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平成30年第4回定例会(第22号) 本文 開催日: 2018-12-07
平成30年第4回定例会(第22号) 名簿 開催日: 2018-12-07

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  1. 狛江市議会 2018-12-07
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克美議員) 選択 29 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 30 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 31 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 32 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 33 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 34 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 35 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 36 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 37 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 38 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 39 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 54 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 55 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 76 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 77 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 78 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 79 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 80 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 81 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 82 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 83 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 84 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 85 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 86 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 87 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 88 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 89 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 90 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 91 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 92 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 93 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 94 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 95 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 96 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 97 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 98 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 99 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 100 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 101 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 102 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 103 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 104 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 105 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 106 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 107 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 108 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 109 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 110 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 111 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 112 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 113 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 114 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 115 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 116 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 117 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 118 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 119 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 120 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 121 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 122 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 123 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 124 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 125 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 126 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 127 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 128 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 129 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 130 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 131 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 132 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 133 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 134 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 135 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 136 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 137 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 138 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 139 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 140 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 141 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 142 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 143 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 144 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 145 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 146 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 147 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 148 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 149 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 150 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 151 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 152 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 153 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 154 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 155 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 156 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 157 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 158 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 159 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 160 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 161 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 162 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 163 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 164 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 165 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 166 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 167 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 168 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 169 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 170 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 171 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 172 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 173 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 174 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 175 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 176 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 177 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 178 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 179 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 180 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 181 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 182 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 183 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 184 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 185 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 186 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 187 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 188 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 189 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 190 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 191 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 192 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 193 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 194 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 195 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 196 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 197 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 198 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 199 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 200 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 201 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 202 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 203 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 204 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 205 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 206 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 207 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 208 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 209 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 210 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 211 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 212 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 213 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 214 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 215 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 216 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 217 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 218 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 219 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 220 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 221 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 222 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 223 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 224 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 225 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 226 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 227 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 228 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 229 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 230 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 231 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 232 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 233 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 234 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 235 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 236 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 237 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 238 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 239 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 240 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 241 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 242 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 243 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 244 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 245 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 246 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 247 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 248 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 249 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 250 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 251 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 252 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 253 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 254 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 255 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 256 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 257 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 258 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 259 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 260 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 261 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 262 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 263 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 264 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 265 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 266 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 267 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 268 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 269 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 270 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 271 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 272 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 273 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 274 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 275 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 276 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 277 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 278 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 279 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 280 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 281 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 282 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 283 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 284 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 285 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 286 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 287 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 288 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 289 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 290 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 291 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 292 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 293 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 294 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 295 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 296 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 297 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 298 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 299 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 300 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 301 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 302 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 303 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 304 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 305 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 306 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 307 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 308 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 309 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 310 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 311 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 312 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 313 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 314 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 315 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 316 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 317 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 318 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 319 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 320 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 321 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 322 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 323 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 324 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 325 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 326 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 327 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 328 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 329 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 330 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 331 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 332 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 333 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 334 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 335 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 336 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 337 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 338 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 339 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 340 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 341 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 342 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 343 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 344 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 345 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 346 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 347 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 348 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 349 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 350 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 351 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 352 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 353 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 354 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 355 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 356 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 357 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 358 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 359 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 360 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 361 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 362 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 363 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 364 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 365 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 366 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 367 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 368 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 369 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 370 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 371 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 372 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 373 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 374 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 375 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 376 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 377 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 378 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 379 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 380 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 381 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 382 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 383 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 384 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 385 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 386 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 387 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 388 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 389 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 390 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 391 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 392 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 393 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 394 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 395 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 396 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 397 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 398 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 399 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 400 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 401 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 402 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 403 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 404 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 405 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 406 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 407 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 408 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 409 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 410 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 411 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 412 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 413 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 414 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 415 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 416 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 417 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 418 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 419 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 420 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 421 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 422 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 423 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 424 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 425 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 426 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 427 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 428 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 429 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 430 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 431 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 432 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 433 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 434 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 435 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 436 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 437 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 438 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 439 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 440 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 441 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 442 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 443 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 444 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 445 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 446 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 447 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 448 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 449 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 450 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 451 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 452 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 453 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 454 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 455 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 456 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 457 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 458 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 459 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 460 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 461 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 462 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 463 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 464 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 465 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 466 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 467 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 468 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 469 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 470 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 471 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 472 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 473 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 474 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 475 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 476 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 477 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 478 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 479 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 480 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 481 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 482 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 483 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 484 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 485 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 486 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 487 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 488 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 489 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 490 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 491 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 492 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 493 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 494 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 495 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 496 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 497 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 498 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 499 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 500 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 501 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 502 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 503 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 504 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 505 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 506 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 507 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 508 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 509 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 510 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 511 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 512 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 513 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 514 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 515 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 516 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 517 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 518 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 519 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 520 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 521 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 522 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 523 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 524 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 525 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 526 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 527 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 528 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 529 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 530 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 531 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 532 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 533 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 534 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 535 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 536 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 537 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 538 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 539 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 540 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 541 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 542 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 543 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 544 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 545 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 546 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 547 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 548 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 549 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 550 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 551 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 552 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 553 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 554 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 555 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 556 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 557 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 558 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 559 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 560 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 561 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 562 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 563 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 564 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 565 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 566 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 567 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 568 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 569 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 570 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 571 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 572 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 573 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 574 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 575 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 576 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 577 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 578 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 579 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 580 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 581 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 582 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 583 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 584 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 585 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 586 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 587 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 588 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 589 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 590 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 591 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 592 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 593 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 594 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 595 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 596 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 597 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 598 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 599 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 600 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 601 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 602 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 603 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 604 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 605 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 606 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 607 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 608 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 609 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 610 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 611 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 612 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 613 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 614 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 615 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 616 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 617 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 618 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 619 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 620 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 621 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 622 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 623 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 624 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 625 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 626 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 627 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 628 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 629 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 630 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 631 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 632 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 633 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 634 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 635 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 636 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 637 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 638 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 639 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 640 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 641 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 642 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 643 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 644 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 645 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 646 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 647 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 648 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 649 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 650 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 651 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 652 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 653 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 654 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 655 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 656 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 657 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 658 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 659 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 660 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 661 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 662 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 663 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 664 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 665 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 666 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 667 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 668 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 669 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 670 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 671 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 672 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 673 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 674 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 675 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 676 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 677 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 678 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 679 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 680 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 681 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 682 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 683 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 684 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 685 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 686 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 687 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 688 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 689 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 690 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 691 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 692 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 693 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 694 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 695 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 696 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 697 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 698 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 699 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 700 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 701 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 702 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 703 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 704 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 705 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 706 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 707 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 708 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 709 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 710 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 711 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 712 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 713 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 714 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 715 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 716 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(小川 克美議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 3: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 通告に従いまして3問。  まず1問目,消費税増税に伴う市の各種サービスへの影響について質問いたします。2019年10月の消費税率10%への引き上げが決まりましたが,その目的は,少子高齢化に伴って増大する社会保障費の安定財源を確保することです。さらに,幼児教育の無償化を初め教育費負担の軽減にも充てられます。  公明党は,全世代型社会保障制度の構築という観点から,軽減税率の実施で所得の少ない人に配慮しつつ,消費税率を引き上げざるを得ないと考えてきました。税率引き上げが2度延期され,本当に引き上げられるのかと思う人がいることから,安倍首相から引き上げの実施を明確にする必要がありました。  軽減税率の実施について,中小事業者も消費税率引き上げの2度延期で十分な対策に踏み切れなかったが,今回,実施が明確になりました。公明党も最大限支援して中小事業者が混乱なく来年の10月1日を迎えられるよう努力してまいります。  そして,2019年10月の消費税率10%への引き上げと同時に,その影響緩和策として軽減税率が実施されます。消費税には所得の少ない人ほど負担感が重くなる「逆進性」の問題があります。その逆進性を和らげるために,政府が実施を決めた具体策が,酒と外食を除く飲食料品などの税率を8%に据え置く軽減税率です。  軽減税率に対し「高所得者ほど減税額が大きく,逆進性の緩和にならない」との声もありますが,その指摘は当たりません。一般的に,所得が低い人のほうが収入に占める飲食料品への支出の割合が高く,そうした人こそ恩恵を受けられるからです。軽減税率は逆進性の緩和につながる効果的な制度と言えます。  また,日銀の「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」によると,来年10月の消費税率引き上げに伴う家計負担の増加分は,軽減税率の実施などにより,前回2014年の税率引き上げ時と比べ約4分の1に抑えられると試算しています。負担軽減措置が恒久的であることも効果を大きくする要因と見ています。軽減税率は,「せめて食べるものだけは今の税率であってほしい」との庶民の切実な声を受け,公明党が政党の中で唯一,主張して実現させたものです。  政府は,「欧州諸国では適用税率の線引きの問題が取り上げられることもあったが,現在はそれを乗り越えて,制度として定着して円滑に運用している」と答弁。軽減税率は既に混乱なく定着しており,事実上,世界標準となっています。恒久的な家計の負担軽減として効果的な制度だと言えます。  日常生活の中では,家計のほか,狛江市で生活する中で,消費税の引き上げに伴って,各種サービスにどのように影響があるのか,ないのか。市民が利用するものについてお聞きします。  最初に,公共施設等の利用にかかわる影響について。2019年10月に消費税が引き上げられることに対して,狛江市としてどのような影響を想定し,どのように取り組む方針なのか伺います。  再質問は自席にて行います。 4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 5: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 消費税の引き上げに伴い,歳入面での影響としては,2020年度以降になりますが,地方消費税交付金が増額となる一方で,その分,普通交付税が減額となり,一般財源としては大きく変わらないと考えています。歳出面では,市としても負担がふえることになりますが,国において検討されております消費税増税対策などの動向を注視しまして,市として必要な対応を行ってまいります。  また,幼児教育・保育の無償化が実施されることになっておりますが,こちらについては,制度の詳細が示されておりませんので,現時点では,歳入及び歳出において,具体的な影響額などは把握できていないところです。
    6: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 7: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 国の動向を注視していただきながら,消費税増税対策や幼児教育・保育の無償化などの実現に向けて,今後に向けて必要な対応をお願いします。  それでは市民の多くが利用する公共施設などについてお聞きします。  公共施設の中でも,体育館やグランド・屋外運動場,テニスコートなどの運動施設の使用料や,公民館,地域センター,地区センターなどの会場使用料などの影響について伺います。 8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 9: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 公共施設の維持管理費がふえることにはなりますが,現時点では,消費税増税に合わせて使用料を値上げすることは考えておりません。 10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 11: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 公共施設での使用料値上げは考えていないことが確認できました。それでは次に,市民生活にかかわる各種料金の影響について伺います。  まず,こまバスの料金への影響と,委託業者への必要経費などの支払いとその大まかな内訳について伺います。 12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 13: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 消費税増税に伴い,仮に乗車料金が変更になった場合に影響が出る可能性がある要素は,料金機のシステム改修,料金を記載しているバス停,車体及び各種印刷物などの変更,場合によっては車内放送の変更などがあります。  なお,運行事業者に対しての補助は,運行経費である運転士・整備士などの人件費,燃料代,車両に関する維持管理費などの運行収入を差し引いた赤字分を市から年度末に支払っています。 14: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 15: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 料金変更には,現金やPASMOなどもありますし,さまざまな対応が考えられるとのことでした。慎重に検討が進められるところだと思います。また運行事業者に対しては,必要経費のうち,不足分を市が支払っていることがわかりました。こまバスの利用者がふえることで,市の経費も少なくなる,こういった流れであると理解しました。  次に,こまバス運行10周年を迎えましたが,予備の車両も含めて3台ありますが,減価償却した時期について伺います。 16: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 17: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 運行開始の平成20年11月から60カ月,5年経過後の平成25年10月で減価償却は終了しています。 18: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 19: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 現在は減価償却の時期から5年経過したということで,車両の老朽化に伴った入れかえ等についてお聞きします。  こまバスの今後の車両等の方向性についてお聞きします。またその際には,補助金等の変化があれば伺います。 20: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 21: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) こまバスの車両は,使用から10年が経過し,老朽化が見られることから,事業者からは同型の新車両の入れかえの提案をいただいています。なお,車両の減価償却を5年,車両購入費を約1,900万円とした場合,1年で1台当たり約380万円の経費がふえると想定しています。 22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 23: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 今後に向けて車両等の入れかえ時期を迎え,費用がかかることがわかりました。また,継続事業の場合は,補助金などはないということだと理解しました。  次に市民課窓口に関連した料金についてお聞きします。  住民票や課税証明書,戸籍謄本などの各種申請書等の料金への影響について伺います。 24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 25: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 各種証明書等の金額は,狛江市手数料条例で定められておりますが,消費税増税に伴って手数料条例を改定する予定はありません。 26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 27: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 手数料条例を改定する予定はなく,料金の変更がないことがわかりました。  次に最も身近なごみ袋についてお聞きします。  ごみ袋の料金の影響について伺います。 28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 29: ◯ 環境部長(清水 明君) 家庭用及び事業系の指定収集袋と粗大ごみの手数料について,現時点では転嫁の予定はありません。 30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 31: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 消費税8%から10%への2%アップ分については,実質値下げとも捉えることができます。日ごろから購入するごみ袋ですので,安心いたしました。日常生活の中での支出が1つでも上がらないことは大きいと感じます。  それでは下水道料金への影響について伺います。平成29年度決算書によりますと,下水道使用料は,現年分は8億951万円ですが,下水道使用料への影響について,また各世帯の負担分としての影響について伺います。 32: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 33: ◯ 環境部長(清水 明君) 平成29年度決算の下水道使用料現年度分の調定額8億951万円が,消費税10%となった場合は調定額が約1,499万円増額することとなります。なお,下水道事業は,消費税を納税する義務がありますので,歳入した増税分も含めて国に納税することとなります。  また,各世帯の負担分としての影響についてですが,東京都水道局の平成28年度生活用水実態調査結果の平均使用水量から推測しますと,1世帯当たりの世帯人員が3人の場合,1カ月当たりの使用水量は20立方メートルとなります。この使用水量から算定した1カ月当たりの税込みの下水道使用料は,現在1,509円であるのに対し,増税後は1,537円となり,1カ月当たり28円の負担増となります。 34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 35: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 下水道料金については,狛江市下水道使用料条例の第5条,使用料の料率に「消費税の税率を乗じた数値」と明記されており,条例に従って料金が変更されます。わかりやすく参考例を挙げていただきましたが,1世帯当たりの世帯人員が3人の場合,1カ月当たり28円の負担増となり,どの程度の影響なのかがわかりました。  次に小・中学校の学校給食費への影響について伺います。 36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 37: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 食材料費については,軽減税率の8%の対象であると伺っていますので,学校給食費は,直接的には影響を受けないものと考えております。ただし,肥料や燃料費などの左右により,物価そのものへの影響も懸念されることから,給食費の見直し等も含め,物価の動向に注視して,適切に対応してまいりたいと考えております。 38: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 39: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 給食費の見直しでは,物価等の影響を考慮する必要があるとのことですが,食材費はまさに軽減税率で8%の対象で値上げされないということで,学校給食費への直接の影響はないことが理解できました。  狛江市において,消費税の引き上げに伴って各種サービスにどのように影響があるのかについてお聞きいたしました。何が値上げされるのかわからないという不安を払拭する意味で伺わせていただきました。  値上げしないものは,公共施設等の使用料,住民票や課税証明書,戸籍謄本などの各種申請書などの料金,ごみ袋と粗大ごみ手数料,そして学校給食費──これは検討中ですが──などでした。値上げについても状況や理由などを市民の皆様に理解していただくことは,安心にもつながることと思います。今後も理解される市政運営を目指していただきたいと思います。  1問目の質問を終了いたします。 40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 41: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 2問目,アプリシステム活用で市民サービス向上を。  自治体の職員数は,全国的には年々減少傾向にあります。さらに2020年の地方公務員法,地方自治法の改正に伴って,臨時・非常勤職員数の縮減も想定されます。一方で自治体の業務量は増加傾向にあります。このような状況においても,自治体は公共機関として引き続き住民サービスの質を維持できるよう業務効率化施策を検討しておく必要があります。業務効率化施策の検討に当たっては,多くの自治体が抱えている,申請書等の作成が手間であることや待ち時間が長いなど,窓口業務を中心とした住民サービスに関する課題についても何らかの改善を考えていく必要があると思います。  初めに,業務の繁忙期に対応するため嘱託職員や臨時職員などで対応してきた状況ですが,2020年4月1日に施行される地方公務員法,地方自治法の改正においては,臨時・非常勤職員の雇用について大幅な見直しの可能性が考えられます。  初めに市役所の業務効率化について伺います。  2020年の地方公務員法の改正の中に,新たに会計年度任用職員制度が盛り込まれています。この会計年度任用職員制度についてお聞かせください。  再質問は自席にて行います。 42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 43: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 会計年度任用職員制度については,地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律に基づき,一般職の会計年度任用職員制度を創設し,任用,服務規律等の整備を図るとともに,特別職非常勤職員及び臨時的任用職員の任用要件の厳格化を図るものです。  新たに制度化される会計年度任用職員には,地方公務員法の一般職に適用される服務に関する規定が適用され,懲戒処分等の対象となります。あわせて休暇,健康診断,研修,人事評価等についても適切に取り扱う必要があります。これまで各地方公共団体によって,任用・勤務条件等に関する取り扱いがまちまちでしたが,今般の改正によって統一的な取り扱いが定められ,各地方公共団体における臨時・非常勤職員制度の適切な運用を確保しようとするものです。  現在,東京都や近隣市の状況等を踏まえながら,制度構築に向け準備をしているところです。 44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 45: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 制度構築に向けて,これから準備する段階ということですが,職員の状況についてお聞きします。狛江市における一般事務・一般技術の正規職員数と嘱託職員数について,過去5年のそれぞれの人数の推移について伺います。 46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 47: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 正規職員は一般事務・一般技術の合計数で,嘱託職員については月額の一般事務の人数でお答えします。  平成26年度は,正規301人,嘱託46人,合計347人,平成27年度は,正規299人,嘱託46人,合計345人,平成28年度は,正規302人,嘱託63人,合計365人,平成29年度は,正規311人,嘱託59人,合計370人,平成30年度は,正規312人,嘱託58人,合計370人です。 48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 49: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 総務省の統計では,地方公共団体の総職員数の推移では,総職員数は平成6年と平成29年を比較して約54万人,16%減少している状況にあります。ただし平成27年からは,一般行政部門については90万人まで減少した状況から増加傾向にあります。  狛江市では,平成26年度と比較して正規職員が11名増加,嘱託職員は増減していますが,12人増加しており,全国的に職員が減少している状況にはないことがわかりました。職員数としては,微増または横ばいで維持している状況だと言えると思います。  部署によっては時間外がふえている,または,高どまりで減らない状況もあるということですが,時間外を減らすための対策としては,どのようなことを考えられているのか伺います。 50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 51: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 超過勤務については,平成29年度の実績で,合計4万4,056時間,平成28年度と比較して135時間の増,年間の1人当たりの平均時間数は119.4時間でした。  対策としては,ノー残業デーのさらなる徹底,午後8時30分を絶対退庁時間とし,ノー残業デー及び絶対退庁時間を過ぎての超過勤務を行う場合は,所属長から事前に職員課長に申請を行うこととしています。また,一月の超過勤務時間が45時間を超えた場合は,所属長から職場の状況や今後の見込みなどを記載した報告書を職員課長に提出するなど,削減に向けた取り組みを行っています。  あわせまして,毎月の超過勤務の実績を前年度と比較した表にして,庁内グループウエアに掲出し,係単位で各課の状況が把握できるよう周知しています。 52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 53: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 時間外の勤務をしないように心がけていても,さまざまな要因で作業に時間がかかってしまうことも十分に考えられます。また,部署変更した職員においては,なれないために思うように作業が進まないことなどもあります。職員に目を向けた対策とともに,作業自体の縮減,効率化に目を向ける必要もあると思います。  年々と言ってよいほど業務量が増加している状況に対応するために,どのようにお考えなのか伺います。 54: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 55: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問のとおり,近年,多様化する市民ニーズや行政需要により,年々業務量は増大しています。このような状況に対応するためにも,選択と集中の観点を常に念頭に置いた上で,業務のアウトソーシングやICTの活用といった業務改革をこれまで以上に推進する必要があるものと認識しております。 56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 57: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 御答弁の中に「業務のアウトソーシングやICTの活用といった業務改革をこれまで以上に推進する必要がある」とありました。ここ数年注目を集めているRPAについて紹介します。  このRPAとは,ロボティック・プロセス・オートメーションの略です。わかりやすく言えばパソコン自動処理で,パソコン上の操作を記録して,人のかわりに作業するソフトウエア型のロボットです。パソコンでの事務作業をソフトウエアロボットが代行するため,コスト削減・品質向上・業務スピード向上が図れます。  昨年(2017年)には,パソコン自動処理・RPAを導入した大手銀行Aで2万時間,B銀行では40万時間の労働時間削減に成功したと発表されました。大手銀行各社は2014年から2015年にパイロット版としてパソコン自動処理・RPAを導入したところが多く,2年ほどの運用を経て昨年さまざまな発表がありました。これによってRPAの注目度が一気に増し,関係企業では,2017年はまさにRPA元年とも言うべき年になったとの評価だったそうです。  質問です。業務効率化の一つとして,パソコン自動処理・RPAが注目を浴びており,導入する自治体もありますが,RPAの認識について伺います。 58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 59: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) RPAについては,国においてもAIと並び力を入れているICT事業の一つであり,狛江市としても注視しているところです。RPAの導入により,定型的な入力業務等が大幅に短縮され,その分の労力を他の業務や行政サービスに回すことが可能になるとともに,職員の負担軽減にもつながっていくものと認識しております。  その一方で,各自治体に導入されて間もないところであることから,導入に当たっては,RPAの作業の正確性や,人件費と導入・ランニングに係る経費,また実際の業務の削減時間など,費用対効果について検証する必要があると考えております。 60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 61: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 次に,茨城県つくば市役所の市民税課での入力時間などを8割削減できた実績を紹介します。  茨城県つくば市は,職員の働き方改革と市民サービス向上の一環として,市役所業務にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション,パソコン自動処理)を導入しています。全国的に珍しい試みですが,RPAはパソコン上でソフトウエアロボットが人にかわって自動的に情報処理などを実施するシステムで,市が民間企業と共同で研究開発し,3カ月間の実証実験後,10月から一部の業務で本格導入を開始しました。  RPA導入のメリットは,業務時間の短縮とミスの少ない的確な情報処理が期待できるところです。これにより,市職員の働き方改革を推進するとともに,ほかの仕事に費やす時間を確保し,市民サービスの向上につなげることを目的としています。  研究段階では,どの課のどの業務がRPAで効率化できるのかを調査。まず全庁舎の職員に「時間のかかる業務は何か」などのアンケートを実施し,効果が期待できる業務を選定した。さらに,各担当課の課長に対し,業務の内容や量,取り扱う情報・データの種類などの項目を詳しく調べたそうです。その結果,入力・登録作業や確認・照合作業を大幅に時間削減できる効果が見込まれ,市民税課が最もRPA導入にふさわしい課と判断しました。  その後,市民税課で3カ月間,新規事業者登録や電子申告の印刷作業など5業務にRPAを導入して実験。市民税課の5業務に要する時間は,導入前は1人当たり年間約424時間でしたが,システム導入後は約88時間にまで短縮され,その結果,約8割の時間削減をすることができたそうです。市は今後,ほかの業務への拡大のため調査を進めていく方針とのことです。  このようにRPAを導入することにより,業務の時間削減と正確性が上がることは,より多くの業務に適用することも可能であり,狛江市においても同じような事務を行っていることは変わりませんので,非常に参考になるものと考えます。  質問です。市では,職員の働き方改革への取り組みや検討していることについて伺います。 62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 63: ◯ 総務部長(上田 智弘君) RPA関連では,職員課において出退勤データの抽出のRPA化を試験的に行っているほか,福祉保健部より国民健康保険レセプト点検における業務の見直しについて検討がなされております。 64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 65: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 既に取り組んでいる部分があるということでした。先ほどの御答弁の中にありましたが,レセプト分析の業務で,RPA導入を考えているということでしたが,その概要について伺います。
    66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 67: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) レセプト点検業務におけるRPAの導入ですけれども,現状は毎月被保険者の医療機関の受診状況に応じたレセプト点検をし,その結果を担当職員が一つ一つデータ入力しています。  なお,このデータ入力は大量反復業務であるため,RPAを導入することでミスのない正確な入力が達成されるほか,作業時間の効率化を達成できると考えています。導入に当たっては,RPAの有効性を確認しながら検討していきたいと考えております。 68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 69: ◯ 15番(小野寺 克己議員) RPAはどのような業務でも大量反復業務をミスなく高速に処理することができるそうですので,調査・研究を進めていただき,効率化に有効と判断されれば,導入に向けて進めていただきたいと思います。  次に,試験的に出退勤のデータ抽出にRPAを使われているとのことでしたが,その内容と改善効果について伺います。 70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 71: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 先ほど超過勤務縮減の取り組みについて答弁いたしましたが,絶対退庁時間を過ぎての超過勤務等,各所属長は職員の出退勤時間を把握する必要がありますので,職員課で前日の出退勤時間をシステムから抽出し,データを庁内の共有フォルダに保存しております。このデータの作成にRPAを活用し始めたところです。  具体的には,タイムレコーダーから出退勤データを受信,保存した上で,各課のデータを表作成ソフトで作成し,午後8時30分を越えて勤務した職員のセルに黄色く色づけをした上で,所定のフォルダに保存する作業という形で活用しています。  これまで職員課の職員が1日分を作成するのに30分ほどかかっていました。また,月曜日等の休日明けですと複数日分を作成するために,複数の職員で対応していましたが,これがRPAの導入により,作業が自動化され,その時間にほかの業務を行えるようになっております。 72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 73: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 試験的ではありますが,大幅に作業時間を短縮できている効果が見られると思います。「職員課の職員が1日分を作成するのに30分ほどかかっていました」とのことでしたが──RPAの製品によって,処理速度などの違いがありますが──恐らくRPAで自動化した際には数秒で処理できるものと思います。  一般的には数日分,複数人数分であっても,1分もかからずに終わるのではないかと思います。RPAについては機能や操作性もさまざまにあります。既に導入に向けた調査・検討を進めているということですので期待したいと思います。  次に,RPAやAIなど今後が期待されるものについて,職員の研修などの状況を伺います。 74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 75: ◯ 総務部長(上田 智弘君) RPAについては,外部の研修会に参加し,情報収集を行ってまいりました。またAIについては,民間事業者の協力をいただき,「ゼロから考えるAI(人工知能)活用」に関して11月2日に事前学習会を実施し,12月18日には,事前学習会を受講した職員による業務改善をテーマにワークショップを行う予定となっています。 76: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 77: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 既にRPAやAIについて研修等を行っているということで,現場に生かせるよう今後に期待したいと思います。  次に,紙や画像データなどはOCR(光学式文字読み取り装置)やスキャナーで光を当てることで印刷物などの文字を読み取り,テキストデータに変換・保存することができますが,市民課や納税課の申請書関係などへの活用について伺います。 78: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 79: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 現在,納税課では銀行から送付される納付済み通知書にOCRを活用しています。OCRを活用した文字の読み取り・データ変換についても,RPAと同様に,職員が行っている業務を機械が行うことによって,職員の労力の軽減,業務時間の短縮などにおいて改善が見込めるものと認識しております。  このOCRについても,作業の精度や費用対効果について検証する必要がありますが,特に御質問いただいたような分量が多く定型的な申請書等の入力・照合等の業務において,大きく効率性が図られるものと認識しています。 80: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 81: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 行政関係には,定型的な申請書が多く,そして多くの部署にそういったものが存在します。こうした紙の申請書などをOCRでデータ化することで関連する申請が必要な場合などは,データ化したものから自動で関連した申請書を作成することができます。また,市民が何度も同じような氏名・住所などを書く必要もなくなります。市民からすると,一度記入した内容が,行政側でデータ連携されて,複数部署で必要な書類が出力できることも将来的には考えられます。こうした自動化も考えられますので,今後に向けて検討をお願いします。  次にCIOである副市長に伺います。市役所の業務効率化に向け,全庁業務を対象にRPAなどを活用することで,業務効率化を図れるものがないかなどを調査・検討すべきだと考えますが,この点についてのお考えや方向性について伺います。 82: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 83: ◯ 副市長(水野 穰君) 行政情報化推進委員会の長としての立場からCIOとおっしゃられたかと推測して答弁申し上げます。  自治体におけるRPA等の活用については,大量処理や反復作業における事務処理において,その性能に適合する業務があれば,職員の作業時間が短縮され,事務の効率化が図られるものと捉えております。  全庁業務を対象にRPA活用のための調査・検討ということですけれども,御紹介のあった先進市における情報などを参考に,業務工程の洗い出しや費用対効果も含め,市としてRPAがどの程度導入できるのか,今後の研究課題とさせていただきたいと考えています。 84: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 85: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 先進市での改善ができているということは,狛江市でも改善はできるものと思います。この研究課題をしっかりと検討していただくことをお願いいたします。  次に,市の情報受発信について質問いたします。  総務省は平成30年7月3日,平成30年「情報通信に関する現状報告」(平成30年版情報通信白書)を公表しました。今回の白書では,特集テーマを「人口減少時代のICTによる持続的成長」とし,新たな価値を実現するICTの活用について展望しています。  その中で基本データのインターネットの利用動向について,「主な情報通信機器の保有状況(世帯)」では,モバイル端末を持っている世帯は94.8%で,そのうち「スマートフォン」は75.1%の世帯で持っていて,「パソコン」72.5%を上回る結果となりました。  持っているだけでなく利用率でも,2017年の個人のインターネット利用率は80.9%で,端末別で見ると「スマートフォン」59.7%が最も高く,「パソコン」52.5%と,スマートフォンでのインターネット利用がパソコンを上回る結果となりました。  また年齢別では,13歳から59歳までは,各階層で9割を超える人が利用しているということでした。  この状況からもパソコンで情報を入手する時代から,外出先でもスマートフォンで情報を簡単に入手する時代に変わってきたことがうかがえます。  その意味で,狛江市の情報発信ツールとして,スマートフォン向けのアプリの充実が重要になってきているとも言えるのではないでしょうか。  質問です。狛江市におけるスマートフォン向けのアプリの導入状況について,また,ダウンロード数など活用状況を伺います。 86: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 87: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市におけるアプリの導入状況ですが,11月末現在のダウンロード数で答弁申し上げます。  現在,市が導入しているアプリは4つありまして,導入順に「ココシルこまえ」は,平成26年2月に運用を開始しダウンロード数は約470件,「狛江市防災マップアプリ」は,平成26年4月に運用を開始しダウンロード数は約3,070件,広報こまえ等が見られる「マチイロ」は,平成29年11月に運用を開始し,ダウンロード数は約360件,「狛江ごみ分別アプリ」は平成30年9月に運用を開始し,ダウンロード数は約360件です。 88: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 89: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 「狛江市防災マップアプリ」は約3,070件,平成30年9月に運用を開始した「狛江ごみ分別アプリ」は,3カ月で既に約360件に達していて,防災やごみなど,引っ越してきたなら見ておきたい必要な情報だとも考えられます。こうした興味のある情報,必要な情報はダウンロードしてもらえるのではないでしょうか。それに対して,広報こまえ等が見られる「マチイロ」や「ココシルこまえ」については,落ちついたら見ようといった考えなのかわかりませんが,ダウンロード数が伸びない状況にあります。  アプリの提供の仕方として,「狛江市アプリ」として複数のアプリをセットにすることで,興味のばらつきもなく,利用者に使用してもらえるのではないでしょうか。  狛江市の年代について,過去3年で大きく人口増加した年代についてお聞きします。 90: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 91: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 平成27年4月1日現在と平成30年4月1日現在の年齢別人口で比較いたしますと,増加人数が最も多い年代は50歳代で,以下80歳代,10歳未満,20歳代,40歳代の順です。 92: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 93: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 人口増加の多い年代を見ることで,転入した年代がわかりますが,一番多い年代は50歳代でした。総務省が発表した平成30年版情報通信白書では,2017年における個人の年齢階層別インターネット利用率は,13歳から59歳までは各階層で9割を超えています。2位の80代を除いて50代,10代,20代,40代は9割の方がインターネットを利用している年代です。  転入者に対してインターネットでの情報をお伝えすることは,情報を伝えるツールとして効果的であることがうかがえます。  次に,スマートフォン向けのアプリが狛江市でもふえてきている状況にありますが,市として導入に関する方針や戦略についてお聞かせください。 94: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 95: ◯ 副市長(水野 穰君) 現在,市においてアプリに特化した方針や戦略を定めたものはありませんが,狛江市シティセールスプランにおいては,「情報媒体等の活用」として,「情報発信の媒体の活用にあたっては,情報としての価値を見極め,情報発信の目的・タイミングなどその時の最適な媒体を選択して発信して」いくものとしております。この観点からも,スマートフォン向けのアプリについては,重要な情報発信媒体の一つとして認識しているところです。 96: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 97: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 神奈川県川崎市は2016年4月1日,スマートフォンで市民生活をサポートする「かわさきアプリ」をスタートしました。川崎市は,2014年2月に民間企業とオープンデータの活用で包括協定を締結。2015年1月に行政のオープンデータとユーザーの位置情報を活用した子育て支援アプリの実証実験を行いました。その後,利用者の約8割が継続利用を希望したことから,子育て情報のアプリを市内全域に展開し,防災情報のアプリなども提供することにしました。  「かわさきアプリ」には,ポータルである「かわさきアプリ」のほかに,子育て支援の「かわさき子育てアプリ」,防災情報を提供する「かわさき防災アプリ」,ごみの収集日などがわかる「川崎市ごみ分別アプリ」,Wi-Fiスポットの検索などが行える「フリーWi-Fi接続アプリ」の4つの個別アプリメニューがあります。  全国の自治体でこうしたサービスを個別のアプリで提供している例は多く見かけますが,「かわさきアプリ」の中に統合した形で提供されるのは全国初の試みです。  次に板橋区では,平成29年8月1日から全部署で利用可能な自治体プラットフォームアプリを活用した板橋区統合アプリ「ITA-Port」を公開しました。  このアプリでは,目的の公共施設を検索できる地図機能や,区のイベントを紹介するカレンダー機能,ユーチューブやツイッター,フェイスブックで区公式動画や情報を見ることができます。また,広報いたばしも見ることができるなど,区のさまざまな情報を紹介する機能を登載しており,スマートフォン,タブレット端末で利用できます。  質問ですが,自治体で各部署のスマートフォン向けのアプリを統合した取り組みについての考えを伺います。 98: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 99: ◯ 副市長(水野 穰君) ただいま御紹介いただきましたアプリの統合化については,その自治体で導入している複数のアプリを,1つのアプリで把握することができ,その中から必要に応じて個々のアプリを入手することができるものと認識しています。  市民の皆様にとっては,御自身に必要な情報を選択することで,市からの情報を受け取りやすくなることが期待できるため,利便性の向上につながるのではないかと感じています。 100: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 101: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 次に紹介しますアップ・ポータル(Ap-Portal)は,ウエブ,メルマガ,防犯・防災情報,子育て情報,イベント告知など,それぞれのアプリのシステムやサーバーなどの散らばった自治体の情報を1つのアプリにまとめてパッケージ化するものです。利用者は狛江市アプリをインストールするだけで,アプリの中にそれぞれのアプリが含まれる仕組みになります。  ユーザーは面倒な検索やブックマーク登録をすることなく,アプリを起動するだけで自治体公式サイトへ簡単にアクセスできます。  アプリに自治体の公式ウエブサイトを自動的に取り込むため,新たな運用手順の追加は一切必要ありません。アプリには最新のウエブコンテンツを常に表示します。  防災メールマガジンなど,住民向けの配信情報をアプリ通知に自動変換し,タイムリーに配信します。通知はエリアやジャンルで絞り込みが可能で,必要な方へ必要な通知のみを配信することができます。  自治体のウエブサイト,観光サイトやSNSなどをアプリ内にリンクして,アプリから簡単にアクセスすることができます。  このようにそれぞれのアプリのシステムやサーバーなどが散らばった自治体の情報を1つのアプリにまとめて,パッケージ化するものもあります。各部署がそれぞれにアプリを導入するのではなく,全庁的に1つにまとめる,統合化することは,費用負担も少なくなり,利用者も1つのアプリをインストールするだけで,一元的に市の情報を見ることができます。今後に向けて有効な取り組みであり,検討すべきと思いますがいかがでしょうか。 102: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 103: ◯ 副市長(水野 穰君) 現在,スマートフォンの世帯保有率は,パソコンの世帯保有率を上回っている状況であり,市としてもスマートフォンユーザーに対応した情報発信に取り組んでいく必要があると認識しています。  御提案いただきました統合アプリについても,既に導入している自治体の取り組み状況や,その効果等を検証するとともに,狛江市で既にあるアプリとの連動性,ホームページ改修の有無など,費用対効果も含めて総合的に勘案し,導入について検討してまいりたいと考えています。 104: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 105: ◯ 15番(小野寺 克己議員) それぞれのアプリのシステムやサーバーなどが散らばった自治体の情報を1つのアプリにまとめてパッケージ化することで,市民は1つのアプリをインストールするだけで,ばらばらに存在する狛江市のアプリを,この一元化したアプリから利用することができます。  例えば「狛江市防災マップアプリ」や「狛江ごみ分別アプリ」は,生活にすぐにでも必要な興味のある情報,こうしたものは利用数が多いのですが,市政情報など興味が少し湧かないものは利用する機会がない状況の方でも,狛江市アプリとして1つにまとまっていれば,利用する機会もふえることが考えられます。  多くなったからまとめるのではなく,統合化したアプリという箱を用意してあれば,その後,各部署でアプリを追加することもできます。  また,個々のアプリをお知らせするのではなく,狛江市アプリ1つをお知らせするだけなので,広報も最小限で済むことも考えられます。  現状は自治体のアプリがばらばらのままで,統合化する自治体も少ないため,まだまだ需要が少ないので高額に設定されていて,費用対効果も難しい状況だと思います。しかしながら,市民が情報を受け取りやすいサービスとしてスマートフォンアプリの統合化をぜひとも検討・調査していただきたいと思い,調査・研究していくとの御答弁でしたので,今後に向けて期待いたします。よろしくお願いいたします。  これで2問目の質問を終了いたします。 106: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 107: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 3問目,足こぎ車いす(コギー)の可能性について。  車椅子の歴史は,2,500年ほど前の紀元前500年のギリシャまでさかのぼります。ギリシャにパルテノン神殿が建てられた時代に,戦争でけがをした人が車輪をつけた台に乗って移動したのが最初と言われています。そのころから現在まで,車輪を手でこぐという基本的な仕組みがほとんど変わらずに来ています。  日本の車椅子の歴史は,世界に比べるとまだ浅く,量産され始めたのは昭和39年の東京オリンピックの後になります。そのきっかけとなったのが,オリンピックと合わせて開催された障がい者競技会パラリンピックです。その際に障がい者スポーツに参加するために国産の車椅子が急遽必要になりました。そのことで当時の厚生省や通商産業省では,慌てて世界の車椅子量産国を探し,車椅子の生産に乗り出したとのことです。そのときに日本は車椅子の先進国であったアメリカの車椅子を参考に,大量の車椅子を生産しました。その後,日本でも一般化され現在に至っています。  最近では電動で動くものが出てきましたが,動かない足を動かす車椅子というのは,歴史的にこれが初めてです。  足こぎ車椅子には4社あります。1つは足こぎ対応モジュラー式車椅子「キックル」というもので,足を乗せるホルダーが外せるため,外したほうの足で地面を蹴ることで移動させることができます。ペダルでこぐものではありません。2つ目は「足こぎ3輪車いすイーストライダー」です。ハンドルつき前輪を車椅子に簡単に取りつけて子供用三輪車のような使用ができます。そして3つ目が「足こぎ車いすコギー」です。4つ目は「脚こぎ車いすペダモ」,片側が麻痺されている方も麻痺のない側の手と足を使って,思いどおりに操作・移動できるものです。  足でペダルをこぐ車椅子は「足こぎ3輪車いすイーストライダー」と「足こぎ車いすコギー」の2つがあります。  足こぎ車椅子は,もともとは30年以上前に立ち上げられた東北大学の医学部と工学部の共同研究を通じて開発されたものです。生まれて間もない赤ちゃんの両脇を抱えてちょっと前に傾けると,まだ立つこともできないはずなのに,両足を交互に前に出して歩くような動作をします。これは原始歩行といって,人間が歩くとき無意識に左右交互に手足が動くものです。  脊髄にある「中枢パターン発生器」として知られる神経回路がこうした動作を制御しています。半身麻痺の人は脊髄中枢がうまく機能していないのですが,足こぎ車椅子のペダルをこぐと,脊髄中枢が刺激され,麻痺していないほうの足から,麻痺した足への反射の信号が伝わります。これらの指令は赤ちゃんのときに見られる原始反射が呼び起こされているのです。  足こぎ車椅子は,ペダルのギア比を極めて軽く設定してあるので,わずかな力でも踏み込めます。わかりやすく言えば,手の小指でペダルをこぐこともできます。この踏み込むという刺激によって両足が動きます。  国としては,2010年から介護保険の適用になりレンタルできるようになりました。  それでは,歩行が困難な人への支援について伺います。介護保険にはどのようなものがあるのか伺います。  再質問は自席にて行います。 108: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 109: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 訪問介護により見守り及び移動の介助,通所介助や通所リハビリによる機能訓練などの専門職による支援のほか,福祉用具の車椅子・手すり・スロープ・歩行器・歩行用つえの貸与,住宅改修による手すり・段差解消などがあります。 110: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 111: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 日常生活に必要な補助用具などが一通り選べることがわかりました。  次に足こぎ車椅子は,介護保険制度上は貸与される福祉用具の中でどの分類になるのか,給付の適用内容について伺います。
    112: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 113: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 福祉用具の分類としては,車椅子の「自走用標準型車いす」に当たりまして,給付の適用は原則,要介護2以上の方が対象となります。 114: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 115: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 足こぎ車椅子は,車椅子の中の「自走用標準型車いす」に当たり,要介護2以上の方が対象ということでした。  車椅子が必要な方に対して,どのように補助装具等の選定が行われているのか伺います。 116: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 117: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 車椅子は福祉用具貸与のため,ケアマネジャーが利用者のアセスメントに基づき,ケアプランに位置づけることとなります。ケアプランに位置づける場合は,福祉用具事業者を初め,関係する介護事業者,利用者及びその御家族によるサービス担当者会議を開催し,専門的意見を聴取するとともに,福祉用具の特性と利用者の心身の状況等を踏まえ検討し選定が行われています。 118: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 119: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ケアマネジャーと利用者の話し合いで選定されるということです。足こぎ車椅子は,車椅子の中の「自走用標準型車いす」に当たるそうですが,足こぎ車椅子はこれまでのものと形状や機能などが違いますが,種類分けされていません。知らない方は知らないまま検討もされないという状況も考えられます。ケアマネジャーなど介護関係者の方にも知っていただきたいと要望いたします。  介護保険での車椅子の利用者数と,その中でも足こぎ車椅子の利用者数を伺います。 120: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 121: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 平成30年9月の車椅子の福祉用具貸与は,418名です。なお,足こぎ車椅子少なくとも2名の利用者がいることは把握できております。 122: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 123: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 私も足こぎ車椅子のことを介護関係者の方に話しても,御存じない場合が多く,まだまだ知らない方も多いのではないでしょうか。  それでは脳卒中などで半身不随になり歩行困難となった方などで,リハビリを必要とする方は市内におよそ何人程度いらっしゃるのか,わかる範囲で伺います。 124: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 125: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 介護認定または障がい認定を受けている方の,個々の状況まで詳細に把握できていないことから,リハビリが必要な方の人数については把握できていないところです。 126: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 127: ◯ 15番(小野寺 克己議員) それでは,足こぎ車椅子については,4年前の平成26年第3回定例会で質問させていただきましたが,「主にケアプランを作成していただいておりますケアマネジャーとしましては,足こぎ車椅子の利用の効果につきまして,御利用によりその方の生活がより自立に向けて近づけるような場合,効果を発揮するというような認識」であると御答弁いただきましたが,主にケアプランを作成する際には,車椅子の選択肢としてどのように紹介されているのでしょうか。 128: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 129: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 先ほど答弁申し上げましたとおり,車椅子の種類等については,サービス担当者会議において,福祉用具事業者を初め,関係する介護事業者等の専門的意見を聴取しながら,用具の特性と利用者の心身の状況等を踏まえて検討させていただいています。 130: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 131: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 次に足こぎ車椅子の認知度は,福祉事業者などの関係者や高齢者の方々はどの程度知られているとお考えなのか,担当部としての感想を伺います。 132: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 133: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 足こぎ車椅子については,各種マスコミ等でも取り上げられているものの個別の商品という点からも,認知度は限定的なものではないかと考えています。 134: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 135: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 次に障がい者について伺います。  歩行が困難な方は,市内に何人いらっしゃいますか。 136: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 137: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 下肢障がいで身体障害者手帳を取得した方の人数で答弁申し上げます。3月末現在で481名となっています。 138: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 139: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 4年前は身体障害者手帳をお持ちの下肢障がいの方で1級から6級の方は9月現在559名でしたので,78名減少していますが,ある程度一定の方がいらっしゃることがわかりました。障害者手帳を持っている方で足こぎ車椅子を購入またはレンタルする場合の,補助金の適用や割引などの支援について伺います。 140: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 141: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 現状としては,足こぎ車椅子を購入またはレンタルする場合の補助等はありません。 142: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 143: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 国の制度上,障がい者の方への補助は適用が認められていない状況だということだと思います。  次に「足こぎ車いす(コギー)」の効果と活用について伺います。  足こぎ車椅子は,どのような疾患が原因で歩行に障がいを抱えた人に効果があると認識されているのか伺います。 144: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 145: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 足こぎ車椅子を研究・開発した東北大学の研究グループによりますと,足こぎ車椅子は,効果に個人差があるものの,中枢神経疾患,末梢神経疾患等が原因で歩行に障がいを抱えた方に適応があり,効果が見られると言われていることは認識しております。 146: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 147: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 2018年4月22日に開かれた第5回前橋・渋川シティマラソンの10キロコースに足こぎ車椅子で出場した方がいらっしゃいました。足が不自由でも動かしやすい足こぎ車椅子と出会い「人生観が変わった」と言う石井さんは「自分が走る姿を見てもらい,一人でもいいから障がい者に勇気を与えたい」と願っています。  石井さんは小児麻痺,ポリオで生まれつき手足に麻痺があり,歩行が困難。足を固める装具をつけて歩くこともできるが,10メートルほど歩くと足首が痛くなるという。外出には車が不可欠で,家にこもりがちだったそうです。  知人の紹介で足こぎ車椅子を知ったのは昨年,2017年8月で,半身麻痺の人のリハビリ用などに開発された足こぎ車椅子はペダルが軽く,麻痺のある足でも簡単に進みます。手元のレバーを動かすことで小回りもきき,自分の意思どおりに動かせます。  正式にレンタルを受けて使い始めると,外に出ることが楽しくなったそうです。初めて銀座の歩行者天国を自分の意思で回ることができた。思考も前向きになり,憧れつつも障がいで諦めていたアメリカ・ハワイのホノルルマラソンへの出場を目指すことを決めたそうです。  前橋市内の友人に計画を語ったところ「前橋にもマラソン大会があるよ」と前橋・渋川シティマラソンを紹介されたそうであります。実行委員会に足こぎ車椅子を見せて熱意を伝えると,健常者と同じ10キロコースに出場できることになったそうです。石井さんは「順番は最後になるだろうが完走して,感動を伝えたい。障がいがあっても夢はかなう,って」と意気込んで出場したそうであります。当日は「私はこれでひきこもりをやめました」と書いたたすきを身につけて走ったそうであります。  質問です。本年11月4日に行われた山口県の下関海響マラソンでは,足こぎ車椅子の男子高校生やパーキンソン病を患う78歳の女性,小学6年のときに脳出血で両手と両足が麻痺になった高校1年生も足こぎ車椅子で出場しました。障がい者で歩けない方がマラソンに参加していることは狛江市でも参考になると思いますが,これについての感想と,多摩川ロードレース大会には,足こぎ車椅子で参加することはできるのか伺います。 148: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 149: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 多摩川で行われますロードレースですけれども,現状では一部未舗装の部分があることや,幅員が狭いことなどから,車椅子での参加は難しい状況です。しかし,歩行に困難を抱える方が足こぎ車椅子を活用してスポーツに参加することは,リハビリ効果が期待されるだけでなく,スポーツを通して,達成感や充実感を得ることができることから,その方の生活の質を高める一助になるものと考えております。 150: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 151: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 多摩川ロードレース大会のコースは,現状では,一部未舗装の部分があることや幅員が狭いため,参加は難しいということでした。パラリンピックもありますし,今後,誰もが参加できるものとして,整備やレースの順番を変えるなど,工夫を凝らして参加できるいような体制づくりに努めていただきたいと思います。  次にあいとぴあセンターでは,足こぎ車椅子をイベントなどで試乗できる展示コーナーがありましたが,こうした試乗できる機会をふやしていただきたいと要望しますが,いかがでしょうか。 152: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 153: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 足こぎ車椅子については,平成24年度から平成27年度まで,あいとぴあセンターで開催された「ボランティアのつどい」におきまして,展示・体験できる機会を設けたところです。市が特定の福祉用具の機種について推奨することは難しいところですが,福祉用具の展示・紹介等を行うイベント等がありましたら,可能な範囲で周知等に協力してまいりたいと考えております。 154: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 155: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 福祉用具の展示・紹介等を行うイベントがあれば,可能な範囲で周知等に協力していただけるということで,幾つかの足こぎ車椅子がありますので,車椅子を御利用する方以外の方も含めて多くの方に知っていただけるようお願いをします。  次にリハビリ,認知症,メンタルに効果があらわれている事例を紹介します。  足こぎ車椅子は,けがや病気,加齢などで足の不自由な方が,自分の足でこいで移動できる車椅子です。例えば,脳梗塞で左足がずっと麻痺していた男性が6年ぶりに自分の足を動かせた。あるいは5年半寝たきり状態だった女性が,これに乗ることで血流がよくなり,認知機能が劇的に改善して,1週間で顔を洗ったり髪をとかすようになり,会話も成り立つようになったそうです。それまではかかり切りだった御家族の負担も,大幅に軽減されました。本人も家族も元気になり表情も明るくなりました。こういった喜びの声が御本人や御家族からたくさん寄せられているそうです。  ほかにも脊髄損傷,パーキンソン病,関節リウマチ,脳性麻痺など,さまざまな疾患の方が活用してきましたが,足こぎ車椅子に乗れば歩行困難な方でも自力で好きな場所へ行ける喜びを味わうことができ,リハビリに活用すれば,再び自力で歩けるようになる可能性もあります。  特徴の一つとして,たとえ立てなくても歩けなくても,好きなときに好きなところへ,自分の力で出かけて行き,自尊心を保ちながら生活していくことができることがあります。  ある末期癌でお亡くなりになった方の御家族から足こぎ車椅子の会社に寄せられたお手紙では,最期はきっと苦しむだろうと覚悟していましたが,今,思い出すのはお父さんが足こぎ車椅子で買い物やお花見に出かけて楽しんでいた姿だということです。たとえ立てなくても歩けなくても,足こぎ車椅子を使って最期まで好きなことをして人生を楽しむことができましたという感謝の言葉でした。  終末のときを過ごしておられる方,あるいは外に出るのがつらくなって自信を失いかけている方,こうした方にも足こぎ車椅子を使って旅行やスポーツを楽しんでいただきたいと思います。  単なるリハビリの道具の枠を越え,使う人が自分らしい生活を取り戻して,暮らしを豊かにしてくれるアイテムだと思います。足こぎ車椅子は便利なばかりではなくて,自分でこがなければなりません。そうした自分の頑張りを通じて満足感などを得られます。日々ちょっとずつ自分が向上していることを体感できるのが,従来の車椅子にない大きな特徴だと思います。さらに本人ばかりでなく,介護にかかわる周りの方まで明るくしてくれます。  質問です。こまえ正吉苑に11月27日から1年間,無償で試乗できるよう,業者の方が足こぎ車椅子を2台提供してくださったそうです。こうした機会を利用して多くの介護関係者や障がい者団体の方,老人会などに広く試乗していただきたいと思いますが,こうした推進について伺います。 156: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 157: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) こまえ正吉苑のように多くの介護関係者が出入りする介護施設において,さまざまな方が試乗できる機会を設けることは,広く足こぎ車椅子を知っていただくきっかけとなると考えております。  今回のこまえ正吉苑の取り組みについては,できる範囲で個別に関係者等にお伝えしてまいりたいと考えております。 158: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 159: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 次に,有料老人ホームなどで室内でも楽しくコギー体験ができる「COGY VRシステム」での試乗会を開催しているそうです。専用モジュールがグーグルマップと連動し,コギーをこぐことでモニターに映し出される風景が動き,あたかも街を散歩しているかのような体験ができ,狭いスペースでも体験できるそうです。高齢者や障がい者に限らず,全ての年代の方に知っていただくためにも,試乗会などを開催することで知っていただけるかと思います。  この試乗会などの実施について伺います。また,狛江市役所やあいとぴあセンターなどに建物内を試乗できるように設置を検討していただくことについて伺います。 160: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 161: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 市役所内に足こぎ車椅子を展示・試乗できる場を設けることについては,他機種との公平性の観点から難しいものと考えておりますが,他の施設においてそのような取り組みが可能かについては,関係機関等と検討してまいりたいと考えております。 162: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 163: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 一般的に,足が悪くなるとつえ,歩けなくなると車椅子,その後,車椅子を自分の力で動かすことができなくなると介助者,車椅子にも座れなくなるとベッドと,現在の福祉用具はその時点時点で不足している身体機能を補佐するものばかりです。足こぎ車椅子のように,少しでも機能を改善し社会復帰を目指すものは皆無と言っても過言ではありません。  どなたでも試乗していただくことで,御本人や御家族だけでなく知り合いに対しても広げられることが考えられます。また車椅子を利用されている方も,自身の可能性を開くきっかけになるかもしれません。このペダルでこぐ足こぎ車椅子を,誰でも,多くの方に知っていただけるよう推進をお願いしまして,3問の質問を終了いたします。 164: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前10時11分 休憩     午前10時30分 開議 165: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。16番石川和広議員。     〔16番 石川和広議員登壇〕 166: ◯ 16番(石川 和広議員) 通告に従いまして質問します。  1問目,小・中学校体育館への冷暖房整備について。  大阪府北部地震や西日本豪雨,台風21・24号,北海道胆振東部地震などの災害が相次ぎました。また,熱中症になる人が続出した今夏の猛暑でありました。改めて自然災害,異常気象の猛威というものを痛感させられました。  こうした中,9月26日の東京都議会第3回定例会本会議において,各派代表質問の2番目に立った公明党の伊藤こういち議員は,今夏の記録的な猛暑を踏まえ,災害時に避難所となる学校体育館への空調整備を急ぐべきだと迫りました。  答弁に立った小池百合子知事は,「学校施設は子供たちの学習,生活の場であります。また,非常災害時には,ご指摘のように地域住民の避難所などとしての役割も果たす,そんなことから,安全性の確保や防災機能の強化というのは極めて重要でございます。この夏,連日の猛暑でございました。まさしく人命にもかかわるような深刻な猛暑でございました。学校施設の暑さ対策は早急に取り組むべき重要な課題と,このため認識をいたしております。都といたしまして,これまで,国,そして区市町村と連携をしながら,教室の空調設備の設置を行ってまいりましたが,今後も,設置対象となります特別教室について,整備の推進に努めてまいります。また,体育館への設置は,建物構造上の問題もございまして,本格的な整備が進んでいない状況でございます。今後は,都立特別支援学校に加えまして,都立高等学校についても空調設備の設置を速やかに進めてまいります。さらに,公立小中学校の体育館でございますが,国や区市町村との役割を踏まえながら,体育館への空調設備の整備が進みますように,来年夏からの対応を見据えて補正予算を編成するなど,緊急的な対応を行って,区市町村を支援してまいります。……今後とも,子供たちの安全な教育環境の確保,そして防災機能の強化に向けまして,スピード感を持って学校施設の整備を進めてまいります。」と,公明党の代表質問に立った伊藤こういち議員に答弁をしました。  この「補正予算を編成するなど,緊急的な対応を行って,区市町村を支援」するとの答弁を受け,中嶋よしお都議会議員との連携を図った私ども狛江市議会公明党は,前定例会の最終日の10月4日,市長室にて「小・中学校体育館にエアコン設置を求める緊急要望」を提出し,狛江市立小・中学校体育館への早期の冷暖房設備の設置を求めました。  最初に,改めての確認ですが,本会議初日に可決された今回の平成30年度狛江市一般会計補正予算(第5号)において,小学校屋内運動場空調設備整備事業に着手された,直接のきっかけとは何であったのかお伺いします。  再質問は自席より行います。 167: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 168: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 小・中学校施設としては,全ての普通教室に空調機設備を設置し,特別活動室へも計画的に空調設備を設置してまいりました。屋内運動場については,近年の猛暑から児童・生徒の暑さ対策としても求められているものではありますが,多額な経費が必要であることから大きな課題でした。  また,平成28年4月に発生した熊本地震や,平成30年7月の豪雨災害では,暑さ対策として,避難所への空調設備の設置が必要となっています。狛江市においても,小・中学校の屋内運動場は,災害時にも避難所となりますので,災害対応としても空調設備の設置は課題でした。このような中,本年10月に市長より指示を受け検討を始めており,その後,東京都において新たな補助制度が創設される見込みとのことから,予算計上させていただいたものです。 169: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 170: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。改めて確認させていただきました。御答弁にもありましたけれども,屋内運動場については,近年の猛暑から児童・生徒の暑さ対策が求められていたこと,もう1つが,災害対応としても,空調設備の設置は課題であったということでありました。答弁にありましたけれども,10月に市長より指示を受け,検討自体を始め,そしてその後,東京都において新たな補助制度が創設される見込みとのことから予算計上に至ったということを確認させてもらいましたけれども,私どもは10月4日に,松原市長に小・中学校体育館にエアコン設置を求める緊急要望をした際,市長からは,御要望を受け,設置に向けた調査・準備を進めるようにいたします,とのお答えをいただきました。  同時に,市が設置を進めるに当たっての課題や,都補助が活用しやすいものになるかどうかというお話も,そのときに市長からいただきました。  私どもはこうした市の実情等を中嶋都議と連携をとり伝えました。都議会公明党はこうした現場の声を区市町村議員と連携を図りながら集約をして,そして10月19日には,都庁で小池都知事に直接,補助率などの具体的な提案を添えて申し入れを行いました。体育館の冷暖房整備に向けて,小・中学校の設置者である区市町村を支援するよう,いち早く具体的に提案をしてまいりました。  この2018年度の補正予算に関する緊急要望で,学校体育館への迅速な冷暖房整備を強く求め,体育館は区市町村に対する都の財政支援がこれまで行われていない現状を指摘して,東京都独自の補助制度の創設を訴えました。  これに対し,小池都知事は補正予算に盛り込み,急いでできるようにしたい,と応じました。都議会公明党は直接都知事に会って,緊急要望の申し入れを行っています。知事本人に会うことなく,知事宛ての文書を職員に託しただけで,私たちも申し入れをしたと言っている方々とはちょっと違います。  中嶋都議は,都議会公明党が都に具体的に提案した申し入れの内容,そしてそれを受けた都の動向等を直接松原市長に伝えるために,11月2日に狛江市役所を訪れ,狛江市公明党とともに,改めて松原市長に「小・中学校体育館にエアコン設置を求める緊急要望」を提出し,迅速な冷暖房整備を求めました。  松原市長からは,10月4日に,既に公明党市議団から要望をいただきましたが,本日,再度要望をいただき,都の方針もわかりましたので,市内の小・中学校の体育館の冷暖房設備を設置するため,早急に担当課へ指示し進めていきます,との方針をお示しいただき,最終的に今回の補正予算への計上につながったと,私どもは思っています。
     ここでお聞きしますけれども,まずは第一小学校体育館への設置と決めた理由について,改めてお聞かせください。 171: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 172: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今回の設置に際しては,市北部にある緑野小学校と市南部の狛江第二中学校の屋内運動場には空調設備が設置してあることから,地域性なども考慮し,市の中心地域で居住者も多いことを踏まえて,設置校を選定しております。また,狛江第一小学校においては,児童数の増加が見込まれることから増築と新築工事を予定しております。この工事期間中,また増築後においては,校庭の利用が一部制限されることから,夏の猛暑と気候の影響を受けることなく,子供たちの活動場所を確保することを目的として,狛江第一小学校体育館への空調設備を設置することとした所存です。 173: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 174: ◯ 16番(石川 和広議員) 改めて確認させていただきました。南部地域のほうでは第二中学校に今,ついているということ。北部地域では緑野小学校がついているという観点で,地域性などを考慮し,中心地,また居住者も多い。避難する想定者のことも踏まえ考えている。そして,さらに第一小学校は児童増加が見込めるから増築の新築工事があって,その期間中に校庭が少し利用できなくなる時期がある。そうしたときに夏の猛暑,気候の影響を受けることなく運動ができるように,場所の確保という意味合いからも,第一小学校に決めたということでありました。確かに中心地の部分にはありませんでしたので,しっかりとこの観点からの設置だということであります。  第一小学校体育館への設置においては,どのような補助スキームが想定されているのかお伺いいたします。 175: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 176: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 東京都において,新たな補助制度が創設される見込みであることから,市としてもこの東京都の補助制度を活用して対応させていただきたく,先日お認めいただきました平成30年度一般会計補正予算(第5号)において,予算計上させていただいたものです。 177: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 178: ◯ 16番(石川 和広議員) 改めて確認させていただきました。公明党は,体育館への冷暖房整備が具体的に進むよう,区市町村の議員と連携して取り組んでいます。その中で,区市町村や学校関係者から,体育館の断熱工事を一緒にしなければ,エアコンを設置しても効果が薄いということ,またエアコン本体だけでなく,設計費なども補助の対象にしてほしい。また,初期費用が抑えられるリース契約も検討しているなどの要望を聞きました。  これらを受け,都議会公明党は11月14日に,断熱工事などの関連工事や設計費,そしてリース方式での整備に対しても支援するよう,知事本人に追加の申し入れを行い,小池知事は,しっかり受けとめる。いろいろな角度から研究して早急に答えを出したい,と返答。2日後の11月16日に,東京都は,防災対策と暑さ対策を柱とする総額92億円の今年度補正予算案を発表いたしました。  このうち,災害時に避難所になる公立小・中学校の体育館への冷暖房設置に約81億円を充て,都独自の補助を新設するとし,区市町村が早急に着手できるよう,都が国庫補助を上回る補助単価や補助率加算を設定して財政を支援。538棟分の予算を確保というものであります。設置に関連し,空調効果を高める断熱工事や電源工事,設計の費用なども補助するということ。  さらに,リース契約による導入の支援については,来年度の予算案に盛り込む方針を示しました。都政新報等はこの日の会見で小池知事が,公明,都民ファーストから,より具体的な要望もいただき,設計費,断熱材の補助など対策として盛り込んだ,と言及したことを報じております。  質問を続けますが,ここで少し視点を変えてお聞きします。現時点または見通しのあるもので,小・中学校の空調設備の整備への国及び都の補助制度についてはどのようになっているのかお伺いいたします。 179: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 180: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず国においては,公立学校における倒壊の危険性があるブロック塀の安全対策や,また熱中症対策として,ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金制度が新たに国庫補助制度として創設されたところです。また東京都においては,新たな補助制度として12月補正予算案に,屋内体育施設について緊急的に暑さ対策を進めることを目的とした区市町村立小中学校(屋内体育施設)空調設備補助金並びに特別教室の空調設備の推進を目的とした区市町村立小中学校(特別教室)空調設備補助金,この2つが計上されています。 181: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 182: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。国,それと都,体育館に限らずいわゆる空調設備の整備の補助のことについてお聞きしましたけれども,この国の補助,11月7日に成立した国の2018年度補正予算には,私ども公明党の強力な推進で公立小・中学校の全ての普通教室へのエアコン設置に向けた緊急対策822億円も計上されました。対象は未設置の全国の約17万教室というふうにもなっています。  これらのことについて10月31日の参議院本会議代表質問で,山口那津男党代表は,「今から27年前の平成3年,公明党のある地方議員が過去の気温上昇を比較調査し,それを根拠に学校のエアコン設備を議会で粘り強く主張し続け,実現。その自治体は,現在,全小中学校でエアコンが設置されました」と言及されました。  この地方議員は,1983年から2007年まで東京港区議を務めた公明区議で,オフィスビルなどが集中する都心部ではヒートアイランド現象が懸念され,教室も厳しい暑さに見舞われていたことが,現場での対話からわかり調査を開始。気象庁へ出向き,明治時代からの気温データを入手して分析。7月,8月の平均気温が1900年から10年間と,1970年からの20年間で2度程度上昇してきたことを突きとめました。これをもとに1991年9月の区議会で,校舎に冷房設備を設置すべきと迫り,その後何度も議会で取り上げました。  その懸命な訴えに,当初は,慎重に考えるべきと消極的だった区側も徐々に姿勢が変わり,港区は2002年には小・中学校の全普通教室へのエアコン設置方針を表明をして,2005年に全ての小・中学校に設置が完了したということであります。  港区などの動きに呼応して東京の各区では,区部ですけれども,2005年以降,大半の教室にエアコンが設置されるようになっていきましたけれども,多摩地域では,これまた設置がおくれていたという状況。そこで都議会公明党が主張して東京都独自の財政支援を講じられ,設置を後押しして,2014年には東京都内全域で普通教室の設置率はほぼ100%になっています。  狛江市も,こうした国や都の補助を活用しながら,平成24年には小・中学校普通教室には完全設置がされていると思います。  先ほど御答弁にあった都補助のほうでは,特別教室の空調設備を目的とした補助金があると思いますけれども,ここで確認をさせてください。  狛江市の小・中学校の特別教室への冷暖房設備の設置率はどれくらいなのかお伺いいたします。 183: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 184: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず小学校においては,特別教室の準備室以外,通常児童が使用する特別教室への設置は全て完了しております。中学校については第二理科室,第二美術室及び物理的に設置が困難である木工室など,一部の特別教室を除き設置が終了しています。 185: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 186: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。特別教室への補助などもありますけれども,狛江市においては,小学校は,通常児童が使う特別教室は完全に設置が終わっているということ。中学校は,第二と言われている理科室や美術室がまだ設置が済んでいないということと,あとは,物理的に設置自体が困難な木工教室ですね。空調の関係で,粉じんとかが入ってしまうと詰まったり故障したり,動かないということがあると思いますので,それ以外はついているということであります。  そこで改めてお聞きしますけれども,こうした第二理科室,美術室という残りの特別教室への設置も含め,冷暖房設備の整備について,学校現場からはどのような声が上がっているのかお伺いいたします。 187: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 188: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 校長会並びにPTA連合会の皆様方からは,未設置の特別教室や屋内体育施設を中心に,設置の要望をいただいています。 189: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 190: ◯ 16番(石川 和広議員) 特別教室も未設置の部分もやはり要望自体はあるということ。あとは屋内体育施設,こうした要望も強いということであります。  最後になりますけれども,今後の小・中学校体育館への冷暖房設備の整備の考え方についてをお聞かせください。 191: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 192: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 体育館への空調の設置には多額の費用を必要とすることから,今後の補助金等の動向を見据えながら,方針を決める必要があると考えております。 193: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 194: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。多額な費用が関係するということでもあります。今後の補助金等の動向を見据えながら,方針を決める必要があるということでもありました。方針を決めるに当たっては,さまざまなことを考慮しながら中長期ということも視野に入れなければならないかもしれませんけれども,まずは暑さ対策という視点が重要だと思いますし,災害対策という視点も大事だと思います。市内で一番避難所の受け入れ想定が多いところがどこなのか。以前つくった資料によると,狛江三中が多いというところもありますし,また地域性で四中と五小は,本当にそばでもあり,そうした捉え方もあると思いますし,こうしたことも踏まえ,今後とも国や都の動向も踏まえつつ,施設整備の一環としての検討を,方針をつくるに当たってはお願いしたいと思います。  小・中学校体育館の冷暖房整備については,今後もその進捗や動向について議会質問で取り上げてまいりますことを申し述べて,1問目の質問を終わります。 195: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川和広議員。     〔16番 石川和広議員登壇〕 196: ◯ 16番(石川 和広議員) 2問目,超高齢社会に対応した地域包括ケアシステムの構築を。  日本の高齢化は,世界最速ペースで進んでいると言われています。2065年には高齢化率が38.4%に達し,約2.6人に1人が65歳以上,約3.9人に1人が75歳以上になるとの予測もあります。  超高齢社会に対応した介護問題の対策が急務でもあります。2025年には約650万人に上る団塊の世代が全員75歳を超え,国民の3人に1人が65歳以上となります。  急増する医療や介護などの需要に対し,介護人材は2025年に約38万人不足すると予想されています。また,通院することが困難な患者がふえることから,医師が自宅を定期的に訪問して診療し,計画的に治療・看護・健康管理などを行う在宅医療へのニーズも高まると見られています。  そして高齢者向け介護施設は,既に全国的に不足の状況で,今後は特に都市部で顕著になってくると言われています。東京,大阪などの大都市部においては,介護施設や供給サービスがさらに不足すると懸念されています。2010年から2015年までの15年間における75歳以上の増加数を見てみると,東京都は123万4,000人から197万7,000人と,74万3,000人も増加するとされています。大都市部で急速に進む高齢化の中においても,現在,地域包括ケアシステムの構築が進められています。  可能な限り住みなれた地域で,誰もが医療・介護・介護予防・住まい・生活支援などのサービスを一体的に,切れ目なく受けられる体制づくりを目指していますが,そこには地域の中で「自助・互助・共助・公助」のそれぞれにかかわる関係者が能力を出し合って,このケア体制の構築に取り組む必要があります。  こうした中,特に大都市部において見られがちな,希薄化する地域のつながりを地域包括ケアシステム構築における互助や共助にどう結びつけていくのか,地域コミュニティーをいかに再生していくのかも,大都市部における地域包括ケアシステム構築を進めるに当たっての課題であると思います。  今回は超高齢社会に向けた視点から,地域包括ケアシステムと介護に関してお聞きしてまいります。  初めに,地域包括ケアシステムの構築に向けた市における取り組みの進捗状況をお聞かせください。  3問目,行財政の運営について。  狛江市に新たな市長が誕生してより,本日で138日となりました。行財政の運営について,松原市長になって初めて取り組むものの中から,未来戦略会議についてお聞きし,継続して取り組むとされた第5次行財政改革推進計画の中から,入札制度の見直しについてをお聞きしてまいります。最後に,今後の行財政運営において,行政訴訟というものに対しては,どのように向き合っていくのかをお伺いいたします。  まずは,市長の公約である未来戦略会議についてです。この未来戦略会議設置への進捗状況をお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 197: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 198: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 地域包括ケアシステムの構築に向けて,市では平成24年3月に策定した高齢者保健福祉計画,第5期介護保険事業計画以降,計画に基づき取り組みを推進してまいりました。また,平成29年度には,地域包括ケアシステム推進担当を地域福祉課内に設置し,地域包括ケアシステムの構築の推進を加速化させたところです。  これまでの主な取り組みとしては,健康寿命の延伸に向けた健康づくり及び介護予防の取り組み強化のため,地域支援事業の一環として,介護予防手帳の配布や介護予防教室等の一般介護予防事業などを推進してまいりました。また,生活支援・介護予防サービスの充実と高齢者の社会参加を図るため,介護予防・日常生活支援総合事業や,生活支援体制整備事業などを実施してまいりました。  地域包括ケアシステムにおいて重要な役割を担う地域包括支援センターについては,機能強化型地域包括支援センターの設置,「こまほっとシルバー相談室 多摩川住宅」の設置,地域ケア会議の充実などにより,地域包括支援センター機能の充実や包括支援体制の構築を図ってまいりました。  医療と介護の連携については,市民福祉推進委員会に医療と介護の連携推進小委員会を設置し,国の在宅医療,介護連携推進事業8項目に沿って「狛江市医療・介護・地域資源ガイドブック」の作成や,多職種連携研修会の開催などを実施してまいりました。  また,認知症の人とその家族が安心して暮らせる地域づくりを推進するため,認知症カフェの開設や認知症初期集中支援チームの立ち上げなどに取り組んでまいりました。  最後に住まいに関する施策として,居住支援協議会準備会を設置し,居住支援協議会の設置に向けた準備や住まいの相談窓口事業により,不動産業者と住宅確保要配慮者のマッチングによる住まいの確保支援などを実施してきました。 199: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 200: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 3問目の未来戦略会議設置への進捗状況ですが,10月23日開催の庁議で,未来戦略会議の制度概要について決定した後,11月13日付で狛江市未来戦略会議の設置及び運営に関する要綱を交付・施行したところです。  なお,現時点においては,各部を構成単位とするグループごとに第1回未来戦略会議の事前資料を作成しているところであり,12月中に全グループが第1回未来戦略会議を実施する予定です。  今後としては,全3回にわたる会議の中で10年後の狛江のあるべき姿と,それに対する現状と課題,そこに向かうための施策等をまとめていくことを予定しております。その後,理事者及び部課長に対して整理した施策のプレゼンテーションを行い,最終的には,報告書としてまとめる予定です。 201: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 202: ◯ 16番(石川 和広議員) 2問目から再質問させていただきます。  御答弁でありましたけれども,29年度には,地域包括ケアシステム推進担当を地域福祉課内に設置して,この構築の推進を加速させてきたということで,御答弁にあった一つ一つの事業に着手がされて動き出したということであります。一つ一つこれから着手した事業,取り組みを充実化させていく。また,課題の解決に向けて取り組みに力を注いでいくことであると思います。  こうした地域包括ケアシステムの政策の浸透など,市民への認知度はどれくらいあると捉えているのか,市の見解をお聞かせください。 203: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 204: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 平成26年度に実施した平成26年度狛江市後期基本計画の指標等に係る市民アンケートにおいて,地域包括ケアシステムを市民の方がどの程度認識しているかの調査をいたしました。  アンケート結果によると,地域包括ケアシステムについて知っていた方は25%でした。なお,本アンケート以降は,同様の調査を実施しておらず,現在の状況は把握できておりません。 205: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 206: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。平成26年度の市民アンケートでは,地域包括ケアシステムの認識をアンケート項目に入れて調査したら25%ということで,その後は,同様の調査は実施していないので,現状どのくらいの方が地域包括ケアシステムの中でどういう政策・施策が打たれて何を目指していくのかを含めどのくらいの方が知っているかというのは,把握していないということでありました。  新聞報道等で目にしたのですけれども,ある市で調査したところ,地域包括ケアシステムの認知度がやはり低かったということでありました。そのことで,介護が必要になったら,もうその段階で在宅での生活は難しいとの不安にもつながっているのではないか。いわゆるそういうサポートをする制度,地域で守る制度というのがわからないので,介護が必要になったら,在宅は不可能,そうなったらどうするんだ,どうしよう。こうした不安につながっているのではないかというものでありました。私もやはりそう思います。  この市では,高齢者が在宅において,医療や介護を受けながら生活する姿,また認知症になっても地域で支援を受けながら生活できる姿がイメージできるように事例を交えたガイド・冊子の作成を検討しているとのことでした。  また,同様に地域包括ケアシステムの認知度が低かった別の自治体でも,この政策の浸透や周知の必要性を強く感じて,イメージしやすくわかりやすいDVDの作成も検討している。アニメとかも駆使しながら視覚,ビジュアルでもDVDで広く多くの方に見ていただき,イメージとしてわかりやすく周知していく必要があるのではないかということで,検討しているところもあるようです。  先ほど御答弁にあった平成26年度狛江市の市民アンケートで認知度が25%,それから4年たちます。そのときの25%は市民全体ですけれども,年代別に見てみると,知っているという方が一番多いのが70歳代と80歳代の方で40%です。その後50歳代と60歳代の方が約30%,そして30代,40代の方になると,10%という形になるんです。  私がここで申し上げたいのは,いわゆる70代,80代の方の子供の世代,親の介護が必要になったときに支える側の世代になると思います。ここの世代への周知というのも非常に大事だと思いますし,この世代の人たちがそういった不安,親が介護状態になったら,在宅は難しいのだというのではなく,こうした制度が着々と準備され構築されつつある。そうしたものをイメージできるようにしておくというのが必要でもあるし,そこが自助にもつながり,互助や共助にもつながっていくように思いますので,私は,周知活動は大事だと思います。  そこでお聞きしますけれども,地域包括ケアシステムの認知度向上へさらなる取り組みを図れないかお伺いいたします。 207: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 208: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 地域包括ケアシステムについては,高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画や,高齢者保健福祉計画・第7期介護保険事業計画において,基本目標の一つに掲げ,住民説明会やホームページ等により周知を図ってきたところです。  また平成28年度には,広報こまえに「シリーズ 地域包括ケアシステムの構築に向けて」を掲載し,普及啓発を図ってまいりました。さらに平成29年度には地域包括ケアシステム周知用のマグネットシートを作成して,庁用車に張りつけるとともに,医療機関や介護事業所などに配布し,関係団体,事業者及び住民への周知を図ってききました。関係団体や事業者の認知度は向上していると感じていますけれども,市民の方への認知度については,まだ不十分であると考えております。まなび講座や講演会などの機会を活用するとともに,他自治体の取り組みも参考にしながら,市民の認知度向上に向けて努めてまいりたいと考えております。 209: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 210: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。これまでの取り組みも御答弁いただきましたけれども,私も議会で広報に取り上げて御紹介もさせていただいて,このように一つ一つ周知を図っている。こうしたことも議会で質問の際に活用させていただきましたけれども,さらなる周知という部分と,私は先ほど言った30代,40代の子の世代にどれだけ浸透させるか,理解を深めるかということが一番大事だと思っています。  答弁にありましたように,関係団体や事業者の認知度,それはもうやはり市が動いて地域包括ケアシステムの構築のためにさまざまな動きをしていただいて,構築に向かっていますので,それはもう認知度は高まっていると思いますけれども,市民への認知度を高めていく。大事な取り組みだと思いますので,答弁もありましたけれども,他の自治体の取り組みも参考にしながら,市民の認知度向上に努めていただきたいと思います。  特に私はわかりやすい視覚,ビジュアルに訴えられるものも必要になってくると,アニメDVDとかそういうのも必要ではないかと感じておりますので,ぜひお願いをしたいと思います。  私ども公明党は,ことしの4月から6月までの3カ月間,全国で100万人訪問・調査を約3,000人の議員で展開し,子育て,介護,中小企業,防災・減災の4つのテーマで,訪問し直接お話をお聞きしながら,アンケートを実施してまいりました。  全国で集計をさせていただきましたけれども,特に介護アンケートでは,介護に直面している人に,介護に関する困り事を複数回答で尋ねたところ,全体の約6割の人が,家族の負担が大きいと答え,約3割が,いざというときの相談先に悩んでいることがわかりました。  また,日常生活で困っていることを複数回答可で聞いたところ,主な回答は「通院」36.4%,「力仕事」31.2%,「買い物」30.9%,「家事」28.0%といずれも公的な介護保険サービスではカバーできない項目であって,住民を初め多様な担い手による地域の支え合いの体制づくりが重要ではないかということがこのアンケートから見えてまいりました。  一方,調査では介護に直面していない人,いわゆる介護ではない方にもアンケートをとっていますけれども,自身が,介護が必要になったとき,一番困ることは何でしょうかというような設問をしたところ,「経済的な負担」29.1%と並んだのが,「自分が認知症になったとき」26.8%で,認知症への不安が目立っていました。  ここでお聞きしますけれども,地域包括ケアシステムの構築において,介護をめぐる諸問題を市はどのように認識し,課題を整理されているのかお伺いいたします。 211: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 212: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 本市でも年々高齢化が進行しており,要介護の高齢者を初め認知症高齢者,ひとり暮らし高齢者,高齢者夫婦世帯など何らかの手助けや支援を必要とする市民の方が増加しています。今後ますます後期高齢者が増加していく見込みであり,2025年に向けた着実な計画の展開,総合的な介護予防・生活支援体制づくり,在宅生活を継続する体制,医療と介護の連携の推進,権利擁護,住まいの充実,まちづくりとの連携などが主な課題であると考えております。 213: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 214: ◯ 16番(石川 和広議員) 御答弁いただいただけでもさまざまな課題があるというお話でありました。着実な地域包括ケアシステムの計画を構築するに当たっての総合的な介護予防・生活支援体制づくり,在宅生活を継続する体制,医療と介護の連携の推進,権利擁護,住まいの充実,まちづくりとの連携等が主な課題ということでした。本当に介護の現場,市でも認知症高齢者やひとり暮らし高齢者,高齢者夫婦世帯,老老介護の問題等さまざまなものがあります。こうしたものに対し,どう支援を差し伸べていくか。サポートする体制を築き上げていくか。さまざまなものが,介護をめぐる諸問題にはあると思います。  ここでお聞きしますけれども,介護事業所との協議や意見交換の場では,どのような声が上がっているのかお伺いいたします。 215: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 216: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 介護事業所とは主に情報共有を目的として開催される連絡会のほか,制度改正などの際に意見交換の場を設けています。主に制度改正等における意見交換の場において,これまで認定ヘルパーのさらなる拡充と介護人材の確保が必要であるといった声をいただいています。
    217: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 218: ◯ 16番(石川 和広議員) 情報共有を目的として開催される連絡会,また制度の改正等の際に意見交換をする場があると。定期的ではないですけれども,そういう場であるということでありました。その中では,認定ヘルパーのさらなる拡充と介護人材の確保が必要という声があるということでありました。本当にそういった意味では,介護の担い手の確保というのは喫緊の課題でもあるし,拡充や確保というのは大事な取り組みだと思います。  私どもは10月に,人材確保のために介護現場の人たちと複数の事業を展開する事例は全国的にも珍しいとされている兵庫県伊丹市の「伊丹市介護人材確保に向けた取り組み」を視察してまいりました。これは市内の介護保険事業所から「職員を募集しても応募がない」「離職率が高く定着しない」「職員が高齢化・固定化している」等の声を聞く機会がふえてきた。また介護人材の確保策を,調査・検討・実践する組織の必要性が高まってきて,平成28年に伊丹市介護人材確保検討委員会を組織するために,委員を広く募集したところ,26名の有志の方から申し込みがあって,この委員会を発足して,これから超高齢社会を迎えるに当たって介護の人材をいかに確保していく。その布石をまずは打っておかないと間に合わなくなる,手おくれになる,こうした視点からのスタートであったということでありました。  この取り組みをどう事業としてやっていくかという中で,基本方針として,介護の人材の裾野を広げていかなければいけない。2つ目に,介護の道を長く歩み続けるという目標を立て,そして最後にキャリアパスを構築し,道をつくる。裾野を広げる,長く歩み続ける,道をつくる,この3つの視点を基本方針に据えてそれぞれ展開しようということで,2016年から展開を始めました。そして伊丹市では,高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(第7期)の策定時に当たって,「安心して暮らせる仕組みを構築します」を基本目標の一つに立て,その基本施策として「2025年を見据えた施設整備と介護人材の確保」というものをこの計画の中に位置づけて取り組みをスタートさせました。  介護人材の裾野を広げるという意味で,1つ目の柱であります,「すそ野を拡げる」という捉え方ですけれども,多様な人材の介護分野への参入を促進するということで,実は,ここでどういうことかと思って見に行ったのですけれども,子供の介護体験を開催するということだったのです。子供たち,就学前から小学生までが保護者とともに,介護の仕事を楽しく体験するイベントということで,子供に介護の楽しさを伝えるとともに,保護者の介護に対する正しい理解を促進することで介護人材の裾野を広げるため,子供が介護士や看護師の仕事を体験できるイベントを開催したということです。お子さんが初めての体験で喜ぶのですけれども,一緒に来た親の方たちが改めて介護の仕事というものの認識を変えていく,深めていくということです。これは,市内に全国展開している最大手のスーパー,巨大な商業施設があるのですが,そこの一画で開催して多くの方が来ている。実はテレビなどでも取材を受けて,その効果が市内や近隣市に広まっていくということでありました。  本当に介護というのは大変だというイメージだったものが,やりがいのある仕事なんだ,大事な仕事なんだ,こうした認識が広まっていくということで,看護師の体験や車椅子の体験,介護ロボットの体験などということもありました。介護の仕事を体験して,仕事で給料をもらうというふうに,子供たちに呼びかけていますけれども,仕事というのは体験です。給料というのはポイントでもらって給料で買い物をする。給料で買い物でなくて,体験してポイントをもらって記念品をいただくという,楽しい形でやっているという一つの取り組みがありました。  もう1つが,これは子供ではなくて,介護の職場体験ということで,デイサービスや特別養護老人ホーム等で介護の職場を体験する機会を提供しているということであります。介護のイメージがいまだに悪いという現場の意見などを踏まえて,多様な年齢層,若年世代や高齢者,就業していない方などに,実際に介護の職場を体験する機会を提供するということで,介護の職場体験というものも裾野を広げる取り組みの中で行っています。  これは高齢者の方がふえることに伴って,福祉や介護の仕事の重要性が増していく中で,介護の職場を体験することで,社会とのかかわりを感じてもらう。いわゆる介護というのは,当事者と家族だけのものではなくて,誰もが今後,時代とともに関係してくる問題でもあるというもので,対象を,キッズは小学生まででしたけれども,ここからは中学生以上を対象にした職場体験という形になっています。  「イベント系」では,高齢者の方と一緒に楽しいイベントを体験する。音楽療法を体験するというものもあります。また「施設系」では,高齢者の方の生活全体をお手伝いするということで,特別養護老人ホームに行って,車椅子体験,介護・食事体験,またコミュニケーション体験,こうしたものも行っています。  「通所系」は,高齢者の方が日中を楽しく過ごせるような空間を提供ということで,脳機能訓練体験とか,体操補助体験,身体介護体験等を行っていただく。  そして,最後4つ目ですけれども,「訪問系」ということで,これは実際,ヘルパーと一緒に高齢者の方の在宅生活をお手伝いする。ホームヘルパー体験,いわゆる家事援助の体験をしていただく。こうしたものを,裾野を広げるということで,介護というものに対する捉え方,考え方を大きく大きく広げていくという意味で,こうした取り組みを,裾野を広げるということで行っています。  そして次が,2つ目の柱で,「介護の道を長く歩み続ける」ということで,これは,実は早期に離職した介護職員の方が,「就業当初から(採用条件や当初の想定,事業所の職員との間で)ミスマッチを起こしている」という現場の意見があったということで,ここは介護コンシェルジュを配置して,求職者と求人側のマッチング機能を強化しているということです。介護コンシェルジュを配置して人材の定着の促進をするということで,求職者と求人側のマッチング機能を強化することで早期の離職を防止するということであります。  この介護コンシェルジュに相談しようというチラシもつくって啓発活動をしています。そこには,「どんな仕事があるの」とか,「給料や勤務体系,どうなっているの」「実際に体験してみたいな」「ボランティアから始めたいのだけどな」「資格を取りたいけれど費用が」「介護の仕事を続けて今いるけれども今後不安だ」「悩みがあるけど職場では相談しづらい」,こんなときは介護コンシェルジュに相談しようということで,こうした介護コンシェルジュというものを配置しています。  研修の開催等の介護人材の発掘,またフォローアップということで,就職後の定着支援,そしてハローワークと連携してマッチングしていくという,介護コンシェルジュという取り組みであります。先ほどの職場体験でも実際に体験してみたいということがあって,この職場体験の申込先も伊丹市の介護コンシェルジュというところに申し込みをしていただく。また,ボランティアをしたいというときも介護コンシェルジュに御相談いただくと,いわゆるボランティアの団体がありますので,そこにしっかりとつなげていくという,介護にかかわるものについての問い合わせという形のコンシェルジュというものを配置して,取り組みを進めています。  そして3番目になりますけれども,「キャリアパスを構築し道をつくる」ということで,これは非常に大事な取り組みかと思いましたけれども,資格取得支援制度を創設して,キャリアパスを支援するということです。  実務者研修等受講費用の補助ということで,市内の介護保険事業所の従事者または採用予定の方に対して,実務者研修等の受講料を補助することで,介護人材の増加及び介護職員の資質の向上を図るということであります。「資格取得にかかる費用が高い」という現場の声を踏まえて,本人の能力や役割分担に応じたキャリアパスの「道をつくる」ために,介護福祉士の資格を取得するために必要となる実務者研修の受講費用を補助する。また,無資格の方のキャリアパスを構築するためと,新たな介護人材の参入を促進するため,介護職員初任者研修・生活援助従事者研修の受講費用を補助するというものであります。  そして生活援助ヘルパー研修の開催促進をしています。介護予防・日常生活支援総合事業の基準緩和訪問型サービスという,これは伊丹市でやっているのですけれども,この担い手である生活援助ヘルパーの養成を加速化し,高齢者の生活援助サービスを支える層を充実させるということで,この介護予防・日常生活支援総合事業の基準緩和訪問型サービスを創設して,市が指定する研修の修了者であれば無資格者でもヘルパーになることが可能。こうした取り組みで始めまして,昨年度は市が指定する研修を,一定の基準を満たした介護保険事業者が実施することが可能にしていると改正したことです。ここでどういう方が受講修了されているのかということを調査したところ,受講者修了者の多くは子育て世代の方であったということであります。受講してもそのままという方も結構いらっしゃるということだったので,今後期待していることとしては,修了者のステップアップということで,介護職員初任者研修の受講や介護福祉士の資格取得等への挑戦をサポートし,引き上げていく。こうした目的で介護人材全体の底上げを図る。こうした3つの柱で取り組む。これも超高齢社会に向けて本当に介護人材,また介護への認識を変えていかなければ,成り立たなくなる。こうした視点からの取り組みであるということを学んでまいりました。  お聞きしますけれども,介護人材確保の視点から資格取得・研修受講支援としての費用助成は考えられないのかお伺いいたします。 219: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 220: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 介護事業所の現場では,介護の資格を有していなくても介護職員として従事できるサービスもありますが,有資格者によるサービスの提供が必須となる職種については,介護人材確保の視点から,資格取得に要する費用を助成することは有効な手段であると考えております。  東京都の介護人材確保に関する補助事業なども踏まえ,検討してまいりたいと考えております。 221: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 222: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。検討をお願いしたいというふうに思います。さまざま伊丹市の取り組みも紹介させていただきましたけれども,実際に介護を体験してみたいとか,ボランティアから始めたい,こういう方たちをどう救護していくか。こういった仕組みづくりも大事だと思います。  そこで,松原市長が公約にも掲げられました介護ボランティア制度。お聞きいたしますけれども,介護ボランティア制度はいつから始めるのか。またその制度設計の進捗はどのようになっているのかお伺いいたします。 223: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 224: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 介護ボランティア制度については,高齢者のボランティア活動にインセンティブを設けることで,平成31年度の試行実施に向け現在,課題等の整理をしているところです。  現段階の制度設計としては,特別養護老人ホーム等におけるボランティア活動を行った高齢者の方に対して,活動の実績に応じてポイントを付与し,一定のポイントがたまった場合に奨励品をお渡しするということを想定しています。また,ポイントの付与方法については,わかりやすさ,扱いやすさ等に配慮して,紙の台紙へのスタンプ押印などを検討しています。なお,同じポイント付与事業である健康ポイント事業との可能な範囲で共用化を図ることについて,現在,検討を進めているところです。 225: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 226: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。31年度,来年度の試行実施に向けて制度設計し,課題整理もしているということでありました。特別養護老人ホーム等におけるボランティア活動を行った高齢者に対し,活動の実績をポイントに応じて付与して,一定のポイントがたまった場合奨励品をお渡しするということを現段階では想定しているということで,準備を進めている状況であるということでありました。また,健康ポイント事業との可能な範囲での共用化もあわせて検討を進めているということでありました。こうした取り組み,一つ一つ大切な取り組みであると思います。しっかりと来年度の試行実施に向けて着実に進めていただくようお願いをいたします。  ここまでさまざまお聞きしてまいりました。高齢者の介護について,今回は超高齢社会に向けた地域包括ケアシステムの構築という角度で捉えさせていただきました。本当に介護というものに対して自助・互助・共助・公助が相まっていかなければ,これはとてもとても構築できるものではない。こうしたものも踏まえ,私どもは一つの視点として介護の問題,介護人材の不足を確保ということを目的としながらも,介護というものの理解をどう広めていくか。こうしたものに取り組んでいる伊丹市を紹介させていただきました。  高齢者の介護,社会全体で支える仕組みとして,介護保険制度が始まった2000年当時,要介護認定者数は256万人でしたけれども,2012年には485万人,2014年には605万人と,急速に増加し続けています。75歳以上になると,要介護の認定を受ける人の割合も多く上昇しています。  そして介護の現場では,介護者の6割以上が同居人となっており,家族介護のための離職や家族介護の限界から来る諸問題・課題も多くあるのが現状であります。高齢になっても地域で安心して続けられるよう,超高齢社会に対応した地域包括ケアシステムの構築に向けての取り組み,さらにいろいろな事例も検証・研究されながら進めていただくことをお願いして2問目の質問を終わります。  3問目の再質問に移ります。  狛江市未来戦略会議,10月23日の庁議を経て,11月13日付で狛江市未来戦略会議の設置及び運営に関する要綱を交付・施行したということで,各部を構成単位とするグループということでありました。そして,まだ開催されていませんけれども,今月中には,9つの部,いわゆる全グループが第1回未来戦略会議を実施する予定である。そして今後は3回にわたる会議の中で10年後の狛江のあるべき姿と,それに対する現状の課題,そこに向かうための施策等をまとめていくことを予定し,最後に理事者及び部課長に対して整理した施策のプレゼンテーションを行って,最終的には報告書としてまとめる予定であるということでありました。  ここでお聞きしたいのですけれども,この狛江市未来戦略会議の設置及び運営に関する要綱の第3条にあります「会議は,次に掲げる者をもって組織する。(1)市長,(2)課長補佐級の職員及び係長級の職員のうち,平成30年4月1日時点において49歳以下であり,かつ,一般事務及び一般技術の者」というふうにあります。そうした意味では,会議のメンバーは,要綱第3条に該当する職員全てといった認識でよろしいかお伺いいたします。 227: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 228: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問のとおり,会議メンバーについては,課長補佐級の職員及び係長級の職員のうち,平成30年4月1日時点において49歳以下であり,かつ,一般事務及び一般技術の者並びに市長です。なお,派遣中の職員は対象外としています。 229: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 230: ◯ 16番(石川 和広議員) この第3条に基づいて職員の方々が,「あっ,私は対象者である」「あっ,私は違う」と,こうしたことでやられるということで,みずから志願,または誰かから推薦を受けるというよりも,この要綱でこういう世代の職員にやっていただく体制でのスタートということであります。  この対象資料によれば,狛江市には9つの部がありますから9グループになります。対象者数の一覧というのをいただきましたけれども,全部で49名になります。さっきの第3条に該当する職員の方が,現段階で49名。平均すると1つの部で5.4人ということになるのですけれども,当然,部によって,係の数も違いますし,職員の数も違いますからばらつきがあって,少ないところでは1グループが3名,多いところでは1グループが10名という体制であります。  前回定例会では,市長が,将来の必要な市の施策について今後市政の中心を担う人材に検討してもらうということ,市の幹部に対して直接施策を提案することで職員の意識改革を行うとともに企画立案能力のさらなる向上を図ると,このような視点からこうしたものを設置する。こうした御答弁があり,それが1つ今月からスタートするということがわかりました。  前回の定例会の質問の中で,市長の方針を聞いたときに,こういった取り組みをやっている市はないだろうかということで調査して,中野市があったということで,中野市に行ってくるということで言っていましたけれども,11月に中野市政策研究所について視察をしてまいりました。  中野市の場合は職員が6名から8名,研究員に任命ということで,辞令交付をするということでありました。昨年度から始めましたけれども,昨年度9名,今年度も9名で,当初は社会人経験5年,いわゆる新卒の方ではなくて,市役所なり中途で入る方も含めて5年ぐらいの方たちをターゲットにということだったのですけれども,やる気があればということで,希望者にしたそうであります。ただし,本来業務との兼務研究員ということもあって,所属長の推薦が必要であるということ,年代を30代まで,いわゆる40歳以下という形でのセッティングだということでありました。  わかる範囲で事前にさまざま調査・研究をして,最終的に現地に行ってしかわからないようなことについて質問してまいりました。1つ目が調査研究のテーマの決定プロセス,どうやって調査・研究対象を決めているのか。大体,年度によって9名で3つのグループに分けて3つのテーマをやっていたのですけれども,テーマを決定するにはどういう視点からやっているのかといったところ,実は全部署からテーマ(課題)を募集しているそうです。それを研究員が課題の拾い出しをしてテーマを絞り込むということでありました。ただ,喫緊の課題が多く集まってしまうということが1つ課題だと言っていましたけれども,そこは理事者等の方の助言・アドバイスをいただきながら,庁内整理を図って絞り込んで企画書を作成し,理事者の決裁をもらってテーマを絞るということでありました。  ここは,本来業務との兼務ということで,1人当たり研究に費やす時間はどうなっているのかということを尋ねましたら,原則毎週木曜日の午後,これは研究活動時間という形でチームごとに調整したり役割分担して,個人個人が時間をつくって活動するということで,基本的には時間内です。全部勤務時間内でやっているということ。ミーティング等も週に1回から月2回ぐらいのペースで集まって全体ミーティングは月1回程度やっているということでありました。  そして,政策アドバイザーのかかわり方。政策アドバイザーという方がいるんですね,識者。こうした方たちはどういう形でかかわっているのかということで,指導が上半期で3回ということと,随時メールで相談をしながら,進捗状況を見て必要な調査,参考となる資料,先進市の紹介などアドバイスを受けながら実際視察に行ったり調査をしたりしているということです。  研究成果の発表を受けて,理事者による事業化の可否判断のプロセスについては,できたものを理事者にプレゼンテーションして,そこからどれを具現化するかということがあるのですけれども,これは現在,まだ一昨年から始まったので,採用されたものはないそうです。3月に上がってしまうので,予算化するタイミングではないということで,次年度以降になるということです。シティプロモーションについては,1つ具現化するということで,実際,研究テーマが具体化されたものがシティセールスのことについての組織体制の構築が実際に行われた成果があるということでありました。  ここでは政策研究所で最終的に上がったものを報告会,市のホームページ,報道等において公開しているのですけれども,これによって得られた市民や外部からの反響ということについても伺ってまいりました。一般市民も含めて市役所の多目的ホールで報告会をやって50名以上の市民の方が集まり,報告会をしたということ。もう1つが,どういうことをやっているのかというと,実は「政策研究所通信」ということで,年3回,研究所で取り上げたものを一つ一つ,現在こういうテーマをやっています,こういう調査をしています,こういうアンケートをしています,こうしたものについて課題があります,また御意見等いただきます,ありませんか。こうした通信をつくって市民へのPRということをしています。また,庁内職員に対して活動の進捗と認知度向上,魅力発信をしていく。こうした取り組みがあるということでありました。  実際予算はどのくらいかかっているのかということで伺ったところ,アドバイザーの謝礼と,調査員が研修・視察に行ったりするお金,それと調査委託料というのがあって,みずから動いて調べるというよりも,こうした項目のためにこうしたデータが必要だということで調査を委託して,データを集めてもらう。こうした費用も含めて約370万円ということでありました。  人事評価については,人事発令をしており,人事評価の対象であるということで,その他業績として加算する扱いをしているということ。こうしたものがお聞きしてきたものであります。  さまざま実際に見聞きしてきたものを報告させていただきましたけれども,狛江の未来戦略会議を進めていくに当たって,ポイントになってくるのではないかと,特に感じた視点がありましたのでお聞きいたします。各グループがまとめた報告書をホームページで公開または頒布,さらに市民も対象とした報告会等を開催するなどの考えがないかお伺いいたします。 231: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 232: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 報告書で取りまとめた施策は,10年後を見据えた長期的視点に立ったものとなりますので,報告会という形ではなく,市民委員や学識経験者で構成する総合基本計画審議会や同分科会などにお示しして議論いただくなど,次期基本計画の策定に活用してまいりたいと考えております。  なお報告書については,完成後,市ホームページでの公開や頒布等を行っていく予定です。 233: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 234: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。報告書については,次期基本計画の策定に活用と,時期がそういう時期でもあるので活用できるということでありました。報告書については,完成後,それとは別にホームページ等で公開や頒布を行っていく予定とありました。  中野市のこの政策研究所の報告書というのが50ページから100ページの物すごいしっかりしたものなのです。こうしたもの,今の若い職員の人たちが未来の中野市について今何をどう描いているのか,そして具体的に何をしようという志を持っているのか。こうしたものが発信されるというものでは,非常に大事だというふうに思いました。  中野市で強く感じたのは,情報発信の重要性や発信する研究員である職員の緊張感は伴うものの,そのモチベーションややりがい,責任感にもつながるのではないかということでありました。また外部の方や市民の反応,意見も直接に受けとめながらの取り組みも重要だと感じます。中野市では今後において,研究員に外部の方や市民の参加も視野に入れています。  これは本当に理想論になってしまうと思いますけれども,こうした取り組みを通して将来を担う市職員の人たちと,またその同世代の市民の人たちとで,ともに自分たちの街の将来を語り合い,具体化へ向けての方策をそれぞれの立場から意見の交換も踏まえながら,ともに同じ時代を生きる・暮らすという視点から練り上げていくことができたらすばらしいと思いました。これは私が描く理想論であります。  中野市の政策研究所のことも報告させていただきましたけれども,市民への認知度,庁内の意識,また研究員の確保,モチベーションの維持,外部の方の参加,こうした課題もあるということで,これを克服しながらしっかりと形にしていきたいというふうな話でありました。  ここでお聞きしますけれども,狛江市の戦略会議の要綱では,平成32年3月31日でその効力を失うとありますが,未来戦略会議もここをもって終了という意味かお伺いいたします。 235: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 236: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本制度による未来戦略会議については,御質問のとおり,平成32年3月31日までとしているものです。 237: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 238: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。職員の人材育成,若手リーダーの育成という視点から,このような取り組みを永続的に行っていく考えはないかお伺いいたします。 239: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 240: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 本会議の目的は,私との意見交換や理事職などへのプレゼンテーションを通じて,市の未来を担う人財の育成や施策立案能力の形成を図ることとしています。また,現在,策定に向けて進めています次期基本構想・基本計画が予定する計画期間ともほぼ合致いたしますので,本会議で提案された施策などを基本構想・基本計画に活用することによって,このメンバーが責任を持つということにもなってまいります。  今回の未来戦略会議は,先ほど申し上げましたとおり,報告書の作成をもってひとまずは終了いたしますけれども,中長期的な観点からその時々の課題をあぶり出し,それを克服するための施策を立案すること,またその立案プロセスを通じて,将来を担える人材を育成するといった視点も重要であると考えております。  今回のような手法で定期的,継続的に実施することは,なかなか難しいとは考えておりますけれども,この未来戦略会議で得られた成果・課題を検証して,今後につなげていくことができればというふうに考えております。 241: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 242: ◯ 16番(石川 和広議員) 中長期的な観点からその時々の課題をあぶり出し,克服するための施策を立案する,その立案プロセスを通じて人材育成するというこの視点を,これは永続的に持っていただいて,当然このような形で次は,というのは難しいかと思います。ただ,そういった視点で新たな展開,新たな方策,こうしたものも今回の未来戦略会議で得られた成果を検証していただいた上で,永続的に行っていただきたいと思います。各自治体はまちの将来像を描きながら,中長期にわたる実現への計画化を図っています。その際,必要となってくるのが,若手職員のリーダーシップによる組織の活性化や次世代リーダーの養成を視野に入れた人材の育成だと捉える自治体がふえてきていると実感します。実際にこうしたものを視野に入れて人材の育成に力を入れている自治体はふえています。  私はこうした取り組みの中において,人材の育成のみならず,人材の活用もあわせて図られてくると思います。人材の育成と活用を図りながら,次世代リーダー養成につながる取り組みをお願い申し上げ,次の質問に移ります。  入札制度の見直しについて,総合評価入札制度についてお伺いしたいのですけれども,この総合評価入札制度,行革によれば,平成30年度「総合評価入札(市町村向け簡易型(特別簡易型))の本格実施の検討」ということが掲げられております。ここでまずお聞きしたいのが,工事成績評定の活用についてお伺いします。 243: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 244: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 工事業者を金額だけではなく,施工実績で選定する制度として平成29年度末に工事成績評定結果の活用基準を策定して,平成30年度より施行しています。工事成績評定は,狛江市工事成績評定規程にのっとり,受注工事を適正に履行したか否か,その成績を点数化して評価しているもので,工事受注者の適正な選定及び指導・育成,公共工事の品質の確保を図ることを目的としています。  活用基準はこの工事成績評定を契約業務に活用する制度ですが,内容としては,評定点の点数によって5つの活用段階があり,模範工事を市ホームページで公表する。優秀工事業者を優先的に指名できる。不備工事業者は改善計画書を提出させる。改善計画書を提出しない業者に対して指名制限ができる。不良工事業者に対しては指名停止を行うとしています。 245: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 246: ◯ 16番(石川 和広議員) 実際にこの契約自体,なかなか契約上,長期間かかってしまう課題も多くて,実績はないということですけれども,工事成績評定の活用については,今年度から模範となる工事を施工した方をホームページで公開するということでありました。実際に29年度の優秀工事一覧ということで,狛江駅前三角地整備をした事業者,そして市道第423号線道路築造工事,こうしたものを実際に評価して載せているということでありました。今後ともこの取り組みをお願いしたいというふうに思います。  次の質問に移ります。  行政訴訟について。改めての確認ですが,昨年度から引き継いだものも含め,今年度対応した行政訴訟についてお伺いいたします。 247: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 248: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今年度対応した行政訴訟の件数については,平成27年度から継続しているぽかぽか広場における土地所有権移転登記抹消等登記手続請求事件のほか,今年度提訴された情報公開請求に対する非公開処分取消請求事件,雇用関係に関する損害賠償請求事件の合計3件です。 249: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 250: ◯ 16番(石川 和広議員) 結論の見通しはどのような状況なのか,お答えできる範囲でお教えください。 251: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 252: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 情報公開請求に対する非公開処分取消請求事件については,11月9日に判決があり,その内容は本件訴えを却下する,訴訟費用は原告の負担とするというものでした。残りの2件は係争中のため,見通しを申し上げることは控えさせていただきます。 253: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 254: ◯ 16番(石川 和広議員) 今,御答弁がありましたけれども,情報公開に関する請求事件については,11月9日に判決があったということであります。結審したものについて確認したいのですけれども,非公開処分取消請求事件というのは,5月15日に一般マスコミ,一般紙に報道されましたけれども,東京,読売,朝日,毎日とありましたけれども,市長のセクハラ疑惑に関する文書に関して黒塗りの部分の公開を求めるため,共産党市議団が市を提訴したと,一斉に各紙に報道されましたけれども,この件に関することでよろしいのかお伺いします。 255: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 256: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) そのとおりです。 257: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 258: ◯ 16番(石川 和広議員) 判決の中では訴訟費用は原告の負担ということでありましたけれども,裁判費用は相手側の負担であっても弁護士費用は市の負担となるのかお伺いいたします。 259: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 260: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市のほうの弁護士費用については,市の負担となるものです。 261: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 262: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。狛江市が弁護士に負担する費用についてお伺いいたします。 263: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 264: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 情報公開に関する訴訟における弁護士費用については,消費税込みで着手金として54万円,裁判が結審した報酬として108万円の合計162万円です。 265: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 266: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。162万円かかったということです。最後に行政訴訟というものについて,市はどのような認識,捉え方をしているのかお伺いをいたします。
    267: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 268: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 行政処分については,平成28年度から新たな行政不服審査法のもと,審査請求を行った上で裁判に移行することが一般的な流れとなっております。審査請求は行政処分の対象者にとって救済制度である一方で,行政にとっては決定した処分を見直す機会でもあります。そういった過程を踏まえても訴訟に移行してしまう場合は,市の法的な考え方を真摯に主張していくほかにないものと考えております。 269: ◯ 議 長(小川 克美議員) 時間です。  休憩いたします。     午前11時50分 休憩     午後 1時30分 開議 270: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。17番亀井和美議員。     〔17番 亀井和美議員登壇〕 271: ◯ 17番(亀井 和美議員) 通告に従いまして3問の質問を行います。  1問目,人にやさしい,風水害に強い公園づくりについて。  9月21日午後9時,マリアナ諸島で発生した台風24号は,29日に沖縄付近を「非常に強い」勢力で通過し,その後は北東へ進みました。9月30日朝から10月1日朝にかけて東日本を縦断し,関東でも暴風雨が吹き荒れ,八王子では風速45.6メートルを観測し,2008年の観測開始以来1位の値を更新しました。また大規模な停電が起こり,首都圏では倒木などにより鉄道の運転見合わせが相次いだりと影響が出ていました。  東京電力によると,倒木などで配電線が切れ,ピーク時の午前4時5分には56万5,200軒が停電しているという状況でした。各地に大きな爪跡を残した台風24号,狛江市の公園における被害状況,さらにその対処について伺います。  2問目,市民が安心できる防犯対策。  平成29年に全国の警察が認知した刑法犯は91万5,111件で,戦後初めて100万件を割り込み,28年をさらに8万1,009件下回って,過去最少を更新したことが,警察庁のまとめでわかりました。人口1,000人当たりの認知件数も7.2件で最少でした。  警察庁によりますと,認知件数は14年の約285万件をピークに減少が続き,窃盗犯の大幅減が主な要因となっています。  都道府県別の認知件数は東京の12万5,258件が最多で,次いで大阪の10万7,032件,少ないのは秋田県2,428件,鳥取県2,604件など,刑法犯は年々減少の傾向にあります。市民の安心・安全に全力で取り組む狛江市の刑法犯罪被害の現状・推移について伺います。  3問目,赤ちゃんにもやさしいまちづくりについて。  狛江市について,住みやすい・子育てしやすい街ランキングに次のようにありました。「小田急線の走る狛江は,のんびりとした雰囲気のベッドタウン。都心までのアクセスも良く,繁華街がなく静かな住環境がファミリー世帯には魅力。のびのびと子育てができる環境で狛江は,今もマンションが増えるなど注目の住みやすい街と言えるでしょう。  多摩川のゆったりとした河川敷や,武蔵野崖線の野川といった自然に囲まれて小さくても,すみやすいことが人気のポイント。子育て中の世帯も多く,若いファミリーたちの姿も多くみられます。」とありました。  人口減少と言われる中,狛江市は年々人口がふえており,中でも子育て世帯がふえてきています。赤ちゃんの誕生も年々増加傾向にあり,そこで狛江における新生児に対する事業について伺います。  再質問は自席より行います。 272: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 273: ◯ 環境部長(清水 明君) 1問目,台風24号で発生した公園等の被害についてですけれども,幹周り60センチ以上の高木の倒木切断数が23本ありました。また,それらのほかに枝折れ等が多数発生していました。それらについての対応ですが,高木の倒木・切断については,被害発生情報を把握次第,職員が速やかに現地に赴き,立入禁止の対応等を行うとともに,造園事業者等に伐採・撤去の依頼を行いました。枝折れ等については,職員が巡回し回収・清掃を行いました。また,台風24号通過後もしばらくしてから台風で傷んだ樹木が強い風により傾いた例もあったことから,強風時の注意喚起を促す看板の設置も行いました。 274: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 275: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 2問目について,平成25年から平成29年までの5年間の推移及び平成30年10月末までの件数でお答えいたします。  平成25年は614件,平成26年は591件,平成27年は466件,平成28年は482件,平成29年は491件です。ここ2年は微増となっていますが,全体的には右肩下がりの傾向となっています。  また平成30年10月末では,314件となっています。このままのペースを保つことができれば,昨年の491件を大きく下回る見込みです。 276: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 277: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 3問目について答弁させていただきます。  狛江市では乳児期の事業として,新生児訪問,未熟児訪問といった生後間もないお子様の御家庭に伺う事業を初め,生後4カ月を迎えるまでの全ての家庭に訪問する「こんにちは赤ちゃん事業」,健やかな成長を確認する3~4カ月児健康診査のほか,育児相談,「ママの気持ちの相談」といった個別相談事業,離乳食教室,「親子で歯ッピーはみがき教室」といった各種教室を実施しております。また,4カ月ぐらいまでの親子の交流を促す「ひよこカフェ」,双子を育てている方の交流会「わいわいキッズ」など,仲間づくりの場も開催しています。 278: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 279: ◯ 17番(亀井 和美議員) それでは,1問目から再質問をさせていただきます。  10月3日9時現在の被害状況をいただきました。その中に倒木というのが非常に多くありまして,市庁舎の分団横の木の倒木とか,各小学校等においては,門前の街路樹が倒木したり,根元から折れた桜の木があったり,倒木で受水槽の配管と通気口が破損したりとか,倒木による被害がかなり多くありました。公園については先ほど御答弁いただきましたので,道路についてどれくらいの被害があったのかお伺いいたします。 280: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 281: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 道路に影響のある被害としては約30件あり,そのうち倒木については,道路上の樹木11件,民有地内の樹木4件の計15件がありました。主な被害内容は,倒木により歩行空間を遮断する状況がほとんどで,物損被害となったのは根川さくら通りの樹木で根川にある市所有のフェンスを損壊した1件でした。幸いにも道路における人的被害はなく,倒木は即日に道路利用に影響のない範囲で職員及び業者委託により復旧をしたところです。 282: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 283: ◯ 17番(亀井 和美議員) 本当に人的な被害がなくてよかったと思います。  では次に市内の公園や緑地では,どれくらいの高木があるのかお伺いいたします。 284: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 285: ◯ 環境部長(清水 明君) およそ3,600本です。 286: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 287: ◯ 17番(亀井 和美議員) 高木が倒れたら大変なことになると思うのですけれども,その高木に対する管理,また剪定の状況について,さらに,昨年度の実績はどうだったのかお伺いいたします。 288: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 289: ◯ 環境部長(清水 明君) 日常の管理としては,職員が巡回するときの目視確認のほか,公園では造園事業者等が清掃等を行った際に,樹木も含めた施設内の状況を逐次確認いただき,必要に応じて報告をいただいております。高木の剪定については,隣地への越境や照明を覆う場合など,必要に応じて剪定を行っております。なお昨年,平成29年度の高木の剪定本数はおよそ180本です。 290: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 291: ◯ 17番(亀井 和美議員) 3,600本あって,そのうちの180本しか剪定ができていないということで,これを全部剪定するのには20年ぐらいかかるかと思います。今回,高木が23本でしたっけ,公園の中で倒木があったということで,今回の倒木の原因はどのようなことが考えられるのかお伺いいたします。 292: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 293: ◯ 環境部長(清水 明君) このたびの台風による被害は,想定を越えた強風により発生したものではありますが,枝の繁茂や地質的な適性などが倒木・切断のリスクを上げているものと考えております。 294: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 295: ◯ 17番(亀井 和美議員) わかりました。では,高木3,600本の内訳として各公園等わかる範囲で結構です。何本ぐらいあるのか教えてください。 296: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 297: ◯ 環境部長(清水 明君) 西河原公園におよそ450本,前原公園200本,野川緑地公園1,330本,その他公園・緑地等31カ所に残りの1,620本があります。 298: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 299: ◯ 17番(亀井 和美議員) 公園,緑地で倒木があったわけですけれども,今回,台風24号の強風の被害を受けて,今後の対応はどのようにされるのかお伺いいたします。 300: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 301: ◯ 環境部長(清水 明君) 樹木の倒木,切断のリスクをできる限り軽減するため,今後については,高木の管理方法を見直し計画的な剪定を行う必要があると考えております。 302: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 303: ◯ 17番(亀井 和美議員) それでは高木1本の剪定の費用,それぞれ太さなどによって値段が違うと思うのですが,その費用と年間の予算が,どのようになっているのかお伺いいたします。 304: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 305: ◯ 環境部長(清水 明君) 常緑樹や落葉樹,針葉樹など樹木の種類によって異なりますので,例として常緑樹の強剪定を行い,発生材搬出処理をお願いした場合を答弁いたしますと,1本当たり幹周り60~89センチ1万4,100円,90~119センチ2万3,200円,120~149センチ4万5,800円,150~179センチ7万6,050円,180~209センチ11万円,210~239センチ14万6,700円,240~269センチ18万6,600円,270~300センチ22万7,800円となっています。なお,公園の高木剪定委託の年間の予算は810万円となっています。 306: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 307: ◯ 17番(亀井 和美議員) 何センチ単位でこんなに金額が違って,1センチで大分違うというのはいかがなものかと思ったのですけれども,ちゃんとその辺ははかって剪定をしてくださっているかと思います。まずその3,600本の高木の計画的な剪定というふうに,先ほど御答弁ありましたけれども,この計画的な剪定についてお伺いいたします。 308: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 309: ◯ 環境部長(清水 明君) 御質問者のおっしゃるとおり,全ての高木を一度に対応することは現実的に難しく,優先する樹木や公園などを定め,段階的に剪定を進める必要があると考えております。例えば樹木のサイズに加え,隣地に近い,傾斜にあるなどの倒木・切断をした際に民間敷地に被害を及ぼす可能性の高いものから優先するといった方法が挙げられます。 310: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 311: ◯ 17番(亀井 和美議員) 台風24号の場合ですけれども,この被害はライフラインにも大きな影響がありました。中でも電気,停電です。中部電力は10月2日,台風24号の暴風雨により管内で延べ約119万戸が停電したと発表しています。同社では平成に入って最大規模の停電だったそうです。暴風で倒木が電線に引っかかって電柱が倒れたり,飛来物で配電線が切れたりする被害が各地で起きたことが停電の最大の要因だったようです。異常発生箇所の確認,倒木や飛来物の撤去作業で,浜松市では300本ほどの配電線のうち約3分の2で異常が見つかるなど,修復箇所が多く長期化したということです。山間部では倒木が道をふさぎ,被害の把握すら難しく,一部では長引いた状況であったそうです。停電の主な要因は,倒木の接触や倒木による高圧線の断線であります。  狛江の野川緑地公園の周辺は民家が非常に密集しているところが多く,電線に枝葉がかかっているところや,枝葉の中をも電線が通っている,そういう電線に樹木がかかっているところが多く見受けられます。このような電線にかかっている高木は何本ぐらいあるのか,わかる範囲で結構です。教えてください。 312: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 313: ◯ 環境部長(清水 明君) 野川緑地公園で,電線に枝葉がかかっている高木は62本あると確認しております。 314: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 315: ◯ 17番(亀井 和美議員) ちゃんと数えてくださっていて,見ていただいているのがわかります。今後この電線にかかっている高木,もし次また強風で倒れたら大変なことになると思うのですけれども,どのように対応するのかお伺いいたします。 316: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 317: ◯ 環境部長(清水 明君) 樹木の枝葉が電線にかかっていることは,倒木や切断などの際に大きな被害を及ぼす可能性がある上に,野川緑地公園は民地から高木が近い箇所も多くあります。今後,検討を行う際は,当該箇所は優先度が高くなるものと考えております。 318: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 319: ◯ 17番(亀井 和美議員) 計画を立てる際にしっかりと見ていただきたいと思います。  野川緑地公園ですけれども,今回,けがをされた方がいらっしゃいます。野川緑地公園の始まりは,小金橋近くの西野川2-38あたりであります。道路から野川緑地公園,近所の方は遊歩道と呼んでいるのですけれども,遊歩道におりる階段があります。付近の方はこの階段を近道として頻繁に利用しています。  台風24号の翌日の10月1日,近所に住む86歳の婦人がその階段の石につまずいて右手にひびが入るけがをされました。現場を確認したところ,さまざまな大きさの石を敷き詰めた石畳のような階段が4段ありました。既に石が剥がれているところも多く,コンクリートで固められているのですけれども,それがむき出しになっていて,劣化が進んでいる状況でした。  その横にスロープがあるのですけれども,スロープに入る道路との間にすごい段差があって,全くスロープの役目を果たしていませんでした。車椅子も乳母車も入れない状況です。また階段を下りる前に,車どめの鉄の柵が3本あって,全部高さが違って,一番低い柵は足を引っかけてしまいそうな高さでありました。なぜこの車どめ3本の高さが違うのかというのは,理由はわからないそうでありました。今回,こういう危険な箇所があり,けがをされた方がいらっしゃるのですが,今後の対応についてお伺いいたします。 320: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 321: ◯ 環境部長(清水 明君) 当該箇所については,老朽化に伴う段差や凹凸等が発生していることを確認しております。今後,当該箇所の修繕を含め利用者が利用しやすいよう改修を行いたいと考えております。 322: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 323: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今の御答弁で,利用しやすい改修を行うということで,具体的にどのように行うのかお伺いいたします。 324: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 325: ◯ 環境部長(清水 明君) ユニバーサルデザインに配慮し,利用者が通行しやすくなるよう,段差や凹凸を平坦化するとともに,スロープの動線を見直し,幅を広げる等を予定しております。また隣接した道路側にある,高さがふぞろいの車どめのつけ直しもあわせて行う予定です。 326: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 327: ◯ 17番(亀井 和美議員) それとあと,現状,危険な状況に対して何か対処されたものがあるのかお伺いいたします。 328: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 329: ◯ 環境部長(清水 明君) 階段の公園側及び道路側に「足元注意」と記載した注意喚起の看板を取りつけたサインキューブを設置しております。 330: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 331: ◯ 17番(亀井 和美議員) ユニバーサルデザインに配慮した,利用者が通行しやすい改修を行うということで,一日も早い改修を行っていただきたいと思いますが,改修予定はいつごろになるのでしょうかお伺いいたします。 332: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 333: ◯ 環境部長(清水 明君) 来年度の予算成立によるところではありますけれども,来年4月に着手し,5月下旬には完了する予定です。 334: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 335: ◯ 17番(亀井 和美議員) 一日も早い改修,本当にユニバーサルデザインに配慮した状況になるように要望いたしまして,1問目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。  次に2問目です。市民が安心できる防犯対策ということで,刑法犯については,先ほど御答弁がありましたように,狛江市も減少してきているかな,全国的にも減少傾向であります。しかし,子供を狙った犯罪が後を絶たないのが現状です。最近では,新潟市の小学校2年生の女の子が下校時に連れ去られ殺害されるという痛ましい事件がありました。子供たちをこうした犯罪からどう防ぐかは,大きな社会的な課題となっています。  平成28年における刑法犯に係る子供の被害件数は13万1,148件,刑法犯被害に占める子供の割合が13.2%になっています。  子供たちが被害に遭うケースは全国で年間100件前後で推移しています。発生時間としては,午後2時から午後6時ごろ,子供たちの下校時刻から夕食の時間の間です。最近は朝の登校時の被害も増加してきています。季節は7月から10月が多く,発生場所は駐車場や駐輪場で5割,次いで道路上と続いています。一人で行動する時間帯が最も危険なため,特に下校時,一人になる時間帯がどうしても発生するため,注意が必要であります。木や建物で見通しの悪い公園,周囲に路上駐車のある公園は,車の中から様子をうかがっていたりするので注意が必要であります。  学校における児童・生徒に対する安全対策の取り組みについてお伺いします。 336: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
    337: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校に関連する主な安全対策の取り組みですが,地域の皆様による登下校の見守りである学校安全ボランティア,小学校入学時に全1年生を対象とした防犯ブザーの配付,校内へ各校3台から5台の防犯カメラの設置,通学路に各校5台の防犯カメラの設置,通学路の安全管理のためのデジタル地図の導入等があります。また,PTAの取り組みに教育委員会が支援する事業としては「こどもかけこみ110番」と小学校への登下校メール送信システムの導入等があります。 338: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 339: ◯ 17番(亀井 和美議員) 御答弁の中にありました対策の中から防犯ブザー,デジタル地図,登下校メール送信システムについて確認をさせていただきます。  まず防犯ブザーですけれども,登下校における犯罪から子供たちを守るために,平成15年第3回定例会で我が党の佐々木議員が提案をし,平成16年5月6日,当時は小・中学生に防犯ブザーの無料貸し出しを開始しました。平成16年には小学生のランドセルに「防犯ブザー携帯中」と張るシールを配布しております。この防犯ブザーの配付をしておりますが,学校でどのように指導しているのかお伺いいたします。 340: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 341: ◯ 教育部長(平林 浩一君) この防犯ブザーの配付については,不審者と遭遇した際にブザー音により周囲へ異変を知らせ,不審者等から子供の身を守ることを第一の目的としております。また,配付の際に教員が防犯指導を行うことで,防犯教育に役立てることを第二の目的としております。  狛江市においては,「いかのおすし」を配付しております。これは,「行かない」「乗らない」「大声を出す」「すぐに逃げる」「知らせる」の頭文字を取った標語をデザイン化したイカ型の防犯ブザーとなっています。学校においては朝礼等の日常的な安全指導において,防犯ブザーの点検,電池交換や不審者への対応,「いかのおすし」等の徹底指導を行っています。 342: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 343: ◯ 17番(亀井 和美議員) 安全教育の標語になっている「いかのおすし」,イカ型の防犯ブザーをお借りしたのですけれども,このようなイカの形をした防犯ブザーを1年生の子がランドセルにつけているのを見かけます。そういう中で児童の防犯意識の向上,そして児童の安全確保につながっていると思います。実際,防犯ブザーをつけていて犯罪に遭いそうになって実際,この防犯ブザーを使用した事例はあったのかお伺いいたします。 344: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 345: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 幸い,これまで児童が防犯ブザーを実際に使用した案件の報告はありません。 346: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 347: ◯ 17番(亀井 和美議員) 本当に安全対策,防犯の防止につながっていると思います。下のこれを引くとすごい音がするということで,それを皆さん御存じなので,なかなか防犯ブザーをつけている小学生に対して悪さというか,子供たちに何かしようということはなくなると思います。  次に通学路の安全管理のために導入したデジタル地図,この詳細についてお伺いいたします。 348: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 349: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 本年5月に新潟県で発生した連れ去り事件を受け,デジタル地図を活用した通学路の危険箇所等に関する情報共有を行うために10月から株式会社ゼンリンのクラウド型住宅地図サービスを市内の各小学校及び教育委員会,防災防犯担当,道路管理担当等に導入したところです。クラウド型住宅地図の特徴としては,危険箇所での対応履歴等の必要な情報を取り出して,地図システム上で関連部署が横断して同一の情報をリアルタイムで視覚的に共有することが可能です。今後共有した情報を通学路合同点検に活用し,通学路の危険把握に加え防犯対策にも役立てていきたいと考えております。 350: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 351: ◯ 17番(亀井 和美議員) では現在このデジタル地図,どのように活用しているのか,その状況をお伺いいたします。 352: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 353: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現在このデジタル地図には,全児童・生徒の氏名や住所等の情報,学区域別の「こどもかけこみ110番」の所在地,通学路の防犯カメラ設置状況に関する情報を取り込んでいます。これらの情報を地図上で表示した結果,各通学区域内の住宅地においては,満遍なく「こどもかけこみ110番」があることを視覚的に確認することができました。  しかしながら,公園等の施設が「こどもかけこみ110番」の空白地となっていることが逆に明らかになりましたので,この情報を関係部署と共有して所管部署への対策の働きかけや今後の防犯カメラの設置箇所の参考とするなど,積極的に活用してまいりたいと考えております。また,今年度中に学区域別の通学路に関する位置情報,これまでの合同点検結果と危険箇所及び対策履歴等の情報を取り込み,これらの情報についても関係部署で共有したいと考えております。 354: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 355: ◯ 17番(亀井 和美議員) すばらしいデジタル地図だと思います。この活用を通して,今後期待される効果にはどのようなものがあるのかお伺いいたします。 356: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 357: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今後の活用と期待される効果としては,通学路合同点検で把握した危険箇所,安全対策必要箇所,不審者情報等を地図上で集約して,児童・生徒への指導はもちろんのこと,関係部署で対策履歴や対策未実施箇所等の最新の情報を共有することができるものとなっています。  さらに,住宅地図の汎用性を生かし,万が一道路陥没等の瑕疵が生じた場合,地図システム上で関係部署が横断して同一の情報を視覚的に共有することで,危険回避にも活用できるものと考えております。 358: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 359: ◯ 17番(亀井 和美議員) しっかりと活用ができるようによろしくお願いいたします。  次に,多くの地域や学校では,登下校の安全対策が強化されております。これに加えて注目されているのが,子供向けの見守りサービスであります。狛江市においてもPTAが中心となって導入されている登下校メール送信システムの状況を教えていただきたいと思います。 360: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 361: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 登下校メール送信システム「ミマモルメ」というものですが,これはICタグを携帯した児童が校門を通過しますと保護者が登録したメールアドレスにメールが送信され,登下校の時間を知らせるシステムのことで,各小学校のPTAが主体となって導入・運用している事業です。  導入に当たっては,校門付近への埋め込み型のコイルやポールの設置が必要なため,学校の土地や建物を使用することになりますが,児童の安全を守る目的から,教育委員会としては,財産の使用許可と使用料を免除する支援をしています。  現在,第三小学校,第六小学校,和泉小学校の3校で導入済みで,第一小学校は導入に向けて準備を行っています。また第五小学校では,以前から異なるシステムを採用しておりましたが,今後この「ミマモルメ」への切りかえを検討していると伺っております。 362: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 363: ◯ 17番(亀井 和美議員) 子供の登下校のメール送信システムについて,ありがとうございました。子供向けの見守りサービスは,今ありましたように発信機のビーコンと受信機を連動させたアプリで,子供の帰宅や外出を知らせる通知が親のスマートフォンに送られてくるものや,子供が駅の改札を通過すると,親のスマホに通知が送られるもの,またGPSを活用することで現在位置を確認できるものなどがあります。ここ数年,特に携帯電話事業者や鉄道会社が相次いでこのサービスを提供しています。  その代表的なものがJR東日本とCSPが共同で展開する「まもレール」,このサービスは子供がSuicaやPASMOで自動改札を通過すると,保護者のスマホなどに利用駅,通過時間,チャージ残高が通知されるというものであります。同じような見守りサービスは既に東京急行電鉄でも「エキッズ」の名称で行われており,運営する東急セキュリティによると,東急沿線の私立小学校に通う子供の約半数が利用しているそうです。また,小田急電鉄も「小田急あんしんグーパスIC」の名称で同様のサービスを展開しています。  子供たちの居場所の確認や,高齢者の方,認知症の方がどこに行ったかわからなくなる。そういう見守りを行うという上で,ビーコンタグやGPSを使った見守りサービスが今行われております。市としてこの見守りサービス,認識はどのようにされているのかお伺いいたします。 364: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 365: ◯ 総務部長(上田 智弘君) これらの見守りサービスのタイプとしては,ビーコンタグを使用するものと,GPS機能を利用したものに大別されます。初めにビーコンタグについては,受信機が設置している場所を通過した際にメールで通知をするものです。メリットとしては,端末機が安価であること,送信機の電池寿命が1年と長いことなどがありますが,デメリットとしては,受信機を設置している範囲でしか対応できないこと,受信機設置場所の選定に苦慮することなどが挙げられます。  対して,GPS機能利用型のメリットとしては,広範囲において現在位置が把握できること,受信機の設置が不要であること,一定時間ごとに履歴が記録されることから,経路の把握が確認できること,指定エリアを設定した後,エリアの範囲内か範囲外かの通知を受け取ることができることなど多岐にわたっており,単純にメリットの比較をいたしますと,GPS機能利用型のほうが利便性も高く利用者にとって有益ではないかと考えております。 366: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 367: ◯ 17番(亀井 和美議員) GPS利用のほうが効果的,利便性が高いと御答弁ありました。  大阪の寝屋川市では,子供の安全を守る事業として,寝屋川市教育委員会が行っている子供の安全・安心を確保するための事業があるので御紹介したいと思います。  ことしの9月から市立小学校に通う1年生にGPS端末の無償貸与を実施しています。端末自体にGPSモジュールを搭載しているので,GPS端末のみで日常的に子供の位置情報を把握することが可能です。GPS見守りアプリの利用で登録された方のスマホにお子さんの位置情報や,指定エリアに入ったとか,出たとかという情報が届くシステムです。寝屋川市が行っておりますこのシステム,現在,主要36都市に展開中で,2020年3月には全国カバーを予定しているそうであります。  このような先進市の事例がありますが,どのようにお考えかお伺いいたします。 368: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 369: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市における見守りサービスの導入は未定ですが,運用については,御紹介のありました先例市のケースも参考にさせていただきながら検討してまいりたいと考えております。 370: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 371: ◯ 17番(亀井 和美議員) 子供たちの安全を守るためにも前向きな検討をお願いいたします。  次に防犯カメラの設置状況についてお伺いいたします。 372: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 373: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 現在までの防犯カメラの設置状況ですが,市による設置分が85台,町会・自治会・商店街等による設置が36台,合計で121台となっています。なお,今年度末には,町会・自治会・商店街設置分が15台増設され,合計で136台となる見込みです。 374: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 375: ◯ 17番(亀井 和美議員) 合計で136台となる見込みということでした。この防犯カメラ,主に犯罪の抑止力と犯罪の記録を残す,2つの役割を果たしています。防犯カメラによって,犯罪率が低下したというデータはさまざまな機関が発表しています。警察ではこれらの犯罪率減少の根拠を防犯カメラの増加としています。カメラに映っていると思うだけで犯罪は減るそうであります。不法投棄が続く場所にカメラを設置することによって,不法投棄が改善された例もあります。これは誰かに見られている状況下では,人は悪いことをしないというわかりやすい例とも言えます。窃盗のようなわかりやすい犯罪から,不法投棄のような「ばれなければよい」と考える人が多い犯罪まで,防犯カメラには多くの犯罪を抑止する効果があります。この防犯カメラの犯罪調査への活用状況があったのかどうかお伺いいたします。 376: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 377: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 警察機関からの防犯カメラの捜査照会については,市の設置した防犯カメラに対して,警視庁や神奈川県警などから平成26年5月以降現在まで,23件照会がありました。このうちわずかではありますが,犯人検挙もしくは犯人検挙のための資料として活用されたケースが3件ほどありました。 378: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 379: ◯ 17番(亀井 和美議員) 防犯カメラによって検挙に至った例として,先日横浜市の商店街で殺傷事件が起きたときに,犯罪現場付近の防犯カメラの映像が容疑者割り出しの材料となりました。各地でいろいろとこの防犯カメラの映像が,犯人逮捕に役立っているというのがわかるところであります。今後,市が防犯カメラを設置する予定はあるのかどうかお伺いいたします。 380: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 381: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 市としての防犯カメラ設置の予定は,現在のところありませんが,防犯上の自助・共助という観点からも,町会・自治会・商店街の皆様に引き続き設置をお願いしていければと考えております。 382: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 383: ◯ 17番(亀井 和美議員) 自助・共助,大事なことだと思います。最後にもう少し質問させていただきます。教育委員会としても通学路に防犯カメラを各校5台で30台つけられている状況でありますが,今後,通学路へ新たな防犯カメラを設置する予定があると聞いておりますが,いかがでしょうか。 384: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 385: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 東京都において,防犯カメラの設置に関し,31年度から新たな補助制度として,通学路のみならず,自宅から学校に至るまでの経路,小学校等の児童が通う学校敷地外の放課後児童クラブ等への来所,帰宅の経路,また中学校の通学経路を対象とする事業が検討されています。これに関して本年8月には各区市町村に対し,実施意向の調査がありましたので,狛江市においては,中学校の通学経路を中心に約20台を配置希望として回答しています。まだ詳細は不明ですが,国においても通学路の防犯カメラ設置に対する補助事業が検討されていると確認しています。 386: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 387: ◯ 17番(亀井 和美議員) 国で検討しているということは,設置補助が出るというふうに思いますので,この設置に対する補助が決まれば早急に設置できるように,今から20カ所のところ,しっかり準備をお願いしたいと思います。136件に20件足して,156件の市内の防犯カメラというふうになればと思います。その際,設置をする流れとしてはどのようになっているのかお伺いいたします。 388: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 389: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 防犯カメラの設置までの手順ですが,各学校からの通学路に関する報告やPTA要望等を参考に,学校教育課で現地確認を実施して,防犯カメラ設置箇所案を作成し,当該学区域の学校長並びにPTA会長,児童青少年部等に説明の上で意見をいただき,必要な修正を行っています。さらに調布警察署へ説明の上,意見をいただき,設置箇所を確定します。これらの作業は補助金交付決定前においても実施できますので,あらかじめ設置箇所を確定させておいて,できる限り速やかに防犯カメラを設置できるように努めてまいりたいと考えております。 390: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 391: ◯ 17番(亀井 和美議員) よろしくお願いいたします。先ほども市の防犯カメラ設置に関して,犯人検挙の資料に活用されたケースが3件あったということですが,通学路に設置した防犯カメラの犯罪捜査への協力,活用状況をお伺いいたします。 392: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 393: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 警察から刑事訴訟法に基づく捜査照会を受けた場合,狛江市防犯カメラの設置及び運用に関する条例第8条第2項第2号に基づき,映像データを提供しています。映像データの提供実績ですが,27年度は1件,28年度は6件,29年度は5件,30年度は11月末現在で4件となっています。 394: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 395: ◯ 17番(亀井 和美議員) 本当にこの防犯カメラは犯罪の抑止効果だけでなく映像の記録を通して,発生した事件・事故の解決に大きな役割を果たしていると思います。  次に防犯カメラを設置するのはいいのですけれども,設置後,年間の維持費が結構かかっていて負担だと言っておられる町会もあります。この年間維持費,どれくらいかかるのかお伺いいたします。 396: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 397: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防犯カメラの年間維持経費は,設置状況により異なってまいりますが,一例として東電の電柱に設置した場合,電柱への共架料が年間1,200円,電気料が年間で約4,200円,合計5,400円が1台当たりの経費と見込んでおります。 398: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 399: ◯ 17番(亀井 和美議員) 1台当たり5,400円,5台つけているところはこの5倍の経費が毎年かかるということになると思います。この防犯カメラの設置に関しては,東京都の補助があり,市も補助金を出していますが,この維持経費については,設置した町会や自治会,商店街で負担していただいております。都内の自治体でこの維持費について軽減化や補助を行っている市区町村があるのかどうかお伺いいたします。 400: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 401: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 担当課で調べた限りでは,練馬区,荒川区,青梅市,府中市の4自治体が,上限はありますが,いずれも原則全額補助を行っているということでした。 402: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 403: ◯ 17番(亀井 和美議員) 実際,全額補助をしているところもあるという現状がわかりました。この維持・管理の経費に対する軽減化の必要性についての認識をお伺いいたします。 404: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 405: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 町会や自治会の皆さんは,自分たちのまちは自分たちで守るという気概を持って防犯カメラの設置を推進していただいています。初期設置費用については,大部分は補助で賄えますが,維持管理費に対する助成はありません。運営費が決して豊かではない町会等にとっては,この維持管理費が負担になっており,所管部としてはこの維持管理費の軽減が防犯カメラ設置拡充における課題の一つと認識しております。 406: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 407: ◯ 17番(亀井 和美議員) 先ほど設置台数のお話がありましたけれども,市内設置のうち,小・中学校で40台,通学路に30台,学童・児童館・児童センターで7台,施設以外だと,市の設置は駅前と交差点で8台だけなんです。それに比べて町会・自治会・商店街は36台プラス15台で51台になる予定です。今おっしゃったように,自分たちの地域は自分たちで守る,その思いで設置していただいているのは間違いないのですけれども,皆様から集める町会費の中でこの年間の維持経費を5,400円支払っていく。1台でなく何台もつけていただいているところは大変だと思います。設置拡充における課題と認識されているという御答弁でしたので,その課題の解決方法を御検討いただきたいと思います。これまでに御検討されたことはありますでしょうか。 408: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 409: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 現在,予算調整中ですので,答弁は差し控えさせていただきたい部分でありますけれども,検討はしております。 410: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 411: ◯ 17番(亀井 和美議員) 大きな町会で5台,普通の町会で大体3台設置していただいております。今後,町会の会員の方からここに設置をしてほしいとか要望が出てくると思います。今防犯カメラは地域住民を犯罪や事故から守るツールとして定着してきたと言えると思います。その中で維持費の軽減。維持費がかかることが大変,自分たちの思いで設置していただいている中でも大変負担になっているということがありますので,この維持費の軽減を強く要望いたしまして,2問目の質問を終わります。  次に3問目です。  新生児に対する事業として新生児訪問事業,これは母子保健法の第11条に定められた事業で,昭和36年から始まりました。生後28日以内の赤ちゃんがいる家庭が対象となります。そして「こんにちは赤ちゃん事業」,生後4カ月までの赤ちゃんを訪問する,児童福祉法に基づいている事業で,厚生労働省が平成19年4月に創設した事業であります。  生後間もない赤ちゃんがいる家庭では,育児がスタートしたことによって,母親が不安や戸惑いを抱きやすく,ストレスを受けやすい環境に置かれています。産後のホルモンバランスの影響もあって,産後鬱のような精神的な変調が起きやすくなっています。さらに現代は,核家族化が進み,身近に育児を手伝ってくれる人がいる家庭が減ってきています。  こうしたことを受けて,乳児がいる家庭と地域をつなぐ機会をつくること,母子と家族が健全な環境でいられるようにすること,そして児童虐待を防ぐことを目的としています。  厚生労働省は平成19年に創設しましたけれども,狛江市としては平成20年度から「こんにちは赤ちゃん事業」がスタートしております。まずこれまでの実績についてお伺いいたします。 412: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 413: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 平成20年度の訪問開始当初は,対象者622人中443人に実施しており,71%程度の訪問実施率となっておりましたが,平成23年度には80%を超え,平成24年度以降については,85%前後の実施率を維持しています。 414: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 415: ◯ 17番(亀井 和美議員) 実施率100%を目指して取り組んでいただいていると思いますけれども,「こんにちは赤ちゃん事業」実施の流れについてお伺いいたします。
    416: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 417: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) まず最初は,訪問事業の対象者を把握するため「赤ちゃん誕生連絡票」を提出していただくことになります。またこの「赤ちゃん誕生連絡票」については,妊娠届け出時にお渡しするはがき状の連絡票を送っていただくか,乳幼児医療証などの手続のため子育て支援課を訪れた際に提出していただいております。その後,こちらをもとに訪問を担当する助産師や保健師から連絡し,日程調整をした後,訪問を行うこととなっています。 418: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 419: ◯ 17番(亀井 和美議員) 連絡票をいただかないと訪問ができないということになると思うのですけれども,この連絡票を提出されていない方に対する対処はどのようにされているのかお伺いいたします。 420: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 421: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 提出がない方への対応としては勧奨通知を送付して,事業の説明と提出への協力を再度お願いしています。なお,訪問を実施できなかった方については,乳児健診時に状況を把握し,必要な支援につなげています。また乳児健診も受診されなかった場合,地区担当保健師が訪問するなどの対応を行い,状況把握に努めています。 422: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 423: ◯ 17番(亀井 和美議員) 先ほど御答弁で,妊娠届を提出するときに渡した連絡票を送ってもらうとあるのですけれども,妊娠届を出したときに,「母と子の保健バッグ」というのをいただきます。この中にすごい書類がいっぱい入っているんですね。どれが「赤ちゃん誕生票」かと探すのも大変なぐらいいっぱい入っているわけです。だからそういう中からちゃんと出していただけるというのは,非常に大変なことかと。出産した後,パニックになったりいろいろな状況の中で,この中から探して出していただく。そういう中で出していただいた方には,しっかり訪問をしていただいているということなんですが,生後4カ月までに一度も会えない方がいらっしゃると思うのですが,その方の状況についてお伺いいたします。 424: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 425: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 「こんにちは赤ちゃん訪問」未実施のまま3~4カ月児健診を受診された方は平成28年が123名,平成29年が102名となっております。そのうち3~4カ月児健診も受診されなかった方は平成28年3名,平成29年6名となっております。状況確認のために連絡をとっても把握できなかった方は,平成28年度が1名,平成29年度は2名となります。このような会えない方々を最小限に抑えるため,引き続き状況の把握に合わせ,関係部署,関係機関との連携をしっかりとってまいります。 426: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 427: ◯ 17番(亀井 和美議員) 保健師の方にお聞きしたら本当に大変御苦労していただいて,会えない方が1名,2名残ってしまう,その方たちの状況もちゃんと把握をしていただいているということがわかりました。しっかりと「こんにちは赤ちゃん事業」の推進をお願いしたいと思います。  次にこまえ子育て応援プランの平成29年度進捗状況表に民生児童委員による家庭訪問事業について掲載がされておりますが,この事業についてお伺いいたします。まず内容について,どのようになっているのでしょうか。 428: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 429: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 民生児童委員による家庭訪問事業については,乳幼児のいる御家庭に地域の身近な相談役である民生委員・児童委員,主任児童委員を知っていただくとともに,子育てをする上での悩みや御相談をお受けし,必要に応じて適切な相談機関を紹介するために実施しているものです。  事業の対象者は満1歳になったお子さんのいる全ての御家庭で,前月または前々月に満1歳のお誕生日を迎えられたお子さんの保護者の方へ本事業のお知らせ及び申込書をお送りしております。その後,民生・児童委員の訪問を希望される方からの申し込みにより,担当地区の民生・児童委員が訪問し,地域の子育てに関する情報等をお話ししております。  悩みや御相談のある方には,民生・児童委員が身近な相談相手としてじっくりお話を傾聴した上で適切な相談機関等につなげております。なお,男性の民生・児童委員が担当の地区の方からの申し込みがあった場合は,女性の主任児童委員も一緒に訪問させていただいております。本事業と「こんにちは赤ちゃん事業」に対する目的や対応する職種が異なるため,役割を分担しており,本事業の訪問歳児の検討を行った結果,健診事業等の間があいている満1歳とすることに決定したところです。 430: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 431: ◯ 17番(亀井 和美議員) 本当に民生・児童委員の方に約3年かけて検討していただいて,29年度に試行実施が行われました。この状況についてお伺いいたします。 432: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 433: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 平成29年度は民生・児童委員のうち事業実施の中心メンバーである子育て支援部会に所属する委員の担当地区において試行実施を行いました。82件の対象者へお知らせを送付し,申し込みが7件ありました。地域の民生・児童委員を知らなかったという保護者の方も多く,今回の事業で民生・児童委員と知り合いになれて,地域に相談できる方ができたのでありがたいというお声もいただいています。 434: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 435: ◯ 17番(亀井 和美議員) では,この試行実施から見えてきた課題はどのようなものがあったのかお伺いいたします。 436: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 437: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 本事業を実施する上での課題としては,ボランティアである民生・児童委員が一人で対応するには荷が重いような深刻な相談をお受けすることもあるため,複数名での訪問や相談者,民生・児童委員双方へのその後のフォローアップについて検討していく必要があると感じています。試行実施で見えてきた課題については,その解決に向けて現在,関係各課や民生委員児童委員協議会と調整を行っているところです。調整結果は,今後の事業に反映してまいります。 438: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 439: ◯ 17番(亀井 和美議員) 30年度から本格実施が行われていますけれども,本当に民生・児童委員の方たちには地域の身近な相談役として御活躍いただいております。これまでの経験を生かしてトラブルのないように取り組んでいただきたいと要望しておきます。  次にことしの10月に開始してまだ2カ月になりますが,「ゆりかご狛江」事業の実施状況と今後の課題についてお伺いいたします。この「ゆりかご狛江」事業,始まりますというお知らせも「母と子の保健バッグ」の中に入っております。なかなか見つけるのが大変かと思うのですけれども,この事業実施状況,今後の課題についてお伺いいたします。 440: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 441: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 10月までの妊娠届け出は400件となります。また妊婦面談実績としては10月が27人,11月は29日までですが33人となっています。あわせて事業利用の電話勧奨を127件──うち77件勧奨で50件の方についてはつながっておりません──実施しております。  その後面談を利用した方にアンケートを実施し,「利用してよかった」との回答を得ています。なお面談後,支援が必要なケースについては,地区担当保健師が支援を継続し,必要に応じて関係機関と連携しております。対応させていただく人数としては,正規職員である母子保健担当保健師のほか,嘱託の保健師を増員して,事業を実施しています。課題としては,未利用者への勧奨,相談内容の充実を図ること,「こんにちは赤ちゃん訪問」など産後のサービスへの継続支援につなげる工夫等が挙げられております。 442: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 443: ◯ 17番(亀井 和美議員) 補正予算で保健師を増員して行っているこの事業です。この妊婦面談事業「ゆりかご狛江」,安心して妊娠・出産・子育てができるように,保健師の方が全ての妊婦さんと面談をします。このように広報にも書かれてありましたが,全ての妊婦さんとの面談についての見解をお伺いいたします。 444: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 445: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 御質問いただきました,全ての妊婦さんの意味合いとしては,「初めての妊娠」や「病気を抱えている」など何かしらの条件づけによる対象者の絞り込みではなく,どのような方でも,より安心して妊娠・出産・育児ができるよう各家庭の状況に応じて,相談支援を行う機会につなげるための表記とさせていただいたところです。結果として全ての妊婦さんにお会いできることを目標とし,妊娠期から子育て期にわたるまでのさまざまな悩みに円滑に対応できるよう,関係づくりに努めてまいりたいと考えております。  事業の流れとしては,妊娠届け出時に母子健康手帳とともに事業周知のチラシをお渡ししております。妊婦さんから予約の御連絡をいただき,面談を実施します。お仕事をしていらっしゃる妊婦さんも多いため,月1回は土曜日も開催しています。全ての妊婦さんに対して,面談をできた方がまだわずかなため,より魅力的な事業とするための工夫や,利用していただきやすい相談体制を検討していく必要があると考えております。 446: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 447: ◯ 17番(亀井 和美議員) 全ての妊婦さんとの面談を行う目的,捉え方が少し違うように思います。全ての妊婦さんという意味合いとしては,意味合いとかそんなものではないのですね。目的として挙げられているのは,全ての子育て家庭に対して妊娠期から行政の専門職がかかわることにより出産・子育てに関する不安を軽減するとともに,各家庭のニーズに応じた支援を妊娠期から子育て期にわたって切れ目なく行うことにより,妊婦・乳幼児・保護者の心身の健康の保持・増進を図ること。これが目的なので,意味合いとか関係づくりに努めていくとか,支援を行う機会につなげるための表記,こういうものではないと思いますので,再度,目的をしっかりと認識していただきたいと思います。  先ほども申し上げましたが,ヒアリングしている中で大変お忙しい保健師の方々にかかわっていただいていることがわかりました。これまでの経験を生かして,妊婦さんが安心して子育てができるように,妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援をよろしくお願いいたします。  次に新生児に対する検査についてお伺いいたします。  赤ちゃんは,生まれた直後から両親の語りかけを初め,五感を通じてさまざまな刺激を受けることで,言語の基礎となるイメージを脳に蓄積していきます。脳の中でそのイメージと音が結びついたとき,みずからも言葉を話すようになりますが,そのためにはなるべく早く脳に音の刺激を与えてあげることが重要であります。  新生児聴覚検査は,この言葉の基礎となる乳幼児期の聴覚に何らかの生まれつきの障害や問題がある赤ちゃんを一人の漏れもなく見つけ出したいという思いで導入された検査であります。  先天性の難聴は1,000人出生の,中1人から2人に起こると言われていますが,聴覚に障害があると言語発達が阻害されます。現在は2歳から3歳になって,言葉の発達のおくれのために発見されることがほとんどであります。  しかしこの新生児聴覚検査によって,早期に聴覚障害を発見し,補聴器をつけて聴能訓練や言語指導などの早期療育を行うことによって,良好な言語発達が得られることがアメリカ等から報告されています。  この新生児聴覚検査について,市の認識をお伺いいたします。 448: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 449: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 新生児聴覚スクリーニング検査は,聴覚障害を早期に発見するため精密な検査を受ける必要がある赤ちゃんを選ぶための検査であり,OAE(耳音響放射)と自動ABR(自動聴性脳幹反応)の2つの方法があります。OAEは音に反応して内耳から返ってきた反響音を検査するもので,自動ABRは小さい音をイヤホンから聞かせて脳からの電磁的反応を皮膚表面の電極で検出するものになります。どちらの検査も痛みやかゆみもなく,検査による負担が全くないものです。また新生児スクリーニング検査については,赤ちゃんの聴力の異常を早期に発見し,適切な治療につなぐことができる重要な検査と認識しております。 450: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 451: ◯ 17番(亀井 和美議員) しっかり認識していただいているのでよかったと思います。この新生児聴覚検査,以前は載っていなかったのですが,母子手帳にこの受診結果を記載するようになりました。いつぐらいからなったのでしょうかお伺いいたします。 452: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 453: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 平成24年度に母子健康手帳の必須記載事項,省令様式ですけれども,その検査記録に新生児聴覚検査が追加されて以来,聴覚スクリーニング検査の受診結果を記載するようになっています。 454: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 455: ◯ 17番(亀井 和美議員) 平成24年からという御答弁でした。29年度からはこの検査の実施結果の記載欄に,先ほど御説明のあった2つの検査機器,どちらを使ったのかとその結果,要再検査,リファーになった場合の精密検査を受けた日にちを書くようにというふうに母子手帳の改良がされているところであります。その中に検査結果を記載する場合は保護者に説明をし同意を得ること,と注意書きもあります。そういった中でこの母子手帳を見れば,どなたが受診をしたのかがわかると思います。新生児聴覚検査,受診した赤ちゃんの掌握方法と人数をお伺いいたします。 456: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 457: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 3~4カ月児健診時に来所した平成29年12月から平成30年7月生まれの448人の聴覚検査受診状況を確認したところ,聴覚検査受診者411人,91.7%,未受診者は37人,8.3%という結果です。 458: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 459: ◯ 17番(亀井 和美議員) 未受診の方が37人いらっしゃるということです。この検査は保険がききません。全額自己負担になるのですが,検査の費用,自己負担で幾らぐらいになるのかお伺いいたします。 460: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 461: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 市内の産科医療機関に確認したところ,6,000円から7,000円という金額です。 462: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 463: ◯ 17番(亀井 和美議員) 自己負担が発生しているということです。私は平成29年第2回定例会で今回の新生児聴覚検査について質問をしています。そのときも厚生労働省からの通達についてお聞きいたしました。部長もかわっております。再度,平成28年3月29日付の厚生労働省から出しています新生児聴覚検査実施についての認識をお伺いいたします。 464: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 465: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 平成28年3月29日付厚生労働省からの通知「新生児聴覚検査の実施について」は,実施の取り組みの一つとして検査にかかる費用について,公費負担を行い,受診者の経済的負担の軽減を図ることとしております。市としても検査の受診を促すため助成金等の事業を立ち上げる必要性については十分に認識していますが,今のところ実施にまで至っておりません。 466: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 467: ◯ 17番(亀井 和美議員) 当時,部長はその質問に対して「今後の実施につきましては,都の動きや先進他市の取り組みを確認しつつ,調査・研究してまいります」ということで,1年半たっているのですけれども,どのように調査・研究をされたのでしょうかお伺いいたします。 468: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 469: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 当時の調査・研究から滞っているところです。 470: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 471: ◯ 17番(亀井 和美議員) 何も調査・研究していないということがわかりました。自己負担なので,受けていない赤ちゃんの聴覚に異常があった場合,大変なことになると思います。厚生労働省からはしっかりと公費助成をするように,全ての赤ちゃんがこの検査を受けられるよう実施するようにという通達の内容であります。どうか市として,できれば全額,それが厳しければ補助的に公費助成をお願いしたいと思います。強く要望いたしますがいかがでしょうか。 472: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 473: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 検査費用の助成,補助につきましては,前向きに検討していきたいと考えております。あわせて,妊娠届を提出いただいた際にスクリーニング検査の啓発も進めてまいります。 474: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 475: ◯ 17番(亀井 和美議員) ちゃんと検査を受けるように啓発を進めるのは当然ですので,検査費用の助成について実施いただけるように強く要望いたしまして,全ての質問を終わります。ありがとうございました。 476: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時35分 休憩     午後 2時55分 開議 477: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。18番佐々木貴史議員。     〔18番 佐々木貴史議員登壇〕 478: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 一般質問を行います。  順番を入れかえて,3問目の開発と緑地保全のジレンマについてから行いますので,よろしくお願いいたします。  開発には,大規模開発,都市開発,土地開発,宅地開発など,こういった言葉のとおり,さまざまなものが含まれます。一般的な意味合いとしては,環境を人為的に変えることで,人がよりよい生活を送れる,便利になるということだと思います。  その一方で,開発に伴い,自然破壊といったイメージにつながり,森林など緑が減少していくという現実もあります。人間が生活しやすいという便利さを求めることと,自然・緑は残さなければ,いや,ふやしていかなければということを求めること,この間で葛藤するジレンマ。これは世界規模で言えば人類の永遠のテーマでもありますが,今回は面積6.39平方キロメートルという狛江市における開発と緑地保全,特に都市基盤整備と農地についてお聞きいたします。  初めに,減少傾向にある緑地の保全について,農地という観点から都市農地の今後のあり方についてお伺いいたします。  次に安全・安心なまちづくりについて。  振り込め詐欺は,人から大切なお金を奪うだけでなく,家庭崩壊にもつながる,絶対に許すことのできない犯罪であります。断固撲滅していかなければなりませんが,被害が後を絶たないのも現実であります。  初めに,本年の被害状況,それとあわせここ数年の被害と比較した状況についてお伺いいたします。  最後に,「チャイルドファースト」社会を目指して。  去る11月20日に,ユニセフと日本ユニセフ協会は,「子どもの権利とスポーツの原則」という行動指針を発表しました。この原則は,スポーツと子供の問題に特化した初の行動指針ということで,「世界こどもの日」である20日に発表されており,スポーツ団体や指導者,企業,保護者らスポーツにかかわる全ての大人たちが取り組むべき原則として策定され,10の原則と29項目にわたる対策強化の必要性が求められております。この「子どもの権利とスポーツの原則」について,御見解をお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 479: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 480: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 3問目,開発と緑地保全のジレンマについて答弁させていただきます。  狛江市は市域のほとんどが市街化区域になっている中で,多くの農家の皆さんが都市農業として耕作をされています。都市農業は,農産物の供給だけではなく,防災,景観,環境などさまざまな役割を担っております。土地は個人の財産ではありますが,都市の一要素として緑地の確保を目指していく必要があり,農地などの持つ緑地機能を積極的に評価し,すぐれた農地機能を有する市街化区域の農地などを計画的に保全していくべきだと考えています。 481: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 482: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 2問目,オレオレ詐欺等の特殊詐欺の状況ですが,平成30年10月末までの被害状況を調布警察署に確認したところ,被害件数は26件,被害額は約1億2,800万円とのことでした。また,ここ数年の被害状況や比較増減ですが,初めに件数のほうは,平成26年では16件,平成27年では12件,平成28年では21件,平成29年では34件と右肩上がりの状況です。なおことしにおいては,被害件数は26件ですので,平年並みのペースであるとのことです。 483: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 484: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 1989年,先ほど議員に紹介いただきましたユニセフ協会の行動指針が発表された11月20日と同日ですけれども,国連総会において,「子どもの権利条約」が採択され,日本も批准しています。  このたび発表されました「子どもの権利とスポーツの原則」という行動指針については,スポーツと子供の問題に特化した初の行動指針ということで,子供の権利保護について思いを新たにしなければならないと考えています。スポーツにおいても,過度に熱の入った指導が問題になるなどが認知をされて久しい状況にあります。この行動指針に基づき,指導者講習会や保護者に対する啓発といった取り組みが必要であると認識しています。 485: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 486: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) それでは開発と緑地保全のジレンマから再質問をさせていただきます。
     都市計画道路等といった都市基盤整備,それからいわゆる都市農地の関係についてお聞かせいただきたいと思います。 487: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 488: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 都市農地については,都市農業振興基本法において,防災,良好な景観形成,国土及び環境保全など多様な機能の発揮を通じて良好な都市環境の形成に資するよう,都市農業の振興が図られることとされ,同法に基づく都市農業振興基本計画において,都市農地は,これまでの宅地化すべきものから,都市にあるべきものへと位置づけが転換されております。  道路や公園といった都市基盤の整備を促進するとともに,都市にあるべきものとして都市農地をいかに保全していくか方策をとり,共存したまちづくりを進めていくことが都市基盤の整備と都市農地の保全の関係として,今後の課題になっていくと感じています。 489: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 490: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) ここへ来て,都市農地が宅地化すべきものというものから,あるべきものということへの大転換と,方針が変わったわけであります。そういった状況の中では,これまでの都市基盤の整備に伴い,いわゆる消失してしまった緑地というのもあろうかと思います。今の制度で生産緑地が指定されたのは,平成4年からだと思います。その間,生産緑地の指定面積が,一番広がった,多かったときと,直近の面積にどれだけの差があるのか,お聞かせいただきたいと思います。 491: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 492: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 生産緑地の面積の比較ですが,平成4年以降,一番面積が広かったのは,平成5年10月の告示で48.26ヘクタールです。  現在の生産緑地面積は,30.29ヘクタールで,その差は17.97ヘクタールです。平均すると毎年約0.72ヘクタールずつ減少していることになります。 493: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 494: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) ヘクタールと言われても,ぴんとこないと思うのですけれども,そのぴんとこないのを少しわかりやすく言ってみようかと思っていろいろ調べてみたら,よく東京ドーム何個分という言い方をします。実は東京ドームは約4万7,000平方メートルらしいんです。だから,一番多かったのが平成5年のとき,今平成30年,25年間で,その差は18ヘクタール減った。18ヘクタールというのは18万平方メートル。だから東京ドームでいくと約3.8個分,生産緑地が減ったということ。そもそも平成5年はどのぐらいあったのかというと48.26だから東京ドーム10個分の生産緑地があった。今はと言うと感覚で言うと3.8個,25年たったら東京ドームが約4個分ぐらいの面積が減ったということがわかります。  東京ドームといってもわかりづらいかもしれないけれども,よく世間一般で言われるものを活用させていただきました。しかし,本当にそれだけのものが25年間で,生産緑地が減っているという現実であります。この喪失してしまった緑地,またこれから喪失というのか,なくなってしまうような緑地分をどのように補填というか,戻していくというのかということについての考え方をお聞かせいただきたいと思います。 495: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 496: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 緑地等を取り巻く制度は,大きく変化しています。生産緑地については,生産緑地法の改正を踏まえ生産緑地の指定がしやすくなるように,新たに条例を制定して,面積要件の下限値を500平方メートルから300平方メートルに変更しました。これにより新規の生産緑地として指定しやすくなったとともに,生産緑地の「道連れ解除」を防止する効果もあります。また,生産緑地の貸借が可能になったことや,平成4年に指定した生産緑地が平成34年に指定後30年を迎え,行為制限がなくなることに対して関係法令が整理され,特定生産緑地制度も創設されたことで将来の維持もできるようになりました。  都市計画法に関連したところでは,用途地域として田園住居地域が創設されました。この指定がされますと,農家レストラン等の運営といった,新たな農業経営の多角化も可能となってきております。  緑地広場の創出として,都市緑地法が改正され,土地所有者の協力のもと,NPO法人や企業などが主体となり,設置管理者として空き地などを公園的な空間に整備・公開する市民緑地認定制度が創設されました。消失した緑地を補填していくことは難しい問題ですが,財政面の制約などから,狛江市が用地取得し,都市公園を整備することにも限界がある一方で,使い道が失われた空き家・空き地等の利活用に注目することも緑地の補填につながると考えています。それらの制度を活用・検討しながら総合的に緑地の保全に努めてまいりたいと考えています。 497: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 498: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 補填していくというのは,土地を購入していくといったことで,大きく市の財政に影響することであります。ただ,どうにか緑を残していく,保全に向けて取り組んでいかなければならないというのも現実な問題であります。そういったいろいろなはざまで,これからの判断をしていかなければならないことにつながろうかと思っております。  ちょっと観点を変えまして,狛江市内の都市計画道路事業の進捗状況と今後の予定についてお聞かせいただきたいと思います。 499: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 500: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市内の都市計画道路の完成率は,平成25年度末時点では52%です。「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」において,優先整備路線として定められた区間から整備を進めるため,市施工で進める優先整備路線の調布都市計画道路3・4・16号線については,岩戸北区間を平成32年度に,岩戸南区間は平成37年度に事業認可を取得し,整備を進めていく予定です。この区間だけでなく東京都が施工する優先整備路線区間においても,生産緑地と重複している箇所があり,整備に伴いその部分が減ることについては課題と認識しています。  また,優先整備路線ではない未着手の都市計画道路についても,生産緑地と重複している箇所があります。そちらは現在,東京都特別区及び26市2町で都市計画道路のあり方について,将来の計画変更も含めて調査・検討を進めているところですので,その方向性を見きわめながら検討していくべき課題であると認識しています。 501: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 502: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今の質問と関連して,この都市計画道路の事業で優先整備路線になっている区間,要するに電力中央研究所の七叉路のところから水道道路までつなぐといった事業,金額にしても約120億円と概算で言われているものでありますけれども,計画線として書かれているところに重複しているために喪失してしまうという緑地の面積,概算でわかればお聞かせいただきたいと思います。 503: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 504: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 優先整備路線になっている区域の重複している生産緑地や都市計画道路に指定されている区域の面積は約2,300平方メートルです。 505: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 506: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) この生産緑地とかに道路の計画線がかかっているということで,そこの生産緑地はどうなるのだというと,道路を建設しようといったときには,事業認可が下りて,詳細というのですか,計画線にかかるから,そこを収用していくとなったときには,公共のものになるから,生産緑地の指定が解除されて,そこを市が収用していくといった形になろうかと思うのです。しかし,そういう場合ではなくて,所有者の都合で生産緑地を売りに出さなければいけないというような状況もあるといったときに,道路の計画線にかかっているというところを,要するに民間で第三者に購入されてしまうと,今は生産緑地ということですから,土地だけですよね。そこで本来であれば市が道路の計画があるから収用していきたいという形になろうかと思うのですけれども,まだその事業が先だといったときには,その生産緑地が所有者の方の都合で解除されるといったときには,そこの土地が第三者に移ってしまうということがあります。  そこで第三者に移ってしまうと,大体,宅地化されていくというのが,ほぼ狛江市での状況かと。仮に道路の計画線上があるところで,生産緑地がまだ先だからといって,狛江市が買えないで,第三者に買われてしまうとそこに建物が建って,今度,そこに計画線があるからその建物を狛江市で購入したいと言ったときには,建物の補償もしなければいけない。生活というか,いろいろな補償をしなければいけないといったことで下手すると,底地だけの値段ではなく,何倍にも膨れ上がってしまうということになるのだと思います。  そういった都市計画道路事業に係る土地というのが,第三者に買い取られるというのは,底地だけではなく上物が建って,生活補償だとかいろいろなものが起きたときに何倍も費用がかかってしまう。そこがいかがなものかと思ってしまうのですけれども,担当部の考え方についてお聞かせいただきたいと思います。 507: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 508: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 生産緑地地区に関する都市計画決定は,当該都市計画区域における土地利用の方針,公園,緑地,その他公共施設の整備の現況及び将来の見通しなど,市の実情を勘案して都市における緑地などの適正な保全を図ることにより農業と調和した良好な都市環境の形成に資するように行われるべきものと考えております。  そのため土地が買い取られ,開発が進み事業敷地の収用時に費用がふえることは避けるべきと考えます。しかし,事業に着手する時期が見通せない場合には生産緑地の買い取り申し出に応じない対応もとる場合もあります。ただし第四次事業化計画等において,事業予定が見込まれている都市計画道路にかかる生産緑地については,可能であれば,事業地の確保に向けて事前に保全する方策の検討が必要と考えています。 509: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 510: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 土地を収用していくということに,考えていただいていることは一緒ではないかと思います。今電力中央研究所のところから世田谷通りを越えて水道道路までという計画があって,今度は水道道路も整備を進めてほしいということで,都道でありますので,ここについては初日に篠議員からの質疑があった中でも,市長の御答弁の中では,いわゆる説明会の開催が少し見えてきた部分もあるかというのを感じました。そのときに水道道路をやるというのは,水道道路は都道ですから,水道道路だけ進めてくださいというわけにはいかないという部分で,道路というのはあくまで道路網ですから,つながってなんぼというのがありますから,水道道路だけを整備するのではなくて,「狛江市,どういうふうな事業をしていくのですか」というか「どうやって進めるのですか」という意味合いもあって,七叉路,電力中央研究所前から世田谷通りまでぶっつこうとする3・4・16号線を整備していくという方針を定めて,今,説明会という形で進んでいる。  そこにかかっている道路の計画線があるところに,今,生産緑地があって,それが解除されて,売りに出されるといったら語弊があるけれども,わかりやすく言うと,そんな状況にある。そういったものを本来は,道路の計画があるのだからそこは狛江市で収用しなければいけないのだから,今の時点で土地を買い取っておかなければならないということだと思うんです。そのためにあるのが,いわゆる狛江市土地開発公社というものであります。  そもそもこの土地開発公社というものはどういうものなのか。また,現状どのようになっているのかお聞かせいただきたいと思います。 511: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 512: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 土地開発公社は公有地の拡大の推進に関する法律第10条の規定に基づき設立することができる公共団体であり,その目的は地域の健全な発展と秩序ある整備を図るため必要な公有地となるべき土地の先行取得を地方公共団体にかわって行うことなどとされております。狛江市土地開発公社の現状としては,平成17年度に借入金を完済し,決算報告をした後,現在は休眠状態となっています。 513: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 514: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 土地開発公社というのは,理事長には副市長が充てられるということだと思うのですけれども,実は松原市長が副市長時代にもう休眠していたという状態ですよね。約13年間,この土地開発公社が休眠状態である。ただ,先ほどからちょっと言っているとおりに計画道路で見えてきているものの中で生産緑地があって,それが解除になっている。そこは道路の計画にかかるのだから,狛江市として公社でしっかりとそこの土地は収用をかけていくということが理想ということだと思いますし,そういった予定をされている開発にかかる土地については,公社でしっかりと計画立てて購入をしていくべきだというふうに思いますけれども,考えをお聞かせいただきたいと思います。 515: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 516: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 土地開発公社は市からの依頼を受けて先行取得を行い,事業の進捗に合わせ狛江市が用地を取得しますが,事業計画の将来像を見据えて計画的に用地取得を行うことが重要であると考えています。 517: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 518: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 本当にそのようにしていただきたいと思います。今,私も都市計画審議会の委員をやらせていただいていますけれども,そこの有識者の先生方からもそういった御意見が多数ありますので,見えている計画のところのものが,やはり第三者に購入されて建物が建ってしまうということになると,今度狛江市が買うといったときに,ある意味では何倍もの費用を払っていかなければならないということにもつながりますので,その辺をよろしくお願いしたいと思います。  いずれにしても生産緑地というだけではなくて,緑地の保全はやっていかなければいけない。そういった中では,都市計画審議会では,農地を守るというか,減少している,どうするかといったら,いろいろな御意見,クラウドファンディングという話も出てきたところもありますけれども,そこについて知恵を出し合って,先ほど空き地の利用みたいなものも御答弁いただきました。そういったことについても私どものほうでも何らかの御提案ができるよう,しっかりとさまざま見識を高めていきたいというふうに思っております。  今回,これをやろうと思ったときに,ふと何か知らないけれども,今,冬なのに「こまえ音頭」を思い出しました。こまえ音頭の歌詞の中には「水と緑の町づくり」とありますけれども,あれが本当に「水と緑の町づくり」,基本構想にも狛江市は「水と緑」というふうに言われております。まさかこの「こまえ音頭」から「水と緑」の「緑」という言葉が消えるということがないようにしていきたいということを,余談ですけれども申し上げまして,この質問は終わらせていただきます。  次は安全・安心なまちづくりについてであります。  驚いたのが,今回の26件1億2,800万円,実は,お聞かせいただいたのですけれども,1件びっくりする額で8,000万円以上,しかも手渡しという被害があります。本当に許せない犯罪であります。それだけの大金を渡してしまうという,言葉巧みというか,巧妙な手口であるのが,いわゆる振り込め詐欺,特殊詐欺であります。  最近の手口はどういったものがあるのか,お聞かせいただきたいと思います。 519: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 520: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 最近の特殊詐欺の手口ですが,被害自体はオレオレ詐欺の件数が多いことには間違いありませんが,傾向としては,市職員や警察官,銀行員やデパート店員を名乗る還付金詐欺のほか,最近特に目立つのが法務省や裁判所からの通知と思わせるはがきによる詐欺です。  この手口としては,はがきに記載されている番号に電話をさせ,偽の法務省職員が弁護士を紹介するという話になり,その弁護士紹介料をだまし取るという手法です。 521: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 522: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 手口がぐるぐる回っているということですね。還付金,オレオレ,はがき。最近ちょっとはがきの手口というのが出てきているというところでありますけれども,今御答弁いただいたものの手口が回っているということを考えますと,振り込め詐欺防止の自動音声装置,自分が直接電話に出ないで「これは録音されています」というようなアナウンスがあってということで,それで随分防止できている部分もあろうかというふうな,非常に効果があるのではないかと思うのですけれども,この設置状況についてお聞かせください。 523: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 524: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 自動通話録音機は,電話がかかってきた際に,通話が始まる前に,「この通話を録音します」というアナウンスが流れるもので,証拠となり得る音声データの録音を嫌う犯人グループに対してはとても効果的です。この自動通話録音機の貸与については,平成27年度から始め,現在まで382台を貸与しております。 525: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 526: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 私も特に高齢者の皆さん方と会う機会があるときは,電話は出ないで留守電にしておいて,留守電にしておいて用事がある人は「誰々だけど,電話頂戴」と言って残すんだから,それはその人にかければいいんだからというような話をさせていただいていますけれども,いわゆる振り込め詐欺防止自動音声装置は効果的なものだと思いますので,これも推進していただきたいと思います。  オレオレ詐欺というか,特殊詐欺については先ほども26件,1億2,800万円という被害が出ているというのがあるのですけれども,はがきよりは,注意喚起というのはされているというか,でも被害が出てしまっているという現実もあるのですけれども……そういった中でもはがきの手口というのは,なかなか注意喚起というか,正直,周知の徹底がされているのかな,されていないんじゃないかなという感覚があり,またそれを徹底していくのも非常に難しい部分だと思うのですけれども,このはがきの手口への防止策として,注意喚起の取り組みをお伺いいたします。 527: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 528: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 法務省からのはがきと思わせる手口に対する取り組みですが,ホームページへの注意喚起の掲載のほか,全戸配布している安全安心通信7号,8号やこまえ安全安心情報メールなどにおいても注意喚起等を行っています。 529: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 530: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) この間,狛江市では,いろいろと「オレオレ詐欺の電話に気をつけましょう」とかを駅前でやったり,調布警察署長にも来ていただいてという形でキャンペーンみたいのをやっているのですが,なかなか……というところも正直あろうかと思います。この間,狛江市では調布警察署に依頼して,協定を結んで,市内の高齢者の御自宅に直接訪問していただいて,注意喚起をしてまいりました。この時期のいわゆる振り込め詐欺の被害状況についてお聞かせいただきたいと思います。 531: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 532: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 調布警察署への名簿提供による戸別訪問事業は,平成26年度からことしの6月初めまで行っていました。事業開始後の平成26年,平成27年においては件数も減少したことから,一定の成果を得たものと認識しております。 533: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 534: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 自宅に警察官の方が訪問して直接口頭で面会して注意喚起した時期,スタートした26年,27年というのは,被害が減少して効果があった。こういう事実を踏まえて,高齢者宅を訪問し直接面談というか,直接お会いして注意喚起というのが非常に防止策としては効果があるというふうに思いますけれども,この辺の認識をお聞かせいただきたいと思います。 535: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 536: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 犯罪被害防止に関する注意喚起や啓発等については,先ほどお話しいただきましたように,防犯駅頭キャンペーンや防犯講演会等により行ってまいりましたが,チラシ配布のみではしっかり認識していただけないという場合もあります。やはり直接向かい合って注意を促すことが,より効果的ではないかと思っております。 537: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 538: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 前回の一般質問では,高齢者の方という観点から,見守りということでの一般質問をさせていただいたのですけれども,そこは福祉というものをメーンにした見守りという課題についてのやりとりの中で,人の目による見守りが一番ですという御答弁をいただきました。振り込め詐欺の防止だけでなくて,被害に遭われているのは本当に高齢者の方です。さっきの8,000万円以上手渡してしまったという方も高齢者の方であります。振り込め詐欺の防止策というだけではなくて,高齢者福祉という面も含めて総合的な見守り訪問というような事業を推進していかなければならないと考えるわけなのですけれども,これについての市のお考え,御見解をお聞かせいただきたいと思います。 539: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 540: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 先ほどまで振り込め詐欺等の防止の視点でお話がありましたが,福祉の現場においては,原野商法などの被害に遭った方を高齢者に対する経済的な虐待として受理し,実際に支援を行っているケースもあります。  また前回定例会で答弁しましたが,日常的に何らかの支援者がかかわっていない方が急変等で安否確認を行うケースもあります。昨今では少子高齢化の影響から家族の力も地域の力もなかなか厳しい状況です。一方,支援の必要な独居の方も含めた高齢者の数はふえ続けていくことが予想されております。さまざまなリスクを抱える高齢者にとって,最も危険なことは,声を上げることなく孤立化してしまうことです。市としては,今後,地域包括ケアシステムを深化,推進していく中で地域住民の皆様の力もおかりしながら,人の目による見守り活動を強化していく必要があると認識しております。 541: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 542: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 午前中に石川議員からの質疑の中で,介護ボランティアといった話もありました。いろいろな意味でボランティア的な形で多くの方に御参加いただけて,狛江市地域でいろいろな意味での見守り……振り込め詐欺もそうですけれども,福祉の面,高齢者の面,または子供の見守りといったところも含めて,本当に狛江市民全体を見守っていけるような仕組みというものもしっかりと考えていきたいと思いますので,そこは一緒になって取り組んでいかせていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  次に臨時災害放送局(FMラジオ)についてお聞かせいただきます。  現在狛江市で対応できる,災害時に市民や避難されている皆様への情報発信の手段をお聞かせください。 543: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 544: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 災害時における情報発信ツールですが,防災行政無線,自動応答電話装置,市ホームページ,こまえ安心安全情報メール,エリアメール,Lアラート,フェイスブック等のSNS等があります。 545: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 546: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今御答弁いただいた中でSNSとかネット環境のものはちょっと置いておいて,防災行政無線,またその内容を確認できる自動応答電話装置,広報こまえの一番下に電話番号が載っていますけれども,あそこに電話してくれればというような部分で。防災行政無線と自動応答電話装置のメリット,デメリットについてお聞かせください。 547: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 548: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災行政無線,自動応答電話装置のメリット,デメリットですが,初めに防災行政無線のメリットとしては,市内一斉に拡声できること,Jアラートと連携していることがあります。対してデメリットですが,天候や風向き,住宅事情により聞き取れない,聞こえづらいということがあります。また,自動応答電話装置のメリットですが,防災行政無線の放送内容を繰り返し聞き直すことができること,過去10件分の放送内容を確認できることがあります。対してデメリットですが,そもそも防災行政無線が放送されたことに気づいていなければ,自動応答電話も聞いてもらえないこと,6回線は用意していますが,アクセスが集中するとつながりにくくなることなどがあります。 549: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 550: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) メリット,デメリットがあるということです。本年は本当に西日本豪雨,大阪府北部地震,また北海道でも大きな地震が発生し,大きな被害を受けたところであります。災害はいつ起こるかわからないという状況です。本年に限らずこれまでの災害時の避難所や地域住民の皆様方への情報発信,情報提供といったものはどのようになされていたのかお聞かせいただきたいと思います。 551: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 552: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 災害時における避難所や住民の方への情報発信方法については,どの自治体においても,先ほど申し上げました防災行政無線やホームページ,SNS,その他自治体によっては地域FM放送局等の連携による情報発信がありました。これら以外では,東日本大震災以降で特に目立つものとして,自治体において臨時にFM局を開局し,災害情報を発信しているケースもあります。ここ最近では北海道胆振東部地震での被災地であったむかわ町や厚真町においても,臨時災害FM局を開設し,情報提供を行っていました。 553: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 554: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今,臨時災害放送局ということでの御答弁をいただきました。この臨時災害FM局というのは,災害時に市が臨時に開局できる,FMラジオ放送局であります。避難所の情報やライフラインの復旧の情報など,今すぐに欲しい情報をいち早くお届けすることができます。  ラジオ放送というのは,災害に強いメディアと言われております。また広く普及しているラジオ,携帯ラジオや御家庭にあるラジオ,それにカーラジオもある。本当に御家庭に1台はあるかというラジオで聞くことができるのと,停電していても乾電池で長時間使用することができるというのがラジオであります。先ほどツイッターとかSNSという話がありましたけれども,ラジオというのは,アクセスが集中して聞けなくなるということはありません。ラジオを持っていれば,周波数を合わせれば,ラジオを持っている方のところには皆さんに届くというものであります。  東日本大震災のときには,携帯電話とかスマートフォン,インターネットが集中して,しばらくは機能しなかったということは,皆さんも報道でお聞きのことだと思います。またテレビはコンセントが必要でありますし,停電では使えません。また,防災行政無線自体も被災してしまうということもあります。また,既存のラジオ放送局自体が被災してしまうと放送ができないということがあります。  この開局できる臨時災害のFMラジオの装置というのは,ころころみたいな感じで持ち運べるという感覚ですけれども,大体ネットなんかで臨時災害ラジオというのは見ますと,そういった大きさの機材だというのがわかります。  狛江市には,大きな地震に耐え得る防災センターが平成25年に建設されております。また,防災センターは市内の建物の中でも高さがあり,市内に電波を発信するのには最適な場所であろうと思います。今,私ども狛江市の公明党といたしまして,防災・減災のためのラジオ放送局設置に関する要望という形で,署名活動を展開させていただいております。  備えあれば憂いなしで,狛江市においてもこの臨時災害放送局を開設できる準備を整えておくべきだと強く要望いたします。この署名の宛先は松原市長ですので,市長から御答弁いただけるとありがたいのですが。 555: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 556: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 災害時においては,正しい情報を早く広く伝えることは大事なことであると考えております。災害によっては,いろいろな状況がありますので,情報伝達手段は多く用意することは大切なことだと考えております。  現在,民間によるFM局の開設の動きもありますけれども,仮にこちらが開設されたとしても臨時災害放送と並行して情報伝達・発信ができることは有益なことと認識していますので,このことを踏まえながら検討を進めていきたいと考えております。 557: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。
    558: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 切によろしくお願いいたします。  続きまして,児童虐待防止について移らせていただきます。  2016年度に全国の児童相談所に寄せられた虐待の相談対応件数は,5年前の2011年度に比べると倍の12万件を超えたとのことであります。調査が開始された1990年度以降,この相談対応件数というのは,15年連続で過去最多を更新し続けているというものであります。また,この虐待により2016年度には77人ものお子さんが命を落としているという状況です。  そこでまず,市の児童虐待の相談件数の過去5年間の推移をお聞かせいただきたいと思います。 559: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 560: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童虐待相談件数の5年間の推移ですが,平成25年度から順に38件,40件,43件,59件,平成29年度には56件となっています。平成29年度の虐待相談の内訳としては,身体的虐待が19件,性的虐待が1件,心理的虐待が27件,ネグレクト9件となっています。 561: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 562: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) このような中,3月に発生した目黒区の事件,皆さんも報道を目にされたと思いますけれども,ここでは幾つかの課題が明らかになりました。本当に悲しい事件でありました。亡くなった女の子を含む一家は,1月に香川県から東京都へ転入してきた。本来ならば児童相談所の間で共有するはずだった虐待の危険性などの情報が適切に共有されてなく,また東京都の児童相談所が女の子の自宅を訪ねた。しかし,親に拒絶され,女の子本人に会うことができずに,さらに女の子は東京に来てからは幼稚園にも通っておらず,家族以外との接点がなかったとのことであります。虐待により子供が命を落とすといった重篤な事例は,市の児童虐待対応の中では「ない」ということは,これまでの一般質問等の質疑でも明らかになっておりますけれども,これまでの市の対応の中でどのような事例があったのか,お聞かせいただきたいと思います。 563: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 564: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童虐待対応の事例については,個人情報等もあり詳細な答弁はできないところですが,都外から狛江市に身体的な虐待を主訴とする児童が転入した事例があります。前住所地で児童相談所による指導・支援等が行われていましたが,狛江市に転入することになったことから前住所地の児童相談所と世田谷児童相談所,市の3機関で情報共有会議を開催し,会議後に保護者と児童も同席して支援方針を共有し,支援開始をしたところです。支援開始後は,定期的な家庭訪問や児童の所属先とも情報共有などを実施し,市としての当該家庭への支援,見守りを現在も継続して行っています。 565: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 566: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) この目黒の事例を受け,6月13日に公明党の山口那津男代表は,「安倍晋三総理自らが関係省庁連絡会議を主催し,政府を挙げて自治体の連携強化をバックアップする強い取り組みが必要だ」と発言しております。15日には,政府は関係閣僚会議を開催し,その席上,安倍総理が閣僚に緊急対策の取りまとめを指示しました。公明党としても翌月の7月13日に厚生労働大臣に提言を行い,その内容を踏まえて,政府は7月20日の日に対策を決定しておりますけれども,この緊急総合対策の内容についてお聞かせいただきたいと思います。 567: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 568: ◯ 参 与(石森 準一君) 緊急総合対策は,「緊急に実施する重点対策」と「児童虐待防止のための総合対策」の2つの柱立てで構成されています。このうち重点対策は6つの取り組みが示されており,その内容としては,児童相談所の支援を受けている家庭が転居した際の引き継ぎルールを見直し,緊急性の高い場合は対面での引き継ぎを原則とすることなど,児童相談所間,自治体間の情報共有を徹底すること。児童相談所が虐待通告を受け48時間以内に子供の安全が確認できない場合は,児童相談所が立ち入ること。警察と児童相談所間で共有すべき情報を明確にし,全国ルールとするなど関係機関間の連携強化の取り組みが示されたところです。  重点対策としては,このほかに幼稚園,保育園,学校などに通っていない,または乳幼児健診を受けておらず,安全を確認できない子供の緊急把握の実施,「児童虐待防止対策体制総合強化プラン」の策定が示されています。 569: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 570: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今御答弁いただいた最後のほうにあった,幼稚園,保育園,学校に通っていない,または乳幼児健診を受けていないために安全を確認できない,こういった子供の実態把握。これについて市の状況をお聞かせいただきたいと思います。 571: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 572: ◯ 参 与(石森 準一君) 国の調査依頼に基づき,乳幼児健診未受診者,未就園児,不就学児等の緊急把握を行っています。乳幼児健診未受診者として安全確認が必要な児童としては,乳幼児健康診査,予防接種など乳幼児を対象とする保健・福祉サービスを受けておらず,家庭への電話,文書,家庭訪問等による勧奨をしたにもかかわらず,連絡・接触ができず,関係機関による安全確認ができない児童とされています。  また,未就学児で安全確認が必要な児童も,乳幼児健診未受診者と同様の考え方によって把握するものとされています。  安全確認ができない子供を把握した場合には,速やかに目視等により安全確認を行うものとされていますが,乳幼児健診未受診者,未就園児,不就学児等で安全確認が必要な児童はいずれもありませんでした。 573: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 574: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) こうした緊急対策のほかに,政府は公明党の提言も踏まえて,児童相談所や市町村の体制を強化するといった「児童虐待防止対策体制総合強化プラン」を年内に策定することにしております。この新プランには,2022年度までに児童福祉司を約2,000人増員するといったことや,相談に対応する「子ども家庭総合支援拠点」の設置促進が盛り込まれます。  「子ども家庭総合支援拠点」の設置の目的と市の取り組み状況,改めてお聞かせいただきたいと思います。 575: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 576: ◯ 参 与(石森 準一君) 「子ども家庭総合支援拠点」は,児童虐待発生時の迅速・的確な対応を図る市町村の拠点として,平成28年度の児童福祉法の改正により創設されたものです。児童福祉法では,児童及び妊産婦の福祉に関し,実情の把握,情報の提供,相談,関係機関との連携,その他必要な支援を行う拠点とされていまして,子ども家庭支援センターがこれに該当するものです。 577: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 578: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 公明党は,これまでも一貫して児童虐待防止対策に取り組んでまいりました。党の女性局を中心に地方議員,狛江市で言えば亀井和美議員と国会議員が連携して,子育て家庭が社会から孤立するのを防ぐため,産前産後,そして子育てまで切れ目なく母子を支援する,子育て世代包括支援センターの設置を推進してまいりました。また,悲しいことに虐待死の事案というのは,生まれたその日に亡くなる子供が多いというのも踏まえて,いわゆる予期しない妊娠をした女性など,支援が必要な妊娠への対策強化に取り組んでいます。狛江市における予期しない妊娠をした女性への支援・取り組み状況についてお聞かせいただきたいと思います。 579: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 580: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 東京都の「妊娠相談ほっとライン」の案内をあいとぴあセンター等に配置しているほか,個別の御相談があった場合には,それに応じるとともに,都の事業紹介や適切な支援策への連携をしております。まず妊娠届を御提出いただくことが妊娠・出産・子育てと,その後の切れ目のない相談支援に展開させていくための最初の問題共有の機会であると認識しております。この機会を捉え,支援の継続性の基を確保するため,ことし10月から妊婦面談事業「ゆりかご狛江」を開始し,より多くの妊婦の方と面談することを目指しております。  妊娠に関する当市の相談窓口は健康推進課で担当しておりますが,ケースによっては医療機関や助産院,子育て支援課の母子相談員などに,最初に相談が入ることもあります。その場合は適宜チーム対応で適切な支援策につなげています。また思いがけない妊娠についての相談は,妊娠届の中に記載されていた場合については,地区担当保健師から連絡を入れ,そこから相談支援体制に移行しているケースがあります。 581: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 582: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 公明党はこれからも,未来の宝である子供の幸せを一番に考えるという「チャイルドファースト」社会というものを目指し,尊い子供たちの命を守り,希望する人が安心して子供を生み育てられる社会の構築に全力で取り組んでいくという決意を申し上げまして,最後の「チャイルドファースト」社会を目指してに移ってまいります。  先ほど教育部長から御答弁をいただきました。この11月20日に発表された「子どもの権利とスポーツの原則」というものですけれども,10の原則と先ほど申し上げましたが,このような状況です。「スポーツ団体とスポーツに関わる教育機関,スポーツ指導者に期待されること」として6個の原則。1番が「子どもの権利の尊重と推進にコミットする」,2番「スポーツを通じた子どものバランスのとれた成長に配慮する」,3番「子どもをスポーツに関係したリスクから保護する」,4番「子どもの健康を守る」,5番「子どもの権利を守るためのガバナンス体制を整備する」,6番「子どもに関わるおとなの理解とエンゲージメント(対話)を推進する」。次に,「スポーツ団体等を支援する企業・組織に期待されること」として,7個目の原則として「スポーツ団体等への支援の意思決定において,子どもの権利を組み込む」,8番「支援先のスポーツ団体等に対して働きかけを行う」,「成人アスリートに期待されること」として,9番「関係者への働きかけと対話を行う」,最後に10番目は「子どもの保護者に期待されること」として「スポーツを通じた子どもの健全な成長をサポートする」,これが10の原則であります。  その中で29の項目といった中には,「常に子どもの最善の利益を考慮して行動する」「子どもの意見を尊重する」「子どもを差別しない」「子どもをあらゆる形態の暴力やその他権利の侵害から守る」「スポーツを通じて子どもの権利を推進する」など,また「子どもを暴力や虐待などから保護する」「子どもが適切な指導能力をもつ有資格者から指導を受けられるように努める」「子どもが安全にスポーツを行うことができる環境を確保する」「子どもが不正行為に関与することなくスポーツを行える環境を確保する」「子どもをあらゆる種類の搾取から守る」,こういった形で29項目,全部の御紹介は省きますけれども,「子どもの権利とスポーツの原則」というものが発表されました。  これを受け質問に入りますけれども,中学校の部活動の意義についてお聞かせいただきたいのと,また本年は指導者の指導方法が問われるような報道がありました。体罰などの過激な指導をどのように捉えているのか,あわせてお聞かせいただきたいと思います。 583: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 584: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 中学校の部活動については,生徒の自主的・自発的な参加により,スポーツや文化,科学等に親しませるものでして,好ましい人間関係の形成等に資するという意義があります。みずからの適性や興味・関心等をより深く追求していく機会でもあると考えております。  体罰や行き過ぎた指導については,生徒の人権を傷つけ,本来の目的である健全な育成を阻害する行為であり,決して許される行為ではありません。体罰や行き過ぎた指導等のハラスメントの根絶を徹底しなければならないと考えております。 585: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 586: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今,部活という競技の部分で御答弁いただきましたけれども,部活動というものに限らず,友達や仲間と運動に親しませるということは大事なことだと思います。学校で取り組まれていることをお聞かせいただきたいと思います。 587: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 588: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今日の学校教育においては,生涯にわたって運動やスポーツに親しみ,実践できる態度を形成することが求められています。その観点から,体育の授業はもとより,季節に応じた遊びや体育的な学校行事など,学校ごとに工夫されています。  こうした,運動における競い合いや仲間との協働の経験から,公正に取り組み,互いに協力する,あるいは自己の役割を果たすとともに,一人一人の違いを認める心を育み,健康や安全に留意しつつ,自己の最善を尽くす運動をする態度を養うことが重要であると考えております。 589: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 590: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 部活の仲間というのは非常にいいものであります。今は私も51歳になりましたけれども,第三中学校の当時,バスケをやっていたので,バスケ部の仲間と年に何回か今でも会えるような,そういったスポーツを通した仲間というのは本当にずっとつながっていけるいいものだというのを,今回の質問を考えながら,しみじみと感じたところであります。  スポーツ基本法の前文には,こういうくだりがあります。「スポーツは,次代を担う青少年の体力を向上させるとともに,他者を尊重しこれと協同する精神,公正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培い,実践的な思考力や判断力を育む等人格の形成に大きな影響を及ぼすものである。」本当にそういうことだと思います。  そこでスポーツ庁は,東京2020オリンピック・パラリンピックに向け,SDGsとつなげてスポーツを通じた健康長寿社会を醸成するといったことを発表されております。世界に先んじて少子高齢社会に入る日本が,スポーツを通じて社会を盛り上げる道筋をつけるということだと思います。  先日,このSDGsの中学生向けのリーフレットをユニセフが作成したと聞いておりますけれども,ユニセフが提唱しているSDGsとは何かについてお聞かせいただきたいと思います。 591: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 592: ◯ 教育部長(平林 浩一君) SDGsとは,持続可能な開発目標のことです。持続可能な世界をつくるために,気候変動やテロ,資源の枯渇などの環境問題や人権問題等のさまざまな課題に対して,主体的に自分たちに何ができるか,あるいはどう貢献できるか,知恵を出し行動することが求められています。 593: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 594: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今回私も「SDGsを学ぼう」などという無謀なものを掲げ,いろいろなネットの記事などで見つけてきたものを紹介させていただきます。「「SDGs」に取り組む公立小,学力急上昇の秘訣 詰め込み教育とは無縁,「学び心」を誘発」という記事であります。  ちょっと記事を読みます。SDGsとは,今部長が言われたとおり,「国連持続可能な開発サミット」というところで,持続可能な開発目標,SDGsとは略であります。  「「貧困をなくそう」「ジェンダーの平等を実現しよう」「気候変動に具体的な対策を」など,2030年の達成を目指して17の目標が打ち立てられている。「誰も置き去りにしてはならない」がSDGsの合言葉だ。ここに来てSDGsに対する関心が高まっている。首相官邸は「SDGs推進本部」を設置。2020年の東京オリンピック・パラリンピックは,SDGsに取り組む最大の舞台に位置づけられた。そうしたさなかの昨年12月26日,首相官邸で開催された「第1回ジャパンSDGsアワード表彰式」で,児童数352人の公立小学校が……栄えある「SDGsパートナーシップ賞」(特別賞)を受賞した。」という記事であります。  その学校は東京都江東区立八名川小学校,そこの校長先生がインタビューで,「教育分野から参加して,賞をいただけたことは極めて意義深い。SDGsにおける教育の重要性を社会に発信するチャンスを得たと思っている」と語られています。  横文字ばかりで申しわけないですけれども,この記事を読んでいきますと,今度,ESDというのが出てくるんです。ESDというのは「持続可能な開発のための教育」ということなんですけれども,このESDというのは,「ユネスコが提唱した概念であり,八名川小は「ユネスコスクール」としてESDの実践を続けてきた。ユネスコスクールのホームページによれば,ESDとは,「私たちとその子孫たちが,この地球で生きていくことを困難にするような目標について考え,立ち向かい,解決するための学び。ESDは持続可能な社会の担い手を育む教育」だということであります。  また,この八名川小学校の校長先生が取り組んできたESDは「「子どもの学びに火をつける」ことを狙いにしている。言い換えれば,子どもが好奇心を持って勉強に取り組み,学びが深まっていく環境作りだ。子どもたちが自ら主体的に学び,調べ,理解し,自分の言葉で語り,問題を解決することが重要で,そのためのお膳立てをするのが教師の役割なのだ。」ということであります。  最後になりますけれども,この「ESDのあるべき姿を求める八名川小の教育実践の結果は,文部科学省の学力・学習状況調査での成果にもつながっている。ESDを導入した後の7年間に,とりわけ活用能力を見るB問題で,国語,算数とも15~18%も成績が向上している。目先の成績を追い求めることをしてこなかった結果,子どもたちの成績が全体として大きく上がるという結果がもたらされている。ESDの実践を通じて,「教職員の士気は高まり,結束力も強くなった」」とこの校長はお話をされているということであります。  この記事が目にとまって,「SDGsを学ぼう」ということで,狛江市の小学校で今紹介したこのESDというものに取り組まれているところがあればお聞かせいただきたいと思います。 595: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 596: ◯ 教育部長(平林 浩一君) このESD,持続可能な社会づくりに向けた教育ですが,これに関する研究を和泉小学校が推進しております。子供たちは環境・貧困・人口・健康・食料の確保・民主主義・人権・平和の観点から自分自身の生活を振り返り,どんな未来にしていきたいかを考え,汎用性のある思考力を育てる教育をカリキュラム・マネジメントをして,全ての教育課程で展開しています。  また,小学校の中には東京農業大学の協力を得て,第5学年が学校で稲作をし,収穫し,精米したお米を学校で調理していただき,わらは工作に活用する活動をしております。米づくりという体験活動を通じて,環境,食,農業などさまざまな課題への学びにつなげています。 597: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 598: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) ESDというのは,社会の課題を身近な暮らしと結びつけて新たな価値観や行動を生み出すということを目指しているそうであります。具体的にはどのような行動を指すのか,事例がありましたらお聞かせいただきたいと思います。 599: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 600: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 一例ではありますが,例えば狛江第三中学校においては,秋になると生徒は校庭の銀杏を拾い,掃除をして,市民まつりで「ぎんなん募金」を行っています。そして集まった募金は毎年被災地に送っています。社会の一員として貢献しようとしているこの取り組み,これこそがまさに現代社会の課題をみずからの問題として捉え,解決につなげるための行動であり,ESDそのものであると考えております。 601: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 602: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) こういうことがいわゆるESDというものだと。この第三中学校,我が母校ですが,ことしの市民まつりでの「ぎんなん募金」で集まったものについては,生徒たちの総意で北海道で大きな被災に見舞われた厚真町にぜひ送っていただきたいということで,今度,市長のほうにも直接生徒たちから募金が渡されると思いますけれども,ぜひ生徒たちの気持ちを酌んでいただいて,厚真町のほうに送っていただければと思いますので,よろしくお願いします。  最後に,これだけは紹介しておきたいと思います。12月3日になりますけれども,私ども公明新聞の記事で,「世界人権宣言70年」というものを紹介させていただきます。  「他者への寛容が平和の基礎」ということで,「「国際の平和と安全の維持」を目的に設立された国連は,平和の基礎として人権保障を掲げた。その象徴が1948年12月10日,第3回国連総会で採択された世界人権宣言である。  今年70年の節目を迎える世界人権宣言は,「国際人権規約」や「女子差別撤廃条約」など数々の条約の生みの親となり,「人間の安全保障」や「持続可能な開発」に代表される新たな人権理念の創出の基盤ともなった。歴史的な快挙であり,確かな“平和の規範”となっている。  ところが,人権侵害は今も世界中で発生し,武力紛争も後を絶たない。人権尊重は「言うは易く行うは難し」の典型だ。しかし,これ以外に平和への道はない。  世界人権宣言は前文で人権尊重の促進について「国内的及び国際的な漸進的措置によって確保することに努力する」よう求めている。全ての加盟国は,自国の人権問題と向き合い,同時に途上国支援などの国際協力にも取り組まなければならない。しかも,一歩一歩着実に進めていくことが重要である。  この前文の精神にかなう取り組みが,国連が2030年の達成をめざし16年1月からスタートさせた「持続可能な開発目標」(SDGs)である。「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「エネルギーをみんなに,そして,クリーンに」「住み続けられるまちづくりを」など,17の目標が掲げられている。  これらは,途上国だけでなく,先進国も含めた全ての加盟国がめざすべき目標と位置づけられ,人権尊重の精神,換言すると,他者への寛容の精神が息づいている。  まさにSDGsは人権による平和の基礎固めのための世界的行動である。  公明党はSDGsの意義を踏まえ,国内で地域振興や人権,環境など多彩な分野で活動するNGO(非政府組織)といち早く連携してきた。また,政府には司令塔を作って取り組むよう求め,内閣の推進本部設置につなげた。平和・人権の党としてさらに行動を広げる決意である。  あす4日から「人権週間」が始まる。平和のために何ができるかを思索したい。」。  このSDGsというのは,先ほども紹介しましたけれども,誰一人残さないという精神であります。これは取りも直さず松原市長が掲げられる,本当に人にやさしいまちづくりを体現というか,目指すものと一緒だというふうに思っております。  今回,3つの質問をさせていただきましたけれども,私どもとしてもしっかりとこの人にやさしいまちづくりに向けて足並みそろえて進んでまいりたいと思っております。  以上で全ての質問を終わらせていただきます。 603: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 4時11分 休憩     午後 4時29分 開議 604: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  時間の延長をお認め願います。  一般質問を続行いたします。19番辻村ともこ議員。     〔19番 辻村ともこ議員登壇〕 605: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 通告に従いまして3問質問させていただきます。  1問目,狛江市における結婚支援(婚活)についてパート1です。  日本では平成28年度に出生数が100万人を下回り,政府は少子化に歯どめをかけたいと思いつつ,少子化対策としては,女性の働きやすさを追求した子育て支援として,保育所整備や育児休業導入,児童手当を主に行ってきましたが,それ以前の実際に結婚し子供を産み育てるための施策は,ここ数年大きく見えてきませんでした。  厚生労働省では,平成26年(2014年)の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の推定人数)は1.42で9年ぶりに低下し,その原因の一つが未婚化・晩婚化であると分析がなされています。  結婚願望はあっても出会いが少なく相手が見つからず,さらに,ライフスタイルの多様化や雇用体系の変化から,終身雇用制度ではなくなってきている日本では,安定した収入を結婚適齢期で得られる男性が少なくなり,結婚ができない人がふえているとも分析されています。  今まで,結婚するかしないかは個人の選択として,行政が介入すべきではないと避けられてきた傾向がありますが,少子高齢化を食いとめることができず,将来の日本の人口減少化を食いとめるべく,国は少子化対策として結婚支援に踏み込む考えを,平成27年(2015年)3月に政府は今後5年間で重点的に取り組む施策を少子化社会対策大綱にまとめました。  本来,合計特殊出生率は人口動向を示す指標の一つであり,出生率は2.07の水準を超えないと人口はふえません。しかし,日本は約40年間その水準を下回り,少子化は大変深刻な状況にあります。  平成30年6月11日付ブライダル産業新聞紙によると,厚生労働省は6月1日に平成29年(2017)人口動態統計月報年計の結果を発表し,出生数は,調査開始後初めて100万人を切った平成28年の97万6,978人からさらに減少し,何と94万6,060人になったと発表しました。右肩下がりの曲線は,さらになおも続いており,数年後には年間90万人を割ってしまうことも予想され,合計特殊出生率も1.43と,前年の1.44より低下したと報告しました。  また,婚姻件数も同様に前年の62万531組から減少し,60万6,863組となり,平成25年から5年連続の減少で,過去最低の婚姻件数を更新してしまいました。平均初婚年齢は夫31.1歳,妻29.4歳,最も高い東京では夫32.3歳,妻30.4歳となりました。  家庭を大切にする日本文化の中では,婚外子という発想が少なく,このまま結婚に関する後押しを,結婚適齢期という期間に何かしらしてあげなければ,多くの未婚者が結婚したくてもできない状況が続き,国の未来を引き継ぎ支える子供が今後ふえることがなくなり,増大する社会保障費を支える人口減少もあり,税収減のみならず,さまざまな担い手不足に陥り,国としての衰退,地方自治体の破綻は避けられない現状であると言えます。  人口減少が自治体の力をそぐことになると気づいた自治体は,既に動き出しています。全国では,例えば,地域で結婚養成講座に取り組む自治体や婚活パーティーを開催する自治体などが多数出てきています。
     東京都の婚活パーティーサイトやイベント,結婚支援動画,「街コン」などの取り組みもありますが,地方では死活問題であり,もっと都心より切実ですので,積極的な結婚支援活動をしています。例えば,本気で恋愛したい登録者募集として鳥取市では,平成24年(2012年)11月に「婚活サポートセンター」をつくり,20歳以上の男女が会員登録しており,婚活イベントを定期的に開いています。また,好印象を与える服の講座を開いたり,恋愛相談に乗る婚活コーディネーターを置くなど,恋愛力向上を手助けしています。これまでの登録者は670人。当初の目標は300人でしたので,半年たたずして達成したということで,誕生したカップルは39組に上るということです。結婚しないことには出産はふえない。これからは行政も男女の出会いに主体的に踏み込まないと少子化はとめられないと,鳥取市政策企画課の担当者は言っていました。  日本が抱える少子化・未婚化・高齢化という問題を,「婚活を軸としたライフデザイン支援」を徹底することで解決に導く自治体がふえているのは事実です。  何度も申し上げますが,結婚を初め生き方における選択の自由は,この日本において保障されています。  しかし,若い世代が狛江市で暮らし,結婚し,子供を産み育てることができる社会の実現に向けた結婚支援を充実させることは,人口減少時代を必ず20年後,30年後,40年後迎える狛江市にとっても大切な事業ではないでしょうか。国を守る未来への中長期ビジョンにのっとった狛江市における結婚支援についてお伺いをいたします。  狛江市の人口動態予測全体及び20代,30代の男女推移を国や東京都と比較して,20年分お伺いします。  再質問は自席より行います。  なお来年,新天皇陛下の御即位が決まり,元号が変わることから,西暦との併記で御答弁をいただきたいとお願い申し上げます。 606: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 607: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市の人口予測については,狛江市人口ビジョンにおいて合計特殊出生率が2060年に1.80まで上昇するものと仮定したシミュレーションBで答弁いたします。  2020年が8万1,813人,2030年が8万618人,2040年が7万6,873人,2050年が7万2,216人,2060年が6万6,380人と見込んでいます。  次に,20代,30代の男女別の割合の推移について,住民基本台帳をベースにお答えいたします。  まずは平成10年(1998年)3月31日時点の状況についてです。全人口における男性20代の割合は,全国が7.7%,東京都が9.5%,狛江市が10.5%,女性20代の割合は,全国が7.3%,東京都が8.6%,狛江市が9.7%です。  次に,男性30代の割合は,全国が6.5%,東京都が7.8%,狛江市が8.4%,女性30代の割合は,全国が6.3%,東京都が6.9%,狛江市が7.1%です。  続きまして,平成20年(2008年)3月31日時点の状況についてです。全人口における男性20代の割合は,全国が5.9%,東京都が7.2%,狛江市が7.4%,女性20代の割合は,全国が5.7%,東京都が6.7%,狛江市が7.1%です。  次に男性30代の割合は,全国が7.6%,東京都が9.2%,狛江市が9.0%,女性30代の割合は,全国が7.2%,東京都が8.6%,狛江市が8.4%です。  最後に,平成30年(2018年)1月1日時点の状況についてですが,全人口における男性20代の割合は,全国が5.2%,東京都が6.2%,狛江市が5.6%,女性20代の割合は,全国が4.9%,東京都が6.1%,狛江市が6.1%です。  次に男性30代の割合は,全国が6.1%,東京都が7.6%,狛江市が7.0%,女性30代の割合は,全国が5.9%,東京都が7.2%,狛江市が7.1%です。 608: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 609: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 今お話しされました平成10年(1998年),20年前は人口が狛江市7万2,682人でして,この今おっしゃっていただいた割合,男性が20代ですと7,630人なんですね。これを平成30年(2018年),今年度1月1日現在に直しますと,人口8万1,788人ですから,狛江市は人口自体は9,106人,20年前よりもふえています。そして,例えば20代男性でいえば7,630人から4,580人,3,050人も減っているんですね。そして例えば30代男性ですと,同じく20年前は6,105人になりますから,今年度の5,725人に比べると,380人減っている。人口自体はふえているのに,20代,30代の方たちは減っている。これは人口の構成の少子高齢化が顕著になっているということだと思います。  また一転,人口シミュレーションBということで,今回合計特殊出生率1.8で出していただきましたけれども,現在全国平均は1.42ですから,1.8人に上げていくには,何かをしなければ狛江市もこのシミュレーションの1.8の水準にならず,さらに下がるということなんですね。最終的にはこういった合計特殊出生率を上げることにつながる施策の必要性についての質疑でもありますので,ぜひこれから狛江市が何をそこに向かってしているのかお聞かせいただきたいと思います。  国と東京都,狛江市の男女別・年代別の未婚率の比較と評価についてお伺いいたします。 610: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 611: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 男女別,年代別の未婚率について,平成27年度の国勢調査をベースにお答えいたします。  まず男性20代は,全国が78.7%,東京都が73.7%,狛江市が74.9%,女性20代は,全国が72.6%,東京都が70.9%,狛江市が73.8%です。  続きまして,男性30代は,全国が38.6%,東京都が37.2%,狛江市が36.1%,女性30代は,全国が28.0%,東京都が30.4%,狛江市が30.1%です。  以上の結果から,顕著な傾向は見られませんが,東京都と比べたときに,男女とも20代の未婚率は狛江市のほうが高くなっていますが,30代になると逆に狛江市のほうが低くなるという特徴が見られました。 612: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 613: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) では,その要因はどのようなものだとお考えでしょうか。 614: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 615: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁いたしましたとおり,東京都と比較して顕著な傾向が見られるわけではないため,特定の要因を示すことは難しいところですが,狛江市としては最近の大型マンションの建設に伴う若いファミリー層の増加が,20代と比べて30代の未婚率を低くしている要因の一つと考えられるところです。ただ,東京都全体としても未婚率が高い傾向となっていることから,都市部における晩婚化なども要因の一つと考えています。 616: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 617: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 確かにそうですね。狛江市は今,大型マンションや宅地開発といったところに若いファミリー層が住んでくださっていますので,確かに20代に比べて30代の未婚率を低くしている要因だというふうに私も思います。  東京都全体としても未婚率が高い傾向であり,都市部における晩婚化も要因の一つだと確認させていただきました。  追加で質問ですが,人口減少における市への影響というものは,どのようなものがあるのか。そしてそれは当市においても解決すべきなのかどうか改めてお伺いします。 618: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 619: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市人口ビジョンにおいて,狛江市の人口は今後減少に転ずることを予測しており,人口減少が進むことにより,市民サービスの需要や公共施設のあり方等に影響が生じることが予想されるほか,少子高齢化による社会保障費の増加等,市の財政への影響も予測されるところです。  市としては狛江市総合戦略において,「いつまでも住み続けるためのまちづくり」を基本理念として,今後見込まれる人口減少に備え各種施策を展開しています。 620: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 621: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 実は9年前,当時企画財政部長だった副市長に同じような内容で答えていただいていました。そのとき,人口減少はどういう影響が市にあるのかという質問に対して,当時の企画財政部長は,人口減少の市の影響について,税収面では生産人口の減少による影響があり,歳出面では,ごみ処理費の減など行政需要の面でも影響がある,このようにお答えになっています。同じように今はさらに少子高齢化が進んでいるということで,さらに課題が扶助費の増大など含めて山積している,こういった御答弁だったと思います。では,そういう現状の中,狛江市における結婚支援事業における実績と成果の詳細を過去5年分についてお伺いいたします。 622: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 623: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市においては,平成30年10月19日に開催した市民総合相談において,市長による結婚相談を実施したところです。  なお,狛江市の実施事業ではありませんが,武蔵府中法人会では,会員及び会員の紹介がある独身成人男女とその親御様に対し,出会いから結婚までのマリッジサポート事業として,交流会や無料相談会等を実施しているところです。 624: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 625: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) なるほど。狛江市における現在のそのような結婚支援事業についての評価と今後についてお伺いしたいと思います。 626: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 627: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁いたしましたとおり,市としての事業実績がほとんどありませんので,評価を行うのは難しいところです。今後の結婚支援事業については,結婚後の市への定住・移住施策とあわせて検討していく必要があると認識しておりますので,まずは結婚支援の取り組みを開始した東京都や都内自治体の情報収集を行った上で,市として何ができるかを検討する必要があると認識しています。 628: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 629: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) たしか9年前に同じような質疑がこの議場で行われたときも,ほぼ同じ答弁でして,これから何をするのかということに関しましては,武蔵府中法人会との……という御説明がありました。余り動いていないのかな。それから9年間,どんな取り組みがあったのかな。私としてはなかなかこの結婚支援については,暗中模索,動いていなかったのかな,このように評価をさせていただきました。  結婚後の市への定住,移住施策とあわせて検討していく必要があり,市として何ができるかを検討する必要があるとの認識を今,企画財政部長からいただきました。大変重要なことだと思います。  もちろん市長の結婚相談もすばらしいものだったようですけれども,こちらのほうも,形態を変えてどのようにするのか。たくさんの方が来られるように,少し変化をさせて,工夫していただきながらお願いしたいと思いますが,今,実は全国では,自治体が結婚支援をする動きが,特に加速度的になっているんですね。  東京都でも結婚応援イベント「TOKYO縁結日(えんむすび)2017」の開催や結婚支援動画の作成,そして「街コン」などが挙げられます。行政として狛江市が主催,もしくは後援して行う結婚支援活動はないということでしたけれども,狛江市内の方も対象となって開催されました,狛江市商工会も所属している東京都商工会青年部連合会が主催する婚活パーティーというものがあるとお聞きしました。最初は160人もの方が集まって,15組以上のカップル誕生させ,大変結婚支援に有効な取り組み事例だったとお聞きしております。そこで先日,狛江市商工会へヒアリングに行ってまいりました。  現在,日本商工会でも婚活は推進されており,狛江市商工会でも経営者への婚活推進の主な理由を,1)純粋に未婚者をなくし少子化に取り組むこと,2)事業者及び事業承継者のための婚活事業,3)地域の活性化のためのイベント事業の3点が挙げられるだろうとお話をしてくださいました。実際には,狛江市商工会では会員からの申し出がないことから取り組みはしていないが,その少子化対策の必要性は感じているとのお話でした。  確かに自分から結婚支援事業をしてくださいとは言いにくいと思いますので,対策の必要性を感じた市役所などがサポート・助言をして背中を押す必要があるのではないかと感じております。  事業承継の視点で,私もよく商店や農業の方たちの親御さんからも結婚についての相談を受けるのですけれども,狛江市として市内の数少ない商店の末永い発展のためにも,結婚支援活動が必要だと感じます。未来の豊かな狛江の商業,農業の発展のためにも,他市の事例を含め,結婚支援の必要性について市民生活部はお考えいただいたほうがいいのかと思うのですが,現在の考えをお伺いいたします。 630: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 631: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 狛江市商工会に確認したところ,議員もおっしゃるように,商工会では事業者及び事業後継者のための婚活事業,また地域活性化のためのイベント事業といったものを実施することになるのではないかというお話でした。  狛江市商工会としては,狛江市商工会会員や役員,青年部等から婚活事業に関する要望が上がってはおらず,今のところ,婚活事業に取り組む考えはないということでした。しかしながら,市としては事業承継や後継者育成,事業者の魅力を高めるために,支援を引き続き実施してまいりたいと考えております。また商工会とも連携の引き継ぎを図りながら,他市の動向についても注視してまいりたいと考えております。 632: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 633: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 市としても動向を見ながら,でも必要な支援をしていきたいと。この結婚支援に関しまして,この狛江市というところから,国の基礎となる自治体の一つですから,そういったことも含めてお考えいただいて,必要な施策をとっていただきたいと思います。  多摩26市では,自治体と商工会が組んだ結婚支援パーティーが,羽村市や三鷹市,福生市と昭島市の共同開催,そして八丈島などで開催した事例を伺うことができました。  確かにカップルができたケースもあり,自治体が行っているという安心感と事業承継を含め,地元での結婚に意味を感じている方の参加から成婚者も生まれたということです。そして特に定住を促進したい自治体の思惑どおりに開催自治体で暮らしていただけたケースと,残念ながら隣町に暮らしたケースなど,100%ではないにせよ,開催自治体での定住に関しても功を奏しているケースも見られました。大変よい取り組みだと思います。しかし,中にはだんだんと先細りになり取りやめをするケースもあるそうです。  自治体がせっかく成婚者まで出すようなよい結婚支援パーティーを開催しても,先細りにならざるを得ないその理由は,主催者側にノウハウや情熱がなくなり,マンネリ化したり,うまく会話が進ませられなかったりする理由とともに,女性の人数が不足するというもので,対象者を集めることに苦労したというケースがあったというお話でした。こんなことでやめてしまうのは大変もったいないことだと思います。  先日,私のところへ36年間という長きにわたり仲人をされており,成婚900組以上というベテラン中のベテラン,一般社団法人日本仲人の会代表理事の加藤幾子様がいらっしゃり,結婚縁結びのノウハウと人脈について,そして人と人を結びつけることを天命だと情熱を持って仕事に取り組まれていることをお伺いし,改めて仲人という存在のすばらしさを知りました。  調べてみると,仲人という仕事の起源は5世紀初頭の古墳時代にさかのぼると言われています。皇女をお妃にするため,異母弟の速総別尊命(はやふさわけのみこと)を仲立ちにしたという逸話が,古事記と日本書紀に書かれており,ここに出てくる「仲立ち」という言葉が仲人の始まりとされています。つまりとても古くからある由緒正しい様式ということです。  事実,江戸・明治・大正と,仲人のいない結婚式などあり得ないものでした。仲人なしの結婚式が一般化したのは,昭和後期からとごく近年のことなのです。古来より良縁が調って,結婚式という宴を迎えたとき,その仲立ちをするということは大変名誉であることとされていました。  加藤代表のお話では,仲人の方の入る結婚支援パーティーとそうでないパーティーでは,形は男女を集めて紹介するという,一見似たものですけれども,全く非なるものであるということです。カップルのできる成功割合も仲人が入る場合,入らない場合では最大で6倍以上違うということでした。  では何が違うのか。それは,仲人が入るパーティーでは,「壁の花」と言われる人をつくらないように,またその人柄や,その方たちが持ち合わせているそれぞれの条件など,データを全て頭に入れて,その上で経験と使命感から来る情熱を持って,お互いのよいところを紹介するので,背中を押されたカップルは,安心して結婚ができる状態になりやすいのでは,ということでした。  確かに結婚の条件や選択すべきことが多くなってきている現代,迷う項目が多くても,最後はやはり信頼を置ける人からの後押しというものが,結婚という大きなイベントを決断させるのかもしれません。いつの時代でもそれは同じかとも思いました。  さて,市内には3人ほど仲人の方々がお仕事をされているようです。狛江市商工会では,その三方には御接触がないということでしたが,こうしたプロの方に狛江市での結婚支援活動をサポートしていただき,連携してよい事業が組めるようにすることは,職員の負担軽減の意味や事業成功率の面でも必要かと思います。ぜひ積極的に仲人という,今,見直されているすばらしいおせっかい人の力をおかりするために,事業提携等について検討を始めていただきたいと思いますが,いかがお考えかお伺いします。 634: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 635: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 仲人には,結婚が決まった方々の両家の縁組みを行うというイメージがありますが,現在はその前段である相手探しや二人の仲を取り持つという新しい役目も担っていることを認識したところです。  行政による結婚支援については,他自治体で行われている先進事例等について情報収集を行っていくことを考えておりますが,その中で御提案いただいたような結婚を望む方々を後押しすべく活躍されている仲人を活用した事例についても調査を進め,参考としてまいりたいと考えております。 636: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 637: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) この狛江の未来のためにぜひ検討のほうをお願いしたいと思います。  婚活のその先,結婚,出産,子育てへと切れ目のない支援を行政はしていくのですが,特に今回は教育の中の結婚について,また生命の由来について,狛江市内の学校では子供たちへどのように教えているのか,こちらについてもお伺いしたいと思います。  実際には,NHKの「クローズアップ現代」の特集などで精子と卵子の劣化についてなどが特集され,結婚適齢期を考えるということを子供たちに生命の,いわゆる科学,生物学として教えていくということも,その後の選択の知識として重要なことだとも言われております。そういったこともあわせ持ちまして,どのように教えているのかお伺いいたします。 638: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 639: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 生命の尊重や家族愛については,小・中学校の「特別の教科 道徳」で教科書等の題材を通して,自分の命が祖先からつながっていることを理解するとともに,かけがえのない家族への感謝の気持ちを育むために,感じ考える学習に取り組んでいます。  そして,中学校の家庭科においては,家族・家庭の機能について理解を深め,子供を育てる機能,心の安らぎを得るなど精神的な機能,衣食住などの生活を営む機能,収入を得るなど経済的な機能,生活文化を継承する機能などについて理解を深め,家族のこれからの生活について展望できる基礎を学んでいます。  ライフイベントの中の一つである妊娠・出産に関する指導については,発達段階を踏まえるとともに,保護者の理解を得るなど配慮した上で実施しています。小・中学校の体育科や保健体育科では,科学的な内容を学習し,高等学校保健体育科では,結婚生活と健康について,妊娠・出産も含めて家族計画に関する学習に取り組んでいます。  また,子供たちが進路を選択する際に,就職,結婚,出産,育児などのライフイベントを考え,ライフプランを設計することは大変重要であると認識しております。キャリア教育の一環として,文部科学省では,高校生が進路を選択するに当たっての教材「高校生のライフプランニング」を作成し,キャリア形成支援を進めています。それを踏まえて,義務教育においては,キャリア形成の素地を育むことが求められると感じております。 640: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 641: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 私は全ての教科書,採択されたものと採択されていないもの全て見ましたけれども,こういった中学校の道徳教科書は,自由民主党の当時,文部科学大臣でありました下村博文代議士が積極的に取り入れる運動をしまして,取り入れられたものです。この道徳教科書があるからこそ,今ここにありました,「自分の命が祖先からつながっていることを理解するとともに,かけがえのない家族への感謝の気持ちを育むために,感じ考える学習に取り組んで」いるということで,生命の尊重や家族愛については小・中学校の「特別教科 道徳」の教科書を題材に行っているということでした。  本当にこの道徳の教科化が進んで私はよかったと思いました。なぜならば,きょう,パネルにしてまいりましたので,ごらんいただければと思います。  家庭科教科書における家族,家庭の定義ということで,採択されているもの含めて全ての教科書を全ページ,結婚,家族,子育て,出産,全部読みました。読みましたところ,今,日本の教育では,小・中学生における教育の中で,子供に対して自分の家族がどこから来ているのかということに大変配慮された教科書になっています。それはさまざまな御家庭のお子さんたちにとって,とてもすばらしいものだと思います。  しかし一方で,この私たちの命というものは,両親がいて,その祖父母がいて,またその祖父母がいて,そうやって連綿と御先祖様から命をつないでいって,またそれを私たちが引き継いでいくのだ。この歴史の縦の軸というものが,実は教科書の中に一つも書かれていない。社会,保健体育,道徳以外の教科書の中で家族が書いてあるところはありませんでした。  読みます。小学校では東京書籍,「家庭は私たちが育つ場であり,家庭が健康で安心して生活するための場所である」ということで,私たちは家庭において,親がいて,祖父母がいて,またその先から命を受け継いでいる。そういう場なのだという説明はありません。それをまた引き継ぐという場であるということもありません。中学校では東京書籍,今,これ使っているものですね。こちらは「家庭は,そこで暮らす家族の生活の場であり,家族が健康で豊かな生活を送るために大切な役割を持っています。」これだけなんです。命というのはどこから来ているのか。こういったものはありません。血縁という概念についてこの家族,家庭,こういったところに全く書いていないんです。  そして,小・中学校はこういう教科書で学びます。道徳の教科書で補完され始めましたから,私は大変安心しておるところですけれども,ちなみに今,高等教育のことを平林部長がおっしゃったのでそれも調べました。高等教育は,5年前に大変問題になったので皆さん御存じかもしれませんけれども,高等教育の保健の部分で,現代家族にはどのような特徴があるだろうかというページです。第1番目には,「家族の個人化」と書いてあるんです。現代の社会では,個人が社会生活の単位になることが多くなり,そのような変化の中で家族生活が個人によって選択されるライフスタイルになりつつある。このような変化を家族の個人化という。まずこれが教えられています。そして次,これはもう出ているものだから言っていいと思いますが,教育図書の「家庭基礎」という教科書ですが,表の最初が「消極的シングルの理由」となっていて,適当な相手にめぐり会わないとか異性とうまくつき合えない,結婚資金が立たない,住宅めどが立たないとか,これは狛江市において考えるときの要素にもなると思いますけれども,いきなり家族のことを話すときに「消極的シングル」,先ほど家族の個人化があって,消極的シングルがあります。  次に,「独身にとどまっている理由」という表があるんです。これには何が書いてあるかというと,必要性を感じないが一番多いと書いてあるんです。さらに結婚することを,独身生活の利点という表があり,高等学校の教育図書の「新生活技術」という教科書の中にあるのですけれども,結婚することの利点と独身生活の利点が並べて書いていまして,結婚することの利点は,精神的安らぎの場が得られる,子供や家族を持てる,愛情を感じている人と暮らせる,こういうことを書いてあるのですけれども,同時に横に,多感な高校生に対して,独身生活の利点,まず最初に行動や生き方が自由,金銭的に裕福,家族扶養の責任がなく気楽,こんなのを書いてあるんです。  きわめつけが,結婚するかしないかも含め誰とどのように生きるかを考えることは自分らしい人生を送る上で重要である。近年,晩婚化・非婚化が進み,事実婚を選ぶカップルもいるなど,結婚に対する考え方が多様化している。結婚することの利点,独身生活の利点,あなたの人生観や職業観を考え合わせ,自分の人生における結婚の意味を考えてみよう,こういう形で書いているんです。  民法における,明治民法と現行民法の違いとか,いろいろ書いてあるのですけれども,こういうような教科書で勉強する場が,都立高校の教科書において待ち受けているわけなんです。これで本当に自分の命は大切に受け継いだもので,それをまた次世代に引き継いでいくんだということをちゃんと考える教育はできているのか,ちょっと心配にならざるを得ないというふうに思いました。  子供たちの選択の自由は,当然あります。現代はどんどん変わってきているからいろいろな生き方をしています。でも,多様な生活の形態,御離婚されることもあれば,いろいろな事情で里子に出ることもある。そういう子供たちもみんな理解しようね。こういうような教育は当然だと思います。でも同時に温かい家庭を築いて,自分たちが苦労して御先祖様から受け継いだ命を,またそれを私たちも引き継いでいこうね。こちらもなければ,国というのはどうなってしまうのか。  国家百年の計と教育のことを言いますけれども,本当にこれは百年事業だと。人生百年時代の中で子供たちが7歳ぐらいから18歳ぐらいまでの間,どういう教育を受けるのか。これによって今みたいに結婚したくない,シングルでいいんだ。5年前,どこかの都立高校,名前は言いませんけれども,ある教師の方が,「独身貴族のほうが楽だよね」という話を子供たちにしてしまって,結婚したいかしたくないかというアンケートで「したくない」子供が物すごくふえて,それを聞いた親御さんが学校に文句を言った。国会でも大変な問題になったと思います。  こういうような状況で,私は一つ提案ですけれども,狛江市独自で生命の尊重,生命のリレーといったものを──本当に日本というのは縄文時代から豊かな暮らしをしていて,すばらしい文化がある国です。その文化を感じられる土地というのが,古墳群が100塚あると言われているこの狛江市ではないかと思うんです。この狛江においてそういう悠久の時代を学びつつ,古墳などを身近に感じつつ,自分も命が引き継がれているんだ,命のリレー,命の尊厳,バトンが受け継がれているんだ。こういうような形で自然と歴史の縦の軸というものを教えるようなプログラムをつくったらどうかと思うのですが,教育長にお伺いします。 642: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。 643: ◯ 教育長(有馬 守一君) まず一番最後のところは,私は極めて重要だと思います。日本の歴史というより先に,私は狛江のルーツをまず市民がちゃんと確認すべきだということは前から申し上げております。それは今の話の中にも一部重なります。それから,道徳の本が出てきましたけれども,これまで道徳は副読本の扱いで,ことし初めて中学校の採択を行いました。来年度からの中学校の正式な教科書を,夏に採択をしたんですよね。だから来年度から正式な中学校の教科書になるということです。これは私も教材,本,教科書は全部当たりましたけれども,非常に感心するものもあるし,問題をはらんでいるものも中にはあります。道徳の教科書自体が今つくられたばかりで,これからそこが大きく改善されていく一番の原点なのだろうと思っています。これが2点目であります。  それから,生命のルーツという意味では,これはいろいろな形で理科においても,社会科においても,触れられてはきていると思うのですけれども,それが家庭生活,家庭を育むということの重要性として,きちんと位置づけられているかどうかというあたりは,それぞれの見方,価値観によるのではないかという部分もあります。  4点目は,御指摘のこれからの人口推計を見ますと,私も同様の危機感を持っています。この前,NHKの「AIに聞いてみた」という番組で,40代の独身者が日本を滅ぼすとかということが,衝撃的に放送されたり,今の若い人たち,特に女性は4割が,余り結婚に魅力を感じていないという記事が新聞に出たりしますよね。こういうものを見るたびにそうした状況の中ではなかなか少子化対策というのは難しいだろうという思いは抱いておりますけれども,教育の中でそこをどう生かしていくかは,これから我々が考えるべき大きな課題の一つだと思っています。 644: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 645: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 今,お伺いいたしました狛江市独自の古墳を起用したような,縄文時代からの悠久の土地だということを起用したような形で,生命が受け継がれている。こういった独自のプログラムをつくることについて,再度教育部長にお伺いします。
    646: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 647: ◯ 教育部長(平林 浩一君) プログラムについては,今の教育長の答弁を踏まえ,教育委員会として議論を重ねてまいりたいと考えております。 648: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 649: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 最後に,市長にお伺いします。  結婚を希望する人は,結婚できない人の8割以上と言われています。結婚支援は日本の未来を支える大切な事業だと思います。  私は狛江市において,結婚への支援を積極的に行うべきだと考えますが,先ほど御紹介いたしましたプロの仲人の方たちのお力をかりるなど先進市の取り組みなどを鑑み,教育の場での先祖から受け継いだ生命の尊さ,そして結婚や出産,家族の教育など,こういったものを含めてどのようにしたらよい取り組みになるのか。また,狛江市における結婚支援の取り組みについても日本,狛江市の未来を明るくしていくものと思います。ぜひ市長の積極的なお考えをお伺いできたらと存じますが,よろしくお願いします。 650: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 651: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 私もプロとして意識はしておりますけれども,結婚する,しないについては,もちろん個人の考え方や事情を最大限尊重すべきことが大前提ということです。行政の視点から考えますと,少しでも少子化に歯どめをかけ,狛江の将来を担う,将来世代につなげていくことが必要であるというふうに思っております。  一方で高齢化の視点からは,将来的に身寄りのない独居高齢者の増加につながる可能性も想定されるところです。市民の皆様にいつまでも住み続けたいと思っていただける街を目指す狛江市といたしましては,こうした課題を解消するための一つの方策として,結婚に関して行政が支援することは有効であると考えております。  先月の11月22日「いい夫婦の日」に,実は小池都知事がプレス発表を行いました。婚活支援のポータルサイトを開設するということでして,このサイトの中では,まずイベントカレンダーということで,都や区市町村,そしてほかの県や非営利法人などが開催する婚活関連イベントを掲載していくということでした。その中でも「東京人生デザイン」というものがあり,これはどういうことかといいますと,自分なりにライフプランのイメージを作成するようになっているんです。これは結婚について考えるきっかけになるということもありますので,本当にいいポータルサイトかと考えております。東京都としては区市町村の結婚支援に相当積極的に取り組んでいただいているということを感じました。結婚支援については,市の将来に向けた施策などを考える中で,市の将来の人口推計,また人口構造の変化,出生率,社会情勢などを考慮しながら,狛江市の特徴を踏まえた上で御提案いただきました件についても,市として対応を考えていきたいと考えております。 652: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 653: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 今,市長からも御答弁いただきました。そして企画財政部長も必要性を検討するというようなことでした。ぜひ狛江市の人口減少を食いとめ,狛江市がずっと,より住みやすい街であり続けられますように,そして幸せな御家族がたくさんふえて,より豊かな街になりますよう,結婚支援事業の取り組みをお願いしたいと思います。そして教育においても,今申し上げましたとおり,子供たちの教育は国家百年の計,大切なことです。ぜひ積極的に狛江市にある大切な古墳群など,そういった歴史史料,歴史資材を使って何かしらのプログラムをつくっていただきたいとお願い申し上げまして,1問目を終えさせていただきます。ありがとうございました。 654: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村ともこ議員。     〔19番 辻村ともこ議員登壇〕 655: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 2問目,ひとり親家庭の支援について質問させていただきます。  児童扶養手当とは,ひとり親世帯等の生活の安定を図り自立を促進するために,父母の離婚・死亡などによって,父または母と生計を同じくしていない児童について手当を支給する制度です。その目的はひとり親世帯等の生活の安定を図り,自立を促進することにあります。  そこで厚生労働省は,「ひとり親家庭・多子世帯等自立応援プロジェクト」を立ち上げ,ひとり親家庭の現状と課題について対応すべく動き始めました。  厚生労働省によると,日本におけるひとり親家庭は,昭和63年から平成23年の25年間で母子世帯は1.5倍,父子世帯は1.3倍,数にいたしますと母子世帯84.9万世帯から123.8万世帯へ,父子世帯は17.3万世帯から22.3万世帯へと増加し,母子世帯の80.6%が就業,そのうち47.4%はパート・アルバイト等に従事していると発表されています。  しかしながら,母子世帯の平均年間就労収入は,母自身の就労収入として181万円,平均年間収入は223万円と低く,特筆すべきは,このひとり親家庭の収入と就職率は,10年間ほとんど変わっていないということです。働いているけれども,収入がふえていないということです。  それにもかかわらず,ひとり親家庭の自立に関する現状と課題について,厚生労働省は経済的に厳しい状況に置かれたひとり親家庭や多子世帯が増加の傾向,これらの方の自立のためには,支援が必要な方に行政サービスを十分に行き届けさせること,複数の困難な事情を抱えている方が多いため,一人一人に寄り添った支援の実施を行うこと,一人で過ごす時間が多い子供たちに対して学習支援も含めた温かい支援を実施すること,そして,安定した就労による自立の実現を必要としていると提示しています。その対応として,就業による自立に向けた就業支援を基本としつつ,子育て・生活支援・学習支援などの総合的な支援を充実させることと打ち立てました。  ひとり親家庭の支援は,今までの本会議においても質疑がありました。狛江市においてもさまざまな施策が考えられ実施されています。しかしながら,ひとり親家庭の市民の方々より,狛江市の窓口対応について,保護と援助に関する支援は充実していても,ひとり親家庭の親の自立支援についてはもう少し積極的な対応や情報提供がないのか,それらを求める相談がありました。  今回はひとり親家庭の自立に関する先進市の取り組みを参考に,狛江市の取り組みの現状と課題,そして今後についてお伺いいたします。  まず初めに,狛江市のひとり親家庭の現状について,20年前と今,そして20年後の予測人数及び国・都との比較についてお伺いします。  再質問は自席より行います。 656: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 657: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成29年度の児童扶養手当受給者数は300人となっています。20年前の平成9年度の受給者数は248人ですので52人,約21%ふえています。20年後の予測ですが,狛江市人口ビジョンの2040年度の将来目標人口は,7万6,873人です。仮にこの人口に,児童扶養手当受給者の平成29年4月1日の人口に占める割合と平成9年度までの同率を乗じますと,人口は減少しますが児童扶養手当受給者数は微増となります。また国と東京都の比較ですが,平成27年度と平成17年の国勢調査の比較となりますが,核家族世帯のうち男親または女親と子供から成る世帯で,18歳未満世帯のいる一般世帯数は平成27年調査では市555世帯,東京都12万1,985世帯,全国では約121万世帯,平成17年は市522世帯,東京都10万7,672世帯,全国では約116万世帯となっています。市,東京都,全国いずれも増加傾向となっています。 658: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 659: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 狛江市においても世帯数は,この10年間で増加しているということです。狛江市におけるひとり親家庭の支援に関しての取り組みの内容と成果,そして課題についてお伺いします。 660: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 661: ◯ 参 与(石森 準一君) ひとり親家庭への支援としては,まず母子家庭等の相談事業があります。母子・父子自立支援員の相談件数は,平成27年度867件,平成28年度891件,平成29年度968件となっています。また,相談事業のほか,高等職業訓練促進給付金事業,ホームヘルパー派遣,児童扶養手当,医療費助成制度,福祉資金の貸し付け等を行っています。  課題ですが,昨年度,児童扶養手当認定世帯を対象としたアンケート調査を実施しております。アンケートの調査結果では,ひとり親家庭の悩み事として,「家計」「仕事」「自分の健康」を挙げられた方が多く,また,悩み事が複数あるということで,複数,丸をつけられた方も多くいらっしゃいました。そのような方の支援というところでは,やはりそれぞれの家庭の状況をきめ細かく丁寧に見て,その上で必要な支援を行っていくことが大事であると考えています。  またこのアンケート結果で,支援の制度や事業ごとに認知度に差があるということもわかってきておりますので,その部分について情報提供の工夫を行っていくことが必要であると考えています。 662: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 663: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) ひとり親家庭の総合的な支援のための相談窓口の強化,ひとり親家庭の自立について,こういったことが大切だというふうにも捉えられるかと思います。今,狛江市において,そのような取り組みがあるのかどうか,そしてその事業の活用数と活用率についてお伺いします。 664: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 665: ◯ 参 与(石森 準一君) ひとり親家庭の自立に向けた支援としては,高等職業訓練促進給付金や自立支援教育訓練給付金事業に取り組んでいます。高等職業訓練促進給付金は,就業に結びつきやすい看護師などの資格を取得するために1年以上,学校などの養成機関で修業する場合,市民税非課税世帯は月額10万円,課税世帯に対しては月額7万500円を給付し,資格取得の期間における生活費等の負担を軽減する制度です。  高等職業訓練促進給付金は,平成27年度6名,平成28年度7名,平成29年度は3名の方に給付しています。利用率については,分母をその年度の児童扶養手当の受給者数といたしますと,平成27年度から利用率は順に約1.6%,2.2%,1.0%となります。 666: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 667: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) いかがでしょうか。現在,300世帯ある中で,今,市が取り組んでいるひとり親家庭の総合的な支援のための窓口相談強化の中で,いろいろ相談を受けていることはわかりました。ただし自立についての支援事業,高等職業訓練促進給付金は職業に結びつきやすいということで,推進をしなければいけないものですけれども,実際の利用率は1%です。これで本当に狛江市としては取り組みが十分であると考えているかどうかお伺いします。 668: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 669: ◯ 参 与(石森 準一君) ひとり親家庭の母親等については,食事や洗濯など家事責任とともに,就労等による収入の獲得など家計責任も担うことが求められ,ふたり親家庭と比較して子育てに対して感じる負担,例えば経済的な負担のほかにも,精神的・肉体的な負担もかかりやすい状況にあると認識しています。  このため,ひとり親家庭の負担を軽くするための支援を充実していくことは重要と考えております。今年度,小学校5年生,中学校2年生とその保護者を対象に,経済的な状況も含めた生活実態調査を実施しておりますので,その結果等も参考にしながら,必要な支援について検討していきたいと考えています。 670: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 671: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 本当にいろいろなアンケートがあるかと思いますけれども,先日出されたひとり親家庭のアンケートでも,経済的な大変さというものが軒並み出ていたというふうに思います。そして,私は今回,映画化もされました「シングルマザー 自立への道」を書かれた江成道子さん──これは今,「single mom 優しい家族。」ということで10月6日からロードショーされている映画──日本シングルマザー支援協会代表の方です。その江成道子さんにお話を伺う機会をいただきました。  これは何でかというと,自由民主党の三原じゅん子参議院議員のところに,私が非常に尊敬している横浜市議会議員の斉藤達也議員が,ひとり親家庭への自立支援について,横浜市で日本初の提携をしたという報告をされていた,そういった記事を読ませていただきまして,この内容はどんなものだろう,これは狛江市にも必要なものではないかと。というのは相談に来られた方が,狛江市の窓口は援助とか補助が非常に多くいろいろ丁寧にしてくださった。でも自分は,実はひとり親だけれども,かわいそうじゃないし,自分は全然何かをしてもらうのじゃなくて,生き生きと自分らしく生きながら子供を育てていきたいんだ。だから力強く生きていくための一歩に対する何かしらのアドバイスや支援というものを市に相談しに行ったけれども,その相談については,なかなか乗ってもらえなかったということだったんです。  でも私は今の窓口の方は精いっぱいされていると思います。社会福祉士の資格をきちっと持たれて,稲城でももちろん御経歴があって,私は本当にすばらしいと思います。ただ,今,時代は少しずつ変わってきているのだろうというふうにも思います。  先ほどのデータにもありましたとおり,10年間,シングルマザーと言われる,マザーというかひとり親の方,父子世帯・母子世帯はふえています。でも,ふえていて,特に母子世帯に関する就業率は80%以上と,それも変わりません。収入が低いことも変わらないのです。ここを何とかしたいというふうに思う当事者の方たちが集まり,一般社団法人日本シングルマザー支援協会といったものを立ち上げられました。  政令指定都市としては,初めて横浜市が提携を組んだということで,非常に話題になりました。内容をお伝えしますと,この江成道子さんもシングルマザーで,5人の子供を働きながら生き生きと育てていらっしゃる当事者でして,そしてそのシングルマザー支援協会の社員の方は全てひとり親という当事者であります。  同協会は,女性が子供を育てながらも働きやすい社会を目指し,「お金を稼ぐ力を養う」「共感しあえるコミュニティ」「再婚という幸せ」,この3つのコンセプトをもとにシングルマザーの自立を目指して活動して,平成25年に発足した当事者で構成する支援団体です。  ひとり親でも働きやすい企業の開拓とマッチング,住居支援,各種セミナー,再婚活など,シングルマザーが生き生きと暮らしやすい環境を調えるため,当事者目線を生かしたさまざまな活動を展開して,「少し元気なシングルマザーがまだ元気になりきれていないシングルマザーの手を引こう」をスローガンに,先輩シングルマザーが「ひとり親コンシェルジュ」として同じひとり親同士,相談者の気持ちに寄り添い,ステップを踏んで支援を行っていくものということです。  手当がなくなると同時に,さまざまな行政の支援がなくなることへの不安が大きいシングルマザーが多い中,子供が18歳を迎えて児童扶養手当の対象外となる前に,精神的・経済的自立を図ることを目的に,自立に向けた支援をしています。  支援を行う際は,その方の状況を5段階に分けて,その方に合った支援を行っています。横浜市とシングルマザー支援協会の連携事項を見てみますと,このようにあります。  「ひとり親家庭への自立支援に必要な情報の提供に関すること」「ひとり親家庭からの相談に関すること」「ひとり親家庭への就労支援に関すること」「ひとり親家庭同士の交流の機会及び場の提供に関すること」そして「ひとり親コンシェルジュ」の取り組みによる,市内のシングルマザーの自立を推進するとあります。  「一般社団法人日本シングルマザー支援協会の「ひとり親コンシェルジュ」の取組について,市として,市内のひとり親の方々への取組の広報PRや相談における連携で協力をしていきます。これにより,従来の行政による支援に加え,より幅広い層へ自立支援の取組を進めていきます。」,このようにあります。  当事者同士の情報提供や交流機会の充実による,悩みや孤立感の解消のため,「同じ境遇のひとり親同士の支えあいとなる各種交流会やメルマガの配信など,当事者目線を生かした様々な活動について,広報PRで協力」されているということです。  これによってシングルマザーならではの悩みの解消や,孤立することなく生き生きと暮らしやすい環境づくりが進められているということです。  つまり窓口でひとり親家庭の自立に関する相談からその先の就職前のセミナー開催,企業マッチング開拓やその他さまざまな当事者目線での相談窓口を担っていらっしゃるということです。  では現在,狛江市において,どのような相談窓口の体制がとられているのか。人数,相談担当者詳細,専門性についてお伺いいたします。 672: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 673: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在の狛江市のひとり親家庭の相談体制については,児童青少年部に母子・父子自立支援員を1名配置しています。 674: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 675: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 300世帯を1人で見ていらっしゃるというような形になるかと思います。本当にこれで十分なのかどうかと思います。狛江市でも専門性のある外部の方の力を入れることは大変有効なことではないかと思います。よりよい支援体制を組むために,支援員をふやすことも大切ですけれども,このような専門性のあるしっかりとした民間力の活用,提携は有効かと思いますが,どのようにお考えになるか。検討はまた可能かどうかお伺いいたします。 676: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 677: ◯ 参 与(石森 準一君) 子育て支援の分野に限らず,専門的な知識や技術等を持つ有識者や事業者等と連携・協働して市の事業に取り組むことは非常に重要だと考えています。市の子ども・子育て支援に関する施策の総合的かつ計画的な推進について審議をいたします子ども・子育て会議の委員を,行政だけではなく市民を含めた有識者で組織するのは,子育てや子供の育ちの取り組みを多様な視点から議論することが,市の実情を踏まえた効果的な支援や施策に有効と考えているためです。ひとり親家庭への支援,体制を充実するため民間事業者等との連携・協働・提携について,柔軟な発想を持って先進的な事例・取り組みの調査・研究をしていきたいと考えています。 678: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 679: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 検討をお願いしたいと思います。  児童扶養手当,育成手当について,29年度の決算額は,児童扶養手当1億5,101万2,000円,児童育成手当は1億1,633万円ということでした。江成道子さんより御紹介いただいた官民連携の先進的な取り組みとして,もう1つこれから立ち上がる予定の,株式会社デジサーチアンドアドバタイジングの代表取締役黒越誠治さんの組成するSIBを使ったひとり親家庭の自立に関する支援の取り組みのお話をお伺いしました。SIBとはソーシャル・インパクト・ボンドといい,民間の資金提供者から調達した資金をもとにして,行政サービスを民間のNPOや企業に委託し,目標達成度合いに応じて官から資金提供者に報酬が支払われる仕組みをいいます。  ひとり親家庭の自立に関する件で考えられていることが,その仕組みを使用して,ひとり親家庭への自立を促す行政支援を行って,その結果,各種手当がもしも削減されるなどした場合,今申し上げました,例えば児童扶養手当とか児童育成手当の総額,そしてそれに加えて生活保護もあるかもしれません。こういったものが自立を促すことによって削減されるなどということが目標となります。このような取り組みについての所感をお伺いします。 680: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 681: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ひとり親家庭の自立支援事業は重要な取り組みであると認識しております。また,ソーシャル・インパクト・ボンドについては,財政的なリスクを抑えながら,民間の新しい取り組みを活用できることや,関係者が成果指標を共有し成果が可視化されることで,サービスの質や成果の向上につながるといった点において有効な手法であると認識しております。  一方で,制度として新しいことから事例自体が少なく,成果を評価する基準や支払い条件の仕組みづくりといった点に課題を有していると認識していますので,国や他自治体の動向を注視しながら,調査・研究を進めてまいりたいと考えております。 682: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 683: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 企画財政部長,自治体の先進事例に狛江市がなったらどうかと,そのように思います。社会にとっても狛江市,そして日本の未来にとっても,大切な取り組みですからぜひ検討をお願いしたいと思います。  最後に,市長にお伺いいたします。  今後の対策について,専門性のある団体との提携が大変有効だと思います。相談支援の充実は,シングルマザーの自立についての知識,情報,セミナーなど,専門家の力をかりて,福祉で守るから,ポテンシャルを信じて自立支援を,というスローガンで,ぜひ狛江市の窓口では力強い推進を。これは市民の方からも求められているのではないかなと思います。  日本の福祉にかかる税金は破綻寸前です。これは狛江市でも同じことです。本当に福祉を必要な人のためにも,自立して,輝くシングルマザーへなっていこうという,江成さんのスローガンは,非常に私は共鳴できました。生き生きとしたひとり親の方々が新しい人生を迎えられるように,いかに自立へ向かっていくかを考える自治体であっていただきたいと思います。  自立へのステップは一人一人に合った支援が必要な時代です。狛江市での取り組みの充実をお願いしたいのですが,市長の考えをお伺いします。 684: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 685: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 私は市長就任前には,民間企業を立ち上げ,その責任者として経営に携わってきた経験もあります。その中ではやはりおのずと行政とは全く異なる物の見方・発想が養われたと思っていますし,その点で,違う視点・発想を持つ方や団体との協力は,今後の行財政運営や細分化する市民ニーズへの対応といった観点から考えましても,今後ますます大事になってくると思います。  私もこの間,ひとり親の方のシェアハウスを経営した方とお話をして,その中でいろいろ支援に結びつけるということもありました。そういった視点も必要かというふうに思っていますし,今回,御紹介いただきました横浜市の民間事業者との連携した取り組み,先ほど参与も答弁させていただきましたけれども,ひとり親家庭支援の充実を図る大切な視点ということで考えており,他団体やそういった方々との連携,新たな手法,取り組みについて調査・研究をしていきたいと考えております。 686: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 687: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) しっかりとした取り組みをお願いして,この質問を終わります。ありがとうございます。 688: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村ともこ議員。     〔19番 辻村ともこ議員登壇〕 689: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 3問目,市民要望への対応についてお伺いいたします。  議会の役割,議員の役割と日常の仕事の中で,これだけは今,解決しなければならないのではという厳選された質問を議会において行っているわけですが,狛江市議会と狛江市役所という二元代表制の中で,よりよい行政サービスを行うため,よりよい日本をつくるために,基礎自治体の一つとして,議会から提案される市民要望について,職員の皆様がどのように理解をし,真摯に受けとめ,議会要望についてしっかりと取り組んでくださっているのか,確認をさせていただきたいと存じます。  まず議会の役割について,一度確認をさせていただきたいと思います。  議会の役割とは,1.住民を代表する機関,2.地方公共団体の意思を決定する機関,3.提言する機関,4.地方公共団体の内部機関,5.執行機関を監視する機関,6.公益に関する機関意思を決定する機関と言えるのではないかと思います。  最初の質問です。ここで出てきました議員が市民要望を伝える手段については,もちろん日常の中でのやりとりがベースにあることは言うまでもありませんが,正式記録に残るものとしては一般質問,議案に対する質疑,委員会での審査,所管事務調査などが挙げられると思います。  では,議会の中で議員から行われる正式記録に残る質問のうち,議場での一般質問,委員会での審議質問と,どちらのほうが重要案件なのか,市の御認識をお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 690: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 691: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 議場での一般質問と予算・決算特別委員会,各常任委員会等における質問については,いずれも議員の皆様からいただいた御意見や御提案であり,優劣の差はないものと認識しております。 692: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 693: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 議員は,日ごろお伺いする数多くの市民要望の中から厳選して質疑を行う準備をし,基本計画等と照らし合わせ,職員の皆様が仕事をしやすいように提案していくことを考えています。  実は,議会提案は,早くても1年以上,長くて3年以上,もっとかかるケースもあります。  そのような中,今まで担当する部署の所属長や担当者の異動などで,今まで議会で質問し検討事項等になっていた事案が全く引き継がれていないケースがありました。  そこで今回,全部署へ私の過去の質問に対する進捗状況をお伺いしたところ,すぐに出てきた部署と時間のかかった部署と,違いが顕著にあらわれました。これは日常的に議会での質問が,市民要望であることを意識しているか否かといった差であるのかとも思いました。  私は市民要望については,議員も職員の皆様も真剣にその思いを酌み取り,課題解決に向けて働いてこそ市民が信頼するまちづくりであり,市政に携わる仕事の一丁目一番地ではないかと思うのであります。ですので,議員の質問に対して,過去のことであっても解決を待つ市民がいるのですから,未解決事案に関して聞かれても,すぐに対応状況が答えられるようにしていることは,大切ではないかと思います。  そこで,部署異動時の議会質問に関する引き継ぎに関して,管理職,担当者,それぞれどのようにされているのかお伺いいたします。
    694: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 695: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 部長職または課長職が,人事異動等により引き継ぎを行うに当たっては,前任者が引き継ぎ書を作成した上で後任に引き継ぎ,その後,後任者は引き継ぎ書を確認しながら事務を進めておりますが,引き継ぎの際には,お互いに内容を確認した上で行っております。議会質問に関する事案を引き継ぐ場合もここに含まれるものと認識はしております。  今お話しされました,引き継がれていなかったというケースについては詳細を把握しておりませんが,議員の皆様からいただいた御意見や御提案に対して市がお答えした内容は,責任を持って引き継ぐべきものと認識しております。 696: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 697: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 今回,各部署に過去の質問を御回答いただきましたけれども,予算特別委員会,決算特別委員会等に入っている部署と入っていない部署が混在していました。先ほど,議会質問での重要度についてはどれも同じと答えられたかと存じます。公式記録に記載される議会からの質問は,一覧表などにして引き継ぎ体制を確立する必要があるかと思いますが,市の考えをお伺いします。 698: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 699: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 松原市長が就任して初めての定例会である平成30年第3回定例会後の庁議において,一般質問における各議員からの意見・提案及びそれらに対する答弁内容について取りまとめるよう指示があり,御質問者ごとに取りまとめをしたところです。 700: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 701: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) さすが市長。私がこの質問をするときは,そのことを存じ上げていませんでしたので,しっかりと取り組みをお願いしたいと思います。そして,過去のものもありますので,これはいい機会ですから,しっかりと取り組みをお願いしたいと思います。  議会報告についてお伺いします。議会議員からの一般質問や委員会での質問に対する措置状況について,どのように議会及び議員へ報告されているのかお伺いします。 702: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 703: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 委員会での質問に対する措置状況については,例規上,特に定めはありませんが,一般質問に対する措置状況については,市議会関係事務取扱要領により,明確な進捗があったときや解決したときは,次の議会で措置報告を行うこととしております。ただ,他の会議等で報告が行われた場合,予算計上等議案として説明した場合や広報等で周知されたものについては,これを省略できることとしています。 704: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 705: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 提案ですけれども,市民としては,市民要望について,議員に託して伝えた案件については,議会対応結果がどうなっているのかと首を長くして待っていることが多いと思います。  年度末などに未解決事案についての対応ミーティングなどを開催し,進めるためにどのようにすべきなのか,また進められるものがあるのかどうか,確認を行う必要があると思いますが,いかがでしょうか。 706: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 707: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 全庁的な制度として,未解決事案への対応に対するミーティング等の制度や取り組みはありませんが,予算要求時等において,各職場内における意見交換や協議を通じて,議会から御提案いただいた事案についても検討し,必要な予算要求や方向性の設定などを行っています。 708: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 709: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) わかりました。今までもしっかり取り組まれているかと存じます。ただ,中には異動して,その分野が全く初めてだという所属長もいれば担当者の方もいらっしゃるかと思います。慌てないように,そして議会では議員からの質問に思えるかもしれませんけれども,市民からの質問ですので,対応と対策をしっかりしていただきたい。そのように思います。  最後に市長にお尋ねいたします。  今まで市役所では,一般質問や委員会の質疑についてきちんとした明確な引き継ぎがなされている部署となされていない部署があったということがわかりました。再度質問が出たときには,どの部署もきちんと過去を見てくださっていることはわかっておりますけれども,果たして市民要望について,そのような受け身の仕事でよかったのかというふうに,私は思っていました。松原市長が就任し,本件に関する取り組みをされたということですが,改めてお考えなどをお伺いできればと思います。お願いします。 710: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 711: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 私は議員の皆様とともに,狛江のまちづくりを進めていきたいというふうに考えておりまして,皆様からの御意見・御提案については,市の発展に資する非常に貴重なものだと考えております。  実は,就任してすぐに前の状況がどうなのかということを確認したいと思い,議員の皆様方から御提案いただいたものと,それから市がどういうふうに進めていくかという考え方を確認しようと思いましたら,その資料がなかったのです。実は私がいた当時には,あったのです。それで一覧表に全部残っていて,相当なボリュームになるのですけれども,そういうものがあったので,そこを確認すれば,この6年間の状況がわかるか,少なくとも1年ぐらいの状況がわかれば,これからそれを踏まえて進めていきたいというふうに考えたのですけれども,それがなかったもので,第3回定例会の部分からしっかりつくっていきましょうということで,各部に指示したところです。  今までお話がありましたけれども,いろいろ御意見というのは継続性がないといけません。また,行ったか,行っていないかということもしっかり確認する必要もありますので,全庁的に異動があった場合とか,あるいは担当がえがあった場合にしっかりと引き継げるように,そういった考え方で,これは必要なものだと思いますので対応をとっています。これからもそういうふうにやっていきます。 712: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 713: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 大変頼もしい御答弁であったかと思います。市民の方たちもこれから安心して一緒によくしていこう。市民も,代表する議会も,職員の皆様に対して,市役所に対して,しっかりといろいろな提言をするのですが,ともによいまちづくりをしていこう。こういう思いを強くできたのではないかと思います。  狛江市民も,狛江市に暮らしてよかったと思いながら暮らしたい。だからこそ,改善してほしいと訴えられます。裏返せば,このことが解決したら,もっとよくなると思うというメッセージではないかと思います。全てにおいてかなえることは財政面,物理的な面,そしてさまざまな要因で難しいこともあるかと存じますが,せめて一生懸命調査をし,市民の方々のことを考え,市の現状を踏まえ,できるだけよい質問をしようと準備している議会議員からの,市民要望の訴えを形にした議会質問についてぜひ忘れずに,一覧表などにして把握してくださる,人に優しい市役所であることを期待したいと存じます。  最後に,狛江市人財育成方針について,このような一節があるので読ませていただいて終わりにしたいと思います。「人財育成基本方針の改定にあわせ,これまで掲げていた職員像を改めましたが,目指すべき職員像が転換したわけではありません。これからの狛江市をつくっていく主役である全ての狛江市民にまちづくりのパートナーとして全幅の信頼をいただくためには,職員一人一人が狛江への強い愛着と誇りを胸に抱いて,様々な行政課題に取組むことが大前提となります。狛江を愛し,自分の仕事が狛江の明日に繋がっていることを自覚しながら,自らの成長と狛江の成長とを重ねて考えられる職員の育成に努めていかなければなりません。  また,目標管理制度では,組織目標を見据えた課題を毎年設定し,人事評価に繋げています。職員が胸に抱くべき根本姿勢として,そして処遇への反映を見据えた人事制度として,不断の努力をし続けられる職員こそが「目指すべき職員」であると考えます。  一方,「行政プロフェッショナル」という言葉は,公務員としての自負と自覚を強く問いかけるものであり,強い責任感と意欲を育てる,普遍的なコンピテンシーモデルと言えます。  そのような思いから,目指すべき職員像を「狛江を愛し,狛江と共に成長する行政プロフェッショナル」と定めました。」とあります。  日ごろからの狛江市役所の職員の皆様の御尽力には感謝しております。ぜひこれからの松原市政へ,議員の質問は議員がしているのではなく,代弁者として後ろに8万市民がいることを念頭に,基本的な人を大切にする改革を行っていただきたいとお願いいたしまして,私の本日の全ての質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 714: ◯ 議 長(小川 克美議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 715: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  お諮りいたします。  議事の都合により,明8日と明後9日の2日間休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 716: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって明8日と明後9日の2日間休会することに決しました。  なお,次回の本会議は12月10日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 5時49分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...