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平成30年第4回定例会(第23号) 本文 開催日: 2018-12-10
平成30年第4回定例会(第23号) 名簿 開催日: 2018-12-10

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  1. 狛江市議会 2018-12-10
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29 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 30 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 31 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 32 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 33 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 34 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 35 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 36 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 37 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 38 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 39 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 54 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 55 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 76 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 77 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 78 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 79 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 80 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 81 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 82 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 83 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 84 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 85 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 86 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 87 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 88 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 89 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 90 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 91 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 92 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 93 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 94 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 95 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 96 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 97 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 98 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 99 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 100 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 101 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 102 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 103 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 104 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 105 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 106 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 107 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 108 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 109 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 110 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 111 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 112 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 113 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 114 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 115 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 116 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 117 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 118 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 119 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 120 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 121 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 122 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 123 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 124 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 125 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 126 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 127 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 128 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 129 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 130 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 131 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 132 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 133 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 134 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 135 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 136 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 137 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 138 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 139 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 140 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 141 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 142 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 143 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 144 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 145 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 146 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 147 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 148 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 149 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 150 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 151 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 152 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 153 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 154 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 155 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 156 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 157 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 158 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 159 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 160 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 161 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 162 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 163 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 164 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 165 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 166 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 167 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 168 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 169 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 170 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 171 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 172 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 173 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 174 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 175 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 176 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 177 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 178 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 179 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 180 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 181 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 182 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 183 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 184 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 185 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 186 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 187 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 188 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 189 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 190 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 191 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 192 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 193 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 194 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 195 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 196 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 197 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 198 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 199 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 200 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 201 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 202 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 203 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 204 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 205 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 206 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 207 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 208 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 209 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 210 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 211 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 212 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 213 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 214 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 215 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 216 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 217 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 218 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 219 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 220 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 221 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 222 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 223 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 224 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 225 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 226 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 227 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 228 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 229 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 230 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 231 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 232 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 233 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 234 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 235 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 236 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 237 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 238 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 239 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 240 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 241 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 242 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 243 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 244 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 245 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 246 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 247 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 248 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 249 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 250 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 251 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 252 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 253 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 254 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 255 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 256 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 257 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 258 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 259 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 260 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 261 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 262 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 263 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 264 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 265 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 266 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 267 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 268 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 269 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 270 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 271 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 272 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 273 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 274 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 275 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 276 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 277 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 278 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 279 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 280 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 281 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 282 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 283 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 284 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 285 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 286 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 287 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 288 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 289 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 290 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 291 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 292 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 293 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 294 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 295 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 296 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 297 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 298 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 299 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 300 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 301 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 302 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 303 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 304 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 305 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 306 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 307 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 308 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 309 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 310 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 311 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 312 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 313 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 314 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 315 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 316 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 317 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 318 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 319 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 320 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 321 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 322 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 323 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 324 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 325 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 326 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 327 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 328 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 329 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 330 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 331 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 332 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 333 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 334 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 335 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 336 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 337 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 338 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 339 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 340 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 341 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 342 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 343 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 344 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 345 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 346 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 347 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 348 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 349 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 350 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 351 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 352 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 353 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 354 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 355 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 356 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 357 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 358 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 359 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 360 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 361 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 362 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 363 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 364 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 365 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 366 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 367 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 368 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 369 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 370 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 371 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 372 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 373 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 374 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 375 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 376 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 377 : ◯ 選挙管理委員会事務局長(井上 和信君) 選択 378 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 379 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 380 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 381 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 382 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 383 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 384 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 385 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 386 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 387 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 388 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 389 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 390 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 391 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 392 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 393 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 394 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 395 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 396 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 397 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 398 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 399 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 400 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 401 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 402 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 403 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 404 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 405 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 406 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 407 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 408 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 409 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 410 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 411 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 412 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 413 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 414 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 415 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 416 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 417 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 418 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 419 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 420 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 421 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 422 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 423 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 424 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 425 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 426 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 427 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 428 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 429 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 430 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 431 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 432 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 433 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 434 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 435 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 436 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 437 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 438 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 439 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 440 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 441 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 442 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 443 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 444 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 445 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 446 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 447 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 448 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 449 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 450 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 451 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 452 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 453 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 454 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 455 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 456 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 457 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 458 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 459 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 460 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 461 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 462 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 463 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 464 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 465 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 466 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 467 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 468 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 469 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 470 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 471 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 472 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 473 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 474 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 475 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 476 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 477 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 478 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 479 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 480 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 481 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 482 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 483 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 484 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 485 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 486 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 487 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 488 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 489 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 490 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 491 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 492 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 493 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 494 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 495 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 496 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 497 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 498 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 499 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 500 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 501 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 502 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 503 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 504 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 505 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 506 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 507 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 508 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 509 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 510 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 511 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 512 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 513 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 514 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 515 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 516 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 517 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 518 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 519 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 520 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 521 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 522 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 523 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 524 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 525 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 526 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 527 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 528 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 529 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 530 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 531 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 532 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 533 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 534 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 535 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 536 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 537 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 538 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 539 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 540 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 541 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 542 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 543 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 544 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 545 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 546 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 547 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 548 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 549 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 550 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 551 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 552 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 553 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 554 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 555 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 556 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 557 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 558 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 559 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 560 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 561 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 562 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 563 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 564 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 565 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 566 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 567 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 568 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 569 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 570 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 571 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 572 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 573 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 574 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 575 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 576 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 577 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 578 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 579 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 580 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 581 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 582 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 583 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 584 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 585 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 586 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 587 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 588 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 589 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 590 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 591 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 592 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 593 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 594 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 595 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 596 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 597 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 598 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 599 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 600 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 601 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 602 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 603 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 604 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 605 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 606 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 607 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 608 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 609 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 610 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 611 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 612 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 613 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 614 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 615 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 616 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 617 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 618 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 619 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 620 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 621 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 622 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 623 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 624 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 625 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 626 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 627 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 628 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 629 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 630 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 631 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 632 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 633 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 634 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 635 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 636 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 637 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 638 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 639 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 640 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 641 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 642 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 643 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 644 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 645 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 646 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 647 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 648 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 649 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 650 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 651 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 652 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 653 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 654 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 655 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 656 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 657 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 658 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 659 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 660 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 661 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 662 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 663 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 664 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 665 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 666 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 667 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 668 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 669 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 670 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 671 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 672 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 673 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 674 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 675 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 676 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 677 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 678 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 679 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 680 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 681 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 682 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 683 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 684 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 685 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 686 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 687 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 688 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 689 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 690 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 691 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 692 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 693 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 694 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 695 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 696 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 697 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 698 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 699 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 700 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 701 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 702 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 703 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 704 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 705 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 706 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 707 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 708 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 709 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 710 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 711 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 712 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 713 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 714 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 715 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 716 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 717 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 718 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 719 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 720 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 721 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 722 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 723 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 724 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 725 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 726 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 727 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 728 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 729 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 730 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 731 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 732 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 733 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 734 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 735 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 736 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 737 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 738 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 739 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 740 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 741 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 742 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 743 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 744 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 745 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 746 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 747 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 748 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 749 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 750 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 751 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 752 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 753 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 754 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 755 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 756 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 757 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 758 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 759 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 760 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 761 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 762 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 763 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 764 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 765 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 766 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 767 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 768 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 769 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 770 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 771 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 772 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 773 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 774 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 775 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 776 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 777 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 778 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 779 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 780 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 781 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 782 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 783 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 784 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 785 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 786 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 787 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 788 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 789 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 790 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 791 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 792 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 793 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 794 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 795 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 796 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 797 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 798 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 799 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 800 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 801 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 802 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 803 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 804 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 805 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 806 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 807 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 808 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 809 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 810 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 811 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 812 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 813 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 814 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 815 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 816 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 817 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(小川 克美議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。3番市原広子議員。     〔3番 市原広子議員登壇〕 3: ◯ 3 番(市原 広子議員) 一般質問をいたします。  まず1問目,国が行う外環道事業に対して,狛江市が当該自治体として果たすべき役割,具体的な責務について伺います。  まず現在の状況について,11月7日に外環7区市の自治体担当者と事業者との打ち合わせがあったそうですが,そこで話し合われたことや事業者側からの報告など,内容について御答弁ください。野川気泡問題について何らかの報告や確認が行われたのか,どのような内容だったのかお聞かせください。  2問目,市政の課題といたしまして,幼稚園保護者補助金交付ミス,またハラスメント問題について伺います。  幼稚園保護者補助金交付ミスに関して,経過は伺っているところですが,過去4年間,過大に交付してきてしまったとのことです。総額と国・都負担のうち返金が必要な額,市の負担分それぞれと,過大に支給されてきた市民にとって返金は義務なのかについて,また会計処理の流れについて御説明ください。  3問目,公民館と市民活動及び市民活動支援センターの連携,子どもの居場所事業について伺います。  夏休み公民館子どもの居場所事業について,経緯,内容,経過と今後について御報告をお願いいたします。  再質問は自席にて行います。 4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 5: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 1問目,東京外環道路建設工事の現在の状況についてお答えいたします。  平成30年11月7日に国土交通省,NEXCO東日本,NEXCO中日本,東京都,沿線区市による打ち合わせを行いました。  概要といたしましては,工事における安全・安心の確保の取り組みと緊急時の対応の連携について意見交換を行ったものでございます。その他,進捗状況の説明や東名ジャンクション周辺の野川の気泡について報告を受けたものでございます。  気泡に関する報告については,5月中旬より東名ジャンクション付近の野川で気泡が見られるようになり,検証の結果,シールド工事で用いる空気のごく一部が地中から地上に漏出しているものと考えられること,発生抑制に努めるとともにモニタリングも行い,ホームページやオープンハウスなどで公表していることの説明がございました。  その後,気体の成分調査を行い,測定値は基準を満足していたとのことでございます。簡易測定では酸素濃度が低いことを確認しましたが,有識者にも御協力いただきまして検証した結果,工事に用いる空気は正常でも一般的に地中では酸化還元反応により酸素が消費されるため,地中を通過した空気の酸素濃度は低くなるとの見解が示されているとのことでございました。さらに,念のため気泡の漏出箇所周辺の地下室などで酸素濃度を測定しましたが,問題がなかったことの説明がありました。なお,これらについてもホームページで公表されております。
     その他,これらに伴う各種調査についての説明等がございました。 6: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 7: ◯ 参 与(石森 準一君) 2問目でございます。  平成26年度から平成29年度にかけて私立幼稚園等園児保護者負担軽減事業費補助金及び就園奨励費補助金に生じた補助金過払い額につきましては,総額1,493万4,100円でございます。過払い金に対する国・東京都の負担金につきましては,現在算定作業を行っておりますが,就園奨励費補助金につきましては,基本的には補助額の3分の1が国の負担となります。  また,補助金の交付につきましては,私法上の契約となります。契約を解除した場合には,民法の規定により原状の回復が必要でございます。このため過払いが生じた補助金につきましては,返金をお願いしているところでございます。  発生した補助金の過払いにつきましては,会計事務規則に基づきまして,その全額を調定し,納入通知書を作成,対象世帯に送付しているところでございます。 8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 9: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 3問目,夏休み公民館子どもの居場所事業につきまして答弁申し上げます。  まず本事業の実施の経緯でございます。教育委員会におきましては,平成29年度から学校現場における働き方改革の取り組みを進めており,平成30年度以降もその取り組みをオールこまえで継続しております。そうした観点から,公民館におきましても学校の夏季一斉閉庁期間中に子どもの居場所づくりを行うとともに,学校教育と社会教育の連携を強化するためのまたとない機会としてこの事業を実施したところでございます。  本事業の内容でございますが,期間は8月12日の日曜日から19日の日曜日までの全8日間,場所は西河原公民館及び中央公民館の活動室を確保しまして,フリースペースとして開放いたしまた。なお,フリースペースには市内学習支援団体に協力をお願いしまして,学習支援ボランティアを配置させていただいております。  あわせまして,対象期間中のウイークデーにおきましては,昼食を用意することが困難な児童や生徒が一定程度存在すると推察されることから,子ども食堂実施団体4団体に協力をお願いいたしまして,昼食の提供も実施したところでございます。  最後に,本事業の課題と今後でございますが,当初より実施が予定されていた事業ではなく,夏季一斉閉庁期間が決まった後での事業構築となったことから,広報・周知が不足しておりました。公民館といたしましても,このことが思ったよりも参加人数が伸びなかった原因であると感じていることから,今後は検討時期を早めることで,広報・周知のための時間に余裕を持ちながら,さまざまな団体に御協力をお願いして,よりよい事業としてまいりたいと考えております。 10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 11: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは,野川の気泡問題についての再質問からさせていただきます。  野川の気泡問題,報道されているところでしたけれども,これはどのようなメカニズムで起こったのでしょうか。 12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 13: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 事業者におきまして原因の検証が行われ,シールド工事で用いる空気のごく一部が地中から地上に漏出しているものと公表されております。  また,8月には気泡漏出の推定メカニズムが公表されております。それによると,地下シールド工事の掘削時に用いる空気のごく一部が,北多摩層という非常にかたく空気を通しにくい粘土層まで到達している人工的な穴のすき間を通って上昇し,河川では気泡として漏出したものと考えられます。  また,工事ヤード内では土砂で閉塞されていた人工的な穴の下部に漏出した空気が集まり,圧力が上昇し,地下水とともに地上に漏出したものと考えられます。  なお,5月15日に気泡が発生した場所付近には,過去にボーリング調査をした穴が存在していることがわかっているところでございます。 14: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 15: ◯ 3 番(市原 広子議員) 今おっしゃったメカニズム,推定メカニズムなんですね。あくまで推定ということで。  噴出したガスは酸素濃度が1.5から6.4%であることを8月になってホームページに掲載したそうです。欄外に小さな文字であったとのことです。この空気を一呼吸すると瞬時に倒れ,呼吸停止になり,死亡するレベルだそうです。  そもそも酸欠ガスとはどんなものなのか,危険なものとの認識はお持ちでしょうか,どのように危険なものなのでしょうか。 16: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 17: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 事業者が気泡漏出箇所など周辺の気体の成分調査の測定値を8月に公表しております。気泡自体の空気成分の簡易測定では酸素濃度が1.5から6.4%ですが,一般的に地中では酸化還元反応により酸素が消費されるため,地中を通過した空気の酸素濃度は低くなること,また漏出している空気量は大気に比して微量であり,周辺環境に影響がないことを有識者に確認しているとあります。 18: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 19: ◯ 3 番(市原 広子議員) 事業者は危険ではないとの判断ですね。酸欠ガスが出た,しかし有識者に確認しているというだけですね。  酸欠ガスが出たメカニズムを考えて,特に出やすい場所というのはあるのでしょうか。その出やすい場所の御認識をお尋ねします。例えば,家の床下,庭先,古井戸,地下室,地下駐車場などにたまるおそれはないのでしょうか。 20: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 21: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 事業者は,北多摩層という非常にかたく空気を通しにくい粘土層まで到達している人工的な穴のすき間を地下のシールド工事の掘進時に用いる空気のごく一部が通って上昇し,河川で気泡として漏出したとの見解を示しているところでございます。  現在,東名ジャンクション周辺の野川の気泡発生量は減少していることがわかっております。事業者としても念のため気泡漏出箇所周辺の地下室等で酸素濃度を測定し,問題がなかったことを確認していると聞いているところでございます。 22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 23: ◯ 3 番(市原 広子議員) メカニズムは推定であり,工法を変えて,念のためというか,当該場所の近くの地下室を念のため調査したというお答えでございました。  気泡問題の住民への周知について伺います。狛江市民は酸欠気泡を知っていますでしょうか。知っているとして,どの範囲の市民に対して,いつ,誰が,どのように知らせたのでしょうか。 24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 25: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 遅滞なく情報は公表されているところでございます。また,オープンハウス等でも事業者よりそれらの内容を説明しているところでございます。  なお,12月14日金曜日と15日土曜日に,掘進状況と今後の掘進計画についての説明会を世田谷区内に常設している喜多見会場で開催すると事業者より情報提供がございました。その中で気泡等の状況についても説明を行うものと認識しているところでございます。 26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 27: ◯ 3 番(市原 広子議員) 多くの市民は,私もそうなんですけれども,気泡が出ているニュースは知っていても,つい最近まで気泡の実態まで知らなかったということがあるのではないかと思いますが,どうでしょうか。 28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 29: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 気泡が出たということだけではなく,検証結果等もあわせて広く公表されているものであり,事業者としても周知しているところでございます。オープンハウスでも多くの方が来られまして,御理解いただく機会を活用していただいているところでございます。 30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 31: ◯ 3 番(市原 広子議員) 自治体として周知する必要があるのではないかと思いますけれども,繰り返しお尋ねしても,事業者が行うべきものだというお答えでございます。大変残念です。  現在,工事は再開されているというように聞いています。気泡問題への対応ではどのくらい工事を停止したのでしょうか。再開したということは何らかの安全性は担保されたという意味なのか。事業者から自治体への説明はありましたでしょうか。 32: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 33: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 必要な状況説明については,随時事業者から沿線自治体へ情報提供をいただいているところでございます。気泡が発生したことに伴う工事停止の連絡は特にございません。安全性について何ら問題はないものと認識しているところでございます。 34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 35: ◯ 3 番(市原 広子議員) 気泡問題で住民への説明がないまま,工事が再開されたと判断できると思います。そういうことは住民への情報公開をうたっている安全・安心確保の取り組みは絵に描いた餅だと,各地のオープンハウスで質問や意見が相次いだと聞いております。  隣の調布市では,野川の気泡問題に関する住民説明会を開催するよう求める意見書が国に提出されています。第3回定例会で採択されたということが書いてありました。  狛江市としても,住宅地への本掘進の前に事業者が住民に対して直接説明する,説明会の必要性の認識はお持ちでしょうか。 36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 37: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 住民の皆様からいただいている御意見というものは,沿線区市を交えた意見交換で共有しているところでございます。また,気泡が出たことについての周辺の皆様への説明機会の必要性についても,同様に共有しているところでございます。 38: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 39: ◯ 3 番(市原 広子議員) 事業者と狛江の自治体は周辺住民の意見も認識・共有している,また説明会の必要性も同様に共有しているというお答えでした。  では,酸欠空気による住民被害を防止するための自治体としての狛江市の役割について伺います。  少し古い話になりますが,1960年代から70年代に圧気工法が原因の酸欠死亡事故が多発したとのことで,当時の労働省が労働安全衛生法酸素欠乏症等防止規則,これは略して酸欠則と言うそうなんですが,その酸欠則を整備し,また住民の被害をなくすために環境庁,現在の環境省は,「酸欠空気による住民の被害の防止について」の通達を出しています。  この通達には,圧気工法による酸欠空気が周辺の生活環境に漏出するおそれがある場合,都知事の指示により区市長は,周辺地域にある井戸,地下室,地下街,地下鉄構内等における空気中の酸素濃度を事業者または施工者に漏出のおそれがなくなるまでの間,適宜測定させるようにすることというふうにあります。そして,区市長は住民に対してその旨を十分に周知徹底することとあります。  事業者は,気泡シールド工法は圧気工法ではないので,これらの規則通達は適用外と言っているとのことです。しかし,気泡シールド工法は掘削土の流動性を高めて,取り込みやすくする気泡剤を注入するために,シールドマシンの切羽に高圧の空気を入れる工法であり,現にその圧力で地上に酸欠空気が噴出している事態が起きているのですから,事故を未然に防ぐためにはこの通達に沿った対応が必要ではないでしょうか。  都知事の指示がなければ問題ない,都知事の指示がなければ動かないと考えているのでしょうか,それとも独自に判断していこうと考えているのかお聞かせいただきたいんですが,これ,外環のホームページからとりました。ちょっと小さいんですが,大変大きなシールド,この溶剤をかきまぜて削った土に吹きかけ,トンネルのようなシールドマシンの中を土を通過させて運び出すんです。そのときに非常に高圧な空気で土をかきまぜ,通りやすくするという,物すごい組み立てといいますか,恐ろしい工事のやり方なんですね。  ですからその点について,圧気工法と同様な通達を適用して,みずから動いていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 41: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 大深度地下の公共的使用に関する特別措置法においては,第5条で,「大深度地下の使用に当たっては,その特性にかんがみ,安全の確保及び環境の保全に特に配慮しなければならない。」とされております。また,同法第6条第2項において,国が定める大深度地下の公共的使用に関する基本方針において,「安全の確保,環境の保全その他大深度地下の公共的使用に際し配慮すべき事項」を定めることとされております。さらに,同法第14条第2項で大深度地下使用の使用認可申請書に,「事業の施行に伴う安全の確保及び環境の保全のための措置を記載した書類」を添付することとされており,同法第16条で,「事業計画が基本方針に適合するものであること。」が使用認可の要件とされているところでございます。  大深度地下の公共的使用に当たっては,このように安全の確保について特に配慮することとされております。そのため関連しない通達に沿った対応を行う等,独自に判断することは想定していないとのことでございます。 42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 43: ◯ 3 番(市原 広子議員) みずから大深度地下の特別措置法においては,特に公共的な使用に当たっては,安全の確保に配慮することと書いてある法律の条文をお読みになりました。にもかかわらず,必要ないんだというふうな判断を事業者がしているということで,それをそのまま狛江市の判断,見解としてお読みになるということは問題ではないでしょうか。  狛江市特有のリスクとリスクコミュニケーションの履行をしていただきたいと思います。気泡の発生のメカニズムは,地域の地層の様子などによっても違ってくると言えます。世田谷区の場合,空気を通しにくい土丹層に存在するボーリング孔を伝って上がってきたとホームページでは説明されていますが,狛江市には野川沿いにハイタウンというマンションがあり,11階のすごい高い建物が数棟建っています。工法はくいを打ち込んでの工法であると言われています。こういった地区にも気泡が上がってくる可能性もあるのではないかと言えるが,いかがでしょうか。  また,ボーリング孔を通って上がってきたこと以外にも,地層の亀裂部や工事による断層などを通って気泡や水が上がってきた可能性もあるのではないかと思いますけれども,事業者に確認をしていただきましたでしょうか。 44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 45: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 事業者は,地下のシールド工事の掘進時に用いる空気のごく一部が北多摩層まで到達している人工的な穴のすき間を通って上昇して,河川では気泡として漏出し,また工事ヤード内では土砂で閉塞されていた人工的な穴の下部に漏出した空気が集まり,圧力が上昇し,地下水とともに地上に流出したものと考えられるとしているところでございます。 46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 47: ◯ 3 番(市原 広子議員) では伺いますけれども,狛江市の野川沿いの地層はどんな地層なのでしょうか,お願いいたします。 48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 49: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 本市通過部付近の地質としては,北多摩層という非常にかたい状態の粘土層で,水や空気を通しにくい層と,東久留米層という非常に締まった砂層で,野川沿いでは水を通しにくい状態の層と認識しているところでございます。  また,外環で採用されているシールド工法は,酸欠防止規則第24条の対象とはならないと聞いているところでございます。 50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 51: ◯ 3 番(市原 広子議員) 次,市には第18回東京外環トンネル施工等検討委員会が10月30日に開催されたことは知らされていたのでしょうか。いつ知らされたのでしょうか。 52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 53: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 東京外環トンネル施工等検討委員会は,東京外かく環状道路のトンネルの構造,施工技術等について確認・検討することを目的として,学識経験者,関係機関により設置しているものでございます。  この委員会は技術的な課題について検討するものであり,特に開催に当たって沿線区市に事前周知はされていないものでございます。 54: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 55: ◯ 3 番(市原 広子議員) かなり異常な事態であると言えると思います。大深度法というのは,地上部分に全く影響がないと言っているものです。しかし,大深度で行われている工事によって気泡が出てきた,地下水も噴出してきた,調べたら非常に危険な酸欠空気だったと。しばらく工事は中断していたけれども,再開したら何か工事方法も変えていた。これでは周辺に今お住まいの方々は不安になるのは当たり前ではないでしょうか。大変問題だと言えます。  そして,今お答えにありました技術会議は,周辺自治体に知らせることなく開催していると。技術会議だから自治体には関係ないと,我々は関係ないという立場も狛江市はとっていると思いますが,これでは安心・安全に関しての事業者と自治体の連携は全く履行されていないと言えませんでしょうか。  気泡が出てきた後,工事は中断していないという事業者側の説明ですけれども,明らかに中断されています。事業者は工法を変えるために一時中断したと言っていますけれども,気泡が発生する前と後では工法に違いがあるようです。どのような違いなのでしょうか。また,今後の掘進計画では,北多摩層は空気を使用しない掘進方法ということですけれども,狛江,調布は東久留米層なので,添加剤として今までのような気泡を使う工法になるのかお教えください。 56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 57: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 気泡が発生したのは5月中旬,その後,6月下旬からは段取りがえ作業に入ったため,6月下旬から8月下旬までは掘進作業はしていないと聞いているところでございます。気泡が出たことを理由とするものではございません。その後,8月下旬から気泡を抑制するための方法について確認しながら掘進していると聞いているところでございます。工法を変えたというものではないと確認しているところでございます。  今後の掘進計画については,12月14日と15日に世田谷区で開催する予定の説明会で説明があると認識しているところでございます。 58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 59: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは伺いますが,野川沿いのハイタウンの向かい側に,野川を通した向かい側に,事業者が試験用に掘削した観測井戸があります。気泡事件に対応して,この井戸も調査してくれたのかどうか。していないならば,ぜひ住民立ち会いでの調査を求めますけれども,いかがでしょうか。この要望を事業者に伝えていただきたい,この点もお願いしますが,いかがでしょうか。 60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 61: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 掘進状況としては,まだ狛江に近づいている状況ではなく,調査はしておりません。そのような要望があったことは事業者にはお伝えしたいと考えているところでございます。 62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 63: ◯ 3 番(市原 広子議員) ぜひ伝えてください。  そして,気泡問題に関する説明会の予定,これは今おっしゃったように12月14日と15日に説明会がありますというお知らせが12月5日に狛江市の担当に届いたということです。私がこの質問の中身を御担当にお見せして,それを御担当が野川の外環事業者に送った後だと認識できますけれども,非常にばたばた感を感じる説明会の設定ではないかという印象です。  要するに問題は,説明会の周知期間が少ないことです。狛江の住民は,気泡事件すら知らない方が多いと言えます。気泡の内実を知っている方は極めて少ない。最低限,12月15日の広報紙で周知をした日程で説明会を開催すべきと思いますけれども,いかがでしょうか。 64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 65: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) こちらは事業者が行うべきものであり,自治体が個別に動くものではないと考えているところでございます。 66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 67: ◯ 3 番(市原 広子議員) 酸欠空気に関するリスクコミュニケーションを一定の範囲で共有すべきです。その第一歩,基本のキが酸欠事件に関する一連の説明をする説明会だと思うんです。それで,例えば市民だけではなくて近隣の工事業者,地下を掘ったりそういったことにかかわる工事をする工事業者や学校,PTA,町会・自治会など,もちろん一般市民の方にもそのリスクを共有するべきだと思います。  酸欠空気の危険性は,関係ないとずっと事業者はおっしゃっていますけれども,私の記憶では,10年ほど前でしょうか,三宅島の火山噴火の際に強制退去がありました。これは火山性ガスの危険性からで,酸欠空気ではもちろんありません。石原都知事のかなり上からの強制退去といいますか,そういったことで退去させて,数年をかけて戻っているわけですね。それは置いておきます。
     ただ,この酸欠空気,事業者側の有識者は安全だと言っているということですけれども,その人が一体誰なのかといったことも私たちはわかりません。一般的に一呼吸しても危ないガスという認識でリスクコミュニケーションをとるべきです。御答弁をお願いいたします。 68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 69: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 気泡につきましては,沿線住民の皆さんの御意見があるということは,沿線区市を交えた意見交換で共有しているところでございます。また,気泡が周辺環境に影響がないことの合理的な説明もされていると判断しているところでございます。状況に応じた対応をするべきであり,火山噴火と同様に対応する必要はないと考えているところでございます。 70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 71: ◯ 3 番(市原 広子議員) もちろん周辺住民強制退去,数年間ということを言っているわけではありません。住民とのリスクコミュニケーションが必要と言っております。  説明会の必要性を認めているんですから,少なくとも広報してからの日程とすべきだったと言えます。また,気泡発生メカニズムもあくまで推定と言っています。工法も手探りで,段取り変更と言っていますけれども,変更しながらやっていることは事実です。そしてまた,地下室の空気測定を念のためしているという説明ですよね。10月30日の技術者会議は,自治体に公開しないで開いてしまう。そこで出した申し合わせのようなものを一方的に自治体に連絡してくる。それも議員が質問したりすればということではないでしょうか。  外環事業者は大変問題あるやり方をしているということを強く抗議して,狛江市にはしっかりと住民の立場に立った発言を事業者にしていただくとともに,狛江市民にリスクコミュニケーションの共有,その主体となっていただきたいということを強く要望いたしまして第1問目を終わります。大変残念な内容でございます。  引き続きまして,2問目の市政の課題についての再質問をさせていただきます。  幼稚園保護者補助金の交付ミスなんですけれども,過払いについて,市民は返金する義務があるのかということについての再質問をまずさせていただきます。  私的契約の意味について,解除したとは誰が何を解除したんですか,もう一度説明してください。  契約であるにしても,今回のことはどちらかの瑕疵が明らかであるわけですよね。ですから最初の契約を解除して,一旦戻して,もう一度正しい数字で契約を結び直すというイメージとは今回のケースはほど遠いと思いますが,御説明をお願いいたします。 72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 73: ◯ 参 与(石森 準一君) 保護者の方から交付申請があったものに対しまして,市が適正な額より多く交付したため,補助金交付額を変更し,税額控除前の市民税所得割の額で算定した補助金を交付するものでございます。このため過払いとなった交付額の返金をお願いするものでございます。 74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 75: ◯ 3 番(市原 広子議員) これが最初に難しくお答えいただいた,「契約を解除した場合には,民法の規定により原状の回復が必要でございます。このため過払いが生じた補助金につきましては,返金をお願いしているところでございます。」という部分につながるんですか。適正な額より多く交付したため,補助金の交付額を変更しました。ですから税額控除前の市民税所得割の額で算定した補助金を交付したいから,過払いとなった補助金を返してくださいと。とりあえずは私的契約という説明を引っ込めていただきたいと思います。  回収のめどについてと,その会計上の処理のやり方について説明してください。 76: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 77: ◯ 参 与(石森 準一君) 先ほどの答弁は正しいものだというふうに思っております。  過払い金返金のめどとのことでございますが,対象となった世帯の方に理解いただいた上で,返金をお願いしているところでございます。このため目標を持って対応等を行っているところではございませんが,多くの方に理解いただき,返金いただくため,取り組んでいるところでございます。また,過払い金の返金があった場合は,市の諸収入として処理しているところでございます。 78: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 79: ◯ 3 番(市原 広子議員) 正しいとは私は思いません。  失敗の訂正には大変なエネルギーを要します。この間,訂正に要した時間はどれくらいであったでしょうか。通常の勤務時間と残業時間,市民のお宅を訪問・謝罪に要した時間など,そして人件費にするとどれくらいか説明してください。 80: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 81: ◯ 参 与(石森 準一君) 幼稚園保護者補助金の過払い事務につきましては,主に手当助成係が担当しておりますが,対象となる162世帯への電話での経緯等の説明は10月25日から開始し,翌26日までには全世帯に電話をしているところでございます。電話連絡ができなかった世帯につきましては,その後も時間等を変えて連絡することで,全ての世帯等に経緯等の説明を行ったところでございます。  自宅への訪問は主に10月29日から開始をしまして,11月2日までに1回目の訪問を完了し,対面によるおわびと経緯等の説明を行っております。不在等の世帯につきましては,日曜日の訪問も含めまして,11月7日までに2回目の訪問を完了したところでございます。  手当助成係は,児童手当等の手当事務や医療費助成事務を行っておりますので,本来業務と補助金の過払い業務の明確な区分けはできませんが,10月から11月までの補助金過払い事務を理由とした超過勤務時間数は,速報値ではございますが,延べ168時間でございます。 82: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 83: ◯ 3 番(市原 広子議員) 正規職員が担当したということでございますけれども,若い職員だとしても残業手当を時間当たり仮に3,000円と見積もって,168時間で50万4,000円です。この残業の速報値だけで。これだけでもかなりな額が費やされたと言えます。  保護者負担分の補助金の申請用紙と謝罪文を見せていただきましたが,改めて伺います。何を謝罪なさったのでしょうか。 84: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 85: ◯ 参 与(石森 準一君) 対象者の方への文書には,補助金の過払いが発生し,多大なる迷惑をかけたことを謝罪するとともに,再発防止に向けた取り組みを徹底する旨,お伝えさせていただいたところでございます。 86: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 87: ◯ 3 番(市原 広子議員) システム改修時の間違いが原因で,長期にわたっているんですね。どのようなシステム改修の必要があったのでしょうか。児童青少年部の子育て支援課のほうでシステム改修の必要があったのでしょうか。 88: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 89: ◯ 参 与(石森 準一君) 補助金算定システムは,平成24年度から運用を開始しておりますが,補助金を算出するために必要な税情報は福祉総合システムに接続して税情報を取得してございました。  平成25年度に税情報の取得先である福祉総合システムが新しいシステムに切りかわることから,税情報の取得先を変更する必要が生じ,連携・取得するシステムを児童手当システムといたしまして,補助金算定システムと児童手当システムとの間で税情報を連携・取得するために必要な改修を行う必要があったものでございます。 90: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 91: ◯ 3 番(市原 広子議員) ローン減税後の額は,地方税制において,また地方行政において必要になることがあるのでしょうか。 92: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 93: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 住宅ローン減税制度は,住宅ローンを借り入れて住宅を取得する場合に,取得者の金利負担の軽減を図るための制度でございます。毎年末の住宅ローン残高または住宅の取得対価のうち,いずれか少ないほうの金額の1%が10年にわたり所得税の額から控除されます。また,所得税から控除し切れない場合には,住民税からも一部控除されますので,住宅ローン控除額は税額算定上,必要になります。 94: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 95: ◯ 3 番(市原 広子議員) 市民税の徴収や市民税額を決定するところでは,ローンの数字,必要だと思いますけれども,ほかの行政部門においては必要のない額ではないですか。 96: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 97: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 課税課ではローン控除後の数値そのものを持っているわけではございません。税額の算定に必要な収入や各種控除額などを数値として管理し,これらの数値を組み合わせて算定した結果を税額として算出してまいります。  他部署におきましても,税情報の中から判定に必要な項目の数値を組み合わせてデータを作成しておりますが,その数値の必要性は担当課が判断するものと認識しております。 98: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 99: ◯ 3 番(市原 広子議員) 私は税金のほうで引き切れなかったローン控除の額を,国税で引き切れなかった残りを住民税から引いてよいという制度があるから,ローン控除の額,引き切れなかった額,これは私が狛江市からいただいたもので,これはやっぱり書いてあるんですね。控除不足額というような形の項目がありまして,それを引いて住民税を出すということだと思いますけれども,ほかの部門,福祉とかこういった児童の部分で,その数字は私は必要ないと思っています。保険年金課の課長に伺いました。健康保険の算出に関しても,全く関係ありませんと言っていました。  そもそも全く必要でない数字を見ることができる状況がおかしいのではないでしょうか。その数字を課税課,税金以外の市の職員が扱えるのでしょうか,教えてください。 100: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 101: ◯ 参 与(石森 準一君) 本来補助金の交付の申請者は,申請書に区市町村民税の課税証明書等の関係書類を添えて申請することが必要でございますが,補助金要綱第6条第3項の規定に基づきまして,補助金交付申請に当たり支給決定に必要な市民税課税状況,住民基本台帳等の記載について公簿で確認することを申請者が同意した場合には,その添付を省略することができるというふうになっております。この規定に基づきまして申請者から同意を得て,税情報等を取り扱っているところでございます。 102: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 103: ◯ 3 番(市原 広子議員) ですけれども,もちろん課税証明書の添付書類をつけないかわりに,認めれば,庁内連携とかの公簿,公的なこういった書類を見てもいいですよというふうに同意して,補助金の申請をする方がほとんどだということですよね。ただ,見てもいいといっても,何でも見ていい,間違っていいというわけじゃないんですよね。個人情報の必要以上の拡散に手をかしてしまっていると言えないでしょうか。 104: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 105: ◯ 参 与(石森 準一君) 申請者の税情報につきましては,幼稚園保護者補助金の支給決定に必要な範囲で利用しているところでございます。補助金算定業務の範囲を超えた利用はないものと考えているところでございます。 106: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 107: ◯ 3 番(市原 広子議員) 何度も言いますけれども,地方行政においては健康保険税などを算出するにしても,地方税額を基準とするのですから,ローン控除後の額を知る必要もない,持ってきてしまうということがなぜ起きたのか。二重に非常に大きなミスだと言わざるを得ません。  今回,職員課から,ミスは処分対象であるので,調査の要請が出されているとの報告を社会常任委員会で受けました。そのことで間違いないでしょうか。 108: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 109: ◯ 参 与(石森 準一君) 間違いございません。 110: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 111: ◯ 3 番(市原 広子議員) 私の認識は,組織としての問題であり,組織としての責任を問うべきだというものです。まず,当該の担当管理職の処分は決まったのですか。 112: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 113: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市職員の懲戒処分等に関する指針により,関係者に対し市長から訓告処分を行っております。 114: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 115: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは,5年前の管理職である部長,そして5年前の市長も処分対象ではないかと言えますけれども,どうでしょうか。 116: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 117: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 一般に懲戒処分は,特定の当事者間における勤務関係の存在を前提として,任命権者が職員の一定の義務違反に対する道義的責任を問うことにより,公務における規律と秩序を維持することを目的として行われるものと考えられております。こうした懲戒処分の性質上,既に退職した者については,懲戒処分等を行うことはできないものと認識しております。 118: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 119: ◯ 3 番(市原 広子議員) 懲罰ではなく,懲戒の範囲内という判断ということと,今部長が述べられました当事者間,勤務関係の存在を前提としているということで懲戒処分としたということなんですけれども,では懲罰ではなく懲戒の範囲とした理由は何でしょうか。 120: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 121: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 訓告処分をしたということで答弁いたしましたが,今回の事件の非違行為は,対象職員については「法令等違反・不適正な事務処理等」に当たり,管理監督者については「指導監督不適正」に当たるものと考えております。  処分については,過去の処分事例,事案の動機,態様,結果がどのようなものであったか,故意または過失の度合い,他の職員及び社会に与える影響,職員の職責などのほか,日ごろの勤務態度,事後の対応等,総合的に判断し,市長が訓告処分としたものでございます。 122: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 123: ◯ 3 番(市原 広子議員) わかりました。  一定の理解はできます。しかし,損害額はまだ決まっていません。おわび状では,11月30日までに返金をお願いしています。返金をしてくれた方はどのくらいの数ですか。そもそも返金の期日の目安直前に懲戒が決まるというのも行政としてどうなのでしょうか。まだ本件は落着していないと言えませんか。 124: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 125: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 担当部からの報告を受けまして,関係者からの聞き取りを行った上,指針の標準例,過去の処分事例等を踏まえた結果,11月29日付の市長による訓告処分となったものでございます。  過払いした補助金の返金については,引き続き取り組んでいかなくてはいけませんが,今回の事件の非違行為に対して,新たに市長による処分をすることは考えておりません。 126: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 127: ◯ 3 番(市原 広子議員) では,市民に対しては何を謝罪するのか伺います。補助金の過払いが発生し,対象となる世帯の皆様に多大なる迷惑をかけたという謝罪はしていますけれども,市民に対してはどういった謝罪をするのでしょうか。 128: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 129: ◯ 参 与(石森 準一君) 補助金の過払いが発生いたしまして,対象となる世帯の皆様には,繰り返しとなりますが,御迷惑をおかけしたことをおわびするとともに,再発防止に向けた取り組みを徹底してまいるというところでございます。 130: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 131: ◯ 3 番(市原 広子議員) もう一度伺います。個人情報の必要以上の閲覧可能な状態を保持していた。そして結果としての拡散に対して謝罪すべきと考えますが,個人情報保護の所管部署としての御見解を伺います。 132: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 133: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 個人情報の収集に当たっては,申請等の審査を行うに当たり,市が申請者の情報を収集することについて,申請書等に署名いただくなど承諾を得た上で行っております。この承諾いただいた範囲内で利用することについては,特段問題はないと考えます。 134: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 135: ◯ 3 番(市原 広子議員) ですからローン控除を差し引いた後の税額は必要ないし,見るべきではない。そういう部署において,必要なところ以外の数字を,見る場所を間違えてしまったという言い方をしていますけれども,見てはいけない,見る必要のなかった情報を見てしまい,利用してしまったということですから,必要以上の個人情報をのぞき見してしまって,利用してしまい,ローン控除を受けている市民ということが明らかに,庁内においてですけれども,広がっているということですね。そういった個人情報を狛江市役所が保持してしまっているわけです。  まずもって,そこのところの謝罪をしなければならなかったはずですが,どうでしょうか。 136: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 137: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今回の件に関する申請に当たっては,支給決定に必要な課税状況を確認させていただくことに承諾を得ておりますので,特段問題はないと考えております。 138: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 139: ◯ 3 番(市原 広子議員) 個人情報に関する感覚が私と極めて違いまして,私からすれば,ちょっと鈍いのではないかというふうに思います。再度御研究をお願いして,庁内での積み重ね議論をしていただくことを要望いたします。  また,今回,私はこのシステムのことに関しては詰め切れなかったんですけれども,福祉総合システムであれば,必要のない数字は扱わないで済んだのではないかと思うんです。21年から4年経過して,福祉総合システムが更新時期であった。だから今度は税情報システムのほうから児童手当と連携して数字を持ってくるようにした,そのほうが安かった,簡単だったというようなことをお話しなさっていますけれども,そして税システムそのものもそのとき変更したというわけなんですね。  それで,システムの変更のときの誤りなどの再発防止に関してマニュアル化すると言いますけれども,何をマニュアル化するのでしょうか,説明してください。 140: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 141: ◯ 参 与(石森 準一君) 今回,補助金の支払いに過払いが発生いたしましたのは,システム改修時の改修内容の確認・検証作業が不足していたことが原因と考えているところでございます。このためシステム改修をする際には,改修内容が法令や条例等に合致した内容かなど,業務妥当性を市・事業者と十分に確認するとともに,さまざまな事例を想定した検証作業を行うことで,間違いのないシステム改修を行いたいというふうに考えているところでございます。  また,補助金の事務における事前準備,システム入力,振り込み処理の各段階での確認項目をマニュアル化し,明確化することで,補助金業務の適正化,再発防止に努めていきたいと考えているところでございます。 142: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 143: ◯ 3 番(市原 広子議員) システム改修の段階で間違えてしまった上に,検証できるシステムを内包していなかったということですけれども,具体的に考えます。地方行政において,住宅取得控除等の税額控除後は,控除額をマイナスし切れなかった場合に住民税から控除するということですから,必要な数字以外のところにアクセスできないようなシステムにすればよいのではないかというのが私の感覚です。要するに,市民税の額にのみアクセスすればよい部署はたくさんあるわけです。ほとんどそうなわけです。そういうシステムにするということが基本なんじゃないですか。システムの設計者は誰なんでしょうか。
     また,過払いをしてしまった世帯の方にのみ謝罪するのではなくて,これは先ほども言いました,人件費や回収できなかった場合の市が税金で負担する額もきちんと算出して,市民に対して報告と謝罪もすべきと考えますけれども,いかがですか。 144: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 145: ◯ 参 与(石森 準一君) 幼稚園保護者補助金算定システムに税情報を取り込むため,児童手当システムと接続・連携する設計は,子育て支援課とシステム事業者により決定したものでございます。  また,市民への報告等につきましては,ホームページでの報告とともに,11月1日付広報において対象となる補助金,世帯数,金額及び発生の経緯について,おわびとともに報告させていただいているところでございます。 146: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 147: ◯ 3 番(市原 広子議員) システムに関して私は素人なんですけれども,従前の福祉総合システムとの連携のほうがよいような気もしますし,システムに関してはもうちょっと勉強して,指摘・提案ができるようになってからまた再度質問したいと思っています。  最後に,損害額は問わないという狛江市の姿勢を市民は納得するでしょうか。私は職員を懲戒の範囲にとどめた,一定の理解を示します。懲戒の範囲にとどめるならば,組織の長が,人件費なども含めた損害を出しているのですから,給料の減額をして市民に謝罪すべきだと感じますが,市長の御答弁をお願いいたします。 148: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 149: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 私立幼稚園等に通う園児の保護者に対する補助金に過払いが発生したことにつきましては,既にホームページ,また市広報によりましてお伝えし,謝罪させていただいたところでございますけれども,この場をおかりいたしまして,改めて保護者の皆様,また市民の皆様に御迷惑をおかけしたことをおわびいたします。  信頼回復に向けまして,再発防止を徹底してまいります。市民の皆様にはそういった点で深くおわびをいたしたいと思っております。 150: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 151: ◯ 3 番(市原 広子議員) まだ全貌が落着していないうちでの,職員も非常に宙ぶらりんのまま業務を続けるのも気分的に環境がよくないと思いますので,一定の調査の上で処分を出したということも理解できます。それはそれでプラスの面が,職員も安心して働けるという面でよい面もあると言えると思いますので,市長の判断が間違っているというわけではございません。  ただ,全てにおいて,税金も多大に使ってしまっていると,長期にわたっているということですので,そういった数字などがはっきりした上で,今後の推移を見守った上で,組織の長としての責任をおとりになることを願っていますということをお伝えさせていただきます。よろしくお願いいたします。今後の議会で最後まで期待しております。  それでシステムに関しましては,やはり各課に任せているという御答弁がありました。これでは個人情報も扱ったり,システムは物すごく多様に複雑になっているわけですから,総合的にそれをチェックして,総合的に組み立てるような作業は当然やっていらっしゃるのではないかと思いますけれども,そういう姿勢をもう一度基本に持っていただきたいと,情報処理に関しまして強く要望しておきます。  それでハラスメントのほうに移りますけれども,ハラスメントの研修について伺いたいと思ったんですが,時間がございませんので,鈴木えつお議員も質問なさっていました。事前に伺いましたが,庁内でハラスメント研修が先ごろ行われ,管理職を中心に74名が受講したとのことで説明も伺いました。  ただ,私,最近気になりますマンスプレイニングという言葉についてお伺いいたします。語源は,マン=男性と,エクスプレイン=説明するという言葉の合体した言葉で,説明したがる男たちといったような意味なんですけれども,この男性のマンスプレイニングについて,狛江市行政の見識を伺います。 152: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 153: ◯ 総務部長(上田 智弘君) マンスプレイニングは,一般的には男性が女性を見下す,あるいは偉そうな感じで何かを解説することと言われておりますが,性別に関係なく相手を見下すような言動をとってはならないというふうに認識しております。 154: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 155: ◯ 3 番(市原 広子議員) そのような言語活動をしてしまう職員はいらっしゃいますでしょうか。 156: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 157: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 今のところ,そのような職員がいるという報告は受けておりません。 158: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 159: ◯ 3 番(市原 広子議員) 女性からすればマンスプレイニング,また最近ではマウンティングといったような言葉もあるんですけれども,そういった傾向を持つ,何かいつも不愉快な男の職員というのは,この市役所ではないんですけれども,私は自分の活動範囲内で感じることは多々あります。そういう前提に立ちたいと思うんです。  マンスプレイニングという言葉は,日本でいうことしの漢字とか流行語大賞のようなもので,ニューヨーク・タイムズの2010年のことしの言葉に選ばれたものなんです。8年前ですね。その意味で,事象としては長くありながらも,的確に指摘して表現する言葉,マンスプレイニングができたのはここ10年。いわば,その人と話すといつもこちらが不愉快になる,何かそう思っていたんだけれども,あっ,マンスプレイニングかというふうに気づいているというのがここ数年なんです。女性たちが気づいてきたということなんです。そのことが大事だと思って今取り上げています。  まずもって女性たちの声,あるいは男性でも若手の職員の声なども,アンケートなどを繰り返していかないと拾えないと言えると思います。そういったことも含めて,私としては無記名の調査を定期的にしてほしいと思います。どうでしょうか。  また,今後どのような点を注意していくのか。マンスプレイニングやマウンティングといった言動をしてしまう男性は,それはそれで,その方は精神的に何でそうしてしまうのかを見詰め直したほうがいいと思うんですね。ここにいるというわけじゃないんですけれども,男性へのメンタルケアにもなるかと思うので,職場内での他者への気づきと同時に,自分という人間への気づきのきっかけになる研修やアンケート調査をぜひ続けるべきだと思いますが,いかがでしょうか。 160: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 161: ◯ 総務部長(上田 智弘君) ハラスメント防止条例の施行により,11月から外部の相談窓口を設置しております。職員には,ハラスメント防止,または被害に遭った場合や見かけた場合などは,すぐに相談・連絡するように周知をしております。  条例を運用する中で職員の声を把握できるものと考えており,運用する中でアンケートを行う必然性が生じた場合は,そのときに判断すべきものと考えております。  今後でございますが,マンスプレイニングは,男性は女性よりも知識が豊富である,あるいは女性よりも多くのことを理解することができるという全く根拠のない性差別を前提に根差していると言われておりますので,引き続き研修などを通じて,男女を問わず性差別のない職場環境づくりを進めてまいりたいと考えております。 162: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 163: ◯ 3 番(市原 広子議員) この間,「セクハラ罪という罪はない」などの麻生発言に始まって,セクハラを犯罪と位置づける法改正を望む声が高まっていますが,国連を初めこの間の議論をどう認識しているのでしょうか。 164: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 165: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 条例,規則・指針に基づく運用を適切に行い,人権問題であるハラスメントを起こさない職場環境づくりを進めていくことを強く認識しているところでございます。 166: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 167: ◯ 3 番(市原 広子議員) 均等法の改正をしていくという方向性に落ちついてしまったようですが,今後の均等法の改正を受けて,狛江市の人権条例策定の動きやハラスメント防止条例の見直しにどのように臨むつもりでしょうか。 168: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 169: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 厚生労働省が先月19日の労働政策審議会の分科会に提示した方針では,セクハラ相談を理由とする解雇や不利益な取り扱いを禁止することを法律に規定することや,社外の労働者や顧客からセクハラを受けたときの対応や,自社の労働者が社外に行わないように配慮に努めることを指針などで明確化することが取りまとめに向けた方向性として示されております。  (仮称)人権尊重基本条例策定に際し,参考にすることもあろうかと思います。また,ハラスメント防止条例,規則や指針の改正等につきましても,おくれることがないように動向を注視したいと考えております。 170: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 171: ◯ 3 番(市原 広子議員) つい先日,庁内にハラスメントに関するポスターが張り出されました。これは常時張っておくものだと思いますけれども,その中に,「ハラスメントだ,ハラスメントだ」と言いはやすのもハラスメントだというのがありました。もう皆さん,ポスターをごらんになりましたでしょうか。  また,想定される均等法の改正では,顧客へのハラスメント,外部へのハラスメントも厳に禁じていくわけですから,市役所としては市民へのハラスメントをしないようにということに当てはまると思うんですね。  生活保護行政では,なめんなよジャンパーの小田原の事件がございました。狛江では決してそういうことはないとは思います。言うに及びませんが,道路の認定をめぐってのトラブルが長期化している市民への対応,徴税行政などにも,均等法の改定後は市民の方がハラスメントの対象になるのではないかと思います。  条例化は市役所庁内のことだでは済まないわけです。ですから市民へのハラスメントも検証していただきたいこと,そういった視点での条例改正への準備も必要だということを申し述べて質問を終わりたいんですが,ちょっとこの点に関して御見解がありましたら。ハラスメント条例を改正していく準備,この点への見解がありましたらお願いします。 172: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 173: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 私も考え方につきましては,やはり庁内のみならず,サービスを提供する側といたしましても,市民に対するハラスメントも一定の考え方は示していかなければならないというふうに考えております。 174: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 175: ◯ 3 番(市原 広子議員) ぜひよいものにしていきたいと思います。  3番目の再質問をさせていただきます。公民館と市民活動及び市民活動支援センターの連携について伺います。  夏休み公民館子どもの居場所事業について御説明をいただきました。課題と今後に向けての御答弁もいただきました。  3つぐらい飛ばさせていただきまして,福祉の御担当に伺います。  学校のお盆前後の閉校期間だけでなく,冬休み,春休みの長期休暇に加え,昨今では月曜日の祝日がふえましたので,3連休は本当に珍しくなくなりました。ことしは秋分の日前後も含め,9月,10月は3連休が3回,毎週のように続きました。  このような休日が続くときに,子育て家庭やシングル子育て家庭,収入が少なかったり,保護者の休日出勤が多い御家庭などの,具体的に出かける先がない,どうやって子供を過ごさせようかが悩みだ,またお昼御飯を食べさせる環境にないといった悩みなどを行政のほうでは聞いていらっしゃいますでしょうか,福祉保健部と児童青少年部に御見解を伺います。 176: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 177: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 生活困窮者自立支援事業「こまYELL」の相談窓口で確認したところでは,今御質問者の御紹介されたようなお悩みの状況は確認できておりません。ただし,最近の世帯の就労状況を見ますと,経済的な事情から共働きをしなければ生活が成り立たないという状況の方もいらっしゃると思います。時間的にも経済的にもゆとりのない世帯におきましては,そのような状況は十分に考えられることだと認識しております。 178: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 179: ◯ 参 与(石森 準一君) 昨年度に実施いたしました児童扶養手当認定世帯を対象としたひとり親家庭等アンケートにおいて,放課後の過ごし方,子ども食堂の利用意向等について調査しているところでございます。放課後の過ごし方として,「子どもだけで自宅で過ごす」との回答が最も多い結果となっているところでございます。 180: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 181: ◯ 3 番(市原 広子議員) 子供だけで自宅で過ごすことが多い,したがって親御さんは心のどこかで子供さんがどうしているのかなと心配しながら休日などは仕事をせざるを得ないということですから,安心して行ける居場所が必要だと言えると思います。また,御両親様もそろって出かける場所などもあってほしいのではないかと思います。  それで,私としては31年度は5月1日の即位の礼前後の10連休,また9月,10月のシルバーウイーク,体育の日などの年間の主な3連休に照準を当てた居場所や昼食の提供事業は,広く市民に求められていると考えます。そう申した上で,ちょっとまた傾向が違うことを言います。  この写真,ちょっと見ていただきたいんですけれども,ついこの間の市民まつりのグランドの光景でございます。とても楽しそうな,おもしろい,小さなお子様連れが非常にたくさん集まっておられたと思います。ここ数年続いているんですね。本当にこの日しかないような,移動遊園地みたいなものにたくさんのお子さん,家族連れが来ています。  こういった遊具で過ごすことが,何か教育的に意味があるというふうに私は言っているのではありません。ただ,非常に楽しげであるということです。それでまた,市民まつりにはアスレチックもできていました。ボーイスカウトがいつもやっていらっしゃるものだと思います。それから児童公園にありますシーソーのような動物の遊具,よく宝くじの補助金で買いましたと書いてあるんですけれども,私はこれが教育的にすぐれているというわけではないんですが,非常に楽しいなと思っています。  居場所といったときに,そういう御飯が食べられるとか,誰かが何かやってくれるとかいうのだけではなくて,行く場所という意味で,そういうものもたくさん市内にあってほしい。その意味で,多摩川河川敷の自由ひろばや今年度開設された元和泉市民運動ひろばなどは,ボール遊びができる場所なので,子供や親子連れの皆さんの居場所としてもっと広くPRしていただきたいと思います。  質問ですけれども,イベント広場に関して,メビウス∞えきまえ広場について関連で質問いたします。保育園などのお子さんの遊び場の機能はイベントと両方ほしい,当初からそういってさまざまに要望がありましたが,市はイベント広場としての使い勝手を優先したと言えますが,そうではないですか。私からは,少しでも楽しいものにしてほしいと思います。  これは私が大好きなウィーンの,ドイツ語読みでフンデルトヴァッサーという方の,絵を描いていたり,いろいろ設計している方のフンデルトヴァッサーハウスというものがウィーンにございます。見てください,これ。もう曲線のお家です,窓とか色も。  それからここのところわかりますか。ちょっとわからないかな,石畳になっているんですが,ちょっとこれを見せます。これは私,実際に見に行ったんですけれども,中庭のようなところに,噴水のようなところに,見てください,盛り上がって,非常に不連続なつくりをしているんですね。石畳が斜めになっていますでしょう。それで,中庭なんかも,地面がうねっているんです。そういうふうにわざとつくっていました。  こういうものが子供にとっては楽しいんじゃないかなと私は思います。市役所のメビウス∞えきまえ広場,イベントのために平らにして,お水がはけるような人工芝を敷いて,それはそれでよくできていると思います,お子さんが走り回っても転んだりしないという点で。  だけれども,お願いは,もう少しこういった楽しさを加えていただきたいんです。もうつくってしまいましたので,花壇の縁石を少し起伏のある,幅のあるようなものにつくりかえて,子供が遊べるようなものにしていただきたいんですけれども,いかがでしょうか。 182: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 183: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) メビウス∞えきまえ広場の花壇の縁石でございますが,一部はウォールベンチとなっていて座ることができるようになっておりますが,縁石については,花壇や植栽と広場の境界になりますので,花壇や植栽に入らないように促すことを目的として設置しているところでございます。 184: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 185: ◯ 3 番(市原 広子議員) 確かに縁石というのは機能はそうなんですよ。だけど,私はもう5年前から,デザインの力,小さい,狭い狛江のへそである市役所前広場と市民センターをデザインの力でいいものにしていこうということを提唱してきたものです。デザインの力という言葉は最近いろいろなところで言われるようになっています。  縁石の機能というのは,花壇の土との境をするものだと今おっしゃいましたけれども,そこをちょっと楽しいものに変えていくような,そういう提案を市民,利用する方々がみずからしていくような仕組みをつくっていって,楽しいメビウス∞えきまえ広場にこれからは変えていきたいなと思っております。とりあえずは機能優先でつくったということだと思いますけれども,ぜひ市民の要望にこれからは応えていただきたいと思います。  それで,また最近では日が短くなりまして,メビウス∞えきまえ広場の電飾が意味を持ち始めました。夏場はもう暑苦しいと私もこの議会で憎まれ口を言ったんですけれども,今仕事帰りの親子連れが電飾が明るいので遊んでいるんです。私も見てびっくりしました。  12月は大変日が短いんですね。5時ちょっと過ぎからつくようなんですけれども,できたら4時半ぐらいからつけると,保育園帰りの親子,あるいはお買い物帰りの親子が,薄暮時になって暗くなっているけれども,その電飾が明るいから,そこでもうちょっと遊んでいこうみたいな時間が,本当に数十分なんですけれども,駅前にできると……そのかわり,夏場は明るいのに5時からついている,それを繰り下げる。そのようなことができないでしょうか。 186: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 187: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) えきまえ広場に設置しておりますイルミネーションにつきましては,えきまえ広場のネーミングライツスポンサーである株式会社メビウス様の御協力により実施していただいているところでございます。  点灯時間は,イルミネーションの実施に当たってメビウス様と締結した覚書に基づき,午後5時から午後11時までの間で実施することとなっております。これは近隣の状況や,御質問のように季節により日照時間が異なることなどから,点灯時間について柔軟な対応を可能とするために設定しているもので,現在は午後5時過ぎには点灯するようにしていただいております。  確かに12月は最も日が短くなる時期ではございますが,現時点では冬季全般的に捉え,覚書の範囲内での運用としたいと考えているところでございます。御意見として承り,今後市民の皆様の反応を見てまいりたいと考えております。 188: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 189: ◯ 3 番(市原 広子議員) 私の質問に対して,政策室長がみずから,12月7日金曜日の夕方4時半に広場に行って調べてきてくださいました。4時半はまだ明るい,日没前なんですね。冬至が12月22日ですからね。広場で遊んでいる六,七組,4時半です。4時40分,暗くなり始める。そうするとみんな帰り始めちゃう。5時になるからというより,暗くなるから帰りますということだそうです。聞いたそうなんですね。政策室長,頑張りました。4時50分,大分暗い。もうちょっとするともっと暗いですよ,22日が冬至ですから。ゼロ,いなくなりました。5時,暗い。そうすると,今度点灯を待つ親子連れが来る,3組。それから小学生が点灯したのを見て帰ったということなんですね。5時9分点灯というのを調べてくださったんです。  この薄暮時の40分ぐらいが,本当に子供と親子にとってとか人生において,物すごく貴重な時間なんですよ。それを保育園に預けられてお迎えに行っている,あるいはお買い物の帰りの時間,狛江の駅前,そこをすばらしいものにしてあげたいと思いませんか。ぜひ工夫をして,イルミネーションの点灯時間,とりあえず時節に合わせて変えていただきたいことを御先方に,ありがたいと思っているということを言った上で変えていただけますようお願いいたします。  公民館の機能のほうに移りますけれども,お盆以外にさまざまな子供の居場所,必要だと思いますけれども,いかがでしょうか。 190: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 191: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 公民館の機能といたしましては,気軽に人々が集うことができる場所であることから,各公民館にはフリースペースを設置しておりますが,その他公民館事業といたしましては,子供や親子の居場所に資するものといたしまして,乳幼児とその保護者にゆったりとした交流の場を提供する「いきいき子育てルーム」,保護者と乳幼児が一緒に楽しむ「親子でリトミック」のほか,西河原公民館図書室におきましては「おはなし会」などを実施しているところでございます。  このように公民館におきましては,夏のお盆前後以外につきましても,でき得る形で居場所づくりを行っているところでございます。 192: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 193: ◯ 3 番(市原 広子議員) 居場所づくり,ずっとこの間,狭い狛江の公共施設ですけれども,ロビーの改善などを私も提案してきました。社会教育委員の会議から居場所の提案がなされて,ロビーを改善してくるときに,私も机を置いてくださいと言ったんですね。ソファーというのは受け身で座る機能なんですよね。そこに机が1つあることで,格段にその空間が変わると。グランドメゾンの自主管理歩道にも机つきのベンチを置いていただいております。  居場所の一つとして学習支援について伺います。  福祉の御担当で取り組んでいる学習支援事業は,家庭への派遣型であるということなんですが,派遣型以外にも狛江市で市民団体も含めてどのような取り組みがなされているのでしょうか。 194: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 195: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現在,地域センターや公民館におきましては,社会教育委員の方が立ち上げた市民団体による定期考査前の中学生を対象としました学習フリースペース事業が実施されております。また,夏季一斉閉庁期間中の子供の居場所づくりにおきましても,子ども食堂の実施とともに,学習支援ボランティアによる取り組みを行っていただいたところでございます。 196: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 197: ◯ 3 番(市原 広子議員) 学習支援員がいない勉強室のようなものが求められている面もあるし,指導者がいたほうがよい場合もあるという点に関して御見解をいただきたいのと,社会福祉協議会が行ってきた集まっての指導型,この事業の御報告をお願いいたします。 198: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 199: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず前段のほうでございます。現在,子供たちの価値観が多様化している中で,フリースペースに求められている機能というものも多様化しているものというふうに認識しております。自由に使える居場所がいい,誰か教えてくれる人がいるといい,静かに一人で勉強したい,友達と楽しく勉強したいなど,子供たちのさまざまな要望がある中で,学習フリースペースにつきましては,自習型で当初取り組みを進めてまいりましたが,公民館では12月と1月に行う学習フリースペースにつきましては,学習支援ボランティアによる学習支援を行うこととしております。  試行錯誤となりますけれども,アンケートなどで利用してもらった子供たちの要望を取り入れながら,よりよい事業としてまいりたいと考えております。 200: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 201: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 社会福祉協議会の自主事業として夏休み期間等に行ってまいりましたコマゼミですけれども,複数のお子さんが1つの場に集まり,ボランティアの方に個別に学習支援を受ける事業でございました。
     平成29年度において,次年度の事業について検討を進めている際,市民活動支援センターに,公民館で学習フリースペースを実施しているボランティアの方から相談が入りました。市民活動支援センターでは,ネットワーク支援の一環として,市内で学習支援にかかわっているボランティアと関係機関に呼びかけ,情報交換や意見交換の場であるこまえ学習サポートプロジェクト会議を開催いたしました。その後,プロジェクト会議に参加したメンバーが中心となり,学習支援事業団体の発足を経て,現在活動を行っていただいております。  今申し上げた経過から,コマゼミは平成29年度をもって事業を終了させていただいたところでございます。 202: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 203: ◯ 3 番(市原 広子議員) 大変経緯としてはすばらしいものであると言えます。行政側が率先して立ち上げていき,市民活動が十分に行われる中で,それを市民活動のほうに任せていくというような経過がとられたわけです。総体として予算がなかったり不十分性はあるかと思うんですけれども,車椅子の移送事業がこういった形をとったと思いますけれども,そのような意味で成功している事例であり,市民活動支援センターの役割,非常に大きいと思います。  アドボカシー機能について等々質問したかったんですけれども,とりあえずまた今後に向けて御提案をさせていただきたいと思います。 204: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前10時20分 休憩     午前10時39分 開議 205: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。4番三宅眞議員。     〔4番 三宅眞議員登壇〕 206: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 通告の順番を入れかえまして,質問2から始めさせていただいて,続けて質問1をさせていただきます。  議会,日本の地方議会は二元代表制という制度でして,改めて議会と行政の関係ということ。  私ども狛江市議会は,狛江市民,今ちょっと前の数字ですと8万2,402名の方がいらっしゃったということでした。その市民の方にとって二元代表制の一翼を担っていることを市のほうも認識いただくということ。そういう意味で,狛江市と話しておきたいということでございます。  質問1,議会からの議会開催招集ということは可能なんでしょうか。  続きまして質問2でございます。市政課題とするところ。  震災時,マグニチュード7.3以上の地震が向こう30年間で70%の確率で起こると言われている首都直下型地震への備えは,いつも頭の中に入れておかなくてはいけないところなんですが,震災時のそうした市民向けのスマホや携帯機器,こうした充電サービスがどうなっているのかということをお聞きいたします。  再質問は自席から行います。 207: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 208: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 1問目の議会からの議会開催招集は可能かということについて答弁させていただきます。  普通地方公共団体において議会の招集を行う権限は,地方自治法第101条第1項の規定により,定例会,臨時会を問わず,普通地方公共団体の長に専属するものとなっております。  ただし,同条第2項において,議長が議会運営委員会の議決を経て,また同条第3項において議員定数の4分の1以上の者が会議に付議すべき事件を示して,長に対して臨時会の招集を請求することができるとされております。その場合,長は請求のあった日から20日以内に臨時会を招集しなければならないと定められております。 209: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 210: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 先ほどの市民向け充電サービスについて答弁させていただきます。  NTTドコモのほうの確認でございますが,以前答弁した状況は変わっていないということで,充電設備貸与につきましての可能性は低いものと判断しております。  しかしながら,スマートフォンや携帯電話につきましては情報ツールとしては欠かすことのできないものであることから,御自身が情報を得る,安否を知らせる等を行うためにも,自助の備えとしてバッテリーや電池式充電器等の備えをしていただくことがまず肝要であるというふうに考えております。 211: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 212: ◯ 4 番(三宅 眞議員) それでは再質問をさせていただきます。  私が招集権の議会側という質問の意図というのは,この第2回定例会,狛江市議会は38年ぶりに,条例改正とか議会のこと以外だと思うんですが,条例を議員立法という形でつくらせていただきました。  いつ何どきそういった必要性があるということ。あのときはそういう必要性があったということで,まずはこの市役所のこういった混乱というか,そういうのを避けるためにも,規則ではなくて,我々8万2,402人,具体的には6万4,000人の有権者の方の票を背負った市民の代表がこの狛江市議会としての役割を果たすということを念頭に置いたので,それが定例会という中で議決をさせていただいたということがございました。  しかし,先ほど御答弁では,地方自治法の絡みもございますが,千葉の市議会というところ,今市長は,熊谷さんというのはもともと議員の人なんですけれども,通年議会という発想があります。その中で,いろいろやり方が議会側ということもある。ただ,通年議会をやるからにはいろいろメリット,デメリットも検証しなくてはいけないので,我々はそういうことをやるということじゃないんですが,そういう可能性も,議会が招集できる権利もあるということを改めてまた申し上げたいと思います。  それでは続きまして,1問,順番,前後の質問を入れかえますが,議会人としてこの議会の権能という部分,羅列して見ますと幾つかあると思うんです。  議会が機関としての政策的意思を持つということ。個人個人がやっているのは政治活動にしかすぎないので,この議会が集まったときに機関としての政策的意思を持つということ,あとは議員提案や委員会提案ができるといったこと,予算修正もできるといったこと,調査もできるといったこと,あとは専門家の皆さんの意見聴取もできるといった点が考えられますが,この件に関して市の見解を伺います。 213: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 214: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 議会の権能につきましては,地方自治法の規定により定められているところでございます。具体的には,第100条により議会の地方公共団体の事務に関する調査ができること,第100条の2により議案の審査や普通地方公共団体の事務について専門家に調査させることができること,第112条により議員は議決事件について議会に議案を提出できること,第115条の3により議会が議案に対する修正の動議を発議できることなどがございます。 215: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 216: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 議会の機能として常任委員会というのがございまして,所管事務調査というのをやっております。この委員会報告に関して,逆に言うと,狛江市がどう取り組まれたのかという状況をお聞きしたいということです。委員会からの報告というのは,狛江市議会会議規則第107条で委員長から議長に提出することとされています。  先日の辻村議員の一般質問の措置状況といった文脈の中で,委員会での措置状況は例規の中に明記されていないという話もありましたが,私の問題意識といたしましては,果たしてその後この所管事務調査の報告書というのが狛江市によってどのように扱われてきたのかということを振り返らせていただきたいということでもございます。  私が議員にならせていただいたのは平成27年度からでございますので,そこから現在まで,私ども議会の3つの委員会から所管事務調査報告書として5件報告されています。個々の委員会テーマ内容に沿う形で,少し長くなると思いますが,各報告書に記載された内容で,これが市の政策のどこで反映されたのかを伺います。 217: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 218: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 5件の報告書の提出後の対応について,調査事件ごとに説明させていただきます。  まず,平成28年12月8日に報告されました総務文教常任委員会の調査事件,「18歳選挙権への対策について」でございます。平成29年10月22日の衆議院議員選挙の投票事務に狛江高校の生徒に参加いただき,主権者としての意識の向上に努めたところでございます。また,本報告書に記載された内容ではございませんが,平成30年3月に狛江市総合的な主権者教育計画を策定し,狛江市がこれまで取り組んできたレガシーを大切にし,それを発展させつつ,新たに学校・家庭・地域が一体となって効果的に主権者教育を推進しているところでございます。  2つ目に,平成29年1月26日に社会常任委員会から報告された調査事件,「地域包括ケアシステムについて」でございます。本件につきましては,平成29年度から地域包括ケアシステム推進担当が新たに設置され,新規事業の実施や,これまでの事業の拡充を随時行っているところでございます。  福祉相談課では,平成30年8月に市内2カ所目の「こまほっとシルバー相談室多摩川住宅」を設置しているところでございます。  高齢障がい課では,地域包括支援センターの運営により,市内2カ所で認知症の方やその家族が集える場として認知症カフェを開設するとともに,認知症サポート医,医療・介護職等で構成される認知症初期集中支援チームの立ち上げと困難ケース等の対応を行ったところでございます。  健康推進課では,平成29年3月に狛江市食育推進計画(第2次)を策定し,イベントにおいて野菜摂取やベジ・ファーストについての啓発を行ったところでございます。  3件目の平成29年1月26日に社会常任委員会から報告された調査事件,「子供の貧困対策と居場所づくりについて」でございます。  福祉相談課では,貧困対策のさらなる推進のために,生活困窮者自立支援事業のうち,特に学習支援事業について,各学校の校長,副校長等に説明するとともに,校長会において連携について依頼を行うほか,第一中学校では全世帯に学習支援事業の周知のチラシを配布していただいているところでございます。また,フードバンク狛江においては,支援を受けている子供たちに対して,クリスマス等にお菓子のプレゼントをしていただくなど,さまざまな機関に御協力していただいている状況でございます。  子育て支援課では,子どもの健康・生活実態調査を平成30年度に実施し,現在報告書の取りまとめを行っているところでございます。また,子ども食堂への支援として,平成30年度から補助制度を創設し,市内5団体のうち3団体が利用している状況でございます。なお,基本理念及び基本的計画の策定については,平成31年度の子育て応援プラン改定作業の中で検討する予定としております。  4件目の平成29年3月8日に総務文教常任委員会から報告された調査事件,「特別支援教育について」でございます。  教員の指導力の向上を図るために,特別支援教育の悉皆研修を毎年実施するとともに,教員配置については13人に1人という国の基準ではなく,東京都基準の10人に1人に全体で1名加員するという職員配置を行っていただいているところでございます。  また,小・中学校の円滑な連携を目的に,平成30年度は専門教育相談員の勤務日数をふやすなど,支援体制の強化に努めているところでございます。  5件目,最後になりますが,平成29年3月10日に建設環境常任委員会から報告された調査事件,「コミュニティサイクルについて」でございます。  環境政策課においては,平成30年度に実施した後期基本計画の進捗管理に係るアンケートへの設問にコミュニティサイクルに関する設問を2問追加し,市民ニーズの把握に努めるとともに,道路交通課では,自転車利用について規定した狛江市自転車ネットワーク計画を平成30年8月に策定したところでございます。 219: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 220: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。5件の報告書に関して丁寧に答弁いただきました。  もっとも狛江市がやっていることに関して念押しというか,そういった側面もあるでしょうし,我々のほうから提案したことをしんしゃくしていただいたということもあるかもしれません。ただ,こういうことを確認させていただくことが大事だと思っていまして,それを我々議会人が別にだてや酔狂で委員会の時間を割いているわけではないということで,私は議会人になって初めて思ったことが,この委員会は何のためにやっているのかなと。  例えば小学校の子供が夏休みの最後にやって,それで間に合わせて提出するぐらいの話にしか感じられなかったんですね。狛江市の対応としても,これがどういうふうな役割か。それはこの21人の中で私だけの感想だったのかもしれませんが,ただこういったことが我々議会の権能として,一般質問以外にもこういったことを,措置状況は例規の中で明記されていないということですが,今後私どもも議会人として,残り任期はわずかでありますが,そうしたこともやっていきたいなというところでございます。  社会常任委員会に関しては,私は今社会常任委員ですので,2年前に子供の貧困対策を,その前年の宮坂委員長時代から引き続いて同じテーマでやらせていただいています。私はそのときに意見具申申し上げたのは,この狛江の委員会が子供の貧困に関してずっと研究しているというようなていの見せ方が,市民にとっては見え方が,これが一回一回キャンペーンで終わるのではなくて,ずっとやり続けているんだということも,私の気持ちで,その結果として委員会で今やらせていただいているという部分はあります。一過性で終わる行政サービスではありませんので,こういったことは継続してやっていくべきなのかなというところもございます。  続きまして,議会の権限として,権能ではなくて権限です。議決権,同意権,検査権及び監査請求権,調査権,意見書提出権,請願及び陳情の受理,自律権,選挙権が地方自治法に定められていると思います。  一方,権能という意味は,大辞林とかで調べてみますと,「ある事柄について能力を行使する権利。特に,法律上認められた公的機関のものをいう。」とされているそうです。  この2つ前の質問で,市が答弁した自治法を準拠とした議会の権能とされることと,私が先ほど羅列した議会の権能とされることを対照しますと,この第100条,議会の地方公共団体の事務に関する調査ができること,及び第100条の2,議案の審査や普通地方公共団体の事務について専門家に調査させることができることとは,先ほどの100条調査権等の専門家の意見聴取もできるということに該当するのではないかと。112条,議員は議決事件について議会に議案を提出できることとは,議員提案,委員会提案ができるということではないかと。115条の3により,議会が議案に対する修正の動議を発議できることとは,予算修正もできるという意味も含まれるのではないかと思うんですが,以上の理解でよろしいでしょうか。 221: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 222: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) そのような御理解で間違いないと考えます。 223: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 224: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。  質問最後です。私は議員になってファクスが必要だと。ファクスなんて多分20年前ぐらいから使っていなかったんですけれども,必要だということで,よく市からつるつるっとファクスが来ます。例えば耐震ダンパーの改ざん問題による影響とか,最近だと保護者補助金交付の間違いといった,先ほどもありましたけれども,そういったことがつるつるっとファクスが来て,ああこういうことがあったんだなと。  こういった市政運営上の瑕疵につながりかねない案件に関して,マスコミ発表される前にまずは議会に話をするようになってきたと感じるんですが,市長としての御指針を伺えればと思います。 225: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 226: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 市政運営に関するマスコミへの公表につきましては,パブリシティーの観点から随時行ってまいりますけれども,基本的には庁議での審議,そして報告を行った上で公表しております。さらに,市民の皆様に影響がある事案につきましては,常任委員会等を通じまして議会に報告した後,また市や市職員の過失等により事故,事件が発生したなどの場合につきましては,不測の事態,また緊急の事態,こういった場合もございますので,その時々の事情に応じまして適切な手法で速やかに議会に報告した上で公表することとしております。  特に不測の事態等の場合は,市が直接市民の皆様に周知すべきと考えておりますので,その代表でもございます議会の皆様には先にお伝えするようにしております。 227: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 228: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。市長の御指針というか,まずは議会ファーストというか,そういった案件に関しては,我々,市民から選ばれた,6万4,000人の有権者から選ばれた狛江市議会議員にまずはということだと理解しています。  ことしの7月には狛江市の方から我々議会を通さずに,例えばマスコミに話をするといったことも含めて,私は相当憤っておりました。そういったことも含めまして,そういったことがないように,そういった方々がいらっしゃるとすれば,それなりの対処をしていただくということを最後に申し上げまして,この質問を終わります。  続きまして,市政課題とすることについてを続けます。  充電サービスということでございます。  地震が起こったときに,まず東京都が出している「東京防災」といったことでも,地震が起きたときの絵が漫画で描いてありまして,まずは自分の身の安全を守るということ。別に3日分の食料云々というのは,その場では,例えば金曜日の2時46分に地震が起こったとします。そのときにその人は別に水とかではなくて,まずは自分の身の安全をキープするということ。10分ぐらい続くかもしれません。  そのときに次に何が心配なのかなといったときには,金曜日の2時47分に自分の家族がどこにいるかということだと思います。自分の子供が小学校で安全なのかしら,自分の夫は今港区で何しているのかしらということだと思います。そうしたときに,当然電気はとまっています。東京の地震ですので,世田谷区も川崎市も全て火の手が上がっているかもしれません。そうした中で水道もとまって,電気もとまっています。テレビもつきません。当然ラジオとかになるということでもございます。あるいは東日本大震災があったときのように,ツイッターのようなSNSツールが使えるかもしれません。そういったことをイメージを,やっぱり市民の方も膨らませていただかなくてはいけないという問題意識でございます。  こうした電源に関して幾つか方法論があると思うんですが,まず電気自動車,市が貸与を受けている電気自動車の契約はいつまでか。また,今後の電気自動車を移動充電設備としての活用,見解を伺います。 229: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 230: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 日産自動車株式会社とのe-NV200無償貸与プロジェクトの契約は平成31年3月28日で終了いたしますが,その後この電気自動車は市で買い取ることとなっております。  移動充電設備としての活用とのことでございますが,電気自動車は移動に電気を使用すること,またバッテリー内の電気量も限られていることから,移動充電設備として不特定多数の方の要請に応えて使用するには限界があり,難しいと考えております。 231: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 232: ◯ 4 番(三宅 眞議員) この日産のEVの話,2015年9月2日の日経新聞で,夕刊ですけれども,「日産,EVを自治体に3年間無償で貸し出し」という記事があって,内容を読み上げますと,「日産自動車は2日,電気自動車(EV)を全国の自治体に3年間無償で貸し出すと発表した。希望する自治体は活用方法などをまとめて応募する。災害時の蓄電池の活用などEVの様々な活用事例を集めて,さらなる普及につなげる。……貸与する「e─NV200」は同社の商用車をベースに開発。大容量の蓄電池を生かして屋外での電源供給が可能になっている。作業用車両など様々な活用方法を見込む。」と書いてあります。  記事では,この蓄電池の活用などの事例を集めるということなんですが,伺いますが,この電気自動車は大規模災害等の発災時において,どういうニーズを想定して移動充電設備としての役割を担うのか,市の具体的なイメージを伺います。 233: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 234: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 電気自動車の災害時における役割についてでございますが,第1には他の庁用車と同様に人員や物資の搬送を目的にしておりますが,車両や電気自動車の電力に余裕がある場合などにつきましては,電源車としての活用も視野に入れております。 235: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 236: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 先ほどの答弁で,震災への備えとして,一番最初の答弁なんですけれども,まずは市民の自助意識が必要とは理解できるということであります。先ほど申し上げましたけれども,当然ながら,市民には発災後3日間はしのげる飲料や食料の備蓄意識を持っていただくことは当然必要だと思います。  先日都市建設部主催のまちづくりの委員会をちょっと傍聴していたら,その話とは別にある方が,果たして避難所というのは受け入れを全部してくれるのかという質問をされていたんですね。8万人の方が避難するつもりでいらっしゃる方も,実は市民の方にもいらっしゃいました。  私は___________,その方にちょっと違うんじゃないかと言おうと思ったんですが,火に油を注ぐと思ったのでそこでは自重していましたけれども,そういった意識がある方も実はいらっしゃいます。そういった方に自助の意識を持っていただくということが市の広報としても大事じゃないかなと。  ただ,次の理由から,スマホや携帯への充電設備というのは,公助の必要性もあるんじゃないかなと思うんですね。それはこの市の特性なんです。昼夜間人口比率0.75は,全国でもトップクラスとも言える典型的なベッドタウン,人は昼間ほとんどいないんです。  平日の昼間に首都圏で大規模の震災が発災した場合を,先ほど申し上げましたが,想像していただきたいんです。仮に首都圏を金曜日の午後2時46分にマグニチュード7クラスの震災が襲ったとします。市とか職員の方は地域防災計画に基づいて,それこそタイムラインに沿って,個々の役割を果たしていかなくてはいけないと思います。一方,市民は,先ほど申し上げた,まずは身の安全,次に家族の安否確認,それが確認できた段階で水や食料の確保,正しい情報の確保といった順番になるのではないかなと。  電気はとまっていますので,携帯,スマホ,ラジオと限られてくるんですね。携帯は充電があるとしてそこそこもつんですが,三,四時間ぐらいで切れちゃうとすると,家族の安全確認は通信状態が混乱するんですね。2011年の場合は唯一ツイッターとかがつながったとされています。  仮に世帯主等や子供と連絡がつかない状況が続いて,例えば2時46分から6時間ぐらいたったときに充電が切れちゃったとします。8時46分,夜は真っ暗になってきました。家族の安否はどうなっているのか知りたいというニーズを充足させるために,一刻も早く携帯とかスマホを使用したいと考えるんですね。  さらに厄介なことは,昼間人口が少ないということは,世帯の中で御両親が外に行っちゃったり,子供だけ市内にいるというケースも考えられるんですね。例えば家の外で両親を探す,子供を探す,こうした行為で携帯やスマホの電源が著しく消耗していったら,すごくパニックになっちゃうということを想像していただきたいと思います。  自助の備えというのは,狛江市が言うように,屋内の備えは,家の中のものは多分市民が努力するもの,そういうふうに理解すると,屋外での使用を前提とした携帯,スマホ機器というのは,家に持ち帰れないケースも当然出てくると思うんです。よって,自助,プライベートでなくて,公助という部分のパブリックの側面も必要になってくるんじゃないかなと思うんです。  ましてや,市民一人一人が安否の不明で,冷静ではいられない状態であると,こういった時間が長時間続くことで,市役所を頼って押しかけてくるみたいなことが容易に想像できて,逆に皆さんの市民をサポートする立場の市役所業務にも支障を来すおそれが出てくるんじゃないかなということが容易に想像できます。  去年かな,男女共同参画でフジテレビの笠井アナウンサーが狛江にいらしたときに,彼は石巻に取材に行ったときに,充電設備,タコ足配線になっていたと。先週も議員の方が千歳がタコ足配線になっていたと。私は大西市長がいる熊本のところにも行ったんですけれども,大西さんはローカル・マニフェストの先輩なので聞いたんですけれども,やっぱり熊本でも同じように充電がなっていました。  この狛江市の特性を鑑みると,電力が復旧するまでの発災後の数日においては,公助の観点からもそうした充電設備を一定数確保することが必要と考えます。具体的には,発災後1日ぐらいたって電力の復旧がままならない状況に,市民が市役所に大挙して押し寄せることも懸念されるわけでもあります。実際,先ほどあったようなマスコミ報道で,そういったタコ足配線になってしまうんじゃないかなと。
     市としては,こうした状況を予見した上での公助の準備という視点で御見解を伺います。 237: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 238: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 発災時における安否確認や情報収集はとても重要であり,そのツールとして携帯電話やスマートフォンを利用することは十分認識しております。市役所におきましては自家発電装置や発電機などを備えており,それぞれの目的を持って準備しているものではございますが,携帯電話等への充電は必要不可欠でございますので,どの程度の準備ができるかは不明ではございますが,市民の皆様への電源供給につきましては,優先度を高めなくてはならないというふうに感じております。 239: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 240: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 冒頭の質問の御答弁で,市民の側が自助の備えとして,例えばバッテリーや電池式充電器等の備えをしていただくことが肝要ではないかというお話でありました。こういったものだと思います。電池を入れてやるものなんですね。  当然市民がいざ発災直後の一両日に困ることは,やはり携帯がつながらないということです。安否の確認をする手段を失ってしまうという事態になる。これ,意外に市民の方は気づいていないんじゃないか,想像していないんじゃないかと仮定します。  市としては市民の自助意識醸成を目的に,こうした充電機器の備えを自助の意識で万全とすることで,来る大災害時の対応に関してはイメージをしてくださいといった広報をすべきと考えるんですが,御見解をお聞きします。 241: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 242: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 御指摘の点を踏まえて,検討させていただきたいと思います。 243: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 244: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。この質問は終わります。  続きまして,介護者の会の質問は後で質問します。  3番,障害者差別解消法,2つの視点という質問に移ります。  12月3日から12月9日まで障がい者週間がありまして,市役所の2階ロビーでもいろいろ展示をしていただいていたと思います。障がい者理解を進めていくということだと思うんですが,ちょっとこれに関して今回はフォーカスを当てて質問します。2つの視点があるのではないかなと。  質問1,まずは障がい者就労支援施設,過去3年の調達実績から見える発注業務内容の傾向を教えてください。 245: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 246: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 障がい者就労支援施設への発注業務の傾向でございますが,市民税申告書の送付や健診個別通知・受診勧奨通知等,個人情報の取り扱いに特に注意が必要な案件を除く封入封緘委託業務が重立ったものとなっております。ほかには,便所等清掃委託,選挙啓発物資や表彰記念品としてクッキーや箸置きなども購入しております。  封入委託等の定期的に実施している業務については,継続して指名依頼がございます。物品の購入については,選挙や表彰等の開催によるためばらつきがございます。なお,発注件数のほうでございますが,平成27年度が10件,平成28年度が13件,平成29年度が7件でございました。 247: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 248: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 障がい者就労支援施設の皆さんに,例えば市民の方への郵送書類事務とかで封入作業みたいなものとかがあると思うんですけれども,そういったことを政策的にふやす運用とか可能性はあるのでしょうか。 249: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 250: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 市といたしまして,障がいのある方の就労を支援することは非常に重要であると認識しております。これまでも可能な限り発注可能な案件は主管課にて障がい者就労支援施設を指名しておりまして,今後も継続して発注可能な業務については依頼してまいりたいと考えております。  しかしながら,市の発注業務の中で障がい者就労支援施設へ依頼可能な業務自体が決して多くはないこと,また,施設の作業体制等から対応できる作業量に限界があると伺っていることなどから,政策的に仕事をふやしていくことは難しいというふうに考えているところでございます。 251: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 252: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 社会福祉協議会は福祉カレッジというのを毎年やっていらっしゃると思うんですけれども,私はことし受講しまして,その中でひかり作業所に1日張りついて仕事をしました。1日当事者の方々と一緒に働いたんですね。10月28日だったかな,朝の朝礼から,きょうこういう人が一緒に働きますよと,挨拶させていただいて,夕方4時半ぐらいにお迎えの方がいらっしゃるんですけれども,1日7時間ぐらいかな,一緒にこういった袋詰めとかをさせていただきました。  施設職員の方が全体の仕事量,納期等を勘案して,各種作業を当事者の方々に割り当てている様子が見てとれました。その中で,狛江市の事業内容で何がふさわしいのかというのをちょっと考えてみましたところ,封入作業というのは当然考えられるのではないかなと。ただ一方,御答弁にありましたように,作業量の限界という理由から推察される影響として,例えば案件的に税の話とか,納期のおくれ等が市民生活に重大な影響を及ぼすおそれがあるもの,確かにいろいろ慎重に熟慮していかなくてはいけないのではないかなということも,そういう視点も考えるということもあると思います。  したがって,思うんですが,市役所として各所管部署に対して,障がい者就労支援施設での封入作業が可能と思われる事業に対しては,優先的に発注するような運用はできないかを伺います。 253: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 254: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 先ほど御答弁申し上げましたように,市が契約により調達する物品等のうち,障がい者就労支援施設等が受注可能なものについては,できるだけの指名を依頼しております。市では,国等による障害者就労施設等からの物品等の調達の推進等に関する法律第9条の規定に基づき,平成25年度より狛江市による障がい者施設等からの物品等の調達方針を毎年定めております。  実際に多くの課から協力はあるところでございますが,今後も封入作業が可能と思われる事業に対しまして優先的に発注ができるよう,全庁的に協力依頼を行うとともに,個別に声がけをするなど,きめ細かい対応も行ってまいりたいと考えております。 255: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 256: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。  この質問のタイトルを「障害者差別解消法,2つの視点」としたんですが,ちょっとその真意をお話ししたいと思います。  想像していただきたいんですけれども,ちょっとイメージで,市役所から送られてきた郵送物が市民の手元に来たとします。例えばその封筒に,あける前に,「この資料は狛江市の障がい者就労支援施設によって封入作業されました」と封筒に書いてあるとします。そうすると,受け手の市民は,市内の障がい者が封入されたんだと実感すると思うんです。そうした接点を役所が意識的に創出していくことが,この視点としては,障害者差別解消法という意味では,障がい者と共生社会をするためには,市民の方……というのは,私は27年間も赤坂からゴトンゴトン,大体8時46分ぐらいの電車に乗って,狛江の駅に戻ってくるのが大体夜の9時半ぐらいですね。やめてから思ったのは,市内はこんなに障がい者の方が昼間お住まいなんだ。それは行政,税金ですね,障がい者福祉というのは保険制度ではないので,税金なので,そういうものなんだと実感したんです。ただ,正直な話,お恥ずかしい話,全く27年間そういったことに無縁でした。  この法律,全ての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく,相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け,障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として平成25年6月に制定されました。  この内閣府の「「合理的配慮」を知っていますか?」というパンフレットに記載された「「共生社会」の実現のために」という記述から引用すると,共生社会の実現のためには,障害のあるなしにかかわらず,一人一人の命の重さは変わらないという当たり前の価値観を社会全体で共有していくこと。その一歩一歩が共生社会の実現につながると。同法では,障がいのある人に合理的配慮を行うことなどを通じて共生社会の実現を目指すと。同法を進めることで,障がいのある人とない人が実際に接し,かかわり合う機会がふえると内閣府の資料には書いてあります。  質問します。市民でも実際に生活している現場で,市内に居住する障がい者とかかわり合う機会は少ないと思います。そうした中で,市民の方が障がい者との接点となる手段としての封入作業,具体的には就労支援施設への封入作業を市が積極的に推進して,その書面には施設の関与を記載していくという運用が有効と考えるんですが,市の御所見を伺います。 257: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 258: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 障がいのある人もない人も,相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向けまして,障がいのある人と障がいのない人との接点をふやすことは,障がい者理解を深める点においても非常に有効であると認識しております。  御提案いただきました運用につきましても,障がい者理解を促進することのきっかけになるものと考えられることから,関係部署と協議してまいりたいと考えております。 259: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 260: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。前向きに検討していただくことをお願い申し上げます。  最後に,質問はしないのですが,実際に狛江市でも御家族で障がいのある方もいらっしゃいますし,障害者差別解消法,2つの視点の2つ目をお話しさせてください。  私は社会福祉協議会の平成30年度手話講習会に参加しているんです。合同講演会で,成蹊大学の澁谷先生という方が話された聾文化宣言というお話にちょっと心が揺り動かされました。  視点をちょっと言いますと,聾者とは,日本手話という日本語と異なる言語を話す言語的少数者であるというふうに定義しているんです。これは一般的に聾者というのは耳の聞こえない人,つまり障がい者という病理的な視点から,この聾者というのを日本手話を日常言語として用いている者。つまり言語的少数者という社会的,文化的視点への変換。要するに病気ではなくて,ちょっとマイノリティーの方なんだというような視点をこの澁谷先生の聾文化宣言という話で心が揺り動かされたという意味です。  こうした視点の変換というのが,例えば聾者の用いる手話というのが,音声言語と比べて遜色のない,完全な言語であるという認識のもとに初めて可能になったものだと。昔は口でやっていたのが,昭和46年以降から完全に日本手話ということに切りかわりました。完全な言語として,日本手話をやっていることを言語を話すことだというふうに発想を転換するという,市民の方の頭の転換も必要なのではないかということで,示唆に富んだお話と思って紹介させていただきました。  障がい者の側からは,自分たちは障がい者ではなくて言語的少数者と言われたときに,健常者の方が,ああ,そういうことかと感じるか否かということが,健常者に対して障がい者の理解を求めていく際の話法として研究の余地があるのではないかということを申し上げて,この質問を終わります。  続きまして,農業(農家)振興政策の今後というお話です。  狛江市の直売所がリニューアルされました。次年度以降での直売所会への働きかけに関して伺います。 261: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 262: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 今年度,都市農地保全支援プロジェクト補助金を活用して,5つの農家が直売所を建てております。都市農地保全支援プロジェクトは,平成35年度までの事業となっておりますので,補助制度周知用のチラシを市内農家へ回覧するなど,事業周知を引き続き行ってまいりたいと考えております。 263: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 264: ◯ 4 番(三宅 眞議員) ちょっと自分ごとで恐縮なんですが,トレコマという直売所のブランドが,こういう看板がついて,全部リニューアルして,共通のデザインでこの11月にオープンしました。市内5カ所です。  これはもともとは2年前に明政クラブの石井議員が直売所の中で共通の什器のようなもののデザインがあったほうがいいという話をしていました。それで私はすごくインスパイアされて,それいいのではないかということで一緒に歩調を合わせさせていただいて,山田議員とか,議員の皆さんのお力をかりながら補助金申請をしていったという経緯がありまして,それがこの11月にオープンしたということです。  狛江の直売所は38カ所あると思うんですけれども,今回,そのうちリニューアルを希望する5カ所の直売所が対象となりました。次年度以降に同じスキームで事業化していくためのスケジュールを確認させてください。  平成30年度当初予算の農業振興費に,都市農地保全支援プロジェクト補助金1,656万2,000円が計上されていまして,うち東京都の支出金は1,419万7,000円と記載されています。  これに関して,こういったスキームで今後やっていく上で,農家の建てかえ希望をとっていくタイミング。それを集約して補助金申請をしていく次のタイミング。補助金がおりて,工事をしていくタイミングが実際にどうであったのか。平成30年度,それが実際にどうであったのかを確認させてください。 265: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 266: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 今回の平成30年度の補助金で説明いたします。  平成29年4月までに各農家への要望調査を実施し,5月に東京都へ要望調査の回答をいたしました。平成30年4月に東京都より割り当て内示をいただき,同月に市から東京都へ実施計画の承認申請を行い,6月下旬に東京都より計画の承認通知,8月までに各農家と具体的な詳細を調整して,9月に東京都へ交付申請,同月に東京都より交付決定を受けております。その後,市から各農家へ交付決定を通知して工事に着工,11月に工事が完了しております。 267: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 268: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 最短で同じスキームを行う場合に,どのようなタイミングで農家に告知していくのか,具体的なイメージを聞かせてください。 269: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 270: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 今から最短のスキームで考えますと,平成31年4月に各農家へ要望調査,5月に東京都へ要望回答,平成32年4月に東京都より割り当て内示,同月に市から東京都へ実施計画の承認申請,6月に東京都より承認通知,8月までに各農家と個別調整をし,9月に東京都へ交付申請,同月に東京都より交付決定を受け,市が各農家へ交付決定をして,工事着工し,11月に工事完了となる見込みです。 271: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 272: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 私もそういうものかと思いました。2年ぐらいのスパンでかかってしまうので,明年にいろいろやりとりして,また明後年みたいな話になるのかもしれません。この補助金がまだしばらく続くということですので,ぜひ38件の残りの方々に応募していただきたいし,8分の1の負担でいいということだったと思うので,市税も入っていますけれども,ほとんどは都の補助金でいくということでありました。  このトレコマという名前は,一応議会でも宣伝させていただくと,「とれたて狛江」ということがあります。それで「トレ」というのはイタリア語で3つという意味なんですね。人とまちと農家という3つをつなぐプラットフォーム,ハブとなる機能を,このトレコマというところに込めています。カフェ的なデザインにしているのもそういったことです。これは先ほど市原議員もおっしゃっていた,まちをデザイン,まちづくりをデザインするといったこと。やっぱりアイコンがあって,そのコンセプトがあって,それに賛同する人がいて,まちがつくられていくという中の一つのやり方だと思います。  これができただけではなくて,この後どうなっていくのかというのが重要だということで,そういったことも含めまして5カ所プラスアルファがこのまちには必要で,それが狛江に移住されてくる動機の一つ。例えば冬になると青首ではなくて三浦大根みたいな,肩がふっくらしたものがあって,鍋に入れると,これがコトコトうまいんですね。ネギも下仁田風の太い普通のネギも12月29日ぐらいに買ってきて我が家に並ぶんですけれども,そういった風物詩,狛江の農産物を実感して年を越すといったことも狛江の魅力だったりして,そういったことを好きな親御さん,当然自然な有機栽培したものが地産地消で近くにあるといったありがたみを感じながら,私も年を越していきたいと思います。  この農業振興には,幾つか話をしたいのですが,きょうはこの話だけにするのですが,松原市長が就任される前に,農業振興の話を私は何回もしています。農業振興というのは狛江市の長期戦略を構築していく上で大きな可能性を秘めていると思います。  1つは,生産緑地法改正等による可能性。この間も御答弁あったと思うんですけれども,例えば農家レストランをやる方向はできつつあるとか,いろいろあると思うんです。そういう難しいことはプロの方にお任せするとして。ただ大きな話として,このまちはコンパクトシティですので,何でもできるというか,ちょっと駅から遠いところでも,逆張り戦略ができると思っていて。コンパクトシティ狛江の逆張り戦略と,ちょっと矛盾しているんですが,コンパクトシティ狛江の駅から郊外化して,例えば少し遠距離の1.5キロぐらい離れたところでも,十分このまちは勝負できるんです。近いから。  そういうことの中で,農地内の例えばシェアオフィスみたいなこと。シェアオフィスというのは,それはそれで駅の近くにあるべきなんです。ただし,この狛江は半径2キロのまちなので,それが生産緑地の中にあってもいいと思うんです。例えばそういった発想が……今そこまでしか思いついていないんですが,今後いろいろできるのではないかというのが,この半径2キロ,6.39平方キロメートルのこのまちのいいところだという視点が1つ目。  2つ目は,農業の六次産業化という話を以前の一般質問でさせていただきました。一次掛ける二次掛ける三次の六次産業化です。一次がないと六次産業化になりませんので,農業があって,その生産物を市内で加工する工場があって,それを消費するレストランや物販があると。それがサービスですね。一掛ける二掛ける三の六次産業。  何がいいかというと,RESASでいう地域経済循環モデル地域にお金がぐるぐる回るという仕組みができます。要するに,二子多摩川とか調布にお金を消費するのではなくて,狛江のまちでお金を自由に回すという発想が,この農業の六次産業化の視点なんです。その中で狛江は,RESASにも出ていますけれども,工場が少ないまちです。ただし,いろいろ抜け道というか,やり方があり,ジャムとか酢漬けとかマリネというのは家でもできるんです。私はキーノートという,農業を専門にやっている会社のコンサルの人と話をして,それは狛江の家内制手工業みたいな話で,主婦の方が農家のものを酢漬けにして,それを販売するには免許が,保健所の申請が要らないんですね。保健所の申請が要るものと要らないものがあるという御答弁も前にいただきましたが,それを市内のレストランで消費するとなると,六次産業化が完成するんです。そういったことも含め,以前御提案申し上げました。  3つ目に民間活力の導入でいいますと,株式会社アグリメディアという会社がありまして,御承知だと思うんですけれども,シェア畑という体験農園とかを民間でやるようなスキームで,それがいいことは,今関係人口,定住人口,交流人口といろいろあると思うんですけれども,定住人口というのは今後トゥーマッチかと思うんですけれども,人がふえると。交流人口というのもあります。ただ,関係人口という概念があって,要は川崎とか世田谷から来て狛江のシェア畑で日がな一日過ごす時間ということで,地域で消費してもらうこともできるということが関係人口の概念なんです。そういったことも含め,この農業振興というのは,狛江市の長期戦略を構築していく上で,すごく可能性があるのではないかということを申し上げまして,この質問を終わります。  続いて,5番の地方分権と6番のラグビーのワールドカップに関しては質問を後にします。  7番の特別支援教室に関してお伺いいたします。  まず,特別支援教室の指導のあり方に特化した課題に関して伺います。 273: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 274: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 特別支援教室の指導のあり方に特化した課題については,主に2つ挙げられると考えております。  1点目は,指導内容及び指導形態の工夫がさらに必要であることです。具体的には,個別指導と小集団指導の必要時数の適切な設定,小集団による個別指導の実施,学校生活支援シート,個別指導計画の一層の活用などが挙げられます。  2点目は,専門性の高い教員の育成が必要だということです。巡回指導をベテランと若手が組んで行うことなどでOJTの推進が図られたものの,教員の指導力にはばらつきがあり,全ての教員のレベルアップがさらに必要だと捉えております。  さらに,特別支援教室だけではなく,狛江市の特別支援教育全体に言える課題ですが,適正な就学,関係機関の連携・つながり,教員の専門性,児童・生徒が活躍できる場の環境整備,さらなる理解・啓発の推進が必要であると考えております。 275: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 276: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 最後に御答弁いただいた,特別支援教育に関して伺ってまいります。  固定学級の第三小学校あおば学級が平成30年4月に始まりました。当初に計画されていたであろう具体的な固定学級担当先生の人数も含めた学校側の受け入れ態勢と,それに対応して受け入れ可能とされた児童数の想定を伺います。 277: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 278: ◯ 教育部長(平林 浩一君) あおば学級については,狛江市内の小学校で初めて自閉症・情緒障害固定学級として設立されたものです。開設に向けては,狛江第三小学校と調整を行いながら,平成29年に施設改修と備品の購入を行い,開設に関する市民説明会を29年10月に2回開催したところです。  また,特別支援学級の学級数及び配置される教員数については,4月当初の在籍児童数によって決まるものです。学級数は東京都の学級編成基準に基づき,自閉症・情緒障害の固定学級においては8人が基準となり,配置される教員数は学級数プラス1人となっております。あおば学級においては,4月当初の児童数が3名でしたので,1学級で,配置された教員は2名となっております。 279: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 280: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。  今,教育部長にお答えいただきました。改めて第三小学校あおば学級(固定学級)に関して,平成30年度で課題として顕在化してきたこと及び今後の見通しを伺います。 281: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 282: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず,あおば学級に通う子供たちは該当学年の学習はできますけれども,特別支援教室の自立活動では十分でないという2点の現状があることを御理解いただきたいと思います。このことを踏まえた上で,現在のあおば学級の課題については,主に3点あると考えております。  1点目は,通常の学級との交流学習や行事への参加の進め方についてです。さまざまな実態の子供たちに対して,どのような内容の授業や行事にどのような形式で参加していくことがいいのかという点です。  2点目は,保護者に寄り添う仕組みづくりです。現在は直接の対応は担任2名で行っておりますが,保護者の悩みは多岐にわたっていると聞いております。そのため,担任だけではなく,随時相談できる対応が必要だと考えております。  3点目は,教員が他の自治体の情緒固定学級や研修会に参加できるような体制づくりや,外部機関との連携のための仕組みづくりが挙げられます。今後は子供の在籍数が増加することが考えられます。中学校の情緒固定学級の設置を視野に入れ,あおば学級の教育課程をどのようにしていくのか,指導体制,相談,連携体制のあり方をどのようにしていくのか,学区外の児童の送迎をどのようにしていくかなどを検討し,指導の充実を図ってまいりたいと考えております。 283: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 284: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。今後は子供の在籍数が増加するということ,中学校との連携といったことも当然考えていただくという御答弁をいただきました。  「ガク☆チキ」で特集されていて,狛江市の教育の目玉というか,セールスポイントという言い方が適当かどうかわかりませんが,他市からも視察に来られるということもお聞きしています。4月にはあおば学級の内覧にも行かせていただきました。ハードという部分では,狛江市はほかに誇れるというところもあるかもしれません。一方,中身であるソフトの部分に関しては,例えば教員の方というのは東京都からいらっしゃる人事ということもありまして,実は今回いろいろあったということも内々ではお聞きしています。その中で,このあおば学級の個別案件に関して伺ってまいります。  通級でのソーシャルスキルトレーニングというものがありますが,固定学級でも取り入れられる可能性はあるのでしょうか。
    285: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 286: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まずあおば学級においては,情緒障がいによる学習上,または生活上の困難さをみずから改善・克服するために,自立活動として,教育活動全体を通してソーシャルスキルや対人関係に関する指導を行っております。生活の中で具体的な場面を通して,意思や要求の伝え方や受け答えの基本的な話型を指導し,コミュニケーションの基礎を育成しています。  また,自分の気持ちを相手に適切に伝える方法を指導するとともに,相手に伝えることができる経験を積むことで,コミュニケーションの能力を高めています。そして,みんなと一緒に活動する喜び,楽しさを味わっていただいています。 287: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 288: ◯ 4 番(三宅 眞議員) ソーシャルスキルトレーニング,SSTと言うそうですが,そういう意味では固定でもということであります。  続きまして,先ほど答弁いただいた中で学区外の児童の送迎ということがありましたが,この検討の方向性を伺います。 289: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 290: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現在,狛江第一小学校の知的固定学級,いずみ学級に区域から通学する児童に対しては,通学時における児童の安全確保と保護者負担の軽減を目的として,通学支援事業を行っております。  内容としては,児童が登校する際に保護者の付き添いができない場合,NPO法人ハンディキャブこまえが運行する車で児童の自宅から学校の校門まで送迎しております。これを狛江第三小学校のあおば学級に通学する児童も対象とするよう,現在例規整備等の準備を進めているところです。 291: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 292: ◯ 4 番(三宅 眞議員) ハンディキャブこまえ,福祉で活躍されていると思うんですが,こういったところでもやっていただく方向というようなことです。  最後に,平成31年度4月の受け入れ児童数が確定されていくプロセスを伺います。 293: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 294: ◯ 教育部長(平林 浩一君) これはあおば学級に限らず,特別な支援を必要とする児童・生徒の就学や転学においては,保護者に就学相談・転学相談を受けていただいております。相談においては,聞き取りを行うとともに,発達検査,専門医診察の記録,行動観察記録等の資料を収集します。これらの資料に基づき,就学支援委員会で当該児童・生徒にとってどのような学級で学習することが適切であるのかを審議し,教育委員会へ結果を報告いたします。その後,教育委員会から審議結果を保護者へお知らせし,就学・転学先を決定するという運びになっております。 295: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 296: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。来年4月から入られる方も当然いらっしゃるでしょうし,この学年の方というのが,今後親御さんからすれば,お子さんが社会に,自我の意識が芽生えて,これからどうしていくかということの中で非常に大切な時期だというふうに,当然親心としては思っていらっしゃると思うんです。ですから先ほど申し上げましたハードだけでなく,こういったソフトの部分を含めて,狛江の特別支援教育というものが充実しているということをお示しいただきたいということを申し上げまして,この質問を終わります。  続きまして,市のコミュニケーション改革,例えば「ガク☆チキ」といったもののノウハウを庁内共有できないかということです。  「ガク☆チキ」は過去の予算委員会等で,議会からも非常にレベルが高いということで評判が集まっているものでもあります。  「ガク☆チキ」に関して,私は視点を置いておいて,小学校で始まった英語教育を,保護者の関心が高いものと推察して今後特集テーマとする予定はあるのか伺ったところ,この「ガク☆チキ」のコンセプトは,学校(ガク)と地域(チキ)をつなぐ学校の活動に参加してくれる地域住民をふやすことという部分をコミュニケーションのゴールとしていることから,特集の対象となる学校において,地域住民を巻き込むような形で英語教育が行われているなどの場合以外は,取り上げる予定はないとお聞きいたしました。  裏で通告していたんですが,小学校における英語教育に関して伺います。  この国が定める新しい学習指導要領への移行期間において,現状,狛江市内の小学校での英語教育がいつから始まり,誰が教える体制となり,各学年,年間週何こま行われているのか伺います。 297: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 298: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 小学校においては,新学習指導要領は平成32年度から完全実施となります。3・4年生では外国語活動が年間35時間,5・6年生では教科としての外国語が年間70時間実施されることになります。現状の移行期間においてはこのことを見越して,現在小学校3・4年生では年間35時間,5・6年生では年間70時間の授業時数を確保して外国語活動を実施しております。  授業は学級担任が主に指導し,外国語指導助手であるALTがネイティブの発音が必要なときや児童とのコミュニケーションを図るときなどに補助的に指導しています。 299: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 300: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。  現状での狛江市の小学校英語教育の課題を伺います。 301: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 302: ◯ 教育部長(平林 浩一君) この課題は大きく2つあります。  1点目は授業時数の確保です。現行の学習指導要領より小学校3年生以上では年間35時間授業時数が増加するために,土曜日授業の実施や短時間学習を取り入れるなど,授業確保に努めているところです。平成32年度からの完全実施においては,短時間学習は認められないことになりますので,5・6年生は週2時間程度,3・4年生では週1時間程度の授業時数の確保をどうしていくか苦労しているところです。  2点目は指導のあり方についてです。かつては小学校全科の免許には外国語活動や外国語は含まれていなかったため,英語の指導経験のない教員にとっては,1から学ばなければなりません。そのため,指導方法を学ぶ研修の内容を高め,研修の時間を確保し,学校の組織としての指導体制を確立していくことが大きな課題だと考えております。 303: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 304: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。始まって間もないんですが,いろいろ課題があると思います。当然,先生になる方は小学校では英語を教えると思っていない方もいらっしゃるでしょうし,国から言われて,急にあたふたしている心持ちの方もいらっしゃいますし,小学校の場合ですと定期異動というのもありますし,そういったことで体制が組めるかというような話も多分出てくるだろうと想像できます。  この課題を解決していくために取り組まれることを伺います。 305: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 306: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず,文部科学省が示しております授業時数の確保についてです。昨年度の教務主任会において大きなテーマとして取り組み,各校の教務主任を中心に移行期間に限り短時間学習を取り入れるなど,確保できる状況をつくったところです。  次に指導のあり方です。昨年度まで狛江市全体で英語推進リーダー4名が配置され,推進リーダーの教員を中心に全教員の指導力を高める取り組みをしてまいりました。例えば,指導リーダーはモデルとなる授業を実施したり,研修会の講師を務めたりして,全教員に広げてまいりました。また,市教育委員会としては,現在委託契約を結んでおります株式会社インタラックを講師とした研修会を実施し,各校の指導力向上に寄与できるようにしております。  さらに,今年度は狛江の教育21研究協力校として,狛江第三小学校が2年間取り組んだ外国語活動の研究を発表し,全小学校教員が参加して指導のあり方について学んだところです。 307: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 308: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。この質問通告があった日に,実は教育部長に御同行いただきまして,中央区にあります常盤小学校に一緒に視察に行ってきました。そういう意味で,ちょっと無理やりこの質問に入れている嫌いもあるんですが,事前通告をしております。  公立小学校での英語教育先進モデルとして中央区立常盤小学校の取り組みを伺います。  きのう「西郷(せご)どん」がやっていまして,明治政府,臨時政府の後は大久保利通公がつくられて,学区というところの中で明治5年には狛江の小学校も。この常盤小学校は明治6年,日銀ができる前にできたそうです。東京のど真ん中にある学校。東京都心,中央区の人口は昭和30年ごろにピークの17万人から減少傾向が続いて,平成7年には6万人と底を打ちました。その後,中央区は大規模開発から今は14万人超と増加傾向。子育て世代もふえてきております。  近年,中央区は国際教育に力を入れているという中,この常盤小学校はLCA国際小学校という株式会社立小学校のノウハウを取り入れました。これは相模原にある学校ですが,平成20年構造改革特区制度を利用して,外国人教師が英語で日本の学習指導要領で教える正式な株式会社立小学校で,いわゆる文部科学省の補助金は一切もらっていない,株式会社の小学校です。そのノウハウをこの常盤小学校は入れられています。  教育部長に,常盤小学校4年生の英語授業を視察していただきました。授業の概要と視察された上での所感を伺います。 309: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 310: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 一緒に常盤小学校に伺わせていただきました。この学校は議員が御紹介いただいたように伝統ある学校で,英語教育と日本語の文化理解の両立を目指すということで,東京2020オリンピックにおいては子供たちが外国人の案内役として活躍していただきたいという思いもあって,外国語活動に力を入れているそうです。  授業の概要です。ネイティブスピーカーの先生が中心となり,説明された特徴などをヒントに動物当てクイズ,これを全て英語で展開する授業を見せていただきました。子供たちのいきいきとした積極的な姿を見て,この授業で楽しく生きた英語を言語として身につけることができている。そのような実感を持ったところです。 311: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 312: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。  狛江市の小学校で,先ほどおっしゃっていたALTという役割に関して伺ってまいります。  彼らはどのようにリクルートされて,どういう立場の教員なのか。現状での狛江市内小学校での稼働状況,運用実態に関して伺います。 313: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 314: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現状,狛江市においては,株式会社インタラックという会社と委託契約を結んでおります。ALTとは,アシスタント・ランゲージ・ティーチャーの略で,外国語指導助手という意味ですが,委託業務内容については,学校におけるALTによる外国語活動,または外国語の指導,教職員に対する効果的な教授法等,教職員への研修会の企画・立案・指導等,学校行事への参加,ALTの年間配置予定の作成等があります。  狛江市には2名のALTが配置され,各校年間50日程度,巡回による指導を行っています。 315: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 316: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。  民間の会社と契約を結んでいらっしゃるという中で,彼らの能力レベルを担保するための取り組みに関して伺います。  市としてはどういう基準で,彼らに何を期待して採用されているのでしょうか。また,ALTと日本人の英語の先生とのスキル合わせや,学校での体制を組む上での年間のカリキュラム策定がどのようになされているのか。公立の学校ですので,先生の定期異動がつきものの小学校において,英語教育の人材の育成をどう考えているのか,所見を伺います。 317: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 318: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 株式会社インタラックのALTについては,母国語が英語で,日本語での日常会話が可能であり,受託業務の履行に必要な水準の教授技術を要すること等が条件となっており,同社において採用・研修等が行われております。  年間カリキュラム策定については,各校が作成した年間指導計画に基づき,委託業者との打ち合わせ等により,ALTの指導方法についても共通理解を図っております。  英語教育の人材育成については,各校が責任を持って教員の指導力向上を図ることが原則です。市教育委員会の研修会は引き続き実施してまいりますが,これまでの英語推進リーダーによる取り組みや狛江第三小学校の研究成果を踏まえ,学校が組織としてOJTを推進していくことが何よりも大切だと考えております。 319: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 320: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。  最後に,常盤小学校校長先生と副校長先生と話していただいたんですが,そこでのヒント,狛江市が生かせる視点があれば伺います。 321: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 322: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 常盤小学校では,本来助手的な役割であるALTが主体となって授業を進めていました。そして,そのALTの授業を担任の先生が一緒に受けることにより,今度は担任の先生が中心となって同じ授業の復習を行うことで,小学校全体の英語指導の向上,底上げを図っているということを伺いました。このALTを活用した多様な英語教育の展開の仕組みはとても参考になるものだと認識したところです。 323: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 324: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。  この常盤小学校のノウハウを提供されているLCA国際小学校の校長先生というのは実は狛江にお住まいの方で,今回その方のお導きで,TOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)も実はその会社の運営メソッドが入っています。学研とか博報堂とか入っている中の6社のうちの1社がLCAです。アトラクション,TGGの建物の中のコンテンツは彼らがつくっているというところ。それを今回中央区でも自分のメソッドが公立の学校に入っているというところを視察いただき,その中できょうはALTというところの中で視点を入れて質問させていただきました。  次に改めて「ガク☆チキ」に関して伺ってまいります。  広報紙としての評価が高いのは,衆目の一致するところですが,毎号どう編集されているのか,その過程を伺います。 325: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 326: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現在,「ガク☆チキ」の作成自体については,学校教育課教育庶務係の所掌事務となっておりますけれども,この編集過程においては教育部の各課から主事,主任級の職員を中心に選任している編集委員が中心となり,企画の立案・調整,取材,原稿執筆までの全てを行っております。  企画会議においては,お互いの意見を出し合い,取材では実際に学校や地域の現場に足を運び,直接市民の声に耳を傾け,編集段階ではよりよい紙面にするために活発に議論するといった「ガク☆チキ」の第1号を発行するまでの過程で,多面的,総合的に仕事に必要な知識・技術・交渉力などを取得することにつながっているものと考えております。 327: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 328: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。  この「ガク☆チキ」というアウトプットの評価は高いんですが,そのプロセスの中で狛江市の職員が何をキャッチアップしたかということです。その過程を通じて,職員の意識がどう変わられたのでしょうか。 329: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 330: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 教育部では,学校教育課,指導室,社会教育課と横並びの部署と,図書館,公民館と外部の部署とで構成されているため,西河原公民館を含め地理的な隔たりから,日常的な連絡がとりづらい部署でもありましたが,全課・室・館から選任された編集委員がメンバーにいるため,より教育部内の業務に関心を持つようになり,情報共有を図ることで部署同士の連携力が高まったと感じております。  行政職として,日ごろは常に決裁権者がいるというボトムアップ形式の事務作業を行っているのに対して,「ガク☆チキ」の制作においては,主事・主任級の編集委員が企画から発行まで,チームワークを発揮して1つのものをつくり上げるため,責任感や使命感が芽生え,より多角的な視野で物事を考える意識が身についたと考えております。 331: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 332: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 先ほど市原議員のデザインの力が必要だというお話で,そうだと思うんですが,私も最近二,三,自分で──これは市議会の報告会のデザインを仰せつかってやらせていただいているんですが,何を言いたいかというと,「議会と話そう」という言葉を私が提案したんです。今回,意見広聴会といって,言いっ放しではなくて聞くということが,話法としてコミュニケーションは大体キャッチコピー,短い言葉でなければいけないので,それで「議会と話そう」というところを組み立てました。要するに「議会と話そう」と市民が言われれば,話していいんだなというところの中が,このチラシの一番大きいところの意味だったんです。  今,フードバンクのチラシもつくっていますけれども,これはちょっととっ散らかっていたので,三宅さん整理してくれと言われてやったということもあります。  何を申し上げたいかというと,デザインというのは全てロジックがあるということなんです。  市の広報ツール全てに関して,管理職発のオリエンシートというのが実現できるメリットがあるのではないかと。市として,職員にとってそれぞれの視点で伺います。  オリエンシートはちょっと難しいんですけれども,要は5WIHで書いてあって,Why,何を目的としてこの制作物をつくるんですかという視点。  Who,誰に。市民全体という抽象論でなくて,優先順位を誰にして広報していくべきかという話です。  When,いつ使う・いつまでにつくるのか。どういう時期,タイミングで,いつまでに使用するものなのか。例えば,これはクリスマスの時期に必要なので青と白にしたという,そういった頭も使わなければいけないんですね。これはいつまでに納品を間に合わせるのかといった視点。  What,何を。そのターゲットに何を伝えて,どう思ってもらうことがコミュニケーションのゴールなのか。  Where,どこまで。ターゲットに関しては,どういうタッチポイント,媒体とユーザーの接触地点に届くことが有効か。狛江市の出している広報こまえというのは,今若い方は新聞をとっていませんので,そうした方にはSNSでやると。そういったことは広告代理店では当たり前のスキルなので,そういったことを使い分けないといけない。今マス媒体はありませんので,全てターゲットごとにきめ細かくやっていくことが今の時代です。そうしたことも含め,タッチポイントといった視点でWhereというところ。  How,どのように。どういう方法でつくるのか,誰につくらせるのかというのが大事です。  この視点,オリエンシートということに関して御見解を伺います。 333: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 334: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) オリエンシートを導入するメリットについて,まず市民の皆様にとっては,必要としている方に有益な情報が的確にわかりやすく届くというメリットがあるものと考えられます。また,市にとっては,オリエンシートを活用することで,各広報ツールに必要な情報を漏れなく整理できることや,実施事業の性格や特徴が目に見えるようになることで,各事業が狙うターゲット層に対して効果的な情報発信を行うことが可能となり,参加者等の増に資するといったメリットがあるものと考えられます。  最後に,職員にとっては,担当部署や関係者間での情報共有や意思統一が容易に図られることや,やるべき業務が把握しやすくなることで事務効率の向上につながるといったメリットが考えられます。 335: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 336: ◯ 4 番(三宅 眞議員) オリエンシートというものをちゃんと職員の皆さんにやって,それでコンセンサスを握ってつくるということが大事だということの視点は,時間の関係で次の機会にまた話そうと思います。  企画財政部長に伺いますが,狛江市総合戦略,平成30年度進捗管理報告書から伺います。  17,18ページ各表における数値目標,現状での認識を伺います。
    337: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 338: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 総合戦略においては,その推進及び進捗を図るため,3つの基本方針に沿って,計18の数値目標を掲げております。現状では目標を既に達成しているものや目標に向かって順調に進んでいるものもあるところですが,報告書に記載のとおり前年度より指標が下降し,かつ目標未到達の指標は半分に当たる9件あったところです。未到達の項目については,達成に向けて施策の推進をさらに図っていく必要があると認識しております。 339: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 340: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 最後になりますが,なぜこの質問をしたかというと,10月に委員会に配られた総合戦略,その進捗管理,2ページを見るとPDCAと書いてあるんです。17,18ページの目標数値を目指していく上で,現状の数値をPDCAされている最中だと理解しているんですが,この平成31年度末の最終目標からバックキャスティング思考で,各年度末にどういう状況になることを定め,何をそのためにやっていくんだということ,その因数分解する視点に関して,その積み重ねでその目標に達していくと。  ちょっと言ったら悪いんですけれども,最終目標の数字に達するかどうかというのは,仮に達成しなくてもいいとして,その目標に対してその間に何をやるか。例えば30%の目標をするために,初年度10%,20%。15%だったら何が足りなくて,どういう視点でやっていくのかという視点が狛江市にちょっと欠けているのではないかというところがあります。そのための施策を実行することで,最終目標の水準にしていくものと考えますが,市の現状を伺います。 341: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 342: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 総合戦略の数値目標については,年度ごとの目標を設定しての進捗管理等は行っておらず,最終目標に対して進捗管理を行っています。  進捗管理を行う際は,前年度の実績や指標の結果等を踏まえた今後の展開を整理するとともに,その内容を市民委員や有識者等で構成される委員会にもお示しし,御意見や御指摘をいただいております。現状としては,先ほど答弁しましたとおり,目標に向かえていないものがあるところです。 343: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。 344: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 時間がありませんので,この後の質問は,答弁をつくっていただいた職員の皆様に申しわけないので,また次の機会で生かしていこうと思います。  最後の質問は,本当に再三になりますけれども,今回はっきり言って全然目標に達していない数字がいっぱいあったんです。それは目標を達成するのは事務方の役割だったのかもしれませんけれども,それを決めたのも上司ですので,ただその間を何をやっていくかということが,因数分解して誰に何をやっていくのかが大事ということを市の職員にも共有していただきたいと思いまして,一般質問を終わります。 345: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩いたします。     午後 0時00分 休憩     午後 1時30分 開議 346: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。5番山田たくじ議員。     〔5番 山田たくじ議員登壇〕 347: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 山田たくじでございます。よろしくお願いいたします。  本日は,質問通告に従いまして大きく2問質問させていただきます。  まず1問目,主権者教育について伺います。  2016年の参議院選挙から,選挙権年齢が18歳に引き下げられたことを受け,総務省の有識者会議は,2017年1月から3月にかけて議論を重ね,主権者教育についての提言をまとめました。提言の中で,主権者教育とは「社会の出来事を自ら考え,判断し,主体的に行動する主権者を育てること」とされています。  総務省は2016年の参議院選挙で,18歳から20歳の新有権者対象にインターネットを通じてある調査をしました。それはこういうものです。高校において選挙・政治教育を受けたことが「ある」,「ない」の設問を設け,それぞれのグループに属する人たちが選挙に行ったか否かを調べました。すると,「受けたことがある」と答えたグループで投票に行ったのは約55%,「行かなかった」と答えたのは約48%,その差は7ポイントでした。有権者会議としては,この差は小さいものだというふうに考えたわけです。  有権者会議ではその理由について,主権者教育を高校生から始めるのでは遅いとし,高校入学前から子供の発達段階に応じた取り組みの必要性が盛り込まれました。例えば小学校入学前から低学年にかけては,親が投票に行くとき一緒についていくように促すことも政治を身近に感じさせることにつながる。小学校高学年から中学生になれば,自分の住んでいる町に目を向ける教育もできるのではないかとしています。これは例えば地域の公民館や図書館,これらは自治体の予算で運営されていること,地域交通機関の存廃も自治体が決めていることなどを具体的に示し,そうした地方議会を傍聴するなどです。高校生では,現実の社会問題の議論をといったぐあいであります。  ことし3月,狛江市では全国に先駆けて,狛江市総合的な主権者教育計画を策定しております。まず1問目は,計画策定の背景について,国の動き,それを受けた狛江市の動きがどのようなものであったのかお伺いいたします。  大きく2問目,人生100年時代を見据えた狛江市の戦略について。副題として,多世代共創コミュニティづくりということを書かせていただきました。  ことし,2040年ころの自治体のあり方を検討した総務省の自治体戦略2040構想研究会の提言が4月と7月の2回に分けて出され,波紋を広げています。  人口減少により,全国的には2040年には今の半数の公務員で行政を支える必要があるとして,圏域行政や共助の法制化を提唱しています。いわゆる増田レポートと同様に,ある種のショックを全国的に与えていると言えます。  では,この国の自治体戦略2040構想研究会とはどのようなもので,なぜ2040年を構想のターゲットとしているのかということについてお伺いいたします。  第一次報告がことし4月,第二次報告が7月に出されているのですが,それぞれがどのような位置づけになっているかもあわせて御答弁いただければと思います。 348: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 349: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) まず1問目,狛江市総合的な主権者教育計画策定の背景ですが,まず,国においては,平成27年の選挙権年齢の引き下げに伴い,平成28年度に主権者教育の推進に関する有識者会議を設置し,さらなる主権者教育の充実が必要であるとの提言があり,平成29年度に主権者教育普及実践事業の提案募集を都道府県及び市区町村に対して行ったところです。  狛江市においては,平成25年の公職選挙法の改正による成年被後見人の選挙権回復を受けて,実態として投票への道を閉ざしていた知的障がい者等への投票支援にいち早く着手し,障がいがあってもなくても当たり前の権利として社会に参画できる選挙権の重要性について,その啓発に取り組んできた経緯もあることから,行政内部の連携だけではなく学校や支援団体等の各機関が連携を図り,これまで以上に効果的な主権者教育を行うために,先ほどの主権者教育普及実践事業を活用し,平成30年3月に狛江市総合的な主権者教育計画を策定したところです。  2問目の自治体戦略2040構想研究会についてですが,自治体戦略2040構想研究会とは,国として急速な高齢化を伴いながら人口減少を迎え,高齢者の人口が最大となる今から20数年後に当たる2040年ごろの自治体が抱える行政課題を想定し整理した上で,今後の自治体行政のあり方を展望し,早急に取り組むべき対応策を検討することを目的に平成29年度に国の機関において立ち上げられたものです。  第一次報告では,2040年ごろまでの自治体行政の課題やその対応について分析し,自治体戦略の基本的方向性について議論が行われたところです。第二次報告では,第一次報告で検討された方向性に基づき,新たな自治体行政の基本的な考え方について示しているものです。 350: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 351: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) では,1問目から再質問させていただきます。  主権者教育計画策定についてですけれども,国との連携について,より具体的にどういう連携をとったかということについて御答弁お願いできればと思います。 352: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 353: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市総合的な主権者教育計画策定検討委員会において,総務省の主権者教育アドバイザー制度を活用し,一般社団法人日本政治教育センター代表理事であり東洋大学の非常勤講師でもある林大介さんにアドバイザーとして会議に御参加いただき,計画の策定に向けて議論のポイント整理や先進事例等の紹介をいただきました。 354: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 355: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 計画名に狛江市総合的な主権者教育計画について,ということで「総合的」という言葉が入っているんですけれども,この意味を教えてください。 356: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 357: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「総合的」と名づけた意味としては,今後の主権者教育の効果的な推進に向けて,行政内部の連携だけではなく学校や支援団体などの各機関が連携を図る必要があると考えたことから,狛江市総合的な主権者教育計画としたところです。 358: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 359: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 「総合的」というのは,行政内部の連携だけではなくて学校や支援団体等の各機関が連携を図る必要があると考えたからだということでありました。  それでは,本計画の展開に当たっての考え方はどのようなものなのでしょうか。 360: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 361: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本計画の展開の考え方については,先ほども申し上げたところですが,今後の主権者教育の効果的な推進に向けて,行政内部の連携だけではなく学校や支援団体等の各機関が連携を図る必要があると考えています。  また,狛江市において先進的に取り組んでいる知的障がい者等に対する選挙の実践支援の取り組みについて,関係団体の協力のもと引き続き推進してまいりたいと考えています。 362: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 363: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) では,次に,本計画のねらいについてお伺いいたします。  ねらいの一つとして,「主権者教育について,単に選挙や政治について学ぶといった考えではなく,「社会的意思決定を学ぶこと」と幅広く捉え」るとしていますけれども,その内容についてお伺いいたします。 364: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 365: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本計画のねらいの一つとして,「主権者教育について,単に選挙や政治について学ぶといった考えではなく,「社会的意思決定を学ぶこと」と幅広く捉え,考える力や判断する力を醸成することにつなげる。」としています。この中で,「社会的意思決定を学ぶこと」については,子供たちが話し合いや討論,ディベートを通じて,社会の中には時には自分の意見と対立するようなさまざまな意見があることを認識する中で,多数決による合意形成を図るという社会における民主主義のプロセスを学ぶことを意図しているものです。 366: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 367: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 「社会的意思決定を学ぶ」とありましたが,これは私,この議会でも二度ほど紹介させていただいたことがありますが,ドイツの知人から聞いた,公論化のことかというふうに思った次第です。  もう一度紹介させていただきますと,公論化というのは,社会の課題を解決するためにどのようなプロセスで動いていけばいいかということを,学校で生徒たちに教えるということです。例えば,よく行く児童公園ないしはグランドに時計がない。時間がよくわからない,帰る時間がわからないというので時計を設置してほしいと子供が思ったとします。そのときに,どこにどうお願いしたらいいのかということなんです,これをどうやって解決したらいいかということ。もしくは,見通しが悪い道があってカーブミラーをつけてほしいというときに,どういうふうにどこに物を言ったらいいのかということは,普通子供はわからないわけですよね。  ドイツでは,学校ではこう先生は生徒にまず,「みんなはどうしますか」というふうに問いかけるそうです。すると,ある子は「市役所につけてもらうようにお願いするんだ」と言う子もいれば,またある子は,「市議会議員さんにお願いすればいいんじゃない」と言うわけです。先生は,「どちらもいい答えだね」というふうに言うわけです。ただ,「それでも解決しなかったらどうする」というふうにさらに聞くわけです。そのときに生徒は,「うーん」となってしまうんですけれども,先生はおもむろに,「では,地元の新聞社の人にこれを言ってみたらどう」というふうに提案していくわけです。  今の日本の学校で,こういう実際の身近な困り事をどういうふうに解決したらいいかという教育がなされているかはわからないのですけれども,非常に実践的と感じるわけです,そういうのを聞くと。そういう力を身につけるということは生きる上で大事だと認識していて,今,ともすれば英語だとか算数・数学だとかをこれだけできなきゃ,いつまでにできなきゃ駄目だというふうに言うことが多いと思うんですけれども,誤解を恐れずに言えば,自分はそういうことのほうがもっともっとずっと重要ではないかと思うわけです。  ちょっと脱線しましたけれども,元に戻します。計画について引き続き伺っていきたいと思うのですけれども,この総合的な主権者教育計画の計画期間はどれくらいを見ているのでしょうか。 368: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 369: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本計画の計画期間ですが,基礎自治体であることを踏まえ,一般地方選挙の任期である4年と整合を図り,平成29年度から平成32年度までの4年間としています。 370: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 371: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 平成32年度までの4年間ということですね。  次に,現在までの取り組み状況について御教示お願いします。 372: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 373: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 重立った取り組みとしては,まず小学生ですが,議会や行政の仕組み,役割を学び,社会の一員としての自覚を培うとともに,子供たちの意見や要望を狛江市のまちづくりに反映させていくことを目的に,子ども議会を隔年で開催しています。  中学生については,青少年自身の意志や意欲を尊重した自主的・主体的な活動を促進し,狛江市のまちづくりへの関心を高めることで,次世代の市の担い手を育成することを目的に,青少年会議を隔年で開催しています。  高校生については,選挙の基礎知識の普及を目的とした選挙セミナーの実施や,平成29年度の衆議院議員選挙においては,選挙投票事務の臨時職員に高校生を一部採用し,主権者としての意識醸成に取り組んでいます。 374: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 375: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 最後の高校生の話については,午前中に,総務文教常任委員会の所管事務調査の提言を受けて行ったことということで紹介されていましたけれども,これらもまた課題が今あるということで,それは後で改めてお伺いしたいと思います。では次に,特に狛江市のレガシーと言われている選挙の実践支援について,その内容をお伺いいたします。 376: ◯ 議 長(小川 克美議員) 選挙管理委員会事務局長。 377: ◯ 選挙管理委員会事務局長(井上 和信君) 狛江市では,平成25年より成年被後見人の選挙権回復を契機に,障がい者の方への投票支援について実践的な取り組みを行ってきました。特に今まで選挙に疎遠であったり,投票行動が苦手な知的・発達障がいのある選挙人の投票支援については,当事者と事務従事者ための模擬投票を重ねまして,実際の投票行動における問題点を探り出し,具体的な課題解決を図ってまいりました。  知的障がい者の方の特性として,「外見では障がいの程度がわからない」「障がいの程度に大きく個人差がある」という点が挙げられます。投票の場面ごとに課題を顕在化して,投票所内の掲示物へのルビ表記や投票支援カードの作成,案内係の設置など,ほかにも投票支援におけるさまざまな工夫をしてきており,これまで狛江市で発案したものが全国の選挙管理委員会で取り入れられ活用されております。  一方で,投票候補の選定におきましては,市内の当事者団体や通所事業所等が,わかりやすい演説会や広報誌の発行などさまざまな取り組みを進めております。狛江市と地域団体がお互いに,「意思のない人はいない」という確信を持って,車の両輪のように障がい者の方の投票環境向上のために日々取り組んでいます。 378: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 379: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 知的・発達障がいのある方々による,また事務方の職員による模擬投票を重ねられて,実際の投票行動における問題点を探り出す努力には深く敬意を表するものであります。  また,狛江市で発案した投票支援における工夫が全国の選挙管理委員会で取り入れられ始めて活用されるようになってきているという御答弁でありましたけれども,本当にすばらしいことだと思います。  そして地域団体,通所事業所のほうでもわかりやすい演説会や広報誌の発行などを自主的に行ってきておられるということで,行政側の取り組みと相まって,より一層効果を高めているのだろうと思いました。  それでは次に,狛江市の目指す主権者像とはどのようなものかお伺いいたします。 380: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 381: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 目指すべき主権者像としては,「単に政治の仕組みについて必要な知識を習得させるにとどまらず,障がいがあってもなくても,また幼少期からの発達段階に即した,誰もが主権者として社会の中で自立し,他者と連携・協働しながら,社会を生き抜く力や地域の課題解決を主体的に担うことができる社会の構成員」としています。 382: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 383: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) まさにそれこそがあるべき主権者像であると思いますし,民主主義の根幹を担う市民の姿だと思います。そのような市民が協働する狛江市であれば,これからの未来は明るいのではないかと思うわけです。  それでは,これまでの取り組みを先ほどお伺いしましたが,それぞれの持つ課題についてお伺いいたします。 384: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 385: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) これまでの取り組みにおける主な課題としては,幼少期段階から継続して教育を積み重ねていくこと,また発達段階に即した取り組みを意識することの重要性をより一層意識することの必要性や,主権者教育に関連するさまざまな取り組みを個別に行っていることから相互のつながりが生まれにくく,その取り組み効果が薄くなってしまっていることなどが挙げられると認識しています。また,児童・生徒の中から代表者が参加する事業の場合,事業効果が限定的になっていることや,校内・校外問わずさまざまな活動で忙しい子供たちにとってスケジュール調整や十分な時間を確保することが困難であること,また議論した内容の結果などを子供たちにフィードバックする機会を創出する必要性や,知識をより効果的に定着させるための「体験」の機会を創出する必要性などが挙げられると認識しています。 386: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 387: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) そうですね,まさにおっしゃられるとおりだと思います。  子ども議会などを見ていると,議場で発言すること自体が子供たちにとっては非常に大きな体験だとは思うんですけれども,それだけが目的になってしまっていて,その後のフォロー,当該児童の質問にどれだけ応えているのか疑問もあるのです。すぐに対処できないようなことを言ってくる児童も多いと思うんですけれども,そういう場合であっても,その理由をきちんと整理したり,研究・検討課題にせざるを得ないような場合でも,どのような視点から研究・検討していくのかというところまで踏み込んで具体的に答えてあげるということもやはり重要なのではないでしょうか。我々議員に対してもできるだけそのようにしていただきたいとは思うんですけれども,生徒は大人が「わかったか」と言ったら「わかりました」と素直な子ほど言うと思うのですけれども,本当は何か腑に落ちないというのは結構あると思うんです。その辺は今後課題の改善に努めていただければと思うわけです。  それでは,計画の中における3つの基本方針について教えてください。 388: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 389: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本計画では,今後のより効果的な主権者教育に向けて,基本方針として3つの方向性を示すとともに,その方向性を実現するための取り組みについて整理しています。  方針の1つ目として,「発達段階等に即した取組みの方向性」を示しており,「幼少期段階からの取り組み」及び「年代や環境に応じた継続的な取組み」の実施を予定しています。  方針の2つ目として,「計画的な取組みの方向性」を示しており,「実施時期の整理」及び「事業効果拡大に向けた整理」の実施を予定しています。  方針の3つ目として,「広域的な取組みの方向性」を示しており,「組織横断的な取組み」,「障がいのある方の意思決定支援に係る取組み」及び「広域連携による取組み」の実施を予定しています。 390: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 391: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) それでは,今後それらのことにどういうふうに取り組んでいかれるのかお伺いいたします。 392: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 393: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今後の取り組みについては,先ほど申し上げました基本方針としての方向性及びその方向性を実現するための取り組みを念頭に置きながら事業を実施することで,これまで以上により効果的な主権者教育となるよう工夫してまいりたいと考えております。
    394: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 395: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) ぜひ3つの基本方針を実現していただいて,効果のある実践的な主権者を育てる教育に高めていっていただきたい。将来の狛江や日本を担う人材を育てていっていただきたいと強く願うものです。  でも読んでいてこの計画の中に,家庭における教育といった部分はちょっと出てこないと思ったところなんですけれども,親子,家庭の視点とはやはり地域の人たちも含めてなんですけれども,そういったプレーヤーがみんなそろわないと,なかなか学校だけで完結するというのは難しいものなのかということは思っているところです。  では,それは一旦後にしまして,今回10月1日に東京2020大会を見据えてということだと思うんですけれども,東京都のほうで,東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例が施行されたと思います。こういうこともあるかとは思うのですけれども,多摩地域の市議会議員の皆さんが,この狛江市の主権者教育について過日,狛江市に視察に来られたということを聞いたんですが,もう少し中身の詳細についてお伺いできればと思います。 396: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 397: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 当日の視察については,主権者教育計画策定委員長という立場で私が対応させていただきましたので,私のほうから答弁申し上げます。  11月7日,4名の多摩地域の市議会議員の方々が視察に来られました。議員構成としては,調布市議1名,府中市議1名,小金井市議1名,多摩市議1名,合計4名の超党派の皆様でした。  視察の主な内容については,先ほど企画財政部長,また選挙管理委員会事務局長が答弁申し上げました主権者教育計画の策定の経緯や投票支援についてです。特に狛江市が先駆けて取り組んでおります知的障がい者の方たちの投票支援について強く関心を示していただいたところです。  狛江市においては,模擬投票等の実践を数多く繰り返すことより,投票支援の方策を確立してまいりました。そういった意味で,狛江市の方策が,それぞれの自治体でもすぐに取り入れることが可能でとても有効であることを御理解いただいたようです。  また,この取り組みが知的障がい者のためだけではなく,判断能力が劣っている認知症の方々にも有効であるということを御理解いただきました。  また投票候補の選定については,候補者自らの課題として,自分たちの政策・メッセージをどのようにすれば知的障がい者も含めわかりやすくなるのか,どのような工夫をすべきなのか,我が事として真剣に受けとめていただけたようです。  狛江市の実践で得た教訓である,「分かりやすいは誰にとっても分かりやすい」「やさしいは誰にとってもやさしい」の2つを実感いただいたものと感じております。  さらに,主権者と選挙人の違いについても御理解いただき,18歳選挙権を受け,多方面で取り組まれている主権者教育が,ややもすれば選挙の仕組みを教えるだけの選挙人教育に陥っているのではないかという点についても確認をいただいたところです。  視察後,小金井市,府中市の12月議会の一般質問において,狛江市の主権者教育に関する内容が取り上げられたと伺っています。 398: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 399: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 多摩地域の市議会議員が視察に来られたということでした。今後,都議会のほうからも視察があると聞いたのですけれども,わかる範囲で教えていただけますでしょうか。 400: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 401: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 先日視察に来られた市議の皆さんが,狛江市の取り組みを地元の都議会議員に紹介したところ,関心を寄せられた都議会議員の方々が,年明け早々に視察を希望されていると伺っております。  11月下旬,私は国の主権者教育アドバイザーとして福井県に呼ばれまして,県下市町の選挙管理委員会の皆さんに,障がい者のための投票支援についてお話をさせていただいたところです。  福井県については,ことしの4月に福井県共生社会条例が施行され,その実行プランにおいて障がい者の投票支援がうたわれています。来年4月の統一地方選挙に向け,その体制を確立するための勉強会でした。  東京都においても,ことし10月に東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例が施行され,社会参加の第一歩である障がい者の投票環境について全国的に関心が高まっていると感じております。  また,国の投票環境向上に関する研究会においても,狛江市の支援カードとDVDの有効性が評価され全国に広めていくべきという方策が示されたところです。  また,わかりやすい選挙広報紙については,この議場にいらっしゃる皆さんに御協力いただいて作成したもので,先ほどの国の研究会や各地においても,新たな広報媒体として高く評価いただいています。  さらに,大学の研究テーマとしても取り組まれるようになり,当該大学から,この広報紙の作成にかかわった皆さんに調査をお願いしているところです。皆さんの声が今後の選挙における広報媒体のあり方について,国レベルの議論に生かされるものと考えておりますので,屈託のない御意見を積極的にお寄せいただきたいと思っております。  狛江市のこれまでの取り組みが,これらの波に乗り全国的に広まることを願っておりますし,そのためのアドバイス等についても精力的に取り組んでまいりたいと考えております。 402: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 403: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 本当にこれで狛江市の活動が全国的に広がっていくような形になれば,非常に自分としても誇らしいことだと思います。中身が中身なだけに,主権者教育ということで大きな影響を及ぼしていけば物すごいことだと思います。  では,この大きな質問の中では最後の質問をさせていただきたいと思います。  教育基本法では教育現場に政治的中立性を求めていることが必要以上に先生方を慎重にさせているという指摘があります。それには議論しやすい環境をつくっていくしかないということなんですけれども,ドイツでは,ボイテルスバッハという街がありまして,そこで決められた合意というものがこの政治教育を学校でしやすい土壌をつくっているというふうに見聞きして知ったところなんですけれども,このドイツの「ボイテルスバッハ・コンセンサス」というのはどのような内容なのでしょうか。 404: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 405: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「ボイテルスバッハ・コンセンサス」については,1976年にドイツのボイテルスバッハにおいて発表された政治教育の3つの基本原則のことです。  1つ目は,「圧倒の禁止の原則」であり,「教員は,期待される見解をもって生徒を圧倒し,生徒自らの判断の獲得を妨げることがあってはならない。」とされています。  2つ目は,「論争性の原則」であり,「学問と政治の世界において論争がある事柄は,授業においても議論があるものとして扱う。」とされています。  3つ目は,「生徒志向の原則」です。「生徒は,自らの利害関心に基づいて政治的状況を分析し,政治参加の方法と手段を追求できるようにならなければならない。」とされています。 406: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 407: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 3つあるということで,1つ目は,先生が自分の考え方を生徒に押しつけてはいけないという話,2つ目は,論争のある事柄については,その両方か3つかわからないですけれども示して,これしかないというような言い方をしてはいけないということですね。3つ目については,生徒の考え方を尊重しなさいということで,これは本当に3つとも非常に重要なことではないかと思うわけです。  そういうガイドラインが日本にもあれば,というか狛江にあればいいと思っているのですけれども,狛江スタイルというものをつくってそういう教育も学校でできるようなことをしていくというのがやはり今の時代は重要なのではないかと思うわけです。そういうことで,狛江でもぜひ風通しのいい議論が行われるような環境づくりをしていただきたいということをお願いして,この大きな1問目を終わらせていただきます。  次に,2問目の再質問に移らせていただきます。  先ほど,総務省の自治体戦略2040構想研究会についてお伺いしましたけれども,この報告の平成30年4月に示された第一次報告についてお伺いいたします。  3つの柱で整理をしていますけれども,それぞれどのような内容なのか教えてください。 408: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 409: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成30年4月に報告された「自治体戦略2040構想研究会 第一次報告」では,今後迫りくるさらなる人口減少及び和高齢化等の環境の変化に対応して,自治体が住民サービスを継続的かつ安定的に提供していくために,「2040年頃にかけて迫り来る我が国の内政上の危機とその対応」として3つの柱で整理しております。  まず,「若者を吸収しながら老いていく東京圏と支え手を失う地方圏」では,地方から三大都市圏への若者の移動や高齢化による将来の課題等について言及されており,次に,「標準的な人生設計の消滅による雇用・教育の機能不全」では,生産年齢人口の減少や労働力の確保,教育環境の整備等について言及されており,最後に,「スポンジ化する都市と朽ち果てるインフラ」では,都市のスポンジ化による課題や,公共施設やインフラの維持・管理等について言及されています。 410: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 411: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) まず1点目の,「若者を吸収しながら老いていく東京圏と支え手を失う地方圏」は今後急激な高齢化局面に突入する三大都市圏,特に東京圏は入院・介護ニーズの増加率が全国でも最も高く,絶対量として膨大な医療・介護サービスが必要であるがために若者を中心に,地方からの人材流入はますますふえるというおそれがあるということです。また,東京圏の出生率は全国で最も低く,東京圏への人材流入により,少子化に一層拍車がかかっていくということなんです。また東京圏では,地域のつながりも薄く,さらに65歳以上のひとり暮らし高齢者の増加も見込まれ,地域や家族がセーフティネットとして機能しにくい状況。地方はといえば若者を東京へ奪われ支え手を失うという構造を指しているということだと思います。  次の「標準的な人生設計の消滅による雇用・教育の機能不全」は,世帯主が雇用者として生活給を得る従来の世帯主雇用モデルがもはや標準的とは言えないが,就労形態とひもづいた各種制度はそのままなので足かせになっていく。起業等を通じた産業の新陳代謝が低調に推移すれば,生産性向上に限界が出る。また,就職氷河期世代で無職や低賃金で経済的に自立できない人々がそのまま高齢化していくと,社会全体にとってのリスクになりかねない状況もある。地方では大学数が減少し,地方圏の若者の可能性を奪うことになり,教育の質の低下が,技術立国として,激化する国際競争でのおくれにつながっていくおそれもあるということです。  最後,「スポンジ化する都市と朽ち果てるインフラ」はこの議会でもよく出てくる話ですけれども,多くの都市でこのまま放置すれば都市における人口密度が低下し,人口集中地区面積が縮小し,加速度的に都市の衰退,治安の悪化を招くおそれがあるということです。これは狛江についてはちょっとすぐそういう話ではないのですけれども,全国的に言うとそういうことで,高度成長期以降に整備されたインフラが老朽化し,更新投資の増加が見込まれるということだと思います。  では次に,7月に出た第二次報告についてお伺いいたします。  この7月の報告では4つ,「スマート自治体への転換」,「公共私によるくらしの維持」,「圏域マネジメントと二層制の柔軟化」,それから,「東京圏のプラットフォーム」というのが出てきますけれども,それぞれどのような内容なのでしょうか。 412: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 413: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成30年7月に報告された第二次報告では,第一次報告で検討された方向性に基づき,「スマート自治体への転換」,「公共私によるくらしの維持」,「圏域マネジメントと二層制の柔軟化」,「東京圏のプラットフォーム」の4点について議論を深めており,今後具体的な制度設計に向けてさらなる検討が必要である旨が記載されています。  まず,「スマート自治体への転換」については,半分の職員数でも担うべき機能が発揮される自治体,破壊的技術を使いこなすスマート自治体への転換,自治体行政の標準化・共通化について言及されています。  次に,「公共私によるくらしの維持」については,プラットフォーム・ビルダーへの転換や新しい公共私の協力関係の構築,くらしを支える担い手の確保について言及されています。  次に,「圏域マネジメントと二層制の柔軟化」については,圏域単位での行政のスタンダード化,都道府県・市町村の二層制の柔軟化,圏域を越えた結いのネットワークの形成について言及されています。  最後に,「東京圏のプラットフォーム」については,三大都市圏それぞれの最適なマネジメント手法,圏域全体でマネジメントを支えるプラットフォームについて言及されています。 414: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 415: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 御説明いただいたんですけれども,ちょっと抽象的なところもあったので補足させていただきます。「スマート自治体への転換」の中で出てくる破壊的な技術というのは,いわゆるAIとかロボティクスといったことであり,それらによって自動処理する部分をふやして,狛江市は狛江市で独自の投資を行う,調布市は調布市で独自の投資を行うというような情報システムの投資を行うのは無駄だからやめましょうということで,できるだけ情報システム等の共通基盤をつくってそれを利用しましょうということだと思います。  「公共私によるくらしの維持」の部分では,聞きなれない「プラットフォーム・ビルダー」という言葉が出てきましたけれども,このプラットフォーム・ビルダーというのは,公共私相互間の協力関係を構築するコーディネーターみたいな役目のようです。ここで「公共私」とあるのですけれども,これは「公共」と「私」ではないのです。「公・共・私」なのですよね。あくまで3つあって,これまでの地域社会は行政,いわゆる「官」が地域社会の住民,「民」を指導し啓発して課題の解決に当たるというような官民型社会の性格が強いものでした。それを行政と私的領域の間に住民が連帯して直接地域社会を動かす社会的領域として「共」というものが「公」と「私」の間に入って,そういう「公・共・私型社会」というものに転換するということを言っているわけです。  ここで注意したいのは,従来の市民参加とは質的に異なっているということで,市民は行政に参加するのではなくて,言葉はあれかもしれないですけれども,「公共」を独占してきた「官」から「共」の部分をはぎ取るのです。それで地域社会の新たな公共空間「共」に社会的主体として参加するということなのだと思います。  あと東京の自治体に強く関係する「東京圏のプラットフォーム」というのがあったんですけれども,第一次報告にもあったように,東京圏として東京と千葉,東京と神奈川,東京と埼玉,県境を越える医療・介護サービス供給体制を検討する必要があるほか,首都直下型地震発生時の広域避難体制,また仕事と子育て等を両立しやすい環境づくりの観点からも,都心に通勤しなくても済むような東京23区の外で職住近接の拠点都市の構築が必要だというふうに報告にあるわけです。そういうのを見ると,まさに狛江市としては23区外で職住近接の拠点都市ということに……狛江市単独でやらなくても,多摩地域の狛江市に近接する幾つかの自治体でそういう拠点機能を持つということを目指してもいいのではないかというか,国はそういうことを求めているわけですよね。だから,これについては市としても真剣に考えていただきたいというふうに思うわけです。  この4月と7月の二度の報告を受けた政府は,第32次地方制度調査会に安倍総理が諮問しました。諮問内容はこれまでにないような具体的なものだとも言われていますが,次のようなものです。  「人口減少が深刻化し高齢者人口がピークを迎える2040年頃から逆算し顕在化する諸課題に対応する観点から,圏域における地方公共団体の協力関係,公・共・私のベストミックスその他の必要な地方行政体制のあり方について,調査審議を求める。」と諮問しているわけです。  その第32次地方制度調査会の第1回総会で安倍総理はこのように述べています。「現状のままでは,例えば東京圏では,高齢化が急速に進行する中で介護サービスの需給ギャップが拡大し,このギャップを埋めようと東京圏に人材が集まれば,地方圏では社会経済を担うべき若者が失われる。人口密度の低下により,使われなくなるインフラが増える中で,高度経済成長期に整備されたインフラが老朽化し,一斉に更新時期を迎えるなど,時の経過とともに,さまざまな内政上の問題が顕在化していくことになります。」と言っているわけです。  同じ第1回総会で,当時の野田聖子総務大臣はこう述べています。「我が国の総人口は,2008年の1億2,800万人をピークに減少が続いており,2040年には1億1,100万人になると見込まれています。また,生産年齢人口は6,000万人を下回り,2015年の7,700万人から1,750万人も減少することになります。その一方で,高齢者人口は,団塊ジュニア世代が65歳以上となる2042年にピークを迎え3,900万人強となり,高齢化率は36.1%に上ると見込まれています。特に,今後は,三大都市圏で高齢化が急速に進行する見通しです。  こうした人口問題は,国会議員になって以来,私が常に関心を寄せてきた課題です。急激な人口減少は持続可能な社会を目指す上で,我が国が抱える「最大の危機」,また,「見えざる有事」であり,その危機を乗り越えるために日本全体のあらゆるシステムを,これまでのように人口増加を前提にしたものから,人口減少に対応したものに変えるべき時期が来ていると考えています。  そして,高齢化や人口減少などの人口構造の変化は,地方自治体の税収や行政需要にも大きな影響を与えることになります。例えば2040年度の社会保障給付費は2018年度から69兆円増え,190兆円にも上るという試算もございます。そうした状況の中で住民の暮らしや地域経済を守るためには,医療,介護,インフラ整備などの住民サービスを地方自治体が持続可能な形で提供し続けることが不可欠です。」  狛江のほうに翻ってみると,2040年には狛江市でも生産年齢人口が七,八千人減って,65歳以上の人口がそれに近いだけふえるという見通しになっていると思います。そのとき,財政的にどうなって,社会保障費がどうなるのか,おおよそのところですが,想定されるところを教えていただければと思います。 416: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 417: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成30年1月1日現在と人口ビジョンによる2040年の人口の年齢区分による増減を比較しますと,年少人口は744人,7.8%の減少,生産年齢人口は9,897人,18.8%の減少,老年人口は5,726人,29.1%の増加となり,人口全体では4,915人,6.0%の減少と推計しています。  この推計に対し,人口の減少及び高齢化に伴い大きな影響を受けます個人市民税と社会保障費の見通しについて,現行の制度が維持されるということを前提に,年齢区分による人口の伸び率と連動すると仮定して算出しますと,個人市民税が生産年齢人口の減少により約8億6,000万円減額すると推計されます。  また歳出では,一般財源ベースで見ますと,年少人口の減少により扶助費のうち児童福祉費の減額が見込まれますが,老年人口の増加が大きく,老人福祉費の増と介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出金がふえることから,扶助費と繰出金を合わせた社会保障費としては3億6,000万円の増額と推計することができます。 418: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 419: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) そうすると,個人市民税が約8億6,000万円減るということと,社会保障費のほうは約3億6,000万円ふえるということですから,両方足し合わせると12億円ぐらい今より厳しくなるということだと思います。これは仮定を置いて試算していただいたので,必ずしもそうなると言い切れるものではないんですけれども,おおよそ近い状況が生まれるのだろうと思います。  こういう事態に対して,今どうすればいいのだという逆算の考え方というのをとらなければいけないのではないかというのは以前にも議会で,フューチャー・デザインという言葉を紹介させていただいたのですけれども,このフューチャー・デザインをどうまちづくりに生かしていく必要があるのか。フューチャー・デザインとはどういうものなのかという復習の意味も含めてお願いしたいと思います。 420: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 421: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) フューチャー・デザインとは,将来世代の視点により未来を予測し,将来世代の利益を踏まえた未来の地域の政策づくりを実現するための手法です。  市のあるべき姿の実現に向けて,フューチャー・デザインを意識した市政運営を行うことが効果的な手法であると認識しており,今後さまざまな施策を進める中でその活用についても研究していく必要があると考えています。 422: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 423: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) このフューチャー・デザインですけれども,私がこの言葉を初めて知ったのは1期目のときだったと思います。それから何年かたつうちに,日本でもこの考え方をまちづくりに取り入れ始めている自治体が出てきました。それはどういうところが,どんな施策に導入し始めているのでしょうか。 424: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 425: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) フューチャー・デザインを取り入れている自治体としては,岩手県矢巾町の事例があります。矢巾町では,水道事業について住民参加型として議論を行い,今後の事業展開を踏まえ,水道料金等について将来世代の視点を踏まえた議論を行っています。また大阪府吹田市においては,エネルギー事業についてフューチャー・デザインの視点で議論が行われているなど,幾つかの自治体においてフューチャー・デザインを活用したまちづくりを行っている事例があります。 426: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 427: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 岩手県矢巾町,盛岡市のちょっと南の自治体だと思います。また,大阪府吹田市や,長野県松本市なども2025年から利用が始まる新庁舎について,フューチャー・デザインを用いたワークショップなどをやっていると新聞で見ました。  狛江市はこれから基本構想や基本計画を策定していくわけですけれども,このフューチャー・デザインという仮想将来世代を設定して,その人たちはこれから選挙権を得たり,まだこれから産まれてくる人たちなどの代弁者になって現代世代と議論をしてもらうということが基本にあるわけですけれども,狛江市が基本構想,基本計画の策定に当たって仮想将来世代をつくり議論に参加させることを考えるべきではないかと思うのですけれども,お考えをお聞かせください。 428: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 429: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 次期総合基本計画の策定に当たっては,市民を交えた審議会を初めとした各種会議体で議論を行ってまいります。また,その過程においては,市のこれからの将来を担う小学生及び中学生にもアンケートを実施し,これからのまちづくりに期待することなどについて御意見をいただいています。  総合基本計画を検討する審議会においては,自治体戦略2040構想研究会の資料を活用することも考えており,また,次期総合基本計画の計画期間は10年間としておりますが,その検討に当たっては,その先の10年を見据えての議論を進めてまいりたいと考えております。 430: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 431: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) ぜひそのような基本的な方向で進めていただければありがたいと思います。今議会でも何度か出てきていましたけれども,国連の持続可能な開発目標,SDGsと言ったフューチャー・デザインというのは,双方とも「持続可能性」というものを基本的な考え方としている点で親和性が高いのではないかと考えるのですけれども,今後の市政を進めるに当たって双方の要素を取り入れるということはいかがでしょうか。 432: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 433: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市の将来を見据えた市政運営を行っていく上では,おのおのの手法を取り入れることで持続可能性という視点を備えた,将来の狛江市にとって有効な計画の立案等の一助となると認識しています。そのため,次期総合基本計画の策定に当たっては,こうした視点も考慮しながら議論を進めてまいりたいと考えております。 434: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 435: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 市民センター,中央図書館・中央公民館の改修について議論が続いていると思うのですけれども,これに仮想将来世代を設定して議論に加わってもらうということはできないのでしょうか。 436: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 437: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターについては,現在,市民センターを考える市民の会と市との間で改修方法について話し合いを続けているところであり,今後,現在の施設の利用者だけではなく,将来を見据えさまざまな市民の方からも意見を伺ってまいりたいと考えているところです。 438: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 439: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) ぜひその方向でよろしくお願いしたいと思います。  この大きな質問,人生100年時代を見据えた狛江市の戦略についてということだったんですけれども,その観点で,現在,三鷹市で進められているCCRC構想というのを知ったのですけれども,これについて教えてください。 440: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 441: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 三鷹市で進められているCCRC構想ですが,杏林大学と三鷹市・八王子市・羽村市が連携して,地域との協働による課題解決を通して地域志向かつ問題解決力を持つ学生を育成し,なおかつ新しい都市型高齢社会の姿を模索している事例であり,「都市型高齢社会の健康と安心」を主題に,学生と地域関係者がともに学ぶ「生きがい創出」,退職団塊世代の「健康寿命延伸」,大規模自然災害に備える「災害に備えるまちづくり」などに取り組んでいるものです。
    442: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 443: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 先日この構想を紹介した杏林大学公開講演会の講義録を読む機会がありまして,そのタイトルが「海外に学ぶアクティブシニア~多世代共創コミュニティの可能性~」とあったものですから今回の質問の副題も「多世代共創コミュニティづくり」とさせていただいたというところがあります。  CCRCとは,Continuing Care Retirement Communityの頭文字を取ったもので,介護が必要になったときにも元気なときから住んでいるところに引き続き住み続けられるようにした都市部のタワー型,郊外型,海や山の近くのリゾート型などあらゆる立地パターンのあるアメリカにおけるリタイア後のコミュニティーのことを言うのです。大変興味深い構想なんですけれども,きょうは三鷹のCCRCの話は踏み込んでお聞きすることはしないで,この講演の中で紹介されていた海外事例が,また大変参考になりそうなものだったですから当市でも検討していただけないかということで紹介させていただきたいと思うのです。  まず1つ目が北欧のスウェーデンで,退職者の派遣事業があるそうです。これは現役の人の仕事を奪わないために,朝早くとか土日とか夜に仕事をするのだそうですけれども,仕事の内容は,例えば元学校の先生が──スウェーデンですからロシアに近いわけです。ロシアからの移民の子にスウェーデン語と英語を教えている。芝刈りをしたり,元会計士が会計の業務を手伝う。そして退職者の派遣を利用した人は,ここがみそなんですけれども,利用料金の50%を税額控除できるということなのです。つまり派遣された高齢者に対して,ある家庭は20万円払ったとしたら50%の10万円を控除できるということです。スウェーデンではさらに,シニアは働いた分の所得税の減税まであるらしいんですけれども,所得税は国税なので狛江でどうこういうことは今のところ考えにくいものなんですけれども。あとフランスではベビーシッターも税控除できるらしいです。ユーザーは10万円払ったら5万円税額控除できるのです。  先日も日経新聞で「人生100年の生き方」という連載があったんですけれども,これの中で72歳の現役のベビーシッターの方が紹介されていました。週6日,働く時間はまちまちだけれども,深夜の業務をこなすこともある。その方が所属する会社には60歳以上の保育士が300人以上,70歳以上が60人いるそうです。こういう生き方を狛江市でも実現できないかということなのです。  住民税の控除等を活用するのだけれども,ただこれを税収が減るものだと受けとめるだけではなくて,それだと前に進めなくなってしまうので,行政としても社会課題の解決が図れるという観点が重要だと思っています。また市民の側としても,高齢社会にあって生きがいを持ち続けることができるという側面があるわけです。そういうところを総合的に考えて,例えば住民税の税額控除ができないかどうかということを考えていただけないかという,人と人のきずなを生かしたモデルでコミュニティーを強くするという側面も非常にあると思います。  もう1つフランスの事例なんですけれども,フランスでは独居老人やお年寄り夫婦と学生を一緒に住まわせようという「ひとつ屋根・ふたつ世代」という政策があるそうなんです。この施策が始まったきっかけというのは,2003年が非常に暑い夏で,ひと夏でフランスでは1万5,000人も亡くなったらしいんです。だんなさんを亡くしてから一軒家で鬱気味のおばあさまが仲介機関にお願いして,これは最低3回の面接を経た後に,音大に通う男子学生と同居を始めたそうなのです。その学生の家賃は,週6日一緒に夕食を食べて夜間在宅するとただになるということなんです。なぜかというと,もともとおばあさまはお金に困っていらっしゃるわけではなくて,学生に夜間在宅してもらう安心感を買っているということなのです。若者との同居は,孫ができたようでおばあさまはうれしい。食事をつくっておいしいと言ってくれるのがまたうれしい。献立を考えているとぼけない。男子学生のほうも,実はこれはパリの話なんですけれども,パリという大都会に地方から出てきて寂しかったところ,初めて家庭的な温かさに触れられた。肉親ではなくて他人だからこそうまくいくところがあるらしいのです。ちょっとした緊張関係を持って接するからお互いを敬うこともできる。  ここでさらによいのが,地元の工務店とか水道屋さんとか関連業。家をリフォームする必要が出てくるので,水回りだとか壁紙だとか模様替えで収入ができ,経済が回り始めるということなんです。さらに独居老人の見守りコストが減ることで自治体側も楽になる。最近日本でもこういう御高齢の方と学生さんが一緒に住まうというのを私も何かで見たことがあるんですけれども,同じような哲学を持ってやっているのかというと,そうではないかというところもあって,このモデルは地域経済まで回そうとしているわけです。  この間同居がうまくいっている秘訣というのがあって,仲介機関によるマッチングが全てだというんです。きちんと学生とシニアに面接をしてもらって,単にお金を浮かせたい学生さんだとか,単に若者をヘルパーとして使いたい御高齢の方とかは対象にしない。お互いが身上書を書いて,趣味が何だとかというのをお互い理解し合っていくということなんです。さらに契約についても,テレビは何時まで見ていいとか,洗濯機を回すのは何時までだとか,家ごとに異なる契約書をつくるんだそうです。それと,原則として下の世話はさせないということがあったり,ヘルパーさんの仕事をするのではなくて,あくまで対等な関係を目指していくというのが肝だそうです。  フランスのパリのある仲介のNPOは,なぜそこが選ばれるかということを問われたときに,単なる不動産の仲介業ではなく,「絆の契約」をしているんだ,というふうに答えたそうなのです。そのNPOは事業を始めた初年度はマッチング件数,成約件数というのはゼロ件で,これはやめようかと思ったらしいんですけれども,今は年間250組を成約させるまでになっているそうで,1件成約するごとに高齢者の側から6万円,若者の学生のほうから4万円もらって,1件10万円ですね。250組成約させると,それだけで年間2,500万円の収入になるんですけれども,設備投資が不要なのでビジネスとしてもやっていけるそうなんです。  これは大都会パリの話なので,狛江で同じことをやって同じ件数できるとは思わないんですけれども,別の事業を組み合わせることでそういうことを狛江でもビジネスとしてできるようにするとかは決して不可能ではないのかと思ったりもしまして,むしろ市としてもこのような事業は社会的な意義があるということだったり,行政のコストも削減できるわけですから家賃補助など,スタートアップのときに多少補助をしてあげるということもあればいいのではないかと考えたわけです。  印象深かったのが,この杏林大学の講演会の演者が──この講演が行われたのは今から四,五年前だと思うのですけれども,その当時,日本の国家の税収が40兆円しかないのに医療費で38兆円消えているという指摘をしていました。これを家庭に例えれば,月収40万円の家庭が38万円お医者さんに払ってしまっているということなんです。では,そのような家庭は光熱費や教育費,食費,住宅費などをどうしているのかということで,借金をするしかない。そのために1,000兆円を超える借金ができてしまうということです。ちなみに2017年度は税収は過去最高になったのですけれども,それでも59兆円弱で,一方の医療費は約42兆円かかっている。税収はふえたものの医療費もまたふえているということなんです。  そういう三鷹の話はここまでにしまして,人生100年時代に自治体として行い得ること,行うべきこと。先進的な事例として千葉県柏市,埼玉県さいたま市,福岡県福岡市がおもしろいことをやっていると思うのですけれども,それぞれどのような試みをやっているのか教えていただければと思います。 444: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 445: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 柏市,さいたま市,福岡市では,「公・民・学の連携」を基本理念として,行政,民間企業,大学等が連携してまちづくりを進めていくための拠点が整備されているなどの事例があります。  柏市におけるUDCKの事例については,公・民・学の連携により,次世代型のまちづくりを牽引する役割を担うことを目指しています。  また,さいたま市におけるUDCMiの事例については,市民・行政・民間事業者・専門家等の地域の多様な主体が協働し,おのおのの活動・事業を活性化するとともにそれらを連携させ,互いに相乗効果を生み出していくことを目指しています。  最後に,福岡市におけるUDCICの事例については,さまざまな業界・分野の枠を超えた取り組みにより,地域に持続的な魅力と活力をもたらす仕組みを構築し,その仕組みを一体的につくり出す手法を確立することを目指しています。  このように今後,市の将来を見据えた市政運営を行っていく上では,行政のみに限らず,さまざまな分野の民間企業や大学,市民等と連携し,さまざまな方々が生涯活躍できるようなまちづくりを進めていくことが必要になってくるのではないかと考えられるところです。 446: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 447: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) ちょっと柏市のUDCKの話に引っ張られてしまったかもしれないのですけれども,自分の見方はこういうことなんです。  まず,柏市のまちづくりですけれども,これは自分で実際に11月半ば,柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)というところに行ってきました。ここでは,柏市は「環境・健康・新産業創造」というものを日本が先行的に抱える社会的課題として位置づけていて,これらを公・民・学の連携による先導的プロジェクトと学びの知的交流によって解決を図ろうと。あそこは大学などが非常にあるものですから。そのうち長寿化の視点から捉えれば,「環境・健康・新産業創造」の中の「健康」を,健康未来都市の実現を通じて実現しようということなのです。私は社会常任委員会で以前に柏市にお邪魔したのですけれども,非常に先進的な地域包括システムも持っておられるのです。  さいたま市は,理事者側から今御答弁いただいたように,市民・行政・民間事業者・専門家などが協働して取り組む人生100年時代に対応したまちづくり,高齢者が生涯現役で活躍できるようなさまざまな施策を展開しているわけです。  一例としては,65歳以上の健康づくり活動というのと,60歳以上のボランティア活動です。年齢が低い人は支える側なんですけれども,これらに対して商品券ですとか,奨励金に交換できるポイントを付与する仕組みで,合計4万人以上が登録している「さいたま市シルバーポイント事業」というらしいです。  65歳以上の健康づくり活動というのはどんなものかというと,健康づくり活動(ラジオ体操,ゲールボール,グラウンド・ゴルフ,ダンス等)。趣味活動も入ってくるのです,文化的な活動で囲碁・将棋,演劇,合唱,手芸,工芸,絵画,芸術の創作等。それと高齢者サロン。  60歳以上のボランティア活動のほうは,支える側はどういうことをやっているのかというと,介護施設,児童施設,障害者(児)施設におけるボランティア活動だったり,高齢者等に対する宅配食事サービスにおけるボランティア活動とか,傾聴ボランティア活動,長寿応援ポイントの登録団体代表者やスタッフとしての活動もボランティア活動に入るということです。  福岡市は,健康先進都市に向けた新戦略プロジェクト「福岡100」というのをスタートさせました。同市は直近5年間の人口増加数は政令市中1位だそうですが,人口増7万5,000人のうち生産年齢人口について絞ってみると,5,000人しかふえていないらしいんです。「福岡100」というのは内容は多岐にわたるんですけれども,代表的なものを挙げると,認知症フレンドリーなまちを目指す認知症ケア技法の普及。皆さんも耳にしたことがあると思うんですけれども,「ユマニチュード」というフランス語で「人間らしさ」という意味の,知覚・感情・言語による包括的コミュニケーション。また,ICTを活用した遠隔診療だとか,「福岡ヘルス・ラボ」というオープンイノベーションというのもあるそうなのです,企業とつながっていくような。  こういった3都市の試みというのは,狛江より大きいまちが多いですけれども,要素としては参考になるところがあるのではないかと思うわけです。  あとは多世代共創コミュニティづくりのためのインセンティブ施策。先ほど税控除の話をさせていただいたのですけれども,あと多世代同居促進とか,時間通貨というものもあるわけです。例えばボランティア活動として50時間奉仕したら,将来その50時間分のポイント還元というか,自分が受けられる側になるということが時間通貨です。こういったものについて狛江市としてどうお考えになるのか。また,大学がないまちとして,市民大学などもありますけれども,近隣の実際のリアルな大学の学生とかとの連携だとかについてはどういうふうにお考えか聞かせてください。 448: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 449: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市の将来を見据えた市政運営を行っていく上では,市の人口推計や動態を考慮した上で,さまざまな方が多世代と交流を行いながら生涯にわたり活躍できるまちづくりを行っていくことが必要になってくることは認識しています。  御質問いただきました税控除や時間通貨については,市の財源にかかわってくるところもありますので,慎重な検討が必要であると考えています。  また,御質問いただきましたとおり狛江市には大学がありませんが,市民がさまざまな形で学ぶことができる取り組みについては,例えばリカレント教育や近隣大学との連携などがあります。今後こうした将来の人口構造の変化を見据えながら,地域の方々が地域の中で活躍できるよう,先進的な事例について調査・研究してまいりたいと考えております。 450: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 451: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 最後にちょっと市長にお伺いしたいのですけれども,当市としても次期基本構想,基本計画を策定する段階にあるわけですけれども,自治体としてのOSを,第二次報告の副題にありますように「人口減少下において満足度の高い人生と人間を尊重する社会をどう構築するか」という観点から構想し始めなくてはいけないと思っております。多世代共創コミュニティづくりの視点からは,「公共私によるくらしの維持」の分野が最も関係が深いと思われます。この分野についての御認識,またこの分野に今後どう臨むべきか御見解を伺えればと思います。 452: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 453: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 今後については,新たな公共私の形が求められていまして,放置すれば深刻化し社会問題になる潜在的な危機に対応し,住民生活に不可欠なニーズのより持続的かつ安定的な充足に向けて努力していく必要があると考えております。  このように将来の市政運営を行っていく上では,公共私による機能の低下を招かないために,行政としても必要な支援を行っていく必要があると認識しています。  狛江市人口ビジョンでは,今後の10年間において大きな人口の減少はないと推計しておりますけれども,次期総合基本計画の策定に当たりこの10年間を見据えた議論を進めてまいりますが,人口減少が本格化するその状況を踏まえ,御質問いただきました「公共私によるくらしの維持」の視点も大切なことだと思っております。  また最近,平成の時代の中で変化したものの一つとして,料理番組のレシピが4人分だったのが,今では1人分となっているように,現実的にもう既に人口減となって…… 454: ◯ 議 長(小川 克美議員) 時間です。  暫時休憩いたします。     午後 2時50分 休憩     午後 3時09分 開議 455: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。8番太田久美子議員。     〔8番 太田久美子議員登壇〕 456: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 太田久美子です。どうぞよろしくお願いいたします。  日本には,全ての子供の幸せを保障する児童福祉法があります。平成28年5月27日成立,6月3日に交付されたその改正児童福祉法の第1条には,「全て児童は,児童の権利に関する条約の精神にのつとり,適切に養育されること,その生活を保障されること,愛され,保護されること,その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。」,第2条,「全て国民は,児童が良好な環境において生まれ,かつ,社会のあらゆる分野において,児童の年齢及び発達の程度に応じて,その意見が尊重され,その最善の利益が優先して考慮され,心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。」,第3条の2には,「国及び地方公共団体は,児童が家庭において心身ともに健やかに養育されるよう,児童の保護者を支援しなければならない。」と定めています。  しかし,現実には多くの子供たちが虐待や貧困などに苦しみ,社会的な支援を必要としています。今回,私は子供たちに関する諸問題について質問させていただきます。  それでは,1問目の児童虐待から子どもを守るやさしいまちを目指してから質問いたします。  平成12年に児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)が施行されてから18年がたちました。この間,児童虐待件数は増加の一途をたどり,平成29年度には,全国の児童相談所が対応した件数は前年度より1万1,203件多い13万3,778件で,統計を取り始めてから27年間連続の増加となりました。  厚生労働省によれば,増加の背景には,配偶者への暴力で子供がストレスを受ける「面前DV」が心理的虐待として認知され,通報を受けた警察が児童相談所への通告を徹底していることがあるとしています。  この面前DVは,脳を2割も萎縮させるということがハーバード大学の研究で明らかになっています。報道によれば,小児神経科医の友田氏がハーバード大学と共同で行った研究では,厳しい体罰を受けた人や言葉の暴力を受けた人だけでなく,子供時代に両親同士の罵倒や脅しを聞いた場合は,正常な脳に比べ平均して20%近くも脳が萎縮していたということです。脳は,強いストレスが加わると苦しみを回避するかのように変形し,後に暴力的になったり感情を抑制できなくなったりして人間関係がうまくとれなくなるということで,面前DVからもしっかり子供を守っていかなくてはならないということです。  児童虐待によって子供が死亡に至るケースも後を絶ちません。平成29年度に虐待で死亡した子供は77人に上りましたが,日本小児科学会は,その3倍から5倍の子供が虐待を受けて死亡していると考えています。そうだとすれば,1日に1人の子供の命が奪われていることになります。  前回の一般質問でも述べさせていただきましたが,ことし3月に目黒区の当時5歳の女の子が虐待で死亡する事件が起きました。「もっとあしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします」とノートに書いて訴えたのに,女の子の願いが届くことはありませんでした。  この虐待事件では,児童相談所間の不十分な引き継ぎといった問題点などが浮き彫りになりました。政府は7月に,児童相談所間の引き継ぎを徹底したり,体制を強化したりすることを盛り込んだ緊急総合対策を決定しました。また多くの地方議会からは,意見書が相次いで出されました。このような虐待事件を繰り返さないためには,児童相談所が比較的深刻なケースの対応にしっかり専念できるよう,市町村でも体制強化が求められます。  目黒区の児童虐待死事件を受け,10月3日に厚生労働省の専門委員会が事件の検証結果に関する報告書をまとめました。東京都も11月14日に,香川県は15日に検証報告書を公表しています。まずは,この報告書の内容についてお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 457: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 458: ◯ 参 与(石森 準一君) 東京都児童福祉審議会の検証部会報告書の内容について答弁をさせていただきます。  目黒区の事件については,県都をまたがる転居ケースであり,転居前後での関係機関のケース引き継ぎ状況等について,一連の過程を検証し再発防止につなげることが重要なことから,転居前に居住していた県と東京都が情報共有し,一連の事実を確認しながら検証を行ったとされています。  報告書では,転居前後での関係機関のケース引き継ぎ状況等とともに引き継ぎを受けた以降の対応状況の課題と改善策を整理し,関係機関の取り組みに対する提言とともに国への要望が記載されています。  関係機関に対する取り組み提言として,「児童の安全確認を最優先に考え対応すること」「転居ケースについて,虐待の再発防止と援助の継続性を確保するため,全国統一のルールに基づく移管等の手続を徹底すること」「児童相談所,子供家庭支援センター及び保健機関等関係機関の連携・協働を一層進めるとともに,さらなる虐待防止に努めること」と提言されています。  また国への要望として,市の取り組みと関連する事項としては,「区市町村による子ども家庭総合支援拠点について,制度の充実を図ること。また,相談員の専門性向上のための方策を図ること」を求めたところです。 459: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 460: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 関係機関に対する取り組みの提言として,まずは「児童の安全確認を最優先に考え対応すること」と報告されているということです。そして国への要望としては,市の取り組みと関連する事項として,市区町村による子ども家庭支援の充実を図ることや相談員の専門性の向上を図ることが求められているという御答弁でした。  この児童の安全確保の最優先というのは,これまで何度も何度も繰り返し言われてきたことです。しかし,現実には急増する虐待の対応に当たる児童福祉司が余りに足りない現状がありました。政府の緊急対策では児童福祉司を増員するということで期待するところではありますが,今も虐待で苦しんでいる子供がいると思うと,スピード感を持って取り組んでいただきたいと願うばかりです。  市では,児童虐待の通告あるいは相談があった場合の対応は,どのようにスピード感を持ってされているのかお伺いいたします。 461: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 462: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童虐待の通告・相談があったときから48時間以内に安全確認を実施しています。ただし,一律に48時間以内に実施するのではなく,緊急性を判断し,即時実施することも含め,安全確認のタイミングを図り実施しています。 463: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 464: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 子供の命を守るために48時間ルールがあるということで,目黒の事件でも,このルールにのっとった対応が行われていたら亡くなることはなかったというふうに言われています。本市では48時間以内に子供の安全確認を行うということで安心いたしました。  それでは,通告から48時間以内に子供の安全確認ができない場合は,どのように対応されるのか。また,そういった事例はこれまでにあったのかお伺いいたします。 465: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 466: ◯ 参 与(石森 準一君) 子供の安全確認は,市の職員,子ども家庭支援センターの虐待対応職員による目視を原則として実施しております。また,子供の所属がある場合は,所属先の協力を得て所属先職員による目視により対応しています。これらの方法によっても子供の安全確認ができない場合は,児童相談所に援助要請し,専門性に基づいた助言あるいは家庭への同行訪問等を行うことになりますが,市ではこれまでに安全確認ができなかったことはありません。 467: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 468: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 安全確認ができない場合は,世田谷児童相談所に援助要請して安全確認を行うということです。  昨年度の市の児童虐待相談件数56件ということは,前回の一般質問の中でお答えいただいていますが,世田谷児童相談所が通告・相談を受理した昨年度の狛江市の件数をお伺いしたいと思います。 469: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 470: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成29年度に世田谷児童相談所が通告・相談を受理した狛江市の件数は45件となっています。 471: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 472: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 昨年度,世田谷児童相談所が受理した件数は45件とのことです。  東京都には児童相談センターも含め11カ所の児童相談所が設置されています。本市は現在,世田谷児童相談所の区域に入っています。世田谷児童相談所と市,子ども家庭支援センターは児童虐待の通告機関とされていますが,市と世田谷児童相談所に同じ内容の通告があった場合にはどのように対応されるのかお伺いいたします。 473: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 474: ◯ 参 与(石森 準一君) 市と児童相談所に同一ケースの通告があった場合は,両機関が通告対応の手続に基づいて対応いたします。初動後の支援方針は両機関で協議の上対応しております。既にどちらかの機関がかかわっているケースの場合は,引き続きその機関が主担当機関として対応しておりますが,変更が必要な場合は,協議した上で主担当機関を変更しています。 475: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 476: ◯ 8 番(太田 久美子議員) わかりました。  平成29年度の市の児童虐待相談件数は56件,世田谷児童相談所は45件ということですが,市と子ども家庭支援センター,世田谷児童相談所は互いが相談・支援している情報を共有しているのかお伺いいたします。 477: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 478: ◯ 参 与(石森 準一君) 市では毎月1回,定例ケース検討会議を開催し支援を行っている児童・家庭の状況とともに支援の進捗状況を確認しております。会議には健康推進課保健師,スクールソーシャルワーカー,母子・父子自立支援員に加え,世田谷児童相談所の児童福祉司が参加して情報の共有等をしています。  また,世田谷児童相談所が相談・支援している狛江市の事案については,4カ月に一度,世田谷児童相談所で狛江市の全ケースの支援内容や経過等を確認する進行管理会議が開催され,支援内容を共有しています。 479: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 480: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 市と子ども家庭支援センター,そして世田谷児童相談所間で情報の共有などしっかりとれているということで,これについても安心いたしました。  提言では,転居ケースについての全国統一的なルールの徹底を求めています。先ほどの安全確認のための援助要請や情報共有など,市と児童相談所との間には児童相談・支援対応の共通したルールはあるのでしょうか。また,ある場合は,その内容についてお伺いいたします。 481: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 482: ◯ 参 与(石森 準一君) 市・子ども家庭支援センター,児童相談所との間における連携・協働のための東京ルールがあります。東京ルールでは,子供は地域の中で健やかに育まれるべきであり,市・子ども家庭支援センターと児童相談所は,児童虐待等から全力を挙げて地域の子供の命を守り,その成長・発達を支えていてかなければならないとしています。  市及び児童相談所の基本的な対応として,市・子ども家庭支援センターはケースの情報収集,子育て支援サービス等の身近な各種の資源を活用したケースへの対応,児童相談所の機能が必要と判断される場合は送致を行い,児童相談所は専門的な知識及び技術を必要とするケースへの対応や市・子ども家庭支援センターの児童虐待相談等に対する支援を行うこととしています。  この東京ルールに基づき,市から児童相談所への情報提供,援助要請や送致の手続を行っています。 483: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。
    484: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 東京ルールというものがあるということです。  それでは,この平成28年度の児童福祉法の改正を受けたルールの見直しなどは行われたのか,見直された場合には,その内容もお伺いしたいと思います。 485: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 486: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成28年度の児童福祉法の改正前は,市町村から児童相談所への事案送致の規定はありましたが,児童相談所から市町村への規定は設けられていませんでした。児童虐待対応については,市町村は在宅支援や子育て支援事業等,児童や保護者の身近な場所における支援を,児童相談所は立入調査や一時保護,施設入所等の措置等の行政権限を活用しつつ児童や保護者への支援を行うことから,児童虐待対応が適切な機関において対応するように児童相談所の指導措置の委託先として市町村が追加され,また市町村へ事案送致できる旨が設けられています。  この改正を受け,児童相談所から市・子ども家庭支援センターに指導委託がなされる際に,対応に漏れやそごが生じないよう見直しがされています。 487: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 488: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 児童福祉法の改正により,新たに児童相談所の指導措置の委託先として市町村が追加されたとのことですが,指導委託とはどのような場合に行われるのかお伺いいたします。 489: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 490: ◯ 参 与(石森 準一君) 指導委託は,子供や保護者の状況やこれまでの相談経緯等から,市・子ども家庭支援センターによる継続的な支援が適当と考えられる事案について,児童相談所の行政処分としての指導措置を市・子ども家庭支援センターに委託し,市等が具体的な支援活動を行うものです。  指導委託が行われる場合として,児童相談所としての援助が終了間近であるものの,その後も一定期間,市等での主体的なかかわり,在宅サービスの活用が必要な場合や,一時保護や児童福祉施設等からの家庭復帰後の児童福祉司指導の場合等があります。 491: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 492: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 東京ルールなどに基づき,市・子ども家庭支援センターと児童相談所が連携・協働した支援をお願いしたいと思います。  平成28年度の虐待による死亡人数は77人ですが,検証結果が8月30日に公表されました。心中を除く子供の虐待死は49人で,例年と同様にゼロ歳児の虐待死が最も多く32人と,全体の65.3%に上りました。中でも月齢「ゼロカ月」が16人で,主たる加害者は実母が最も多い30人と,全体の61%を占めております。  子供の出産以前の,妊娠期からの支援は大変重要だと思います。本市では,健康推進課がことし10月から妊婦全数面接が始まりました。これについては既に質問がされておりますので割愛して次の質問をしてまいります。  児童虐待を未然に防ぐためには,母子健康手帳交付時が私は大変重要だと思います。まずは母子健康手帳の交付はどこが行っているのかお伺いいたします。 493: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 494: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 母子健康手帳は,市役所の市民課または保健師がいるあいとぴあセンターの健康推進課でお渡ししております。 495: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 496: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 多くの自治体では,妊娠届時に妊産婦さんの悩みや不安を聞きながら母子健康手帳を交付していますが,本市では市民課の職員とあいとぴあセンターの保健師が交付をしているということです。母子健康手帳交付後はかかわれない妊産婦さんもいらっしゃいます。本市の保健師からお話を伺いましたが,保健師は,「届け出のときなど一度でも妊産婦さんとつながれさえすれば支えることができます」と,このように力強くおっしゃっていました。  私は母子健康手帳を交付するのは,保健師などの専門職が担当するのがよいと思います。本市の職員には精神保健福祉士のライセンスをお持ちの方もおられます。こういった職員に対応していただくとか,妊娠届け出の際にアンケートをとるなどしてハイリスク妊産婦の支援を行うべきと考えますが,市の見解をお伺いいたします。 497: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 498: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 相談・支援の入り口として,妊婦さんがまず届け出をしていだたくことが重要と考えており,現在は,妊婦さんの利便性を考え,市民課と健康推進課で母子健康手帳の交付を行っています。保健師のいない窓口では直接お話をする機会もないため,妊娠届け出時にアンケートを実施し状況を確認しています。  なお,妊娠・出産・育児へのリスクが高いと思われる方,御心配・御不安があるような方へは電話連絡等を行い,必要な支援につなげています。また,10月から開始しております「ゆりかご狛江事業」では,どんな方でも安心して妊娠・出産・子育てをしていただけるよう,各家庭の状況に応じた支援を目指しています。 499: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 500: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 私は,平成27年第1回定例会からフィンランドのネウボラ制度を提案してまいりましたが,甲府市では母子健康手帳の交付時に妊娠期から出産・子育てがスムーズに進むように一人一人のケアプランを作成しています。本市でもケアプランを作成していただきたいと思います。この甲府市の取り組みについて市の見解をお伺いいたします。 501: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 502: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 甲府市でのケアプラン作成については,今後,調査・研究させていただきたいと思います。 503: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 504: ◯ 8 番(太田 久美子議員) まずはぜひ,甲府市のケアプランを調査・研究していただきたいと思います。  妊産婦への支援は市と医療機関が連携して相談などを行っていることと思いますが,実際にはどのようにされているのか,差し障りのない範囲でお伺いいたします。 505: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 506: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 妊婦さんへの対応としては,年間10件前後ではありますが,医療機関より御連絡をいただき,連携して支援に取り組んでいます。妊婦さん御自身の病気やメンタル面でハイリスクと思われる方や,家庭の事情や経済面といった生活基盤を整える必要がある方など,医療機関だけでなく行政の支援を必要とされる方がいらっしゃれば,病院での面談の機会を設けたり,相談窓口として保健師を案内してもらうなど支援方法を医療機関と一緒に検討するとともに,必要に応じて関係機関と協力し問題解決に努めています。 507: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 508: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 医療機関としっかり連携されて妊婦さんへ対応されていることはわかりました。  11月20日は世界子どもの日でした。国連で子どもの権利条約が採択された日です。世界の全ての子供たちの人権を守る子どもの権利条約は,1989年に国際連合の総会において全会一致で採択され1990年に発効されました。日本も1994年にこの条約を批准しています。  世田谷区では,小学校6年生が区長に訴えたことがきっかけで,母子健康手帳に来年度版から,この子どもの権利条約を記載し,子供の人権を大切にすることとなりました。区で子供たちを守り健やかに育てていくんだという思いが伝わってまいります。本市でも母子健康手帳に子どもの権利条約を記載していただきたいと思いますが,市の見解をお伺いいたします。 509: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 510: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 母子健康手帳には児童憲章を記載しています。子どもの権利条約については,ページ数の関係もありますが,どのように記載していくことができるか,世田谷区の母子健康手帳を参考に検討していきたいと考えております。 511: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 512: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 御検討いただけるということで,よろしくお願いいたします。  現在,子ども家庭支援センターはあいとぴあセンターで事業を実施しています。子育て・教育支援複合施設の整備後は,子ども家庭支援センターは新たな施設で事業を実施することになります。  私はフィンランドのネウボラ制度も紹介させていただき,子育てを行う上で妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援が重要だと提案してまいりました。切れ目ない支援を行うという複合施設整備後の子ども家庭支援センターと健康推進課の連携・支援についてお伺いいたします。 513: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 514: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成28年度の児童福祉法等の改正により,子育て世代包括支援センターの法定化,平成32年度末までに全国展開を目指すとされています。子育て世代包括支援センターは現状としてさまざまな機関が個々に行っている,妊娠期から子育て期にわたる支援を,センターを中心に切れ目のない支援を行うために整備するものです。  現在,あいとぴあセンター内で子ども家庭支援センター事業を実施しているところですので,移転までの間に健康推進課と連携・協力した取り組みを積み上げ,それを基盤とした情報共有や連携した支援が展開できるよう必要な体制づくりに取り組んでいきたいと考えています。 515: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 516: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 必要な体制づくりにしっかり取り組んでいただくようお願いいたします。  虐待により幼い命が奪われる痛ましい事件が後を絶ちません。都内の児童相談所で受けた虐待の相談・通告の件数も増加の一途をたどっています。虐待は,家庭という密室で親によって行われることが多いということですが,全ての子供には親の虐待などを受けずに健やかに成長していく権利があります。親ができないのであれば,社会が子供たちを支援していかなくてはならないと改正児童福祉法はうたっています。虐待を防止していくための特効薬はないかもしれませんが,児童虐待問題への理解をさらに深め,さまざまな機関の連携を強化して取り組んでいただきますようお願い申し上げましてこの質問は終わります。 517: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田久美子議員。     〔8番 太田久美子議員登壇〕 518: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 2問目の全ての子どもが健やかに育まれるまちをから質問させていただきます。  虐待や親の病気など,さまざまな事情で親と暮らすことができない子供たちが,全国には約4万5,000人いると言われています。都内だけでも4,010人です。  平成29年3月末時点で,4万5,000人の子供のうち2,801人は乳児院に,2万6,449人は児童養護施設で暮らしています。  子どもの権利条約20条第3項には,子供の代替的養護は里親家庭や養子縁組で行うこととし,それが無理な場合の最終手段が乳児院や児童養護施設などの施設入所だとしています。しかし,日本では現在,社会的養護のもとにある子供の多くが施設に入所し,約18%が里親家庭で暮らしています。  東京都によれば,諸外国の里親委託率は,イギリス74%,フランス52%,アメリカ・ワシントン州50%,ドイツ48.1%,韓国49%,これに対して日本の場合は18.3%とOECD諸国の中でかなり低いレベルにあります。  国連は,施設養護は家庭養護で保護し切れない場合のやむを得ない選択とすべきとして,日本政府に対し2010年に,「家族基盤型の代替的児童養護についての政策の不足」に懸念を表明されました。  このような中,日本では2016年6月に大改革だと言われた改正児童福祉法が交付されました。「子どもが権利の主体」という理念がはっきり打ち出され,育ててもらうのは子供の権利であり,親が育てられない場合は社会が育てなければならない。つまり子供は安心して生活し成長していく権利があるとしています。  この改正児童福祉法の第3条の2には,「国及び地方公共団体は,児童が家庭において心身ともに健やかに養育されるよう,児童の保護者を支援しなければならない。ただし,児童及びその保護者の心身の状況,これらの者の置かれている環境その他の状況を勘案し,児童を家庭において養育することが困難であり又は適当でない場合にあつては児童が家庭における養育環境と同様の養育環境において継続的に養育されるよう,児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合にあつては児童ができる限り良好な家庭的環境において養育されるよう,必要な措置を講じなければならない。」と規定されています。  要保護児童は家庭と同じような環境で継続的に育てられるよう,里親・ファミリーホームや養子縁組での養育が原則となりました。また養子縁組について,これまでは児童相談所の業務として明確に位置づけられていませんでしたが,改正により児童相談所が取り組むことになりました。  また,厚生労働省は昨年8月に,「新しい社会的教育ビジョン」を発表しました。施設より里親養護を優先するとし,里親委託率を未就学児はおおむね7年以内に75%に,就学後の子供については10年以内に50%へ引き上げ,養子縁組は5年で1,000件以上の成立を目指すとしています。  東京都の里親委託率は現在13.1%で,全国平均よりも下回っています。この状況を踏まえ,東京都は平成41年度に,社会的養護に占める家庭的養護の割合をおおむね6割に引き上げるとしました。また今年度から,新生児委託推進事業を開始し,来年度は未委託家庭への家庭訪問や養育力向上のための研修を開始するほか,都内にある全ての児童養護施設に里親支援専門員を配置するとしています。  質の高い家庭養護の普及を目指しているのは国や東京都だけではありません。平成28年4月,20の自治体と13の民間団体が連携し,全ての子供が愛情豊かな理解ある家庭環境のもとで成長することができる社会を目指して,子どもの家庭養育推進官民協議会が設立されました。会長には鈴木三重県知事が就任され,フォスタリングマークを作成し,養子縁組・里親委託の推進などの取り組みを進めています。  日本は今,社会的養護のもとに暮らす子供たちをより家庭的な環境で育てる方向に,施設養護から家庭養護へと大きく動き出しました。まずは,社会的養護の意義についてお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 519: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 520: ◯ 参 与(石森 準一君) 虐待など何らかの事情によって家庭での養育が困難または受けられない子供を公的に育てる仕組みが社会的養護です。社会的養護には,より家庭に近い環境で子供を養育する家庭的養護と,児童養護施設などの施設養護がありますが,子供が安心できる,温かく安定した環境で養育されることは,子供の健全な育成を図る上で極めて重要と考えております。社会的養護の担い手の確保,社会的養護の普及・啓発に努める必要があると考えています。 521: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 522: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 平成28年の児童福祉法改正によって,新たに国と地方公共団体の責務規定が設けられました。どのような責務規定が設けられたのかお伺いいたします。 523: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 524: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成28年の児童福祉法の改正では,児童福祉法の理念の明確化など新たな規定等が設けられています。その一つとして,「国及び地方公共団体の責務」として,児童が家庭において健やかに養育されるよう保護者を支援するともとに,家庭における養育が適当でない場合は,家庭における養育環境と同様の養育環境において継続的に児童が養育されるよう必要な措置を講じなければならない旨の規定が設けられたところです。 525: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 526: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 「児童ができる限り良好な家庭的環境において養育されるよう」とは,具体的には社会的養護の取り組みの中の里親あるいは小規模住居型児童養育事業・ファミリーホームのことだと思います。  それでは,このような責務規定が児童福祉法に盛り込まれたのはなぜでしょうか,市の認識をお伺いいたします。 527: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 528: ◯ 参 与(石森 準一君) 虐待を受けた子供は近年ふえていますが,社会的養護を必要とする子供の多くは,保護者との愛着関係や他者との関係が適切に築けないことが少なくないとも言われています。里親など良好な家庭的環境において養育されることにより,特定の大人との愛着関係のもとで養育されることで,自己の存在を受け入れられるという安心感の中で自己肯定感を育むとともに,人との関係において不可欠な基本的信頼を獲得できると言われています。このようなことを含め,児童福祉法の中で国及び地方公共団体の責務規定として盛り込まれたものと考えています。 529: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 530: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 社会的養護に求められる背景についてはわかりました。  社会的養護には,家庭養護と施設養護があるとの御答弁でしたが,社会的養護にはどのようなものがあるのかお伺いいたします。 531: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 532: ◯ 参 与(石森 準一君) 社会的養護には,より家庭に近い環境で子供を育てる家庭的養護と,児童養護施設などの施設養護があります。  家庭的養護には,里親制度として養子縁組を目的とせず一定期間子供を養育する里親のほか,養子縁組を前提として子供を養育する養子縁組里親等があります。このほか家庭的養護には,養育者の住居で5名から6名の子供を養育するファミリーホーム,また,児童養護施設や乳児院で生活している子供に家庭生活を体験させるフレンドホーム等があります。  施設養護には,児童養護施設と乳児院等があります。 533: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 534: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 社会的養護については,御答弁いただいた取り組みがあるということがわかりました。  それでは,社会的養護の現状と課題についてはどのように捉えられているのかお伺いいたします。 535: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 536: ◯ 参 与(石森 準一君) 国の調査によりますと,平成28年時点の数値となりますが,社会的養護が必要な児童は約4万5,000人とされています。このうち里親による養育を受けている児童は約5,200人,約1割となっているのが現状です。また,平成24年時点での児童養護施設の寮舎形態の5割が定員数20人以上の大舎制となっています。平成20年時点では児童養護施設の7割が大舎制とのことでしたので,小規模化が進んでいるとはいえ,家庭的養育の推進のため施設の小規模化を進めることが必要であり,課題とされているところです。 537: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 538: ◯ 8 番(太田 久美子議員) ただいまの御答弁で,里親委託率がまだ約1割ということがわかりました。登壇質問で,諸外国の里親委託率を紹介させていただきましたが,1割というのは余りにも少な過ぎると思います。  社会的養護のもとにいる子供たちの多くが暮らしている児童養護施設では,5割が定員20人以上の大舎制であるということであります。先ほども申し上げましたが,日本が国連から懸念を表明されるのもうなずけるところであります。  それでは,先ほど現状として紹介された社会的養護の児童数は全国での数値だと思います。東京都と狛江市の状況についてはどうでしょうか,現状をお伺いいたします。 539: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 540: ◯ 参 与(石森 準一君) 東京都の平成30年度版の事業概要によりますと,平成27年度末の養育家庭登録数は512家庭,年度末委託児童数は360人となっています。平成28年度及び平成29年度末の養育家庭数及び委託児童数については,順に平成28年度末が522家庭,368人,平成29年度が537家庭,400人となっています。  狛江市の養育家庭数については,平成27年度3家庭,委託児童数2人,平成28年度3家庭,3人,平成29年度3家庭,4人となっています。 541: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 542: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 東京都全体では少しずつですが養育家庭・里親に登録している家庭数,そこで生活する児童数はふえてきているようです。狛江市の状況は,ここ数年は横ばいとなっています。養育家庭・里親数,それから里親のもとで生活できる児童の数をふやしていく必要がありますが,この養育家庭,養育里親ですけれども,この養育家庭になるための認定基準についてお伺いいたします。 543: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 544: ◯ 参 与(石森 準一君) 東京都の里親認定基準といたしましては,都内に居住し心身ともに健康であること,申込者の家庭及び住居の環境が家族の構成に応じた適切な環境であること,経済的に困窮しておらず,原則として世帯の収入が生活保護基準を上回っていること,申込者と起居をともにする者が,児童の受託について十分な理解を有していること等です。 545: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 546: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 里親がふえない理由の一つに,認定基準が厳しいことが挙げられていましたが,大阪市では昨年4月に,全国で初めて男性カップルを養育里親に認定し,虐待などで親と暮らすことができない子供を委託して大きなニュースとなりました。当時,東京都は里親認定から同性カップルを除外していましたが,小池百合子都知事は5月18日の定例会見で,都の里親認定基準を改正すると発表されました。東京都の里親認定基準がどのように改正されたのかお伺いいたします。
    547: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 548: ◯ 参 与(石森 準一君) 認定基準については,従来は養育家庭の年齢要件は25歳以上65歳未満とされていましたが,年齢制限が撤廃されています。また居住要件として,居室2室10畳以上で家族構成に応じた適切な広さが要件でしたが,国土交通省の住生活基本計画の最低基準を満たす必要はありますが,居室2室10畳以上の要件が撤廃され,家族の構成に応じた適切な環境とされています。また,配偶者がいない場合,従来は補助者が必要とされていました。補助者は原則として必要ですが,特段の事情がある場合は単身者も里親として認定されることが可能と改正されています。 549: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 550: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 厚生労働省が家庭での養育の推進を打ち出し,2016年に児童福祉法を改正したことなどを踏まえ,東京都もただいま御答弁いただきましたように,昭和48年から設けた里親認定基準を改正しました。親族以外の同居人を補助者と認めることで,同居の同性カップルも里親になることが可能になりました。この新しい認定基準はいつから施行されるのかお伺いします。 551: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 552: ◯ 参 与(石森 準一君) 新たな東京都里親認定基準は,この10月1日から施行されています。 553: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 554: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 東京都の新しい里親認定基準は10月1日から施行されていたということです。先ほど御答弁いただきましたように,認定基準の改正によって養育里親で65歳未満,養子縁組里親で50歳未満という上限の年齢要件が撤廃されました。「社会環境の変化で高齢者でも元気に働く人がふえ,養育が可能な環境にあること」ことが理由となっています。この新たな認定基準の内容について市はどのように周知されたのかお伺いいたします。 555: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 556: ◯ 参 与(石森 準一君) 新たな認定基準については東京都が周知等を行っていますが,12月1日に狛江市の防災センターで実施した養育家庭体験発表会において,里親の年齢制限の撤廃等を周知したところです。また,2月に実務担当者向けに養育家庭の研修会を開催する予定です。その中で改正の内容について伝えていきたいと考えています。 557: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 558: ◯ 8 番(太田 久美子議員) これまでの御答弁で10月1日から施行された新たな養育里親の認定基準について確認できました。今回の改正で,東京都の里親登録数がふえるのか今注目されています。新たな認定基準の内容を市民の皆様にもしっかりと周知していただきたいと思います。  次に,養育家庭としての申請・登録までをお伺いいたします。また,養育里親に子供を委託するまでの手続もあわせてお伺いいたします。 559: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 560: ◯ 参 与(石森 準一君) 東京都の養育家庭・ほっとファミリーの申請から登録までの流れについて答弁させていただきます。  児童相談所に養育家庭の登録を希望される方から問い合わせをいただいた場合,申請要件を確認し,認定前研修の申し込み・受講,受講後に認定申請を行います。申請後,家族全員が在宅しているときに児童相談所等が自宅に訪問して必要な調査を行い,児童福祉審議会里親認定部会での審議を経て,東京都知事により認定・登録されることになります。登録後は,2年ごとに里親の登録更新の手続が必要になります。  また,養育家庭に子供を委託するまでの手続については,まず,児童相談所が対象となる子供を紹介し,担当児童福祉司が子供の状況を説明,子供が生活している場で児童相談所の立ち会いのもと面会を行います。その後,数カ月程度の交流期間を経まして,外出,外泊を重ね子供との関係を築き,長期外泊交流中に,養育家庭の意思や子供の状況をもとに総合的に判断し,委託可否を決定することになります。  なお,交流中の費用については定額で補助されるものです。 561: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 562: ◯ 8 番(太田 久美子議員) わかりました。交流中の費用は補助されるということですが,今度は養育里親,そして子供への支援についてお伺いしたいと思います。 563: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 564: ◯ 参 与(石森 準一君) 子供が里親に委託された場合,子供は里親の医療保険には入れませんが,児童相談所から受診券が発行され,健康保険の範囲で医療費はかからないものです。また,委託期間中の養育費は東京都が支弁基準に基づいて支払い,児童が第三者に損害を与えるなどの事故に備えて東京都が保険に加入しています。また,一時的に子供の養育ができない場合,1年間で7日間の範囲でレスパイト・ケアを無料で利用できるものです。  里親への支援とし,里親が安心して子供の養育ができるよう,養育相談事業や各種研修等を行っているほか,東京都と里親,その関係者で組織したNPO法人東京養育家庭の会では,里親同士の交流や会報等の発行を行っています。 565: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 566: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 児童福祉法の規定により,里親の業務については都道府県の業務として位置づけられています。市は里親の普及啓発に向けて,これまで子ども家庭支援センター,世田谷児童相談所と養育家庭体験発表会の開催や展示会,市民まつりでの啓発等に取り組んできたと伺っています。  今後,市は社会的養護の普及啓発だけではなく,啓発以外の取り組みも求められると思います。社会的養護充実のための取り組みと課題をお伺いいたします。 567: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 568: ◯ 参 与(石森 準一君) 里親制度の普及には市民・関係者の理解が不可欠と考えております。このため東京都,子ども家庭支援センター等と協力し,普及啓発に向けた周知・啓発に取り組んでいきたいと考えております。  また,児童福祉法の改正により,市区町村がその設置に努めることとされた子ども家庭総合支援拠点,狛江市では子ども家庭支援センターが該当しますが,総合支援拠点においては,里親が地域において社会的なつながりを持ち孤立しないために,児童相談所や関係機関と連携して支援を行うことが必要とされています。市・子ども家庭支援センター,児童相談所,児童養護施設,里親支援機関がともにチームとして里親を支える養育に向けた取り組みを東京都とともに取り組んでいきたいと考えています。 569: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 570: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 里親制度の普及には市民・関係者の理解が不可欠だということです。  日本財団が1月に里親に関する意識調査を行いましたが,日本には里親を必要としている子供が3万人近くいるという基礎的な情報や,里親制度については名前を聞いたことがある程度で,子供の生活費として養育費が支給されていることや,2カ月などの短期でもできること,結婚していなくても大人が2人以上住んでいればできるということを知っている人は3%未満だったという結果が発表されています。  里親には養育家庭里親,養子縁組里親,親族里親などがありますが,養育家庭里親と養子縁組を混同している人が多いのも現状です。普及啓発に向け周知・啓発の取り組みを進めていただけるよう改めて要望しておきます。  私は市議会議員となるまで,養護施設の子供たちや障がいのある子供たちを支援するNPOで13年ほど活動してきました。社会的養護のもとにある子供たちは,自分たちの手で自分たちの環境を変えるだけの力はありません。改正児童福祉法ができました。国も都も動き出しましたが,社会全体で子供たちの最善の利益を実現できるよう,本市においても市民への理解をさらに促していただきたいということをお願いいたしまして,2問目の全ての子どもが健やかに育まれるまちをの質問を終わります。 571: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田久美子議員。     〔8番 太田久美子議員登壇〕 572: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 3問目の医療的ケア児支援のさらなる推進について質問させていただきます。  NICUなどの小児医療の進歩で新生児救命率が上がった一方で,医療的なケアが必要な子供が年々ふえています。現在1万7,000人以上の医療的ケア児がいると言われています。  先日私は,本市の医療的ケア児も利用されている世田谷区にある医療型短期入所施設もみじの家を訪ね,ハウスマネジャーの内多氏にお話を伺ってまいりました。狛江市の6人の子供と御家族も利用されているということでした。  医療的ケア児を取り巻く環境は大変厳しくて,介護をされる家族は子供のケアに追われて休む暇もなく,地域の保育園に預けたくても看護師がいないという理由で断られ,ケアに精いっぱいで医療的ケア児の兄弟に向き合えないなど,御家族は深刻な悩みを抱えているということでした。  もみじの家は,国立成育医療研究センターが運営しています。質の高い手厚いケアで医療的ケア児を24時間体制で見守ってくれることから利用者の口コミでどんどん広がり,利用を希望される方が殺到され,今では毎月30人から40人以上の方を断らなければならない状況となっているということでした。  内多氏は,今後は医療的ケア児を社会で支えるという国民的なコンセンサスが醸成されることが重要であり,行政を巻き込んだ議論が必要だとおっしゃっていました。その内多氏が平成28年の児童福祉法の改正は医療的ケア児にとって大変重要なものだと力強くおっしゃっておりました。  「医療的ケア児」という言葉が初めて記載された2016年6月に交付されたその改正障害者総合支援法で,自治体には医療的ケア児を支援する努力義務が課されました。  昨年の29年第2回定例会で私はこの改正法の意義について,福祉保健部長,児童青少年部長,教育部長の3部長に質問させていただきました。福祉保健部長は,「第5期の障害者計画の策定を行っておりますが,この改定を受け,保健・医療・福祉の関係機関が連携を進めるとともに,障がい児サービスの提供体制を計画的に構築し,医療的ケアを要する障がい児等が適切な支援を受けられるよう自治体において障害児福祉計画を策定することが定められたことが大きな意義と言えます。」と述べられました。  参与からは,「現在は(市内の保育園には)医療的ケアを必要とする児童はおりませんが,医療的ケア児が必要な支援を円滑に受けることができるよう将来的に検討する必要はある」,教育部長からは,「たんの吸引等の特定行為など,学校現場における医療的ケアは限られたものでございます。また人的,施設的な整備を伴うものとなりますが,全ての子供に対して健康と安全を確保しながら教育の機会を確保するために,できることから取り組んでまいりたい」との御答弁をいただきました。  そこで,今年度の取り組み状況についてお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 573: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 574: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 福祉保健部としては,平成30年度からの計画として障がい者計画・第5期障がい福祉計画の策定に合わせ,新たに第1期障がい児福祉計画を策定したところです。  取り組み状況ですけれども,医療的ケア児に関する対応状況等を把握するため,関係部署に対して調査を行ったところです。 575: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 576: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江市内の保育園で,医療的ケアを実施している児童がいない状況については変化はありません。  これまで保育園「入園のしおり」において,「障害の有無に関わらず,保育園では医療的ケアや医療行為は行っておりません。」と記載していたところですが,平成31年度版からはこの内容に加え,「必要のある方は別途ご相談ください。」という一文を加えています。 577: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 578: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 市内の小・中学校には,肢体不自由・病弱の固定学級または特別支援学校の設置はありませんので,医療的ケアを目的とする施設整備は行っておりません。医療的ケアを必要とする児童・生徒から就学の相談があった場合には,個別の対応となり,学校でできること,できないことを保護者・学校・教育委員会等で話し合い,受け入れの準備を進めることになります。  現在,市内の小・中学校には医療的ケアを必要とする児童・生徒はおりませんので,取り組みの実績はありません。 579: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 580: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 福祉保健部では医療的ケア児に関する対応状況等を把握するため,関係部署に調査を行ったということです。児童青少年部では,平成31年度の入園のしおりに,これまでは「障害の有無に関わらず,保育園では医療的ケアや医療行為は行っておりません。」としていましたが,「必要のある方は別途ご相談ください。」との一文を加えたということです。教育部では医療的ケアを必要とする児童・生徒はいないので取り組みはしていないということでした。  昨年の第2回定例会では,2016年6月に出された「医療的ケア児の支援に関する保健,医療,福祉,教育等の連携の一層の推進について」の局長通達についてお話をさせていただきましたが,目黒区では医療的ケア児が,心身の状況に応じて地域で適切な支援が受けられるように,保健・医療・福祉・教育等の連携を推進するため,目黒区医療的ケア児支援関係機関協議会を設置しました。本市においては庁内の連携を図るためのきっかけとして関係部署に対して調査を行ったとのことですが,具体的にどのような内容だったのかお伺いいたします。 581: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 582: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 調査の内容ですが,医療的ケア児の把握の有無,把握している場合は現在の支援または対応状況について調査を行ったものです。結果,各課の医療的ケア児とのかかわりや人数,利用しているサービス等について把握することができたところです。 583: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 584: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 年々ふえていると言われる医療的ケア児ですけれども,世田谷区などでは訪問面談やアンケートによる実態調査をされています。私が前回質問した際には,世田谷区のような実態調査はされておらず,医療的ケア児が何人いるのかは把握していないということでした。今回の調査では世田谷区の調査とは対象が違いますが,医療的ケア児の人数については把握できたということです。市内には医療的ケア児は何人いらっしゃるのかお伺いいたします。 585: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 586: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 医療的ケア児とは,一般に人工呼吸器や胃ろう等を使用し,たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な障がい児のこととされておりますが,本調査では,医療ケアの内容として人工呼吸器,気管切開,鼻咽頭エアウェイ,酸素管理,吸引,吸入,中心静脈栄養,経管栄養,腸ろう,透析,定期導尿,人工肛門を対象として行ったところです。  現状把握できた中では,市内の医療的ケア児は10名となっています。 587: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 588: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 狛江市障がい者計画には,「地域共生社会の実現に向けた支援体制の構築」が掲げられています。その中で「医療的ケア児が地域において必要な支援が円滑に受けることができるよう保健,医療,福祉,その他の各関連分野の支援を調整するコーディネーターを平成32年度に配置」と書かれてありますが,医療的ケア児がどれくらいいるのかわからないと支援が行き届かないことになりますので,さらなる実態把握を改めてお願いしておきます。  次に,この計画には,「医療的ケアを必要とする障がい児が切れ目のない適切な支援を受けられるよう」と記載されていますが,医療的ケア児の地域において適切な支援とは具体的にはどのような支援をいうのかお伺いいたします。  また,コーディネーターの配置を平成32年とした理由もお伺いいたします。 589: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 590: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 医療的ケア児が必要とする切れ目のない適切な支援とは,地域で安心して暮らしていくために必要な支援のことで,具体的には訪問診療や訪問看護などの医療サービス,短期入所や児童発達支援事業所等の福祉サービス,保育所・幼稚園・認定こども園等の保育サービス等で,これらを総合的に相談できる体制も含んだものと認識しております。  コーディネーターについては,国の指針により平成32年度までに配置することが求められています。今後,医療的ケア児の実態把握を進めつつ,市に必要なコーディネーターの役割等を検討していく考えです。 591: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 592: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 今後,医療的ケア児の実態把握を進め,市に必要なコーディネーターの役割等を検討していくということです。どうぞよろしくお願いします。  昨年の予算特別委員会で私が,医療的ケア児を24時間欠かさずケアしている御家族の現状をお話しして,レスパイト事業の対象にしてほしいとお願いしましたところ,御家族の過酷なケアの負担を軽減するとして,このレスパイト事業の対象者に加えていただきました。大変感謝しているところです。ただし,昨年の第2回定例会の時点では,事業の周知を図っているところで利用者はゼロということでした。現在の医療的ケア児の御家族の利用状況をお伺いいたします。 593: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 594: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 重症心身障がい児(者)等在宅レスパイト事業については,平成29年度は1名のみの御利用でしたが,平成30年4月には,一定の医療的ケアが必要な子供を対象に追加し,11月末現在で4名の方が利用されています。 595: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 596: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 4名の医療的ケア児の御家族がレスパイト事業を利用されているということです。  医療的ケア児の御家族の負担を軽減する一つに,訪問看護の利用があると思います。医療的ケア児の御家族は利用されているのかお伺いいたします。 597: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 598: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 日常的に医療的ケアが必要な子供が自宅で暮らすためには,訪問看護の利用が欠かせない状況となっています。訪問看護サービスでは,病状や体調の確認,医師の指示による医療処置のほか,医療機器や体調等に関する相談等のケアも行っており,乳幼児期の医療的ケア児にとっては身近な支援者であると考えられていることから,多くの御家族の方が利用されているものと認識しております。 599: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 600: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 訪問看護も多くの御家族が利用されているということで安心いたしました。  昨年,私が医療的ケア児とその御両親にお会いしたときに,災害時の避難場所や連絡方法,電源の確保が心配で眠れないとお聞きいたしました。私は,この医療的ケア児も災害時要支援者として個別計画を作成していただきたいと第2回定例会でお願いいたしました。担当部からは,避難の支援をするための積極的に声がけをして,3人の医療的ケア児について支援者名簿の登録や個別計画の策定をお願いしていきますと,こういう心強い御答弁をいただきました。いつ起きても不思議のない大災害です。医療的ケア児の個別計画の作成を加速していただきたいと思います。個別計画の現在の作成状況をお伺いいたします。 601: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 602: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 調査で把握できた医療的ケア児の中で災害時の支援が特に必要と考えられるゼロ歳から6歳のお子さんは8名いらっしゃいます。この方々については,狛江市地域見守り活動支援対象者名簿登録制度実施要綱第2条第8号の規定により,登録の申し出をいただければ名簿に登録することができ,第8条の規定により,名簿の提供に同意いただければ個別計画を策定することも可能です。  8名中2名は名簿に登録いただき,名簿の提供に同意いただいております。この2名の方については,11月26日付で「地域見守り活動支援対象者個別計画の作成について」という個別計画作成の勧奨通知をお送りしております。残り6名の方については名簿に登録していただいておりませんので,名簿登録と個別計画作成の勧奨通知を合わせてお送りし,名簿の登録及び個別計画の策定についてお願いしてまいります。 603: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 604: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 現在,市が把握しているゼロ歳から6歳までの医療的ケア児で災害時に支援が必要な子供は8人,うち2人については個別計画作成の勧奨通知を送付し,残り6人については,名簿登録と個別計画作成の勧奨通知を送付されるということです。つまり個別計画はこれまではつくられていなかったということになります。これから個別計画を作成されていくということになりますが,先日見学させていただいた,もみじの家のハウスマネジャーの内多氏から,医療的ケア児の家族は子供の命を守ることに必死です。災害時なんて一番心配でしょう。まずは御家族との信頼関係を築いていくことが一番大事なんですとおっしゃいました。通知を送付するだけでなく,場合によっては丁寧な説明も行っていただき,現在把握されている8人の医療的ケア児全員に個別計画を作成されますよう,要望させていただきたいと思います。  ところで,平成31年度入園のしおりには,医療的ケア児について,「必要のある方は別途ご相談ください。」の一文が加えられました。大きな前進です。ありがとうございます。  港区は,2020年1月に新設する区立元麻布保育園,ここでたんの吸引など日常的に医療行為が必要な子供,医療的ケア児を受け入れる専用クラスを設けるとしています。都によりますと,保護者の申し出があった場合に受け入れた例はこれまでにもあるが,枠を設けて募集するのは初めてではないかと述べられています。就学前という大切な時期を有益に過ごすためにも,本市にあってもできるだけ受け入れていただきたいと思いますが,市の見解をお伺いいたします。 605: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 606: ◯ 参 与(石森 準一君) 医療的ケアが必要な児童の入園については,人的な措置が必要となること,そして症状により施設的な改修等を具体的に検討しなければならないところです。現状では対応していないところですが,必要な支援が可能となるよう,他市の先進事例などを調査・研究してまいりたいと考えています。 607: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 608: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 医療的ケア児が必要な支援を円滑に受けることができるよう,他市の先進事例などを調査・研究していただけるということで,よろしくお願いいたします。  ところで,今後どういった体制が整えば受け入れが可能となりますでしょうか。例えば平成29年の予算特別委員会で私が質問した際,狛江市でも市立保育園で排せつ管理が必要な医療的ケア児を1人受け入れたことがあると答弁されておりますが,排せつ管理が必要なお子さんの場合はどのような体制整備をすれば受け入れが可能となるのでしょうか,お伺いいたします。 609: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 610: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成26年度まで在籍していました18トリソミーの染色体異常の児童については,医療的ケアというよりも排せつの感覚がなかったため,紙おむつを使用して対応していました。
     現在においては,詳しい内容をお話しすることはできませんが,導尿が必要な児童をお預かりしております。乳児のときには明確にはわかっていませんでしたが,保護者の方から御相談をいただき対応を検討いたしましたが,在籍保育園での対応が難しい状況があり,紙おむつで対応している状況です。  体制整備ですが,対応するための担当看護師の配置と衛生的な施設が必要です。一般的な「だれでもトイレ」であっても,誰がどのように使用しているか不明のため,衛生的な不安があるので,カテーテルを消毒する施設整備のほか,専用のトイレを準備することが望ましいと考えています。 611: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 612: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 現在も導尿が必要な児童をお預かりしているということです。排せつ管理のケアが必要な子供の場合は,担当の看護師,カテーテルを消毒する施設整備,専用のトイレが必要だということだと思います。  それでは,経管栄養と気管切開の医療的ケアが必要な子供の場合はどうでしょうか,お伺いいたします。 613: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 614: ◯ 参 与(石森 準一君) 担当する看護師の人的な措置は必要であると考えています。  経管栄養,気管切開の児童についても,衛生管理は欠かせないところです。一番怖いのが感染症であり,管に細菌が付着してしまう可能性があります。また,遊んでいるときに管が抜けてしまったり,他児が触ってしまう危険性もあるため注意が必要となります。  気管切開をしている児童は,吸引が1時間ごとに必要となり,簡易なものもありますが,吸引する装置の準備が必要となります。  せきをすることで,切開した場所からたんなどが出てしまうことがあるため,他児への影響も考えた室内環境を整える必要があると考えています。 615: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 616: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 看護師の配置,それから吸引する装置の準備,他児への影響も考えた室内環境の整備が整えば受け入れが可能になるということだと思います。少しハードルが高いという感じがいたします。  医療的ケア児は,学校に看護師など医療的ケアに対応できる人がいれば,親が付き添わなくても学校に通える可能性もあります。箕面市は,障がいを持つ子供の教育に熱心で,地元の医療とも連携して13年前から学校に看護師を配置し,人工呼吸器でも付き添いなしで受け入れることを教育委員会が決断しました。知的におくれていない医療的ケア児の御両親の中には,公立学校に入学させたいと願う方が少なくありません。本市の教育委員会では現在,医療的ケア児についてどのように考えておられるのかお伺いいたします。 617: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 618: ◯ 教育部長(平林 浩一君) これまで狛江市教育委員会としては,教育と療育の両立を目指し,従来の子供たちが設置校に通い指導を受ける通級指導学級から,教員が学校を巡回し指導する特別支援教室への切りかえをいち早く全校で実施するとともに,長年の課題でした小学校への自閉症・情緒障がい固定学級開設等に取り組んでまいりました。この教育と療育の両立,さらにこれに医療を加えるためには,就学相談のあり方の見直しや学校に配置されている教職員の専門性を超えた機能が求められますので,相当の覚悟を持って臨む必要があると考えています。 619: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 620: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 医療的ケア児の受け入れについて相当の覚悟を持って取り組んでいただきたいとお願いいたします。  これまで制度と制度のはざまで苦しんできた医療的ケア児と御家族が地域で暮らしていけるよう国は法律をつくりました。この法律に魂を入れるのは地方自治体ですが,努力義務としたことで,自治体ごとに温度差が出ているようです。  私は,子供と家族が笑顔で暮らせる社会になっていくことを願います。本市にあっては,医療的ケアが必要でも,子供と家族が安心して暮らしていけますよう改めてお願い申し上げまして,質問を終わります。 621: ◯ 議 長(小川 克美議員) 時間です。  暫時休憩いたします。     午後 4時30分 休憩     午後 4時49分 開議 622: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  時間の延長をお認め願います。  一般質問を続行いたします。6番吉野芳子議員。     〔6番 吉野芳子議員登壇〕 623: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 通告に従いまして2問質問をいたします。  1問目は,子ども・若者が自分らしく成長できる社会を目指してです。  「批判ばかりで育った子は非難ばかりする」「敵意に満ちた中で育った子は誰とでも戦う」「冷やかしを受けた子ははにかみ屋になる」「ねたみを受けて育つといつも悪いことをしている気持ちになる」「心が寛大な人の中で育った子は我慢強くなる」「励ましを受けた子は自信を持つ」「褒められる中で育つと感謝を知る」「公明正大な中で育つと正義心を持つ」「人に認めてもらえる中で育つと自分を大事にする」「仲間の愛の中で育った子は世界に愛を見つける」,これらは抜粋ですが,子供はこうして生き方を学ぶというアメリカインディアンの教えだそうです。  人は完璧な中で生まれ育ち,生涯を閉じるわけではありません。しかし,人はよりよい環境をつくって,誰もが社会で平等に生きられるよう努力をしています。  一方で,あふれる情報の中で取捨選択ができなくなることや,体験・経験の機会が少なくなっていることについて,警戒しなければなりません。  1712年ジュネーブに生まれたジャン=ジャック・ルソーは,著作「エミール」の中で,「私たちは,いわば2回この世に生まれる。1回目は存在するために,2回目は生きるために」という名言があり,これゆえ思春期は自分で自分を産む第2の出産と言われています。  思春期の特徴とは何かをまずお尋ねいたします。  再質問は自席よりいたします。 624: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 625: ◯ 参 与(石森 準一君) 思春期は,医学的には第二次性徴の発現の始まりから成長の終わりまでと定義されていて,ホルモンの分泌により肉体と精神が変化する大人への成長の過渡期です。  肉体的な体の成長と精神的な心の成長のバランスが整わず,不安定になることがあり,いらいらして物や人に当たったり,時として周囲をやきもきさせることがあります。  また,親から自立したいという欲求から,この時期に親から干渉や口出しをされると,うるさがったり遠ざけたりする特徴があります。 626: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 627: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 誰にでも思春期があります。思春期は小学校高学年くらいから高校生くらいまでの大切な多感な時期です。最近は思春期に入るのが早い子もいると言われる一方,実は小学校中学年から助走が始まっていて,前思春期と言われます。また,思春期を抜けるのが遅い子がふえたとも言われます。  子供から大人へと変わっていく時期,自分探しをする姿をただ見守っているだけでいいのでしょうか。子育ての手が離れたとほっとできるどころか,そんな子供につき合うのはとてもしんどいとも言えます。  子供たち自身も青年期を迎えるに当たり,思春期を学ぶことが重要だと思いますが,市のお考えを伺います。 628: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 629: ◯ 参 与(石森 準一君) 思春期は,自我の目覚めや独立への欲求の中で,支配や干渉という他人からの圧力に対する反抗と,不安から大人に依存したい欲求が心の中で激しく葛藤して,過度に情緒的な反応を示す時期です。  また,親とは違う自己の考えに共感してくれる同世代へと関心が向かいます。この時期までに自己肯定感や友人との関係性が築けないとつまずいてしまい,道を踏み外してしまう可能性があります。子供たちが正しい理解をするため,学ぶことは非常に重要だと考えています。 630: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 631: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 思春期についての認識を,まず大人が深めるべきではないでしょうか。そのために体系のある連続講座などが必要だと思いますが,いかがでしょうか。 632: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 633: ◯ 参 与(石森 準一君) 経験をしてきた大人は,最終的な答えを知っているため,最短ルートの方法でアドバイスをしてしまうことが多くあります。子供が一つ一つ乗り越えるために必要なことを大人が理解することで,子供の成長を待つこともできると考えますので,思春期の認識を大人が深めることは必要だと考えています。 634: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 635: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 子供たち自身も客観的に自分自身に起こっている変化を知ることが大切です。なぜならこの変化は,平穏にひっそりと静かなものではないからです。大人に対して不信感を抱いたり,大人と激しく対立したり,自分でもさまざまな葛藤で苦しみ,悩むこともあり,これら全てが正常で必要なことだとわかれば,少しは楽になります。  ルソーが子供から大人になる過程を出産に例えたこと,これは自分が自分を産むための陣痛といったことは,私たち大人は軽く受けとめてきたのではないかと思います。  ほかにも「エミール」の中でルソーはたくさんの明言を残してきています。  「名声は人々のささやきにほかならないが,それはしばしば腐敗し切った息である」「理性,判断力はゆっくりと歩いてくるが,偏見は群れをなして走ってくる」「10歳では菓子に,20歳では恋人に,30歳では快楽に,40歳では野心に,50歳では貪欲に動かされる。人間はいつになったら,英知のみを追うようになるのだろうか」。  こういった18世紀のフランス人の言葉が,今の私たちの心にも通じて,その意味がリアルに響いてきます。そのことを重く受けとめ,大人は子供たちにこの思春期について伝えることを使命と感じるべきだと思います。  新宿区の委託事業,「思春期の子どもと向き合う」について,内容と所感をお伺いいたします。 636: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 637: ◯ 参 与(石森 準一君) 連続講座「思春期の子どもと向き合う」は,思春期の子育て支援事業であり,思春期のさまざまな特徴に目を向けて,子供の荒れ,揺れに悩む保護者の方や関心を持つ方が学び合い,交流し,支え合う事業であり,大人になる手前の子供たちの健全育成を目指しています。  医師や教員などの専門家による連続講座により理解を深め,不登校・非行の体験談を聞くことで,大人が思春期の自分自身の体験を思い出し,子供たちの成長を待つことができるようになると思いますので,よい取り組みであると考えています。 638: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 639: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) この新宿区の講座は,思春期の心と体,コミュニケーションのとり方,性の話,スマホ・SNSと子供の世界,不登校や非行の親の体験談などで構成されていて,午前・午後・夜間・土曜日コースがあります。狛江では取り組みがすぐに始められないようであるならば,ぜひこの情報提供だけでもしていただきたいと思います。  続きまして,心理検査hyper-QUについて伺います。  現在までの実施状況とその目的について,お伺いいたします。 640: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 641: ◯ 教育部長(平林 浩一君) hyper-QUの実施状況について,答弁申し上げます。  まず,対象については,狛江市立小・中学校全校の全児童・全生徒です。  実施の時期は,第1回目が5月中旬から6月中旬,第2回目が10月中旬から11月中旬となっています。  これまでの実施状況としては,平成24年度は小学校4年生以上の児童・生徒,平成25年度以降26年度まで小・中学校全ての児童・生徒に対して,6月と11月の年2回Q-Uアンケートを実施しました。また,26年度については,中学校1校においてhyper-QUを実施し,27年度からは小・中学校全ての児童・生徒に対して,hyper-QUを実施しています。  実施の目的ですが,児童・生徒が望ましい学習集団の中で,集団への所属感や学習意欲を高めるために,その結果に基づいて児童・生徒理解を進め,児童・生徒一人一人の状況に合わせた教員からの言葉がけや学級集団の状況を改善する指導の実施につなげるための手だてとすることにあります。 642: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 643: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 平成24年からずっと拡充してきているという状況です。  次の質問はこういった質問をしたんです。少なくともこの検査は学習,行事等のカテゴリーではありません。児童・生徒の立場として考えたときに,小学校1年生から中学校3年生まで年2回同じ心理検査を受けることは,どのような意味があるのかという質問をしましたが,私は子供たちがこの検査を受けることに関してのさまざまなことをちょっと聞きたかったんですが,そういった御答弁が来ませんでしたので,これは質問としては割愛させていただきます。  以前やはりこのhyper-QUに問題を感じたときに申し上げた内容をもう1度,もう何年かたっており,問題は同じだというふうに認識しておりますので,ちょっと説明させていただきます。  hyper-QUアンケートについては,質疑をすればするほど納得がいかなくなるばかりで,不安と失望と困惑しか得るものはありませんでした。そもそもは学校長を初め500人近くいる教員のhyper-QUについての理解,納得についての問題があります。全教員がその目的や効果,活用方法について理解や納得していなければ,このアンケートは危険極まりないものと言えます。  まず設問ですが,繊細で感受性の高い児童・生徒の心に土足で踏み込んでいます。小学校1年生から3年生の設問には「学校でひとりぼっちでいることがありますか」「遊びの仲間に入れてもらえないことがありますか」など,もっと嫌な質問もたくさんあります。  また,いじめ・不登校の防止といいます。しかしながら,通常学級にはいわゆる発達障がいの特性や傾向を持つ子供が6.3%いると言われています。今ドイツやアメリカでは,その割合は30%としているそうです。耳の聞こえやコミュニケーション,人との距離感覚などに対し,過敏だったり,鈍感だったり,苦手だったり,わからなかったりする子たちは,見えないストレスをたくさん感じながら人一倍疲れて学校生活を送っています。  その子供たちに「相手に聞こえるような声で話していますか」「自分から友達を遊びに誘っていますか」などの設問はいかがなものでしょう。例えば「後で」「すぐに」「すぐ」「大体」といった抽象的な言い方では戸惑ってしまうという特徴があることも,多くの人が知る事実となっています。「友達から何かしてもらったときにありがとうと言っていますか」「みんなで決めた決まりは守るようにしていますか」これらは抽象の最たる質問と言えます。  狛江市の公立小・中学校では,9年間漏れなくこのhyper-QUアンケートが年2回もついてくるというわけです。今のところ年間約400万円も使って,このアンケートから自立する予定がないとの答弁でした。子供たちはこのアンケートを拒否することはできるそうです。しかし,拒否した子は1,000人に1人,これは何を意味するのでしょうか。  教員の調査結果の生かし方,また,より問題なのは保護者へのフィードバックの仕方,個々の子供への具体的な支援の成果も検証できていません。教員の実力によって使いこなせない場合も容易に想像できます。  こういった形で,私はやはりhyper-QUアンケートを大変問題に思っています。今回私が一般質問,一番最後なんですが,この4日間の間にも多くのいろいろな喫緊の問題がある中で,こういったものが優先されてずっと何年も拡充されてきたというところが,どうしても私は納得がいかないわけです。  経費,労力の負担と効果とを総合的に見きわめ,悉皆で実施することの見直しを考えるべきではないでしょうか。お伺いいたします。 644: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 645: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まずは厳しい御指摘だというふうに受けとめさせていただいております。  hyper-QUに関しては,児童・生徒一人一人の多面的な理解に基づくアセスメントとして,また,個々の実態に応じた対応策の評価として重要な役割を果たし,一定の効果があったと評価しております。  また,市が目指してきた,全ての学校の全ての学級で,全ての教員による全ての子供のための特別支援教育を実現するためには,特別な支援を要する児童・生徒は障がいがあるか否かではなく,全ての児童・生徒を対象として一人一人に応じた適切な支援を行うことが重要であり,hyper-QUはアセスメントとして大変有効でした。  今後,各学校においては,hyper-QUの意義をどのように捉え,学校経営の中でいかに活用していくかを考えていく必要があると考えています。その学校の自主的な意思を教育委員会としては支援してまいりたいと考えています。 646: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 647: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 以前この心理検査をしている自治体に,私もアンケート調査をしたことがありますが,課題としてはやはりデータの活用,教員の理解,結果の生かし方,そして費用といったものが挙げられておりました。ただ,漫然と惰性でやり続けているのでは困ります。どこかの時点できちんとした検証が必要であり,今後は経費と時間,労力以上の価値があるかないか,それぞれの学校の判断に任せる方向で実施すべきだということを指摘させていただきます。  続きまして,皆さんのお手元に資料がいっているかと思いますが,作業療法士の話をさせていただきます。  2016年に岡山県で始まった,学童保育に通っている発達障害などの子供のケアに作業療法士の知識や経験を生かす取り組みは日本全国に広がり,成果を上げています。  この岡山県での共同事業の報告書によれば,2012年実態調査では1年生から3年生の小学校にいる時間は1,218時間,学童保育には1,633時間と学校より学童で長時間生活していることが明らかになりました。  このような中で,年々発達障がい児等の利用がふえており,過ごす時間も長く,自由な空間,異年齢集団,物が多く雑然としていて,1人当たりのスペースも狭いなど,過ごしにくい条件が重なっているのが現状と言えるのではないでしょうか。  子供たち,保護者,指導員それぞれの不安や心配を解消することが求められています。これらを踏まえ,質問をいたします。  現在の狛江市の学童クラブの現状についてお伺いいたします。  学童クラブに通所する児童数,支援を必要とする児童数,また,どのような体制で支援をしているのか,これについてお伺いいたします。 648: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 649: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成30年4月1日現在の学童クラブ入所児童数は586人となっています。その中で支援を必要とする児童は,障害者手帳や医師の診断書による児童のほか,診断書等はないが気になる児童を合わせますと,約40人となります。基本配置の職員が対応するほか,状況により職員の加配を行い対応しています。 650: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 651: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 本当に皆さんどう思われるかと思います。学童の中の586人中約40人ということで,やはりかなりな数かというふうに思います。
     それでは,支援員や指導員,保護者などからの要望とその対応についてお伺いいたします。 652: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 653: ◯ 参 与(石森 準一君) 基本的には就業等のため,監護に当たれない保護者の方が多く,具体的な方策などの申し出はなく,ふだんの様子などをうかがうことがほとんどです。現場の支援員からは研修等で理論は習得できても,どのような行動をすることで落ちついたり改善されるか等の具体的方策を知りたいとの意見があるところです。 654: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 655: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それではまず,作業療法士はどのような職業なのかをお伺いいたします。 656: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 657: ◯ 参 与(石森 準一君) 作業療法士は,入浴や食事など日常的な動作や手工芸,園芸及びレクリエーションまであらゆる作業活動を通じて,身体と心のリハビリテーションを行う専門家です。  理学療法士と異なる点としては,作業療法士は躁鬱病及び摂食障害などの精神障害の患者さんも対象としていまして,幅広くリハビリテーションの医療現場で活躍している方です。 658: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 659: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,学童クラブに訪問支援の作業療法士を活用する取り組みの内容についてお伺いいたします。 660: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 661: ◯ 参 与(石森 準一君) 作業療法士の学童クラブの連携は,岡山県などで実施されており,医学的に身体の仕組みや脳の仕組みからふだんの支援につなげる等のアプローチで,現場に好評という話を伺っています。 662: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 663: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 平成30年11月14日に,社会福祉法人雲柱社主催で開催された「作業療法士×学童保育連携の可能性」の講演では,どのような学び,課題の発掘,問題解決に向けてのヒントが得られたのか,お伺いいたします。 664: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 665: ◯ 参 与(石森 準一君) 講演は,岡山県学童保育連絡協議会会長の糸山智栄さんに御登壇いただき,特別に支援が必要な児童への対応について御講演をいただきました。  岡山県での作業療法士活用の経緯から,支援が必要な児童への対応について,研修などでの病気や分析された情報ではなく,具体的な事例をお話しいただき,作業療法士の活用の必要性について理解をしたところです。  学童クラブにおいて,臨床心理士等が各施設を訪問し,子供の生活場面を共有しながら,支援員が対象児へのかかわりや環境調整について助言を受ける事業を実施しておりますが,この内容の拡充について検討してまいりたいと考えています。 666: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 667: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 前回もちょっと紹介させていただいたんですが,今回は運柱社主催で,実際に糸山さんに来ていただいて,皆さんに話を聞いてもらう機会があったわけですけれども,この配ったものを見ていただけるとわかるんですが,例えば検討事例で学ぶというところに,立ち歩く,トイレを汚す,他児との関係,こういったものを1個1個わかりやすく,なぜこの問題行動をするのかということを作業療法士の方が見て,そして分析して支援の方法を考えると,大変具体的なわけです。  では,参加者からの意見や感想についてお伺いいたします。 668: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 669: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在はどこの学童クラブにも支援が必要な児童は在籍しているため,参加した支援員からは事例として紹介のあった内容が印象に残っており,これまで自分たちがしてきた児童とのかかわりについて見直したり,自信を深めたりしている状況があります。  作業療法士の方であれば,どのような作業をするか方法を示してくれるので,具体的でわかりやすいなどの意見がありました。 670: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 671: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今後,狛江市として,学童における作業療法士の活用についてどのように考えているのか,そして,どう進めていくのかについてお伺いいたします。 672: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 673: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成30年3月策定の狛江市児童発達支援センター整備基本構想において,臨床心理士,作業療法士,言語聴覚士等が保育園,幼稚園,学童クラブ等を定期的に巡回し,職員に対して支援を必要とする子供ヘのかかわり方や環境調整に対するアドバイスを実施する予定としています。  巡回相談事業を一本化し,市内の幼稚園,保育園及び学童クラブの統一的なスキルアップを図るとしておりますので,関係機関と協議をしてまいりたいと考えています。 674: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 675: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 子供支援の作業療法士ということがポイントになるわけですけれども,この人材育成について狛江として取り組めることは何かについてお伺いいたします。 676: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 677: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 私も先ほどの講演会のほうに参加して,改めて作業療法士に対する理解を深めたところです。  食べる,着がえる,入浴するなどの日常生活の全ての生活行為を「作業」と呼び,作業療法士は作業を通して能力の維持・改善を行う専門家ということです。一般的にはけがや手術後のリハビリや体のケアをして回復を促すものと考えられておりますけれども,それだけでなく子供の支援においても非常に有効なことを改めて感じたところです。  作業療法士は,子供支援における専門職としては,まだ余り一般的でありませんけれども,医療現場はもちろんのこと,生活現場の中でも実際にさまざまな特性のお子様に対する支援において,大変有効と言われるところでもあります。そして,支援の必要な子供たちの発達課題,障がい特性,生活機能等に焦点を当て,その生活環境や環境因子を正確に把握・分析し,支援ができる作業療法士の必要に関しましては,今後も一層増してくるものと思われます。  市としては,個別のケースに関して連携する専門職の1人として,作業療法士の方と支援・実践を積み重ねていくことが,子供支援の作業療法士の人材育成につながるものではないかと考えています。 678: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 679: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 作業療法士が集団の場にいる子供たちを観察し,アドバイスをするということです。  私が今回,これを本当にいいと思ったのは,臨床心理士だと,例えば心に寄り添ってといったような指導を指導員にしていくわけですけれども,それは具体性がなくてとてもわかりにくく,効果が見えにくいということが多いわけです。先ほど配らせていただいた事例で,立ち歩くのはなぜかを観察・分析して,作業に落とし込むことで問題行動の解決をするわけで,とても明快なわけです。  こういったことが学童や,小さい年齢のときからそういった見立てをしてもらって,解決方法を提示してもらう,そして,スモールステップでできることからやっていくことによって,二次障害とか,大きくなってからもまだ自己肯定感が高まらないとか,そういった後々起こってくることに関しても,この作業療法士の1個1個の活用によって,随分子供も楽だし,もちろん親も周りの人も楽になっていくのではないかと思っています。  糸山さんがおっしゃっていたことは,その子を見て,どうしてもその子の悪いところ,立ち歩かないでとか,そういったことばかり言うと,そこの部分が強化されてしまうというんですね。だから,もう悪いところは見ない,いいところを伸ばそう,こういうようなすごくわかりやすいお話がありました。  それはとりもなおさず,私たちにも同じことが言えて,苦手なものとか不得意なことを克服するって大変なことです。だから,得意なところをみんなから伸ばしてもらう。そういったことを今回の糸山さんの話の中で私は受けとめて,本当に当然のことなんだけれども,日常生活の中でなかなか忘れてしまう。何か不得意なものを克服して努力することがいいことみたいなふうに持っていくことによって,みんなの中ですごくストレスがたまっていって,無理をしてしまう。  それから,できたふりをするとか,うそをつくとか,そういうことにもつながっていくように思います。だから,もう少しみんな楽になっていいんじゃないかなと,このようなことを糸山さんの講義を聞きながら思いました。  ぜひ今後も日本の中で子供支援のための作業療法士というものが,いろいろな形で人材育成されていくようにしていっていただけたらというふうに思います。  続いて,知的障がい者のための学びの場について,お伺いいたします。  狛江市での,知的障がいのある生徒の特別支援学校高等部卒業後の進路についての状況を伺います。 680: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 681: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 府中けやきの森学園の知的障がい児部門の直近3カ年の状況で答弁させていただきます。  平成27年度は5名の方が卒業され,一般就労された方が2名,福祉的な就労をされた方が3名。平成28年度は7名の方が卒業され,一般就労された方が4名,福祉的な就労をされた方が3名。平成29年度は4名の方が卒業され,一般就労された方が2名,福祉的な就労をされた方が2名となっています。 682: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 683: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 平成29年度の文部科学省の調査によれば,健常者の高等学校卒業生107万人のうち,大学などの進学が76%,就職17%,職業能力開発校などが0.6%,社会福祉施設はゼロ%であるのに対し,特別支援学校高等部卒業生の約1万6,500人のうち,大学は0.4%,就職は31%,職業能力開発校1.5%,社会福祉施設が64%と,進路に顕著な違いが見られます。18歳以降の知的障がい者の学びの機会,青年期を豊かに生きることを保障することは,社会的要請であると言えるのではないでしょうか。  お伺いいたしますけれども,知的障がいのある人の青年期についての課題,これはどのようなものが挙げられるか,お伺いいたします。 684: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 685: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 知的障がいのある方の青年期の課題は個別に存在いたしますけれども,健常の同世代のお子さんと比較という視点で答弁させていただきます。  健常の高校卒業生の約7割が大学や短期大学,専門学校に進学をしている一方で,知的障がいのある特別支援学校高等部の卒業生については,進学率が1%にも満たないという状況です。  そして,健常の青年たちの多くは,大学等において同世代の仲間とのかかわりを通じて,いろいろなことを体験し,青年期を謳歌しながら子供から大人へ,学生から社会人へと人生の大きな節目を乗り越えていくスキルを身につけているのが通常ではないかと思います。  しかしながら,多くの知的障がいのある青年は,高校卒業後,一般就労か福祉的就労という二者択一の道しかなく,進学という選択肢やモラトリアムの期間は準備されていないと認識しています。 686: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 687: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 知的障がい者を取り巻く社会的要請はさまざま挙げられます。  まず社会問題ともなった,企業における障がい者の法定雇用率の達成ですが,これには知的障がい者の職業人としての人材育成が前提となります。また,就職後の定着率を上げるには,働く意味や目的が理解できていないことや,社会のルールやマナーを知らないなど,離職の理由をもとに適切な防止・解消策を講じる必要があります。  また,積極的な意味で福祉予算を削減するために,高等教育という学びの場の重要性を指摘することができます。例えば高等教育を利用せず,職業人として未熟な状態で就職すれば,主に障害者福祉サービス事業所を選択することになり,障がい者1人にかかる税金は月16万円掛ける12カ月掛ける50年通所するというふうに仮定すると9,600万円,約1億円となります。違った視点で言えば,2006年国連採択の障害者権利条約の実現として,2014年に批准した,日本の大学が知的障がい者も受け入れ,高等教育を学べるようにすることが望まれます。  しかしながら,なかなか日本ですぐに誰でも門戸が開かれることは期待できない現状から見ると,福祉型大学は大変心強い存在と言えます。  後期中等教育の学びを土台としたさらなる自立と成長を目的した福祉型大学についての,市の認識をお伺いいたします。 688: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 689: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 福祉型大学については,障害者総合支援法に基づいた障害福祉サービスとして,最初の2年間を自立訓練事業,残りの2年間については就労移行支援事業を利用する4年制の障害者福祉施設です。  1・2年生の教養課程においては,一般教養として社会規範や生活のルールを学び,文化・芸術の授業もあるようです。3・4年生の専門課程では,就労に向けての科目がふえ,実務実習も行われるようです。また,長い時間をかけて企業におけるインターンシップも行われたり,ワープロやパソコンの資格検定等の取得にも力を入れているということです。  障がいのある方の成長は,健常の方と比較してゆっくり育つ方が多いと言われております。特別支援学校を卒業して,いきなり社会に出るのではなく,大学に進学する健常者の方と同様に,さまざまな事象を学ぶことが可能であれば,社会に出られた際の適応力も大きく向上するのではないかと考えています。  一方,課題としては,前半の自立訓練の2年間の過程は,一般的に乗り切れる方が多いものの,本格的な就労を意識した後半2年間の就労移行支援に進むことができない場合,福祉型大学ではその後のフォローができないということが挙げられます。 690: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 691: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ゆたかカレッジなど,市が把握している福祉型大学はどのようなものがあるのでしょうか。市内の知的障がい者の方などに必要な情報提供はできているのでしょうか。お伺いいたします。 692: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 693: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) ただいま御質問者が言われました福祉型大学については,福岡県の社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会が2012年に福岡市に設立したものが先駆けであり,その後,長崎県大村市,北九州市,久留米市に開設して,都内では新宿区に開設されております。  現在市役所内にパンフレット等は備えつけはありませんけれども,府中けやきの森学園の進路指導担当の先生に確認したところでは,御本人や御家族の希望やニーズに合わせ,必要に応じて特別支援学校の先生方がお子様や御家族にお渡ししていると伺っています。 694: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 695: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ぜひ市のほうでもそういった周知をお願いします。私も今回福祉型大学というものを初めて知りまして,そのこと自身も恥ずかしかったんですけれども,なかなかこういったことって当事者だけが必要な情報ではなくて,学びの保障というのがいかにされているかということはすごく大事なことだと思います。ぜひ市でもこういった,ゆたかカレッジなどのパンフレットなどを取り寄せていただいて,目に触れるようにしていただきたいとお願いいたします。  続きまして,福祉型大学に対するニーズやその役割について,市ではどのように考えているのかお伺いいたします。 696: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 697: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 福祉型大学に対するニーズに関して,個別ケースの相談と支援の中で,御本人や御家族から直接お聞きしたことはありませんでしたので,先日狛江のお子さんが多く通学しています府中けやきの森学園の進路指導の先生にお話を伺ってまいりました。  そのときのお話では,知的障がいのあるお子さんの卒業後の進路については,御本人,御家族もなるべく居住地に近い身近な地域の就労場所等を希望されている場合が多いようです。  都内の福祉型大学は新宿区に1カ所ありますが,地理的な面もあり,けやきの森学園の生徒から積極的に希望される方は多くはないということです。一方,学校所在地の新宿区の近隣にある学校では,希望が多いのではないかというふうにお話をされていました。  ちなみに,府中けやきの森学園の状況ですけれども,平成28年度には市内在住の卒業生が1名,29年度も他市にお住まいの方が1名,都内の福祉型大学を卒業後の進路としております。 698: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 699: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,こういった福祉型大学に期待することは何かについて,お伺いいたします。 700: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 701: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 知的障がいのない発達障がいのある人は,大学へも多数進学していることは言うまでもありませんし,昨今では学内でもさまざまな支援を受けながら,学校生活を送っています。  一方,知的障がいのある人を受け入れる大学は,現在のところはないものと認識しています。特別支援学校高等部においては,将来のお子さんの自立の観点からも,可能ならば一般就労を目指すのが一般的であり,非常にきめ細かに進路指導されている状況があります。  一方,特別支援学校高等部の教育課程が一般就労を目標にした職業指導偏重になっているものではないかという考え方もあるようです。こうしたことから,例えば知的障がいのある高校生にも,福祉型大学を含め,卒業後の学びの場の選択肢が保障されるとすれば,一般就労職業教育に偏りがちな特別支援学校高等部の教育課程が,年代に応じた青年期の豊かな学びの保障につながるものではないかと考えています。  今後とも個別のニーズを踏まえつつ,卒業後の進路の一つとして福祉型大学等学びの場を選べる方がふえることは,大変望ましいことと考えています。 702: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 703: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 本当にそうなんです。特別支援学校はしっかり就労に向けて手厚くやっているというのは,本当にそれしか考える余地がないようなカリキュラムになっているように思います。ですので,こういった福祉型大学,学びの場の保障というものについて,しっかりと狛江市からも力を入れていただきたい,このようにお願いいたします。  続いて,社会的養護についてお伺いいたします。  厚生労働省は,社会的養護を「保護者のない児童や,保護者に監護させることが適当でない児童を,公的責任で社会的に養育し,保護するとともに,養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うこと」とし,その理念として「子どもの最善の利益のために」と「社会全体で子どもを育む」を挙げております。  社会的養護について,市の見解を伺います。同時に狛江市においての児童相談所の現在と今後のあり方についてお伺いいたします。 704: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 705: ◯ 参 与(石森 準一君) 乳幼児期は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う大切な時期であると考えています。この重要な時期の児童が心身ともに健やかに養育されるよう,家庭への支援とともに虐待等で家庭での適切な養育を受けられない場合には,里親など国と地方公共団体の責任において,家庭と同様の環境における養育を推進していく必要があると考えています。  また,狛江市を管轄する児童相談所は,世田谷児童相談所ですが,平成32年度から世田谷区が児童相談所を開設するとしています。平成32年度以降の世田谷児童相談所の体制,あり方等については,東京都から通知等がされていないものです。 706: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 707: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 児相の問題をどうしていくのかというのは大変ペンディングにされている状況で,でも迫っています。世田谷は独自に準備することでどんどん進んでいますので,狛江のほうの準備としては子ども家庭支援センターに児相の機能を盛り込むとか,そういった独自の体制やあり方を考えておくべきだと思います。  狛江市の里親の現状と里親の周知,啓発についてお伺いいたしますが,さきの議員とも重複する部分もあります。私も12月1日に養育家庭の体験発表会に参加いたしました。その感想というか,そのときの話をお伺いしたいと思います。 708: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
    709: ◯ 参 与(石森 準一君) 体験発表会では,養育家庭,里親についてのDVDを用いて世田谷児童相談所長が説明した後,元里子さんからは里子時代の思いについて,また,里親さんからは女の子を里子として現在養育をしていますが,その心境等について語っていただきました。  元里子さんは,当時の思いを言葉を選びながら慎重に語っていたことが印象的でしたし,里親さんは,ママのおなかから産まれたのと里子からの問いかけに,そういうことにしておこうかと返事をしたとの体験が話され,里親と里子の関係を参加された皆さんは感じられたのではないかと考えています。 710: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 711: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) その里子さんに,そういうことにしておこうかというのは,告知した後も,そのお子さんも御存じなんですけれども,お母さんにそういうことを聞いた。そのときにそういうことにしておこうかというふうに里親のお母様がおっしゃられたというところが,本当にすごく大事な対応だったのではないかということで,皆さんの印象に残ったんだと思います。  里親を広めるために,週末里親やショートステイなど,取り組みやすいような方法を市民に提供すべきではないでしょうか。そしてもう1つ,明石市のあかし里親100%プロジェクトはどのような政策なのか,その認識をお伺いいたします。 712: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 713: ◯ 参 与(石森 準一君) 里親制度として,養子縁組を目的とする養子縁組里親や養子縁組を目的とせず,一定期間子供を養育する養育家庭・里親がありますが,他の里親が養育している児童を一時的に養育するレスパイト限定養育家庭という制度があります。  また,児童養護施設や乳児院で生活をしている子供に家庭生活を体験させることを目的としたフレンドホームが家庭的養護としてあります。短期間の養育や養子縁組を目的としない里親など,さまざまな制度があることを市民に周知し,養育家庭の理解と里親として取り組まれる方の裾野を広げていきたいと考えているところです。  また,明石市のあかし里親100%プロジェクトは,平成31年度に児童相談所を開設後,子供一人一人が望ましい環境で生活できることを目指し,里親の増加に向け関係機関と協力をし,取り組むプロジェクトでして,全小学校区での里親の登録を目標とするプロジェクトとされています。 714: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 715: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 私は結構早稲田大学の里親研究会とか,社会的養護システム研究会とか,そういったところにも結構行って,いろいろな方たちと意見交換をしたり,勉強させていただいているんですけれども,実は養護施設から来た子たちは泣かないんですって。なぜかというと,泣くことというのは人を呼ぶためなんです。人が来ないので,泣かない。里親になった人たちが,本当に子どもが泣かないということをおっしゃっていました。だから,例えばお箸のこととか,お風呂入るとか,そういったこと1個1個が,自分たちが常識だと思っていることが,人間って人間になる勉強をしないと,どんな人間になるかというのをちゃんとその環境の中で勉強しないと,全然身につかないということで,最初の一歩の前提というところから,里親になった人たちが努力している。よく言われるのが試し行動とか赤ちゃん返りとか,その試し行動もすごく激しい場合もあるそうです。構ってほしいから困らせる。それから,コミュニケーション能力が欠如していたり,支配欲をすごく持って暴力を振るってしまう子もいるということで,基本的に大人を信頼していないところから,よく言われる愛着ということが形成されていないことが多くて,そこでいろいろな問題が起こってくるそうです。里親の人たちもみんなで意見を交換しながら,今どういうふうにしているのかということを話し合いながら,里親がつながりながら進めているというのが,すごく伝わってきました。  私は前回のときに,何かいかにも里親になるのがいいことというような,里親75%みたいなことを言わせていただいたんですけれども,こういった中で勉強していく中で,清瀬市にある「子供の家」という児童養護施設の施設長の早川悟司さんとかといろいろお話しするようになりました。実は,フォスター・ケア・ドリフトというのがあって,これは施設側からなんですけれども,里子が里親のところに行って,さっき言ったような試し行動とかいろいろなことで折り合いがわからなくて戻される,それを8回も10回も繰り返す子がいるそうです。  このフォスター・ケア・ドリフトというもの,例えばオーストラリアとかは,里親を98%ぐらい行っているわけなんですけれども,そこですごくドリフトが多くて,そういったところも見逃せないじゃないかという意見が施設側から出て,今追及しているのが,施設か里親かという対立関係ではなくて,共同していこうみたいなところで研究会などが開かれているようです。  里親率75%に関しても,その目標設定をしたことがいいことなのか,どうなのかということも議論されたり,本当に議論が尽きないような研究会なんです。先ほどの早川さんが,かわいい子というのは,実はかわいがられた子であって,かわいがられない子は大人やいろいろな人から見てかわいい子にはなれないんだというようなお話もなさっておりました。  そういう中で結構大事だと思うのが,実親を支える体制をどのように整えているのかというところがすごく出されておりました。  虐待がふえたということに関しても,早川さんはおっしゃられていまして,この報道に対し,物すごく怒っていました。虐待の通報がふえただけというふうに言っていて,その実態というものを,いかにも虐待がふえたというようなマスコミの報道に関しては,すごく強く反発しておられました。  私たちにとって大切なのは,虐待がなぜ起こるか原因を知って予防することなのではないかと。命を授かることというのは,祝福ばかりではないじゃないかということをおっしゃられていました。例えば10代の子が妊娠したときに,よかったねって本当に言われているのか。実は早川さんおっしゃるように,120万人が命を授かるけれども,20万人が中絶しているという現実があるわけです。また,世間は児相に対しても母親に対しても,減点法だと。できて当たり前,できなかったら責められるという現実があるではないか,こんなようなことをおっしゃられておりました。  いつも言っているのは,だから施設の役割もあれば,里親の役割もある,一緒に共同していこうといったところを,どういうふうにうまくやっていくのかということが,私も浅はかだったので,前回のときはいかにも里親がいいみたいに短絡的に言ってしまったんですけれども,この間私も考え方が変わったわけで,そのことを言わせていただきます。  もちろん児童福祉法などに書いてあったり,厚生労働省が決めたことは決めたことです。だけれども,実態にあって,一番大事なのは子供や実親が支えられることだと思うんです。一番大事なのは実親を支える体制,これをどのように整えているのかお伺いいたします。 716: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 717: ◯ 参 与(石森 準一君) 子育て中の保護者を支える取り組みとしては,養育支援訪問事業を行っているほか,一時保育,ショートステイ,育児支援ヘルパー派遣等を行っています。また,心理的な側面から支援する「気持ちの相談」や子育てひろばでの相談を行っています。  これらは主にこども家庭支援センターで取り組んでいる事業でして,こども家庭支援センターには虐待対応職員,専門相談員を配置し,子供とその家庭を支える体制を整えています。 718: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 719: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,ボンディング障害について伺います。  どのような障害でどのようなサポートをするのでしょうか。 720: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 721: ◯ 参 与(石森 準一君) 日本周産期メンタルヘルス学会によりますと,ボンディング障害とは,我が子をいとおしく思い,親として守ってあげたいと思う,親が子供に抱く情緒的きずなの欠如とされています。  ボンディング障害が疑われる場合,早期に保健師や子ども家庭支援センターに連絡をして,地域につなげ,母親の負担軽減,母子関係の働きかけといった支援が必要とされています。 722: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 723: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それではお伺いいたします。  施設訪問アドボカシーについての市の見解を伺います。どのような効果が期待できると考えるでしょうか。 724: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 725: ◯ 参 与(石森 準一君) 大人が子供の声を聞き,それが子供の生活にかかわる決定に影響を与えるよう支援することがアドボカシーであり,施設訪問アドボカシーは児童養護施設,里親宅などに支援者・アドボケイトが訪問し,子供の意見を傾聴し,意見形成,意見表明の支援を行う取り組みとして理解をしています。  平成28年度の児童福祉法の改正により,児童の意見尊重・最善の利益の考慮などの理念が明確化されましたが,施設訪問アドボカシーによって,声を上げにくい立場の子供の声が社会に届く効果が期待できるものと考えています。 726: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 727: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 子供を虐待してしまう親の回復プログラム,MY TREE ペアレンツ・プログラムについて,市の見解をお伺いいたします。 728: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 729: ◯ 参 与(石森 準一君) 一般社団法人MY TREE ペアレンツ・プログラムのホームページによりますと,MY TREE ペアレンツ・プログラムは子供を虐待してしまう親の回復のためのプログラムで,10人程度のグループで半年から1年をかけたプログラムとされています。2001年の開始からこれまでに1,000人以上の修了者がいるとのことです。  市では,褒めて育てる効果的なしつけをテーマに,子育て応援プログラムとしてコモンセンス・ペアレンティングを実施していますが,このプログラムと内容が重なる部分もあるのではないかと考えています。 730: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 731: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 施設や里親家庭を巣立った子供たちを支援するアフターケア相談所「ゆずりは」,国分寺市にありますが,ここでは2012年からこのプログラムを実践しています。  例えば,2人の子供を育てる40代の女性,「長男を産んだ後,親は冷たく,夫は外出しがちで誰も頼れない。「子どもなんていらない」と,乳児だった長男を強く揺さぶった。次男の時は振り回すのは思いとどまったが,代わりに飼い犬をリビングの天井に向かって放り上げたり,床に投げつけたりした。  今思えば,母親から虐待されていた。宿題を怠けると「あんたさえいなければ」とたたかれた。お小遣いで洋服を贈ると「柄が嫌い」と拒絶された。同じ道は歩みたくないのに,自分では衝動を抑えられなかった。」,こんな例があります。  「ゆずりは」の所長の高橋亜美さんは,「「虐待された子どもたちは,本当は親に元気になってもらいたがっている」と話す。「母親が笑ったところを一度も見たことがない」「いつもすごく寂しそうだった」など,虐待を受けた子どもたちは「親も苦しかったんだ」と伝えてくれる。「虐待をする親のサポートや回復支援こそに力を入れていかないと」というお話です。  最後にお伺いいたします。  子供の生活環境の安定が優先されることは,社会的養護の使命であります。そのために家庭ごとに支援すべきであり,地域には少なくとも中学校区に1つ子育て拠点をつくることが望まれるが,いかがでしょうか。 732: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 733: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在,北部児童館を整備しているところですが,北部児童館には子育てひろばを開設する予定です。  また,整備予定の子育て・教育支援複合施設で子ども家庭支援センター事業を実施することとしています。これにより,市内に4つの子育てひろばが整備されることになります。  子育てひろばを子育て支援の拠点とし,子育て家庭の身近な場所で,子育て家庭への相談・支援体制が構築できるものと考えています。 734: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 735: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 子供の貧困は母親の貧困,親に対するレッテル張りをやめて,いかに社会的養護を使いやすくするかというのも,地域の力だと思います。子供の最善の利益のために,地域生活の連続性が欠けないように家庭ごと支援するべきで,それこそが社会的養護の最大の使命と言えるのではないでしょうか。  虐待という言葉がひとり歩きしています。いじめでも同じことが言えると思いますが,虐待には加害,被害という視点ではなく,虐待をする人を責めたり,裁いたりする傍観者という立場をつくらないことが大切なのではないでしょうか。対立,分断を生まない地域,間違ってもやり直せる,立ち直れること,失敗することを許す社会,正しいいい子にシフトするのは大人のエゴだと思います。そういったトライ・アンド・エラーをできる,誰にとってもそういうことができる世の中を実現することが,誰もが自分らしく生きられる社会なのではないかと申し上げ,この質問を終わります。 736: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野芳子議員。     〔6番 吉野芳子議員登壇〕 737: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 2問目は安心・安全なまちづくりです。  2020年東京オリ・パラが迫り,再開発ラッシュに沸く東京。国道を中心に首都のインフラ整備と管理を担っている国土交通省関東地方整備局では,最も重要な役目として,首都直下地震への備えを課題としているそうです。  一方,地震から2年が経過した熊本では,震災1年後に仮設住宅で暮らしていた人は約4万7,800人,2年しか住むことができないのに,いまだに約3万8,000人がそのまま仮設住宅に住み続けています。とても世界の先進国と思えない状況です。  益城町のお話です。新しい家ができるまでの一時しのぎとして,庭にある手づくりの6畳ほどの小屋に老夫婦が暮らしています。トイレもありますが,外に出ないといけない上,扉はありません。お風呂の脱衣所には床がなく,冷たいコンクリートの上で着がえをしています。簡素なつくりのため,車の振動や強風などでも小屋は揺れてしまいます。  このような全半壊となった自宅や敷地内の小屋などで暮らす人は,益城町だけでおよそ4,000世帯と言われています。多くの人たちは自宅の再建を待っていますが,おくれている最大の要因は,建設業の人手不足だということです。  そもそも建築業の就業者は,平成9年の685万人をピークに180万人以上も減少しています。少子化もあって若い人のなり手が激減しています。その上,全国で外国人旅行者の急増に伴うホテルの建設が相次ぎ,初めに触れた東京オリ・パラの工事の本格化もあり,各地の建設ラッシュで限られた人材を奪い合う状況が続き,家の再建などを含む災害被災者の生活の正常化が大幅におくれてしまっていることを人ごととは言っていられません。  一たび大災害が起きると,狛江でも同じようなことが起きかねません。こういったことを踏まえた上で,何よりも平常時からさまざまな情報を集め,地域でのつながりを持ち,防災訓練,防災関連の学習会などに積極的に参加する市民をふやすことが第一に大切なことだと思います。それはすなわち市民力を高め,いざというときの備えをすることにほかなりません。  先月11月21日,東京都が主催する防災ウーマンセミナーに参加してきました。会場には女性のみではなく,男性の参加者も数多く見られ,セミナーの価値がより深められたのではないかと思いました。  女性の視点から見た避難所の実態とはどんなものか,どんな危険や困難が報告されているかについて,お伺いいたします。  再質問は自席よりいたします。 738: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 739: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 東日本大震災における避難所において報告・報道があったものとしては,避難所内での女性への配慮がなかったことや,性犯罪が発生したことと聞いています。 740: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 741: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 東日本大震災「災害・復興時における女性と子どもへの暴力」に関する調査報告書には,女性への性暴力,暴力の概要,被害者から見た加害者との関係,性被害者の年齢等が報告されています。こういったことを未然に防ぐために,どのような対策が必要と考えるのか,お伺いいたします。 742: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 743: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 未然防止策として,運営側への女性の配置,相談窓口の開設,防犯体制の構築などが考えられます。 744: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 745: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) これらのことは公になりにくく,被害の実態もつかめないだけに,集められた訴えをもとに慎重できめ細やかな対応を万全に整えることが求められていると思います。  避難所運営に女性・子供の視点はどのように取り入れているのか,お伺いいたします。 746: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 747: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 東日本大震災で浮き彫りとなった課題の一つが,女性視点による災害対応でした。このような課題が浮き彫りになった経緯としては,先ほど申し上げました事案が発生したためです。  これらを受け,避難所運営協議会の役員に女性を入れていただくことや,妊産婦・乳幼児世帯用の福祉避難所の確保等を行ったほか,女性講師による防災講演会の実施,女性の視点から作成した「今日からはじめる狛江防災」の発行などを行いました。 748: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 749: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 一部の人に我慢を強いない避難所設営が求められております。どのような配慮をすべきと考えるのでしょうか,お伺いいたします。 750: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 751: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 避難所運営については,多くの避難者に対して,まずは公平性を保つことが重要となってまいります。一部の方だけが我慢を強いられることがないよう,運営側のみならず避難者皆さんが協力し合って公平性が保たれるようにしていただかなくてはならないと考えております。 752: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 753: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) セミナーでは,忘れてはならない人の存在として事例が示されました。災害発生前から医療を必要としている人がいる,慢性疾患の治療中断や薬品不足が起こる,震災によるストレスや生活環境の悪化により引き起こされる疾患が増加する,医療へのアクセスが困難になるなど,弱者のリスクは増加し,ハイリスクな方がよりハイリスクになるというものです。  災害時,妊産婦や乳児だけを一時的に受け入れる妊産婦・乳児救護所の開設については,どのように考えるか,お伺いいたします。 754: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 755: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 妊産婦や乳幼児世帯の方は,周囲への気遣い等をなされるがゆえに,やむを得ず車内で過ごそうと考え,その結果エコノミークラス症候群等を発症するなどの危険があります。そのようなことが起こらないよう,市内私立幼稚園3園と,妊産婦・乳幼児世帯用の福祉避難所として,ホール等を利用させていただけるよう協定の締結を行っています。 756: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 757: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) この日の講師のお1人,吉田穂波さんという方は産婦人科医で5児の母,ドイツで初出産,子連れでのアメリカ留学などを経験し,現在は神奈川県立保健福祉大学の教授という方で,2011年の大震災後,この妊産婦・乳児救護所の開設にかかわったとのことです。文京区内にある4つの私立大学の施設を利用した,安心して授乳やおむつがえができて,子供の泣く声で気兼ねなどしなくても済む避難所で,徳島など他県にも動きが広がっているということです。  妊婦さんは1つの体で2つの命,また,乳児を抱えた母親は我慢できても,赤ちゃんには負担がかかっている,と当たり前ですが,被災時では忘れがちなことを代弁してくれています。実際,震災発生の翌月,宮城県の避難所では極限の状況下,ないがしろにされていた現状を見て衝撃を受けたそうです。それは例えば妊娠は病気ではないからと,体調不良にじっと耐えていた妊婦さんがいたということです。  災害時は少数派ほどニーズが伝えられず,健康面のリスクが高まります。特に妊産婦は人口のわずか0.8%と大変少ないわけです。  その一助となる液体ミルクについてお伺いいたします。現在は市ではどう考えているのでしょうか。 758: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 759: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 液体ミルクについては,常温の保管や水を不要とすることから,災害時における非常用ミルクとして活用が期待でき,平成28年熊本地震では実際に配給もされていました。  議会においても,液体ミルクについては質問をいただきましたが,その当時は日本ではまだ認可されていなかったため,動向を注視していくと答弁していました。  その後,国において検討が進み,ことし8月に国内における製造・販売が解禁となりました。これを受け,関西の菓子製造事業者が来春をめどに販売を開始すると11月20日付の朝日新聞が報道しています。  また,日本栄養士会が年内中に液体ミルク利用のガイドラインを作成するとのことです。この液体ミルクの販売価格が未定であることや,賞味期限はおよそ1年と言われていることから,液体ミルクの備蓄にはローリングストックなどの運用の工夫も必要であり,現時点においては慎重な検討が必要であると考えています。 760: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 761: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 必要性や有用性についての判断は,進捗が見られるということだと思います。市でのストックというのはまだ見通しが立たないかと思います。  それでは,災害時が会社や外出先だった場合,身の安全を確保した上で3日間程度はむやみに移動せず,その場にとどまる必要があります。この周知はできているのでしょうか。一斉帰宅の危険性はどのようなものでしょうか。市民に理解してもらう必要があると思いますがいかがでしょうか。 762: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
    763: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 東日本大震災では交通機関が麻痺したことで,駅前滞留者や帰宅困難者が多数発生しました。このことにより,東京都では帰宅困難者対策条例等を定め,一斉帰宅による混乱や事故,二次災害などの危険を防ぐために,事業者に対しては3日間のとめ置きや従業員用の備蓄品を用意するよう,都が広く呼びかけています。 764: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 765: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) では,市民一人一人の防災力を高めるために,市として必要だと思っていることは何でしょうか。それを実践・達成するために市として取り組んでいることは何でしょうか,お伺いいたします。 766: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 767: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災力向上のために大切なことは,防災に対し関心を持つことだと思います。まずは市民の方々に対して,関心を持っていただこうということで,防災訓練参加の呼びかけや,防災カレッジ・防災講演会の実施,防災ガイド等の発行を行ってまいりました。 768: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 769: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 受援力とは,他者に助けを求め,快くサポートを受けとめる力だということです。受援力について,市の見解を伺います。 770: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 771: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 災害時においては,周囲の方々に助けを求めることは決して恥ずかしいことではないと考えています。  しかしながら,被災者としては,助けを求めることにより周囲に迷惑をかけてしまうののではないかという心理も働いてしまうかもしれません。声を上げていただかなくてはわからないことも多数ありますので,助けを必要とされる方には,周囲への気遣いも必要ではありますが,遠慮せず助けを求めていただきたいと考えております。 772: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 773: ◯ 6 番(吉野 芳子議員)  先ほどの吉田先生が受援力の大切さについておっしゃられていました。特に日本人は助けられることをよしとしないメンタリティーがあって,SOSを出すハードルが高いということです。人を助けたね,いいことをしたねとは教えられるけれども,助けられたの,いいことしたねと褒められないということです。  でも,とても無力でできることがなくなる被災時です。自己責任を考えて,自分ですべきことを引き受け続けると,助けてと言えず孤立していく。だから,頼り上手になれば,自分も相手も周囲もハッピーになると考えましょうというお話でした。  受援力のための3ステップということで,1,頼むときは相手を尊重,相手の名前を呼んで,今いいですかと相手の都合を聞きましょう。2,相談する前に感謝,聞いてくれてありがとうと感謝しましょう。3,相談を終えたら再度感謝,可能な限りの感謝と喜びを示しましょうということで,ちょっとハードルが高いのかもしれませんけれども,人を頼るということで救える命がある。鬱は年間50万人,自殺は3万人で20代,30代の死因の1位。ちなみに,年間に約2,500人の妊産婦死亡のうち,子育てを苦に自殺する母親は250人だそうです。これも吉田先生がおっしゃられていました。SOSを出し,人を頼ること,受援力とは日常的に日本人に最も必要な力と言えるような気がします。  防災に女性の視点を生かすことが必要であると思いますが,市としてどう考えているのか,お伺いいたします。 774: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 775: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災に関する女性の視点については,東日本大震災で課題となったことを受け,女性目線による御意見を踏まえながら,防災ガイドや狛江防災などを作成し,対策や備えについて啓発を行ってまいりました。  また,避難所運営についても,女性への配慮が欠落しないよう,運営側役員として多くの女性に参加をいただいています。また,議会からも御意見をいただきましたが,安心安全課への女性職員の配置も行っています。 776: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 777: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) そうですね,やはり本人というか,当事者がいるのが一番だと思います。  では,トイレの話を伺います。  非常用携帯トイレの普及に積極的に取り組み,備蓄を推進すべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 778: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 779: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 災害時におけるトイレの確保は重要なことです。  市では,マンホール対応型トイレや貯留式トイレ,携帯トイレを備蓄しており,状況により使い分けることとしていますが,その中でも携帯トイレは個人でも備蓄できるものであり,衛生面においても優れていることから,これからも推進していきたいと考えております。 780: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 781: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは次に,銭湯について聞きたいのです。  狛江市内に銭湯はどこに何軒あるのでしょうか,お伺いします。 782: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 783: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市内の銭湯は西野川四丁目の富の湯,東野川一丁目のお湯どころ野川,東和泉一丁目の狛江湯,東和泉三丁目の和泉湯の4軒です。 784: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 785: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 銭湯が災害時に大変大活躍するということで,例えばこれは震災の次の年に,大津市では災害時における浴場の使用及び井戸水の提供に関する協定を結んだりしています。被災者等に対し入浴料を無料にする,井戸水を生活用水として近隣住民に無料で提供する,脱衣所等を一時的な応急活動スペースとして提供する。こういったことを狛江でもぜひ進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に,前も出たかもしれませんが,公衆電話についてです。公衆電話は携帯電話の普及に伴い,全国の設置台数がピーク時の1993年,約93万台に比べて2017年の時点で約15万台まで減少しています。しかし,災害などの緊急時,携帯電話などは電話の混線で通信規制が実施される可能性がありますが,公衆電話は規制対象にならず,優先的に取り扱われる災害時優先電話になります。電力も通信ビルから電話回線を通して供給されるため,停電時にも利用できます。また,国際電話は除きますが,災害時被災地の公衆電話は無料で使えますということなので,この公衆電話が大変有効だと思いますが,公衆電話のある場所を市民に周知することについて,どう考えているのでしょうか。 786: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 787: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 市内における公衆電話は79台ありますが,現在のところ公衆電話を周知することは特に考えていませんでした。 788: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 789: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 子供にこの前言われたように,子供たちが公衆電話の使い方を知らないということで,NTTのホームページにも丁寧に載っているし,東京の防災冊子にも子供に公衆電話の使い方を教えておくということが,東京都発行の「東京都くらし防災 わたしの「いつも」がいのちを救う」というものに載っています。  公衆電話も災害時の連絡手段の1つです。公衆電話の使い方を知らない子供には,使い方の練習を,「小銭を持たせ,保護者の電話番号を暗記させたり,番号を書いたメモを持たせたりすると,より安心です」と書いていますので,ぜひ狛江のほうでもそういったことを進めていただきたいというふうに思います。  災害用の浄水器mizu-Q(ミズキュー)についてお伺いします。  特徴と備蓄状況についてお伺いをいたします。 790: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 791: ◯ 総務部長(上田 智弘君) mizu-Qの特徴ですが,携帯性に優れていること,操作が簡易であること,エンジンによる動力ではなく手動による操作のため燃料が不要であること,軽量であることなどがあります。  このmizu-Qの備蓄状況ですが,各備蓄倉庫に配備しており,現在は31台あります。 792: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 793: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 市民がいざというときに使いこなすための知識を身につける工夫が必要ではないかと思います。発明・発売が市内の事業者であることは大変心強いことです。デモンストレーションなどを実施して,さらなる協力をお願いしてはどうでしょうか。 794: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 795: ◯ 総務部長(上田 智弘君) このmizu-Qの特徴の1つに操作性の簡易性がありますが,とはいいましても,実際に触れてみないとわからないものです。幸いなことにこのmizu-Qの製造・販売会社は市内にあります。現在でもデモ機の貸し出しに御協力をいただいておりますが,今後も機会を捉え,デモンストレーション等について協力要請は続けていきたいと考えております。 796: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 797: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ここのmizu-Qを出しているところのホームページを見ますと,主な納入先ということで自治体や,町会とかでも買っているところがあったり,老人福祉施設,教育機関,民間企業,医療機関,防災関連,こういったところがみんな備蓄をしているわけです。  この前たまたまマンションの自治会の方で,防災訓練で会った方なんですけれども,災害用に買いましたけれども,どんなものがいいかわからなかったという話をなさっていて。ただ,その自治会の方は買われたんですね。聞いたら,ここにあるのと,避難所にあるのとは違うわみたいなことをおっしゃられていて,もちろんすごく選んでそれにしたんだったらいいんですけれども,知らないということで,優位性があって買ったものではなくて,知らなかったことによって違うものを買ったんであれば,やはり市内で販売しているわけですので,何かあったときもすごく気軽にいろいろなことが聞けると思うので,ぜひこういったものを安心安全通信とか,市の広報を使って,ぜひmizu-Qのことをもっと周知していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 798: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 799: ◯ 総務部長(上田 智弘君) せっかく市内で製造されているということもありますので,何かの機会の折に周知してまいりたいと考えております。 800: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 801: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ぜひお願いいたします。  次に,簡易型止水シートについてお伺いします。  「止めピタ」は水害対策に有効だと思いますが,市の見解についてお伺いいたします。 802: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 803: ◯ 総務部長(上田 智弘君) この止めピタは,シャッター製造販売会社が製作したもので,主に店舗等シャッターや自動ドアからの浸水防止を目的としています。  また,止めピタ設置に際しては,引き戸タイプの出入口には適合するようですが,家庭の玄関で一般的な押し引きタイプのドアへの装着については,どの程度の効果が見込めるかは不明です。 804: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 805: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今後これを活用していくことについて,どのように考えているでしょうか,お伺いいたします。 806: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 807: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 現在のところ,市として活用していく予定はありませんが,事業者やマンションエントランス等には有効ではないかと考えています。自助の備えとして,必要に応じて検討していただければと思います。 808: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 809: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 台風,ゲリラ豪雨,急な増水による水の浸水対策のために開発された止水シート「止めピタ」ですが,5分ほどで設置可能であり,必要なときに広げ,使います。そしてコンパクトに収納できるというすぐれた面を多く持っていると思います。  今後,水防訓練などで紹介したらいいのではないかと思います。土のうが大変そうに見えている中で,こうなる前にということでホームページには書いてあって,土のうで対処しようとしても,土を詰めなければならない,重たい土のうを運ばなければいけない,重たい土のうを置く場所と広さを確保しなければならないと,土のうというのがデメリットがたくさんあって面倒というふうに書いてあって,その中でこの優位性というものが書いてあるわけなんですけれども,使用したら水で流して天日干しをしていただけれは,何度でも再利用が可能ですというふうにもあります。  もちろん先ほどおっしゃられたように,押し引きタイプのドアの装着については効果がないかもしれないですけれども,こういった開発されたものに関して,市のほうでも急な増水というのは,いつ起こるか分からない中で,周知だけでもしていただけたらと思います。  最後の質問をいたします。いざというときに備えるにも,わかりやすい情報提供や,住民主体の参加型・体験型の訓練や学習の機会が大切だと思います。どのように取り組み,今後はどのように進めていくのか,これについてお伺いいたします。 810: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 811: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 水防訓練においては,体験エリアを設けたり,防災訓練では住民主体の訓練を行っています。  また,学習の機会として防災講演会や防災カレッジ等も開催しておりますので,引き続き継続して努めてまいりたいと考えております。 812: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 813: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 災害時には,地震,火災,津波,洪水,土砂災害等状況に応じた適切な判断ができるのか。もし帰宅困難者になったら,避難所で生活することになったら。災害時のトイレの問題,性別に社会的役割や期待,慣習に関連した問題,障がいのある人,持病のある人,妊産婦,乳幼児,外国人,子供,少年少女,性的マイノリティーなどいろいろな立場から見た災害の困難など,多くのことが想定されます。被災時にはどの人も精いっぱいの中,より一層相手を思いやることが求められており,そのことが守られ,実践されることが誰にとっても安心して安全に過ごせることにつながります。  災害時にできることはなく,それは日常の中で培われているんだというふうに先ほどの吉田先生がおっしゃっていました。日常的に市民同士がいかにつながれるか,そのことが災害に強いまちであるということを申し上げ,全ての質問を終わります。 814: ◯ 議 長(小川 克美議員) お諮りいたします。  以上で一般質問を打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 815: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって日程第1 一般質問を打ち切ります。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 816: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。  お諮りいたします。  委員会審査及び議事の都合により,明11日から19日までの9日間休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 817: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって明11日から19日までの9日間休会することに決しました。  なお,次回の本会議は12月20日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。     午後 6時07分 散会 発言が指定されていません。 © Komae City. 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