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平成30年第3回定例会(第17号) 本文 開催日: 2018-09-07
平成30年第3回定例会(第17号) 名簿 開催日: 2018-09-07

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  1. 狛江市議会 2018-09-07
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克美議員) 選択 29 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 30 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 31 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 32 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 33 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 34 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 35 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 36 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 37 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 38 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 39 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 54 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 55 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 76 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 77 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 78 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 79 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 80 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 81 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 82 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 83 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 84 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 85 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 86 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 87 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 88 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 89 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 90 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 91 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 92 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 93 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 94 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 95 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 96 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 97 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 98 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 99 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 100 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 101 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 102 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 103 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 104 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 105 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 106 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 107 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 108 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 109 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 110 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 111 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 112 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 113 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 114 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 115 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 116 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 117 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 118 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 119 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 120 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 121 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 122 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 123 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 124 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 125 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 126 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 127 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 128 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 129 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 130 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 131 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 132 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 133 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 134 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 135 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 136 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 137 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 138 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 139 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 140 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 141 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 142 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 143 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 144 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 145 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 146 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 147 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 148 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 149 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 150 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 151 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 152 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 153 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 154 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 155 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 156 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 157 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 158 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 159 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 160 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 161 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 162 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 163 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 164 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 165 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 166 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 167 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 168 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 169 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 170 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 171 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 172 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 173 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 174 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 175 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 176 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 177 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 178 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 179 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 180 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 181 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 182 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 183 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 184 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 185 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 186 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 187 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 188 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 189 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 190 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 191 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 192 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 193 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 194 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 195 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 196 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 197 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 198 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 199 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 200 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 201 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 202 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 203 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 204 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 205 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 206 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 207 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 208 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 209 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 210 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 211 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 212 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 213 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 214 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 215 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 216 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 217 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 218 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 219 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 220 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 221 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 222 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 223 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 224 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 225 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 226 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 227 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 228 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 229 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 230 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 231 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 232 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 233 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 234 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 235 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 236 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 237 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 238 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 239 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 240 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 241 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 242 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 243 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 244 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 245 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 246 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 247 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 248 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 249 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 250 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 251 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 252 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 253 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 254 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 255 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 256 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 257 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 258 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 259 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 260 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 261 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 262 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 263 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 264 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 265 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 266 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 267 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 268 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 269 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 270 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 271 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 272 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 273 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 274 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 275 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 276 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 277 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 278 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 279 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 280 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 281 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 282 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 283 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 284 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 285 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 286 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 287 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 288 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 289 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 290 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 291 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 292 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 293 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 294 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 295 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 296 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 297 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 298 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 299 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 300 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 301 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 302 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 303 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 304 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 305 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 306 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 307 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 308 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 309 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 310 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 311 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 312 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 313 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 314 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 315 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 316 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 317 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 318 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 319 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 320 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 321 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 322 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 323 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 324 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 325 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 326 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 327 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 328 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 329 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 330 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 331 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 332 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 333 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 334 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 335 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 336 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 337 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 338 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 339 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 340 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 341 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 342 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 343 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 344 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 345 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 346 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 347 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 348 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 349 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 350 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 351 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 352 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 353 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 354 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 355 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 356 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 357 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 358 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 359 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 360 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 361 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 362 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 363 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 364 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 365 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 366 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 367 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 368 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 369 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 370 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 371 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 372 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 373 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 374 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 375 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 376 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 377 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 378 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 379 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 380 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 381 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 382 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 383 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 384 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 385 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 386 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 387 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 388 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 389 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 390 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 391 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 392 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 393 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 394 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 395 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 396 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 397 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 398 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 399 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 400 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 401 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 402 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 403 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 404 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 405 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 406 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 407 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 408 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 409 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 410 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 411 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 412 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 413 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 414 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 415 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 416 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 417 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 418 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 419 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 420 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 421 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 422 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 423 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 424 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 425 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 426 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 427 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 428 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 429 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 430 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 431 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 432 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 433 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 434 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 435 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 436 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 437 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 438 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 439 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 440 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 441 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 442 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 443 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 444 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 445 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 446 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 447 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 448 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 449 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 450 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 451 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 452 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 453 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 454 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 455 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 456 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 457 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 458 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 459 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 460 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 461 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 462 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 463 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 464 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 465 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 466 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 467 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 468 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 469 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 470 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 471 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 472 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 473 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 474 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 475 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 476 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 477 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 478 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 479 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 480 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 481 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 482 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 483 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 484 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 485 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 486 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 487 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 488 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 489 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 490 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 491 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 492 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 493 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 494 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 495 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 496 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 497 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 498 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 499 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 500 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 501 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 502 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 503 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 504 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 505 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 506 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 507 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 508 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 509 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 510 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 511 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 512 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 513 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 514 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 515 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 516 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 517 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 518 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 519 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 520 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 521 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 522 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 523 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 524 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 525 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 526 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 527 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 528 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 529 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 530 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 531 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 532 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 533 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 534 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 535 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 536 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 537 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 538 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 539 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 540 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 541 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 542 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 543 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 544 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 545 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 546 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 547 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 548 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 549 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 550 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 551 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 552 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 553 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 554 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 555 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 556 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(小川 克美議員) 昨日に引き続き日程第1 一般質問を続行いたします。15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 3: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 通告に従いまして3問質問させていただきます。  1問目,認知症の本人・家族に優しい地域づくりへ。  認知症の人とその家族に優しい地域づくりへ。  厚生労働省は公明党の提案を踏まえ,2019年度から,認知症の人と地域で支援に取り組む認知症サポーターをマッチングする「オレンジリンク(仮称)」事業を始める方針を固めました。両者を仲介する橋渡し役となるコーディネーターの活動費などを補助する考えです。サポーターによる支援活動を強化することで,認知症の人が変わらず日常生活を送ったり社会参加できるようにするものです。  認知症サポーターは日常的な見守りなどのボランティア活動に携わる。サポーターになるには,認知症の原因や症状,本人への対応などを学ぶ養成講座を受講する必要があります。現在全国に約1,037万人のサポーターがおり,養成は進んでいるものの,実際は活動できていない人も少なくない。厚生労働省はオレンジリンクを通じてサポーターが活躍できる場をふやし,支援活動を活発化したい考えです。認知症と診断された後に心理面や生活面を支える取り組みを早期に展開することで,重症化の予防も期待できます。  厚生労働省の推計によりますと,認知症の人は2012年時点で462万人。団塊の世代が全て75歳以上の後期高齢者になる2025年には約700万人に増加する見込みで,社会全体で支える環境づくりが急務になっております。  公明党は認知症サポーターの養成推進へ積極的に後押ししてまいりました。2017年12月に政府に申し入れた提言では,認知症の人と地域でかかわることが想定される小売業,金融機関,公共交通機関,理美容業,配送業などに対して,認知症サポーターの周知と養成講座の受講を勧めるよう要請しました。  2017年3月に改訂した小・中学校の学習指導要領総則において,高齢者などとの交流の機会を設けることを引き続き規定したほか,中学校技術・家庭科において,介護など高齢者とのかかわり方について理解すること等を新たに明記しています。多世代交流の取り組み事例の共有などを通じて,高齢者に対する理解を深めるための普及・啓発の推進を図ること,イギリス・ロンドン大学精神医学教授のジル・リビングストン氏は,認知症の35%は予防できる可能性があると昨年7月に報告され,認知症の発症遅延のためには高齢者の運動習慣の確立や社会的孤立の防止などによる予防の重要性が指摘されています。こうした取り組みが認知機能低下につながる可能性が高いことを踏まえ,住民主体のサロンや体操教室の開催など,地域の実情に応じた取り組みを推進していくことなどを要請しました。  認知症施策の推進に当たっては,認知症と診断されても,尊厳を持って生きることができる社会の実現を目指し,当事者の意思を大切にし,家族も含め寄り添っていく姿勢で臨むことが重要です。さらに,認知症に関する課題は,まちづくり,教育,生活支援など多岐にわたっており,認知症施策推進のための基本法の制定も視野に入れて,政府を挙げて総合的に取り組むべきであります。  認知症対策の課題について質問いたします。  市内の認知症サポーターの人数と認知症サポーター養成講座の開催状況について伺います。  再質問は自席にて行います。 4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 5: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 市内の認知症サポーターの数は,サポーターを養成する講座の講師役となるキャラバン・メイトと合わせて,平成30年6月末時点で2,423人となっております。また,養成講座の開催状況でございますが,平成28年度は11回の開催で参加人数は419人,29年度は17回の開催で参加人数は458人,30年度は9月末時点で7回開催の予定で,参加人数は93人となっております。
    6: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 7: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 平成28年度から30年度は9月末時点までで35回の開催を行っており,2,423人の認知症サポーターがいらっしゃり,毎年増加しているということでした。  次に認知症サポーターの役割を伺います。 8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 9: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 認知症サポーターは,認知症に関する正しい知識と理解を持ち,地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で日常的な見守りなどのサポートを行う方でございます。加えて最近では,認知症の人を支援する場で積極的に活躍していただき,見守り以上の役割が期待されているところでございます。 10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 11: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 認知症サポーターの役割としては日常的な見守り等のサポートを行うことですが,認知症の人を支援する場で積極的に活躍していただくことが役割として期待されているということです。  次に,全国に約1,000万人を超える認知症サポーターがふえてまいりましたが,実際の主な活動について伺います。 12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 13: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 認知症サポーターの多くは,具体的な活動を行うことなく,自身のできる範囲で温かく認知症の方を見守る活動を行っておられます。その中でも認知症支援に高い関心をお持ちの方につきましては,認知症カフェなどの認知症の方や御家族の支援につながる場で活躍されているところでございます。 14: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 15: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 基本は温かい見守りですが,認知症サポーターの中でも認知症支援に高い関心をお持ちの方は,認知症カフェなどの運営のお手伝いをされているという積極的な活動をされております。  では次に認知症サポーターの課題について伺います。 16: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 17: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 認知症サポーターの中には認知症支援に強い関心をお持ちの方がいるものの,サポーターに対し活躍の場などの情報を提供する仕組みができていないこと,また,活躍していただける場についても,認知症カフェや介護者の会など数が限られていることなどから,こうした方々が具体的な活動に結びついていないことが課題と認識しております。 18: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 19: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 認知症支援に高い関心をお持ちの方がそもそも認知症サポーターになられているのではないかと思います。具体的に活躍できる場があることを知らない方も多いのではないでしょうか。また,具体的な活動ができる場をお知らせしたり,気軽に参加してみようと思える場の提供が大きな課題だと思います。  では次に認知症サポーターが活躍できる環境整備について,質問を幾つかさせていただきます。  厚生労働省は公明党の提案を踏まえ,2019年度から,認知症の人と地域で支援に取り組む認知症サポーターをマッチングする「オレンジリンク(仮称)」事業を始める方針を固めました。認知症の人と認知症サポーターの両者を仲介する橋渡し役となるコーディネーターを位置づけて支援活動を強化することで,認知症の人が変わらず日常生活を送ったり社会参加できるよう推進する方向性が示されました。  狛江市としては,こうした取り組みについてどのように捉え,今後に向けてどのような展開が考えられるのか伺います。 20: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 21: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 先ほど答弁申し上げたとおり,認知症サポーターの中には認知症支援に強い関心をお持ちの方がいるものの,具体的な活動に結びついていないことが課題として認識しているところでございますので,認知症の方と認知症サポーターとのマッチングをするこうした取り組みは有用であると考えております。  一方で,今年度から各地域包括支援センターに配置しました認知症関連の取り組みを市や他職種と連携して進める認知症コーディネーターとの役割整理等課題もあると考えております。御紹介いただきました国の取り組みにつきましては,関心を持って今後示される制度内容を注視してまいりたいと考えております。 22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 23: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 認知症サポーターの活動の場等の情報を提供できる仕組みができていないことが課題であるという認識であり,今後は,国がどのように「オレンジリンク(仮称)」事業を始めていくのかを注視していくということだと思います。  次に,認知症サポーターはこれまで名簿などは作成していない状況ですが,今後に向けては希望者を募って名簿化も必要になると考えられますが,今後についての展望を伺います。 24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 25: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) さきに答弁申し上げた課題へ対応するためにも,個別の認知症支援の場で御活躍いただけるサポーターの方々をリスト化し,個別に働きかけを行うことは有効な手法であると考えております。具体的には,養成講座の受講者に市からの情報提供の希望の有無を確認しまして,希望される方をリスト化していくことなどを検討してまいります。 26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 27: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 希望者を募って名簿化も有効な手法であるとの確認ができました。今後は情報提供の希望の有無を確認の上でリスト化に向けて検討していただけるとの御答弁でした。これまでの受講者に,現時点では2,423人の方には,広報こまえなどを活用するなど多くの方が情報提供を受けていただけることもあわせて検討をお願いいたします。  次に,認知症サポーターとして活動できるものとして,主に見守りや認知症カフェなどの運営のお手伝い等を行っておりますが,そのほかに考えられるものとして,買い物やごみ出しのお手伝いなどの生活支援や,誰が誰に必ず声をかけることなど声かけ運動などが考えられます。地域の支援者として活躍できる場を積極的にふやすことが認知症施策の厚みをもたらすことになります。活躍できる場を積極的にふやす上で考えられることとはどのようなことでしょうか。また,認知症の方から困っていることや要望などがありましたら伺います。 28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 29: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 認知症の方やその御家族の方からの御要望につきましては,個々の状況によってさまざまでございます。サポーターの活躍の場を拡充していくためには,こうした多様なニーズを十分に考慮した上で総合的に検討してまいりたいと考えております。御提案の取り組みにつきましては,こうした点を踏まえまして,公的サービスとの整理や御紹介いただいた国の新たな制度等の内容も確認しながら,調査・研究してまいりたいと考えております。 30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 31: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 認知症の方のニーズを総合的に検討していただくということでした。例えば御近所の方に積極的に声をかけるなどは誰でも取り組めるものだと思いますので,負担が少なく取り組めることで多くのサポーターが取り組めると思います。こうした観点で調査・検討をお願いいたします。  次に,認知症サポーターの活動を推進するためにも,認知症に対するさまざまな情報として,認知機能に効果がある体操やウオーキング,食事,心のケアの方法など,定期的に情報提供することで,本人やサポーターが継続してかかわっていきやすいと考えますが,こうした取り組みについて伺います。 32: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 33: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 御質問者がおっしゃるとおり,認知症に対するさまざまな取り組みについての情報提供は,認知症サポーターの活動を推進するために重要な取り組みの一つであると認識しております。現在も認知症カフェや介護者の会では,御参加いただいているサポーターやほかの参加者,関係者に対しまして,認知症に関する知識や運動を含めた効果的な脳トレの方法などの情報提供を行っており,今後も継続して情報提供を行ってまいります。  また,今年度,慈恵医大附属第三病院と連携する形で,認知症サポーターに対するフォローアップ講座を開催し,活躍していただける場とともに認知症に関する詳細な知識などもお伝えすることとしているところでございます。 34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 35: ◯ 15番(小野寺 克己議員) さまざま取り組んでいるという状況も伺いました。  次に認知症の発症遅延について取り上げます。  情報提供は,認知症の方や御家族,サポーターにとっても必要なことだと思います。現在認知症の予防法は確立できておらず,早期診断は困難で根本的治療法はなく,ケア手法も十分に確立されていない状況ですが,新たな研究成果も報告されています。  先ほど紹介しましたイギリス・ロンドン大学精神医学教授のジル・リビングストン氏は,認知症の35%は予防できる可能性がある,と2017年7月に報告しました。  認知症の発症遅延について,9つの対策で認知症の35%は予防できる可能性があるそうです。若年期においては15歳までの中等教育を修了していないこと8%,中年期では肥満1%,難聴9%,高齢期では鬱病4%,2型糖尿病1%,運動不足3%,社会的孤立2%,全ての段階で共通するもので高血圧2%,喫煙習慣5%。このパーセンテージはそれぞれの認知症リスクの度合いを示すそうです。これらの9つの要因のリスク度を合計すると35%になり,残りの65%は個人の努力では変えられない因子になるそうです。最もリスクが高いのは中年期の難聴です。中年期に聴力が低下すると周囲から通常受け取る情報が得られにくくなり,社会的に孤立し,鬱になる可能性も高くなるそうです。  今回,認知症のリスク因子として特に重要とされたのが,教育レベルの低さ8%,中年期の聴力低下9%,喫煙4%の3つです。リビングストン氏は,通常,認知症が診断されるのは高齢期だが,その危険因子は若いときから生涯を通じて見られ,それらによる脳の変化は症状が出る何年も前から始まっている,と説明しています。そして,こうしたリスク因子を念頭に置いた対策で,全ての認知症を防ぐことはできないが,世界の認知症患者の増加を食いとめる一助になるのではないか,との見方を示しました。  こうしたリスクを一つ一つ対応していくことが認知症をおくらせることにつながるそうです。認知機能の低下は高齢になってからあらわれますが,若いときからの要因が原因と考えられているということで,認知症対策は高齢者に対してだけでは防ぐことはできないということでした。若い世代も含めた改善の取り組みを行えば,35%は防ぐことができることがわかってきました。こうした新しい認知症に対する情報も新たな活動のヒントになるかもしれません。  認知機能が低下したのではと思い病院へ受診し,認知症の診断が出ると,ほとんどの場合は認知症治療薬として薬を処方されます。日本認知症リハビリテーション協会は,この薬はアルツハイマー型認知症の約30%にしか効果がないと指摘をしております。また,副作用として暴力,暴言,徘回,不安,幻覚,不潔行為,被害妄想などの周辺症状が悪化してしまうことが挙げられています。認知症の初期段階においては薬物療法は有効ではないと指摘をしています。厚生労働省も認知症について予防法は確立しておらず,早期判断は困難であり,根本治療法はなくケア手法も十分に確立されていないとのことで,国としても研究開発を推進している状況だと思います。  このような認知症の初期段階から相談・対応できる体制が重要になると思いますが,どのような対応が考えられるのか伺います。 36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 37: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 認知症の初期段階から相談・対応できる体制といたしましては,基本となる地域包括支援センターや市の福祉相談課のほか,地域包括支援センターで認知症に習熟した医師や医療介護専門職に相談ができる「もの忘れ相談会」,医師・医療介護専門職がチームとなり短期集中的に支援に当たる認知症初期集中支援チーム,また,認知症の進行状況に応じて活用できる相談機関やサービス,地域活動等を掲載いたしました狛江版の認知症ケアパスの作成等に現在取り組んでいるところでございます。 38: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 39: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 認知症の初期段階から相談・対応できる多様な体制を整備していることがわかりました。特に認知症の初期段階は,こうした評価をした上で適切な処置を行い,薬は必ず副作用を伴いますので,薬を使用しないほかの処置をすることで改善していく非薬物療法も注目されているそうです。  次に,平成29年から行方不明を防ぐ取り組み事例を紹介していますが,事例など参考にどのような調査・検討されているのか伺います。 40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 41: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 過去の一般質問等で,行方不明を防ぐための事例としまして,見守りキーホルダーやステッカーなどを御紹介いただいたところでございます。現在これらの事例を参考としながら,認知症の人や御家族にとって利用しやすく,かつ行方不明の防止に効果的なツールについて,必要な仕様を整理しているところでございます。  現在整理されている留意点としましては,御本人が身につけやすく簡単に離れないことや,個人情報が直接表示されないことを初めとしまして,周囲に人がいない場所にいらっしゃる場合も想定して御本人の位置情報を把握できること,できるだけ周囲に認知症だとわかりにくい仕様であること,他の自治体に行かれた場合でも安全が確保できるよう,全国的に導入されている事例と見た目等が大きく異ならないこと等としております。これらのツールにつきましては多くの事業者から多様な仕様が開発されていることから,整理したポイントをもとに効果的なツールの導入に向けて引き続き検討を進めてまいります。 42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 43: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 実際には難しい点も多いと思います。また,全国的,どこでも有効なものでなければ活用するのは難しいとも感じております。引き続き検討をお願いします。  行方不明を防ぐ取り組み事例の中で多いと感じた取り組みに,徘徊SOSネットワークに登録し,行方がわからなくなった際に,警察に届けを出すと同時に徘徊SOSネットワーク窓口に連絡をとることで相互にやりとりができるということで,行方がわからずに不安なときに心強い安心につながると思いますが,徘徊SOSネットワークについての見解について伺います。 44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 45: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 市では,行方がわからなくなった方に対しまして,東京都行方不明認知症高齢者等情報共有サイトに登録をしているところでございます。このサイトの閲覧が可能な関係機関は関東1都6県と警視庁が含まれており,都内自治体や川崎市等と近接する狛江市では,登録1カ所で近県との情報共有が一斉に可能となるため,有用なシステムであると考えております。また,安否確認等が発生した場合など,日常の業務においても市内の交番や調布警察署等と協力し合い,警察との連携もスムーズになるよう努めているところでございます。このように常時の連絡をとり合うことでも,徘回高齢者等の発見に寄与するものと考えております。 46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 47: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 徘徊SOSネットワークについては有用なシステムであるということです。警察は御家族との連絡・相談は受け付けていないのに対して,徘徊SOSネットワークでは相談窓口があり,相談窓口がある点は御家族の安心にもつながるものと思います。  次に,高齢化が急速に進む中,今後一層の認知症高齢者の増加が見込まれ,誰もが認知症になり得る認識を持つことが求められております。認知症の方の症状の一つに徘回があり,行方不明や徘回先での事故やけがなどが発生してしまうことがあります。  認知症の高齢者が徘回中に電車事故に遭い,鉄道会社から高額の損害賠償を請求される事案があったことから,神奈川県大和市は,高齢者を被保険者として公費で保険料を負担する制度を昨年2017年11月から導入しました。家族の不安を解消するのが狙いで,支払われる賠償金は最大3億円。全国初の試みとして注目を集めております。また,自転車とぶつかって相手にけがを負わせたり物を壊したりした場合の損害賠償にも対応。事故で登録者が死亡した場合やけがをした際も保険金が支払われます。愛知県大府市と栃木県小山市も今月事業を開始。福岡県久留米市も10月に始める方針です。海老名市でも本年7月からスタートしました。  認知症の御家族から,安心,徘回をとめられないこともあるので助かる,といった声が上がっております。本人や家族が安心して毎日を過ごせるように,賠償に備えた安全網として自治体の救済策が全国に広がっております。認知症の本人,家族に優しい施策となると思います。今後に向けて検討していただきたいと思いますが,これについて伺います。 48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 49: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) ただいま御紹介いただきました事例は,認知症の人や御家族の不安の解消や,万が一のときの負担軽減につながる前衛的な取り組みであると認識しております。認知症高齢者の外出時に家族等が居場所を円滑に確認できるツールの導入や,認知症サポーターを初めとした多くの市民が認知症高齢者の異変に気づき,適切にサポートできる地域づくりなどの有事の発生を抑制する取り組みを進めつつ,今後調査・研究してまいりたいと考えております。 50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 51: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 認知症の本人とその家族に優しい地域づくりへ向けて,認知症サポーターが活躍できる環境整備を進め,社会全体で支えていけるよう,「人にやさしいまちづくり」を一歩でも進められることを期待いたします。 52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 53: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 2問目,災害予測を避難に生かす大規模水害対策を。  今から44年前の昭和49年9月,台風16号の洪水により多摩川が氾濫し,左岸の堤防が決壊して,狛江市の民家19棟が流失するという大水害が発生しました。「あばれ川」の異名を持つ多摩川のほとりに位置する狛江市は,水害の教訓を将来にわたって伝え,生きた防災対策を,生命を守る対策を将来世代までつなげていかなくてはならないと思います。  公明党では大規模水害対策プロジェクトチームを結成し,8月に荒川や多摩川流域の水害対策について国土交通省などと意見を交わし,説明をお聞きしてまいりました。  西日本豪雨の被災地では,洪水ハザードマップの洪水浸水想定区域と被害がおおむね一致しておりましたが,逃げおくれた住民が多くいたことから,知識を,いざというときの行動につなげることが重要であることなどが議論されました。政府側は,水害時に避難所が水没する可能性がある地域では居住区域外などへの避難の検討が必要だと指摘。また,住民一人一人の防災行動を時系列で定めたマイ・タイムラインを策定すべきだと訴えました。  今後の課題として,マイ・タイムラインを一人一人が作成し,地域で推進していくことが,生死を分ける判断を迫られる前に余裕を持って災害の危険に対処することや,どのような状態でもどのような対応をしたらよいのか想定することでパニックにならずに対応することができます。また,やり残したことなども見落とすことなく確認できることもあります。皆様の大切な命を守るためにマイ・タイムラインを作成し,水害に対して命を守る行動へとつなげていけるよう推進をしていただきたいと思います。  近年の大規模水害対策について伺います。  近年の豪雨災害などの水害について,特徴をどのように捉えているのか伺います。  再質問は自席にて行います。 54: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 55: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 近年の水害における特徴としましては,降水量の多さだと感じております。これにはさまざまな要因がありますが,台風と前線,前線と線状降水帯など複合的になっていることも多々見受けられ,記録的な降雨になっていると捉えております。 56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 57: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 気象庁のデータから調べましたところ,近年の地震と水害が毎年のように大規模な災害が発生しております。平成23年東北地方太平洋沖地震の後に平成23年7月新潟・福島豪雨,平成24年7月九州北部豪雨,平成26年8月豪雨災害で広島市では土石流が発生,平成27年9月関東・東北豪雨が発生しました。平成28年熊本地震の後には平成29年7月九州北部豪雨,平成30年7月豪雨と,毎年のように大規模な災害が続いています。  東京大学の木本教授の分析では,近年の豪雨災害の特徴に挙げられるのが積乱雲が一直線に連なる線状降水帯の影響です。線状の降水域が数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することで大雨をもたらしました。今回の西日本豪雨や昨年の九州北部豪雨,2015年の関東・東北豪雨,2014年に広島市で大規模な土石流を起こした豪雨災害でも線状降水帯が発生し,甚大な被害を生んでいます。全国的に広い範囲で長時間同じ地域に停滞して降り続けることが大きな特徴だと思います。  次に,東京大学大気海洋研究所,木本昌秀副所長・教授は,温暖化によって気候が変われば,今までの知識や経験を超えるような現象が起こることをまず自覚したい,と警鐘を鳴らしています。近年の多くの大規模水害を教訓に狛江市ではどのように捉えているのか伺います。 58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 59: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 近年における河川の氾濫による大規模水害では,自治体の対応のおくれといったケースもございました。早い段階から体制を組み,どのような状況にも的確な対応ができるよう,改めて準備を進めなくてはいけないというふうに考えております。 60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 61: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 温暖化によって気候が変われば,今までの知識や経験を超えるような現象が起こることを自覚した上で,「野川や多摩川は大丈夫」「めったに浸水もないだろう」といった過去の経験からの過信は厳禁であります。起こる可能性のある被害を想定し,最新の気象情報に基づいた行動をとることが重要になります。  国や自治体によるハードとソフト両面の防災・減災対策は欠かせないものでありますが,何より最後は一人一人が危険を判断してなるべく早く避難することが重要になります。気象情報や警報,ハザードマップなどの情報をもとに,どのように判断できるか,いかに行動につなげていけるかが生命を守ることにつながると思います。正確な情報をもとに一人一人が逃げる行動につなげることが生命を守るというのが,これまでの水害の教訓だと思います。今回の西日本豪雨災害でも,気象庁や自治体によるアナウンスメントは迅速だったと思いますが,それでもこれほどの被害が出ました。今まで以上に自分の身は自分で守る意識を高めるしかありません。  それでは豪雨対策等への取り組みについて,狛江市として豪雨対策としてどのような取り組みをされてきたのか伺います。 62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 63: ◯ 総務部長(上田 智弘君) ハザードマップの見直しや水防訓練の実施,防災カレッジによる講演等を行ってまいりました。このほか浸水防止対策として,防災センターや水防倉庫に土のうを備蓄しております。 64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 65: ◯ 15番(小野寺 克己議員) わかりました。  次に,狛江市地域防災計画(平成30年修正)<風水害編>の「第2章 水害予防計画」では,「市内の野川は,都の管理河川であり,東京都北多摩南部建設事務所が所管している。時間50mmに対応するための護岸整備は既に実施されているが,河床掘削は未実施であり,現在下流の世田谷区内より順次進めてきている。」とありますが,野川の河床掘削の実施予定と効果について伺います。 66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 67: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 野川河床掘削につきましては,河川管理者である東京都建設局に確認したところ,今年度中に喜多見ふれあい広場付近にある神明橋付近まで進むということでございました。なお,本工事につきましては工期が渇水期に限られていることから,なかなか進んでいかない状況と聞いております。
    68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 69: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 平成26年4月に稼働を始めた緑の丘児童遊園の下にある野川下流部雨水貯留池は,野川の水質改善を目的として設置されました。  狛江市,調布市の全域,武蔵野市,三鷹市,府中市,小金井市の一部の下水は,汚水と雨水とを同じ下水道管に流し処理をする合流式下水道で整備されているため,降雨量がふえると汚水まじりの雨水が野川に放流される仕組みとなっています。降雨に伴い,下水道管から野川に放流される汚水まじりの雨水の放流回数を減らし,野川の水質を保全するため,汚水まじりの雨水を一旦貯留しているそうです。貯留規模は貯留池2万立方メートルとなっています。25メートルプール約70杯分をためられるそうです。しかし豪雨の場合は,ためておくには規模が小さいためすぐに満杯になってしまうそうですので,内水氾濫を防ぐものとはなっていないことがわかりました。  質問です。野川流域では平成17年9月4日には,夜から降り始めた雨が下水道処理能力1時間当たり50ミリを大きく超え,1時間当たり79.5ミリもの集中豪雨となり,350棟以上の浸水被害が発生しました。現在ではほぼ流域全体が都市化されたため,雨が降ると流域から一挙に大量の水が河川や下水道に流入し,水害が頻発しやすい状況となっています。野川流域の調布市内や狛江市での氾濫が発生した場合の被害想定について伺います。 70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 71: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 水害の場合,地震における被害想定のように具体的な設定は特にしているものではございませんが,東京都都市型水害対策連絡会が作成いたしました野川等流域の浸水予想区域図をもとに浸水予想区域や浸水深等を示しております。 72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 73: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 野川流域での氾濫は具体的な設定は特にしていないとのことでした。また,電柱等に浸水深の掲示については今年度予算に組み込まれておりますので,今年度中には設置されると思います。こうしたものを頼りに浸水の浅いほうへ逃げることができます。  しかし近年,1時間雨量100ミリを超える記録的な集中豪雨となると,マンホールから雨水が逆流し,川があふれる前に市街地が浸水する危険があることが想定されます。  私は,野川については氾濫よりも先に,野川上流に位置する調布市を含む5市の下水道の水量がふえ,狛江市内で内水氾濫を起こす可能性が高いことが想定できると思います。具体的には,狛江駅南口ロータリー付近は2メートル以上の浸水被害が想定されていますので,小田急線の乗降客はホームからおりられない状況です。こうした具体的な危険箇所を説明していただくことで,駅前は迂回したほうがいいなど避難経路もイメージしやすいと思います。  次にタイムラインで災害に立ち向かうソフト対策として,ハザードマップについて質問いたします。  西日本豪雨災害・平成30年7月豪雨では,特に被害の大きかった高梁川系小田川では,倉敷市真備町で堤防が決壊し,大規模な浸水により甚大な被害が発生したほか,堤防の損傷が多数発生しました。実際に浸水した範囲と洪水浸水想定区域はほぼ一致した被害でした。浸水は広範囲にわたり,10メートルから20メートルでした。被害の大きかった所は5メール以上になる想定がされており,具体的には木造家屋では2階軒下まで浸水するため,2階に避難したのでは助からないことになります。実際の浸水範囲は約1,200ヘクタール,約4,100戸に及び,救助者数は約2,400人,死者数51人でした。  浸水発生から自衛隊や警察に救助されるまで2日程度かかりました。実際に浸水した範囲と洪水浸水想定区域がほぼ一致してしまった被害であったことから,ハザードマップをもとに避難行動につなげることの重要性を感じました。ハザードマップの情報を避難などの行動につなげるためにも,わかりやすいハザードマップをつくることが重要です。  質問です。これまで地震等の避難訓練は行ってきており,どこの避難所に避難すればよいのかがわかる人が多いと思いますが,水害のときはどこの避難所に行けばよいのかわからない方や決めていない人も多いのではないかと思います。水害時の避難について市民に対してどのように説明等されているのか,市民の認識もあわせて伺います。 74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 75: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 震災時と水害時とでは,その状況により避難する場所が変わります。これにつきましては,まなび講座や防災講演会など機会のあるごとに説明はしてまいりましたが,市民の皆様の理解度についての詳しい把握はできておりません。 76: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 77: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 今後は,震災時と水害時とではその状況により避難する場所が変わることや,氾濫を避けた避難経路を意識するなど区別して説明をお願いします。  狛江市における多摩川の氾濫による水害特性をどのように分析されているのか,それによりどのような指導等されているのか伺います。 78: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 79: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 多摩川が氾濫の危険に陥る状況としましては,降雨そのもののほか,上流部ダムの放流等による水位上昇における越水や土手の浸食による破堤等が特性ではないかと考えております。指導というものは特に行ってはおりませんが,防災カレッジ等において多摩川に特化した水害対応等の講演を行っております。 80: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 81: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 国土交通省の説明では,「あばれ川」の異名を持つ多摩川は急流河川であり,河岸段丘に流れる川であることで,越水した場合は,流れが速いことや河岸段丘に流れていることから流れる水は拡散して広がり,感覚的には水が走っていくという状況が想定できるそうです。多摩川が氾濫した場合に,早期の立ち退き避難が必要な区域の方々に対して周知徹底や意識づけをしていただくよう要望いたします。  次に,市域の半分以上の多くの市民が北側に避難することになりますが,浸水被害の及ばない各避難所には人数が入り切れるのでしょうか。また,かわりの避難所などを考えられているのでしょうか伺います。 82: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 83: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 多摩川氾濫時における避難者受け入れに関しましては,避難所として通常使用する体育館だけでは賄い切れないというふうに考えております。調布市や世田谷区との相互協力により避難所を融通することや,状況により小・中学校の校舎部分等の使用につきましても検討していくものと考えております。 84: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 85: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 大規模水害時には,調布市や世田谷区など他自治体への広域避難も視野に検討が必要と思いますが,世田谷区との「災害時における相互応援協定実施細目」に避難所の相互利用を結んでいます。現状では広域避難は世田谷区に避難することになるのか伺います。 86: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 87: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 広域避難につきましては,世田谷区に限定しているものではございません。先ほども答弁いたしましたが,調布市も含め相互利用について調整していくものと理解しております。 88: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 89: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 危険が迫っているときではなく平常時である事前に,広域避難を想定した打ち合わせをぜひ行っていただき,どこに避難すべきなのか検討を行っていただきたいと要望します。  次にタイムラインの活用について質問いたします。  2012年10月末,ハリケーン・サンディがアメリカ・ニュージャージー州,ニューヨーク州を直撃しました。上陸の3日前からニューヨーク州知事らは緊急事態宣言を発表。住民が避難する地域を指示するなど準備を着々と整え,被害を最小限に抑えることができました。ニュージャージー州バリアアイランドでは家屋の全半壊が合わせて約4,000世帯に上ったのですが,事前避難により人的被害はゼロでした。ハリケーン・サンディの脅威から多くの人々の命を救った早期避難を実現したのがタイムライン,事前防災行動計画でした。  これまで公明党はタイムラインの導入を提言・推進して実現しましたが,国土交通省はこのタイムラインの効果が実証されたことを機に国内に導入しました。2015年5月には,埼玉県と東京都を流れる荒川の下流域(北区,足立区,板橋区)で全国初の本格的なタイムラインを始動し,2017年5月から対象エリアを16市区にまで広げた拡大試行版が運用されています。同省は現在,国が管理する全国109水系の河川で簡易版の試行を進めています。  質問です。大雨のときに気象庁からの情報と狛江市からの情報など,何を聞いたらどのような行動をとったらよいのか概要を簡単に伺います。 90: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 91: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 気象庁からの情報につきましては,台風の進路や降雨状況等を確認していただき,あらかじめの準備を行う参考としていただきたいと考えております。市からの情報につきましては,気象庁からの情報をもとに注意喚起を行うほか,避難準備・高齢者等避難開始など重要な情報を流すこともございます。具体的な行動といたしましては,注意喚起における事前の準備,避難勧告等を発表した際に避難を開始することなどでございます。 92: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 93: ◯ 15番(小野寺 克己議員) わかりました。  では次に,平成27年9月関東・東北豪雨災害で氾濫危険情報が発表された市町村のうち,避難勧告等の発令に着目したタイムラインを策定した市町村における避難勧告または避難指示を発令した市町村の割合は72%,未策定市町村は33%となっており,タイムライン策定済みの自治体のほうが発令率が高かったようであります。タイムラインの効果を確認され,評価が高い認識ですが,狛江市におけるタイムラインの取り組みについて伺います。 94: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 95: ◯ 総務部長(上田 智弘君) タイムラインにつきましては,担当課内において整合性の確認はできましたが,その後の水害等により再度修正すべき点はないか等の検討を行ってまいりました。現在は担当課内調整が終わりましたので,関係各課へ照会する準備を進めております。 96: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 97: ◯ 15番(小野寺 克己議員) では次に,狛江市の避難勧告に着目した水害時タイムラインは策定されていると思いますが,市民に対しては公表されているのか伺います。 98: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 99: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 現在調整しておりますタイムラインにつきましては,市や関係機関等の行動のほか市民の行動も記載しておりますが,あくまで庁内での対応を主として作成していることから,市民への周知は考えておりません。今後市民の皆様にわかりやすい内容を検討していきたいと考えております。 100: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 101: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 暫定版のタイムラインを見させていただきました。暫定の内容ではありますが,氾濫想定時間の4時間前には避難行動要支援者の方は避難を開始するタイミングであり,多くの市民は3時間前には避難を開始するものとなっています。わかりやすいタイムラインを市民に公表して,避難行動につなげられるようお願いいたします。  次に,狛江市地域防災計画の風水害編-43「第1章 水防活動態勢」には,「主な機関の応急活動の流れ」がありますが,タイムラインの「いつ」についての目安が日付や時間の表現になっていないために具体的なイメージがつきにくいと思います。例えば台風発生から5日前,30時間前など具体性のあるタイムラインをつくっていただきたいと思います。荒川下流タイムライン(拡大試行版)など参考に検討していただきたいと思いますが,これについて伺います。 102: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 103: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 現在調整中のタイムラインには,2日前からの事前行動を記載しております。他自治体作成のタイムラインも拝見させていただき,参考にしたいと考えております。 104: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 105: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 次に,荒川下流タイムライン(拡大試行版)では,2017年5月から対象エリアを16市区にまで広げた拡大試行版が運用されています。多摩川下流タイムラインとして多摩川下流の各自治体と連携をして検討が必要と考えますが,これまで多摩川下流の自治体ではどのような取り組みをされているのか伺います。 106: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 107: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 多摩川下流自治体との連携でございますが,多摩川河川管理者である国土交通省が所管する多摩川下流部左岸大規模氾濫に関する減災協議会におきまして,ハード対策やソフト対策などについて情報の共有を図っております。 108: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 109: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 多摩川は急流河川で流速が速いため,洪水時において上下流に比較して流れが堤防または河岸に強く当たる箇所で被災を受けています。左岸の武蔵野台地の河岸段丘はかつての多摩川がつくったものです。多摩川は急流河川であり河岸段丘に流れる川であることで,越水した場合は,流れが速いことや河岸段丘に流れていることから流れる水は拡散して広がり,感覚的には水が走っていくという状況が想定できると思います。こうした地形的な特徴を踏まえ,タイムラインとして安全な避難経路を決めておくことは重要です。また,要配慮者利用施設に特化した水害避難タイムラインを作成していただきたいと要望します。  では次にマイ・タイムラインの推進について質問いたします。  タイムラインとは,災害が発生することを前提として,関係者が事前にとるべき行動を「いつ」「誰が」「何をするか」に着目して時系列で整理したものです。マイ・タイムラインとは,マイ・タイムラインは住民一人一人のタイムラインであり,台風の接近によって河川の水位が上昇するときに,自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し,取りまとめるものです。時間的な制約が厳しい洪水発生時に,行動のチェックリストとして,また,判断のサポートツールとして活用されることで,逃げおくれゼロに向けた効果が期待されます。鬼怒川の氾濫水が到達するおそれのある地域において逃げおくれゼロを実現するための取り組みの一つでありました。  マイ・タイムラインの検討によって得られるものとして,検討・作成することによって,住民が自宅周辺のリスクを認識することができることや,住民が自分自身や家族が逃げるタイミングを整理することができること,検討会方式で実施する場合は地域のコミュニケーションの輪が広がること,マイ・タイムラインからのフィードバックで市や地域のタイムラインを充実できること,自治会,自主防災組織等の共助の取り組みを考えるきっかけになり得ることなどの成果が得られると想定されます。  質問です。国土交通省では,「災害・避難カード(タイムライン)」の様式をダウンロードできるようになっております。また,事例紹介の中でも避難経路をどのように逃げれば安全に避難できるのかなどを検討しております。こうした取り組みを狛江市でもぜひとも活用していただき,推進をしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 110: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 111: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 御提案につきましては調査・研究させていただきたいと考えております。 112: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 113: ◯ 15番(小野寺 克己議員) しっかりと研究をお願いします。  平成30年3月のセーフシティ東京防災プランでは,都民の水害への意識調査アンケートを実施したところ,「特に備えや取組は行っていない」は50.5%でした。地震と比較すると,風水害に関する都民の皆様の意識や備えは十分ではありませんでした。  そこで,狛江市の「安心安全通信」緊急防災特集号(2018年7月)に水害対策が掲載されておりました。時期的には来年になると思いますが,水害対策特集号として「災害・避難カード(タイムライン)」やマイ・タイムラインの作成方法などを掲載していただき,マイ・タイムラインの推進をお願いいたします。  次に,マンションなどは浸水しないので大丈夫だと安心している人も中にはいらっしゃるかもしれませんが,浸水被害が地域に発生した際はライフラインが全く使えないことになると思いますが,ライフラインはどのような被害が想定されているのか伺います。 114: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 115: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 先般の西日本豪雨では,停電のほかガス・水道も停止していたことから,エリアや期間は別としまして,狛江市でも同様にライフラインが停止する可能性はあるのではないかと推察しております。 116: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 117: ◯ 15番(小野寺 克己議員) マイ・タイムライン検討ツールというものがあります。これはマイ・タイムライン検討ツールで「逃げキッド」というものであります。これは小学生がいろいろ勉強しながらマイ・タイムラインをつくっていける,こうしたツールになっております。教育現場でぜひとも活用していただき,具体的に作成することを自宅の親御さんと話し合って作成するなどの取り組みを検討していただきたいと思いますが,これについて伺います。 118: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 119: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今御紹介をいただきました「逃げキッド」でございますが,これは鬼怒川洪水を受けまして,川の水が氾濫するまでの一連の流れを理解し,命を守るための準備・行動を考えるための小・中学生向けのわかりやすい教材となっております。これらのツールを参考にしながら,風水害を想定しました避難訓練を家庭とも連携し,推進してまいりたいと考えております。 120: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 121: ◯ 15番(小野寺 克己議員) マイ・タイムライン検討ツール「逃げキッド」を取り寄せていただき,全小・中学校の児童・生徒に配布していただき,御家庭でマイ・タイムラインを検討・作成していただけるよう推進をお願いします。 122: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 123: ◯ 15番(小野寺 克己議員) それでは3問目,自然エネルギーの災害時用電源の活用について質問いたします。  河川や農業用水路,上下水道施設などの流水を利用し小規模の電力を発電する小水力発電は,環境に優しく,地域に密着した再生可能エネルギーとして全国に広がりつつあります。  小水力発電で生み出された電力は,太陽光や風力,地熱,バイオマスと同様に固定価格買い取り制度の対象電力となっています。2012年7月にこの制度が導入されて以来,小水力発電の認定件数は右肩上がりでふえており,2016年2月末時点で400件近くになっています。資源エネルギー庁によると,2015年3月末時点での発電施設は541地点にまで増加しつつあります。例えば山形市の松原浄水場では,停電時でも自家発電できる発電機が設置されていて,災害時に浄水場の外部電源が完全に喪失しても水道水の供給が続けられるようになっています。ライフラインの一つである水道水を安定して届けられています。  小水力発電とは,大規模ダムのように河川の水をためるのではなく,河川や砂防ダム,農業用水路,上下水道施設などで流れる水を利用して発電するもので,一般的には1,000キロワット以下を小水力と呼びます。水量と落差50センチから1メートルほどあればどこでも発電できることから,どの地域でも水の流れがあれば可能性があると言えます。しかしあくまでも小水力発電ですので,エネルギーシフトについてではなく,住民の生命を守るために自然エネルギーを災害時用電源として活用できるのではないか,その可能性を探る質問をさせていただきます。  太陽光の活用について。  市内の保育園,小・中学校では,建てかえなどを行う際に太陽光パネルを設置している施設の状況について伺います。  再質問は自席にて行います。 124: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 125: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 太陽光発電設備が設置されている施設といたしましては,保育園では駒井保育園,小・中学校では,狛江第三小学校,狛江第五小学校,狛江第六小学校,和泉小学校,緑野小学校,狛江第二中学校でございます。 126: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 127: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 建てかえ等を行う際に太陽光パネルを設置しているという状況がわかりました。  次に,公共施設の屋根に太陽光発電システムを無料で設置し,売電利益で設置費用や設備の運営を賄う屋根貸しについては,神奈川県では平成24年7月からスタートした固定価格買い取り制度を積極的に活用し,公共施設への設置を促進するため,県有施設の屋根貸しによる太陽光発電事業に全国に先駆けて取り組んでいます。  この取り組みについて伺いますが,太陽光パネルを設置していない保育園,小・中学校に対して,太陽光パネルを無料設置するかわりに災害時には電力を使用できる仕組みを導入した場合のメリット・デメリットについて伺います。 128: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 129: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 神奈川県の取り組みでは,公共施設等の屋根を借りて行う太陽光発電事業を新たなビジネスモデルとして神奈川から全国に発信するとともに,あわせて地元の施工業者等の参加による地域経済の活性化と県有施設の有効利用を目的としているとされております。これに加え,御指摘のように設置費がかからずに,災害時には発電した電気の使用が可能であることがメリットだというふうに考えております。  デメリットといたしましては,契約期間が20年であることから,その間の使用条件の変更が難しく,また,建物に20年以上の耐用年数が必要であることや,狛江の小・中学校は老朽化しており,雨漏りなどが発生した場合,改修の際に設置業者との調整が必要と考えております。さらに,設置面積が広い場合には,太陽光パネルの反射等の環境面の影響について近隣の方との調整も必要になってくると考えております。 130: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 131: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 設置費がかからずに災害時には発電した電気の使用が可能であることがメリットではありますが,使用条件の変更が難しいことや建物に20年以上の耐用年数が必要であること,老朽化に伴う雨漏り,近隣との調整など,現状は難しいことがわかりました。  次にトイレ発電の活用について質問いたします。  避難所となる小・中学校などで,発電機能つき自動水栓であれば電源不要なので停電の際にも使えます。採用されている製品は手洗い器,大便器,小便器,ウオシュレットリモコンのボタンなどがあります。そしてメンテナンスも容易で電池交換の手間もありません。このような電力について自立したトイレ発電のメリット・デメリットについて伺います。また,将来に向けて検討が可能かどうか伺います。 132: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
    133: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 発電機能つき自動水栓の大きなメリットは,既存トイレの改修時に電気工事なしに自動水栓が設置でき,乾電池タイプのものに比べ大幅に交換寿命が長いことが挙げられます。また,御指摘のように停電時にも使用が可能でございます。ただし停電時に最も問題になる大便器につきましては,学校ではほとんど手動式を採用しており,だれでもトイレにある電気式の水栓も手動ボタンがあわせて設置されていますので,そちらで排水をするような形になります。  一方デメリットといたしましては,長寿命とはいえバッテリー交換はメーカーしか対応できず,交換に費用と時間がかかることでございます。平成18年度に竣工した緑野小学校のトイレの手洗い器に発電機能つきのものを使用しましたが,初期型ということもあり,長期休暇によりバッテリー寿命が短くなったため,それ以降学校では発電式は用いておりません。現在では機能向上しており,今後は使用条件を考慮しながら必要に応じた検討を行ってまいりたいと思います。 134: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 135: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 小・中学校は避難所となりますので,災害発生時には停電が発生してもおかしくない状況の中で使用することが想定されます。防災面からも検討をお願いします。また,使用頻度の高い場所であれば,寿命も長く電気代もかからない点を検討をお願いします。  質問です。災害が発生した際の避難所における最大の課題がトイレ対策だと思います。その対策の一つとして提案させていただきます。  太陽光を利用する独立電源システムと排せつ物は微生物で分解処理する新しい浄化処理技術を用いた完全自己処理型水洗トイレとなっており,水道や電源,くみ取りが不要で,移動設置も可能なユニット型のトイレがことしの下期の発売予定です。今後の災害時の避難所,また,グランドなどの電源がない所であっても設置することができます。  実際に2017年9月から11月まで,九州北部豪雨で被害を受けた福岡県朝倉市杷木町の災害ボランティアセンターに同型の試作機を設置して運用した実績があります。価格の想定は700万円から800万円と予想されていますので,初期費用は仮設トイレの数十万円より高い価格設定ですが,くみ取りの手間や水道,電源も不要ということを考えると,初期費用と年1回の水質検査などのシステムメンテナンスの運用費で賄えるもので,利用制限はなく,1日300回以上きれいな水で利用できる設計となっています。  今後の広域避難所などへ,現在計画している防災機能つき都立公園などに,このような完全自己処理型水洗トイレ等の設置を検討していただきたいと思いますが,これについて伺います。 136: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 137: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 御提案いただきました完全自己処理型水洗トイレにつきましては,その有する機能につきましては,衛生面等においてとてもすぐれているように感じております。今後,都立公園が整備されることになり,防災機能の確保として市の意見を伝える場がございましたら,東京都に対して提案をしていきたいと考えております。 138: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 139: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ぜひとも東京都に対して提案していただけるようお願いします。  次に小水力発電の活用について質問いたします。  「西河原自然公園のせせらぎで実証実験」や「多摩川での小水力発電事業の可能性を探る事業」など,狛江市において再生可能エネルギーにエネルギーシフトの可能性を探る調査が行われてきましたが,その調査を終えて効果と課題,将来に向けて再生可能エネルギーの実現性について伺います。 140: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 141: ◯ 環境部長(清水 明君) 平成27年度に行政提案型市民協働事業で実施している小水力発電の可能性を探る調査として「西河原自然公園のせせらぎで実証実験」がございますが,こちらは,エネルギーシフトを実現するこまえの会が「低炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギー発掘等事業」の中で実施したものでございます。その報告書にございます小水力の有用性については市としても認識しているところでございますが,本調査の対象地には小水力発電事業を直ちに行うことに適した所はなく,再生可能エネルギーの啓発や環境学習的価値等が認められたところでございます。  次に,平成29年度に市民公益活動事業チャレンジ補助金を活用して実施した「多摩川での小水力発電事業の可能性を探る事業」につきましても,エネルギーシフトを実現するこまえの会が主体的に報告書を作成しておりますが,同会が行った市民アンケートの結果によると,再生可能エネルギーの活用に関する市民の期待の高さがうかがえる一方で,多摩川での小水力発電の課題として,自然環境が破壊されるといった懸念や採算性についての懸念,災害時の安全性を懸念する意見が散見され,市としても同様の課題があるものと認識しております。 142: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 143: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 再生可能エネルギーの中でも多摩川での小水力発電の課題として,自然環境の景観の問題,コスト面の課題,災害時の危険性が解消されなければ難しいということがわかりました。  次に,最新の小水力発電では高低差が50センチから1メートルあれば,水が流れていれば発電でき,小型化されたことで設置スペースも小さくなったそうです。市内で利水している箇所であれば,現場によりますがおおむね技術的には可能なのだそうです。  そこで,例えば多摩川の二ヶ領宿河原堰,野川,和泉本町浄水場などでの小水力発電が可能かどうかなど,適地調査をこれまで行ってこられたのかについて伺います。 144: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 145: ◯ 環境部長(清水 明君) 平成27年度に行政提案型市民協働事業で実施している「低炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギー発掘等事業」の中で,市役所敷地内の地下水,西野川せせらぎ,西河原自然公園のせせらぎ,多摩川二ヶ領宿河原堰の全4カ所で適地調査を実施しております。その中で高低差,PR性の観点から,西河原自然公園のせせらぎを実証実験の場所として検証を行っております。  野川,和泉本町浄水場,緑の丘児童遊園の地下部にある雨水貯留施設は東京都の所管となるため,小水力発電が可能かなどの調査は実施しておりません。狛江市公共下水道ポンプ場は落差がなく,流入しているものが汚水であることから電源としては適さないものと考えております。 146: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 147: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 全4カ所の適地調査をこれまで行ってきたことがわかりました。野川下流部雨水貯留池と下水道ポンプ場は汚水の状態であることから適さないことがわかりました。了解が得られればですが,浄水場であれば小水力発電の実績がありますので,これについては現実的な調整・検討をお願いします。  次に事例を紹介します。富士山のふもと,静岡県駿東郡長泉町では,小水力発電装置を民間事業者が設置し,通常時は発電した電力を売電し,売電利益の一部を水利関係者や設置自治会住民に地域づくり協力金として還元します。災害発生時に電力会社からの送電が停止し,地域停電が発生した場合,小水力発電装置を独立運転させ,昼も夜も絶え間なく電気の供給が可能になることから,災害発生時には町がその電気を使えるよう,「災害時における電力の供給に関する協定」を締結し,被災住民の生命の維持と減災対策の充実を図りました。民間事業者は固定価格買い取り制度を利用して売電し,その売電費用をもとに設置費を回収できるそうです。売電収益の一部は自治体に還元されます。  さらに,今回寄贈される電力供給装置は発電装置から分離して使用できることから,発電装置から周辺の病院やコンビニの駐車場などで電気が使えるように送電できます。そして被災した住民への電力の供給が可能となり,電気と情報が身近な場所で手に入れることができます。また,発電装置に内蔵されている小型携帯式バッテリーパックは在宅医療機器の継続的な利用ができるように,福祉的な面も含め今後もいろいろな活用が考えられます。また,設置する発電装置は,製造,組み立て,塗装など設置製作の大部分は町内企業が請け負っていることから,地域産業の活性化にもつながっています。小水力発電で蓄電した小型携帯式バッテリーパックは6から10台蓄電されており,手で持てるサイズとなっております。  長泉町では,高校生と社会福祉協議会のペアで在宅医療機器を使っているお宅に届けるボランティア活動を実施しています。今月は8月26日に蓄電したバッテリーパックを届ける訓練を実施したそうです。こうした共助を行うことで地域コミュニティの充実を図れ,地域防災力の強化につながると思います。  現在は水道管で発電できるマイクロ水力発電もあり,浄水場に限らず施設内の水道管で発電できるものもありますので,狛江第二中学校や狛江第一小学校の屋上にあるプールの上下の排水管などにも設置可能だと思いますが,いかがでしょうか。 148: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 149: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 御提案いただきましたマイクロ水力発電につきましては,設置可能かの検証も含め調査・研究してまいりたいと考えております。 150: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 151: ◯ 15番(小野寺 克己議員) まずは現地調査をしていただき,設置に向けた検討をしていただきたいと思います。避難所としても北と南の両側に位置しておりますので,防災面を重視して設置に向けた検討をぜひお願いいたします。  自社開発の配管に接続できるマイクロ水力発電システムを利用し,自治体と連携して水道施設などを利用した発電事業を展開する企業が昨年6月からスタートしました。開発した発電システムは,水道施設にある既存の水道管に接続し,配管を流れる水の力を利用して発電する仕組みで,既存の水道施設に設置するため,大規模な施設を新たにつくる必要がなく,各地の水道施設に普及する可能性も考えられます。自治体側には売電収益の一部を設備の設置に伴う施設の賃貸料として支払う仕組みとなっています。設置条件などの調査・検討が必要ではありますが,将来の展望としてどのようにお考えでしょうか。 152: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 153: ◯ 環境部長(清水 明君) マイクロ水力発電システムとは小規模な水力発電のことで,発電出力の目安は100キロワット以下であり,上水道や工場用水道施設,工場やプールなどの循環水処理施設といった既存の施設の水流を利用し,水車を回して発電する仕組みとなります。ダイキン工業が実施している例として,水道管の水流を活用した発電事業を行う子会社を設立し,自治体が保有する水道施設にダイキン工業が開発したマイクロ水力発電システムを設置し,設備の管理,運用と売電の事業を手がけている例があります。自治体に対しては,設備の設置に伴い水流と設置場所の賃借料を支払う仕組みとなっております。  導入する自治体のメリットとしては,新たなコストがかからず,例えば遠隔地での大規模な発電施設から送電される電力供給では,遠隔地の災害や事故などによって左右されてしまうというリスクもあることから,そうしたリスクにも強い仕組みでございます。しかしながら設置対象となる箇所が上水道施設であることから,導入の調査・検討に際しては,東京都と実施主体などの関連事項を調整の上,慎重に行っていく必要があります。 154: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 155: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ぜひとも東京都と調整をしていただきまして,実施に向けて検討をお願いいたします。  小水力発電は生活の身近な所で行える時代に入ってきました。技術面では水道管で発電できるマイクロ水力発電もあり,浄水場に限らず施設内の水道管で発電できるものもありますので,狛江第二中学校や狛江第一小学校などの屋上にあるプールの上下の排水管など含めて検討をお願いします。  設置の条件が整えば,行政負担がなく逆に売電収益も少しだけあります。防災面で在宅医療器具を使用して電源が必要な方にとっては,命をつなぐバッテリー電源となります。  幾つかの可能性を提案させていただきましたので,命をつなぐ電力をつくり出していただきたいと要望いたしまして,全ての質問を終了いたします。 156: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前10時16分 休憩     午前10時39分 開議 157: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。16番石川和広議員。     〔16番 石川和広議員登壇〕 158: ◯ 16番(石川 和広議員) 通告に従いまして質問します。  1問目,福祉政策の充実に向けて。  松原市長は1期4年間の市政運営に向けての所信の表明において,「人にやさしいまちづくり」を政治姿勢の基本に据えて取り組んでいくと述べられました。選挙の際,「人にやさしいまちづくり」として,「市民と行政でひらく協働と連携のまちづくり」「すべての市民が安心して暮せる機能的なまちづくり」「市民が憩い,笑顔と活力溢れる水と緑のあるまちづくり」「すべての市民の暮らしをサポートするまちづくり」「健全な財政再建と市民サービスの向上をめざすまちづくり」「すべての市民の人権が尊重され重んじられるまちづくり」を掲げ当選された市長は,早速にその取り組みに着手されていると思います。1問目はこれらのうち今後の福祉政策に関してお伺いしてまいります。  初めに,市長は福祉政策の充実に向けて新たにどのような取り組みをされるのか,これをお聞かせください。  2問目,行財政改革のさらなる推進について。  自治体において,行財政改革は不断に取り組むべき課題であります。「健全な財政再建と市民サービスの向上をめざすまちづくり」を実現させようとされる市長は,行財政改革のさらなる推進についてどのように取り組まれるのか,そのビジョンや視点,具体的なアクションも含めお考えをお聞かせください。  再質問は自席より行います。 159: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 160: ◯ 市 長(松原 俊雄君) それでは1問目の福祉政策の充実に向けてから答弁をさせていただきます。  これからの地域社会は,少子高齢化による人口構造の変化や個々が抱える問題の複雑化・多様化により,支援を必要とする人たちに対し公的サービスの提供だけでは十分に対応ができないと想定されます。そのため,住民同士の支え合いによる地域づくりが必要不可欠であると考えております。中でも多くの元気ある高齢者のお力をおかりすることは,高齢者自身の生きがいづくりや健康づくりにもつながることから,これからの福祉政策を充実させていく上で非常に重要なことと考えております。こうしたことを踏まえまして,超高齢社会を地域で支える仕組みの一つといたしまして,高齢者が生きがいを持って支え合い活動を行うための介護ボランティア制度の導入を目指してまいります。  続きまして2問目の行財政改革のさらなる推進についてお答えを申し上げます。  私の政治信条でもございます「人にやさしいまちづくり」と健全な財政運営の両立のために,6年間の民間経験を生かした経営的な視点から行財政改革に取り組む所存でございます。  行政改革に当たりましては,職員の能力の向上が必要不可欠であることから,まずは人財育成に重点を置くことを考えておりまして,その柱となるのは,所信表明でもお話をさせていただきましたけれども,未来戦略会議であると考えております。これは係長相当職を対象に,どのようなまちづくりを進めたいのかということを政策提案していただきまして,最終的には次期基本計画に盛り込むことを想定しております。また,あわせてコンプライアンス機能のさらなる強化を進めることで安定的な行政運営を行うとともに,社会,市民からの信用・信頼を回復してまいりたいという考え方でございます。  財政改革に当たりましては,厳しい財政状況の中でも安全かつ良質な公共サービスを確実・効率的に提供するために,ICTのさらなる活用とともに財政面とサービスの質などを総合的に勘案した上で,民間委託などを推進していきたいという考え方でございます。 161: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 162: ◯ 16番(石川 和広議員) 平成30年度狛江市後期基本計画の指標等に係る市民アンケート,これは平成30年7月に出たものです。ここで市民満足度,一番低かったのが行財政改革であり,福祉政策全般としても満足度は低いものであった。しかし関心度は高齢者福祉などは上位にある,また福祉政策全般は上位にある。行財政改革も関心度は決して低いほうではないです。ただ,結果が見えづらい,また,福祉政策は将来のことについてのものなので現実に感じるということが難しい,こうしたものから大事な視点2つ,また,新市長にはこの部分に対する期待は大きいものだと私は感じて,この2問の質問を取り上げさせていただきました。1問目の福祉政策の充実に向けてから再質問させていただきます。  市長は所信表明でもこの部分については,地域コミュニティを取り巻く環境が大きく変化すると,新たな地域生活課題を抱えている人や世帯がふえるであろうと。こうしたときに福祉の「支え手側」と「受け手側」に分かれるのではなくて,地域のあらゆる市民・団体・事業者が役割を持って,支え合いながら,自分らしく活躍できる地域コミュニティを育成し,公的な福祉サービスと連携・協働して助け合いながら,ともに暮らす地域共生社会の実現に向けて取り組んでまいります,と,これを1期4年の市政運営に向けての所信表明の中で述べられております。  また,今御答弁いただきましたように,超高齢社会を地域で支える仕組みをつくっていくと,こうした中で,高齢者が生きがいを持って支え合い活動を行うための介護ボランティア制度など新しく取り組んでいくと,こういった御答弁でもありました。  次にお聞きしますけれども,介護ボランティア制度についてどのような制度設計を図っていくのか,お考えをお聞かせください。 163: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 164: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 介護ボランティア制度につきましては,超高齢社会における支え合いの仕組みづくりの一環として行うものでございます。制度設計に当たりましては,インセンティブとしての効果を発揮しつつ,ボランティアの精神に反しない還元品等の設定や,多種多様な支え合い活動がある中での制度を対象とする活動の選定等が課題と考えており,運用面,効果等を見きわめながら検討を進めてまいりたいと考えております。 165: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 166: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  まず制度を対象とする活動をどういうふうにするかという,そういう設定から始めなければいけないというのが1つと,当然ですけれども運用面と効果,これを見きわめながらやっていかなければならないということであります。  私ども狛江市議会公明党は5年前,平成25年度,自分たちで健康維持増進テーマを掲げて調査・研究をして,平成25年度の一般質問は各議員,健康寿命の延伸,健康づくり,こうした質問を数多くさせていただきました。その中では,三条市の介護ボランティア制度による健幸マイレージ,こうした事例も紹介させていただきましたし,前橋市の介護予防サポーターの取り組み,また,八戸市の口腔歯科の取り組みと八戸市歯科口腔保健の推進に関する条例,口も大事だということでこうしたものも紹介させていただきました。また,青森県弘前市が取り組んでいる健幸ひろさきマイレージ制度,短命県と言われた青森県の中でも特に短命だった,こうしたところで市長みずから健幸マイレージをしていこうということ。そして松本市の健康寿命延伸都市宣言,ここは市長が医師でもあったということから,こうした取り組みを5年前ですけれども紹介をさせていただきました。介護ボランティア制度による健康マイレージなども考えられると思います。  そこでお聞きしたいんですけれども,介護ボランティア制度を健康マイレージ制度の中に組み込んでの展開を図ると,こうした考え方についての見解を伺います。 167: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 168: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 両制度ともポイントを付与しまして対象者にインセンティブを与えるものであることから,組み込める余地はあると考えております。また,制度運用の効率化の観点からも,同一の仕組みとできるところは統合していくべきものと考えているところでございます。まずは各制度が効果的なものとなるよう制度設計を行いながら,同一の仕組みが可能となる部分につきましては積極的に統合してまいりたいと考えております。 169: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 170: ◯ 16番(石川 和広議員) 同一の仕組みが可能となる部分については積極的に統合していきたいと,こうした御答弁でありました。  健康マイレージ制度というか,市では健康ポイント制度を昨年度末に一部予算化して,30年度に予算化して試行実施ということで,先月31日まで試行的な取り組みをしていました。今年度に本格実施をすると,こうした予算計上もして可決されています。「健康づくりへの意欲を高めると同時に,健康状態の維持・改善のために健康ポイント事業を本格実施する。スマートフォンのアプリや健康ポイントカードを活用し,特定健診やがん検診,スポーツ事業等への参加者に健康ポイントを付与し,貯まった健康ポイントを,地域の商店等で使用できるようにする。」と,こうした予算であります。  これを本格実施に,介護ボランティア制度と合わせるというのはなかなかすぐには難しいと思います。健康ポイント制度を先行的にやって後から合体をさせるのか,それとも,後から合体するとなると複雑になるから,やるのであればあわせてやるのか。健康ポイント制度,健康マイレージ制度,一応予算化はされておりますけれども,その辺の効率,また効果性,こうしたものも考えながら,健康ポイント制度,介護ボランティア制度,同時にできるものをどのタイミングで行うのか,慎重にこれまた検討していただければと思います。  健康づくり,健康意識の醸成ということでちょっと気になることがありました。それは狛江市の保健事業,福祉保健部の健康推進課がやっていることでありますけれども,健康増進法による根拠があるんですけれども,健康手帳の交付,このデータが出ました。対象者,40歳以上の市民が全員対象です。目的は,「健康診査の記録,その他健康の保持のために必要な事項を記載し,自らの健康管理に役立てる。」と,こうしたものでお使いいただく健康手帳というのがあるんですけれども,これが平成27年度対象者4万5,660人,交付数が475冊,平成28年度4万6,447人の対象に対して交付数285冊と激減する。そして平成29年度対象者4万7,905人,対象者数はふえていくんですけれども,交付数は150冊ということでかなり落ちているということであります。これは皆さんの健康意識が落ち込んでいるのか,それとも健康手帳じゃない,もうちょっと便利なもので御自身たちの,民間で普及されているようなアプリとか,こうしたもので管理されているのか,その辺の分析はまだできていないと思うんですけれども,データとしてはちょっと気になる部分がありましたので,こうした意味において健康意識の醸成,もう一度しっかりと見直しをしていただければと思います。  次に健康寿命の延伸への取り組みについてお伺いしたいと思いますが,健康寿命の延伸についても大事な点であるということから,市長も所信表明の中で述べられております。「高齢者がいつまでも健康に暮らせるために,健康寿命を延伸させる取組は重要です。病気の早期発見,早期治療により病状を悪化させないためにも,検診の充実や健康づくりに力を注いでまいります。」と,このようにお述べになっておられます。  健康寿命の延伸,これは平成28年第3回定例会,私ども狛江市議会公明党の亀井議員,また,私自身も第4回定例会でこういう聞き方をしています。亀井議員が,市として行っている健康寿命を延ばすための取り組みについてお伺いしたいと。このときの御答弁,特定健康診査・特定保健指導によるメタボリックシンドロームの予防や生活習慣病進行の予防,がん検診によるがんの早期発見,健康教室による疾病予防や健康づくり,健康増進事業による生活習慣病予防などを行っていると,そして一人一人の健康づくり,フレイルの進行防止のため取り組んでいると,こういった御答弁がありました。その同じ回での私の質問はこういったものでした。「市における各種保健事業について,それぞれどこに最大のポイントを持って取り組まれているのか」と,こうお聞きしたところ御答弁では,「健康増進事業では身体機能の保持向上に重点を置き,フレイル予防などに取り組んでいるところでございます。」と,こうした御答弁でした。このフレイル予防,行政側の皆様が議場でこの言葉を用いたのは,会議録を検索するとこのときが初めてで,本会議場でフレイル予防をやっていると,こういう御答弁がありました。  そこでお聞きしますけれども,狛江市においてフレイル予防への取り組みはいつごろから始められ,現在までどのように取り組まれてきているのか,これをお伺いいたします。 171: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 172: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 東京大学高齢社会総合研究機構の飯島教授によりますと,フレイル予防とは,栄養──食・口腔機能を含めますけれども──,運動,社会参加の3つが柱となっております。フレイルという用語は数年前から使用されておりますが,従来より実施しております健康推進課で行う健康増進事業,高齢障がい課で行っております介護予防事業等により,幅広い意味でフレイル予防を図ってきたところでございます。 173: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 174: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  数年前から使われていたということで,従前より実施している介護予防事業等により幅広い意味でフレイル予防を図ってきたと,こうしたことで平成28年第3回定例会での質問に対して,フレイル予防を推進している,図っていると,こう御答弁なさったんだと思います。  それではお聞きしますけれども,これまでにおけるフレイル予防に関する講座,講演会の開催回数とその参加人数についてお聞かせください。 175: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 176: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 平成28年9月に,市が共催しました狛江市医師会の市民講座において,先ほど答弁いたしました東京大学の飯島教授──当時は准教授でおられましたけれども──によるフレイルをテーマにした講演会を開催いたしました。こちらはエコルマホールで開催しまして,550名の方に御参加いただいたものでございます。  今年度7月には,健康教育の一環で「健康長寿のための身体づくり~フレイル(虚弱)を予防しよう~」をテーマに,狛江市医師会長でもございます染谷クリニック院長による講演会をあいとぴあセンター講座室で開催しまして,こちらについては54名の参加があったところでございます。  また,狛江市老人クラブ連合会と共催で,健康体操講習会「高齢者はフレイルに注意!予防のための筋トレ&ストレッチ」を開催する予定でございます。健康運動士をお招きしまして,会員でない方も参加できるものでございます。 177: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 178: ◯ 16番(石川 和広議員) 平成28年9月には,東京大学の飯島先生がお越しになってエコルマホールで開催されて,550人の参加があったということでありました。  このとき都合がつかずに参加できなかったんですけれども,この夏,東京大学の飯島先生のフレイルという講演を聞く場面がありまして,改めてフレイル予防の大切さというのを実感したところであります。フレイルは,要介護になる一歩手前,健康な状態から要介護になるまでの間の状態。また,フレイルは可逆性があり,適切な対応をとればさまざまな機能が回復できると。また,多面性があるということでありました。筋力が衰えてしまう「身体的フレイル」,鬱や認知機能が低下してしまう「心理的・認知的フレイル」,そして独居や経済的困窮,孤食による「社会的フレイル」,こうした3つの要素があるんだということを教えていただきました。  筋力の衰えを防ぐことだけが介護予防ではないんだということであります。筋力の衰えを防ぐのはとても大事ですけれども,サルコペニア対策,これは筋肉が減少していくというものでありますけれども,フレイル予防の重要な柱であると。そこで筋肉がどのように衰えていってしまうのかというお話の中で,2週間寝たきり生活を続けると7年分の筋肉を失わせてしまうんだと,こういったお話でありました。体を動かさないことによってどんどん筋肉が減ってしまう危険性,こうしたことがお話の中でありました。サルコペニア,加齢に伴う筋肉量の減少のことでありますけれども,こうしたものをいかに防いでいくかということでもあると思います。
     それで,介護が必要になった原因の構成割合というのを調べてみると,65歳以上を高齢者と位置づけていますけれども,高齢者の中でも若い世代の方は脳血管疾患が多いんです,介護になる要因としては。それが70歳から74歳,75歳から79歳,年代が重なっていくごとに脳血管疾患の割合が少なくなってきて,逆にフレイル,いわゆる衰弱と,次が転倒,骨折,そして認知症,こうしたことで介護が必要になってくる割合がふえていく,どんどんこちらが大きくふえてくるというものになっています。  厚生労働省社会保障審議会医療保険部会では,「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施について」ということで,ことしの7月19日,厚生労働省老健局・保険局での研究がありました。「予防・健康づくりの推進」ということで,「人生100年時代を見据え,健康寿命を延伸するため,高齢者の予防・健康づくりを推進することが重要。高齢者の有病率は高く,早期発見・早期対応とともに,重症化予防が課題。また,生活機能も急速に低下し,高齢者が参加しやすい活動の場の拡大や,フレイル対策を含めたプログラムの充実が課題。さらに,介護予防と生活習慣病対策・フレイル対策は実施主体が別であり,高齢者を中心として提供されるよう連携が課題。このため,フレイル対策等の介護予防と生活習慣病等の疾病予防・重症化予防を一体的に実施する枠組みを構築。」と,こうしたものをテーマで話し合っております。実施主体が別というのは,生活習慣病予防,こういったものは医療保険,介護予防は介護保険,制度ごとに違う。そしてその方たちは75歳になると後期高齢者医療保険,実施主体が違ってきてしまう,ここの連携をどうしていくかというところなんです。ここをどう連携をとり図っていくか,ここが今話し合われているところです。そうした中でも,制度の実施主体は違いますけれども,地域ぐるみで介護ということで,フレイル予防を一体的に実施していくと,こうして健康寿命の延伸につなげていこうと,こうしたテーマがありました。  筋力が衰えてしまうということ,それがどれほど怖いかということもあります。医師で作家の鎌田實さんは連載コラムの中で,高齢者がフレイルにならないために,筋肉や骨,血管をつくるたんぱく質をしっかりとることや,スクワット運動などで筋肉を強化することを勧めているということなんです。転倒したり骨折したりすると介護が必要になる確率が高くなってしまうということで,先生はその中で,「人生を豊かに過ごすには,貯金よりも,貯筋。何歳からでも手遅れではない」ということで,人生を楽しく過ごすためには,お金をためることよりもまずは筋肉をためることという,本当に覚えやすいお話もコラムで御紹介されていました。  もう一つが口の衰えというのが非常に大事だということで,市長も所信表明の中で触れていただいていると思います。健康でいるためにはお口の健康も大切だと。いつまでも食べる楽しみを感じられるよう口腔ケアの取り組みも推進すると,このように所信表明でもありますけれども,オーラルフレイルというのがあって,残っている歯が20本未満,かむ力がやや弱い,舌の力がやや弱い,滑舌の低下,かたい食品が食べづらい,むせがふえてきた,これらの項目のうち3項目が当てはまる人をオーラルフレイルと定義し,正常な人と4年間比較する調査を行ったと。そしてオーラルフレイルの人は要介護認定や死亡リスクが2倍高かったと,こうした調査・研究のデータがあります。  栄養面ではたんぱく質の摂取が重要。中高年までは肥満状態にあると病気のリスクが非常に高くなってしまうんですけれども,高齢者の場合には痩せている人のほうが死亡のリスクが高くなってしまうと。当然ですけれども,加齢に伴ってたんぱく質から筋肉をつくる機能が低下するんです。筋肉をつくるためには食べないといけないんですけれども,そうした意味では高齢者はしっかり食べることも大切だと,こうしたことが言われております。  そこで,このことをしっかりと防ぐフレイル予防を進めるためには,いろいろな取り組みがあると思うんです。多くの自治体は,介護予防事業として筋力トレーニングに重点を置いた運動教室を実施していると思います。しかし運動習慣のない人が定期的に通い続けることはハードルが高く,長く続かない場合もあると。このため,高齢者に自分の衰えに気づいてもらって,自発的に健康づくりを促す手段として考案されたのがフレイルチェックというものだそうであります。  このフレイルチェックというのは,滑舌,「たたたたたた」と5秒間で何回言えるかとか握力などをはかるテスト,また,ふくらはぎの指輪っかテストというのもあるんですけれども,指で囲う,こうしたものでできるかとか,お茶や汁物でむせることがあるかとか,外出の回数は減ったかとか,11項目の質問にチェックシートではかっていくというものなんです。  こうしたチェックを導入している自治体の中では,元気な高齢者に事業の支え手になってもらおうと,フレイル予防サポーターという制度を導入している所もあります。市内各地にある地域サロン,高齢者の皆さんが集まる所ですね,そこを活動拠点として行って,講座の参加者にフレイルチェックの測定を行ったり,フレイル予防のための知識などを伝えている,こうした活動をしているものがあります。  ここでお聞きしたいんですが,狛江市もフレイル予防には努めてきたとありますけれども,市民主体のフレイル予防サポーター養成などを行って,行政としてフレイル予防のさらなる推進を図っていくことは考えられないか,お伺いいたします。 179: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 180: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 健康づくりの活動を地域に広めていくためには,市民が主体となって行われる活動が活性化していくことが重要であると認識しております。これに関しまして市では現状,介護予防・日常生活支援総合事業における住民主体の介護予防サービスとなる通所型サービスBや,市内4カ所の公園等で体操を行ううんどう教室において参加者に体操を指導する地域指導員の育成など,住民主体の介護予防に取り組んでいるところでございます。御提案の取り組みにつきましては,現状の取り組みを継続しつつ,市の特性等を踏まえながら調査・研究してまいりたいと考えております。 181: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 182: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。ぜひ調査・研究をお願いしたいと思います。  フレイルのチェックを市民主体でやる,そして集いの場を気づきの場にしていくということで簡単にできる。指輪っかテストというのは,ふくらはぎの一番太い所を指で囲んで,ちょうど囲めるというのが一番いい状態。囲めない,すき間ができてしまう,こうなると死亡リスクが囲める場合と3.2倍違うとか,こうした研究データもあるんです。そうしたチェックをして自身の健康に気づいてもらうということ。集いの場を気づきの場にするというのと,もう一つが元気シニアの活躍の場(役割),生きがいを持った担い手側になるということでもあります。市長が所信表明でおっしゃられていた,そうしたものにもある。介護ボランティアではないですけれども,介護予防ボランティアという形になると思います。いずれにしても御自身も社会的役割をいただいて,同じ高齢者でありますけれども,まだ体が動く,サポート側に携わろう,こうした意欲を高める取り組みでもあると思いますので,しっかりとした検討をお願いしたいと思います。  もう一つフレイルについてお伺いしますけれども,一番怖いのは,社会とのつながりがなくなることがフレイルの最初の入り口であると,こう言われています。社会とのつながりがなくなってくる,生活範囲が狭まってくる,心の問題,お口の問題,栄養の問題,そして体にいく,こうした構図であります。  「東大が高齢者約5万人を調査したところ,一人で黙々と運動する人は,運動をしなくても囲碁や地域ボランティア活動に参加する人と比較し,フレイルの危険が3倍高いことが明らかになった。」と。さきの飯島先生のお話ですと,「運動以上に「人と人のつながり」がフレイル予防になる」と,こういったことなんです。黙々と土手を走ってよしと,栄養に気をつけようと,こういうことよりも,生き生きと囲碁をやったりサロンをやったりボランティアをやったり,そういったことで,フレイルのリスクでいくと3倍違ってくるということでもありました。  そして,「「孤独」は肥満より健康に悪い」ということです。「「一人でいても幸せを感じている」と回答した人でも,「多くの社会的繋がり持っているけれど孤独」という人と同様に死亡リスクが高かった」ということであります。  もう一つが独居,ひとり暮らしの方はどうなのかということですけれども,「同居者がいるのに「孤食」の高齢者は高リスク」ということで,「一人暮らしかどうかより,孤食かどうかが重要」ということなんだそうです。  ここでお聞きしたいんですけれども,閉じこもりや孤食等,社会的フレイル防止の観点からの市の取り組みについてお聞かせください。 183: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 184: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 孤食への取り組みといたしましては,市内4カ所で各所40名程度の定員で実施している会食会や,社会福祉協議会による有志の地域の方で運営されるサロン活動への運営支援等を実施しているところでございます。また,閉じこもり高齢者への取り組みといたしましては,平成29年度に新たに都営狛江団地に開設しました高齢者の居場所となる「こまほっとカフェ」において,一般の利用者に加えまして,日常的に閉じこもっている高齢者の方に参加してもらうことを狙いの一つとしており,こまほっとシルバー相談室と連携した効果的なアウトリーチの手法を検討しているところでございます。 185: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 186: ◯ 16番(石川 和広議員) 行政としてそうした取り組みをしているということでありました。特に会食会も行われているということもお聞きしました。あいとぴあセンター,南部地域センター,野川地域センター,狛江共生の家など,ボランティア団体やNPO法人がやっているということで,これは定員があるんですけれども,お聞きしているところによると90%は登録していただいていると。延べ人数でも平成29年度で2,209名の方が参加していただいている。場所があればそういった皆さんが集えるということだというふうに思います。会食会やサロン活動は非常に重要な取り組みだと思いますし,場所の問題と回数の問題,さまざまあると思いますけれども,これから非常に大きな取り組みになってくると思いますので,しっかりと行政としてもそういったものの推進を強く図っていただきたいと思います。  そういったものを考えたときに,財政のこと,財政も投じなければいけないとかあると思うんですけれども,そこで,サロンをやってデータを出している自治体もあるんです。どういうことかというと,もし介護が必要になっちゃったといったときに,実際どのくらい介護給付費があるかというと,1人当たりで192万円ぐらいかかると。4人になると600万円近くいくわけです。ところがサロンとかそういったものをやって,要介護にならない4人の方をつくればほぼサロンの運営費は出るという実証データをとりながら,サロン活動に力を入れていこうという取り組み,こうしたものもデータをとりながらしっかりと進めていくことが大事だと思いますので,よろしくお願いします。  次に保健事業の推進に関してお聞きしてまいります。主に国民健康保険法に基づく保健事業についてお聞きします。  質問するに当たって事前に保険年金課からデータをいただきました。それは人口に対する国民健康保険の加入の状況です。8月1日現在人口が8万2,402人,このうち65歳以上の方は1万9,709人,高齢化率は23.9%。そして国民健康保険の被保険者数は1万8,132人,加入率は22.0%。市民の中の22%が国民健康保険に加入されている。残りの78%の方は違う保険ということであります。そのうち後期高齢者医療の方はどのくらいかとお聞きしましたら1万329人,加入率は12.5%,市民の人口の割合ですね,こうしたものでお聞きしました。22%と12.5%,34.5%が国保と後期高齢者医療,それ以外は違う保険ということであります。国保の高齢化率というのは,国保加入者のうち65歳から75歳未満の方は6,428人,国保の高齢化率も35.5%と,こうしたことを質問するに当たり事前にお聞きしました。  ここでお聞きしたいんですけれども,国民健康保険制度において,保健事業の取り組みによる医療費適正化等を進めるための保険者に対するインセンティブを設定した保険者努力支援制度が始まっていると思いますけれども,この制度の概要と項目,狛江市の状況についてお伺いします。 187: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 188: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 平成30年度国保制度改革におきまして,被保険者の健康の保持・増進,医療の効率的な提供の推進,その他医療に要する費用の適正化に係る取り組みに対しまして,各保険者にインセンティブを与える保険者努力支援制度が創設されたところでございます。この制度は各保険者の項目ごとに積算された得点によって交付金が決定するもので,平成28年度から前倒しで始まっているところでございます。  平成30年度については,大きく分けて保険者共通の評価指標6項目と国保固有の評価指標6項目が設定されております。各項目と狛江市の得点について説明させていただきます。  「特定健康診査・特定保健指導の受診率,メタボリックシンドローム該当者及び予備群の現象率」につきましては最大150点のところ65点,「特定健診以外の他の健診の実施や健診結果等に基づく受診勧奨等の取組の実施状況」については最大55点のところ0点,「糖尿病等の重症化予防の取組の実施状況」については最大100点のところ100点でございます。「広く加入者に対して行う予防・健康づくりの取組の実施状況」については最大95点のところ0点でございます。「加入者の適正受診・適正服薬を促す取組の実施状況」につきましては,最大35点のところ35点でございます。「後発医薬品の使用促進に関する取組の実施状況」については最大75点のところ35点でございます。「収納率向上に関する取組の実施状況」につきましては最大100点のところ50点でございます。「医療費等の分析に関する取組の実施状況」については最大40点のところ26点,「給付の適正化に関する取組の実施状況」については最大25点のところ0点でございます。「地域包括ケアの推進に関する取組の実施状況」については最大25点のところ9点,「第三者求償の取組の実施状況」については最大40点のところ21点,「適正かつ健全な事業運営の実施状況」については最大50点のところ35点,最後に体制構築加点として60点が加算されまして,合計850点中,狛江市の得点は436点でございます。  なお,都内区市町村の平均は340.7点で,狛江市は都内区市町村内で12位となっているところでございます。 189: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 190: ◯ 16番(石川 和広議員) 細かく御答弁をあえてしていただきました。26市12位じゃなくて東京都で12位ということで上位のほうだと思うんですが,インセンティブとはいえ0点というのが気になるんです。0点というところ,しっかり進めるべきところだからインセンティブの配点があるんだと思いますので,ここはポイントだということで配点されていると思います。0点であった項目の状況と平成31年度以降の加点の見込みについてお伺いいたします。 191: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 192: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 0点であった項目の状況と平成31年度以降の加点の見込みでございますけれども,「特定健診以外の他の健診の実施や健診結果等に基づく受診勧奨等の取組の実施状況」につきましては,がん検診受診率が基準に達していなかったことと歯周病検診を実施していなかったことにより得点にならなかったところでございますが,今年度歯周病検診を試行していることから,平成31年度については加点の見込みでございます。  「広く加入者に対して行う予防・健康づくりの取組の実施状況」につきましては,昨年度から試行実施しております健康ポイント制度について,昨年度中は効果検証までを行うことができなかったので得点になりませんでしたけれども,今年度はアンケート集計を行い,効果をはかる予定でございますので,平成31年度については加点の見込みでございます。  「給付の適正化に関する取組の実施状況」につきましては,医療費通知の取り組みにおいて,1年分の医療費についての通知を行っていないため得点になりませんでした。医療費通知の方法につきましては,今後検討していくことで考えております。 193: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 194: ◯ 16番(石川 和広議員) しっかりとした取り組みをお願いしたいと思います。  平成30年度の国民健康保険特別会計予算書を見ると,平成30年度の見込みとして,保険者努力支援分という新たな項目が特別交付金の中でありました。狛江市はこの中でインセンティブの部分で2,886万5,000円,努力支援分ということで交付金をいただいております。こうした努力を一つ一つ,大事な視点なので配点があると思います。こうした取り組みをしっかりとお進めいただきたいと思います。  福祉政策の充実に向けてと題し,主に健康づくり,介護予防の視点からお聞きしてまいりましたが,最後に,地方自治体の基本は住民福祉の増進を図ることと,このことを改めて申し上げ,展開されゆく福祉政策のさらなる充実に向けての取り組みを強く要望し,1問目の質問を終わります。  2問目の質問を伺います。  市長の御答弁の中で,6年間の民間経験を生かした経営的な視点から行財政改革に取り組むと,このようにありました。そして行政改革に当たっては職員の能力の向上が必要不可欠ということで,人財育成に重点を置くというのが1つ大きなこと。そしてあわせてコンプライアンス機能のさらなる強化に努めることで安定的な行政運営を行うと,こうした御答弁がありました。  ここでお伺いしてまいります。人財育成に重点を置くということでありますけれども,これは私の持論かもしれないんですけれども,今後自治体においては,財政で行き詰まるというよりはむしろ人財において行き詰まると,そうした時代が来るのではないかというふうに私は危惧しております。人財育成に力を入れてこなかったと,しまったといって突然に巨額を投じたとしても人財は瞬時には育たない。また,よそから人財をどんどん持ってくるということも難しい問題であります。市自身が一つ一つ地道に人財の育成を図っていくほかはないと思っています。  市長がおっしゃった人財育成に関して,未来戦略会議についてどのような視点,どのような構想を持って打ち出されたのか,こういうことを質問しようと思いましたが,きのう明確に詳細に質問があってお答えいただいたのをしっかりと聞かせていただきました。将来の必要な市の施策について今後市政の中心を担う人財に検討してもらうということ,市の幹部に対して直接施策を提案することで職員の意識改革を行うとともに企画立案能力のさらなる向上を図ると。後になって過去の自分の仕事を評価し責任をとれるようさまざまな能力を磨ける体制づくり,こうした構想,視点から未来戦略会議を打ち出したと,こうした御答弁がはっきりときのうありましたので,それをしっかりと聞かせていただきました。  実は市長のこの構想を聞いたときに,こういった取り組みをやっている市はないだろうかということで私たちは調査したんです。そして長野県中野市,ここは昨年度より,市が抱える課題の解決を図る庁内シンクタンク「中野市政策研究所」を立ち上げました。部局横断で若手職員に参加してもらい,課題解決の力を磨き,市政の将来を担う人材を育成すると,こうしたものでありました。  中野市政策研究所,やはり若手職員,係長以下の若い方だというんです。それでこれからの政策課題について研究をすると。ここは理事者へ研究成果を発表するということです。研究結果の内容は市のホームページにも掲載されると,あわせて報道にも公開されると,こういう将来の課題について研究テーマでできたと。そして理事者は研究発表を聞くわけです。そこで今度は,経験を積んだ理事者の皆さんがそれを事業化するかどうか可否の判断をするということ。そして経験豊かな理事者の皆さんが,これは実施すべきじゃないかというものを市長なり副市長なりに報告をしていくということです。市長がそれを決裁して担当課に指示を出す。いい企画だと,何とか予算確保に努められないか,こうしたことで動いていくという,こういったサイクルでやっていくということで,厳密に言うと,理事者が政策決定をするために用いるバックデータの研究ということにもなるんですけれども,職員の人材育成が目的というのが1つであります。  どんなことをテーマにしているのかなと思って見ましたら,平成29年度は「「働きやすいまち」を実現するための働き方改革に関する調査研究」「安心して子育てしやすい環境の確立に向けた調査研究」「中野市の効果的なシティプロモーションに関する調査研究」,この3つのテーマでありました。30年度はどういうテーマなのかなといったら,「若者のUターン促進に関する研究」「中野市の子育てに関する調査研究」「地域コミュニティの現状と課題」「中野市版CCRCの導入可能性に関する研究」,この4つのテーマということで,こうしたもので取り組みをされておりました。  これは実は,一昨年の中野市の市長選で再選された市長が訴えていた政策の一つでもあったということであります。この市長は民間企業の勤務経験があり,「横断的,長期的視野に立って課題解決を図る研究セクションを設けたい」と,このように訴えていたということであります。  こうしたこともあって,私どもは11月に中野市へ伺い,中野市政策研究所の詳細,また結果,そういったものをお聞きすることになっています。しっかりと学んでまいります。その結果も市長へも報告をさせていただきたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。  仮に人財不足と一言で言われたとしても,本当に人財がいないのか,それとも人財はいるのに単にその活用が図られていないだけなのか,両者は大きく違うものであります。人財の育成と人財の活用,この育成と活用が相まってその効果は大きくあらわれるものだと私は思います。人財活用もあわせてよろしくお願いいたします。  ここからも引き続き市長にお聞きしてまいります。コンプライアンス強化についてはどのような取り組みを進めていくのか,お伺いいたします。 195: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 196: ◯ 市 長(松原 俊雄君) コンプライアンスでございますけれども,このコンプライアンスが確立されている企業・団体というのは社会から信用・信頼されております。法令,社会のルールを遵守することはもちろんのことでございますけれども,公正・公平な職務の遂行は公務員の責務でございます。コンプライアンスの強化こそが市民からの信頼回復への第一歩であるというふうに考えております。  8月7日の庁議におきまして,組織のあり方や職責の再認識,そして報告・相談の徹底,庁議やその他会議の適正な活用につきまして指示をしたところでございますが,それとあわせまして,研修の実施などについても今後は検討していくということでございます。 197: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 198: ◯ 16番(石川 和広議員) 8月7日の庁議において,組織のあり方,また職責の再認識,報告・相談の徹底,庁議やその他会議の適正な活用について指示をしたということでありました。研修の実施も今後検討するということであります。大事な部分,しっかりとした取り組みをお願いしたいと思います。コンプライアンスについては以上にしておきます。  次に財政運営の改革についてお伺いいたします。財政運営の改革についての手法,具体的な取り組みについてはどのように進めるのかお伺いいたします。 199: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 200: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 狛江市の財政状況につきましては,平成16年度が最も悪い時期でございました。国の三位一体改革とも重なりまして大変厳しい状況でございましたので,これに対応するため緊急行動計画を策定し,私はそのとき平成17年度に企画経営室長ということで,これを乗り切ってまいったところでございます。  狛江市を離れまして6年経過をいたしましたけれども,財政状況は以前に比べると改善してきたという感じがしております。将来を見据えますと,さらなる高齢化の進展や公共施設の老朽化対応などがございますので,気を緩めることはできません。財政運営の改革につきましては,短期間では財政的な効果があらわれるものではございませんけれども,民間委託の推進,ICTの活用などの業務改革を進めるとともに,市の財政に直結するものではございませんけれども,市民活動を推進するためのクラウドファンディングの取り組みを支援することによりまして,市の活性化につなげることができるというふうに考えているところでございます。 201: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 202: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。今,市長の御答弁の中で非常に大事だなと感じるのが1つあります。それは狛江市が最も財政状況の悪かった時期,いわゆるどん底を肌身で感じておられたということ。当然そのときは企画部門,その後も財政部門におられたと思いますけれども,財政の逼迫した状況のことを知っていると,ここが私は大きなところだと思います。そうしたところも踏まえて,そうなった要因等も当然行政としても検証しておられると思います。そうした道にならないすべもお気づきだと思っております。そうしたものも生かしながら財政運営をお願いしたいと思います。  続いて中期財政計画についてお伺いいたします。この中期財政計画,市長がおられたときには存在しなかった計画ではありますが,実は狛江市のアクションプランが終わった後,平成22年度から26年度の第4次行財政改革推進計画の中では,平成24年度には財政規律を持った中期財政計画を策定すると,アクションプランが終わった平成21年度にはこの構想はあったんです。私はずっと一般質問で言ってきましたけれども,終わった瞬間になぜ財政指標,財政基準の研究ができないのかと,なぜ23年度にならないと研究できないのかと,24年度に先送りするのかと,このときに市長選があるからかと,いろいろ追及したのを覚えておられるかと思います。こうした中で生まれた平成24年度の中期財政計画であります。ここについてお伺いいたします。  市長は狛江市中期財政計画についてはどのように評価をしているのか,また,中期財政計画は今後はどのようにするのかお伺いいたします。 203: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 204: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 平成24年度以降の狛江市の財政状況を見ますと,市債残高は18億円近く減っております。また,基金につきましては18億円ふえております。市債の減額と基金の増額により,将来負担を36億円抑制することができたということになりますので,これは中期財政計画に基づく取り組みの成果によるものだというふうに考えております。  また,今後につきましては,先ほど述べさせていただきましたとおり,成果が出ているという点では,現在のところは引き続き中期財政計画に基づく規律を持った財政運営を進めていくところでございます。しかしながら待機児童対策などの経常経費がふえている状況にございますし,社会保障費がさらに増加しますので,今後は社会情勢の見通しの中で見直すことが必要になってくることもあるというふうに考えております。 205: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 206: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。市長の中期財政計画に対する考え方をお聞かせいただきました。  ここで確認なんですけれども,狛江市実行プラン,狛江市第5次行財政改革推進計画,そして今言った狛江市中期財政計画,大体今ぐらいの時期からローリングというのを毎年されていると思うんですが,これらはローリングをかけるのか,これをお伺いいたします。 207: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 208: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 実行プランと行財政改革推進計画につきましては,後期基本計画の最終年度である平成31年度までの計画となっております。昨年度,平成29年度にローリングをした中で,31年度の取り組みまでは示させていただいているところでございます。31年度につきましては,松原市長のもと新たな展開も考えられることから,今年度は計画のローリングは行わず,進捗管理のみとすることを決定しております。  また,中期財政計画につきましては,財政シミュレーション,3年ごとのシミュレーションという形で延伸しておりますので,こちらについては今年度ローリングを予定しているものでございます。 209: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 210: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。それぞれの計画の扱い,確認をさせていただきました。  ここからは行政評価に関してお聞きしてまいります。行政評価というのは非常に大事なものだというふうに私は捉えています。行政評価については今後も同じように進めていくのか,お伺いいたします。 211: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 212: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在行政評価につきましては,事業主管課の自己評価による内部評価と,有識者や市民により構成される外部評価委員会からの評価・提言を今後の施策や次年度予算に反映させる外部評価を実施しているところでございます。内部評価につきましては,前年度の事業の総括という意味もございますので,平成31年度も継続して実施することを想定しておりますが,外部評価につきましては,平成31年度が後期基本計画の最終年度であり,その翌年度の予算編成については次期基本計画に即したものとなることから,実施を見送る予定としております。また,次期基本計画が策定された際は,施策のさらなる推進,実効性の確保のために,より効果的な行政評価の手法について改めて検討してまいりたいと考えております。 213: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 214: ◯ 16番(石川 和広議員) では,現在の行政評価,課題をどのように整理しているのか,お伺いいたします。 215: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 216: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 内部評価につきましては,毎年度約400から500事業についての評価を行っているところでございますが,事務事業の性格上,効果をはかるための指標の設定が難しいものがあるなど,統一的な基準による評価の実施については課題があると認識しているところでございます。また,外部評価につきましては,実効性を確保するために一部の事務事業を深掘りして評価・提言を実施しているところでございますが,一方で評価事業数が限定されるという側面があるといった点に課題があると認識しているところでございます。これらの課題の解消に向け,今後より効果的な行政評価の手法を検討してまいりたいと考えております。 217: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 218: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  狛江市の行政評価ということでホームページを見ると,このように行政評価を位置づけています。「行政評価とは,市が行った行政活動について,投入コストや得られた成果など様々な視点から評価することにより,課題を抽出し,次年度以降の予算編成や計画の見直しに活用することで,行政活動の改善を図るものです。……限られた財源をより効果的・効率的に配分するためには,行政評価を活用し,「選択と集中」の視点から行財政運営の見直しと市民サービスの向上を両立していくことが重要になってきます。」と,このように言われています。  課題も聞きましたけれども,内部評価,ことしも厚いものをいただきました。内部評価に関しては,事業を評価しているというよりも,事業の進捗状況を確認していると,こうした要素のほうが強いんじゃないかなというふうに私は感じています。前回私は一般質問の中で,フルコスト指標を持ってそれぞれの事業における施策の判断をしていくことについてはどのように考えるか,という質問をしたんですけれども,事業費だけでなく人件費や減価償却費なども含めたフルコストを把握して,事業の目標に対する実績や効果などとの費用対効果を見て施策を判断するという視点は必要であると,こういった御答弁もありました。  私は,たくさん400,500をずっとやるよりも,一部の事業でフルコスト指標による行政評価を行っていくべきではないかと考えますけれども,市の見解を伺います。 219: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 220: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) フルコスト指標での内部評価につきましては,市民へのより正確な事業説明とともに,事業の効率性の確認や施策の精査等を行う上で非常に有効な手法であると認識しているところでございます。一方で,今お話にもありましたように,人件費や共通部門費の分配,減価償却費の把握等に課題があると認識しておりますので,先進団体の事例等を参考とするなど研究を進めてまいります。 221: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 222: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  例えば継続5年の事業については,一度フルコストによっての費用対効果を含む事業評価を行って,PDCAサイクルの検証を行っていくなども必要だと思います。多様化するニーズはますますふえてきていますが,それらに応じるための財源もふえるニーズに比例するかのようにますますふえてきているわけではありません。継続する事業の見直しも含め,常に優先順位をしっかりとした裏づけを持って見きわめていかなければならない時代に入ってきていることを私は強く感じています。  また,行政評価のシステムは,緻密に構築したとしても必ず限界があると思います。行政評価の目指す最終ゴールは決して評価の精度アップじゃなくて,市としてのビジョンや戦略に照らしてどうなのかの評価が行えるかどうかが重要なポイントだと思います。精度を上げていくことだけに精力を上げちゃうと,やらされ感が増幅したり,本来の機能や役割を果たすことが難しくなったりすると。こうした部分もしっかりと見きわめていただきたいと思います。  福岡県大野城市では,フルコスト計算書診断,また総合型行政評価ということで多角的にやっている。「公共サービスDOCK事業」ということで,DOCKというのは何かなと思ったら,Dというのは「誰でも」,Oは「オープンに」,Cは「チェックできる」,Kは「環境づくり」ということで,DOCK,「誰でも,オープンに,チェックできる,環境づくり」ということで,「財務の視点」からフルコスト計算書診断,「市民満足度の視点」からは初期診断,そして「人財の育成と活用の視点」からは人財の育成と活用診断,「業務プロセスの視点」からは民間活用のあり方診断,またシステム最適化診断,効率よくシステムが入っているかどうか,こうした視点を含められるような行政評価システムを構築していますので,ぜひ研究をいただければと思います。  ここまで行政の改革,財政の改革,行政評価に関してお聞きしてまいりましたが,少し意見を述べさせていただきます。  「可もなく不可もなし」という言葉というか表現があります。行政に不可はあってはならないということから,「不可がない=安定」というイメージになってしまう傾向が行政にはあると思います。また,行政の新たな取り組みやチャレンジに期待を寄せ,それを求めている方々もいれば,一方で,「可もなく不可もなし」それでもよい,行政としてやるべきことをしっかりやっていてくれさえいれば,という方々も現実にはいらっしゃいます。そこで難しいのが,この「行政としてやるべきこと」を双方でどう捉えているかであります。そしてさらに,そのやるべきことをやり切れているのかどうかということであります。一見,「可もなく不可もなし」それでもよい,行政としてやるべきことをしっかりやっていてくれさえいれば,というのは,ハードルが低いように見えて実は難しいものだと私は思っています。  次に,これまでの従来のやり方・手法というものについてであります。これまでのやり方・手法を続けるのも,課題はあるものの一番安定している,また,ほかにかわるものが見つからない,ということがあるのかもしれません。私が大事だと思うのは,これまでのやり方・手法をこれからも貫くのなら,とことんそのやり方・手法をきわめていくことだと思っています。きわめていけば必ず限界点というものが見えてきます。限界点を知るということは決して悪いことではないと思います。限界点を知ったからこそ,これを超えていくとしたらどのようなやり方・手法があるのかを模索していかなくては,という行動変容につながるのだと思います。怖いのは限界点を知ろうとしない傾向に陥ってしまうことだと私は思っています。限界点を知らないということは,これ以上変わりようがない,また,変えようがないとさえ思っています。漫然とこれまでのやり方・手法でやっていくのであれば,限界点というものは見えてこないと思います。一つ一つのやり方・手法をきわめていくという姿勢で臨んでいただきたいと思います。  最後に民間経営の視点でということに関してお聞きしたいと思います。
     民間は競争の社会です。さらに踏み込んで言えば,生き残りをかけた社会でもあります。自治体も競争の時代,生き残りをかけた時代に入ってきていると言う方々もいれば,実際にはそうではないと言う方々もいます。  行政と民間,私が大きな違いを感じるのは,「リスク」というものの捉え方と「時」というものの概念であります。新たなことをやろうと打って出ることを,リスクと捉えるのか,チャレンジ,次なるステップと捉えるのかの違い。そして時の概念,「時」というものに敏感なのが民間であります。「時を逃すな」とか「時を選ぶ」,また「時を創る」という捉え方もあります。  この件については,前市長のときにも私は時の概念ということを聞いたことがあります。時を逸するということ,これは損失につながるのではないか。なぜかといったら,戻らないし買い戻せない,失ったものは取り返せないということであります。選ぶ時によってあらわれる効果も違う,こうしたことで敏感でもあります。  最後に市長にお聞きします。市長は所信表明の中で,「市役所から6年間離れておりましたが,自ら起業し民間の経営感覚も養ってまいりました。これからは市政のために,その経営感覚も活かし,そして38年間の行政経験も活かして,まちづくりを推進してまいります。」,このように述べられました。行財政改革に関して民間経営の視点をどのように生かそうとされておられるのか,お伺いいたします。 223: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 224: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 会社経営の経験の中では,公務員時代とは違ったさまざまな経験やスキルを持った方々とおつき合いをさせていただき,また,成功した方々ともおつき合いをさせていただきました。このような方々というのは狛江市内にも多くいると思います。それぞれのノウハウを生かして狛江のまちづくりに参加していただくことができれば,まちの活性化につながるものと考えております。また,元気に頑張るお店や特色ある事業者に対しまして,これまでの経験を生かしましてどのような形で支援できるかということを検討してまいります。 225: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 226: ◯ 16番(石川 和広議員) 行財政の改革は市政運営の根幹をなすものと,私はそのように位置づけています。ゆえに,松原市政の本格的なスタートに当たり,行財政改革のさらなる推進については市長に直接そのお考えやスタンスをお聞かせいただき,また,私自身の行財政改革に対する考えについてお聞きいただきました。不断に取り組むべき課題でもある行財政改革のさらなる推進に向け,市長のその手腕を大いに発揮いただき,取り組みを進めていただきたい,このことを申し上げ2問目の質問を終わります。 227: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川和広議員。     〔16番 石川和広議員登壇〕 228: ◯ 16番(石川 和広議員) 3問目,狛江市総合的な主権者教育計画について。  平成27年6月の公職選挙法改正により18歳選挙権が実現されたことを受けて,主権者教育の必要性が高まっています。主権者教育の具体的なあり方とはどういうものなのか,研究等も含めさまざまな取り組みが開始されつつあります。  文部科学省「主権者教育の推進に関する検討チーム」のまとめによれば,主権者教育の目的を,単に政治の仕組みについて必要な知識を習得させるのみならず,主権者として社会の中で自立し,他者と連携・協働しながら,社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一員として主体的に担う力を発達段階に応じて身につけさせるもの,と設定しています。  狛江市における主権者教育はどのように行われているのか,また,今後はどのように行われていくのか,狛江市総合的な主権者教育計画についてお聞きしてまいります。この計画は本年3月に策定されましたが,計画の策定に至った背景についてお聞かせください。  再質問は自席より行います。 229: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 230: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 国においては,平成27年の選挙権年齢の引き下げに伴い,平成28年度に主権者教育の推進に関する有識者会議を設置し,さらなる主権者教育の充実が必要であるとの提言があり,平成29年度に主権者教育普及実践事業の提案募集を都道府県及び市区町村に対して行ったところでございます。  狛江市においては,平成25年の公職選挙法の改正による成年被後見人の選挙権回復を受けて,実態として投票への道を閉ざしていた知的障がい者等への投票支援にいち早く着手し,障がいがあってもなくても当たり前の権利として社会に参画できる選挙権の重要性について,その啓発に取り組んできた経緯もあることから,行政内部の連携だけではなく,学校や支援団体等の各機関が連携を図り,これまで以上に効果的な主権者教育を行うために,先ほどの主権者教育普及実践事業を活用し,平成30年3月に狛江市総合的な主権者教育計画を策定したところでございます。 231: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 232: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  狛江市においては,知的障がい者等への投票支援にいち早く着手していたということもあり,その啓発に取り組んだ経緯もあって,行政内部の連携だけではなく,学校や支援団体等各機関が連携を図って,これまで以上に効果的な主権者教育を行おうと,こうしたことで国の主権者教育普及実践事業を活用して,3月に狛江市総合的な主権者教育計画を策定したということでありました。  そこで,この計画書を見ると,平成30年3月にできているんですけれども,計画期間は29年度からになっているんです。29年度やってきたことがあるからそれを体系づけているということだと思うんですけれども,これまでどのような取り組みを行ってきたのかお伺いいたします。 233: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 234: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 重立った取り組みといたしましては,まず小学生でございますが,議会や行政の仕組み・役割を学び,社会の一員としての自覚を培うとともに,子供たちの意見や要望を狛江市のまちづくりに反映させていくことを目的に,子ども議会を隔年で開催しているところでございます。  中学生につきましては,青少年自身の意思や意欲を尊重した自主的・主体的な活動を促進し,狛江市のまちづくりへの関心を高めることで次世代の市の担い手を育成することを目的に,青少年会議をやはり隔年で開催しているところでございます。  高校生につきましては,選挙の基礎知識の普及を目的とした選挙セミナーの実施や,平成29年度の衆議院議員選挙においては,選挙投票事務の臨時職員に高校生を一部採用し,主権者としての意識醸成に取り組んでいるところでございます。 235: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 236: ◯ 16番(石川 和広議員) 子ども議会,青少年会議,特に新しい取り組みではありませんけれども平成29年度はやっていると。また,高校生については選挙セミナー,また,29年の衆議院議員選挙では投票事務の臨時職員ということで一部採用して主権者としての意識醸成に取り組んだと,そういった意味で計画期間が29年度からということで,これまでの既存事業を今後とも計画的に実施していく,体系づけているものでもあると思います。  では平成30年度はどのような取り組みが実施されるのか,これをお伺いいたします。 237: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 238: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 本計画では,今後のより効果的な主権者教育に向けて,基本方針として3つの方向性を示すとともに,その方向性を実現するための取り組みについて整理しているところでございます。  具体的には,方針の1つ目として「発達段階等に即した取組みの方向性」を示しており,「幼少期段階からの取組み」及び「年代や環境に応じた継続的な取組み」の実施を予定しているところでございます。方針の2つ目として「計画的な取組みの方向性」を示しており,「実施時期の整理」及び「事業効果拡大に向けた整理」の実施を予定しているところでございます。方針の3つ目として「広域的な取組みの方向性」を示しており,「組織横断的な取組み」「障がいのある方の意思決定支援に係る取組み」及び「広域連携による取組み」の実施を予定しているところでございます。  事業の実施に当たっては,基本方針としての方向性及びその方向性を実現するための取り組みを念頭に置きながら実施することで,より効果的な主権者教育となるよう工夫してまいります。  また,今年度に実施を予定しております具体的な取り組みでございますが,選挙管理委員会の取り組みといたしましては,総務省の統計によりますと,親子で投票所に来ている家庭の子供は,その後選挙権が与えられると投票する確率が高くなるというデータが示されております。計画の具体的な方法はまだ決まっておりませんが,親子で投票ができる企画を考えております。例えば狛江市のキャラクターを使って人気投票を親子で投票してもらうことや,家庭で選挙について親子で会話してもらうことを考えているところでございます。 239: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 240: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童青少年部では,平成20年度より隔年で実施をしております中学生による政策会議である青少年会議を開催しております。平成30年度は大テーマを「中高生の居場所づくり」として,「中学生にとって生活しやすい狛江市とは」をテーマとして8月から第1回会議を開催いたしまして,来年の2月の市長への報告会まで中学生が議論を行います。  前回の平成28年度の青少年会議におきまして,「中高生の居場所づくり~身近な公共施設に私たちが望むこと~」の中で話し合われた防音室,中高生室,相談室,フリースペースやボルダリング用ウオールが(仮称)北部児童館の設計で反映されておりまして,過去にもスポーツごみ拾い,喫煙所の設置,4つの中学校対抗戦などの要望が出され,実現をしているところでございます。  中学生の社会参加意識を向上し,主体的な活動を促進することで,青少年の見地を広げ,豊かな心を育成することを目的に,青少年会議を進めてまいりたいと考えているところでございます。 241: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 242: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校におきましても,よりよい社会の実現を目指し,社会の形成に主体的に参画しようとする力を身につけるための主権者教育を推進することは,新しい学習指導要領にも示されており,大変重要な課題であると認識しております。  そのため教育委員会といたしましても,狛江市総合的な主権者教育計画に基づきまして,各校が推進できるように支援をしているところでございます。各中学校におきましては,それぞれの生徒の実態に応じまして,社会科,総合的な学習の時間や生徒会活動等におきまして,集団や社会の一員としての社会参画の態度を育むとともに,これからの社会を生き抜く力や地域の課題解決を主体的に担っていく力を育むことなどを目的に,さまざまな活動に取り組んでおります。例えばゲストティーチャーを招きまして,実際の政治・選挙の重要性やかかわり方,日常生活での意思決定の方法を学んだり,投票行動を体験できる模擬投票や合意形成を体験する「ワークショップ 公園を作ろう」などに取り組んでいるところでございます。  選挙管理委員会から実際の記載台と投票箱を借用いたしまして,生徒会役員選挙を実施しましたり,10年後の狛江市をイメージして自分ができる具体的な社会貢献について考え,発表する取り組みをしたりしている学校もあります。さらには,銀杏募金などの社会貢献活動等を実施することによりまして,社会に参画する力を育んでいるところでございます。  また,昨年度からこの議場を開放していただきまして,小学校では見学だけではなく学級活動の発表会の場としても活用させていただいております。その際には議長から市議会の役割についてもレクチャーをいただいております。身近な民主主義に触れる体験の場としても今年度も推進してまいりたいと考えております。 243: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 244: ◯ 16番(石川 和広議員) 発達段階に即した取り組み,また計画的な取り組み,そして広域的な取り組み,これが軸になっているということでありました。  総務省の統計のお話もいただきましたけれども,親子で投票所に来ている家庭の子供は選挙権が与えられると投票する確率が高くなると,こういったデータがありました。もう1つは,18歳選挙権が与えられ,さまざまな取り組みが功を奏したのか,18歳の投票率は20代を超えているんです。19歳になるとがくっと,これはなぜかというと,進学とかのため地元を離れて住民票を動かさない方とか,煩わしいとか,いろんなデメリットもあるということで,そうしたことで19歳になるとがくんと下がってしまうんですけれども,こうした取り組みがあって,データ的にはそういった状況にもなっていると伺いました。こうした投票行動,選挙・政治だけではなくて,しっかりと主権者としての意識,こうしたものを広くやっていく教育は非常に大事だと思います。  主権者教育への取り組みについては,きょうは主に確認を中心にお聞きしてまいりました。主権者教育は決して目立つ取り組みではありません。日ごろからそれを意識しながら既存事業にもそれを重ねていくという,こういった要素もあるかと思います。しかしとても重要な取り組みであると私は思っています。次の機会には,主権者教育の受け手側がどのように感じているのか,このようなことも含めお聞きしたいと思っています。  地道な取り組みでもある主権者教育について,庁内連携を図りながらの総合的な取り組みをお願い申し上げ,全ての質問を終わります。 245: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩いたします。     午前11時59分 休憩     午後 1時30分 開議 246: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。17番亀井和美議員。     〔17番 亀井和美議員登壇〕 247: ◯ 17番(亀井 和美議員) 通告に従いまして3問質問を行います。  1問目,新たな狛江を発信しよう。  松原市長が誕生し,狛江のイメージを大きく変えるチャンスが来ました。全国の人が狛江市に行ってみたい,さらに狛江に住んでみたいと思われるような魅力あるまちにするのがシティセールスです。これまでの殻を破り,夢と希望にあふれる新生狛江に向けての取り組みについて伺います。  2問目,みんなで子育てを応援しよう。  平成28年1月に狛江市の人口は8万8人となり,8万人を突破しました。ことしの8月1日現在では8万2,402人になり,2年7カ月で2,394人ふえています。当然子供の人数も増加しており,平成28年4月1日現在と比較すると,就学前児童数(0~5歳)においては190人の増,15歳未満の年少人口は336人と年々増加をしています。平成27年に策定したこまえ子育て応援プランも当然見直しが必要になってきます。応援プランの計画期間である平成31年度まで,実態に合った実効性のある計画にするため,実施計画については毎年ローリングを行うとしています。平成28年度版は29年2月,29年度のローリング版は29年12月に行っています。ローリングの時期の変更について伺います。  3問目,異常な猛暑から市民を守ろう。  ここ数年,日本では猛暑や厳寒などの異常気象が相次いで発生しています。人間の生活に被害をもたらすほどの大雪や集中豪雨の発生率も増加しているというデータもあります。これは単純な自然環境の変化ではなく,地球温暖化が関係していると考えられます。地球温暖化によって発生する異常気象が,私たち人間の体にダイレクトに悪影響を与えることもあります。近年連続して発生している猛暑が続けば,人間の体にも負担がかかります。心血管系疾患や脳血管系疾患,熱中症など夏に多い疾患の発生率がアップして,健康被害が増加することも予測されています。  地球温暖化の問題は,100年単位で地球全体の平均気温が何度上がるというレベルの話が多く,いま一つぴんとこなかった人も多いかもしれません。しかし,平均気温の上昇に伴って,激しい気候変動や異常気象による災害が頻発することは以前から警告されていました。それがいよいよ現実のものとなっている可能性が高いと言われています。  今や世界的な問題となっている地球温暖化現象。私たちの暮らす日本にも地球温暖化はさまざまな影響を与えています。この地球温暖化に対する環境部の認識について伺います。  再質問は自席より行います。 248: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 249: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 1問目のシティセールスの関係について答弁させていただきます。  これまでも狛江市シティセールスプランにのっとり,ツイッター,フェイスブック,ユーチューブなどのSNSを活用し,狛江の魅力を発信してまいりましたが,市長が所信表明で述べられた映像による情報発信力の強化,これを踏まえまして,新たにインスタグラムを活用した情報発信に取り組んでまいりたいと考えております。今後,庁内の調整を経て市の公式アカウントを立ち上げ,市からも狛江の魅力ある写真などを投稿するとともに,インスタグラムのハッシュタグ機能を活用し,市民の皆様に狛江の魅力に関する写真を投稿していただくことで,誰もが投稿された写真を見ることができるため,市民参加型の情報発信づくりができるのではないかと考えているところでございます。  また,インスタグラムを通じて市民の皆様に参加いただくことで,自分たちが住んでいるまちの魅力を再認識していただくことも期待しているところでございます。 250: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 251: ◯ 参 与(石森 準一君) 2問目,こまえ子育て応援プラン・実施計画のローリング時期の御質問でございます。  こまえ子育て応援プラン・実施計画の年度ごとの取り組みにつきましては,その年度も含めた見直しを行っておりますが,その年度を含めた見直しを年度末に行う対応は余りにも遅いというふうに感じていたところでございます。このため,見直しを年度末に行うのではなく前倒しをして行うように私が指示をし,策定時期を早めたものでございます。  なお,この対応につきましては,子ども・子育て会議に報告した上で行っておりまして,平成30年度のローリング版につきましては,ほかの計画のローリング・見直し等の時期も踏まえまして8月に改定をしているところでございます。 252: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 253: ◯ 環境部長(清水 明君) 3問目,異常な猛暑から市民を守ろうについて,地球温暖化に対する認識についてでございますが,地球温暖化は,二酸化炭素などの温室効果ガス濃度が増加し,温室効果が強まることで年々気温が上昇しており,年間平均気温は過去100年間で約1度上昇し,今後の推計では最小で約1度,最大で約4.8度上昇すると言われております。  温暖化対策として,その原因となっている温室効果ガス排出量の削減は世界規模で求められているもので,我が国も2030年度に2013年度比で温室効果ガスを26%削減する目標を定めております。狛江市といたしましても,現在,狛江市環境基本計画とともに狛江市地球温暖化対策実行計画の改定作業を進めているところですが,温室効果ガス削減には市民の皆様の日ごろの行動が不可欠なことから,テレビの使用時間を1時間短縮する,白熱電球をLED電球にかえるなど,家庭における環境負荷低減の行動を引き続き呼びかけていきたいと考えております。 254: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 255: ◯ 17番(亀井 和美議員) それでは1問目から再質問させていただきます。  新市長のシティセールスということで,先日,新聞やニュース等で安安丸が観光大使の任を解かれたとの報道がありました。その経緯と今後の観光大使の考え方についてお伺いいたします。 256: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 257: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 松原市長就任後,観光大使の考え方を検討してまいりました。その中で,観光大使は人が行うものであり,1つのキャラクターを特化させるのではなく,現在いるキャラクターはその担当部署の事業をしっかりPRしてもらいたいとの市長の御意見を踏まえ,安安丸につきましては7月30日に観光大使の任を解いたものでございます。  今後の観光大使につきましては,人によりPRをしていくということで整理をさせていただきましたので,以前より観光大使として御活躍いただいておりますハリセンボンの近藤春菜さんを中心に,引き続き狛江の魅力を市内外にPRしてまいりたいと考えております。 258: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 259: ◯ 17番(亀井 和美議員) わかりました。  次に,狛江の魅力を市の内外にPRしていくということですけれども,狛江の魅力を一言で言うとどういうことなのか。市長,お願いしていいでしょうか。 260: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 261: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 狛江の魅力を一言では難しいことでございまして,魅力がいっぱいありまして,まずは狛江市は,副都心新宿,日本の都市の中央であります大手町や日比谷にも1本の鉄道で行けるという交通のよい位置にあります。通勤・通学の方々にも住みよいまちとしての魅力があると思います。そしてこのような地域では都市化が進みますけれども,多摩川や野川という市民の憩いの場,教育の場として水辺や自然の魅力があり,また古墳や史跡が多くあります。歴史あるまちとして,今も多く残る都市農業の緑が,安心できる食だけではなく心も癒やしております。何よりも全国で2番目に面積が小さい市ですので,お互いの顔がわかり,人と人の交流が活発で活動的な市ですので,魅力が多い狛江市であると思います。  もう少しつけ加えさせていただきますと,今のことを説明させていただきます。まずハード面ということでございますけれども,坂が少なく日本で2番目に面積が小さいコンパクトシティですので,徒歩や自転車で市内を回ることができます。また,新宿や大手町など都心へのアクセスが大変よい場所に位置しながらも歴史的資源も多く,市内には5世紀中ごろから6世紀中ごろにつくられた狛江古墳群と称される複数の古墳を初めとする史跡が点在しております。自然などの緑も豊かで,都市農業も盛んで市内には直売店が点在し,質のよい新鮮な野菜を手軽に購入することができます。  一方ソフト面では,文化・芸術活動が大変盛んで,絵手紙が市内の至るところに展示してあったり,「音楽の街-狛江」を掲げ,市内に在住される音楽関係者が中心となりまして,駅前ライブや市役所でのロビーコンサートを初め規模の大きな音楽祭等も行われております。  こうした狛江では,近年,魅力の一つとして,これまで当たり前にあった多摩川が再度注目され,さまざまに活用されております。特に名所であります五本松付近をスタート地点とする「狛江古代カップ多摩川いかだレース」はことしで28回を数えまして,今では全国からレース参加者が集まるところまでになりました。地域を代表する夏の風物詩となっております。また,ことしは残念ながら中止となってしまいましたけれども,数年に一度行われる花火大会の会場としても活用されているところでございます。  狛江市観光協会では近年,テレビや映画の撮影支援を行っておりまして,多摩川河川敷の多摩川自由ひろばや五本松付近では,そのロケーションのよさから大変多くの撮影が行われているところでございます。  これまで狛江が持っていた魅力をこれからも再認識するとともに,市民が狛江市に住んでよかった,これからも住み続けたい,狛江市に住んでみたいと思われるような狛江の魅力を発信していきたいと考えております。 262: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 263: ◯ 17番(亀井 和美議員) 一言では言いあらわせないくらい狛江には魅力がいっぱいあるということがわかりました。しっかり市民も狛江のことをアピールしていきたいと思います。  1つ提案なんですが,市をアピールするものとしてバイクのナンバープレートが最近目立ってきています。近くのコンビニにもよくとまっております。御当地ナンバーのバイクで通勤している職員の方もおられます。この御当地ナンバープレートに対する市の認識についてお伺いいたします。 264: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 265: ◯ 副市長(水野 穰君) 御当地ナンバープレートは,地域の魅力発信や走る広告塔としての役割が期待できるものと考えております。駐車場等でも御当地ナンバープレートは目につきやすく,プレートを通じてそれぞれの市のキャラクターやセールスポイントを知ることができることから,PR効果はあると感じているところでございます。また,御当地ナンバープレートは,市民にとっても市の魅力を再認識するとともに,地域への愛着も深まるものと考えているところでございます。 266: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 267: ◯ 17番(亀井 和美議員) それでは,今,狛江市に登録されている原付の50cc以下のバイクの登録台数についてお伺いいたします。 268: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 269: ◯ 副市長(水野 穰君) 50cc以下の原付バイクの登録台数ということでございますけれども,8月1日現在2,073台となっております。
    270: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 271: ◯ 17番(亀井 和美議員) これまで登録されている方が2,073台ということで,毎年新規登録,1年間どれくらいの方がバイクの登録をされているんでしょうか。過去3年間についてお願いいたします。 272: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 273: ◯ 副市長(水野 穰君) 50cc以下の原付バイクの各年度の新規登録台数でございますけれども,平成27年度が312台,平成28年度が323台,平成29年度が318台となっております。 274: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 275: ◯ 17番(亀井 和美議員) 毎年300人以上の方が登録をされているということがわかりました。  御当地ナンバープレートなんですが,2017年8月1日現在,このプレートを導入している都道府県は,47都道府県473の市区町村が導入していることがわかりました。  ことしの4月2日から品川区が交付を開始いたしました。品川区のデザインは,しながわ水族館のマークとして用いられているイルカと,歌川広重の東海道五拾三次の品川宿,そして,イルカからみんなの“ゆとり”,五拾三次の図から歴史と未来へ託す“日之出”ということがあらわされていて,大きな弧になっていて,ゆったり過ごせる品川をあらわしている,そういうナンバープレートを品川区が導入をいたしました。  また小金井市におきましては,10月1日から,宮崎駿監督がデザインをした市のイメージキャラクターであります「こきんちゃん」をあしらった原付プレートを交付するということを発表しております。「こきんちゃん」のプレートを導入するということで,西岡市長が定例の記者会見で,「こきんちゃん」のデザインには宮崎監督の子供が元気なまちにとの願いが込められているとし,宮崎監督の思いを大切にして市民とともに共有していきたい,このようにお話をされております。  近隣市でも御当地ナンバープレートを作成している所があると思います。近隣市の状況について教えていただきたいと思います。 276: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 277: ◯ 副市長(水野 穰君) 近隣市の状況ということでございますけれども,調布市,稲城市,三鷹市の3市でお答えいたします。  きっかけでございますが,調布市は市の魅力のPRや観光振興,安全運転意識の向上を図る目的で,ほかの2市は周年事業として作成をしているところでございます。配布枚数は昨年度実績でお答えいたします。調布市と三鷹市は50cc以下のみの作成で,調布市で約500枚,三鷹市で約280枚,稲城市は50cc以下,90cc以下,125cc以下,ミニカー,特殊農耕自動車の5種類を作成しており,合わせて約630枚となっております。  通常プレートと御当地プレートの合計に対する御当地プレートの配布割合は,調布市が約5割強,三鷹市が約6割,稲城市は約9割となっております。また,市民からの評判や作成効果を尋ねたところ,いずれの市も,市民からはおおむね好評で,効果につきましてもかなりのPR効果が得られたとの回答をいただいているところでございます。 278: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 279: ◯ 17番(亀井 和美議員) 動く広告塔として御当地ナンバープレートの交付を行っていただきたいと思いますけれども,実際これを実施するに向けてはどのような課題があるのかお伺いいたします。 280: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 281: ◯ 副市長(水野 穰君) 課題ということでございますけれども,通常ナンバーより1枚当たりの単価が高いことや,多くの方がバイクに取りつけてみたいと思うような狛江らしさや魅力が表現された図柄をどうデザイン化していくかが課題と考えております。 282: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 283: ◯ 17番(亀井 和美議員) それではその課題の解決に向けてどのように考えられるのか,お伺いいたします。 284: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 285: ◯ 副市長(水野 穰君) 狛江市内には,多摩川や野川といった豊かな自然や狛江百塚に代表される歴史資産や文化財,また,代表的な農産物であるエダマメなど,プレートを図案化するための魅力的な素材が多くあります。市民の方が狛江市に抱くイメージや魅力をプレートに生かすためにも,どういった素材がプレートにふさわしいのか,市民から御意見をいただきながらデザインを作成していきたいと考えております。 286: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 287: ◯ 17番(亀井 和美議員) すばらしいデザインができるのを期待したいと思います。  2020年はオリパラだけでなく,狛江市にとっても市制施行50周年という大きな節目の年であります。何とかこの50周年の記念事業として作成していただきたいと思いますが,再度お願いいたします。 288: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 289: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 市制施行50周年は狛江市にとりましての大変大きな節目に当たる年でございます。市民の皆様方には今まで以上に狛江市に愛着を感じていただきたいと思いますし,また,市外の方にも狛江市の魅力を感じていただけるよう,市制施行50周年の配布に向けて検討していきたいと思います。御当地ナンバープレートということでございますので,なるべくこの年度に配布ができるように進めてまいりたいと思っております。 290: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 291: ◯ 17番(亀井 和美議員) 市長から前向きな御答弁をいただきましたので,50周年の記念の事業になるように取り組みをよろしくお願いいたします。  次に2問目に移ります。  みんなで子育てを応援しようということで,先ほど参与から御答弁いただきました中で,私が前倒しの指示をしたというふうに御答弁いただいているんです。その確認の意味で何点か質問させていただきたいと思います。  どなたが遅いと感じられたのでしょうか,なぜ遅いんでしょうか,お伺いします。 292: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 293: ◯ 参 与(石森 準一君) もともと平成28年度のローリング版が平成29年2月,ですから28年度のローリング版をその年度が終わる直前ぐらいに改定をしていると。私も昨年4月に異動してきまして,29年度のローリング版を29年12月に改定しているということで,最初のうちはちょっとわからなかったので見ていたところなんですけれども,私自身が,ほかの実行プランですとかとローリングの時期が余りにも遅過ぎるということで,課長に何でこんなに遅いんだというふうに質問したんです。そうしたところ,この計画の中に量の見込みと確保の方策という部分があります。そこの中には保育園の計画とかというのを入れなきゃいけないということがありまして,それを毎年待機児対策本部で見直した後に改定版に入れ込むと,なので遅いんだという話を聞いたんですが,それを待ってやるのは必要ないということで,全て前倒しでやれということで指示をして,本年8月にローリングをさせていただいたところでございます。 294: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 295: ◯ 17番(亀井 和美議員) 早くなったのはわかりました。狛江市としていろんな計画や実行プランがあります。中期財政計画を初め実施計画とか実行プラン,さまざまな計画が,計画期間の中でも毎年ローリングを行っているというので,時期としては6月とか8月とか10月,それぞれこまえ子育て応援プランよりももっと早い時期にされているので,前倒しをされたということはわかりました。  子ども・子育て会議で報告した上で前倒ししたんですよということが御答弁にありましたので,私は子ども・子育て会議を調べてみました。おっしゃっているんです。平成29年11月7日には会長から,遅いということで策定の時期を4月に早めるんですか,という質問に対して事務局が,「4月ではなく9月を考えています。」,このように答弁をされて,予算要求時期までには策定したいと,その辺の説明がありました。平成30年5月31日,30年の第1回のときには,「取扱い等で前後することもありますが,8月を予定しています。」ということで,9月の予定が8月になったということでよろしいんでしょうか。そうすると,さっきの御答弁で8月に改定してございますということで,もうでき上がっているということなんでしょうか。 296: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 297: ◯ 参 与(石森 準一君) でき上がっております。 298: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 299: ◯ 17番(亀井 和美議員) ではもうすぐ私たちの手元にいただけるということでよろしいんでしょうね。わかりました。では再質問に移らせていただきます。  こまえ子育て応援プランにおいて重点施策として位置づけられております「潜在的人材の掘り起こし」に,「国による「子育て支援員」の養成,研修事業と歩調を合わせながら,人材の発掘に取り組みます。」というふうにあります。この子育て支援員の養成,研修事業についてお伺いいたします。 300: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 301: ◯ 参 与(石森 準一君) 子育て支援員の研修は,平成27年度から国が設けた制度でございまして,子ども・子育て支援新制度において新たに制度化された小規模保育,家庭的保育等の地域型保育や地域子ども・子育て支援事業等では,その担い手となる多くの人材が求められることから,多様な保育や子育て支援分野に従事する方を養成するための都道府県・市町村の全国共通の研修制度となっているところでございます。 302: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 303: ◯ 17番(亀井 和美議員) では,国と歩調を合わせて取り組んだというふうにありますが,どのように歩調を合わせて取り組まれたのかお伺いいたします。 304: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 305: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在東京都が子育て支援員研修を実施しているところでございます。市内にもございますが,小規模保育事業,家庭的保育事業の従事者を養成する地域保育コースでは,基本研修として8科目9時間,専門研修として11科目15時間の受講が必要となっております。これらの研修受講に加えまして保育施設等の見学実習を2日間行う必要がありますが,研修修了者には東京都知事名で修了証書が交付され,修了者は全国で通用する子育て支援員として認定をされるところでございます。  市では,東京都が実施いたします子育て支援員研修の周知,受講者募集のため市の広報への掲載,施設の見学実習の受け入れの調整等を行っているほか,子育て支援員研修とは別に市独自で子育てボランティア講座を開催しているところでございます。国の取り組みとともに,市として子育てボランティア等の人材育成に努めているところでございます。 306: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 307: ◯ 17番(亀井 和美議員) 厚生労働省は平成27年5月21日に「子育て支援員研修事業の実施について」の通知を出しています。この中を見ますと,それぞれ市区町村は委託をすることも可能ということで,東京都福祉保健局が委託を受けて研修を行っています。これが子育て支援員研修なんですが,市としては,さっき参与の御答弁にありました東京都が実施する子育て支援員研修の周知,受講者の募集のために広報に掲載をしていて,調整等を行っていると。市として研修はしていなくて東京都のほうに委託をしているわけですけれども,そこにどなたが,何人の方が申し込まれたかというのはわからない状況なんでしょうか。 308: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 309: ◯ 参 与(石森 準一君) その回数ごとにというところではわかりませんが,最終的に修了者については東京都のほうから連絡はいただけるという形になっております。 310: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 311: ◯ 17番(亀井 和美議員) これまでに2回終わって,今3回目の募集が行われております。この研修にみずから申し込んで研修を受けられる方,大変難しいのではないかなと思います。それで,ほかに市としてはこのように取り組んでいますということで,市では子育てボランティア講座を行っているということで,この子育てボランティア講座の内容と平成29年度の取り組み状況についてお伺いいたします。 312: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 313: ◯ 参 与(石森 準一君) 子育てボランティア講座は,子育てイベントでの子供の預かり等を行っていただく方を育成することを目的に実施しているところでございます。講座につきましては講義と実習で構成しまして,延べ4日間の日程で実施をしております。平成29年度は1講座開催し,3名の方に参加をいただいたところでございます。保育の基本,子供の保健・安全の講義を受けていただいた後,実習として2日間,母子とのかかわりを学ぶため「野川たんぽぽひろば」での実習,また,子供の預かりを子育て講座中で参加者に体験をしていただいております。  平成29年度からの新たな取り組みとして,子育てボランティア講座の受講後,こまえくぼにボランティア登録をいただくこととし,講座で学ばれたことを実際に市のイベント等で生かしていただける取り組みを始めたところでございます。 314: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 315: ◯ 17番(亀井 和美議員) 参加者3名のうち,こまえくぼに登録された方の状況と登録された方の活動についてお伺いいたします。 316: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 317: ◯ 参 与(石森 準一君) 講座に参加し,修了された3名の方のうち,登録をしていただいた方は1名となっております。ボランティア登録していただいた方につきましては,子育てサイト編集会議におきまして,子供の預かりのボランティアスタッフとして活動していただいているところでございます。 318: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 319: ◯ 17番(亀井 和美議員) 29年度の子育てボランティア講座の開催は1回だけだったということです。そして参加者は3名で,そのうち登録してくださった方は1名。この現状を踏まえまして,30年度ローリング版はできたということですが,ここではしっかり見直しがされているんでしょうか。 320: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 321: ◯ 参 与(石森 準一君) 済みません,確認ができておりません。 322: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 323: ◯ 17番(亀井 和美議員) 多分改定されているでしょうね。後でできたら確認させていただきます。  国でいう子育て支援員の養成,これが重点施策であります「潜在的人材の掘り起こし」というふうにローリング版のところに書いてあるんですけれども,狛江市においては子供の預かりボランティアスタッフの養成ということになるんでしょうか。 324: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 325: ◯ 参 与(石森 準一君) そのように認識をしているところでございます。 326: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 327: ◯ 17番(亀井 和美議員) わかりました。狛江市においては「潜在的人材の掘り起こし」ということは,子供預かりボランティアのスタッフをこの子育てボランティア講座で養成をしていく,そう理解をしておきます。  次に移らせていただきます。「出生から学齢までの一貫した療育システムの構築の検討」の中の「相談事業の充実」から伺ってまいります。「健診機会等を利用した相談ニーズの把握の一部開始」とこのローリング版に書かれているんですが,この取り組み内容と実施状況についてお伺いします。 328: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 329: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 健診機会等を利用した相談ニーズの把握でございますが,従前より1歳6カ月児健康診査や3歳児健康診査において,問診や医師の診察で行動や言語の発達状況を確認し,必要な相談や支援につなげているところでございますが,平成29年度より乳幼児健診の際に保護者へのアンケートを実施し,相談したいことを記入する自由記述欄を設け,相談ニーズを把握するための取り組みを実施しているところでございます。  なお,アンケートの結果でございますが,お子様の体重のことや食事のことについての相談希望があり,保健師や管理栄養士がフォローしたところでございます。  しかし平成29年度は療育に関する相談ニーズまでは把握できなかったため,今後はアンケートの設問を見直すなど,相談ニーズの把握に向けた検討が再度必要であると考えております。 330: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 331: ◯ 17番(亀井 和美議員) しっかりと相談ニーズに応えられるようにお願いしたいと思います。  次に「私立保育園での巡回相談の実施」について,取り組み状況と結果についてお伺いいたします。まず巡回相談事業の内容と実施の目的についてお伺いします。 332: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 333: ◯ 参 与(石森 準一君) 巡回相談事業は,臨床心理士や臨床発達心理士,作業療法士,言語聴覚士などが各施設を訪問し,子供の生活場面を共有しながら,保育士等が対象児へのかかわりや環境調整について助言を受ける事業でございます。アドバイスを通して職員のスキルアップを図り,施設全体として子供の発達や子供の困っていることへの理解を深め,具体的な対応を進めることを目的として実施をしているところでございます。  また,保護者向けに親子面談も実施をしているところでございます。成長や不安などをお持ちの際に親子で相談を受けることができる事業でございます。 334: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 335: ◯ 17番(亀井 和美議員) それでは次に各園における実施状況と実績についてお伺いいたします。 336: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 337: ◯ 参 与(石森 準一君) 年間の相談回数につきましては,公立保育園と民営化保育園は年5回,私立保育園は年3回,私立幼稚園は年4回を基本の相談回数として実施をしているところでございます。私立幼稚園では巡回相談員から保護者全体に向けて講義をしていただくこともあり,そうした機会に保護者から質問や相談があれば個別に応じることもございます。  また,保育園における親子で受ける相談は,子育てに関する相談ができる御案内をした上で,相談者からの申し込みにより実施をしております。保育園により相談者の人数のばらつきがございますが,平均すると1園当たりゼロから3人程度でございまして,平成28年度は7組,平成29年度は4組の相談をいただいている状況でございます。 338: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 339: ◯ 17番(亀井 和美議員) 御相談いただいた相談の内容を,しっかり解決するまで取り組んでいただきたいと思います。  では事業実施の効果について,どのようになっているのかお伺いします。 340: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 341: ◯ 参 与(石森 準一君) 職員のスキルアップという点では,子供に接する際の視点や接し方のヒントを得て,それを園全体で共有することで効果が得られているというふうに考えております。また,このところ新設の認可保育園もふえまして,若い保育士等も多くいることから,市全体の保育の質の向上に向けまして,引き続き実施をしていきたいというふうに考えております。  また,細かな内容は申し上げられませんが,親子面談を実施することで保護者の方が泣かれてしまうことなどもありますが,最終的には前向きに,あいとぴあセンター内の「ぱる」や「ことばの相談」,療育相談につながることや,教育研究所の就学相談につながることがございます。逆に,何か問題があるのではと保護者の方の心配が大きくて相談をされて,問題がなかったと安心して帰られることもございます。  市ではこのような相談業務を大事に行いまして,保護者の方の心配や不安を安心に変えていけるように実施をしてまいりたいと考えているところでございます。 342: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 343: ◯ 17番(亀井 和美議員) よろしくお願いいたします。  次にこの事業の最後にありますサポートブックの内容,配布状況,活用についてお伺いします。 344: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
    345: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 内容につきましては,氏名や家族状況などを記載する「基本シート」,出生時の状況や予防接種などを記載する「保健シート」,通入院・服薬状況を記載する「医療シート」,保育や教育・福祉サービスの利用状況を記載する「支援の経過シート」,各種障害者手帳の内容を記載する「福祉シート」「自由記述シート」,本人を中心とした支援の関係者を記載する「エコマップシート」という7つの領域から構成されております。  作成状況でございますけれども,平成27年度に300部,平成28年度に200部,平成29年度に150部を作成しております。  配布につきましては,平成28年度に,児童発達支援や放課後等のデイサービスを利用されている方に対しまして,サービスの更新時に一斉配布を行い,新規のサービス利用者に対しても配布を行い,これまでに約400部の配布が完了しております。そのほか健康推進課や社会福祉協議会にも配布を行い,御利用希望があった場合は必要に応じて配布してもらえるようにしているところでございます。現在も新規に障がい児通所支援サービスの利用を希望する方には,ケースワーカーが訪問ないし来庁時の面談をする際に個別にお渡しするようにしております。  課題につきましては,あくまで保護者の方が記載し,医療・教育・福祉等の関係機関に対し開示を行うものであることから,利活用が保護者の方次第というところが課題と言えます。市といたしましては,各種サービスの更新のタイミング等で保護者の方の声をお聞きして,活用状況の把握に努めているところでございます。 346: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 347: ◯ 17番(亀井 和美議員) サポートブック,なかなか聞きなれない言葉だったかもしれません。サポートブック作成の経緯として,障がいのあるお子さんの親御さんから,過去に受けてきた医療や支援を,支援者や学校の先生などがかわるたびに同じ内容を繰り返して話すのは非常に手間である,そういうお声があって,作成の検討をして開始したということをお聞きしておりますし,このサポートブックは,地域で一貫した療養支援を継続して行うための情報と支援をつなぐツールとして,名称をサポートブックではなくレインボーファイルとつけたというふうにお聞きしました。  調べました。平成28年3月14日の庁議で,サポートブックをこれから開始しますという報告のときに,名称を「狛江市版サポートブック レインボーファイル」,このように報告をされているんです。平成27年3月策定されましたこまえ子育て応援プランには,「(仮称)サポートブック」となっていました。今回のローリング版,当然これもサポートブックという名称になっているんですが,今後この名称はサポートブックなのかレインボーファイルなのか,名称をどうされるのかお伺いいたします。 348: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 349: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 大変申しわけございません。正式な名称はレインボーファイルでございます。今後,こまえ子育て応援プランなど修正可能なものから正式名称に変更してまいりたいと考えております。 350: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 351: ◯ 17番(亀井 和美議員) これまでのローリング版でずっとサポートブックになっていたので,今回訂正をしていただきたいなと思ったら,もう平成30年度分はできているんですよね。修正は無理ですよね。できれば,修正をしないとローリング版の意味がなくなるのかなと思いますので,御検討をお願いします。  次に行かせていただきます。8月1日付の広報に,「平成29年度の各部の方針の取組状況」が掲載をされていました。その中で児童青少年部は,「寄り添います×情報発信・相談機能」というふうにあって,その中で,「子育て支援専門員を活用して情報発信・相談機能の充実を図りました。」とありました。子育て支援専門員をどのように活用して相談機能を充実させたのか,お伺いいたします。 352: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 353: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成29年度の子育て支援専門員の相談件数は312件となっております。相談につきましては,窓口・電話での相談が合わせて107件,子育てひろばでの相談が132件,乳幼児健診等での相談が56件と,子育て支援専門員が園庭開放や子育てひろば等に出向きまして,子育て中の保護者の身近な場所において相談とともに,保育園の入園,一時保育の利用手続等の情報提供,子育てガイドブックの配布等を行ったところでございます。  また,平成29年度からの取り組みといたしましては,子育て支援専門員だより「こまめ」を発行しております。市内の遊び場や子育て支援施設等の情報を掲載したもので,相談等の機会の際にお渡しし,市内の子育て支援情報の発信に努めたところでございます。 354: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 355: ◯ 17番(亀井 和美議員) 次に重点項目の6番目にあります「インターネットを活用した情報発信機能「子育てポータルサイト」の充実」について,サイトの整理・再構築をしたとあります。その内容についてお伺いします。 356: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 357: ◯ 参 与(石森 準一君) 子育てポータルサイトの整理・再構築に当たりましては,サイト構造を見直しまして,6つのサイト構造から「こまえ子育てねっと」「こまえスマイルぴーれ」「育ちの森」「ここマップ」の4つのサイトに再構築をしております。  サイトの整理・再構築に当たりましては,事業者と再構築に向けた検討を行うとともに,再構築の参考とするため,市民モニターを対象にアンケート調査を実施したところでございます。アンケートでは,再構築に必要な対応等が情報の探しやすさとともにスマートフォンへの対応との意見を多くいただいたため,スマートフォンに対応したデザインに変更しております。このほかにも,文字の行間等を調整し閲覧性の向上を図るとともに,ワーク・ライフ・バランスの制度等を紹介する情報掲載を新たに始めたところでございます。 358: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 359: ◯ 17番(亀井 和美議員) それではこの子育てポータルサイトの利用状況,活用状況についてお伺いします。 360: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 361: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成29年度の子育てポータルサイト全体のアクセス数は15万5,518件となっておりまして,前年度との比較では1,906アクセス,約1.2%減少しております。インターネットでの相談件数は7件,前年度が8件ですので,ほぼ横ばいというところでございます。 362: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 363: ◯ 17番(亀井 和美議員) 6つあったのを4つに再編成をしたということでアクセス数が減少しております。この要因,アクセス数増加に向けた対応・対策についてお伺いします。 364: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 365: ◯ 参 与(石森 準一君) 6つのサイトから4つのサイトに整理・再構築をして,運用を終了したサイトがあること等の影響からアクセス数は減少しているところでございますが,再構築後も運用を継続しております4つのサイトのアクセス数は増加をしているところでございます。市民モニターを対象といたしましたアンケートの調査結果から,子育てサイトの周知に取り組む必要があること,また,子育て中の保護者の視点から情報を発信するサイト「こまえスマイルぴーれ」等のアクセス数は堅調に推移をしているものの,市の行政情報を発信する「こまえ子育てねっと」のアクセス数が減少していることから,広報や市民まつりでの周知に加えまして,保育園等の入園の通知に「こまえ子育てねっと」を紹介する文書を同封しているところでございます。  また,市のホームページのトップページに,「こまえ子育てねっと」へ誘導するためのリンクを設定していただいたほか,狛江駅構内のデジタルサイネージに情報を掲載するなど,アクセス数を引き上げるための取り組みを進めたところでございます。 366: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 367: ◯ 17番(亀井 和美議員) それでは再構築後の課題についてお伺いいたします。 368: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 369: ◯ 参 与(石森 準一君) 今回の整理・再構築では,地図情報など複数のサイトに存在する情報を整理し,サイト全体の構造を見直すとともに,スマートフォンにも対応したデザイン変更,閲覧性を高めるため文字間を広げるなどを行っております。昨年度に実施いたしましたひとり親家庭へのアンケート結果では,希望する子育て支援や就労支援等の情報の入手先として,市ホームページ,「こまえ子育てねっと」が最上位となっております。今後も掲載情報の充実,見やすさと情報の探しやすさを高め,使い勝手のよいサイトとしていくことで,必要なときに必要な情報を入手できるサイトとしての認知度を高め,利用の促進を図っていきたいと考えているところでございます。 370: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 371: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今御答弁にありましたように,必要なときに必要な情報を入手できるサイトが重要だと私も思います。そこでヤングママさんたちから予防接種のメールをいただけないかと,そういう要望を数多くいただきました。乳幼児のお子さんがいるお母さんたちにとって,予防接種は大事なことであります。しかしその予防接種の種類とか回数が非常に多くて,スケジュールの管理が大変だというふうにお聞きしました。  町田市では「わくわくワクチン」,府中市は「ふちゅう予防接種ナビ「ちっくん」」,三鷹市は「ゆりかご・スマイル」というふうな名称で,メールアドレスを登録すると予防接種の予定日に合わせて定期的にお知らせメールが配信されるサービスなんですが,この予防接種メールに対する市の認識についてお伺いいたします。 372: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 373: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 予防接種メールでございますけれども,導入自治体の事例を参考に,予防接種率向上への有効性や市民への利便性,費用対効果など総合的な観点を踏まえ,調査・研究してまいりたいと考えております。 374: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 375: ◯ 17番(亀井 和美議員) 乳幼児期,小さな赤ちゃんたちは病気に対する抵抗力が余りないので,さまざまな感染症にかかります。そして感染していくことで免疫をつけながら成長していく中で予防接種は非常に大事だと思います。感染症を予防するのにはワクチン接種が一番であることから,ワクチンで予防できる病気,子供たちを守るためにもぜひ予防接種メールの検討をお願いしたいと思います。  その予防接種というところの関係で,今,新聞とかニュースで風疹のことが話題になっております。国立感染症研究所は4日に,ことし初めから8月26日まで報告された風疹患者が273人になったと発表しました。昨年1年間の93人の約3倍になっているということで,1週間の報告数も84人で,前の週の47人から倍近く拡大をしているということで,非常に風疹がふえている。男性が215人で女性が58人になっているということで,特に30代から40代の男性が多く,ワクチンの接種歴がないか不明の人が大半である。風疹は妊娠中の女性が感染すると,障がいがある赤ちゃんが生まれる可能性がある。予防には2回のワクチン接種が有効とされる,ということで,厚生労働省も,これからさらに感染が拡大するおそれがあり,これまで風疹にかかっていない人や予防接種を受けていない人はワクチン接種を検討してほしい,このように新聞の記事も掲載をされておりました。  そこで都内の発生状況と風疹の認識についてお伺いいたします。 376: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 377: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 東京都感染症情報センターより公表されている東京都感染症週報の情報から答弁させていただきます。  1月1日の週の第1週目から8月26日までの34週目までの累計は72人でございます。なお,風疹がふえ始めました7月23日から29日までの30週が4人,7月30日から8月5日までの31週が7人,8月6日から12日までの32週が17人,13日から19日までの33週が10人,20日から26日までの34週が22人と,8月に入りまして風疹患者が大幅にふえている状況でございます。また,風疹に関する問い合わせが市に対しましてもふえてきている状況でございます。  市の認識といたしましては,妊婦への感染を防止するための観点からも,風疹の流行や予防接種の制度について広く周知する取り組みが必要であると考えております。そのため市ホームページにおいて,将来妊娠を予定されている方への風疹抗体検査及びワクチン接種についての掲載を加え,風疹の予防接種を受けていない方に対しても注意喚起をしているところでございます。 378: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 379: ◯ 17番(亀井 和美議員) ホームページで周知をしていただいているということで,よかったと思いますが,市として抗体検査,風疹の抗体があるかどうかという検査は医療機関で無料で受けられるんですけれども,接種費用には個人負担がかかります。でもワクチンで妊娠中,これから妊娠しようする方の赤ちゃんが守られるのであれば大事なことだと思いますので,このワクチン接種の周知,重ねてよろしくお願い申し上げまして2問目を終わります。  次に3問目,異常な猛暑から市民を守ろうということで,先ほど部長のほうから異常気象について御答弁をいただきました。  日本でも,7月23日に埼玉県熊谷市で国内最高気温となります41.1度を記録するなど未曽有の猛暑が続き,7月だけで熱中症による死者が過去最多の133人に上りました。かと思えば西日本豪雨では,これまで観測史上例のない規模の集中豪雨で多くの河川が氾濫し,200人を超える方が犠牲になりました。この夏の天気予報は,猛暑による熱中症か大雨による災害への注意喚起がなされていない日が珍しいと言っていいぐらい,異常気象が正常になってしまったように思えてまいります。  もし世界中で地球温暖化の問題に真剣に取り組まなければ,この先,地球はどうなるのか。環境省が発表しました2100年の未来天気予報では,真夏のある1日の最高気温が東京で44度,札幌でも41度と予測をされています。そんなことになれば,もはや熱中症に注意などと言っている状況ではなくなってくるわけですけれども,現実に戻りまして,毎年この時期,熱中症について多くの議員が一般質問で取り上げております。今回の一般質問でも質問がありました。若干重なるかもしれませんが,角度を変えて質問をさせていただきます。  まずことしの夏,各部における危険な暑さの熱中症に対する対策,どのようにとってこられたのかお伺いいたします。現在,高温注意報が出された場合,安心安全課が防災行政無線でお知らせをしておりますが,市民にお知らせをする流れについてお伺いいたします。 380: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 381: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 夏季の気温が高い日が続く時期におきまして,毎朝,健康推進課の職員が気象庁のホームページを確認しまして,職員が情報共有するための庁内グループウエアに高温注意情報が発表された旨を掲載いたします。その記事を確認した各担当部署が,市ホームページへの掲載や防災行政無線による市内拡声と安心安全情報メールによる熱中症への注意喚起などを行っているところでございます。 382: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 383: ◯ 17番(亀井 和美議員) それでは猛暑の7月,8月に出された高温注意報は何件あったんでしょうか,お伺いします。 384: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 385: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 気象庁に確認したところ,7月が17回,8月が18回発表されたものでございます。 386: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 387: ◯ 17番(亀井 和美議員) その都度,防災行政無線で知らせていただいていますが,なかなか聞こえないとおっしゃる方もいらっしゃいますので,その辺も考慮の上お願いしたいと思います。  次に市内における救急搬送の件数,内訳についてお伺いいたします。 388: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 389: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 熱中症における救急搬送等の件数についてでございますが,狛江救急の取り扱いで答弁をさせていただきます。  熱中症による救急搬送件数は,8月31日までで48名となっております。内訳といたしましては,入院を必要としない軽症が31名,年齢別で見ますと,10歳台が4名,20歳台が5名,30歳台が3名,40歳台が4名,50歳台が7名,60歳台が1名,70歳から74歳までが4名,75歳以上が3名でございました。  入院を必要とする中等症は14名,同じく年齢別では,20歳台が1名,30歳台が2名,40歳台が1名,50歳台が1名,70歳から74歳までが3名,75歳以上が6名でございました。  命の危険があった重症が3名いらっしゃいまして,年齢別では,60歳台が1名,70歳から74歳までが1名,75歳以上が1名でございました。  なお,幸いなことに死亡者はございませんでした。 390: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 391: ◯ 17番(亀井 和美議員) 詳しく御説明ありがとうございました。  熱中症による救急搬送が48件,これは過去と比較をしてどうだったのでしょうか,お伺いします。 392: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 393: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 過去の熱中症患者数でございますが,平成28年度では軽症者10名,中等症5名の計15名,平成29年度では軽症者6名,中等症6名,計12名でございます。今年度と昨年度を比較しますと既に36名増であり,過去2年とそれぞれ比較をいたしましても約3倍となっております。 394: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 395: ◯ 17番(亀井 和美議員) 過去と比べても高齢者の方が結構搬送されているというのがわかったと思います。特に救急搬送の重症者3名,命に別状はなかったということですが,その3名とも65歳以上の高齢者だったということであります。  高齢者の方の救急搬送,重症者ということで,このことに対して担当部としてはどのように受けとめられているのか,お伺いいたします。 396: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 397: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 高齢者に限らず熱中症予防につきましては,その周知・啓発に努めてきたところでございますけれども,3名の高齢者の方が重症で救急搬送されたということは,周知・啓発,クールスポットの利用など,まだ十分でなかったと認識しているところでございます。  今後,周知方法の工夫だけではなく,熱中症を理解して実践していただく取り組みが必要と感じたところでございます。また,御利用しやすいクールスポットの新たな開設に向けて,他の自治体も参考にしながら,事業所と協議,あと庁内の関係部署とも協議して,熱中症対策に取り組んでまいりたいと考えております。 398: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 399: ◯ 17番(亀井 和美議員) 周知方法を工夫するということが多いと思うんですけれども,周知方法,ホームページだとパソコンとかインターネットになるんですが,高齢者の方はなかなか,SNSとかネットはごらんにならないのかな。防災行政無線もお耳が遠くなってくると聞こえなくなってくるのかな。広報に掲載するといっても新聞をとられていない方がいらっしゃると思いますので,本当に工夫をして,今御答弁があったようにしっかりと取り組みをしていただきたいと思います。  次に保育園,学童保育所における対策についてお伺いいたします。 400: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 401: ◯ 参 与(石森 準一君) 保育園,学童保育所における暑さ対策でございますが,本年は非常に暑過ぎたためにほとんど散歩,外遊びは行わずに,保育園,学童保育所でもプールの時間も短くするなどして,体調を崩さないようにしているところでございます。また,プールの水が温かくなってしまったときには,新しい水を少し足すなどして対応をとっているところでございます。  また,ミストシャワーを平成26年度に駄倉保育園,東野川学童保育所で設置を開始し,平成27年度には全園,全所に設置をして利用しております。  水分補給について,保育園では提供する時間を早めたり,声かけをして回数をふやすなどの対応をとっております。学童クラブでは,時間を決めて給水タイムを設けて対策を講じているほか,室内においても水分補給を促しております。児童のみならず保育士や支援員同士も声がけをして水分補給するなどの対策をしております。  室内には全室エアコンが完備しておりますが,冷房効果を高めるために扇風機を藤塚保育園3台,駒井保育園3台,駄倉保育園3台,三島保育園2台,東野川学童保育所に2台設置するなどして,猛暑対策を講じております。  余談ではございますけれども,学童保育所におきましては,児童みずからが,きょうは暑過ぎるので外へは出られないよね,暑いから外には出たくない,などと自己防衛の発言も多くあったというふうに聞いているところでございます。 402: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 403: ◯ 17番(亀井 和美議員) 次に福祉保健部の取り組みについてお伺いします。 404: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 405: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 福祉保健部としましては,市役所,あいとぴあセンターなど市内の公共施設のほか,地域包括支援センター,シルバー人材センター,特別養護老人ホーム,有料老人ホーム,グループホーム,狛江共生の家,狛江団地集会所に,御協力のもと熱中症予防のための一時的な休憩場所として熱中症予防スポットを設置しております。また,夏季に向かい気温の暑い日が続く時期に備え,広報こまえ,市ホームページにより,熱中症やその予防に関する周知・啓発を実施するとともに,65歳以上の市民に向けまして,注意喚起の情報とあわせて熱中症予防スポットを記載しましたリーフレットを介護保険料納入決定通知書に同封して送付したところでございます。 406: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 407: ◯ 17番(亀井 和美議員) 熱中症予防スポットを設置したということで,リーフレットを見させていただきました。その中に市役所を初め公共施設が11カ所,介護施設等で21カ所,合計32カ所の設置がありました。市民の皆様はスポットを本当に利用されていたのかなと思います。地域包括支援センターは別としてほとんどの介護施設はオートロックのために,一々インターホンを押して鍵をあけてもらって中に入る,非常に気が引ける,このようなお声もいただきました。公共施設以外の熱中症予防スポットの利用状況はいかがだったのかお伺いします。 408: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 409: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 有料老人ホームを初め公共施設以外の施設の利用状況でございますが,当該施設に確認したところ,把握できる範囲で数件の利用があったと聞いております。なお,瞬間冷却パックや経口補水液といった熱中症予防のための配置品の利用はなかったところでございます。 410: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 411: ◯ 17番(亀井 和美議員) 来年度も熱中症予防スポットを設置するのであれば,もう少し考えていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  次に今年度熱中症予防事業に係る予算の使途についてお伺いいたします。 412: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 413: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 平成30年度の熱中症予防事業に係る予算につきましては,熱中症予防スポットののぼり旗や経口補水液等事業用消耗品の購入,同じく熱中症予防スポット等を掲載したリーフレットの印刷,封入委託,郵送に使用しているところでございます。
    414: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 415: ◯ 17番(亀井 和美議員) 先ほど救急搬送の重症者が65歳以上の高齢者が多いということで,熱中症の予防事業費,これが予算の中で計上されているのは高齢障がい課だけなんです。そういう中で今の使われた内容を聞きますと,平成28年度から3年間全く変わっていないです。同じものに使われているということで,来年度に対しては,周知だけでなくさまざまな角度から御検討いただきたいということを要望しておきます。  次に学校のエアコンの設置状況についてお伺いいたします。特別教室が2カ所ある学校も含めてお願いいたします。 416: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 417: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 空調設備の設置状況でございますけれども,普通教室につきましては全ての学校に設置済みでございます。また,理科室,音楽室,図工室等の特別教室につきましても,31年度中に全校で各教室1教室以上の設置が完了する見込みでございます。なお,技術室につきましては,木くず等が故障の原因となるため,空調設備の設置の予定はございません。  今後につきましては,現在の狛江市公共施設整備計画,これは31年度までの計画期間となっておりますので,教育面での必要性,また財政面も含めまして,次期計画の検討課題と認識しているところでございます。 418: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 419: ◯ 17番(亀井 和美議員) 平成29年4月1日,文部科学省が調べました空調設備設置状況等調査結果によりますと,小・中学校の普通教室の設置率が49.6%,特別教室が34.6%,全体で40%ということで,全国では約半分の教室にしかまだエアコンが入っていないということがわかるんですが,東京都,また狛江市ではほとんどの教室にエアコンが入っているということなので,しっかり子供たちを熱中症から守っている状況かなというふうに思いました。  ことしは特に熱中症で小・中学校でかなり被害が出ております。7月12日,市立南郷中学校で中学2年生の男子生徒が,ソフトテニス部の練習中に顧問の先生から校舎の周りを80周走るように指示をされて,熱中症で病院に搬送されています。愛知県豊田市立の小学校では,校外学習に出かけた1年生の男児が学校に戻ってきてから教室で倒れ,熱中症で死亡するという痛ましい事故も起きています。7月18日は,午前9時ごろから,宮城県名取市内の小学校では校庭に全校生徒と教職員が集まり,市制60周年の記念としてヘリコプターから撮影するため人文字をつくっていた。そのときには38人が熱中症で病院に運ばれたと,こういう熱中症の事故が全国で数多く起こっています。  狛江市の小・中学校における熱中症の救急搬送の状況についてお伺いします。 420: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 421: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 各学校におきまして,熱中症防止に向けたさまざまな対策を講じてまいりましたけれども,残念ながら夏季休業中の部活動中に,軽度ではございましたが熱中症事故が発生しまして,救急搬送しております。 422: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 423: ◯ 17番(亀井 和美議員) では次に教育委員会としての対策についてお伺いいたします。 424: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 425: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 包括協定を結んでおります大塚製薬株式会社から協力をいただきまして,さまざまな対策を講じております。まず各学校の養護教諭を対象といたしまして,講師を招聘し熱中症防止に向けた研修を行っております。それ以外にも教職員向けまたは生徒向けの講話を実施した学校もございます。その他熱中症に関する新聞報道や東京都教育委員会からの通知があるたびに,学校にその内容や注意喚起の電子メールを送付いたしまして具体的な指示を行っております。また,猛暑日には実際に指導主事等が学校を訪問しまして,各種対策の実施状況を確認し,その際課題がある場合については聞き取り等を行いまして指導を行っております。また,猛暑が予想されます8月11日から8月19日,この間は学校閉庁日としまして部活動の中止も行っております。  さきに今年度熱中症事故が発生したことは述べましたけれども,件数自体は減少している状況でございます。 426: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 427: ◯ 17番(亀井 和美議員) さまざま取り組みいただきましてありがとうございました。  それでは今年度熱中症対策として新たに取り組んだことについて,まず環境部からお願いいたします。 428: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 429: ◯ 環境部長(清水 明君) 熱中症に関連した取り組みについてですが,東京都と連携して実施している打ち水事業がございます。本事業は平成27年度から実施しており,まいた水で冷気を引き込むことで涼を得る打ち水は,温暖化の悪影響を軽減する事業となっておりますが,本年度は「メビウス∞えきまえ広場」での実施に加え,新たな取り組みとして市内公立保育園に出張する打ち水キャラバンを実施いたしました。子供を中心に本事業を展開している理由としましては,打ち水に御参加いただいた子供にじょうろをプレゼントし,そのじょうろを持ち帰っていただき,家で再び打ち水を実施することを狙いとしております。あわせて打ち水の作法を周知するための手拭いを東京都より提供いただき,配布しております。  次に,「メビウス∞えきまえ広場」に設置したミストポール3基,その付近に舗装した保水性インターロッキングブロックがあります。こちらは平成29年度に設置され,本年平成30年6月ごろより運用が開始されているもので,東京都の暑熱対応設備整備費補助金を活用しております。設置後の市民の皆様からの御意見としましては,広場として有効活用する一方でクールスポットがあることは,環境面で非常にいい設備である,といった御意見や,子供連れの親子が散歩のついでに楽しそうに涼んでいる姿が確認できております。 430: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 431: ◯ 17番(亀井 和美議員) 最近の異常気象に対しまして,天気予報でもWBGT,暑さ指数が使われております。地図が全国的に真っ赤になっているというときもあると思いますが,この暑さ指数に対する説明をお願いします。 432: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 433: ◯ 環境部長(清水 明君) 暑さ指数(WBGT)とは,熱中症を予防することを目的として,1954年にアメリカで提案された指標で,人体と外気との熱のやりとり,すなわち熱収支に着目し,人体の熱収支に与える影響の大きい「湿度」「日射・輻射など周辺の熱環境」「気温」の3つを取り入れた指標でございます。単位は気温と同じ摂氏度で示されますが,その値は気温とは異なります。気温の効果1に対し湿度の効果7,輻射熱の効果2の割合で計算され,同じ気温でも湿度が高いほうが熱中症の危険が高くなります。 434: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 435: ◯ 17番(亀井 和美議員) 次に暑さ指数をはかる熱中症指数計なんですが,職員課ではことし,携帯型熱中症指数計を貸与しているとお聞きをいたしました。この熱中症指数計の活用と貸与先についてお伺いいたします。 436: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 437: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 職員課では,職員の安全と健康を守るため,今年度,携帯型熱中症指数計を1台約6,000円で31台購入し,屋外作業を行う職場を中心に6月4日から貸与を開始しております。屋外で作業するときに指数計を携帯し,アラームが鳴ったときは,炎天下を避け涼しい場所への移動や水分補給の目安として活用していただくようにしております。貸与先は施設課支援班,道路交通課一般作業班,保育園,学童保育所,放課後クラブ,学校教育課巡回班となっております。なお,1日単位でも貸し出しをしておりまして,貸与先でない職場についても利用できる形で運用しております。 438: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 439: ◯ 17番(亀井 和美議員) これまで私も定例会で質問した中で,平成26年第3回定例会で,教育委員会が熱中症対策として各学校にこの熱中症計を配付したというふうにあったんです。これは高齢障がい課がヘルパー事業所に配付したものと同じ熱中症計で,ここのボタンを押すと数字が出るんですが,数秒で消えてしまいます。今は25度で注意なんですが,これを学校にお配りをしたということで,なかなか使う意味がなかったかなと思います。  そういう中で,平成26年6月2日に,海老名市の中新田小学校で体育の授業を終えた児童14人が救急搬送されたということで,教育委員会として対策を考えられて,黒球式熱中症計を6月23日までに全19校の小・中学校に配備を完了した,事故が起きてから20日足らずで各学校に配備をされたということです。  ことし,教育委員会として各学校で熱中症計を使っていらっしゃると思います。調べましたら海老名市が配っていたのと同じように性能のいい熱中症計です。学校における活用状況をお伺いします。 440: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 441: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 熱中症チェッカーにつきましては,平成27年6月に各小・中学校1台を配付させていただいております。教育委員会におきましては,運動部の活動について空調設備がない場合,日本体育協会,現日本スポーツ協会から提示をされております熱中症予防運動指針に基づき実施の可否を判断しております。また,水泳指導についても同様でございます。例えば市内のある中学校では,熱中症チェッカーの活用に加えまして,ワイヤレス温湿度計を購入いたしまして,職員室からでも暑さ指数を把握できるようにしております。また,体育館にも熱中症予防運動指針を拡大して張るなど,学校全体で熱中症予防に取り組んでいるところでございます。全ての学校で,気象情報だけではなく,児童・生徒の活動の場における暑さ指数を熱中症チェッカーで確認をいたしまして,運動等の実施を判断しております。  また,気温の高い時間を避け,早朝に実施する部活動もありました。また,その他適宜休憩・給水を入れたり,休憩用に冷房のきいた部屋を用意するなどの対応を行っているところでございます。 442: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 443: ◯ 17番(亀井 和美議員) 各部でそれぞれ取り組みをいただきましてありがとうございました。  次に副市長にお伺いしたいと思います。6月4日から7月22日まで市長不在の中,行政の全てのかじ取りをされてきたのは大変御苦労があったかと思います。そんな中,ことしは特に暑かった。東京都心で7月14日正午過ぎには気温が35.2度まで上がり,ことし初めての猛暑日となったということで,本当に任期中はずっと暑い日が続いたかなと思います。そのことしの夏の異常な猛暑に対する認識について最初にお伺いいたします。 444: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 445: ◯ 副市長(水野 穰君) 猛暑の認識ということでございますけれども,ことしの関東地方の梅雨明けは6月29日と発表されておりまして,平年より22日早いものでありました。また,6月中の関東地方の梅雨明けも史上初ということでした。ただ,その時期は梅雨明けの数日前から既に好天が続いて,30度以上の真夏日が連続していた時期であったというふうに記憶しております。その後7月,8月と台風による降雨以外の日はほぼ毎日真夏日であって,しかも35度を超える猛暑日もかなりあったというふうに記憶しているところでございます。  東京消防庁では,8月の熱中症による救急搬送が昨年の2.5倍であったというふうに発表もあったところでございまして,今回の異常な猛暑というのは,生命が脅かされるような危険な暑さであったのではないかと認識しているところでございます。 446: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 447: ◯ 17番(亀井 和美議員) 東京消防庁は8月,昨年の2.5倍ですけれども,狛江市は先ほど細かい数字をいただきましたように,去年12件でことし48件ですから4倍になっているんです。本当に狛江は暑かったということです。  今,各部のそれぞれの取り組みをお聞きいただいたと思いますが,その感想をお聞かせください。 448: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 449: ◯ 副市長(水野 穰君) 各部の取り組みを聞いた中で,携帯熱中症指数計ですとか大塚製薬株式会社による研修,打ち水キャラバンなど,そのほかにも新しい取り組みがあったところでございます。また,先ほど御質問者のほうからもありましたけれども,狛江では過去2年の熱中症患者数は3倍になっているというようなこともございました。  こういうことをどうするかということなんですけれども,私ども市職員の責務は市民の生命と財産を守ることということを考え合わせますと,市民に対するさらなる積極的な働きかけというものが必要ではなかったかと感じているところでございます。 450: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 451: ◯ 17番(亀井 和美議員) 市民の財産と生命を守る,しっかり取り組みをしていただきたいと思います。  そんな中で熱中症から市民を守ることについて,庁議で指示をされたことはありましたでしょうか。 452: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 453: ◯ 副市長(水野 穰君) 7月3日開催の庁議において指示はしたところでございます。7月3日というのは梅雨明け直後の最初の庁議でありましたので,猛暑の中,勤務する職員に対して注意喚起を促したところでございます。市民に対してではございませんでした。 454: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 455: ◯ 17番(亀井 和美議員) 私は庁議の記録をホームページからプリントアウトしたんですが,このときは8時56分から9時11分まで15分間の庁議でした。審議事項1件,報告事項5件。市長職務代理者から熱中症に対するお言葉は何もなかったんですけれども,本当にちゃんと指示をされたんでしょうか。注意喚起をされたんでしょうか。 456: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 457: ◯ 副市長(水野 穰君) 私も政策室のほうには確認させていただいたところでございますけれども,庁議が始まる前の冒頭,ふだんは市長挨拶があるんですけれども,その部分で私のほうで発言させていただいておりまして,ホームページにおける庁議の記録にはその部分は載っていないものでございます。 458: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 459: ◯ 17番(亀井 和美議員) どのように注意喚起をされたんでしょうか。覚えていらっしゃったらで結構です。 460: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 461: ◯ 副市長(水野 穰君) 記憶の範囲でございますけれども,暑い中で勤務する職員につきましては,暑いということで疲れたとかだるくなったと感じたら頑張るなと,すぐに涼しい所に行って水分をとって休むようにしてくださいと,そのように部長たちに職員に伝えてくださいというふうに申し上げました。 462: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 463: ◯ 17番(亀井 和美議員) わかりました。  それでは,さまざま熱中症,救急搬送の報告もありました。そういう中で今後の課題についてお伺いいたします。 464: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 465: ◯ 副市長(水野 穰君) 先ほども答弁申し上げたところでありますけれども,異常な猛暑の影響で救急搬送される方が非常にふえているところでございます。市におきましても関係各部署においてそれぞれ取り組みを行ってきているところではございますけれども,まだまだ十分でないということが見えてきたかなと思っております。  その取り組みの一例として挙げさせていただきますと,日本気象協会が推進しております「「熱中症ゼロへ」プロジェクト」というものがございます。このプロジェクトの啓発コンセプトですけれども,「知って」「気づいて」「アクション」,この3つとなっております。まずは熱中症の正しい知識を持って知ってもらうこと,次に自分が熱中症の危険がある環境にいることを気づいてもらうこと,そして熱中症対策として効果的な商品やサービスを利用するアクションを起こすというのがその内容でございます。このプロジェクトにおいて行われた熱中症に関する意識調査によれば,熱中症という言葉の認知度や危機感は高まったことがわかりましたけれども,実際の行動に移して対策を講じる方はそれほど多くないという結果が出ております。  狛江市におきましては,市ホームページ,広報等で周知を行ってはおりますけれども,そこから一歩踏み込んだ対策というものがまだなされていないのではないかと感じているところでございます。今後とも各部署において周知・啓発なども含めましてさまざまな取り組みを行ってまいりますが,市民の皆様が実際に行動に移していただけるような実効性のあるものが課題であるというふうに認識しているところでございます。 466: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 467: ◯ 17番(亀井 和美議員) 一歩踏み込んだ対策がなされていないように感じますじゃなくて,なされていないんです。そういう中で具体的に明確になっていない部分が多いと思います。来年も相当の想定外のことが起こると思います。副市長が先頭に立って課題解決に向けて取り組んでいただきたいと思います。 468: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時50分 休憩     午後 3時09分 開議 469: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。18番佐々木貴史議員。     〔18番 佐々木貴史議員登壇〕 470: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 質問通告に従いまして質問いたします。  1問目,市民要望の実現に向けて。  私ども公明党は,本年4月から3カ月間にわたり「100万人訪問・調査」運動を全国で展開いたしました。これは公明党の全議員が各地で住民のもとに赴き,生活に身近な「子育て」「介護」「中小企業」「防災・減災」の4つのテーマについてアンケートを実施したものです。  「100万人訪問・調査」運動について,公明党・山口那津男代表は本年3月に次のように述べております。その要旨を紹介いたします。  「日本は少子高齢化が急速に進み,人口減少にも直面している。年金や医療の制度自体は整っているが,時代の変化に合わせた社会保障制度の構築が必要だ。介護のニーズはますます多様化し,サービスが追い付かない上,マンパワーも不足している。子育て支援についても,安心して産み育てられる社会の制度的基盤は不十分である。こうした課題に対し,現場のニーズ,国民の声を直接つかみ取っていくことが重要だ。……自公連立政権が発足して5年3カ月となる。絶えず生活者目線で国民の暮らしや仕事ぶりを見ている公明党が政権の中にいたからこそ,一人の声,小さな声を数々の政策として実現できた。公明党が生活者目線に立てるのは,ネットワーク政党だからだ。昨年12月に閣議決定した「新しい経済政策パッケージ」には,幼児教育の無償化や私立高校授業料の実質無償化など教育費負担の軽減策が盛り込まれた。私立高校授業料の実質無償化は,党東京都本部がつかんだニーズを基に全国で推進していく方向性を確立した。こうした現場目線,生活者目線で新しいニーズをつかみ,新たな流れを吹き込んでいくという公明党の役割はますます重要になってくる。実現した政策が,必ずしもベストな内容になるとは限らない。現場では思ったようにいかない部分や,新たな課題がある時は,さらにニーズをくみ取って,作り替えて発展させていくというサイクルを作るための100万人訪問であることを確認したい。……国民から公明党に対し,「しっかりしてほしい」「日本を担ってもらいたい」という声があることを受け止め,まい進しよう。全国3000人のネットワークの力をフル回転させて国民の期待に応えていきたい。」と。  ここ狛江市においても狛江市議会公明党の4名の議員が皆様のもとに伺い,アンケートに御協力いただきました。ありがとうございました。  さて,このアンケートの際に市政に対する御要望,また,日ごろの議員活動の中で頂戴した御意見などについて,その声,市民の皆様の御要望の実現のためにお聞きいたします。  初めに公共施設の利用について,利用率や利用希望の多い施設・部屋についてお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 471: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。     〔副市長 水野穰君登壇〕 472: ◯ 副市長(水野 穰君) それでは1問目,市民要望の実現に向けての公共施設の利用状況について答弁申し上げます。  まず地域センターですけれども,平成29年度の稼働率として,野川地域センターが48.4%,上和泉地域センターが54.0%,同センター体育館が80.4%,岩戸地域センターが53.8%,南部地域センターが54.5%となっております。  次に地区センターでございますが,駄倉地区センターが33.9%,和泉多摩川地区センターが27.9%,根川地区センターが32.6%,谷戸橋地区センターが46.1%となっております。  利用希望の多い部屋は,上和泉のみにある体育館や体操やダンスなどを行えるホールなどの比較的大きな部屋,防音設備のある音楽室となっております。 473: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 474: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 地域センターについては利用率がほぼ一緒,地区センターについてはでこぼこというのが見受けられるかなというところであります。  こういった利用状況があるわけですけれども,現状の課題とその対策についてお聞かせいただきたいと思います。 475: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 476: ◯ 副市長(水野 穰君) 課題ということでございますけれども,設備の古さなどが挙げられます。例えばエアコンの故障などがありますと修理のため部屋が使用できなくなり,利用者の方に御迷惑をおかけすることになります。対策といたしましては,壊れる前に計画的な修繕を行い,利用者の方が快適に活動できる環境を整えていきたいと考えております。 477: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 478: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) そういうこともありますね。
     これからが市民の皆様方からのお声なんですけれども,これはある意味では利用者側の都合ということにもなろうかなとは思うんですけれども,施設・部屋をお借りして,会議だけじゃなくて講演会みたいなこと,勉強会みたいなことも行いたいといったときに,少しでも準備のために開場の時間を早くしてくれないかと,この方はこういうふうにおっしゃるんですが,それに伴って時間外勤務ということで,超過勤務のお金というか,そういったものが発生するのであれば,そこの部分は利用団体が支払いをするということで,少しそういったところの融通をきかせていただくということにはならないかというお声なんですけれども,その辺について御答弁いただきたいと思います。 479: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 480: ◯ 副市長(水野 穰君) 準備についての貸し出しということでございますけれども,貸し出し時間につきましては,狛江市地域センター・地区センターの設置及び管理に関する条例で規定されているところでございます。9時から12時までの午前中,13時から17時までの午後,18時から21時30分までの夜間の3区分となっております。準備,片づけ時間も含めて開館時間中の時間でお貸ししておりますので,この時間内で準備もお願いできればと考えているところでございます。 481: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 482: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 条例で決まっているということは理解いたします。  1つには,例えばお呼びする講師の方が9時から10時だったら来られるとかといったときには開場と一緒で,お借りした時間から準備じゃなくてもというようなこともあったりするわけなんです。そういったところを少しやわらかくしていくことができないかなというのが要望の趣旨でありました。  これはどこで発言しようかなと思ったんですけれども,ちょうど公共施設ということだったので,実は先日の9月2日の高齢者福祉大会なんですが,これはエコルマホールで行われて,あそこの施設管理は狛江市文化振興事業団がやられているということなんですけれども,今回から3回開催ということになったので,朝10時からの1回目はエレベーターは9時半から動くということで,私は9時20分ごろから下にいたんですけれども,要するにいっぱいなわけ。そこに,目算ですけれども300人ぐらいいらっしゃったのかな。気温がそんなに高くなかったという部分はあったんですけれども,あそこにあれだけ多くの皆さんがいらっしゃるというのは,10時から小田急OXがあくので,小田急OXのほうの準備があったりとか,そこでいろいろと,これはどうにかならぬかなというのが正直ありました。  例えばですけれども,市の行事なので,エコルマホールのほうはエレベーターも早目に動かしてもらって,例えば4階のホワイエまで入っていただいてそこで待機していただくとか,そうすると中で,舞台のほうで何か準備をしていても大丈夫なんじゃないかなということは思いましたし,これから高齢者が多くなるといったときに,今回は3回で済んだけれども,1日でやろうとすると何回開催しなくちゃいけなくなるのかなということもあったりいたしますので,その辺は,今後のことは十分お考えをいただきたいと思います。  それでは質問に戻りますけれども,実は町会の皆さん方からお声がありますのが,各町会・自治会で町会のメンバーの方が,例えばアパートの1室があいているからここを町会の部屋として使っていいよと,御厚意によって会場をキープしているという町会の皆さん方,団体もいらっしゃいます。公共施設,地域センターとか地区センターとかそういった所の部屋を,常時というわけにはいかないだろうけれども,町会等で使うために少し優先的に使わせてもらうことはできないかというのが,市民の皆様,町会のお声でありますが,この辺について御見解をお願いいたします。 483: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 484: ◯ 副市長(水野 穰君) 現在狛江市には30の町会・自治会があり,防災活動や美化活動等のさまざまな活動を行っていただいております。市としましても,コミュニティ活動活性化助成金による財政的な支援や町会・自治会連絡会の開催などによる支援を行っているところでございます。また,平成28年2月には狛江市町会・自治会連合会が設立され,現在16団体が所属しているところでございます。地域活性課は同連合会の事務局としての資料の作成や会議室の確保等を行っており,町会・自治会との連携は今後も強化してまいりたいと考えているところでございます。  しかしながら,地域・地区センターの優先的な確保というものは,同センターには町会も含めさまざまな団体の方が活動し,施設を利用しておりますことから,現状ではなかなか難しいと感じているところでございます。 485: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 486: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 町会等へ常時利用できる施設・部屋というのは難しいかもしれないんですけれども,利用率の余りよろしくないなんていう言い方はしたくないけれども,利用率が少ない施設・部屋であるとか,そういった所は優先的にお貸しできるのであればとか,公共施設の再編というか,使い方の見直しといったものをかけたときに,そういったものを進める中で,町会の皆さん方のお声でもありますので,しっかりとこの辺のところを御検討いただければと思いますので,要望させていただきます。  次の項目の狛江駅前ということであります。  狛江駅前には,北口ですけれどもロータリーがあります。バス停の周りには特殊な街路灯があるんですけれども,その街路灯が夜中になると消えるんです。これは実はあそこで営業されているタクシーの方から言われたんですけれども,夜になると街路灯が消えると。もちろんお店とか,小田急OXとか,交番の隣の薬局とか,ああいった所の電気も商業的電気は消える。そうすると暗いんです。そこで街路灯が一部ですけれども消えるものだから,タクシーの運転手が言われていたんですけれども,お客さん待ちをしているタクシーまでも見えないみたいで,お客さんからいないと思いましたということを言われたことがあるらしいんです。だから,お客さん待ちしているタクシーもわからないぐらい暗いということがありまして,北口のバスロータリーの所の街路灯については照明を消さないでほしいというお声がありました。この辺についての御見解をお願いいたします。 487: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 488: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江駅北口交差点から狛江駅に向かってのロータリー部分には13本の街路灯があり,そのうち電気料の抑制,近隣への配慮から,小田急線の終電後である深夜午前2時に消灯する街路灯は4本でございます。  今週の月曜日,9月3日でございます。午後8時から実験的にこの4本を消灯して状況の確認をしましたが,周辺の施設の明かりもありまして,暗さを感じられる状況ではなかったとのことでございます。しかしながらその場で周辺施設の明かりがない状況を想像した場合には,御指摘の内容も理解できるところでございます。  市内にある市管理の街路灯は全て,ことし3月よりLED化となっております。電気料の消費に対しては過大となる心配はないことから,常時点灯における電気料や近隣への影響を検証するために,消灯実験を行った今週の月曜日より試行的に深夜の消灯を取りやめているところでございます。その結果も踏まえまして今後の方向性を決定していきたいと考えているところでございます。 489: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 490: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 9月3日の午後8時からというのは,職員の皆さん方に御苦労をおかけしちゃって申しわけなかったです。私も同行させていただいたんですけれども,業者に来ていただいてその4本というのは消してもらったんです。ただ,まだ8時ですから小田急OXはついている,交番の並びの薬局の電気がついている。職員の皆さん方と一回りぐるっと回らせていただいて,この小田急OXの光がなかったら,薬局の光がなかったら,やはり暗いよねということで,試行的にという形なんですけれども,つけっ放しということでやっていただいております。  ただ,これは継続していただきたいというのは,おっしゃったようにLEDですから,そんなに電気料も過大な心配をされなくてもいいんじゃないかなというのと,あとは安全面といったところであります。駅周辺には防犯カメラも設置をされております。今ニュースなんかでは,犯人検挙につながるような防犯カメラの映像が映し出されるときがありますけれども,それを想像したときに,一部真っ暗な所での防犯カメラで映しているものと街路灯の光がある所の映像というのは大きな差があると思います。暗いというよりは,午前2時というのは,小田急線の最終電車ということで設定された部分もあろうかと思いますけれども,狛江駅の南側のほうには飲食店もありますし,午前2時以降にもタクシーを利用される方とかあそこを通って帰られる方もいらっしゃいますので,安全・安心という部分からも,これは普通の街路灯と一緒で,日没になったらついて日の出になったら消えるという,そういった形でぜひ継続をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。  それからもう1点,狛江駅前ということなんですけれども,皆さん,みずほ銀行の前にあるタイルの小屋っぽい所,あれは地下駐車場の通気口ということなんですけれども,あそこのれんがの所に銅板の狛江市民憲章が飾ってあるのを御存じですか。あれが,簡単に言うと何が書いてあるのかも,ちょっと古いので,銅板に茶色い字になっているからわからないのと,絵が彫ってあるんだけれども,絵はただ汚いとしか見えないような状況。何が書いてあるか読めないというのと汚く見えるということで,狛江市の玄関に当たる所でもありますので,ましてや市民憲章ですから,これはきれいでちゃんと見えるものにしてほしいというお声でありますが,いかがでしょう。 491: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 492: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在,市民憲章につきましては見直しを行っているところでございます。今後,現在設置している憲章板の取り扱いについてもあわせて検討する予定でございますが,みずほ銀行狛江支店前にあります市民憲章板につきましては汚れが目立っておりますので,早急に清掃してまいります。 493: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 494: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) よろしくお願いします。御答弁にあったとおり,今,市民憲章も見直しされていますので,新しくなるときというのはお考えをいただきたいのと,現状の所は掃除を,どこまできれいになるかあれですけれども,よろしくお願いいたします。  次の項目の体育施設ということであります。  これはまず1つには,狛江市のテニスコートの利用者からのお声であります。コートのそばに日よけを用意してほしいというお声であります。私も先日,元和泉と東野川にテニスコートがありますけれども,両方ちょうど12時ごろに行ってまいりました。東野川のほうは周りに林があるのと,南北にコートが3個あるような感じなんですけれども,南側のコートの後ろには植栽というか,ある程度の高木の木があるので,その高木の影がコートの際まで来ているというのがあって,そこは日陰が確保できているかなと思ったんですけれども,実は元和泉のテニスコートは何も遮るものがなく,正午の時間はもうどこにも逃げられない,要するに日陰がない。コートから出てきて入り口のほうには日よけというか,そういう所はありますけれども,プレーをしている最中に一休みというか休憩するときに,ぜひ日よけを設置してほしいと。これはテニス愛好家からの,私一人だけじゃなくてみんなの声だからどうにかしてほしいということがありました。  それとあとは体育館,貸し出ししている西和泉体育館,旧四小の西和泉体育館でありますけれども,あそこも本当に暑いです。サウナに入っているような状態,それ以上のものということになってしまいますので,西和泉体育館のほうには冷風機をぜひ設置していただきたい。これは利用者からの強い御要望でありますが,この辺についてお願いいたしたいと思います。 495: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 496: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 空調のない体育施設に関しましては,熱中症予防のために,利用の際,窓口におきまして注意喚起をするとともに,当日の天候によりましては利用者の判断によりまして,利用料がかからない形での中止ができるようにしているところでございます。  今議会におきまして多くの議員の皆様から暑さ対策の御質問をいただいております。教育委員会としましては,学校だけでなく,こうした体育施設の利用者に関しても配慮していかなければならないと考えているところでございます。西和泉体育館や屋外体育施設の施設そのものの暑さ対策につきましては,議員からも御提案いただいた件も含めまして,指定管理者とともに引き続き検討してまいりたいと考えております。 497: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 498: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) ひとつよろしくお願いいたします。  次の冷水器の設置ということです。単刀直入にお聞きします。今回の議会は猛暑,酷暑,熱中症対策,そういった話が本当に多かった一般質問であります。何度かアタックしておりますけれども,小・中学校にぜひ冷水器を設置してほしいというお声であります。これについての御見解をお願いいたします。 499: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 500: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現状,市内の小・中学校におきましては,児童・生徒の水分補給を水筒の持参によりまして補完しているところでございます。冷水器を設置することによりまして,児童や生徒の熱中症対策になるなどのメリットは考えられますけれども,休み時間に冷水器が行列となって次の授業時間に支障が生じるとか,また,水質検査や清掃作業が学校の負担となるなどの課題も聞いております。小・中学校の意見並びに既に冷水器を設置している地域を参考といたしまして,相対的に検討させていただきたいと考えております。 501: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 502: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) あとは,単純に児童・生徒のためだけの設置ではなくて,過去には避難所ということでの話もさせていただきました。小・中学校の体育館は避難所になります。そういったときに,仮に真夏のようなときでの避難所というのは,そこで何日も過ごさねばならないという状況があります。通常の学校施設というか,学校の設備というか,学校でつけるということになると,学校で維持・管理というか,水質検査とかしていかなくちゃいけないというのは,それは学校に負担を求めることになろうかと思うんです。ですので,なかなか学校のほうとしてもというのが正直あるのかなとは思います。  ただ見方を変えて,避難所という観点からすれば,教育委員会,学校というよりは市として,通常は,平時は小・中学校児童・生徒の熱中症対策ということになりますけれども,いざといったときには避難してくる市民の多くの皆様方の命を守るといった観点からも,冷水器というものをそういった捉え方もしていただいて,教育委員会だけじゃなくて,関係部署と御協議をいただきたいなと要望させていただきます。  次の市民の生命を守る施策についてということで掲げさせていただきました。  まず初めに教育委員会のほうにお聞きしたいんですけれども,この時期,私は時々取り上げさせていただいているんですけれども,先日もこういった新聞報道が目にとまりました。「子どもの自殺,8月下旬最多」と,そういった兆候がないか家庭で目配りをということの記事でありました。夏休み明け前後の8月下旬から9月上旬にかけて子供の自殺が年間で最も多発するため,教育委員会など関係機関は注意を呼びかけている,といったことであります。  国立精神・神経医療研究センター内にある自殺総合対策推進センターは7日,小学校から高校までの通学適齢期の自殺者数を分析・公表した。具体的には,2006年度から2015年度の10年間に自殺した児童・生徒3,209人の死亡時期を調べると,8月下旬が153人で最多となり,9月上旬が122人,こういった形で続いているということであります。  この10年間で子供の自殺のピークは8月下旬に移ってきたと言えるということなんですけれども,背景として,同センターの研究員は,全国的な夏休みの短縮化で始業時期が早まったため,夏休み明け前後の自殺も前倒し傾向になったと考えられる,と指摘をされています。どのような防止対策が求められるのかと。この研究員によりますと,小学生は家庭内の問題が原因になることが多いと。年齢が低いほど,自殺の原因や動機について書いた遺書やメモを残さず,衝動的とも言えるケースが多発する。このため,子供が親の言うことをどのように受けとめているかなどに注意する必要があるという。中高生の場合は,学校生活の悩みが原因や動機の多くを占めていることから,学校の話をしたがらないなど悩みを抱えた様子がないか注意を払う必要が特に強い。家庭や地域の目配りによって,子供が発するサインに気づくことが非常に重要となってくると。近年では文部科学省を初めさまざまな機関が子供や保護者の相談に対応しているので,ためらわずにそういった相談窓口を活用していただきたい。しかし誰にも悩みを言えず,相談窓口にまでたどり着けないという子供が多いと。改めて家庭内での対話の機会を大切にし,必要に応じて学校に相談すること,こういったことが欠かせないといった記事でありました。  今紹介した記事,お聞きいただいての所感と,また,取り組まれている対応策についてお聞かせいただきたいと思います。 503: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 504: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 自殺に至る状況をどう把握し防止していくかは,本市においても重要な課題となっております。自殺対策基本法並びに自殺総合対策大綱を踏まえまして,東京都教育委員会で作成をされました教材「SOSの出し方に関する教育を推進するための指導資料」,これを狛江市におきましても全ての小・中学校に配布をいたしまして,各校で活用しているところでございます。  特に自殺の発生が長期休業直後で急増することから,7月の校長会では自殺防止に向けた生活指導の重点事項をまとめ,徹底をしたところでございます。おかげをもちまして不幸な報告はいただいておりません。  さらに,本市ではふだんからhyper-QUにより学校生活の状況や意欲について調査を行いまして,子供たちの思いを把握するとともに,その分析結果から見えてきた課題に応じまして対応策を講じております。また,小学校5年生及び中学校1年生の児童・生徒を対象に,スクールカウンセラーによる全員面接を実施いたしまして,相談しやすい関係づくりを構築しているところでございます。 505: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 506: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 取り組みいただいていることを継続していただいて,児童・生徒がみずからの命を絶つという悲しいことがないように,教育委員会を初め先生方,また地域,保護者というのは当たり前ですけれども,そういったところにもしっかりと目くばせをしていかなければならないんだなというのを改めて私自身も自覚をして,これから子供の見守りについても取り組んでいきたいと思っております。  次に,市民の生命を守る施策ということで福祉部門のほうにお聞きしたいんですけれども,実はこういった事例があったんです。この夏,母子で住まわれている御家庭があるんですけれども,息子さんが50歳ぐらい,母親が80歳近くで,お母さんが体が不自由で足が不自由でほとんど外には出られないと。息子さんが近くのスーパーに買い物などに行って,お母さんの食料というか,そういったものも買っていたということなんですが,御近所の方からそこの家の新聞が4日5日だったかたまっているということで,生活保護を受けられているというのは存じ上げていましたので,私のほうから担当課長にお願いをして,もちろんたたいても出てこないから行ってくださいということで,職員の方にすぐに行っていただきました。私も駆けつけました。でも応答がない。どうしようもないので,職員の方に消防に電話をしていただいて入っていただきました。そうしたら残念なことに息子さんが2階でお亡くなりになっていた。お母さんは下にいらっしゃって,衰弱されていて,そのまま救急車でといったことがあったんです。この御家庭はまれかもしれないんですけれども,電話がなかったんです。  今回は,こういった方をどうやったら命を救えるのかということについてお聞きしたいと思うんですけれども,まず生活保護世帯との連絡のとり合い方というのはどのようにされているのか,お聞かせいただきたいと思います。 507: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 508: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 生活保護を受給している世帯との連絡手段としては,主に電話を使用しておりますが,被保護者の生活状況を把握し援助方針に反映させることや,自立を助長するための指導を行うことを目的として,世帯の状況に応じてケースワーカーが定期的に訪問を行っているところでございます。世帯の状況に変化があると認められる場合等,臨時に訪問が必要な場合や連絡をとる必要がある場合にも,随時訪問や電話連絡等を行うことにより世帯の状況把握に努めているところでございます。ただし被保護者の方の状態を常時把握することは難しく,お互いに連絡がとり合えないような健康状態の急変については苦慮しているところでございます。 509: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 510: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) そういった中では,市民の皆さん方は御近所同士の連携といったものが本当に大切になってくるというのは,誰もが重々わかっていることだとは思うんですけれども,それを推進しようとする上で課題となっていることや課題になり得ると考えられていること,この辺についてお聞かせいただきたいと思います。 511: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 512: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 御相談に来られている市民の方に,市役所の相談窓口や地域包括支援センターの窓口にどうして来られたのかと伺いますと,市広報,ホームページ等の媒体からではなく,御近所の方から聞いた,病院から相談するように言われた,など人から直接的に情報を得ていることが多いことがわかりました。このことは,御近所づき合いも含めて周囲の方とコミュニケーションを図ることができたり,相手の話を聞き入れることができる方は情報も得やすく,社会資源等も活用しやすいということがわかります。  ただし最近の地域の実情としましては,全ての住民の方が御近所づき合いや周囲の方とのコミュニケーションを望んでいるわけではなく,中にはみずから排他的な行動等をされる方もいるという現状でございます。御近所づき合いの一歩である町会・自治会等にも必ず入ってくださいという強制はできませんし,御近所づき合いをするもしないも個人の自由と考えている方もいらっしゃいます。そして,御近所づき合いが地域で暮らしていくためになくてはならないという意識や,御近所づき合いによるメリットというものを地域住民が最近では感じにくくなっているという現実もあると思います。例えば市民の方で御近所で気になる方がいて,役所に相談すべきだが,逆に余計なことをして逆恨みされても困ると考え,迷い,悩みに悩んだ結果,匿名で市に相談するというケースもございます。  地域では御近所の方は必ず存在しており,人は完全に閉じこもり他人に知られず生活するということは困難でございます。ただし御近所の方の存在は認めたとしても,その方とおつき合いするということは別の次元の問題と考え,非常にハードルが高く感じる方もいるようでございます。  地域福祉におきまして,孤独・孤立等の予防に向けてお互いを気にかけるという共助的な取り組みを進めていく上では,御近所づき合いなどしなくても地域での暮らしがある一定レベルまでは成り立ってしまっているという現実がございます。それを乗り越える御近所づき合いへの働きかけが一番の課題と言えると考えているところでございます。 513: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 514: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) なかなか難しい時代になったところだと思います。こちらがよかれと思って声をかけても,拒否というかそういった態度をされてしまうような方も中にはいらっしゃるというところで,そういった中でも市民の生命は守っていかなきゃいけないということからしたときに,施策として考えられるものについては,予算とか制度とかそういったものにとらわれないで,そういったものを度外視して,どういうふうにしていったら市民の皆様方の命を守っていけるのか,こういったところの考え方というか見解というか,こういったものしかないんじゃないだろうかといったものをお聞かせいただきたいと思います。 515: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 516: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 例えば独居高齢者の方でも,その生活状態や健康状態,親族との関係,近隣との関係等は全く異なります。生活保護,介護保険,障がい等公的なサービスを受給されている方は,定期的に市のケースワーカー,ケアマネジャー等支援者が自宅に出入りすることが可能なため,その方の状態変化は比較的把握しやすいと言えます。ただし市の全ての世帯を対象とした場合に,市や地域包括支援センター等福祉の関係機関は,いわゆるリスクがあり支援の必要な世帯を全て把握しているわけではございません。そして人の健康状態等は一夜にして急変してしまうこともございます。実際の現場では,直近までお元気で介護認定等公的なサービスを受けていない方が急に悪化した疾患等により,誰にもみとられず亡くなってしまうような想定外の事態も起きております。  さまざまなリスクに備え,独居高齢者等市民の命を守るにはどういったことをしたらよいかと現場の専門職のケースワーカーの職員に問いかけたところ,定期的なアウトリーチによる調査・訪問活動しかないのではないかという答えが返ってまいりました。現状でもさまざまな見守り活動や協定等は存在しておりますけれども,そこで行える見守り等はしっかりやっていただくことを前提に,公的サービスを受けている世帯や既に市の担当者等がかかわりを持っている世帯は除外して,アウトリーチによる訪問・調査を行い,専門職がアセスメントの上で定期的な訪問活動を行っていくというものでございました。  訪問の頻度,訪問者の職種,人数,訪問対象者の範囲の設定で予算等は大きく変わってまいりますけれども,例えば市の字ごとに専門職を複数名配置しまして,各世帯に人の目を定期的に入れるようなことができれば,支援の必要な市民の命を守るという問題にはかなり貢献できるものと考えております。  福祉の現場では,不測の事態も含めましてさまざまなことが日々起こっております。安否確認等の現場で感じることとしては,人の命を守るためには究極的には人の目が必要であるということでございます。 517: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 518: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 冒頭に申し上げた息子さんがお亡くなりになられたということなんですけれども,担当の方は連携をとられていて,近いうちに面会する予定だったんです,というふうにおっしゃっていました。福祉保健部長から御答弁がありましたけれども,体調が急変するといったところまでというのは,毎日顔を合わせていなきゃわからないところなんだろうとは思うんですけれども,本当にどこまでできるのかという部分もございます。  今,予算とか制度を度外視して御答弁をお願いしましたけれども,一番最後の「福祉の現場では,不測の事態も含めてさまざまなことが日々起こっております。安否確認等の現場で感じることとしては,人の命を守るためには究極的には人の目が必要であるということでございます。」と,「人の命を守るためには究極的には人の目が必要であるということ」,ここは本当に重く受けとめて,私のほうからも今,ではこういったものはどうですかと提案できるものがないんですけれども,ここについては,「人にやさしいまちづくり」を推進していく上では大変重要な部分だと思います。知恵を出し合って取り組んでいかなければならない。ここは市長初め理事者側の皆さん方,職員の皆さん方,また私ども議員も協力しながら,市民の生命を守れる施策を考えていきたいと思います。  それでは1問目は終わります。 519: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木貴史議員。     〔18番 佐々木貴史議員登壇〕 520: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 2問目,市長の政治姿勢について。  7月の市長選挙において当選された松原俊雄市長は,今定例会初日の所信表明で,「「人にやさしいまちづくり」を私の政治姿勢の基本に据えて取り組んでまいります。」と御発言なさり,その理由については,第3次基本構想の記述をもとに,人が人を思いやる優しさが必要とのお考えからと述べられました。「人にやさしいまちづくり」を政治姿勢の基本と据えられたことについては,所信表明という限られた制限の中では語り切れなかった松原市長の心情的な部分からの思いもあろうかと存じます。  初めに,松原市長が「人にやさしいまちづくり」を政治姿勢の基本に据えられた,言い方を変えれば政治姿勢の根本とされていることについてお聞かせいただきたいと思います。  再質問は自席より行います。 521: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 522: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 私は市の職員を38年間行っておりまして,その過ごした中でさまざまな職場を経験し,多くの方々とかかわり合い,また交流してまいりました。その中で人とのつながりや人への思いやりの大切さを学びまして実感したことが,私の考え方の原点であるというふうに考えております。その後,行政から離れましてみずから起業いたしました。結婚相談所を経営しておりましたけれども,人と人とが結びつき結婚するに当たりましては,お互いに相手に対して,また相手の家族に対して思いやる気持ち,また,優しさが何よりも大切だと改めて感じたところでございます。  人を思いやるということは,その人の年齢,性別,障がいの有無,経済状況,生活状況などを問わずお互いに認め尊重し合うことであり,市民の皆様,また,市役所の職員の誰もがこうした思いを持ち,接することで,「人にやさしいまち」につながっていくものだと考えております。  また,前市長によるセクハラ問題により狛江市は大きなダメージを受けております。「人にやさしいまちづくり」を行うことで狛江市のイメージや市民の皆様の信頼を取り戻すとともに,現代社会において大きな問題となっておりますハラスメントを初めとする人権を無視したさまざまな行為を根絶すべく,市一丸となりまして取り組んでいくことが「狛江市は人にやさしいまち」という印象を広く持っていただけるものだと思いまして,全力で尽くしてまいりたいと思っております。 523: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 524: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 市長,御丁寧な答弁ありがとうございます。所信表明という短い文面の中では酌み取れなかった思いを今述べていただきました。「狛江市は人にやさしいまち」という印象を多くの方に持っていただくといったところに全力を尽くしていかれるという御決意であります。そこのところを揺るがずにお願いいたしたいと思います。  その次に,所信表明の中で「地方財政の状況と狛江市の行財政運営」という項目がございました。これまでの一般質問と重複するような部分もありますけれども,改めてお聞かせいただきたいと思います。  この中で狛江市の財政状況に触れられております。松原市長は就任されてから,各部のヒアリング等によりまして市財政の状況もつぶさに確認をされていることだと思います。そこで1点だけお伺いいたします。平成24年11月に策定をされました狛江市中期財政計画に基づいてこの6年間,規律のある財政運営に取り組まれてきた結果,狛江市の財政状況は大きく改善されてきております。私はこの路線はこのまましっかりと継続をしていくことが重要であると考えておりますが,市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 525: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 526: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 狛江市の財政につきましては,待機児童解消の取り組みなどにより厳しくなっているところもございますけれども,そのような状況におきましても市債の削減や基金の積み増しなど改善しているところもございまして,中期財政計画による取り組みは一定の成果を上げているものと感じております。  今の段階ではこの方向性は継続していく考え方でございますが,将来を見据えますと,さらなる高齢化の進展や公共施設の老朽化対応などがございますので,気を緩めることなく財政の健全化に向けて取り組んでまいりたいと思っております。 527: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 528: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) よろしくお願いいたします。  所信表明の中では,次に「防災・安心安全」という項目で御決意を述べられております。災害に対する危機管理体制について言及をされております。松原市長はこれまで大きな災害を3度経験されていらっしゃいます。その体験というものは今後の災害に対応する職員の皆さん方への貴重な指針となるものであると考えております。こういった御経験をぜひとも多くの職員の皆さん方全員に伝えていくということが,狛江市の安全・安心へ大きく寄与するというのか,松原市長が経験されたものは財産だと思います。その御経験を職員の皆さん方に伝えていくことで,今後の狛江市の安全・安心につなげていっていただきたいと思いますので,その辺の御見解をお聞かせいただきたいのと,もう1点が,災害時に市民の皆様の生命・財産を直接的に守ってくださるのが消防,警察,そして自衛隊であります。前市政では自衛隊との関係の改善,というよりは自衛隊との関係を一もしくはマイナスから築き上げてこられました。現在では狛江市と自衛隊とは友好な関係ができております。いざという有事が発生したときは,市民の皆様を救助いただける警察,消防,そして自衛隊との協力体制についてもしっかりと継続をされていくべきと思います。この2点についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。 529: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 530: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 今までもいろいろ答弁などさせていただきましたけれども,入庁後すぐに発生しました昭和49年の多摩川決壊は直接の災害対応でございました。また,平成16年の新潟県中越地震での川口町,今は長岡市川口地域になっておりますけれども,こちらにつきましては,市民の皆様の総力を挙げて,また市を挙げての支援でございました。また,平成23年の東日本大震災の石巻市の災害では,ポンプ車の寄贈,また避難所の運営支援という形で対応をしておりました。時代や災害の違いはございますけれども,いずれの災害におきましても,被災された方々が受けた悲しみや悲痛な気持ち,これはどれも同じだろうというふうに思っております。このような方々に直接触れた経験を踏まえまして,「人にやさしいまちづくり」を推進していくものでございます。  今後でございますけれども,いざ災害時におきましても,私の災害における経験や今まで培ってきました知識・経験,これを可能な限り職員とは共有していきたいというふうに考えております。また,警察,消防,自衛隊との協力体制でございますけれども,従来からの良好な関係を引き続き私も続けていきたいというふうに考えております。 531: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。
    532: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) よろしくお願いいたします。  それと,防災といった中では,今回の一般質問でも多く取り上げられておりましたけれども,水害とか河川の氾濫に対する急がなければならない対策の一つとして多摩川土手の天端の舗装が挙げられます。松原市長がお留守の6年間で,多くの市民の皆様の御要望でありました多摩川土手の天端の舗装が一部整備をされました。担当部の職員の皆さん方の頑張りと国土交通省等の御協力により実現をしたものであります。しかしながらこの天端舗装も一部であります。狛江市域の約3分の2についてはまだ未整備であります。この天端の舗装は,仮に豪雨等により河川の増水による土手の決壊に至ってしまう状況になった場合に,地域住民の皆様方の避難のための時間を少しでも稼げる,土手の決壊を少しでもおくらせるといった対策であります。市民の生命を守るための対策であります。この土手の舗装の未整備の部分について,国土交通省,関係機関と協議を進めて,早急な整備の推進をお願いしたいと思います。これについて御見解をお願いいたします。 533: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 534: ◯ 環境部長(清水 明君) 河川に関する水害を考えたとき,記憶に新しいところといたしましては,ことし7月に西日本で発生した豪雨による災害があります。この西日本の豪雨を初め近年全国各地で従来の想定を上回る豪雨による甚大な被害が多く発生しており,当然狛江市も例外ではなく,一級河川である多摩川を市域に有する以上,市民の安全のために想定を超えた状況にも対応できるように進める必要があると考えるところでございます。  そうした中で,平成29年度に国が水防災意識社会再構築ビジョンの施策に基づく治水事業の一環として,市と連携して行われた元和泉水衝部の土手天端舗装は,市民の安全のために大変心強いものと感じております。ただし御質問者がおっしゃるとおり,土手天端の舗装は狛江市域の約3分の2については未舗装のままでございます。これにつきましては,引き続き未舗装部分の整備を進めていくとの国の意向を確認しているところではございますが,国に働きかけるとともに,必要に応じて市として国との連携を図り,市民の安全を確保してまいりたいと考えております。 535: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 536: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) よろしくお願いいたします。  次の所信表明の中では「医療福祉・子育て・介護」というところであります。ここでは,今後の狛江市のあるべき姿,狛江市が進んでいかなければならない重要な方向性が示されております。この項目については,狛江市の予算上からも見てわかるとおり,市財政の歳出の50%を占める分野でもあろうかと思います。今後の取り組みいかんでは,将来の狛江市自治体としての存亡にもかかる,行く末を占うと言っても過言ではない部分かと考えております。  所信表明の中では,「高齢者がいつまでも健康に暮らせるために,健康寿命を延伸させる取組は重要です。」と述べられました。地域包括ケアシステムの構築,また,介護ボランティア制度の導入にも触れていらっしゃいます。まずは市民お一人お一人が健康寿命を延伸させていくといったところが重要になろうかと思います。午前中,石川議員のほうからもありましたけれども,フレイル予防だとか,最近よく皆さんも耳にすると思いますけれども,「人生100年」ということを本当によく聞きます。  先日もBS番組で,田原総一朗氏と山野正義氏による「老いて輝け!未来を創るビューティーパワー」という題名で対談されたのが放映されました。また,市民の方に御紹介いただいた人生100年についてのジェロントロジー宣言であるとか,NHKのスペシャル取材班が出された「人生100年の習慣」という本を私も読みまして,紹介しようかと思ったんですけれども,時間の都合で紹介は省きますけれども,今このように言われております。  「人生100年」というものについての市の御見解,これをお聞かせいただきたいと思います。 537: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 538: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 医療技術の進歩等により日本人の平均寿命が延びていることを受け,これまでの「人生80年」から「人生100年」と呼ばれる時代へ向かおうとしているところでございます。国においてもこれを重視しており,平成29年9月に「人生100年時代構想会議」が立ち上げられたところでございます。100年という長い人生をより充実したものとするためには,誰もが長く活躍し続けられる社会,また,安心して暮らすことのできる社会づくりが大きな課題となっております。  その上で,全ての活動の土台として高齢者の皆さんに長く健康でいていただくことが,生活の充実面からも社会保障費の抑制の面からも大変重要なことと認識しております。「人生100年時代」に対応した健康寿命の延伸を目指し,介護予防等の取り組みを積極的に進めてまいりたいと考えております。 539: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 540: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) ちょっとだけ紹介すると,「人生100年」というのは,この本を読んでみるとわかるんですけれども,今までは定年が60歳で,60歳になると,70年,80年といったときはあと10年,20年は余生だみたいな雰囲気で言われていたんですけれども,これからは100年生きるとなると,60歳の後40年生きていくんだと,どうやって生きていくんだというようなことが問われているところであります。  NHKスペシャルのほうでは,世界の100歳を超える方たちをセンティナリアンと言うんです。1世紀,センチュリーの,それだけ生きる人はセンティナリアンという方たちらしいんです。本当に多岐にわたるところで,食事,運動もそうですけれども,心の持ちようみたいなものだとか,こちらの書物では,40年生きるといったときにお金はどうするんだといった部分だとか,本当に分野が広いところで人生100年にしっかりと備えていかないといけないといったものがあるんですけれども,人生100年といったときに,とにかく健康でいられるということが一番大事なことだと思います。  とかく高齢者の福祉の対策みたいなことを言うと,お金がかかるとか,そういった発想にしかならないというのが正直なところだと思うんですけれども,そういう考え方自体を変えていかなきゃいけないというふうに言われている本でありました。これはまた改めてどこかでと思いますけれども,そういったものもいろいろと考えていかなきゃいけないんだなと。ただ,狛江市民の皆さん方がいつまでも健康でいられるということについて,しっかりとこれからも,こちらもさまざまなもので提案をさせていただいたりということで取り組んでまいりたいと思います。  もう1点,この中で学校教育ということについても触れられているんですけれども,先ほどの「防災・安心安全」では地震発生時のブロック塀の危険性にも言及をされていらっしゃいますけれども,今般の補正予算で旧第四小学校のブロック塀の撤去に伴うフェンスの設置,こういったものも予算が計上されました。このブロック塀の撤去については,大阪府北部地震直後に担当課が調査をされました。  実はこの日,6月18日でした。私もいつもどおりに小学校児童の挨拶,見守りでパトロールをしていたんです。だから地震の発生を知らなかったんです。8時過ぎて知り合いの方に会ったときに,大阪で地震が起こって小学生がブロック塀の下敷きになっちゃったよ,怖いね,というのを聞いて,パトロールを終わって,テレビを見て確認して,それをすぐに担当課にお伝えをして,各学校におけるブロック塀などの調査,早急にやるべきじゃないでしょうかということでお願いをしたところなんですけれども,情報共有とか情報提供,こういったことについてはスピード感を持って,これからも連携をとってまいりたいというふうに思っております。  学校通学路の安全対策については,文部科学省が来年度予算の概算要求で公立学校の施設整備費の大幅増を求めております。これは公明党文部科学部会で副部会長を務める衆議院議員の鰐淵洋子議員から紹介をされたものであります。  鰐淵洋子議員というとぴんとくる方もいらっしゃるんですけれども,公明党のネットワーク政党というところを紹介させていただきたいと思うんですけれども,当時,鰐淵議員は参議院議員でありました。狛江市で弁当給食に異物混入ということがありました。これを実は当時参議院議員で国会の文教委員会で取り上げたのが鰐淵洋子議員であります。国のほうでも狛江市の給食ということで取り上げた。そして東京都においては中嶋義雄都議会議員,当時都議会公明党幹事長でありましたけれども,中嶋都議にも話をして,国と都が動いて,狛江市の異物混入ということについてもそのネットワークによりまして,いろいろあった中ではありますけれども,今,安心して食べていただいている給食センターができ上がったということでありました。そういったところも,国会議員と都議会議員,私ども市議会議員とネットワークでさまざま取り組んできているというのが私ども公明党であります。  鰐淵議員からもう1つ,公明党が推進する政策として,事故や災害から子供を守る環境整備を継続的に行う学校を認証する「セーフティプロモーションスクール」という制度があると。導入する学校はまだ少ないんだけれども,こういった普及も後押しをしていきたいということでありました。  このセーフティプロモーションスクールというのは,「平成24年5月に閣議決定されたわが国の教育振興基本計画に示された「自助・共助・公助」の理念を中核とし,スウェーデン王国のカロリンスカ研究所に設置されていたWHO Collaboration Centre on Community Safety Promotion が推進していた」,こういった考え方を参考に,「わが国独自の学校安全の考え方を基盤とする包括的な安全推進を目的として構築された取り組みです。」と。  具体的に申し上げていると時間がなくなっちゃうので,こういったセーフティプロモーションスクールの認証に向けた取り組みということについて教育部の御見解をお願いいたします。 541: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 542: ◯ 教育部長(平林 浩一君) セーフティプロモーションスクールにつきましては,国際的認証活動の一つでございますインターナショナルセーフスクールの考え方を参考にいたしまして,「自助・共助・公助」の理念のもとに学校安全の推進に向けて新たに構築された取り組みで,具体的には,学校だけではなく警察,消防,行政,自治会,保護者などが連携・協働しながら,学校安全に向けた取り組みを行っていくものと聞いております。  既に通学路の安全確保に向けた取り組みでは,狛江市におきましてもこうした関係機関との連携による取り組みを進めておりますが,地域や関係機関が連携・協力をして取り組みを進めることは,学校安全に限らず今後さまざまな施策を進める上で重要なことだと認識しておりますので,新たに始まったこの認証制度につきましても注目してまいりたいと考えております。 543: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 544: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) それでは続けてまいりたいと思いますけれども,次の所信表明の中で「環境・文化・経済」ということで市長が触れていらっしゃいます。環境というところについて,またこれも先日目にした新聞報道ですけれども,世界首長誓約というものがございます。温暖化防止へ自治体連携をしていくということであるそうであります。地球温暖化防止へ,欧州連合,EU諸国を中心に約7,700の自治体が,二酸化炭素など温室効果ガスの排出削減について国を上回る目標をそれぞれ独自に定め,取り組みを進めていると。この国際的な自治体ネットワークは世界気候エネルギー首長誓約と呼ばれ,日本国内でも8月,自治体の署名,登録がスタートした,ということであります。  簡単な解説ですけれども,世界首長誓約とは何ぞやと。この設立の経緯については,まずその国際組織である世界気候エネルギー首長誓約が2016年,異なる2つの自治体ネットワークの合流によって誕生したと。1つが首長誓約,それからもう1つが気候変動政策に関する首長誓約。2017年からは,この世界気候エネルギー首長誓約のもと,1,EU,2,東欧・コーカサス,3,地中海南岸地域,4,北米,5,ラテンアメリカ・カリブ,6,サハラ以南のアフリカ,7,インド,8,中国・東南アジア,9,日本の9の地域で,EUの援助を受けて地域の特性に応じた地域首長誓約を展開することになったと。世界首長誓約は,名古屋大学大学院環境学研究科にこの事務局が置かれているということであります。  世界首長誓約の取り組みの内容は,誓約,気候エネルギー行動計画の策定,実施計画の報告という3つの手順から成るということなんですけれども,誓約内容は,1,持続可能エネルギーを推進する,2,2030年温室効果ガス排出量は国の削減目標以上の削減を目指す,3,気候変動の影響などに適用し,レジリエント,強靭な地域づくりを目指す,この3つとのことです。賛同する自治体の首長は,その旨を誓約し署名をすると。そうすると日本事務局を通じてベルギーのブリュッセルにある世界事務局に登録され,ウエブサイト上の世界地図に自治体名と首長名が載ると,こういった取り組みであります。  狛江市の環境をしっかり取り組んでいこうと誓い約束するといったものになるわけですけれども,この署名に向けた取り組みについて御見解をいただきたいと思います。 545: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 546: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 世界的なことしの猛暑や日本などの水害の例を見るまでもなく,地球温暖化がもたらす気候変動による被害は今や現実のものとなっているところでございます。世界気候エネルギー首長誓約につきましては,地球温暖化対策を国連や国に任せっ放しにするのではなく,当事者意識を持って世界の自治体が積極的に取り組んでいくという意味においても,必要なことではないかというふうに考えております。  狛江市といたしましても,現在は狛江市環境基本計画と狛江市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の改定作業を進めておりますけれども,世界首長誓約の行動計画に適合した地球温暖化対策の実行計画につきましても,学識経験者などの委員に意見を伺いながら,世界首長誓約日本事務局が開催する説明会に参加をいたしまして,情報を収集しながら調査・研究をしていきたいというふうに考えております。 547: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 548: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 「環境・文化・経済」という中では,経済ということでは市内商工業の活性化に向けてということでもございました。ここについては,市内業者の支援についてしっかりと応援していける体制を改めて進めていただきたいという要望にとどめておきます。  最後に「魅力向上」というところで,一番最後のくだりで空き家というのが出てきております。空き家のことについては先日の委員会も傍聴させていただきましたが,そこでの専門部会で特定空家に認定すると。その認定するといったときの仕方なんですけれども,そういった判断するときはその会議自体は非公開にして,そこにいる専門家の皆さんにはそこの情報はオープンにして,専門家の皆さんが判断を誤らないようにするべきだと考えますけれども,御見解をお願いいたします。 549: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 550: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 8月16日に開催しました第1回狛江市空家等対策推進協議会におきまして,特定空家等の認定について検討する専門部会の必要性が議論されまして,現在その設置に向けて準備をしているところでございます。この専門部会については,個人資産である家屋等について,現地での立入調査をした結果や課税情報等の多くの個人情報を取り扱います。それらの情報を用いまして専門部会での活発な意見交換等を促し,適切な判断を行うためには,会議は非公開とする必要がございます。そのため情報の取り扱いについては十分配慮していきたいと考えているところでございます。 551: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 552: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) よろしくお願いいたします。  昨年,尼崎市にも空き家のことで視察させていただいて,それをもとに議場で,先進市ではこういうような取り組みをされているといったことも紹介させていただきましたけれども,そこの会議は非公開にして,そこでの情報はフルオープンにして,専門家の先生方が判断を誤らないようにお願いしたいと思います。  質問は以上でございます。一般質問の最後ということで,ある方からこういう御意見というか,今回の議会の一般質問を傍聴または内容を見聞きされた方の言葉であります。非常に違和感があると言われていました。何かというと,7月22日に市長選挙が終わった。そのすぐの議会です。1カ月たっての議会です。ただ当時,松原市長の対抗馬というか,立候補されていた方を応援していた人たちは何と言っていたか。自民・公明が推す候補者に市政は任せられないと言っていた。そういうふうに言っていたのが,この一般質問はいきなり市長にエールを送るような声になっていると,これはどういうことかと言う方がいらっしゃいました。舌の根の乾かぬうちにとはまさにこのことだというようなことを言われておりました。この方が言われていたのが,松原市長と戦われた方はもともと市議会議員でありましたけれども,その人が哀れに感じたよと。戦いをしてすぐに,今まで何て言っていたかといったら,自民・公明の推す人には市政は任せられないと言っていたのに,議会になると松原市長にエールを送るようなというふうに受けとめている。だから非常に違和感があるという声があったのも事実であります。  これはこれにとどめておきますけれども,最後に松原市長は所信表明で「今後に向けて」ということで挙げられております。とにかく所信表明の冒頭でおっしゃられた「人にやさしいまちづくり」。これはアメリカの詩人の詩集「草の葉」という一説であります。「わたしは思う,わたしが路上で行き合うものは何であろうとわたしは好きになろう,と,そしてわたしを凝視するものは誰であろうとわたしを好きになるだろう,わたしは思う,わたしが見る誰であろうと幸福でなければならない,と」。不幸な人を救い,幸福な人をふやしていく。悩んでいる相談者を救い,少しでも安心でき,幸せを感じていただけるように手を差し伸べる。根底にはこういう思いを持ち合わせているということが大変重要なポイントだと思います。  私ども微力ではございますけれども,松原市長が掲げられる「人にやさしいまちづくり」のために,ともに全力で取り組んでいくという決意を申し上げて全ての質問を終わります。 553: ◯ 議 長(小川 克美議員) お諮りいたします。  以上で一般質問を打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 554: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって日程第1 一般質問を打ち切ります。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 555: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。  委員会審査及び議事の都合により,明8日から10月3日までの26日間休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 556: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって明8日から10月3日までの26日間休会することに決しました。  なお,次回の本会議は10月4日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。     午後 4時30分 散会 発言が指定されていません。 © Komae City. 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