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令和元年第2回定例会(第9号) 本文 開催日: 2019-06-18
令和元年第2回定例会(第9号) 名簿 開催日: 2019-06-18

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長(石井 功議員) 選択 31 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 32 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 33 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 34 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 35 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 36 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 37 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 38 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 39 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 40 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 41 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 42 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 43 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 44 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 45 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 46 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 47 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 48 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 49 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 50 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 51 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 52 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 53 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 54 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 55 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 56 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 57 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 58 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 59 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 60 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 61 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 62 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 63 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 64 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 65 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 66 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 67 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 68 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 69 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 70 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 71 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 72 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 73 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 74 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 75 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 76 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 77 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 78 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 79 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 80 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 81 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 82 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 83 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 84 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 85 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 86 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 87 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 88 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 89 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 90 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 91 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 92 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 93 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 94 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 95 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 96 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 97 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 98 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 99 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 100 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 101 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 102 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 103 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 104 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 105 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 106 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 107 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 108 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 109 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 110 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 111 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 112 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 113 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 114 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 115 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 116 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 117 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 118 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 119 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 120 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 121 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 122 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 123 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 124 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 125 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 126 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 127 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 128 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 129 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 130 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 131 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 132 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 133 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 134 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 135 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 136 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 137 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 138 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 139 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 140 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 141 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 142 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 143 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 144 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 145 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 146 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 147 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 148 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 149 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 150 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 151 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 152 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 153 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 154 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 155 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 156 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 157 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 158 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 159 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 160 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 161 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 162 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 163 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 164 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 165 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 166 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 167 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 168 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 169 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 170 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 171 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 172 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 173 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 174 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 175 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 176 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 177 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 178 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 179 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 180 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 181 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 182 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 183 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 184 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 185 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 186 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 187 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 188 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 189 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 190 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 191 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 192 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 193 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 194 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 195 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 196 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 197 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 198 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 199 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 200 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 201 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 202 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 203 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 204 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 205 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 206 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 207 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 208 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 209 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 210 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 211 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 212 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 213 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 214 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 215 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 216 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 217 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 218 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 219 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 220 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 221 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 222 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 223 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 224 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 225 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 226 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 227 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 228 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 229 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 230 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 231 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 232 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 233 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 234 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 235 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 236 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 237 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 238 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 239 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 240 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 241 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 242 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 243 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 244 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 245 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 246 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 247 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 248 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 249 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 250 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 251 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 252 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 253 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 254 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 255 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 256 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 257 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 258 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 259 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 260 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 261 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 262 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 263 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 264 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 265 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 266 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 267 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 268 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 269 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 270 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 271 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 272 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 273 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 274 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 275 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 276 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 277 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 278 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 279 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 280 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 281 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 282 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 283 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 284 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 285 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 286 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 287 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 288 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 289 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 290 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 291 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 292 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 293 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 294 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 295 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 296 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 297 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 298 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 299 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 300 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 301 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 302 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 303 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 304 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 305 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 306 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 307 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 308 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 309 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 310 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 311 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 312 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 313 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 314 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 315 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 316 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 317 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 318 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 319 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 320 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 321 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 322 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 323 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 324 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 325 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 326 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 327 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 328 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 329 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 330 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 331 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 332 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 333 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 334 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 335 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 336 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 337 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 338 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 339 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 340 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 341 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 342 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 343 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 344 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 345 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 346 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 347 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 348 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 349 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 350 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 351 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 352 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 353 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 354 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 355 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 356 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 357 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 358 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 359 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 360 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 361 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 362 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 363 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 364 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 365 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 366 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 367 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 368 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 369 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 370 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 371 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 372 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 373 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 374 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 375 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 376 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 377 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 378 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 379 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 380 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 381 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 382 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 383 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 384 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 385 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 386 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 387 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 388 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 389 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 390 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 391 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 392 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 393 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 394 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 395 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 396 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 397 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 398 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 399 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 400 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 401 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 402 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 403 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 404 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 405 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 406 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 407 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 408 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 409 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 410 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 411 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 412 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 413 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 414 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 415 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 416 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 417 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 418 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 419 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 420 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 421 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 422 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 423 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 424 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 425 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 426 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 427 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 428 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 429 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 430 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 431 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 432 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 433 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 434 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 435 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 436 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 437 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 438 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 439 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 440 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 441 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 442 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 443 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 444 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 445 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 446 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 447 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 448 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 449 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 450 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 451 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 452 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 453 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 454 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 455 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 456 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 457 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 458 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 459 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 460 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 461 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 462 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 463 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 464 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 465 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 466 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 467 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 468 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 469 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 470 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 471 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 472 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 473 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 474 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 475 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 476 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 477 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 478 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 479 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 480 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 481 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 482 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 483 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 484 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 485 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 486 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 487 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 488 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 489 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 490 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 491 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 492 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 493 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 494 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 495 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 496 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 497 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 498 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 499 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 500 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 501 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 502 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 503 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 504 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 505 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 506 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 507 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 508 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 509 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 510 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 511 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 512 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 513 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 514 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 515 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 516 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 517 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 518 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 519 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 520 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 521 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 522 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 523 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 524 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 525 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 526 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 527 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 528 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 529 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 530 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 531 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 532 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 533 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 534 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 535 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 536 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 537 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 538 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 539 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 540 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 541 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 542 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 543 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 544 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 545 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 546 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 547 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 548 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 549 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 550 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 551 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 552 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 553 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 554 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 555 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 556 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 557 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 558 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 559 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 560 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 561 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 562 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 563 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 564 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 565 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 566 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 567 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 568 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 569 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 570 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 571 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 572 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 573 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 574 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 575 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 576 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 577 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 578 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 579 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 580 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 581 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 582 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 583 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 584 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 585 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 586 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 587 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 588 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 589 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 590 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 591 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 592 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 593 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 594 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 595 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 596 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 597 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 598 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 599 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 600 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 601 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 602 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 603 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 604 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 605 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 606 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 607 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 608 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 609 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 610 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 611 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 612 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 613 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 614 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 615 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 616 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 617 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 618 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 619 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 620 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 621 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 622 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 623 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 624 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 625 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 626 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 627 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 628 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 629 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 630 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 631 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 632 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 633 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 634 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 635 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 636 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 637 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 638 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 639 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 640 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 641 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 642 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 643 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 644 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 645 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 646 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 647 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 648 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 649 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 650 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 651 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 652 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 653 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 654 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 655 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 656 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 657 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 658 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 659 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 660 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 661 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 662 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 663 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 664 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 665 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 666 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 667 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 668 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 669 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 670 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 671 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 672 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 673 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 674 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 675 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 676 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 677 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 678 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 679 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 680 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 681 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 682 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 683 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 684 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 685 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 686 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 687 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 688 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 689 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 690 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 691 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 692 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 693 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 694 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 695 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 696 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 697 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 698 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 699 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 700 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 701 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 702 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 703 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 704 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 705 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 706 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 707 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 708 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 709 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 710 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 711 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 712 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 713 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 714 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 715 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 716 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 717 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 718 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 719 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 720 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 721 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 722 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 723 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 724 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 725 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 726 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 727 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 728 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 729 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 730 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 731 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 732 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 733 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 734 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 735 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 736 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 737 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 738 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 739 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 740 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 741 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 742 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 743 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 744 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 745 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 746 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 747 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 748 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 749 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 750 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 751 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 752 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 753 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 754 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 755 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 756 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 757 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 758 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 759 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 760 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 761 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 762 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 763 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 764 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 765 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 766 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 767 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 768 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 769 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 770 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 771 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 772 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 773 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 774 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 775 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 776 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 777 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 778 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 779 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 780 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 781 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 782 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 783 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 784 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 785 : ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 選択 786 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 787 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 788 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 789 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 790 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 791 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 792 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 793 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 794 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 795 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 796 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 797 : ◯ 議 長(石井 功議員) 選択 798 : ◯ 議 長(石井 功議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(石井 功議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(石井 功議員) 昨日に引き続き日程第1 一般質問を続行いたします。1番岡村しん議員。     〔1番 岡村しん議員登壇〕 3: ◯ 1 番(岡村 しん議員) それでは通告の順番を入れかえまして,保育行政のさらなる充実をから質問させていただきます。  近年大きな社会問題となっている待機児の問題,狛江市でもこれまで待機児対策のために力を尽くし,そして平成31年度までに待機児の解消を目指してきました。  先日いただいた「保育所入所待機児童数について」という資料で4月1日現在の保育園待機児数は新定義で68名となっております。  待機児対策検討報告書(第3版)では,平成31年度の保育需要見込みは0歳で189人に対し実際は215名,26名の開きがあります。1歳では需要見込みが386名に対し実際は402名,16名の開き。2歳では需要見込みが409名に対し実際は404名と5名少なく,3歳では需要見込みが387名に対し33名の開き,4歳以上では需要見込みが677名に対して682名と5名の開きがありました。  結果として68名の待機児が生まれたわけですけれども,市はどのように受けとめているのか,まず初めに伺います。  再質問は自席にて行います。 4: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 5: ◯ 参 与(石森 準一君) 市では待機児ゼロの実現を目指し,待機児対策検討報告書に基づく施設整備計画を進めてまいりました。本年4月には元和泉一丁目に定員100名のいずみの森保育園を新設し,新たな受け皿の整備を行った一方で,同時期の開園を目指しておりました定員109名の園につきましては事業主の事情により着工がおくれたため,予定していた保育定員の拡大とはなりませんでした。  保育需要については見込みを上回る結果となり,特に申し込み件数の多かったゼロ歳児では前年度8名の待機児数が18名となるなど,待機児ゼロの実現につながらなかったことから,引き続き待機児対策に取り組む必要があるというふうに考えています。 6: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 7: ◯ 1 番(岡村 しん議員) それで,今引き続きの待機児対策に取り組む必要があるということなのですけれども,私もそのように考えております。  昨年度第1回定例会での私への答弁で参与は,「基本的には31年度でゼロにして,それを維持していきたいというところは当然考えているところでございます。」と答弁をしています。  しかしこの状況になって,今年度中に待機児ゼロにしていく,こうした見込みはあるのかどうか伺います。 8: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。
    9: ◯ 参 与(石森 準一君) 待機児のカウントは毎年4月1日時点で行っておりますが,施設整備が予定どおりに進まず,新たな開園も今後であることから,今年度中の待機児ゼロの実現は困難であるというふうに考えています。 10: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 11: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今年度中の待機児ゼロ,困難ということで非常に残念なのですけれども。  昨年第1回定例会の中で,待機児ゼロにしていくように待機児対策検討報告書をローリングしてほしいと私は要望していたわけですけれども,実際には12月に学童編が新たにつくられたという結果となりました。  学童クラブの待機児をなくしていくこと,これについても本当に大事なことだと思いますけれども,保育園の待機児をなくしていく,これも大事なことと考えます。  今後幼児教育・保育の無償化が進められていく中で保育園の需要がさらに高まっていくことなど,既に報道されております。狛江市では今後の保育需要に関してどのように考えているのかお伺いいたします。 12: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 13: ◯ 参 与(石森 準一君) 保育需要数の見込みと実際の申し込み人数につきましては,先ほど御質問の中で御説明いただきましたとおり2歳児を除く各年齢で見込みを上回る状況となり,年齢別人口に対する保育需要割合も同様に見込みを上回っています。  今後の保育需要につきましては,保育需要数を見込む上で,その対象となる各年齢ごとの人口の推移についても動向を把握していく必要があるというふうに考えております。  なお,幼児教育・保育の無償化につきましては,ゼロから2歳児については住民税非課税世帯が対象となります。無償化と保育園の需要増の関係についても今後の動向を注視してまいりたいと考えております。 14: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 15: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今後の動向を注視していくということなので,それについてはしっかりと見ていっていただきたいと思うのですけれども。  狛江市では待機児となった方に毎年「保育所入所待機児童の状況調査」というアンケートをとっております。今年度の状況について伺います。 16: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 17: ◯ 参 与(石森 準一君) 今年度のアンケート対象者数は125名でございまして,前年度の127名とほぼ横ばいとなっております。  回答の中では,認可外保育施設を利用している方が前年度よりわずかにふえていたこと,また育児休業中の方からの回答では,「育児休業期間を切り上げて復職の希望あり」との回答がふえている状況でございます。 18: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 19: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 対象者数は前年度と横ばいで,復職をできるだけ早くしたいと,そういった要望が出ているということなのですけれども,私もこのアンケートを見させていただきました。  調査対象125件,回答数93件のうち,現在子供を「保護者が見ている」という回答が71名,「祖父母,親戚,知人に預けている」,こうした方が2名,「認可保育施設以外の保育サービスを利用している」21名,「認可保育施設以外の保育サービスを利用予定」3名ということでした。  この中で,「保護者が見ている」と回答した71名のうちの11名が「求職活動を断念した」,6名が「退職した」。この結果は本当に深刻な結果なんじゃないかなというふうに思います。  自由意見の中には,「次年度こそ入園できないと退職するしかないため大変困っている」「認可に入れず認証を探したが,3歳枠が全くなかった。おかげで祖師谷まで行くことになり,子どもと満員電車に乗っている」「就労内定中だったが,保育園が決まらず就職活動を断念せざるを得なかった」など切実な声が出されています。  狛江市の受けとめをお伺いいたします。 20: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 21: ◯ 参 与(石森 準一君) 本アンケートは入所保留となった待機児の保護者に対して現状についての聞き取りを行うものであるため,御質問にもありましたとおり回答内容は各御家庭の切実な声であると感じていまして,市といたしましてはアンケート結果を真摯に受けとめ今後の対応を考えていく必要があるというふうに考えています。  今後の待機児対策といたしまして,まずは現在整備を進めている新設保育園2園の開園に向け適切に対応をとってまいりたいというふうに考えております。 22: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 23: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 本当に真摯に受けとめていただきたいというふうに思うのですけれども,このアンケートの回答の中には,「既存園の定員拡大や弾力的な受入の拡大といった手法による検討も含めて検討を進めてまいります。」と市が回答しているわけです。具体的にはどのようなことを考えているのかお伺いいたします。 24: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 25: ◯ 参 与(石森 準一君) 既存園におきまして,さらなる園児の受け入れが可能な園があれば適宜協議等を行ってまいりたいと考えておりますが,現時点では先ほど答弁申し上げましたとおり現在整備を進めている新設保育園2園の開園に向けた対応を優先していまして,具体的に対応しているといったことはない状態でございます。 26: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 27: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 回答には,検討しているということだったのですけれども具体的に対応しているということではないということなのですけれども,今後具体的に対応していっていただきたいとともに,決して詰め込みとか,そういったことにならないようにしていっていただければというふうに思います。  今後木下の保育園が認可保育園を2カ所つくり,認証保育園を2カ所閉園する,こうした予定となっております。認証保育園の2園はゼロ歳から2歳までを預かっておりますので,一番待機児の多いゼロ歳から2歳のところは行ってこいという形になっていくので,受け入れ人数が大幅にふえるということはないと思います。  保育需要の高まりもある中,全ての年齢において待機児をなくしていくためには認可保育園をさらにつくっていくなど新たな計画の検討が必要だと思いますけれどもいかがでしょうか。 28: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 29: ◯ 参 与(石森 準一君) 今後さらなる施設整備を行うかといったことにつきましては,現在整備中の2園の開園や10月の幼児教育・保育の無償化に伴う影響などを見きわめまして適切に判断してまいりたいというふうに考えています。 30: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 31: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ここで市長にもお伺いしたいと思うのですけれども,狛江市では今年度中の待機児ゼロに向けてこれまで保育施設をふやしてまいりました。これまでの質疑の中で,今年度中の待機児ゼロの実現は難しいことが明らかになったと思います。市長は今後も待機児ゼロに向けて取り組みを進めていくのか,また進めていくとすれば,いつごろをめどに待機児をなくしていく,そうしたお考えなのかお伺いいたします。 32: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 33: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 先ほど参与からも御答弁申し上げましたけれども,今後新たに開設する2つの保育園の定員は,それぞれ109名と110名の予定でございますけれども,この2園の対応,そして無償化の影響がどのように出てくるかということも考慮いたしながら引き続き取り組みを検討していきたいというふうに考えております。 34: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 35: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 再度お伺いしたいのですけれども,待機児をゼロにしていくということは,これ変わらない考えだということでよろしいでしょうか。 36: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 37: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 計画にもございまして,待機児ゼロの解消というか解決をしていきたいというふうには考えております。 38: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 39: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。アンケートの回答にもあったように11名が求職活動を断念して,6名が退職せざるを得なかったという本当に深刻な実態があると思います。来年度新たに2園,さらに保育の無償化,そういった部分の影響なんかも考慮しながらということなのですけれども,来年度から考慮し始めたということでは再来年度にも間に合わないのかなと,そういったペースになってくると思いますので,やはり同時並行で,特にゼロ・1・2の部分は先ほども言ったように認証保育園が2つなくなって認可保育園が2つふえると,行ってこいという形になっていくわけですから,そういった部分の対応についてはもう早目早目から検討していっていただきたいというふうに要望させていただきます。  待機児になるかならないかは,保護者にとって仕事をやめたり就職活動を断念せざるを得ないなど将来設計にとって大きな影響を及ぼします。多くは女性の皆さんだと思いますけれども,子供が生まれたことによって女性が自分のキャリアを諦めなくても済む,こうした狛江市をつくっていっていただきたいと思います。  次に学童クラブについて伺います。  学童クラブの待機児数を見ると今年度76名ということで昨年度より10名分減ったわけですけれども,今年度は北部児童館や第五小学校の放課後クラブの拡充,岩戸児童センターの小学生クラブなどが努力をしてきたわけですけれども,やはり待機児は一定数いるということだと思います。  また小学1年から3年生につきましては,昨年39名の待機児が生まれております。  この待機児数の資料を見ると,松原学童保育所4名,和泉小学生クラブ8名,第一小学校放課後クラブ23名と狛江第一小学校の学区で特に待機児が生まれております。この第一小学校の学区域では,来年度駄倉地区センターに30名分,3年後には放課後クラブが40名分新たにふえることになっていますけれども,再来年度のところでは逆に定員が10名減り,合計60名分定員が拡大される,こうした計画になっているかと思います。  第一小学校学区では新たにマンションができたことなどにより,需要はほかの学区と比べても高くなっていく,こうしたことが予想されているわけですけれども,再来年度を見ると,今年度に比べて20名分しか定員が拡大されない,こうしたこととなります。  第1回定例会でも日本共産党狛江市議団の西村あつ子議員が待機児対策を進めていくために計画の前倒しを求めたのに対し,参与は,「前倒しをするとは申し上げませんが,待機児をなくしていく考えは一緒だと考えておりますので,さまざまな方策を検討してまいりたいと考えているところでございます。」と答弁されております。  実際に結果が出てみると,やはり早急な対応が必要だと思います。3年後の放課後クラブの増設,また高架下未利用地についてはきのうもありましたけれども,現在使われていない施設なので,こちらについても前倒しが可能かと思います。第一小学校学区での前倒しの検討,これをぜひ進めていっていただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 40: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 41: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江第一小学校の児童数の増加も見込まれていることから,特に第一小学校区域内での学童クラブの整備につきましては前倒しも含めて早期に取り組んでいく必要があるというふうに考えています。 42: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 43: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひよろしくお願いいたします。またほかの学区でも待機児,これが出ております。第六小学校地域では駒井学童保育所だけではなく岩戸小学生クラブや松原学童保育所に通っている児童もおります。保護者からは小学1年生の男の子をひとりで水道道路を渡らせるのは怖い,こうした声が長年出されております。再来年度に校舎内に学童クラブをつくる,こうしたこととなっておりますけれども,この前倒しについても検討していただきたいと思います。  さらに旧根川学童保育所も学童クラブをつくることとなっておりますけれども,旧根川学童保育所は以前も学童クラブとして利用されており,現在は使われておりません。保護者の皆さんが安心して子供を預けて働ける狛江,これを一刻も早くつくっていくためにも,こちらについても前倒しの検討をお願いしたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 44: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 45: ◯ 参 与(石森 準一君) まずは待機児対策検討報告書に基づきます施設整備を着実に進めていきたいと考えておりますが,大幅に待機児がふえる区域が出現すれば検討は必要というふうに考えています。 46: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 47: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 大幅に待機児がふえる区域があればということなのですけれども,既に多くの方が待機をしています。ふえてからの対応ということではなくて,ふえないような対応,こうした考え方も必要ではないでしょうか。ぜひとも検討をお願いしたいと思います。  また学童クラブの嘱託職員,これがなかなか集まらないというようなことも聞いております。職員がいなければ,たとえ箱をつくったとしても開設することはできません。狛江市としては嘱託職員がなかなか集まらない理由,これについてはどのように考えているのでしょうか。 48: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 49: ◯ 参 与(石森 準一君) 継続的に募集を行っていますが応募が少ない状況でございまして,理由についてははっきりしたことはわからないところでございます。ハローワークへの登録やSNSの活用など工夫をしながら引き続き募集をしてまいりたいというふうに考えています。 50: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 51: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 理由がわからないということなのですけれども,待遇が上がれば応募も来るのではないかというふうに思いますので,そうした賃金の面など待遇の面も含めてしっかりと今後検討していっていただきたいと思います。  次に認可保育園と認証保育園の交流についてお伺いいたします。  日本共産党狛江市議団は,先日の大津の事故を受けて保育園のお散歩体制などの調査を行ってまいりました。このことについては田中議員が取り上げますけれども,この聞き取りの中で市内の認証保育所へ伺ったときに,公立保育園で行う研修などについては情報をいただけるけれども,ほかのものについてはなかなか情報が入ってこない,こうした声を伺いました。  現在狛江市では公私立園長会を行っていると思いますけれども,ここには認可保育園の園長しか参加しておりません。狛江市ではこの間,保育施設がたくさんできた中で認証保育園と認可保育園の連携を進めていく必要,さらに高まっているのかと思います。狛江市の認識についてお伺いいたします。 52: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 53: ◯ 参 与(石森 準一君) 認証保育所から認可保育園に転園する児童も多くおりますので,今後連携を進めていく必要もあるというふうに考えています。 54: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 55: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 認証保育所から認可保育園に転園する児童もいるから連携を進めていく必要があるということでございます。  平成27年第4回定例会で,認証保育園も含めた連絡協議会のようなものをつくれないかと私が質問したときに,当時の部長は,「認証保育所につきましては,巡回指導等も含めて適宜情報提供を行っております。情報交換の場につきましては,今後どのような工夫ができるか研究したいと考えております。」と答弁されておりました。この間の研究,どのように進められてきたのかお伺いいたします。 56: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 57: ◯ 参 与(石森 準一君) 市内には5園の認証保育所がございますが,各施設とは巡回指導のほか,ふだんから運営に関してさまざまな情報提供等を行ってまいりました。  また東京都の実地検査のときの市の立ち会いや公立保育園合同研修会への参加呼びかけなどによりまして連携の機会をふやすことについて取り組んできたところでございます。 58: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 59: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 連携の機会をふやしてきたということなのですけれども,認可と認証の交流については以前質問したときに出した声と今回の声というのが別の法人から出されたわけですけれども,認証保育所を運営している法人の方からこういった声がまた出されているわけです。既に世田谷区では行われていますけれども,狛江市でも認可と認証の交流を進める仕組みづくり,これを進めていただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 60: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 61: ◯ 参 与(石森 準一君) 今後認可保育園の開設や認証保育所の閉鎖も予定されておりますが,どのような交流ができるのか他区市の取り組みなども参考にしてまいりたいと考えています。 62: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 63: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひよろしくお願いいたします。  次に幼児教育・保育の無償化について伺います。  まず制度の概要,そして課題についてお伺いいたします。 64: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 65: ◯ 参 与(石森 準一君) 幼児教育・保育の無償化の概要でございますが,対象者につきましては3歳から5歳までの全ての子供とゼロ歳から2歳までの住民税非課税世帯の子供が対象となります。  対象施設につきましては幼稚園,保育所のほか,認可外保育施設や幼稚園の預かり保育事業,一時預かり事業,病児保育,ファミリーサポートセンター事業,障がい児発達支援事業所などで,事業ごとに無償となる利用料は異なるものでございます。  無償化の手続といたしましては,市が対象施設の確認と対象者の認定を行うことになります。  課題といたしましては,10月からの実施に向けて時間がない中での制度全般の周知と対象者や対象施設への通知や説明を行う必要があること,また利用料は無償となる一方で実費負担となる給食食材費の取り扱いや無償化の対象となる施設の保育の質の確保などが挙げられるところでございます。 66: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 67: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 大変複雑な制度だということだと思います。その中でどう周知していくのかということも課題になっていくと思いますけれども,課題の一つとして挙げられた給食費についてお伺いいたします。  これまで給食費については保護者の負担,こうしたものはありませんでしたけれども,今後どのようになっていくのかお伺いいたします。 68: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 69: ◯ 参 与(石森 準一君) 給食費のうち副食費につきましては,これまでは保育料を負担する中に含まれていたものが無償化の制度の中では副食費については保育料としてではなく,その実費を保護者が負担することとなります。 70: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 71: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 実費負担になっていくということだと思います。  今回の無償化により3歳以上の副食費が実費負担となるということで保護者の負担がふえるということはないのか。また認可保育園,認証保育園,私立幼稚園,市外の認可外保育園や幼稚園についてもお伺いいたします。 72: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。
    73: ◯ 参 与(石森 準一君) 副食費の実費負担額とこれまでの保育料との金額面での整理につきましては今後精査をしていくこととなりますが,新たな制度とそれによる保護者の負担額については配慮していきたいというふうに考えています。 74: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 75: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひ配慮のほうをお願いしたいと思うのです。無償化と言っているわけですので,保護者の負担がふえることのないようによろしくお願いいたします。  では今回の無償化について市内の保育施設や幼稚園に通う方の把握はされているかと思いますけれども,市外の認可外保育施設や幼稚園などに通う子供たちの把握はされているのかお伺いいたします。これが把握されていなければ,本来無償化の対象となる方が制度を知らず補助が受けられない,こうしたことも考えられます。また周知はどのように行っていくのかお伺いいたします。 76: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 77: ◯ 参 与(石森 準一君) 無償化の対象となる施設の確認は施設所在自治体において行うこととなりますので,それぞれの自治体においても無償化に関する広報等は行われると考えますが,市といたしましては狛江市民で市外施設を利用している方にも適切に無償化に関する情報提供が行われるよう取り組んでまいりますとともに,他自治体や東京都とも連携をして周知に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 78: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 79: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 他自治体に行っている方についても周知していくということなので,ぜひよろしくお願いしたいと思います。  今回の無償化に当たって保育施設や幼稚園の需要が高まるというマスコミ報道がございます。また基本的に11時間が無償化の対象になるということで,早くお迎えに来られる方でもお迎えが遅くなり,保育士の負担がふえるのではないか,こうした報道もございます。保育士の負担がふえるかどうか,こうしたことについて市の見解をお伺いいたします。 80: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 81: ◯ 参 与(石森 準一君) 無償化の実施が保育士の負担増に直接つながるかどうか,現時点では具体的な状況がわかりませんので,無償化実施後の状況等,情報収集等に努めてまいりたいと考えております。 82: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 83: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 現在ただでさえ保育士が集まってこないという中で,保育士の負担がふえればさらに集まりづらくなってしまうということになります。  保育士が集まらない理由の中に過密労働の問題とともに低賃金の問題がございます。この低賃金の部分を補う上で家賃補助制度,これが大きな役割を果たしているかと思います。この家賃補助制度ですけれども,現在狛江市ではどのぐらいの方が利用されているのかお伺いいたします。 84: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 85: ◯ 参 与(石森 準一君) 保育従事職員宿舎借り上げ支援事業補助金の交付実績といたしましては,平成29年度は16施設で41名,交付決定額は2,243万7,000円,平成30年度は同じく16施設で53名,交付決定額は約3,497万5,000円となっております。 86: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 87: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 家賃補助制度は来年度までの時限的な制度であり,その後については東京都の対応も未定というふうに聞いていますけれども,現在狛江市でも53名の方が利用されております。今回幾つか保育園を回らせていただいた中でも,この家賃補助制度の継続を望む声,たくさん寄せられております。  私たち日本共産党は,「保育・介護・障害福祉労働者は,公定価格や報酬で政府が賃金水準を決めますが,低く抑えられています。国の責任でただちに5万円の賃上げを行い,引き続き,全産業平均との賃金格差をなくしていきます。これには労働力不足によって起きている待機児童・待機者を解消する上でも大きな効果があります。」というように政策を打ち出させていただいております。  保育士不足を解決するには,まず賃金などの処遇を改善させていく,こうした必要があると考えます。来年度で家賃補助が終わるということは,保育士不足にますます拍車をかける,こうしたことになってしまいます。課題として挙げられた保育の質を保っていくためにも保育士の確保,重要な課題だと考えております。ぜひとも狛江市からも国や東京都に対し家賃補助制度の継続を強力にお願いしていただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 88: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 89: ◯ 参 与(石森 準一君) 東京都に対しましては,現在も東京都市長会を通じて各種の要望を上げております。その中で継続して対応できるよう調整をしていきたいというふうに考えております。 90: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 91: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今回「保育行政のさらなる充実を」,と質問させていただきました。待機児の問題,保育園に関しても学童に関しても本当に喫緊の課題だと思います。またこの10月から始まる無償化制度,この制度によってどういうふうに変わっていくのか,しっかりと見きわめていただきながら,同時に全ての皆さんに情報を提供していく,保育の質も守っていく,こうしたことを進めていっていただきたい,このことをお願い申し上げまして1問目を終わらせていただきます。 92: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村しん議員。     〔1番 岡村しん議員登壇〕 93: ◯ 1 番(岡村 しん議員) それでは2問目,子どもの権利条例について質問をさせていただきます。  全国的にいじめ,不登校,虐待,体罰,自殺,子供がかかわる凶悪事件が起こるなど子供を取り巻く状況は深刻となっております。  先日起きた登戸の事件や札幌で起きた児童虐待など,この間だけでも子供の命が奪われる事件の報道が多く,どうにかして命を守ることができなかったか,私たち大人はこうした事件から何を学ぶべきなのか考えずにはいられません。事件で亡くなった方に哀悼の意を表するとともに,被害に遭った方々や御家族の皆さんには心からのお見舞いを申し上げます。  これは当然のことながら子供たちに問題があるわけではなく,子供を取り巻く社会全体のゆがみが子供に向けられてしまっている,こうしたことだと思います。子供の貧困問題などもその最たる例の一つと考えます。  いじめを行ってしまう子供たち,体罰を行ってしまう先生,虐待を行う保護者などそれぞれ多くの問題がありますけれども,そこを糾弾しているだけでは本質的な解決,子供の権利が守られる社会の実現にはならないかと思います。  平成28年5月の児童福祉法改正では児童福祉の理念が明確化され,「全て児童は,児童の権利に関する条約の精神にのつとり,適切に養育されること,その生活を保障されること,愛され,保護されること,その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する」こととされました。  子どもの権利条約ができてから30年,日本が批准してから25年がたちました。子どもの権利条約とはどのようなものなのか,改めて意義と特徴についてお伺いいたします。  再質問は自席にてお伺いいたします。 94: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 95: ◯ 参 与(石森 準一君) 一部,国連機関・ユニセフのホームページから引用しながら説明させていただきますと,子どもの権利条約,正式名称は「児童の権利に関する条約」は,子供の基本的人権を国際的に保障するために定められた条約で,18歳未満の児童に関して,「権利をもつ主体と位置づけ,おとなと同様ひとりの人間としての人権を認めるとともに,成長の過程で特別な保護や配慮が必要な子どもならではの権利」を定めているものでございます。  この条約は前文と本文54条から成り,子供の生存,発達,保護,参加という包括的な権利を実現・確保するために必要となる具体的な事項を規定しておりまして,1989年の第44回国連総会において採択され,1990年に発効,我が国におきましては1994年に批准しています。 96: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 97: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 答弁にあったように18歳未満の児童が権利を持つ主体となったということで,本当に大きな変化があったのかなというふうに思います。  権利の主体ということなのですけれども,そもそも子供の権利,これはどのようなものなのかお伺いいたします。 98: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 99: ◯ 参 与(石森 準一君) 子どもの権利条約における「子どもの権利」とは,全ての子供の命が守られるという「生きる権利」,持って生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう,医療や教育,生活への支援などを受け,友達と遊んだりするという「育つ権利」,暴力や搾取,有害な労働などから守られる「守られる権利」,自由に意見を表したり,団体をつくったりできる「参加する権利」の4つに大きく分けられると言われております。 100: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 101: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」,この4つの権利があるということでございます。  子供たちが権利の主体になっていったということを考えると,「参加する権利」,これが大きな変化だったのかなというふうに思います。  こうした子供の権利のことを取り上げると子供がわがままになるとか子供を甘やかせ過ぎだ,こうした意見が出されることがございます。子供の権利を守っていくこと,私は当たり前のことだと思うのですけれども,これは子供を甘やかすことなのか,市の見解についてお伺いいたします。 102: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 103: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在児童福祉法第1条には,「全て児童は,児童の権利に関する条約の精神にのつとり,適切に養育されること,その生活を保障されること,愛され,保護されること,その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。」と規定されております。  狛江市でもこまえ子育て応援プランにおきまして基本目標3,主要課題1「子どもたちの人権を擁護する」のとおり子供を権利の主体として捉えています。  もちろん子供の権利を守るがイコール子供を甘やかすではありませんし,子供のわがままと本来人が生まれながらにして持っている人権を混同することはあってはならないことでありますが,他方で価値観が多様化している現代において,社会の中で子供に関する行き過ぎた権利主張に対して,ある種の懸念があることも承知しております。  市といたしましては,このような市を取り巻く社会環境を適切に捉えながらも,子どもの権利条約や児童福祉法の趣旨を踏まえまして適切な対応を図ってまいりたいというふうに考えています。 104: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 105: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 答弁の中にありました,もちろん子どもの権利を守るがイコール子供を甘やかすではありませんし,子供のわがままと本来人が生まれながらにして持っている人権とを混同してはならないこと,これは本当に大事な視点だと思います。子供の最善の利益に照らしてどういうことなのか,これをしっかりと見きわめていっていただければというふうに思います。  こまえ子育て応援プランの中では子どもの権利条約の普及啓発事業が位置づけられており,「子どもの権利の尊重・擁護の環境をつくるため,子どもの権利条約について,市民,特に子どもたちとその保護者及び児童関連事業従事者等に周知を図るものです。」と事業内容と現状の取り組みについて書かれており,今年度までの目標として,「職員研修を通じた職員への周知・啓発,児童関連公共施設等への条約文の掲示,イベント・講習会の開催,学校教育活動などにより普及啓発を図ります。  教員は人権教育研修を必修としており,各学校では,全体計画・年間計画の提出に基づいて人権教育プログラム等を活用して人権教育を計画的に実施していきます。  また,各学校で作成している「いじめ防止基本方針」に基づき,いじめ防止等に関する取組みに努めていきます。」,このように書かれております。  この目標についてはどこまで達成されたのか,また課題についてもお伺いいたします。 106: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 107: ◯ 参 与(石森 準一君) 昨年度までの実績といたしまして,まず公立保育園におきましては子どもの権利を尊重・擁護した保育方針に基づいて保育を実施しています。  また保育の実施に当たりましては保育所保育指針にも記載されているとおり保育所の役割として「子どもの最善の利益を考慮」することや保育の目標として「人権を大切にする心を育てる」ことに永続的に取り組んでいくことが課題であると考えています。 108: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 109: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 人権教育研修会につきましては,例年4月に全教員悉皆の研修会を開催しております。また各学校においては東京都教育委員会発行の「人権教育プログラム」等を活用し,計画的に人権教育を推進しております。  いじめ問題に関する取り組みにつきましては,各学校でhyper-QUなどを活用した学級経営の充実に基づく良好な人間関係の構築,狛江市いじめ防止基本方針に基づくいじめ防止に係る授業,児童会・生徒会のいじめ撲滅に関する取り組みなどを実施しております。  今後の課題としては,引き続き児童・生徒がいじめを「しない」「させない」「見逃さない」ことの重要性を十分に認識できるようにそれぞれの取り組みの質をさらに高め,児童・生徒がより安心して過ごすことができるようにすることでございます。 110: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 111: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 子供の最善の利益を考慮することや人権を大切にする心を育てていくことを続けていくことが課題と参与のほうからありました。教育部長からは,いじめについて「しない」「させない」「見逃さない」ことの重要性を十分に認識できるようにそれぞれの取り組みの質をさらに高め,児童・生徒がより安心して過ごすことができるようにすることが課題ということでございました。  子どもの権利条約,今全国的には子どもの権利条例,こうしたものもできていますけれども,本当に子供の人権を守っていくために非常に大事なものだと思います。  現在狛江市では(仮称)狛江市人権尊重基本条例,こうしたものを策定しようとしている最中ですけれども,この中では子供の権利についてどのように考えているのかお伺いいたします。 112: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 113: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) (仮称)狛江市人権尊重基本条例につきましては,有識者や市民委員で構成する検討委員会を設置して,現在骨子案の作成に向け,この条例にどのような分野をどこまで規定するかも含め検討いただいています。 114: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 115: ◯ 1 番(岡村 しん議員) まだどの分野まで含めていくか,それについても検討中ということでございました。  では具体的に子どもの権利条約に書かれている子供の権利について学校現場ではどのように学んでいるのか。  平成26年第4回定例会で学校教育課長の私への答弁では,「「子どもの基本的人権の保障」という条約の趣旨は狛江市においても尊重すべき内容であると捉えています。そのため教育委員会としても,東京都教育委員会発行の「人権教育プログラム(学校教育編)」を活用することで東京都人権施策推進指針に示されました「人権課題「子供」」への対応を行い,児童・生徒や教職員,保護者や地域などの人権感覚を磨くとともに,人権意識を高めているところでございます。」ということでございました。  まず教育関係から聞いていきたいと思いますけれども,教育長に伺いますけれども,子どもの権利条約を批准して25年がたちましたけれども,教育現場ではどのように活用され,教職員や子供たちにはどのような変化があったのかお伺いいたします。 116: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育長。 117: ◯ 教育長(有馬 守一君) 子どもの権利条約の批准以後につきましても,いじめあるいは体罰,児童虐待等子供たちを取り巻く諸問題が注目されるたびに幾度となくこの条約がクローズアップされまして,そしてさまざまな法整備あるいは資料整備が行われてきたというふうに認識しています。  学校におきましても,子どもの権利条約に盛り込まれている子供の人格の調和のとれた発達の実現に向けましてさまざまな教育活動が見直され,教職員の児童・生徒への指導のあり方あるいは支援のあり方も変わってきたというふうに認識しているところです。  また当初は,先ほども少し出てきましたが,行き過ぎた権利主張になるのではと心配されていた子供の意見表明権等につきましても,これからの「主体的・対話的で深い学び」という新しい学習指導要領の趣旨並びに主権者教育,こういったものを実践する上で新たな意味も持ってくるというふうに思っています。  こうした趣旨は時代に応じてその趣旨あるいは指導を随時見直していく必要があると考えています。 118: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 119: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 指導の中身,支援のあり方,こうしたことも変わってきたということで,条約ができたことによって教育現場も変わってきたと。さらに今後意見表明権の部分に関しましてはアクティブラーニング,こうした考え方に基づいてさらに重要になってくるのかなと,そういった答弁だと思います。  では学校での状況,教職員の研修や授業での具体的な取り組みについてお伺いいたします。 120: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 121: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 子どもの権利条約については中学校社会科の公民的分野の教科書第1章第2節「人権と共生社会」に記載がございますが,本条約に示されている権利については,その保障のため教職員の研修を含め,数多くの取り組みがなされております。  例えば教職員の児童虐待防止に係る取り組みについては,東京都教育委員会作成の「児童虐待の早期発見と適切な対応のためのチェックリスト」を活用するなど,未然防止に向け継続的な確認を行っております。  体罰の防止につきましては各種年次研修会や各学校の服務事故防止研修会などで取り上げ,適切な指導が行えるように取り組んでおります。  いじめ問題への対応につきましては,定期的に行っているいじめに関するアンケート調査,hyper-QUを活用するなど各学校いじめ防止委員会を中心に未然防止,早期発見,早期対応に努めております。  授業につきましては,「特別の教科 道徳」を中心にいじめ防止に係る授業を推進しております。今年度,指導室から各学校にいじめ防止に係る授業の充実を図るため,「特別の教科 道徳」において異なる教材,学習活動で複数回の授業を行い,いじめについて多面的・多角的に考えられるようにしたり,「特別の教科 道徳」をかなめに他教科等の内容を生かして効果的に道徳性を育めるようにしたりなどの実践を依頼しております。  その他,さきに申し上げましたとおり児童会・生徒会でいじめ撲滅に関する取り組みを推進するなど児童・生徒が主体的に取り組んでいる学校もございます。  一方,学校だけの取り組みでは解決が難しい問題もあります。解決するためには保護者,地域,行政を含む関係機関との連携が欠かせません。児童・生徒の権利の保障のためにも教育委員会としましても今後も保護者,地域,関係機関との連携を深めてまいりたいと考えております。 122: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 123: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今の答弁を聞くと,教職員は子供の権利について一定学ぶ機会,こうしたものがあるのかなというふうに思います。その一方で児童・生徒に関しては,いじめの部分でお話しいただきましたけれども,子どもの権利条約に書かれた子供の権利そのものを学ぶ機会というのは余りないような印象を受けました。  狛江市のこまえ子育て応援プランでは,子供たちとその保護者並びに児童関連事業従事者等への周知となっていますけれども,肝心の子供たちも,課題として挙げられた保護者,地域,関係機関との連携といった意味でもさらに学ぶ機会が必要ではないでしょうか。  子どもの権利条約では,子供は守られるものから権利の主体となったということが大きな変化だったと思います。その権利の主体がどのような権利を持っているのか学ぶ機会が余りないとしたら,それは主体になり切れない,こうしたことだと思います。ここに大きな課題があると思いますけれどもいかがでしょうか。 124: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 125: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在学校教育の中では,先ほど申し上げましたとおり例えば中学校の社会科で取り上げたりする場面もございますが,児童・生徒がその権利について知り,さらに理解を深めることは必要であると考えております。  子どもの権利条約につきましては網羅的に学習するだけではなく,教科学習や学級活動,また日常的に時期を捉えて学習することにより実感として学ぶことができるものであり,主体性を持った自立した社会の一員としての資質・能力が養われるものと考えております。 126: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 127: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 実際の授業の中ということでは,確かに時期を捉えた学習ということが力になっていくのかと思いますけれども,そういった中でも全体像をわかった上で学習するのか,その事象があったときに単発的に学ぶのか,こうしたことによってつかみ方,これが変わってくるかと思います。
     答弁の中でも,「児童・生徒がその権利について知り,さらに理解を深めることは必要である」ということなので,全体像をつかむことができる工夫,これについても進めていっていただきたいと思います。  次に市役所職員について伺います。  狛江市では子供にかかわる部署,児童青少年部や教育部を初めほぼ全ての部で子供についてはかかわっているのかなというふうに思います。  職員はどのように学んでいるのでしょうか。平成22年第1回定例会での当時の児童青少年部長の答弁では,「今後につきましては,職員が子供の権利についての中身を理解することが必要であると思いますので,人権に関する外部研修等を受けることはもちろんですが,今後におきましては,庁内での研修等につきましても職員課と協議をして実施していきたいと思っております。」と子供の権利を学ぶ必要性について答えておりました。  現在市の職員は子供の権利についてどのように学んでいるのかお伺いいたします。 128: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 129: ◯ 参 与(石森 準一君) 子供の人権に関する研修といたしましては,毎年1回開催しております狛江市子ども家庭支援ネットワーク会議の全体会議の研修会におきまして毎回講師をお招きして,児童虐待という切り口から講演を行っていただいておりまして,関係機関の職員のほか,庁内では子育て支援課,児童青少年課,学校教育課,指導室,健康推進課,地域福祉課,福祉相談課などの職員が毎年度参加しています。 130: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 131: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 職員については一定学ぶ機会というのがあるということはわかりましたけれども,切り口は虐待ということでも,子供の権利について,まあ,資料なども含めてですけれども,全体像がわかる,こうしたものにしていただけたらというふうに思います。  次に保護者や市民の皆さんについて伺います。  子どもの権利条約の普及啓発については2005年(平成17年),もう本当に昔の話ですけれども,平成17年の広報にも子どもの権利条約の普及啓発というふうに書かれており長年狛江市の課題だったということがわかります。  では保護者や市民の皆さんは今どのように学ぶことができるのかお伺いいたします。 132: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 133: ◯ 参 与(石森 準一君) 保護者や市民の方につきましては,講演会やセミナー等のスタイルでの研修は実施しておりませんが,毎年11月の児童虐待防止推進月間における市役所2階ロビーでのパネル展示や市民まつりにおいて児童相談所とともに行う虐待防止のPRから,子供の人権に関する意識の啓発を行っています。 134: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 135: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。全体的に子供の権利は教員や職員には一定程度伝わっているのかなというふうに思いますけれども,先ほども言いましたけれども権利の主体である子供や保護者,市民などが学ぶ機会が余りないのかなというふうに思います。  先日,2018年のチャイルドラインの報告が配られましたけれども,電話で話された内容が「誰のことなのか」,また「誰との関係で起こっていることなのか」,こうした質問では「自分自身のこと」,この次に来るのが「友人・知人」,その次に「実母」「先生」「きょうだい」「実父」と続いていきます。子供の権利を侵害する相手は教職員や市の職員だけではなく,友人や親,その他の市民からも権利侵害をされたり,そこまでいかなくても人間関係などの悩みはあるかと思います。  子供の権利については教職員や市の職員に限らず,こうした広い方々にもつかんでもらう,こうした必要があると考えます。  他の自治体では子供向けのパンフレットを出している所がありますけれども,子供が権利の主体になったわけですから子供にもわかる形で広げていく,こうしたことを進めていく上でパンフレットなどは効果的かと思いますけれども,狛江市の考えをお伺いいたします。 136: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 137: ◯ 参 与(石森 準一君) 御提案いただきました子供向けパンフレットの作成につきましては現段階で行う予定はございませんが,今後子供の人権の周知につきましてはできる範囲の中で工夫してしっかり行ってまいりたいというふうに考えております。 138: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 139: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 現段階では行う予定はない。それはそうなのですけれども,ぜひとも子供の人権,子供にとっての基本的人権を守っていく,こうしたことをしっかりと普及啓発,これを進めていっていただきたいと思います。  それで条例の話に移っていきたいと思うのですけれども,平成19年第3回定例会での西村議員の一般質問に対して企画財政部長だった市長は,「子どもの権利条例につきましては川崎市,調布市,札幌市などで既に制定されておりますので,先例市の条例制定経過,こういった部分も調査・研究をしていきたいというふうに考えております。」と答弁されておりました。  また平成19年第4回定例会では,「子どもの権利条例に関しましては,現在のところ先進市の条例などを収集しているところでありまして,他の自治体の資料などを見ますと,子供の権利,また権利の保障,子供の意見の表明や参加,子供の権利侵害からの救済や回復などさまざまな事項がうたわれているところであります。今後につきましては組織改正もありますので,調査・研究資料などをまとめておきたいと考えております。」と答弁されておりました。  その後調査・研究はどのように進んでいるのかお伺いいたします。 140: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 141: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成19年以降これまでの間,各自治体におきまして子供の人権に関する条例が制定されていく中での情報収集につきましては適時行ってきたところでございます。 142: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 143: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 情報収集というのは適宜行ってきたということで,どこまで進んできているのかなというのが疑問な部分もありますけれども,そういった中で,他の自治体の条例の制定状況,これについて伺ってまいります。 144: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 145: ◯ 参 与(石森 準一君) 他の自治体の状況ということでございますが,直近では昨年度に西東京市が西東京市子ども条例を制定し,そのほか26市におきましては小金井市や日野市,調布市において子供の権利に関連する条例が制定されているというふうに伺っております。 146: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 147: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 既に多摩26市の中で4市に子どもの権利条例できているということでございます。  狛江市の周りを見てみますと,お隣の世田谷区,調布市,そして川を挟んで隣の川崎市で既にできているということで,子どもの権利条例ができていないのは狛江の周りでは,もうないと。狛江だけがまだつくっていないという状況だということだと思います。  子どもの権利条約で子供は権利の主体となりました。権利の主体ということでは参加する権利,これが本当に大事なこととなってまいります。子供の基本的人権を守るものであり,生きているだけで大事な存在なのだと肯定するのが子供の権利なのかなというふうに思っております。  子供が守られる存在から権利の主体となったということは,条例以前と比べると大きな前進だと思います。その中でも子供の意見表明権は権利の主体である子供の意見,声をどのように聞いていくのかが問われるもので非常に重要なものと捉えますけれども,この子供の意見表明権,狛江市ではどのように保障されているのかお伺いいたします。 148: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 149: ◯ 参 与(石森 準一君) 子供の意見表明ということでございますが,狛江市では狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例第4条第2項におきまして,「満20歳未満の青少年及び子どもについても,年齢にふさわしい市民参加の権利を有するものとし,市は,青少年及び子どもが市民参加できるように配慮するものとする。」としておりまして,青少年及び子供の市民参加について市は配慮しなければならない旨規定されています。  狛江市においては,これまで中高生を対象とした青少年会議や小学生を対象とした子ども議会の開催を通じまして子供の意見表明やまちづくりに関する要望を行える場を設けてまいりましたし,直近でも本年4月に開館いたしました北部児童館の愛称募集など個々の案件におきましても,その時々に応じて子供の意見や要望を反映できるような機会を設けてまいりました。 150: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 151: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 青少年会議,子ども議会などは非常に大事な活動だと思います。また個々の案件についても子供の声を聞いていただいているということでございました。  条例上も,子供の市民参加について配慮しなければならないという規定になっているということです。  子供の意見表明権は,そうした市の取り組みなどについても意見が言えるということは非常に大事なことだと思いますけれども,子供の声を大人が聞いてくれるというのは市の施策だけではなく日々の人間関係,家族の悩みなどについても必要なことだと思います。  市の施策についてどうかって聞くと比較的積極的な子たちが答えてくれる,こうした声についてはつかむことできるのですけれども,日々の生活の中での声,意見,小さい声,これをどういうふうにつかんでいくか,こうしたこともこの子供の意見表明権,大事にしていく上では非常に必要な視点かと思います。  こうした声を聞く取り組みとしてチャイルドラインがございます。ではチャイルドラインなどに寄せられている声の中で子供の権利を侵害している,こうした事例があるのかどうかお伺いいたします。 152: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 153: ◯ 参 与(石森 準一君) チャイルドラインにつきましては,事業の性質上,市としても個々の相談内容を把握することはしておりませんが,特定非営利活動法人チャイルドライン支援センターのホームページに掲載されている「寄せられた声」を拝見している限りにおきましては子供の権利が侵害されているような内容につきましても相談が寄せられていると認識しています。 154: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 155: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 子供の権利が侵害されているような内容も相談が来ているということでございます。  私はこの質問を準備するに当たって,岩波新書から出されている桜井智恵子さんの「子どもの声を社会へ──子どもオンブズの挑戦」,こうした本を読みました。  兵庫県川西市では,平成10年12月に川西市子どもの人権オンブズパーソン条例が制定されています。著者の桜井智恵子さんは,ここで子どもの人権オンブズパーソンを務めている方でございます。  この子どもの人権オンブズパーソンは,子供の最善の利益を大切にしながら子供の意見表明権を確保する大人が子どもの人権オンブズパーソンとなるということと桜井さんは説明しております。  川西市の子どもの人権オンブズパーソンの特徴として,1つ目に単なる相談機関ではなく個別救済を実施していく機関であること,2つ目に徹底的に子供中心であることを挙げております。  保護者からの相談であっても,子供自身に会い,その気持ちを聞くということを基本としており,子供自身と相談しながらどの機関に働きかけるかを考えながら関係する人々に会いに行くそうです。  この本の中には,教員と子供の関係が悪くなって困っていたときにオンブズパーソンが両者の話を聞きながら関係改善の橋渡しを行った事例や子供たちの話を聞く中で制度がおかしいと市に申し入れをした事例なども書かれており,具体的な周辺環境を変えていくことで子供自身の力が戻ってきたことなどが生き生きと書かれておりました。  桜井さんは本の中で,子ども議会のようなイベント的な参加よりも,むしろ声に出しにくい子供の声をオンブズパーソンが代弁することが子供の参加の重要な構成要素であることを述べております。本当に大事な制度だと思います。  では子供の権利侵害に対して具体的に解決に導いていく個別救済のプログラムのようなものは狛江市にはあるのでしょうか。 156: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 157: ◯ 参 与(石森 準一君) 子供の権利侵害につきましては,法務省において「子どもの人権110番」という事業が実施されておりまして,その事業において寄せられた相談等を端緒にして救済措置を講じた事例があることは認識しておりますが,現在狛江市が設けた制度として,子供の権利侵害に関して直接的に救済措置につなげるような制度は特段ございません。 158: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 159: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 救済措置につなげるような制度,これについては狛江市の中ではないということです。子供から相談があったときに,それをどう解決していくか。解決して安心して過ごせていける,こうした取り組みというのが必要なのかなというふうに思います。  先ほどの川西市もそうなのですけれども,お隣の世田谷区においても救済措置を行う機関は存在しております。  世田谷区では「せたホッと」という機関がございます。先日,たまたまなのですけれども,子供と世田谷区の児童館に遊びに行ったときに見つけたもので,パンフレットが置いてありました。この2つのパンフレットが置いてありました。小学生用もつくっております。小学生用の表紙を見ると,「ひとりでがんばらなくていいんだよ。おはなしきかせてね」と書いてあり,中には,「「せたホッと」は世田谷区内に住んでいる子どもや,学校や施設などに通っている子どもの権利をまもるところです。子どもは一人ひとりがまもられて大切にされる存在です。困ったとき,つらい・イヤだと感じたときは,「せたホッと」に話してみませんか?」と書かれており,例として仲間外れにされたとき,友達の嫌がることをしてしまったとき,クラスで悪口を言われて学校に行きたくないとき,家で御飯をつくってもらえないとき,家族には話したくないとき,こうした事例が載せられております。  相談だけではなく周りの大人や友達から話を聞いたり協力をお願いできること,意見や気持ちをかわりに伝えること,もっとよくしていくために関係する機関などに改善要請や意見表明をすることができることなども書かれており,「あなたが安心できるまで見守ることもできるよ。」,このように書かれて非常に寄り添っている,こうしたこととなっております。  狛江の子供たちにもこうした子供の権利を守っていく機関が必要かと思います。そのためにも子どもの権利条例が必要だと考えます。  札幌市では2008年11月に札幌市子どもの最善の利益を実現するための権利条例を作成しております。ホームページでは「子どもの権利Q&A」が出されております。このQ&Aの中に,「子どもの権利条約があるのに,条例が必要な理由は何ですか?」,こうした質問があり,回答として,「子どもの権利とは,生きる権利,いじめや虐待などから守られる権利,意見を表明する権利など,子どもが,子ども期を生き生きと過ごし,自立した社会性のある大人に成長・発達するために欠かすことのできない権利で,いわば,子どもの基本的人権ということができます。  これらの権利は,この条例の制定により新たに認められるものではなく,生まれながらにして,誰もが持っており,日本国憲法や子どもの権利条約で保障されているものです。  子どもは,弱く未成熟な存在であるとともに,成長・発達する過程にある存在です。このような子ども期の特殊性を踏まえたうえで,子どもが,豊かな子ども時代を過ごすことができるよう,市民全体で支援していくことが求められます。  今日,深刻ないじめや虐待などの子どもの権利侵害が後を絶ちません。また,都市化や少子化等によって,遊びや自然・社会体験などを通して子ども同士が人間関係をつくる力や,自立性・社会性を身につけていく機会が減っていると言われています。現在の社会は,必ずしも,子どもが豊かに育つうえで十分な環境であるとは,言えないのではないでしょうか。  そこで,札幌市では,条約の理念をもとに,将来に渡り,市民と市が一体となって子どもの権利を大切にするという姿勢を,自治体の法である条例として明らかにするべきであると考えました。  条約の内容は,特定の国や文化にとらわれず,すべての国に受け入れられるべき普遍性を持っていますが,条例は,札幌の特性を踏まえて,自分たちのまちに何が必要なのかを,より具体的に定めることができます。」,このように書かれております。こうした考え方はそのまま狛江市でも通用する考え方ではないでしょうか。  市長に伺いますけれども,狛江市としても子どもの権利条例制定の検討をお願いしたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 160: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 161: ◯ 市 長(松原 俊雄君) まず私の基本的な認識といたしまして,子供の人権につきましては,現在市民の方に参加いただいて検討をお願いしている(仮称)狛江市人権尊重基本条例の中に概念として包含されているものと考えておりますし,その旨は検討委員会でも申し上げているところでございます。  御質問いただきましたとおり児童虐待を初めとして子供の人権が大きく侵害されるような事件を日々報道でも目にしておりますし,そのたびにとても悲しくやるせない思いに駆られていることは恐らく皆様も同じではないかというふうに考えております。  私といたしましては,このような社会の中で自治体としてまず何に優先的に取り組んでいくのかという視点で考えたときに大事なのは,その条例によって何を実現しようとしているのかということが明確になっているところであろうと思います。  そのため,まず現在検討をお願いしております(仮称)狛江市人権尊重基本条例の議論を見守りつつ,もし仮にそのような条例を具体的に検討することになった段階におきましては,市民や関係する皆様の御意見を伺うことや,そのための市民の皆様の御理解や認識の醸成も必要かと思いますので,それらの点を総合的に考慮した上で検討・判断をしていきたいと考えております。 162: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 163: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今答弁の中にあった第2回(仮称)狛江市人権尊重基本条例検討委員会会議録,これを見させていただきました。市長の発言として,「理念と実効性のある条例を作りたい。」,このように発言しています。また,「子どもの権利条例を作るべきだという考えがあるが,人権尊重基本条例の中に含めるような大きな条例にした方が分かりやすい。ただし,細かいところは規則などで定める方がいい。」,このようにも発言しております。この2つをあわせて考えますと,子どもの権利条例の中身も(仮称)人権尊重基本条例の中に取り込み,理念だけではなく実効性のあるものにする,このように読めるわけですけれども,そうした理解でいいのかどうか伺います。 164: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 165: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 第2回(仮称)狛江市人権尊重基本条例検討委員会に市長が出席し,条例制定に向けた背景やイメージを説明した上で委員からの質疑に回答する手法をとったところでございます。  このことを通じて,委員会の中で条例に対するイメージや委員の皆様がそれぞれお考えをお持ちいただける取っかかりとすることができたものと考えております。  この市長とのやりとりを起点として検討を始めていただき,現在はどのような条例とすべきか議論いただきながら骨子案作成に向けて検討いただいています。 166: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 167: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今答弁の中で,「委員の皆様がそれぞれお考えをお持ちいただける取っかかりとすることができたものと考えている」というふうに答弁されておりました。  私も現在までの骨子案の案というものを見せていただきました。子供の権利をいかに守っていくかなど,余り具体的なことというのはまだ書かれていないわけです。この会議の会議録も全て読ませていただきましたけれども,子供の権利について言及しているのは市長のイメージの部分の発言だけとなっていて,委員からはそういった声というのはまだ全然出されていない,具体的には議論されていないところでございました。  この(仮称)狛江市人権尊重基本条例,人権全般を扱うものとして,確かに子供の権利についても包含する,こうしたものかもしれませんけれども,人権全体となると守備範囲がどうしても広くなっていく。このために具体的に子供の権利をどうしていくかとか,LGBTとかSOGIをどうしていくかとか,こうした具体的な部分については書き込んでいくことはやっぱり難しいのかなというふうに思います。  また,こうしたことを考えると,そこまでやっていたら今年度中に間に合わないというスケジュール的な部分もあるかと思います。一つ一つの人権問題をしっかり進めていこうとしたら,(仮称)狛江市人権尊重基本条例の下にぶら下げていく条例なり計画なり,そういったものをつくっていく必要があると思うのですけれども,そうした部分についてはいかがでしょうか。 168: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 169: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今現状骨子案の作成に向けて取り組んでいただいているところでございますが,確かにおっしゃられるとおりその条例を推進していく,そういった必要はあると考えています。 170: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 171: ◯ 1 番(岡村 しん議員) そうした条例を推進していくという中で具体的なものをつくっていく,こうしたことが必要かと思います。先ほど兵庫県川西市の例だとか世田谷区の例だとか子供の人権を具体的に守るために行動を起こしていく,こうしたことを進めていくためにも子どもの権利条例,やはり必要になっていくのかなと思いますけれども,市長の考えを再度伺わせていただいてもよろしいでしょうか。 172: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 173: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 大きくお話をさせていただきますと,基本構想の中に現在でも平和と人権についてのまちづくり,ここは掲げさせていただいております。考えによってはこれが理念ということになります。市民全体で狛江市をこういうまちづくりにしようと,まちにしていこうという理念が掲げられております。  これを実効性のあるものとしては,その中で次は基本計画となります。人権に関すること,これをどう推進するかというのは基本計画の中でうたっております。そして,より一層それを推進するためには実施計画がございます。その実施計画に基づきまして予算づけするもの,あるいはほかに事業を実施するもの,こういった部分を分けて推進をするということでございますので,本来的には条例をつくらなくても,その構想の中にまちづくりを市民と一緒につくり上げるということがうたわれておりますので,それをもう少し具体化しようというところに今回は人権尊重基本条例,これをつくり上げたいというふうな考え方でございます。 174: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 175: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。確かに基本構想があって,基本計画があって,実施計画があると。今回人権尊重基本条例をより具体化するためにつくったということなのかなと思いますけれども,ただ子供の権利に関しては実施計画何年間とか,基本計画についても基本的には前期だと5年,全体だと10年,基本構想だと10年,こういった期間が決まっているのかなと。ただ子供の権利については普遍的なものなのかなと。いつどんな時代でも推進していかなければならない,こうした普遍性を考えていくと,私は条例という形で整備していったほうがいいのかと思います。具体的には本当に子供の権利を守っていく,子供の相談を受けたときに,その周りの環境を変えていく,こうしたことで子供自身に力が戻ってくる,こうしたことを桜井さん自身,実際人権オンブズパーソンをやっている方自身が言っている,こうした子供一人一人の生きる力を身につけていく,周りが支えていく,市民全体で応援していく,こういったためにも条例が必要かと思います。ぜひとも検討のほうをお願いしたい。再度よろしいでしょうか。 176: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 177: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 参加と協働の基本条例というのは先進自治体ということで狛江市が脚光を浴びたこともございます。その中で先ほどお話がありました子供の参加の権利というところもしっかりうたっています。
     これはさまざまな場面におきまして子供の権利,人権という,そういった部分はさまざまな場面で入っているところもありますので,そういった部分も踏まえながら今後検討していくことになろうかと思います。 178: ◯ 議 長(石井 功議員) 1番岡村議員。 179: ◯ 1 番(岡村 しん議員) そういったさまざまな検討を進めていく中で子供の権利,これがしっかり守られていく,こうした狛江市,これを実現していくために今後ともぜひともお願いしたいということを最後に申し上げまして全ての質問を終わらせていただきます。 180: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午前10時14分 休憩     午前10時35分 開議 181: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。2番宮坂良子議員。     〔2番 宮坂良子議員登壇〕 182: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは質問をさせていただきます。  まず第1,ひきこもり支援について伺いたいと思います。  今ひきこもりの長期化,高年齢化が社会問題となり,80代の親と50代の子の世帯が誰にも相談できずに社会から孤立してしまう状況となる「8050問題」が深刻です。  障がい者の方々が繰り返し発言してきた親亡き後の問題が,中高年のひきこもり問題では一層深刻です。ひきこもりの第一歩は,いかに相談につながることができるかではないでしょうか。  背景や要因はさまざまです。当事者や家族状況も大きく異なります。対応するためには支援体制もそれにふさわしいものが求められます。  今回の質問はこうした立場で市として一人一人に合った支援体制を確立し,全ての市民が安心して生きられる社会にしていくことを求めるものであります。  昨日この問題,お二人の方がされました。内閣府がこの間行った調査についても市からの答弁をいただきましたが,きょう新たに傍聴に来られている方もたくさんおいでですので,私のほうから昨日答弁があった内閣府が調査した40歳から64歳までのひきこもり実態調査,この結果についてかいつまんで述べたいと思います。  この調査は40歳から64歳までの中高年のひきこもり者の数を推計61万3,000人と公表いたしました。  ひきこもりになった年齢階層は60歳から64歳の年齢階層が17%と最も多くなっています。  ひきこもり状態になったきっかけは「退職した」と答えた方が最も多いということです。  就職活動がうまくいかなかった方,40歳から44歳の年齢層で目立っているということで,その原因は就職氷河期に就職活動したことが影響した可能性もあると指摘しています。  そしてひきこもり期間については「3年から5年」が一番多く,「7年以上」に上る方が約5割を占め,「30年以上」の方も6%いらっしゃったという状況です。  さらに家族の生計に関する回答では,「父母」が34%,「自身」が30%,「配偶者」が17%,「生活保護」に関しては9%ということです。  また悩み事に対して,「誰にも相談しない」という回答が4割を超えたということも特徴だと指摘しています。  また,この調査の意義としては,全国で若者,中高年を含めて,ひきこもりの方が100万人以上いるということが推計されたということです。  若者のひきこもりよりも中高年のひきこもりの方の人数が多いということが判明したということが昨日の答弁で述べられました。  今回の調査でさまざまな実態が見えてきたのではないでしょうか。8050問題は2010年代から問題になっていましたが,改めて初めて数値としても明らかになりました。このまま長期化すれば,80代の親が生計の不安を抱えながら50代の子を支え,ともに社会的に孤立してしまう現実ではないでしょうか。  実態調査の結果から見えてきたものはどのようなことだったのか,この点について市の認識を伺いたいと思います。 183: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 184: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 窓口や電話による相談やケースワークの現場の中でひきこもりの方の支援や8050問題等を目にすることは頻回ではありましたが,中高年のひきこもり状態にある方の推計数の多さには驚いている状況でございます。  既に現場で対応している方もいますが,まだまだ相談支援が行き届いていないケースが多いのではないかと考えています。 185: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 186: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは狛江市内でのひきこもりの実態をどのように把握されようとしているでしょうか。 187: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 188: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 市といたしましては,現在のところ中高年の方のひきこもりの実態について何らかの調査等というものは行っておりません。  窓口における相談,こまYELLへの相談,精神保健相談等において,あるいは分野別の各ケースワーカーなどの訪問による調査や各関係機関からの情報提供により,ひきこもり状態にあると考えられるケースを個別に把握しているという状況でございます。 189: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 190: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 例えば介護保険サービスの利用によってケアマネジャーがプラン作成などを通して,その家族での状況,40代から50代の子供のひきこもりなどを把握できることもあるかと思うのですけれども,その場合,地域包括支援センターに,また市に支援を求めることなどどのように行われているのでしょうか。 191: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 192: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 地域包括支援センターにおいては高齢者の方の相談支援を行っておりますが,介護サービスのケアプランを作成するケアマネジャーの方などから,サービスの導入に当たり御家族の理解が得られないなどの困難が生じた場合には地域包括支援センターや市に相談が入ります。そこでの御家族の状態像が結果としてひきこもり状態であるということは8050問題と言われている事例も含めてある状況でございます。 193: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 194: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 狛江市としては中高年のひきこもりの実態についての調査は行っていないということでありました。各関係機関からの情報提供により,ひきこもり状態にあると考えられるケースを個別に把握しているということ。現場で対応している方もいるけれども,まだまだ相談支援が行き届いていないケースが多いということでございましたけれども,学齢期の不登校などと違って,中高年の方のひきこもりの実態はなかなかつかみにくいと思います。  ひきこもり支援策は一人一人の状況,実態に合った支援策こそが求められていると思います。どのようにしていけばいいのかについては後でまた質問させていただきたいと思いますが,まず他の市の例や狛江市の経験について伺いたいと思いますけれども,若者支援について伺いたいと思います。  狛江市で行ってきた若者のひきこもりへの支援策,若者サポートステーションを初めさまざまな対策がとられてきたと思いますけれども,支援策の内容とその支援の状況について伺います。 195: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 196: ◯ 参 与(石森 準一君) 市の若者支援の取り組みでございますが,昨年3月にこまえ子育て応援プランの子ども・若者編として狛江市子ども・若者計画を策定し,本計画に基づき若者支援に関する施策を展開しています。  具体的な取り組みの例といたしましては,若者支援に関する情報をわかりやすく周知し共有することを目的として,若者の悩みに対する相談機関や窓口,また若者支援を行っている団体や事業等をわかりやすくまとめた「狛江市若者支援ガイド」を昨年8月に作成しております。作成に当たっては,庁内関係各課によるプロジェクトチームで検討を行いました。  また課題を抱える若者とその家族,関係者への支援といたしまして,東京都ひきこもりサポートネットが行う講座や相談会の実施に関する周知や調整,また一昨年度からは狛江市の近隣で活動しているNPO法人と連携して若者自立支援講演会を開催するなど,若者を地域で支える取り組みを行ってまいりました。  若者支援講演会後は個別相談会を実施し,ケースごとに適切な支援機関へつなげることができたものでございます。 197: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 198: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) さらに昨年,狛江市若者生活実態調査を行い,ひきこもりについても数値なども出されておりますけれども,この調査の内容とその結果についての市の見解について伺います。 199: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 200: ◯ 参 与(石森 準一君) 昨年実施いたしました狛江市若者生活実態調査では,狛江市子ども・若者計画の対象となる18歳から39歳までの対象者で住民基本台帳から無作為抽出しました1,000人に調査票を送付し,263票の回収がございました。  調査結果につきましては,ひきこもり定義の要件となる「自室や家からほとんど出ない状態に加え,趣味の用事や近所のコンビニ以外に外出しない状態」と回答した方が10名おりましたが,その期間が6カ月未満である方もおり,ひきこもりまたはひきこもり予備軍として捉えることができるものと考えているところでございます。  また悩み事の有無についての質問には181名,68.8%の方が「ある」と回答しており,そのうち46名,25.4%の方が「誰かに相談していない」または「する予定がない」と回答しております。  「誰かに相談していない」または「する予定のない」46人のうち,「相談したい」「少しだけ相談したい」と回答した方は合わせて20人,43.5%であった一方,「余り相談したいと思わない」または「全く相談したいと思わない」と回答した方は合わせて19人,41.3%であることがわかりました。  「若者のために必要な市の取り組み」という設問に対しましては,「お金の心配をすることなく学べる(進学・習い事)ように支援する」が最も多く139件,24.3%,次いで「就職に向けた相談やサポート体制を充実させる」が66件,11.5%,「自由に過ごす場を増やす」が64件,11.2%となり,若者が市の取り組みに対してどのようなことを望むのかを把握することができました。  今回のアンケートからは,課題を抱える狛江市の若者の実態や市に期待することなどが見えてきたことから,今後市としての若者支援の取り組みを検討する際,活用してまいりたいと考えています。 201: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 202: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この実態調査で見えてきたことが数々あったという御報告でございました。しかも市に期待するということなども見えてきたということで大変評価できるものではないでしょうか。今後の施策をつくる上でも,これに基づいて検討を進めていきたい,活用したいという御答弁でありました。  これらについて,また課題と今後の施策について伺いたいと思います。 203: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 204: ◯ 参 与(石森 準一君) 課題といたしましては,相談体制や関係機関との連携のさらなる強化が必要であること,また課題を抱える若者本人に支援策を届けることの難しさが挙げられます。  今後の施策といたしましては,関係機関との連携や相談窓口の周知等については継続して取り組んでまいりますが,また今年度,こまえ子育て応援プランとあわせて狛江市子ども・若者計画につきましても改定を予定しておりますので,その中で必要な施策について位置づけをしてまいりたいというふうに考えています。 205: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 206: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) わかりました。このアンケートに基づいて今後の施策に本当に期待したいと思います。  先進例の町田市では,2012年度から2016年度の5カ年計画でひきこもり者支援体制推進事業,これを重点事業として取り組んできたということです。  ひきこもりが怠けていると否定的に捉えられ正しく理解されていない状況では,親も子も相談につながりにくい。まずは市民のひきこもりに対する意識を把握する必要があるとの議論から,2012年度には二十から64歳を対象とした市民意識調査「若年者の自立に関する調査」を実施したとのことです。  実施は2,000人にアンケートをとり,その結果,「自身または家族がひきこもりの状態である」と答えた方が5.5%に上ったということで,実に20世帯に1世帯以上の家族で存在していたと。ひきこもり者への支援体制の確立が喫緊の課題であることが明確になったと述べております。  そしてこの結果を踏まえて2013年には,町田市保健所で支援して,また支援機関につながっているという若者10名を対象に「ひきこもり当事者調査」を実施し,どういう支援がよかったか,どういうときに介入してほしかったか,どんなことがつらかったか,どんな気持ちだったかを聞き取り,町田市としてはこの調査を経て相談先に気軽に相談できるネットワークを構築しているということであります。  この調査の結果と対応のほんの一端を紹介しますけれども,まず相談窓口については,身近にひきこもっている人がいる,相談窓口がないという回答が多かった。サービスを知っている人はいたが,利用したことがあるは半分。支援が必要な人に情報が届いていない。情報を得ても利用につながっていない。情報提供の工夫やニーズに応じた相談支援機関の整備,相談しやすい体制づくりが必要。  ネットワークの構築ではシンポジウム,講演会の開催,リーフレットやチラシの作成,町内会・自治会を通しての全戸配布や回覧,町内会での掲示板での掲示等。  また地域ネットワークの構築として,最初は居場所づくりや障がいの就労支援事業所などを行っているNPO,福祉関係機関,保健医療分野が主だったが,教育や就労支援などへも少しずつ声をかけながら徐々にネットワークを拡大してきたということです。  さらに支援を進める上で大切にしている点では,ひきこもり者は発達障がいやパーソナリティ障がいなどさまざまな背景を抱えている。ただ本人の希望に沿うだけでは難しい場合は相談を継続しながら積極的に医療につなげる方針もあるが,基本的には本人の希望を理解し,それに沿いながら進めていくことが効果的な支援と考えている。就労がゴールではなく就労した後のフォローも必要。障がい者支援のサービスはフォローアップ体制が比較的整っているが,民間の就労実習ではその期間だけで終わってしまうので今後の課題だと思う。  そして事業の成果として,支援のネットワークが構築されてきている。相談窓口の周知に努めた結果,ホームページを見たり講演会を聞いたりして市民からの相談件数は増加したと報告されています。  町田市保健所に,中高年のひきこもりについてはどのようにされていますかと問い合わせをいたしました。時間がなくて多くは語っていただけませんでしたけれども,もともとこの事業として取り組んだのは二十から64歳までのアンケートをとったということで,若者と中高年を区切っていたわけではないので,この計画に沿って中高年向けにも支援を行っていますというお返事でございました。  こうしたことなどからして,狛江市においても先ほど御答弁いただきましたように若者生活実態調査などでさまざまなことが見えてきたわけです。そして町田市でもひきこもり支援を重点事業として位置づけたことでさらに実態調査を進め,その中で具体的な支援が進んでいます。ぜひ狛江市としてもひきこもり支援事業,これを重視し,そしてその上でも,まずひきこもりの方が何人いらっしゃるのか,どんな生活をしていらっしゃるのか,この実態をつかむ調査,これを行う必要があると思うのですけれども市の考えはいかがでしょうか。 207: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 208: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 内閣府の調査につきましては,訪問による調査で5,000人中3,248人の回答を得ることができたようでございます。調査を行うといたしましたら費用の問題も検討しなければなりません。費用対効果を伴う調査法も課題ではないかと考えています。 209: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 210: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 社会的に今大問題となっていることです。まずこれを重点事業と位置づけてほしいということを先ほど述べましたけれども,市の施策としてどう捉えるかと。そこが大事ではないでしょうか。費用対効果,そんなことを言っている場合じゃないと私は思います。本当に狛江市民の方々がどんな暮らしをされているのか,まずそこをつかむことが重要ではないでしょうか。ぜひ再検討していただきたいというふうに思います。  それでは「8050」,そして今では「9060」とも言われております。中高年への支援について順次伺っていきたいと思いますけれども,まずこの問題,どのように捉えていらっしゃるでしょうか。 211: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 212: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 市におきましては個別の相談支援を行う中で8050問題に対応しております。親である80代,そして子である50代の心身の状態や生計の状況,就労状況等が各世帯で全く異なり,支援に困難を伴う世帯が多いと認識しております。  支援したケースからわかることでございますが,子供である50代の方に経済的,精神保健等福祉的な支援が必要な場合が多く,例えば高齢者支援担当ケースワーカーのみでは世帯の支援が困難で,障がい担当等の保健師,ケースワーカー等多職種による連携が今後ますます必要になるのではないかと考えています。 213: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 214: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 全国ひきこもり家族連合会が「内閣府の40歳以上ひきこもり実態調査に対する見解」というのを発表いたしました。  それによりますと,ひきこもり状態になったきっかけは「退職したこと」が最も多かったことについては,何らかの理由で職場から離れた人の中に,多くの方が社会に戻ることができずにひきこもる状態になっている。  コスト競争に追われる職場環境の「働きづらさ」は改善されたわけではない。ハラスメントやいじめなどの恐怖体験がある中で,就労することは難しいという現実もある。  社会に戻るというと,不登校なら「学校」,学校を出てからのひきこもり状態なら「職場」という狭い選択肢しかない。それぞれの状況や特性に合わせた,もっと多様な生き方が保障される社会を準備しなければいけないと思う。  雇用されることが前提でつくられた従来の制度設計を見直し,福祉や教育も含め,人それぞれが生きていくために必要なサポートを受けられる仕組みづくりを皆で考えていかなければいけない。これからの支援の施策をつくるにあたっては,家族や本人を交えた協議の場を設けて頂きたい。  ひきこもる人の気持ちや特性を理解できるスタッフの配置や,理解を深めるための研修によって人材を育成し,細やかな支援をすると共に,ひきこもり対策推進事業の着実な実施により,障害の有無や年齢,性別に関わらず,すべての国民の誰もが生きやすい社会の実現に努めて頂きたいと,こう述べておられます。  実際にひきこもりの方を抱えていらっしゃる家族の会の方々の指摘や要望は大変重いものがあります。しっかり受けとめ,施策に臨んでいただきたいと思います。  それでは狛江市においては,現時点で具体的にこのような支援事業,どのようなことを行っているのでしょうか。また実際に支援に結びつけたという具体例があれば教えてください。 215: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 216: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 市におきましては生活困窮者自立支援制度のこまYELLの必須事業でございます自立相談支援事業の中で中高年のひきこもりの方や御家族に対して相談支援を行っております。  実際の支援においては,御本人,御家族それぞれの面接相談,必要な方には医療機関への受診支援や他機関につなぐなど状態に合わせて支援を行っております。  また就労はしていないが比較的軽度のひきこもり状態の方につきましては御本人や御家族の気持ちを確認しつつ,すぐに就労につくことが困難な方に対し生活習慣等から身につけていただくことを目的にした任意事業の就労準備支援事業を実施し,自立に向けた第一歩を踏み出している方もいらっしゃいます。 217: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 218: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 全体で事業としてはなかなか行っていない中でも,こういうこまYELLなどを通して本当に頑張っておられるということだと思います。  こうした中で昨年,コミュニティソーシャルワーカー,この方が配置されたと思います。まずコミュニティソーシャルワーカーの位置づけと人数について伺います。
    219: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 220: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) コミュニティソーシャルワーカーは,生活課題を抱える市民及び世帯に対する個別支援を通じて地域生活課題を把握し,日常生活圏域における生活支援の仕組みづくりと日常生活圏域では解決できない問題を解決していく仕組みづくりを目的として狛江市社会福祉協議会に1名配置しております。  ひきこもりの方への支援につきましては,コミュニティソーシャルワーカーを通じて当事者の会の立ち上げを目指し,地域への働きかけを行っております。全国ひきこもり家族会連合会と連携し,昨年度はまずは当事者とその家族,支援者の方に向けた講演会を開催し,その後に懇談会を開き,当事者とその家族が集まって同じ悩みを持つ者同士で悩みを共有し,ひきこもりについて理解するところから始めております。 221: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 222: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 私も直接コミュニティソーシャルワーカーの方からお話を伺ってまいりました。昨年4月に就任して,すぐ5月にひきこもりの方の相談が入ったということでした。このことから当事者や家族の方,支援者への講演会を2回開催したということです。そして今御答弁にもありましたように家族会をつくっていく前の段階として懇談会などをこの間2回開催したということです。  地域との連携をどうつくっていくのか,ひきこもりは個々さまざま,千差万別,どこに相談していいか迷われている,会えるようになるまでには期間がかかる,家族を通して間接的支援でも少しずつ変わっていくなど話してくださいました。  現在コミュニティソーシャルワーカーは1人ということでありましたけれども,活動範囲は日常生活圏域のあいとぴあエリアということです。現代の抱えている問題に応えてすばらしい活動をされていると思いますけれども,狛江市には生活圏域,あと2つあると思います。空白になっている圏域に早急にコミュニティソーシャルワーカーの配置が望まれますけれども,今後どのような計画でしょうか。 223: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 224: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) あいとぴあレインボープラン(狛江市第4次地域福祉計画)等では,令和2年度にあいとぴあエリア以外の日常生活圏域,すなわちこまえ苑エリアとこまえ正吉苑エリアとなりますが,そのうちいずれかの1つの圏域にコミュニティソーシャルワーカーを配置していく予定となっております。 225: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 226: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 狛江市で今お一人という点では,今抱える重大な問題を解決していくには本当に難しい点があると思いますので,市としても社会福祉協議会で設置されたというコミュニティソーシャルワーカー,もっと援助をして前倒しができるような,そういう援助もぜひお願いしておきます。  今るる中高年のひきこもりについて伺ってまいりましたけれども,今後の課題と対応策について伺います。 227: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 228: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 厚生労働省は平成21年度からひきこもり対策推進事業を行ってきております。平成30年度からは生活困窮者自立支援制度との連携を強化し,訪問支援等の取り組みを含めた手厚い支援を充実させるとしております。  市といたしましては,ひきこもりの方については本人も家族も生きづらさを抱えているという観点から,こまYELLを中心とした寄り添い型の福祉の相談窓口の充実と,支援を行う職員の専門性の一層の強化を図ってまいりたいと考えております。 229: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 230: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) わかりました。  それでは具体的な点で,この間ひきこもりの方の御家族の方などからさまざまな要望もいただいておりますので,具体的な点で質問をさせていただきます。  まずワンストップ相談体制についてですけれども,こまYELLでやっているということではありますけれども,この相談体制の充実という点について伺いたいと思います。  さきの内閣府の調査では,暮らし向きを上・中・下の3段階で聞いたところ,3人に1人が下を選択していたということです。中高年の方が働けない状況の中で生計が困難ということがうかがえます。また悩み事に関しても,「誰にも相談しない」という回答が4割だったということでありました。そして町田市でも,このサービスを知っている人はいたけれども利用したことがあるというのが半分だったと。そして相談しやすい体制づくりが必要だということを述べていますように,何といっても相談しやすい相談体制というのが重要だと思います。  相談先すらわからないまま困窮するという事態もあると思います。まずどこに行けばいいのか,そして本当に的確な相談支援をしてもらえるのか,敷居は高くないのか,他の課に回されたりはしないのかなど不安もあると思います。この相談体制について若者支援と中高年支援の相談窓口などはどのようになっているのでしょうか。 231: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 232: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) こまYELLの相談窓口につきましては,御本人が生きづらさを抱えている方であれば,若者,中高年等年齢による制限はございません。ワンストップの相談窓口として今後とも対応させていただきます。そして必要に応じて関係機関と連携してまいります。 233: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 234: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) わかりました。  それでは必要な人に必要な情報をどのように届けているのでしょうか。御本人や御家族,そしていかに相談に来てもらえるのかの仕組みや働きかけ,どのように行われているのでしょうか。情報としても相談・支援機関など市のホームページなどにわかりやすく載せていただくことが大事だと思いますけれどもいかがでしょうか。 235: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 236: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 現在の市におけるひきこもり当事者の方に対するワンストップの相談窓口は,生活困窮者自立支援制度の相談窓口のこまYELLとなります。相談支援に関するわかりやすい周知については,今後検討してまいります。 237: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 238: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひ検討して実施していただきたいということを要望しておきます。  実は私,以前40代のひきこもりの子の親御さんから相談を受けました。既にひきこもりから3年たっているということでした。とても悩んで,どうしていいか路頭に迷っている状況でありました。そのとき,もちろん市にも相談いたしましたけれども,何度話してもやはり必要だなと思ったのは,その方に対してのカウンセリングだったわけです。まずお母さんの気持ちをリラックスさせることではないかなというふうに思いました。御自身もそれが大事だと思い,民間のクリニックでカウンセリングを10分程度してきたということなのです。本当はもっと話したかったということなのですけれども,実は30分で5,000円,1時間で1万円ということでした。とてもそんなお金がないので本当に困っておられました。  私はカウンセリングはできませんので,悩みを伺うだけでしたけれども,相談したことで気持ちが楽になってくれたとおっしゃってくれました。本来なら専門家の相談,これが大事だと思います。そしてこういう方々に対して,まず御本人にカウンセリングする前の段階で御家族の方にこうしたことを継続的に行う必要があると思いますけれども,この点はどのように考えますでしょうか。 239: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 240: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 臨床心理士等の心理的なカウンセリングが必要だといたしますと費用の負担は避けられません。市のこまYELL等の相談窓口には心理職はおりませんが,福祉専門職が相談者の気持ちに寄り添いお話を傾聴しております。御利用いただければと思います。 241: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 242: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 確かにこまYELLの相談窓口の方も本当に親切・丁寧にいろいろとお話を聞いてくださいます。私も一緒にお話ししたことがありますので,本当にすばらしい方だなと思います。ただ,専門性を持った方,こういう方がいるかいないかというのがすごく重要なことではないかなと思います。今後の課題としてこうした点もぜひ考慮していただきたい,検討していただきたいなというふうに思います。  町田市ではひきこもり支援ネットワーク会議,先ほども紹介しましたが,これが充実してきているということです。2013年度の準備会以降,毎年4回開催されているということで,この参加の団体を見ますと驚きますが,NPOとの連携を図りながら保健・医療・福祉8機関,教育6機関,就労5機関,そして当事者6機関,スーパーバイザーとして東京都医学総合研究所など2機関で合計27機関の参加になっているということです。そして会議では事例検討だけでなく,当事者や家族にどの分野の支援機関がどのようにかかわっていくことができるか分野ごとに具体的に共有しながら分科会的に議論して,その結果をまた全体会で共有するという方法で実施しているということです。  ひきこもり支援にかかわるさまざまな関係機関との連携,ネットワーク体制がこのように重要だと思いますけれども,狛江市ではいかがでしょうか。 243: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 244: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 現在各専門職が個別のケースを扱いながら多職種連携を行いつつ,福祉保健,医療関係者のネットワークを構築しています。 245: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 246: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひさらに広げていっていただきたい,拡充していっていただきたいと思います。  次に訪問型支援についてのことです。  まずこの必要性や重要性について市の見解を伺います。 247: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 248: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) その方の状態にもよりますが,ひきこもりの方に対する支援において訪問型支援は大変有用であると認識しております。 249: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 250: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この訪問については狛江市に保健所がないので,市役所と保健所との連携できめ細やかな訪問型支援が重要だと考えます。  どのような連携をとり,そして具体的にどのような訪問活動がされているのでしょうか。家族の方からは,御本人が会いたくないという中でもぜひ来てほしいという御要望が寄せられました。そして訪問に来られる当日に,御本人の方に,きょう何々さんが来るからねっていうふうに語りかけることがとても大事だということでありました。こうしたきめ細かい訪問型支援,ぜひ要望したいと思います。いかがでしょうか。 251: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 252: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) その方の状態が精神保健上課題が間違いなくあり,医療等が必要な状態である場合には保健所にも援助要請をして連携して支援を行っております。 253: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 254: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) わかりました。  では次に居場所づくりについて伺いたいと思います。  ひきこもりの方や家族が孤独の中で活路を求めています。家族や当事者の方が気を使わないで集まることができる居場所,これを求めておられます。また複数であることが重要ではないでしょうか。  ある方から伺いましたところ,当事者の方が1カ所に行って,そこでちょっとつまずいたり嫌なことがあったときに,また別の所にも行ける,こうしたことがとても大事だと話されました。またこうした居場所あるいはグループづくり,こうした援助も重要ではないかなと思います。この居場所づくりの重要性についてどのように考えますでしょうか,また現状はどうなっておりますでしょうか。 255: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 256: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) ひきこもりの方の状態像はさまざまでございますが,居場所の重要性は非常に大きいと認識しております。 257: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 258: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 本当に重要だという位置づけということなのですけれども,これをつくっていくのがなかなか大変な部分もありますし,そうした声も寄せられております。ぜひ市としても家族の方やまた当事者の声が聞ければ,そういう方々の御意見も聞いて,どのようにしたらこういうグループをつくり,また援助ができるか。そして当然これに伴う会場費や,あるいはどなたか講師を呼びたいというときの講師派遣の支援とか,こうした何らかの援助を求めていらっしゃったとき,あるいはまたこうした声を逆に吸い上げて支援をしていただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 259: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 260: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 先ほどコミュニティソーシャルワーカーに関する質問でもお答えをいたしましたが,ひきこもり当事者の会の立ち上げに向けて昨年度より地域への働きかけを始めたところでございます。団体への支援につきましては先進事例を調査してまいります。 261: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 262: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) いろいろありますので,ぜひ先進例を学んで支援していただきたいと思います。  それでは最後に,生きやすい社会へ,市民への啓蒙ということで質問します。  ひきこもりの人たちが家族と離れても安心してひきこもりができる,そのままで暮らしていける社会をつくるということが重要だと考えます。いわれのない言葉で傷つき,さらに悪化してしまうケースも生まれています。特に川崎殺傷事件をめぐっては,ひきこもりと殺傷事件を臆測や先入観で関連づける報道などがされていること,本当に危惧いたします。  社会の中でひきこもりへのイメージがゆがめられ続ければ,当事者や家族は追い詰められ,社会とつながることへの不安や絶望を深めてしまうのではないでしょうか。私たち市民がひきこもりについて学ぶことや語り合うことで少しずつ偏見が減っていくと思います。ひきこもりへの意識が変わることが当事者が少しでも声を上げられる環境づくりにつながっていくのではないでしょうか。そのために講演会や研修などの取り組みが重要であり,ぜひ開催を要望したいと思いますけれどもいかがでしょうか。 263: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 264: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 現在でも大人の発達障がいに関して,ひきこもりも経験された当事者の方によるワークショップ等は行っております。ひきこもりに特化した形での当事者向けの講演会,支援者向けの研修につきましても今後前向きに検討してまいります。 265: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 266: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひ前向きに検討していっていただくことを要望しておきます。  今回の質問では,ひきこもり問題として8050問題とも言われている中高年のひきこもり支援を取り上げました。市はこれまで若者への支援として,東京都とも連携しながらさまざまな支援策を行ってこられましたけれども,中高年のひきこもりの方に特化しての実態調査や支援策は行ってきませんでした。  政府が調査した実態調査では,まさに40歳から64歳までの中高年層が15歳から39歳の若年層より多かったという衝撃が広がったわけですけれども,このまま長期化すればさらに深刻になるということは誰もが考えていることです。こうした中で自治体としても若者と違った中高年向けのまず実態調査,そして支援策,事業,これが求められていると思います。中高年のひきこもり支援について市長の考えを伺いたいと思います。 267: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 268: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 今回のひきこもり関連の質疑における内閣府が推計した中高年のひきこもりの人数については,大変深刻な課題として認識しています。  ひきこもり問題で一番心配なのは,地域からの孤立です。希薄になっていると言われる地域のかかわりについても,より一層向上させていく必要があると思います。  ひきこもりの方につきましては,現在市においても福祉担当がさまざまな支援を行っておりますが,今回の調査結果を受けて,今後国が何らかの施策の展開を講じる可能性もあると思います。国の動きを注視しながら適切に対応してまいりたいというふうに考えております。 269: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 270: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 市長も中高年のひきこもりについては,地域からの孤立が一番心配だと。本当にそうです。大変深刻な問題として捉えられたということであります。  しかし残念なことに国からの施策,この動きを注視しながら適切に対応したいということでありましたけれども,今中高年のひきこもり支援は長期化するという困難さがありますけれども,今狛江市の高齢化というのも大変問題となっております。ですからもう既に深刻になっている事態ではないでしょうか。  こうした中で孤立死などの悲惨な事態をつくらないためにも一日も早い施策,これが求められるのではないでしょうか。生きづらさを感じている人たちが生きやすくなる社会とは,私たち現代に生きるみんなが生きやすい社会になるということにつながると思います。早急な仕組みづくりあるいは実態調査,支援事業,これらが私は必要だと思いますけれども,もう1度市長のお考えを伺わせてください。 271: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 272: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 先ほど答弁させていただいた,国の動きを注視しながら適切ということは,国も動いていく,行政,狛江市としても動かなければいけないという,そういった面で答弁差し上げたところでございます。  実は私も60歳になって一時社会から離れたところで,もしかするとひきこもりになった可能性はあったかもしれません。ただ地域とのかかわりというのは居場所づくりというのも大切でありますので,そういった面も踏まえまして検討を考えていきたいというふうに思います。 273: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 274: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひ実態をつぶさにつかんで支援策をやっていく,そして国からの施策待ちではなく,国も動くと同時に市も動いていくという御答弁だったように私は思いましたので,ぜひ前向きに進めていっていただくということを申し添えまして1問目は終わります。 275: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂良子議員。     〔2番 宮坂良子議員登壇〕 276: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは2問目を伺いたいと思います。放課後等デイサービスの制度についてであります。  放課後等デイサービスは,心身に障がいのある小学生から高校生の児童が放課後や夏休みなどを過ごす場所の一つで,療育機能,居場所機能を備え,子供の状況に応じた発達支援や生活能力向上支援,また遊び,散歩や水泳,調理,園芸,体操,工作,ハイキングなどを通して子供たちが元気に楽しく友達と過ごすことができるよう取り組まれております。子供たちの育ちを支える上でとても重要な事業だと思います。だからこそ2012年児童福祉法に位置づけられ,国の制度として確立されました。改めてこの制度の位置づけ,役割,そして市としてどのように取り組んできたのか伺いたいと思います。 277: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 278: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成24年の児童福祉法改正によりまして障がい児を対象とするサービスが一本化され,児童発達支援と放課後等デイサービスまた保育所等訪問支援事業の3つが「障害児通所支援」として位置づけられました。  このうち放課後等デイサービスは,障がいのある学齢期児童が学校の授業終了後や学校休業日に通う療育機能と居場所機能を備えた福祉サービスであり,「障がい児の学童保育」とも呼ばれ,就学児童にとっては放課後等の居場所として重要なサービスの一つでございます。  事業内容といたしましては,主に6歳から18歳の障がいのある児童を対象といたしまして,放課後や夏休み等長期休業日に生活能力向上のための訓練及び社会との交流促進等を継続的に提供する役割を担っています。  市といたしましては,障がい児通所支援の一つといたしまして障がい福祉計画及び障がい児福祉計画に基づきサービスの確保等に努めてきたところでございます。 279: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 280: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 市としても障がいのある就学児童にとっては放課後等の場としての重要なサービスの一つと位置づけておられるということでありました。  それでは狛江市内にこうした事業所は幾つあり,申し込み状況や定員数,そして送迎の有無などの状況について伺います。 281: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 282: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 現在市内には6カ所の事業所がございまして,うち3事業所が送迎を行っております。一日に利用できる定員は各事業所は10人で,合計市内で60人分となります。複数の事業所を利用している方もおり,平成31年4月時点では延べ116人が市内事業所を利用されております。
    283: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 284: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) こうした市内で6つある重要な事業所ということなのですけれども,ところが2018年度,昨年報酬改定が行われました。しかも報酬を引き下げた上に,さらに障がいの重さを指標に判定して,そして報酬に差をつけるということが行われました。なぜこのようなことが行われたのか伺います。 285: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 286: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成30年度に障害福祉サービス等の報酬改定が行われ,放課後等デイサービスにつきましても報酬が改定されました。改定の内容といたしましては,基本報酬の見直しとして障がい児の状態像を勘案した指標に基づいた報酬区分を設定するとともに,一日のサービス提供が短い事業所につきまして短時間報酬が設定されております。  また加算の見直しといたしましては,指導員加配加算の見直しや関係機関連携加算の拡充,保育・教育等移行支援加算の創設等が行われております。  今回の報酬改定におきまして全てのサービスの合計で報酬改定率は0.47%の引き上げとなっておりますが,平成29年障害福祉サービス等経営実態調査では,放課後等デイサービスの収支差率が10.9%という高い数値となっていることなどから基本報酬の引き下げ等一定の適正化が図られています。 287: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 288: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 実はこの間,障害のある子どもの放課後保障全国連絡会は,障がいの重い子供を受け入れたりした場合に,あるいは指導員を手厚くしたときに報酬上の評価をしてほしいということを求めてきたということなのです。ところがその要望を今回は報酬区分や指導員等加配加算の導入という形で報酬の引き下げを行う手段として使われてしまったということ,そして国は報酬改定の目的を当初こういうふうに述べていたのです。利益優先で支援の質が低い事業所を減らすためと。だから報酬を変えるのだと,こういうふうに言っていたのですけれども,実際は子供に手厚い支援を行ってきた事業者ほど減収の影響が大きく,事業所の存続にかかわる重大問題となったと,このように述べておられます。  まず引き下げの率や内容について伺います。 289: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 290: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 改定前は基本報酬に加えて児童発達支援管理責任者専任加算を計上することができましたが,改定後は,この児童発達支援管理責任者専任加算が基本報酬に組み込まれることとなりました。  改定前の基本報酬と加算の合計と改定後の基本報酬を比較いたしますと,改定後がおよそ10%程度低くなっております。そのほか一日のサービス提供時間の短い事業所では,人件費等のコストを踏まえまして基本報酬が70%または85%に減算となっております。 291: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 292: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今回の基本報酬の引き下げ,約10%も減率されたということです。さらに時間が短い事業所は15%から30%も減率ということです。普通に放課後,学校が終わってから受ける,この事業者は1割も減収されるということで,これは本当に大幅な引き下げが行われたということになると思います。  それではこの判定基準はどのように行われたのでしょうか。 293: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 294: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 改定後は利用児童につきまして新たな指標が設けられ,指標により判定された区分に該当する児童の割合に基づきまして事業所の報酬区分が決まることになりました。これは児童の日常生活動作や支援の必要度などを勘案して,より手厚い支援が必要とされる児童の割合が高い事業所に対しまして基本報酬を高く設定するものでございます。  延べ利用児童数の実績に基づき,指標に該当する児童が50%以上いる場合は区分1,50%に満たない場合は区分2となります。例えば定員10人以下の事業所で授業の終了後に行う場合の基本報酬単価を比較いたしますと,区分1は656単位,区分2は609単位となっております。  現在市内6事業所のうち2事業所が区分1,4事業所が区分2となっております。 295: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 296: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今お答えのように障がいの状態が重いという子供を多く受け入れているかどうかで報酬に差をつけるという区分制になったということですけれども,そもそも子供を対象とする事業にこうしたことはふさわしくないと私は考えます。  しかもその指標,市から資料をいただきました。この指標には16項目あります。そしてこれに該当するかどうかを当てはめて13点以上だと,つまり重いと,該当児というふうになると。13点未満だと区分2の1割も減収すると。まず軽いというところに区分されるという仕分けだということなのですけれども,これ全部,16項目読むわけにいきませんけれども,例えば「突発的な行動」ゼロ点。ゼロ点の指標があるのです。ゼロ点のところを見ると,その中で「希に支援が必要」「月に1回以上の支援が必要」,これがゼロ点です。1点,それは「週に1回以上の支援が必要」。2点,これは「ほぼ毎日(週5日以上の)支援が必要」ということなのです。これの合計です。  例えば「反復的行動」,これについても同じように項目で,ゼロ点「希に支援が必要」「月に1回以上の支援が必要」,1点「週に1回以上の支援が必要」,2点「ほぼ毎日(週5日以上の)支援が必要」と。これが全部で16項目あるわけです。  ですから,そもそも区分けすること自体反対なのですけれども,この指標が,たとえ16項目あっても,今私が読み上げましたように「希に支援が必要」というのが全部その子に当てはまったら,幾ら重ねても0点は0点なのです。これを指標にしているということなのです。もちろん国がやっていますので,市がやったわけではないのですけれども,こうしたことが行われているということ,これについては市としてもしっかりと検討して,国に声を上げていく必要があるのではないかなというふうに思います。  しかもこの項目は子供の思いを聞き取るとかという点とは無縁であり,支援の向上につながるような項目とは無縁なのです。  こうしたことから障害のある子どもの放課後保障全国連絡会は,この区分そのもの,報酬区分の廃止を求め,2018年度以前に戻せと運動を行っております。  では具体的に,狛江の事業所にこうした区分でされているところの影響などはどのようになったのでしょうか。 297: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 298: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 報酬改定により減額となった分,事業所が受け取る報酬が減っている状況でございます。このため専門的な職員の増員や資格を得るための研修の受講等により加算がとれる体制を整えるなど,報酬を上げるための対応を行っている事業所もございます。 299: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 300: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 6つある事業所が全て減収になったということでありました。今後の運営,存続が本当に心配です。  こうした指標も示されましたけれども,それでは具体的に市はどのように判定を行ったのでしょうか。 301: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 302: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 当初判定時は身体障害者手帳の等級が1級及び2級,愛の手帳の程度が1度及び2度,身体障害者手帳の等級が3級かつ愛の手帳の程度が3度,精神障害者保健福祉手帳の等級が1級の児童を指標該当児といたしました。その後,年度中の更新時期におきまして,国が提示した指標を用いて保護者等からの聞き取りにより再度判定を実施しております。 303: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 304: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) こうした判定で報酬が引き下げられたことに対して,各事業所からは要望など寄せられていないでしょうか。 305: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 306: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 報酬改定により収入が減っている状況から,狛江市障がい児通所支援事業補助金を受けている事業所からは,現行の補助額を維持してほしいと,こういうような要望はいただいております。 307: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 308: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 本当に当然のことだと思います。これまでも運営で本当に大変な苦労をされてきた事業所,さらに1割も減収という状況であります。  それでしかも,当初障害者手帳だけでの判定を行ったということであります。手帳を持っていない子供たちも多くここに参加,利用されておりますけれども,しかも手帳がなくても,より丁寧に対応する子供たち,こうしたケースもたくさんあります。じかに事業所から伺ってきたのですけれども,やはり利用者の状態を見ること,単に手帳で判断してほしくない,そして単に指標で判断してほしくない,やっぱり現場を見てほしい,家庭だけで聞く状況と集団の中で子供たちがどうしているのか,それが今一番大事だと,そういうところをしっかりと見てほしいという要望が寄せられました。  なぜこうした障害者手帳などで一律で判断を行ったのでしょうか伺います。 309: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 310: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成30年2月5日に開催されました厚生労働省の平成30年度障害福祉サービス等報酬改定検討チームにおきまして平成30年度報酬改定の概要が示されましたが,その中では放課後等デイサービスの適切な評価を行うため,「現在一律の単価設定となっている基本報酬について,利用者の状態像を勘案した指標を設定し,報酬区分を設定する。」こととされました。ただし平成30年4月1日から全ての利用者に当該指標による判定は困難であるという意見もあり,支給決定期間が更新されるまでの間に限り指標の判定に準ずる状態として市町村が認めた場合も可とされました。  狛江市では国の指標に基づいた判定を限られた期間の中で正確に行うことは困難と判断し,障害者手帳の等級に基づき指標該当児の判断を行ったところでございます。 311: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 312: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは障がいのある子供の最善の利益の保障のためにということで伺っていきたいと思います。  障がいがある人もない人も全ての子供たちに豊かな放課後・休日の保障を実現することは基本的な権利です。子どもの権利条約でも,休息・余暇,遊び,文化的・芸術的生活への参加の権利と,こうして位置づけられております。  市としても放課後等デイサービスの役割をしっかりと重視して,さまざまな事業者への支援を行っていただきたいということを要望いたします。  狛江市として現在行っている支援策について伺います。 313: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 314: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 放課後等デイサービス事業所に対する支援といたしましては,狛江市障がい児通所支援事業補助金がございます。この事業は平成24年の制度改正時に市内で地域デイグループ事業を実施していた法人のうち,児童福祉法第6条の2第1項に基づく障がい児通所支援事業所に移行した法人が安定した運営を行うための激変緩和措置として始まり,家賃の一部を補助するものでございます。現在は負担の軽減及び自立の促進の対策といたしまして,補助額は予算の範囲内において市長が定める額となっておりまして,平成30年度実績の交付額は4事業所の合計で684万円となっております。 315: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 316: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 家賃補助を出していると。それは本当によかったと思います。私は調布にも伺いましたけれども,しっかり家賃補助が出ているそうです。  この6事業所で4事業所にしか行われていないということなのですけれども,なぜこの2事業所には補助が出ていないのでしょうか。 317: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 318: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 平成24年の制度改正時におきまして激変緩和措置として市内で地域デイグループ事業を実施している法人を対象としているため,制度改正後に設置された事業所は対象となっておりません。 319: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 320: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この家賃補助は2012年の法改正のときに法制化されていなかったけれども自主的に独自にこうした地域の子供たちのために支援事業を実施していたという,その4つの事業所だと。そこが対象だというお答えでありましたけれども,法制化後新たに2つの事業所が立ち上がったわけです。趣旨ややっている内容,これは同じく本当に市内の障がいのある子供たちのために事業を行っていると私は思います。こうした2事業所にも支援が必要だと考えますけれども,いかがでしょうか。 321: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 322: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) あくまでも制度改正時に障がい児通所支援事業所に移行した法人が安定した運営を行うための激変緩和措置として始めたものでございますので,制度改正後に設置された事業所に対しての補助は予定しておりません。 323: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 324: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) その根拠というのは非常に納得できません。激変緩和だから,移行するときにあげるよという,その施策はその時点ではそうだったかもしれませんけれども,先ほども述べましたけれども調布市ではしっかりと家賃補助というのを行っているのです。株式会社にはやっていないということでしたけれども,きちっとした位置づけで,激変緩和でやったよと,そういうことにとどまらず,しっかり支援をするのだということを位置づけていただきたいなというふうに思います。  報酬が本当に減額になって,全国的には職員の給与を減らしたり,アルバイトを削減したり,さらに撤退した事業所も出ているということです。障がいのある子供たちにとって本当にかけがえのない放課後等デイサービスが狛江でも撤退ということは絶対にあってはならないと思います。市としてこの家賃補助,ぜひ続けていっていただきたい。そして事業所は,本当に助かっています。これが削減されたら撤退せざるを得なくなるとも話されております。先ほども言いましたように今後も位置づけて支援を続行していただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 325: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 326: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 激変緩和措置の補助金につきましては一定期間を経て段階的に縮小していく性格の補助金でございますが,各事業所へヒアリングを行った中では報酬改定等の影響が大きいとの判断に至ったことから,平成31年度も従来どおりの額を予算計上いたしました。今後も報酬改定の状況や各事業所の財務状況等を勘案しつつ判断してまいります。 327: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 328: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) しっかりと事業所の実情をつかんで,何度も言うようですけれども,この支援の継続をお願いしたいと思います。そして2事業所についても検討をお願いしたいと思います。  それでは次に教育委員会との連携について伺います。  厚生労働省の放課後等デイサービスについてのガイドラインには,一人一人の状態に即して放課後等デイサービス計画に沿って発達支援を行うとして,「必要な支援を行う上で,学校との役割分担を明確にし,学校で作成される個別の教育支援計画等と放課後等デイサービス計画を連携させる等により,学校と連携を積極的に図ることが求められる。」と記されております。個々の障がい児のニーズを踏まえた放課後の過ごし方について必要な連携を図るということが重要だと思います。  学校長を初め特別支援教室や特別支援学校の先生方に具体的な放課後等デイサービスの事業所などの周知などはなされているのでしょうか。また学校との連携についてはどのように行われているのでしょうか伺います。 329: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 330: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校との連携につきましては,学校で行われる支援会議の場に市内の放課後等デイサービスの職員の方に必要に応じて参加いただくなど情報共有,共通理解に係る連携が行われているとの報告を受けております。 331: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 332: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 学校の先生たちが忙しくて,そしてまた先生に御連絡したところ,放課後に来てくださいという連絡もあったそうです。  放課後等デイサービスの職員の方々は放課後が仕事なのです。ですからなかなか会う機会がないということで,連携も特別支援学校とはできているけれども,そういう話し合いの場がなかなかつくれないのですよというお話でした。ぜひ教育部としてはそこら辺もしっかりとつかんでいただいて,御答弁では報告を受けていますということですけれども,しっかりつかんで情報共有,本当にお子さん一人一人の計画をどうしていくのかという点,連携が必要だと思いますので,本当に時間が大変だということはわかりますけれども,そこをやっていただけるようにお願いしておきます。  では学校の保護者の皆さんに,放課後等デイサービスの取り組みがあることなどについては周知されているでしょうか伺います。 333: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 334: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校において紹介等は特に行っておりません。入学前に既に放課後等デイサービスについて把握している保護者の方も少なくないという報告を受けております。 335: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 336: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 事業者の方からは,ぜひ学校にもこうした事業所があって,こことここにあるということをもっと知ってほしい,保護者の皆さんに知らせていただけないかという御要望をいただきました。事前に把握している保護者も少なくないとおっしゃいましたけれども,少なくない保護者の方もいらっしゃると思うのですけれども,悩んでいらっしゃる方もおいでだと思うのです。障害者手帳をお持ちじゃない方とか,働きたいけれどもどうしたらいいか。一般の学童クラブにはなかなか入れないというお子さんもおいでだと思いますので,ぜひ周知はしっかりとやっていただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 337: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 338: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 個別の御相談に関しては各学校とか教育委員会のほうに御相談いただければと思いますけれども,周知ということになりますと福祉保健部と連携を図らなきゃいけないので検討させてください。 339: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 340: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今連携の話をしていたのに,今の御答弁はいかがなものかと思います。どこの担当かは別としても,狛江市内には6つのこうした放課後等デイサービス,障がいがあったり,あるいはひとりではなかなか行きづらいという,そういう人たち,もちろん今小学校,中学校,普通に通っておられるお子さんも対象ですので,そういう方たちの保護者の皆さんに,あるのだよということ,こういう機能を持っているのが放課後等デイサービスですよって,障害者手帳を持っている人たちだけが入る所じゃないよと,こうしたことを例えばチラシをお子さんに持っていってもらうとか,そういう周知をお願いしたいということなのですけれどもいかがでしょうか。 341: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 342: ◯ 教育部長(上田 智弘君) チラシの作成に当たっても福祉保健部と相談をして対応していきたいと思いますので,よろしいでしょうか。 343: ◯ 議 長(石井 功議員) 2番宮坂議員。 344: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひ連携をとってやっていただきたいというふうに思います。  狛江の放課後等デイサービスに通っているお子さんの保護者の方々から私はお話を伺ってまいりました。  4年生の子を持つ働くお母さんは,当初入所する所がないということでやむなく仕事をやめられましたが,直前になって入所する所が見つかったということです。お話を伺ったときに,開口一番,やっと入れて助かりましたという言葉が返ってまいりました。このお子さんはこれまで問題行動も起こしていたと──まあ,お母さん自身がおっしゃるのですけれども,そして障がいが重いということで受け入れが難しかった。でも今年4月から入った所では,専門家の職員が発達に合った対応をしてくれ,子供の気持ちを引き出してくれています。声を出して笑ったりコミュニケーションもとれるようになって伸び伸びしていますと。とにかく入れてうれしいですと,こう話されていました。  またもう1人の方は,学校とはまた違ってほっとする心地よさを感じているようです。個別計画を立てて,家ではできないようなことをしてもらっています。夏休みは動物園や一泊のお泊まりもあり,随分成長できたなと思います。別の事業所では一般の子供と学年が違う子供が遊べ,友達関係が広がりました。親にとっても相談ができ,頼りになる所ですと話してくださいました。  こうした放課後等デイサービスは,他の人から問題行動と映る行動でも,その子の思いを受けとめ,じっくり時間をかけて寄り添う中で子供たちは成長し,問題行動も減っています。そんな活動が報酬引き下げで困難を強いられています。報酬単価を引き下げた上,障がいの重さを指標で判断し,障がいの重い子を半数以上受け入れるかどうかで報酬に差をつけました。豊かな放課後活動を保障する上でも報酬は欠かせません。狛江市の子供たちが安心して通えるよう,放課後等デイサービスの事業所が安定した運営ができるよう狛江市としてもしっかりとした支援を行っていただきたい,このことを要望して質問を終わります。 345: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩いたします。     午前11時55分 休憩     午後 1時30分 開議 346: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。12番西村あつ子議員。     〔12番 西村あつ子議員登壇〕 347: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 市民の方々からいただいた要望を市民サービスの向上へということでこの間取り上げてきましたが,今回で4回目となります。
     まず最初に義務教育就学児(マル子)医療費助成についてです。  子供の医療費の無料化制度は長年の市民運動の成果で実現したものであり,お金の心配なく病院にかかることができるので,病気の初期症状段階で治療ができ子育て家庭にとっては大切な施策となっています。未就学児対象の乳幼児医療費助成制度,小・中学生対象の義務教育就学児医療費助成制度はいずれも東京都の制度であり,所得制限があります。狛江市では矢野市長時代に市独自で乳幼児医療費助成制度の所得制限を撤廃し,未就学児全ての医療費が無料となり,多摩地域では初めての取り組みとなりました。  最初にこの制度の役割についてはどのような認識なのか,また課題は何なのか改めて伺います。 348: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 349: ◯ 参 与(石森 準一君) 義務教育就学児(マル子)医療費助成制度につきましては,一定の所得の世帯を対象にその世帯の小・中学生の子供が医療機関等で診療・調剤を受けたときに,通院の場合には1回当たり200円の自己負担で,入院・調剤・訪問看護の場合は保険外,食事代等を除いて自己負担なく医療を受けられるという制度となっております。  実際にこの年齢層の子供がいる世帯のうち約7割の世帯が助成の対象となっていることからも,この制度は狛江市の子育て世帯の医療に係る経済的負担の軽減に大きく寄与しているものと認識しております。  また課題といたしましては,これまで繰り返し一般質問等で答弁をしておりますとおりこの制度の所得制限の部分につきまして,23区も含め都内の自治体で格差が生じている現状があるということが挙げられます。 350: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 351: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今参与から御答弁いただいたように経済的な負担の軽減と,課題は自治体間で格差が生じているということです。  では今年度の状況についてお伺いをいたしますが,義務教育就学児,これから「マル子医療」と呼びますけれども,マル子医療費助成制度の対象者数と対象者の割合について伺います。これについては小学生,中学生それぞれで教えてください。 352: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 353: ◯ 参 与(石森 準一君) 本年5月末現在,マル子の対象者は3,834人,対象者割合は約69%となっております。  このうち小学生は2,741人で対象者割合は72%,中学生は1,093人で対象者割合は63%となっております。 354: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 355: ◯ 12番(西村 あつ子議員) どちらも約7割の家庭が対象だということですけれども,私はこれまで何度も子供の医療費の助成制度については拡充の立場から質問をしてまいりました。今回も同様の質問をいたしますが,仮に全ての学年で所得制限を撤廃した場合に今年度の予算ベースでの見込みはどのような額になるのでしょうか。 356: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 357: ◯ 参 与(石森 準一君) 本年5月末現在の児童数5,529人のうちマル子の対象となっていない児童は1,695人となっております。この1,695人全てが所得超過による対象外世帯と仮定して計算いたしますと,この1,695人に30年度の対象児童1人当たりの平均助成額2万7,726円を乗じた約4,700万円がマル子の所得制限の撤廃を行うことにより追加で必要となる見込みの金額でございます。 358: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 359: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今年度の予算ベースだと4,700万円ということで,大体これは毎年この金額,ほぼほぼ変わらないかと思います。  子供の医療費の無料化は23区と多摩地域とを比較して,長年の多摩格差の課題の一つとなっております。乳幼児医療費助成制度は23区ではずっと以前から所得制限なしの無料となっていました。そしてその後東京都で小・中学生まで対象としたマル子医療費助成制度が創設されましたが,事業の開始早々から23区では所得制限がなくて,自己負担の1回200円もない自治体,これが数多くあったと思います。多摩地域は23区との財政の仕組みだとか財政基盤の違いがあるので,東京都として多摩格差是正への取り組みが強く求められていると思います。  そこで伺いますが,マル子医療費について多摩26市の撤廃状況はどのようになっているのかお伺いします。 360: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 361: ◯ 参 与(石森 準一君) 多摩26市のうち八王子市,武蔵野市,青梅市,府中市,福生市,多摩市,羽村市,西東京市の8市が所得制限を撤廃しております。またこのほか,調布市と国分寺市が小学校3年生まで,国立市が小学校6年生までということで,一定の学年で対象者を区切った上で所得制限を撤廃している市がございます。 362: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 363: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今御答弁いただきました。所得制限撤廃が8市,あと段階的に所得制限を撤廃している所もあるということで,近年多摩地域でもマル子医療費助成制度,拡充が進められていると思います。これは市長会でも東京都に対して毎年の予算要望の中で所得制限撤廃を要望していますけれども,所得制限の撤廃についてはどのように考えているのかお伺いします。 364: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 365: ◯ 参 与(石森 準一君) マル子の制度につきましては,ただいま答弁申し上げましたとおり市部の多くはいまだ所得制限を設けている状況にあるのに対しまして都内23区では全ての区が所得制限を撤廃している現状がございます。この点につきましては,地域格差の是正の観点から,都制度に基づく所得制限の撤廃についてかねてより市長会を通じて東京都へ要望を続けています。 366: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 367: ◯ 12番(西村 あつ子議員) もう23区では全て無料ということで,本当にこれは大きな格差だと思います。  子供が小さいときは体力が弱いために鼻風邪だとか発熱,幼稚園や保育園で病気がうつるなどで病院に行く回数もかなり多いと思いますけれども,年齢が上がるにつれて体も丈夫になってきますので病院に行く回数も減ってきます。  例えば小学校の1・2年生について所得制限を撤廃した場合の予算額の見込みはどのようになるのかお伺いいたします。 368: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 369: ◯ 参 与(石森 準一君) 本年5月末現在の小学校1年生と2年生の児童数1,311人のうちマル子の対象となっていない児童は310人でございます。この310人全てが所得超過による対象外世帯と仮定して計算いたしますと,この310人に30年度の対象児童1人当たりの平均助成額2万7,726円を乗じた約860万円が小学校1・2年生を対象としてマル子の所得制限の撤廃を行うことにより追加で必要となる見込みの金額でございます。 370: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 371: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 低学年を所得制限撤廃した場合には約860万円ということでございました。  この制度の所得制限というのは,所得制限の基準は所得で算出をされていますけれども,対象世帯を拡大するために東京都のこの基準を拡大して市独自の基準を設けること,これについて検討していただきたいと思いますが,その点についてはいかがでしょうか。 372: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 373: ◯ 参 与(石森 準一君) ただいま御提案いただきました市独自の所得基準の設定につきましては,現段階では考えておりません。引き続き周辺自治体の状況を注視しながら,市長会要望等の機会を捉えまして適宜東京都に所得制限の撤廃を訴えかけていきたいというふうに考えています。 374: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 375: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 現段階では市独自で基準を設けることは考えていないということでございましたが,ここで市長にお伺いしたいと思います。  東京都の制度が拡充されなければ,狛江も拡充されないという状況がずっと続いております。医療費の無料化の要望が高いことは市長も御存じだと思います。私たち市議会議員がよく言われるのは,前に住んでいた所は無料だったのだけれども,狛江市に越してきたら無料ではないということをよく言われまして,世田谷区から越してくる方が多いのでしょうか。そういう声を私たちもよく聞きます。子供の医療費は所得制限を何とかしてほしいという要望を本当にたくさんいただきます。  先ほど参与の答弁にもあるように,市長会でもマル乳の時代から所得制限の撤廃については東京都に対して長年要望を続けています。マル子医療の現状については市長はどのようにお考えでしょうか。 376: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 377: ◯ 市 長(松原 俊雄君) この制度につきましては東京都においても少子高齢化の進展や都の財政状況などさまざまな観点を踏まえて制度全体の設計がされているものと考えておりますし,それに対する各市の対応につきましてもそれぞれの市における状況の中で,時には政策的な判断をされながら取り組まれていると認識しています。 378: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 379: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 東京都へはほかの市長とも連携して引き続き働きかけをお願いしたいと思います。  既に多摩地域では拡充する自治体がふえてきております。矢野市長は最初の選挙公約で乳幼児医療費助成制度の就学前までの全ての無料化ということを公約に掲げました。当時の狛江市は対象は3歳未満児まででしたが,市長就任後は毎年拡充をして,子育て世帯からは大変喜ばれました。  東京都やほかの自治体がこの事業を拡充させてきた背景には,子育て家庭からの強い要望とともに首長としての政策判断があります。  先ほど小学校1・2年生までで撤廃した場合の予算額の見込みを算出していただきましたけれども,約860万円ということです。これは1学年にするとおおよそ400万円余りということになるかと思います。  この金額については,この金額であれば私は実施可能な金額ではないかと思います。松原市長には,ほかの首長同様に進めていただきたいと思います。  子育て支援を進める上では市民要望が高い医療費助成の拡充がやはり求められていると思います。私たちの要望は,乳幼児医療費と同様に全ての世帯にマル子医療費の所得制限を撤廃していただきたい,これが強い要望であります。  小・中学生の全てを無料にするのは現状では予算上もなかなか難しいことであると私も理解しております。市独自の施策として少しでも対象をふやしていくために,例えば先ほど言ったように低学年を対象にするなどの方策をぜひ検討していただきたい,このように思いますがいかがでしょうか。 380: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 381: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 先ほど参与からも答弁を申し上げましたけれども,周辺の自治体の動向,また市の財政状況を踏まえながら,まず地域格差の解消という観点から,引き続き東京都に対しまして粘り強く所得制限の撤廃を要望していきたいと思います。  また政策的な観点における市の施策として,これも近隣自治体の動向もしっかり見据えながら今後検討していきたいというふうに考えております。 382: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 383: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 検討していくということで,ぜひ検討をお願いしたいと思います。  私たち日本共産党は,子供の医療費の無料化については国の制度として無料にするよう提案しております。これについては財政の裏づけもしっかりと示しております。私たちは国会と結んで,医療費の無料化に向けて力を尽くしていきたい,このことを申し上げるとともに,狛江市での何らかの拡充の方策,これはしっかりと検討していただきたい,このことを改めて要望してこの質問を終わります。  次に中学校の標準服の選択についてでございます。  私は第1回定例議会の中で中学校の制服について,女子生徒でもスラックスやネクタイの着用を自由にできるようにするべきであるということを要望いたしました。  現在狛江第二中学校では生徒手帳に女子生徒の標準服はスカートとズボンの両方が書かれていて,自由に選択ができるようになっております。そしてあとの3校については,相談に応じて個別対応だということです。  私は前議会での一般質問で,個別対応ということではなくて全校で自由に選択できるよう求めてまいりましたが,その際の当時の教育部長の答弁は,「今後,校長会と調整,検討を行ってまいりたい」,このようなことでした。この間の検討状況について改めて伺います。 384: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 385: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 中学校の標準服の選択につきましては,さまざまなことへの多様性の理解という人権教育上でも大切な取り組みの一つであると捉えております。  4月の校長会において第1回定例会について報告する際に,御質問がございました中学校における標準服の選択については説明をさせていただいております。  御存じだと思いますけれども,標準服の選択というところで現在既に対応している学校もございます。また今年度,校内ですぐにその対応について協議し,PTAや業者との検討を進めている学校や保護者会や新入生保護者説明会などを活用して御意見も聞きながら検討を進めようとしている学校もございます。  まずは各学校においてコンセンサスを得ること,生徒はもちろん,保護者や地域などの皆様の御意見を聞くことなど,学校が生徒などの実態を踏まえ協議を重ねて主体的に判断していくことが必要だというふうに思っております。その上で気になることや悩んでいることをいつでも気軽に相談できる体制や雰囲気を醸成していくことも重要であるというふうに考えております。 386: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 387: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 既に対応されている学校もありまして,早速の御対応ありがとうございます。  条件が整い次第,保護者だとか生徒に周知をしていただきたいと思います。そして気軽に相談できる環境づくりと答弁されていましたが,これは大切なことであり,さらに進めていただきたいと思うのですけれども,まずは相談しなくても自由に選択できる状況をつくることが重要だと思っております。  検討を進めている学校もあるということですけれども,来年度の対応はどのようになっていくのでしょうか。 388: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 389: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 来年度の対応につきましては,保護者や地域の皆様等にも御理解をいただいて進めることになると考えております。あくまでも予定でございますが,PTAや業者等と検討を始めている学校につきましては来年度の対応を考えております。  繰り返しになりますが,多様性の理解という点でも,気になることや悩んでいることをひとりで抱え込まないで先生や友達などに相談しやすい体制,雰囲気の醸成も必要になってくると考えております。 390: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 391: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 制服の選択は多様性への対応というだけではなくて,スカートの場合は寒さだとか動きやすさ,防犯面などもあり,制服を着用する生徒がどう考えどう選択するのかということだと思います。全校での取り組みになるよう協議を進めていただきたい,このことを改めてお願いします。  次に兜塚古墳の周辺環境の整備についてでございます。  これについては周辺の道路整備についてお伺いをします。  兜塚古墳の右側に面した通路への改善要望が寄せられております。道幅が狭いことや夜間は怖い,雨が降ると古墳からの土砂が流れ出てしまう,土の部分に犬が排せつをして不潔,こうした問題があります。担当部としてはどのような認識なのかお伺いいたします。 392: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 393: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 兜塚古墳の右側部分につきましては道路部分は舗装されておりますが,東京都の史跡として指定されている兜塚古墳の範囲は教育委員会が管理しております。舗装しておりません。現在道路と史跡指定地の境を仕切る設備はなく,古墳敷地の内側にフェンスを並べておりますが,一時的に多量の雨が降るとフェンスの下から古墳の土砂が道路側に流れてしまう状況で,何らかの対応は必要と認識しております。 394: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 395: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 何らかの対応は必要だというお考えのようですけれども,兜塚古墳の南側の部分,六郷さくら通り側の通路の形状について確認します。  これは現地を知らない方は私の言っていること,なかなかわかりにくいかと思いますが,簡単に説明をします。  兜塚古墳の脇の通路の所はとても狭い部分がありまして,その脇に大きな木が生えている土の部分があって,そこからずうっと上に盛り上がって古墳があります。その盛り上がった古墳の途中の所に柵がありますが,なぜこのような形状になっているのかお伺いします。  あわせて,この通路部分を改善する場合には,どこが責任を持つのかお伺いいたします。 396: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 397: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 舗装されている部分は道路,舗装されていない部分は古墳の範囲となります。しかし道路と古墳の境界をフェンスで仕切ってしまうと,狭い道路の通行になり,圧迫感が生じてしまいます。そのため現在は道路と古墳の境界ではなく,古墳の敷地の中,古墳の墳丘上にフェンスを並べている状況です。したがってフェンスの外側であっても,舗装されていない部分はあくまでも東京都指定史跡の兜塚古墳の一部であるため,改善する場合には社会教育課が行うことになります。 398: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 399: ◯ 12番(西村 あつ子議員) つまり舗装部分は道路交通課で,土の部分は古墳の敷地なので社会教育課になるということでよろしいですね。  続けて教育部に質問をしていきますが,土の流出だとか通路の部分については今後どのように対応されていくのでしょうか。 400: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 401: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 道路と古墳敷地の境界には古墳の表面の土が流出しないような施設というか,設備を設ける必要があると考えております。しかし道路と古墳敷地の境界にこのような設備を設けると,もともと狭い道路の通行に支障を来す可能性が考えられますので,フェンスが並ぶ付近に何らかの設備を設け土の流出を防ぐ必要があると考えております。  しかし古墳の一部を改変して何らかの設備を設けることになりますので,まずは設備の設置に伴い掘削する必要が生じる古墳の一部に何か残されていないかを事前に調査を行い確認する必要がございます。調査の結果次第という部分ではありますが,最終的には東京都指定史跡であることから古墳の現状を改変する場合には東京都教育委員会の許可が必要になります。 402: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 403: ◯ 12番(西村 あつ子議員) それでは掘削調査をして,調査後に何も埋まっていないことが確認された場合には,どのような改善ができるのでしょうか。 404: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 405: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 調査後何も埋まっていないことが確認された場合には,土の流出を防ぐ設備を設置することが可能になりますが,その設置位置については今後調整が必要かと考えております。 406: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 407: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今回質問している南側の通路の所は和泉小学校の児童や狛江第三中学校の生徒がたくさん通ります。道幅が狭くて大きな樹木もあって,歩行者と自転車のすれ違いができない部分があり,改善が必要な場所の一つです。
     そして古墳には大きな樹木があって,落ち葉の苦情も寄せられているかと思います。古墳内の樹木の剪定はされているようですけれども,樹木の診断はできているのでしょうか。 408: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 409: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 兜塚古墳の樹木につきましては,毎年樹木の剪定と枯損木の伐採を行っております。近隣の方からの御意見もあり,平成30年度には高木はある程度切り詰めたところでございます。  また樹木の診断は行っておりませんが,枯損木の判断は毎年見た目で行い,伐採を行っています。 410: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 411: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 年に1回伐採をしているということでございますが,見た目には健康な樹木に見えても,ここ最近の暴風雨によってさまざまな場所で木が倒木する事態にもなっています。  昨年のことですけれども,六郷さくら通りに面した所にお住まいの方から私相談をいただいて,台風のときに家の前の桜の木がかなり揺れていてきしんだ音もしていて怖くて眠れなくなったという内容でした。その後東京都で樹木診断が行われて,その木は伐採となりました。  兜塚古墳の樹木の診断と通路の改善を進めていただきたい,このように思いますがいかがでしょうか。 412: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 413: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 住宅に囲まれた敷地であることや敷地に面する通行などを考えると,樹木診断のほうは必要かと考えております。南側の通路の改善につきましては,調査結果や樹木診断の結果も踏まえ検討してまいりたいと考えております。 414: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 415: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 古墳の敷地でありますので難しい面もあると思いますけれども,改善を進めていただくことを改めて要望して1問目を終わります。 416: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村あつ子議員。     〔12番 西村あつ子議員登壇〕 417: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 2問目の質問は絵手紙事業についてです。  2007年(平成19年)から狛江市の文化の施策として絵手紙へのさまざまな取り組みが進められました。狛江市在住で絵手紙の創始者である小池邦夫先生の協力もあり,多くの事業が展開されてきました。絵手紙は身近な素材をモチーフにして描き相手に気持ちを伝える言葉も添えられ,受け取る人の気持ちが和みます。  絵手紙は誰もが気軽に描くことができ,「ヘタでいい ヘタがいい」をモットーとして全国に絵手紙愛好者が広がり,たくさんの人に親しまれています。  絵手紙は狛江の文化施策の一つとして始められた大切な事業であり,狛江市として推進,発展していただきたいという角度で質問をしていきたいと思います。  最初に絵手紙の取り組みが進められた経過と取り組みについて改めて伺います。 418: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 419: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 経過と取り組みについてお答えをさせていただきます。  昭和56年に狛江郵便局におきまして日本絵手紙協会会長であり狛江市在住の小池邦夫氏を講師といたしまして日本で初めての絵手紙教室が行われました。その後小池邦夫氏による書籍の出版,絵手紙展の開催などを経て多くの絵手紙ファンが広がっていったと認識しております。  その中で平成16年には狛江郵便局主催,狛江市共催で絵手紙発祥23周年記念キャンペーンにおきまして「絵手紙マラソン」が行われ,数多くの絵手紙が市内各所に展示されました。  また平成17年には狛江郵便局に絵手紙発祥の地を記念した絵手紙メモリアルポストも設置されております。  その後狛江郵便局と市において協議し,狛江市のまちづくりの一つとして絵手紙を生かそうと「絵手紙発祥の地-狛江」事業の実施を決め,平成19年度より「絵手紙発祥の地-狛江」実行委員会が設置され,事業を開始しております。  その後平成25年度からは同実行委員会を狛江市文化振興事業団に事業委託をし,現在に至っております。 420: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 421: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 狛江郵便局での小池邦夫さんの絵手紙教室が行われたのがきっかけでした。約40年近く前のことです。そして平成17年に記念として狛江郵便局に設置された昔の丸い形のポスト,絵手紙メモリアルポストはマスコミにも取り上げられ話題となり,多くの人たちがポストの写真を撮りに来られ,ポストを題材にした絵手紙を描かれた方もいたと私は記憶しております。  今回の質問に当たり過去の会議録だとか関連するものを読み返してみましたけれども,そうだったなといろいろと思い出しました。  例えばNHKの「小さな旅」,テレビ朝日の「ちい散歩」などの狛江のまちを紹介した番組で絵手紙が紹介されていました。  そして市役所のロビーで行われた展示もテレビ,新聞で紹介され,狛江の文化の一つとして機運が醸成し始め,実行委員会の趣向を凝らした事業が展開されておりました。  現在では事業団への委託で事業が行われていますが,今年度の取り組み状況についてお伺いいたします。 422: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 423: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 今年度の取り組みでございますが,継続事業といたしましてはエコルマホールや市役所ロビーで開催する「絵手紙ひろば」や市内小・中学校や高齢者福祉施設等に講師を派遣して行う「絵手紙教室」の開催がございます。  またこれらに加え,今年度日本で初めての開催となりますラグビーワールドカップに向けて訪日外国人やシャトルバス利用者等へ絵手紙事業をPRできるようなイベントの開催や全国から募集した絵手紙公募展の開催を予定しております。 424: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 425: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 先日6月8日の土曜日に絵手紙教室が開催をされました。私は残念ながらその様子を見ることができませんでしたけれども,市外からも参加があり,とても盛会だったと聞いています。これは新聞でも報じられていましたが,取り組み状況についてお伺いします。 426: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 427: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市内から24名,市外から30名の計54名の方が参加していただきました。通常第1・第3木曜日の午前中に開催しております「絵手紙ひろば」でございますが,平日は仕事などで参加ができないという御意見もいただいておりましたことから,今回初めて土曜日の午前中に開催し,お子様連れの方や市の職員なども参加し,大変盛況でございました。 428: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 429: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 54人参加されたということで,半分以上の方が市外から来られていますので,絵手紙の人気の高さがよくわかると思います。  また新聞記事によると,年末ごろにもまた土曜日に開催を開くというふうに書かれていたので,好評だったのでまた土曜日に開催をされることだと思います。  その場には市長も行かれたと聞いていますが,市長はどのような感想をお持ちなのかお伺いをします。 430: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 431: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 当日は私参加する予定はなく,ちょっと時間があいたので皆さんいらしていると思いましてエコルマホール6階の多目的室にお伺いいたしましたところ,本当に大勢の方がいらしていて,机を並べるといっぱいになるぐらいの盛況でございました。  そのときに絵手紙描いていたのが,ラグビーワールドカップに向けての応援ということで,皆様方,実行委員会の方と協力をして絵手紙を作成していたところでございます。辻村議員も参加してラグビーワールドカップの応援を描いていました。  平日でなく土曜日ということは初めてだったのですけれども,多くの方参加いただいたということで,本当に皆様方喜んでおりました。このような機会ふやしていきたいと思います。そして絵手紙人口,この拡大に向けて実行委員会の方々と協力していきたいというふうに思っております。 432: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 433: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 市長は描かなかったのでしょうかね。描かなかったようですね。わかりました。  新聞記事の写真,私新聞記事を切り抜いて持っていますけれども,その写真にもラグビーボールが描かれた絵手紙が写っております。道具は実行委員会の方たちが用意されているので,気軽に参加ができるのかと思います。  絵を描くだけではなくて添える言葉を考えるのも楽しみの一つになっているのかなというふうに思います。  事業がスタートしたときは「絵手紙発祥の地-狛江」として文化施策の柱の一つの位置づけで取り組みが開始をされ,実行委員会で多くの取り組みがされてきました。その後これまでの事業をゼロベースから見直すとして,6年前に,絵手紙は事業の整理という理由で文化振興事業団への委託となり今に至っています。  以前の取り組みとしてはスタンプラリーの実施や商店での絵手紙の掲示,またこまバスが運行開始されたときには車体には絵手紙のラッピングが施されて,車内にも絵手紙が飾られていました。  そして職員の名刺は絵手紙をアピールするものになっていました。私もそのとき議会事務局でつくってもらった名刺に絵手紙を活用させていただきました。  そして小池邦夫さんが描かれた横断幕がメビウス∞えきまえ広場のフェンスに掲げられていまして,今もありますけれども,ちょうど北口の駐車場の排気筒と言うのでしょうか,そこの所にも大きな絵手紙の掲示がされるなど,市民の目に多く触れられていました。そして市外から写真を撮りに来る方もいらっしゃいました。  さまざまな取り組みの中で一番盛況だったのが小池邦夫さんの講演会だったと思います。この講演会には他県からも参加された人がいたと記憶をしております。これは実行委員会の皆さんの御尽力であります。  しかし残念ながらここ数年は「絵手紙発祥の地-狛江」という言葉がほとんど使われなくなり,事業が整理されたことによって市の文化としての位置づけが後退してきていると思います。来年は市制施行50周年です。これを機会に当初進められてきた「絵手紙発祥の地-狛江」として明確な位置づけで取り組みを進めていただきたい,このように思いますがいかがでしょうか。 434: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 435: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 絵手紙事業もそうなのでございますが,このほかにも音楽事業も加えまして狛江市の文化振興の重要な柱として位置づけ,狛江市の魅力として市内外に発信していきたいと考えております。 436: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 437: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 当時絵手紙とともに「音楽の街」ということも売り出しておりました。  先ほどの答弁の中で,ラグビーワールドカップに向けての取り組みを予定しているということでしたけれども,現時点ではどのように推進していくのでしょうか。お話しできる範囲でもう少し詳細に教えてください。 438: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 439: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 現段階での確定事項といたしましては,試合が東京スタジアムで開催される際に狛江駅からシャトルバスが出る予定となっております。このうち開幕戦が行われる9月20日などに市民や来訪者向けにエコルマホールホワイエなどで絵手紙体験教室の開催を予定しております。  このようなイベントを通じてラグビーワールドカップを盛り上げると同時に,世界に狛江における絵手紙事業をPRしていきたいと考えております。 440: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 441: ◯ 12番(西村 あつ子議員) わかりました。  次に学校での取り組み状況について伺っていきます。  これまで学校でも絵手紙教室が実施されていますが,その取り組み状況についてお伺いいたします。 442: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 443: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 絵手紙教室の実施状況でございますが,平成30年度は小学校4校,中学校3校で実施しております。平成31年度は小学校6校,中学校4校と全ての小・中学校で実施する予定でございます。 444: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 445: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 31年度はこれまで実施されなかった全ての学校が実施をされるということですね。わかりました。  来年は市制施行50周年であり,さまざまな取り組みが期待できると思います。そしてオリンピック・パラリンピックも開催されますので,筆の文化として外国の人たちにも関心を持ってもらえるのではないかなというふうに思います。  狛江にどれだけ外国の方たちが来られるかはわかりませんけれども,子供たちが絵手紙でフラッグなどをつくって市内に飾ることなどできるのではないかと思います。今後の学校での取り組みについてはどのように考えているのでしょうか。 446: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 447: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 各学校で取り組んでおりますオリンピック・パラリンピック教育を通じて子供たちに育成していきたい5つの資質の中に,日本人としての自覚と誇りがございます。日本や東京のよさを十分理解するとともに,規範意識や公共の精神などを学び身につけることにより,日本人としての自覚と誇りを持てるようにするものでございます。  絵手紙とオリンピック・パラリンピック教育を関連させることにつきましては,各学校及び指導をいただいている講師の方々に創意工夫をしていただく必要がございますが,絵手紙教室の実施によりオリンピック・パラリンピックの機運醸成に向けた取り組みにもつなげられるものであるというふうに認識しております。 448: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 449: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 学校での取り組みもぜひお願いいたします。  絵手紙教室を実施する際には実行委員会が材料を一式持参されていますけれども,道具は足りているのでしょうか。また不足しているものはないのでしょうかお伺いします。 450: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 451: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 現在実行委員会におきまして約100セットの絵手紙道具を用意し,絵手紙ひろば,市内小・中学校や高齢者福祉施設等での絵手紙教室を開催しております。  筆や顔彩等の消耗品に関する費用は市民ホール指定管理業務委託費の中に含まれており,その中で補充・交換をしていただいております。  なお,小・中学校の児童・生徒数が増加している現状も踏まえ,追加の購入も検討しているところでございます。 452: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 453: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 追加の購入も検討しているということですね。わかりました。  来年は大きな節目の年となります。絵手紙とコラボ企画などさまざまな取り組みが期待できます。ことし花火大会に向けて花火の図柄のタオル,これ1,000円でしたか,販売しております。また50周年に向けた記念として,例えばこれは私の考えですけれども,絵手紙をモチーフにした手拭いだとか風呂敷だとか,こうしたものも人気が出るのではないかなと思います。また季節ごとの絵はがき,こうしたものも活用できるかと思いまして,これについてはいろいろとイメージが膨らんでくると思います。こうした取り組みを進めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 454: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 455: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 来年度は市制施行50周年という節目の年,またオリンピック・パラリンピックの開催の年となっております。それらに向けて市長より指示があり,絵手紙を活用したさまざまな企画を既に検討しています。  詳細につきましては今は申し上げられませんが,絵手紙を用いた記念品の作成などを行う予定としております。 456: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 457: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 市長からの指示が出されていて,既に検討を始められているということです。  複数の品物が検討されてくるのかと思いますけれども,1つ要望させていただきたいと思います。それは手にとりやすい金額,1,000円でおつりが来るようなものも取り入れていただければよいのかなというふうに思います。  次に多くの人たちに参加していただけるイベントの企画も要望いたします。  小池邦夫さんは全国で講演活動をされていますし,これまでも文化振興事業団が主催となって小池さんが参加されたイベントも実施をされております。狛江市在住の方で多摩川住宅に作業場があり,とても身近な存在でございます。小池先生に尽力いただいて講演会のようなイベントの実施をしていただきたい,このように思いますが,他県からの来場者も見込まれると思いますがいかがでしょうか。 458: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 459: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 講演会など,または絵手紙公募展なども含め市長より指示をいただいて検討しています。 460: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 461: ◯ 12番(西村 あつ子議員) これについても市長から指示が出ているとのことです。わかりました。
     それでは最後に市長にお伺いをしたいと思います。  絵手紙は実行委員会の方々,小池邦夫さん,事業に携わってこられた方々がどのようにして,どのような思いで,どのような事業を進めてきたのか松原市長も重々御承知です。私は市のホームページに掲載されている当時の小池さんの対談記事を読み返してみましたが,小池さんが中学生のときに担任の先生からもらったはがきについて次のようなことを語られております。  「手紙一通のその言葉でこんなに心をとらえて,希望を与えてくれるんだということを知ったんです。」,「はがきや手紙は人の心の中に入り込む力になるなと,その時感じましたね。」と,描くことの大切さが語られておりました。  今はSNSでのLINEや動画が発達をしていて,便利でよい面もありますけれども,一方では相手の気持ちなどを考えずに文字を打ってしまったり投稿してしまいます。絵手紙は相手を思いやる気持ちが育まれるものであると思います。また当時,絵手紙を市の施策として始めた思いとしては,狛江は狭いので市民が顔見知りになって協働した取り組みがやりやすい。能力や熱意を持った市民の方がたくさんいて,協力し合う動きも生まれ,市民活動は狛江の貴重な財産であり,市民の力で文化の振興がおのずと進んでいく。こうした考えのもとで進められたと思います。  絵手紙を狛江の文化の一つとして推進して,さらに発展をさせていただきたいと思いますが,市長の考えをお伺いいたします。 462: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 463: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 絵手紙は狛江市在住の小池邦夫先生が狛江郵便局で絵手紙教室を始められて全国的にも,また国外にも広まっています。  小池先生は武者小路実篤氏の作品を学んだところでございまして,実篤氏は著者でもございまして,また画業として芸術家でもございます。  そこで小池先生は専門的な知識はなくても誰でも描けるものとして絵手紙を発案し,創始者として全国的に有名になり絵手紙が広まったものというふうに感じています。  小池先生と私の出会いとしましては,狛江郵便局の方が,絵手紙教室を開いたのは小池先生が最初だということで,そのセレモニーをしたいということで,当時私は担当者でございましたのでいろいろ調整をしてきたところでございます。  小池先生が絵手紙の創始者として言えるのか,また絵手紙発祥の地としてほかにはないのかなど,これは中央郵便局とか,あるいはインターネットでいろいろ検索もして確認したところでございました。この当時を思い起こすとこんなことがありました。  当時の担当として私思ったことでございますけれども,狛江の文化として位置づけられるのではないかということと,学校教育としても子供たちの成長に役立つのではないか,また市民活動が活発になるのではないか,絵手紙などのつながりで人や組織などとのつながりに役に立つのではないか,このようなことを考えてまちづくりの政策としたわけでございます。  絵手紙は単文で自分の気持ちをあらわし,その気持ちを相手に伝える力が養えます。そしてその気持ちや季節を絵であらわし,見た人の心に響かせるような力もあるわけでございます。また何よりも人と人をつなぐ力があります。メールやツイッターなどで伝える時代に心や感情が込められた自分の言葉を自分で表現することがより一層大切な時代ではないかというふうに思っております。  今後は当時の思いをもう1度,小池先生にも御協力いただきまして狛江市の魅力の一つにしていきたいというふうに考えています。 464: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 465: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 当時のお気持ちから語っていただきましてありがとうございます。ぜひ進めていただきたいと思います。  山梨には小池さんの絵手紙美術館があります。またきのうの一般質問で歴史博物館という話も出されていましたけれども,建築物を建てるのはなかなか容易なことではありません。例えば駅近くのエコルマホールや泉の森会館などを利用した美術展のようなことであれば可能ではないかなというふうに思いますので,そういったことも検討していただきたいと思います。  それでこの質問の最後に小池邦夫先生が語られた言葉を紹介いたします。これは対談の中での言葉です。  「僕は狛江に30年以上住んでいたんですけど,狛江との接点がなかったのに,狛江市が絵手紙発祥の地ということで,応援してくださると聞いてびっくりしました。個人的なことに注目してくれるなんて,僕は涙が出るほどうれしかったですね。  これがもっと大きな区や市だったら無視されると思うけど…。  今年の3月に狛江駅北口にたれ幕と横断幕を作ってくれたんだけど,僕は恥ずかしくて4日間見に行けなかった。だけどその幕を描いた絵手紙が送られてきたのを見たら,ものすごく希望に満ちているんです。次の日,見に行ったら悪くない。いいんですよ。それで,80人ぐらいにお知らせしたら,たくさんの人が見に来たんです。  そして,そんなちっちゃな市で,心をつかまえる感動を与えてくれるなんてといった内容の手紙をいっぱいいただきました。」と反応が大きかった様子が語られております。  その後市長や担当課へも絵手紙が日に数枚届くということがありました。先ほども市長から御答弁いただきましたけれども,昨日も絵手紙のことをちょっと出されておりまして,魅力の一つというふうにおっしゃっていましたので,狛江の文化の施策として推進,発展を希望,そして期待しましてこの質問を終わります。 466: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村あつ子議員。     〔12番 西村あつ子議員登壇〕 467: ◯ 12番(西村 あつ子議員) それでは3問目,熱中症・事故防止への対策をということについてです。  ことしは5月の時点で気温が上昇し,既に真夏日を記録しました。気温が急激に上昇すると,まだ体が暑さになれていないため熱中症のリスクが高まるとのことです。真夏日を記録した日の学校現場では,運動会や体育祭の練習中などに気分が悪くなったり熱中症で救急搬送されたとの報道もあり,早い時期からの熱中症対策が求められます。  最初に学校での熱中症の発生状況と今取り組んでいる予防の対策について伺います。 468: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 469: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 今年度4月からの状況でございますが,現在市立小・中学校の児童・生徒の熱中症による救急搬送の報告は受けておりません。  また運動会や体育祭の練習では,各学校に配付しております熱中症指数計の数値を参考にしながら対応している状況でございます。  適切な水分補給や休憩,また気温が高い場合などは練習時間を短縮するなど児童・生徒の健康状態を適宜把握しながら練習に取り組み,その予防に努めています。 470: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 471: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 熱中症による救急搬送がないということで,これは本当によかったです。  ことしの運動会や体育祭はとても暑い時期での開催となりましたが,私が参加した和泉小学校は,子供たちの全ての席にテントが張られておりました。各学校での運動会,体育祭での熱中症対策の対応について伺います。 472: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 473: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 運動会や体育祭当日は,まず各学校,適切な水分補給の徹底を図りました。その上で児童席にテントを設置したり演目の区切りで全体休憩をとったり,ある学校では演目に出ていない児童を校舎内に入れ,各教室で運動会の様子をテレビで流し,児童が応援・観戦するといった対応をとったところもございました。また外で観戦している児童に教員が移動式のミストシャワーをかけている学校もございました。  各学校,児童・生徒の健康状態を適宜把握しながら適切に熱中症対策を行っておりました。 474: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 475: ◯ 12番(西村 あつ子議員) よくわかりました。  学校が所持しているテントだけでは数が足りなくて,各方面から借りて設置している状況もありました。各学校でテントの保管場所の問題もありますけれども,数が不足している学校にはテントを追加購入する必要があると思いますがいかがでしょうか。 476: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 477: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 大型備品の保管可能な場所というのは限られますので,学校間の貸し借りなど備品の有効活用を図ることで対応しているのが現状でございます。  学校備品は必要なものから学校の予算の中で優先順位をつけて購入しています。 478: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 479: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 各学校の備品費から購入しているということですけれども,学校によっては毎年一張りずつふやしているところもあるそうです。ほかの備品の購入もあるので一度にそろえるのは難しいと思いますので,各学校の状況を把握していただきたいと思います。  また最近のテントはワンタッチ式で簡単に組み立てができます。先生方の負担軽減のためにワンタッチ式のテントの購入も進めていく必要があると思いますが,その状況についてお伺いいたします。 480: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 481: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 全体の状況は把握しておりませんが,新たに学校備品として購入しているものにつきましては簡単に組み立てられるものが選ばれていることから,順次切りかわっていくものというふうに考えております。 482: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 483: ◯ 12番(西村 あつ子議員) わかりました。  学校は日陰が少ないので運動会,体育祭を見に来られた家族も熱中症の心配があります。家族の場合は日傘の使用だとか帰宅して休むということもできますけれども,これもまた行ったり来たり大変かと思います。  敬老席も設けられていますが,今おじいちゃん,おばあちゃん来られる方たくさんいらっしゃいますので,敬老席は人数が限られているので全員の方にそこにお座りしてもらうことができません。  テレビでも報道されていましたが,運動会の時間短縮もふえ始めているのかなと感じました。もちろん学校の行事への考えや体育祭,運動会の目的もありますけれども,時間短縮についてはどのように考えているのでしょうか。 484: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 485: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 運動会,体育祭は健康安全・体育的行事として教育課程に位置づけられた活動であり,その目標を達成する必要がございます。  学習指導要領解説特別活動編の健康安全・体育的行事の「実施上の留意点」にあるとおり運動会などについては実施に至るまでの指導の過程を重視することが挙げられており,その成果を発揮する場として運動会,体育祭が実施されることが重要であるというふうに認識しております。  一方,同解説には,活発な身体活動をともなう行事の実施に当たっては,児童の健康や安全には特に留意し,日常の学校や家庭における健康管理,教師間の協力体制を万全にし,事故防止に努める必要がある,とされております。事故防止に向け,時間短縮もその1つの方策ではございますが,さまざまな対策がある中で児童・生徒及び参加者の安全を第一としながら学習過程,地域・家庭との連携も考慮し,よりよい選択をしていく必要があるというふうに考えております。 486: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 487: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひ保護者の方々にも意見を聞いていただきたいと思います。  次に体育館へのエアコン設置についてです。  私ども体育館へのエアコン設置ということを要望してまいりましたけれども,第1回定例会で岡村しん議員が全校への設置を求める質問をしました。東京都の補助金を活用するに当たり6月までに整備計画を提出すれば,東京都の補助金が3分の1に引き上げられるということで整備計画の策定を求めました。当時の教育部長の答弁では,期日までに整備計画を提出していきたいとの内容でございました。  整備計画の策定はどのようになっているのかお伺いいたします。 488: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 489: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 小・中学校屋内運動場の空調設備設置計画につきましては,教育委員会からの提案を受け,関係課とも調整し,設置計画案として取りまとめたところでございます。  本計画案につきましては令和元年6月7日に開催されました平成31年度第1回狛江市総合教育会議において協議・調整が行われ,東京都の補助金の特例措置等も踏まえ,未設置となっている小学校4校と中学校3校の空調設備を計画的に設置していくこととなり,6月13日の庁議において審議いただいた結果,了承されたところでございます。 490: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 491: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 計画的に全校設置を進められていくこと,大変よかったです。  では今後の計画についてどのようになるのか,お伺いいたします。 492: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 493: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現在小・中学校屋内運動場の空調設備の設置状況でございますが,緑野小学校と狛江第二中学校は設置済みでございます。狛江第一小学校は今年度中に設置することとしております。  令和2年度は市内地域の設置バランスも踏まえ,夏季期間中における部活動に配慮し,中学校3校への設置と狛江第三小学校で大規模改修を予定していることから,改修期間に合わせて設置する計画としております。  令和3年度は狛江第五小学校,狛江第六小学校,和泉小学校の3校に設置し,これにより小・中学校全校の屋内運動場への空調設備設置を完了する計画でございます。 494: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 495: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 段階的に中学生から,部活もあるので先に進めるということで,3年度には全てが設置されるということで本当によかったと思います。  次に公共施設でのエアコンの設置についてです。  上和泉地域センターの体育館についてお伺いをいたします。体育館を利用している老人クラブの方から,体育館は蒸し暑いのでエアコンがあるとよいなという声があります。ここについても設置の検討をしていただきたいと思いますけれども,その点についてはいかがでしょうか。 496: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 497: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 上和泉地域センターの体育館では,現在熱中症対策として冷風扇の設置を行っております。エアコンの整備には費用面を含めさまざまな課題もございますので,御意見として承らせていただきたいと思います。 498: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 499: ◯ 12番(西村 あつ子議員) あそこもつけろ,ここもつけろということではなかなか大変かなと思いますけれども,ぜひそういう声があるということを受けとめていただきたいと思います。  次に学校内での事故防止対策について伺います。  朝日新聞で学校事故についての記事が連載されておりました。「繰り返される,学校の事故」「年107万件,対策生かしきれず」という衝撃な見出しでした。  国は全国の事故検証報告書を集約し,教訓を学校現場と共有する取り組みを2016年度から始めましたけれども,文部科学省が把握した全国の死亡事故のうち集約された報告は1割にも満たず,再発防止の枠組みは十分に機能していないという驚く内容の記事でした。  最初に伺いますが,文部科学省から出されている「学校事故対応に関する指針」の取り扱いについてどのようになっているのか伺います。 500: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 501: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 「学校事故対応に関する指針」についての取り扱いにつきましては,指針の内容を網羅的に学校がマニュアル化するのではなく,指針に示されている緊急時対応に関する体制整備について図式化された資料を用いて,例えば水泳指導の際の事故発生時の対応について職員会議等の場において教職員間で共通理解を図るというようにポイントを押さえて活用を図っております。 502: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 503: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ポイントを絞って活用を図っているということです。  それでは日本スポーツ振興センターへ加入をしていますので,学校で事故が起こったときには災害共済の給付が受けられます。昨年の給付状況についてはどのようになっているのか伺います。 504: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 505: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 平成30年度の日本スポーツ振興センター災害共済給付の実績でございますが,小学校が159件で143万円,中学校が131件で116万1,000円,合計で290件,259万1,000円です。 506: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 507: ◯ 12番(西村 あつ子議員) それでは教育委員会で把握している事故の件数と事故の状態について伺います。 508: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 509: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 今年度につきましては既に管理内外を合わせ,休み時間中のけが,授業中のけが,放課後の交通事故など16件が報告されております。 510: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 511: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 16件のけがということで大きなけがではないということです。  転落防止策について伺いたいと思います。  日本スポーツ振興センターの事故データを分析すると,2014年度からの3年間で転落事故は198件もあるということです。窓からの転落が101件で,屋根に乗ったものを取ろうとしたのが43件,ひさしなどに落ちたものを取ろうとしたのが19件,掃除中が12件,そして転落事故が一番多いのが中学校で116件だということです。この記事を読んで事故の怖さを改めて私も感じました。
     私は学校に行ってお話を伺ってきましたけれども,掃除での窓拭きはしていないということをおっしゃっていまして安心いたしました。  そこで伺いますが,学校での転落防止策の対応はどのようにされているのでしょうか。 512: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 513: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 転落事故の防止では,転落事故防止に向けた注意喚起を行うとともに,開閉制限ストッパーなどを取りつけるなど安全対策を行っております。 514: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 515: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ストッパーを取りつけるということです。  学校の教室ですけれども,下に細い窓があって,その上が大きな窓になっていると思います。学校からの要望で,そこの下の小さな窓の上の部分でしょうか,ここの所に棒のようなものを設置するなどして転落防止の対策をしてほしいという要望を受けられていると思います。これについては早急の対応をしていただきたいと思いますが,その対応はどのようになっているのでしょうか。 516: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 517: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 転落事故防止では乗り越えなどの危険もあることから,開閉制限ストッパーを中心とした対策を行っております。既にほとんどの学校でストッパーの設置を行っておりますが,必要な安全対策については学校と相談の上,適切な方法を検討してまいりたいと考えております。 518: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 519: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ほとんどの学校が設置されているということですけれども,まだまだ部分的に設置されていない所もあったりしたら,それは非常に危険ですので,転落防止の対策は全校で確認していただきたい。そしてついていない場合には早急にストッパーなど対応していただきたいということを要望いたします。  事故データでは小学生は休憩時間に,中高生は部活での事故が多く占めています。次に多いのが体育の時間です。小学生はマットや跳び箱でのけがが多く,年代によってけがの場所も変わってくるそうです。そして中高生の重傷事故としては柔道やラグビーなど体をぶつけ合うスポーツに多いという結果が出ています。  現在中学校では武道で柔道が選択されていますが,柔道の導入については指導者の力量不足の問題が当初言われていました。  そこで確認ですけれども,狛江市では体育科の教員の研修が実施されていますが,これは今後も継続されていくということでよろしいのでしょうか。 520: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 521: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 次年度以降も実施のほうを予定しております。 522: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 523: ◯ 12番(西村 あつ子議員) これについては学校側もこの研修は続けていただきたいということなので,引き続きお願いをします。  次に運動会や体育祭での事故についてです。  練習時間も含めて分析をすると,事故の多い順番はリレー,組み体操,大縄跳び,騎馬戦,ムカデ競走の順番で,狛江市でもこうした競技が実施されております。特に近年問題視されているのは組み体操です。組み体操の実施状況とその内容について伺います。 524: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 525: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 今年度5・6月に運動会を実施した小学校5校中4校で組み体操が実施されております。実施する学校に対して組み体操を実施する狙い,安全への配慮事項,取り組むわざがわかる演技全体の流れ,校長の所見などをまとめた指導計画の提出を依頼し,また指導主事が練習の状況を参観し,必要に応じ指導・助言のほうをしております。  また4月に実施校の当該学年の教員を対象とした安全な組み体操の実技研修会を開催しております。内容につきましては,原則としてタワーやピラミッド等での直接の補助が届かない高い位置に上るわざ,飛んできた人を受けとめるわざ,一人に多大な負荷がかかるわざなど大きな事故につながる可能性がある組み体操のわざについては確実に安全な状態で実施できるかどうかを確認し,できないと判断される場合には実施を見合わせることを条件としております。 526: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 527: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 安全が確認できなければ実施を見合わせるということです。  和泉小学校の運動会では,6年生の競技は高いタワーをつくるような組み体操ではなくて,組み体操を取り入れた表現になっていました。私はこれ見ましたけれども,とてもきれいでした。  組み体操は以前のような形態,高く積み上げるタワーですね,そういうものから今回の和泉小学校のような形態に変わってくるのかなというふうに感じました。  組み体操についてはどのように考えているのでしょうか。 528: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 529: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 近年狛江市においても児童の実態等を考慮し,リズムや隊形,一つ一つのわざの完成度を重視した組み体操のほうがふえております。  重要なのは組み体操の実施の有無を問わず,児童の実態を考慮し安全が確保された上で学習指導要領が示す目標が達成されることでございます。その目標の達成に向け,各学校において適切に活動が選択され推進されるよう,引き続き指導・助言をしてまいります。 530: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 531: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひ事故のないように取り組みをしていただきたいと思います。  次に運動中の事故の心配が大きくなっていますけれども,運動中だけではなくて合唱中に突然倒れて頭を床に打ちつけて重いけがを負う可能性もあるということを記事で警鐘を鳴らしていました。  これは歌っている最中に脳貧血で倒れるケースが多いということです。脳貧血で倒れるのは女子が多く,運動部以外や部活引退後の生徒が多いそうです。  ある学校では,合唱祭の練習中に3年生の女子生徒が脳貧血になり後ろに倒れて頭を打ち救急搬送されたということです。そしてその学校,その後の卒業式でも12人が脳貧血で倒れたということです。  この学校では保健だよりを配布して,爪先の上げ下げや十分睡眠と朝食をとることを予防策として紹介し,これについては給食の時間に放送でも流したということです。こうした対応によって倒れる生徒はほとんどいなくなったということです。  狛江市の中学校も合唱コンクールは大きな行事の一つとなっています。しかも受験後の3月に行われる学校もありますので,特に3年生,運動していないので脳貧血の心配も十分あります。  ぐあいが悪くなったらすぐに座る,脳貧血にならないように適宜ストレッチをするなど合唱祭や卒業式などの練習時間も含めて対策や周知をしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 532: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 533: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 御指摘というか御心配いただきありがとうございます。  学校におけるけがなどは運動中に限ったことではございません。各学校において児童・生徒に対し健康管理,安全確保について指導しているところですが,その指導が継続的に行われることが重要と考えておりますので,校長会等で改めて各種の対策を講じるよう徹底してまいりたいと考えております。 534: ◯ 議 長(石井 功議員) 12番西村議員。 535: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひお願いします。事故やけがというのは予想もしないで起こるということがありますので,本当に学校の先生方も緊張されているかと思います。  さっきの脳貧血の話ですけれども,お医者さんの話では,長時間立っていると血液を心臓に戻すポンプの機能が低下して,脳に十分な血液が流れなくなって脳貧血が起こり,予防策としては散歩やストレッチで足を動かして筋力をつけること。発症した場合には,すぐにその場に座って頭の位置を下げたり,あおむけに寝て膝を曲げたりすると回復しやすいとのことです。これについては合唱の練習中や長時間立っている場合には,必ずストレッチを取り入れるよう心がけていただきたいと思います。  私の息子も合唱の練習のときは長い時間立っていて足も痛くなるし,頭がぼーっとするというようなことを言っていたのを私は思い出しました。  今回は安全対策の一部だけ取り上げてまいりましたけれども,子供たちが安全で生活できるように引き続き尽力していただくよう要望して質問を終わります。 536: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時39分 休憩     午後 2時59分 開議 537: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。13番田中智子議員。     〔13番 田中智子議員登壇〕 538: ◯ 13番(田中 智子議員) 1問目,狛江市立中央図書館充実の新たな展望に向けてについて質問いたします。  公立図書館は子供からお年寄りまで市民が誰でも本や資料の提供を無料で受けることのできる大変重要な施設です。学校教育から生涯教育まで市民生活の向上を知識や文化を学び育成するという観点から支える拠点としての施設です。  私はたとえどこに住んでいても公立図書館があり,誰に対しても開かれ無料で必要な本や資料の貸し出しを受け利用できることは本当に大事なことだと考えています。  時代が変化し,情報化が進む現代だからこそ,図書館は単なる本を貸すだけの貸し館にとどまらず,市民の知的好奇心に応えると同時に,インターネット環境がない市民への支援や地域の住民の居場所としての役割,市民活動支援の役割,仕事や文化をつくり出す上での拠点としての役割や市民活動のハブ的な役割など,時代や地域に根差した多様な役割が求められると考えます。狛江市民にとってもこうした充実した機能を持った公立図書館が必要だと思います。  今回の私の質問は,長い間の市民の願いだった充実した中央図書館に向けて新たな展望を開きたいとの思いから質問をいたします。  まず市民にとっての公立図書館の役割について,また図書館に望むことについて,かつて矢野市政の時代に新図書館建設構想をまとめたこともあると伺っています松原市長に図書館に対する思いも含めて見解を伺います。 539: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 540: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 新図書館建設構想を思い出しますと,平成10年3月に狛江市立新図書館建設構想策定委員会からの答申を受けまして,翌年の11年3月に狛江市立新図書館基本計画が出され,新図書館建設の検討が進められ,平成15年3月に策定されました狛江市まちづくり総合プランにおいて第三中学校の移転に伴い,その跡地を活用することを想定いたしました。  その翌年にさらなる行財政改革を推進するため,行財政基盤確立のための緊急行動計画を策定し,事業のスリム化の一環としてまちづくり総合プランの見直しで事業実施年度及び財源の見直しがされました。  その後平成21年12月に策定されました狛江市公共施設再編方針に第三中学校跡地に新たな新図書館を整備する計画でした。  平成24年11月策定の狛江市公共施設整備計画において第三中学校の移転が困難と判断したことから,新図書館建設の計画がない状態になっています。  公立・公共図書館は図書館法において,「国民の教育と文化の発展に寄与することを目的」とする,また,「図書,記録その他必要な資料を収集し,整理し,保存して,一般公衆の利用に供し,その教養,調査研究,レクリエーシヨン等に資することを目的とする施設」となっております。それぞれの目的の達成のための役割を持つ施設であると思っています。  昨日の質問にもありましたけれども,狛江の魅力の一つとしても図書館を整備することで文化度も上がってくるというふうに感じています。  新図書館建設構想をまとめてから社会や市民の求めることも時代とともに変化してまいりました。時代に合った図書館の役割なども検討することが必要だというふうに考えておりますので,公民館・市民活動センター事業など総合的に考えてまいりたいと思っております。 541: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 542: ◯ 13番(田中 智子議員) それでは再質問させていただきたいと思います。  今御答弁いただきましたけれども,新図書館の構想が今お話がありましたように平成10年3月ということから考えますと,それからもう20年以上たっているということになるわけです。新図書館の構想がつくられたということ自体が,既に20年前から中央図書館が時代のニーズに合わなくなってきていると,市民ニーズに合わなくなってきているというような課題,そういう認識だったということになると思います。このことは大変重要だというふうに思っております。  また先ほどの御答弁で,狛江の魅力としても図書館を整備することで文化度も上がるというふうに市長のお考えも披露していただきました。大事な指摘だというふうに思っております。  図書館は国民がみずから学んだり調査したり文化活動を行う上で重要な資料等をいつでも享受することができる,なくてはならない施設だということだと思いますし,ただいまの御答弁で市もそのように認識しているということだと思います。  また時代に合った図書館の役割なども検討する必要があるということもお話がありました。  図書館の設置及び運営上の望ましい基準では,「図書館は,この基準を踏まえ,法第三条に掲げる事項等の図書館サービスの実施に努めなければならない。」,市町村は,「住民に対して適切な図書館サービスを行うことができるよう,住民の生活圏,図書館の利用圏等を十分に考慮し,市町村立図書館及び分館等の設置に努めるとともに,必要に応じ移動図書館の活用を行うものとする。併せて,市町村立図書館と公民館図書室等との連携を推進することにより,当該市町村の全域サービス網の整備に努めるものとする。」。  公立図書館の設置に当たっては,「サービス対象地域の人口分布と人口構成,面積,地形,交通網等を勘案して,適切な位置及び必要な図書館施設の床面積,蔵書収蔵能力,職員数等を確保するよう努めるものとする。」と定められております。  公立図書館は地方自治体の住民全てにひとしく適切なサービスの実施を求めていると,このことは大変重要なことだと考えます。  こうしたことを踏まえた上で,その中での狛江市立の中央図書館の役割,また位置づけについて伺います。 543: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 544: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 中央図書館は,公共図書館として市民の要望に応え,図書館法の目的の達成のための施設としての役割を担っております。  位置づけにつきましては,中央図書館のみが図書館法における図書館として設置されており,西河原公民館及び各地域センターの図書室はサービスポイントとしての位置づけとなっております。 545: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 546: ◯ 13番(田中 智子議員) つまり公立図書館として市民要望や図書館法の目的の達成のためになくてはならない施設だということです。しかも狛江市の中で公立図書館と位置づけられるのは中央図書館1館のみということです。ということは狛江市民の学習や文化など常に時代とともに多様化する市民サービスの向上にとって充実が求められる施設ということですね。確認のために御答弁をお願いいたします。 547: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 548: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 公共図書館として位置づけられているのは中央図書館のみでございます。中央図書館ではソフト面の充実につきましては,現在も各種事業を行いながら充実に努めています。またハード面につきましては将来負担も十分考慮しながら検討されるものというふうに考えております。 549: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 550: ◯ 13番(田中 智子議員) そこで現在の中央図書館の評価と課題についてはどのように考えるでしょうか。また市民アンケート等での市民意見についてはどんな意見がこれまで出されてきたのでしょうか。 551: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 552: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 開館から40年以上が経過し,図書館サービスや利用者の要望も多岐にわたり,その要望に応えるためにはスペース不足が課題となっております。しかし狭いながらも図書館内に閲覧席を設けたり,調査室での御利用を案内するなど場所のほうは確保しております。  蔵書冊数としては17万冊弱となりますが,市民アンケートや利用者からの御意見,御要望においても,蔵書数が少ない,閲覧できる場所が少ない,自習室がないなどの意見,要望をいただいております。 553: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 554: ◯ 13番(田中 智子議員) さまざまな努力はされているということですけれども,やはり狭いということです。狭いことが一番の課題になっているということです。  市民アンケート,利用者からの要望においては蔵書数が少ない,閲覧できる場所が少ない,自習室がないなどの意見,要望を得ているということです。これはもう押しなべて狭いということが大きな原因の一つになっているということなのです。  そのことはここ20年来,先ほどの市長の答弁にも入っていましたけれども,20年以上にわたって常に問題になってきて,市民からの要望の多くにも,狭いことで応えられないという状況が続いてきていました。  こうした市民の要望に応えようと,これまでも狛江市立新図書館建設構想に基づく狛江市立新図書館基本計画や狛江市公共施設再編方針などで幾度となく行政計画に上げられてきたところです。しかし,今に至るも残念ながら具体的な充実のための計画ができていないところです。  そこで2年前,市民センターを考える市民の会からの市民センター増改築に関する提案書を受け,市として委託業者から報告書を提出していただき,その後市民の会から改めての提案もありました。そうした状況を受けて,現在の市の考え方を伺います。 555: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 556: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターの改修につきましては,現在も市民センターを考える市民の会との間で会からの提案も含め話し合いを続けています。市といたしましては,コスト面,技術面から,また広く市民の皆様の考え方を整理しながら総合的に勘案した上で判断していくという改修に当たっての基本的な考え方は変わっていないところでございます。 557: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 558: ◯ 13番(田中 智子議員) それでは今後どのように対応していくのでしょうか。
    559: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 560: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在市民の会と改修方法について話し合いを続けていますが,一定の整理がついた後は,ふだんは施設を利用していない方も含め,より広範な市民の皆様の御意見を伺うため,市民説明会や市民アンケートの実施を予定しています。  その一方で市民センターの老朽化対応の必要性もございますので,今後も引き続き市民の会と協議を続けながら,できる限り早期に双方が納得できるよう整理してまいりたいと考えています。 561: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 562: ◯ 13番(田中 智子議員) 御答弁で,できる限り早期に双方が納得できるように整理をしてまいりたいという立場が表明されました。  そこで市民の会の提案書は,あくまで中央公民館・図書館の理念,機能と規模について言及したものと考えます。市はどのような立場で市民の会などと議論を続けていくのでしょうか。 563: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 564: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターの改修につきましては,今後も引き続き広く御意見をいただきながら,狛江市にとってよりよい市民センターとすべく議論を進めてまいりたいと考えております。 565: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 566: ◯ 13番(田中 智子議員) 先ほど御答弁にもあったような今後もコスト面,技術面,市民の皆さんの考え方などを総合的に検討していくということなのです。  しかし先ほど御答弁でもありましたように,市民センターの増改築の検討,これもかなり長期化している状況です。一方で施設の老朽化など早急に改善しなければならないという,こうした部分もあると思います。  私は市民の会との議論をあくまで前提として,市としてもしっかりとした方向性を示していく,このことが重要だと考えています。私は市民提案書に盛り込まれた中央図書館・公民館の機能の充実について現実的で実現可能な方法の一つ,市民センターの増改築にこだわらず,例えば中央図書館の新たな建設等も選択肢の一つとして検討する必要があるのではないかなというふうに考えております。  さきの市長の御答弁にもありましたように,20年以上も前から新しい図書館が必要だとして,その計画が策定されてきているというわけです。  今の市民センター増改築の提案については,新図書館建設計画が凍結になって,それ以降次善の策としてやむを得ず市民センター,これを充実させてほしいと,増改築をしてせめて充実させてほしいという,こうしたことから話し合いが始まってきたと,提案に進んできたというふうに思っておりますし,そうした経過ではなかったかなというふうに思っております。  私は今回,狛江市第4次基本構想及び基本計画,この策定が計画されているという段階で,ぜひその中に図書館・公民館の抜本的な拡充,これもしっかりと位置づけていただきたいというふうに考えるものでございます。  まず狛江市第4次基本構想及び基本計画の策定について伺ってまいります。  基本構想(素案)には,狛江市の将来都市像を「ともに創る 文化育むまち ~水と緑の狛江~」としました。まず伺いますが,どのような経過や議論でこうした表現になっていったのでしょうか。 567: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 568: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市第4次基本構想(素案)の将来都市像「ともに創る 文化育むまち ~水と緑の狛江~」でございますが,現在の将来都市像として掲げてきた「私たちがつくる水と緑のまち」に込められた思いを引き継ぎ,さらに成長・充実させていくという思いを込めて設定したものでございます。  現行の狛江市第3次基本構想における「市民参加と市民協働」「「水と緑」への想い」に加え,持続可能な自治体として存続していくために,新たに「文化を育む」という考え方を取り入れ,狛江らしさを育むことによって愛着や誇りを持てる魅力あるまちを目指していくという思いを込めているところでございます。 569: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 570: ◯ 13番(田中 智子議員) 「私たちがつくる水と緑のまち」に込められた思いを引き継いで,さらに成長・充実させていくという思いを込めて設定したということです。  そして「市民参加と市民協働」への持続可能な自治体として存続していくため,新たに「文化を育む」という考え方を取り入れたということなのです。  それではこの中で「文化」ということなのですけれども,この「文化」についてのイメージとか考え方についてはどのような議論があったのでしょうか。 571: ◯ 議 長(石井 功議員) 企画財政部長。 572: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「文化育むまち」の「文化」につきましては,多摩川や野川,狛江弁財天池特別緑地保全地区などの水と緑を大切にする思いや狛江のコンパクトさを生かした市民同士のつながりやきずな,狛江ブランド農産物の生産,市内に数多くある古墳や史跡などの多様な特性や魅力を「狛江らしい」「狛江ならでは」の「文化」と表現しているものでございます。  その上で,こうした狛江で育まれ受け継がれてきた文化をより一層育み,次世代に引き継いでいくことで愛着や誇りを持てる魅力あるまちを継続して目指していくという思いが込められたものでございます。 573: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 574: ◯ 13番(田中 智子議員) 「狛江らしい」「狛江ならでは」の「文化」をこれまで育て,狛江で育まれ受け継がれてきた文化をより一層育む,次代に引き継いでいくということで使われているということです。  そして共通する「まちづくりの視点」として,「お互いを認め支え合い,ともに創る」「狛江らしさを活かす」の2つの視点を核として8つの分野別まちの姿をお示ししております。  この視点を生かす上でも私は文化の拠点となり得る施設が必要であって,それは図書館が最適だというふうに考えております。  図書館は地域の歴史などの資料や情報の収集,時代に合わせた多様なサービスの情報発信の拠点としての役割が求められます。同時に人と人をつなぐ市民協働を推進するためのネットワーク的な役割も必要だというふうに思っております。  文化の拠点としての役割が果たせるような狛江市の中央図書館の新たな充実が求められるというふうに考えるものですけれども,市長の見解を伺います。 575: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 576: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 図書館は図書館法で,「国民の教育と文化の発展に寄与することを目的とする」とされておりますので,重要な文化の拠点の一つであるというふうに考えております。  図書館は拠点の一つであり,全て担うことは難しいのではないかというふうに思っております。公民館を含め社会教育,生涯学習,市民協働の観点などそれぞれの役割を整理した上で狛江市における図書館の役割をソフト面とハード面,この両面から考え充実させる必要があるのではないかと考えております。 577: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 578: ◯ 13番(田中 智子議員) 重要な文化の拠点の一つであるということです。ただ全て担うことは難しいのではないかというふうに御答弁されたのですけれども,全て担ってほしいというふうに言っているわけじゃなくて,文化の中心の施設としてしっかり位置づけるということとか,そこでハブ的な役割で公民館,市民活動支援センターなどをつなげる,人と人とのネットワークをつなげるというような,そうした役割も求められてくるのではないかなという意味でそうした表現に,それは必要だというふうに思っております。  さきの答弁でも,現在の中央図書館は狭くて市民ニーズに十分応えられていないと,こういうことですので,今の御答弁にあったようにソフト面と同時にハード面の両面から考えて充実を図っていただきたいというふうに思います。  そこで,これから10年間の狛江市の基本計画,この基本計画の中にしっかり新たな中央図書館実現の構想・計画,これを入れていただきたいというふうに考えるものです。ちょうど基本構想及び基本計画が今後10年間の狛江市の基本的な計画として定められるわけですので,これを契機としてしっかりと抜本的な図書館・公民館の充実策を入れていただきたい,このことをお伺いするものですけれども,市長のお考えを伺います。 579: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 580: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 基本計画の内容につきましては,今後狛江市総合基本計画審議会及び狛江市基本計画策定市民分科会におきまして,基本構想(素案)に掲げた8つの分野別のまちの姿の実現に向けてそれぞれ検討を進めてまいります。この中で今後の図書館のあり方についても議論されるというふうに考えておりますので,そこで市としての方向性をお示ししていきたいというふうに考えております。 581: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 582: ◯ 13番(田中 智子議員) 今後の議論の中で図書館のあり方についても議論をされると思うので,この内容を踏まえて市としての方向性をお示ししていきたいということですので,しっかりとこの問題についても議論ができるようにぜひよろしくお願いをしたいと思います。  市民の会の皆さんとも早期に検討が進められるよう検討もどうぞよろしくお願いしたいと思います。  最後に少し長くなりますけれども,ニューヨーク公共図書館について紹介したいと思います。  私は先日岩波ホールで,「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」と題する映画を見てまいりました。監督は2016年にアカデミー名誉賞を受賞したドキュメンタリーの巨匠,フレデリック・ワイズマンという方です。3時間40分にわたる大変長い映画でしたけれども,ニューヨーク公共図書館のすばらしさ,図書館の可能性がとても感じられる内容に,長さを感じずに見ることができました。平日にもかかわらず岩波ホールの客席が満席の状態でした。  ニューヨーク公共図書館とはマンハッタンに位置しまして,観光名所としても名高い本館を含む研究目的のために公開されている4つの研究図書館,そして地域に密着した88の分館を合わせた92の図書館のネットワークであります。  1911年に本館が竣工し,人文科学,社会科学及び美術において世界有数の蔵書を誇り,総計6,000万点ものコレクションが所蔵されています。  利用は原則として無料であり,ニューヨーク市に在住あるいは勤務している者であれば誰でも会員になることができます。  名称に「パブリック」と入っていますが独立法人であって,財政的基盤は市の出資と民間の寄附によって成り立っております。  ここで言う「パブリック」とは「公立」という意味ではなくて「公共」(一般公衆に対して開かれた)という意味に当たるということです。  そこでこの映画のパンフレットを買ってきて,こういうもので,これはニューヨーク公共図書館の閲覧室が描かれた非常にすばらしい場所なのですけれども,その最初の部分ではこういうふうに書かれております。  「世界中の図書館員の憧れの的であり,ニューヨーク有数の観光スポット。本作の主役は,荘厳なボザール様式の建築で知られる本館を含む計92の図書館からなる世界最大級の〈知の殿堂〉ニューヨーク公共図書館だ。この図書館はニューヨーク市民の生活に密着した存在でもある。その活動は,「これが,図書館の仕事!?」と,私たちの固定観念を打ち壊し,驚かす。たとえば,デジタル社会に人々が取り残されないようにするネット環境の整備から就職活動のサポート,シニアのダンス教室から子供たちの教育まで信じがたいほどに幅広い。また,映画には,リチャード・ドーキンス博士,エルヴィス・コステロやパティ・スミスなど著名人も多数登場する。そしてカメラは,図書館の内側の,観光客は決して立ち入れないSTAFF ONLYの舞台裏を見せていく。図書館の資料や活動に誇りと愛着を持って働く司書やボランティアたちの姿。舞台裏のハイライトとも言える何度も繰り返される幹部たちの会議──公民協働のこの図書館がいかに予算を確保するのか。いかにしてデジタル革命に適応していくのか。ベストセラーをとるか,残すべき本をとるのか。紙の本か電子本か。ホームレスの問題にいかに向き合うのか。丁々発止の意見のやりとりは,目が離せない。」と最初のページに紹介が載っております。  また監督のフレデリック・ワイズマンのインタビューも載っておりまして,これも紹介したいと思います。  図書館は民主主義の柱だという発言が映画の中にありましたが,ちょっと大げさではありませんかとインタビュアーが聞いているのですけれども,その答えに監督のフレデリック・ワイズマンは,いや,僕はそうは思わないよ。この映画に取りかかるまで図書館の活動がこれほど広範囲に及ぶものだとは思ってもみなかった。図書館で12週間過ごした結論として,民主主義の柱というのは公正で正確な表現だと思うよ。ニューヨーク公共図書館は本を探したり資料を閲覧しに行ったりするだけの場所ではなくて,住民や市民のための重要な施設なのだ。貧しく,移民が多く暮らす地域では特にね。図書館は本を借りに来る人たちを待ち受けるだけの場所ではないんだよ。分館は大人や子供を対象にした多種多様な教育活動が行われているコミュニティセンターやカルチャーセンターにもなっているんだ。図書館のスタッフは言語やコンピューターの講座,文学や歴史や起業についてのセミナー,学校の授業を補完するような子供向け,大人向けの放課後プログラムを通して人々の力になれるようにと仕事をしている。あらゆる年齢,あらゆる社会階級の人々を対象にしたまさに100万もの教育プログラムがあるんだ。この映画では図書館が提供する実に幅広いチャンスを提示している。ニューヨーク公共図書館は,全ての人に対して門戸を開くという非常に民主的な考えを体現している場所なんだ。全ての階級,人種,民族がこの図書館とのつながりを持っている。僕にとってニューヨーク公共図書館は民主主義の実例であり,アメリカの最もすぐれた一面の象徴なんだ。そういうことを考えると,図書館が民主主義の柱だという表現が大げさだとは思えないよと,このように答えていらっしゃいます。  このニューヨーク公共図書館のことを紹介しましたのは,私は図書館はこれだけの役割があって,これだけのことができるのだと。ただ貸し館としての役割じゃなくて,本当に人をつなげる役割とか,そうしたさまざまな可能性のある豊かな施設である,そして文化の拠点となる施設だということを紹介させていただきたいと思ったからでございます。  これは理想であって実現できないと,このように考えるか,それともできることから図書館の豊かな可能性を広げるための工夫や取り組みを行うのかが問われていると思います。  狛江市立中央図書館が一日も早く市民にとって喜ばれ,そして充実した新しい図書館にするために,ぜひとも市としての方向性も示し検討を行っていただきますよう要望して,この1問目は終わります。 583: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中智子議員。     〔13番 田中智子議員登壇〕 584: ◯ 13番(田中 智子議員) 2問目,安全・安心で健やかに子育てできる環境の整備を。  まず初めに保育園等の園外活動の安全対策について伺います。  このところ高齢ドライバー等の交通事故が連日のように発生し,不安が広がっています。特に5月8日に滋賀県大津市で発生した散歩中の保育園児と保育士たちの列に暴走した車が突っ込み16人が死傷した事故は社会に大きな衝撃を与えました。子供の発達にとって園外の遊びは重要な活動であり,また園外活動を行っていれば,どの園でもこうした事故に巻き込まれる可能性があると考えられます。その不安がまさに的中する事故がまた6月13日,兵庫県西宮市で散歩中の保育園児13人の列に69歳の女性が運転する車が突っ込みました。幸いなことにけがをされたお子さんの命に別状はないとのことですが,大津市の事故も含め被害に遭われた方に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。  日本共産党狛江市議団は,このような事故を狛江市内で起こさないために狛江市内6カ所の私立保育園・保育施設に園児のお散歩の状況や危険な箇所,気になっている点等を聞き取り調査し,他の保育園等についてはアンケート調査を実施いたしました。その結果,多くの保育園等から早急に改善すべき危険箇所などの要望を受けております。  私たちは6月11日,松原市長に対して6項目の保育園等の園外活動の安全対策等に関する申し入れを行いました。今回の一般質問では,こうした各園からの要望も踏まえ質問いたします。  狛江市においては各保育園の聞き取り調査,関係機関との調整の上,ぜひ考えられる限りの安全対策を行っていただきたいと思います。  昨日も同様の質問があり重複するところもありますが,その後の質問にも関係しますので御答弁をお願いいたします。  まず市として,今回の大津の事故の受けとめと事故を受けてどう対応したのかについて伺います。 585: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 586: ◯ 参 与(石森 準一君) 大津市で発生しました交通事故では,交差点内での自動車同士の衝突の衝撃で交差点の歩道上で信号待ちをしていた保育園児と保育士がはねられ,とうとい命が失われました。  この事故では保育園側の対応に問題があることは今のところ確認されておりませんが,保護者や保育関係者だけでなく社会全体に大きな影響を及ぼしていると感じています。  市では,事故発生の翌日に市内保育施設に散歩コースの再確認等を行うように文書で依頼し,その後散歩コース以外の危険想定箇所についても市に報告をいただくようにお願いしたところでございます。 587: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 588: ◯ 13番(田中 智子議員) それでは再質問させていただきたいと思います。  事故の翌日に散歩コースの再確認等の文書を出したということです。  それでは各保育園の園外活動の現状,そして事故後の各園の対応についてはどうだったのでしょうか。 589: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 590: ◯ 参 与(石森 準一君) 保育園の園外活動の現状でございますが,散歩や遠足,芋掘りなど各保育施設が保育所保育指針に基づく保育計画を作成し,園の行事等を実施する中でそれぞれ行われているものと考えております。  事故後の各園の対応でございますが,散歩コースの再確認を行った上で,これまでと同様に安全に十分配慮し実施されているものと考えています。 591: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 592: ◯ 13番(田中 智子議員) 散歩を見合わせるなどの対応をとった園はないということでよろしいでしょうか。 593: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 594: ◯ 参 与(石森 準一君) 各園では散歩など園外活動を行うに当たりましては,これまで以上に安全に配慮し対応していると聞いておりまして,これまでのところ散歩を見合わせるといった園については把握していないところでございます。 595: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 596: ◯ 13番(田中 智子議員) 聞いていないというところです。  私たちが聞き取りをしたある保育園では,若い先生たちで保護者用に安全マップづくり,これを行って,保護者から散歩の承諾書をもらう予定というような園もありました。また散歩のときは園児の前と真ん中,後ろに各保育士がついて引率をしていますけれども,これからどうするか検討しているというような園とか,お散歩のルートを地図にまとめているというような園もありました。どの園もこの事故を人ごとでないと重く受けとめている様子がわかりました。  同時に園児の発達にとってもお散歩などの園外活動は大変重要な活動であって,以前より細心の注意を払っても戸外に出かけようとされていることにとても安心して,心強く思ったところです。  それでは今後の安全対策についての市の考えを伺います。 597: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 598: ◯ 参 与(石森 準一君) 安全対策に関する保育園との関係で申し上げますと,各園から市に報告された危険想定箇所等について園長会などでも意見交換を行い,内容を精査した上で各保育施設に情報提供するなど安全対策について継続的な取り組みが必要だというふうに考えています。 599: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 600: ◯ 13番(田中 智子議員) 複数の保育園等から,隣接する道路に出るときの車の交通量の多さ,そしてスピードを上げて走ってきているということなどで危険というような声が寄せられています。  各保育施設周辺の総点検をぜひ行っていただきたい。そしてドライバーへの注意喚起のための路側帯のカラー舗装,さらに「保育所あり」,この路面標示,そして看板の設置,こうした考えられる安全対策を行っていただきたいというふうに考えますけれども,これはいかがでしょうか。 601: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 602: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) これまでも保育園の周りについてはさまざまな安全対策を行ってまいりましたが,交通量の多い道路に面している保育園や比較的新しい保育園からは継続的に担当課へ御要望をいただいているところですので,現地を確認の上,引き続き効果的な対応をしていくところでございます。 603: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 604: ◯ 13番(田中 智子議員) よろしくお願いいたします。現地を一緒に確認していただきたいというふうに思っております。  また狛江駅から泉龍寺・元和泉方面に入る細い道路,その道路のS字カーブへのガードレールの設置など歩車分離のためのガードレール,ポールの設置などが多数,こうした要望が出されています。ガードレールの設置についての対応としてはいかがでしょうか。 605: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。
    606: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) ガードレールは非常に強固な構造物で,車両の損傷や乗員の負傷を最小限に抑え,歩行者などへの人的被害や沿道施設などへの物的被害も損害も防ぐ効果があることから,これまでも多数の要望があります。  しかしながら歩行者のみだけでなく車椅子やベビーカー,自転車などのすれ違い等を考慮するとガードレール内は最低でも2メートルの幅員が必要となります。ガードレール内を歩道と解釈した場合,狛江市道路構造基準条例でも歩道を最低2メートルと示しているところです。もし設置した場合には車道幅員が減少し,交通機能に影響が出ることが考えられます。また連続性のないガードレールでは切れ目からの飛び出し,逃げ場を求める際の接触など危険が懸念されるケースもございます。  したがって幅員の狭い生活道路において道路上に構造物を設置することに対してはさまざまな方面からの検討を行い,慎重な判断が求められると考えています。 607: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 608: ◯ 13番(田中 智子議員) 今御答弁にあったように幅員が狭い生活道路において道路上に構造物を建設することに対してはさまざまな方面からの検討を行って,慎重な判断が求められるということなのです。  八幡通りなのですけれども,八幡通りの道路が拡幅された所はガードレールがつきました。それも余り長く連続しておりません。本当に危険で設置可能な所というのは設置ができるということだと思うのです。ガードレールがあれば,それがクッションになって衝撃が和らぐということも事実ですので,ぜひ各方面からの検討を行っていただきたい。しかも園の保育士などからも十分お話を伺って検討を行っていただきたいということを要望しておきます。  次に多くの保育園から寄せられたのが交差点の信号機の青の時間が短過ぎて渡り切れずに危険だという声です。  特に狛江市役所前や狛江三差路,みずほ銀行からメビウス∞えきまえ広場に渡るときの信号の時間についてです。  特に大津市の事故を踏まえ,各保育園では歩道が狭く交差点にたまる所がない交差点から広い交差点がある場所を通るようになって,しかも道路際でなくてかなり後ろで信号待ちをしているということなのです。青になって声かけをしてから渡り始めて,子供の足で渡り切るまでかなりの時間がかかるということです。  交差点の信号機の青の設定時間の延長,さらに歩行時間延長信号機,ボタン式の信号機があるということです。この設置や時間延長,市民への周知を関係機関と調整の上実施していただきたいというふうに考えますが,これはいかがでしょうか。 609: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 610: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 信号管理は警察の管轄になりますが,これまでも同様な御要望をいただいた際にお考えを聞いたところ,歩行者用の青信号の時間は交通量や交差点形状,渋滞状況や横断歩道の延長等を考慮した上で周辺の信号の時間とともに決めているとのことでございました。青延長ボタンも同様であると理解しております。改めて所轄である調布警察署には質問内容を踏まえ,相談してまいりたいと考えています。 611: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 612: ◯ 13番(田中 智子議員) 私はこの質問に当たって,市役所前の駄倉交差点の信号機の青の時間についてはかってみました。狛江通りを市役所側に渡る青信号は約20秒でした。そして狛江駅方面に渡る信号機は約30秒ということで,そちらのほうがちょっと長かったのです。はかり直したのですけれども同じ20秒,30秒ということでした。  そして先ほど調布警察に質問内容を踏まえて相談してまいりたいという担当部長からの御答弁もありましたけれども,改めてぜひ市長からも調布警察に対して強く要請していただきたいというふうに思っております。  特に市役所前の交差点については私どもも今まで,高齢者も渡り切れない,時間を延長してほしいということで要望が出ているということで一般質問もしたところです。ぜひ要望していただきたいのですけれどもいかがでしょうか。 613: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 614: ◯ 市 長(松原 俊雄君) ただいま部長が答弁いたしましたように信号の時間についてはさまざまな状況を踏まえた中で設定されているものと理解しています。信号の時間を変えることは交通環境に対して何らかの影響を与えるものと思いますけれども,連日のように交通事故が社会問題として報道されていることもございますので,安全対策の一つとして機会を捉えてお伝えしたいというふうに思っています。 615: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 616: ◯ 13番(田中 智子議員) 市長は調布警察署長にもお会いする機会が多分あると思いますので,ぜひ機会を捉えて要請していただきたいと思います。  また信号機の問題だけではなくて,私ども6項目要望しましたけれども,保育園の園外活動の安全対策についても市長が先頭に立ってぜひ関係機関への要請なども改めて要請を行っていただきたいということも強くお願いしておきます。  それから青延長用押ボタンについてなのですが,世田谷通りに3カ所設置していると伺っております。狛江三差路にも設置されておりました。私は確認してきました。しかしそのボタンを押せば青信号が延長するということをどれだけの人が知っているでしょうか。私は余り知られていないというふうに思います。これは警察の仕事かもしれませんけれども,市としても市民への周知,特に保育園についてはこうした要望が出されておりますので,園長会などを通じて設置場所とかボタンを押すことで青の時間が長くなるということについてぜひ情報提供していただきたいというふうに思います。お答えいただけますでしょうか。よろしくお願いします。 617: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 618: ◯ 参 与(石森 準一君) そのように伝えていきたいというふうに考えております。 619: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 620: ◯ 13番(田中 智子議員) 次に子供たちが安心して遊べる公園の整備について伺います。  各保育園から1・2歳の乳児が安全に遊べる遊具の設置など,既存の公園の改善についても要望が出されております。  一例を言いますと,けやき児童遊園の滑り台を小さい子も使えるような安全なものにしてほしい。つつじ児童遊園の滑り台は高過ぎて遊べない。滑り台のおり口や支柱がコンクリートむき出しになっている場所がある。クッションになれるものが欲しい。緑の丘児童遊園は乳児も幼児も遊べるちょうどいい公園なのに日陰がなく芝が熱くなり真夏には行けない公園という声を聞いています。何らかの対応ができないでしょうか。またバナナ滑り台,非常に人気がありますが,股裂き状態となる場合があり危険ですけれども,何らかの対応ができないでしょうか。こういう要望です。それぞれ改善を求めるものですが,いかがでしょうか。 621: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 622: ◯ 環境部長(清水 明君) 既存の公園,児童遊園の遊具の取りかえや設置の御要望につきましては,頂戴した御意見も含めて総合的に判断してまいりたいと考えております。  また滑り台のおり口や支柱がコンクリートむき出しになっている場所があるとの御指摘につきましては,定期的に行っている保守点検の結果などに鑑みて必要に応じて改善を行ってまいりたいと考えております。  またバナナ滑り台に関する御指摘についてでございますが,国土交通省の都市公園における遊具の安全確保に関する指針では,「子どもの遊びに内在する危険性が遊びの価値の一つでもある」と位置づけ,「事故の回避能力を育む危険性あるいは子どもが判断可能な危険性」をリスクと呼んでおります。  一方遊びが持っている冒険や挑戦といった遊びの価値とは関係のないところで事故を発生させるおそれのある危険性,「子どもが判断不可能な危険性」をハザードと呼んでおります。  ハザードには2種類ございまして,遊具の腐食や突起物の露出など遊具の状況によって起こる「物的ハザード」と遊具上での突き飛ばしや絡まりやすいひもやマフラーなどを着用して遊ぶことで起きる「人的ハザード」に分かれております。  ハザードについては事故が起こる前に取り除くことが必要となってまいりますが,リスクにつきましては保護者等が適切に見守りつつ遊ばせることで回避することが可能でございます。  股裂きの御指摘は以前にも頂戴したことがあったため滑り台の周辺に注意事項を掲示しておりますが,平成27年10月に開園して以降大きな事故は発生しておりません。御利用の際は注意事項にお目通しいただき,保護者等の方の見守りのもと適切に御利用いただきたいと考えています。 623: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 624: ◯ 13番(田中 智子議員) 滑り台のおり口については改善していただけるということですのでよろしくお願いしたいと思います。  とんぼ池公園の滑り台には木のチップが敷かれております。同じようにしていただければいいのかなというふうに思いますので,よろしくお願いいたします。  今回私は主に児童遊園を12カ所回って見てきました。児童遊園の多くは小さな空き地に滑り台と砂場だけというような公園でした。遊具のシールを見てみたら,ほとんどが3歳以上で,背が低くて小さい子も遊べそうな遊具でも3歳から6歳となっていたり6歳から12歳とのシールで,思った以上に乳児が遊べる遊具がないことに気がつきました。  特に滑り台はほとんどの公園に設置されていますが,高さが私の背より,私は167センチあるのですけれども,170センチ以上180センチぐらいあるような滑り台があったりして上るのも怖いと思いますけれども,一番上に立ったら幼児にとっては本当に怖いだろうなと思った滑り台もありました。  滑り台などの遊具の基準が3歳以上になるのかもしれませんが,保育園の子供たちが毎日のように遊びに来る公園が滑り台しかない,小さな公園ばかりと思うと何だか本当に悲しくなってしまいました。もちろん遊具があればいいというものではないとは思いますけれども,ただ漠然と遊具が置かれているというような印象が拭えず,子供たちのために工夫されていると,こうした遊具が少ないのがとても残念に思いました。  例えば木製のアスレチックのような,こうした遊具などがあれば小さな子も遊べるのではないかなと思います。ぜひ遊具の改善の検討もお願いしたいと思います。  また滑り台でもとんぼ池公園の築山からおりる滑り台のように,築山を上ることで足腰が鍛えられ,小さな子でも安全におりられる滑り台もあります。このとんぼ池公園の遊具は子供の発達にとってもとても考えられた公園だと思いました。  近年特に狛江駅周辺に保育園が集中して建設され,園庭が小さかったり,ない園があるという中で公園や遊べる場所を求めてさまよう公園ジプシーと言われるような状況も生まれていると聞いています。一定の広さのある公園が欲しい,こうした声を保育士たちからさまざま伺いましたし,こうした切実な要望になっております。  長い距離を歩くのも体力づくりのために大事とは思いますけれども,子供の足で30分以上かけて,きたみふれあい広場,西河原公園,プレーパーク,とんぼ池公園などへ行っている園もありました。こうした公園が狛江駅周辺にあったら本当にありがたい,このようにも言われました。  ある園では,「たくさん歩いて体力をつけてほしい年齢の乳児にも近くて安全に散歩に出られる公園がもっとふえてほしいです。他の保育園と行き先が重なることもよくあります」とアンケートに記入していただきました。  ぜひマンション建設に当たって提供公園の整備を強く要請するということとか,現状の公園などの見直し,再編も含めて狛江のあすを担う子供たちを健やかに育てるために,このような切実な要望をかなえていただきたいと考えますがいかがでしょうか。 625: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 626: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 市内の都市計画公園は街区公園,近隣公園,特殊公園を合わせて約4.77ヘクタールあり,そのうち既に供用している公園は約3.5ヘクタール,また都市計画緑地としては市内に約86.74ヘクタールあり,そのうち既に供用している緑地は6.81ヘクタールでございます。  現状としては狛江市の人口は継続して微増傾向にある中,市内の都市計画公園は決して十分とは言えない状況であり,また地域によって公園の配置バランスが適切でない状況もございます。  例えば西和泉では6カ所,約1.57ヘクタールの都市計画公園がございますが,多摩川住宅の建てかえや限られた地区に密集していること等を踏まえ適正配置を見据えた将来像を検討し,都市計画公園の指定の廃止等を検討していく必要があります。  元和泉には和泉多摩川緑地の指定がございますが,都立公園の誘致を見据え,都市計画道路との重複や地形地物等の整合性を図るための都市計画変更を検討していく必要があります。  岩戸北では,もともと公園が不足していた中で近年,電力中央研究所敷地の一部がマンション化され,それに伴い人口が増となったことから機能的な公園確保が喫緊の課題となっております。  こういった状況に鑑み,まちづくり条例の手続の中で従前から事業施行面積が3,000平米以上の開発等事業において事業施行面積の6%以上の用地を確保し公園等の施設を整備することとしていましたが,昨年度行ったまちづくり条例の改正に合わせ狛江市開発等事業まちづくり要綱を改正し,「整備した公園等用地及び施設が,事業区域面積の10パーセント以上である場合は,市に無償譲渡せず,事業者の自主的な管理とすることができる。」という規定を盛り込みました。これにより一定程度まとまったオープンスペースの設置に寄与すると考えています。  今後といたしましては,今年度から着手する都市計画マスタープランの改定や狛江市立地適正化計画の策定の中で将来の市内の都市計画公園の配置の見直しを検討していきたいと考えております。  公園には憩いや遊びの機能だけでなく災害対策や景観等といった多岐にわたる効果を期待するところでございますので,一定規模以上の公園の適切な配置を検討し,必要に応じて都市計画公園の廃止や新規指定等につなげてまいりたいと考えています。 627: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 628: ◯ 13番(田中 智子議員) 公園自体十分ではないのに地域的に偏在しているということ,本当にそのとおりだと思います。今後は都市計画マスタープランの改定などで都市計画公園の配置見直しを検討し,一定規模以上の公園の適切な配置を検討し,必要に応じて都市計画公園の廃止や新規指定等につなげていきたいということです。ぜひスピード感を持ってやっていただきたいと思っております。  都市計画公園についてはそういうことだと思うのですけれども,児童遊園などの小さい公園についても遊具の適正な配置や工夫も含めて,ぜひ改善をお願いしたいと思います。これは環境政策のほうになるかもしれませんけれども,例えば公園に隣接した土地の開発があった場合に,隣接した土地を含めて広さを確保したりとか,そういう改善もできるのではないかなというふうに思いますので,ぜひ都市建設部のほうとも共同しまして,あわせて児童遊園などの改善についてもぜひよろしくお願いしたいと思います。  ある園庭がない保育施設では,子供の散歩用道路はないため危険のないよう十分に配慮して目的地まで行っている,園の近隣には安全な遊歩道や公園がないので保育士の苦労や心労は相当なものであると述べていらっしゃいました。少しでも安全に遊べる公園の改善・充実をお願いしたいと思います。  次に公園にトイレがなくて困っているという声も多く聞かれました。私たちが行ったアンケートに,ある園からは,「目的地までの経路に水分補給ができるスペースがあるか,トイレがあるか,日陰はどの程度あるか等によって目的地が制限される」と答えをいただいております。特にメビウス∞えきまえ広場は狛江駅周辺に遊び場が少ない中で貴重な広場となっています。周辺の保育園の子供たちが多く遊びに来ています。今回聞き取りした中でも,ぜひトイレを設置してもらえないかという声が出ております。  トイレに行きたいときは地下駐車場までおりていかなくてはなりません。保育士の人数はぎりぎりでやっているので,トイレに一人が付き添うと10数人の子供たちを保育士一人で対応しなければならず手薄になってしまい心配だという声です。  メビウス∞えきまえ広場は各種イベントの開催なども行われています。子供だけではなく高齢者やイベント参加者にとってもトイレの設置というのは切実な要望です。私は何人もの方からトイレの設置を要望されました。設置を強く要望したいと思いますが,検討をぜひともお願いしたいのですが,これはいかがでしょうか。 629: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 630: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) メビウス∞えきまえ広場は狛江駅前三角地整備基本計画策定委員会により基本計画が示され,にぎわいを創出する広場として位置づけ,広いスペースを確保し,多様な用途で使える広場として整備がなされました。整備の際にはトイレの設置につきましても議論がなされましたが,近隣の地下駐車場や商業施設に既存のトイレがあること,トイレを設置することによる近隣への影響等を検討した結果,設置はしないこととなりました。つきましては,現在のところ新たにトイレを設置する予定はないものでございます。 631: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 632: ◯ 13番(田中 智子議員) それではメビウス∞えきまえ広場をイベント等で使用する場合は,トイレについてはどうされているのでしょうか。 633: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 634: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) イベント等で使用する場合につきましては仮設トイレでの対応になるかと思いますが,その設置に関しましてはイベント主催者側の判断になるものと思っております。 635: ◯ 議 長(石井 功議員) 13番田中議員。 636: ◯ 13番(田中 智子議員) 仮設トイレですよね。ラ・フォル・ジュルネが行われましたけれども,このときには仮設トイレは設置されたというふうに聞いております。逆に言えば,人が多く集まる,そういったときにはこの場所にトイレが必要不可欠だというふうに認識されたということではないかなというふうに思うのです。にぎわいを創出する広場としての位置づけだということではありますけれども,そういう状況より平時での広場としての活用が一番多いと思います。特に保育園のお散歩コースとして,また小さなお子さんの遊び場としてもにぎわっております。近隣にトイレがあるとはいえ,地下まで階段をおりていったり商業施設までぐるっと回るか,交差点を渡らなければなりません。時間的にも空間的にも保育士たちや遊びに来ている保護者の方にも大変な手間をかけることになってしまいます。トイレを設置することによる近隣への影響についても,私はトイレをまずどこに設置するかということで,広場の中ではなくても例えば自転車駐輪場の奥とか,あるいは交番の裏手,ここに設置するということで近隣に対する影響というのはある程度改善できるのではないかなというふうに思いますし,形状についても簡易的な小さなトイレでも十分ではないかというふうに思っています。  この広場が市民参加の策定委員会での議論を通じてつくられたということは承知しておりますけれども,駅周辺の保育園の貴重な遊び場所になっているという現在の使用状況,そして公園にトイレがなくてとっても困っているんだというような保育士の声に真摯に向き合っていただいて,ぜひ周辺の住民にも御理解と御協力いただいて,再度の検討をぜひとも強くお願いしたいと思います。これは要望にとどめますので,ぜひとも御検討をお願いしたい。これで私の質問を終わります。 637: ◯ 議 長(石井 功議員) 暫時休憩いたします。     午後 4時06分 休憩     午後 4時24分 開議 638: ◯ 議 長(石井 功議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。14番鈴木えつお議員。     〔14番 鈴木えつお議員登壇〕 639: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 質問順番を入れかえまして,2問目と3問目を先にやらせていただきます。最初に3問目,2問目という順番でやらせていただきます。  3問目,誰もが安心して暮らせるまちへということでございます。  その1といたしまして,南部地域への多世代の見守り・相談・交流の拠点の開設について伺います。  私は昨年9月の決算特別委員会で南部地域でも高齢化が進み,閉じこもりや鬱の傾向のリスクが高まっており,身近な相談窓口の充実を優先して取り組んでほしい,こういう要望も高まっていることから,狛江団地や多摩川団地周辺に開設されましたこまほっとシルバー相談室をぜひ南部地域にも開設してくれるようにということで要望いたしました。  市長は,「南部地域は広いので,どこに設置したらいいのか,その辺も検討しながら今後取り組んでいきたい」,そのように答えました。  そして3月の第1回定例会では,こまほっとシルバー相談室の機能とあわせて子供たちや障がい者も含め多世代の見守りや相談・交流の拠点となっております江戸川区のなごみの家を視察した状況を報告して,南部地域にもこうした施設を開設してほしいと要望いたしました。  市長は,「まちづくりの中で空き家などを利用した多世代交流の居場所を整備していくことも,市民の皆様の暮らしをサポートすることにつながるのではないかというふうに考えている」。  今後,多世代交流もできる居場所が求められると思うので,機能や体制,設置場所について考えていく「財政的な配慮も検討してまいります。」と答えました。その後の検討状況について伺うものでございます。  2問目の原発ゼロ,再生可能エネルギーへの転換についてであります。  最初に太陽光発電システム設置者へのアンケートについてお伺いをいたします。  平成30年度に環境部で太陽光発電システム設置者へのアンケートを実施したと思いますが,このアンケートの対象者や目的などについて,まずお伺いいたします。よろしくお願いします。 640: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 641: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) それではまず1問目,南部地域への多世代の見守り・相談・交流の拠点の開設について答弁させていただきます。  地域交流の居場所としては市内全域,特に南部地域を重点的に空き家の所有者や町会・自治会役員,商店会役員,市内住宅物件,空き店舗管理不動産会社などを訪問し調査を実施いたしましたが,無償もしくは低額で活用が可能な空き家及び空き店舗は見つかっておりません。  今後も引き続き空き家及び空き店舗に関しては庁内関係各課,市内関係団体等と情報共有を図ってまいります。  場所の確保がなかなか進まないため,有料老人ホームなどの高齢者施設をも候補と挙げて探してまいりましたが,事故等の防止のため,有料老人ホーム入居者が施設外に自由に出られないように建物は設計されており,不特定多数の市民が出入りできない施設が多く,調整は難航しております。  その一方で徐々に交流の拠点となるような事業を実施し始めた事業所や個人,団体等がふえてきており,そのような事業所等と連携し,市内さまざまな場で交流拠点がふえるよう周知しているところでございます。 642: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 643: ◯ 環境部長(清水 明君) 2問目,太陽光発電システム設置者へのアンケートについて答弁申し上げます。  このアンケートは市の助成金を受けて太陽光発電システムを設置された市民を対象に,設備の設置状況や設置後のトラブルの有無,太陽光発電の固定価格買取制度の期間満了後に買い取り価格が大幅に下がる2019年問題に対する認知度,蓄電池購入の検討状況などを伺っております。  アンケートのほかに情報提供としまして,公共施設に設置した太陽光発電の発電量がホームページに公開されていることの周知とその発電量データを基準とすることで御自宅の太陽光発電の稼働状況を点検していただく資料をあわせて送付しております。
    644: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 645: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 3問目から再質問させていただきます。南部地域への多世代の見守り・相談・交流の拠点の開設につきまして御答弁いただきまして,拠点の開設に本当に努力していただいているということがわかりました。本当に引き続き御努力をお願いいたします。  私は2月に南部地域に住む方々と一緒にこまほっとシルバー相談室狛江団地,こまほっとシルバー相談室多摩川住宅の2カ所を訪問して活動状況を伺ってまいりました。  狛江団地の相談室では,毎月団地内を250軒から350軒訪問し,安否確認をしながら要望を聞いて回っております。おしゃべりや相談に来所する方も月250人ほどいらっしゃるということでございます。  介護のことや病気のこと,経済的なことやごみ出しのことなどの相談があり,介護保険の申請など一緒に書いたりしたり,あるいは夏場は熱中症の危険があり,訪問活動を強化されております。  そして駒井町から狛江団地に引っ越した方からお話を伺ったのですけれども,この方は近所の人から,足が悪くて銀行に行けないのでお金をおろしてきてほしいと頼まれて本当に困ったけれども,こまほっとシルバー相談室の人に相談したらすぐ解決してくれたということで,こういう所があると助かるわと,そういう話をお聞きいたしました。  見学に私と一緒に参加された方々も,本当に頼りになる場所だと,こうした相談室が南部地域にもあると助かると,このようにおっしゃっておりました。ぜひ南部地域への多世代の見守り・相談・交流の拠点の開設が一日も早く実現できるように取り組んでいただきたいと重ねてお願いをしておきます。  続きまして南部地域の交通利便の改善についてお伺いいたします。  私は昨年11月30日に引き続き4月4日に小田急バス本社を訪れまして,この間地域で取り組んできた南部地域の交通利便の改善を求める要望書587筆を提出いたしました。4月4日の写真でございます。提出してまいりました。  この要望項目は,1つは和泉多摩川駅前郵便局付近へのバス停の新設,そして2つ目は喜多見団地行きバスとこまバスのダイヤの重なりの改善,そして南部地域から調布方面に直通で行けるバス路線の新設,そして渋谷行きバスの増便,宇奈根行きバスの二子玉川駅までの延伸の5項目でございます。  署名活動の中では,慈恵第三病院まで直通で行けるようにしてほしい。小田急バスに直接電話をして訴えた。駒井町女性の方。  宇奈根のバスを天神森橋の近くまで延ばしてほしい。少し歩けば二子玉川行きのバスに乗り継げる。東和泉女性の方。  また和泉多摩川駅前郵便局のバス停,ぜひお願いします。お医者さんや薬局もある。子供たちの分も含めて署名を集めたんですよ。駒井町の女性の方。  また,バスの本数が少ない。こまバスと喜多見団地行きバスのダイヤの重なりを解消してほしい。駒井町女性の方。  慈恵第三病院に通っているけれども,足が不自由なので狛江駅で北口まで歩くのがきつい。料金も2倍かかる。直通の便が欲しい。岩戸南男性の方。  渋谷行きバスをせめて関東中央病院まで行けるようにしてほしい。主人が通院している。東和泉女性の方。  など切実な声が寄せられました。小田急バスとの交渉ではこうした声を紹介して交通利便の改善を求めました。  小田急バス側は,和泉多摩川駅から国領駅方面への路線の新設を検討している。運転手の確保などの課題があるが,引き続き検討する。バス停の新設は近隣の方の御理解が得られれば進めたいなど答えておられます。  ぜひ南部地域の交通利便性の改善に市としても取り組んでいただきたいと思いますけれども,その後の状況はいかがかお伺いいたします。 646: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 647: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 本年第1回定例会でも答弁いたしましたが,本年2月26日に開催しましたバス事業者も出席いたします狛江市地域公共交通会議の中で,それぞれの内容について改めて要望させていただいたところでございます。乗務員不足の深刻化が課題の一つであるものの,バス会社側で前向きな検討をしていただいているものと理解しています。  また停留所の新設に関しては,行政からのアプローチもお願いしたいとの話がありましたので,現在バス会社も含め交通管理者との協議を進めています。  設置位置にはさまざまな制限もありますので,最終的な位置がまとまり次第,隣接地権者に対しても承諾をいただくための動きをする予定でございます。 648: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 649: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) バス停の新設については市も一緒になって御努力をしていただいているということでありがとうございます。またの要望も含めまして,実現のためにぜひ引き続きよろしくお願いいたします。  続きまして3つ目は地域の防災リーダーの養成についてであります。  私が参加しております狛江第六小学校地域の避難所運営協議会では,高齢化の中でやめていくスタッフも多く,地域の防災リーダーの養成が課題となっております。狛江市の地域の防災リーダーの現状についてお伺いいたします。 650: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 651: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 地域の防災リーダー育成の取り組みの現状でございますが,防災会や避難所運営協議会といった自主防災組織を中心に訓練や東京都が実施する防災リーダー研修への参加などを支援しており,熱心に活動をしていただいています。  各地域ともリーダーの高齢化などが共通の課題となっておりますが,これらの方々が指導的役割を果たしていただくことで地域全体の防災力向上につなげていきたいと考えております。 652: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 653: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 私は3月の予算特別委員会で新潟県長岡市が2006年に中越市民防災安全大学を設立して地域の防災安全活動を行う中越市民防災安全士600人余りを養成していることを紹介いたしまして,狛江市で行っております防災カレッジを充実させて,了解を得られた参加者には地域で活動していただけるような,そういう仕組みをつくってほしいと要望いたしました。  総務部長は,啓発をする中で検討していくと答え,市長も先進自治体を参考に検討していくと答えました。その後の検討状況についてお伺いいたします。 654: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 655: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 中越市民防災安全大学は,公益社団法人中越防災安全推進機構が長岡市と共催して2006年に設立したものでございます。  安全や防災をテーマに専門的な知識や災害時に役立つノウハウや実技を学び,規定の単位を取得すると中越市民防災安全士に認定され,防災士の受験資格も取得できるものでございます。卒業生はネットワークを形成しながら地域の防災訓練での啓発活動や防災研修,イベントの企画など地域の防災リーダーとして活動しております。2004年に発生した新潟県中越地震の経験を風化させず,地域防災力向上につなげた取り組みであると認識しています。  狛江市においては,先ほど答弁しましたとおり自主防災組織の皆様には地域の防災リーダーとして熱心に活動していただいておりますが,会員の高齢化などが課題となっています。  また防災カレッジや子育て世代などの方も参加しやすいように市民の方を幅広く対象として防災意識の向上,自助への備えのきっかけとなることを目的として開催しております。防災カレッジ受講者を地域の防災活動につなげられるような仕組みにつきましては,引き続き検討してまいりたいと考えております。 656: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 657: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) よろしくお願いします。  それで以前,近隣市で言うと国分寺市が地域の防災リーダーを養成する取り組みとして市民防災まちづくり学校を開催して,もう長年取り組んでいるということをお聞きしたことがありますが,国分寺市の取り組みについては把握をされていますでしょうか。 658: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 659: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 国分寺市で実施しております市民防災まちづくり学校につきましては,月に一,二回のペースで全11回の講座を設定し,一定の講座受講により修了書が授与されるものでございます。  講座の内容といたしましては,市や関係機関の防災体制等の座学のほか,スタンドパイプの放水・給水訓練等の実技,防災施設の見学等も用意されている内容でございます。 660: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 661: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 私も電話でお聞きした範囲なのですけれども,国分寺市ではこの市民防災まちづくり学校を修了して申し出た方などを国分寺市民防災推進委員として市長が認定して地域で活動してもらっております。現在延べ1,254人が認定されまして706人が活動されているということでございます。  ぜひ国分寺市の取り組みを参考に,狛江市でも同様の取り組みを進めていっていただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 662: ◯ 議 長(石井 功議員) 総務部長。 663: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市では防災カレッジのほか普通救命講習など防災に関する事業を実施しております。これらの事業を整理した上で国分寺市の取り組みを調査・研究しまして,事業の組み立てについて今後検討してまいりたいと考えております。 664: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 665: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) ぜひよろしくお願いいたします。  2問目の再質問に入ります。  先ほどの答弁でアンケートの対象者,目的などについて御答弁いただきました。  それではアンケートの集計の結果はどのようなものだったのかお伺いいたします。 666: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 667: ◯ 環境部長(清水 明君) アンケート結果でございますが,172件に送付しまして95件の回答があり,回収率は約55%でございました。設置状況については回答者の約8割が太陽光パネルを屋根に直接取りつけていることがわかりました。また設置後のトラブルについては約9割の方が特になしと回答していることから,おおむね問題なく発電できていることがわかっております。  また2019年問題については約7割の方が知っていると回答していることから,この問題への関心が高いことがわかっております。蓄電池購入の検討状況については,検討している,設置済みとの回答が5割となっておりますが,検討していないと回答した方の主な理由として蓄電池の購入価格が高いことを挙げていることがわかっております。 668: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 669: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 私もこのアンケート結果を見せてもらいました。そうしますと,確かにおおむね平均的な発電量を発電されている所が多いのですけれども,発電量がかなり少ない家庭も何軒か見られるのです。そういう点では注意の喚起が必要と思うのですけれどもいかがでしょうか。 670: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 671: ◯ 環境部長(清水 明君) 市内公共施設におきましても,中学校給食センターに設置している太陽光発電システムの発電量が他の施設と比較して大幅に低くなった例がございました。その原因としましてはパワーコンディショナーを冷やすファンのフィルターが汚れていたことによるものでございました。このフィルターを清掃することにより発電量がもとに戻りましたが,太陽光発電システムを設置している各家庭でも同様のことが起こり得るものと思われます。市といたしましても市民の皆さんが設置した機器を最大限に有効活用していただきたいと考えておりますので,市ホームページや広報などを通して想定される解決手段などの情報提供を行ってまいりたいと考えております。 672: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 673: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) よろしくお願いします。  それからアンケート結果で蓄電池の購入費への助成の要望も出されております。現状,国や都の助成制度はどうなっているのか,また市として助成制度を実施できないかお伺いいたします。 674: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 675: ◯ 環境部長(清水 明君) 国におきましては,災害時に活用可能な家庭用蓄電システム導入促進事業費補助金やネット・ゼロ・エネルギー・ハウス化等による住宅における低炭素化促進事業,都におきましては家庭におけるエネルギー利用の高度化促進事業がございます。  今後市として独自に蓄電池の助成を行うかどうかにつきましては,今後の環境基本計画の改定にあわせて検討していきたいと考えております。 676: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 677: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 助成の要望も出されておりますので,ぜひ御検討をお願いいたします。  次に昨年12月の定例会でも質問いたしましたが,ソーラーシェアリングの普及についてお伺いいたします。  ソーラーシェアリングは,農地の上に太陽光パネルを適切な高さや間隔で設置し,作物の収穫と売電による収入が得られるようにと考えられたものでございます。  12月の議会でも紹介した写真ですけれども,農地の新しい活用方法として注目されております。この科学的根拠とされているのが農作物の光飽和という性質を利用したものです。農作物にとって一定量以上の太陽光は光合成に利用されず,強い光は農作物にとってかえってストレスとなります。光合成量がほぼ一定になる光の強さをその植物の光飽和点と呼ぶということでございます。  例外として,サトウキビやトウモロコシのように光飽和点を持たない植物もあるということでございます。  このソーラーシェアリングについては農林水産省は,農業の耕作ができていることを条件に農地として認め,営農型太陽光発電として推奨しています。現在全国1,200件以上のソーラーシェアリングが実施され,環境省も第五次環境基本計画の中にソーラーシェアリングの推進を位置づけております。  ただ残念ながら,都市部では普及していない現状がございます。生産緑地法の制限や周辺住民の理解と協力などの課題があると思います。  狛江市の農地でソーラーシェアリングを実施する場合には,ある程度広い農地があって近隣の住宅から一定の距離がある所で実施するなどして,周囲の理解と協力を得られるようにしていく必要があると思います。  ただ一方で,都市部で普及していないソーラーシェアリングが狛江市で実施されれば,新しいモデルとして全国に広がる可能性もあります。地球温暖化防止への取り組みとしても注目されると思います。  そこでまず狛江市の農地面積,そのうち生産緑地の面積,宅地化農地の面積は幾らなのかお伺いいたします。 678: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。 679: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 平成30年3月に策定いたしました狛江市第3次農業振興計画では,農地面積40.7ヘクタール,生産緑地の面積31.6ヘクタールとなっており,差し引いた宅地化農地の面積は9.1ヘクタールとなります。 680: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 681: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 生産緑地ではソーラーシェアリングは実施できないと言われております。一方農林水産省は,営農型太陽光発電,いわゆるソーラーシェアリングを推奨しております。なぜ生産緑地でのソーラーシェアリングはできないのかお伺いいたします。 682: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 683: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 生産緑地は良好な都市環境の形成を目的として指定されており,生産緑地地区内における建築物や工作物の新築,増築,改築,宅地の造成,土地の形質変更等は市長の許可を受けなければ実施してはならないと規定されております。  許可が受けられるものについては,生産緑地法で当該生産緑地において農林漁業を営むために必要となるもの,生産緑地の保全に著しく影響を及ぼすおそれがなく当該生産緑地における農林漁業の安定的な継続に資するものとして国土交通省令で定める基準に適合するもの及びその他政令で定める施設と規定されております。  ソーラー発電設備が当該地での営農に必要なものと認められるものでなければ設置はできないものと御理解いただければと思います。 684: ◯ 議 長(石井 功議員) 時間の延長をお認め願います。  一般質問を続行いたします。14番鈴木えつお議員。 685: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 国土交通省は生産緑地法の建築規制について一部を緩和いたしまして,生産緑地地区に設置可能な建築物として農産物等加工施設,農産物等直売所,農家レストランを加えました。追加理由は,営農継続の観点から,新鮮な農産物等への需要に応え農業者の収益を高めるためとあります。  ソーラーシェアリングは農業者の収益性を高め,営農を継続させるという役割も担っております。この趣旨から考えれば,生産緑地に公益性の高い太陽光発電設備の設置は可能と考えますけれどもいかがでしょうか。 686: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 687: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 当該地での営農のために必要な電力を賄うためのものであるかどうか,また用途地域に伴う建築物の用途制限,その他都市計画上の制限等に抵触するかどうかを踏まえた上で判断するものであり,ソーラーシェアリングの趣旨から可否を判断するものではございません。 688: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 689: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 例えばですけれども,ビニールハウスでの栽培などでハウス内の温度や湿度の管理などのための電力を太陽光発電で賄うために生産緑地に太陽光パネルを設置するということは可能でしょうか。 690: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 691: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) ビニールハウスでの栽培などでハウス内の温度や湿度の管理などのための電力を太陽光発電で賄うために生産緑地に太陽光パネルを設置する行為については,生活環境の悪化をもたらすおそれがないと認められるものに限り設置を許可することができるものでございます。 692: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 693: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 御答弁によりまして,生産緑地においても農作物を栽培する上で必要な太陽光発電設備については一定の条件のもとで設置が可能ということでございます。ぜひ今後生産者から要望があった場合には積極的な対応をお願いいたします。  また宅地化農地では周辺の理解が得られれば,当然太陽光発電設備の設置は可能でございます。生産緑地のそうした部分と宅地化農地で可能という部分についてぜひ農業者に周知をしていただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 694: ◯ 議 長(石井 功議員) 市民生活部長。
    695: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 農作物を栽培する上で必要な太陽光発電設備の設置につきまして周知を行うことは可能と考えております。 696: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 697: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして原発ゼロ,再生可能エネルギーへの転換についてお伺いをいたします。  資源エネルギー庁が本年3月に発表いたしました「再生可能エネルギーの発電コスト等について」と,こういう資料がございます。これによりますと,世界では再エネコストが大きく低減。太陽光発電・陸上風力発電ともに,1キロワットアワー当たり10円未満での事業実施が可能となっている,と述べております。これを把握されておりますかどうかお伺いいたします。 698: ◯ 議 長(石井 功議員) 環境部長。 699: ◯ 環境部長(清水 明君) 御指摘のあったとおり再生可能エネルギーは世界的に発電コストが低減し,他の方法で発電された電力と比較してもコスト面で競争力のある電源となりつつあることは把握しております。またこのような世界の状況を受けまして,我が国においても発電事業者やメーカー等の努力やイノベーションによるコスト低減を促すために再生可能エネルギー電源の価格目標を設定することとしていることも把握しております。 700: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 701: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 資源エネルギー庁もそうした大きく低減しているということを認めておると。  これまで政府は原発の発電コストは1キロワット時当たり10.1円と算定いたしまして,再生可能エネルギーよりも原発は安いのだと主張してまいりましたけれども,それは通用しなくなりました。太陽光発電など再生可能エネルギーの利用が急速に進んで,発電コストが下がり続けております。  国際的な投資銀行,ラザードという投資銀行がありますが,ここが昨年11月に発表いたしました電源別の発電コストでは1キロワット時当たり原発は16.6円,コストが上がっていると。太陽光は4.7円,陸上風力は4.6円というふうになりまして,世界標準では太陽光や陸上風力は原発の3分の1のコストになっているという状況になっております。  市長に伺います。  福島県の発表では,本年5月31日現在,県内への避難者数が1万1,181人,県外への避難者数が3万1,735人,避難先不明者13人,合計4万2,929人が避難されております。原発事故後8年3カ月たちましたけれども,今なお4万人以上が不自由な避難生活を余儀なくされております。  2030年度に全電力量の20%から22%を原発で賄う,これが政府の方針ですけれども,これでは今後危険な原発を30基以上も動かすことになります。  2018年3月,日本世論調査会の調査では,原発について深刻な事故の懸念が残るという方が83.4%に上りました。そしてすぐに原発はゼロにすべきが11.4%,将来原発はゼロにすべきが63.6%,合計75%の方々が原発ゼロを求めております。  加えて最近のデータでは,コスト的にも原発よりも再生可能エネルギーのほうが安くできるようになっている。  ぜひ原発をなくし,再生可能エネルギーへの転換を進める,こういう立場に立っていただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 702: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 703: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 太陽光発電など再生可能エネルギーの活用は,低炭素社会実現に向けた重要な施策と考えているところでございます。また新たなエネルギー源として期待されている水素エネルギーなどが普及していくことによりエネルギーの需要構造が変わることが想定されております。今後の再生可能エネルギーや水素エネルギー技術の進捗状況や国の動向に注視していきたいというふうに考えております。 704: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 705: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 福島の避難者の状況,原発事故がこれだけ起こると,多くの被害が出るという状況がございます。再生可能エネルギーの利用も進んでいるという状況のもとで,原発からは撤退する,原発を今後なくしていくべきだと,こういう立場を市長として表明していただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 706: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 707: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 先ほども答弁させていただきましたけれども,国の動向などを注視してこれから考えていきたいというふうに思っております。 708: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 709: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 残念ですが,ぜひ引き続き原発ゼロ,再生可能エネルギー促進という立場に立たれるよう要望いたしまして2問目を終わります。  1問目に入ります。 710: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木えつお議員。     〔14番 鈴木えつお議員登壇〕 711: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 1問目は市民生活支援策の充実についてでございます。  第1,住宅セーフティネット法に基づくひとり親家庭,高齢者世帯等への家賃補助についてお伺いいたします。  この間私はひとり親家庭の方や高齢者世帯の方から相談を受け,生活が困窮している状況を少しでも緩和するために市としてできる取り組みとして,アパート住まいの方々で収入の少ない方への家賃補助制度の実現を求めてまいりました。  根本的には都営住宅など公営住宅の増設で解決すべきものですが,都営住宅も応募倍率が数十倍でなかなか入れない状況でございます。また家賃も民間住宅と約3倍の差がある中で民間のアパート住まいの方々への支援が求められております。  2017年10月にスタートいたしました新たな住宅セーフティネット法は,高齢者,低所得者,子育て世帯,障がい者,被災者など住宅確保要配慮者の入居を拒まない民間賃貸住宅や空き家を登録してもらい,国や地方自治体が住宅改修費補助や低所得者に貸し出した場合の家賃の低減,最大4万円低くすることができる補助など家主にさまざまな補助を出す仕組みとなっております。この仕組みができれば市民の切実な願いに応えることができます。  まず住宅セーフティネット法に基づく居住支援協議会や住まいの相談窓口など,この間の取り組みと今後の取り組みについてお伺いするものでございます。 712: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 713: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市居住支援協議会につきましては令和元年5月21日に設立総会を開催し,任意団体として設立いたしました。設立については6月15日号の広報等で周知を図っています。  従前より市で行っていた住まい探しの相談窓口につきましては,6月から狛江市居住支援協議会の事業として継続しております。  居住支援については福祉等に係る支援との連携が必要と考えております。住まい探しの相談窓口につきましては,福祉保健部において窓口となって運用しています。  狛江市居住支援協議会の今後の取り組みといたしましては,従前より地域福祉課で行っておりました月1回の住まい探しの相談窓口を6月から狛江市居住支援協議会事業として継続するほか,講演会の実施,パンフレットの作成をいたします。  また居住支援サービスの提供のための調査や住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居を図るための居住支援策の検討をしていきたいと考えています。 714: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 715: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 狛江市居住支援協議会が設立できた,これはよかったと,前進したと思います。  狛江市居住支援協議会の構成はどういうふうになっておりますか,お伺いいたします。 716: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 717: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市居住支援協議会は構成員17名で,内訳は学識経験者として2名,不動産関係団体5名,居住支援団体5名,狛江市職員5名となっております。また事業執行等について詳細を決定していくため,狛江市居住支援協議会の構成員から選出した理事7名による理事会も組織しています。 718: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 719: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 先ほどの答弁の中で,住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居を図るための居住支援策の検討という言葉がございました。具体的にどのようなことを検討していくのかお伺いをいたします。 720: ◯ 議 長(石井 功議員) 都市建設部長。 721: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 住宅確保要配慮者については,身寄りがないことや緊急時の対応等への不安に起因して入居が制限される等,自力では適切な住宅を確保することが困難な場合が生じております。  今後それらの,主に住宅を提供するに当たって課題になることを整理し,先行事例等を参考に,狛江の地域特性に合った円滑な入居に資するサービスを模索し検討していきたいと考えています。 722: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 723: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) わかりました。  ひとり親家庭や高齢者等のために家賃補助制度をつくって支援を行っている自治体もございます。世田谷区は先行して居住支援協議会というのができておりまして,昨年12月から住宅セーフティネット法に基づくひとり親家庭──ひとり親家庭に限定した形ですけれども,家賃補助制度をモデル事業として実施されております。把握されておりますかどうかお伺いいたします。 724: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 725: ◯ 参 与(石森 準一君) 世田谷区におけるひとり親家庭の家賃補助制度につきましては,世田谷区ひとり親世帯家賃低廉化補助事業として,18歳未満の子供を養育するひとり親世帯の方がこの事業の対象となる区内の民間賃貸住宅に転居される場合に,上限を4万円として区が家賃補助を行うものと認識しています。 726: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 727: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 私もこれ電話でお聞きしました。ひとり親家庭で所得が月額15万8,000円以下の世帯に対しまして,最大で月額4万円の家賃補助をすると。この内訳は国が半分出してくれるのです。住宅セーフティネットに乗ると半分出してくれる。2万円出して,東京都が4分の1を出して,区の負担は1万円で済むという状況なのです。ということで実施されている。  担当者が一生懸命12月からオーナーを訪問して,不動産屋を当たってオーナーを訪問して,対象住宅の提供を要請して,何とか5部屋を確保したと。5部屋。一方で入居の希望者の問い合わせはいっぱいあったということなのです。ただ入居が決まったのはわずか1件だったということなのです。なぜかとお聞きしましたら,まず入居希望者は今住んでいる所だと家賃補助が受けられない。そこの登録住宅まで引っ越さなくちゃいけない。子供の学校,保育園との関係などで引っ越せない。そもそもひとり親家庭の場合収入が少ないので引っ越し代が出せないよと,こういう方もいらっしゃるということであります。  もう一方はオーナーの側で言うと,今の制度だと礼金を取ったらだめだよという国の制度になっていまして,ここもネックになっていてなかなかオーナーが見つからないということで,これは世田谷区としても国土交通省のほうに行って改善を求めたというふうにおっしゃっておられました。  まだ制度そのものにいろいろ課題があるのは事実でございますが,ぜひこの制度を活用して,早急にひとり親家庭や高齢者等への家賃補助制度,創設をしていただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 728: ◯ 議 長(石井 功議員) 参与。 729: ◯ 参 与(石森 準一君) 現段階におきましては,ひとり親家庭への支援につきましては基本的には子供の貧困対策の一環として捉えているとともに,この子供の貧困対策につきましては,こまえ子育て応援プランの改定作業の中でこれから検討を進めていくこととなっております。  今御提案いただいている内容につきましては,ひとり親家庭への支援のうちの住まいの確保と理解をしておりますので,現在のこまえ子育て応援プランの改定の議論を踏まえた上で必要があれば考えていくということになろうかというふうに考えております。 730: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 731: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 狛江市ではひとり親家庭等アンケート調査を行いました。このアンケート調査によりますと,ひとり親家庭の場合は約4割の方が賃貸住宅,アパート住まいとなっております。預貯金が「50万円未満」という方が46%,半数近くが50万円未満しか預貯金がないという状況でございます。  それで72%が現在の暮らしが苦しいというふうに答えております。「大変苦しい」が28%,「やや苦しい」44%,72%が現在の暮らしが苦しいと,そのように答えております。  それで,過去1年の間に食料を買えなかった経験があるというふうに答えた方,「ときどきあった」13%,「まれにあった」28%,合わせると45%の方が過去1年間に食料を買えなかったことがあると,そのように答えております。  狛江市が行ったアンケート調査でこういう事態が出ている。ひとり親家庭の生活実態は大変厳しいと思います。そういう中でぜひ,住宅セーフティネット法を活用した,こうしたひとり親家庭への助成制度,これはぜひ検討してほしいと思うのですが,この仕組みだと時間がかかるということであれば,当面の対策として東村山市など4市が既にもう実施しております,市の判断でできる,そういう家賃補助制度,これも含めてぜひ検討していってほしい,このことは要望しておきます。  続きまして就学援助制度の充実についてお伺いいたします。  世田谷区では10月から就学援助制度を充実させると聞いております。市として把握されておりますかどうかお伺いいたします。 732: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 733: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 世田谷区のホームページで令和元年10月から就学援助の対象となる所得基準の引き上げと,新たに給食費のみを対象とする区分が設定されることを確認しております。 734: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 735: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 私は先日,西村議員と一緒に世田谷区を訪問して就学援助の充実についてお話を伺ってまいりました。  担当の方も狛江の近くに住んでいる,喜多見に住んでいる方。議会の方は狛江の中に住んでいる方という,非常に身近に感じたわけなのですけれども。  世田谷区では消費税が増税される10月から就学援助の所得基準を生活保護基準の1.24倍から1.4倍まで広げますと,かなり拡大します。狛江の場合1.1倍ですから,かなりの拡大です。これはどういう基準かといいますと,国の高校授業料無償化モデルの基準に合わせたということなのです。  また特に給食費については,これは生活保護基準の2.06倍まで広げると。これはすごいです。これは東京都の高校授業料無償化のモデルの基準だということなのです。  ですから国の高校授業料無償化,東京都の無償化,高校分野でここまで無償化されるのだから,義務教育段階については,そこに少なくとも合わせるべきだろうと,こういう考え方なのです。これはすごい積極的な考え方だと思います。これに要する費用は区としては全体で8,215万円と見込んでおられます。  担当課長は,世田谷区ではこの間保護者の要望もあり,就学援助の見直しを検討してきたが,学校給食費の無償化の議論も多く出される中,より多くの方々に支援をさせていただく,また学校給食費は家計の支出が高いものの一つであり,特に基準を広げさせていただくことにした。学校を通じて申請書を全世帯に配布させていただいたが,例年より申請書が多く提出されていると感じると,このように話されております。  世田谷区ではこのほか,今年度入学の児童・生徒から国の基準の引き上げに伴い,新入学学用品費について小学生4万600円を6万3,100円に上げた。狛江も上げたのですけれども1万円ぐらい上げて5万幾らなのです。  中学生4万7,400円を7万9,500円に引き上げたということなのです。狛江の場合は引き上げましたけれども,小学生5万600円,中学生5万7,400円ということでございます。国の生活保護の要保護児童の基準に合わせたということだと思うのですけれども。  あと支給時期も来年度入学のお子さんから3月支給を2月支給へと早めると。23区では支給月を早める区が多くなっています。  また世田谷区では,狛江市で対象となっていない卒業アルバム代も就学援助の対象になっております。これはかなり以前からそうなっているということでございました。  それで私は世田谷区と狛江市の児童・生徒数を調べてみましたが,世田谷区,小学校61校,中学校29校ということで児童・生徒の合計は5月1日現在で4万8,055人。狛江市は小学校6校,中学校4校ということで児童・生徒数の合計は4,804人ということでほぼ10分の1なのです。ほぼ10分の1。ということで予算的にも10分の1の程度で可能と思われます。それは1.4倍とか2倍とか引き上げた場合の数字ですけれども。  狛江市で子どもの生活実態調査が行われまして,小・中学生を持つ御家庭で生活が困難な状況にある家庭が18%から19%に上っております。家計が逼迫しているとか赤字であるとかいうようなことでございます。  今消費税10%増税が迫る中で市として市民生活支援策の一つとして,また子供たちの健やかな成長を保障するための取り組みとして就学援助制度の基準,1.4倍までというとなかなか大変ですけれども,私たちがこれまで提案してまいりました今の1.1倍から1.2倍までせめて引き上げてほしい,充実をさせてほしいと思うのですけれどもいかがでしょうか。 736: ◯ 議 長(石井 功議員) 教育部長。 737: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 以前の一般質問等でも答弁申し上げておりますが,家庭の経済状況により,少なくとも義務教育段階の子供たちの教育が損なわれたり受けられなくなるというようなことはあってはならないと考えております。  これまでの就学援助認定の審査におきましては生活保護基準が見直される前の第68次改正生活保護基準で審査を行い,また平成31年4月入学分から前倒し支給対象者も含めまして新入学学用品費の単価の引き上げを行っております。さらに他市と比べまして独自の保護者負担軽減の事業といたしましては,全ての児童・生徒を対象とする月額400円の給食費の補助や特別支援学級に在籍する児童を対象とした狛江市特別支援学級児童通学支援事業補助金などがございます。対象者の拡大や費目の追加につきましては,これらの事業全体でのあり方を検討していく必要があると考えております。 738: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 739: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) いろいろ御努力している。それは私も認識いたしております。  就学援助の基準を1.1倍から1.2倍に引き上げた場合に必要となる予算は,昨年12月の宮坂議員への答弁で467万6,000円ということなのです。私は市として実施できる額だというふうに思います。  先ほど,事業全体でのあり方を検討していく必要があるということでございます。全体を検討する。全体の判断をするとなると市長だと思うのです。そういうことで市長にお伺いいたします。  狛江市が実施いたしました子どもの生活実態調査では,小・中学生を持つ家庭で生活が困難な状態にある家庭が18%から19%に上っております。これらの家庭は低所得の家庭や家計が逼迫している家庭,また子供の体験や所有物が不足している家庭などでございます。  これらの家庭では3割から5割が過去1年の間に金銭的な理由から食料や衣服が買えなかった経験があると答えております。  現在の暮らし向きについて小学校で62%,中学校で82%の方々が「暮らしが苦しい」と答えております。  また経済的理由で過去1年間,1年に1回くらい家族旅行に行くことができないと答えている家庭が56.4%にもなっております。この56.4%というのは一般層が7.4%ですから,7.6倍にもなっていると。生活困難層の方々では,そうした家族旅行にもなかなか行けない状況になっているということだと思います。  経済的な格差が子供の生活や学習環境に大きな影響を与えています。貧困と格差が広がる中で義務教育費は無償,こういう憲法の理念に少しでも近づけるために,また消費税10%増税が迫る中で市としてできる独自の市民生活支援策の一つとして就学援助の基準の引き上げなど充実させてほしいと思いますけれどもいかがでしょうか。 740: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 741: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 就学援助では,これまで見直し前の生活保護基準で認定審査を行うとともに新入学学用品費の前倒し支給,また単価の引き上げなどの対応を行ってきております。そして保護者負担軽減のために実施している月額400円の給食費の補助も給食費公会計化により補助金としての考え方ではなくなることから,関係事業全体で保護者負担軽減のあり方,これを考えていく必要があるかなというふうに考えております。
    742: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 743: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) いろいろやってきているので就学援助の基準引き上げまでは難しいと聞こえちゃうのですけれども,ぜひ前向きに検討してほしいと思います。  先ほど紹介しましたように子どもの生活実態調査で本当に2割弱の家庭が生活が困難な状況にあって,3割から5割が過去1年間に金銭的な理由から食料や衣服が買えなかったと,こういう子どもの生活実態調査,これ小学校5年生と中学校2年生でしたけれども,その状況について市長はどのように受けとめているのかお伺いいたします。 744: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 745: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 関係事業など,いろいろ考えている面とか検討していかなければいけない,こういったこともございます。全体的にこれからも考えていくことではないかなというふうに考えております。 746: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 747: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) その中にぜひこの施策を盛り込んでいただきたい。  6月12日に子どもの貧困対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案,これが参議院本会議で全会一致で可決・成立をいたしました。これの中には,今までは都道府県が対象だったのですけれども,今度は市区町村が貧困改善に向けた計画づくり,これが努力義務になりました。先ほど参与のほうから,こまえ子育て応援プランの中でという話がありましたけれども,計画の中に貧困対策を入れていこうというのが国会の決議,法案になったということでございます。ぜひ就学援助の充実とかひとり親家庭への家賃補助とか,ぜひこの計画づくりの中で具体化してほしいということを要望いたしまして次に移ります。  次は高過ぎる国民健康保険税の引き下げについてでございます。  中小企業の従業員が加入されております協会けんぽなどと比べ,国民健康保険の保険料は大変高いと言われております。それは国民健康保険にほかの保険にはない均等割,いわゆる家族がふえるとそれに応じて国民健康保険税が上がる,そういう仕組みがある。独特の仕組みですけれども,そういうものがあるということでございます。人頭税だというふうに言う方もいらっしゃるのですけれども,実際調べてみると協会けんぽでは毎月の報酬月額,勤めている方の報酬月額に保険料率を掛けて,これ事業主と折半して支払う。御家族が何人いようとこのルールは変わらないと。これが協会けんぽの仕組みです。以前政府管掌健康保険と言われたものです。  2014年7月4日,全国知事会の福田富一社会保障常任委員長,当時栃木県知事でございましたけれども,その福田富一さんが自由民主党の社会保障制度に関する特命委員会のヒアリングの中で,総額1兆円の公費投入で国民健康保険料を協会けんぽ並みに引き下げるべきだと,このように主張されております。  まず狛江市の国民健康保険において給与収入400万円,30代夫婦,子供2人の4人世帯における今年度の保険料は幾らになるのか。またその内訳として所得割額と均等割額がそれぞれ幾らになるのかお伺いいたします。 748: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 749: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 給与収入400万円,30代夫婦,子供2人の4人世帯の今年度の国民健康保険税でございますが,年額31万500円でございます。  また内訳でございますが,所得割額が16万4,900円,均等割額が14万5,600円でございます。 750: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 751: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 年額で31万500円で,このうち均等割が14万5,600円ということでございます。  中小企業の従業員が加入する協会けんぽの場合,同じモデル世帯で概算で計算してみました。給与収入400万円ですから,それに保険料率0.099,いわゆる9.9%なのです,30代の場合は9.9%。これを掛け算いたしまして割る2という折半いたしますと19万8,000円でございます。  狛江市の国民健康保険税31万500円と比較いたしますと,協会けんぽは11万2,500円低い保険料になっております。36%ぐらい低いということです。  全国知事会の福田会長は,この協会けんぽ並みに引き下げるべきだ,そのために国費を投入すべきだと,そのように言いました。これが実現すれば加入者は大変助かると思います。  同じく今度は給与収入400万円,40代の夫婦,子供2人の4人世帯の場合幾らになるかお伺いいたします。 752: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 753: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) このケースですと40代夫婦ということになりますと,介護納付金課税分が加わりますので,この金額,年額ですと37万4,800円でございます。  また内訳でございますが,所得割額が20万4,000円,均等割額が17万800円でございます。 754: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 755: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) そうです。年額で37万4,800円,均等割17万800円ということです。  協会けんぽで40代ということで試算いたしますと,400万円掛ける今度は11.63%。介護分があるのでちょっと上がるのです。0.1163割る2と。23万2,600円ということで,37万4,800円と比較いたしますと14万2,200円低い保険料になるということでございます。  せめて協会けんぽ並みに引き下げてほしいというのが全国知事会の当時の会長の思いでありますし,私たちもそう思います。現在国民健康保険の加入者の3割が所得なしの状況でありまして,所得100万円以下が5割を超える状況になっております。年金生活者や非正規労働者が非常に多くなっております。  私はこの間,少ない年金から国民健康保険税や介護保険料が差し引かれ,自由に使えるお金が余りに少ない,こういう声もいただきました。ぜひ高過ぎる国民健康保険税を引き下げるために国に対して公費の1兆円投入など抜本的な財政支援,これを要請していってほしいと思いますけれどもいかがでしょうか。 756: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 757: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 市では東京都市長会を通じて,国に対して,現行の国庫負担割合の引き上げとともに国民健康保険制度の安定化に不可欠な毎年3,400億円の財政支援の確実な実行とさらなる低所得者対策の実施を要望するよう東京都に対して要望しているほか,国に対しても同様の要望をしています。 758: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 759: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) ぜひ公費の1兆円投入で高過ぎる国民健康保険税を協会けんぽ並みに引き下げるよう,そうした声を狛江市からも上げていってほしいと要望いたします。  続きまして国民健康保険への一般会計からの繰り入れについてお伺いいたします。  都道府県化に伴いまして,国や東京都から一般会計からの保険税抑制のためのその他繰り入れを廃止するよう指示があると聞いております。一般会計からのその他繰り入れの廃止,これは義務的なものなのでしょうかお伺いいたします。 760: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 761: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 一般会計からの法定外繰り入れにつきましては,平成30年1月29日付で厚生労働省から出されました国民健康保険保険者の赤字削減・解消計画の策定等についてでは,「赤字の削減・解消に当たっては,被保険者の負担水準に激変が生じないような時間軸を置きつつ,実現可能な削減目標値と具体策を十分に検討するものとする。」となっております。 762: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 763: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) これを読みますと,最後が,「十分に検討するものとする。」と,こうなっていますので,ちょっと義務的かなというふうに思うのです。削減・解消計画というふうになっていますので。  これ国会での質疑がございまして,2015年4月17日,衆議院厚生労働委員会,日本共産党の堀内照文さん。都道府県が市町村に一般会計からの繰り入れを解消せよということを押しつけるようなことは当然あってはならないと思うが,どうか,このように質問しております。  厚生労働省の当時の唐澤保険局長,「一般会計からの繰り入れをどうするかということにつきましては,それぞれの自治体で御判断をいただく」「これを制度によって禁止するというふうなことは考えていない」,このように答弁されております。  先ほどの通知,国からの通知とこの答弁との関係はどうなのかと。先ほどの厚生労働省の通知文では,「実現可能な削減目標値と具体策を十分に検討するものとする。」と義務的な表現になっております。厚生労働省のこの通知というのは国会答弁に反するのではないかと思うのですけれどもいかがでしょうか。 764: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 765: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 赤字の削減・解消に当たっては,実現可能な削減目標値と具体策を検討することとなっているのであって,一般会計からの繰り入れの廃止を義務化しているものではないと考えております。 766: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 767: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 検討するのだから義務じゃないのだということなのですけれども,一般会計からの繰り入れを廃止していくということになれば保険税の大幅な値上げにつながってしまうと思います。  義務的ではないというのであれば,義務ではないというのであれば,市の判断で少なくともこれまでの繰入額,この額は維持すべきと,維持できるのではないかと思うのですけれどもいかがでしょうか。 768: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 769: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 東京都国民健康保険運営方針では,「一般会計からの法定外繰入を行うことは,給付と負担の関係が不明確となるほか,国保加入者以外の住民にも負担を求めることになる。  このため,決算補填等を目的とする法定外一般会計繰入等の解消・削減すべき赤字について,計画的・段階的な解消が図られるよう取り組む必要がある。」となっております。  また,政府は令和2年度の保険者努力支援制度市町村分において,法定外繰り入れ等の解消を進めるため,新たな指標を加える方向で検討に入ったところでございます。  一般会計からの法定外繰り入れは市の判断で行ってはおりますが,市では国民健康保険制度が持続的かつ安定的に運営できるよう国による国民健康保険制度改革に伴う保険料算定の基本的な考え方を踏まえるとともに,東京都国民健康保険運営方針に基づき,赤字に分類される一般会計からの法定外繰り入れは段階的に削減または解消すべきものと考えています。 770: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 771: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 結局国会では自治体の御判断と言いながら,その後の対応としては国や東京都も,義務的ではないと言いながら,一緒になって国民健康保険税の値上げを地方自治体に圧力をかけてきている。それに狛江市も従うような今の答弁でございましたが,これは考え直してほしいと思います。  法定外繰り入れを廃止した場合に,昨年12月の答弁では,1人当たり3万5,000円の値上げとなります。また3月の予算特別委員会の答弁では,1人当たり3万円の値上げとなります。4人家族で12万円を超える値上げとなります。協会けんぽどころか,さらに今よりも物すごく高くなってしまいます。  低所得者が多く加入する国民健康保険でこのような値上げは無理があるんじゃないかと思うのですけれどもいかがでしょうか。 772: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 773: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 法定外繰り入れを廃止した場合の市民生活への影響についてでございますが,国民健康保険が持続可能な制度として安定的に運営していくためには給付と負担の適正化を図ることが必要と考えております。  今御質問にございました1人当たり3万円,4人家族で12万円の負担増のシミュレーションは,一どきに法定外繰り入れを廃止した場合のものでございます。市民生活への影響を十分に考慮し,保険税の急激な上昇とならないよう配慮しながら法定外繰り入れの段階的な削減を行う考えでございます。 774: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 775: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 制度として安定的に運営していくためにはと聞くと,この間の年金の制度みたいな感じがするのです。制度は安定するのだけれども,何か国民のほうは2,000万円も足りないよと,赤字だよと,老後なかなか生活できないよ。制度の安定は当然なのだけれども,加入者の暮らしが安定するようにしていく。そのために制度をどうしたらいいのかと,そういう発想が必要なのではないかなというふうに思います。  また,段階的にやるから大丈夫ということなのですけれども,今でさえもう年金生活者とか非正規労働者の加入が非常に多いわけで,収入は少ないわけでございます。高過ぎる国民健康保険税で困っているという状況ですので,こうした値上げ,これは本当にやめてほしいと思います。  市長にお伺いいたします。国や東京都に対して,国会答弁を守って,自治体に値上げの圧力を加えることのないようにぜひ意見を上げていってほしい。また,市として現状の繰入金は維持して,値上げにならないように,負担増にならないように頑張ってほしいと思いますけれどもいかがでしょうか。 776: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 777: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 国・都への要望ということでございます。これは市長会などでいろいろ話し合っていくところもあろうかと思いますけれども,先ほど担当部長からも答弁させていただきましたけれども,義務化しているものではないというふうに考えております。法定外繰り入れの削減・解消については自治体判断で行っているということでの考え方でございます。 778: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 779: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 自治体の判断ということなのですけれども,先ほどの答弁ですと国からも東京都からもやいのやいのと,そういう圧力,義務的な形に見える圧力がかかっているのだなというふうに思います。ただ市の判断での対応ということでございます。  ぜひ加入者の負担が,市の判断でできるということで,ですからそれは削減・解消という方向性もあるかもしれないけれども,維持するという方向性もある。市の判断でできるということでございます。  加入者の負担が余りに重くなるというふうに判断した場合には,市の判断で削減を中止するということもあり得るということでよろしいかどうか,市長にお伺いいたします。 780: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 781: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 市民生活への影響,これは十分に配慮していかなければいけないと思います。保険税の急激な上昇とならないように配慮しながら考えていきたいというふうに思います。 782: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 783: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 今でさえ本当に高過ぎる国民健康保険税ということで多くの方々が大変になっている中で,これ以上の値上げをもう本当に極力抑えていただきたい,そのことを申し上げておきます。  続きまして多子世帯の国民健康保険税を軽減するために子供の均等割を半額にしたり無料にしたりしている自治体が広がっております。  多摩地域では昭島市,東大和市,清瀬市,武蔵村山市の4自治体になりました。全国的には,わかっているだけでも25自治体が実施しております。  清瀬市では所得300万円以下,第2子以降のお子さんの均等割を半額にするということで155世帯だそうでございます。東大和市は3人目以降の均等割を無料にすると,所得制限なしだそうでございます。昭島市は2人目を半額,3人目以降9割軽減,所得制限なし。武蔵村山市,所得200万円以下,第2子半額,3子以降全額減免,3年間の時限措置と。  減免方法はさまざまなのですけれども,子供が生まれるたびに均等割がどんどん課税されるよと,増税されるよと,負担が増大するよという国民健康保険の矛盾を是正して,せめて子育て世代については応援していこうという施策であると思います。  狛江市で清瀬市並みの減免制度を実施した場合の費用は246万円でできるとこの間の答弁で明らかになっています。狛江市の財政力で十分実現可能な額でございます。消費税10%増税が予想される中,市として独自の市民生活支援策として子供の均等割の軽減,これを実施してほしいと思いますけれどもいかがでしょうか。 784: ◯ 議 長(石井 功議員) 福祉保健部長。 785: ◯ 福祉保健部長(浅見 秀雄君) 狛江市独自の多子世帯の国民健康保険税の軽減措置につきましては課題として受けとめているところではございますが,国民健康保険制度における多子世帯の子供の均等割軽減につきましては制度設計を国が担っていること,また国民健康保険の財政主体が東京都であることから,国と都に対して市長会等を通じて要望を行ってきたところでございます。  今後も国の施策の動向を注視しつつ,引き続き国と都に対して要望していきたいと考えています。 786: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 787: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) これも全国知事会なども要望していますので,国に対しては引き続き要望していっていただきたいと思います。  ただ国が実施するまでの間,市の独自施策としてもぜひ実施していただきたいと思います。  市長に伺います。まずその前提として,国民健康保険の都道府県化の中でも清瀬市など4市が子供の均等割軽減に踏み出しております。狛江市の子どもの生活実態調査では2割近い世帯が家計が逼迫するなど生活困難層の状態となっております。狛江市の国民健康保険では子供が2人,3人とふえるごとに均等割額,30代の夫婦の場合は1人3万6,400円,40代の場合は4万9,000円がふえていくと。1人当たりそれだけふえていくということでありますので,子育て世代にとっては余りに重い負担ではないかと思うのですけれども,その受けとめはいかがでしょうか。 788: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 789: ◯ 市 長(松原 俊雄君) この件につきましては,市長会等を通じまして国・都に対しまして要望は行ってまいります。  前にも担当部長から答弁させていただきましたけれども,平成27年5月の改正国民健康保険法可決時点におきまして子供に係る均等割保険料の軽減措置については,地方創生の観点から地方の提案を踏まえ,現行制度の趣旨や国民健康保険財政に与える影響を考慮しながら引き続き議論すると参議院の附帯決議が付されていることから,これは国の責任において実施されるものと考えております。 790: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。 791: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 国の制度として実現されることが最も望ましいと思いますが,幾つかの自治体で既に先行的に実施して,子育て支援策の一つとして取り組んでおりますので,ぜひ狛江市でも独自の取り組みとして実施してほしいと,このことを重ねて要望しておきます。  最後,消費税増税への対応についてでございます。  先日駅前で50代の女性の方から,10月から消費税が10%になるんでしょうと。20年間勤めているけれどもお給料が上がらないのよねえと不安を口にされました。  朝日新聞社が5月に行った世論調査では,消費税引き上げで景気に悪影響が出る,「不安を感じる」,こういう方が75%に上っております。「不安を感じない」22%の3倍を超えました。また10月に消費税を10%に引き上げることへの賛否については,「反対」54%,「賛成」39%。大きく上回って反対の声が上がっております。  全国商工団体連合会が2月から3月にかけて全国の建設,製造,小売,サービスなどの小企業,家族経営の事業主1,216人に行った調査では,644人が回答し,消費税が10%になった場合,売り上げが減ると答えた方が4割から5割に上りました。利益が減ると答えた方が約3割,廃業を考えざるを得ないと答えた方が売上高1,000万円未満では9.9%,約1割になりました。  政府の統計でも景気が悪化している状況がございます。自由民主党の幹部も増税の延期もあり得ると発言されました。  市民生活を守るために狛江市から消費税増税中止の声を上げていく必要がございます。  市民生活と市内の商店街など商工業者に重大な影響のある消費税10%増税は中止し,社会保障の財源は富が異常な形で蓄積している大企業や富裕層に応分の負担を求めて確保していくと,こういう立場をとるべきではないかと。消費税増税反対,市長として表明してほしいと思うのですけれどもいかがでしょうか。 792: ◯ 議 長(石井 功議員) 市長。 793: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 消費税につきましては,子育て支援や医療,介護,年金などの持続可能な社会保障制度を維持していくためには安定的な財源を確保する必要がございますので,今回の消費税引き上げにより,その財源を確保するということでございますけれども,そのほかに国においては地方以上に多額の負債を抱えている状況でもございますので,今後は税制度全体の中でどのように財源を確保していくのか議論していくことが必要ではないかというふうに考えているところでございます。 794: ◯ 議 長(石井 功議員) 14番鈴木議員。
    795: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) これは中小企業と大企業の税金の実際の負担割合の数字でございます。こっちは中小企業が18%負担しているのに,大企業全体では10%しか負担していない。  それからこれは富裕層,年間所得はずっと上がっていきますと,ここまでは累進課税なのです。ちょうど1億円。年間所得が1億円を超えるとどんどん軽くなる,税金の負担割合。ここ矛盾ですよね。いろいろな優遇税制があるのです。ここにメスを入れれば,消費税を増税しなくてもそれをはるかに超える財源を生み出すことができます。ぜひ狛江から消費税増税ストップ,そして市民の暮らしを守ると,こういう声をぜひ上げていってほしい,市長が先頭に立ってほしい,このことを要望いたしまして質問を終わります。 796: ◯ 議 長(石井 功議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 797: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  お諮りいたします。  議事の都合により,明日は休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 798: ◯ 議 長(石井 功議員) 御異議なしと認めます。よって明日は休会することに決しました。  なお,次回の本会議は6月20日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 5時44分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...