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平成31年第1回定例会(第4号) 本文 開催日: 2019-03-04
平成31年第1回定例会(第4号) 名簿 開催日: 2019-03-04

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10番(三角 武久議員) 選択 30 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 31 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 32 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 33 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 34 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 35 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 36 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 37 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 38 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 39 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 54 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 55 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 76 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 77 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 78 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 79 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 80 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 81 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 82 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 83 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 84 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 85 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 86 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 87 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 88 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 89 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 90 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 91 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 92 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 93 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 94 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 95 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 96 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 97 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 98 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 99 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 100 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 101 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 102 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 103 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 104 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 105 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 106 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 107 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 108 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 109 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 110 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 111 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 112 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 113 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 114 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 115 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 116 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 117 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 118 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 119 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 120 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 121 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 122 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 123 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 124 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 125 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 126 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 127 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 128 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 129 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 130 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 131 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 132 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 133 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 134 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 135 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 136 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 137 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 138 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 139 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 140 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 141 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 142 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 143 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 144 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 145 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 146 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 147 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 148 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 149 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 150 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 151 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 152 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 153 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 154 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 155 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 156 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 157 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 158 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 159 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 160 : ◯ 11番(栗山 剛議員) 選択 161 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 162 : ◯ 20番(谷田部 一之議員) 選択 163 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 164 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 165 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 166 : ◯ 20番(谷田部 一之議員) 選択 167 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 168 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 169 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 170 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 171 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 172 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 173 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 174 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 175 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 176 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 177 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 178 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 179 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 180 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 181 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 182 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 183 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 184 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 185 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 186 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 187 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 188 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 189 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 190 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 191 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 192 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 193 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 194 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 195 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 196 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 197 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 198 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 199 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 200 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 201 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 202 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 203 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 204 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 205 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 206 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 207 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 208 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 209 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 210 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 211 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 212 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 213 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 214 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 215 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 216 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 217 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 218 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 219 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 220 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 221 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 222 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 223 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 224 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 225 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 226 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 227 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 228 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 229 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 230 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 231 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 232 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 233 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 234 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 235 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 236 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 237 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 238 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 239 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 240 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 241 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 242 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 243 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 244 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 245 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 246 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 247 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 248 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 249 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 250 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 251 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 252 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 253 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 254 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 255 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 256 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 257 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 258 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 259 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 260 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 261 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 262 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 263 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 264 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 265 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 266 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 267 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 268 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 269 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 270 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 271 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 272 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 273 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 274 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 275 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 276 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 277 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 278 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 279 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 280 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 281 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 282 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 283 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 284 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 285 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 286 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 287 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 288 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 289 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 290 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 291 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 292 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 293 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 294 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 295 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 296 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 297 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 298 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 299 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 300 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 301 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 302 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 303 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 304 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 305 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 306 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 307 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 308 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 309 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 310 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 311 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 312 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 313 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 314 : ◯ 22番(石井 功議員) 選択 315 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 316 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 317 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 318 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 319 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 320 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 321 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 322 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 323 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 324 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 325 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 326 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 327 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 328 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 329 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 330 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 331 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 332 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 333 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 334 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 335 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 336 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 337 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 338 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 339 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 340 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 341 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 342 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 343 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 344 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 345 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 346 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 347 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 348 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 349 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 350 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 351 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 352 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 353 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 354 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 355 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 356 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 357 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 358 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 359 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 360 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 361 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 362 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 363 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 364 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 365 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 366 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 367 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 368 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 369 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 370 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 371 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 372 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 373 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 374 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 375 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 376 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 377 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 378 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 379 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 380 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 381 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 382 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 383 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 384 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 385 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 386 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 387 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 388 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 389 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 390 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 391 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 392 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 393 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 394 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 395 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 396 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 397 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 398 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 399 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 400 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 401 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 402 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 403 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 404 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 405 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 406 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 407 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 408 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 409 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 410 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 411 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 412 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 413 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 414 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 415 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 416 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 417 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 418 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 419 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 420 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 421 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 422 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 423 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 424 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 425 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 426 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 427 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 428 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 429 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 430 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 431 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 432 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 433 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 434 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 435 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 436 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 437 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 438 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 439 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 440 : ◯ 9 番(篠 浩司議員) 選択 441 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 442 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 443 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 444 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 445 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 446 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 447 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 448 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 449 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 450 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 451 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 452 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 453 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 454 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 455 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 456 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 457 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 458 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 459 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 460 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 461 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 462 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 463 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 464 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 465 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 466 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 467 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 468 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 469 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 470 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 471 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 472 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 473 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 474 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 475 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 476 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 477 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 478 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 479 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 480 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 481 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 482 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 483 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 484 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 485 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 486 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 487 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 488 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 489 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 490 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 491 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 492 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 493 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 494 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 495 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 496 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 497 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 498 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 499 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 500 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 501 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 502 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 503 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 504 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 505 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 506 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 507 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 508 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 509 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 510 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 511 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 512 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 513 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 514 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 515 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 516 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 517 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 518 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 519 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 520 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 521 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 522 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 523 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 524 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 525 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 526 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 527 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 528 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 529 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 530 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 531 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 532 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 533 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 534 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 535 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 536 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 537 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 538 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 539 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 540 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 541 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 542 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 543 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 544 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 545 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 546 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 547 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 548 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 549 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 550 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 551 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 552 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 553 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 554 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 555 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 556 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 557 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 558 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 559 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 560 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 561 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 562 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 563 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 564 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 565 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 566 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 567 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 568 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 569 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 570 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 571 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 572 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 573 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 574 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 575 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 576 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 577 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 578 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 579 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 580 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 581 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 582 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 583 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 584 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 585 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 586 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 587 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 588 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 589 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 590 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 591 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 592 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 593 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 594 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 595 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 596 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 597 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 598 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 599 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 600 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 601 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 602 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 603 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 604 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 605 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 606 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 607 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 608 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 609 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 610 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 611 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 612 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 613 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 614 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 615 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 616 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 617 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 618 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 619 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 620 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 621 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 622 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 623 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 624 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 625 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 626 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 627 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 628 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 629 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 630 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 631 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 632 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 633 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 634 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 635 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 636 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 637 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 638 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 639 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 640 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 641 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 642 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(小川 克美議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。10番三角武久議員。     〔10番 三角武久議員登壇〕 3: ◯ 10番(三角 武久議員) 議長から発言の許可をいただきましたので,一般質問通告書に従い2問質問させていただきます。  1問目,狛江に住んでいる人のためにと題して質問させていただきます。  まず最初に行政サービスの提供のあり方について,現状と課題についてお伺いをするところでございます。  狛江市においては,人口が8万人を超え人口増が続いている状況ですが,少子高齢化が進行し,我が国が人口減少社会になったことは否定できない事実です。人口減少が進む中にあっても集落の数はそれほど減少せずに,人々は国土に点在して住み続け,単独世帯も増加する見込みではないでしょうか。  医療・介護・教育・交通・災害対応等の分野において,市民に身近な基礎自治体の役割がふえ,市民1人当たりの行政コストも増大する見込みであります。人口減少・少子高齢化社会の到来により,社会経済や地域社会の状況が大きく変容する中で,狛江市が市民の暮らしを支える対人サービスをどのような形で持続可能にしていくのか問われているところと考えているところです。  狛江市における行政サービスの提供をめぐる現状と課題について狛江市の所見をお伺いします。  続きまして2問目,ISO活動について質問させていただきます。  富山県上市町におけるISO活動について紹介をさせていただきます。  富山県上市町では,住民に提供する町民サービスの品質を保証する仕組み(品質マネジメントシステム)と環境保護及び環境負担低減を目指すための仕組み(環境マネジメントシステム)の2つを統合した統合マネジメントシステムを構築し,運用しているところでございます。  この仕組みは,品質マネジメントシステムの国際規格(ISO9001)と環境マネジメントシステムの国際規格(ISO4001)に準拠しており,平成14年7月にISO14001の認証を,平成27年7月にはISO9001の認証を取得し,現在も継続をしています。平成30年6月にISO9001及びISO14001の更新審査を受審し,認証取得ができたところです。  富山県上市町の基本理念として,「急速な少子高齢化が進む中,「住んでいてよかった」と思えるまちづくりを推進するには,社会経済情勢の変化に柔軟かつ弾力的に対応し,行政運営の効率化はもちろんのこと,町が行う住民サービスの品質を高めることが重要」であると。そして,「上市町では役場職員が先頭に立って地域住民の声に耳を傾け,協働して問題解決を図り,住民満足度」顧客満足度を高める活動を推進しているところです。  基本方針においては,(1)住民視点に立った住民サービスの展開,(2)最少の費用で最大の効果を高め,住民満足度,顧客満足度を高めます。(3)検証と改善では,「前例にとらわれず,常に問題意識と改善意識を持って業務を遂行するとともに,評価・検証を行って品質マネジメントシステムの有効性の継続的改善」を図っています。(4)親切丁寧な接遇では,さわやかな窓口対応を心がけており,(5)能力向上では,仕事のプロとして常に社会の変化に目を向け,対応できる専門能力を身につけ,より質の高い住民サービス,顧客サービスの提供に努めているところで,なぜ今ISO活動なのか。  私たちは今,地球温暖化,オゾン層の破壊といった地球的規模の環境問題に直面をしているところです。ISO14001の認証取得をすることで,民間企業においては,環境への関心の高い消費者,取引先などに自社の積極的な環境への取り組み姿勢をPRできるとともに,ビジネスチャンスを確保する上で重要なツールとして捉えられています。  それでは自治体としてISO14001を取得する意義はどのように捉えられているのでしょうか。例えば,環境上の意義としては環境保全施策の計画的な執行,経営上の意義としては職員の環境意識の向上,啓発上の意義としては市民や事業者の環境に対する関心の向上などが挙げられます。また,ISO9001は,よりよい製品・サービスをつくるためのシステムを管理することであり,よりよい製品・サービスを提供することで,お客様(市民)に満足してもらうことを目指しているところです。
     それでは狛江市において顧客満足度の向上,人に優しい環境づくりのため,どのような取り組みを行っているのかお伺いをするとともに,ISOの活動についてどのような見解を持っているのか,あわせて2問お伺いさせていただきます。  1問目,2問目の再質問については自席にて行います。 4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 5: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) まず1問目,狛江市における行政サービス提供をめぐる現状と課題ですが,現在,狛江市の人口はいまだ緩やかな増加をたどっていますが,その後は人口の減少に転ずると推計しているところです。このような社会情勢の中,行政としても多様なニーズに応えられるよう柔軟な対応が求められていると考えております。また,こうした多様なニーズに対して全てを行政で賄うことは非常に難しい時代になってきていると認識しておりますので,市民団体や関係機関,民間企業などさまざまな主体による取り組みや,それぞれが連携して対応する必要も出てきていると考えております。  そのため,限られた財源や資源の中で行政が優先・率先してやるべきもの,他の主体と連携して行うもの,他の主体に任せるものなど,その時々に応じて,より効果的で効率的な手段を迅速かつ的確に判断し,選択していく力というものが求められているものと考えております。  2問目の顧客満足度の向上,人に優しい環境づくりに関連してですが,顧客満足度の向上に当たりましては,各部署によりさまざまな取り組みを行っているところです。具体的な例を挙げますと,接遇強化月間の実施による職員の接遇能力の向上や職場外研修の受講等による専門知識の習得等といった窓口業務全般に係る取り組みのほか,後期基本計画を中心とした各種計画における目標値の達成に向けたフォローアップや,外部評価委員会による市民目線を生かした提言の実施といった取り組みにより,常に顧客満足度の向上に励んでいます。  また,ISO活動は,安全で信頼性が高く,質の高いサービスの創出に資するとともに,企業や自治体の信用力・ステータスの向上につながるものと認識しています。 6: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 7: ◯ 環境部長(清水 明君) 2問目のうち,狛江市における人に優しい環境づくりのための取り組みとISO活動についての見解についてですけれども,狛江市では,狛江市環境基本条例第9条に基づき狛江市環境基本計画を策定し,目指す理想像「みんなで豊かな環境を未来につなぐ水と緑のまち狛江」の実現のため,さまざまな取り組みをしております。  具体的に例を挙げますと,多摩川河川敷の有効活用と協働による管理の推進のため,多摩川統一清掃や生き物の調査を実施しているほか,低炭素でエネルギー効率のよいまちの実現のため,省エネルギー・創エネルギー機器等を導入した住宅に対する助成等の事業に取り組んでおります。また,市内公共施設のための環境配慮指針や市職員による環境負荷低減のための行動指針を定めた狛江市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)を策定し,省エネルギー型の機器の導入や環境に配慮した製品の購入などに取り組んでおります。  ISO活動につきましては,一般的に,環境方針を設定し,環境側面の評価・管理方法を決めることで,内部的には職員の環境に対する自覚が増すことで環境に配慮した業務改善が行われる効果があり,対外的には,環境負荷軽減に取り組んでいることで社会的信用が得られる効果があるものと認識しています。 8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 9: ◯ 10番(三角 武久議員) それでは1問目,狛江に住んでいる人のためにの再質問を行わせていただきます。  平成23年3月11日に発生しました東日本大震災によって,被災地では職員自身が被災し,災害対応の拠点となるべき庁舎が壊滅する事態が発生したところです。住民を把握するための住民基本台帳データも喪失するなど基礎自治体の行政機能そのものが失われ,大災害時において基礎自治体が日ごろの行政を維持することの重要性が改めて浮き彫りにされたところです。  東日本大震災の教訓と課題をどのように捉え,また,市民の生命・身体・財産を預かる松原市長においては,こうした大災害時を含めたさまざまな危機に対し積極果敢に取り組んでいただきたいと考えています。どのような姿勢で臨まれるのか御見解をお伺いするところでございます。 10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 11: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 東日本大震災では,地震や津波により庁舎や職員が被災し,行政機能が麻痺した自治体が発生しました。これらの課題に対しまして,狛江市では平成25年に防災センターを建設し,災害対策本部室,安心安全課執務室,消防団本部,情報システム係を防災センターに置き,災害時の拠点として,また,基幹システム保護により事業継続が可能となる環境整備をしております。  災害に対する取り組みとしましては,私自身,昭和49年の多摩川水害を経験したほか,新潟県中越地震や東日本大震災では被災地支援に携わっております。研修や訓練を通じた災害対応能力の向上は当然のことですので,みずからも副市長のときに危機管理・防災教育科トップマネジメントコース課程を修了し,また,市長に就任をいたしましてから市町村長の災害対応力強化のための研修を受講いたしました。実際に被災地で学んだことも多くありますので,そういったことを職員や市民の皆様へお伝えすることで狛江市の災害対応力の向上につなげる,これも私の重要な役割と考えております。 12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 13: ◯ 10番(三角 武久議員) ただいまの御答弁の中で大変重要なポイントがあると思うんです。松原市長御自身が昭和49年の多摩川水害,そして新潟県中越地震,東日本大震災,その場面で多くの経験・体験をされて学んでこられたこと。それを市民,そして職員の皆さんへ伝えることが災害対応力の向上につながるということで,ここが一番大きなポイントではないかというふうに,答弁をいただいたところで感じたところです。  3月11日,読売新聞の朝刊で,福島県の高校生がことしの3月で卒業されて関西の大学に行かれるということで,高校3年間,その方が語りべ部というのをつくって,東日本大震災を語り継いできたという記事が載っておりました。これからも語り継いでいかないといけないという記事ですが,私も消防団を経験させていただいて感じたことは,マニュアルどおりにはいかないんですね。その中で実際に被災された方等を含め活動することで,マニュアルどおりにいかない経験・体験を伝えることで,より迅速な対応ができるのではないのかということを感じております。  実際私たちが消防団活動をしているときに,多摩川住宅の4階で火災がありまして,議長なども一緒に活動されていたんですが,活動終了後帰るときに,被災された棟の方からペットの調子が悪くなったということがありました。連れていってくれということで,消防団のマニュアルにそんなことは書いていないんです。やはりそのときの団長,分団長たちの自己判断の中で,その方とペットを乗せて動物病院に連れて行かせていただきました。マニュアルどおりに対応していたら,そこはもうお断りしていたと思うんです。でもその方にとっては大変大事なペットを,煙を吸ったか何かわかりませんけれども,ぜひお願いしたいというような中で対応させていただきました。今でもその対応は間違っていなかったということを確信させていただくとともに,今後もそういう対応をしていかないといけないということを改めて感じ,ただいま松原市長の御答弁で,自分が経験したものを職員や市民の皆さんへ伝える,大変大きな防災向上の力になると確信をしたところで,次の質問に移らせていただきます。  被災した市町村の支援に関しては,近隣の市町村や都道府県のみならず,遠方の市町村や都道府県が広域的な対応を積極的に実施しているところで,狛江市においても,遠方の宮城県石巻市を初め多くの地方公共団体と災害時相互応援協定を締結したり,情報途絶対策等を拡充したりするなど,行政機能を維持するための地方公共団体間の広域的な連携や事前の備え,この広域的な取り組みは着実な成果を上げていると私は感じています。  今後もより積極的な取り組みが求められているところで,狛江市は広域的な連携をどのように捉えているのか,御見解をお伺いします。 14: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 15: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 災害時相互応援協定につきましては,同時被災しない自治体が相互に支援する有効な仕組みです。狛江市は,新潟県長岡市川口地区,静岡県三島市,宮城県石巻市,山梨県上野原市・小菅村,熊本県宇土市と協定を結んでおります。現在は,災害時に効果的な支援がなされるよう,これらの自治体とは平時から交流を深めるように考えております。 16: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 17: ◯ 10番(三角 武久議員) それでは,大規模災害発生により住所地以外への避難を余儀なくされている方々に対しては,避難先市町村等により行政サービスが提供されるところで,避難元の市として避難場所に関する証明書の交付等により,避難生活に極力支障が生じないよう対応が必要かと存じます。どのような姿勢で臨まれるのか御見解をお伺いします。 18: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 19: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 東日本大震災における原子力発電所の事故により避難している住民に発行されている届出避難場所証明書につきましては,民間契約等の際に避難場所に関する証明書の提出が必要となる場合もあることから,関係地方公共団体が正確かつ統一的な方法で避難場所を証明することで,避難住民が安心して利用できるよう,総務省で取りまとめた届出避難場所証明事務処理要領に基づき避難元自治体が交付しているものです。  狛江市が被災し,市外への避難者が発生する場合に,東日本大震災の際と同様な措置が講じられるかは現時点ではわかりませんが,避難された市民皆様の生活に支障を来さないよう,また安心して避難生活を送れるよう,適切かつ迅速に対応したいと考えております。 20: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 21: ◯ 10番(三角 武久議員) 御答弁いただいたように,安心して避難生活が送れるよう対応していただきたいと考えております。  それでは次に,人口減少・少子高齢化社会の災害時における今後の基礎自治体の行政サービスの提供のあり方については,共同処理方式による市区町村間の広域連携や東京都による補完などの多様な選択肢を用意し,それぞれの市区町村が最も適した仕組みをみずから選択できるようにしていくことが必要であると考えているところです。将来的には,近隣市並びに松原市長が積極的に推し進めております多摩川流域連携自治体との共同処理を行うことが必要であると考えているところで,一般的にも市区町村の広域連携を一層進めていこうとするニーズは高い状況であると考えています。  広域連携を一層進めていくため,現行の事務の共同処理の制度に加え,より弾力的な広域連携制度を新たに検討・構築していく必要があると考えているところで,狛江市の所見をお伺いします。 22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 23: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 近隣自治体との事務の共同処理につきましては,共通・類似する業務を共同で行うことによるスケールメリットを生かし,その結果として行政コストの削減等が見込まれるなど,行財政改革の観点からもその効果については認識しているところです。また,昨今の情報化の進展を受け,地理的に離れている自治体間においても,インターネット等を活用することで,共通する施策の方向性や課題等を持つ自治体と容易に連携を図ることもできるようになりますので,こうした観点からの広域連携という可能性も考えられるところです。 24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 25: ◯ 10番(三角 武久議員) 次の質問ですが,庁舎2階出入り口に設置してあります総合案内窓口の設置位置についてお伺いします。  一般質問2日目に三宅議員のほうからも御指摘があったところでございます。デザインが社会的課題を解決する,私も同感です。総合案内窓口の位置についてお伺いさせていただきたいと考えております。  総合案内窓口というのは,市民の皆様が目的地への移動を円滑に行うための支援として設置されているとともに,表示板等を含め人々の動きに応じて,必要な箇所で適切な情報を提供して円滑な移動を支援するためには,総合案内窓口並びに表記は重要な役割を担うことになります。現状の2階総合案内窓口においては,正面入り口から背を向けた位置であり,お客様を迎える場所として再考していただきたいと考えるとともに,JIS規格の目立つ位置サインもなく,大きい文字で認識しやすく表示を行うべきではないでしょうか。  総合的に来庁者の満足度を高め,必要な場所に効果的に公共サインの整備・配置を行い,正確で必要な情報掲載,子供から高齢者,外国人にもわかりやすく迷わない狛江市役所として感じていただくためにも,室内表示の改善並びに総合案内窓口の移設も考慮すべきと考えています。  各地方自治体においては,庁舎内サイン計画などで来庁者が快適に施設を利用できる計画を目指しておりますが,狛江市における,快適に施設を利用してもらうための望ましい公共サインのあり方についてお伺いをするとともに,サイン計画等案内標識の基本方針,基本計画がありましたらお伺いさせていただきます。 26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 27: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 御指摘いただきましたとおり,本来であれば,総合案内窓口の位置につきましては,入り口に背を向けることなく正面位置に設置することが望ましいと考えております。しかしながら,現在庁舎2階ロビーは催事等で頻繁に使用していることから,その妨げとならないよう,やむを得ず現在の位置としているところでございます。また,御提案の総合案内窓口の表示につきましては,委託事業者と協議の上,来庁者がより総合案内窓口を認識しやすくなるよう,表示方法を検討し改善したいと考えております。  現在のところ,狛江市においてサイン計画等による表示物に関する統一的ルールは定めておりませんが,庁舎におきましては,常に来庁者の視点に立ち,改善が必要と思われる表示物は直ちに改善するなど,より快適に利用できる庁舎づくりに取り組んでまいりたいと思います。 28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 29: ◯ 10番(三角 武久議員) 今,総務部長から御答弁いただいたように,正面から入ると背を向けているんですが,裏の入り口から入ると正面を向いているということで,大変難しい位置にあるかということは感じております。御答弁にありましたように委託事業者と協議をしていただき,スペースを有効活用していただいて,正面,そして裏の入り口からも見やすい位置に総合案内所を新たに設置するという検討をしていただきたいと考えています。  それでは,2020年東京オリンピック・パラリンピック開催決定が大きなインパクトとなり,日本を旅行先に選ぶ人がふえている中で,団体ツアーだけではなく,自分たちの好きな場所,興味のある場所を探したい,めぐりたい,そういうふうに感じている外国人旅行者にとって,アナログの地図はまだまだ大切なツールだそうです。その一方で,外国人旅行者にとって日本の地図ってへんということで,日本の地図は外国人旅行者にとってはわかりづらいという御指摘があるそうです。  ここで,昭文社が実施した外国人旅行者直撃インタビューでは,日本の地図のどこがわかりにくいかということで,まず1番目は建物や施設の情報が多過ぎる,2番目は目印になるような場所の情報をどうしてもっと大きく表示してくれないのか,3番目は地図記号が国際的なものと違うのはどうして,という声が上がっているそうです。それを受けて,国土交通省・国土地理院,経済産業省も案内用記号の改正を検討しているところです。  狛江市の御見解をお伺いするとともに,今年度のラグビーワールドカップ,2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催が迫る中で,外国人旅行者に対する案内情報提供の環境整備・向上支援策について,現在検討中の案件も含めてお伺いします。 30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 31: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 議員のおっしゃるとおり,外国人旅行者にとって地図は重要なツールの一つであることは認識しています。来年度には,狛江市を紹介するガイドブックを日英併記で新たに作成することを予定しておりますので,同ガイドブックに掲載する地図は,国の動向等を踏まえながら,外国人の方にもわかりやすい内容となるよう努めてまいります。 32: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 33: ◯ 10番(三角 武久議員) 都内のある区役所ではミシュランの調査が入ったということで,私はミシュランというのは飲食店だけが入る調査なのかと思いましたら,区役所にも調査が入ったそうです。  その調査された区役所においては,ミシュランの評価が低評価であったということで,その低評価の中で検討・改善をされて,手続へのスムーズな案内の向上に向け,さまざまな角度から案内表示が改善されたという御報告がありました。そしてこの目的は,「誰に案内をするのか」「何を案内するのか」定義をしっかり定め,定義の仕様に基づき改善策が示され,総合案内所においても区民の皆さんがわかりやすい位置に設置し,JIS規格の目立つサインを掲げ,視覚障がい者誘導ブロック,さらには全ての案内板・案内物には日本語,英語の2カ国語を表記するなど,迷わない役所と感じていただく取り組みが,このミシュラン調査が入りました区役所では既に行われています。ぜひ狛江市においても,市民の利便性向上,窓口業務の負担軽減を目指して,わかりやすい総合案内窓口を検討していただきたいと存じます。  次に,狛江市においても地域に住む人々がより快適に楽しく暮らせるよう,公共施設をつくったり各種サービスを提供したりする役割がありますが,一般の民間企業が提供するサービスよりも安かったり無料だったりすることが多く,せっかくの狛江市のサービス,市民の立場から見たらフル活用するのがお得ではないでしょうか。  狛江市においても,月2回の広報紙を活用して情報が行き渡るよう取り組んでいるところですが,特に若い世代が広報紙を読んでくれなかったり,よく見ないで捨ててしまうことも多いかと存じます。そんなときには,「マチイロ」というスマートフォンアプリが大変便利であり,現在導入している地方自治体は約600にも上ります。狛江市においても導入されていることは確認しているところで,導入後の反響についてお伺いします。  また,行政サービスは高齢者や子育て世帯に向けたサービスばかりのイメージがありますが,単身者や若年層は無関係と考えてしまいがちです。このような考え方があるのも行政サービスが身近に感じられない理由ではないでしょうか。  行政サービスだけではなく,補助金や助成金,利用したい制度などさまざまなサービスを提供し,市民をサポートするため,認知度や活用度を高めるためどのような取り組みをしているのかをお伺いするとともに,成果についてもあわせてお伺いします。 34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 35: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問の「マチイロ」につきましては,平成29年11月に運用を開始し,2月25日現在のダウンロード数は397件となっております。この「マチイロ」にはプッシュ通知機能があり,広報こまえを登録していただいている方に発行日の1日と15日にお知らせが届くため,忘れることなく広報こまえをごらんいただけるようになっております。  「マチイロ」を利用されている方から具体的な声は寄せられておりませんが,「マチイロ」によってスマートフォンから簡単に広報こまえへアクセスすることが可能になったため,利用していただいている方々には,狛江市をより身近に感じていただける機会がふえたのではないかと考えております。  また,行政サービスの提供に当たっては,各所管において,その対象となり得る方やその見込みがある方などにさまざまな形で情報を提供しています。情報の提供に当たっては,各所管からの提供を初め,市ホームページや広報こまえを基本とし,公共施設や鉄道駅,市内店舗等での告知,新聞折り込みや各戸配布,また,最近はSNSを活用した提供なども行っています。こうしたさまざまな手法をターゲットとなる年齢層や世帯層ごとにうまく組み合わせていくことが,効果的な情報提供につながっていくと考えております。  また,組織横断的に情報共有を行うことで窓口のたらい回しを防ぐことや,関連する情報についてあわせて提供できるなどのメリットもあるものと考えております。  また,利用したい制度や補助金等の情報は,市民団体や市民活動を行っている方にも有益な情報になり得ると考えますので,「こまえくぼ1234」を活用した情報提供も行ってまいりたいと考えております。 36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 37: ◯ 10番(三角 武久議員) ただいま企画財政部長のほうから御答弁いただいたように,広報こまえにはさまざまな情報が掲載されていると思うんです。例えば割安でできるイベントまたは無料法律相談なども多く掲載されており,私は情報の宝庫だと感じています。  それでは広く講読してもらう方策,そして意外と知らないことが多いと思いますので,自分のライフスタイルに合ったものを積極的に調べて活用できる方策について,狛江市はどのようにお考えになっているのかお伺いします。 38: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 39: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 広報こまえにつきましては,より多くの方に手にとっていただくために,新聞折り込みのほか,毎年市内のスーパーやコンビニエンスストアの店舗で配架させていただけるよう御協力をお願いしており,2月25日現在で市内の公共施設や小田急線3駅を含め,合計94カ所で入手できるようになっております。また,広報こまえ発行日には,ツイッター,フェイスブックでも情報発信をしています。  市ホームページにおきましては,目的別に情報が入手できるよう,12種類のライフイベントを設けて検索しやすくしているほか,「マチイロ」では,「興味のある分野」を選択していただくことで,市ホームページの更新情報の中から選択した分野の情報がプッシュ通知によって表示されるため,その方にとって興味のある情報が入手できるようにしています。 40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 41: ◯ 10番(三角 武久議員) それでは今まで御答弁いただいた行政サービスのコストについて,改めてお伺いさせていただきます。  私たち日本人は,意外と行政サービスのコストを自分たちで負担しているという意識が薄いように感じるところもございます。国政レベルにおいては国で負担しておりますので,政府の行政サービスがふえたら自分の懐が痛むという実感が湧きにくいのかもしれません。しかし地方自治体においては少人数で負担するため,費用がふえれば負担もふえることが実感しやすいと言えるのではないでしょうか。小さな地方自治体になればなるほど,お互いの顔が見えてしまうため,つらい選択も迫られると考えているところです。  そのようなときには,包み隠さず情報を開示し,住民の意思・意見をしっかりと聞かなければならないと考えています。狛江市は,行政サービスに係るコストについてどのようにお知らせをしているのかお伺いします。 42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 43: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 行政サービスに係るコストにつきましては,予算と決算において広報や「予算概要」「財政のあらまし」などでお知らせをしています。また,よりわかりやすく捉えていただくために,市民1人当たりのコストについて,目的別にどれくらいの費用がかかっているかもお知らせしています。 44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 45: ◯ 10番(三角 武久議員) それでは市民やサービス受益者の負担軽減策についてお考えをお聞きするとともに,これまで進めてきました事業並びに負担軽減効果についてもあわせてお伺いします。 46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 47: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「子育てしやすいまちづくり」や「安心して暮らせるまちづくり」などの市の施策を進める手段の一つとして,市民や団体の取り組みに対して負担軽減を図るための補助などを行っております。市の単独事業というわけではありませんが,新年度予算案では,新生児の聴覚検診費用の一部助成やブロック塀の撤去に対する助成などがあります。また,これまで進めてきたものとしましては,子供の医療費助成や認証保育所等入所児童保護者負担軽減補助などを行っており,その効果として施策の推進につながっているものと考えています。 48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 49: ◯ 10番(三角 武久議員) 最後になりますが,行政コストには常に膨張圧力が働いているのではないでしょうか。この膨張圧力を常に抑止していく必要があると考えています。本当にその仕事が必要なのか検証されていない。そして,この必要性は狛江市をどんなまちにするのか,どのようにしていくのか,必ずそれがなければならないと考えています。問題なのは何が必要かである。必要であればそれを何としても実現すべきと考えています。  行政サービスには採算性という基準が最初から欠落しているとよく言われている,また指摘されている中で,採算性は経済性をはかる唯一の基準であります。採算性の前には公共の利益が立ちはだかります。つまりお金の問題ではないという論法であります。しかし結局は経済の問題であり,経済的に立ち行かなければ夢はかなえられません。最初から費用対効果を考え,自分の仕事が市民に喜ばれているのかいないのか,必要とされているかいないか,それがあって自分の仕事に情熱を持ち,責任を持って取り組むことができます。費用対効果が問われるべきなのは行政サービスや公共事業であります。その効果は,市場原理ではなく民主主義的原理でなければならないと私は考えています。  本当の政治とは,市民を幸せにするためには税金を何にどのように使うかを考え,配分を決めることであると私は思っているところで,1問目の質問を終了させていただき,2問目のISO活動について再質問させていただきます。  ISO取得のメリットとしては,作業手順が明確になり,作業手順を明確にすることによって組織のシステムとして確立されるところであり,ISO9001(品質マネジメントシステム)は,顧客(市民)に品質のよいものやサービスを提供することを目的としています。ISO14001(環境マネジメントシステム)は,会社,ここでは市役所を取り巻く地域の方々のために環境に悪影響を与えないようにすること,つまり環境保全を目的としています。ISO取得のメリットについて狛江市の御見解をお伺いします。 50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 51: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) まずISO9001の取得に当たっては,先ほど答弁させていただいたような質の高いサービスの創出といったメリットのほかに,記録の管理方法や作業手順を明確化することによるミスやトラブルの防止による作業効率の向上,スムーズかつ漏れのない業務引き継ぎが可能となるといったメリットが考えられます。 52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 53: ◯ 環境部長(清水 明君) ISO取得のメリットについてですが,さきに触れました業務改善,職員の環境に対する自覚,環境配慮に関する取り組みへの社会的信用のほかに,PDCAサイクルを介した測定可能な数値の進捗管理ができるというメリットが考えられます。 54: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 55: ◯ 10番(三角 武久議員) ISOの基本は,「人に仕事をつける」ではなく「仕事に人をつける」ことです。個人ではなく組織全体を管理するために,漠然としていた業務手順・役割・責任・権限を明確にし,個人の能力の問題ではなく,組織としての必要な力量がはっきりするところです。  責任と権限が明確になることのメリットが示されているところで,例えばどこで誰が何をしているのかということが明確になるため,無駄なものと必要なものがはっきりします。保存すべき書類と不要な書類が明確になるため,保管文書の管理が容易になると言われています。まずは責任と権限がはっきりする。作業手順においても,例えばクレーム対応を含む顧客からの問い合わせに対し,素早く正確に対処できるようになるといったことが挙げられるところで,PDCAを回す仕組みが構築できると考えています。  続きまして,無駄なもの,必要なものという観点から財政的効果も期待できるところで,効率的な事務事業の執行によりコストの削減を図ることが期待できると私は考えています。企画財政部長に,コスト削減を図る観点からもISO活動のメリットについて再度お伺いさせていただきます。 56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 57: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問のとおり,業務の手順や役割・責任・権限を明らかにし,作成した書類や実際の作業における無駄なものと必要なものを明確にすること,また,それらを定期的に評価・見直しを行うことで,素早く正確な対応ができるようになるとともに,さらなる改善につながっていくものと捉えております。こうした改善の結果,無駄な業務と考えられるものを縮小・廃止することができれば,その業務に係るコストを削減することにもつながるのではないかと考えられるところです。 58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 59: ◯ 10番(三角 武久議員) 環境ISOの地方自治体への波及が急速に進展しているところで,ここ数年内にISO14001の認証を取得する自治体がかなりの数に上るのではないかと推察されています。地方自治体におけるISO14001の導入の現状については,それぞれ目的別に異なっております。大きくは,エコロジカルなまちづくりのため,または環境先進自治体をアピールするために取得するものであります。  ISO14001認証でポイントとなるのは,自然を破壊することにつながるシステムを根本から見直すことです。しかし表面上ではなく,身近なところから意識することで効率的な貢献が実現できると考えています。例えばコピー用紙の面両使用やごみ分別,堆肥リサイクル化のさらなる推進を進め,廃棄物となるごみを減らすことが挙げられます。また,市民に対しては環境保全施策への信頼と理解の向上,職員に対しては環境に関する意識改革と具体行動の進展が挙げられますが,環境部長においてはどのようなメリットがあると考えるのか再度お伺いします。
    60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 61: ◯ 環境部長(清水 明君) 御指摘のとおり,ISO14001の認証効果として,市民の皆さんに対しては環境保全施策への信頼と理解の向上,職員に対しては環境に関する意識改革と具体行動の進展に一定の効果があるものと考えております。 62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 63: ◯ 10番(三角 武久議員) 先ほどの質問の中で,ここ数年来,ISOを取得する地方自治体はかなりの数に上ることが推察されるということでお話し申し上げましたが,デメリットとしては,認証取得関係経費の負担が重い,更新審査の負担を考えて認証を継続するかどうか検討せざるを得ない状況,そして認証を取得した地方自治体が多くなってきている中で,認証を取得した地方自治体への行政視察などからノウハウを得ることができ,逆にコンサルタントへ委託する必要がなくなったことが挙げられると私は考えています。経費負担と意識改革の問題を中心に,ISOに対する取り組み姿勢が揺れ動いているように感じているところもございます。  狛江市の御見解についてお伺いします。 64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 65: ◯ 環境部長(清水 明君) ISO14001認証取得後にその認証を返上する企業・自治体があることを把握しております。その理由としまして,御指摘の経費負担の問題のほかに,マネジメントシステムを運用するに当たり職員の事務負担がふえること,各自治体で策定している地球温暖化対策実行計画(事務事業編)と内容が重複していること,成果が頭打ちもしくは成果が見えにくい等の問題があるためと考えております。 66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 67: ◯ 10番(三角 武久議員) それではここで企画財政部長に,ISO9001のデメリットとして感じるケース,例えばリーダーが掲げた目標が理想に走り過ぎてしまい既存業務とのギャップが生じてしまう,またはISOを導入してもすぐに効果が出ないなど,導入された地方自治体からも指摘されているところで,デメリットについてはどのように捉えているのかお伺いします。 68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 69: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ISO活動のデメリットとしましては,御質問の中でお話しいただいたようなリーダーの掲げた目標と既存業務のギャップや,効果があらわれるまで時間がかかるといった問題点のほか,認証取得・定期審査等に対しそれなりの審査費用がかかるほか,記録作業等に係る負担の増といったデメリットが考えられます。 70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 71: ◯ 10番(三角 武久議員) ただいまメリット・デメリットの御答弁をいただいた中で,地方自治体が環境マネジメントシステムを導入すること,また,この国際規格を取得することに大きな意義があると考えています。地方自治体が環境マネジメントシステムを導入することは,環境行政に一貫性を持って総合的・計画的に取り組み,同時に住民の環境保全活動への参加を促す手段として最適ではないでしょうか。また,期待できる効果として,先ほど御答弁がございましたとおり,職員みずからが率先実行することにより,住民や事業所への啓発効果も期待できると考えています。  環境問題への対応を住民,地方自治体,また各種市内事業所が一体となって推進していくためには,国際規格の認証取得は有効な方法あると私は考えています。環境マネジメントシステムを導入し,第三者に認証してもらうことによってこそ,住民・事業者から信頼・協力を得ることが可能になると考えているところで,将来的なビジョンを含め狛江市の御見解をお伺いいたします。 72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 73: ◯ 環境部長(清水 明君) 先ほどの答弁で申し上げましたが,ISO14001認証取得後にその認証を返上する自治体がありますが,さいたま市,武蔵野市のようにISO14001のノウハウを生かした独自のシステムへと移行する自治体があると聞いております。  狛江市といたしましては,狛江市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)に基づき,全職員が一体となってISO14001のノウハウを生かした事業等を展開することにより,省エネやリサイクル等の環境に配慮した取り組みを推進するほか,狛江市環境基本計画に基づき,市民・事業者・行政が一体となったパートナーシップのもとに,環境の保全・回復及び創出の取り組みを推進してまいりたいと考えています。 74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 10番三角議員。 75: ◯ 10番(三角 武久議員) 地方自治体,狛江市がISOを導入することへの期待というのは,やはり行政サービスではないかと考えています。行政サービスの確保と向上に役立つことへの期待,組織のマネジメントの姿が地域住民によく見えることへの期待,地域住民や事業者の目が自治体の組織に注がれ,協働の基盤ができることへの期待,組織内の連携の基盤となる職員の意識改革が進められることへの期待,組織内部に自己決定・自己責任の客観的な組織運営の芽が育つことへの期待。どうしても縦割りで動いてきた市役所が,横断的な活動をISO9001,ISO14001も展開できるという点で,大きな体制や意識改革があります。また,PDCAをうまく運用すること,プラン・ドゥーは非常に得意なところですが,チェック・アクションの部分は非常に弱いため,その部分がうまく育つと言われています。  そして,ISOにある内部監査という仕組みを使って職員相互がシステムチェックを行い,定期的にその課の目標がきちんと達成できているか,きちんと仕事ができているかチェックできる仕組みであり,その仕組みがあり,質が落ちないよう維持をされています。また,経費削減につながることへの期待,さらには特徴のあるまちづくりへの期待もあります。  例えば群馬県太田市では,ISO導入によって市長が市民の声を聞くという話に関して,狛江市も現在実施されているかと思いますが,もともとは市長への手紙というツールを使っていたそうで,市長室にファクスを設置して,市長はそのファクスを見て直接返事を書いているそうです。市長から返事が来るということは,自分の意見がちゃんと市長に届いているということで非常に好評であり,この取り組みについてもISOでみんなで考え,そしてさらにもう一歩考えを進めて,フリーダイヤルで24時間いつでも苦情を受け付けできるようにしたそうです。当然,企画段階では,担当部門は対応の大変さを懸念して大反対だったそうです。でも始めてみると,市民から苦情等ではなくいろいろな意見もたくさんあり,好評を得るとともに非常に効果があったそうです。ISO9001の導入により,市民の満足度の向上・目的・成果重視・コスト意識の徹底が図られたと,太田市では指摘がございます。  また,導入の成果として市民の方との関係が非常によくなったそうです。先ほどお話ししたように最初は苦情が多いということを予想していたそうですが,進めていく中で,最近では,こういうことをしてもらえないか,こういうアイデアもあるんだけどというように,協働する感じになってきていると職員みずからも感じ,役所に対して好意的になる場面もふえたそうでございます。  認証取得後の課題としては,システム構築と運用のコンセプトを明確にすることであります。職員としても通常業務以外の別の仕事が来たという印象を持つところもあるかと存じます。ISOの帳票の用意,記録など仕事がふえるといった負担も感じるのではないでしょうか。また,全員がやらなければ効果が出ないという問題もあります。  また,取得費用についても,500名規模の組織ですと約290万円の登録審査費用が必要になります。この費用にはコンサルタント費用は含まれておらず,別にコンサルタント費用として240万円程度が必要になると言われています。  以上,ISO導入と課題ということでお話をさせていただきましたが,市民への信頼・信用,人財育成,狛江市のイメージアップ,財政効果につながるISO取得を行うことを検討していただきながら,行政サービスの確保と向上に努めていただくよう要望させていただき,全ての質問を終了いたします。 76: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前 9時53分 休憩     午前10時09分 開議 77: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。11番栗山剛議員。     〔11番 栗山剛議員登壇〕 78: ◯ 11番(栗山 剛議員) 通告に従いまして,今回で15回同じテーマの質問をさせていただきます。  1問目,安心で安全なまちづくりについてでございます。  (1)防犯・災害時の通報についてお伺いしてまいります。  犯罪発見時,災害発見時の通報体制にさまざまな問題点が見えてきたので質問を進めてまいります。  昨今さまざまな事件や災害時に,発見者通報のおくれにより悲惨な事態になっているように思えます。狛江市の対応について質問します。  狛江市は,刑法犯認知件数はどのような状況なのでしょうか。また,市は今後どのような施策を推進していこうとしているのかお聞かせください。  再質問は自席にて行います。 79: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 80: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 刑法犯の認知件数,それから施策の推進ということで,私のほうから答弁をさせていただきます。  平成30年中の市内の刑法犯認知件数は378件,対前年比で113件減少し,都内23区26市で最少となりました。また,人口1,000人当たりの発生件数は4.55件,対前年比1.41件の減少となり,こちらにつきましても都内23区26市で最少となりました。特殊詐欺認知件数状況につきましても,平成30年中は30件と前年から4件減少となりました。都内における他自治体の特殊詐欺被害が増加している中で,狛江市は減少している数少ない自治体となっております。  刑法犯認知件数が減少した要因につきましては,調布警察署による積極的な取り組みが挙げられると同時に,調布警察署と連携した調布地区防犯協会狛江支部連合会を初めとする地域の皆様方によります,日々の防犯活動が大きな要因となっていると考えています。これらの取り組みの成果として刑法犯認知件数が減少しているということは,安全で安心して暮らせるまち,人にやさしいまちづくりが進展しているものと実感をしています。  刑法犯認知件数が減少している中での今後の取り組みでございますけれども,依然として多額の被害が発生している特殊詐欺に対しまして,引き続き調布警察署及び調布市と連携した効果的な施策の展開,調布地区防犯協会狛江支部連合会と協働した防犯啓発活動を推進してまいりたいと考えています。 81: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 82: ◯ 11番(栗山 剛議員) では再質問させていただきます。  23区26市中,刑法犯の認知件数が最も少ない狛江市,すばらしいと思います。要因は,市民と行政と警察の連携で,特に調布地区防犯協会狛江支部連合会の活動が効果を上げているとのことでした。本当に感謝申し上げます。  さて,犯罪など,また犯罪に至らなくても不審と思ったら,まずどこへ通報したらよいのか。犯罪の場合,いじめ・虐待の場合,最も基本的なことですが,確認をさせてください。 83: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 84: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 犯罪ではなくとも不審な事案がありましたら,緊急であれば110番通報またはお近くの交番に御相談いただきたいと思います。 85: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 86: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 教育現場におきましては,学校がいじめを認知した場合は,直ちに学校いじめ防止委員会において事実を確認し,解決に向けて組織的に対応しています。さらに,必要に応じまして,教育委員会が設置する狛江市いじめ問題対策委員会において調査をし,適切な助言を行うこととなっております。また,学校が虐待を発見した場合は,直ちに子育て支援課あるいは児童相談所に通告しています。 87: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 88: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童虐待を受けたと思われる児童を発見した場合は,速やかに市町村または児童相談所に通告をしなければならないことが児童虐待の防止等に関する法律に規定をされています。疑われる場合も含めて児童虐待を発見した場合は,市の児童虐待の通告機関としての市,子ども家庭支援センターに通告または相談いただくことになります。 89: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 90: ◯ 11番(栗山 剛議員) やはりさまざまな事案に対して窓口が多くあることがわかりました。  市民の方より,事件や犯罪を発見しても仕返しが怖いと思い通報できないとお聞きしました。実際に私が頼まれた案件としましては,薬物所持者と不審車両が常に駐車していて怖くて通報できないということがありました。どうしたらよいのでしょうか。また,そのような相談は市役所に窓口があるかお伺いいたします。 91: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 92: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 身元が特定されて不利益をこうむることを懸念し,通報をためらう方から有益な情報を得ることを目的として,警察庁が平成19年に開始した「匿名通報ダイヤル」という通報制度がありますので,こちらを御利用いただければと思います。また,市民の皆様へは,このことをわかりやすく広報してまいりたいと考えております。 93: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 94: ◯ 11番(栗山 剛議員) 今の匿名通報ダイヤル,これは「とくめいつうほうやってサンキュー」という語呂合わせで,0120-924-839ですが,さすがに長い電話番号は今の時代にそぐわないと思います。  次に災害時通報で,昨年の台風24号の強風による被害の通報は,深夜でしたが市役所にあったのかどうかお伺いいたします。 95: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 96: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 昨年の台風24号では,深夜から風が強まったことにより,明け方まで倒木や電線が切れているといった情報が市のほうに寄せられております。 97: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 98: ◯ 11番(栗山 剛議員) やはりあのときの夜は,市民の皆様も行政に情報提供されていたことがわかりました。  では昨今,情報の連携で警察・消防・自衛隊・行政が連携するSIP4Dとはどのようなものか教えてください。 99: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 100: ◯ 総務部長(上田 智弘君) SIP4Dは,国の研究機関である防災科学技術研究所が開発を手がけている府省庁連携防災情報共有システムのことで,所掌事務が異なる多数の府省庁・関係機関の間で横断的な情報共有・利活用ができるシステムであり,平成28年熊本地震や平成29年九州北部豪雨での災害において試行的に活用した例があります。  現段階におきましては,技術的な課題や実運用体制の構築,法的・制度的な位置づけの確立,府省庁間の情報共有をいかに自治体へ展開させるか,情報共有のためのルールづくりなど課題が多々ある状況でございます。 101: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 102: ◯ 11番(栗山 剛議員) 市民が安心して通報できるシステム,今もお話しがありましたが,まださまざまな課題があるということでした。  以前も一般質問でさせていただきましたが,相模原市の道路通報アプリをぜひ導入していただいて,さらにその通報内容を,犯罪(ネグレクト等)情報,災害発見情報が24時間送信できるようにすれば,今まで通報をためらっていた方も通報しやすくなるのではないかと考えられます。  また,最近はSNSで動画配信などをされる方もいますが,デマ情報もあり,やはり個人情報を含むものは公的機関で管理し対応するほうが,市民の安心・安全を守れると感じます。この通報システムを使うことにより,昼はもとより夜間,前も言いましたが,電球が切れている,道路が陥没しているという情報が市役所に入っているということですので,朝に確認がとれる,また,市の職員の方の仕事量も軽減されるのではないかと思いますので,何とぞ御検討をお願いして次の質問に移ります。  (2)消防団招集サイレンについてでございます。  こまえ初春まつりでの消防団出初め式において配布されました次第には,消防団招集サイレンの吹鳴パターンが記載されておりました。いつごろから招集サイレンの吹鳴をやめたのかお伺いいたします。 103: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 104: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 火災発生時における消防団員招集のためのサイレン吹鳴につきましては,平成12年10月まで行っておりました。以後,平成19年3月まではポケットベルによる配信,平成19年4月から現在までは携帯電話を利用したメール配信による招集としております。 105: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 106: ◯ 11番(栗山 剛議員) それではなぜサイレンの吹鳴をやめるようになったのかお伺いいたします。 107: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 108: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 消防団員招集のために使用するサイレン吹鳴につきましては,近隣住民の方から苦情が相次いだ経緯がございました。そのころから通信事業者からポケットベルによる配信はどうかという提案を受けまして,一度に全員へ連絡ができること,器具置き場付近にいなくても火災発生が把握できること,他市消防団も導入しており信頼性もあることなどにより,市と消防団双方が協議した結果,サイレン吹鳴を中止し,ポケットベルによる招集とすることにいたしました。 109: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 110: ◯ 11番(栗山 剛議員) では再確認ですが,現在の消防団員の招集連絡方法は何なのかお伺いいたします。 111: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 112: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 先ほども申し上げましたが,現在はスマートフォンや携帯電話を利用したメール配信による招集としております。 113: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 114: ◯ 11番(栗山 剛議員) それでは,今後サイレンの吹鳴は行わない方向で進んでいるのかお伺いいたします。 115: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 116: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 消防団員の招集につきましては基本的にメール配信としておりますが,メール送信そのものにふぐあいが生じた場合などは,サイレン吹鳴により招集をかけることも十分あり得ると考えております。 117: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 118: ◯ 11番(栗山 剛議員) サイレン吹鳴は,幾ら狭い狛江とはいえどこの地域の火災か一般の市民の方にもわかる手段と思います。消防車のサイレンと消防団員の招集サイレン,多少音は違うんですけれども,一般の方には本当にわからないので,まずそれがわかるということになると思います。さらにまた,私たちと同じ市民である消防団員が活躍しているあかしにもなります。消防団の御家族の方,子供たちが消防団の活躍を知り,地元を守っている,また,消防団OBの皆様も,災害時に活躍する消防団に対し応援できる。とにかく市民全員に災害に対する意識づけのきっかけとなります。どうかサイレンの吹鳴を検討していただいて再開を希望いたします。  それでは次の質問,(3)公衆トイレの新設についてお伺いいたします。  現在狛江市が管理する屋外の公衆トイレは幾つあるのかお伺いいたします。 119: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 120: ◯ 環境部長(清水 明君) 公園に設置されているトイレの数につきましては,前原公園,西河原自然公園に各1カ所,西河原公園に2カ所の合計4カ所ございます。 121: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 122: ◯ 11番(栗山 剛議員) それでは「こどもかけこみ110番」で実際に多い事例で,トイレを使いに来る子供はいるかどうかお伺いいたします。 123: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 124: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 「こどもかけこみ110番」につきましては,PTA連合会が連絡会議を設置して実質的に運営をしていただいておりますけれども,トイレ需要に関しましては把握していない状況にあります。
    125: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 126: ◯ 11番(栗山 剛議員) たしか私が以前P連会長のときに,駆け込み事例で一番多かったのが,子供たちがトイレを貸してくださいと家に来ることでした。  それでは今度は,大人の市民の方から公衆トイレの要望はあるのかお伺いいたします。 127: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 128: ◯ 環境部長(清水 明君) 既存公園へのトイレ設置の要望につきましては,市長への手紙等で設置の要望をいただくことはございます。 129: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 130: ◯ 11番(栗山 剛議員) やはり公衆トイレの要望はあるということです。  では次に,2020オリ・パラに向けて公衆トイレの新設計画はあるのかお伺いいたします。 131: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 132: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 東京2020大会への対応等を目的とした公衆トイレの新設に関する計画はございません。 133: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 134: ◯ 11番(栗山 剛議員) ではまだ仮定の段階ですが,オリ・パラ中,もし多くの外国の方々が野川緑道を訪れた場合,野川緑道に面する野川地域センターは来年度改修工事という予定になっております。多摩川地域センターのように24時間利用可能なトイレの設置はできるかどうかお伺いいたします。 135: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 136: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 野川地域センターについては,来年度改修工事を予定しておりますが,野川地域センター敷地内の屋外に公衆トイレを設置するスペースはなく,設置することは現状難しいと考えております。 137: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 138: ◯ 11番(栗山 剛議員) 設置するのが難しいということではございますが,開館時間内のみは問題があるかもしれません。  狛江の魅力発信でも,もし多くの外国や国内観光客が来られた場合……先日,白川郷のニュースを見て,これは狛江でも同じ問題になるのではないかと思ったのがトイレでした。コンビニのトイレに関しては,市内の地域によっては全くなく,東野川四丁目付近になりますが,道路工事のガードマンから近くにトイレはありませんかとよく聞かれます。  今回質問したきっかけは,ある芸能人の方が小学生のときに,通学中おなかの調子が悪くなり大便を漏らし,そのことが恥ずかしくてひきこもりになり不登校になったということを番組で語っていたためです。先日の吉野議員の質問にもありましたが,排せつは生きていく上で非常に重要な行為です。また,日本人は昔からトイレは怖い場所として過ごしてきましたが,公衆トイレはきれいに管理されていれば決して怖い場所ではありません。市内をチェックしていただき,必要な場所に公衆トイレの新設を検討していただきたいと思います。お年寄りが歩きやすいまちの一つのきっかけにもなると思うので,トイレが遠いと,吉野議員がおっしゃっていたようにおむつゼロに向けての関連もあります。トイレは本当に今後の課題として検討していただきたいと申し上げまして,(4)自転車事故防止の取り組みについて質問させていただきます。  最近,とある市内中学校下校時,飛び出した生徒と自転車との接触事故があったと聞きました。これについて把握されているかお伺いいたします。 139: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 140: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 当該校からは教育委員会にその日のうちに報告をいただいたところでございます。生徒にけがはなく大事には至りませんでしたが,学校では改めて歩行の指導を徹底したところです。 141: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 142: ◯ 11番(栗山 剛議員) それでは現在の自転車事故の傾向について教えてください。年代別,自転車の種類,普通自転車,サイクリング用,電動アシストなどありますので,可能な限りで御答弁をお願いいたします。 143: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 144: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市内における交通事故全体に対する自転車が関連する事故の割合は,東京都全体と比較しますと例年高い傾向となっています。平坦な地形から自転車の利用が多いことが要因と考えています。  自転車事故のうち,事故の過失がより重いと思われる第1当事者の違反として,平成30年は交差点安全進行違反,一時不停止,安全不確認事故行為が比較的多くなっています。なお警視庁が公開している情報からは,自転車が関連する事故の年代別,自転車の種類等の情報がないため,把握はできていません。 145: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 146: ◯ 11番(栗山 剛議員) 平成30年は,交差点安全進行違反,一時不停止,安全不確認事故行為が多くありました。  それでは自転車事故防止取り組みについての市の考えをお伺いいたします。 147: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 148: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) これまでの取り組みといたしましては,春・秋の全国交通安全運動に合わせた自転車安全利用キャンペーンの実施,東京都の実施するTOKYO交通安全キャンペーンへの参加,スケアード・ストレイトの開催,各種イベントの自転車シミュレーターの体験会開催などがあります。 149: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 150: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校におきましては,小学校では第5学年が体育科保健の時間で,また,中学校では第2学年が保健体育科保健の時間において,自転車の安全と事故の防止に関する授業を行っています。子供たちには,交通ルールを守ることにより交通事故に遭わないための学習と加害者にならないための学習を実施しています。 151: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 152: ◯ 11番(栗山 剛議員) 安心・安全な狛江を目指して,各課で自転車の交通安全に対しての教育をしていただいていることは確認できました。  それでは道路構造及び表示物で自転車事故防止を行っているのかお伺いいたします。 153: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 154: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 警視庁によって,市内にある都道上への自転車ナビマークの設置が進めて進められておりますが,狛江市においても昨年策定しました自転車ネットワーク計画に沿って,自転車の走行位置を明示していくことで事故防止につなげていきたいと考えています。また,これまでの事故防止対策として実施している立て看板等で注意喚起や路側帯のグリーンベルトなど,効果的な対策を引き続き努めてまいりたいと考えています。 155: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 156: ◯ 11番(栗山 剛議員) 先日,何回か5階のほうで要望してまいりました件で,自転車のストップマークを設置していただきまして,本当に住民の方からも感謝いただきました。ただ,今のストップマークの形状,もう少し考えないと,余りにも小さいんじゃないかと感じております。もっと見やすく派手でもいいのかなと感じました。  では安全運転についてお伺いしたいんですけれども,まず大型バイクに乗られている部長に確認させてください。交通事故防止は何が一番大事だと考えておられるかお伺いいたします。 157: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 158: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 大型バイクに乗っている部長に質問ということでございまして,私も乗っております。実は栗山議員と同じ車種の1,100ccのオートバイに乗っております。また,部長ということでございますと,榎本部長も650ccのバイクに乗っています。私どもは市役所内に有志でつくりました狛江市役所ツーリングクラブというものがございまして,昨年は若い職員の企画により,消防団に所属しておられる市民の方と1泊のツーリングなども実施させていただき,今後もそのような交流もしていければと思っています。  そのようなツーリングで何人かで走るときに感じることですが,先頭を走る人のペースに比較して,後ろになればなるほど前の人についていくのが非常に厳しいものになりまして,追いつくために道路交通法に抵触しない範囲で少々無理をすることがあります。そのため先頭を走る方は,バックミラー等で後ろの方のペースに配慮して走ることが重要ですが,一番後ろを走る方というのも,信号待ちで先頭からおくれるということが多いですから,経験豊富で技量にすぐれた方がその位置で走ることが必要です。追いつくために無理をしないで,冷静に自分のペースを保ちつつ,前の人に追いついていくということが心がけとして重要だと思っております。  私もバイクで冷やっとする経験がかなりあります。やはり事故の多くは単独よりも相手があるものが多いと思います。特にバイクの場合には,自転車もそうですけれども,前方の車両が右折・左折するときに巻き込まれてしまうということが非常に多いと思います。最近は,これは交通ルールの問題でもありますけれども,方向指示器を出さずにいきなり曲がってしまう前方の車両も多くありまして,まずは後ろにいるときは自分の存在をライト点灯で示すということが非常に大事です。また,次にリスクとしてありそうな,方向指示器を出さずに曲がってしまうという話もしましたけれども,交差点等もしくは左側とか右側に店舗がある所とかありますけれども,そういう危険が想定される動きをできるだけあらかじめ予測して,そういう所には近づかないようなことも重要だと思います。  交通事故を防止するためには,私どもが日ごろから普及啓発しております交通ルールを遵守するということは当然でございますが,まずは自分のペースで無理をしないということと,自分の車両の存在,自転車でもそうですけれども,存在を示しつつ,周囲の車両の想定外の動きを予測して,リスクの高い位置には近づかないということも重要だと思っています。交通ルールだけに頼らずに,自分の身は自分で守り,事故を起こさないような対応も必要だと考えています。 159: ◯ 議 長(小川 克美議員) 11番栗山議員。 160: ◯ 11番(栗山 剛議員) 都市建設部長,本当に見るからに安全運転,まじめな運転をなさっている方だと思います。また,榎本部長も非常に安全運転をしていると,たまにフェイスブックに出ているのも拝見しております。  今お話にあった中で,巻き込まれ事故は非常に多いと思います。私自身が自転車に乗っていて巻き込まれたことが1回ありまして,車道を走っていて,左折車が急に曲がって私に気づかず巻き込まれたんですけれども,自転車の破損だけで,けがなしで済みました。  自転車事故は,自転車に乗る方だけではなくてドライバーのほうも当然注意しなければ防げないと思いますが,今回私はなぜ自転車事故について質問したかといいますと,今,私もたまに行っております見守り活動,交差点におきまして一時停止をしない自転車が非常に多く,接触事故の危険をすごく感じたので,確認ということでさせていただきました。  また,今,小俣部長のほうからもお話がありましたように,安全意識,特に想定外の動きをあらかじめ予測し,これはかもしれない運転だったか,正確ではないですけれども,それが一番だと思います。事故を起こした加害者,事故でけがをした被害者,双方ともつらい思いをします。今,車の運転でシートベルトを着用しない人は皆無だと思います。それは警察の取り締まりが一番効果的だったと思います。自転車も交差点の一時停止,先ほども言いましたが,この取り締まりを行うことによって,大きなけが,事故を防止できる,そのようになるのではないかと思います。これはやはり警察の力をおかりしなければ実現できないと思います。  そして行政としてできることは,自転車ストップマークをもう少し巨大化したり見やすく,先ほど看板設置というお話もありましたけれども,道路標示で可能なものはできるだけ大きく目立つものにしていただければ,自転車事故は減っていくと思います。そしてヘルメットの着用などさまざまあります。そのようなことよりも,市でできることとして表示を見やすくわかりやすくを要望いたしまして,私の全質問を終わらせていただきます。 161: ◯ 議 長(小川 克美議員) 20番谷田部一之議員。     〔20番 谷田部一之議員登壇〕 162: ◯ 20番(谷田部 一之議員) 議長から発言する許可をいただきましたので,1問質問をいたします。  愛する狛江をそして未来のために活気ある住みよいまちづくりを目指してでございます。この愛する狛江をそして未来のためには,先ほど栗山議員も言っていましたけれども,私もこの4年間やってきた質問です。本日はその総決算でございます。私の願い,思いを質問いたしますので,市長,御見解のほどよろしくお願いいたします。  狛江市では,昭和30年の1万4,699人から昭和50年の7万43人にかけて急激に人口が増加してきました。昭和55年以降もなお緩やかに増加を続けており,平成22年には7万8,751人となっています。近年,集合住宅増のため毎年人口が増加しており,現在人口は8万2,000人になり,平成元年から比べると,一般会計当初予算額は169億円から286億円と大きくふえました。しかしながら団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて,さらに社会保障費の増加が見込まれます。さらに,その後は学校施設の建てかえも視野に入れておかなければなりません。つまりこのままいけば歳出が増加し,将来に向けてお金がかかるということです。  これからは人口減少に向かっていきます。「狛江市人口ビジョン」のシミュレーションによると,このままいけば狛江市の人口総数は2020年にピークを迎え,その後減少傾向になり,2060年には5万7,286人から6万6,380人ぐらいの人口となり,さらに2110年には2万人となり,自治体消滅のおそれがあるわけであります。生産年齢人口も2045年には今から約2.5割から3割減少し,逆に高齢者は約3割強増加します。  これからは市長の言う市民が主人公のまちづくりの推進を進め,私の将来の狛江の未来像である活気ある住みよいまちづくりを目指していかなければなりません。そのためにはまず少子化に歯どめをかけなければいけない。それには出生数をふやすことが絶対に必要であります。市は,出産や子育てに関する現実と理想のギャップを解消するための環境整備,人口減少に対応した地域社会をつくり出すための取り組みを今すぐ進める必要があります。特に20代と30代の人口が減少すれば出生数の増加につながりづらいことから,なるべく早期に出生率を向上できるかが少子化対策の一つの鍵だと私は思います。  また,公共施設の建てかえも今後考えていかなければいけません。過去10年間の公共施設等の整備及び維持管理は,単年度平均で15.8億円であり,施設等の機能の維持のために必要となる点検,調査,補修,修繕等の維持管理費は単年度平均で4.6億円,合計すると過去10年間単年度平均で20.4億円。ところが平成43年,2031年以降は,小・中学校の学校施設が更新時期を迎えるため,整備費が増加する見込みであることから,2031年から2045年まで15年間は,先ほど言いました過去10年間の平均より10億円も増加する見込みです。平均約32.7億円,過去10年は20.4億円ですから,約10億円も余計にかかります。今後,2031年以降は学校施設の更新時期を迎え,多額の費用負担が発生します。  狛江市公共施設等総合管理計画によると,公共施設の整備や修繕に必要な資金を積み立てる公共施設修繕基金については2015年から積み増ししています。少しずつ積み増ししておりますが,子育て・教育支援複合施設新設工事等で公共施設整備基金や修繕基金などを今積み立てしておりますが,これから新しく複合施設をつくるということで約3億円強取り崩しと予算概要には明記されております。  法人税よりたばこ税のほうが税収が多い狛江市,市民の皆さんからの税収で市政運営していかなければならない狛江市,これからの狛江の理想像は,いかに転出を防ぎ狛江に人を呼び込むかが将来に向けての理想像だと。それには狛江を市外に発信させるシティセールスをさらに強化していかなければならない。そのためには,目指すべき将来の姿の基礎となる狛江市の魅力にかかわるアンケート調査にいいヒントが書かれていました。これは近年完成したマンションの居住者618世帯からとったものです。狛江市を選んだ理由として,緑が多く多摩川も近いなど自然豊かが最も多く,次いで都心に近い,知人・親戚に近い順になっています。市民意識調査からも,自然環境に恵まれて交通の便がよく,災害・犯罪などの安全さが挙げられています。  多摩26市住みよさランキング,都市データパックによると,狛江市は平成28年には住みよささが26市中23位,しかし平成30年には13位にジャンプアップしました。この上げ率は多摩26市でトップであります。要因としては安心・便利・快適であります。小田急線の準急がとまるようになり,刑法犯罪件数も東京でトップクラスが評価の要因となっていると私は思っております。  これらを踏まえて,将来の狛江の理想像は,良好な居住環境を守り,安心で安全なまちづくりを進めることで定住促進を図ることが重要です。それには何回も議会で私が質問している多摩川の利活用や,子育てしている女性にとって働きやすい環境を整えるためにテレワーク等は絶対に必要です。さらに,高齢者が中心となって活躍する団体のサポートをすることが,健康づくりをサポートすることで介護予防に取り組むきっかけづくりになると思います。ラジオ体操の普及などはどうでしょうか。  また,交通の利便性をさらに強化するために,狛江駅から羽田行きのリムジンバスの導入,さらにこれからのまちづくりのため,多摩川住宅建て直しの後に国の特区として自動運転無人巡回バスの導入,第四小学校の跡地の問題も含めてスポーツ施設開設は,次代を担う子供たちにとっては明るいニュースになるかと思います。  また,狛江の文化・歴史を知ってもらうことは必要だと思います。これは絶対に博物館の設置,それが難しいならば狛江の文化歴史資料館の設置でもいいと私は思います。つまり市民ニーズの変化に対応できるよう将来的な構想を今すぐ進めていかなければいけません。そのためには,市は将来像に向けて,現在,将来のための未来戦略会議も市長みずから中に入って,若い係長級の職員と活発な意見交換をしていると聞いております。この未来戦略会議から,市長が今後狛江市がどのようにして,活気ある住みよいまちづくりに,「日本一やさしいまち,狛江」の実現に何かヒントでも若い職員に隠されているかもしれません。  さらに地域生活支援拠点の整備では,当初,和泉多摩川駅前のぽかぽか広場に整備する予定でしたが,市の方針を再度整理し,新たな場所に早期に整備できるように検討を進めると所信表明では市長は書かれていましたが,早期の整備は私は必要だと考えております。  これらを踏まえて,20年,30年後の狛江市の将来像に向けて松原市長の思いを聞かせていただきたいと思います。  質問は自席から行います。 163: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 164: ◯ 市 長(松原 俊雄君) それでは狛江市の将来像に向けての答弁を申し上げます。多岐にわたる御質問ですので,しばらくお時間をいただきましての答弁とさせていただきますので,よろしくお願い申し上げます。  まず最初にポイントの御質問がございましたので,2点ほどそちらから答弁させていただきます。  公共施設の更新,旧第四小学校についてということですけれども,狛江市では現在人口が引き続きふえておりますけれども,その後は減少していきます。人口構成についても少子高齢化の進展などが想定され,これに伴って公共施設に対する利用状況も変化していくものと考えております。さらに財政面についても歳入に大きな増減が見込めず,歳出については高齢化などに伴う社会保障費の増加が想定されます。  こうした要素を踏まえますと,今後は狛江市の公共施設につきまして,小・中学校を初めといたしまして,昭和40年から50年代に建てられたものが一斉に更新時期を迎える中で,そのときの短期的なニーズのみを捉えるのではなく,将来的な転用を見据えた施設や複合的・一体的な施設,長寿命化による既存施設の有効活用など,長期的な視点から判断することが不可欠であると考えております。また,公共施設の建築・運営の手法につきましても,民間活力の活用や事業者誘致等コストの効率化,また,サービスの利便性向上といった側面からも,より効果的な手法を選択してまいりたいと考えております。  旧狛江第四小学校跡地を含む多摩川住宅地区につきましては,平成29年度に地区計画を都市計画決定したところでございます。今後の活用につきましては,市全体の公共施設のあり方を見据えながら,地区計画の目標等,そして統一感のある町並み形成等配慮しつつ,また,多摩川住宅の住民の皆様方を含め広く御意見をいただきながら検討してまいりたいと考えております。  続きまして地域生活支援拠点の整備についてということですけれども,障がい者の重度化,高齢化,そして親亡き後を見据え,障がいのある方が住みなれた地域で安心して暮らし続けられるために,地域生活支援拠点の早期整備が必要と考えています。具体的な整備に向けては,必要な機能を集約する多機能拠点整備型だけではなく,地域における複数の機関が分担して機能を担う面的整備型等,あらゆる手法で必要な機能に適した立地等を勘案して,総合的な見地で検討してまいりたいと考えております。  そして少し大きな課題のまちづくりでございます。中長期ビジョンから超少子化,超高齢化という国全体の問題・課題についての人口にかかわることから申し上げます。  これは視点が今までの視点と大分変わったところだと思いますので,それはこれからいろいろ調整をしながら考えていきたいと思います。  過日の一般質問にもありましたけれども,人口は地方自治体の基礎となることですので,人口減少により地方自治体の消滅は当然あり得ることだと考えております。23区においても消滅するところがあると言われておりましたが,単なる人口が減るということだけではありません。  狛江市の人口構成を見ましても既に変化があらわれていることがあります。平成31年2月1日の住民基本台帳にある狛江市の人口は8万2,416人です。そのうち男性は3万9,946人,女性は4万2,470人です。厚生労働省が2018年7月20日に公表した簡易生命表によりますと,2017年の日本人の平均寿命は,男性81.09歳,女性は87.26歳で,女性が長生きするということでございまして,狛江市でも女性の人口が多いということに当てはまってまいります。  私は市長に就任する前は結婚相談所を経営しておりましたので,経営学のほかにも男女比についても研究をしておりました。  人口で着目するのは,東京23区で消滅自治体と言われた理由は何かということです。人口は多いのになぜ自治体が消滅するかということです。狛江市のゼロ歳から19歳までの人口は1万2,880人で,男性6,669人,女性は6,222人と男性のほうが多いです。ゼロ歳から4歳,5歳から9歳,10歳から14歳,15歳から19歳の全ての5歳ごとの区分で男性の人口のほうが多いです。これは小・中学校の男女別でもあらわれています。でも20歳以上の人口を見ますと,女性の人口のほうが男性より多いのです。ここでは生物学的,また医学的なことは,時間がありませんので触れないでおきます。  結婚相談所の業界で考えますと,国際結婚は別として,現在では同年齢同士の結婚は男性が優位,5年後以降では,現在の20歳未満の女性が20歳の中ごろになりますので女性が優位ということになりますが,女性が少なくなる人口予測では,御質問の20年,30年後の狛江市を考えますと大きな問題・課題であると,不安要素であるということも言えるのではないかと考えます。  一方で高齢化を考えますと,ここにも大きな問題・課題があります。生涯未婚率の問題です。このことも結婚相談所を経験したことから自分自身意識を持つことになりました。  調査年に50歳の男女のうち結婚歴がない人の割合を示すものですけれども,この率は行政の大きな課題となる注目すべきことであります。1970(昭和45)年は男性1.7%,女性3.7%で,その後,男性は一貫して上昇する一方,女性は1990(平成2)年まで横ばいでありましたけれども,以降上昇を続け,2010(平成22)年国勢調査では男性20.1%,女性10.6%,2015(平成27)年は男性が23.4%,女性は14.1%とそれぞれ上昇してきております。厚生労働省の平成26年版厚生労働白書でも,2030年には男性27.6%,女性18.8%,2035年には男性29.0%,女性19.2%と推計をしています。  これが生涯未婚率という率になるわけですけれども,結婚とか子供を産み育てるということは,これは個人の自由です。でも今述べさせていただきました数字は現実で,行政が着目すべきことであります。この生涯未婚率でわかることは,身寄りのないひとり暮らし高齢者がふえるということであります。  国立社会保障・人口問題研究所は,平成27(2015)年に実施した「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」の結果では,「いずれは結婚しようと考える未婚者の割合」は,男性85.7%,女性89.3%という高い水準にあるわけであります。独身でいる理由としては,18歳から24歳は,「(結婚するには)まだ若すぎる」「まだ必要性を感じない」「仕事(学業)にうちこみたい」など,結婚するための積極的な動機がないことが多く挙げられております。特に女性で「仕事(学業)にうちこみたい」が増加をしていて,18歳から24歳では最も多い理由となっています。一方25歳から34歳の年齢層では,「適当な相手にまだめぐり会わない」などの結婚の条件が整わないことが結婚できない理由ということになっております。  このような調査からも,結婚したい人も多くいることから,出会いのチャンスをつくることも大切なことと思っておりますので,結婚支援についても力を入れていきたいと考えております。東京都でも結婚に向けた機運醸成事業を担う担当課長を新設されましたので,都とも連携を強化していきたいと考えております。  超高齢化社会の対応としましては,高齢者の家族構成を把握することが大切なことでございます。先ほども説明させていただきましたけれども,50歳になるまでに一度も結婚したことのない人が75歳以上になるときには,身寄りのいない後期高齢者がふえることになります。そうなりますと,その方々の人生の最期に至るまで,関係機関等と連携を行い,行政手続などがスムーズに行えるような制度づくりが大切になってまいります。  少し角度を変えまして,変化する時代に対応できるまちづくりについて申し上げます。  AIやIoTなどを初めとする技術革新が速い速度で進化する現代,開発研究者の中では,2030年以降は汎用AIに大半の人間の雇用が奪われるという説もあります。私は鉄腕アトムの世代でありまして,ロボットが人と会話し,また,自動車が空を飛ぶというアニメを見て,そんな時代が本当に来るのかなと子供のころに思いました。谷田部議員はもしかするとドラえもんの世代かなと思いますけれども,ドラえもんが出すアイテムが夢の世界だと思っていたと思いますが,現在ではロボットがしゃべり,自動運転ができる車,空飛ぶタクシーも2020年代の早期の実用化に向けて開発をされております。また,家の照明もテレビもお風呂も遠隔操作や言葉で動かすことができます。料理や食器洗い,洗濯は一家に1台,○○ロボットでというような時代もそう遠くはないのではないでしょうか。  そのような時代に人は何を求めるかということでございます。働き方改革やICTなどの進展で,会社のオフィスではなく,自宅で,住んでいる地域で仕事ができる現代を,いかにその地域で仕事がしやすく,気分転換が図れて,安心して暮らせるかという,子育てをしながら仕事もしやすい,住みよいまちづくりが求められていることも事実です。  そこでは狛江を選んでいただき,住み続けていただけるまちづくりが大切になってまいります。それには,生まれてずっと住み続けていただいている人や,転入されて何十年も住み続けていただいている人も,狛江に愛着を持って,そして誇りを持っていただけている人たちにも,新しく住んでいただける人に優しい気持ちを持って接していただくことも大切なことです。  狛江の魅力は,新宿のみならず大手町や日比谷などの都市へのアクセスがよいという利便性や,23区よりは住宅費が割安なベッドタウンとして選ばれるほか,都心に近いのに憩える水辺や緑が豊かという環境面からも,そして火災や犯罪が少ないという安心面からも,魅力あるまちとして評価されているものだと思っております。  未来戦略会議では,心に残るイメージを言葉でつくる,民間手法戦略としてターゲットと利益,費用と効果,1つの戦略で複数の施策と効果を上げる,そして市民が持てるシビックプライドをつくり上げることとしております。  まだ初めての試みですので,私が思い描いていた未来とは少しずれているところもありますけれども,一人一人の職員の能力は高く,狛江市に対する愛着も強いことがわかりました。この未来戦略会議は方法を変えながらでも継続していくことが,職員の意欲にも,企画立案やプレゼンテーション能力のアップにも,狛江のまちづくりにも期待することができると思います。  人口減少と言われる中で,超少子化・超高齢化の時代の狛江市のまちづくりは,昭和から平成の時代に人口の増加により都市化が進み,市街地として開発されるなど狛江が発展してきた時代から,心豊かに魅力あるまちづくりへと成長・充実をしていくことが大切です。そのためには,御提案ございましたリムジンバスの狛江市への乗り入れ,高齢者が生きがいを持って健康で暮らせるまちづくりも大変重要です。まだ引き出せていない狛江市の持つ魅力を,市民参加・市民協働で市民の力を生かしながら,谷田部議員の目指します活力ある住みよいまちづくりをお互いに目指していきたいと考えております。 165: ◯ 議 長(小川 克美議員) 20番谷田部議員。 166: ◯ 20番(谷田部 一之議員) 市長のさまざまなこれからの未来,思いを聞かせていただきました。そのとおりだと思います。しっかり頑張っていただき,今回の質問を終了させていただきます。
    167: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前11時06分 休憩     午前11時19分 開議 168: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。22番石井功議員。     〔22番 石井功議員登壇〕 169: ◯ 22番(石井 功議員) それでは通告に従いまして2問質問いたします。  狛江市は南に多摩川を望み,地形が平坦で移動も容易です。今は北口ロータリーとなっている第一小学校の移転の際の発掘により,約1万年前より人が住んでいたことがわかっています。人が住むには大変適した場所で,人が暮らすための基礎的条件を十分備えているまちであると思います。このまちで誰もが安心して住み続けられるためのまちづくりについて2つの質問をさせていただきます。  1問目,狛江市の子育て施策の課題について。  市では保育園の待機児童対策を推進し,平成31年度の待機児ゼロを目指してきて,平成25年度以降一定の目途が立っている一方,学童クラブの対策はなかなか手をつけることができず,待機児童対策のおくれがあるのではないかと思っています。  これまでの推移を見ていくと,平成26年度には12人であった待機児も,子ども・子育て支援新制度が始まった平成27年度から一気にふえ71人,それ以降78人,83人,86人と増加の一途をたどっています。保育園の待機児が平成27年度に175人となり,待機児対策検討報告書で,今後の人口推計や保育園を希望される需要率の算出により,施設整備について検討してきたところだと思っています。最終的には第3版まで検討を重ね,待機児ゼロを目指している状況だと思います。  昨年12月に待機児対策検討報告書~学童クラブ編~が報告されました。保育園編と同じように人口推計と需要率の算出をして,今後の必要となる施設整備計画が示されています。保育園のときは過熱気味のマスコミ報道等もあり,待機児対策に緊急性があったと感じていますが,今回の学童クラブ編をつくった経緯などについてまずお伺いいたします。  2問目,高齢者や障がい者が安心して住める環境について。  高齢者にとっても障がい者にとっても,誰もが住みなれた地域で安心して生活していくためには,多様な住まいの場を充実させていく必要があると考えています。その1つにグループホームがあると思いますけれども,まず市内の現状についてお伺いいたします。  再質問は自席にて行います。 170: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 171: ◯ 参 与(石森 準一君) 1問目について答弁をさせていただきます。  市では喫緊の課題として保育園待機児解消に取り組んでまいりました。平成32年度までの施設整備をお示しいたしまして,認証保育所に通っていただく方も含めて待機児は解消に向かっていると考えているところでございます。  この中で,600人を超える学年が何人かいるだけでしたが,600人を超えることが当たり前となり,700人を超える学年が幾つもある状況となりました。小学校1年生から6年生までの各学年の児童数が増加をしていくことが考えられ,学童クラブの不足が想定されるため,保育園同様に学童クラブも検討して,待機児対策検討報告書を作成したものでございます。 172: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 173: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 2問目のグループホームについて答弁させていただきます。  市内のグループホームについては,認知症高齢者グループホームが3カ所,障がい者グループホームが10カ所あります。定員はそれぞれ合計63名と52名となっております。  現在,市内の認知症高齢者グループホームはほぼ満床の状態となっており,障がい者グループホームについては,平成31年2月1日現在で1名分の定員があいている状態でございます。 174: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 175: ◯ 22番(石井 功議員) それでは1問目から再質問させていただきます。  児童数ですけれども,実際にどのぐらい変化がありそうなのか,これについてお尋ねしたいと思います。 176: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 177: ◯ 参 与(石森 準一君) 昨年12月に作成しました待機児対策検討報告書~学童クラブ編~では,平成25年度には3,403人だった小学生児童数が平成30年度には3,641人となり,平成35年度には4,186人となる予測でございます。 178: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 179: ◯ 22番(石井 功議員) 今,狛江市は子供の数がふえていると,この状況は市としては大変ありがたいことだと感じております。  それで,平成25年度の小学生が3,403人,これはあくまで予測ですけれども平成35年度が4,186人,この10年間で783人増加するであろうということでございます。そうすると単純計算で1学年当たり130人増加していくということになります。これだけ考えても,ざっと4クラス分ぐらいふえるのかなという感じもします。  これにあわせて,なぜ最初に保育園の話をしたかというと,保育園の需要率が平成25年度には全体で39%でしたが,31年度の需要率は52.5%と想定しており,13.5ポイント増加するとしています。それで,共働きの家庭は当然学童クラブのほうも希望されると考えているからです。  そこでお伺いいたしますけれども,保育園に通っていた児童がどれぐらいの割合で学童クラブを希望されているのか,これについてお伺いいたします。 180: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 181: ◯ 参 与(石森 準一君) 実際に保育園に通っていた方だけではありませんが,保育園の需要数を100%としますと,平成24年度からの平均で1年生から6年生まで順に申し上げますと,93.7%,86.4%,72.5%,33.7%,8.4%,3.2%となっております。 182: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 183: ◯ 22番(石井 功議員) 1年生から高学年になるにつれ需要率が低くなっています。これはどんな理由が考えられるのか。1年生93.7%,2年生が86.4%,3年生が72.5%ですけれども,4年生になるとがくっと落ちて33.7%,その後1桁台になっているということでございます。  この需要率が今後どのように推移していくと考えているのか,これについてお尋ねしたいと思います。 184: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 185: ◯ 参 与(石森 準一君) 3年生と4年生のところに大きな差が生まれているのは,これまで3年生までの受け入れであったことが大きく影響していると考えています。また,学年が上がるにつれまして習い事などがふえて通わなくなることや,1人で留守番ができるようになるなどの理由で,退所されることが多くなっております。  そして今後の需要率ですが,保育園同様に増加をしていくと考えておりまして,平成25年度から平成30年度まで平均して0.8ポイントずつ上昇していることから,今後も同様に0.8ポイントずつ増加をすると想定して需要数を算出しています。 186: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 187: ◯ 22番(石井 功議員) 今の御答弁では,0.8ポイントずつ増加するだろうと想定をしているということですので,そうしますと保育園同様に施設をつくっていかなければならないと考えますが,待機児対策検討報告書~学童クラブ編~に施設の整備計画が記載されています。保育園は認可保育園という大きな枠組みの中でありましたけれども,一方,学童クラブという大きな枠組みはありますが,その中でそれぞれ,学童保育所,放課後クラブ,小学生クラブ,こどもクラブがあり,運営形態が異なっています。今後新設される施設に対してどのような形態にしていくのか,これについてお尋ねしたいと思います。 188: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 189: ◯ 参 与(石森 準一君) 学童クラブの運営形態につきましては,基本的に学校内であれば放課後クラブ,外部に設置する場合は,こどもクラブとなるのか,分室という扱いにするか明確には決定をしていないところでございます。施設の管理等をする場合もあることから,お借りする施設管理者とも調整を図ってまいりたいと考えています。 190: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 191: ◯ 22番(石井 功議員) そうすると,早ければ来年には整備,開設ということになっておりますので,しっかりとお願いをしたいと思います。  次に,昨年末に面積基準と支援員の数に対する規制緩和が話題となり,内閣府が職員の確保が難しい地方の実情を勘案し,第9次地方分権一括法案の概要の中に含まれています。その部分を含め対応はどのようになるのか確認したいと思います。  都型,東京都の学童の面積基準は1人当たり1.65平米であると思いますけれども,これを超える児童の受け入れを実施するのか。また,20人に1人資格者を配置するとしていて,通常2人を配置しなければならないものが,放課後児童支援員研修を受けていない職員だけで運用を行うのか,この点についてお伺いしたいと思います。 192: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 193: ◯ 参 与(石森 準一君) 現状では,規制緩和の内容に合わせ受け入れ数を増加すること,資格なしで運営を実施する考えはないところでございます。受け入れ人数につきましては,待機児対策検討報告書~学童クラブ編~で申し上げておりますが,1.65平米を確保した上で受け入れ人数を決定し,児童の安全と保育の質を確保するように努めるとしているところでございます。また,資格者が不足する中で運用を認めていくのは,児童の安全を確保する観点から望ましい状況とはならないことから,現状の体制を維持していく考えです。 194: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 195: ◯ 22番(石井 功議員) わかりました。一部の自治体から,支援員の確保ができない,待機児解消するために児童の受け入れをしたいという申し出があったために,規制緩和の方針が出されておりますが,狛江市ではそのような方策を選ばないということをここで確認させていただきました。  次に,待機児対策検討報告書の中で,受け入れ時間や延長時間の対応等要望に応えるため,業務委託を含めた検討を多角的にしていく,とあります。これは民営化なのか業務委託なのかわかりませんが,どのような方向を今考えているのか,これについてお尋ねしたいと思います。 196: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 197: ◯ 参 与(石森 準一君) 小学生クラブとこどもクラブは延長を含めると午後8時まで運営しておりまして,三季休業中につきましては開始時間が午前8時となっているところでございます。全ての小学校区にあるわけではないため,保護者の選択もできない状況でございます。  受け入れ時間及び延長時間の拡大は要望の多い内容となりますので,市直営の学童クラブの中で対応するためにどのような方策があるのか多角的に検討する必要があります。さまざまな方策の中からよりよい方策を検討してまいりたいと考えているところです。 198: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 199: ◯ 22番(石井 功議員) 学童クラブについて最後の質問ですけれども,学童クラブの施設整備計画では現在570人の受け入れ定員しかありませんが,930人まで受け入れ定員をふやすとしております。5年間で360人の定員拡大は非常に大きいと思いますけれども,保育園は保護者の方が送り迎えをするので,多少遠くても何とかなると思います。しかし,小学生は自分たちの足で歩いて行かなければなりません。それで,小学校区域ごとに必要数を整備する必要があると考えますけれども,この計画の内容はそのような考え方があるのか,これについて確認させていただきたいと思います。 200: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 201: ◯ 参 与(石森 準一君) 基本的には小学校の学区内に整備できないか検討しているところです。ただ放課後クラブにつきましては,小学校内の教室などを利用させていただくため,その小学校区の児童が通うこととなりますが,その他の学童クラブは単独の施設のため,違う学区から通うことも可能であるために,児童が通うことのできる範囲などを想定して,小学校の学校内で必要数を勘案して計画を策定しています。 202: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 203: ◯ 22番(石井 功議員) 地域の中で子供たちが無理のない範囲で学童クラブに通うことができるよう,ぜひお願いをしたいと思います。登壇で言いましたように,ありがたいことに狛江市は人口が増加をしております。子育て世代,誰もが安心して暮らせる環境を実現するために,学童クラブもしっかりと整備をお願いしたいと思います。  次に子供の貧困対策についてお尋ねをしたいと思います。  私は社会常任委員会に所属をさせていただいておりまして,社会常任委員会のほうで,子供の貧困についてはずっといろいろ調査を進めてきたところですけれども,ここで一旦終了して,委員長のほうから報告もありましたけれども,ちょっと違った観点で質問させていただきたいと思います。  ことしの10月に消費税が10%に上げられます。引き上げによって得られる財源は社会保障の充実に使われると言われております。社会保障の充実としての幼児教育・保育の無償化は,市が取り組むべきことの最たるものと思いますが,あわせて増収する財源を活用して高等教育の無償化の取り組みが開始をされます。子供の貧困を考える上で高等教育の無償化は重要な取り組みの一つと考えます。  法律案はこれから国会等で審議される予定ですけれども,大切なのはどのようなものになるかということだと思います。それで,2月12日に閣議決定した大学等における修学の支援に関する法律案の内容,目的について,まず教えていただきたいと思います。 204: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 205: ◯ 参 与(石森 準一君) 大学等における修学の支援に関する法律案につきましては,真に支援が必要な低所得世帯の者に対し,社会で自立し,活躍することができる豊かな人間性を備えた創造的な人材を育成するため,大学等における修学の支援を行い,修学に係る経済的な負担の軽減を図ることが目的とされています。  この制度のポイントとして,支援対象となる学生は住民税非課税世帯,それに準じる世帯の学生とされ,修学の支援のため授業料及び入学金の減免制度の創出,独立行政法人日本学生支援機構が実施をする学資支給・給付型奨学金支給を拡充するものでございます。また,この取り組みは少子化に対処するための施策として,消費税率引き上げによる財源を活用するものとされています。 206: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 207: ◯ 22番(石井 功議員) これもいろいろと報道がされております。それで,「大学等における修学の支援に関する法律案の概要」に「制度のポイント」というところがありますので,読ませていただきたいと思いますけれども,その対象となる人は,要件確認を受けた大学・短期大学・高等専門学校・専門学校が対象と。それから支援対象となる学生は,先ほど答弁がありましたように住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生とする。そして,修学の支援のため,以下の措置を講じると。授業料及び入学金の減免,独立行政法人日本学生支援機構が実施する学資支給,これは給付型奨学金と言われるもの,これの拡充と。それから少子化に対処するための施策として,消費税率引き上げによる財源を活用し,国負担分は社会保障関係費として内閣府に予算計上し,文部科学省において執行するということです。  それで,授業料等の減免,学資支給,給付型奨学金支給の拡充は消費税を引き上げることによる財源を活用するものと先ほども御答弁いただきました。それでは消費税を引き上げる増収分全体の使い道どのようになるのか,わかる範囲で結構ですのでまずここを御確認させていただきたいと思います。  また,高等教育無償化の目的,内容も確認させていただきたいと思います。あわせて法律がいつから施行されるのか。  以上についてお願いをしたいと思います。 208: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 209: ◯ 参 与(石森 準一君) 今回の消費税率の引き上げによる増収効果は,国の資料によりますと5兆円を超えると試算をされているところでございます。増収分につきましては,将来世代の負担軽減,社会保障の充実とともに少子化対策・人づくり革命として幼児教育無償化,高等教育無償化,保育の受け皿の前倒し整備等とともに保育士・介護士の処遇改善に活用されるものです。  なお大学等における修学の支援に関する法律は,平成32年4月1日施行予定となっているところでございます。 210: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 211: ◯ 22番(石井 功議員) 法律は平成32年4月1日からの施行予定ということです。  消費税は5%から8%に引き上げられ,ことしの10月から10%と,これは予定ですけれども段階的に引き上げられてきました。そしてその増収分は,今御答弁いただいたように少子化対策・人づくり革命に使われるということです。その中には高等教育の無償化が含まれているということですが,高等教育無償化,給付型奨学金制度も29年度から一部先行的に実施されて,平成30年度からの本格実施に向け段階的に進められてきたものです。  それで,日本学生支援機構が行っている給付奨学金はどういうものなのか,これについてお尋ねしたいと思います。 212: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 213: ◯ 参 与(石森 準一君) 日本学生支援機構が行っている給付型奨学金は,国費を財源として,意欲と能力のある若者が経済的理由により進学を断念することがないよう,返還義務のない奨学金を支給することにより進学を後押しする制度です。  給付型奨学金は,大学等の種別,また,自宅から通学する場合,自宅外からの通学の場合によって給付額が異なりますが,卒業までの期間,毎月一定額が支給され,社会的養護を必要とする方に対しては,これに加えて一時金が支給をされます。 214: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 215: ◯ 22番(石井 功議員) 今の説明にありましたように,給付型奨学金は返さなくていいということで,卒業するまで毎月決まった額が支給されるということだそうです。  今回子供の貧困の問題で高等教育の無償化を取り上げたのは,子供の貧困の問題で一番問題となるのは子供の学力の低下,それから学力の格差が問題と考えているためです。  それで一般質問に当たって資料なども確認しましたが,ある資料では,限られた地区の調査であり結果は暫定的であると断りは入っていますが,子供期の暮らし向き,生活の水準が現在の所得との相関関係があること,さらにこのことから考えをめぐらすと,子供期,15歳児の貧困は限られた教育機会につながり,恵まれない職,低所得,低い生活水準へとつながっていく。つまり子供が貧困状態で育つということは,その子供のその時点での学力・成長に影響を与えるだけではなく,それは子供が一生背負っていかなければならない不利な条件として蓄積されるということです。  さらにその資料によりますと,上位,中位,下位と3つに社会階層を分類して調査した結果,努力や意欲の格差が広がっていると。けれど意欲や意欲の源泉と想定される興味・関心は,各個人の心の中にだけ,社会的な真空の中にあるものでもない。各人を取り巻く生育環境やその変化によって影響を受けると,そのように論じております。  子供の貧困問題を考える場合,経済的な支援や体験等の支援など,いろいろと議論されておりますけれども,貧困の連鎖,その連鎖を打ち切るには,子供期の教育機会の充実を図ることが一番と思います。子供が学ぶ環境が個人の努力では解決できない,また,子供の学ぶ機会の損失が許容できない水準・範囲まで広がってしまう,そういった状況であれば,それはしっかりと行政が取り組んでいかなければならない問題・課題だと私は認識をしております。  そこで,市は子供の学びを支援するために,就学援助とともに奨学金支給に取り組んでいますけれども,奨学金支給の目的,過去5年間の受給者の状況についてお伺いします。 216: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 217: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 狛江市奨学資金は,学校教育法第1条に規定する高等学校及び高等専門学校の課程を経済的理由により,修学困難な方に対し,修学上必要な学資金を支給し,もって有用な人材を育成することを目的としております。  過去5年間の受給者数ですが,平成26年度は28人,27年度は27人,28年度は26人,29年度は22人,30年度は22人となっております。 218: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 219: ◯ 22番(石井 功議員) 大学等における修学の支援に関する法律案,これは先ほどいろいろと答弁もいただきましたけれども,その内容については私のほうでも確認をしております。学資資金・給付型奨学金支給の拡充とともに授業料等減免制度が新しくつくられ,学生に対して大学は授業料と入学金を減免する制度をつくる,こういった内容になっております。対象となる学生は,法律には,学生等のうち,省令で定める基準及び方法に従い,特に優れた者であって経済的理由により極めて修学に困難があると認められるものを減免対象者として認定すると,そのようになっております。また,学資支給・給付型奨学金の支給については,独立行政法人日本学生支援機構法に定めるとなっていますが,減免対象と同じようにすぐれた学生を対象にするとされております。  そこで市の奨学資金支給条例を確認してみますと,支給の資格として「学業成績が良好であること。」,「経済的理由により,修学が困難であること。」が求められています。学業成績が優良であることや経済的理由により修学が困難であるということをどのようにして判断しているのか,具体的な手続を確認させていただきたいと思います。 220: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 221: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 奨学生の決定に当たりましては,副市長,教育長,中学校の学校長等で構成する狛江市奨学資金審議会の答申に基づき決定をしております。審議会におきましては,提出された申請書と在籍する中学校長の推薦書等に基づき,中学校の第1学年から第3学年までの履修教科の評定平均並びに生活保護基準から算出した世帯の経費指数に加えまして,在籍する中学校長から学校での様子や家庭環境等を聞き取り,これらを総合的に判断しまして,奨学生の審議を行っているところです。
    222: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 223: ◯ 22番(石井 功議員) わかりました。  これまで市の奨学資金の支給を受けた学生のうち高等教育,大学へ進学した方はどのぐらいいるのか,また把握しているのか,これについて確認をさせていただきたいと思います。 224: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 225: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 高等学校等を卒業する奨学生には,学業成績証明書の提出に加えまして,学校生活の感想と進学先の報告を求めております。卒業後の進路ですが,平成25年度から29年度までの卒業生44人のうち,大学への進学が31人で70%,専門学校等への進学が6人で14%,就労が1人で2%,浪人及び海外留学準備が6人で14%となっております。 226: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 227: ◯ 22番(石井 功議員) わかりました。  報道等によると,閣議決定した高等教育無償化法が成立した場合,減免は年間上限額で国公立大学が入学金約28万円,授業料が54万円,給付型奨学金は,国公立大学などに通う自宅生は約35万円,自宅以外は約80万円になるとされています。住民税非課税世帯を目安に無償対象となり,年収約270万円から約380万円未満の世帯も段階的に支援されます。  市の奨学資金の支給は,返済義務のない国の取り組みと同様に,経済的な理由により高校・大学への進学を断念せざるを得ない子供たちを市が後押しする取り組みと認識しています。子供たちが市と国の制度を利用して大学で学び,経済的に自立して自己実現を図っていく,それとともに,さらには大学や社会で経験・学んだことを,狛江の市民として誇りを持って地域・まちづくりに還元していく,こういった流れを今後つくっていくためにも,国の取り組みに合わせて,市の奨学資金制度の再点検・拡充も視野に入れて見直しをぜひ検討していただくことを要望したいと思います。  それでは次にもう1つ,学びの支援である「こまYELL」の学習支援,これの状況について伺いますが,取り組み開始からこれまでの利用者の推移と利用者の世帯類型,ひとり親かその他の世帯だけで結構ですので,内訳もあわせてお伺いをいたしたいと思います。 228: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 229: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 事業を開始した平成28年度から直近までの状況で答弁させていただきます。  平成28年度は19世帯24人のお子様に学習支援を行っております。内訳は,小学生16名,中学生8名,児童扶養手当受給世帯は13世帯,生活保護世帯が6世帯となっております。平成29年度は16世帯19名のお子様に学習支援を行っており,内訳は,小学生13名,中学生6名,児童扶養手当受給世帯は11世帯,生活保護世帯は4世帯,生活困窮世帯が1世帯となっております。平成30年度につきましては現在まで18世帯20名のお子様に学習支援を行っております。内訳は,小学生11名,中学生9名で,児童扶養手当受給世帯が11世帯,生活保護世帯が5世帯,生活困窮世帯が2世帯という状況です。 230: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 231: ◯ 22番(石井 功議員) それではこの課題についてお尋ねいたします。 232: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 233: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) まず第1に,以前からの課題ではありますけれども,原則的に家庭で学習支援をすることが前提ですが,さまざまな事情から自宅での支援ができない御家庭もございます。そのような場合,「こまえくぼ1234」,上和泉地域センター,中央公民館のフリースペースなどを利用しながら支援を行っている状況です。  第2は,発達障害等支援を必要とする児童・生徒については,学習内容についても個別の対応が必要なことは言うまでもなく,自宅での学習が難しい場合,フリースペースのような場所では学習支援が困難となるため,公共施設等で個室を確保する必要があります。  第3は,子供の学習のみならず親御さんの生活・就労・心身等に関する相談支援をしている世帯が以前より増加しており,現在約半数の世帯で親支援を行わなければならない状況になっております。  このように,お子様の支援のみならず世帯の生活自体に課題を抱える世帯が多いことも課題ではないかと考えております。 234: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 235: ◯ 22番(石井 功議員) 課題や問題点について確認をさせていただきました。学習支援の利用者には児童扶養手当受給世帯,生活保護世帯の子供ということを確認できました。  それでは次に平成29年度に市が実施したひとり親家庭に対してのアンケート調査,その結果から見えてきた現状と課題についてお伺いしたいと思います。 236: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 237: ◯ 参 与(石森 準一君) ひとり親家庭等アンケート調査は,児童扶養手当認定者のうち平成29年8月に現況届の提出を求めた方を対象に実施をしまして,回答者数160人,回収率は39.8%となっております。  調査結果から,母子家庭の保護者の悩み事は「家計」が最も多く,悩みを相談する相手がいないと回答された方は2割以上となっております。また,「子どもの学力・成績」についての悩みが最も多く,母子世帯の多くの保護者が無料の学習支援を利用させたいとの調査結果となっているところでございます。 238: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 239: ◯ 22番(石井 功議員) ひとり親家庭のアンケート結果から,家計について悩んでいる,心配されている方が多く,しかし相談相手がいないと感じている方は2割以上との結果だったとのことです。また,子供の心配事は学力・成績だったとのことのようです。  次に今年度実施している「狛江市子どもの生活実態調査」の取り組み状況についてお伺いしたいと思います。 240: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 241: ◯ 参 与(石森 準一君) 「狛江市子どもの生活実態調査」につきましては,市内在住の小学校5年生,中学校2年生とその保護者を対象に実施をしております。調査結果は2月20日に開催した子ども・子育て会議に報告をしたところでございます。 242: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 243: ◯ 22番(石井 功議員) それでは現段階で調査結果から見えてきたもの,課題をお伺いしたいと思います。 244: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 245: ◯ 参 与(石森 準一君) 今回の調査により生活に困難を抱えている世帯数を把握しております。生活困難を把握する要素として,東京都調査と同様に,低所得,家計の逼迫,子供の体験や所有物の欠如の3要素に分類をしまして,2つの要素に該当する世帯を生活困窮世帯,いずれか1つに該当する世帯を周辺層,いずれの要素にも該当しない世帯を一般層と分離しています。調査結果から,生活に何らかの困難を抱えている世帯が一定数いることが把握できます。 246: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 247: ◯ 22番(石井 功議員) 「狛江市子どもの生活実態調査」では,生活困難層の定義として,低所得,家計の逼迫,子供の体験や所有物の欠如の3つの要素に分類し,2つの要素に該当する世帯を生活困窮層,1つに当てはまる家庭を周辺層に分類すると答弁をいただきました。その結果として生活に困難を抱える世帯が一定数いることが確認できたということです。  そこでお伺いをいたしますけれども,世帯別で見た場合,子供の学習面ではどのような結果があらわれたのか,これについてお尋ねしたいと思います。 248: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 249: ◯ 参 与(石森 準一君) 調査では,子供の学びと学校生活について調査をしておりますが,学校の成績に対する子供自身の主観的な評価は「やや下のほう」「下のほう」と感じている割合は,生活困難層で割合が高く,自身での評価が低くなっている傾向が見られます。また,子供に受けさせたい教育レベルに関する保護者の意識は,子供の進学希望と同様に生活困難度別によって差が見られている状況です。 250: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 251: ◯ 22番(石井 功議員) 市の今回の調査では,生活困難をはかる指標の一つとして,東京都と同様に低所得を設定しているとのことですが,市・東京都の調査で算出している低所得世帯の定義は具体的にはどのようなものか,これについてお尋ねしたいと思います。 252: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 253: ◯ 参 与(石森 準一君) 市の調査における低所得の定義は,勤労収入・社会保障給付等の世帯収入を世帯人数の平方根で割り算した値である等価世帯所得が,厚生労働省「平成29年国民生活基礎調査」の世帯所得の中央値442万円を平均世帯人数の平方根で除した値の50%,140万6,000円未満の世帯と定義をしています。この考え方は東京都調査と同様としています。  なお低所得世帯の割合は,世帯所得の把握の方法や,可処分所得ではなく当初所得を用いる点等の違いがあるため,厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査」にて公表されております「子どもの貧困率」と比較できるものではないところでございます。 254: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 255: ◯ 22番(石井 功議員) 今の答弁で,市・東京都の低所得の考え方,算出は,国の「子どもの貧困率」とは違うということで,単純には比較できないということでした。ひとり親家庭の調査,そして今回の「狛江市子どもの生活実態調査」において,低所得等の生活困難層が市にもいるということを把握できたことは,子供の貧困問題を考える上で非常に大きなことだと考えます。  この質問の最後ですけれども,この結果を受けて市の今後の取り組み・方針について確認させていただきたいと思います。 256: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 257: ◯ 参 与(石森 準一君) 「狛江市子どもの生活実態調査」につきましては,先ほども答弁申し上げましたが,既に狛江市子ども・子育て会議に報告をしているところでございます。この調査結果とともに,子ども・子育ての支援に関するニーズ調査の結果を踏まえて,次年度には平成32年度を計画開始年度とする新たなこまえ子育て応援プランを策定いたします。現行のこまえ子育て応援プランは,計画の位置づけとして,子どもの貧困対策の推進に関する法律等に基づく取り組みとも整合性を図るとし,重点施策の取り組みとして学習支援事業の推進に取り組んでいるところでございます。現在の取り組みの充実とともに新たな取り組みを検討し,計画に反映していきたいと考えているところです。 258: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 259: ◯ 22番(石井 功議員) 調査結果を計画づくりに反映していくということです。  子供の貧困は見えづらいと言われますが,しかしそれはこれまで見ようとしてこなかったという部分もあったのだとも思います。今回の調査を踏まえ,一人一人の子供が生まれ育った環境に左右されることなく,夢と希望を持って成長できる,そんなまちを目指し,教育支援,生活支援,経済的な支援等さまざまな取り組みを検討し,計画に反映していただいて,誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指していただきたいと思います。 260: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩いたします。     午後 0時00分 休憩     午後 1時30分 開議 261: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。22番石井功議員。 262: ◯ 22番(石井 功議員) それでは2問目から再質問をさせていただきます。  先ほどの御答弁で,狛江市内のグループホーム,認知症高齢者グループホームが3カ所,障がい者グループホームが10カ所と,定員はそれぞれ63名と52名になっていて,認知症高齢者グループホームは今ほぼ満床だと。障がい者グループホームは1名の定員があいているということまで御答弁をいただきました。私の年代ですと,例えば同級生と話しますと,親の介護とか,もう実は施設に預けたんだというような話もよく出てきます。  それで今後のグループホームの整備目標についてお伺いしたいと思います。 263: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 264: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 今後の整備目標につきましては,第7期介護保険事業計画及び狛江市障がい者計画に位置づけております。認知症高齢者グループホームについては,第7期介護保険事業計画期間中の整備予定はございませんが,障がい者グループホームにつきましては,狛江市障がい者計画の中で平成32年度までに12人分の受け皿を確保することを目標としています。 265: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 266: ◯ 22番(石井 功議員) 今度の第7期介護保険事業計画及び狛江市障がい者計画の中では,障がい者グループホームについては12人分の受け皿をつくるということで確保されているけれども,認知症高齢者グループホームについては整備の予定がないということでございます。  ではこの整備に向けて課題はあるのか,これについてお尋ねしたいと思います。 267: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 268: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 認知症高齢者グループホームにつきましては,先ほど答弁申し上げましたとおり,現行の計画期間中の整備予定はありませんが,今後ふえ続ける見込みの認知症高齢者への対応が課題と認識しております。認知症高齢者グループホームに限らず,今後ふえ続ける見込みの高齢者が住みなれた地域で安心して暮らせるよう,次期計画以降,必要な整備について検討をしてまいります。  また,障がい者グループホームにつきましては,現在市内には軽度・中度の知的障がい及び精神障がいの方を主な入居対象とするグループホームはあるものの,重度の障がい者や身体障がい者の方を主な入居対象とするグループホームがない状況でありまして,障がい者の程度や種類によっては市外のグループホームを利用せざるを得ないことが課題となっております。 269: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 270: ◯ 22番(石井 功議員) 団塊の世代が75歳になる2025年以降,当然高齢者はまたふえるわけです。医療の発達により寿命も大分延びてきましたが,この辺だけは今のところ手だてがなかなか難しいところもありまして,認知症の方はこれからもふえるのかなと思っております。  認知症高齢者グループホームではなくて,重度障がいのグループホームの方とちょっと話したことがあるんですけれども,まず経営的にはかなり厳しいようなこともおっしゃっていますし,人手不足,今,日本中どんな職種でも本当に人手不足で経営が大変だということはお伺いをしております。そういった中で,どうにか安い経費で,例えば空き家等を利用して整備してグループホームを開設するとしたときに,補助金があるのかどうか,これについてお伺いしたいと思います。 271: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 272: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 認知症高齢者グループホームの整備に関する補助としましては,東京都の認知症高齢者グループホーム緊急整備支援事業補助がございます。 273: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 274: ◯ 22番(石井 功議員) 認知症高齢者グループホームの補助金はあるということで,私もそれを見てみたんですけれども,かなりの金額で補助金が得られるということで,1ユニット当たり,1ユニット大体9人というふうに決めがあるみたいですけれども,既存建物の改修で1,800万円から2,800万円ぐらいまでの補助金が出るということで,特に重点的緊急整備地域,これは高齢者人口に対する認知症高齢者グループホーム整備見込数の整備率が0.38%未満の地域で,区市町村の申請に基づき指定する地域ということで,こういったところは補助額を1.5倍にするということを書かれております。  そういった補助金も利用しながら整備をしてほしいと思いますけれども,障がい者施設についても補助金があるのかどうか,これについてお伺いしたいと思います。 275: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 276: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 障がい者グループホームの整備に関する補助としましては,国と都が行う障害者(児)施設整備費補助とその対象とならないものに関する都の単独補助である障害者通所施設等整備費補助がございます。 277: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 278: ◯ 22番(石井 功議員) 障がいの程度や種別に左右されることなく,障がいのある方が安心して地域で暮らしていけるよう,こういった補助金を活用しながら整備をお願いしたいと思いますけれども,ここについてどのような所見でしょうか。よろしくお願いします。 279: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 280: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 障がいの程度や種別に関係なく地域で安心して暮らせるよう,必要な整備を行ってまいります。特に課題でもある身体に障がいのある方や重度の障がいのある方に対するグループホームについては,地域生活支援拠点の整備とあわせて検討してまいりたいと考えているところです。 281: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 282: ◯ 22番(石井 功議員) ぜひ整備のほうはよろしくお願いをしたいと思います。  次に認知症高齢者の件についてですけれども,現状どのぐらいの方がいらっしゃるのか,これについてお伺いしたいと思います。 283: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 284: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 市が把握できる参考値としまして,介護認定を受けた方のうち,主治医意見書の中で認知症高齢者の日常生活自立度の項目が自立以外とされている方の人数でお答えいたします。平成31年1月末時点で3,050人となっております。 285: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 286: ◯ 22番(石井 功議員) 1月末時点3,050人ということでございます。  それで,認知症は比較的最近もので,専門的な方がどうしても必要になるのかと思いますけれども,認知症サポート医の役割についてお伺いします。狛江市における認知症サポート医はどのぐらいいらっしゃるのでしょうか。それと役割についてもお尋ねしたいと思います。 287: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 288: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 認知症サポート医の役割としましては,かかりつけ医の認知症診断等に関する相談役,他の認知症サポート医との連携体制の構築,各地域医師会と地域包括支援センターとの連携づくりへの協力等により,認知症における地域医療体制構築の中核的な役割を担うものとなっております。狛江市における認知症サポート医の数は4名となっております。 289: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 290: ◯ 22番(石井 功議員) 認知症サポート医ということで,その方がかかっている主治医の認知症に対する相談役みたいな形なのかと思っておりますけれども,現在狛江の中で4名いる認知症サポート医はどういった人がなられているのか,これについてお尋ねしたいと思います。 291: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 292: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 狛江市医師会に所属する医療関係医師が1名,慈恵医大第三病院の医師が3名となっております。 293: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 294: ◯ 22番(石井 功議員) 狛江市医師会に所属されている方が1名と慈恵医大第三病院のお医者さんが3名,計4名ということですけれども,認知症サポート医との連携はどのようになっているのか,これについてお尋ねしたいと思います。 295: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
    296: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 医師・医療職・介護職がチームとなり,地域包括支援センターがかかわる認知症高齢者支援をバックアップする認知症初期集中支援チームや,物忘れが気になる市民の身近な相談所となる「もの忘れ相談会」,多職種で認知症に関する取り組みについて意見交換する認知症連携会議等の場において連携を図っているところでございます。 297: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 298: ◯ 22番(石井 功議員) この認知症サポート医,いろんなことで相談に乗ってもらえる方々に対する市の現在の考え方,これについてどのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。 299: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 300: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 認知症サポート医の役割を踏まえますと,市民が身近な医療機関で認知症の相談ができる体制づくりや市の実効性ある認知症施策を進めていく上で,非常に重要な人材であると認識しております。 301: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 302: ◯ 22番(石井 功議員) 貴重な人材,重要な人材であるということですけれども,サポート医になるためにはどういった要件が必要なのか,これについてお尋ねしたいと思います。 303: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 304: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 国立研究開発法人国立長寿医療研究センターが実施いたします認知症サポート医養成研修を修了することが要件となっております。 305: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 306: ◯ 22番(石井 功議員) これから認知症になる方がふえると考えますと,認知症サポート医,現在4人いらっしゃいますけれども,こういった人たちをもっとふやすべきだと考えますが,現在の市の考え方をお聞きしたいと思います。 307: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 308: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 先ほど答弁申し上げましたとおり,認知症サポート医につきましては市としても必要性を大いに認識しているところです。今後はその数をふやしていくべきと考えており,認知症サポート医の社会的な必要性や必要な研修等につきまして,狛江市医師会を初めとした市内の医療機関に御案内をしていきたいと考えております。 309: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 310: ◯ 22番(石井 功議員) 市内は4名ですけれども,市外のサポート医との連携についてはお考えがあるのか,これについてお尋ねしたいと思います。 311: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 312: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) まずは日々市民と接しておられ,市の実情を把握されている市内の医療機関との連携が重要と考えておりますが,取り組みの内容や時々の状況に応じて必要と判断される場合には,市外のサポート医とも連携していく必要があることもあろうかと考えております。 313: ◯ 議 長(小川 克美議員) 22番石井議員。 314: ◯ 22番(石井 功議員) 先ほどから申し上げているように,認知症はこれからもふえる可能性が非常に大きいと思います。その際にいろんな形での相談役や,もしくはその方がかかっている主治医の方と相談とか,いろいろなことで必要になってくると思いますので,今後のしっかりとした体制をお願いして,誰もが安心して住み続けられるまち狛江の実現を目指してお願いしたいと思います。  以上で終わります。 315: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠浩司議員。     〔9番 篠浩司議員登壇〕 316: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 4年前に皆様方とともにこの議場に送っていただきまして,初めての定例会の初めての一般質問で,一番初めに質問をさせていただいたのが私であるということは,この場で何度かお話をさせていただきました。これまでの流れでいきますと,今回の定例会は自由民主党・明政クラブが最後になって,その中の最後の質問者の私が今定例会の最後の質問者という予定で,この4年間は篠に始まり篠に終わると,何か妙な,すてきな流れだなと思っていたんですけれども,ここに来て,同じ考え,同じ思いで会派を組まれた方がいらっしゃって,そこでちょっとずれてこの順番になりました。新しい会派ができたことによってこの議会がまた活発になり,我々にとっても刺激的になり,残りの1カ月,皆様方とともに切磋琢磨をして過ごしたいと思います。  それでは通告に従いまして質問させていただきます。  この議会でも千葉で起こりました虐待問題が取り上げられまして,その中で,行政,学校,教育委員会,そして児童相談所の連携がよくなかったのではないかというような話もあり,また,児童虐待そのものについても話がございました。それについては今後,狛江,また東京,日本,どこにおいても起きないように皆様方としっかり進めていかなければいけないと,このように考えていますが,今回の児童虐待事件では,保護者の不当な要求から教育委員会が本来は渡すべきではないアンケートを渡してしまい,その対応も問題となっています。  不当要求,いわゆる行政対象暴力とは,暴力団等または右翼が不正な利益を得る目的で,地方公共団体等の行政機関またはその職員を対象として行う違法または不当な行為とされていましたが,暴力団対策法の改正によって行政対象暴力が取り締まりの対象に加えられたことなどもあって,反社会的勢力から不当な要求を受けるケースは少なくなる一方,一般の方によって行われるケースが多くなっている,と専門家は分析をしているようでございます。  また,クレームと不当要求行為の線引きが難しく,クレームそのものがボタンのかけ違いから不当要求に発展してしまうケースもあるようです。さらには,例えば生活保護をめぐり,男がペットボトルに入ったガソリンを床にまいて火をつけようとしたりですとか,ある手続をしていた男が窓口の内側に入り込んでのこぎりを振り回し,職員にけがをさせる事件,税務課の窓口で,私は払えないなどと怒り出して職員に頭突きをしたりするというようなケース,また,稲城でもそういったことが報道をされております。  このような事件へと発展してしまい公になるケースはわずかで,実際にはもっと多くの行政対象暴力,不当要求がある場合が想像がされます。そうならないような対応が求められますが,市役所において不当要求,行政対象暴力があった場合の職員,また組織としての対応はどのようになっているのかをお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 317: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 318: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市におきましては,狛江市不当要求等対策要綱により不当要求発生時の組織としての基本的対応方針を定めております。要綱第5条におきまして,「職員は不当要求等を受け,又は不当要求等の事実を知ったときは,直ちに所属長に報告しなければならない」,こと,「職員は不当要求発生時に狛江市不当要求(行政対象暴力)対応マニュアルに従い行動することとする。」こと,所属長は総務部長へ報告するとともに,事態が緊迫していると認めたときは,所轄警察署等関係機関に通報すること等を定めております。 319: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 320: ◯ 9 番(篠 浩司議員) では市内のほかの施設でもその対応が徹底されているのかお伺いいたします。 321: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 322: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市としての要綱でありますので,市庁舎以外の施設でも同様の対応と考えております。 323: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 324: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 先ほどの答弁にあったように狛江市不当要求対応マニュアルが用意をされておりますが,このマニュアルはどのように使われているのかお伺いいたします。 325: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 326: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市不当要求対応マニュアルは,市職員として不当要求にどのように対応・行動すべきか具体的に内容を定めております。基本的知識や対応方法を示しているほか,質疑応答集,法令解説や関係機関の連絡先等も掲載し,実用性を重視した内容となっておりますので,第一線で不当要求対応に当たる職員一人一人が参考にすべきマニュアルと考えております。 327: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 328: ◯ 9 番(篠 浩司議員) それでは,冒頭でも申し上げましたが,千葉県で起きてしまった件については,不当要求に屈する形で職員が本来渡すべきではないアンケートを渡すという,コンプライアンスに反する行動をしてしまったことが問題の1つであると考えます。このようなことが起こらないように狛江市ではどのような対策をとられているのでしょうか,お伺いをいたします。 329: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 330: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 来年度になってしまいますが,コンプライアンスの重要性に関する再認識と倫理意識向上のため,「コンプライアンスチェックノート」を全職員に配布する予定です。「コンプライアンスチェックノート」には不当要求への対応についても記載があります。職員一人一人が手元に置くことで適宜読み返すことができ,職員が同じ認識のもと組織的な対応ができるようにしてまいりたいと考えています。 331: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 332: ◯ 9 番(篠 浩司議員) これまでもしっかりとした対応をされており,また,来年度以降もさらに対応を充実させていただけるということが確認できました。  それでは不当要求防止責任者講習制度というものがありますが,これはどういったものか,また,狛江市では活用しているのかどうかをお伺いいたします。 333: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 334: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 不当要求防止責任者講習は,公益財団法人暴力団追放運動推進都民センターが東京都公安委員会からの業務委託により実施する暴力団被害の防止を目的とした講習です。狛江市におきましても平成24年度から3年に一度のペースで講習を開催していただいております。 335: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 336: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 3年に一度のペースで講習を開催しているということで,今年度も開催をしたと,このように聞いておりますが,それでは不当要求防止責任者の役割とはどういったものかお伺いいたします。 337: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 338: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 不当要求防止責任者の役割につきましては,暴力団等排除の心構えを組織に浸透させる業務を初めとした複数の役割があります。なお講習の中でも説明がございましたが,不当要求防止責任者は一般的な意味合いの「責任者」とは異なり,組織の中の責任ある一員として,暴力団等からの不当要求には絶対応じないという強い心構えを持つことこそが最も重要なことであるとされております。 339: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 340: ◯ 9 番(篠 浩司議員) それでは受講者は受講内容を所属の部もしくは課で共有をしているのかどうかお伺いいたします。 341: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 342: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市におきましては,平成24年度からこれまでに延べ134人の職員が講習を受けております。また,各受講者へは職場に対するフィードバックをするよう求めているところですので,組織全体として共有できているのではないかと考えております。 343: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 344: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 受講内容は職場のほうにフィードバックされているということでございます。このケースだけじゃなくて,職員の皆さん,さまざまな研修,有益な研修を受けていると思いますので,そういった際にもしっかり情報共有をしていただければありがたいと感じます。  それでは市ではこれまでに不当要求と思われるケースがあったか,そしてそれを把握されているかどうか伺います。 345: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 346: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市不当要求対応マニュアルを策定した平成20年3月から把握している限りでは,不当要求事案として報告されたケースはありません。なお,不当要求事案ではありませんが,各主管課におきまして,正当な理由なく窓口職員を長時間拘束するケースや,許可なく執務室へ強引に侵入しようとしたために警察が介入したケースなどがあったことは聞いております。 347: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 348: ◯ 9 番(篠 浩司議員) さまざまなケースが若干あったようですけれども,不当要求そのものもしくはクレームから不当要求に発展することはないと,このようなことでよろしいでしょうか伺います。 349: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 350: ◯ 総務部長(上田 智弘君) クレーム対応につきましては,各主管課において完結することを原則としておりますので,個別のケースについての状況は基本的に把握しておりませんが,主管課だけでは解決が極めて困難な重大事案の場合には,狛江市不当要求等対策要綱及び狛江市不当要求対応マニュアルに基づき情報が共有され,市全体として対応することになるものと考えております。先ほど答弁いたしましたとおり,これまでそこまでいった事案の報告はありません。 351: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 352: ◯ 9 番(篠 浩司議員) しっかり対応されていると,このように理解をしてよろしいですね。  それでは昨年5月より庁舎等警備業務委託によって警備員が1名配置をされていますけれども,その目的と委託内容を伺います。 353: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 354: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 庁舎等警備業務委託は,来庁者の安全確保,職員の正常な業務の遂行を確保し,不審者の侵入,犯罪行為,火災等の緊急事態から守り,もって庁舎等における秩序の維持を図ることを目的とするものです。委託内容については,平日開庁日は午前8時30分から午後5時15分まで,日曜窓口実施日は午前9時から午後1時まで,警備員による巡回監視や各種緊急事態への初期対応等を実施することです。 355: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 356: ◯ 9 番(篠 浩司議員) それでは警備員を配置した後,警備員が対応したケースがあるのかどうか,これを伺います。 357: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 358: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 警備員配置以降これまでに警備員がクレーム対応に当たったケースは2件ありました。1件は2階の窓口において,国民健康保険税の納期について大声でクレームを言う来庁者があり,警備員が対応いたしましたがおさまらず,秘書広報室まで移動したため,警備員も同行しました。さらにその後も騒ぎ続けたため,来庁者が退出するまでその場に待機をしていたとのことです。  もう1件は,学校教育課窓口で長時間にわたり職員に対する暴言,クレームを続ける来庁者がありました。酒気帯びの様子があり,学校教育課から総務課に警備員の要請があったため,現場に向かい,警備員が対応すると威勢が弱まり,数分で立ち去ったとのことでした。 359: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 360: ◯ 9 番(篠 浩司議員) それでは今あった2件のケースはその場でおさまって,その後に大きく発展をしなかったということでよろしいでしょうか。 361: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 362: ◯ 総務部長(上田 智弘君) そのように聞いております。 363: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 364: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 警備員対応はこれまで2件あって,それもしっかりと対応していただいたということです。警備員が配置された効果というのは,目に見えて数字であらわれるものではないと思いますけれども,やはり制服の抑止力と,また市民の皆さんへの安心感はあるのではないかと,このように感じます。  それでこの警備員,庁舎内警備をするときに,私,何度か見たケースがあるんですけれども,小さいごみが落ちているのをしっかり拾ってくださっているんです。これは恐らくその辺に落ちているごみも拾いなさいというのは契約の内容にはないと思うんですけれども,庁舎等における秩序の維持という契約の内容,こういったものを広く解釈して美化にも努めていただけるということは,本当にいい方が入ってきてくださっているのではないかというのが感想です。  これまでのやりとりで,クレーム等に対して大きく不当要求等に発展しないように対応されていることがわかりました。これについてはクレーム対応だけではなく,先ほど三角議員と企画財政部長のやりとりの中でありました顧客満足度向上についてのさまざまな取り組みがしっかり生きているのではないかと感じているところです。  また,狛江市不当要求対応マニュアルはもともと暴力団等を対象につくられたものであり,決してマニュアルどおりにはいかないケースもあると思います。しかしながらこういったものも有効に活用していただいて,今後も,大きな事件となって,市民はもちろんのこと職員も巻き込まれることのないように,優しい気持ちを持って公平・公正な対応に努めていただくようお願いを申し上げます。  学校についてもお尋ねをしておきます。学校においては,保護者から子供についての相談も多いと思いますが,その相談がエスカレートして,ある意味不当な要求になってしまうというケースも,もしかしたらあるかと思います。その際の対応についてお伺いいたします。 365: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 366: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 保護者の皆さんから不当な要求がある場合は,学校だけが対応するのではなく,教育委員会はもとより庁内の関係部署,警察等の協力を得ることが肝要だと考えております。 367: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 368: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 初期対応として保護者に対する学校や教育委員会の心構えや留意点をお伺いいたします。 369: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 370: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 一方的な指導というのは効果が期待できないと思っております。先入観を押しつけずに相手の説明を聞くことは重要であり,また,気分変動の激しい保護者の場合には,動揺し,巻き込まれないように注意を払う必要があると認識しております。 371: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 372: ◯ 9 番(篠 浩司議員) それでは保護者に対しては組織的な対応が求められると思いますが,その認識をお伺いいたします。 373: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 374: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まずは当該の保護者とは良好な関係を築いておくことが重要ですけれども,たとえののしられても弁護をせず,迎合もしないように接することが求められております。いずれにいたしましても教員が1人で対応せず組織で対応し,関係機関と緊密に連携をとることが重要だと考えております。 375: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 376: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 市役所の不特定多数の対応と違って,学校の場合は特定の方とのコミュニティーです。保護者と先生の関係が悪化するとほかの保護者間もぎくしゃくしまして,それは子供も敏感に感じるところだと思いますので,これは学校だけではなくて,保護者の方もしくはPTA等と連携をとって良好な関係を築いていただきたいと,このように感じます。  また,対応される先生も1人で構えないで組織的な対応をしていただいて,今回の千葉県野田市のケースのように対応によっては命を落とすことにつながるケースもありますので,しっかりそういったことを判断し,全体でこういったことのないように取り組んでいただきたいと,このように申し上げて1問目を終わらせていただきます。 377: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠浩司議員。     〔9番 篠浩司議員登壇〕
    378: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 2問目,狛江市立小学校用務業務及び学校設備管理業務委託についてでございます。  狛江市第5次行財政改革推進計画【定員適正化編】において,学校用務については当初どのような計画であったかをお伺いいたします。  3問目,狛江市の楽曲の一つである「明日への路」の作曲者はどなたなのかをお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 379: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 380: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校用務について答弁申し上げます。  平成28年3月に策定をいたしました狛江市第5次行財政改革推進計画【定員適正化編】におきましては,「学校用務は,平成29年度から廃止し,学校事務の活用や施設課支援班等で対応する。」ものとしていたところです。 381: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 382: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 3問目,「明日への路」の作曲者ですが,プロのピアニストで作曲家でもある中村由利子さんです。 383: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 384: ◯ 9 番(篠 浩司議員) それでは2問目から再質問させていただきます。  そのことについて平成28年第3回定例会の一般質問にて,「学校側への影響を出さず,本来の学校業務に支障を来さないようさまざまなケースに対応できるような体制を検討していただきたい」と要望をいたしました。  その後,平成29年には学校用務と一般作業が統合され,学校用務に係る業務を行う職員の配置が具体的になりましたが,どのような配置になったのかをお伺いいたします。 385: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 386: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 御要望のとおり,できる限り学校業務に支障を来さないことを前提に学校や用務職員と協議を重ねまして,中学校4校につきましては,学校用務職であった正規職員及び再任用職員を各校1名ずつ配置し,小学校6校につきましては嘱託職員を各校1名ずつ配置をしました。それに加えまして,学校用務と一般作業を統合して編成した支援班を定期的に巡回させ,設備や備品の修繕,清掃等を担うこととしたところです。 387: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 388: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 当初学校用務は廃止の方向で進んでいたことが,再任用や嘱託職員を配置するという計画変更は,学校への負担,ひいては児童・生徒に負担がかからないよう配慮した人員配置をされたと評価するとともに感謝をいたします。  そして平成29年度,平成30年度とこの体制をとっていただきましたが,今回,狛江市立小学校用務業務及び学校設備管理業務を民間委託することになりました。これに至った経緯をお伺いいたします。 389: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 390: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず民間活力の推進につきましては,質の高い公共サービスの効率的かつ効果的な提供に向け,既に狛江市第5次行財政改革推進計画【定員適正化編】において1つの方向性として示していますので,計画達成に向けた1つのステップとして認識しています。  ただし,このタイミングとなりました側面には大きな2つの理由があります。  1つ目が体制面の問題であります。学校への負担等が生じないよう現在のような体制としたところですけれども,平成29年度から平成30年度にかけてその職を離れる者が生じるなど,将来的に現在の体制の維持が困難となることが明らかになりました。そのため将来的にも学校への負担等が生じない体制への移行を検討する必要がございました。  そして2つ目の側面としまして,現在教育委員会を挙げて取り組んでおります学校における働き方改革,教職員の業務負担軽減に向けた取り組みをより一層進めるため,学校における施設・設備の維持管理業務の適正化を早期に行いたいという思いがありました。そこでできる限り早いタイミングで,また,より効果的な取り組みとなるよう,急務となっておりました用務の委託にあわせ,平成31年度からの実施としたところです。 391: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 392: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 31年度からの実施との答弁がありましたが,具体的にはいつから実施するのか,また,引き継ぎ等はどのようにして行うのかお伺いいたします。 393: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 394: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 業務委託につきましては新年度の4月1日からとしています。そのため,現在スムーズな業務移管に向けまして,各学校との顔合わせ及びヒアリングを行うとともに,現地調査を随時行っています。また,業務の引き継ぎ等も兼ねまして,3月中旬からは実際の従事者も各学校に入らせていただきまして,現在の職員とともに業務を行わせていただくことを予定しております。 395: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 396: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 4月からということで,入学式があって新入生が入学するばかりか,恐らく新任の先生もいて,学校にふなれな方が多く学校の中にいる状態で,こういった大変な業務を請け負っていただいています。本当にスムーズな業務移管に向けて努力をしていただきたいと,このようにお願いをいたします。  それでは狛江市立小学校用務業務及び設備管理業務委託事業者選定等委員会はどのような方で組織され,どのような経緯で委託業者を選定されたのかお伺いいたします。 397: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 398: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今回の事業者選定に当たりましては,公募型プロポーザル方式により選定することとし,適正な事業者を選定していただくために狛江市立小学校用務業務及び設備管理業務委託事業者選定等委員会を設置したところでございます。委員の構成としましては,校長,副校長の代表者に,事務局の責任者である私と学校教育課長,行財政改革の担当である政策室長を加えたメンバーとし,これに加え,経営管理の専門家を招聘し,経営状況や人件費等の水準,経理資料から見えてくる各事業者の考え方等を,専門的な見地から御意見をいただいたところでございます。  選定の経過ですけれども,広く公募により希望事業者を募ったところ,6社から御応募をいただきました。その後,1次審査で提出書類等により,経営状況等も含め本業務を担える基本的な能力を有しているかの審査を行い,そこで上位3社に絞ったところでございます。その後その3社を対象に2次審査で業務の実施体制等について企画提案,いわゆるプレゼンテーションを行い,最も高い評点を獲得した事業者を委託候補事業者として選定したところでございます。 399: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 400: ◯ 9 番(篠 浩司議員) プロポーザル方式で業者選定するケースは多くあると思うんですけれども,今回の業者選定,また,給食調理業者選定など学校教育課が担当するプロポーザルにある特徴についてお伺いいたします。 401: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 402: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今回のプロポーザルの特徴でございますけれども,学校の設備管理も含めた幅広い業務内容になりますので,公募型で実施をしております。これによりまして,用務業務を得意とする事業者から施設管理を得意とする事業者まで幅広い事業者に御参加いただき,さまざまな観点から企画された提案の中から最もすぐれた提案を選定することができたと考えております。  また,先ほど少し答弁させていただきましたが,今回,事業者の選定に当たりましては,選定委員会に経営管理の専門家にお越しいただき,専門的見地から御意見をいただいたところでございます。これによりまして,会社の経営状況や学校で働かれる方の給与水準,経理資料から見えてくる各事業者の考え方等,我々だけでは把握困難な部分も把握することができたと思っております。  今回の委託は,御質問者も心配されています学校の負担,ひいては児童に負担がかからない体制整備を行うことが最大の目的となっております。そのため一定期間,安定的に業務を行えることも重要となってまいります。そうした意味でも,経理状況や継続して業務を担える能力を有しているか等を専門的な見地から御意見をいただけたことは,すぐれた事業者を選定する上で重要なポイントとなったと認識しております。 403: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 404: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 必要に応じて経営管理をする専門家もしくは給食調理業者の場合には衛生管理の専門家を入れるなどして,しっかりと委託に取り組んでいただいて,間違いない選出をしていただいているということを認識いたします。  それでは委託先の体制と委託内容についてお伺いいたします。 405: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 406: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず人員体制でございますが,業務責任者を1名,フルタイムの作業員を1名,半日勤務の作業員を1名,合計2.5名を各校に配置いたします。これに加えまして6校を束ねる形で巡回指導員が配置されます。この指導員は狛江市専従であり,常にどこかの学校に常駐または巡回しながら職員の指導を行うとともに,設備等の専門業務や必要に応じて業務支援等を行うものです。また,事業者の本部には支援班的な組織もあり,除草や大規模な清掃等マンパワーを必要とする業務を行う場合には,必要に応じて支援班が出動し,業務支援を行う体制となっております。  委託内容ですが,現在各校に嘱託職員を配置して行っております一般作業,いわゆる用務業務と,シルバー人材センターにお願いをしておりました外周清掃,校内除草作業,エアコンフィルター清掃等の業務に加えまして,トイレ清掃,床ワックス清掃,各種設備の点検業務等個別に各専門事業者へ委託をしていた業務,そして支援班により行っておりました備品等の修繕業務を,可能な限り一括して委託をする内容となっております。 407: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 408: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 答弁にあったような一般的な作業以外にも,各校,用務へのニーズもさまざまと考えます。各校の仕事内容はどのように調整・決定されるのかお伺いいたします。 409: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 410: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 御質問者のおっしゃられるとおり,本業務に対するニーズ,重視したい部分等,各学校さまざまなものがあることが予想されました。そのため仕様書では各業務の大枠的な内容のみを定めまして,「その他,学校との協議事項に係る諸業務の実施」という項目を加え,各学校の要望に可能な限り応えられるようにしています。詳細な内容につきましては,各校の考え,ニーズ等を踏まえて決定することとなりますので,現在,事業者と事務局職員が各校を回りまして調整を行っているところです。 411: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 412: ◯ 9 番(篠 浩司議員) それでは,学校用務業務及び学校設備管理業務を民間委託することにより期待する効果をお伺いいたします。 413: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 414: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 特に大きな効果を期待しておりますのが学校設備管理業務の部分です。こちらはこれまで個別に専門事業者へ発注をしておりました関係で,各学校の管理職,特に副校長先生に窓口となっていただき,日程の調整,打ち合わせ,立ち会い等を個別案件ごとにお願いしておりました。それを1つに集約することによりまして,そうした学校における業務の負担軽減を行えるものと期待しております。それらに加え,委託化によりまして人事管理の部分がなくなりますので,そうした部分でも校長や副校長の業務負担軽減につながるものと考えております。  また,用務業務につきましては,これまでの人的配置に比べ手厚い配置になりますので,これまでは十分対応し切れていない部分もありました各学校のニーズを踏まえたきめ細かな対応や,清掃等を中心とした学校における美化環境の向上により,よりよい教育環境の整備の一翼を担えるものと期待をしています。  加えて,現在個別に発注をしております委託業務につきましては,価格競争による入札が基本となり,十分な請負を行う金額の限界に近づきつつあると感じております。そのため,無理な金額による入札により業務の質の維持が困難になるといった指摘や過度なコスト軽減による低賃金の問題が懸念されます。今回はプロポーザルによりまして,適正な業務を行える経営状況か,また,人件費等も含めた事業者の業務遂行に対する考え方も踏まえて事業者を決めておりますので,そうした業務の質の問題や低賃金労働の助長といった社会的問題の解決にもつながるものと考えております。 415: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 416: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 学校用務業務及び学校設備管理業務を民間委託することによって,さまざまなメリットはあるということがわかりました。  狛江市第5次行財政改革推進計画【定員適正化編】においては,先ほども申し上げたとおり,当初は廃止であった学校用務ですが,その必要性と重要性を御理解いただき,特に校長,副校長の負担軽減により,本来の業務に集中できる環境を整えていただいたことは評価をし,感謝いたします。  幾つかの学校の学校用務の仕事を聞いたんですけれども,先ほどの委託内容,一般的な内容以外にも,運動会や学芸会,学校公開等の案内の地域配布ですとか,外部からの来校者が多いときの会場準備,PTAや地域の方との仕事の分担,入学式等儀式的行事の前の安全点検,そして中には朝の出勤後に危険物の有無の確認,こういったものをしていただいているケースもあるようです。また,学校に常駐していただくわけですので,子供たちとも良好な関係を築いていただき,子供たちが安心・安全に学び,そして健やかに育つ環境を整えていただくことを期待し,さらには近い将来,中学校用務も民間委託されることを要望してこの質問を終わります。  3問目です。先ほど,「明日への路」の作曲者であります中村由利子さん,御紹介いただきましたけれども,改めて中村由利子さんのプロフィールについてお伺いいたします。 417: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 418: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 中村由利子さんは横浜でお生まれになり,幼いころから雨音や絵本などにインスピレーションを受けてみずから作曲を始め,13歳のときには横浜市主催の作曲コンクールに入賞するなどの経歴をお持ちのピアニストです。1987年にデビューし,デビューアルバム「風の鏡」はベストセラーを記録し,その後,幅広い層に支持されるようになっております。  自己のアルバムとユニットやサントラも含め30枚以上のアルバムをリリースするほか,数々のコンピレーションにも取り上げられております。また,多くの実力派シンガー等と積極的なコラボレーションも行っており,その1つとして紺野美沙子さんとの朗読コンサートがあり,狛江市終戦70周年平和祈念事業で紺野さんに朗読会をお願いした際に一緒に御参加いただいたものでございます。 419: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 420: ◯ 9 番(篠 浩司議員) すばらしい経歴の持ち主の中村由利子さんですけれども,中村由利子さん作曲の楽曲「明日への路」が狛江市の楽曲になった経緯をお伺いいたします。 421: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 422: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「明日への路」が市の平和事業に係る楽曲となった経緯につきまして説明をさせていただきます。  まず平成27年8月9日にエコルマホールで開催した狛江市終戦70周年平和祈念事業において,ピアニストの中村由利子さんが狛江市をイメージしたピアノによる楽曲を演奏されました。水と緑,そして狛江の文化をイメージしたという即興の楽曲でしたが,イベント後に来場者の方等から,今後も市で活用したほうがよいのではないかといった声をいただいたところです。  そこで,本事業を市と協働して企画運営した狛江市平和祈念実行委員会から,この曲を狛江市終戦70周年平和祈念事業や狛江市市制施行45周年記念事業のレガシーとして残すことにも意義があるのではないかといった意見も出され,狛江市の平和事業等開催の際に活用できるよう対応してもらいたいとの提言が市長に対して出されたことからできたものです。  その後,中村さんとプロダクションの方と協議を進め,市と著作物使用契約書を結んだ上で改めてレコーディングしていただき,正式な市の楽曲となったものでございます。 423: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 424: ◯ 9 番(篠 浩司議員) これは大変すばらしい曲なんですけれども,これまでどのように活用されてきたのかお伺いいたします。 425: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 426: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 契約後は,市が主催する平和祈念事業でございます「平和祈念事業講演会」「5月25日「みんなで輪をつくろう」」において毎回使用しています。 427: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 428: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 作曲者,著作権者と交わした著作物使用契約書の第1条,楽曲の使用目的では,「市は自らが主催する平和事業等のイベント,集会において「狛江の楽曲」の一つとして本著作物を使用する」とありますが,平和事業等についてはどこまでが範囲と考えるかお伺いいたします。 429: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 430: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平和祈念事業の際に即興演奏されたという経緯や契約書からも,基本的には平和祈念事業において使用するものと考えております。現時点では著作権者等と協議しておりませんので断定的な判断はできませんが,契約書上では平和事業等となっておりますので,もう少し広く解釈する余地もあるのではないかと考えています。 431: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 432: ◯ 9 番(篠 浩司議員) 本当におっしゃるとおり契約なので勝手に解釈すべきではないと思いますが,幅広く活用させていただいてもいいのではないかと考えますが,いかがでしょうか。 433: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 434: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問のとおり契約を締結して使用しておりますので,市側の都合での解釈は控えさせていただきますが,新たな狛江市の楽曲として生かしていくためには,契約上の解釈についてクリアにしておく必要がございますので,使用範囲について先方に確認をとってみたいと考えております。 435: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 436: ◯ 9 番(篠 浩司議員) それでは,市長は狛江の楽曲「明日への路」についてはいかがお考えでしょうかお伺いいたします。 437: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 438: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 「明日への路」は,作者の中村由利子さんが狛江の水と緑,また狛江の文化をイメージして演奏され,でき上がった曲と聞いています。私も聞かせていただいて,心地よい曲だなというふうに感じておりました。できるだけ多くの方に聞いていただきたいと考えておりますので,契約の先方に確認いたしまして,より広い解釈が可能であれば,ほかの市の事業でも使用してまいりたいと考えております。 439: ◯ 議 長(小川 克美議員) 9番篠議員。 440: ◯ 9 番(篠 浩司議員) この楽曲を提供していただくに当たっては,先ほどの答弁にもありましたように,当時の狛江市平和祈念事業実行委員会から,この曲を狛江市終戦70周年平和祈念事業や狛江市制施行45周年記念事業のレガシーとして残すことにも意義があるのではないかという御意見と同時に,幅広く活用したいという思いもあったのではないでしょうか。当時事務局であった小川事務局長もその思いをお持ちになっているお一人ではないかなと,このように思います。  中村由利子さんは,映画,CM,アニメーション,ドラマ等の音楽を多数手がけられている方で,FM東京の「JET STREAM」のオープニング曲やエンディング曲も手がけた方であり,皆さんも一度はお聞きになったことがあるのではないかと思います。  それではここで1曲聞いていただきたい,ということがとてもできるわけではないので,ぜひ一度聞いていただいて,このような一流のアーティストからの楽曲提供は本当に貴重なことであり,狛江にとっても名誉なことですので,ぜひ市民に長く愛される楽曲となるよう,再度契約内容を確認していただいて幅広く活用していただくことをお願いして,全ての質問を終わります。 441: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時22分 休憩     午後 2時39分 開議 442: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。3番市原広子議員。     〔3番 市原広子議員登壇〕 443: ◯ 3 番(市原 広子議員) 3期目最後の一般質問をさせていただきます。  1問目,外出支援と題しまして,コミュニティバスの運行から10年になりました。昨年11月から12月にかけて10周年のイベントが行われたようです。先んじてコミュニティバスについての市民意識調査にて設問を設け,アンケートをその1年前,乗っている方にとっています。議会からはさまざまに市民要望として提案がなされてきました。  平成14年にまとめた福祉バスからの切りかえに関するコミュニティバス導入検討委員会からの提言には,時期尚早,様子見を,とのものでしたが,狛江市は運行に踏み切りました。  そこで原点に戻って当時の問題点を整理し,この10年間で何が達成されたのか狛江市の見解を伺いたいと思います。特に福祉バスからコミュニティバスへの切りかえに踏み切った理由・背景など御説明をお願いいたします。
     2問目は「けんけん遊びのできる道-狛江市でもコミュニティー道路の推進を」と題して質問いたします。  私が子育てをしていました約28年前のことです。狛江市駒井町の地先の小段が廃車の放置地区になっており,折からの東京都の「「武蔵野の路」整備基本計画」に伴って小段を道路にしようということになったとき,設計を見せていただきまして驚きました。私たちが知ったときは,1時間10台も車が通らない道のようになっている空間に国道並みの段差とガードパイプをつける道路設計が既に決まっていたからでした。  それで地元のPTAの仲間と,多摩川の小段にふさわしい道路をとの趣旨で「多摩川土手の景観を守るコミュニティー道路」という対案として署名陳情活動をしました。そこは道路のようであり,子供が遊ぶ空間であり,住宅地から多摩川への入り口のようなものでありましたので,ガードパイプでがちがちの通過道路は全くもってふさわしくないどころか必要がありませんでした。結果は,陳情は採択されましたが歩車分離は変わらず,段差はほとんどなくしましたが,ガードパイプは片側だけ,まるで牧場の囲いのようなデザインのものになりました。住宅地側のガードパイプはなくし,かわりにところどころボラードを設置,また,ボラードのかわりに植栽を設置する意味合いで決着がつきました。廃車が放置される空間もなくしたということがあります。歩車共存で,犬が散歩し,子供が遊び,御近所同士の立ち話ができる空間に車がゆっくりと走るというコミュニティー道路,その実現はできませんでした。  そもそもコミュニティー道路の始まりは,オランダの低所得者層が住む団地の中を走る道路で子供が交通事故に遭う,幾ら改善を当局に要請しても取り合ってくれない,思い余って親たちが道路の脇に大きな植木鉢を出して,車のスピードを出させないようにしたというのが始まりであると言われています。すなわち車のスピード抑制のためにあえて歩車分離をしない。その目的は,ここは車のための道路だとドライバーに思わせない,これが大切です。そのための道路設計とデザインをしていく,これが1つかなめであると言えます。  国土交通省は近年,コミュニティ・ゾーンという方針を出していましたが,それをゾーン30というものに変えてきていました。その背景は道路管理者の警察の理解が進まないということがあったと言えますが,つい先ごろ狛江市でも,速度削減のためのハンプ,こぶとか盛り上がりという意味ですけれども,ハンプの試験設置を狛江駅南口に行いました。警察のコミュニティ道路への理解も進んできているのではないかとも感じます。  狛江市がゾーン30事業に取り組み,また,ハンプの設置の試行に取り組んだ背景や成果について伺います。  再質問は自席にて行わせていただきます。 444: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 445: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 1問目,福祉バスからコミュニティバスへの切りかえに踏み切った理由・背景について答弁をいたします。  利用者が限定されていました福祉バスから,利用料を負担いただくことで誰もが利用できる一般乗り合い事業として,こまバスを平成20年11月より運行開始したところです。それまで福祉施設に登録できないために福祉バスを利用できなかった方も,こまバスの利用によって市内の移動が容易にできるようになったところです。また,乗降客のおおむね6割がシルバーパスの利用者であることからも,一定の効果が出ていると考えています。  続きまして2問目,狛江市がゾーン30事業に取り組み,また,ハンプの設置の試行に取り組んだ背景や成果について答弁をいたします。  ゾーン30につきましては,昨年1月に駄倉保育園周辺,ことし1月には第一小学校周辺にゾーン指定をしたところです。  ゾーン30は,国における第10次交通安全基本計画及び東京都においても第10次東京都交通安全計画において,生活道路における交通安全対策としてゾーン30の推進を示しております。それを受け,狛江市交通安全計画においてもゾーン30の検討を示し,警視庁と調整を図りながら実施に至ったところです。規制後の効果については具体的に検証は行っておりませんが,区域入り口にゾーン30の明示があることで,ドライバーに対する視覚効果はあるものと認識をしております。  また,狛江駅南口でのハンプの実証実験ですが,これまで担当部署では,狛江駅南口において路面表示や舗装の色を変えるなど工夫をした注意喚起を行ってまいりましたが,市民からは車両と歩行者が交錯することによる危険性を心配するお声が寄せられておりました。その中,生活道路の安全対策の一環であるハンプを国土交通省からレンタルする事業の情報があり,国土交通省に対策路線を登録の上,警視庁の協力をいただきながら今回社会実験を行うこととなりました。  ハンプ自体は速度抑制の効果は立証されていますが,都内でも余り設置されていないことから,狛江市の今後の安全対策の参考にすることや,市民の方にどのようなものか,どのような効果があるか感じていただくことで,交通安全意識の向上を図るなど効果はあるものと期待をしているところです。 446: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 447: ◯ 3 番(市原 広子議員) では,コミュニティバスのほうから移動・外出支援について再質問させていただきます。  障がい者福祉センター機能を有したあいとぴあセンターの利用者送迎の意味合いがあった福祉バスを廃止したことは,どのように補ったのでしょうか。 448: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 449: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 福祉施設利用者に関しましては,サービスの低下を招かないように,運賃のかわりに,利用される福祉施設等より発行する乗車証をもって運賃補助をしております。対象者によって往復か帰路だけか助成する範囲は異なりますが,毎年度一定の利用をいただいているところです。 450: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 451: ◯ 3 番(市原 広子議員) それではコミュニティバスの予算の目安は,当時の福祉バス,みどり号の運行費用を上回らないということが条件としてあったんです。当時約2,000万円だったと思います。そのことの確認と,福祉バスの機能を補うものとしてのバスの利用の予算,伺わせてください。 452: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 453: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 福祉施設の利用対象者への運賃助成は毎年約30万円前後となっております。また,福祉バスの運行当時の予算は約2,300万円でしたが,こまバス事業に対する運行補助金は,バス車両の償還前で約1,600万円から1,800万円でしたが,償還後の平成26年度以降はおおむね1,000万円前後となっておりますので,福祉バスの予算以内となっています。 454: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 455: ◯ 3 番(市原 広子議員) 大分安上がりな感じですね。  一方,交通不便区域は解消されたのでしょうか。 456: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 457: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) こまバスの運行によりまして,それまで交通不便地域であった野川地域,岩戸南地域については解消されており,市境付近の岩戸南の一部地域を除いて市内全域おおむね解消されたものと考えています。 458: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 459: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは,当初は南と北の公共施設を結ぶということが大きな目的でしたけれども,途中で喜多見駅なども通ってほしいという要望になったと思います。コミュニティバスに求められているものは何なのでしょうか。現在市民要望として出されているものとそれへの対応について伺わせてください。特に既存バス路線と時間が5分と離れていないこと,この点の改善は可能になるのでしょうか。 460: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 461: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 求められているものとしましては,道路環境等の物理的な課題はあるものの,よりきめ細かい運行経路や運行頻度等が考えられます。  また,市民要望の一つとして路線バスとのダイヤの近接については,要望があることを事業者に対して機会を捉えてお伝えをしております。こまバスのダイヤ調整は,路線バスを含む全停留所のダイヤに多大に影響することや,単純に当該の路線バスをずらせば済むことではなく,運転士や車両の配置を考慮する必要があり,エリア全体での調整が必要な内容と事業者からは聞いています。 462: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 463: ◯ 3 番(市原 広子議員) 数年前からの市民要望である。路線バスの運行時間がこまバスといつごろから近くなったんでしょうか。また,数年たっても改善されない理由とは何と認識しますか。 464: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 465: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 和泉多摩川駅から喜多見住宅行き路線バスとこまバスのダイヤの近接でございますが,確認をしたところ,平成27年4月1日の路線バスのダイヤ改正の際に,5分以内の近接した本数が改正以前より平日がふえ,土日祝日が減ったとのことでございます。繰り返しになりますが,その路線だけの調整ではなく,エリアでの配車と人員の措置が必要と理解をしておりますので,それらを踏まえて検討していただいていると考えています。 466: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 467: ◯ 3 番(市原 広子議員) 狛江市地域公共交通会議の議事録を読ませていただきましたけれども,2年間同じことをお話ししていらっしゃるような感じで,2年解決ができていないということです。  次にバス停の増設についてはどのように対応されているんでしょうか。 468: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 469: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) バス停の増設については幾つか要望をいただいているところですが,地先の住民の方の理解のほか,バス待ちをする方の避難スペース等も含めた確認,前後のバス停との距離や交通量などを交通管理者である警察と協議する必要があります。また,運行事業者としても,停留所1カ所ふえるごとに運行時間が延びる等の影響があるため,運転士に係る経費のほか拘束時間の増加から人員確保の検討が必要であると聞いています。 470: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 471: ◯ 3 番(市原 広子議員) もう1つ市民要望としては双方向性です。片道で行くのではなくて,特に猪方二・三丁目は喜多見駅にこまバスが向かいますので,和泉多摩川駅とか狛江駅に出る方は物すごく遠くなる。ですから双方向をやってくれないかということが出ていると思います。双方向を求める地域は市内でほかにどんな所があるんでしょうか。 472: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 473: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 御利用される方の目的によって違いはあると思いますが,駅を中心に考えれば,駅から自宅や施設への往復のとき,行きか帰りの経路の長さが偏っている地域の方が,双方向があればもっと利便性がよいと感じるかと思いますので,中和泉や東野川,岩戸南の地域が想定されると考えています。 474: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 475: ◯ 3 番(市原 広子議員) 双方向性と同様に通してほしいルートの要望があるんです。要するにより近くより速く目的地に行けるというルート要望があると思います。特に既存バスルートにかぶらないルート要望が多く出されてきたと記憶します。改めてそういった要望に応えられないのでしょうか。理由も教えてください。 476: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 477: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 幅員が狭いなどの道路環境のほか,運行経費が増になるということで,一定の採算性を考慮した乗り合い事業としては,要望に応えるのは難しいと考えています。 478: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 479: ◯ 3 番(市原 広子議員) では狛江市地域公共交通会議について伺います。  現在年1回開催されています。過去2回の議事録を読みましたが,こまバスへの課題の整理はされているが,市全体の公共交通に関しての議論は行われていないということを指摘させていただきます。  その上で,バス事業者からの要望は特に出ていないようですが,市側が議題を特定してしまっていては,事業者側は課題や議題を提案しづらいのではないかと思いますけれども,この会議は機能していると言えるのでしょうか。 480: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 481: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市地域公共交通会議は,地域の実情に応じた課題等に対して御意見をいただく場になりますので,担当部署で課題を整理した上で開催をしています。また,担当部署では事業者との連携は常に行っており,要望等があれば,会議の議題にはなっておりませんが,話し合いは随時設けています。要望等の内容によっては会議に諮らなければならない可能性もあることから,決して要望を上げづらい状況であるとは考えていないところでございます。 482: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 483: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは事業者からどんな具体的な要望が出されて,解決されていますか。 484: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 485: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 一例になりますが,こまバスに関しては,嘱託運転士の不足による正規職員での対応費用の計上,路線バスに関しては狛江駅北口での待機に係る乗り場の変更,また,高齢者の乗客に係る苦情対応の体制の構築等です。予算に係ることもありますので全て対応できるわけではありませんが,解決すべきことについては事業者と協力して検討しています。 486: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 487: ◯ 3 番(市原 広子議員) 運転士不足による正規職員での対応費用の計上を既に要望されているとおっしゃいましたけれども,狛江市地域公共交通会議でその議題は取り扱いましたでしょうか。これは質問にはないんですけれども,取り扱っていないですよね。どうですか。 488: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 489: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 先日行いました狛江市地域公共交通会議でも,事業者のほうからそのようなお話をいただいています。 490: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 491: ◯ 3 番(市原 広子議員) つい最近,今年度の狛江市地域公共交通会議が開催されて,鈴木えつお議員が傍聴したということで,私は傍聴しそびれました。いつも3月にやっているのに何で2月にやったんだろうと思います。ということで一応わかりました。  次に福祉タクシー券について伺わせていただきます。福祉タクシー券の意義と補助内容,単独補助の限界があると思うんですけれども,その点について御説明ください。 492: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 493: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 狛江市福祉タクシー及び福祉車輌利用事業は,電車やバス等を利用することが困難な障がいのある方がタクシー等を利用する場合に,利用料金の一部を助成し,外出の支援を図るもので,昭和58年より実施しています。  内容といたしましては,上肢及び聴覚障害を除く身体障害者手帳1級または2級の方,愛の手帳1度または2度の方,高次脳機能障害があり,知的障害の程度が重度である方等のうち,一定の所得以下の方に対しまして月2,800円の福祉タクシー券を交付するものです。  外出に困難を抱える障がいのある方に対しまして,活動の範囲を広げることは自立と社会参加を促進することにもつながるものと考えております。一方で市の単独事業として事業に係る費用は全て一般財源から負担していることから,財源の確保が課題となっていると認識しております。郵送料等も含めた事業費は,平成29年度決算で1,187万2,000円となっています。 494: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 495: ◯ 3 番(市原 広子議員) 月2,800円のタクシー券で,対象者の方,要するに重い方は自力で外出できないので比較的軽い方の自力での外出支援,そういうものに用いられるという前提だと思うんですけれども,総額で一般財源のみの対応で1,187万2,000円。1人2,800円で少ないという苦情というか要望を実は聞いているんですね。だけれども一般財源としては1,187万円になっているということです。  片やコミュニティバス,こまバスの補助金が1,000万円です。車両の償還も済んで,来年度から車両をまた買いかえるので,年500万円ずつ5年間償還ということが入りますけれども,これはほとんど同額か少ないということで,この辺のバランスをもう少し考えなきゃいけない。  といいますのは,私はこまバスの補助金は安いと思います,少ないです。ですから事業者が再三いろいろなことを言ってきているわけでしょう。ダイヤを見直すにしても総体的に見直さなきゃならない。職員の交代時間から何から全ていじらなければならないわけですから,いじることに対しても恐らく初期の経費だけでも二,三百万円かかるでしょうし,それに職員の人件費を投入していきますともっとかかるんじゃないかと思うので,この際,この間に出され続けてきたダイヤの近接ですか,その問題等と,バス停を開設するにしても,1つふやすにしても運転士の負担がふえるということなんですから,お金を投入してこまバスをレベルアップするということはしてもいいんじゃないですか。  あまねく対象にしている事業が1,000万円です。それから,足りないけれども福祉タクシー券補助が1,187万円です。このバランスを考えて,もっとちゃんと対応していれば1年早く解決できたと思います。小田急バスのほうから再三言われていた。鈴木えつお議員が署名まで集めているわけでしょう。お金をかけなければ改善できないということじゃないですか。それは事業者は動いてくるかもしれません。でも人件費が必要だと言われているんです。しかも人員不足で嘱託やアルバイトが集まらないから正規職員を投入しなきゃならないと言っている。だとしたら,もうそのとき既にお金がかかるんですという説明も受けているというわけですから,これはきちっと対応しなきゃいけないと思いますので,どうでしょうか,企画財政部長か市長,対応していただけますよう御答弁をいただきたいんですけれども,突然申しましたので御見解だけで結構でございます。お願いいたします。 496: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 497: ◯ 市 長(松原 俊雄君) バス交通などは全体的に考えていく必要があると思います。先日も南北交通の利便性とかいろいろお話もいただいておりますので,今後検討はしていかなければいけないかとは思っております。 498: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 499: ◯ 3 番(市原 広子議員) 結論が出ちゃったんですね。私は要するに総合的に考える会議体をつくるべきじゃないかと思っているんです。狛江市地域公共交通会議というのは,例えば鉄道が廃線になる,それに対してどうしようかというときに,地域のバス事業者なんかを入れて,既存のバス事業者の既得権益を損なわない形で公共交通を地域で回していこうと,陸運局が規制緩和としてつくった制度です。狛江市地域公共交通会議をやってコミュニティバスを運行すると。だけど既存の事業者の利益は守りなさい,鉄道が廃線されることによって不便になることを解決しないと,そういう性格なんです。だから事業者の要望も聞かなきゃいけない。だけど総体的に今,10年たって移動支援と公共交通のあり方の見直し時期に来ているんじゃないかというのが本質問の趣旨でございます。市長から考えていきたいというお話をいただきましたので,ありがとうございます。  介護タクシーと福祉タクシーの違い,私は実は知らなかったんですけれども,次は福祉有償運送について,狛江市ではハンディキャブこまえに一括委託している状況だけれども,現在課題が出てきていると聞くがどんな問題か,また,対応策について伺いたいです。 500: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 501: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 福祉有償運送につきましては,現在,市からNPO法人ハンディキャブこまえに狛江市ハンディキャブ運行事業補助金交付規則により補助金を交付し,自主的な運営をしていただいています。  ハンディキャブこまえでは,運行の安全性を確保する観点から運転協力者の定年を75歳としており,この数年,運転協力者の高齢化により,平成32年度には主力の運転協力者の定年を迎えるとともに,新規の運転協力者の補充もままならないため,運転協力者の不足を原因として,近いうちにサービス提供を縮小または停止せざるを得ない状況を迎えていることを事業者からは伺っているところです。  ハンディキャブこまえでは,運転協力者の募集の努力をされており,市としましても募集に当たって周知に協力させていただいています。また,ハンディキャブこまえからは,利用されている方が引き続き運行サービスが受けられるための方策として,ハンディキャブ事業の譲渡及び経営統合の検討,交渉に入られる意向であることを伺っております。市としましては,団体の判断を尊重するとともに,利用される方のサービス低下につながらないよう必要な支援を実施していきたいと考えております。 502: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 503: ◯ 3 番(市原 広子議員) ハンディキャブこまえは,私の先輩議員であります清水信之議員が現職のときから始めた福祉有償運送事業でございます。本当に頑張ってやってきてくれたと思いますけれども,今おっしゃったような理由でボランティアドライバーが集まらないということで,廃止も含めた対応を考えています。  利用者にもその間の事情もお知らせ済みということで,幾つか,合同経営をしていただく運営体,調布市,世田谷区にあるような福祉有償運送のNPO等にどのように協力してもらえるかというような交渉も,もう既に始めている状態だということがわかりました。  それでNPOの自主事業に市が補助を出しているということですが,これもそもそも,市がやっていた車椅子の移送サービスをハンディキャブこまえの運営が軌道に乗った時点で丸投げをするという経緯をもって行ってきたものなんです。ですからこれがどうなっていくのかということも市も積極的に協力をして,対応がやはり即効性が必要だというのもありますので,できたら狛江には狛江のハンディキャブがあってほしいと思うんですけれども,ハンディキャブこまえを残すような形で,なおかつできないところを補っていただくような関係をつくれるのか,その他,ぜひとも力をかして市の行政の責任としても取り組んでいただきたい,狛江には狛江のハンディキャブが理想だと思いますが,お答えいただけますでしょうか。お願いいたします。 504: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 505: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 市としましても団体に事業を継続していただくことが理想だと考えております。一方で先ほど答弁いたしましたように運転協力者の高齢化という課題があり,その対応には時間的な余裕が余りないという現状があります。繰り返しの答弁になりますけれども,ハンディキャブこまえでは運転協力者の募集の努力をされておりますので,市としましても募集に当たっての周知に協力させていただくとともに,ハンディキャブ事業の譲渡及び経営統合の検討,交渉に当たっては,市としましては団体の判断を尊重するとともに,利用者のサービスの低下につながらないよう必要な支援を実施していきたいと考えております。 506: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 507: ◯ 3 番(市原 広子議員) 特別支援学級の朝の送迎事業などにも取り組んでいる団体ですので,ぜひよろしくお願いいたします。  次に広い意味で自力外出支援の課題について考えたいんですけれども,ここで扱いたいテーマというのは,電動車椅子や足こぎ車椅子等ほかの車椅子も含めて,もっと積極的に使って自力の外出支援ができないかということです。それがテーマなんですけれども,伺いたいのは,電動車椅子等を利用して自力外出している方,車椅子利用の方の要望等,また,どのくらいの方がいらっしゃるのかつかんでいますでしょうか。個々の要望等についてお答えいただけますでしょうか。 508: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 509: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 身体に障がいのある方を初め御高齢により歩行が困難な方等,外出に困難を抱える方が電動車椅子等を利用して自力で外出している数につきましては,把握できていないところでございます。こうした方々の要望につきましては,個々のお体の状況,生活状況等により多様であり,ニーズは多岐にわたるものと考えております。個々の要望につきましても現在のところ把握できていないところでございます。 510: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 511: ◯ 3 番(市原 広子議員) 例えば自宅から公共施設や駅周辺まで車椅子を使いたいと思った市民が自宅周辺の道路の事情でそれができないような場合,市に相談すればそこを改善してくれるんでしょうか。狛江市はそういったことへの対応規定や義務づけがあるのでしょうか伺います。 512: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
    513: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 現地の具体的な状況等もありますけれども,御要望があれば検討させていただきたいと考えています。 514: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 515: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 市独自の対応規定ではありませんが,平成28年4月に施行された障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律において,「行政機関等及び事業者は,社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮を的確に行うため,自ら設置する施設の構造の改善及び設備の整備,関係職員に対する研修その他の必要な環境の整備に努めなければならない。」とされています。 516: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 517: ◯ 3 番(市原 広子議員) 障害者差別解消法ということですけれども,施設とか道路をそこに入れて積極的にやっていくかということで,都市建設部長から御要望があれば検討してくださいということですので,この辺はもうちょっと,自力外出支援などの構想をつくる場合はきちっとしなければならない点だと思います。  次に足こぎ車椅子について伺います。小野寺議員がたび重ねて質問していらっしゃるもので,私もちょっとやったことがあるんですが,足こぎ車椅子を使っている方に直接お話を伺ったり御要望も伺っていることがありますので,取り上げさせていただきます。  パーキンソン病による歩行障がいのある方にも効果があると言われていますが,市の認識について伺います。 518: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 519: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 足こぎ車椅子を研究開発した東北大学の研究グループによりますと,足こぎ車椅子は効果に個人差があるものの,パーキンソン病を初め中枢神経疾患,末梢神経疾患などが原因で歩行に障がいを抱えた方に適応があると言われていると認識しています。 520: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 521: ◯ 3 番(市原 広子議員) 車椅子の利用について介護保険での利用が可能ということなんですけれども,積極的利用への誘導はどの程度行われているんでしょうか。電動車椅子もそうです。数センチずつ歩を進めているような高齢の男性を見かけます。当然介護認定も受けていらっしゃると思われますが,車椅子を利用していらっしゃいません。つえなどもとても利用できるような状態ではない。そういう方が福祉タクシー券は少ないんだということをおっしゃっていかれます。どの程度車椅子利用を勧奨しているんでしょうか。 522: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 523: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 足こぎ車椅子を含め介護保険上の車椅子は福祉用具の貸与となります。利用に当たっては,ケアマネジャーが利用者のアセスメントに基づきケアプランに位置づけることになります。ケアプランに位置づける場合には,福祉用具事業者等によるサービス担当者会議を開催し,専門的意見を聴取するとともに,福祉用具の特性と利用者の心身の状況等を踏まえて検討し,選定されているところでございます。 524: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 525: ◯ 3 番(市原 広子議員) 今回はちょっと研究不足で質問が深められないんですけれども,車椅子の意味合いをケアプランをつくる方たちがどういうふうにとっているのかというところをもうちょっと聞きたいです。制度上は室内用,室外用と2台貸与することが可能だと。だから室内は押すようなものでもいいし,伝え歩きできるけれども,外出に足こぎ車椅子を使ったらどうですかというケアプランをつくっているケアマネジャーがどれぐらいいるかということなんです。  私はパーキンソン病は非常にふえていると思います。ですから初期の段階でそれをやったほうがいいのか,要介護1になってからやるのか,要支援のうちにやるのがいいのか,これは研究課題だと思いますので,私は引き続き選挙後も頑張って取り扱いたい問題と思っておりますので,行政としても問題意識を継続して持っていただきたいと思います。よろしくお願いします。  外出支援にとって一番大事なのが夏の暑さです。交差点に緑陰をと以前一般質問しました。できる限り対応するというお答えでしたけれども,前回の質問で岡村しん議員が,スタンドベンチですか,ちょっともたれるような,ああいうのはどうかという提案をなさったんです。私はそれは本当にいいと思います。しかも私は,大型のフラワーベースなどと一緒になったスタンドベンチ等を信号機の横に置けないかと。そこに待機していないと,駄倉交差点,木村メガネは20秒だというじゃないですか。かわってすぐでなかったら渡れないわけですから,木村メガネのテントの中に避難なんかしていられないわけです。ですからそういうものをやったらどうですか。  市民の寄附による思いやりベンチ,相変わらず同じ形のベンチの寄附を募っていますけれども,こういう形の鉢植えつきスタンドベンチの寄附をやったらどうかと思うんですが,どうでしょうか。お願いします。 526: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 527: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) スペースの問題とか維持管理上の問題,また交通安全上の問題等もございますので,貴重な意見として今後の検討課題とさせていただければと思います。 528: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 529: ◯ 3 番(市原 広子議員) 維持管理は夏の間だけでいいんです,鉢植えはどけてスタンドベンチだけ残しておけばいいわけですから。ただお金です。そういうデザインで金型からつくってくれるような業者は絶対いますので,ぜひ考えていただければと思います。  最後に,さっき市長からお答えいただきましたこまバスの運行事業の検証をすべきだと思います。市民要望が出尽くしているのに解決できないのはなぜかと。事業者に対してお金で解決できるんだったらしなさいと,それは要望します。  それと地域公共交通も含めた外出支援のことを考えるような移動支援の会議体をつくるべきだと思います。きっかけとなる課題整理のシンポジウム,行政の方はいつもこういうやり方でやります。移動支援や公共交通に関する提案をまとめたりする会議体をつくっていくべきだと思いますけれども,いかがでしょうか。 530: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 531: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 今後の社会情勢等を勘案しまして,必要に応じて検討していきたいと考えています。 532: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 533: ◯ 3 番(市原 広子議員) その前に,市長は考えていくと,必要だという認識を先ほどお話しいただいたので,考えていただけますでしょうか。市長,もう一度お願いします。 534: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 535: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 先ほども申し上げましたけれども,バス交通に関しましてはいろいろな御要望をいただいています。これは検討していくことだと思います。会議体につきましては,今,部長が答弁をしましたけれども,必要なところで検討していくということになろうかと思います。 536: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 537: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは福祉タクシー券,対象者が非常に限られた事業で1,187万円,大きな対象者を持ったコミュニティバスが1,000万円ですから,そのバランスを考えてお金を投入してください。それで一気に解決,来年度よろしくお願いいたします。鈴木えつお議員の御苦労には報いてあげてください。  それでは次にいきます。  コミュニティー道路について質問させていただきますが,市内のほかの道路でも条件が整えば実験を行っていただけるんでしょうか。どうでしょうか。 538: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 539: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 今回の実験場所周辺は,商店が多く比較的住宅が少ない場所で,沿道の方の生活環境に対して余り影響がないと認識をしておりますが,ほかの場所で仮に同様な実験を行う場合には,周辺の方々の生活環境に影響のないことが前提で,沿道の方々の御理解,御協力をいただくことは必須であると考えています。また,実験内容によっては設置工事等に一定の費用がかかりますので,予算確保も必要となってくるところでございます。 540: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 541: ◯ 3 番(市原 広子議員) あそこを皆さん見たと思うんですけれども,ガードパイプじゃなくて,ボラードの細いみたいなのの間にハンプをつけています。ですからボラードの設置とハンプの併用というのは狛江では初めてです。グランドメゾンの周辺の道に1つボラードを設置してスピード制限をしました。余り狭く歩車分離したくないという意見を聞いてそのようにしたと思っております。  私個人的には,電研横マンションをつくったときのヒマラヤスギ並木の一番狭い所,あそこなんかはコミュニティー道路に絶対すべきでした。そうすればヒマラヤスギをなぎ倒さなくてもできたんです。それは何度も言いましたけれども,歩車分離するというので残念でした。高橋さんもそういう点には理解があった市長だったんですけれども,なかなかやっていただけなかったという状態でございます。やっていただけるのかどうか,費用がかかりますということです。  今まで伺ってきたのは,既に建設されて年数がたって歩車分離された道路におけるスピード抑制の試みでした。そうですね。思い切って構造そのものを歩車共存道に設計がえをする。その上でさまざまにコミュニティー道路としての仕掛けを考える,ゼロからの試みができるのではないかと思います。そういった道路が市内にあるのではないかについて私は考えました。  まず1つは狛江駅北口のエコルマ1と小田急高架線の間の道路です。クルカスという酒屋があった道です。現在は歩車分離されていますが,緊急車両の通過ぐらいで実質車はほとんど通りません。この道路を思い切って歩車共存道路にし,場合によっては不足している駐輪設備を高架側に設置するのはどうでしょうか。  もう1つはむいから民家園横の一方通行路です。今,沿道住民にアンケートをとっていますが,完璧にコミュニティー道路にしていく,そういう1つの方法があると思うんです。むいから民家園の横の高木家の長屋門がある所ですので,歴史の散歩道としてつくり込んでいくのがいいのではないかと思いますが,今,例えばとして2点の例を挙げて申し上げましたが,コミュニティー道路への改修,市としての意見と意欲をお聞かせ願います。 542: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 543: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 今御提案のありました小田急線の側道については都市計画道路の位置づけとなっておりまして,事業認可手続の際には書類の中にも具体的な構造が示されておりますので,その変更には国や都との協議が必要になるものと理解をしております。  また,もう1つの古民家園横でございますが,例えば地域住民の皆様が地区の交通問題や課題を明らかにしまして,解決に向けた道路づくりを望んでいるのであれば,まちづくり条例に沿った提案制度を利用していただくことも有効だと考えています。  市としても地域の声をお聞きすることは大変重要ですので,仮に道路改修を進める場合には,コミュニケーションを図り,地域と一体となって進めてまいりたいと考えています。 544: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 545: ◯ 3 番(市原 広子議員) 一歩進んだ答弁をいただきました。ゾーン30の30は,時速30キロ,人がぶつかれば死ぬ場合もある速度ですから,それよりさらに進んでスピード抑制をする道路として追求していけるのではないかと思います。けんけん遊びができる,おしゃべりができる道路をつくっていきたいと思いますが,市側からの積極的な御答弁をいただけてよかったと思っております。国土交通省の実験のものは10年ぐらい前からやっていました。知らなかったのはそちらだけですから。  それで別な課題にいきます。裏通りの使い勝手,路地裏カフェについて伺います。  南口の飲食店街が広がっていて,狛江で飲んで帰ろう,狛江でおりてみようといった動きはここ数年定着しています。にぎわいをさらに盛り上げれば商業振興につながると言えます。路地裏通りを少しきれいに明るくしたいといった要望もあるようです。市として商店主の願いはつかんでいらっしゃいますでしょうか。 546: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 547: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 現在策定中の狛江市商業振興プランにおいて各商店会長にヒアリングを実施しておりますが,現在のところそのような具体的な要望は伺っておりません。 548: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 549: ◯ 3 番(市原 広子議員) 商店会長にはヒアリングをしたけれども,各商店にはヒアリングはしていないということだと思います。  それで,生かせそうな路地裏として扇屋とカレー屋,つぼ八がある通り,もう1つはミートステーションの裏通り,ぼっけもんがあって突き当たりがマドカカフェアンドハーブ,この2つ,大変いい状態だと思っております。ミートステーションの裏通りは草の生えた駐車場もどきのものがあって,その隣はザバックヤードカフェというカフェなんです。そこの連続性をつくって,なおかつもう1つ駅に近い通りの扇屋とかカレー屋の通り,この路地をちょっとおもしろい裏通りに,今も既にいいんですけれども,さらにすると,狛江で飲んでいこう,狛江でおりてみようということがさらに進むのではないかと思っております。  いろいろ権利関係もあるようで難しいんですけれども,雑然としたものを整理するとか照明で明るくする,植栽の鉢などを置いてデザインする。サインボードも,こんな大きい何とか商店街もいいんですけれども,かわいい,ヨーロッパにあるようなものを提げるとか,そういうのも有効かと思いますけれども,そういうことを商店街に工夫を凝らしていく手順としてはどうしたらよいのでしょうか。行政のお考えを教えていただきたいと思います。いかがでしょうか。 550: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 551: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 商店街のリノベーションや活性化させる取り組みには,東京都や東京都中小企業振興公社等から各種専門家の派遣や,狛江市チャレンジ戦略支援事業による施設整備の補助といったような商店街に対するさまざまな支援制度があります。例えば商店街にLED街路灯を設置するということであれば,狛江市チャレンジ戦略支援事業の政策課題対応型商店街事業を活用すれば補助が5分の4となりますので,商店街としては5分の1の事業費負担で設置することが可能になります。ぜひそういったものを活用していただき,商店街の活性化に取り組んでいただきたいと思います。 552: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 553: ◯ 3 番(市原 広子議員) LEDだけれども5分の4も補助がいただけるということだと思います。いいことを教えていただきました。ぜひ行政も応援をしていただいて,商工会のほうにもこういった要望が議会で出たということを伝えていただいたりするとありがたいんですけれども,よろしくお願いいたします。  次は北口に戻ります。北口自転車置き場の後ろに細い路地のような空間がありますが,この経緯は私はわかっているんですけれども,現状と将来について見解をお聞かせください。現状でもあくことができればあいたほうがよいかと思いますが,いかがでしょうか。 554: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 555: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 将来的には整備をした上で通路として開放することになると思いますが,現状では,隣接の方との調整や埋設物の調整,治安等の課題もあるため,現時点での開放は考えていないところでございます。 556: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 557: ◯ 3 番(市原 広子議員) 狛江駅北口地区の地区計画というのがあるんです。本当に古いもので,30年ぐらいたつんですけれども,まちづくり協定,狛江市元和泉一丁目4・5番地区まちづくり協定書に,1メートルセットバックして,あそこににぎわいをつくり出す道をつくるということが書いてあります。現在1軒,マンションみたいなものをつくっているお宅がありますけれども,ちゃんとセットバックしています。  ですからこれは生きているんだろうと思いますので,せっかくのにぎわいというコンセプトですから,早くあの通路を抜いてください。そうじゃないと,何のために私たちはV字バランスみたいな自転車置き場を5年も我慢したんでしょうか。今は30度ぐらいになりましたけれども,前は45度でした,あの通路があるために。ですから行政は早くあの通路を生かさなきゃいけないんです。よろしくお願いいたします。  また南口に戻って伺いたいんですけれども,南口の交通広場がとてももったいないです。北口再開発の交通広場が南口の交通広場の向かい側だったんです。だけど緑地の保全をしたことで北口交通広場がずれて,南口は南口として独立した形になっているんですけれども,あの真ん中の所が何かとてももったいない気がします。あそこは荷さばきの車が出てくるんです。あの辺のラーメン屋の前なんかがそうで,あとは間違って入ってきてしまった車がUターンして帰っていったりとかするわけで,タクシーとバスの発着はあるわけですから,あそここそコミュニティー道路の広場にできるのではないかと思うんですけれども,どうでしょうか。 558: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 559: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江駅南口地区は狭隘道路も多く,南口のまちづくりは長年の懸案として現在に至っている状況です。地元の皆様の機運が高まり,まちづくりを進める状況が整えば,その中で南口ロータリー付近を含む検討をしていくことになると考えています。 560: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 561: ◯ 3 番(市原 広子議員) 狛江にはまだまだ,既にすてきですけれども,生かせばもっとすてきになる場所があって,しかもそれが駅の目の前にあるということなんです。  早口でやったから時間が少しできましたので,北口のメビウス∞えきまえ広場と緑地保全地区の関係について言わせていただきます。  メビウス∞えきまえ広場の利活用計画のときに,緑地保全地区とのコラボという計画が出ていたと思うんです。それから緑地保全地区の管理のあり方について大分御意見があると。毎日入りたいとか,あそこは何かもしゃもしゃしているとか,よさがわからないとかという御不満をいただいてきているんですけれども,この間,議員さんがほかにお二人,石井議員と三宅議員が入って,あとはデザインの専門家なのか,まちづくりの専門家の方たちが入って,1回会合を持ちまして御意見を聞いたんです。課題の整理をさせていただきました。  私は緑地保全地区の整備のころから事務局をしていまして,今は平会員でやっているんですけれども,緑地保全地区をやっている人間の立場として参加させていただいて,わかったことが1つあります。悪いのは緑地保全地区ではないなということなんです。要するにあそこは泉龍寺も含めてたった2ヘクタールの土地です。すごく狭いし,そんなにすばらしい大渓谷があるわけではないんです。だから皆さんの不満というのはあの周辺のつくり込みにあると思います。  あの緑地保全地区によりよく接することができる環境であるとか,あの周りでより楽しく,立ちどまったり通過したりする環境がないんだという共通認識に実は至ったんです。私はすごくうれしかったです。だって頑張ってやってきたことに,あそこは汚いとか,もしゃもしゃしているとか,さんざん言われているわけで,悪いのは我々じゃないんだということが非常にはっきりしまして,あの周りのつくり込みを,あの周りが接したり楽しめるようなつくり込みをしていないということがはっきりしたんじゃないかというので,もちろんこれは仕掛けた側の議員がいますので,余り言い過ぎちゃうと申しわけないので,私は緑地保全地区にかかわる者としてそれが明らかになっただけでも大変うれしいです。  ですから私からは,泉龍寺に行く道のコミュニティー道路化しかないです。そうじゃなかったら緑地保全地区を開放している外散策路のよさが全く生きませんから,あそこは保全地区なんです。だけど24時間365日入れる通路として開放しているんです。こんなに開放している保全地区はないんです。なのに何で開放しないんだと市民から言われる。開放しているじゃないかと。あの横に車が通っているわけです。でもそんなに通っていないです。あの道路を1つつくり方を変えただけで,あそこが全く違ったものになるということをこの間確認しました。  ですから,デザイナーもいらっしゃるようですのでいろいろな案が出てくると思うんですけれども,狛江の駅前,北も南も,和泉多摩川にもぽかぽか広場がありますけれども,いい所がたくさんありますので,本当に工夫をしていいものをつくっていって,1人でも立ちどまっていられるのだって居場所なんですから,ぺちゃくちゃしゃべる食事会ではなくても居場所なんです。そういうものをたくさんつくっていくということが,これからの高齢者だけじゃなくて,子育ても,若者も,20%にふえていくおひとり様。先ほどありました市長の御説明,一生結婚しない方が女性は30%でしたか,ふえていっていると,そういう時代だって来るわけですから,いいまちに,デザインのまちからという言葉を提案していらっしゃる方もいますけれども,工夫でいっぱいいろいろなことができるまちですので,オリ・パラだけじゃないですから,オリ・パラを契機に,足こぎ車椅子もやってほしいですよ。だからいいことをやっていこうではありませんかということを言いっ放しにして,私の3期目最後の一般質問を終わらせていただきます。 562: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 3時35分 休憩     午後 3時49分 開議 563: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。7番山本暁子議員。     〔7番 山本暁子議員登壇〕 564: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 通告に従いまして2問質問させていただきます。  1問目,虐待とDV支配から命を守る。  千葉県野田市において虐待により10歳の少女が死亡した事件で,2017年11月上旬,少女は小学校のアンケートに,「お父さんにぼう力を受けています。……先生,どうにかできませんか」と訴えました。父親の暴力が疑われ一時保護が決定しますが,その際,少女は虐待が原因と見られる心的外傷後ストレス障害(PTSD)の疑いがあるとする医師の診断を受けていました。その後12月27日に,「父への恐怖心が軽減するまで,父方の親族宅で生活する」ことなどを条件に一時保護は解除されます。  市に残されていた記録では,家庭引き取りに向けた会議の中で,「PTSDとの診断を受けている以上,父とは一定期間,絶対に会わせないという条件にするべきとの結論に至った」という記載があります。年が明けた1月9日,少女は小学校に登校しませんでした。12日父親がアンケートのコピーを求め,15日,市の教育委員会がコピーを父親に渡します。2月26日,父親は柏児童相談所との面談で手紙を見せて,「お父さんに叩かれたというのはウソです。……ずっと前からはやく4人でくらしたいと思っていました。……お父さんにはやく会いたいです。児童相談所の人にはもう会いたくないのでこないでください。」という,これは父親の命令によって少女が書かされた手紙ですが,これを示し,きょう連れて帰ると迫り,その2日後,少女は自宅に戻されました。これだけ多くの大人が虐待を認知していたにもかかわらずなぜ命を救えなかったのか。これから私たちがすべきことは何かを知るために質問をさせていただきます。  狛江市の虐待の現状についてです。世田谷児童相談所の児童虐待の相談件数と内容について,また,児童相談所が対応した事案で,一時保護を解除し家庭復帰した件数について伺います。  再質問は自席で行います。 565: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 566: ◯ 参 与(石森 準一君) 世田谷児童相談所における狛江市の相談受理件数でございますが,確認をしましたところ,平成30年4月から9月までの児童虐待相談件数は25件となっております。内訳としては,身体的虐待が4件,性的虐待が2件,心理的虐待が16件,ネグレクト3件となっております。  次に,平成30年度上半期に世田谷児童相談所が対応した事案のうち一時保護を行った事案は5件でございますが,この事案に係る児童の全てが現在は家庭復帰をしています。 567: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 568: ◯ 7 番(山本 暁子議員) それでは世田谷児童相談所以外の狛江市での対応実績,相談受理件数と内容について伺います。また,狛江での相談から支援の流れ,確認のために教えていただきたいと思います。 569: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 570: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成30年度上半期4月から9月までの児童虐待の相談受理件数の総数は,速報値ですが26件でございます。内訳としては,身体的虐待6件,性的虐待2件,心理的虐待12件,ネグレクト6件となっております。  次に相談から支援までの流れでございますが,市または子ども家庭支援センターに通告があった場合は,双方で情報を共有し,まず子供の安全確認を行います。子供の安全確認後,保護者からの聞き取りや関係機関等から集めた情報をもとに必要な支援等について決定し,関係機関と連携しながら支援を行っています。また,支援開始後は,世田谷児童相談所を初め健康推進課保健師,スクールソーシャルワーカー,母子・父子自立支援員等で構成する月1回の定例ケース会議で,個々のケースについて状況の確認等進捗管理を行いまして,支援を進めている状況です。 571: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 572: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 件数をまとめますと,30年度の上半期,4月から9月までの速報値で,狛江においては計51件,これは年間では倍と考えてよいと思いますけれども,一番多いのは心理的虐待の28件です。一時保護をした5件を含め全て家庭に戻っているということでした。性的虐待4件,ネグレクト9件の場合も家庭復帰している,一緒に住んでいるという状況です。  この在宅での支援というのはどういうものでしょうか。また,何をもって支援を打ち切りとしているのかについてお伺いいたします。
    573: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 574: ◯ 参 与(石森 準一君) 在宅での支援でございますが,市または子ども家庭支援センターの担当職員が家庭を訪問し,養育状況等の確認を行うとともに,保護者の育児負担や不安の有無を聴取した上で,保護者の心身の状況に応じまして,一時保育やショートステイ,各種相談事業等の地域資源・サービスの活用による育児負担の軽減や支援を図っています。  また,世田谷児童相談所からの依頼によりまして,軽度の虐待が認められるものの在宅での指導が適当と判断された家庭,また,虐待により児童相談所が一時保護または施設措置等を行った児童が家庭復帰した後の家庭への支援を行う見守りサポート事業を子ども家庭支援センター事業として実施をしています。児童相談所の依頼により,児童の見守りを昨年度は1事案行っています。  支援終了でございますが,市,子ども家庭支援センター,保健師等関係機関職員による支援経過を共有し,評価をした上で主訴改善と判断した場合は,毎月開催している定例ケース会議を経て終結としています。 575: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 576: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 保護者への聞き取り,保護者の心身の状況,改善と判断した場合は支援終了が決まるという流れでございました。  それではここで,虐待がもたらす子供への影響について,特に脳への影響についてですけれども,これは福井大学子どものこころの発達研究センターの友田明美先生の研究によるところでございます。これは原本なのですが,どのように影響を受けるかという点についてイラストになっているものでございます。  DV目撃で萎縮する脳,体罰で萎縮する脳,そして暴言で変形する脳,脳が変形するということです。不適切なかかわりが子供の脳を傷つけること,その中でも脅迫や人格否定等の暴言は身体的暴力の6倍もの影響があると報告されています。先ほどの狛江では一番多かった心理的虐待,このことが脳に与える影響は非常に甚大であると言えます。  これほどまでに傷ついた子供が,改善が見られたとはいえ同じ家庭の中で,回復するためには専門的なプログラムが必要ではないかと思います。PTSDは日常生活ができないほどの苦しみが長期間続くということがわかっています。専門的なケアについても検討していくべきだと思います。  それではアンケートについて伺います。狛江では虐待についてのアンケートはどのように実施をしているか伺います。 577: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 578: ◯ 参 与(石森 準一君) 現行のこまえ子育て応援プランを策定するに当たり実施した子ども・子育て支援に関するニーズ調査において,児童虐待に関する認識状況を調査しています。調査結果としましては,児童虐待防止法に基づき通告の義務があることを認識している方は,未就学児の保護者が80%,小学生の保護者が77.3%との結果となっております。なお,今年度実施している計画改定に向けたニーズ調査においても同様の質問を行っています。 579: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 580: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 保護者へのアンケートを実施しているということです。現状では保護者の意識改革,また支援というものが中心となっていますけれども,例えば西東京市では,ことしの夏ごろをめどに(仮称)「子ども相談室を開設」,電話のほかメールやSNSでも相談を受け付けるとしています。これまでの窓口と異なるのは,子供の意見を聞いて,子供に寄り添いながら相談を受けて問題の解決を図っていくというところです。狛江での実現は人員の配置など含めて予算にかかわるところですので,予算特別委員会で伺わせていただきます。  では学校で日々生徒と接する中で先生が虐待に気づくということがあるかと思いますけれども,その場合どのように関連部署と連携しているか,実績についてお伺いいたします。 581: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 582: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 虐待相談を含む児童相談全般の第一義的な窓口は市区町村となっており,虐待が疑われた場合は児童相談所に通告することになっております。各学校は児童・生徒の様子をきめ細かく観察したり,対話をしたり,また,アンケート等を通しまして状況把握に努めています。このことから,虐待を疑われたケースにつきましては,庁内の関係部署や児童相談所,子ども家庭支援センターや調布警察署等の関係機関と連携して対応したケースは複数あるところでございます。 583: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 584: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 今回のケースでは,転校先の先生がきちんと聞き取りを行ってくださったわけですけれども,それが生かせなかった,その難しさというのはどこにあるのでしょうか。  ここで,今回の場合は加害者は父親ですが,この人はどういう人物だったのかと。いろいろ報道もされておりますけれども,相手が屈せざるを得ない,逆らえないほどの恫喝とはどれほどのものだったのか。虐待に詳しい弁護士の斎藤秀樹先生は講演会の中で,支配に暴力は必須でないことを知ってほしい。虐待する親というといかにも暴力や暴言,暴れるというイメージがあるかもしれない。今回の父親は職場での評判は穏やかな人,近所でも礼儀正しいと二面性を挙げる報道もある。しかし実はこれが典型的なハラスメント加害者だった,とおっしゃっています。  ハラスメント加害者に共通することは,対等な人間関係を築かないということで,身近な人間関係を支配するか従属するか,上か下かという縦の関係性の中でしか把握せず,その関係の中で支配者として君臨することで存在する。家庭の中では絶対的な支配者であり続け,児童相談所や学校との関係でも同様に支配・コントロールをしていく。このように身近な人間関係を支配し,意のままにコントロールしようとするのがハラスメント加害者の特性であって,これは今回,家庭の中ではDVという形になりましたけれども,職場ではパワハラ・セクハラ,学校ではアカハラやスクールハラスメント,若年層ではデートDVといった形で登場します。注意すべき点は,あえて身体的暴力に及ばなくても支配できる点である。ハラスメント加害者にとって暴力は支配するための一つの道具にすぎないことを見誤ると,被害の認知発見が遅くなり,被害者の救済が困難になる,と述べられています。  このような保護者と直接対応される職員の方や先生方にとって,非常に危険なことであると思うのですけれども,過度な要求をする保護者への対応というのはどのように行っているか。また,学校の中で問題の解決が困難であるとか,または業務に支障を来すような場合には,対応できる他の機関はあるのでしょうかお伺いいたします。 585: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 586: ◯ 教育部長(平林 浩一君) そういう場合,子育て支援課及び児童相談所,子ども家庭支援センター等の関係機関と連携を図りまして,保護者に適切な対応をとるようにしております。さらに,解決が困難な場合や業務に支障を来す場合は,東京都教育委員会に学校問題解決サポートセンターが設置されており,第三者的機関としまして,当事者間で互いに解決に向けて取り組むことを合意した上で,専門家等で構成する会議で双方の意見を聞き,公平・中立的な立場で解決策が提示される仕組みもあります。また,電話相談等も受け付けている状況でございます。 587: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 588: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 教育現場がこういったことで疲弊し過ぎないということが大切だと思います。  こちらですけれども,狛江市から配布されておりますSOSカードがあります。困ったときは相談してね,こんなときは電話しよう,家の人や友達にたたかれたり無視される,家で御飯を食べさせてくれない,秘密は絶対守ります,というふうに書いてあるわけなんですけれども,ここで疑問なのは,何らかの介入というものが入ったときに,どこかの時点で子供からの相談があった,あるいは訴えがあったかもしれないということを保護者が疑うことが全くないと言えるのか。このチャイルドラインのカードには,「悩みは,言葉にした瞬間,小さくなる」と書いてあります。これは本当に一理あるんですけれども,しかし野田市のケースではそんなに生易しいものではなく,子供がSOSを出したことを知った父親の支配はさらに強固になり,子供にうそを書かせ,虐待はエスカレートしてしまいました。  狛江においても今,全案件が家庭復帰しているという点で,そこのところが非常に心配です。しかし今のルールでは限界というところかと思いますので,今後ぜひそこの部分に検討を加えていただきたいと思います。  それでは次に狛江における配偶者からの暴力,DV支援の考え方と実績について伺います。 589: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 590: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成30年1月31日時点でのDV相談の延べ件数は37件となっております。また,今年度に一時保護した世帯は2世帯3名でございます。 591: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 592: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 一時保護をしていただいているということです。  DV支援に詳しい戒能民江先生,お茶の水女子大学名誉教授は,「DVと児童虐待が同時に起きる家は多いが,自治体の支援は縦割りで,児童虐待の支援者は子どもだけ,DVの支援者は被害を受けた親だけをみがちだ。両方を一緒に支援する必要がある。……配偶者や子供を自分の所有物のように捉え,「何をしてもいい」と思う加害者の誤った考え方が問題の根本」とおっしゃっています。  また,ハラスメント加害者の治療,加害者のほうの臨床をしていらっしゃる斉藤章佳さんは,「加害者は自分のうちにある「弱さ」を認めたくない。「弱さ」を認めることは恐怖です。それを回避するために,他人を傷つけて自らの優位性の確認や支配欲を満たす」とし,支配へと向かわせる,その陰には恐怖があると分析しています。  今申し上げたように今後は一体的な支援が必要となると思いますけれども,狛江市におけるDV関連の部署と虐待を取り扱う部署とでの情報の共有はどのように行われているでしょうか,お伺いいたします。 593: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 594: ◯ 参 与(石森 準一君) 配偶者間の暴力,いわゆるDVは,そこに巻き込まれる子供にも深刻な被害を与えるものでございます。直接的な暴力にさらされない場合であっても,暴力を目撃したことによる心理的虐待は深刻な場合が少なくなく,また,母親は大きなストレスと暴力によって支配・コントロールを受けるため精神的失調状態に陥り,養育が困難,虐待に至ることもございます。こういったリスクを考慮しながら,子供の安全確保やケアについて十分な対応を図る必要があります。  このため,児童虐待対応職員と婦人相談員等が日々の業務の中で母と子について随時情報を共有しているとともに,その支援として一時保護や母子生活支援施設への入所等が必要な場合には,両職員が連携・協力して対応しています。また,毎月1回開催をする児童虐待対応の進捗状況等を共有する定例ケース会議に婦人相談員は会議のメンバーとして参加をしております。 595: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 596: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 定例ケース会議は毎月1回開催されているということです。  野田市のケースから加害者の支配の強さを感じますのは再婚しているという点です。一度は妻の判断で逃げたものの,やはり逃げ切れなかった。行動の制限や携帯でのやりとりも厳しくチェックされるため誰にも相談できない,と母親は親しい友人にこのころ訴えています。おまえは無能だ,何もできないばかだ,とののしられ,理不尽な理由で怒られても,自分が悪いと考えるようになってしまっていた。それほどまでに妻は無力化,無力を学習していたと考えられます。糸満市ではDV案件としては認知されていましたけれども,虐待としては認知していなかった。その後父親の地元である野田市に引っ越すことで,妻は自分の親戚から引き離されて孤立を深めたと考えられます。糸満市でのDVと野田市での虐待について関連づけて一体として取り扱えなかった。  そこで質問ですけれども,狛江の場合,DVがあったとされる家庭が引っ越した場合,情報共有をどのようにしているかお伺いいたします。 597: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 598: ◯ 参 与(石森 準一君) 配偶者からの暴力を子供が目撃することは心理的虐待に該当します。このため,心理的虐待を主訴として市が対応を行っている家庭が他の市区町村に転出する際には,市での支援状況等の情報を転出先の自治体に提供し,引き継ぎを行うことで,両自治体が家庭の状況や抱えている問題,支援状況を共有し,支援が途切れることがないように取り組んでいます。また,婦人相談員が配偶者からの暴力の相談を受け,支援している方が転出する場合も,転出先の婦人相談員に情報提供しています。 599: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 600: ◯ 7 番(山本 暁子議員) DV加害者と直接対応する職員の方,先ほども申し上げましたけれども,恐怖,そして危険等にさらされていますが,バックアップはどのように市として行っているか教えてください。 601: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 602: ◯ 参 与(石森 準一君) DV加害者または被害者と対応する婦人相談員の専門性の向上を図るための取り組みは,相談業務を行う上で重要なものと認識をしています。このため,婦人相談員は母子・父子自立支援員を兼ねておりますが,情報の収集とともに相談支援スキルの向上,各市との連携を深めるため東京都市母子・父子・婦人相談員連絡会への参加とともに各種研修会に積極的に参加をさせ,専門性の向上を図っています。また,東京都女性相談センターが配偶者暴力相談支援センターとしての機能を担っておりますが,センターから助言等をいただきながら支援等を行っています。 603: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 604: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 婦人相談員と母子・父子自立支援員は兼務をされているということでした。ぜひこういった対応についてはチームで当たっていただきたいと要望いたします。  DV支援を行うNPO法人Saya-Sayaの代表・松本和子理事はこのようにおっしゃっています。加害者は「子どものしつけが下手」など被害者を否定する言葉とともに暴力を振るうことが多く,被害者の自尊心は低下。そのため被害者は考えることを諦め,「加害者はどう考えるか」を基準に顔色をうかがって動くようになる。こうした状態が続くと被害者だけで子供を守ることが難しくなる場合がある。コントロール下において学習性無力感という状態になり,自分が至らないからなんだと思い込まされてしまう。加害者の追跡の恐怖や経済的な不安等で深刻なDVを受けながら逃げられない親子は多い,とおっしゃっています。  また,講演の中で伺ったことで衝撃的でしたが,子供が自分を犠牲にして母親を守ることもある。自分だけなら5分殴られれば終わるけれども,お母さんが自分を守るとお父さんはもっと逆上する。だから自分が我慢するからお母さんは守らないで,ということすらあったそうです。支配された家庭というものはこれほどまでに非常に危険な形で密室化するという例だと思います。  それでは次に関連計画におけるDVと虐待の位置づけ,大切なことだと思いますので教えてください。 605: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 606: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成27年3月に策定した現行の狛江市男女共同参画推進計画では,策定に当たって市の現状を踏まえ重視した点として3つの重点テーマを設定し,そのうちの1つに「暴力の根絶に向けた取組み」を掲げ,指標と数値目標を設定し,進行管理を明確にしたところでございます。  具体的には,基本目標2「人権が尊重される社会の形成」の中で虐待等に触れるとともに,DVに関しては同目標の「配偶者等からの暴力の防止と被害者支援」を,配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律第2条の3第3項に規定する市町村基本計画として位置づけ,狛江市配偶者暴力対策基本計画とし,DVの予防,対応,関係機関との連携といった局面ごとに取り組みを進めているところでございます。 607: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 608: ◯ 7 番(山本 暁子議員) この事件を受けて国では,民法では体罰の問題で親の懲戒権削除を検討しています。また,緊急安全確認が指示されましたし,スクールロイヤーの配置,児童相談所と弁護士,警察との連携,保護者に対する民間企業のクレーム対応の手法を参考にする取り組み等が始められています。  それでも一向になくならないしつけという名の暴力や,巧妙な,そして重層的な支配・コントロールによる虐待について,地域でできることは,やはり市民へのさらなる啓発だと思いますけれども,市の見解を伺います。 609: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 610: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 虐待に対して市でも啓発に取り組んでいますが,最近の痛ましい報道を目にすると,御質問のとおりさらなる啓発が必要であると感じています。また,若い年齢のうちからの情報発信や啓発が重要であると考えておりますので,こうした点も含め,今後の計画改定の中で検討を進めてまいりたいと思います。 611: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 612: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 今や虐待については,1人の個人や1つの機関を批判して解決するという問題ではなくなってきていると思います。2月9日の朝日新聞によりますと,虐待の様子,静止画や動画が父親の記録媒体に保存されていたことがわかったそうです。昭和大学精神神経科教授の岩波明さんはメディアのインタビューに答えて,妻や子供を自分の付属品,自分の一部だと考え,言うことを聞かないのが許せない。そういう理屈で物理的にも精神的にも支配下に置いている。ある時点から暴力が快楽や生きがいになっていたのでは。そういう人は犯罪記録を保存することもある。精神病というよりむしろサイコパスや反社会性パーソナリティーではないか,とおっしゃっています。  しかし加害者の言葉が信じられやすい今の社会において,コントロールするほうは優位であって意識的にやっていますので,外から見たときは非常に正しいように見えるわけです。コントロールされている人は長く無力化しておりますので,信用できない,だめな人に見えるという難しさを指摘する研究者もいます。前述いたしましたNPO法人Saya-Sayaの代表は,アメリカの事例から,DV裁判においてどちらを信じるかという判断が迫られたとき,理路整然と話せる人は加害者,つじつまが合わないほうが被害者という裁判官の言葉もあると紹介していました。私たちは支配の本質について正しく理解する必要があると思います。支配は時として愛情や熱意のような形で表現されることもあります。多少の虐待はあってもやはり家族で過ごしたほうがよいという判断によって,子供の命がこれ以上失われることがあってはなりません。  子供の訴えが主体となった相談と支援体制が子供の人権と安全を第一につくられることを市に要望いたしまして,1問目を終わります。 613: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本暁子議員。     〔7番 山本暁子議員登壇〕 614: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 2問目です。メンタルヘルスとケアについて。  内閣府は2015年に,社会参加を回避し,半年以上家庭にとどまり続けているという定義で15歳から39歳を対象に調査し,その結果,全国で約54万人がひきこもっていると推計しました。ただこの調査では40歳以上や自宅で育児・家事をしている場合は除かれています。つまり主婦や家事手伝いは対象外となっています。  これでは女性の実態をつかみ切れないと,ひきこもりの経験者でつくる「ひきこもりUX女子会」という団体が独自にアンケートを実施しました。経験者や今ひきこもっていると自認している女性らに聞いたところ,既婚者と答えた人が25%,40歳以上が45%,期間が10年以上の人も36%で,高齢化・長期化しているという実態がわかりました。  私ごとで大変恐縮ですけれども,昨年8月よりメンタルヘルス不調ということを理由に医師から自宅療養が必要と言われまして,まさに私自身がこの調査のつかみ切れないひきこもった経験ということをしておりました。皆様には大変御心配,御迷惑をおかけいたしました。おかげさまで完全とは言えませんけれども復帰いたしまして,もしお聞き苦しい点がありましたら申しわけございません。一口にメンタルヘルス不調といってもさまざまな状態があることや,自分が病気を受け入れられなかったために治療がおくれたことなど,当事者としての反省を含めて,メンタルヘルスの大切さについて共有させていただくために質問をいたします。  まず最初に庁内における職員のメンタルヘルスについて相談はどのように受け付けているかという点,また,年間どのくらいの相談があるかについて伺います。  再質問は自席で行います。 615: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 616: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 市役所保健室では,職員の健康管理の一環として,常勤の看護師が正規・嘱託職員にかかわらず,体の健康,心の健康に関する相談を受けております。心の健康面に不安がある等の相談を受けた場合は,まずは本人の話に耳を傾け,必要に応じて産業医や心療内科等の専門機関の受診を勧めることもあります。  年間の相談件数でございますが,平成29年度の状況でお答えいたします。看護師による面談で相談を受けた件数は,体の健康,心の健康の相談合わせて延べ328件でございます。また,産業医による面談でメンタルヘルスに関する相談を受けた件数は延べ130件となっております。 617: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 618: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 年間の相談数,メンタルヘルスに関しては130件ということで,相談しやすい環境が整備されていると思います。  私の場合ですが,最初に起きたメンタルヘルス不調は電車の中でのパニック障害でした。当初はパニック障害が起きているとはわからずに,何か心臓がおかしいのかと思って検査等もしておりました。パニック障害を昨年公表した歌手の方がいらっしゃいます。予定していた復帰を見送って今回も治療に専念するというニュースが先週ありました。イメージが大変大切なアイドルがみずからパニック障害を告白して,休養と回復に努めるという事務所を含めた対応には,メンタルヘルスに対する社会意識の変化を感じます。  厚生労働省の研究班が行った調査では,生涯に一度でもパニック障害にかかる確率は0.8%です。誰でもかかる可能性がある病気なのですが,最近では状況とその病状にどのような関係があるのかについて研究が進んでいます。例えば最近メディアでは,産後鬱,介護鬱と,その状況と病状を一緒にしたような言葉が取り上げられておりますけれども,職員のメンタルヘルスの不調の原因について,傾向があれば教えていただきたいと思います。 619: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 620: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 聞き取りの中では,本人の体調,人間関係や職場,家庭環境など複数の要因が合わさったことが原因となっているケースが多くございました。産後鬱,介護鬱対策ではございませんが,女性活躍の推進のため,産前休暇取得前の不安解消及び育児休業後の復職支援を図る新たなメンター制度等の検討を進めています。 621: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 622: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 新たなメンター制度,ぜひ進めていただきたいと思います。  ここに「脱産後うつ」という本があります。産後1カ月でクリニックを受診するも鬱を見過ごされ,限界まで追い込まれて自殺を図ろうとするまでに悪化,産後3カ月で入院,その後双極性障害を発症した方の体験記です。非常に壮絶な内容ですけれども,何か明るい,読んでみたくなるような装丁です。この本によりますと,産後うつは放っておくと自殺や母子心中のおそれがあります。2005年から2014年までの10年間で,妊娠中から産後1年以内に自殺した女性は東京23区内だけで63人。そのうちの多くが産後鬱などの精神疾患の診断を受けていました,とあります。  産後鬱はホルモンの急激な減少が原因の一つですけれども,母乳育児をしているので薬を飲みたくない,よって医者にかかりたくない,そのために症状が悪化するという悪循環に陥りがちです。さらに,母親なんだから育児ができて当たり前,たとえ自分を犠牲にしても母は子供を優先するべきという,いわゆる母親神話の重圧によってさらに追い詰められる人も少なくないと言います。母親としての覚悟が足りない,赤ちゃんへの愛情が足りない,ほかのお母さんができているのに自分はだめな母親だと,そういう自責の念,罪悪感がますます自分を追い詰めることになります。これが鬱の特徴です。このように徐々に自分に対する評価が低下していって,あるときを境に,もう何もすることができない状態へと陥るわけですけれども,このように産後鬱は急速に悪化しやすいと言われます。  そのようなことがなければいいのですが,職員の方が仮に休職した場合,復職までどのようなフォローをされているのかお伺いいたします。 623: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 624: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 主治医から継続して3カ月以上の長期にわたり休職による治療が必要と診断された職員には,職員課担当職員と看護師が受診に同行し,主治医から病状,療養見込み,復職時の配慮内容等を確認しております。また,安心して治療を受けられるよう,休職制度や職場復帰訓練等の各種制度を伝えております。また,主治医の承諾を得て月1回産業医面談を受けてもらい,復職に当たり職場で配慮すること等の必要性について検討します。  主治医から復職可能との診断が出た職員については,復職訓練を行い,おおむね1カ月程度の期間を設定し,段階的に訓練時間を延ばし,スムーズに復職できるようサポートを行っております。 625: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 626: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 私も何かおかしいぞと思って,前はできていたことがなかなか当たり前にできなくなったなと思ってから実際に受診するまでには随分時間がかかってしまいました。あるとき子供から「お母さん,髪洗ってる。何か髪の毛べたべたしているよ」と言われて,これはちょっと何かおかしいかなというふうに気がついたのがきっかけです。  実はメンタルクリニック受診のハードルは私にとっては非常に高かったです。お医者様を前に何を話したらいいんだろうということがまずわからないです。それから予約をとる,電話をするということが,もうそのときには既にできなくなっていました。このように受診すること自体が非常に難しくなっていますので,今おっしゃったような同行というのは当事者にとっては非常にありがたいことだと思います。  実際に受診をしてみますと,このような冊子がありまして,あなたが困っている項目について当てはまる状態を折り込み,先生に御相談くださいというシールがあったりして,このシールを先生に示せば,ある程度状況を説明しなくても大丈夫という態勢が整っておりました。本当に行ってよかったと思いました。  混乱した状態を伝える工夫等があるわけですけれども,先ほども段階的に復帰をされる工夫を市役所でもなさっているということでした。実はメンタルヘルス不調は落ちついても再発しやすいという特徴があるようです。厚生労働省研究班の調査では,鬱病のために休暇を取得した社員のうち5年以内に再取得した人は47.7%だそうです。また人事院によると,メンタルヘルス不調の状態を理由に1カ月以上休職している国家公務員は全職員の1.26%で,厚生労働省の全産業の調査0.4%と比較すると休職者の割合は約3倍です。やはり公務員は非常にストレスが大きいということがわかります。  実際に鬱の患者というのは,女性のほうが数としては多いんですけれども,それは男性が受診をしないからではないかと言われています。なぜなら,鬱による自殺率は男性のほうが女性よりも2倍の数になっています。ですので,一刻も早くクリニックに行くなどしていれば重篤にならなくて済むという現状がございます。  それでは学校の先生について伺いますけれども,教育委員会での取り組み,鬱病などの精神疾患で休職した公立学校の教員が5,077人を超えて,これは4年ぶりに悪化したというのが文部科学省からの発表です。休職者全体の65%が精神疾患を理由としている,これは大変深刻な事態だと思いますけれども,先生のメンタルヘルスの不調について相談から対応の流れを教えていただきたいと思います。 627: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 628: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 本人に自覚症状がある場合と周囲の観察により不調に気づく場合が考えられますが,管理職が健康状態を観察したり聴取したりするなどアセスメントして,必要に応じて休暇の取得や医療機関での受診を勧めたりしています。
     教員のメンタルヘルス支援につきましては,任命権者である東京都教育委員会が主に実施しています。早期発見・早期対処を基本方針としまして,具体的には早期相談体制の充実のため,平日の電話相談と面接相談に加えまして,土曜日,日曜日に周りの目を気にすることなく相談できるよう相談窓口も設置されております。  狛江市教育委員会では,教職員のストレス検査の結果に基づきまして,学校ごとの教職員のストレス状況を分析しまして,その特徴と課題を校長面接の際に伝え,指導しています。また,学校における労働安全衛生管理体制の整備のために,教育委員会が1つの事業体として,平成31年度より産業医を配置し,教職員の勤務実態や衛生状態等の点検を行うとともに,衛生委員会を設置し,健康診断等の結果に基づいた教職員の健康管理や長時間にわたる労働による教職員の健康障害の防止対策等について審議する予定でございます。 629: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 630: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 新たな取り組みを含めたしっかりとした体制整備が31年度から都教育委員会で始まろうとしているということでした。先生方のストレス分析を皆さんでなさっているという点も,重篤化しないためには大変有効であると思います。  先ほどの調査は,2017年度公立学校教職員の人事行政状況調査ですけれども,学校種別で見ると,義務教育段階,とりわけ中学校でメンタルヘルス不調が多いという結果になっています。先生の働き方改革については何度か質問をさせていただいておりますけれども,労働環境は非常に苛酷で,過労死レベルとされるほど大変厳しいものがありました。先ほど周りの目を気にすることなく相談できる窓口という言葉がありましたけれども,やはりそういった自己イメージ,教職たる者,メンタルヘルス不調は許されないといった意識,みずからの状態をたやすく受け入れられないということもあるかもしれません。  たびたび私の話題ですが,最初に診断されたのは2017年10月でしたけれども,そのときはとても受け入れられませんでした。仕事を休むということは全くイメージできませんでしたし,娘がまだ思春期で,通学路に私の看板が出ているような状態で,母親である私がメンタルヘルス不調を公表するなどということはとてもできないと判断をしてしまいました。例えば以前より文字が読みづらいと感じたり,味覚が失われるという変化があったのですが,短期的なものかなというふうに楽観をしていました。当時,しきりに自殺対策についての勉強をして,勉強会や視察にも行っておりましたけれども,これは生活者ネット全体で取り組んでいるというふうに自分としては捉えていました。朝起きられないこともなく,まだ笑える,大丈夫,元気だと思っていましたけれども,この自己判断の甘さが後々大変危険になっていきます。  このときはまだ,もしかしたら適応障害あるいは過剰適応といった状態でした。適応障害という言葉を皆さん初めてお聞きになったのは,2004年6月に雅子様についての宮内庁発表のときという方が多いのではないかと思います。環境に適応できない,あるいはし過ぎるという適応障害は,パニック障害と同じくメンタルヘルス不調の一つで女性に多いとされます。問題となる原因を取り除けば症状が落ちつくといった特徴がありますけれども,原因から離れたり環境調整がなかなか現実としては難しいケースがありますので,私としては孤立を深めていってしまったわけです。  先ほど先生についてはお聞きしたのですが,最近では大人だけでなく,鬱の低年齢化,子供の鬱も増加していると言われます。そこで質問ですが,生徒のメンタルヘルス不調についてはどのような対応をなさっているでしょうか。 631: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 632: ◯ 教育部長(平林 浩一君) ケースによって異なりますけれども,一般的には医療機関での受診を勧めています。例えばゆうゆう教室に通室している生徒に対しましては,指導員が心理士の資格を所有しておりますので,不調を早期に察知して早期対応を行っています。 633: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 634: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 国立成育医療研究センターが発行しているリーフレットによりますと,約30年前までは子供は鬱病を経験することはないと考えられていましたが,最近の欧米疫学調査では,子供の約5%から8%に鬱が見られ,年齢が高くなるにつれて頻度が増加しているということがわかってきています。大人の鬱と違うのは,症状が憂鬱ではなくいらいらするということが中心になること,周囲に無関心にならずむしろ過敏になる,過眠や過食を伴う,発達障害との併存,自殺行為の多さなどが挙げられています。なかなか専門家でないと,いらいらしている子供の鬱を疑うということは難しいと思いますので,子供に対して服薬を心配する,薬を飲ませるのは嫌だわという親御さんもいらっしゃるんですけれども,服薬を抑えた治療も可能ということですので,早期の対応を継続していただきたいと思います。  メンタルヘルス不調の中でパニック障害,また産後鬱の本,それから適応障害,先生の不調,子供の鬱についてお聞きしてきました。日本において鬱病は10人に1人の割合で罹患すると言われ,これは糖尿病よりポピュラーな病気です。厚生労働省の患者調査によれば,鬱病による受診者数は2014年には111万人超え,1996年からの18年間で2.6倍増加しています。これだけふえているのに,メンタルヘルス不調に対する偏見や受診に対する抵抗感,またハードルの高さはいまだ現存していると感じます。  そこで質問ですけれども,メンタルヘルスに関する周知及び啓発について市ではどのようなことを実施しているのでしょうか。対象者は市民か職員かは問いませんので取り組みについて御紹介いただきたいと思います。また,よかったら受講者の感想等もお聞かせいただければと思います。 635: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 636: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) メンタルヘルスに関する平成30年度の取り組みを紹介させていただきます。  市民向けにつきましては,自殺予防や心の健康などに関する意識の向上を図るため,昨年9月に「こころの健康づくり講演会」をあいとぴあセンターで実施したところでございます。喜多見メンタルクリニック院長による「ご近所ドクターに聴く「うつの話」」というテーマで36人の参加がございました。受講者からの感想でございますけれども,具体例や実際の対応に関する話が聞けてよかったと,70%以上の方が「良かった」または「大変良かった」とのアンケートの回答をいただいたところでございます。  また,職員向けにつきましては,ことし2月に市役所において,一般財団法人メンタルケア協会の指導精神対話士によるゲートキーパー養成研修を行いました。「今,聴く知性が求められている」というテーマであり,「聴く」ことを中心に悩みを抱えている方への気づきを学ぶための内容でした。参加者は32人でございました。感想としては,傾聴の重要性を改めて認識することができた,といったものや,自身で考える時間やグループワークなどを交えた講義だったため,飽きずに受講でき理解しやすかった,といった感想などがあり,おおむね好評であったと理解しております。 637: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 638: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 今お話にありました喜多見メンタルクリニックの院長による講演会の資料,拝借しておりますけれども,大変わかりやすい内容になっています。鬱になりやすい性格は,昔から真面目で几帳面,責任感が強いタイプ,周囲に気を使い,言いたいことをため込み我慢する人などは鬱になりやすいと言われています。しかしそういう性格の人が必ず鬱になるわけではないように,どんな人でも鬱病になる可能性はあるのです,とあります。また,鬱病になったら,退学,退職,離婚,引っ越しといった後から取り返しがつかない大きな決断はしないことが原則,とあります。  さらに,鬱になった理由を探すべきかという問いには,適応障害では原因の見きわめが大切としながらも,鬱の場合には難しいとしています。例えば昇進をきっかけに鬱病になったから降格すれば治るのか,結婚をきっかけに鬱になった場合に離婚すればよいのかというと,決してそうではないとしています。  このセミナーでは,「ご近所ドクターに聴く「うつの話」」という内容で,身近な地域にこのようなクリニックがあって,軽い不調のうちに気軽に受診できることが大切ですので,ぜひこういった講演会を継続して今後も開催していただきますようお願いいたします。  きょうは触れませんでしたけれども,高齢者と鬱の関係,それから認知症と鬱の関係,認知症と鬱の初期は非常に似ているので混同されやすい,または併発しているということを見逃しやすいと言われています。また,私も議会で質問させていただいております性的マイノリティーの方の生きづらさにもメンタルヘルスは深くかかわっています。このように市政運営の課題の背景には,やはり気持ち,心の健康というものが深く関連していると感じています。  今回質問させていただきましてわかったことは,市役所,教育委員会はしっかりとしたサポート体制があるということです。しかし一方,組織に属さない人はどうかということになります。やはりまだ難しさが依然としてあるわけです。今後明らかに課題となってくる8050問題が深刻化するのは,そういったことをオープンにすることに抵抗がある,御本人も親御さんもそういう気持ちでいらっしゃるのではないかと思われます。  いかに外に出る最初の一歩のハードルを下げるかということが,これからとても重要だと思います。最初の一歩が就労訓練ではなかなか難しい。最初の一歩がクリニックではなかなか出てこれないと思います。1回外に出れば自信になりますので,最近の支援団体では,まず床屋に一緒に行きましょうとか,美容院に一緒に行って身だしなみを整えましょうというようなことが非常に効果的であるということもわかってきています。  冒頭紹介した「ひきこもりUX会議」という一般社団法人,UXというのはユニーク・エクスペリエンスということですけれども,各地でひきこもり女子会を開催しています。ことし1月には,清瀬市男女共同参画センターと協力して「ひきこもりママ会」というのを開いています。自治体の子育て支援の場にも出ていけないママたちについては今まで社会から見えづらかったわけですけれども,こういった場があれば出ていくきっかけにもなります。私も行ってみようかなと思いました。これは自分が病気になって初めて,そしてひきこもりの状態になって初めて,この状態が本当につらい,一日も早く抜けたいと思って気がつけたことです。  お母さん,自分の病気のことを議会で言ってもいい,というふうに聞きましたら,娘がいいよと言ったのできょうの質問につながったわけですけれども,もし病気や弱さを公表して生きづらいまちなら,それは健常な人にとってもきっと生きづらいまちだと思います。  今まで声を上げにくい人たち,社会から見えづらい人たち,また,いないとされてきた人たちについて考えてきた4年間でした。今,自分がその立場になってみますと,非常に大きな力に支えられているということがわかって本当に感謝しかありません。誰もが置き去りにされずに,ともにある狛江,人にやさしいまちづくりを要望いたしまして私の質問を終わらせていただきます。 639: ◯ 議 長(小川 克美議員) お諮りいたします。  以上で一般質問を打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 640: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって日程第1 一般質問を打ち切ります。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 641: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。  委員会審査及び議事の都合により,明5日から25日までの21日間休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 642: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって明5日から25日までの21日間休会することに決しました。  なお,次回の本会議は3月26日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。     午後 4時46分 散会 発言が指定されていません。 © Komae City. 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