方も利用者となっていると伺っております。  相違点の3点目は利用目的についてです。狛江市社会福祉協議会の場合,通勤・通学,日常恒常的な生活の目的では利用できませんでしたが,ハンディキャブこまえの場合,これらの目的でも利用できるものと伺っております。  相違点の4点目は利用距離についてです。狛江市社会福祉協議会の場合,市内周辺の30キロという枠がありましたが,ハンディキャブこまえの場合,このような枠を設けていないと伺っております。 44: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 45: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 有償になり,狛江市社会福祉協議会の時代よりも,利用目的,条件,距離が広がっていることがわかりました。  次の質問に移ります。狛江市社会福祉協議会より移行を受けて,約15年にわたって活動してきたハンディキャブこまえのこれまでの活動についてどのように評価されているのか,御見解をお伺いいたします。 46: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 47: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) ハンディキャブこまえは,有償ボランティアによる移動サービスを実施する市内で唯一の団体として,移動制約者の移動サービスについて御尽力をいただいてきたと認識しております。 48: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 49: ◯ 6 番(加藤 功一議員) ハンディキャブこまえの現在の利用者の内訳及び利用状況についてお伺いいたします。 50: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 51: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成30年10月時点で身体障害者手帳をお持ちの方は36名,要介護認定を受けている方は35名,要支援認定を受けている方は10名,その他障がいの方は26名と伺っております。また,平成30年度の運行件数は2,319件と伺っております。なお,中には身体障害者手帳をお持ちの方で要介護認定を受けている方等もいると伺っております。 52: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 53: ◯ 6 番(加藤 功一議員) ハンディキャブこまえの利用料金とタクシー料金の比較についてお伺いいたします。 54: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 55: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 国土交通省の福祉有償運送ガイドブックにおきまして,福祉有償運送の対価の基準は,1)旅客の運送に要する燃料費その他の費用を勘案して実費の範囲内であると認められること,2)合理的な方法により定められ,かつ,旅客にとって明確であること,3)当該地域におけるタクシーの運賃及び料金を勘案して,営利を目的としない妥当な範囲内であり,かつ,運営協議会において協議が調っていることが必要とされています。その上で対価の水準として,運送の対価についてはタクシーの上限運賃のおおむね2分の1の範囲内であること,運送の対価以外の対価については実費の範囲内であること等が目安として定められております。  ハンディキャブこまえにおきましては,運送の対価として市内は1往復700円で実施していると伺っております。また,市外は時間料金と距離料金に分かれており,時間料金は30分まで500円,30分以降は15分を超えるごとに250円を加算した額とし,距離料金は1キロごとに50円を加算した額として,両者を合算した額を利用料金として設定していると伺っております。なお,運送の対価以外の対価としまして,付き添い介助が必要な場合は,30分につき500円の別途料金がかかるとのことです。  タクシー料金につきましては,各事業者によって運賃設定が異なってまいりますので,平成26年2月28日付で「一般乗用旅客自動車運送事業(タクシー)の自動認可運賃等について」という関東運輸局長の公示を参考にさせていただいております。こちらによりますと,多摩地区の場合,普通車の初乗り運賃として2キロまで730円,その後276メートルごとに90円が加算される仕組みとなっております。ただし時間距離併用制を採用しており,276メートルを超えない場合でも1分40秒ごとに90円が加算される仕組みとなっております。  料金体系が異なりますので,一律に比較することが難しいという側面がありますが,乗車距離が3キロ以上の場合,ハンディキャブこまえの利用料金はタクシー料金の半額以下となっております。  タクシー料金の2分の1以下という規定につきましては,あくまで「当該地域におけるタクシーの運賃及び料金を勘案して,営利を目的としない妥当な範囲内」であると運営協議会で御判断いただく際の目安でございます。ハンディキャブこまえの料金設定等については,平成28年度に多摩地域福祉有償運送運営協議会で御審議いただき,合意をいただいております。 56: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 57: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 運送の対価については,タクシーの上限運賃のおおむね2分の1の範囲内ということなので,利用者にとっては経済的な負担が軽減されていると思います。  次に2006年(平成18年)に始まった福祉有償運送事業の抱えている課題は何か,お伺いいたします。 58: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 59: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 福祉有償運送事業につきましては,国土交通省の福祉有償運送ガイドブックにおきまして,「一人では公共交通機関を利用することが困難な移動制約者に対して,(中略)基本的には,タクシー等の公共交通機関がその担い手となりますが,タクシー等によっては十分な輸送サービスが提供されない場合もあり,(中略)一定の要件を満たした場合については,NPO等に対して自家用自動車による有償運送の例外許可を行う」とされております。  そのことから,福祉有償運送事業を運行するためには,「タクシー等の公共交通機関によっては,移動制約者に対する十分な輸送サービスの確保が困難であると認められる場合に,それらを補完するための手段として,当該地域における必要性が認められる」ことが要件として定められており,「当該地域における必要性」を検討するための会議体として,タクシー事業者等の地域の関係者で構成される多摩地域福祉有償運送運営協議会を設置しております。同協議会の構成自治体で事業を実施する際は,運輸支局に登録する前に同協議会の合意を得ることが要件となっております。  平成18年に開始した福祉有償運送事業の抱えている課題としましては,あくまで地域の公共交通機関を補完するための手段であるという制度の趣旨を踏まえまして,タクシー事業者等の地域の関係者に対し,当該事業の必要性についての理解を促進していくことが挙げられます。 60: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 61: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次にハンディキャブ事業への財政支援についてお伺いいたします。現在,ハンディキャブこまえに対する財政支援はどのくらいか,また,狛江市社会福祉協議会に委託していたときの財政支援はどのくらいか,お伺いいたします。 62: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 63: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成31年度は,福祉有償運送事業の事業補助及び家賃等補助として約400万円を補助しております。また,平成15年度に身体障害者(児)外出援助事業委託として,ハンディキャブ運行事業及び手話通訳者等の派遣事業を狛江市社会福祉協議会に約600万円で委託しております。平成15年度で狛江市社会福祉協議会のハンディキャブ運行事業が終了し,平成16年度からは手話通訳者等の派遣事業委託として,狛江市社会福祉協議会に100万円で委託しております。したがいまして,手話通訳者等の派遣事業の増減もありますが,約500万円程度の金額でハンディキャブ事業を委託しておりました。事業費の内訳としては,謝金,車両費,車両燃料費,保険料等となっております。 64: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 65: ◯ 6 番(加藤 功一議員) ハンディキャブこまえへの支援は,狛江市社会福祉協議会に委託していたときより支援額が少なくなっていることがわかりました。  次に,ハンディキャブこまえの理念であるボランティア送迎が,運転者の高齢化とボランティア志願者の不在によって壁に突き当たっているようですが,行政としてどのような支援,対策を行おうとしているのかお伺いいたします。 66: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 67: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 国土交通省の福祉有償運送ガイドブックにおきまして,福祉有償運送事業につきましては,あくまで「タクシー等の公共交通機関によっては,移動制約者に対する十分な輸送サービスの確保が困難であると認められる場合に,それらを補完するための手段」であるという位置づけがなされております。ハンディキャブこまえは民間団体でありまして,経営上の課題につきましては,あくまで団体の自主運営により対応していただくことが基本であると認識しております。その中で,団体において対応が難しい案件につきましては,行政が適宜支援を行う必要があると認識しております。 68: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 69: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 7月14日にハンディキャブこまえが開催した「みんなで考えよう狛江の移動サービス」に市からも職員が参加されましたが,参加者からはどのような提案・意見が出されたのかお伺いいたします。 70: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 71: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 参加者の方からは,団体の運営に関する御意見・御提案等がございました。具体的には,運転協力員の募集の方法として,現在ハンディキャブこまえでは,既に同団体に所属している方の知り合いを中心にお声がけをされていると伺いましたが,それを見直し,学校や福祉施設で募集したり,ツイッターで呼びかける等の方法をしてはどうか,といった御提案がございました。また,介護保険サービス事業を実施している事業所の方からは,お互いの事業所で職員が不足するときに融通し合うような業務提携の御提案がございました。
    72: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 73: ◯ 6 番(加藤 功一議員) ハンディキャブこまえが事業移行を模索したとお聞きしました。近隣の移送サービス団体と話し合った結果,受け入れの団体があったのかお伺いいたします。 74: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 75: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成30年10月にハンディキャブこまえから依頼がありまして,近隣区市で福祉有償運送を実施する団体を調査させていただきました。福祉有償運送事業を実施する団体といたしましては,調布市で3団体,世田谷区で7団体ございました。その中で,世田谷区の団体につきましては,世田谷区の区域が非常に広いということもあり,狛江から遠い所にある事業所と一緒になるのは現実的に難しいだろうというお話がありました。また,運営協議会につきましても,調布市と狛江市は同じ多摩地域福祉有償運送運営協議会に所属しておりますが,世田谷区は独自で運営協議会を設置していることもあり,それぞれに対応しなければならないという点もマイナス材料でございました。  調布市の団体のうち,福祉有償運送事業以外の事業を実施している団体が1団体ありまして,そちらとハンディキャブこまえとで事業移行に関して協議をいたしましたが,先方の事情等もありまして協議が不調になったと伺っております。 76: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 77: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 事業移行の協議も不調に終わり,このままでは事業が立ち行かないとしてハンディキャブこまえは事業の終了を決定したようですが,ハンディキャブこまえ事業終了後の移送サービスの維持について,狛江市はどのようにお考えか御見解をお伺いいたします。 78: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 79: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) ハンディキャブこまえが8月16日に開催した第6回理事会において,一定の条件のもと,運輸支局の登録を更新することについて決定されたと伺っております。今後のことにつきましては,現在調整中でございますので詳細は差し控えさせていただきますが,移動サービスにつきましては,移動先のサービスと密接にかかわっていることから,それらを総合的に勘案して適切な提供のあり方を検討する必要があると考えております。 80: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 81: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 現在利用なさっている方々がいらっしゃいますので,ぜひとも早急に協議・検討をいただきたいと思います。  それではこれまでハンディキャブこまえが行ってきた学童送迎の今後についてお伺いいたします。 82: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 83: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成28年度に多摩地域福祉有償運送運営協議会で合意をいただき,特別支援学級に通う児童を対象とした学童送迎をハンディキャブこまえで実施してまいりました。今後につきましては現在調整中でございます。 84: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 85: ◯ 6 番(加藤 功一議員) これについても利用者がサービスを継続できるように,調整をお願いいたします。  次に,福祉有償運送事業以外の移送サービスとして,介護タクシー,UDタクシー,福祉タクシーがありますが,それぞれどのようなものかお伺いいたします。 86: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 87: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 初めに介護タクシーですが,要介護者や体の不自由な方が利用するためのタクシーのことであります。主に車椅子やストレッチャーのまま乗車できる車両を使用して,移動だけでなく運転手が利用者の介助を行う点が大きな特徴です。介助を行う場合は業務として介助を行いますので,運転手には介護福祉関連の資格が必要となります。  次にユニバーサルデザイン(UD)タクシーとは,健康な方はもちろんのこと,足腰の弱い高齢者や車椅子使用者,また,ベビーカー利用の親子連れや妊娠中の方等,誰もが利用しやすい,みんなに優しい新しいタクシー車両のことで,セダン型の車両ではなくミニバンタイプ等の車両のタクシーのことです。誰でも普通に使える一般のタクシーでありまして,料金は一般のタクシーと同じでございます。  最後に福祉タクシーとは,車椅子等を利用する歩行が難しい身体障がい者向けのタクシーのことです。車椅子のまま乗れるように,福祉タクシーには車椅子用のリフトがついております。 88: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 89: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 狛江市民が利用可能な介護タクシーのサービスはどの程度あるのかお伺いいたします。 90: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 91: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 介護タクシーにつきましては,御利用の目的等に合わせて利用者が業者に依頼することになりますので,多くの民間事業者が存在している状況にありまして,実態については把握しておりません。 92: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 93: ◯ 6 番(加藤 功一議員) ぜひ市として調査・把握していただくようお願いいたします。  最後になりますが,車椅子の方や障がい者,高齢者等のニーズに応えるためには,今のボランティアに依存する福祉有償運送事業だけでは今後サービスが立ち行かないと思います。狛江市には,福祉有償運送に加えて,これを補完するものとして,調布市の車椅子タクシー助成制度のように,UDタクシーや介護タクシー等の活用を御検討いただくことを要望いたします。  最後に,現在のハンディキャブこまえを利用されている方々が,今後スムーズに後継サービスを利用できるよう市に要望いたしまして,1問目を終了いたします。  それでは2問目のグリーンインフラストラクチャーによる災害・環境対策について再質問させていただきます。  世田谷区では,「みどりの基本計画 2018年度~2027年度」において,多面的かつ複合的な機能を有する緑を,人間や生き物の生存や暮らしを支え,安全で快適な都市の環境を守り,まちの魅力を高めるまちづくりに欠かせない重要な社会基盤(グリーンインフラ)と位置づけ,緑の量の確保,緑の質の向上,区民との協働の側面から,総合的に緑づくりを進めていくこととしていますが,狛江市ではグリーンインフラについてどのように認識をしているのかお伺いいたします。 94: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 95: ◯ 環境部長(清水 明君) 緑には,ヒートアイランド現象の緩和等による都市環境の保全,緑のネットワークを形成してゆとりや安らぎを生み出す都市景観の向上,動植物の生息・生育空間となることから生物多様性の確保,火災時の延焼防止や避難地・復旧拠点としての活用など都市防災への寄与,運動や遊びといったレクリエーション活動などコミュニティ活動の場の提供,ストレスを緩和するセラピー効果等による健康の維持増進といったさまざまな役割があり,こうした多様な機能はグリーンインフラ形成の観点からも重要性が増してきていると認識しております。 96: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 97: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に雨水流出抑制のための取り組みについてお伺いいたします。時間最大100ミリ,総雨量500ミリを超えるような集中豪雨が起きた場合,想定される浸水予想区域はどのくらいかお伺いいたします。 98: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 99: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現在市で公表しているハザードマップ(集中豪雨版)の想定雨量は,平成12年9月発生の東海豪雨の総雨量589ミリ,時間最大雨量114ミリとして,浸水予想区域を示しております。  ハザードマップにあるとおり,浸水予想区域につきましては,低い土地を中心に内水氾濫等による50センチ程度の浸水が予想される地域が市内に分布しております。このハザードマップは,東京都により想定を東海豪雨から想定し得る最大規模豪雨(総雨量690ミリ,時間最大雨量153ミリ)に変更した野川浸水予想区域図が6月27日に公表されたことに伴い,今後改定する予定でございます。 100: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 101: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 低い土地を中心に市内の広い範囲で浸水予想される地域があるということです。浸水被害を軽減するためには雨水流出抑制対策が必要だと思います。  雨水の流出による浸水被害を防止・軽減するため,流域関係区市は,学校や公園,公営住宅への雨水貯留浸透施設の整備を進めるとしていますが,現在の整備状況をお伺いいたします。 102: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 103: ◯ 環境部長(清水 明君) 狛江市が位置している野川流域の関係区市である9市1区においては,浸水対策として雨水貯留施設や浸透ます等の雨水流出抑制施設の整備を進めております。その整備状況についてでございますが,東京都総合治水対策協議会が平成31年3月に発行した野川流域豪雨対策計画(改定)によりますと,平成28年度末,9市1区の合計で58万1,300立方メートルの雨水流出抑制対策を行っております。そのうち狛江市の対策実績量は2万7,500立方メートルでございます。 104: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 105: ◯ 6 番(加藤 功一議員) それでは狛江市における施設別の対策目標量についてお伺いいたします。 106: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 107: ◯ 環境部長(清水 明君) 狛江市における施設別の対策目標量についてでございますが,狛江市雨水流出抑制施設設置要綱にて定めておりまして,公共施設及び敷地面積が500平方メートル以上の民間施設については1ヘクタール当たり500立方メートル,敷地面積が500平方メートル未満の民間施設については,1ヘクタール当たり300立方メートルを単位対策目標量としております。 108: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 109: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 公共施設(建物,車道,歩道,公園)については,市みずからが管理する施設について雨水貯留浸透施設の設置を進めるものとし,国,公社・都市再生機構や大規模民間施設等の所有者に対しても,都及び区市はあらゆる機会を捉えて雨水貯留浸透施設の設置の協力依頼,指導を行うとされていますが,まず公共施設における流域対策についてお伺いいたします。 110: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 111: ◯ 環境部長(清水 明君) 建物,道路,公園等の公共施設における流域対策といたしましても,先ほどの狛江市雨水流出抑制施設設置要綱にて定めておりまして,雨水貯留施設や浸透ます等の雨水流出抑制施設を設置し,1ヘクタール当たり500立方メートルの流域対策を実施することとしております。 112: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 113: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に雨水流出抑制施設の設置の基準についてお伺いいたします。 114: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 115: ◯ 環境部長(清水 明君) 雨水流出抑制施設の設置の基準でございますが,雨水流出抑制施設の設計及び工事に関する一般事項を定めた狛江市雨水流出抑制施設技術指針があります。この指針に基づきまして,雨水浸透施設の浸透量や貯留量の計算,配置計画等の設計,工事施工の指導を行っています。 116: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 117: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 学校や公園,公営住宅への雨水貯留浸透施設の整備を進めるとしていますが,現在の整備状況をお伺いいたします。 118: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 119: ◯ 環境部長(清水 明君) 狛江市における学校や公園等の公共施設での雨水流出抑制施設の整備状況についてでございますが,狛江市雨水流出抑制施設設置要綱に基づきまして,各施設で雨水浸透ます等の設置を行っております。平成30年度末現在の雨水流出抑制施設の整備状況といたしましては,平成30年度に行った児童館新築工事に伴い設置した浸透施設等により7,700立方メートルの雨水流出抑制対策を行っております。 120: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 121: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に雨水貯留浸透施設の整備と今後の取り組みについてお伺いいたします。 122: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 123: ◯ 環境部長(清水 明君) 都市型水害の軽減や地下水その他自然環境の保全及び回復のため,狛江市雨水流出抑制施設設置要綱に基づき,官民の事業を問わず建物の新築や建てかえ等の際に,雨水貯留槽や浸透ます等の雨水流出抑制施設の設置を推進してまいりたいと考えております。 124: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 125: ◯ 6 番(加藤 功一議員) それでは雨水浸透ます設置助成金交付の対象と基準及び交付状況についてお伺いいたします。 126: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 127: ◯ 環境部長(清水 明君) 雨水浸透ます設置助成金につきましては,狛江市雨水浸透ます設置助成金交付要綱で規定しております。個人が所有する戸建て住宅及び集合住宅に設置する家屋の屋根雨水を処理する雨水浸透ますについて,設置助成を行うものであります。助成金額は設置した浸透ますの大きさにより定められておりまして,標準的な大きさの浸透ますを4基設置した場合の標準工事費用である30万円を上限としております。  交付状況につきましては,過去3カ年の交付状況で答弁させていただきます。平成28年度は7件の申請で28基,平成29年度は4件の申請で15基,平成30年度は6件の申請で14基の浸透ますについて助成いたしました。平成30年度末の累計で982基の浸透ます設置の助成を行っております。 128: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 129: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に雨水貯留槽設置助成金交付の対象と基準及び交付の状況についてお伺いいたします。 130: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 131: ◯ 環境部長(清水 明君) 雨水貯留槽設置助成金につきましては,狛江市雨水貯留槽設置助成金交付要綱で規定しております。建物を所有または使用する方がみずからの使用のために,その建物の雨どいに接続して設置する雨水貯留槽について設置助成を行うものであります。助成金額は貯留槽の設置費用を含む購入金額の3分の2の額で,上限金額を4万円としております。  交付状況につきましては,過去3カ年の交付状況で答弁させていただきます。平成28年度は2件,平成29年度は1件,平成30年度は4件の雨水貯留槽について助成いたしました。平成30年度末の累計で94基の雨水貯留槽設置の助成を行っております。 132: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 133: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 他自治体では雨水浸透トレンチ等への助成をしている所もありますが,雨水流出抑制のために助成金の対象を拡充するお考えは。市の見解をお伺いいたします。 134: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 135: ◯ 環境部長(清水 明君) 雨水流出抑制施設といたしましては,市で助成を行っている雨水浸透ます,雨水貯留槽のほか,議員が御指摘になった雨水浸透トレンチ等があります。浸透トレンチの設置につきましては,雨水浸透ますや雨水貯留槽に比べ,設置するための掘削範囲が大きくなり,設置する場所が限定されることなどから,一般住宅等での需要が見込めないため,助成の対象とはしておりません。このことから,助成の対象を広げるのではなく,今後も継続的に雨水流出抑制施設設置の重要性等をこまエコまつり等で周知しまして,現在助成している雨水浸透ますや雨水貯留槽の制度の活用を推進してまいりたいと考えております。 136: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 137: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 助成の対象を広げる予定はないとのことですが,雨水浸透ますや雨水貯留槽の設置がふえるよう,助成があることについての周知の徹底を図っていただきたいと思います。  次に,狛江市にはもともと多くの小川や水路がありましたが,現在ほぼ暗渠化されております。暗渠化されることによって,本来小川や水路に流れる雨水の一部が地表を流れると思われますが,対策はとられているのかお伺いいたします。 138: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 139: ◯ 環境部長(清水 明君) 水路敷跡に下水道管を埋設した場合は,表面に雨水等がたまらないよう,集水ますを設置し対応しております。 140: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 141: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 世田谷区,調布市では,土のうステーション(土のう置き場)を設置し,水害時に住民が土のうを自由に持ち出せるよう対策を講じていますが,狛江市でも導入する計画はあるのかお伺いいたします。 142: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 143: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 過去の集中豪雨等による被害状況を踏まえ,すぐに住民が土のうを持ち出せる場所にステーションを設置することは,面積の広い自治体での有効性は理解しておりますが,ステーション設置場所周辺の御理解,維持・管理方法,美観等の課題もあります。狛江市は面積が小さいことから,引き続き安心安全課で市民の方へ配布していきたいと考えております。 144: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 145: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 現在は検討されていないようですが,将来,設置について御検討いただくことを要望いたします。  それでは次の質問に移ります。台風15号の大雨により,現在多摩川の水の流れが多くなっていると思います。この多摩川の増水時に,逆流を防ぐため根川の水門が閉じられますが,根川を流れる水が行き場を失い,氾濫する可能性がありますが,その対策についてお伺いいたします。 146: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 147: ◯ 環境部長(清水 明君) 多摩川の増水により根川の下流にある水門を閉じる場合は,水門付近に設置してある排水ポンプでの排水準備を行うとともに,総務部と連携をとり,消防団によるポンプ車を配備して対応いたします。 148: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 149: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 現在はポンプ車による対応だそうですが,水門を閉じると根川の水が排水されなくなります。調整池等を築造して浸水被害を防ぐ予定はあるのかお伺いいたします。 150: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 151: ◯ 環境部長(清水 明君) 水門を閉めることにより根川の排水不良が発生する場合は,排水ポンプやポンプ車による排水にて対応を考えているため,調整池等の築造予定はありません。 152: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 153: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 過去何回かはポンプによる排水でしのいだと聞いておりますが,消防団の作業も容易ではありません。今後根本的解決策を講じるべきだと思います。河川管理者である国土交通省とも相談し,まず調査・研究していただくことを要望いたします。  次に多雨時の合流式下水道の水質汚濁対策についてお伺いいたします。  狛江市の下水道は,昭和54年3月に汚水管網が100%完成しました。世田谷通りより北側では合流式下水道で整備されています。南側では分流式下水道で整備されていますが,時間当たり何ミリの雨を想定して整備されているのかお伺いいたします。 154: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。
    155: ◯ 環境部長(清水 明君) 市内の下水道は,合流,分流とも時間当たり50ミリの降雨を想定し,下水道を整備しております。 156: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 157: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 近年,時間当たり50ミリ以上の降雨が国内各地で起こっています。今後何らかの対策が必要だと思いますので,御検討をよろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。この雨水と汚水が同じ下水管を流下する合流式下水道では,一定以上の降雨の際には下水管の流下能力を超えた汚水まじりの雨水が吐き口から河川に流れ出してしまいます。その結果水質は悪化し,生態系やアメニティー,景観にダメージを与えます。雨量が激しいときに,下水管のパンク状態を避けるため野川に放流されていますが,まず年にどの程度汚水まじりの雨水が放流されているのかお伺いいたします。 158: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 159: ◯ 環境部長(清水 明君) 過去3カ年の実績で答弁させていただきます。平成30年度の実績につきましては,測定機器のふぐあいにより参考となりますが,平成28年度60回,平成29年度43回,平成30年度26回,野川への越流がありました。 160: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 161: ◯ 6 番(加藤 功一議員) たびたび越流があるとのことですが,合流式下水道の越流水対策について,どのようにされているのかお伺いいたします。 162: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 163: ◯ 環境部長(清水 明君) 越流対策といたしましては,ティッシュペーパーや枯れ葉等の夾雑物が河川へ流出するのを防ぐためのスクリーン設置や,計画的に道路集水ますを浸透ます化し,下水道管への雨水の流出を少なくする対策を行っております。また,狛江市雨水流出抑制施設設置要綱に基づき,雨水流出抑制施設設置の指導,雨水流出抑制の大切さを周知し,雨水浸透ます設置助成や雨水貯留槽設置助成を推進しております。 164: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 165: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次の質問に移ります。旧狛江第七小学校跡地に野川処理区の雨水貯留施設が東京都下水道局により建設されています。流域(小金井・武蔵野・三鷹・府中・調布)から,雨天時,汚水まじりの雨水は,野川第一幹線の水位が上がると,水頭差により取返水管を経由して貯留池に集水されます。この雨水貯留槽設置の役割と規模についてお伺いいたします。 166: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 167: ◯ 環境部長(清水 明君) この施設は,平成26年4月から稼働しております野川下流部雨水貯留池であります。その役割ですが,合流式下水道の改善対策として,汚水まじりの雨水を貯留し,野川へ放流される頻度と量を減らし,河川の水質改善を図る役割を担っているものであります。その規模ですが,2万立方メートル,25メートルプール約70杯分を貯留できるものであります。 168: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 169: ◯ 6 番(加藤 功一議員) この野川下流部雨水貯留池整備の効果についてお伺いいたします。 170: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 171: ◯ 環境部長(清水 明君) 施設の管理者である東京都下水道局に確認したところ,一般的に雨水貯留施設を建設することにより放流回数が従前の半分以下となり,河川の水質改善に効果があるとのことでした。 172: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 173: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次の質問に移ります。都市機能を確保し,住民が安全に安心して暮らせるよう下水道整備を実施してきたと思いますが,時間当たり50ミリの降雨に対する浸水対策についてお伺いいたします。 174: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 175: ◯ 環境部長(清水 明君) 平成27年度より実施してきました世田谷通りに埋設されている下水道管である覚東幹線の管の更生工事や下水道幹線の流路切りかえ,流下能力に欠ける管渠の更生工事により,合流式下水道の浸水対策はおおむねめどが立ってきている状況でございます。 176: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 177: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次の質問に移りたいと思います。  世田谷通りを境とした南側分流式下水道の整備についてお伺いいたします。分流式下水道区域の雨水管渠の整備の進捗状況及び整備完成のめどはいつぐらいか,お伺いいたします。 178: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 179: ◯ 環境部長(清水 明君) 雨水の排除において最も重要な雨水幹線管渠につきましては,既に整備は完了しており,現在は枝線の雨水管渠を整備しているところでございます。平成30年度末現在の雨水管の整備率は77.8%でございます。  整備完成のめどについてでございますが,現在整備を行っている枝線の雨水管渠埋設箇所は,市内の狭隘道路に埋設することとなるため工事施工に困難が予想されますが,狛江市下水道総合計画の中では,令和21年,2039年度までの長期計画の中で雨水整備率100%を目指しております。 180: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 181: ◯ 6 番(加藤 功一議員) ぜひ計画どおり整備されるよう進めていただきたいと思います。  次に農地,緑地の維持保全についてお伺いいたします。  まず市内に農地,緑地はどの程度あるのかお伺いいたします。 182: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 183: ◯ 環境部長(清水 明君) 市内の農地につきましては,平成30年3月に策定した狛江市第3次農業振興計画では40.7ヘクタールとなっております。市内の緑地につきましては,平成30年に調査を行った狛江市緑の実態調査では,都市公園や児童遊園,寺社境内地等の施設緑地が49.72ヘクタール,特別緑地保全地区や保存樹林等の地域制緑地は100.28ヘクタール,それぞれの重複面積を除いた合計が145.28ヘクタールとなっております。 184: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 185: ◯ 6 番(加藤 功一議員) グリーンインフラの観点から,農地,緑地の機能についてお伺いいたします。 186: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 187: ◯ 環境部長(清水 明君) グリーンインフラを構成する自然環境には農地と緑地も含まれており,生物の生息・生育の場の提供,雨水の貯留・浸透による防災・減災,植物の蒸発散機能を通じた気温上昇の抑制,良好な景観形成,農作物の生産,土壌の創出・保全等,多様な機能を有するものと理解しております。 188: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 189: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 農地と緑地は,雨水の貯留・浸透による防災・減災の機能を有するとのことでございます。  平成29年6月に生産緑地法の一部が改正され,特定生産緑地制度が平成30年4月1日に施行されましたが,相続等で畑がマンション用地になるなど,農地が徐々に減っております。防災・減災の観点からも農地を維持していかなければならないと思います。市として農地の維持のために何か対策をしているのかお伺いいたします。 190: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 191: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 人口減少や高齢化が進む中で,これまで宅地化予定地として見られてきた都市部における農地につきましては,国の都市農業振興基本計画におきまして,「都市にあるべきもの」として位置づけられております。  狛江市におきましても,平成30年3月に狛江市第3次農業振興計画を策定し,向こう10年間の狛江市における農業の方向性を定めております。本計画におきまして,《こまえ農業》の基盤となる農地の保全を基本方針の一つとして掲げ,生産緑地制度改正の情報を的確に把握し,農地所有者への情報提供を行うとともに,農業者の継続意向を把握しながら生産緑地の保全等の取り組みを行っております。また,農地が持っている多面的機能を生かした農地保全策の一つとして,防災協力農地制度の普及を目的に,防災兼用農業用井戸の設置等に対しまして,都市農地保全支援プロジェクト等の補助金による支援を行っております。 192: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 193: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に道路,歩道の舗装についてお伺いいたします。  歩道への透水性アスファルト舗装や植樹ますについて,現在どのくらい導入されているのかお伺いいたします。 194: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 195: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 現在市で管理している市道は約118キロメートルです。これらの道路の情報は道路台帳によって管理しておりますが,舗装種別で透水性アスファルト舗装の区分がないことから,これまでの管理上で把握している範囲でお答えいたします。道路延長が約9,400メートル,舗装面積が約2万9,200平米です。  また,植樹ますは道路台帳で緑地帯として集計している数字でお答えいたします。緑地帯延長が約1,080メートル,緑地帯面積が約2,010平米となります。全道路面積に対する緑地帯の割合は約0.3%となっております。 196: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 197: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 今後,歩道への透水性アスファルト舗装や植樹ますの導入促進をすべきだと思いますが,市の取り組みをお伺いいたします。 198: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 199: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 新たに歩道の舗装を施工する場合には,原則として透水性舗装としております。また,新設及び拡幅において歩道を整備する場合には,原則として歩道の有効幅員を2.0メートル以上確保するとともに,可能な限り連続した植樹帯や植樹ますを設置し,道路敷地内への緑化を図っております。 200: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 201: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次の質問に移ります。今,東和泉一丁目で建設を予定しているマンション計画では,東側のセットバックした土地について,樹木伐採後舗装して市に提供するような開発指導をなされたようで,最近開催された開発業者の説明会では,市の指導に疑問が呈されたとお聞きします。事実であれば経緯の説明をお願いいたします。 202: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 203: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 事業者側からは,御質問にある内容が事業説明会であったことの報告は受けております。狛江市まちづくり条例が適用される開発等事業の事業敷地に市道が接する場合には,道路中心線からのセットバックを狛江市まちづくり指導基準第14条に基づく道路整備指針によって事業者に求めております。また,舗装構造についても同様でございます。したがいまして,この規定に基づき,他事業との公平性にも考慮して,御指摘の事業についても要望をさせていただいているものでございます。 204: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 205: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 伐採後セットバックしても,そこは通路にはならないとのことです。建物の間の空間の行きどまりで人や自転車の通行もないということなので,あえて舗装する必要はないのではないでしょうか,御見解をお伺いいたします。 206: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 207: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 今回の事業に面する市道は御質問のとおり行きどまりの道路で,ふだんは人も通らず,樹木が生い茂り,本来の道路としての維持管理が行き届いていない状況でございます。今回の事業では市道側に出入り口を設けないと聞いておりますが,将来にわたって道路は市が管理していかなくてはならないものでありますので,市道に面する土地に動きがあるこのタイミングで管理しやすい土地にしていくべきだと考えております。樹木の管理や除草作業には多大な費用がかかります。まずは樹木を整理して舗装することで防草効果のあるものにすることが,今後効率的・効果的なものと考えております。御理解をいただければと思います。 208: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 209: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 管理が簡単であるから樹木を伐採して,使いもしない通路を道路のように舗装して提供させるというのは,環境保全の観点から疑問ですが,最低限,浸透ますの設置と透水性砂利舗装で対応すべきだと思います。今後の開発手続において,開発にかかわる樹木の伐採と,地面の舗装ですから,市民の説明してほしいという要望に対して,行政としてきちんと説明していただくことを要望いたします。  次に建物の緑化及び公共施設へのグリーンインフラの導入についてお伺いいたします。  災害対策,環境対策の観点から,公共施設へのグリーンインフラの導入を積極的に推進すべきだと思いますが,市の見解を伺います。 210: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 211: ◯ 環境部長(清水 明君) グリーンインフラが求められるようになった昨今の社会的,経済的背景としては,気候変動への対応や老朽化した既存ストックの維持管理,自然と共生する社会の実現等,全国的にさまざまな中長期的な課題に対応する必要が生じているためだと理解しております。狛江市においても同様の問題意識を持っていることに加えて,市民共通の財産である緑をこれ以上減らさずに健全な形で次世代に継承する上でも,緑が持つ機能に着目して活用を進めることは重要と考えております。  例えば,公園は緑の拠点としても重要ですが,ヒートアイランド現象の緩和や災害時の復旧・復興活動の拠点としての機能も有しています。そうした機能にも改めて着目し,公園が少ない地域を中心とした適切な配置や防災機能の充実等,グリーンインフラの考え方も考慮しながら検討する必要があると考えております。 212: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 213: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に公共施設の緑化についてお伺いいたします。学校以外の市役所,公民館等の屋上・壁面緑化の現状についてお伺いいたします。 214: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 215: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市の学校以外の公共施設における屋上緑化の状況ですが,市役所,岩戸地域センター,和泉多摩川地区センター,駒井保育園,消防団第二分団器具置き場,第三分団器具置き場,福祉作業所,北部児童館で屋上緑化を行っております。また,壁面緑化されている施設は,防災センター,消防団第五分団器具置き場です。現在建設中の(仮称)狛江市子育て・教育支援複合施設では,屋上緑化,壁面緑化の両方を行う予定であります。 216: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 217: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 今後緑化をさらに推進していく予定か,お伺いいたします。 218: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 219: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 公共施設の新築時におきましては,東京都の条例では,250平米以上の敷地に対しておおむね空地の20%,接道する部分については建物用途に応じてその長さの30から80%,人の出入りが可能な屋上部分には20%の緑化が義務づけられております。狛江市の条例では,敷地のうち緑化困難施設を除いた面積に対して25%の緑化が努力義務でございます。これらの基準に基づき,施設の建設にあわせて緑化を推進してまいります。 220: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 221: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次に学校の緑化についての校庭の芝生化,屋上・壁面緑化の現状についてお伺いいたします。 222: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 223: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 校庭の一部を芝生化している学校としましては,狛江第五小学校,狛江第六小学校でございます。校舎の屋上緑化としては和泉小学校や緑野小学校で行っております。また,各小・中学校では,夏季にゴーヤによる緑のカーテンを設置しております。 224: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 225: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 屋上・壁面緑化の課題,問題点についてお伺いいたします。 226: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 227: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 屋上緑化や壁面緑化の課題や問題点でございますが,地上を緑化することに比べ初期費用が高額になることや,より多くの維持管理が必要であることと考えております。そのため,屋上緑化では,パレットに植栽可能で散水設備の必要がないセダム等による緑化の採用も試みております。 228: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 229: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 学校の校庭の芝生化,屋上・壁面緑化について,今後どのように整備していくのかお伺いいたします。 230: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 231: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 校庭の芝生化につきましては,現時点では設置校をふやしていく予定はありません。屋上緑化や壁面緑化につきましては,建物を建設する際には,条例等に基づき必要な箇所,適切な量の緑化を進めてまいります。 232: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 233: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 学校の校庭の雨水浸透・貯留施設の設置状況と今後の取り組みについてお伺いいたします。 234: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 235: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 学校の校庭につきましては,雨水浸透設備として雨水浸透ますや雨水浸透管等が設置されている学校があります。雨水流出抑制のための貯留施設は現状では設置されておりませんが,大規模な工事となるため,今後の校舎の改築時期に合わせて設置していく必要があると認識しております。 236: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 237: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 次の質問に移ります。公共施設内での透水性舗装の整備状況と今後の取り組みについてお伺いいたします。 238: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 239: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 公共施設の透水性舗装の整備状況でございますが,駐車場では重量車両も使用するため透水性舗装は使用しておりませんが,それ以外の場所では原則透水性舗装を行っており,今後も同様の施工を行ってまいります。 240: ◯ 議 長(石井 功議員) 6番加藤議員。 241: ◯ 6 番(加藤 功一議員) 最後にEco-DRRの考えやグリーンインフラを活用した災害・環境施策を狛江市が行っていくことを期待しまして,私の一般質問を終了させていただきます。 242: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。
        午後 2時18分 休憩     午後 2時40分 開議 243: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。4番松崎淑子議員。     〔4番 松崎淑子議員登壇〕 244: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 通告に従い2問質問いたします。  1問目は,市民とともに考える市民センターの増改築についてです。  市民センターの改修は,平成24年度に狛江市公共施設整備計画において,耐震診断を行った上で耐震改修を行い,図書館及び公民館の機能並びにサービス提供のあり方を検証した上で,限られたスペースの中で部屋の配置等を検討する,として,平成27年度の改修が計画されました。  その後,平成25年度に市民センター改修検討委員会を設置し検討が進み,耐震等改修工事設計委託費が平成26年度予算に計上されました。平成26年2月には市民説明会が実施されましたが,反対意見も多く,市民からの陳情が採択され,耐震補強を除く改修の実施設計は見送られました。  その後,市民センターを考える市民の会が立ち上がり,平成27年2月15日に協定が締結され,市民の会と検討を重ねた結果,翌平成28年4月6日に「狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)増改築に関する市民提案書」が前市長に提出されました。  提案書の内容としては,1つ目に,「小さいまちの良さを生かして」というコンセプトが掲げられています。2つ目に,「新市民センターの具体的提案」として,「コミュニティ・スペース」「人がつながる公民館」「暮らしを豊かにする図書館」等,現状や課題と今後に向けた具体的な提案がされています。さらに市民センター全体の必要面積や市の財政状況,財源についての考え方が示されています。内容の3つ目は,「市の最終案の策定にあたっては,本提案を踏まえ,市民参画で進める」こと等が提案されました。  そこで最初の質問です。提案書が出されて3年が経過しましたが,現在,市民センターを考える市民の会と狛江市はどのようなかかわり方をしているのでしょうか。  再質問は自席で行います。 245: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 246: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターを考える市民の会と狛江市のかかわり方でございますが,平成27年2月に締結いたしました協定に基づき,会場の無償提供や必要な資料及び情報の提供等の10項目の内容について支援させていただいたところでございます。なお,協定につきましては,「市民の会が作成する改修計画案が市に提出されるまで」となっていることから,現在は解消されております。  平成28年4月に提案書を市に対して提出いただき,その提案書をもとに市で調査を行い,5つの改修案及びそれぞれの整備等に必要な費用や工期,また面積規模や将来計画等,各案の特徴を比較整理した市民センター増改築等調査委託報告書が平成29年5月31日に委託事業者から市に提出されたところでございます。その後は,ふだん市民センターを利用していない方も含め,より広範な市民の皆様の御意見を伺うため,市民説明会や市民アンケートの実施を予定しておりました。  現在は,この調査結果として示された5つの改修案のうちの1つである木造縦増築案に対して,市民の会が考える別の木造縦増築案が提示され,この案が実現可能か改めて調査するための予算を計上してもらいたいとの御要望をいただいており,この再調査について協議を行っている段階でございます。 247: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 248: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) では,市が調査を行うに至った経緯と調査の目的について確認させてください。 249: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 250: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) この調査は,市民の会から提出された提案書をもとに,その実現可能性を調査したものでございます。提案書に書かれた市民センターに必要とされる面積を確保するにはどれくらいの規模の建物が必要か,その規模を確保するためにはどんな手法があるのか,また,そこに要する各案のコストやメリット,デメリット等を検証するために実施したものでございます。 251: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 252: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それでは,調査の委託先決定の経緯についてお伺いいたします。 253: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 254: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本調査は,縦への増築の技術的検証に加え,既存建物を大規模に増築及び改修した場合の建設コスト等の経済性,工事の影響,運用を始めてから改築に至るまでのライフサイクルコスト等が他の手法と比べ現実的なものとなるかを検証する必要があり,公共施設の縦への大規模な増築は余り例がありませんが,技術的検証の信頼性を考慮すると,公共施設の縦への増築の実績等がある事業者へ委託する必要がありました。  委託した事業者は,既存の2階建ての建物に6フロアを増築した武蔵野市防災センターの設計を行った設計会社のグループ企業であり,大規模な縦増築のノウハウを利用することができるほか,企画,計画,設計,発注・契約,工事,運用に至るまで建設プロジェクトのマネジメントを業務とする企業であることから,随意契約により委託先に決定したものでございます。 255: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 256: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それでは,委託内容と報告内容を教えてください。 257: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 258: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民の会からの提案の規模をもとに,現在の建物を解体し,新たに市民センターを建築する案,また,横に増築する案,縦に増築する案,既存の市民センターを改修するとともに市民センター分室として別敷地に建設する案の4つの案に加え,実際の市民センターの利用状況等の分析結果を踏まえた増築案を作成し,これら5つの案について想定される整備等に必要な費用や工期,また面積規模,将来計画等,各案の特徴を比較できるように整理しているものでございます。 259: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 260: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それぞれの案を具体的に比較することができるようになったとのことですが,調査結果を最大限に活用するための課題とは何だったのでしょうか。 261: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 262: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本調査結果は,市民の会からの提案をもとに,市民センターに必要とされる機能や設備,広さ等を実現するため,改築,増築,分築等の改修方法とそれに係るコスト等を示したものでございます。  この調査結果を最大限活用するためには,市民の会の提案について,また,市民の会と市とのこれまでのやりとり等,提案内容だけでなく,その背景や経緯もあわせて御理解いただいた上で,広く市民の皆様に御意見を伺う必要があると考えております。あわせて,広く御意見を伺う中で,提案内容や調査結果にはない新たな考え方が生まれてくる可能性もございますので,そうした考え方にも配慮していく必要があると考えております。 263: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 264: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 平成29年5月に報告書が出された後のスケジュールはどのように考えられていたでしょうか。 265: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 266: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本来であれば,平成29年度中に,ふだん市民センターを利用していない方も含め,より広範な市民の皆様の御意見を伺うため,市と市民の会の協働による市民説明会や市民アンケートの実施を予定していたところでございます。 267: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 268: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 市民説明会,アンケート等,当初計画していたスケジュールが行えなくなったのはどうしてでしょうか。 269: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 270: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民の会が提案する木造縦増築案について協議を進める中で,市民説明会や市民アンケートについては,市民の会との協議が調った上で実施すべきであると考え,当初予定しておりました平成29年度内での実施を見送ったところでございます。 271: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 272: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 市民の会とは現在は協定関係が解消されたと伺いました。現在は再調査についての協議を行っていると1問目でお答えいただいているのですが,市民センターを考える市民の会から出ている縦増築CLT案についての内容と市の調査結果の縦増築案との違い,それに対する市の見解はいかがでしょうか。 273: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 274: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) まず市民の会の縦増築案でございますが,既存の地上2階建ての市民センターの上に3階分を増築して地上5階建てとし,既存の建物3,692平米に対して約1.9倍の7,023平米とする計画となっております。増築部分の構造は,柱とはりは鉄骨に木材を巻き,4階と5階の床はCLTを使用とされております。本計画では,「検討を要するが,既存部分を使いながらの増築の可能性がある」とされ,市民ひろばも含む工事費は20億円,工事期間は10カ月とされております。  これに対して市の委託により作成した縦増築案は,2階分を増築して地上4階建てとするもので,既存の建物の1.76倍の6,496平米で,増築部分の構造は市民の会からの要望を受け木造としております。この増築を行うためには,重量を支えるための柱の追加や基礎,柱,はり等の補強が必要であり,工事費は37億7,000万円,工事期間は40カ月との報告を受けております。市民の会の提案は市が委託した規模よりも大きく,相当程度の補強が必要であると認識しております。 275: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 276: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 私が市民の会の方から伺ったところによれば,さらにCLT案ですと安く短い工期,そして改修中も現在の公民館が使用できる,さらに,建てかえ時に使わなくなったCLTはリサイクルできるというメリットがあると伺いました。  次に今後についてですけれども,「市民の会の提案は市が委託した規模よりも大きく,相当程度の補強が必要であると認識しております。」とは,市が認識しているということですね。そのことも含めてそれを市民にオープンにしていく,そして議論していくという流れを市がつくっていくことが非常に大切なこととして必要なのではないかと思います。  それでは市民理解をどう深めていくかについてという観点から,確認のため伺います。具体的に改修5案と市民案のコンピューターによる構造計算が必要であることも明記した上で,報告5案とあわせて公表することについてはどうお考えでしょうか。 277: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 278: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターの改修に当たり,どのように市民の皆様に伝え,理解を深めていくかの方法につきましては,現在,市民の会が提案する木造縦増築案について協議を行っている段階であることから,詳細については現時点では検討段階に至っていないところでございます。  また,単純にどれを選択するかということではなく,これらの案をベースとしながらも,より広い視野で御意見を伺いながら,よりよい改修方法,新たな視点に立った改修方法等も含めて検討できればと考えております。 279: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 280: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 御答弁の中で,より広い視野,新たな視点という言葉が印象的なのですが,そうであるなら,その新たな意見をどのように掘り起こしていくのか,どのように意見を聞くことを考えていらっしゃるのでしょうか。パブリックコメント等も実施されますでしょうか。 281: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 282: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターの改修につきましては,パブリックコメントではなく,その規模や手法を,広く市民の皆様からの御意見をまずいただいた上で市として判断させていただくという手順を考えております。  御意見を伺う方法につきましては,ふだん市民センターを利用していない方も含め,広く市民の皆様を対象とするアンケートの実施等を考えております。具体的な設問内容等につきましては今後検討してまいりますが,先ほど答弁申し上げましたとおり,現在の提案内容や調査結果をベースとしながらも,新たな視点や考え方もいただけるようにしてまいりたいと考えております。 283: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 284: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 新たな視点を市民から出していただくために,新たな手法を考えていただくことを期待しております。無作為抽出のアンケートもやっていただくことになるかと思いますが,市民の側から意見を言いたいときにそれを伝えられる場もぜひ設定していただければと思います。  現在,市民から増改築に関する問い合わせや要望はどのようなものがあるでしょうか。 285: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 286: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 増改築に関する問い合わせや御要望につきましては,具体的な改修方法や必要な設備,機能に関するものではなく,改修についての検討は現在どうなっているのか,また,今後どのようなスケジュールで進めていくのか教えてほしい,という声を多くいただいております。 287: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 288: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 市民からは,改修についての検討は現在どうなっているのか,また,今後どのようなスケジュールで進めていくのか教えてほしい,という声が届いているという御答弁でした。  市民センターの増改築は,市民提案を受け,議会が1,260万円という予算を承認して業者に調査報告を委託した大きな事業です。市民の会と市民協働で進めてきたことであり,この結果は市民の財産と言えると思います。この調査結果を生かすためには,今,メリットとデメリットを明記した上で報告書の5案と市民案を公表し,さらに新しい意見も拾い上げるための市民説明会とアンケートの実施が市民参加のまちづくりを進めることではないでしょうか。  スケジュールが頓挫しているので,市民の中では,もしかしたら違う計画が始まっているのではないか等懸念の声も聞かれます。計画の途中で市長が交代されたわけですが,交代後の市民センター増改築の方針や方向性に修正はありますでしょうか。市民センター改修事業を今後どう進めていくのか,市長の思いをお聞かせください。 289: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 290: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 「狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)増改築に関する市民提案書」が提出されたのは,私が就任する前の平成28年4月6日でございますが,市民の会とは就任後も引き続き協議を続けております。  これまでの基本的な考え方である,まずは改修の規模や手法を定めること,次にその結果を受けて具体的な機能や設備の議論に入っていくこと,また,改修の規模や手法の検討に当たっては広く御意見を伺いながら整理していくこと,こういった点については変わっていないところでございます。  今後は,市民センターの改修規模や改修方法,また,必要な設備や機能等を整理するに当たって,客観的なデータを把握するための実態調査や,市民センターを利用していない方も含め,広く市民の皆様を対象とするアンケート調査をしていきたいと考えております。また,市民の皆様方のニーズを丁寧に捉えていきながら,よりよい市民センターとなるよう整理してまいりたいと考えております。 291: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 292: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 今回の議会では,複数の議員がこの市民センター増改築の進捗について質問しております。それだけ今動き出さなければという市民感情が高まっている問題なのだとお考えください。来年度予算を審議する際の検討項目として話を進めていただき,今年度中にスケジュールが公表されることを要望いたしまして,1問目の質問を終わります。 293: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎淑子議員。     〔4番 松崎淑子議員登壇〕 294: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それでは2問目です。(仮称)子育て・教育支援複合施設について伺います。  国の政策として,児童の発達支援を目的とし,各自治体に児童発達支援センターを設けることになり,狛江市でも検討課題となりました。狛江の中に発達支援の施設をつくるに当たり,福祉・子育て・教育が一体となって子供の育ちや発達を支援するために,子ども家庭支援センターと教育研究所との複合施設にすることになったのは,子育て環境としてすばらしい発想です。公共施設マネジメントの観点からも,複合施設は稼働率・コスト・サービス内容で効率的,機能的だということを教えていただきました。  複合施設の計画に際しては,日野市,立川市,調布市,那須塩原市,小金井市と多くの先進事例を視察され,ハード面もソフト面も,よいところをたくさん取り入れた施設になることを大変期待しています。  市の中心部に位置し,泉龍寺を初め中学校,保育園,福祉作業所のある落ちついた教育的環境の中で,子育て中の若い世代の方々にはもちろんのこと,生きにくいと感じている子供や子供の育ちに心配や不安を抱えた保護者の方たちが,安心して気軽に相談に行くことができる,扉をあけやすい,垣根の低いセンター,相談の窓口となるよう,来年,令和2年4月30日の開所を目指して,現在建物の建設も,機能や内部組織の整備調整の検討も鋭意進められていると思います。  市民の大きな期待から当事者の方々からも御意見をいただいておりますので,よりよい内容となるように,機能と内容につきまして幾つか確認と要望をさせていただきます。  まず発達に心配があるお子さんの相談から支援につながる流れを教えてください。  再質問は自席で行います。 295: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 296: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 現状で支援につながる流れにつきましては,さまざまなケースが想定されますが,「ぱる」等の児童発達支援事業につながる流れとしては,健診等の母子保健事業や巡回相談等を経て,保育園や幼稚園,また,学校で先生から助言される場合や,子ども家庭支援センターの子育てひろばでの相談でつながる場合,また,市の保健師やケースワーカーへの相談からつながる場合等があります。これらに加えまして,複合施設には総合相談窓口を設置する予定でございますので,センター開設後は総合相談窓口やセンター窓口等に御相談をいただき,支援につながる流れが加わることになります。 297: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 298: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 来年度からの複合施設内,新設児童発達支援センターで開かれる各クラスの内容と特徴を教えてください。 299: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 300: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 通所で療育を行う発達支援事業といたしましては,法内サービスへのつながりやすさに配慮して,法外サービスの通所プログラムを提供する「外来訓練クラス」や,外来訓練により療育の必要性があると判断された方々を対象に週2日程度の療育を行う幼稚園や保育園との「並行通所クラス」,また,幼稚園や保育園の通所が難しい子供等を対象とする「週5日通所クラス」,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士等の専門家による個別の指導が必要な子供を対象とする「個別指導クラス」の4つのクラスを設けることを予定しております。 301: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 302: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 法外というのは児童発達支援の支給が決定していないという意味で,法内は支援の支給が決定しているという意味ですね。  今伺いましたクラスについてパネルをつくってまいりました。対象や内容が整理され,きめ細かい支援が期待されています。  それでは相談室や機能訓練ができる部屋について,工夫や特徴を教えてください。 303: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 304: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 相談室につきましては,プライバシーに配慮して壁を防音仕様にしており,また,多くの相談に対応できるように6部屋確保しております。加えて子供の様子を観察することができる観察室も設けております。PT・OT室については可動間仕切りを採用して,2つの部屋に区切って使うこともできるようにするとともに,運動器具が使えるようにつり具を設置していることから,安全面の配慮として腰壁に防護マットを設置しております。 305: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 306: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) PT,理学療法士,OT,作業療法士等,機能訓練の効果は既に高い評価があるので,狛江市の導入は待ち望まれていたと思います。  それでは,既存のあいとぴあセンターで行われている「ぱる」は当面継続される予定ですが,「ぱる」との連携はどのようにとっていくのでしょうか。 307: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。
    308: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) センター創設後も,これまでの地域療育を中心的に担ってきた「ぱる」とセンターが連携して市の地域療育を担っていくこととしておりまして,センターと「ぱる」が対象とする年齢等を定めまして,互いに補完し合って可能な限り多様なニーズに応えられる体制を目指してまいります。  例えば「ぱる」へ通所する中で子供の発達状況に変化が見られた場合には,センターで実施する並行通所クラスや週5日クラスへ移行させる等,より子供の状態に適した療育を行う予定としております。また,日常の情報交換等の連携や定期的にセンターと「ぱる」との間で意見交換や合同研修を実施することで,それぞれの療育体制のさらなる充実を図ってまいりたいと考えておりますが,最終的には運営事業者との協議により内容を決定いたします。 309: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 310: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 当面「ぱる」とは対象年齢を分けて,連携をとりながら運営していくということですね。  それではゼロから2歳児の対応と施策について伺います。他の先進自治体例でも通所の対象年齢は2歳からが多いようです。狛江市におけますゼロから2歳児施策はどのようになりますか。 311: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 312: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 障がいや発達に不安のある子供は,早い時期から適切な支援を受けることにより,日常生活上の困難が軽減されるとともに,学校への不適応等の二次的問題を防ぐことにもつながります。  市が実施している乳幼児健康診査やその後の心理相談員によるフォロー事業は,集団活動を通して子供自身が力をつけるように働きかけるとともに,保護者や養育者に対して,支援を必要とする子供への気づきや療育の必要性を理解していただくための場ともなっており,センターと母子保健を担う健康推進課との連携が大変重要となってまいります。  また,センターの発達支援事業については2歳児以上を対象とする計画ですが,「ぱる」ではゼロ歳児から利用することができまして,保護者とともに療育を行い,親子のかかわりの中でよりよい信頼関係を構築し,基本的な生活習慣の自立を目指すプログラムを行っております。 313: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 314: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 「ぱる」ではゼロ歳児から利用することができるということでした。  ダウン症のお子さんを持つ保護者の方から伺いましたが,出産直後,医師や病院の手を離れてからは,合併症がない限り指導・支援につながる場がないのが現実ということです。  渋谷区の児童発達相談センターでは,乳児の場合,母子相談を経て,理学療法士,作業療法士と保健師が月に2回家庭を訪問し,筋肉マッサージ等を行うことで発達をサポートし,成長に応じて通所施設を案内したり,仲間づくりのために親の会につなげているそうです。感染症のリスク回避の観点からも訪問リハビリはとても有効な制度ですので,狛江市もぜひ乳児期の訪問サービスに関して御検討をお願いいたします。  また,これも保護者からの多くの要望ですが,クラスの時間延長や一時保育,送迎についての導入は考えられているのでしょうか。 315: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 316: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 送迎につきましては,スペースの関係で送迎車の駐車スペースが確保できなかったこと等により,実施することは難しい状況でございます。また,時間延長や一時保育につきましても,現状としては実施する予定はありませんが,利用する方の御意見等を伺いながら,必要に応じて検討してまいりたいと考えております。 317: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 318: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 働く保護者がふえている中,送迎や保育時間で仕事に制限が生じたり,発達支援の必要性を理解はしていても,預け時間が長い保育園にお任せせざるを得ない家庭もあります。  先日,私も日野市の「エール」を見学し,志村センター長のお話を伺ってまいりました。エールや小金井市等では一時預かりがあり,支援が必要な子供は,なれ親しんだ環境となれ親しんだ支援員がいることに安心を得て,支援員も子供の特性がわかっているので一時預かりがスムーズで,保護者にとてもありがたいものだということでした。狛江市でも利用者のさまざまな声を聞き取っていただくことをお願いいたします。  また,天候や健康状態で送迎に自家用車を使わざるを得ない場合等,近隣の駐車場との提携を要望いたします。  次に情報共有について伺います。  就学,進学など将来に向けて切れ目のないように発達を支援していくためには,子供と保護者を中心として,療育施設や学校,医療機関等多くの機関がかかわり,連携をとることが大変重要だと考えます。子供個人の情報を共有していくことについてはどのようなシステムをお考えでしょうか。 319: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 320: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 切れ目のない発達支援をしていくためには,さまざまな関係先との連携が求められます。各センターにおきましてもきめ細かな支援を行っていくことは当然ですが,複合施設としてはセンター間における連携や情報共有が重要であると考えております。情報共有のためには,子供やその家庭を支援する関係先のスタッフによる連携や会議の開催,3センター間の運営をスムーズにするための各センター及び専門家を含めた会議の定期的な開催,また,支援システムを導入することにより,各センター間における効果的かつ効率的な情報共有や引き継ぎ等の連携を図ることとしております。 321: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 322: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 関係機関と連携するためには,人とのつながりのほか情報の共有や集約が必要になります。現状では,お子さんの支援が乳幼児期から一貫して継続したものになることを目的に作成する市独自のレインボーファイルを保護者が支援機関に提出することにより,情報の共有や引き継ぎがなされておりますが,センター創設による切れ目のない連携した支援を実現するためにも,レインボーファイルを最大限活用した関係機関の情報共有のあり方等について検討を進めております。 323: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 324: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市のレインボーファイルとは,情報と支援の連携を一元的に行う観点から,出生から現在までの記録ができるファイルと伺っています。  日野市では,発達・教育支援センターで受けた相談から支援,知り得た情報をその都度更新し,保護者の承認のもと18歳まで毎年積み上げ,家庭とセンターが所持し,データとしては30歳まで保管する「かしのきシート」があります。データの共有化で,相談内容を何度も繰り返し説明する精神的なダメージをなくし,効率的に支援につながるとのことです。個人情報の厳重な管理が必要ですが,狛江市の情報管理も共有のルール化を図り,支援情報を有意義に活用できるものとしていただきたいと思います。  次に未就学と小学校入学に際しての連携,そしてさらに中学校進学についての連携はどのようにとるのか教えてください。 325: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 326: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 小学校に就学することで子供の生活環境は大きく変わることになり,特に障がいのある子供や発達に支援が必要な子供がこの状況にうまく適応できるようにするには,きめ細かな支援が必要になります。  学校生活にスムーズに適応できるよう,就学前から就学期への移行に当たっては,就学前の本人の状況や支援内容,また,配慮事項等を適切に学校等に引き継ぐことが重要になります。しかし,教師が家庭を含めた生活全般を支援することは困難であり,進級に伴い担任教師がかわる場合や,小学校から中学校に進学する場合等において,それまでの支援が途切れてしまうケースが見受けられます。こういったケースの発生を未然に防ぐためには,児童発達支援センターが中核となり,それぞれの状況に応じて,保育所や幼稚園,また,小・中・高校等の関係機関の支援がつながる体制を構築していく必要があると考えております。 327: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 328: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) ぜひ児童発達支援センターが中核となって,支援がつながる体制を構築していただきたいと思います。  それでは入学後の就学フォロー,進学フォローにも今伺ったシステムはつながっているでしょうか。 329: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 330: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 就学フォローや進学フォロー体制につきましては,市としても充実していく必要性を認識しております。児童発達支援センターとして何ができるのかも含めまして,教育委員会と連携を図りながら,運営法人と具体的な取り組みについて検討してまいります。 331: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 332: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 就学・進学フォローには,転学やほかの自治体への就学の場合もあると思います。多様なケースが出てくると思いますが,狛江市民,狛江市の子供として支援の対応をお願いいたします。  障がい児相談支援事業として障がい児支援利用計画書があります。どのようなサービスを受けるかの年間計画表になります。就学後に利用する放課後デイサービス等の事業所が作成してくれるところもあると聞いていますが,相談体制はとれているのでしょうか。 333: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 334: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) センターでは,障がい児相談支援事業も実施することとしております。この事業は,サービスの利用等に関する相談を受けるとともに,障がい児支援利用計画案を作成し,必要なサービスの利用につなげる事業でございます。サービス利用開始後は,利用者の状況をモニタリングしながら,継続的な相談支援を行ってまいります。 335: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 336: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市に転入された保護者から,狛江市には事業所以外に作成フォローをしてくれる窓口がなく,保護者が作成することが半ば当たり前になっているみたいだけれども,子供がいる中で,なれない計画表をつくることは負担が大きいと伺いました。ですので継続的な相談支援はとてもありがたいことだと思います。  それでは次に,児童発達支援センターは18歳までが対象年齢となっていますが,中学生,高校生の支援にはどのようなものがあるのでしょうか。 337: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 338: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 児童発達支援センターでは,学齢期対象事業を行うことを予定しており,対象等も含めまして運営法人と具体的な事業内容を検討しております。  具体的には,学校生活に支援が必要な子供が,授業終了後や休校日にさまざまな活動を通じて基本的な日常生活動作や友達とのかかわり方等を学ぶことにより,成功体験の積み重ねや自己肯定感を育めるよう,通学している学校と連携しながら,子供の発達や障がい等に合わせたコミュニケーションスキルやソーシャルスキルのトレーニング等を行うことを想定しております。 339: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 340: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 高学年になってからの相談は抵抗感が強くなると考えられます。社会との接点を意識した支援が必要になることから,コミュニケーションスキルやソーシャルスキルのトレーニングはとても有効だと思います。参加しやすい環境等の配慮や工夫と関連団体との連携,紹介,そしてケアプランを作成するときには中高生自身の参加を保障して,自分で決めることでの前向きな支援になることを期待しております。  では,実際に運営を委託する業者選定について教えてください。 341: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 342: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 児童発達支援センターの管理運営につきましては,継続的かつ長期的な視点に基づいた安定的で効率的な運営形態が必要であると認識しております。また,教育支援と子育て支援に加えて発達支援を行う複合施設という特性を踏まえた円滑な業務連携の重要性を重視しまして,他自治体での児童発達支援センター等の運営経験だけでなく,子育て関係施設の運営経験につきましても考慮しまして,公募型プロポーザル方式により事業者選定を行いました。  6月20日から7月12日までを公募期間としまして,1事業者から応募を受けたところでございます。8月22日に事業者のプレゼンテーションを行い,社会福祉法人雲柱社を選定しました。 343: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 344: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 雲柱社は,狛江市で岩戸児童館,和泉児童館及び子ども家庭支援センター,認可保育所を運営し,子供と保護者に寄り添った事業内容を評価されていますので,児童発達支援センターの運営と複合施設での連携も大いに期待しております。  センターと保育施設,学校等との連携はどのようにしていくのでしょうか。 345: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 346: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 保育施設や学校等との連携につきましては,日常の支援を通した連携のほか,保育所等訪問支援事業や巡回相談事業の実施を予定しております。  保育所等訪問支援事業は,保育園や幼稚園等で集団生活を送ることが困難な子供等に対して,家族からの依頼に基づき本人の特性に応じた支援を行うものでございます。保育園等で訪問支援員が集団活動に加わりながら,子供の特性等に合わせて環境や活動の手順を調整することや,最善の環境設定やかかわり方を保育園等がみずから考えていけるよう,スタッフを間接的に支援します。  また,巡回相談事業につきましては,現在児童青少年部等の各課で行っている事業を一本化して,市内の保育園や学童等の統一的なスキルアップや課題の共有化を図るとともに,相談情報の集約や活用等を行うことを検討しております。  このほかにも,連携のための会議や研修等の実施も検討しております。 347: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 348: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 保育所等訪問支援事業は新設の事業として,保育施設に専門知識を持った支援員が出向き,直接子供を支援する事業,また,巡回相談事業は,相談員が保育施設を回り,職員の相談や指導を行うことと理解いたしました。保育施設現場への専門家による実地指導と現状把握にもつながると思います。  複合施設の開所は来年,令和2年4月末が予定となっておりますが,新設の児童発達支援センターの機能開始の状況,予定を教えてください。また,クラスの募集要項等も伺います。 349: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 350: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 児童発達支援センターにつきましても,令和2年4月末の開所を予定しております。  クラスの募集要項につきましては,運営法人と相談しながら今後作成してまいります。 351: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 352: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 4月の頭でクラスが始まらないことも含め,委託業者との話し合いで,クラスの募集等なるべく早い時期の広報をお願いいたします。  複合施設の強みを生かすために,連携がとりやすい組織づくりのための配慮・工夫されることは何でしょうか。 353: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 354: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 複合施設の強みを生かして,連携を図るための取り組みに関しましては,現在関係部署間で検討を進めております。現状では,複合施設を統括する施設長として市の職員を置くことや,連携を図るための会議等の開催を検討しております。また,今回狛江市児童発達支援センターの運営法人として選定された法人は,市の子ども家庭支援センターを運営する法人でもあることから,子ども家庭支援センターとの連携は図りやすくなるものと考えております。 355: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 356: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 児童発達支援センターの統括責任はどこになるのでしょうか。 357: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 358: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) ただいま答弁申し上げましたとおり,複合施設を統括する施設長として市の職員を置くことを検討しております。  統括責任者の役割につきましては,複合施設では3つのセンターが1つの施設の中でそれぞれ運営することから,施設運営を着実に,そして円滑に進めるために,施設を統括管理して,各センター間の調整や施設の一括管理等の役割を担うことを想定しております。また,あわせて児童発達支援センターでも,センターを代表し業務を総括するセンター長を配置する予定でございまして,センター長は業務の目的,内容等を十分に理解して職務を履行するとともに,職員を指揮,監督,教育し,事故の防止に努めます。加えて,関係職員とともに関係機関との連携を広げ,クラスの決定や変更等を最終的に判断する重要な役割を担う予定でございます。 359: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 360: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市の発達支援が子供と保護者にとって温かく,有効なものにしていただきたいと思います。  次に教育支援センターについて伺います。  現在の教育研究所は,複合施設開所後の教育支援センターに名前が変わる,そして機能が加わると伺っています。不登校の児童について,現在の教育研究所での対応状況と来年度からの複合施設がスタートしてからの展望を教えてください。 361: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 362: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 平成30年度の狛江市教育研究所における不登校に関する相談回数は,電話相談と来所相談を合わせて646回となっており,不登校対策は本市においても重要な教育課題であると認識しております。  複合施設の一部である教育支援センターにおいては,不登校児童・生徒を初め児童・生徒一人一人の教育ニーズに合わせて,寄り添う,支える支援を行ってまいります。また,教育研修センター機能を活用し,教員研修を初め情報収集や情報提供,調査・研究等,日々の活動をもって狛江の教育を支える機能を担うものでもあります。これらの活動を計画的かつ総合的に推進するために,子ども家庭支援センターや児童発達支援センターと密に連携し,児童・生徒に的確にアセスメントを図る等,情報を共有するとともに相互に役割を補完しつつ,相乗的,効果的に機能を発揮し,児童・生徒に対し切れ目のない支援の実現を図ってまいります。 363: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 364: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 学校にかかわる相談方法は,学校の先生に相談する以外にどのようなものがありますか。また,それらの連携・情報共有はどのように行われますか。 365: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 366: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校にかかわる相談窓口につきましては,まず各学校において,東京都教育委員会から派遣されたスクールカウンセラーが年間38日勤務しております。また,同様の役割を担う市の専門教育相談員を小学校に週2回派遣しております。中学校においても,中学校からの要請がある場合に派遣しております。  スクールカウンセラーや専門教育相談員等の連携・情報共有につきましては,各学校における情報交換のほか,指導室で開催している年3回のスクールカウンセラー連絡協議会において情報交換及び協議を行っております。来年度以降につきましては,今後連絡会等を継続するとともに,子育て,福祉,教育の適切な連携が図られるような具体的な方法を検討してまいります。 367: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 368: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 学校でスクールカウンセラーに相談することと,学校では相談しにくいことに関しては教育研究所,来年開所後は教育支援センターに,電話や現地に行って相談することができるということですね。  では,不登校対策であるゆうゆう教室について教えてください。 369: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 370: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 本市の適応指導教室であるゆうゆう教室において,不登校傾向にある児童・生徒が心を開いて活動するための場を提供し,さまざまな活動を通して他者との人間関係づくりを学ぶとともに,児童・生徒一人一人の課題に合わせた学習を通して在籍学校への復帰を目指す取り組みを継続いたします。情報発信につきましては,学校からの情報提供やホームページ,案内用のリーフレットを活用してまいります。 371: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 372: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 小学校低学年はゆうゆう教室の利用がありませんが,その要因はどのようにお考えでしょうか。低学年の対策は考えていらっしゃいますか。 373: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 374: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 利用がない理由につきましては,小学校低学年という発達段階において,適応指導教室まで1人で通うことの難しさも1つあると考えております。
     不登校対策につきましては,低学年に限らず,いずれの学年においてもそれぞれの発達段階や傾向,児童・生徒一人一人の状況を踏まえた対応策を考え,学校や関係機関が連携を図りながら推進してまいります。 375: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 376: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 小学校高学年あるいは中学生でも,ゆうゆう教室に行くエネルギーが出ない子供に提案できることとして,フリースクールについてはどのようなお考えでしょうか。どのように連携をとっていらっしゃいますか。 377: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 378: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 不登校児童・生徒につきましては,社会的な自立に向けて,周囲の人々がそれぞれの役割やかかわりの中で支援していくことが求められております。フリースクールにつきましても,その支援を行う1つの重要な機関であると認識しております。  フリースクールとの連携につきましては,学校の教員や教育委員会,関係機関で組織される不登校・教育相談対策委員会を年3回開催し,学校の代表,ゆうゆう教室職員,フリースクール代表者が緊密な情報交換や協議を行っております。 379: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 380: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 実際に不登校になった子供の保護者は学校に相談しても,ソーシャルスクールワーカーもゆうあいフレンドの話も出なかったという声を聞きました。  各学校に,不登校傾向の子の保護者へ渡す情報をセットにして,「教育研究所のサービス詳細」「スクールソーシャルワーカーへの相談方法」「ゆうあいフレンド事業について」を担任から手渡す方法等,当事者親子へきちんと情報提供が行われるようにしてほしい,との要望がありましたが,いかがでしょうか。 381: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 382: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 不登校傾向のお子さんがいらっしゃる保護者の方に向けては,ゆうあいフレンドやスクールソーシャルワーカー等も含めた教育相談機関,医療相談機関等の情報を集約した資料として,教育委員会が「木もれび」というパンフレットを作成し,各学校に配布しております。また,児童青少年部においても,子育てに関する相談窓口等の情報を集約した「狛江市子育てガイドブック」「狛江市若者支援ガイド」等の冊子を作成し,配布しております。これらの資料が適切に活用されるよう,校長会,副校長会,生活指導主任会,スクールカウンセラー連絡協議会等の場で改めて周知してまいります。 383: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 384: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 印刷物とともに,子供と保護者向けに早期の相談を促すように,相談方法や窓口と相談後の対応の流れ,例等を簡単に図案化したものをホームページ等に掲載すると効果的ではないでしょうか。  次に,相談に来ない子供・家庭へのアウトリーチをどのようにしていきますか。 385: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 386: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 相談に来ない,あるいは来ることができない児童・生徒またはその保護者へのアウトリーチにつきましては,さまざまな要因があることから,それぞれの事情に合わせ,適切に対応する必要があると考えております。  教育支援センターにおけるアウトリーチにつきましては,現時点で3点の方策が考えられます。  まずはスクールソーシャルワーカーの活用です。学校とスクールソーシャルワーカーが連携を図り,課題を抱える児童・生徒が置かれた環境への働きかけや関係機関等とのネットワークの構築等を行います。  次に,教育相談等に関する窓口の周知が挙げられます。各学校において,児童・生徒を対象に定期的に相談窓口に関する案内が配布されております。また,市の教育相談につきましても,ホームページ等で連絡先を確認することができます。  最後に,不登校による家庭へのひきこもりや生活指導上援助を必要とする児童・生徒等に対して,訪問相談員が家庭訪問等を行うゆうあいフレンド事業があります。話し相手,相談相手,遊び相手となり子供の心を和らげ,人間関係を回復し,社会適応のための自立を支援いたします。  これらの取り組みを充実させるためにも,教育支援センター,子ども家庭支援センター,児童発達支援センターが密に連携を図り,適切に支援できるようにしていく必要があると考えております。 387: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 388: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) ゆうあいフレンド事業についてのお話がございましたが,その実績について伺います。また,ゆうあいフレンド機能は継続されるのでしょうか。 389: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 390: ◯ 教育部長(上田 智弘君) ゆうあいフレンド事業につきましては,平成30年度においては約220時間実施の実績があります。今年度においても既に50時間以上実施しております。本事業につきましては,来年度以降も継続してまいります。 391: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 392: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) ゆうあいフレンド事業につきましては来年度も継続していくとのことですが,平成30年度220時間の実績に関して利用者の感想はどのようなものがありますか。利用者だけでなく,話し相手となった方たちの声はどのようにフィードバックされているか伺います。 393: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 394: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 利用者の感想につきましては,特段アンケート調査等を実施していないため確実な資料はありませんが,訪問者からの報告書には,利用者が信頼して訪問者とかかわっている様子がうかがえます。訪問者につきましては,今申し上げました報告書をもとに,担当部署において訪問者と利用者のかかわり方について助言をするようにしております。 395: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 396: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 保護者の相談,家庭への支援・対応はどうなさいますか。不登校・ひきこもり等の親の会,学習会についての市の考えはどのようなものか伺わせてください。 397: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 398: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教育支援センターにおいては,臨床心理士等が相談に応じます。教育相談の流れとしましては,相談のある保護者から総合相談を通し相談申し込みをしていただき,その上で面接・電話による相談を実施します。学校や家庭の連携や協力だけでは解決できないような課題に対しては,スクールソーシャルワーカーと連携して他センターや各関係機関に引き継ぐ等,家庭への支援等を行います。  保護者向けの学習会につきましては,昨年度末,ゆうゆう教室に通う保護者向けの講演会を開催いたしました。今後につきましては,不登校に関する相談が少なくないことから,このような機会の拡充について検討していく必要があると考えております。 399: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 400: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 不登校やひきこもりに関しましては,保護者への対応にとても影響が大きいと伺っておりますので,ぜひ学習会等の機会の拡充を御検討ください。  次に,発達支援が必要な児童・生徒からの教育相談,支援の方向性について伺います。 401: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 402: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 就学・転学に関する相談については,発達検査,専門医による診断や在籍校における授業中の行動観察または模擬的な学習場面における観察記録等をもとに,就学支援委員会において就学・転学先を審議します。その結果をもとに保護者の意向を確認の上,就学・転学先を決定します。  複合施設は,子育て,福祉,教育の3つの機能を備えた施設であり,教育の機能を担う教育支援センターは,就学前及び就学後における就学・転学相談によって,適切な就学・転学先へつなぐという役割が期待されております。その実現に向け準備を進めてまいります。 403: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 404: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 不登校は長期化の可能性があり,社会的に大きな問題となってしまいました。3センターの複合化により,重層的に不登校支援が進められることを期待します。  次に,複合施設の強みを生かすために。  子供が生きづらさや生活でつまずきを感じたとき,その要因は環境やさまざまなものが絡み合っていることが多い現代で,子供の育ちを支援するためには,福祉・子育て・教育が一体となった複合施設はとても有効な機能と思われます。けれども,その機能を最大限生かすためには,組織の熱意と連携が必要です。  そこで伺います。相談の最初の窓「総合窓口」は子ども家庭支援センターが担うとのことですが,ワンストップ窓口となるよう知識と経験が必要です。人材の選択基準や研修等,どのように考えているか伺います。 405: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 406: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 子ども家庭支援センターは,子育て親子が交流し,地域のネットワークで支える相談・支援の拠点となります。人材につきましては,事業者への委託契約の際に,センターとして必要な業務や職種に対して求める資格等をそれぞれ規定しております。研修につきましても,職員の資質の向上を図るため計画的な研修を行っていただきます。また,実施状況のモニタリング・評価を行い,センターの運営状況を把握するとともに,良好な運営の確保を図っていきます。 407: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 408: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 事業計画には,「総合相談窓口には相談業務等に豊富な知識・経験を持つ利用者支援・連携推進担当または子ども家庭支援ワーカーを常時1名配置するものとします。」とあり,いずれも資格が明記されています。機能することを期待しております。  それではワンストップ窓口を実現するための工夫について教えてください。 409: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 410: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 複合施設の利用の円滑化,情報提供の場とともに,子供の育ちや保護者が抱える問題を複合施設全体で解決するインテーク機能の役割を担う窓口として,総合相談窓口を子ども家庭支援センターに開設する予定でございます。この総合相談窓口では,相談業務等に豊富な知識・経験を持つ利用者支援・連携推進担当または子ども家庭支援ワーカーを常時1名配置することを現在想定しております。また,より深いかかわりが必要な相談や専門的な相談については,その内容に応じて各センターや外部の機関等へ適切につないでまいります。 411: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 412: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 総合相談窓口の記録の様式はどのようなものでしょうか。 413: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 414: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 総合相談で聞き取った内容は,支援を進めていく上で重要であるため,今後運営事業者と協議を進め,所定の様式を作成し記録していく予定でございます。この様式には,主訴や問題の経緯,育ちの過程等を記録していく予定でございます。 415: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 416: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 直接の来所ではなく電話やインターネットの相談受け付けはありますか。その窓口も総合受付が担うのでしょうか。 417: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 418: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 総合相談では,来所での相談を初め電話での相談も受け付けていく予定です。また,各センターにおける相談においても,相談によっては電話やメールによる相談も受け付けていく予定でございます。 419: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 420: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 子供の悩みに関して相談に踏み切ることは,とても勇気が要ることだと思います。電話やメールも受け付けられるということで敷居が低くなり,ありがたいことだと思います。ホームページやSNSへの掲示,関連団体ともリンクして,相談につなげるよう,優しい・わかりやすい情報提供もお願いいたします。  これは横須賀市のホームページで,このように親しみやすく,わかりやすいと感じられます。狛江市もぜひこのような工夫をよろしくお願いいたします。  複合センターへの相談受け付け以外に,妊娠届出,出産後の訪問,1歳半・3歳児健診時等の母子健康保健事業や,児童館で開催されているひろば事業での保健師・スタッフの気づきも重要になると考えられますが,その場合の情報共有・対応の担当はどこになりますか。また,相談に至らなかったときの記録・対応についても教えてください。 421: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 422: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ひろば事業や母子保健事業からの気づきも多くあると認識しております。特に市の保健師が直接母子と接触できる母子保健事業につきましては,今回の複合施設を軸とした狛江市の全ての子供に係る切れ目のない支援に向けた最初の気づき,接点として,とても重要なものと認識しております。この点を踏まえ,複合施設での来所や電話での相談以外にも,他事業での気づきからも支援につなげていくことができるよう,複合施設以外のひろばや健康推進課とも連携し,今後導入するシステムの活用も含めて情報共有を図っていく必要があると考えております。 423: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 424: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 確認ですが,今後ひろば事業は児童館3カ所で継続されますか。 425: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 426: ◯ 参 与(石森 準一君) ひろば事業につきましては,これまでと引き続き,子ども家庭支援センター,岩戸児童センター,和泉児童館,こまっこ児童館の4カ所で現在のところ行う予定としております。 427: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 428: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それでは,複合施設で職員が同じフロアにいるということは実現しますでしょうか。 429: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 430: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) このたびの複合施設においては,職員間の情報共有が核の一つとなるところでございます。各センターの職員につきましては,フロアの広さの問題がありますが,限られたフロアにおいて効果的に事業を進めることができるよう,1階に総合事務室を配置し,そこには市職員及び子ども家庭支援センター職員,児童発達支援センター職員が配置される予定であり,教育支援センター職員につきましては3階の事務室に配置いたします。 431: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 432: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) そうですか。総合相談窓口での対応時に,教育支援センターの意見がスムーズに確認でき,連携して支援につなげるための検討をお願いいたします。  それでは,各センターのセンター長の役職,権限はどのように考えられていますか。 433: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 434: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 各センター長につきましては,おのおののセンターの事業目的等を十分に理解して事業を行うとともに,センター職員の指揮,監督,教育及び事故の防止等の対策を講じる等,責任者として的確な判断ができる者といたします。また,複合施設としての役割やその目的を理解し,複合施設内及び関係機関との連携を行っていただくことを考えております。 435: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 436: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市では現在基幹相談支援センターの検討をしていますが,どのように連携していくのでしょうか。 437: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 438: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 基幹相談支援センターの設置につきましては,現在,担当部署である福祉保健部内において設置に向けた準備を行っているところです。児童発達支援センターにおいても相談業務を担っていきますので,設置に当たっては,複合施設との情報共有等を含めてどのように連携できるか検討してまいります。 439: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 440: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 18歳を超えても切れ目なく市民の支援につなげていけるよう,基幹相談支援センターとの連携がとれるシステムをお願いいたします。  次に,複合施設の特色,切れ目のない支援をリードする役割の総指揮官,統括責任者に求められる人材をどう考えますでしょうか。 441: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 442: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本複合施設は,子育て・教育・福祉が一体となって切れ目のない支援を行うことから,複合施設のセンター長につきましては,単に各センターの調整役となるのではなく,複合施設として各センターの機能を十分に発揮させていくため,各センターをコントロールする役割を担うこととし,また,行政内においても,各部局間の調整を円滑に行えるよう,市長部局と教育委員会を兼務させることを想定している等,部局を超えて推進していけることが望ましいと考えております。 443: ◯ 議 長(石井 功議員) 4番松崎議員。 444: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 民間委託の子ども家庭支援センター長,発達支援センター長,直営の教育支援センターの一貫性の確保のために,例えば副市長の所掌事項にするということでワンストップ,一貫した支援体制が構築されるのではないでしょうか。  総合窓口に福祉も教育も専門職も一堂に会している状態が望ましいですが,スペース的に教育支援センターの人員は3階にいらっしゃるとのことです。福祉にも教育にも精通している適切な方がセンター長として統括されることを市民からの要望とし,来年4月末の開所に大きな期待を寄せて私の質問を終わらせていただきます。 445: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 3時55分 休憩     午後 4時09分 開議 446: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。7番吉野芳子議員。     〔7番 吉野芳子議員登壇〕 447: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 通告に従いまして2問質問いたします。  1問目は,誰もが安心して暮らせるまちを目指してです。  ドイツ,英国,フランス等のヨーロッパ,米国,カナダ,そして日本,いわゆる先進国のほとんどが北半球にあります。しかしながら先進国と発展途上国の格差,南北問題等について語ってきた私たちの知識や理解は,変わりつつあることを意識したことはなかったことに少し愕然とします。グローバリズムによって,世界の中で今「ヒト・モノ・カネ」が目まぐるしい勢いで動いて,格差がどんどん広がっています。わずか世界の1%の最富裕層が全ての富の半分以上を独占し,9人に1人が飢餓に瀕しています。先進国内では格差が拡大する中で人々の不満が噴出し,米国トランプ大統領の選出,英国のブレグジット,フランスのテロ等につながっています。
     こういった世界の見方を違う側面から眺めると,1950年以降世界の平均寿命が10年ごとに3年延び,アフリカとヨーロッパの差も縮んでいる。また,1人当たりのGDPも一貫して伸びている。特に中国やインドを含めた新興国のミドルクラスが急激にふえている,こう指摘するのは宇野重規さんです。  先進国内部で格差が拡大する中,日本も決して例外ではないのは,既に多くの国民が実感することです。相対的貧困率15.6%と高まり,日本全体の貧困化が進んでいます。さらに深刻なのは,欧米と違って税と社会保障による再分配が機能していないため,むしろ再分配後にジニ係数──これは主に社会における所得分配の不平等さをはかる指標──が拡大してしまう。つまり貧困のより悪化を招き,その負担がシングルマザー,若年層,中高年の女性等の集団に押しつけられ,それが可視化されないため制度や仕組みが変わらない,こういったことが放置され続けているのが現在の日本社会だと思います。こういった背景の中,多様な市民ニーズが生まれるのは必然と言えます。そしてそれに応えるのが行政の役割でもあります。  それではお伺いいたします。狛江市で行っている市民相談としてどのような種類の相談があり,利用者はどのくらいいるのでしょうか。また,どのような相談が多いのでしょうか。最近の傾向はどのようなものかについてお伺いいたします。  再質問は自席よりいたします。 448: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 449: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市で行っている市民相談としては,主なものとして法律相談,登記相談,相続相談,税務相談,労働相談,交通事故相談,不動産取引相談等法律的な問題から,カウンセリング・心の相談,女性のためのカウンセリング,こころの健康相談室,生活困窮の相談,人権身の上相談,消費生活相談,ひとり親相談,婦人相談,健康相談,教育相談等暮らしに関する問題まで幅広く用意しており,現在約24種類の相談メニューを用意しております。  このうち12種類の相談に関しては,秘書広報室で相談の受け付け,申し込みをしておりますが,残る相談に関しては,それぞれの主管課が直接請け受け付けを行っております。また,秘書広報室で受け付けている相談件数の推移としては,過去3年分で申し上げますと,平成28年度は789件,平成29年度は846件,平成30年度は881件となっております。  最近の傾向としましては,法律相談や相続相談が多く,特に相続問題や近隣とのトラブル等の問題がふえている傾向があります。 450: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 451: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 利用した市民の方からはどのような意見や要望があるのでしょうか。市民からは利用したいとの要望があるけれども,狛江市ではメニューを用意していない,対応していないといったケースはあるのでしょうか。 452: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 453: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民相談を利用された方からは,弁護士や税理士等の専門家を市から紹介してほしい,相談時間が短い,等といった御意見をいただいております。また,希望される相談内容が市民相談で対応していない場合等は,他の外部機関を紹介することもあります。 454: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 455: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 各種市民相談で解決できない場合ではどのような対応をしているのか。他団体につなげていること等があるかお伺いいたします。 456: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 457: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民相談は一般的な内容についての御相談をお受けするものであり,解決できないような専門的な御相談については,関係する支部や協会等の専門機関を相談者に御案内しております。 458: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 459: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 先日ドコモのフィッシング詐欺というものに遭った市民の方から御相談があって,市役所の窓口があることを伝えました。8月末に,警察には鼻で笑われましたが,市役所の無料相談の弁護士さんが何回も熱心にアドバイスをしてくれ,私はドコモお客様センターに何度も挑み,同じような全国の被害者たちの頑張りが実りました。市役所の無料相談ありがとう,とのメールが来ました。詐欺は6月初めのことでしたが,そのときには,長くかかるかもしれないけど一緒に考えていきましょうと言っていただき力が湧きましたと,そういったメールがその方から届いていました。2カ月前は大変な状況でした。その方は8月26日のネットニュース記事で,ドコモがフィッシング詐欺の補償に応じることにしたことを受けて,先ほどのメールを私にくれたということなんです。私も法律相談に行ってみたんですけれども,まず1つの取っかかりとしてこういった無料相談があることは,市民にとっては本当に心強いことではないかと評価いたします。  それでは,一般社団法人生活サポート基金についてお伺いいたします。事業内容についてどんなものでしょうか。 460: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 461: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 一般社団法人生活サポート基金は,「生活をリメイク」というミッションを掲げ,生活者が経済的問題により不安を抱えたままの生活を余儀なくされている状態から,少しでも安心感や安堵感が得られるような支援をすることを事業の目標としております。  事業内容は,生活再生のための生活相談事業,生活再生資金の貸付事業,個人再生ファンドや生活支援ファンドの運営,東京都の委託を受けた東京都多重債務者生活再生事業等の事業を行っております。 462: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 463: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ここは2005年に有限責任中間法人生活サポート基金を設立し,2008年に東京都多重債務者生活再生事業を開始,2009年には一般社団法人生活サポート基金に組織変更しました。このころだと思うんですけれども,私は地域活性課等にこの法人を紹介して,パンフレット等を市役所に置くことを了解いただいたと記憶しております。  それでは,同法人はどのような特徴があり,狛江市では連携等の体制はあるのか,これについてお伺いいたします。 464: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 465: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 当基金は,営利を目的とする消費者金融ではなく,個人と向き合ったコミュニティーファイナンスに徹し,金融が持つ本来の目的である生活の維持向上に役立つ事業を展開しております。また,ファイナンスを受けられない方や社会的弱者と言われる方々に対して,生活再生のための低利資金の提供,生活再生への的確な助言と実効性を持った事業体であることを目指しております。  市におきましては,こまYELLの担当相談員が債務整理等必要とされている方と訪問同行して御相談を行う等,連携しております。 466: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 467: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 同行支援しているということでよかったと思います。  実は私も先日,相談する方がいらっしゃったので,中をいろいろ知ってしまうことにはなるんですけれども,その方に同行してもいいでしょうかということを聞いて同行させていただきました。そして,相談する側が準備する資料というものも求められるんですけれども,相談にはすごく丁寧に,トータル1時間ぐらい時間をとって適切に相談をしておりました。  皆さん,相談と言われると,こまYELLという形で,生活に困窮していらっしゃる方ということを想像する方が多いのかもしれないんですけれども,実はすごく年収があってもいろんな事情で困っている方がいらっしゃって,私が同行した方はそういう方だったんです。本当にさまざまな事情で,その方は精神疾患もないし,きちんと働いているんですけれども,実は五,六年前に仕事を移られて,それまですごくたくさん年収があったものが半分になってしまった。でもその半分というのも普通のアベレージより多いんです。一般的にはそんなに困窮していると思われない方でも相談が必要な場合があるということを私も今回初めて知りまして,この一般社団法人生活サポート基金,飯田橋にありますが,皆さんにもっと利用していただけたらいいのではないかと思いました。  続いてお伺いいたします。NPO法人非行克服支援センターについては以前も紹介したことがありますが,改めてその設立経緯や活動内容についてお伺いいたします。 468: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 469: ◯ 参 与(石森 準一君) まず法人設立の経緯でございますが,法人のホームページを見ますと,当初は非行に向き合う親たちによる任意団体として学習会や定期的な集会を開催し,関係者同士で交流を行っていたようでございます。その後,子供の非行に際し,その子供にかかわる保護者や家庭,学校,地域が協力し,非行の悪循環を断ち切り,子供の健全育成や非行克服に向けた活動を行うことを目的として,NPO法人として設立されました。  主な活動内容といたしましては,我が子の非行に悩む親の支援と本人の立ち直りを支えていく活動として,有料による電話相談や面接相談のほか,都内及びその近郊エリアでの定例会や学習会,また,非行と向き合う親たちの会である「あめあがりの会」を組織し,交流しているということでございます。 470: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 471: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 同センターにおいては行政の委託事業も数多いと思いますが,狛江市としてはどのような評価をなさるのでしょうか。狛江市にはこういった事業や活動を担う団体はあるのでしょうか,お伺いいたします。 472: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 473: ◯ 参 与(石森 準一君) 近隣では,新宿区の委託事業として「思春期の子どもと向き合う」連続講座として,「思春期のココロとカラダ」や「ネット・SNS・ゲームと子どもたち」等,テーマ別の講座が開催されております。「あめあがりの会」の会員であれば,新宿区民でなくとも誰でも参加でき,午前・午後・夜間・土曜日等,複数の時間帯で会場をかえて実施されておりました。我が子の非行に悩む親が,同じような悩みを持つ方々とともに学ぶことや相談し合うこともできるということで,大変意義のある活動であると考えております。  一方狛江市で見ますと,非行や犯罪等に関する相談ということであれば保護司等の相談がありますが,罪を犯す前の若者が非行に走る場合や,その子供と生活し悩みを抱える親に対する事業や活動を担う団体ということでは,狛江市にはありませんので,市といたしましても,そのような悩みを持つ方がいた場合につなげる関係機関の一つとして認識したところでございます。 474: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 475: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それではちょっと紹介したい。これは,八王子で例会というのが開かれていまして,その中で皆さんがいろいろお話をなさいます。  「17歳の息子。高校入学後,学校生活がうまくいかず退学。地域外の友人と出会い,バイクの窃盗,補導など,半年位の間にいろいろな事が起こった。今年の初め,集団での事件で逮捕,鑑別所送致。現在は試験観察中。」ということで,「高校に行けなくなってしまった時,問題行動もあり,情報を集めようと調べたが,不登校でひきこもりの相談はあるが,不登校で非行の相談をする機関が見つけられず,困ってしまい,職場の人に相談した。」と言っておられる方とか,成人の子の家族例会というのがあるんですが,「25歳になる息子。中学生の頃よりタバコの喫煙・万引きなどで学校から呼び出しをうけることがあった。大学を卒業し会社員であるが,学生時代より消費が多く,カードで自己破産をしなくてはならないほど,負債が嵩んでいる。一人暮らしであるが,現在はほとんど親との交流はなくなっている。以前,息子から自己破産について遠まわしに相談をうけたことがあったが,深く言ってこなかったのでその場で差しさわりのない会話をしたことがあった。日々子どもとの接点をどのように持つか模索中である。」。  こんなふうなことで,本当にいろいろな役割を「あめあがりの会」が果たしているということなので,狛江にそういうものがなければ,パンフレット等を置いてぜひ御紹介していただけたら,そして活用していくのがいいんじゃないかと思います。  続きまして自立支援医療制度についてお伺いいたします。どんな制度でしょうか。 476: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 477: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 自立支援医療制度とは,心身の障がいを除去・軽減するための医療費の自己負担額を軽減する制度となっております。自立支援医療には3つの類型があり,通院による精神医療を継続的に要する方を対象とした精神通院医療,18歳以上の身体障害者手帳の所持者が,その障がいを除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる方を対象とした更生医療,18歳未満の身体に障がいを有する児童で,その障がいを除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる方を対象とした育成医療となっております。 478: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 479: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 周知方法,申請手順,制度申請者の現状についてお伺いいたします。 480: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 481: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 周知方法は,国や都のホームページのほか,市ホームページ,市広報,障がい者(児)福祉のしおりに掲載を行っております。また,電話等によるお問い合わせへの対応や,医療機関においても制度周知が進んだことから,申請等の案内をしていただき,市窓口につながっている状況もあります。  申請手順は種類により若干異なりますが,医師意見書や保険証等の必要書類を持参の上,市窓口で申請を行い,市や都が決定行為を行った後,受給者証を送付することとなっております。また,申請者の現状について,更生医療,育成医療については横ばいが続いておりますが,精神通院医療については毎年かなりの増加傾向となっております。 482: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 483: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは増加しているという精神通院医療の申請の状況をお伺いいたします。この数年での申請数の推移,そして傾向についてお伺いいたします。 484: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 485: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 各年度の申請状況は,平成27年度から順に1,700件,1,764件,1,957件,2,121件となっております。また,今年度の速報値は866件となっておりまして,対前年同時期と比較すると微増となっております。4年前と比較して124%となっていることから,制度の利用者は増加の一途をたどっております。 486: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 487: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 増加しているということで,こういったことは本人や家族だけの問題ではなくて,社会の問題として認識すべきことではないか思います。  それでは,自立支援医療制度の意義と効用についてはどう考えるのでしょうか,お伺いいたします。 488: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 489: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 障がいの除去や軽減を行ったり,継続的に通院をする必要がある方が負担する医療費は家計全体を圧迫するものであり,その負担を軽減することが可能な自立支援医療制度は,大変意義のある制度であると考えております。例えば精神疾患に罹患されている方にとっては,就労による収入面でも安定しない状況が現実問題としてあります。そのような方にとっても,本制度により継続通院のための費用負担が軽減されることもあり,生活不安の解消の一助となっているのではないかと考えております。 490: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 491: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) このことは,例えばADHDとか発達障害の子たちもたくさん対象になっていて,その子たちが社会に出たり学校で学習を継続するために利用しているというパターンも大変多いと思います。  これはこの前議員ポストに入っていたもので,「今,子ども達の周りで一体,何が起きているのでしょうか?通級指導を受けている発達障がい(ADHD/ASD/LD)の子ども達。平成18年6,894人が,平成29年は54,247人に,なんと8倍に激増しました。──これは文部科学省の発表データだそうです──今年の1月,国連が「日本において適切なガイドラインがないままに発達障がいの子ども達が急激に増加し,極めて有害な向精神薬が投与されていることに対する懸念」を表明しました。早期発見,早期治療,あたかも子ども達に寄り添うような言葉で,」というようなことが書いてあるんですけれども,今は現場の臨床からは引退された石川憲彦先生という方がおられまして,その方は基本14歳以下の子供には精神科の薬は投与しないという方針でおりました。  今紹介しているものは,例えば自分では自覚的ではなかったけれども,頭の中がもやもやしたり集中力がなかったものが,その薬を飲むことによって集中力が高まってケアレスミスが減って,上手に自分の生活をコントロールするように,薬漬けにされるんじゃなくて薬を使う,そういったことに大きな一助となっているということを,この質問の中では訴えさせていただきたいと思いました。いい先生に出会ったときには,この自立支援医療というものが大変生きて,今までは少し自己肯定感が低かったりつらい思いをしていた子たちが,社会で働いたり学習を継続したりできている,こういう現実があるということを皆さんにお伝えしたいと思ってこの話をいたしました。  それでは続いてお伺いいたします。狛江市の外国人の登録数と国籍についてお伺いいたします。今後,狛江市に暮らす外国人の人口の動向についてはどうなると予想していらっしゃるのでしょうか。 492: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 493: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 令和元年9月1日現在,狛江市には1,368名の外国人の方がお住まいでございます。国籍は,人数の多い順に中国,韓国,フィリピンと続き,全体では59の国と地域の方がいらっしゃいます。  狛江市における外国人人口の動向につきましては,外国の方に限定した推計はとってはいないんですが,この5年間で400人以上の増加となっておりますので,今後しばらくは増加が続くのではないかと推察しております。 494: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 495: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 幼稚園,保育園,小・中学校での子供や親への支援が必要なケースについてはどのように対応しているのでしょうか。具体的にはどのような支援が求められているのか,それについてお伺いいたします。 496: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 497: ◯ 参 与(石森 準一君) 幼稚園や保育園,学童保育所では,支援が必要な子供や親に接するための職員の研修という形で,定期的に臨床心理士や言語聴覚士,作業療法士等による巡回相談を実施しております。また,公立保育園と民営化保育園では,発達等で気になる児童の保護者を対象として,希望制による専門医の親子面談を年1回実施しております。  求められる支援については,各ケースにもよるため一概に申し上げることはできませんが,内容に応じて必要な機関等に適切につなげるということが重要であると考えております。 498: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 499: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 外国籍の方も同様に,小・中学校においては,子供たちや保護者に対する相談窓口として,管理職や学級担任,養護教諭等が対応し,子供への支援はもちろんですが,必要に応じて保護者に対して支援を行うほか,相談内容に応じて,各小・中学校に配置しておりますスクールカウンセラーが相談を受けるとともに,スクールソーシャルワーカーが関係機関等に支援をつなげたりすることもあります。保護者がどこに相談をしてよいかわからない場合等もございますので,スクールソーシャルワーカー等が適切な機関等に支援をつなげることは重要であると考えております。 500: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 501: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 埼玉県にNPO法人ふじみの国際交流センターというものがあります。ここの活動内容と市の所感についてお伺いいたします。 502: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 503: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) NPO法人ふじみの国際交流センターにおいては,外国人の自立支援として生活相談,日本語教室,多言語情報提供といった事業や,国際理解と国際交流として国際理解講座,交流イベントの開催,語学教室,広報活動といった事業が実施されております。  ふじみの国際交流センターの取り組みは,狛江市でも国際交流協会や公民館事業等により実施しているものもありますが,NPO法人としての強みも生かして,さまざまな側面から取り組んでいると感じております。多文化共生のまちづくりを進めるに当たって,ふじみの国際交流センターのような先進的な取り組みは,狛江市にとっても参考になるものと考えております。 504: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 505: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 今回この質問をする前にふじみの国際交流センターに行きたかったんですが,時間が足りなかったので,これはまた別の機会にも扱いたいんですが,ちょっと紹介させていただきます。  「理事長の石井ナナヱさんはもともと,公民館で日本語教室を運営していたが,外国人とかかわるうちに「外国人が自由に集まり,日本語を勉強でき,夫のDVから逃れた外国人妻の駆け込み寺となるオープンスペース」の必要性を感じるようになり,97年,10人の有志と「ふじみの国際交流センター」を立ち上げた。」。結構前なんですね。2015年,「「中央ろうきん若者応援ファンド」の助成を受け,中・高校への働きかけの強化や,通いたい若者に交通費を支給するなど新たな取り組みを始めた。日本で暮らす外国人は約210万人。うち7割近くが永住者・定住者などの資格をもつ「これからずっと日本で共に生きていく人たち」だ。「ぜひ,彼らと交流してみてください。彼らは日本人が考える以上にそれを望んでいるし,私たちが普段気づかないことに気づかせてくれます。縁あって日本に来た人たちやその子どもたちが普通に社会に参加し,働いて税金を払えるくらいの暮らしができるような社会になってほしいと願い支援を続けています」」と,本当にすごく志も高いし,そしてやっている内容も本当に力強くて発展的なわけで,狛江市も増加していくという中で,こういったものの始めの一歩はイメージしていかなければならないのではないかと思いまして,紹介させていただきました。  続きまして,2018年度に行った狛江まちゼミについてお伺いいたします。 506: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 507: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 狛江まちゼミは,平成27年度に1回目を行い,平成30年度で4回目の開催となりました。1回目は市が主催となり,2回目以降は狛江市商工会を中心とした事業として実施しております。  まちゼミとは,個店がその専門性を生かし,お店の人が持つ知識や情報,コツを原則無料で受講者であるお客様に講義・実技体験するイベントであり,個店の魅力を発信し,お店のファンとなってもらうことを目的として実施するものです。  平成30年度の狛江まちゼミは,平成30年10月13日から11月10日までの期間で20講座が開催され,延べ150名の方が参加されました。 508: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 509: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 参加した市民の評判,また,御尽力いただいた講師の方々や主催した狛江市商工会の感想についてはどうでしょうか。 510: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 511: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 事業実施の際に参加者及び参加店舗にアンケートをとっております。参加者からは高い満足が得られていること,意見として,工場見学を何度かしたことがあるが,身近で詳しく体験できてよかった,等の声を頂戴しております。参加店舗からは,店の存在を知ってもらえた,新規のお客様と密にコミュニケーションをとることができた等,店の魅力を伝える場として有効に活用され,一定の成果が出ているものであると伺っております。  狛江市商工会にお話を伺ったところでは,市内の商業振興に寄与できている事業として手応えを感じているとの感想をいただいております。 512: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 513: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは成果と課題,今後についてお伺いいたします。 514: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 515: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 成果としましては,お客様や個店からも好評をいただいており,商業振興の一環として有効な事業であると認識しております。今年度の実施に関しましては,狛江市商工会において新規事業の実施等があるため,狛江市商工会の主催事業としての開催は難しいと伺っております。  今後に向けた課題としましては,まちゼミ事業は全国的に展開されている有効な商業振興策の一つでございますが,長期的に成功し続けているまちゼミの運営方法を見ると,商業者自身が運営主体となる自主運営方式をとっているケースが多く見られます。狛江市商工会による主催事業から商業者自身による自主運営に切りかえられるように,組織や人材の育成を行っていくことが重要であると捉えております。
    516: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 517: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 私も2018年度のまちゼミに1カ所行ってみました。そのときの感想というのは,本当に身近なまちにこんなに信頼できる専門家の方がいらっしゃって,惜しみなくいろいろなことを教えてくれるし,相談に乗ってくれるということが感じられたことです。このまちに安心して暮らせるという感じがありまして,いい方々がお店を構えたり,お仕事をなさっているということが感じられました。今後も狛江らしい形でまちゼミが行われると大変ありがたいと思います。  続いて「若者を対象とした子ども期の家庭における体罰等の実態・意識調査報告書」について伺います。  子育てをしていると,子供が言うことを聞いてくれなくていらいらすることもあります。ついたたいたりどなったりしたくなることもあります。体罰や暴言に効果があるように思う人たちもいるかもしれませんが,恐怖により子供をコントロールしているだけで,なぜ叱られたのかを子供が理解できていないことが多いのではないでしょうか。最初は愛のむちのつもりでも,いつの間にか感情に負けて,子供に恐怖のみを与えて力で押さえつけているだけ,そういった形にエスカレートしてしまうこともあります。  そこでお伺いいたします。「若者を対象とした子ども期の家庭における体罰等の実態・意識調査報告書」は,早稲田大学大学院体罰調査プロジェクトチーム──代表が喜多明人教授でございますが──が公益財団法人日本生命財団より委託を受けた研究をもとに作成され,「子ども・若者側からみた体罰等の問題」として2019年5月に冊子にまとめられました。  狛江市として体罰に対する認識をお伺いいたします。 518: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 519: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童福祉法第1条におきまして,「全て児童は,児童の権利に関する条約の精神にのつとり,適切に養育されること,その生活を保障されること,愛され,保護されること,その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。」ことが規定されております。  市としましては,いわゆるしつけと称して子供に暴力を振るったり,子供を言葉でおどかす,無視する等,子供を精神的に傷つけたりする行為は,全て児童虐待に該当し,それはすなわち子供の権利を侵害するものであるというのが基本的な認識でございます。また,これとあわせまして,このような体罰や暴言は子供の脳の発達に深刻な影響を及ぼすことは,既に科学的根拠を伴って明らかになっております。  これらのことを踏まえまして,狛江市においては,狛江市にかかわる全ての子供の心身の健やかな成長や発達,自立を支援するため,どのような場面においても子供の成長や発達を阻害するような体罰等が起こらないよう,周知・啓発,注意喚起に努める責任があると認識しております。 520: ◯ 議 長(石井 功議員) 時間の延長をお認め願います。7番吉野議員。 521: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 親や養育者からの体罰等を子供はどう捉えたかを問うことで何が解決できると考えるでしょうか,お伺いします。 522: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 523: ◯ 参 与(石森 準一君) 今回の調査における子供期に受けた体罰等の形態とそれを受けた際の感情の設問からは,その形態にかかわらず,子供の多くが,体罰等には「恐怖」「怒り」「理不尽感」等の否定的感情を持つことが明らかになり,さらに,この結果を親や養育者と子供の関係づくりの点から分析しますと,子供への体罰等は,親や養育者側がしつけ,愛情等いかなる目的を持っていたとしても,子供はそれに否定的な感情を覚え,親や養育者と子供との関係構築に悪影響があることが指摘されております。  あわせて,これとは反対に,子供自身がみずからが体罰等を受けたことに対し,自分が悪いから仕方がないというようなことで,子供の心の中に親や養育者を肯定してしまう傾向も一部にあるということにも着目する必要があるのではないかと思います。  そのため,子供の支援者は,体罰等を受けることを肯定している子供に対しては,子供は守られるべきものであり,その状況を改善する必要があることを子供に伝えることで,親や養育者と子供の関係改善につなげていくべきものと考えております。 524: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 525: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 調査の結果から見えたことの重要事項として,身体的暴力やいわゆるネグレクトより,「相手にされない,にらまれる,馬鹿にされる行為」への否定的感情が82%に及んだことは,深い反省とともに再認識すべきであると思います。また,養育者が愛情,しつけといった目的を持っていても,子供・若者は体罰等を受けた際に恐怖感,不信感等の否定的な感情を持つことも決して忘れてはいけないと思います。こういったことを市ではどのように発信し,周知・啓発していくのでしょうか。 526: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 527: ◯ 参 与(石森 準一君) 今回の調査において,身体的暴力やいわゆるネグレクトより,「相手にされない,にらまれる,馬鹿にされる行為」への否定的感情が82%に及んだという結果が出たことについては,子供にとって,みずからの自尊心が傷つけられることは,場合によっては身体的暴力やネグレクトよりも,子供の心に大きな影響を残す可能性があるということが言えるということであると思います。  これまで狛江市におきましては,毎年11月の虐待防止月間におけるパネル展示や,市民まつりにおいて児童相談所とともに行う虐待防止のPR,チラシ配布により,児童虐待の防止や子供の権利擁護に係る意識啓発を行うとともに,市内の小・中学校の全家庭に児童虐待防止に係るリーフレットを配布し,保護者や養育者に対する意識啓発を行ってまいりました。また,今年度からは,現在東京都が作成しております「体罰等によらない子育て」のリーフレットやポスターを市内の関係機関に配置していく予定です。  今後も引き続き各事業における意識啓発に努めるとともに,体罰等が子供の心理面に与える影響についても着目し,発信していく必要性を感じているところでございます。 528: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 529: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 若者も大人も,「それしか方法がない」場合の体罰等の使用の容認意識を持つ割合が30%から40%あるわけなんですが,幼児期,障がい等の理由から「やむを得ない」体罰容認意識を克服するためにどのような対策が必要と考えるでしょうか。 530: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 531: ◯ 参 与(石森 準一君) 今回の報告書では,他に方法がない場合において,人々の意識の中で体罰等の使用が一定程度容認されている要因については,法制度も含め,日本社会において体罰等の定義が普及していないことに加え,大人が子供をどなる,おどす行為やソフトな身体的暴力が,保育や教育の現場,クラブ活動,習い事など家庭外のあらゆる環境で蔓延しており,子供たち自身がその行為によって問題を解決したり,他者をコントロールすることを学習しているため,体罰等を認識する感覚が麻痺していることがその要因である,と結論づけております。  そのため,この「やむを得ない」体罰容認意識を克服するためには,何よりもそれを容認しない社会全体における意識改革とあわせて,親や養育者が体罰等によらない子育てを教わり,実践するコモンセンス・ペアレンティング・プログラムのような,いわゆる場の提供を引き続き行っていく必要があると感じております。  また,子供期において体罰等を受けた経験と体罰等の容認意識が比例していることから,親や養育者の支援者は,親や養育者の成育歴をともに振り返り,体罰等のない子育て方法を一緒に考えたり,実際に対応方法を示したりすることが有用であると考えております。 532: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 533: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 今回,所管の担当の方々がこの報告書をすごく読み込んでくださって,本当にありがとうございますということをまず言いたいと思います。  それではお伺いします。子供期に養育者から体罰等を受けた際に,「誰にも相談しなかった」と答えたものが41.5%から78.1%と最も多かったんですが,また,養育者から体罰等を相談できることは子供期の安全感を高めることもうかがえる一方,子供期の安全感を高める要素は多様であることがわかりました。身体的暴力,どなる・暴言等の行為では,「相談しなかった」ものが「相談した」ものより,子供期の安全感が高かったという結果です。体罰等を相談しない理由はさまざまですが,相談することをためらう状況や相談できない状況にある子供たちへの理解が不可欠だということです。その上で子供の安心して相談する権利を保障する支援システムが必要だと思います。狛江市の見解を求めます。 534: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 535: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江市では現在,市内の小・中学校の全児童・生徒に配布しているSOSカードにおいて,具体例を挙げた上で,「こんなときは相談しよう」というメッセージとともに,市役所子育て支援課のほか,子ども家庭支援センター,教育研究所,世田谷児童相談所,チャイルドライン等,子供の相談に係る関係機関の案内を行っております。また,国においては,子供の権利侵害の救済を図ることを目的として,「子どもの人権110番事業」も実施されております。  現在,狛江市が設けた制度として,子供の安心して相談する権利を保障するシステムはありませんが,子供たちに向けた「相談場所があるよ」というメッセージは,常に工夫・改善を図りながら引き続き発信してまいりたいと考えておりますし,反対に,子供からの相談がなくても,子供の身近にいる大人が気になる子供に気づき,積極的に声をかけることで,親や養育者との関係の相談につながることもありますので,その点を踏まえて,子ども家庭支援ネットワーク会議等の全体会議や研修会を通じて,保育園や幼稚園の先生,学校の教員等,日ごろ子供の近くにいる大人の理解促進と意識啓発にも努めてまいりたいと考えております。 536: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 537: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 子供が安心して相談できるために,豊島区ではジャンプという中高生センターに弁護士の巡回が入っております。狛江市でそういったことが実現できればいいと思うんですが,いかがでしょうか。 538: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 539: ◯ 参 与(石森 準一君) 先ほど議員から資料をいただきまして,読ませていただいたばかりですけれども,現在子ども・子育てプランの改定も検討しておりますので,こういったことも参考にさせていただきたいと思っております。 540: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 541: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) どうぞよろしくお願いいたします。  体罰や虐待は,どこにも誰にも起こることであり,誰もが被害者,そして加害者になり得るということを社会の共通認識とすべきではないでしょうか。そして,罰したり責めたり追い詰めたり,1人のせいにするのでは何も解決しない。その他の方法があることを共有して,そういう社会をつくっていくことが大切だということを指摘して,この質問を終わります。 542: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野芳子議員。     〔7番 吉野芳子議員登壇〕 543: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 2問目は,市民主体で防災・減災に取り組むためにです。  きょうも台風ということで大変な被害がありました。そして8月29日,秋雨前線の影響で記録的な大雨となった九州北部では,住宅浸水や道路冠水等の被害が相次ぎました。亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに,被災された皆様へ心からお見舞いを申し上げます。  佐賀市では1時間に100ミリを超す猛烈な雨が降り,市中心部が広範囲に冠水。JR佐賀駅や駅近くのホテルも1階ロビーまで冠水しました。気象庁では大雨特別警報等を発表しました。  東京大学の総合防災情報研究センター准教授の関谷直也さんは,防災対策で大事なことは,自分の身を自分で守ること,災害直後に死なないこと,生き延びること,とストレートなメッセージを寄せています。命を守る安全対策について順次質問してまいります。  住まいの防災として,安全な空間づくりは市民にとって最も取り組みやすく,また,積極的に取り組むべきものと言えるのではないでしょうか。日ごろから家の中に知恵を絞って安全な場所をつくり,意識しておくことが重要です。家具の固定,家具の配置の工夫,置き場所の見直し等については,どのような方法を市では市民に提示しているのでしょうか,お伺いいたします。  再質問は自席よりいたします。 544: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 545: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 家具の固定方法としましては,L字金具や突っ張り棒,すき間埋め収納ユニット等がありますが,家具の配置等とあわせて対策をとればより安全性が高まります。安心安全課のカウンター付近の防災用品展示コーナーで一部の商品の展示やあっせんの紹介を行っているほか,防災ガイドでは,家具転倒防止器具の有効性や固定方法,家具の配置の工夫など,目で見てわかるようにイラストで紹介しております。また,安心安全通信等において適宜特集を組むなどして,市民の皆様の自助力に働きかけております。 546: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 547: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ベランダやガラスに関しては,どのような状態が危険で,どのように改善したらよいのかについて伺います。 548: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 549: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) こちらも防災ガイドで案内しておりますが,ベランダでは物干しざおや置いてあるものが落下しないか,エアコン室外機がしっかり固定されているか,手すりに破損や腐食はないか,窓ガラスでは飛散防止フィルムを張っているか,カーテンは防炎処理をしたものであるか等,点検ポイントを示しており,安全対策の目安として活用していただければと考えております。 550: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 551: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 一般社団法人危機管理教育研究所代表で冊子「東京くらし防災」の協力者でもある国崎信江さんは,上下2カ所での家具の固定が必要だということを言っていらっしゃいます。それと窓ガラスの飛散防止フィルム,どのくらい市民に周知され実践されているのか,気になるところでございます。  「東京くらし防災」という東京都発行の冊子では,「防災に対するイメージ」は「やらなくてはいけないこと」59.5%,「自分の生活に直結する」40.2%,「取り組んでみたい」25.9%。また,「災害対策をしない理由」は,「具体的な方法がわからない」53.3%,「面倒くさい」24.7%,「お金や時間がかかる」23.3%というアンケート結果が示されております。いつもの暮らしの中でできる防災,毎日の行動や習慣にちょっとした工夫や発想を加えるだけで始められる,構えないでできる防災対策,これが必要ではないかと思います。  「いますぐできる!15のこと」というのが出ておりまして,「外出先では非常口を確認」「カーテンは閉めて寝る」「食器の重ね方を変えてみる」「包丁は使ったらすぐしまう」「寝転んで,危険を探してみる」「日用品は多めに買い置きする」「行けるときに,トイレは済ませておく」「生理用品は,もう一周期分買っておく」「災害時の集合場所を決めておく」「公衆電話の使い方を子供に教えておく」「地域の行事に参加してみる」「災害時のペットの預け先を探しておく」「ママバッグ──ふだんの外出のバッグですね──は使った分だけ足しておく」「チョコレートやキャラメルをカバンに入れておく」「「東京くらし防災」を読んでみる」ということでされておりますので,こういった冊子もやはり皆さんにもう少し周知していく必要があるかと思います。  ハザードマップは,自然災害が発生しそうな場所を予測し,住民の避難に役立てるための地図です。市民にとってはまさに命に直接かかわる重要な情報と言えますが,市としての認識を伺います。また,市民へはどのようにハザードマップの浸透を図っているのかについて伺います。 552: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 553: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ハザードマップの重要性につきましては,平成30年7月豪雨でも再認識されましたが,市としましても,市民が災害時少しでも安全に行動ができるよう,平常時から認識しておいていただきたい重要な情報であると考えております。  狛江市のハザードマップは防災ガイドに収録しており,ホームページで公開しているほか,ハザードマップ改定の際には市内全戸配布し,また,市民課窓口で転入者へ,安心安全課窓口でも市民へ配布しております。カラー刷りでイラストも多く,わかりやすいガイドとなっております。防災カレッジ,講演会等の機会を捉え紹介していきたいと考えております。  また,平成30年度から,電柱に浸水深と避難所の標示板を掲出する「まるごとまちごとハザードマップ」に取り組んでおります。その場所の浸水深等を実際に目にしていただくことで,ハザードマップの浸透を図っております。 554: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 555: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 電柱にハザードマップが出ているということで,ハザードマップの重要性というのは私たち自身ももっと知るべきだと,今回いろいろな専門家の人もそのことをおっしゃっています。  市民の安全対策として,ハザードマップの確認だけでは十分とは言えません。ハザードマップをもとに全世帯で避難ルートをつくることが必要だと考えますが,いかがでしょうか。 556: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 557: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難ルートにつきましては,家屋や障害物の流入等によって災害時に通行できない道路が生じる等,そのときの状況に応じて判断していただく必要があります。日ごろから頭の中で災害時の付近の状況等を想像しながら,自宅から避難所までのルート等を複数考えておいていただくことが必要ではないかと考えております。 558: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 559: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 自分で自分の身を守るためのハザードマップは,命を守る重要なツールとなります。自宅や自分のいる地域のリスクを知り,それぞれの災害に応じた備え方を考えること,これを市民に引き続き伝えていくことが大事だと思います。  避難ルートを,例えば防災カレッジ等で,ワークショップとか市民参加型等で実際に作成するということを提案したいんですが,いかがでしょうか。 560: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 561: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 検討してまいりたいと考えております。 562: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 563: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ぜひよろしくお願いします。  続いてお伺いいたします。まず現在,保育園で食物アレルギー対応している人数と,主な対象食材の種別についてお伺いいたします。 564: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 565: ◯ 参 与(石森 準一君) 市立保育園4園で申し上げますと,食物アレルギー除去の対応を行っている児童は36名で,主なアレルギー物質ですが,卵,乳及び乳製品,小麦,ゴマ等が挙げられます。 566: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 567: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 同様に,小・中学校で食物アレルギー対応している人数と,主な対象食材の種別についてお伺いいたします。 568: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 569: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 小・中学校において食物アレルギー対応食を提供する場合,誤食等を防ぐことを目的に,明確に見分けられるようピンク色のトレーを使用して給食を提供しております。このピンクトレーを使用している人数ですが,現在,小学校で104人,中学校で34人でございます。  主な食材ですが,小・中学校ともに鶏卵,果物,ピーナツが上位を占め,その他エビ,カニ,クルミやアーモンド等の種実類,魚卵等があります。 570: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 571: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) アレルギー対応について,最近の傾向を伺います。 572: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 573: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 市内の小・中学校では,ピンクトレー対応を必要とする児童・生徒数は年々増加傾向にあり,対象となる食材についても多様化しており,学校現場ではより慎重な対応が求められております。この傾向は,アナフィラキシー対応ホットラインで御協力いただいている東京慈恵会医科大学附属第三病院の専門医より,全国的に同様であるとの説明を伺っております。 574: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 575: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 保育園,小・中学校の状況をもとに推測すると,災害時にはどんな対策が有効と考えられるのかお伺いいたします。 576: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 577: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 食物アレルギーは対象となる方も種類も多く,災害時の避難所での対応には限界があるものと認識しております。市では,食物アレルギー特定原材料等27品目不使用の商品を可能な限り多種類備蓄する,避難所運営協議会の皆様にアレルギー対応講習会に御参加いただく等,できる限り対応してまいりますが,御自身で必要な食料を日常備蓄していただくことも含め,自助の必要性についても周知・啓発していきたいと考えております。 578: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 579: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 狛江市で何度か防災講座をしていただいている辻由起子さんの講演内容や反響についてお伺いいたします。 580: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 581: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 辻由起子さんの防災講演会につきましては,昨年12月に避難所運営協議会及び市職員向け,ことしの3月には市民向けに開催し,女性,親子,障がい児,アレルギー患者の視点での防災の取り組みといった内容でございました。受講者からは,実体験に基づくお話で身近に防災について考えられた,楽しく取り組むという視点が参考になった,等の感想があり,大変好評でした。今年度の防災カレッジでも御講演をお願いしております。 582: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 583: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 今回防災カレッジにも来ていただけるということでございます。  私は辻由起子さんの防災講座は,ことし7月3日に,「保育施設の防災について~見落としがちな乳幼児とその保護者,障がい児,アレルギー患者の体験も交えて」というものに参加させていただきました。社会福祉士,保育士等たくさんの分野での専門性をフルに発揮して,現場をよく知った方としてのパワフルな講座は,参加者の心をつかみ,動かしました。どのお話も印象的で,知っておくことが重要なことばかりなのですが,特にアレルギーに関しては,盲点を明らかに示し,どう対策するか具体的な方法がわかりました。  辻さんの講演を参考にすることにより,市での災害時のアレルギー対策はどのように工夫,強化,改善されたのでしょうか。学んだことは何でしょうか,お伺いします。
    584: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 585: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 今まで市で備蓄していたアルファ化米の3種類のうち2種類には,食物アレルギー特定原材料等27品目が含まれておりました。今後の食料の備蓄につきましては,段階的に食物アレルギー特定原材料等27品目不使用の商品を購入していく方向で,関係部署と調整していきたいと考えております。なお,アルファ化米につきましては,今年度から食物アレルギー特定原材料等27品目不使用の商品を購入しております。 586: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 587: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) こういったアレルギー対策,今回すごくはしょった形で質問させていただいているんですが,また新たな機会にきちんとさせていただけたらと思います。  続いて最新の備蓄のあり方とはどんなものでしょうか,市の認識を伺います。 588: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 589: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害に備えた備蓄については,消費期限の長い防災用の食料等をそろえることが一般的でしたが,近年ではローリングストックと呼ばれる手法が注目されております。ローリングストックとは,日常備蓄とも呼ばれ,ふだんの買い物を多目に行い,使用した分を買い足し,家庭で常に在庫を維持していく方法とされており,「東京防災」等でも紹介されております。アレルギー対応も含め,各家庭で備蓄すべきものは異なるため,こうした手法を用いて,各家庭の事情に合わせた備蓄を行っていただくことが有効と認識しております。 590: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 591: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) どのような備蓄を市では推奨しているのでしょうか。役に立つ防災グッズとして挙げられるものはどんなものでしょうか。 592: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 593: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 家庭での備蓄品につきましては,狛江市防災ガイドにおいて最低3日間,できれば1週間程度の水や食料品の備蓄の必要性を周知しております。また,近年の災害等の事例を踏まえますと,スマートフォンを充電するためのモバイルバッテリーや,断水等に備え,乳幼児用の液体ミルクや携帯トイレの備蓄等が必要かと考えております。 594: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 595: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 液体ミルクも,実はこの前の辻さんの講演会のときに試飲させていただいて,それから,どういうふうにアルファ化米を食べられるようにするかとか,実際的なことを少人数でできてすごくよかったと思います。  防災啓発専門のNPO法人プラス・アーツの小倉丈佳さんによれば,例えば家具と天井の間にぴったりはまる段ボール箱を置いてすき間を埋めるという方法で,日常的なもので家具の転倒防止を図るとか,それから,大きな災害の直後は電気,ガス,水道の生活インフラがとまるので,そのときのイメージトレーニングをしておくことを勧めています。例えば月1回,非常食の日を決めて,非常食を食べて消費し,また,先ほど出た備蓄するローリングストックを実践するとか,電気を使わない日を決めて照明や携帯電話を使わない生活をしてみる,こういった実際的なアイデアもさまざまな所で紹介されていると思います。ですので,本当に身近に防災を意識するということが大事かと思います。  続いてお伺いいたします。安心安全通信7月号に掲載された携帯浄水器「mizu-Q PLUS」についてです。実はこれは朝の情報番組でも紹介されました。どんな性能や特徴があるのでしょうか。今後の周知についてもお伺いいたします。 596: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 597: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市内の事業所が製作している浄水器mizu-Qにつきましては,川の水やプールの水等を安全な飲用水に浄化できる大型のもので,ある程度水量を確保する場合に有効で,市でも各避難所で備蓄しております。一方,mizu-Q PLUSにつきましては,ペットボトルに直接取りつけることができるもので,個人での使用に適していることから,安心安全通信で紹介させていただいたように,個人の災害用グッズとして備蓄していただきたいと考えております。今後,総合防災訓練等の機会を捉えて,周知・啓発を図っていきたいと考えております。 598: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 599: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) これはかりはな製作所に行って買ってきたんですが,こんなに小さくて,ペットボトルに取りつけるだけで350リットルろ過能力があって,今までのしょいこの大きいmizu-Qですと,1回フィルターを通すとずっと使っていかなきゃいけない。これはフィルターをかえられるので,すごく日常的に気軽に使えるし,何せ値段が3,400円で,かりはな製作所が市民に関してはディスカウントしてくださっているということで,早速,朝の情報番組に出たときにたくさんの人から予約があったそうで,狛江でこういったことを開発してくれているわけなので,私たち自身が逆に,狛江ってこういうすごい防災グッズがあるんだよということをぜひ市民一人一人が紹介できるようになっていただきたいと思っております。大切な水が,泥水みたいなものが,このフィルターを通しておいしい水になりますので,そういったことも含めてすごくクオリティーの高い浄水器ですので,皆さんもお見知りおきをということで,きょう紹介させていただきました。  ふだんからかばんの中に入れておくとよいものや100円ショップでそろえられるもの等,気軽に実行でき,防災意識向上につながる知恵や情報を市民に知らせられるよう,行事やイベント等とコラボさせる取り組みが必要だと思いますが,いかがでしょうか。 600: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 601: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) さまざまな行事を活用して防災意識向上につながる取り組みは非常に有効と考えております。今年度は,安心で安全なまちづくり地域協議会が消費生活展「くらしフェスタこまえ」に参加し,安心・安全に関する広報・啓発を行う予定でございます。 602: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 603: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) ぜひ辻さんなどの御意見もいただきながら,いろいろな行事にコラボして,防災というものを私たちの生活の一部にしてもらいたいと思います。私は市民参加が一番大事だと思っております。  先ほども取り上げた安心安全通信は,とても親近感の湧く読みやすい情報誌だと思います。どのようなことに留意して作成されているのでしょうか。どのような方法・形態で配布し,市民からはどのような反応・意見があるのか,そして課題と今後についてお伺いいたします。 604: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 605: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 安心安全通信につきましては,年3回防災・防犯・消防の特集を組む形で発行し,市内全戸へ配布しております。紙面の作成においては,防災・防犯・消防の各担当が業務に取り組む中で,話題になったことや疑問に思ったこと,皆さんに勧めたいこと等を持ち寄り,なるべく直近の話題・事例等を紹介することで,少しでも興味を持っていただき,防災や防犯に関する意識の向上,食料の備蓄や家具転倒防止など実際に身を守るための行動(自助の備え)を起こすきっかけとしていただけるよう,色合い,レイアウトも含め工夫しております。 606: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 607: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 狛江市防災ガイドは,日進月歩ともいえる情報の更新にも対応しており,大変充実していると思います。市民にしっかりと活用してもらうための工夫についてお伺いいたします。 608: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 609: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市防災ガイドは,ハザードマップを初め狛江市の防災に関する情報を目で見てわかりやすいように工夫して掲載しております。また,防災会,避難所運営協議会,消防団等災害時のリーダーを担う方々の紹介も織り込んでおり,まさに身を守るためのガイドと認識しております。今後とも市民の方が興味を持って手にとっていただけるよう,最新の情報を反映する等,内容の充実は当然のこと,見やすくわかりやすい紙面づくりに努めていきたいと考えております。 610: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 611: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 続いて防災カレッジの開催状況,課題と解決に向けた新たな取り組みについてお伺いいたします。 612: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 613: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 防災カレッジは,平成27年度より年3回開催しております。これまでの内容としましては,平成27年度は,狛江消防署による「東京防災」の説明,気象庁によるワークショップ,宮城県名取市職員による被災経験に基づく講話,平成28年度は,気象庁によるワークショップ,子育て世代向け講演会,親子での本所防災館訪問,平成29年度は,子育て世代向け講演会,気象庁によるワークショップ,災害時のトイレ対策,平成30年度は,多摩川における防災の取り組み,震災への水道の備え,災害時のトイレ対策でした。  防災カレッジは幅広い市民を対象として,防災意識の向上,自助の備えにつなげることを目的としておりますので,幅広い市民の方が参加しやすいよう,子供が同伴して受講できるように遊べるスペースの用意,また,手話通訳者を配置して聴覚障がいのある方に受講いただくなど取り組んでおります。 614: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 615: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 防災カレッジのリピーターについてはどのように考えているでしょうか。私としてはリピーターが多いということはメリットではないかと思っております。 616: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 617: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 防災カレッジにつきましては,新たなテーマで開催することで毎年度継続して参加していただけるように検討しております。一方,同じテーマでも多くの市民の方に受講していただきたい内容と考える場合は,曜日や時間帯を変える等,多くの層の方が参加しやすいように工夫して実施しております。幅広い市民の方に参加していただき,その中から多くのリピーターの方があらわれ,将来的にはそういった方が地域で活躍していただくことを期待しております。 618: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 619: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) そのとおりだと思います。市民一人一人が力をつけていく,そのために防災カレッジは内容の充実をお願いしたいと思います。  先日,岡山大学地域総合研究センター長の三村聡さんの講演を聞きました。倉敷市真備地区復興計画策定委員会の学識経験者としてのメンバーでもあります。予測や想定ではなく,実際に被害があり被災した体験を生きた教訓として,その中でさまざまな提案があったので,そのことを少し提案として質問したいと思います。  狛江市が被災した場合,復旧作業等でボランティアを受け入れる際の窓口はどこでしょうか。社会福祉協議会が運営する市民活動支援センターは,ボランティアの窓口に適していると思われますが,いかがでしょうか。 620: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 621: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 災害ボランティアの受け入れ窓口は社会福祉協議会でございますので,災害ボランティアセンターはあいとぴあセンター内に設けられることになります。災害ボランティアセンターの設置運営業務は市民活動支援センターの指定管理業務に含まれていないため,現状において市民活動支援センターに設置することはできないところでございます。 622: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 623: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 同じ社会福祉協議会ということで,ボランティアはいろいろな意味で必要だということですので,そういったことを考えると,これからまた社会福祉協議会のほうには一踏ん張りしていただきたいと思ったりしております。  真備町では,岡山大学の学生が募金活動,仮設ベッドの組み立て,救援物資の仕分け等に参加しました。狛江市には大学はありませんが,被災時に学生は頼りになります。市内の大学の寮や関連した学生たちとは,狛江市でつながりを持っているのでしょうかお伺いします。 624: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 625: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害時においては,さまざまな面で若い力は大変頼りになると考えております。市内の中学校においては,災害発生時には地域の市民を守る一員となれるよう,防災訓練等に参加していただいております。市内には大学の学生寮があることは認識しておりますが,現在のところ市内の学生と災害に関しての連携等はとれていない状況でございます。 626: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 627: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 道路の分断や公共交通の不通等が想定されます。移動できる移動郵便局,移動薬局,広域通学を可能にするスクールバス,オンデマンドバス等,柔軟性に富んだ市民サービスを被災地の実践から学び,準備すべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 628: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 629: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害時の臨時の需要に応じて日本郵便が運行する車両型郵便局である移動郵便局,熊本地震で活躍した移動薬局車両モバイルファーマシー等,災害時には柔軟性に富んだサービスが実施されております。過去の災害の被災地の実践については調査・研究してまいります。 630: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 631: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) まちづくりの視点でも,持続可能な都市機能,新たな発想を生かした災害に強いまちを目指すべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 632: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 633: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市計画マスタープランでも「安心・安全まちづくりの方針」として,将来都市像の考え方をお示ししております。また,狛江市和泉多摩川緑地都立公園誘致推進構想も立地特性を生かし,災害時の意義を明示し,その必要性をお示ししております。  多摩川沿線に位置する和泉多摩川緑地は,上流から下流までをつなぐ防災拠点になり得る立地にあります。世田谷道路や水道道路,また,東京都と神奈川県を結ぶ多摩水道橋の橋詰めにもなっており,アクセス性もよく,帰宅支援機能や広域受援機能の拠点となり得ると考えております。  そのほかにも,都市計画道路や地区計画等の都市計画事業の推進も,災害に強いまちづくりの効果を期待しているものでございます。今年度から3カ年の予定で都市計画マスタープランの改定及び立地適正化計画の策定をいたしますので,その中でも現在の状況にあわせて,安心・安全なまちづくりを目指して検討してまいります。  持続可能な都市機能という点でいえば,都市計画マスタープラン等も社会情勢の変化等に合わせ適宜見直しを図りながら,将来都市像を捉えていく必要があるものと考えております。 634: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 635: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 先進事例というのは数多くあります。市としてもアンテナを広く張りめぐらせて,将来に備えた先見性のあるまちづくりを進めていただきたい,このようにお願いいたします。  被災し,みなし仮設や仮設住宅で暮らす人を含め,住まいについては悩みが深いとのアンケート調査の結果が,岡山大学の三村さんから紹介されました。その悩みの相談支援の仕組みをつくっておくべきではないでしょうか。窓口はどこが担うのでしょうか,お伺いします。 636: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 637: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 地域防災計画において,被災者に対する生活再建支援金援助等は福祉保健部が担うこととしておりますが,住まいについての悩みはさまざまな要因・状況が考えられますので,それに応じて担当部署が対応するものと考えております。 638: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 639: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) まず市でも,被災後の住まいに関する市民の心配,要望,悩み等に関心を持って,情報収集していただくようにお願いいたします。  三村先生によると,市民の見守り支援等をしている社会福祉協議会で,落ちついてくると住まいの悩みを訴える人が多いということです。ケースマネジメントが必要とのことは,忘れてはいけないことではないかと思います。  心のケアとしてはどのような体制を整えているのでしょうか。それと同時に,実は体をほぐすことが求められているとのことでした。マッサージや整体等,ボランティアの協力を募っておくべきではないでしょうか。 640: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 641: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市地域防災計画では,必要に応じて電話相談窓口や外来相談窓口を設置する,また,市が編成する保健活動班は,都が編成する巡回精神相談チームと連携をとり,精神疾患患者及び心的外傷後ストレス障害も視野に置いた心の健康に関する相談を行うとしております。  岡山市では,岡山市鍼灸マッサージ師会と人的支援に関する協定を結び,災害時に鍼灸師が避難所に赴き,あんまマッサージ,指圧,療養上の相談を無料で実施することを協定に盛り込んでいる例もございますが,現在のところマッサージや整体等の関係で協定を締結しておりません。体の活動量が減少した生活が続くとエコノミークラス症候群の危険性が高まりますので,自分自身で体を動かし,健康管理に役立つこと等も周知してまいりたいと考えております。 642: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 643: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) まちゼミで講師をしていた中に,マッサージの方とか何人かいらっしゃったんです。狛江でもできないことではないと思いますので,ぜひそういった新たな支援体制を構築していただきたい,このようにお願いいたします。  いずれにせよ防災・減災のかなめは,ふだんからの地域でのつながりであることは間違いありません。市として,つながることは命を守ることであることをどのように市民に伝えているのか,お伺いいたします。 644: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 645: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害時においては,住民同士の助け合いが極めて重要であることは過去の災害の教訓からも明らかとなっております。狛江市では,避難所運営協議会を例としますと,避難所周辺の地域の市民の方で組織して日ごろから自主的に訓練を行い,学校の先生方とも連携して共助の取り組みを推進していただいております。避難所運営協議会や防災会といった自主防災組織の活動は災害時に大きな力となるものでございますが,このような取り組みは日ごろからの御近所づき合い等が土台となるものと認識しております。地域でのつながりが災害時の助けになることについて啓発を図ってまいります。 646: ◯ 議 長(石井 功議員) 7番吉野議員。 647: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) さまざまな防災講座に参加してきましたけれども,例えば三村さん,辻さん,こういった方々も含めてどの講師の方も,孤立しないこと,人と人が助け合って暮らすこと,困ったことを相談できる近所・友達づき合いがあること,そして支え合いと協働のまちづくりがベースにあることが大事ということをおっしゃっていました。  最後に辻さんのほうから,市民が主役で減災・防災に努めるために「効果のあった取り組み」ということを紹介なさっております。「現役子育てサークルの代表を防災会議の委員に任命する。」「自由に使える予算をつくり,年間10万円程度でいいので,子育て世代がやりたい防災活動に「軽やかに」予算を出せるようにする(重たい書類を求めない)。中間支援組織を支援する。」,そして,さっきコラボという話をさせていただいたんですが,「防災イベントに子育て世代を巻き込む。防災食の試食は子育て世代に大人気。毎年行うことで,防災意識は確実に高まります。」,それで私も防災のところで試食したり,いろいろさせていただいたわけなんです。「地域の防災を担ってきた先輩世代にご理解いただくために,まずは先輩世代に親子の視点を学べる研修を受けてもらう。」「わざわざ「防災」でイベントを打たなくても普段親子が集まる場所で防災講座を行う。今までやってきた場所。保育所・幼稚園・小中学校PTA講演。ひろば。子育てサロン。ショッピングセンター。子育てイベント等。」,そして最後に「マスコミと協働。」,こういったことが効果がある取り組みだと辻さんがおっしゃられていました。  今年度は防災講座にまた辻さんがいらっしゃるそうですので,一人でも多くの市民が防災カレッジに参加していく体制を市のほうでも整えていただきますようお願い申し上げ,質問を終わります。 648: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 5時28分 休憩     午後 5時45分 開議 649: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。8番三宅まこと議員。     〔8番 三宅まこと議員登壇〕 650: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 議長から発言の許可をいただきましたので,一般質問を始めさせていただきます。  本日は通告の順番を入れかえて,2問目,新時代の市民センター,図書館の考え方から始めます。  私は一議員でありますので市民の代表であります。今回の一般質問の中でこの問題は多々取り上げられております。その中で私は1つ気になっている話がありまして,市民の会と市が話し合ってくださいという話があったんですが,市民の会と市と市民であります。私は市民の代表として皆様に,大した影響はないかもしれませんが,一市民としてのお話を本日は狛江市に確認してまいりたいと思います。  まずは図書館に関して伺います。  狛江市全体の蔵書冊数は,中央館,図書室,これは分館ですね,合わせて29万4,000冊と伺いました。人口1人当たり冊数と1平方キロメートル当たりの冊数を類似9市の中で相対比較すると,狛江市の蔵書の水準はいかがなものでしょうか。  再質問は自席から行います。 651: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 652: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 東京都立中央図書館が都内の自治体を対象に実施した平成30年度東京都公立図書館調査の数値で答弁させていただきます。  人口1人当たりの冊数は,福生市の7.66冊が一番多く,次いで羽村市の7.26冊,一番少ないのが国立市の3.39冊,次いで狛江市の3.59冊と下から2番目に少ないのですが,1平方キロメートル当たりの冊数は4万6,085冊と一番多く,次いで福生市の4万4,050冊,あきる野市が一番少なく7,991冊となっております。 653: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 654: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 類似他市と相対比較した数字を伺いました。
     グラフをつくりましたので見ていただきたいんですが,グラフは議事録に載りませんので申し上げますと,人口1人当たりの冊数で,最多は財政的に豊かな福生市です。赤い折れ線グラフが人口1人当たりということであります。ただし先ほどのお話で,市の面積に応じた蔵書という意味で,1平方キロメートル当たりの冊数は4万6,085冊,類似9市の中で狛江は蔵書が一番多いという結果でありました。  さて,3月議会の一般質問で当時の山田たくじ議員がなさった「狛江らしい市民センターとは」という質問を振り返らせていただきます。  まずは経緯,プロセスのお話に言及されていました。きょうもほかの議員からそういう話がございましたので,重複する部分がございますが,実施設計の段階まで進んでいた計画をとめて,その後市民の会の提案を受けて,他方,中立的な立場から専門的な設計会社への提案委託がなされたということ,山田前議員はこういった経緯のプロセスをそのとき振り返られました。  その後に続く話としては,市の財政状況も踏まえ,地方債を借り入れたときの償還計画も含めてのシミュレーションをまずは市民の皆さんに一定程度示す必要があるのではないでしょうか,という質問がございました。人口の増減から推計した財政見通しで,2040年社会保障費の見込みは,一般財源ベースで平成29年度決算よりも3億6,000万円増額するということでありました。そうしたことも踏まえて1年間の負担額の重みということを考える必要があって,こうしたことも市民にお示しする必要があると。これはやるべき投資なのか,違うやり方があるのではないでしょうか。ゼロか1かではなくてその間もあるかもしれない,どの程度のものをどれだけのお金をかけてやっていくのがふさわしいかということを示すのが行政の役割だという山田前議員のお話でございました。  続きまして市民からの本の寄贈による蔵書数確保の御提案,あるいは「イタリア発・公共建築のつくりかた」「「地区の家」と「屋根のある広場」」という本の御紹介をなさいました。教育部長からは,「“本が迫ってこない”公共図書館」を引き合いにされたお話は,非常に御示唆に富んだものだったと思います。  さて今度は私の話です。平成27年,私は議員1年目の秋でしたが,市民センターを考える市民の会の御提案を聞きに参りました。ただし,これも実は山田前議員から来てくれと言われて,10月31日に西河原で行われたワークショップ的なものにお伺いしました。そのときに,出だしの御提案で「SMALL is COOL」という話は,新しい時代の狛江市にふさわしい市民センター・図書館像をイメージして,大変わくわくしましたが,その後の提案では,蔵書数がこれだけ欲しいということ,具体的には35万冊の蔵書が必要とするとこれだけの規模の建物が必要という話を聞いて,私は若干矛盾と違和感を感じざるを得なかった,こういう記憶がよみがえってまいります。  実は山田前議員も3月の議会で同じことを言及されています。具体的には,会の中で30代から40代の若い方々が考えた「SMALL is COOL」というコンセプト,これは,日本で2番目に小さい狛江市が身の丈に合った市民センター等をヒューマンスケールでつくっていくという投げかけとは相反するものとして,そうした若い方々が会を脱退してしまったというお話をこの議場でなさいました。  「狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)増改築に関する市民提案書」,市民の会が一生懸命つくっていただいたものでございます。その中の3ページ目を紹介させていただきます。「「提案書」の構成」ということ,これは市民の会の提案です。その中にこういう記述があります。「このようにして「提案書」にまとめられた提案の一つひとつが,調査や繰り返しの議論を通じて練り上げられたものです。なかでも,都市計画を研究している若者たちが提案した「新市民センターを『サードプレイス』(自宅,職場以外の第3の居場所)に」,さらに市民センターエントランスと「市民ひろば」などと一体となった開放的な空間の整備という新鮮な発想には,中間報告会などの発表でもとりわけ大きな共感が寄せられました。「サードプレイス」の発想などは,その後の議論を通じて新市民センターのイメージとして定着し,具体的提案に結びついています。」と,市民センターを考える市民の会が,そうした若者たちの話に刺激を受けたということでしょうか。  「第1部「市民センターの現状と増改築のコンセプト」では,市民センターの現状と増改築に市民の大きな期待があること,市民センター増改築は単に建物の更新の問題としてではなく,市民生活の実態をふまえたまちづくりの問題としてとらえる必要があること,そしてそのコンセプトとして「SMALL is COOL」(小さいまちの良さを生かして)を提案しています。」と。私も的を射ている,ふっと腑に落ちる文章であります。しかしながら前段で申し上げた,結果的には若い方々とは,私もその事情はつゆ知らず,何らかのそごがあったということは,山田前議員のお話からは読み取れたわけです。  つらつら申し上げてまいりました。果たして狛江の図書館に35万冊の蔵書が必要なのかという問題意識を持ちます。なぜならば,冒頭の御答弁で確認できたことは,面積1平方キロメートル当たりの冊数では4万6,085冊,これは類似他市の中で一番多い蔵書数という事実があるからであります。本日これからお伺いしたいテーマは,狛江らしいやり方があるのではないかという視点であります。  それでは,本を借りる上での利便性が現状ではどうなっているのかをお聞きします。実際に市内に希望する書籍がない場合に,ほかの図書館に問い合わせする等の運用に関して詳細をお聞きします。また,近隣市区からの貸し出しも受けられると思いますが,その運用を教えてください。また,参考までに,狛江から至近の距離にある調布市立中央図書館の蔵書数はいかほどでしょうか。 655: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 656: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市に希望する書籍がない場合は,都立図書館や23区,他市町村の図書館との相互協力により,所蔵図書館から借用して利用者に貸し出しを行っております。その書籍の貸し出し,返却は,週1回巡回している東京都立図書館協力車により行われております。狛江市においては,平成29年度4,257冊,平成30年度は3,987冊の借用実績があります。また,狛江市民は調布市のほか世田谷区,川崎市の図書館でも登録することができ,それぞれの図書館の所蔵している資料の貸し出しを受けることができます。  なお,調布市立中央図書館の蔵書数ですが,平成30年度の調査の時点において86万9,974冊です。 657: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 658: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 私も,例えば世田谷の西友の近くの図書館とかでも狛江市民だと借りられると思って確認させていただいたんですが,小さい狛江市,この市役所から半径2キロで6.39平方キロメートルのまちの周りのまちとも,当然ですがいろいろ融通し合っていく。調布のほか世田谷や川崎の図書館でも登録することができる。ちなみにここから一番近い調布の大きな図書館の蔵書は,狛江の3倍強の86万冊があるというお話でございました。そこでも私は,議員のバイブル的な「日経グローカル」という,議員のあんちょこみたいなものをいつもあそこでコピーさせてもらって,政策に生かしたりしております。  質問です。同じく類似他市との比較であります。各市にはそれぞれ中央館と分館があると思いますが,その状況を伺います。他市と狛江市の分館の数,1分館当たりの蔵書数に関して傾向を教えてください。 659: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 660: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市の場合,西河原公民館図書室や各地域センター図書室は,図書館の分館としての位置づけではありませんが,図書室としての数は5室となり,他市と比較して多いほうですが,1分館当たりの蔵書数に関しては少ないほうとなっております。また,蔵書の傾向について他市との比較は難しいですが,例えば中央図書館の一般書の割合が72%,児童書の割合が28%に対しまして,図書室では児童書の割合が36%から49%と多くなっております。 661: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 662: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) わかりました。一概には言えないんでしょうけれども,狛江は中央図書館があって,図書室という位置づけで,これは行革の位置づけだと思うんですが,公民館運営協議会の方とかにお願いしているようなやり方で,ただ蔵書に関しては市の予算,年間1,800万円ぐらいですか,それぞれ振り分けることになっていると思います。  違う視点の質問でありますが,中央図書館の内訳を伺います。開架書庫,要するに見える書庫,閉架書庫,あとは市役所内の倉庫,地下にあるのかもしれませんが,それぞれの蔵書数と,どういう基準で分かれている運用なのでしょうか伺います。 663: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 664: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 平成30年3月31日現在の蔵書数でお答えいたします。  総冊数は16万9,314冊です。開架は7万6,054冊,総冊数に占める割合は44.9%,中央図書館内閉架書庫6万4,292冊,割合は38.0%,市庁舎地下閉架書庫2万8,968冊,割合は17.1%となり,利用者が自由に手にとり見ることができる開架のほうが少ない状況です。  開架の基準ですが,比較的新しく利用の多いものや新刊等を優先して置いております。中央図書館内閉架書庫には,複数所蔵している資料や,廃棄には至らないが利用が少なくなった資料,年度版刊行物の直近3年分や全集等を保管しております。また,市庁舎地下閉架書庫には,全集,年度版刊行物,永年保存の資料を保管しております。 665: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 666: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) わかりました。中央図書館に16万冊あるとして,そのうちの45%は見える所にあると。閉架書庫は38%,地下には17%,利用者が自由に手にとることができる開架のほうが少ないと。蔵書というよりも,本があっても手にとる所にないと意味がないので,それは市民の会のおっしゃることも一定の理解があると。それはそうだなと思いますが,ただ35万冊もしくは16万冊が多いのかどうか,少ないのかどうかという検証も,先ほどさせていただいたということであります。  次に狛江市内の図書館,各図書室の連携,すみ分けという質問で,実態と運用を伺います。中央図書館のほかに西河原公民館や各地域センターにも図書室がありますが,どのような位置づけになっているのでしょうか。お互いに貸し借りはできると思うんですが,デリバリーや受け渡しの状況を踏まえて教えてください。 667: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 668: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 中央図書館のみが図書館法の公立図書館として設置されております。西河原公民館図書室は教育委員会の所管ですが,地域センター図書室は市長部局の所管で,各公民館運営協議会に委託され,地域の図書室として運営されております。そのため分館としての位置づけではありませんが,サービスポイントとして,図書館以外での貸し出し,返却等の図書館サービスが受けられる施設となっております。  市内の図書館・図書室の図書館情報システムは共通で,どこでも返却することが可能です。また,予約した資料は,希望する市内の図書館・図書室どこでも受け取ることができます。そのため中央図書館,西河原公民館図書室,各地域センター図書室間を週3回巡回し,資料の配送を行っております。 669: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 670: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 例えば狛江市の中央館と各館の間で蔵書のジャンルの傾向が違うとか,そういった運用はあるんでしょうか。ここは児童書が多いとか,こういうジャンルが多いといった特色を持って,各館で役割を分担しているといった実態もしくは今後の考え方はおありでしょうか。 671: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 672: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 中央図書館と各図書室の間で,蔵書ジャンルの傾向や役割分担といったものは明確にはありませんが,中央図書館,各図書室とも利用者のリクエスト等に応じ,ニーズに合った資料を選定しております。図書館・図書室それぞれに特色を持たせ,役割分担することについては,特に地域センター図書室は地域の図書室としての役割があるので,現状では難しい部分がありますが,例えば中央図書館といった1つの拠点に集中的に全ての種類の蔵書を整備するのではなく,中央図書館がハブの役割となり,各分館がそれぞれ役割を分担し特色を出すことや,分館との位置づけをなくし機能別図書館として整備する等,将来の図書館のあり方としては十分検討の余地があるのではないかと思っております。将来を見据えた1つの提案として受けとめさせていただきたいと考えております。 673: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 674: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) わかりました。  先ほどの時系列の流れで,平成27年10月31日に西河原公民館でワークショップがあったんですが,実はその前に,9月19日に,市民センターを考える市民の会の若者と言われる──若者といっても四,五十代で,それを若者と言っている方はどういう方か,かなり年配の方だと思うんですが,その資料を入手しました。ちょっと長くなりますが,「市民の会の若者たちによる中間報告のプレゼンテーション資料」というものを紹介させていただきます。  この構成として,前段で「与件の整理や狛江市の現状」というのが書かれております。その後に事例として,例えば武蔵境の武蔵野プレイスや,岩手のオガールプラザ,新潟のアオーレ長岡といった施設の検証が行われております。コンセプトでは,「SMALL is COOL」という意味には,実は市民の会の提案には余り書かれていないんですが,ちりばめられているかもしれませんが,シャープに書かれていなかったので1つ抽出します。この「SMALL is COOL」という意味には3つの狙いが含まれているということが書いてあります。  1つ目は「歩けるまちづくり」。子供から大人まで誰もが歩きやすいコンパクトなまちづくりということが書かれています。2つ目は「みんなのラウンジ」。狛江市民のサードプレイス,市民みんなにとって居心地のよいリビングのような空間であることと書かれております。そして3つ目は「みんなで育てていく」。利用しやすい仕組みや空間,にぎわいの創出のために市民みんなでつくっていく施設であることということが,2015年9月19日の資料には書かれております。  次に市民センター改修に合わせた3つの戦略として,1)市民の交流拠点をつくる,2)駅を含めたエリアの回遊性を高める,3)ハコモノ整備で終わらせず,マネジメントとセットで考える,と位置づけられております。  最後に参考として改修案の例が2つ方向が示されています。1つは市民センターの縦増築案,そして2つ目は公民館機能の分散案というのが,2015年9月19日の若者の資料には書かれておりました。  市民の会の内側での議論というのは私もつゆ知らず,よくわかりません。それでも例えば私が参加しました,10月31日に行われました市民の会提案の説明会で,私も「SMALL is COOL」というコンセプトをお聞きしたんですが,唐突な蔵書35万冊を収容するためにこれだけの延べ床面積が必要だという提案に関しては,先ほどと重複しますが,私もちょっと違和感を感じたんです。  冒頭の3月議会での山田前議員のお話で,若い人が考えた「SMALL is COOL」というコンセプト,日本で2番目に小さい狛江市が身の丈に合った市民センター等をヒューマンスケールでつくっていくという投げかけとは相反するとして会を脱退してしまったというお話で,そういうことだったんだなと,先ほども同じこと申し上げたかもしれませんが,納得したというわけです。  ちなみに市民の会提案は先ほどの縦増築案でしたので,中間報告の提案にありました片一方の公民館機能の分散案という考え方は,結果としては採用されなかったんだろうと推察されるわけでもあります。  それでは質問してまいります。市域が狭い狛江市ならではの考え方が必要だと思います。これまでの御答弁を伺っておりますと,一議員である私が率直に思う話でありますが,図書館機能をあえて分散化して特色を打ち出していくという考え方もできると思います。御所見を伺います。 675: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 676: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 中央図書館だけでなく,西河原公民館や各地域センターにある図書室も含め,それぞれの図書館または図書室において独自の特色を打ち出していくという考え方につきましては,市域のコンパクトさという狛江の特性を生かした有益な手法の一つであると考えております。 677: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 678: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 図書館・図書室において独自の特色を打ち出していくのも,狛江市らしい公共施設の考え方なのかというところで,若干すり合っているのかとは思いました。  ただし,市民協働とか市民参加ということは絵に描いた餅であってはいけません。市民の会,契約を締結してエビデンスを出して,その方々とは続いてお話をされていて,片や市がいて,一方広範な市民がいます。その市民の巻き込み方というのもお話を伺ってまいりたいのですが,1つ抜け落ちてはいけないのは,中立的な立場からの専門的な設計会社への提案委託があったということであります。1,200万円ぐらいのコストを議会が承認したというお話もございました。このエビデンスに関しての扱いは最終的にどうしていくのか。今までの御答弁にもあったかもしれませんが,改めてお伺いいたします。 679: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 680: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) この調査委託は市民の会の提案の実現可能性を調査したものでございます。今後この調査結果をもとに,ふだん市民センターを利用していない方も含め広く御意見を伺うために,無作為抽出による市民アンケートを実施していきたいと考えております。 681: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 682: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) わかりました。無作為抽出アンケートということも当然必要だと思うんですけれども,市民にこういったことを聞く上で,やり方というのが,発想というのも必要ではないか。  後で申し上げますけれども,ワークショップでも,例えば「SIMこまえ」みたいなやり方であるとか,ワークショップでグラフィックレコーディングの方を雇っていただいて,少しまとまったものを可視化して,みんなで盛り上がっていくと。ちょっと表面づらかもしれませんが,人心を掌握するためには,コミュニケーション上はそうしたことも含めて市民を巻き込むということを市がお膳立てしていただくことも,8万3,000人の昼夜間人口比率0.737という若い狛江市民の方々にとっては,当然サラリーマンの方が多うございますので必要だと。古くてはついてこないということはあります。  狛江らしい図書館,新時代の市民センターとはという質問をいたします。  この10年間を見ても,各自治体には特色のある市民センターが登場するようになってまいりました。例えば狛江のすぐ近くでも,先ほど申し上げました武蔵野市の武蔵野プレイス,市民の会も当然視察に行かれていると思います。最近ですと,この辺ですと神奈川県大和市のシリウスといった施設も,皆さんも多分ごらんになっていると思いますが,大型施設であります。  大切なのは,実はここがきょう申し上げたいところなんですが,名称につくコピーだと思います。言葉だと思います。例えば武蔵野プレイスというのは,「ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス」という位置づけなんです。シリウスは,「大和市文化創造拠点シリウス」と書いてあります。  一番直近のを見たほうがいいんじゃないかと言われている部分ですが,質問しますが,長野県の茅野市民館が平成30年度の地域創造大賞(総務大臣賞)をとりました。このサイトに書かれている受賞理由を御説明ください。 683: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 684: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成30年度地域創造大賞を受賞した長野県の茅野市民館につきまして,その受賞理由といたしましては,「ホール,美術館,図書室,コミュニティスペースが一体となった地域文化創造・交流施設。市民サポーターの育成に力を入れ,世代を超えた交流を図る多彩な市民提案事業を展開。また,地域の宝である縄文をテーマとした企画や市民参加型事業をプロデュースし,文化を通じた交流により心豊かな生活を推進した。」こととされております。 685: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 686: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 市長がいて,市民がいて,市民の会がいて,これはある程度市民協働・市民参加の中で合意をとってみて,全員がというわけにはいかないと思うんです。ただ,ある程度の合意があった上で,その方向性を決めていく上で,これは決めの問題になってくると思います。例えば茅野の場合は,世代を超えた交流を図るというような市民提案事業を展開して,コミュニティスペース,地域文化を創造していこうという位置づけを市民館に持たせたということだと思います。  狛江でも,「こまえくぼ1234」という市民活動支援センターがあって,今,高架下にあるわけですが,こうした狛江市ならではのコミュニティーを盛り上げていくというようなことも,総合的な視野に立って考えていくことも,茅野市の事例では1つ示唆に富んでいると私は一議員として感想を持った次第でもあります。  各地に特色のある市民センターができております。この狛江市でも,市域が狭いというアドバンテージを生かした市民センターを考えていくべきではないか。今の質問というのは,図書館ということではなく市民センターとしての話を申し上げております。  例えば子育て世帯が多くなってきた狛江市ならではの特色ということで,特に中心エリア,一小地区というのは,1年生のクラスが5クラスあって児童数も急増しています。こうしたことも鑑みた立地条件,特色のある市民センター,図書館という打ち出し方もあると思いますが,そうしたことに関する御所見を伺います。 687: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 688: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江らしい特色を打ち出した施設として,例えば御質問のように児童数の多い地区に子供向けの図書館や図書室を配置する等,現状と将来を捉えつつ,機能を特化した施設を整備することで,それぞれの施設にわかりやすい特徴や強みが出てくるのではないかと考えております。一方で狛江のまち全体を広く見ると,市民の皆様が必要とする機能が網羅されているという発想は,市域のコンパクトさという狛江の特性を生かした有益な手法の一つであると考えております。 689: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 690: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) わかりました。本日はたまたまほかの議員も質問されたテーマではあったんですが,私も2,727名の方から御負託をいただいた市民の代表である市議会議員でありますので,このタイミングで御意見を申し上げたということであります。  本日の質問で確認させていただいたことを振り返ります。狛江市の規模に応じた蔵書冊数や運用の実態を考えますと,むやみに蔵書の数をふやすことにそもそも意味があるのかという点,例えば図書館や図書室それぞれの特色を打ち出していくという点に関しての御検討は,ぜひお願いしたいと思います。  また,市民と市民の会との話し合いということだけではなく,冒頭で申し上げました広く市民の声を聞いていくことが大切ということは言うまでもありませんが,市民の会提案の最初に示されていた「SMALL is COOL」というコンセプトには,「歩けるまちづくり」「みんなのラウンジ」「みんなで育てていく」という意味が含まれていたということ。さらには「分散」というキーワードも含まれていたということ。  一般質問の初日にほかの議員への市長答弁で,例えば市民活動支援センターも含めて検討していくという答弁もございましたが,これに限らずぜひ広く市民の声をお聞きしながら,市民センターをどのように進めていくのかの指針をお示しいただきたいと申し上げます。  最後に,市民の会の2016年3月31日の提案書の最後に書いてあることをそのまま読み上げます。「今後の進め方についての提案 市の最終案の策定にあたっては,本提案を踏まえ,市民参画で進める。」と同じことが書かれております。  その下です。「私たちの「市民センターの増改築の提案」は,増築か新築かを提案するものではなく,また単にスペースを提案するものでもありません。──というのは,時系列でこの後に例のCLTですか,この段階ではそういうことをおっしゃっているということであります──今後市が増改築にあたって必要な調査をし,プロポーザルやコンペなどを行いながら,市民と専門家と行政が一緒になって市民センターの増改築を進めていく,そのお互いの顔が見える「市民協働」のあり方こそが最も大事だと提案するものです。議論の中で,一つひとつの意見が大事にされ,異なる意見を受け止めるプロセスが市民の納得へとつながり,まちづくりへの参加意識,当事者意識へとつながっています。このような市民協働は「SMALL is COOL」-顔の見える小さな規模の狛江だからできることであり,全国に誇れる「狛江方式の公共施設づくり」「新たな市民協働」と言えるでしょう。」。私も我が意を得たりと思いました。  以上,第1問目を終わります。 691: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅まこと議員。     〔8番 三宅まこと議員登壇〕 692: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 順番を逆にしまして,3問目,1問目という順番で始めます。  2問目,市のコミュニケーション改革~デザイン部署の組織化について(その2)というテーマであります。  最近のニュースで,自治体職員採用でクリエイティブ枠というものがあるそうですが,どこの自治体になりますでしょうか。  続いて3問目,介護保険第1号被保険者,65歳以上の方々がいざ制度を利用しようとした際に直面する障壁を,できる限り取り除く行政サービスができているのかという視点で伺ってまいります。  狛江市窓口において新たに介護保険認定を受ける市民に関して,問い合わせ当事者と認定希望者の関係,例えば配偶者とか親子とか,またはそれ以外というのもあるのかもしれません。どういう実態があるのか教えてください。  再質問は自席から行います。 693: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 694: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) クリエイティブ枠の職員の採用の試験でございますけれども,市川市と神戸市で実施しております。 695: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 696: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 続きまして狛江市らしい地域共生社会の実現に向けてということで答弁申し上げます。  問い合わせ当事者と認定希望者の関係は,主に次の6つの類型があります。初めに御本人,2つ目に配偶者や子供,子供の配偶者等の御親族,3つ目に医療機関,4つ目に地域包括支援センター,5つ目に配偶者の担当ケアマネジャー,6つ目に,ごく少数ではありますが近隣者や御友人です。  なお,3つ目から5つ目につきましては,支援者もしくは関係者となります。また,6つ目の近隣者や御友人等の場合,介護保険法に申請は本人,親族,関係機関のみと規定されているため,御本人や御親族からの直接相談を勧めております。しかしそれが困難な方につきましては,地域包括支援センターが訪問するように調整しております。 697: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 698: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) それでは再質問させていただきます。  市のコミュニケーション改革~デザイン部署の組織化についてということ,先ほどの市川市や神戸市でのクリエイティブ枠の採用,この概要に関して教えてください。 699: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 700: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市川市では,従来の手法や仕組みを革新して行政サービスに新たな付加価値を生み出す取り組みを推進するため,既存の職員にない斬新な視点や発想力,企画力のある人材を確保し,行政全体を刺激することで職員のレベルアップを図ることを目的として,今年度の採用試験から,「デザイン・映像など芸術分野の素養があり,創造し表現することが得意な人」「これまでの行政にない斬新な視点や発想力,企画力のある人」を対象としたクリエイティブ枠を設けたということでございます。同枠には年齢,学歴の制限がなく,入庁試験の際の専門試験もないということでございます。  また,神戸市でも本年度から,「価値観,ライフスタイルの多様化など大きな変化に対応し,行政にこれまでに無い新たな発想や手法を取り入れるために,法律や経済学等の分野のみならず,デザイン,美術や音楽,映像など芸術分野の素養を備えた多様な人材を確保」することを目的として,デザイン・クリエイティブ枠採用試験を実施しております。神戸市では,デザイン・クリエイティブ枠で求める人材として,「芸術分野の素養として「デザイン力」がある人」「芸術の(高い)専門性を生かして,創造的な仕事を企画・実現できる人」「自身の専門分野の知識・経験が豊富な人に限らず,不得意分野を含め様々な分野に関心がある人,好奇心の豊かな人」としております。  なお,デザイン・クリエイティブ枠で採用された職員はデザイン等の専門職ではなく,あくまで「総合事務」としての採用となります。そのため,例えば広報物を作成する場合も,自身で何かデザインをするというよりは,知識や経験を生かして事業者と調整しながら,よりよいものをつくっていくイメージとなっております。また,最初の配属先は,政策・企画,経済政策,広報,芸術文化,観光振興,まちづくり関連などの部署が想定されており,その後は本人の適性や希望を考慮して,幅広く行政事務全般に従事させる予定とのことでございます。 701: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。
    702: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) わかりました。過去にも,自治体という組織にデザインという視点が必要だと,いろいろその理由を申し上げました。現場の方が大変だというのもあるんですが,先ほどお話もありましたけれども,デザインの方が実際にデザインするのではなくて,ディレクションをするということ。例えば方向性を示す,CIマニュアルをつくるということ。狛江市のビジョンに対してこういうデザイン,コピーがいいのか,そういったことのトータルに合わせて,空間デザインも含めてやっていくということが,例えば佐賀県の「さがデザイン」,大阪もそうです。広域自治体は今,デザインという部門が自治体にあります。地方自治体,基礎自治体でもそういった動きがだんだん出てきているということの証左ではないかということでもあります。  それが,一般質問でもこの事業に関して問題があるんじゃないかという質問を投げかけたときに,よく理事の方は,周知が足りていませんという話をなさいます。私からすると,周知が足りていないんじゃなくて,簡単に言うとコミュニケーションデザインができていないんです。コミュニケーションデザインというのは愛があるデザイン,愛があるというのはどういうことかというと,相手がどういうふうに思っているからこういうコミュニケーションをするという気遣いがあるかないかという差が,圧倒的に大きな周知の差になってきます。  そのためにはターゲット設定というのも大事になります。地方自治体ですからターゲットは絞れませんと言われるんですが,そうではありません。ターゲットは細かく絞って,それ以外に広範なものがついてくるという発想であると,それはコミュニケーションをつかさどっていく方々の仕事の基本でもあります。  この3月定例会において質問した内容を振り返りますと,私が3月定例会においても同じ質問をしました。そのときのおさらいをしますが,1つ目は,教育部が発行された「ガク☆チキ」の例を引き合いとして,市のコミュニケーションとしてターゲット設定がいかに大切かということ。  2つ目は,市の広報ツール全てに関して「管理職発のオリエンシート」があることで実現できるメリットがあるということ。これはマネジメントサイクルの人も現場に,こういう目的で,こういうターゲットで,こういうことをかなえるためにつくってくださいということを,自分で書き出して整理して,そしゃくをしてエビデンス,成果物に反映させるという文化が,自治体にも必要ではないかという視点でもあります。  3つ目,市民の中で,ある分野の専門家が持っている知識・スキルや経験を生かした社会貢献活動を指す「プロボノ」の活用が有効ではないかという視点を申し上げました。狛江市には片仮名商売の人がたくさんいます。そうした方は,たとえいつものフィーには足りなくても,このきれいなまちのためには一肌脱いであげようと,そういったことをいかに救ってあげるかということも,やはり公民連携の中では1つは有効だということであります。  そして4つ目が,狛江市がデザイン部門を組織化することは,業務効率だけではなくこれからのまちづくりに必要な視点だということ。  以上のように,私三宅が3月議会で申し上げたことを1回整理させていただいております。  こうした問題意識を具体的に解決していくために,狛江市の組織としてデザイン部門を明確に位置づける時期が来たのではないかと思いますが,市としての考えをお聞きいたします。 703: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 704: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市の組織につきましては,この10月に組織改正を実施し,企画財政部内に新たに未来戦略室という部署を設置する予定でございます。この未来戦略室は,市の未来に係る施策の企画立案,実施に向けた関係部署との調整や体制の構築等を所掌するもので,現時点では,市のデザイン,AIの活用,健康増進施策を初めとした都市戦略等を想定しております。この中で御質問の内容も含め整理してまいりたいと考えております。 705: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 706: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) わかりました。狛江市も市のデザインという組織化を一歩進めていただくということを伺いました。  今回の議会の一般質問の中でこういう話がありました。まちに対する付加価値やブランド力を高めるためのデザイン経営の視点等も求められておりますので,こうした視点も次期計画策定に当たって検討すべきものと考えています,という御答弁があったんですが,言葉の定義が大事なので,この中のデザイン経営の視点というのはどういうイメージを持っているのか伺います。 707: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 708: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 人口減少社会の中で選ばれる自治体となるためには,他自治体との差別化が必要不可欠であると考えており,そのためにも,狛江らしい「モノ」や「コト」をデザインの視点で磨き上げ,新たな価値を付与することにより市民の暮らしを心地よくし,豊かなものにするというデザイン経営の視点が重要になってくると考えております。また,このデザイン経営には,広報ツールの戦略的なデザイン統一等による業務の効率化といった面も期待できることから,市の行財政改革に資するものであると認識しております。 709: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 710: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) わかりました。先ほどの御答弁で,企画財政部内に新たにできる未来戦略室,AIの活用や健康増進施策を初めとした都市戦略,あるいは市のデザインということで,そういった担当の方が組織化されるということでありますが,言い出しっぺとして,先ほどの神戸市のことでこういう話がありまして,デザイン・クリエイティブ枠で採用された職員は,デザイン等の専門職ではなく,あくまでも総合事務としての採用になると。例えば広報物をつくるにしても,自分で何かをデザインするというよりも,知識や経験を生かして当事者と調整しながらよりよいものをつくっていくイメージとなっております。まさにこういうことだと思います。  市の職員も,ああいう人がいるからデザインしてもらおうということでなくて,そこで一緒に考えてディレクションするという文化。そのためには,例えば「こ」のマークも,狛江市はマークに対するCIマニュアルの規定がありません。ああいうことの使い方,字とか,字の彩色の話とか,使う位置とか,使うパターンとか,何とセットにするかとか,そういうことがCIマニュアルというのは普通は規定されるものなんですが,コーポレートアイデンティティーという意味でも,そうしたことを総合的に立案するのが企画財政部にある組織のあり方なのかと,その辺のことを蛇足ではありますが1つは申し上げておきます。  質問を続けます。先ほどの図書室,市民センターの話でも言及させていただきましたが,コミュニケーションデザインというところの中で,市民との距離の,市民協働・市民参加というところのやり方,私もフリーな市議会議員でありますのでいろいろな所に,私は出張はしませんので,地方から出てきた人と会うようにはしているんですが,例えば千葉とかでも「SIMちば」というのがありまして,前回の質問,平成30年の第2回定例会でしました「SIMこまえ」という質問であります。山形県酒田市において,総合計画の策定時に市民参加で実施した自治体運営シミュレーション「SIMさかた」という質問をしました。  このシミュレーションでは,「SIMさかた」というのは,皆さん想像してもよくわからないと思うのでつまびらかにしていきますが,ワークショップです。このシミュレーションでは,グループごとに議論を重ねて,対話を通じた市民参加を促すことで,市民の皆様と協働しながら策定に取り組んだということが「SIMさかた」でしたが,「SIMちば2030」を検索してみますとこういうことが書かれています。どういうものか想像を働かせていただくために説明します。  チームごとに分かれて,参加者一人一人が架空都市C市,これは千葉市の話ですが,千葉市の部局長になる。市民が部局長になるということです。中長期2030年のゴールに向けて,さまざまな社会問題や財政問題等の難題を──これはカードとしてお題が来ます。それをチームワークとアイデアで乗り越えていく体験型シミュレーション型ワークショップ。理想のまちをつくるという共通の目標に向かって意見を出し合い,例えば,今は担税者が減って納税が右肩上がりではありませんので,あれもこれもというよりも,あれかこれかということがボードプレーヤーには課せられます。その中で自分の手持ちのカードで,どれとどれを残して,どれを削って,どこにお金を突っ込んで,どこで買うかということを自分たちで判断していくということであります。最終的には,何回かゲームをした後に,貯金と借金がどの程度減って,ふえたかというのが勝者となります。そうしたゲームになるんです。  そういったことで,価値観が違いますのでチームごとに出す決断はさまざまなんです。ふだんまちづくりについて考えることのない人は,狛江市の財政というのは11年後には公共施設の建てかえが始まるのねと,ちなみにその50%は小・中学校なんだと,そのためには建築目的のための借金が必要なんだと,そういったことも実はそのボードゲームの中で勉強していくということがわかるわけです。  その中で,市民がではどうしようかと,自分だけの意見だと物足りないな,そういうことを啓蒙していくようなことです。ふだんまちづくりについて考えることのない人は,考えていくよいきっかけになるだけでなく,市がふだんどのようなことを大切にしているのか等も考えるきっかけになったと思いますというふうに,「SIMちば2030」を検索してみますと書いてありました。「C市をよくしようという目標は同じなのに,考え方は人それぞれ違う。そんなあたり前のことを再確認することもできました。行政の仕事ってなんだか難しそうでよくわからない,まちづくりって?疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか?まちづくりについて興味のある人はもちろん,考えたことのない人にもぜひ体験してほしいと思える素敵なイベントでした。」というコメントが書かれてありました。  SIMは実は熊本が多分最初です。4年前にSIMのゲームは,今まで千葉もやりましたし,熊本が東京に来たときにやったときにも,一市民として参加して,私は財政部長の役割を担いました。そんなこともあってなかなか大変だなと。ただ縦割りですから,市の中でもお互いに相反するんですね。そういったことを含めて乗り越えていくということがあって,なかなかおもしろいなと。  市民参加で市政運営をわかりやすく伝えるコミュニケーションデザインとして紹介いたしましたが,図書館,市民センターみたいなことでも,そのやり方は市がいろいろ,新しいこともチャレンジしていただきたいということでお話ししますが,「SIMこまえ」といったことを御検討いただきたいと思いますが,御所見を伺います。 711: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 712: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ゲーム感覚で楽しみながらも,市民一人一人が本気になってまちづくりについて話し合い,施策を展開するという自治体経営シミュレーション「SIM」は,市民参加・市民協働に興味を持つためのきっかけとなる非常に有効な手段であると考えます。また,この「SIM」を通じて,行政目線ではない市民感覚の提案がなされ,それらが地域課題の解決の糸口が見つかる可能性も考えられるところでございます。  現在策定中の前期基本計画につきましては,策定に当たり,市民・民間企業等参加型地域課題解決協働事業を開催し,市民目線による地域課題の洗い出しから始め,課題に対する解決策の検討をワークショップ形式で行ったところでございます。今後,市のさまざまな分野にまたがるような計画を策定する際には,このような手法の有効性を全庁的に共有してまいりたいと考えております。 713: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 714: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) わかりました。これだけが全てではないと思います。いろいろなやり方があると思うので研究していただいて,ただ市民が主体的に楽しんでいただくということが,市民協働,まちづくりでは,笑いがあったり,頭の中が整理されたり,グラフィックレコーディングみたいな方がいれば,ある程度楽しくワークショップはできるわけですし,そういったことも含めて,枝葉末節だと言われることは,御批判は承知の上で申し上げますが,私は見た目が大事だと思っていますので申し上げます。  続きまして3問目,狛江市らしい地域共生社会の実現に向けて(その1)というテーマの質問であります。  先ほどの御答弁で,市の窓口に来た人,いろいろな人がいますということでありました。実はきょう,午前中がなくて午後7時過ぎてしまうので,質問は少し短目にします。なので福祉の話に関して,御答弁いただいた福祉の方には大変申しわけないんですが,また今度のときに幾つか質問をずらします。余りにも長いと申しわけないので,お含みおきいただきたいという中で,幾つか抜粋してまいります。  私の1期目では,地域包括ケアシステム狛江市モデル構築に向けてのテーマということで介護の問題を取り上げてきました。私はサラリーマン時代から介護のど真ん中にいますので,そういったことでやってきたということであります。  ちなみに2期目になりまして,平成28年度からの厚生労働省の動きであります。「我が事・丸ごと」,こういったテーマに呼応して,もう少し大きなテーマで2期目の4年間は継続してお聞きしていこうということであります。私の政策の一丁目一番地は介護を含めた地域共生社会ということで,お含みおきいただきたいと思います。  厚生労働省の「我が事・丸ごと」資料では,「一億総活躍社会づくりが進められる中,福祉分野においても,「支え手側」と「受け手側」に分かれるのではなく,地域のあらゆる住民が役割を持ち,支え合いながら,自分らしく活躍できる地域コミュニティを育成し,公的な福祉サービスと協働して助け合いながら暮らすことのできる「地域共生社会」を実現する必要がある。」と国の資料には書かれてあります。  もう少しわかりやすく,かいつまんで言いますとこういうことかなと。国としては,高齢社会の到来と税収不足がセットになって福祉にかけられるお金が足りなくなっているので,地方自治体の皆さんにお願いしたいのは,支え手側,受け手側という公的な福祉サービス以外の地域の人たちも巻き込んで,住民主体的になってもらうように知恵を出して働きかけてくれないか,と国は地方自治体に言っているのだと思います。  一方で,ここが問題意識なんですが,そうは言っても,サービスの受け手及び家族の立場になってみますと,制度を作成した側の論理,具体的には介護保険制度や障害者総合支援法の枠内では救われないような,またはそこでは埋没してしまうような,あるいは制度のはざまに落っこちてしまうような複合的な課題を抱えている方も確かに多いのだろうと思うわけであります。私としては,各自治体がいろいろな事情があって個性が違う中で,私たちの狛江市らしい地域共生社会とは何かということを,短い時間ではありますが一緒に考えていきたいと思います。  さて,介護保険制度の目的は,介護を必要とする状態になっても安心して生活が送れるように,介護を社会全体で支えることと規定されています。国が保険制度の設計をして,地方公共団体が保険者として運営されています。  質問の流れとしては,全部できないと思いますが,(1)制度に対しての知識不足や地域での人材不足から起因する課題の抽出,(2)制度のすき間で安心した生活が送れない状態の市民を救うために認識すべき,さまざまなケーススタディー課題ということを,保険者である狛江市にわかっていただいて取り組んでいただきたいという視点,そして最後に(3)は,半径2キロの狭い狛江市だからこそできるチャレンジすべき地域共生社会のテーマということをお聞きしてまいりたいと思います。  まずは最初の質問であります。介護です。介護の認定を受けたけれどもサービスの受給をしていない方々にフォーカスを当てました。8万人の人口でおよそ24%の65歳以上の方がいて,さらにその中で介護認定を受けている方が2割ぐらいで,さらにその中でサービスの受給をする人がどのくらいいるのかということ,最後の2つの話であります。  こういう資料をつくってまいりました。この資料というのは過去5年間の狛江市の認定者数です。これは第1号被保険者,65歳以上の方です。私のような2号の人じゃなくて1号の人です。平成26年度3,674人に対して,実際にサービスを受けた方が2,710名,平成30年度は65歳以上の分母が上がっていますので,認定を受けた方が4,129名,サービスを受けている方は2,930名ということであります。  私の問題意識としては,こうした方々が高齢となってどこか調子が悪くなって,それでは介護認定を受けてみようかということになって,ただ,まだサービスを受ける必要はないねという判断だと思うんですが,その内実はいろいろなケースがあると思うんです。当事者の方,御家族の方々でさまざまな葛藤や不安がある中で,推測するに,介護度は比較的軽度の方は確かに多いと思いますが,だからこそ将来の社会保障費上昇の抑制につなげるには,早い段階で行政が寄り添っていただくということが大切だと思うからであります。  狛江市の第1号被保険者で介護認定を受ける人は2割程度,経年で変化したというのは先ほどの説明のとおりです。4分の1ぐらいは介護のサービスを実際には受給されていないということであります。  質問です。新たに介護保険認定を受ける介護保険利用者に関してですが,問い合わせ当事者と認定希望者の関係をそれぞれ伺いましたが,窓口での相談内容で代表的なものを教えてください。 715: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 716: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 要介護認定を受ける申請時の相談内容について,代表的なものにつきまして答弁申し上げます。  初めに認定希望者が御本人の場合,1点目は,主治医に勧められた,2点目は,知人がデイサービスに行っているので自分も行きたい,3点目は,自宅の風呂釜が深くて入れないので浴槽を交換したい,手すりをつけてもらいたい,4点目は,認定に時間がかかると聞いたので,とりあえず申請をしておきたい,5点目は,保険料を払っているので,どのようなサービスが受けられるかわからないが申請をしておきたい,となっております。  認定希望者が御家族の場合は,1点目に,本人が入院してすぐに主治医,看護師,医療ソーシャルワーカーから申請するように言われた,2点目に,本人が家から出る機会が減ったのでデイサービスに通わせたい,3点目に,布団から立ち上がることが難しくなったので介護ベッドを借りたい,4点目に,自分たち家族が近くにおらず必要になった際に困るので,とりあえず申請をしておきたい,となっております。  認定希望者が医療機関の場合は,身寄りのない高齢者が緊急入院し,在宅介護の調整の必要があるが,本人が認定を受けていないのでかわりに申請をしたい,という相談があります。また,認定希望者が地域包括支援センターやケアマネジャーの場合は,既にアセスメントを終えて必要なサービス調整をしたい,というものがあります。まれに,更新申請時にサービスを全く使わなかったが,それでもいざというときのために更新申請をしてもよいか,という相談を御本人から受けることもあります。 717: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 718: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) お伺いしたいのは御本人とその家族の相談者の場合の話なんですけれども,狛江市の窓口では介護保険制度への理解度をどのように捉えていますか。現状の実態をお伺いいたします。課題もお伺いいたします。 719: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 720: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 御本人からの申請の場合,来庁者の多くは,介護保険という名前やデイサービスやヘルパーといった制度で使われる言葉,また,介護保険料を支払っているという程度の認識と捉えております。その中でも特に医療機関から申請するように言われた方や知人から聞いたという方の大半は,サービスの内容やどういうものが受けられるかについて,ほとんど御理解をいただけていないと考えております。この理由としましては,とりあえず役所で相談してくださいと言われて来庁していることが多いためと考えております。  逆に,身内に介護保険サービスを利用していた方や現在利用している方がいる場合は,実際に見ていることから,申請から認定,担当ケアマネジャーとの契約,サービス利用までの流れを理解していることが多いと考えております。  御家族からの申請の場合,子供の世代の場合は,市ホームページやインターネットから情報収集をしており,事前に電話連絡等により確認をしていることが多いと考えております。  なお,配偶者からの申請の場合は,御本人の申請の場合とほぼ同様となっております。 721: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 722: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) 先ほどの御答弁で,認定者の中で,介護支援専門員(ケアマネ)との契約だけして,その後の受給サービスまでいかないというケースはあるのでしょうか。 723: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 724: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) ケアマネジャーと契約しますと,事業所は居宅サービス計画作成依頼届出書を市に提出しますが,その後に契約が解除されていても市には届け出がされないため,契約状況については把握しておりません。  なお,利用する受給サービスがない場合は,ケアマネジャーの介護支援費は支給されないこととなっております。 725: ◯ 議 長(石井 功議員) 8番三宅議員。 726: ◯ 8 番(三宅 まこと議員) そろそろ時間が来ますので,ある程度終息しますが,ケアマネが狛江市に何名もそれぞれいっぱいいらっしゃいます。ケアマネだけの所にもいますし,事業所にひもづいている方もいます。その方々は介護福祉士みたいな国家資格を取りながら,ケアマネの資格を取ると。介護福祉士なるには,私はその一歩手前の介護実務者研修修了者で,昔でいうと介護ヘルパー1級なんですが,事業所に3年間で540日働いて,介護福祉士の国家資格を取って,さらにケアマネの資格を取るという,大変なことで,ただ,2000年の措置制度のときはケアマネの方もいらっしゃって,そういった方々はレベルが物すごくあります。  実は御利用者にとって,ケアマネというのが割と命綱だったりします。ケアマネは崇高な仕事で,1カ月で35人しか受け持たない,それを絶対回らなくてはいけないとか,いろいろと決め方がある中で,1つはケアプランというのをつくります。そのケアプランというのは私もつくりますが,私も実は介護を何年かやっていますので御利用者を抱えており,サービス提供責任者とかからケアプランをもらうんです。それでこの方のプロフィール──気のきいた所ですよ。この方は何とか県に住んでいて,空襲に遭われて旦那さんがどうのこうのとか,いろいろなことがあって,価値観とか趣味とか全部聞いて,それでケアプランというのはつくられてしかるべきだと思うんですが,それが実は,私,先週から御利用者様がふえまして,障がいと介護を併用されている方がいて,その奥様から三宅さんやってよと御指名を受けたので行っているんですけれども,実はその方の御主人は高次脳機能障害で,うちの妻と一緒なんです。  だから私も,右麻痺の着脱とかのやり方はできますが,そういうことじゃなくて何が言いたいかというと,話し相手になるというのが大事で,その御家族にとっては24時間365日戦争状態なんです,旦那さんを介護しなくちゃいけないので。それで,いかに心のうみみたいなものを吐露させるかということがすごく大事で,そこに対して寄り添うためには知識がないといけない。それがケアプランをつくる上で,最近余りそれを事業所内で徹底していないので,ケアマネのレベルが合わなくなってきている。  要するに,ベテランのヘルパーというのはすごい人で,私なんかよりもよっぽど,移乗とか着脱とか,例えばカテーテルなども物すごく上手な方がいて,私なんか,カテーテルなんかやったら医療行為だからどぎまぎしてしまうんですけれども,そんなことも平気でなさって,すごく崇高な仕事なんですが,そこには半分ぐらいは寄り添うということがありましてケアマネの大事さというのを私は身にしみているので,きょうは質問が長くなってしまうので,この辺で終息しますが,何を申し上げたいかというと,ケアマネという部分に関して行政が関与していただくことが,地域共生社会の中で介護の部分だけに関しては一番近道だということ。レベルが合っていないんです。  ちなみに,私は事業所がかわったので,前のお師匠さんのサービス提供責任者の方から,三宅さん,これだけは言ってという話があったので,それだけお話をします。  実は今回,さまざまな事業所のサービス提供責任者の佐々木さんにお話を伺いました。その方が言っている話ですが,横出しサービス,これは介護の横出しサービスというものです。あとは緊急時の対応とか,デイの送迎時の移動介助,これらは各事業所の判断にもよりますが,利用者が不利益にならないような対策があってもよいのではないでしょうかということをこの方はおっしゃっています。また,ケアマネが現場のことを理解していない方がいますので,行政とともに勉強していかなければなりませんね,という御意見を伺いました。  ちょっと質問が長くなりますので,次回の議会でお話を続けさせていただきますので,福祉保健部の方は三宅を恨まないで,次の質問に繰り越したということ。  地域共生社会,簡単に言うと,国は地域包括ケアということ,狛江市も厚生労働省の指定する(ア)から(ク)の8項目ということで,自治体のステップ,こういうのをやりなさいと,狛江市は確かにやりました。医療と介護の連携ということも組織化されました。慈恵医大第三病院で確かに医療と介護,でもそこでもいろいろ問題が内在化していて,介護職にとってみれば医療というのは神様で,なかなかコミュニケーションがとれなくて,胸襟を開く場が今回医療と介護の連携推進小委員会で,ワークショップで,一人一人のケアプランなんですね。医療職がいて,PTがいて,OTがいて,看護師がいてというチームがあって,このケアプランを考えると。そこでは,お医者さんってこんなにおりてきてくださるんだ,その経験が介護職にないから,すごくそごがあったり,いろいろな問題が内在しているということも,医療と介護の連携推進小委員会では顕在化したと思います。  今後とも地域共生社会の実現ということで質問させていただきます。  以上で質問を終わります。 727: ◯ 議 長(石井 功議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 728: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 6時57分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. 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